GM:
『検体カルテ』
被検体達の実験記録が記されたカルテ。
殆どは散逸していたが、僅かに4人の記録が残されていた。
カルテNo.0024
暗号名:"アシュラ"
本名:喪神春花
市井の出身ではあるが、他の超人と比較しても桁違いの肉体の絶対性を有する特異体。
その強靭さから度重なる人体実験に耐え抜き、"スキャバー"の中でも最優の個体と目されている。
主要能力:獣化能力(甲) 肉体変容(乙) 光学操作(乙)
実験記録
'28.05.03:ジョロウグモ、セアカゴケグモ、ハエトリグモの獣化因子を移植
'28.07.23:ユウレイグモ、ジグモの獣化因子を移植
…………
'29.06.12:クモ目に属する全種の獣化因子を移植完了
'29.08.22:別系統能力の融合実験。死亡した被検体の器官を移植し経過観察
'29.09.02:肉体変容能力、光学操作能力の定着を確認
'29.10.16:幻創種因子の移植実験。『土蜘蛛』の発現を確認
'29.12.24:戦闘用人格精製実験。規定人格、戦闘用人格、統合人格が発生
'30.07.17……………
カルテNo.0003
暗号名:"オロチ"
本名:巳崎みづめ
学長にして巳崎家当主である巳崎桜凱大佐の娘。
戦闘における才覚は皆無だが呪体として異常な程の適性を持ち、"天髄"に適合する可能性が最も高いとされる。
主要能力:薬物生成(甲)→(変質)影化能力、その他分類不能(甲)
実験記録
'28.04.03:"天髄"移植実験第一段階。適合率5%
'28.10.20:"天髄"移植実験第二段階。適合率25%
'29.03.11:"天髄"移植実験第三段階。適合率40%
……
'30.06.15:"天髄"移植実験最終段階。適合率99% 意思疎通が著しく困難
'30.07.17……………
カルテNo.0013
暗号名:"ドラゴン"
本名:竜巻フウカ
巳崎家の遠縁の生まれで巳崎みづめとは幼馴染。
良家の子女とは思えない粗暴な性格だが、なにかと面倒見がよく被検体内では慕われている。
"スキャバー"の一人であり、その到達点である"聖剣"の適合者。
主要能力:流体操作(乙)身体操作(乙)
実験記録
'28.07.03:"天髄"移植実験。適性検査にて陰性のため中止
'28.09.25:"聖剣"適合試験。全被検体中唯一の適性者。保護対象に指定
'30.02.11:"鉱床"との接続訓練。薔薇水晶との高い親和性を記録
'30.07.17……………
カルテNo.0101
暗号名:"ゼノン"
本名:春日響子
帝国陸軍において巳崎桜凱と対立する派閥の重鎮、春日恭輔大佐の娘であり、学内では腫物扱い。
その特異極まる能力形質から研究対象としての価値は高く、
巳崎みづめ達との個人的な親交も相まって特殊な立ち位置に置かれている。
主要能力:身体操作(甲)その他分類不能
実験記録
不明
GM:情報は以上です
GM:みんな内容は読めたかな~?
琴城星羅:はーい!(血を吐きながら)
大橋綺羅星:よんだお
吼衣不屈:読んだよ!
GM:じゃあ最後の判定の前に軽く共有しましょう
GM:■陸軍巳崎高等女学校 校庭
喪神春花:「なーんでこんな碌でもない学校ができたかは、大体わかってもらえましたかね?」
GM:調査を終えた君たちは、校庭に集まって情報を整理している
大橋綺羅星:「とにかくヤバそうだなって思った」
風吹リュー:「意味わかんねーこともあるが…………あー…………」
風吹リュー:「大体」
風吹リュー:組んだ指の奥から、ぎらついた眼が覗いている。
喪神春花:「やだーリューちゃん目が怖いですよー?」
風吹リュー:「つまり……この。あー、陸軍巳崎高等女学校は」
風吹リュー:「戦争にかこつけて斜陽のオカルト一族のおっさんが返り咲くための実験場だったってわけだ」
風吹リュー:がす、と地面を殴る。
風吹リュー:「許せねえな」ぼそりと。
吼衣不屈:「魔術師の悲願か。国の悲願か。……いずれにせよ、民を犠牲にした時点で大義はない。」
空木一姫:「大変なこと、ですわね」
琴城星羅:「でも、そうはならなかった」「…ううん、「まだ」なっていなかった」
琴城星羅:「そうだよね、春花ちゃん?」
喪神春花:「そうですね。巳崎桜凱の計画は思う通りには進まなかった」
喪神春花:「それは、もちろん私達が彼の野望を挫くために動いていたからでもありますが」
喪神春花:「私達の計画も、同様に思いどおりにはならなかった」
大橋綺羅星:「……共倒れ?」
喪神春花:「共倒れ、とまでは行かないですけどね」
喪神春花:「桜凱の一族はその後途絶え」
喪神春花:「私達の後には、あなた達がいるのですから」
風吹リュー:「…………」
風吹リュー:こいつは、なぜ。
風吹リュー:こんなにも穏やかに笑うのだろう。
喪神春花:「お互いに、見誤っていたのです」
喪神春花:「"天髄"の力を」
風吹リュー:「それだ」
風吹リュー:「"天髄"ってなぁ、何だ」
空木一姫:「天髄……資料には何度も出てきましたね」
喪神春花:「で、はい、その天髄ですが」
喪神春花:「それも含めて、お話しないといけないでしょう」
喪神春花:「あなた達にここまで来てもらった理由」
喪神春花:「私達からあなた達に、何を託さなければならないのかを」
喪神春花:す、と一つの建物を指差す
GM:それは、体育館だ
大橋綺羅星:「バスケでもしよー……ってワケじゃないよね」
GM:他の校舎とは、些か雰囲気が異なる
GM:周りには乱雑に机や備品が積み重なっており
GM:外壁には、スプレーで前衛的な落書きが描かれている
GM:君たちの見慣れた、旧校舎の体育館だ
喪神春花:「そりゃあもちろん。私達は"スケバン"ですから」
喪神春花:「美味しいお茶を用意しています」
喪神春花:「"スケバン会合"を始めましょう」
GM:最後の情報項目です
GM:
【体育館を調べる】
〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉難易度15
GM:吼衣さん……頼む……
吼衣不屈:いくぜ
吼衣不屈:自動巡回ソフトと一体化、《天性のひらめき》で情報:噂話判定。
吼衣不屈:8dx7+1
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[1,2,4,5,7,7,9,9]+10[2,6,7,7]+3[3,3]+1 → 24
吼衣不屈:めっちゃわかりました
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+4した(侵蝕率:83->87)
空木一姫:すごいや
GM:完璧です
GM:最後の情報はロールしながら明かします
GM:みんなでお茶会へGO!
GM:■阿修羅地獄堂女学院 旧校舎体育館
GM:体育館の扉を開けると、そこにはいつもの風景が現れる
GM:ガラクタの山の中心に、小さなラウンドテーブルと椅子が置かれ
GM:その上には、淹れたての紅茶と洋菓子類が並んでいる
GM:その中心に、一冊
GM:見慣れないアルバムが置かれている
喪神春花:「あ!ほらほらリューちゃん!見てください!」
風吹リュー:「こういうのも用意できるんだな……うん?」
喪神春花:「アルバムですよアルバム!」
喪神春花:「見てくれるって言ってましたよね!」
風吹リュー:当たり前のようにそこにあるティーパーティーの用意を不思議に思っていたが、春花に言われてアルバムに目を落とす。
風吹リュー:「これ、春花の?」
喪神春花:「阿修女のですよー。一期生のやつです」
風吹リュー:硬い表紙に指をかけ、ページを捲っていく。
風吹リュー:「わかっとるわ。表紙に書いてあるだろうが」
喪神春花:「あ、これが私ですね」
喪神春花:集合写真の上の方に丸枠で囲われている
大橋綺羅星:「コレ飲んで大丈夫なやつかな……あ、みたいみたい!」
風吹リュー:みんなが覗きやすい位置に座る。
空木一姫:「(いきなり用意されてるお茶会、も密かにホラーですけど……まぁ、今更ですか)」
空木一姫:「あ、私も見ます」
琴城星羅:「欠席…」
風吹リュー:「スキャバーズってのは、やっぱ違うのか。こういう時の」
吼衣不屈:アルバムを覗き込む。隣の人は肩当てが当たってちょっと痛いかもしれない。
喪神春花:「前の学校がなくなってからの話ですからねー」
喪神春花:「あ、それでこれが」
喪神春花:一人の写真を指差す
GM:そこにはこう記されている
GM:"学長 春日響子"
GM:長い黒髪の、妙齢の美女だ
GM:もしかすると、君たちの何人かは見覚えがあるかもしれない
琴城星羅:「…春の修羅」
GM:或いはそれは
GM:君たちの『敵』としてかもしれないが
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「あら、懐かしい」
大橋綺羅星:「わっ、うづセンパイ」
吼衣不屈:「むっ…来てたのか。」
空木一姫:「あら、清塚様」
琴城星羅:「あ、卯月ちゃんも!」
風吹リュー:「げ」
風吹リュー:「いきなり出てくんなよ……懐かしいってのは?」
風吹リュー:春日響子。先ほど実験体として見た名前だ。だが、ならばなぜ学長などという立場で、ここに映っている?
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「戸籍を作るにあたって、恭介が"畏れ多い"と中々首を振ってくれなかったのを思い出してしまいました」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:これまでの尊大かつバカっぽい口調とは打って変わった、落ち着いた物腰
風吹リュー:「…………?」
大橋綺羅星:「どゆこと?」
風吹リュー:「なあ、お前。口調変じゃないか? 口調以外も」
風吹リュー:いつでも蹴りかかれるように、少しだけ姿勢を変える。
空木一姫:「………あの、清塚様?」
空木一姫:その口調と語り口、昔を懐かしむような
空木一姫:「なんだかまるで、経験談のような仰りようですが…?」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「ああ───そうでした」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「この格好も」
"■■■■"清塚卯月:「気に入ってるので」
"■■■■"■■■■:「つい着替え忘れてしまいました」
GM:少女の姿が、ノイズとともに徐々に移り変わる
GM:元々幼い容姿ではあったが、更に幼い
GM:十歳前後の少女の姿
琴城星羅:「なんだ」「…私たち、何度も会えてたんだね」
"プランナー"都築京香:「はじめまして。と言っておきましょうか」
"プランナー"都築京香:「春日響子……今は」
"プランナー"都築京香:「"プランナー"と名乗っています」
"プランナー"都築京香:「あなた達の、先輩で、学長です」
"プランナー"都築京香:悪戯っぽく笑う
風吹リュー:「…………」流石にその名前は聞いたことがある。あるのだが。
大橋綺羅星:「……ありゃりゃ、ほんとに?」
吼衣不屈:「検体名ゼノン………ゼノンとは、ゼノスのことだったのか。」
吼衣不屈:「とんでもない大物が出てきてしまったな……。」
喪神春花:「わ~!キョウちゃんお久しぶり~!」
"プランナー"都築京香:「はい、お久しぶりです。はるちゃん」
空木一姫:「プ」「プラン、ナー…?」
空木一姫:「都、都築京香様……ということでしょうか」
"プランナー"都築京香:「ええ、その名前が一番通りがいいかもしれませんね」
空木一姫:「なんとまぁ……なんと、まぁ……」
"プランナー"都築京香:「改めて自己紹介を。少し前まではFHで要職を務めておりましたが」
"プランナー"都築京香:「今はゼノスという小さな組織の面倒を見させて頂いています」
琴城星羅:「…知ってるよ」「チルドレンの頃から、座学で聞いてるからね」
大橋綺羅星:「FH……」
吼衣不屈:「………小さいものか。」
風吹リュー:「大丈夫なのか、春花」
風吹リュー:一切圧のようなものが感じられない。それが不気味だ。
喪神春花:「大丈夫ですよー。まあ外で何やってるかは知りませんけど」
喪神春花:「この学校にいる限りは、キョウちゃんはスケバンですので」
風吹リュー:「…………ならいい。今大事なのはそこだよな」
風吹リュー:椅子を引っ張り出して、少女に座るよう示す。
喪神春花:「それにまあ、これからする話は」
喪神春花:「このくらいの肩書がないと信じてもらえないかもですので」
空木一姫:「………」確かに、最初の名乗りは先輩であり、学長だった。
空木一姫:「敵対の意志はない……として、いいんですよね?」
空木一姫:身体が染み付いた警戒の構えを見せている。
吼衣不屈:「EXレネゲイドの回収先で何度かゼノスのエージェントと遭遇したぞ。」
吼衣不屈:「一度目はイスタンブール。二度目はブエノスアイレスだ。」
"プランナー"都築京香:「それはそれは、ご迷惑をおかけしました」
"プランナー"都築京香:「なにぶん手が回りきらないもので、把握しきれないことも多いのです」
吼衣不屈:「しかし、信じる他ない。本気を出されれば私たちはそれこそ終わりだ。」
風吹リュー:「響子、って呼ぶぜ」
"プランナー"都築京香:「はい、ご自由に」
"プランナー"都築京香:「みなさんも、お好きなようにお呼びください」
"プランナー"都築京香:「私も、名前で呼ばせていただきますので」
琴城星羅:奇妙なほど落ち着いている。それと同時に、体内のレネゲイドの活性化も感じている。
琴城星羅:「そうだね、”春の修羅”…やっぱり、「キョウちゃん」のほうが座りがいいかな」
琴城星羅:「今も「キョウ」は同じだし」
"プランナー"都築京香:琴城さんににっこりと笑いかけて
空木一姫:「~~~………」目の前の光景を認識しつつ、身体が警戒して刀を掴むちぐはぐな状態。
風吹リュー:「楽にしろよ一姫、今はそういう時じゃないだろ」
吼衣不屈:「大丈夫だ。」空木の、そして琴城の肩に触れる。
空木一姫:「!」声と動作にビクッと身体が跳ねる。味方のはずの2人の動きを認識できていなかった。
空木一姫:「…………はい、すみません、風吹様。吼衣様。」
吼衣不屈:「怖い訳も分かる。しかし、今は彼女もスケバンだ。」
琴城星羅:「そうだよ。今は、お茶会の時間」穏やかに笑う。
琴城星羅:「不屈ちゃん、ありがと。大丈夫だよ」
空木一姫:ハンカチで額の汗を拭う。
空木一姫:「………ええと、では、響子様……とお呼びさせて頂きます」こちらもおずおずと席に付く
空木一姫:「ご無礼を失礼しました」頭を下げる
"プランナー"都築京香:「さて、それでは皆さん落ち着いたところで」
"プランナー"都築京香:パチンと指を鳴らす
"プランナー"都築京香:6人の前に、一瞬で紅茶の入ったカップが置かれる
吼衣不屈:「忝い。」席に着く。
大橋綺羅星:「いただきまーす」「……今更毒とか、ナイよね」
琴城星羅:美味しそうに紅茶に口をつけている。
風吹リュー:既にがぶがぶと飲んでいる。
"プランナー"都築京香:「ふふ、今更です。ご安心ください」
"プランナー"都築京香:「可愛い後輩の前なのですから、お気になさらず」
"プランナー"都築京香:「そろそろ、本題に入りましょうか」
空木一姫:乾いた唇を湿らせる。
風吹リュー:「おう」
風吹リュー:コト、とカップを置いて言葉を待つ。
"プランナー"都築京香:「まず───そうですね」
"プランナー"都築京香:「皆さんは、"魔星"というものをご存知ですか?」
風吹リュー:「知らん。説明してくれ響子」
空木一姫:「……私も、特には」
琴城星羅:「…資料に書いてたね」
吼衣不屈:「………私にも分からない。」
大橋綺羅星:「ふーちゃんがわかんないならあーしらもわかんないよね」
"プランナー"都築京香:「ええ、知らないのも無理はありません。表の歴史からは抹消されてしまいましたから」
"プランナー"都築京香:「魔星とは、はるか昔にこの地に堕ちた隕石です」
吼衣不屈:「これでも、世界を渡り歩き見聞を広めたつもりだ。表も、裏も。」
吼衣不屈:「それでも聞いたことがない。」
吼衣不屈:「その隕石は…そこまでして歴史から消す必要があるのか…?」
琴城星羅:「巳崎学長の手記では、"天髄"を運んできたって書いてたけど…」
"プランナー"都築京香:「"魔星"は、それ自体が意思を持つ特級のEXレネゲイドだったとされています」
"プランナー"都築京香:「疫病と災厄によって命を喰らいながら、徐々に支配域を広げていったと」
大橋綺羅星:「ウチュージン?みたいな?」
空木一姫:「………そのようなものが」話す都築京香の一挙手にいちいち目を向けている。
"プランナー"都築京香:「生命、であるかはわかりませんが、侵略者ではあるでしょうね」
"プランナー"都築京香:「当時、その"魔星"を鎮めるために、陰陽道の大家が集まりました」
"プランナー"都築京香:「白上、小柴、目黒、茅ノ輪、五角……どれも今は記録にすら存在しない家系です」
"プランナー"都築京香:「"魔星"はその五家によって封印されましたが」
"プランナー"都築京香:「その影で、鼠のように戦場を這い回っていた、無力な呪術師がいたのです」
"プランナー"都築京香:「彼は"魔星"の封印に際して何の役にも立ちませんでしたが」
"プランナー"都築京香:「それ故に、誰にも気付かれずそれを手に入れた」
大橋綺羅星:「ドロボーじゃん!」
"プランナー"都築京香:「"魔星"に付着し、外宇宙からこの星にやってきた肉片」
"プランナー"都築京香:「"天髄"を」
風吹リュー:「…………それが」
風吹リュー:「巳崎か」
"プランナー"都築京香:「はい」
"プランナー"都築京香:「その後は、あなた達が調べた通りです」
"プランナー"都築京香:「巳崎桜凱は軍部と結託しこの学院の前身を作り」
"プランナー"都築京香:「巳崎みづめ、自らの娘を生贄に神を下ろそうとした」
"プランナー"都築京香:「用心深いことに、制御を司る"劔の骨"を外付けにし」
"プランナー"都築京香:「神の力をいのままに操るために」
"プランナー"都築京香:「この段階での"蛇"の再発見は、私の『計画』の上でも障害となるものでした」
"プランナー"都築京香:「なので、ちょっと無理をして潜り込ませてもらったのですが」
"プランナー"都築京香:「”天髄”が降ろしたもの、"九頭龍"は、私の予測すら超える物でした」
"プランナー"都築京香:「当初の予定を大幅に早めて覚醒した"九頭龍"は、即座に"神性圏界"を展開」
"プランナー"都築京香:「周囲を文字通り地獄に変えながら膨張し続けました。"聖剣"の制御すら効かないままに」
"プランナー"都築京香:「陸軍巳崎高等女学校が消失した空襲は、実際は九頭龍の被害の余波、といったところです」
風吹リュー:「……………………」
風吹リュー:「じゃあ」
風吹リュー:ごくりと唾を飲む。
風吹リュー:目の前で滔々と刻まれる、荒唐無稽な話。
風吹リュー:"蛇(ウロボロス)"-龍骨-龍息-龍血
風吹リュー:まつろわぬ神
風吹リュー:「じゃあ、それをどうやって」
風吹リュー:「じゃないな」
風吹リュー:"オロチ"。"ドラゴン"。"ゼノン"。
風吹リュー:そして──────
風吹リュー:泣きそうな目で、喪神春花を見る。
喪神春花:「………」優しく微笑み返す
"プランナー"都築京香:「もちろん、これからお話します」
風吹リュー:「続いてるのか────ずっと。そうだ」
風吹リュー:思い出す。ユーレイ・スケバンに受け継がれていた役割のことを。
風吹リュー:「そういう話だった」
風吹リュー:「……始めから」
"プランナー"都築京香:「はい、その通り」
"プランナー"都築京香:「この神性圏界は、完全展開前に、私が"マヨヒガ"で外側を覆ったもの」
"プランナー"都築京香:「それを可能にしたのは」
"プランナー"都築京香:「"九頭龍"と同じく、鉱床に接続し無限のリソースを得た"アシュラ・スケバン"が……」
"プランナー"都築京香:「───いえ」
"プランナー"都築京香:「かつてその名を持っていた、2体のジャームが戦い続けているおかげです」
"プランナー"都築京香:「"地獄洞マカハドマ"は、彼女らの墳墓であり」
"プランナー"都築京香:「その最奥”阿修羅地獄堂”こそ」
"プランナー"都築京香:「永劫の闘争に囚われた修羅(彼女)達の、戦場なのです」
"プランナー"都築京香:「…………」
"プランナー"都築京香:暫し沈黙し
"プランナー"都築京香:ふと、安心させるように笑みをこぼす
"プランナー"都築京香:「───と、言われていたのは数ヶ月前までの話でして」
空木一姫:「えっ?」
風吹リュー:「………………?」
琴城星羅:「?」
吼衣不屈:「?」
風吹リュー:「いや……おい、まさか」
"プランナー"都築京香:「実はですね、今なら勝てそうなんです」
"プランナー"都築京香:「というかほぼ勝ってます、アシュラ・スケバン」
風吹リュー:「っはぁ~~~~」がくりと気が抜けたように肩を落とす。
空木一姫:「えぇ………?」
空木一姫:「な、なぜそんな、いきなり?」
大橋綺羅星:「ど、どゆこと……?」
琴城星羅:「春花ちゃん…?ほんとに…?」
風吹リュー:「もう負けてんのかと思った」
風吹リュー:「ここに幽霊もいるし」
喪神春花:「ホントですよー。じゃなきゃ可愛い後輩をこんなとこまで呼びません」
喪神春花:「ちなみに私、ユーレイ・スケバンは」
喪神春花:「戦闘用人格を持つ本体の"アシュラ・スケバン"がジャーム化する前に切り離した"規定人格"」
喪神春花:「それが、レネゲイドビーイングとしての実体を得たいわば分身です」
GM:データ的には《Eロイス:ファイトクラブ》が適用されています
風吹リュー:「ああ……そういうワケ」
風吹リュー:「…………だが、まあ」背もたれによりかかって天井を向く。
風吹リュー:「つまり、勝負がつくんだな。オレ達の目の前で」
喪神春花:「いやいやいや、何言ってるんですか。リューちゃん」
喪神春花:「勝負をつけるのはリューちゃんたちですよ」
風吹リュー:「ほえ?」
風吹リュー:「っはぁ~~~~」また溜め息をつく。
風吹リュー:「くそっ……」
"プランナー"都築京香:「九頭龍は鉱床からの供給を絶たれ半休眠状態」
"プランナー"都築京香:「対するアシュラ・スケバンは、現在小康状態ではありますが、鉱床とのリンクを保っています」
風吹リュー:暫く、沈黙してうんうん唸ってから。
風吹リュー:「勝った春花を殺すために呼ばれたと思った」
風吹リュー:ぽつりと漏らす。
喪神春花:「あ、そうですよ」
喪神春花:「なーんだわかってたんじゃないですか!気をもんで損しました!」
風吹リュー:「………………」
風吹リュー:「"始祖のスケバン"ってなぁ、やっぱそういう事」
風吹リュー:茫洋とした瞳で宙を見ている。
風吹リュー:口調は淡々としたものだ。
琴城星羅:「…勝負が終わったら…”九頭龍”に勝てるジャームが…鉱床のフルパワーで自由になる?」
琴城星羅:「だから、両方を…同時に落とさなければならない」
"プランナー"都築京香:「その通りです」
"プランナー"都築京香:「"魔星"に意思があった様に、鉱床にもまた意思があります」
"プランナー"都築京香:「ジャームとなったアシュラ・スケバンでは、その支配には抗えません」
"プランナー"都築京香:「あなた達をここに呼んだ理由、それは」
"プランナー"都築京香:「"アシュラ・スケバン"を倒し、然る後に」
"プランナー"都築京香:「"九頭龍"にとどめを刺す」
"プランナー"都築京香:「………本来なら、UGNとゼノスが総力を上げて行うべき仕事です」
"プランナー"都築京香:「しかし、当時は最善だった私達の選択が、ここに来て足枷になってしまった」
"プランナー"都築京香:「"マカハドマ"に入れるのはスケバンのみ、それは、当時としては最もオーヴァードが集まりやすい環境であったからですが」
"プランナー"都築京香:「それが彼女の……みづちゃんの願いだからでもあります」
風吹リュー:「この結界が、ね」
風吹リュー:「……………………やるよ」
風吹リュー:その一言が鉛のように重かった。絞り出すような声だ、と他人事のように思う。
吼衣不屈:「………。」風吹を見る。
風吹リュー:「終わらせてやる」
風吹リュー:「お前たちの戦いを、きっと」
"プランナー"都築京香:「…………」風吹さんの言葉に薄く微笑んで
喪神春花:「リューちゃん……」
風吹リュー:「……なんだよ」
喪神春花:「……いいえ」
風吹リュー:「はるちゃんって呼んで欲しいとか?」
風吹リュー:いい加減な調子で。
喪神春花:「え!?呼んでくれます!?」
喪神春花:「いや~参ったな~!戦う前に成仏しちゃうかも~でへへへ」
風吹リュー:「冗談だよ。絶対いなくなるなよ……さっきも言ったけど」
喪神春花:「……………」
風吹リュー:(消える時は一緒、と言った。あれも)
風吹リュー:(強がり、だったんだろうか…………)
喪神春花:「……はい、一緒です。きっと」
風吹リュー:「────」驚いたように目をぱちくりと瞬く。
風吹リュー:「そう、だな」
風吹リュー:「一緒に戦ってくれよ。可愛い後輩と一緒にさ。願わくば…………」
風吹リュー:「見てやってくれ。カッコいいとこも」
喪神春花:「はい」
喪神春花:「やっぱりリューちゃんは」
喪神春花:「最高の、"スケバン"です」
"プランナー"都築京香:「………」
"プランナー"都築京香:「……さて、リューちゃんの覚悟は決まったみたいですが」
"プランナー"都築京香:「皆さんはどうでしょうか?」
"プランナー"都築京香:「もちろん今回は私も流儀を曲げて最大限の援助をさせて頂きますが」
"プランナー"都築京香:「それでも……」
大橋綺羅星:「えー、それ聞くー?」
大橋綺羅星:いつもの調子で。
"プランナー"都築京香:「ふふ、愚問でしたかね?」
大橋綺羅星:「あったりまえじゃん!」
大橋綺羅星:「リューたんが行くって言うなら行くし……」
大橋綺羅星:「センパイたちもスケバンなら当然」
大橋綺羅星:「だってさ」
大橋綺羅星:「スケバンは助け合い、でしょ?」
喪神春花:「おお~スピカちゃん花丸あげちゃいます!」
大橋綺羅星:「えっへへ」
風吹リュー:「お前はお前で、気になることあんだろーに……」
大橋綺羅星:「それはそれ、これはこれ」
大橋綺羅星:「ガッコを守るならあーしら八大天王の出番っしょ」
風吹リュー:「ああ、恩に着るぜ」
"プランナー"都築京香:その言葉に、小さく微笑んで返す
琴城星羅:「…私は、行くよ」「いつも通り。突入して、全部倒して帰ってくる。私、今までこれで失敗したこと…」「一回しかないから」
風吹リュー:「へえ。そりゃ」ぴくりと眉を上げる。
風吹リュー:「最高。オレよかよっぽどセンスあるぜ」
琴城星羅:「それに今の私はスケバンで…」「スキャバー、でもあるからね」
琴城星羅:「そういう意味では、はるちゃんと一緒かもね」
琴城星羅:「だから、やるよ。絶対に帰ってくる」「…もちろん、当初の予定通りに一姫ちゃんを守りながら、ね」
喪神春花:「おお~、なんだか私と同じくらいの年季を感じると思ったらそういう訳が……」
琴城星羅:「えへへ、偶然だけどね」
琴城星羅:「刀を守る、鞘」「これは今思いついたやつ」
琴城星羅:「……めっちゃいいネーミングだと思うよこれ。みづちゃんに伝えとくね」
"プランナー"都築京香:「ふふ、ありがとうございます」
"プランナー"都築京香:「人の中で生きるのに疲れたら、いつでもゼノスの門を叩いて頂いて構いませんよ」
"プランナー"都築京香:「歓迎します」
琴城星羅:「残念だけど、お断りかな」「ウロボロスだし…」「それに何より、一生かけて追いかけて、隣にいたい人を見つけちゃったから」
"プランナー"都築京香:「あら、それは───」
"プランナー"都築京香:「羨ましい話です」
空木一姫:「…………………」
空木一姫:目の前でかわされる会話を、見る。
空木一姫:「(私も、)」
空木一姫:迷いなく、行くことを決めるべきだ。
空木一姫:八大天王と合流したとはいえ、元はそれが任務であり、道中とは違い、道を示されたのなら。
空木一姫:後は粛々と刃を振るうだけ……なのに。
風吹リュー:「なぁ一姫」
空木一姫:「…っあ、はい」
空木一姫:「な、なんでしょうか、風吹様」
風吹リュー:「オレは根っこのとこじゃあ、知らないんだ。お前が知ってることを知らない」
空木一姫:「………」
風吹リュー:「だから勝てるか勝てないかの判断をする気はないし」
風吹リュー:「その材料を集める気もない」
風吹リュー:「で、だ。お前がそうじゃないってことは」
風吹リュー:「恥に思うべきじゃない」
風吹リュー:「そんな顔するなよな」
風吹リュー:微笑む。
風吹リュー:「サムライの奴に何言われたのか知んねーけどさ」
風吹リュー:「十分助けられた。ありがと」
空木一姫:「………………風、吹、様」くしゃりと、顔を歪める。
空木一姫:眩しそうな、あるいは泣きそうな表情。
空木一姫:──ともすれば、その愛用のスケボーに宿る彼女を相棒と呼び。その終わりを着けにいく彼女を、眩しいと思う。
風吹リュー:「あーもう全く……ふふふ」
空木一姫:その道行きに気負うこと無く同行を決める大橋さんを、同じく守るために道を決める琴城さんも。
空木一姫:「………風吹様も、大橋様も、琴城様も」
空木一姫:「70年を戦い続ける喪神様も……響子様も」
空木一姫:「どうしてそんなに、お強いのでしょう……」
空木一姫:絞り出すような声。
空木一姫:空木。中身を失い、外側だけが残る樹木。
空木一姫:『そうあるべき』と役割に従い続けてきた自分には。その意志の根源がわからない。
空木一姫:わからないものは、とても怖い。
風吹リュー:「(……並べるなっての)」
風吹リュー:「(オレは全然、強くなんて……)」
風吹リュー:仲間たちを見渡す。スピカと目が合う。
大橋綺羅星:「?」
風吹リュー:いつかの日、彼女の独白を思い出す。
:「あーしは全然そんなんじゃないんだよ」
:「……ココに来る前はさ、あーしも使い捨ての駒みたいなやつだったから」
:「どうしてもそういう考えがよぎっちゃうんだよね」
:「そういうあたしがスッゴイ嫌で」
風吹リュー:……本当は、本当はみんな。そんなに強くなんかなくて。
風吹リュー:「…………うん。やっぱ」
風吹リュー:「お前は来い! 一姫!」
空木一姫:「………えっ?」
風吹リュー:がっ、と肩を掴む。
空木一姫:「ぅわっ…!?」掴まれる
風吹リュー:「なあ。色々思う所はあるだろうけどさ」
空木一姫:「……………はい」
風吹リュー:「ちょっと来たいだろ? ああいやいい、返事はするな。安心しろ」
風吹リュー:「星羅もいる。オレも居る。不屈も……まだ聞いてねーけどいるだろ多分 死なねーから来い」
風吹リュー:「来てくれ」
風吹リュー:まっすぐにその目を見る。
空木一姫:「……………………」何かを返事をしようとして、言われたとおりに口を結んで。
空木一姫:ただただ、目を丸くしたまま。
空木一姫:「………………」目をそらすように、僅かに。しかし見様によっては縦に。
空木一姫:少しだけ首を動かす
風吹リュー:「よし」
風吹リュー:「そういう事になった。別に文句はないよな」
吼衣不屈:「……些か強引ではあったがな。」
柳生咲玖夜:『(私もいるよって言おうと思ったけど)』
柳生咲玖夜:『(ここはリューちゃんに花を持たせてやるか……)』
琴城星羅:「そうだよ!一緒にいなきゃ守れないしね」笑う。
大橋綺羅星:「おっけーおっけー!決まり!」
風吹リュー:「あっても聞く気ねーわ」不屈さんに悪態をつく。
吼衣不屈:「その強引さが時にお前の欠点であり、時にお前の好ましいところだ。」
空木一姫:「………………………?」目を白黒させたまま。
空木一姫:自分の預かり知らぬまま、なぜか前に進んでいる。ような気がする。
風吹リュー:「ふっくく……」抑えたように笑う。
風吹リュー:「不屈はオレの事が好きだなぁ~~」背中をばんばんと叩く。
吼衣不屈:「ああ、好きだぞ。」
風吹リュー:「オレもお前のこと好き」
風吹リュー:がし、と腕を打ち合わせる。
吼衣不屈:それに応じて腕を差し出す。
空木一姫:「か、風吹様?吼衣様に、大橋様も…」
空木一姫:どうして自分に、とか。どうして誰も異論を、とか。
空木一姫:思いついては声にならないことが浮かんでは消えて。
空木一姫:………わからなくて怖い、というのは、つまり。知らないことがあるからで。
琴城星羅:「一姫ちゃんにしか斬れないものがあるとか、そういうミッションだからとかそういうのもあるけど…」「みんな、一姫ちゃんのことが好きだからね」
琴城星羅:「だから、みんな連れて行こうとしてるんだよ」「私も含めてね」
空木一姫:「っ」
空木一姫:「琴城様………」
空木一姫:「………その、私で、良いのでしょうか」
琴城星羅:首を振る。「そうじゃなくて」
琴城星羅:「一姫ちゃんじゃないと、いけないんだよ」
空木一姫:「……………………………」
空木一姫:俯く。鼻の奥に熱を感じる。
空木一姫:上半身を折り曲げて、机に隠すように一度、身を伏せて。
空木一姫:ハンカチを持って顔を上げたときには少し目が赤い。
空木一姫:「……………その、わかりました。」
空木一姫:「私も、その……同道いたします」
空木一姫:「……ご迷惑でなければ」
空木一姫:最後はちょっと消えるような声で。
風吹リュー:「ああ。よろしくな」
"プランナー"都築京香:「ふふ」
空木一姫:「……………はい、風吹様」
空木一姫:「………それと、ええと。響子様」おずおず、と。
空木一姫:「………その、先程は不躾な真似、重ねて謝罪します」
空木一姫:「よろしくおねがいします。春日響子…様。」
"プランナー"都築京香:「はい、よろしくお願いします」
"プランナー"都築京香:「最後は、あなたですね。ええと」
"プランナー"都築京香:「ふー、ちゃん?と呼ばれているのでしょうか」
吼衣不屈:「………。」視線を回す。
吼衣不屈:涙を拭く空木一姫を見る。彼女を支える大橋綺羅星を見る。大橋にじっと抱きつく桜咲百聞を見る。
吼衣不屈:悩んだ末に決断した風吹リューを見る。スケバンとスキャバー、二つの使命を背負った琴城星羅を見る。
吼衣不屈:「………ああ。」
吼衣不屈:四人の顔を見た後、口を開く。
吼衣不屈:「私は、この学院が好きだ。」
吼衣不屈:「多少血の気は多いが、それでも暖かな絆と仲間と、友達がいる。」
吼衣不屈:今度は都築京香…清塚卯月を見る。今なお戦い続ける喪神春花を見る。
吼衣不屈:「私は、あなたたちも好きだ。」
喪神春花:「えへへ~」
"プランナー"都築京香:「あら、いいのですか?UGNの関係者がそのようなことを言って」
吼衣不屈:「何年も、何年も…友達のために戦い続けた、何年経っても友達の事を忘れなかった。」
吼衣不屈:「そういうあなたたち個人が好きだ。」
吼衣不屈:「どちらも好きだから、」
吼衣不屈:「阿修羅地獄堂をただの墓にはしたくない。」
吼衣不屈:「阿修羅地獄堂をただの学校にはしたくない。」
吼衣不屈:「阿修羅地獄堂女学院はあなたたちから受け継いだ大切な場所だ。」
吼衣不屈:「それを証明するために、私は戦いに赴く。」
吼衣不屈:「だからあなた方に見届けて欲しい。」
喪神春花:「………はい、見届けますよ」
吼衣不屈:「UGNの関係者だが…あなたと同じように、」
吼衣不屈:「今はスケバンだ。」
"プランナー"都築京香:「ふふ、ええ、そうでした」
"プランナー"都築京香:「やはり、愚問でしたね」
"プランナー"都築京香:「スケバンとはそういうものでした」
吼衣不屈:すっかり冷めてしまったティーカップを手に取り、
吼衣不屈:一気に飲み干す。
吼衣不屈:「よいお点前でした。」
"プランナー"都築京香:「はい、お粗末さまでした」手を胸の前で軽く合わせて
"プランナー"都築京香:「素晴らしい覚悟でした。流石は我が学院の生徒たちです」
"プランナー"都築京香:「それでは──────」
"プランナー"都築京香:バ ッ !
"プランナー"都築京香:"プランナー"の前に白い布が舞う
"プランナー"都築京香:否、それは
"プランナー"都築京香:白衣だ
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「最後のスケバン工房を開始する!!!!!」
GM:スケバン工房のお時間です。
GM:ここでは、新しい交換品目が追加されます
GM:まず通常メニューはこちら
風吹リュー:おお~
GM:
【薔薇水晶交換品目】
栄養ドリンク『アムリタスα』……PC1名の侵蝕率を-[1d3+2]する 薔薇水晶5個消費
栄養ドリンク『アムリタスΣ』……PC1名の侵蝕率を-[1d6+3]する 薔薇水晶10個消費
栄養ドリンク『アムリタスΩ』……PC1名の侵蝕率を-[1d10+5]する 薔薇水晶15個消費
衝動抑制薬『ピンクソーマ』……PC1名の次回の登場侵蝕ダイスを1d3に変更する 薔薇水晶10個消費
阿修羅の御守り……このアイテムを所持するPCの専用エンブレムのLVを+1する(一人あたり最大2個まで) 薔薇水晶30個消費
イリーガルクリスタル……オートアクションで使用する。使用者が次に行う判定のC値を-2(下限5)する 薔薇水晶60個消費
0:53:GM:そして追加される項目
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「今こそ明かそう。この私が薔薇水晶を集めまくっていた真の目的を」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「これだあ~~~!!!」
GM:
『聖剣再鍛』
このセッションの間、あなたが使用する『ストライクモービル』は
本来の能力に加えて、『聖剣の王者』の能力
『マイナーアクションを使用することで、そのメインプロセスに行うこの武器を
使用した攻撃のクリティカル値に-2する。この効果はシナリオに1回まで使用できる』
を使用できる。
ただし、クリティカルの下限値は2となる
薔薇水晶80個消費
空木一姫:「(……………………こちらの話し方が)」
空木一姫:「(素、なのでしょうか……響子様の……)」
風吹リュー:「…………聖剣?」
風吹リュー:確かに、そんな話は先の資料にあった、あったが……
空木一姫:「剣、ですか……」
空木一姫:「しかし、使うにしても…誰が?」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「その通り!風吹リュー!君が持つ元聖剣のスケボーは」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「……ぶっちゃけパチモノだ」
風吹リュー:「待て待て! わっと情報を出すな!!!」
風吹リュー:春花の半分抜けたアセンション太郎/春花を持ち上げる。
風吹リュー:「いや────ここまで来たらもうぶつけられた話を全部飲み込むしかないが」
空木一姫:「元聖剣のスケボー……???」
琴城星羅:「え、剣を?スケボーに?」「…なんでそんなことしたの?」宇宙猫顔。
風吹リュー:「────そうだ。UGNの呼ぶところの『遺産』に相当する武器だってことは」
風吹リュー:「少し前に確信した。事件があってな」
風吹リュー:「聞かせてくれ」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「獅子心王の剣ってのはまあ本当だろうけど、本来の聖剣にはとても及ばん」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「70年前は、それを無理やり薔薇水晶でブーストしようとしたが」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「いかんせん技術が未熟すぎた。九頭龍を御しきれるものではなかったな」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「しかし!今は違う!」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「その剣は王の鋼ではないが」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「常にその上を目指す『王たらんとする鋼』」
風吹リュー:その言葉に、デジャヴュを覚える。
風吹リュー:──砂煙。踏み鳴らされる馬蹄と剣戟の音。空色のマントの光景がフラッシュバックする。
風吹リュー:今はまだ。完全には思い出せないこと。
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「使い手たる君が上を目指すのなら」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「ついでにこの"ドクトル・スケバン"がチョチョイと細工してやったのなら!」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「その刃は必ず、神に届く」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「そういう点では、君はフウちゃんよりも"向いている"ようだからな」
大橋綺羅星:「すごいすごーい!」
風吹リュー:「────は、何が向いている、だ」
風吹リュー:「それはつまり"向いてない"って事じゃねーか。ああ、だがそういう事なら」
風吹リュー:「完全に理解したぜ」
風吹リュー:アセンション太郎を、差し出す。
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「ふふん」それを両手で抱えるように受け取る
風吹リュー:「"ドクトル・スケバン"清塚卯月」
風吹リュー:「武器をくれ。埒外の、本物の、どんなに高い相手にも届く牙」
風吹リュー:「こいつとオレを、その高みまで連れていけ」
風吹リュー:薔薇水晶の交換『聖剣再鍛』を宣言します。
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「承った」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「だが行くのは君だ。"スケボー・スケバン"」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「こいつは君の劔であり」
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:「君たちの翼なのだから!」
GM:『聖剣再鍛』を受理。残り薔薇水晶は40個です。
琴城星羅:「…いやその…遺産とかはわかるけど…」「なんでスケボーに…!?」
空木一姫:「────」ちら、と自分の刀を見る。UGNで言う遺産、そのカテゴリ。……聖剣という区分があるのは、知っている。
空木一姫:例えばこの刀を変化させて、スケボーに変えて、更にそれを鍛錬して神へも届く刃に、と想像しようとして
空木一姫:「(うん)」
空木一姫:わかんない。
空木一姫:わからないことは、とても怖い。私が未熟だからでしょうか。
空木一姫:「…………琴城様、琴城様」クイクイ、と袖を引いて。
琴城星羅:「なにかな一姫ちゃん」
空木一姫:「今、何のお話をされてるんでしょうか、これ」
琴城星羅:「…本人たち以外がわかるほうが怖い話じゃないかな」
琴城星羅:「私は…あんまりわかるつもりはないってことにした」
空木一姫:「………………なるほど」
空木一姫:「なぜか、安心しました」
吼衣不屈:二人の横で、不屈は感じ入ったように頷いている。
吼衣不屈:「それが夫婦の新居になるわけだな。」
吼衣不屈:「やはり二人の空間というのは、それなりに作り込まれてなければならないからな…。」
吼衣不屈:「いい新生活を送れるといいな、風吹…。」
風吹リュー:背後で交わされる遣り取りはすべて、聞こえなかったことにした。
喪神春花:「あらあら照れちゃって~、このこのー」
GM:決意を新たに、君たちは向かう
GM:決戦の舞台『阿修羅地獄堂』へ───
桜咲百聞:「ま、待て」
桜咲百聞:「私もいるぞ!置いていくなーーー!」
桜咲百聞:バタバタと最後に続く。
地獄洞マカハドマ:第六層 -陸軍巳崎高等女学校-
堂々出撃
GM:最後のロイスだ!
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:交換も残ってるやつはヤッチマイナ
風吹リュー:取ります! "アシュラ・スケバン"喪神春花に
風吹リュー:友情/尽力○
喪神春花:リューちゃん……
喪神春花:友ではなく妻ということ……?
風吹リュー:ちげーよこいつ!
吼衣不屈:喪神春花/〇敬意/悔悟/ロイス
大橋綺羅星:最後のロイス
大橋綺羅星:阿修羅地獄堂女学院/尽力○/脅威/ で!
空木一姫:ロイス満枠。あったらドクトルさん相手だったな…
琴城星羅:ロイス変更。
琴城星羅:・スケバン/”ゼノン”春日響子/○尽力/恐怖
琴城星羅:と、その前に!
琴城星羅:応急処置キット使用!
琴城星羅:2D10+17
DoubleCross : (2D10+17) → 15[6,9]+17 → 32
琴城星羅:全回復!一つ残ってるので、使いたい方はどうぞ
風吹リュー:スピカ姐さんだけかな全快してないの
大橋綺羅星:まあ誤差範囲ですが使っとこう
大橋綺羅星:20+2d10
DoubleCross : (20+2D10) → 20+8[1,7] → 28
大橋綺羅星:全快で25点
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:交換!40個残ってるぞ!
吼衣不屈:そうだった
吼衣不屈:阿修羅のお守りを風吹さん用に一個貰いますか
風吹リュー:あっじゃあまず侵蝕下げたい
空木一姫:そうですね。お守りとΩでも買っておきますか
吼衣不屈:Ωだと水晶が足りないからεですね
吼衣不屈:Σか
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:残量は40個だからΣしか上げないぞ
風吹リュー:じゃあ阿修羅のお守りもらう!
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:うけたま~~~!
風吹リュー:あとΣも貰いましょう 即リューに使用
"ドクトル・スケバン"清塚卯月:もってけドロボー!
吼衣不屈:Ωをリューさんに浸かって
吼衣不屈:Σを貰っていいです…?
吼衣不屈:カバー役なので‥
吼衣不屈:確か一個余ってたはず
大橋綺羅星:どうぞどうぞ
琴城星羅:こちらはこの先薬などを使う予定なしなので、皆様で使っていただければ
空木一姫:手持ちにΩが1つあるので、リューさんはそっち使っちゃいましょう
空木一姫:吼衣さんはΣどうぞ
風吹リュー:1R目にフェイタルヒット使いたいんだよな……
風吹リュー:Σはどうぞ
吼衣不屈:Σもらいまーす
吼衣不屈:87-1d6-3
DoubleCross : (87-1D6-3) → 87-2[2]-3 → 82
風吹リュー:ここで期待値10下がるとまあまあ厳しそうなのでやめときます
風吹リュー:薬使わず以上
大橋綺羅星:こちらも以上かな
琴城星羅:以上!
空木一姫:以上!
GM:オッケー!
大 詰 : 殺界曼荼羅・阿修羅地獄堂の段
GM:クライマックスです
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
風吹リュー:風吹リューの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:93->102)
琴城星羅:80+1D10
DoubleCross : (80+1D10) → 80+6[6] → 86
風吹リュー:あっピンクソーマ使い忘れた!
琴城星羅:ソーマ!
大橋綺羅星:大橋綺羅星の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:86->92)
吼衣不屈:ピンクソーマしよう!
GM:振り直していいよ
吼衣不屈:1d3+82
DoubleCross : (1D3+82) → 2[2]+82 → 84
風吹リュー:すまん……
風吹リュー:1d3+93 ピンクソーマ
DoubleCross : (1D3+93) → 3[3]+93 → 96
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:80->82)
GM:第7階層への突入に当たって、君たちはまず学校の地下へ案内された。
GM:そこは、このマカハドマに足を踏み入れた時とよく似た光景
GM:地下鉄のホームだ
琴城星羅:「…あれ、また?」
喪神春花:「7階層は特に厳重に隔絶されているので」
喪神春花:「ここを通ってしか行けないようになっているのです」
喪神春花:「ただ……」
空木一姫:「ただ…?」
GM:第二階層と違って、列車の来る気配はない
GM:ホームは荒れ放題、線路も錆びついて、とても車両が通れるようには見えなかった
吼衣不屈:「………。」線路に跪き、指で積もった埃を掬いあげる。
吼衣不屈:「何年も使われていない。」
喪神春花:「ここに人が入り込むこと自体ありませんでしたからね」
喪神春花:「歴代のユーレイ・スケバンですら来たことがありません」
大橋綺羅星:「電車来ないんなら歩いていくの?」
琴城星羅:「まあ・・・そりゃ誰も来ないよね」
喪神春花:「……と、いうわけで」
GM:ブロロロロロロロ………
GM:暗闇の向こうからエンジン音が響いてくる
空木一姫:「……何か来ますね?なんでしょう」
風吹リュー:「レールトラックかなんかか」そちらを見る
GM:どう聞いても鉄道を通る類ではない
GM:やがて現れたのは
GM:分厚い装甲に唸りを上げる無限軌道(キャタピラ)
GM:そして正面に取り付けられた砲塔
GM:───戦車だ
風吹リュー:「──おおお!」
大橋綺羅星:「やば!アガるじゃん」
空木一姫:「はわ……」
吼衣不屈:「ほう。」
琴城星羅:深呼吸。「もう驚かないからね!」「…本物?」
喪神春花:「もち本物です」
喪神春花:「終戦直前、配備が間に合わなかった幻の水陸両用戦車」
喪神春花:「"特五式内火艇"。こいつで第七階層へGOして頂きます」
琴城星羅:「…そりゃそうか。陸軍学校だし…」「…(あっていいの?)」まだ迷いがある。
空木一姫:「……えーと、誰が運転出来るんでしょう、コレ」
吼衣不屈:「特三式の後継機か?」
喪神春花:「お!ふーちゃん詳しいですね~」
吼衣不屈:「戦車に追い立てられたことがあってな。その時は洗剤で滑らせたが、これには効かなそうだ。」
大橋綺羅星:「ねーねー、大砲(コレ)撃ってイイ?」
喪神春花:「良いですよ~」
喪神春花:「どうせ的には困らないでしょうからね……」ボソリ
空木一姫:「何か不穏な言葉が聞こえたような…」
風吹リュー:「分かってたこったろ」
風吹リュー:しかめ面で鼻息を鳴らす
空木一姫:「まぁ、そうですね…ここまで来て最後だけ何事もないのも不自然ですものね…」
喪神春花:「ほらほら!いつまでも見てないで!」
喪神春花:「さっさと乗り込みましょう!」
吼衣不屈:「分かった。操縦は任せていいのか?」
吼衣不屈:戦車によじ登り中に入る。
大橋綺羅星:「やったー!じゃああーし砲手ね!」
琴城星羅:「スナイパーだしね」
風吹リュー:「きっとこっから先は全部碌でもないけど」
風吹リュー:「だから。お前らがいてくれて良かったよ」
風吹リュー:そう呟いて、飛び乗る。ハッチを開けて乗り込む。
琴城星羅:「重量制限とか大丈夫かな?」リューちゃんに続く。
空木一姫:「ええと…」スカートを気にした後
空木一姫:「えいっ」タン、と地を蹴り。なんとか飛び乗る
喪神春花:「だいじょぶだいじょぶです!どうせ使うのはこれっきりですから!それじゃあ」
喪神春花:「運転お願いしますね、リューちゃん」
風吹リュー:「ここまで勝手に動いてきたのはなんだったんだよ……」
吼衣不屈:「頼むぞ風吹。私は馬しか運転できない。」
風吹リュー:「おっけー。知ってるさ。知ってる知ってる」
大橋綺羅星:「れっつごー!」
琴城星羅:「ごー!」
吼衣不屈:「ごー!」
空木一姫:「ご、ごー」
風吹リュー:「じゃあ走りがてら軽く操作教えてくれ、よっ!」
風吹リュー:それらしきレバーを倒し、聞く前に発進させる。
GM:キャタピラが再び唸りを上げる
GM:窮屈な線路を物ともせず、戦車はさらなる暗闇へと飛び込んでいった
????:うじゅ……
????:うじゅり
GM:暫く進んだところで、トンネル内の空気が急激に切り替わる
GM:いや、もはやそこはトンネルではない
GM:脈動を繰り返す外壁、強酸の水たまり
GM:そして、瘴気を吐き出しながらその中を這い回る幾つもの気配は
"九頭龍の先触れ":うじゅ うじゅ
GM:触手だ、何千本もの触手がそれぞれ蛇のように
GM:時に共食いまで行いながら、侵入者の様子をうかがっている
風吹リュー:「どうすんだこれ!!」
風吹リュー:叫びながら、速度は緩めない。ギアは7段に入っている。
喪神春花:「こいつらは"九頭龍"から切り離された肉片です」
喪神春花:「本体が力尽きても、勝手に増えて勝手に襲ってくる困ったちゃんなのです」
風吹リュー:「めんどっくさ!!」
喪神春花:「速度はそのまま!何があっても絶対に止まらないでください!」
大橋綺羅星:「じゃあこれ撃っても無駄だよねえ」
喪神春花:「いえ、スピカちゃんは正面の敵にだけ集中してください」
喪神春花:「それ以外については───」
"九頭龍の先触れ":触手が一斉に狙いを定め、君たちの乗る戦車に殺到する
琴城星羅:「ひええ、こっち来た!」
喪神春花:「"スケバン"を信じてください」
大橋綺羅星:「りょ!」
吼衣不屈:「了解した。」
空木一姫:「わかりました」
琴城星羅:「うんっ!」
風吹リュー:「おーけー」
風吹リュー:履帯がうなりをあげる。左右のレバーを操って強酸の沼を避ける。
”トリガー・スケバン”茜屋笑:ガ ガガガン!!
吼衣不屈:「!」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:君たちが応えるとともに
”トリガー・スケバン”茜屋笑:車体へ向かう”先触れ”たちが引き千切れる
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「フン」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:装甲の上に立ち、銃口の紫煙に息を吹く。
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「大橋ぃ」
大橋綺羅星:「エミー!」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「おんどれとケリつけてええんわワイだけや!」
”メタル・スケバン”小林飴李:どごごごごごっ!!
”メタル・スケバン”小林飴李:そしてミサイルの爆炎!
”メタル・スケバン”小林飴李:『ドクトル・スケバン』
”メタル・スケバン”小林飴李:『アーマー強化改造の取引、忘れるな。ウィーン、ガッシャン』
琴城星羅:「メタルちゃん!」
”ジョーカー・スケバン”黛比未子:「最高のショーの最高のクライマックスに」
”ジョーカー・スケバン”黛比未子:「最高の道化師がいないなんて……ありえな~~いッ!」
”ジョーカー・スケバン”黛比未子:ヒュカカカカッ!!
”ジョーカー・スケバン”黛比未子:地面と平行にジェット飛行するメタル・スケバンの背中の上、投擲されたカードが先触れを切り裂く!
空木一姫:「黛様!」
”スケバン・ライダー”極上院天下:「我らが学園の危機、立ち上がらなくば勇なきなり!」
”ワイルド・スケバン”極上院エレクトラ:「グァオグァオ!」
”スケバン・ライダー”極上院天下:熊にまたがり黄金のマサカリを振るう!
"サキュバス・スケバン"夜廻紫都音:「このヌルヌル感……風紀を乱すつもりですね!許せません!」
”コスプレ・スケバン”:「キュオッ!キュアーッッ!!」
吼衣不屈:「夜廻、極上院!」
風吹リュー:「熊までいんのかよ……」
風吹リュー:ペダルを踏み、ぶつくさとレバーを操作しながら。その口元は愉快そうに微笑んでいる。
空木一姫:「極上院様も、立ち直って頂けたようで…」
琴城星羅:「何あの…影みたいなやつ?」
大橋綺羅星:「みんな、ありがとー!」
GM:あらゆるスケバンたちが
GM:君たちとともに駆け、血路を開いていく。
GM:そして……
GM:君たちの向かう先、ひときわ巨大にのたうつ触手の前に
???:血のように赤い霧がかかり
???:麻痺したようにその動きが乱れる。
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:「てっぺん取るんなら」
"九頭龍の先触れ":細かく痙攣し、やがて先端から腐り落ちていく
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:「こんな雑魚の相手してるヒマなんてない」
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:「そうでしょ……リュー」
風吹リュー:「──────────!」
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:その声は届いているのかいないのか
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:混戦の中でつぶやく。
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:一瞬だけ、すれ違いざまに
”トキシック・スケバン”戸隠すみか:装甲の隙間から視線は交錯した。
風吹リュー:「お前──────」
風吹リュー:何で、とか。どうやって。とか。そんな言葉は浮かぶより先に消えた。
風吹リュー:「……ああ」
風吹リュー:「そうだよな。お前がいなきゃ嘘だ」
風吹リュー:クラッチを離す。振り返る事もない。
風吹リュー:見間違いではなかった。見間違えようはずも無い。だから、それだけで十分で。
風吹リュー:(────何が十分なもんか)
風吹リュー:それでも今は、そう思うしかない。あいつがくれた時間は。
風吹リュー:すみかがくれた時間はすべて、さらなる地獄へとたどり着くためにあるのだから。
吼衣不屈:「…………胸を張って言えるぞ。」道を開けるスケバン達を見上げながら呟く。
吼衣不屈:「これが、阿修羅地獄堂女学院だ。」
GM:───やがて、君たちの進む先に、
GM:朽ち果てた扉がその姿を表す
GM:迷宮の入り口と対になるように、門は固く閉ざされており
GM:その上には、掠れた文字で何やら警句の様な言葉が彫られている
GM:読む必要はない
風吹リュー:「──スピカ」
風吹リュー:短く名前を呼ぶ。それだけだ。
大橋綺羅星:「……ファイヤー!」引き金を引く。
GM:70年の長きに渡って戦場を守り続けた扉は、いともたやすく砕け散る
GM:戦車はスピードを落とすこと無くその先へ
GM:そこが、最後の喧嘩の舞台だ
GM:今までで、最も広い空間だった
GM:神殿か、或いは祭壇か
GM:十数メートルおきに巨大な円柱が無数に立ち並び
GM:そのいずれにも、凄惨な闘争の跡が刻まれている
GM:まばらに並ぶ燭台に照らされるのは
GM:慈愛と憤怒、相反する相を持つ、戦神の像
GM:それらに取り囲まれるようにして
GM:異形の龍の亡骸は、静かに横たわっている。
GM:そして、その上に幽鬼のごとく佇む者こそが───
永劫の闘争、六道の一、善中の悪
阿修羅道
無限の贖罪、六道の底、最悪の悪
地獄道
交わりて相争う
因果の果て
地獄洞マカハドマ:第七層
-殺界曼荼羅・阿修羅地獄堂-
"アシュラ・スケバン":「…………」
GM:"九頭龍"の亡骸の上に立つ少女
GM:その眼は虚ろで、肌はひび割れている
GM:立ったまま息絶えているかのように、ピクリとも動かない
風吹リュー:「イヨオ。ようやく会えたな」ハッチから飛び降りる。
風吹リュー:抉られ、あるいは砕け果てた円柱を見るだに、戦車如きの装甲が意味を成すとも思えない。
風吹リュー:「っつーのも変な感じだ。春花はずっと太郎の中に居て──」
"アシュラ・スケバン":「…………」答えはない。虚空を見つめたままだ
桜咲百聞:「死んでる……のか?」
桜咲百聞:恐る恐る様子を伺っている
喪神春花:「いいえ、死んではいません」
喪神春花:「あれはあくまで充電中、鉱床から力を吸い上げるのに全神経を集中させているだけでしょう」
大橋綺羅星:「ニンニン、あんまり迂闊に近寄っちゃダメだよ」
桜咲百聞:「ヒェ!わ、わかっている!」
桜咲百聞:ささっと大橋さんの後ろに隠れる
喪神春花:「こちらから仕掛ければ、防衛本能が働くはず」
喪神春花:「そして」
喪神春花:「そうなれば、皆さんに勝ち目はありません」
風吹リュー:「先手必勝って話かと思ったが、そうでもないんだな」
風吹リュー:じゃあどうすんだ? と。
空木一姫:「…このまま、充電を待つ…というわけでも、ないですよね?」
吼衣不屈:「繋がりを断つ……か?」
琴城星羅:「切り離す…切り離せるのあれ?」
喪神春花:「はい。向こうが鉱床と繋がっている以上は何をやっても暖簾に腕押し、濡れ手に粟」
喪神春花:「それは喧嘩ではなく自殺と代わりません」
喪神春花:「なので───」
喪神春花:エネミーエフェクト《広域融合》を解除
喪神春花:スケボーから完全に分離して
喪神春花:"アシュラ・スケバン"の傍らへ
風吹リュー:「…………何を」
風吹リュー:「する気か聞いてもいいか」
喪神春花:「皆さんには私と闘ってもらいます」
風吹リュー:「そうか」
風吹リュー:アセンション太郎を、地面に下ろす。
喪神春花:「正確に言うと、私が中に入って一時的に"鉱床"とのリンクを絶ちますので」
喪神春花:「その間に皆さんは」
喪神春花:「"統合人格"」
喪神春花:「本来の"アシュラスケバン"と闘ってもらいます」
喪神春花:「それが、正真正銘、最強のスケバンです」
GM:
GM:"アシュラスケバン"の所有Eロイスを一部開示します
GM:
Eロイス:不死英雄:肉体
Eロイス:不死英雄:感覚
Eロイス:不死英雄:精神
GM:このEロイスが有効な間、指定された能力値による攻撃はアシュラ・スケバンに通用しません
GM:このEロイスは
GM:"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花と《融合》している間のみ、すべて解除されます
GM:この先の戦闘では、"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花は毎ラウンド必ず"アシュラ・スケバン"に対して《融合》を行います
GM:《融合》状態で"アシュラスケバン"を倒すことで、両者は同時に死亡します。
GM:
喪神春花:「と、いうわけですので」
喪神春花:「リューちゃん」
喪神春花:「特等席で見せてもらいますね」優しく微笑みかける
風吹リュー:「──────ハッ」
風吹リュー:「お前とのバディさ、正直悪くなかった。太郎よりも可愛げあるし」
風吹リュー:「春花」
喪神春花:「───はい」
風吹リュー:「でも、そうだよな」
風吹リュー:「先輩におんぶにだっこじゃ、阿修女の名が泣いちまう」
風吹リュー:こういう形で、頼る他ないのだとしても。
風吹リュー:「だから、こういう形になるんだろうって思ってた。一緒に戦ってくれって言ってる間もさ、きっと」
喪神春花:「ふふ、嘘は言っていませんよ?」
風吹リュー:「ありがとう。やろうぜ」
喪神春花:「スケバンが一緒に戦うっていうことは」
喪神春花:不器用な手付きで拳を突き出す
喪神春花:「こういうこと、ですからね」
風吹リュー:幾分か澄んだ目で、彼女を見る。同じように拳を突き出す。
:──────『……はい、一緒です。きっと』
風吹リュー:信じている。その先に何も結末が見えないとしても。
風吹リュー:信じるというのは、そういう事だと思うから。
風吹リュー:「分かってると思うけどさ」
風吹リュー:「オレ。勝って帰るから」
喪神春花:「ふふ、それでこそリューちゃんです」
喪神春花:「でも、分かってると思いますけど」
喪神春花:「私も、本気でやりますよ」
喪神春花:「勝負です」
風吹リュー:「……まあ。オレが勝つ、は嘘だったか」
風吹リュー:くるりとスケボーの片側を浮かせ、ターンする。
風吹リュー:吼衣不屈を、大橋綺羅星を、空木一姫を、琴城星羅を、桜咲百聞を。
風吹リュー:ゆるりと視界に収め向き直る。「オレ達が、だ」
吼衣不屈:「…………。」名残惜しいような視線を喪神に送る。
吼衣不屈:やがて眼を閉じて、再び開く頃には、
吼衣不屈:友との別れを惜しむ少女の目ではなく、
吼衣不屈:戦いに臨む騎士の目つきになっている。
大橋綺羅星:「うん」
大橋綺羅星:「短い間だったけど、楽しかったよ」
大橋綺羅星:薄く笑って
大橋綺羅星:「胸を借ります、センパイ!」
空木一姫:ぎゅ、と胸の前で握った手を解いて、目を開く。
空木一姫:「私は、阿修羅地獄堂女学院の1生徒として」
空木一姫:「これまで貢献なさった貴方に。最初のスケバンの貴方に、最新のスケバンとして」
空木一姫:柄頭を低く、上下逆さまに刀を構えて
空木一姫:「送辞を。送らせて頂きます。喪神様」
琴城星羅:「春花ちゃん、ごめんね」「あなたに会えて、本当に良かった」
琴城星羅:足元から構造体の赤い霧が立ち上る。
琴城星羅:「"アシュラ・スキャバー"……」「ううん、"アシュラ・スケバン"」
琴城星羅:手の皮膚を引き剥がし、活性化した構造体をあらわにする。
琴城星羅:「あなたの地獄を、ここで終わらせる」
喪神春花:「いやはや、なんだか卒業式みたいでこそばゆいですねえ……」
喪神春花:「まあでも、70年越しで卒業できるなんて、過ぎた果報というものでしょうか」
喪神春花:「じゃ!やりますか!」
喪神春花:"アシュラ・スケバン"の肩に手を乗せる
喪神春花:《融───》
GM:その時
GM:一筋の弾丸が、喪神春花の胸に突き刺さる
喪神春花:「……っ」
風吹リュー:「!? はる────」
"ミネラウヴァ":「漸く……」
"ミネラウヴァ":君たちの後方、100メートル程から、銃口を構えている
"ミネラウヴァ":「漸く辿り着いた」
"ミネラウヴァ":「"鉱床"だ。あれさえ」
"ミネラウヴァ":「あれさえ手に入れれば、あーしは」
"ミネラウヴァ":「あーし……わた…し」
大橋綺羅星:「なんッ……~~~~~ッ!」
"ミネラウヴァ":「……ああ」大橋さんの顔を目に留めて
"ミネラウヴァ":「………邪魔、だ」
"ミネラウヴァ":「そこは」
"ミネラウヴァ":光の銃が、無数に分裂し
"ミネラウヴァ":その銃口から、君たちへ向けて一斉に砲火が放たれる
"ミネラウヴァ":「私の場所だ!」
喪神春花:───合》
GM:その弾丸は、一欠片たりとも君たちに届くことはない
?????:小さく握り込んだ拳を開く
?????:ぱらぱらと
?????:握りつぶされた弾丸の束が落ちていく
?????:「──────ああ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「っあ~~~~~っ!よく寝た!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「目覚ましにしちゃあ随分物騒だなおい」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ま、70年ぶりならそんなもんか?」
風吹リュー:「………………オレ達がやったわけじゃないぜ。向こうの物騒なの」
風吹リュー:親指で背後を示す。
"ミネラウヴァ":「っ……」
大橋綺羅星:「……みんな、ごめん」「そっちは任せてイイ?」
風吹リュー:「スピカこそ、そっちゃぁ任せるぜ」
空木一姫:「えぇ、お願いします。大橋様」
吼衣不屈:「頼んだ。」
琴城星羅:「うん!任せて!」すぴかちゃんを信じている。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:肉体と表情に生気が戻り、気力が漲っている
"アシュラ・スケバン"喪神春花:何よりその口調は
"アシュラ・スケバン"喪神春花:どことなく、君の知る誰かを思い起こさせるかもしれない
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ああ、話はちゃんと聞いてるぜ。"リューちゃん"」
風吹リュー:「………………大ばあさん?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「って、誰だそれ。そんな歳に見える?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「他人の空似だ、それかまあ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシがそれに似ちまったのかもしれないが」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「"戦闘用人格"ってのはよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「そいつが一番強いと思う自分のことだからな」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「でもまあ、今はどうでもいいだろ?」
風吹リュー:「ふん」
風吹リュー:「たりめーだ。あんたが寝てる間に何もかも済ませたぜ。後は殴り合うだけ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ああ、ならさっさと始めようぜ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ポキリ、と好戦的な表情で指を鳴らす
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「勝った方が、阿修女の頂点を取る」
風吹リュー:「いいね。最高の舞台だ」
風吹リュー:余計なことを考えなければ、そうだ。
風吹リュー:余計なことは全て速度が振り落とす。大事な物だけを残して。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「さあ───楽しい喧嘩の始まりだ!!!!」
GM:───クライマックス戦闘を開始します
GM:エンゲージはこちら
GM:
【"九頭龍の先触れ"A】【"九頭龍の先触れ"B】【"九頭龍の先触れ"B】
【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
5m
│
【風吹リュー】【吼衣不屈】【大橋綺羅星】【空木一姫】【琴城星羅】
│
100m
│
【"ミネラウヴァ"】
"アシュラ・スケバン"喪神春花:"アシュラ・スケバン"の全身から、身を焼き焦がすような闘気が解き放たれる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ワーディング》だ!
吼衣不屈:ウオー来い!
"九頭龍の先触れ":それに当てられて、切り離されていた九頭龍の肉片達も活性化しだす
GM:衝動判定!難易度は9!
GM:その後、成否に関わらず侵蝕を2d10してください
風吹リュー:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 6[1,1,4,6,6,6]+1 → 7 → 失敗
風吹リュー:うっそ
風吹リュー:風吹リューの侵蝕率を+10(2d10->5,5)した(侵蝕率:96->106)
風吹リュー:暴走!
大橋綺羅星:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[2,4,9] → 9 → 成功
大橋綺羅星:92+2d10
DoubleCross : (92+2D10) → 92+8[4,4] → 100
大橋綺羅星:良しッ
吼衣不屈:思い出の一品と一体化して判定
吼衣不屈:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 8[3,3,3,4,5,8]+1 → 9 → 成功
吼衣不屈:あっぶな
吼衣不屈:2d10+84
DoubleCross : (2D10+84) → 11[2,9]+84 → 95
琴城星羅:判定に1点だけアクティベイト使用。コスト4で侵蝕90。
琴城星羅:7DX+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[3,3,6,7,8,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
琴城星羅:90+2D10
DoubleCross : (90+2D10) → 90+14[9,5] → 104
空木一姫:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[4,6,7,8,9] → 9 → 成功
空木一姫:成功!!
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+8(2d10->5,3)した(侵蝕率:82->90)
GM:セットアップです。宣言をどうぞ!
風吹リュー:無し
大橋綺羅星:《光の銃》!武器作成!
大橋綺羅星:侵蝕100→102
"ミネラウヴァ":《光の銃》攻撃力7の武器を作成
吼衣不屈:なし!
琴城星羅:なし!
空木一姫:《加速装置》 +《螺旋の悪魔》 ラウンド中行動値+8、攻撃力+15。BS暴走
空木一姫:行動値は15に。
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:90->95)
"九頭龍の先触れ"A:なし
"九頭龍の先触れ"B:なし
"九頭龍の先触れ"C:なし
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:《融合》アシュラスケバンと一体化
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ワイルドグロース》《完全獣化》《ヒュドラの怒り》暴走し《野蛮なる本能》発動、シーン中の肉体ダイス+9、攻撃力+14
"アシュラ・スケバン"喪神春花:更にラウンド中、メジャー判定ダイス+3、メジャー攻撃力+18 更にDロイス:戦闘用人格によりあらゆる判定ダイス+5、攻撃力+5
風吹リュー:ヤッバ
空木一姫:すごい
吼衣不屈:しにそう
"アシュラ・スケバン"喪神春花:アシュラスケバン本体はピュアキュマイラ、ユーレイはエンジェルハイロウ/エグザイルとなります
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「さて、先ずはお手並み拝見だ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:獣化因子が活性化し、異形の腕がその背を突き破る
"アシュラ・スケバン"喪神春花:"アシュラ・スケバン"のキュマイラ因子は『蜘蛛』
"アシュラ・スケバン"喪神春花:節足動物の中にあって最上級の運動性能を持つその因子を、彼女は実験によって全種備えている
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そして、それを並列して操る三相の戦闘人格
"アシュラ・スケバン"喪神春花:慈愛と憤怒、平穏と闘争、正義と悪の相反する相を持つ三面六臂の鬼神
"アシュラ・スケバン"喪神春花:故に、阿修羅
"アシュラ・スケバン"喪神春花:"アシュラ・スケバン"
"アシュラ・スケバン"喪神春花: 喪神春花
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「さあ、最初にかかってくるのはどいつだ!」
GM:イニシアチブ15
GM:大橋さんか空木さんですが
GM:その前に
修羅王羅睺: バ ギッ
修羅王羅睺:バギバギバギ バギッ!!
修羅王羅睺:突如として空間がひび割れ、それをこじ開けるように
修羅王羅睺:鋼の巨人が現れる。
修羅王羅睺:『オ”オ”ォ』
修羅王羅睺:『オ”オ”オオオオオオオオオ!!』
修羅王羅睺:その肩に乗っているのは……
澪標深々子:「さて」
澪標深々子:「大一番には間に合ったようだねえ」
澪標深々子:「リュー!すぴか!不屈!一姫!星羅!」
澪標深々子:「全員無事だろうね!」
琴城星羅:「…無事だよ!」もう突っ込まないぞ!
大橋綺羅星:「深々っち!?何それ!?」
澪標深々子:「ん?ああ、こいつはね」
修羅王羅睺:ブシューーッ
修羅王羅睺:胸部のハッチが開く。
雨品デュカ:「オー、みんなして勢揃いだナ」
雨品デュカ:「元気だったカ?」
雨品デュカ:元気に手をふる
風吹リュー:「深々子! デュカ!」
大橋綺羅星:「デュカちん!無事だったんだね!」
吼衣不屈:「澪標!雨品!」
雨品デュカ:「このデカブツはその辺に落ちてたので拾ったのダ」
雨品デュカ:「結構便利だゾ?」
吼衣不屈:「なるほど…風紀委員会に一台あってもいいかもしれないな…。」
風吹リュー:「納得した! てめぇらが来れば百人力だ」
雨品デュカ:「うむ、デュカと新しい友達に」
雨品デュカ:「万事任せておくがいいゾ!」
桜咲百聞:「わ、私もいる!」
桜咲百聞:「私もいるんだからなーっ!」
大橋綺羅星:「ニンニンも!いつの間に!」
琴城星羅:「もしかして、不屈ちゃんが助けたいって言ってた子?」「無事だったんだ!」
吼衣不屈:「ああ。無事でよかった…。」
吼衣不屈:「いや、ここを切り抜けねば無事とはいえないな。」
空木一姫:「えぇ、そうですね。コレで後は」
空木一姫:「今の状況を、なんとかするだけです」
吼衣不屈:「みんな、行くぞ。」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「───は、鉄鬼兵か。まだ残ってたとはな」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「面白え」
GM:NPCカードが追加されました
GM:
NPCカード【"ビースト・スケバン"雨品デュカ】
『鉄鬼兵・修羅王羅睺』
PCがダメージを受ける直前に使用する。
PC1名に対してカバーリングを行い、命中15dx7 攻撃力+30の反撃を行う。
この反撃に対して対象はリアクションを行うことが出来ない。
ラウンド中1回まで使用可能。
このカバーリングで合計100点以上のダメージを受けた場合
追加で5d10の軽減不能ダメージを与え、このカードを使用不能にする。
NPCカード【"ニンジャ・スケバン"桜咲百聞】
『スケバン忍法・桜嵐疾風怒濤』
《崩壊のスフィア》
対象が行うダメージロールの直前に使用する。
そのダメージを+8Dする。
シナリオ中1回まで使用できる。
NPCカード【"チェンソー・スケバン"澪標深々子】
『チェンソー=サメ=カタクラフト』
《間隙の魔術師》《バックスタブ》
対象が戦闘移動または全力移動を行う直前に使用する。
その移動ではシーン内の任意の位置に移動でき、離脱を行える。
更に対象がこのメインプロセスで行う白兵攻撃のダメージを+20する。
シナリオ3回まで使用できる。
GM:使い所をよく考えて切ってください
GM:あと専用エンブレムもあるからね!ちゃんと確認すること!
GM:では改めて、イニシアチブ15で動く人!
大橋綺羅星:動きます!
GM:どうぞ!
大橋綺羅星:マイナーで《オプティカルレンズ》
大橋綺羅星:メジャー《コンセ:エンハイ》《天からの眼》《カスタマイズ》《光の指先》《デトネイトチャージ》
大橋綺羅星:光の銃で"ミネラウヴァ"に攻撃!
大橋綺羅星:23dx7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,2,2,2,2,2,2,3,3,4,4,5,5,6,7,7,7,7,8,9,9,9,10]+10[1,2,5,6,7,8,9,10,10]+10[1,7,7,8,9]+10[4,6,8,8]+10[7,10]+10[4,7]+6[6] → 66
GM:やっべえ
"ミネラウヴァ":ドッジ!
"ミネラウヴァ":5dx+1>=66
DoubleCross : (5R10+1[10]>=66) → 6[1,1,5,5,6]+1 → 7 → 失敗
GM:無理無理!ダメージどうぞ!
大橋綺羅星:7d10+8+7+16
DoubleCross : (7D10+8+7+16) → 43[1,4,4,8,9,9,8]+8+7+16 → 74
大橋綺羅星:自分の武器は破壊されます。諸々有効
GM:めっちゃ減りますがギリギリ生きてる!
大橋綺羅星:侵蝕102→117
大橋綺羅星:では演出を
GM:どうぞ!
大橋綺羅星:「……うん。みんな無事だったし」
大橋綺羅星:「これで」「集中できる」ライフルを構える
大橋綺羅星:自分と同じ顔の少女に狙いを構え
"ミネラウヴァ":「"スピカ"……!」同じタイミングで
"ミネラウヴァ":こちらの銃口も、君を捉えている
大橋綺羅星:——引き金を引く
"ミネラウヴァ":全く同時に発射された弾丸、だが僅かに───
大橋綺羅星:オーバーチャージした光の弾丸が、ライフルの銃口を灼きながら放たれる
"ミネラウヴァ":芯を外れたこちらの弾丸は、あっけなく弾かれる
大橋綺羅星:「……ごめんね。ここはもうあーしの場所」
"ミネラウヴァ":「……っづ……ぐ、ぎ……!」
大橋綺羅星:「譲れないんだな」
"ミネラウヴァ":肩口を射抜かれ血を流しながら、それても目をそらさず
"ミネラウヴァ":「最初から言ってるだろ……」
"ミネラウヴァ":「"奪う"って!アンタの気持ちなんて知るものか!」
大橋綺羅星:「おっけ。じゃあ」
大橋綺羅星:「タイマンはらせてもらうよ。スケバンらしく!」
GM:続いて空木さん!どうぞ!
空木一姫:はい!
空木一姫:マイナーで移動。NPCカードチェーンソースケバンさんのお力をお借りします。
空木一姫:移動先は4m前方、アシュラスケバンさんのタイマン距離で。
GM:ギリギリ至近ではない。賢いな
空木一姫:名乗りの距離です。
空木一姫:メジャーで《C:ウロ》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:要の陣形》+《バリアクラッカー》、判定前に《原初の紫:紡ぎの魔眼》
空木一姫:対象はアシュラ・スケバン、先触れA・Bの3体
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+2した(侵蝕率:95->97)
空木一姫:11dx7+6
DoubleCross : (11R10+6[7]) → 10[3,3,5,5,6,6,7,7,7,10,10]+6[4,4,4,5,6]+6 → 22
空木一姫:この判定に、サムライナビ:妖精の手!判定を10に!
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:97->100)
GM:来るなら来い…!
空木一姫:1d7+26
DoubleCross : (1D7+26) → 6[6]+26 → 32
空木一姫:リアクションどうぞ!
GM:
【"九頭龍の先触れ"A】【"九頭龍の先触れ"B】【"九頭龍の先触れ"B】
【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
1m
│
【空木一姫】
│
4m
│
【風吹リュー】【吼衣不屈】【大橋綺羅星】【琴城星羅】
│
100m
│
【"ミネラウヴァ"】
"アシュラ・スケバン"喪神春花:リアクション不可
"九頭龍の先触れ"A:ドッジ
"九頭龍の先触れ"B:ドッジ
"九頭龍の先触れ"A:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[1,1,2,2,5,5,10]+8[8]+2 → 20
空木一姫:こわっ
"九頭龍の先触れ"B:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 9[1,3,3,5,7,9,9]+2 → 11
GM:コイツラ頑張るな……
GM:全員命中!ダメージだしな!
空木一姫:4d10+28+30 装甲無視
DoubleCross : (4D10+28+30) → 25[9,9,2,5]+28+30 → 83
空木一姫:よしよし。
GM:わお
"九頭龍の先触れ"A:HPは60、戦闘不能。復活もなし
"九頭龍の先触れ"B:同じく戦闘不能
"アシュラ・スケバン"喪神春花:まだまだ元気
澪標深々子:「しっかり掴まってな!」
澪標深々子:ぎゅむっ
澪標深々子:君の体を抱き寄せ、キュマイラとオルクスの混成能力によって
空木一姫:「は、はいっ!」ぎゅむ。押し付けられる。
澪標深々子:地中へと姿を消す。
空木一姫:「…………!」片目を閉じてつい息を止める
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「へえ」興味深そうに眺めている
澪標深々子:ざざざざざざッ!
澪標深々子:地中を高速で泳ぎ回りながら、幾度もアシュラ・スケバンたちの足元を斬りつけ、バランスを崩す。
澪標深々子:「話は聞いた。いくらアンタが偉大な先輩だろうと」
澪標深々子:「今、ここはアタシたちのシマなんでね!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ととっ、はは」
澪標深々子:「決めてきな!」
澪標深々子:ざ ぱっ!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「いいねえ!そういうの!」
澪標深々子:空中に空木の体を放り投げる!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳が間一髪、空を切る
空木一姫:ざ ぱぁん
空木一姫:空中で回転。髪とスカートが円を描く
空木一姫:「────ごきげんよう、アシュラ・スケバン様」
空木一姫:「"ライトニング・サムライ・スケバン"、空木一姫」
空木一姫:とん。撹乱し稼いだ一瞬。敵の目の前で優雅にスカートを摘み、名乗りを上げる
空木一姫:「タイマン……ではございませんが」
空木一姫:「一番槍。張らせて頂きます」
空木一姫:偉大なる先輩に敬意を払う。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「おや、アンタ、その刀……」
空木一姫:「えぇ」黒の大太刀をくるりと回す
空木一姫:「九頭龍を制した今では物足りぬかもしれませんが」
空木一姫:「"夜刀守"───怪異狩りの蛇の牙。受けていただきますわ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「蛇、蛇ね───」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「蛇は喰い飽きた」
空木一姫:「ご安心を」
空木一姫:微笑む。その一瞬後。
空木一姫:バ ヂィッ
空木一姫:稲妻に体を変えた身体が、アシュラスケバンの足元に屈み込むように移動。
空木一姫:ぐるり。その場で体を回すように、髪とスカートが回転し。
空木一姫:バネのように跳ね上げる右足が顎下を捉え、その体を空中にかちあげる!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハハハッ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:宙に浮かびながらも、呵々大笑する
空木一姫:「今回食べられるのは貴方です。アシュラ・スケバン様」
空木一姫:その真下、低く、低く足を伸ばした体勢で、黒の大太刀の鞘を腰だめに構える。
空木一姫:ジッ
空木一姫: ジジッ
空木一姫: バヂヂヂヂヂヂヂヂヂッ!
空木一姫:空気が震える。大気が焦げる。
空木一姫:その体を稲妻へと変えて、なお人型を保ち、出力を上げていく
空木一姫:「ふ────────」
空木一姫:身体に視認出来るほどの稲妻がほとばしる。
空木一姫:深い赤の瞳が、黄金色へと色彩を変えて。
空木一姫:深く、ただ深く
空木一姫:バヂヂヂヂヂヂヂヂヂ────・・・・・・
空木一姫:
空木一姫: …………──ィン
空木一姫:稲妻が収まる、一瞬の静寂。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:一瞬、アシュラ・スケバンの眼をしても
"アシュラ・スケバン"喪神春花:真実、この世界から存在を見失った
空木一姫:「喰らいなさい」
空木一姫:「『夜刀守』」
空木一姫:静かな声だけを置き去りに。
空木一姫:空木一姫が真実、この世界から姿を消し。
空木一姫:キン、と鞘に刀が収まる音が。
空木一姫:宙に浮くアシュラ・スケバン。その更に上から聞こえる
空木一姫:そして
空木一姫:ド
空木一姫: ド
空木一姫: ド
空木一姫: オォォォォォォォン!!
空木一姫:黄金色の光の犯流
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────ッッッ!!!」
空木一姫:下から上に落ちる落雷。振るわれた刀の軌跡をなぞるようにアシュラスケバンの体を貫き
空木一姫:そして、その段階を伴いようやく、刀傷を身体が知覚する。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:正面から袈裟懸けに
"アシュラ・スケバン"喪神春花:焼け爛れたような刀傷が、一直線に走っている
空木一姫:雷が体を焼く。袈裟懸けの刀傷。蝕む影の刃が、その体内を隈なく犯す。
空木一姫:その出力を支える繋がりの一つを、食い潰す
空木一姫:鬼切りの古太刀の効果で『不死英雄:肉体』を解除します。
GM:受理します
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……………ふむ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:元より、繋がりは断っている。しかし
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「("道"そのものが一つ、閉ざされた)」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:刀傷をなぞる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:それだけで、先程まで焼け爛れていたのが嘘のように傷が塞がっていく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それ、もっと早く見たかったな」
空木一姫:「…………『結構なお点前でした』」ペロ、と瞳は黄金のまま。赤い舌を少し出す。
空木一姫:雷の余波で触手を焼き、空中で瞳を赤く戻しながら。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「うん、悪くない」
空木一姫:「過分なお言葉……ですが、謹んでお受けいたします」
空木一姫:ニコリ、と微笑む。
空木一姫:「しかし、ご安心ください。まだまだこちらの手札がございますので」
空木一姫:眼下、八大天王の皆様を見ながら
空木一姫:「『素敵なショーにご招待』、というわけです」
空木一姫:はにかむように、笑う
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+11した(侵蝕率:100->111)
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「鬱陶しいコイツラも一緒に焼いてくれたのは高得点」足元で消し炭になった触手を蹴りつける
"アシュラ・スケバン"喪神春花:後ろを振り返り「次、行ってみようか」
GM:同じくイニシアチブ15、"ミネラウヴァ"の攻撃
GM:マイナー《オプティカルレンズ》メインプロセスの間攻撃力+7
"ミネラウヴァ":マイナー《オプティカルレンズ》メインプロセスの間攻撃力+7
"ミネラウヴァ":メジャー《天からの眼》《カスタマイズ》《光の指先》《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》
"ミネラウヴァ":光の銃で大橋さんに攻撃
"ミネラウヴァ":20dx7
DoubleCross : (20R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,5,6,6,6,8,9,9,10,10]+6[1,4,4,6,6] → 16
"ミネラウヴァ":うそだろ
大橋綺羅星:おやおや~
大橋綺羅星:ドッジしちゃおっかな~
"ミネラウヴァ":《剣精の手》
大橋綺羅星:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[3,5,6,8,9]+1 → 10
大橋綺羅星:あっ
"ミネラウヴァ":勝てたけど折角だから使うね
"ミネラウヴァ":1d7+20
DoubleCross : (1D7+20) → 6[6]+20 → 26
"ミネラウヴァ":どこまでもダメ
"ミネラウヴァ":ダメージ出します
"ミネラウヴァ":14+2d10
DoubleCross : (14+2D10) → 14+17[10,7] → 31
"ミネラウヴァ":ごめんもう1ダイス
"ミネラウヴァ":31+1d10
DoubleCross : (31+1D10) → 31+6[6] → 37
大橋綺羅星:ボディアーマーで8点弾いて
大橋綺羅星:うーん剣精がなければ生きてた
大橋綺羅星:まあここは食らっておきますか ニンニンのロイスをタイタスにして復活!
"ミネラウヴァ":「"スピカ"……"スピカ"……!」
"ミネラウヴァ":再び銃を構える。周囲の光が銃口に収束する
"ミネラウヴァ":「セルから与えられた名前を使っておいて……なんでアンタだけ」
"ミネラウヴァ":「アンタだけそんな顔してんだよ」
大橋綺羅星:「……」
"ミネラウヴァ":「目障り……だ」
"ミネラウヴァ":タ ン ッ
"ミネラウヴァ":言葉とは何の脈絡もなく
"ミネラウヴァ":銃爪が引かれ、光の弾丸が君に迫る
大橋綺羅星:「ッ……」身を捩るが、流石に回避はできない
"ミネラウヴァ":「はは……そう……それ」
大橋綺羅星:「……いいよ。それでいい」
大橋綺羅星:「あんたはあーしじゃあない。ちゃんとあんたでいられるんだ」
"ミネラウヴァ":「………は?」
"ミネラウヴァ":「ダメだろ……それじゃ」
"ミネラウヴァ":「ただの私じゃ、意味がないだろうが!」
大橋綺羅星:「意味がないわけがない!」
大橋綺羅星:「あたしがあたしになれたみたいに、あんたも……」
大橋綺羅星:「何にだってなれるんだよ!」
"ミネラウヴァ":「……黙れ」
"ミネラウヴァ":「黙れ黙れ黙れ!」
"ミネラウヴァ":「次はその口を吹き飛ばしてやる!!」
GM:イニシアチブ9 風吹さんか琴城さん
風吹リュー:マイナー
風吹リュー:《クイックモーション》《スーパーランナー》搭乗して"アシュラ・スケバン"のエンゲージへ
風吹リュー:風吹リューの侵蝕率を+3した(侵蝕率:106->109)
GM:こい!
風吹リュー:ここで深々子のNPCカードも貰う。
GM:大活躍じゃん
GM:シナリオ三回だけど
GM:ほんとにここで使うかい
風吹リュー:ここで使わないと自分は
風吹リュー:次のラウンドには戦闘移動しないので
GM:そうか、わかった
GM:やりな!
風吹リュー:あっいやでも
風吹リュー:やっぱやめとくか。ナイト姐さんと次のラウンドの空木さんも使えるしちょっと様子見たい感じがある。
風吹リュー:やめます!
GM:OK!
GM:判定どうぞ!
風吹リュー:《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:運転》《神機妙算》対象は先触れCと喪神春花!
風吹リュー:(9+1)dx7+9 命中
DoubleCross : (10R10+9[7]) → 10[2,4,4,5,6,7,8,8,9,10]+10[1,1,6,8,9]+10[10,10]+10[4,9]+5[5]+9 → 54
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ではその攻撃に
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《復讐の刃》《Eロイス:修羅の世界》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ヒュドラの怒り》の暴走はタイタス昇華以外で解除できないので
風吹リュー:オートアクションでウェポンケースを使用しアームドスーツ装備。装甲+10 白兵打点+3
"アシュラ・スケバン"喪神春花:今回は修羅の世界の不利な降下を打ち消すという記述を
"アシュラ・スケバン"喪神春花:『暴走状態のままリアクション不可効果を打ち消す』と解釈させて頂きます
風吹リュー:とんでもない事してくる! OK!
風吹リュー:殴り合おうか。達成値を出しな!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:27dx7+6
DoubleCross : (27R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,1,1,2,3,3,4,4,4,6,6,6,6,7,8,8,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[3,3,4,4,5,7,7,8,9,9,10]+10[1,4,5,7,8,9]+5[2,5,5]+6 → 41
"アシュラ・スケバン"喪神春花:5d10+20
DoubleCross : (5D10+20) → 37[6,9,9,6,7]+20 → 57
風吹リュー:ダメージロール前[フォールンサラマンダー]《フェイタルヒット》をそれぞれ宣言しダメージダイス+6
風吹リュー:6d10+1d10+15+3+2d10+4d10 装甲有効!
DoubleCross : (6D10+1D10+15+3+2D10+4D10) → 38[2,5,7,8,7,9]+2[2]+15+3+9[6,3]+24[8,2,4,10] → 91
GM:なにそれ
"九頭龍の先触れ"C:あ、こちらは普通にドッジ
"九頭龍の先触れ"C:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[1,4,5,5,6,10,10]+8[6,8]+2 → 20
"九頭龍の先触れ"C:先触れは戦闘不能
"アシュラ・スケバン"喪神春花:こちらはかなり痛いがまだ生きてる
風吹リュー:そして装甲で23点軽減、死亡します。風吹ジョーのタイタスを昇華して起き上がる。
風吹リュー:風吹リューのHPを11にした
風吹リュー:風吹リューの侵蝕率を+11した(侵蝕率:109->120)
風吹リュー:雷の去ったあとを、駆ける。
風吹リュー:セーラー服の上にリーファーコートとフライトキャップを身に着けた鋭い目つきの少女。
風吹リュー:反動をよく伝えるヴァルカナイズドのスニーカーが這踏するは、外ならぬ彼女自身によって蒼穹と雷のペイントが施されたスケートボード。
風吹リュー:「……やっぱこっちだな」
風吹リュー:名を、アセンション太郎。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハハ、待ってたぜ」腕をだらりと降ろしたまま迎え撃つ
風吹リュー:「おう」交錯の寸前にその眼光が一層鋭さを増す。
風吹リュー:急激な蛇行。右のノーズと見せかけて左のテールからターン。竜巻とともに回転飛翔。外周の当たり判定、8HIT。
風吹リュー:コートに仕込んだミサイルと暗器の類が遠心と風乗りによってばら撒かれ、九頭龍の先触れたちを掃討する。
"九頭龍の先触れ"C:穴だらけになり、そのまま沈黙する
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「オイオイ、今どきの学校はその歳でお遊戯でも教えてんのか?」
風吹リュー:「言ってくれる────じゃん!」
風吹リュー:高度を取っての蹴り下ろし。蜘蛛の腕の一つにいともたやすく止められる。否。この劣悪な足場。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ふーん、じゃあ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ちょっと遊んでやるか」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:背の四碗の指先から、高圧縮された糸が四方に放たれる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:即座に硬化し、鉄にも等しい硬さに
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ほら、このコースは抜けられるか?」
風吹リュー:「ハハッ! スカしたことほざいてんじゃ」
風吹リュー:風吹リューの能力は、風読み。ノイマンの身体制御の一系統は卓越したバランス感覚の保持。風が荒れ狂うほどにその能力を先鋭化させていく。
風吹リュー:糸がざくりと頬を、指を、四肢を切り裂く。その震えを渡るように、するりと体が滑り空を縫って。
風吹リュー:「ねーぞ!!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハッ、70年ぶりのいい風だ!生き返るってやつだよなあ!!」
風吹リュー:その動きからは想像もできぬほど重い、全体重を乗せた蹴りがスケボーを介して放たれる。同時に────雷鳴。
風吹リュー:「SS(スケバンスケボー)殺法。F/Sディザスター赫翼天駆」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:されど、その全てに
"アシュラ・スケバン"喪神春花:防がぬままに受け入れながら、十字に返しの一手を叩きつける
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────元祖スケバン殺法。阿修羅十字掌、三連」
風吹リュー:「ぐ、が──────」
風吹リュー:内臓をかき回されぐるりと目が裏返る。ウィールが風を攪拌し、互いを弾き飛ばす。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「わりいな、二発もらう間に三発打っちまった」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「けど」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:べっ、と口の中の血溜まりを吐き捨てる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「結構効いたぜ」
風吹リュー:地をバウンドしながらスケボーをグラブし、何度目かの接地でまともに着地。
風吹リュー:「────案外」
風吹リュー:「届きそうなとこに居やがる」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「あ、そう思っちゃう?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「まだまだ"見えて"無えな」
GM:イニシアチブ9、琴城さんの手番です
琴城星羅:マイナーでHP14点消費、コンボ「奇跡の星」(赫き剣+破壊の血+ポルターガイスト)。シーン中攻撃力+44。
琴城星羅:コスト12で116に!
GM:
GM:
【風吹リュー】【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
1m
│
【空木一姫】
│
4m
│
【吼衣不屈】【大橋綺羅星】【琴城星羅】
│
100m
│
【"ミネラウヴァ"】
琴城星羅:メジャーでコンセントレイト+シャドーテンタクル!目標はアシュラ・スケバン!
琴城星羅:…あ!
GM:どうしました
琴城星羅:質問なんですが、エンブレム効果ってエフェクトと同時に使えますか
琴城星羅:ごめんなさいオートでした。
GM:使えまることとします
GM:そうだぜ
琴城星羅:せっかくだし使っておくぜ!もう一回は温存。
琴城星羅:エンブレム:血塗られた伝説を使用いたします!
GM:OK!
琴城星羅:では改めて!
琴城星羅:6DX7+7
DoubleCross : (6R10+7[7]) → 10[4,5,5,7,10,10]+6[4,4,6]+7 → 23
琴城星羅:っとしつれい、大槌装備中なので-3ですね
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《修羅の世界》で暴走リア不解除してもエンブレムのリア不が残るので
"アシュラ・スケバン"喪神春花:何もせず受けます!ダメージどうぞ!
琴城星羅:3D10+44+12
DoubleCross : (3D10+44+12) → 14[5,1,8]+44+12 → 70
GM:ひゃーっ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:まだ生きてるけどぼちぼちヤバい!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「さて、そろそろ本腰入れて……」
琴城星羅:「…こっちも、行かせてもらうよ!」
琴城星羅:むき出しになった構造体に赤い霧が凝集し、巨大な拳を形作る。
琴城星羅:「ステゴロで行くよ!」数メートル先の”アシュラ・スケバン”に、文字通りの拳が飛ぶ!
琴城星羅:アウトレンジからのラッシュ!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「おまっステゴロって!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:巨大な拳をこちらも六つの拳で迎え撃ち削り取るが
琴城星羅:「これくらいのハンデは許してもらいたいな!」「なんてったって春花ちゃんは…最初にして、最強のスケバンなんでしょ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ちっ……」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:巨大すぎる質量を押し返すには至らない
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳に押しつぶされ、そこでようやく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:赤黒い構造体を砕き、ゆっくりと立ち上がる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「言うじゃねえか。なら遠慮なく」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「見せてやるよ。最強のスケバンの力ってやつを」
琴城星羅:外付けの構造体の拳を切り離し、構えなおす。「来いっ!”アシュラ・スケバン”!」
GM:イニシアチブ6 アシュラ・スケバンの手番です
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《剛身獣化》《究極獣化》《シャイニングアーム》《襲撃迷彩》シーン中の装甲+25 素手データを変更(《神秘の肉体》で肉体を参照)し攻撃力更に+20+5d10
"アシュラ・スケバン"喪神春花:隠密状態になり《デスストーカー》発動 攻撃力+20
"アシュラ・スケバン"喪神春花:メジャー、《死神の手》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》《コンセントレイト:エグザイル》《増碗》《ヴァリアントグロウス》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:シーン攻撃、対象はミネラウヴァ含めた全員です
"アシュラ・スケバン"喪神春花:33dx7+6
DoubleCross : (33R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,2,2,2,3,3,3,4,4,5,6,6,6,7,8,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,2,5,5,5,6,6,7,9,9,10,10,10]+10[1,3,4,6,7,7]+10[6,10]+3[3]+6 → 49
風吹リュー:暴走!
空木一姫:暴走リア不
吼衣不屈:ガード。《崩れずの群れ》で大橋さんをカバーリング。
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+2した(侵蝕率:95->97)
琴城星羅:ダメ元ドッジ!
琴城星羅:5DX+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[2,6,8,10,10]+7[4,7]+1 → 18
大橋綺羅星:一応ドッジ
大橋綺羅星:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 8[1,3,3,4,8]+1 → 9
吼衣不屈:ちょっと宣言速かったね!ごめん!
"ミネラウヴァ":5dx+! ドッジ
"ミネラウヴァ":5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 7[1,2,3,4,7]+1 → 8
風吹リュー:デュカちゃんのNPCカードを使用宣言します!
風吹リュー:対象は風吹リュー。守ってくれ~
雨品デュカ:呼ばれて飛び出てカバーに入るゾ。これダイスは誰が振るんダ?
吼衣不屈:そのままデュカちゃんに振ってもらった方がよさそうだナ
GM:せっかくなのでデュカちゃんに振ってほしいゾ
GM:効果は共有メモに書いてあるぞ
雨品デュカ:了解。ではカバー入れて(残り100)、自動反撃ダ。
雨品デュカ:15dx7 いけナントカ修羅王!
DoubleCross : (15R10[7]) → 10[2,2,4,4,5,6,6,6,7,7,9,9,9,10,10]+10[1,1,1,3,4,4,9]+4[4] → 24
雨品デュカ:3d10+30 ダメージ処理も入れとくぞー
DoubleCross : (3D10+30) → 14[3,1,10]+30 → 44
"アシュラ・スケバン"喪神春花:こちらもダメージ出します
"アシュラ・スケバン"喪神春花:5d10+110+5d10
DoubleCross : (5D10+110+5D10) → 26[5,5,2,5,9]+110+25[3,8,6,2,6] → 161
吼衣不屈:??????
琴城星羅:110 #110
風吹リュー:デュカーーーーッ!
大橋綺羅星:ワンパン……?
雨品デュカ:一撃で吹っ飛んだナ。まあここまで運んでもらっただけで十分だゾ。よくやった!
吼衣不屈:ワンパンで沈むから、追加で5d10の軽減不可ダメージを与える、かな
修羅王羅喉:……
修羅王羅喉:5d10
DoubleCross : (5D10) → 26[3,3,5,9,6] → 26
修羅王羅喉:(期待値)
"アシュラ・スケバン"喪神春花:追加ダメージ入れて戦闘不能
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《魔獣の証》HP70で復活
吼衣不屈:こちらは装甲ガードで軽減しても284ダメージ喰らってリザレクトします。
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:97->99)
空木一姫:戦闘不能!風吹様のロイスを昇華してHP14で復活!
空木一姫:空木一姫に-17のダメージ!(HP:31->14)
琴城星羅:戦闘不能!リューちゃんのロイス切って復活!
琴城星羅:HP12です。
"ミネラウヴァ":《光の守護》ダメージを0に
大橋綺羅星:お、お前
吼衣不屈:お前!本体が持ってないエフェクトを
琴城星羅:それ!それが自分だよ!
"ミネラウヴァ":これがオレだ
空木一姫:掴んだようですね…自分を!
GM:ほんとにそうかな?
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「お前らの力は大体わかった」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:六碗を振りかぶる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:その形は、『拳』ではなく『掌』
"アシュラ・スケバン"喪神春花:30の指先から、その背後に向かって無数の糸が伸びていく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「見せてやるよ。これが」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「"神"をぶっ殺すための力だ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:君たちは見るだろう
"アシュラ・スケバン"喪神春花:アシュラ・スケバンの背に隠されていた、真の拳
風吹リュー:「んだ」血反吐を吐きながら走る。
風吹リュー:「とぉ……?」その踏み込みは蛮勇か、それとも掌の完成を待ってはいけないという恐怖によるものか。
吼衣不屈:異様な影を見上げる。瞬間、脳裏に過る死のイメージ。
吼衣不屈:「エギルアーマー、全隔壁閉鎖。」
大橋綺羅星:振り返らない。守ってくれる騎士がいると信じているからだ。
吼衣不屈:覚悟を決めたように、息を吸って、吐く。
空木一姫:「…………!」それを見たまま、回避も防御も考えない。──考えられない。
空木一姫:励起する身体の望むままに、前のめりでなければ。弱い自分が足を止めてしまうとわかっているからだ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:絶対不可視のそれが、この一撃の瞬間、その輝きを現世に示す
"アシュラ・スケバン"喪神春花:三面六臂の鬼神、阿修羅
"アシュラ・スケバン"喪神春花:それは、ただ見えたままを差した言葉に過ぎない
"アシュラ・スケバン"喪神春花:頭上が黄金色に輝く
"アシュラ・スケバン"喪神春花:天を埋め尽くすその全てが、修羅の拳
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「元祖スケバン殺法、奥義」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「───千眼千手修羅撃滅掌」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:地に拳を打ち付ける。それと同時に
"アシュラ・スケバン"喪神春花:文字通り、天が落ちる
風吹リュー:「(ッ────)」何もかもが間に合わない。"これ"を前にしてしまえば目を閉じることすら考えに上らない。その一瞬。
風吹リュー:視界の端に何か大きなものが映った。
琴城星羅:避けない。退かない。琴城星羅は、コンクリ・スケバンは、いつだってそうだった。一発殴ったんだから、一発殴られるのは当たり前だ。
吼衣不屈:勝てない。
吼衣不屈:今まで培った何もかもが、あれを止めるに至らない。
吼衣不屈:だが、それでも。
吼衣不屈:「──おお、おおおおおッ!!!」
吼衣不屈:気勢を上げる。
吼衣不屈:ここで折れれば騎士でない。
吼衣不屈:決して膝を付かない不屈に拳が集中する。わずかな間隙が生まれる。
吼衣不屈:「頼んだぞ、雨品。」
吼衣不屈:いつも思っていた。絵本の騎士は独りぼっちだったと。
吼衣不屈:独りぼっちでなければ死ななかったのにと。
吼衣不屈:仲間の声を聞いて、昔の事を思い出していた。
修羅王羅喉:ゴ、の一音とともに。巨大なヒト型の鉄の塊が、風吹リューの前方に突っ込んでくる。割り込んでくる──
雨品デュカ:「リュー、巻き込まれてもしらないゾ!」
風吹リュー:「────デュカ、お前」
修羅王羅喉:割り込むどころではなかった。巨大な鉄の"修羅の王"のまがいものが、本物の修羅神の拳に。ほんのわずかに生まれた空隙へ
雨品デュカ:「アハハハハハハハハ!」
修羅王羅喉:風吹リューを巻き込みかねない軌道で激突した。ありえないガラスの砕けるような音を立てて、分厚い鉄の装甲が花と咲く。砕け散る。
修羅王羅喉:砕け散って、止まらない。大運動量を帯びた、むき出しになった超大型の呪法動力炉そのものが
修羅王羅喉:激突する。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:奥義を前にして一歩も引かないそれらの姿に、ニィと口の端を吊り上げる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ああ!ああ!そうじゃなくちゃなあ!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「可愛いぜ!後輩ども!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:追撃の一手を振り上げようとした拳が、その激突で停止する
雨品デュカ:「事情はよくわかんなイケド、一人じゃ勝てないよーな相手は実は得意ダ! 受け取レ大先輩!」
修羅王羅喉:爆発。離脱しなかった搭乗者もろともに。
風吹リュー:「デュカ──────────っっ!!!!」
風吹リュー:叫びながらも「(────あれを)」思考は既にそこには無い「(再構成される前に)」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハ……」地に突き立てられていた千の拳が消えていく
吼衣不屈:「…………が、ふ…………。」
大橋綺羅星:「……ッ」「ふーちゃん、ありがと」
吼衣不屈:「私は、騎士、だからな。」
吼衣不屈:夥しい血を流しながら、ランスを杖にして立っている。
琴城星羅:何の抵抗もなく、琴城星羅の拳が…もとい、肉体の全てが木っ端微塵に砕ける。
琴城星羅:付近を漂う赤い塵が地面を汚染しながら凝集し、そこから一人のスケバンが立ち上がる。
琴城星羅:各所の皮膚の生成が追い付かず、赤黒い構造体を覗かせたまま獰猛に笑う。「…サイッコーだね!春花ちゃん!」
空木一姫:「…………ゲホッ」
空木一姫:視界を覆う掌を最後に、混濁させた意識を紡いでいく。
空木一姫:どちらが先に刃を突き立てるか────これはそういう討伐(もの)ではなく。
空木一姫:お互いに全力を尽くし、ぶつけあう。
空木一姫:「………………ッ!」口内のものを吐き出し、刀を支えに。
空木一姫:「(喧嘩とは………)」
空木一姫:「(なんとも────痛い───もの、なのですね)」
空木一姫:ぼんやりと考えながら。
空木一姫:赤い瞳で前を見る。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「まったく」拳圧で爆発の噴煙を振り払う
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「楽しませてくれるじゃねえか。ほらよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:抱えていた少女……雨品デュカを放り投げる
雨品デュカ:「Q~~~」ぐるぐる目で煤けた状態で地面と水平にバウンド。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「やっぱ"繋がって"ないと奥義を何発も撃つのは難しいな」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「気合入れろよ後輩共」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「あと2、3発耐えればお前らの勝ちだ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「別にそこの奴みたいに隠れてもいいぜ」
"ミネラウヴァ":「…………」砕けたレネゲイドアイテムと思われる破片を持って、瓦礫の中から這い出してくる
大橋綺羅星:「……」少し安堵する。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「さ、続けようか。まだ楽しませてくれよ?」
GM:イニシアチブ5、吼衣さん!
吼衣不屈:はい!
吼衣不屈:マイナーで戦闘移動、アシュラに接敵。
【風吹リュー】【吼衣不屈】【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
1m
│
【空木一姫】
│
4m
│
【大橋綺羅星】【琴城星羅】
│
100m
│
【"ミネラウヴァ"】
吼衣不屈:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《急所狙い》《爪剣》!対象はアシュラ!
GM:来い!
吼衣不屈:攻撃時に混沌なる者の槍と一体化。さらにエンブレムの効果で…
吼衣不屈:いくつかな…?
空木一姫:5個かな
大橋綺羅星:ですかね
吼衣不屈:5個!了解!では行きます!
吼衣不屈:19dx7 白兵
DoubleCross : (19R10[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,5,5,5,6,6,6,8,8,9,10,10]+10[2,3,5,6,9]+5[5] → 25
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《復讐の刃》《Eロイス:修羅の世界》
吼衣不屈:ではダメージ!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:27dx7+6
DoubleCross : (27R10+6[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,4,5,7,8,9,9,9,10]+10[1,1,4,6,9,10]+10[7,8]+10[4,9]+10[10]+3[3]+6 → 69
"アシュラ・スケバン"喪神春花:7d10+40+5d10
DoubleCross : (7D10+40+5D10) → 46[4,3,9,5,9,9,7]+40+19[7,1,2,3,6] → 105
吼衣不屈:こちらもダメージ!
吼衣不屈:3d10+12+10+10
DoubleCross : (3D10+12+10+10) → 26[7,10,9]+12+10+10 → 58
吼衣不屈:58点!
吼衣不屈:装甲は有効です!
吼衣不屈:で、その殴りで死ぬので…リザレクトしてからメジャー侵蝕を上げる感じでしょうか?
"アシュラ・スケバン"喪神春花:装甲で減らして33点。まだ生きてます
GM:そうですね!
吼衣不屈:ではリザレクト
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:99->101)
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+7した(侵蝕率:101->108)
GM:この騎士理性的すぎる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「そういやお前の力はまだ見てなかったな」
吼衣不屈:「………。」
吼衣不屈:一瞬全身を覆った白銀の装甲が、拳で瞬く間に破壊された。
吼衣不屈:「私は……皆ほど特異な力はない。」
吼衣不屈:「スケボーにも乗れないし剣もあれほどまでに扱えない。」
吼衣不屈:「コンクリートを吐くことも出来ないし、銃を正確に撃てない。」
吼衣不屈:「………あなたのように、凄まじい膂力で敵を圧倒することも、出来ない。」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「なら、お前には何ができんだ?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「随分けったいな格好してるが、アーネンエルベやら何やらはまだ生き残ってんのか?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「道具に頼ってるんなら向かってくんのはやめといたほうが良い」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「そういう超人(やつら)は、昔散々ぶっ飛ばしてやったからな」
吼衣不屈:「……ご名答だ。道具に頼る。」
吼衣不屈:「アッサルランス。全拘束解除。」
吼衣不屈:槍から禍々しい気配が立ち上り、切っ先が変形していく。
吼衣不屈:「私は……私は、」
吼衣不屈:「道具に頼ろうと、人に頼ろうと、自分の…身勝手な理想に頼ろうと、」
吼衣不屈:「あなたの前に立っていられる。私が騎士で…スケバンだからだッ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……そうかい」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「なら立って見せな!こいつを食らった後でな!」
吼衣不屈:ランスを引き、呼吸を整えてから、突く!
吼衣不屈:無数の拳に道を阻まれようとも、
吼衣不屈:白銀の衣を纏った槍は吼え、決して屈しない!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:正面からランスに突っ込み、胴を抉られる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そのまま止まること無く、眼前の騎士へ無数の拳打を叩き込む
吼衣不屈:拳と槍。がっぷり四つ。
吼衣不屈:しかし退かない。ランスを胴に突き立てたまま、じり、じりと押し込む。
吼衣不屈:「おおおおッ!!!」
吼衣不屈:裂帛の気合を込め、振り抜く!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ぐっ……ハハッ!」
吼衣不屈:軍配は不屈に上がった。不屈は二、三歩前に進み、喪神はその分後退した。
吼衣不屈:ただそれだけの差だが、確かに騎士の誓いは敗れなかった。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「良いじゃねえか……騎士様よ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「本場の連中よりよっぽどかっこいいぜ」
GM:では最後のイニシアチブに
"ミネラウヴァ":《ブリッツクリーク》
"ミネラウヴァ":メインプロセスを行います
"ミネラウヴァ":対象は
"ミネラウヴァ":アシュラ・スケバンのエンゲージ。戦闘不能状態の"九頭龍"
"ミネラウヴァ":トドメを刺します
"九頭龍":これにより"九頭龍"は死亡
"九頭龍":《蘇生復活》
"九頭龍":死亡を回復しHPを1回復
"九頭龍":更に回復のタイミングで《再生の王笏》+5d10点回復
"九頭龍":1+5d10
DoubleCross : (1+5D10) → 1+19[3,1,4,3,8] → 20
"九頭龍":HP20点で復活
GM:このまま九頭龍のイニシアチブに行きます。演出はまとめて!
"九頭龍":マイナー、《原初の青:戦闘本能》《リミテッドイモータル》HP10回復
"九頭龍":メジャー《コンセントレイト:ウロボロス》《混色の氾濫》《世界を喰らうもの》《原初の赤:ブラッドスパイク》《原初の白:マシラのごとく》《原初の黒:プラズマカノン》《原初の灰:冷たき抱擁》
"九頭龍":HP23を消費してシーン攻撃を行い
"九頭龍":与えたダメージ分をのHPを回復します
風吹リュー:ヤバすぎる
吼衣不屈:や、やめろ!
空木一姫:なんやこいつ
"九頭龍":11dx7+10
DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[2,4,4,4,5,6,8,9,10,10,10]+10[6,7,7,9,10]+4[1,2,3,4]+10 → 34
"九頭龍":対応せよ!
風吹リュー:暴走
空木一姫:暴走!
吼衣不屈:ガード
"ミネラウヴァ":5dx+1 ドッジ
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[2,2,4,5,9]+1 → 10
大橋綺羅星:ドッジ
大橋綺羅星:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,2,4,5,10]+4[4] → 14
琴城星羅:不退転のドッジ!
琴城星羅:10DX+1
DoubleCross : (10R10+1[10]) → 10[1,1,3,3,3,8,9,10,10,10]+10[8,10,10]+2[2,2]+1 → 23
琴城星羅:…スケバンナビもらっていいですかね?
風吹リュー:避けて回復量を減らしてくれーっ!
空木一姫:はーいスケバンナビ!琴城さんの判定を10!
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:111->114)
琴城星羅:1DX+31
DoubleCross : (1R10+31[10]) → 2[2]+31 → 33
空木一姫:《バディムーヴ》 達成値+3
吼衣不屈:バデム!
風吹リュー:偉い! 超優秀チルドレン!
大橋綺羅星:ナイス!
琴城星羅:あ、ありがてえ…!一生のバディ…!
GM:やるじゃん…
吼衣不屈:では誰カバーしようかな
吼衣不屈:風吹さんしかいなかった
吼衣不屈:風吹さんカバー。《崩れずの群れ》!
風吹リュー:たのむ!
空木一姫:ふふふん!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:こちらはリア不
"九頭龍":命中後、オートで《背徳の理》起動。シーン中ウロボロスのエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+12
"九頭龍":ダメージ出します
"九頭龍":4d10+90
DoubleCross : (4D10+90) → 22[2,8,9,3]+90 → 112
吼衣不屈:ぶええ……
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+2した(侵蝕率:108->110)
吼衣不屈:112-29=83で二倍して166点食らって死!
吼衣不屈:琴城さんのロイスをタイタス昇華して復活!
"ミネラウヴァ":戦闘不能 回復なしです
空木一姫:死!琴城さんのロイスを昇華して復活!
大橋綺羅星:死亡!エミーのロイスをタイタスにして復活
"アシュラ・スケバン"喪神春花:戦闘不能、25減らして87点。《修羅の世界》でHP1で復活
"九頭龍":HP最大値まで回復します
吼衣不屈:このやろ~~~~~
空木一姫:こやつ~
風吹リュー:ふざけやがってェ~~
琴城星羅:くっ許せないぜ
大橋綺羅星:インチキ野郎!
"ミネラウヴァ":何のことやら…
GM:じゃあ演出!
"ミネラウヴァ":「(何だあの力は……これが一度でも"鉱床"と繋がった力?)」
"ミネラウヴァ":「……もういい」
"ミネラウヴァ":「どうせ死ぬなら、殺される前に」
"ミネラウヴァ":「アイツだけは、私の手で」
"ミネラウヴァ":スコープが大橋さんを捉える
"ミネラウヴァ":しかし
"ミネラウヴァ":「うっ!?あ゛、ああ……!?」
大橋綺羅星:「……!?」
"ミネラウヴァ":突如、頭を抑えて呻き声を上げる
"ミネラウヴァ":「や…っ…め……」
"ミネラウヴァ":「……………」
"ミネラウヴァ":一瞬、全身の力がだらりと抜けた後
"ミネラウヴァ"?:「…………はぁ」
"ミネラウヴァ"?:顔を上げ、大きく溜息をつく。その瞳は不自然なほどに何も映さず、淀んでいる
"ミネラウヴァ"?:『やれやれ、この子に任せるつもりだったんだが』
"ミネラウヴァ"?:『これ以上色がつくと俺が入り込む"白紙"が無くなってしまう』
"ミネラウヴァ"?:『不承ではあるが、役目を果たすとするか』
大橋綺羅星:「……だれ?」
大橋綺羅星:「邪魔しないでよ……!」
"ミネラウヴァ"?:『邪魔は君の方だ、"スピカ"』
"ミネラウヴァ"?:『余計な色を付けてくれたな。これではこの子はもう使えない』
"ミネラウヴァ"?:『誰?と聞いたな。それは意味のない質問だ。それに答えることもまた無意味』
"ミネラウヴァ"?:『だがそれこそが我が存在の根幹だ。なので、意味はないが答えよう』
"ロレム・イプサム":『"ロレム・イプサム"』
"ロレム・イプサム":『アマルテアを始めとする、幾つかの衛星細胞を管轄する』
"ロレム・イプサム":『しがないリエゾンエージェントだ』
"ロレム・イプサム":『時に君たち』
"ロレム・イプサム":照準が逸らされる
"ロレム・イプサム":大橋綺羅星から、アシュラ・スケバンの足元
"ロレム・イプサム":"九頭龍"の亡骸へ
"ロレム・イプサム":『ムー大陸って知ってるかな?』
"ロレム・イプサム":タ ン ッ
"ロレム・イプサム":弾丸が放たれる。今までの光の弾丸ではない
"ロレム・イプサム":その弾頭には、とある遺物の欠片が収められている
"ロレム・イプサム":『"理創卵"は実にいい上司だった。割れた跡もこうして役に立ってくれるんだからね』
"九頭龍":朽ちた頭に弾丸が突き刺さる
"九頭龍":そこから芽が伸びる様に黒い蔦が侵食し
"九頭龍":どくんと鈍く、鼓動が刻まれる
風吹リュー:「なんだぁ……?」
風吹リュー:異様な雰囲気を感じ取る。背筋を寒気が駆けあがる。
"ロレム・イプサム":『オリジン:レジェンドは、必ずしも神話に由来するものではない』
"ロレム・イプサム":『都市伝説だの小説だの、与太話からも"神"は生まれ得る』
"ロレム・イプサム":『ただの気付けに過ぎないがね。当座の燃料としては十分だろう』
"ロレム・イプサム":『曰く、天の果てより飛来したその神性は』
"ロレム・イプサム":『太古の昔、海に沈んだ大陸の支配者だったのだとか』
"ロレム・イプサム":『おっと時間だ』
"ロレム・イプサム":『この下にあるものは、今の"プランナー"にとっては優先度が低いと踏んでいたんだが』
"ロレム・イプサム":『見誤ったな。予想外に困難を強いられた、先を見れないのは残念だが』
"ロレム・イプサム":『健闘を祈る』
"ミネラウヴァ":次の瞬間、糸が切れたようにその場に崩れ落ちる
大橋綺羅星:「待……ッ」
"九頭龍":同時、屍龍の筋肉が力強く脈動し
"九頭龍":"八本"の首が鎌首を持ち上げる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────な」
"九頭龍":『■■■■■─────────』
"九頭龍":奇怪で不愉快な、脳味噌の奥をかきむしるかのような、笛の音に似た叫びを上げる
"九頭龍":八本の首は、龍に似ている
"九頭龍":その眼は退化しており、口のように開いた穴の中に牙はない
"九頭龍":骨が通っていないかのようにうねり続ける八本の首の中心に
"九頭龍":無数の眼が埋め込まれた、風船のように肥大化した9つ目の首がある。
吼衣不屈:「…………。」
吼衣不屈:「お前にも恐怖を覚えるな。その禍々しさ。だが──」
吼衣不屈:「それ以上に怒っている。」
吼衣不屈:「お前に、あの二人の間に割り込む資格はない。」
"九頭龍":『■■■■■─────────』
"九頭龍":再びの奇声、それと同時に
"九頭龍":地獄堂に血の雨が降る
"九頭龍":強酸性の漆黒の雨が、君たちの体を貫き
"九頭龍":その血を啜りながら、九頭龍へと集まっていく
琴城星羅:肉体を構成する構造体のほとんどを、ただの強アルカリ性物質…生コンクリートとして撒き散らして中和し、間一髪直撃だけを免れる。
大橋綺羅星:「~~~~~~ッッッ」酸に焼かれながら
大橋綺羅星:「”ロレム・イプサム"……"ロレム・イプサム"ッ!!!!」
大橋綺羅星:倒すべき敵の名を、記憶に刻みつける
空木一姫:「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……………!」
空木一姫:全身を酸の雨に焼かれ貫かれながら、髪を乱しながらその場に立ち尽くす。
吼衣不屈:「がぁあ……ッ!!」
吼衣不屈:酸の血に身体を穿たれ苦悶する。
風吹リュー:「ぐっ、ぐうおおおおッッ」遺産の巻き起こす突風を無視して、雨が打ち付ける。
風吹リュー:その漆黒が、自身の周囲でだけ、止む。
風吹リュー:「不、屈……?」
吼衣不屈:風吹に背を向け、雨を一身に引き受ける。
吼衣不屈:「風吹………頼むぞ。」
吼衣不屈:「一緒に喪神に勝って、一緒にあの竜を倒そう。」
風吹リュー:「……うん」こつりと、君の頼もしい背を拳の先が吐く。
吼衣不屈:背を向けたまま、呟いて。
風吹リュー:「頼まれた」
吼衣不屈:拳の感触を感じてわずかに微笑んだ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「…………」血の雨に撃たれるままに、表情を見せず立ち尽くしている
琴城星羅:全身の修復が間に合っていない、ボロボロの肉体のまま呟く。
琴城星羅:「…大丈夫だよ、みんな」
琴城星羅:「あれは『神』なんかじゃない。『神』なんていない」「ただ、とても強大な「だけ」のジャームに過ぎない」
琴城星羅:「私たちが、何度も何度もいつも通り戦ってきた、ジャームで…そして、スケバン」
琴城星羅:「”九頭龍”…いや…”オロチ・スケバン”…!」「あなたの地獄も、ここで終わらせてやる!」
"九頭龍":「………」
"九頭龍":その言葉に、首の一つが怪訝な反応を示すが
"九頭龍":ぞ ぶ り
"九頭龍":それを、他の首が貪り喰らう
"九頭龍":血を啜った体が、更に大きく膨れ上がる
"九頭龍":地獄堂に収まりきらないほどに膨張し、尚貪欲に周囲を汚染していく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「バカが……」
"九頭龍":超起源(ジェネシス)の名は、『■■■■■』。
"九頭龍":その名を正しく紡ぎうる言葉は、この星には存在しない。
"九頭龍":故に仮の名を、『九頭龍』。
"九頭龍":異端より訪れ、異境へと至る、異聞の神性である。
GM:クリンナップ、の前に
GM:このラウンド最後の仕掛けです
"九頭龍":《Dロイス:神格》を宣言
"九頭龍":第七層:阿修羅地獄堂を破壊します。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:最も早く、違和感に気づく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ちっ……そういう狙いか」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「お前ら!逸る前に足元に気をつけな!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「地獄の底が抜けるぞ!!!」
"九頭龍":持ち上げられた七本の首が、鞭のようにしなり
"九頭龍":膨大な瘴気と共に、一点に叩きつけられる
GM:地獄堂が、崩壊する。
空木一姫:「───!?」
琴城星羅:「一姫ちゃんっ!」駆け寄って抱きかかえる!
空木一姫:「琴城、様…!」
風吹リュー:「──ご忠告有難く」
風吹リュー:「受け取っとく、ぜっっ!」
風吹リュー:衝撃より一瞬早く、不屈を抱え上げて跳ぶ。
吼衣不屈:「むっ」咄嗟に風吹に抱き着く
風吹リュー:「風を縫え、太郎!」稲妻が走る。ウィールがうなりを上げ、瘴気と破壊の奔流を潜り抜ける。
大橋綺羅星:「……っ」倒れ伏す"ミネラウヴァ"を見る。距離がありすぎる!
澪標深々子:「すぴか」
澪標深々子:「あっちは任せな」
大橋綺羅星:「深々っち!……お願い!」
澪標深々子:口の端を吊り上げ、瓦礫の中を泳いで"ミネラウヴァ"の元へと向かう
風吹リュー:「春花ァ! 何が起きやがって、こうなってる!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「うっせえ!生きてたら教えてやる!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「"海"に落ちないことだけ考えろ!」
風吹リュー:ままならない視界で咽込みながら、叫ぶ。吼衣不屈の体温だけが、確かにそこにある。
風吹リュー:「うみ────」
琴城星羅:「え、この下、海なの!?」比重がヤバい!比喩的な意味であることを祈るしかない!
GM:そこは、海だ。
GM:金色の朝陽に照らされた、穏やかな水面。
GM:波を遮るものはなく、見渡す限りの水平線が続いている。
GM:原初の地球とは、或いはこのようなものだろうか。
GM:黄金の光を反射するその海の色は、しかし
GM:どこまでも深い、"青"
GM:この街の地下には『賢者の石』の鉱床が眠っているという。
GM:存在を裏付ける証拠は幾つもあった。片鱗を垣間見る機会は幾度もあった。
GM:それでは何故、未だその在り処を捉えきれないのか。
GM:これは、その理由の一つだ。
GM:"賢者の石の鉱床は流動している"
GM:時に泉のごとく溢れ出し、時に干上がり欠片を残す。
GM:この街を循環する、液体化した『賢者の石』
GM:───"生命の水"
GM:誰にも触れられぬまま、汎ゆる進化の可能性を宿す
GM:レネゲイド生命にとっての、原初の海である。
地獄洞マカハドマ:終層
-乳海・大天瑠璃地獄-
"九頭龍":生命の海に、魔の種子が墜ちていく
"九頭龍":現在の"九頭龍"は、神話(レジェンド)の片鱗を切り取ったレネゲイドビーイングに過ぎない。
"九頭龍":しかしこの海と結びつくなら、それは文字通り世界を喰らい尽くす"神"を受胎することになるだろう。
GM:しかし
"プランナー"都築京香:《キングダム》
GM:君たちと海の間に、透明な障壁が形成される
琴城星羅:一姫ちゃんを抱えたまま轟音とともに着地!足に罅が入るが、もはや気にならない!
空木一姫:「!」抱かれた姿勢で衝撃に目をつむる。
風吹リュー:「っ、おおおおおおおおおあああああっっっ!!!」
風吹リュー:束の間の足場としていた巨大な礫片が障壁に激突し、粉々に砕ける。
吼衣不屈:「むっ………助かったのか………。」
風吹リュー:「デュカ──は、百聞が拾ってるみてえだな。肝心な時に役に立つやつ……」
吼衣不屈:「皆頼れる者ばかりだ。お前含めてな。」
風吹リュー:「ふふ。すぐにそうやって」
風吹リュー:鼻の下を擦る。表情を引き締め前方を睨む。
吼衣不屈:足場に降り立って、再び武器を構える。
大橋綺羅星:「……うん、なんか変な感じ」
琴城星羅:「えへへ。みんなで生きて帰るところまでがミッションだからね」
琴城星羅:一姫ちゃんを降ろす。
空木一姫:「そう、ですね」ふらつく足で立ちながら。
"九頭龍":巨体が障壁に阻まれる。仮初の大地を揺らしながら、君たちに向けて鎌首をもたげる
"プランナー"都築京香:『皆さん、長くは保ちません』声だけが響く
"プランナー"都築京香:『決着を。そのための力は、既に授けています』
風吹リュー:「は」
風吹リュー:スケボーを踏む。
吼衣不屈:ランスを握る。
大橋綺羅星:銃を構える。
琴城星羅:拳を握る。
空木一姫:刀を構える。
風吹リュー:「当たり前だ。そのために来た」
風吹リュー:足元の気配が大きくなっていく。歓喜に沸くように、律動を刻んで。
GM:クリンナップ
風吹リュー:クリンナップなし。
琴城星羅:なし。
大橋綺羅星:クリンナップはないです
空木一姫:なし
GM:演出上は代わりませんが、データ上一度《融合》が解除されます
GM:それでは第2ラウンド!
GM:セットアップから。宣言どうぞ!
大橋綺羅星:《光の銃》!
大橋綺羅星:侵蝕117→119
風吹リュー:なし
琴城星羅:なし!
空木一姫:《加速装置》 +《螺旋の悪魔》 ラウンド中行動値+12、攻撃力+18。BS暴走
空木一姫:行動値は19に。
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+5した(侵蝕率:114->119)
吼衣不屈:なし!
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:《融合》再びアシュラと一体化
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ヒュドラの怒り》《戦いの予感》暴走し《野蛮なる本能》発動 攻撃力+14 更にラウンド中、メジャー判定ダイス+3、メジャー攻撃力+18 行動値+30
"九頭龍":《Eロイス:戦闘血界》
"九頭龍":HPを50消費し、ラウンド中対象の達成値を+20
"九頭龍":対象は、九頭龍含むシーン全員です
吼衣不屈:!?
琴城星羅:おおっと!?
大橋綺羅星:ホワッツ
空木一姫:わお?
"九頭龍":『■■■■■─────────』
"九頭龍":再び、漆黒の雨を振らせるべく、瘴気が膨れ上がる。しかし
"九頭龍":ぼこ ぼこ ずりゅ
"九頭龍":ずりゅり
"九頭龍":食いちぎられた首の一つが再生し
"九頭龍":他の首に襲いかかり始める
"アシュラ・スケバン"喪神春花:『……人の喧嘩を邪魔しやがって』
"アシュラ・スケバン"喪神春花:『先にそっちから終わらせてやる』
GM:イニシアチブ
"九頭龍":《Eロイス:さらなる絶望×3》九頭龍の先触れを自分のエンゲージに召喚
GM:
【"九頭龍"】【九頭龍の先触れ】×3
【吼衣不屈】【風吹リュー】【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
1m
│
【空木一姫】
│
4m
│
【大橋綺羅星】【琴城星羅】
GM:アシュラスケバンの手番
"アシュラ・スケバン"喪神春花:マイナー《シャイニングアーム》《襲撃迷彩》《巨獣の爪牙》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:隠密化し二回攻撃
"アシュラ・スケバン"喪神春花:一回目《死神の手》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》《コンセントレイト:エグザイル》《増碗》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:対象は同エンゲージのエネミー含めた全員
"アシュラ・スケバン"喪神春花:33dx7+6
DoubleCross : (33R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,4,4,4,5,7,7,8,8,8,8,8,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,2,3,3,3,4,5,5,5,8,9,9,10,10,10]+10[2,3,6,8,10,10]+5[2,4,5]+6 → 41
"アシュラ・スケバン"喪神春花:あ、+20で61
風吹リュー:暴走!
吼衣不屈:げげげ…ガード&カバー!
吼衣不屈:《崩れずの群れ》!
"九頭龍の先触れ":先触れA~Cはそれぞれ《崩れずの群れ》で九頭龍のカバーリングを試みますが
"アシュラ・スケバン"喪神春花:すべて《デビルストリング》で打ち消します
風吹リュー:かっこよ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:吼衣さんのは通すよ
風吹リュー:やった~
吼衣不屈:やったー!
"九頭龍":9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[1,2,3,5,6,8,9,9,10]+2[2]+4 → 16
"アシュラ・スケバン"喪神春花:7d10+110+5d10
DoubleCross : (7D10+110+5D10) → 41[3,6,10,2,10,8,2]+110+38[9,10,6,7,6] → 189
吼衣不屈:し、しぬ!
風吹リュー:めちゃくちゃな数字出てる
吼衣不屈:妖魔邪淫ヶ丘高校に対するロイスをタイタス昇華します。
吼衣不屈:何でお前固定ロイスに居座ってんだ!?
風吹リュー:もう悪の根は刈ったからな!
風吹リュー:納得のタイタス。
"九頭龍の先触れ":先触れは全員死亡
"アシュラ・スケバン"喪神春花:二回目 《死神の手》《見えざる死神》《血に飢えた跳躍》《コンセントレイト:エグザイル》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:対象は九頭龍のみ
吼衣不屈:吼衣不屈の侵蝕率を+2した(侵蝕率:110->112)
"アシュラ・スケバン"喪神春花:33dx7+6+20
DoubleCross : (33R10+6+20[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,4,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9,9,9,9,9,10]+10[1,2,2,2,2,3,3,3,3,4,6,7,7,9,9,9]+10[6,7,9,10,10]+5[1,2,3,5]+26 → 61
"九頭龍":ガード
"アシュラ・スケバン"喪神春花:7d10+110+5d10
DoubleCross : (7D10+110+5D10) → 22[3,1,1,3,10,3,1]+110+19[1,4,6,4,4] → 151
"アシュラ・スケバン"喪神春花:合計340のダメージを与えましたが
"九頭龍":あと半分くらい残ってます
"アシュラ・スケバン"喪神春花:金色の空を、無数の修羅の拳が覆い尽くす
"アシュラ・スケバン"喪神春花:"九頭龍"から千切れ飛んだ肉片が再び動き出し
"アシュラ・スケバン"喪神春花:四方から襲いかかるが、それらも意に介さず
"アシュラ・スケバン"喪神春花:まとめて殴り潰す
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「悪いけど、上手く避けろよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「加減が聞かねえから、よっ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:千の拳が一つに集まり、巨大な掌となって
"アシュラ・スケバン"喪神春花:君たちごと"九頭龍"を叩き潰す
風吹リュー:「無茶を言いやがる──────!」
吼衣不屈:「がぁっ………!!」
吼衣不屈:「本当に…加減する気がないな………!!」
吼衣不屈:しかし、風吹だけには拳を届かせない。
吼衣不屈:「………は、は。」
風吹リュー:「っ」
風吹リュー:それが無茶にならない。隣に、こいつがいるからだ。
吼衣不屈:「本当は、この程度凌げよ、とも思ってるんじゃないか……喪神?」
吼衣不屈:「どうだ、受け切ってやったぞ。まだこれからだ……。」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハ、そうこなくっちゃな」
GM:
GM:イニシアチブ19 空木さん
空木一姫:はい。
空木一姫:マイナーで移動時にチェーンソーさんのNPCカードを使用。アシュラスケバンさん達のエンゲージの1m後方へ。
【空木一姫】
│
1m
│
【"九頭龍"】
【吼衣不屈】【風吹リュー】【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
5m
│
【大橋綺羅星】【琴城星羅】
空木一姫:メジャーは《C:ウロ》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:要の陣形》+《バリアクラッカー》、判定前に《原初の紫:紡ぎの魔眼》
空木一姫:対象はアシュラ様と九頭龍様
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+2した(侵蝕率:119->121)
空木一姫:23dx7+6+20
DoubleCross : (23R10+6+20[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,5,5,5,6,6,7,7,7,7,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,4,5,6,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,5,6,6,7,8]+10[7,9]+10[5,7]+1[1]+26 → 77
空木一姫:リアクションどうぞ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:リア不!
"九頭龍":ドッジ!
"九頭龍":9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[3,4,4,5,7,7,7,8,10]+6[6]+4 → 20
GM:ダメージどうぞ!
空木一姫:で、ニンジャスケバンさんのNPCカードの力をお借りします。
空木一姫:8d10+29+8d10 装甲無視
DoubleCross : (8D10+29+8D10) → 40[3,5,3,7,5,1,7,9]+29+44[4,5,10,1,10,3,2,9] → 113
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+11した(侵蝕率:121->132)
GM:すごいの来たな
空木一姫:うぉー
"九頭龍":《雲散霧消》《原初の紫:異形の加護》
"九頭龍":40+3d10
DoubleCross : (40+3D10) → 40+22[8,8,6] → 62
"九頭龍":51点通し。まだ大丈夫
"九頭龍":Eロイスを一個削れます
"九頭龍":と言っても、コイツで削れるのはこれだけです
空木一姫:何があるんだろう
風吹リュー:解除可能なEロイスは!
"九頭龍":《Eロイス:神性圏界》
吼衣不屈:斬れるのか!これが!
"九頭龍":これを削ることで、外部からの増援が可能になり、NPCカードが追加されます
空木一姫:では解除だ!
GM:では追加のカードはこちら
GM:
NPCカード【"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多】
『ゼロ・ジェネシス』
《時の棺》
対象が判定を行う直前に使用する。
その判定は失敗となる。
1回まで使用できる。
空木一姫:柳生様~~!!!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:こちらは普通に戦闘不能
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《蘇生復活》でHP1で復活します
"アシュラ・スケバン"喪神春花:こちらもEロイスが切れるよ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:Eロイス:不死英雄:感覚 Eロイス:不死英雄:精神
空木一姫:不死英雄:精神で。
GM:わかりました、では感覚のみのこし!
澪標深々子:ざしゅっ ざしゅっ !!
澪標深々子:吼衣とアシュラ・スケバンが相対し
澪標深々子:その気迫によってほんの一瞬生まれた隙。
澪標深々子:その瞬間に、アシュラ・スケバン、そして九頭龍の足元を斬りつけている。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ちっ……」
"九頭龍":巨体を支える触手の幾つかが千切れ跳び、バランスを崩す
澪標深々子:「おっと」
澪標深々子:「ちゃんと見てなきゃあ足元掬われるよ、大先輩」
澪標深々子:ざあああっ
澪標深々子:再び床下に潜航し、周囲を高速旋回する
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハッ、行儀が悪いぜ。順番に潰してやっから」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「大人しく並んどきな!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:修羅の拳が大地に突き刺さるが、その影を捉えることはできない
"九頭龍":「■■■■■■─────────」
澪標深々子:(ギリギリで躱せる……これなら)
澪標深々子:(気を引き続ければっ……!?)
"九頭龍":八本の首をバネのようにしならせて、その巨体が一瞬宙に浮く
"九頭龍":瞬時に再生した触手が、その体積を急激に膨張させ
"九頭龍":地中の邪魔者を仕留めようと、眼下の全方位に向けて放たれる
澪標深々子: ど ぐぁっ!!
澪標深々子:無数の触手が一瞬で地面をえぐり飛ばし
澪標深々子:瓦礫とともにその体が宙に舞う
澪標深々子:「がっ……は!」
桜咲百聞:「澪標!!?」
桜咲百聞:吹き飛ばされたその体を地面に激突寸前で捕まえ
桜咲百聞:「うぐ!」
桜咲百聞:質量に巻き込まれて転がる
澪標深々子:「百聞……ああ、悪いね……けほっ」
澪標深々子:血を吐きつつ、またふらりと立ち上がる
澪標深々子:「これでもう少しは、戦える」
桜咲百聞:「……なんで」
桜咲百聞:「あいつらも、お前も」
桜咲百聞:「これ以上やったら、死んでしまうぞ!」
桜咲百聞:「もういい、みんなで引き返そう!」
桜咲百聞:泣きそうな顔で、戦い続ける全員を見回している
澪標深々子:「……百聞」
澪標深々子:「そうしたいなら、アタシに聞いちゃダメだ」
澪標深々子:「アンタが殴ってでも止めるんだよ」
澪標深々子:「アンタだって、スケバンだろ?何をどうしたいかは」
澪標深々子:「自分で決めるのさ」
桜咲百聞:「……!」
桜咲百聞:その言葉に、キョロキョロとしていた視線が定まり
桜咲百聞:ぎゅっと拳を握る
桜咲百聞:「なんだそれ……どいつもこいつも、どいつもこいつも」
桜咲百聞:「私だってな」
桜咲百聞:「私だってなぁ!!」
桜咲百聞:怒りの声とともに立ち上がり
桜咲百聞:駆け出す、暴れ狂う2体のジャームへと
桜咲百聞:跳躍する!
桜咲百聞:「うぉおおおおお!!」
桜咲百聞:空中で身を翻し
桜咲百聞:重力加速された無数のクナイと手裏剣を、敵に向けて雨のように降らせる!
桜咲百聞:そのがむしゃらな攻撃は、ほんの数秒間
桜咲百聞:その場にいる全員の気を引きつけるだろう
桜咲百聞:「私だって、最初から、ずっといるんだ!」
桜咲百聞:「のけものに、するなーーーーーっ!!」
"九頭龍":「■■■■■■─────────……■■■■■■─────────」
"九頭龍":忍具の雨がその体を貫き、漆黒の血液が飛び散る
"九頭龍":その一撃で、無数に見開かれた瞳が一斉に桜咲を見つめ
"九頭龍":ヒ ュ ン
"九頭龍":飛び散った血液が瞬時に凝固、漆黒の鏃となり
"九頭龍":触手とともに桜咲に殺到する
桜咲百聞:「ぎっ!」
桜咲百聞:全身を貫かれて、空中で串刺しとなる
桜咲百聞:それでも……
桜咲百聞:どす、と手の中のクナイの一本を触手に突き立て
桜咲百聞:九頭龍を睨んでいる
桜咲百聞:「私は……なあ」
桜咲百聞:「八大天王に……戻るん……だ……」
桜咲百聞:「大橋たちと……同じ……ところ……に……」
桜咲百聞:「……戻……る……」
桜咲百聞:がっくりと、気を失う。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「雑魚の割には良い根性だ。そのまま抑えとけよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:九頭龍の背後から拳を構える
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「心配しなくても、お前らまとめて」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「本物の地獄に送ってやるぜ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:桜咲ごと九頭龍を殴り潰そうと、その拳を振り抜き───
空木一姫:その拳は空を切る。
空木一姫:ただ静電気のように、僅かな刺激を拳に残して。
空木一姫:気を失った桜咲の体が、その背後でトサリと横たわる音がする。
空木一姫:「────」
空木一姫:穿たれた孔から血を零し、前髪を貼り付けたままゆらりと立つ。
空木一姫:身長を超える大太刀。体の一部を雷と化したまま、幽鬼のように青白い少女が、刀を持つ。
空木一姫:一度回転させるように腰だめに構え。
空木一姫:
空木一姫:仁王に立つ少女を見る。共食いを繰り返す蛇を見る。
空木一姫:背筋に怖気が走る。
空木一姫:理解の及ばぬ大怪異。
空木一姫:───分からないものは、とても怖い。
空木一姫:ジャームとは、相互理解不可な生き物だと誰かが言った。
空木一姫:獣のように、己の欲を。
空木一姫:いちばん大切なものだけを残して切り捨てた、意志の亡霊だと誰かが言った。
空木一姫:誰かのために世界を侵すほど。
空木一姫:誰かのために70の年を費やすほど。
空木一姫:誰かのために、他の誰かを蔑ろに出来るものを。
空木一姫:私は恐れ、怖れている。
空木一姫:だから。
空木一姫:一刻も早く、コイツラを───
:
:『そういう者たちをね』
:『終わらせてあげるのが、私達のお役目なんだよ』
:
空木一姫:───誰だったか。
空木一姫:遠い昔。遠い遠い昔。
空木一姫:そんな事を言った人が、居た。
空木一姫:名前も顔も、声すらおぼろげに。
空木一姫:薄っすらと。他の人達が着物を着る中で、濃灰色のスーツに身を包んで。
空木一姫:穏やかに語った人が居た。
空木一姫:私達の刀は、怪しく異なる化生を討つためであり。
空木一姫:外れ迷った人達に、終わりを与えるためにあるのだと。
空木一姫:意志も何もなく、刀の望むままに振り回す『神童』という存在に。
空木一姫:害あるモノへの狩りではないのだと、教えた人。
空木一姫:それを聞いた『神童』は──
空木一姫:
空木一姫:「────?」
空木一姫:回路がつながる。茫洋とした思考が形をなす。
空木一姫:穿たれた身体を繋げ、過去が今へと急速に戻る。
空木一姫:長い夢を見ていたようで。
空木一姫:100分割された1秒にも満たないような、短な夢。
空木一姫:「(────ええと、何でしたっけ)」
空木一姫:「(あぁ、そうでした)」
空木一姫:
空木一姫:ちきん。
空木一姫:親指で柄押し出すように、刃を見せる。
空木一姫:───《ワーディング》
空木一姫:鞘の隙間からにじみ出る薄い闇が、既に張られた領域の中を侵蝕する。
空木一姫:はらり、はらり。
空木一姫:1枚、2枚。黄金色の花びらが場違いに舞い。吹雪となって渦を成し、形を変える。
空木一姫:仮初の闇。その中空に僅かに。薄く、丸く。欠けることのない電磁の月が現れる。
空木一姫:
空木一姫:遥かな海に、夜が来る。
空木一姫:
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「へえ………」歓喜に目を見開く、口角が吊り上がる。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「いいぜ。続けよう」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「いつまでも……いつまでも」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシたちの喧嘩をよォ!!!!!」
空木一姫:「────えぇ、アシュラ・スケバン様」
空木一姫:「続けたいのならば、残りたいのならば」
空木一姫:大太刀は静かに抜き放たれる。
空木一姫:無限の奥行きがあるようにも。
空木一姫:眼球を穿つほど手前にあるようにも。
空木一姫:どこまでも続くようで、目の前で途切れるような。
空木一姫:あらゆる感覚を狂わせる『無』を塗り固めた刀身が姿を晒す。
空木一姫:空木一姫の修める刀に型はない。本人がそれを必要としていなかった。
空木一姫:『夜刀守』。UGNの呼称する所、鬼切りの古太刀。かつてはその刀が、『眼の前の敵』の斬り方を教えていた。
空木一姫:刀に宿る意志。外れたものを狩るという目的意識。
空木一姫:かつて、箸も言葉も扱えない『神童』は、敵を斬るためだけに生きていた。
空木一姫:その記憶は、今の空木一姫には、夢としか思えない。
空木一姫:『神童』は既に遠くかつて。そこにあるのは一振りの鉄。
空木一姫:それでも。新たに身につけた技術はある。
空木一姫:「『上手く避けて』くださいね」
空木一姫:「『加減が効きません』」
空木一姫:朦朧とする意識で、緩やかに微笑む。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「抜かせ!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:天が黄金に輝く。巨大な修羅の拳が、今まさに落とされようと───
空木一姫:その拳が。意志に反して宙を切る。
空木一姫:「ご存知でしょうか」
空木一姫:「私達の有する異能。身に宿すレネゲイドウィルスに対して、ある種の電磁波で干渉することが出来るのだとか」
空木一姫:静かに語る。誰にでもなく、自らに聞かせるような、穏やかな口調。
空木一姫:UGNにて実用化される、電磁波による抗レネゲイド技術。
空木一姫:振り抜かれた風圧で、黒髪がぶわりと広がる
空木一姫:───いや、それだけではない。
空木一姫:パチパチと弾けるほどの静電気を宿している。
空木一姫:「人一人分。その装備の出力で影響を与えうるならば」
空木一姫:「今この一瞬、それ以上を叩きつけることが出来るなら」
空木一姫:
空木一姫:カッ
空木一姫:
空木一姫:稲妻が走る。月──否、そうと見紛う大雷光が解け、黒の刀身へと落ちる。
空木一姫:無間の闇が黄金を纏い、一振りの黒金の三日月が地上に顕現する。
空木一姫:空木一姫の傷から垂れ流れる血が刀身を伝う。
空木一姫:───その血が呼応する。
空木一姫:九頭龍の雨に貫かれ、その身に吸収された空木一姫の血が、距離を超えてその出力すらを、奪う
空木一姫:黒の大太刀を、肩に担ぐ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────!!」
"九頭龍":「■■■■■■──────!!」
空木一姫:「五光:虚技」
空木一姫:
空木一姫:ザンッ
空木一姫:
空木一姫:「"剣客万雷"」
空木一姫:刀を振り抜いた。間合いのない、異次元の刃が通り過ぎる。
空木一姫:ピシリ、と。
空木一姫:一枚の画布を斬り離すように、世界が『ずれた』
空木一姫:レネゲイドを蚕食する刀の因子。月を模倣する空木一姫の暴走のような限界出力。
空木一姫:人一人には過分に、巨大な蛇すら飲み込むほどに。
空木一姫:それは薄闇の境界を伝い、地下を超えて。
空木一姫:
空木一姫:神を語る蛇の『神性圏界』を、内側から食い破る。
"九頭龍":ほぼ同時に感じた感情。70年の闘争で一度も生まれることのなかったそれは
"九頭龍":───恐怖
空木一姫:
空木一姫:「────《天羽々斬》」
空木一姫:
空木一姫:不可視の一刀の起動をなぞり、割れ広がり。砕かれた世界のひび割れを可視化するように。
空木一姫:黒色の稲妻が、アシュラ・スケバンも九頭龍も巻き込んで、万本の枝となって荒れ狂う。
空木一姫:「70年、お疲れさまです。先輩方」
空木一姫:「夢見るままにお眠りください」
空木一姫:「夜は、静寝の時間です」
空木一姫:荒れ狂う刀を、鞘に収める。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……………」稲妻に貫かれて感じた不気味な感触に、たまらず距離を取る
"アシュラ・スケバン"喪神春花:胸に手を当てる「("また"だ、一本、道ごと斬られた)」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ニヤ、と再び口角を歪める。そこにあるのは狂気や歓喜だけでなく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「は………やなこった」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「お楽しみはこれからだろうが!」更に闘気を漲らせる
"九頭龍":「■■■──────??????」
"九頭龍":一方、九頭龍が感じていたのは恐怖、そして焦燥
"九頭龍":世界を砕かんとする黒色の稲妻は、事実、たった今
"九頭龍":この"神"の司る世界に修復不可能な傷を遺していた
空木一姫:バチリ、と。励起したレネゲイドによって金に染まった瞳を、薄く細める。
空木一姫:手応えは十分。そもそも。
GM:地獄洞全体を覆っていた《ワーディング》の気配が休息に弱まっていく
GM:ピ シ ッ
空木一姫:──ジャームの作り出した領域にいるというのが、気に食わなかったのだ。
風吹リュー:「はっ────そういう事かよ」
GM:黄金の空の一角が、大きく罅割れる
GM:ピ シ …… ピ シ
GM:パ リ ン ッ
風吹リュー:きっと彼女の刀が切り裂くのは、"法則"そのものなのだ。『あれ』に──剣を届かすのが役目。
風吹リュー:「いいね。ルール無用だ」
風吹リュー:血の乾いた唇を舐める。
GM:割れ目から覗くのは、暗黒に浮かぶ白銀の光
GM:君たちの世界の、本物の月だ
GM:地獄の底への道は、正しくこの世に開かれた
GM:そこから一筋
GM:破れ目を裂いて、星が落ちる
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ちょーーーーーーーーーーーっと待ったァーーーーーーーーーーッ!!!!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:新たに地獄に落ちてきたのは、君たちと同じ制服に身を包み、空木さんによく似た漆黒の太刀を背負った少女
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:それは地に落ちること無く、九頭龍の上空を浮遊している
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ちょっと!みんな水臭いにも程があるでしょ!!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「宇宙生物相手の喧嘩って言ったらさあ!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「この"スペースサムライ・スケバン"を呼ばないなんてあり得なくない!?」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:阿修羅地獄堂女学院八大天王、"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:無重力環境に特化した剣術、0G柳生を操るUGNチルドレンにして、柳生咲玖夜の双子の姉妹である
吼衣不屈:「柳生…顔を合わせるのは久々だな。」
大橋綺羅星:「かなたん!超久しぶり!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「よっ!ふーちゃん!すぴやん!久しぶり!」
琴城星羅:「あれ、咲玖夜ちゃん…!?なんでここに…?」雰囲気が違う。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ええ!?貴方は琴城センパイ!?なんでここに!?」
空木一姫:「あぁ──いいえ、琴城様。あのお方は、さっちゃんではなく。」
空木一姫:電磁出力の影響、静電気で髪の毛をふわりとうねりながら。
空木一姫:「"スペースサムライ・スケバン"───柳生日那多様です」
琴城星羅:「スペース…サムライ…!」
琴城星羅:「柳生…ってことは、咲玖夜ちゃんの姉妹?」「に、似てる…!」そしてかわいい。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「おっす!いーちゃんもよく頑張ったね!」
空木一姫:「はい、ありがとうございます。柳生様」ペコリ、と柳生さんにお辞儀をして。
空木一姫:「お呼びだてするのが遅くなり、申し訳ありません」
空木一姫:「少々、玄関が強固だったもので」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「最高の仕事だったよ!神性圏界が完全に解けるまで、後少し時間がかかるけど」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「そしたら、UGNの増援も追いついてくるはず」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「けど、それはあくまで保険で……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ここまで来たんだから、決着はあたしらの手で付けたいでしょ?」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「スケバンの喧嘩は、スケバンの手でってね」
風吹リュー:はあ、と溜息をつく。
風吹リュー:「水臭いだと? なぁ──にドッ────白々しいこと言ってやがんだ」
風吹リュー:「咲玖夜も一姫も、ああそうだよ。お前は何もかも上手くやったが、何もかも上手くやったということ以外全てが気に食わねえ」
風吹リュー:「出番、渡すつもりねーから」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「リューちん……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ちょっと変わった?」
風吹リュー:「同じだよ。周りが違うだけだ」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ほーん……まあいいや。うん、なら見せてみて」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「こっからが頂点だよ」
GM:《Eロイス:神性圏界》が解除されたことにより
GM:"九頭龍"の完全勝利条件が開示されます
GM:まず、"九頭龍"は《超人的弱点Ⅱ》により皆さんの攻撃を常に20点軽減しています。これまでの攻撃も実は軽減されてます。
風吹リュー:何ィ!?
大橋綺羅星:そうとは
GM:さらに、エネミーエフェクト《不死生命》により、このシーンで死亡しても次のシーンで復活できます。
GM:その復活の際
GM:《Eロイス:無限を継ぐもの》を使用し、"天髄"はNPCへ転移。地獄洞を出て逃走します。
GM:その対象は……
"九頭龍":「■■■■■──────」
"九頭龍":肉体の再構成と同時に、"九頭龍"……その核たる"天髄"は、もう一つの可能性を模索する
"九頭龍":即ち、生存の道。ここで万が一討たれたとしても、新たな宿主さえあれば───
"九頭龍":周りのスケバンたちでは難しいだろう。抵抗されている間に処理されかねない
"九頭龍":であれば……と、そこまで思考し
"九頭龍":瓦礫の横に寝かされた、最適な素体に目を留める
"九頭龍":意思の見えない瞳が、僅かに細められた
GM:EDで"九頭龍"が生存している場合、"ミネラウヴァ"に転移します。
GM:これを防ぐには、この場で"ミネラウヴァ"にとどめを刺すか
GM:"九頭龍"を《不死生命》を使用不可能な方法で倒すしかありません
GM:《不死生命》の無効化条件は
GM:《超人的弱点Ⅰ》の対象である、"聖剣"属性の攻撃で"九頭龍"のHPを0にすることです。
GM:大橋さんのターン!どうぞ!
大橋綺羅星:ではマイナーで《オプティカルレンズ》
大橋綺羅星:メジャー《コンセントレイト》《天からの眼》《カスタマイズ》《光の指先》《デトネイトチャージ》
大橋綺羅星:九頭龍に攻撃します
大橋綺羅星:八大天王エンブレム乗っけて
"九頭龍":来な!
大橋綺羅星:+12かな
空木一姫:ですね。
"九頭龍":そんなに……(戦慄)
大橋綺羅星:23dx7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,8,10,10]+10[5,5,8,9]+10[4,10]+10[7]+5[5] → 45
大橋綺羅星:《剣精の手》
GM:ヒィ…
大橋綺羅星:1dx7+50
DoubleCross : (1R10+50[7]) → 10[10]+4[4]+50 → 64
大橋綺羅星:+20忘れてた
GM:あばばば
大橋綺羅星:達成値84です
GM:ドッジ!
GM:9dx+24
DoubleCross : (9R10+24[10]) → 10[2,3,5,5,6,8,8,9,10]+7[7]+24 → 41
GM:命中です。ダメージをどうぞ
大橋綺羅星:9d10+7+7+16
DoubleCross : (9D10+7+7+16) → 50[9,7,9,3,1,5,5,9,2]+7+7+16 → 80
大橋綺羅星:もろもろ有効!
大橋綺羅星:侵蝕119→138
"九頭龍":ウギャー!20減らして60点通し!
"九頭龍":だがまだまだ生きてる!
大橋綺羅星:まあ及第点か!
大橋綺羅星:ではいきます
大橋綺羅星:
大橋綺羅星:新たに飛来したスペースサムライスケバンを見る。
大橋綺羅星:その場に集結したスケバンたちを見る。
大橋綺羅星:そして、瓦礫の側に寝かせられた、自分に似た少女を見る
大橋綺羅星:……最初は、排除しなければならないと思った。
大橋綺羅星:でも、直接顔を合わせて
大橋綺羅星:あの子はきっと、昔の自分と同じで、『居場所』が欲しかっただけなんだと
大橋綺羅星:そう感じた。
大橋綺羅星:あの子の姿を借りて、アイツが言った言葉……
───"ミネラウヴァ"?:『余計な色を付けてくれたな。これではこの子はもう使えない』
大橋綺羅星:——きっと、自分がここにいるのは、みんなから色彩をもらったから
大橋綺羅星:余計なんかじゃない、みんながわたしを『大橋綺羅星』にしてくれたんだ
大橋綺羅星:だから、わたしも、あの子に色をあげよう
大橋綺羅星:そのための場所を、守る。そのために
大橋綺羅星:「ごめんねセンパイ、ちょっと八つ当たりさせてもらうね」
大橋綺羅星:
大橋綺羅星:光のスナイパーライフルを構える。
大橋綺羅星:「SS(スケバンスナイパー)殺法」
大橋綺羅星:「七色光矢焦天撃滅砲!」
大橋綺羅星:
大橋綺羅星:七色の光が夜空を焦がす。漆黒の空が、色彩で満ちる。
大橋綺羅星:いつか、このヒカリを、あいつに叩きつけるために
大橋綺羅星:「みんなで帰ろう。阿修羅地獄堂女学院に!」
"九頭龍":「■■■■■─────────!!!」
"九頭龍":虹の光に貫かれ
"九頭龍":どろり、と
"九頭龍":胴体に並んだ無数の瞳が、黒い涙を流す
"九頭龍":「■■■■■─────────!!!」「■■■■■─────────!!!」
"九頭龍":藻掻くように、何かに抗うように
"九頭龍":焼け爛れた瞳が閉ざされる。
"九頭龍":『─────────』
GM:イニシアチブ9
"九頭龍":《加速する刻》
"九頭龍":リミテッドイモータル》《再生の王笏》《原初の青:戦闘本能》HP10+5d10回復 メインプロセス中ダイス減少効果無視
"九頭龍":10+5d10
DoubleCross : (10+5D10) → 10+43[8,9,9,7,10] → 53
"九頭龍":53点回復
"九頭龍":《アナザーセルフ》(アフターライフ+エンシェントキーパーで所得)使用。《原初の白:マシラのごとく》の使用回数回復
"九頭龍":メジャー《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:異形の祭典(果てなき円環)》《原初の赤:ブラッドスパイク》《原初の白:マシラのごとく》《原初の黒:プラズマカノン》《原初の虚:オーバードーズ》《原初の灰:冷たき抱擁》
"九頭龍":全員に攻撃し、与えたダメージ分を回復
風吹リュー:ナマ言ってすいませんでしたスペースサムライの姐さん!
空木一姫:柳生様!よろしくおねがいします!
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:しゃあないの~~~っ!
空木一姫:NPCカード【"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多】様を使用!判定を失敗に!
GM:OK!ではこの攻撃は失敗!
GM:ちょっとだけ演出します
"九頭龍":"九頭龍"の巨体が再び浮かび上がる
"九頭龍":無数の眼を閉ざしたまま、天高く飛翔し
"九頭龍":陥穽から覗く月を覆い隠す
風吹リュー:「…………チッ」舌打ちする。
風吹リュー:結局むざむざ、ヤツに頼る羽目になるのだ。
"九頭龍":中心にある肥大化した異形の頭と、そこから伸びる八本の龍の頭
"九頭龍":龍頭を八方に広げる、その付け根に
"九頭龍":深淵より世界を睥睨する、"九頭龍"の真の瞳がある。
"九頭龍":一瞬、瞳の中心が鈍く輝き
"九頭龍":瞬きの間に、その視界すべてを抉り取らんとした、その刹那───
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「───その起源を断つ」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:眼前に躍り出た少女の鞘から、漆黒の太刀が振り抜かれる
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:それだけだ。魔の眼光とその太刀筋が交錯した一瞬
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:あらゆる光が時空の狭間に吸い込まれ、消える
"九頭龍":深淵の瞳は、ついぞこの世界を目の当たりにすること無く
"九頭龍":再び、深い微睡みの中へと沈んでいった
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「0G柳生、第三の"G"」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「『無源無創(0-Genesis)』」
空木一姫:その淀みない一刀に正しく、状況を忘れて見惚れ
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:同時に、振り抜いた刀身が腐り落ちる。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「やばっ!?この前より高いやつなのに!?」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ごめーん!今日のお仕事終わり!後たのんだ!」
空木一姫:「……はぇっ」続く言葉に目を丸くした。
GM:改めてイニシアチブ9、ここで
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《異形の転身》エンゲージを離脱し8m後退
GM:
【空木一姫】
│
1m
│
【風吹リュー】【吼衣不屈】【九頭龍】 — 8m — 【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
5m
│
【大橋綺羅星】【琴城星羅】
GM:こうかな
GM:改めてイニシアチブ9、琴城さん!
琴城星羅:マイナーでコンボ「命の星」(赫き剣+破壊の血)。11点HP消費して攻撃力41の武器を作成。コストが6で125。
琴城星羅:メジャーでコンボ「さよならの星」(サンドシャード+コンセントレイト)。今作った「命の星」を切って、目標は九頭龍!コストは7で132!
琴城星羅:で、血塗られた伝説も使用してリアクション付加にします!
"九頭龍":ひええ……
"九頭龍":お星さまになっちゃう……
琴城星羅:では、判定を。
琴城星羅:18DX7+7+20
DoubleCross : (18R10+7+20[7]) → 10[2,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,5,5,6,9,10]+10[1,10]+1[1]+27 → 58
"九頭龍":クソッ!ドッジさえできればワンチャン狙えるのに!
"九頭龍":ダメージください!
琴城星羅:6D10+44+41
DoubleCross : (6D10+44+41) → 20[3,1,5,3,7,1]+44+41 → 105
"九頭龍":めっちゃ痛い!
"九頭龍":折角回復したのにもうヤバい!とは言ってもまだギリギリ3桁!
"九頭龍":ここでもう一度回復さえできれば……へへへ
琴城星羅:満身創痍の傷口が、赤黒く輝く。
琴城星羅:「リューちゃん」「リューちゃんのスケボーは、荒れた地面のほうが得意なんだよね」
風吹リュー:こくり、頷く「頼む」
琴城星羅:笑う。「任せて」「なんたって、私は”荒れた地面”から出てきたからね」
琴城星羅:どくん、と全身が脈動する。
琴城星羅:一瞬の間を置いて、傷口からマグマのごとき大量の構造体が九頭龍めがけて噴出する。
琴城星羅:波のごとく押し寄せては打ち付け、九頭龍の肉体の外側を同化・硬化させていく!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「よっ、と!」後方に大きく跳躍し、マグマから距離を取る
"九頭龍":「■■■■──────!!」
"九頭龍":空中に浮かんだまま磔にされる
"九頭龍":首を動かし逃れようとするが、砕いた端から次の構造体に絡め取られ身動きが取れない
琴城星羅:体内の構造体をあらかた吐き出し、肉体のあちこちに皹が入る。
琴城星羅:残ったのは、九頭龍へと向けての巨大なコンクリートのバンク。
琴城星羅:「えへへ、こんなもんでどうかな」
風吹リュー:──全身の裂傷から行う攻撃など、尋常の苦痛ではないだろうに。
風吹リュー:「道が出来た」
風吹リュー:「サンキュな、星羅」肩を叩いて、次の瞬間には異次元の体重移動、一瞬で加速する。
琴城星羅:「リューちゃんのトリック、特等席で見せてもらうね」
琴城星羅:そのまま、軽い音とともに倒れ込む。
風吹リュー:見渡せば、どいつもこいつも。
風吹リュー:「また一つ」ぼそりと、誰に聞かれるともなくその言葉が風に溶ける。
風吹リュー:イニシアチブで防具破棄。行動値9に。
風吹リュー:目の前にいる。
風吹リュー:戦時から今の今まで途方もない戦いを繰り広げた、始祖の。
風吹リュー:────『スケバンって、何なんだよ』
風吹リュー:そう聞いた。
風吹リュー:……多くを失った彼女たちが、ただ一つ奪わせなかったものがその旗印だというのなら。
風吹リュー:
風吹リュー:トリガーがメタルがジョーカーがライダーが。熊やら襤褸をひっかぶった謎生物やらが。
風吹リュー:戸隠すみかが。
風吹リュー:デュカが。百聞が。星羅が。日那多が一姫が深々子がスピカが不屈が。
風吹リュー:あるいは阿修羅地獄堂女学院が。
風吹リュー:それを奪わせぬためにひとつになっているというのなら。
風吹リュー:「(オレもそうすべきだ。違う。だが違わない。そうしたい。そう──させろ)」
風吹リュー:
風吹リュー:風吹リューの能力は身体制御の一系統、卓越したバランス感覚の保持。
風吹リュー:九頭龍のもとへと駆けあがる。スケボーに、清浄なものの気配が充溢していくのに合わせ、九頭龍のそれぞれの頭部がこちらを見る。
風吹リュー:──それは複数の長濤(うねり)から自らの背を押す流れを選び取れるということだ。
風吹リュー:あらゆる方角から自分を支配しようと力が迫るなら、その時こそ"スケボー・スケバン"は真に自由になる────はずだ。
風吹リュー:
"九頭龍":出鱈目に触手を振るう。破壊の旋風が空を抉る
風吹リュー:破壊の力が振るわれる。9つ、あるいはそれ以上の軌道が空へと刻まれる。
風吹リュー:無数の風からひとつを手に出来るのなら。
風吹リュー:望み作り上げた虚像と一致する世界の要請に身を任せることが出来るのなら。はりぼての見栄に恐怖と躊躇と感傷ばかり詰まったこの身が吹けば飛ぶ程軽い。
風吹リュー:だから。
風吹リュー:だから届くのだ。そのための翼を手にしている。
風吹リュー:風が荒れ狂うほどにその能力を先鋭化させていく、求める結果がどれほどの高みにあろうとも。高みに在ればあるほどに。
???: 『貴方は強くはない』
風吹リュー:────────声が。
???: 『それに愚かだ。しかし難題へと自らを駆り立てる術を知っている』
風吹リュー:頭の中に響いた。初めて聞く気のしない声。
???: 『それこそが己の主たる資質だ』
風吹リュー:驚きはなかった。今だろうと思っていたから。
風吹リュー:「覚悟良いか」
風吹リュー:短く"彼"に問うた。
???: 『愚問』
???: 短い応答が合図。
風吹リュー:マイナー。『聖剣再鍛』ストライクモービルを起動。このメインプロセス中のC値下限を2に変更するとともにC値-2
風吹リュー:阿修女の旧倉庫室に埃をかぶって眠っていた、それを見た時、なぜだか運命だと思った。
???: 風が乱れる。鋳潰され打ち直された偽りの聖戴剣。ワイルドハント、嵐を呼ぶもの。
???: リチャード獅子心王が戦場にて振るった、その銘は偽戴エスカリブール。
風吹リュー:────否。
???: 『スキャバーより来たるスケボー。あるいは阿修羅より遺された獅子の刃。己が』
風吹リュー:くだらない掛詞、巳崎分家の呪法より風吹──竜巻フウカの用立てた類感符号だ。旧き魔術の品であるこの刃を彼女たちの結末へと引き合わせるための!!
???: 『この己こそ阿修羅地獄堂女学院スケバン八大天王の剣よ! さあ呼べ、貴方の名のもとに!』
風吹リュー:不敵に笑う。
風吹リュー:「それでこそだぜ」
風吹リュー:そうするほかない。
風吹リュー:風を読むもの風を掴むもの。以て風乗り、スケボー・スケバン。二つの力が噛み合わさって車輪が回れば、きっと神すら出し抜いてみせる。
風吹リュー:そう信じるしかない。
風吹リュー:「聞け、巳崎みづめ!」
風吹リュー:駆り立てる力が、オレの望むオレへと背中を押す。嵐と雷を纏い雲の如く駆ける!
風吹リュー:「オレは阿修羅地獄堂女学院スケバン八大天王、風吹リュー!!」
風吹リュー:大見栄を切る。九頭龍の首を──翻りながら飛びながら旋回しながら、決して後退はない。駆けあがってゆく。
風吹リュー:「トリは貰うぜぼんくらども! オレと、アセンション太郎が! 決着をつけてやらぁ!」
アセンション太郎: 『応! 己が名はアセンション太郎。嵐の鋼、猛きリシャールと戦場を駆け、フウカと響子より友の結末を託され──今は貴方の乗機なるモノ。故にこの力、今こそ存分に振るえ!』
風吹リュー:"オロチ"の無秩序と暴力こそがリューを加速させる燃料だ。激しい接触と制動と加速の中で体中の骨が軋みを上げ、肉が裂け血が噴き出す。
風吹リュー:──研がれた刃が薄くなるように、だが速度だけが緩まない。
風吹リュー:共食いに諸共に、八方からそれぞれの首が襲い来るのをスローモーションを眺めるように見ていた。
"九頭龍":清涼な風が、焼け爛れた千の瞳を撫でる
"九頭龍":ぼやけ、歪んだ視界。もはや正しく世界を写すことはない狂気の中で
"九頭龍":懐かしい、風の輪郭を見た
"九頭龍":「■ゥ……■ゃ■─────────」
風吹リュー:空が割れる。爆縮するように砕け、その隙間からいくつもの風の帯があふれ出す。その場にいたもの誰も生存を許されぬような。
風吹リュー:否、既にそこには居ない。
風吹リュー:逆進姿勢にて跳躍。背面方向に回転しながら前方に出した足に絡めた方向へも同時に回転をかけ、背後から通した腕でボードを掴み慣性のままに振り下ろす!
風吹リュー:全てをひと呼吸に終える超難易度トリック。キャバレリアルの変種。その名は──────。
風吹リュー:
風吹リュー:▼コンボ/カミカゼ
風吹リュー:《フェイキー》+《オーリー》+《サブロク》+《ブラインドサイド》+《フロントインポッシブル》+《バックサイドグラブ》相当の《コンセントレイト:ノイマン》+《スキルフォーカス:運転》
風吹リュー:対象は"九頭龍"
"九頭龍":受けて立つ
風吹リュー:"アシュラ・スケバン" 喪神春花へのロイスをタイタスに変更。昇華。C値-1
風吹リュー:判定前にイリーガルクリスタルを使用。さらにC値-2。
風吹リュー:21dx2+29
DoubleCross : (21R10+29[2]) → 10[1,1,1,1,2,2,3,4,4,4,6,6,6,6,6,8,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,2,2,2,3,5,6,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,6,6,7,8,9,9]+10[1,1,1,1,2,4,7,8,8,9,9,9]+10[3,3,5,7,8,8,9,10]+10[1,2,3,4,6,8,8,9]+10[1,1,5,7,8,9,10]+10[1,3,5,10,10]+10[5,5,8,8]+10[1,1,5,7]+10[4,7]+10[4,7]+10[6,8]+10[2,4]+10[1,6]+10[6]+10[8]+10[3]+10[3]+10[5]+10[3]+1[1]+29 → 240
空木一姫:サムライナビ。判定を10に
空木一姫:空木一姫の侵蝕率を+3した(侵蝕率:132->135)
風吹リュー:受け取った!
風吹リュー:1dx2+249
DoubleCross : (1R10+249[2]) → 10[5]+10[9]+1[1]+249 → 270
風吹リュー:リアクションは!
"九頭龍":ドッジ!
"九頭龍":9dx+24
DoubleCross : (9R10+24[10]) → 10[2,2,3,6,6,7,9,10,10]+7[6,7]+24 → 41
GM:命中です。ダメージをどうぞ!
GM:聖剣の効果を使用したことで
GM:超人的弱点Ⅰが適用。攻撃力更に+20となります
風吹リュー:では命中! [フォールンサラマンダー]と《フェイタルヒット》をそれぞれ宣言 ダメージ+6D
風吹リュー:28d10+1d10+15+2d10+4d10+20
DoubleCross : (28D10+1D10+15+2D10+4D10) → 147[3,5,2,8,7,2,9,6,6,10,2,4,4,6,7,5,6,7,10,5,5,1,10,3,4,3,3,4]+2[2]+15+3[1,2]+21[10,1,3,7]+20 → 208
風吹リュー:風吹リューの侵蝕率を+9した(侵蝕率:120->129)
GM:これが聖剣……
"九頭龍":残りHPは121
"九頭龍":戦闘不能、復活もなし。
"九頭龍":《不死生命》も解除され、完全に死亡します。
GM:
風吹リュー:大気の攪拌、"オロチ"の猛攻を抜け、最高高度を取るための道を傍目からは奇跡としか見えぬように抜け。
風吹リュー:頂上へ。一番高い場所よりも、ほんのわずかに高く。
アセンション太郎: 『蛇。豊穣と戦争、あるいは冬と冥府、そして脱皮を繰り返す不死の象徴』
風吹リュー:──辿り着く。
アセンション太郎: 『一撃だ』
風吹リュー:「──かって、らぁっ!」
風吹リュー:ボードより迸った閃光が無限遠へ延びる剣を形成し、振るわれるままの白が残像を引き神の版図を分割する。一際大きなつむじ風と共に響いた雷轟は、神より賜(たま)れる剣の本来成すところである蛇神征伐に捧ぐ歓喜の哄笑のよう。
風吹リュー:ほんの瞬きの一瞬。
風吹リュー:鋼は聖剣であり、少女は最強のスケバンであったのだ。きっと他の何より真実に。
風吹リュー:その一瞬で不死性を絶ち、完遂せねばならなかった。
風吹リュー:複雑怪奇に捻じ曲げられた烈風は神そのものを動かすに足りずとも。
風吹リュー:そのひかりの剣を振るう者を捕らえ、剣閃の軌道を変える。
風吹リュー:ほんの。瞬きの一瞬だ。
風吹リュー:その刹那が天空にオーロラを刻み、核を焼きながら九つの首を同時に落とす!
"九頭龍":その一瞬を、いつまでも覚えている。
"九頭龍":真一文字に、すべての首を両断されて
"九頭龍":その核、不気味に脈打つ"天髄"すらも
"九頭龍":虹色の光に包まれ、蒸発していく
"九頭龍":すべての肉が削げ落ち、中心の奇怪な水晶体が砕ける、その瞬間
"九頭龍":「■■■■────────────!!!!」
"九頭龍":耳障りな断末魔とともに、"九頭龍"の腐肉が中心へと圧縮され
"九頭龍":ゴ
"九頭龍": オ
"九頭龍": オ
"九頭龍": ン……
"九頭龍":核ごとそのすべてを焼き尽くしながら、異形の神は跡形もなく爆散した。
風吹リュー:────そして、そのひとときは過ぎた。
風吹リュー:「────なら」
風吹リュー:墜落の最中、目を閉じてぽつりと呟く。
風吹リュー:「ここから先は」
風吹リュー:最強でもスケバンでもなんでもなくとも。
風吹リュー:オレの筋書きだよな
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────」その一瞬を、いつまでも覚えている
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……おやすみ」いつか見た虹の光を見送りながら、
"アシュラ・スケバン"喪神春花:舞い降りる少女に向かい合う
風吹リュー:小さな祈りを捧げる。壮絶な彼女たちの闘争の結末と。
風吹リュー:──オレが出会った、あいつのこれからに。
風吹リュー:砕け行く星羅の構造体を頼りにしてスロープ代わりに落下を走行速へと変えていく。
風吹リュー:肉体はとうに限界を迎えている。神経が冴え切っているのに、痛みにだけは呆れるほど鈍感で。
風吹リュー:「喪神、春花──────!」
風吹リュー:少し掠れた声で、叫ぶ。
GM:見上げて、小さく呟く
"アシュラ・スケバン"喪神春花:見上げて、小さく呟く
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「風吹、リュー」
風吹リュー:トップスピードで、彼女のもとへ突っ込む。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳を構える。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:左の三腕で突進をいなし、右の三腕の連打で迎え撃つ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:蜘蛛足が変じた修羅の腕のリーチは、空中を滑走する得物を容易く叩き落とせる、しかし
風吹リュー:ただ蹂躙されるかに見えた身体がひらりと紙一重でその腕を躱す。鼓動がうるさい。
風吹リュー:大気を荒らす拳圧を遺産の力で増大させながら逆用するとともに蜘蛛の足に組みつき、自分が大きく弾き飛ばされるようにしながら────
風吹リュー:片輪走行で斜め倒しにしていたスケボーでフローター、両足で挟み込むようにして回転させ梃子のごとく投げ飛ばす。
風吹リュー:
風吹リュー:……きっと。
風吹リュー:完全な形で終わらせてやるべきだ。"始祖のスケバン"を。すべての喪神春花を内包した彼女のままで。
風吹リュー:それが自らを修羅と変じながら戦い続けた彼女への弔いで、スケバンの流儀で、オレのなりたいオレのすることで。
風吹リュー:でも。
風吹リュー:でも。ここで消え去る結末が美しいのだとしても。もうおしまいだ。自分の中のぐずぐずしたものが一斉に湧き出して、その正しさに身を任せることを良しとしない。
風吹リュー:何より、消える時は一緒だと言われたのだ。
風吹リュー:勝って生還すると応えた。それは一面には、お前を連れてゆくという事だ。
風吹リュー:良い筈だ。
風吹リュー:自らを動かす要請に、ふたりの間にある言葉を信じても良い筈だ。
風吹リュー:今だけ、自分の心のままに振る舞いたいと思った。だから。
風吹リュー:「信じろ」
風吹リュー:──語り掛ける、自分に、あるいは彼女に。
風吹リュー:「オレと来い」
風吹リュー:──彼女の中の彼女に。どう呼べばそうと気付いて貰えるかなど悩むまでもない。
風吹リュー:「──はる!」
風吹リュー:──互いに吹き飛びながら、だがぎりぎりまでその腕に触れていた。掴んだ手の中に何かが残るのを期待しているみたいに。
風吹リュー:生まれてからいちばんの臆病と勇気が、心臓に宿ってどくどくと叫んでいる。
風吹リュー:ロイス変更 "初代ユーレイ・スケバン"喪神春花 親愛○/執着
風吹リュー:Sロイスに指定します。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────ッ!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:その呼びかけに、一瞬表情が変わる。しかし
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「………うるせぇ。黙ってろ……アタシ」
風吹リュー:不服を意味する技(トリック)。
風吹リュー:「ノーコンポライ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシは、続けなくちゃいけない」
風吹リュー:"アシュラ・スケバン"によって、降り注いだ瓦礫の何もかも津波のように砕かれ、均された一画。
風吹リュー:なるほどマカハドマ7層のあの柱はこうして折れ、あの地面はこうして形作られたのだろうと理解する。スケボーから落下し、砂に頬を削られながら転がる。
風吹リュー:「────別名」
風吹リュー:「『ストロベリーミルクシェイク』っつーんだ。由来は知らねーけど」
風吹リュー:「そういうのとかさ。ユーレイっつってもレネゲイドビーイングなんだろ? タライも落としてたし」
風吹リュー:「決着がついたら」
風吹リュー:「飲み食いしたり遊んだりさ、一緒に」
風吹リュー:そこまでを口にして。
風吹リュー:「(あ────まだ)」
風吹リュー:電池が切れたとばかり。
風吹リュー:停止する。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「闘って、闘って、闘って、闘い続けて」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それで──────」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:何を、守るのだったろうか
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「風吹リュー」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシはそんな物いらない。興味もない」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「だから、ここにいろよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:徐々に、瞳の焦点が合わなくなっていく
吼衣不屈:「…………それを、」アシュラ・スケバンの眼を見る。
吼衣不屈:「それを言ってしまう人間の傍に、彼女は行かない。」
吼衣不屈:風吹を守るように、前に立つ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「あ……?」
GM:イニシアチブ5 吼衣さん
GM:行動はありますか?
吼衣不屈:マイナー放棄。メジャーでアシュラ・スケバンに話しかけます。
GM:OK!
GM:
吼衣不屈:「彼女は──」
吼衣不屈:「強く吹く風だ。風を捉えたり、留まらせることは出来ない。」
吼衣不屈:「回る車輪だ。常に前へと進む。すれ違った人とまた輪を作る。」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「…………」
吼衣不屈:「そして、あどけない少女だ。」
吼衣不屈:「どこかに閉じ込めておくなんて、酷な話じゃないか。」
吼衣不屈:「………本当に、酷だ。」
吼衣不屈:「そう思わないか……”アシュラ・スケバン”。」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:手のひらを見る。一瞬、その指先が薄っすらと透けて見えた
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「知──────」知るか、と言おうとして
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────」その輪郭が、その影が、白く明滅する
吼衣不屈:「そう思わないか、喪神春花!」
吼衣不屈:白い影に手を伸ばす。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「知ってます……よ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「だって、私だって……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ほんの少しだけ、あの子の車輪……だったんですから」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:ほんの刹那、主導権を奪ったそれは寂しげに微笑んで
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「だから」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ぱし、とその手を払いのける
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「だから、その手は、あの子に差し伸べてください。だとよ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「もちろん。アタシはそんなつもりないけどな」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それとも騎士サマ、アンタが付き合ってくれんのか?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:好戦的な表情に戻り、六本の腕の一つで手招きする
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「なんだ、来ねえのか……なら」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「こっちから行く、ぜ!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:大きく拳を振りかぶり、吼衣さんの顔面めがけて振り抜く
吼衣不屈:「ああ──どれも、嫌だね!!」
吼衣不屈:額で拳を受ける!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ビリビリと衝撃が空気を震わせ
吼衣不屈:肌が切れて、夥しい血が流れ出る。が、アシュラ・スケバンからは目を離さない。
吼衣不屈:「私は私を含めて、誰の命も諦めない!」
吼衣不屈:「それが騎士で!それがスケバンで!」
吼衣不屈:「それが吼衣不屈だ!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳と額は、お互いに退くこと無く打ち合わされるが
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ピシ、と
"アシュラ・スケバン"喪神春花:修羅の拳が罅割れる。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……………ッ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:たまらず。一歩退き
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それでも」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それでも、私は──────」
GM:クリンナップ。データ上は一旦融合解除
GM:エグザイル、エンジェルハイロウに属するエフェクト効果も一時解除されます。
GM:他はないと思うので次のラウンドに進みます。
GM:第3ラウンド。セットアップから!
大橋綺羅星:《光の銃》。 侵蝕138→140
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:《融合》アシュラ・スケバンと一体化
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ヒュドラの怒り》暴走し《野蛮なる本能》発動 攻撃力+14 更にラウンド中、メジャー判定ダイス+3、メジャー攻撃力+18
空木一姫:セットアップ無し
琴城星羅:セットアップなし!
吼衣不屈:なし
風吹リュー:なし
GM:イニシアチブ15 大橋さんの手番です
大橋綺羅星:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト》《天からの眼》《カスタマイズ》
大橋綺羅星:30dx7+20
DoubleCross : (30R10+20[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,7,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,4,4,5,6,6,7,9,9]+10[3,8,9]+10[8,10]+10[2,7]+3[3]+20 → 73
"アシュラ・スケバン"喪神春花:暴走リア不。ダメージどうぞ
大橋綺羅星:8d10+8
DoubleCross : (8D10+8) → 46[7,7,5,9,4,8,5,1]+8 → 54
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そのダメージは……
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そのまま向けたら死ぬ!なので
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:オートで《融合》を解除
"アシュラ・スケバン"喪神春花:初代ユーレイ・スケバンと分離したことで、《不死英雄:感覚》が復活
"アシュラ・スケバン"喪神春花:射撃攻撃のダメージを無効にします
大橋綺羅星:はい。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:依然、HP1で生存!
大橋綺羅星:侵蝕140→146
大橋綺羅星:
大橋綺羅星:「……」新たに銃を生成する。
大橋綺羅星:アシュラ・スケバンに狙いを定める。
大橋綺羅星:——このまま、撃ってもいいのか?
大橋綺羅星:その考えが胸によぎる。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……………」標的は沈黙したままだ
大橋綺羅星:そもそも撃っても当たるのか?
"アシュラ・スケバン"喪神春花:焦燥、悔悟、悲哀、諦観、それらの感情が
大橋綺羅星:様々な想いが浮かぶが
"アシュラ・スケバン"喪神春花:徐々に、純粋な闘争本能に塗りつぶされていくのがわかる
大橋綺羅星:「……止めるっていうのが、約束だもんね」
大橋綺羅星:「あとは任せたよ、センパイ」
大橋綺羅星:引き金を引く。その瞬間は無心
"アシュラ・スケバン"喪神春花:獰猛に見開かれた目が、その銃口を視認する。その時には
大橋綺羅星:光の弾丸が、アシュラスケバンに向かって放たれた
"アシュラ・スケバン"喪神春花:既に、遅い
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「─────────あ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:文字通り、光が通り過ぎる刹那の間に
"アシュラ・スケバン"喪神春花:思考が、引き伸ばされる
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ここで終わるわけには行かない
"アシュラ・スケバン"喪神春花:私は、闘わなければ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:倒れてはいけない。死んではいけない。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:闘って、闘って、闘って、闘い抜いて
"アシュラ・スケバン"喪神春花:その先に─────────
:「決着がついたら」
:「飲み食いしたり遊んだりさ、一緒に」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「─────────」ああ、そうだ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:それは、私にはふさわしくない。だから
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そんな私とは、ここで、さようなら、だ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「………ッ!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「え……なっ……!?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:瞬時に、同化していた"ユーレイ・スケバン"をはじき出す
"アシュラ・スケバン"喪神春花:絶たれていた"鉱床"とのパイプライン。もはやかつてとは比べ物にならないほど細くなったそれに、熱が戻り
"アシュラ・スケバン"喪神春花:キ ン ッ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:放たれた闘気が、弾丸を弾く
大橋綺羅星:「(外れた!けど……)」
大橋綺羅星:「狙い通り、かな?」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「邪魔だ……アタシ」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシは、戦わなきゃ。一秒でも……長く……」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「そうだろ……フウ……みづ……キョウ……」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「リュー……」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:虚ろな瞳で、しかし力強く前に踏み出す
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「………け」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「計算通ーーーーーりです!!!皆さん!この時を待ってましたよ———!!!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:冷や汗をかきながら君たちへ叫ぶ
大橋綺羅星:「……マ?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「いまその私の"鉱床"とのリンクは限界までか細くなっています!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そのなけなしの一滴もさっき弾丸を弾いたのでほぼ空!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「おまけに生存本能に支配されて視野狭窄!私を放り出して素の出力はダウン!またとない好機です!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「後一撃です!後一撃、全力の私に一発浴びせれば」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「勝てますよーーこれ!!さあ、誰でもいいからドカンとやっちゃってくださーーーい!!!」
GM:
GM:イニシアチブ10 ユーレイは融合で行動済み
GM:イニシアチブ9 琴城さんか 風吹さんです
琴城星羅:では。
琴城星羅:マイナー。戦闘移動でアシュラ・スケバンに接敵。
【空木一姫】
│
1m
│
【風吹リュー】【吼衣不屈】 — 8m — 【琴城星羅】【"アシュラ・スケバン"】【"初代ユーレイ・スケバン】
│
5m
│
【大橋綺羅星】
琴城星羅:メジャー。アシュラ・スケバンに、素手で通常攻撃。
琴城星羅:17DX+20+6
DoubleCross : (17R10+20+6[10]) → 10[1,2,2,2,2,3,3,6,7,7,7,7,7,7,9,10,10]+2[1,2]+26 → 38
GM:
"アシュラ・スケバン"喪神春花:暴走リア不
"アシュラ・スケバン"喪神春花:だったのは、さっきまでの話であり
"アシュラ・スケバン"喪神春花:実は、《融合》が解除されたため
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《ヒュドラの怒り》が解除され、それに付随する効果も消えています
"アシュラ・スケバン"喪神春花:なので
"アシュラ・スケバン"喪神春花:《復讐の刃》
"アシュラ・スケバン"喪神春花:これが最後の喧嘩だ。琴城星羅。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:27dx7+6
DoubleCross : (27R10+6[7]) → 10[1,1,2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,4,5,6,7,8,8]+6[2,3,6]+6 → 32
琴城星羅:こいっ!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:4d10+24+5d10
DoubleCross : (4D10+24+5D10) → 12[2,6,1,3]+24+26[4,10,2,1,9] → 62
琴城星羅:HP-61!
琴城星羅:倒れるつもりでいます。
琴城星羅:4D10+44-5
DoubleCross : (4D10+44-5) → 28[6,6,10,6]+44-5 → 67
"アシュラ・スケバン"喪神春花:残りHPは1
"アシュラ・スケバン"喪神春花:戦闘不能。復活もありません
GM:みなさんの勝利です
空木一姫:「………!」
空木一姫:声を聞くより、思うより先に、駆けた。
空木一姫:喪神様の融合の解除。アシュラ・スケバンの鉱床への繋がりの復活。
空木一姫:今は空としても、時間と共に無尽蔵に汲み上がるのならば。
空木一姫:「(それを…!)」
空木一姫:既に2度。繋がりを断った。
空木一姫:あと1度。後一撃さえ入れることが出来れば──。
空木一姫:「(いえ、やるの、です……!)」
空木一姫:生身のまま、距離を詰めて。刀身を低く構えた刀。脇下から肩へと逆袈裟に──
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「───邪、魔」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:理性がなくとも、その戦闘経験は常に蓄積され、アシュラ・スケバンの体を動かす
"アシュラ・スケバン"喪神春花:稲妻が瞬くより早く、その"起り"を先んじて叩く
"アシュラ・スケバン"喪神春花:一本の腕が刀の柄を掴んで抜刀を妨げ、残る五本が
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳が唸る。空木一姫の頭蓋を、今まさに粉々に砕こうと───
空木一姫:「───ぁ、っひ」
空木一姫:
空木一姫:粘りつくように引き伸ばされた一瞬に、死を覚悟した
琴城星羅:がっ。
琴城星羅:「待ってよ」その拳を、掌で受け止める。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……っ!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:───動かない。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:拳を押し込もうにも引こうにも
"アシュラ・スケバン"喪神春花:巨大な壁に埋め込まれたように、身動き一つ取れない
琴城星羅:満身創痍のまま、獰猛に笑う少女の姿。
琴城星羅:「私は、その子と一緒に帰らなきゃいけないから」「代わりに、私とやろうよ」
空木一姫:「──────あ」
空木一姫:死に塗りつぶされた一瞬を押し止める、その背中を見る。
空木一姫:「琴城、様……!」
琴城星羅:「えへへ。ちょっとくらい、私にもカッコつけさせて」
空木一姫:「……………えぇ」「騎士様、ですものね」
空木一姫:目元から一滴、透明な雫を零して。
空木一姫:「……頑張って。琴城様」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「いい……な、それ」憔悴した顔でニヤリと笑う
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ドンッ!、と
"アシュラ・スケバン"喪神春花:両足で、大地を強く踏みしめる
琴城星羅:「一対一。武器は、今度こそ拳だけ。最後まで立ってたほうが勝ち。どうかな」にっと笑う。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ああ……ああ……!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「それがいい!最後に立っていた方の、勝ちだ!!」
琴城星羅:「何もかも、何もかも!スケバンとして…ケリつけよっか!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「何度でも、何度でも、砕いてやる」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「勝つのはアタシだ」六本の腕と、その背後に浮かぶ千の拳を
琴城星羅:「…行くよ!」拳を構え、後ろに強く引く!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ふと、拳を止め「……オマエ、名前は?」
琴城星羅:「琴城星羅。今は…”二代目コンクリ・スケバン”」「まあ初代も私なんだけどね」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「そうか。楽しませろよ……コンクリ・スケバン」
琴城星羅:「こっちのセリフだよ、”アシュラ・スケバン”」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ニィ、と笑い
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ゴ ッ ! !
琴城星羅:ガ キィ!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:音を置き去りにして、二人の修羅の拳と拳が
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ハハ……ハハハハハハハッ!!!!!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:幾度となく打ち合わされる
琴城星羅:「…さすがだね!」ただ、がむしゃらに拳を振るう!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:超質量の赤黒い拳と打ち合うたびに、アシュラスケバンの背負った千の腕が
"アシュラ・スケバン"喪神春花:一本、また一本と、ひしゃげ、潰れ、折れていく
琴城星羅:もともと大きく削れていた体内構造体を、強引に拳にまとめている。風雨に晒されたコンクリートが摩耗するがごとく、物理的に拳が削れていく。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:それでも、互いに拳の勢いを緩めることはなく、むしろ更に疾く
琴城星羅:気付けば、振るっているのはもはやただの少女の拳でしかない。だが、それでも。
琴城星羅:絶対に、退くことだけはない!
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「まだ……まだァ!!」
琴城星羅:「まだ…いける!」
琴城星羅:体内の構造体の質量限界が近い。だが、そんなことはもはや関係ない。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:一歩前へ踏み出す。背負っていたものの殆どが砕け落ちても、尚前へ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:ゴシャッ
"アシュラ・スケバン"喪神春花:第2、第3左腕破損。
琴城星羅:さらに距離を詰める。すでに胴部には大きなヒビが入り、人型を保てているかも怪しい。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:視界の外から第3右腕でアッパーを繰り出す。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:顔面にクリーンヒットするが、その拳は顎を揺らすこと無く砕ける
"アシュラ・スケバン"喪神春花:生身左腕と第2右腕による挟撃
琴城星羅:ただ、今は耐える。拳を打ち込み、相手の手数を削ぎ続ける。「その瞬間」が訪れるまで。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:構造体とかち合ったそれは共に砕けるが、同時に確信する
"アシュラ・スケバン"喪神春花:次だ。次は届く
琴城星羅:動くたびに、体のどこかが砕けていく感触がある。
琴城星羅:次の一撃を届かせるためなら安い代償だ。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「アタシの──────」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:倒れこむ様に前へ足を踏み出す。その姿勢から
"アシュラ・スケバン"喪神春花:腰だめに構えた右手を、琴城星羅目掛けて
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「勝ちだ!!!!」
琴城星羅:「私の──────」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:天に突き上げるように、その拳を──────
琴城星羅:片脚に力を籠め、最後の一歩を踏み出す。同時に、踵が砕ける。次の一歩は、ない。
琴城星羅:いっぱいに引いた右手を、目の前の喪神春花へと叩きつける。
琴城星羅:「勝ちだよ!!!」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:生身の拳と拳が、刹那、十字に交錯する。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:そして──────
GM:ゴ シ ャ ア ! !
GM:鈍い音とともに、少女の体が崩れ落ちる
GM:地に倒れ付す音は、二つ
GM:土煙が晴れた後に、立っているものはいない
GM:しかし
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ああ──────」
琴城星羅:前のめりに倒れている。が。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「──────漸く、負けちまっ……た」
琴城星羅:その腕だけは、間違いなく勝利を示すかの如く空へ向けて突き立てられている。
琴城星羅:「──────ナイス、ファイト!」今にも砕けそうな笑顔を、"アシュラ・スケバン"へと向ける。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:首を動かし、空を見る、体を仰向けに転がす力すら残ってはいない。
"アシュラ・スケバン"喪神春花:突き上げられた拳と、その笑顔を交互に見、眩しげに目を細めて
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「……なあ……一つ聞いていいか」
琴城星羅:「なにかな」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:言葉を発する前に、四肢の先が灰になって崩れていく
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「ストロベリーミル……なんたらって」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:「美味いの、か……な……」
"アシュラ・スケバン"喪神春花:答えを聞くこと無く。アシュラ・スケバンは灰になって風に溶けていった
琴城星羅:「…ストロベリーミルクシェイク、すっごい美味しいやつだよ」「…ほんとは、実際に飲んでもらうのが一番…だったんだけど」
琴城星羅:「それは…もう一人の春花ちゃんに責任もって味わってもらうから、安心してね」
GM:答えるものはいない、代わりに
GM:ほんの一筋、空の穴から月へと舞い上がるように
GM:懐かしい風が吹いた。
GM:───クライマックス戦闘を終了します。
GM:バックトラック!
GM:今回のDロイス、EDロイスを紹介します。
GM:まずはDロイス。
GM:
"アシュラ・スケバン"喪神春花
《Dロイス:戦闘用人格》
GM:
"九頭龍"
《Dロイス:神格》
GM:
"ミネラウヴァ"
《Dロイス:光使い》
GM:以上3つ
GM:続いてEロイス
GM:
"アシュラ・スケバン"喪神春花
Eロイス:修羅の世界
Eロイス:修羅の世界
Eロイス:修羅の世界
Eロイス:不死英雄:肉体
Eロイス:不死英雄:感覚
Eロイス:不死英雄:精神
GM:
"九頭龍"
Eロイス:さらなる絶望
Eロイス:さらなる絶望
Eロイス:さらなる絶望
Eロイス:神性圏界
Eロイス:戦闘血界
Eロイス:無限を継ぐもの
GM:
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花
Eロイス:ファイトクラブ
GM:以上13個!
GM:振りたいやつは振りな!
風吹リュー:ふる!
大橋綺羅星:ふる!
空木一姫:ふる!
琴城星羅:ふります!
風吹リュー:129-13d10
DoubleCross : (129-13D10) → 129-74[10,10,5,8,6,4,7,2,2,5,7,7,1] → 55
風吹リュー:55-8d10 倍
DoubleCross : (55-8D10) → 55-45[2,1,4,8,10,4,8,8] → 10
風吹リュー:3点!
大橋綺羅星:146-13d10
DoubleCross : (146-13D10) → 146-74[6,3,2,1,5,10,8,6,9,3,5,9,7] → 72
大橋綺羅星:1倍でいこう
大橋綺羅星:72-4d10
DoubleCross : (72-4D10) → 72-16[7,3,2,4] → 56
大橋綺羅星:4点!
空木一姫:135-13d10
DoubleCross : (135-13D10) → 135-57[6,2,6,3,7,4,1,2,9,9,3,1,4] → 78
空木一姫:78-8d10 倍!
DoubleCross : (78-8D10) → 78-42[10,10,2,2,8,1,3,6] → 36
空木一姫:3点!
吼衣不屈:Eロイス振らず!1倍!
吼衣不屈:112-4d10
DoubleCross : (112-4D10) → 112-24[4,2,10,8] → 88
吼衣不屈:5点!帰還!
琴城星羅:132-13D10
DoubleCross : (132-13D10) → 132-80[8,5,4,10,9,7,9,9,1,5,1,5,7] → 52
琴城星羅:二倍ぶり!
琴城星羅:52-10D10
DoubleCross : (52-10D10) → 52-50[3,10,6,5,4,3,6,7,1,5] → 2
吼衣不屈:2wwwww
琴城星羅:3点!帰還!
GM:シナリオ10点にいつもの5点、Eロイス13点、Dロイス3点
GM:31点におのおの侵蝕点を足しな!
大橋綺羅星:35点!
琴城星羅:34点!
風吹リュー:34点!
吼衣不屈:36点!
空木一姫:34点!
GM:OK!GMはたぶん45点かな
GM:くれてやるぜ!有り難く受け取りな!
琴城星羅:いただきまーす!
大橋綺羅星:有難ッス!
空木一姫:ありがとうございまう!
風吹リュー:いただきます!
吼衣不屈:いただきまーす!
幕 切 : 帰還・阿修羅地獄堂女学院の段
GM:■全体ED
GM:ゴゴゴゴゴゴゴゴ………
GM:決着と時を同じくして、地獄堂全体を地響きが揺らす。
GM:黄金の空に開いた亀裂が、刻一刻と大きくなり
GM:地獄の底に満ちていた海へと、ひび割れて落ちていく
GM:地獄堂の崩壊は近い
澪標深々子:「まずいね……崩れるよ!」
澪標深々子:「みんな下がりな!」
澪標深々子:手近な桜咲と雨品をひっつかんで出口へ向かう
吼衣不屈:風吹を抱きかかえる。
吼衣不屈:「ここからどうやって帰る?」
大橋綺羅星:「やばやばのヤバじゃん!」
大橋綺羅星:倒れてるミネラウヴァさんに駆け寄ります
空木一姫:「! それは大変ですね」
空木一姫:琴城さんに駆け寄り、見た目通りの重量しかない身体を支えます。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「"神性圏界"が消えたから、今ここは地上の入り口と直接つながってるの!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:皆の上空にふわふわと近寄り「ほら、あれ!」
GM:指差す先には、君たちが最初に通った"羅生門"が、いつの間にかその姿を表している。
"プランナー"都築京香:『上層のスケバンの皆さんの退避は済んでいます。皆さんも早く脱出を』空間に声だけが響く
大橋綺羅星:「りょ!」プランナーさんの声に短く答え、「よいっ……しょ!」同じ顔の少女を抱え、門に向けて駆ける
"ミネラウヴァ":「…………」気を失ったまま、大橋さんに背負われる
琴城星羅:「…ぅ…一姫ちゃん…」守られている感覚を感じる。
空木一姫:「少し揺れますわ、琴城様」少女の身体を背負い、足を稲妻に解くように駆ける。
琴城星羅:「わ、わわっ」「…ありがと、一姫ちゃん」自分の体が軽くなっているのを思い出し、身を預ける。
吼衣不屈:風吹を抱きかかえたまま、右手首から絹糸を射出して崖の壁面に貼り付ける。
吼衣不屈:そのまま糸と空中を踊るように移動。
風吹リュー:「ん……」ぴくりと眉を動かす。ナイトスケバンの腕の中でうすぼんやりと目を開ける。
風吹リュー:「鎧と乳がうるせえ……」言いつつ、気を使われているのだろう。揺れは最小限だし、大人しく彼女の首につかまる。
風吹リュー:「春花は」
風吹リュー:短く聞く。
吼衣不屈:「喪神は………」周囲を見回す。
風吹リュー:「…………」同じように。
吼衣不屈:彼女はまだ下に留まっていた。
風吹リュー:崩れゆく圏界にただ佇む、白い女の姿を認める。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「…………」羅生門へと急ぐ君達を見つめながら、一人佇んでいる
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:君と目が合ったことに、少し安堵した表情になり、小さく手をふる。
風吹リュー:「────!」
風吹リュー:「わり、不屈」
風吹リュー:返事を聞くより先に、跳び下りる。
風吹リュー:「無茶するが、全部何とかしてくれ!!」
吼衣不屈:「任せろ。」
風吹リュー:大気は荒廃している。
風吹リュー:未だ条件は揃っている。スケボーに乗る。
風吹リュー:リーファーコートが風を孕んで広がった。
大橋綺羅星:「ふう、ふう……あれ?リューたん!?」
大橋綺羅星:「……いってら!」
琴城星羅:「リューちゃん…!」何をしたいかは、わかっている。彼女なら、そうするだろう。
吼衣不屈:「私が何とかする。皆は先に。」
吼衣不屈:琴城に。
琴城星羅:「任せるよ、不屈ちゃん」「リューちゃんと…春花ちゃんを守ってあげて」
吼衣不屈:琴城に触れつつ頷いて、飛び降りる。
空木一姫:「風吹様!吼衣様!」
空木一姫:「……ご武運を!」
風吹リュー:「おう!」
風吹リュー:墜落同然に風を渡り彼女のもとへ。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:寂しげな笑みを浮かべて君に手を降っていたが、徐々に此方に近づいていることに気付き「……って!ええ!?」
風吹リュー:「春花ぁ────! こんっ、の」
風吹リュー:「馬ぁぁあああああああっ鹿、女が!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ちょ、リューちゃん!なんでこっち来るんですか!?出口はあっ───」
風吹リュー:「おい太郎、分かってんな!」
風吹リュー:くるりと蜻蛉を打ち、スケボーを握る。振り下ろす。"初代ユーレイ・スケバン"へと。
アセンション太郎:『え、分からん。何!?』
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ぶへえええええっ!!??」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:スケボーのフルスイングを顔面に喰らい吹っ飛ぶ
風吹リュー:「あっ……」
風吹リュー:「いや、直接触っても連れてけるかどうか不安だったっつーか……」
風吹リュー:そう言いながら、二の轍は踏まない。既に吹き飛ぶ彼女に追いついている。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ゆ、幽霊に聖剣って、割と特攻だと思うんですけど……一足先に成仏しかけました……」
風吹リュー:「っていうかさぁ!」
風吹リュー:「先にそういうことしたのは!!」
風吹リュー:「お前がそういうつもりなら────こっちだってそれなりの事をするってことで!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「だっ、だってリューちゃん……」
風吹リュー:「拉致しろ! 太郎!」
風吹リュー:スケボーをぶん投げる。
アセンション太郎:『もう少しマシな言い方はなかったのか……』
アセンション太郎:風吹リューにだけ聞こえる声でぼやきながら。命中。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あ、あわわっ!?吸い込まれる~!?」
風吹リュー:「……いけた!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:スケボーに頭から吸い込まれそうになるのを、ギリギリ両腕で耐えている
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「りゅ、リューちゃん話を聞いてください!」
風吹リュー:「ははははは! 後だそんなのは!」そのままスケボー共々墜ちていく。レネゲイドの海へ。
風吹リュー:「オレに死んでほしくなかったら今すぐやる事があるんじゃねーのか!? おい!!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「分かってますか!?私は───ひゃああ~~~!?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ぐぬぬぬ……先輩を脅迫するとはいい度胸ですが……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ええ、ええ!もうわかりました!!」
風吹リュー:もう力は使い切った。翼もない。ただの一人の少女が、風を切って落ちていく。
風吹リュー:だというのに。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:落下しながら、スケボーの中に吸い込まれていく
風吹リュー:「お前が言ったんだ」ふ、と笑う。
風吹リュー:「これだけの事をお前が言った。オレはここまでするやつだ」
風吹リュー:「まだ覚悟が足りなかったな。春花」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:『ああもう……そういうところ本当に……』
風吹リュー:ぱしり、とスケボーをキャッチする。
風吹リュー:ウィールがいつか見た、青い炎を纏う。
GM:巻き上がった青白い炎が足元に集まり
GM:地獄堂に、最後の風が吹く
風吹リュー:「不屈──────!」
風吹リュー:落下に抗って、跳ぶ。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:『覚悟するのは───』
アセンション春花:『そっちですからね!相棒!』
吼衣不屈:「来い、風吹!」
風吹リュー:最後だ。これが正真正銘、最後の力だ。
風吹リュー:手を伸ばす。
吼衣不屈:手を掴み、そのまま抱き寄せる。
吼衣不屈:「絶対離すなよ。」
風吹リュー:「っふふふ……ははははっ」
風吹リュー:かたく抱き返す。
吼衣不屈:「”我が鎧はテセウスの持つ剣にしてアリアードネーの糸なり”」
吼衣不屈:「”願わくば迷宮に一筋の光明を与え給え”」
吼衣不屈:不屈の呟きと共に、右手に結んだ糸が発光し
吼衣不屈:しゅるしゅると上へ、上へと巻き上げられていく。
アセンション春花:『最初から薄々感じてましたけど……』
アセンション春花:『この子、マジでなんでもやれちゃいますね……』
吼衣不屈:「無茶をする奴だな。二人とも。」
風吹リュー:「んなこたぁない」
風吹リュー:くつくつとおかしそうに笑う。
吼衣不屈:「お前もだ。この糸は最後の手段なんだぞ。」
吼衣不屈:風吹はその内気付くかもしれない。
吼衣不屈:鎧の硬い感触が、肉の柔らかい重みと暖かさに変わりつつあることに。
アセンション春花:『!!!!』その変化にいち早く気付き
アセンション春花:『い、いけません!スケボーガード!!』
アセンション春花:風吹さんと吼衣さんの体の間に挟まる
風吹リュー:「おぉ~」
吼衣不屈:「鎧を糸に転換して窮地からの脱出という権能を与えているのだ。」
吼衣不屈:「つまり、脱げる。」
吼衣不屈:「替えの服が見つかるまで、このままでいてくれ。」
風吹リュー:「じゃ、隠さないとだ」
風吹リュー:コートの端をつまんで、彼女の背に回すように。
吼衣不屈:ぎゅ、と風吹の背に手を回す。
風吹リュー:「あーあー。どっかのアホのせいでどでかい借りができちまった」
風吹リュー:「こりゃ当分働いて貰わないとなァ」
風吹リュー:そう冗談めかして言ってから。
風吹リュー:「ありがとな。やっぱお前」
風吹リュー:すぐ目の前にある、騎士の耳元へ。
風吹リュー:「最高」
吼衣不屈:「…………。」
吼衣不屈:何事にも動じない騎士の顔に、朱が差したのを見た者は、
吼衣不屈:風吹リューだけであった。
アセンション春花:『……え?なんですこの感じ?』
アセンション春花:『ヒロイン救出!二人は幸せなキスをして終了!って流れでしたよね?』
アセンション春花:『なんかダシにされてないです!?リューちゃん!?』
吼衣不屈:「………風吹は…私もヒロインにしたいようだな………。」
アセンション春花:『そんな~~~~!!』
吼衣不屈:「…………………見られながらが好きなら合わせるが………。」
アセンション春花:『あ……でもこの感触、柔らかくてちょっと癖になりそう……いけないのに……気持ちいい……』
風吹リュー:「あーーーーやかましいやかましい! この頭ピンクどもが!」
風吹リュー:ぎゃーぎゃーと喚く。
風吹リュー:喧々諤々と糸に引き上げられながら。
風吹リュー:春花の『話』とやらが今始まらなかったことに、なんだかとても安心した。
GM:生命の海に、黄金の太陽が沈む
GM:地獄を照らすその光が消えると同時に
GM:地下大迷宮はその長い役目を終えた
GM:そして、月より垂らされた一筋の糸を伝って
GM:君たちは、日常へと帰還する
GM:騒々しくも愛しき学び舎、阿修羅地獄堂女学院へ。
阿修羅地獄堂女学園地下大迷宮 "地獄洞マカハドマ"
完全攻略
GM:合同ED終了!
GM:お疲れさまでした!
花 道 : 吼衣不屈&大橋綺羅星
GM:ED 吼衣不屈 大橋綺羅星
GM:■蛇神医間子の闇病院
GM:それは一見するとただの民家だが、玄関の扉を開けば、
GM:壁中に注射器や人骨(たぶん模型)が飾られた、異様な建物である。
GM:常日頃生傷が絶えない阿修女の生徒たちが利用する"闇医者"
GM:その性質から、ある程度UGNと距離を置ける場所で治療させたいという判断で
GM:君たちは、連れ帰った"ミネラウヴァ"を此処に預けたのだった。
GM:診療所の主は現在、問診で不在のようだ
"ミネラウヴァ":「……………」
GM:意識を取り戻さないまま、小さく呼吸する少女の寝台の横に、君たちは居る。
大橋綺羅星:「……」ベッドにもたれかかって寝息を立てている
吼衣不屈:しゃりしゃり、と林檎の皮をナイフで剥く音が聞こえる。
吼衣不屈:やがて音が途切れる。
大橋綺羅星:「……やば、寝てた」目をこすりながら起き上がる
吼衣不屈:「林檎が剥けたぞ。お前も食べるか?」
大橋綺羅星:「ありがとふーちゃん」
"ミネラウヴァ":「………………ぅ……」
"ミネラウヴァ":大橋さんが目を覚ますのと、ほぼ同じくして
"ミネラウヴァ":小さく呻きながら、その瞳が薄く開かれる
大橋綺羅星:「……!」
大橋綺羅星:「おはよ」
吼衣不屈:「そちらも起きたか。」
"ミネラウヴァ":「…………こ……こ、は……?」
吼衣不屈:「病院だ。」
"ミネラウヴァ":「病……」ぼんやりとあたりを見回してから、大橋さんに気付いて
"ミネラウヴァ":「……っ!!」
大橋綺羅星:「あっ急に動いちゃダメ!」
"ミネラウヴァ":飛び起きようとして、痛みに体を丸める「ッ!!ゲホッ!ゴホッ……!」
"ミネラウヴァ":「ゲホッ……アンタ達……どういうつもり?」
"ミネラウヴァ":「なんで私は生きてる」
吼衣不屈:「……逆に問うが、」
吼衣不屈:「生かしてはいけない理由はなんだ?」
"ミネラウヴァ":「病院?アンタ達が手当したの……?アタシを?意味が……」
"ミネラウヴァ":「………」
"ミネラウヴァ":「いや……あるでしょう。いくらでも」
"ミネラウヴァ":「私はアンタ達の敵だ」
大橋綺羅星:「敵、かあ」
大橋綺羅星:「ちょっと違うなあ」
大橋綺羅星:「あーしらスケバンはさ、喧嘩の後は……」
大橋綺羅星:「ダチなんだよね」
"ミネラウヴァ":「ダチ……?」
"ミネラウヴァ":「……意味分かんない。少なくとも私は」
"ミネラウヴァ":「アンタとダチになるなんて死んでもごめん」
"ミネラウヴァ":「今だって、力さえ戻れば……」
"ミネラウヴァ":指先に意識を集中して銃を作ろうとするが、何も出てこない
吼衣不屈:「本当に敵だと思うのなら、」
吼衣不屈:「敵の友達が欲しいなどとは思わない。」
"ミネラウヴァ":「だから、私はその敵だって……!」
吼衣不屈:ミネラウヴァの手を握る。
"ミネラウヴァ":「………っ」咄嗟のことにびくりと体が反応する
吼衣不屈:「本物の敵には憎むという情すら湧かない。」
吼衣不屈:「好意の反対は冷酷なまでの無関心だ。」
"ミネラウヴァ":「やめ……」手を引こうとするが、しっかりと掴まれて引き抜けない
"ミネラウヴァ":「…………」
"ミネラウヴァ":「なら……せめて放っておいて」
"ミネラウヴァ":「私がどうなろうが、アンタ達には関係ないでしょ」
"ミネラウヴァ":「こんな失敗作が……」
大橋綺羅星:「放っておけないよ」
"ミネラウヴァ":「………何なんだよお前」
大橋綺羅星:「失敗作なんかじゃない。あーしだってこうやって生きてるし」
大橋綺羅星:「だってあーしら姉妹みたいなもんだし。せっかく会えたんだから」
大橋綺羅星:「放って置けるわけ無いでしょ」
"ミネラウヴァ":「姉妹って……ばかばかしい……」少し目をそらして
"ミネラウヴァ":「お互い迷惑なだけじゃん。私は自分がなれたかもしれないもののモノマネをさせられて」
"ミネラウヴァ":「アンタは、とっくに捨てたはずの亡霊に追いつかれた」
"ミネラウヴァ":「それだけの関係でしょ……」
大橋綺羅星:「それだけの関係だね」「……今までは」
大橋綺羅星:「これからはどうなるかわからないじゃん」
"ミネラウヴァ":「ああそうだね。これからは違う」
"ミネラウヴァ":「アンタになれないのなら。もう私は何者でもない」
"ミネラウヴァ":「わかる?意味ないの」
"ミネラウヴァ":「助ける価値も、友だちになる価値もないんだよ。この"アタシ"には」
吼衣不屈:「それは、逆だ。」
吼衣不屈:「今、意味が生まれたんだ。お前は何者にでもなれるんだ。」
"ミネラウヴァ":「はあ?」
"ミネラウヴァ":「…………」
吼衣不屈:のし、とミネラウヴァのベッドに乗り、
吼衣不屈:お腹に手を当てる。
"ミネラウヴァ":「っ……」警戒の表情
吼衣不屈:「腹が空いているな。何が食べたい?」
"ミネラウヴァ":「………いや別に、空いてなんか……」
"ミネラウヴァ":「…………」言いかけて、少し頬を赤らめる
"ミネラウヴァ":外には聞こえなかったが、手を当てていた吼衣さんには腹の虫の様子がわかるだろう
吼衣不屈:「そういう時も、誰の真似をしなくてもいい。」
吼衣不屈:「お前自身が求めるものを食べられる。」
"ミネラウヴァ":「…………」
"ミネラウヴァ":逡巡して辺りを見回す
"ミネラウヴァ":「何が欲しいかなんて、別にない……」
"ミネラウヴァ":「そういう嗜好から消していったんだ……今更考えろと言われても困る」
"ミネラウヴァ":「ただ………」
"ミネラウヴァ":もう一度、辺りを見回し
"ミネラウヴァ":「………」
"ミネラウヴァ":「……それ」
"ミネラウヴァ":大橋さんを指さす
"ミネラウヴァ":正確には、その手に持った、切り分けられたりんごを
吼衣不屈:「……ああ。いいぞ。」
大橋綺羅星:「ん」
"ミネラウヴァ":「欲しいもんなんてないけど」
"ミネラウヴァ":「そいつが持っててアタシが持ってないのは、やっぱり気に食わない」
大橋綺羅星:「……」
大橋綺羅星:「じゃあ、半分あげる!」
"ミネラウヴァ":「はあ!?いやそっちに余ってるじゃ……」
吼衣不屈:「それじゃ。」
吼衣不屈:「あーん、だ。」大橋の皿から林檎をひと切れフォークで刺し、
吼衣不屈:ミネラウヴァの口元に近づける。
"ミネラウヴァ":「な……」
大橋綺羅星:「怪我してるでしょ?はい口開けて~」
吼衣不屈:「私自身も、半分やろう。」
吼衣不屈:「私も大橋の友達だからな。これでどうだ?」ふ、と微笑む。
"ミネラウヴァ":「や、やめろよ……」なんとかならないかと眼球を四方に動かすが
"ミネラウヴァ":打開する手段はない。先ほど手を握られた時に、腕力の差は理解してしまっている
"ミネラウヴァ":それに、腹の虫もいい加減限界ではある
"ミネラウヴァ":「………」
"ミネラウヴァ":「………ぁーん」
"ミネラウヴァ":小さく口を開ける
吼衣不屈:林檎を優しく口の中へ。
大橋綺羅星:その様子を微笑ましく見つめる
"ミネラウヴァ":「ん………」りんごを少しだけ齧り、シャクシャクと噛みしめる
吼衣不屈:「よしよし。」ゆっくりと咀嚼するミネラウヴァの頭を撫でる
吼衣不屈:「色んなものを味わって、触れて、聞けば自ずと自分の嗜好と思考も出来上がるだろう。」
"ミネラウヴァ":「ん…………って、やめろ!気安くさわんな!!」ぱしんとその手を払う
吼衣不屈:「おっと………。」
大橋綺羅星:「んっふふ。ふーちゃんは流石だなあ」
"ミネラウヴァ":「……言っておくけどな」
"ミネラウヴァ":「そいつが持ってるもので、私が持ってないのは気に食わないとは言ったけど」
"ミネラウヴァ":「トモダチは別。そいつと一緒だなんて最悪だ」
"ミネラウヴァ":「だから、間違ってもアンタのトモダチになんてなってやるもんか」
大橋綺羅星:「うんうん、いいんじゃない?」
吼衣不屈:「む…残念だが、色々と模索するのもいいだろう。トモダチ以外の関係もあるからな。」
吼衣不屈:「主従とか、先輩と後輩とか、恋人とか。」
"ミネラウヴァ":「恋っ……!」
"ミネラウヴァ":「そ、それこそありえないし!」
大橋綺羅星:「ふーちゃん……」
吼衣不屈:「………?」
"ミネラウヴァ":「もう……本当何なんだよアンタら」
"ミネラウヴァ":「なあ、もう用は済んだだろ。出てってくれ」
"ミネラウヴァ":「……どうせ帰る場所もないし、ここ使うのに遠慮も感謝もする気もないけど」
"ミネラウヴァ":「……借り、にはしといてやる。迷惑だけど」
吼衣不屈:「うむ。借りを盾にまた会いに来るとしよう。」
大橋綺羅星:「そだね」
吼衣不屈:ベッドから立ち上がり、差し入れの果物をベッドの隣の机に置く。
吼衣不屈:「………。」去ろうとしたところで気づく。
吼衣不屈:ベッドの名札に名前がない。急患だからではない。
吼衣不屈:彼女に名前がないからだ。
"ミネラウヴァ":「……何だよ」
吼衣不屈:「名前は、”ミネラウヴァ”以外にないのか?」
"ミネラウヴァ":「は?……ああ」ベッドの上の壁を見て合点がいった様子で
"ミネラウヴァ":「無いよ。あるわけ無いだろ」
"ミネラウヴァ":「"大橋綺羅星"にもなれなかったし、これで正真正銘の名無しだ」
大橋綺羅星:「あー……そっか、そうだよね」
大橋綺羅星:「"ミネラウヴァ"って呼びにくいし……うーん」
"ミネラウヴァ":「別にいいけどな……名前なんて非効率的な───」
吼衣不屈:「では名前を付けようか。」
"ミネラウヴァ":「え」
"ミネラウヴァ":ぽかんとした顔で
大橋綺羅星:「じゃあ月(ルナ)ちゃんで」
大橋綺羅星:即決。
吼衣不屈:「うむ…いい名だ。」
吼衣不屈:「考えていたのか?」
大橋綺羅星:「んー、なんとなく」
大橋綺羅星:「星より輝いてほしいから、なんてね~」
吼衣不屈:「……では、大橋月。これからは月と呼ぼう。」
吼衣不屈:「またな、月。」
"ミネラウヴァ":「は……なっ、え!?」
"ミネラウヴァ":「待て!月は百歩譲っていいとしてもなんで名字がそいつと一緒なんだよ!!」
大橋綺羅星:「まーまー細かいことはいいじゃん」
大橋綺羅星:「……さっきさ、あーしが持ってて月ちゃんが持ってないのは気に食わないって言ってたけど」
"ミネラウヴァ":「お前は大雑把すぎるんだよ!演じるのがどれだけ大変だったか……」
大橋綺羅星:「いつでも奪いに来ていいからね。八大天王のカンバン」
大橋綺羅星:「"スナイパースケバン"大橋綺羅星は逃げも隠れもしないからね~」
大橋綺羅星:「……あ、その前にエミーとかニンニンとかが邪魔するかも」
"ミネラウヴァ":「………」
大橋綺羅星:「そんじゃ、待ってるからね」手を振って退出
"ミネラウヴァ":「あ……」一瞬手を伸ばしかけて
"ミネラウヴァ":「本当………勝手なやつ」
吼衣不屈:月の様子を見てくすりと笑い、
吼衣不屈:「失礼する。どうか壮健に、未来の姫君。」
吼衣不屈:病室を去る。
"ミネラウヴァ":「…………」無言で見送る。少しだけ頬を赤らめて
"ミネラウヴァ":「………………」
"ミネラウヴァ":静寂が戻った病室で、ふと
"ミネラウヴァ":先程の壁に目を留める。
"ミネラウヴァ":白紙のままの、その名札に
"ミネラウヴァ":「………本当に、迷惑な奴ら……」
"ミネラウヴァ":寝台の横に置かれたペンを手に取り、生まれたての名前を刻んだ
GM:■診療所 廊下
吼衣不屈:軽やかに廊下を歩く。
吼衣不屈:友人の懸念が晴れたことを喜ぶように。
吼衣不屈:新しい仲間が出来たことを祝うように。
大橋綺羅星:「~♪」上機嫌だ
吼衣不屈:「さて…帰って茶会の準備をしようか、綺羅星。」
大橋綺羅星:「うん!ケーキ買ってかなきゃね~」
大橋綺羅星:「……?」
吼衣不屈:「どうした?」
大橋綺羅星:「……ふふ、そっか。どっちかわかんないもんねえ」
吼衣不屈:「………姫君に対して不遜な呼び方かな?」
吼衣不屈:くすりと笑って綺羅星の瞳を覗き込む
大橋綺羅星:「まさか!光栄だよ、ナイト様」
大橋綺羅星:それに微笑みで返す。
吼衣不屈:「ふふ。やはり、いい名だな。」
吼衣不屈:「お前は私の姫で、友達で、私の星だ。」
吼衣不屈:そう言って、また歩き始める
大橋綺羅星:「……かなわないなあ」小さくつぶやいて、誇り高き騎士のあとに続く
GM:玄関を開けると、空は俄に暗くなり、地平線の上に星が出始めている
GM:星の夜の下を二人並んで、騎士と姫は家路を急いだ。
GM:吼衣、大橋ED終了!お疲れさまでした!
吼衣不屈:お疲れさまでした!
大橋綺羅星:おつかれさまでした!
花 道 : 空木一姫&琴城星羅
GM:■ED:空木一姫 琴城星羅
GM:
GM:■阿修羅地獄堂女学院 地獄トマソン
GM:"地獄堂マカハドマ"の崩壊から数日
GM:迷宮を外側から包む"マヨヒガ"……地獄トマソンは未だ健在であり
GM:その奥に、地獄洞の入り口"羅生門"はその威容を保っていた
GM:しかしその先に繋がるのは、もはや瓦礫に埋もれたただの洞窟に過ぎない
GM:取り残されたその遺物の前に、君たちは再び集まっていた。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「と、言うわけで」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:車椅子に座った少女が、君たちに向き直る
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ここからが後始末のお時間ってわけ」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「いーちゃんが神性圏界を壊して、皆が核である九頭龍とアシュラ・スケバンを倒してくれたおかげで」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「この門の先にあった迷宮は綺麗サッパリ無くなった」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「もともと、この羅生門……"千引岩開"のプロトタイプだと思うんだけど」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「こいつは、当時の"鉱床"への直通ルートだったみたいだね」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「それが、中で顕現した神性圏界に乗っ取られて、だだっ広い迷路になっちゃった」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「本来移動するはずの"鉱床"の一部を、"海"として取り込んで……けどそれも」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「時間が動き出した途端にすっかり干上がっちゃったみたい」
琴城星羅:「そうでなかったら、破壊許可も下りなかったかもね」しみじみと羅生門を見上げる。
空木一姫:「となると……本当に後は玄関だけ、ですのね」
空木一姫:長尺の刀を持ちながら見上げる。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「うん。もっとも、機能自体は生きてるから。解体して研究するなり再利用するなりできるかもしれないけど」
空木一姫:「回収するにしても、このままでは不便ですわね。大きすぎて……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「琴城さん」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「本当に、壊す。って事で良いんだよね」
琴城星羅:「うん」
琴城星羅:「終わらせる、って約束しちゃったからね」
琴城星羅:「辰巳さんや支部のみんなを説得するの大変だったけど…この手のアーティファクト、まだまだありそうだしね」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「そっか……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「なら、私からも口は挟みません」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「先輩に一任する。って約束したのは咲玖夜だしね」
空木一姫:「そうですわね、さっちゃんも仰ってましたし」
空木一姫:「柳生様と琴城様に否がないのであれば、私も特には。研究畑ではありませんしね。」
空木一姫:「まぁ、この手の案件がまだまだありそうというのは、頭の重くなるお話ですが……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「うんうん。いーちゃんも納得してるなら話は……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「……ていうか」空木さんへ近づいて
空木一姫:「はい?」少し首かしげ。
空木一姫:「な、何でしょうか、柳生様」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「それ!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「咲玖夜のことは"さっちゃん"で、私のことは"柳生様"って!」
琴城星羅:「あ、確かに!」
空木一姫:「え、えぇ。その、さっちゃんからはそう呼べと……その」
空木一姫:「す、すみません!やはり馴れ馴れしく……ご不快だったでしょうか!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「余所余所し過ぎんか~?いーちゃんよ~?」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:空木さんのほっぺをふにふにとつねる
空木一姫:「ふぇっ」つねられる
琴城星羅:「私も「琴城様」だし…」「もっと友達らしくしていいんだよ!」もう片方の頬っぺたをつつく。
空木一姫:「ふぇぇ?」
空木一姫:「ふぇ、ふぇふが……お二人共先輩(ふぇんぱい)ですし…」
琴城星羅:「せっちゃんとか…せーちゃんとか…なんかそういうやつ!」
空木一姫:「ふぇぇぇぇ!?」
空木一姫:「その、もう少し上下の規律とか、むしろ、さっちゃん呼びを咎めるのではなく…!?」
空木一姫:むにむにと両側から突かれる。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「は~、スケバンが規律に縛られてどうするのかね」
空木一姫:「…………あぅ。痛い所を……」
空木一姫:「え、ええと……確かにそうなのですが……」目線を彷徨わせて。
琴城星羅:「先輩後輩である以前に、友達だからね!」「スケバン同士、とか戦友、でもいいよ」
空木一姫:「お友達…………」「ですか」
空木一姫:「でしたら、その……」
空木一姫:「琴城様のことは、せっちゃん、と」「それで……」
空木一姫:「柳生様は……かっ……かー……かぁ………ええとぉ……」
空木一姫:「カナちゃん……とか……如何でしょう……」
空木一姫:俯き。人差し指同士をぶつけたりする。
空木一姫:陶器のような白い肌に朱色が指して耳まで赤くなったりする。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「おお……カナちゃん……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「めっっっちゃカワイイよ~~~!」
琴城星羅:「せっちゃん!カナちゃん!いいねいいね!」
空木一姫:「あの、あのあの!不愉快とかでしたら!すぐに戻しますので!本当に!」赤い顔。
琴城星羅:「大丈夫大丈夫!100点だから!」「一姫ちゃん…じゃないね、いーちゃん!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「何言ってんの!あたしら一度拳を合わせたら次の日には"友達"で」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「背中を預けたら、それはもう"親友"ってやつなんだから。遠慮なんてナシナシ!」
空木一姫:「はぅ……はうぅぅぅ……」
空木一姫:「その、柳生様……カナ……ちゃん、は、その。一瞬、かーさん、とかかー様、がなんだか、お母様のような響きになって」
空木一姫:「一姫は少し魔が刺しそうになりました!ごめんなさい!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「お、おお?おう……それはそれで……」暫し遠くを見て
空木一姫:「もちろん、そこまで年上に見えるというわけではなく…!ですからその、せっちゃんとさっちゃんとは少し違う命名法則に…!」縮こまる。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「じゃあ、うちの子になっちゃう?」
空木一姫:「ふぇぁ!?」
空木一姫:「や、や、柳生様のお家にですか!?」
琴城星羅:「ほ、ほんとにママになっちゃうの?」マジで?という顔。
空木一姫:一瞬、さっちゃんカナちゃんと一緒に生活する自分を想像して。
空木一姫:「(……………)」ぽー、っと頬を染める
琴城星羅:「び、美人一家…!」
空木一姫:「い、いえそんな、恐れ多い!」
空木一姫:「そ、それに、そういうことはさっちゃんにも許可を取りませんと…!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「そう?いやまあ、あたしは普段空の上だけど、咲玖夜は喜ぶと思うけどなあ」
空木一姫:「た、たしかに!この迷宮攻略中にお姉さまのような存在が出来たのは恥ずかしくも楽しかったですが!名字を変える所までいきますと、そのう…!」
空木一姫:「空木の家の手続きとかもありまして、お互いの生活習慣とか、もっとよく知ってからのほうが……!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「あはは!そんな真面目に考えなくても大丈夫だよ!」
空木一姫:「…………ハッ!」
空木一姫:「そ、そうですよね。すみません。私ったら」
琴城星羅:「この場合どういう関係になるんだろう…親子…姉妹…」むむむ。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「ま、あながち冗談でもないけど、それはそれとして」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「一緒に住む……までは行かなくても。ほら、いーちゃんも一人暮らしだし」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「たまにはご飯の一つも食べに来るのがマブダチってもんでしょ」
空木一姫:「……………ご飯。」
空木一姫:「…………そう、ですね。それはとても魅力的です」
空木一姫:「お友達なら、一緒に御飯も食べますわよね。」
琴城星羅:「いいなー!私も行きたい!」「でも姉妹…親子…友達水入らずを邪魔するのは…」むむむ。
空木一姫:「…………その。よろしければ、こちらからもお誘いしてもよろしいでしょうか?さっちゃんに、カナちゃんに……せっちゃんも、その」
空木一姫:「広いお家なので、部屋は余っているのです、いつも」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「わ、良いの!?もちろん行くよ~!」
琴城星羅:「え、いいの!?」「行く行く!なんならお料理も作っちゃう!」
空木一姫:「その、遅くなったら、客間もお貸しできますので。」
空木一姫:「…………お。」
空木一姫:「お泊り会、など……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「お泊り会しようぜ~!あたしUNO持ってくから!」
空木一姫:「!」
琴城星羅:「いいねいいね!女子会!夜通しトーク!」
空木一姫:「UNO……聞いたことがあります。集団行動の札遊びですね!」
空木一姫:「その、私では似合わない着物なども有るのですが、お二人共きっと素敵だと思います!」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「おお~!てかいーちゃん着付けもできるんだ!?」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「本物のお嬢様じゃん……」
琴城星羅:「着物!」着たことがない!「…着付けとかやってもらえるんだったら、ぜひぜひ!」
空木一姫:「あ、はい。幼い頃から和服だったもので。そちらのほうが慣れております」
琴城星羅:「私服で着物着るの、憧れるよね!和のお嬢様って感じ!」
空木一姫:「正直言いますと、この制服のスカートが少し、未だに慣れてないところもあって」ピラ、と裾をつまむ。捲れるスカートから太ももが覗く。
空木一姫:「よろしかったら、せっちゃんカナちゃんにお似合いのものを用意しておきますね。さっちゃんにも。」
空木一姫:「さっちゃんは先日、茶道の習熟も早かったですし。お二人もすぐ自分で着付けられるようになりますよ」
琴城星羅:「めちゃくちゃ楽しみ!」胸が薄いほうが似合う、という話もあるし超気になる。
空木一姫:「はい、私も楽しみです。」「……そのために」
空木一姫:「壊してしまわないとですね、こちらを。」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「えへへそうかな~?あ、咲玖夜の分はちょっと帯緩めにしといてね。同じだって言い張ってるけどアイツ……」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「と、うん、そうだね」
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:車椅子をくるりと反転させて
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「それでは!やっちゃってください!!先輩!!」
琴城星羅:「それじゃあ…」腕の皮膚を剥がし、構造体を露出させようとする。
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「………ん?」ふと何かに気づいたように顔をあげて
"スペースサムライ・スケバン"柳生日那多:「……!」慌てて眼鏡を取り出し
空木一姫:「………いかがなさいました?」2人のそばで警戒する。
"サムライ・スケバン"柳生咲玖夜:それをかけて立ち上がる「ちょ、ちょっと待って!」
"サムライ・スケバン"柳生咲玖夜:「誰か来ます!それも相当な人数が!」
"サムライ・スケバン"柳生咲玖夜:「ど、どうしましょう……!邪悪スケバンの襲撃とかだったら!」わたわた
琴城星羅:「え!?もう地下はないのに…!」わたわた。
空木一姫:「む……!」刀をいつでも抜き放てる様に構える。
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「なんや」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「どこの誰かと思うたら」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「柳生に空木、それに例のヨソモンかい」
空木一姫:「おや……」
琴城星羅:「あ、エミーちゃん!」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「エミーいうな!」
”メタル・スケバン”小林飴李:「ウィーン。ガッシャン」
”メタル・スケバン”小林飴李:舎弟たちを引き連れてのしのし歩いてくる
”メタル・スケバン”小林飴李:「一応、間に合ったようだな。ピピピ」
琴城星羅:「飴李ちゃん!」「この前はスーツダメにしちゃってごめんね…」
”メタル・スケバン”小林飴李:「……それはいいから」
”メタル・スケバン”小林飴李:「あんまり、近くに来ないで……ビビガー……」
”メタル・スケバン”小林飴李:たじたじ。
空木一姫:「(まだ、気にはしてますのね……)」
琴城星羅:「(かわいいんだから、スーツ脱いでもいいと思うんだけど…それがスタイルなんだろうね)」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「ンッフフフフフフ……ア~~~ッハッハッハッハッハッハ!!!!」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:高笑いとと共に、トランプの束が舞い上がる
空木一姫:「この声は!」
琴城星羅:「素敵なショーだ!」
空木一姫:「あっ、その台詞。先に言ってもよろしいのでしょうか…?」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「お前らも毒されとるな……」
”メタル・スケバン”小林飴李:「いいだろ、別に。ウィーン」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:空宙に静止したカードが少しずつ裏返り、黒衣の影が姿を表す
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「さ、今宵も素敵なショーに……!」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「…………」一瞬、フライングした琴城さんを見て
”メタル・スケバン”小林飴李:「もう言われてるぞ」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「なんか他の引き出し無いんかい」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「……ン~~~~ッ!!ご招待!!!!!!」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:バサッ!!
琴城星羅:「(スタイルを貫いた!)」
空木一姫:わー、と拍手をしている。
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「勢いだけかこいつ!」
”メタル・スケバン”小林飴李:「ビガーッ」
空木一姫:「黛様、黛様」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「これはこれは空木様」
空木一姫:「ごきげんよう。また素敵なショーにご招待されてしまいましたわ」
空木一姫:「宜しければ、返礼として今度は我が家にご招待させて頂けませんか?」
空木一姫:「先程、せっちゃんとカナちゃんと一緒に、その様なお話をしていたところなのです」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「はい。ワタクシ、お客様に満足頂くべく取っておきのイリュージョンを準備しております……って」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「え!?今日ですか!?」
琴城星羅:「エンターテイナーを家に招く…!お嬢様ムーブ!」
空木一姫:「あっ、日程は決めておりませんでしたね……?せっちゃん、さっちゃん。この後のご予定は如何ですか?」
空木一姫:「善は急げといいますし、今日がよろしいのならば、えぇ。今日がよろしいかと。黛様」
琴城星羅:「今日はこの後大丈夫だよ!」「比未子ちゃんもお泊り会!」
"サムライ・スケバン"柳生咲玖夜:「私も今日なら大丈夫かなあ」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「ひぇぇ……いや、落ち着け。落ち着け私」仮面に手を当て精神を整える
空木一姫:「………あ、黛様とも既に、拳をあわせ、背中を預けておりましたね」
空木一姫:「皆様のご予定も良さそうですね。……その、」
空木一姫:「どうでしょう、ひーちゃん」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「……………ええ、ええ」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「そういう事でしたら」自信満々の表情を取り戻し
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「ひとつ、この道化めもご相半にあずからせて頂きます」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「ですが……ええ、ですが!」
琴城星羅:「ですが?」
空木一姫:「………ですが?」喜びそうになったのをちょっと抑えて首をかしげる。
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「なんと今宵、素敵なショーに招待されてしまったのは」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「我々の方だと言う話ではないですか」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「いちいち分かりづらいんやアホンダラ」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「ほら、アレや」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「おんどれらも、ここでやることあるんやろ」
”メタル・スケバン”小林飴李:『ビガー、ガガガ』
”メタル・スケバン”小林飴李:『その「門」を壊すと聞いた』
琴城星羅:「あ、バレてた?」あちゃー、という顔。
”メタル・スケバン”小林飴李:『……別に』
”メタル・スケバン”小林飴李:『邪魔しにきたとか、そういうわけではない。ウィーン』
空木一姫:「そう、なのですか?」
”メタル・スケバン”小林飴李:『ガッシャン』
”メタル・スケバン”小林飴李:頷き。
”メタル・スケバン”小林飴李:『私たちはこの数ヶ月』
”メタル・スケバン”小林飴李:『この場所の正体を探り、覇権を争ってきた』
”メタル・スケバン”小林飴李:『なので、せめて』
”メタル・スケバン”小林飴李:『ここを封じる瞬会に、立ち会いたいということ。ウィーン、ガッシャン』
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「フン……」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:「やるんやったらさっさとせえ」
”トリガー・スケバン”茜屋笑:言いつつも、どこか名残惜しそうに
”トリガー・スケバン”茜屋笑:門を見上げる
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「ンフフフ。勿論、我々だけではありません」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「この一世一代のセレモニーを見届けるために」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:「これまで地獄洞に挑んだすべてのスケバン、すべての敗者達が、今!!」
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:バッ!
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:カカカカカカカカッ!
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:地面に無数のカードが刺さり、白い煙をあげる
空木一姫:「!」覚えの有る動きに無意識に警戒の構えを取る。
空木一姫:前回のことを思えば斬りかかるべきか、一瞬迷い──
"ジョーカー・スケバン"黛比未子:その中から続々と現れるかつての強敵達
サブGM:「オーッホッホッホ!」「ぐぁうぐぁう!」「キュワワー!」「ご禁制!」
サブGM:次々にカードから飛び出してくる。
”メタル・スケバン”小林飴李:『そして、ここにいる全員に代わって』
”メタル・スケバン”小林飴李:『一言、言わせてもらう。プシュー』
”メタル・スケバン”小林飴李:ハッチが開く。
”メタル・スケバン”小林飴李:「私たちの学校を守ってくれて」
”メタル・スケバン”小林飴李:「……どうも、ありがとう」
”メタル・スケバン”小林飴李:ぺこり。
琴城星羅:「みんな…」「こちらこそ、一緒に戦ってくれてありがと!」破顔。
空木一姫:「えぇ」
空木一姫:「皆様のおかげで、ここまでたどり着くことができました」「ありがとうございます」深々と頭を下げて。
空木一姫:「───では」
空木一姫:「お願いします、せっちゃん」
琴城星羅:「…うん。任せて」拳をぐっと握り、もう一度羅生門を見上げる。
琴城星羅:地獄はその役目を終え、終わるだろう。願わくば、それが新しい何か…できれば、良いことの始まりでありますように。
琴城星羅:一回だけ大きく深呼吸したのち、門の柱に渾身の拳を叩き込む。
琴城星羅:わずかな間をおいて羅生門は赤く染まり、そのアーティファクトはコンクリートの彫像に変わり…
琴城星羅:轟音とともに塵へと還った。
GM:後には、塵だけが残る。
GM:この学院に地下に眠る地獄は、完全に消え去った。
GM:どこからともなく、拍手の音が鳴る
GM:それは段々と大きくなり
GM:しばらくの間、静寂を取り戻した空間に響き続けた。
GM:■夜 空木邸
空木一姫:立派な門構えの内、和風な玉砂利の庭に緑を有する邸宅。
空木一姫:普段は一人の少女のみが生活する空間に、二人分の気配が有る。
空木一姫:「はい、そのまま少し耐えてくださいね……よし」
琴城星羅:「んっ…」息を止めてお腹に力を入れてへこませる。
空木一姫:畳の敷かれた一室で、目の前に立つ少女の帯を調整する。
空木一姫:左右偏りがなく、キッチリと留めた事を確認し。
空木一姫:「はい、出来ました。お綺麗ですよ、琴城様」
空木一姫:「……あ、いえ。せっちゃん」
空木一姫:姿見の前に連れて行く。
琴城星羅:「わぁっ…」日頃着慣れない、ちゃんとした着物!
琴城星羅:「…なんだか、自分じゃないみたい」ぱたぱたと袖を動かしてみる。
空木一姫:「ふふ、そうですか? せっちゃんはずっと素敵でしたよ」
空木一姫:「ですが、気に入って頂けたなら何よりです。」
琴城星羅:「もー、いーちゃんそういうこと言うんだから!」発言と、今着ている服への照れでほんのり赤くなる。
空木一姫:こちらも既に着物。目の前で手本を教えるために着替え済。
空木一姫:「本音ですよ。素敵な騎士様でした」
琴城星羅:「いーちゃんがこんな綺麗な服で出迎えてくれたから最初から期待度MAXだったけどね」
琴城星羅:「騎士…にしてはちょっと詰めが甘かったかも。お姫様に背負われて助けられる騎士なんてかっこつかないよ!」
琴城星羅:「その、精進します…」やや委縮しながらぺこり。
空木一姫:「そこはそれ、私もお姫様ばかりをしているわけには行きませんので」
空木一姫:「その時はサムライとしての幕間だったということで」
空木一姫:「お互い精進ですわね」合わせるようにペコリ。
空木一姫:「それに、お姫様のように蝶よ花よと扱われては、照れてしまいますわ」
琴城星羅:「お姫様であることとサムライであること、両立すると思うよ」「スケバンとだって複合するんだから、きっといけるって!」
空木一姫:「となると、お姫様・サムライ・スケバンですか……なんだか不思議なお名前になりますね」
琴城星羅:「どっちかの時があるとかじゃなくて、全部合わせていーちゃんだからね」「だから、蝶よ花よと扱っちゃうよ!」頭をなでなで。
空木一姫:「う、むぅ……」撫でられて困惑しつつ、逃げない。
琴城星羅:「私も…コンクリで、騎士で、スケバンで、えーとえーと…」
空木一姫:「私、一姫という名前ですが、やはり姫には向いてないような……嫁ぐ相手もおりませんし」
空木一姫:「琴城様のほうが、騎士様もお姫様もできるような印象があります」
空木一姫:「……あ、と。せっちゃんのほうが。」
琴城星羅:「せっちゃん!よく言えました!」
空木一姫:「むむむぅ」言い慣れない呼称に口元がむにゃむにゃしている。
空木一姫:「と、ともかくせっちゃんはとてもお綺麗ですし、お顔も広いのでしょう?」
琴城星羅:「どうかな?転校してばっかりだからあちこちに友達はいるけど…」「私、綺麗かな?」てれてれ。
琴城星羅:「姫騎士だなんて言われたの初めてだし、どんな反応したらいいのか困っちゃう」そう言いながらもうれしげ。
空木一姫:「はい、とてもお綺麗ですよ。世の殿方が放っておきませんっ」
空木一姫:むん、と両手をグーにして。言うほど世の殿方の友達は居ない。
空木一姫:「せっちゃんの背筋をピンと伸ばして立つ姿は、色んな方を魅了すると思いますっ」
琴城星羅:「えへへへ~」「でも、今は男の子はいいかな。私は『予約済み』だからね」
空木一姫:「予約済み?」言われた言葉を反芻して
空木一姫:「……………」
空木一姫:「…………よ、予約済み…?」ちょっと顔を赤くする。
空木一姫:「そ、それはつまり、せっちゃん。そういうお相手が…?」
琴城星羅:「あっ」言っちゃった。「その…初めての…彼氏…というかまだそれ未満というか…」しゃっきり立ってたはずなのにどんどんしぼんでいく!
琴城星羅:「ともかく!この話はあとで!」「えーと、みんなそろってから!」先送り!
空木一姫:「彼氏………」漏れた言葉だけを聞いて。
空木一姫:「分かりました、その代わり」
空木一姫:「きっちり話してもらいますからね、せっちゃん」
琴城星羅:どんどん余裕がなくなっていく。「しょ、精進します…」
GM:丁度その時、玄関先からインターホンの音が響く
空木一姫:鳴るときのほうが珍しく、未だに慣れていないそのインターホンの音を聞いて。
空木一姫:小さく縮こまりそうな『友人』の手を引いて、玄関に向かっていく。
空木一姫:
空木一姫:立派な門構えの内に和風な玉砂利の庭に緑を有する邸宅。
空木一姫:普段は少女一人の生活するその空間に、今は2人。
空木一姫:そして、門の外に、普段からすれば何倍もの騒がしさを伴って
空木一姫:
空木一姫:「ようこそいらっしゃいました」
空木一姫:「───歓迎いたしますわ、皆様」
GM:ED 空木一姫 琴城星羅 終了!
GM:お疲れさまでした!
空木一姫:お疲れさまでした~!
琴城星羅:お疲れさまでした!ありがとうございました…超楽しかった…!
花 道 : 風吹リュー
GM:ED 風吹リュー
GM:
GM:落ち着いた雰囲気の喫茶店。窓際の席に向かい合って座る人物が二人。
"プランナー"都築京香:一人は、十歳前後の幼い、しかし利発そうな少女
?????:もう一人は、どこか印象の薄い初老の男
?????:「貴方が抜けてからこうして顔を合わせるとは思わなかったよ」
"プランナー"都築京香:「それはこちらの台詞です。と言いたいところですが」
"プランナー"都築京香:「この程度は予測の範囲内です。ごきげんよう。"ロレム・イプサム"」
"プランナー"都築京香:「今日は何のご用ですか?という質問も」
"プランナー"都築京香:「時間の無駄ですのでやめておきましょう」
"プランナー"都築京香:「負け惜しみならご自由に。ただし手短にどうぞ」
"ロレム・イプサム":「随分嫌われたもんだ」
"ロレム・イプサム":「だがまあこっちも忙しいんでね、手短に済ますのは賛成だ」
"ロレム・イプサム":「負け惜しみにもならない、ただの情報共有さ」
"ロレム・イプサム":「"マカハドマ"のルートが閉ざされたことで、こちらの計画は大幅に練り直しだ」
"ロレム・イプサム":「今後"鉱床"にアプローチするにしても、それはこれまでとは全く異なる方法になるだろう」
"ロレム・イプサム":「かつて俺が苦労して開いた"坑道"……巳崎の"マカハドマ"」
"ロレム・イプサム":「これが現在まで残った最後のルートだった。残りの」
"ロレム・イプサム":「星辰館の"深淵"もルツィアの"奈落"も、とっくの昔に閉じてしまっていたからね」
"ロレム・イプサム":「残念だ。いやホントに」アイスコーヒーを啜る
"ロレム・イプサム":「残念、と言えば」
"プランナー"都築京香:オレンジジュースをストローで吸いながら、首をかしげる
"ロレム・イプサム":「面影島の一件以来丸くなったというのは本当のようだ」
"ロレム・イプサム":「俺はてっきり、貴方があの学校に拘っているのは」
"ロレム・イプサム":「いつかあの"海"を自由に使う機会が巡ってきた時のために、手元に置いているんだと思っていたんだが」
"プランナー"都築京香:「ああ、だから今になって動き出したのですね」
"プランナー"都築京香:「あれから我々の同胞も随分と増えました。今なら私の関心も薄れているだろうと」
"ロレム・イプサム":「思い違いだったな。所詮、ロードの意図を下っ端が推し量るだけ無駄ということか」
"ロレム・イプサム":「だが、ここから先は別だ」
"ロレム・イプサム":「半年後、我々が招く未来の先が、果たして貴方に見えているのか……」
"ロレム・イプサム":「今度は中々にいい勝負になると思うがね」
"プランナー"都築京香:コップの底に残った氷水を吸い終わり「そうですか」
"プランナー"都築京香:「ご自由にどうぞ。それも全て、我が『計画』へと帰結することですので」
"プランナー"都築京香:「ですが一つ、先達としてちょっとしたアドバイスを」
"プランナー"都築京香:「計画のすべてを、自分の意のままに支配できるとは考えないことです」
"ロレム・イプサム":「これはまた、"プランナー"の名が廃る発言だな」くつくつと肩を震わせて
"プランナー"都築京香:「大切なことですよ」悪戯っぽく笑いながら
"プランナー"都築京香:「想定通りの結果を求めるなら、不確定要素を排し、粛々と計画を実行すれば十分です」
"プランナー"都築京香:「しかし"想像以上の未来"を求めるならば、それは『計画』を破壊した先にしか存在しない」
"プランナー"都築京香:「今の私が見たいのはそういうものです」
"プランナー"都築京香:椅子の上でプラプラ揺らしていた脚を投げ出し、着地する。軽やかな足取りで出口へと向かい
"プランナー"都築京香:「だからこそ、私は彼女等の側にあり続けたのかもしれません」
"プランナー"都築京香:「あの子たちは、いつも私の『計画』を台無しにしてくれますから」
GM:店先に立つ君の横を、初老の紳士と幼い少女の二人組が通り過ぎる
GM:古い店だ、孫を連れて来る客も少なくはない
GM:特に気にすることもなく。君は店に入るだろう。
GM:ここは、ようやく帰ってきた、君の家でもあるのだから。
GM:
GM:■純喫茶アゼルバイジャン
GM:
風吹リュー:「(……?)」
風吹リュー:一瞬、見覚えのある少女が居た気がして振り返るが、既に誰も居ない。
風吹リュー:店先の暖簾をくぐる。
風吹リュー:「さって」
風吹リュー:肩に引っかけたバッグを空ける。
風吹リュー:それから、思い出したように入口の「OPEN」と書かれた板をひっくり返し、カーテンを閉めた。
風吹リュー:スケボーを手近な椅子に放る。
風吹リュー:カウンターを回り込んでアイスクリーム、砂糖、へたを取った果肉をミキサーに放り込んでバニラエッセンスをふりかけ、適量の牛乳を注いでスイッチを入れ。
風吹リュー:適当に混ざったところで器に注ぎ、生クリームをホイップ。
風吹リュー:「そろそろ出て来いよなー」
風吹リュー:スライスしたイチゴを上に載せる。慣れた手つきだ。
アセンション春花:カタカタカタカタ……
アセンション春花:スケボーが小刻みに揺れ
アセンション春花:「……………」ずずず、と
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……リューちゃん意外と上手いんですね」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:腰から下を半ば透明にしながら、ヒト型の影が飛び出してくる
風吹リュー:「……なんかやらしくないかその言い方」
風吹リュー:「ま、店の手伝いは昔からやってたからな」
風吹リュー:コトン……
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ほーん、ほーん……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「一体その手でどれだけの女の子をコロッといかせてきたんですかねえ……」
風吹リュー:「はい、うちのミルクセーキ。イチゴ味」
風吹リュー:タンブラーの淵をスプーンで叩いて、春花の前で手を合わせる。
風吹リュー:「なんまんだぶなんまんだぶ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ちょっと!拝まないでください!!」
風吹リュー:「実際どうなんだ。飲める?」
風吹リュー:「あといかがわしい感じにするのはやめろ」
風吹リュー:「女子校だし……そういう奴もいるけど! うちは硬派一本でやってるから」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「飲めますよ—。一応は半実体ですからね」
風吹リュー:「ほーん……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「今の時代だと、えぐざいる……えんじぇるはいろお……?でしたっけ」
風吹リュー:「あーそういう分類ね」よく分かっていない。
風吹リュー:「いや、幽霊のレネゲイド……ビーイン? とかだったら困るじゃん」
風吹リュー:「死んだとか悪霊とか軽率に言い過ぎだしお前」
風吹リュー:「…………」
風吹リュー:その割には、もう随分と彼女に怖さを感じたりはしなくなっているな、と思う。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「失礼ですねー!ユーレイなのは本当ですよ!ユーレイグモの獣化因子!」
風吹リュー:「なんだそら。今の代の方がよっぽどクモっぽいぞ」
風吹リュー:クモではない。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あー、あの子はかなり近いですねー」
風吹リュー:「(……会った事はあるんだな)」
風吹リュー:「ま、飲みながらでいいから聞けよ」
風吹リュー:カウンターにもたれかかるように肘をつく。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……はい。まあ、折角リューちゃんが振る舞ってくれたんですから」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ここで食わねば女が廃るというもの」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「これが最後の肉の悦びになるかもしれませんしね。およよ……」
風吹リュー:「やめろ! 縁起でもない!!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「わひゃっ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「も、もう冗談ですよ~ユーレイジョーク~!」
風吹リュー:「……あ、すまん……」
風吹リュー:「…………春花がさ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あ…………」神妙な顔になって耳を傾ける
風吹リュー:「それでこそ八大天王だとか、お前は最高のスケバンだー、とか」
風吹リュー:「相棒、とか。そんな調子で言うもんだから。オレは」
風吹リュー:「担がれてんのかと思ったぜ。なんつーかさ」
風吹リュー:今は、そうでないことが分かっている。
風吹リュー:「どうしてそんな風にするんだ」
風吹リュー:「春花は真剣に生きてるのに。いつもふざけてるみたいだ」
風吹リュー:生きてる、という言葉をわざと使った。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「どうしてって……」
風吹リュー:「初対面からあんなに持ち上げられて擦り寄られたら、そうも思うだろ」
風吹リュー:カウンターにもたれかかるように隣の席に座る。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……リューちゃんがどう思っているのかは知らないですけど」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:不服そうな視線を向けている
風吹リュー:「……ん」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「言っておきますが、半分は素です!私は元来軽い性質なんです!」
風吹リュー:「……まあ。それはそうかもだけど」
風吹リュー:地獄門、突入前のやり取り。一瞬だけ、威厳を醸そうとしていたやりとりを思い出している。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「生前は春風のように軽やかな、と枕詞が付くくらいには浮名を流したものです」
風吹リュー:「ふーん」
風吹リュー:白くて、ふわふわ揺れる髪になんとなく指を通して見る。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「或いは、そういった性質が、この人格を形作るに当たって強待ってるのかもですが、それはそれ……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……けどそうですね」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「私は軽い女なので、軽々しく言ってしまいますが」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「もう半分は、似ていたからです」
風吹リュー:「その喋り出しは軽くないだろ」
風吹リュー:似ていた。
風吹リュー:”オロチ”を倒した時も、何か。スケボーを通して郷愁のような感情が流れ込んで来たような気がする。
風吹リュー:それはあるいは『剣』に反応しての事だろうと思っていたのだが。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「いいんです~!」いーっと歯を剥いて
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そうです。私がリューちゃんに優しかったのは」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リューちゃんが似ていたからですよ。私の、大好きなお友達に」
風吹リュー:「……そっか」
風吹リュー:多分。
風吹リュー:そいつはとうの昔にボケてくたばって、奥の仏壇にいるのだが。
風吹リュー:「それなら。うん、悪かった」
風吹リュー:くるりと椅子を回して、同じ方を向く。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「え、な……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「何で……謝るんですか」
風吹リュー:「……なあ」
風吹リュー:「お前と一緒に居るのはさ、楽しいよ」
風吹リュー:「……一回言ったか? これ。まあいい」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「…………」
風吹リュー:「なんだかんだ明るいし、自身満々だし、あとあのあれ、炎出るやつ」
風吹リュー:「なんとかエンジン。あれもかっこいいしさ」
風吹リュー:「でも、なんつーか。その調子のまんま居なくなられたら堪んねーだろ」
風吹リュー:「お前は分かってないよ」
風吹リュー:「オレは、スケバンってぇやつが好きだし。筋の通ったでかい女になりたいと思うけど」
風吹リュー:「なりたいだけだ。オレにとってはお前は、”始祖のスケバン”の一形態よりも」
風吹リュー:「やっぱりただの変なやつで、友達なんだよなぁーーー」
風吹リュー:ぐぐ、と伸び。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リューちゃん……」
風吹リュー:「あれだけ。たくさんの奴らが」
風吹リュー:「たくさんの奴らがいた。とんでもないくらいのお膳立てがあって、オレはあれを終わらせる鍵を握っていた」
風吹リュー:「それでも、やったのは星羅だ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……それ、やっぱり気にしてたんですね」
風吹リュー:ぐるりと、首だけで君を向く。
風吹リュー:「なーにがテッペンだっての。どいつもこいつも。分かってねーんだよ。オレはここ一番で」
風吹リュー:半実体の肩を、掴む。
風吹リュー:「こっちなんだ。結局、フツーなんだよ。でかいものも遠いものも見えない」
風吹リュー:「何かの間違いだ。ずっと何かの間違いが起き続けて。八大天王なんてとこまで来ちまった」
風吹リュー:「だがまぁ……」
風吹リュー:「悪くなかったよ。悪くない気分だった。それだけは絶対にそうだ……」
風吹リュー:「なあ」
風吹リュー:「大先輩から見てどうだ。オレは上手くやれてたか?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「………」無言で君を見つめて
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「…………リューちゃんは本当、ズルいですよねえ……」小さく呟き
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:浮遊しながらカウンターの前へ
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リューちゃんの質問に答える前に」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:ミルクセーキの前に顔を近づけて、大きく口を開ける
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あーん」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ほらほら、リューちゃんお願いします」
風吹リュー:「……!? あ、そうか!」
風吹リュー:半透明に透ける手足を見て。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:透明な手をパタパタと振る
風吹リュー:「待って待って!」
風吹リュー:バタバタとストローを取りに引っ込んで戻ってくる。
風吹リュー:生クリームの上から差し込んで、タンブラーを彼女の口元へ。
風吹リュー:「……あーん」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あーん」もう一度大きく顎を開いて
風吹リュー:「えっ駄目?」
風吹リュー:(ど、どうすれば……)あわあわと何か手掛かりがないかを見渡す。
風吹リュー:スプーンで上の生クリームと苺をすくって、彼女の口の中へ。
風吹リュー:「これは合ってる……?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ん~、60点ですが」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「これ以上はリューちゃんには刺激が強すぎるので、良しとしましょう」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あむっ」
風吹リュー:「刺激が強すぎる……? 何、何させようとしてたんだ…………」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:一口で苺と生クリームを頬張り、ゆっくりと味わう
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「………………」
風吹リュー:気づけば近くにある、恐ろしく整ったその顔にどきりとする。
風吹リュー:「(こんなにいい加減な女の癖に……)」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:ごくり、と飲み込む音の後に
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……………………ふ……ぐ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「………ぇぐっ………………ひ……っぐ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:嗚咽と共に、カウンターに涙が数滴落ちる
風吹リュー:「………………ぇえ!?」
風吹リュー:「大丈夫か! なんか悪いもんでもあったか!!? 春花──春花?」
風吹リュー:背をさする。最強のスケバンと背格好は同じはずなのに、なんだか小さく感じる。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ぅう……………じがい、ばず………」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「とっても……おい、じい……でず……ぇぐ」
風吹リュー:「────────」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「これは、リューちゃんが……意地悪するからで……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:嗚咽を繰り返しながらも言葉を紡ぐ
風吹リュー:彼女の肩を支えながら、ふっ、と微笑む。
風吹リュー:「うん。ごめん、ごめん」
風吹リュー:自分でも驚くほど穏やかな声が出た。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ひっく……大体……最初に怒らない所からズルすぎます」
風吹リュー:「採点が始まっちゃったか」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「私はちゃんとオチまで用意してたのに……あれじゃこっちだけ酷いやつみたいじゃないですか」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:ずび、と鼻をかむ
風吹リュー:「はいはい。そうだな。春花はひどいやつだけど」
風吹リュー:「オレの方にも改善すべきところはある。大いにある」
風吹リュー:「……オチって?」
風吹リュー:ちり紙をアンダースローでゴミ箱に放り込みながら。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そうです……反省すべきです……きっと私以外にもたくさんの女の子を泣かしてきたんです」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……リューちゃんは」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ぶっちゃけ全然似てないです」
風吹リュー:「えっ……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「見た目とか口調とかそっくりだったんで、ついつい優しくしちゃいましたけど」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「実際付き合ってみると、なにかあるとすぐに手が出るし」
風吹リュー:「そう。だな……いや、泣くまで殴ったことはそんなにないぞ!」
風吹リュー:「これでもそれなりに子分どもからは慕われてんだからな」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「気を使ってる風なこと言っておいて、全然周りと足並み揃えないし」
風吹リュー:「う」
風吹リュー:そうだ。共に行動していたのは誰もが自分と同じ立場のものであり、普段のように先行すれば周りがついてくるわけでもない。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「口ではでかいこと言うくせに、影ではジメジメグチグチどうでもいいことまで気にしちゃうし」
風吹リュー:「は…………どうでも!? どうでもよくはねーだろ!」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そういうのも、結局溜め込めなくてこうやってさらけ出しちゃうし」
風吹リュー:「………………」
風吹リュー:ずけずけと。
風吹リュー:1センテンスで2つも3つも刺されて
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「節操ないし」「ビビリだし」「オバケ怖いし」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「一言でいうと、めちゃくちゃ面倒くさいです」
風吹リュー:「……」顔を覆っている。
風吹リュー:「………………いや」
風吹リュー:「どうでもよくはねーだろ…………ない……ないもん……」
風吹リュー:他の事について反論する気はなさそうだ。
風吹リュー:「うううう~~~~~」
風吹リュー:ずるずると椅子を滑り落ち、床に座り込む。
風吹リュー:「なんだよぉ……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「もうその辺……3層目くらいで気付きました」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「4層あたりで確信して、6層に降りる頃にはもう諦めの境地でした」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……だから」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そこから先は、"リューちゃんだから"です」
風吹リュー:「……」顔から手を離し、赤くなった目許で彼女を見る。
風吹リュー:「それは……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ちょっとビビりでかわいくて」「脅かすと面白くて」「なんだかんだ皆のことが好きなリューちゃんが」「好きです」
風吹リュー:「っ────」
風吹リュー:突然の────いや、突然ではないのだ。きっと。
風吹リュー:彼女のすること、言う事に、いちいち裏を読み取ろうとしていた自分が。気づいていなかっただけの。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「迷ったり、納得行かないこと全部飲み込んで、それでも前に進めるリューちゃんが好きです」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「それでも折れそうな時に力になれるのならそれは……ええ、相棒冥利に尽きるってやつです」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「どんな壁にも、誰よりも先陣切って突っ込んでいけるリューちゃんが好きだし」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「スケボー使いが荒いのだけは……ちょっと直してほしいですけど」
風吹リュー:「────こんな。えっ? だ、だって、これ……」
風吹リュー:顔が熱い。寸刻前とは全く異なる理由で。
風吹リュー:状況に追いつく前に、いくつもの言葉が重なっていく。それらすべてが同じ方へ向いている。
風吹リュー:真上を向く。柔らかな照明が透けるようにして、そこに彼女がいる。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「でも、そんなのどうでも良くなるくらい、リューちゃんのことが大好きです」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「だから、もう一回言いますね」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リューちゃんは、ちょっと変わった、私のお友達で」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「最強の、スケバンで」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「私の、最高の相棒です」
風吹リュー:「…………………………はは。ふふふ」
風吹リュー:愛の告白みたいだ、と思う。本当にそうなのかもしれない。
風吹リュー:「オレも、実はさ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「はい」赤くなった瞼を拭って、笑い返す
風吹リュー:「ずっと、先の不透明で、孤立無援で」
風吹リュー:「あんなところで戦う事を選んだ。戦い続けた、オレ達まで繋いだ」
風吹リュー:「──────オレを、選んでくれた。あの場に」
風吹リュー:「まだ短い付き合いだけど、いくつもの敵とピンチを切り抜けた。一緒に」
風吹リュー:「春花の事をさ。最強で、最高で──────それ以上に友達で、相棒だと思ってる」
風吹リュー:「……って言ったら、信じる?」
風吹リュー:特に最後のものについては、今まで一度も口にはしなかったのだけれど。
風吹リュー:それでも。
風吹リュー:きっと一緒だと言った。ただそれだけの言葉を何より固く信じていたのは。
風吹リュー:口にして、何もかも腑に落ちた気がした。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ふふ」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「信じますよ。けど」
風吹リュー:「ほっとした。──けど?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「言葉よりも、もっと確かな方法があるので」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「そうしますね」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:ふわり、と
風吹リュー:「へ?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:君の顔に手を当てて、頬に軽く
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:本当に軽く口づけて、そのまま抱きしめる
風吹リュー:「…………あ、あ…………」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「いい子いい子ですねえ」
風吹リュー:手足の先が消えているその腕は、いかにも振り払えそうなのだが、茹だった頭がうまく体を動かしてくれない。
風吹リュー:「おまっ、お前! は、はる……!」
風吹リュー:何より彼女にそうされているのが、とても心地よかった。
風吹リュー:ふわりと白い髪がくちづけされたばかりの頬を撫でている。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ああ、本当に……」愛おしそうに、我が子を抱くように、優しく腕を回して
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「───本当に、間に合って良かった」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:君の背に回した腕が
風吹リュー:「────う、ん?」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:より一層透明に、少しずつ光の束となって
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:解けていく───
風吹リュー:「──────」
風吹リュー:「ま、待てよ!」
風吹リュー:必死に、光の束をかき抱こうとする。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:元より希薄だった気配は更に薄く
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:光の束は、君の腕をすり抜ける
風吹リュー:「待てって! それはないだろ!! …………今、だって。オレたちは──」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「はい、ぎりぎりでしたけど」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「心の底から相棒になって、さよならできて、本当に良かった」
風吹リュー:────あるいは。
風吹リュー:彼女はやはり、完全に本体から独立して活動することなど不可能で。
風吹リュー:だから、あの場に留まろうとしていたのだろうか。あの場所と共に消えようと。
風吹リュー:「はる……か…………」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……知ってます?レネゲイドビーイングが意思と実体を持つようになったのは、本当に最近のことなんですって」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「ずっと前からこうだった私は、やっぱりかなり無理してたってことなんですかね」
風吹リュー:「──知らねーよ……そんな事……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「どの道、この体もジャームの一部ですし」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リューちゃんに迷惑掛ける前にこうなったのなら……むしろ……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……うん、だからやっぱり、良かったんです」
風吹リュー:「迷惑ってなんだよ……」
風吹リュー:嗚咽が漏れる。
風吹リュー:「春花、春花ぁ……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:君を抱きしめたまま、輪郭が崩れていく
風吹リュー:「ぁ…………………………」
風吹リュー:そこにない胴体を抱えたような体勢のまま。どうすることもできない。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:既に胸元まで光に解けて、暗い店内へと拡散する
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「リュー……ちゃん」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「お友達と……仲良くしてあげて……くださいね」
風吹リュー:「バカヤロー……っく、当たり前……だ」
風吹リュー:「春花も……」
風吹リュー:「…………じゃあな」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「今は仲直りできなくても……時間が解決することって……ありますから」
風吹リュー:違う。
風吹リュー:いくらでも言う事があるはずだ。
風吹リュー:それなのに、そんな言葉しか出てこない。
風吹リュー:「お友達って……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あと……太郎さんも、たまにはパーツ交換してあげないと拗ねちゃいますし……」
風吹リュー:「っあいつの事かよ。……分かったよ。仲良くする」
風吹リュー:「太郎のパーツも…………特注なんだよこいつの……でも、そうだな……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「お母さんのお手伝いとか……少しはお勉強もしないと……心配されちゃいますから……」
風吹リュー:「手伝いは……してる。勉強は…………」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「あと、手洗いうがいは忘れずにして……」「ちゃんと歯も磨いて……」「あとあと……」
風吹リュー:「………………」
風吹リュー:「長くない?」
風吹リュー:流石に違和感を覚えた。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「……………リューちゃん」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:安らかな表情で消えていく
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:「元……気で……」
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:その言葉が最後まで紡がれることはない
風吹リュー:「は、春花ぁ────────っ!!!」
風吹リュー:一瞬。期待してしまった。
風吹リュー:なんだかんだで、まだ大丈夫なんじゃないかと。彼女が最後まで、いつもの彼女だったから。
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花の体は、完全に、跡形もなく、光に溶けて消えた
GM:
"初代ユーレイ・スケバン"喪神春花:消えた……の、だが
GM:………淡い光の柱が空へと登っていく
GM:その柱が、なんだか
GM:天井に当たる寸前で直角に折れ曲がって
GM:椅子の上に置かれたスケボーの中に吸い込まれていく……
風吹リュー:「うぅ…………」
風吹リュー:「………………?」
風吹リュー:つかつかとスケボーに歩み寄る。
風吹リュー:げし。
風吹リュー:「太郎、どうなってる?」
?????:『ぅ……うぅ』
アセンション太郎:『いや…………』
?????:『……あれ?なんですかここ?これが天国?』
アセンション太郎:『見ての通りだが……………………?』
風吹リュー:「……」
風吹リュー:「ふぅ────────────────────────────────────────────ん」
?????:『嘘……私の天国、狭すぎ……?なんかきったないし』
アセンション太郎:『方々で言われるなそれ』
?????:『……って!!あれー!!??太郎さん!!??』
アセンション太郎:『己(おれ)は汚いのか? どう思うかリューよ』
?????:『まさか太郎さんも成仏してしまったんですか!?リューちゃんの酷使に耐えかねて……』
風吹リュー:「いやお前は世界一かっこいいよ。手入れも欠かしてないし」
風吹リュー:「こいつのセンスがないだけ」
風吹リュー:「こいつの」
?????:「……おやあ~?」
?????:「この」
?????:「声」
風吹リュー:ガンガンとスケボーを床に叩きつける。
?????:「わひゃ~~~~っ!!!???」
アセンション太郎:『やめろ! 己にも来る! 当然の帰結として!!!』
アセンション春花:「こ、この痛みは!!夢じゃない!!??」
アセンション春花:「ましてや天国でも、無い!?」
風吹リュー:「何かましてくれとんじゃこら」
アセンション春花:「あ!リューちゃんやりましたよ!!」
アセンション春花:「なんかよくわからないけど、打ち直されてキャパの増えた太郎さんのお部屋が」
アセンション春花:「身体を失って軽くなった私の意識体を吸い込んで……」
風吹リュー:「おう」
風吹リュー:がし、とスケボーを抱きしめる。
アセンション春花:「リュ、リューちゃん」
風吹リュー:「良かった……いやほんと……なんかよく分かんないけど」
風吹リュー:「お前ほんと許さん……許さんからなお前春花………………」
アセンション春花:「えへへ……くすぐったいですよう……あと折れちゃいます……力……強くて……」
風吹リュー:「んなやわな作りしてるわけねーだろ」
風吹リュー:悪態を吐きながらも力を緩める。
アセンション春花:「………ふふふ」
アセンション春花:「それもそう、ですね。なんてったって」
アセンション春花:「私達、リューちゃんの相棒なんですから」
風吹リュー:「……うん。そうだそうだ」
風吹リュー:長く、長く息を吐く。
風吹リュー:「まだまだ一緒だ。オレ達は」
風吹リュー:くたりと脱力し、背中を倒す。
風吹リュー:阿修羅地獄堂女学院を取り巻く70年の騒乱が終わりを告げてから少し。
風吹リュー:ぱたん。と。それは、風吹リューの友を巡る、小さな戦いが終わる音。
風吹リュー:「色々なとこに行こう」
風吹リュー:「お前が知らない、どこにだって」
風吹リュー:「オレとお前たちが揃えば走れない道はない」
風吹リュー:「どこにだって行けるんだ」
風吹リュー:そう、大の字のまま言って。
風吹リュー:ゆっくりと目を閉じた。
GM:Double Cross The 3rd edition
GM:『進撃・阿修羅地獄堂女学院地下大迷宮の巻!』
GM:-完-
GM:
風吹リュー:お疲れさまでした~!!
GM:皆さんお疲れさまでした!ありがとうございました!
琴城星羅:お疲れさまでした!