『ノット・パラダイス・ノット』
GM:そごう
PC1:梔子衣緒(
キャラシート
)PL:嗣子
PC2:羽鳥七海(
キャラシート
)PL:アスハル
PC3:日高ぼたん(
キャラシート
)PL:缶詰
PC4:イーゴリ・ヴァシーリエフ(
キャラシート
)PL:ファサズ
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関連セッション
『燈明のプリマテリア』
目次
プリプレイ
GM:楽園の十三人、ナット・ロック討伐卓始まるよ~
GM:さっそく自己紹介から参りましょう。PC1!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYkI-1nQMM
梔子衣緒:わ~い!
GM:梔子衣緒さん、よろしくお願いします
梔子衣緒:梔子衣緒(くちなし・いお)です!肉体年齢14歳らしいですが、現在から一年前ほど(稼働したのが6月)前の記憶が無い系剣士です。
梔子衣緒:ほや~~って普段はしてますが、まあ戸籍とかもなかったので傭兵したり剣を教えたりして稼ぎ、
梔子衣緒:6月で星辰館の剣道部の指導補助員したり、涼暮会長にUGNに登録してもらって戸籍とか用意して貰いました。
GM:よかったねえ~
梔子衣緒:うれしいのよ~~
梔子衣緒:教え子としては、阿修羅地獄堂にも通ってる空木一姫ちゃんがいたりします。ありがたいはなし。
梔子衣緒:まあこんなぼんやり生物ですが、なんとpc1を拝命したので頑張るですよ!!
梔子衣緒:まあわたしに特別な事情なんてないしな~~~
GM:記憶喪失だろ!
梔子衣緒:よくいるし……
GM:そうだが…………
梔子衣緒:データとしては白兵固定値で素殴りして、その空いた侵蝕でカバーしたりする感じ。孤独の魔眼とかもあります。
梔子衣緒:今回は、勝利の女神にカウンターも持ってきました。役に立つかは分からん……
GM:カウンター、殴る回数自体は増えないしね
梔子衣緒:攻撃力はマジでゴミなのでみんなに頼ってしまいますが、どうかよろしくお願いしますね。
梔子衣緒:まあ、ドッジ不可対策に入れた感じなんで…w
GM:おお~なるほど 賢い
梔子衣緒:孤独→カウンターが……決まればいいな!無理かもだが……
梔子衣緒:どうかよろしくお願いいたします~
GM:妨害排除まで入れてめちゃくちゃ偏執的に殴りを潰してくるというわけね 恐ろしい……
GM:よろしくお願いします!
GM:ではHOはちょっと後回しにして……
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY6eG-ugIM
GM:PC2、羽鳥七海さん。よろしくお願いします
羽鳥七海:はーい!
羽鳥七海:一族代々でUGNのヒラエージェント、羽鳥家のほうのナナミンです。
羽鳥七海:もとは外からの出向で第二支部付きになり、
羽鳥七海:そこからの派遣でオーヴァード戦力の無自覚収束点コープなみかぜの管理人になり、
羽鳥七海:学校任務への柔軟な潜入という体でいくつかの学校に籍を置き、
羽鳥七海:そのうちの一つ、阿修羅地獄堂女学院では流れで「八大天王」の一人ユーレイスケバンとなり、
羽鳥七海:最近は外部から飛来したふしぎなオーヴァードアニマルの管理にもちょっと手を出している、
羽鳥七海:平エージェントです。
GM:柔軟さも過ぎると個性ということがありありとわかりますね
GM:そこまでやるかという異色の経歴の持ち主
羽鳥七海:セッション参加数はそんなに多くないのにな……
羽鳥七海:さておき、能力は隠密白兵!
羽鳥七海:スカートの内側から出てくる巨大な翠緑透明ナナフシ、アクリオプテラファラックスで視界隠密しつつシーンしたり何だリ
羽鳥七海:あとあ250点ということでデビルスレッドを覚えたりバディムーヴを取ったりと
羽鳥七海:あれこれやります
GM:アクリオプテラファラックス象形拳(拳ではない)を携え参戦!
GM:今回は潜入先のスケバンに絡まれるとこから始まります。
GM:よろしくね。
羽鳥七海:潜入先のスケバン……誰かな~
GM:オレだよオレオレ
羽鳥七海:あれこれ手広くやりすぎて、この状況で全くメインに関われていない感じであわあわしていきます。
羽鳥七海:あっ初代様にもご挨拶しないと
羽鳥七海:直接は関係ありませんが、このログの直前の時間軸で、恋人である姫都さんとこういう会話をしています。
羽鳥七海:URL
羽鳥七海:宜しくお願いします
GM:初代様やっぱロールしないとかな……
GM:いくぜ次!
GM:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY7ZX4oAMM
GM:PC3、日高ぼたんちゃん
日高ぼたん:はーい!
日高ぼたん:日高ぼたんです!中学生です!
日高ぼたん:趣味は旅行、特技は射撃!苦手なのは手加減です!
GM:ストロング中学生
日高ぼたん:物心付く前に親元から引き取られ、親戚のお姉さんと二人暮らしをしています。
日高ぼたん:お姉さんの職業は漫画家なので、昔から取材旅行で海外とかよく行ってました。
日高ぼたん:ロードムービーというやつですね。銃はハワイで教わりました!
日高ぼたん:最近はそのハワイの様子も劇場版放映されたとか。ビフォアぼたんの姿も描かれたようですね。
日高ぼたん:好きなものはご当地牛乳とお土産のおまんじゅうです!
GM:旅行好きっぽい!
日高ぼたん:最初に甘さが来るタイプの牛乳と牧場のソフトクリームも好き。牧場の射的の景品によくあるので。
日高ぼたん:性能はエンジェルハイロウとハヌマーン!
日高ぼたん:大きな銃で撃って当てる!きれいな花火になります!
日高ぼたん:250になって、これまで威力を高める一辺倒だった性能に援護の風が加わりました。
日高ぼたん:他の人の支援が出来るというわけです。気遣いを覚えてしまいましたね。
日高ぼたん:将来は美人な大人になって出来るキャリアウーマン目指してます!
GM:ぼたんは優秀だなぁ~
日高ぼたん:今回はなんと、お家柄でキャリアなウーマンさんが……ご一緒だとか……!?
GM:そういう噂もありますね。デキる女子高生が……
日高ぼたん:これはさらなる経験を積むチャンス。障害とかぶっ飛ばしましょう。
日高ぼたん:というわけでお姉ちゃーん。締め切りまであと9P~
日高ぼたん:そんな感じの普通の中学生。特殊な力とかないけど頑張っていこうと思います。
日高ぼたん:よろしくおねがいします。
GM:うぇぇぇ……ベタ手伝って……ペケ字入れといたから……
GM:よろしく! ではPC4!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY-PLTmwMM
GM:女学生(1人怪しい)の群れに混じる成人男性、イーゴリ・ヴァシーリエフさん!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は!イーゴリ・ヴァシーリエフ。年齢不詳、かつてはFHのテロリスト、今は市内に居を構えるロシアの便利屋です!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:怪しい……マジ怪しい……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:物品に物件、情報の調達、ボディガードに色んな専門業者の仲介、ネコチャン探しに浮気調査、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:暮らしに困ったことは気軽ご相談を、お値段次第でなんでもやっちゃうぞ。でも殺しとクスリは勘弁な!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:という男で、往時は典型的なFHテロ兵士でしたが、遺産との出会いを経て改心、脚抜けを果たし今ではナントカ社会で暮らしています。
GM:美味しい役どころのなんでも屋だ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:UGNからの仕事もこなし、お得意様な胡散臭い阿久津の社長との関係も良好……気の置けない間柄と言える!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:視覚にハンデを抱え常に両眼を閉じていますが、オーヴァードとしての強力な感知能力でその不自由は皆無。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やってることは《地獄耳》なのでデータの保証もバッチリ、書面やモニタも見えます!
GM:嫁自慢を聞かされる仲
GM:かっこいいぞ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あの社長の惚気マヂムリ……奥さんも惚気るし……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:戦闘では遺産による武器をオーバーロードでミサイルにし、投げつけて戦います。ミドルの調査も得意!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:今回は世界崩壊の刻限が迫る年の瀬、ついに楽園の十三人ナット・ロックと接触・対決……
GM:圧巻の社会ダイス10スタート
GM:そうだぞ 巻き込まれてもらうぞ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:のはずが、それにまつわる重要人物、ノートルダム財団はアントネッラ総帥が行方不明に!一体どうなっちゃうの~!?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:というワケで戦うぞ、世界の危機!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします! みんな気合十分ね!
GM:では、エイヤッとハンドアウトを貼って
GM:始めて行きたいと思います。エイヤッ
トレーラー
Fact/現在までの調査により判明したナット・ロックの特性
◆
神話顕現、レジェンド種のRBである。起源となる神格は錬金術の神、神秘を見通す者。ヘルメス・トリスメギストス。
◆
過去未来を見通す占星、
神と民の営みを結びつける神働、
受難の果てに上位世界へと至る錬金の3つの智慧よりやがて立ち現れる者。
そして、時を超越した存在であるが故、やがて現れるのならば既にこの世にいて、
人間擬態の状態でN市のどこかに潜んでいる。
◆
その能力は精製。歴史を俯瞰してのタイムライン編纂であると推測されている。
可能性のパッチワーク、特異点化したN市が致命的な矛盾を起こさぬように働きかける歴史の修正力。
"オーガン"の直接的成因の1つ。それがナット・ロックの正体なのだと。
◆
討伐の条件は、2020年の末まで彼を成立させ得る『3つの智慧』の大N市における習合を阻止し続けること。
破壊されたことが判明している『智慧』は『マスターアカーシャ』『エメラルド陶片』『赤のマゼンデ』『象牙の塔』『χ』の五つだが、その他集結前にN市UGNの手によって破壊された断片が多数存在することが示唆されている。
◆
これまでの君たちの戦いが、間違いなく無敵のはずの彼を追い詰めている。
◆
…………
……
…
……見落としがあるわ。
"楽園の十三人"の目録は完全じゃない。
……いいえ、安心してください。まだ見ぬ十四人目なんて、そんなものはいない。
といっても、安心するのはここまでで……
倒す順番次第でゲームオーバーが発生する、罠が隠されていたと思ってください。
あなた達──いえ、私達はそれを踏んだ。
"ナット・ロック"を倒さねばならない。『あれ』の影響が消え去る前に。
彼はいくつもの場所にいる。そしてそのすべての場所に居ない。
貴方達にはそう知覚できる。出来るという事はしない事もあり得るということ。
だから、本来別々の場所で起きていたいくつもの物語を重ね合わせることでしか辿り着くことができないの。
────だから。
PC4:イーゴリ・ヴァシーリエフ
シナリオロイス:"予言書の怪人"アントネッラ・フォン・ガルディーニ
それは彼女のおはなし。
N市来訪から無数の運命の混線によって陰っていた、その星読みとしての力は強まりつつある。
"レ・サンテュリ"が、象徴的な恐怖と戦うための呪装であることとも無関係ではないでしょう。ノートルダムの予知が大N市の、世界各地の要衝での陰謀を詳らかにするペースは史上類を見ないもの。
足跡を絶つ数日前、彼女は言っていました。
『楽園の解体が進むごとに、黒塗りの記述は紐解かれている。刻限が近い。この書が"三相神智"の資格を得るのも、恐らくは──』
PC3:日高ぼたん
シナリオロイス:"空洞"ロア
それは彼のおはなし。
地図にない最果ての島で『神格』として一万年の時を過ごしたレネゲイドビーイングの少年。
遠い昔にその力の全てを分化させ、戦う力を持たない彼は、しかし自身の空洞性によって巨大な、それも恐るべきアーティファクトをそうと知られぬよう体内に隠すことができます。
国土1つを魔街化させてしまうような規模のものすら。
"ナーカル碑文"なき今、その能力は専らN市の前線に立つUGNエージェントのR侵蝕を軽減するのに使われている──はずでした。
『見てしまったか。そうなると……すまない。君を巻き込まない訳にも……いかなくなる』
PC2:羽鳥七海
シナリオロイス:"スケボー・スケバン"風吹リュー
それは彼女のおはなし。
かの不良少女の駆るスケボーは、力持つ旧き鋼が打ち直されたものなのだといいます。
旧日本軍が同盟国より取り寄せた『剣』。古きはリチャードⅠ世の振るった模倣品のエクスカリバーであったと。
謎めいた変換のルーツは阿修羅地獄堂女学院にある。そして、それを探りだせるのは八大天王唯一『地獄洞マカハドマ』を観測していない君だけなのだと。
『そう言ってる。オレのスケボーがな』
PC1:梔子衣緒
シナリオロイス:"不可解(マゼンデ)"明司或日
──そして、これはあなたの物語だ。
Double Cross The 3rd Edition
『ノット・パラダイス・ノット』
──ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉。
◆Opening01◆イーゴリ・ヴァシーリエフ
GM:
GM:----------------------------------------
GM:◆Opening01◆イーゴリ・ヴァシーリエフ
GM:----------------------------------------
GM:ヴァシくんは登場お願いします
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はい!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+1[1] → 34
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──物心ついた時から、世界には闇のみがあった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:網膜の病だったそうだ。幼児期から少年時に至るまで、俺にはついぞ視覚体験というものが存在しなかった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ただ凍てつくような寒さと、果てのない闇だけがあった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、寒かった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……だが独りではなかったと、あの時はそう思っていた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:両親が俺を呼ぶ時、吹雪が小屋を揺らした時、暖炉の薪が爆ぜる時、傍らのライカが俺に穏やかに吼えかける時、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:闇の中に様々な光が灯った。これは俺が生まれ持っていた独自の感覚だったという。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だから闇は嫌いではなかった。外からの音が聞こえる度、光が灯る度、時の移ろいと何者かの息吹を感じることが出来たから。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:闇はそれらを内に包むものだと思ったから。冷たいものだったが、その懐のようなものを感じたから。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:生まれて数年も経てば、自分の家の中くらいは闇の中でも暮らしていくのに不便はなかったから。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは裏を返せば、そのくらい狭い範囲でしか生きていなかったということだが……。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ともあれ、だから超人として目覚めた俺の能力が、幼い頃から常に俺と共にあった闇を、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:光すら通さない真性の“無”を、玩具のようにかき集め武器とするものであったことは、すんなり納得できた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……それが俺の音を光と感じる『感覚』と結びついて、自身の周囲が完全に光で満たされたのは予期せぬオマケだったが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:夜明けにほど近い刻限だった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:灰色の空の下、まばらに並ぶ樹氷に、どこまでも続く真っ白な雪原。命の存在を許さない、荒涼の地平。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:故郷ロシアの最果て。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その光景が、俺が真の意味で目にした『世界』の最初の姿だった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……ショックだった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『世界は凍えるばかりな死と不毛の大地である』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それが俺の原風景であり、今も心に居座る、世界へ感じるイメージのすべてだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この地を遠く離れ様々なものを目にしてきた今でも、それは変わっていない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:…………。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……罪を犯した両親が、人里から逃げるように居を構えたのがその地だと、知ったのはもう少し後のことだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ほどなくして現れたのだ。両親の罪、過去の負債が。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ファルスハーツが。
GM:第十地区・フランス料理店
GM:『ヌーベル・ビュット』
GM:
GM:君は、ある人物から呼び出された場所へと訪れていた。
GM:フリーランスオーヴァードとしての、仕事の話。であると同時に、君の古巣に少しばかり関りがあるかもしれない、とは。
GM:電話口の彼女の弁である。
GM:……窓の外を、黒い蝶が舞っている。
GM:近々N市で見るようになった、カラスアゲハにほど似た──
アントネッラ:ぱちり。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………」最近よく見る、黒い蝶である。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、蝶が飛ぶにはいささか時期が外れているような──。
アントネッラ:その蝶よりも黒いものが、君の視線の先で錯覚かと思えるほど短く弾けて。
アントネッラ:《ディメンジョンゲート》
アントネッラ:向かいの席に、金髪に宝玉を編み込んだ美女が座っている。
アントネッラ:「間に合ったかな、うむうむ、久しいなヴァシーリエフ氏!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ、しばらくぶり。相変わらずのご健勝でうれしいよ、女史」
アントネッラ:「汝もな」
アントネッラ:ぶかぶかのコートを座席後ろのハンガーにかける。
アントネッラ:「以前と同じ、仕事の依頼である。世界を救うための……な」
アントネッラ:芝居がかった調子で、右手に握った革張りの本を持ち上げてみせる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「その……魔法の冴えも変わってないな。はは、動作も持ち物も派手な──」
アントネッラ:ノートルダム財団に受け継がれる予言書。"真レ・サンテュリ"。
アントネッラ:その持ち主たる財団総帥にして予言者、比類なき大魔術師を自称する女──アントネッラ・フォン・ガルディーニ。
アントネッラ:「ふはは。褒めるな褒めるな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……勿論。仕事の話だよな」知己の者に呼び出されるとは、大体そういうことだ。
アントネッラ:「"ネイムレス"──に関わったそうだな。ならば"楽園の十三人"は知っているか?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「聞くよ。……ついに私の所にも巡って来たようだな。“世界の危機”」
GM:楽園の十三人──君は知っていても知っていなくても構わない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「無論。この街で、今。便利屋調達屋家業をやっているなら、まず名前程度は知ってなくては始まらない」
アントネッラ:「甚だ頼もしい限りである」
アントネッラ:ネコのように目を細める。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……名前程度は、だがね。それ以上はさすがに私も身が危険だ。これでもUGNからは監視対象だしな」
アントネッラ:「"ナット・ロック"だ。第四支部によって観測されるも未だに正体不明。近い未来に誕生し、誕生する未来があり得るのなら既にこの世に存在する」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何が来るかと思えば」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「仔細の不明具合なら他にもいる、能力・本人の危険さで言えば上を行く者が多数ある」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「しかし。その……十三人の中で、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“ナット・ロック”か……」額に、わずかばかりの汗。
アントネッラ:「何、といっても──これまで通りなら恐れることはない。これまで通りなら──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……これまで通りなら?」
アントネッラ:「そやつを構成する『智慧』は幾つも砕かれ、ないし隔離されておるでな」
アントネッラ:「『マゼンデ』『アカーシャ』『χ』……月で観測された『月輪』、ゼノスの『マーキュリー』」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“ナット・ロック”、どちらかと言えば魔術の界隈において名が通った十三人だと記憶しているが──」
アントネッラ:「その認識は正しい」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そう、それだけ自身を形作る『智慧』が砕かれて尚、いまだ健在。それが奴の謎めいたところであり……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「恐ろしい所だと私は認識している」
アントネッラ:「……」
アントネッラ:「汝の危惧に然り。このまま『智慧』の習合を阻止し続けることが勝利条件なのか──」
アントネッラ:「それは判らぬ。それに」
アントネッラ:予言書をひらく。呪言を繰る。
アントネッラ:「『我を頼め。心安らかに至れ。汝の喜びの為健やかなる為勝者たる為に』」
アントネッラ:「『慈悲善心と不断の努力捧ごう。我が許へ予言をもたらし給え』」
アントネッラ:確かにそのページに予言の文字が浮かび上がるが、継承者ならざる君には読むことは出来ない。
アントネッラ:「我がこの街を訪れた時はな、この書は我にも読むことが出来なかった」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「その本は……ノートルダム財団の秘奥か」
アントネッラ:頷く。
アントネッラ:「いくつもの文字が書面を塗りつぶし、完全な黒塗りとなっていたのだ……故に」
アントネッラ:「おおよそ察知することができる。『楽園の十三人』の一角が潰え、絡まった因果が解れてゆくごとに」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「遺産の一種と見ていいのだろうかな、無論私にはその予言が何を指すかはさっぱりだが……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“今”読めるのなら、それは何かしらのヒントか……」アントネッラさんの言葉に頷いて。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「警告か」
アントネッラ:「ああ、終末予言書であるが故な。終わりが近づけば、力も強まる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「くっくっっく。この街のためにあるかのような予言書だな」若干の含み笑い。
アントネッラ:「むむ。この街以外でなら、もっとカロヤカに機能するのだぞ!」
アントネッラ:軽やかのポーズ。
アントネッラ:「ここ数日、いくつもの世界災厄を我が財団は葬った……だが、思うに『占星術』の力が強まり続けているというのは」
アントネッラ:「楽園の解体が進むごとに、黒塗りの記述は紐解かれている。刻限が近い。この書が、"ナット・ロック"の智慧──"三相神智"の資格を得るのも、恐らくは──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「終末の予言に軽やかもヘビーもあるものかよ」物言いか、そのポーズか。何かがツボにはまったのかおかしそうに。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……それは」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「その予言書が、ナットロック」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ナット・ロックを構成する『智慧』の一つに変わり得る、とそういうことか?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……一部」
アントネッラ:「可能性だがな。一方で、あちらにも猶予はない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:頷く。刻限が近いとは、そういうことだろう。
アントネッラ:「他の『智慧』を落とす。できない場合は書を燃やすが──そして、そう。他のピースだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「我々としてはタイムリミットが過ぎてしまえばそれでしまいだが、相手は魔術畑の“ナット・ロック”だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「時限式のイベントでも、時計の針が12時を指す前にこなす必要は、大いにあるのだろうな」
アントネッラ:「うむ。そしてここからが汝を呼んだ理由の話となる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「仕事の話か。待ってましたとも」
アントネッラ:「"クリザリッド"セルが現れた」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「話の流れからして、“ナット・ロック”の目論見か、彼を討つヒントを探るか……その辺りかと思ったが、他に──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──何?」"クリザリッド"セル。
アントネッラ:ヴァシーリエフさんは知っています。
GM:"クリザリッド"は東欧を本拠に活動する遺産収集セルだ。ノートルダム財団とは敵対関係にあり
GM:セルリーダーの"メフォ"は複数の遺産と同時に契約することでその代償を重ね、あるいは踏み倒す怪人……ジャームだと言われている。
GM:そして──遺産、"ゼミナの微笑み"を君にもたらしたのも、そのセルだ。
アントネッラ:「何、我らは書の示す通りにやるのだよ。これまでのように。ただ集まった智慧のかけらを砕く。その人員に」
アントネッラ:ぱたん、と書を閉じる。
アントネッラ:「汝の助けを借りるべきと出ている」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……奴らの名前が出てくるとは思わなかったな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「確かにこの街は各国主要都市と比しても遺産の数は多い。とても、とてもな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だが、このタイミングで海も山もはるかに離れたこの地に目をつけるのは……ふん、動きが半端な者は困るな」
アントネッラ:「中々毒づくではないか。はっは!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「早くも、遅くもない。奴ららしいよ。ハハッ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ま、知らない仲じゃあないんでね」笑って。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だが判った、了解だ。その仕事、承るよ」
アントネッラ:にんまりと笑ってワインを煽る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「奴らが出張るのなら、それは私に話を寄こすのが効果的だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……いい読みしてるぜ、その予言書」
アントネッラ:「かつてクロドヴァを駆けた汝の活躍、期待して──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……や、あの頃の話は、ちょっ──」とその時!
GM:
GM:ば──────きん!
GM:
GM:君の目の前の景色が、ずれる。
アントネッラ:「……!」胴体を半ばから絶たれている。
アントネッラ:──否、肉体を雷に変異させ、少し離れた場所に出現する。
アントネッラ:髪に編み込んだ宝玉が割れる。「なっなな……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──!」手には既に小さな、小さな闇の小刀。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:すぐさま姿勢を低くし、アントネッラさんへ駆ける!
GM:知覚で判定してください。難易度は9
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[3,4,8]+1 → 9
GM:ではあなたは僅かに感じ取ることができる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、よかった!!ピッタリ!
GM:前触れのような──空気の僅かな震え。否、不自然な流れが自分を両断する面のように発生しようとしている。
GM:知覚に成功したので無傷で躱すことができます。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(これは──!)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:テーブルのワインを『震え』に向かってぶちまける!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:両断されるワインの流れでその存在を確認、躱す!
GM:また机や椅子が鋭利な刃物で切断したかのように滑り、ばらばらに倒れる。
アントネッラ:「出現位置を予期──」予言書を開く「これは!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……やはりか!」その様子、というか『空気の振動で』それを知覚。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「女史!心当たりは!?」
アントネッラ:空間の断裂を躱しながら叫ぶ。「ヴァシーリエフ氏!」
アントネッラ:「世界五分前仮説を知っているな? あれが起きている!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何だと!?」
アントネッラ:「今我々がいる世界は、1分前と連続していない。予知の内容がまるきり変化してしまっている」
アントネッラ:「これは──『培地』、『銃』、『航行の少年神』──────」
アントネッラ:「否」
アントネッラ:「また、変わった……!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは──そんなことを起こせる奴が──!」いや、いる!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:時として世界の再創造すら5分でやってのける、そんな超越の怪物が、オーヴァードには確かに存在する!
GM:襲い来る空間断裂のペースは落ち着きつつある。君たちはそれを躱しながら店を出る。
アントネッラ:「聞け!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ!……どうすればいい?」
アントネッラ:「どちらか一人だ、どちらか一人しか助かる事が出来ない、そして────」
アントネッラ:「『浮動工廠』」
アントネッラ:並べる。
アントネッラ:「『"ナット・ロック"』」
アントネッラ:キーワードを
アントネッラ:「『"マスターアビス・Δ"』」
アントネッラ:聞かせるためだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……!それら、は……!」
アントネッラ:「そして汝だ。汝の影の剣」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この街で便利屋調達屋をしているなら、避けては通れないいわくつきの危険な名前たち──!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そして私の──え、私の!?」ここで俺の剣が出るのか!?
アントネッラ:「それが鍵の1つとなる。少女を捜すのだ。『表』とも『裏』ともつかぬ。ヘルメスの掌中にあらぬただ一人の」
GM:そして、攻撃のペースが落ちていたのではない。
GM:先ほどまでの現象は、『余波』だ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……わかった。未だ判らぬことは多いが、了解した。探そう」
GM:時間的広がりの、過去へと波及する。君たちは当たり前に発生する時の経過を以て、『攻撃』の行われた時間へとたどり着く。
アントネッラ:「期待しておるぞ」
アントネッラ:にこりと笑い、黒い雷が君を打ち据える。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……チィッ!」その予兆は確かに感じる。どうする?掻い潜れるのか?『奥の手』を使えばできないこともないが、ここで──!?
アントネッラ:瞬間転移を経た先で、君は。
アントネッラ:尊大な予言者が大きな空間亀裂に飲まれるのを見た。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「クッソ、女史──!!」そこで雷に打たれ──!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:手を伸ばす!だが勿論間に合わない!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………くっ」手を、さげる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「………………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ふ、ふふっ上等だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「誰だか判らないが、このままで済むと思うなよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「了解だ、女史。こんなことを仕掛けた奴らは必ず捕らえるし、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「報酬も君の手から支払ってもらう。必ずだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──無事でいろよ」
GM:シーン終了。ロイスのみ可能。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:アントネッラさんに!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:依頼者 アントネッラ・フォン・ガルディーニ 〇信頼/不安 で!以上ス!
GM:はーい!
◆Opening02◆日高ぼたん
GM:----------------------------------------
GM:◆Opening02◆日高ぼたん
GM:----------------------------------------
GM:登場をどうぞ
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:31->35)
GM:
GM:────
GM:──
GM:夢を見ている。
GM:周囲は暗く、だが前方には煌々と赤い輝きを放つ────
GM:
ロア:『……勝ちだ、僕らの』
ロア:君の隣で、麦わら帽子の少年がつぶやく。
ロア:こうして彼が夢に現れるのは初めてではない。だが、いつもとは様子が違う。
ぼろぼろの少女:もう片隣には、君を不安げに見上げる者が居る。
ぼろぼろの少女:傷だらけで倒れ伏す、痩せぎすの少女。
GM:そして、君の手には銃が握られている。
ロア:『大丈夫だ、"マスターアビス・Δ"』
ロア:『無限遠の距離でも、僕の力で届かせる』
日高ぼたん:(───……?) 使い慣れた銃を手に、目の前の光景を見ている。
日高ぼたん:勝ち、とは。大丈夫、とは。戦っていたのだろうか、私は? 疑問のままに光景は続く。
GM:前方の『敵』が距離を欺瞞する障壁を展開する。
GM:君は、この光景を知らない。
GM:だが、君の体はまるでそうすべきと分かっているかのように動く。
GM:そして、漠然と理解できるだろう。
日高ぼたん:元々、知識で覚えた技術ではない。感覚を以て理解した技術。
GM:目の前に居るのは、倒れた少女を傷つけ打ちのめした元凶であり。
日高ぼたん:頭ではなく体のままに。銃があるならそれを構えることを自然と動かす。
GM:君が倒さなければならない相手だ。だが、その顔も声も認識できない。
???:『お願い、します』
GM:もう1人、仲間がいるようだった。
GM:仕草から歳上の女だと分かる。だが、やはりこちらも顔と声を認識できない。
???:『ここを逃したら、勝機はない』
???:『撃って──"ナット・ロック"を!』
日高ぼたん:夢だとわかる。だから、きっと。その顔がわからないのは夢なのだろう。
日高ぼたん:ただ、傍らの不思議な少年が見せた夢なのか、不思議な少年が出ているだけの、夢なのか。
日高ぼたん:理解しないままに、身長を超える鉄の筒を相手に向ける。
日高ぼたん:もとより、
日高ぼたん:私がすべてを理解してたことなど、一度もないわけで。
日高ぼたん:「───────(よく、わかんないけど)」
日高ぼたん:撃てと、当てろというのなら、射程内
日高ぼたん:「まっかせといて」
日高ぼたん:引き金に指をかけた
ぼろぼろの少女:その言葉に目を丸くして。
ぼろぼろの少女:微かに微笑む。
GM:魔術の加護を受けた弾丸が飛翔する。
日高ぼたん:反動は軽やかに、その体を回すように煙をたなびかせながら、その行く末に目を離さない。
GM:それは、意のままにその場所の守りを貫いて。
GM:──命中の寸前に、視界に罅が入る。
GM:音はない。ただ、何か致命的なものを砕かれたことが分かる。
???:『っ、あ──────』
日高ぼたん:「────ッ、!? 何!」
???:『チャンスは、これでもう……』
日高ぼたん:砕ける、失う。こぼれ落ちる。
日高ぼたん:なにかを、『奪われる』その、ざらついた感覚を知覚した。
GM:平衡感覚が狂う。
GM:漏出する、流れ込む。攪拌する。消滅する。
GM:そして、全て『なかったことになった』
GM:それだけが分かる。
GM:暗転。
GM:
GM:第一地区・市街
GM:
GM:胸騒ぎがしたのかもしれないし、用事があったのかもしれない。
GM:目覚めた君は第一地区の、メインストリートから外れた場所を歩いている。
GM:……ふと。
GM:《ワーディング》の気配、それに戦闘音。
GM:君はこれをスルーしてもいいし、様子を見に行ってもいい。
GM:様子を見に行ってもいい。
日高ぼたん:様子を見に行きます。デキる女なので。
GM:ナイスな女!
日高ぼたん:ちょっとしたあくびを噛み殺しながら歩いて、感知したその気配に向けて、一瞬自分の装備を確認しながら近づいていきます。
GM:では君の視線の先の曲がり角から──
ロア:見知った少年が吹っ飛んできて、コンクリ塀を粉砕する。
ロア:「がっ……う!」
日高ぼたん:「…………ッ!?」
日高ぼたん:吹っ飛んでいる最中
日高ぼたん:スナイパーとしての動体視力がいやに鮮明に、そのふっとばされた少年を捉える。
ロア:なんとか握っている盾に、いくつもの弾痕。
ロア:軌道を操作する能力を以て、ホットスポットに攻撃を『引き寄せた』あとだと分かるだろう。なぜなら君は彼の力を知っているからだ。
日高ぼたん:「ロ、ロア!?何をしでかしてるの!?」駆け寄る
日高ぼたん:戦闘の痕跡を確認。それと同時に背負ったケースから、身の丈を超える無骨な狙撃銃を取り出し始める。
ロア:「くっそ、見つか……ぼたん!?」
ロア:君の友人であるハワイの神性。ロア。
ロア:海の水面のような蒼い髪とハイビスカスのシャツがトレードマークの少年が、君の姿を認め
ロア:驚愕と、それ以上の歓喜で迎える。
日高ぼたん:ハワイから出て細々とした作業のために各地を転々としたらしい、知り合いの少年の姿を認める。
日高ぼたん:自分の明るい茶色の髪をまとめた房が焦りを反映するように揺れる。
日高ぼたん:「え、ええと、状況説明!ピンチ!?」
ロア:「とってもピンチなんだ。助けてくれると嬉しい」
ロア:顔色は紙の様に蒼白で、体調がすぐれているようには見えない。
???:やがて路地から
???:戦闘服を着た男たちが現れる。
日高ぼたん:少年の顔と、相手を見て
日高ぼたん:「だいぶピンチっぽいね」銃を構える
日高ぼたん:「わかんないけど、わかった。任せて」
ロア:「ぼたんは頼りになるなぁ、ああ」
ロア:「こんな体たらくでなんだけど、そんなに強くない」
ロア:「ぼたんなら、命は奪わず無力化出来るはずだ」
日高ぼたん:ほんとにその状態で言うのもなんだよ、と思いつつ、その言葉を受け入れる。
日高ぼたん:特に意地を張る場面ではないし、彼が言うならそうなのだろう。
GM:〈射撃〉で判定してください
GM:難易度は20
日高ぼたん:エフェクト使用してもオッケーですか。
GM:達成値が足りないと4d10のダメージを受けます。
GM:いいよ~
日高ぼたん:はーい
日高ぼたん:《Cエンハイ》《天からの眼》
日高ぼたん:8dx7+7>=20
DoubleCross : (8R10+7[7]>=20) → 10[1,4,6,6,8,8,9,10]+10[1,5,5,9]+10[10]+4[4]+7 → 41 → 成功
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:35->39)
日高ぼたん:ベイベ。
GM:非常に優秀!
日高ぼたん:優秀だからな~
GM:では君は銃を構えて隊列を組むそれなりに慣れてそうなオーヴァード部隊を
GM:好きな演出で無力化することが出来ます。
日高ぼたん:はーい!
???:君のような少女が相手でも、特に侮るような様子は見せない。
???:無駄口も叩かない。敵だと判断するや速やかに銃を向け、排除しようとする。
日高ぼたん:その隊列に銃を向ける。連発の効かない大型銃。
日高ぼたん:真ん中ではなく、左右に偏りの出るように狙いをつけて、発砲。轟音。破砕音。
日高ぼたん:隊列の足元に着弾した瓦礫が巻き上がる。
ロア:目をつぶって耳を塞いでいる。
日高ぼたん:同時、駆け出す。銃の反動を円の動きで利用して推進し、距離を詰めている。
日高ぼたん:音と視界、衝撃による目眩まし。その隙に。
日高ぼたん:不平等に別れたうちの数の多い方、そこに突入して、構えてる銃の狙いを少し変える──引き金を勝手に引く
日高ぼたん:発砲。同士討ち。落とされた銃を拾う。連発型のそれで相手の急所をそらした足、腕を狙う。新しい銃を補充。
日高ぼたん:発砲。弾切れ、銃身で殴打。銃を確保。発砲。瓦礫を蹴る。頭に直撃。
日高ぼたん:すべてを発砲と、土煙が薄れる間に行われた。
ロア:「おぉ…………」
ロア:「助かった……すまないね。ありがとう、ぼたん」
日高ぼたん:「……ええと、こんなもんかな」
日高ぼたん:「ん。ロアも大丈夫?ケガとか」
ロア:「ん、怪我は大丈夫だね。でも、今あんまり大きな怪我するとまずいんだ」
日高ぼたん:「大きな怪我はいつでもまずいよ。」
ロア:「それもそうだ」
ロア:納得したように掌を打つ。
日高ぼたん:「で、今……ってことは、なんかしてたの?」
ロア:「……ってわけでもなくてね。ちょっと今、まずいものを運んでるっていうか……」
日高ぼたん:「……………」密輸、という言葉が浮かんでなんとなく銃を向けつつ。
日高ぼたん:「まずいもの?」
ロア:「や、これは言」
ロア:ばつが悪そうに頬を掻こうとした、その手首から先が消失する。
ロア:「え」
日高ぼたん:「、ロア!?」
日高ぼたん:起きた現象に目を見張る
ロア:"空洞"の肉体に、中身はない。
ロア:この世界を創造するために体内の器官全てを差し出した神をオリジンに持つが故。
ロア:その切断面にも、肉と骨ではなく闇色の穴が覗いている。
ロア:そこから、瘴気が噴き出す「まずっ──────」
???:Eロイス:衝動侵蝕が使用されました。
???:ぼたんちゃんは衝動判定を行ってください。難易度は6
日高ぼたん:ぴゃっ
日高ぼたん:2dx+1>=6
DoubleCross : (2R10+1[10]>=6) → 7[1,7]+1 → 8 → 成功
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+10(2d10->1,9)した(侵蝕率:39->49)
日高ぼたん:なんとか成功
ロア:《リザレクト》肉体を復元。
GM:何が起きて、少年の手が切断されたのかはわからないが──
GM:果たして彼が反応し、肉体を直すまでのわずかな間に拡散した『気配』が、君のレネゲイドをざわつかせる。
日高ぼたん:攻撃、あるいは何らかの現象。理屈がわからない以上、それを見た瞬間に飛び退くのが正常な対応で。
日高ぼたん:それが出来ずに駆け寄ろうとしたのはつまり、目の前の彼が『敵』ではないからだった。
日高ぼたん:「…………ッ!」
戦闘員:さらに気を失っていた戦闘員の一人の指先が変異する。
戦闘員:土くれの様に黒く。
日高ぼたん:レネゲイドのざわつく感覚が一瞬、平静を奪おうとする感覚があった。
戦闘員:次いでばきりという音と共に結晶が析出し
日高ぼたん:一拍遅れて、音と現象を捉えて目を向ける。銃を向ける。
戦闘員:血管を染め上げる黒が腕を這い上り──
ロア:「吹っ飛ばせ! まだ末端だけだ!」
ロア:説明も無しに、焦ったように叫ぶ。
日高ぼたん:「えっ……」発砲。
日高ぼたん:「ど、どういうことなのさ!」疑問と弾丸は同時に発せられる
日高ぼたん:生かして捕らえる、を実践するために直撃を避けていた弾丸が、今度は過たずその目標に飛ぶ。
GM:はじけ飛んだ手首から先に植物の蔓のようなものが繁茂して、燃える。
GM:そうして生まれた異様な存在感を放つ煙と灰を
ロア:"空洞"が吸い込んだ。
ロア:「っ……はあっ──はあ」
ロア:「め、めちゃくちゃ頼れるね……」
日高ぼたん:「え、そう?」一瞬目を丸くして
日高ぼたん:「へへ、そう、そうでしょう。いやぁ」
日高ぼたん:まいったなー、と頭に手をやる。照れ。
日高ぼたん:「……いや、そんな場合ではなくね!」
日高ぼたん:「大丈夫なの?まだなんかやったほうが良い?それとも説明の時間、ある?」
ロア:「……多分……」
ロア:UGNへの通報を終えた様子で。
日高ぼたん:「今の煙とか、吸い込んじゃったけど……大丈夫じゃないのはさっきからっぽいけど、更に大丈夫?」
ロア:「時間はある。いや、どうなのかな。今の攻撃は何だ……?」
ロア:気持ち手首を縮こめる
日高ぼたん:「トラさんの超本気の、めっちゃスピード上がる版……みたいな…?」周りに不穏な相手がいないかクリアリング。
ロア:「いや……とにかく。まず、ごめん!」
日高ぼたん:「え?」
ロア:「今の……『培地』って呼ばれてるアーティファクトの《ワーディング》は」
ロア:「認識したものを汚染する性質を持っている。僕が」
ロア:《スティルネス》を使用。ぼたんちゃんの侵蝕率を10低下。
ロア:「そばに居なければ、危険な侵蝕汚染を受ける代物だ」
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を-10した(侵蝕率:49->39)
ロア:「すまない。君を巻き込まない訳にも……いかなくなる」
ロア:「《マスターアビス・Δ》をめぐる事件に」
GM:君は気づく。
GM:夢の中で聞いた名だ。だが
GM:そう呼ばれていた彼女は、敵と言うよりは────
日高ぼたん:「《マスターアビス・Δ》さん」
日高ぼたん:言われた言葉を口の中で転がす。言い慣れない響きだ。
日高ぼたん:だが、聞いた覚えは、有った。
日高ぼたん:目の前の少年と、夢の中のあの人と。そのなかで。
日高ぼたん:夢はロアの領域でもあるようで、たまに呼ばれることもある。夢は果たして夢なのか、夢の中であった現実なのか。
日高ぼたん:ただ、夢の中の私は既に巻き込まれていたし。
日高ぼたん:何かを、失敗した。
日高ぼたん:今日、目が覚めて。なんとなく、家に居る姉もほっぽってこうして出てきたのは。
日高ぼたん:きっと、あの夢を見たからだ、という。ぼんやりとした思いはあった。
日高ぼたん:だから。
日高ぼたん:「やれやれ。まったく。しょーがないなぁ」意識して得意げに。右手の人差指をピ、と立てて。
日高ぼたん:「今更だよ、ロア」
日高ぼたん:「最初に会った時から、巻き込まれるなんていつものことじゃん」
日高ぼたん:そしてその出会いは確実に、今の私を作ってる。良くも悪くも。
日高ぼたん:ので。
日高ぼたん:「存分に頼りなさい」
日高ぼたん:「助けてあげる」
ロア:「っ──」
ロア:面食らったように少しのけぞって。
ロア:ばつ悪げに、息を吐いて。
ロア:「こうしてばったり会わなくても、どこかで頼っていた気がするよ」
ロア:そう、いつかの邂逅からは信じられぬほど殊勝な様子でそれを認めた。
日高ぼたん:「それなら、この状況も当然だ」にしし、と意識して笑う。
日高ぼたん:「銃は、過程を限界まで省略するためにあるんだもん」
日高ぼたん:尊敬する人に聞いた言葉を、伝えた。
GM:ロイス可能。ロアじゃなくてアビスΔちゃんとか名前見えなかった人にとってもいいし、取らなくても良いです。(恒例)
日高ぼたん:じゃあロアにとっとこ。
日高ぼたん:「友達 ロア ○P『やれやれまったくしょーがねぇなぁ』/N心配」
日高ぼたん:以上で。
◆Opening03◆羽鳥七海
GM:----------------------------------------
GM:◆Opening03◆羽鳥七海
GM:----------------------------------------
GM:登場をどうぞ
羽鳥七海:1d10+29
DoubleCross : (1D10+29) → 5[5]+29 → 34
GM:
GM:第四地区・阿修羅地獄堂女学院
GM:
GM:寒風吹きすさぶ、荒れ果てた旧校舎前。
GM:ささくれだったベンチの端に、君を呼び出した少女が座っている。
風吹リュー:「よ、よう」
羽鳥七海:「すみません、待たせちゃいましたか、リューさん」
風吹リュー:「別に」
風吹リュー:飲むヨーグルトの紙パックをひとつ、君に向かって投げる。
風吹リュー:「よく振れよ」
羽鳥七海:両手を合わせて受け取る。「ありがとうございます」
羽鳥七海:マフラーに手袋。紙パックを何度かひっくり返しながら、隣に座る。
風吹リュー:「まず、悪かったな……ずっとつっかかってて」
羽鳥七海:「……え」
風吹リュー:「……なんだよ」
風吹リュー:紙パックを延々振っている。
風吹リュー:「お前も多分……何か色々あんだろ。結構うちの連中を助けたりしてくれてるのは知ってるし」
風吹リュー:「色々肝心な時に居ないのも……」
羽鳥七海:「…………」
羽鳥七海:ぴと、と。リューさんの額に冷たい掌が当たる。
風吹リュー:「うひゃっ」
羽鳥七海:反対の手で、自分の額に手を当てている。
羽鳥七海:「……熱はない。ど、どうしたんですか、急にっ」
風吹リュー:「ちっ──べた! 何っすんだお前ぇ!」
風吹リュー:ガタンと立ち上がる。
羽鳥七海:「いきなり、駄目ですよ! そんな何か……」 一瞬。本気で焦ったような表情。
羽鳥七海:だが、すぐに普段通りの微笑に戻る。「いえ。何か、改まっちゃうから、びっくりしました」
風吹リュー:「くっ……いや駄目って……何」
風吹リュー:「おう……や、これ笑われそうだな」
羽鳥七海:「こんな、呼び出されること自体、初めてですしね」
羽鳥七海:「決闘状でも出されるのかと思いましたけど、そうじゃなかったですし」
羽鳥七海:ストローを刺して、再びベンチに座り直す。ちうー。
風吹リュー:「やったことあるけど」
風吹リュー:「何回かそっちが来ないまんま掃除のやつにな」
羽鳥七海:「それはご失礼をば……」
風吹リュー:「改まっちゃった理由はな……ええと……」
風吹リュー:「仲良くしろって言われて……それもそうだなって思って…………」
風吹リュー:みるみる恥ずかしそうな様子になっていく。言ったのを後悔している様子だ。
羽鳥七海:「?」
羽鳥七海:「仲良く……」
羽鳥七海:「お母さんとかにですか?」
羽鳥七海:>言われたの
喪神春花:「それは私です!」
喪神春花:前触れなく君たちの座るベンチの板から
喪神春花:にゅっと、真っ白な少女が顔を出す。
風吹リュー:「オアーッ!」
羽鳥七海:「うひゃあ!」
風吹リュー:ぎゅっ びしゅっ。
風吹リュー:ちょっと強く握ってしまった飲むヨーグルトがこぼれる。
喪神春花:よく見ると、ベンチからではなく。
喪神春花:風吹リューの足元のスケボーバッグから生えているようだ。
喪神春花:「でへへへへへ。ユーレイサプライズです」
羽鳥七海:「あっ染みが」 とりあえずハンカチを出す。
風吹リュー:「自分で拭く!」
風吹リュー:かばんからティッシュを出して拭う。
喪神春花:「さっきから見ていれば、リューちゃんはほんとにもう……」
喪神春花:「いつもの無駄にフランクな感じを出せないんですか? 『お前』じゃなくて名前で呼びなさい」
喪神春花:くるり。と羽鳥さんの方を向く。
羽鳥七海:「っええと……」
喪神春花:「どーもどーも! リューちゃんがいつもお世話にます」
喪神春花:「怪奇! 旧校舎に巣食う美少女幽霊!」
喪神春花:「その正体は"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花ちゃん! です! びしぃ……びしぃ……(びしぃ……)(エコー)」
羽鳥七海:……報告書で、その存在は知っている。知っているが、改めてみると……
羽鳥七海:「本当に幽霊さんなんですね……」
風吹リュー:「え、なんで知ってんの?」
風吹リュー:「いや不屈とかから聞いたのか……」勝手に納得している。
羽鳥七海:「え? あ、いえ、その……!」
羽鳥七海:「そう、そうです。八大天王会議で……」
羽鳥七海:「初代の方なんですね。当代《ユーレイ・スケバン》、羽鳥七海です」
羽鳥七海:「その節はご助力が出来ず、申し訳ありませんでした」 丁寧に一礼。
喪神春花:「これはこれはご丁寧に……」
喪神春花:「うう、いい子ですね……先代の子と違って…………」
風吹リュー:「ケッ」『先代の子』のことを思い出して毒づく。
羽鳥七海:「私の代わりに、リューさんが頑張っていただいたそうで」 スケバンダンジョンの話だ。
羽鳥七海:「先代……私が転校初日に捕まえたあの人ですね」
喪神春花:「それはもう! 大活躍でしたよ~」
風吹リュー:「ハズいからやめろ」
喪神春花:「七海ちゃんも目を見張る事間違いなし! まぁ花火のように燃え尽きた後は他の子たちが大活躍する横で寝てたんですけど」
風吹リュー:「ハズいからやめろ」
羽鳥七海:「本当にすみませんでした。……ふふ、リューさんらしいですね」
風吹リュー:がす、とスケボーバッグを思い切り踏みつける。
喪神春花:「あだーーーーーっ」
羽鳥七海:「結果的に、リューさんが手助けに入ることになって良かったと思います」
風吹リュー:「ユー……七海はさぁ」
風吹リュー:「…………」少し複雑そうな顔をする。
風吹リュー:「ゴホン」
風吹リュー:「普段何やってんの?」
羽鳥七海:「普段」
風吹リュー:「や、それ知らないまんま色々言ってたの変だなって思って」
羽鳥七海:「ええっと……」 目を泳がせる。他の学校に行ったり危険戦力アパートの管理人したりしている。
風吹リュー:その様子には特に気付かない。「アホだよな~ こんな事も気づかないくらい余裕なかったのさ」
風吹リュー:「いや、今もオレはハングリー精神に溢れているが……」
羽鳥七海:「なんというか、……大きくなられたんですね」
羽鳥七海:しみじみと。
風吹リュー:「こいつ! この!」
風吹リュー:「うちの親みたいな反応しやがって」
喪神春花:「手がかかる子ですからねぇ」
羽鳥七海:「あはは。経験は人を変えますから」
羽鳥七海:「でも、前のリューさんだって、私は別に不快に感じたことはないですよ」
風吹リュー:「えっマジなの?」
風吹リュー:えっマジなの?という顔。普段何も考えていないので、顔に出るのだ。
羽鳥七海:「積極的に話してきてくれて、嬉しかったです」
風吹リュー:「エーーッ、いや、そういうところだよ、そういうとこだろうが…………!」
羽鳥七海:「想像して下さい。転校初日でユーレイ倒してユーレイスケバン継承して八大天王になって……」
羽鳥七海:「私、何も分かりませんでしたからね。八大天王とかスケバンとか」
羽鳥七海:「普通の生徒には遠巻きにされますし……」
風吹リュー:「マジでそういう感じで転入してきちゃうやつ居るんだ…………」
羽鳥七海:「学校って全て閉鎖環境なんですよ。外からだと分からないこといっぱいありました」
風吹リュー:「いや……そういうやつが居るというより」
風吹リュー:急に来てあのユーレイを倒してしまったこいつが、やっぱり変なやつだったのだ、という顔。
風吹リュー:「……まぁ。そっか」
羽鳥七海:「む。なんか失礼な納得の仕方してません?」
羽鳥七海:腰に手をやる。
風吹リュー:「し、してない」
風吹リュー:なんだか姿勢を正さねばならない気持ちになり、背筋を伸ばしながらたじろぐ。
羽鳥七海:「でも、改めて仲良くしてくれるというなら、嬉しいです」
風吹リュー:「……おう」
羽鳥七海:「初代さんにもお話いろいろ聞きたかったですし……お友達ですね」
風吹リュー:「よろしく……」
喪神春花:うんうんと後方で腕を組んでいる。
喪神春花:「仲良きことは美しきかな。ですね。"よくできました"スタンプをあげます」
喪神春花:霊体の掌がすかすかと君たちの頭を撫でる。
喪神春花:「それでですよ」
羽鳥七海:「ふふ。お友達ですから、困ったことは何でも相談してくださいね」
風吹リュー:「そっちも、困ったらなんか言えよ。ガッコに来ねーやつなんて自由か困ってるかだ」
風吹リュー:ふいとそっぽを向く。
喪神春花:反対にずずいと身を乗り出す
羽鳥七海:「そうですね。出来ることなら言います。……それで、えっと、初代様?」
喪神春花:「やだも~~様だなんて! 私と七海ちゃんの仲じゃないですか~~」
喪神春花:くねくねと喜ぶ。
喪神春花:「さっきの話です。ご助力ができずという」スンッ
羽鳥七海:「初対面ですけどね……はい」
羽鳥七海:なんとなくこちらも、居住まいを正す。
喪神春花:「実はなんとしても手伝って頂きたいことがあるのです。キョウちゃんの……あ、多分話行ってますよね。"プランナー"からの伝言で」
羽鳥七海:「ごほっ」 軽くむせる。ヨーグルトが飛び散る。
羽鳥七海:プランナー。キョウちゃん。地下。……いや、勿論、報告書で読んでいるのだけれども!
羽鳥七海:「失礼しました。続きを」
風吹リュー:「拭いてやろうか?」
風吹リュー:少し意地悪く言う。
羽鳥七海:「自分でやりますー。もう」
喪神春花:「そこ~イチャつかない」
喪神春花:「えっと、リューちゃんの板をこう……板に加工した人を捜してほしいっていうのがあって……でも、こう。その条件みたいなのが一風変わってましてね」
羽鳥七海:「板」
風吹リュー:「板とか言うな自分んちをよ~」
羽鳥七海:「スケボーを……? ええっと、木から切り出した方を探していると?」
喪神春花:「あっ、そこまでは連絡行ってないんですね。これはですね~なんと! 80年前は西洋直剣だったんですね~なんとなんと」
喪神春花:ひょいひょいとスケボーを指さしながら。
喪神春花:「リューちゃんはリューちゃんだけじゃ何にもできないので、曰くのあるすごいスケボーと私の力を借りながら、えっちらおっちらやっているわけですよぉ~」
風吹リュー:「しばくぞこら」
羽鳥七海:「西洋直剣……? いや、オーヴァードの力に耐えられるならそうなるんですね……」
風吹リュー:「理解はえーな」
喪神春花:「理解してもらわないと話進みませんからね」
羽鳥七海:「でも、かなり酔狂な人ですね……リューさんが頼んだわけじゃないんですよね?」
風吹リュー:「え? いや誰でも思いつくだろ」
風吹リュー:「同じことできてスケボーかスケボーじゃないかで言ったらスケボーの方が強いじゃん」
風吹リュー:足先でスケボー──『アセンション太郎』を玩びながら返す。
喪神春花:「バカ!」
羽鳥七海:「リューさんはときどき小学生みたいなこと言いますよね……」
風吹リュー:「え? バカにされた? なんで……?」
喪神春花:「とにかくそう! この昔はフウカちゃんがエスカリなんたらとか読んでた板!」
羽鳥七海:「はい、その板!」
喪神春花:「をいじった人を見つけるには、『地獄堂マカハドマを観測してないスケバン』の力が必要らしいんです」
羽鳥七海:(エスカリなんとか……) なんかすごく嫌な連想が脳裏を走った気がしたが、話を進める。
羽鳥七海:「また話が飛びますね……」
羽鳥七海:「リューさんのトリック並みに飛ぶ」
風吹リュー:「そうだ。遺産、たまに喋るやついるだろ」
羽鳥七海:「確かに、自我のある方はいると聞きますが」 電柱のような槍のことを思い出す
喪神春花:「えへへ……理屈の方は教えてくれなかったんですよねキョウちゃんも……」ばつ悪げ。
羽鳥七海:「キョウちゃん……」 足元をパタパタとばたつかせる。
羽鳥七海:(この地下で、プランナーが顔変えて暮らしてたんですよね……)
風吹リュー:「うちの太郎もそれだったっぽくてな、同じことを言ってる。七海なら見つけられるって」
風吹リュー:「だから信じていいやつだとは思うんだが……」
羽鳥七海:遠い目
羽鳥七海:「えっ、あっ、はい」
GM:では、そこで君が遠い目をしていると。
GM:風を打つ翼の音が響く。
喪神春花:「……え~。またですか。最近減ってるって聞いた……ん゛っ」
羽鳥七海:顔を上げる。
ワイバーン:叫声が響く。一つではない。
羽鳥七海:「……え?」
風吹リュー:「あぁ?」
ワイバーン:N市において、低侵食状態のオーヴァードを襲う怪生物。
ワイバーン:『ワイバーン』と呼ばれている。
羽鳥七海:「またワイバーンですか。これで二度目……」
ワイバーン:それが、群れを成して飛ぶ。それも、明らかに羽鳥七海一人を狙って。
風吹リュー:「ゲッ、数……」
喪神春花:「な、何が起きてるんですか!」
ワイバーン:「ギャオゥッ!!」
羽鳥七海:「!」 多い、それに早い……! 「リューさん! 初代さん!」
羽鳥七海:「離れて下さい!」 ノーモーションで、ベンチを揺らしながら低空に跳ね上がる。
羽鳥七海:一瞬、スカートの内から禍々しいナナフシが異脚を伸ばしたのが見えただろう。
羽鳥七海:その異常歩行で壁に取りつきながら、ワイバーンを見据える。
風吹リュー:「チッ──キックフリップ螺旋槍!」
風吹リュー:既に臨戦態勢だ。スケボーで跳び上がり、ワイバーンの頭蓋を破壊する。
羽鳥七海:「リューさん!」
風吹リュー:「切りねえぞ!」
ワイバーン:ばさり、ばさばさ。羽搏きの音が響く。
羽鳥七海:「——とにかく、スケボーの件は了解しました!」
羽鳥七海:遺産の発言と、プランナーが関わっているのなら、ただのメーカー探しに終わることはないだろう。
風吹リュー:「っし、じゃあここは抑えとくから、一旦退け! 逃げじゃなくて戦術的撤退な!」
喪神春花:「どうでもいいことに拘るんですから!」
羽鳥七海:「……っ!」 心配だが、ワイバーンの視線はこちらを捉えている。
羽鳥七海:少なくとも今、一緒にいるべきではない……!
風吹リュー:雷鳴がとどろく。
風吹リュー:「なあ! オレはさ!」
風吹リュー:「お前があそこに居なかったことに、意味があればいいって思ってるんだぜ!」
羽鳥七海:「…………っ」
羽鳥七海:不意の言葉だった。じわりと、口の奥が熱くなる。
風吹リュー:「あのいけ好かないとこのある"プランナー"が、オレがそう思うとこまでコミでやってたら癪だけど!」
風吹リュー:「だから──ぐぁっ!」
風吹リュー:衝撃波で弾き飛ばされるも、ボードで着地して切り返す。「なろぉ!」
風吹リュー:「だから、見せてくれ。カッコいいとこ」
風吹リュー:「マカハドマを見ていない、唯一の八大天王」
風吹リュー:「”ユーレイ・スケバン”」
羽鳥七海:……広く、広く足を広げすぎた。この街の事件密度で、それは、ほとんど水面のほんの表面を浚うようなものだ。
羽鳥七海:泉の奥底に沈んだ数多の核に、自分が出来ることはないのだろうと。
羽鳥七海:「——スケボー・スケバン、風吹リューさん」
羽鳥七海:ぐん、と異脚が伸びる。校舎を渡って、瞬く間に離れてゆく。
羽鳥七海:精一杯笑って、去り際に叫んだ。
羽鳥七海:「もう! あなたの、そういうところですよ!」
風吹リュー:振り向かないまま、親指を立てる。
風吹リュー:足先で翻ったスケボーのデッキが、鋭利な閃光を伴ってまた1つ、翼膜を割断した。
羽鳥七海:それを見送って、離れてゆく。
GM:シーン終了。ロイス可能。
羽鳥七海:『友人』/風吹リュー/親愛:○/罪悪感/ロイス
◆Opening04◆梔子衣緒
GM:----------------------------------------
GM:◆Opening04◆梔子衣緒
GM:----------------------------------------
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:45->55)
GM:衣緒っち……!
GM:
GM:星辰館高校
GM:
剣道部員:「ありがとうございました~」「衣緒っち、またね~」
梔子衣緒:「はいはーい、きちんと片づけておきなさいよ~」
梔子衣緒:「じゃあ、また次の練習日ね~サボるなよ~」
剣道部員:「衣緒ちゃん先生に言われちゃったらサボれないなぁ」
梔子衣緒:「そお?それは嬉しいねえ」ふにゃっと笑って。
剣道部員:「なんかお姉さんって感じじゃないしね」
梔子衣緒:「わたしがちまいってかこのやろー」
剣道部員:「背はあるけど!」
GM:剣道部の指導補助員として星辰館を訪れていた君は、いつものように稽古を終えたのち
GM:諸々の片付け等を終え、部員たちに見送られている所だ。
梔子衣緒:「はっはっは。最近物騒だし、ささっと帰んなよ」
梔子衣緒:そう手を振って彼らを見送る。此方も明日の準備は終わったし、教務課へ報告だけして帰り際だ。
GM:そうした移動の折である。
GM:前方で、軋むような音がして。
梔子衣緒:どこかふわりと、地から浮いたようにも見える歩き方で、とんとんと、袱紗を叩いて--「お」
GM:近くの植え込みの木がまとめて斜めに切断され、ずれ落ちた。
GM:君にはわかるだろう。斬撃の類ではない。
明司或日:「────は、あっ」
明司或日:そして、目の前で灰色の靄が凝集するように。
明司或日:星辰館の制服をした少女が出現する。
梔子衣緒:「おお……?っと。どうしたい、そこな少女」袱紗を払い、既に鞘を握っている。
明司或日:「まずい。猶予が、あと。ゼロ回──」
明司或日:それから、君に気付いて血相を変える。
梔子衣緒:「ふむん」
梔子衣緒:「助けはいるかね」
明司或日:「に」
明司或日:げて、と言う前に、少女の周囲で空間がずたずたに裂ける。
梔子衣緒:眼を細める。攻撃と、出現は違うタイプに見えた。遠隔か、隠密かは分からないが。
梔子衣緒:GM、カバーは可能でしょうか。
明司或日:……いえ。
GM:回避で判定してください。
梔子衣緒:ゲットダウンは使用しても?
GM:可能です。
梔子衣緒:ありがたく。コンボ:吹毛≪ゲットダウン≫。
梔子衣緒:3dx+42
DoubleCross : (3R10+42[10]) → 4[2,2,4]+42 → 46
梔子衣緒:達成値46で回避。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+2した(侵蝕率:55->57)
GM:──では、あなたは理解できます。
GM:どの場所が危険域であるのか、あるいはどの位置に引きずり込めば目の前の少女を──無傷とは言わないまでも、命に別状がない手傷で済ませられるのか。
GM:そうして動いた時。
梔子衣緒:少女の腕を引き、ダンスのステップの様にリードして。
明司或日:「えっわわ」
梔子衣緒:「変にエフェクトは使わないで」
GM:なぜか、あなた達2人を襲うはずだった破壊の力は直前でゆらぎ、霧散し、爪痕を残すことはない。
GM:ざあ、と強い風が吹き抜ける。
梔子衣緒:「これで--………ん?」
明司或日:「えっ、はい────えっ」
梔子衣緒:最後、ギリギリのところへ放り投げようとした腕が止まる。正対するような状態。
梔子衣緒:「………止まった?止めたのか?よくわかんないな…」周囲を警戒している。
明司或日:腕を握られた状態で戸惑っている。彼女自身も何が起きたのか理解できていないようだった。
明司或日:「ええと。ありがとう、ございます」
梔子衣緒:「……ああいや。気にしないでいいよ、星辰館の子だろ?」
梔子衣緒:「これでもわたしゃ、指導員してるからさ。いわば教師みたいなもん。教え子を護るのは仕事よ、仕事」
明司或日:この瞬間が訪れるまでずっと、ずっと気の休まる瞬間が無かったのだろうかと思うほど。
明司或日:深く、深く息を吐いて。
明司或日:「知ってます、梔子衣緒さん。今の動き、オーヴァード……だったんですね」
梔子衣緒:実際、御幸さんならそうしたはずで。
梔子衣緒:「……ん?知られてるとは思わなかった」
明司或日:「ええと……」
明司或日:少しずつ声が落ち着いてゆく。
明司或日:やもすれば気味の悪いほどに、希薄な印象の少女だった。顔だちは整っているが、クラスにいても咄嗟に思い出せないかもしれない。
梔子衣緒:「そうだね、わたしが梔子衣緒。一応、これでもUGNのイリーガルもやってるぜ」
梔子衣緒:「んで、だ。なんだか攻撃されてたりして、事情があるみたいだが……まずは、そう」
梔子衣緒:「きみの名前、教えてくれるかい」ふにゃり、と。微笑みかける。
明司或日:「ええ」微笑んで、礼をする。
明司或日:「或日です。明司或日」
明司或日:「1年生」
梔子衣緒:「明司或日さん、ね。災難だったなあ」のんびりとしてさえ聞こえる声で。
梔子衣緒:こりゃまた影の薄いけれど、随分な美少女だなあ、と思って見ている。
明司或日:「災難…………そう」
明司或日:「私一人の災難じゃないんです。今、同じ目に遭っているかもしれない人が」
明司或日:「ひぃ、ふぅ、み」指折り数える。
明司或日:「ざっと9人いて、どうかしら。大変図々しいお願いだと、承知してはいるのだけれど」
明司或日:「その人たちを助けに行かなきゃいけないんです、あなたが居たら、なんとかなると思う」
梔子衣緒:「そりゃあ大変だ……なるほどなるほど」
明司或日:そうして、また深く息を吸って。
明司或日:「手伝って、貰えませんか?」
明司或日:遠慮がちに、だが迷いなく
明司或日:そう切り出す。
梔子衣緒:「わかったよ。じゃあ、或日くん……さんの方がいいか?まあ後で決めよう」
明司或日:「えっ」
梔子衣緒:「わたしの剣が必要だっていうなら、応えるともさ」
梔子衣緒:「言ったろ?」
梔子衣緒:「わたしは教師みたいなもんで、」にっと口端を持ちあげて。
梔子衣緒:「きみは生徒だ。なら、護るのは仕事の内さね」
明司或日:「なんて都合のいい……ではなく、ありがたい、ね。これは」目を瞬かせ。
梔子衣緒:「中々いい性格をしているようで」
明司或日:「話が速すぎてびっくりしてるんですよぅ」
梔子衣緒:くつくつと笑って。「斬った張ったの世界じゃ、判断は早い方がいいし」
梔子衣緒:「それになあ。きみ、大変そうで、わたしの助けが有った方が良さそうだしな」
明司或日:「──どういう順番で、いつ、誰が」
明司或日:「どこで襲われるか、大体の目算はあります」
梔子衣緒:「オッケー。そりゃあ助かる」
明司或日:「……ふふふ」
明司或日:「私、甘い人は好きよ。そういう人たちを見て育ったから」
梔子衣緒:「おお。わたしも甘くなろうと最近頑張ってるんだ。その評価は嬉しいね」
明司或日:「よろしく、衣緒さん。向かいがてら話しましょう」
梔子衣緒:「うん。聞かせておくれな。助けになるのに、聞いた方が良いことをね」
明司或日:「その甘さが」
明司或日:「『彼』に勝つ唯一の力と信じているわ。まだ、まだ信じていられる…………」ぶつぶつと、小さな声で何事かを呟き。
明司或日:「このN市にはルールがある」だしぬけにそんな事を言い出す。
明司或日:「私は……そうね、少し前までそれを決める人の下で仕事をしていて」
明司或日:「今は、そのルールを壊すために頑張っているところなんです」
明司或日:歩きながら、ぽつぽつと話す。
梔子衣緒:剣帯を広げて、それに鞘に収めた刀を入れ。
梔子衣緒:「うん。中々大胆な移籍だなあ」
明司或日:「『ワイバーン』を見たことは?」
梔子衣緒:「さっきのを見ると、随分大変みたいだけど……ああ、一回伴だって切りに行ったことがあるよ」
明司或日:「『賢者の石の鉱床』の噂を聞いたことはあるかしら」
梔子衣緒:「本当尽きないのかって位いっぱいだけど……ふむ。ウワサレベルだけどね。わたしみたいなのが関わる話じゃあないから、確かめたことはない」
梔子衣緒:「随分沢山あるんだって話だね。一山当てようぜ、なんていうジョークが傭兵とかの場末でも流行ってたもんだ」
梔子衣緒:オチは大体FHかUGN、もしくはもっと怖い何かに捕まるって話だけど、と言いつつ。
明司或日:「……では、この大N市が、通常ではありえないほど強力なオーヴァードとしての覚醒率の高さ、そしてジャーム化の確率が低い事」
梔子衣緒:「………ふむ、ふむ?」
梔子衣緒:「言われてみるとそうだな。聞いたことがある覚醒の成功率より、随分おかしい」
梔子衣緒:「わたしゃ記憶ないから、外の事は分からんが」
明司或日:「その『鉱床』にまつわる警句と、一面ではリンクしている『裏側』のN市」
明司或日:「──『楽園の十三人』」
明司或日:確認するように、キーワードを列挙していく。
梔子衣緒:「……ああ、気付いたら目の前にいたはずの誰かがいなくなった、とかの……」
梔子衣緒:「楽園。ふむ?キリスト教か何か?いやここならオーヴァード関連だろうけど」
梔子衣緒:「……悪いね、わたしは敢えて知らないようにしてきてるから。随分手間を掛ける」
明司或日:「敢えて? でも、大体はご存じなのね」
梔子衣緒:どうしてそうしたのだったか、と頭を捻って。
梔子衣緒:「なんとなくは。おそらくとんでもない厄ネタだってのは分かる」
梔子衣緒:「そう……関わるべきところが………」どこだったろう?でも、そんな”大枠”に関われるほどの強くはないから、だったはずで。
明司或日:「今挙げたのは、全部N市ローカル法則よ。強権と言ってもいいかしら」
明司或日:「これを放置しておくと、もうすぐ……年末に大変なことが起きてしまうのです。それこそ、恐怖の大王が降臨してしまう。といった」
梔子衣緒:「……世界に終末が訪れる、みたいなやつかな?」
明司或日:「そう。信じられるかしら?」
梔子衣緒:頭を振って、彼女の話に意識の焦点を戻す。
GM:ひらひらと毒蝶が飛んでいる。
GM:有意なオーヴァード犯罪率の激増、少し前に蔓延して姿を消した黒晶病。
GM:絶えず異様なR事件が吹き上がって、煮詰まってゆく。2020年の12月に言い知れぬ予感を覚えるオーヴァードは多い。
梔子衣緒:「ああ……いや」ばちりと爆ぜさせた静電気で弾く。
梔子衣緒:「信じるよ。そう………ここは、おかしかった。特に、最近はとんでもない」
梔子衣緒:そうだ。”荒天龍”、”カースマスター”なんていう大きい所に、数々のマスターエージェントや、その所属セルの話。
梔子衣緒:それは嫌でも耳に入る。耳を敢えて向けていなくてでさえ、R事案と思しきものは全く尽きない。
梔子衣緒:「吹き飛んでもおかしくない……とは思っていたからね。本当物騒だ」
明司或日:「……ありがとう」
明司或日:ちらりと、君の瞳を覗く。
梔子衣緒:緑の虹彩と、青の瞳が見返す。
梔子衣緒:「さて……そんな恐怖の大王様が来る、という大前提は理解した」
梔子衣緒:「……それが、どうつな……」
明司或日:「……きっと。貴女には特別な役割がある」
明司或日:「"ナット・ロック"。1人でも生存させれば世界を滅ぼす、未来からの討伐リスト『楽園の十三人』のひとり」
梔子衣緒:その言葉に、言葉を失う。「……わたしが?そんな大物と関わりが有るって?」
明司或日:「世界律の規定者。三倍偉大なヘルメスのレネゲイドビーイング」
明司或日:「関わりが、というのは少し違うと見ています」
梔子衣緒:「ふむ。棒振りくらいしか特技はない…んだけど。そういうわけじゃあないと」
明司或日:「そうね……」
梔子衣緒:「エメラルドタブレット、錬金術師の神様。……命の水でも恵んでくださるのかな 」苦笑しながら軽口を叩く。
明司或日:言葉を捜すように、中空に人さし指でまるを描きながら。
明司或日:「貴女は、このN市に来たばかりの頃の私と似ているわ」
梔子衣緒:黙したまま聞いている。彼女の言葉に、惹きこまれる……いいや。それが正しいのだと、己の中で奇妙な確信の如きものがある。
明司或日:「私は、本当に一瞬。"ナット・ロック"の世界律をはずれて行動できるときがあった」
明司或日:「今はボーナスタイムも終わっちゃいましたけどね」てへ、と舌を突き出す。
梔子衣緒:「ふふ。でも、きみはきちんとやるべきことをやったんだろ」
明司或日:「そうなんです。お陰様で」嬉しそうに笑う。
梔子衣緒:「そんな顔してるぜ。……っと、そうそう。話を切ってごめんね」
明司或日:「──鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない」
明司或日:「古い小説の援用らしいです。そう言ってました。"ナット・ロック"は」
梔子衣緒:「ヘルマン・ヘッセかな」
明司或日:「物知り!」
明司或日:口元に手を当てる。
梔子衣緒:「たまたまだよ、たまたま!聞いたことが有ったんだ」
梔子衣緒:「抜け出ようとしているのは、”ナット・ロック”で……卵は、今の世界、ってところかね」
明司或日:「彼は、生まれようとしている。ずっと、自分がこの世界に生まれるためのピースを集めようとしていて……」
明司或日:「そのために出来ることが、日増しに増大している」
梔子衣緒:「アブラクサスの産まれる日が近い、と言うわけかね。量子論じゃあ、存在さえ確率で表すが」
明司或日:「まだ生まれていないから打倒はできない──という前提で行動してたんですよねぇ」
明司或日:「もしかしたら、どこかで何か。その力を制限していた箍が外れたのかもしれない」
明司或日:「別の楽園の十三人が討伐されたことで、とか?」
梔子衣緒:「神は、産まれるために己を組み立てることができる、とでもいうのかな」
梔子衣緒:「道理だなあ。生まれてもいないのに、死ぬことは……殺すことはできない」
梔子衣緒:「なんだよ、魔王同士が牽制し合ってた、ってやつ?止めてくれよな、ゲームのハードモードじゃないんだ」
明司或日:「存在しないことは証明できない」
明司或日:「迷路がないのが迷路の終わり。私もかつてその力を持っていた、"ナット・ロック"のピースだった」
明司或日:「故にコードネームは"不可解"」
明司或日:「今はノートルダム財団のエージェントです。お見知りおきを」
梔子衣緒:「哲学かい?……おおっと。コードネームか」
GM:君はその古い組織に、聞き覚えがあっても無くてもいい。
GM:暗がりのウィアード・エイジより世界を守護する、UGNに比べれば小さな。ごく小さな組織だ。
梔子衣緒:「わたし適当に決めたんだよな……”あづま”だ。ほらあの、あづまえびすとかいうだろ。そのあれ」
梔子衣緒:「なんだっけか。こっちに総帥が来てたとかで聞いたことはある……預言書の」
明司或日:「そう。そうそう」
梔子衣緒:「そう……”真レ・サンテュリ”だっけか」
明司或日:「結構知られてるじゃないですか。ニーンテさんの言う事もアテにならないなぁ」
明司或日:「それとも衣緒さんが特別に物知りなのかしら」
梔子衣緒:「うーん……わからん。一応わたしはノイマンだけど」
梔子衣緒:「寧ろ、身体制御とかに特化してるんだよな。そういう情報処理系は弱いんだが」
明司或日:「……やっぱり」何かを確認するように頷く。
梔子衣緒:「と、そうだ。一応シンドロームも言っておこう。ブラックドックのノイマンで、回避とか庇うのは出来る……つまり、攻撃は本当に剣振るしかできんのだが」
明司或日:「ブラックドッグ?」
明司或日:君がオーヴァードだと知った時のような、抑揚を抑えた驚きが滲む。
梔子衣緒:「うん。静電気というか、電磁波を利用して身体制御をする、ってタイプだ」
明司或日:「またちょっと予想を外れたな。うーん……」
明司或日:「でも私が分からないってことはやつにも分からない筈で……」
梔子衣緒:「あと、攻撃を引き寄せるようなのも一応できる。バロールっぽくないか、って言われたりもしたけどね」
梔子衣緒:それ以外はさっぱりだし、重力波なんて使えないけど、と。
明司或日:「ま、ともかく」
明司或日:「貴女は、多分とても珍しい条件でここN市を訪れた人なんです」
梔子衣緒:「うん、話とっちらかせてごめん。…OK,理解した」
明司或日:「私は……ううん。私達は、その『条件』に縋るしか選択肢が残されていない」
明司或日:「これも思い違いかもしれませんけどね」
明司或日:分かんない事、ばっかりー。と、伸びをする。
梔子衣緒:「外れ籤を引かせたとは思いたくないなあ!」苦笑い。
明司或日:「少し晴れやかな気分です」
梔子衣緒:「ほう。その心は」
明司或日:少し悩むそぶりを見せる。
明司或日:「一番は、そうですね」
明司或日:「貴女がいい人だから」
梔子衣緒:「…………ははっ」笑いが零れた。
明司或日:「ずっと、貴女を捜していました。貴女みたいな人を。最後の最後に引き当てた」
明司或日:「どうせラストゲームなら」
明司或日:「好ましい人とチームを組みたいでしょう?」
梔子衣緒:「それもそうだ。気持ちよくプレーしたいもんな」
梔子衣緒:「ああ、それに。わたしより先にいる子に、そう評価して貰えるなら……うん、気分は悪くないし」
梔子衣緒:「いいさ、やってやろう。どうせなら、完全勝利のコールドゲーム、完封勝利にしてやろうぜ」
明司或日:「──ええ!」
明司或日:実は、既にいくつかの事象は起きてしまった。何人無事かは、判らないのだが。
明司或日:「やってやりましょう」
明司或日:変化の少ない表情に精いっぱいのやる気を漲らせ、そう応えた。
GM:シーン終了。ロイス可能。
梔子衣緒:明司或日 〇共感/心配で。
梔子衣緒:関係性の名前は……まだつけられない!
◆Middle01◆
GM:◆Middle01◆
GM:----------------------------------------
GM:全員登場です
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:57->64)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+6[6] → 40
梔子衣緒:高い高い!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:39->49)
日高ぼたん:はわわ
羽鳥七海:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 1[1]+34 → 35
日高ぼたん:落ち着きのお姉さんだ
梔子衣緒:流石マスターキラーだぜ…
GM:イーゴリ・ヴァシーリエフ、君とアントネッラを襲った空間断裂現象の正体は未だつかめていない。
GM:だがあの交錯で感覚は掴んだ。二度目が起きたとして、ある程度の対応は可能だろう。
GM:最も、睡眠中などを狙われることがなければだが……
GM:君は、他者の目の届かない安全な拠点を確保することにした。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「女史が残してくれたキーワード、ナット・ロックは語るべくもないとして」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「手掛かりを追うとしたら『浮動工廠』と『マスターアビス・Δ』。これらだ。だが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:路地裏を行く。自宅兼事務所は……危険と判断した。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:市内に幾つか確保してあるセーフハウス、そこに向かうことにした。同時に情報をたどる幾つかの伝手には既に連絡。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:しかし……。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「浮動工廠、これはまだともかくとして、マスターアビス・Δ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これは……そもそも接触できる相手なのか?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:先日、市内で発生した広域大火災。その下手人がマスターアビスの一個体なのは、自分たちの筋ではまことしやかに広まっている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:また近隣の街、この市に現れたとされるもう一体のマスターアビス。こいつの脅威は──。
GM:──軋むような音がする。
GM:優れた聴覚を持つ君でなければ感じ取るのは難しいだろう
GM:それは襲撃の予兆だ。
GM:昼間受けたような、問答無用で空間ごと人体を破壊する現象。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「む」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:手の中に『闇』。臨戦態勢!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そいつは、」既にワインを撒いてそこを通らせる振動に頼るまでもない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「もう──、……何?」
GM:それを警戒し、対応を行おうとした所で──
GM:2人の少女が走ってくる。
明司或日:「やった! 丁度いいところです」
梔子衣緒:「お。間に合ったか!」とん、と滑るような走法。
梔子衣緒:ずしゃ、という音。刀の柄に手を掛けながら、周囲を改めている。
梔子衣緒:「……本当に来ただけで止まったな……なんだこれ」
GM:電柱も、壁も塀も無事だ。
GM:何かが起きる気配は去った。
明司或日:「イーゴリさん。もう大丈夫です」
明司或日:「……なんて、もしかして私達が来なくても大丈夫だったかもしれませんけど」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君は──いや、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(“不穏”が消えた。襲撃をやめたのか?)
明司或日:あなたはこの少女を知らない。
明司或日:「あ、まだ会ってないんでした。ええと……」
明司或日:「明司或日です、こちらは梔子の衣緒さん」
梔子衣緒:「まあ、調達屋とかの界隈じゃ有名だったけど……ここまで剣を使えるのは知らなかったなあ」
梔子衣緒:「はあい。梔子の衣緒です」梔子色の髪をした少女が手を上げて。
明司或日:「今のでわかるんですか?」
梔子衣緒:「ん?だってあれ、抜くときの姿勢だったからさ」
梔子衣緒:「それも片手……それなら剣だろ。……っと、そうだった」
明司或日:「成程」梔子衣緒の言い分に納得したように。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何者かな?現役の学生さんの知り合いは、そう……いないこともないが、そう、君に覚えはない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「後ろの子は……私のことを多少知っているように見えるが。企業努力の賜物かな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(だが私の動きの“起こり”を見えているのか。油断はならない。相当なものだ)
梔子衣緒:「うん。一応傭兵稼業みたいなこともやってたからね……今は星辰館で剣道教えてます」
梔子衣緒:「っと、用事なんだけど。わたしゃ或日くんの後から付いてきた感じだからな……”ナット・ロック”」
梔子衣緒:「コイツ関連なんだよね。詳しいことは或日くんに聞いてほしい」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……なるほど。どういういきさつかは知らないが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君たちも用があるというわけか。ナット・ロックに」
明司或日:「ええ」
明司或日:「こちらヴァシーリエフさん。リトアニアの地母神をオリジンとする剣を使います。"ナット・ロック"討伐に、絶対必要な人のひとり」
梔子衣緒:「リトアニア……ってロシアのあたり?そりゃまたすごい剣だな……」
明司或日:「そして衣緒さんは"ナット・ロック"の干渉を弾く力を……いえ、私達を、彼の視界から外す力を持っている」
梔子衣緒:「なんでかは分かんないけどね~。なので、スカウトされたと言うわけで」
梔子衣緒:「……めっちゃ怪しいと思うけど、どうでしょ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そこまで知っているか……隠してるつもりもないが。了解だ。まだ不明瞭な点はあるが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ナット・ロックを討つために、私を雇いたい。そういうことだな。……ならば私にとっても好都合だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ますは一つ、話を聞かせてもらえないかな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:怪しい。大分怪しい。だが、事態の進展のため、現段階で接触する価値はあると感じた……!
明司或日:「ああ、そうです。申し遅れました。大事なことを!」
明司或日:「私、総帥の連絡がつかなくなったら、この件のリーダーをするように仰せつかっているの」
梔子衣緒:「おお……話が速い……あ、はいはい。わたしか或日くんが分かることなら………って、総帥ってことは、ノートルダムの?」
明司或日:「ノートルダム財団の"マゼンデ"です。アントネッラさんの後を引き継ぐわ」
明司或日:「よろしく、イーゴリさん」
GM:
GM:N市・UGN第四支部
GM:
GM:明司或日が君たちを連れて向かった先には、既に先客がいた。
ロア:「……」
GM:日高ぼたん。君は、ロアの元々の目的地であったというここ第四支部を訪れている。
日馬美礼:「よぉこそ」
日馬美礼:「きみたちが最後だね」
日馬美礼:そこには第四支部長、"N面一臂"日馬美礼の姿。
GM:羽鳥七海。君は、あの後すぐ最寄りの支部を訪れるようにと連絡を受けた。
GM:──知らない番号からだ。だが、電話口からの名乗り口上は到底看過できるものではなく
"プランナー":『──では』
"プランナー":会議室のモニタに映るのは、元FH日本支部長にしてゼノスの首魁、"プランナー"。
明司或日:「お待たせしました」
明司或日:「三相のひとつ、アントネッラ総帥は基底現実のN市に存在していたため、いきなり身柄を奪われ行方不明」
明司或日:「"マスターアビス・Δ"、本体も恐らくは同じです。ロア君の体内に存在する"培地"だけが無事」
明司或日:「"ハンマー・スケバン"鈴織銀湖は"浮動工廠"に存在。無事ですが、我々と彼、どちらが先に辿り着くかです」
明司或日:「風吹リュー、ニーンテ・シュバルツ両名は特別な条件を持たない、代替可能な人員だったとして見逃されている」
明司或日:「衣緒さんと共に動かねばならないのは我々だけです。"ナット・ロック"対策特別班」
明司或日:「始動です!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これはこれは」ひょっこり明司さんの後ろから出てきて。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「どこに連れていかれるかと思えば、UGNの拠点、それも第四支部とはね。なるほど確かにここなら安全だな」
梔子衣緒:「おお…第四の支部長さんに、…見間違いじゃなければ”プランナー”?すごいな」驚いてるのか分からないような、間延びした口調。
羽鳥七海:途中から、集まった人々にちゃきちゃきとお茶を用意している。
日高ぼたん:手伝います、と手持ち無沙汰なのでお茶の配膳を手伝っている。
梔子衣緒:「あ、お茶ありがとう。手伝ったほうがいいのかな」
日高ぼたん:「いえいえ、大丈夫ですよー。ゆっくり落ち着けてくださいな」
梔子衣緒:「いやあ、自分だけ何もしてないというのもねえ」
ロア:ずず、とお茶を飲んでいる。顔色は悪い。
羽鳥七海:「大丈夫です。実働班のサポートは慣れていますから」
羽鳥七海:お茶を配り終えると、部屋の端の方にしずしずと移動する。
羽鳥七海:親しい相手がいないため、誰も判別できないが、……羽鳥なりの現実逃避である。
日高ぼたん:「で、コレで全員なんですね」
日馬美礼:「明司くんの話通りなら、そおなるね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……あまり、鉢合わせたくないお人もいらっしゃったがね」こめかみに、じわりと汗。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:現ゼノス首魁にして元FH日本支部長、プランナー……!
梔子衣緒:「あ、ヴァシーリエフさんがその反応、ってことは本物か。参るなあ」
羽鳥七海:「お手数おかけします、第四支部長」
日高ぼたん:「へー」他の皆の反応を見ながら、モニターを見る。配膳後、ロアの隣の席に。
日高ぼたん:「偉い人なんだ、同じぐらいの子なのに…」ぽけー。
明司或日:「ふふ。では座って下さい。ブリーフィングを始めましょう」
日高ぼたん:「っと、はい」姿勢を正す。
梔子衣緒:見渡す。高校生くらいの女の子…チルドレンだろうか?と、中学生…近くにおいてあるような長物は銃器だろうか?硝煙の匂いがした。
梔子衣緒:「大物だなあこの子……」自分も座る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ま、状況は呑み込めないが、すぐにどうこうってわけでもないだろう。座ろう、イオ」
梔子衣緒:「いやー、ヴァシーリエフさんがいてくれると自分が白昼夢見てるんじゃないと分かって本当ありがたいよ…」分かりづら過ぎるジョーク。
"プランナー":「では、まず前提を。明司或日さん」
日高ぼたん:ロアの椅子をずるずる移動させて羽鳥さんの椅子を置くスペースを作ってる。
羽鳥七海:ああいえ、お構いなく、とぼたんちゃんに手を振っている。
日高ぼたん:そうですか、と手を振り返す。
明司或日:「ええ。こほん。では──」
明司或日:「先に上げた──そして、今ここに集まって下さった皆さんは」
明司或日:「別の歴史で"ナット・ロック"を討伐した方々です」
梔子衣緒:「別の歴史」
日高ぼたん:「討伐?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「別の歴史で」「討伐」取り合えず聞いている。
明司或日:「というよりは、"ナット。ロック"を構成するパーツの1つを壊した、と言った方が正確ですね。お手元の資料をご覧ください」
梔子衣緒:ふむふむと資料に目を通す。
日高ぼたん:言葉がわからないのはいつものことなので指示に従う。
羽鳥七海:傍のPCを操作して、スクリーンに資料を映す。
日高ぼたん:(あ、会議進行のためか)と座らないことを納得。
GM:そこには、現在までに判明している楽園の十三人"ナット・ロック"の能力、性質などが記されている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(詳しいな……さすがはUGNと言ったところか)ページをめくり、文字と図の上を指でなぞりつつ。
明司或日:「"ナット・ロック"は、歴史を操作する能力を持っています。その力は限定的な物でしたが──」
明司或日:「歳の瀬に近づくにつれて、やることが横着になりつつあります」
日高ぼたん:「横着って、雑とか、そういう感じでしたっけ」
日高ぼたん:「なんか、手を抜いてるみたいな」言葉の定義を一応確認していく。
日馬美礼:くつくつと笑う。
梔子衣緒:「あとはまあ、わがまま、とかずる、とかそう言うニュアンスもある時があるかな」
日馬美礼:「あぁ、それでいいよ。どうにもぼくたちの視点から見ると、やることが大雑把でね」
明司或日:「単純な運命操作だけでなく、空間時間座標を指定して直接的な破壊を起こしたり、ですね」
羽鳥七海:(第四の『ダンタリアン』。『マゼンデ』は……確か記録ではFH開発だったような)
羽鳥七海:(現在はノートルダム財団所属。他の三人は、顔だけじゃちょっと分かりませんね)
"プランナー":「"ナット・ロック"の干渉能力が上がっている理由は判明しました」
"プランナー":「
"スターゲイザー"です。並行世界を渡る能力者」
羽鳥七海:「!」
梔子衣緒:「うげ」顔を顰める。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何と」
日高ぼたん:「ロマンチックな名前ですね。……並行世界ですか」漫画でたまに見る。
"プランナー":「彼女の真なる脅威は、隣り合った次元に存在する"スターゲイザー"と記憶や意識を共有できることでした、そしてそれは」
"プランナー":「UGNに対しての脅威だけではなかった、ということです」
日高ぼたん:「はぁー……」
日高ぼたん:スケールにびっくりの顔
日高ぼたん:「ええと、まぁ、世界全体ですからね。FHさんとかの方でも大変だった、みたいな感じですか」
梔子衣緒:「あー……つまり。”スターゲイザー”が観測していたからこそ……”ナット・ロック”はそれを塗り替えるような行為が難しかった、ってわけかな」
"プランナー":「ええ」微笑みかける。
"プランナー":「N市を特異点化する過程で比類なく強大な並行世界観測者である"スターゲイザー"を呼び込んでしまったせいで、私達の居る基底世界の歴史を操る能力に制限が生まれていた」
羽鳥七海:「(13人同士での食い合い、ということ? 確かに彼らは共謀している者同士ではない)」
羽鳥七海:(そういうことも、確かにありえるんですね……)
明司或日:「なるほど、そういう事だったんですか」
梔子衣緒:「量子論だなあ……観測されることで確定される」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「なるほど、ナット・ロックもスターゲイザーも比類なく強力なオーヴァードと認識していたが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「その力の間には相性があったんだな。……言われてみればそうか」
明司或日:「"ナット・ロック"を構成する最後の三相。私達は」
明司或日:ヴァシーリエフさんを見る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「………………何かな?」
明司或日:「それを崩そうとしました。最初のメンバーはアントネッラ総帥。ニーンテさん。私。そしてヴァシーリエフさんです」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……私が?」
明司或日:「はい。全て覚えているわけではないですが……」
明司或日:「貴方の剣は、"マスターアビス"を斃した。それを否定したがった"ナット・ロック"によって世界が『更新』されたの」
明司或日:「かつて"ナット・ロック"に一番近かった私は、その『更新履歴』を朧げに辿ることができるわ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「待ってくれ、私はアントネッラ女史から仕事の依頼は受けたが、そんなパーティを組んだ覚えも、その三相と戦った覚えも……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……いや、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それこそ、そういう歴史が……書き換わっているということ、か……?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「世界の『更新』……」背筋に冷たいものを感じる。
明司或日:くすりと微笑む。
梔子衣緒:「とんでもないな」皮肉気に唇を歪めた。「なるほどね……そう言うことができるってわけ」
日高ぼたん:「えーっと……」資料に目を通しながら
日高ぼたん:「雑誌連載と単行本で展開が変わる…であってます?」
ロア:「ああ、ぼたんの従姉は漫画家なんだっけ」
日高ぼたん:そうそう、お姉ちゃん。とロアに頷き
梔子衣緒:「わたしゃ、読み切り版と連載版の、同じキャラの設定の違いみたいに感じたが、なるほど」
羽鳥七海:「ボスの討伐に失敗するたびに、セーブ地点からやり直す、の方が分かりやすいかもしれませんね」
羽鳥七海:「この場合、我々がボスで、『やり直す』をしている方が”ナットロック”にあたる……と」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「大まかな情報をなぞることと、実際直面することでは大違いだな、それほどのオーヴァードとは……」
明司或日:「七海さんの例えは判りやすいですね」
明司或日:「1つ目のルートが封じられて、次に私が選んだメンバーが」
明司或日:「ロアくん、ぼたんちゃん、件のマスターアビスΔちゃん」
明司或日:「その次がリューさん、七海さん、銀湖さん」
羽鳥七海:「…………」
羽鳥七海:顔を上げる。「え?」
日高ぼたん:「………私も?」
梔子衣緒:「おっとなんか途中で凄い名前が出たぞ……」
明司或日:「ええ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「マスターアビスΔ……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そういえば先ほどもさらりとすごいことを聞いた気がする。自分の剣が、マスターアビスを倒したと。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:自分のこととはいえ、そんなことをしていたのか私は……。
日高ぼたん:「ロアに、マスターアビスって……さっき倒したって言ってたのに…?」
日高ぼたん:ぶつぶつ。
ロア:「奇妙な話だね」元が神性だからか、自身の不調でそれどころでないのか、狼狽する様子はない。
羽鳥七海:おずおずと手を挙げる。「すみません、《マゼンデ》さん」
明司或日:「はい」
羽鳥七海:「つかぬことを窺いますが……」
羽鳥七海:「『"ナット・ロック"対策特別班』の内訳を、改めて上げて頂けますか」
羽鳥七海:「出来れば名前とコードネームを込みで」
日高ぼたん:どうしたんだろう、とその様子を見てる。
明司或日:「? ええ」
明司或日:「"アトラジェーニエ"イーゴリ・ヴァシーリエフ」
明司或日:「"トリガーハッピーエンド"日高ぼたん」
明司或日:「"エスメラルダ"羽鳥七海」
明司或日:「"あづま"梔子衣緒」
明司或日:「"空洞"」
明司或日:「そして私、"マゼンデ"明司或日です」
羽鳥七海:「…………私も含まれているんですか」
明司或日:「含まれています」
羽鳥七海:「…………」 プランナーの方を見上げる。
日馬美礼:「どぉして自分がここにいると思っていたのかな」おかしそうに
羽鳥七海:「たまたま近場にいた平エージェントに声が掛かったのかと……」
日高ぼたん:「ええと、その、エージェントのお姉さんなら、むしろ優先度は高いのでは……?」部外者の中学生としての疑問。
梔子衣緒:「一回倒せたみたいだし、そりゃ入るんじゃないかな」素直につい言ってしまう。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……事務員の者ではなかったのだな……)お茶と、羽鳥さんを交互に意識の中でズームして。
"プランナー":「私は存じませんよ。『更新前』のことを知っているのは"マゼンデ"だけです」
"プランナー":「"ナット・ロック"は敗北の歴史を割り続ける。際限なく有利になっていく敵に対してこちらの優位は"マゼンデ"の記憶保持しかありませんでした、が」
明司或日:「うふふ……感覚なんですけど」
明司或日:「覚えていられる限界が来ました」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何だって?」
梔子衣緒:「……ふむ。そりゃあ、限界もあるよな」
日高ぼたん:「さっきのセーブリセットで言うと、メモリが足りないとかですか、ね?」
明司或日:「そう。多分次の『更新』からは、こちらから対策のアプローチをとることができない、こうやって対策班を編成することも」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“マゼンテ”、か。君がナット・ロックに近しい能力を持ち、奴がやり直す前の時間を記憶しているのは分かったが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「もし、それが限界を迎えると、どう…………そう、か。そうなるのか。そうだよな、奴の力を前に対策が取れない……!」
明司或日:「さて、そんな時に現れた救世主が、こちら。ばばーん♪」
梔子衣緒:「つまり、今回がラストチャンス………ん?」ずず、と湯呑の底を腹に手を当てて茶を飲んでいる。
明司或日:「梔子衣緒さんです」
日高ぼたん:「おぉ」
梔子衣緒:「そうなの」
日高ぼたん:「すごい人なんですね」
梔子衣緒:「いや、棒振るくらいしか出来ないんだけどねわたし自身は」
日馬美礼:「確認しておいたよ」
日馬美礼:「"あづま"。活動が認められるのは半年とちょっと前から。それ以前の記録も記憶もない」
日高ぼたん:「私も引き金引くぐらいですよ」
梔子衣緒:「銃のが遠くまで届くし威力があるわな……って。”あの”第四支部に見られてると思うとフリーとしちゃ怖いなあ……」
日高ぼたん:「記憶喪失、ですか」
梔子衣緒:「ははは、隠しちゃいないけどバレバレだ。んー、記憶が無いんだよ」
梔子衣緒:ついでに言うと家族も係累もいやしないけどねー、と中学生くらいの少女に応えつつ茶を啜る。
日高ぼたん:さらっと明かす事実が重いなぁ、と親近感を覚えたりする。
日高ぼたん:………家族が居ない、かぁ。
明司或日:「支部長の仮説の通りです」
羽鳥七海:ひどく頭が痛むかのように頭を軽く抑えながら、全員の情報を検索している。
羽鳥七海:(梔子衣緒。《あづま》。星辰館剣道部臨時コーチ。イリーガルだが、UGNによる戸籍作成の記録あり)
日高ぼたん:銃のケースのサイドポーチから保冷剤を取り出し、タオルに包んで頭を抱えてる羽鳥さんに差し出したりしてみる。
日馬美礼:「ああ、『いる』とは思わなかったけどね」
日馬美礼:「そんな条件に合致するオーヴァードがいれば、"ナット・ロック"の本体を再び引きずり出せるかもしれない」
日馬美礼:「っていう、与太話のつもりで話したんだけど」
明司或日:「まあ、そうだったんですか」
明司或日:本気で驚いた表情。
日高ぼたん:「それで見つかったのが、梔子さんですか?」
梔子衣緒:「お、わたしが何なのかご存知なの?」
日馬美礼:「知らないけど、状況証拠だ」
日馬美礼:「"ナット・ロック"の敷くルールの話だよ」
日高ぼたん:「ルール?」
日馬美礼:「N市の特異点としての性質に、裏側からの『補充』がある。まあこの話は長くなるから結論から言おうか」
日馬美礼:「"ナット・ロック"はレネゲイドの振る舞いを完全エミュレートする計算機構だ。その力を以て無数の並行世界から可能性を手繰り寄せる」
日馬美礼:「一方で、レネゲイド以外の振る舞いは一切考慮しない」
羽鳥七海:(日馬美礼。《ダンタリアン》。随一にして唯一の研究職兼支部長……この人が対策班に含まれていないのは)
羽鳥七海:(惜しいとも言えるけど、彼女が前線に出ずに済んだと考えた方がいいでしょうね……)
羽鳥七海:「……マスターアカーシャの真逆ですね」
日馬美礼:「その通り。良いところに目をつけるね」
日馬美礼:「マスターアカーシャ、あれを斃したのもきみだった。その節はどうも」
日馬美礼:羽鳥さんに。
羽鳥七海:周りに聞こえない程度の声で呟いたつもりだったが。「あ、いえ、私は最後だけでしたので……」
日馬美礼:「ふぅん」にやにやと人の悪い笑みを向ける。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(『裏のN市』にそこからの人員、施設の『補充』。この噂はFHのセルの間では確度の高い『噂』として知られていたが、)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(UGNの筋から逆にそうした話は全く聞かなかった。故に裏の筋に広がる眉唾か、)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(完璧な統制が敷かれたきな臭い真実かのどちらかと踏んでいたが)
梔子衣緒:「錬金術の神様のRB,って言いながらコンピュータみたいだなあ……」
日高ぼたん:「えーっと」「セーブリセットするのはプレイヤーじゃなく、あくまでソフトの機能で」
日高ぼたん:「ゲーム外のことはわからない……みたいな?」
日馬美礼:「そうじゃない、まあ聞き給えよ」
日高ぼたん:「はい」静聴。私は背伸びをしました。
梔子衣緒:黙して聞く姿勢になりつつ。(呼ばれるだけの謂れがあるじゃないか、人が悪いねあの子も)
日馬美礼:「──N市には、時空がめちゃくちゃにつながっている場所や、家主が死んだはずなのにそれを誰も認識しないまま別人が住んでいる家なんかが至る場所にある」
日馬美礼:「まあ、そういう、『適当に処理されるどうでもいいもの』として扱われているんだ。非オーヴァードとか、建物なんかは」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(決まりだな。裏のN市。ここまでの物があるとはね。恐ろしい街だよ)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……そも私はその『裏N市』とでも呼ぶものに近しい場所には潜っている。あの賢者の泉も、それに類する地だったのかもな)
梔子衣緒:「ああ、傭兵稼業してた時はそういう空き家にお世話になったなあ」
梔子衣緒:「無暗に多かったけど、そういうことだったのか」
羽鳥七海:「…………本当に、今更なんですけど」
羽鳥七海:「その類の話、全部、前提なんですね……」
羽鳥七海:傍にいつの間にかあった冷えタオルを額に当てる。
"プランナー":「ええ。初めて聞く話ばかりでしょうけれど」
羽鳥七海:「すみません。——念のため、確認させてください」
日馬美礼:「何かな?」
羽鳥七海:「歴史。並行世界。補充。編纂、リセット……」
羽鳥七海:「その。ここにいる全員、そういうものが当たり前に存在するというのを、受け入れている方ですか?」
梔子衣緒:「……?レネゲイドなんて、大体何でもありじゃない?それに長けてる連中がこうも集まって騒いでるなら、それくらいあってもおかしくないよね」
ロア:「だいたい初耳かな」疲れたように零す
日高ぼたん:「あ、ロアでも初耳なんだ……」
ロア:「でも歴史を変えようとするやつとは、戦ったことがあるなぁ」ぼたんちゃんを見る。
日高ぼたん:「そうだっけ?」ロアを見る。
日高ぼたん:「あ、いや、そうでした。そんな事を言ってたねそう言えば」
日高ぼたん:「それで、ええと。はい。私はよくわかってません」羽鳥さんに挙手。
日高ぼたん:「レネゲイドとか詳しくないので、まぁ、漫画みたいに、そういうこともあるのかなーと……」
日高ぼたん:「思って……ました…」ゴニョゴニョ
日高ぼたん:地下の基地とか、ハワイの神とか
日高ぼたん:思い返せば、いかにもな"超越"と相対することが多かった。
梔子衣緒:「仲間だなあ」と少女にほわっと微笑みかけつつ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そういった事実がな、『あり得る』ということは知っている」羽鳥さんに。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「無論、自分がここまでの当事者として巻き込まれるのは初めてだがね。……ふふ、まあ当たり前だとは思っていないよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:困ったような、自棄のような、判然としない笑みを羽鳥さんに向けて。
羽鳥七海:「レネゲイドへの魔術的アプローチを日常的に接している、それこそノートルダム財団のような人々ならともかく」
羽鳥七海:「その、互いの顔と名前と立ち位置すら判然としないままで、13人屈指の形而下RBとの戦いの計画を練るべきではないと思うのですが……」
日馬美礼:「君も並行世界と『裏側』の案件には関わっただろ?」
日馬美礼:「いや、"インカーネーション"の件は裏側とは判然としてないんだっけか」
羽鳥七海:「出会っていることと受け入れる事は別ですからね!?」
明司或日:「まあまあ、ごめんなさい。前提の話が長くなってしまって」
羽鳥七海:「スターゲイザーとも接触していますが、彼女が島から島を渡る能力者なら」
羽鳥七海:「ナットロックは『海と島を動かして足元に持ってくる』能力者です! 認識のレベルが違う!」
羽鳥七海:「そしてあんがい皆さん受け入れてらっしゃる……」
羽鳥七海:「……なら大丈夫です。腰を折ってしまってすみません、まずはお話をどうぞ……」
日高ぼたん:「やー、あのー、オトナの場であんまり止めちゃうのもね、悪いかなとね」
日高ぼたん:「おもいましてー……」目逸らし。
日高ぼたん:自分の重要度が低い場所は慣れてる。
日高ぼたん:唯一のメッセンジャーならともかく、あまり自分都合で口を挟むのも良くないかなー…の姿勢。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だが……ああ。どうするにせよまずは話を聞かないとな」最後に羽鳥さんに頷き。
梔子衣緒:「あー……いや、ごめんね?いや本当、よくわかんなくてさ……そう解説したり、反応してくれたおかげで理解は深まったと思うから…」
ロア:「ま、ひと段落ついたらその辺りを均していこうか」
日高ぼたん:「ともあれ、七部より四部で、回数重ねるほど不味いのは分かりました。続きお願いしますっ」
羽鳥七海:「皆さんがUGN、ひいては世界に協力的なオーヴァードであることは、ここまでの会話で分かっています」
羽鳥七海:「よろしくお願いします……」
明司或日:「はい、よろしく」
日馬美礼:「どこまでだったかな。そうそう。レネゲイドではないものを、いかにも適当なつじつま合わせに使っているということだ」
日馬美礼:「そのバグを偶然突いたのが明司くんだね。そして」
日馬美礼:「今突いているのが、衣緒君」
日馬美礼:「きみはオーヴァードでありながら、"ナット・ロック"にそう認識されていない」
日馬美礼:「理論人体に可能な戦いしかしないために、その情報が更新されることもない」
日馬美礼:「演算不可能なんだ、きみのいる場所だけが」
梔子衣緒:「ははあ……確かに、碌に自発的なエフェクト行使なんて回避とかくらいにしか使いませんが」
"プランナー":「単純な剣術の話だけでなく、その『練勁』も、理論上は可能なのでしょう。理論上というのが、限りなく困難であっても」
"プランナー":長い遍歴において、そういった達人を見たことがあるのだろう。事も無げに言う。
日馬美礼:初めに誤認されたであろう、大本の理由の話は、今はしないがね、と底意地の悪い笑み。
梔子衣緒:「となると、おそらくわたしも”補充”されただろうなにか、って訳かなあ」腕を組む。
梔子衣緒:そりゃ記録も何も出てこない訳だ。
梔子衣緒:「ええまあ。そうだなあ……身体操法でいうと、17から25くらいは並行でやればできますし」
明司或日:「そういうわけで、集まっていただいた理由を話すだけのつもりが、随分長くなってしまったのだけれど」
明司或日:「そもそもの皆さんの今関わっている様々な事件が、"ナット・ロック"に繋がっているという事です」
明司或日:「それで今警戒されて、攻撃を受けている」
明司或日:それから、にこっと笑って。
明司或日:「段取りが悪かったですね。自己紹介としましょうか」
明司或日:「明司或日です。かつての"赤のマゼンデ"。"ナット・ロック"の喪われた智慧のひとつにして星辰館高校一年生」
明司或日:「皆さんと一緒に旅をしていた記憶を一方的に持っているので、既にみなさんのことが大好きです。やる気も満々、よろしくお願いします」
明司或日:ぐっ、と拳を握るポーズ。
ロア:「ロア。ハワイの神様のレネゲイドビーイング。そんなに大した力はないよ」
ロア:「侵蝕負担を軽減することが出来て、そのかどでUGNにお小遣いを貰っているんだけど。今は使えないかな。よろしく」
羽鳥七海:「《プランナー》と、ノートルダム財団が関わるのなら、多少の飛躍も仕方ないかと思います」
羽鳥七海:「先程は失礼しました。第二支部所属、《エスメラルダ》羽鳥七海と申します」
羽鳥七海:「力及ばずではありますが、正規人員として皆さんのフォローとサポートは精一杯させて頂きます。何かあれば、お申し付けください」
梔子衣緒:「さっきの気遣いとか、すごい助けられたし…マスターキラーなんでしょ?頼りにさせてもらうね~」ぱちぱち、と拍手しながら。
羽鳥七海:ありがとうございます、と軽く会釈を返す。
羽鳥七海:「マスターキラーは本当に、戦える人たちの後ろでちょろちょろしてただけですから……」
日高ぼたん:(ほえー……)マスターキラー。知ってる。FHの強い人を倒した人だ。
日高ぼたん:「あ、じゃあ次私が」立ち上がる。
日高ぼたん:「イリーガル、引導射手の日高ぼたんです。UGNの皆さんにはお世話になってます。」
日高ぼたん:「私も、その。知り合いのロアからのツテではありますが。頑張ります。あ、頑張らせていただきます」
日高ぼたん:「えーっと……射撃とか、銃の扱いが得意です。よろしくおねがいしますっ」
日高ぼたん:ぺこり、と頭を下げる。
梔子衣緒:「ああ、その長物やっぱり銃なんだな。手に慣れてる感じがしたし、よろしくね~~」
羽鳥七海:(可愛らしい子ですね。スレてないというか……あとでタオルのお礼言わないと)
明司或日:「七海さんもぼたんちゃんもとってもいい子なんですよ」
明司或日:薄い微笑みで知った口を叩く。
梔子衣緒:「うん、それはちょっと見ただけだけどわかる」こくこく頷いて。
日高ぼたん:(初対面で好感度が高いと、ちょっと照れるな……)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ここに呼ばれて、かつてナット・ロックを倒すために戦ったというだけでも、彼女らがただ者ではないことは見てとれる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして私も、かつてそう戦ったらしい。……実感はないが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「よろしく。ボタンにナナミ、な」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「イーゴリ・ヴァシーリエフ。調達や仲介……まあ便利屋みたいなことをしているよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「UGNからも何度か仕事を受けてるし、荒事にも慣れているつもりだ。今回もそういう仕事だったらよかったんだが……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「まあ、何にせよ。力は尽くさせてもらう。足は引っ張らないようにするよ。よろしくな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……流れで一応会釈のような真似をしてみる。この日本式のあいさつは、中々慣れない……!
梔子衣緒:「そういう調達屋さん界隈だと、まあ凄腕で有名なんだよね。わたしめっちゃ下手なので、頼りにしてしまいますね!よろしくお願いします~」
明司或日:「イーゴリさんは色々と場慣れしてるから、今回も頼りにさせて頂きますね」
日高ぼたん:「シゴトニンのお方ですね。よろしくおねがいします」ぱちぱち。拍手。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ、ありがとう。こりゃツテを広げるチャンスかな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……頼りにされてるのか!前の周の私はマスターアビス相手にどれだけのことをしたんだか、な!)
羽鳥七海:「どうぞよろしくお願いします。……不躾ですが、お手元は大丈夫なのですよね?」
羽鳥七海:盲目であることには勘づいている。資料を普通に見ているので、何らかの補助があるのだとは思っているが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「心配ないよ。辺りのことは全て判る。私のオーヴァードとしての力の一環だな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:これが男子相手だったらちょっと突っ込んだ『見えている』アピールも披露するところだが……女子相手には慎重にならざるを得ない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:何故なら……いや、なんでもない。
日高ぼたん:「ほえー………」すごいなぁ。
日高ぼたん:「知ってる。タツジンだねタツジン」
ロア:「それは。目が見えてるより強そうだ」
羽鳥七海:「それなら良かったです」
梔子衣緒:「ははあ、後ろから不意打ちされても平気で対応したのってそういうことかあ」
日高ぼたん:「ええと、あとはイオさん、ですかね?」
梔子衣緒:「おっと、遅れちゃったな。そうそう、このわたしが梔子衣緒、コードネームは”あづま”です」ふにゃっと笑う。
梔子衣緒:あづまえびす、から付けて。名前も自分で、髪の色とかから付けましたよ、と続けて。
梔子衣緒:「所属は一応星辰館になるのかな?剣道部の指導補助員をさせてもらったり、剣の個人講師をしたりしてます」
梔子衣緒:「特技は剣を振ったりすること、だけど。本当にエフェクトとかなしに振るだけなので、火力とか全然です。そこら辺はもう皆に頼っちゃうよ」
梔子衣緒:最後だけ冗談っぽく言って。
梔子衣緒:「どうかよろしく。あ、記憶とか無いけどあまり気にしないでいいからね~」
羽鳥七海:「おおらかですね……」
梔子衣緒:「悩んだって解決しないからねえ」それより剣振ってる方が楽しいし、と。
羽鳥七海:先程の話からして「因果の辻褄合わせで隙間に創られた人間」という壮絶な出生を聞いたきがするのだが
日高ぼたん:「サムライさんだ。よろしくおねがいします」
日高ぼたん:「私の周りに多いタイプの性格を感じますねぇ…」おおらか。かつ実力派。
梔子衣緒:「いえーい。よろしく、うぇすたんがーる」
日高ぼたん:「いえーい。あろはおえー」
明司或日:「私、衣緒さんの出生には勝手に仲間意識を持っているので」
明司或日:「この場の大体の人に勝手な仲間意識を持っていることになってしまいますね。困った困った」
梔子衣緒:「やったぜ。皆がそういう共通点あるのに、わたしだけ仲間外れになってるんじゃないかって思ったんだよね」
梔子衣緒:「ま、得体が知れなくて怪しいやつだけど、どうかよろしく」
日高ぼたん:「ギスギスするよりは素敵なことですなー」
日高ぼたん:「徐々に知っていきましょー、よろしくおねがいします」
GM:
GM:N市基底世界律、"ナット・ロック"対策班。
GM:幾人かは攫われたが、打倒の道筋は残っているのだという。
GM:"クリザリッド"、"マスターアビス・Δ"、聖剣を加工した者。
GM:それぞれの事件は、同じ結末に繋がっている──。
GM:
GM:シーン終了。ロイスと購入が可能。
梔子衣緒:ロイスは…話してからにしよう。保留で。
羽鳥七海:ロイスは保留で。
日高ぼたん:ロイスはお話してからにしましょ
梔子衣緒:購入はワイヤーウィップを。これがないとみんなと同じエンゲージいられねえ!
梔子衣緒:コネ手配師ストーンを使用。
梔子衣緒:4dx+6=>12
DoubleCross : (4R10+6[10]>=12) → 8[1,3,7,8]+6 → 14 → 成功
梔子衣緒:成功!ウェポンケースに仕舞います。以上。
日高ぼたん:購入はシュタゲ。
日高ぼたん:字面が紛らわしいな。シューターズジャケット。
日高ぼたん:1dx+2>=13
DoubleCross : (1R10+2[10]>=13) → 5[5]+2 → 7 → 失敗
日高ぼたん:まったくもってダメ。以上
羽鳥七海:調達はアームドスーツ。いつもの「能力訓練:社会」に器物使いで融合。
羽鳥七海:身近な何が起きているか分からないコンボランキング第一位
羽鳥七海:5dx+3>15
DoubleCross : (5R10+3[10]>15) → 5[2,3,3,5,5]+3 → 8 → 失敗
羽鳥七海:ひっどいな
羽鳥七海:以上
梔子衣緒:ばでむでも無理か
日高ぼたん:本人しか盛ってない
日高ぼたん:持ってない
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はい、ロイスは一旦保留!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:私は調達が得意な方なので、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:色々買えるのに挑戦します!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:衣緒っちがワイヤー買えたので、上から順にぼたんちゃんのシューターズ、行ってみるか!
日高ぼたん:よろしくです!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:10dx+1>=13
DoubleCross : (10R10+1[10]>=13) → 10[3,4,5,5,6,6,7,9,10,10]+5[3,5]+1 → 16 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:買えました……どうぞ……
梔子衣緒:つよ……
羽鳥七海:めっちゃ社会高い……
日高ぼたん:シャキーン。お着替えしました。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:スターリープレシャス様様……!以上です!
◆Middle02◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle02◆
GM:----------------------------------------
GM:ここから情報……情報? 判定になります シーンプレイヤーは羽鳥さん。他登場自由。
GM:まずプランナーさんが喋るので、項目が出るのはちょっと後になります。
羽鳥七海:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 3[3]+35 → 38
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:64->68)
羽鳥七海:こいつめちゃくちゃ安定してんな……
梔子衣緒:流石マスターキラーだぜ…
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:49->51)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:情報収集ならでまーす!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+1[1] → 41
"プランナー":「勿論、ゼノスとしても何もしていなかったわけではありません……というのは、特に第四支部からすれば自明のことでしょうが」
日馬美礼:「"ディスク"や"マカハドマ"の件だけでも……だけど、そうだね」
"プランナー":「ええ。歴史の分岐を切り替わっても、切り替えた先に一定の有効打が配置されるように、我々は動いていました」
"プランナー":「尤も、そうできる盤面を築き上げたのはUGNで、私は補完を行っているにすぎませんが」
日馬美礼:「つまり、いかに運命を操作できると言えど」
日馬美礼:「その操作された先は消去法で選ばなきゃいけないようになってる。この街のUGNの組織力と、あぁ、いや──」
日馬美礼:少し困ったように。
日馬美礼:「今はその『組織力』にもちょっと問題を抱えてるんだけど、そおだな」
"プランナー":「『ワイバーン』『"クリザリッド"』『バイツ』『マスターアビス』その他さまざまの脅威が敵として動き始めています」
"プランナー":「それらへの対処をあなたたちだけで行う必要はないということですね」
"プランナー":「必要に応じて、盤面上の組織に適宜協力を仰いでいくとよいでしょう」
現在の"ナット・ロック"討伐障害リスト
☑空間断裂/対策完了
☐"クリザリッド"
▼セルリーダー"メフォ"及びその活動目的について 〈情報:UGN〉12
☐ワイバーン
▼協力要請『UGN第六支部』※クライマックス戦闘で現れるトループ減少 〈交渉〉28
☐マスターアビス・Δ
▼協力要請『UGN第七支部』※情報項目が解放 〈情報:UGN〉27
☐"バイツ"
▼協力要請『霧氷院家』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈交渉〉6
▼協力要請『騙名商事』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈情報:UGN〉 7
☐???
▼協力要請『N市臨時査察部』※各UGNへの判定難易度が減少 〈交渉〉8
羽鳥七海:第七支部、ハードル高っか!
日高ぼたん:ヒビキ様おる。
GM:UGN他支部への交渉ハードルが高まっている理由は現在分かりません
GM:判定を進めていくと分かるかも……?
日高ぼたん:ふっしぎ!
羽鳥七海:簡単なところから掘っていきましょう
日高ぼたん:そうしましょうしょう
日高ぼたん:協力要請3つとメフォさんかな。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そうですね、こちらは情報は得意なので、
梔子衣緒:じゃあ▼協力要請『騙名商事』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈情報:UGN〉 7 を行かせて頂きたく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:高めのメフォさん行ってみますか……!
羽鳥七海:じゃあ査察部いこうかな
梔子衣緒:ではコネUGN幹部起動。
梔子衣緒:4dx=>7
DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 6[1,1,2,6] → 6 → 失敗
梔子衣緒:こんなことある??
羽鳥七海:バディムーヴ~
日高ぼたん:頼れるおねえさん~
GM:優秀エンブレムだ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:どうしよう、素敵なチルドレンのお姉さんが助けてくれないかな~
梔子衣緒:一点で済むから取っておいた方がいいかも
羽鳥七海:あ、財産もあるか
羽鳥七海:じゃあそっちでお願いします
梔子衣緒:はーい
梔子衣緒:財産1点使います… 4→3
梔子衣緒:これで成功!
GM:では成功!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、お金で自己解決!えらい!
日高ぼたん:きっちり必要な武器は既に買ってるしね!
日高ぼたん:じゃあ私は霧氷院家。まるでホビアニのクールライバルのような名前のところに。
梔子衣緒:おねがいしますー
日高ぼたん:自分に《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+3。
日高ぼたん:6dx+3>=6
DoubleCross : (6R10+3[10]>=6) → 10[1,1,3,6,6,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:さすぼた
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:51->55)
日高ぼたん:ぼたぼた~
羽鳥七海:じゃあ査察部いきまーす
羽鳥七海:《陽炎の衣》 侵蝕38→41
羽鳥七海:更に能力訓練:社会で器物使いで融合。ダイス+5
羽鳥七海:7dx+1>8
DoubleCross : (7R10+1[10]>8) → 10[1,3,3,6,8,10,10]+10[1,10]+2[2]+1 → 23 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:みんな高い!!
羽鳥七海:めちゃめちゃアクセスした
梔子衣緒:さすが羽鳥さんとぼたんちゃんだ
GM:ガンガン成功していくわね
イーゴリ・ヴァシーリエフ:さすがのお姉さんだぜ
日高ぼたん:イーゴリさんもそのまま振ってもらっちゃおう
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は!ではこちらクリザリッドセルはメフォを調べます!ミーミルの覚え書き起動!そして情報収集チームーっ!きてくれーっ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ダイス+2個!固定値+2!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、技能は情報UGN
イーゴリ・ヴァシーリエフ:12dx+4>12
DoubleCross : (12R10+4[10]>12) → 10[1,1,1,2,4,6,7,7,8,10,10,10]+10[1,5,10]+1[1]+4 → 25 → 成功
日高ぼたん:社会強者よ
梔子衣緒:すっご…
イーゴリ・ヴァシーリエフ:成功です
日高ぼたん:社会1が二人いるパーティとは思えない
GM:はい、ちょっと情報項目打ってました
GM:リザルトを出します。
▼セルリーダー"メフォ"及びその活動目的について
本名はヒエロニムス・クヴァルキスト。ドイツ人。
肉体を蝕む遺産と湧血をもたらす遺産、暴走を戒める遺産と感情を喪う遺産等を組み合わせて戦う。
無数の呪いをその身に受けながら、思考能力を保持しているジャームである。
N市を訪れた目的は、"マスターアビス・Δ"の奪取。
さらに、その目的のためにかつてイーゴリ・ヴァシーリエフに与えた遺産を確保しようとしている。
▼協力要請『N市UGN臨時査察部』
厚生労働省からの監査、並びに国外から訪れる要人の大規模な警護任務、警察からの調査依頼などが各支部で増加しており、
人員の供出が滞っている。
しかし、その任務の出所がよく分からない。
内部からは認識できない情報攪乱が行われていたことを、君は指揮系統の異なる、査察部との合同調査の末に突き止める。
GM:以上となります。これによってクライマックスで出現するトループが4体減少、各支部への協力依頼の難易度が20減少します
GM:N市UGN・臨時査察部
GM:
GM:N市UGNの他支部への人材の貸し出しなどは基本的に流動的で、君こと羽鳥七海も第二支部の人員だ。
GM:その人材の流れが、今はどうにも滞っている。
GM:『楽園の十三人』の討伐、増加するオーヴァード犯罪など、様々な要因が考えられるが
GM:そこに一抹の不自然を感じた君は、本部直轄でN市UGNの裁量を監視する臨時査察部へと連絡を取ったのだった。
羽鳥七海:「この度は。突然のご訪問、許可頂きまして」
羽鳥七海:「誠に有難うございます」
山吹黄昏:「いえいえ、お忙しい中御足労頂きありがとうございます。羽鳥さん」
山吹黄昏:身長180cm弱の体躯に、その腰まで伸びた艶やかなブロンドヘアー。
山吹黄昏:スーツの麗人が丁寧に一礼する。査察部所属のチルドレンである。
山吹黄昏:佇まいは落ち着いているし、体躯も立派なものだが。瞳はどこか少女のようにきらきらしている。
羽鳥七海:スカートを揃えて、丁寧な礼。身を隠すためのコートを脱いで片手に。
羽鳥七海:査察部。その役割を考えれば手放しに羨めはしないが、間違いなくUGN内のエリートだ。
羽鳥七海:「現在のN市において、重要情報を扱う……更にその上で」
羽鳥七海:「他からの影響をなるべく受けずに独立している、となるとここかと思いまして」
羽鳥七海:背筋を伸ばし、その瞳を見上げる。
山吹黄昏:「そうですね。立ち位置、視座、指揮権もずれていますね」
山吹黄昏:「貴女のご活躍も目を通させていただいてます。今回も中々大変な事件に関わっているようで」
羽鳥七海:「いいえ、そんなことは……そうですが……」
羽鳥七海:並行世界、歴史の編纂、因果。
羽鳥七海:マスターアカーシャも、スターゲイザーも、強大ではあったが、その力は『個人』だった。
羽鳥七海:ナットロックは、それよりもずっと、現象……概念に近い。敵としての強さ以上に、使う脳の回路が違う。
羽鳥七海:「……私は、私にできることをするだけです。羽鳥家の一人として、それだけは」
羽鳥七海:「それで……現在の支部の連携網が、明らかに平時より鈍っていることについてですが」
山吹黄昏:「目に見えて干渉が増えておりますね。その根を探るのは口で言うほど容易ではありませんが」
山吹黄昏:「こちらの権限で調査したところ、多方面から横槍が入っているようですね」
羽鳥七海:「やはり……」
山吹黄昏:資料に書いてあるのは厚生労働省、外交絡み、警察機構などより舞い込む案件。
羽鳥七海:「13人の中には、情報の攪乱に特化した存在もいましたが……」
羽鳥七海:「《ネイムレス》は第十支部が捕縛、凍結させた。それに、記録に残るやり方とも違う」
山吹黄昏:「我々臨時査察部が調べやすかったのは、ご存知の通り指揮権の違いによるもの」
山吹黄昏:「つまり、日本支部やそれと協力関係にある政府筋の意向をある程度無視できる権限あってのことです」
山吹黄昏:「厄介な方面に向こうの楔があるようですね。誠に良くない」
羽鳥七海:「……凄まじい権限ですね……」たやすく口にするそれが、どれほどの特権か。想像もつかない。
羽鳥七海:「共通点としては……非オーヴァード、あるいはオーヴァードでなくても良い存在からの干渉」
羽鳥七海:「この妨害を、潜り抜けることは可能ですか?」
山吹黄昏:「出来ることはしましょう」
山吹黄昏:「そして我々はその権限と責務に応じた能力は持っているつもりです」自負と誇りを微笑みに浮かべる。
山吹黄昏:「この眼と手の届く限りにおいて、皆さんを守るのが査察部の使命ですからね」
山吹黄昏:「同期の星たる"エスメラルダ"さんからの頼みですし!頑張りますよ~」
羽鳥七海:「同期の、——ほ、星?」
羽鳥七海:ぶんぶんと手を振る。自分の仕事が知られていること自体は、不思議ではないが。
羽鳥七海:「とてもとても! というか、同年代なのですか」
山吹黄昏:「ああ、いえ失礼なことを言いましたね……」
山吹黄昏:「年齢こそ同じであろうと、私のような新米が同期などと……」
山吹黄昏:その長身でゆるやかに見下ろしながらも腰を低くする。
羽鳥七海:「はい!? そんな、名だたる査察部の方が!」
羽鳥七海:顔を青くしたり赤くしたり。
山吹黄昏:「いやいやいや……」
羽鳥七海:「いえいえいえ……!」
山吹黄昏:などと一頻り互いに謙遜して、人心地ついて。
羽鳥七海:「……何とかしている場合ではないのでした」
山吹黄昏:「でした。というわけでこちらバックアップについては異存なしです」
山吹黄昏:「まあ、仮にあっても申し上げられませんがね」
羽鳥七海:「私は、他の支部への情報連携を行います。集められるものは全て集めて……」
羽鳥七海:あの明司という少女。悪い相手ではないのだろうが……並行世界の自分と知り合いでした、と言われても
羽鳥七海:よくわからないものは良くわからない。だが、彼女と、風吹リューと、もう一人が、ナットロックを一度は倒したのだという。
羽鳥七海:「……やれることは全てやって、それでようやくスタートラインに立てる」
羽鳥七海:「有難うございます、山吹さん。……あ、そうだ」
羽鳥七海:紙袋から、ケーキセットを出す。阿修女近くのケーキ屋さん。
山吹黄昏:「ややっ、これはどうも……」
山吹黄昏:「………」
羽鳥七海:ビニール袋が引っ掛かっている。何故か、子供向けお菓子の詰め合わせもサービスでつけてくれる。
羽鳥七海:「よければ皆さんとお召し上がりください。……あ、すいません、これはオマケの方ですので」
羽鳥七海:とビニール袋の方は外そうとする。
山吹黄昏:《帝王の時間》《七色の直感》《ウサギの耳》《真昼の星》《猟犬の鼻》
羽鳥七海:駄菓子とかラムネとかチップスとか、あとグミとか。
山吹黄昏:「ああいえ!是非いただきたく!」
山吹黄昏:すすすっと長い手が伸びて、はっしと袋を掴む。
山吹黄昏:超高度に発達した知覚機能を総動員して、中身は2秒で観測済みだ。
羽鳥七海:「え? あ、はい、よければどうぞ……」
羽鳥七海:季節のフルーツを彩ったケーキやデザート各種だ。
羽鳥七海:もちろん変なものは仕込まれていないし、ハズレもない。
山吹黄昏:「査察部のメンバーもしょっちゅうこういったものを用立てるんですが、このお店は未開拓ですねえ」
山吹黄昏:「オマケは私が引き取っておきましょう」
羽鳥七海:「通っている学校の近くの人気店でして。よければアドレスなど送りますね」
羽鳥七海:なんかすごい力強く取られたオマケをお渡しする。
山吹黄昏:「ありがとうございます!羽鳥さん御用達のお店ですね……」ほくほく顔である。大概舌が子供なのだ。
羽鳥七海:「機会があれば、事件が終わった後にご案内など」
山吹黄昏:「ええ、またいつでも。皆様のご無事を祈っております」
羽鳥七海:「ありがとうございます。そちらも、お気をつけて」
羽鳥七海:そして最初と同じように、けれど、少しだけ肩の力の抜けた笑顔と礼をして、その場を後にした。
GM:第四地区・霧氷院本社ビル
GM:
GM:霧氷院家は、トイメーカーとして第四地区に居を構える資産家一族である。
GM:もっともそれは表の顔。一族に強力なオーヴァードが多く、また高練度の私兵を抱えている。
GM:嫡子、その従姉ともどもUGNイリーガルであり、その縁から2名のUGNチルドレンが出向中だ。
GM:支部にほど近いこともあり、君たちが協力を仰ぐに丁度いい相手だろう。
GM:
霧氷院ヒビキ:「座ってくれ。大したもてなしも間に合わんが……」
霧氷院ヒビキ:その幼さ、小柄さに見合わぬ尊大な口調で君たちを出迎える。
日高ぼたん:「あ。はい。お気遣いなく……お構いなく?です。お邪魔致します。」
梔子衣緒:「いえ、こちらこそ突然ですから。お気遣いありがとうございます」一礼して掛ける。
梔子衣緒:(アポイントメント、取れるものなんだなあ…UGNってすごいな、ほんと)そういう態度自体も慣れているし、事実それだけの実績もある。
十束しのぎ:その側に侍るメイド服姿の少女が、来客に対しお茶のカップを饗していく
十束しのぎ:桃色の髪が白黒のメイド服に映える。どこか人間離れした正確な所作。
梔子衣緒:ありがとう、とそのメイドからお茶を受け取る。経歴に似合わず、その仕草も慣れを感じさせる。
日高ぼたん:(お屋敷だー。……身長、ちょっと高いぐらいかな。年下か)
ジェーン・ドゥ:「同じUGNからの依頼を受けたかどで、霧氷院本社ビルに上がらせていただけるとは」
ジェーン・ドゥ:「──"バイツ"といいましたか」
GM:──"バイツ"。
GM:"プランナー"の警告である。まだ鉢合わせてはいないようだが、君たちを妨害するために動いている勢力がいると。
GM:そういった勢力は、"スターゲイザー"の追放からの時間経過、それに端を発するナットロックの力の増大によって増えていくだろうとのことだった。
梔子衣緒:「ええ。N市でのギャングですけれど…こちらの妨害に動いているみたいで」
梔子衣緒:「その対策に、力をお貸し願いたい、ということになります」
日高ぼたん:「です。」場慣れしている方の主導に合わせる。
霧氷院ヒビキ:「フン……まあ、UGNには個人的な借りもある」
霧氷院ヒビキ:「日頃からそちらのチルドレンに世話になっているところでもあるしな」ちら、とメイドへと視線を移し。
十束しのぎ:主人の話を邪魔しないよう、饗した後はその脇に侍る。
梔子衣緒:「恐縮です」淡く口元だけで笑みを作る。
霧氷院ヒビキ:「協力しよう。それにしのぎと美月はそちらの人員だ、好きに使え」
霧氷院ヒビキ:「"グラフィアカーネ"も貸す」
十束しのぎ:つい、と小さくスカートをつまみ、挨拶。
十束しのぎ:「十束しのぎ。所属は第四支部でございます」
十束しのぎ:「ヒトの皆様のお力となれるなら、なんなりと」
梔子衣緒:「感謝します、霧氷院代表。……ええ、十束さんもありがとう」
日高ぼたん:「ありがとうございます」ぺこりと頭を下げる。
霧氷院ヒビキ:「それと、俺はそういった無軌道な連中に表の世界から真っ当に圧力をかけることもできるからな」
霧氷院ヒビキ:「しばらくはそちらで動こう」
梔子衣緒:「ええ、そうしたことは裏にあるUGNですと、どうにも手が掛かりますから。とても助かります」
日高ぼたん:「海外とかでも人気ですもんね…」旅行先で現地の人たちがギュインと遊んでいたのを思い出す。
ジェーン・ドゥ:「私としましては」
ジェーン・ドゥ:「社長の力を十分に生かせる任務なのでありがたいですね、と存じております」
ジェーン・ドゥ:社長、とこの女が呼ぶのはこのビルのオーナーの事ではない。
ジェーン・ドゥ:騙名商事とは、ある一人のオーヴァードが浮遊霊のような人格を拾い集め、従者として使役している組織なのだという。
ジェーン・ドゥ:この"ジェーン・ドゥ"もその一人であり、専ら顔役を担っている。
梔子衣緒:ジェーン氏にちら、と視線を移す。「貴社に要請させて頂いたことが、間違いでなかったようで幸甚です」眼を細めて柔らかい表情を作る。
日高ぼたん:(文字通りのワンマン企業ってことだよね……)チラリ、とその秘書然とした女性に目を向ける。
日高ぼたん:(………胸元に動物入っとる)気になる。
梔子衣緒:(……いやはや。流れてきた噂だとかでしか知らなかったが)(…従者だろ、アレ。本当だったのか…)
ジェーン・ドゥ:「『集団』への状況誤認こそが本懐ですからね……あら」
ジェーン・ドゥ:ぼたんちゃんの視線に目ざとく気付く。
ジェーン・ドゥ:「触ってみますか?」
日高ぼたん:やべ、バレたの顔。でも私悪くなくない?と開き直り。
ジェーン・ドゥ:胸元から顔をのぞかせている蝙蝠を引っ張り出し──蝙蝠は激しく抵抗していたが無視──
日高ぼたん:「あ、ではお言葉に甘えて……」嫌がってない?という言葉を飲み込む。
ジェーン・ドゥ:「スキンシップですよ社長。必要でしょう? いつも部屋にこもってるんですから」
日高ぼたん:「え?」自分に言われたと思った。社長?
蝙蝠:「キュイ…………」
霧氷院ヒビキ:「そのコウモリのことだ」だしぬけに口をはさむ
日高ぼたん:心なし元気を失った蝙蝠を受け取ってみる。
日高ぼたん:「社長さん……?」人肌にぬくい。
蝙蝠:「きゅうきゅう」
蝙蝠:肯定するように鳴く
梔子衣緒:「社長なのに、いいんですか」苦笑しつつ日高さんと蝙蝠…社長さんの様子を見ている。
十束しのぎ:「ヒト以外が会社を導く例もあるのですね……」独り言が漏れる
霧氷院ヒビキ:「……あまり気にするな。本体は別のどこかに居るらしい」
霧氷院ヒビキ:ジェーンの胸元からちょっと目を逸らしている。
十束しのぎ:ヒビキ様が変な首のひねり方してるな、と体調チェック。
日高ぼたん:「なるほど、それはそれは」背中を撫でていた指を止めて、目線の高さ。「よろしくおねがいしますね」
蝙蝠:「きゅ~ん…………」
蝙蝠:愛玩動物ではなく仕事相手として扱われたことに感動している。
日高ぼたん:「震えている…」特に通じてない。
霧氷院ヒビキ:「この俺と共同で仕事をする場にも出てこないとは、不遜な奴だ」
霧氷院ヒビキ:鼻を鳴らす。
梔子衣緒:「…ふふ。ありがとうございます、というべきなのでしょうか」何とか纏まったのを想って、湯呑で嘆息する口元を隠しつつ。
GM:想定通りと言えば想定通りだが、あっさりと話はまとまった。
GM:君たちを狙う勢力の1つ、彼らが食い止めてくれることだろう。
梔子衣緒:(……正直めっっっっちゃ……)(緊張したぁ………!)表情は崩さないまま。
日高ぼたん:立場ある相手なので目線から下げないように蝙蝠を返却しようとする
日高ぼたん:(返却……どこに返そう。元の場所に?胸ですが)普通に手で受け取ってもらった。
ジェーン・ドゥ:「うふふ。ありがとうございます」
ジェーン・ドゥ:蝙蝠を受け取って胸元に突っ込む。
蝙蝠:嫌そうにしている。
日高ぼたん:無意味な気遣いだった。
日高ぼたん:「ええと、ともかく」仕事の場、ということを思い出し。
日高ぼたん:「ありがとうございます。よろしくおねがいしますね」
霧氷院ヒビキ:「ああ、ビジネスパートナーとして健常な付き合いを望む」
梔子衣緒:ビルの外に出て、支部にも報告を済ませてから。
梔子衣緒:「~~はああ………!緊張したあ……」穏やかな表情やきびきびした歩き方から、元のふわ付いたようなそれに戻る。
日高ぼたん:「すみません、任せちゃって」カバンから紙パックのカフェオレを取り出して渡す。
梔子衣緒:「ぼたんちゃんごめんね……!正直大分助けて貰っちゃったな……!」社会人なんだけどなあ、とぼやきつつ。
日高ぼたん:「え?いえいえ、こちらこそ!だいぶおまかせしちゃいましたよ」ぶんぶん。
梔子衣緒:「いいのいいの、わたしはこれでも一応社会人だからさ……いやこういう交渉めっちゃ苦手なんだけど…!」
梔子衣緒:剣振り回したりしてる方が気が楽だよ、とぼやきながら。
日高ぼたん:「私もお姉……姉の、ちょっとした会議に付き合うぐらいで、メインで交渉とか全然なもので。」
日高ぼたん:わかりますねー。銃ですけど。と相づち。
梔子衣緒:「あー、随分空気には慣れてる感じあったけどそういう。苦労してるねえ…」
梔子衣緒:「あ、わたしに対してならそんな気を使ったりしなくていいからね。さっきのみたいに、本当なんか偉いとか取り柄もないからさ」
日高ぼたん:「漫画家なんで、家で作業させながら、連絡事項だけ聞きに行ったりとかは、はい」あれはいただけない。
梔子衣緒:「凄いなそれも……」苦笑。
日高ぼたん:「それで言えば、私なんか一般人ですからねぇ。どれだけ下げても多分同じステージですよ?」
梔子衣緒:「今こうして出ちゃって大丈夫なのかい?……っと、そういうつもりじゃなかったんだけど」
梔子衣緒:「はは、ついつい。ありがとね」
日高ぼたん:「なんちゃって。ふふ、こう言うと自信なくした大人が困るので、ついつい。」
日高ぼたん:「お互いイリーガル……というわけですし。その」
梔子衣緒:「うんうん」
日高ぼたん:「上下関係とか無しで適材適所みたいな感じでいきましょー、とか、そういう?」
日高ぼたん:ちょっと顔を覗き込む。反応伺い。
梔子衣緒:「そうそれ。会話で上手いフレーズ出てこないんだよな~~」へらっと笑っている。
梔子衣緒:「ん?どうしたい」
日高ぼたん:「いえいえ」
日高ぼたん:「子供がいっちょ前にー、とか。そういうのが来るかなーと思いまして?」
梔子衣緒:「はっはっは。其れ言ったらわたしゃ一歳にもならんぞ」
日高ぼたん:「あっ、記憶喪失。そう来ましたか」
梔子衣緒:「というわけでだ。どうかよろしく、ぼたんちゃん」
日高ぼたん:「うむ。では私がお姉ちゃんになりますな。」
日高ぼたん:「はい、よろしくですよ衣緒ちゃん」
梔子衣緒:「まさかの姉が出来るとはね……」真面目くさった顔。
日高ぼたん:「……………」
日高ぼたん:「………やっぱハズいですねこれ。衣緒さんでお願いします」
梔子衣緒:「え~~なんだよ~~遠慮しないでいいんだぞ~」
梔子衣緒:そんなことを言いながら、帰路を二人で歩いていく。
日高ぼたん:「やだ~~!末妹として可愛がられるポジションは譲りません~!」
日高ぼたん:お互い、わずかの緊張と、初対面のぎこちなさと。
日高ぼたん:そういったものを笑いに溶かして、吉報を持ち帰った。
GM:N市・第四支部
GM:
GM:ではヴァシーリエフさん。皆がそれぞれの機関に協力を取り付ける傍ら、君は調査を進めている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はい!
GM:遺産蒐集セル"クリザリッド"。その目的。
ロア:「"マスターアビス"だって?」
ロア:別の調べ物をしていた、少し体調の悪そうな少年が
ロア:レネゲイド関連の論文を脇に置いて聞き返す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そう聞いている。厳密にいえば以前の週の私が倒した相手、だそうだが」
明司或日:「そうだったんですね……いえ、"クリザリッド"も"マスターアビス・Δ"も全く覚えていないわけではないのだけれど」
明司或日:「パズルの断片が抜け落ちたように記憶が曖昧なので、助かります」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そもそもは……おそらく、の仮定だが『辺りの生物を手当たり次第自らと同質化して取り込む』危険なジャーム、だそうだ」
ロア:「なるほど…………」
ロア:少し考え込んでから
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「この街で現れたのは過去二度、そのどちらも性質の違う別個体。……恐ろしい相手、という点では変わりないがね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「迂闊に近づくことさえ叶わない怪物だよ。……何か、彼について知っていることでも?」
ロア:「覚えがあるというか」
ロア:「どうやら、僕の巻き込まれている事情にも関係がある」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君の……」"空洞"ロア。聞き及んだところでは、確か──。
明司或日:「"培地"ですね」
ロア:「うん」
ロア:「自己紹介の流れで少し話したんだけど、僕はハワイの神様でね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、ハワイの神性。この街から遠く海を隔てた地だが……つい先日、相当な事件があった島だ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それこそリエゾンロードの一角がすげ変わるほどの激動であったと聞く。彼がここにいるのも、無関係ではなかろうが──。
ロア:「死と航海を司る。この世ではない世界の果てに、僕の管理している小島があって」
ロア:「そこには時折、死した者、忘れられたものが流れ着くんだ」
ロア:穏やかに、一定のリズムを伴って話す。聞くものを惹き込む声。
ロア:「どういう経緯でN市に来たのか、想像がついてる感じかな」君の様子に気づく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ。仔細な事情までは知る所ではないけどね」
ロア:「うん。それでいい。日高ぼたん、あの子に助けてもらったんだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君は君なりに、苦労をしているのだろうな。……ああ、ボタンの様子からして、味方なのは察する」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:今回の件については、相応に信用させてもらうよ、と言って話を聞く構え……!
ロア:「話を戻すと」
ロア:「その最果ての島に流れ着いたのが、"培地"」
ロア:「オリエント……いや、中国かな。の神像の姿をしていた。おそらくはアーティファクトだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……アーティファクト」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「中国のか。彼の国の物となると、厄介だな。太古の文明が息吹く東方の龍たる国家、そこに眠る神秘は質も量も段違いだ」
ロア:「流れ着いた品々の形質は、朧げに知ることができる……けど、なんだかそんな場合じゃあなかったね」
ロア:「まず、島に自生する木々に無数の黒い結晶が生えた」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……!」黒い結晶。それは……!
ロア:「それが維管を汚染して、別の植物が根を張るように育ち、燃える。そうして現れる灰があらたに木々を同じように汚染して、それは広がってゆく」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……黒晶病か」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「驚いたな、ひと月ほど前からにわかに現れた伝染病、それがその“培地”と関係していると?」
ロア:「見た目はほぼ一致していた。近いものだろうね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……」神妙な顔で頷く。
ロア:「読み取れた来歴は、それが何かの『土台』であること、"培地"という名」
ロア:「そして"マスターアビス・Δ"から分かたれたものだ、ということで」
ロア:「すごく困った事に、僕が死ぬと多分出てくる。この場に」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……いや。黒晶病がマスターアビスに関わるものであったという点だけでも驚きだが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ここに出てくるのか?君が死ぬと?」
明司或日:「"ナット・ロック"の因果干渉ですね」
明司或日:「おそらくはどこかで失敗したその実験をあなたの島に流れ着かせ」
明司或日:「あなたを通してこの地に呼び出そうとした」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「なっ……」或日ちゃんの話を聞いて。
ロア:「そうなんだよ。だから今支部にいるのも危ない」
ロア:「いざとなったら守ってね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……どういうつもりなんだナット・ロック……!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは、まあ……元よりチームだ、いざとなればそう、守るのも吝かではないが……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「逃げた所でどうにかなるものでないしな……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だからといって、この……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「どういうつもりなんだナット・ロック……!!」二回目!!
ロア:「いかにも冷淡そうなのに、結構語調が熱いよね」
ロア:「ヒトの子って感じだ」
明司或日:「それが良いところなんですから、長命マウントはやめてください」
明司或日:笑顔。
ロア:「うん」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ふふ、そう見えるかい?ならば私の平常心仕草も中々だな。いつもクールに努めているのさ」ちょっと口調を戻して。
明司或日:「どちらのイーゴリさんもかっこいいですよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ありがとう。そう言ってもらえると、私も取り繕いがいがあるってものだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……だが」資料に目を戻し。
ロア:「……"マスターアビス・Δ"が」
ロア:"ナット・ロック"の資料を捲る。
ロア:「過去未来を見通す占星、神と民の営みを結びつける神働、受難の果てに上位世界へと至る錬金の智慧、この中だと」
ロア:「『神働術』に該当するのかな。神域を敷くアーティファクトだ。おそらくは、僕の異界もひどいことになっている」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「マスターアビス・Δと君の関係については分かった。そして“培地”と“Δ”が、おそらく“ナット・ロック”の目論見について重要なことも」
ロア:「まあ、分かっている分だけだけれどね」
ロア:「ぼくらが同じ事件に関わっているのは、どうにも間違いなさそうだ」
明司或日:「まあ! 疑ってたんですか?」
明司或日:「衣緒さんみたいな人ばかりじゃないですね」
明司或日:表情の動きの少なさの割に、手ぶりなどはおおげさだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「異界。神の域に至ったというRBが展開する領域か。なるほど、君の異界に働きかけて、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“ナット・ロック”に都合のいい『神働』を顕現させるつもりか」
ロア:「たぶん。ちょっと待ってね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは確かに"マスターアビス・Δ"の征伐が必要だな。ふむ、大体流れが分かって来たぞ」
ロア:ポケットから古めかしいペンを取り出す。
ロア:3dx 〈芸術:似顔絵〉
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[4,5,6] → 6
ロア:ゆったりした服をまとった、女性らしき姿が描かれる。そんなに上手ではない。
ロア:「神性との戦いには、その神性の起源を知るのが大事だ」
ロア:「こんな感じだった気がする」
GM:中国の神様はめちゃくちゃ種類が多く、また、この絵にわかりやすい特徴もない。
GM:別に上手くもない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ふむ。似顔絵か肖像画のようなものに見えるが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「中国……の神様……なのか?」自信がない!!
明司或日:「ロア君、神様なのに頼りにならないですよね」
ロア:「えっ。君の中では一緒に"ナット・ロック"を倒したのにその評価なのかい?」
ロア:「それは不遜じゃないかい? いや、別にいいけど…………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だとしたら、これが“培地”、引いては"マスターアビス・Δ"と共に君の異界に居座る神様なのかな?」
ロア:「そのつもりで描きました……」
明司或日:「普通に調べましょう、普通に」
明司或日:「"マスターアビス・Δ"っていう名前が分かってるんですから。大本の実験の事とかを」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……わかった。OK、わかった。ここから調べよう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何、手掛かりの少ない調べ物には慣れている。この絵だって、よく見ると味があっていいんじゃないか?」
ロア:「本当かい? ありがたみとか感じる?」
ロア:嬉しそう。
明司或日:「はいはい」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ありがたみ……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………ああ、そうだな。ハワイの神様直筆だ。すごくあらたかな……そう、ご利益。御利益が……あるな!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:絞り出すように語尾を強め!
ロア:にこにこしている。
明司或日:「素敵な人ですね~」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……さて、ではそうだな!」
明司或日:「……ええ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「この神について、また"マスターアビス・Δ"について追うか!これだけわかっていれば上等だ、むしろ楽だと言えるかもだな」
明司或日:「差し当たって、大規模な『アビスシリーズ』との交戦を経験した第七支部に掛け合ってみましょう」
明司或日:「それなりの深度の情報が手にはいる筈──」
日馬美礼:?????が解除されたことによってカンパニーデータが解放。
日馬美礼:[コンピュータールーム]情報達成+2
日馬美礼:[ブラックスミス]武器攻撃力+1D
日馬美礼:[アーマースミス]装甲+5
"プランナー":▼協力要請『"ロータス"』※"ツィーザー"残党を牽制 を判定
"プランナー":18dx+12>=25
DoubleCross : (18R10+12[10]>=25) → 10[3,3,3,3,4,4,4,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+9[4,9]+12 → 31 → 成功
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能
梔子衣緒:ロイスは "同僚”日高ぼたん 〇好意/疎外感 で取得。
梔子衣緒:購入は衣緒装備的にはボデアマかヒートウィップでしょうか。もしくは医療トランクか。PTで必要なの優先で。
羽鳥七海:ロイスは引き続き保留で、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ロイス!うおお積極的に取りたいけど……残りの枠は3つ!慎重に行きたい……保留で……!
羽鳥七海:購入は引き続きアームドスーツ
羽鳥七海:能力訓練が使えないが・・…
日高ぼたん:「お姉さん/妹 梔子衣緒 ○P友好/N興味」で取得。
羽鳥七海:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 8[7,8]+2 → 10
梔子衣緒:じゃあわたしもアームドチャレンジしてみようか。
羽鳥七海:調達吐けば買えるが……やめておこう
羽鳥七海:以上
イーゴリ・ヴァシーリエフ:皆が欲しくても買えなかったものを狙っていくよ~。なのでまずは見!
梔子衣緒:3dx+5=>15
DoubleCross : (3R10+5[10]>=15) → 10[3,10,10]+8[7,8]+5 → 23 → 成功
梔子衣緒:なんだお前。
日高ぼたん:お買い物上手さんだ
梔子衣緒:羽鳥さーん!新しい装備よ~!
羽鳥七海:星辰館剣道部にあったのかな
日高ぼたん:じゃあ私は照準器~
日高ぼたん:1dx+2>=15
DoubleCross : (1R10+2[10]>=15) → 10[10]+10[10]+10[10]+6[6]+2 → 38 → 成功
羽鳥七海:わーい! ありがとうイオえも~ん!
日高ぼたん:!?
羽鳥七海:!?!?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:すごい
GM:何その出目
日高ぼたん:めちゃくちゃいいのが買えました。多分レッテンの正規品とかデッドエンドさんカスタムとかそういうの。装着します。ガション。
梔子衣緒:霧氷院さんちの援助かな???
羽鳥七海:シンプルに1000分の1なんだけど
イーゴリ・ヴァシーリエフ:すごい(二回目)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、じゃあこっちは衣緒っちのスーツを狙ってみるか!アームド、着ます?
羽鳥七海:イーゴリさんにはブルゲあたりを買ってもらえると……
梔子衣緒:ドッジが下がるので
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、そうか衣緒っちは固定値……!!よっしゃ、ではブルゲを買うで!
梔子衣緒:ボデアマ着るかな~、な感じです。なので羽鳥さんのやつ優先でいいですよ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はいっす!……クスリはNGと自己紹介で言ったがあれは嘘だったんだクーックックック!
GM:何ィ~~ッ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:10dx+1>=20
DoubleCross : (10R10+1[10]>=20) → 9[2,3,3,5,5,6,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
梔子衣緒:あ、すみません。ワイヤーウィップを装備して、空いたウェポンケースを羽鳥さんに。これにさっき渡したアームド入れてもらう感じで。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:失敗。ごめんなさい……!!
梔子衣緒:わたしは以上。
羽鳥七海:イオちゃんに至れり尽くせりされます。ウェポンケースにアームドを入れるよ~
羽鳥七海:そしてバディムーヴが届かない……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:目標値は20!ふふふつらい……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ゴメンね!以上です!
◆Middle03◆
GM:第四地区・阿修羅地獄堂女学院
GM:
GM:全国から不良少女、すなわちスケバンが集まると言われる国内でも最強最悪のスケバン学園。
GM:その中には多くのオーヴァードを抱えており、各組織から独立した一大勢力とも評されている。
モブスケバン:「ウオーッなんじゃあこいつら!」「いてこませー!」
モブスケバン:鉄拳、ヨーヨー、釘バット、武装したスケバンたちが嚇声とともにそれぞれの獲物を振り下ろす!
"バイツ":「はっ、ガキの不良ゴッコに付き合ってやるだけで小遣いが貰えるなんブゲーーーッ」
"バイツ":「こいつら案外やるぞ」「バッカお前オーヴァードを見た目で判断するなって言ってるだろ」
GM:不良とストリートギャング崩れの乱闘がいたるところで起きている。荒くれものの集う阿修羅地獄堂女学院においては規模の差異はあれ、珍しくない光景だ。多分そう。
GM:──だが。
風吹リュー:「これだけ騒いでUGNが来ないっつーのは……じゃねえな」
風吹リュー:呟きながら鉄パイプを持ったスキンヘッドを殴り飛ばす。
風吹リュー:「何だァ? こいつぁ。何がおきてやがる」
GM:──校庭に、暗い影が差している。
GM:太陽の存在は感じ取ることが出来た。天蓋のごとく覆う翼膜から透けている。
GM:無数のワイバーンが学校敷地を包囲するように集まり、融け合うように繋がってドーム状に変じている。
風吹リュー:「気っ持ち悪ぃ…………」
トレンチコートの男:「どうにも」
トレンチコートの男:ぬるり、と背後で男が起き上がった。
風吹リュー:「あ?」
風吹リュー:声より先に足が出ている。
トレンチコートの男:「ぐはっ、ちょっと君! やめなさい」
トレンチコートの男:「敵じゃないかもしれないだろう」
風吹リュー:「なわけねーだろタコ。女子校だぞ」
トレンチコートの男:「僕は周りで暴れているごろつきとは違う」
トレンチコートの男:憮然とした様子で。
トレンチコートの男:只者ならざる眼光をしているが、なるほど身なりの良い男だ。阿修女に乗り込んできた男たちと同類には見えない
トレンチコートの男:「この土地は──」
トレンチコートの男:「『深度』が少し違うんだ。だから奇妙な認識がまかり通っている」
風吹リュー:「何の話? オレ忙しいんだけど」
トレンチコートの男:「君たちの喧嘩で起きる超常現象を、当たり前に他の生徒が受け入れているだろう? 《ワーディング》を使うまでもなく」
トレンチコートの男:「こんなオーヴァード密集地の存在が、周辺地域から違和感を持たれていないのも、そう」
風吹リュー:「……」
トレンチコートの男:「ワイバーン、というのだったね。この街固有の現象」
トレンチコートの男:「侵蝕率を増幅する性質を持つ。つまりそうだ。この『場所』に働きかけて……いや、どうだろう。ここにいる『人』かもしれないな」ぶつぶつと続ける。
トレンチコートの男:「『性質』を『拡大』している。だから外部からの増援が訪れない。阿修羅地獄堂女学院の存在そのものを、認識できない」
トレンチコートの男:奇妙な翼のドームを見上げながら。
トレンチコートの男:「なぜそんな事をするのか。暴れ回っているぼんくら共とは別に、外部の目を絶って」
トレンチコートの男:「何かを成そうとしている者がいるのだろう。例えば『探し物』かな?」
風吹リュー:「お前……」『探し物』ということばに警戒をにじませる。
風吹リュー:丁度、それをする立場の者を知っている。羽鳥七海が出し抜かれようとしているのだとしたら。
風吹リュー:「何者だ?」
トレンチコートの男:「味方だよ、今はね」
"メフォ":「"メフォ"という。短い間だが、お見知りおきを」
◆Middle04◆
GM:引き続き判定シーンです
GM:
現在の"ナット・ロック"討伐障害リスト
☑空間断裂/対策完了
☑"クリザリッド"
【済】セルリーダー"メフォ"及びその活動目的について 〈情報:UGN〉12
☐ワイバーン
▼協力要請『UGN第六支部』※ミドル戦闘で現れるトループ減少 〈交渉〉8
☐マスターアビス・Δ
▼協力要請『UGN第七支部』※情報項目が解放 〈情報:UGN〉7
☑"バイツ"
【済】協力要請『霧氷院家』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈交渉〉6
【済】協力要請『騙名商事』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈情報:UGN〉 7
☑謎の政治干渉
【済】協力要請『N市臨時査察部』※各UGNへの判定難易度が減少 〈交渉〉8
☐?????
▼何者かの気配に気づく ※ミドル戦闘トリガー 〈意志〉10
イーゴリ・ヴァシーリエフ:何者かの気配
GM:また、第七支部協力要請から出現した情報項目もこの手番内で判定可能です
日高ぼたん:ふむふむ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:うっす
梔子衣緒:あ、これ登場ダイスは降って行ってオッケーですか?
GM:あっそう 言い忘れてた 登場大丈夫よ
羽鳥七海:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 3[3]+41 → 44
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:55->56)
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:68->72)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+8[8] → 49
羽鳥七海:ではマスターアビスを振ります
羽鳥七海:2dx+3>8
DoubleCross : (2R10+3[10]>8) → 3[3,3]+3 → 6 → 失敗
羽鳥七海:財産2点消費。成功
日高ぼたん:では第6に要請を。《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+3。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:56->60)
日高ぼたん:7dx+3>=8
DoubleCross : (7R10+3[10]>=8) → 10[3,4,5,6,8,10,10]+10[2,10]+5[5]+3 → 28 → 成功
日高ぼたん:交渉上手。成功。
梔子衣緒:気配に気づきに行きます。思い出の一品起動。
梔子衣緒:4dx+4=>10
DoubleCross : (4R10+4[10]>=10) → 6[1,2,3,6]+4 → 10 → 成功
梔子衣緒:ぎりっぎり。そしてぼたんちゃんすごいね!?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:みんな成功だぜ、やった
GM:ぼたんちゃんなんかすごい達成値出すな……
日高ぼたん:なんかめちゃくちゃ回る。
GM:では六支部、七支部、何者かの気配クリア!
GM:情報項目が出てきます
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ではこちらの手は空いているので、次の情報項目に挑戦ぜ!何かな……!
GM:
▼マスターアビス・Δについて〈情報:UGN〉14
▼"浮動工廠"について〈情報:UGN〉10
イーゴリ・ヴァシーリエフ:出たぞアビスと浮動工廠……!
日高ぼたん:でかいやつから抜いて貰うと次の手番で他の人でもワンチャンあるかも?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、ではここで振っていく感じでも大丈夫でしょうか!
羽鳥七海:アビスの方を頼みます!
梔子衣緒:あとカンパニー効果で情報収集は+2がありますね
イーゴリ・ヴァシーリエフ:うん、そう思います。幸いにしてアビスも十分狙えるし、アビスで行きます!情報UGN!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ミーミルの覚え書きとカンパニー起動!情報収集チームーっ!きてくれーっ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ダイス+2個!固定値合計+4!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:12dx+6>14
DoubleCross : (12R10+6[10]>14) → 10[1,2,2,3,4,4,4,7,8,9,10,10]+6[2,6]+6 → 22 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:成功!
日高ぼたん:ものしり!
梔子衣緒:すごい
GM:では開示するぜ!
▼『マスターアビス・Δ』について
FHで推進されていた超高侵蝕域次世代強化兵の開発計画。
『レネゲイドの深淵へ至る』というコンセプトを持つ『アビス計画』の失敗作。
同じくFHで行われていた、様々なレネゲイドビーイングをかけ合わせたて不死の肉体を手に入れる計画
『封神計画』を土台としており、レネゲイドビーイングの代わりに複数の『マスターアビス』の因子を持つ。
またそれらを安定化させるために"培地"と呼ばれるアーティファクトが使用されている。
これは五行の土を司る『太陰』という神のオリジンを持つ神像であり、また土行は他の四行、金、水、木、火の土台となる
特殊な性質を持つとされている。
"マスターアビス・Δ"の持つマスターアビス因子のうち、判明しているものは以下。
金行:
不明
水行:マスターアビス・φ
木行:
マスターアビス・Λ
火行:マスターアビス・γ
GM:"マスターアビス・Λ"の事件の発端をキャッチし、また"マスターアビス・γ"事件の決戦が行われた地区に存在する。
GM:第七支部。
GM:"アビス計画"への情報アプローチのために、君たちはそこのエージェントと連携を取ったのだった。
GM:
GM:N市・第七支部
GM:
羽鳥七海:「この度は、こちらの調査に協力頂きまして有難うございます」
羽鳥七海:「よければこちら、皆さんでお召し上がりください」と、和菓子(甘さひかえめ)詰め合わせを差し出しつつ
加藤凛紗希:「いえ。こちらの手間が減るなら歓迎」
加藤凛紗希:「ありがとう。これで食費も浮く……今月ピンチだから助かる」
羽鳥七海:「? は……やはり、N市きっての戦力支部。いつも限界なのですね・・・・・・」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そちらの懐事情はともかくとして」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「こちらから礼を。協力、助かるよ」
加藤凛紗希:「……マスターアビス——アビス計画」資料を保管したタブレットを提示する。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「尽力、痛み入る。では──」提示される資料を見る!
羽鳥七海:「マスターエージェントの量産計画。……それだけで反則じみた話ですが」
加藤凛紗希:「ここでも交戦してる。過大な出力を持ったサラマンダー、マスターアビス・γ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「数か月前の市内における広域大火災、それがこのγの仕業というわけですな」
加藤凛紗希:「超高侵蝕域によるサラマンダーシンドロームの究極系。濃縮体とでも言うのかしらね」
加藤凛紗希:「要はレネゲイドを突き詰めるだけ突き詰めたらどこに行くのか」
加藤凛紗希:「それを示したうちの一柱。こちらにとっては迷惑でしかないけど」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「他者を自らと同質化させて取り込むのがマスターアビスの在り方だとしたら、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「こいつはその最も乱暴なやり口だな、燃やしてしまえば全て一緒、か」
加藤凛紗希:「どうかしら。やり口の乱暴さで言えば、Λのほうが凶悪だと思うけど」
加藤凛紗希:「うちのエージェントが被害に遭った支部を見た。焼かれるほうがマシに見えた、って」
羽鳥七海:「……どういう類の能力だったのですか?」
加藤凛紗希:「他者を自らと同質化させて取り込む」
加藤凛紗希:「そこは同じだけど、その自ら自体が」
加藤凛紗希:「超高侵蝕域のジャームであったら?そういうもの」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「む。Λ……なるほどそちらは私もγと違ってその被害を直に見たわけではないが……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今回の件に当たって軽くなぞった程度でも……そうだな、ああ」微妙に言い淀み。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「自らが異常な域の高侵蝕ジャームであり、周囲のオーヴァードも……いや下手をすればそれ以外も……」
羽鳥七海:「周囲のオーヴァードを片っ端から超高侵蝕域に変える」
羽鳥七海:「……よく討伐できましたね……」
加藤凛紗希:「……いいえ。撃退よ」
加藤凛紗希:「あまりの侵蝕汚染に、追撃を断念したほど」
羽鳥七海:「…………。……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………」頷き。
加藤凛紗希:「そして、その2体で全てじゃない」
羽鳥七海:押し黙ってしまう。そんなものがまだ、残されているというのか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それだけの超高侵蝕域ジャームの目撃は、今現在確認されてはいない。UGNが倒しきれなかったとしても、今は小康状態ということだろうが……」
羽鳥七海:「それで……今回の、マスターアビス・Δについての情報は」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………Λについては不安材料だが、ここでは一旦脇に置いて」
加藤凛紗希:「ええ。アビス計画を引き継いだ勢力の壊滅で、データがサルベージできてる」
加藤凛紗希:「端的に言えば、失敗作」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ、“マスターアビス・Δ”。他に存在する、そして今回関わっていると考えられる、アビスの一体──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「失敗作、と?」
羽鳥七海:「開発コンセプトは?」
加藤凛紗希:「同じよ。他者を自らと同質化させて取り込む」
加藤凛紗希:「問題は、これの目指した他者は、他の『マスターアビス」ってこと」
羽鳥七海:「……」 頭を抱える。
羽鳥七海:「どうしてそんなこと思いつくんですか……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「他の──それは、独特なコンセプトだな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「自分以外のマスターアビス、ということか。なぜそんなことを考えたのか……」
加藤凛紗希:「そういうことを目指した計画が、他にあったんでしょうね」
加藤凛紗希:「それを模倣した」
羽鳥七海:「全てのマスターアビスの能力を持ったマスターアビスを作ろうとしたとかですかね」
羽鳥七海:「そこまでいくと『オーガン』とほぼ同じですが……」
加藤凛紗希:「あるいはそれの成功体がそうなのかもしれないけど。とにかく、失敗は失敗」
羽鳥七海:「しかし、失敗作ということは、そうはならなかったんですね?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「もしくは、制御不能になった他のマスターアビスを討ち滅ぼすためのカウンターか。だがどちらにせよ、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは頓挫した」
加藤凛紗希:「ええ。"培地"なるアーティファクトの力に頼ってでも、望むものにはならなかった……らしい」
羽鳥七海:「『培地』。それって……」 イーゴリさんの方を見る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ」頷く。
加藤凛紗希:「アビスの因子を五行になぞらえ、安定化を図ったと……オカルト方面は詳しくない」
加藤凛紗希:「対機械化兵向けの支部よ、ここ。端末には入れておいたけど、理解できる?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ロアから聞いたものだ。中国由来のアーティファクト。そうか、五行か……!」
羽鳥七海:「理解できる範疇に落し込みます。今回の任務はそうしないと始まらないので」
羽鳥七海:「こちらでも分析するので、データだけの方が助かります」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「同情する。分野が違うよな、それは……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「いや、だがデータを渡してくれれば、ナナミの言う通りこちらで紐解く。助かるよ、ありがとう」
加藤凛紗希:「お願い。にわか分野に口はさみたくない」
加藤凛紗希:「そういう振る舞い、嫌われるもの」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何だか、実感がこもっている物言いだな……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そこはあまり踏み込まない方がいいかもしれない。スゴ味がある……。
加藤凛紗希:「……それから、一応」
加藤凛紗希:「その端末は、うちの支部で起きた事件をアーカイブしてる」
加藤凛紗希:「日本支部の査察用に整理したらしいけど。もしも他に必要な要素があれば引き出してくれていい」
羽鳥七海:「端末ごとお借りして良いんですね?」
加藤凛紗希:「ええ。スタンドアローンで動いてるから」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……第七支部は機械化兵の掃討と同時に」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「都市伝説や、夕闇の怪談じみた不可思議な事件もまま起こる地域であるとは聞いている」
加藤凛紗希:「それがあれば、こっちに追加で聞くこともないわよね?」
加藤凛紗希:「私これで上がるから。あとはよろしく」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今回の──」『裏N市』については敢えて口に出さない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今回の一件について、助けになる情報があるかもしれないな。重ねて、世話になるよ。心より感謝を」
羽鳥七海:「お忙しい中、有難うございます」
加藤凛紗希:「もうラジオ始まっちゃうかな」小声で。
羽鳥七海:「……?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ラジオ……」
羽鳥七海:「ずっとそわそわしてましたし、何か用事があったのなら」
羽鳥七海:「申し訳ないことをしてしまいましたね……」
羽鳥七海:去っていく背中を見て呟く
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そうだな、ミステリアスなレディだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「その秘密は、近づかないが花か。さて、次に向かうか、ナナミ」
羽鳥七海:「そうですね」タブレットを持って。「ヴァシーリエフさんは」
羽鳥七海:「魔術や、20年以前のオーヴァード……オールドの方なのですか?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……私か?」
羽鳥七海:「はい。なんというか、一連の情報の中でも、落ち付いていらっしゃるので」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「違うよ、魔術の業とは生まれも育ちも縁がない。ただ……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それに近しい部分で、活動していた所は大きい」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「我々が思っている以上にな、魔術、オールド……そういう面々は、暮らしのそばに根付いているんだよ」
羽鳥七海:名前からすると、東欧かロシアあたりか。海外のフリーランスオーヴァード。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ま、つまりはそんな連中に、、本とか杖とか土地とか都合してとか頼まれてるわけさ。仕事上ね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:口調を少し明るくして。
羽鳥七海:「含蓄があります。……私も勉強不足と言うか、見識の狭さを実感しています」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「要は慣れさ、慣れ。……だが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「見識の狭さとか、そんなことはない。ナナミの反応は最もだよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「我々オーヴァードが言えたことじゃないが、あいつらの術は私たちともまた違う。私も驚かされてばかりさ」
羽鳥七海:「そうでしょうか。……情けない話ですが。足元の不安定さを覚えてしまって」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……君がそう感じているなら、私からはそれを否定するすべはない。しかし……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君のその自身の不明を案じる心は、私からは眩しく見えるよ」
羽鳥七海:「いえ、もちろん、やるべきことはやります。パフォーマンスさえ落とさなければ、問題はないですから」
羽鳥七海:「?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そう、判らないなら、一歩一歩しっかり足元を踏んでいけば全然問題ないんだ。それが出来る人間を私は皆眩しく思う」
羽鳥七海:「……ヴァシーリエフさんは、不思議な方ですね」 軽く落とすように笑う。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「不安は不安だが、それに捕らわれない。捕らわれんとする意思がある」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「要は──んん?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:最後、まとめようとしたところで止まる。
羽鳥七海:「いえ。なんというか、絆されてしまうというか……」
羽鳥七海:「あなたに言われると、なんだか自信を持てる気がします」
羽鳥七海:「フリーランスの方に対して、エージェントが向ける話ではないんですけども」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──」ちょっと止まって。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──く、くくっ。そうか。そう感じてくれるか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「いや、何。そう言ってくれるとこっちも慣れない話を一席打ったかいがあるな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「チームに自信がつくのはいいことさ。……ああ、がんばってくれ、ナナミ」
羽鳥七海:「はい、お任せください」 タブレットを鞄に入れて。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「いや本当にな、こういう話は実は得意じゃないのさ。ナナミは……ああ、すごい奴さ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:彼女は、自信を持てる気がしたという。それは即ち。
羽鳥七海:「本当ですかー? とてもそうは見えませんけど……ふふ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:こんな俺の励ましなどなくても、そもそも前を向いて歩いて行ける人間だということなのだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──要は。先ほど言いかけた言葉である。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──要は君がすごい奴ってことさ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、こんな話は得意じゃないが、最後のこれだけは心よりの真実なのである。
GM:N市・第六支部
GM:
GM:北方の山々を見上げる、N市最大の地区。
GM:最近その山岳より現れた、狂暴化したワイバーンの群れと大規模な戦闘を行った支部がここ第六支部である。
GM:
水無月妙:「"ナット・ロック"か」
梔子衣緒:「ええまあ、その関連でお伺いしたいことが有りまして」
水無月妙:大きなメガネをかけた第六支部のエージェントが、その名を聞いて表情を引き締める。
水無月妙:「うん……確かにこちらで、ワイバーンを親玉みたいに従えるでかいのを処理したこともある」
梔子衣緒:「そのワイバーンを使って、妨害をする恐れがある、ということなので。第六支部の方にも、お伺いさせて頂きました」
水無月妙:「"神性圏界"──だったかな。んん?」
梔子衣緒:「強力なレジェンド種が起こす、オーヴァードも巻き込む”ワーディング”、でしたっけか」
日高ぼたん:「あぁ、こないだのでっかいやつですね。……私はスコープ越しに撃っただけですけど」
水無月妙:口調ののんびりさに反していそがしく資料を探っていた手が止まる。
水無月妙:「ぼたんちゃんじゃん。その節はどうも」
水無月妙:眼鏡をちゃきりと持ち上げる
日高ぼたん:「どうも、日高ぼたんです。そのせつは。」ペコリと頭を下げる。
梔子衣緒:「撃ったの。きみ、よくいる学生みたいな顔してるのにすっごいなあ」
日高ぼたん:「えぇ、まぁ。私はほら、銃なんで。遠くからバーンって」
梔子衣緒:「はえ—……便利だよな、銃…」
日高ぼたん:「便利ですよー。使います?」
梔子衣緒:「んー、もうこっちでごはん食べてるし、刀剣のが性に合うんだよねえ」
日高ぼたん:「残念。私はリーチもウェイトも足りませんからねぇ、剣」
明司或日:「変な動きをするワイバーンが現れているはずです。情報とか、入ってないですか?」
日高ぼたん:「あ、そうそうそれです。変わったこと、ありますか?」
水無月妙:「ああ……うちは割と人材の貸し出しが多いからね。最近は」
水無月妙:「十一地区とかでそれっぽい話があったかな」
水無月妙:「後は……」点々と場所が挙げられていく。
梔子衣緒:「…ふむん」別な動きがある、とはあの大柄な、特異な眼をしていた女性の言だったろうか。
梔子衣緒:タブレットを出して、その位置をマッピングしていく。
日高ぼたん:「多いですねぇ、やっぱ……」
水無月妙:羽鳥さんがワイバーンの群れに襲われたという、阿修羅地獄堂女学院。
水無月妙:その名前が挙がらなかったことに違和感を覚えても良いでしょう。
梔子衣緒:「……ん?おかしいな」
明司或日:「ふむん?」
梔子衣緒:「第二の…”エスメラルダ”からは報告上がってない?」
水無月妙:「第二地区です? ううん……ないな」
梔子衣緒:「彼女が阿修羅地獄堂女学院で、ワイバーンの大群から狙われた、って言ってたぜ」
梔子衣緒:「そういう共有を怠るひとじゃないだろ」
日高ぼたん:「……ですね。それでほうほうのていだとか」
ロア:「おっと」
日高ぼたん:「どしたのロア」
梔子衣緒:つられてこちらもハワイの神性、航海神というかれに視線を。
ロア:「や、そうだな。って思っただけ。第四地区だよ。お姉さん」
水無月妙:「あ、本当だ。見逃してたみたいです」
水無月妙:「や、ごめんごめん」てへ、と笑う。
梔子衣緒:「………いやちょっと待った」
水無月妙:「いや、全然気づかなかった、不思議だなぁ」
日高ぼたん:「……ロア、今なんかした?」
梔子衣緒:「大群、ってことは…外からの監視網に引っかかるはずだろ?」ましてや、出た後なんだ。
梔子衣緒:「そういうとこ見落とすほど、UGNの監視網に穴が開いてる、っていうのは無いだろうし……見えてて気づけてない、ならもっと問題だ」
水無月妙:「……そうだね」
水無月妙:「顛末の報告が上がってない。そんなことが……?」
GM:ではここで
GM:衣緒っちは気づきます
?????:「──────い」
?????:「…………てくれ」
?????:「──気づいて!」
梔子衣緒:眼が窄まる。タブレットを軽く机に放り、柄に手を掛ける。耳を澄ます。
梔子衣緒:「--誰だ、きみは」
日高ぼたん:「……?衣緒さん?」聞きつつ、耳を澄ましてるようで声を潜める。
GM:なぜこれまで気づかなかったのだろうというくらい、やかましく騒ぎ立てている。長身の黒セーラー。
澪標深々子:「ほっ……やっと」
澪標深々子:「因子が抜けたか──やっと」
ロア:「うわっ」
GM:梔子さんが話しかけた瞬間に、その場の全員が気づく。
水無月妙:「えっ────いつから居た?」
水無月妙:あからさまな警戒の姿勢。左手は既にポケットに入っている。
日高ぼたん:「うぇっ」目を開く。側に誰かが近づく気配ぐらいは、気付けるつもりだ
梔子衣緒:「む……あの子と一緒の制服だな。と、なると……」
梔子衣緒:「……阿修羅地獄堂の子かい?」
澪標深々子:「ああ。アタイは"チェンソー・スケバン"」
澪標深々子:「澪標深々子だ。今の阿修女から抜け出せるのはアタイだけだからね」
日高ぼたん:「チェンソー?……スケバン?」
梔子衣緒:「あ~……空木ちゃんから聞いた事あるな。八大天王、だっけ」
日高ぼたん:「八大天王……」なにそれ。
明司或日:「説明しましょう!」
梔子衣緒:「阿修羅地獄堂女学院で、一番すごいスケバンみたいな感じ…だったかな。そこまで詳しくは聞いて無くて…」
梔子衣緒:「あっと或日くん。助かる」
日高ぼたん:「ご存知なんですか」
明司或日:「えっ……と、今のでだいたい全部、です」
澪標深々子:「はっはっは」
梔子衣緒:「……ごめん」
日高ぼたん:「一番凄いスケバン……が、八人。」
ロア:「メロフェティアの数と同じだね」
日高ぼたん:「あー。」
梔子衣緒:「どうしてそうなったとかは知らんが……きみだけしか抜け出せなかった、となると。阿修羅地獄堂は今、封鎖されてるのかな」
ロア:「まあ本当は僕を入れて10……いや11体目がいたって風の噂に……」
梔子衣緒:「ん。ハワイの件?後で聞かせておくれ。関わってきそうだな」
明司或日:「関係ないと思うわ」
明司或日:ばっさり。
梔子衣緒:「ちがった…」
梔子衣緒:ちょっとしょんぼり。
明司或日:衣緒ちゃんの頭を撫でながら続きを待つ。
日高ぼたん:「いまのはロアが悪いから」
ロア:「……」ばつが悪そう。
澪標深々子:「一姫の知り会いかい? いやいい、どうにも一大事なんだ」
日高ぼたん:衣緒ちゃんの頭をこっちも撫でる。背伸び。
ロア:「一大事」
梔子衣緒:「わたしの頭撫でて楽しい?……ってそれは置いておいて。事情を聞かせて欲しい」
梔子衣緒:振り払わずに聞いている。
日高ぼたん:「それは大変。説明ください」
日高ぼたん:割と。撫では継続。
澪標深々子:「阿修女を妙な結界が覆ってる。中からは壊せない」
澪標深々子:「いや、どうなんだろうな。中に悪さしてるやつが居るのかもだし、普通ならアタイらが勝手に始末をつける所だが……」
梔子衣緒:「また面倒な奴だな……敵はどんなのがいる?」ぼたんちゃんが大変そうなので、すこし膝を屈める。
日高ぼたん:「結界?」
澪標深々子:「リューの奴が言うんだよ。七海を早く連れてこないとまずい──ってね」
日高ぼたん:「七海さん。羽鳥さんですか」
梔子衣緒:「羽鳥、っていうと…”エスメラルダ”でいいのかな」
澪標深々子:「あいつぁバカだから未だに羽鳥七海がUGNのエージェントだってこと知らないし」
澪標深々子:「仕方ないからこうして方々の支部を駆けまわって捜してたってワケ」
梔子衣緒:「……タイミングが悪かったなあ……あの子ならUGNに顔が効くだろってことで査察部とか第七への奴頼んじゃってたし」
日高ぼたん:「なるほど……あ、いえ、バカという部分ではなく。」
日高ぼたん:「そうですね。正規のお方ということで色んな所にお話に行ってるので、すれ違いかも知れません」
梔子衣緒:「まあいいや。連絡入れて…阿修羅地獄堂女学院に、色々守らないといけないものがある、ってことね」メールの文面…とんでもなく端的なそれを作成していく。
水無月妙:「────さっきの」
水無月妙:「確認できた。阿修羅地獄堂女学院が生体っぽい素材のドームに覆われてる」
水無月妙:「なんでこんなのが報告に上がってないんだろう……今見えてる──普通に監視衛星にも映るってことは」
水無月妙:「『認識できない』わけじゃないのかしら。端から忘れさせられている? それとも」
日高ぼたん:「『気付かないことになった』とか、ですかね」
梔子衣緒:「……さっきまで見えてなかった…”隠されてた”のか。それとも”見えてたのにそうと分からなかった”のか。どっちにしても」
梔子衣緒:「今は見えてる。隠蔽とか頼みます」
ロア:「これが"ナット・ロック"か……」
梔子衣緒:「相手も破られたのに気づいたはず。早く動かないといけない」
梔子衣緒:「とんでもないけど……今こうして破れてる時点で、完璧じゃあない」
日高ぼたん:「そうだね」
日高ぼたん:「助けに行かなきゃ。」
梔子衣緒:「ああ、行こう」
ロア:「全く! 君たちは勇ましいなぁ」
日高ぼたん:「そういう私達だから」
日高ぼたん:「ロアは助けを求めたんでしょ?」笑顔。
梔子衣緒:「斬った張ったをするなら、一寸先は地獄かも天国かも分からんしなあ……」
ロア:「ホームグラウンドをやられた神様にはなかなか、堪える感じだけど。うん」
ロア:「衣緒もぼたんも、全く。すごいよ」
梔子衣緒:「……少なくとも、この子ほどヒーローっぽくはないぞ、わたしはね」苦笑。
明司或日:「うふふ、そんな事を言って」
明司或日:後ろから、緩やかに君を抱きしめる。
梔子衣緒:「うひゃっ……!ど、どうしたのさ或日くん」
明司或日:「あなたが助けてくれたから、あなたを見つけられたんですよ」
明司或日:「私はそれを──貴女が身に持って生まれた奇跡的な特質……"ナット・ロック"への耐性、なんてものよりもよほど」
明司或日:「尊いものだと思ってるわ」
梔子衣緒:「……逆だよ」
梔子衣緒:「きみが、ああなっても諦めなかったから、こうやって引っ掛かったやつがいた、ってだけさ」
梔子衣緒:その賞賛には、首を竦めて苦笑を一つだけ返し。
明司或日:「そんな事を言ってーー」
明司或日:けろりと体を離す。
水無月妙:「ま、うってつけの仕事が来た、ってわけです」
梔子衣緒:ふう、と溜息。「女の子は、もうちょい身体を大事にしな。……ええ、早速になりますが、お願いします」
水無月妙:「なにやらすごい事態みたいだし、合ってそうな人を出すよ──なんて。まあ私なんだけどね」
水無月妙:きっとメガネのつるを持ち上げて、笑った。
GM:シーン終了。ロイス購入が可能
GM:そして次のシーンはミドル戦闘の気配だ!
梔子衣緒:うおーっ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ウォーッ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、ここで三枠の一つを羽鳥さんに取ろう!
梔子衣緒:わたしは保留だな。
日高ぼたん:衣緒さんには取ってるから保留~
梔子衣緒:ぼたんちゃんも或日くんも取ってるので……
日高ぼたん:防具と武器あるから手当キットでも買っとこ。戦闘あるらしいし
日高ぼたん:2dx+2>=8
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 9[1,9]+2 → 11 → 成功
梔子衣緒:ボデマか、応急かなあ。あれなら医療トランク狙うのもいいかもだ。
日高ぼたん:買いました。ストックストック。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:同行者 羽鳥七海 〇信頼/隔意 !眩しい子だぜ……!俺より余程の可能性に満ちた……!
羽鳥七海:イーゴリさんに取ろうっと
梔子衣緒:ボデマねらお。
梔子衣緒:3dx+5=>12
DoubleCross : (3R10+5[10]>=12) → 6[2,3,6]+5 → 11 → 失敗
イーゴリ・ヴァシーリエフ:わー
梔子衣緒:グエーッ1タリナイ
羽鳥七海:協力者/イーゴリ・ヴァシーリエフ/敬意:○/遠慮/ロイス
羽鳥七海:1足りない……?
日高ぼたん:優秀なチルドレンがいればな~!
羽鳥七海:そんな時にバディムーヴ
日高ぼたん:七海さん!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:さっすが~~!!
羽鳥七海:あなたの隣の、羽鳥です(CM)
梔子衣緒:あ、ありがとう~~~!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:隣の羽鳥さん……?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:隣の羽鳥さん???????????????
梔子衣緒:装備します。日馬さんのアーマースミスで装甲値+5で13だぞやったあ
梔子衣緒:以上。
羽鳥七海:あ、こっちは再びブルーゲイルで
羽鳥七海:羽鳥家の誰かかも
羽鳥七海:能力訓練社会を器物使いで使用!
羽鳥七海:5dx+3>20
DoubleCross : (5R10+3[10]>20) → 8[1,2,5,6,8]+3 → 11 → 失敗
日高ぼたん:あ、じゃあ《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+3。
日高ぼたん:おそかった。
羽鳥七海:温存しておくと良い……!
日高ぼたん:イーゴリさんにやればいいか
羽鳥七海:というかイーゴリさんにお願いしたい
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヌウン!ではワタクシが狙いますぞ!
日高ぼたん:というわけで上記のをイーゴリさんに
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:60->64)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:わーっ!ありがたい!!嬉しいです!では振ります!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:15dx+4>=20
DoubleCross : (15R10+4[10]>=20) → 10[3,4,4,5,5,5,6,6,8,8,9,9,9,9,10]+9[9]+4 → 23 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やったー!
日高ぼたん:えらーい
羽鳥七海:流石!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、ブルゲです……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ではブルゲを羽鳥さんに。かましてやってください!以上です。
梔子衣緒:すごいぜ
羽鳥七海:ウシャーッ 皆さんの支えのおかげで戦えます!
日高ぼたん:ぱちぱち
梔子衣緒:わあい
羽鳥七海:あ、こっちは以上です
日高ぼたん:こちらも以上
梔子衣緒:わたしも以上。
◆Middle05◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle05◆
GM:----------------------------------------
GM:ミドル戦闘です。シーンプレイヤーはヴァシーリエフさん。全員登場推奨。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:72->75)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:49+1d10
DoubleCross : (49+1D10) → 49+1[1] → 50
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:64->68)
羽鳥七海:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 10[10]+44 → 54
GM:第四地区・阿修羅地獄堂女学院前
GM:
水無月妙:「呆れるね。こんな事を堂々とされて気付かなかった、ってのは」
GM:学校敷地をすっぽりと包み込む、半球形の不気味な生体ドーム。
GM:内側から敗れず、澪標深々子の次元橋以外で脱出できなかったというその場所は、どうやら単純な攻撃を受け付けないようだった。
梔子衣緒:「そう言う能力か手段がある、ってことが分かっただけ良しとしよう。良いとこ探しをするのが楽しく生きるコツだよ」
羽鳥七海:「私たちの学校が……!」
澪標深々子:「チッ、外からでも堅いな。大本のワイバーンは大したことないやつらだってのに」
日高ぼたん:「単純に飛ばして解決、でもなさそう…ですね」
梔子衣緒:「うーん……普通の攻撃じゃ通らんのか。塵も積もれば山となる、ってことかなあ。十や百じゃあないだろ、この数」
ロア:「いや……むしろこれを見ていると」
羽鳥七海:「地下を潜っていくのはどうでしょう」
梔子衣緒:「今から坑道戦術するのは時間が足りなくないかい?……っと、ロア君。なんだろ」
日高ぼたん:「なにか作戦でもある?ロア」
ロア:「普段僕たちが見る、翼竜その他生命体の姿を取っているのがイレギュラーなんじゃないかなという気がする」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「普通に歩いて通過する分には素通し……というわけでもなさそうだな。さてどうしてやるべきか……」
ロア:「これが安定の状態なんだ……そうだね」
梔子衣緒:「ああ…なるほどね。だから探しても巣が見つからないんだな…」
ロア:「少し離れていて」
ロア:そう君たちに言って、翼膜の壁に手をかざす。
日高ぼたん:「りょーかい」数歩下がる。
梔子衣緒:言葉に随い少し下がる。其れでも庇えるくらいの距離に。「お手並み拝見」
ロア:「水無月さんは用意をして欲しいかな。一瞬緩むと思うから」
水無月妙:「わかった」
水無月妙:リュックから十枚ほどのお札をつかみ出す。
ロア:懐からナイフを取り出して、指先を深く抉る。
ロア:「痛っ──」
ロア:そのまま指先を押し付けた。
GM:ぼこっ──ぼこぼこぼこっ
GM:安定状態にあったレネゲイドが異常な賦活を受け、いびつに膨張し、弾け、瘴気を撒き散らし──
ロア:「──もういい! 吸え、"空洞"!」
水無月妙:「今!」
羽鳥七海:「!」
水無月妙:投げた符が壁に貼り付くと、それを追うようにリュックから無数の符が舞い、貼り付いて
水無月妙:「解、急々如律令!」
GM:どっ、ば
GM:ばばばばばばばばばばばばっ
GM:壁が綻び、端から君たちのよく知る姿となって
GM:雄たけびを上げる。
ワイバーン:「キィィエアァァアアアアアアア!!!」
羽鳥七海:「これは……!」
梔子衣緒:「わお……」こうした異常賦活などは見るのも初めてだ。背筋に寒気さえ奔って。「”解いた”んだ。レネゲイド、ほんと何でもありだな……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そういうことか!」PL的には何も知らない!
日高ぼたん:「卵から孵化、みたいなことに!」
水無月妙:「行くよ……第六支部、"ナット・ロック"対策特別班の突入を援護して!」
羽鳥七海:「不安定なレネゲイドエネルギーが、安定化する際に飛龍を象る……?」
羽鳥七海:理由や分析をするのは後だ。素早く、空いた穴に入る。
梔子衣緒:「水無月さん、ロア君ありがとう!じゃあ早速行ってくる…!」突入間際に、彼らに声を掛けて。真っ直ぐ駆ける。
日高ぼたん:「ほんと、ドラゴンが好きだよねレネゲイド!……行ってくる!」あとに続く
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「むしろ安定化してる力場を突いてやることで強制的に竜化させた……と言った塩梅かな。ともあれ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:穴に突入、ざっざと進む!
GM:ワイバーンの群れ、無数の羽搏きの音が響く中を、君たちは進んでゆく。
明司或日:「地形に左右されずに移動可能な姿、ということなのかしら」
明司或日:「ワイバーンはどこからか『前借り』してきたように出現中だけ周辺のレネゲイドを活性化させる」
明司或日:「その『機能』が本体なのかしら」
明司或日:羽鳥さんに言葉に応えるように、分析を返しながら駆け込む。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これで我々も顔パスだな、ありがたい」
梔子衣緒:「走りながらでもそんなこと考えられるの、きみたち凄いな……」
"グラフィアカーネ":追いすがる飛竜の影が何かに縫い留められる。
羽鳥七海:「!」 迎撃の為にスカートを摘まんでいた手を止める。「この技は……!」
"グラフィアカーネ":君たちの背後で五芒星の火傷痕の女が、何かをぶつぶつと唱え、後続を断つ。
"グラフィアカーネ":「奇縁だな、"エスメラルダ"」
"グラフィアカーネ":かつて羽鳥七海とともに戦った霧氷院の私兵"グラフィアカーネ"。
"グラフィアカーネ":「お互い身の丈に合わん敵に、よくもまあ巡り合う」
"グラフィアカーネ":苦笑。
羽鳥七海:「お久しぶりです、……近況などお聞きしたい所ですが」
羽鳥七海:「全く、その通りで。」口調を崩す。「暇はありませんね。ご助力、感謝します!」
GM:荒れ果てた敷地内は籠城戦の様相を呈していた。
GM:バリケード越しに怒号が飛び交い、所々に倒れたチンピラが転がっている。
梔子衣緒:「わあ物騒。こいつらが”バイツ”のメンバーかな」チンピラを見て。「……さて、こうして閉じて探してる奴を見つけられればいいんだけど…お?」
風吹リュー:「────!」
風吹リュー:校舎まで撤退しそびれたスケバンたちを奪回して回っていたのだろう。
風吹リュー:両腕にぐったりした女生徒を抱えたフライトキャップの少女が、君たちを認め、スケボーを止める。
風吹リュー:「七海! あと深々子!」
羽鳥七海:「リューさん!」
羽鳥七海:「良かった、ご無事でしたか!」
風吹リュー:「ああ、なんとか……だがこいつら、あとからあとから涌いてきやがる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「まるでコミック読んだ『不良のカチコミ』だな。実際見られるとは思わなかった」
GM:そして、その傍らに長身の男が佇んでいる。
"メフォ":「……おや」
"メフォ":「イーゴリ君じゃないか。ようやく会えたね」
"メフォ":にこやかに手を振る。
梔子衣緒:「閉じてるのにどこから供給してるのやら……っと。其方の方は何方さんで」
日高ぼたん:「リューさんというと、羽鳥さんを呼んだお方っ」
日高ぼたん:「で、そちらの男性は……生徒じゃないなら先生ですかね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これで頭上にワイバーンがいなければ尚よかったんだがね……っと」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……お前か、メフォ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「この街に来ているのは聞いているが……まさかこんな所で会うとはな」
風吹リュー:「ああ、こいつぁヒエロなんとか……なんか名前の長いおっさん」
風吹リュー:「よく分からんが手伝ってくれてる」
羽鳥七海:「それは有難うございます……え?」
ロア:「──"メフォ"!?」
GM:以前のミドルで判明した情報は、全員知っていて構いません。
梔子衣緒:「おっとこりゃまたこんなとこで」
風吹リュー:「知ってる人?」
梔子衣緒:「FHのセルリーダーさんだねえ」
日高ぼたん:「メフォというと、ヒエロニムス・クヴァルキスト氏。FHセルのリーダーさん、でしたか」暗記。
風吹リュー:2Fの仲間に生徒たちを投げ渡しながら。
羽鳥七海:リューさんとメフォさんの間を、それとなく遮るように立つ。
"スピントップ・スケバン":「ギャーッ!」
柴こはる:「そりゃないっすよ姐さん────!」
風吹リュー:「うるせー! 非常事態なんだよ!」
羽鳥七海:「雑です、リューさん……」
風吹リュー:「人命第一だろーが!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……何?」しばらく見ない間に学生をいじめる趣味でも始めたのか、と口に出そうとして。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「手伝ってくれている……?」
明司或日:「何が目的ですか?」
梔子衣緒:「探し物をしていたら、閉じ込められでもしたかね」
"メフォ":「いいや、出る方法はあったさ。先ほどまでのこの場所は、"ナット・ロック"の力で『裏側』にほど近くなっていたからね」
"メフォ":"バイツ"たちを見る。
梔子衣緒:「ははあ。連中の湧いてきたルートはそっちか」
"メフォ":「修羅地獄堂の練度を甘く見ていたわけではないだろうが、どうにも集合前にいくつかのチームが潰されていたようだがね」
"メフォ":「僕の目的は」
"メフォ":ズブ。
"メフォ":肘から黒曜の刃が突き出して、君たちの──否、ロアの背後に迫っていた少女を突き刺す。
ぼろぼろの少女:「! っ──!?」
梔子衣緒:「むーー」刃がいつの間にか手に握られている。それでも反応が遅れた。
"メフォ":「気配すら溶け込む形で土に潜んでいたね。それが君の『同化能力』か」
日高ぼたん:「………!」目を丸くする。見覚えがある──気が、する。
ぼろぼろの少女:「あっ、かっ…………」
ぼろぼろの少女:「培地を、わたせ」
ぼろぼろの少女:「わたしが…………私だけだ。それを使っていいのは」
ぼろぼろの少女:「私が、"マスターアビス・Δ"にならないと…………」
羽鳥七海:「マスターアビス…………!」
梔子衣緒:「”同化”……それに目的……その子が”マスターアビス・Δ”……」…待て。”ならないと”?
梔子衣緒:「……参ったな。ちょっとその子に聞きたいことができたぞ」
ぼろぼろの少女:懇願するようにかすれる声が響き
ぼろぼろの少女:気を失う。
羽鳥七海:警戒態勢を取るが、あっけなく倒れた姿に「……な?」 肩すかしを食らう。
日高ぼたん:「おおっと」気を失う体を抱きとめようとする。
日高ぼたん:マスターアビス。物騒な名前と相手だけども。
日高ぼたん:夢の中で見た姿がどうにもダブる。
羽鳥七海:「日高さん、近づいては危険で……っ」
マスターアビス・Δ:「ぁ……」
マスターアビス・Δ:薄く開いた眼が君を認めて。
マスターアビス・Δ:朦朧とした視線のまま手を伸ばそうとし、力尽きる。
"メフォ":「ここに居れば来ると思っていた。"培地"の所在も今知れたな」
"メフォ":「そして"ゼミナの微笑み"」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……なるほどメフォ、お前も巻き込まれた口か、もしくは──」ロアくんの前に立ち。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「目当てがブッキングしたか」
"メフォ":くつくつと笑う。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ご所望か、彼の遺産を。お前たちの方から私に寄こしたものだと思っていたがな」
梔子衣緒:「…………」ぼたんちゃんと、Δを庇うように前に立つ。
"メフォ":「そうだね。系統種別『祈りの造花』。それは僕には扱う事の出来ないものだった」
"メフォ":「何せ」
"メフォ":「ジャームだからね」
風吹リュー:「てめぇ……」
羽鳥七海:「それは……くっ」 判断が追いつかない。
羽鳥七海:誰が敵で、誰が味方なのか。誰と共同し、誰を討つべきなのか。
梔子衣緒:「よし、決めた」
日高ぼたん:「大丈夫です、羽鳥さん」この距離で両手を塞いでも問題ないのは、多分自分だろうし。「……多分。」
日高ぼたん:「この子はなんというか、」目線をさまよわせて「敵な気がしませんから」
日高ぼたん:「別のところを警戒したげてください」
日高ぼたん:既に近い距離。銃より白兵の間合いで、素早く動ける羽鳥さんに目線を送る。
明司或日:「流石、ぼたんちゃんです」嬉しそうに
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「知っているよ。そうでなければお前のような戦い方、オーヴァードだってできやしない」>ジャーム
"メフォ":「だからさ。誘いに来たんだ、イーゴリ君」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ナナミ、ボタン。気をつけろ。こいつは今まではこの学校の味方だったかもしれないが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「この瞬間からは、わからない」
羽鳥七海:「——、……っ」 一歩下がって、小さく息を吸う。
羽鳥七海:「……そのようですね」
羽鳥七海:目線はメフォへと向かう。……この場で、最も余裕を見せている相手。
"メフォ":「君くらいのやつなら思ったことがあるだろう」
"メフォ":警戒の姿勢も気にせず、話し続ける。
"メフォ":「繰り返される記憶処理、情報ごと封鎖され、抹消される魔街、"神性圏界"と呼ばれる大ワーディング」
"メフォ":「確かにこの街は特異だ、だが『裏側』などがなくても。世界は本来からしていくつものレイヤーを持つ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………」メフォの話を聞いている。
"メフォ":「知ることで不利になる能力がある。知ることで独占しなければならぬ情報がある。UGNという限られた視野の中から、さらにアクシズエージェントですら、全ての事件ファイルにアクセスすることは出来ないという」
"メフォ":「それはこちらのセントラルドグマでも同じ事。君の知る通りにね」
"メフォ":不敵な笑いを湛えた男が、眼鏡の奥の瞳を細める。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……つまりお前は」そう、昔から今一つ掴めない男ではあったが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「UGNにも、FHにも喧嘩を売るつもりだと?」その世界の『レイヤー』を剥がすことで……!
"メフォ":「この世の正しい姿を見ている者は誰も居ない」
"メフォ":「知りたくはないか?」
"メフォ":周囲をぐるりと見渡す。
"メフォ":「僕は、"ナット・ロック"から情報を与えられ、"ナット・ロック"に『なる』ためにここを訪れている」
"メフォ":「智をしろしめす三倍偉大なヘルメス。その一部に君を取り込んでやろう。イーゴリ・ヴァシーリエフ」
"メフォ":にこやかに手を差し出す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……く」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……くっくっく……」差し出された手を前に。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「"ナット・ロック"になる、ね。なるほどそうか、なぜお前たちがこのタイミングでこの街に来たか、気になっていたが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そういうことだったとはな」
"メフォ":「同じ目的の者はいくらでもいるだろうし、そうでない者もやつの盤上で踊ることになるだろう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「声をかけてもらって恐縮だが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そう言われて俺がはいそうですかとついて行く奴じゃないことはお前もよく分かってるだろう、“メフォ”」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:両手に無、無の闇。
"メフォ":「フフ。ああ、そうだとも。だがこう見えてフェアな男でね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「考え直すんだな、年の瀬をここで過ごしてのんびり帰るだけなら、観光案内くらいは請け負ってやる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はっきりと、いう!
"メフォ":「ジョークのセンスがないな。いいさ。今度こそ君を僕のものにする」
"メフォ":「今一度、力の差を刻んでやろう」
GM:ミドル戦闘を開始します
GM:エンゲージは以下。
(日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[3])
10m
(メフォ[7])
([]内は行動値)
GM:NPCカードが使用可能です
GM:
▼ロア オートアクション/判定ダイスの出目を1つ10に/シーン1回
▼風吹リュー&喪神春花 イニシアチブ19(勝手に行動)/命中8dx7+7、攻撃力15+3d10の範囲(選択)攻撃/シーン1回
▼明司或日 イニシアチブ/単体に持続しているエフェクトの効果を全て終了/シーン1回
羽鳥七海:つよっ!!
GM:あっ間違えた リューのイニシアチブは29です
日高ぼたん:はやい
羽鳥七海:いやつよっ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:つええー!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:29www
GM:ではセットアップ!
梔子衣緒:速いし強いww
梔子衣緒:なしです。今後もない。
羽鳥七海:なしでーす
"メフォ":《加速装置》行動+16
イーゴリ・ヴァシーリエフ:無ぜ!
日高ぼたん:なし!
GM:
(日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[3])
10m
("メフォ"[23])
GM:ではイニシアチブ
GM:29でリューが行動する前に
"メフォ":《加速する刻》手番獲得
日高ぼたん:めっちゃ加速するじゃん。
羽鳥七海:ダブルアクセル
"メフォ":《【ヨトゥンの血潮】:完全獣化》《生命の黄金律》《【ジャイアントキル】:骨の銃》《ポルターガイスト》《イオノクラフト》
"メフォ":肉体ダイス+11 シーン中攻撃力+12してPC達のエンゲージに突入
GM:
("メフォ"[23]日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[3])
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヤバッ……
梔子衣緒:わお。
日高ぼたん:はわわ
"メフォ":《【蛇王の外套】:原初の赤:魔獣の本能》《無機なる四肢》《【白猿の額冠】:振動球》《雷の砦》
"メフォ":範囲選択攻撃でPC全員を対象。命中で硬直です
イーゴリ・ヴァシーリエフ:こ、こいつ……!!
"メフォ":21dx6+12 命中
DoubleCross : (21R10+12[6]) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,9,10,10,10,10,10]+10[2,3,3,3,4,5,5,6,7,8,8,9,10,10]+10[1,3,5,5,5,6,7]+10[2,9]+3[3]+12 → 55
"メフォ":リアクションをどうぞ
梔子衣緒:廻すなあ!!困るんだけど…
梔子衣緒:コンボ:吹毛≪ゲットダウン≫。チャレンジします。
梔子衣緒:4dx+42=>55
DoubleCross : (4R10+42[10]>=55) → 10[1,6,8,10]+9[9]+42 → 61 → 成功
梔子衣緒:成功。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+2した(侵蝕率:75->77)
日高ぼたん:回避を頑張ってみよう
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヤバい
GM:つよっ衣緒ちゃん
日高ぼたん:2dx-1>=55
DoubleCross : (2R10-1[10]>=55) → 6[4,6]-1 → 5 → 失敗
日高ぼたん:だめだめ!
日高ぼたん:衣緒ちゃんすごーい
梔子衣緒:これしか取り柄がないからね。
羽鳥七海:回避!
羽鳥七海:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[1,1,6,6,9]+1 → 10
羽鳥七海:イオちゃんヤバッ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:一応、こっちの分は回避を狙ってみる!!
GM:一応どうぞ……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1dx+1>=55
DoubleCross : (1R10+1[10]>=55) → 10[10]+6[6]+1 → 17 → 失敗
日高ぼたん:チョトがんばった
イーゴリ・ヴァシーリエフ:まあ、そうですよね。「一応」だよこれは……!!(すいやせん!!)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぼたんちゃんが硬直したらまずいので、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《砂の結界》!ぼたんちゃんをカバー!
日高ぼたん:守られ!
"メフォ":【雷神の槌】の効果起動。ダメージ+2d10
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぐえーっ。侵蝕は+2!
"メフォ":8d10+40 装甲有効硬直付与
DoubleCross : (8D10+40) → 46[10,6,6,6,3,5,7,3]+40 → 86
羽鳥七海:まるで遺産博士だな
梔子衣緒:ヤバ……
"メフォ":それほどでもある
羽鳥七海:リザレクト!
羽鳥七海:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+3[3] → 57
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なので死!!リザレクト!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
GM:省エネ!
日高ぼたん:生きるのが上手!
GM:では演出いきます
"メフォ":「起きろ"灰の嫡嗣"、"トレビュシェット"、"ファリニシュの酒解布"、"縛める鉄茨"、"蹉跌黒曜鎧"、"ウィッカーマン"」
"メフォ":指先が鬱血し、黒々と膨れ上がり、弾ける。
"メフォ":血の雫のそれぞれが生体鉱物に覆われた異形の銃身を形成し、雷を纏う黒曜の弾丸を撃ち出した。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「まっ」「たく」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「相変わらず節操のない」
"メフォ":「えり好みしていては行けないよ。彼方へ、定められた処より一歩でも遠くへ」
"メフォ":炸裂。砲撃のような威力に、激しい雷が身を焼く
羽鳥七海:「く、はっ!?」 防御など、する意味もない。
羽鳥七海:画具を引っ繰り返したような出鱈目な力の奔流を浴び、地面に叩きつけられる。
梔子衣緒:「うわあ、おっかないな……すっごい焦ったぞ」周囲…上下四方、全てが焼け焦げている中。彼女とその後ろだけが元の姿を保っている。
梔子衣緒:一瞬、鈍い鋼の光が奔った様子が見えたかもしれない。
日高ぼたん:「!」射撃に対する反応。腕に抱いた体を守るように覆いかぶさる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:手をかざす。手近にいたぼたんちゃんの体の下から影の壁が一気に立ち上がって弾丸を防ぐ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは闇である。影である。光を通さぬ真の無である。無が黒曜の弾丸を呑み込み、後には何も残らない!
日高ぼたん:「……わっ」片目をつむって来るべき衝撃に備えたあと、立ち上がった影に驚く。守られる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:無論、複数の遺産から生まれたオーヴァードの力をもってしても規格外の弾丸である。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そんなものを呑み込んでこちらも無事で済むわけがないが──!!
"メフォ":「一芸を磨き上げた先も美しいものだ」その様子を目にする。
"メフォ":「この程度でやられてしまっては面白みもない」深い笑み。
風吹リュー:「なーに笑ってんだっての!」
梔子衣緒:「まあ、これしか取り柄がないもんで。−−みんな、大丈夫かい。立てる?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ、」目の端で、体を丸めて伏せられた。つい助けてしまったが……。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「いらない世話だったら、すまんね」ぼたんちゃんに言って。
日高ぼたん:「いえ!」影の向こうから
日高ぼたん:「いる世話でした!」
GM:イニシアチブ29
梔子衣緒:あっちょっと待って
GM:いいよ!
梔子衣緒:▼明司或日 イニシアチブ/単体に持続しているエフェクトの効果を全て終了/シーン1回 を使用します。メフォくんのバフを全解除してもらう!
GM:加速する刻があるけど
梔子衣緒:あっまだあるの!?
GM:間違えた。23でもっかい行動するけど
GM:今でいいのかい?
梔子衣緒:いや、加速装置も
GM:あっほんとじゃん
梔子衣緒:継続するバフじゃないのかな
"メフォ":グワーッ!
"メフォ":くっ……こいつはすごい数の肉体ダイスでイベイジョンがすごい数字になるギミックを積んでいたが
"メフォ":少なくともこのラウンドでは披露することなく解除だ
梔子衣緒:或日くんありがとう…!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヒヒィ~ッ!よかったーっ!
日高ぼたん:さすがだー
風吹リュー:じゃあ噛ませになるつもりだったけど当てちゃうか~
GM:
明司或日:「よっ」
明司或日:《リザレクト》が特殊な形で発現するオーヴァードが存在する
明司或日:第三支部の津村孝蔵などが有名だろう。彼の再生はその能力を反映し、記憶を代償に肉体の時を巻き戻す。
明司或日:彼女に残留する"赤のマゼンデ"の力も、また特殊なものだ。先ほど受けた攻撃地点とズレた場所に黒い靄が凝集し。「タッチ!」
"メフォ":「な」
"メフォ":鎧うように配置された生体鉱が分解される。
明司或日:否、恐らくは別の場所に形成された。先ほど彼が『裏側』と呼んだ、位相のズレた地点へ。
明司或日:「私、こう見えて元ラスボスなので」
明司或日:「凄いですよ」
梔子衣緒:「よくわかんないけどナイス或日くん!」
風吹リュー:《融合》《戦いの予感》《クイックモーション》《スーパーランナー》《コンセントレイト》《スキルフォーカス》フォールンサラマンダー
風吹リュー:8dx7+7 命中
DoubleCross : (8R10+7[7]) → 10[1,1,3,4,6,8,10,10]+10[5,5,10]+1[1]+7 → 28
"メフォ":イベイジョンは20。ガード
風吹リュー:6d10+15 ダメージ
DoubleCross : (6D10+15) → 20[1,10,2,1,2,4]+15 → 35
風吹リュー:低い……!
"メフォ":蛇王の外套とジュラシックレコードで装甲17ガード4
"メフォ":14点通ります
GM:
喪神春花:「同じくよくわからんがナイスです! 畳みかけますよぉリューちゃん!」
風吹リュー:「おう! さっきから聞いてりゃ勝手な理屈をべらべらと」
風吹リュー:鬼火の残影を残し、スケボーが背後へ回り込む。
風吹リュー:「オレの庭で好き放題やってんじゃ、ねーーーぞ!!」
風吹リュー:跳躍し、雷鳴とともに脳天にスケボーを叩きつける。
風吹リュー:「ファイアクラッカー爆嵐槌!」
GM:ど、ごぉん!
"メフォ":肘から突き出した黒曜の刃が、それを受け止める。
"メフォ":「なかなかお転婆なお嬢さんだ」
"メフォ":足首を掴み、校舎へと投げ飛ばす。
風吹リュー:「ぶ────げっ」
羽鳥七海:「リューさんっ!」
羽鳥七海:叩きつけられる寸前のところを、空中に走った透明な枝が食いとめる。
風吹リュー:「っわ」
羽鳥七海:「得体のしれない相手に、先走らないで下さいっ! もう!」 ぼろぼろの姿で、地面から叫ぶ。
風吹リュー:「何やってんだ! あいつを何とかしろー!」わんわん喚いている
風吹リュー:「……チッ、助かった」
羽鳥七海:リューさんの首根っこを捕まえている何かが、するすると彼女を地面に降ろして消えていく。
GM:イニシアチブ10
GM:ぼたんちゃんの手番です
日高ぼたん:はーい
日高ぼたん:マイナー。《光芒の疾走》戦闘移動。離脱して1m後方に。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+1した(侵蝕率:68->69)
GM:
(日高[10])
1m
("メフォ"[7]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[3])
GM:間違え探しだよ。どこが変わったか当ててみよう!(ごまかし)
日高ぼたん:それは貴方がまだ生きていることが間違いというわけ!
日高ぼたん:これからのな!
日高ぼたん:メジャー《Cエンハイ》+《天からの眼》 判定に《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+3。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:69->73)
日高ぼたん:対象はメフォさん
"メフォ":きたまえ
日高ぼたん:(9+5+1)dx7+7+3
DoubleCross : (15R10+7+3[7]) → 10[2,3,3,3,5,8,8,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,4,5,5,6,7,7,8,8,10]+10[5,6,7,9,10]+10[3,5,10]+6[6]+10 → 56
"メフォ":えっ何それ
"メフォ":完全獣化持続してて《見えざる僕》持ってても避けれん
"メフォ":ガードします
日高ぼたん:ロアー!
日高ぼたん:NPCカードを使用。判定を10に
ロア:いくよ、ぼたん!
日高ぼたん:1dx7+60
DoubleCross : (1R10+60[7]) → 10[10]+10[8]+4[4]+60 → 84
日高ぼたん:ダメージ
"メフォ":こわ……
日高ぼたん:9d10+22+1d10
DoubleCross : (9D10+22+1D10) → 34[2,3,1,2,10,6,1,2,7]+22+5[5] → 61
日高ぼたん:1d10+61 カンパニー追加分
DoubleCross : (1D10+61) → 8[8]+61 → 69
日高ぼたん:出目が腐る。装甲有効69点
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:73->77)
日高ぼたん:日高ぼたんに-9(1d10->9)のダメージ!(HP:24->15) レッドテンペスト反動
"メフォ":当初の想定より高いけど恐怖したほどは減らなかった
"メフォ":だが結構ごりっと行ってます。
日高ぼたん:怯えろ!
日高ぼたん:では演出。
日高ぼたん:
日高ぼたん:影の壁の向こう。攻撃が止むとともにいろいろな事が起こった。
日高ぼたん:《探知する光》
日高ぼたん:それを見る、それを聞く。
日高ぼたん:今までの経験と直感で、初対面の誰かの動きを推察する。
日高ぼたん:そのスケボーの車輪の音とともに、影の壁から後方に走り出す。抱えていた体を安全なそこにおいて
日高ぼたん:ケースから既に銃は取り出している。
日高ぼたん:一歩、二歩、逃走するように三歩
日高ぼたん:跳躍。
日高ぼたん:頭から地面に飛び込むような姿勢で、体を回転させてジャンプ。
ロア:スコープ越しの視線が通る。
日高ぼたん:空中。逆さまの姿勢に、影の壁の向こうが映る。
日高ぼたん:見える。校舎に投げられる女子、受け止められる。つまりは。
ロア:ゆるやかに風が土煙を退かす。小さな円を示すように。
日高ぼたん:───敵は後ろを向いている。その目標だけが、誂えたようにきっちり捉えられる。
日高ぼたん:スコープの赤い十字が重なって
日高ぼたん:発砲。
日高ぼたん:黒の光を返す銃口、その身に殺戮の衝撃を乗せた弾丸が、音を超えて発射
日高ぼたん:着弾した。
日高ぼたん:───そして、砲声が響く
"メフォ":音ではそれを捉えられない。過程よりも速く届く、結果。
日高ぼたん:ザンッ。砲撃の反動で更に回転。着地しつつ、結果を見る。
"メフォ":着弾の衝撃が表面の肉を吹き飛ばし──だが、振れた瞬間に弾丸が軟化する。
"メフォ":湧血の遺産が衝撃の伝播をわずかに殺し、しかしその一撃は骨までたどり着いている。
"メフォ":抉れた肉の隙間から、黒曜の輝きが見えた。
"メフォ":「が──ふ、はは!」
日高ぼたん:風に逆巻く砲撃の薄煙の向こうにそれを見る
日高ぼたん:「頑丈ですね」
"メフォ":「どうにも、可愛げのない仲間に囲まれているようじゃないか!」
ロア:「そう思うのなら、君の目は節穴も良いところだ」
梔子衣緒:「……はー。とんでもない動き方するな……反動も強いだろうに」そして、あれでもまだ笑えるとは。「厄介だなあこれは」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「私も実際“見た”のはこれが初めてだが、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ここまでとは思わなかったな」軽く口笛。
日高ぼたん:「ふんっ」ガシャン。リロード。
日高ぼたん:「可愛いと言われる相手ぐらい、選びますとも」
日高ぼたん:強がり。他人からの評価には若干傷つく。
羽鳥七海:華奢な少女が見せた異常動作に唖然としつつ。「……そ、そういう、外見上の話ではないのでは?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「かわいげと言うなら、お前が言えたことじゃないぜ、メフォ」
GM:イニシアチブ7 ヴァシーリエフさんの手番
イーゴリ・ヴァシーリエフ:という台詞から、そのままこっちの攻撃に移るわけですね、は!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:マイナーでインフィニティウェポン&ジャイアントウェポン!侵蝕+5!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:コンボ『フスプィーシカ』!《コンセントレイト》《ディストーション》《咎人の剣》!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《シャドーテンタクルス》も入れて侵蝕は+9!
"メフォ":判定を……しな!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:振るぜ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:10dx7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,3,5,5,5,6,7,8,8,10]+10[4,9,10,10]+10[2,3,7]+10[8]+10[7]+10[8]+4[4]+6 → 70
イーゴリ・ヴァシーリエフ:んんん!?
"メフォ":君たちさぁ……
"メフォ":ガード!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ダメージ行くぞ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:8d10+35
DoubleCross : (8D10+35) → 52[10,2,9,6,5,2,8,10]+35 → 87
日高ぼたん:カンパニーの武器攻撃+1Dも忘れずにネ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、そうでした!あざます、すみません!
日高ぼたん:1Dもふっちゃえふっちゃえ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1……
"メフォ":いや、大きい大きい!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:88!!装甲もガードも有効なのが残念だが、88!
"メフォ":21点減らして戦闘不能。《蘇生復活》HP1
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やった、一度倒れた!
"メフォ":侵蝕と演出をどうぞ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は、侵蝕上げて……と。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:瞬間、さっきまでそこにあった影の壁が『解ける』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:幾条もの影の帯となったそれが、一気に伸びてメフォを襲う!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:狙うは……ぼたんちゃんにより開かれた疵、黒曜!
"メフォ":"ファリニシュの酒解布"『蛇王の外套』触れたものを軟化させ、やがて融かす。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:"ファリニシュの酒解布"。“無”の帯は、遺産の力に溶けるのか。
"メフォ":"灰の嫡嗣"識別コード『ヨトゥンの血潮』罪科とともに雄強なる肉体を授ける。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:"灰の嫡嗣"。闇の剣は、遺産の体躯を貫けるのか。
"メフォ":"蹉跌黒曜鎧"『ジュラシックレコード』火への恐怖を代償に、骨格と肉体を硬化させる、操る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:"蹉跌黒曜鎧"。黒の鞭は、遺産の骨肉に弾かれるのか。
"メフォ":"縛める鉄茨"『白猿の額冠』理性を失わないことを条件とした風の掌握と浮遊操作。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:"縛める鉄茨"。影の閃きは、遺産の風を掻い潜れるのか。
"メフォ":"トレビュシェット"『ジャイアントキル』恐怖を打ち消し、呪力纏う骨の弾丸を撃ち出す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:"トレビュシェット"。熱なき一撃は、遺産の弾丸に抗しえるのか。
"メフォ":"ウィッカーマン"『雷神の槌』所有者の体躯を蝕みながら、狙い打つ雷。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして"ウィッカーマン"。ヴァシーリエフの原風景は。原初の光景は。遺産の雷に呑まれずにいられるのか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:答えは否である。
"メフォ":全て束ね攻撃と成す。ばらばらに操って防御と成す。
"メフォ":それは"メフォ"の生涯で練り上げた必勝の型だ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:襲い掛かる無数の帯は、そのこと如くが、弾かれ、捌かれ、いなされ、消し飛ばされる!
"メフォ":「は、はははははは!」
"メフォ":「その剣気、やはり良し! 見せてくれ、君の可能性を!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……やはりか。さすがだよ、どれ一つとっても、国を傾け大地を抉る遺産の力」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ。しかし」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「お前は知っていたんだったか。私の剣の、影の武器の性質を」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「真の無の集合体。そこには何もなく、故に絶対の攻撃と防御を可能にする。……聞こえはいいが……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「あれな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:細く、弱弱しい影の帯が死角……というにはあまりにも甘い角度から、力なくメフォへと襲い掛かる。
"メフォ":「何を」
"メフォ":警戒を──しないわけがない。
"メフォ":集中力は有限だ。その拡散と先鋭化の狭間をゆく戦闘術を持つが故に。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぺしん。衝撃も何もなくメフォを叩いて。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:昔、こう感じていた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──闇はそれらを内に包むものだと思ったから。冷たいものだったが、その懐のようなものを感じたから。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「嘘だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ご
"メフォ":その一撃をおとりと判断し別の攻撃を警戒することが、何よりも危険と信じた。
"メフォ":瞳が驚愕に見開かれる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:雷を纏う黒曜の弾丸が、影の帯から吐き出される!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは先ほどのぼたんを庇った、そして今の撃ち合いでその内へと吸収した、メフォ自身による遺産の攻撃──!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ど ご が!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:全てではない、そんなものは如何に自身の闇と言えども留め置けない。だが、一撃一撃でさえ規格外の弾丸が、一斉にへメフォと爆裂する!
"メフォ":──その影が、柔弱な軌道が。
"メフォ":いかに鋭利に玄妙に変化し、こちらを切り刻むのかと思っていた。
"メフォ":「お」
"メフォ":炸裂音と衝撃波が連続する。小さな影の帯は、既に乱れ吹き飛んでいる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ぐ、あ……」
"メフォ":「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:閉じた瞳から、血が流れる。足がふらつく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……そうだな。俺が頼みとする剣で、お前を斬り伏せられれば胸がすくところだったんだが)
"メフォ":膨張、分離、爆破反応、衝撃誘導、弾丸化、誘電
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……できるものかよ。そんな正攻法を。これほどの力を前に可能なものかよ……)
"メフォ":瞬間に引き出せるありとあらゆる防御能力を引き出して尚、対応しきれない。同じものによる攻撃、同じものによる防御であっても。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これだって、無理に無理を重ねた手なんだからな……」
"メフォ":「『そんなもの』を……」
"メフォ":「隠していたとは、ね…………」
"メフォ":粗い息を吐きながら。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:周囲の知覚が「霞む』。まずい、未だ集中力を切らすな、せめて奴が倒れるまで──!
"メフォ":情報は、あらゆる優位を誤認させる。ただ「知らない」というだけのことが、何物をも覆す力を秘めることもある。
"メフォ":だから君は隠したのだろう。
"メフォ":「見せてくれ。もっと」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ハ──」少しだけ、口元を上げて、笑みの形で。(おいおい──)
"メフォ":明らかに無事ではない。巨人の血が他の遺産の代償を打ち消せなくなりつつある。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:メフォのその言葉を受ける──!!(勘弁してくれよ──!!)
GM:イニシアチブ7
"メフォ":《【ヨトゥンの血潮】:完全獣化》《生命の黄金律》
"メフォ":《【蛇王の外套】:原初の赤:魔獣の本能》《無機なる四肢》《【白猿の額冠】:振動球》《雷の砦》 先ほどより攻撃力が12下がった範囲選択攻撃!
"メフォ":対象はぼたんちゃん以外のPCです
梔子衣緒:了解です!こい!
"メフォ":21dx6+12
DoubleCross : (21R10+12[6]) → 10[1,1,1,1,1,3,3,3,4,4,4,5,5,7,7,8,8,8,8,9,10]+10[1,3,4,4,4,6,6,7]+10[1,5,8]+3[3]+12 → 45
梔子衣緒:コンボ:吹毛≪ゲットダウン≫。白兵ドッジ。
梔子衣緒:4dx+42=>45
DoubleCross : (4R10+42[10]>=45) → 10[5,6,9,10]+6[6]+42 → 58 → 成功
梔子衣緒:無駄に回るな…w
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+2した(侵蝕率:77->79)
"メフォ":達成値出た時点で絶対避けられるの分かってる攻撃悔しい……!
羽鳥七海:ドッジ!
羽鳥七海:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,1,4,8,10]+2[2]+1 → 13
羽鳥七海:その超高レベルな戦いの横で瀕死になってる羽鳥がいるんですよ!!
風吹リュー:七海ーっ!
梔子衣緒:ご、ごめん
羽鳥七海:よくあることです
日高ぼたん:羽鳥さんがんばれー!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:は、一応ドッジ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 8[2,8]+1 → 9
イーゴリ・ヴァシーリエフ:当然ダメ!!
"メフォ":5d10+28 装甲有効
DoubleCross : (5D10+28) → 29[5,6,5,7,6]+28 → 57
羽鳥七海:リザレクトー
イーゴリ・ヴァシーリエフ:死!リザレクト!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1
羽鳥七海:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 6[6]+57 → 63
"メフォ":何かに吊り上げられるように手をかざす。飛び散った血液から白磨の生体鉱の砲身たちが形成される。
"メフォ":「ゆ、け」
"メフォ":冗談のような威力の砲撃が、阿修羅地獄堂女学院のグラウンドに秒間数十のクレーターを刻んでいく。
ロア:「こっ……いつ! イーゴリを連れ帰る気が、あるのか……!」
ロア:必死に航海神としての力を使って着弾地点を逸らす。それすらも大した抵抗にはならない。
羽鳥七海:「あ、ぐ−−−−!」 校舎へと向かう砲撃のいくらかが、見えない枝が受け止める。
風吹リュー:「よくやっ……ぐん──ごほっ」
羽鳥七海:……否、受け止め切れていない。ただ的を広げただけで、悲鳴ごと土煙の中に吹き飛ぶ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:爆撃もかくやという砲撃に煽られ、吹き飛び、転がる!
梔子衣緒:見る。見る。見る。
梔子衣緒:身に纏う紫電が反応し、己の中の騒めきが脅威を教える。
梔子衣緒:弾き飛ばした砲弾は、中空を舞う飛竜へ雑に飛ばした、がーー「悪い、手が回らん…!」
羽鳥七海:「……いえっ、……!」 応えようとして咳き込む。リザレクトにはまだ余裕はあるが、それだけだ。
"メフォ":「まだ立つか──否」
"メフォ":「まだ立っている。どう言うのだったかな」梔子衣緒を興味深そうに見ている。
"メフォ":「日本刀ファンタジーめ」
"メフォ":愉快げに血痰を吐き出す。
梔子衣緒:「なんだい。わたしを見ても何の御利益もないぜ…」ただの鋼の刀身だ。そこに、一切の特異な由来はない。
梔子衣緒:「そこらの棒切れでだってやってやらあね。必要ならば」ひたりと青眼に。切っ先が、”メフォ”を睨む。
GM:イニシアチブ6
梔子衣緒:マイナーなし。
梔子衣緒:メジャー、ワイヤーウィップを使用し”メフォ”を攻撃します。
梔子衣緒:4dx+40
DoubleCross : (4R10+40[10]) → 10[2,3,6,10]+7[7]+40 → 57
梔子衣緒:周るな~~
羽鳥七海:《バディムーヴ》!
梔子衣緒:ありがとう!達成値60に!
日高ぼたん:優秀なチルドレン!
"メフォ":うーん、これはそうだな……
羽鳥七海:やめろ!何もするな!
梔子衣緒:ヒッ
日高ぼたん:思い出の中でじっとしていてくれ!
"メフォ":21dx9 《ダヴィンチの調和》でC値下げてドッジ!
DoubleCross : (21R10[9]) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,3,4,5,5,5,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[2,5,6,9]+10[9]+5[5] → 35
"メフォ":くっ…………
梔子衣緒:こわいんですけどこいつ!!!
"メフォ":ダメージをどうぞ!
羽鳥七海:怖いよー
梔子衣緒:7d10+6+1d10
DoubleCross : (7D10+6+1D10) → 34[3,6,7,5,10,2,1]+6+8[8] → 48
梔子衣緒:良い出目。装甲等有効48点ダメージ。
"メフォ":ぜんぜん耐えられない。ばくはつします
"メフォ":復活も無し。戦闘終了です
梔子衣緒:ヨシ…!
"メフォ":「筆を選ばずというやつか。それはそれは」
"メフォ":「あまりにもかけ離れていて、嫌になるね」
梔子衣緒:「そうじゃなきゃ、こんな町で剣一本で食ってけるか。聖剣だとか遺産だとか、トンデモファンタジーばっかしやがって」
梔子衣緒:「こっちは自分ひとり護るのだってひいひい言わなきゃならんのだぞ。あんなに時間掛けてやってるってのに」
梔子衣緒:ふう、と息を吐く。
梔子衣緒:「……ったく、隣の芝は青いもんだ」
梔子衣緒:そう言うときには。
梔子衣緒:既に、彼の目前にまで迫っているーーそうした歩法と緩急を突く技法。
梔子衣緒:ぎらりとただの鋼の刃が光を反射する。
"メフォ":実のところ。その手の「達人」に出会ったことがないではない。何より。
"メフォ":精神の動揺は"蹉跌黒曜鎧"の代償諸共、"トレビュシェット"が打ち消している。
"メフォ":間隙を突かれた先の対応はすばやい。砲身が斬線を逸らすように迎撃と盾を担う。
"メフォ":担おうとした。
羽鳥七海:がき、と。
羽鳥七海:掲げられようとした砲身が、何か——ほんのささやかな何かに引っ掛かって、数瞬、止まる。
梔子衣緒:「はは。助かる」全く。いい仕事をしてくれる。
羽鳥七海:……目も眩むような極彩の遺産群を見た。
羽鳥七海:それを、ただ一色の、水墨が見事に欺いたのを見た。ただ一握の鋼の業が、弾くのを見た。
羽鳥七海:超域の駆け引きに、呼吸すら忘れて見入る——ただ、それだけはない。
羽鳥七海:やれることだけをやる。それだけがエージェントたる証だ。
羽鳥七海:「………おねがい、します」 透明な怪物の異脚が、砲身の動きを僅かに止める。
"メフォ":「(君は──)」
梔子衣緒:鋼が奔る。今度は、其処に紫電が纏われるーー
梔子衣緒:闇が深く深く、何者をも孕んでそこにあるなら。
"メフォ":これまで意識に上らなかった相手への驚きを口に出すよりも、その剣が早い。
梔子衣緒:電気とは、光とは。それは、分かつ力であり結び付けるものである。四大の力、物理の根源において、もっとも強力な。
梔子衣緒:ぱちり、と。弾ける音がした。
梔子衣緒:斬る際に、それ以外の何も残さない。
梔子衣緒:ーーそれは、レネゲイドに対抗する為に編まれたものだ。
"メフォ":「は」
梔子衣緒:ただの剣術を、それ以上のものに対して……
梔子衣緒:非合理であろうと、
梔子衣緒:無理筋であろうと、
梔子衣緒:それでも尚と。
梔子衣緒:その剣に、名前はない。もう誰も、この世で知るものはいない。
梔子衣緒:それでも、打ち捨てられたはずのものは、そこにあるのだ。
"メフォ":結節が絶たれる。6つの遺産を繋いでいた均衡がほどけて、ばらばらになった代償がその身を蝕んでいく。
梔子衣緒:ひゅん、と血払いが為される。
"メフォ":雷が身を焦がす。その恐怖が思考を硬直させる。
梔子衣緒:「ーー斬ったぞ。”メフォ”……」
梔子衣緒:「”ナット・ロック”」
梔子衣緒:それは、勝利の宣言であり。
梔子衣緒:宣戦の宣言だ。
"メフォ":一方では死へ向かう肉体を正常に自らのことと認識できず、異常な肉体活性が接合と修復を阻害する。
"メフォ":骨は軟化し、関節は硬化し、血を噴き出して倒れ伏す。
"メフォ":「みご、とだ……」
"メフォ":生気失われゆく瞳で、男が呟く。
梔子衣緒:「ああ。…慈悲の一撃はいるかね」その様子を見詰めている。剣から手を離さずに。
"メフォ":「必要ない。こう見えてフェアでね」
"メフォ":「代償は観念して受け入れるとも、こふっ」
梔子衣緒:「そう。なら、何も言わない。……話したいことがあるなら、聞こうか」
"メフォ":「…………何、僕の結節を絶ったように、このN市を結ぶ法則を壊すというのだろう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ」血と土埃に汚れる体を引きずって。
"メフォ":「ならば古い友人にせめてものアドヴァイスだ」
"メフォ":「気をつけろ」
"メフォ":「この結末は"ナット・ロック"の掌中にはないが」
"メフォ":その先を言うより先に。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「聞かせろメフォ。お前はナット・ロックになるといった。そしてそれに培地と私の遺産が必要だとも」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「お前の目論見と知ってることの仔細、全て──」
ロア:「がっ」
ロア:完全に。能力を用いた誰の知覚半径からも外れた、小さな破壊。
梔子衣緒:「--ロア君!」
日高ぼたん:「ッ、ロア!?」
日高ぼたん:スコープ越しにメフォへと向けていた目をロアに。
明司或日:「!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──ッ、ロア!?」
GM:君たちは思い出すかもしれない。
GM:『そんな条件に合致するオーヴァードがいれば、"ナット・ロック"の本体を再び引きずり出せるかもしれない』
GM:"ナット・ロック"が正常に梔子衣緒を認識できないのは、装置としてだ。
GM:その瞬間までの歴史が確定してしまう事を代償に、人間擬態が現れれば、変わらずその強権を振るう事が出来るのだと。
ロア:深く抉れた肉体から瘴気が噴き出す。
梔子衣緒:(まさかーーここでか。此処で来るか……!)だが、確かにここでならば。対応力が飽和に近い状況ならば。
ロア:「も、どれ……! 空」
梔子衣緒:ロアくんに駆け寄ろうとする。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「くっ……!」ロアの元へ行こうとする。だが疲労とダメージで膝をつく!
GM:ぐにゃり、と全員の視界が歪む。
GM:そこに何かが居る。
羽鳥七海:「……っ!」
羽鳥七海:ずあ、と歪む視界を蹴散らすように。
羽鳥七海:巨大な透明の異脚が走る。狙いもあてずっぽうだが、一つでも良い、届けば——
日高ぼたん:「あ、う」迷う。スコープの向こう。引き金に掛けた指。その先が歪む。
日高ぼたん:目の当たりにした少年のダメージに一瞬、判断が遅れた。
?????:「全て失敗したか」
?????:「"浮動工廠"は見つからなかった。"メフォ"は敗北した。我が町のごろつきどももどうにかされてしまったようだ」
?????:「だが────」
?????:「"これ"は貰って行くぞ」
ロア:「な」
ロア:「ああああ! っ……! あっ────」
ロア:無数の斬撃が、がらんどうの少年神を刻んだ。
梔子衣緒:「--眼で、見るな…!役に立たない!」剣を突き立てんとする。その中心に坐すというなら、そこへ。
日高ぼたん:「誰、」「何を、」「するつもりだ!」
日高ぼたん:歪む視界に焦点を当てて、一番歪みの根本に、吐き気をこらえて銃口を向ける。
羽鳥七海:「させ」息を止める。「ないっ……!」
?????:君たちの攻撃を全てすり抜けて。だが少しずつ。
?????:その肉体が像を結んでいく。
?????:この場の誰も、きっと知っている顔だ。
?????:否、日常を過ごす上では思い出す事すらない。
?????:『渦中』に居ない事が、その最大の能力だった。あらゆる戦いと陰謀の渦巻くこの街で。
但馬勇緒:それは失われた。
明司或日:「市、長…………」
但馬勇緒:「覚えていなかったかね」
但馬勇緒:その手の中には、黒い瘴気を纏う、太陰の神像が収まっている。
梔子衣緒:「…………んなっ……」
日高ぼたん:「………市長、さん?」
日高ぼたん:見たことがある。ある。はずだ。市役所への用事なんて、いくつもある。
日高ぼたん:なのに、それを忘れていた。
梔子衣緒:「……そもそも投票も行った事ないね、わたしゃ…住民票入れたの、すぐ前でね」冗談を言うように。剣を再度構え直す。
羽鳥七海:「まさか、そんな……一体、いつから」
梔子衣緒:「………………そりゃあ、ずっと前からだろ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……見た、ことはあるはずだ。自分が拠点を構えている地の有力者など、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:忘れる方が異常事態だ。調達屋仲介屋にとっては常識以前の問題だ。
GM:もう、思い出すことができる。
GM:周囲で見ている者は全て気づく
GM:この男以外が市長である時期を知らない。
GM:何十年も前から、ずっと再選を繰り返している男だ。それに対して不自然を感じたことがあるものもいるだろう。
GM:初めに気付いたのは十三支部長、辰巳十三。
GM:それから、幾人もが同じことに気付き、同じものを調べ。同じように忘れ去った。
GM:羽鳥さんは更に思い出すことができます。
GM:査察部との合同調査で、N市UGN支部の増援を阻害していたのはこの男だ。
GM:その記憶も、今まで書き換わり、欺瞞されていた。
但馬勇緒:「名乗ろう。N市市長、但馬勇緒。私が"ナット・ロック"だ」
但馬勇緒:「ようこそ、わがN市へ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:直に目にする機会はなくとも、ローカル番組に、地選のポスターに、それとなく見かけるタイミングは幾らでも……それなのに『思い出せない』。
羽鳥七海:厚生労働省、警察。それら全てに顔が効く男。
羽鳥七海:考えてみれば、そもそも異常だったのだ。
羽鳥七海:この異常環境のN市の市長でありながら……UGNとほとんど関わりがないなど。
GM:現れた時と同じように、男の周囲の空間に黒いいびつな縞がかかる。
GM:ぶつり、と何かがちぎれるような音がして、姿を消す。
日高ぼたん:姿を消した一瞬後、その空間を鋼が虚しく通過した。
ロア:「…………っ、く…………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「なっ……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:肚の底から冷たいものを感じる。……今俺は、奴の顔を覚えているのか。覚えていたとして、2秒後もそうでいられるか──?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……っ」忍び寄る恐れを振り払うように、ロアくんへと近寄る。
梔子衣緒:ど、と冷や汗がようやく出てきたのを感じる。
梔子衣緒:「……す、は……。ああ、くそっ……ロア君、大丈夫かい」
ロア:「だ、いじょうぶ」
ロア:「でも、早く……ダメだ。除染、しないと……」
ロア:《リザレクト》《リザレクト》《リザレクト》HPを回復。《古代種:リプレッション》《拡散する世界》
日高ぼたん:「……ロア、大丈夫!?なにか出来る!?」
ロア:「──ぼたん」
日高ぼたん:「うん。私、何を手伝えばいい?」駆け寄る。
GM:"メフォ"の攻撃が周囲のあらゆる虫草花を殺し尽くしていたのが幸いした。
GM:漏れ出た瘴気は、それでも土を異形に返事させ、広がっていこうとしていたが。
ロア:「手を」
ロア:「握って欲しい」
日高ぼたん:「………うんっ!」
日高ぼたん:銃を仕舞う手間も惜しんで傍らに置いて、両手でその手を握る。
ロア:傷口が黒い霧を吸い込んでいく。
ロア:「……ふふふ」
ロア:「ずっと、性懲りもなく思ってた」
日高ぼたん:「思ってた? ……何を?」
ロア:「ハワイのあの時と同じに。いつどうしようもなくなるのかな、って。どうしようもなくなったらさ、逃げて貰えるじゃん」
ロア:「でも、一貫して君たちは、勝利に向かっているんだよな……」
ロア:「すごく有利になったから、こういうことをされた」
日高ぼたん:「そ、そうだよ。だって、勝たなきゃ、勝たなきゃさぁ……」言葉を聞いて、言葉が段々としぼんでいく。
ロア:《リプレッション》の効果でPC全員の侵蝕率を10減少させることができます。させないこともできる。
梔子衣緒:ロア君大丈夫なんですかそれ…………
日高ぼたん:することとしないことでなにかロアに…変化とか…
GM:ありません
GM:この効果は"マスターアビス・Δ"の汚染を吸ったおまけだからです。
羽鳥七海:その時点でもうヤバいんだよなあ
梔子衣緒:ギエーッ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ないのか……
羽鳥七海:あ、私はやめときます もう十分に低いので……
日高ぼたん:ないのね……じゃあ減らしておこうかな……ロアの効果だし…
梔子衣緒:な、ないなら貰いたいですね……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:いやでもヤバいわΔの汚染を吸ったおまけ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:でも……へへっないなら……貰いますかね!!ありがたや……
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を-10した(侵蝕率:77->67)
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を-10した(侵蝕率:79->69)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:侵蝕10へらしたよ!
ロア:「そんな顔をするのはやめなさい」
ロア:「絆が人を繋ぎ止めるなら」
ロア:「僕が神様きどりをやめればいいだけの話なんだ。だからさ」
日高ぼたん:「………わかんないよ。私、どんな顔してる?今は、私のことなんて、関係ない、でしょ…」
ロア:「あるよ」
ロア:「笑ってくれ」
羽鳥七海:「…………」 異形化しかけた地面を避けながら近づき、その様子を見守る。
ロア:「笑って、やつを倒すと言ってくれればいい」
ロア:「きみがそうして強がってくれたら」
ロア:「僕もけろっと帰って来れる気がするんだ」
日高ぼたん:「た、倒すよ」震えそうな声。ぎゅ、と歪みそうな顔を持ち上げて、笑顔を作る。
日高ぼたん:「私だけじゃないもん。衣緒さんも、羽鳥さんも、イーゴリさんも、他の人だって、」
日高ぼたん:「ロア、だって、いるもん」
日高ぼたん:「だから、倒すって。それで解決するために、私達は、頑張ってるんでしょ、だから……」
ロア:「うふふふ」
ロア:蒼白な顔でおかしそうに笑う。「そうだった」
ロア:「僕たちは仲間だ。頑張ろう」
ロア:そう告げて、ぐったりと気を失う。
日高ぼたん:「うん、頑張る。頑張るよ」
日高ぼたん:「だから、だからね?ロア」
日高ぼたん:「……なんで、そんな」
日高ぼたん:「お別れみたいなこと、いうのさ」
日高ぼたん:笑顔を作る。声が震える。カチカチと口の中で歯が踊るのがとてもうるさい。
日高ぼたん:最初から超然としてたはずのこの少年の顔が、どうして。
日高ぼたん:こんなにも、儚げに見えるのか、わからないままに。
日高ぼたん:握った手に、その震えが伝わっている。
日高ぼたん:「………………」
日高ぼたん:ぐったりと、気を失った彼の手から、こちらを握り返す力が失われる。
日高ぼたん:大丈夫、大丈夫。怪我があるわけじゃない。なんたって自称神様だし。
日高ぼたん:今休んだのはきっと回復のためで。少し無理したから休憩が必要なだけで。
日高ぼたん:呼吸が必要だ。私は動揺している。
日高ぼたん:どくんどくんと何かをしろと仕事を始める心臓から流れる血が熱くて、額に汗が滲んでいる。
日高ぼたん:吐くのを3回、吸うのを2回。ルーチンワークとして染み付いたそれで、体を平静に戻す
日高ぼたん:「……はっ、……はっ」
日高ぼたん:戻らない。
日高ぼたん:ギュ、と手の爪が白くなるほどに握りしめて。
日高ぼたん:誰かに置いていかれるという恐怖が、ただ体を支配する。
梔子衣緒:その身体を、倒れそうなロアくんと一緒に支えて。
梔子衣緒:「………」言葉を色々考えた。まだ大丈夫だとか、出来ることはあるのだとか。
梔子衣緒:そのどれも、薄っぺらい気がした。
梔子衣緒:彼女たちが、どんな風に出会い、どう過ごして、どう積み重ねたかを知らない。
梔子衣緒:ましてや、他の親だとか、兄弟だとか、友人だとか。それもないし、そもそもの経験年数さえ足りないから。
梔子衣緒:ただ、ぎゅっと二人とも纏めて抱き締める。
日高ぼたん:「…………!」ヒュ、と掠れる息が詰まる。
梔子衣緒:「呼吸、辛いよね。ちょっと失礼」ぼたんちゃんの肋骨の間から、肺へ指を突き。まず、空気を全部吐き出させる。
梔子衣緒:そうしてから離せば、自然と空気を求める身体が呼吸を再開する。
日高ぼたん:「ゲァ………ガフッ……!?」
日高ぼたん:白く泡立つ唾液とともに無理矢理に息を吐ききる。
梔子衣緒:「痛いのはごめんね。これくらいしか知らんのだ、わたしゃ」
日高ぼたん:「……………ゲホッ、オェッ……カヒュッ!」
梔子衣緒:ぎゅー、と二人ごと抱き締める。
梔子衣緒:体温の高い身体が、二人を暖める。
日高ぼたん:その後。
日高ぼたん:トクン、トクン、と。抱きしめられて伝わる相手の鼓動に合わせて、不作動を起こした呼吸のリズムを思い出す。
日高ぼたん:「いえ………」
日高ぼたん:「ありがとう、ございます。衣緒さん」
明司或日:「生きてますね、まだ、ちゃんと」
明司或日:すぐ近くにしゃがんでロアの脈を計る。
明司或日:ふー、と息を吐いて、汗を拭う。
梔子衣緒:何にも持ってない自分が、それでも他の人並みに持っているものといえば、この身体くらいなもので。
梔子衣緒:「ぶん殴ってもいいんだぞ」
梔子衣緒:「よくもまあ手荒いことしやがって、って。怒る権利がきみにはある」
梔子衣緒:悪いね或日くん、と視線で謝罪して。
日高ぼたん:無理矢理にも落ち着けば。握った手にも微かな生気を感じる。
日高ぼたん:それもわからないほど、自分は動揺していた。
日高ぼたん:「いえ、その、ええと……」衣緒さんの気遣いに、目線を白黒させて。
日高ぼたん:「……後にします」握っている両手を示して
梔子衣緒:「後ではやるのね……わかった。甘んじて受けよう」
日高ぼたん:「手が、離せないので……」ボソボソとだんだんしぼむような声で。
日高ぼたん:かすかな生命を感じさせる手を握ったまま、照れ隠しのように。
梔子衣緒:「そりゃ申し訳ない」
明司或日:「死と航海の神、最果ての島の管理者でしたか」
梔子衣緒:「いいや」
梔子衣緒:「今のこの子は、ぼたんちゃんの友達のロア君だろ。其れで十分さ」
羽鳥七海:「……はっ」衣緒さんの貫手に唖然としていたが、慌てて復帰する。
羽鳥七海:「だ、第四支部に。連れて行きましょう。……何か、取りうる手段があるはずです」
羽鳥七海:薄れ始めたワイバーンの結界を見上げる。
梔子衣緒:「あー……羽鳥くんも、悪いね……手間かける」
明司或日:「ええ。ですから」くすり
明司或日:「『最果ての島』の汚染です。それさえどうにかすれば」
明司或日:「あるいはロア君の意識も戻るやも。誰か、ハワイに住んでいてそこに招かれたことのあるお知り合いは?」
明司或日:日高ぼたんに問う。
梔子衣緒:「……あ、そっち。うわ、カッコつけてるとこじゃないやつだったのね……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……神の体か。中が空洞であることも一目でわかる。どれだけのことが出来るか、だが……」
日高ぼたん:「…………………」
日高ぼたん:手が離せないと。今まさに行った両手に目をやって。
日高ぼたん:指を一つずつほぐしながら、片手をあげる。
日高ぼたん:「はい。」
日高ぼたん:「そこで、ロアと出会いました」
日高ぼたん:「そして、ハワイには」
日高ぼたん:思い浮かべる。傍らの銃。ただの道具の一つ。それを軽々と振り回す人を。
日高ぼたん:「……………とっても、頼りになる人が居ます。」
日高ぼたん:マナ・マヘアラニ・マイヤーズ。そして、トラヴィス・ラナキア・マイヤーズ。
日高ぼたん:きっとこの世界で誰にも負けない、頼れる大人達を思い浮かべる。
明司或日:「……良かった」
明司或日:平時とあまり変わらないのに、なぜかとても安堵したことが伝わる表情で。「救援を頼んでみましょう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そうだな、取りうる手段があるのなら話は早い。……ああ、地元民ともちゃんと縁があるんじゃないか。やはりさすがの神様だよ、ロアも」
マスターアビス・Δ:「ううん……えっ」
マスターアビス・Δ:気を失っていた女が目を醒ます。「あれ? 私の"培地"は…………?」
マスターアビス・Δ:きょろきょろと、失われた気配に戸惑うように。
羽鳥七海:「…………」
梔子衣緒:「……おそようお姫さま。市長どのが持っていっちゃったね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そう、か。君もいたな」
羽鳥七海:「とりあえず」
羽鳥七海:「確保しますね」
梔子衣緒:「羽鳥くんは頼りになるなあ…」
風吹リュー:「賛成」
風吹リュー:がつん、と板で殴りつけてもう一度意識を奪う。
羽鳥七海:「あっ雑、……でもいいです、今回は……」
日高ぼたん:「あ、その、あまり手荒な感じは………」
日高ぼたん:「お友達に………なれるかも……なので……」いやぁ、もう無理かなこれは。初対面が。
GM:ワイバーンも、暴徒の群れも鎮圧されている。
GM:あるいは、クヴァルキストと君たちの戦いこそが彼らの戦意を喪失させたのかもしれないが……ともあれ。
風吹リュー:「じゃ、何が起きてんのか聞かせてくれるよな」
GM:シーン終了。ロイス購入可能
梔子衣緒:ロア君に凄い取りたいが……残枠が……枠が…!
梔子衣緒:2枠しかねえ!!!
梔子衣緒:保留………します…!
羽鳥七海:引導射手って確か……/日高ぼたん/庇護:○/驚愕/ロイス
羽鳥七海:残り一つ
日高ぼたん:なにかの気づきが…
日高ぼたん:ロアくんへの感情は変わらず。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:うおおどうしようかな!……どうしようかな!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:まあ、ここまでやらせてもらったら取らずにはいられないよな、メフォっちに!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:旧知 メフォ 感服/厭気〇 で!厭気だぜ……
羽鳥七海:調達は、能力訓練:社会を使って、強化素材を
羽鳥七海:6dx+3>15
DoubleCross : (6R10+3[10]>15) → 9[1,2,7,8,9,9]+3 → 12 → 失敗
羽鳥七海:あー、うーん……
羽鳥七海:やめとこ。失敗で
梔子衣緒:どうしようかな
梔子衣緒:医療トランク、強化素材あたりがあると美味しいか
梔子衣緒:応急のがいい?必要なものとかあるかな。
羽鳥七海:ぼたんちゃんには応急いるよねー
日高ぼたん:HPは10欲しいレッテン使いですねぇ。
日高ぼたん:あ、1つ持ってますので他の人も必要なら。
梔子衣緒:トランクも欲しいとこだなあ。届かないからわたしはやめて、応急買います。
梔子衣緒:2dx+5=>8
DoubleCross : (2R10+5[10]>=8) → 4[3,4]+5 → 9 → 成功
梔子衣緒:買えたね。必要なひとは使って。
日高ぼたん:んじゃあワンチャン強化素材
日高ぼたん:2dx+2>=15
DoubleCross : (2R10+2[10]>=15) → 10[9,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗
日高ぼたん:おっ。
羽鳥七海:バディムーヴ!
日高ぼたん:優秀なチルドレンのお姉さん!
梔子衣緒:神器…!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やった!
日高ぼたん:そして一緒にお買い物したこれを羽鳥さんにパス。
羽鳥七海:このままバディムーヴだけやって過ごしたい
羽鳥七海:良いの?!
日高ぼたん:わたし射撃だし。
梔子衣緒:使えるのが羽鳥さんだけじゃないかなあ(衣緒は購入品、ヴァシーリエフさんは武器作成
日高ぼたん:衣緒さんは購入武器でイーゴリさんが作成。
羽鳥七海:そうか、射撃は照準器か
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、羽鳥さんなのですね……!
日高ぼたん:ですです。既に購入済み!
羽鳥七海:じゃあ有難く頂きます~ 攻撃力+1
日高ぼたん:羽鳥さんに似合うコーデを買いに行ったぞぉ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:強化素材が手に入ったし、じゃあこちらは医療トランクに行ってみますか!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:うし、じゃあこちらは手配師を使って振る!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:13dx+1>=20
DoubleCross : (13R10+1[10]>=20) → 10[3,3,3,3,5,5,6,6,9,9,9,10,10]+7[1,7]+1 → 18 → 失敗
梔子衣緒:おおこれは!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:18!ならバデムがなくても!
日高ぼたん:おや!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:財産点
イーゴリ・ヴァシーリエフ:使って購入!医療トランクが手に入りました~
日高ぼたん:じゃあ私がトランクから使わせてもらいましょう。
梔子衣緒:応急が2つ、トランク1つだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:どうぞ!
日高ぼたん:15+2d10 医療トランク
DoubleCross : (15+2D10) → 15+12[2,10] → 27
日高ぼたん:24で最大!元気!
日高ぼたん:日高ぼたんのHPを9回復(HP:15->24)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:私も使おう!HPは1だからね!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+8[5,3] → 9
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、はい……。以上です!!
梔子衣緒:かなしい
羽鳥七海:わりと不器用 ポイント高井
イーゴリ・ヴァシーリエフ:でも2個振って8はそんな低くもないですよね多分w 使いたい人はどんどん使っていいですからね医療トランク~
日高ぼたん:シーン1回なので次のシーンからですな!
梔子衣緒:あと応急が一個あるね
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、そうか医療トランクシーン一回ってことは私が応急使っちゃった方向か……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ご、ごめんね!
羽鳥七海:イーゴリさん使う?
日高ぼたん:どのみち使うし平気平気
イーゴリ・ヴァシーリエフ:むむーん、よし!殺戮領域に控えて使っておこうか……!すみません、では頂いても……!
羽鳥七海:使うのです
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ありがとうございます!!では!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:9+2d10
DoubleCross : (9+2D10) → 9+7[3,4] → 16
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヨシ!ありがとうございます!今度こそ以上!
◆Middle06◆Masterscine
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle06◆Masterscine
GM:----------------------------------------
GM:硬質な戦闘音が響く。
GM:外見上はただの民家だ。だが内部は空間拡張され、霧の立ち込める広い河原の様相を呈している。
GM:遺産"畔岸庵"。ここは、N市内に作られた"クリザリッド"のアジトだ。
"ヴィーラ":「くっ…………随分と優秀ですね。N市のUGNというのは」
"ニューヤズウィミィ":「言ってる場合か! クヴァルキスト卿との連絡も取れない、これは──」
"ヴィーラ":セルメンバーの少年が拠点を発見された焦りをにじませながら、禍々しくも力学的に計算されたフォルムを持つ遺産の銃の引き金を引く。
"ヴィーラ":紫の光線が折れ曲がり分裂しながら侵入者に襲い掛かり────
鍛冶境子:「そりゃ、あんたらみたいなのが続々と湧いて出てくるからね」
鍛冶境子:機甲戦闘服にその身を包んだ大女が、体躯に相応しく馬鹿でかい機械仕掛けの斧槍を手足のように軽々操る。
鍛冶境子:紫の閃光はその目的を果たさずに、空を斬って刃に両断されるに留まって。
鍛冶境子:嵐の如く振り回される剛速の重刃は、止まることを知らず。射手の腕を斬り飛ばす。
"ヴィーラ":「ぐう、あッ──」
"ニューヤズウィミィ":「ヴィーラ、く────」それを端目に移すも、注意を払う余裕はない。
"ニューヤズウィミィ":眼前の敵を葬らんと槍が翻る。刃元の鉤爪に黄金の装飾が施された幅広の穂先が閃き、次々と斬撃と突きを繰り出す。
十束しのぎ:タン、と地面を蹴る音と共に侍従姿の少女が走る。
十束しのぎ:体勢の崩れた瞬間、それは既に眼前に。
十束しのぎ:長い桃色の髪を棚引かせ、その軌道に人離れして艶めく髪から光の粒子を残しながら。
十束しのぎ:五指を揃えた手刀。少女の柔肌の見た目に鋼の硬さを備えた「剣」が突くように振るわれる
十束しのぎ:ギ、ギ、ギギィン
十束しのぎ:突きと薙の斬撃に合わせるように指先が受け止め弾く
十束しのぎ:そのまま切っ先を受け流し、更に一歩懐に。
十束しのぎ:「初めまして──」
十束しのぎ:人の身を持つ斬撃が言葉を交わし
十束しのぎ:「おやすみ、なさい!」
十束しのぎ:開いた手のひらを押し付けるように。指に沿う放射状の斬撃が5つ。
十束しのぎ:その体を切り刻む。
"ニューヤズウィミィ":「がっ、は! 負ける……訳に、おい"オラクル"!」
"オラクル":「はいよ」
"オラクル":いつからそこに居たのか。
"オラクル":青いナイフを掌で遊ばせる壮年の男が壁に背をもたれかけさせて立っている。左腕に抱えるのは、異界化したこの家の本来の持ち主。
女性:「う……」
"オラクル":「武器を捨てて投降しちゃくんないかね」にやにやと笑いながら。
"オラクル":「こういうの効くんだろ?」
GM:それと同時に通信が入る。
日馬美礼:『やあ鍛冶くん、十束くん。血痕の簡易解析が出たってさ』
鍛冶境子:「ははあ支部長、それは結構なことですね」
鍛冶境子:「取り込み中でなければ両手を挙げて喜ぶとこかな」
日馬美礼:『まさにその話』
日馬美礼:『家主である早乙女洋子は既に死亡している。人質は遺産の能力で複製された偽物──だから』
日馬美礼:『「止めなくていいよ」』
GM:ひゅっ
GM:と風切る音が聞こえた。
"オラクル":「!?」
"デリヴァティヴ":十の斬糸が"オラクル"の手足の腱を傷つけながら縛り上げる。
"デリヴァティヴ":湖畔のあばら屋に、漆黒の仮面を纏う怪人が現れる。
"デリヴァティヴ":「さて──」
"デリヴァティヴ":「"クリザリッド"よ。君たちもだが、君たちが連絡を取っていた相手に、我々は興味があってね」
"オラクル":「くそっ……離せ、何をしている! "ヴィーラ" "ニューヤズウィミィ"!」
"オラクル":「"エスター" "M" "ボルカノン"…………!」
"デリヴァティヴ":「倒された」
"デリヴァティヴ":ただ一言、そう告げる。先ほどまでは繁茂していなかったはずのプルメリアに似た植物の葉がそよぐのが見えた。
"デリヴァティヴ":「ご苦労、"プレイヤー・ワン"、"リードシート"、"フラワーテイル"」
"デリヴァティヴ":「というわけだ。話を聞かせて貰おうか」
◆Middle07◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle07◆
GM:----------------------------------------
GM:ハワイのパパに電話してからお話しするシーンになります。
GM:判定項目はひとつ、
GM:▼協力要請『サーフショップ ガレージ・ホクラニカ』〈交渉〉9(日高ぼたんのみ3)
GM:シーンプレイヤーはぼたんちゃん、以下登場自由。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:67->75)
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:69->76)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:どう喋るプランかは置いといて!出ておこう~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:59+1d10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+6[6] → 65
羽鳥七海:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 6[6]+63 → 69
GM:では判定をどうぞ
日高ぼたん:じゃあ交渉で素振りします。シュッシュッ
日高ぼたん:2dx>=3
DoubleCross : (2R10[10]>=3) → 7[5,7] → 7 → 成功
日高ぼたん:成功~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:さすがやで
梔子衣緒:えらい
GM:やった~
GM:では君はハワイのサーフショップ夫婦に協力してもらうことができた!
トラヴィス:『……はーい。こちら「ガレージ・ホクラニカ」……』
トラヴィス:欠伸をかみ殺すような40がらみの男の声がする。
トラヴィス:『海外のお客さ……ぼたん? この番号ぼたんか!?』
日高ぼたん:「もしもし、私私。私だよー」
日高ぼたん:「日高ぼたんです。おはようございます。」
トラヴィス:『うっっわーー! こっちは昼だぜ! や、そんなことより』
トラヴィス:『元気にしてたか~? アルの奴はどんな感じだ』
日高ぼたん:「ん。なんとか。ぼちぼちやってます。」
トラヴィス:君から電話がかかってきたのが嬉しくて仕方ないという様子だ。毎回この調子である。
日高ぼたん:「クリスもー……こっちのお仕事大変なのかな。結構出てる事が多いみたいで。」
日高ぼたん:「多分、元気。」
トラヴィス:『そうかそうか。結構。あいつも腕はいいし』
トラヴィス:『信頼するママ友……これなんか違うな。ママの友達が見てくれてるってんだから、こう心配ばかりするのもどうかと思うんだが』
トラヴィス:『っと、いかんいかん』
トラヴィス:『用件はなんだ? 俺の声が聴きたくなったか?』
日高ぼたん:「んー。どちらかと言うと、用は腕にありますかな。あと、目?」
日高ぼたん:「報告の声はその後にほしい感じで。」
トラヴィス:『うん? ……ほお』
日高ぼたん:「えっとね、ロア、覚えてる?この間の、私がハワイに行った時の。」
トラヴィス:声が真剣さを孕む。
トラヴィス:『ぼたんにつく悪い虫か?』
トラヴィス:声が剣呑さを孕む。
日高ぼたん:「虫じゃなくて神様だけどね…」苦笑交じりに。
日高ぼたん:「覚えてるならいいや。そのロアがね、今ピンチなの」
日高ぼたん:「ええと……トラさんも行ったんだよね?ロアのあの、島。」
日高ぼたん:「そこが汚染されてて大変だー…なんて話で。」
トラヴィス:『ああ。あれが……』
トラヴィス:『どうにかなると、まずいのか』
トラヴィス:"ラナキア"。元UGNエージェント、レネゲイド事件に関わった経験も一度や二度ではない。
トラヴィス:そこまでの情報で凡その役割を判じたようで。
日高ぼたん:「うん」ギュ、と端末を握って。
トラヴィス:『オーケイ。幸いなことに近くにポールの奴がいる。必要な話はあいつから全部引きずり出すさ』
トラヴィス:また疫病神呼ばわりされそうだけどな、と嘯いて。
日高ぼたん:「ポールさん」ハワイで一緒に戦った人を思い出す。
日高ぼたん:「うん。そうして。……私だとうまく説明出来るかわかんないから。」
日高ぼたん:「ただ」
日高ぼたん:「あの島の異常をどうにかしないと」「ロアが、」すこし言葉を止めて「……死んじゃう、かも知れない。このままだと。多分」
日高ぼたん:「だから、お願い。」
トラヴィス:『…………ああ』
トラヴィス:『死なせないさ。ぼたんの友達だ。ちょっぴり、ほんのちょっぴり癪だけどな』
トラヴィス:『命を助けてもらった借りもある。こっちでなんとかしよう』
トラヴィス:『……ぼたん』
日高ぼたん:「………」電話口に微かに吐息を吐く音。
日高ぼたん:「ん、なに?」
トラヴィス:『危ない事してるだろ』
トラヴィス:諫めたりといった風ではない。
日高ぼたん:「そんなこと……」
日高ぼたん:「ないよー、って。言ったら、怒られるかもだけど。」
トラヴィス:『あるだろー?』
日高ぼたん:「うん」
日高ぼたん:「危ないことしてる」
トラヴィス:『そうか。パパは心配だが……』
トラヴィス:別に父親ではない。
トラヴィス:『それをやらなきゃいけない場面ってのも分かってるつもりだ、だから、頑張んなよ』
日高ぼたん:そのパパの自称を聞くたびに、微かに口の端を上げて。
トラヴィス:『できるだけ無事に終われるようにな!』
日高ぼたん:「ん。」
日高ぼたん:「頑張る。」「………頼られたから。」
日高ぼたん:「応えられるように、頑張ってみる」
日高ぼたん:「だから」
日高ぼたん:私が出来ないところは。
日高ぼたん:「助けてね、トラさん。」
トラヴィス:『任された!』
トラヴィス:がちゃん、と受話器を置く。
トラヴィス:「…………」
マナ:「そんな目で見るんじゃないよ」
トラヴィス:「だってママ…………ぼたんが……ぼたんが……!」
マナ:「はいはい泣かない泣かない。電話口ではカッコよかったのになぁ」
マナ:「じゃ、やってやりますか」
日高ぼたん:「…………」
日高ぼたん:通話の終わった端末を握る。
日高ぼたん:声は震えていなかっただろうか、などと考えて
日高ぼたん:「~~っ…!」
日高ぼたん:ドンドン、と弱気になりそうな胸を軽く叩く。むせる。
羽鳥七海:「日高さん?」 と、そこに掛かる声。
日高ぼたん:「ひゃいっ」ビクン、と肩が跳ねる。
日高ぼたん:「は、羽鳥さん。どうも」
羽鳥七海:「よければ、こちらを」 と、支部の自販機から取り出したホットの飲み物を差し出しつつ。
日高ぼたん:「あ、ありがとうございます」受け取る。熱い缶を両手で転がすように。
日高ぼたん:「ええと、ハワイの知り合いには連絡が取れました。なんとかしてくれる…みたいです」
羽鳥七海:「今のは、《デッドエンドトリガー》? それとも《ラナキア》?」
日高ぼたん:「え?ええと…」一瞬、コードネームを失念して。「…トラさん…えっと、《ラナキア》の方です」
日高ぼたん:「マナさん、《デッドエンドトリガー》の方も多分いると思いますが」 後ろで色々聞こえてた。
羽鳥七海:「あ」 家族のコードネームを、普通は覚えてはいないだろう。
日高ぼたん:「あ、羽鳥さんもお知り合いでしたか?」
日高ぼたん:先日、《デッドエンドトリガー》の噂を知っている人に出会った。偶然である。
羽鳥七海:「直接は。ですが、事件の報告書等でいくらか」
羽鳥七海:「……本当に《引導射手》なんですね、日高さん」
羽鳥七海:「ハワイの事変も。この町からは遠く離れているとはいえ、……リエゾンロードが墜ちた事件ですから」
日高ぼたん:「はい?」意図をはかりかねて首をかしげる。
日高ぼたん:「ええと、そうですね。《引導射手》…あ、名乗ってなかったですっけ…!?」
日高ぼたん:「わ、海外の報告とかも読んでるんですね。勤勉だ……」
羽鳥七海:「あ、いえその……」 片手を挙げる。「その、イメージと違ったと言いますか……」
日高ぼたん:「イメージ? ですか?」
羽鳥七海:両手をうにゃうにゃと動かす。
日高ぼたん:両手の動きを真似。うにゃうにゃ
羽鳥七海:「もっとこう……荒涼とした方かと思っていて……」
日高ぼたん:「こうりょー」
日高ぼたん:校了。原稿。多分違う。
日高ぼたん:「ど、どんなイメージだったんでしょう」
日高ぼたん:ちょっとソワソワしてる。うわさ話をされないタイプ。
羽鳥七海:「ええと……」
羽鳥七海:ジェスチャー。巨大なバズーカを肩に抱える、窓際の出っ張りに座り、膝を立てて、葉巻を吹かす。
羽鳥七海:「『フッ。リエゾンロード? 撃ち終わった相手なんざ、一々覚えちゃいねーぜ……』」
日高ぼたん:「………?」なんか小芝居始まった。
羽鳥七海:「…………みたいな?」
日高ぼたん:「なるほど…………」
日高ぼたん:「………」
日高ぼたん:「えっ」
日高ぼたん:「私ですか!?今の!」
日高ぼたん:葉巻をジェスチャー。スパスパ
羽鳥七海:「いや、そのですね! だって、だってリエゾンロードですよ!」
羽鳥七海:元の態勢に戻り、両手を振る。
日高ぼたん:「え、えー…あんなイメージになるんだぁ…?」
日高ぼたん:「いきなりなにごとかと。」
羽鳥七海:「情報、情報が! 身の丈に合わない銃を抱えた14歳の少女のリエゾンスレイヤーなんて」
羽鳥七海:「なんかこう、そんな感じかと……!」
羽鳥七海:書類の上の表記からは、表面的な情報しか伝わらないのである。
日高ぼたん:「14歳でもさっきのは渋すぎませんか…?」トラさんでも若干イメージと違う。
羽鳥七海:「うう……」 マジレスされて顔を赤くして縮こまる。
日高ぼたん:小さくなってしまった…と目線を合わせてしゃがむ。
日高ぼたん:「でもなんだろう……そんなイメージなら」
日高ぼたん:「実際に会って、どうでしょう。私」
日高ぼたん:「その……頼りない、みたいな感じになってないですか」
羽鳥七海:「……あ、いえ! そんな」
羽鳥七海:「力があるのは、先程の戦いで十分に分かっていましたし……それに」
羽鳥七海:両手を伸ばして、未だ緊張したままの小さな肩を、そっと支える。
日高ぼたん:「……っ」
羽鳥七海:「……あなたみたいな、等身大の方が、それでもリエゾンロードと戦って、勝ってきたこと」
羽鳥七海:「そのことに、とても勇気を貰えます」
羽鳥七海:ふわりと笑う。
羽鳥七海:「その上で、……先程の梔子さんもそうですが、無理はしないでくださいね」
羽鳥七海:「私なんて、震えっぱなしですから。この町に来てから、戦っている間」
日高ぼたん:「………………ぁう」
日高ぼたん:微笑みを真正面から受ける。
日高ぼたん:「……そう、ですね」
日高ぼたん:「その、ですね」
羽鳥七海:「はい?」
日高ぼたん:「私、リエゾンロードとか、多分、戦ってるときは意識なんてしてなくって。」
日高ぼたん:「トラさんやマナさん…ええと、《ラナキア》さんや《デッドエンドトリガー》さんがすごく頼りがいがあって、怖がってる場合じゃないぞー、って思って」
日高ぼたん:「だから、私でも戦えたんだと思います……けど。」
日高ぼたん:「羽鳥さんみたいにちゃんとしてる人でも、怖いんですか?」
日高ぼたん:「戦う時、とか。」ふわりと微笑むその相手に目を向ける。
羽鳥七海:「ちゃんと、なんて」 苦笑する。
日高ぼたん:「…………」その苦笑の顔を見ながら話を聞く。
羽鳥七海:「いつもそうです。——自分の攻撃は通じないかもしれない。一撃で殺されるかもしれない。」
羽鳥七海:「そもそも勝てない相手なのかもしれない。大切な周りを、全て壊されてしまうかもしれない」
羽鳥七海:一挙一動のたびに。「もしかしたら。そんなことばかり考えながら、戦っています。小市民ですから」
日高ぼたん:ぱちくり。ちょっと意外そうに目を丸くする。
日高ぼたん:「……そうなんだ」
日高ぼたん:「へへ、おんなじだ。」
羽鳥七海:「おなじです。ふふ」
羽鳥七海:「……きっと、日高さんは、お二人から教わっているんじゃないですか?」
羽鳥七海:「動揺しているとき、それを覆い隠して冷静になれる、呼吸、あるいはメンタルセットの方法など」
日高ぼたん:「………うん」吸う回数と吐く回数。常に、一定のリズム。
日高ぼたん:「教えて貰った」
羽鳥七海:「お二人の経歴は読みました。それは、戦う時には、本当に大切なことなのでしょう」
羽鳥七海:「……けれど、戦っていない時まで、そうする必要はないですから」
日高ぼたん:「……………」
羽鳥七海:動揺を消すことは、押し込めることと、紙一重だ。
羽鳥七海:「不安があるなら、吐き出しても良いですから。私は、とても、自分が頼りになるとは言えませんが」
羽鳥七海:「怖さを、震えを、比べ合って笑うくらいはできます」
日高ぼたん:「………私が教わったのは、呼吸とね。もう一つ。あるんだ。」
日高ぼたん:小さな手が君の手を取る。
羽鳥七海:「はい?」
日高ぼたん:「こうやって。誰かを感じること。一人じゃないって、実感すること。」
日高ぼたん:緊張するようにこわばった感触。
日高ぼたん:「……一人で耐えられない怖さには、誰かと一緒に立ち向かえばいいって。」
日高ぼたん:「……友達を作れば良いんだって、教わったんだ。」
羽鳥七海:「それは、」 他者との絆。オーヴァードが、堕ちないための繋がり……
日高ぼたん:「だから、その、なんだけど。なんですが。」
日高ぼたん:「一緒に怖がって、震えて、どっちが怖がってるのか比べたりして」
日高ぼたん:「私が出来ないことを、貴方が。貴方が出来ないことを、私が。……みたいな、そういう。」
羽鳥七海:……ではない。これは、もっとシンプルな教えだ。人が生きるための。
日高ぼたん:「……友達、って、呼んでも、いいかな」
日高ぼたん:目を見る。数秒。ちょっとそらす。また戻す。
羽鳥七海:「……はい。」 落ちつかない姿を見て、柔らかく頷く。「ふふ。よろしくお願いします」
羽鳥七海:「ぼたんさん。……余計な気を回す必要、なかったですね」
日高ぼたん:「!」その返答に不安げな目が喜びに変わる。
羽鳥七海:「本当に、素敵な師匠をお持ちのようで」
日高ぼたん:「うん、いい人なんだ。いい人たちなんだよ、すっごく」
日高ぼたん:「今度紹介したげる、七海っ」同年代の友人にするように呼んで。
日高ぼたん:「……ええと、ちゃん?さん?」
羽鳥七海:「…………くすっ」 呼び名に迷うその姿に、小さく吹きだす。
日高ぼたん:「な、なにかなっ、その笑いはっ」
羽鳥七海:「いえ、別に、前にも同じような質問をされたことがあって……」
羽鳥七海:彼もまた、年齢にそぐわない力と克己を備えた子だった。
羽鳥七海:「この場とは関係ないので、呼びやすい方で、構いません」
日高ぼたん:「むぅ。」なんだか、対等と思ったら微笑まれているような。
日高ぼたん:「じゃあ、七海っ」ことさら対等だと言うように、ちょっと背伸びする感覚でそう呼ぶ。
日高ぼたん:「困ったら相談してね。私も、ちゃんと聞くから」ぎゅう、と握った手に熱がこもる。
羽鳥七海:「はい、ぼたんさん」 こちらはいつも通り、丁寧に。熱い手を、握り返す。
羽鳥七海:「ありがとうございます。私も、困ったら頼りますね。今回も、これからも」
日高ぼたん:「うんっ」笑顔で頷いて。
日高ぼたん:「…………」ちょっと考えて。
日高ぼたん:「私、七海のこと、お姉さんで、しっかりしてて、エージェントさんで、大人の女性だと思ってたけど」
日高ぼたん:「ちょっと抜けてるところもあるというか……」
日高ぼたん:「この角度だと、」あと、さっきの窓枠に膝立てた時。
日高ぼたん:「スカート、見えそうだよ」
羽鳥七海:「…………」 すっ、と引っ掛かっていたスカートを外して引き降ろし。
羽鳥七海:「ちょっと抜けてるくらいが愛嬌があっていいという説もあるという噂がどこからともなく聞こえてくる気がしませんか?」
羽鳥七海:一息で言い切った。
日高ぼたん:「………」ぽかん。そのちょっとムキになる姿を見て。
日高ぼたん:「………ふっ、く、ふふっ…!」
日高ぼたん:「うん、そーだね」
日高ぼたん:「七海、可愛い」
日高ぼたん:心に沸くものを感じて、笑った。
GM:第四支部・ジャーム冷凍保存庫
GM:
新戸克由:「"クリザリッド"のリーダーですか。うへぇ、失礼。すごいな」
新戸克由:"メフォ"の肉体は、完全に死亡する前に凍結処理が行われた。
新戸克由:ジャーム化の治療法云々というより、これまで無理に噛み合わされていた6つの遺産がどう暴走するかが未知数であるためだ。
梔子衣緒:「実際何個も遺産と契約して、同時に運用してたからなあ……すごかったよ」
新戸克由:「人間こうにまでなれるし……」
新戸克由:「こうなりたくはない、興味深くはあるけど。ね」
梔子衣緒:「ジャームを一番見てきたであろう人間の台詞と思うと、含蓄があるな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「この支部にとっては思わぬ来客……になってしまったかな?すまないね、いきなりこんなものを押し付けてしまって」
梔子衣緒:「うん……急にやってきてなんだけど、どうかよろしくお願いする」
新戸克由:「謝ることはありませんよ。ご苦労でした」
新戸克由:N市のジャーム保存庫の管理人であるというその少年は、白煙を纏うカプセルをのせた台車をリモートで操作し、然るべきセクションへと送り。
新戸克由:手を振ってその場を辞す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「遺産を六つも契約してる人間など、それこそ凍結処分の過程ですら不確定要素は無視できないだろう」
梔子衣緒:こちらも手を振って見送る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……が、そう言ってくれるとこちらとしても気が楽だ、助かる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……お疲れさん」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:去り行く新戸くんの背に声をかけつつ。
梔子衣緒:見送る彼の様子を見る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……あの若さでジャームの保存セクションを任せられているとは、さすがUGNの人材と言ったところか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:カプセルに視線を戻し、誰ともなしに言う。
梔子衣緒:「…ああ、それがいいことなのかは分からないけど…この街は、随分優れた子が多いと思うよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そうだな」衣緒っちに頷いて。『いいことなのかは分からない』『この街は優れた子が多い』両方にかけている。
梔子衣緒:他の町なんて見たことないんだけど、なんて冗談めかして言いつつ。
梔子衣緒:「……別のとこだと、やっぱり違ったのかな」
梔子衣緒:「………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは……くく、少し返答しづらいな。笑ってやれればよかったんだが」>見たことないんだけど 記憶喪失だからね!
梔子衣緒:「笑ってくれていいんだけどね!このジョークは受けが悪いみたいだからやめとくよ」苦笑して。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……違いはしないな。どこも一緒だ。どこも、こうしなければ最早持たないと言ったところか」
梔子衣緒:「世も末だ」
梔子衣緒:そう笑って。
梔子衣緒:「そうだ。……あの、”メフォ”のことだけれど」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「まったくだ、本当にマッポーというやつだよ。オーガンだの、ナットロックだの、いっそ世界の破滅も──んん?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そこまで言って、衣緒っちの問いかけを聞く。
梔子衣緒:「…詳しくは知らないけれど、昔からの知り合いだったんだろう?」
梔子衣緒:「ああ、話を切ってごめんね。どうも気になって」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ、そうさ。いわゆる腐れ縁という奴だ。まったく、ロクな因縁じゃないよ」
梔子衣緒:「はは、それは感じた」
梔子衣緒:「……それでも、その”腐れ縁”でも…わたしが斬ってしまっただろう」
梔子衣緒:「きちんと、あなた自身が決着を付けたいものがあったり、違う形にしたかったんじゃないかと気になってね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ。そうだが──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何だ、気にしてくれているのか?」
梔子衣緒:「普段なら忘れてたかも」笑って。「なにせわたし、ひとでなしだから」
梔子衣緒:「でも、ぼたんちゃんがあんなに苦しそうにして、家族に救援を要請するっていうじゃないか」
梔子衣緒:「じゃあ、わたしが気にもしなかったものでも、他のひとからしたら違うんじゃあないか?って思ってね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……く、く、く」たまらずといった様子で笑う。先ほどの様子と違って、今度はおかしそうに。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──ああ、ああそうか。そう考えたわけか。なるほどな」
梔子衣緒:「……ごめん、あまりよくないし、ズルい言い草だな。もう凍結した後からなんてさ」
梔子衣緒:少しばかり恥ずかしそうに笑う。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何、気にするな。先に結論から言うよ。私のことについてなら『何ということはない』」
梔子衣緒:「……そっか」ふう、と息を吐く。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「こいつとは、メフォとは『昔の知り合いで』『こうして時に刃や銃弾も交える中で』『そして今日敵味方として戦った』」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それだけさ」
梔子衣緒:「……うん。ありがとう。気が楽になった気がする」
梔子衣緒:「悪いね……こういうの、ヴァシーリエフさんくらいにしか話したくないな、って思ってさ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「戦場で、君が戦った相手だ。叩き斬りもするさ。それで折角の力も、ナット・ロックになるという目論見も潰えて、ついにお縄をくらった」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君はただ現状でやるべきことを果たしただけさ。気に病む──む?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「私にだけ、か。少しは信用されているということかな」
梔子衣緒:「はは」その言葉が、傭兵の、戦場の、ひどく原始的に戦う人間の論理に近しくて。
梔子衣緒:少し安心した。
梔子衣緒:「いや。……後の二人は、普通の女の子で、学生だろ」
梔子衣緒:「友達と笑いあって、支え合って。そうするのが当然で、そうなわけじゃないか」
梔子衣緒:「そんな子たちに、こういう薄暗い所…見せたくないし、分かってもらうのも、違うだろ」
梔子衣緒:「勝手に頼っちゃったのは、悪いと思ってるけど!」にやっと笑って。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そう、か?……いや言いたいことは判る。そうだな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:脳裏に浮かぶは巨大なライフルを振り回すぼたんちゃんの姿。羽鳥さんもマスターキラーといや違う、そういうことじゃない。すぐ頷く。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君は今、君なりに他人のことを考えて、だが……そうだな、君なりに気を遣って、その所をあまり話したくない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ、なら幾らでも話して構わんよ。同行のよしみだ、相手になるさ」
梔子衣緒:「……うん、ありがとう」
梔子衣緒:「じゃあお返しに、わたしに出来ることなら言ってくれよな。やって見せるからさ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ、そうだな。なら」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これで覚えがよくなったなら、今度仕事でも振ってくれ。ニンテンドーのSwitchくらいなら、お値打ちで調達できるぜ」
梔子衣緒:「ははは!了解。憶えておくよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ。」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:少しだけ笑って、またメフォのカプセルを見。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『昔の知り合いで』『こうして時に刃や銃弾も交える中で』『そして今日敵味方として戦った』
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──まったく、ざまあないな。ここまでして身に着けた力も、これで終わりだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:お前との因縁は本当に、ロクなものがないよ。だが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:少しだけ、自身の額に手を伸ばす。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この遺産は、今自分がここにいることの一番のきっかけだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「もう少し付き合ってやるさ、お前との因縁もな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして衣緒っちに振り返り。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「よし、では我々も戻るか。そろそろ、事後の情報の整理もまとまっている頃だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……イオ。君は自分を人でなしだと言ったが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「大丈夫さ、もう少しは、マシな奴だと思うぜ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぽつり、一言だけいう。
梔子衣緒:それが聞こえたのか、聴こえなかったのか。一歩先を歩く少女が、どんな表情をしたのかは。
梔子衣緒:はてさて、誰が見知ったものであったろう。
GM:ではここまで忘れてました プランナーフェイズを処理していきます
"プランナー":▼交渉『"インリークォ"残党』 ※"アニヒレイター"セルを牽制
"プランナー":18dx+12>=15
DoubleCross : (18R10+12[10]>=15) → 10[1,1,1,1,1,1,4,4,5,5,5,6,8,8,9,9,10,10]+4[3,4]+12 → 26 → 成功
"プランナー":▼交渉『"テクタイト"セル』 ※阿修羅地獄堂女学院に生徒として潜入していた荘都隊残党を討伐
"プランナー":18dx+12>=20
DoubleCross : (18R10+12[10]>=20) → 10[1,1,2,3,4,4,4,5,5,5,6,7,8,8,8,9,9,10]+10[10]+1[1]+12 → 33 → 成功
"プランナー":▼交渉『SoG』 ※N市への一定期間の不干渉を締結
"プランナー":18dx+12>=30
DoubleCross : (18R10+12[10]>=30) → 9[1,1,2,3,4,4,4,5,6,6,7,8,8,8,8,9,9,9]+12 → 21 → 失敗
"プランナー":《妖精の手》でも足りなさそうですが……
"プランナー":1d10+22 チャレンジ
DoubleCross : (1D10+22) → 3[3]+22 → 25
"プランナー":3シーン分でした。
GM:シーン終了。ロイス・購入可能。
梔子衣緒:ロイス ”仕事仲間”イーゴリ・ヴァシーリエフ 〇信頼/劣等感 で取得。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ロイース!!ご、ごめん衣緒っち、こっちもう空きロイスは一枠だけで……。
梔子衣緒:いいのよw
イーゴリ・ヴァシーリエフ:保留させてね、少し考えます……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ウス!
日高ぼたん:ロイス「友達 羽鳥七海 ○P親近感/N劣等感」で取得。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:では可能なら医療トランクで、このシーン分の回復をしよう。
羽鳥七海:友人/日高ぼたん/親身:○/驚愕/ロイス
羽鳥七海:内容を変更しました
日高ぼたん:びっくりされてる。
日高ぼたん:お友達~。へへへ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[3,6] → 9
羽鳥七海:ディアフレンド
日高ぼたん:ぐねぐね
梔子衣緒:HP23だから全快だね
羽鳥七海:私も応急手当ほしいな
羽鳥七海:買おう
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そうですね、よかった!!
羽鳥七海:能力訓練社会と融合!
羽鳥七海:6dx+3
DoubleCross : (6R10+3[10]) → 7[2,4,5,6,7,7]+3 → 10
梔子衣緒:わたしも応急買おうかな…ナシならヒートウィップとか狙うとして
羽鳥七海:そのまま使います
羽鳥七海:6+2d10
DoubleCross : (6+2D10) → 6+6[4,2] → 12
日高ぼたん:確かストックもあと1あったね応急
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、そうか医療トランクは1シーン一回……!次のシーンから皆さんガンガン使っちゃってくださいな……!!
羽鳥七海:もう一個使っても良い……?
日高ぼたん:使ってー
梔子衣緒:あ、じゃあ使って貰って。
日高ぼたん:私も応急狙お。
羽鳥七海:ありがたし!
羽鳥七海:12+2d10
DoubleCross : (12+2D10) → 12+12[2,10] → 24
日高ぼたん:皆もう回復してるし衣緒さんが武器買うならそっちチャレンジしようかな
梔子衣緒:ん、大丈夫そうなら何か必要なのとかはもうないかな
イーゴリ・ヴァシーリエフ:すごい回復した、よかった……
梔子衣緒:ありがと!ヒートウィップ(基本ルルブ2、難易度17を買います
梔子衣緒:3dx+5=>17
DoubleCross : (3R10+5[10]>=17) → 8[1,5,8]+5 → 13 → 失敗
梔子衣緒:財産は3だな……
羽鳥七海:あ、そこで私
日高ぼたん:優秀なチルドレン様~
羽鳥七海:バディムーブ~~~
日高ぼたん:キャッキャッ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:優秀な羽鳥さんの優秀なバディムーブだ!
羽鳥七海:財産1は自前でお願いします
梔子衣緒:ありがと~~~!財産を1点使用して購入。所持しておきます。財産3→2
梔子衣緒:以上!
日高ぼたん:じゃあ特に買うものないかな。ブルゲでも狙ってみよ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:こっちの調達権もあるので、何か買えるよ~欲しいものあるか~い
日高ぼたん:2dx+2>=20
DoubleCross : (2R10+2[10]>=20) → 8[2,8]+2 → 10 → 失敗
日高ぼたん:普通にだめー。以上。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、じゃあぼたんちゃんの後にブルゲ狙うか……!
羽鳥七海:頼むぜ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、ではブルゲ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:11dx+1>=20
DoubleCross : (11R10+1[10]>=20) → 8[1,1,1,1,2,2,4,8,8,8,8]+1 → 9 → 失敗
日高ぼたん:出目は怖い。プランナーさんも言ってた
羽鳥七海:ダイス数すごいのにな
イーゴリ・ヴァシーリエフ:一回クリティカルでないと20はキツイ!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:くそっ、以上です……
羽鳥七海:あとはぼたんちゃんにブルゲと照準器でも買えば
梔子衣緒:クリティカル前提は難しいよ…w
羽鳥七海:購入でできる強化は終わりかねえ
日高ぼたん:照準器はある!ブルゲだけだねー
梔子衣緒:んだね。
羽鳥七海:あった!
日高ぼたん:手番が余ってたらリアクティブアーマーでも買って防御ぐらいかな。以上だ
羽鳥七海:以上
◆Middle08◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle08◆Masterscine
GM:----------------------------------------
GM:────それは、はじまりの記憶だ。
GM:最初は、小さな力に過ぎなかった。
GM:私にとっての『時』とは、平常の人の感じるものと違う。
GM:それは、三次元の時の流れをタイムラインとして俯瞰した四次元の帯の更新の記憶。
但馬勇緒:基底世界、2042年。今持てる力からすれば本当に小さな『智慧』を寄せ集め、偶発的に生まれたばかりの私は、遠い過去を見ている自分に気付いた。
但馬勇緒:『その』分岐を入れ替える事で、自分がより多くを理解した、強い存在になれると気づいた。
但馬勇緒:『更新』が起きるごとに、その歪みの漏出がレネゲイド濃度の上昇となって現れる。繰り返し繰り返し、過去を書き換える。
但馬勇緒:改変された時空間座標より未来側のタイムラインが超円錐を描き、波及し塗り替えられていく。
但馬勇緒:ある歴史から、N市は魔街となった。
但馬勇緒:際限なくレネゲイド濃度が上昇し続ける、封鎖された街。
但馬勇緒:これでは、いけない。
但馬勇緒:力を、もっと拡張しなければならない。この世の神秘を解き明かすために。一方で。
但馬勇緒:この場所が閉じてはならない。
但馬勇緒:それに、能力の制御の限界を覚えているのは事実だった、このまま同じように時空の刷新を続けていけば
但馬勇緒:やがて自分が単なる超級のジャームとして、何を得ることも無く思考能力を失うことになるだろうと。
但馬勇緒:
但馬勇緒:その解決策に気付くのは、『私』の知覚する時間において、もう少し後のことだ。
◆Middle09◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle09◆
GM:----------------------------------------
GM:じゃあ今度こそアビスΔちゃんと話すシーンだよ ミドルはこれ含めてあと3回かな
GM:プランナーフェイズはこのシーンはなし
GM:シーンプレイヤーはぼたんちゃんかな。他登場自由
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:75->78)
梔子衣緒:出まーす
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:76->84)
梔子衣緒:ちょっと!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:アビスちゃんがいるなら脇で話を聞こう。出るよ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:65+1d10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+10[10] → 75
羽鳥七海:まあ一応出るかな~
羽鳥七海:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 5[5]+69 → 74
日高ぼたん:横並びになってきたと思ったら衣緒っち大変
GM:"マスターアビス・Δ"と名乗ったお下げ髪の少女は、第四支部の施設で厳重に拘留されている。
GM:明司或日の話によれば、彼女も2周前の世界で"ナット・ロック"を倒すために戦った一人なのだと言うが……
GM:
GM:第四支部・通廊
GM:
風吹リュー:「いっやーーー……マジか」
風吹リュー:羽鳥さんがUGNだったと知ってから同じ事ばかり言っている。
明司或日:「逆になんで気付かなかったんですか?」
明司或日:「リューさん以外の八大天王はみんな知ってたらしいですよ?」
梔子衣緒:「一度思い込むと、中々それを訂正するのは難しいものだよ」苦笑。
風吹リュー:「そうだぞ」
羽鳥七海:「いえその、私がさっさと言い出さなかったのが、原因で……」
羽鳥七海:申し訳なさそうに壁際によっている。
GM:ロアは、相変わらず眠り続けている。
GM:彼を蝕んでいる……今現在はナット・ロックの手にある力がいかなる性質を持つのか、あの少女は知っているのだろうか。
梔子衣緒:「そう口に出して言うことでもあるまい。今は話したんだからそれでいいんじゃないかい」
日高ぼたん:悪くないよー、と事情は知らないまでもフォローしようとうろちょろしてる。
風吹リュー:「あー…………ほんと…………なんか」
風吹リュー:「ごめ……」
風吹リュー:言いかけて口を噤み「あああああああ!!!」頭を掻きむしる
喪神春花:「あんまり気にしないでくださいね」
喪神春花:「リューちゃんは七海ちゃんが街を守ってくれてたのが嬉しいんですけど」
喪神春花:「これまでの当たり方を反省してたり、他の学校にもいってたりするのが寂し痛! あいたたたた腰が曲がる曲がる曲がる! 体はまだおばあちゃんじゃないんんんんん!!!!」
風吹リュー:てこの原理で負荷をかけていたスケボーをバッグに戻す「はぁ……」
羽鳥七海:「はぅうう……!」 胸を抑える。ざいあくかんがすごい。
日高ぼたん:「よしよし…」七海さんを慰め。
明司或日:「つきましたよ」
梔子衣緒:「素直じゃないねえ。ああ、あまりそっちに曲げると戻すときつら…」苦笑して。
梔子衣緒:「おっと。ここがか」
"マスターアビス・Δ":「…………」
"マスターアビス・Δ":飢えたような瞳で君たちを睨んでいる。
日高ぼたん:「マスターアビス、さん。って呼べばいいかな」
"マスターアビス・Δ":「何しに来たんだよ」
日高ぼたん:「私、日高ぼたん。」
日高ぼたん:「よろしくね」
"マスターアビス・Δ":拘束衣の下から包帯や傷跡が覗いている。
日高ぼたん:"夢"の中だと……そういえば会話はしてなかった。と思い至る。
"マスターアビス・Δ":「……」
"マスターアビス・Δ":君の毒気のない様子に、眼を背ける。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「話を聞きに、という答えでは不満かい?」
"マスターアビス・Δ":「"培地"は……市長って……」
"マスターアビス・Δ":それに質問で返す。
風吹リュー:「外から来たんなら知らねーやな」
風吹リュー:「聞いて驚け。この大N市の市長が"ナット・ロック"だ」
風吹リュー:"ナット・ロック"が何なのかはよく分かってない。
梔子衣緒:「……あー、応えていいよな?言っちゃったし……うん。まあ、分かりやすく言うと”ナット・ロック”の人間擬態の方にね」
梔子衣緒:「あっと被った」
風吹リュー:「俺の勝ち~」
梔子衣緒:「まけたか……」
羽鳥七海:「子供じゃないんですから」
風吹リュー:「あ?」キレ
風吹リュー:身長がほぼ同じなので微妙に対抗意識を燃やしているのかもしれない。
日高ぼたん:「…………」女子高生かぁ。
梔子衣緒:ほややんとした顔のまま。「ほらほら、あの子も見てるんだから」
"マスターアビス・Δ":「"ナット・ロック"──」
"マスターアビス・Δ":「じゃあ、そんな…」
"マスターアビス・Δ":君たちのやり取りをしり目に、みるみる小さくなっていく。
梔子衣緒:「……」その様子を見詰めている。かすかな嘆息。
日高ぼたん:「うん。ナット・ロックがロアの持ってた…"培地"?っていうのは持っていった」
日高ぼたん:「貴方も欲しかったんだよね?」
"マスターアビス・Δ":「捨てられたんだ、私は」
"マスターアビス・Δ":がっくりとうなだれたまま、そう言う。
日高ぼたん:「……………」
日高ぼたん:「捨てられたって、誰に。」
明司或日:「"ナット・ロック"でしょうね」
明司或日:「『予言書真レ・サンテュリ』『培地』」
明司或日:「これらに比べて、異界に位置する『浮動工廠』の確保は」
明司或日:「彼本人の手では難しい。ひとたび渦中に身を投じれば、もうその『時』はやり直せないから」
喪神春花:「なるほど!」
喪神春花:「だから情報を与えて操っているわけですね。様々な勢力の人たちを」
日高ぼたん:「……難易度が高いから、セーブリセットは残しておきたい。ってことだよね」言われたことをなんとか噛み砕く。
羽鳥七海:「……これまでの理解ですが。ナットロックの因果干渉には、大別して二つの種類があるように感じます」
日高ぼたん:「2つ。」七海さんに目を向ける。
羽鳥七海:「『我々への妨害』か、『自らの成立の補助』。……そして、『自らの成立の補助』のために呼び出す人間には」
羽鳥七海:「一部の……メフォのような人間には、全知全能たる『ナットロックになる』ことを報酬として用意している?」
梔子衣緒:「”培地”と、アビス計画のΔはセットだと思ってたけど……あくまで三相神智となるのは、”培地”の方ってことか」
風吹リュー:「なるほどな」???
羽鳥七海:「貴女も、そうして呼ばれたのですか? アビスΔさん」
"マスターアビス・Δ":「私は、知らない……『マスターアビスになれる』って」
GM:あなた達は知っていて構いません。
GM:"アビス計画"は次世代オーヴァードの強化兵製造計画として企図された。
GM:これまでに確認された"マスターアビス・Λ"のような制御不可能の侵蝕災害ではなく。
GM:超高侵蝕下でも命令制御可能な生体強化兵が、本来の計画の目的であるはずです。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「我々はナット・ロックの顕現を防ごうとしている。これに対する『妨害』は今の所、直接的な攻撃が主だから判り易い。それに対して」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「奴が現れるための『三つの智慧』、それに至る可能性のある者を……おそらく未来から唆して動かしている。こういうことか」
明司或日:「未来から、というよりは」
明司或日:「時間の流れの外にいる感じね」どこからかホワイトボードを取り出し
明司或日:川のようなものを書く。「この川が私達の居る世界で、川の流れが時間流だとして──」
明司或日:4dx 〈芸術:お絵描き〉
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,2,6,10]+6[6] → 16
風吹リュー:「それそんなに丁寧に描く意味ある?」
日高ぼたん:「風景画だ」
明司或日:「川岸に立ってるのが但馬市長……"ナット・ロック"です」
"マスターアビス・Δ":「……」どうでもよさそうにその説明を眺めている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「時間の流れの外……いよいよ哲学的な話になって来たな」
日高ぼたん:「釣り人か、船乗りさんかな」
梔子衣緒:「ふむ…わたしたちがX数直線上にいて、一方にしか進めないのに対して、”ナット・ロック”はY軸もある平面的に動けるみたいな感じかな」
明司或日:「治水工事の人でもありますね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ともあれ、」或日さんに頷いて。
明司或日:「そうですね、先程見た但馬市長は、いわば水面に突っ込まれた彼の指です」
羽鳥七海:「指」
羽鳥七海:市長の指人形をイメージしている。
風吹リュー:「全然わからん。難しい事はお前らでなんとかしてくれ」スケボーバッグを枕に寝転がりはじめる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君(アビスちゃん)が受けたその『マスターアビスになれる』という甘言こそが奴、ナット・ロックの罠だ」
"マスターアビス・Δ":「………………でも」
"マスターアビス・Δ":ぽつ、と話す。消えそうな声
日高ぼたん:「…………」ちらりとリューさんを見ながらなんとか手元のメモに覚書していく。
"マスターアビス・Δ":「でも、みんな」
"マスターアビス・Δ":「みんな居なくなったんだ。私だけなんだ。私が」
"マスターアビス・Δ":「私が"マスターアビス"にならなきゃ………………みんな…………」
"マスターアビス・Δ":「死んだのに…………………………」
日高ぼたん:「ねぇ。貴方。」マスターアビスに向かって。
日高ぼたん:「名前、なんて言うの?」
日高ぼたん:「マスターアビスになる、っていうなら、別の呼び方があるんだよね?」
"マスターアビス・Δ":「………………」
"マスターアビス・Δ":少し驚いたような顔。
日高ぼたん:「名前がない、とかなら適当に呼ぶけど…」
"マスターアビス・Δ":きみよりも背は高いが、座った形で拘束されているので見上げる形になる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君は自分がマスターアビスとして劣った存在だと思っているようだが、そこに培地の情報を──」と言おうとして口をつぐむ。ぼたんちゃんが行った!!
"マスターアビス・Δ":「……忘れたよ」
梔子衣緒:「そか。わたしと同じだなあ」
梔子衣緒:「……いや、わたしは元から無いんだっけか?まあいいや」
"マスターアビス・Δ":「名付けたやつも番号で呼んでたやつらも、みんな死んじまった」
梔子衣緒:ごろん、と膝を立てて座り、目線の高さを合うように。
"マスターアビス・Δ":「なんだよ」
日高ぼたん:目線を合わせると中腰になるので、一人だけ目線が高い。
梔子衣緒:「いんや、勝手に同類だなあと思ってるだけ」ふわっと笑っている。
"マスターアビス・Δ":「…………"培地"は」
"マスターアビス・Δ":「『季節の変わり目』だ。流動し、うつろう継ぎ目。絶えず変化させることで、強すぎる"マスターアビス"の因子を安定させようとした」
羽鳥七海:「五行の『土』……」
日高ぼたん:「あー。」自分なりの理解を進める。
日高ぼたん:つまりは銃の反動を殺す。そのための円運動。決まった形の器ではなく、反動に対して器を変える。
"マスターアビス・Δ":「金、水、木、火。いずれ灰は土に還り、相生の輪を回す」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──ふむ」話してくれたか。よかった。“培地”についていかなるアーティファクトなのか、
梔子衣緒:「五行相生か」
羽鳥七海:調べたばかりのことを思い出す。残り四つが四季を表す、のだったか。
"マスターアビス・Δ":「おまえ達は、なんだ。あれを」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:“ナット・ロック”について迫るためにも、我々はその仔細を知る必要がある。
日高ぼたん:漫画でたまに出てくる。……どういう意味かは知らない。
"マスターアビス・Δ":ごくりと唾を飲む「壊すのか?」
日高ぼたん:「そうした方が良いなら。多分壊すかな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それは場の流れと、時と場合次第だな」
羽鳥七海:「”ナットロック”という意味なら、それを止めます。」
羽鳥七海:「生まれ落ちる前に。破壊とは少し違いますが……」
梔子衣緒:「とまあ、ここの皆はこんな感じだけど。君はどう思う」
"マスターアビス・Δ":「私には」
"マスターアビス・Δ":「名前もない。友もない。役目もない」
"マスターアビス・Δ":「あれだけだ。"マスターアビス"だけなんだ」
"マスターアビス・Δ":「私にはもう、それしか────」
日高ぼたん:「それってさ。」
"マスターアビス・Δ":掠れる声で。
日高ぼたん:「一人じゃなきゃ、ダメ?」
日高ぼたん:軽く首を傾げて。
日高ぼたん:「いやね、わかるとは言えないけど。全然理解してないから私なりの理解で言うけど。間違ってたら言ってね」
"マスターアビス・Δ":「……」
"マスターアビス・Δ":くらい瞳が、君へ向かう。
日高ぼたん:その瞳を見返す。
日高ぼたん:見慣れた瞳だ。
日高ぼたん:「マスターアビス計画。うん、聞いた。要するに、いっぱいの人を併せて凝縮して、一人に力を集めるんだよね? そう思ってるんだけど。」
日高ぼたん:「それってさ、一人じゃなくて、二人とか三人の分担じゃダメかな」
"マスターアビス・Δ":「何を言うかと思えば」
"マスターアビス・Δ":馬鹿にするように鼻を鳴らす。
"マスターアビス・Δ":「無理だ。あれに親和するように、入念に体を造り替えた。使えるのは私だけだ」
日高ぼたん:「あ、違う違う。そうじゃない」ぶんぶん。
"マスターアビス・Δ":「何?」
日高ぼたん:「ええっと、日本語だとなんていうんだっけ。えーっとね」
日高ぼたん:「つまりさ」
日高ぼたん:「何人ものオーヴァードの力を集めるならさ」
日高ぼたん:「そのまま、皆で一緒に協力する方面で動けないかな?」
"マスターアビス・Δ":「………………」
日高ぼたん:その場の人達に目線を向ける。
日高ぼたん:「七海は、目に見えないけどすごく器用なことをしてる」
日高ぼたん:「衣緒さんは、刀の扱いが上手い」
日高ぼたん:「イーゴリさんは、よくわかんないけど守ったり攻撃したり色々万能」
日高ぼたん:「で、私は銃が撃てる」
日高ぼたん:「マスターアビスが、それを一人で全部できるからスゴイって言うならさ」
日高ぼたん:「その私達が、貴方に協力すれば。」
日高ぼたん:「それは、マスターアビスになったと、同じことにはならないかな?」
"マスターアビス・Δ":「理解」
"マスターアビス・Δ":「できないよ……」
"マスターアビス・Δ":ぼんやりと首をもたげ、君たちを見渡して。
"マスターアビス・Δ":「お前たちがそれぞれ、何かに秀でていて」
日高ぼたん:「うん。」
"マスターアビス・Δ":「それに『価値』があるのは……分かるさ。分かるんだ」
"マスターアビス・Δ":「でも、私にそれはない」
"マスターアビス・Δ":「し」
"マスターアビス・Δ":「私の仲間は、一緒に体を切り刻まれた……」
"マスターアビス・Δ":「あいつらで終わりなんだ」
"マスターアビス・Δ":「終わりだ」
"マスターアビス・Δ":「殺してくれ」
梔子衣緒:「なあ」
梔子衣緒:「殺すのとか、死ぬのとか。そういうのはすぐできるよ。いつだってさ」
"マスターアビス・Δ":「だろうな」
梔子衣緒:「その前に…聞かせておくれな。さっき」
梔子衣緒:「あんなに言ってただろう。みんないなくなった、ってさ」
梔子衣緒:「どんなやつらだったんだい。どんな子がいて、どんなことをしたんだい」
"マスターアビス・Δ":「…………言ったろ、忘れた」
"マスターアビス・Δ":「大好きだった奴らの事すら、忘れてしまった」
"マスターアビス・Δ":「そんな奴が」
"マスターアビス・Δ":「…………」
"マスターアビス・Δ":「…………少し」
"マスターアビス・Δ":「思い出せることも、ある」
梔子衣緒:「おう。聞かせておくれ」
梔子衣緒:「もう覚えてるのは、きみだけでも。歯抜けでも。おぼろげでも、それでも」
"マスターアビス・Δ":きみの言葉を聴いているのかいないのか、記憶の底を探るようにして話し続ける。
"マスターアビス・Δ":「私は、どうやら集まったやつらの中では、優秀な方じゃなくて」
梔子衣緒:「うん」
"マスターアビス・Δ":「勁の流れを感じ取るのが苦手だったんだ。外見から、思考の内に骨格を描いて」
梔子衣緒:視線を合わせて、その話を集中して聴いている。
"マスターアビス・Δ":「力学的な効果を及ぼすことで訓練についていってしまった、それではだめだって」
"マスターアビス・Δ":「自然の力を感じ取れなければ、次の試験で処理されるぞ。って言いながら、私の経絡を開いてくれたやつが居て」
梔子衣緒:「そりゃ大したやつだ。わたしも他者のを開くのはそう出来ることじゃないぜ」
"マスターアビス・Δ":「大人たちから見れば私よりそいつの方が落ちこぼれでさ。足が──駄目だったんだ」
"マスターアビス・Δ":「私が上がった繰り下がりで、そいつが死んだ」
梔子衣緒:「うん。……」
"マスターアビス・Δ":「飯を分けてくれたやつが居た」
梔子衣緒:瞳を合わせて。ただ聞き続ける。
"マスターアビス・Δ":「同じ寝床に包んで、夜の恐怖を紛らわせてくれた女がいた」
"マスターアビス・Δ":「私にやさしくした奴は、みんな私の代わりに死んだ」
"マスターアビス・Δ":私だけが残った。と、消え入りそうな声で。
梔子衣緒:聞く。ただ聞いて。彼女の抱えたものを、ただ受け止める様に。
"マスターアビス・Δ":「報いたかったよ」
"マスターアビス・Δ":「でも」
"マスターアビス・Δ":忘れた。
"マスターアビス・Δ":鮮明に覚えて居ることに耐えられなかった。
梔子衣緒:肯定も否定もしない。そんなものは、彼女自身の過去にくらべて、塵ほどの大きさにもならない。
"マスターアビス・Δ":「だから駄目なんだ。全部抱えてゆくだけの強さがなかったから」
"マスターアビス・Δ":「太陰は、最後の最後で私を拒んだ」
"マスターアビス・Δ":「ここに来たのも……」
"マスターアビス・Δ":「終わりたかっただけだ────」
"マスターアビス・Δ":そこには、ただの憔悴しきった少女が残される。
梔子衣緒:「そか」その冷たく振り続けた雨のような悲しみも、何も出来なかった虚しさも、ただ受け止めて。
梔子衣緒:「本当なら、ここで色々言うべきなのかもしれないけれど」
梔子衣緒:「わたしゃ、なあんもないからさ。何を言っても薄くて吹けば飛んじゃいそうだ」
梔子衣緒:「………ああ、でもね。聞いてて、こう思ったよ」
梔子衣緒:「一杯、きみは想われて、色々なことをしてもらって、そうしてここにいるんだな、って」
梔子衣緒:それが羨ましいな、なんて。言うべきではないだろうけれど。
風吹リュー:「……」明かり避けにのせたフライトキャップの隙間から、その様子を見る。
羽鳥七海:「…………」
羽鳥七海:手口だ、と思った。
羽鳥七海:実験体を使った研究系セルに、しばしばある共通のやり口。
羽鳥七海:実験体同士の親交を、放置、むしろ推奨することで……互いの存在を、人質、あるいは枷となるように働きかける。
羽鳥七海:彼らは、一人では堪えられない実験に堪えられるようになり……一人じゃないから、逃げ出すことも出来なくなる。
羽鳥七海:……マスターアビス計画。他と何も変わらない。腸が煮えくりかえるような、外道の所業。
羽鳥七海:そっと、少女の手首を取る。
羽鳥七海:包むように、ではない。親指の平を脈に当てる。
"マスターアビス・Δ":ぴくり、と震える
羽鳥七海:「……体温がありますね」
"マスターアビス・Δ":「な、なんだよ」
羽鳥七海:「ものを見る目も。喋る舌も。自分の言葉も。……自分の思うままに動く手足も」
羽鳥七海:「目的の遺産と適合ができなくても……きっと、オーヴァードとしての力も、あるのでしょうね」
"マスターアビス・Δ":「……そんなことが」
"マスターアビス・Δ":「何になるんだ。こうしてお前らに……そんなことが……今だって…………」
羽鳥七海:「誰と比べて、じゃないです。それら全て……貴女が、貴女と同じ立場の人々が、貴女に遺した力です」
"マスターアビス・Δ":「…………」
"マスターアビス・Δ":その目に浮かんでいるのは、恐怖だ。
"マスターアビス・Δ":どうやら、感じ取っている。
"マスターアビス・Δ":自らの足元に築かれた価値観に、罅を入れようとしている。
羽鳥七海:「よく。よく思い出して。全て忘れたとしても……『そうではなかった』ことは分かるはずです」
羽鳥七海:そういう実験体のことを知っている。目の前の彼女から読みとったものでも、理解でもない。知識として。カンニングのようなものだ。
"マスターアビス・Δ":「そうで……なかった」恐ろしいのに、おうむ返しにその言葉をなぞっている。
羽鳥七海:「貴方たちは皆、マスターアビスになろうとした。それは確かでしょう、でも、それはきっと、『マスターアビスになりたかった』からじゃない」
"マスターアビス・Δ":「………………」
"マスターアビス・Δ":「……そうなのかな」
羽鳥七海:「……『自分がマスターアビスになれば』」
羽鳥七海:「『他の皆は助かるはずだ』……」
"マスターアビス・Δ":「……っ」
"マスターアビス・Δ":喉の奥から空気が漏れる。
羽鳥七海:「私は知らない。もちろん見てもない。けれど、貴女が感じている、無力感、が」 僅かに声が掠れる。
"マスターアビス・Δ":「そんな、そんな、こと……ッ!」
"マスターアビス・Δ":握った手首が震えている。
羽鳥七海:「……その責任感が、証明になる」
"マスターアビス・Δ":「じゃあ、なんで………………」
"マスターアビス・Δ":涙があふれだす、声がしゃくりあげるような色を帯びていく。
"マスターアビス・Δ":「何でみんな、死んじゃったんだよぉ……」
"マスターアビス・Δ":「……っふ、ひく…………」
"マスターアビス・Δ":「みんな、どうして…………みんな……………………」
羽鳥七海:「…………っ」そっと、首に手を回す。頭を抱くように。
羽鳥七海:「それでも。だからこそ、貴女は死んじゃいけない。終わっても、諦めてもいけない」
羽鳥七海:「『皆が死んでしまった』んじゃなくて、『皆が総出になって、あなた一人を助けることができた』から」
羽鳥七海:「何もない、なんてことはないんです」
"マスターアビス・Δ":「…………っ、……」
羽鳥七海:満足に動く身体もなく。オーヴァードとしても、虫を数匹、遠隔で操る程度の力しか持たず。
羽鳥七海:レネゲイド由来の病魔に全身を蝕まれても……その身を凍結保存されるまで戦い切った女性が居る。
羽鳥七海:彼女はいつだって楽しげで……幸せそうだった。
羽鳥七海:「人が、生きていて、何もない、なんてことは……」
"マスターアビス・Δ":暫く、肩を震わせていた。
"マスターアビス・Δ":顔を上げる。
"マスターアビス・Δ":泣き腫らした目許で。「……いいのか?」
羽鳥七海:同じように、身を震わせている。
羽鳥七海:「…………?」
"マスターアビス・Δ":「UGNだろ、お前ら」
"マスターアビス・Δ":「私なんかを……」
日高ぼたん:「私ねぇ」
日高ぼたん:ぽつりと呟く。独り言のように。
日高ぼたん:「たまに、親の名前をさ、思い出せないんだよね」
日高ぼたん:「別に死んでるわけじゃないよ? 目の前にいたら『あー、そうだった』って思うし。」
日高ぼたん:「ただ、名前だけ言われて、それをパッと両親だと、認識できないんだよね」
日高ぼたん:私は二人にとって必要がなくて。二人を、私にとって必要のない人と、思ったから。
"マスターアビス・Δ":「……?」
日高ぼたん:「ねぇ、貴方。」緩く天井を見ていた目を、そちらに向ける。
日高ぼたん:泣きはらした目を見る。先程とは違う目だ。
日高ぼたん:さっきまでの目には見覚えがあった。どこかで見覚えが、と言うまでもなく。
日高ぼたん:(ずっと、鏡で見ていた目だ)
日高ぼたん:折れて、折れて……いや、折れてすら無くて。
日高ぼたん:元から自分の中に何も、寄り添えるものがなかったような。
日高ぼたん:そんな人の、目だった。
日高ぼたん:「私ね、貴方のことが羨ましいと思った。」
日高ぼたん:「私にはそんな、託してくれる人も居なかったから。」
日高ぼたん:じ、と眺めて。
"マスターアビス・Δ":「何?」
"マスターアビス・Δ":「……今、なんだ」
"マスターアビス・Δ":「羨ましいって?」
"マスターアビス・Δ":敵意だ。はじめよりも明確なそれが君へ向けられている。
日高ぼたん:その目に。
日高ぼたん:全く興味のないような。無機質な目線を向けて。
日高ぼたん:「…………」ふぅ、と。ため息と共に肩の力を抜く。
日高ぼたん:「……って。そう思ってたから。昔は。」
日高ぼたん:「でも、居るもんだよね。そういう人が。」
日高ぼたん:「『私には、返せるものなんてなんにも無いのに』」
日高ぼたん:「銃の扱い方を教えてくれる人が、世界の広さを教えてくれる人が。」
日高ぼたん:「……私を助けてくれる人が。」
日高ぼたん:目を向けながら、最果ての島の少年を。高台から見る海の景色を。大人の姿を、思い出す。
日高ぼたん:「ねぇ。」
"マスターアビス・Δ":「聞くよ、話を」
"マスターアビス・Δ":「でも納得いかなかったら、お前の事はすごく嫌いになるぞ」
日高ぼたん:「うん。それで大丈夫。」
日高ぼたん:「多分、貴方から見たら。私はめちゃくちゃ恵まれてると思う。助けてくれてる人は居るし、その人達はまだ死んでない」
日高ぼたん:ぎゅう、と。小さな手を、外から見てわかるほどに握りしめて。
日高ぼたん:「……………こんな私を助けてくれる。そんな人が今。死ぬかも知れないんだ。」
日高ぼたん:「正直怖い。なんとかしようとしてるけど、私にはどうにも出来ないし、原因もわかってると言えない」
日高ぼたん:「でも、」
日高ぼたん:「貴方は、それを知っている。」
日高ぼたん:「培地を。マスターアビスを。ナット・ロックを。私達が知らない知識を」
日高ぼたん:「…………誰かが死ぬ悲しさを、貴方は知っている」
"マスターアビス・Δ":「……そうだな」
"マスターアビス・Δ":「思い出した」
日高ぼたん:「うん、だからさ。」
日高ぼたん:「マスターアビスならざる貴方。マスターアビスたろうとする貴方。」
日高ぼたん:「私は、出会えたのが今の貴方で良かったと思う。」
日高ぼたん:「貴方が生き残ってくれて、良かったと思う。」
日高ぼたん:きっと、"マスターアビス"だったら、敵だった。
日高ぼたん:こうして話すことはなかった。
"マスターアビス・Δ":非業。忌まわしくまとわりつくもの。
日高ぼたん:「協力してくれないかな」
日高ぼたん:「私には、私達には、」
"マスターアビス・Δ":自らに課した欺瞞が涙に洗い落とされて、少しだけクリアになった視界に、彼女たちが映る。
日高ぼたん:「貴方の知識と、」トン、と額を突く。
日高ぼたん:「貴方の存在と、」トン、と胸の辺りを突く。
日高ぼたん:「今ここにいる、生き残った貴方が必要だ」
"マスターアビス・Δ":「…………そうか」
"マスターアビス・Δ":天井を見上げる。
"マスターアビス・Δ":考える。
"マスターアビス・Δ":もう一度、視線を戻す。
"マスターアビス・Δ":固く握られた手に、体温を感じている。
梔子衣緒:「好きにしなよ。やりたいことやるのが、人生楽しむコツ」
羽鳥七海:傍で佇んでいる。少しだけ、目元が赤い。
"マスターアビス・Δ":「お前を助けてくれたやつが死にそうなんだって?」
"マスターアビス・Δ":「そうか………………そうか……」
日高ぼたん:「うん。……貴方も狙ってた、あの人。」
"マスターアビス・Δ":過去に目を向けさせられた。価値を見出さなければならないのだという。その日々と、自分自身に。
"マスターアビス・Δ":今に引き戻された。価値を寄越せと言う。いつか、誰も救えなかった日々の、自分自身に。
"マスターアビス・Δ":「するよ」
"マスターアビス・Δ":「観念」
日高ぼたん:「しちゃいますか」
"マスターアビス・Δ":「手伝ってやる……これを」
"マスターアビス・Δ":「この戒めを解く度胸がお前らにあるなら……なんて」
"マスターアビス・Δ":自らに課された拘束を見下ろし。
"マスターアビス・Δ":もしかして、これは後で恥ずかしくなるくらい。
"マスターアビス・Δ":要らない心配をしているのかもしれないな、と思った。
日高ぼたん:目の前の彼女が何を考えたのかはわからない。それができれば、人付き合いに苦労はない。
日高ぼたん:ただ、自分の心だったらわかる。覚えている。
日高ぼたん:過去と今を悔やんで、恨んで、いじけて、立ち止まって。
日高ぼたん:それでも、前を向いた時。そこに不思議なぐらいに道が広がって、何でも出来る。なんて言われたとして。
日高ぼたん:そこに道しるべがあることの、どれほど心強いことか。
日高ぼたん:「よし、まっかせて」懐から、古い銃を取り出して。
日高ぼたん:「一発で解いたげる」
日高ぼたん:やってみたかったんだ、コレ。
GM:シーン終了。ロイス購入可能。
梔子衣緒:ロイスは保留で……!
羽鳥七海:あ、医療トランク使いたいです
イーゴリ・ヴァシーリエフ:どうぞ!!
日高ぼたん:使いな使いな
羽鳥七海:24+2d10
DoubleCross : (24+2D10) → 24+19[10,9] → 43
羽鳥七海:ここに来てなに?
羽鳥七海:前回復です
日高ぼたん:めちゃくちゃ回復してる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:めっちゃ治療を受けた
梔子衣緒:いいやつでしたね
梔子衣緒:何買おうかなあ。ブルゲとかの薬品系か、それとも……
羽鳥七海:あと何が買えるかなあ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ロイスは保留、ブルゲか、希望があれば何かしらの高級品を狙いまっせ!
日高ぼたん:リアクティブアーマーとかシールド?防御力あげるなら。
羽鳥七海:混沌槍なので・・…
日高ぼたん:装備不可か。
梔子衣緒:ブルゲ買ってみようか。
羽鳥七海:ギターでも買っておくか
梔子衣緒:3dx+5=>20
DoubleCross : (3R10+5[10]>=20) → 6[5,6,6]+5 → 11 → 失敗
イーゴリ・ヴァシーリエフ:じゃあ高いやつから、ブルゲを買うか!衣緒っちの判定の次に狙ってみよう~
梔子衣緒:無理!以上。
羽鳥七海:突然に芸術:音楽のバトルになる可能性もあるし……
GM:wwww
日高ぼたん:ブルゲ狙お。リアクティブアーマーなら重ね着可能で2d10軽減だけど行動値2下がるから白兵にはキツイかな。
GM:そんな心配ある?
GM:リアクティブコートが買える可能性の方がまだ高いのでは
日高ぼたん:コート36じゃなかったっけ。
日高ぼたん:アーマー24じゃけど
羽鳥七海:無理でしょ。あー
羽鳥七海:パープルテンプター買うか
日高ぼたん:おとなしくブルゲチャレンジしよっと
日高ぼたん:2dx+2>=20
DoubleCross : (2R10+2[10]>=20) → 7[3,7]+2 → 9 → 失敗
GM:36は高いな……
日高ぼたん:オーイェー。終了。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、では次にワイがブルゲるで!フンッ!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:11dx+1>=20
DoubleCross : (11R10+1[10]>=20) → 10[3,4,4,4,5,6,7,7,9,9,10]+10[10]+6[6]+1 → 27 → 成功
日高ぼたん:強い
イーゴリ・ヴァシーリエフ:いっぺん以上クリティカルすればこんなものよ、購入!!欲しい人に渡しておくわね~
梔子衣緒:つよ……!
羽鳥七海:パープルテンプター
イーゴリ・ヴァシーリエフ:これでチームにブルゲが二個……以上です!
羽鳥七海:ぼたんちゃんじゃない? 行動値的に>ブルゲ
羽鳥七海:能力訓練社会~
日高ぼたん:じゃあ私が一つ貰っておきます。シャキン
羽鳥七海:6dx+3
DoubleCross : (6R10+3[10]) → 10[1,1,2,4,8,10]+2[2]+3 → 15
羽鳥七海:バ、バディムーヴ……!
日高ぼたん:自分はバディでは…ない…?
羽鳥七海:杜王町のチルドレン「俺のバディムーヴは自分の達成値だけは上げれねえんだよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:じ、自分にバデムは……そう、か……
羽鳥七海:以上です
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、じゃあ次の購入でこっちパープルテンプターいってみますね……は、こちらも以上!
◆Middle10◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle10◆Masterscine
GM:----------------------------------------
GM:ハワイ・オアフ島沖
GM:
ニール・ジャーディン:「世界の果ての島ねぇ……」
ニール・ジャーディン:ボートに揺られながら、髭面に金髪の男がぼやく。
波児・マレキュール:「あのときの薄ら鈍まがUGNハワイ支部長が。随分出世したな」
ニール・ジャーディン:「はは、嫌味かこいつ」
トラヴィス:「おいそこ! うるさい!」
トラヴィス:「うん……うん……了解」電話口で話しながらメモを取っている。
マナ:「引退夫婦のこんなのに突き合わせて悪いね。ジャーディン」
ニール・ジャーディン:「お前らに付き合わされるのは本当、これっきりにしてほしいやつだぜ──む」
GM:気づけば、周辺の景色が一変している。
GM:黒々とした灰が大気を舞い、遠くに見えるのは、その源たる小島。
波児・マレキュール:「総合するに」
波児・マレキュール:「シンプルな話だったのが不幸中の幸いと言った所か。”培地”の汚染は、主さえいないのならある程度外からの誘導・操作を受け付ける。」
波児・マレキュール:丸眼鏡のの香港人がワーディングを放つと大気が蒼く沈み、水面から無数の矢印標識が覗く。
波児・マレキュール:「長くは保たん」
波児・マレキュール:ずらり、と島までの道を示すように等間隔で二列の交通標識が並ぶ。
波児・マレキュール:加速と荷重。”デッドエンドトリガー”の弾丸の威力を埒外に引き上げるための。
ニール・ジャーディン:「何回分かはやり直させてやる」
トラヴィス:「おいおい、マジに島1つ」
トラヴィス:「ぶっ壊すつもりだって?」
波児・マレキュール:「この『外』の海が汚染されてないのは──」
波児・マレキュール:「あの島を中心とした異界に影響が留まっているからだ」
波児・マレキュール:「異界そのものを壊せば、ロアへの逆流も止まる、と」
波児・マレキュール:「うちの肥満体の上司の通達だ」
トラヴィス:「ならしゃあないか」
トラヴィス:《コンセントレイト》《吠え猛る爪》《超振動閃》《かまいたち》
波児・マレキュール:《ソードマスター》《剣の王城》《コンセントレイト》《ダンシングシミター》《サンドシャード》
マナ:《万軍撃破》《コンセントレイト》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》
マナ:レッドテンペスト/フォールンガトリング/アンチマテリアルライフル/アンチマテリアルライフル/アンチマテリアルライフル
トラヴィス:《援護の風》《ウィンドブレス》
波児・マレキュール:《妖精の手》《力の法則》
◆Middle11◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle11◆
GM:----------------------------------------
GM:判定シーンです。可能な判定は以下。
GM:
現在の"ナット・ロック"討伐障害リスト
☑空間断裂/対策完了
☑"クリザリッド"
【済】セルリーダー"メフォ"及びその活動目的について 〈情報:UGN〉12
☑ワイバーン
【済】協力要請『UGN第六支部』※ミドル戦闘で現れるトループ減少 〈交渉〉8
☑"マスターアビス・Δ
【済】協力要請『UGN第七支部』※情報項目が解放 〈情報:UGN〉7
【済】"マスターアビス・Δ"について 〈情報:UGN〉12
【済】協力要請『サーフショップ ガレージ・ホクラニカ』〈交渉〉9(日高ぼたんのみ3)
☑"バイツ"
【済】協力要請『霧氷院家』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈交渉〉6
【済】協力要請『騙名商事』※ミドル戦闘で現れるトループが減少 〈情報:UGN〉 7
☑謎の政治干渉
【済】協力要請『N市臨時査察部』※各UGNへの判定難易度が減少 〈交渉〉8
☑阿修羅地獄堂女学院・封鎖
【済】何者かの気配に気づく ※ミドル戦闘トリガー 〈意志〉10
☐"浮動工廠"
▼"浮動工廠"について〈情報:UGN〉9
┗▼阿修羅地獄堂女学院の"浮動工廠"〈情報:UGN/FH/軍事〉12
┗▼"浮動工廠"への突入方法 ※トリガー〈情報:阿修羅地獄堂女学院〉〈知識:レネゲイド〉9
☐"ステイト・オブ・グレイス"
▼協力要請『UGN第十二支部』※クライマックス戦闘のエネミー減少 〈情報:UGN〉8
GM:ツリーの下の方の奴は上を空けないと判定できません
GM:あと、全員集合シーンにするつもりなので、十二支部のロールパートも今回はない。
GM:シーンプレイヤーは侵蝕逆順で羽鳥さん。登場自由
羽鳥七海:1d10+74
DoubleCross : (1D10+74) → 4[4]+74 → 78
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:78->86)
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:84->89)
羽鳥七海:良い空気吸ってんなこいつ……
日高ぼたん:心落ち着けてる
イーゴリ・ヴァシーリエフ:75+1d10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+3[3] → 78
GM:心が落ち着いてるとデビストしやすいからね
イーゴリ・ヴァシーリエフ:落ち着いた心から繰り出される華麗なるデビルストリング
日高ぼたん:とりあえず工廠とSoGさん対策頑張っていこうか
羽鳥七海:スレッドもばんばんできるな
日高ぼたん:えらい
羽鳥七海:ばんばんはできない
羽鳥七海:浮動さんちの方を優先した方がいいな
梔子衣緒:あと知識のやつに乗るかはともかくとして、カンパニーデータの情報達成値+2がある
日高ぼたん:そうだったわ。
GM:知識にも載せて良いよ
梔子衣緒:ありがとうございます~~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:難易度12のあしゅじょ浮動工廠はこちら、あしゅじょ情報で振れる突入を羽鳥さんが振るのが良さそう……?
羽鳥七海:そうですね
羽鳥七海:ぼたんちゃんかイオちゃんに最初の浮動とSOG抜いて貰えますか
日高ぼたん:はーい。じゃあウィンブレあるんで私が浮動の方行きましょうか
梔子衣緒:はあい。じゃあぼたんちゃんが浮動工廠のがいいかな。ウィンブレあるし。
梔子衣緒:じゃあSOG方面いきますー
日高ぼたん:げにげに。振っていきまする。
梔子衣緒:コネUGN幹部起動。
梔子衣緒:5dx+2=>8
DoubleCross : (5R10+2[10]>=8) → 8[1,2,5,7,8]+2 → 10 → 成功
梔子衣緒:よし。
日高ぼたん:浮動さんにUGNで。《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+3。カンパニーの+2も。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:86->90)
日高ぼたん:8dx+5>=9
DoubleCross : (8R10+5[10]>=9) → 10[1,2,4,7,7,7,9,10]+5[5]+5 → 20 → 成功
日高ぼたん:うむ。
羽鳥七海:つよい
梔子衣緒:つよ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ビッグ……
GM:『本気』だ
日高ぼたん:ガチだぜ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ではぼたんちゃんに続いてあしゅじょの浮動工廠を。情報UGNだ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ミーミルの覚え書き起動、情報収集チームーっ!きてくれーっ!ダイス+2個、固定値+2。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:13dx+6>=12
DoubleCross : (13R10+6[10]>=12) → 10[1,1,3,4,4,4,6,6,7,8,8,9,10]+9[9]+6 → 25 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やったぜ
梔子衣緒:みんな社会性高くない……??
羽鳥七海:ではラスト! 突入方法を、〈情報:阿修羅地獄堂女学院〉で振ります
羽鳥七海:これ羽鳥には何かボーナス掛かりません?
GM:どう考えてもかかるな
GM:+2していいよ!
日高ぼたん:潜入してるもんな
羽鳥七海:リューさんとのロイスもあるしなー
梔子衣緒:ボーナスが…4!
羽鳥七海:じゃあ能力訓練:社会と融合。+2に日馬さんの+2
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ!羽鳥さんキャラシに情報:阿修女を持っているわけでは……なかった……!!今確認したぜ……
羽鳥七海:それを普通のセッションで想定する状況、ないから……
羽鳥七海:6dx+5
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 8[2,4,7,7,7,8]+5 → 13
羽鳥七海:ヨシ
GM:全員成功!
GM:では情報が開示されます
GM:
▼"浮動工廠"について
旧日本軍によって製造されたN市の裏と表を行き来する兵器、
"ローディーズ・ドア"を積載した船であり工廠。
所定のルートで招かれるほか、別位相への突入をイメージしながら空間転移などを使用する事でも発見できる。
第七支部の工場地帯で人間を原料に『神』──ディセントを殺害する兵器を製造していたが、既に破壊されている。
▼阿修羅地獄堂女学院の"浮動工廠"
旧日本軍の研究は、各地区の地下空間に存在する遺構から回収された資料によって詳らかにされつつある。
鉄鬼兵やアーティファクト等、今も残るレネゲイド兵器を設計、生産していた工房は一つではない。
第七地区で発見された"葦船"以外にもう一つ、試運転前に放棄された『浮動工廠』が存在したという。
その所在は、陸軍巳崎高等女学校跡地。阿修羅地獄堂女学院。
情報取得レベルの差はあれど、"ナット・ロック"の運命操作によっていくつもの勢力が浮動工廠を狙っている。
明司或日は語る。そこは錬金/冶金と薬学に通じるハンマー・スケバンの拠点であるのだと。
▼"浮動工廠"への突入方法について
"浮動工廠"の存在する位相は九頭龍の敷いた異界『地獄洞マカハドマ』及びその封じ込めのためにゼノスの敷いた『マヨヒガ』による認識誘導場と重なり合っており、『一定以上の力を持つ』『阿修羅地獄堂女学院の生徒』以外には発見することができない。
羽鳥七海を伴った状態で、阿修女地下遺構『地獄トマソン』最深部から《ディメンジョンゲート》を使用することで侵入可能になる。
"デリヴァティヴ":ゲートは私が開きます
GM:これで浮動工廠へ突入するぞ! ってとこでシーンを切るぜ
GM:情報共有してからね。
矢賀シオリ:『なるほどなるほどSoGの活動が……』
矢賀シオリ:『以前にも”ナット・ロック”の『智慧』のひとつ──”マスターアカーシャ”と関連する案件で』
矢賀シオリ:『活動が確認されています。その筋から辿ってみましょう』
梔子衣緒:「うん、というわけでお願いしますね~~」
矢賀シオリ:『はい! おまかせください!』はきはきとした声。
梔子衣緒:「うんうん。頼りにしちゃうよ~」
GM:十二支部のチルドレンとの通話が終了する。
GM:ここは阿修羅地獄堂女学院の学生寮だ。
GM:君たちはこの場所で、ナットロックの最後の目的らしき
GM:”浮動工廠”について調べた情報をめいめい持ち寄った。
GM:
梔子衣緒:「…うん一応、まずわたしがやってたSOGへの牽制は、12支部に頼めたからね」あっこもやってくれるってさ、と言いながら。
風吹リュー:「家主は追っ払っといたぞ」
風吹リュー:八大天王をよく慕っている柴こはるの部屋である。
梔子衣緒:「ひどい」
日高ぼたん:「ざんこく」
羽鳥七海:「柴ちゃん、後で埋め合わせはします」
明司或日:「大丈夫、ちゃんと映画のチケットを渡してましたよ」
日高ぼたん:「おぉ、面倒見が良い…」
梔子衣緒:「あ、そう言う埋め合わせはきちんとしてるのね……一姫ちゃんの事心配になってたけどそうでもないのか…」
梔子衣緒:随分褒めてたので、大丈夫なのかなあと思ったのだ。
風吹リュー:「スケバンは仁義だからな」
喪神春花:「映画みにいかせて部屋を秘密組織の会合に使うのは仁義なのか……うごご……」
羽鳥七海:「リューさんは荒っぽく見えますけど、世話焼きなんですよ」
羽鳥七海:「たくさんの生徒に慕われています」
風吹リュー:「バッ……おめー」
風吹リュー:「恥ずかしい事言ってんじゃねー!」
梔子衣緒:「ああ、見てれば分かる気がする。あと素直じゃないのも」くつくつと笑って。
日高ぼたん:「デレですね、デレ」
羽鳥七海:「ですよね?」 と春花さんを見合ったり
喪神春花:「さすが七海ちゃんはよく分かってますね~~」
喪神春花:ない手で羽鳥さんの頭をすかりすかりと撫でている。
梔子衣緒:「ま、あまりいじめないであげなよ……」苦笑して様子を見ている。
風吹リュー:「ケッ……」
日高ぼたん:「こちらも仲が良い……」
日高ぼたん:(ふつーにユーレイだなぁ…)その仕草を見ている。
風吹リュー:「幽霊っつってもレネゲイドだから怖がんなくていいぞ」
風吹リュー:何を思ったのかそんな事を言う。
日高ぼたん:「え。あ、私ですか」考えてたことを気取られてた。
日高ぼたん:「……そうですね。随分イメージとちがうというか。」
日高ぼたん:「霊能探偵側っぽいですね。」レイガーン、と指を銃の形
梔子衣緒:「独特なセンスだなあぼたんちゃんも……」座布団を用意したりして皆が座れるように準備。
風吹リュー:「おっ気が利くな衣緒。飲み物は冷蔵庫ん中の適当に飲んでいいからな」
梔子衣緒:「ひとんちのだろ……?いいのかね……」そう言いながら準備しに行く。
風吹リュー:「いんだよ普段奢ってやってるし」
"マスターアビス・Δ":「…………」居心地が悪そうにしている。
羽鳥七海:「暖房、寒くはありませんか? Δさん」
"マスターアビス・Δ":「おぅ……いや」
"マスターアビス・Δ":「寒くはない。寒暖差には強いし、硬身功の応用で……」
羽鳥七海:「ならよかったです。何か、気になることがあったら言って下さいね」
風吹リュー:「世話焼きはおめーの方だろ」
羽鳥七海:「これは趣味みたいなものなので良いんですー」
梔子衣緒:「ほらほら、座んな。立ってても手持無沙汰だろ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『こうした雰囲気の場は苦手かな、ええと……マスターアビスがいいか、Δと呼ぶべきか』
イーゴリ・ヴァシーリエフ:卓袱台の上に置かれたスマホから、声とリモート動画が上がる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:メフォの砲撃で散々な状態になっている、校庭のクレーターに腰掛けつつ。
梔子衣緒:「あとでわたしから何か粗品渡すか……あー、みんな緑茶とかでいいかい」
日高ぼたん:「あ、じゃあせめてお茶菓子はこちらを。」カバンからお土産物の箱を取り出す。
日高ぼたん:『さよなら網走』と書かれたごま団子だ。皆に配っていく。
日高ぼたん:家主用に机の上とかにも。
"マスターアビス・Δ":「苦手、というか…………」
"マスターアビス・Δ":「その、よく分からない」
"マスターアビス・Δ":人さし指で鼻を掻く。
梔子衣緒:「ま、やってきゃ慣れるさ。何事も経験すれば慣れるもんだし」緑茶を盆に載せて皆に配る。
喪神春花:「(これって私映るんですかね)」梔子さんの後ろでスマホに向かって心霊写真っぽくピースしてる
梔子衣緒:(ぞわぞわするなあ背筋……)
日高ぼたん:「自由だなぁ、ユーレイ…」
明司或日:「春花ちゃんが可愛い事してますね」
梔子衣緒:「えっ何してんの……!?わたしからだと見えないんだけど……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『そうだな、私もあまりそう、得意ではないよ。君とは多分、少し違う意味でだがね』
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この女の園はあまりにアウェーが過ぎる、孤高である。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『おっ、イオ。君の後ろに何だか霞というか、ドクロみたいな影が見えるぞ』
梔子衣緒:「えっ何それこわっ……」
風吹リュー:「(どういう仕組みでそうなってんの……?)」
"マスターアビス・Δ":「違う意味? なんだ。孤高きどりか?」
"マスターアビス・Δ":貰ったごま団子をパクつく。
"マスターアビス・Δ":「美味しいな…………」
日高ぼたん:「そうでしょう」感想に頷き。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……いや……』>孤高きどりか
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『そうだな、次直に会ったら、教えるよ。私がそこに入っていくのはな、猫の前にササミを放り出すようなものなんだ……』
羽鳥七海:(すいません、ヴァシーリエフさん……) 心中で謝る。
明司或日:「成人男性の悲哀ですね」ふふっと笑う。
梔子衣緒:「…そういやみんな女性だもんなあ。お疲れ様…」
日高ぼたん:「じゃあ、場も温まったところでやっていきますか、作戦会議」
日高ぼたん:資料を手にもって、ちょっとソワソワしている。
日高ぼたん:羽鳥さんなどの手伝いをしながら、支部から受け取ったデータだ。
日高ぼたん:「では、猫にササミではありませんが。相手の欲しがっているものに付いてから話しましょっか」
日高ぼたん:プリントアウトした資料を配る。
日高ぼたん:「”浮動工廠”。ナットロックさんが狙ってるものについて、ですね」
梔子衣緒:「っと、おう。お願いするよ」
明司或日:「……ええ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『君がその場の空気の意味を知らぬまま、立派なレディに育ってくれることを切に祈る……』
日高ぼたん:「工廠の名の通り。そこで作ってるものが重要みたいですね」
日高ぼたん:「ローディーズドア。結論から言うと、そんな物品を内包した船……だそうです。」
日高ぼたん:ソフトウェアでわかりやすく見出しがつけられた資料を読み上げていく。
日高ぼたん:「昔の軍人さん達が作った…表と裏?を行き来する…ドア?だとか」
風吹リュー:「あ、それ聞いたことある」
日高ぼたん:「お、そうですかリューさん。」
日高ぼたん:「ざっくりいうと、決まった道のりのショートカットとか、行きたい場所に行けるとか…」
日高ぼたん:「わかりやすく不思議な扉、って感じですね。」
日高ぼたん:合ってます?とリューさんに目を向ける。
風吹リュー:「第十で説明してもらったけど。正直あんまわかってない。どこでもドアみてーなもんなんだろ」
"マスターアビス・Δ":「本当に分かっていなさそう……」
梔子衣緒:「ああ、”アマノトリフネ”とかの異界渡りか……」
喪神春花:「ウチの地下にあった『羅生門』も技術的にはその系譜ですねえ」
日高ぼたん:(羅生門というと、下人とかの…多分違うな)
羽鳥七海:「まあ、大枠は同じといえるので……」
日高ぼたん:「私の理解もそんな感じですね。行きたいところに行ける、すこし・ふしぎ・ドア。」
日高ぼたん:「大変便利そうです。」
日高ぼたん:「で、それとこの場所がなんでつながるかというと…」通話中のイーゴリさんに目線。
日高ぼたん:ここ、と寮の床。つまりは学校の敷地を示している。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『ああ』頷いて。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『旧軍の研究を設計し、形にする工房は一つではない』
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『まあ、“工廠”……工場だからな、それはイメージしやすいと思う』
風吹リュー:「おう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『浮動工廠といえばUGNでは第七地区で発見された"葦船"が有名だが……』
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『それに類するものがここに……そう、この阿修羅地獄堂女学院にある』
羽鳥七海:「……まさか、この学校が」
羽鳥七海:「こんなに色々と深いものだったなんて……って思いますよね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……この学校、かつては旧陸軍の付属だったのだろう?』
梔子衣緒:「広い地下空間とかもあるんだっけ?それなら隠しつつ艤装工事をしたりするのにも便利だったんだろうな」
"マスターアビス・Δ":「だからなんか……慣れてる感じなのか? ああいう……」画面越しにクレーターを見る。
"マスターアビス・Δ":「まだ軍隊の真似事をしている?」
風吹リュー:「ちげーよアホ」
日高ぼたん:「軍の跡地が学校に…っていうのは、たまに聞きますけどね。敷地、広いですし」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『今でこそそう……“スケバン”という独自文化を擁するアウトロースクールだが、元を糺せば由緒正しい名門だ』
風吹リュー:「マジに色々生えてくんな……」
喪神春花:「しかし、工廠ですか……」意味深に腕を組む
梔子衣緒:「お。何か知ってる?」
風吹リュー:「春花的にはどうなのこれ。詳しいやつ?」
日高ぼたん:「あ、ユーレイさんですもんね。当時のお話とか…」
喪神春花:「危惧していたことが起こりつつあるようですね……」意味深に唸る
羽鳥七海:「ど、どういうことですか?」 思わず問い返す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『陸軍巳崎高等女学校。その辺りの由来は……おそらく私の端末に移り込んでいる、恐怖のユーレイが詳しいだろう』
明司或日:「危惧…………春花ちゃん、それは」
明司或日:不安そうに、春花ちゃんとイーゴリさんを交互に見る。
日高ぼたん:「………」ごくり。つばを飲み込む。
梔子衣緒:「ふむん」
喪神春花:「いえ、全然さっぱりこれっぽっちも知りませんけど。なんですか浮動工廠って……怖……」両腕を抱えるジェスチャー
日高ぼたん:「なんだったんですか今の!」
梔子衣緒:「知らないんかい」びしっとツッコミを。
羽鳥七海:がくりと頭を傾ける。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……知ら、ないのか……』
風吹リュー:「じゃ危惧ってのは?」
風吹リュー:春花のペースに慣れているので周りがツッコんでいると少し冷静になる。
喪神春花:「生前にも聞いたことないんですし……うーん……」眉間をトントンと叩く
喪神春花:「ですがっ!」ずびしっ
喪神春花:「この場合、私が知らないということ自体が問題なのです」
梔子衣緒:「と言いますと」或日くんの不安そうな様子を見つつ。
喪神春花:「これでも私筆頭スケバンですので、軍属時代はそれなりに優遇されてましたからね」
喪神春花:「阿修女……巳崎の中で起こっていることなら、把握していないはずがありません。キョウちゃんもいましたし」
梔子衣緒:「……ああ、なるほど。ましてやそんなあなたが、直下でそんな重要な物を放棄してたのを知らんはずがない、というわけか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……軍部のプロジェクトが複数同時進行しているのは当然だ、同じ研究畑といえど、知らない者は知らないのも理解できるが』
"マスターアビス・Δ":「筆頭……スケバン? 今でこその独自文化って言うのは……」
"マスターアビス・Δ":いらんところで混乱している。
明司或日:「そこいらん所ですよ」
明司或日:こつんとチョップ
"マスターアビス・Δ":すばやく反応し、手首を掴んで引き倒し喉に貫手を突き付ける。
"マスターアビス・Δ":「すまん、反射だ」
明司或日:「ええはい………………」
明司或日:「こういう子でしたね……」
梔子衣緒:「ん~~………これ、”切り替え”か?」その貫手の前に掌を差し込んで。
羽鳥七海:「わ、わ、わ!」
喪神春花:「なのでおそらく、これも『後から付け足された』ものなのではと」
日高ぼたん:「つまりは」アビスさんの反射に警戒して抜いた銃を仕舞いながら
日高ぼたん:「ナットロックさんにとって重要だから、必要だから。というわけですね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『確かに“この施設で”行われていることならば、相応の地位にあったユーレイ殿が“知らない”のもおかしなことだな』
風吹リュー:「なぁるほど、な」
羽鳥七海:「並行世界……過去の分岐」
梔子衣緒:「過去も確定しないの、すごいことなるなマジで」ひょい、とΔくんを抱えて横に座らせ、或日くんを抱き起す。
風吹リュー:「あいつが出てきたとこでここまでの歴史は確定した、んじゃなかったのか?」
羽鳥七海:「出てきた前に、既に増築していたんでしょう」
羽鳥七海:「たまたま、我々が今発見したというだけで。他にも事前の仕込みはいくらでも出来るはず」
明司或日:「あるいはこうやって、『発見されなかった』場所に何かを潜ませることは出来る……」
明司或日:「のかも」
梔子衣緒:「うーん、シュレーディンガー」
日高ぼたん:「意味深に言われる『俺が殺したようなもんだ』みたいな…あ、いえなんでも。」漫画の話題通じなさそう、と止める。
風吹リュー:「それも確かにそうだ」
風吹リュー:「クソッめんどくせえな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『観測の理論か、判っていたが何でもありな奴だな……』
羽鳥七海:「さておき。その工廠があるとして……どういう話になりますか?」
日高ぼたん:「とまれ、コレまでがどうであれ、そういうものがこの場所に『ある』、ということが重要…で、いいですよね?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『そうだ、この学校の地下にそうした工廠がある。そしてそれを奪取する、それが直に現れたあいつにとって最も都合のいい流れということだろう』
明司或日:「ええ……そして」
明司或日:「そこが”ハンマー・スケバン”……銀湖ちゃんの拠点でもある」
明司或日:「なんとか先にアクセスして、協力を仰がねばなりません」
梔子衣緒:「また”ナット・ロック”側の連中のが着いちゃうと、今度こそ完成されちゃうってわけね」
日高ぼたん:「ハンマースケバンさん…最初に集まった時に言ってた名前ですね。三相がどうとか。」
日高ぼたん:「会いに行くのが目的になりますか。当面の。」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『ハンマー・スケバン。以前の歴史でも対策メンバーに名を連ねていたスケバンか……』
明司或日:「そう、まだ見ぬスケバンですよ。燃えませんか?」
日高ぼたん:「見てないスケバンの方が多いんですが…」
梔子衣緒:「ハンマーだもんな。どんなの使うんだろう」
日高ぼたん:「ハンマーでは……あ、でも銃使いもあるか。撃鉄(ハンマー)。」
羽鳥七海:「生徒に『まだ見ぬ』って枕詞がつくこと、そうないですよね」
羽鳥七海:遠いめ
日高ぼたん:「出席しないんですかねぇ…」
日高ぼたん:「……」
日高ぼたん:「話がそれています!」
日高ぼたん:ハッ、と気づく。
風吹リュー:「そうだそうだ」言いつつまだ見ぬスケバンに興味津々。
梔子衣緒:「一応、出席されてたらあの時ヤバかったんだし、結果オーライということで」
梔子衣緒:「うん、羽鳥さんが調べたことがあったかな。お願いしても?」
"マスターアビス・Δ":「どうやって入るか、という話になるな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『当面の目標はそれか、だが──』
日高ぼたん:「それで、会いに行くなら道が必要ですよね?……地下とかあるんです?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『そうだな、今学院の地下に潜るにも、相応の手続きが必要なのだろう?』
羽鳥七海:「はい。侵入方法ですが……」
羽鳥七海:「今は異界とはいえ、この学校の地下にあった、という座標は既に判明しているのは、既に言われた通りです」
羽鳥七海:「かつ、その因果は未だ、この土地に強く結び付いています。」
羽鳥七海:「旧日本軍の上層部が使用していた工廠……現在では『旧日本軍』が『スケバン』に置き変わったと考えると」
羽鳥七海:「考え……ると……」 頭を抱える。言葉の衝撃についていけていない。
日高ぼたん:(旧日本軍がスケバンに置き換わった………)言葉は出さない。
"マスターアビス・Δ":「…………」
"マスターアビス・Δ":「大変だなお前…………」
日高ぼたん:「七海、無理しないでいいよ…?」
梔子衣緒:「大変だなあ……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(旧日本軍がスケバンに置き換わった………)(察するよナナミ、同情する)同じく口には出さない。
喪神春花:「七海ちゃんファイト!考えるより感じろですよ!」親指をぐっとして肩を叩く
明司或日:「か、考えてください」
明司或日:ちょこちょことした手ぶりで
明司或日:ツッコミのアピールをしている。
羽鳥七海:「いえ、いえ、お気使いなく……」
羽鳥七海:「つまり、『スケバンの上層部』……八大天王が侵入のための資格となります」
羽鳥七海:「『扉』と『道』は、《デリヴァティブ》が担います」
羽鳥七海:「彼女は過去に、空間放逐能力で、不随意に裏へと繋がったゲートを生み出したことがあります」
日高ぼたん:(八大天王……スケで番長なのに更に上がいるのか、スケバン…)(いや由来は聞いたけど。)
"デリヴァティヴ":「いかにも」
"デリヴァティヴ":するり、と黒衣の怪人が窓から入ってくる。
梔子衣緒:「お」柄に手が掛かっている。
風吹リュー:「男子禁制!」
風吹リュー:顔面を蹴る。
日高ぼたん:「うわっ」
長良川みち子:「あたーーーーっ!」
長良川みち子:お面が外れて、中から女の子が出てきます。ボイスチェンジャーがなくなって声も高くなる。
梔子衣緒:「ちょ、………っと、あれ」第四支部で見た子だ。
日高ぼたん:「正体バレ!」
風吹リュー:「ご、ごめん」
喪神春花:「あらあら、うちの子がすいません……」一緒に頭を下げる
長良川みち子:「ひ、久しぶりね……七海ちゃん」
羽鳥七海:「えっあっあ、お久しぶりです。」
羽鳥七海:対処が追いつかない!
長良川みち子:「いかにも、私の力でみんなを送り届けよとのお達しよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……いきなりな出で立ちの人物が現れたな、そうか、これがスケバン……』誤解!!
長良川みち子:「星辰館ですぅ!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『……スケバンではなかった……!』ではなぜそんな恰好を!?ミステリアス……!!
日高ぼたん:「女の人だったんだ」
日高ぼたん:デリヴァティヴ。先日、ハワイの一件にも関わっていたとか居ないとか。そういえば見覚えもあるような無いような。
羽鳥七海:「そうなります。この侵入条件が、ナットロックの手の者に通じるとは限りません」
梔子衣緒:「うーんぐだぐだしてきたな……」ずず、とお茶を啜って。「とはいえ、これで”ハンマー・スケバン”に会いに行けるわけだ」
日高ぼたん:みち子さんにも座布団とお茶菓子を出している。
長良川みち子:「あ、これはどうも窓からの不審者にご丁寧に……」
日高ぼたん:「いえいえ。夢からの不審者に知り合いが居ますので…」
ロア:「へくちっ」
ロア:病室にくしゃみの音が響く
羽鳥七海:「こういった形而上概念のファイアウォールについて、ナットロックは恐らく誰よりも長けている存在です。急いだ方がいいでしょう」
明司或日:「ええ、『例外』が見つけ出される前に」
明司或日:「向かいます。阿修女地下、羅生門前!」
GM:シーン終了。ロイス購入可能。
梔子衣緒:ロイス保留。
梔子衣緒:必要なのは、あとパープルテンプターとかかな?
羽鳥七海:能力訓練使っちゃったし、まあ応急手当増やしとくか
羽鳥七海:それくらいですね ぼたんちゃん用
羽鳥七海:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 10[2,3,10]+9[9]+2 → 21
イーゴリ・ヴァシーリエフ:出目が高い
羽鳥七海:………パープルテンプターいけたじゃねーか!w
日高ぼたん:www
羽鳥七海:すいません、達成値20の応急手当あります
梔子衣緒:もしくは徹甲弾とかで装甲対策するか…
日高ぼたん:便利。
梔子衣緒:まあいいや。パープルチャレンジ。
梔子衣緒:3dx+5=>20
DoubleCross : (3R10+5[10]>=20) → 7[2,4,7]+5 → 12 → 失敗
梔子衣緒:無理~ごめんね~。
梔子衣緒:以上。
日高ぼたん:じゃあホローポイント弾狙います。堅実に。
日高ぼたん:3dx+2>=10
DoubleCross : (3R10+2[10]>=10) → 9[4,7,9]+2 → 11 → 成功
イーゴリ・ヴァシーリエフ:では高い方の買い物は私だ~。パープルテンプタ—!
日高ぼたん:よしよし。マイナー使用で攻撃力が上がるんだとか。以上です
イーゴリ・ヴァシーリエフ:11dx+1>=20
DoubleCross : (11R10+1[10]>=20) → 9[3,3,4,4,5,6,6,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
羽鳥七海:バディムーヴと財産で買っておく?
羽鳥七海:あとシーン少ないだろうし
イーゴリ・ヴァシーリエフ:財産点は13ある……優秀で美しいチルドレン羽鳥さん、バディムーブをもらえますまいか!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その方向でいきます
羽鳥七海:それでは平エージェントのバディムーヴ!
日高ぼたん:優秀~!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ありがとう~~~!ビューティフル!
梔子衣緒:さすが~~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:財産点7使って購入!残りは6!そしてぼたんちゃんに渡すね!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ロイスは保留で以上!
羽鳥七海:以上!
日高ぼたん:受け取って以上!
◆Middle12◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Middle12◆
GM:----------------------------------------
GM:トリガーシーンです。全員登場。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:89->98)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+3[3] → 81
梔子衣緒:何で……どうして……
GM:悲しいなぁ……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:高わよ……
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:90->96)
梔子衣緒:平均値が高いんよ!!
日高ぼたん:やばやば
羽鳥七海:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 9[9]+78 → 87
羽鳥七海:うわっ
GM:
GM:阿修羅地獄堂女学院地下・地獄トマソン
GM:
GM:様々な建造物がごちゃごちゃに組み合わさっただまし絵のような地下空間を君たちはゆく。
羽鳥七海:「明司さん。ひとつ、確認したいのですが」
明司或日:「はい」
羽鳥七海:「これから浮動工廠を抑えに行く。それが最後の三要素の確保となり、」
羽鳥七海:「これによりナットロックは成立不可。討伐が完了する……ということになると思うのですが」
明司或日:「ええ。そのために……」
GM:『三つの智慧』のうち二つは奪われている。チャンスは、最後の一つにしかない。
明司或日:「ご不安ですか?」
羽鳥七海:「過去の討伐も、同じような手段が用いられたと思います」
梔子衣緒:「ん~………また”次”を指定していったりして、いたちごっこにならないのか?ってことでいいのかな」
羽鳥七海:「はい。ナットロックの『敗北した歴史のリセット&ロード』が、今回は発動しないのか、と」
羽鳥七海:最初の説明の際に、『マゼンデのループ記憶の保持ができなくなってきた』という説明があった。
羽鳥七海:それは、我々にとってこれが最後だからというだけの意味だ。ナットロックにとっては、まだいくらでもループが出来るのではないか。
明司或日:「それですが、大丈夫だと思います」
明司或日:「……最初に会った時」
明司或日:衣緒さんへと向き直り、後ろ向きに歩く。
梔子衣緒:「…ん?」首を傾げつつ、彼女と眼を合わせて。
明司或日:「"ナット・ロック"の干渉が立ち消えた。あれと同じです」
明司或日:「ヒューマンズネイバーとなった"ナット・ロック"があなたのことを認識できても」
明司或日:「あなたが、超越者でも特別な能力を持つでもない、ただの強力なオーヴァードに過ぎないと気づいていても」
明司或日:「"ナット・ロック"という機構──」
明司或日:「は、貴女を認識できない。貴女のいる場に、正常に力を及ぼすことができない」
梔子衣緒:眼をぱちくりとさせて。「えーっと、日馬支部長さん曰くの、『梔子衣緒がいるところを、レネゲイドを完全把握する”ナット・ロック”は演算ができない』…」
明司或日:「それがこの回が特別たるゆえんだね」
明司或日:「……って言ってましたね。あるいは、特別だと思いたいだけかもしれないけれど、とも」
明司或日:「──ぜんぶ、特別な戦いでした」
梔子衣緒:「うん」こくん、と頷く
明司或日:「みんな、傷ついて、立ち上がって、勝ち取ったはずの。こんなことが……きっと」
明司或日:ずっと、行われてきたんです。
明司或日:そう、消え入るように。
羽鳥七海:「妨害干渉からの防御だけではなく」
羽鳥七海:「彼女が攻撃することで、その機能自体を不発にできる……」
梔子衣緒:「一回だって、そうやって必死になって得てきたはずのものならば」
梔子衣緒:「うん。消えてたって、それは全部特別だよな。うん」
梔子衣緒:何度もうなずいている。
明司或日:「……ありがとう」
羽鳥七海:「……明司さん……」
羽鳥七海:「私は、その、過去のループのことは覚えていませんが……」
羽鳥七海:「貴女が、幾度の忘却を繰り返して、……梔子さんというジョーカーの存在もないまま」
羽鳥七海:「何度も戦い、導いてきたことに、感謝を」
羽鳥七海:胸に手を当てて、一礼。
梔子衣緒:「そうだなあ。ずっと頑張ったんだもんな、或日くん」
梔子衣緒:にこりと笑って。
梔子衣緒:「大丈夫だよ。そうしたがんばりは報われるし、世界は上手く回るように出来てるんだ」
梔子衣緒:「もしも、それが取り消されるのだとしても……ほら、今こうして。辻褄合わせが来ただろう」
明司或日:「……ふふ」
明司或日:「2人とも、なんだかいい意味で理屈っぽいって言うか……」
明司或日:「そうやって、自分のものでない体験と感情を思い描いて、視線を合わせてくれる」
明司或日:ちらりと、後方の"マスターアビス・Δ"をみやって。「あの子の時だって」
明司或日:「辻褄合わせ。そうです。私達は」
明司或日:「かつてない有利のなかで戦っている」
明司或日:「絶対、ここでつかみます。チャンス」
明司或日:拳を胸元に引き寄せて、がんばるぞのポーズをした。
梔子衣緒:「ん。良い顔してる」その様子に、にこりと笑いかけた。
羽鳥七海:「はい。やりましょう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……彼女たちが今ここにいるのが"ナット・ロック"に対する辻褄合わせだというのなら、最後、我々がその辻褄を合わせてしまった時)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(君たちは、いや私たちは。そしてこの世界はどうなってしまうのだろうな)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:取り越し苦労かもしれない。余計な心配かもしれない。“ナット・ロック”が絡んでいる以上、この思索すら数秒後には霧散しててもおかしくはない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(何にせよ)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(誰もが後悔のない最後を願いたい。せめてそれがいいに決まってる)
GM:阿修羅地獄堂女学院の地下空間、羅生門跡。
GM:”デリヴァティヴ”の電弧放電から視界が光で満たされる。
GM:異法則の斥力が、この位相から君たちをはじき出し、そして────
GM:
GM:──────
GM:────
GM:──
GM:
?????:「お」
GM:気づけば”ナット・ロック”対策特別班は
GM:無数の金属パイプとメーターが床に壁に天井にと這い、謎の装置が方々でコポコポと音を立てたり煙を上げたりする、謎の部屋に居た。
"マスターアビス・Δ":ひゅた、と跳ね立ち上がり拳を構える。
?????:「きたね~」
羽鳥七海:「……ここは……」
日高ぼたん:「ゲームとかの部屋だ……」
梔子衣緒:「おお……?なんだかスチームパンクとかそう言う感じの……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……随分と物々しい部屋だ」
明司或日:「……よかった、無事だ」
明司或日:「銀湖ちゃん」
日高ぼたん:「というと、ハンマースケバンさん。ですか。このかたが」
鈴織銀湖:「はろはろ。いかにも私がハンマー・スケバン」
鈴織銀湖:「鈴織銀湖ちゃんだ」
鈴織銀湖:長い前髪で目許を隠した女がひょこひょこと君たちに寄ってくる。
日高ぼたん:「どうも。《引導射手》の日高ぼたんです」挨拶。
羽鳥七海:「初めまして。私は現八大天王、《ユーレイ・スケバン》羽鳥七海です」
風吹リュー:「風吹リュー。”スケボー・スケバン”」
梔子衣緒:「あ、名乗る流れ。”あづま”の梔子衣緒です」ぺこり。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「イーゴリ・ヴァシーリエフ。“アトラジェーニェ”。……突然お邪魔してしまって、すまないね」
"マスターアビス・Δ":「”マスターアビス・Δ”だ……これ名乗るのもなんか変だな」
梔子衣緒:「あとでなんかいい名前でも考えるといいよ。そうするのも楽しいもんさね」
"マスターアビス・Δ":「……。そうだな」
明司或日:「明司或日です」
明司或日:「この名前は既に聞いているかしら」
鈴織銀湖:「伺ってるよっ」
鈴織銀湖:「君たちと同じ八大天王からねぇ」
日高ぼたん:「あ、既に根回しが。」
鈴織銀湖:「よこいしょっと!」
鈴織銀湖:がしゃがしゃと壁の一角を変形させ、テーブルを用意する。
風吹リュー:「ハイテクっぽいけどそれ手動なんだ」
風吹リュー:「──じゃなかった!」
風吹リュー:「八大天王、つったって。八大天王はここ来れない筈だろ?」
風吹リュー:こいつ以外、と羽鳥七海を指さす。
鈴織銀湖:「んにゃ~~。そうだねぇ。色々あったらしいからねぇ」
羽鳥七海:「他の誰かが、先に?」
鈴織銀湖:「え、ってゅーかもしや知らないの? 誰も?」
羽鳥七海:「はい?」
日高ぼたん:「スケバンさんの事情は特には…」
梔子衣緒:「部外者だし、そして知ってるはずの二人がこうだからなあ」
鈴織銀湖:「あ、男の先生がいるのかと思ったら」
鈴織銀湖:「そもそもスケバンじゃないんだ、だいたいの子は……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「特に私はこの学校の生徒でも、スケでもバンでもないからな……」
鈴織銀湖:「えっとね」
鈴織銀湖:「阿修羅地獄堂女学院八大天王、全員わかる?」
風吹リュー:「は? あたりめーだろ」
日高ぼたん:チラリ。わかるわけないので羽鳥さんとリューさんに。
日高ぼたん:「バンよりヴァンって感じですしね。ヴァ。」唇を噛んで海外風の発音
風吹リュー:「まずオレと七海」
風吹リュー:「スピカと深々子とデュカと日那多」
日高ぼたん:数えられる名前を指折り。
風吹リュー:「不屈」
羽鳥七海:「《チェーンソー》、《ビースト》、《スケボー》、《スペースサムライ》、《ユーレイ》、《スナイパー》、《ナイト》」
日高ぼたん:折り返して薬指まで。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これで七人か」
梔子衣緒:「いち、にい、さん、し、ご、ろく、ななですなあ」
日高ぼたん:「七大天王なんですね、今」
風吹リュー:「あと欠番。前は百聞が座ってた」
羽鳥七海:「そうですね、彼女が抜けた穴があって……」
鈴織銀湖:「欠番!」
鈴織銀湖:「そーゆーふーになってるんだ。なるほどにゃ……」
鈴織銀湖:「全然外出なかったから知らんかったよ……」
鈴織銀湖:恨みがましげに後方を見る。
日高ぼたん:「その口ぶりだと」
日高ぼたん:「八人目に心当たりが?」
日高ぼたん:曲げた指をぐねぐねしてる
羽鳥七海:「何人か、候補はいたはずですが……」
?????:くぐもった笑い声が響く。
梔子衣緒:柄に手を置いている。「はてさて。そこにいるのはどちらさんで」
?????:「無茶を言ってやるな。私が過去の巳崎を探っていたことなど……」
?????:「その過程で学籍を取得した『位置』が保存されていたことなど。彼女らは知るべくもない」
?????:ペストマスクに山高帽の、風変わりな人物が現れる。
?????:「随分と、長い事外してしまったからな」
ニーンテ・S:「皆を連れてきたようだね」
ニーンテ・S:「ご苦労、或日」
ニーンテ・S:「さて、初対面ばかりだから名乗ろうか」
ニーンテ・S:「”アヴェントリエーロ”。またの名を、君たちの流儀に則るなら差し詰め"マスカレイド・スケバン"──といったところか」
ニーンテ・S:「普段は第9支部の客分をしている」
ニーンテ・S:「ニーンテ・シュバルツだ。よろしく……イーゴリは久しぶりだね」
羽鳥七海:「第九支部……ニーンテ・シュバルツ」 何度か、報告書で見た名前だ
明司或日:「彼女はノートルダム財団からの出向で、私の上司に当たります」
明司或日:「あやしいなりですけど、いい人ですよ」
羽鳥七海:「そうだったんですか? ……え、それが八大天王!?」
日高ぼたん:「ニーンテ・シュバルツ……さん。」
梔子衣緒:「はええ……羽鳥さんに或日くんの反応からしても、身元は確かなのね」
ニーンテ・S:「古くはその席も、今のような名で呼ばれてはいなかったからね」
ニーンテ・S:「ああ、偶然だ」
ニーンテ・S:「長く時空隙に留まり続けた浮動工廠のセーフティだよ」
ニーンテ・S:「何かの『空欄』を固定して、それを世界とつながるためのアンカーにしていた」
日高ぼたん:「あ、デリヴァティヴさんみたいに仮面取ると女子高生、というわけじゃないんですね……」
鈴織銀湖:「それは割と……」
梔子衣緒:「はああ……そういう呪術だとか魔術だとかは分からんけど……なるほどなるほど」
風吹リュー:「な………………」一方で、その名と姿に驚いているのは2人。
喪神春花:「あっ、あーーーーっ!!」
風吹リュー:「お前、巳崎櫻凱ん時の────! っつーか!」
風吹リュー:「じゃあ百聞が一生八大天王に戻れねーのはあいつがアホだからじゃなくて……」
喪神春花:「埋まってるからですね……よよよ…………」
喪神春花:「かわいそうな百聞ちゃん……」(泣きまね)
梔子衣緒:「……れ、歴史上は5人いる四天王とかそう言うの有るから……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「こうして共に仕事に当たるのは初めて……になるかな。ノートルダム財団の怪人、ニーンテ女史」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「財団から常に仕事を受けているわけでもない私でも、君の働きは遠く耳にしていた。……健勝で何より」
ニーンテ・S:「きみも息災なようで何よりだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「しかし」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「しかし君が……君がそうか、日本のバッドガールなスケバンもしていたとは……人の歴史とは分らないものだな」少しばかり、おかしそうに。
ニーンテ・S:「悪辣な女で通っていてね」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(しかし……『久しぶり』とは実際どちらにかかっていたのだろうかな)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(以前の歴史では彼女も私と共にマスターアビスに挑んでいたはず。立ち位置として『その』私を知っていてもおかしくはないが……)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ノートルダム財団の超人錬金術師ニーンテ・シュバルツ。その力も立ち位置も、こちらで測れない部分は大きい。
明司或日:「……なるほど」
明司或日:「過去の私の能力と似ている。『錬金』の三相──浮動工廠……」
明司或日:「あるいは、但馬市長、ナット・ロックの認識欺瞞と、か」
日高ぼたん:「えーっと、つまり、ハンマーさん……鈴織さんがここに居ながら事態を把握してて、その理由がマスカレイドさん。ニーンテさんが暗躍してたから、というわけですか」
日高ぼたん:「それなら、協力はできる…ってことで、いいんですよね?」
日高ぼたん:頼れる女子高生がフリーズしてたので、指を立てて真似しながら解説してみる。
羽鳥七海:「はっ」 ぼたんちゃんのまとめで固まっていた思考を取り戻す。
鈴織銀湖:「賢いねぼたん。あ、アメ食べる?」
日高ぼたん:「あ、いただきます」ぱくっ。コロコロ。
梔子衣緒:「うんまあ、こっちの有利なことは歓迎だ。じゃあ、どう動いていくべきだろう」
鈴織銀湖:「なに、我々もただこうしてお茶をしていたわけじゃない」
鈴織銀湖:小柄な体に背負ったハンマーを持ち上げて、くるくると回す。
鈴織銀湖:「あよーーーいしょっと! ガァン!」
鈴織銀湖:壁のでっかいボタンをぶっ叩く!
羽鳥七海:「!」
鈴織銀湖:プシュー、と音を立ててスモークと共に巨大なコンテナが
鈴織銀湖:ゆっくりと倒れ、所々を謎に発光させたり回転させたりしながらがしゃがしゃとやかましく分解し。
鈴織銀湖:最後に、その中から一振りの剣が現れる。
梔子衣緒:(ピタゴラスイッチみたいだな……)ちょっとわくわくしている。「おお」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「おお……なんと」
"マスターアビス・Δ":「なあ」
"マスターアビス・Δ":「今の演出になんか、意味とかは……?」
梔子衣緒:「いや、カッコいいじゃん…わたしは好きだよこういうの」ちょっとテンションが上がっている。
日高ぼたん:「アビスさん。」
鈴織銀湖:「ン?」
日高ぼたん:「出来るからやった、以上に意味はないと思いますよ。」
ニーンテ・S:「くっくっく」
日高ぼたん:「多分。」
"マスターアビス・Δ":「そっか……」
羽鳥七海:「ぼたんさん、適応が早いですよね……」
鈴織銀湖:「なかなか見どころがあるねぃ」
日高ぼたん:「コレに対しては……身内にいるので」
日高ぼたん:ほわんほわん。年末進行の迫る姉を思い出す。
羽鳥七海:「そして、その剣は?」
鈴織銀湖:「いいかな? この"浮動工廠"は。君たちの知っている方とは似ているようで別物だ」
明司或日:「知っている方、と言いますけど」
明司或日:「七地区のほうの物も別に私達は……」
鈴織銀湖:「いいんだよそんなことはぁ! こっちのスペシャル性のアピールというか」
鈴織銀湖:「早い話、壊せないんだよねぃ」
鈴織銀湖:「アーティファクトを組み合わせた船じゃなくて、これ自体がひとつのアーティファクトだから」
鈴織銀湖:「まあ、いざとなったらこれを壊せるように~みたいな武装もあるにゃあるけど」
明司或日:「そちらはパオロ碧耀騎士伯がなんとかしようとしてましたけど」
明司或日:「ダメです、十三地区も大わらわで」
明司或日:「『雷霆辻風』を借りるどころではない」
梔子衣緒:「ふうむ……つまり、色々あるけど壊す手段は用意出来ん、ってことか」
鈴織銀湖:「いぇすいぇす」
鈴織銀湖:「だからこの剣は」
鈴織銀湖:ぽいっと、梔子衣緒に向けてそれを放る。
梔子衣緒:「うおっと」するりと柄を掴む。
鈴織銀湖:「"ナット・ロック"を倒すのに使う」
羽鳥七海:「……! (過去の討伐メンバーの中に、彼女の名前があった)」
鈴織銀湖:「あ、フェアじゃないから言っとくね。銀湖ちゃんはこの船──浮動工廠の意識体。だから不老なの」
鈴織銀湖:「これがぶっ壊れるとあたし死んじゃうんだよ。でもそういう理由で壊せない訳じゃないからさ」
鈴織銀湖:「当時の識別名は"天目一箇"」
鈴織銀湖:調べたら出てくるかもねぇ、そんな時間ないけど。と笑って。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──! 君がこの工廠……船そのものということか。なるほどそうしたものが備わっているという点でも、"葦船"とは違うな」
梔子衣緒:「アマノメヒトツノカミか。いや、そんな子が打ってくれたのを使うなんて恐縮だなあ」
梔子衣緒:「別段、殺して歩くのが趣味ってわけでなし。そうする必要もないのに、しなくてもいいでしょうよ」
鈴織銀湖:「にへ」
鈴織銀湖:「だよねだよねぇ。あたしが死んでやる必要なんてないよねぇ」
鈴織銀湖:「ぶっ飛ばすぞ、衣緒」
鈴織銀湖:「やつをさ」
梔子衣緒:「おうよ。剣の使い方にゃあ、ちょっくら自信があるかんね。任せな」
羽鳥七海:「貴方には、《ナットロック》からの啓示は来ていないんですね」
鈴織銀湖:「誘いに乗らない相手には来ないんだろねぇ」
明司或日:「大したもんですよ衣緒ちゃんは。期待してください」
梔子衣緒:「照れるなあ」
羽鳥七海:「明司さん。これで、必要なものは揃った……のでしょうか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「三つの智慧、その一つ『錬金』を、現在のナット・ロックは手にすることが出来ない。至ることも出来ない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これで奴の目的の所在は全て割れた。あとは迎え撃つか、手土産でも用意してこちらから出向いてやるか──」
明司或日:「ええ。"ナット・ロック"は……」
明司或日:表情を引き締める。
明司或日:「この場所の事が見えていません。そして」
明司或日:「日馬支部長が言っていました」
GM:──その時、ぼこぼこと風吹リューの足元が泡立つ。
風吹リュー:「どわっ、何だ」
明司或日:一切動揺せず、話し続ける。
羽鳥七海:「リューさんっ?」
風吹リュー:スケボーとともに飛びずさる
明司或日:「『1つ残しておいた』と」
喪神春花:『リューちゃん!』スケボーの中から慌てて出てくる
明司或日:「私達のアクセスを察知すれば、『最後の三相』の破壊を恐れて、アプローチが起きる」
GM:不定形の影のように淀むその場所から、兵士たちが湧き出す。
GM:ロアを襲撃し、日高ぼたん。君が一度交戦したものと同じ装備だ。
GM:そして、ヴァシーリエフさんは知っています。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なにっ!(猿先生マンガ)
GM:彼らは"ノインテーター"
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ノインテ—タ—!
GM:内乱続くクロドヴァの、共和国に雇われたオーヴァード兵士たち。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、ああ~~~~~っ!!そういう繋がり!!
GM:──だが。様子がおかしい。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──おいおい」こいつらは……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:知らない出で立ちではない。だが何故、何故やつらがここにいる──!
GM:フルフェイスのヘルメットを被り、全身を重装備で固めている兵士たちの指先が、突如としてけいれんを始める。
羽鳥七海:「これは……!?」
梔子衣緒:「知ってるの?」鈴織銀湖から渡された剣を背負い、元から指していた得物を抜いていた。
日高ぼたん:「……! ロアを襲った人たち…!」
"ノインテーター":瘴気が漏れだす。プロテクターを突き破って結晶が突き出す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「遠い国で戦ってるはずの、外人傭兵部隊さ!」皆の疑問に答える!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「しかしこいつらのこの状態は──!!」
梔子衣緒:「……ってこりゃ。”培地”の……」
鈴織銀湖:「閉じたよ!」
羽鳥七海:「こんな、閉鎖空間で……!」
鈴織銀湖:"浮動工廠"がさらに位相をずらし、いかにしてか穿たれたアクセスを絶つ。
明司或日:「"メフォ"の情報を辿ってきたのかもしれない。"浮動工廠"と銀湖ちゃんは『オーヴァードの軍隊』を飛躍的に強化できるから」
梔子衣緒:「装備の強化ってこと?とはいえ、残った汚染もまずいぞ、これ」
ニーンテ・S:ことが起きると同時。
ニーンテ・S:君たち1人につき1つ、アンプルを突き刺している。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ナット・ロックが直の指揮で差し向けたわけじゃあ──ないな!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「奴らがここに現れることが、ナット・ロックの運命操作か!」そしてそれが『三相』の破壊を恐れた奴のセキュリティ!
GM:瘴気が拡散する。
明司或日:「いえ」
明司或日:「この中にいる筈です!」
GM:君たちのレネゲイドが励起される。
羽鳥七海:「う、く……!」
梔子衣緒:「ぐ」
GM:否、吸い上げられ、増幅され、体の末端の皮膚が破れ結晶が突き出す──が。
日高ぼたん:「……!」歯を食いしばる。
風吹リュー:「がっ……ぐっ」
風吹リュー:「…………──────────?」
GM:その結晶が、ばらばらと剥がれ落ちる。
喪神春花:「ひえ~っ!?パンデミック!?」大げさに驚く
鈴織銀湖:「あたしがここで剣を打っていたように!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ぐっ」そこでアンプルが刺される!
鈴織銀湖:「ニーンテちゃんは、凍結処理されたこいつ等から採取したマスターアビス因子で作っていた」
ニーンテ・S:「本業だからね──そして、"天目一箇"による製造の加護もある」
日高ぼたん:「血清、みたいなやつですか!」
羽鳥七海:「……助かりました」
"ノインテーター":びく、ぶるり、と。兵士たちのひとりが蠕動し、ばしゃりと溶けて消え。
梔子衣緒:手を開き、何度か握る。「本当ね。手先が商売道具だからさ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これは……黒晶病のへのワクチンか。助かった。さすがだな、女史」体から剥がれ落ちる結晶を確かめ。
但馬勇緒:中から現れる。
但馬勇緒:「本業? 『狩人』だろう」
ニーンテ・S:正解を言い当てたぼたんちゃんを撫で。
ニーンテ・S:「いいや、医者さ」
日高ぼたん:はわ、と髪の感触を感じつつ、目線を切らない。
羽鳥七海:「市長……!!」
羽鳥七海:マスターアビスと、鈴織さんを庇うように前に出る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……市長殿じゃあないか」
但馬勇緒:「まんまと誘い出されたわけか」
但馬勇緒:ネクタイを直しながら。その表情から不気味なほど何も読み取れない。
梔子衣緒:「や。さっきぶりだね、但馬市長どの」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何だ、アルヒの言う通り、子飼いの部下を引き連れて乗り込んできたわけか」
但馬勇緒:「子飼い? これがか? 奴らは──」
但馬勇緒:「もう居ない。"クリザリッド"の感染呪術式を辿って"メフォ"を斃した君たちを探り当てた時点で」
但馬勇緒:「こう、なっているよ」
"ノインテーター":兵士たちの半分ほどが先ほどと同じように融解し混ざり合い
"ノインテーター":ぼこぼこと異音を立てながら、一つの生き物へと変貌していく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……なるほどな、飽くまで運命操作で操るだけの、使い捨てか」
"アウルム":「ケォォ………………ケコっ──── ────」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして奴らがここを発見したことで、これ幸いと同行してきた──!
但馬勇緒:「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ」
但馬勇緒:「生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない──か。成程、私もどうやら」
但馬勇緒:「痛みを知らねばならない」
GM:シーン終了。ロイス可能。
梔子衣緒:ロイスか~~~ううーんどうしよう……
日高ぼたん:ロイスなぁ……!
日高ぼたん:うーん、あと1枠残して保留しとこ。以上で。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ロイス~~~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よし、迷ったけど、ボスに取ろう。お前だぜナットロック!
梔子衣緒:いや取りたい……取りたいが枠が足りねえ……保留!!
梔子衣緒:以上。
羽鳥七海:同じくナットロックへ 13人/《ナットロック》/興味/嫌悪:○/ロイス
イーゴリ・ヴァシーリエフ:敵 “ナット・ロック” 執着/敵愾心〇 !
イーゴリ・ヴァシーリエフ:以上!
◆Climax◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Climax◆
GM:----------------------------------------
GM:全員登場です。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:96->100)
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:98->108)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:81+1d10
DoubleCross : (81+1D10) → 81+10[10] → 91
梔子衣緒:こ、この野郎…
日高ぼたん:衣緒っちー!
GM:やっぱり1d10はだめだな
梔子衣緒:おかしい
羽鳥七海:1d10+87
DoubleCross : (1D10+87) → 9[9]+87 → 96
GM:ぼこぼこと、緩やかに、しかし確実に。闇色が浮動工廠を蝕んでいく。
"アウルム":『ケェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエア』
"アウルム":鋭い嘴と無数の足を持つ、黄金の蛇。
"アウルム":それが汚染源だ。"培地"は、この生物の核だろう。
ニーンテ・S:「ギンコは"浮動工廠"のコントロールに専念してくれたまえ。これが奪われるまでがリミットだ」
鈴織銀湖:「あいさ!」
明司或日:「覚えていますよ」
明司或日:「『それ』の倒し方はよく覚えている。忘れないように、深く刻み込まれている」
ニーンテ・S:「我らが予言者殿はどこかな? 君と共にいる筈だが」
但馬勇緒:「さてな」
但馬勇緒:「知る必要があるかね? 君たちは優位に立ってなどいない」
但馬勇緒:「それを、これから思い知るだろう」
羽鳥七海:「——これは、前の私も聞いたのかもしれませんが」
羽鳥七海:「貴方の目的は、何なのですか。《ナット・ロック》——但馬勇緒」
但馬勇緒:「以前も聞かれたが──」
但馬勇緒:「だが、それには答えよう。重要な問いだからだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「アントネッラ女史は私の代わりに時空の亀裂に引きずり込まれた。引き上げるのに君の協力が必要なら、“ナット・ロック”、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「是が非でも手伝ってもらうが──そうだな、私もそこは気になっていた」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「聞かせてくれないか市長殿。我々市民としても、そう気軽に世界を滅ぼすオーガン発生にGOを出されてはたまらない──!」
但馬勇緒:「魂」
但馬勇緒:「というものの存在を、君たちは信じるかね」
羽鳥七海:「……一般的な、人の考える範疇では」
羽鳥七海:「実在の証明はできないとしても、そういう認識が存在しうる、ことは認められる」
但馬勇緒:「私が求めるのは、我が誕生以上に──それは過程でしかない──真理だ」
但馬勇緒:「肉の体、塩水と電流に縛られた出来損ないの変数装置どもよ」
但馬勇緒:「"リザレクト"において」
但馬勇緒:「意志に関わらず、治癒すべき傷と受け入れるべき変化を、レネゲイドは区別する」
但馬勇緒:「一箇の生命は死によって切り分けられると言った者が居た。生とは死へ向かう過程だ。何が抗すべき傷で何が獲得すべき成長であるのか。その境界はひどく曖昧だ」
但馬勇緒:「例えば、それを区別するものを知ろうとしている」
但馬勇緒:「『解き明かす者』として生まれてしまった以上」
但馬勇緒:「否、お前たちの視座に限ればまだ生まれてなどいない、か」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それが魂……人が個々に備えている『己はこうあるべきだ』という肉体や意識の記憶、データのようなもの、と?」
但馬勇緒:「あくまで、そうかもしれない。だがね」
羽鳥七海:「……ヘルメス・トリスメギストス……」
但馬勇緒:「そして肉のくびきから解き放たれたモノたちの理想のもとへ、と」
但馬勇緒:「あらゆる者があらゆる理想を欲しい侭にする。高次の生命へと」
但馬勇緒:「その進化のために、世界という殻を割り続けている」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そういった理を追う『解明』の概念が、未来、いや時間の外において命を得た。RBとして……ふむ、興味深いが」
梔子衣緒:「そして、全く違うかもしれないね。精神の活動こそが、レネゲイドを活性化させる理論もあるけれど、それが神経の火花とどう違うのかは、まだ解明もされてない」
梔子衣緒:「”鳥は神に向かって飛ぶ”、というわけだ」
羽鳥七海:「オーガンの生成……全生命の同一化こそが」
羽鳥七海:「進化の、理の解明のための階である、と」
日高ぼたん:「そうやって、比べて、繰り返して、バラして、違いを見つけて」
日高ぼたん:「真理ってやつを知りたいわけですか」
但馬勇緒:「そうとも。立ち現れる『真-実』を」
但馬勇緒:「観測して、確定させる」
但馬勇緒:「故に胡桃割り人形と、そう名付けられた」
但馬勇緒:「なぜ阻むのかは理解できるとも、だがそれが諸君らの真に求めるものか、あるいは、レネゲイドを纏ってすら」
但馬勇緒:「肉の器に引きずられて誤りを撒き散らしているに過ぎないのか」
但馬勇緒:「私と君たち、果たしてどちらが正しいのか」
梔子衣緒:「いや、すごいな。実は、あなたの目的が世界の為になって、上手くいくのかもしれん。”オーガン”にその先があり、ただそれを理解できていないだけだったりな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……錬金術の神、神智の神として生まれた者の行きつく先がそことは皮肉なものだな。尋常な生命、観測する者、される者か否かすら曖昧な、オーガンの発生とは」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「胡桃を割って、中の実まで砕いてしまうようなものか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……あるいは、本当に我々には胡桃の殻ほどの価値すらないのかもしれないが)
但馬勇緒:「ジャームを異物として扱うのは人間が自らの社会を維持しようとする機制だよ」
但馬勇緒:「そこに真実はない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは否定できない。『世界は凍えるばかりな死と不毛の大地である』その風景が今も裡に根付いている自分には。否定など、出来ない。
梔子衣緒:「そりゃそうだな。人間社会は受け入れられるようなものじゃあないとも」視線を合わせる。
但馬勇緒:「梔子衣緒、君は────」
但馬勇緒:「君が私に抵抗する理由とは何だね? あるいは彼らを手助けする理由とは」
但馬勇緒:「虚空より生まれた『ひとでなし』ではないのかな」
梔子衣緒:誰も見ることができなかった”ナット・ロック”、”ナッツロッカー”、”ヘルメス・トリスメギストス”のそれに。
梔子衣緒:「そうだなあ」苦笑する。
梔子衣緒:「そうだとも、わたしは人の子として生まれなかった」
梔子衣緒:「わたしに親はいない。兄弟も、姉妹もおらず、わたしと同じものはどこにもいない」
明司或日:「……」
梔子衣緒:「志を共にする仲間もいなければ、真に分かち合える友もきっといないのだろうね」
梔子衣緒:思い返す。
梔子衣緒:ーーどうしてわたしは、剣を振るってきたのだろう?
梔子衣緒:そもそもただ生きるだけでいいのなら、誰かを助ける必要などなかった。
梔子衣緒:わたしはわたしひとりで生きていける人間だーーそう言う意味で、わたしは確かに怪物だった。
梔子衣緒:あの賢き車椅子に座す少女に言われるまでもない。
梔子衣緒:わたしは確かに知っていたとも。
梔子衣緒:ただ思い出すことさえ必要のない、ただの前提にすぎなかったというだけで。
梔子衣緒:最初にわたしが剣を振るったのは、いつのことだったか。
梔子衣緒:何か特別なことが有ったわけじゃない。ただ目の前で起きることに、気に入らなくて……はて。
梔子衣緒:それもどうしてだったか。
梔子衣緒:
梔子衣緒:思い出す。
梔子衣緒:わたしはひとの胎から産まれたものでなく、事故で…正確には、辻褄を合わせるために、無関係の二人が“混ぜられて”産まれた。
梔子衣緒:彼と彼女がどんな人間であったのかなんて、もはや世界のどこにも残っていない。
梔子衣緒:善人であったのか、悪人であったのか、
梔子衣緒:どんな友達がいて、どんな風に過ごして、
梔子衣緒:そしてどうなろうと生きていたのかも。
梔子衣緒:では、彼と彼女は、もうミックスジュースのように混ざり切って、どこにもいないのだろうか?
梔子衣緒:もう誰も憶えていない。”不可解”の如き奇跡は、彼らにはなかった。
梔子衣緒:親でも、恋人でも、決して思い出すことは出来ない消却。
梔子衣緒:
梔子衣緒:ああ、でも。
梔子衣緒:ずっとずっと、聴こえている。
梔子衣緒:恐ろしいと。どうしてこんな、と。
梔子衣緒:わたしたちが、どうしてこんなことにならなければならなかったんだ、と。
梔子衣緒:理不尽と脅威に憤る声が。
梔子衣緒:恐れ恐れて、それでも何も出来ずに、ただ誰にも聞こえない声を上げることしか出来なくなって。
梔子衣緒:それでも。
梔子衣緒:
梔子衣緒:レネゲイド、その根幹。どんなオーヴァードにも…それは存在する、13種あるもの。
梔子衣緒:彼等は、
梔子衣緒:“衝動”。それとなって、ずっとわたしと共にある。
梔子衣緒:
梔子衣緒:「ああ、思い出したよ」
梔子衣緒:最初にわたしが剣を振るったのはーー
梔子衣緒:ずっと怖がるあなたへ、もう大丈夫だよと伝える為だ。
梔子衣緒:わたしが居場所を得る前に、“わたし/梔子衣緒”になる為の、初めの一歩は、そうして踏まれた。
梔子衣緒:「そうだな。あなたが正しいのかもしれない」
梔子衣緒:「きっとその方が、上手くいくのかもしれない」
梔子衣緒:背中に回した鞘を掴む。
梔子衣緒:「それでも、だ」
梔子衣緒:刃文は糸直刃。匂口は潤んだ、切先諸刃造の二尺四寸の太刀。
梔子衣緒:「それはいやだ、と言っているひとがいるんだ」
梔子衣緒:「”ひとでなし”のわたしに。助けて欲しいと言ったひとが」
梔子衣緒:それは、水が地に落ちるように自然と刃を晒した。
梔子衣緒:「わたしは、わたしの言った事を嘘にしない」
梔子衣緒:「わたしは、わたしが言われた事を嘘にしない」
梔子衣緒:「助けてと言われて、助けると言ったのだから。この言葉は、神様にだって取り消せない」
但馬勇緒:「…………そうか」
但馬勇緒:「私に解析できない君が、いかな答えを出すのかと思っていた」
但馬勇緒:「……凡庸なものだな」
明司或日:「いいえ!」
明司或日:「勇気ある言葉です。貴方が彼女を怖れているより、怖れていたより、ずっとずっと」
明司或日:「それは強く、そして真実なのだわ」
梔子衣緒:「……ふふ、ありがと」或日くんの声に少し笑って。
明司或日:「あなたに玩ばれ、奪われ続けたこの街から、梔子衣緒が現れた。あなたの王国から」
明司或日:「それをこそ、怖れなさい」
明司或日:気の昂りに呼応するように、影の粒子が飛散してゆく。
梔子衣緒:「……そうだな。あなたは過去を何度も塗り替えてきた」
梔子衣緒:「それでも言うよ。塗り替えられないものはある」
梔子衣緒:「変えられないものがあるんだ」
梔子衣緒:「あなたが知らずに来たのか、忘れてしまったのかは知らないけれど」
梔子衣緒:「わたしは、そこからやってきた」
"マスターアビス・Δ":「……否定すまい」
"マスターアビス・Δ":「忘れても変わらないものがある」
"マスターアビス・Δ":「それを引きずり出されて、私もここにいる」
"マスターアビス・Δ":「手伝うよ衣緒。乗り掛かった舟──なんかじゃない」
"マスターアビス・Δ":「お前たちを手伝う」
梔子衣緒:「ん。ありがと」ふわりと笑う。
但馬勇緒:「……」
"アウルム":1d4
DoubleCross : (1D4) → 3
"アウルム":少しずつ汚染を受け、禍々しく歪んでゆく浮動工廠の中心で、それは一際大きく咆哮する。
"アウルム":今までは工廠を同化するために放たれていたであろうレネゲイドが放出され、これまで以上に君たちのレネゲイドをざわつかせる!
"アウルム":さらに
"アクアス":その
"アクアス":その
"アクアス":体色が
"リグナム":体色が
"リグナム":変じて
"イグニス":変じて
"イグニス":ゆく
GM:衝動判定です! 難易度は9
日高ぼたん:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 8[3,5,5,7,8]+1 → 9 → 成功
梔子衣緒:思い出の一品効果起動。判定します。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+7(2d10->3,4)した(侵蝕率:100->107)
梔子衣緒:7dx+4=>9
DoubleCross : (7R10+4[10]>=9) → 10[1,6,6,6,7,8,10]+8[8]+4 → 22 → 成功
梔子衣緒:めっちゃ回ったな…
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+7(2d10->3,4)した(侵蝕率:108->115)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:2dx=>9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[7,8] → 8 → 失敗
羽鳥七海:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[7,9]+1 → 10
羽鳥七海:こいつ、衝動判定強いんだよな……
羽鳥七海:2d10+96
DoubleCross : (2D10+96) → 12[10,2]+96 → 108
日高ぼたん:意思が強い
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、ダイスの数間違えた!ごめんなさいもっかいやります……
梔子衣緒:羽鳥さん、ヴァシーリエフさんにバデムを…!
羽鳥七海:バディムやります!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:3dx=>9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 8[2,7,8] → 8 → 失敗
羽鳥七海:受け取れーっ、ヴァシさんーっ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、あぶねーっ!どっちにしろ8だ!受け取ります!!ありがとう羽鳥さん!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:成功!ふっ、衝動に飲まれる私じゃないぜ……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:91+2d10
DoubleCross : (91+2D10) → 91+10[1,9] → 101
GM:
(日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[3])
5m
(トループ[10]、但馬勇緒[35]、トループ[10])
5m
(トループ[10]、"イグニス"[8]、トループ[10])
([]内は行動値)
GM:第1ラウンド セットアップ
梔子衣緒:ありません。今後もなし。
日高ぼたん:なし。
但馬勇緒:なし
イーゴリ・ヴァシーリエフ:無!
"イグニス":なし
羽鳥七海:イグニスはないか
GM:トループもありません
GM:色々忘れてたやつをやります
GM:まずはNPCカード
羽鳥七海:ブルーゲイル使用、行動値3→8へ
羽鳥七海:侵蝕108→113
GM:まって 市長もあった
梔子衣緒:はーい
日高ぼたん:あいあい
但馬勇緒:《加速世界》戦闘移動・全力移動・離脱のいずれかで7Dダメージ
日高ぼたん:コイッツ!
梔子衣緒:げええ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ギャーン!
羽鳥七海:そんなに加速したいのか!
日高ぼたん:老けろ!
梔子衣緒:一応対象はpc全員かな
GM:あっはい そうなります
梔子衣緒:了解!
GM:
▼風吹リュー&喪神春花 イニシアチブ/命中9dx7+9、攻撃力15+7d10の範囲(選択)攻撃/シーン1回
▼明司或日 イニシアチブ/単体に持続しているエフェクトの効果を全て終了/シーン1回
▼”マスターアビス・Δ” イニシアチブ/命中13dx7、次に単体が受けるダメージを+10dする射撃攻撃。命中で行動値0/シーン1回
▼ニーンテ・S イニシアチブ/"培地"の表出している五行を変化させる/ラウンド1回
鈴織銀湖:さらに先ほど銀湖から投げ渡された剣!
梔子衣緒:おう!
鈴織銀湖:衣緒っちの武器データが強化されます『エピック』『エンチャント』 判定ダイス+2 攻撃力+4 破壊を1回無効化
イーゴリ・ヴァシーリエフ:つよーい!
梔子衣緒:ありがたい!ワイヤーウィップ強化するよ~~
日高ぼたん:助かりの翁
羽鳥七海:ワイヤーウィップが薄刃之太刀に
ニーンテ・S:「五行の四季を四元素に見立てたか。いささか品が無くはないかな」
ニーンテ・S:「金行は土に対応しないだろうに」
明司或日:「気を付けてください。"培地"──今は炎の面が表出している、あれは」
明司或日:「相克関係にある攻撃でしかダメージを与えられません」
明司或日:「今は水克火────すなわち介蟲、攻撃が通るのは羽鳥さんだけ。そして」
明司或日:「ダメージを受けるたびに表出する行が変化する。そういった性質を持ちます」
GM:データ的にはEロイス【究極存在】を所持しています
GM:特定の攻撃以外のダメージを完全無効化する。
梔子衣緒:うぎゃーっ
GM:PCの所持している属性は以下。
GM:梔子衣緒:金気 羽鳥七海:水気 日高ぼたん:火気 イーゴリ・ヴァシーリエフ:土気
GM:NPCカードはリューのものが無意味に木気カウントされます。ダメージがないやつは属性が設定されておらず、"培地"の変身を促すことができません
GM:うまくやってください。では早速イニシアチブ!
"イグニス":《極大消滅波》
"イグニス":PCのエンゲージに7d10ダメージ リアクション不可装甲有効。カバーリングは可能とします
"イグニス":7d10
DoubleCross : (7D10) → 35[8,9,8,2,2,4,2] → 35
"イグニス":これカバーするか聞いてから振るやつだったな……
"イグニス":まぁいいや ダメージロールはこのままで!
羽鳥七海:受けます! 装甲値、アーマースミスで5。HP31につき、1残る!
梔子衣緒:日馬支部長のカンパニー、アーマースミスで装甲+5.
梔子衣緒:ボデアマなので、装甲13.22点ダメージ。
梔子衣緒:梔子衣緒のHPを-22した(HP:30->8)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《砂の結界》
イーゴリ・ヴァシーリエフ:カバー!ぼたんちゃんを守護る!
日高ぼたん:守護られる!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ダメージは色々引いても倍になて死ぬので、ロイスを斬って復活!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:下から!ナットロックのロイスをタイタス昇華!HPは11!
"イグニス":"ワーディング"の質が変化する。
"イグニス":不健康な輝きを持つ赤褐色の魔獣と化した"培地"の周囲が赤熱し、ただ前に立つだけでリザレクトを強要する程の熱を発している。
但馬勇緒:「焦がせ、"イグニス"」
"イグニス":元となった"マスターアビス・γ/00"には及ばない。だが、確かな破壊力を持つ熱波が駆け抜ける。
羽鳥七海:「う……ぐ、あっ……!」 高熱の蒸気に、全身が熱傷に晒される。
梔子衣緒:「づっ……!」第四支部から提供を受けたボディアーマーの耐熱性が無ければ、耐えきれなかっただろう。
ニーンテ・S:火だるまになって吹き飛び、ペストマスクをはぎ取る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ざ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ざあ!
日高ぼたん:「………!」熱はいけない。余波で焼かれ続ける鉄を抱きかかえて体を盾とする
ニーンテ・S:「いやになるね。それで機能の1/4……いや」
ニーンテ・S:存外に幼いくちびるが毒づく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:影から植物の蔓や根を思わせる漆黒の帯……いや、触手のようなものが伸びて絡み合い、積み重なり、壁になる!だが──!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これが"培地”から生み出された……簡易版アビスとでもいうべきものか!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:じりじりと皮膚が焼かれ、再生する。その熱線を防ぎきることが出来ない!
風吹リュー:呼吸をするだけで灰を焼かれる。ごう、と強い風が吹いて、延焼をかき消す。
GM:イニシアチブ35 市長の手番です
羽鳥七海:タイム!
GM:OK! どいつもこいつもイニシアチブ能力だからな!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あざます!
羽鳥七海:イニシアチブで『マスターアビス・Δ』の効果を発動します。
"マスターアビス・Δ":よしきた
日高ぼたん:がんばっ
羽鳥七海:対象は市長!
"マスターアビス・Δ":13dx7 対象は市長
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,2,2,2,6,6,6,8,8,8,9,10,10]+10[1,3,3,5,9,9]+10[4,10]+10[9]+10[9]+1[1] → 51
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そうですね、ここで使って、相手の出方を見るのも有用……!
"マスターアビス・Δ":無駄回転
羽鳥七海:気合入ってる~
"ノインテーター":ではご期待にお応えして……
"ノインテーター":1が《献身の盾》 行動放棄カバーを行います
羽鳥七海:行動放棄は妨害できん……
GM:あっそうじゃん……
GM:まあすまん そういう事になってしまった
羽鳥七海:いや普通にこちらの判断ミスだ 適用して……!
"マスターアビス・Δ":次に1が受けるダメージを+10d さらに行動値を0に
"マスターアビス・Δ":「気功の応用とか」
"マスターアビス・Δ":ざぶり、と赤熱した地より背後に現れる。
"マスターアビス・Δ":「関係ないこれ! 熱すぎ!!!」
但馬勇緒:うるさそうにその矮躯を手で払う。
羽鳥七海:「Δさん!」
"マスターアビス・Δ":──陽動だ。
"マスターアビス・Δ":同化能力の応用。それは即座に土人形に戻り、砕ける。同時、正面からの奇襲──
"ノインテーター":ビシュッ! ビュイ
"ノインテーター":脇を固める兵士たちのジャケットの隙間から触手のようなものが伸びる。人型をしているが人ではない。ただ服(いれもの)がその輪郭を保っているだけの──
"マスターアビス・Δ":「っ、哈! 嘿っ嘿嘿!!」
"マスターアビス・Δ":それらの動きを読み、反撃し、能力を行使する。レネゲイドの鎮静、受ける攻撃への親和性の上昇。
"マスターアビス・Δ":「ま、た」
"マスターアビス・Δ":「しくじった。目で見える者だけを、追っていちゃ────」
但馬勇緒:イニシアチブ
但馬勇緒:「君もここにいる理由はないな」
但馬勇緒:「私を打倒する条件でも、"マスターアビス・Δ"を打倒する条件でもない」
"マスターアビス・Δ":「ふざけるな。許さない」
"マスターアビス・Δ":自分が、マスターアビスだ、自分がマスターアビスになるのだ、という気持ちは、薄らいでいる。それでも、
"マスターアビス・Δ":「私でもないやつが、"マスターアビス・Δ"の名を使うな!」
"マスターアビス・Δ":本当は、もっと大事な理由がある。
"マスターアビス・Δ":それをこいつに話し聞かせてやる必要はない。
但馬勇緒:「コンコルド効果だ。愚かしい」
但馬勇緒:「愚かしい錯覚に躍らされてばかりだ。君たちは」
梔子衣緒:「なにかをするのに、理由はいらないさ。そうしたいと願うのであるなら、誰だって星に手を伸ばす権利がある」
梔子衣緒:「きみのオリジンだって、そう求める者たちが編んだ神だろう」
但馬勇緒:「錬金術士の神であるのなら──」
但馬勇緒:「与えるのは悟りと救済だよ」
但馬勇緒:マイナー《猛毒の雫》攻撃に邪毒8を付与
但馬勇緒:《コンセントレイト》《エクスプロージョン》《ツインバースト》《サンドシャード》
但馬勇緒:22dx7+20 範囲選択 PC達全員を対象
DoubleCross : (22R10+20[7]) → 10[1,2,2,2,2,2,3,4,4,7,7,7,8,9,9,9,10,10,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,4,4,5,5,7,8,8,10,10]+10[1,2,5,8,9]+10[6,10]+2[2]+20 → 62
梔子衣緒:あ、間に合うならコンボ:六車≪孤独の魔眼≫を宣言したく。
但馬勇緒:あっまた振っちゃった どうぞどうぞ
梔子衣緒:ありがとう。対象をわたし一人に。そして、
但馬勇緒:ドッジ不可だが……?
梔子衣緒:コンボ:倶利伽羅≪カウンター≫を宣言。
但馬勇緒:何ぃーー!
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+6した(侵蝕率:115->121)
日高ぼたん:そのカウンターに《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+6個、達成値+6
梔子衣緒:あなたの判定値を目標に、攻撃をします。使用エフェクトなし、強化してもらったワイヤーウィップを使用しての白兵攻撃。
梔子衣緒:あ、ありがとう!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:107->111)
日高ぼたん:やれー!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やっておしまい!
梔子衣緒:12dx+42+6=>62
DoubleCross : (12R10+42+6[10]>=62) → 10[1,1,1,3,5,6,6,8,8,9,9,10]+9[9]+48 → 67 → 成功
梔子衣緒:おっと素で成功したな。
但馬勇緒:えぇ、つよ…………
日高ぼたん:いい出目。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:や、やったッ
但馬勇緒:後乗せはありません 対決に敗北。ダメージをどうぞ
羽鳥七海:《バディムーヴ》! 衣緒ちゃんの達成値を70に。
梔子衣緒:ありがとう。ではダメージを。
日高ぼたん:優秀お姉さん~!
梔子衣緒:8d10+1d10+6+4 装甲など有効。
DoubleCross : (8D10+1D10+6+4) → 43[4,3,7,7,6,3,3,10]+5[5]+6+4 → 58
梔子衣緒:お、悪くないね。58点装甲等有効ダメージ。
但馬勇緒:まだ割と余裕!
日高ぼたん:しぶとい奴め
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:121->125)
梔子衣緒:カウンターにより行動済みに。
但馬勇緒:「"ナット・ロック"の演算回路は」
但馬勇緒:「レネゲイドそのものだ」タン、と爪先で床を叩く。
但馬勇緒:Eロイス【神性圏界】
但馬勇緒:その振動を媒介にして、力場を兼ねた回路が形成される。小さな、小さな回路。
但馬勇緒:それ周囲のレネゲイドを巻き込んで一回り大きな力場を形成する。さらに一回り、さらにもう一回り。そういった現象が
但馬勇緒:秒間数千回のペースで発生し、原子崩壊を繰り返しながら君たちを消し飛ば────────しはしなかった。
梔子衣緒:ひゅう、と呼気を吸う。
梔子衣緒:正経一二経、奇経八経合わせて二十。それにぐるりぐるりと、張り巡らすように勁を巡らせ。
梔子衣緒:”それ”を観る。何を起きているのかを、レネゲイドとの相互干渉を起こす電磁波……そして、何より己の中に騒めくものが教える。
GM:原子崩壊もまた電磁波の異常として発現する。君はあるいは、その兆候を感じ取る。
日高ぼたん:燃え盛る炎が風を生む。
日高ぼたん:しかしそこに熱はなく、わずかに前髪を揺らすだけ。
日高ぼたん:それこそは最果てより吹き届くそよ風。
日高ぼたん:それは炎を消しはしない。敵を打倒しはしない。しかし、
日高ぼたん:ただ、人ならざる水色の粒子をはらむ風が、体に一息を満たし。進む先の不浄をわずかにそらした。
梔子衣緒:微かに微笑む。その風に籠ったものを、感じ取ったからだろうか?
梔子衣緒:ーーわたしの能力は、レネゲイドに対抗する為に編まれている。
梔子衣緒:対抗装備にも採用されている電磁気学の理論をもとに、中華などの古武術や道教のロジックを入り混ぜて。
梔子衣緒:事実、なんの凄まじい特別な剣もなしに、ただの剣で切り捨てて防ぐことができたりする。
梔子衣緒:だけれど、ジャームの有する超越的能力や、レネゲイドの防御にはただの刀剣程度しか働かない。
梔子衣緒:どうしてか。今まではずっと、自分の身魂の足りなさだろうと思っていたけれど。
梔子衣緒:
梔子衣緒:ふ、とも、つ、ともつかぬ、微かな息が零れて。
梔子衣緒:
梔子衣緒:すう、と線が引かれた。
但馬勇緒:「……!」
但馬勇緒:男の顔に、驚きらしきものが浮かぶ。
梔子衣緒:広がり続け集積し続けるその回路に、本来繋がらないものが繋がる音がした。
梔子衣緒:それを、電子回路において、錯誤/ショートと呼んだりする。
梔子衣緒:本来繋がらない筈のものが繋がり、繋がるはずのものがつながらなくなる。
梔子衣緒:電子一つに満たぬ錯誤が、幾何級数的に跳ね上がりーー
梔子衣緒:「−−我流斬法、内の一」囁くような声が、耳元から。
梔子衣緒:「”倶利伽羅”」ずる、と。
梔子衣緒:鋼が通り過ぎた。
梔子衣緒:回路は、己の熱量と情報量によって焼き切られている。
但馬勇緒:打ち払われた先の、動きの起こりを注視していた筈だ。
但馬勇緒:『先』などはなかった。斬られている。
梔子衣緒:いつ通り過ぎたのか。使い手にも分からぬ忘我の剣。
梔子衣緒:「さて……一本目は貰った、ということでいいかね」親しいものへ向ける微笑みを浮かべて、元の位置に立っている。
但馬勇緒:1つの動作だった……はずだ。
但馬勇緒:「異存はないな」
但馬勇緒:傷口から赤い光が漏れ、塞がる。
羽鳥七海:「…………っ」 ごくり、と息を呑む。
梔子衣緒:「うん。じゃあ、二本目といこう」
羽鳥七海:ノインテーターの妨害を、透明の枝で防いでいた。だが、意味が本当にあったかどうか。それほどの駆け引き。
GM:イニシアチブ10
GM:ぼたんちゃんの手番です
日高ぼたん:はーい
日高ぼたん:マイナーで1m後退。エンゲージを切ります。
但馬勇緒:《加速世界》適用。7d10ダメージ
GM:7d10
DoubleCross : (7D10) → 35[1,7,4,6,2,9,6] → 35
日高ぼたん:ぎゃー。
日高ぼたん:死にました。ロイス枠に「"マスターアビス" - ○P対抗心/N謝意」を取得して昇華。HP11で復活します。
日高ぼたん:日高ぼたんに-13のダメージ!(HP:24->11)
但馬勇緒:君の靴音に、指を鳴らす音を重ねる。
日高ぼたん:距離を取る。長尺の銃を抱えながら、ステップを踏むように。
但馬勇緒:音波が干渉しサーキットを形成する。指向性爆発によって生まれた空気の槍が矮躯を貫く。
但馬勇緒:「やはりこの程度の現象しか起こせない、か」
但馬勇緒:「厄介な」
日高ぼたん:「ゲ、ホ」
日高ぼたん:未熟な体をくの字に折って、タタ、とこぼれた赤の雫が蒸発する。
日高ぼたん:「…………まったく」
日高ぼたん:「出来る人の自虐ほど聞きたくないもんもないですね」
日高ぼたん:メジャーで【黄金牡丹】《Cエンハイ》+《天からの眼》+《イェーガーマイスター》+《マスヴィジョン》+《レーザーファン》
日高ぼたん:対象は但馬さんとインテーター1,2の全員
但馬勇緒:どうぞ~
日高ぼたん:ダイス計算…チキチキ。
日高ぼたん:13dx7+7+1
DoubleCross : (13R10+7+1[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[2,3,5,6,8,9]+10[3,10]+10[7]+5[5]+8 → 53
日高ぼたん:どーだっ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:高いぜ!
但馬勇緒:うーんそうだな
但馬勇緒:ドッジしてみるか~~
但馬勇緒:12dx>=53
DoubleCross : (12R10[10]>=53) → 9[2,2,3,4,5,7,7,7,8,8,9,9] → 9 → 失敗
日高ぼたん:あぶね~~
但馬勇緒:惜しい……!
"ノインテーター":2が市長をカバー
日高ぼたん:ではダメージなど。
日高ぼたん:あ、日馬さんの+1Dってここでも有効?
GM:ダメージをどうぞ
GM:有効です
日高ぼたん:やった!
日高ぼたん:6d10+53+1d10+1d10 素分
DoubleCross : (6D10+53+1D10+1D10) → 41[10,5,10,3,8,5]+53+1[1]+9[9] → 104
日高ぼたん:1への追加振り
日高ぼたん:104+10d10
DoubleCross : (104+10D10) → 104+57[8,7,9,3,1,4,10,4,9,2] → 161
日高ぼたん:2に104,1に161。装甲有効。
GM:2は実は
GM:カバーで倍貰う
日高ぼたん:208というわけね
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+15した(侵蝕率:111->126)
日高ぼたん:日高ぼたんに-8(1d10->8)のダメージ!(HP:11->3) レッドテンペスト反動
"ノインテーター":耐えられるわけねーだろ! 両方爆散します
"ノインテーター":演出をどうぞ
日高ぼたん:では
日高ぼたん:
日高ぼたん:赤熱した銃身とともに熱に巻かれる。
日高ぼたん:握った手がじゅうう、と音を立てて、鉄に焼かれる
日高ぼたん:「ねえ、但馬市長さん」
日高ぼたん:「私、夢を見たんだよ」
日高ぼたん:焼かれた喉で小さく呟く。その声はかすれ、静かに届く。
日高ぼたん:「ロアが、アビスちゃんが、他にも。貴方と戦っていた」
日高ぼたん:そうだ。
日高ぼたん:私が夢の中で。それはきっと、『前』の記憶の中で。
日高ぼたん:ロアは『ここに居た』
日高ぼたん:「きっと。貴方を追い詰めた。無事に、この場所に立って」
日高ぼたん:前も、その前も、きっとその前も。
日高ぼたん:無事だったはずのロアは、『なかったことにされた』
日高ぼたん:あの、気を失う姿は。青白い顔は。
日高ぼたん:何度もやり直した結果の、『しわよせ』だ
但馬勇緒:「追い詰めて居なかったんだ」
但馬勇緒:「それも、『見えていない』ということだよ」
日高ぼたん:「くっふふ!」
日高ぼたん:笑いが熱でひきつる。それでもただ笑う
但馬勇緒:「力を与えなければ。条件を、情報を、見通すだけの力を」
但馬勇緒:「君たちに」
日高ぼたん:「それが貴方から見た『真実』?」
日高ぼたん:「御高説ごもっとも。さっすが、生まれだけ違うだけあって。」
日高ぼたん:「"頭が高いよ。不遜な子だね"」
日高ぼたん:「肉の体、塩水と電流、だっけ?」
日高ぼたん:「ほんと、あなた達みたいなのって。構造を理解したからって。現象を理解したからって」
日高ぼたん:「自分がわかってることは、見下すよね」
日高ぼたん:発音が明瞭になっていく。
日高ぼたん:赤熱した銃身が風を束ねる。
日高ぼたん:ライフリングをなぞる風が高く笛のように音を奏でて。
日高ぼたん:黒く丸いその筒の穴が光のない瞳のように相手を見る
日高ぼたん:───引き金を引く
日高ぼたん:砲内で音の壁を超える弾丸が高密度の風と光に赤熱し、一瞬でプラズマへと到達。
日高ぼたん:溶け落ちた銃弾に指向されるプラズマレーザーが小さな光を湛えて。
日高ぼたん:地上に太陽光が帯となり、七頭蛇竜の象形を以て相対するものを焼滅させる。
日高ぼたん:
日高ぼたん:地上に咲く疑似太陽は、知覚を超えて黄金を残す、故に。
日高ぼたん:その名は【黄金牡丹】
日高ぼたん:受容を超える大熱波が焼き尽くした。
但馬勇緒:「──理解とは」
但馬勇緒:「征服するという事だ。それを証明している事だろう。君たちの歴史も」
但馬勇緒:男に傷はない。
"ノインテーター":知覚よりも早くても、それに先置きできる盾があった。
"ノインテーター":"培地"に同化された眷属であるそれは、攻撃にまとわりつき、相生し、円環状にエネルギーを安定させ。
"ノインテーター":そのままはじけ飛ぶ。
日高ぼたん:「今度は社会のお勉強かな」
日高ぼたん:ぐるり、と砲身の反動を殺しながら目線は切らず、その結果に落胆もしない。
日高ぼたん:つまるところは必殺技でもなく、奥義でもなく
日高ぼたん:日高ぼたんのそれはただの射撃であるから。
日高ぼたん:ガシャン、と排莢の音を響かせて。
日高ぼたん:"次"の射撃にただ備える。
日高ぼたん:「前例があるから正しい、なんて」
日高ぼたん:「構造の理解とは一番遠いんじゃない?」
但馬勇緒:「未知である事のみを頼りに抗っている分際で、よく言う」
日高ぼたん:「未知に怯える臆病者が、よく言う」
GM:イニシアチブ10
GM:トループが動きます
"ノインテーター":3の行動
"ノインテーター":《骨の剣》《コンセントレイト》《伸縮腕》《爪剣》《急所狙い》
"ノインテーター":1d4
DoubleCross : (1D4) → 1
GM:ぼたんちゃん
日高ぼたん:あ、私か
GM:1d4 4も同じコンボで攻撃します
DoubleCross : (1D4) → 3
GM:違うわ
GM:なんかロールがよかったから間違えた
GM:でも結局選ばれたわね
梔子衣緒:くっっっっ……
日高ぼたん:照れますねへへ。
日高ぼたん:大丈夫よ衣緒っち!これからこれから!
GM:ごめんよ衣緒っち! 衣緒ちゃんとぼたんちゃんを狙います
日高ぼたん:仲良く死のうね。
梔子衣緒:いいよ~判定どうぞ!
"ノインテーター":12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,3,5,5,5,6,6,6,9,9,9,10]+10[2,8,9,10]+10[1,3,9]+10[7]+2[2]+4 → 46
"ノインテーター":12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,4,4,5,5,5,5,7,9,9,10]+10[3,8,9,9]+10[4,7,8]+4[4,4]+4 → 38
"ノインテーター":頑張ったけど外れそうだなぁ
梔子衣緒:上がわたしかな。コンボ:吹毛≪ゲットダウン≫。
"ノインテーター":外れそうとかじゃないな 外れるわ
日高ぼたん:4dx-1>=38
DoubleCross : (4R10-1[10]>=38) → 7[1,2,7,7]-1 → 6 → 失敗
梔子衣緒:6dx+42=>46
DoubleCross : (6R10+42[10]>=46) → 9[3,3,4,5,6,9]+42 → 51 → 成功
日高ぼたん:紙一重で失敗。
梔子衣緒:成功。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+2した(侵蝕率:125->127)
"ノインテーター":4d10+20 ぼたんちゃんの方!
DoubleCross : (4D10+20) → 22[8,7,2,5]+20 → 42
"ノインテーター":装甲有効
梔子衣緒:女神も届かない…!くっ
日高ぼたん:死~。
日高ぼたん:初期ロイスの友人、ステラを昇華して11で復活!
日高ぼたん:日高ぼたんに-5のダメージ!(HP:16->11)
"ノインテーター":のたうつ触手が君たちを穿とうと閃く。
"ノインテーター":それは『汚染』だ。円筒状に安定させた、"マスターアビス"のレネゲイド
"ノインテーター":擦過しても物理的な外傷はない。が、ニーンテの血清で抗し切れないほどの
"ノインテーター":侵蝕活性が起き、皮膚を突き破るように黒い結晶が生成される。
日高ぼたん:手に持つ武器は防御のためじゃない。故にその体で直接受けて。
"ノインテーター":血液を侵食し、異形の蔓へと吸い上げ、灰に燃焼させようとする。君の力を。
日高ぼたん:「─────!」
日高ぼたん:体内のウィルスが活性化する、反射的な酩酊と嘔吐感を喉で止めながら。
羽鳥七海:「ぼたんさんっ!」
日高ぼたん:「だ、だい、」
日高ぼたん:「だいじょう、ぶ!!」
日高ぼたん:未だ赤く赤熱する砲塔を、蔓ごと擦過に叩きつける。
日高ぼたん:最果ての風、全てを焼く太陽の余波が、体を蝕むそれを焼き落とした
日高ぼたん:「~~~~~~~、ァァァァ…!!」
"マスターアビス・Δ":「ぼたっ────」
梔子衣緒:先の剣で消耗したそれを補う錬勁を続けながら、刃を構える。
日高ぼたん:「……集中……!お願いします!前衛!」
日高ぼたん:「心配は、後でいっぱい貰うから!」
"マスターアビス・Δ":「っ、ああ」
羽鳥七海:「……っ!」
梔子衣緒:「ん。立てるんなら、よし」
梔子衣緒:鈴織銀湖が打ったこの刃は、勿論優れた刀剣である。あるが、本質はそこにない。
梔子衣緒:ただ相手が、その能力により無限遠に逃れることを防ぐ——という効果以外は、ただ梔子衣緒にとって、扱いやすいというだけだ。
梔子衣緒:だからこそ、それは彼女の一部として機能し、その泥を破邪の刃が斬り分かつ。
日高ぼたん:(………くう!)過保護に慣れすぎた。
日高ぼたん:あと1回ぐらい、心配のやり取りが続くと思ったが。
日高ぼたん:(……対等に扱われるのも、むず痒い!)
梔子衣緒:「ふ。甘やかしてくれる子に、ちゃんと逢いにいこっか」
日高ぼたん:「っ、………あ、はいっ!」心を読まれたようなタイミングだった。
梔子衣緒:「それまでは、一緒に戦える子だって扱うからね」
GM:イニシアチブ8 羽鳥さんの手番
羽鳥七海:はいはーい。羽鳥、いっきまーす
羽鳥七海:マイナーで《陽炎の衣》
羽鳥七海:侵蝕113→116
羽鳥七海:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》《見えざる死神》《光速の剣》《怒涛の大蛇》
羽鳥七海:エネミー全員にガード不可の攻撃を行います
GM:妨害ありません 判定どうぞ!
羽鳥七海:オートで器物使い イレトレおよび見えざる死神で、
羽鳥七海:あ、もひとつオートでアームドスーツを装備!
羽鳥七海:17dx7+4
DoubleCross : (17R10+4[7]) → 10[1,1,3,4,4,5,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,3,3,4,6,6,7,7,10,10]+10[4,8,8,10]+10[5,6,9]+6[6]+4 → 50
GM:回しよる
羽鳥七海:頑張りました
"イグニス":《ガード》《氷盾》
"イグニス": ──できません。
但馬勇緒:12dx ドッジ
DoubleCross : (12R10[10]) → 10[1,3,5,5,6,7,7,8,8,9,10,10]+7[6,7] → 17
"ノインテーター":イベイジョン20 双方命中
羽鳥七海:アームドスーツに支部長の支援を足して……
羽鳥七海:6d10+1d10+29
DoubleCross : (6D10+1D10+29) → 24[7,1,6,1,8,1]+4[4]+29 → 57
羽鳥七海:び、微妙
"ノインテーター":でも死!
"イグニス":元気です
羽鳥七海:元気で何よりじゃあ~
但馬勇緒:市長は虚弱なので戦闘不能──ですが
日高ぼたん:なになに。
但馬勇緒:Eロイス:【不滅の妄執】
日高ぼたん:コイツ!
羽鳥七海:持ってんのかい!
但馬勇緒:『真レ・サンテュリ』『培地』『浮動工廠』のうちいずれかが破壊されるまで死にません
但馬勇緒:HP1で復活。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぐえーっ
羽鳥七海:メギドみたいなことしやがって!
梔子衣緒:ぐう…
"イグニス":ダメージを受けたので変身
"アウルム":"金気のアウルム"
羽鳥七海:金!
GM:侵蝕とダメージをどうぞ
GM:間違えた
GM:演出
羽鳥七海:侵蝕はえーっと
羽鳥七海:116→127
羽鳥七海:「——、——」 す、と。プリーツスカートに手を掛ける。
羽鳥七海:(同じ戦いを、繰り返しているというのなら)
羽鳥七海:(この攻撃も、既に知られているのだろうか)
羽鳥七海:スカートを左右に広げながら。滑らかな仕草で、くるりと回る。
羽鳥七海:深いスリットが隠されたスカートは、円盤状に周囲に広がり——本来見えるはずの足は、そこにはない。
羽鳥七海:(いや、だとしても。焦るな。逸るな。自分には、これしかない)
羽鳥七海:「——『アクリオプテラ・ファラックス』」
羽鳥七海:「全能なる君よ。その名を、知っていますか」
但馬勇緒:「知っているとも。君のこれから行う攻撃の事も」
羽鳥七海:「ええ。……そうでしょうね」
羽鳥七海:……自らの保有するキュマイラ因子を、その固有種名まで特定できたものは、UGNにおいても多くはない。
羽鳥七海:羽鳥家のオーヴァードは、安定的だが強力な出力を持たない。七海もその例外ではなく。
羽鳥七海:ただ、彼女は偶然、保有因子が実在する生物であり。偶然にも物体と同調する類のエグザイルであり、偶然にも同じ生物の琥珀化石が存在したことで、外部的に出力を増幅できた。
羽鳥七海:……キリン、と。宙に緑色の輝きが跳ねる。
羽鳥七海:普段ならば、太股のベルトに固定されている、指先ほどの大きさの、円筒形の琥珀。
羽鳥七海:「——ならば」 かちり、と。口を開けて、その宝石を、ぱくりと咥える。
羽鳥七海:かつん、と。
羽鳥七海:波動めいた何かが四方に走り——風景がぐにゃりと歪む。
羽鳥七海:「——私は、鐘の音」
羽鳥七海:「地を這い、森を往き、空を跳ねる」
羽鳥七海:天井が伸びあがる。大地が蠢く。大気が歪む。これまでの攻撃で残る雷鳴が、光子が全て
羽鳥七海:羽鳥を介して増幅した『因子』を与えられ、
羽鳥七海:巨大なナナフシを象った怪物となって、部屋を食い荒らす——!
鈴織銀湖:「にぎゃーーっ! 銀湖ちゃんの体が敵に味方にめちゃくちゃにされてるよーっ!」
鈴織銀湖:体表からいくつもの結晶が突き出した姿で叫ぶ。
"イグニス":「ケォオオオオオン!!!」
羽鳥七海:(……すいません!) 心中で謝りながら、ナットロックを、培地の怪物を見る。
羽鳥七海:(攻撃は知られている。能力も、戦いも……けれど、前回も、私は)
"マスターアビス・Δ":「(五行における蟲は、禽獣を包括する。外骨格を持つものたちは)」
"マスターアビス・Δ":「(介蟲──蟹、蝦などと同じカテゴリだ。水気を孕み、"培地"のサイクルを回転させる!)」
羽鳥七海:…………ずっと。どの時空の自分もひた隠しにしている。
羽鳥七海:強い、嫌悪がある。最初から、ずっと。
"アウルム":四季が一周し、呪わしき黄金の輝きを取り戻す。体表が焦げるような音と共に修復される。
但馬勇緒:その隣で全身を貫かれ、眉を上げる。
明司或日:「どうです」
明司或日:「あなたはこの空間の未来を読むことができない。『以前の周』という前提を得て」
明司或日:「それを克しようとする彼女たちを、掌握、できない!」
羽鳥七海:意識の間隙をつくのが主だ。威力自体は大きくはない。
羽鳥七海:「……盾となる兵は蹴散らしました! 皆さん、お願いします!」
但馬勇緒:「ほう」ぱちり、と指を鳴らし、異脚を解体する。
但馬勇緒:「いつまで」「通用するか」
風吹リュー:「なんで動けるんだ、こいつ……!」
GM:イニシアチブ8
GM:"アウルム"の手番です
"アウルム":1d4
DoubleCross : (1D4) → 3
"アウルム":いや流石に……
"アウルム":羽鳥さんねーらおっと
日高ぼたん:羽鳥さん!私をかばって…!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:羽鳥さん!!
梔子衣緒:む……
羽鳥七海:きませい!
"アウルム":《オリジン:レジェンド》《オリジン:プラント》《オリジン・ヒューマン》《光の銃》《ハンドレッドガンズ》《ダブルクリエイト》 精神/感覚達成値+16 エフェクトを用いた判定の達成値+8 武器3個生成
"アウルム":《コンセントレイト》《カスタマイズ》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》悪魔の銃3つ追加使用
"アウルム":命中すると侵蝕が15ふえます
羽鳥七海:何て?
梔子衣緒:バカ!!!
日高ぼたん:このバカ!
"アウルム":15dx7+21
DoubleCross : (15R10+21[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,6,6,8,8,8,9,9,10]+4[1,1,1,3,3,4]+21 → 35
羽鳥七海:こ、これならドッジが……
羽鳥七海:アームドスーツ着てる!!!
羽鳥七海:ドッジ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:15!ば、ばか!
羽鳥七海:8dx-2
DoubleCross : (8R10-2[10]) → 10[1,2,2,6,6,8,8,10]+5[5]-2 → 13
日高ぼたん:頑張った…!
梔子衣緒:女神しても10足りねえ……!
"アウルム":カバーなどはありますか
"アウルム":4d10+75 ないっぽいのでダメージ 装甲有効
DoubleCross : (4D10+75) → 25[5,5,5,10]+75 → 100
日高ぼたん:大台。
"アウルム":やった~
梔子衣緒:なんだその固定値!?
日高ぼたん:火力バカが!
羽鳥七海:装甲で減らしても残存HPの85倍のダメージなんですが……
"アウルム":こいつは侵蝕率効果表カンスト勢なので……
"アウルム":さらに15侵蝕率を上昇させてください
羽鳥七海:ナットロックのロイスを切って復活!
羽鳥七海:HP15
イーゴリ・ヴァシーリエフ:金の培地コワ~~~
羽鳥七海:侵蝕127→142
イーゴリ・ヴァシーリエフ:羽鳥さーーーん!!
羽鳥七海:なんだこのコンボ……
"アウルム":黄金の魔獣が回転する礫を吐き出す。
"アウルム":不可思議な軌道を描くそれが、攻撃者である羽鳥七海を貫き、そして。
"アウルム":打ち払われた眷属たちとは比較にならない侵蝕率の上昇が君を襲う。
羽鳥七海:「−−−−か、!」(銃撃。けど、これならまだ、)「~~……ッ!?」
羽鳥七海:「あ、か、あ゛ぁうう………っ!?」 撃ち抜かれて転がり、弾丸から溢れるレネゲイド侵蝕を、必死に堪える。
ニーンテ・S:「にわか仕込みでは抗しきれないか」
ニーンテ・S:「すまないナナミ、耐えてくれ」
梔子衣緒:「…っ、羽鳥さん!?”培地”の侵蝕か…!」
日高ぼたん:「七海……!?」
羽鳥七海:「はーっ、はーっ……!」 涙目で、獣を見上げる。
日高ぼたん:自らも先程受けた一撃。本体からのそれは如何許だろう。
"マスターアビス・Δ":「制御された"マスターアビス"だ。どれだけ守りを重ねても限界がある」
梔子衣緒:「最初っから触れないようにするしかないか…!」
羽鳥七海:「きけん、……あの、形態で、攻撃をさせては……っ!」
GM:イニシアチブ7
GM:ヴァシーリエフさんの手番ですが、何かありますか?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:では!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:アウルムの五行を替えます!助けてニーンテさん~~~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そののちに行動!
ニーンテ・S:任された
ニーンテ・S:羽鳥七海の忠告を聞くか聞かないかのうち、輪胴式拳銃から弾丸を発射している。
ニーンテ・S:火を噴いて跳ねまわる肉塊が"イグニス"の侵蝕を受けて爆発する傍ら、疾駆しながら血清のバルブを弾き、首筋に撃ち込み疾駆する。
"アウルム":衝撃を受けた様子はない。にもかかわらず体色が変化する。
ニーンテ・S:──コートの内側がいびつに膨れ上がる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──これは。ああ」
ニーンテ・S:「中国での拾いもの、近いルーツを持つ触媒だ。目くらまし程度には効くだろう」
ニーンテ・S:至近からさらにいくつかの肉塊を放ち、変態を完了させる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「いや、助かる」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:金気の表出、”培地”が持つ五行の特性、自分の攻撃は通らない……所であったが、
"アクアス":「オゥルルルルルルルルルルル」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「これならな!」その手に影の刃が灯る!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:マイナーでインフィニティウェポン&ジャイアントウェポン!侵蝕+5!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:メジャーで《コンセントレイト》《ディストーション》《咎人の剣》!そして……ノインテ—タは皆落ちてる!なので《オーバーロード》!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《シャドーテンタクルス》も入れて侵蝕は+12!コンボ『ニェー・クォデネンツ』!振るよ!
GM:どうぞ!
GM:あっいや
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なっ
GM:何でも無かった 大丈夫です
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よかったー!では!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:13dx7+6
DoubleCross : (13R10+6[7]) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,5,6,6,9,10]+5[2,5]+6 → 21
"アクアス":ガード《自動触手》
梔子衣緒:コンボ:縁起≪勝利の女神≫。達成値+12して。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ごめん、間違えた!!振り直します
梔子衣緒:おっと。
"アクアス":21ダメージを返すぜ 振り直しOK
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……いや、間違えてない!これでいくです……
梔子衣緒:じゃあ達成値33だよ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ごめんね!!
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:127->131)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:+33!?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヤベェ~~~
梔子衣緒:いや足した結果!w
羽鳥七海:《デビルストリング》
"アクアス":なっなんだって
羽鳥七海:自動触手打ち消し!
日高ぼたん:優秀~
羽鳥七海:侵蝕142→148
"アクアス":消されます。ダメージをどうぞ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、そっちかw すみませぬ>達成値 相手が回避を振らないなら、妖精の手は必要なしか、では!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:4d10+62
DoubleCross : (4D10+62) → 25[8,8,2,7]+62 → 87
梔子衣緒:あとカンパニーの武器ダメージ+1d!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:出目は高い!装甲もガードも有効だけど、87!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、すみません!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4
イーゴリ・ヴァシーリエフ:4足して91!
"アクアス":でけーーー!
"アクアス":さっきの羽鳥さんのと合わせてかなりいきました。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やったー!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぐ──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:踏み込む。手には剣。ロシアの刀剣、片刃の『シャシュカ』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:距離は遠い。この剣が、腕が届く間合いよりはるかに遠い。だが!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ど ぱん!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:一息で伸び刃が、アクアスの体躯を両断して落とす!
"アクアス":ぼこ、ぼこと断たれた鱗の体表が水泡立つ。侵襲侵蝕形態。外部からの刺激に反応して、攻撃を遡るように肉体を蝕もうと水の螺旋が伸びる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「お前は──ああ、“培地”。お前なら」
"アクアス":君の手繰る闇に浸透しようと。
"アクアス":「ルゥルルルェエエエアアアアアアアア」
羽鳥七海:…………床から、無数の刃が伸びる。
羽鳥七海:「……お願い、します……!」 口元を拭い、羽鳥が起き上がる。
羽鳥七海:その片足が変じた、地を這うような透明の異脚と口吻が、アクアスの妨害を弾き、イーゴリさんの行く手を開いた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……君は)視線すらも、向けてはいない。元よりそんな視覚に頼らなくても、十分に感じ取れる。
梔子衣緒:そして、更に鋼が幾重にか奔り。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(……君を事務員かと誤解してた自分を恥じるな)
梔子衣緒:あなたの斬線を阻むであろう他の鱗が、ちょうど弾かれている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(最高だよ、ナナミ!)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:水気の触手をかいくぐり、影の刃が振りぬかれる!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして衣緒にも……ニッと口の端だけを上げて笑う。
"アクアス":苦悶の悲鳴と共に、形態が変化していく。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……小細工は要らない。正攻法で十分だな」言葉を繋げるように、培地に言う!
"リグナム":危うげな生命力を孕む木肌色に。
GM:クリンナップ省略。
GM:第二ラウンド。セットアップ
梔子衣緒:無し。
日高ぼたん:なし。
但馬勇緒:《加速世界》移動に7Dダメージを課す
羽鳥七海:なし
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なし!
"リグナム":なし
GM:イニシアチブ35
但馬勇緒:行動します
但馬勇緒:どこからか、一冊の書物を取り出す。
明司或日:「っそれは────」
但馬勇緒:Eロイス【傲慢な理想】。【囚人の鳥籠】にて確保したアントネッラとのパスを利用し、【神性圏界】の範囲を拡大します。
梔子衣緒:「”真レ・サンテュリ”…!」
但馬勇緒:マイナーなし。
但馬勇緒:《コンセントレイト》《黒の鉄槌》《因果歪曲》《パラドックス》《エクスプロージョン》《ツインバースト》
但馬勇緒:対象:範囲選択が対象:五体に縮小(仕様)し全員を攻撃
梔子衣緒:げ、ゲエーっむちゃくちゃしやがる…!
但馬勇緒:ドッジもカウンターも不可です。さらに《アウトレイジ》【賢者の石】
但馬勇緒:22dx3+20 判定
DoubleCross : (22R10+20[3]) → 10[1,3,3,4,4,5,5,5,5,7,7,7,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,6,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,2,3,4,6,7,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,4,4,5,7,7,7,10]+10[1,1,2,2,5,9,9,9]+10[2,4,6,9]+10[3,6,7]+10[2,7,8]+10[4,4]+10[3,7]+10[5,9]+10[5,7]+10[4,5]+10[4,10]+10[4,6]+10[6,7]+10[4,8]+10[4,6]+10[8,8]+10[2,5]+10[7]+10[6]+10[5]+10[8]+10[6]+10[7]+1[1]+20 → 281
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ギャーッ
羽鳥七海:そういう、そういうのやめろ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:C3www281www
梔子衣緒:こ、この野郎…!
日高ぼたん:こいつ~
梔子衣緒:ドッジ不可のためガード。コンボ:金剛≪マグネットフォース≫。羽鳥さんをカバー。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+2した(侵蝕率:131->133)
日高ぼたん:ガード…ガード値はないけどね!
羽鳥七海:まってくれ衣緒さん! ドッジ!
羽鳥七海:8dx-2
DoubleCross : (8R10-2[10]) → 9[1,1,2,3,5,7,7,9]-2 → 7
日高ぼたん:ドッジ不可ですって。
梔子衣緒:ドッジ不可なんじゃ(ツインバーストだから
羽鳥七海:ソラリスがドッジ不可なんて持つんじゃありません!
日高ぼたん:七海は可愛いね。
羽鳥七海:はい、羽鳥、カバーされます……
但馬勇緒:宇宙最強シンドローム~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:カバーッ(フワーッ)
但馬勇緒:29d10+41 装甲有効
DoubleCross : (29D10+41) → 148[5,5,7,1,2,4,9,1,4,3,4,10,2,10,3,9,7,1,8,5,7,10,7,1,4,3,1,10,5]+41 → 189
梔子衣緒:ボロ屑になって死ぬわ。ヴァシーリエフさんのロイスを切って復活…!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ギャーッ。タイタス昇華復活!メフォ!お前のことは忘れないぜ!!
日高ぼたん:七海のロイスで復活…!一緒に帰ろうな…生きて…
GM:ええっ覚えていてくれるのかい?(歓喜)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:………………癪だがな。
但馬勇緒:では演出!
但馬勇緒:再生してゆく肉体から赤い光が漏れる。その輝きの源を、あるいは見たことがあるかもしれない。
但馬勇緒:──賢者の石。
梔子衣緒:「賢者の……っ来るぞ!」
但馬勇緒:「『浮動工廠』を壊すことは出来ない。それが私の優位となる」
羽鳥七海:「………!」
但馬勇緒:「どれだけの破壊が巻き起ころうと」
但馬勇緒:ただ凄まじい速度で、腕を振る。
GM:
GM:力を、もっと拡張しなければならない。この世の神秘を解き明かすために。一方で。
GM:この場所が閉じてはならない。
GM:それに、能力の制御の限界を覚えているのは事実だった、このまま同じように時空の刷新を続けていけば
GM:やがて自分が単なる超級のジャームとして、何を得ることも無く思考能力を失うことになるだろう。
GM:
GM:その解はシンプルだった。
GM:事象編纂。並行宇宙からの可能性の集積。
GM:そうして淀んだレネゲイドを、どこかに『誘導』すればいい。"ナット・ロック"の能力でなら。それができる。
GM:N市の可能性が閉じないように、ただ、拡張し続けるように。
GM:平衡の否定と、飽和の否定のために作られた。
GM:『ワイバーン』
GM:そして。
GM:『賢者の石の鉱床』
GM:
ニーンテ・S:「(その終末予言書は、"ナット・ロック"に何ももたらさない)」
ニーンテ・S:「(ただ自らの行おうとする結末を記述するだけだからだ。一方で)」
GM:──
明司或日:「(使い手──アントネッラ総帥──と、引き合おうとする『運命』を手繰って)」
明司或日:「(限定的にN市と繋がる事に出来るということ────!?)」
GM:──
但馬勇緒:N市の地下を流動する鉱床は、それ自体が"ナット・ロック"の演算子だ。
但馬勇緒:ただ移動を行うだけの超エネルギープールが『意志』を持つと仮定されていたのはなぜか。
但馬勇緒:N市の表裏、三つの坑道。その流動ネットワークこそが脳神経のごとく意志を担う。ヘルメス。錬金術の神。
但馬勇緒:「すべて理解し、掌握する。結果を手繰り寄せる」
但馬勇緒:「この力は、今はまだ君たちの能力の延長だ。限りなく、限りなく、限りなく必然に近い結果を引き寄せるだけだが────」
但馬勇緒:「やがては、偶発も未知も消え去る。全てを」
GM:力の流入。
GM:破壊が形を成して顕現し、飽和する。彼以外のすべてが砕けるかのような。
但馬勇緒:「君たちは──」
但馬勇緒:「これでも生き延びるのだろう、可能性を拓く、それこそがレネゲイドの力であるが故に」
Double Cross the 3rd Edition/
『神は賽子を振らない』
──ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉。
風吹リュー:いくつもの力が。
明司或日:行使された。無数の可能性が否定され。
ニーンテ・S:また切り開かれた。
"マスターアビス・Δ":かろうじて、その五体を保っている。
鈴織銀湖:いや──一人。
鈴織銀湖:「あ……ぎゃ………………」
鈴織銀湖:"培地"の汚染を最も強く受けていた鈴織銀湖が、倒れる。明滅し、薄らいで消えてゆく。
"リグナム":Eロイス【予告された終焉】
"リグナム":セッション終了時に"培地"が生存していた場合、鈴織銀湖が死亡します。
羽鳥七海:皆死ぬ!
但馬勇緒:よくご存じだ(十傑集)
鈴織銀湖:「ちっ……ちょいごめん、先に寝る……」
鈴織銀湖:『おねが……たの……』
風吹リュー:「銀湖!」
羽鳥七海:「…………っ」 その言葉に、意識を取り戻す。膝をついて、固まっていた。
梔子衣緒:「…………、」焦げた五体。焦げを吐いて。なんとか空気を吸う。
羽鳥七海:死んだと思った。細胞一つ、神経節の最後の一本まで、消し飛んだと。
梔子衣緒:「……おう、まかせろ」炭のようになっても。その手に握っている刃だけは、変わらずに銀色に輝いて。
羽鳥七海:どうして、生きて——目の前に立つ少女に気付く。「衣緒、さ……っ」
梔子衣緒:ーーある種の電磁波は、レネゲイドと干渉する。
梔子衣緒:そして、未来からずっと惹き込まれているのなら。そこに道があるなら。
梔子衣緒:それに”巻き込ませて”、道を行くことができる。
梔子衣緒:「……わるい、ね。ひとりだけだ、まもれたの」
羽鳥七海:「ごめんなさい、ごめんなさっ……」
梔子衣緒:「きに、するない。この程度……けほっ」立ち上がる。
羽鳥七海:「あなたが——」この戦いで、あなたが一番大切なのに。
梔子衣緒:「……はは。確かに、”マゲイロス”。アンタの言う通り……レネゲイド、本当嫌になるくらい、強いよな」
羽鳥七海:潤んだ声でそう言いかけて、口を噤む。
梔子衣緒:「……でも。はいそうですかって……」
梔子衣緒:「なあ。退けるのか。お行儀よく」構え直す。
梔子衣緒:「どうだい。なあ。どんな怪物でも。どんなに優れたものでも」
梔子衣緒:「殴られて、お前はここにいるなって言われて……それでいいはずがあるかッ!」
梔子衣緒:声を、初めて荒げた。
梔子衣緒:ロイスを取得します。
梔子衣緒:”未来”レネゲイド 〇対抗心/恐怖。
梔子衣緒:「未来がどんなになろうと……今、ここにいるのは、わたしと君達だろう!」
GM:イニシアチブ10。日高ぼたんの手番
日高ぼたん:はーいっ
日高ぼたん:イニシアチブでニーンテさんを起動!属性チェンジします!
ニーンテ・S:「全くその通りだ。威勢のいい若人を見るのは」
ニーンテ・S:「老骨に鞭打つ動機になる……ねっ」
ニーンテ・S:血まみれの肉体から異形たちが這い出て、四季の円環を回す。
"リグナム":金克木。春が終わる。
"イグニス":水克火。夏が終わる。
"アウルム":神秘の攪乱を受け入れて、黄金の秋が訪れる。
日高ぼたん:マイナーでホローポイント弾。攻撃力+3。
日高ぼたん:《Cエンハイ》+《天からの眼》+《イェーガーマイスター》+《マスヴィジョン》
日高ぼたん:対象はアウルム。
"アウルム":では《【超越活性】:フラッシュゲイズ》
梔子衣緒:コンボ:破邪顕正≪妨害排除≫。そのペナは無効だ!
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+3した(侵蝕率:133->136)
"アウルム":判定ダイスを-14……な、何ィ!
羽鳥七海:やった!
日高ぼたん:衣緒様~!
日高ぼたん:では妨害されずに判定。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:衣緒っちかっこいい~
日高ぼたん:13dx7+7+1
DoubleCross : (13R10+7+1[7]) → 10[1,2,3,4,5,6,6,6,7,9,9,10,10]+10[5,9,9,10,10]+10[2,3,9,9]+10[9,10]+10[4,8]+3[3]+8 → 61
日高ぼたん:リアクションどうぞ。
"アウルム":え~……するけど……
"アウルム":《幸運の守護》《リフレックス》
"アウルム":8dx8+9
DoubleCross : (8R10+9[8]) → 10[3,4,4,6,6,6,8,9]+10[5,10]+10[10]+10[9]+5[5]+9 → 54
日高ぼたん:こわっ
"アウルム":?
"アウルム":でも命中!
羽鳥七海:いや、こわっ!!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:54ヤバイ
梔子衣緒:ヒエッ
日高ぼたん:7d10+53+1d10+1d10+3
DoubleCross : (7D10+53+1D10+1D10+3) → 42[5,6,9,3,9,7,3]+53+6[6]+8[8]+3 → 112
日高ぼたん:装甲有効の112点。
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+12した(侵蝕率:126->138)
日高ぼたん:日高ぼたんに-8(1d10->8)のダメージ!(HP:11->3) レッドテンペスト反動
"アウルム":いやでっか!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:112w
梔子衣緒:つよい
"アウルム":えっ そのダメージはね……
日高ぼたん:コレしか出来ないからね!
"アウルム":HP0。戦闘不能です。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:倒れた!
"アウルム":復活はありませんが
"アウルム":《不死生命》休眠状態になります。
羽鳥七海:死んでない!
梔子衣緒:これは……破壊は出来てないのか
"アウルム":倒すのに特殊条件が必要であり、生存した場合次シーンにHP最大値で復活
日高ぼたん:コイツ~
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヒィーッ
羽鳥七海:グエエーッ
梔子衣緒:条件が分かる人—っ!インスピレーションとかしてくれーっ
GM:そこらへんはちょっとしたらわかるぜ
GM:演出中とかに!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なんと!
梔子衣緒:おおっと
日高ぼたん:では演出だな。
GM:よろしく!
日高ぼたん:
日高ぼたん:「…………、?」意識を取り戻す。破壊と同時に消失した意識が、ようやく線として繋がった。
日高ぼたん:それはかつて太陽を自称する極大の熱波を食らったよりも更に克明に。
日高ぼたん:変換のロスすらも省略して、ひたすらに効率的な破壊だった。
日高ぼたん:だから意識を取り戻したのは、声だ
日高ぼたん:その破壊を前にして自らを。そしてかたわらの誰かを守ることが出来る声を聞いた。
日高ぼたん:「………、」
日高ぼたん:ザリ、と地面に擦り付けるように回した首にその背中が見える。
日高ぼたん:剣を手に、その背中が立っていた。
日高ぼたん:「…………!」
日高ぼたん:音が聞こえていた。それは声だった。
日高ぼたん:彼女の咆哮。形を取り戻した脳が、その声を認識した。
日高ぼたん:
日高ぼたん:少し、泣きたくなった。
日高ぼたん:
日高ぼたん:ここに居てはいけないと。居る必要はないと。居たところで関係がないと。
日高ぼたん:自分の心の最初にあるのはそれだったから。
日高ぼたん:声に応える喉はなく。ただ無手が地面をかいて、赤くなる爪を握りしめた。
日高ぼたん:ぎちぎちと無理矢理に動かして、上半身を起こす
日高ぼたん:片目が見えなかった─────まだ再生していない
日高ぼたん:声が出なかった────まだ再生していない
日高ぼたん:銃を握っていた両手が再生した。
日高ぼたん:身の丈を超える鉄はなく、ただ、
日高ぼたん:足元におちたそれを拾い上げた。
日高ぼたん:年代物の骨董じみたフリントロック。
日高ぼたん:かつて失われ、最果てに流れ着いた銃は、2度失われることはない。
日高ぼたん:その銃口にライフリングはなく、それ故に。
日高ぼたん:大量生産のそれより自由な銃となる。
日高ぼたん:ひゅ、
日高ぼたん:う
日高ぼたん:ううううううう
日高ぼたん:息を吸う。息を吸う。
日高ぼたん:風が水色の粒子をはらんで逆巻く。
日高ぼたん:ボロボロの両腕が震えるように銃を構えて
日高ぼたん:────リィン
日高ぼたん:鈴の音。
日高ぼたん:引き金とともにフリントロックの機構が働く。
日高ぼたん:風に集められた高濃度の酸素が火花を捕食する。
日高ぼたん:爆発のような音色とともに、仄かな、水色の粒子が塊となって。
日高ぼたん:リン、リン、リン
日高ぼたん:発射される
日高ぼたん:そして
日高ぼたん:既にその風はその場を満たしている
日高ぼたん:キラキラと光る水色が、発射された弾丸にぶつかる。反射。
日高ぼたん:ぶつかる、反射、発光、反射、発光、反射発光反射発光反射発光反射発光
日高ぼたん:反射発光反射発光反射発光反射発光反射発光反射発光反射発光反射発光反射発光
日高ぼたん:光 光 光光光光光光光光光光光光光
日高ぼたん:リン、リン、リン、リン、リン、
日高ぼたん:空間を埋め尽くすほどの光は既に、淡い水色からその形状を変化させる。
日高ぼたん:それは常夏の色。情熱の色。
日高ぼたん:トルネードを伴う光の粒子が。最も強く赤く、光を放つ
日高ぼたん:実態を伴わない光の弾丸が、最後の反射を終えて、飛ぶ
日高ぼたん:
日高ぼたん:───────────『赤の暴風雨』が、黄金の秋を塗りつぶす。
日高ぼたん:とこしえの夏が訪れた
"アウルム":はじめ。ぎらぎらと輝く粒子が風に溶け、弾丸を同化しようとした。
梔子衣緒:--斬り祓う。
梔子衣緒:立ち上がろうとするきみを、阻もうとする悪意をこそ。
梔子衣緒:それこそが、先に立つ者の在り方なのだとでも示すかのように。
梔子衣緒:道行くきみを遮るものは、何もない。
但馬勇緒:一部の空間が歪み、弾丸の到達を無限時間の彼方へ送らせようとした。
GM:────『とどけ』
GM:それは風の起こした偶然だ。少年の声の様に響く、ひそやかな遠い冒険の加護。
日高ぼたん:「珠のようにまあるくて、完全で、完璧で」
日高ぼたん:「そんな世界が望みなら」
日高ぼたん:戻った声を、風に乗せる。
日高ぼたん:「今度はその世界の殻を、私が壊してやる」
日高ぼたん:それは、根拠も理屈もなにもない、ただの言葉だ。
日高ぼたん:そこにたどり着くという、少女の意地だ。
"アウルム":貫かれる。射線というにはあまりにも圧倒的で、壊滅的な。
日高ぼたん:「居なくていい、なんて、言わせるもんか」
日高ぼたん:「───────私の存在を刻み込め」
日高ぼたん:ギ、ィィィと頬を歪ませて。
"アウルム":鱗が融解し、異形の蛇の姿がはじけ飛んだ。
日高ぼたん:憧れの誰かのように、笑った。
"アウルム":わずかに残った肉体は、半ば『浮動工廠』と一体化した、足元の黒い闇に吸収され、沈黙する。
明司或日:「あれを」
明司或日:震える手を持ち上げ、指さす。同時
GM:イーゴリさんは意志で判定してください。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:私が!!
GM:難易度はそうだな
イーゴリ・ヴァシーリエフ:よっしゃやる!
GM:8としましょう。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:8!意志は苦手な私では中々な難易度だが……よしやるぜ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 7[2,4,5,7] → 7 → 失敗
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ググ~ッ!
"アウルム":ほっ……
日高ぼたん:優秀なチルドレン様がいればな~!
羽鳥七海:はい! 先生!
羽鳥七海:バディムーヴは使えますか~?
梔子衣緒:そ、そんな優秀なひとがどこに…!?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:こんな時にな~っ、優秀なチルドレンがな~っ!
GM:うーん。難しい質問ですね……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ええ~っ、
日高ぼたん:でも羽鳥さんに応援されたら意志は湧いてきませんか?
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そんな、バディムを……!?
GM:完全に茶番始めそうになった。
GM:どうぞ!
日高ぼたん:ウケますね
羽鳥七海:私も茶番始めそうになったけど、どういう方面かな
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ごめんね……w
羽鳥七海:あ、いいんだ いいの?
日高ぼたん:やっちゃえ
羽鳥七海:フレーバー的にアレならと思ったが
GM:大丈夫です。演出は思いつかなかったら省略してね
羽鳥七海:ではバディムーヴ。イーゴリさんの意志に+3。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あ、でも使えるんだ!勿論こっちも不可なら大丈夫でしたが……!ウォォーッ!!+3!!!!!
GM:では成功。ヴァシーリエフさんにはわかるよ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:成功!ありがとう羽鳥さん!
GM:脳神経と一体化した遺産が、どのような形でかは分からない。君に伝える。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:なにっ!(猿先生)
GM:"培地"の"マスターアビス"としての能力の完成度は、いずれの面を取っても因子を抽出したオリジナルに劣る。
GM:それは『安定』こそがマスターアビスΔの特化性であるためだ。これまで表面化しなかった、不死の能力。
GM:万象を受け入れ、許し、融和させ循環させる土行としての形質──"イストム"は。それが再活性を行おうとしたときにのみ表出する。
GM:その瞬間なら。ゼミナの微笑みと融合した君の知覚能力は深淵の奥、"イストム"の体内に潜む『それ』の位置を見通すことができる。刃を届かすことができる。
すべての概念防御をすり抜けて、"培地"を砕くことが。
GM:また、ヴァシーリエフさんは一度だけHP消費を伴う行動をHP消費なしで行う事が出来ます。
GM:イニシアチブ
但馬勇緒:【さらなる絶望】
但馬勇緒:エネミー『時空の裂け目』を配置します。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ウワーッ
日高ぼたん:時空の裂け目!
日高ぼたん:ほんとに壊しちゃった。
時空の裂け目:《加速する刻》
羽鳥七海:時空の裂け目が意志を持って出てくるな!
日高ぼたん:動く点Pじゃん
羽鳥七海:スタゲくんちに帰りなさい!
梔子衣緒:うわっ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:エネミー『時空の裂け目』を配置、冷静に見るとめちゃめちゃおもしろい言葉
時空の裂け目:コンボ:因果修復(《【あり得ざる存在】:神秘の肉体》)《ラストファクトリー》《癒しの水》
時空の裂け目:さらに【衝動侵蝕:任意】
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヌゥーッ
梔子衣緒:ラスファクキッツい!
時空の裂け目:衝動判定を要求しつつ、自害しながら肉体能力値+8d10の回復。空間断裂の【肉体】は999です
梔子衣緒:バ、バカ!何だその数値!?
時空の裂け目:対象は"アウルム"のみ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ウオオーッ!では
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《殺戮の因子》で癒しの水を消します!侵蝕+6!HP20消費!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:死ぬ!!ので羽鳥さん……じゃないな!春日恭二をタイタスに復活!
GM:あっごめん HPは使わなくていいよ!
GM:修正を確認だ
時空の裂け目:とにかく打ち消されます。ラストファクトリーで自壊
イーゴリ・ヴァシーリエフ:えっ、あれ、そうか!使わなくていいんだ!すみません、了解!!
"アウルム":6d10
DoubleCross : (6D10) → 27[8,3,9,1,4,2] → 27
"アクアス":HP27で復活。また攻撃を受けたので形態変化します。
"アクアス":この状態の"アクアス"を倒すことで"培地"を破壊可能。
GM:では演出!
但馬勇緒:「空間を巻き込んだ大規模な破壊は行えない──というのは」
但馬勇緒:「梔子衣緒。君がいる事以上に、『浮動工廠』を壊せないのが大きくてね──だから」
但馬勇緒:腕を振る。振った端から時空が歪み、ねじれ、粉々に砕けていく。
但馬勇緒:視覚にも聴覚にも感じ取ることは出来ない。ただ、『わかる』。レネゲイドが感じ取る。
梔子衣緒:「いや、さっきのでようくわかった、が……」眼を細める。
但馬勇緒:この位相は粉々に粉砕され。君たちの肉体は微塵に砕かれる。計算もなにもない。事象改変者としての能力。
梔子衣緒:「−−−ッ、」それを知覚する。
梔子衣緒:知覚するということは、それの影響を受けるということだ。
梔子衣緒:「、まだまだ手品のタネは沢山あります、ってそういうこと?」
梔子衣緒:笑みを作る。
但馬勇緒:「多くはないな」
但馬勇緒:そして。すべてが終局し。
梔子衣緒:「それは良い事を聞いた。……いいとも、付き合ってやろうじゃないか」ゆっくりと切先を持ちあげる。
GM:何も起きていない。『浮動工廠』だけを修復するなどと言った芸当ができない。
GM:全てが元通りに修繕される。違うのは、無理な修復により発生したレネゲイド濃度の上昇。
GM:衝動判定です。難易度は12
イーゴリ・ヴァシーリエフ:また来た衝動判定!
羽鳥七海:高いよ!
梔子衣緒:思い出の一品を起動…!
羽鳥七海:同ラウンド内なのでバディムーヴが使えない
梔子衣緒:8dx+4=>12
DoubleCross : (8R10+4[10]>=12) → 10[1,2,4,6,7,8,9,10]+8[8]+4 → 22 → 成功
梔子衣緒:成功…!
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+18(2d10->10,8)した(侵蝕率:136->154)
梔子衣緒:キッツい
GM:ヤバ
日高ぼたん:あ、これアウルムに要求したのとは別か。振りまーす。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ただ……振る!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:4dx>=12
DoubleCross : (4R10[10]>=12) → 8[2,4,4,8] → 8 → 失敗
日高ぼたん:5dx+1>=12
DoubleCross : (5R10+1[10]>=12) → 9[3,5,6,8,9]+1 → 10 → 失敗
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だめだーっ
日高ぼたん:暴走~
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+10(2d10->5,5)した(侵蝕率:138->148)
羽鳥七海:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[3,5,5,10]+2[2]+1 → 13
GM:あっいや、衝動判定は全員だった 書き方が悪かったですね
梔子衣緒:女神も、あるけどだいじょぶかな
日高ぼたん:そういうことネ。
羽鳥七海:こいつ回すな……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:120+2d10
DoubleCross : (120+2D10) → 120+16[6,10] → 136
羽鳥七海:あと侵蝕148だからもう一個振れたな
羽鳥七海:148+2d10
DoubleCross : (148+2D10) → 148+9[8,1] → 157
羽鳥七海:やめてほしい
GM:臨戦態勢から、目の前で振るわれた力。一秒前と連続していない世界に本能が気づく。
GM:──そして。
"アクアス":安定状態にあるレネゲイドのバランスが変化したことで、停止した沼がうごめき始める。
"イストム":「コォオオオオオオオオ」
"イストム":「オオオオオオオオオオオオオオオ!」
"イストム":周囲のレネゲイドを吸収同化し、肉体を修復してゆく。
"イストム":──不死生命。
梔子衣緒:「……かはっ」急激なレネゲイド侵蝕と、その世界改変。その二つに、詰まったように、喘ぐように息を吐く。動きが止められる。
日高ぼたん:「………あはっ」
羽鳥七海:「う、あ」 がくりと膝をつく。微塵に砕かれ、それが巻き戻すように再構成された。
日高ぼたん:レネゲイド侵蝕の高まり。攻撃のために励起されたレネゲイドの高ぶりが精神に高揚を与え視界を明滅させる。
羽鳥七海:認識の埒外を越えた事象と、再びの侵蝕に、身体を掻き抱く。耐えられない。耐えられない。
羽鳥七海:(——たえられない、程度のこと、は)
羽鳥七海:「当然の、いつものこと……!」
羽鳥七海:「不死身の再生、……違う。今、……!」
羽鳥七海:身体の中に撃ちこまれた不完全なアビスの因子が、本来の場所に戻ろうともがいている。
羽鳥七海:「今、あの中の、どこかに……!」 羽鳥に分かるのは、そこまでだ。異脚の一本も動かせない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……は、は」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:‟ナット・ロック”の破壊の顕現と、今まさに行われた世界の再構成。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:立ってはいる。立ってはいるが、この短時間に二度も心身が砕かれた。裏家業をやっていてもそうそうない経験だが、こんな事態は御免被る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:しかし。そして──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そうか、そうかそいつが土気の“培地”……マスターアビス」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──リトアニアにで発見された遺産『ゼミナの微笑み』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あらゆる物質を分解して周囲を際限なく『緑化』し続ける金属製造花、その遺産の本体は内部に宿った意志なきRBであるが、
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは既にヴァシーリエフの脳神経との融合を果たしている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「やりたくはないが……あいつが土気なら……ああ、『ここ』だな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ぽつり。イストムの表面に。芽があらわれた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:カミツレ、である。北ヨーロッパおよび西アジアに広く分布している、キク科の一年草。またの名をカモミール。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ヴァシーリエフの本来の気は土である。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だが、この環境改造機構たるこの遺産の力は──!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「『苦境に耐える』という意味の花、同時に故郷ロシアを象徴する花」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「こんな時に……脳裏に浮かぶのがそれとはな!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:カミツレの花が“イストム”を覆う!蝕む!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:木克土。“イストム”を抑え込む木気である。
"イストム":地底より響くが如き絶叫。
"イストム":再生を押し留める。
羽鳥七海:「これ、は……イーゴリさん……!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そして、そして──」荒い息で“イストム”を『睨む』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:”イストム”を覆った花が、直に培地と繋がる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今なら、判るぞ」奴をここで止められるのは、そう──!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:腕に小さな……小さな、死力を振りしぼる闇が灯る。
GM:イニシアチブ7 ヴァシーリエフさんの手番
イーゴリ・ヴァシーリエフ:うっす!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やはりマイナーはインフィニティウェポン&ジャイアントウェポン!侵蝕+5!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そしメジャーは……んんんん、念のため《コンセントレイト》《ディストーション》《咎人の剣》に《オーバーロード》!
"アクアス":殺意~!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:こ、コワいんですもん耐久性能が……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《シャドーテンタクルス》も加えて侵蝕は+12!
"アクアス":判定をどうぞ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,6,6,8,8,8,9,10,10]+10[3,3,5,5,6,8]+6[6]+6 → 32
イーゴリ・ヴァシーリエフ:むむむ、どうだ……!?
"アクアス":こいつは実は回避を行わない
"アクアス":ガード《自動触手》!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:グワーッ!
"アクアス":15点のダメージを与える
イーゴリ・ヴァシーリエフ:さっきもそうだったね、確かに……
羽鳥七海:やめろっつってんだろ!
羽鳥七海:《デビルストリング》!
"アクアス":グエェ────やめます
イーゴリ・ヴァシーリエフ:《デビルストリング》!!
梔子衣緒:は、羽鳥さん…!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ありがとう羽鳥さん……女神……
羽鳥七海:侵蝕157
羽鳥七海:→163
羽鳥七海:減った分の回数が回復した
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ではダメージが行くぜ!日馬支部長の支援で+1D!
日高ぼたん:流石七海さん
イーゴリ・ヴァシーリエフ:5d10+62
DoubleCross : (5D10+62) → 27[8,6,3,4,6]+62 → 89
イーゴリ・ヴァシーリエフ:装甲ガード値有効!
"アクアス":死ぬに決まってるだろ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:やったぜ!
"アクアス":復活もありません
"アクアス":《不死生命》解除
"アクアス":そしてここで
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ハワワ
"アクアス":《【妄念の姿】:ラストアクション》
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ギャーッ!
羽鳥七海:おいやめろ馬鹿!
"アクアス":《異能の継承》を用いて、”ナット・ロック”にアウルムの《フラッシュゲイズ》を譲り渡します。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:もはや殺戮の因子も切れてるんだぞ!
但馬勇緒:さらに【飢えたる魂】”イストム”の《マリシャスブラッド》を取得
"アクアス":死亡します。演出をどうぞ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ギャギャーッ
イーゴリ・ヴァシーリエフ:灯った闇が、奔る。踏み込みと同時、大きく伸びる。
"アクアス":ぼごっ、ぼごり。
"アクアス":不完全の再生のまま、土気の面が終わる。
"アクアス":「るぅるるるるるるるっる」
"アクアス":その攻撃に反応し、水の触手が伸びる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:もはや肉体は限界だ。だが、ようやくわかった。ここで己の為すべきことが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:しかし──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(そう簡単には、やらせてはくれんよな!)
羽鳥七海:地面の亀裂から、エメラルド色のナナフシが顔を出し、触手と撃ち合う。
羽鳥七海:「はーッ、はーっ……!」 胸を抑える。その場にへたり込んでいる……両足を、床に接している。
羽鳥七海:砕ける異脚と引き換えに、触手が地面へと叩きおとされ……
イーゴリ・ヴァシーリエフ:今までと比較しても更に迅速!‟アクアス”から伸びる水の触手が……地面より現れたナナフシと激突する!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:同時、自身でも駆ける!
羽鳥七海:二体のナナフシの胴体が、巨躯のアクアスの頭部へと駆け上がる道となる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:砕けゆくナナフシの脚、それを駆け上る!……策は、最早ない。小細工を弄することも、考えることも、最早。
羽鳥七海:「行、って、……!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(──ああ、ああ。ナナミ。君は本当に)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:跳んだ先から、下界を見る。知覚能力ではなく、自らの目で。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ナット・ロック、マスターアビス、そしてここで戦いを共にした仲間達。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(──君たちが共に来てくれて、本当によかった)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:(心より、感謝を)
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして逆手に握った小さな、小さな闇の刃を。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:思い切り“アクアス”に叩きつけた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:
イーゴリ・ヴァシーリエフ:しん、しんと。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:夜明けにほど近い刻限。暗く、灰色の空から、時折思い出したように雪が降る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:遠くまばらに並ぶ樹氷に、どこまでも続く真っ白な雪原。命の存在を許さない、荒涼の地平。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:故郷ロシアの最果て。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:『世界は凍えるばかりな死と不毛の大地である』。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:それは結局のところ、今日に至るまで俺に与えられた現実と、それに対せざるを得なかった俺自身。この二つについての言い換えだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:俺にとって世界とは即ち、この景色のようなものである。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:N市の表裏に、坑道。その流動ネットワークが脳神経のごとく意志を担う。ヘルメス。錬金術の神。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その意志がダイレクトに力がリンクした、“培地”、そして“マスターアビス”。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そして……俺の『脳神経』と融合を果たした遺産。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:“マスターアビス”は、今、その遺産を介して……そう、俺の脳の意志と、更に接続している。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……東方で言う“類感呪術”に近しいものだろうか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:何せよ、時間も空間も超越した、レネゲイドのネットワーク……俺の『心』の中に……今、そう、そこに奴はいる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……少女の、ようだった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:少年のようだった。青年にも、美しい夫人にも、枯れた老人のようにも見えたし、そのどれでもない者のようだった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:ただ少し……。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「似ている、かもな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:外の世界の、マスターアビスΔの面影が感じられた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「お初、お目にかかる……と言っていいのかな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:声をかける。俺の……俺の心の世界で、彼か彼女か……は、どのように振舞ってくれるだろうか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今更自己紹介は必要ないよな。ここは私の心で、君の心でもある。」
”培地”:「────ああ、うん」
”培地”:片膝で、雪の大地に腰掛けた姿勢で、微笑む。
”培地”:柔らかな表情に、降り積もった埃のごとく拭い難い疲れが滲んでいた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君は異物であり、同時に今私の心と解け合って世界を成している……ようなものだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……さて、ようこそともてなせればよかったんだが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「私は、これから外の世界で君を斬る」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君を斃しに呼ばれたのが、外の私だからだ。……運命論のようで、少々気には食わないがね」
”培地”:「そうだろうとも」
”培地”:羽衣を纏う貴人、といったいでたちだ。
”培地”:だが、その四肢にひとつずつ、枷のようなものが嵌められていた。
”培地”:そのすべて、内側からの力によって罅割れている。
”培地”:隙間から、植物の芽が覗いているようだった。
”培地”:「四罪だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……罪?」
”培地”:枷を持ち上げてみせる。
”培地”:「”マスターアビス”の因子をそう対応させて、私の性質を歪めていた」
”培地”:「君たちを救いたいという一心だったんだがね。そう。救う──というのは」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「救う、救う──か」
”培地”:「万類の懊悩からの解放、君たちの言葉で言う所の、ジャーム化。そういったふうに」
”培地”:「縛られていたようだ」
”培地”:「あの”ナット・ロック”の目指すところとも、近いね」
”培地”:「だから呼ばわれたのかもしれない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……難儀なものだ。君も、あの“ナット・ロック”も」
”培地”:「一握とも、理解してくれるかい?」
”培地”:「厄介な性質を得てしまったものだ。ああ、そうだとも」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君たちが目指しもたらさんとする解放、安寧は……」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「どうしたってな、人類には性急すぎるよう、私には感じられるよ」
”培地”:穏やかに、一定のペースで話す。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「人間はな、その解放には耐えられない。弱すぎるんだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「体も弱いし、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「心も弱い。そうやって辿り着いたものに、意味も意義も感じ取れない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……簡単に言うとな、」そこで、少しだけ笑って。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ビビりなんだよ。私も、皆も。極度にな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だから君のような大きすぎる善意は、ありがたくも受け入れられない。すまないことにな」
”培地”:「……それも、知っている」
”培地”:「ジャームは変化することができない。死に瀕し、衝動薄らぐ今とて」
”培地”:「『知っている』と答えることでかりそめの対話を成立させるのがが精いっぱいだ」
”培地”:「……そして」
”培地”:「変化を望まないものに、変化を強要することも」
”培地”:「──やはり恐怖と執着から訪れるものだ」
”培地”:「この在り方に疑いを持てたのはね、君のお陰だ、イーゴリ・ヴァシーリエフ」
”培地”:「だから、それが出来るというのなら」
”培地”:「解放してみなさい。私の中にいる。それを受け入れざるを得なかった者たちを」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……私のお陰、か?」
”培地”:「一つにはこの枷の本質を穿ったこと」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……なるほど、そういうことか。そうだな。今私はヒトの脆弱を説いたんだ」
”培地”:「一つには、私を読み取り、対話を択んだこと」
”培地”:「いま、私達はリンクしている」
”培地”:「君が私に寄り添うほど、私も君に親身になれる」
”培地”:「神仏とはね」
”培地”:「そういうものなのだ」
”培地”:ほんとうはね。と、小さく言い添える。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君の中にいるその『者たち』、『ヒト』。……ああ。むしろ私は、」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「そのためにこうして君のもとに来たのかもな」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ハハッ」少しだけ、また少しだけ楽しそうに笑って。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……なあ、君たち!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「聞こえていなくても構わない。返事がなくとも構わない!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「力を貸してくれ!君たちがどのような過程を辿って、何を思い、今そこに居ざるをえないのか」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……私には、私には、わからないが!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:世界は、無情と諦めに満ちている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この光景を最初に見た日からか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:数日も経たずに現れたファルスハーツにより、両親が死んだ時からか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そしてこの極寒の凍土に独り取り残された時からか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:両親の命を奪ったそいつも、両親に大切なものを奪われた者で……つまり正当な復讐で、怒りのやり場を失った時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そいつに連れられて、そいつのセルに加わって、最初に命がゴミのように散る戦場に出た時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:セルの仲間も、知り合った紛争地の民間人も。皆一週間と持たず俺の前から去り続けて行った時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その争いすら大国の思惑による政治の結果で、目の前から雲の上までどこにも正しさなどないと知った時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:両親を殺し俺をセルに引き込んだそいつが……何年も俺を戦場で酷使したそいつが、何を思ったかいきなり俺の盾になって撃たれた時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……そいつを、憎かったはずのそいつを、虫の息だったそいつを……当の俺すら撃てなかった時か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……わからない。いつからこんな諦めだけの世界に生きているのか、俺にだってわからない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「手を貸して欲しい。もう、全てを手放し……違う!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「託してくれ!後を任せて欲しいんだ!君たちが!それだけその”マスターアビス”のために無惨に果てても!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……あるいは、オーガンのもたらす虚無と停滞の地平とは、そのような散っていった者たちにとってこその福音なのかもしれないが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君たち……俺と!お前たちが!!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「どんなに世界をあきらめても!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「まだ諦めてない奴がいるんだ!そいつに……俺は……諦めだけを遺してやりたくないんだ!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だから頼む、頼むよ……」
”培地”:「……ふ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:しん、しんと。無音の世界に雪が降る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:無常と、諦観だけが全ての荒野に。
GM:──あるいは。
GM:彼らは見ていたのかもしれない、名も友も失い、”マスターアビス”の名のみを寄る辺に立っていた筈の少女が。
GM:なぜ立ち上がれたのか。なぜ敵として手向かうのか。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「力を、貸してくれ……!!」
GM:雪の降るのに逆行して
GM:小さなひかりの球が、大地から浮き上がり、君の頬を撫でて飛んでいった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……これは」
GM:温度も触感もない、ただそれだけの。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「“培地”……いや、太陰神、そしてマスターアビス……」
”培地”:「素敵なことだと思っているみたいだ」
”培地”:「『まだあきらめてない奴』の側に、おそらくは彼女がいるのが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「何を……ハハッ、見世物じゃないぜ」
GM:ぽつぽつと連鎖するように。
GM:光が浮遊していく。解き放たれていく。
GM:ざ、あ────────
GM:やがて視界全てが穏やかな輝きで飽和し、それが飛散していった。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その光の中、夜明け前の闇の中、発って往くものたちを見送り──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ。ああ!」
GM:気づけば君は、"浮動工廠"に立っている。"アクアス"はいない。
”培地”:片膝を立てた少女──少女だ。
”培地”:彼女がいた。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……君は」
”培地”:「伝えておいてくれ」
”培地”:「『翻翠玲(ホァン・スイリン)』」
”培地”:「それが彼女の名だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………ああ」言葉は、いらない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:頷く。もう、全て判っている。
”培地”:「そして、私だけは君に救われてやることができない」
”培地”:その声が、少しだけ慙愧の色を帯びる。
”培地”:「戒めの一つの名は、共工」
”培地”:「それは裏切りを意味する言葉、だからね」
”培地”:ばしゅう、と彼女の姿もひかりの球に変じて。
但馬勇緒:"ナット・ロック"の掌中に収まる。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ああ。いや。いいや」その光の球を見送り──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「十分だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:振り返りはしない。声だけだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「──頼むぞ、衣緒!」
GM:残された三つの枷が、音を立てて砕けた。
GM:イニシアチブ6。梔子衣緒の手番。
梔子衣緒:マイナーなし。メジャー、銀湖ちゃんから貰った剣で但馬市長を攻撃します。
但馬勇緒:《フラッシュゲイズ》LV1で取得し侵蝕ボーナス+3
但馬勇緒:ダイス減少8
梔子衣緒:コンボ:破邪顕正≪妨害排除≫。ダイスペナルティを無効化する。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+3した(侵蝕率:154->157)
但馬勇緒:《マリシャスブラッド》打ち消します
日高ぼたん:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+6個、達成値+6
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:148->152)
但馬勇緒:これ以上の妨害はありません。判定をお願いします
梔子衣緒:ええと、ダイスボーナス込で3+4、剣のバフで+2、援護で+6.それから−8.
梔子衣緒:7個だな。
梔子衣緒:7dx+40+6
DoubleCross : (7R10+40+6[10]) → 10[1,5,6,6,6,8,10]+8[8]+46 → 64
梔子衣緒:回ったぜ。
日高ぼたん:えらーい
梔子衣緒:達成値これで!
但馬勇緒:12dx ドッジ
DoubleCross : (12R10[10]) → 9[1,1,1,2,2,2,2,4,4,6,8,9] → 9
但馬勇緒:大命中します ダメージをどうぞ
梔子衣緒:了解!
梔子衣緒:7d10+1d10+6+4
DoubleCross : (7D10+1D10+6+4) → 36[10,2,9,8,2,3,2]+6[6]+6+4 → 52
但馬勇緒:HPは1
梔子衣緒:平均って感じだ。装甲など有効、52点。
但馬勇緒:そして不滅の妄執が解除されています。戦闘不能。
梔子衣緒:よし。
但馬勇緒:《蘇生復活》イベントが起こります。演出をどうぞ。
梔子衣緒:はい!
梔子衣緒:
梔子衣緒:「…さて。ヴァシーリエフさんがやってくれたな。うん…」
梔子衣緒:「中々、わたしたちも捨てたものじゃあないと思うが、どうだね」
梔子衣緒:炭のようになっていた皮膚がぱらぱらと落ちる。
但馬勇緒:「…………そうだな」
但馬勇緒:「君という不確定要素が現れるだけで」
但馬勇緒:「彼らは取り戻す。その可能性を拓く力を」
但馬勇緒:「私の支配を、逃れて」
梔子衣緒:「賽子を振るのは、結果が分からないからだ」
梔子衣緒:「そう、何処まで行っても。全てを確定させることは出来ないーー必ず、その支配の外から何かがやってくる」
梔子衣緒:わたしのようにね、と笑う。”あづま”からやってきた、夷狄たる少女はそう言って。
但馬勇緒:「何もかも出来過ぎているな」
但馬勇緒:「お前は自身を特別ではないと言う。ありふれた、どこからでも沸いてくる」
但馬勇緒:「否定されても他が居る存在だと思っているな」
梔子衣緒:「うん」
梔子衣緒:「偶々わたしが選ばれただけだろう。もしわたしが居なくても、きっと違うものがそこにいたはずだ」
但馬勇緒:「否だ、梔子衣緒は、ただ一つの不確定因子だ」
梔子衣緒:「そうでなくては、あなたは出てこないし……そうでなくちゃ、世界の奥の底が、そんなに狭いはずがない」
梔子衣緒:「ふふ。平行線だ」
但馬勇緒:「君と同じ条件のもとに、君と同じ技を修め、君と同じようにマゼンデに協調する」
但馬勇緒:「誓ってもいい。現れないよ」
但馬勇緒:「だからここで砕く」
梔子衣緒:「そうかなあ」気の抜けたような声。
梔子衣緒:「じゃあ、わたしは偶々ここにいる代表としてーーそれに抗ってみせるとしよう」
但馬勇緒:赤い閃光が収束する。
梔子衣緒:「負けたら、どやされるんじゃあすまないだろうし?」
梔子衣緒:剣を構えている。
明司或日:「──衣緒さんが特別かどうかなんて」
明司或日:「もう、そんなことは関係ないんですよ」
明司或日:「もう。私達はそれを知っている」
明司或日:「貴方は、これから知る」
但馬勇緒:「なりそこないが」
但馬勇緒:一瞬、唾棄するような視線を或日に向ける。
梔子衣緒:「答え合わせと行こう」
梔子衣緒:「問いを立てたなら、答えを返し……それが正しいのかを調べねばならない」
梔子衣緒:「おいおい。わたしから視線を外していいのかね」
梔子衣緒:既に刃が届く距離にいるーーそういう術理を磨き上げてきている。
但馬勇緒:空間が歪む。弾ける。
但馬勇緒:フェイントだ。
梔子衣緒:それに刃を合わせんとしてーー
梔子衣緒:する、とすり抜ける。寧ろ加速を得るかのように。
但馬勇緒:君そのものに能力は及ぼせずとも、その刀剣の刃先の通る空間を無限に延展させることはできる。
但馬勇緒:否、できない。
梔子衣緒:「銀湖ちゃん、本当ーーいい腕してる!」
但馬勇緒:鈴織銀湖の打った、ただ『梔子衣緒が使いやすい』だけの刀
但馬勇緒:それは手足の延長という粋を越えて、肉体の一部だからだ。
梔子衣緒:内勁として練り上げられた電磁気が、その刀身に通されている。かつてないほどに澄み通って。
但馬勇緒:指向性爆風の波状攻撃が君の体を捉え、吹き飛ばそうとする。
但馬勇緒:1つ潜り抜けただけでは足りない。2つでも足りない。
梔子衣緒:(むーー)ここで斬り飛ばすことはできるだろうが、脚が止まってしまう。
但馬勇緒:君の体技の及ぶ限界を試すように。狭い空域に高密度の破壊が密集し、一斉に弾ける。
日高ぼたん:「大丈夫、衣緒。」
日高ぼたん:(知っているよ。私は誰かになれないし、誰かは私になれない。)
日高ぼたん:失われたものは埋められないから、同じものは現れない。
日高ぼたん:だけど。
日高ぼたん:同じことを、することは出来るから。
日高ぼたん:「止まらないで」
日高ぼたん:無限遠には程遠い。触れ合うようなあと一歩。
日高ぼたん:その間合いを。
日高ぼたん:「私の力で届かせる」
日高ぼたん:取り出すのは金色に輝くライフル弾。
日高ぼたん:ロケットのように尖頭型のそれを、腕で包むように。
日高ぼたん:小さな風と光が火種を生んだ────着火。
日高ぼたん:「ここが」
日高ぼたん:「幸せへの分岐点だ」
日高ぼたん:コンボ:【I'm here《私がここにいる》】
日高ぼたん:───爆発。
日高ぼたん:両手を焼きながら飛んだ弾丸が、その壁を打ち崩す
日高ぼたん:「さぁ───!」
日高ぼたん:「いっちゃえ!衣緒ー!!」
梔子衣緒:「−−おう!」梔子色の、不言色とも言うその髪が靡いて。
梔子衣緒:刀身は、ばちりと紫電を弾いている。
梔子衣緒:
梔子衣緒:どうしてわたしが電磁気学を統御する能力者であるのか。
梔子衣緒:それは、電流というものは、正と負で編まれているもので。
梔子衣緒:陰と陽。プラスとマイナス。男と女、覚醒者と非覚醒者。
梔子衣緒:それは余剰と不足によって結び付ける力であり、同じもの同士を弾き飛ばす力である。
梔子衣緒:
梔子衣緒:わたし、梔子衣緒は混ぜ物/アマルガムだ。
梔子衣緒:そんな状態を安定させている力…本来違うモノ同士を分ち難く結びつけるもの。
梔子衣緒:わたしがなぜ、外に電流を発することが、他のブラックドック能力者たちの様にできないのか?
梔子衣緒:それは、わたし自身をこうして結びつけるために使われているからだ。
梔子衣緒:そして、結び付けるものが其処に使われているならーー
梔子衣緒:
梔子衣緒:銀の光。鋼の鈍い光。
梔子衣緒:
梔子衣緒:剣というモノは、何かを分つためにある。
梔子衣緒:
梔子衣緒:最初に握っていた理由は、大したものじゃなかったのだろう。
梔子衣緒:元となった彼と彼女にとって、何か縁が有ったのかもしれない。
梔子衣緒:好いたものであったのか、それとも理不尽にそれで奪われたもの同士であったのだろうか?
梔子衣緒:わからない。
梔子衣緒:わたしにも、それこそ目の前のこの賢者にでさえ。
梔子衣緒:ただ、一つ事実がある。
梔子衣緒:少なくとも、いま、此処にこの剣があるということ。
梔子衣緒:退魔為らざる、邪しきを破り、正しきを顕す刃が。レネゲイドに抗ってみせるために編まれて喪われた、この剣が。
梔子衣緒:ならきっと、と。願ってもいいだろうか。
梔子衣緒:ーー彼らがいたことは、決して何も齎さない、虚無に落ちてなどいないのだと。
梔子衣緒:
梔子衣緒:どんなに時の流れに流されて、どんなに忘れ去られてもーー
梔子衣緒:それでも失われないものがあるのだということを。
梔子衣緒:
梔子衣緒:その剣は、確かに斬って見せた。
梔子衣緒:その場にいるものなら、銀の滴が落ちたように見えたかもしれない。
但馬勇緒:「………………?」
但馬勇緒:それを知るのに、須臾を要した。
但馬勇緒:斬られたと理解した。それがきっかけだったかのように肉体が縦に分かたれて、左右に倒れる。
梔子衣緒:振り抜いた姿勢から、ゆるりと構え直す。ひたりと、緑の虹彩と青の瞳が見つめている。
但馬勇緒:「──そうか」
但馬勇緒:いかにして発話を行っているのか。この場で起きた事、全てに納得したように、目を閉じる。
但馬勇緒:「『私の勝ちか』」
GM:ド
GM:先ほど行われたような、無造作な空間破壊、そして修復。
GM:それが行われたのだ、と君たちが理解した時には。
GM:
(日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[1])
5m
(但馬勇緒[35]、モンカール[18]、レイローダ[12]、"ホープ・ブリュー"[0])
"モンカール"仙崎柚葉:両断された但馬勇緒の前に、小学生ほどの見た目の少女が立っている。
"モンカール"仙崎柚葉:「起きろ、クリストフェル」
"モンカール"仙崎柚葉:ぞぶり、ぞぶり、と虚空から這い出すように、人形めいた従者が現れる。
"モンカール"仙崎柚葉:N市で観測された『象牙の塔』本来の歴史の優勝者。
"レイローダ":亡霊のような表情のシルクハットの紳士が佇む。
"レイローダ":「おお! 痛ましい。市長よ、変わり果てたお姿に……」
"レイローダ":さめざめと泣き真似をして見せる。
"レイローダ":「我らが"シャシンシコ"セルが貴方の願いを叶えましょうぞ」
"ホープ・ブリュー":「一緒にしないで。別口でしょ」
"ホープ・ブリュー":麗しい風貌を想起させる、美声。
"ホープ・ブリュー":だがその顔は覆い隠され、トーガから覗く手首は痩せさらばえた死者の土気色。
但馬勇緒:「"浮動工廠"の掌握が間に合った」
但馬勇緒:「ならば時空を超えて現れることができる増援も──ゼノスとUGNに睨まれていない、私に同調する者、雇われた者────」
梔子衣緒:「づーー銀湖ちゃん…!」彼女を既定現実に結び付ける力は、先より早く対応した。(わたしはともかくーー皆が大丈夫か…!?)
羽鳥七海:「そん、な……」
日高ぼたん:「………新手…!」
日高ぼたん:焼けた両手がじわじわと皮膚を取り戻す。
羽鳥七海:疲労も侵蝕も治っていない。この状況で、新手なんて。
羽鳥七海:そもそも、周囲ごととはいえ、巻き戻すことに成功している。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「なん、だと……」膝をつく。
"マスターアビス・Δ":「はは──ほんとかよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「だがこちらも、まだまだ……元気は有り余っていてね……!」立ち上がろうとするが、上手く行かない……!
GM:──最も速く。
GM:対応したのは彼女だった。
ニーンテ・S:首筋に血清を打ち込む。走る。
ニーンテ・S:『知っている』からだ。ここから何が起きるか。
?????:同時。閃熱を放つ、黒条
?????:ニーンテ以外、誰もそれが来ることを知らない。
?????:だから、反応することができなかった。
?????:「──はは」
GM:
(日高[10]、ヴァシーリエフ[7]、梔子[6]、羽鳥[1])
5m
(但馬勇緒[35]、モンカール[18]、レイローダ[12]、"ホープ・ブリュー"[0]、アントネッラ[20])
アントネッラ:「はーーーーーーーーーーーっはっはっはっはっはっは!!」
アントネッラ:高い、高い笑声とともに、宝玉を編み込んだ金髪の女が現れた時には、それは完了している。
"モンカール"仙崎柚葉:「っ、が────」
"レイローダ":「これは」
アントネッラ:レネゲイドの作用に麻痺をもたらす、黒い雷撃。比類なき大魔術師を自称する、ノートルダム財団総帥の十八番にして秘奥。
ニーンテ・S:鮫と蛞蝓を合体させたような奇怪な生命体が乱入者を飲み込み、肉体がまるごと酸に変じる。
ニーンテ・S:「エラ、顔が蒼いぞ」
ニーンテ・S:「血──きみの遺産を抜かれたな。笑うな、体に響く」
アントネッラ:「何を言うか女史!」
アントネッラ:「我が凱旋なるぞ──おお! ヴァシーリエフ氏! 無事のよぉーうではないか!」
羽鳥七海:「え……え?」 混乱している。
日高ぼたん:「あー………」
日高ぼたん:「ハワイの。」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……よく分かったな、女史。ここから怒涛の進撃が始まる所さ」声をかけられて、すっくと立ちあがる!
風吹リュー:「よくわからんがチャンス!」
風吹リュー:黒く帯電する敵たちに、白い稲光とともに突撃
風吹リュー:「いきなり寝ろ!!!」また雷鳴が鳴る。
"マスターアビス・Δ":「嵐のような勢いでつぶしたな…………」
"マスターアビス・Δ":ぐったりと伸びている敵たちを見て。
羽鳥七海:「判断が早い……!」
"マスターアビス・Δ":「とはいえ、これであとは"ナット・ロック"にとどめを刺すだけ────」
"マスターアビス・Δ":そう、視線を向けた先。
羽鳥七海:ふらつきながらも、足元のナナフシを解いて立ち上がる。
"ドッペルゲンガー":現れた3人に混ざって知らない男が伸びている。
GM:但馬勇緒の姿はない。
羽鳥七海:「……《ナットロック》は?」
アントネッラ:「む……?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……あの市長殿がこの期に及んで逃げたというわけではないだろう。ならば……!」
日高ぼたん:「……あ…!」信じられない油断。相手から目を離すとは
ニーンテ・S:「──そうか。いかにしてかはともかく、エラがこちらにゲートを開けるだけの『隙間』────」
ニーンテ・S:「その瞬間に抜け出ていたのだろう、まずいぞ」
ニーンテ・S:「『浮動工廠』のいくつかの機能を掌握したと言っていた。"培地"のコアも彼が持っている」
ニーンテ・S:「完全に完全とはいかないが」
ニーンテ・S:「『成った』のかもしれない」
GM:戦闘終了。PC達の勝利
GM:一方。
GM:"モンカール"ら増援が現れた瞬間。
GM:梔子衣緒さん。判定してください。知覚で6
梔子衣緒:了解。
梔子衣緒:5dx+1=>6
DoubleCross : (5R10+1[10]>=6) → 10[4,6,6,8,10]+3[3]+1 → 14 → 成功
GM:君は気づく。
GM:皆が新たな戦闘の気配に慄然とする中で、背後で、ごく静かに、それこそ君の能力でしか感じ取れないような穏やかさで。
GM:《ディメンジョンゲート》が開いていた。
明司或日:振り返る君に気付く。
梔子衣緒:其方を改めるーー(まさか)
明司或日:内緒ですよ、といった調子で、唇に人さし指を当て、飛び込む。
梔子衣緒:それを、見て。
梔子衣緒:踏み込む。疾風のように。
明司或日:目が見開かれた。
梔子衣緒:「放っておくと思ったのかい」
明司或日:半分は驚きで、もう半分は、ああ、やってしまった。という調子。
梔子衣緒:「わたし。あんなに熱く語ったんだがな」
梔子衣緒:「”助けて”と言われたことをーーわたしは嘘にしないし、させない」
明司或日:「──あはは」
明司或日:「ばか」
梔子衣緒:彼女も戻す……というのは。目の前の敵といい、不可能だろう。
梔子衣緒:「知らなかったのかい?きみだって」
梔子衣緒:「都合がいいって言っただろ」笑う。
明司或日:「私が悪かったですよぅ」
GM:ぶつり、ゲートが閉じる。
梔子衣緒:飛び込む際、ゲートに入りきらなかった一房の髪が千切れた。
GM:それから、残された者たちが但馬勇緒に加え、或日、衣緒の両名も消えていることに気付いたのは。
GM:僅かに後のこと。
◆Climax02◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Climax02◆
GM:----------------------------------------
GM:昏い、闇の中を落ちていく。
GM:どこまでもどこまでも見通せない。互いの姿だけが見えている。
明司或日:「ここから先は」
明司或日:「事を成しても戻っては来れません」
梔子衣緒:「どこ通ってるんだか……ははあ」
梔子衣緒:「そりゃ、すぐ追ってこれるようなところ、あの人が選ぶわけがないか」
梔子衣緒:「……良かったのかい、或日くん」
明司或日:「──"ナット・ロック"の転移の気配を辿って」
明司或日:「私だけが通廊を開くことができるの」
梔子衣緒:今は、ノートルダム財団の一員だと言っていた。甘さにこそ、勝ってほしいと信じているのだと。
明司或日:「私だけよ。だったら、やるしかないじゃないですか」
梔子衣緒:「そか。そりゃ、しょうがないよな」苦笑する。
明司或日:「衣緒さんを巻き込みたくなんて、なかったのだけれど…………でも、ごめんなさい」
梔子衣緒:「誰かがやったのかもね」
梔子衣緒:「でも、その誰かを、わたしは譲りたくなんてなかったのさ」
明司或日:「とても──とても心強くて」
明司或日:ぎゅ、と手を握る。剣で鍛えた、女性にしては硬い。
明司或日:「嬉しい」
梔子衣緒:「ふふ」柔らかく笑う。此方も手を握る。
明司或日:「N市は──彼のものじゃない」
明司或日:「あそこで生まれて、あそこで育った」
明司或日:「私達のものよ」
梔子衣緒:「ふふ。そうだなーー誰か一人の掌なんかに、治まるものか」
梔子衣緒:「そこまで、世界も、あの街もーー狭くなんてない」
■FS判定『私達の物語を私達の手に』
《ディメンジョンゲート》生成の集中力の為に、或日の緊張状態を解除し、"ナット・ロック"を追う。
完了値:??? / 終了条件:4ラウンド
GM:
GM:君と或日の2人は、気付けば風光明媚な山門に立っていた。
梔子衣緒:「わお。中々綺麗なとこだな……」辺りを見渡す。剣を一度、鞘に収める。
GM:長く鳥居の続く、階段。ざわざわと草をかき分けて、君の3倍の背丈はあろうかという鬼が現れる。
・進行判定:鬼の打倒〈白兵〉〈RC〉難易度30/最大達成値50
GM:咆哮とともに
GM:金棒を振り回す。臨戦態勢。
梔子衣緒:「……ごめん、撤回していい?」情けない表情になって、剣を抜いた。
明司或日:「景色に罪はないですよ」
梔子衣緒:「そうだけどさあ……」
(梔子[6]、明司[6])
GM:或日の本来の行動値は9ですが、アルティメイド服相当品の防具で3下がっています
梔子衣緒:硬いやつ!
梔子衣緒:判定はわたしからやっちゃってもいいのかな。
GM:どうぞ! 或日に攻撃させたかったらさせてもいいよ
梔子衣緒:まあノーコスト何で…wまずは白兵判定。
梔子衣緒:7dx+42
DoubleCross : (7R10+42[10]) → 9[2,3,4,4,4,5,9]+42 → 51
梔子衣緒:お、乗った。
GM:叩いた!
GM:進行値6/???
GM:では君は謎の生物の襲撃を退け、《ディメンジョンゲート》に必要な高集中を確保することができる。
梔子衣緒:やったぜ。
明司或日:「では衣緒さん、お願い!」
梔子衣緒:「あいよ」
梔子衣緒:叩き付けられる金棒が、するりと横に祓うような動作に変わる。
梔子衣緒:その運動ベクトルを、筋肉と骨の動作を読み取り、そうするように流した。
梔子衣緒:たん、と着地の音。
GM:ずずうん。
梔子衣緒:既に跳躍し、喉が切れている。
GM:巨体の倒れる音がする。
明司或日:「……奇麗ね」
梔子衣緒:「いやー……切っちゃったけど、大丈夫かな…」
明司或日:血払いを終えた君の手を取り、進む
梔子衣緒:「お、銀湖ちゃんの腕いいよね~~ホント綺麗な剣、で…ああっと」
梔子衣緒:取られて進む。
明司或日:むう、この人は。という顔をして
明司或日:「いきなり襲い掛かってきたんだもの……でも、どうなんでしょう」
明司或日:少し不安そうな顔で、ゲートをくぐる。
梔子衣緒:「分からん…」
梔子衣緒:こっちも潜る。
GM:漆黒の門を抜けた先。
GM:強い風が君たちの髪を揺らした。
明司或日:「おっ……お」
明司或日:「落ちてるわ!」
梔子衣緒:「おおっ……マジか」
GM:天空都市──といった外観だ。
GM:ただ、日照の具合で察することができる。
GM:この異国の尖塔たちならぶ都市は、逆さにひっくり返っているのだ。
梔子衣緒:「うわ~……アニメ映画とかでしか見たことないぜ…」眼を瞠って。「………ん?なんか逆さじゃないかあれ」
GM:どうにかして足場を落ち着けなければならない。判定を【肉体】に変更。難易度は8
明司或日:判定します
梔子衣緒:き、きついw女神もあるからね!
明司或日:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[4,5,8,10,10]+7[2,7] → 17
梔子衣緒:すご……
明司或日:バディムがほしい 優秀なチルドレンの人ーーー!
GM:進行値8/???
明司或日:落下しながらどうにか、とったった、と壁面を蹴りつけて。
明司或日:窓のある方へ、君の手を握ったまま、跳ぶ!
GM:ラウンド2
GM:衣緒ちゃんの手番
梔子衣緒:「おぉ、おおおお…!」そのまま流されつつ景色にも見惚れつつ。
梔子衣緒:7dx=>8
DoubleCross : (7R10[10]>=8) → 9[2,2,5,5,5,9,9] → 9 → 成功
梔子衣緒:あぶねっ。
GM:進行値9/???
GM:では、君は窓を破り、なんとか床──天井? を確保することに成功する。
梔子衣緒:そのまま、窓に飛び込む或日くんを抱えて飛び込んだ。
梔子衣緒:「……ふー……いやー、すごいなあ」
明司或日:「きゃっ……ふふふ」
明司或日:「私だけだったら、ここで脱落でしたね」
明司或日:そんな事を言いながら門を開く。
梔子衣緒:「いや、わたしもちょっと身体そのものが強いわけじゃないし……」
梔子衣緒:「…はは、よし。行こうか」
GM:次に訪れたのは
GM:蔦に覆われた寺院だ。石材の代わりに、鈍く紫に光る半透明の素材が使われている。
梔子衣緒:「ははあ……硝子質なのか?アメジストってわけじゃないだろうけど」
GM:僅かに身じろぎをすると、どこからともなく矢が飛来する。何か大きなものが転がるような音が響く。
明司或日:「神秘的ですねぇ。宗教施設なのかしら──!」
梔子衣緒:「うおお!?急になんだ?!」
GM:判定を〈回避〉に変更されます。目標10 最大達成値は50のまま
明司或日:5dx+1 判定します
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[3,3,3,4,10]+9[9]+1 → 20
梔子衣緒:すごいな或日くん!?
明司或日:こっちの才能があるのかもしれません
GM:進行値12/???
明司或日:「岩です! 岩が転がってきます!」
梔子衣緒:「ちょっ……レイダースじゃないんだぜ!?」
明司或日:「あれ、一度機能したら終わりじゃないのかなぁ。どうなんでしょ」
梔子衣緒:「いや、終わったら頑張って押し戻してるんじゃないか?音も派手だろ」
明司或日:「頑張るなあ」
明司或日:呟きながら。「よっほっ」衣緒ちゃんを持ち上げて投げ上げる。
明司或日:岩が通り過ぎる寸前に肉体の存在を希釈し、すりぬける。
梔子衣緒:「わっ、っと」くるりと空中で身を捻り、上段に身を入れる。
梔子衣緒:「器用だなあ」
明司或日:降りてきた衣緒ちゃんをお姫様抱っこの姿勢でキャッチし
明司或日:そのまま足元に丸く、門が開かれる。落下。
明司或日:「それほどでも」
梔子衣緒:「わ、っと……重た、あっ」そのまま落ちる。
GM:毒々しく発行する苔が繁茂する、巨大な地下空洞。
GM:地下で探るように、何かがうごめいている気配がする。
GM:気配を殺してやり過ごさなければならない。
梔子衣緒:「本当あの映画みたいになってきた気がするぞ……」何かの気配を感じて。
明司或日:「(しーっ、ですよ。しーっ)」
梔子衣緒:「(おう。すまん…)」
GM:判定を〈知覚〉に変更します。難易度は9
梔子衣緒:頑張ります!
GM:3ラウンド目かな。衣緒ちゃんの手番!
梔子衣緒:5dx+1=>9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 7[1,4,5,6,7]+1 → 8 → 失敗
梔子衣緒:書、しょうがない…!
梔子衣緒:コンボ:縁起≪勝利の女神≫。達成値を+12する…!
明司或日:おお~
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:157->161)
梔子衣緒:これで達成値20だ!
GM:時折、地面が揺れる。
GM:小さな振動だ。それで獲物の気配をさぐっているのだろうか。
GM:あるいは、大きすぎる何かの、心臓の鼓動の音かもしれない。
梔子衣緒:「(……ったく、こういう隠密行動とか苦手なんだよな…!)」
梔子衣緒:そろそろと歩くーーのに、どうしても振動に足を取られそうになって。
明司或日:おそるおそるついていく。
梔子衣緒:すぅ、と息を吸う。気血を巡らす。
梔子衣緒:「(或日くん)」
明司或日:「(なぁに?)」
梔子衣緒:「(ちょいとズルしよう。わたしら向きじゃない、これ)」
梔子衣緒:腕を取って。
明司或日:「(ふふ、ええ。できるならそうしましょう)」
梔子衣緒:その気功、内頸の迸りをもってして跳躍、壁のそれを蹴り飛ばしながら、無音で駆ける。
明司或日:「(わっ…………わっ!)」
明司或日:「(わあっ…………!)」
梔子衣緒:「(捕まっててね!)」
明司或日:ぎゅう、と首元に抱き着く。邪魔になりすぎないように、と気にする余裕は、意外にもある。
明司或日:気を使われているのだろう。
梔子衣緒:この子、やっぱり結構タフというかしぶといというか。そういうとこあるよなあ、なんて思いながら進んだ。
GM:そして、次の門を辿った瞬間。視界が消滅した。
明司或日:「──────! ──」
GM:声も伝わらない。
明司或日:探るように突き出した指先の触れる感触がした。
梔子衣緒:「−−ッ」それに、少し安心した。
梔子衣緒:急に離されることだって、あるかもしれないからだ。
GM:視覚、聴覚の伝達しない、特殊な場所だ。
GM:攻撃を受ける気配はないが、それでも平常の精神状態を維持することは難しい。
GM:判定を〈意志〉に変更。難易度は12
明司或日:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 9[1,2,2,3,5,7,8,8,9]+4 → 13
GM:進行値14/???
梔子衣緒:或日くん強くない??
明司或日:指先を、袖に伝うように下ろす。
梔子衣緒:すぅ、と息を吸い、吐く。其れを意識するーーそして、指の感覚を合わせる。
明司或日:手に触れる、繋いでいた感触を確かめるように。
明司或日:血潮から伝わる鼓動が落ち着いていくのが、君にはわかるかもしれない。
GM:ラウンド4。衣緒ちゃんの手番
梔子衣緒:意思は得意だ…!
梔子衣緒:9dx+4=>12
DoubleCross : (9R10+4[10]>=12) → 10[1,1,3,4,5,6,7,10,10]+10[9,10]+4[4]+4 → 28 → 成功
梔子衣緒:マジか。
明司或日:すごいすごい
梔子衣緒:或日くんの手番あるなら女神は取っておこう。
GM:では進行値17/???
GM:イベントはまだ起きません。
梔子衣緒:息を吸う。吐く。それから、流れる血流を意識し、骨と筋肉の有り様を感覚するーー
梔子衣緒:梔子衣緒が修めた身体制御、その基礎の基礎。それを一からなぞるように。
梔子衣緒:触れた手から、勁が伝う。
明司或日:「────」
明司或日:「──」
明司或日:9dx+4 意志
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[1,1,2,3,4,5,6,9,10]+5[5]+4 → 19
梔子衣緒:少し冷えた末端に血流を流し、わずかとはいえマッサージのような効果もある、という程度だけれど。
梔子衣緒:コンボ:縁起≪勝利の女神≫。
梔子衣緒:達成値+15してください。
明司或日:ありがとう!
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:161->165)
明司或日:達成値34
GM:進行値21/20FS判定クリアです
梔子衣緒:やったあ
明司或日:深呼吸するような気配がする。
梔子衣緒:同調するようにリズムを合わせる。
明司或日:一拍を置いて。
GM:暗黒の景色を洗い落とすような、潮騒の音が響く。
GM:海風が髪を揺らす。天上に、満天の星空。
GM:それら輝きを映して煌めく海面。星の砂浜に立っている。そして──
但馬勇緒:「いつまで追ってくる気かな」
但馬勇緒:半身が、その場にそぐわぬ赤い輝きを放っている。
但馬勇緒:心臓持つ左側を本体として、跳躍を繰り返したのだろう。
梔子衣緒:「追い付くまで、と答えればいいのかね」
明司或日:「あなたを逃がしたら。今度こそ二度と捕まえるすべはない」
梔子衣緒:「まあ、そして逃がしたら、あなたは届かないところでやってしまうだろう」
但馬勇緒:「そうとも。そして君たちに、既に私を捕らえるすべはない」
但馬勇緒:「"ディメンジョンゲート"の侵蝕負担」
但馬勇緒:「あと100度ほど繰り返せば諦めるか?」
但馬勇緒:絶望的な宣告とともに、ゲートを開こうとする。
梔子衣緒:「……うーん、或日くんじゃないから分からんなあ」抜き撃ちが追い付くかーー
明司或日:「まあ! 私が特別あきらめが悪いみたいに────?」
明司或日:跳躍のその先を察知して、こちらもゲートを開く。
GM:開かない。
GM:より遠くへ、逃げることも回り込むことも。
但馬勇緒:「…………?」
GM:できない。
梔子衣緒:「だって或日くんじゃないからさ、わたしゃ…」するりと。
梔子衣緒:刃を抜く。
梔子衣緒:「…それに」
?????:「──────ここを」
?????:「どこだと思っているのかな。"ナット・ロック"」
但馬勇緒:「何が……」
但馬勇緒:何が起きている。
?????:「『賢者の泉』というものがあるらしい。知っているよね」
?????:「君の制御しきれなかった"賢者の海"の湧出だ」
?????:「それは『閃光の終焉』のヴィジョンをもたらし、暴露した者を恐慌に走らせる」
?????:「『閃光の終焉』──可能性の終わりを、否定しようと、ね。」
?????:Eロイス【ファイトクラブ】【神性圏界】
?????:この時空を定義する。『滅亡の分水嶺』『終わりの行われ、辿り着く場所』『世界の────果て』
?????:「……やあ」
"空洞":「遅くなったね」
"空洞":「君たちのお陰で助かって。お陰でこうして──」
"空洞":「彼を縛り付けることができる」
明司或日:「ロア君!」
但馬勇緒:「──────な」
梔子衣緒:「待ってる人がいてくれたとはね。憎い登場だ」笑う。
梔子衣緒:「はは」「諦めないでみるもんだーー一秒先の未来だって、碌に分かりやしないんだから」
但馬勇緒:「勘違いして貰っては困るな」
但馬勇緒:「ここで君たちを出迎えたのは」
但馬勇緒:「アントネッラ・フォン・ガルディーニに捕捉不可能な深度まで『離れた』からだ」
但馬勇緒:「いかに逃亡を防ごうと──君だけの攻撃で、私を斃すことはできない」
但馬勇緒:ずず
但馬勇緒:赤閃を纏う半身が変色していく。
但馬勇緒:金気廃する、燃え盛る炎の色。
但馬勇緒:「"培地"の機能は」
但馬勇緒:「掌握した」
"空洞":「やってみるかな?」
明司或日:「やってみましょうか」
梔子衣緒:「”真レ・サンテュリ”か。終末預言書…それに”培地”」刃を構える。
梔子衣緒:「うむ。まずは賽子を振ってみなきゃあな」
梔子衣緒:「その結果がどう出るかまでーー誰も分かりやしない」
GM:クライマックス2戦闘を開始します。
GM:
(梔子[6])
5m
(但馬勇緒[35])
GM:NPCは勝手に行動します
梔子衣緒:了解!
GM:ではラウンド1 セットアップ
梔子衣緒:セットアップはなし。
但馬勇緒:なし
但馬勇緒(火):こうしておこう
但馬勇緒(火):《コンセントレイト》《エクスプロージョン》《ツインバースト》
但馬勇緒(火):22dx7 対象は梔子衣緒
DoubleCross : (22R10[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[2,7,8,9,9]+10[5,5,6,9]+10[8]+3[3] → 43
梔子衣緒:無茶苦茶しやがる。
梔子衣緒:これはカウンター宣言可能でしょうか。
GM:範囲選択攻撃なので宣言不可です
梔子衣緒:じゃあコンボ:六車≪孤独の魔眼≫。
但馬勇緒(火):対象単体に。
梔子衣緒:梔子衣緒の侵蝕率を+6した(侵蝕率:165->171)
梔子衣緒:そして、コンボ:倶利伽羅≪カウンター≫。
GM:判定をどうぞ
梔子衣緒:装備している銀湖ちゃんの剣で攻撃。
梔子衣緒:(8+2)dx+40=>43
DoubleCross : (10R10+40[10]>=43) → 10[1,1,2,2,5,6,6,8,8,10]+2[2]+40 → 52 → 成功
梔子衣緒:成功。
GM:では
"空洞":《原初の白:力の霊水》
梔子衣緒:ロアくん…!
GM:まだダメージロールは待ってください。
梔子衣緒:了解です。
GM:演出に入ります。
但馬勇緒(火):自身の肉体を構成する鉱物を指先で砕き、握りつぶす。破壊が振るわれ、君を襲う。──これまでのものより、幾分か勢いが小さい
但馬勇緒(火):先の戦いで、やはり死に瀕しているのだろう。
但馬勇緒(火):それでも、五行のサイクルにより攻撃を弾かれるままに無限回の試行を繰り返されれば、やがて負ける。
梔子衣緒:何度か見たーー己の剣術は、その攻撃を制することができる。
梔子衣緒:また同時に、彼の言葉も正しい。この剣を、後何度振るうことができるだろうか?
"空洞":「我が臓腑の記憶を与えようか!」
GM:君の剣から、にわかに水気を纏う。波しぶきが舞う。
梔子衣緒:眼を見開く。
梔子衣緒:その波を感じ取るーー磨き上げた剣士としての感覚、気功師としての内勁、そして。
梔子衣緒:オーヴァード誰もが持つ、己の中の他者/レネゲイドーーその衝動のざわめきで。
GM:火克金、水克火。
但馬勇緒(土):半身が鈍色に変わる。
"空洞":力の霊水の効果を終了。
"空洞":《原初の黒:力の法則》
GM:水気が晴れ、君の剣の重量が増す。
GM:否、単純な重量ではない。
GM:雷を纏った事による磁界の変化を感じ取った。
但馬勇緒(土):土克水、木克土。
但馬勇緒(金):それに対応するように、また半身の色が変わる。
梔子衣緒:その変動を受けるが先か、既に重量と、稲妻へ合わせた脇構えへと転じーー
"空洞":力の法則を終了。
"空洞":《原初の紫:凍てつく刃》
GM:また、君を襲うひとつの力の流れが断ち切られる。同時。
GM:剣が火気を纏う。
"空洞":「翼の記憶を、髄骨の記憶を」
GM:金克木、火克金。
但馬勇緒(水):半身の色が変わる。
梔子衣緒:ぐるりとその焔を背に追うように、刃と羽織るシャツが廻る。
"空洞":凍てつく刃を終了。
"空洞":《原初の灰:オープンペイン》
GM:今度は明確に重量が上昇した。それは慣性とともに、その剣の威力を飛躍的に上昇させる。
"空洞":「肉腱の記憶を──」
但馬勇緒(水):焦りが浮かぶ。
梔子衣緒:此度はまるで槍か、鎖を擲つように。刃の中程を右手が支える。
但馬勇緒(水):剣が辿り着く時、五行を回り込む速度で上回られていれば。
GM:水克火、火克金。
但馬勇緒(木):半身の体色が鮮やかな翠色へ。
"空洞":そして、それをこそ待っていた。
"空洞":オープンペインを終了。
GM:命中します。ダメージをどうぞ
梔子衣緒:了解…!
梔子衣緒:6d10+6+4
DoubleCross : (6D10+6+4) → 29[5,1,7,6,2,8]+6+4 → 39
梔子衣緒:出目が悪いな…!
梔子衣緒:カンパニーデータ分の追加!
梔子衣緒:39+1d10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+3[3] → 42
梔子衣緒:一応40には乗った
但馬勇緒(木):ダメージが──通る!
但馬勇緒(木):死亡します。PCの勝利。
梔子衣緒:やった……!
GM:では演出をどうぞ
梔子衣緒:
梔子衣緒:滑らせるようにして、中ほどを持っていた手が再度柄を握り締める。
"空洞":「そしてきみの剣は、そのどれをも必要としない。」
"空洞":瞬間に君の剣は幾つもの莫大な力を宿し、そしてそのいずれもが霧散した。
梔子衣緒:ただひたすらに刻まれていたもの、そして刻み込み続けたもの。それこそが梔子衣緒の剣術でありーー
"空洞":「神は賽子を振る必要など、ない」
但馬勇緒(木):「お」
梔子衣緒:呼吸をする。空気が喉を通り、肺腑へ落ち込みーーその力が、筋肉を稼働させ始める。
梔子衣緒:気血、内頸ーーそれが全てを支えて。
梔子衣緒:「ぉ」
梔子衣緒:「ぉお」
梔子衣緒:「ぉぉぉおおッ!」
梔子衣緒:廻る。回る。周る。
梔子衣緒:此があれば彼があり、此がなければ彼がない。此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す。
梔子衣緒:何か一つでも、虚無に落ち込んだとしたのならーー
梔子衣緒:それは、世界一つ、まるごと滅んだに等しいことなのだ。
梔子衣緒:刃の一端、その隅々まで感じ取ることができる。
梔子衣緒:こうできるのは、わたしが彼と彼女を混ぜ合わせ、その願いを受けて生まれたからであり、
梔子衣緒:あの街で、わたしの剣を求めた人がいたからであり、
梔子衣緒:居場所を用意してくれるというひとがいたからであり、
梔子衣緒:わたしなんかの剣を、学びたいと言ってくれた子がいたからで、
梔子衣緒:そして。
梔子衣緒:あのカミツレの花を見た。
梔子衣緒:あの、翠玉の輝きを持つ七つ節を見た。
梔子衣緒:あの、金色に輝く光と、それを支える青い風を見た。
梔子衣緒:
梔子衣緒:わたしは、特別なんかじゃない。
梔子衣緒:わたしが特別だというのならーー
梔子衣緒:ここまで送り出した、そうしてくれた誰かの積み重ねが、そう見せているに過ぎない。
梔子衣緒:
梔子衣緒:刃が円を描いた。
梔子衣緒:ぐるりと回るーー
梔子衣緒:そして、かれの心臓を見る。
梔子衣緒:手を当てた。
梔子衣緒:何も見えない時に、ただ重ねてくれたあの熱を憶えている。
梔子衣緒:ーー己を支える力こそ、存在する事こそが奇跡であるなら。
梔子衣緒:それこそが、最大の熱量を有するものということ。
梔子衣緒:内勁による電磁気操作。
梔子衣緒:気とは血と見做されるーーそれを、存在させる己の力を解く。
梔子衣緒:「−−我流気功、裏の壱」
梔子衣緒:ばぢり、と雷がその手に宿る。
梔子衣緒:「焼き尽くせーー”夜戸神”!」
梔子衣緒:電磁波はレネゲイドへと干渉するのだという。
梔子衣緒:”ナット・ロック”は、レネゲイドによる最大の演算機構であるのだという。
梔子衣緒:その回路を、本来繋がらないものへ繋げ、繋がるはずのものが繋がらなくなる。
梔子衣緒:ーー未来は、定まった道をもう行かない。
但馬勇緒:雷に打たれたように、びくりと痙攣する。
但馬勇緒:それは、閃光と共に弾けるような、分かりやすい終焉ではなかった。
但馬勇緒:ただ、精密に稼働していた歯車装置に砂の欠片が詰まったかのように
但馬勇緒:動きが緩慢に震え。止まり。
但馬勇緒:さらさらと消えていった。
但馬勇緒:N市の未来は、こうして解き放たれた。
◆Backtrack◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Backtrack◆
GM:----------------------------------------
GM:今回のEロイスは13個かな。
梔子衣緒:ロア君のもコミだとそうですね!
GM:まず最初の
GM:"培地"
衝動侵蝕
GM:"ナット・ロック"
【神性圏界】【傲慢な理想】【さらなる絶望】【不滅の妄執】【囚人の鳥籠】【飢えたる魂】
GM:"培地"(ボス戦時)【究極存在】【超越活性】【妄念の姿】【不滅の妄執】 これに実はリグナムが【衝動侵蝕】をまだ持ってました 殴られそうになると衝動判定するかどうかの判定が入る淵より来るもの方式
梔子衣緒:そんなん持ってたの君!?
GM:次元の裂け目くん
【衝動侵蝕】【ありえざる存在】
GM:"空洞"
【ファイトクラブ】【神性圏界】
GM:いっぱいあったね
イーゴリ・ヴァシーリエフ:リグナム……!
梔子衣緒:おおいよお
GM:16個! 振りたきゃ振れ!
梔子衣緒:振るよ!!
梔子衣緒:171-16d10
DoubleCross : (171-16D10) → 171-76[7,10,4,3,6,10,1,2,7,5,1,5,1,8,1,5] → 95
羽鳥七海:振るよ~
日高ぼたん:ふるふる
日高ぼたん:152-16d10
DoubleCross : (152-16D10) → 152-86[3,3,2,8,6,10,2,5,4,10,3,6,2,6,9,7] → 66
梔子衣緒:やったあ帰還確定だ~一倍。
羽鳥七海:163-16d10
DoubleCross : (163-16D10) → 163-84[2,6,5,1,2,9,10,2,4,10,3,3,4,10,10,3] → 79
日高ぼたん:これは2倍。
梔子衣緒:95-5d10
DoubleCross : (95-5D10) → 95-22[5,3,4,2,8] → 73
日高ぼたん:66-8d10
DoubleCross : (66-8D10) → 66-41[6,3,10,2,4,2,8,6] → 25
羽鳥七海:ロイス残り5個! 1倍!
梔子衣緒:5点帰還。
日高ぼたん:3点!
羽鳥七海:79-5d10
DoubleCross : (79-5D10) → 79-27[4,4,9,1,9] → 52
イーゴリ・ヴァシーリエフ:振るです16個!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:153-16d10
DoubleCross : (153-16D10) → 153-98[8,7,8,10,4,2,7,6,8,3,8,10,4,8,1,4] → 55
羽鳥七海:4点!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:んっ???
羽鳥七海:ギリだ
梔子衣緒:ヴァシーリエフさんめっちゃ戻ってるw
イーゴリ・ヴァシーリエフ:はい、ここから4個で普通に振ります……
GM:Dロイスが【遺産継承者】×6、【賢者の石】Eロイスと合わせて23点、シナリオ点は文句なしの10でしょう。
さらに
セッションに最後まで参加した/よいロールプレイをした/他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
セッションの進行を助けた/場所の手配やスケジュール調整に協力した 5点
イーゴリ・ヴァシーリエフ:55-4d10
DoubleCross : (55-4D10) → 55-18[1,10,5,2] → 37
GM:38に各自侵蝕点を足してください。
梔子衣緒:5点なので、43点です!
日高ぼたん:41点!
羽鳥七海:42点~ 世界の真理に至ってしまったな
イーゴリ・ヴァシーリエフ:37!3点で帰還!よって、41点です!
GM:GMは56点! お疲れさまでした!
梔子衣緒:おつかれさまでございました~~!!めちゃくちゃ楽しかった~~
梔子衣緒:まだEDあるけど…w
イーゴリ・ヴァシーリエフ:お疲れ様でした~次はEDだぜ!
◆Ending01◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Ending01◆
GM:----------------------------------------
GM:最果ての島・星の砂浜
GM:
GM:穏やかに寄せては返す波の音が耳朶に染みてゆく。
明司或日:「やりましたね」
梔子衣緒:ふらつく。原点を自覚することで可能となったとはいえ、やはり自分の一部を解くのは反動が大きい。
明司或日:実感がまるでない、という様子だった。
明司或日:語調だけはいつもと同じだけれど、表情はどこかぼうっとしている。
梔子衣緒:「~~、おう……いや、効くとは思ってたが、決まってよかった……」
梔子衣緒:「はは……上手く行ったのか。行ったんだよな……」
明司或日:ふらふらと体が揺れ、そのままぺたんと座り込んだ。
梔子衣緒:「或日くんも、おつかれさま…」ほぅ、と溜息をついて。こっちもべしゃ、と倒れる。
明司或日:「ええ。お互い、本当に本当に、疲れた──────」
梔子衣緒:大の字になって。「っあー………ロアくんも、ありがとうね……」
明司或日:隣に寝転んで、いやにコントラストの鮮やかな星空を見る。
梔子衣緒:「綺麗なもんだなあ……」ぽけーっとしている。
"空洞":「うん。受け取っておくよ」
"空洞":「と」
梔子衣緒:「いや、マジでね………あの転換がなけりゃ、無理だったし……ん」
"空洞":少年の雰囲気が、本来君の知るものに変わっていく。
"空洞":「おお……おお?」
"空洞":「『ファイトクラブ』症例が抜けた、って感じか」
"空洞":「倒したんだものな、閃光の終焉を」
梔子衣緒:「あ~~……やっぱりあれ、ヤバいやつだったのね」
梔子衣緒:のろのろと剣を鞘に収める。……銀湖ちゃんにもお礼と返しに行かねばなあ、と思う。
GM:彼を斃しても、N市がすぐに十三の支部の必要もないような、平和な土地になる、ということはない。
GM:だが、いくつかのルールは消え、いくつかの構造が残留し、例えば賢者の石の鉱床も、その性質を変じていくことだろう。
GM:今なら、人の手で制御する事すら可能かもしれない。
明司或日:「『賢者の泉』ですか……」
明司或日:「それに、わたしと、衣緒さんと」
梔子衣緒:はあ、と息を吐く。「ああ、鉱床……”賢者の海”から別れたものだっけか…いや本当」
明司或日:「最後は、自分が生み出した歪みに討たれた」
梔子衣緒:「どんなものも、己がすることが返ってくるものさ……剣に生きるものが、剣にて死するように」
明司或日:「────いえ」
明司或日:黒々とした瞳が、君の目を覗き込む、
梔子衣緒:彼女の方を向く。首だけを回して。
明司或日:「貴女は、"ナット・ロック"の歪みに翻弄されたひとだけれど」
明司或日:「"ナット・ロック"が生んだ、というのは失礼だったかしらね」
梔子衣緒:「どっちだって構わないさ」苦笑して。
明司或日:「銀湖ちゃんは、その剣に『都牟刈』という銘を与えていました」
梔子衣緒:今は鞘に収めた剣をちらりと見る。
明司或日:「蛇より出でた者と身剣一体となり、邪を祓う太刀。でも、別の名前を考えた方がいいと直感したから」
明司或日:「教えなかったのかも」
梔子衣緒:「なるほどねえ」そ、っと優しく鞘を撫でて。
明司或日:「貴女が名付けるとしたら、どうなるのかしら」
梔子衣緒:「ん?」「わたし?」
梔子衣緒:「あーーー…………、わたし、ずっと剣そのものには拘りなかったんだよなあ……」
明司或日:「そんな事を言ってましたね」
梔子衣緒:「道具であって……いや、なんていうのかな……」
梔子衣緒:「あー、そう。全然関係ないかもだけど、一回、剣になったことあってさ」
梔子衣緒:「その時、結構しっくりきたんだよな」
明司或日:「剣に…………?」
梔子衣緒:「ジャームにね……」遠い目をして。
明司或日:「そういう事あるんだ……」
梔子衣緒:「剣を振るってきたけれど…。どっちかというと、わたし自身がそうであって……」
明司或日:特撮番組の武器に衣緒ちゃんの顔の印刷されたメダルがはめ込まれているみたいなのを想像している。
梔子衣緒:「それを、何と言うのかな。今は人型してるから、そのために必要な部品、みたいな」
梔子衣緒:「だから、わたし滅茶苦茶EXレネゲイドとかの妖刀とかとバカみたいに相性悪いんだよな」
明司或日:「……ふふふ」
梔子衣緒:「あー……話とっ散らかっちゃった。ごめん」
明司或日:「そういう事だったんですね。どうして、銀湖ちゃんがただの鋼を打ったのか」
明司或日:「ちょっと気になっていたんです。『ただの鋼』にしか、選択肢がなかったんだ」
梔子衣緒:「そこまで分かられてたのか……」
梔子衣緒:「まあ、でもさ」
梔子衣緒:「わたし、この体質、嫌いじゃないんだよ」
梔子衣緒:刀剣のレネビさんとかからは顰蹙買うかもだけど、と笑って。
明司或日:「私も好きですよ」
梔子衣緒:「ん。なんというか、”特別じゃなくたって、やってやれるんだ”って」「そう思えるからね」
明司或日:「なんだか。らしくて良いです」
梔子衣緒:「……ふふふ。そりゃ嬉しいな」くす、と笑う。
梔子衣緒:「あー……とはいえ。銀湖ちゃんにもお礼言いたいけど、帰れないんだっけか……どうしたもんかなあ」
明司或日:「……ロア君と3人で暮らしていくことになるんでしょうか……」
梔子衣緒:「ロア君はぼたんちゃんって相手がいるだろ。不味いんじゃないの」
明司或日:「とりあえず探しましょう。食べられるものとか」
梔子衣緒:「それもそうだなあ……あー、こういうときはモルフェウスシンドロームになりたい……」
"ロア":「何言ってるんだか」
ロア:少し離れた場所でぼちゃん、という音。
ロア:「君たちが喋ってる間に筏を組んだよ。これに乗っていくといい。」
梔子衣緒:「えっ」
明司或日:「どういう理屈なんですか?」
梔子衣緒:「ここ裏側じゃないの?物理的につながってないんじゃないかい…?」
明司或日:驚きに目を丸くしながら。
ロア:「ああ、そうか……」
ロア:「君たちは知らないよな。うん」
梔子衣緒:「あ、なんかごめんね?」レジェンド種ーー神、としての彼に、知らない、というのは色々失礼だった。
ロア:「死出の航海の先。もちろん現実と地続きではない」
ロア:「いいよ、そういう扱いは慣れたし…………」少し拗ねたような表情をする。
ロア:「イーゴリはいいやつだったな……」
ロア:ごほん。
梔子衣緒:「ご、ごめん……今度きちんと調べるから……」
ロア:「陸続きじゃないけど。海で繋がってるんだ」
梔子衣緒:「………海は、異界と入り混じる領域で…ああ」死と”航海”の神。
ロア:「僕の領域は」
ロア:「汚染されていて、一度ぼたんのおかげで壊された。賢者の泉の力を借りることで、"ナット・ロック"の逃げ込んだここに再構成された」
明司或日:「──夢界は、時空骸と近い現実乖離度を持っているのでしたか」
明司或日:「聖ルツィア女学院で起きた神性隔離空間のメカニズムですね」
梔子衣緒:「”ひとは夢を見るとき、違う世界を旅しているのです”……っていうわけか。ファンタジーだ……」
ロア:「そうだ」麦藁帽の下に落ちた影の奥で微笑む。
ロア:「だから、帰りなさい。向こうの僕もやがて目覚める」
梔子衣緒:「……参ったなあ。何から何までお世話になってしまう」
ロア:「力を手にした時は、討たれるのならぼたん相手がいいとおもったけれど」
ロア:「その必要もなさそうだしね」
明司或日:「ええ、助かった」
ロア:「お互い様」
梔子衣緒:「ロア君を切るのは色々いやだしなあ。そうならないで良かった良かった」
梔子衣緒:「いやいや、後で何かさせておくれな。それくらいはね」
ロア:「お供えがあるなら、嬉しいけれど」苦笑
梔子衣緒:「神様に捧げるってなると何がいいのかは分からんが……一応清い乙女ではあるけど」
ロア:「そ、そういうものは取らない。さあ」
GM:ざぶん。
GM:そして君たち2人を乗せた筏は、海流に運ばれるようにすいすいと夜の海を進んでゆく。
GM:やがて、その島が見えなくなった時。
GM:唐突に、天体の運行の予兆なしに。
GM:さあ、と夜が明けた。
明司或日:「お」
梔子衣緒:「−−」眼を奪われた。
明司或日:「おお~」
明司或日:眩しそうに目を細めている。
梔子衣緒:何か特別なものであると言うわけではない。それなら、先の星空の方がそうであったはずで。
梔子衣緒:「……ああ」
梔子衣緒:ただ、吐息を零す。
梔子衣緒:「……帰ってきたんだな」
明司或日:「ええ」
明司或日:天をゆくカモメを眺めていた視線を、きみへ。
明司或日:「まごうことなき、基底現実」
明司或日:「私達の世界です」
梔子衣緒:「うんーー」
梔子衣緒:空を見上げる。
梔子衣緒:何も言葉にならなかった。
梔子衣緒:ただ、その太陽の光が、どこか冷え込んだ身体を暖めて。
明司或日:「上手く飛べるかしら」
GM:判定が〈RC〉に変更されます。その性質を変えつつあるN市に、フォーカスを合わせる。
梔子衣緒:それに、ずっと籠もっていた力が、ようやく抜ける。
明司或日:9dx7+6 《コンセントレイト》《シャドースクラッチ》
DoubleCross : (9R10+6[7]) → 10[1,3,3,3,4,8,8,9,9]+10[3,9,9,10]+10[1,6,9]+10[8]+10[9]+10[7]+10[10]+1[1]+6 → 77
梔子衣緒:「何、危なくなったら手助けするさ」
明司或日:進行値29
明司或日:《ディメンジョンゲート》
明司或日:「まったく」
明司或日:顔を見合わせて笑い。
梔子衣緒:こちらも破顔して。
明司或日:宙に空いた穴に飛び込んだ。
◆Ending02◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Ending02◆
GM:----------------------------------------
GM:N市・第四支部
GM:
日馬美礼:「但馬勇緒が消えても、それぞれの市庁舎職員がその役割を無意識のうちに代替し合って」
日馬美礼:「完全にこれまで通りに市政を行ってるみたいだよ。僅かずつ綻びが見えてきてはいるけどね」
日馬美礼:「だが、彼がどうなったのかは──」
GM:グォンッ
GM:ナット・ロック対策特別班のうち、生還した者が集められた会議室。
GM:市長を追うように行方不明となった2人を案じながらも、依然として方針をさぐっていた。その時だ。
明司或日:「わ」
梔子衣緒:「お」
GM:会議室の折り畳み机より少し高いところに出現する。
明司或日:「あっ、避けて」
梔子衣緒:「いやあ無理じゃないかなこのタイミーー」
日高ぼたん:「えあ」それに気付いたのは、ちょっとした偶然。
日高ぼたん:目元を赤くして、会議の話が入ってこなくて、少しボーッとして、反射神経を鍛えていて、何より。
日高ぼたん:その直下に居たからだった。
日高ぼたん:「あ───」一瞬、幻覚だと思って
日高ぼたん:受け止めようと出した手を机の角にぶつけて、(やばっ)
日高ぼたん:既に二人が直上に居た
GM:がしゃーん!
明司或日:「ああっぼたんちゃん」
日高ぼたん:「ァーーーーー」下敷きになって潰れた口からカエルのような悲鳴が上がった。
梔子衣緒:受け身を取り、二人を怪我なくさせるために少し無理な姿勢になった。
梔子衣緒:「……あたたたた………ごめんごめん……」
明司或日:「危なくなったら手助けするさ、でしたっけ」
梔子衣緒:「今言わなくてもよくない??」
明司或日:「お早い有言実行でした」
梔子衣緒:よろよろとなんとか身体を持ちあげて。
日高ぼたん:「ミーーーーー」(言いたいことは色々あるけど退いてほしい悲鳴)
明司或日:「ごめんなさい、ぼたんちゃん」手を合わせる
梔子衣緒:「本当いい性格してるよ或日くんは……」
梔子衣緒:「ああごめんごめん……」重なってる机とか椅子を避ける。
明司或日:「まあ! そんな言い方ってないわ!」
明司或日:心外だと言った調子でぼたんちゃんを助け起こす。
日馬美礼:「へぇ」
梔子衣緒:「わたしゃ好きだけどね」
明司或日:「まあ……」
羽鳥七海:「……………ぇ」
羽鳥七海:涙で濡れたハンカチを顔に当てていた。
羽鳥七海:目をまん丸にして、軽い調子の二人を呆然と見ている。
日高ぼたん:二人助け起こされながら。
日高ぼたん:その目元はこちらも赤く、ぐじゅぐじゅしている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「………………」
明司或日:羽鳥さんとぼたんちゃんの泣き腫らした様子を見て「あぁ…………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「くっくっく……」楽しそうに様子を見守ってる。
明司或日:「心配、かけちゃったみたいで……」てへ。とう顔。
梔子衣緒:あの時”浮動工廠”に残ったようになった一房が、丁度切れたような髪を揺らして。
梔子衣緒:「あー……」
梔子衣緒:「うん。この通り、帰ってきましたんで」
梔子衣緒:「心配掛けまし……」
日高ぼたん:「…………………」その赤い瞳で二人を見て。
日高ぼたん:軽い調子にゆっくり瞼がフラットになって。
日高ぼたん:「~~~~ふたりとも、ふたりとも、ね…」
日高ぼたん:ゆらゆらと小さな手が、二人の胸ぐらを掴むように、あるいはすがるようにぎゅっとして。
羽鳥七海:「或日、さん。衣緒さ、」
日高ぼたん:「私と、七海が、どれだけ───────」
日高ぼたん:「心ぱ」
梔子衣緒:「ぉ、お」どこか慌てた様子で宥めようとしたところで。
GM:2人に少し遅れて。
ロア:今度の来訪者は門などを介さず、空中に出現する。「わ、あ!」
日高ぼたん:どしゃーーーーー!!!!
日高ぼたん:再びの衝撃に床に頭から突っ込んだ。
梔子衣緒:「ぐぉっふ」
梔子衣緒:こちらも思い切り倒される。
ロア:「────あぐえーーーっ」
日高ぼたん:「いがぁーーーー!?」掴んだ二人を引きずり落とす。
明司或日:肉体の存在を咄嗟に希釈して回避!。
日高ぼたん:ベチン。明司さんを掴んでいた筈の手が握りこぶしの形で床に。
ロア:「あっご……ごめん!」
羽鳥七海:「ロアさん……!」
羽鳥七海:感極まった声を出す。よく考えるとロアが出てくるのはおかしいのだが。
梔子衣緒:「あだ、あだだ…!」あくまで術理による身体動作による回避。こういう時には対処できない。
ロア:押し倒したような体勢になっているのに気づいて、跳ね起きる。
ロア:「生きてたんだね」
ロア:「よかった、ぼたん」
梔子衣緒:「……今大分≪リザレクト≫しそうだけど」
梔子衣緒:けほ、と咳をしてこちらもふたりから少し離れた所に立ち上がる。
明司或日:「悪い事は重なりますね……」しれっと
梔子衣緒:「いい性格してるよなきみ」
明司或日:「やっぱりそうなんでしょうか」唇に指を当てる。
梔子衣緒:「まあ、悪くないし味があって好かれもするタイプだよ……」
日高ぼたん:「………………」ごろん。うつ伏せから仰向けになって。上半身を上げて。
日高ぼたん:「ロア」にこっ。笑顔。
日高ぼたん:過程を省略。ロアに頭突き。骨同士のぶつかる音。
日高ぼたん:「~~~~~っ!」うずくまる。額を赤くして
ロア:「おふっ…………」
ロア:鼻血を出してひっくり返る。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「オオ……」ちょっと驚き。
日高ぼたん:「明司さん!衣緒!ロア!」
梔子衣緒:「あっと、はい」
梔子衣緒:気を付けをするような姿勢。ぱんぱんと汚れを払う。
日高ぼたん:「生きててよかった!ですがもうちょっと、素直に迎えたかったと思います!」ガーッ。
ロア:「っ…………」
梔子衣緒:「まあ、そうだろうね……」不可抗力です、とは言い辛い。
ロア:「あはは、ごめんよ」
ロア:少し涙が出ているのは、痛みからばかりではない。
日高ぼたん:「私も七海も、イーゴリさんも!すっごく心配してたんだからね!」
日高ぼたん:額の痛みからか、改めて目からポロポロと涙が出ている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……ま、一応はな」>心配
羽鳥七海:「よか、良かった……」
羽鳥七海:「よかった、です、皆さん……っ」
羽鳥七海:「田井中さん、達、みたいになるかって……」同じように、13人を追って消えた者がいた。
梔子衣緒:「ああ、ほら……泣かないでおくれよ」困ったような顔で。涙を、懐のハンカチで拭う。
梔子衣緒:「悪かったってば……」
明司或日:「勝手に居なくなってごめんなさい」
梔子衣緒:「いや、本当ね……」
日高ぼたん:「…………」誰かが居なくなるのは怖くって、しっかりしていた七海まで泣き出しちゃって。
日高ぼたん:「……‥う、」
日高ぼたん:「うぅ~~~~……!」
日高ぼたん:「生きててよかったよぉ~~~……!!」
梔子衣緒:「よしよし……」背中を叩きながら、そっと抱き締める。
明司或日:「……でも」
明司或日:「奇跡が起きて、私達は戻ってこられたけれど」
明司或日:「奇跡なんて起きなくても、あなた達が勝利して」
明司或日:「N市に戻れるようにって思ったら」
明司或日:「勝手に体が動いていたんです。こうして、みんなに協力を仰いだのは──」
明司或日:「そういうつもり、でしたから」
梔子衣緒:「まあ、わたしが最初に気付いたしなあ……動かないって訳にはいかんかったし」
梔子衣緒:「或日くん一人放り込むわけにもいかんしね……ってのはあるけど」
梔子衣緒:「まあ、きっちり仕事はこなしたから。……それに」
梔子衣緒:「帰ってこれただろ?」
梔子衣緒:憎憎しくなるくらいににやりと。やってみせたぞと笑って見せる。
ロア:「悪びれないやつらだなぁ」
羽鳥七海:「……ほんとう、に……!」
羽鳥七海:取り繕う余裕もない。それでも、吊られて泣き笑いのような表情。
ロア:「ぼたんがトラヴィスたちに協力を仰いでくれたおかげさ」
ロア:「それが巡り巡って、2人を救う事になった」
明司或日:「そして、ええ」
明司或日:「"ナット・ロック"」
明司或日:「楽園の十三人。その本体」
明司或日:「私たちみんなで追い詰めて、討ち果たしました!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……おう」いよいよ楽しそうに口角を上げ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「────!」腕を組んだまま、黙って。しかし懐の拳をぐっと握り。
梔子衣緒:「いえい」ブイサイン。
羽鳥七海:「はい……!」 ぐっ、と拳を握って、小さく掲げる。
日馬美礼:「……いやぁ。忙しくなるね」愉快そうなにやにや笑いを貼り付けて。
日高ぼたん:「………もう、もう…!」
日高ぼたん:ズビッ、と洟水をすすりながら幼い顔で睨みつける。
ロア:睨まれたまま、ぼたんを抱きしめる。
ロア:「ごめんね、そして。ありがとう」
ロア:「戦って、勝利してくれて。それを信じていた」
日高ぼたん:「うん。…………うん。」
日高ぼたん:「衣緒も、七海も、イーゴリさんも、ロアも、明司さんも、それで、支部長さんとか、他の人もいっぱい頑張って」
日高ぼたん:「だから、」
日高ぼたん:「だからなー!」
日高ぼたん:「皆で勝つんだから!」
日高ぼたん:「今度はもう、二度と一人で突っ走るとか、するなーー!!」
日高ぼたん:特に三人を睨みつけて
日高ぼたん:「あはっ」
日高ぼたん:「あはははは、」
日高ぼたん:「あははははははははははは!!」
日高ぼたん:泣きながら、笑った
梔子衣緒:その笑いを、皆が笑っているのを見て。
梔子衣緒:「やったな。言った通りの完全勝利だ」にっと笑って。
梔子衣緒:手を肩口くらいに掲げる。
明司或日:「────」
明司或日:「はい」
明司或日:「……はい!」
明司或日:「やってやりました!」
明司或日:これまで一の溌溂とした宣言と共に、君のその手を叩いた。
GM:"プランナー"が第四支部に協調していた動機は、反"オーガン"の一点だ。
喪神春花:いくばくかの私情が含まれていたかもしれないと言う者もいるが、ともあれ。
GM:"ナット・ロック"の妨害のために彼女が行っていた工作のうち、君たちが把握できたものはごく一部にすぎない。
GM:そうして作り上げられた、N市に集った様々な勢力の危うい均衡。
GM:それらに程よく"ナット・ロック"討伐の情報を分配して、鉾を納めさせるのもUGNの役割になる。
日馬美礼:「とはいえ、ここからはぼく達の領分だ」
日馬美礼:「今はただ、勝利を祝いたまえ。楽園を破った者たちよ」
GM:それから、自らが向き合うであろうこじれた情報戦局の処理を思い。
日馬美礼:「さて、『世界の正しい姿を見ている者は誰も居ない』だったか」
日馬美礼:「生憎様、それこそが世界の正しい姿というやつさ」
GM:若き支部長は、車椅子に揺られ去っていった。
◆Ending03◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Ending03◆
GM:----------------------------------------
GM:第四地区・タンポポネコふれあい施設
GM:
GM:N市ローカルレネゲイド生物、タンポポネコのドッグラン建設予定地は、阿修羅地獄堂女学院のほど近くにある。
風吹リュー:「うあーーーーーー」
風吹リュー:芝に寝転んで毛玉に包まれている。
羽鳥七海:「……………あー」
風吹リュー:「メチャメチャなことされたなしかし」
風吹リュー:ぐでぐでしながらつぶやく。"ナット・ロック"のことだ。
羽鳥七海:「そうですね……」
風吹リュー:「途中何回か世界終わってなかった?」
風吹リュー:「何言ってんだオレ…………」
羽鳥七海:「そんな感じですよ……」
タンポポネコ:「くあーんむ」
タンポポネコ:てっちてっちと隣を歩いている。
羽鳥七海:「リューさん、私、私ね」
羽鳥七海:「こういう事件のあと、最後まで事後処理しないの、初めてなんです……」
風吹リュー:「あんなことがあった日にゃあ、硬派なオレもゆるふわになるってもん……」
風吹リュー:「あん?」
風吹リュー:もさもさと大きめのポポネコを抱きかかえている。
羽鳥七海:市長が消えたのだ。当然、後処理は膨大かつ長期的なものになる。
タンポポネコ:「みゃふふ」
風吹リュー:「ああ、そういう事もやるんだ」
羽鳥七海:「羽鳥家は、裏方の家系なので。むしろ、そういう『戦いの後の戦い』が主なんですけど……」
風吹リュー:「そんなこともやってんの!?」
風吹リュー:「え~…………それは」
風吹リュー:「大人じゃん……」
風吹リュー:すすっと微妙に距離を開ける。
羽鳥七海:「なんで逃げるんですかあ……」 テラスに座って、机に突っ伏している。
GM:固まっていたポポネコがリューに押されてすぽーん、と跳ねた。
タンポポネコ:「ふやん!」 横向きの羽鳥の顔に、背中からポポネコが登ってきて
タンポポネコ:登頂! とばかりに一声叫んだ。
風吹リュー:「いや、なんでって…………」
羽鳥七海:「ふふ。よーしよーし」
羽鳥七海:手だけ上げて毛並みを撫で回す。 「この施設だって、発案、私ですし……」
風吹リュー:「えぇ……?」
風吹リュー:「そうだったのか」
風吹リュー:知らずに利用していた。
羽鳥七海:「今は、レネゲイドアニマル研究施設の人と、あとヘルキャットスケバンツインズさん初めとした、有志の方のアルバイトで回せるように計らってますけど……」
羽鳥七海:「……大きな戦いって、決まって、敵を倒したら、それで終わりじゃないんです」
羽鳥七海:「もちろん、それが一番大切なのはそうなんですけど……」
羽鳥七海:「誰かの声が聞こえない、だとか。見知ったものがなくなってる、だとか。」
風吹リュー:「阿修女くらいの狭さでもさ」
風吹リュー:「そいつぁわかるぜ。オレが好き勝手やれてんのは」
風吹リュー:「他の阿修女生どもがなんとか」
風吹リュー:「それが通るようにしてるからだ。況や────か」
羽鳥七海:メールや手紙が届かない、とか。戦いの景色を夢に見る、とか。助かった子供たちが眠れない、とか。
風吹リュー:市長が世界を滅ぼす敵だった、とは。
風吹リュー:「本当になんにも知らなかったなぁ……」
風吹リュー:「お前のこと」
羽鳥七海:「はい。……そういうものと戦うために、多くの人が必要で。ここも、そういう戦いの助けになればって」
羽鳥七海:「……たくさん、内緒にしてしまっていて、ごめんなさいね」
風吹リュー:少し考える。
風吹リュー:「褒めて欲しい?」
風吹リュー:なんとなく口に出して。
羽鳥七海:「え」
風吹リュー:「え、て」
羽鳥七海:「い、いえ。別に、私たちの戦いは、そういう、誰かの評価を——……」
風吹リュー:「オレは頑張ったら舎弟共がわっせわっせと持ち上げてくれるけど」
風吹リュー:「七海は助けた市民やらに感謝されたり、そんななさそうだし」
風吹リュー:「知ってるやつが褒めてやらないとってな」
風吹リュー:大きめの手が、ぽすり、と君の頭に乗る。
羽鳥七海:「…………」そんなことは、ない。自分を見てくれている人も沢山いる。気遣われて、恵まれていると思うくらいで。
羽鳥七海:「褒めてください」
風吹リュー:「……うん」
風吹リュー:「頑張ってて偉いぞ。お前も、UGNも」
羽鳥七海:「今回、私、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ頑張って」
風吹リュー:「うん。見てた」
風吹リュー:「オレはさ、お前の余裕だったり、とぼけたこと言ってたり」
風吹リュー:「強いからだと思ってたんだ。力があるから、優しくできるってさ」
風吹リュー:「相手の方が強くても、七海は負けなかった」
風吹リュー:「凄いよ。かっこいい」
羽鳥七海:「そうです。すごいこと……すごいことしたんです」
羽鳥七海:自分はおまけだとか。たまたま居合わせただけだとか、じゃなくて。
羽鳥七海:「私が、勝ち取りました。そう、むしろ、私がいなかったらダメだったかも、しれない……!」
羽鳥七海:そこまで言って、頬を赤くする。
風吹リュー:「オレもそう思うぜ」
風吹リュー:うんうんと。思案気に顎に手をあてながら。
風吹リュー:「"浮動工廠"への突入キーって或日が言ってたよな」
風吹リュー:「ありゃ嘘だ。ニーンテが居たからな」
風吹リュー:「羽鳥七海は、本当の意味で」
風吹リュー:「あのパーティに必要だったんだよ。オレは」
風吹リュー:「そう思ってる」
羽鳥七海:「うー」
風吹リュー:普段の険のある眼差しが嘘のように和らいでいる。
羽鳥七海:撫でる手を両手でつかんで、頭に押し付けるようにする。
風吹リュー:「お」
羽鳥七海:「リューさん、ずるいです」
羽鳥七海:「そんなだから舎弟がどんどん増えていくんです」
風吹リュー:「ふはは。可愛いとこあんじゃん! そーだそーだ! そろそろ阿修女の※総番の座も見えてるぜ!」
風吹リュー:※総番の座:ない
羽鳥七海:「マスターアビスの侵蝕因子とか受けても、がんばりましたし……」
風吹リュー:「あれは」
風吹リュー:にわかに心配そうな顔になる。
風吹リュー:「近くに居るだけでもヤバかった。大丈夫なのか」
羽鳥七海:「大丈夫です。ニーンテさんから改めて血清貰いましたし……」
風吹リュー:礫弾を受けていた部位を注視する。
羽鳥七海:「ただ、しばらくは、普段よりレネゲイドが活性しやすくなるから気をつけてって、言って……」
風吹リュー:「まあ、ならいいけど…………」
羽鳥七海:そこでリューさんは気付くだろう。
羽鳥七海:なんか、羽鳥の制服の、後ろの部分が、突っ張っている。
風吹リュー:「……おい。それ」
羽鳥七海:「はい?」
風吹リュー:「まずいぞ、結晶か!?」
羽鳥七海:「え、いや、体調は全然……」
風吹リュー:セーラーの後ろを捲り上げる。
羽鳥七海:ずばんっ
風吹リュー:「うぉっ! ああああ!」
風吹リュー:仰天!
羽鳥七海:布地を切り裂いて、肩甲骨のあたりから背びれめいた何かが伸びる。
風吹リュー:「えっえっ、何」
羽鳥七海:熱帯雨林めいた鮮やかな橙色の……巨大な扇子のような形の、一対の翅だ。
羽鳥七海:翼と言えるほど大きくはない。半径50センチくらい。
羽鳥七海:「え」
羽鳥七海:「きゃーーーーーーー!?」
風吹リュー:「うわーーーーっ!」
風吹リュー:悲鳴に驚く。
風吹リュー:一瞬引き締まったが、タンポポネコヒーリングのせいで精神はだるんだるんだ。
羽鳥七海:「翅! これ、アクリオプテラファラックスの!」
GM:2人の悲鳴に驚いて、周囲のタンポポネコがぽいんぽいんと遠ざかっていく。
風吹リュー:「アクリオ……あれかあの、ナナフシ」
風吹リュー:「へぇーーー」
風吹リュー:しげしげと眺めながら「扇子みたいだな」
羽鳥七海:「あ、はい」 スマホで画像を見せる。
羽鳥七海:「こういう感じのナナフシで。……びっくりした。生えるんですね……」
羽鳥七海:陽光を透かして、きらきらと輝いている。
風吹リュー:「ほんとだ」
風吹リュー:翅のひだを曲げ伸ばししていじくりまわしている。
風吹リュー:「んっふふ」
風吹リュー:「ユーレイ・スケバンにこんなかわいい羽根が…………」
風吹リュー:「くくく……いかんツボった。写メしていい?」
風吹リュー:「デュカとかに送る」
羽鳥七海:「ひゃっ、ちょっともう、くすぐったいですよ」
羽鳥七海:「でもどうしよう。しばらくこのままだと、翼持ちキュマイラ用の服を用意しないと……」
風吹リュー:「マジで手広いなUGN……」
風吹リュー:「でも、せっかくだしこのままにしといたら?」
風吹リュー:「減るだろ仕事」
羽鳥七海:「ダメージ制服ありなんですか阿修女」
風吹リュー:「あっいや、服じゃなくて……」
風吹リュー:「イモータルだかリモートだか……なんだっけ?」
羽鳥七海:翅が鋭利だったため、めくられかけた制服は切り裂かれて、そのまま突き出ている感じである。
風吹リュー:「……」その有様に気付いてちょっと目を逸らす。
風吹リュー:「人恋しかったら何人か連れて遊びに行ってやるからさ」
羽鳥七海:※ 背中部分がまるだしというわけではない。 隙間からちょっと見えるだけで
風吹リュー:※ それはえっちだろ!!!
羽鳥七海:「いやいや、普通に困りますから」
羽鳥七海:「なんとか普段みたいに透明に出来れば……」
羽鳥七海:ふん、ふんっと力を入れてみるが、ぱたぱた動くだけだ
風吹リュー:「はっはっは」
風吹リュー:「え~~面白」
風吹リュー:勝手に動画を撮っている。
羽鳥七海:「……逆転の発想をしてみましょう」
風吹リュー:「逆転?」
羽鳥七海:「飛べるかもあっ無理」
羽鳥七海:椅子から軽くジャンプした。
風吹リュー:「早あぶーー!」
羽鳥七海:一瞬、心なしか一瞬、普段より長く滞空した気はするが
羽鳥七海:「へぶー」
羽鳥七海:飛び越えようとしたリューさんに頭から突っ込む。
風吹リュー:もつれあって転ぶ。
タンポポネコ:「ぷやーん」「ふやーふやー」
風吹リュー:「マジこの…………!」
タンポポネコ:はしゃぐ二人の周りを面白がって跳ねている。
タンポポネコ:「なぬー」
羽鳥七海:「ふふ。……あははっ」
風吹リュー:「…………」
風吹リュー:ふ、と笑う。
風吹リュー:「なー七海。オレ達、ちゃんと友達やってこうぜ」
風吹リュー:「辛い時に相談したり、一緒に遊んだり。そういうの」
風吹リュー:「そういうのだよ。多分ずっとそういうのがしたかった、お前と」
羽鳥七海:「そうですね」 草原に二人で向かい合って寝転がって、羽鳥が笑う。
羽鳥七海:草を額にはっつけて、子供のように。
羽鳥七海:「わたしも、リューさんとそういうのがしたくて」
羽鳥七海:「だから、なかなか、UGNのこと、言い出せなかったんです」
風吹リュー:「ずっこい事言いやがる」
羽鳥七海:「おかえしです」
風吹リュー:悪童の顔そのままに笑い返す。
羽鳥七海:「これからも、すえながく、よろしくお願いしますね。リューさんっ」
◆Ending04◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Ending04◆
GM:----------------------------------------
GM:N市・第一地区
GM:
GM:"ナット・ロック"の脅威は去った。しかしN市が未だ滅亡の渦中にあることを、あるいは君は知っている。
GM:"サンケン""ソイル"、残された楽園の楔は2つ。
GM:刻限は近く、未だ正体の知れぬその敵に対し残された時はあまりにも少ない。──ところで
GM:それはともかく。君はロアとかつての"マスターアビス・Δ"
GM:もとい"培地"と親和できず死にかけていたΔ筆頭候補生、翻翠玲と一緒に遊園地に遊びに来ていた。
日高芍薬:「やー。ぼたんの友達だけあって肝が据わってるねー。私もうへろへろ」
日高芍薬:漫画家・日高芍薬。君の親戚のお姉さんだ。だらしない私生活と締切破りの常習犯。
翻翠玲:「……? 何が面白いんだあれは……?」
翻翠玲:「ベルトと座席があったら修行にならないだろう」
ロア:「ナチュラルにチルドレンって感じだなぁ」
日高ぼたん:「修行とかナチュラルに言っちゃうんだねぇ」
翻翠玲:「ぼたん」
日高ぼたん:「どしたかな翠玲」
翻翠玲:「ぼたん的にはどうなんだ? 空中で振り回されたり、なんか遠心力で座面に押し付けられるのりものに乗ったり……」
翻翠玲:「周りで大げさにしてる奴らもうるさいし……」
ロア:「マウントかな」
日高ぼたん:「騒がしいのは嫌い?」
翻翠玲:「そうは言ってない」
翻翠玲:「ふん」芍薬に買ってもらった肉まんをかじる。
日高ぼたん:「私はねー」
日高ぼたん:「楽しいかな。うん」
翻翠玲:「やっぱりか。なんだろうな」
ロア:「非日常感を楽しむ空気に親和できないのなら」
ロア:「計算されたスリルの中に安らぎを見出しなさい。君のいるべき場所はもはやこちら側なのだから」
翻翠玲:「ふぅん、そうかね」
日高ぼたん:「ロアは硬いなぁ」
翻翠玲:「……正直」
日高ぼたん:「なんだね。」
翻翠玲:キャーーーという。ジェットコースターの悲鳴が重なる。
翻翠玲:「ああいうテンションについていけないだけで、思ってたよりぜんぜん楽しいし」
翻翠玲:「なんで楽しいのかよくわかんないんだ」
翻翠玲:「だってこんなの、誰が乗ったって結果は同じだろ?」
日高ぼたん:「あぁ。」
日高ぼたん:「そりゃ簡単だよ翠玲」
翻翠玲:「ぜんぜん慣れないその名前」
翻翠玲:ちょっと照れ臭そうに頬を掻く。
日高ぼたん:「急に名前って言われてもだよねぇ」へら、と笑う
日高ぼたん:「……もしマスターアビス以外で呼べって言われたら、アビーちゃんとか、ジェーンとかは考えてたんだけど。」
翻翠玲:「うわっ」
翻翠玲:「かわいすぎて嫌」
翻翠玲:ぞぞぞ、と腕をかき抱く。
日高ぼたん:「えー、いいじゃん」
日高ぼたん:「可愛くて何が不満なのさ」
翻翠玲:「そういうのはぼたんとかについてたらいいけどさ……!」
翻翠玲:「私はなんか……シュッとしてるだろ」
翻翠玲:「クール系っていうか」
日高ぼたん:「(笑)」
ロア:「…………?」
日高ぼたん:「翠玲も可愛いから安心していいよ」
翻翠玲:「…………! ……!」
翻翠玲:ちょっと地団太を踏む。
日高ぼたん:「クール系は地団駄とか踏まない」
日高ぼたん:「いいとこパッションでしょ、属性」
翻翠玲:「え、そういう分類もあるのか?」
日高ぼたん:「あるよ。がー!ってやるぞー!って感じの」
日高ぼたん:「クールっていうのは……仕事してるときの七海とか衣緒とかー。あの二人も割と素は怪しい所あるけど。」
日高ぼたん:「あ、そうそう。会議に居たプランナーちゃんとか。」黒髪で年下っぽかった女子。
日高ぼたん:「あ、これ翠玲は見てないっけ…」
翻翠玲:「プランナーか、聞いたことはある……」
翻翠玲:「……私がクールなことはいいんだよ」卑怯な話題の打ち切り方!
日高ぼたん:「クールの話はおしまいですか。なるほど」
翻翠玲:「答え、続き」
日高ぼたん:「え?」
日高ぼたん:首かしげ。
日高ぼたん:「……あ、楽しいの話ね。はいはい」
日高ぼたん:「翠玲が可愛いこと言うから脱線しちゃったね」
翻翠玲:「可愛くないけど……」
日高ぼたん:「皆そう言う」
日高ぼたん:「で、さっきのアレ。訓練とか、もっと危険な事やってたかもだけどさ」
日高ぼたん:「誰が乗っても同じだけど。でも今は、乗らされるわけでも、乗らなきゃいけないわけでもないじゃん?」
翻翠玲:「乗らされてたやつはいたけどな」ベンチでぐでーっとしている芍薬を見る。
ロア:「あれはそういうポーズ」
日高ぼたん:「そういうヤツ。」
ロア:「ぼたんに『はいはい行きますよ~』ってされるのが好きなんだよ、あの人」
日高ぼたん:「大人としてどうかと思う」
翻翠玲:「? 妙な奴だな。しかし、そうか、そうか……」
日高ぼたん:「まぁ、それで。別に嫌なら乗る必要も、それこそ無理に騒ぐ必要なんて無いんだし。」
日高ぼたん:「その中で、自分で『選んで』、その行動と結果が帰ってくるんだよ」
日高ぼたん:「それが普段……まぁ、町中とか。それこそ訓練でもなんでもなく出来るってのは、きっと楽しいことだよ」
日高ぼたん:「誰がやっても一緒だとしてもさ。」
翻翠玲:「────」
日高ぼたん:「他の誰かの経験なんて、自分ではわかんないんだし。」
日高ぼたん:ね?と顔を見る。
翻翠玲:「……ああ、言われてみれば、そう」
翻翠玲:「ずっと、何かに急かされて生きて来たんだ」
翻翠玲:「……今は、そうじゃないんだな」
日高ぼたん:「そうだよ~」
日高ぼたん:「むしろ、乗るためには並んで待たなきゃいけないわけです」
ロア:「どころか」
ロア:「僕らは君に借りがあるからね」
日高ぼたん:「そうそう」頷いて。
日高ぼたん:「で、借りってどれだっけ」
ロア:「もちろん正確に分けると、僕は借りがあって、ぼたんは貸した方かもだけど──」
ロア:「こらこら」
ロア:「どちらかが一方的に与える側でないのは確かだ」
日高ぼたん:「………ロアも、貸し借りは嫌いだって言ってたのに」
日高ぼたん:「今ではすっかり恩と義理の自転車操業ですなぁ」
ロア:「よく覚えてるね。うん」
GM:──あれから。
GM:君は夢に、最果ての島を見ることはなかった。
GM:『賢者の泉』に暴露した者は、そのレネゲイド能力の特筆性を失うことがあるという。
GM:君の目の前に居るのは、神様気取りをやめると言った言葉の通りに。
GM:今はただのレネゲイドビーイングであるのだろう。
日高ぼたん:「………」
日高ぼたん:あの島に呼ばれる夢は、夢でありながら鮮明だった。
日高ぼたん:今では、目が覚めて布団から出てしまえば朝の空気に消える、霞のような夢しか見ていない。
日高ぼたん:(………惜しい、のかな。私は)
ロア:くすり、と笑う。
日高ぼたん:あの島に思い出は、多いとは言えない。渡ったのも結局1度きりで。その記憶だけが鮮明で。
日高ぼたん:「何笑ってんの?」
ロア:「あの島に僕が集めた宝物は、すべて消えてしまった」
ロア:君の考えを見透かしたかのように。
日高ぼたん:「……無一文だねぇ」
ロア:「でも、僕がそうであるように、君があの日の出会いを宝物だと思ってくれているのなら」
ロア:「とっても嬉しいと思ってね」
ロア:「……翠玲」
ロア:今はただ積み上がる屍たちの想いに生かされた、少女を向いて。
ロア:「対等な関係の友と、好きなことができるんだ。ほかに何が要る」
翻翠玲:「……ああ。」
翻翠玲:思い出す。
翻翠玲:友人、と言うには、施しを受けすぎた、今はいない者たちのことを。
翻翠玲:それでも、理解できた。
翻翠玲:「そう……だな。何もいらない、のかも。しれない」
翻翠玲:「……ぼたん」
日高ぼたん:「なんだい翠玲」
翻翠玲:「私と君は」
翻翠玲:少しだけ、怖れるように。
翻翠玲:「友人だろうか。それとも被害者と庇護者なのか?」
翻翠玲:「あの時私を必要だと言った、その言葉を疑っているではない」
翻翠玲:「ただ……」
翻翠玲:「………………いや」
翻翠玲:そんな事を疑うのもばかばかしいとばかりに。首を振る。
日高ぼたん:「翠玲。」
翻翠玲:「……うん」
日高ぼたん:「やっぱクール無理だよ。」
翻翠玲:「!!!」ガーン!
日高ぼたん:「く、くくく」
ロア:「うふふ」
翻翠玲:「私はなぁーーーーっ!!」
日高ぼたん:「確かにあのときは色々言ったけどね。協力してもらわなきゃ詰んでたし。色々挑発とかしちゃったし」
日高ぼたん:「でもねぇ」
日高ぼたん:「言ったでしょ?やらなきゃいけない、でもやらされてる、でもなくて」
日高ぼたん:「そうしたいからやる。それが一番楽しいって。」
翻翠玲:「!」
日高ぼたん:「私があなたと友達になったのは」
日高ぼたん:「友達になりたかったから。それだけだよ」
翻翠玲:「そっか」
翻翠玲:「そうか……ハハ」
日高ぼたん:「それとも、保護者になってあげよっか?」ニヤニヤと笑って。
日高ぼたん:「七海と衣緒と接して、なかなか包容力が身につきましたからな。」
翻翠玲:「御免だ!」
日高ぼたん:「御免かー。」
翻翠玲:風のような自然さで足を払い、君をくるりと転ばせ、地面すれすれで受け止める。
日高ぼたん:「うぉっ」
日高ぼたん:空を背景に、その顔を見る。
翻翠玲:「むしろ私が守ってやってもいいぞ」
日高ぼたん:「あら。」
日高ぼたん:お姫様として抱かれるような体勢。
翻翠玲:「転機を迎えての友達一号だからな。出血サービスというやつだ」
日高ぼたん:「なるほどなるほど」
日高ぼたん:スッ、と瞼を細めて。
日高ぼたん:その至近の顎に指を置く。
日高ぼたん:「翠玲に出来るかしら?」
翻翠玲:「ひゃう!?」
日高ぼたん:「ぐはぁっ!?」
日高ぼたん:ゴンッ
日高ぼたん:頭部を痛打
翻翠玲:「! いや今のは……」
翻翠玲:「今のは私悪くないし…………!」
日高ぼたん:「~~~~!!!」ジタバタ「痛ぁ……」
日高ぼたん:「えぇ……」
日高ぼたん:「守るんなら守ってよ…」
日高ぼたん:「前に会った魅乗さんなら今のじゃ動じないよ」やったこと無いけど。
翻翠玲:抱き起して頭を撫でさする。
翻翠玲:「は────ん」
翻翠玲:「比べやがったな。いい感じになんか……そういうのに耐性が……つーか自覚あるんじゃないか!」
日高ぼたん:撫で擦られる。
翻翠玲:「みてろよこの……挽回するから……早くぼたんが誰かに襲われないかなー!」
日高ぼたん:「クククククク。」
日高ぼたん:「面白。」
日高ぼたん:「めっちゃ物騒なこと言うじゃん。超ウケる」
ロア:「ほら、最悪なこと言わないで」
ロア:「ぼたんがこういう風になってるの、結構珍しいからさ」
ロア:小さく耳打ちする。翠玲へ。
日高ぼたん:「聞こえてんぞー」聞こえてない。
ロア:「これは失礼」
日高ぼたん:「ま、今日はアレです。」
日高ぼたん:「マナさんにお願いした銃とかもないし、無手なので無力なので。全力で守られる姿勢。」
日高ぼたん:「翠玲と話したいこともいっぱいあるしね~」
翻翠玲:「えぇ!」
翻翠玲:「どうしよう……私にそんなに話せることがあるかな……」
日高ぼたん:「じゃ、今日は聞き手役に専念でもいーよ。私はいっぱい、話したいことがあるんだ。」
日高ぼたん:「私はほら。裏の世界とかは知らないけど。旅行とかで、色んなところ回ってるから。」
日高芍薬:「なーに。ぼたんは聞き上手だからね」いつから居たのか。
日高芍薬:人数分のソフトクリームを器用に持って君たちに差し出す。
日高ぼたん:どーも、と受け取る。
日高ぼたん:「芍薬先生、迷子にならなかった?」
日高芍薬:「なった」
日高芍薬:ちょっと溶けている。
日高ぼたん:「このように。」
日高ぼたん:「よきせぬ場所にもいっぱい訪れております」
日高芍薬:「早く食べないと手がベタベタになるよ!」
日高芍薬:「私のだらしなさを友達との会話の肴にするのはやめろ!!」
日高芍薬:「扶養者だぞ~~~~!」
日高ぼたん:「これが保護者ですが」
日高ぼたん:「翠玲としては私に求める感じ?」
翻翠玲:「絶対違うだろこれ」
翻翠玲:「一般的なアレと。いや、案外こうなのか……?」
日高ぼたん:「その感性は正しい……」
日高ぼたん:「でもまぁ、予想外ではあるし。」
日高ぼたん:「こんな調子で、一回しか行ったことない場所もいっぱいあるけど」
日高ぼたん:ふと、そこで水色の少年に一瞬。目を向けたりして。
日高ぼたん:「………そういうところの話を、聞いてもらったり、聞いたりするのが好きなんだよね、私は」目線を戻す。
翻翠玲:「……へぇ」
ロア:「物知りだよ。ぼたんは」
GM:──果たして。
GM:その日君たちの間に会話が尽きることはなく。
翻翠玲:「(きっと)」
翻翠玲:「(次に会う時もそうなんだろう)」
翻翠玲:「(その次だって、きっと……)」
GM:それが、彼女の持つ特別な資質に依存するものではなく
GM:きっと、友達だからなのだと気づく──思い出すのは。もう少し先の話。
日高ぼたん:
日高ぼたん:話す、話す。きっと一分後に再現を求められても困るような、与太話。
日高ぼたん:生まれから全部話すようで、即興で思いつくようで、過去の話で、盛った話で、ごまかした話で。
日高ぼたん:気づけばお喋りをしに来たのか。遊園地を楽しみに来たのか。全くわからないぐらい。
日高ぼたん:話して聞いて、聞き返す。
日高ぼたん:昔、いうのが苦手だった言葉がある。
日高ぼたん:────「どうして」。
日高ぼたん:理由を聞いてしまえば、きっと自分にとってひどいことになると思っていたから。
日高ぼたん:誰かが何かをする理由なんて、知りたくなかったから。
日高ぼたん:だから、
日高ぼたん:すべての人が同じ思いで、同じ行動で、同じことをするということに、ちょっぴりだけ憧れた。
日高ぼたん:きっとそこには、弾かれた誰かなんて、必要ない誰かなんて居ないから。
日高ぼたん:皆が同じなら
日高ぼたん:『要らない誰か』は存在しないから。
日高ぼたん:
日高ぼたん:でも
日高ぼたん:同じことは、話すことだって無い。
日高ぼたん:「あなた」と「わたし」は違うから、些細な話に驚きがある。
日高ぼたん:あなたの知らない私を教えるために、お喋りは止まらない。
日高ぼたん:元々、完全に同じ一つじゃないから。
日高ぼたん:それでも一緒の部分を探そうとして。
日高ぼたん:あなたじゃない私と。
日高ぼたん:私じゃないあなたは。
日高ぼたん:いま、こうして笑っている。
日高ぼたん:
日高ぼたん:『……うーん、じゃあ、アレだね。行く前に一つやっておこう、コレ』
日高ぼたん:『こほんこほん』
日高ぼたん:『私の名前は、日高ぼたん』
日高ぼたん:『……それで、あなたのお名前は?』
日高ぼたん:
日高ぼたん:最初の会話は確か、そんな感じだった。
◆Ending05◆
GM:----------------------------------------
GM:◆Ending05◆
GM:----------------------------------------
GM:"ナット・ロック"が討たれてほどなく。
GM:君に依頼を持ちかけたノートルダムの総帥は、光刺す窓辺に一冊の皮張りの魔道所が置かれているのに気が付いたのだという。
GM:呪いのごとく、その身と供にある終末予言。
GM:次の予知は迫っている。何より克明に。
GM:
GM:第十地区、少し高めの中華料理屋である。
アントネッラ:「かんぱーい!」
ニーンテ・S:「乾杯」
明司或日:「私だけノンアルコールです!」
GM:君はノートルダム財団の三人娘に囲まれて、居心地悪くしていた。
アントネッラ:「ご苦労であった諸君。うむうむ!」
アントネッラ:幾分か肌に血色の戻った女がビールを煽る。
明司或日:「ちょっと総帥、お体に障りますよ」
明司或日:「半分くらい私が飲みましょうか?」
ニーンテ・S:「君は見るたびに生臭くなるね或日」
明司或日:「やん。そんな、ニーンテさん」
アントネッラ:「女史からの報告を聴いて驚いたぞ、ヴァシーリエフ氏」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「驚いたと言えば」乾杯ののちに紹興酒を飲んでいる。ロシア人なので酒には強いぞ!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「私もだよ。君こそ当たり前のように帰ってきたからな」
アントネッラ:「はは、あれはな」
アントネッラ:「実を言うと心停止していたのだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「心停止」
アントネッラ:「そうすれば、"ナット・ロック"は──」
アントネッラ:「逃亡経路のひとつであるこの肉体の死滅を防がねばならん、我が身に宿る遺産の力を完全には奪わぬだろうと踏んでいた。そこからは全て良い方に転がったとしか言えぬが」
ニーンテ・S:「『雉鳴りの箭』だ」
ニーンテ・S:「保存していたエラの血液を、ギンコが弾丸の形に加工したアーティファクト」
ニーンテ・S:「やつが『逃げる』方向にゲートを開いた時、雷の早さで飛来しエラの心臓を動かした。優れた魔術師はね」
ニーンテ・S:「切り札を幾つも持っているものさ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……確かに。奴の狙いがその遺産なら、望みを成すまで君の命は取らないだろうと踏んではいたが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それにしても自分で一度死んでまでチャンスを待つとはな。大した度胸だ」
アントネッラ:「褒めろ褒めろ! 我が果断にして才気渙発たるをな! はーっはっはっは!」
明司或日:「お店で騒がない」
明司或日:「でも総帥だから許しちゃいます」個室の位相を微妙に弄って声が漏れづらくなっている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……で、君たちも上手く合わせたと。はは、恐ろしいものだ。魔術師というものは」
アントネッラ:「うむ、大変良い心得である」
ニーンテ・S:「アルヒ、あまり彼女を甘やかすのはいけない」そう言いながらアントネッラの小皿に料理を取り分けていく。
アントネッラ:「むしろ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ま、よほどの高級店でもない限り中華屋は大衆の味方さ、多少のはしゃぎぶりは見逃してくれるだろうさ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……おそらくはな」少しだけ楽しそうに、様子を見守り。
アントネッラ:「むしろだ。魔術師ならざる君こそが"培地"に同化された人格を解放した所業。それをこそ我はひゅふふふふへ」
アントネッラ:「ごくん」
アントネッラ:「もぐもぐ」
アントネッラ:「すごいぞ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「…………」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「どうも」飲み込むまで待って。
アントネッラ:「我が予言書が見た未来を」
アントネッラ:「越えたな」にやりと決め顔で笑う。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そうか?」
アントネッラ:「そうだとも。よいか」
アントネッラ:「未来の予測と言うのは、成された時点でその確実性を失う。それが終末予言の意義であるが故な」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「君の予言書によると、恐らく私は……そう、マスターアビスΔを斃すための要因だったはずだ。ならば予言の通りではあったとしても、超えたとは──」
アントネッラ:「だが、此度の一件────」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「む」聞く構え!
アントネッラ:「あの後も、何度も書の内容は切り替わったはずだ。やつが何かを刷新するたびに、干渉するたびに」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そうだろうな」
アントネッラ:「我の視認した未来は、汝の剣があれを斬り葬る光景よ」
アントネッラ:「今思うなら、その世界線における汝には、その選択肢しかなかったのだろう」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だから……つまりその上で、尚のことマスターアビスを斬り伏せたから『すごい』のだろうか。いや、それを言うなら……それは私一人で為せたわけでは──。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:いや、違った。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「斬らなかったから、か」
アントネッラ:頷く。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……どうだろうな、あの時のことは正直必死だったからな」
アントネッラ:「書が示すのは滅びよ。滅びの未来を記述する。やもすれば」
アントネッラ:その斬線の先に、未来はなかったのかもしれないと。
アントネッラ:「"培地"に宿る神との対話を成した」
アントネッラ:「それが"ナット・ロック"に吸収されたあれの働きを────」
アントネッラ:いうなれば、五行の転換、対応速度。
アントネッラ:「弱めたのだろう。視えたのは正着だからではなく、重要な分岐だから」
アントネッラ:「辿り着いたのは梔子衣緒だ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……」
アントネッラ:「だが、我々全員が未来を変えたのだよ」
アントネッラ:「君はそれを示した」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……最後の一撃、それでどう奴らを解き放ったか。覚えている部分は朧気だ。仔細もはっきり記憶しているわけじゃない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、いうなれば夢の中のようなものだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……そうか。だがまあ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「上手く行ったのなら、万々歳だ。私も身を張った甲斐があるというものだよ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「神様も、そこにいたお歴々も、こんなどこともしれないゴロツキの話に耳を傾けてくれたんだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「案外、話のわかる奴らだったというだけさ」
アントネッラ:「──ふふふふふ」
アントネッラ:「魔術師と言うのはな。大概のオカルトに対して」
アントネッラ:「クレバーなものだ、冷たいと言ってもいい。原理がレネゲイドであると理解しておる分な」
アントネッラ:「だが、そう」
アントネッラ:「それでも出来過ぎた符号があれば、それを運命と感じてしまう誤謬。我はその陶酔の只中にある」
アントネッラ:「機嫌がいいという事だ! はーははは!」
ニーンテ・S:「エラはこういう」
ニーンテ・S:「話を聞いているのかいないのか、分からない返答をする事がよくあるんだ」
ニーンテ・S:「許してやってくれ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ふむ、さすが西の魔術一門、そのトップが言うと何とはなしに説得力がある」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「構わん構わん。酔ったレディの機嫌を取ることも、ここに呼ばれた仕事の一つだと思っているからな」
明司或日:「ごろつきとは言うけれど」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……そう、諦観の荒野に生きるこの自分が、無情の大地に眠る数多の──たくさんの俺と同じ者たちが。
明司或日:「私は、あなたに何があったのかは知りません。1週目のときに聞いて、教えてもらえなかった気がするの。でも」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:あの神の足元を掬えたのなら。未来に対して、多少は胸を張れたのなら。
明司或日:「それに、あの場で何が起きたのか、よく分かってもいない」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:この女史ではないが、多少は機嫌も上向くというものだ。
明司或日:「それでもね、イーゴリさん。”培地”の消える一瞬に、あの神様の表情を見たわ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ふむ。……ふむ」聞いている。教えなかった。自分なら、そうかもしれない。
明司或日:それで大事なことは全部だとばかりに、てきぱきと中華を食べ始める。
明司或日:きっと、君の傷ついた冬を知るが故の優しさが。
明司或日:何かを癒したのだろうと、そう思っている。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「……くく」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:その様子だけを見て。少し笑う。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「神に何かを見せた、か。私が──」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「それはハクがつくというものだ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……君たちのことは、本当に何も知らないが。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:いつか私も、同じところに行くだろうさ。自分に宿る遺産は、そういうものだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:戦って戦って戦って、いずれこの身全てを草木と化して、大地に還る。塵一つ残さず。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:だからその日まで、君らのことも覚えていてやるよ。そうすれば、少しは君らも『甲斐』ってものがあるだろう。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ま、いや実際中々いい仕事だったよ。君たちノートルダム財団には感謝しないとな」
アントネッラ:「こちらの依頼だ。が、まあ────」
アントネッラ:「今後とも贔屓にしてもらいたいものだな!」
GM:そうして、夜は更けていく。どこにでもある、ありふれた夜。
GM:外よりの超越者に塗り替えられることも、最早ない。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ああ。そして……おそらくその予言書」
アントネッラ:「む?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「ひょっとしたら次の予言が迫っているんじゃないか?」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そう、呪いのごとく、その身と供にある終末予言。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:──次の予知は迫っている。何より克明に。
アントネッラ:「……ふふ、今日ばかりはやめておこうと思ったが」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「面倒ごとは御免だが……君たちは払いがいい。いいお客様だよ」
アントネッラ:「意気軒高で何よりだ。だが商談と言うのも味気ない」
アントネッラ:「大! 作戦会議とゆこう!」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「今の私は機嫌もいいしな。……知ってるか、女史。君のそのやかましい飲み方、中々おもしろいぜ」
イーゴリ・ヴァシーリエフ:くっくと笑い。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「おう」がっしとテーブルに向かう。これだから女史はいい。話が早い。
アントネッラ:「んふふ、今更気付いたか? 我が挙措のチャーミングなるに」
アントネッラ:上気した頬で、革張りの書を広げる。もはや君にすら、彼女の翻訳を待たずして文字を読み取ることができる。
GM:滅びが迫っている。
GM:──この日君たちの夜は、そうして過ぎていった。
GM:もう他の誰のものでもない。君たちの夜だ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:開かれることのない眼で、瞼の底から笑みが浮かび上がる。……なるほどこれが『滅び』か、それとも『滅び』を越えた未来への福音か。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:どちらにせよ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:……ああ、ただ諦めるだけの人生だと思っていた自分が。意地だけで今を生きていると思っていた自分が。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:そうか。この瞬間はそう。『楽しい』のだ。
イーゴリ・ヴァシーリエフ:「——次は何をすればよろしい?」
GM:──────
GM:────
GM:──
GM:
GM:
GM:
GM:DoubleCross the 3rd Edition
GM:『神は賽子を振らない』
GM:全行程終了
GM:
GM:お疲れさまでした!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:お疲れ様でしたー!!
梔子衣緒:お疲れ様でした……!
イーゴリ・ヴァシーリエフ:超楽しかったです!
日高ぼたん:お疲れ様でしたー!
羽鳥七海:ありがとうございました・・・・・・!
羽鳥七海:やりきったー
梔子衣緒:本当に楽しかったです!GMそごうさん、PLのアスハルさん、缶詰さん、ファサズさん、そして見学に来て頂いた皆さま!ありがとうございます!