『断絶の天球儀』(GM:そごう)


PC1:マギカ・ウィッチクラフト( キャラシート )PL:缶詰
PC2:佐夜鹿ネネネ(さよしか・-)( キャラシート )PL:すきゃっと
PC3:解良イノリ(けら・-)( キャラシート )PL:嗣子
PC4:加賀美金也(かがみ・きんや)( キャラシート )PL:しろい
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.


メインログ雑談ログ

関連ログ

『Dirty, Dropped, Dearests』 
『ピット・サイン』
『ガリラVSスペースガリラ』

目次

Preplay

GM:なぜかこの時期まで放置されていた最後の七大派閥、覚醒派セッションが始まります。
GM:うお~!(気合い)
GM:では早速自己紹介からやっていきましょう。PC1!
GMキャラシート
GM:マギカちゃんよろしくお願いします。
マギカ・ウィッチクラフト:はーい!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフト、メサイア学園の17歳です。
マギカ・ウィッチクラフト:生徒会の『グレートバビロン』で副議長の役目を仰せつかっていました。
マギカ・ウィッチクラフト:アトラ前議長が『同窓会』なる組織を立ち上げたため、上が空いてスライド式に議長代行を行ってます。
GM:頑張っててえらいね
マギカ・ウィッチクラフト:不思議なこともあったものですね
マギカ・ウィッチクラフト:出身はイギリスの片田舎にある魔女の集落。世間に疎く、Wi-Fiもありません。
マギカ・ウィッチクラフト:魔女らしく魔術の収集を趣味の大人に育てられ、新たな神秘を求めてノヴァリスに放り込まれました
マギカ・ウィッチクラフト:本人は学園生活に夢を見ています
マギカ・ウィッチクラフト:元々はキングダム学区の所属ですが、政治に長けた人と会話が続けられず挫折。
マギカ・ウィッチクラフト:珍しく機械方面に強い部分をメサイアにスカウトされ、権力のある生徒会の一員です。
GM:強権振るい放題!
マギカ・ウィッチクラフト:これが……力!
マギカ・ウィッチクラフト:魔女としては召喚魔術をメインに、使い物にならない雑多な術式を趣味で集めては、機械で代替したり組み合わせを延々考えています。
マギカ・ウィッチクラフト:オーヴァードとしてはオルクスの因子を媒介にした物体転送が得意との噂
GM:オタクすぎて自分の強みをプレゼンできずキングダムの日陰に追いやられたのがありありとわかる得意分野ですね
マギカ・ウィッチクラフト:カード一つ一つに役割があるんです……!
マギカ・ウィッチクラフト:まぁ役割の重要性で上位互換もザラにいるんですけど…
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンで魔法陣を描き、コインを触媒にして物質転送(召喚)魔術を使う現代っ子魔女です。
マギカ・ウィッチクラフト:小型のドローンをAI制御して頑張ります。
マギカ・ウィッチクラフト:データ的には力の法則、領域の盾、妖精の手など他人を助けるエフェクト。フローズンリリーで皆の調達をサポートもします
マギカ・ウィッチクラフト:友達居ないのにね。
GM:こらこら
マギカ・ウィッチクラフト:うそです。実はキングダム時代にちょっとだけ友達も居ました。いるんです
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで人助けする時に進化を発揮する小動物魔女です!よろしくお願いします!
GM:本当かぁ~貴様? 吹かしているだけではないだろうな
マギカ・ウィッチクラフト:ヒィッ!このとりあえず吹っかけていくスタイルは…!
GM:よろしくお願いします! そんな小さくふわふわで仲間思いな君のハンドアウトはこれだ

PC1:"ギャザリング"マギカ・ウィッチクラフト
シナリオロイス:"覚醒派"
"グレート・バビロン"は理事会七大派閥"覚醒派"の残党が活動していることを突き止めた。
メサイアに潜み、"大学"なる研究機関を秘密裏に運営している彼らの目的は不明だが、
次の『卒業式』の前に大規模な行動に出ることが予想されている。
君はメサイア学園のリーダーとして、首魁たる"教授"と対決しなければならない。

GM:メサイアのイースターエッグ回収セッションで存在が発覚した理事会勢力が何かを企んでいます。
マギカ・ウィッチクラフト:素人質問とかしてきそうな教授!
マギカ・ウィッチクラフト:あの大人気ログ、ピット・サインに関連した勢力なんですね
GM:その通りだ。こいつらの正体を暴き立て、新議長ここにありと示して欲しい。
マギカ・ウィッチクラフト:なるほど メサイアの新たな象徴になれと…
マギカ・ウィッチクラフト:まぁ、なんとかなりますよね……メサイアでの隠し事ほどコストパーフォーマンスの低いこともないですし…
GM:その意気だぜ。では次!
GMキャラシート
GM:PC2、ネネネちゃんどうぞ!
佐夜鹿ネネネ:はい!
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿(さよしか)ネネネです。メサイアの高等部一年生。
GM:なんだこの暴力的な体型
佐夜鹿ネネネ:中等部から上がりたて、グレート・バビロンの新人役員。と言いつつ既に1年近く経とうとしています
GM:まだ1年近く! 1年近くです!
佐夜鹿ネネネ:何故か時間流が遅滞して……
佐夜鹿ネネネ:常に無表情ですが、人と接するのは好きで基本的に構って欲しがり。先輩がたにもお世話になっています。今日もお仕事がんばります
GM:かわいい
佐夜鹿ネネネ:副業で歓楽街のマッサージ店で働いたりもしています。皆さん是非いらしてくださいね
佐夜鹿ネネネ:オーヴァードとしては強力な発電細胞とそこから成る身体能力を持ち、でっかい回転ノコギリで戦います。
佐夜鹿ネネネ:構成は火力型。PTに支援と範囲攻撃が厚いので今回は単体火力に振りました 加速してから突っ込んで殴ったり復讐したりします
佐夜鹿ネネネ:敏腕役員らしく援護の風でミドルもいけます
GM:暴力だけじゃない! あふれる知性で全てを解決しましょう
佐夜鹿ネネネ:解決します!よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウトを貼っつけちゃうぜ

PC2:"ファズ・オア・ディストーション"佐夜鹿ネネネ
シナリオロイス:"クランチ・ダウン・オーバードライブ"佐夜鹿リリリ
秘匿電脳学区"大学"の調査を行っていた君のもとに、かつて命を落とした筈の姉、リリリが現れる。
かつてと同じ姿、同じ顔、砕けてはいない、だが色素の抜けた十字冠。"大学"によって生み出された紛い物の証。
それが君へと迫る傍ら、呼応するよう、更にもうひとりのリリリが出現する。即ち──星徒リリリ。

佐夜鹿ネネネ:マジ!?
佐夜鹿ネネネ:昨日姉を固定ロイスにしたばっかりなのに!
GM:ハンドアウトが募集時から大幅変更され、原型がなくなりました
佐夜鹿ネネネ:こんなことあるんだ……
GM:エッチなお姉ちゃん二人に挟まれてください
佐夜鹿ネネネ:お姉ちゃん……死んだはずじゃ……
GM:どっこい蘇ったのだ……よろしくお願いします!
佐夜鹿ネネネ:絶対姉に勝ちます よろしくお願いします
GM:ありがとうございます。次の人いきましょう。
GMキャラシート
GM:イノリ! 自己紹介しろ!
解良イノリ:私にだけ圧強くないか!?
解良イノリ:解良イノリ(けら・-)です!同窓会の20歳!
解良イノリ:長らく使わせて頂いている元メサイア風紀委員長です。基本ツッコミ役。
解良イノリ:役職からして分かる通りの真面目なやつで、キリスト教徒より術者です。詠唱とかうるさいのはごめんね。
解良イノリ:特筆事項としては、七賢人である”マスターオーダー”の弟子であり、八月革命にてかれを殺害してマスター号を継承。
解良イノリ:さらに色々な経緯があって(メイン三話)風紀委員長を辞め、同窓会の上層部に入り。覚醒派とは年末頃のピット・サインに関する事件で関わりました。
GM:私が倒すはずだったのに……×2
解良イノリ:www いいだろ私の因縁だったんだから!
GM:フン、まあいいだろう ヒーローは遅れてくるもの ちょっと大幅遅延してしまっただけ……
解良イノリ:遅れまくってもう過ぎてないか?
解良イノリ:ともあれ 旧体制OBというかOGですが色々後輩たちにいい顔できるようがんばりたい。
GM:頑張ってください!
解良イノリ:能力としては影使い。影を色々使ったり、エフェクト効果を解除するのが得意です。
解良イノリ:データ的には高速至近範囲RCアタッカー。コンビネーターやデビスト、棺も一応あります。
GM:一応ありますとかいうラインナップではなくないか?
解良イノリ:というわけで、いちばん子供っぽい外見ですが先輩風吹かせられるようがんばります!
解良イノリ:起動者とかはないから…
GM:よろしくお願いします。ハンドアウトを投げるぜ

PC3:"パレーシア"解良イノリ
シナリオロイス:"死点爛柯カタナルベクタ"
キングダム連合学院にて"騎士王"が襲撃された──。同窓会は、その報を極秘裏に入手した。
目撃されたのは、死亡の確認されていない崑崙理事会の兇手、"カタナルベクタ"。
"裂界天驚派"の派閥目的から考えれば、革命当時まだ存在するはずのなかった『十字冠を破壊できる拳士』。
君は同窓会の一員として、エッグの集結を阻む動きを探らねばならない。

GM:最後の七大派閥の次は──最後の十字冠破壊兵器! 崑崙理事会最強の刺客がエントリーだ。
解良イノリ:十字冠を破壊できる拳士、滅茶苦茶けれんみ溢れてて格好いい
解良イノリ:頑張って倒すぞ~~~
GM:やってみるがいいさ! ではさいご!
GMキャラシート
GM:先生! よろしくお願いします。
加賀美金也:おうッ!
加賀美金也:加賀美 金也(かがみきんや)です!26歳男性!
加賀美金也:情に厚く異様に涙もろい熱血教師です。
加賀美金也:自身もサッカー少年として青春を燃やした過去から、青春を過ごす生徒たちの些細な一挙一動に感動し泣きます。
加賀美金也:サッカー選手を目指していましたが怪我で断念。その数年後、当時のチームメイトであるFH関係者にもう一度足を動かす方法があると唆されオーヴァードに覚醒。
加賀美金也:こんな世界があるなんてすごい!みんな……頑張って戦っていて……偉いなあ!!と感動したのですが、主に少年少女が自身の力を隠して生きなければいけないことに憤慨します。
GM:すごい光のエネルギーだ
加賀美金也:何も悪いことをしていないのに……子供たちが後ろめたい想いをしなければならないなんて間違っている!この力を公表するべきだ!!
加賀美金也:という思想を抱き、UGNは勿論FHからも危険人物扱いされているところにノヴァリスに先生としてやってきました。
GM:光の危険思想!
加賀美金也:ジェネシスの方で委員会の顧問をしたりと色々と忙しくやっているのですが、困っている生徒を助けるのは教師として当然!メサイアにも顔を出すぞ。
GM:なんていい先生なんだ……
加賀美金也:能力はピュアブラックドッグで人の想いの力を弾丸に変えて撃つ力を持ちます。
加賀美金也:みんなの想いを利用してバンバン人を撃っていこうと思っています。
GM:イヤな言い方しないでw
加賀美金也:データ的には超人気遺産深海都市の夢でリザレクトが110%もできるからいっぱいリザレクトができるのを活かし、カバーリングで良い感じにHPを減らして雷鳴の申し子で爆発します。
加賀美金也:そんな感じ!いっぱいリザレクトするぞ~ッ!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします。そんな大人気遺産の使い手のハンドアウトを貼っちゃうぜ。

PC4:"オウンゴール"加賀美金也
シナリオロイス:"ギャザリング"マギカ・ウィッチクラフト
"覚醒派"のリーダーである"教授"は、強力なオルクス能力を以って己の研究を求める生徒と出会い、
そうでない者から逃れ続けている。
君は今回の作戦で、教授対策の特別顧問となる依頼を受けた。要請者は"アメンバー"塚井キオ。
メサイア学園の行政機関、"グレート・バビロン"議長代行、マギカ・ウィッチクラフトの秘書であるという。

加賀美金也:秘書として助けようだなんて……なんて偉いんだ……!!!!
加賀美金也:マギカという子は議長代行として頑張っているんだな……!助けないと!!
GM:お願いするっす~
加賀美金也:おうッ!!生徒を助けるのは先生として当然だからな!任せておけッ!
GM:頑張れ熱血教師!
GM:今回はこの四人でやっていきましょう。ではトレーラーを貼るので、みなさんもうお~っとなってください。
加賀美金也:うおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
GM:ありがとうございます。
トレーラー 時は最後のイースターエッグが発見されるより、少し前──。

朝霧の蒼白の騎士が、理外の凶拳と槍を交え傷を負った。
翼なき天使が来訪し、断罪の剣を振り下ろした。
あるいは社会人たちの暴動、あるいは置き去られた者の慟哭。
怪人、快盗、怪獣。黒魔術師に暗殺武芸者。
津津浦浦に混乱の種が芽吹き、彼らの足跡を覆い隠す。
──顔のない少女は機械の城で眠り、在りし日の幻想を夢に見た。

風を光を、影を火を、時を雷霆を操ろうとも
あらゆるオーヴァードに決して自由にならないものがある。
とある使徒の妄執の果てに、循環と継承がそれを凌駕した頃。

星々の運行は塗り替わる。覚醒の時が訪れる。

Double Cross the 3rd Edition
ステージ『オーヴァード・ノヴァ』セッション
『断絶の天球儀』

──ダブルクロス。それは危難に輝く二つの星冠。
マギカ・ウィッチクラフト:うお~~~~!
解良イノリ:うおおおおおおおおおおおお!!
佐夜鹿ネネネ:ウオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
加賀美金也:うおおおおおおおおおお!!!!!なんだか……すごくすごそうだ!!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:皆さん力強い……
GM:気合い十分!


◆Masterscene◆




メサイア学区内 某所




機装を纏う少女:「──ねえ」
機装を纏う少女:「もう、卒業が近いわ」
機装を纏う少女:「これまでに五体の天使が生み出された──そのどれもが、正常な社会性を得ることに失敗し、多くは討たれてしまった」
機装を纏う少女:「"教授"の研究は 」
機装を纏う少女:「間に合うの、かしら」
機装を纏う少女:昏いサーバールームで囁くのは、奇妙な出で立ちの少女だった。
機装を纏う少女:全身に機械のパーツを身に纏い、頬にバーコードのような入墨が刻まれている。

帽子の社会人:「今更疑うのかい?」
帽子の社会人:背後に転がる無数の社会人義体のひとつが、唐突に声を発する。
帽子の社会人:立ち上がったそれには、どこか女性めいた装飾の意匠が見られた。
帽子の社会人:「あんたのために用意されてる計画は別にある。だからこそ、"天使エル"は試金石にすぎないことを、彼もあんたに教えてるわけだろ。協力者の中でも、あんただけに」
帽子の社会人:「要は──観測だ」
帽子の社会人:「ジャームは変化しない、だが、周囲の環境が変化することで、ジャームそのものの本質が転換したような現象が起きる」
機装を纏う少女:「"星徒スターダスト"との合一……」
帽子の社会人:「観測機さ。今、"教授"はそれを作ってんだよ」
帽子の社会人:「見たいかい?」
GM:指を鳴らす音が響く。効果音だ。機械の指先は手振りを取ったものの、金属の擦れた音を出すだけだった。
GM:シャッターが展開し、強化ガラス越しにホール状の空間が目に入る。そこには、大きさの異なる無数の金属の環をいくつも連ねて球状にしたようなオブジェが存在している。
GM:装置の中心には、ユニバーサルデザイン的な曲線で構築されておりひと目でそうとは分からないが、人1人が腰掛けるのにちょうどいい、椅子のような構造があるのが確認できる。
帽子の社会人:「"蝙蝠であるとはどういうことか"──ってな言葉がある」
帽子の社会人:「ヒトは蝙蝠が虫を食うことや超音波で距離を測ることをどう感じているのか、想像は出来ても知ることはない」
帽子の社会人:「だがこちらに言わせりゃ、ヒト同士だって同じじゃないかと思うね」
帽子の社会人:「皆1人だ。己の環世界から抜け出せない」


◆Opening◆マギカ・ウィッチクラフト

GM:登場侵蝕をお願いします。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(34 → 40)
GM:グッド



メサイア学園 第一技術部




GM:技術部の鷺宮アオノが、調査に進展があったと君を呼びつけたのは、つい先程のことだ。
GM:それにしては、帯同するリャン・シェンシィの用意が妙にスムーズだったのが気にかかるが……。
GM:とはいえ同行を拒む理由もなく、補修中の隔壁や爆発の跡をぼんやりと眺めつつ、オフィスの前へたどり着く。
マギカ・ウィッチクラフト:いつもは丸まりがちな背が、比較的真っすぐ伸びている。
マギカ・ウィッチクラフト:目線はぼんやりと風景を捉えており、新しい爆発の跡からそこに起こった出来事に想像を巡らせる。
マギカ・ウィッチクラフト:外に出てくる言葉はほんの一片であり、脳内では色々なことを考えているのだ。だから人の話も聞き逃しやすい。
マギカ・ウィッチクラフト:(でも、今回はリャン会計が居ますからね……)(一人でなんとかしろとかは言われないはず……!)
リャン・シェンシィ:唐突に、君の顎に指を添える。
リャン・シェンシィ:「頑張ってるけど、もうちょーっと顎引こうか」

マギカ・ウィッチクラフト:「ふぁいっ?」くい、と顔が動く。抵抗の様子が一切ない。
リャン・シェンシィ:「ふふ」扉をノックする。
マギカ・ウィッチクラフト:その背中に目線を送りそうになり、今言われた事を実践する。ぐっ。
鷺宮アオノ:「ああ、議長代理か、しばし待ってくれ!」
鷺宮アオノ:「デス!……今、不真面目掃除機が暴走していて……全てを」
鷺宮アオノ:「全てを吐き出すために、この世の全てを吸い込もうとしてるデス!」

リャン・シェンシィ:「……は?」
GM:ぎゅいんぎゅいんと、この世のものとは思えない吸引音が聞こえてきます。扉の向こうから。
マギカ・ウィッチクラフト:「言葉テキストの意味が理解できない…!」
マギカ・ウィッチクラフト:「なんですこの音!気圧の低いベン・ネビス山にでもゲート繋げました!?」
鷺宮アオノ:「ミラーハンズ最大起動! やれるもんならやってみろデス! うおおおお!!!!」
鷺宮アオノ:ガシャン! ギュルルルルル! ずががどががががが!!!
GM:……たっぷり数分ほど待たされて、音は止まった。
マギカ・ウィッチクラフト:『一応、助けに入ったほうが』『そっとしておきましょう議長代行』……いやに事務的な声で静止された
リャン・シェンシィ:「……入るよ?」
リャン・シェンシィ:ドアを開けようとしたらノブが外れた。
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」青ざめる
マギカ・ウィッチクラフト:「負けたんでしょうか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:"Sweeeeeeep!" 掃除機の化け物を想像している
鷺宮アオノ:ぐしゃり。
鷺宮アオノ:扉の下部を保持する蝶番が、突如として突き出した機械の指に建材ごとむしり取られた。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひえっ」
鷺宮アオノ:扉が開く。這ってたどり着いたであろう鷺宮アオノが、君たちを見上げている。
鷺宮アオノ:「気にせずお掛けになってくださいデス」
鷺宮アオノ:部屋の中はひどい有様だが、無事な椅子もある。
マギカ・ウィッチクラフト:「螺旋状に破壊の跡がある………」
マギカ・ウィッチクラフト:「お邪魔しますね……?」とてててて、と警戒しながら椅子に付く。流されやすいのだ
リャン・シェンシィ:「君がそれでいいならいいけどさ……」
リャン・シェンシィ:座ります。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……調査に進展があったとのことですが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「先程の不真面目掃除機になにか関係が……?」
マギカ・ウィッチクラフト:職務に関係することついては自分から話を振ることが出来るぞ。
鷺宮アオノ:「イエ。この前の怪獣騒動の辺りを調査していたトランペッターから」
鷺宮アオノ:背負った細長い缶を転がす。細長いマニピュレーターがヤドカリのように這い出して、ドアを補修し始める。
マギカ・ウィッチクラフト:(良いなぁ、あれ)考え事をしながら気が散っている。
鷺宮アオノ:「"覚醒派"に関する続報が来マシタ」
GM:ここで情報項目が公開されます。
情報項目

▼"覚醒派"について
理事会七大派閥の一つ。メサイアのイースターエッグ守護者を討伐する過程で存在が確認された。
ジャームの行動理論と未知のオカルトに対するアプローチに秀でていたことが分かっている。活動目的は不明。
首魁は"教授"と呼ばれており、電脳空間上で"大学"なる組織を運営していることがこれまでの調査で分かっている。
"大学"はジャーム化した社会人及び、故人を模倣した疑似人格レネゲイドビーイング、"天使(エル)"を擁する。

マギカ・ウィッチクラフト:情報!
リャン・シェンシィ:「以前噛もうとしてニアミスだった件と関わってるらしいんだよねー。惜しかったな」
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計も忙しいみたいですもんね。最近出ずっぱりですし……」
リャン・シェンシィ:「ありがと。改めておさらいしよっか。イースターエッグ騒動のときも、マギカちゃんは直接係わってないしね」
マギカ・ウィッチクラフト:「意外と生徒会総出で、ってこと、ありませんからね……」いつの間にか誰かが関わっている。メサイアの不思議。
リャン・シェンシィ:「"覚醒派"。理事会七大派閥だよ。といっても新たに分かったこともあまり多くない。君の持ってる情報から、大きく更新されてはいないんじゃないかな」
マギカ・ウィッチクラフト:お願いします、と促す。
リャン・シェンシィ:「十字冠の戒律、先住市民への攻撃を封じる"支配の戒"」
リャン・シェンシィ:「それをダシに古代ノヴァリス神性を釣って、この学園都市ノヴァリスを作る一助にした派閥だってことが分かっている」
リャン・シェンシィ:「ジャームの行動理論に関する研究みたいなことをやってたみたいだけど、生憎とそれ関連の資料は全然捕まらない」
リャン・シェンシィ:「あらゆるロストデータが漂着する中央図書館で『見つからない』ってことは、まだ原本がロストしてない。活動中だってこと」
リャン・シェンシィ:「ただ、数少ない資料から知れたこともあって、それが秘匿電脳学区、"大学"の存在だ」
マギカ・ウィッチクラフト:「活きた所有権を保有してる人達がいるんですね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「"大学"ですか。」聞き覚えはあるが、ノヴァリスではあまり聞き馴染みのない単語
リャン・シェンシィ:「そ。こういう感じで大丈夫?」
マギカ・ウィッチクラフト:「ありがとうございます」小さく頭を下げる。
鷺宮アオノ:「ええ、どうもデス会計」
鷺宮アオノ:「さて……"大学"なる不埒組織の存在自体は、実は相当以前から発覚して居たデス」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうなんですか?」
鷺宮アオノ:「ええ。あのろくでなしの前議長が出奔するちょっと前くらいからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、結構前だ………」印象的な記憶なので時系列が刻み込まれている
マギカ・ウィッチクラフト:「………」(ろくでなし、の部分を否定したほうが良かったか?)タイミングを逃したので無言。
リャン・シェンシィ:「じゃあなんでまだ尻尾が掴めてないのかって話だ」
リャン・シェンシィ:「といってもこれ、実は巡り合わせとしか言いようがなくて──」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……アトラ前議長が隠れている人たちを放って置くとも思えませんし……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ふむふむ」
鷺宮アオノ:「通信やら何やらの痕跡から辿れそうな兆候を見つける度に、狙いすましたようにシャレにならん騒ぎが起きるんデスよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「? そうなんですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「騒ぎの母数が多いせいじゃなく?」
鷺宮アオノ:「それこそさっき言及した、メサイアのはずれででかいゴリラとでかいゴリラが暴れた事件があったデスけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ、アトラ前議長が乗り出してきたとかいう……」
リャン・シェンシィ:「あそこは理事会の大規模なサーバールームがあると目されてたエリアなんだよね」
マギカ・ウィッチクラフト:(キングダム医療部の子が巻き込まれたと聞いて血の気が引きましたね……あの拷問王の部下さんですし)
リャン・シェンシィ:「星徒の能力で一面が水晶に覆われたせいで、あらゆる電子データが破損してる」
マギカ・ウィッチクラフト:「むむ」
マギカ・ウィッチクラフト:「普通に筐体が壊れただけならサルベージのあてもありますけど……データ破損ですか」
リャン・シェンシィ:「そそ、で、それを洗ってたのが技術部とトランペッターで。新たな発見があったって話に戻ってくる、と」
マギカ・ウィッチクラフト:メサイアでは電子機器に何より物理的破損からの復元性が優先される。需要と供給だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど。そこを調べていたんですね」
マギカ・ウィッチクラフト:なにげに事前説明を把握してないことを自白しているが、気付いていない。
マギカ・ウィッチクラフト:「データの復元ができたとかですか?」
鷺宮アオノ:「これを見てほしいデス」そう言って差し出すのは、PCの基盤である。
GM:一見して何の変哲もない電子部品だが、君にならレネゲイドの痕跡があることが理解できるかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:素直に受け取る。指紋をつけない袖つかみ。
マギカ・ウィッチクラフト:「んー……なにかの触媒だったのかな?レネゲイドの影響がありますね」
鷺宮アオノ:「流石マギカ代理」
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンを解体する時に見覚えがある。
鷺宮アオノ:「それで……これとこれとこれとこれデスね」
マギカ・ウィッチクラフト:「えへへ」照れる。褒められた際の瞬発力は通常の三倍だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「ふんふんどれどれ……」やる気を出しているよ
鷺宮アオノ:タブレット、Oゲージの機関車、どこからか剥がしてきた雨樋などが次々と並べられる。
鷺宮アオノ:不真面目掃除機が吐き出したガラクタの山から引っ張り出したようだが、どうやら皆、同じレネゲイドの残滓があると、君には感じられる。
マギカ・ウィッチクラフト:「タブレット……はともかく、ミニチュアに、なんですかこれ?樋……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「オーヴァードの戦闘に巻き込まれた……?にしては、形を保ってるのがな」ぶつぶつ。
鷺宮アオノ:「なんでもいいのかってラインナップデスよね。事実なんでもいいんだと思うんデスけど。これは全て」
鷺宮アオノ:「我々が"大学"に対する調査を中断した事件の現場から回収されたモノです」
マギカ・ウィッチクラフト:「へえ。」
マギカ・ウィッチクラフト:「というと、さっき言ってた途中で洒落にならない事件が起きた跡地からの収穫ですか……」
鷺宮アオノ:「オルクス因子……機序は不明デスが、"星徒"がやってくる状況を整えているのだとしたら」
リャン・シェンシィ:「偶然じゃなくて妨害、って話になる……か」
マギカ・ウィッチクラフト:「知られては困ることがあるから妨害するんですものね」
マギカ・ウィッチクラフト:「他人の妨害が目的の妨害なら、直接相手の顔を見ないとおかしいですから……」メサイア基準。
鷺宮アオノ:「そうデスね……」メサイア脳。
マギカ・ウィッチクラフト:意見が一致したので嬉しくなる。
マギカ・ウィッチクラフト:「"星徒"がやってくると言いましたけど、"大学"がジャームの研究をするのなら、呼び出すのも目的なんですかね?」
リャン・シェンシィ:「その可能性はあるね」
マギカ・ウィッチクラフト:更に嬉しくなる。
マギカ・ウィッチクラフト:「そんなのがやってきたら調査どころじゃないので、妨害のために全部おじゃんにした、もありえますけど……」
リャン・シェンシィ:「いや、働きかけに対して結果が現れているのなら、これ自体が『実験』なのかもしれない」
マギカ・ウィッチクラフト:「オカルトも得意なようですし。物を運ぶ機関車に、天から降る雨を受ける雨樋は、モチーフ的でもあります」調子に乗る。
マギカ・ウィッチクラフト:「もしかしたら、星徒を呼び寄せるための手順をいくつか確立して、実験してるのかも、ですよね」
リャン・シェンシィ:「ジャームを外部から操ろうとしてちゃんと成功した例は案外多くないからね。"フォモーリアン"のリーダーみたいな例外はいるけれど」
リャン・シェンシィ:「にしても……困ったな。アプローチが分かったのはいいけど、こういうの、本当に普通の対処しかできないんだよね」
マギカ・ウィッチクラフト:「フォモーリアン……あぁ」(確か、キングダムに喧嘩を売ったとかいう恐ろしい組織……)
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね。相手の手口がわからないと、結局手がかりを探して……」
マギカ・ウィッチクラフト:「で、事件が起きるわけですね……」
リャン・シェンシィ:「そそ。起点を予測するのも難しいし」
リャン・シェンシィ:「今回は私より、マギカちゃんが主導して動いてもらったほうが上手く行く気がするな」
マギカ・ウィッチクラフト:「んにゃ?」予想外。
マギカ・ウィッチクラフト:「……わ、私がですか!?」
リャン・シェンシィ:体の向きを変え、君の両肩に手を置く。
リャン・シェンシィ:「そう」
リャン・シェンシィ:「任せといて。私が手を尽くして、1週間は日程を捻り出して見せる」
リャン・シェンシィ:何やらやる気だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「い、一週間も!?」
マギカ・ウィッチクラフト:染み付いた過密スケジュール
鷺宮アオノ:「おお、本格攻略に乗り出すんデスか。マギカ議長代理がついに!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな大々的な扱いですか私……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:その時、珍しく天啓が降りる。
マギカ・ウィッチクラフト:(……こ、これは)
マギカ・ウィッチクラフト:(根回しされている……!?)
マギカ・ウィッチクラフト:しかし、意味がなかった。
リャン・シェンシィ:にこっ。
マギカ・ウィッチクラフト:ひっ。
マギカ・ウィッチクラフト:胸が高鳴る。不思議だ。笑顔なのに。
リャン・シェンシィ:「……なんてね。あんまり心配しないで」
マギカ・ウィッチクラフト:「……は、はい?」
マギカ・ウィッチクラフト:ほ、と肩から力を抜く。
リャン・シェンシィ:「泣いてもいいし、文句も言っていいし、出来ないと思ったらやらなくてもいい──」
リャン・シェンシィ:「それで失望もしない。なにせ、わからないことの多い相手だからね」
リャン・シェンシィ:「ただ、事実としてこいつらはずっと活動を続けているんだ。目的を隠して、死者を弄んで……」
リャン・シェンシィ:「卒業が迫っている。断言するけど、その前に何かが起きるよ。……で」
リャン・シェンシィ:「どうにかできるのも、マギカちゃんだけだと……思う」
リャン・シェンシィ:ダメだったらなんとかするけどね、と言い添える。
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」く、と表情を引き締める。
マギカ・ウィッチクラフト:顎を引いて、背筋を頑張って伸ばす。
マギカ・ウィッチクラフト:(…………こ、断りづらくなった)
マギカ・ウィッチクラフト:と、思う気持ちが無いでもないけれど
マギカ・ウィッチクラフト:(でも)
マギカ・ウィッチクラフト:きちんと目線を向ければ、まっすぐ、真剣な顔をしている相手が目に入る
マギカ・ウィッチクラフト:(頼ってくれた、んですよね)
マギカ・ウィッチクラフト:「…………わかりました」
マギカ・ウィッチクラフト:ふ、と静かに息を吐いて答える。
マギカ・ウィッチクラフト:「わからない人は、怖いですからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「頑張って調べてみます」
リャン・シェンシィ:「うん。頑張って」
リャン・シェンシィ:そう言ってかざした手の中に、いつの間にか一枚の書類が収まっている。
マギカ・ウィッチクラフト:「……はい。それに、一人でやれってわけじゃないですよね」見る。
リャン・シェンシィ:「人材も資材もできる限り工面する。君がこの書類にサインすれば」
リャン・シェンシィ:「今から一週間、バビロンのものは使い放題ってことになるね。いくつかの組織に対する直接指揮権も書面上は確保してきた。」
リャン・シェンシィ:「ま、でもサインの前に。もう一つ考えてもらうことがあって」
マギカ・ウィッチクラフト:(まるで他学区の生徒会みたいな権力……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい」
リャン・シェンシィ:書類の一番上には、薄い鉛筆字で、『"覚醒派"対策班(仮)』と書かれている。
マギカ・ウィッチクラフト:「? 仮?」
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんが今回率いるグループの名前を考えておくように」
マギカ・ウィッチクラフト:「え゜?」
マギカ・ウィッチクラフト:グループ名を?考える?名付け親?
マギカ・ウィッチクラフト:そんな代表みたいなことを?
マギカ・ウィッチクラフト:私が?
リャン・シェンシィ:「代表だからね」
鷺宮アオノ:「良いじゃないデスか。最強の名前をつけましょう」
マギカ・ウィッチクラフト:「えーーーーーーーーっ」
マギカ・ウィッチクラフト:声を出し慣れていない叫び。
GM:破壊された技術部のオフィスに、メサイア学園の最高権力者の悲鳴がこだました。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能。
マギカ・ウィッチクラフト:覚醒派とはまだ出会ってないので会計に取っておこうかな
リャン・シェンシィ:やったね
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン・シェンシィ ◯P信頼しています/N無茶振りもされます」これで
マギカ・ウィッチクラフト:以上です


◆Opening◆佐夜鹿ネネネ

GM:登場侵蝕をお願いします。
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(32 → 41)
佐夜鹿ネネネ:うっ



メサイア学園・放棄区画




堀本ソニア:「あ、ネネネさん! こっちです、こっち!」
堀本ソニア:君を呼んだのは"正義猫ジャスティニャンコ"堀本ソニア。
堀本ソニア:トランペッターの少女である。彼女たちは技術部と共同で、君が以前星徒と戦闘を行ったエリアの検分をしているとのことだった。

彫本ソニア:「殆どの周辺設備は破壊されてるんですが……妙なシェルター構造がありまして。お恥ずかしいことに手元の装備ではどうも開けられず」
佐夜鹿ネネネ:「ふむ」瓦礫の山を踏み分けて、無表情な少女が歩み出る。
佐夜鹿ネネネ:子供のような背丈に対し、アンバランスに女性的な体躯。頭には二本の角が生え、スカートの裾からはつややかな尻尾が揺れている。
佐夜鹿ネネネ:「それで私の出番というわけですか」
堀本ソニア:「はい。連絡員として来てくださった方にお願いするのは心苦しいのですが……」
堀本ソニア:そう言って示したのは、倒壊したビルの一室だ。
佐夜鹿ネネネ:「何を仰いますか。この程度、お安い御用ですよ。……こちらですか?」
彫本ソニア:入口はかなり分厚い隔壁になっているようで、電子錠も既に機能しなくなっているようだ。
彫本ソニア:「ええ。上下左右から測定しましたが、概ね同じ厚さのようです。」
佐夜鹿ネネネ:隔壁をコンコン叩いて「かなりの設備ですね……」
佐夜鹿ネネネ:「元はどういった施設だったのでしょう?」
彫本ソニア:「……よくわかりません。ただ、測定の結果内部に謎の構造物があることが分かっていますね」
彫本ソニア:「正確な形状は不明ですが、こう……顕微鏡を大きくしたみたいな……」
佐夜鹿ネネネ:「顕微鏡」ツインテールを揺らして小首を傾げる
彫本ソニア:忙しい手振りで形状を示す。
佐夜鹿ネネネ:「何とも怪しげですね。……ともあれ、やってみましょうか」
彫本ソニア:「……!」ごくり。
佐夜鹿ネネネ:隔壁の入口に手を掛け、ふっと軽く息を吐く。
佐夜鹿ネネネ:「むん」
佐夜鹿ネネネ:みしり、と高密度の筋線維が軋む音。僅かな電流が起きて髪がふわりと逆立つ。
佐夜鹿ネネネ:ギ ギ ギギギギギ……!
佐夜鹿ネネネ:超重量の隔壁が抵抗するように金属の不協和音を上げながらゆっくりとこじ開けられ、やがて静かになる。
佐夜鹿ネネネ:見た目に見合わぬ異常な膂力。当人は涼しげな顔のまま。
佐夜鹿ネネネ:「ふぅ……」ぱんぱんと手を払って「開きました」
彫本ソニア:「わぁー……!」素で感動している。
彫本ソニア:「……こほん。ありがとうございます。入ってみましょう」
佐夜鹿ネネネ:「少しわくわくしませんか?」後に続きます
彫本ソニア:「それは……ええと、はい。少しだけ」
GM:果たして。
GM:内部は10m立法ほどの空間になっていた。中央には球状のポッドがあり、上方には支柱で保持された太い円柱がある。
彫本ソニア:「……目的を感じさせる形状、というものがありますよね」
彫本ソニア:「ポッドに接する前に円錐状のすぼまりを見せているのは、圧力を集積するような、或いはレンズで光を照射するような……」
彫本ソニア:「何かを凝集させるためでしょうか。何を?」
佐夜鹿ネネネ:「なるほど……顕微鏡、確かに」
佐夜鹿ネネネ:じっとそれを見上げて
佐夜鹿ネネネ:「これだけの設備で守られていたのですから、それだけの価値があることは確かでしょうが……」
GM:君が装置に向けて歩を進めた時。
GM:果たしてどこが継ぎ目だったのか、中央の球形が、花が綻ぶように展開した。
佐夜鹿ネネネ:「!」足を止め、警戒するようにソニアさんを手で制する。
彫本ソニア:「……!」
GM:中に、1人の少女が入っている。
???:顔立ちは──君によく似ていた。体型のメリハリでは及ばないが、背は少し高い。
???:抜けるような肌の色を強調するように、微かに色づいた髪。瞳の色も、君と同じ──正確には。
???:君の姉、佐夜鹿リリリと同じ。

佐夜鹿ネネネ:「……え……」
彫本ソニア:「ネネネさん……?」
佐夜鹿ネネネ:「……お姉……ちゃん……?」
彫本ソニア:「いえ、この人は一体──」
佐夜鹿ネネネ:小さく呟き、その場で完全に硬直する。
佐夜鹿ネネネ:表情は動いていないが、もしその場にネネネに親しい相手がいれば、それが彼女が本当に驚いた時の反応であると分かっただろう。
彫本ソニア:「ええと」常ならぬ雰囲気を感じ取り、状況把握に務める。
???:そうして──気づくだろう。頂く十字冠が、色が抜け落ちたような透明。
彫本ソニア:「無彩──十字。まさか」
情報項目

▼"天使エル"について
遺留品に残留したレネゲイドを介し、"大学"の技術で生み出された人格プログラム。生誕の際の過剰な侵蝕負荷によって必ずジャーム化する。
地上の体は電子制御された機械端末であり、本体となるデータはサーバー上に存在するため、上位コマンドで暴力的行動を行わせないことにより、擬似的にジャームに社会性を与える事ができる、というのが"大学"が協力者を勧誘する謳い文句。
複製体としては判定されず、所持する十字冠も無色無彩であり一切の機能を持たない。

彫本ソニア:「天使……」呟いて、交互に二人を見る。
佐夜鹿ネネネ:「……」
天使リリリ:君たち二人の緊張に気が付かないように、眠たそうに目を擦って、あくびをした。
佐夜鹿ネネネ:僅かに開いた口元から、長い呼気が漏れる。
天使リリリ:「……あれ。ネネネちゃん?」
天使リリリ:「ネネネちゃんだ。久しぶりだね」
佐夜鹿ネネネ:「お……」
佐夜鹿ネネネ:お姉ちゃん、と反射的に返しそうになって、ギリギリのところで理性がそれを留めた。
天使リリリ:「?」
佐夜鹿ネネネ:口にしてしまえば、戻れなくなる。そう自分で分かった。
天使リリリ:君がそうしたのが理解できないというように、立ち上がる。
彫本ソニア:「下がってください!」
彫本ソニア:前に出て拳銃を抜く。全弾発砲。
佐夜鹿ネネネ:「ま」
佐夜鹿ネネネ:待って。そう口にしそうになって、また何とか止める。
天使リリリ:飛来する弾丸に合わせるように、大きな螺子が錬成された。モルフェウス能力。
天使リリリ:それらが先端で弾丸の運動を逸らす。コンクリートの内壁で跳弾すると、そのまま全てがソニアを狙う軌道。
天使リリリ:恐ろしいことに、それはネネネに決して命中することがない軌道でもあった。見てから反応しても庇うことすらできない。
佐夜鹿ネネネ:「ッ……!」
彫本ソニア:「ぐっ……!」対応できたのは半分程度だ。弾丸に貫かれ膝をつく。
佐夜鹿ネネネ:攻撃を防ごうとしたその眼前を、空しく弾丸が通過していく。
佐夜鹿ネネネ:「……ソニアさん……!」
佐夜鹿ネネネ:自らの姉──にしか見えないもの──から、ソニアさんを庇うように前に立つ。
天使リリリ:「大きくなったねぇ。見違えるかと思った」
天使リリリ:表情は殆ど動かないが、心做しか柔らかい声色だ。
佐夜鹿ネネネ:表情は変わらないまま、しかし短く浅い呼吸を繰り返す。ソニアさんの盾になっているはずだが、まるで縋りつくかのようだった。
佐夜鹿ネネネ:「……ソニアさん」
佐夜鹿ネネネ:「私の姉は……既に亡くなっています」
佐夜鹿ネネネ:ソニアさんというより、自分に言い聞かせるように口にする。
彫本ソニア:「……ええ。すみません。確認する前に撃ってしまって」
GM:佐夜鹿リリリは──第二次ノヴァリス紛争で死亡している。
GM:メサイアの電力を乗っ取って八月革命に貢献した"無線研究会"のかつての部長であり、カタコンベの楽園の三百人に名を連ねる1人。
彫本ソニア:「このお姉さんは──電子プログラムに制御された機械駆体です」
彫本ソニア:「どうやってか十字冠の戒律をすり抜けて生み出されている──義体を破壊すれば、この場は退けらる……!」
佐夜鹿ネネネ:「ええ。分かって……」息を吐く「……分かっています」
天使リリリ:不満げに頬を膨らませる。
天使リリリ:「私、正当防衛だと思うんだけどな」
天使リリリ:「色々気になることがあるんだ。無線のみんなは元気なのかとか、ネネネが今どんな暮らしをしてるのかとか」
天使リリリ:「殺さないから、教えてくれない?」
彫本ソニア:「耳を貸しちゃダメです!」
彫本ソニア:「"天使"は、生前の知り合いから承認を得ることで『複製体でない』『同一の存在である』と、十字冠のシステムに判定されて──」
彫本ソニア:「"星徒"と統合される。一刻も早く彼女の前から逃げてください、早く──」
佐夜鹿ネネネ:背に負った楽器ケースに腕を伸ばし、武器を取り出そうとして──それ以上手を動かせない。
佐夜鹿ネネネ:その姿、その声、その仕草。何もかも自分の知る姉そのもので……同時にどこかが決定的に違う。
佐夜鹿ネネネ:その齟齬に吐き気が込み上げ、視界が揺れる。
天使リリリ:ぴくり、と眉が動いて、手元に何かが形成されかかる。
天使リリリ:それは輪郭のフレームが生まれた時点で停止し、モルフェウスの錬成素である砂の形態から移行しないまま、地面にどさりと落下した。
天使リリリ:「……?」
天使リリリ:己の能力が正確に行使されなかったことに疑問を抱いている。衝動的な暴力行為の強制停止命令。
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:目だけでそれを追う。
佐夜鹿ネネネ:(天使は……上位権限からの制限で、暴力的行動を行うことが出来ない)
佐夜鹿ネネネ:(制限されたということは……つまり……)
佐夜鹿ネネネ:心中で言語化し、自分自身に理屈立て、千々に乱れる思考を何とか制御する。
天使リリリ:「怖がらないで」
天使リリリ:気づけば、目の前に姉の顔がある。抱きすくめられる。
佐夜鹿ネネネ:「っ」
佐夜鹿ネネネ:びくり、とまた硬直する。
天使リリリ:ゆっくりと、細い指先が髪を漉くように撫でる。
天使リリリ:体温や吐息も生体と遜色ない。君を落ち着けようとする行為は、そのまま生前、不安を分かち合った時と同じ仕草だ。
佐夜鹿ネネネ:(まずい)
佐夜鹿ネネネ:視覚より、聴覚より、理性より理屈より、ずっとプリミティブな感覚。
佐夜鹿ネネネ:その体温が、包み込むようなその香りが。ずっと昔の幼い頃、自我の形成と共にあった姉の記憶と結びつく。
佐夜鹿ネネネ:抵抗することが──出来ない。
天使リリリ:「よかった……きみが生きてて」
天使リリリ:それは、同一性を確保するための楔になるからという意味で。
天使リリリ:「よかった。また会えて」
天使リリリ:初対面だということを、本当は分かっているはずで。
天使リリリ:「拒絶しないでいてくれて──」
天使リリリ:無彩十字が、ちかちかと瞬く。
彫本ソニア:「……っ、ダメ、です。ネネネさん……!」
佐夜鹿ネネネ:(駄目だ──)
佐夜鹿ネネネ:僅かに残った理性は、思考の片隅、必死に警鐘を鳴らしていた。
佐夜鹿ネネネ:だが、そんなものが何だというのだろうか?
佐夜鹿ネネネ:ずっと寂しかった。声が聞きたかった。もう居ないなんて信じたくなかった。
佐夜鹿ネネネ:もう一度だけでいいから、会いたかった。また抱き締めてほしかった。
佐夜鹿ネネネ:それが叶おうとしているのに、他のことなど──
佐夜鹿ネネネ:「……お」
佐夜鹿ネネネ:震える声が、唇から漏れる。
佐夜鹿ネネネ:「……お姉ちゃん……?」
天使リリリ:「うん」
天使リリリ:リラックスして目を伏せる仕草も同じ。1つの天使が、星徒を取り込んで完成を見る直前──。
GM:激しい衝撃とともに部屋が揺れ、鋭いものに壁が貫かれ穴が開く。
GM:金属の壁材が、攻撃があった逆方向を底とする円錐の形状で破断し、包容する二人を潰そうと迫り。
天使リリリ:君の姉に成り代わろうとしたものが、君を突き放してそれを躱した。
天使リリリ:「……誰?」
佐夜鹿ネネネ:「ッ……!」
佐夜鹿ネネネ:それらの衝撃で我に返る。数歩下がり、衝撃の方向に目を向ける。
???:冗談のような破壊を成したのは、巨大なパイルバンカーだ。所々が流線型のデザインは工業生産的でない。
???:アンバランスなシルエットを、天使リリリと瓜二つの細身の少女が支えている。
???:武器を構成するのは機械部品ではなかった。流星体、と呼ばれる。星徒の戦闘本体。

星徒リリリ:「そっちが誰? お姉ちゃんは私だけど」
佐夜鹿ネネネ:「…………!?」
佐夜鹿ネネネ:完全に混乱状態に陥って、二人の姿を交互に見る。
星徒リリリ:それから、ネネネの方を向き、お茶目に手を振る。表情は動かないままだが、それは生前と同じだ。
佐夜鹿ネネネ:「……お……」
佐夜鹿ネネネ:(……お姉ちゃんが……)何とか口に出すのは堪えて「二人……」
GM:二人のリリリが睨み合う。
彫本ソニア:(──そうか。"天使"は完成する時、星徒を吸収する)
彫本ソニア:(だから、ネネネさんとお姉さんの天使が邂逅したのを知れば、必ず星徒が来る)
彫本ソニア:("覚醒派"だ。"天使"を製造していたであろう装置は)
GM:既に破壊されてしまった。星徒の攻撃余波でプレスされ、跡形もない。
佐夜鹿ネネネ:冷静であればその辺りにも考えが及んだのかもしれないが、流石にこの状況では全く思考が追い付かない。
星徒リリリ:「んん? ああ。そうか」
星徒リリリ:何かを思いついた、といった仕草と同時だった。天使リリリをモルフェウス能力で精製した螺子釘がマシンガンのように襲った。
佐夜鹿ネネネ:「なっ」
天使リリリ:そのフェイントに一切付き合わず、躱す。躱す。躱す。
星徒リリリ:「天使は厄介だけど、義体を割っても殺せない──なら」
星徒リリリ:「ネネネをやればいいのか」
星徒リリリ:こともなげに信じがたい呟きを零し。
星徒リリリ:「ごめん。妹」砲口を向ける。
佐夜鹿ネネネ:「……え……」
佐夜鹿ネネネ:反応できない。あるいは認めたくなかったのかもしれない。姉が自分に武器を向けるその光景を。
天使リリリ:錬成したネイルガンの射撃が星徒へと降り注ぎ、射撃体勢を僅かにぶらす。
GM:呆然とする君の足元に凄まじい裂創が穿たれると同時。
彫本ソニア:リザレクトが済んだのだろう。ソニアが君の首根をひっつかみ、ダッシュする。
彫本ソニア:「しっかり……、して、くだ、さい!!」
彫本ソニア:「……それも無茶ですか。逃げますよ、とにかく」
彫本ソニア:「私は手習い程度にしか動けませんので、あれとはやり合えない」
GM:……背後で姉のようなものが殺し合う轟音が響く。現実感を失わせる状況。
佐夜鹿ネネネ:「……あ……」
佐夜鹿ネネネ:引きずられるようにしてその場を離れ、彼女の身体を濡らす赤色と鉄の匂いに、やっと思考が冷えてくる。
佐夜鹿ネネネ:「……申し訳ありません、ソニアさん」
佐夜鹿ネネネ:肩に触れて
佐夜鹿ネネネ:「一人で……」
佐夜鹿ネネネ:「……歩けます。一人で」
彫本ソニア:「……いえ、ネネネさんは普段が大人びすぎですから」
彫本ソニア:「おぶって帰ります」



GM:シーン終了。ロイス可能。
佐夜鹿ネネネ:どうしようかな……
佐夜鹿ネネネ:ソニアさんに取りたいけど…… とりあえず固定ロイスの 姉 懐旧/〇喪失 を 佐夜鹿リリリ 懐旧/〇当惑 に変えておきます


◆Opening◆解良イノリ

解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(40 → 43)
GM:登場侵蝕をお願いするのを忘れていた 流石です委員長



新星近郊N市・極秘会議室




GM:極秘会議室とは、多少セキュリティがちゃんとしているだけの普通の建物の普通の会議室に、アトラが普段から持ち歩いている『極秘会議中! 入ると殺す』の札をかけることで完成する会議室である。
GM:くだらない用事で呼びつけられたことも枚挙にいとまがないが、今回は本当に極秘の話だから! という訴えに絆される形で、君は同窓会議長を訪ねていた。
アトラ・アーリーバード:「来たかイノリ、まあ座れ」
アトラ・アーリーバード:既に3人分の茶が用意されている……そう、3人分である。1人多い。

籟ミズキ:「美味しいですね! おかわりをお願いします!」
籟ミズキ:珍しい客人である。

解良イノリ:「今度は何?”怪獣王”のやつがやらかした破壊の後始末なら大分進んで……あらまあ」椅子を引きつつ目を丸くする。
解良イノリ:「”五星君”の…こんなとこに何か用があったのかな」
籟ミズキ:崑崙山中東専門学校は五星君、籟ミズキ。掌術歩法の達人であった。
籟ミズキ:「イノリ委員長、お邪魔しております。ミズキです」
籟ミズキ:君を認めると丁寧な挙措で礼をする。
解良イノリ:此方も丁寧に礼を返す。「此方こそ、大分乱雑な街だけど楽しんで言ってね。籟さん」
籟ミズキ:知らぬ仲ではない。義に篤く情に脆く手が早い彼女は方々に出没し、様々な場所で問題を起こす乱暴者として、君とやりあったことも……なくはない。
籟ミズキ:「本日伺ったのはですね……あ、アトラ議長が話しますか? ではそのように」
解良イノリ:何とかやり合って”誤解”--便宜上そうした方がどっちにとっても得--を解くために説得を自分がやったりしたものである。
アトラ・アーリーバード:「ふん」トポトポとおかわりを注いでやる。
アトラ・アーリーバード:「感謝して味わえよ。斬茶ギルティ~戦乱義塾の高級玉露だ。あそこでは茶葉を巡って常に戦争が起きているという……」
GM:それは当該学区において茶葉が社会人兵卒を動かす燃料であり、栽培面積と生徒会長選が密接に係わっているからだ。
GM:ものすごく貴重だからという意味では別にないが、義塾の商人に騙されてぼったくられた可能性はある。
解良イノリ:「あそこの社会人の稼働燃料なんだっけ…すごい技術だよな……」こっちもその手の技術交流の流れなのかなあと思って流している。
アトラ・アーリーバード:「そうなのか? まあいい」
アトラ・アーリーバード:「本題だ。"死点爛柯カタナルベクタ"が現れた」
GM:イノリの予想を裏切るように飛び出したのは、およそ予想だにせぬ剣呑な名。
情報項目

▼"死点爛柯カタナルベクタ"について
指弾と点穴の技を極めた妖怪仙人であり、技を受ければ感覚を乱されオーヴァードであっても立ち上がることすら困難になる。
理事会の七大派閥のうち、崑崙山の"裂界天驚派"が有した"十字冠を破壊する兵器"であったと言われているが、
実際に生徒に手を下した姿を見た者はほとんど存在せず、いかなる術理によるものかは不明。
八月革命にて雨月夜シオンを襲撃して以来、長らく行方不明になっていた。

解良イノリ:「……”死点爛柯”…って…又とんでもない名前だな…シオンとやって死んだか外に出てたと思ったが」
籟ミズキ:「状況証拠からすればそうなのですが、シオン会長との場に居合わせた方の曰く、手応えが妙だった、と」
籟ミズキ:「また現れる可能性がゼロではない……とは言われていました。私も含め、実際にそうなるとは誰も思っていませんでしたが」
アトラ・アーリーバード:「確かな筋からの情報だ。目撃箇所はキングダム連合学院」
アトラ・アーリーバード:「"騎士王"と交戦し、手傷を追わせるも仕留めきれず、付近に居合わせた諸王の加勢で撤退──まだ新聞にも乗っていない」
アトラ・アーリーバード:「どう見る」
解良イノリ:「………は?なんでキングダム…しかも”騎士王”なんだ……?」
解良イノリ:「…いや勿論重要なんだけど……」と頭を回して。
解良イノリ:「……アトラ、一応の確認だが……キングダムの”イースターエッグ”所持者は、”騎士王”で間違いないんだよな?」
アトラ・アーリーバード:「やはりそこに思い至るか」
アトラ・アーリーバード:言外の肯定。
解良イノリ:「キングダムという学区そのものを狙うなら、”不夜王”--今は”王”のジェシカを狙うはずだし、単純な強者というなら”至上王”改め”ロードマスター”だろ」
解良イノリ:「勿論騎士王も円卓筆頭だから、重要だが……彼女自身、前線に立つ指揮官でもあるから、そう言う不意に対する対策だってしてるだろう」
解良イノリ:「となると…特筆すべき事としては、やっぱりイースターエッグになる」
アトラ・アーリーバード:「そうだな。シオンの暗殺に失敗した程度の役者がなんとなく狙うには幾らなんでも舐めすぎだ」
籟ミズキ:「その物言いには口を挟みたくなりますが……もがっ」
アトラ・アーリーバード:茶菓子を口に突っ込んで黙らせる。
アトラ・アーリーバード:「だがそれも妙なんだよな」
解良イノリ:「まあ実際に会ったりしたことがあるだろう籟さんの感覚も気になるから、後で聞かせて貰うとして…どう言う所?」
アトラ・アーリーバード:「イースターエッグの所持者の中で、今もピリピリしてるキングダムの、わざわざ私が追認する義理もないが……手練れだろう」
アトラ・アーリーバード:「普通ほかを……ほか……」他の所持者を思い浮かべているようだ。
アトラ・アーリーバード:イノリを見て、崑崙山の方角を見て、六壬の方角を見て、また崑崙山の方角を見る。
解良イノリ:「まあそれはそうな。”騎士王”と、その周辺よりやり易い子達はいる。特にラス・ヴィダス学区とか今復興中で警備とかも難しいしな」
アトラ・アーリーバード:「案外狙い目は多くないな」
アトラ・アーリーバード:ラスヴィダスくらいか、と呟いて。
籟ミズキ:「いえ」
籟ミズキ:「お二人は重要な視点を忘却していますよ」
解良イノリ:「…む…?何だろう。教えてもらってもいいかな」
アトラ・アーリーバード:したり顔の物言いに反射的に茶菓子をぶちこもうとする。
籟ミズキ:手刀がそれを払う。宙にほうられた茶菓子が、手首を打たれ悶絶するアトラの口に入る。
解良イノリ:「食べ物で余り遊ばないようにね。……コホン、身内が失礼した」
アトラ・アーリーバード:「ンーッッッフ!!! んぼごほっ、ゴハッ!!」
籟ミズキ:「いいですか……まず私は、崑崙以外のイースターエッグの所在を知りません。」
籟ミズキ:「どこに封じられていたのかも、今誰が所持しているのかも」
籟ミズキ:「あ、イノリさんは例外ですが」崑崙生徒会への通達を忘れていた己の粗忽を恥じるように付け加え。
籟ミズキ:「しかしキングダム連合学院での、イースターエッグの継承は」
籟ミズキ:「誰もが予期せぬタイミングで、多くの目がある中で行われた」
解良イノリ:「あ~………そうか…六壬のやつだって、九天ちゃんが持ってるよって宣言はしたけど…何処にあるかは出してなかったな…」
アトラ・アーリーバード:「あの龍が普段どこに仕舞われているのかもわからん。私はああいうのの仕組みはさっぱりだ」
解良イノリ:「となると、確かに…”今””誰が””どこに”持っているか、が分かり易いのは、キングダムなのか」
籟ミズキ:「知らぬことが役立つこともある。これ即ち無知の知ですね」
アトラ・アーリーバード:(そうかな……)
解良イノリ:「実際役立つ助言だったのはそうだろ」
アトラ・アーリーバード:「でも無知の知って違わない?」
解良イノリ:「まあ………違うけど……」
アトラ・アーリーバード:「ともかく、”死点爛柯”だ。急に出現した奴は現在、大した情報を持っていない」
アトラ・アーリーバード:「その上で……エッグのことは知っている」
アトラ・アーリーバード:「陰謀の匂いがするな」
解良イノリ:「おまえのカン、当たるときと当たらない時の差がひっどいんだよな………」溜息。
解良イノリ:「……ともあれ、放っておけないのは事実、か。もう3月だものなあ」
アトラ・アーリーバード:「何だとぉ……?」
解良イノリ:「事実だろ!マギカさんにも聞いたぞ!」
籟ミズキ:「失敗談を聞かされた上でも勘が働く時のことを評価されているのですから、喜ぶのが良いのではないでしょうか!?」
解良イノリ:「ほら五星君もこう言って下さってるんだから誉め言葉だよ褒め言葉」
アトラ・アーリーバード:「その程度で今更私が喜ぶと思うな。ちょっと事務が出来て人望があって一番強いからってな……」
アトラ・アーリーバード:ガタッと立ち上がる。
籟ミズキ:「おや、どこへ?」
アトラ・アーリーバード:「トイレ」
解良イノリ:「”怪獣戦線”とか”人美研”あたりとの折衝やらせたろかこのやろ……ん」
アトラ・アーリーバード:そう言って、ドアに手をかけた時だった。
???:兆候と呼ぶには微細過ぎる、達人しか感じ取れぬ殺気。
???:それに対しイノリ・ミズキの二者の肉体が緊張を訴えた瞬間、爆発的に膨れ上がった気当てが意識を揺らした。
アトラ・アーリーバード:「っ……!」
籟ミズキ:「まずい」
解良イノリ:「---ッ、」影を動かさんとしたまさにその時、機先を制される。
アトラ・アーリーバード:思考より早く、動く。
アトラ・アーリーバード:扉を蹴破り吊った長剣を鞘走らせ、そこにいる人影に向けて振り切った。
GM:そして──不可解なことが起こる。超短波長の光渦を発しクーロン爆発によってあらゆるものを切断するアトラ・アーリーバードの剣が無造作な裏拳で弾かれたのだ。
アトラ・アーリーバード:(ズレた──!? 馬鹿な)
解良イノリ:驚愕に目を見開いた。あの”ダモクレス”にさえ二重冠の加護ありとはいえ通用した光刃が。
アトラ・アーリーバード:アトラの剣が無敵となる瞬間は、ごくごく短い。剣の命中にそれを合わせることができなければ、早くて鋭い、ただの剣だ。
GM:──気づく。
GM:その場にいる全員の体感時間が、秒針の刻む音と大きくずれている。
???:指先が──
"カタナルベクタ":無防備な長身の少女へと突き込まれた。
アトラ・アーリーバード:「がぁふっ──あっ……!」
アトラ・アーリーバード:知覚の全てが──意識を置き去りに加速する。
アトラ・アーリーバード:須臾の時が1年にも2年にも感じられる、それだけで人を廃人にしかねない貫指の一撃。
アトラ・アーリーバード:だが、このノヴァリスで、その攻撃は全く別の意味を持つ。
GM:十字冠が明滅する。
GM:生徒は──卒業を定められている。それは、あらゆるダメージを無に帰す十字冠でも、時の流れは止められないということ。
GM:崑崙最強の刺客、点穴の絶技が、時間間隔を崩壊させ、『卒業年次』を誤認させる。十字冠にすら──瞬間。
GM:生徒への転送保護機能を喪失する。崑崙理事会の、"十字冠を破壊する兵器"
"カタナルベクタ":「"死点爛柯カタナルベクタ"」

GM:それに対して、二人が動いたのは全くの同時だった。
籟ミズキ:一方は、ただずば抜けた素早さを以て、感覚のズレを克服した。
解良イノリ:「アトラ……!、”彼らが欲望に燃えているとき、私は宴を設け/彼らを酔わせて歓喜させる”--」影が遅い。遅いが。
解良イノリ:解良イノリにとって術を編むとは主に希うことであり、名の通り祈ることである。祈りは思いであり、思考であり、それを超越したものだ。
解良イノリ:歯を食い縛る。それが必要だと直感した。
解良イノリ:影が水となり、アトラ・アーリーバードをくるみ込んだ。
解良イノリ:ち、
解良イノリ:  かっ-------
解良イノリ:炸裂の光と爆轟が響いた。極小規模の燃料気化爆弾のような炸裂が、内部にいたアトラだけを殺害--十字冠転送させる。
解良イノリ:「”日は地の上にのぼった。主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせたもう”」詠唱が、現象の後から響く。
籟ミズキ:それすらも阻もうとする指弾の雨を、マシンピストルの旋混ストックが吹き飛ばした。
籟ミズキ:「すばやく正確な対処です。"マスターオーダー"の号、伊達ではない」
"カタナルベクタ":「"マスターオーダー"……ああ。お前が解良イノリか」
"カタナルベクタ":童子である。
"カタナルベクタ":片側の瞳は白く、他方はその逆。
"カタナルベクタ":工芸品めいて括られた髪は、遊技盤の脚のようだった。辺りに散らばった指弾も、黒白の碁石である。
"カタナルベクタ":「ミズキも……見ない間に強くなったな」
籟ミズキ:「お褒めに預かり光栄ですが、いきなり襲いかかるのはいかがなものかと!」
解良イノリ:「おまえが--」眼をか、と見開いている。「”死点爛柯”か……!」影が狭霧のように広がろうとしている。援護にしては、ひどく剣呑な意志が見える。
"カタナルベクタ":「無用な殺しはしないが、厄介そうで、隙があったのでな」
"カタナルベクタ":「そうとも。天驚の兇手、最後の一」
"カタナルベクタ":そろり、前足を垂らすように前に出し、両手を腰だめに構えた。
"カタナルベクタ":「まだ化境の使い手が二人。どうにも日が悪いな」
"カタナルベクタ":呼吸も、予備動作も、全て見えている。そこに嘘やごまかしのようなものはない。
"カタナルベクタ":「ここで狩れず、徒に失敗を積み重ねるのも気に入らんが」
"カタナルベクタ":「まあ、試しだ」
"カタナルベクタ":コマ送りのようだった。
"カタナルベクタ":指の往復が早すぎて、脳が断片的に捉えた瞬間瞬間を繋げようとするほど実際の挙動と乖離してゆく。一撃を見る間に十の弾丸が放たれている。
"カタナルベクタ":それら全てが、解良イノリと籟ミズキ、二者の人体の急所を狙っている。
解良イノリ:「滅茶苦茶を…!幾つかは任せて!」影がビスマス結晶のような奇怪なかたちに膨れ上がり、その弾丸を止めるか逸らすかせんとする。
籟ミズキ:「心強い!」
籟ミズキ:風を思わせる踏み込みは一歩が大きく軽い。
籟ミズキ:回り込むような歩法で立ち位置を変える兇手に対し、こちらも壁を蹴り天井を走り照準を絞らせない。
籟ミズキ:壁面にクレーターが穿たれ、一息に"カタナルベクタ"の足元に。極端な低架、碁石の狙えぬ角度から全力の一撃を繰り出す。
"カタナルベクタ":「──ああ、だが強くなったのは」
籟ミズキ:「────!」
"カタナルベクタ":貫指が間に合っている。銃を握る両肩の秘孔を突き、武器を取り落とさせる。
"カタナルベクタ":「お前だけではないな」
籟ミズキ:理解できぬまま、倒れる。
解良イノリ:(何が起きた)(とはいえやるしかない--)
"カタナルベクタ":微笑を浮かべ、君を見た。
"カタナルベクタ":解良イノリの援護を受けた籟ミズキが、大した消耗を強いることも出来ぬまま降された。
"カタナルベクタ":戦況はどうやら、良くはない。
解良イノリ:(籟さんも放っておけない)(やるならもろとも吹っ飛ばすか…!?)
"カタナルベクタ":じゃらり。空になっていたはずの両手が、いつの間にか石をパームしている。
"カタナルベクタ":「肩井穴という。全身が脱力し自決も攻撃もできん」
"カタナルベクタ":「無用な殺しはしない。イースターエッグを渡すなら……いや」
"カタナルベクタ":君の気配に思い直したのか。
"カタナルベクタ":「ここで見送って良い手合いではないな」
"カタナルベクタ":攻撃が再開される。目にも止まらぬ指弾の技。
解良イノリ:「こっちの台詞だ…!」
解良イノリ:「”あなたが消え去るとき/私は天を覆い、星々を暗くする”--」狭霧の如く、部屋中に舞わせていた影の粒々のその全てが、光を抱くのがわかる。
解良イノリ:次の瞬間には、部屋ごと吹き飛ぶと、優れた使い手ならば直感できる。
解良イノリ:「”太陽は雲で覆われ/月もその光を輝かさない”!!」ヴェールの様に影を纏い、その言葉を叫ぶ--間に合うかは、傍目にはそうとすぐに判別できないだろう。
"カタナルベクタ":呼吸を切り替えると同時、片手を己の点穴を突くのに回す。
"カタナルベクタ":硬身功。瞬時に己が体躯を岩より硬く変じた。それでどうにか守りが足ると判断した
"カタナルベクタ":それよりも早く、残る手の弾いた碁石が、イノリを絶命させる。
"カタナルベクタ":(──取った)
籟ミズキ:──はずだった。
籟ミズキ:暴風。昏倒したはずのミズキの気配が膨れ上がる。
籟ミズキ:竜のキュマイラ因子を励起した獣化形態の進行。
籟ミズキ:それを、肩井を突かれるよりすんでの先に行い、体内の気の流れを変化させていたのだ。
籟ミズキ:"カタナルベクタ"の術に、完全にはかかっていなかった。それを看破したイノリのウロボロス能力によって。
籟ミズキ:技の影響がさらに減退する。「お」
籟ミズキ:「おおおおおっっっ!!!」
籟ミズキ:拳法ですらない、嵐の咆哮。崑崙超戦祭で見せた暴走形態が、ビルごと会議室を吹き飛ばして──。
GM
GM:現れた時と同じくらい唐突に、"カタナルベクタ"はいなくなっていた。
GM:君の足元には、ぼろぼろになって寝息を立てる籟ミズキだけが残されている。
解良イノリ:「はっ、はぁっ……はーーっ……」荒い息を吐いている。
解良イノリ:「クソ……二次紛争の時どころか、外でトチった時よりも死ぬかと思った……」
解良イノリ:何とか立ち上がる。
解良イノリ:「十字冠保護の感覚で向き合ったら、死ぬか…ともあれ…」
解良イノリ:冷たい汗が流れている。
解良イノリ:「私がこのままここにいるのは、無しだな……籟さんと、転送させたアトラの件は、お願いするとして……」
解良イノリ:携帯を弄って同窓会のメンバーに頼んでおく。
解良イノリ:「……すーー…」目を閉じる。息を吸う。
解良イノリ:「はーー……」
解良イノリ:「……こっちも加減なんてできないな。殺し技もつかうつもりじゃなきゃ、拮抗もさせられん…」
解良イノリ:「……チッ」
解良イノリ:「古巣でやるしかないか」
解良イノリ:もう手段は選んでられない。せめて地の利程度は必須だった。
解良イノリ:「すまないが、巻き込むことになる……まあ」
解良イノリ:「巻き込んで殺させはしない。残した仕事だ」
解良イノリ:「シオンと、私達の。………くそっ……”ダモクレス”もぶっ壊したってのに……」
解良イノリ:愚痴りながら、歩いて行く。
解良イノリ:そうしてゆくうちに、鋭く、鋭く、鋭く--
解良イノリ:”冷血”で、”残酷”で、”容赦がない”。
解良イノリ:そう言われていた時期に、心と身体が戻るような気がした。
解良イノリ:「やるぞ」
解良イノリ:「”死点爛柯”」



GM:シーン終了。ロイス可能。
解良イノリ:”死点爛柯”  感服/殺意〇 で。


◆Opening◆加賀美金也

GM:登場をお願いします。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(42 → 46)



メサイア学園・啓明なる霊感研究会




GM:メサイアの宗教的部活動、啓明なる霊感研究会。
GM:主に安眠に良い薬湯を飲み、快適な睡眠を取り、健康に暮らすことでスピリチュアルな真理を探求しようという教義を掲げている。
GM:君は夢にストレスを与えるタイプの遺産を持ちながら、先生達の中でも稀に見る快眠を達成している男として、少女たちに興味を注がれていた。
フィーネ・アゲイン:「ふむふむ……都市が、頑張っているから? ぞよ?」
フィーネ・アゲイン:見るからに怪しい仮面をつけた教祖がメモを取っている。
フィーネ・アゲイン:髪も服も面も無垢の白で統一されており、白服を着ているのは信者たちも同じだ。

加賀美金也:「おうっ!都市も頑張ってるから……俺もそれに応えないとな、って思うと」
加賀美金也:「いくらでも頑張れるんだ!夢の中でもなッ!」
加賀美金也:明朗快活に答える成人男性。長い赤毛を一つにまとめている。
霊感研究会員:「わぁ……」「すごい、やっぱり陽の気……」「アファメーションができる男性って素敵……!」
霊感研究会員:白い寝間着の少女たちが、君を取り囲んで口々に好き勝手なことを言っているぞ。
フィーネ・アゲイン:「なんという底抜けにポジティブな解釈……」
フィーネ・アゲイン:「こなたも気に入ったぞよ~~」
フィーネ・アゲイン:「あわよくば先生を勧誘し、星室長を取り込んでわが教団を躍進させようという心はあったのだが……」
フィーネ・アゲイン:「どうやら本当に自分の睡眠に一切の悩むところがなさそう」
霊感研究会員:「そんな汚いことを考えてたんですか!」「真理と自然治癒力が足りてないですよ教祖様!」
霊感研究会員:教団員からブーイングが飛ぶ。
加賀美金也:「フィーネ……フィー太郎。みんなの健康を気遣い、よりよい睡眠を探求するだけでなく……」
加賀美金也:「教団としての躍進も考える野心……!偉いなあッ!!うんうんッ!!」
加賀美金也:何やらやたら感動し、ブンブンとその手を握って振る。
フィーネ・アゲイン:「ぞよっ! あわわわ」
霊感研究会員:突然のスキンシップに黄色い声を上げる。
加賀美金也:「あっ?あっ、すまん!感動してつい……!」慌てて手を離す。
フィーネ・アゲイン:「フィ、フィー太郎??」
フィーネ・アゲイン:「えっえっと、そうなのだ教祖、えらいから……」もごもご。
フィーネ・アゲイン:「……しかし先生」
フィーネ・アゲイン:「加賀美ちゃん先生は、ノヴァリスの外に居た時からその夢を見ていたんぞよな?」
加賀美金也:「ああ、そうだな!ここの外でオーヴァードに覚醒した時からだからな」
加賀美金也:「ここでもみられるっていうのはいいことだな!」
フィーネ・アゲイン:「その……これは軽い質問なのだが、自分がただ同じ夢を見ているだけだとは思わんのか?」
フィーネ・アゲイン:「ノヴァリスと『外』の境界を跨いでまで語りかけてくるものなど、そうはあるまい」
霊感研究会員:「じぃ~~……」
フィーネ・アゲイン:「あっ! 違うぞよ! もちろん絶対普遍の真理はあまねく全ての世界にあって、こなた共はそれを目指しアセンションするために……」
フィーネ・アゲイン:わたわたして信者たちに釈明を行っている。
加賀美金也:「アハハ!そうか……フィー太郎はノヴァリスが好きなんだなあ」
フィーネ・アゲイン:「む? そうなるのか?」
フィーネ・アゲイン:仮面から除く口元が疑問の表情を形作る。
加賀美金也:「ノヴァリスと『外』を隔てるものが強大で、大抵の物では敵わないと。遺産の働きかけでは通じないと、そう思っているんだな」
加賀美金也:「それくらい……大事に守られていると、思っているんだな」
フィーネ・アゲイン:「え~……や、そういうわけでは……」
加賀美金也:「そうなのか?まあいいさ!」
加賀美金也:「たしかに、俺が同じ夢を見続けているのかもしれないなあ。毎日少しずつ直していく商店や道は、俺がそう思っているだけで脳の錯覚で。ただ同じ夢を繰り返しているのかもしれない」
加賀美金也:「それでも……俺は、助けを求めているものがいて」
加賀美金也:「それに手を伸ばしているのだと、信じたいからな」
加賀美金也:「だから、そう思うことにしてるんだ!」カラカラと笑う。
フィーネ・アゲイン:「おお…………!」
フィーネ・アゲイン:「確信なき暗闇を往くは愚者の所業。しかし……」
フィーネ・アゲイン:途中まで口にして、軽く会員の肩を叩く。
霊感研究会員:「あっは~~い」メモと筆を取り出す。
フィーネ・アゲイン:「確信なき暗闇を往くは愚者の所業。しかしそれが我ら真理の探究者といかな違いのあるものか!」
霊感研究会員:矮躯から滔々と語られる、妙によく通る言葉を紙にしたためている。あとで教典にするのかもしれない。
フィーネ・アゲイン:「感謝しようぞ加賀美金也よ、これによりてこなたの盲はまた一つ開かれ、真理へと確かな歩を進めたのだ」
フィーネ・アゲイン:「啓明!」
霊感研究会員:「「「啓明!」」」
加賀美金也:「おおおおお…………!!!!」感動してみんなを見つめている。
GM:謎の掛け声。楽しそう。
加賀美金也:「ありがとう……ッ!!先生に真理への歩みを歩ませてくれて……!!うう、良い子たちだなあ……!」
加賀美金也:掛け声をかけられ、感動して泣いている。
霊感研究会員:「我らがフィーネがさとりを得たことを知ると、賢者は涙した」
霊感研究会員:「彼の言葉を真に心にて聴く者が現れたゆえに──真理の書、第三十八章」
霊感研究会員:筆を置き、サムズアップする。
加賀美金也:ぱちぱちぱち!!拍手しサムズアップ。
GM:そんなこんなで宴(健康にいい薬湯とお菓子が振る舞われるぞ)になり、やんややんやと楽しんでいると。
GM:君の端末にメッセージが届いた。送り主は塚井キオ。
GM:星室丁の先生への協力依頼である。幸いにて、会合に使いたいと送られてきた施設の地図もすぐ近くを示している。
GM:即ち──メサイア生徒会。グレート・バビロン。
加賀美金也:「おお……」端末を確認する。
加賀美金也:「悪いな、仕事が入っちまった。先生はここでお暇するよ」
加賀美金也:「みんな仲のいい部活だから大丈夫そうだと思うが……何かあったらいつでも相談してくれよな!」
霊感研究会員:「え~」「やだ、ストイック……」「またいらしてくださいね~!」
フィーネ・アゲイン:「そんなに骨抜きで大丈夫か、信者たちや……」



GM:ところ変わって。
塚井キオ:「先生、こんにちはっすー!」
塚井キオ:グレート・バビロンの一室で君を待ち受けていたのは、おっとりとした癒し系雰囲気の少女だった。
塚井キオ:全体的になだらかなシルエットのトップスでまとめながら、ショートパンツからのぞく脚と腰を絞る細いベルトが健康的に育った肢体をアピールする。
塚井キオ:生き馬の目を抜くグレート・バビロンからの依頼に身構えていたとしたら拍子抜けかも知れないし、そうでないかもしれない。

塚井キオ:「こんなに早く来て頂けるなんて。急にお呼び立てする形になってしまい申し訳ないっす。食べられないものとかはありますか?」
加賀美金也:「いやいや!俺は先生だからな。困っている生徒がいたら力を貸すのは当然だ」
加賀美金也:「食べられないもの?そうだな、ピーマンが苦手だが食べられないって程では……?」
塚井キオ:「それならよかったっす。いいクッキーが入ったので、封を開ける口実にもできます」
塚井キオ:ちょっと悪戯っぽく笑ってお茶を淹れる。
加賀美金也:「おお、クッキーか!いいのか?俺がそんないいものをもらっちまって……」
塚井キオ:「もう、こういう時は遠慮してないフリをしてくれてもいいんすよ」
塚井キオ:ぺりぺりと缶の封を剥がし「さて……」
塚井キオ:「先生は、うちのリーダーについて聞いたことがあるっすか?」
加賀美金也:「あははっ、悪い悪い!二人でいいクッキー、食べちまおうな」悪戯っぽく笑って。
加賀美金也:「ふむ?グレート・バビロンのリーダーっつうと……今はマギカって子だったか?」
塚井キオ:「そうです、そのマギカ議長代理の話っす」
加賀美金也:あの”カリスマ”アトラ・アーリーバードが騒動で引退をすることになり、その後を継いだのが彼女……のはずだ。
塚井キオ:そう言いながら、スッとマギカ議長代行の写真を取り出す。
塚井キオ:公式に掲載されている底しれぬ笑みを浮かべた魔女……ではなく
塚井キオ:先日撮影された、フライパンの上で水滴が爆ぜるのに驚いて涙目になっている写真である。盗撮。
加賀美金也:「……ふむ?」
加賀美金也:「なんつーか……俺が聞いていたのは巨悪と一人戦うアトラ・アーリーバードを失脚させた不届き者の恐ろしき魔女みたいな感じだったはずだが」
加賀美金也:「ずいぶん親しみやすそうな感じだな?」
塚井キオ:「ウェーブのかかった銀髪のロングヘアがぶわっと拡がってることで小顔感がいつにも増してるっす」
塚井キオ:「かわいいっすよね」
加賀美金也:「ああ、そうだな!」快活に答えてから「あっ……いや、生徒に軽々しくそういうのはマズいか?」ちょっと困っている。
塚井キオ:「我らが議長代行……マギカ・ウィッチクラフトは困っているっす」
塚井キオ:「アトラ前議長の出奔で基盤の歪んだメサイアを立て直すための、いわれなきプロパガンダ」
塚井キオ:「そして議長代行の重責……そうなる以前にも、彼女は元いたキングダムとは水の違うメサイアで、ひたむきに頑張ってやってきたっす」
加賀美金也:「……」真剣に聞いている。
塚井キオ:「そしてなんと……今度は悪逆な理事会、七大派閥"覚醒派"との戦いの矢面に立たされようとしている……」
塚井キオ:「本当は優しくて頼られたら断れないだけの、魔術を愛する1人の女の子なのに……よよよ……」
加賀美金也:「う……」
加賀美金也:「うおおおお……!!」鼻水を垂らしながら泣き始めている。
加賀美金也:「そうだったのか……!ずっと……ずっと頑張って来ていたんだなあ……!!」
塚井キオ:すかさずシルクのハンカチを取り出し、加賀美先生の鼻をかんであげる。
加賀美金也:「俺は恥ずかしい……!噂に踊らされ本当のマギカを見ようともせず……ぢーんっ」鼻をかませてもらう。
塚井キオ:「そうなんっす。先生には私と一緒に、マギカ代行を助けて上げてほしいっす……!」
加賀美金也:「やっぱり真実は自分で確かめないとダメだな……もしかしてアルミホイルをまくのも本当は効果がないのか……?」
塚井キオ:「メサイア生徒会とトランペッターが度重なる調査をかけるも、どうにもならなかった難敵……」
塚井キオ:「私が出るほかないと、代行も決意を固められておいでっす……アルミホイル?」
塚井キオ:「お弁当とかに便利っすよね」
加賀美金也:「そうだな。アルミホイルは他にも盗聴や思考を盗まれるのを防げるって知ってな……ああ、それはいいんだ」
塚井キオ:「それは最近パスの期限が切れて効果がなくなりました。ええ、はい」
加賀美金也:「えっ!?そうなのか!?じゃあもうアルミホイルって意味がないじゃないか……!!」
加賀美金也:「しかし、そうか…………」目を閉じて思いを馳せる。一人キングダムの地から慣れないメサイアを訪れ、心優しい彼女がいわれなき誹謗中傷に晒されながらも皆の為に立ち上がる姿を……。
加賀美金也:「うう……うおおおお!!!」
加賀美金也:「きーおん!」ガシッ!とキオちゃんの手を取る。
加賀美金也:「絶対に助けてやろう!二人でマギカを……いや、マギカ部長を!!」
塚井キオ:「わあっ、あだ名っすね!」
塚井キオ:「この手の熱さから……先生の決意が伝わってくるっす。嬉しいっす~」
塚井キオ:ぎゅ、と繋いだ手を両手で包むように握りかえす。
加賀美金也:(うおっ……柔らかく暖かい手だな。いや、そんなことを思うのは失礼だな……!)ちょっとドキドキしている。
塚井キオ:「ありがとうございます、先生」
塚井キオ:「さあ、やるっすよ~」
GM:こうして、君はあれよあれよという間にやばそうな事件に関わることになったのだった。
塚井キオ:(……でも、変な誘導をしなくても)
塚井キオ:(この先生なら、マギカちゃんを助けてくれた気はするっすね)



GM:シーン終了。ロイスのみ可能だ。
加賀美金也:はい!シナリオロイスのマギカちゃんは直接会って取ろうかと思うので……保留で!
GM:はーい!


◆Middle01◆

GM:集合シーン。全員登場です。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(46 → 55)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(41 → 47)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(43 → 45)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(40 → 45)



メサイア学園生徒会、グレート・バビロン庁舎




塚井キオ:「この部屋っす、先生」
塚井キオ:会議室の大扉の前へ君、加賀美金也を案内した生徒が振り返る。
塚井キオ:「色々と洒落にならないことが起きて、みんなピリピリしてるっす 議長代行もきっとプレッシャーを感じてます」
加賀美金也:「おお~!色々大変だったんだな……」
塚井キオ:「はいっす。だから……頼りにしてるっすよ」
GM:そう言って、部屋に入る。
GM:時間より前だが、既に全員が集合していた。
リャン・シェンシィ:「やほ。先生」
リャン・シェンシィ:感情の読めない笑顔で手を振る。銀行頭取にして生徒会会計、リャン・シェンシィ。
加賀美金也:「おっ!シェンシェン!元気だったか?」
加賀美金也:「そうかそうか、グレート・バビロンっていったらお前がいるんだったなあ」
リャン・シェンシィ:「そういうこと。キオちゃんが呼んだのが加賀美先生とはね~。お手並みを拝見させてもらおうかな」
鷺宮アオノ:「ああ、『教育大綱』の時の。よろしくデス。技術部のアオノデス」
鷺宮アオノ:生徒会お抱えの技術集団、技術部の副部長。鷺宮アオノ。
佐夜鹿ネネネ:「加賀美先生ですね。シェン先輩からお話は伺っております」
佐夜鹿ネネネ:「佐夜鹿ネネネと申します。お会いできるのを楽しみにしておりました」
佐夜鹿ネネネ:無表情な顔でぺこりと一礼する。
加賀美金也:「おっ、既に名前を知ってもらってるみたいだな……!改めて、俺は加賀美金也だ。よろしくな!」
ルミナ・クラルスフェルト:「へ~え。よろしくお願いしますね。せーんせ」
ルミナ・クラルスフェルト:「こんな能天気そうなのが理事会を追い込む役に立つんですかぁ?」
ルミナ・クラルスフェルト:壁にもたれかかって立つ少女が聞えよがしに慇懃無礼な野次を入れる。

ルミナ・クラルスフェルト:"同窓会"の理事会残党追走者、ルミナ・クラルスフェルト……そう。
ルミナ・クラルスフェルト:この会談には、メサイアと敵対しているはずの"同窓会"が混じっている。
加賀美金也:「あっ!あの時の……野球でホームベースに地雷を埋めて退場になった……!」
佐夜鹿ネネネ:「そんなことしてたんですか」
ルミナ・クラルスフェルト:「もうちょっと後まで思い出してくれて良いと思いますけど」
ルミナ・クラルスフェルト:不満そうに唇を突き出す。
加賀美金也:「相変わらず手厳しいな……!そんな、こう……い、いかがわしい言い方の感じじゃなくてだな!先生だから生徒の頼みを聞くのは当然なだけで……」
塚井キオ:「そうっすよ~。先生は頼れる人っす」
塚井キオ:「それで、そちらの人が今回飛び入りの……」
ルミナ・クラルスフェルト:『飛び入りの』人物に視線を向ける。
ルミナ・クラルスフェルト:「"カタナルベクタ"がメサイアをうろついているのが見つかったと聞きましたが」
解良イノリ:一見して、黒い少女だった。毛量のある黒髪と、制服と合わせたようなひと房の灰髪。
解良イノリ:「変な目で見ないでくれないか…?同窓会の解良イノリです。覚醒派の件とはそんなに関係はありませんが…その”死点爛柯”の件で参りました」どことなくピンと張ったような緊張の色がある。
鷺宮アオノ:「もしかしたら……なくもないんデスけどね。それも」
加賀美金也:「同窓会とグレート・バビロンは仲が良いんだなあ!」やたらと嬉しそう。
加賀美金也:「……ん?そうなのか?覚醒派と関係が?」
鷺宮アオノ:頭が痛いというポーズをして。
鷺宮アオノ:「追い追い話します。うちのボスの挨拶がまだデスからね」
塚井キオ:先生を伴って、席につく。
マギカ・ウィッチクラフト:目線の先に、うず高く本が積まれた一角がある。
マギカ・ウィッチクラフト:書の東西、厚薄を問わず積み上げられた様子は一見ただの置物のようだが
マギカ・ウィッチクラフト:よくよく注視してみると、そこに一人の少女が居た。
マギカ・ウィッチクラフト:本を開いては休みなくめくり、次の本を取る。まるでその機能だけを備えた人形のような存在感だ。
マギカ・ウィッチクラフト:没頭している。あるいは、一つのことだけに打ち込む不器用さの現れか。
マギカ・ウィッチクラフト:ページを捲る手が不意に止まり、呼応するように薄い端末のドローンがファンを回す。
マギカ・ウィッチクラフト:「よし…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「名前を決めました……!」パタン、と本を塔に戻して
マギカ・ウィッチクラフト:「……あれ?」
マギカ・ウィッチクラフト:今気づいたかのように、君たちを見る
マギカ・ウィッチクラフト:「み、皆さんいつのまに……!?」
ルミナ・クラルスフェルト:ずるっ。
加賀美金也:「おお……」その雰囲気に吞まれていたが。
加賀美金也:「全然気づいてなかったのか!すごい集中力だな……!!!」感嘆している。
リャン・シェンシィ:やっぱりか。という顔。
塚井キオ:にこにこしています。
佐夜鹿ネネネ:「マギカ先輩。こちら星室庁からお越しの加賀美先生です」
マギカ・ウィッチクラフト:「うわっ、もう時間……先生!?」ガタッと立ち上がる。
ルミナ・クラルスフェルト:「ぃ────いご身分ですこと」マギカちゃんに聞こえるようにぼそっと呟く。
マギカ・ウィッチクラフト:「は、はじめましてっ。グレートバビロンの議長代行、マギカ……マギカ・ウィッチクラフトですっ」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ?」聞こえた声に反射で振り向き グラッ ドササササッ「あぁぁぁ……!」本に巻き込まれる
加賀美金也:「うわっ!大丈夫か!?」慌てて席を立ち、本をかき分けてマギカちゃんを救出します。
マギカ・ウィッチクラフト:リスのようにつまみ上げられます。
マギカ・ウィッチクラフト:「し、失礼いたしました。お恥ずかしい所を……」
解良イノリ:溜息をついて影を操作し、バラバラになった本を元通りに整理して乗せる。
加賀美金也:「本をたくさん読んで偉いな!あ、さっき紹介してもらったけど、俺は加賀美金也だ。よろしくな!」
加賀美金也:リスみたいになったマギカちゃんを席にもどしながら。
マギカ・ウィッチクラフト:「か、加賀美先生ですね……よろしくお願いいたします」
マギカ・ウィッチクラフト:ちょこんと座り直します。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、えーと……それでは皆さん。おそろい……みたいですね。すみません……気付かなくて…」
加賀美金也:「いやいや。こっちこそ押しかけちまって悪かったな」キオちゃんの隣に戻り、座る。
リャン・シェンシィ:「ほら、堂々として」
佐夜鹿ネネネ:「マギカ先輩は集中すると周囲が見えなくなるチャームポイントがありますが、かわいいのでお許しください」
加賀美金也:「なるほどな!それは許さないとだなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」ぐ、と背筋を伸ばす。
マギカ・ウィッチクラフト:「それでは……その……」
マギカ・ウィッチクラフト:全員の顔を見回す。知ってる人、あんまり知らない人。
マギカ・ウィッチクラフト:「………それではぁ」
マギカ・ウィッチクラフト:「メサイアで起きてる諸々の対策会議を、始めさせていただきます……ね?」
加賀美金也:「おうッ!!!」デカい声で頷く。
GM:議長の宣言と同時。
GM:アオノが手元のリモコンを操作する。スクリーンにスライドが表示される。
Facts

▼理事会七大派閥"覚醒派"は、仮想電脳学区"大学"としてメサイアを中心に活動している。
▼"大学"は、ジャームの周辺環境に働きかけるようにして出現を誘導する、運命操作能力を使い捜査を妨害する。
▼推定その力に導かれ、もとメサイア無線研究会、佐夜鹿リリリの星徒が確認された。

鷺宮アオノ:「これが現状のまとめデス……そして」
Facts

▼さらに"イースターエッグ"を狙っていたはずの"カタナルベクタ"までもが、なぜかメサイアで目撃されている。

鷺宮アオノ:「これが新しい情報になるデス。そもそも"カタナルベクタ"自体が初耳という方もいらっしゃるデショウが」
塚井キオ:そうしている間に、参加者の手元に資料が配られる。
加賀美金也:「おお……しっかりしているな。流石だ……」配られた資料を受け取りながら感心している。
塚井キオ:"覚醒派" "大学" "天使" "星徒" ──”死点爛柯”
塚井キオ:それらの既知の情報がまとめられているようだ。
塚井キオ:「秘書っすから」
マギカ・ウィッチクラフト:キオさんが褒められて嬉しそうにしている
マギカ・ウィッチクラフト:「まとめると、暗躍する組織と、星徒と、何故かやってきた崑崙の人が暴れてる感じですね……」
佐夜鹿ネネネ:「“カタナルベクタ”。初耳ですが……」如才なく人数分のお茶を淹れている
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩が重傷だとか?」
マギカ・ウィッチクラフト:3人も動いてくれるので私がやることがないなぁ……とお茶を飲んでいる。
加賀美金也:「おっ、お茶ありがとうなあサヨ」ネネネちゃんのことらしい。
マギカ・ウィッチクラフト:「自爆ではないので、今回は大変な方らしいですね……」
リャン・シェンシィ:「そういう認識なんだ」
リャン・シェンシィ:確かにな、という顔。
解良イノリ:「”十字冠を破壊する兵器”…この場合だと絶招になるのか?そういう術を受けて私が飛ばしたからな…」
マギカ・ウィッチクラフト:ブッ。むせる。
マギカ・ウィッチクラフト:「ゲホッ ゲホッ "十字冠を破壊する兵器"って、そんなカジュアルに出てきて良いんですか……!?」
解良イノリ:「その場に籟さんと私がいなかったら正直アイツだけじゃなく私とかもやられてた。とにかく強かったぞ。種も仕掛けもあるのかもだが」
佐夜鹿ネネネ:「ふむ」お見舞いに行かないとな、と考えつつ「アトラ先輩にイノリ先輩……“マスターオーダー”、更に五星君の方」
佐夜鹿ネネネ:「そのお三方でそれとなると、少々想像を絶しますね」
加賀美金也:「”十字冠を破壊する兵器”か……」この地で唯一といっていい、生徒たちが生死の危機に晒される兵器の名に苦い顔をする。
解良イノリ:「一応”死点爛柯”はOVで、シオンも殺しはしなかったんだろうからな。復帰自体はあり得る話ではある」”十字冠を破壊する兵器”が出ることについて。
リャン・シェンシィ:「普通に考えて……少なくとも当時は"マスターペリル"のほうが強かったんでしょ? 今のイノリと"歳星雷"で負けるわけないんだけどな」
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんがすごく脚を引っ張った、ってわけでもないんだよね?」
加賀美金也:「……何らかの理由で、一時的に強くなっているということか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長も、真っ向勝負なら遅れを取る方が珍しいですからね……」
解良イノリ:「寧ろ真っ先に本気で斬りかかってたぞ。其れでアイツの剣弾いてたんだから、実力はあるんだろう」
解良イノリ:「受けた感じ、術理としちゃバロールかソラリス系の…時間感覚加速だとは思う。とんでもなく早くなってやり辛かったし」
マギカ・ウィッチクラフト:(怖……)怖……という顔
加賀美金也:「……大変だったな。イノすけ……お前は無事でよかったよ」イノリちゃんのことらしい。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい、イノリちゃんがそこまでいうなら……イノすけ……??」
解良イノリ:「それ綽名ですか???」加賀美先生に。「ま、まあ…良いとして。襲撃時の言動からして、イースターエッグを求めてるのは事実みたいだ」
解良イノリ:「正直、十字冠保護があるつもりで戦うとなると死にかねないから、それがなくて戦えるっていう加賀美先生がいるのはありがたいです」
ルミナ・クラルスフェルト:「ターゲットを仕損じた殺し屋風情が、よくも恥ずかしげなくノヴァリスに顔を出せたものですが……イースターエッグを求めてメサイアに……いえ」
リャン・シェンシィ:「それ自体はあり得ないことじゃないよ。キングダムと同窓会と崑崙のエッグは警戒されて面倒だと判断した。ジェネシスは未発見、そしておそらく、他のエッグはどの学区に存在したかすら把握してない」
リャン・シェンシィ:「ただ……ジェネシスのエッグが未発見であることを知っていて……メサイアのエッグがメサイアにないことも、他の小学区のエッグの所在も知らずとなると」
リャン・シェンシィ:「この情報勾配には意図がある……って」
リャン・シェンシィ:「スライドをまとめた人は思ってるってわけ」
鷺宮アオノ:頷く。
マギカ・ウィッチクラフト:「直接関わった人以外には、あまり喧伝しないでしょうからねぇ……」争奪戦ですし。
ルミナ・クラルスフェルト:「だからといって私達がそちらの指揮系統に吸収される謂れはないと思いますけどぉ?」
ルミナ・クラルスフェルト:「解良イノリ、本当にこれが最短だと考えてるんですか? 同窓会の最高権力者の一人になっても相変わらずの使い走り根性ですねぇ」
解良イノリ:「実際、土地勘程度はないとかち合った際に殺し合いにならないんだからしょうがないだろ…そして、そこで他のデカい奴がいるって言うならぶつからない程度の」
解良イノリ:「配慮と情報交換は必要だ。…違うか?」普段の彼女を知っている人間からすると、どこか。鋭い気配が隠しきれていないのがわかる。
マギカ・ウィッチクラフト:「キュッ」喉がなる。剣呑な雰囲気だ。(それぐらいはわかるようになった)
ルミナ・クラルスフェルト:「……フン。まぁ、確かに悪くないですよ、その感じ」
リャン・シェンシィ:「それと……」僅かにクッションを置いて。
リャン・シェンシィ:「ネネネちゃんが遭遇した星徒のことも気になるよね」
マギカ・ウィッチクラフト:(今日のイノリちゃん、ちょっと怖い……?)背筋が丸まる。伸ばす。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですねえ。"大学"関連だと、そっちが関わり深そうな……」
リャン・シェンシィ:「"天使"の誕生、遭遇。これまでに無いパターンだ」
マギカ・ウィッチクラフト:お手元の資料をめくる
佐夜鹿ネネネ:「はい」空気が剣呑なのでケーキを配っていた
マギカ・ウィッチクラフト:「………」(あっ、ショコランのケーキだ)
佐夜鹿ネネネ:「あれは間違いなく姉でした。“天使”と“星徒”で二名」
塚井キオ:「……大丈夫っすか? ネネネさん」
佐夜鹿ネネネ:「交戦状態に入り、その場を離脱したのでその後のことは分かりかねますが……」
佐夜鹿ネネネ:「はい。ご心配には及びません、キオ先輩」
佐夜鹿ネネネ:普段通りの無表情。少なくとも著しい動揺や躊躇いの色は今は見えない。
塚井キオ:しばし適切な言葉が見つからず、頷く。
佐夜鹿ネネネ:「あれから時間もありましたから。自分なりに整理は済ませています」
加賀美金也:「……よくがんばったな。サヨ」柔らかく笑顔を向ける。
解良イノリ:「………その二つの性質からして、又再度佐夜鹿さんに接触しようと試みるのと、それを妨害するのはありそうだな」
マギカ・ウィッチクラフト:「お身内の星徒と、素にしたレネゲイドビーイング……"天使"ですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「"天使"はネネネさんとの接触が必須で、星徒はそれを防ぎたいとなると……喫緊の課題になりそうですね」
鷺宮アオノ:「"天使"と"星徒"は敵対する……でも"天使"は"星徒"がいなければ存在できない、"星徒"は"天使"を殺せない。いびつな敵対関係デス」
リャン・シェンシィ:「星徒リリリは間違いなく、ネネネちゃんを狙う。その対策が1」
リャン・シェンシィ:「"カタナルベクタ"には独自の基準はあれど、いざとなれば"十字冠を破壊する兵器"を撃つことを躊躇う性質じゃないし、"大学"がそれを誘導する可能性もある。この対策が2」
リャン・シェンシィ:「"覚醒派"本体を叩くのは優先度3ってことになる。これまでと同じだ。これまでと違うのは──」
リャン・シェンシィ:「捜査担当者に絶大な権限があって、全部を同時に相手取れるってこと」
リャン・シェンシィ:「ここにいる7人のうち、キオちゃんを除いた6人が中核メンバーだ」
リャン・シェンシィ:「じゃ。音頭を頼むよ、議長代理」
マギカ・ウィッチクラフト:「おぉ……」感心している。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい……」
マギカ・ウィッチクラフト:他人事ではなかった
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」ぐるりと皆を見渡す。意味はない。話すことをまとめる時間稼ぎだ。
GM:集合した全員が、君を見ている。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、と」
マギカ・ウィッチクラフト:視界に映るタブレットが自動的に予め用意したテキストファイルを起動する。読めない。ちょっと遠い。
マギカ・ウィッチクラフト:「………」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」
マギカ・ウィッチクラフト:「えー……皆さんに、集まっていただいたのは他でもありません……」
マギカ・ウィッチクラフト:「えー。メサイア、グレートバビロンと同窓会、お互いに……相容れない部分もあると思いますが……」
佐夜鹿ネネネ:小さくぐっと拳を握り、ファイト!の視線を送っています。
マギカ・ウィッチクラフト:どもると同時に拳を握るのが見えて少し動揺します。
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、今回の件に関しては!……ここに集まった人は、殆どが巻き込まれた当事者、です」
マギカ・ウィッチクラフト:「ですので……メサイア学区で起きた事件として、形としては、生徒会のグレートバビロンが音頭を取らせて頂きますということで……」
加賀美金也:「その通りだ!さすがマギカ部長!!」デカい声で合いの手をいれて応援している。
マギカ・ウィッチクラフト:「ーーーー」かき消される。
マギカ・ウィッチクラフト:「……」
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、ここに!対策委員会を!設立し!」頑張って声を張る
塚井キオ:あわわ~っという顔で口元を押さえています。
マギカ・ウィッチクラフト:「呼称を"エクスプローラーズ"といたします!」
マギカ・ウィッチクラフト:「じ、事件解決に向けて、がんばっていきましょぉ!」
解良イノリ:普段より冷たさがあるが、きみのことばをしっかりと聞きながら待っていたのがわかる。少し苦笑してはいたけれど。
佐夜鹿ネネネ:ぱちぱちと素早く拍手をして流れを作る。
マギカ・ウィッチクラフト:「よろしくお願いいたします!」
加賀美金也:「エクスプローラーズ!!良い名前だなあ!!!」自分が邪魔をしたのに気づかず嬉しそうに頷いている。
解良イノリ:丁寧な拍手。
塚井キオ:「わ~」ぱちぱちぱち。
マギカ・ウィッチクラフト:普段のマギカ知る人なら、背後の本の山に挟まれたメモ用紙に気付けるでしょう
マギカ・ウィッチクラフト:あらゆる言語や創作物から引用した集団名がリストアップ。見ないことにするのが優しさかもしれません。
マギカ・ウィッチクラフト:拍手に都度頭を下げてお辞儀している
ルミナ・クラルスフェルト:「……ほんとに大丈夫なんですかね」キュナリオン特有の嗅覚で目ざとくそれを見つけ、嘆息した。
加賀美金也:「集中してたくさん本を読んで考えていたもんなあ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「うぐっ」バレていた衝撃。
加賀美金也:「そのメモ用紙にたくさんメモをして考えたのか?えらいなあ!!!」異様な鋭さで見つけて感動している。
鷺宮アオノ:「あっバ」
リャン・シェンシィ:「先生~~?」にこにこと睨む。
マギカ・ウィッチクラフト:「うわあああああ……!」振り向く。メモ用紙がある、ポケットに隠す。
加賀美金也:「ん???」不思議そうな顔をしている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁぁぁあぁぁ」蹲った
佐夜鹿ネネネ:(マギカ先輩……)心を痛めている
加賀美金也:「ど……どうしたんだ!マギカ部長!!」
GM:かくして、覚醒派対策委員会、"エクスプローラーズ"が発足した。



GM:シーン終了。ロイス・購入が可能ですよ。
GM:ちなみにスペリオルミックスはとある理由からお勧めをしません
マギカ・ウィッチクラフト:スペリオラナイミックサナイ
佐夜鹿ネネネ:とある理由だって~?
マギカ・ウィッチクラフト:次がクライマックスとかかな~?
解良イノリ:なにッ じゃあ何がいいかな~ 応急とかボデマかなあ
加賀美金也:なにっ 今まさにスペリオルミックス買おうかとしてた
GM:絶対買うな! 金の無駄!
加賀美金也:そうだったとは……次がクライマックスなのかな
GM:そうです(違います)
マギカ・ウィッチクラフト:加賀美先生に取っておこう「加賀美金也 P興味/◯Nいっそころせ」
加賀美金也:殺さないぞ!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:死にたくない!!!
GM:やさしい
加賀美金也:マギカ・ウィッチクラフト/〇P:頑張り屋だ!/N:恥ずかしがり屋なのかな? でロイス取得!
解良イノリ:www マギカさんに取るか…… 後輩/マギカ・ウィッチクラフト/〇好意/心配 最後ので大丈夫かなっておもったので
マギカ・ウィッチクラフト:やさしい………先生、イノリちゃん…
佐夜鹿ネネネ:マギカ・ウィッチクラフト 〇尽力/憐憫 で取得します
マギカ・ウィッチクラフト:3連ウィッチクラフトだ うれしい
マギカ・ウィッチクラフト:ボディアーマー取っておこうかな
加賀美金也:俺もボディマ狙おうかな
加賀美金也:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

解良イノリ:うーん 高性能治療キット狙います。 ラッキーメダルホワイト起動。
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+4>=12
DoubleCross : (7DX10+4>=12) → 10[4,4,5,6,8,10,10]+5[1,5]+4 → 19 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:購入!
加賀美金也:ダメ!以上!
佐夜鹿ネネネ:援護の風使って強化素材狙います
佐夜鹿ネネネ:5DX+1>=15
DoubleCross : (5DX10+1>=15) → 9[1,1,3,6,9]+1 → 10 → 失敗

解良イノリ:1dx+2+1=>9
DoubleCross : (1DX10+3>=9) → 5[5]+3 → 8 → 失敗

佐夜鹿ネネネ:足りない 以上です
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(47 → 49)
マギカ・ウィッチクラフト:よし ネネネちゃんに5点お金渡しましょうか
解良イノリ:うーん一足りない
佐夜鹿ネネネ:マギカ先輩……!?
マギカ・ウィッチクラフト:ふ、ふふふ 先輩が奢ってあげます
解良イノリ:自分の財産1使って買って備えておこう
加賀美金也:えらいぞ…………!!!!
佐夜鹿ネネネ:先輩~♡ありがとうございます♡
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネちゃんが4点使ってこっち1点でもいいか
解良イノリ:財産3→2にして購入。
佐夜鹿ネネネ:そうですね 3点あるので2点だけ頂きます
マギカ・ウィッチクラフト:3点だった
GM:フロリリ持ちが財産握ってるほうが得ですからね
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ2点おごります
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を2減少(16 → 14)
佐夜鹿ネネネ:優しい~


◆Middle02◆

GM:では、判定に入っていきます。
GM:まずは謎の情報項目を貼っていきましょう
情報項目

【済】"覚醒派"について
┣▼???/特定の事件攻略で解放
┗▼???/特定の事件攻略で解放
 ┗▼???/兇手との戦闘後に解放

【済】"天使"について
┗▼???/天使との戦闘後に解放

▼???/【喧騒値】の減少で解放
┗▼???/上部ツリー及び特定の事件攻略で解放

【済】"カタナルベクタ"について
┗???/【喧騒値】の減少で解放
 ┗???/【喧騒値】の減少で解放

GM:さて、これだけを見ても意味がわからないことと思います。
GM:シナリオを進行するには様々な情報を集めなければいけませんが、実は現時点では情報判定をすることはできません。
加賀美金也:なんだとお
GM:メサイアでは今日も様々な事件が起きており、敵の意図かはたまた偶然か、このままではさまざまな足取りを追うことが難しくなっています。
マギカ・ウィッチクラフト:事件が多すぎるぜ
GM:この困難さを示すバロメータは【喧騒値】という数字に表され、この数字が高ければ高いほどミドル判定の難易度が上昇するばかりか、判定すべき情報項目を発見できないことすらあります。
佐夜鹿ネネネ:由々しき事態だ
GM:調査を進めるためにはどんどんメサイアの事件を解決し、【喧騒値】を減少させていくことになります。ちなみに初期値は5です。
加賀美金也:治安の悪さってこと!?
GM:そうだぜ
GM:ではPCの皆さんに登場してもらうわけですが、その前に頼れる仲間たちを紹介しましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:仲間たち!

▼グレート・バビロン:
グレート・バビロンは総力を上げてマギカ・ウィッチクラフトの作戦をバックアップする。
マギカ・ウィッチクラフトの財産点+50。

▼トランペッター:
メサイアの治安を落ち着けることで、トランペッターの調査力を存分に活用することができる。
PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】]個まで判定し、自動成功させる。

▼メサイア第一技術部:
理事会データの解析を継続的に行ってきた技術部のバックアップによって、メサイアで起きている無数の事件の中から、
調査に関係のある(かもしれない)ものを判定項目としてピックアップすることができる。

▼同窓会:
君たちは客車として開放されていないふるさと鉄道の秘密路線を自由に使用できる。PCの登場侵蝕を1にする。

GM:では、登場侵蝕をどうぞ。シーンプレイヤーは当然議長!全員登場です。
加賀美金也:え~っ!?1で登場していいってこと~!?
佐夜鹿ネネネ:やばすぎ謙信
GM:そうだぜ
加賀美金也:やば!!!!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1増加(55 → 56)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(45 → 46)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1増加(49 → 50)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(45 → 48)
マギカ・ウィッチクラフト:まちがえた。 46です
GM:グッド
GM:では、作戦会議ボードを貼っていきましょう。

"エクプローラーズ"作戦会議!
◆現在のメサイアの【喧騒値】:5(最低0)

◆勢力効果:友好
▼グレート・バビロン:マギカ・ウィッチクラフトの財産点+50
▼トランペッター:PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】]個まで判定し、自動成功させる。
▼メサイア第一技術部:✪事件の判定が可能になる。
▼同窓会:PCの登場侵蝕を1にする。

◆勢力効果:敵対
▼"大学":シーン開始時、【喧騒値】+1。この効果はミドル戦闘でも誘発する。ミドル戦闘時、トループ配置。
▼アグニヤ星徒会:シーン終了時に佐夜鹿ネネネを襲撃し、次のシーンがミドル戦闘になる。
▼"カタナルベクタ":効果不明。

GM:そして以下が、PCが判定可能な事件です。

✪マギカちゃんのために!(オススメ!) タグ:メサイア第一技術部/黒魔術同好会
どこから嗅ぎつけたのか、君が大規模な作戦の指揮を取ると知って押しかけてきた者がいる。
黒魔術同好会、別名マギカちゃんを応援する会……問題は、まともな方の味方である技術部と小競り合いが起きていることだ。
判定:交渉 難易度15+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼黒魔術同好会:【社会】を用いないあらゆる判定でも財産点が使用可能になる。

✪華麗なる予告状! タグ:ブラックチャペル/快盗部/怪盗部
最初の"天使"と大規模な戦いを繰り広げたメサイアの古株ギャング集団"ブラックチャペル"。
とコンタクトを取ろうとするも、組織の重要アイテムが盗まれそれどころではない。
ややこしいのは、予告状を出してきた組織はなぜか2つあるということ。
判定:【精神】 難易度15+【喧騒値】
報酬:情報項目解放、【勢力】▼ブラックチャペル:"大学"による喧騒値上昇を無効化する。

✪ふせげ!電心電力一揆 無線研究会/電心労働組合
社会人の地位向上を目指す社会人組織、電心労働組合の不満が爆発しようとしている。
部長が失踪中の無線研究会が管理する電力インフラのひとつ、地熱発電プラントからの電力供給が滞り、飢えに飢えているのだ。一揆が発生すれば"大学"の思う壺。すばやく原因を特定しなければ。
判定:<白兵> 難易度25+【喧騒値】
報酬:情報項目解放、【勢力】▼電心労働組合:<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値+10

✪ナオミ・フェイ・レイがまたやった! タグ:怪獣戦線/ウォーレン
海のないノヴァリスに突如出現した夏の海! それは深海王イカクラーケンの呪い……。
もっとも事件は数日前に解決済みで、海も放っておけば消えていくだろう……だからやめなって。沖のほうから妙なサメを呼んでくるのはさ……。
判定:<白兵><射撃> 難易度25+【喧騒値】
報酬:情報項目解放、【勢力】▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回。

✪女のデスゲーム タグ:合コン委員会/手芸部
メサイア学園手芸部きっての殺人ピエロ、"ラティス"。彼女の月例開催するデスゲームに、合コン委員長七星ミルキが巻き込まれてしまった!
彼女を助け出し、警戒の強まったカタコンベの立ち入りを許可してもらおう。
判定:<情報:裏社会> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼合同カタコンベ保全委員会:【喧騒値】-1

✪バニトピア在庫処分最強ギャンブルバトル! タグ:クラウンパーク/白タイツ同好会
先日クラウンパークを牛耳る一歩手前までこぎ着け失敗したバニーガール集団、『バニトピア』が賭けで手に入れたたくさんの厄ネタを手放すためにギャンブル大会を開催しているぞ。
その中にはノヴァリスを揺るがす秘密が記された文書すら存在するという……。
判定:<芸術:ギャンブル> 難易度15+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼クラウンパーク:《コンセントレイト》を組み合わせていないミドルの判定のC値-1。

✪大爆走! ティラノサウルスレース! タグ:ティラノサウルスレース部/啓明なる霊感研究会
"大学"によるものと思しき社会人テロが相次ぎ、トランペッターはその対処に奔走している……が、この事件はそういった流れの中でも少々様子がおかしい。
夜のハイウェイを二頭のティラノサウルスが爆走し、物流や交通に多大な打撃を与えているというのだ。
判定:<運転:任意> 難易度15+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼啓明なる霊感研究会:PCは経験点15点を獲得し、即座に消費して成長を行う。

✪ダンジョンが氾濫! タグ:ビルドアッパーズ/ダンジョン探索部
自治商区の違法建築スラム"乱造城"でモンスターハウスの異常繁殖が発生し、住民たちを追い出してしまった。
既に商区周辺の建造物も捕食されつつあるようだ。このままではスタンピードが起き、中心市街にまで被害が及んでしまう! モンスターハウスの群れを討伐し、豪華報酬を獲得しよう!
判定:『対象:範囲(選択)』以上の攻撃技能 難易度30+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼ビルドアッパーズ:財産点+20、『強化素材』を獲得。

GM:以上となります。情報量が多すぎるので、ゆっくり読んでください。
マギカ・ウィッチクラフト:とりあえず重要そうなところから判定していきましょう
マギカ・ウィッチクラフト:まずはNPCカードで財産点+50を反映しておきます。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を-50減少(14 → 16)
マギカ・ウィッチクラフト:上限つけてた。64です
GM:なるほど
GM:ってか-50減少できるんだ
マギカ・ウィッチクラフト:値入力にマイナスつければ行けるっぽい
マギカ・ウィッチクラフト:プラマイで用意してたけどなんかいけた
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで『✪マギカちゃんのために!(オススメ!)判定:交渉 難易度15+【喧騒値】』
マギカ・ウィッチクラフト:これ行きます。オススメですからね
GM:オススメです。これ前提の難易度です
マギカ・ウィッチクラフト:素の社会にAIDAでラッキーメダル:ホワイト使用。交渉技能はないが+1!
マギカ・ウィッチクラフト:喧騒が5なので20目標で
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+1>=20
DoubleCross : (7DX10+1>=20) → 10[2,8,8,9,10,10,10]+10[9,9,10]+1[1]+1 → 22 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:おぉ……
GM:うまい!
マギカ・ウィッチクラフト:まさか素で行くとは
GM:財産も妖精もなしで成功です さすが議長! 社会派!
マギカ・ウィッチクラフト:え、へへへへ 身についてきたかもしれませんね。社交性が…
GM:では事件を解決し【喧騒値】が4に、さらに黒魔術同好会の勢力バフ効果を獲得します。
GM:では軽くロールをしていきましょう。それと、まだ解説してなかったことがあったのでここで。
GM:ほとんどメリットはないですがトランペッターに任せずPCが情報項目を判定することも可能であり、その場合、技能は<情報:ノヴァリス>、難易度は30で固定になります。
GM:それと、トランペッターに開けて貰った情報の共有でPCのみんなに交流してほしいので、できるだけ事件解決パートは軽めにいきたいなと思ってます。が、GMもこれを守れるかわかりません。ダメそうだったら叩いてください。



メサイア学園 第一技術部ラボ




一般技術部員:「うう、非人道的武装解除……ガクッ」
鷺宮アオノ:「ちょっ、ちょっと何があったんデスか!」
GM:アオノに連れられてドローンの強化開発をしようとしたマギカの前には、死屍累々の技術部の山……!
マギカ・ウィッチクラフト:「うわっ、なんですかこれ……?昨日締切だったんですか…?」
GM:散らばった書類がうまい具合に体を隠しているが、よく見ると全員が裸である。
マギカ・ウィッチクラフト:「………? ……!!!」書類を拾おうとして慌ててばらまく
マギカ・ウィッチクラフト:「ア、アオノさん……!?これは…!?」
???:「アーーッハッハッハッハ!!!」威圧的な高笑い!
???:ゴシック風味な装いの黒尽くめの猫耳女が机の上(局地的高所)で高笑いをしている。
???:表裏に『マギカちゃん♡』『こっち見て♡♡』と書かれたうちわを両手に持っている。

マギカ・ウィッチクラフト:「高笑い……?前議長と同じタイプの人……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「………???」文字を認識してまたフリーズしている
鷺宮アオノ:「この声は……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「お知り合いですか…!?」
鷺宮アオノ:「ヤツは"マレブランケ"キスディ・トーア……黒魔術研究会の会長デス」
マギカ・ウィッチクラフト:「黒魔術研究会」
マギカ・ウィッチクラフト:(マレブランケというとサタン系の系統派閥ですかね……)ちょっとワクワクしている
キスディ・トーア:「その通り! 観念することね鷺宮アオノ! マギカたん……♡ こんな科学一変倒の部活を子飼いにするくらいなら、私達をお使い潰しなさって~♡」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ」甘い声で名前を呼ばれることになれていない。
一般黒魔術研究会員:「「マギカ! マギカ!」」
マギカ・ウィッチクラフト:「つ、使い潰すつもりはないですよ……?あくまで技術協力で……」
鷺宮アオノ:「別名、『マギカちゃんを応援する会』……」
マギカ・ウィッチクラフト:「『マギカちゃんを応援する会』……!?」
鷺宮アオノ:「魔術王国キングダムを降り、メサイアのトップを取ったあなたに崇拝の念を抱く異常テロリスト共デェス……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ハッ!」
マギカ・ウィッチクラフト:バチーーーン!!自分の頬を叩く!
マギカ・ウィッチクラフト:「うっ……ぐっ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「あれ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「目が覚めない……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「また人気者になる夢だと思ったのに…!?」
キスディ・トーア:「私達、気づいたのです! 科学と魔術を融合させるあなたの技を見て、魔術とは手段を選ばぬことなのだと……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、ありがとうございます……褒めてるんですよね?」
鷺宮アオノ:「くっ……部員の大半が素材調達で出払ってる隙を狙う火事場泥棒の分際で……起動しろ"ミラーハンズ"……!」
キスディ・トーア:「アーハハハ! 夜よ風よ魔術師よ! 我らが主君の息吹よ!」
キスディ・トーア:両手でうちわを仰ぐと、ごうごうと風が起こりアオノの装備(と服)が吹き飛ばされそうになってゆく!
キスディ・トーア:「古来より女性の裸の表象は魔力と紐づけられてきた……つまり!」
キスディ・トーア:「女を裸に剥けばおまえ達は防具を失いあたしたちは魔力を得るのよ! 油断したわね鷺宮アオノォォォ!!!!」
GM:このままでは技術部のオフィスは変態に乗っ取られてしまう!
マギカ・ウィッチクラフト:「アオノさんは何か恨みを買ったんですか!?」
鷺宮アオノ:「さあ……あなたに長用されてる……から?」
キスディ・トーア:「ムキー!」風が強くなる!
マギカ・ウィッチクラフト:「…………な、なるほど?」照れる。議長代行。学区のトップ……権力!
鷺宮アオノ:「ぎゃあああああ!! 見えちゃいけないところが見え……デェェス!!」
鷺宮アオノ:シャツがとんでもなくめくれ上がり、強風に吹かれた傘みたいになっている。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと、キスディさん……でいいんですよね?」ゴォォォォォ。風に声が巻かれている
鷺宮アオノ:「照れてないで助けてくだサイ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、だめだ、声が届かない……」
キスディ・トーア:「ええ! ええ! そうです! 名前を覚えていただいて光栄です!」
マギカ・ウィッチクラフト:「聞こえてる……!」
キスディ・トーア:「マギカちゃんの声を聞き逃すなんてありえないわ!」
一般黒魔術研究会員:「流石です部長!」「尊い……!」「はやく、はやくマギカ様のお言葉を教えて!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ちゃん呼び……!?」距離感の詰め方に驚く
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと、(ゴォォォォォォ)アオノさんとは(ゴォォォォォォ)今回事件に協力してもらう(ォォォォォォォォ)……」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」少し眉根を寄せる。
キスディ・トーア:恍惚の表情で聴き耳を立てています。
キスディ・トーア:「ああ……あたしの風とマギカたんの声、が……! これはもう実質」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、すみません……聞こえないのでちょっと風弱めますね……」ピ、ピ、ピ。端末にインストールしたAI"パルマコス"に指示を送る。
キスディ・トーア:「あ」
マギカ・ウィッチクラフト「「「「「「あの旅人を見よ。太陽よ、我と勝負をしよう
鷺宮アオノ:「隙ありィ!!!」ばこーーん!!!
一般黒魔術研究会員:「「ぎゃーっ!!!」」背景でふっとばされてます。
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンが描いた魔法陣から別の風が生まれる。それはキスディの魔術を拡大し、部屋全体に対象を移して──その風力をそよ風にする。
マギカ・ウィッチクラフト:魔術拡大:弱。あらゆる魔術を拡張しつつ、本質を喪わせる古い黒魔術。
キスディ・トーア:「やっ……やった…………!」
マギカ・ウィッチクラフト:そよそよ。ふわふわと銀髪とスカートが浮かぶような風だけが部屋を満たす。
マギカ・ウィッチクラフト:「うわっ。大丈夫ですか?」
キスディ・トーア:「マギカたんの対抗魔術……」ばたーん!
キスディ・トーア:感極まって倒れます。
マギカ・ウィッチクラフト:「い、いえ。そちらの魔術も珍しい型ですよね。黒魔術で直接的に呪いを行わないのは……あっ」
マギカ・ウィッチクラフト:「倒れちゃった……」
キスディ・トーア:無意識に耳がピクピクと動き、親指を立てています。
GM:こうして君は邪悪な魔術師たちを倒し
GM:技術部の工員と協力させることで魔術ドローンの開発環境を刷新したのだ。
GM:獲得 【喧騒値】-1、【勢力】▼黒魔術同好会:【社会】を用いないあらゆる判定でも財産点が使用可能になる。



GM:ということで次の判定をどうぞ
解良イノリ:✪華麗なる予告状! タグ:ブラックチャペル/快盗部/怪盗部 此方に挑戦したく~!
GM:やってみな!
解良イノリ:判定は 判定:【精神】 難易度15+【喧騒値】だから 精神難易度19かな
解良イノリ:5dx>=19 回れ~~
DoubleCross : (5DX10>=19) → 10[3,5,6,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

解良イノリ:マジで回った
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
GM:だいたい成功してる
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんも財産いけるかな
GM:この人らダイス目いいな……
マギカ・ウィッチクラフト:いえいいえい
解良イノリ:あ、これ私の財産でも大丈夫です?なら丁度2点なので使って成功したい!
GM:OK! 成功です
マギカ・ウィッチクラフト:やった~
佐夜鹿ネネネ:やった~
解良イノリ:財産2→0です。
マギカ・ウィッチクラフト:お、お金に困ったらいつでもいってくださいね
GM:ではこちらもロールをしていきましょう。



メサイア学園・路地裏




GM:ブラックチャペルのリーダー"マザー"の証となるアイテム、"星典"。
GM:それを盗み出すと、予告状があった。問題は予告状の送り人が二人いて、そして……
ネイキッド・ナスカ:「ぐう……」
ネイキッド・ナスカ:四捨五入したら裸になる薄着を、なぜか裸同然まで吹き飛ばされて伸びている。

ドクトル・ウェザー:「ぴゅう……」
ドクトル・ウェザー:折り重なるように気絶しているが、にもかかわらず指が拘束でスマホ・カメラを連打して裸のウェザーを激写している。

ルミナ・クラルスフェルト:「こっちがメサイア学園"快"盗部で」
"初犯反省"ナイセール:「です、わ……」

ルミナ・クラルスフェルト:「そっちで伸びてるのが"怪"盗部ですか」
GM:君が倒した盗人たちが、仲良く倒れている。
解良イノリ:「怪盗性の違いというかそういうので分裂したとか元からあるのを後追いで作ったとかいろんな伝説があるやつらな」ぱんぱん、と手をはたいている。
GM:……しかし、捜査を難航させたのはここだ。彼女たちのどちらも、"星典"を持っている様子はない。
GM:その時、君は奇妙にレネゲイドの揺らぐ気配を感じた。ちょうど視線の先に、ネコ1匹分くらいの……。
ルミナ・クラルスフェルト:「本舗とか元祖とかそういうんですかぁ?」
解良イノリ:「日本にはそう言う面倒なやつがあるらしいな……と。そこに居るのは…」
ルミナ・クラルスフェルト:「お仲がよろしいことですね~メサイア学園の歴々は。お互いまがい物みたくなるのにもためらいがなくて」
解良イノリ:「自分がやりたい事に素直なんだよ。まあ、大変だけどそう悪くはない…」ゆっくりと気配の元へ歩み寄ろうとして。
ルミナ・クラルスフェルト:彼女自身の嗅覚も違うと言っているのか、不承不承の体で怪(快)盗の荷物を改めている。
ルミナ・クラルスフェルト:「荷物持ちようない方も居ますし……」
GM:では視認されている気配に気づいたのか、気配の主は音もなく地を蹴って君を飛び越えようとします。
解良イノリ:そうされるなら捕まえようと影を伸ばそうとします。
空間跳躍透明高速猫:「ワニャーッッ!!」
GM:スポッと捕まります。イージーエフェクトで迷彩を吹き飛ばすことも可能だろう。
解良イノリ:「--”富のための不眠は体をやつれさせ/富の心配は眠りを遠ざける”」
解良イノリ:《消去の号令》を使用します。
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(46 → 49)
空間跳躍透明拘束猫:「ニャゴッ……」正体が顕になります。EXレネゲイドに感染した猫だ。社会人ほどの知性はなさそう。深緑・薄緑・枯葉色の迷彩柄です。
空間跳躍透明拘束猫:暴れた拍子に白くなめらかな石板を取り落とす。
空間跳躍透明拘束猫:"星典"である。
ルミナ・クラルスフェルト:「三毛猫ですね」
解良イノリ:「………又珍しい…っていうか、これはまた」
ルミナ・クラルスフェルト:如才なくブツをキャッチする。
解良イノリ:「……まさか本物か?いや……ダミーか何かなんだろうとは思うんだが…持ってかないわけにもいかないか」
ルミナ・クラルスフェルト:「怪盗に対する備えが役に立たないわけです。犯行予定時刻より先に猫が盗んだんですから」
ルミナ・クラルスフェルト:「はぁ。アホらし」
解良イノリ:「滅茶苦茶だなあ……」溜息。
解良イノリ:「とはいえ、あの子達に話を聞くにはダミーだろうが、都合のいい代物なのは確かだな」
GM:こうして一般通過空間跳躍透明高速猫を保護した君たちは、"ブラックチャペル"の協力を取り付けることに成功したのだった。
GM:なんか文字色がおかしいな。とにかく……そういうことだぜ
解良イノリ:やったぜ
GM:"ブラックチャペル"は裏社会の顔役として、"大学"の動きに目を光らせてくれることでしょう。
GM:報酬:情報項目▼"大学"について 解放、【勢力】▼ブラックチャペル:"大学"による喧騒値上昇を無効化する。
GM:獲得!



GM:ということで次の判定です。手番が残ってるお二人はどうするかな?
佐夜鹿ネネネ:✪ナオミ・フェイ・レイがまたやった! タグ:怪獣戦線/ウォーレン
佐夜鹿ネネネ:これやります!
GM:ほう……面白い!
佐夜鹿ネネネ:判定:<白兵><射撃> 難易度25+【喧騒値】
佐夜鹿ネネネ:だから29かな ちょっと高いな
佐夜鹿ネネネ:《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》で判定します
マギカ・ウィッチクラフト:がんばれ~
GM:やれやれ~
佐夜鹿ネネネ:素手で判定しよう
GM:チェーンソードは命中が劣悪だからな
佐夜鹿ネネネ:10DX7+5>=29
DoubleCross : (10DX7+5>=29) → 10[1,2,2,3,5,6,7,8,9,10]+10[2,4,6,9]+1[1]+5 → 26 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:事件終わったなら武器とか要りませんからね
佐夜鹿ネネネ:ちょっと足りない!
GM:ダイスも固定値も優秀さんめ……!
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ諸経費を先輩が出しましょう
佐夜鹿ネネネ:先輩~♡
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(50 → 56)
マギカ・ウィッチクラフト:フローズンリリーで3点!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を3減少(64 → 61)
マギカ・ウィッチクラフト:いいんですよ…楽しんできてくださいね…
佐夜鹿ネネネ:先輩にシャチのフロートのやつを買ってもらいました
マギカ・ウィッチクラフト:まさかそんなアイテムを私が買う日があろうとは…
GM:では……クリア!
GM:先輩と後輩の絆パワー。ロールに入っていきましょう。






GM:待て、海……? ノヴァリスに海はないはずでは……?
GM:だが、存在するのだ! 古代レネゲイドビーイング、深海王イカクラーケンの力によって降臨した夏のビーチは、専門家の分析によるとあと半月ほどはここに存在しているとされる……。
ナオミ・フェイ・レイ:「私が専門家だ」

GM:そして……おお。諸君らはこの少女を知っているだろうか!
GM:巨大獣対策の専門家、ナオミ・フェイ・レイとは世をしのぶ仮の姿……実際は迷惑組織"怪獣戦線"の急先鋒であり、怪獣になすすべもなく踏み殺されるのが大好きなマゾヒストなのである。
小豆橋カノコ:「あーっ!!! まずい、もうやってます!」
小豆橋カノコ:君の隣で銃のような謎の装置を構えているのは菓子職人……小豆橋カノコである。
小豆橋カノコ:なぜかそれなりに荒事に耐性があり、今は揉め事解決屋"ウォーレン"の準レギュラーとして、ナオミ・フェイ・レイを止めるために君と行動している。

小豆橋カノコ:「ネネネさんっ!」ばすばすと銃のようなものの引き金を引く。
ナオミ・フェイ・レイ:「ああ……残念だ、実に残念」
ナオミ・フェイ・レイ:「私を止めても、もう手遅れだよ」
佐夜鹿ネネネ:「ふむ……?」
ナオミ・フェイ・レイ:低く、囁く。甘い焦がれのような声。
GM:ざばあああっ!!!!!
封印現住生物・シュモモアギラバス:『ギョバアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!』
封印現住生物・シュモモアギラバス:ものすごく大きいくて人を襲うサメのような何かが勢いよく海面から鼻面を突き出す!
佐夜鹿ネネネ:「まずいです。カノコ先輩、出てきてしまいました」
封印現住生物・シュモモアギラバス:それは見る間にぐんぐんと海岸との距離を詰め……そのまま上陸!
佐夜鹿ネネネ:制服の下に着てきた水着はまだ見せていないが、ハート型の浮かれたサングラスは隠せていない。
小豆橋カノコ:「脚があるぅ!!?」
封印現住生物・シュモモアギラバス:しかも巨体の割に地上を走るのも早い上に幻惑ガスを吐く。
GM:蜘蛛の子を散らすように逃げ出した観光客がガスを吸い昏倒していきます。
佐夜鹿ネネネ:「近頃のサメは霊体化したり、スキー場やネットワーク上にも出没するそうですからね」
GM:ナオミ? とっくに転送されてるよ。やっこさんならね。
佐夜鹿ネネネ:「地上に出るのも基本スキルかと」
小豆橋カノコ:「それホントですかぁ!?」
小豆橋カノコ:そう言いながら、豆鉄砲では効かないと判断したのか、カートリッジボトルを入れ替えて、肩の脱臼覚悟で秒速7kmのライトガスガンをぶっぱなす!
封印現住生物・シュモモアギラバス:その弾が……当た……らない!
小豆橋カノコ:既にガスを吸い込んでいたのだ。そのまま脱臼のショックで昏倒!
小豆橋カノコ:「えへへ……リッコさん……人が見てますよぅ……」
佐夜鹿ネネネ:「カノコ先輩!不埒な夢を見ている場合ではありませんよ!」ゆさゆさ
封印現住生物・シュモモアギラバス:『グモモモモモモモモモモモ』
封印現住生物・シュモモアギラバス:危うし!ネネネ。やはり海岸を支配するのはゲテモノのサメなのか!
佐夜鹿ネネネ:「仕方ありませんね。かくなるうえは……」
佐夜鹿ネネネ:制服を脱いで口元に巻きつけると、布面積は多いのにやたらと多くの紐で形成された煽情的な水着が露わになる。
GM:おお、なんと……正気か!
GM:統計的に肉感のアピールのすぎる女がサメに敵う筈がない……
GM:それを知らないのだろうか?
封印現住生物・シュモモアギラバス:一本一本が人の背ほどもあるずらりと並ぶ歯列。
封印現住生物・シュモモアギラバス:それがあと1秒の猶予もなく佐夜鹿ネネネを噛み砕く光景を我々は幻視した──────!!
佐夜鹿ネネネ:その場に立ち尽くすネネネを、シュモモアギラバスの大顎が丸呑みにし──
佐夜鹿ネネネ:「確かに……私が単なる年齢に対して非常にグラマラスな水着美少女であれば、統計上サメに対して勝ち目は無かったでしょう」
佐夜鹿ネネネ:「しかし……」
GM:誰に返事してるんだよ
佐夜鹿ネネネ:ギュ──アアアアアアアアアア!!
佐夜鹿ネネネ:シュモモアギラバスの口内から、けたたましい回転音が鳴り響く。
封印現住生物・シュモモアギラバス:『ヴモ……?』
佐夜鹿ネネネ:直後、巨大な鮫の皮膚から血飛沫が噴き出し、高速回転する鋼の刃が喉元から尻尾に向けて一気に全身を切り裂いていく!
封印現住生物・シュモモアギラバス:哀れ、己を捕食者と思ったのが間違いだったのか?
封印現住生物・シュモモアギラバス:正気の光景とは思えない。巨大丸鋸を携えた水着の処刑人こそが、このビーチを恐怖に染めるスプラッタ・ホラーの主役だったのだろうか。
封印現住生物・シュモモアギラバス:切断に一拍遅れて、冗談のような量の血が降り注ぐ。
封印現住生物・シュモモアギラバス:絶叫の断末魔を最後に、シュモモアギラバスは沈黙した──────。
佐夜鹿ネネネ:体内から臓物と骨肉を切断したのは、ネネネ自身の発電能力によって駆動する巨大な回転ノコギリ。
佐夜鹿ネネネ:ばしゃばしゃとビーチを赤く染める血飛沫に混ざって、鮫の体内から飛び出して息をつく。
佐夜鹿ネネネ:「私が……年齢に対して非常にグラマラスかつ広義のチェーンソーを携えた水着美少女であったならば──」
佐夜鹿ネネネ:「統計上、その勝率は100%です」
GM:一分の隙もない君の反論には、さしものナレーションも一言とて言い返すことができないだろう。
佐夜鹿ネネネ:全身にべとべとついたサメの血肉をひと舐めして「美味しくないですね……」
小豆橋カノコ:「ぅぅ……べとべとするぅ……」
GM:こうして君は、巨大生物の脅威を退けた。
GM:しかし人類が自然への敬意を失った時、
GM:そしてナオミ・フェイ・レイが人類への警鐘をその身に浴びたくなった時。以下、略!
GM:"ウォーレン"の受けた大口依頼が終了し、グレート・バビロンに協力できるようになりました。
GM:報酬:情報項目解放、【勢力】▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回。
GM:獲得。



GM:最後の手番! 加賀美先生の判定だよ!
加賀美金也:うおー!!
加賀美金也:ティラノサウルスレースにいきます!!
GM:きな!
加賀美金也:0のエア自転車で判定します
加賀美金也:4dx>=19
DoubleCross : (4DX10>=19) → 10[2,3,9,10]+8[8] → 18 → 失敗

GM:いい感じ!
加賀美金也:あっすごい
マギカ・ウィッチクラフト:頑張ってる!
GM:なんかみんな回すね
加賀美金也:財産1使います!
佐夜鹿ネネネ:すごいがんばり
加賀美金也:成功にします!
加賀美金也:4→3に!財産!
GM:優秀……! ではチャットパレットを用意するのでちょっと待ってください
マギカ・ウィッチクラフト:大人の財力ですね先生
加賀美金也:マギカ部長は俺の20倍もってるぞ……!



GM:夜な夜な行動を爆走する2体のティラノサウルス────
GM:君たちはその真実を知るために、夜のハイウェイへやってきたのだった。君たち──そう。
GM:加賀美金也と。
フィーネ・アゲイン:「こなたぞよっ!」
フィーネ・アゲイン:白い少女が自転車の後部座席に乗って、夜風に髪をなびかせています。
GM:……後部座席?
GM:自転車の荷台は座席ではない。幸いにして先生は気づいていないようだが、これは歴とした違法行為だ。
GM:あまり調子に乗らないことっすね。
フィーネ・アゲイン:「む? 今、なにか声が……?」
加賀美金也:「声?風の音じゃないか?」
加賀美金也:楽し気に自転車をこいでいる。
フィーネ・アゲイン:「んふ。確かにそうかも」
加賀美金也:「夜のハイウェイを自転車二人乗り……なんか青春っぽいな!」違法なことに一切気づかず笑っている。
フィーネ・アゲイン:「なるほどなあ。風が気持ちいいぞよ~」
GM:フィーネは高速がうるさすぎて霊感研究会の活動(つまり睡眠)に差し支えるという理由で君に随行しているぞ。
GM:ではそんなこんなで、薄い体を君の背に張り付けるように捕まる少女とともに、仮面の尖ったパーツの痛みとかを感じながら夜のドライブ(自転車)を楽しんでいると。
加賀美金也:(仮面が当たる……これがフィー太郎の好きなものの痛みなんだなあ)なんだか感慨深げにドライブ(自転車)をしています
白河ヒバリ:「どけどけどけ──────い! どくっすどくっす白亜紀まかり通るっすよ────!!!!」
加賀美金也:「その声は……!?」

白河ヒバリ:蛮族めいたチャントとともに疾走する影! 誰が想像しただろうか、それは実物のティラノサウルスではなく、樹脂的な素材でできた着ぐるみである。
加賀美金也:「ティラノサウルスが高速を走っていると聞いてからそうではないかとは思っていたが……」
加賀美金也:「やはり……ティラノサウルスレース部か!?」
白河ヒバリ:風圧で頭が折れてものすごいことになっている。
白河ヒバリ:「先生じゃないっすか! 奇遇っすね~!」ドップラー効果。
GM:あっという間に通り過ぎていく。
加賀美金也:「お~!ヒバリン!!相変わらずはやいな~~!」
白河ヒバリ:「あたぼうっす~~!!!」
???:そしてそれを追う轟音!
重装恐竜ドローン:『生意気性を感知』
加賀美金也:「なっ……なんだあ!?」
重装恐竜ドローン:『白河ヒバリ、ティラノサウルスの動体視力は、あなたの速度を完全に捕捉しています』
重装恐竜ドローン:機械ノイズかかった合成音声。高速飛行する金属の塊がバーニアを吹かす!!!
フィーネ・アゲイン:「危ない先生!」
フィーネ・アゲイン:少女が荷台を蹴って飛び上がると同時に自転車と先生を抱え、ガードレールに避難する。
フィーネ・アゲイン:その状態でも走りはやめない。身軽である。
加賀美金也:「うおっ!?あ、ありがとな!フィー太郎!助かった……!」
重装恐竜ドローン:一瞬前まで君たちが居た場所を極太の炎の尾が舐め、アスファルトを溶かした。
重装恐竜ドローン:ティラノサウルスレース部のエースを追って、恐竜も彼方へ消えてゆく……。
加賀美金也:(あれに直撃していたら……)ゾッとする。
加賀美金也:「な、なんだこの炎と……恐竜のドローン……か?」
フィーネ・アゲイン:「ふふ……こなたのこと、見直したぞよ?」
フィーネ・アゲイン:「どうやらメサイア首都高に被害を与えているというのはあのメカティラノで間違いないようぞな」
加賀美金也:「ああ!とっても強いんだな……すごいぞ、フィー太郎!」
フィーネ・アゲイン:「ふふーんぞよ~」
加賀美金也:「そうか……ティラノサウルスレース部だけだったら被害は出さないもんな」
フィーネ・アゲイン:とか言いながら先生と自転車を下ろし、荷台に座る。
加賀美金也:「お、ありがとうな」また自転車をこぎだすぞ。
GM:啓明なる霊感研究会は……すばやく眠るために薬湯と自己催眠を用いる。
GM:副産物的に会員たちは集中力を高めるのがどんどん得意になり、起きている間の運動としてパルクールが採用されたのだ。
フィーネ・アゲイン:「こんなに凄いからか、巷では暗殺教団と呼ばれることもあるぞよ。したことないのに暗殺」
フィーネ・アゲイン:「しかし、どうしよう。あれ」
加賀美金也:「したことないのにか……それはすごいな」
加賀美金也:「うーむ……」
加賀美金也:「どうやら……ヒバリンが速いのが気に食わない……のか?あのメカティラノは」
加賀美金也:「なら……自転車ですごく速い速度を出したらこっちにくるかもしれん!」
フィーネ・アゲイン:「!」
フィーネ・アゲイン:「……いけるぞよ? 先生」
加賀美金也:「……ああ!任せてくれ!」
加賀美金也:「これでも……自転車には自信があるんだ!!」
加賀美金也:「自転車道の授業を体験したことがあるからな!」
フィーネ・アゲイン:「自転車に自身が……!」曲芸乗りみたいなのを思い浮かべている。
フィーネ・アゲイン:「信じるぞよ、先生!」
GM:そして……ほどなくして。
GM:迫ってくる! ティラノとティラノのデッドヒートが、死のバーニア噴射とともに!
白河ヒバリ:「うおおおおおお!!!!!!」
加賀美金也:「うおおおお!!!根性おおおおお!!!」ものすごく必死に自転車をこいでいる。
加賀美金也:「はあはあ……きたぞ!!フィー太郎!!!」
重装恐竜ドローン:『生意気! 生意気!』
加賀美金也:「おいメカティラノ!俺の方が生意気だぞ!!」挑発している。
白河ヒバリ:「一度追い越された瞬間にバーニアで消し炭にされる緊迫感、これこそが野生のスリル……!!!」
フィーネ・アゲイン:「こぉぉぉぉ!!」
フィーネ・アゲイン:ドダダダダダッ!!!
フィーネ・アゲイン:凄まじい背中への指圧!!!
加賀美金也:「うおおお!?」
フィーネ・アゲイン:元々コリとは無縁そうな加賀美先生の肉体に、コンセントレーションの乗りまくった指圧マッサージが響く!
フィーネ・アゲイン:それが肉体の潜在能力を爆発的に引き出すのだ!
重装恐竜ドローン:『!?』
加賀美金也:「うおおおお…………!ものすごく力がみなぎる!!!!」
加賀美金也:「どうだッ!!絆の力でどこまでも速くなれる!!生意気だろうッ!!」
重装恐竜ドローン:『男女二人で……夜風ドライブ……生意気性を感知……!』
白河ヒバリ:「フフ、ハハ!! 速いっすね! 先生……!」
加賀美金也:「はあはあ……おうッ!ヒバリンより生意気にならないといけないからなッ!」
白河ヒバリ:首元の通気口から、楽しそうな声が聞こえてくる。
白河ヒバリ:「負けない、っすよ──────!!!」
重装恐竜ドローン:『高め合うライバル関係……生意気性の増加……!!』
重装恐竜ドローン:ごぅん!!! 一段とバーニアを吹かす!
加賀美金也:「うおおお!!あつあつあつっ!!」なんとか避ける。
フィーネ・アゲイン:「それ生意気とかそういう問題ぞよ?」
加賀美金也:「だがなんとなく分かるぞ……!」
加賀美金也:「俺が青春だな……いいな……素晴らしい……!と思っているヤツを……」
加賀美金也:「このメカティラノは生意気だ、ゆるせん!と思っているような気がするからな」
フィーネ・アゲイン:自転車の上でつま先立ちでくるくると回転し、ジャイロ効果のような謎の力で傾きを戻す。
フィーネ・アゲイン:「ふふ……確かに、この青春っぽさ、人の身には過ぎた力かもしれん……」
加賀美金也:「助かる、フィー太郎……!」フィーネちゃんのおかげで転倒せずスピードを保てている。
フィーネ・アゲイン:「だがこなたは教祖! そんな道理ごと食らってやるわぁ────!!!」
GM:そして、漕いで、漕いで、漕いだ先────!
GM:スピードの先にたどり着けば、体が自然な方向へハンドルを切る。
白河ヒバリ:そして同じく走ることしか考えていない白河ヒバリも、それは同じ。
GM:違ったのは──車線である。
重装恐竜ドローン:左右に分かれた一頭と一台に対し、生意気性の感知がオーバーフローしたまま、どちらを追うか判断できなかった重装恐竜ドローンは────。
重装恐竜ドローン:道路から転落し、解体予定の廃ビルに突っ込んでしまったのだった。
GM:────
白河ヒバリ:「馬鹿なやつ、お前がライバル関係なんてものに憧れてたって言うなら、毎夜一緒に首都高で鳴らした日々は何だったっすか……」
加賀美金也:「そうだな……」
加賀美金也:「生意気って思うってことは……そうなりたいってことなのかもしれないからな」
加賀美金也:「なりたくて、だが認められなくて……走るしかなかったのかもしれないな」
白河ヒバリ:「……」すっ、と先生に向き直る。
白河ヒバリ:「そうやって……機械のこいつが自分の全てを振り切るために走ったっていうなら……」
白河ヒバリ:「自分はもう、いい走りだったって、言ってやるだけっすね」
白河ヒバリ:「お前も一頭の……ティラノサウルスだったっすよ……」
重装恐竜ドローン:『白河ヒバリ……それに、加賀美、先生……』
重装恐竜ドローン:『生、意気…………』
重装恐竜ドローン:どこか満足したように、ティラノサウルスが休眠した。
フィーネ・アゲイン:「回収業者呼んでおいたぞよ~」
GM:しかし……これではまた、修理を終えたティラノが高速を荒らし回ってしまうのではないか?
GM:フィーネ・アゲインは、まだその事実に気づいていない…………。



GM:報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼啓明なる霊感研究会:PCは経験点15点を獲得し、即座に消費して成長を行う。
GM:獲得。



GM:まあ……今日はこれくらいにしときますか みんな成長も考えたいだろうし……って思ったんですけど
GM:情報共有ロールも考えたいと思うので、情報の処理だけします。明日の最初に15点の成長を行いましょう。
加賀美金也:なるほど!
マギカ・ウィッチクラフト:はーい
佐夜鹿ネネネ:ありがたいぜ
解良イノリ:了解です~~!
GM:まず喧騒値が-2
GM:大学の+1はこのシーンは適用済として処理するため、現在3
GM:以下が判定可能になります。

喧騒値4:▼"カタナルベクタ"について②
喧騒値3:▼星徒リリリについて

GM:さらに事件の解決で手に入れた情報項目

▼"大学"について
▼"教授"について

GM:以上4つの情報項目がアクティブになりました。
GM:そしてトランペッターの勢力効果

▼トランペッター:
メサイアの治安を落ち着けることで、トランペッターの調査力を存分に活用することができる。
PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】=2]個まで判定し、自動成功させる

GM:2つ、どれを空けるか選んでください。
加賀美金也:うう~む 襲ってくるならリリリちゃんはあけましょうか?
佐夜鹿ネネネ:そうですね そうしたいかも
解良イノリ:たしかに
佐夜鹿ネネネ:大学と教授は一気に開いた方が分かりやすそうだし"カタナルベクタ"について②でいいかも?
加賀美金也:そうですね!
解良イノリ:あとは死点爛柯がこうか不明ですし開けてもよさそう
GM:は~い

▼星徒リリリについて
佐夜鹿リリリ。無線送電の技術を日々アップデートする無線研究会の前部長。
生前は優秀な技師であると同時に戦闘能力も高く、妹を甘やかすために積極的に働いていた。
妹と天使リリリの邂逅に居合わせることができたのは付近で星徒会の作戦行動に従事していたためであり、
鑑識のサイコメトリーによって、封印された危険な現住生物のリストを持ち去っていたことが分かっている。
戦闘開始時、要注意行動が公開される

▼"カタナルベクタ"について②
技の原理などは以前と共通しているものの、数多の戦いを乗り越えた五星君と解良イノリを相手取って一方を戦闘不能に追い込むなど、
革命以前より力が増しており、なぜこれまで消息を絶っていたのかも含め謎が多い。
神出鬼没の妖人であり目撃位置もばらついているが、今度はメサイア学園でイースターエッグを捜しているようだ。
無用な殺しはしないという宣言のとおりにか、あるいは殺害した場合に増加する星徒を厭っているのか、
彼に絡んだ無法者たちも吐血、転送、消えない酩酊感、トイレから出られなくなるなど軽微な被害で済んでいる。
しかし一定以上の面倒が発生すれば、躊躇なく生徒の十字冠を破壊するだろう。
勢力効果判明:【喧騒値】が5以上の状態でミドルシーンを開始した時、生徒をひとり殺害し、喧騒値+2。




GM:ミドル2の続きです! みなさん、成長は決まりましたか?
解良イノリ:決まりました~ 原初の白:時間凍結をレベル1取得で15点使用するつもりです これで侵蝕基本値+3され、現在値から+3。
加賀美金也:感覚を+1し、射撃を+2し、運転:自転車を+1しようかと思います。
佐夜鹿ネネネ:《マグネットムーブ》を取得します!
マギカ・ウィッチクラフト:「隠された世界」Lv1で取得します!シナリオ1回だけ相手の攻撃を単体化できます。
GM:自転車を乗りこなしている……!
マギカ・ウィッチクラフト:成長…!
GM:全てを理解しました! 成長はどこに書いておいて貰おうかな……
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(49 → 52)
GM:キャラシートのメモ欄の1番上にどこを伸ばしたか書いておいてください
解良イノリ:キャラシ新規にしましたが、元のやつ弄った方がいいか
GM:となるとそうだな
佐夜鹿ネネネ:Tekeyのコマに書いといてもよさそう
GM:ですね コマに書いておいてください
解良イノリ:了解です!
マギカ・ウィッチクラフト:理解!
マギカ・ウィッチクラフト:メモリメモリ
GM:では情報ロールをやっていきましょう。



グレート・バビロン 生徒会室




GM:君たちが様々な事件に挑むのと並行するようにして、トランペッターによる調査も進んでいる。
GM:グレート・バビロンには多くの組織が詰め掛け、忙しなく書類を運び、計器を動かし、各地に人員を派遣していた。
GM:そして再び、"エクスプローラーズ"中核メンバーが集まった。
リャン・シェンシィ:「はいはーい。みんなお疲れ様」
リャン・シェンシィ:「ソニアちゃんから進捗報告が上がってきたよ」
リャン・シェンシィ:そう言って、それぞれの電子端末に情報を転送する。
塚井キオ:みんなにお茶を配っています。
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ、ありがとうございます」
マギカ・ウィッチクラフト:仕事中は基本的に座っている。何かを運ぶより書類仕事を進めるように分業だ。
佐夜鹿ネネネ:「迅速ですね。普段がどれだけ忙殺されているのかという証左でもありますが……」
解良イノリ:「分かったのは主に、星徒の方と”死点爛柯”かな…?」ありがとう、と小さく感謝しつつ端末や書類を読み進めている。
加賀美金也:「すごいなあ!仕事が速くて……あっ、お茶ありがとうな!」感動しながら端末を見ている。
鷺宮アオノ:「もう少しで進展がありそうな案件も幾つか並行で進めているらしいデス。近い内に報告があるデショウ」
マギカ・ウィッチクラフト:「既に動いてる分は、皆で探してもらうのが一番ですからね……」
鷺宮アオノ:「皆さんのお陰デスよ」ニヒルな笑みを浮かべて。
マギカ・ウィッチクラフト:(おぉ……仕事人っぽい)
ルミナ・クラルスフェルト:「"カタナルベクタ"のことは」じろっとシェン・アオノへ視線を動かす。
ルミナ・クラルスフェルト:「大したことは分かっていませんね。件の態度を見せる妖人が、まだ生徒を手にかけていないというのは」
ルミナ・クラルスフェルト:「メサイアにしては上出来ですけど、未だ捕捉し切れずですか」
リャン・シェンシィ:「……ポイント自体は絞れてきてるよ、こちらから挑めるのも遠くない」
リャン・シェンシィ:「実際痛いとこではあるけどね」
マギカ・ウィッチクラフト:「今までの被害も、他の事件の規模を除外すれば、フラッと絡まれた人たちの報告が入ったぐらいですか……」
マギカ・ウィッチクラフト:「誰彼構わずドカバキ、ってわけじゃないんですね」
加賀美金也:「目立ちたくないのかもしれんなあ。派手にやったらその分、本格的に追手を向けられる。それが困るのかもしれん……急に強くなったって話だしな。何か理由があるのかも」
解良イノリ:「一応無用な殺生を避けようとはしているみたいだ。それに…犠牲者がまだ出ていない、というのはいいコトでもある。…そのこと自体と、さらなる星徒の降臨がまだない、ということだからね」
鷺宮アオノ:「"ブラックチャペル"に渡りがついたお陰で、無法者どもにも通達が行ってるデス」
加賀美金也:「しかし……可哀想だな。被害は軽微ってことになってるが……」被害状況を見て顔をしかめている。
佐夜鹿ネネネ:「殺すまではしていない……というだけで、暴力を振るうことに躊躇はなさそうですね」
佐夜鹿ネネネ:「これを見ると、やはり却って今までの空白期間が気になってきますね」
佐夜鹿ネネネ:「大人しくしていられるようなタイプには見えませんが」
加賀美金也:「うーん……修行でパワーアップしてたとか?」
鷺宮アオノ:「それに……弱すぎるやつはひと睨みで行動不能になるので、わざわざ星徒を落として面倒を呼ぶつもりもないって事デショウね」
解良イノリ:「強化と合わせて見るなら、崑崙学区らしくはあります」
リャン・シェンシィ:「それについては、気になることがあるんだよね」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ……強すぎると目線だけでそういう事できるんですかね……」
リャン・シェンシィ:「どうにも当時の状況を調べていくと、"カタナルベクタ"を撃退したのはシオン会長じゃないらしい」
加賀美金也:「ふうむ……?」
佐夜鹿ネネネ:「……そうなのですか? では、一体誰が」
マギカ・ウィッチクラフト:「シオン会長さんが"十字冠を破壊する兵器"に対処したって聞いてましたけど……」
解良イノリ:「…シオン以外に”十字冠を破壊する兵器”をどうこうできる、なんていうやつが”八月革命”時点でいたのか?」
リャン・シェンシィ:「心当たりに当たってるとこ。シオンじゃないってことは、まだ生きてるってことだから」
加賀美金也:「そいつに協力してもらえたら心強いな!また撃退できるかもしれないからな」
佐夜鹿ネネネ:「ふむ。そんな大きな戦功があれば、私ならば自慢しまくりますが……」
佐夜鹿ネネネ:「シャイな方なんでしょうか」真顔で言う
リャン・シェンシィ:「あまり期待しないで。今のほうが強いなら、今同じことが出来るとも限らないし」
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな功績があるなら、他の学区の生徒会長をやってる……とかもあるかもしれませんね……」
塚井キオ:「言い出さない理由も気になるっすよねー」
マギカ・ウィッチクラフト:「それこそ崑崙の人たちとか……」
解良イノリ:(”十字冠を破壊する兵器”は、十字冠があるなら逆説的に殺されかねん…となるなら、元理事会か社会人か…?)
加賀美金也:「謙虚なヤツなのかもしれないなあ」
解良イノリ:「……そうですね、協力してくれるなら心強い」様々な疑問を秘めながら、そう言う。
マギカ・ウィッチクラフト:おや?推測の方向性が自分だけ違うな……と気づいて曖昧に微笑んでいる。
鷺宮アオノ:「それと……」
鷺宮アオノ:「佐夜鹿リリリさんの星徒のことデスが」
加賀美金也:「ああ……」心配そうにネネネちゃんを見る。
佐夜鹿ネネネ:「はい」表情を変えないまま頷く
鷺宮アオノ:「封印現住生物のことはご存知デスか?」
解良イノリ:「ああ……よく怪獣とかの一部が閉じ込められてるなんて…!って解放運動が起きたりするから…」遠い眼。
リャン・シェンシィ:「ああ、それならちょうど……」
佐夜鹿ネネネ:「ええ。ちょうど先程……」
佐夜鹿ネネネ:「封印現住生物・シュモモアギラバスを倒してきたところです」
加賀美金也:「メカティラノは封印原住生物じゃないか……」
加賀美金也:「おお!倒してきたのか!?」
解良イノリ:「シュモモアギラバス」
塚井キオ:「シュモモアギラバスを……」
マギカ・ウィッチクラフト:「シュモモアギラバス?」
加賀美金也:「シュモモアギラバスを…………!!!!!」
鷺宮アオノ:「妙な名前は先住市民の古代言語をそのまま発音してるからデス」
佐夜鹿ネネネ:「はい。強敵でしたが、カノコ先輩の助けもあり、何とか」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ……本当は鼻濁音とか存在しない表記とかでブレるやつですね」
塚井キオ:「魔法使いっぽい反応っす~」
マギカ・ウィッチクラフト:「古い魔術とか、音が大事な詠唱だとそれで失伝したりするんですよね……おっと」脱線脱線
佐夜鹿ネネネ:「その封印現住生物が、何か?」
鷺宮アオノ:「あれを封印したのはノヴァリス理事会なんデスが」
鷺宮アオノ:「そのリストを回収していった痕跡があるデスね」
マギカ・ウィッチクラフト:「現住生物のリストを、星徒がですか?」
鷺宮アオノ:「本来のリリリさんは電気技師デスし、繋がりがわからんデスよね」
解良イノリ:「……封印原住生物自体も確かに強力なOVだったりするけど…何か特殊な生態があったりするのか…?」
佐夜鹿ネネネ:「動物好きではあったと思いますが」顎に手をやり「怪獣はどうだったかな」
マギカ・ウィッチクラフト:「無線で操れるタイプなんですかね……?」
加賀美金也:「封印原住生物がみんなシュモモアギラバスみたいな怪獣ともかぎらんだろう」小声でつっこむ。
ルミナ・クラルスフェルト:「繋がりぃ~?」
ルミナ・クラルスフェルト:「どんだけお花畑なワケ? シュモモアギラバスが案外に楽だったからって早速油断してるんじゃないですよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ルミナさんには何か、お考えが?」勇気。
ルミナ・クラルスフェルト:「そもそも『殺害』じゃなくて『封印』が選ばれてる理由が」
ルミナ・クラルスフェルト:「まさか殺すのが不可能だったからだと考えてるわけじゃないでしょう?」
ルミナ・クラルスフェルト:「アレの個体戦闘力は様々です。今回みたいな案外正面からいけばなんとかなるやつから」
ルミナ・クラルスフェルト:「"騎士王"の率いる連合軍を手こずらせたものまで」
マギカ・ウィッチクラフト:(騎士王さんの話は、よく武勇伝としてこちらまで聞こえてきますからね……)
リャン・シェンシィ:「──つまり」
リャン・シェンシィ:「死んでないのは『使える』からだって認識なわけだ。君のなかでは」
ルミナ・クラルスフェルト:「殺すコストのほうが安いものが多いですよ」これまで発見された個体のリストをタブレットでフリックしながら。
ルミナ・クラルスフェルト:「シュモモアギラバスも、高速で走行して精神作用のあるガスを撒き散らす能力を持っていた」
佐夜鹿ネネネ:「つまり、件の星徒がリストを盗み出したのは、封印現住生物を利用して何かとんでもないことをやらかすつもりということですか」
解良イノリ:「単純に解き放って攪乱されるだけでも、かなり戦力を分散しないといけなくなるな…」
リャン・シェンシィ:「そもそも退けられる前提条件として、『学園都市を建設するのに邪魔だった』というのがあるはずだから」
リャン・シェンシィ:「大抵の封印現住生物は、都市機能のカウンターになる能力を持っている」
リャン・シェンシィ:「……もしかして」
リャン・シェンシィ:「いるのかな、私達の足元にも」
加賀美金也:「んなっ!?」思わず立ち上がって足元を見る。
マギカ・ウィッチクラフト:「もし……グレートバビロンの足元に居た場合」
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長がなにかの折に目覚めさせてそうな気がしますね」
解良イノリ:「……大分罰当たりだが、ある意味で地下にはいただろ。あの縞猫が」頭を抑えつつ。「二体目以降は勘弁願いたいところだが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「……(そう言えば居たのか)」
リャン・シェンシィ:「それはそうか」二者の言葉に納得し、とりあえず引き下がる。
佐夜鹿ネネネ:「そうですね。こうしている間にも……」
佐夜鹿ネネネ:「加賀美先生の後ろに………………」
加賀美金也:「うううううしろ!?」後ろをガバっと振り向く。
解良イノリ:「先生をあまりからかわない」ネネネさんたちに。
加賀美金也:「そんなおばけみたいにいられたら困る…………!!」何もいなかったので座りなおしている。
マギカ・ウィッチクラフト:「大丈夫ですよ、先生……ここまで来ていたらもう終わりですから……」
マギカ・ウィッチクラフト:ニコッ…… 最悪の想定をすることでマシな気持ちにしようとする。
加賀美金也:「ひいいいい!!!」
佐夜鹿ネネネ:「余計怯えてますよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「あれっ……!?」
解良イノリ:「マギカさん…」頭を指で抑えている。
マギカ・ウィッチクラフト:「ち、違うんです。気を楽にしようと思って……」あわ。あわ。
解良イノリ:「ともあれ話を戻して。その封印原住生物…都市としていると大変困る生物たちのリストを星徒リリリさんは手に入れていたわけだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そういうことですね」
鷺宮アオノ:「ネネネさんの元に訪れたのも、明確な目的に基づく作戦行動の寄り道だったということデス」
佐夜鹿ネネネ:「なるほど」
佐夜鹿ネネネ:「運が良かったと言うべきか、悪かったと言うべきか。私との遭遇も含め、操作されていたものかもしれませんが」
解良イノリ:「……星徒が集まって明確な戦略・戦術目的を持ち行動するのは、キングダムの一件で記憶に新しい。メサイアに対してもそういう行動があり得るわけだな…」
加賀美金也:「……星徒になる前は、いいお姉さんだったのにな」資料を見ながら呟く。
マギカ・ウィッチクラフト:「怪獣総進撃ですか……」
マギカ・ウィッチクラフト:先生の言葉につられて、資料の項目を見る
リャン・シェンシィ:「ただ、あちらは"天使"による吸収のリスクを認識した。ネネネちゃんへの攻撃があるのは間違いない──そして」
リャン・シェンシィ:「星徒リリリとネネネちゃん、どちらが欠けても天使リリリにとってはリスクなわけだから……その二人が戦ったらどこかで介入がある、かもしれない」
佐夜鹿ネネネ:「三つ巴になる可能性が高い、と。分かりました」
佐夜鹿ネネネ:軽く瞑目し「フレキシブルに……場合によっては双方同時に対処する必要がありますね」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……」
マギカ・ウィッチクラフト:「目的を整理しますと……"天使"の目的としては」
マギカ・ウィッチクラフト:「身内から『本人』と認識されることで、星徒とも合一して存在が確かになること、ですね」
リャン・シェンシィ:頷く。
マギカ・ウィッチクラフト:「そのために星徒も身内の生徒も欠くわけには行かないし……」
マギカ・ウィッチクラフト:「逆に、RBとしての『身体』を破壊されると同時に、身内から否定されると存在が保てなくなるリスクもある……」資料を確認しつつ。
マギカ・ウィッチクラフト:「星徒としてはシンプルですね。"天使"の行動を邪魔するわけですから」
マギカ・ウィッチクラフト:「星徒は自分だから条件から除くとして、身内の……」ネネネちゃんをちらっとみつつ「"条件"を満たせなくなる事を狙ってくるわけですね」
加賀美金也:「おお!整理してもらえて大分分かりやすくなったな。ありがとうマギカ部長!」
マギカ・ウィッチクラフト:「え? へ、へへへ……」揺れる。
佐夜鹿ネネネ:「姉は……」資料を置いて「強かったです。かなり。妹的贔屓目で言えば、めちゃくちゃ」
加賀美金也:「うん……。そうか」
マギカ・ウィッチクラフト:「そんなに……」
解良イノリ:静かに聞いている。
佐夜鹿ネネネ:「私の戦闘技術も、元々はすべて姉から教え込まれたものですし」
佐夜鹿ネネネ:「もしも戦うのが本物の姉二人であれば、勝機は薄かったと思います」
佐夜鹿ネネネ:「ですが、なので。勝てると思います」
加賀美金也:「……そうか。本物のお姉さんじゃ、ないんだもんな」
加賀美金也:彼女の中ではそう思うことで整理をつけたのだろうとうなずく。
佐夜鹿ネネネ:「姉は、私の言うことなら何でも聞いてくれましたし、欲しいものなら何でも買い与えてくれましたし」
佐夜鹿ネネネ:「私のことをいつも第一に考えてくれて、寝る時も一緒でした」
加賀美金也:「……本当に仲のいい姉妹だったんだな」静かに聞いている。
マギカ・ウィッチクラフト:「いいお姉さんですね………」
佐夜鹿ネネネ:「その人の言動をコピーアンドペーストしただけのチャットボットや、アイコンがその人物の画像というだけのアカウントを、当人とは思えないように──」
佐夜鹿ネネネ:「私にとっては、やはりあれらが姉本人とは思えません」
佐夜鹿ネネネ:「私を利用したり、傷つけたりするようなものが、あの・・お姉ちゃんなわけがありませんから」
佐夜鹿ネネネ:静かに、だが確固たる口調で言う。
加賀美金也:「……そうだな!お姉ちゃんが、サヨを困らせる訳ないもんな」
加賀美金也:「そんなに仲が良かったんだからな」
佐夜鹿ネネネ:「はい。■■■もしましたし」
加賀美金也:「……んっ?」
加賀美金也:「なんかよく聞こえなかったが……聞き返してはいけない事のような気がするぞ……!」
GM:会議の空気が固まる。
マギカ・ウィッチクラフト:「す、すみません、今聞き取れなくて───」
リャン・シェンシィ:ネネネちゃんの耳を引っ張る。
佐夜鹿ネネネ:「シェン先輩、痛いです」
リャン・シェンシィ:「はーいはーい。忘れないでね、先生もイノリもお客さんだってこと」
リャン・シェンシィ:「あんまりバビロンうちの品位を落としてもらっちゃ困るから」
佐夜鹿ネネネ:「申し訳ありません」スッと一礼する。
マギカ・ウィッチクラフト:(今の流れで品位が落ちるような発言を……!?)
解良イノリ:「いや、まあ。良いけどな。そう言うことする子達とかそう言うトラブルとかやった事ないわけじゃないから…」急だったから驚いたけど、と。
解良イノリ:「ともあれ」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ、えっ」イノリちゃんの発言にも一拍遅れて驚いている。私が置いていかれている感覚…!
解良イノリ:「マギカさんは後でね…、はい。ともあれ」二回目。「大丈夫だ、ってことでいいんだね?」ネネネさんに。
マギカ・ウィッチクラフト:(後で……!?)ドキドキしている。
佐夜鹿ネネネ:「はい。問題ありません」
佐夜鹿ネネネ:「むしろ……」傍らの楽器ケースに軽く触れて「やる気十分です」
佐夜鹿ネネネ:「これ以上、姉を侮辱されるわけにはいきませんから。影で糸を引いている人間共々、ボコボコにしようと思っています」



GM:シーン終了。ロイス・購入が可能だぜ。
解良イノリ:ここはネネネさんに取ろう。  後輩/佐夜鹿ネネネ/〇信用/驚き で。言葉を信じる、という意味での信用です
加賀美金也:佐夜鹿ネネネ/〇P:過酷な運命に向き合って偉い/N:不安 でロイス取得!
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネちゃんに取っておこう。「佐夜鹿ネネネ ◯P見守り/Nたまに謎のことを言う」
解良イノリ:欲しいものある人いるかなあ 武器とか
佐夜鹿ネネネ:加賀美金也 〇興味/隔意 で取得します
加賀美金也:俺はボディマを狙う!
加賀美金也:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 3[3]+1 → 4 → 失敗

加賀美金也:ぜんぜんだめ いじょう!
マギカ・ウィッチクラフト:武器は自前のがあるので皆の欲しいもの買おうかな
マギカ・ウィッチクラフト:ふふふ…使いますか?この財産を
加賀美金也:うう~ん 全然惜しくないから惜しい時に頼ろうかな……!ありがとうな!
マギカ・ウィッチクラフト:はい……
佐夜鹿ネネネ:ボデマかな~ 援護の風
佐夜鹿ネネネ:5DX+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 10[1,8,8,9,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

解良イノリ:じゃあ時間凍結用に高性能治療キットにチャレンジしておきます。
解良イノリ:ラッキーメダルホワイト使用。
解良イノリ:1dx+2+1>=9
DoubleCross : (1DX10+3>=9) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

佐夜鹿ネネネ:買えました 復讐用に装備しておきます 以上です
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(56 → 58)
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんに4点とばしましょう
解良イノリ:いいの?!一応一個は持ってるよ
マギカ・ウィッチクラフト:念の為念の為
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を4減少(61 → 57)
解良イノリ:ありがたすぎ 高性能治療キット2個目ゲット!以上。
マギカ・ウィッチクラフト:うーん 自分用にブルーゲイル狙ってみます
マギカ・ウィッチクラフト:ラッキーメダルホワイト使用
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+4>=20
DoubleCross : (7DX10+4>=20) → 8[1,1,2,2,4,5,8]+4 → 12 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:駄目だった。以上です
マギカ・ウィッチクラフト:まだ持ってない人の防具でも良かったか!とりあえずおわり!


◆Middle03◆

GM:ミドル戦闘です。全員登場推奨。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(56 → 66)
加賀美金也:あっちがう
加賀美金也:1でいいんだ
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(52 → 53)
加賀美金也:57です
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1増加(58 → 59)
佐夜鹿ネネネ:サイコ~
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1増加(46 → 47)
GM:実はそう
マギカ・ウィッチクラフト:わすれるところだった
GM:ミドル戦闘では、手に入れた勢力効果が戦闘用のものに変化するよ。
GM:では、現在展開されている効果を確認してみよう。

▼グレート・バビロン:『八竜解放』シーンのエネミー全てに999のダメージ。イニシアチブ/シナリオ1回。
▼トランペッター:『火力支援』PC全員の攻撃力+10
▼メサイア第一技術部:『解析支援』ワンポイントアドバイスをくれる。
▼同窓会:『陣地構築』エネミーの攻撃達成値-10 
▼黒魔術同好会:『軽量化術・まるで全裸』PC全員の行動値+5
▼ブラックチャペル:『ギャングの流儀』行動値0のタイミングで発動し、エネミー1体に50のダメージを与える。
▼ウォーレン:『殺人兵器』マギカの攻撃はガード不能、装甲無視
▼啓明なる霊感研究会:『急速休息術』戦闘終了後、PCのHPを全回復できる。

加賀美金也:え?つよくないか?
マギカ・ウィッチクラフト:殺人兵器!
解良イノリ:つ、つよすぎ
マギカ・ウィッチクラフト:すごい ただのスイーツ屋さんから不思議な力が
小豆橋カノコ:不思議ですね
マギカ・ウィッチクラフト:ねー。
マギカ・ウィッチクラフト:黒魔術同好会はなにしてんの?
GM:八竜はメサイアの最大戦力だ。いいところで使ってくれよな。
マギカ・ウィッチクラフト:はーい
キスディ・トーア:装備を軽くしています
佐夜鹿ネネネ:すごい!
キスディ・トーア:見た目や機能には問題がないから安心くださいませ♪
マギカ・ウィッチクラフト:普段の装備が鎧レベルに行動値に影響してるのか…



メサイア学園 地下放水路




GM:佐夜鹿リリリがここにいるのは、"プロト・メサイア"のような、理事会の地下遺構への入口を調査するため……ということになっている。
GM:実際に装置による測定結果は座標の奥に空間があることを示していた。囮の可能性は当然に見破られるだろうが。
GM:それでも来る、と目されていた。ネネネの命を狙ったことは、生前抱いていたネネネへの強い執着が消えたことを意味しない。
星徒リリリ:そして、彼女は居た。
星徒リリリ:「また合えたね、ネネネちゃん」
星徒リリリ:表情からは感情が読み取れない。
GM:周囲に仲間の姿はないようだった。そして、それは君も同じだ。
佐夜鹿ネネネ:「はい。またお会いしましたね」
星徒リリリ:「ねえ。危ないって思わなかったの?」
星徒リリリ:「こんなところで一人になったら」
星徒リリリ:「私のことはいいよ」
星徒リリリ:「だって……すでに後ろの」軽く振り返る。
星徒リリリ:「秘密通路──もう発見済みなんでしょ──で待ち構えてるお友達が守ってくれるから」
星徒リリリ:「でもさ」
星徒リリリ:強く被りを振って目にかかる前髪を払った。それが彼女がイライラしている時のしぐさだと君は知っている。
星徒リリリ:「天使はどうするの? 私はいいじゃん……どうせ十字冠に守られてるんだから。そりゃ本当に勢い余っちゃうこともあるかもしれないけど」
GM:──これだ。
GM:天使による介入の可能性が否定できないから。罠だと理解していても、星徒は来る。
星徒リリリ:「心配だよ」
星徒リリリ:流星体が展開される。オレンジの燐光のフレームと、青銀のボディを持つ、特大の杭打ち機。
佐夜鹿ネネネ:「……心配?」
佐夜鹿ネネネ:「笑わせますね」
佐夜鹿ネネネ:回転鋸を携え、静かに佇んでいる。表情も身体も微動だにせぬまま、尻尾だけがゆらゆらと揺らめいて。
佐夜鹿ネネネ:「私がこの状況になれば、あなたはここに足を運ばざるを得ない」
佐夜鹿ネネネ:「たとえ罠だと分かっていても──憐れですね。炎に飛び込む虫のようです」
星徒リリリ:「そういう事を言うんだ」ムッという声。
星徒リリリ:「星徒会の仕事をほっぽりだして……こんなにネネネちゃんのことを優先してるのに」
星徒リリリ:「いいけどね。こういうのもかわいいし。全然喧嘩とかもしなかったから……」
星徒リリリ:語りながら、動きの起こりを意識させない、全くの自然な動作だった。
星徒リリリ:ネネネ以外が隠れる通路のハッチを──撃つ。
鷺宮アオノ:『────散って!!!』
鷺宮アオノ:全員のインカムに、アオノの声が響く。
マギカ・ウィッチクラフト:『うわわわわっ!?』
マギカ・ウィッチクラフト:《不可視の領域》ブゥン!とドローンの描いた魔法陣が乱れ、不可視が解除された姿が転げる
解良イノリ:影から姿が現れる。影への潜航による移動回避の後。…出来る限り奇襲効果を保ちたかったが、それでも見つかっていたらしい。
GM:君たちを潰し穿とうとした杭がソニックブームとともに隠し通路を崩落させる。
加賀美金也:「うおっ、見つかったか!」イノリちゃんの影に一緒に隠れていたが転がるように飛び出る。
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:背後から響き渡る轟音の中、星徒から目を逸らさずにいる。
佐夜鹿ネネネ:「本当に……何も分かってないんですね」
佐夜鹿ネネネ:「お姉ちゃんのこと。私のこと」
佐夜鹿ネネネ:「ううん。本当はこうしたかったのかな」独り言ちるように口にする
佐夜鹿ネネネ:「お姉ちゃんは……」
佐夜鹿ネネネ:「私のために仕事を放り出すなんてこと、してくれなかった」
佐夜鹿ネネネ:「責任感のある人だったから。それが結果的に私の為になると思っていたから」
佐夜鹿ネネネ:「買って欲しいものなんて、本当は何も無かったのに。傍にいてくれれば、その方がずっと嬉しかったのに」
佐夜鹿ネネネ:「お姉ちゃんはそういう人だった。だから、私も大好きだった」
佐夜鹿ネネネ:「そういう人だから、私の知らないところで、私のために、自分一人で死んでしまった」
GM:事が起こるのを待っていたのか。危険なモーター音を響かせて、暴走する社会人の群れが迫ってくる。
GM:"大学"の保持するオリジン:サイバーのジャームAIたち。
佐夜鹿ネネネ:「その姿で、その声で。もうひとつも喋らないでください」
佐夜鹿ネネネ:「それ以上、私の姉を侮辱するな」
佐夜鹿ネネネ:回転鋸が甲高い絶叫を上げ、放水路の薄明を火花が照らし出す。
佐夜鹿ネネネ:「その顔を削ぎ落してやる」
星徒リリリ:「……ふ」薄暗い笑い声。
GM:ミドル戦闘開始前に勢力効果:第一技術部が発動します。
鷺宮アオノ:『気をつけてくださいデス。星徒リリリと大学は、すでに何度か交戦している──そして』
鷺宮アオノ:『ちょうど解析が──やつはみなさんを攻撃しながら、全く同時にスクラップにした社会人を修理して操ることが出来るデス!』
マギカ・ウィッチクラフト:「ほ、放って置いても減ったりしないってことですね……!?」
鷺宮アオノ:要注意行動判明:Eロイス【星徒】により対象数の増加した《スプリットアタック》《アウェイクン》による、全体攻撃+蘇生コンボ
鷺宮アオノ:※後注! 変なこと書いてありますがPCを蘇生させずエネミーのみを復活させることができるEロイスを持っていることにさせて貰って続行しています。
GM:ミドル戦闘を開始します。エンゲージとコマがまだだ。待ってね。

(星徒リリリ[13])
5m
(イノリ[22]、先生[13]、マギカ[11]、ネネネ[8])
5m
(暴走社会人トループA[6]×2、暴走社会人トループB[6])
([]内は行動値)

GM:こうかな。先生は感覚を上昇させてるから
加賀美金也:あっそうですね!行動値8になったはずなので+5で13ですね
GM:ではお待たせしました セットアップ
解良イノリ:PS:”Mt19:17”《原初の黄:活性の霧》を自身に。R中攻撃力+15し、ドッジダイスを-2dします。
暴走社会人:トループAが《加速装置》《ヴァジュラ》
暴走社会人:暴走して攻撃力+12
加賀美金也:セットアップなし!
佐夜鹿ネネネ:コンボ【ターンオン】《加速装置》+《狂騒の旋律》 行動値+8 攻撃力+3 暴走
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を7増加(59 → 66)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(53 → 56)
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップなしです
星徒リリリ:《シールドクリエイト》。エフェクトレベルは──8!
星徒リリリ:ガード値29の武器を作成し装備します。
加賀美金也:なんじゃそりゃ!
マギカ・ウィッチクラフト:やば
佐夜鹿ネネネ:行動値16になります
解良イノリ:強いよ~~
佐夜鹿ネネネ:固すぎ!
解良イノリ:あ、暴走社会人も加速装置だから行動値上がるのかな
暴走社会人:書き忘れた! そうです!
暴走社会人:行動値+16して──しかし22!
GM:イノリちゃんのほうが速い!
解良イノリ:あ、あぶねえ……
マギカ・ウィッチクラフト:こえ~
GM:ではイニシアチブに入っていきましょう。
GM:まずは22。PC優先でイノリちゃんの手番!
解良イノリ:了解です!では暴走社会人たちのエンゲージへ、マイナーで移動します。
解良イノリ:メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にてエンゲージしてる暴走社会人トループ3つ全員へ攻撃!
解良イノリ:何もなければ判定行きます!
GM:どうぞ!
解良イノリ:8dx7+8
DoubleCross : (8DX7+8) → 10[1,2,3,4,4,5,6,8]+10[10]+3[3]+8 → 31

解良イノリ:回んねえ……!
マギカ・ウィッチクラフト:30行ってれば大丈夫かな…?
解良イノリ:相手の達成値ー10もあるしおそらくあたるはず
GM:それは攻撃だけです
加賀美金也:そうとは……
解良イノリ:あっそうとは 把握ミスすみません…!
GM:大丈夫ならこちらの処理をしていきましょう
暴走社会人:トループA2体は暴走。Bはイベイジョン15で命中です
GM:戦闘中バフ確認用のコマを作りました
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘バフ確認キオちゃん!
解良イノリ:ありがとうございます~
加賀美金也:きーおん……ありがとうな……
解良イノリ:ダメージ行きます。
佐夜鹿ネネネ:かわいい
GM:きな!
解良イノリ:4d10+21+15+1d10+2d10+10 キルリーダー、バフ効果追記済み。
DoubleCross : (4D10+21+15+1D10+2D10+10) → 15[1,8,4,2]+21+15+6[6]+9[1,8]+10 → 76

GM:そのダメージは……
解良イノリ:一点でもダメージが通った場合、R中被ダメージが+2d10されます。
加賀美金也:つよい……!
暴走社会人:Aが爆発!
暴走社会人:Bも……何もないか。戦闘不能!
解良イノリ:一応倒した…!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(56 → 63)



暴走社会人:数十体の社会人が、鉄の波のように迫ってくる。
暴走社会人:その動きは不気味に統一されており、編隊を組んだ人よりも虫の群れを彷彿とさせる。
暴走社会人:銃撃。進軍。銃撃。感覚は一定で淀みなく。突然に前方の一群がサーボから火花を上げて躍りかかる。
解良イノリ:その前に立ち塞がる。
解良イノリ:微かに息を吸う。姉妹の対決を邪魔させるわけには行かないと思った。--それが、愛していた姉を妹が手に掛けることなのだとしても。
解良イノリ:「”そこで主が言われた、”」
解良イノリ:「”もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら”」影が、立ち上る。
解良イノリ:「”この桑の木に、『抜け出して海に植われ』と言ったとしても、その言葉どおりになるであろう”」
解良イノリ:地に溢れる虫を、丸ごと飲み込む津波のようだった。それが逆巻き、地に打ち据え、要所を砕く。
解良イノリ:「こっちは抑える!だから、集中してやってきな!」佐夜鹿さんへ、そう言葉だけかけて。
暴走社会人:ある機体は正確な動作を、暴走した機体は不安定な動作を咎められる。凄まじく効率的に戦闘能力を奪われてゆく。
佐夜鹿ネネネ:「イノリ先輩……」“マスターオーダー”。その勇名は幾度となく耳にしてきたが、直に見る実力は想像以上だ。「……ありがとうございます」



GM:イニシアチブ16
GM:佐夜鹿ネネネの手番
佐夜鹿ネネネ:マイナーでチェーンソードを起動
佐夜鹿ネネネ:メジャーでコンボ【オーバードライブ】
佐夜鹿ネネネ:《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》
佐夜鹿ネネネ:星徒リリリまで移動しつつ攻撃します
星徒リリリ:どうぞ!
佐夜鹿ネネネ:11DX7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,1,2,3,3,5,6,8,8,10,10]+10[2,4,6,8]+10[9]+10[9]+10[8]+1[1]+2 → 53

星徒リリリ:やる気ありすぎ!
マギカ・ウィッチクラフト:ガンバリネネネ!
星徒リリリ:イベイジョンはダイスが多すぎて32。命中!
佐夜鹿ネネネ:高!!
佐夜鹿ネネネ:ダメージ!
星徒リリリ:あっすいません待って!
星徒リリリ:盾作ったんだった ガードします
佐夜鹿ネネネ:固い!
星徒リリリ:抜いてみな……抜けるもんならな……
佐夜鹿ネネネ:6D10+19+20+3+10
DoubleCross : (6D10+19+20+3+10) → 30[3,9,1,6,8,3]+19+20+3+10 → 82

佐夜鹿ネネネ:まだバリクラはないので装甲有効!
マギカ・ウィッチクラフト:良いダメージ
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(66 → 72)
星徒リリリ:痛ったい! でもぴんぴんしてます。



星徒リリリ:杭の装填は素早い。放水路のコンクリートが次々と弾け飛び二次被害を撒き散らす。
星徒リリリ:妹を撃つことへの躊躇があるようにはやはり思えない。
星徒リリリ:だが、その引き金の軽さよりも、君の踏み込みが届くのが先だった。
佐夜鹿ネネネ:姉に教えられたことは多い。戦術はその最たるものだ。
佐夜鹿ネネネ:先の先。迅速に機先を制し、敵陣に飛び込んで搔き乱し、敵のパフォーマンスを最小化し、己のパフォーマンスを最大化する。
佐夜鹿ネネネ:その教えに従い、ずっとそれを守ってきた。だが。それなのに。あまりにも──
佐夜鹿ネネネ:「……遅い」
佐夜鹿ネネネ:杭が放たれるよりも速く、恐るべき膂力による高速の踏み込みが、星徒へと到達する。
佐夜鹿ネネネ:「遅すぎる」
佐夜鹿ネネネ:弾丸めいた突進の速度をそのままに、横薙ぎに振るわれた回転鋸が、星徒の脇腹を深々と抉り飛ばす。
星徒リリリ:ギャギャギャギャギャ!!!!
星徒リリリ:すんでのところで流星体が丸鋸を押し留め、両断を防ぐ。
星徒リリリ:弾き、射出。飛び上がって壁を走る。
星徒リリリ:「違うよ。ネネネちゃんが強くなったんだ」
星徒リリリ:「一人にしちゃったから……辛かったよね」
星徒リリリ:「今度は──私が一人にならなくちゃ」
星徒リリリ:「そうすれば、今度は……もっと強く」
星徒リリリ:「君を守れるくらい、強く──」



GM:イニシアチブ13。加賀美先生の手番。
加賀美金也:はい!
加賀美金也:一応お聞きしますが……説得は効きませんよね?
GM:不可能です。
加賀美金也:ですよね!ありがとうございます!
加賀美金也:では攻撃をしましょう。マイナーなし。メジャーで……《アタックプログラム》だけでいいかな。ダイス少ないし……
GM:対象は!
加賀美金也:星徒リリリちゃん!
星徒リリリ:どうぞ!
加賀美金也:あっちょっとまってください!すみません!
GM:はい
加賀美金也:すみません!やっぱり暴走社会人Bにトドメさします!
GM:こいつ……!いいだろう
GM:エフェクトは使用しますか?
加賀美金也:素撃ちにします!
GM:了解です!
加賀美金也:3dx+5
DoubleCross : (3DX10+5) → 3[2,3,3]+5 → 8

加賀美金也:ぺちゃ……
GM:ハードワイヤード分はあるはず
加賀美金也:あっそっか
加賀美金也:+14で22です!
マギカ・ウィッチクラフト:パワー!
GM:ではここで……
星徒リリリ:《ディスマントル》
加賀美金也:なにっ!?
佐夜鹿ネネネ:何~!?
解良イノリ:何だとお……
マギカ・ウィッチクラフト:トラップカードだとぉ!
星徒リリリ:Eロイス星徒によりなんとレベルは脅威の11! 攻撃力を33ダウンさせ、打点が通らなければ攻撃失敗だ!
加賀美金也:な……なんだと~!?俺の攻撃力はクソ雑魚ナメクジだぞ!!
解良イノリ:何い~~ッ
解良イノリ:デビストします?
加賀美金也:う、ううーーん
加賀美金也:そこまでしなくていいか……?どうおもう?
佐夜鹿ネネネ:う~ん……
解良イノリ:カードバフで+10、コンビネーターで+2d10は火力に入ってて 命中値で3d10だから
加賀美金也:どのみち通ってもAはのこっちゃうしなあというのがある
加賀美金也:攻撃は+10+1dです ほないけるか!W
マギカ・ウィッチクラフト:ダメージは+10、武器が10、コンビネーター+2d10だから、特に打ち消さなくても行けそうな気はする
解良イノリ:先生の攻撃力が10+1d10なので、このままだと6d10+20で33以上
佐夜鹿ネネネ:1点くらいは通りそう
GM:コンビネーターが強い
マギカ・ウィッチクラフト:負ける気せぇへん!
解良イノリ:行けそうですね…!じゃあなしで行きましょう
加賀美金也:うおー!!ダメージ通します!!!
暴走社会人:くっ……来るがいい
加賀美金也:3d10+10+2d10+10+1d
DoubleCross : (3D10+10+2D10+10+1D10) → 22[8,4,10]+10+14[10,4]+10+4[4] → 60

マギカ・ウィッチクラフト:つよい
佐夜鹿ネネネ:強いじゃん!
暴走社会人:強くない?
解良イノリ:す、凄い出目!
加賀美金也:なんか間違えたかと思った デカいな…………
佐夜鹿ネネネ:出目がすごい
暴走社会人:謎の装甲5点を貫通して社会人撃沈!
加賀美金也:やった~~!
マギカ・ウィッチクラフト:わ~~い
解良イノリ:流石先生だなあ
GM:では演出をどうぞ!
佐夜鹿ネネネ:やったね



加賀美金也:両手で長銃を構える。加賀美の発電する電気が体中を巡り、銃へと集っていく。
加賀美金也:リリリが話の通じる相手なら、説得を試みただろう。妹の言葉を借り、争わず済むように尽力しただろう。
加賀美金也:だが、相手は星徒――ジャームだ。届かない言葉を妹から姉にかけさせるのは躊躇われた。
加賀美金也:だから、狙うのはイノリによって動作を停止させられた社会人の方だ。
加賀美金也:「スクラップにされても蘇らせて操るんだったな、ミャオノ!」アオノちゃんのことらしい。
加賀美金也:「なら……蘇らせられないくらい壊しちまえばいいッ!」
鷺宮アオノ:『はいデス!!』
加賀美金也:チャージされた電撃弾を社会人へと撃つ!
星徒リリリ:ずっ──だだだだ!!
星徒リリリ:射線上にいくつもの杭が突き立ち、雷撃を吸収する避雷針となる。だが──
解良イノリ:--社会人に残留していた影が、その杭の幾つかを蝕んでいる。
解良イノリ:エフェクト解除の影。解良イノリの代名詞--すべてではないが、十分な量の電撃が避雷針帯を通過する。
星徒リリリ:「ちっ」感情の籠もらない舌打ち。
加賀美金也:「……イノすけ!すごいな……!」その様子を目を丸くして喜ぶ。
加賀美金也:「ありがとうな!」
解良イノリ:「いえ、先生の火力があってですから…!残りが、来ます…!」



GM:行動値13 星徒リリリの手番

(ネネネ[16]、星徒リリリ[13])
5m
(先生[13]、マギカ[11])
5m
(イノリ[22])

星徒リリリ:《インフィニティウェポン》 白兵武器を作成し装備
星徒リリリ:《コンセントレイト》《アウェイクン》《サンドシャード》《ペネトレイト》《虚構のナイフ》《ワールドデストラクション》《スプリットアタック》
星徒リリリ:さらになんか自分の使う技の仕様を勘違いしていたので【虚実崩壊】で無理やり辻褄合わせます。
星徒リリリ:これでPC全員を対象に攻撃しながらトドメを受けていない社会人トループをHP1で蘇生。
星徒リリリ:HP10消費して装甲無視です
星徒リリリ:20dx7+9-10 えーい
DoubleCross : (20DX7-1) → 10[1,1,1,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,9,9,10,10,10]+10[2,2,4,5,6,6,6,7,10]+10[6,8]+1[1]-1 → 30

マギカ・ウィッチクラフト:虚弱なので回避を試みます
加賀美金也:ドッジ!
佐夜鹿ネネネ:コンボ【ファズ】 《復讐の刃》で反撃します
解良イノリ:ドッジはダイスペナルティで出来ないので素手ガード。受けます。
マギカ・ウィッチクラフト:1dx+1>=30
DoubleCross : (1DX10+1>=30) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

星徒リリリ:そんなぁ
マギカ・ウィッチクラフト:にゅーん
佐夜鹿ネネネ:7DX9+2 リアクション不可
DoubleCross : (7DX9+2) → 8[1,2,3,5,7,7,8]+2 → 10

加賀美金也:4dx>=30
DoubleCross : (4DX10>=30) → 7[3,6,6,7] → 7 → 失敗

加賀美金也:失敗!《マグネットフォース》でマギカちゃんを守ろうかな。
マギカ・ウィッチクラフト:先生…!
星徒リリリ:ではお互いにダメージを出そう
マギカ・ウィッチクラフト:守られます
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(57 → 59)
星徒リリリ:4d10+61 装甲無視!
DoubleCross : (4D10+61) → 30[8,7,8,7]+61 → 91

佐夜鹿ネネネ:固定値がすごい
佐夜鹿ネネネ:2D10+19+20+3+10
DoubleCross : (2D10+19+20+3+10) → 12[5,7]+19+20+3+10 → 64

佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(72 → 78)
加賀美金也:うおっ……65あったHPが消し飛ぶ!リザレクト!
星徒リリリ:これが侵蝕700%の星徒の力!
マギカ・ウィッチクラフト:固定値でギリギリ先生が瀕死になってる!
佐夜鹿ネネネ:そしてリザレクトします
解良イノリ:当然耐えられないのでリザレクト!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(59 → 61)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(63 → 71)
佐夜鹿ネネネ:78+1D10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+4[4] → 82

暴走社会人:加速装置つきの奴らが復活します ガションガショーン
星徒リリリ:そして復讐に対しては今度はガードができない!
マギカ・ウィッチクラフト:つよい
星徒リリリ:大ダメージを受けます。かなり削れました。



星徒リリリ:錬成され爆薬で射出される杭が次々に放水路のコンクリートに突き刺さってゆく。
星徒リリリ:高い動体視力を持つオーヴァードでなければその速度差を認識できず、忽然と杭がその場に現れたように見えるかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひぃぃ!?」分厚い魔導書を頭に翳し、縮こまっている。
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘を本職とするオーヴァードほどに鍛えておらず、応酬に反応がついていかない
星徒リリリ:全員を射程に捉え致死の射撃を畳み掛けながら、修復が効く社会人の破損したボディを錬成すると同時に、己の配下に作り変えてゆく。
加賀美金也:「……マギカ部長!」その怯えた声に咄嗟に反応し、抱きかかえるようにして転がり、代わりに杭の攻撃をモロに受ける。
解良イノリ:(単純出力も錬成速度もとんでもないな…!)現状では防ぐ手段に手が届かない。身体を捻り、急所への直撃だけは防ぐように。
加賀美金也:「うおっ……!元気な杭だな…………!」
マギカ・ウィッチクラフト:「きゃあ!?」抱きかかえられる予想外の衝撃にも悲鳴を上げている。
加賀美金也:「おっと……ごめんな、つい手荒なことをしちまったな」かはっと吐いた血を拭いながらマギカちゃんに笑いかけて手を離す。
マギカ・ウィッチクラフト:「い、いえ……ありがとう、ございます……?」
マギカ・ウィッチクラフト:髪と異なる赤色を目にしながら、自分の髪の毛に包まっている
佐夜鹿ネネネ:星徒とネネネが攻撃に移るタイミングは全くの同時だった。身体に染み付いた戦闘の呼吸は、示し合わせたように一致している。
佐夜鹿ネネネ:杭に肩口を深々と貫かれながら、交錯。
星徒リリリ:「……!」
佐夜鹿ネネネ:砲弾の直撃じみた膝蹴りを腹に叩き込み、スナップさせた鋸の柄で頭部を打ち据える。凄まじい衝撃音。
星徒リリリ:「ごっ」
星徒リリリ:声というより、肉体を急激に捻られることで出た音といった風情だった。硬い壁に叩きつけられ、ぱらぱらと破片がこぼれ落ちる。
星徒リリリ:落下する。転がる勢いのままに、落剥したタイルを躱す。
佐夜鹿ネネネ:「もう……5年になります」
佐夜鹿ネネネ:「姉が死んでから」
佐夜鹿ネネネ:肩に深々と突き刺さった杭を、無理やりに引き抜く。
佐夜鹿ネネネ:「本当なら……5年も経てば」
佐夜鹿ネネネ:「お姉ちゃんは、もっと美人になっていたはず」
佐夜鹿ネネネ:「もっと背も伸びて、胸も私より大きくなっていたはずです」
佐夜鹿ネネネ:「私より……」
佐夜鹿ネネネ:「……あなたより。ずっと強くなっていたはず」
星徒リリリ:額から流れる血を、ぺろりと舐め取る。
星徒リリリ:「大変だ。妹の期待に応えるのは」



GM:未行動のイニシアチブ22、暴走社会人たちが攻撃します。
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃぁー
GM:といっても、こいつらは同窓会の達成値-10が洒落にならない!当たるのか!?
暴走社会人:やれます!
加賀美金也:いい返事だ!
暴走社会人:《アタックプログラム》《雷の残滓》
暴走社会人:1d4 対象~
DoubleCross : (1D4) → 4

暴走社会人:1d4 もいっちょ
DoubleCross : (1D4) → 3

暴走社会人:それぞれ先生とイノリちゃんを狙います。
暴走社会人:ダメージが入ったら邪毒2
暴走社会人:5dx+12-10
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[4,10,10,10,10]+10[6,8,9,10]+10[10]+3[3]+2 → 35

暴走社会人:???
解良イノリ:つ、つよい
佐夜鹿ネネネ:やる気がすごい
マギカ・ウィッチクラフト:なんですかそのやる気は
加賀美金也:そんなにやる気ださなくてもいいんだぞ
マギカ・ウィッチクラフト:先生もこう仰る
暴走社会人:褒められて伸びるタイプなのかも……
暴走社会人:5dx+12-10 こっちがイノリちゃんのぶん!
DoubleCross : (5DX10+2) → 8[2,4,5,6,8]+2 → 10

加賀美金也:のばしてしまった
暴走社会人:リアクションをするがいい
加賀美金也:www やる気が違い過ぎる!
加賀美金也:ドッジ!
マギカ・ウィッチクラフト:www
マギカ・ウィッチクラフト:ほんとに褒められて伸びてる
解良イノリ:ドッジダイスが破壊者分でそもそも触れないのだ…!素手ガード!
加賀美金也:5dx>=35
DoubleCross : (5DX10>=35) → 5[1,2,3,4,5] → 5 → 失敗

暴走社会人:4d10+10 これが先生のぶん!
DoubleCross : (4D10+10) → 13[1,4,4,4]+10 → 23

暴走社会人:2d10+10 これがイノリちゃんのぶんだ
DoubleCross : (2D10+10) → 8[7,1]+10 → 18

加賀美金也:残りHPは2!死んでリザレクト!
解良イノリ:hp8しかないのでしぬ!リザレクト。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(61 → 63)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(71 → 76)
解良イノリ:無駄にデカい
暴走社会人:邪毒によりクリンナップに6点受けて貰おう
加賀美金也:ひえ~
解良イノリ:痛いよ~~
佐夜鹿ネネネ:死んじゃう!
マギカ・ウィッチクラフト:ひぃー



暴走社会人:社会人たちが再起動する。
暴走社会人:先ほどと異なるのは、彼らの機械の体が備える機能だ。
暴走社会人:継続して活動することを微塵も考えていない、ただ攻撃を当て、ダメージを与えるためだけの構造。
星徒リリリ:「行って」
星徒リリリ:リリリの合図とともに、自壊しながら、あるいは動きを止められそうになった機体を飛蝗のような脚部で蹴り壊しながら。
マギカ・ウィッチクラフト:「錬成による構造の作り変え……!?聞いてたけど、この速さで…!?」
星徒リリリ:君たちを射線に収め、攻撃する。
解良イノリ:「ッ、ああもう……処理が間に合わないな…!」影による排除が間に合わない。星徒相手に出力勝負は不可能だ--どんな精鋭だろうと。
加賀美金也:「ぐっ、キックに自信があるのか……!親近感が湧くな……!」機械化した肉体は一度大きなダメージを受けると再生に時間がかかる。先ほどのダメージの影響が大きい身体にモロに攻撃を食らう。
解良イノリ:「げほっ、あぐ……いったいなあ、もう…!」
加賀美金也:「だが……仕事の為に自分の身体を犠牲にするのはよくないぞ……!」バチバチと音のなる己の腹を抑えながら笑いながら立ち上がる。



GM:イニシアチブ11。マギカ・ウィッチクラフトの手番
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:メジャー【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》《要の陣形》
マギカ・ウィッチクラフト:復活した暴走社会人2体とリリリさんに攻撃します
星徒リリリ:何ぃ……
星徒リリリ:やってみるがいい!
マギカ・ウィッチクラフト:11dx7+9
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[1,2,4,4,5,6,7,8,9,10,10]+10[2,4,6,9,10]+5[2,5]+9 → 34

マギカ・ウィッチクラフト:ギリギリ!
星徒リリリ:くっ……イベイジョン突破! ガードします。
マギカ・ウィッチクラフト:ガード不可です!
暴走社会人:こいつらは暴走!
星徒リリリ:なんですって!?
マギカ・ウィッチクラフト:▼ウォーレン:『殺人兵器』マギカの攻撃はガード不能、装甲無視
星徒リリリ:では…命中!
マギカ・ウィッチクラフト:殺人兵器に防御など!
星徒リリリ:ダメージをどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:4d10+7+1d10+10 ガード装甲無視
DoubleCross : (4D10+7+1D10+10) → 18[5,3,8,2]+7+6[6]+10 → 41

マギカ・ウィッチクラフト:41点!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を7増加(47 → 54)
GM:そのダメージは……
星徒リリリ:足りてる! 一度戦闘不能になります
マギカ・ウィッチクラフト:やったー!
星徒リリリ:そして《魂の錬成》HP90で復活
マギカ・ウィッチクラフト:やだー!
佐夜鹿ネネネ:ギャ~~ッ
加賀美金也:HP90!?
解良イノリ:ヒエエエ
星徒リリリ:侵蝕率700の星徒だから……
マギカ・ウィッチクラフト:やば
暴走社会人:こいつらは当然爆散!
GM:では演出をどうぞ!



マギカ・ウィッチクラフト:「はっ、はっ……!」
GM:──事実として。
GM:星徒リリリの目は、常にネネネに向いていた。それは社会人の群れを相手取るのに適するイノリの戦術的判断であり、生徒の立ち向かうべきと決めたことをやり遂げさせるための大人の判断であり。
GM:君を間近で見て、少し知った者には侮られる、前任者と似た性質によるものであったかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:這々の体で攻撃から身を隠す。
マギカ・ウィッチクラフト:実際の所、巨大で、強力で、ごまかしの効かない『戦闘』で貢献出来る手段は少ない。
マギカ・ウィッチクラフト:"機械"を扱うことで埋められる差は、相手もそれを使ってくることで均される前提にすぎない。
マギカ・ウィッチクラフト:魔導書を開く。
マギカ・ウィッチクラフト:くり抜いたページに仕込んだタブレット端末を起動すると、ホログラムのキーボードが展開した。
マギカ・ウィッチクラフト:杖を触ればセンサーに反応して自動的に打鍵されていく
マギカ・ウィッチクラフト:「き、気温、風速、時間、ええと……後は粉塵と環境情報……!」
マギカ・ウィッチクラフト:これだけは事前に用意できなかった。現場の戦闘に合わせて変化する環境情報をリアルタイムで打ち込んでいく。
マギカ・ウィッチクラフト:(し、信じますよカノコさん……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「ア、"アイシングチップ"、起動……!」
マギカ・ウィッチクラフト:──ヴン。
マギカ・ウィッチクラフト:潜んでいたドローンが起動する。マギカが普段使う、コウモリ羽のドローン。
マギカ・ウィッチクラフト:その下部に緊急で据え付けられた、ファンシーな色合いの機構からライトが照射される。
マギカ・ウィッチクラフト:スポットライトほどの光は相対する社会人、星徒リリリへと向けられ、それぞれだけを照らすように円が縮まり……
マギカ・ウィッチクラフト:────チュイン!!
マギカ・ウィッチクラフト:身体を"灼く"
マギカ・ウィッチクラフト:針先ほどに絞られた光。レーザーとなった光が、錬成された社会人、そして人体の急所を無駄なく破壊していく
星徒リリリ:「えふっ」
暴走社会人:無理な稼働を続けていた社会人が次々と撃ち落とされ、オーバーヒート寸前だった機体から爆発してゆく。
マギカ・ウィッチクラフト:(ま、まだ、誰も使ってない"兵器"です……!)
マギカ・ウィッチクラフト:(出力が環境に左右されすぎて、逐一更新する必要がありますが……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「や、やった……!」
マギカ・ウィッチクラフト:結果の爆発を見て、思わず顔を綻ばせる
加賀美金也:「すごいじゃないかマギカ部長!強いんだなあ!」
星徒リリリ:脅威を察し、武器をかざして身を守ろうとするが──
解良イノリ:「うん。助かったよ」目の前で足を止められていた社会人を撃ち抜いた光を見て少し笑う。
マギカ・ウィッチクラフト:「へ、えへへ!」まだ打鍵を続けている。
マギカ・ウィッチクラフト:光の軌道は直線。例えば、イノリのように「影」で包んでしまえば影響を与えることは出来ない。
マギカ・ウィッチクラフト:だが『線』であるならば──
マギカ・ウィッチクラフト:軌道は陣を描くことが出来る。
マギカ・ウィッチクラフト:魔法陣による物体転送。リリリのかざした武器の前に描かれた陣にレーザーは吸い込まれ
マギカ・ウィッチクラフト:直上。死角から雨のようにレーザーが降り注ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト:ヂュ──ィィン!
星徒リリリ:避け──遅い。首を捻るも──鎖骨から心臓。躱せない。
星徒リリリ:「嘘──」
星徒リリリ:そして、最初の光条に遅れて全てのレーザーに貫かれる。
佐夜鹿ネネネ:「っ……」見知った姿が傷付くその光景に、思わず目を背けそうになって、何とか堪える。
マギカ・ウィッチクラフト:杖を指揮棒のように、ドローンを操る。
星徒リリリ:「魔女。大した出力はないって。や」
マギカ・ウィッチクラフト:手加減の余裕はない。1秒気を抜けば、レーザーはただのスポットライトになる。
マギカ・ウィッチクラフト:「……う、嘘は、ついてません」
星徒リリリ:実際に、取り立てて膨大なエネルギーが照射されているわけではない。
マギカ・ウィッチクラフト:「私はともかく……」
マギカ・ウィッチクラフト:「これは」
マギカ・ウィッチクラフト:「グレートバビロンの、技術ちから、です」
マギカ・ウィッチクラフト:杖を振り下ろす。
星徒リリリ:星徒の動きを止めるのに必要十分な攻撃が、必要十分に届き、そのまま生命を焼き切ろうとしている。
星徒リリリ:「そっか。だからリーダー」
星徒リリリ:燃え上がる。
星徒リリリ:炎の中のシルエットが崩れ落ちた。
佐夜鹿ネネネ:「……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「………っ!」杖を構えながらリリリの言葉を聞く。目を逸らさないのは矜持というより、操作に集中しているためだ。
GM:──しかし。消えない。
GM:立ち上がる。炎の奥に、輝くものがある。
佐夜鹿ネネネ:「……まだ、です……」
佐夜鹿ネネネ:「まだ終わっていません」
GM:砕けた星徒の十字冠だ。それが禍々しい光を放って、組み変わろうとしてゆく。
マギカ・ウィッチクラフト:「!そんな……!?」
星徒リリリ:「──侵星魔法冠」
星徒リリリ:ドッッッッッッ!!!!!!!!
星徒リリリ:あらゆる方角から押しつぶされるような無形の圧力だ。オーヴァードなら、それを感じることができる。
マギカ・ウィッチクラフト:「~~~~~……!?」
星徒リリリ:無限の侵蝕率、無限の攻撃力、無限の防御能力。
マギカ・ウィッチクラフト:杖の手がブレる。レーザーの軌道が波打ち、体を灼く光が焦点を失っていく。
加賀美金也:「これは…………!」
解良イノリ:「、”スターロード”の……!」間接的にかかわった事は在れど、直接的に見たのは初めてだった。
星徒リリリ:それらを齎すスターロードの残滓。これを発動した星徒には、それぞれの個体が持つ特別な脆弱性を突くか、神聖二重冠の発動でしか立ち向かえないとされる。
佐夜鹿ネネネ:「……」今度は逆に、視線を逸らせない。物理的な圧力すら感じるその凄まじさに、全身が硬直する。
佐夜鹿ネネネ:「これが、件の……」
マギカ・ウィッチクラフト:かつて相対した威圧感。限りないリソースが人の形を取っただけの、異質。
マギカ・ウィッチクラフト:「"無限の始原インフィニティコード"……!」
星徒リリリ:炎の中から、自らの傷ついた身体機能そのものを錬成によって補ったリリリが出現する。
星徒リリリ:「……やりたくなかったんだけどな」
解良イノリ:(……本当に侵蝕圧が滅茶苦茶だ…感覚がバカになる…)冷や汗が零れるのがわかる。…何の加護も今はない。侵蝕率も足りていない今ではどこまで対抗できる?
GM:激しい放電が、トンネルを染めた。瞬間だった。
GM:佐夜鹿ネネネの頭に、何者かの手が被さる。
佐夜鹿ネネネ:「──!?」
機装を纏う少女:バ──ヂッ
マギカ・ウィッチクラフト:「っ、え!?」
機装を纏う少女:光学迷彩が解除される。酩酊感。
加賀美金也:「何……ッ!?」
機装を纏う少女:「夜渾ナイトフラッドのテクノロジーが、全員の脳を電磁スキャンして意識の死角を把握していた」
機装を纏う少女:「魔法冠を使用したブラックドッグ能力者が存在する今なら、電子線の動きで私の動きが見破られることは──絶対にない」
GM:そしてぼやけた意識の中でネネネ、君は目にする。
星徒リリリ:目の前には己の方角へ砲口を向ける星徒。
GM:そして、明らかにそれとは違う慈愛に満ちた手つきで己を抱きとめる、懐かしい声。
天使リリリ:「助けに来たよ。ネネネちゃん」
天使リリリ:【孤独の叫び】
星徒リリリ:「待っ──────」
星徒リリリ:無敵のはずの星徒が、狼狽える。
天使リリリ:この瞬間のみ、佐夜鹿ネネネが取得した佐夜鹿リリリへのロイスを背後の存在に対するものとして扱い、感情を安堵◯/依存に変更します。
佐夜鹿ネネネ:いや~~~っっ
佐夜鹿ネネネ:「あ……」
佐夜鹿ネネネ:酩酊する意識の中、反射的に振りかざした回転刃が、むなしく空を切って床面を削り取り、不協和音を立てる。
佐夜鹿ネネネ:「……あ……?」
天使リリリ:君の後頭部を柔らかい感触が包む。頭に置かれた手が、別人のものに変わっている。
佐夜鹿ネネネ:二発目、返す刃を──振るうことが出来ない。睡魔に負ける寸前のように、意識に霞が掛かり、腕に力が入らない。
天使リリリ:「ん。懐かしいな……こうやって」
天使リリリ:「ベッドの中で、寝かしつけてあげたっけ」
佐夜鹿ネネネ:「……」
天使リリリ:「どうしたの? ネネネちゃん」
佐夜鹿ネネネ:(……しなければ──)
佐夜鹿ネネネ:(……何を……?)
佐夜鹿ネネネ:ぬるい泥濘に沈んでいくように、思考能力が麻痺していく。
星徒リリリ:魔法冠が明滅する。
星徒リリリ:声にならない悲鳴。叫声。
佐夜鹿ネネネ:水が低きに流れるように。そこが本来あるべき場所だと、心が蕩けて堕ちていく。
機装を纏う少女:もう一人の乱入者の槍がアーク光を纏って空を裂き、君たちを牽制する。
天使リリリ:「ね。呼んでみて」
天使リリリ:「私のこと」
マギカ・ウィッチクラフト:(っ、いけない……!)
マギカ・ウィッチクラフト:杖を振るうも、一度制御を離れたドローン群は、墜落を免れるための制御に手いっぱいになっている
解良イノリ:咄嗟に出した影は、不安定化した魔法冠の出力余波を防ぐ為とに分割されている。アーク光にかき消された。
佐夜鹿ネネネ:「……ッ……!」
佐夜鹿ネネネ:頭に置かれた手を、無理やり振り払う。
佐夜鹿ネネネ:消え行く灯が如き、弱った意志を振り絞る。抵抗と反撃の決意を以て、背後の人物を振り返って。
佐夜鹿ネネネ:「……あ」
佐夜鹿ネネネ:そこにあった顔を見て、ぽかんと口を開ける。
佐夜鹿ネネネ:「……お姉ちゃん?」
天使リリリ:親しい者にしかそうと分からないくらいに、微笑んだ。
天使リリリ:そして、寸前までこの場を支配していた星徒の気配が、完全にかき消えた。
天使リリリ:「そうだよ。ありがとう」

(ネネネ[16]、天使リリリ[13]、???[15])
5m
(先生[13]、マギカ[11])
5m
(イノリ[22])

鷺宮アオノ:『通信が戻っ……っ体、何が……』
鷺宮アオノ:『──これは、流星体が消えて、じゃない』
鷺宮アオノ:『天……使────。それに、無線研』
鷺宮アオノ:『ヤアフ部長……!?』
"夜渾発動機"ヤアフ・マルカゾン:回転させた槍を突き立てるようにして、天使リリリのもとへ後退する。
GM:ノヴァリスの"外"で運用された対オーヴァード兵器実験場"夜渾計画"の成果をかき集めた全身義体を持つ、唯一の生き残り。
GM:無線研究会──メサイアの送電技術を管理する、かつて佐夜鹿リリリが部長を務めていた組織である。
GM:オーダー討伐後、組織の再編が成されてからの名は、メサイア第二技術部。
"夜渾発動機"ヤアフ・マルカゾン:「悪いけど、全員倒すわ。ネネネさんもつれていく」
"夜渾発動機"ヤアフ・マルカゾン:「……で、いいのよね。リリリ」
天使リリリ:「勿論」



(ネネネ[16]、天使リリリ[13]、ヤアフ[15])
5m
(先生[13]、マギカ[11])
5m
(イノリ[22])

GM:乱入者は、すでにメインプロセスを終えているものとして扱い、このままクリンナップとなります。
GM:いや、クリンナップ処理のつもりだったけどこれイニシアチブって書いてあるな
GM:ブラックチャペルの勢力効果から処理していきましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:うおお!ギャングの流儀により50点ダメージ!
GM:どっちにかましますか?
マギカ・ウィッチクラフト:天使リリリさんにギャングの流儀を叩き込みます
天使リリリ:手厳しい……
天使リリリ:50点受けます。ひえーん。



GM:星徒によって潰された通路に詰めていた、トランペッターとブラックチャペルの支援部隊が遅れて到着する。
トランペッター生徒:「撃て撃て!十字砲火!」
ブラックチャペル生徒:「は! 存外にトランペッターも行儀が悪いなぁ! 仲良くできそうだ」
GM:寄りすぐった精鋭だか喧嘩自慢だかが、それぞれのアプローチでリリリへと攻撃を仕掛ける。
天使リリリ:「──結構厄介だよこれ、早く」
ヤアフ・マルカゾン:「ええ。ダウンロードを」
佐夜鹿ネネネ:「……ぐ……」
佐夜鹿ネネネ:顔を覆う。けたたましい銃声で、歪んだ思考が覚めていく。同時に、自分が何をしたのかも、何をすべきかも理解する。
天使リリリ:「っと、気がついちゃった」
佐夜鹿ネネネ:「……すみませんでした、皆さん……」鋸の柄を握り締め「後程正式に謝罪致します。……今は……!」
天使リリリ:残念そうにたん、と地を蹴って少女と回転鋸から距離を取る。
解良イノリ:「……ううん、こっちこそまんまとやらせちゃった。やるよ」ぎゅ、と手袋を直す。
加賀美金也:「……大丈夫だ、サヨ!どのみち二人とも、和解は難しかっただろう」
加賀美金也:「姉を名乗る不届き物は……俺たちで叱ってやらないといけないからな!」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……!謝罪の代わりに行動で示すのがメサイア流です……!」
加賀美金也:(やっぱりメサイアってジェネシスとは全然違うんだな……!)



GM:クリンナップ。邪毒ダメージを受けてください。
加賀美金也:ぐえええ毒だよ死んだ リザレクト!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(63 → 66)
解良イノリ:邪毒2の為6点受け、hp5の為リザレクト。
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(76 → 81)
GM:さらに各種効果が終了。



GM:ラウンド2 セットアップ
GM:イベントが発生します。
加賀美金也:なにっ
マギカ・ウィッチクラフト:なんだっ
解良イノリ:なぬっ
佐夜鹿ネネネ:なんだって



天使リリリ:天使リリリが支援部隊に厭わしげな視線を向ける。その瞳をスクリーンにして、いくつもの数列が駆け抜けてゆく。
天使リリリ:「e68891e3818ce6989fe586a0e381afe5a4a9e381abe688b4e3818de38081我が星冠は天に戴き、e59cb0e381abe4bba4e38292e799bae38199e3828be38082地に令を発する。e685aee5a496e88085e381abe781bde38184e38292e38082慮外者に災いを。
天使リリリ:星徒を吸収し鉄錆色に色づいた十字冠。
天使リリリ:それが天へと昇り消失した。地上に居れば、空の色が、錆びた赤に染まるのが見えただろう。
情報項目

Eロイス【N.R.ノヴァ・レグナム
星徒と合一する事で完成した天使が、大学の演算支援と《オリジン・サイバー》の情報具象化能力を最大限に発揮する事で展開可能な自我拡張型戒律領域。
発動者の十字冠は変質・昇天し、一帯の空を塗り潰し染色する。セイクリッドピラーが齎す輝きだけがその色彩を引き裂く事ができる。このEロイスの取得者は流星体を持たない。
発動時、登場シーンに対して一つの「戒律」を設定する。戒律の内容と解除条件はGMが任意に設定して構わない。
また、神聖二重冠を使用したメインプロセスの間のみ、このEロイスの効果を無視できる。

天使リリリ:『余計な人は──』
天使リリリ:『姉妹の話し合いに口を出さない』
天使リリリ:「とか、どう?」
トランペッター生徒:「……!?」
トランペッター生徒:銃を剥けていたトランペッターが、次々と武器を取り落とし、膝をついた。
ブラックチャペル生徒:"ブラックチャペル"の生徒たちも同様だ。
GM:同時に、アオノとの通信が途絶する。
GM:『余計な人』でないのは──
GM:どうやら、君たち4人だけのようだ。
天使リリリ:天使リリリの生存中、すべての勢力効果が消失しました。
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃー!
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんですか?これは、この反応は……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:レネゲイドによる能動的アクティブな作用ではない。
マギカ・ウィッチクラフト:これはもっと、前提となるような……「まるで十字冠の離脱の時、みたいな……!」
加賀美金也:「……余計な人は口を出さない、か」
解良イノリ:「………クソ、ジャームの超抜能力……”ルールの制定”か?師匠を思い出す……」
天使リリリ:さらに、天使リリリは【不滅の妄執】を所持しています。
佐夜鹿ネネネ:「……細かい理屈を……」息を吐く「考えても無駄ですか。こんなこと、強化されたジャームにしか成し得ない……」
加賀美金也:「俺たちのことは余計な人じゃないと思ってくれてるんだな。天使……ありがとうな」ニッと笑顔を向ける。
天使リリリ:解除条件は、これまで確認された天使と同じく、佐夜鹿リリリへとロイスを取っているPCの攻撃でHPが0になること。
天使リリリ:「ネネネちゃんのお友達だからね」



GM:では改めて──セットアップ。
解良イノリ:PS:”Mt19:17”《原初の黄:活性の霧》。自身に使用し、R中攻撃力+15、ドッジダイス-2d。
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(81 → 84)
加賀美金也:セットアップなし!
佐夜鹿ネネネ:う~ん 《加速装置》+《狂騒の旋律》します
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を9増加(82 → 91)
GM:やる気だ
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップありません
天使リリリ:《戦力増員》自エンゲージにトループを2体配置。
ヤアフ・マルカゾン:セットアップはありません。

(ネネネ[11]、天使リリリ[13]、ヤアフ[15]、"蟲"[8]、"蟲"[8])
5m
(先生[8]、マギカ[6])
5m
(イノリ[17])




ヤアフ・マルカゾン:機装の少女がリリリを抱き寄せ、こつんと額を合わせる。
天使リリリ:「入れた。作れるよ」
天使リリリ:さらさらと砂が舞う。そこに落雷が落ちた。
天使リリリ:すぐに多脚戦車のような趣の騎兵がダース単位で生成される。
マギカ・ウィッチクラフト:「うわぁ……!?」雷鳴に身を震わせると同時に、光景に目を疑う
"蟲":金属珪素製の外殻を持つ、夜渾計画の対オーヴァード戦闘兵。
佐夜鹿ネネネ:「出力も速度も……常識の範疇にありませんね」
加賀美金也:「星徒も天使も……とんでもないな……!」
"蟲":"蟲"と呼ばれる。砂漠地帯の砂から無尽蔵に兵器を作り出す夜渾技術のひとつ。
解良イノリ:「……出力自体は天使、参考はマルカゾンさんか……?」



GM:イニシアチブ17……速くない? 服を着たのに
GM:解良イノリさんの手番です。
解良イノリ:そうだ下げるの忘れててすみません
解良イノリ:マイナー。天使たちのエンゲージへ移動し、メジャー。
解良イノリ:NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて敵全員へ攻撃したいと思います!

(イノリ[17]、ネネネ[11]、天使リリリ[13]、ヤアフ[15]、"蟲"[8]、"蟲"[8])
5m
(先生[8]、マギカ[6])

解良イノリ:妨害等ありますか?
GM:景気が良すぎる巻き込み数。だが……あるぜ!
ヤアフ・マルカゾン:《フラッシュゲイズ》判定ダイス-8
佐夜鹿ネネネ:ぎゃ~っ
加賀美金也:ほげ~っ
解良イノリ:ギエ~丁度8個しかないよ
マギカ・ウィッチクラフト:しかも制限80%だ~
加賀美金也:デビもストれない……
解良イノリ:此処は…しょうがない!ロイスを切ります
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃん!
GM:ほう……その意気やよし!
加賀美金也:イノすけ……!
佐夜鹿ネネネ:イノリ先輩!
解良イノリ:6:後輩/佐夜鹿ネネネ/〇信用/驚き、此方をタイタス昇華。不利な効果を全て打ち消します。
GM:ダイス+10じゃなくていい?
GM:毒入ってるか
マギカ・ウィッチクラフト:邪毒もついでに なるほどね
佐夜鹿ネネネ:あ~確かに
GM:では……判定をどうぞ!
解良イノリ:行くね~
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネちゃんの援護の風行けるのかな
GM:あっ援護の風ありましたね
解良イノリ:あ、ダイスボーナスも一応2個あるか
マギカ・ウィッチクラフト:そうそう ロイスより風でダイスやって、それでも邪毒大変ならロイス切るぐらいでいいのではと
GM:だよね!
解良イノリ:なので振れはした…!すみません
マギカ・ウィッチクラフト:えらい!
GM:ダイス0? そうだっけ……ってなってたけどスルーしちゃった
解良イノリ:メモ欄に最初のと100以上しか書いてなくて忘れてた
佐夜鹿ネネネ:どうします?援護投げられます こっちは腐っても最悪妖精貰えるし
GM:では改めてどうしますか?
マギカ・ウィッチクラフト:うっかりやさん
マギカ・ウィッチクラフト:ロイスよりエフェクトでどうにかしたほうがよさそう!
解良イノリ:じゃ、じゃあ…援護いいですか それでよければロイスは戻させて頂いて…
GM:了解!
解良イノリ:すみません ミスを
佐夜鹿ネネネ:では援護の風!ダイス+4です
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(91 → 93)
マギカ・ウィッチクラフト:身を切ることに慣れすぎてる
解良イノリ:ありがとうございます!
加賀美金也:自分を大事にして……
マギカ・ウィッチクラフト:ブランケットで包もう
解良イノリ:これでDB2個と援護4個で合計6個。
解良イノリ:6dx7+8
DoubleCross : (6DX7+8) → 10[1,1,1,2,3,9]+10[10]+6[6]+8 → 34

マギカ・ウィッチクラフト:良さげ
ヤアフ・マルカゾン:いい命中を出しよって……!
マギカ・ウィッチクラフト:一周目のダイス怖いな…
ヤアフ・マルカゾン:《ゲットダウン》
マギカ・ウィッチクラフト:コイツ!
佐夜鹿ネネネ:うわぁ
解良イノリ:ひ~~
ヤアフ・マルカゾン:6dx+20>=34
DoubleCross : (6DX10+20>=34) → 7[3,3,4,6,7,7]+20 → 27 → 失敗

ヤアフ・マルカゾン:くっ……
解良イノリ:あ、あぶね~~~ッ
マギカ・ウィッチクラフト:セーフセーフ
加賀美金也:セーフ!!
マギカ・ウィッチクラフト:こえ~
天使リリリ:こちらはガードして
天使リリリ:《磁力結界》《電磁障壁》ダメージ-9D
解良イノリ:うわあ
天使リリリ:盾は作ってないから軽減はこれが全てだ
GM:ダメージをどうぞ!
解良イノリ:蟲たちは!
GM:あっそうだった。全員命中します!
解良イノリ:了解。カバーとかもなし…!いくぞっ
解良イノリ:あ、あとそうだ
GM:はいはい
解良イノリ:蟲たちはOVでしょうか これはキルリーダーが発動するかどうかの確認です
GM:オーヴァードではありません。なんとこいつら自身はレネゲイドと一切関係なく機械として稼働している。
解良イノリ:了解…!ではキルリーダー分だけ別に降ります!
GM:お願いします
解良イノリ:4d10+21+15+1d10 虫達
DoubleCross : (4D10+21+15+1D10) → 26[5,9,5,7]+21+15+8[8] → 70

解良イノリ:70+2d10 ヤアフさん、天使リリリ
DoubleCross : (70+2D10) → 70+12[4,8] → 82

加賀美金也:つええ~~
"蟲":HPは50くらいあり、無事に爆散します。
佐夜鹿ネネネ:つよすぎる
マギカ・ウィッチクラフト:良い出目!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(84 → 91)
マギカ・ウィッチクラフト:トンデモ機械だ
解良イノリ:よかった……
ヤアフ・マルカゾン:痛すぎる……!
天使リリリ:そしてガード値先に出すべきだった 出します
GM:9d10 えいや
DoubleCross : (9D10) → 51[7,1,2,10,3,10,9,2,7] → 51

加賀美金也:かたすぎ!
解良イノリ:いい出目出してる!
天使リリリ:だいぶ削ったけどしっかりコンビネーターを入れられます。
マギカ・ウィッチクラフト:めちゃ硬い
天使リリリ:そして電磁障壁はシーン1回なのであとは磁力結界だけだ



ヤアフ・マルカゾン:解良イノリが動くと同時に、ヤアフが動いた。"雷"と名付けられた、迷彩とセットになった急加速、急制動能力。
ヤアフ・マルカゾン:そのままレネゲイドに吸着する浮遊機雷を展開する。炸裂によって影を弱め突破する狙い。
マギカ・ウィッチクラフト:「わっ、は、速……!?」
解良イノリ:「っ……、」出掛かりを潰される。どうしても影を引き出すという手順上、そうした妨害があると大きく出力が落ちる。発動自体は出来るだろうが--
解良イノリ:「”人はどうして神の前に正しくありえようか”」脚を踏み切る。踏み込む。
解良イノリ:身を切ってでも突破する、と即時に決断していた動き。
ヤアフ・マルカゾン:「破れかぶれね。"マスターオーダー"の破れかぶれではあるけれど」"揺"。MRIの原理で表層思考をスキャンし、確たる勝算がないことを看破しながら死角に潜り込もうとする。
マギカ・ウィッチクラフト:「ネ、ネネネさん……!おねがいしますっ!」懇願するような、裏返った声。
佐夜鹿ネネネ:バ ヅ ッ!!
佐夜鹿ネネネ:乾いた破裂音と共に、回転鋸から閃光、雷撃が空間を走り抜ける。
佐夜鹿ネネネ:解良イノリの能力発動に一瞬先んじて、浮遊機雷が連鎖誘爆して起動。炸裂のタイミングを前倒しさせる。
解良イノリ:「……、助かる…!」
解良イノリ:「”彼は心賢く、力強くあられる。だれが彼にむかい、おのれをかたくなにして、/栄えた者があるか”!」
天使リリリ:「──やる」
解良イノリ:影が引きずり出されてゆく。幾つかはそれでも残った炸裂に飲まれるが、大部分が残っている--
解良イノリ:「”彼は、山を移されるが、山は知らない。彼は怒りをもって、これらをくつがえされる”」
ヤアフ・マルカゾン:「──っく」
解良イノリ:ぐ お、と。津波の予兆のように。影が波打つ。盛り上がる。それは瀑布の予兆だ--
解良イノリ:「”彼が日に命じられると、日は出ない。彼はまた星を閉じこめられる”!!」
解良イノリ:星徒であっても、彼女は佐夜鹿さんの姉だった。決着を付けさせてあげるべきだった。
解良イノリ:何時も、自分の無力に嫌気が差す。もっと、と。そう思わなかったときはない。
解良イノリ:破裂するような踏込みの音。地を撃ち抜くその音を引き金に。
解良イノリ:空ごと飲み込むかのように、”蟲”と、マルカゾンと、天使を影が飲み込まんとする。
解良イノリ:それは影による津波だった。打ち寄せる波は、見た目と反して莫大な質量を以て引き摺り込み、押し潰さんと降り注ぐ。
ヤアフ・マルカゾン:「はあ────ッッ!!」
ヤアフ・マルカゾン:槍のアーク放電とともに影を穿つ。斬る。払拭し前進する。突破──し切れない。
ヤアフ・マルカゾン:「がっっ──」跳ね飛ばされ、巻き込まれる。
天使リリリ:他方、こちらは錬成によって防壁を築いた。
天使リリリ:対超衝撃バイナリ変形マテリアル、"荒"。
天使リリリ:ヤアフの知識をダウンロードし、自分流にアレンジして使いこなしている。それでも無傷とはいかなかった。
ヤアフ・マルカゾン:「元メサイアの守護神、伊達じゃないわね」
天使リリリ:「ネネネちゃんが凄かったんじゃない?」
ヤアフ・マルカゾン:「あなたがシスコンなのはよく分かってますけど」
ヤアフ・マルカゾン:ぴしゃりと口にして飛び出してゆく。



GM:イニシアチブ15。ヤアフの手番。
GM:1d4 どこかな
DoubleCross : (1D4) → 4

マギカ・ウィッチクラフト:先生大人気の気配
加賀美金也:ひ~ん モテてるなあ
ヤアフ・マルカゾン:《陽炎の衣》《光芒の疾走》マギカ・先生のエンゲージへ
マギカ・ウィッチクラフト:ひっ距離の詰め方がすごい

(イノリ[17]、ネネネ[11]、天使リリリ[13]、"蟲"[8]、"蟲"[8])
5m
(先生[8]、マギカ[6]、ヤアフ[15])

ヤアフ・マルカゾン:(《ハードワイヤード》《デスストーカー》)《コンセントレイト》《スパークウェッジ》《光の舞踏》《バリアクラッカー》《MAXボルテージ》
ヤアフ・マルカゾン:これで先生を攻撃します。
ヤアフ・マルカゾン:10dx7+20 ほりゃー!
DoubleCross : (10DX7+20) → 10[1,2,2,2,5,5,8,9,9,9]+5[1,2,3,5]+20 → 35

加賀美金也:ぎええ~ こい!
ヤアフ・マルカゾン:4d10+40 装甲ガード無視、私以外を攻撃したら12点ダメージ
DoubleCross : (4D10+40) → 24[3,9,7,5]+40 → 64

GM:あっちがう リアクションみてなかった
マギカ・ウィッチクラフト:ワンチャン回避あるかな
加賀美金也:一応ドッジします!
加賀美金也:5dx>=35
DoubleCross : (5DX10>=35) → 10[8,9,9,9,10]+6[6] → 16 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:ダイス勝負なら勝ってるのに!
GM:なんかリアクションしたり、十字冠のない先生の侵蝕が心配だったらカバーしたりしてください
ヤアフ・マルカゾン:くっ……やるわね
加賀美金也:俺は頑丈だから大丈夫!死んでリザレクトしましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:一応カバーは出来る
マギカ・ウィッチクラフト:せんせぇー!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(66 → 71)
GM:領域盾の侵蝕4、0.7リザレクトくらいあるしね
マギカ・ウィッチクラフト:じつはそう
マギカ・ウィッチクラフト:私以外を見たら駄目、みたいな効果まである
加賀美金也:かわいいやつめ
ヤアフ・マルカゾン:よそ見しちゃダメよ



ヤアフ・マルカゾン:"マスターオーダー"と撃ち合って、天使と軽口を叩き合い、そして──また消える。
ヤアフ・マルカゾン:既に外のFHからは失われたロストテクノロジーを全身に身に纏い使いこなして見せる、彼女はメサイア全体でも最上位クラスの単騎戦闘能力を持つ。
ヤアフ・マルカゾン:ならば、なぜ戦闘に駆り出されることが多くはないのか。
ヤアフ・マルカゾン:「先生。ごめんなさい」声はする。振り向いてもそこには居ない。
ヤアフ・マルカゾン:「あなたを危険に晒して、崩すわ」
ヤアフ・マルカゾン:槍先に、彼女が蓄電していたとは思えない大電流が集まる。
ヤアフ・マルカゾン:夜渾とは、元はある送電技術の名だ。
ヤアフ・マルカゾン:無線研究会を無線研究会たらしめた。無線送電能力。"蟲"たちを動かす動力でもある。
ヤアフ・マルカゾン:その最悪の特異性は、受信機レセプターだけで機構が完結すること。
ヤアフ・マルカゾン:周囲一体がまとめて停電する。夜をあふれさせる力。
ヤアフ・マルカゾン:「やあ────っ!!」
ヤアフ・マルカゾン:輝く神話の大蛇が、放水路の中に顕現したような。
ヤアフ・マルカゾン:四方八方を渦を撒いて舐める。落雷。
マギカ・ウィッチクラフト:「っ、まぶし……!?」停電の中、輝く光に目を焼かれる。
加賀美金也:「うっ、ぐおおお……ッ!!」
加賀美金也:全身を機械化させたブラックドッグ能力者の加賀美にとって、他者の電撃はことさら効き目が強かった。周りの電気を操れるとなればその影響も大きい。
加賀美金也:落雷をもろに食らって放水路の中を転がり、倒れる。
加賀美金也:「は、はは……ッ、信じられないような技術はここに来てからよく見るが……」ぷすぷすと煙を上げながらなんとか立ち上がる。
マギカ・ウィッチクラフト:「先生……!」
加賀美金也:「お前は殊更だな。……そんなに強くて、どうして、”大学”に協力しているんだ?」
ヤアフ・マルカゾン:「立たないで──死んでしまうわ」
ヤアフ・マルカゾン:「"大学"は……」
ヤアフ・マルカゾン:「リリリが生きてる世界を、認めてくれるもの」
加賀美金也:「……そうか」
加賀美金也:「大事な人なんだな、お前にとって」
ヤアフ・マルカゾン:「……ええ」
ヤアフ・マルカゾン:「大事な人は、みんな死んだわ」



GM:イニシアチブ13。天使リリリの手番。
天使リリリ:《インフィニティウェポン》
天使リリリ:エフェクトレベルは星徒に比べてだいぶ低い。攻撃力22の武器を制作。
天使リリリ:《コンセントレイト》《サンドシャード》《クリスタライズ》《虚構のナイフ》《弧状の雷》
天使リリリ:ネネネ以外の3人を攻撃します。
佐夜鹿ネネネ:何~!?
加賀美金也:なんだとお~
解良イノリ:なにっ
マギカ・ウィッチクラフト:きゃあー
GM:12dx7+9 さらに【虚実崩壊】。サンドシャードを用いた攻撃がリアクション不可に変更されます。
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,2,2,2,4,5,5,6,7,8,9,10]+10[2,5,6,7]+2[2]+9 → 31

加賀美金也:じゃあ……リア不じゃん!
天使リリリ:リア不だよ
佐夜鹿ネネネ:リア不だった
マギカ・ウィッチクラフト:やば!
解良イノリ:リア不だとお……受けるしかないぜ
天使リリリ:復讐持ちの妹にリア不の攻撃をぶつけるなんて……私にはできない
佐夜鹿ネネネ:もしかして……本物のお姉ちゃん……?
マギカ・ウィッチクラフト:なんてこった
加賀美金也:しっかりせい!
天使リリリ:ちっ
天使リリリ:4d10+49
DoubleCross : (4D10+49) → 21[10,3,4,4]+49 → 70

天使リリリ:装甲もガードもドッジも不可能の攻撃だ! くらえい
加賀美金也:でけえ~!
解良イノリ:しんじゃう!リザレクトします…
加賀美金也:マギカちゃん庇おうかと思うけど大丈夫かな?
加賀美金也:DBほしいから侵蝕上げたいとかならかばわないぜ
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(91 → 96)
加賀美金也:あっもしかしてタイミング逃してる?
マギカ・ウィッチクラフト:100まではどっちでも大丈夫かも!
GM:あっいいよやっても
加賀美金也:ありがとうございます!
マギカ・ウィッチクラフト:加賀美先生の負荷の方が大変だしな…… でも庇って貰えるとずっと怯えられます
加賀美金也:じゃあ庇っちゃおう!《マグネットフォース》!
マギカ・ウィッチクラフト:先生ー!
解良イノリ:先生…!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(71 → 73)
加賀美金也:死んでリザレクトします!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(73 → 80)
GM:男だ 先生



天使リリリ:蹂躙された防塁を抜け出して、星徒のものよりふた周り小さいパイルバンカーを錬成する。
天使リリリ:そこから射出されるのは、ライフリングによって先端部に工業用ドリルのような溝を刻まれた回転する杭。
天使リリリ:着弾時の振動で激突時の曲げ変形を封じながら対象物を破壊する。衝撃貫通破壊プロジェクタイル。
天使リリリ:"撹"と名付けられた対物破壊兵器が、低下した出力を補っていた。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひぃっ…!?」
マギカ・ウィッチクラフト:工学的なフォルムに、先程までの杭より更に現実的な想像と恐怖を感じていた
解良イノリ:「ぐ、づっ………、」影でなんとか致命部だけはカバーしたが、それでもこそぐように抉り取られている。
加賀美金也:生身の肉体からは血がとめどなく流れ、機械化された部分はあちこちに穴が開き、ばぢばぢと嫌な音と煙を立てている。
加賀美金也:満身創痍のその状況でも、目の前で生徒が怯えていたら守らないわけにはいかなかった。考えるより先に身体が動く。
マギカ・ウィッチクラフト:「っ、せ、先生!?」
ヤアフ・マルカゾン:「……どうして──」
加賀美金也:「……マギカ、部長!」引き摺るように体を動かし、マギカを突き飛ばして杭の攻撃を受ける。
加賀美金也:「ぐ、あああ……ッ!」
加賀美金也:「どうしてって……俺は、先生だからな」
加賀美金也:「生徒を守るのは……当然だ」ひゅーひゅーと呼吸をしながら、親指を立てて見せる。
佐夜鹿ネネネ:「先輩、先生……っ」
佐夜鹿ネネネ:自分だけ避けるように放たれた攻撃に、却って神経を逆撫でされる。「……あなた……!」
加賀美金也:「……大丈夫だ、マギカ。みんながいるから……怖く、ないからな」無理にニッと笑顔を作ってみせる。
天使リリリ:「やめてあげてもいいよ。私達についてくるなら」
マギカ・ウィッチクラフト:「せ、先生……!そ、そんな怪我してるのに……!」
マギカ・ウィッチクラフト:喉を引きつらせながら、バチバチと焦げた火花を浴びる
天使リリリ:ネネネの抗議をどこ吹く風と、杭を装填する。
解良イノリ:先生への心配や、不安がる後輩たちへ強がる気持ちはある。あるが、(…ヤバいな。そろそろ転送しそうだ。先生も限界がそう遠くないぞ…)打ち込まれた傷が疼く。



GM:イニシアチブ11。佐夜鹿ネネネの手番
佐夜鹿ネネネ:マイナーなし
佐夜鹿ネネネ:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》
GM:対象は自動的に同エンゲージの姉となるぜ
佐夜鹿ネネネ:対象は星徒リリリです
天使リリリ:おもしれえ 振ってみな
佐夜鹿ネネネ:いや う~~ん……
佐夜鹿ネネネ:+《バリアクラッカー》も入れましょう
GM:ちなみにトドメはネネネパンチじゃないといけないんですけど
GM:いやそうでもないか ロイス取ってればいい
マギカ・ウィッチクラフト:いまリリリちゃんに取ってるのはネネネちゃんのみっぽいかな
GM:待機しなくてもOKかな?
佐夜鹿ネネネ:え~っ う~ん
佐夜鹿ネネネ:じゃあ待機しようかな……大人しくGMの忠告に従って……
GM:はーい
GM:イニシアチブ8 加賀美先生の手番
加賀美金也:ムン!
加賀美金也:ちなみに……天使リリリちゃんは無理だろうけど、ヤアフちゃんも説得って無理ですか?
GM:やっていいよ!
加賀美金也:マジ~~!?じゃあ説得しちゃお!!
加賀美金也:スマートな方法はないので、普通に撃つことによる説得です
マギカ・ウィッチクラフト:ムンムン!
マギカ・ウィッチクラフト:心を射抜け!
GM:撃つことによる説得!
加賀美金也:マイナーなし。メインで《アタックプログラム》《コンセントレイト》でヤアフちゃんを説得します!
ヤアフ・マルカゾン:どっちの固定値が勝つか勝負というわけですか
加賀美金也:うおおおおお勝負!!!
加賀美金也:5dx7+33
DoubleCross : (5DX7+33) → 10[1,4,5,7,10]+10[6,9]+2[2]+33 → 55

マギカ・ウィッチクラフト:つよ
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を4増加(80 → 84)
解良イノリ:す、すご…
マギカ・ウィッチクラフト:妖精を構えていたが流石だ
佐夜鹿ネネネ:固定値が高すぎる
ヤアフ・マルカゾン:くっ……負けない……!
ヤアフ・マルカゾン:6dx+20>=55 回避。《ゲットダウン》で判定
DoubleCross : (6DX10+20>=55) → 9[2,3,5,7,7,9]+20 → 29 → 失敗

加賀美金也:やった~~~!!!!!!!
ヤアフ・マルカゾン:ひ~ん
マギカ・ウィッチクラフト:さっすが~
ヤアフ・マルカゾン:罰を受け、説得もされました……



ヤアフ・マルカゾン:戦場を駆ける速度は縦横無尽。攻撃の気配を誰よりも速く察知し、生き物のごとく動いた槍が弾く。
ヤアフ・マルカゾン:イノリの一撃が入ったとは言え、周辺地域が被る迷惑を一切考えない段になったヤアフを打倒するのは容易ではない──だが。
ヤアフ・マルカゾン:その動きはどこか精細を欠いているように、君には感じられる。
加賀美金也:「……ヤアフ、って言ったか?」よろよろと立ち上がり、長銃を構える。
加賀美金也:「…………迷って、いるのか?」その様子を見つめる。
ヤアフ・マルカゾン:ぴたりと立ち止まる。夜渾の急加速技術は、その状態を隙としない。
ヤアフ・マルカゾン:「そんな有り様にされてまで、私に迷いがあると言うの?」
ヤアフ・マルカゾン:「言っておくけれど、躊躇う気はないわ。無茶な抵抗をするなら──また、あなたを狙うことになる」
加賀美金也:「そうだなあ……俺には迷いがあるように見える。お前は優しいし……」
加賀美金也:「俺も、似たような状況になったことがあるからな」
ヤアフ・マルカゾン:奥歯を噛む気配。
ヤアフ・マルカゾン:「いい加減なことを言わないで」
ヤアフ・マルカゾン:「ネネネさんをリリリのために利用したのは」
ヤアフ・マルカゾン:言い直す。「私のために、利用すると決めたことは……」
ヤアフ・マルカゾン:「簡単に斟酌されて、同情されていい話ではないわ」
ヤアフ・マルカゾン:すぅ、と槍の穂先を流して構えた。
佐夜鹿ネネネ:「っ……加賀美先生!」敵意を感じ、止めようとする。
佐夜鹿ネネネ:「危険です!それ以上、こんな相手に──」
ヤアフ・マルカゾン:そして、一度攻撃体勢が完成すれば、そこから微動だにしない。
加賀美金也:「そうだな。お前の気持ちを完全に理解することはできないだろう」攻撃にさらされても構わないというかのように、じっと目を見たまま話し続ける。
加賀美金也:「俺もさ、大事な人がいたんだよ」
ヤアフ・マルカゾン:「……」
加賀美金也:「オーヴァードっていうものを教えてくれた友達なんだ。昔サッカーやってた時のチームメイトで」
加賀美金也:「俺が怪我で足が動かなくなった原因は自分だって、思い込んでたヤツだった」
加賀美金也:「ソイツが教えてくれたから、俺は覚醒した。足もまた動くようになった。でも……」
加賀美金也:「俺を助けるために、随分無理したらしくてなあ。ジャーム化してたんだよ」
ヤアフ・マルカゾン:「それで……」
ヤアフ・マルカゾン:「どうしたの? 先生は」
加賀美金也:「俺はそれでもよかったよ。ソイツがいてくれれば」
加賀美金也:「関係ないと思った。オーヴァードってものを知らなかったんだから、人もオーヴァードもジャームも関係ないって」
加賀美金也:「でも……」
加賀美金也:「ソイツの顔で、ソイツの声で、ソイツの前はしなかったことを」
加賀美金也:「平気で人を傷つけて、誰かの幸せを奪うことをしていく姿を見るのは……」
加賀美金也:「耐えられなかった」
加賀美金也:「だから、俺が殺した」
ヤアフ・マルカゾン:──それは。
ヤアフ・マルカゾン:ある意味では順当な結論だった。外の世界にはありふれた。こちらの世界でも、他人事ではない。
ヤアフ・マルカゾン:ただ、その言葉を、先程まで甘い理想論だけを口にしているように見えたこの男が
ヤアフ・マルカゾン:欺瞞や自己弁護の挟まる余地のない表現で口にしたことに驚いた。
ヤアフ・マルカゾン:「っだったら──!」
ヤアフ・マルカゾン:「わかるでしょう。『そう』なった誰かを、殺さなくて済む世界になれば」
ヤアフ・マルカゾン:「……心が永遠にすれ違っていたとしても、それを互いが摩擦に思わずにいられる世界になれば──私たちは」
ヤアフ・マルカゾン:「それを幸福だと思って、生きてゆけるわ」
ヤアフ・マルカゾン:溺れるような表情だった。歩き始める。君に向かって、駆け出す。
加賀美金也:「お前は、それだと辛いだろう?」困ったように笑う。
加賀美金也:「幸福だなんて……思えないだろう。今だって」
加賀美金也:「こんなに、辛そうなんだから」
ヤアフ・マルカゾン:「それは世界ノヴァリスが間違っているからよ!」
加賀美金也:「お前がなんともないなら、お前が本気でそれを望むなら、"大学"に協力するのを応援したかもしれない。だが、お前はきっと耐えられない」
加賀美金也:「もうすでに、俺を傷つけたり、サヨを利用したことに罪悪感を抱いているだろう」
佐夜鹿ネネネ:「先生!」迫る穂先を目に、悲鳴のような声を上げる「下がってください!あなたには十字冠が……」
ヤアフ・マルカゾン:「うるさい…………!!!」
ヤアフ・マルカゾン:槍が青く光る。大気が焦げる異音とともに、オーバーロードしてゆく。
加賀美金也:「……じゃあ、こうしよう」
加賀美金也:「ヤアフ・マルカゾンは、親友の為に果敢に戦ったが、身勝手な大人の卑劣な攻撃で」片手で銃を持ち上げてみせる。
加賀美金也:「討ち取られてしまった。それは、とても強いお前にとっては屈辱的なことだろうから……」
加賀美金也:「十分、贖罪になったといっていいだろう。そして、もう……無理して辛いことをしなくていいんだ」
加賀美金也:「だから……おいで。ヤアフ」
加賀美金也:そう言って、満身創痍の身体で銃を撃つ。ヤアフであれば余裕で避けられるような、頼りない電撃弾が跳んでいく。
ヤアフ・マルカゾン:「ぅ……」
ヤアフ・マルカゾン:その言葉で、最後に残っていた躊躇いの糸が張るのを感じた。
ヤアフ・マルカゾン:「うぅぅぅわ゛ああああああああああああああああああ!!!!」
ヤアフ・マルカゾン:跳ね上げた穂先が大地を溶かす。また、地下に雷が落ちる。
ヤアフ・マルカゾン:(──越えた)
ヤアフ・マルカゾン:(最後の一線を越えた。殺してしまった。もう。くだらないことに悩まなくて、いい。同じ、この手で、殺してしまったなら──)
ヤアフ・マルカゾン:(もう、なんだってできる──────)
ヤアフ・マルカゾン:(あれ?)
ヤアフ・マルカゾン:バヂッ!!
ヤアフ・マルカゾン:胸元の機械部品から、火花が上がる。手足が動かない。
ヤアフ・マルカゾン:周囲の電気を奪い取る、夜渾最強のロストオーバーテクノロジー、"蒸"。
ヤアフ・マルカゾン:それが、己の放った雷撃のアークに対して、もう一度起きたのだと理解する。
ヤアフ・マルカゾン:──赤熱した亀裂の先。
ヤアフ・マルカゾン:先生が立っていた。
ヤアフ・マルカゾン:「嘘……だ」
ヤアフ・マルカゾン:「私……そん……な……」
ヤアフ・マルカゾン:バチッ……バチバチッ…………
ヤアフ・マルカゾン:義体の全身がショートし、倒れる。
加賀美金也:「……お前は、子供だからな」その体を抱きとめる。
加賀美金也:「卑劣な大人の俺を、お前から夢を奪った俺をいくらでも恨んでいいから……」
加賀美金也:「もう、自分を責めないでくれ」
ヤアフ・マルカゾン:「……やだ。やだよぉ……いかないで……リリリ…………」
ヤアフ・マルカゾン:「ぐすっ……」
ヤアフ・マルカゾン:涙でぐしゃぐしゃになった顔を、何とか持ち上げる。
ヤアフ・マルカゾン:「せんせぇ…………!」
加賀美金也:「……ああ」
加賀美金也:「よくがんばったな」その頭をぽんぽんと撫でる。
佐夜鹿ネネネ:「ッ……」息を呑む。
佐夜鹿ネネネ:(信じられない……完全な臨戦態勢にあったはず。もう殺し合いしかないと……)
佐夜鹿ネネネ:(それが、こうも……)
天使リリリ:「はぁ……行かないよ」
天使リリリ:「予想外だなヤアフちゃんが使い物にならなくなっちゃうのは……あの子からの承認も、今の私を成立させてくれた大事なパーツだから」
天使リリリ:「大事にしてあげたかったんだけどな」



GM:イニシアチブ6。マギカ・ウィッチクラフトの手番。
マギカ・ウィッチクラフト:はーい
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:メジャー【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》
マギカ・ウィッチクラフト:天使リリリに射撃攻撃です
マギカ・ウィッチクラフト:11dx7+9
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[2,2,3,6,6,7,8,9,9,9,10]+10[6,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,7,10]+5[2,5]+9 → 44

マギカ・ウィッチクラフト:よし
天使リリリ:強い……!
天使リリリ:ガード《磁力結界》
天使リリリ:5d10 えい
DoubleCross : (5D10) → 15[5,2,3,4,1] → 15

天使リリリ:ガード不可かと思ったけど勢力効果無効だった
マギカ・ウィッチクラフト:そうなのだ
天使リリリ:しかし低い……!
マギカ・ウィッチクラフト:くらいなされー!
マギカ・ウィッチクラフト:5d10+7+1d10 諸々有効
DoubleCross : (5D10+7+1D10) → 22[4,7,3,7,1]+7+1[1] → 30

GM:コンビネーターが適用されています。忘れずにね
マギカ・ウィッチクラフト:忘れていました
マギカ・ウィッチクラフト:30+2d10
DoubleCross : (30+2D10) → 30+12[9,3] → 42

マギカ・ウィッチクラフト:オラーッ
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(54 → 58)
天使リリリ:ウワーッ思ったより残ったけど痛い!
GM:演出をどうぞ



天使リリリ:絶えず質量弾を錬成し打ち出すパイルバンカーは、その反動も大きい。
天使リリリ:単なる攻撃、邀撃の他に、その射出は慣性制御に使われた──そして。
天使リリリ:照射によって陣を描く術を得意とする君の勘が真っ先に捉える。
天使リリリ:放水路の上方へ飛んだ弾頭だけは貫通力に特化した謎の技術を搭載しておらず、衝撃を周囲へ波及させている。
天使リリリ:連れ帰るべき者が減った今、天使リリリは放水路の天井部そのものを崩落させるつもりだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「これは……!」冷たい血液が一気に巡るような感覚。
マギカ・ウィッチクラフト:すぐに対処しないと大変なことになってしまう。そんなトラブルに気付いた時の気持ち
マギカ・ウィッチクラフト:(なにか、なにか…!)
マギカ・ウィッチクラフト:レーザー照射は使えない。試作品故に不安定で、巨大な電気が通った空間では収束する電磁波が安定しない。
マギカ・ウィッチクラフト:「だ、だったら……!」
マギカ・ウィッチクラフト:バタバタ、と攻撃の余波で墜落したドローンを抱えあげる。
マギカ・ウィッチクラフト:破損した外装を取り外した、内部機構を露出させ──銅線を巻かれたコイルを取り出した。
マギカ・ウィッチクラフト:「空間には電気が通ってる、導線はもう引かれてるから、後は摩擦を……ああ、もう!」
マギカ・ウィッチクラフト:「細かいのはアドリブ……!なんとかなって…!」
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンにコイルを投げつける。放電が残る空間を通り、電気が通る。
マギカ・ウィッチクラフト:プロペラの描く魔法陣が励起。転送。移動。回転。転送。
マギカ・ウィッチクラフト:シュ──────シュシュシュシュ、ジュッ!
マギカ・ウィッチクラフト:電気空間を移動する度に電力の熱がコイルに溜まり、ただの鉄芯が赤熱していく。
マギカ・ウィッチクラフト:電磁石を利用した即席のリニアモーター──強力なブラックドッグ能力が発動した空間だからこそ、それは成る。
マギカ・ウィッチクラフト:「試走デバッグなし!当たって!」
マギカ・ウィッチクラフト:チュンッ!!幾何学な赤い線を空間に残しながら、赤熱する鉄が亜音速に加速しながらリリリに飛ぶ!
天使リリリ:がぃん!
天使リリリ:突如として転移箇所から回避不能の速度で放たれた鉄芯が天使を捉えた。
天使リリリ:理解できないという顔。武器が跳ね上がったのは射撃の反動ではない。
天使リリリ:杭の射出口に飛び込み、爆薬を誘爆させる。
天使リリリ:「ガッっっっっ」
マギカ・ウィッチクラフト:「やっ……!」「た?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……かな?」
マギカ・ウィッチクラフト:中途半端にガッツポーズ
天使リリリ:「──やられた」黒煙の中から立ち上がる。ちょうど生成した杭がジャムった状態のまま火薬室が発火し
マギカ・ウィッチクラフト:(弾頭はともかく、複雑なパイルバンカーの精製は時間がかかるはず……です、よね?)そうであってほしいなぁ、と語尾が弱気になる
天使リリリ:一時的に武装がその機能を喪失しているようだった。
天使リリリ:「本当に……弱いくせに……厄介だな……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ヒッ……」向けられた評価だけはしっかりと耳にして慄く。



GM:イニシアチブ11、佐夜鹿ネネネの待機手番。
佐夜鹿ネネネ:はい!
佐夜鹿ネネネ:マイナーなし
佐夜鹿ネネネ:メジャー コンボ【ディストーション】《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《バリアクラッカー》
佐夜鹿ネネネ:対象は星徒リリリです
佐夜鹿ネネネ:8DX7+2
DoubleCross : (8DX7+2) → 10[1,3,3,4,5,7,9,10]+10[5,10,10]+10[5,9]+2[2]+2 → 34

天使リリリ:受け止めます お姉ちゃんとして
天使リリリ:イベイジョン貫通。ガード……不能!? そんな……!
天使リリリ:ダメージをどうぞ。コンビネーターを忘れずにね
佐夜鹿ネネネ:ではダメージ!
佐夜鹿ネネネ:4D10+19+20+3+2D10
DoubleCross : (4D10+19+20+3+2D10) → 19[4,4,2,9]+19+20+3+14[6,8] → 75

佐夜鹿ネネネ:装甲ガード無視です
加賀美金也:でっか……
天使リリリ:そのダメージは──耐えられない!
天使リリリ:HPがゼロになります。更に【不滅の妄執】の解除条件達成。
天使リリリ:戦闘終了。PCの勝利です。
加賀美金也:うおおお!!!やったな!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:やったー!
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を8増加(93 → 101)
解良イノリ:やった~~
佐夜鹿ネネネ:勝った……



天使リリリ:(異物を放りだして熱を飛ばして修復するまで3秒)
天使リリリ:カウントする。足りない。必ず仕掛けてくる。
天使リリリ:さらさらと砂が舞う。彼女の攻撃に即応するために。
佐夜鹿ネネネ:それは恐らく、予想ですら無かった。
佐夜鹿ネネネ:二人を動かす戦術システムは完全に共通している。この機を逃すことなど、あり得るはずもなかった。
天使リリリ:「"覆"」
佐夜鹿ネネネ:果たして天使が確信した通り。ネネネは即座に踏み込んだ。
天使リリリ:ヤアフが始めに用いた攻性防壁だ。親レネゲイド物質による浮遊機雷。
天使リリリ:それで1秒。さらに「"荒"」
天使リリリ:極限エネルギー散逸材料の防壁を落とし、爆風を避ける。これで1秒。
天使リリリ:──そういうつもりだと、騙されてくれるだろうか、くれないんだろうな。
天使リリリ:"荒"による防壁は火薬室の修復を打ち切ったことを隠すためのスクリーンだ。
天使リリリ:妹の前で守りに入るところを見せたくなかった。星徒の記憶を吸収している。こびり付いている。
天使リリリ:(正面から倒して──)武装を振りかぶる。スクリーンが分解消失する。
天使リリリ:「今度こそ強いお姉ちゃんだって、認めさせないと!」
佐夜鹿ネネネ:(絶対に)
佐夜鹿ネネネ:(死んでも)
佐夜鹿ネネネ:(負けられない)
佐夜鹿ネネネ:メサイアとノヴァリスの日常の為。
佐夜鹿ネネネ:それもある。
佐夜鹿ネネネ:姉の尊厳を踏み躙った者達を許さない為。
佐夜鹿ネネネ:それもある。
佐夜鹿ネネネ:先生と先輩方の、尽力と信頼に報いる為。
佐夜鹿ネネネ:それもある。
佐夜鹿ネネネ:……それだけではなかった。
佐夜鹿ネネネ:回転鋸が唸りを上げる。天使へと肉薄する数秒にも満たぬ時間が、極限まで引き伸ばされる。
天使リリリ:砲口を抱えていた。破損した薬室から爆炎が吹き出し、持ち手側だったはずの場所が急加速でスイングした。
佐夜鹿ネネネ:(雷撃で機雷を迎撃。刃の回転で攻性防壁を迂回、側面から攻撃を──)
佐夜鹿ネネネ:(……違うな)
佐夜鹿ネネネ:ネネネが思考を打ち切ったのと、スクリーンが自ら消失したのは、完全に同時だった。
佐夜鹿ネネネ:事ここに至って、最早思考は必要なかった。
佐夜鹿ネネネ:あるのはただ、姉に教え込まれ、身体に染み付いた戦闘機動のみ。
佐夜鹿ネネネ:砲を構えるに対し、ただ最短距離を、最速で、真正面から突っ込んでいく。
天使リリリ:事ここに至れば互いに小細工はなかった。速くて強くて真っ先に敵の戦闘機能を破壊できることが、結局のところ一番勝利に貢献する。
天使リリリ:妹にはその力があることを知っていた。自分が教えたから。
天使リリリ:そして本当は、己こそがそうすべきだと知っているのかもしれない。流星体の形態も、N.R.の発露の方向性も、ジャームとしてそう振る舞うことができなかった佐夜鹿リリリの本質を物語っているような気がした。
天使リリリ:姉妹が鏡合わせのように交差した。
佐夜鹿ネネネ:──死者はいつでも傍にいて、生者のことを見守っている。
佐夜鹿ネネネ:そんなことは、どこにでもある安い文言で、ただの遺された者達の気休めだろうか。
佐夜鹿ネネネ:けれどこの5年間、ネネネを支えてきたものは、紛れもなくそれだった。
佐夜鹿ネネネ:姉はいつでも見守っていて、どんな時も自分と一緒に居てくれる。
佐夜鹿ネネネ:そんな都合のいい考えがなければ、ただ一人残された孤独には、到底耐えられなどしなかっただろう。
佐夜鹿ネネネ:だが、それならば。
佐夜鹿ネネネ:姉が本当に、今でも自分を見守ってくれているとして。
佐夜鹿ネネネ:彼女を最も傷付け、最も悲しませる出来事は、何だろうか。
佐夜鹿ネネネ:その答えが、今ネネネの目の前にあった。
佐夜鹿ネネネ:「私は──」
佐夜鹿ネネネ:「あなたにだけは、絶対に負けられない」
佐夜鹿ネネネ:金属の絶叫が迸る。
佐夜鹿ネネネ:回転鋸とパイルバンカーが正面からぶつかり合って、凄まじい不協和音と、鮮烈な火花が撒き散らされる。
佐夜鹿ネネネ:拮抗は一瞬。高速回転する鋼の刃がパイルバンカーの装甲に食い込み、ネネネの膂力と共に真っ二つに圧し切っていく。
佐夜鹿ネネネ:「……ああ゛あぁああぁあああああっ!!」
天使リリリ:「んふっ……ははっ…………はっ……!」
天使リリリ:何が面白いのか、臓腑に響く振動と火花の中で、不格好に笑っている。
佐夜鹿ネネネ:鼓膜を震わす金属音と火花の雨の中、咆える。
佐夜鹿ネネネ:喰らい合うように組み合った互いの武装が完全に停止し、そして。
佐夜鹿ネネネ:ネネネが天使の懐に飛び込むのと、その手刀が彼女の胸元を貫くのは同時だった。
天使リリリ:「っひゅっ……がぶっ…………」
天使リリリ:クロスレンジの間合いが続けば、単純な肉体性能に優れるネネネのほうが優位だ。
天使リリリ:初撃を拮抗させられてしまった時点で、勝負は決していた。
天使リリリ:妹に否認されることで、"天使"とし■の電脳自我が崩…■てゆく■■わかる。
佐夜鹿ネネネ:「……ごめんなさい」
佐夜鹿ネネネ:胸元を貫いたまま、その身体を静かに抱き締める。
佐夜鹿ネネネ:「あなたは、やっぱり……私のお姉ちゃんじゃないけど」
佐夜鹿ネネネ:「……それでも……私のことを、想ってくれてありがとう」
天使リリリ:「ほんと…………」
天使リリリ:"天使"としての再現された記録とも、星徒の記憶とも違う。
天使リリリ:5年もあったのだ。当たり前だ。
天使リリリ:「勘弁し■……よね」
佐夜鹿ネネネ:「……もう、大丈夫だよ」
佐夜鹿ネネネ:「私ね」
佐夜鹿ネネネ:口元に、小さく笑みを浮かべる。
佐夜鹿ネネネ:「……高校生になったんだよ」
佐夜鹿ネネネ:いつの間にか、5年もの月日が経ってしまった。
佐夜鹿ネネネ:星徒と天使として邂逅した姉の姿は、その時から何も変わっていなかった。
佐夜鹿ネネネ:それでもその背丈は、記憶よりもずっと小さく感じた。その顔は、ずっと幼く思えた。
佐夜鹿ネネネ:変わったのは──成長したのは、自分の方だった。
天使リリリ:「大きくなった。見違え■かと思った」
天使リリリ:ノイズ混じりの声で、最初に会った時と同じことを言う。
天使リリリ:そして、小さな火花。
天使リリリ:だらりと垂れ下がっていた腕が、唐突に左胸へと突きこまれる。鏡合わせのように。
天使リリリ:ふにゅん、君の胸を掴んだ。
天使リリリ:「こんな大きくなるわけ……ないでしょ」
天使リリリ:「たい……へんだ……本物のお姉ちゃん……は……」
天使リリリ:……沈黙する。
佐夜鹿ネネネ:「……ばか」
佐夜鹿ネネネ:もう、口にしても問題無いと思った。自分の中で、確固たる答えは出たから。
佐夜鹿ネネネ:「お姉ちゃんのエッチ」
佐夜鹿ネネネ:動きを止めた天使を抱き留めたまま、肩越しに、一度だけ目元を拭う。
佐夜鹿ネネネ:「……お姉ちゃん」
佐夜鹿ネネネ:それから、目の前の天使でも、星徒でもない、もうどこにもいない相手に対して言葉を発した。
佐夜鹿ネネネ:「……私、こんなに強くなったよ」
GM:天使の戒律が解け、倒れていた応援部隊が目を覚ましてゆく。
GM:君たちはこうして、困難な戦いの一つを乗り越えた。



GM:シーン終了。ロイスが可能。
解良イノリ:加賀美先生に取ろう。 先生/加賀美金也/〇感服/不安 で。
解良イノリ:ジェネシフトして十字冠引き下げしてえ……!ともあれできないし以上!
加賀美金也:ヤアフ・マルカゾン/〇P:尽力/N:同情 でロイス取得します!以上!
加賀美金也:あっやった~
GM:先生……!
マギカ・ウィッチクラフト:先生への感情、「P興味/◯Nいっそころせ」をP側に変更します。死んだら駄目だね
加賀美金也:やったぜ 死んじゃダメだぜ
佐夜鹿ネネネ:ロイスは保留で……ちょうど101に行ったので侵蝕を引き下げます
佐夜鹿ネネネ:101-1D10-10
DoubleCross : (101-1D10-10) → 101-7[7]-10 → 84

佐夜鹿ネネネ:おいしい
マギカ・ウィッチクラフト:こちらは以上です
GM:死んだら良くないよ


◆Middle04◆

GM:クライマックス戦闘みたいなのがありましたが、ミドル4らしいです。
情報項目

現在の情報項目:
【済】"覚醒派"について
┣▼"大学"について
┗▼"教授"について
 ┗▼???/兇手との戦闘後に解放

【済】"天使"について
┗▼???/天使との戦闘後に解放

【済】星徒リリリについて
┗▼???/特定の事件攻略で解放

【済】"カタナルベクタ"について
┗【済】"カタナルベクタ"について②
 ┗???/【喧騒値】の減少で解放

GM:条件を満たしているものがありますね。
マギカ・ウィッチクラフト:わぁい
GM:▼"天使"について② が挑戦可能になります。

"エクプローラーズ"作戦会議!
◆現在のメサイアの【喧騒値】:3(最低0)

◆勢力効果:友好
▼グレート・バビロン:マギカ・ウィッチクラフトの財産点+50
▼トランペッター:PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】]個まで判定し、自動成功させる。
▼メサイア第一技術部:✪事件の判定が可能になる。
▼同窓会:PCの登場侵蝕を1にする。
▼黒魔術同好会:【社会】を用いないあらゆる判定でも財産点が使用可能になる。
▼ブラックチャペル:"大学"による喧騒値上昇を無効化する。
▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回。
▼啓明なる霊感研究会:PCは経験点15点を獲得し、即座に消費して成長を行う。

◆勢力効果:敵対
▼"大学":ミドル戦闘時、トループ配置。
▼アグニヤ星徒会:効果不明
▼"カタナルベクタ":【喧騒値】が5以上の状態でミドルシーンを開始した時、生徒をひとり殺害し、喧騒値+2。

現在判定可能な事件:
 
✪ふせげ!電心電力一揆 無線研究会/電心労働組合
社会人の地位向上を目指す社会人組織、電心労働組合の不満が爆発しようとしている。部長が失踪中の無線研究会が管理する電力インフラのひとつ、地熱発電プラントからの電力供給が滞り、飢えに飢えているのだ。一揆が発生すれば"大学"の思う壺。すばやく原因を特定しなければ。
判定:<白兵> 難易度25+【喧騒値】
報酬:情報項目解放、【勢力】▼電心労働組合:<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値+10

✪女のデスゲーム タグ:合コン委員会/手芸部
メサイア学園手芸部きっての殺人ピエロ、"ラティス"。彼女の月例開催するデスゲームに、合コン委員長七星ミルキが巻き込まれてしまった! 彼女を助け出し、警戒の強まったカタコンベの立ち入りを許可してもらおう。
判定:<情報:裏社会> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼合同カタコンベ保全委員会:【喧騒値】-1

✪バニトピア在庫処分最強ギャンブルバトル! タグ:クラウンパーク/白タイツ同好会
先日クラウンパークを牛耳る一歩手前までこぎ着け失敗したバニーガール集団、『バニトピア』が賭けで手に入れたたくさんの厄ネタを手放すためにギャンブル大会を開催しているぞ。その中にはノヴァリスを揺るがす秘密が記された文書すら存在するという……。
判定:<芸術:ギャンブル> 難易度15+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼クラウンパーク:《コンセントレイト》を組み合わせていないミドルの判定のC値-1。

✪ダンジョンが氾濫! タグ:ビルドアッパーズ/ダンジョン探索部
自治商区の違法建築スラム"乱造城"でモンスターハウスの異常繁殖が発生し、住民たちを追い出してしまった。既に商区周辺の建造物も捕食されつつあるようだ。このままではスタンピードが起き、中心市街にまで被害が及んでしまう! モンスターハウスの群れを討伐し、豪華報酬を獲得しよう!
判定:『対象:範囲(選択)』以上の攻撃技能 難易度30+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼ビルドアッパーズ:財産点+20、『強化素材』を獲得。

解良イノリ:✪ダンジョンが氾濫! タグ:ビルドアッパーズ/ダンジョン探索部 まずこちらに挑戦したいと思います~
GM:いいだろう 挑戦しな!
解良イノリ:はい!NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて、範囲選択以上の攻撃。これで判定するよ!
解良イノリ:10dx7+8>=30+3
DoubleCross : (10DX7+8>=33) → 10[2,4,5,5,5,5,6,8,9,10]+10[6,8,10]+10[2,8]+2[2]+8 → 40 → 成功

加賀美金也:すごい!!さすが!
解良イノリ:一番いい値でた
マギカ・ウィッチクラフト:パワー!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(96 → 103)
GM:すごっ
佐夜鹿ネネネ:つよすぎる
GM:成功です! 【喧騒値】3→2 ビルドアッパーズの勢力効果を獲得。
マギカ・ウィッチクラフト:どんどん治安が良くなっていく
GM:財産点は誰が持ってもいいよ
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ私が預かっておきましょうか
解良イノリ:それが良さそう。
マギカ・ウィッチクラフト:20点いただきます
加賀美金也:マギカの金……頼りにしてるからな
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を-20減少(57 → 77)
佐夜鹿ネネネ:先輩……私アイスが食べたいです
解良イノリ:強化素材はネネネさんにかな。
マギカ・ウィッチクラフト:ふふふ…今日はパピコじゃなくて一人一つ食べていいですよ
加賀美金也:やった~~!ハーゲンダッツかっちゃお~
佐夜鹿ネネネ:強化素材もうマギカ先輩に買ってもらっちゃったんですよね
GM:庶民的……
マギカ・ウィッチクラフト:奢りました
マギカ・ウィッチクラフト:一応私も武器なので貰おうかな
解良イノリ:あっそうとはね
GM:強化素材って白兵武器だけじゃなかった?
解良イノリ:種別白兵の武器の攻撃力かガード値+1だから 種別白兵持ってる?
マギカ・ウィッチクラフト:ほんとだ!
GM:まあ暇だったら先生に盾とか買ってあげましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:持ってないです 肉体1
解良イノリ:じゃあほりゅうで!
マギカ・ウィッチクラフト:ほりゅほりゅ
加賀美金也:あっ盾 なるほどなあ
GM:処理を忘れていましたが、全員霊感研究会の戦闘中効果で全回復しています。
マギカ・ウィッチクラフト:やった~
加賀美金也:あっそうか!!ありがてえ~ 回復します!
佐夜鹿ネネネ:嬉しい~
加賀美金也:加賀美金也のHPを99増加(7 → 65)
解良イノリ:ありがたすぎる hp5→29に。
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネのHPを100増加(4 → 33)
マギカ・ウィッチクラフト:皆のお陰で無傷でした
加賀美金也:私が守りました
マギカ・ウィッチクラフト:判定だけ先に行くということで続きます
マギカ・ウィッチクラフト:✪バニトピア在庫処分最強ギャンブルバトル! タグ:クラウンパーク/白タイツ同好会
マギカ・ウィッチクラフト:こちらに挑戦します なぜ…? なんか白タイツとか言ってるし…
GM:やっちゃいましょう! 白タイツは……なんなんだろう……
マギカ・ウィッチクラフト:判定:<芸術:ギャンブル> 難易度15+【喧騒値】 なので難易度は17
マギカ・ウィッチクラフト:感覚のバフとかはありません。素振り。
マギカ・ウィッチクラフト:2dx>=17
DoubleCross : (2DX10>=17) → 5[4,5] → 5 → 失敗

解良イノリ:▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回。 の効果使っちゃいましょ
マギカ・ウィッチクラフト:カノコちゃん!
加賀美金也:カノコちゃんありがとう……
小豆橋カノコ:お任せください!
小豆橋カノコ:妖精!
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで使います ギャンブルに強い小柄巨乳メイドのアドバイスをもらい
佐夜鹿ネネネ:カノコ先輩……
GM:食べたら妖精が見えるケーキを進呈します。
マギカ・ウィッチクラフト:1dx+10>=12
DoubleCross : (1DX10+10>=12) → 5[5]+10 → 15 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:見えた!
解良イノリ:ぴったり成功してる!
加賀美金也:みえてる!
マギカ・ウィッチクラフト:あれ、違う 17だ
GM:あと2点ですね
マギカ・ウィッチクラフト:2点財産いれます
マギカ・ウィッチクラフト:さっき12点足りないのが頭に残ってた
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を2減少(77 → 75)
解良イノリ:ほんとだ しつれいしました
マギカ・ウィッチクラフト:うっかりうっかり
GM:こんなに財産が余るとはこの海のリハクの目をもってしても
GM:では成功!
GM:【喧騒値】2→1 クラウンパークの勢力効果を獲得し、コンセなしのミドル判定がC9でクリティカルします。
GM:次の判定をどうぞ
加賀美金也:やった~!
佐夜鹿ネネネ:✪ふせげ!電心電力一揆 無線研究会/電心労働組合 いきます!
佐夜鹿ネネネ:《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》
佐夜鹿ネネネ:12DX7+5>=26
DoubleCross : (12DX7+5>=26) → 10[1,2,2,2,4,5,6,7,8,9,10,10]+10[8,8,9,10,10]+10[2,2,4,4,10]+4[4]+5 → 39 → 成功

佐夜鹿ネネネ:やりました
GM:強い
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(84 → 90)
加賀美金也:すごい!!
解良イノリ:つよい
マギカ・ウィッチクラフト:すご
GM:文句なしに成功! 一揆鎮圧!
GM:いや、鎮圧しろって任務内容じゃないですが……
マギカ・ウィッチクラフト:部長が失踪中だから説得した部長を連れて行ってそう
GM:では情報項目▼星徒会の動向について を解放します。
加賀美金也:なにっ!
マギカ・ウィッチクラフト:むむん!
GM:そして電信労働組合の勢力効果もゲットだ。
GM:社会人なので<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値が+10されるぞ
加賀美金也:すごい!
佐夜鹿ネネネ:やりました
解良イノリ:さすが
加賀美金也:では……早速その効果を使えそうな判定にいかせてください
加賀美金也:✪女のデスゲーム タグ:合コン委員会/手芸部 に挑戦したい!
加賀美金也:デスゲームが……大好きだから!!
GM:デスゲームに意欲が強すぎる先生!
GM:出しな……てめーのサイコロを……
加賀美金也:ふふ……判定:<情報:裏社会> 難易度20+【喧騒値】で判定するぜ。
加賀美金也:早速▼電心労働組合:<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値+10も使う!
マギカ・ウィッチクラフト:がんばれ~
解良イノリ:あとC値-1のもつかっちゃって!
加賀美金也:あっそうだな!
加賀美金也:ありがとう!
加賀美金也:3dx9+10>=21
DoubleCross : (3DX9+10>=21) → 10[7,8,10]+7[7]+10 → 27 → 成功

加賀美金也:あっ……い、いけた
加賀美金也:デスゲームのことが好きだから……
マギカ・ウィッチクラフト:デスゲームが得意!
GM:おお~ 成功!
解良イノリ:C値低下抜きでも回ってる!
佐夜鹿ネネネ:流石です
GM:ではデスゲーム突破! 最後の報酬を手に入れます。【喧騒値】が0に!
加賀美金也:やった~~!!
マギカ・ウィッチクラフト:完全なる平穏!
解良イノリ:やったあ!
GM:これに伴って情報項目がさらに解放だ。▼"カタナルベクタ"について③
GM:判定可能な項目が5つで、トランペッターの判定可能回数が5なので、事件のロールをした後全ての情報を抜くことができるぞ。
加賀美金也:すごい!じょうほを、いつつも!?
マギカ・ウィッチクラフト:すごい!余計な仕事に手を取られていないトランペッターの力!
佐夜鹿ネネネ:優秀すぎる
解良イノリ:皆……
トランペッター生徒:みなさんが優秀なお陰です!
彫本ソニア:私に言わせるべきだったんじゃないですか? どうなのGM?



メサイア学園 自治商区




GM:リャン・シェンシィのメサイア中央銀行が管理するMCB銀行商区を外れた治安の悪い商業エリア。
GM:そこでは、今日もえらいことが起きていた!
青果店を営むアップルシード生:「ぎゃあああああああ!!!!!?????」
青果店を営むアップルシード生:開幕目に飛び込んできたのは、野菜を荷車に積み込んで逃げ惑うアップルシード生。
GM:逃げているのは彼女だけではなかった。
GM:一部のやれやれまたかといった風情で十字冠転送を待つ変わり者を除き、恐喝や暴力沙汰が当たり前のこの地域では、いかにすばやく荷物をまとめて遁走するかも店主に必要とされるスキルのひとつなのだ。
ぎゃくしゅうのモンスターハウス:「イエエエエエエッ!!!!!!!!」
GM:解良イノリが視線を戻すと、そこにあるのは……否、居るのは怒号を上げて暴れまわる家のようなものの群れ!
解良イノリ:「なにこれ」
"アネモスタット":「ついに来ちゃったか……モンスターハウスの氾濫!」
"アネモスタット":付近に根城を構える建築家姉妹
"アネモスタット":"ビルドアッパーズ"の姉の方、アネモスタット。

"インターロッキング":「自治商区の乱造城では、様々な違法建築が乱立してるの。中には意思を持ってしまうものもあるんだよね」
"インターロッキング":妹の方、インターロッキング。

解良イノリ:「どういう建造法取ったら意志を持つんだよ」
"アネモスタット":「ま。とにかくこうなったらやることは一つ──」
"アネモスタット":「建築素材を狩って狩って狩りまくるぞ!!!」
"インターロッキング":「お──────!!!」
"インターロッキング":「てかメサイアに戻ってきたんだいいんちょ」
解良イノリ:「家も素材と見做すのすごく中世とかの略奪で見たやつ……あー」
"インターロッキング":「素材は私達が買い取るから、溜まったら持ってきてね」
解良イノリ:「仕事というか、やり残しがあったんだよ。シオンとのやり残しっていうか…」
解良イノリ:「商魂たくましいなあ」
GM:暴れまわる家々が、青果店や賃貸事務所を捕食し、店舗属性に応じた様々な能力を得ています。
GM:このままではメサイア中の建築物がモンスターハウスになってしまう!
ぎゃくしゅうのモンスターハウス:「イエ──────ッッ!!!」
解良イノリ:「店舗属性ってなんだよ……?まあいいや。ぶっ飛ばしていいんだよね。手加減薄めでいくとして……」
解良イノリ:「”あなたがたは、わきと肩とをもって押し、角をもって、すべて弱い者を突き、ついに彼らを外に追い散らした。”」
解良イノリ:ど、と。黒の少女の足元から、一斉に黒い水が--影が噴き出す。
解良イノリ:「”それゆえ、わたしはわが群れを助けて、”」
解良イノリ:それはエフェクト効果を解除する、解良イノリの代表的な術効果を乗せられて、一斉に家たちに(家たちに?)なだれ込む。
解良イノリ:「”再びかすめさせず、羊と羊との間をさばく。”」
ぎゃくしゅうのモンスターハウス:「イイエ! イイエーーッ!!!」抵抗するようにもがくが、逃れることができないぞ。
解良イノリ:ごぉ、と。近くに居たら激流の音が聞こえたかもしれない。其れほどの勢いで、なだれ込む家々を逆に飲み込んでゆく。
解良イノリ:「後は、まとめて、選り分けて--」広場のようなところに、家々を纏めてゆき、それ以外や要救助者はきちんと別の道に。
解良イノリ:ぱんっ。
解良イノリ:「…大体雑には、こんなところかな?」掌を打つ音と共に、影の激流は消えている。
"アネモスタット":「おお、すげーっ……」



ニンマクタワー最奥、"ビルドアッパーズ"事務所




ダンジョン探索部生徒:「はーっやりすぎやりすぎ! 儲けが足んねーよ!!」
ダンジョン探索部生徒:イノリちゃんに悪態を突いて、カウンターから去っていきます。
ダンジョン探索部たち:「っていうかスタンピードのときは服着るんだ」「は?当たり前だろ外だぞ、常識がないのか?」「……」
解良イノリ:それにはもっと普段からきちんとしてくれ!と言いたいが言いたい事も分かるので黙って受けている。
"アネモスタット":「あーっはっはっは! 大漁大漁! お疲れちゃーん!」
"アネモスタット":イノリちゃんに希少部位素材の報酬を支払っています。
解良イノリ:「あ、いや……」いらない、と言いかけて。今はこういう資金も必要だな…と思い直す。「うん。ありがとう」
"インターロッキング":「これで私達もしばらく豪遊し放題。これはサービスのぶどうジュースだよ」
解良イノリ:「発酵させてないだろうな……?」
"インターロッキング":「あっはっは!」
"インターロッキング":チーン。姉妹で乾杯している。
解良イノリ:「おいこら」
"アネモスタット":「今後ともご贔屓にね。バビロンにも言っといてくれよな!」
"アネモスタット":「この前も放水路がめちゃくちゃに壊れたとかで働かされっぱなしなんだから……」
解良イノリ:「いやまあ同窓会でこういうの好きそうな奴いたら言うし、あの子達にも伝えてはおくけど……」
解良イノリ:「あ~~……」影で防ぐ術は侵蝕率的に届かなかった&余力がなかったのだ。
解良イノリ:「うん。そこも含めて伝えておくよ」
GM:君は建築家姉妹のもてなしをそこそこに辞して惜しまれながら別れたのだった。
GM:報酬:情報項目解放、【勢力】▼電心労働組合
GM:獲得。



クラウンパーク フェイタルエリア




GM:メサイア学園はクラウンパークでは、日夜危険な賭け事が行われている。
GM:だが、一時飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進し権勢を手にしていたグループ"バニトピア"が運営するゲームは、その危険さの性質を異にしていると専らの評判だった。
GM:即ち、参加者全員にバニー服を着せてのセクハラバラエティ勝負。
GM:…………の、はずだったのだが。
珠盤院閉子:「次の勝負がブラックジャックである確率……100%」
珠盤院閉子:"バニトピア"の一人、データキャラの珠盤院閉子。(そろばんいん ぴしこと読むぞ!)
珠盤院閉子:彼女が次のゲームの進行を宣言する。なんということだろう、バニトピアの主催でまともなギャンブルが行われているのだ。それもそのはず。

"マスターデュエル":「カードゲームか。いいね、ついてる」
"マスターデュエル":XMsアカデミアからゲームの達人が来ていたので、運営が撮れ高のためにゲームの方向性を変更したのだ!

バビロン生徒:「イワーーーーーック!!!!!」
バビロン生徒:敗北したチームメンバーが謎に吹き飛ばされる。
呪崎カスエ:「ちなみにうちのリーダーはいかにも反対しそうだが、勾留中だ」

鷺宮アオノ:「厄介デスね……マギカさん」
鷺宮アオノ:「っていうか誰ですかあんなんを連れてきたアホは……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「カードゲームお強い人なんですねぇ……」
鷺宮アオノ:「ええ、はい。大体それでいいデス」
マギカ・ウィッチクラフト:「"決闘デュエル"なんて名乗ってるからにはもう少し血の気の多い人だと思ってました。楽しそうでなにより……」
マギカ・ウィッチクラフト:「この場所もリャン会計の報告だと大変な場所だと聞いていましたが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「むしろきちんと運営してますね……キャストの方の格好が過激ですけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「どうしましょうね。賭け事ってあんまり強くなくて」
マギカ・ウィッチクラフト:ギャンブルはついつい選択肢網羅式で賭けてしまう。
マギカ・ウィッチクラフト:「他の学区の人に持ち帰られるのは……怒られますよね流石に」
鷺宮アオノ:「"バニトピア"のギャンブルはチーム戦デス……ここらへんは、配信UIの変更が間に合わなくて変わらなかったみたいデス」
鷺宮アオノ:「つまり残りのメンバーを適当に敗退させれば勝ちの目はあるってことデスよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「むっ、なるほど。通りで先程からあの方に対して乱入を仕掛けてるチームが後を絶たないハズ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ペナルティを受けて初手から不利になるのはなんなんですかね……?」
珠盤院閉子:「乱入ペナルティ……チップの初期値へのダメージ、2000%」
GM:爆発音!
鷺宮アオノ:「またやってるデェス」
マギカ・ウィッチクラフト:「と、とりあえずやってみますか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「先程から皆がばら撒いてるチップに換金すればいいんですよね」
鷺宮アオノ:「デース」
マギカ・ウィッチクラフト:この催しのために預けられた軍資金を、星型の刻印をされたチップに換金する。
GM:そして……君たちはなんやかんやで"マスターデュエル"を擁するチームとの戦いに挑む。そこに居たのは──
???:ぱんっ!
???:手に持った扇子を開く。全身白尽くめの華奢な狐耳少女。
???:その扇子には、『清楚♡淫靡』と揮毫されている──。

マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ」喉が鳴る。
マギカ・ウィッチクラフト:「あなたは……!」
繊奢箸ザクセ:「奇遇ですねマギカ・ウィッチクラフトさん!」
繊奢箸ザクセ美脚と白タイツをこよなく愛する変態。白タイツ同好会の部長。繊奢箸だ。
繊奢箸ザクセ:「いえ、信じておりました……白タイツの真実を知るあなたなら……」
繊奢箸ザクセ:「このような品のない網タイツの園を、ただ座して放置するはずなどないと!」
呪崎カスエ:「どうにかしてくれ議長代行! このままだとバニトピアはおしまいだ!」
マギカ・ウィッチクラフト:かつてメサイアで起きた事件の折、グレートバビロンに怪文書を送りつけてきた怪人物だ
マギカ・ウィッチクラフト:「し、知らない知らない。そんな思想のぶつかり合いは知りません。」
呪崎カスエ:バニトピア四天王の一人、呪崎カスエが悲鳴を上げる。
マギカ・ウィッチクラフト:「しかも何で貴方がそちらのデュエル氏を擁しているんですか!?」
"マスターデュエル":「いや~。急にタイツを渡されてちやほやされたときは参っちゃったけど」
"マスターデュエル":「楽しいゲームができるって聞いたし、せっかくの縁だからね?」
"マスターデュエル":ウィンク。
マギカ・ウィッチクラフト:「うぅっ!」ウィンクを出来る人間は陽だ。精神的に優位を取られた!
マギカ・ウィッチクラフト:「この戦い……厳しいものになりますね」
白タイツ同好会員:パシャッパシャッ! 怯えるマギカを写真に収める。脚が映り込む構図でのみシャッターを切っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「それでも……信じるしかありません。ここまで勝ち上がってきたこの52枚(市販品未開封)のデッキを……」
鷺宮アオノ:「任せてくださいデス」
マギカ・ウィッチクラフト:「アオノさん……!」
鷺宮アオノ:「この勝負──必勝法がある。ルールに縛られたゲームだけをやってる小学区のいい子ちゃんに、メサイアの流儀を分からせてやるデス」
鷺宮アオノ:「第二技術部の"揺"を解析改良した、思考読み取り装置……その名も」
鷺宮アオノ:「秘密兵器、"マインドスキャン"!」



GM:負けた。
鷺宮アオノ:「デース……」バタッ
マギカ・ウィッチクラフト:「アオノガーーーール!?」
白タイツ同好会員:「これでポイントは4対4……」
繊奢箸ザクセ:「わたくしとマギカさん、どちらの愛が勝るかの勝負ということですね」
繊奢箸ザクセ:変態がテーブルにつく。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、それは知りませんけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:小リスがテーブルにつく。
マギカ・ウィッチクラフト:「というかお相手デュエルさんじゃないんですね……」
呪崎カスエ:「そっちが希望してあっちが同意したらそれでもいいぞ」
呪崎カスエ:「メサイアのトップとアカデミアのトップがゲームで対決なんてことになったら視聴率もうなぎのぼりだからな」
マギカ・ウィッチクラフト:「え、いやです……」
"マスターデュエル":「そんな……!」アオノを降したあと、うきうきしながら君を見ていたぞ。
マギカ・ウィッチクラフト:「アオノさんのマインドスキャンすら、まるで心が2つあるかのように防ぐ人に勝てる気はしませんよ!」
"マスターデュエル":「心が2つか。面白い表現だね。でもいい感性だ、ボクのアプロ」
繊奢箸ザクセ:「わーたーくーしーが!」
繊奢箸ザクセ:「マギカさんとやりますっ!」
マギカ・ウィッチクラフト:(振る舞いに心の余裕がある……うちに居ないタイプの生徒だ……!方向性的にはリャン会計が近いとはいえ…!)
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい」
珠盤院閉子:「そのように。今回採用されるのは、ポーカーの前身となった"ブラグ"というゲーム……」
珠盤院閉子:「ディーラーを持ち回り、3枚の手札の強弱で勝敗をつける」
珠盤院閉子:そう言って、珠盤院もテーブルにつく。
珠盤院閉子:「この三人でゲームを行って、私以外の二者のうち、チップ残数の多い側が勝利。」
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど……ポーカー…スリーカードが一番強くなるんですね」表示されたルール説明を見ている。
珠盤院閉子:「私の完璧な計算によると──」
珠盤院閉子:「私が1位の確率、79%」
マギカ・ウィッチクラフト:「すごい自信だ……」
繊奢箸ザクセ:「成程、精細で正確なコンピューターである貴女がどう動くかを加味し、2位を狙うのが安定戦略。あるいは裏をかき、1位を目指すのか──」
繊奢箸ザクセ:案外まともだ。この勝負にかける気合いが伝わってくる。
GM:しかしバビロンの調査によって君は既に知っていた。この珠盤院閉子の搭載する電脳は、室温がちょっと上がると簡単にオーバーヒートする。
GM:それを利用するもしないも、君の自由だ…………。
マギカ・ウィッチクラフト:(えっと。使ったカードは山札の下に戻す。順番を覚えれば簡単そうだけど……)
マギカ・ウィッチクラフト:(プライアルスリーカードが出たらシャッフルが入るから……カウントは途中で意味がなくなるのね。)
マギカ・ウィッチクラフト:(じゃあプライアルの出る可能性は……52枚を3人3枚の9枚ずつ配っていくから……一巡するのは……)
マギカ・ウィッチクラフト:(そしてチップのレイズは前の人より高くないといけない……うーん)
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……その前に提案なんですけど」
マギカ・ウィッチクラフト:控えめに手を挙げる。
繊奢箸ザクセ:「なんですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:挙手であり、お手上げだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「────チップは、青天井にしませんか……?」
珠盤院閉子:「ピピピ……(返事)」
マギカ・ウィッチクラフト:なので、使える権力を頼った
GM:そして。君は倍々賭けで白タイツ同好会の資金を爆破して圧勝した。
繊奢箸ザクセ:「そんにゃ~~!!」ふらっ。バターン!
マギカ・ウィッチクラフト:「WINNER WINNER CHICKEN DINNERよし、勝った!」
繊奢箸ザクセ:「せめて敗者への情けとして、脚を撮らせてください……」
マギカ・ウィッチクラフト:「いやですけど……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ、こら、カメラをしまってください……!あの、スタッフの人…!迷惑行為です…!」
GM:同好会員たちが白タイツに包まれた君の脚へ礼拝しながらつまみ出されてゆく……
GM:君の活躍によって、クラウンパークの秩序は守られた。
GM:報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼クラウンパーク
GM:獲得。



メサイア学園砂漠地帯 地下変電所




ヤアフ・マルカゾン:「……電力供給がおかしくなっているのは、私たちが弄ったから」
ヤアフ・マルカゾン:……変電所を管理する無線研の部長が、君に随行している。
佐夜鹿ネネネ:「どうしてそんなことしたんです?」
ヤアフ・マルカゾン:メサイアから見ても重罪人のはずだが、現在反抗の意思はないということで、協力者として引っ張り出されていた。
ヤアフ・マルカゾン:「必要だったから」
ヤアフ・マルカゾン:「これまでに製造された"天使"の数は……あまり多くはないわ」
ヤアフ・マルカゾン:「単純に完成を見るための条件が困難なのもあるけれど。ひどくコストがかかるというのも大きい」
GM:二人の前に、ずらりと並ぶ。"蟲"の群れだ。
GM:原料となる砂があれば、レネゲイドの作用がなくとも量産兵を用意できる。
GM:キングダムで確認された"駆除系"のような力はないが、閉鎖空間で増えられると面倒ではあった。
ヤアフ・マルカゾン:「既に私のことも敵と認識しているわね」
佐夜鹿ネネネ:「確かに、一般生徒が対処するには危険そうですね」
佐夜鹿ネネネ:鋸を起動し、構える。
佐夜鹿ネネネ:「軽く掃除しましょうか」
ヤアフ・マルカゾン:「……うん」
ヤアフ・マルカゾン:戦乙女の槍がアーク光を纏い、背後から飛びかかる多脚機兵を両断した。
佐夜鹿ネネネ:“蟲”の群れに踏み込む。唸りを上げるバズソーが振るわれる度、硬質の装甲が次々に引き裂かれていく。
ヤアフ・マルカゾン:「ごめんなさい。恨んでいるわよね」
ヤアフ・マルカゾン:「仲が良かったんでしょう。あの子、いつも貴女の話ばかりしてた」
佐夜鹿ネネネ:「……怒りを感じてはいますが」
佐夜鹿ネネネ:「恨んでいるか、と訊かれれば……正直なところ、あまり」
佐夜鹿ネネネ:裏拳で“蟲”を叩き伏せ
佐夜鹿ネネネ:「気持ちが分からないといえば、嘘になりますし」
ヤアフ・マルカゾン:ジャミングで蟲たちの脚をもつれさせ、次々と関節を破壊してゆく。
ヤアフ・マルカゾン:「……そう」
ヤアフ・マルカゾン:「もっと早く」
ヤアフ・マルカゾン:「ネネネさんに会うべきだったのかもしれないわ」
ヤアフ・マルカゾン:「あなたのお姉さんを死なせてしまってから。ずっと、そうすることができなくて」
ヤアフ・マルカゾン:「……あんな、最悪な形で利用するまでに」
ヤアフ・マルカゾン:「私はリリリの死を受け容れることができなかった」
ヤアフ・マルカゾン:「あなたに申し訳ないって、気を遣っているつもりだったの」
ヤアフ・マルカゾン:爆発を背後に、ひゅう、と槍を振る。
ヤアフ・マルカゾン:「滑稽」
ヤアフ・マルカゾン:「リリリの妹が、私より弱いはずがないのに」
佐夜鹿ネネネ:ぐしゃり、と蟲を踏み潰し
佐夜鹿ネネネ:「……どんな風に話してましたか? 私のこと」
ヤアフ・マルカゾン:「かわいくて優秀でなんでもできるしなんでも教えたくなるから、そのうち危ないことをしないか心配だって」
ヤアフ・マルカゾン:「食べちゃいたいくらい可愛いって言ってたけど、あれ本当に使う人がいる表現なのね」
佐夜鹿ネネネ:「よく吸われましたよ。頬とか指とか」
ヤアフ・マルカゾン:「は?」
ヤアフ・マルカゾン:「……いえ、まあそういうこともある、のかしら?」
ヤアフ・マルカゾン:うまく絵面を想像できていない。
ヤアフ・マルカゾン:「あのリリリが……」
ヤアフ・マルカゾン:半ば無意識に槍を振り、戦闘不能になった機兵を細切れにしている。
佐夜鹿ネネネ:「……ヤアフさんは、仲がよろしかったんですね。姉と」
ヤアフ・マルカゾン:「ちょっと自信がなくなってきたわ」
佐夜鹿ネネネ:切断された機械を持ち上げ、中の構造を覗いている。
佐夜鹿ネネネ:「好きだったんですか?」
ヤアフ・マルカゾン:「は?」
ヤアフ・マルカゾン:「……いえ…………」
ヤアフ・マルカゾン:「好きと言えば好きだけれど、あなたが考えるような文脈ではなくて」
佐夜鹿ネネネ:「別にどんな文脈とも言っていませんが」
ヤアフ・マルカゾン:「確かに私は部長だったリリリのこと、私がいないとダメだなあと思ってたし、妹の前ではそつがない女ぶりたいところをかわ……かわいらしいと思ったことはあるけど」聞こえていない。口と槍の動きは加速している。
ヤアフ・マルカゾン:「別にそれは将来的に彼女とどうなりたいという話ではなかったというか、学生でいる間部長と副部長という関係で居られれば私はそれで」
ヤアフ・マルカゾン:「そもそも別に全然あの子にそういうつもりがないのは分かってたし」
ヤアフ・マルカゾン:「今更どうにかなれるなんて打算があって大学に協力したわけでもないし────」
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:「なるほど」
佐夜鹿ネネネ:なるほど。という顔で頷く。
ヤアフ・マルカゾン:「そういうことよ」はぁ、とため息をつく。
佐夜鹿ネネネ:「……私も、大好きでしたよ。あの人のこと」
ヤアフ・マルカゾン:「見てればわかるわ」
佐夜鹿ネネネ:残骸の山を眺め、鋸を下ろす。
佐夜鹿ネネネ:「会いたいです、また」
ヤアフ・マルカゾン:「……」槍の放電が収まると、柄がひとりでに短縮する。
ヤアフ・マルカゾン:困ったように頭を掻いた。
ヤアフ・マルカゾン:「そうね」
佐夜鹿ネネネ:「……ヤアフさん」
佐夜鹿ネネネ:振り返って向き直り
佐夜鹿ネネネ:「私……」
佐夜鹿ネネネ:「気持ちいいのが好きなんです」
ヤアフ・マルカゾン:「何の話!?」
佐夜鹿ネネネ:「このままあなたと気まずい形でお別れするのは……」
佐夜鹿ネネネ:「気持ちよくありません。そういう話です」
ヤアフ・マルカゾン:「私が非常識なの? これは……」
ヤアフ・マルカゾン:「そう思ってくれるのは……嬉しいけれど、ちょっと怖いわ」
ヤアフ・マルカゾン:気まずくならなければおかしいことをした。
ヤアフ・マルカゾン:血で血を洗う殺し合いになっていないだけで、こうして穏やかに会話ができている時点で──望外の事態だ。
佐夜鹿ネネネ:「……私、幸せになりたいんです。姉の分まで。姉が私にそうあってほしいと望んだように」
佐夜鹿ネネネ:「この5年間、そう思って生きてきました。だから、気持ちよく生きていたいんです」
佐夜鹿ネネネ:「あなたが自分のしたことで、私に引け目を感じているなら──」
佐夜鹿ネネネ:ヤアフの手を取って、するりと互いの指を絡ませるように握り込む。
ヤアフ・マルカゾン:「わ」一瞬肩が震える。
佐夜鹿ネネネ:「これは、罰だと思ってください」
佐夜鹿ネネネ:小さな体躯から、上目遣いに口元を緩める。
佐夜鹿ネネネ:「私、あなたと仲良くなりたいです」
ヤアフ・マルカゾン:「わ、わかった……」
ヤアフ・マルカゾン:姉に似た面影から、逃げようとする視線をなんとか押し止める。
ヤアフ・マルカゾン:「……努力するわ」
佐夜鹿ネネネ:「ありがとうございます、ヤアフ先輩・・
佐夜鹿ネネネ:握った手を胸元に寄せるようにして。
佐夜鹿ネネネ:「……最後にもう一ついいですか?」
ヤアフ・マルカゾン:「良いけれど、いきなり近いわ」
ヤアフ・マルカゾン:やんわりと押し返す。
佐夜鹿ネネネ:「このくらい普通ですよ」また身を寄せて
ヤアフ・マルカゾン:「そうかしら……?」確かに、リリリ以外の部員との関係は友達付き合いという感じではなかった。
ヤアフ・マルカゾン:(私が普通の距離感を知らないだけ……?)
佐夜鹿ネネネ:「そうです」
佐夜鹿ネネネ:ぎゅっと手を握る。体温が高い。
佐夜鹿ネネネ:「……それで、ご趣味なんですか?」
ヤアフ・マルカゾン:(リリリとは逆──)
ヤアフ・マルカゾン:「っえ、趣味? 何が?」
佐夜鹿ネネネ:「いえ」
佐夜鹿ネネネ:「ヤアフ先輩の、その無暗矢鱈と煽情的な──」
佐夜鹿ネネネ:「すみません。言葉が固かったですね」
ヤアフ・マルカゾン:「十分直接的じゃない…………?」
佐夜鹿ネネネ:「そのものすごくエッチな服装は」
ヤアフ・マルカゾン:「扇情的……っていうか、これは昔リリリが私の義体に合うように錬成してくれたものを」
ヤアフ・マルカゾン:「ベースに、時折改良を加えていっているだけだけど……」自分の体を見下ろす。
佐夜鹿ネネネ:「なるほど」
佐夜鹿ネネネ:なるほど。という顔で頷く。
佐夜鹿ネネネ:「ご自覚が無いのならはっきり申し上げますが……」
ヤアフ・マルカゾン:(何とも思ってなかったけど、確かに、見ようによっては妙か……?)
佐夜鹿ネネネ:「正直言って、かなりエッチだと思います」
佐夜鹿ネネネ:「ドスケベと言ってもよいでしょう」
ヤアフ・マルカゾン:「…………」
ヤアフ・マルカゾン:「……もしかして」
ヤアフ・マルカゾン:「先生にもそう思われたかしら…………」
佐夜鹿ネネネ:「恐らくは」頷いて「皆さん一瞬、突っ込んでいいものか当惑の表情をされていましたから」
ヤアフ・マルカゾン:「……いつまでも故人に寄り掛かるのは」
ヤアフ・マルカゾン:「よくないわね」
ヤアフ・マルカゾン:上空を見上げるその横顔は、どこか寂しそうだった。
GM:こうして君たちは、電力設備の異常をなんとかしたのだった。
GM:報酬:情報項目解放、【勢力】▼電心労働組合
GM:獲得



デスゲーム会場




"ラティス":「ふふふ♪ みなさまごきげんよう」
"ラティス":「中には自分たちがなぜここに集められたのかわからない……という方もいらっしゃると思いますわ」
"ラティス":「今からみなさまには、ご自分の頭脳と技に懸けて──」
"ラティス":「殺し合いをしていただきますわ!」

GM:高らかに、仮面を被った怪人物が宣言する。
参加者たち:「ふざけるな!」「何してくれてんだテメー!」「あともうちょっとでトロコンだったのに!!!」
GM:あからさまな殺人ピエロ! 口々に罵声を飛ばす参加者!
GM:しかしその空間に似つかわしくない、可憐な少女がいた!
七星ミルキ:桃色髪に黒のシャツ、オーバーサイズのジャケットを羽織った少女。
七星ミルキ:合コン委員会委員長、七星ミルキその人だ。

七星ミルキ:両手にはブラックマーケットに居を構える店名が入ったショッパーバッグが下げられている!
七星ミルキ:「最近、新規に大量入荷したコミックを買い漁っていたのに……」
七星ミルキ:「店主さんに注文を伝えたら謎の小部屋に通されて気付けばこんなことに!」
七星ミルキ:「というか、なんですかデスゲームって!?」
七星ミルキ:「私、最近まで結構"死"が重い感じの経験をしてたんですけど!」
七星ミルキ:正式な抗議文を送りつけている
七星ミルキ:「そして私のステーキ定食は…!?」
参加者たち:「なんだなんだ? 知らないのかいお嬢ちゃん」
参加者たち:「あれは"ラティス"。毎月15日にデスゲームを開催してる、メサイアでも指折りのデスゲーム運営だ」
七星ミルキ:「頻繁すぎませんか……!?」
七星ミルキ:「あとデスゲーム運営複数いるんですか?」
参加者たち:「噂では発明家水無瀬ルドウの転移アーティファクトをブラックマーケットの各所に仕掛けていて、人を拐うらしい……」
七星ミルキ:「八月革命以前に姿を消した天才的な発明家の……!?」
GM:最前列では説明を聞かずに"ラティス"に襲いかかった参加者たちが見えないように仕掛けられた斬糸で血祭りに上げられている。
七星ミルキ:「そして巻き込まれたにしては異様に詳しいですね……」
七星ミルキ:「転移アーティファクトだなんて……グレートバビロンの方々はゲートや転移を使いこなすと聞きますが……」
参加者たち:「よくライブやってるからな」
参加者たち:そう言ってスマホから配信サービスを見せようとする。「いや電波止まってるわ」
七星ミルキ:「ブラックマーケットの立体街頭ビジョンでたまにやってるやつ、ドキュメンタリーだったんですか!?」
七星ミルキ:「電波まで……流石に電波が止まってると電子戦に明るい方々も乱入できませんね……」
七星ミルキ:電子線に強い心当たりがよくある。ジェネシス関係で知り合いが多いのだ
"ラティス":「傾聴なさって!」
"ラティス":きぃいーーん。マイクのノイズ。
"ラティス":殺人ピエロの横には、たくさんのシマリスの入ったケージが容易されている。
"ラティス":レバーを引く。天井からカラカラと、黒板のようなものが降りてくる。
"ラティス":さらにがっしゃんこん。裏からマジックハンドがこんにちは。五指には鋭利な爪が備え付けられており、よく見ると黒板には爪とぎをしたような無数の縦傷が走っているぞ。
"ラティス":”愛くるしいシマリス黒板装置”!!
"ラティス":「もちろん、十字冠転送を誘発すればいつでもこのゲームを降りることはできますわ……ですが」
"ラティス":「そのような不届き者が現れる度、この幸せそうにどんぐりを頬張るリスに黒板を引っかく音を大音量アンプで聞かせます」
参加者たち:「くそっ、なんて恐ろしい装置なんだ……!」
加賀美金也:「な…………」
加賀美金也:「なんて恐ろしい……!なんて……恐ろしいことが行われているんだ……!?」
加賀美金也:合コン委員会に助けを求められ、七星ミルキを助けるために乗り込んできたが……
加賀美金也:まさかこんな極悪非道なことが行われているとは思っていなかった。
七星ミルキ:「罪もないシマリスたちを……!?」
"ラティス":「ほほほ! 理解したようですわね! これから始まる──めくるめく死の残酷活劇グランギニョルから逃れるすべがないことを────!」
加賀美金也:「くっ……!どうしてこんな恐ろしいことをするんだ……!?」
七星ミルキ:「そうですそうです!貴方に何の得があるんですか!」
一般手芸部員:仮面をつけた手芸部の生徒たちが、ゲームに使う手錠やら鋸やら電気ショックやらカードやらの装置を10セットほどキャスター台で運んでくる。
七星ミルキ:「命というのはもっと──」一つの事件を乗り越えたことを踏まえた抗議を始めている。
"ラティス":「ふふ……知れたこと。血と裏切りのサスペンスこそが至高のあれええええ!?」
七星ミルキ:「わっ」キーン。ハウリング
"ラティス":ミルキさんと先生の方角を見た仮面の女が仰天する。
"ラティス":(な……なんで先生が? まずい。今回のゲームは本当に死ぬまで出られない設定にしてしまった……参加者の首輪にもしっかり爆弾がついている。)
七星ミルキ:(なんでしょう、こっちを見て────?)
加賀美金也:「な、なんだか慌ててるな」ミルキちゃんに小声で。
"ラティス":(先生は、本当に死んでしまう……!)
参加者たち:ざわ……ざわ……
参加者たち:主催の様子がおかしいことを訝しんでいる。
七星ミルキ:「な、なんでしょうね……?」ひそひそ
七星ミルキ:起きた時に合コン委員会経由で助けに来てくれたことと自己紹介を済ませているぞ
"ラティス":(いきなりバラしは優勝賞金1億クレジットを用立てている各方面に申し訳が立たない、なんとしても先生を優勝させなければ……!)
七星ミルキ:「もしかして……」ハッという顔。
七星ミルキ:「運営側がハッキングでも仕掛けられたのかもしれません」自分の経験に照らし合わせている。
加賀美金也:「な、なるほど」
加賀美金也:「参加者の俺たちにとっては朗報……か?」
"ラティス":「んゴホンっそれいただき! ではなく!」
七星ミルキ:「えぇ……それが電子的なハッキングかラッダイト部かで大きく代わりますが……」
七星ミルキ:ひそひそ。
七星ミルキ:「マイクにノイズが。やはりハッキングでは…?」
加賀美金也:「ああ。可能性は高そうだな……」
"ラティス":「なんでもありません、なんでもありませんわ~。おほほほ……」妖艶な笑いでごまかしています。
七星ミルキ:「ともあれ……爆弾は本物のようです。先生は無理をしないでくださいね」
七星ミルキ:「得意分野を分け合いましょう。先生の得意なことは……?」
七星ミルキ:「あ、肉体を爆散させる以外で」
加賀美金也:「肉体を爆散……なにっ」
加賀美金也:「それ以外だと……うーむ……」
七星ミルキ:(先生ってみなさん肉体が爆発するんでしょうか……?)
七星ミルキ:合コン委員会のデータベースが更新される。
加賀美金也:「自転車……とか?」
加賀美金也:「昔はサッカーをしてたからな。スポーツ全般は得意だが……」
加賀美金也:「ミルきちの得意なことはなんだ?」
七星ミルキ:「へぇー、スポーツ。鍛えてらっしゃるんですねっ」
七星ミルキ:「私は……道具を使うことと、手先の器用さです」
七星ミルキ:「あ、あとハンマーで砕くのも得意です」
加賀美金也:「おお、なるほど……」
加賀美金也:「なら、肉体を使う時は俺が。何か技術を求められたときはミルきちが頑張ればいけそうだな!」
七星ミルキ:「はいっ……!理想的な分担ですねっ」



GM:すっかり方針を固めた君たちは、しかし理解していなかった!
GM:勝ち進めば勝ち進むほど、目の前で痛ましい死が折り重なっていくことに──。
参加者:「は……負けたぜ先生。星室庁ってのは、優しいが甘くないないな……」
加賀美金也:「クソ……っ!どうして争わないといけないんだ…………!」目の前で散っていく相手を抱きかかえる。
"ラティス":(今!)
"ラティス":本来想定されていた残虐処刑方法に、可能な限りマイルドで苦痛の少ない電気ショックで割り込む。
"ラティス":まあそれでも心停止するわけですが……。
加賀美金也:「くそぉーーー!!」
参加者:バシュウン! 十字冠転送!
七星ミルキ:「うぅ………」
加賀美金也:「絶対にゆるせねぇ……!運営…………!」
加賀美金也:「俺たちが争わなきゃいけないのは……全部運営のせいじゃないか……!!」
一般手芸部員:(ひそひそ)「まずいです、視聴率が下がっています」
七星ミルキ:「先生……私達は……止まるわけには行きません……」
"ラティス":(ひそひそ)「そんな……! こんなにも生の臨場感のデスゲーム参加者がいらしておりますのに……!」
七星ミルキ:「この託していただいた希望(何かしらのモチーフアイテム)に答えるためにも…!」
加賀美金也:「……そうだな。俺たちが諦めちまったら……そこで希望は絶たれてしまう」
"ラティス":「これが人間の本質……やはり人類は愚かですわ……!」
加賀美金也:「俺たちは進まないといけないんだ……!」
加賀美金也:「こんなもんで人間の本質を見ようだなんて……間違ってる!!」
加賀美金也:「人間は……争い合う生物じゃないんだ!!」
七星ミルキ:「先生………!」
GM:そして君たちは知恵と勇気で、様々なギャンブルと1億に目が眩んだ参加者の裏切りなどを乗り越えて──
"ラティス":何故かものすごく疲弊している主催者との対決にまで漕ぎ着けたのだ。
七星ミルキ:「ハァ……ハァ……!」
"ラティス":「はあ……はあ……!」
加賀美金也:「な、なんとかここまできたな……!」
加賀美金也:「どうしてか向こうも疲れているようだが……!」
七星ミルキ:「はいっ、先生…!」
七星ミルキ:「裏切りに次ぐ裏切り、子請けどころか孫請け裏切りで1万クレジットですら裏切る人が出るとは思いませんでしたが…!」
七星ミルキ:「一周回ってただのサドンデスになったことで健全化していましたが……!」
加賀美金也:「ああ……裏切るなんて選択をさせられたのも……!」
加賀美金也:「全部……!!黒幕のせいだ……!!」
加賀美金也:キッ!とラティスちゃんを睨む。
"ラティス":「ふふふ……ごきげんよう。あとは私を倒せば、あなた方の優勝ですわ」カチッ。なぜか自分の首に爆弾をつける。
加賀美金也:「な、なんで自分の首に爆弾を……?」
"ラティス":「ここに至るまでの数多のドラマ……血と裏切りと欲望のGAME」
七星ミルキ:「自殺志願ですか……?やめたほうが良いですよ?」親身。
"ラティス":「それを、あなた達は不確かな絆の力で乗り越えた」
加賀美金也:「もしかして……俺たちの努力が黒幕を追い詰めているのかもしれん」
加賀美金也:「勝てる……!このゲーム……デスゲームという概念に、俺たちは勝てるぞ!ミルきち!」
七星ミルキ:「ハッ……!私達の戦いは無駄ではなかったんですね、先生…!」
七星ミルキ:「裏切りの連鎖も、結託すらしてないのに裏切りが始まったことも、切り札のデスゲーム手芸怪獣も無力化したことも…!」
"ラティス":「では、最後の勝負を致しましょう」重厚なBGM!
加賀美金也:「ああ……!全て必要な事だったんだ……!」
加賀美金也:「最後の……勝負!」
七星ミルキ:「ルール説明オープニングの時のBGMがアレンジされて……!」
七星ミルキ:「ここがクライマックスです!先生!」
加賀美金也:「ああ……!」
加賀美金也:「BGMを用意してアレンジしたりするスタッフがいるんだな……!」
一般手芸部員:カンペ『そういうお話は撮影後にしてください』
七星ミルキ:『ごめんなさい』口だけ動かす。
加賀美金也:「えっ?あ、ああ……すまん」素直に謝る。
七星ミルキ:(よく見るとあの子、最初に裏切りの選択肢を主張してた子だ……手芸部員だったんですね)
加賀美金也:(なるほどな。運営の手が入っていたということか……)
GM:デェーンデェーンデェーン……!
GM:君たち二人の前に、金の延べ棒とトロッコを模したトークンが置かれる。
GM:黒檀の丸テーブルの上にはOゲージの線路が引かれており、実際に蒸気で動いているのだろう。煙を上げる小さな汽車が走り回っていた。
"ラティス":「今回行うゲームは、題して西部メサイア鉱山鉄道……」
"ラティス":「あなた方は、鉄道警察の目を盗んで、全ての金塊を鉱山から運び出さねばなりません。お二人の前に置かれたトロッコは駆動機構が5種類あり、それぞれによって走破できる線路とできない線路が──」
一般手芸部員:「あっ待って!」
一般手芸部員:"ラティス"の説明中にストップが入る。
"ラティス":「なんですか? 今本当に良いところで──」
一般手芸部員:「すみませんテクサ(メサイア学園手芸部の幹部の呼称)、整備が間に合わなくて……!」
GM:突如として汽車の機関室が爆裂。
"ラティス":「わ────っ!!」
加賀美金也:「な……っ!?」
"ラティス":手を大きく振りかぶる。どこからか現れたマリオネットが先生を爆発から庇う!
七星ミルキ:「きゃあ!?」
加賀美金也:「うおっ!?た、助かった……!?」
"ラティス":"ラティス"自身は爆発をもろに受け──
七星ミルキ:「先生あぶな……新手!?」
"ラティス":ぱ、きぃん! 仮面が割れる!
"ラティス":妖艶でミステリアスな服装と作り声に反して、顔つきは幼く、かなりかわいい。

一般手芸部員:「テクサの素顔が!」「まずい──!」
加賀美金也:「……!黒幕が……!」
七星ミルキ:「正体を現しました……!」
七星ミルキ:「ですがこうしてみますと、ピエロの得体のしれなさが消えて、なかなか整ったかんばせで……」
加賀美金也:「そうだな……可愛い顔をしてるな」
七星ミルキ:「はい。ポテンシャルを感じます」
"ラティス":「み…………」
"ラティス":「見たなァッ! 私のこの素顔をッッ!!!!!」
"ラティス":底冷えするような怨嗟の叫び。しかし、眉を吊り上げた怒りの表情には迫力というものが全く欠けていた。
七星ミルキ:「怒った!」
加賀美金也:「うおっ!す、すまん……!!」
加賀美金也:反射的に謝る。
加賀美金也:「見られたくないから隠してたんだよな……!本当にすまない!!」
加賀美金也:「だが……素顔も可愛いと思うぞ……!!」
七星ミルキ:「そうですね……事情があったのだと察しますが……(犯罪者だからかな)」
七星ミルキ:「かなり好ましい可愛さだと……」
"ラティス":「可愛い!!!!」
"ラティス":「ユルサナイ……ユルサナイユルサナイユルサナイ……」
七星ミルキ:「なんでしょう。呪詛ですかね? 魔術関連はあいにく疎くて、友人に聞かないと……」
加賀美金也:「な、なんだか怒っている……!」
GM:こうして、怒り狂ったラティスが暴れ、カメラが破壊されたのをこれ幸いと、先生たちの首輪の爆弾が運営の必死の操作によって解除された。



"ラティス":「……ふう。お見苦しいところをお見せしましたわ」
"ラティス":「お二人の輝かしいデスゲームを、有終の美で終えることができなかったとは……このラティス一生の不覚……」
加賀美金也:「か、輝かしいデスゲーム……?」
加賀美金也:「だが……そうだよな。随分非道なことではあるが……」
加賀美金也:「頑張ってたんだもんな」
七星ミルキ:「ええ………」
七星ミルキ:巨大なハンマーが煙を上げ、カートリッジが足元に散らばっている。
七星ミルキ:なにかとても大変な一幕があったようだ。
七星ミルキ:「戦いの中で感じました。ラティスさんがこのゲームに掛ける思い……」
七星ミルキ:「まさかそこまで本気だとは……」
"ラティス":「おわかり頂けますか!」先生とミルキちゃんの手を握る。
加賀美金也:「うおっ!」
七星ミルキ:「きゃっ」
"ラティス":「昨今のデスゲームはすぐに過激な死や残酷な結末を求める……ですが、それだけではダメなのです」
七星ミルキ:小柄な身体に引き寄せられて距離が縮まる。
七星ミルキ:「し、死ぬのが目的なのが良くないってことですか……?」
"ラティス":「大衆の傾向に流されず、真にデスゲームを作り込む心こそ、わたくしの旨とするもの……」
"ラティス":「そうです! 死は結果にすぎませんわ。重要なのは、それまでにどう生きるか……」
一般手芸部員:カンペ『死と苦痛こそわが芸術の誉れって言ってる時のほうが多いです』
加賀美金也:「そうか…………」
加賀美金也:「やり方は過激だが……」
加賀美金也:「お前も、人が頑張ってる姿を見るのが好きなんだな……!」
"ラティス":「はい!」
GM:こうして君たちはデスゲーム運営と分かりあったのだった。



七星ミルキ:「でも先生にまで爆弾をつけるのはやりすぎだと思いますよ?」
七星ミルキ:「ちゃんと謝ってくださいね」
加賀美金也:「む、優しいんだなミルきちは……」
加賀美金也:「嫌がる人を参加させるのもダメだ。ミルきちにも謝ってくれ」
"ラティス":「アッハイ。ソレハ……ホントニ……」
"ラティス":「えっ、でも、デスゲームが嫌な人なんていませんよね?」
加賀美金也:「逆だろ!?」
"ラティス":「???」
GM:分かりあった……? のだった。



GM:報酬:【喧騒値】-1、【勢力】▼合同カタコンベ保全委員会
GM:獲得。
GM
GM:▼トランペッター:PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】]個まで判定し、自動成功させる。
GM:勢力効果が発動します。現在の【喧騒値】は0
情報項目

【済】"覚醒派"について
┣▼"大学"について
┗▼"教授"について
 ┗▼???/兇手との戦闘後に解放

【済】"天使"について
┗"天使"について②

【済】星徒リリリについて
┗▼星徒会の動向について

【済】"カタナルベクタ"について
┗【済】"カタナルベクタ"について②
 ┗▼"カタナルベクタ"について③

▼"大学"について
ジャーム化してしまった社会人に処分以外の道を与えること、死者ともう一度暮らせることなどを命題として掲げているが、
現状のアプローチでそれを成すには困難が多く、それを知った上で協力している者も居るようだ。
無線研究会の現在の部長、"夜渾発動機ナイトフラッドエンジン"ヤアフ・マルカゾンはその数少ない一人であり、
少し前から行方不明になっていた。
彼女は、"大学"が制作する"トロアノ天球儀"と呼ばれるアイテムで、世界が変わると信じていた。

▼"教授"について
"覚醒派"の指導者。オルクス能力者。
外界との断絶を作り出すことに思考と能力が特化しており、
閉鎖空間内に酸素・水・生態系・レネゲイド・信仰の循環すら
全てが完結したビオトープを設計することで古代ノヴァリス神性をも封じ込めた。
また、学園都市を破壊する危険性を危惧された巨大生命を各地で封じて回った。それらは『封印現住生物』と呼ばれる。
外界でのコードネームは"ヒラニヤⅣ"、あるいは"封絶者カリプソ"。

▼"天使"について②
始めから一人のジャームとして誕生する"天使"の十字冠には、もうひとりの自分……星徒と繋がるための接続先パスが存在しない。
そして、己の存在承認を求める欲望のまま周囲の十字冠と接続しようとする。それがN.R.──ノヴァ・レグナムと仮称される現象の正体である。
完成した天使が擬似的に周囲の十字冠に新たな戒律を課すことができるのは星徒の流星体を吸収しているからだと思われていたが、
どうやら過大な侵蝕率によって十字冠本来の機能を悪用しているというのが本質のようだ。
ならば、彼女たちの流星体を構成していたエネルギーはどこへ消えたのか。

▼星徒会の動向について
メサイアの各地で小規模な地盤沈下が起きている。
星徒会が解放したのは、封印現住生物"キンケグィグジー"
戦闘能力は高くないが、セメントやアスファルト、膠灰類を食って急速に数を増やす特質を持ち、地下で巣穴を広げ建築基礎を腐食させる。
星徒はいかにしてかこれを手なづけて運用している。
上層のみが客車として解放されているふるさと鉄道のさらなる地下路線を発見・奪取し、ノヴァリス各地へ伸びる地下インフラを乗っ取るのが目的だと推測されている。

▼"カタナルベクタ"について③
"カタナルベクタ"失踪の真実は、己の全身全霊の技を自らの身に返され、
その時間認識加速能力によって遥か未来へ精神が飛躍してしまったことによるものだとわかった。
レネゲイドビーイングの肉体は仮初のものであり本体はレネゲイドである。
その姿は自己認識に大きく作用される。
どの時間に存在するのかそのものが曖昧になってしまっていたことにより実体を喪失していたが、
何らかのアプローチで観測されることによって再来した。
病院送りにされる際に言葉を交わした生徒によれば、彼は時の果てで『神』と邂逅し、その力を増大させたのだという。
次のシーンで、"カタナルベクタ"を捕捉し、戦闘を挑む事ができる。

GM:情報は以上となります。



メサイア学園 トランペッター情報部




GM:"大学"についての調査進展の報告を受けた君たちは、いつの間にか発行されていた機密情報の閲覧許可証を渡され、情報部の資料室に通された。
GM:"大学"のこれまで捕捉された痕跡、手口、理事会の資料などから新たに分かった情報などが整理された冊子を渡されたが、電子データを残してはいけないとのこと。
解良イノリ:手元にある資料群を読み解いていく。「ふむ……ああ、なるほどな。と、そうだ。佐夜鹿さん、そっちはどうだい?」
佐夜鹿ネネネ:「ええ、一通りは目を通せたかと」ぱたんと冊子を閉じて「整理と共有がてら、少々休憩にしましょうか?」
解良イノリ:「それもよさそうだ。随分な量を読んだし……」ぐ、と背を伸ばす。
佐夜鹿ネネネ:「お疲れのようですね」
佐夜鹿ネネネ:「トランぺッターの委員長としては一線を退いたと聞いておりますが、激務にはお変わりないようで」
解良イノリ:「まあ、結構気を張っていたから…これくらいはいつものことさ。きみだって前線でガンガンぶつかり合ってただろ?大丈夫かい」
佐夜鹿ネネネ:「お気遣い頂き嬉しいです。ですが、ええ。身体は丈夫な方ですので」
佐夜鹿ネネネ:「ああ、そうです。せっかくですから、肩でもお揉みしましょうか」
解良イノリ:「うん?いや、悪いよ。佐夜鹿さんだって一杯読んでただろう?」目を少し丸くしながら。
佐夜鹿ネネネ:「いえ。これでも副業はマッサージ師なんですよ」シャツの袖を捲って
佐夜鹿ネネネ:「お近づきの印とでも思ってください。そうですね、そちらのソファにどうぞ」
解良イノリ:「へええ。そんなこと…ううん、確かに変に断るのも悪いか…じゃあ、お互いに読んだことを軽く共有しながらかな?」少し苦笑しながら、ソファに。
佐夜鹿ネネネ:「ありがとうございます。それでは失礼しますね」
佐夜鹿ネネネ:背もたれ越しに背後に立つ。距離的に否応なしに柔らかい感触が当たる。
解良イノリ:細く幼く見える…否、事実として幼く、成長が途中で止まったような、骨ばった体だ。
解良イノリ:「大分近くない…?」困ったような声だった。
佐夜鹿ネネネ:「すみません、お嫌でしたらもう少し離れますが」言いつつ嫌とは言われないであろうと分かっている態度だ
佐夜鹿ネネネ:「“大学”についてですが……ああ、ジャケットを脱いで頂けますか?」
解良イノリ:「まあ、私は良いんだけど……」貴方が嫌だという訳でもないなら、と受け入れて。「ああうん。横に掛けるか」ジャケットを脱ぐ。ブラウス一枚。
佐夜鹿ネネネ:「ありがとうございます。それでは始めますね」
解良イノリ:10~11歳ほどの、第二次性徴期の前。中性的な感がある少女の細身。
佐夜鹿ネネネ:両の肩に手を置き、掌全体で軽くさするようにマッサージを始めて「……うわっ」
解良イノリ:「ん、お願い……うっ」
佐夜鹿ネネネ:「イノリ先輩……バキバキに凝ってるじゃありませんか」
佐夜鹿ネネネ:「オーヴァードでこんなに凝ってる方、これまで殆ど見たことありませんよ」
解良イノリ:「あ~~……大体、身体に影入れてそれで動かしてるから……」
解良イノリ:骨や筋肉が動く固い音が幾つも響く。
佐夜鹿ネネネ:「頭が下がる思いです……これはマッサージのし甲斐がありますね」
解良イノリ:「あいたた……手加減してね…?」
佐夜鹿ネネネ:全体を包み込み、流すように肩先から背骨を解していく。まだマッサージというより、優しくリラックスさせる段階だ。
佐夜鹿ネネネ:「はい。それで、“大学”についてですが」
解良イノリ:「うん……」やはりその前の段階でも軽い痛みがある。其れだけため込んでいるという事実でもあるのだが。
佐夜鹿ネネネ:「ヤアフ先輩から、いくつかお話を伺うことが出来ました」
佐夜鹿ネネネ:「“大学”が題目として掲げている死者との再会ですが、やはり“天使”の存在を込みにしても実現にはかなりの困難が伴うようです」
佐夜鹿ネネネ:「もっと手軽に可能であれば、“天使”が溢れ返っていてもおかしくありませんから、当然と言えば当然ですが……」
解良イノリ:「まあ……当然、だね…、”天使”の、義体作成だけでも…、かなりだし…それを統御するシステム群も…かなりの、モノが…必要な、はずだ」
佐夜鹿ネネネ:温かなでなめらかな掌と、囁くような声。ゆっくりと撫でさすり、互いの感覚を馴染ませていくようにリラックスへと導いていく。
解良イノリ:「星徒は…ノヴァリスという断絶世界の…、一つの、システムだから……」途切れ途切れなのはマッサージで筋肉が動き肺などが圧迫されているからだ。
佐夜鹿ネネネ:「はい。実際のところ、その困難な実情を理解した上で協力しているのは、ヤアフ先輩のようなごく一部の人員に限られるようです」
佐夜鹿ネネネ:イノリ先輩の吐息や呼吸を確かめ、ゆっくりと本格的な指圧に移っていく。
解良イノリ:「んっぎ……、大きく集めたら……っ、覚醒派の……っ、隠れるのも……支障が、出る…んだろう、ね…」顔を顰める。
佐夜鹿ネネネ:肩口や鎖骨周りの筋肉に、ゆっくりと指を沈めるように力を込める。
佐夜鹿ネネネ:「本当に凝ってますね……」
解良イノリ:「私みたいなのは……っ、とにかく、身体と、頭…動かさなきゃ……ッ…、ついて、いけない…から、ね…」痛みを始めとしたもので息が荒くなっている。
GM:イノリちゃんはじわじわと凝りが解れて体がぽかぽかしてきます(ゴールデンルール)。
佐夜鹿ネネネ:ゴールデンルールなら仕方ないな
解良イノリ:ゴールデンルール!?
GM:文句があるのか?
解良イノリ:いや…大丈夫だけど……
GM:ありがとうございます。
佐夜鹿ネネネ:「では彼らは何を担保として協力していたのか、ですが……」
佐夜鹿ネネネ:「ん……ふふ、体温が上がってきましたね。いかがですか?」
解良イノリ:「う…ん~……確かに、大分…楽になったかも…」
解良イノリ:「肩とかが突っ張ってきてる感じ、大分薄くなったし……」
佐夜鹿ネネネ:「それは良かったです」肩全体を揉みながら「首も凝ってますね。少し前傾して頂けますか?」
解良イノリ:「あ、うん……」言う通りに前に。
佐夜鹿ネネネ:ぐい、と身を寄せる。更に覆い被さるように密着して、首の両脇から、後頭部の左右までを優しく刺激していく。
解良イノリ:「ぅ、」出来る限り相手の誘導に従う。
佐夜鹿ネネネ:「“大学”は、"トロアノ天球儀"というものを制作しているようです」
佐夜鹿ネネネ:「詳しい正体についてはまだ分かりかねますが……」
佐夜鹿ネネネ:「“大学”とその協力者は、それによって世界が変えられる、と。そう信じているようです」
解良イノリ:「……トロアノ…か…」
解良イノリ:「そのアイテムは分からないけど……、トロアノ、っていうと……トロアノ写本から…かな?」
佐夜鹿ネネネ:「流石にお詳しいですね。まだその辺りは何ともですが……」
佐夜鹿ネネネ:輪郭を包み込むように、耳の後ろから顎の筋肉にかけてを解すように撫で揉みする。
解良イノリ:「マヤ語のカレンダーなんだけど……、誤解釈から、ムー大陸の実在性を証明する文書…なんて、オカルトに使われた、んだよ」
解良イノリ:「うにゅ……」口がすぼまる。
佐夜鹿ネネネ:「ふむ……。マヤ文明といえば高度な天体観測技術で知られていますね。そこに天球儀、ですか」
佐夜鹿ネネネ:「それもここノヴァリスで。なかなか興味深いネーミングですね」
解良イノリ:大体卒業延期事件の時に見た、ノヴァリスの所在証明仮説群を見たのでこういうものもある程度調べたりしたのだ。
佐夜鹿ネネネ:肩の前面に手を回すようにさすっている。ほぼ後ろから抱き着くような形だ。
解良イノリ:「……ふっ、ふーー……それに、否定されてはいたけど…理事会の…ノヴァリス所在地仮説に、そういう大洋の水中プラントっていうものもあったからね…」
解良イノリ:「”沈んだ大陸”の伝説は…オカルト探究の派閥だっていう覚醒派にとっても、関わりがあるのかも。…まあ、雑談だけど」
佐夜鹿ネネネ:「不謹慎ながら、少々わくわくしてきますね……。ともあれ、聞き出せたのはそんなところでしょうか」
佐夜鹿ネネネ:僧帽筋から鎖骨の辺りに指を這わせ、なぞるように解す。
佐夜鹿ネネネ:「イノリ先輩、身長が近くて助かります。背の高い方をお相手にすると、少し大変なんですよ」
解良イノリ:「私、小さいからね」苦笑して。
解良イノリ:「ともあれ…次は、私かな。私は…覚醒派指導者、”教授”について」
解良イノリ:ぐ、と解されるたびに硬さが指にも伝わるかもしれない。
解良イノリ:「彼は…外界との断絶を作り出すことに思考と能力が特化してるってことで…佐夜鹿さんは、”イクシオン”は知ってる…?」
佐夜鹿ネネネ:「名前は資料で見たのですが、当時は閲覧権限が無く。……何なのですか?」
解良イノリ:「あ~…まあ、いいか…覚醒派の、”十字冠を破壊する兵器”だった施設なんだ」
佐夜鹿ネネネ:「“十字冠を破壊する兵器”……」僅かに驚いたような響きだ「それも……施設、ですか?」
解良イノリ:「内部に、強大なノヴァリス現地の神性がいてね。そいつが神域魅了を生徒に掛けて、転送を封じる。後はその神性の自由にされちゃう…ってやつだったんだけど」
佐夜鹿ネネネ:ぐ、と腕を持ち上げて、三角筋から僧帽筋、肩甲骨の周辺を重点的にマッサージしていく。
佐夜鹿ネネネ:「神性……」怪獣をイメージしている
解良イノリ:「まあ色々あって解決はしたんだ。ぅぎっ………、でも、さ。ちょっと考えると、おかしいよね」
解良イノリ:「そんな神性RBが、大きいとはいえ、一施設にずっと閉じこもっていられる、って言うのは」
佐夜鹿ネネネ:「ふむ……」脇の下あたりを揉みながら少し考えて
佐夜鹿ネネネ:「それこそ……先の話にあった原住生物のように……封印を受けている、といったことでしょうか?」
解良イノリ:「どこかで、自由に動き回ったり、外から供給が必要になるんだ……ノヴァリスの小学区で、独立系を組んでても…プラント自体が老朽化したり、する…」
解良イノリ:「そう」
解良イノリ:「それをしたのが…”教授”、なんだってさ」
解良イノリ:「”閉鎖空間内に酸素・水・生態系・レネゲイド・信仰の循環すら全てが完結したビオトープを設計”して…そんな、”十字冠を破壊する兵器”になる程の神性を、封じた」
解良イノリ:「そして、前の原住生物たち…ああいう、学園都市体制の障害になる生物を封じたのも、かれだそうだよ」
佐夜鹿ネネネ:「……俄かには信じがたい話ですが、確かに……」
佐夜鹿ネネネ:ぎゅっと身を寄せ、豊かな胸がイノリ先輩の背中で押し潰される。特にマッサージとは関係ない。
佐夜鹿ネネネ:「封印された、ということは、それを施した人物が居るということ……」
解良イノリ:ちょっと眉根が下がる。なんというか、指摘した方がいいのかなあというような困った顔。
佐夜鹿ネネネ:「それが“教授”、ですか」
解良イノリ:「そう…ノヴァリスの基礎を築いた七大派閥、その長だけある…ってことだね」
解良イノリ:「ああ。後…コードネームも二つあるみたいで」
解良イノリ:「"ヒラニヤⅣ"、あるいは"封絶者カリプソ"。だそうだ」
解良イノリ:「ヒラニヤはインド語の黄金だけど…ここはオカルトのヒランヤとかなのかな。カリプソは…オデュッセイアの海の神だけど…一つの島を支配する神性、として見れば相応しいのかも」
佐夜鹿ネネネ:「穏やかではないですね」
佐夜鹿ネネネ:広背筋から前鋸筋に回り込むように指を這わせ、皮膚から筋肉を優しく撫でるようにする。
佐夜鹿ネネネ:「何にせよ、かなりの実力者であることは確かですね」
解良イノリ:「んぎ……あいたた……、うん。楽には行かないのは分かってたけど、そうなりそうだ」
佐夜鹿ネネネ:「頼りにしておりますよ」
佐夜鹿ネネネ:密着したまま、大胸筋の下部を揉むように触れて
佐夜鹿ネネネ:「“マスターオーダー”……解良イノリといえば、我々の世代からすれば憧れですから」
解良イノリ:「あはは。期待は重たいけど…がんばるよ」ふにゃりとした笑顔だった。普段のどこか張り詰めた顏よりも、その幼いからだに相応しい笑み。
解良イノリ:「わ、ちょ、ちょっと……流石にあれじゃないかな……!?」
佐夜鹿ネネネ:「はい。こうしてご一緒に任務に当たることが出来て、後輩として光栄の……」
佐夜鹿ネネネ:「……いかがしましたか?」平然とした顔で大胸筋のマッサージを続けている
解良イノリ:「いや………その……位置!!」
解良イノリ:「おかしいよね!?」
佐夜鹿ネネネ:「おかしい……? そうでしょうか?」
佐夜鹿ネネネ:「気持ちよくありませんでしたか?」
解良イノリ:「気持ち良いとかではなく………だめでしょ!」
佐夜鹿ネネネ:「申し訳ありません。先輩がそう仰るのであれば」何事も無かったかのように素直に手をどける。
佐夜鹿ネネネ:「いかがでしょうか。多少は楽になりましたか?」
解良イノリ:「あ、うん……ならいいんだけど」他のメサイア生とか同窓会の連中に比べて滅茶苦茶素直に聞いて貰えてちょっとびっくりしている。
解良イノリ:「……」腕を回し、腰を捻り、一アクションですっと立ち上がる。
解良イノリ:「おお…ありがとう。影抜きでここまでやって全然痛くないの久し振りかも」
佐夜鹿ネネネ:「それは何よりです」表情は殆ど変わらないが、嬉しそうなのが分かる。
佐夜鹿ネネネ:「よろしければ一度、店の方にもいらしてください。本格的な施術が行えますし、イノリ先輩でしたら是非サービス致しますから」
解良イノリ:「え、悪いなあ…でも、そう言ってくれてありがとうね」
解良イノリ:「行けるかは分からないけど…ありがとう」
佐夜鹿ネネネ:「はい。名刺をお渡ししておきますね」ピンク色の用紙に女体のシルエットが描かれた名刺を渡し
佐夜鹿ネネネ:「合流まで時間もありますし、もう少しゆっくりしていきますか?」
佐夜鹿ネネネ:「耳掃除など如何でしょう。評判がいいんですよ、私」
解良イノリ:「ええ?やってもらうばかりなのは悪いよ……何かこっちがしようか?」
佐夜鹿ネネネ:「お気になさらないでください」僅かに目を細めて「私からやっていることですから。誰かに喜んで頂くの、好きなんです」
解良イノリ:「う~~ん……」こっちも基本する側に立つのが好きなので如何しよう…となって。
解良イノリ:「じゃあ、じゃんけんとかして勝った側が決めよう!」
佐夜鹿ネネネ:「分かりました。ではそうしましょう」
解良イノリ:「うん。じゃあいくよ~~---」
佐夜鹿ネネネ:「じゃん、けん──」
解良イノリ:「ぽん!」



メサイア学園 マギカ・ウィッチクラフトの私室




GM:PCのモニターに、ドローンからの映像が写っている。
GM:メサイアに越してきてから、マギカ・ウィッチクラフトの寝床の所在は変わっていない。ただ、グレート・バビロンの副議長としての立場を得て以降、手配された部屋の周囲の環境は着実に変わっていった。
GM:技術部のオフィスは付近に移転、電力もケーブルも増設され、セキュリティや運送会社から買い付けた触媒などに対するチェックも厳しくなっている。
GM:メサイアで局地的に発生した地盤沈下の様子を調べているところ、来訪者があった。
加賀美金也:ぴんぽーん。
加賀美金也:ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽーん!
加賀美金也:元気にインターホンが鳴りまくる。
マギカ・ウィッチクラフト:様子見をするように気配を殺した後(メサイアではよくある蹴撃と思われている)
マギカ・ウィッチクラフト:ドタドタドタッ!
マギカ・ウィッチクラフト:慌てたように扉が開かれる
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんですか…!?」
加賀美金也:「おう!マギカ部長!!」大きな声で挨拶。
マギカ・ウィッチクラフト:「ヒィッ……!」バタンッ。
加賀美金也:「あれっ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……加賀美先生?」ガチャッ
加賀美金也:「おう!!加賀美だ!!」デカい声。
マギカ・ウィッチクラフト:扉が閉まり掛ける。
マギカ・ウィッチクラフト:「どうも……マギカ・ウィッチクラフトです」
加賀美金也:「ああ!自己紹介してくれてありがとうな!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……」何の御用ですか?を出来るだけ失礼のない言い方にしようと考えている。
マギカ・ウィッチクラフト:「珍しいですね……このあたり、生徒もあまり近寄らないんですけど……」
加賀美金也:「え、そうなのか?」
加賀美金也:「ふむ……じゃあこれからは近くに寄ったら遊びに来るようにするな!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ、あっ」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい………」こくこくこく、と頷く。
加賀美金也:「誰も来ないんじゃ寂しいもんな!」
マギカ・ウィッチクラフト:バタン!!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:沈黙。
加賀美金也:「あれっ??」
マギカ・ウィッチクラフト:ガチャ……
マギカ・ウィッチクラフト:髪が乱れている
マギカ・ウィッチクラフト:「あの……」
マギカ・ウィッチクラフト:「お茶でも飲んでいかれます、か?」
加賀美金也:「おお……」
加賀美金也:「エクスプローラーズの件で来たんだが……いいのか?」
加賀美金也:「マギカ部長が大丈夫なら……お邪魔させていただくとするか!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ………」部屋の状況を思い出すが、もう話が進んでしまったので「どうぞ……」
マギカ・ウィッチクラフト:チェーンを外して招き入れる。
マギカ・ウィッチクラフト:部屋の中は、さほど散らかっていない。
マギカ・ウィッチクラフト:一人暮らしを行う程度の、他学区では標準的な、メサイアでは珍しい部屋だ。
マギカ・ウィッチクラフト:ただし、散らかってはない無いがものは多い。
マギカ・ウィッチクラフト:鉄製のラックに透明のケースがずらりと並び、付箋で番号が付けられている。かと思えば大きさを揃えられた本も一緒に詰め込まれている。
マギカ・ウィッチクラフト:背の高いパイプベッドの下には色違いのケースが収納されていた。
マギカ・ウィッチクラフト:棚の左半分には機械の品、もう半分にはきのこや昆虫。真ん中にはPCモニタが置かれている。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと………」
マギカ・ウィッチクラフト:「とりあえずこちらにお座りください……」
加賀美金也:「カブトムシ……!」昆虫を見て目を輝かせている。
マギカ・ウィッチクラフト:貴重な床面積に身を収めつつ、ベッドを示す
加賀美金也:「あっ、えっ?いっ、いや……」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、お好きですか、カブト……」
加賀美金也:「俺は床で大丈夫だから……マギカ部長が座ってくれ」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ……あっ、じゃあ」
マギカ・ウィッチクラフト:PC前からちょっとお高めの椅子を引き出す。
マギカ・ウィッチクラフト:「こちらにどうぞ……」自分はベッドに座る。
加賀美金也:「お、おう……悪いな」なぜか罪悪感を抱きながら椅子に座る。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカの身長に座高が合わせられているため、恐らく足が余るぞ。
加賀美金也:「あ、えーっと……」考えてみたら女の子の部屋に訪れることはほぼない。長い脚を投げ出しながら所在なげにしている。
マギカ・ウィッチクラフト:本来は壁一面は棚で埋まっていたが、流石に危険ということで指導が入り、今は技術部と共有の貸倉庫を使っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、調査、ご苦労さまです……お茶入れますね」
マギカ・ウィッチクラフト:座った直後に忙しなく立ち上がる
加賀美金也:「お、おう!ありがとうな!」なんだかソワソワしている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、先生は紅茶って飲めますか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:何故か2つある冷蔵庫の内、小さい方から茶葉を取り出している。常温用の保存庫。
加賀美金也:「おう!紅茶は好きだぞ!ありがとうな!」
マギカ・ウィッチクラフト:「よ、良かったです。」
マギカ・ウィッチクラフト:普段遣いしてるとは思えないガラスのティーポットを取り出して、紅茶を2人分持ってくる。
マギカ・ウィッチクラフト:「………」そしてテーブルが無いことを思い出し
マギカ・ウィッチクラフト:「ど、どうぞ」PCデスクのキーボード前に置く
加賀美金也:「ありがとうな!」気にした風もなく受け取っていただく。
加賀美金也:「……うん、うまいな!マギカ部長は紅茶を淹れるのがうまいんだなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、ありがとうございます」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひとり暮らし始めて、お茶を淹れるのは練習したんです」
加賀美金也:「おお…………!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ノヴァリスだと色々な茶葉が手に入りますから……キングダムからの交易品も多いですし……」
加賀美金也:「……そうか」確か、マギカはキングダムから単身メサイアに来たのだと聞いた。一生懸命練習して淹れられるようになったお茶というのは、心細い日々の支えになっていたのかもしれない。
加賀美金也:「うう……うううう……」静かに泣き始めている。
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇっ……!?」焦る
マギカ・ウィッチクラフト:「す、すみません、渋かったですか……!?他の人の味の好みってわかんなくて…!」
加賀美金也:「いや……!とてもうまい!」
加賀美金也:「うまいから……お前が一生懸命練習したんだなと思って」
加賀美金也:「その努力の成果を味合わせてもらえて……嬉しいと思ってつい……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、な、なるほど……?」
加賀美金也:「がんばっだんだなあ……」鼻声でカップをすする。
マギカ・ウィッチクラフト:「い、いえいえ、そんな、大したことじゃないですよ~……」
マギカ・ウィッチクラフト:頬が緩んでいる
加賀美金也:「いや!マギカ部長はがんばっているぞ」
加賀美金也:「このメサイアという混沌の地を立派に治めてるんだからな……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「へ、えへへへへ………」紅茶にミルクを投入している。
マギカ・ウィッチクラフト:「ぎ、議長代行ですからね、一応……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あの至上王とか他所の生徒会長と同じ立場なわけで……」
マギカ・ウィッチクラフト:「とんでもないな……」閾値を超えたためか一瞬冷静になった
加賀美金也:「いや!全くその通りだ!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇっ!?」
加賀美金也:「俺もジェネシスの生徒会長とは会ったことがあるがな。同じくらい立派だ!」
加賀美金也:「トップが頑張ってないと、みんな安心して暮らせないからな」
加賀美金也:「みんなが日常を送れてるっていうのは……マギカ部長が立派に頑張ってるからに他ならない!」
加賀美金也:「トップがフニャフニャだと、みんなも不安になっちまうからな」
マギカ・ウィッチクラフト:「~~~~~~!」輪郭が流体になり始めている。
マギカ・ウィッチクラフト:形を失いかけていたが、なんとか持ち直した。見栄である
加賀美金也:「今一瞬フニャフニャになったような……」
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なってませんよ…?人間がふにゃふにゃするわけ無いじゃないですか……!」
マギカ・ウィッチクラフト:ろれつが回っていない
マギカ・ウィッチクラフト:「コ、コホン」咳払い。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、ええとですね。私も色々、調べてみました」指を立てる。
マギカ・ウィッチクラフト:手柄を自慢する子供のように表情が緩んでいる。
加賀美金也:「おお…………!俺が情報を送ってもらって嬉々として報告に来る間に調べていたとは……!」
加賀美金也:「さすがだ!偉いな、マギカ部長!」
マギカ・ウィッチクラフト:「も、もちろんです。議長代行ですから」
マギカ・ウィッチクラフト:(部長って訂正したほうが良いのかな……)
マギカ・ウィッチクラフト:未だに間違いなのかあだ名なのか判断に迷っている内心を抱えつつ。
マギカ・ウィッチクラフト:「といっても……グレートバビロンの子たちがまとめてくれてたんですけど……」
加賀美金也:「マギカ部長の人徳あってのことだなあ」ニコニコしている。
マギカ・ウィッチクラフト:「ふぇへへ」声。
マギカ・ウィッチクラフト:「………"天使"さんについて、過去の事件を洗ってくれたみたいで」
マギカ・ウィッチクラフト:可読性のために記載しているが、途中で言葉が先走って良くつっかえている
加賀美金也:ニコニコ笑いながら聞いている。
マギカ・ウィッチクラフト:「前回のリリリさん……"天使"さんが持ってる十字冠は、同じ状態というわけじゃ、ないそうです」
加賀美金也:「ふうむ……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「というのも、生徒と違って、侵蝕を渡す先……星徒スターダストとの繋がりがないわけですから」
マギカ・ウィッチクラフト:「リリリさんのように、星徒自体を吸収しちゃいますからね。」と補足
マギカ・ウィッチクラフト:「生徒が使った分の負荷を星徒に渡すはずが、その出口が無くなってしまって……」
マギカ・ウィッチクラフト:「どこに繋がってるのか。まるっきり不明……らしいです」
マギカ・ウィッチクラフト:「今までは、その分のリソースを使ってジャームみたいな事をしてるって説だったんですけどね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「近くで接触したヤアフさんの証言とか。色々聞いて、判明したらしいです」
マギカ・ウィッチクラフト:「せ、先生のお手柄ですね!」と褒めチャンスを狙う。カンペを用意している。
加賀美金也:「おっ、俺か?あはは、ありがとうな!」
加賀美金也:「俺としては、ヤアフが辛くなればいいと思ってたんだが……そうやって色々分かったなら思わぬ収穫だなあ」
加賀美金也:「てことは……どこにいったか分からないエネルギーがあって」
加賀美金也:「それが何かの力に利用されてるかもしれないってことだなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……今まではその力で戒律……ルールを決めてるってことでしたが」
マギカ・ウィッチクラフト:「十字冠のバグを利用すれば、そこまで燃費は悪くないらしいですので」
マギカ・ウィッチクラフト:「まるまる『とんでもないことが出来る力』が余っちゃうようです」
マギカ・ウィッチクラフト:「こわいですね……」
加賀美金也:「そうだな…………」口元に手を当てて考え込む。
加賀美金也:「……マギカ部長は、モグラ好きか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「………モグラですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あの、川とかに居るやつですよね…?」イギリス基準
マギカ・ウィッチクラフト:「親近感は覚えますけど……
加賀美金也:「へえ、モグラって川にいるのか」目を丸くする。
加賀美金也:「俺は地下にいるイメージだったなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、そうですね。川の周りは土が柔らかいですから……」
マギカ・ウィッチクラフト:「しっとりしてる場所が好きらしいですよ」
加賀美金也:「あっなるほど。それで出てきたところを川で目撃できるんだなあ」
加賀美金也:「物知りだなあ、マギカ部長は」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、あああありがとうございます。」
マギカ・ウィッチクラフト:「その、動物の手の動かし方とかは、ドローンの参考になるので……」
加賀美金也:「おお……!勉強してるんだな、偉いぞ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:図鑑を探そうとして、倉庫側に預けていることを思い出す。ただ挙動不審な動きだけが残った。
マギカ・ウィッチクラフト:「えへへへぇ……!」
加賀美金也:「で、だな。俺がきーおんに纏めてもらった資料によると……」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい。実施調査もして戴いたようで……」
加賀美金也:「星徒会のやつらは、封印現住生物"キンケグィグジー"ってのを手なづけて運用してるらしい」
加賀美金也:「こいつは地下で活動して、セメントとかアスファルトとか食ってるらしいんだが……」
加賀美金也:「俺は……モグラ何じゃないかと思っている」声を潜める。
加賀美金也:「デカいモグラが……縦横無尽に動き回ってるから地盤沈下が起きてるんじゃないかってな……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「モグラ………」最初っから小さい声。
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど………?」
加賀美金也:「ああ。危険だったら封印じゃなくて駆除されるだろ」
加賀美金也:「実際戦闘能力はさほど高くないらしい。きっとモグラだな」
マギカ・ウィッチクラフト:「流石です……!」
マギカ・ウィッチクラフト:キラキラと目を輝かせつつ
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、でも……」
マギカ・ウィッチクラフト:「モグラって爪、ありませんか?」
加賀美金也:「ふむ……」
加賀美金也:「たしかにな……まあ、封印現住生物"キンケグィグジー"も地下を彫るから、そのくらいの力はあってもおかしくない」
マギカ・ウィッチクラフト:親指を畳んだ手で砂を掘る仕草。
マギカ・ウィッチクラフト:「確かに……穴を掘る能力はあるんですね……」
加賀美金也:「うむ。それでふるさと鉄道の一般開放されてない地中部分を狙ってそれを乗っ取ろうとしてるらしいんだが……」
加賀美金也:「マギカ部長のいったどこにいったか分からんエネルギーってやつが、もしかしたらコイツを制御するのに使われているかもしれないと思ってな」
マギカ・ウィッチクラフト:「ふるさと鉄道……アトラ前議長やイノリちゃんが各地で事件に巻き込まれる要因のアレですね……」行動範囲≒トラブルの範囲
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど……動物たちを手懐けるために……」
マギカ・ウィッチクラフト:「可能性はありそうですね……なにせ十字冠経由のエネルギーですから……」
加賀美金也:「他の事に使われてるかもしれないけどな。いきなり強くなった"カタナルベクタ"の件も気になるしな」
マギカ・ウィッチクラフト:「ですね……その辺は、多分トランペッターの方々が調べてくれると思いますが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「イノリちゃんに崑崙の人まで居て互角未満、というのはかなり怖いですけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:星徒となったリリリが発した雰囲気を思い出して震えている。天使にも怯えていた。基本的に物差しは上を図るだけのものだ。
加賀美金也:「……ま、この地にはいろいろ怖いものもいるが」
加賀美金也:「みんなで力を合わせてどうにかしてきたんだろ?マギカ部長なら、絶対に大丈夫だ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「みんな………」その言葉を噛み締めている。
マギカ・ウィッチクラフト:「みんな……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですね!今は一人じゃありませんし!」
マギカ・ウィッチクラフト:「なにせグレートバビロンもトランペッターも協力してくれてますから……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「も、もしかしたら、リエゾン・ロードとかにまで勝てちゃうかもしれませんよ!なーんてっ!」早口
加賀美金也:「ははは!そうだな、みんなの力を合わせたらそれくらいできちゃうかもな!」
加賀美金也:「それもみんな……マギカ部長ががんばってるから。みんな力になりたいと思ってるから、力を貸してるんだ」
加賀美金也:「胸を張っていいんだぞ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「は、はいっ。加賀美先生」
マギカ・ウィッチクラフト:常に最悪の想像と、とんでもないミスをするという想定が頭の片隅にある。
マギカ・ウィッチクラフト:それはネガティブとか、自虐というわけではなく
マギカ・ウィッチクラフト:『起こり得る』という状態に対して、常に意識してしまうクセのようなものだ。
マギカ・ウィッチクラフト:なので、行動を起こす時は畢竟、未来の心配から目を逸らす勢いが大事となる。
マギカ・ウィッチクラフト:「も、もっとがんばりますので…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「ご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがいいたしますっ」
マギカ・ウィッチクラフト:土下座の勢いで頭を下げる
加賀美金也:「……マギカ部長はグレート・バビロンの議長代行ってことだが」その姿を目を細めて眺める。
加賀美金也:「『メサイア運営部』みたいなモンだと考えたら、実質部長だろう?」
加賀美金也:「だから、ちゃんと偉いし……」
加賀美金也:「そんな、気負い過ぎないでも大丈夫だからな。お前なら絶対、大丈夫だから!」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、根拠のあるあだ名だったんだ)よかった。突っつかなくて。
マギカ・ウィッチクラフト:ともあれ、先生もいるし、ネネネちゃんも居るし、イノリちゃんも協力してくれているので。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」
マギカ・ウィッチクラフト:「わ、私も、そう思いますっ」
加賀美金也:「おうッ!えらいぞ!」その返事にニコニコと笑顔を向ける。
加賀美金也:「じゃあ、早速……」
加賀美金也:「モグラの弱点とか……調べるか」
加賀美金也:「マギカ部長、動物に詳しいみたいだからな……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、は、はい……!」
マギカ・ウィッチクラフト:では早速、とパソコンのモニタに目を向けて
マギカ・ウィッチクラフト:「……………………」(えっと……………………)
マギカ・ウィッチクラフト:色々考える。デスクトップの状態とか、ブックマークとか、そもそも一つのパソコンに二人は非効率とか。
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ」
マギカ・ウィッチクラフト:「近くに倉庫を借りていて、色んな図鑑とか……部屋で飼えない子たちも、いますので」
マギカ・ウィッチクラフト:「外!外に出ません、か?」
マギカ・ウィッチクラフト:人生で初めての提案をした。
加賀美金也:「おお!それはいいな……!」
加賀美金也:「一緒に行こう、外!」笑顔で頷いた。



グレート・バビロン会議室




GM:君たち4人がグレート・バビロンに戻ると、そこには普段の面々の他に、一人の一般生徒が同席していた。
アクシス・クランタ:「……イノリ委員長以外ははじめまして」
アクシス・クランタ:「こんにちは」
アクシス・クランタ:なんとなく人当たりの悪そうな声色で挨拶する。

解良イノリ:「あ、アクシスさん。こんにちは」
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、こんにちはー」イノリちゃんがお知り合いっぽいので安心して挨拶する
加賀美金也:「おう!はじめましてだな!!俺は加賀美金也だ、よろしくな!」デカい声でニコニコしている。
佐夜鹿ネネネ:「初めまして。役員の佐夜鹿ネネネです」きっちりと一礼する
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、議長代行のマギカ・ウィッチクラフトです」
アクシス・クランタ:「特に所属とかはないけど……アクシス・クランタ」
鷺宮アオノ:「"カタナルベクタ"に纏わる興味深い場面に居合わせたということデスので、保護も兼ねて来て貰ったデス」
佐夜鹿ネネネ:「興味深い場面……ですか?」
佐夜鹿ネネネ:「意外と家庭的な一面があったり?」
アクシス・クランタ:「なにそれ。全然面白くない」
マギカ・ウィッチクラフト:(戦闘一筋の人の家庭的な一面を見るのは恋人さんとかなのでは……?)静かにしています。
GM:彼女は以前、メサイアのイースターエッグ騒動に係わった一人である。
GM:【特異点】という能力を持つゲート能力者であり──。
GM:死地から救出されても戦勝パーティに顔を出さなかった人嫌いである。
マギカ・ウィッチクラフト:程よく親近感を感じていますが、ツンとした態度に臆しています。
アクシス・クランタ:「あの碁石の暗殺者にシオン会長が狙われてるところ、見たんだ。私、間の悪い場所に居合わせる天才だから」
GM:──八月革命。
GM:かつて雨月夜シオンは7つの十字冠破壊兵器と戦い、全ノヴァリスの生徒たちを勝利へ導いた。その一幕を、彼女は目撃したのだという。
佐夜鹿ネネネ:「あの当時に……ですか?」目を瞬く
佐夜鹿ネネネ:「歴史の生き証人ではないですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「すごいですね……!」
アクシス・クランタ:「大したことじゃない……本当に。瓦礫とかが降っててひどい有様だったから、命からがら逃げ出しただけだけど」
鷺宮アオノ:「当時の話を聞いて、彼女の記憶映像の解析などもさせて貰って……」
鷺宮アオノ:「分かったことは、"カタナルベクタ"は絶招──必殺拳って意味デス──を自身の人間擬態ヒューマンズネイバーへと撥ね返され、それを以て」
鷺宮アオノ:「消滅したと。それを成した人物が誰かはわからなかったデス」
解良イノリ:「……シオンじゃなかったんだな、本当に」
アクシス・クランタ:「知らない……本当はあまり思い出したくもない。あの場に留まっていれば──」雨月夜シオンを救えたかもしれないのだ。
加賀美金也:「……辛い事なのに話して協力してくれて、ありがとうな」アクシスに静かに笑いかける。
アクシス・クランタ:「……そうしないと、また夢見が悪くなるから」先生に歯切れ悪く返す。
加賀美金也:「……前に進もうとしてるんだな。えらいな」
リャン・シェンシィ:「秘孔点穴を撃ち抜いて作用する能力……って、カウンターできるものなのかな」
リャン・シェンシィ:デスク上のモニタがひとりでに起動したように見えて、声がする。外で調査活動をしていたが、こちらの会話が気になったようだ。
リャン・シェンシィ:「衝撃を直接反射するというよりは、瞬間的にラーニングするか呪詛返しとかそういうタイプの反射だったのかなぁ」
マギカ・ウィッチクラフト:「自分の技を返された、ってことですよね……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「物理的に返すのは珍しいですよね……でも、消滅して弱体化じゃなくて、強くなっちゃうんですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あっ、"天使"みたいに吸収されちゃったとか……?」ぶつぶつ
リャン・シェンシィ:「とはいえ、どうにも結果としてそれが起きた訳だ。で、超加速した"カタナルベクタ"の意識は随分と未来へ飛んだ」
解良イノリ:「それもそうだな。時間認識が曖昧になったせいで、ヒューマンズネイバーが維持できなくなった…のはいい。強化の理屈は…何処からパワーソースを…」
リャン・シェンシィ:「えーっとねえ……そこも一応、証言があるんだけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、そうなんですね」
リャン・シェンシィ:ちょっと鵜呑みにしていいかは分かんないけど、と前置きしつつ。
リャン・シェンシィ:「曰く、"神様"に出会ったんだって。そのすっ飛んだ未来の果てでさ」
佐夜鹿ネネネ:「神様……ですか?」
佐夜鹿ネネネ:「……何かの比喩表現でしょうか」
加賀美金也:「うーむ。実際めちゃくちゃ強くなったワケだしなあ」
加賀美金也:「まさに神業とはいえるかもしれん」
リャン・シェンシィ:「まあ一応、掛け値なしのマジなやつって可能性も否定はしきれないかな」
解良イノリ:「………神様?いや……未来…”ミトラ”は流石に関係ないか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「それで神様に会えたら苦労はしませんけど……と言うには」
マギカ・ウィッチクラフト:「イノリちゃんが心当たりある顔してるんですよね……もしかしてよくあるんですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「突き詰めた信仰の先に神と謁見的な……エピソードが…」
解良イノリ:「ああいや……多分関係ない。降誕派の首魁だけど、あくまで力自体は殆ど出してなかったタイプの未来人だから」
リャン・シェンシィ:「たとえば、こないだの"遠きもの"は時空的に隔絶した場所にいた訳だけど……時空連続体が意識の中で極端な圧縮をされた時にたどり着くようなバグもないとは言い切れないし」
リャン・シェンシィ:「後は文字通り、ノヴァリスの未来世界にそういうものが降臨する可能性とか」
ルミナ・クラルスフェルト:「"ミトラ"と同一の未来にたどり着いた、という可能性もなくはないですが」資料を捲りながら。
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ……報告にあった物理的な未来人さんですね」
解良イノリ:「……ミトラが作ってた”第一動者”プライメイトもあったが、下手に手を貸す類の人物じゃなかったからなあ、ミトラあいつ
ルミナ・クラルスフェルト:「そもそも体内時計を狂わせた程度で本当に未来へ行けたのかどうかが怪しいものです。」
ルミナ・クラルスフェルト:「実際に未来へ行ったわけではなく、『極限の未来を見た』という意識体験そのものがトリガーになっている方がしっくり来ますね」
ルミナ・クラルスフェルト:ばさり、とイースターエッグ事件の調書をテーブルに放る。
リャン・シェンシィ:「まあね。本人がそう思い込めば、自分自身にそうと作用するのがRBの在り方ではある」
リャン・シェンシィ:「それこそ天使がそういうモノだった訳でしょ」
マギカ・ウィッチクラフト:「たしかに……未来に行ってなにかが変わったのなら、被害者の生徒にも同様の体験がないと不自然ですか」対照実験思考。
マギカ・ウィッチクラフト:「薬品や瞑想で心をあいまい、、、、にして時間を超えるのは、国問わず辿り着く魔術として有名ですね……」
解良イノリ:「……まあ…修行でもあるからな。極限状況に意識を追い込んでヴィジョンを見ようとする類の業法」自分も”原板”を見る為によくやらされた。
解良イノリ:「……やがて来たるもの、彼らの救い主?弥勒菩薩とかじゃないが、そういう”いつかきたる救済”は、よくある信仰の形態だ」
加賀美金也:「ははあ、なるほどなあ。自分の認識が力になるってわけだ……」
アクシス・クランタ:「遠方の極限に棲む獣の王。"遠きものフェリゾンレヴェア"」
アクシス・クランタ:「『未来』の…………方角神?」
マギカ・ウィッチクラフト:「アクシスさん、なにか気付いたことでも……?」
アクシス・クランタ:「さっきリャン会計が口にした古代ノヴァリス神性だよ」
アクシス・クランタ:「あいつらは……ノヴァリスが世界から隔離されて『端』が定義されることで」
アクシス・クランタ:「世界の果てに棲むという伝承を介して現れる」
リャン・シェンシィ:「……イクシオンは際限ない掘削によって地底の極限を定義した訳だけど」
リャン・シェンシィ:「未来の極限に対してそれをやったのか。"カタナルベクタ"が」
佐夜鹿ネネネ:「仏教じみた話になってきましたね」
マギカ・ウィッチクラフト:「……イノリちゃんやリャン会計と同じ場所に行ったわけじゃなくて」
解良イノリ:「……………」口を閉じる。彼らの…古代ノヴァリスの文明は既に滅んでいる。という事は、滅びに対してそこからの”救い”を求めたはずだ。”未来”にいつか至るものとして。
マギカ・ウィッチクラフト:「条件が合ったので召喚された、ってお話でしょうか」
マギカ・ウィッチクラフト:計算式が異なっていても、同じ値が出る式は存在する。
マギカ・ウィッチクラフト:物理的な距離とは異なる時間の距離。本来到達し得ない物理的な距離を、別の方法で渡りきった時に"神"が現れる……
マギカ・ウィッチクラフト:(って感じでしょうかね)
鷺宮アオノ:「まあ結局現代に居ないのなら、それそのものに対する対策は今はいいデス」
加賀美金也:「おお、たしかにな」難しい話をしているので難しい顔をしているがアオノちゃんの言葉にほっとしたような顔をする。
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……いざとなったら一回神様を倒したイノリちゃんやリャン会計がいますし……」丸投げの構え
解良イノリ:「……ケルト…というかアイルランドの神話だが。古代においては遠方の、距離と時間は同じようなものとして扱われたから……あ、うん」考えに耽っていた所から戻る。
佐夜鹿ネネネ:「ふむ……カウンターの方法が分かれば、再び“カタナルベクタ”を消滅させられるのではないかとも思いましたが」
佐夜鹿ネネネ:「もう一度その“神”と会って更にパワーアップされでもしたら、笑い話にもなりませんね」
マギカ・ウィッチクラフト:「結果的に強くなった"カタナルベクタ"をどうするかってことですよね」
解良イノリ:「真正面からは流石に無理だぞ、一応言っとくと」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ」
GM:では。ここで次のシーンの勢力効果。前借り技術部Tipsをお出ししましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:不安げ。
マギカ・ウィッチクラフト:Tips!
リャン・シェンシィ:「あはは。正直、前の時も色々噛み合った結果みたいな感じだったしね~」
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな……」背筋が丸まっていく
鷺宮アオノ:「具体的な"カタナルベクタ"の対策デスが──イノリ委員長の能力が核になるデス」
GM:"カタナルベクタ"はいくつかのオリジナルEロイスを持ち、その中で最重要のものがこれです。

【死点欄柯】
このエネミーの使用したバロールのエフェクトの影響を受けているPCを攻撃し、
その攻撃でHPを0にした時、そのPCを即座にロストさせる。
Eロイス3個分として数える。

加賀美金也:なにいってだ?
佐夜鹿ネネネ:ヒェェェ
解良イノリ:ヤバすぎ!!!
マギカ・ウィッチクラフト:こわ~~
リャン・シェンシィ:イノリがヒーラーになるんだ
解良イノリ:災厄の炎組み合わせないと範囲化できないから一回殺しちゃうけど……
リャン・シェンシィ:まあ食らう前にロイス不利解除すればロイス2個飛ぶだけの攻撃ではあるのか(だけではないが)
GM:そう。災厄の炎を組み合わせると普通は一回殺してしまうので……
GM:これを使用します。

▼ビルドアッパーズ:『無限畳返し』PCの攻撃ダメージ、あるいはそれを参照するPCへのダメージを無効化。

GM:新たな戦闘中勢力効果だ。
解良イノリ:め、滅茶苦茶助かる
佐夜鹿ネネネ:まさかこんなキーパーソンに……
マギカ・ウィッチクラフト:PCの攻撃を無効化するエフェクトだ!
GM:発動回数の制限はありません。敵に鏡の盾を撃たれたらそれも消せます。
解良イノリ:強い……!怨念の一打とかも防げちゃう奴
佐夜鹿ネネネ:すごすぎる
加賀美金也:はえ~すご!
マギカ・ウィッチクラフト:すご~い

鷺宮アオノ:「ミズキさんが、明らかにあちらからして排除すべきタイミングで攻撃を受けたにも拘らず、まだ生存していることをヒントに色々と解析してみたのデスが」
鷺宮アオノ:「アトラ元議長が攻撃を受ける直前の気当てのようなもの……あれが前準備になっているようデスね」
リャン・シェンシィ:「そっか。つまり、実のところ一撃必殺じゃなくて二手必要で」
リャン・シェンシィ:「一撃目が入った所でイノリが即座に解除を噛ませれば絶招は成立しない」
解良イノリ:「一手目で解除を入れる…ってことか。…基本攻撃に載せることばっかしてたけど、なるほどな…」
鷺宮アオノ:「連続で攻撃を受けるのもまずいデス。ぬるい速度で攻めては来ないハズ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど……イノリちゃんならレネゲイド関係はリセット出来るんですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「普通なら二回受けるだけで終わりになるわけですか……とんでもないですね……」
加賀美金也:「ああ。でもイノすけが何とかできそうで本当に良かったよ」
リャン・シェンシィ:「あのレベルの使い手のやること全てに一手挟め、ミスったら即死っての。普通に結構無茶振りな気はするけど」
リャン・シェンシィ:イノリちゃんを横目に見遣って。「泣き言が出てこないのは流石って感じ?」
佐夜鹿ネネネ:「はい。イノリ先輩なら大丈夫ですよ」
佐夜鹿ネネネ:「肩凝りも治りましたからね」
解良イノリ:「……ふん。やらなきゃ死ぬんだろ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「肩こり……?」
解良イノリ:「もう目の前で一人も死なせないよ。…ああいうのは、もう見たくないからな」
加賀美金也:「……イノすけは強いからな。絶対大丈夫だ」
リャン・シェンシィ:「……肩以外の所が硬くなってきてる気はするけど」
加賀美金也:「お前のおかげで助かった人が、たくさんいるんだ。今回だって、絶対大丈夫だ!」
解良イノリ:「………ん、ちょっとくすぐったいですが……ありがとうございます、加賀美先生」
リャン・シェンシィ:「まあ、こっちもやれるだけのバックアップはやるからさ。あんまし一人で背負った感じ出さないでよね」
マギカ・ウィッチクラフト:「……!」(ハッ!?)
マギカ・ウィッチクラフト:やり取りを見守っていたが、自分だけ何も声をかけていないことに気づく。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですよイノリちゃん」
マギカ・ウィッチクラフト:「一人だけに負担はさせませんからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「い、いざとなったら私も守りますので」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ので!」
解良イノリ:「あ、いや………」そういうつもりじゃなかったのだが、でも。言われればそう言う事なのかもしれない。
鷺宮アオノ:「はい。マギカ議長代理の能力も、かなり重要なキーになるハズデス」
鷺宮アオノ:「この戦い……絶対に勝ちましょう、デェス!」
鷺宮アオノ:プレッシャーを与える。経験則的にそうした方がうまくいくと知っているのだ。
マギカ・ウィッチクラフト:笑顔がひきつる。泣き言を言いたいが、今さっき勢いで叫んでしまった後。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい………!」
マギカ・ウィッチクラフト:「がんばり、ましょう……!」
佐夜鹿ネネネ:「そうですね」頷く「メサイアのトップ、グレート・バビロン議長ともなれば、万に一つも失敗など絶対にあり得ないはずですから」
佐夜鹿ネネネ:手を取る「この私の命、マギカ議長にお預けします」プレッシャーを与えている
マギカ・ウィッチクラフト:「ンミミィ」可聴域を超える音。
マギカ・ウィッチクラフト:「は、はい……一緒に、事件に対処できて……」
マギカ・ウィッチクラフト:「とても……!うれしいですわ……!」
リャン・シェンシィ:(お、これだけ圧かけられて溶けてない……強くなったね)
解良イノリ:「あはは…、あまりいじめないであげてね?ともあれマギカさんも、皆も…一緒に頑張ろう」
加賀美金也:「友情!仲間!信頼!絆!……青春だな…………!!」感動して涙ぐんでいる。
GM:こうして君たちは、"カタナルベクタ"との戦いへ挑む──



GM:シーン終了。ロイス・購入が可能です。
GM:買い物をするのもいいが、財産はある程度残してあるといいことがあるかもしれない。
解良イノリ:ロイス満タン。購入は何か必要なもの…先生とかの防具かなあ
加賀美金也:ほほー!
マギカ・ウィッチクラフト:ロイス1枠残しにて。
佐夜鹿ネネネ:解良イノリ 〇尊敬/心配 で取得します
マギカ・ウィッチクラフト:先生用にリアクティブコートとか狙うか
解良イノリ:尊敬してもらってる………
加賀美金也:解良イノリ/〇P:信頼/N:心配 でロイス取得!
解良イノリ:ヒエエ 嬉しすぎ ありがとうございます
加賀美金也:いいのか?俺の為に……
加賀美金也:もっとおいしいアイスとか買った方がいいんじゃないか?
加賀美金也:とりあえず自分でボディマに挑戦するぞ!
加賀美金也:3dx+1>=12
DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 8[4,5,8]+1 → 9 → 失敗

加賀美金也:むっ、ダメで以上!
解良イノリ:あ、あとそうだ 十字冠引き下げします
解良イノリ:103-10-1d10
DoubleCross : (103-10-1D10) → 103-10-1[1] → 92

解良イノリ:泣きそう
加賀美金也:よしよし……
佐夜鹿ネネネ:先輩……
GM:でも棺をすばやく撃てるほうが強いかもしれないよ
佐夜鹿ネネネ:3DX+1>=12 ボデマ
DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 8[1,4,8]+1 → 9 → 失敗

佐夜鹿ネネネ:以上です
マギカ・ウィッチクラフト:シナリオロイスなので覚醒派用に開けてるけど、イノリちゃんに「◯P期待/N引け目」で取る気持ちはあります。(素振り)
解良イノリ:ありがと~ うーん 先生の装備、先に盾かった方が良さそうかしら
マギカ・ウィッチクラフト:ある程度なのでネネネちゃんの方に3点いれて置きましょう。経費ですよ。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を3減少(75 → 72)
加賀美金也:強化素材みたいなやつもあるしな……盾があったらありがたいな
マギカ・ウィッチクラフト:ですねぇ。
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんが盾買えたらコートでも見繕うか…
佐夜鹿ネネネ:あっありがとうございます 先生にあげますこれ
加賀美金也:うおお……!ありがとう…………!!
解良イノリ:じゃあ私がリアクティブシールド買うのがいいのかな。ラッキーメダルホワイトを起動するよ。
加賀美金也:もらったボディマ装備します!
マギカ・ウィッチクラフト:グレートバビロン一同からです
加賀美金也:みんな……!(じーん)
解良イノリ:3dx+2+1>=18
DoubleCross : (3DX10+3>=18) → 8[2,8,8]+3 → 11 → 失敗

解良イノリ:うーん もっと安いのにすればよかったか…?
マギカ・ウィッチクラフト:お金があります!
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんに7点ペイ。65余ってるしきっと大丈夫
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を7減少(72 → 65)
解良イノリ:じゃあリアクティブシールドを先生に。データはIAp26にあるよ。
加賀美金也:ありがとう……!!!ページ数まで手厚い……
加賀美金也:強化素材みたいなやつ……使ってもいいか?
解良イノリ:どうぞ~
加賀美金也:ありがとう……!ガード値を増やし装備する!!本当にありがとう……!
マギカ・ウィッチクラフト:つかおつかお~
マギカ・ウィッチクラフト:命中-2、攻撃2、ガード6+1、1シーン1回ガード値+1d10だ
加賀美金也:あっすごい ありがとう……!データだ……!!
マギカ・ウィッチクラフト:えーと あと防具持ってないの誰だっけ。ネネネちゃんかイノリちゃん?
佐夜鹿ネネネ:私はボデマ着てます~
解良イノリ:私が持ってないけど 時間凍結するんで、多分あまり意味が無さそうです
マギカ・ウィッチクラフト:なるほドラゴン
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ加賀美先生用にワンチャンリアクティブアーマー狙います
加賀美金也:い、いいのか!
マギカ・ウィッチクラフト:ラッキーメダルホワイト使用
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+5>=24
DoubleCross : (7DX10+5>=24) → 10[5,6,9,9,9,9,10]+10[10]+6[6]+5 → 31 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:か、買えた
解良イノリ:すごすぎ!
加賀美金也:す、すごい!!
マギカ・ウィッチクラフト:行動値-2、1回だけHPダメージ-3d10出来ます。使用したら壊れるので素早くなるよ!
佐夜鹿ネネネ:すごすぎる
佐夜鹿ネネネ:議長……流石です
解良イノリ:リアクティブアーマーはIAp35 装甲等はないです
加賀美金也:ほ、本当にありがとう……!装備します……カッチカチです
マギカ・ウィッチクラフト:フルアーマー加賀美!
マギカ・ウィッチクラフト:以上です


◆Middle05◆

"カタナルベクタ":崑崙理事会の怪仙童子、"カタナルベクタ"が違和感に気づいた時には、法術による脱出が妨げられた後だった。
"カタナルベクタ":「……」
"カタナルベクタ":軽く、建物越しに視線をやる。
キスディ・トーア:「へぃ!?」
キスディ・トーア:「な、なんで分かったの……? 『透視』の魔術が使えるのかしら……」
キスディ・トーア:思わず逃げ出そうとするが、敵が回り込もうとする方が早い。使い魔の目が潰される。
キスディ・トーア:「ヒョエエーッ!! お助けぇ!」
ルミナ・クラルスフェルト:「ここまで作戦通りって伝えたはずですけど。そんなへっぴり腰でいたら本当に死にますよ」
ルミナ・クラルスフェルト:ルミナの仕掛けたワイヤートラップが作動する。
"カタナルベクタ":「!」
トランペッター生徒:更に、待機していたトランペッターによる斉射!
"カタナルベクタ":手榴弾の爆煙の尾を引くように跳躍し、自身に当たる弾丸を指弾で迎撃している。無傷。
"カタナルベクタ":「は。数で攻めてきたか。だが」
"カタナルベクタ":「駒が置かれるたび碁盤は生き物のように蠢き姿を変化させる。分かっているのか?」
"カタナルベクタ":「純粋な殺意だけが、その雑踏を踏み越える」
"カタナルベクタ":確信的で小細工のない震脚。あっという間に距離を詰める。
"カタナルベクタ":腰だめの両手の中に、じゃらりと音がなった。瞬間──
アクシス・クランタ:トランペッターへの射線を阻むように、扉が開いた。作戦配置の中に存在しない。そして現れる気配を察知できるはずのない、特異点のゲート。
アクシス・クランタ:「殺させないで、今度は──」
GM:ミドル戦闘。全員登場です。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(58 → 66)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(92 → 93)
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1増加(84 → 85)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(90 → 94)
加賀美金也:登場侵蝕は1でいいという噂があるかも
GM:1でいいよ
佐夜鹿ネネネ:そうだった
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を3減少(94 → 91)
マギカ・ウィッチクラフト:ほんとだ!
マギカ・ウィッチクラフト:59です
"カタナルベクタ":「ほお! まさかな!」
"カタナルベクタ":笑声。止まらない。致命の指弾が降り注ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト:「わ あ あ あ…!」
マギカ・ウィッチクラフト:ガガガガァン!ドローンの装甲面で石が跳ねる。
マギカ・ウィッチクラフト:即席で追加した装甲板を予め致命傷となる部位に置いていた
加賀美金也:「いきなり攻撃が激しいな……!」抜いた長銃による弾でなんとか石を撃ち落とし身を守る。
解良イノリ:「”よくよくあなたがたに言っておく。羊の囲いにはいるのに、門からでなく、ほかの所からのりこえて来る者は”」高速の聖句。影が立ち上り柱をいくつもさらに立ち延ばし。
マギカ・ウィッチクラフト:(い、威力自体は、そこまでじゃない……!)「けど、怖いぃ…!」
解良イノリ:「”盗人であり、強盗である”!」ぎゃぎぃっ、と硬い音が幾つも響く。
佐夜鹿ネネネ:回転鋸を盾代わりにしつつ、空中で身を捻って距離を取る。
佐夜鹿ネネネ:「……凄まじい覇気ですね。これ程までとは」
"カタナルベクタ":「"グレート・バビロン"だな。理事会亡き後メサイアを牛耳った小童たち」
"カタナルベクタ":「それに──"マスターオーダー"もか」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そういう貴方が"カタナルベクタ"……!」
加賀美金也:「先生もいるぞ」
佐夜鹿ネネネ:「仰る通り。こちらはその偉大なる現議長、マギカ・ウィッチクラフトその人です」
マギカ・ウィッチクラフト:「メサイア生徒会、グレートバビロンとして……!」
佐夜鹿ネネネ:「そしてこちらは星室庁からお越しの加賀美先生です」
マギカ・ウィッチクラフト:「これ以上の狼藉、見過ごすわけには行きません……!」
解良イノリ:「何時までも放っておくわけにはいかないからな。こうして来たってわけだ」影が複数の円を描き周り巡っている。
マギカ・ウィッチクラフト:宣戦布告ライブラリより台詞を引用している
"カタナルベクタ":「好都合だ。以前は逃げを打ったが今回はそうも行くまい。しかしそうか、先生か」
"カタナルベクタ":面白がるように、加賀美先生を一瞥して。
"カタナルベクタ":「崑崙の外をあまり知るでもなかったが、ノヴァリスも変化したものだ」
加賀美金也:「そうか、先生を見るのは初めてか」
加賀美金也:「……ここには楽しいことがたくさんあるぞ。戦う以外のことはしたことがないのか?」
"カタナルベクタ":「師であった者なら居たさ。だが、その子らの声の温度と、生徒の範となる気の感じられん隙を曝けた佇まいからして」
"カタナルベクタ":「我らとは別の目的で去来し、この地を支配してもいないらしい」
"カタナルベクタ":「戦う以外のことと言えば」
"カタナルベクタ":チャッ。左手が二つの碁石を投げ上げて弄ぶ。
"カタナルベクタ":「かつては能く棋秤に没頭したものだが。気づけば相手も居なくなってしまった」
"カタナルベクタ":「"イースターエッグ"を寄越す気はあるか?」
加賀美金也:「ふうむ……。どうしてイースターエッグが必要なんだ?」
"カタナルベクタ":「娘どもの"卒業"のためだ」
"カタナルベクタ":「己が虚言を弄するに長けたジャームであれば、多少の嘘もついただろうが」
"カタナルベクタ":「己の個人的衝動と脅迫観により、"イースターエッグ"の全てを生徒に持たせておくことができない」
"カタナルベクタ":「そして借入を打診するには、やはり己の衝動によって──」
"カタナルベクタ":「期限が来ても返さない可能性が高いな」
加賀美金也:「ううむ……。お前の衝動か」
加賀美金也:「それはなんだ?お前は何を望んでいる?」
加賀美金也:(卒業……。生徒たちが星徒たちと入れ替わり、ジャームとして外の世界に解き放たれる事……それを望んでいるのか)
"カタナルベクタ":「はは! 碁から生まれた怪異に何を問うか」
"カタナルベクタ":「闘争だ……己は、世界の変局に介入する権利を手に、すべての敵に抗うことを望む」
"カタナルベクタ":「だから、お前たちとは必ず戦うことになる。早いか遅いかだ。そして」
"カタナルベクタ":「遅ければ助からん。碁も命も、何事もな」
GM:ミドル戦闘を開始します。エンゲージは以下。

(イノリ[22]、先生[11]、マギカ[11]、ネネネ[8]、"カタナルベクタ"[21])
10m
(暴走社会人トループA[6]×3)

GM:勢力効果(戦闘中)を公開します。

▼グレート・バビロン:『八竜解放』シーンのエネミー全てに999のダメージ。イニシアチブ/シナリオ1回。
▼トランペッター:『火力支援』PC全員の攻撃力+10
▼メサイア第一技術部:『解析支援』ワンポイントアドバイスをくれる。
▼同窓会:『陣地構築』エネミーの攻撃達成値-10 
▼黒魔術同好会:『軽量化術・まるで全裸』PC全員の行動値+5
▼ブラックチャペル:『ギャングの流儀』行動値0のタイミングで発動し、エネミー1体に50のダメージを与える。
▼ウォーレン:『殺人兵器』マギカの攻撃はガード不能、装甲無視
▼啓明なる霊感研究会:『急速休息術』戦闘終了後、PCのHPを全回復できる。
▼クラウンパーク:『人を呪わば』デビルストリングを使用した時、デビルスレッドを使用したものとして扱う。
▼ビルドアッパーズ:『無限畳返し』PCの攻撃ダメージ、あるいはそれを参照するPCへのダメージを無効化できる。 
▼合同カタコンベ保全委員会:『想い人』エネミーの回避達成値-10。
▼電信労働組合:『電磁バリケード』PC全員のガード値+10

"カタナルベクタ":「黒白滂霈ほうはい。正経六脈三陰三陽より出ずる我が仙気を込めた弾指神功、凌ぎ切って見せろ!」
GM:冷若冰霜たる殺気が神経を縛るとともに、誰もが理解する。
GM:ただ一人の拳客を取り囲んだ、この場こそが死地であるのだと。
GM:"カタナルベクタ"は複数のオリジナルEロイスを所持します。
Eロイス

【陰陽朝元】全霊で相対せねば死ぬと誰もが理解する黒白の罡気。PCは新星白書と神聖二重冠を展開する。
【護身剛気】装甲値+30
【橘中之仙】『黒牛』『白犢』という名の武器(ともに白兵射撃/<白兵射撃>/命中0/ガード0/攻撃力10/射程10m)を無限個所持する。
【死点欄柯】このエネミーの使用したバロールのエフェクトの影響を受けているPCを攻撃し、その攻撃でHPを0にした時、そのPCを即座にロストさせる。Eロイス3個分として数える。

GM:この戦闘では神聖二重冠が使用可能ですが、まだミドルなので侵蝕上げ放題ということに成っても困るため、ミドル戦闘が終わった時点でこれまでのEロイスを振ってもらい、十字冠の侵蝕低減処理を越えても侵蝕が100を上回っていたときはその回数だけシーンが経過することとします。
GM:シーンが経過することに寄るデメリットは不明です。
GM:ロイス損耗度ではこのシーンが事実上のクライマックスになると思います! 頑張りましょう!

鷺宮アオノ:『聞こえますか、皆さん』
佐夜鹿ネネネ:「佐夜鹿です。どうぞ」
鷺宮アオノ:『ルミナさんの罠を切り抜けた手際が気になるデス。複数の手榴弾と同窓会技術による指向性反射板を用いた収束攻撃』
鷺宮アオノ:『単なる気功で弾いたとは考えづらい──攻撃を無効化する奥の手を持っている可能性があるデス。"八竜"への指令を今すぐに出しても届かないかも』
佐夜鹿ネネネ:「了解です。あてにせず組み立てた方が良さそうですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「一発逆転……とかは考えずにコツコツやれってことですね……」
解良イノリ:「奇策は当然凌がれるか…!今迄の積み重ねでやってくしかないが、何とかなるさ」
加賀美金也:「ああ。みんななら大丈夫だ!」
鷺宮アオノ:『健闘を祈る……デス』



GM:ではラウンド1
GM:セットアップ。
加賀美金也:セットアップなし!
"カタナルベクタ":《灰色の庭》《コズミックインフレーション》《加速世界》 範囲選択の行動値-18 移動時HP消失5D
加賀美金也:ほげ~っ
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップありません
マギカ・ウィッチクラフト:ひょげ~~~
"カタナルベクタ":PC全員を対象に使用します。
佐夜鹿ネネネ:ギャァ~ッ
解良イノリ:き、キツすぎ そしてセットアップエフェクトバフ使ったとしても、散滅皆に入れるから解除されるよ!
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃん…!
佐夜鹿ネネネ:《加速装置》+《狂騒の旋律》行動値+8 攻撃力+3 暴走
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を7増加(91 → 98)
暴走社会人A:3体ともが《加速装置》《ヴァジュラ》行動値22になって攻撃力を上昇し暴走。

(イノリ[4]、先生[0]、マギカ[0]、ネネネ[0]、"カタナルベクタ"[21])
10m
(暴走社会人トループA[22]×3)

佐夜鹿ネネネ:すいません 加速装置はやっぱ無しで!
GM:了解。
佐夜鹿ネネネ:やっぱします!(二転三転)
解良イノリ:PS:”Mt19:17”《原初の黄:活性の霧》。ネネネさんに、R中攻撃力+15、ドッジダイス-2dのバフを飛ばします!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(93 → 96)
GM:OK!
GM:ではイニシアチブに入っていきましょう。何もなければ行動値22の暴走社会人が動きます。
GM:コズミックインフレーション後の加速装置で一回ネネネちゃんの行動が0になってから8になるんじゃない?との説が雑談で出て、妥当性がある気がしてきたのでエンゲージ表の行動値を修正するよ

(イノリ[4]、先生[0]、マギカ[0]、ネネネ[8]、"カタナルベクタ"[21])
10m
(暴走社会人トループA[22]×3)

マギカ・ウィッチクラフト:プランは常に修正されていく!
佐夜鹿ネネネ:《マグネットムーブ》でトループを1体引き寄せます!
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を3増加(98 → 101)
GM:OK!

(イノリ[4]、先生[0]、マギカ[0]、ネネネ[8]、暴走社会人トループA[22]、"カタナルベクタ"[21])
10m
(暴走社会人トループA[22]×2)

解良イノリ:そして引き寄せられたところで《原初の白:時間凍結》を使用します…!
GM:来たな……!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(96 → 103)
解良イノリ:解良イノリのHPを20減少(29 → 9)
解良イノリ:ゴリっと削れて手番を獲得し、マイナーなし。
解良イノリ:EX”Rev.1:7"《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》《散滅の腕》にて、ネネネさんを除くpc3名(マギカ、イノリ、加賀美先生)と、カタナルベクタ、社会人トループを攻撃します。
"カタナルベクタ":こいつ……味方を攻撃するだと!? 何を考えている……
解良イノリ:うおおお 妨害等ありますか!
GM:あります
マギカ・ウィッチクラフト:あるのか~
"カタナルベクタ":《時の棺》だ! くらえ!
加賀美金也:な、なんだとお!?
解良イノリ:きつすぎる
佐夜鹿ネネネ:ピチュ~~
マギカ・ウィッチクラフト:無効化マン!
呪崎カスエ:イノリ! 私を使え!
解良イノリ:うおお
佐夜鹿ネネネ:こんな時デビルスレッドがあれば……でもそんなものどこに……
解良イノリ:NS+:Ezk.18:19 《原初の紫:デビルストリング》を…▼クラウンパーク:『人を呪わば』デビルストリングを使用した時、デビルスレッドを使用したものとして扱う。効果でスレッドにし
加賀美金也:うおおお~~~!!
佐夜鹿ネネネ:やった~~~~~~~
マギカ・ウィッチクラフト:やった~
解良イノリ:その棺を無効化したいです…!あとこの時侵蝕率はスレッド分も足してあげるのかな
呪崎カスエ:バニトピアでは対戦相手が自爆して結局発揮されなかった呪いパワー!
GM:6でいいよ~
マギカ・ウィッチクラフト:効果の変更なんだ えらい
"カタナルベクタ":くっ……無効化されます
解良イノリ:ありがたい
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(103 → 110)
マギカ・ウィッチクラフト:なるほど 囲碁に賭け事は厳禁……メタ存在というわけね
マギカ・ウィッチクラフト:?
GM:では判定をどうぞ
解良イノリ:はい!
解良イノリ:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[2,2,2,4,5,5,6,8,8,9,10]+10[1,2,6,8]+6[6]+8 → 34

マギカ・ウィッチクラフト:良さげな雰囲気
"カタナルベクタ":カタナルベクタのイベイジョンは35! ですが……
加賀美金也:高いな……!
マギカ・ウィッチクラフト:ヒッ
解良イノリ:ひい
"カタナルベクタ":勢力カード合コン委員会でドッジが10下がっています。命中!
マギカ・ウィッチクラフト:合コン委員会!!
解良イノリ:あ、あぶね~~~
佐夜鹿ネネネ:怖いよ~
加賀美金也:ありがとう合コン委員会……
七星ミルキ:今です!私ごとやれー!
解良イノリ:あと一応pc達(マギカさん、先生)もやってますがガード化リアクション放棄でいいかな 私も自分の攻撃を素手ガードします。
マギカ・ウィッチクラフト:一律リアクション放棄で
暴走社会人A:コイツも巻き込まれてた 暴走中です
加賀美金也:リアクション放棄!
解良イノリ:ではダメージ。
解良イノリ:24+1d10+4d10+2d10
DoubleCross : (24+1D10+4D10+2D10) → 24+4[4]+25[5,9,5,6]+8[6,2] → 61

マギカ・ウィッチクラフト:良さげな数字
GM:トランペッターバフで71点。
"カタナルベクタ":装甲で30点軽減し、41点受けます。
佐夜鹿ネネネ:装甲厚すぎ
解良イノリ:悪くはない…!そして命中したとき、そのキャラクターが受けているエフェクト効果が終了します。
GM:では命中したキャラの受けている灰色の庭/加速世界のデバフが解除!
解良イノリ:エネミーと常時は無理なので、加速世界は無理っぽい!
GM:あれマジ?
GM:加速世界、絶対名前的に使いたかったんだけど……
GM:じゃあ……別に戦闘中に役割があるわけではないので
GM:なかったことにします
加賀美金也:GM……ありがとう……
解良イノリ:申し訳ない…!ありがとう
マギカ・ウィッチクラフト:ありがと~♡
佐夜鹿ネネネ:やさしい
GM:へへっ ガバくてすまない
解良イノリ:散滅の効果なんてみんな読まないから大丈夫だよ(暴言
暴走社会人A:死にます!
解良イノリ:やったあ pcへのダメージは▼ビルドアッパーズ:『無限畳返し』PCの攻撃ダメージ、あるいはそれを参照するPCへのダメージを無効化できる。 で無効化される…と思います!
加賀美金也:うおおおお 元気!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:ギミギミパワー
解良イノリ:後はカタナルベクタにダメージが入ったから、彼へのこのラウンド中ダメージ+2d10、かな。
"カタナルベクタ":おのれ~!
GM
(イノリ[22]、先生[11]、マギカ[11]、ネネネ[8]、"カタナルベクタ"[21])
10m
(暴走社会人トループA[22]×2)

解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を12増加(110 → 122)
"カタナルベクタ":ではそのコンビネーター効果に
"カタナルベクタ":【修羅の世界】を使用。解除します
加賀美金也:なにい!?
佐夜鹿ネネネ:なにぃ……
マギカ・ウィッチクラフト:なんだとぉ……
解良イノリ:復活でなくこっちにとは
GM:そしてさらなるイニシアチブ!
暴走社会人A:暴走社会人の行動からやっていこう 行動値22
暴走社会人A:《アタックプログラム》《雷の残滓》でPCを攻撃するよ 1体ずつ処理します 2体しかいないからね
暴走社会人A:1d4 おりゃ
DoubleCross : (1D4) → 3

マギカ・ウィッチクラフト:リベンジの気配
暴走社会人A:5dx+12-10 ルミナの命中マイナスがきつい! 対象イノリちゃん
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[2,3,3,5,10]+1[1]+2 → 13

解良イノリ:イヤ~~っ もう侵蝕120超えたのに
マギカ・ウィッチクラフト:私の2倍ある…
暴走社会人A:当たったら一応邪毒2
解良イノリ:今回は活性をしてないので実はドッジダイスが振れる!ドッジチャレンジします。
マギカ・ウィッチクラフト:がんばれ~
解良イノリ:2dx>=13
DoubleCross : (2DX10>=13) → 7[3,7] → 7 → 失敗

加賀美金也:む、ならカバーしよう!
解良イノリ:むりでした カバーください…
佐夜鹿ネネネ:頼れる
加賀美金也:《マグネットフォース》!
解良イノリ:ありがたすぎ
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(85 → 87)
GM:イケメンめ! ガード値を上げる効果などは使用しますか?
マギカ・ウィッチクラフト:フルアーマー加賀美先生!
加賀美金也:そうですね……リアクティブシールドの1シーン1回ガード値+1d10 これを使いましょう
マギカ・ウィッチクラフト:電磁バリケードでガード+10ですって!
加賀美金也:そうとは!助かる!!
暴走社会人A:2d10+22 これ全く通らんかもしれんな……
DoubleCross : (2D10+22) → 14[4,10]+22 → 36

暴走社会人A:高い
加賀美金也:ガード値だします
マギカ・ウィッチクラフト:やる気社会人
加賀美金也:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

暴走社会人A:装甲ガード有効
加賀美金也:8+6+1+3で18マイナスか
加賀美金也:でそこに10で8
解良イノリ:邪毒が嫌ですね
マギカ・ウィッチクラフト:カッチカチやね
加賀美金也:8点くらいます
暴走社会人A:思った以上に通らない!
加賀美金也:加賀美金也のHPを8減少(65 → 57)
佐夜鹿ネネネ:かたい
暴走社会人A:ボディアーマーとかはつけてない?
加賀美金也:あっ装甲とガードあわせてへらした!
マギカ・ウィッチクラフト:私達でコーディネートしたフルアーマー先生です
暴走社会人A:ほんとだ
マギカ・ウィッチクラフト:最初の8がそれのようね
暴走社会人A:じゃあ次行くぜ!
暴走社会人A:1d4
DoubleCross : (1D4) → 3

加賀美金也:また!
暴走社会人A:イノリ! 貴様だ!
佐夜鹿ネネネ:イノリ先輩!
解良イノリ:そんなあ
マギカ・ウィッチクラフト:AIタイプ:Aモデルとかなのかな
暴走社会人A:5dx+2 しょぼしょぼ命中をくらえ
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[2,2,6,8,10]+9[9]+2 → 21

暴走社会人A:結構頑張ったな
解良イノリ:高いって!ドッジしてみます。
解良イノリ:2dx=>21
DoubleCross : (2DX10>=21) → 9[6,9] → 9 → 失敗

解良イノリ:回らん
加賀美金也:カバー!《マグネットフォース》!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(87 → 89)
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんDBついてる?
解良イノリ:先生ありがたすぎる
暴走社会人A:くっ……まだ立ちはだかるか加賀美金也!
解良イノリ:破壊者ペナルティと相殺されてる!
マギカ・ウィッチクラフト:あ、そっか!
マギカ・ウィッチクラフト:忘れがちペナルティ!
暴走社会人A:3d10+22うおおお!
暴走社会人A:3d10+22
DoubleCross : (3D10+22) → 26[7,10,9]+22 → 48

暴走社会人A:高い
加賀美金也:高い!!
マギカ・ウィッチクラフト:さっきから殺意高いなコイツ
解良イノリ:高いなあ
加賀美金也:リアクティブアーマーの1回だけHPダメージ-3d10を使います。
GM:惜しみない
マギカ・ウィッチクラフト:100超えてからじゃなくて平気かな?
加賀美金也:あっなるほど そうするか
マギカ・ウィッチクラフト:邪毒があるからかなり減らさないともう一回死にそう
佐夜鹿ネネネ:かしこい
GM:あっリアクティブアーマーの行動値低下忘れてた なおしとこ
加賀美金也:もともと8が-2で+5で11かも
GM:エンゲージ表に13って書いてた
加賀美金也:あっなるほどね
GM:チブ表は正しいです
マギカ・ウィッチクラフト:いっしょなのだ
加賀美金也:装甲8,ガード6+1に+10で25ひいて……
加賀美金也:13か
加賀美金也:加賀美金也のHPを13減少(57 → 44)
マギカ・ウィッチクラフト:かなり生きてる
GM:やるじゃない
解良イノリ:凄い
加賀美金也:元気!これで邪毒4か
マギカ・ウィッチクラフト:ランク重複するのかな
GM:特に累積しないので邪毒2です
マギカ・ウィッチクラフト:やったね
加賀美金也:あっなるほど!ありがとうございます!
GM:ミドル戦闘のことしか考えてないのか?
GM:いや、これもミドル戦闘なんだけど……
GM:というわけでイニシアチブです
"カタナルベクタ":当然──こちらも使用する! 《時間凍結》!
加賀美金也:ほげーっ!!
佐夜鹿ネネネ:ギャーッ
マギカ・ウィッチクラフト:ウワァーッ!
解良イノリ:ぎええ
"カタナルベクタ":20点消費してマイナーなし。
マギカ・ウィッチクラフト:そりゃそうと言わざるを得ない
"カタナルベクタ":《コンセントレイト》《コントロールソート:白兵》《虚構のナイフ》《瞬速の刃》《急所狙い》《グラビティベルト》《漆黒の波濤》
"カタナルベクタ":素手範囲攻撃。ダメージ入ったら次の攻撃の攻撃力-20
加賀美金也:ひえーっ
佐夜鹿ネネネ:ピッカァ!!
"カタナルベクタ":対象はPC全員だ!
マギカ・ウィッチクラフト:ヂュ~~!
解良イノリ:EX2:”En:8col2 4.1”《原初の黒:時の棺》。その判定を失敗してもらう…!
GM:何ィ!?
"カタナルベクタ":止まります……!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を12増加(122 → 134)
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃん…!
GM:ではHPを消費し、ラウンド1回の波濤を棺と相殺してこのメインプロセスは終了。
GM:イニシアチブ
"カタナルベクタ":《加速する刻》
"カタナルベクタ":手番を獲得します。
佐夜鹿ネネネ:?????
加賀美金也:なに~っ!?
マギカ・ウィッチクラフト:やーん!
佐夜鹿ネネネ:終わりだ(黒崎一護)
"カタナルベクタ":マイナーアクションなし。
"カタナルベクタ":《コンセントレイト》《コンバットシステム:射撃》《虚構のナイフ》《瞬速の刃》《急所狙い》《グラビティベルト》《魔弾の射手》単体攻撃
"カタナルベクタ":Eロイス【橘中之仙】で生成した『黒牛』『白犢』を使用。
"カタナルベクタ":1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

マギカ・ウィッチクラフト:ネネち!
佐夜鹿ネネネ:チョゲプリ~~ッ
"カタナルベクタ":ネネネちゃんを攻撃します。ダメージで攻撃力低下
"カタナルベクタ":18dx7+19-10
DoubleCross : (18DX7+9) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,4,4,6,7,7,10]+10[2,6,9]+2[2]+9 → 41

佐夜鹿ネネネ:全然火力出ないけど……《復讐の刃》します 誰か助けて!
佐夜鹿ネネネ:9DX8+2
DoubleCross : (9DX8+2) → 10[1,1,1,2,5,6,7,8,10]+10[5,10]+1[1]+2 → 23

マギカ・ウィッチクラフト:【サブスキル:また混ざれなかった…】《領域の盾》カバーリングを行います。対象は私。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(59 → 63)
"カタナルベクタ":ではお互いにダメージを出しましょう
佐夜鹿ネネネ:議長♡ありがとうございます♡
"カタナルベクタ":5d10+50
DoubleCross : (5D10+50) → 20[5,3,7,3,2]+50 → 70

マギカ・ウィッチクラフト:か、会員を守るのが我らの役目…!
マギカ・ウィッチクラフト:固定値やば
加賀美金也:50て
マギカ・ウィッチクラフト:死にまちゅ……
マギカ・ウィッチクラフト:リザレクト
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(63 → 68)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを5に変更(24 → 5)
佐夜鹿ネネネ:え~とまだ素手だから……
"カタナルベクタ":そしてマギカちゃんに死のマークが1つつくぞ
GM:チェーンソード不便だな……
佐夜鹿ネネネ:本当に不便
マギカ・ウィッチクラフト:うぅ 死の刻印が身体に浮かび上がります
佐夜鹿ネネネ:3D10-5+6+20+10+18
DoubleCross : (3D10-5+6+20+10+18) → 12[3,7,2]-5+6+20+10+18 → 61

マギカ・ウィッチクラフト:強い素手
佐夜鹿ネネネ:何か忘れてないかな……とりあえずこうか
加賀美金也:つ、つよ
"カタナルベクタ":強くない?
佐夜鹿ネネネ:いや……待ってください
"カタナルベクタ":はい
佐夜鹿ネネネ:すいません 神聖二重冠を使ってもいいですか?
"カタナルベクタ":もちろん大丈夫です。
佐夜鹿ネネネ:では起動!侵蝕率を+19して攻撃力を+38
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を19増加(101 → 120)
佐夜鹿ネネネ:99点です
マギカ・ウィッチクラフト:すご
GM:こいつ……!
解良イノリ:凄いことしてる
加賀美金也:つ、つよすぎ
マギカ・ウィッチクラフト:これが素手の力
"カタナルベクタ":では装甲で30減らして69点受けます
佐夜鹿ネネネ:ダメージが入ったなら《血染めの獣》
佐夜鹿ネネネ:シーン中攻撃力を+10します
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を10増加(120 → 130)
"カタナルベクタ":こんなに硬いのにもう100点以上持ってかれてるって本当?
マギカ・ウィッチクラフト:これがメサイアの戦力の力だ!
GM:ではイニシアチブ
"カタナルベクタ":《加速する刻Ⅱ》
佐夜鹿ネネネ:???????
"カタナルベクタ":手番を獲得します。
加賀美金也:??????????????
解良イノリ:マジで???
佐夜鹿ネネネ:何言ってだ
"カタナルベクタ":1d4
DoubleCross : (1D4) → 4

加賀美金也:よし来な!
"カタナルベクタ":マイナーなしで加賀美先生を攻撃
"カタナルベクタ":《コンセントレイト》《コンバットシステム:射撃》《虚構のナイフ》《瞬速の刃》《急所狙い》《グラビティベルト》《魔弾の射手》
"カタナルベクタ":18dx7+19-10 命中
DoubleCross : (18DX7+9) → 10[1,2,2,3,4,4,6,6,7,8,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,1,3,3,5,7,8,10,10,10]+6[1,4,5,5,6]+9 → 35

加賀美金也:う~む一応ガード!
"カタナルベクタ":4d10+50 うおりゃー!
DoubleCross : (4D10+50) → 30[7,4,9,10]+50 → 80

"カタナルベクタ":やる気
加賀美金也:え~と装甲有効ですよね
"カタナルベクタ":全て有効です
加賀美金也:うう~ん装甲とガードで25で55
加賀美金也:リアクティブアーマー使ったらワンチャン生きてるかも。使うべきか……?
解良イノリ:残るかもなら使って見ていいと思います!
GM:ここを逃したらタイミングがなさそう
マギカ・ウィッチクラフト:3dで12以上出たらか ワンチャンありそう
加賀美金也:そうだな……!リアクティブアーマー、1回だけHPダメージ-3d10!
加賀美金也:3d10
DoubleCross : (3D10) → 19[8,1,10] → 19

加賀美金也:いよし!!
GM:生きた!
マギカ・ウィッチクラフト:良い出目!
"カタナルベクタ":やるじゃない
加賀美金也:55-19で36うけます。
解良イノリ:すごい!
佐夜鹿ネネネ:男の人って丈夫なんですね……
加賀美金也:加賀美金也のHPを36減少(44 → 8)
GM:イニシアチブ
マギカ・ウィッチクラフト:リアクティブアーマーが爆裂装甲して行動値-2も戻ります
加賀美金也:あっそうだな!ありがとう!
"カタナルベクタ":《ブリッツクリーク》 で行動します。
佐夜鹿ネネネ:は????????????????
加賀美金也:?????????????
マギカ・ウィッチクラフト:なんだこいつ!
解良イノリ:マジで????
"カタナルベクタ":1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

加賀美金也:なにいってだ?
佐夜鹿ネネネ:死にゅ!
"カタナルベクタ":対象は佐夜鹿ネネネ。
"カタナルベクタ":《コンセントレイト》《コンバットシステム:射撃》《虚構のナイフ》《瞬速の刃》《急所狙い》《グラビティベルト》《魔弾の射手》
"カタナルベクタ":『黒牛』『白犢』を使用。
"カタナルベクタ":18dx7+19-10
DoubleCross : (18DX7+9) → 10[3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,7,7,8,8,8,8,9,10]+10[1,1,1,3,3,4,6,8]+4[4]+9 → 33

"カタナルベクタ":対応をどうぞ
佐夜鹿ネネネ:武器起動してから殴りに来てくれ!
佐夜鹿ネネネ:それか今すぐIAをエラッタしてナーフをなかったことにしてくれ
GM:素手で頑張れ!
佐夜鹿ネネネ:《復讐の刃》します……!誰か助けて!
佐夜鹿ネネネ:9DX8+2
DoubleCross : (9DX8+2) → 10[1,1,2,5,6,8,9,9,10]+10[4,6,7,10]+2[2]+2 → 24

GM:このままだとPCが減るので対応を待ちます。
加賀美金也:カバーしましょう。
加賀美金也:深海都市のロイスを切って……不利な効果解除。
加賀美金也:それで《マグネットフォース》でカバー!
佐夜鹿ネネネ:先生!
GM:その意気やよし
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(89 → 91)
マギカ・ウィッチクラフト:先生殿~
"カタナルベクタ":4d10+50 りゃー!
DoubleCross : (4D10+50) → 10[2,3,1,4]+50 → 60

"カタナルベクタ":ひっく
マギカ・ウィッチクラフト:出目かわいいね
マギカ・ウィッチクラフト:固定値は可愛くない
解良イノリ:固定値で十分強いんだよなあ
加賀美金也:だが残りHPは8だ!リザレクト!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(91 → 94)
"カタナルベクタ":リザレクトで形よく受けられてしまう……!
加賀美金也:HP3で復活!
佐夜鹿ネネネ:よくも先生を……許せません!!
佐夜鹿ネネネ:3D10-5+6+20+10+18+10
DoubleCross : (3D10-5+6+20+10+18+10) → 11[5,1,5]-5+6+20+10+18+10 → 70

マギカ・ウィッチクラフト:こわ
佐夜鹿ネネネ:《血染めの獣》で攻撃力+10
"カタナルベクタ":痛いって 装甲で30減らします 40点
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を10増加(130 → 140)
マギカ・ウィッチクラフト:あ、 コンビネーターはいってる?
解良イノリ:解除済み!
マギカ・ウィッチクラフト:そうだった
マギカ・ウィッチクラフト:忘れてください
加賀美金也:打消し合戦だよ~
加賀美金也:つよすぎ~~
マギカ・ウィッチクラフト:(キラキラと消えて記憶からいなくなるスチル)
GM:では……長かった追加攻撃祭りが終わり、イノリちゃんの手番がやってきます
マギカ・ウィッチクラフト:やった~
解良イノリ:た…大変だった……
GM:イニシアチブ22。
加賀美金也:はあはあ……やってくれイノすけ!
解良イノリ:まず、マイナーなし。メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にてカタナルベクタに攻撃…の前に。
解良イノリ:神聖二重冠効果の、攻撃力上昇効果を発動します。
解良イノリ:上昇分は23.攻撃力を46上昇させます!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を23増加(134 → 157)
解良イノリ:判定行きますが、妨害等ありますか!
"カタナルベクタ":妨害はありません。判定をどうぞ!
解良イノリ:12dx7+8 ダイスボーナス上昇でこうなる!
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[2,2,2,3,3,4,4,4,5,6,8,10]+10[1,9]+10[8]+10[10]+10[10]+6[6]+8 → 64

マギカ・ウィッチクラフト:やる~
解良イノリ:おお……やればできるんだなお前…
"カタナルベクタ":回しすぎ イベイジョン差し引き25で命中します
佐夜鹿ネネネ:やる気!
マギカ・ウィッチクラフト:そうです イノリちゃんはすごいんですよ
GM:あっ一応聞くけどこれで次ラウンド160いくけど散滅で味方のデバフ切らなくていい?
解良イノリ:あっ
解良イノリ:そうだった…!すみません 今から散滅と味方対象ってできます…?
解良イノリ:誠に申し訳ない……
GM:どうぞどうぞ
マギカ・ウィッチクラフト:ほんとだ。
解良イノリ:ではコンボを再宣言。EX”Rev.1:7"《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》《散滅の腕》。対象はマギカさん、加賀美先生、カタナルベクタ。
GM:こんな敵出す方が出す方だからタイミング的に取り返しつかないとこまでいってなければ巻き戻しは絶対許可します
加賀美金也:ありがとう……
マギカ・ウィッチクラフト:デバフとマーキングが消える~!
解良イノリ:ありがとうございます~~ 本当に助かる。ダメージ出します…!
GM:どうぞ!
佐夜鹿ネネネ:助かりすぎる
解良イノリ:7d10+24+1d10+2d10 装甲等有効。
DoubleCross : (7D10+24+1D10+2D10) → 54[7,9,7,10,4,8,9]+24+2[2]+10[3,7] → 90

解良イノリ:ダメージダイスも爆発してる
加賀美金也:つよい……!
解良イノリ:あっすみません
"カタナルベクタ":60点くらいます! コンビネーターも適用
"カタナルベクタ":二重冠効果が入ってないのか
解良イノリ:46点の二重冠分、トランぺッターの10点抜けてました!
解良イノリ:90+46+10→146点。
"カタナルベクタ":56点増えた……
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
マギカ・ウィッチクラフト:146だ
加賀美金也:すご!!
"カタナルベクタ":だいぶ減ってきました。
佐夜鹿ネネネ:スッゴォイ
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を12増加(157 → 169)
解良イノリ:ハアハア ほぼカンバン
"カタナルベクタ":そしてなんと通常手番がある
マギカ・ウィッチクラフト:ジャーム相手に殴りまくってる
"カタナルベクタ":イニシアチブ21。行動します。
解良イノリ:あとマギカさん、加賀美先生のデバフが消えます…!以上。
マギカ・ウィッチクラフト:こいつめ~
加賀美金也:イノすけありがとうな……
マギカ・ウィッチクラフト:シュワワーン(緑エフェクト)
"カタナルベクタ":デバフも消されたし全然殴られてないそこの議長!
マギカ・ウィッチクラフト:ありがとうイノリちゃん…さっぱりしました
マギカ・ウィッチクラフト:ウワーッ!目の敵にされた!
"カタナルベクタ":正しくは議長代行……(律儀)
マギカ・ウィッチクラフト:これはご丁寧に…
"カタナルベクタ":を狙います。
"カタナルベクタ":《コンセントレイト》《コンバットシステム:射撃》《虚構のナイフ》《瞬速の刃》《急所狙い》《グラビティベルト》《魔弾の射手》
"カタナルベクタ":18dx7+19-10
DoubleCross : (18DX7+9) → 10[1,3,3,7,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,3,3,4,6,6,7,7,7,8,10,10,10,10]+10[2,2,2,3,3,9,9,10]+10[1,4,8]+10[9]+10[10]+10[10]+10[8]+6[6]+9 → 95

マギカ・ウィッチクラフト:ひっ
"カタナルベクタ":殺ァッ!
佐夜鹿ネネネ:殺意やばすぎる
加賀美金也:ひえーっ
解良イノリ:マジ?
マギカ・ウィッチクラフト:うおおお!回避ー!
マギカ・ウィッチクラフト:2dx>=95
DoubleCross : (2DX10>=95) → 6[4,6] → 6 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:どうぞ。
"カタナルベクタ":10d10+50 装甲有効! 命中で攻撃力ダウン
DoubleCross : (10D10+50) → 42[2,6,2,6,10,4,6,1,1,4]+50 → 92

マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんにさっぱりさせてもらったデバフがー!
マギカ・ウィッチクラフト:リザレクト
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(68 → 71)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを3に変更(5 → 3)
"カタナルベクタ":くっ……
マギカ・ウィッチクラフト:3も侵蝕率が上がってしまいましたね
GM:ではイニシアチブ13。加賀美先生の手番をやっていきましょう。
加賀美金也:ネネネちゃんのほうがはやくない?
GM:あっ、その前に
佐夜鹿ネネネ:デバフ解除されてないから私は12!
加賀美金也:あっそうか!
GM:エンゲージ表間違えたかも 直してきます
GM:別に間違えてないな
GM:では使い忘れてたエフェクトを使わせてください。
加賀美金也:なにい~~
マギカ・ウィッチクラフト:なんやて!
佐夜鹿ネネネ:自爆装置かな……
"カタナルベクタ":《分割思考》行動値11で再行動予約。
佐夜鹿ネネネ:????
加賀美金也:???????
解良イノリ:マジ????
佐夜鹿ネネネ:このGM……とうとう狂ってしまったのか!?
"カタナルベクタ":なんとでも言え 私とて理事会を救わねばならん
佐夜鹿ネネネ:助けて~~~~
GM:では改めて先生の手番どうぞ!
加賀美金也:一応聞くけど説得無理ですよね?
GM:無理です! ジャーム!
加賀美金也:ジャームめ~
加賀美金也:では……自爆で殴りましょう
加賀美金也:マイナーなし。メジャーで《雷鳴の申し子》《アタックプログラム》《コンセントレイト》
加賀美金也:対象はカタナルベクタ。
"カタナルベクタ":自爆だと~ッ!
"カタナルベクタ":やってみるがいい
加賀美金也:5dx7+33
DoubleCross : (5DX7+33) → 10[1,5,9,10,10]+6[1,3,6]+33 → 49

"カタナルベクタ":イベイジョン貫通。命中です。ダメージをどうぞ。
加賀美金也:HP3だから+62で……
加賀美金也:5d10+10+1d+10+2d10+62
DoubleCross : (5D10+10+1D10+10+2D10+62) → 32[1,8,9,7,7]+10+4[4]+10+13[10,3]+62 → 131

加賀美金也:装甲15点無視です!
"カタナルベクタ":デッカ♡
佐夜鹿ネネネ:やべ~~
解良イノリ:す、すご……
"カタナルベクタ":しかも装甲まで抜かれてしまう!
マギカ・ウィッチクラフト:すご……
加賀美金也:で死んでリザレクト!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(94 → 104)
加賀美金也:おえっ
七星ミルキ:また先生が肉体を爆発させてる!?
"カタナルベクタ":さすが肉体を爆散させただけある……
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を9増加(104 → 113)
"カタナルベクタ":それなりにありますがブラックチャペルの50点も控えており、ふらついてきていますね
加賀美金也:タフだな~~~!
マギカ・ウィッチクラフト:タフやね
GM:そしてイニシアチブ12 ネネネちゃんの手番
GM:ついにその武器が真のヴェールを脱ぐのか……!
佐夜鹿ネネネ:3回目殴りいくぞ!
GM:元気すぎ
マギカ・ウィッチクラフト:めっちゃ動くなウチの暴力担当二人
佐夜鹿ネネネ:マイナーコンボ【ハイゲイン】《メカニカルアクション》+《ポルターガイスト》
佐夜鹿ネネネ:チェーンソード起動 攻撃力+19
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を9増加(140 → 149)
佐夜鹿ネネネ:メジャーコンボ【ディストーション】《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》+《バリアクラッカー》
佐夜鹿ネネネ:対象カタナルベクタ!
GM:うおおお! 外れろ!
佐夜鹿ネネネ:15DX7+2
DoubleCross : (15DX7+2) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,4,7,8,8,9,9,9]+10[1,2,3,4,7,10]+10[4,10]+10[9]+10[7]+5[5]+2 → 57

マギカ・ウィッチクラフト:つよい
解良イノリ:つよい!
"カタナルベクタ":命中! ダメージをどうぞ!
佐夜鹿ネネネ:ダメージが~~~
佐夜鹿ネネネ:6D10+19+19+6+20+10+18+20+2D10 装甲ガード無視
DoubleCross : (6D10+19+19+6+20+10+18+20+2D10) → 32[10,5,4,2,6,5]+19+19+6+20+10+18+20+6[1,5] → 150

加賀美金也:つっよ!!!
"カタナルベクタ":やばすぎダメージ!
佐夜鹿ネネネ:しね~~~~っ
マギカ・ウィッチクラフト:でっかい!
解良イノリ:ひええすごい
"カタナルベクタ":《ディフレクション》を使用します。60点軽減して軽減分を反射。ですが──
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を10増加(149 → 159)
"アネモスタット":反射ダメージは無効化!
加賀美金也:ビルドアッパーズ助けて~~!
解良イノリ:有難すぎる……
佐夜鹿ネネネ:最高~~
マギカ・ウィッチクラフト:えらいぞ~
"インターロッキング":任せなさい!
佐夜鹿ネネネ:活躍がでかすぎる
"カタナルベクタ":なお大ダメージを受けます。ま、まだ生きてる……
加賀美金也:まだ生きてるの!?
マギカ・ウィッチクラフト:しぶてぇ~!
GM:そしてイニシアチブ11。マギカちゃんの手番だよ
佐夜鹿ネネネ:やっちゃってください!
解良イノリ:お願い…します!
加賀美金也:やっちまえ~~!
マギカ・ウィッチクラフト:では私のターン!
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:そして神聖二重冠を使用します
マギカ・ウィッチクラフト:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
マギカ・ウィッチクラフト:29上昇させて+58します
"カタナルベクタ":すごい上げてきた!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を29増加(71 → 100)
マギカ・ウィッチクラフト:これがミドルで蓄えたリソースだ!喰らえ!
"カタナルベクタ":うおお……来い!
マギカ・ウィッチクラフト:【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》《完全なる世界》《要の陣形》
マギカ・ウィッチクラフト:対象はカタナルベクタと社会人共です!
"カタナルベクタ":判定をどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:21dx7+9
DoubleCross : (21DX7+9) → 10[1,1,1,2,2,2,4,5,5,7,7,7,7,7,7,8,8,8,8,9,10]+10[2,4,6,6,7,7,7,8,8,9,10,10]+10[4,5,6,7,8,9,9,9]+10[1,2,5,5,7]+10[10]+10[10]+10[7]+10[8]+10[7]+10[10]+10[7]+6[6]+9 → 125

マギカ・ウィッチクラフト:?
マギカ・ウィッチクラフト:リアクションどうぞ
加賀美金也:ほえっ!?やば!
佐夜鹿ネネネ:これが……マギカ・ウィッチクラフトの実力!!
"カタナルベクタ":これダメージじゃなくて命中なんかい
解良イノリ:本当に力を隠してる
マギカ・ウィッチクラフト:ダイス1つで6回回ってる
"カタナルベクタ":イベイジョン25です……
"カタナルベクタ":ダメージどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:おやおや…
マギカ・ウィッチクラフト:13d10+7+1d10+12+2d10+10-20 装甲ガード無視
DoubleCross : (13D10+7+1D10+12+2D10+10-20) → 76[2,5,3,9,10,10,3,5,2,3,8,10,6]+7+10[10]+12+10[7,3]+10-20 → 105

マギカ・ウィッチクラフト:105点で諸々無視です
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を12増加(100 → 112)
マギカ・ウィッチクラフト:あ、違う 神聖二重冠で+58の163!
"カタナルベクタ":最大HP530
"カタナルベクタ":これまで受けたダメージが41 69 40 116 116 60
"カタナルベクタ":残HP98で──撃破!
加賀美金也:う、うおおおおお!!!!!!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:それでも結構残ってたなぁ! やった~!
佐夜鹿ネネネ:た……倒した……
解良イノリ:な…何とかなった…
マギカ・ウィッチクラフト:とんでもない強敵だった……
加賀美金也:本当に……
"カタナルベクタ":《黒星招来》を所持していましたが、八竜対策なので最後まで手放しませんでした。
佐夜鹿ネネネ:所持すな!
加賀美金也:なるほど…………
GM:では、これで戦闘は終了ですが。
マギカ・ウィッチクラフト:なるほどにゃあ
解良イノリ:よ、よかった…な、なんだろう
"カタナルベクタ":《ラストアクション》
マギカ・ウィッチクラフト:コイツ!
加賀美金也:??????????????
GM:イベントが起こります。
佐夜鹿ネネネ:?????
解良イノリ:動きまくるなあ!



GM:中間バックトラック
GM:これまで使用されたEロイスを貼っておきます。
GM:星徒リリリ

【星徒】
【虚実崩壊】
【侵星魔法冠】(Eロイスとして数える

GM:天使リリリ

【N.R.】
【不滅の妄執】
【虚実崩壊】

GM:"カタナルベクタ"

【陰陽朝元】
【護身剛気】
【橘中之仙】
【死点欄柯】3個分
【修羅の世界】
【楔の呪い】2個分

GM:15個です。振りたい人は振ろう
解良イノリ:振ります…!
加賀美金也:ヒエエーッ!振ります!
佐夜鹿ネネネ:ふらいでか!
解良イノリ:169-15d10
DoubleCross : (169-15D10) → 169-93[10,2,2,10,4,10,6,1,2,10,5,9,4,8,10] → 76

加賀美金也:113-15d10
DoubleCross : (113-15D10) → 113-73[5,3,2,4,8,8,1,7,8,3,5,7,6,2,4] → 40

佐夜鹿ネネネ:159-15D10
DoubleCross : (159-15D10) → 159-84[6,3,6,2,9,9,10,4,4,7,3,3,7,6,5] → 75

マギカ・ウィッチクラフト:112-15d10
DoubleCross : (112-15D10) → 112-88[2,7,5,3,5,9,8,9,10,6,8,4,2,1,9] → 24

マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を-88増加(112 → 24)
GM:みんな健康になったな!
GM:バランス調整が大味だからクライマックスでリザレクトしまくれたりはしません。ごめんな!
マギカ・ウィッチクラフト:こわいなぁ
GM:ともかくこれでシーン経過ペナルティもなし。ロイス損耗も想定よりだいぶ抑えましたね
GM:戦闘勝利おめでとう!
マギカ・ウィッチクラフト:ありがとう~!
解良イノリ:GMもお疲れ様!すごかったぜ…!
佐夜鹿ネネネ:わ~~~い
加賀美金也:やったあ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!



"カタナルベクタ":"カタナルベクタ"を短兵白打の達人たらしめているのは、零距離から最大出力を叩き出す、中国拳法において毫剄と呼ばれる技である。
"カタナルベクタ":それを手元に溢れる白石黒石に対して放つ。絶妙の手練しゅれんによって弾丸を超える速度に達した石たちが人体の急所を狙う。
"カタナルベクタ":金縛りを受けた生徒たちに致死の牙が迫る──。
マギカ・ウィッチクラフト:「………!」ゾクリ、と背筋が泡立つ。
マギカ・ウィッチクラフト:普段気にする視線を何万倍も凝縮したような、『殺意』が形を持つ気配がした。
解良イノリ:この街に来てから、ずっと感じてこなかった感触。肌が泡立つ。危険という刃が骨身に触れる感触。
解良イノリ:そしてだからこそ、その恐怖に反応できた。
解良イノリ:「”神よ、わが救の神よ、血を流した罪からわたしを助け出してください”--」
解良イノリ:”カタナルベクタ”の速度に抗するために、時間流に干渉する術が必要だった。そして、それは私に既に施されている。
解良イノリ:”生体時間の停滞”。この身体が二次性徴前で止まっている、師たちが施したそれ。その術を、過剰に稼働させる。
解良イノリ:がき、という音がした。普段用いる視座変更のスイッチが、詰まったような音を感じる。
佐夜鹿ネネネ:「……!」
佐夜鹿ネネネ:極限の緊張状態に、反応速度は電気信号の限界に限りなく近付いている。だからこそその『起こり』に対応することが出来た。
佐夜鹿ネネネ:爆発的な体内発電。虚空に向け振るった回転鋸から、空中へ伸びる無数の腕めいて電流が拡散し──
暴走社会人:廃屋のがらくたに潜み、まさに君たちを襲撃しようとしていた暴走社会人たちが引き寄せられる。
佐夜鹿ネネネ:「イノリ先輩!!」
佐夜鹿ネネネ:叫ぶ。あるいはその音の波が届くよりも速かったかもしれない。
解良イノリ:その声に応えるかの如く。ぐ、と影が急激に動き、渦巻き、加速してゆく--
解良イノリ:解良イノリが影を水、流体のように扱うのは、それが最も威力の加減をしやすい、という理由だけでなく様々な理由がある。
解良イノリ:主は命の水を注ぐ方であり、洗礼の水であり、罪濯ぐものであり、創造の前の世界は水に満ちていた。
解良イノリ:そのような複数の、術式上の利点がある、ということがひとつ。
解良イノリ:「”神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください”」
解良イノリ:影の水が注がれる。罪を拭い取り去る聖句に合わせた、エフェクト効果解除の術。
解良イノリ:それが、イノリ自身だけでなく、マギカさんや加賀美先生にも注がれ、
解良イノリ:「”ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう”……!」
解良イノリ:そしてその影が、一斉に外から逆巻く--横向きの渦が収束し、一筋の斬閃として伸びてゆく。
解良イノリ:円状の一閃。
"カタナルベクタ":「妙な術にかかっているな! 返老還童のような作用で若返っている──わけではない」
"カタナルベクタ":その速度が──さらに見えている。対応すべく口訣を紡ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト:「うぷ……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:カタナルベクタから受けた"殺気"を遮るように、イノリの影に暖かく現れていく。
"カタナルベクタ":「天霊霊地霊霊、急急如律令、破!」
マギカ・ウィッチクラフト:意識はついていかない。が、火蓋が切られたことだけを理解した
加賀美金也:「体が……動く!ありがとうイノすけ……!」手を握ったり開いたりしながらカタナルベクタたちを注意深く睨む。
"カタナルベクタ":卓抜の聴剄で君の操る影に作用するレネゲイドの要諦を見出し、力の流れを乱すべく気を込めた指弾を放つが──
呪崎カスエ:「──7つか」
呪崎カスエ:"グレート・バビロン"生徒会室に置かれていた呪術人形の腹が裂け、綿が転び出ている。
呪崎カスエ:「損耗が早すぎる……あんな化け物を倒せるのか?」
マギカ・ウィッチクラフト:グレートバビロンを定点観測するカメラにその様子が映った。ホラーだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「イ、イノリちゃん……!」
解良イノリ:顏は酷く蒼褪めている。時間操作は、本来の要件ではない過剰作動だ。さらにサポートがあるとはいえ、解呪と攻撃も一度にこなしている。それが必要とはいえ、負荷はすさまじい。
解良イノリ:「だい、丈夫だ……!だけど、早めに決めないと…、多分」
解良イノリ:「”間に合わない”……!」
暴走社会人:影は弱まることなく、引き寄せられた社会人の一段を薙ぎ払い
佐夜鹿ネネネ:(この人……毎回こんな滅茶苦茶を……?)
"カタナルベクタ":カタナルベクタへと手傷を負わせ、弾く!
解良イノリ:此処まで無茶な加速をして、気付けたことがある--相手の手数、その際限が”見えない”。
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな、イノリちゃんの影なのに…!?」
解良イノリ:「退くなよ!退いた方が、危ない…!」
GM:──絶望的な速度差が存在することに気づいたことすら、君の強さの一端だろう。
GM:"カタナルベクタ"は現状、素直で直線的な体運びと攻撃しか見せていないように見える。実際には瞬間的な緩急だけでは掴めない巧みさで速度のギアを上げていっている、その動作を視認することすら、君たちの体感時間をわずかずつ歪める。
"カタナルベクタ":激しい震脚が地を揺らした。踏み込み。
"カタナルベクタ":錐拳──それは曲げた親指の第一関節を突き出した拳。いつでも石を生み射撃姿勢へと移行できるこの形が、既に急所を穿つための貫手でもある。
"カタナルベクタ":それが、駆け抜けざまに君たち全員を一度ずつ叩く。
解良イノリ:致命の状況だった。対して、影が足下で複雑なタペストリの如く展開されている--時間流加速の加速がまだ落ち着く前に作りだしていた保険。
解良イノリ:それを、もう使わざるを得ない。
解良イノリ:「”お前たちが犯したあらゆる背きを投げ捨てて、新しい心と新しい霊を造り出せ”」
解良イノリ:高速で回転した円が、繋がり、伸び、複製されるように円が増えていく。
解良イノリ:「”イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか”」つながる。まるで星々の図面のような。
解良イノリ:「”わたしはだれの死をも喜ばない。お前たちは立ち帰って、生きよ」と主なる神は言われる”!」
解良イノリ:か、とそのタペストリが発光し、はじける。”致命の状況から抜け出でる”、救命の術。
解良イノリ:一瞬だけ黒のドームが各々を覆い、攻撃を全て拒絶した。
"カタナルベクタ":「やるな! "マスターオーダー"!」
解良イノリ:「げほっ……、まだまだ余裕だからって……!」
"カタナルベクタ":「だが──ふん、どうやら我らの戦いに邪魔者がいるようだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「っ、イノリちゃん、横です……!」
暴走社会人:暴走した社会人は、ネネネの機転によって砕かれたものばかりではない。
暴走社会人:出所不明のチューンナップが施された改造銃が火を吹き、解良イノリに狙いをさだめている。
解良イノリ:「…、っ」反応は間に合わない。全霊を”カタナルベクタ”に注いでいた--一瞬でも意識を逸らせば、死体が産まれかねない状況だった。
加賀美金也:バチバチッ!
加賀美金也:その射線に入る。この戦いはイノリが肝だ。少しでも万全の状態で戦えるよう、電流でダメージを相殺しながら代わりに銃弾を受ける。
加賀美金也:「くっ……こっちは気にするな、イノすけ!」
解良イノリ:「……、ありがとうございます…!」感謝の言葉を告げる途中にも、眼は逸らさない--逸らせなかった。
GM:到達した弾丸は、先生が想定したほどのダメージを与えない。
GM:この戦場には、既に文字通りの"社会人"の専門家がいる。
組合の"サブ":「クァックァックァッ。どうやらご自慢の改造武器が上手く操作できずお困りの様子……」
組合の"サブ":電心労働組合の顔役社会人、サブが進み出る。
組合の"サブ":「頭にきているんですよ。"大学"……貴方がたのような連中のお陰で、我々社会人の社会的立場は一向に改善されない」
組合の"サブ":組合員たちが暴走機械へ躍りかかる。
"カタナルベクタ":つまらなさそうにその光景を一瞥する。三度の踏み込み。
"カタナルベクタ":たまたまそこに居た──からだろうか。佐夜鹿ネネネを攻撃した。
佐夜鹿ネネネ:「────!」
マギカ・ウィッチクラフト:既に三手が進んでいた。
マギカ・ウィッチクラフト:一手で攻撃に気付き。
マギカ・ウィッチクラフト:二手でようやく指示を飛ばした。
マギカ・ウィッチクラフト:超絶の速度を相手するのを抜きにしても、戦闘に置いては明らかに反応が鈍い。
マギカ・ウィッチクラフト:ただし、マギカ・ウィッチクラフトの操るモノに本人の速度は関係ない。
マギカ・ウィッチクラフト:一度操作を行えば、内部の基板を走る命令は正しく"稲妻"の速度で実行される。
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンが起動し、魔法陣が敷かれる──その効果はとても魔女らしいもの。
マギカ・ウィッチクラフト:《不可視の領域》《猫の道》《透明存在》。ネネネの姿が朧気になり、存在感が薄れる。
マギカ・ウィッチクラフト:イノリの、加賀美の、周りを取り囲む社会人の姿が。
マギカ・ウィッチクラフト:背筋を伸ばす、心持ち不敵に笑う。ふと、そんな仕草を見た誰もが無意識に"マギカ・ウィッチクラフト"を目に止めてしまう。
マギカ・ウィッチクラフト:『誰かを振り向かせる』。古今東西、大小さまざまな"おまじない"が実行されて、カタナルベクタの矛先が一瞬だけ自分に向いた。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひぃーーー!?」
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネの首元を素通りした碁石に全身を打たれる!
"カタナルベクタ":ごく自然に手がそちらへ向いていた。
"カタナルベクタ":したたかに打ち付けた石の雨は、しかし単純な運動エネルギーによる破壊作用を齎すだけではない。
"カタナルベクタ":不完全ながらも発動した点穴の技によって異常な時間感覚の遅滞が起こる。
"カタナルベクタ":手を動かしたはずが動いていない。起き上がったはずが体が持ち上がっても居ない。
"カタナルベクタ":時が巻き戻ったかのような錯覚。
"カタナルベクタ":「……!」
マギカ・ウィッチクラフト:(あ───)戦闘中だと言うのに、珍しく思考の余裕が生まれている。
マギカ・ウィッチクラフト:なるほど、これが達人の見てる世界……などと考える時間すら存在し、ゆっくりと戦場を見ている
マギカ・ウィッチクラフト:だけどそれでいい。マギカの戦闘力は機械に依存したものであり……
マギカ・ウィッチクラフト:私個人が戦場をどうにかする必要は、無い。
"カタナルベクタ":(これは──一杯、食ったか)
佐夜鹿ネネネ:対峙する“カタナルベクタ”の有様は、真球を髣髴とさせるようだった。
佐夜鹿ネネネ:付け入る隙がまるで無い。どこから崩せば良いかイメージが湧かなかった。
佐夜鹿ネネネ:こちらから仕掛けても、容易に防がれるのは火を見るよりも明らか。その完璧な防御に、唯一こちらが手を出せるだけの綻びが生じるとすれば──
佐夜鹿ネネネ:(い)
佐夜鹿ネネネ:反射は、思考よりも速かった。
佐夜鹿ネネネ:(ま)
佐夜鹿ネネネ:「神聖ダブル──」
佐夜鹿ネネネ:間隙は刹那。だがインフィニティコードが齎すのリソースが無限だとすれば、その速度も無限。
佐夜鹿ネネネ:歯車が噛み合うように変形する十字冠。同時、爆発的に加速。
佐夜鹿ネネネ:自己の肉体と能力の限界を遥かに超越し振るわれるは、弧状の雷撃が如き絶速の回し蹴り。
佐夜鹿ネネネ:「──二重冠クロス!!」
佐夜鹿ネネネ:神聖二重冠解放による圧倒的なエネルギーを、全てこのカウンターの一撃のみに注ぎ込む!
GM:石を蹴ったような感触。
"カタナルベクタ":意を発するのみで硬身功を発動させる。
"カタナルベクタ":その肉体は生半可なオーヴァードの武器を用いた攻撃すら通さないほどの硬度を誇るが、君の攻撃は到底それだけで耐えられるものではなかった。
"カタナルベクタ":「がぁふっ……!」
彫本ソニア:「今です! 撃ち方再開!」
彫本ソニア:ショートレンジから外れた妖人へ、トランペッターの射撃が再開される。
佐夜鹿ネネネ:「っふ……」
彫本ソニア:飛来した碁石が次々と生徒たちを十字冠転送させてゆくが、解良イノリを前にして、十字冠破壊の技を仕掛ける余裕はない。
佐夜鹿ネネネ:蹴り足の方がへし折れるかと思うような衝撃。息を吐き、距離を取る。僅かな交錯の間に、致死を幾度潜ったか分からぬ汗が噴き出る。
佐夜鹿ネネネ:「流石です……マギカ議長」
マギカ・ウィッチクラフト:(……!)攻撃を受けた影響で、リアクションが遅れている。
"カタナルベクタ":「っ──は! 曲者ぞろいも当然、当然!」連続して技が破られたというのに、楽しそうに呵々大笑する。
マギカ・ウィッチクラフト:痛みに引きつった顔はまだ涙を見せず、一見不敵に笑っているように見えた
"カタナルベクタ":大口を開けたまま大きく息を吸い、口から魔風を吐いた。
"カタナルベクタ":それはぎゅるぎゅると人を切り裂くつむじ風のようになって、今度は先生を襲う。
加賀美金也:バチバチバチッ!
加賀美金也:しかし急所を的確に狙ったはずのカタナルベクタの風を受けて、加賀美はまだ倒れていなかった。
加賀美金也:いや、急所を狙ったからこそだった。肉体の一部を機械化させた加賀美は、そこに流れる電流をわざと『生身の人間に血が通うが如く』流すことにより、本来の急所の位置を錯覚させ、狙わせた。
加賀美金也:生徒たちに考えてもらった作戦だった。イノリの発案で、ネネネに人体の急所を教えてもらい、そして――
加賀美金也:「俺たちは……倒れない」
加賀美金也:「エクスプローラーズだからな!」マギカの統べるチームの一員であるという誇りが、膝をつかせない。
"カタナルベクタ":「ほお。膝を突きもしないか」
マギカ・ウィッチクラフト:(先生……!)
"カタナルベクタ":短架短兵、コンパクトで直線的な動作のみを見せていた"カタナルベクタ"の武技が、さらなる変化を見せる。
"カタナルベクタ":4つの石が撃ち出され、四方から電線と建造物を倒壊させた。それを先触れとして。
"カタナルベクタ":四度踏み込む。瞬間的に形成される閉鎖空間を外からの銃撃を往なすスクリーンへと変えながら、
"カタナルベクタ":指弾を全て足元へ──跳弾攻撃だ。軌道の予測は難しく、狙いは正確。
佐夜鹿ネネネ:ネネネに近接格闘の心得はあれど、崑崙の最高峰クラスと渡り合えるだけの技術はない。
マギカ・ウィッチクラフト:(き、軌道計算……無理!)
佐夜鹿ネネネ:既に神聖二重冠の加護も無い。ただ攻撃を仕掛けても捌かれるのは明白だ──ならばどうする?
佐夜鹿ネネネ:(決まっている)
佐夜鹿ネネネ:跳弾の嵐の中へ、正面から真っ直ぐに踏み込んでいく。
佐夜鹿ネネネ:単なる正面突破に見えて、優れた達人であるほどに、その挙動の異常さを見て取れるだろう。
佐夜鹿ネネネ:その場のあらゆる要素が複雑に絡み合う戦場という小宇宙において、誰もが無意識に従わざるを得ない戦いの流れ、リズム、呼吸──
佐夜鹿ネネネ:ネネネの動作は、そういった全てから著しく逸脱した異物だった。
"カタナルベクタ":(撃ち落とせる──)
佐夜鹿ネネネ:調息も体運びも、何もかも尋常のものではない。その様はただ“カタナルベクタ”を目掛け放たれた一本の矢の如く。
佐夜鹿ネネネ:その要因は一つ。自身の身体に対する、電気信号での強制操作。
"カタナルベクタ":予想外ではあるが無理攻めだ。既に助からない石に過ぎない。
佐夜鹿ネネネ:己をラジコン操作するが如き所業。外的要因にも、己の意志にすら左右されない、予め定められた動作。
佐夜鹿ネネネ:強靭な肉体に物を言わせた、シンプルで素人以下の一手だ。
佐夜鹿ネネネ:(四肢を捥がれようが──)
佐夜鹿ネネネ:(この一撃は必ず入れる!!)
マギカ・ウィッチクラフト:(ネネネさん……!?)鈍化思考の中で、素人目にすらその行動だけが異質に映った。
"カタナルベクタ":白石が脳天を撃ち抜く軌道で迫り、兇手の注意が君から外れようとした瞬間──
加賀美金也:「……サヨ!!」
加賀美金也:軌道を読むことは難しくとも、受けることは可能だ。凶器は確実に、佐夜鹿ネネネの小柄な肉体を貫かんと迫っていた。
加賀美金也:咄嗟だった。半ば反射的に飛び出し、攻撃が届く直前に身を呈して庇う。
加賀美金也:「ぐっ……!いけっ、サヨ!!」
佐夜鹿ネネネ:(……!)
佐夜鹿ネネネ:予想外だった。だが息を呑むことすら無い。
佐夜鹿ネネネ:しかしそれ故に、ネネネへのダメージは“カタナルベクタ”の想定を僅かに下回り──
"カタナルベクタ":「は──」こちらも咄嗟に倒壊した壁を更に蹴り割り、跳弾の軌道を変える。
"カタナルベクタ":加賀美金也の経穴への、碁弾の打ち込み。
"カタナルベクタ":彼に時間酩酊を与えるのがせいぜいだ。ネネネの攻撃に対しては反応が間に合わない。
加賀美金也:「ぐっ、がっ――!」流石に今度はごまかせない。肉体の損傷と共に口から血を吐き出す。
佐夜鹿ネネネ:それ故に、ネネネの想定通り。振るわれた渾身の拳が、“カタナルベクタ”へと届き得た。
佐夜鹿ネネネ:「ッああっ!!」
"カタナルベクタ":「ごあっッッ、ぶっ……ははは!」
佐夜鹿ネネネ:鉄塊の直撃の如き衝撃。“カタナルベクタ”ほどの使い手であれば、本来到底ヒットしないようなテレフォンパンチ。
佐夜鹿ネネネ:だが、それ以上の追撃は到底出来ない。吐血した先生を掴み抱えるようにして、致死の圏内から遠ざかる。
佐夜鹿ネネネ:「……先生! 何て無茶を……!」
加賀美金也:「ははっ!ありがとな、サヨ……!大丈夫だ……」抱えられ、弱弱しく笑う。
加賀美金也:「先生には……十字冠はないからな……!」
佐夜鹿ネネネ:「余計にです!!」
解良イノリ:「”あなたがたは弱った者を強くせず、病んでいる者をいやさず、”」影が藍色に似た、だが決してそれではない異様な色を帯びる。
解良イノリ:「”傷ついた者をつつまず、迷い出た者を引き返らせず、うせた者を尋ねず、”」エフェクト解除の影が再度、加賀美先生とマギカさんへ。抱えた加賀美先生に注ぎながら、ネネネさんには触れていない。
解良イノリ:その解除も、本来何度も連発するようなエフェクトではない。ただ準備するだけでも負荷が掛かってしまっていた--皆が傷つく時に手が届かなかった。
解良イノリ:歯を噛み締める間さえ惜しみながら、彼女は悔やんでいる。いつもいつも。
解良イノリ:「”彼らを手荒く、きびしく治めている。”」解良イノリの本質は、戦闘者ではない。何よりも強さを求め、高みを目指す類ではない。
マギカ・ウィッチクラフト:(……!)急激に思考が鈍化し、身体が追いつき始める。
解良イノリ:「”彼らは牧者がないために散り、野のもろもろの獣のえじきになる。”」だが、彼女のノヴァリスでの日々は、常に戦いに塗れていた。
解良イノリ:それは、誰かが暴れるのを止める為で、誰かが傷付くのを止める為で、
解良イノリ:「”主なる神はこう言われる、見よ、わたしは、わたしみずからわが羊を尋ねて、これを捜し出す”!」だからこそ彼女は、誰も、なにも、出来る限り傷付けないように戦おうとしてきた。
解良イノリ十字冠転送を防ぎ殺さないようにしながら、尚敵を制圧し、捕らえる技法をこそ、殺す技より尊重して。
解良イノリ:そんなものを本気で、誰よりも全力で、誰よりも長く、誰よりも集中して、どんな生徒相手であろうとできるように。
解良イノリ:そして。
解良イノリ:そんな、不殺の技法、、、、、からしか、辿り着けない場所もある--
解良イノリ:影が渦を巻いている。その流束が、トケイソウ受難の花が花開くように伸びて。
解良イノリ:丁寧に対手の攻撃を巻き込み、弾き、払い。さらに続く流束が打ち据えんとする。
解良イノリ:続く唄はない。さらなる祈りはいらなかった。
解良イノリ:なぜなら、これは、彼女が人生の半分を注ぎ込んだ技だからだ。すでに、つねに、彼女が祈った業だから。
解良イノリ:それを、頭上の白と黒の神聖なる二重の冠が祝福している。
解良イノリ:花が、咲いた。”カタナルベクタ”へ、影の花弁が伸びた。その身体たるヒューマンズネイバーをエフェクト解除の影により干渉、動作を僅かでも縛らんとし--
"カタナルベクタ":陰陽の気を込めた指弾で迎撃するも、痛打を受けての復帰が間に合っておらず、その動作はやや鈍い。
"カタナルベクタ":「秘するものだと思っていた。技というのは、己の手筋というのは」
"カタナルベクタ":「だが己の技を知られた状態で戦うというのは──」
"カタナルベクタ":「どうにも嬉しいな。棋枰に向かい合う友は消えて久しいが」
"カタナルベクタ":腰を落として構える。
"カタナルベクタ":「あるいは始めからそうしていれば、修羅に堕ちることもなかったかもしれん」
解良イノリ:「ッ……、」倒すかそのつもりで打った全力だった。だが、それで測ることこそがかれの研鑽への侮辱かもしれない。
解良イノリ:「……殺すのなんて、」
解良イノリ:「一回で終わりでしょう……?そんなの」
解良イノリ:「もったいないじゃない」唇をひん曲げるように、笑って見せる。
七星ミルキ:解良イノリと同じく、"傷つけないこと"を至上に置く集団がある。
七星ミルキ:合同カタコンベ保全委員会。彼女たちの戦場は主として守るべきカタコンベであり──
七星ミルキ:戦闘においては何よりも精密性が重要視される。
七星ミルキ:「──咲いて」
七星ミルキ:「"ひなぎく"」
七星ミルキ:拳法における発勁と呼ばれる技術がある。
七星ミルキ:巨大なハンマーから発した衝撃が静かに、そして精密に届き
七星ミルキ:影のトケイソウを後光とするように、カタナルベクタの足場に無色の花が咲いた。
七星ミルキ:それは、達人の精密な対処を一歩分だけ遅らせる
"カタナルベクタ":そして、花弁が届く。
"カタナルベクタ":がくりと姿勢が落ちた。解良イノリの技を受け、力が抜ける。
マギカ・ウィッチクラフト:「効いてる……!」
"カタナルベクタ":「勿体ない──だろうな。あの教主も、己の技には大した興味を示さなかった」
"カタナルベクタ":「一つ術が終点にたどり着いた時」
"カタナルベクタ":「それは進化をやめる。進化の証インフィニティコードとは真逆の、生徒と十字冠の可能性を否定する唯一の拳客」
"カタナルベクタ":「それが己だ」
解良イノリ:「そうじゃない……、」
解良イノリ:「技が、じゃない…!あなたの研鑽を、私は尊敬するけれど……」
解良イノリ:「それを、終わらせることにばかり使ったことを、ことさら持ち上げることが--」
解良イノリ:ほぼ死に体だ。其れでも口だけは動いた。「もったいないって、言ったのよ…!」
"カタナルベクタ":「無用な殺しはしないさ。だが悪いな」
"カタナルベクタ":「お前たちと殺し合うことが、今は楽しくて仕方がない」
"カタナルベクタ":稚気めいた微笑。
"カタナルベクタ":それまでの会話がミスリードになっていた。いつの間にか上体を持ち上げ、直立している。
"カタナルベクタ":沈墜剄。体を落とす重力作用を、脱力し切った体が速やかに推進力に変換した。
マギカ・ウィッチクラフト:(あれ…………?)
"カタナルベクタ":「千界一日内・人間千載窮す・双棋未局・万物皆空と為る」
"カタナルベクタ":時をくさらせる魔風を呼び出して加速する。
マギカ・ウィッチクラフト:動きに反応できた──と、言うわけではない。
マギカ・ウィッチクラフト:目が慣れた──わけでもない。
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘の素人におよそ反応できぬ、"格"の差がある。
マギカ・ウィッチクラフト:ただそれでも、意識だけは事態が動いたことを感じたのは。
マギカ・ウィッチクラフト:"虫が知らせた"。それを受けるのが3度目だったからだ。
GM:"カタナルベクタ"の技を三度受けたものはこれまでいなかった。
GM:白日の決闘。対策に継ぐ対策。そして幸運。
GM:君たちが切り抜けたいくつもの死地。その果てに──彼の極まった初見殺しの暗殺の技の殺傷性能は大きく減じている。
GM:だが依然として。
"カタナルベクタ":これまでの固く握り込んだ錐拳ではない。
"カタナルベクタ":虎口と呼ばれる、引っ掻くように曲げられた人差し指。
"カタナルベクタ":それが、とんとん。と君の手足胴を点打した。
"カタナルベクタ":衝撃はほとんどない。ただ、凄まじい悪寒がしてくる。
マギカ・ウィッチクラフト:何をされたのか、知覚する余裕すらあった。
マギカ・ウィッチクラフト:鉄拳と異なる拳の形も。攻撃の順序も。
マギカ・ウィッチクラフト:触れられる前から意識を鋭敏化させたように。
"カタナルベクタ":鼓動が狂う。嘔吐感がこみ上げる。視界が眩む。
マギカ・ウィッチクラフト:まるで同じ次元に引き上げられ、対処を行うためにどんな体捌きを要求されるのか──(あれ、)
マギカ・ウィッチクラフト:(それって、つまり、走馬灯──)
マギカ・ウィッチクラフト:「っ、えっ、」
マギカ・ウィッチクラフト:「きゅうううう……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:舌を噛む勢いで口を閉じる。思考する余裕は体の反応に塗りつぶされた
マギカ・ウィッチクラフト:天地は狂い、身体の右にある壁により掛かる──いつのまにか倒れた身体が地面に接している
"カタナルベクタ":「僅かに外されたな。まだまだ元気か」
"カタナルベクタ":死に体にしか見えない君に対してからからと笑う。
マギカ・ウィッチクラフト:「………!!…!!」
マギカ・ウィッチクラフト:こみ上げた吐き気を抑えた反動で嗚咽し、代わりに目から水分を流して抗議する。
マギカ・ウィッチクラフト:強張った口が抑えた指を噛んでいるが、それを自覚する余裕すら喪われていた
マギカ・ウィッチクラフト:(なに!?なにが、くるし、!?)
マギカ・ウィッチクラフト:苦しみもがく自分。その反応を見て笑う相手。
マギカ・ウィッチクラフト:一瞬に三度のやり取りが行われる戦場でその意識は未だ、マギカに向けられていた。
加賀美金也:(……マギカ……!)
加賀美金也:叫びそうになるが、マギカが気を惹いている今がチャンスだ。苦しそうだが、まだ頑張れそうだ――そう判断する。
加賀美金也:(……イノリの影の加護のおかげか)自身の身体の負荷が軽くなったのを感じる。それがマギカを守ったのだろうとも。
加賀美金也:「……っはは、イノすけのおかげで……やれそうだ!ありがとうな、イノすけ、サヨ」
加賀美金也:笑ってネネネの腕から降り、ふらつく足で地を踏みしめる。
加賀美金也:(ああ……痛ぇなあ)
加賀美金也:流れる血とショートする電線。肉体を機械化しているとはいえども全てではない。生身に受けた傷の痛みは当然感じる。この激戦の中、再生に力を回す余裕はなかった。
加賀美金也:(でも、こいつらが……理事会のいう『卒業』をすることになったら)
加賀美金也:(痛みを感じることも出来ないままで、自分ではない自分が暴れ回って世界を壊すことになる)
加賀美金也:(なら、痛いって思えるってことは……全然マシだ。そう思えなくならないように、守らないといけない)
加賀美金也:銃を構える。静かにカタナルベクタへと向ける。痛みを感じている今だからこそ、できることがある。
加賀美金也:「……お前が、他の生き方ができたのなら」
加賀美金也:「静かに囲碁やら将棋やらして、誰も傷つけずにそうやって笑って暮らしていけるのなら」
加賀美金也:「いくらでも付き合う。俺は馬鹿だから、お前が満足いくようになるには時間がかかるかもしれんが、努力する。だが……」
加賀美金也:「お前が確固たる意志を持って、彼女たちを"卒業"させようと」
加賀美金也:「傷つけようとするのなら、俺は、絶対にお前を止める」
"カタナルベクタ":マギカの術に引かれていた意識を切ると同時に、先生を見る。
"カタナルベクタ":「やってみるといい」
加賀美金也:電気が巡る。加賀美の感情に呼応して電流を起こすその力を利用し、自らの肉体へ高圧力の電撃を流していく。
加賀美金也:死ぬほど痛いという想いを力に変える。常人ならとっくに死んでいる痛みを、譲れないものを賭けて戦う相手への敬意として支払い、無理矢理同じ土俵に上がる。
加賀美金也:「……お前も、苦労してそんなに強くなったんだよな」歯を食いしばって、最後の力を振り絞って、銃口を向ける。
加賀美金也:(こんなことをさせる師じゃなく、人を傷つけずに笑ったり泣いたりできるよう教えてくれたのなら……良かったのに)
加賀美金也:(……いや。それは俺の立場だから思うエゴだな)
"カタナルベクタ":「強さは結果だ。勝敗と同じように」
"カタナルベクタ":「過程は重要なファクターだが、もはや何の価値も持たんよ。己がこうして楽しい楽しいと笑っているのも」
"カタナルベクタ":「それだけは自由だからだ。ジャームという存在にとって、目的と関係のない無意味な感情こそが──」
"カタナルベクタ":──石を。
"カタナルベクタ":毫剄による射出を半ば封じられた状態で、童子の肉体の柔軟さを活用して投擲する。手数はないが鋭さは健在で、何より速い。
加賀美金也:「……本当はそういう、無意味な感情が一番大事なんだけどな」悲しそうに笑う。
加賀美金也:その石を、避けることなく受ける。
加賀美金也:先程から肉体に負荷をかけているのは、痛みを、苦しみを、力として放出する為だ。だからその攻撃は、むしろ助力だった。
"カタナルベクタ":想像の及ぶべくもない理路である。
"カタナルベクタ":感情を無意味と切って捨てる彼にとって、加賀美金也のそれは。
加賀美金也:石が肉体を貫くと同時、そこを起点として爆発が起こる。機械化された肉体のできる、一番己にかけられる効率的なダメージ。
加賀美金也:当然、倒れる。だがその爆風の向こうから、同時、銃から膨大な量の電流を蓄えた電撃弾が放たれる!
"カタナルベクタ":先生が機械化兵であることはこれまでの戦いで知れていた。だがその能力の性質までは伏せ札となっていた。
"カタナルベクタ":ブラックドッグ能力者の雷に備えていなかったわけではない。弾道の分かっている雷速など躱すのに造作もない。
"カタナルベクタ":予想外だったのは、出所不明のエネルギーの集積によるその弾丸のサイズであり──。
"カタナルベクタ":躱したはずの雷が、加賀美金也の苦痛を伴ってカタナルベクタへと落ちる。直接的に肉体を駆け抜ける電流の前には護身の剛気も効果が薄い。
"カタナルベクタ":矮躯が焼け焦げる。大きなダメージが入る。
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:無表情の小さな少女が、“カタナルベクタ”を見据える。
佐夜鹿ネネネ:「……我々グレート・バビロンは……」
佐夜鹿ネネネ:「メサイア学園のあらゆる生徒の学園生活のため、日夜働いています」
佐夜鹿ネネネ:作った当人の目的は知りませんが、と付け足して
佐夜鹿ネネネ:「我々だけの力では、あなたに勝つことは出来なかったでしょう」
佐夜鹿ネネネ:「しかし今、メサイアという大学区が、殆ど総力戦に近いような攻撃をあなた一人に注いでいる」
佐夜鹿ネネネ:「何故だか分かりますか?」
"カタナルベクタ":「己がお前達生徒にとって、絶対的な敵だからだ」
"カタナルベクタ":「この世に存在しているだけで安心できない──違うか?」
佐夜鹿ネネネ:「その通り」
佐夜鹿ネネネ:「我々の内の誰も──いえ。暇さえあれば殴り合っている崑崙の方々でも、誰も」
佐夜鹿ネネネ:「殺し合いなんてしたくないんですよ」
"カタナルベクタ":「街頭ビジョンでデスゲームをやっている連中もか」
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:ちょっと目を逸らし
佐夜鹿ネネネ:「当然です」
"カタナルベクタ":「くくく」その様子に笑う。本質的でない茶々を入れた自覚があるのだろう。
佐夜鹿ネネネ:「遥か遠い出来事だからこそ、彼らは死に焦がれる」
佐夜鹿ネネネ:「彼らが安心して死を玩具にすら出来る、そんな平穏な学園生活を守るのが」
佐夜鹿ネネネ:「我々グレート・バビロンの仕事ですから」
佐夜鹿ネネネ:鋸の柄を握り締める。“カタナルベクタ”の闘気は未だ微塵も衰えず、むしろ手負いの獣じみて凶悪さを増しつつある。
佐夜鹿ネネネ:だが、そう。『手負い』なのだ。ダメージは確実に蓄積している。
佐夜鹿ネネネ:僅かな瑕庇すら無い真球のように思えたその立ち回りには、確実に隙が生じつつある。
佐夜鹿ネネネ:即ち、ネネネが牙を立てられるだけの隙が。
佐夜鹿ネネネ:「行きますよ──」
佐夜鹿ネネネ:甲高い悲鳴のような不協和音が轟き渡る。
佐夜鹿ネネネ:全開出力の体内発電。回転鋸が火花を散らし、満開の桜花の如き樹状放電が虚空へと咲き乱れる。
佐夜鹿ネネネ:「“シュガーブロッサム”」
"カタナルベクタ":「樵客帰路を返り・斧柯おのえ風にくさる・唯のこる石橋・猶凌ぐ丹虹!」
"カタナルベクタ":口訣が響く。魔風がおこる。欄柯の逸話に語られる、武具を腐らせる力。
"アネモスタット":「ええ────い!!」
"インターロッキング":「防音素材!!」
"インターロッキング":二人の間に吸音壁が立ちはだかり、声を遮った。
"アネモスタット":「"ビルドアッパーズ"の違法建築は安心設計!」
"インターロッキング":「そのままぶち抜きなぁ!」
佐夜鹿ネネネ:「感謝します」
佐夜鹿ネネネ:爆発的な踏み込み。轟音。床面が蜘蛛の巣状に陥没する。
佐夜鹿ネネネ:砲撃めいた突進。雷霆を撒き散らしながら高速回転する刃は迎撃の指弾を弾き飛ばし、そして。
佐夜鹿ネネネ:「ッらぁああああああああああああッ!!!」
佐夜鹿ネネネ:袈裟に振り下ろされたノコギリが、“カタナルベクタ”の肩口へと喰らい付く。
"カタナルベクタ":「ごぉ、あああああああ!!!!」
佐夜鹿ネネネ:振動。唸り。回転刃は童子の身体構造を巻き込みながら破壊し、更に深くその牙を立てていく。
"カタナルベクタ":絶叫とともに石の硬度となった肉体から火花が上がる。
"カタナルベクタ":メサイア第三技術部謹製、佐夜鹿ネネネの大電流に耐用可能な電動丸鋸は、歯の硬度、切れ味共に特別製だ。
佐夜鹿ネネネ:舞い散る火花を浴びながら、万力のような力を込めて、巌と化した身体へと刃を突き立てる。
佐夜鹿ネネネ:そこは“カタナルベクタ”の拳──『十字冠を破壊する兵器』そのものの圏内。一手を誤ればそこで死ぬ。
佐夜鹿ネネネ:だが、離さない。今だけは、絶対に、1秒でも長く喰らい付く。
佐夜鹿ネネネ:何故なら、知っているからだ。
佐夜鹿ネネネ:振り向かずとも分かる。
佐夜鹿ネネネ:たとえどれだけ怯えていても、どれだけ困難な状況でも、どれだけ傷付いていても。
佐夜鹿ネネネ:(あの人ならば)
佐夜鹿ネネネ:(今、ここで、必ず──)
マギカ・ウィッチクラフト:視界が回っている。
マギカ・ウィッチクラフト:暑い日に運動をしたような、寝起きの貧血を何万倍も酷くしたような。
マギカ・ウィッチクラフト:自分の体すら定かじゃない感覚。
マギカ・ウィッチクラフト:頭の中に紫色のグネグネとしたものが有って、それを吐き出そうとしている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ──」舌は回らず、意識は定まらない。
マギカ・ウィッチクラフト:既に死に体の少女の声はか細く。戦場の中では形を失う。
マギカ・ウィッチクラフト:「────だ、」
マギカ・ウィッチクラフト:この状態で行動を行えるのは、それこそ、日常的に戦場を見据えた訓練を行う達人であって
マギカ・ウィッチクラフト:マギカには、その積み重ねはない──が、
マギカ・ウィッチクラフト:「神、聖ダブル
マギカ・ウィッチクラフト:「二重冠クロス
マギカ・ウィッチクラフト:頭上。十字冠が輝いた。

マギカ・ウィッチクラフト:知恵を表わす帽子。細くコウモリの羽が輝く。
マギカ・ウィッチクラフト:──マギカ・ウィッチクラフトにとって。戦場への貢献は、始まる前にすでに終わっている。
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンが一斉に起動した。音声認識……ではない。
マギカ・ウィッチクラフト:『計算』が終わった合図だ。
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンに備えられた絞り袋の如き器具。ウォーレンの小豆橋カノコから預けられた試作兵器"アイシングチップ"。
マギカ・ウィッチクラフト:光を収束してレーザーにする兵器は環境に左右されるため、未だ完成を見ない。
マギカ・ウィッチクラフト:(だから、)
マギカ・ウィッチクラフト:(改良の余地は、ある)
マギカ・ウィッチクラフト:その兵器は、すべての、、、、ドローンに搭載されている。
マギカ・ウィッチクラフト:試作であり──量産型。
マギカ・ウィッチクラフト:環境に左右される出力を、数でカバーする力技。
マギカ・ウィッチクラフト:細く伸びた赤い光が発射される。無数のドローンから幾何学的に発射され、重なり合う場所で収束。
マギカ・ウィッチクラフト:目、耳、喉、腕、脛、肩、膝、指。
マギカ・ウィッチクラフト:稲妻を超えた光の速度で、人体を破壊する光の束がカタナルベクタを襲った
マギカ・ウィッチクラフト:無数の急所に対する、完全同時攻撃。拳法ではありえない、機械だよりの力技だった。
GM:グレート・バビロンに集まる資金・工学技術・オカルト。
GM:それら全てを最大活用することにおいて他の追随を許さないことこそ、マギカ・ウィッチクラフトが持つ特質である。
"カタナルベクタ":弾指が、バズソーを外す。手の中に『黒牛』『白犢』と名付けられた宝貝──
"カタナルベクタ":無限に湧き出し敵を撃つ碁石が溢れ出る。指が不可視の速度で動く。
"カタナルベクタ":「キリハネオサエツギヒキマガリワタリノゾキ
"カタナルベクタ":「キリトビブツカリヒキノビオシキリカカエ────」
"カタナルベクタ":半ば無意識に口から思考を垂れ流し迎撃する。無数の爆発が起きる。間に合わない。レーザーの出所を狙っている余裕がない。
"カタナルベクタ":時間にすれば一瞬のことである。
"カタナルベクタ":無数の光条が、最後の兇手の戦闘機能を破壊し、命脈を断った。
"カタナルベクタ":ばったりと、仰向けに倒れる。
"カタナルベクタ":「おぉ…………」
"カタナルベクタ":「負けた」
"カタナルベクタ":先程まで周囲を席巻した殺気が消え失せている。
マギカ・ウィッチクラフト:「…………けほっ、うぇっ」
"カタナルベクタ":「お前……そこの、生徒会長」
マギカ・ウィッチクラフト:二重冠を用いることでブーストされる思考力で、ようやく通常の精神を取り戻す。
マギカ・ウィッチクラフト:懐から取り出した薬液の瓶の中身を飲み下して、泣きそうな顔になった。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい………私ですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:立ち上がろうとして、首だけを向けた
"カタナルベクタ":「意味のない応答で時間を無駄にするな」
"カタナルベクタ":ピシッ。
"カタナルベクタ":手元にあったのだろう小石を弾く。それが全く隙だらけだったマギカの足の裏に命中した。
マギカ・ウィッチクラフト:「ぎゃあ!」ゴロゴロ。小動物のように転がる
"カタナルベクタ":加速ではなく、今度は極端な鈍化が起きる──。
佐夜鹿ネネネ:「いじめないでください……うちの議長を」
"カタナルベクタ":「用がなければやらんよ」と佐夜鹿ネネネにジャームが応じるのと同時進行で。



GM:するりと、マギカ・ウィッチクラフトの意識に声が届いた。
GM:"カタナルベクタ"は死亡するまでの短い時間で、何かを伝えようとしている。
"カタナルベクタ":「上がるぞ」
マギカ・ウィッチクラフト:足から登ってくる痛みを脳が自覚する間の、とても短い時間。
"カタナルベクタ":君のまぶたの裏側に、黒白二色の髪と瞳を持つ童子が座り込んでいた。
マギカ・ウィッチクラフト:須臾の間がひたすら引き伸ばされる。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、……いらっしゃい、ませ」
マギカ・ウィッチクラフト:意識がなんとなく椅子を進める。椅子とかあるんだろうか。心構えの話だ。
"カタナルベクタ":どっこらしょ。
マギカ・ウィッチクラフト:(あるんだ……)本来の自室より用意が良いかもしれない
"カタナルベクタ":「気に入らないと思わないか」
"カタナルベクタ":「妙な流れがあるようだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ……気に入らないってどれがでしょう」意識の合間の影響か、言葉選びに本心が滲み出ている。
マギカ・ウィッチクラフト:気づけばこちらもベッドの薄いクッションに座っている感覚。人を招いた状況を経験から意識が再現している。
"カタナルベクタ":「お前たちは己との戦いに総力を上げていることを喧伝していたが」
"カタナルベクタ":「そうできるほどに状況が整理されていることだ。かつて訪れたメサイアの風土ではない。気持ちが悪い」
マギカ・ウィッチクラフト:「……はぁ。」はぁ。という顔。
マギカ・ウィッチクラフト:「一応、そうするために私達も働いたんですけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「たしかに皆さん、不思議と協力してくださいますね」
マギカ・ウィッチクラフト:"総力を上げて"メサイアがまとまるのなら。
マギカ・ウィッチクラフト:解良イノリや、リャン・シェンシィは、普段からあんなに忙しくない……ような気がする。
"カタナルベクタ":「負け惜しみだと思っているのが少々顔に出ているが、まあいい。負け惜しみだからな」
"カタナルベクタ":「己は、時の果てで神と謁見した」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」表情を整えようとするが、精神の表情がわからないのでもう平常心になる。
マギカ・ウィッチクラフト:「神様。イノリちゃんとかが言ってたやつですかね」
マギカ・ウィッチクラフト:「確か、世界の果てにいる猫とかいう……?」
"カタナルベクタ":「猫ではなかったが……」
"カタナルベクタ":「それは世界が滅ぶ瞬間を塒として、そこに座している」
"カタナルベクタ":「獣たちを輪廻へ導く神、陰り垣間見ゆウゴルタナと名乗った」
マギカ・ウィッチクラフト:「世界が滅ぶ瞬間……ウゴルタナ……」
マギカ・ウィッチクラフト:別神でしたか、と一神教型の思考を切り替える。
マギカ・ウィッチクラフト:「初耳ですね……その方と出会って、何が有ったんですか?」
"カタナルベクタ":「拳客としての己が以前より強くなったのは刻への概念的な理解が進んだ賜物だ。まあそれはいい」
"カタナルベクタ":「つまりノヴァリスはもうすぐ滅びる」
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、修行とかつけたわけではない)神からの奇跡と思ってました、というのは怒られそうなので黙っておく。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっさり言いますね!?」
"カタナルベクタ":「あまり時間がない。その光景も愉快なものではなかった」
"カタナルベクタ":「裂界天驚派の主、華陀大霊教主」
"カタナルベクタ":「彼女が望んだことを成すために今の己は居る。このままでは、インフィニティコードの物理破壊を成した崑崙山の結実が──」
"カタナルベクタ":「残らん。死ぬ。それを妨害するためにエッグを捜していた」
マギカ・ウィッチクラフト:(裂界天驚派というと、崑崙を主導した理事会の方々……でしたっけ)
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そういうモチベーションでしたか」
マギカ・ウィッチクラフト:「イースターエッグがあれば……防げるんですか?ノヴァリスの滅びを?」
"カタナルベクタ":「どうだかな。己がそう考えたことも」
"カタナルベクタ":「何かに紡がれた偶然かもしれん。人の意識はいい加減なものだが、ジャームの思考は輪をかけていい加減な上に入力に対する出力が始めから決まっている」
"カタナルベクタ":「ともかく、時空帯へと拡散した己の意識を──」
"カタナルベクタ":「観測し、この時間へ収束させた犯人がいるはずだ」
"カタナルベクタ":「それは、己をお前たちにぶつけて、その隙に何かを成そうとしている」
マギカ・ウィッチクラフト:「意識を……。滅びの瞬間まで見に行って、今このタイミングで戻ってきた理由……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「私……達。が貴方に対処する間に……」
マギカ・ウィッチクラフト:「目を逸らすために、"偶然"の事件を起こした人たち」
"カタナルベクタ":「心当たりがあるのか?」
マギカ・ウィッチクラフト:なんだろう。そういった人達の所業を聞いたことがある。
マギカ・ウィッチクラフト:いや、そもそも"一丸となって"対処するのはそのためで。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」
マギカ・ウィッチクラフト:「"大学"。そう呼ばれる組織、人達が暗躍していると、聞いています」
マギカ・ウィッチクラフト:「正体に手が届きそうになる度に……"事件"が起きるん、だとか」
"カタナルベクタ":「戦っている間も思っていたが……まるで理解していないという顔なのに話が早いな」
マギカ・ウィッチクラフト:自然とカタナルベクタに目線を向けている。
マギカ・ウィッチクラフト:「か、考えてはいますよ……失礼な……」感情が出やすい。
"カタナルベクタ":「まあ……仕掛ける相手をお前にしたのは、そう思ったのが半分と、単に隙だらけだったからだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「え?あぁ……他の皆さんだと小石は防いじゃいますよね……」
"カタナルベクタ":「ともかく。己は今機嫌がいいし、何より死にかけている。知っているか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんでしょうか」
"カタナルベクタ":「成り果てジャームでも死の瞬間だけは、そうでなかったころの意識を束の間取り戻すこともあるらしい」
マギカ・ウィッチクラフト:眼の前の人間は機嫌がいいと聞いて、少し気が楽になっている。
"カタナルベクタ":「レネゲイドが離散してゆくのだろうな。だから、これからすることが奴らの計算を狂わせられれば御の字」
"カタナルベクタ":《ラストアクション》で獲得したメインプロセスを使用。
マギカ・ウィッチクラフト:「ふむ……?」
"カタナルベクタ":《異能の継承》。《空間圧縮》LV3をマギカ・ウィッチクラフトに取得させます。
"カタナルベクタ":ごつん、と頭をぶつけられる。
"カタナルベクタ":その瞬間、異様な感覚が流れ込む。
"カタナルベクタ":1秒先の未来が、1秒前の過去が触れられる位置にあるような気がする。
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、顔が近い……)顔どころか精神だから平気か?
マギカ・ウィッチクラフト:そんな呑気な思考が一気に揺さぶられた。
"カタナルベクタ":錯覚だ。だが、魔術師としての君の、内世界との対話が1段階進んだのを感じただろう。
"カタナルベクタ":「悪くなかったぞ、魔女。最後にお前達とやり合えたのは」
"カタナルベクタ":ふっと。前触れなく消える。
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の秘術には時を超える秘術がある。
マギカ・ウィッチクラフト:精神に影響を及ぼす薬草を燻し、酩酊した魂は身体の軛を超える……と謳うもの。
マギカ・ウィッチクラフト:常駐する思考とは別に、時をいたずらにする感覚が並列で生まれた感覚に戸惑いながら──



マギカ・ウィッチクラフト:「『あっ』」
マギカ・ウィッチクラフト:思考と同時に肉体も言葉を発した。
"カタナルベクタ":現実の"カタナルベクタ"は既に動かない。死亡している。
マギカ・ウィッチクラフト:「……………?」
佐夜鹿ネネネ:「……マギカ議長?」
佐夜鹿ネネネ:「大丈夫ですか? 先程から固まってしまって……」
マギカ・ウィッチクラフト:その状況に追いつくのに、少しの思考を有した。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、いえ……」立ち上がる──立てる。酩酊した思考は不思議とクリアだ。
加賀美金也:「な、なんとかなったな……!ん?どうしたんだ?」ふらふら立ち上がる。
解良イノリ:「…何かされたのか?見た所一応、変な…悪い影響はないみたいだが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ………はい……大丈夫です」
マギカ・ウィッチクラフト:「ちょっと、お話を……してたのかな?私が……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「で、でもきっと、大丈夫です、はい」
マギカ・ウィッチクラフト:フラフラと立ち上がり、カタナルベクタの傍に近寄る。
マギカ・ウィッチクラフト:恐ろしいほどの存在感は鳴りを潜めて、既に終わっていた。
マギカ・ウィッチクラフト:(…………あっ)話の内容を思い返そうとして、ようやくそこで思い至る。
マギカ・ウィッチクラフト:あれはまさしく遺言であり、遺産を残したというのならば。
マギカ・ウィッチクラフト:(手向けるための、好きなものとか……聞いておけばよかったですね)
マギカ・ウィッチクラフト:自分は、本当にそのあたり鈍いなぁ。と反省する。
マギカ・ウィッチクラフト:自然と両手を組む。魔術的な意味はなく、祖国の文化圏で学んだ、祈りの形。
マギカ・ウィッチクラフト:……魔女としては、聖句を唱えることに違和感はあるけれど。
マギカ・ウィッチクラフト:「Commit your way to the LORD,あなたの道を主にゆだねよ
マギカ・ウィッチクラフト:「Trust also in Him, and He will do it.主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる
マギカ・ウィッチクラフト:「Amen.R.I.P
マギカ・ウィッチクラフト:解良イノリにとっても聞き覚えのある、最も有名な一節を送った。
解良イノリ:それを聴いて、少し目を丸くした後。彼女は続けるように呟いた。
解良イノリ:「”彼らはもはや、飢えることもなく、渇くこともなく、太陽もどんな炎熱も彼らを打つことはありません。”」
解良イノリ:「”なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。”」ヨハネの黙示録7章16・17節より。
GM:その身は生徒ではなく、したがって天の箱舟に昇ることはなかった。
GM:しかし、君たちの祈りを最後まで聞き届けると、やがて人への擬態が解け、しっかりとした拵えの古い碁盤と、柑橘の実のようなざらつきを持った漆塗りの碁笥に姿を変じた。
GM:カタコンベ分祠廟へ収められることになるだろう盤と笥は、しかしその作りと年輪に反していかめしい雰囲気はなく、
GM:はるか後の世では遊ぶものもいるだろうと、楽観しているかのようだった。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能。
加賀美金也:ロイスは埋まってます……!以上で!
解良イノリ:”死点爛柯”  感服/殺意〇のロイス感情を変更します。
解良イノリ:感服/殺意〇→感服/哀悼〇へ。満タンの為以上。
佐夜鹿ネネネ:ロイスは保留!以上です
マギカ・ウィッチクラフト:ここはラスト1枠に取っておきましょう。「"カタナルベクタ" ◯P興味/Nこわい」で。
マギカ・ウィッチクラフト:以上です


◆Masterscene◆

トランペッター捜査本部 地下留置場<

ヤアフ・マルカゾン:「……終わったの。件の仙人との戦いは」
リャン・シェンシィ:「どうにかね」
リャン・シェンシィ:勾留されたヤアフのもとへ面会がやってくる。
リャン・シェンシィ:「それで、何か新しいことは思い出した?」
ヤアフ・マルカゾン:首を振る。
リャン・シェンシィ:「じゃあ確認からいこうか。"教授"が啓明なる霊感研究会のフィーネ・アゲインを特別視していたっていうのは……」
ヤアフ・マルカゾン:「あの人は"芽"と呼んでいたわ。"トロアノ天球儀"の完成に必要となる特別なオーヴァード」
ヤアフ・マルカゾン:「それはレネゲイドビーイングとして、このノヴァリスに発生しているはずだった」
ヤアフ・マルカゾン:「私は"揺"の表層思考スキャン能力を使って、あなた達が赤縞のレイジャを討伐した頃に、彼女の足跡を追っていたの」
リャン・シェンシィ:「うん。とは言っても……」
リャン・シェンシィ:「"八竜"の代理人格だから目をつけられた、ってわけじゃないんだよね」
GM:仮面の教祖フィーネの正体は、理事会の手によってメサイア学園の地下施設で生み出された超兵器、『八竜』の一体である。
GM:赫竜ファフニール……華宮ニアは、己の人格と姿を封印することで古代ノヴァリス神性、赤縞のレイジャの視線を逃れていた。
GM:その際に表出する、ニアの生真面目で物静かな性質とかけ離れた代理人格こそが、漂白されたような印象の白い少女、フィーネ・アゲインだ。
GM:だが、このあたりの設定は今回のセッションには大して関わらないので安心していいぞ。
ヤアフ・マルカゾン:「関係ないわ」
GM:ヤアフもこう言っている。
ヤアフ・マルカゾン:「フィーネの側に用があるようだった」
ヤアフ・マルカゾン:「"カタナルベクタ"と戦っていたあなた達が、今現在どれだけの戦力を護衛に割けているのかしら」
リャン・シェンシィ:「──戦力的には」
リャン・シェンシィ:「極めつけの子たちがついてる」



グレート・バビロン 生徒会室




黒竜ニーズヘッグ:「……いつ指令が来るかと思ったが」
黒竜ニーズヘッグ:黒髪の少年がモニタから視線を切る。テミス計画の超兵器。"八竜"の一体。

黒竜ニーズヘッグ:「現場にいたヤツらだけで倒せるなら越したことはないか。この前作らせた同調剤も数は多くない」
白霞ヨル:「心配だったんですよね?」
白霞ヨル:白髪の少女が茶々を入れる。識別コード02、銀竜ヨルムンガンド。

白霞ヨル:現在は人間態を取っているが、ひとたび巨竜の姿を取り戻せば、交戦地点への超長距離攻撃も可能だ。
ミラ:「あのアトラを倒しただけあって、恐ろしい強敵だった……」
ミラ:一際小柄な影が口を開く。彼らのリミッターを外し、攻撃指令を与えることができる唯一の存在。レネゲイドビーイング"Mira"。

GM:そして、その三者に囲まれる形で──。
フィーネ・アゲイン:「……あの、なぜこなた、こんなところに? ミラちゃん様。なんか男子もいるし」
ミラ:「テロ対策だ!」
ミラ:小さな胸を張る。
フィーネ・アゲイン:「霊感研究会ビルが狙われてるということぞよ!?」
ミラ:「うむ。詳しい話は秘密なのだが、どうもフィーネとファフニールの身が危ないらしいのだ」
フィーネ・アゲイン:「……あの、前も言ってたけどそのファフニールって誰……」
フィーネ・アゲイン:「子羊たちに連絡を取ったりとかは?」
ミラ:「ううっ……そんな声を出すな!」
ミラ:「今はほんとに危ないからダメなものはダメだ!」
フィーネ・アゲイン:「からの~~?」
ミラ:「うが────ッ!!」
白霞ヨル:「あ、フィーネ様。つかぬことを伺いますが……」
フィーネ・アゲイン:「んむ?」
白霞ヨル:「本日のパンツの色を教えて頂いてもいいですか?」
黒竜ニーズヘッグ:「バカ! 死ね!」
ミラ:「RBが相手だと人間を理解するためという建前も通らんが、ヨルのキャラはそれでいいのか……?」
フィーネ・アゲイン:「セクハラぞよ~~よよよ~」
GM:ワチャワチャしている八竜たちのもとへ通信が舞い込む。
白霞ヨル:「トランペッターからです! 教祖の部屋が爆破されたと」
フィーネ・アゲイン:さあっと血の気が引く。
ミラ:「言わんこっちゃない。だからこちらに居ろと口をすっぱくしているだろうが!」
黒竜ニーズヘッグ:「……待て、妙だ。フィーネの確保が目的なら爆破という手段は取らない」
黒竜ニーズヘッグ:しばし考え、思い当たる。「まずい」
フィーネ・アゲイン:「そりゃ不味いぞよ! 私室爆破されてるんぞよ!」
ミラ:「なにか気づいたのかニーズヘッグ」
黒竜ニーズヘッグ:「まさにその私物についてだ。フィーネ。ファフニールに変わるための精神転換薬は持っているか?」
フィーネ・アゲイン:「そういうことを聞かれたら飲むことになっている薬はこなたのデスクの奥に入って──」
フィーネ・アゲイン:「……」
黒竜ニーズヘッグ:「……つまり?」
フィーネ・アゲイン:「ない」
白霞ヨル:「してやられましたね」
ミラ:「つまりどういうことだ? 説明!」
黒竜ニーズヘッグ:「ファフニールはつい先日眠りについたばかりだ。強引に起こす手段が消えた」
黒竜ニーズヘッグ:「フィーネ・アゲインの意識さえ表出していれば足りると言っているんだ。"封絶者"とやらは」
GM:……そして。マギカ・ウィッチクラフト以下、"エクスプローラーズ"本隊がグレート・バビロンへと帰還したのは。
GM:二人の八竜とミラを警護につけたにも拘らず、フィーネ・アゲインの姿が煙のように消えてしまった後だった。


◆Middle06◆

マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1増加(24 → 25)
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1増加(40 → 41)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(76 → 77)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1増加(75 → 76)



グレート・バビロン 会議室




GM:フィーネ・アゲイン失踪の報を受けた君たちは、捜索をトランペッターたちに任せ、会議室に集まっていた。
GM:マギカ・ウィッチクラフトは、帰還するまでにさわりだけ共有した、精神世界での"カタナルベクタ"との邂逅を改めて話すことにした。
マギカ・ウィッチクラフト:「……といった感じでして……」会話内容をタイピングしたログとして提出する。
マギカ・ウィッチクラフト:文章上ではハキハキ喋っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「カタナルベクタさんの来歴と……今、このときに事件を起こしたことを訝しんでいたようです」
マギカ・ウィッチクラフト:「これも"大学"の思惑ではないか、と」
佐夜鹿ネネネ:「あの“カタナルベクタ”を前にしてこの堂々と落ち着き払った話しぶり……流石です、議長」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ、それは……添削しただけで……」
解良イノリ:「……遭遇した神が、この時間軸に”カタナルベクタ”を再編成・再観測したと思い込んでたけど、それが別とはなあ」
塚井キオ:「でも会話内容がこの通りなら立派なものっすよ」
加賀美金也:「……ああ。あのカタナルベクタ相手にここまで情報を引き出してるんだからな!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えと、その、あちらも残したがっていたようですから……」
解良イノリ:「実際そこはお手柄だよね。よく頑張ったと思うよ、私も」少し苦笑して。
加賀美金也:「このタイミングでこうなってるってことはつまり……"大学"はフィー太郎を攫うのが目的だった、ってことか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「引き出したというわけでも……」
マギカ・ウィッチクラフト:「え、へへへへへ……ありがとうございます……」全員に褒められて謙遜の我慢を超えた。
佐夜鹿ネネネ:「実際、目的は達されているわけですが……あれほどの駒を陽動に、ですか」
解良イノリ:「攫うのが目的…というか、彼らの…”トロアノ天球儀”でしたか?それを動かしたりする計画に必要…という事なんでしょうか」
リャン・シェンシィ:「そういうことになるのかな。これを見て」
GM:トランペッターのミドル勢力効果により、最後の情報項目がオープンされます。
▼"大学"について②

ジャーム化による断絶が一切の不都合を発生させない社会を構築することが"覚醒派"の理念であり、
そのための装置、"トロアノ天球儀"を制作するのが"封絶者"の目的である。

天球儀は"封絶者"の制作した機構に"天使"から奪った8つの流星体と
『芽』と仮称されるあるレネゲイドビーイングを組み込むことで完成する観測装置だ。

発見したジャームの周辺環境に働きかけ、自由意志でそうしていると思わせた上で行動を操作できる。
未完成の状態でもこの機能は対象を絞れば有効で、星徒を都合よく操ることでこれまでメサイアの追跡を躱してきた。

完成した天球儀は星徒から生徒への接続を"天使"の星珊胚によって乗っ取り、全ての星徒を地上に落とすことが可能。
"覚醒派"は現れた大量のジャームを操って地上の全生徒を殺害、全てのイースターエッグを奪って
最高生徒会選挙を星徒のみで採決し戒律を変更、星徒・トロアノ天球儀と共にノヴァリスを脱出しようとしている。

佐夜鹿ネネネ:ヤバすぎ!!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:星徒に首輪つけようとしてる!
解良イノリ:とんでもねー装置!!
加賀美金也:やばすぎワロタになっちゃった

リャン・シェンシィ:「この"芽"っていうのが件のフィーネちゃんらしいんだよね。我らが第二技術部によると」
ヤアフ・マルカゾン:シェンがホログラム装置のスイッチを入れると獄中のヤアフと通信が繋がる。
ヤアフ・マルカゾン:『"大学"のメンバーが口にしていたわ』
ヤアフ・マルカゾン:『あの装置は観測機なんだって。天球儀が"カタナルベクタ"を──確率の靄から呼び戻したものの正体』
マギカ・ウィッチクラフト:「意識を観測した呼び寄せた、って言ってましたね。世界の果てとかまで見えちゃう観測機ですか……」
マギカ・ウィッチクラフト:「未完成でそこまで出来るのに、完成した時はどうなっちゃうんでしょうね……?」
佐夜鹿ネネネ:「スケールが大きすぎて現実味が湧きませんね……」
佐夜鹿ネネネ:「星徒を操作……ですか。“カタナルベクタ”ほどの戦力を使い捨てのように扱ったのもそれ故でしょうか」
リャン・シェンシィ:「文字通り、すべての星の運行を捉えられるわけだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「すべての運行を捉えれば状況の操作も用意で……」
解良イノリ:「ジャームは行動ロジックが一貫しているから、環境変数さえ統御できるなら操作ができる、というわけで……そして、あの”N.R”…十字冠干渉をより大規模・精密に起こせば…」
解良イノリ:「方舟派の”十字冠を破壊する兵器”、”ダモクレス”と似た原理で、生徒-星徒間のリンクを切断、現実空間に降りてくるわけか」
マギカ・ウィッチクラフト:「あとは思いのままに従うジャーム星徒を率いて、ノヴァリスはおしまいになっちゃうんですね」
解良イノリ:「めちゃくちゃだな。どうにか完成する前に何とかしないといけないってわけだ」
佐夜鹿ネネネ:ホワイトボードにかわいいイラスト付きで図解している。
マギカ・ウィッチクラフト:「星徒……に限らず、ジャーム一人をどうにかするのも大変ですからねぇ……」
加賀美金也:「完成する前っていうか……『芽』だっつーフィー太郎が無事なうちにどうにかしないとな」
ヤアフ・マルカゾン:『私が把握する限り、大学が獲得している"天使"の流星体はリリリのものを加えて6つ』
ヤアフ・マルカゾン:『ただ……大学の中核メンバーである帽子を被った義体』
ヤアフ・マルカゾン:『あれも"天使"だと睨んでいるわ。どういうわけか人の姿をしていないけれど、あれが、彼女が帽子を外さないのは──』
ヤアフ・マルカゾン:『十字冠を、隠しているからだと思う。私があちらの立場だったら、裏切りを想定して1段階分の進行度を伏せておくもの』
加賀美金也:「なるほどな……」
ヤアフ・マルカゾン:『だから、最後の流星体の回収と、フィーネ・アゲインを天球儀に収める処置が行われるまでが猶予──』



GM:Eロイス【破滅の足音】が使用されています。
GM:このEロイスの効果は、本来はダイスを振って出目+1の待機ラウンドが経過した時にPCたちを全滅させるというものですが、
GM:今セッションでは出目は固定。クライマックスの戦闘ラウンドに加え、ミドルフェイズのシーン数をカウントします。
加賀美金也:ええ~っ!?
解良イノリ:ひ~~~
佐夜鹿ネネネ:キャ~~ッ
GM:クライマックス突入時に待機ラウンドが0になっている場合、即座に戦闘不能の効果が発動し、さらにボスが追加でイベントを発生させます。
マギカ・ウィッチクラフト:ンミミ~~
GM:現在の待機ラウンドは2。



リャン・シェンシィ:「それを今から止めるか突き止めるかで、"覚醒派"の拠点までたどり着かないといけない……はは。難しいな」
佐夜鹿ネネネ:「……猶予は少なそうですね。これだけの大きな動きをしてきた以上、我々が気付いて止めに来ることも、当然織り込み済みでしょう」
佐夜鹿ネネネ:「ヤアフ先輩、一応訊きますが……“大学”の拠点と天球儀の位置に心当たりは?」
ヤアフ・マルカゾン:『とっくに伝えているわ。芳しい成果が上がっていないところを見ると、もう引き払ったのね』
GM:重苦しい空気が蔓延する。
GM:ここに来て、突破口が見えない。
GM:会議を打ち切って、ここにいる人員も操作に加わるべきではないか……そういう雰囲気が漂い始めたころである。
アトラ・アーリーバード:「話は聞かせてもらった!」
加賀美金也:「……!?お、お前は……!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「わぁっ」
アトラ・アーリーバード:ばあん!派手に扉を開いて入ってくる、派手で大柄な女!
解良イノリ:「お、お前……身体大丈夫か!?結構遠慮なく吹っ飛ばしたが……!」あの時はどういう機序か分かり切っていなかったので、本当に遠慮なく丸ごと吹っ飛ばしたのだ。
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩じゃないですか」
佐夜鹿ネネネ:「お身体は大丈夫なんですか?あと一体どの面下げてグレート・バビロンに?」
アトラ・アーリーバード:「ククク……過ぎたことだ。本当に過ぎた……もう何年も前のことのように感じる……勘弁してくれ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「こちらがアトラ・アーリーバード前議長です先生…!」
加賀美金也:「あ、あ、アトラ・アーリーバード……!!本物だ…………!!」目を輝かせている!
アトラ・アーリーバード:"カタナルベクタ"の攻撃を受けたときのことを思い出しているようだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長もカタナルベクタさんの攻撃を受けて大変だったんですよね……」
マギカ・ウィッチクラフト:お疲れ様です、とねぎらっておく。第1段階でもあのあと、たまに意識がボーッとしていた。
アトラ・アーリーバード:「そうだ。イノリが参加しているからなあなあで通して貰えるかと思ったが、普通に妨害があって手間取ったぞ……ともかく」
マギカ・ウィッチクラフト:「同窓会になる前から"私はトランペッターだ!"と騙って乗り込もうとしてくる人、常習的に居ますですからね……」
マギカ・ウィッチクラフト:はい、と頷く。
アトラ・アーリーバード:「現状やることは決まっているだろう。運命操作だぁ? そんなものは状況が整理されているから可能になるのだ」
佐夜鹿ネネネ:「いかにも何か妙案がありそうな口振りですが」
加賀美金也:「おお…………!さすが稀代の大陰謀家…………!!何か手があるのか!?」
解良イノリ:「いやな予感がもうしているぞ私は」
アトラ・アーリーバード:「ふふん。わかっているようだな」
マギカ・ウィッチクラフト:「私もなんとなく察しが付きました……!」
アトラ・アーリーバード:「未完成の"トロアノ天球儀"にはキャパシティが存在し、全ての星徒を同時に操るようなマネはできない」
アトラ・アーリーバード:「"大学"が混乱を撒いて貴様等を妨害したのは、その混乱を収めて貰えるという甘えがあったからだ」
アトラ・アーリーバード:「つまり──貴様たちがするべきことは」
アトラ・アーリーバード:「メサイア学園を未曾有の大混乱に陥れることだ!!!」
加賀美金也:「大混乱に……!?!?」
解良イノリ:顏を両手で覆っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「わぁっ………!」小刻みに震える
佐夜鹿ネネネ:「はい」挙手
アトラ・アーリーバード:「発言を許可する」
加賀美金也:「そうか!アトラ・アーリーバードはたった一人で世に隠された巨悪と戦ってきたと聞く……!"大学"もまたそのうちの一つと言う事……!」何か激しく納得している。
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩が好き勝手に大暴れ大騒ぎしたいだけではないですよね?」
アトラ・アーリーバード:「そうだが?」
佐夜鹿ネネネ:「そうじゃないですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「加賀美先生がなにか幻覚を見始めちゃいました」
リャン・シェンシィ:「あのさぁ……」頭が痛いというポーズ。
解良イノリ:「……混乱起こせっつったってただ適当に起こしただけじゃこっちのリソース削れて何にもならんままだが何かあるんだよな?」具体的なプランがあるよね?っていう顔をしている。
アトラ・アーリーバード:「ふん……当然だ。この稀代の陰謀家に不可能はない」
加賀美金也:「アトラ・アーリーバードはノヴァリスの全権を手中にすべく悪と戦ってきた……つまり、その対策法を誰よりも知っているということなんだな!」



GM:では、次のシーンで出現する判定項目を公開しましょう。

✪全てを明かす 
今メサイアの直面している危機を、可能な限り詳細に全メサイアに公開する。
セントラルとの密約上公開できないことはあるし、様々な折衝が必要になるだろう。
真面目に受け取らない者も多いだろうが、メサイアの生徒たちは必ずなにかの意味を見出す。
一つでも得をしようと、言われても居ないことまで推理して行動を始めるのだとアトラ・アーリーバードは言う。
判定:<交渉> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪外部勢力を大々的に迎える 
キングダム・同窓会・崑崙山の要人を脅かした"カタナルベクタ"を討ち取ったことを宣言し、公式に協力を要請する。
他学区──特にキングダムによる軍事行動を迎え入れることに意を唱える者も現れるだろう。
アトラ時代には考えられなかったことだと現体制を礼賛する声も上がるかもしれない。
いずれにせよ間違いないのは、そうした者たちの間で火種が生まれるということ。
判定:<情報:社会> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪星徒会の計画を早める 
同窓会はふるさと鉄道の全路線を把握している。星徒の手に落ちかけたエリアはいつでも爆破して切離すことができる。
敵の目的を知った今なら、一部エリアを彼女たちへ早々に明け渡してしまうという選択もできる。
星徒の足取りを掴み上手く誘導できれば、犠牲を抑えることに繋がりつつ、生徒たちに危機感を与えることができるだろう。
判定:【精神】 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪賞金をかける 
封印現住生物、星徒、理事会。わかっている限りの火種に対して懸賞金をかける。
メサイアを守るための踏ん切りがついていない者たちの背を押すことはできるだろうし、
少なくとも金と冒険の気配に目が眩んだものたちを当事者として巻き込むことができる。
判定:<芸術:広報> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

GM:これらに挑戦し【喧騒値】を15以上にすることで
GM:【破滅の足音】の待機カウントを+1することができます。
マギカ・ウィッチクラフト:用意された破滅なんてつまらねぇぜ……!
マギカ・ウィッチクラフト:終わりは自分たちの手で…!
GM:そういうことだ!
解良イノリ:メサイアのアホども過ぎて大好き(PL発言)
マギカ・ウィッチクラフト:これが私達のUnwelcome School…!



佐夜鹿ネネネ:「……」幾つも並んだプランを見て
佐夜鹿ネネネ:「普段からこんなことばかり考えてらっしゃるんですか?」
加賀美金也:「すごいな……!これがメサイア……いや、アトラ・アーリーバードか…………!!」
アトラ・アーリーバード:「むしろメサイアに暮らしていてこの発想がないのか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ……そうですね。それに誤解ですよ、ネネネさん」
アトラ・アーリーバード:「ふふん。もっと褒めろ先生! 大いに持ち上げろ! 他のぼんくらどもしっかりと大人に倣え!」
アトラ・アーリーバード:いい気になっています。
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長は在任中のこのすべてを行っておりますので……規模はそこまでではありませんでしたが」
マギカ・ウィッチクラフト:「前例があります」
加賀美金也:「やはりこのノヴァリスを救えるのはアトラ・アーリーバードただ一人に他ならないのか…………!本当にすごい!!常人には出てこない発想だ!!」
佐夜鹿ネネネ:「なるほど」頷く「先輩方が普段アトラ先輩をあのように言っているのがよく分かりました」
佐夜鹿ネネネ:「先生はあまり先輩を甘やかさないでください。付けあがりますよ」
アトラ・アーリーバード:「ハーーッハッハッハ!」
アトラ・アーリーバード:付け上がっている。
解良イノリ:「そうだぞ!おかしいだろいくら何でも~~!!」
アトラ・アーリーバード:「良いかイノリ!」びしっ!
アトラ・アーリーバード:「貴様はなまじ無闇になんでもできるからあらゆる事を己の手の届く範囲に収めようとするが……」
アトラ・アーリーバード:「貴様がそうすればするほど奴らはどうしてきた! 八月革命で貴様が大ボスを獲るのに腐心している間、大人しくなどしていたか?」
解良イノリ:「全くしてなかったなあ!!!」珍しく(この時に一緒にいた皆の前ではおそらく初めて)プッツン来ている。
解良イノリ:「その筆頭が良く言うよこのヤロ~~~!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……っ!」目を丸くして驚いている。
マギカ・ウィッチクラフト:「イノリちゃんが感情的だ……」
加賀美金也:「イノすけが元気そうだ……!これもまたアトラ・アーリーバードの力……!!」
佐夜鹿ネネネ:「うわぁ……」
アトラ・アーリーバード:「はあ~っ! 聞こえん聞こえん!」
アトラ・アーリーバード:「メサイア学園の生徒達は貴様たちの思う通りに愚かだ」
解良イノリ:「おまえが一番扇動してたんだろうが!!忘れんなコラ!!」
マギカ・ウィッチクラフト:(コラ……)仲良しの距離感……!と見ている。
アトラ・アーリーバード:「奴らは世界のすべてを舐め腐っている……少しの足がかりさえあれば、己の思う通りにズルをして成り上がれると思い込んでいる」
加賀美金也:「自らが治めていた民たちへの……信頼!!」
解良イノリ:「これ信頼じゃないよ加賀美先生!!」
アトラ・アーリーバード:「そういう連中を大いに利用してやれというのだ! 下手な鉄砲でも数を撃てば当たるというだろう」
マギカ・ウィッチクラフト:「まぁまぁイノリちゃん……」喧騒の間もアトラ前議長の提出した草案を眺めている。
解良イノリ:「その流れ弾で周りの家も店も穴だらけになるだろうがオイ!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あながち根拠のない話でもないですよ」書類に集中してるので、心なし口調がハキハキしている
解良イノリ:「ぬぅ~~~っ」後輩の前なのを思い出してキレたままだが声を抑えている。
マギカ・ウィッチクラフト:「……チョコレート食べますか?」色とりどりの包み紙の乗った盆を差し出す。
解良イノリ:「自分で食べていいよ!気持ちはありがとね……!」
佐夜鹿ネネネ:「イノリ先輩……お気持ちは分かりますが、少し落ち着いてください」
佐夜鹿ネネネ:「確かにアトラ先輩の言い分は滅茶苦茶で狂気の沙汰ですが……こうも考えられませんか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですか?遠慮しなくていいですけど……」密かに買い出しで選んでいた
解良イノリ:「ハアハア……佐夜鹿さん……!」まともな人が…!と期待している。
佐夜鹿ネネネ:「我々に平定され、皆が一丸になって大敵に挑むこと自体、メサイアにとっては異常事態」
マギカ・ウィッチクラフト:(ん……?)うっすらとまとも枠から外された気がする。虫の知らせかな?
佐夜鹿ネネネ:「全員が欲望の赴くままに行動する、滅茶苦茶な混沌こそ……メサイアの本来の日常風景」
佐夜鹿ネネネ:「つまり、普段通りに戻るだけではないですか?」
解良イノリ:顏を両手で覆って呻いている。
リャン・シェンシィ:「そうなってたのを相当頑張って(一時的に)修復したんだけどね今回…」
マギカ・ウィッチクラフト:「お、追い打ちはだめですよネネネさん…!」
解良イノリ:「わ……私達の力不足で……非常事態のはずの事が常態化して……うう…」
塚井キオ:「"カタナルベクタ"を倒すためには必要だったっすよ」
塚井キオ:「そういう時代は終わったってことっす……世は無情っすね……」
加賀美金也:「普段は協力などしない連中が手を取り強大な敵と戦い……また日常に戻る……!!青春だな……!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「わ、私は……結構、好きですけどね……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「誰か一人がトップでそれに従う空気って馴染めなかったので……」
解良イノリ:「うぐううぅ……!自由なのは、自由なのはいいけどさ~~~………!」
加賀美金也:「メサイア全土だけでなく、他学区、星徒会、封印原住生物、理事会……全てを巻き込んで、利用する……それはある一面では協力しあっているといえるかもしれないな」
加賀美金也:「やはりこれが天才の発想なのか……!アトラ・アーリーバード…………!!」
解良イノリ:実際反対しているが有力な別案があるかと言えばない。
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと……ヤアフさんも言ってました。」
マギカ・ウィッチクラフト:「"大学"はジャームを直接操作するんじゃなくて、周りの環境を整えて行動を操作してるって」
マギカ・ウィッチクラフト:「つまりは……変数の確定ですね。メサイアで事件が起こる、トランペッターが出張ってくる……」
アトラ・アーリーバード:「お、おお……それでいいが。本当にそれでいいのか先生。普段受ける扱いと違いすぎてちょっと怖くなってきたぞ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「規模が大きくなれば更にその上、イノリちゃんや対応できる戦力が出てきて……」
加賀美金也:「どうしたんだ?自信を持て!素晴らしいアイディアだと思うぞ!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ガーデニング……東洋でいうところの盆栽ですか?どんどん分岐を無くして行くっていう……」
解良イノリ:「か、加賀美先生も陰謀論に染まったメディアみたいなこと言ってる……」
アトラ・アーリーバード:「いや、トランペッターの処理能力も超過させたほうが良い」
加賀美金也:「陰謀論ではなく『真実』だぞ?」
解良イノリ:「うぐう~~~っ」
アトラ・アーリーバード:「イノリはそういう状況のほうがパフォーマンスが良いからな」
解良イノリ:「……その分無理してるんだよ!!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「トランペッターはイノリちゃんが整えたマニュアルをきちんと遵守してるので……大学も利用してくるでしょうね」
リャン・シェンシィ:「……まあ、そうだね。もしやるなら徹底的にだ。ちょっとやそっとじゃウチの日常なんだし」
解良イノリ:「前肩が90度より上にあげられなかったり胸元の痣がもう消えなくなったりさ~~~っ」
加賀美金也:「それにな……俺は、もう生徒を失うのは嫌なんだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「ふ、普通に心配になる症状……!」
加賀美金也:「だから……それでフィー太郎が救えるなら、無茶でもなんでも利用したい。先生としては失格かもしれないが、そう思ってる」
解良イノリ:「ぐう」もうそれを言われると、本当にもう何も言えない。
佐夜鹿ネネネ:息を吐き「先生にそう言われては、これ以上反対も出来ませんね」
解良イノリ:「……ううう……わ、分かりました……!」血を吐くような声と顏だった。
佐夜鹿ネネネ:「それにまあ、楽しそうではありますし」
加賀美金也:加賀美がいつも持ち歩いているリュックの中には、救えなかった生徒の代わりとして常にルンバが入れられている。
解良イノリ:「私だって……もう、誰かひとりでもいなくなるのは嫌ですし……でも」
解良イノリ:「アトラ!!お前後で絶対復興とかそういうの手伝えよな!!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、契約書書きますか?」書面をしたため始める。
アトラ・アーリーバード:「はん、その時には同窓会の名義も使って、せいぜいメサイアの愚民どもに恩でも売ってやるかな」
塚井キオ:「決めたみたいっすね、議長代理」
マギカ・ウィッチクラフト:「ですね……意見もまとまった?……ようですし」
GM:この場でどのような合意が行われようと、それを承認する権利があるのは、君一人だ。
塚井キオ:「私は……やっぱり」
塚井キオ:「近頃のノヴァリスには深刻なことが起きすぎだと思うっす」
塚井キオ:「そりゃ、悲しいことも、辛いことも、避けようって避けられるものじゃないけれど……」
塚井キオ:「でも、たまには明るく跳ね飛ばしてやってもいいと思わないっすか?」
塚井キオ:「今回は私も、アトラ前議長に賛成」
塚井キオ:「じゃなくて。マギカ議長代理に……って言うべきっすね。ここは」
塚井キオ:悪戯げに舌を出す。
マギカ・ウィッチクラフト:ふふ、と珍しく柔らかくはにかむ。
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……私も、そう思ってました」
マギカ・ウィッチクラフト:「ノヴァリスに来る前、学校に通って、同年代の子達が居て……」
マギカ・ウィッチクラフト:「辛いことも悲しいこともあって、でもそれ以上に楽しいことが有って」
マギカ・ウィッチクラフト:「ここで経験した全てはきっと、笑顔で語れるんだろうって……」
マギカ・ウィッチクラフト:「だって、実家のライブラリで読みましたもの」
マギカ・ウィッチクラフト:「学園アカデミアは、皆が思い思いに振る舞える、生徒たちのユートピア」
マギカ・ウィッチクラフト:「この場所において、青春も学びも、思いのままだと」
マギカ・ウィッチクラフト:気恥ずかしそうに微笑む。
マギカ・ウィッチクラフト:「……というわけで、せいいっぱいはしゃぐのがよろしいかと」
塚井キオ:「そうなるっすよ。あなたが望めば」
リャン・シェンシィ:「おー……今のそらで出てくるんだ」
塚井キオ:「青春も学びも──思いのままっす!」
リャン・シェンシィ:「そろそろ卒業する? 原稿」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、それは困ります」
加賀美金也:(……やっぱりきーおんもマギカ部長も、メサイアっ子なんだな……)
加賀美金也:(自由にめちゃくちゃに暴れる事が……明るくて楽しい事なんだな……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「と、とにかく。」こほんこほんとわざとらしく咳払い。
マギカ・ウィッチクラフト:「普段より盛大に、無軌道に……つまりは」
マギカ・ウィッチクラフト:「これから始まるのは暴動じゃなくて、お祭りということです……」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」そこで、皆を見回して
マギカ・ウィッチクラフト:「と、いう感じで……」
マギカ・ウィッチクラフト:「どうでしょう……?落とし所としては……」
佐夜鹿ネネネ:「……そうですね。やるならば思い切り、ですね」表情は変わらないが、どこか楽しげに
佐夜鹿ネネネ:「せっかくですし、条例でヌーディスト区画でも作りますか」
解良イノリ:「なんて???」
加賀美金也:「……んっ!?どうしてそうなった!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……条例で作ったら、統制がとれてることになりませんか?」
アトラ・アーリーバード:「先生……」頼むぞ、止めろよ、という視線。
佐夜鹿ネネネ:「なるほど……冴えていますね、議長」
佐夜鹿ネネネ:「では……無許可で」
解良イノリ:「おいコラ」
解良イノリ:「良いのか現役生徒会」
リャン・シェンシィ:「あはは。ハメ外すのはいいけど、条例ってことはマギカちゃんの名前で出すことになるんだよ?」
マギカ・ウィッチクラフト:(ネネネさんにもコラっていった…!?)
加賀美金也:「いくら混沌で自由が楽しいっていっても、こう……そういうのは節度を持った方が良いと思うぞ!」
リャン・シェンシィ:「学校はめちゃくちゃにするけど、もちろん無事に終わったあとの名誉だって守る方向です」
アトラ・アーリーバード:(いいぞ!)
リャン・シェンシィ:「どっちも捨てません。自由な上に欲張りなので、我々」
マギカ・ウィッチクラフト:(よ、よかった……)言い出しっぺとしてどう止めるべきか悩んでいた。
解良イノリ:表情をくるくる動かしていた少女は、苦笑をひとつ浮かべた。「…まあ、ともあれ」
解良イノリ:「祭りは良いけど、覚醒派対策だってことも忘れないようにな。本当にな!?」



GM:シーン終了。【破滅の足音】残カウント2→1
GM:ロイス・購入が可能です。
加賀美金也:あっそうだ、HP回復しておきますね!
解良イノリ:ロイスは満タン。購入は……ネネネさんのポルター用武器?対空ミサイルとかがいいかしら。
加賀美金也:加賀美金也のHPを99増加(10 → 65)
マギカ・ウィッチクラフト:勢力のやつだ!回復します
解良イノリ:hpも回復させます!hp9→29.
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを21増加(3 → 24)
加賀美金也:俺もロイスは満タン!俺の為に色々買ってもらったし欲しいものがるヤツがいたら協力したいぞ。
GM:そういえば回復あった
マギカ・ウィッチクラフト:クラマックスポルター用の武器と、改めて先生用のリアクティブ防具とかかな~
加賀美金也:壊れたからまたリアクティブアーマーを狙うという手もあるが……
GM:加賀美先生はカバーリングでロストを避けるために1回切らなかったっけ
マギカ・ウィッチクラフト:取得枠の話かな
佐夜鹿ネネネ:いまIAを見ながら壊すアイテムを探してます
GM:満タンってもう取れないって意味だ 失礼
加賀美金也:あっそうですね!昇華はしてます!
解良イノリ:対空ミサイルあたりが買いやすくて威力あるのかなあ
マギカ・ウィッチクラフト:かなー
GM:ミドル7でも購入があるからそこで残った財産点見つつ今は大鎚拾っとくとかもアリ
佐夜鹿ネネネ:ていうか結果は変わらないしチェーンソード破壊して他の武器で殴るのもアリだな……
解良イノリ:じゃあ大槌がいいかしら
GM:命中が低いから……!
マギカ・ウィッチクラフト:大槌持っておけば復讐ハンマーもできるね
マギカ・ウィッチクラフト:難易度14だ
解良イノリ:もしくは両手剣、強化ブレードあたり?買うなら。
佐夜鹿ネネネ:そうですね 大槌にしようかな
マギカ・ウィッチクラフト:私は最後に備えておいてリアクティブコート狙おう
マギカ・ウィッチクラフト:アーマー。
佐夜鹿ネネネ:7DX+1>=14 援護の風
DoubleCross : (7DX10+1>=14) → 10[2,3,5,7,7,8,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

解良イノリ:おお 買えてる!
佐夜鹿ネネネ:買えた!
マギカ・ウィッチクラフト:やりおる!
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(76 → 78)
加賀美金也:すごい!
佐夜鹿ネネネ:ありがとうございます 装備しておきます
マギカ・ウィッチクラフト:それじゃリアクティブアーマー狙います
加賀美金也:俺もダメ元リアクティブアーマーおかわりかな~
マギカ・ウィッチクラフト:先挑戦しますね
マギカ・ウィッチクラフト:ラッキーメダルホワイト使用。
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+5>=24 リアクティブアーマー
DoubleCross : (7DX10+5>=24) → 7[2,4,5,5,6,7,7]+5 → 12 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:えーん
マギカ・ウィッチクラフト:失敗です以上
解良イノリ:じゃあ私も挑戦してみよ ラッキーメダルホワイト起動。
解良イノリ:3dx+2+1>=24
DoubleCross : (3DX10+3>=24) → 9[4,4,9]+3 → 12 → 失敗

解良イノリ:同じww 以上!
加賀美金也:じゃあ全然ダメだと思うけど俺も行こう
加賀美金也:1dx+1>=24
DoubleCross : (1DX10+1>=24) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

加賀美金也:まあそれはそう 失敗
加賀美金也:以上で!


◆Middle07◆

GM:全員登場です。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1増加(41 → 42)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(77 → 78)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1増加(78 → 79)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1増加(25 → 26)
情報項目

情報項目:
【済】"覚醒派"について
┣【済】"大学"について
┗【済】"教授"について
 ┗【済】"大学"について②

【済】"天使"について
┗【済】"天使"について②

【済】星徒リリリについて
┗【済】星徒会の動向について

【済】"カタナルベクタ"について
┗【済】"カタナルベクタ"について②
 ┗【済】"カタナルベクタ"について③

"エクプローラーズ"作戦会議!
◆現在のメサイアの【喧騒値】:0(最低0)

◆勢力効果:友好
▼グレート・バビロン:マギカ・ウィッチクラフトの財産点+50
▼トランペッター:PC全員の判定が終了した時点で判定可能な情報を[5-【喧騒値】]個まで判定し、自動成功させる。
▼メサイア第一技術部:✪事件の判定が可能になる。
▼同窓会:PCの登場侵蝕を1にする。
▼黒魔術同好会:【社会】を用いないあらゆる判定でも財産点が使用可能になる。
▼ブラックチャペル:"大学"による喧騒値上昇を無効化する。
▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回。
▼啓明なる霊感研究会:PCは経験点15点を獲得し、即座に消費して成長を行う。
▼ビルドアッパーズ:財産点+20、『強化素材』を獲得。
▼クラウンパーク:《コンセントレイト》を組み合わせていないミドルの判定のC値-1。
▼電心労働組合:<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値+10
▼合同カタコンベ保全委員会:【喧騒値】-1

◆勢力効果:敵対
▼"大学":【予告された終焉】のカウントをミドルフェイズ中も進める
▼アグニヤ星徒会:効果不明
▼"カタナルベクタ":消滅

GM:判定項目は以下。

✪全てを明かす 
今メサイアの直面している危機を、可能な限り詳細に全メサイアに公開する。
セントラルとの密約上公開できないことはあるし、様々な折衝が必要になるだろう。
真面目に受け取らない者も多いだろうが、メサイアの生徒たちは必ずなにかの意味を見出す。
一つでも得をしようと、言われても居ないことまで推理して行動を始めるのだとアトラ・アーリーバードは言う。
判定:<交渉> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪外部勢力を大々的に迎える 
キングダム・同窓会・崑崙山の要人を脅かした"カタナルベクタ"を討ち取ったことを宣言し、公式に協力を要請する。
他学区──特にキングダムによる軍事行動を迎え入れることに意を唱える者も現れるだろう。
アトラ時代には考えられなかったことだと現体制を礼賛する声も上がるかもしれない。
いずれにせよ間違いないのは、そうした者たちの間で火種が生まれるということ。
判定:<情報:社会> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪星徒会の計画を早める 
同窓会はふるさと鉄道の全路線を把握している。星徒の手に落ちかけたエリアはいつでも爆破して切離すことができる。
敵の目的を知った今なら、一部エリアを彼女たちへ早々に明け渡してしまうという選択もできる。
星徒の足取りを掴み上手く誘導できれば、犠牲を抑えることに繋がりつつ、生徒たちに危機感を与えることができるだろう。
判定:【精神】 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

✪賞金をかける 
封印現住生物、星徒、理事会。わかっている限りの火種に対して懸賞金をかける。
メサイアを守るための踏ん切りがついていない者たちの背を押すことはできるだろうし、
少なくとも金と冒険の気配に目が眩んだものたちを当事者として巻き込むことができる。
判定:<芸術:広報> 難易度20+【喧騒値】
報酬:【喧騒値】+5、???

解良イノリ:ふーーっ……✪星徒会の計画を早める にチャレンジしたいと思います
マギカ・ウィッチクラフト:同窓会の内部工作…!
GM:やっちゃおうぜ~
解良イノリ:判定:【精神】 難易度20+【喧騒値】だから、精神難易度20かな 今は
解良イノリ:クラウンパーク効果でC値-1入って。行きます!
解良イノリ:6dx9>=20
DoubleCross : (6DX9>=20) → 10[2,4,5,7,8,9]+1[1] → 11 → 失敗

解良イノリ:出目ェ!
GM:回るも低め!
マギカ・ウィッチクラフト:まぁまぁ、これ取っておいてください
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を9減少(65 → 56)
解良イノリ:ありがとうございます………!
佐夜鹿ネネネ:癒着の現場!
マギカ・ウィッチクラフト:大変ですねイノリちゃん…
GM:では喧騒値+5。さらに???が起きます。
佐夜鹿ネネネ:なんにゃ~
GM:というわけで難易度を+5して次の判定にいきましょう
マギカ・ウィッチクラフト:こわいニャー
佐夜鹿ネネネ:まだわからないんだ
佐夜鹿ネネネ:では✪外部勢力を大々的に迎える <情報:社会>いきます
マギカ・ウィッチクラフト:GOGO
GM:いけいけどんどん
佐夜鹿ネネネ:7DX9>=25 援護の風
DoubleCross : (7DX9>=25) → 10[3,4,6,6,8,9,10]+5[2,5] → 15 → 失敗

佐夜鹿ネネネ:とほほ……
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(79 → 81)
マギカ・ウィッチクラフト:いえ
マギカ・ウィッチクラフト:社会+10です
佐夜鹿ネネネ:あっそうか
マギカ・ウィッチクラフト:つまり…?
佐夜鹿ネネネ:じゃあ成功しました! イェイ✌✌
解良イノリ:マジ!?すごい
加賀美金也:すごい!!
GM:完璧!
マギカ・ウィッチクラフト:▼電心労働組合:<情報:社会><情報:裏社会>判定の達成値+10 の効果! やったね!
GM:では【喧騒値】が+5され???が発生します。
加賀美金也:なんなんだ~!
マギカ・ウィッチクラフト:なんだなんだーなんなんだー
GM:では次の判定!
マギカ・ウィッチクラフト:先生も続いてGOですよ!
加賀美金也:GOするぜ!
解良イノリ:なにが~~
加賀美金也:✪賞金をかける 判定:<芸術:広報> 難易度20+【喧騒値】 難易度は今30かな。いきます!
加賀美金也:3dx9>=30
DoubleCross : (3DX9>=30) → 10[2,4,9]+4[4] → 14 → 失敗

加賀美金也:回りはしたんだけどな……。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を16減少(56 → 40)
マギカ・ウィッチクラフト:これ、懸賞金の足しにしてください
加賀美金也:マギカ部長…………!ありがとう…………!
加賀美金也:必ずパチンコに勝って返すからな……!!
マギカ・ウィッチクラフト:ノヴァリスにあるんですか……?
ヤアフ・マルカゾン:先生は……! そんなこと言わない…………!
解良イノリ:パチカスになってる
加賀美金也:ヤアフ……!
GM:ともかくあふれる経済力で判定成功!
GM:【喧騒値】が+5され???が発生します。
佐夜鹿ネネネ:やった~
マギカ・ウィッチクラフト:わ~~い
加賀美金也:やったぜ。
マギカ・ウィッチクラフト:✪全てを明かす これに挑戦します
マギカ・ウィッチクラフト:アトラ前議長の後任です……すべてをお話します……
マギカ・ウィッチクラフト:判定:<交渉> 難易度20+【喧騒値】 35ですね
GM:Dロイス工作員の隠蔽よりも難易度が高い!
マギカ・ウィッチクラフト:ラッキーメダルホワイトも使用しまして…
マギカ・ウィッチクラフト:7dx9+1>=35
DoubleCross : (7DX9+1>=35) → 10[5,6,7,9,9,9,10]+10[3,4,9,10]+7[4,7]+1 → 28 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:おぉ……!?
解良イノリ:えっすご…!
佐夜鹿ネネネ:優秀すぎる
マギカ・ウィッチクラフト:落語家目指そっかな
GM:社会が強すぎる
加賀美金也:さすがあのアトラ・アーリーバードの後継……!
マギカ・ウィッチクラフト:財産残しててもあれだけど 購入もあるしウォーレンチャンスかな
解良イノリ:やってこ
小豆橋カノコ:受け取ってください、私の……妖精!
マギカ・ウィッチクラフト:▼ウォーレン:ミドルの判定ダイス目を1つ10にする。シーン1回 出目10にします!
マギカ・ウィッチクラフト:カノコさん……!
マギカ・ウィッチクラフト:1dx9+31>=35
DoubleCross : (1DX9+31>=35) → 6[6]+31 → 37 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:よしよし
GM:抜けた!
解良イノリ:成功しとる!すごい
加賀美金也:すごいぜ……!!
佐夜鹿ネネネ:やったね
GM:こんなに妖精も財産も余るとはな……(2回目)
GM:では【喧騒値】が+5され???が発生します。
マギカ・ウィッチクラフト:4つの???だ



鷺宮アオノ:『これを見てください。メサイア各地に仕掛けた地震計デス』
GM:インカムから声が響く。
GM:今、君は封印現住生物キンケグィグジーに掘られたと思しき竪穴を調査していた。
解良イノリ:「……こりゃまたひどいな…」
鷺宮アオノ:「大きさはそれほどでもないデスが、とにかく増えるのが厄介デスね」
鷺宮アオノ:「いくつかの個体を捕獲しましたが、20時間ほどで餓死しかけたデス。異常な代謝速度を持っているデス」
鷺宮アオノ:ばかでかいヤツメウナギの口吻のような器官を持つ怪生物が映る。手足はない。
解良イノリ:「イヤになるなあ…確かに都市にとっての天敵だ。建造物なんて基本、地盤に寄っかかってるものなんだから」
鷺宮アオノ:「特にこいつらが好むように調教されているのが、理事会が急速に建造物を固める時のレネゲイドパターンに晒されたコンクリート」
鷺宮アオノ:「これでふるさと鉄道の原型になったエリアを見つけ出そうって魂胆デス。今送るので、委員長の影でこのパターンを模倣してくだされば──」
解良イノリ:「ん。ありがとう、鷺宮さん」
鷺宮アオノ:「デェス」
鷺宮アオノ:あいさつ。
解良イノリ:「…ええと、こういう感じか?”あなたがたは王として仰ぐシクトや/神として仰ぐ星、ケワンの像を担ぎ回った”--」
解良イノリ:偶像崇拝の批判文。そこから理事会の用いたパターンへ、影が黒から異形の色彩へと転じ、転じて。
解良イノリ:「後は、そうだな……アイツとグラスリーさんなら知ってるだろ」携帯をいじる。特殊なサイトとラインを使った暗号通信。
解良イノリ:『ムツミ。鉄道が狙われてる。……こんなことは言いたかないが、入ってるだろう恐れのある地区は纏めた』
解良イノリ:『どうするかは好きにしてくれ。マジで嫌だが……!本当に好きにしていいから』
解良イノリ:送信前に一瞬躊躇ったが、それを送る。…アイツなら、まあとんでもない事をやろうとするはずだ、という信用はある。
GM:ほどなく、返信があった。
御万道ムツミ:『あらあらまあまあ』
御万道ムツミ:笑顔のスタンプ。

御万道ムツミ:『全くイノリさんらしくない。私ども、言われなくても好きにしますのに』
御万道ムツミ:『これではまるで、大いにやれと背中を押されている気分ですよ?』
解良イノリ:『私だって嫌だよ!でもそうでもしないと出てこなさそうなやつらが裏にいるんだ』
カレン・グラスリー:『呑気に隠居決め込んでる分際で何言ってやがる。動くのはアタシらだろうが』
カレン・グラスリー:怒りマークのスタンプ

カレン・グラスリー:『けどまあ、風紀のお墨付きなんてそうそうもらえるもんじゃない』
カレン・グラスリー:『こいつぁつまり、何してもいいってことだよなあ!』
解良イノリ:『い』本当に苦しんでいるような間が空く。『今は……風紀委員会じゃないから………』
解良イノリ:『………………』
解良イノリ:『ええいままよ!やっちまえ!!!』
御万道ムツミ:『はぁい♪』
GM:ルームに2人分のスタンプが貼られ、会話が終了する。
御万道ムツミ:🍰🍩🕸️🚧🚂💥
カレン・グラスリー:💪🛕🚇️🏕️🍡🔥
解良イノリ:携帯から顔を上げる。
解良イノリ:「……………」
解良イノリ:「破滅のラッパを吹いた気分だ…………!」



"騎士王":『ぎりぎりになってしまってすまない。あまり、コンピューター通信に慣れていなくてな』
"騎士王":モニタの向こうで、プリントアウトしたメールの条項を広げている。

"騎士王":『キングダム──メサイア間には相互不可侵条約が存在する』
"騎士王":『先日もそれを無視してメサイアで行動を起こした過激派の王が火種になりかけ、そちらの議長代行と拷問王が対処した事件があった──だが、これは。本気なのか?』
佐夜鹿ネネネ:「こちらこそ、突然の連絡を失礼致しました──はい。間違いありません」
"騎士王":"カタナルベクタ"の攻撃を受けた一人であり、しばらく外に姿を見せることはなかったが、既に健在のようだ。
佐夜鹿ネネネ:「グレート・バビロンはメサイア学園を代表し、キングダム連合学院に正式に協力を要請致します」
"騎士王":『いや、いや……内容に問題はない。よく調べている』
"騎士王":『条約に抵触する文面ではないし、貸し借りの上でも、こちらの面子の上でも』
"騎士王":『我々は協力し合うべきだろう』
"騎士王":『確認だが──アトラ・アーリーバード前議長の影響が残るメサイアには、反キングダム的な思想もそれなりに存在しているはずだ』
"騎士王":『彼女たちが「軍事演習」などという書面上の建前を看過するとは思えないが、そうした生徒の襲撃を受けた場合、その……』
"騎士王":言いづらそうに口ごもる。
佐夜鹿ネネネ:「仰る通りです。そのご懸念はもっともなことです」
佐夜鹿ネネネ:「しかし、今回のことは── ……後程議長から正式な発表があるかと思われますが」
佐夜鹿ネネネ:「メサイア、ひいてはノヴァリス全体の脅威となり得る敵勢力に対する、一種の陽動作戦と捉えて頂きたいのです」
"騎士王":『……ふむ』
佐夜鹿ネネネ:「既にキングダム以外にも、同窓会、崑崙を始めとした多数の学区に、同様の申し出を送付しており……」
佐夜鹿ネネネ:「“騎士王”の仰る通り、そういった外部戦力の受け入れに難色を示す生徒も中には出てくるかと思われます」
"騎士王":『そうだろうな』崑崙に同窓会か、と小さく嘆息し。
"騎士王":『かの道人……仙人だったか? を倒したというのに、まだまだ非常時のようだ』
"騎士王":『そういった時に協力し合う関係を、足場から作ってゆくのだと思っていたが──』
"騎士王":『実績から入るのがそちらの流儀のようだな』
"騎士王":『襲いかかってくる無法者がいても……』
"騎士王":『気をつけさせる。あまり手酷くしないように』
佐夜鹿ネネネ:「いえ」
佐夜鹿ネネネ:「それは是非、多少ボコボコにして頂いて結構です」
"騎士王":『……』
"騎士王":『……? そうか……』
佐夜鹿ネネネ:「陽動作戦、と申し上げたのは、つまりそういう意味合いでして」
"騎士王":(もしや、拷問王に任すべきだったかな……)
佐夜鹿ネネネ:「皆様の来訪と同時に生じる軋轢も見込んでのことです。当然、送付致しました通り……皆様のお立場と名誉につきましては、グレート・バビロンが正式に保証させていただきます」
佐夜鹿ネネネ:「ですので、はい。軍事演習というのも完全に建前というわけではなく……」
佐夜鹿ネネネ:「暴徒鎮圧の訓練とでも捉えて頂いて、向かってくる生徒はボコボコにして頂ければこちらとしても助かります」
"騎士王":『何とも想像を越える学区だ……』
GM:キングダムの軍務筆頭が、騎士団を伴ってメサイアを訪れる。
GM:そのニュースは、他の小学区の介入が布告されたのも手伝ってメサイア学園に大きな波紋を呼んだ。
GM:どのような陰謀が動いているのか。あるいは……もし、本当に彼女たちに頼るほどの事態が起きているとしたら、それは一体何なのか。



GM:メサイア学区が騒乱のギアを上げていく中、君はトランペッター捜査本部の勾留所を訪れていた。
GM:佐夜鹿リリリへの執着から"大学"に手を貸していたメサイア第二技術部部長、ヤアフ・マルカゾンとの面会である。
加賀美金也:「……てなわけでだな」山のように刷られたビラをニコニコ笑顔でヤアフに見せる。
加賀美金也:「ちょっとでも目撃情報があった封印現住生物やら星徒やら理事会やら……そういうのに片っ端から賞金をかけることにしたんだ」
ヤアフ・マルカゾン:「本当にやっているのね……」
ヤアフ・マルカゾン:「地上の騒がしさはここまで届いてこないけれど」
ヤアフ・マルカゾン:「メサイアに活気があるのは、良いことだわ……」
ヤアフ・マルカゾン:「あ、電気代も稼げるしね」
ヤアフ・マルカゾン:「……あまり面白くなかったかしら」
ヤアフ・マルカゾン:ジョークだったようだ。
加賀美金也:「ははは!ちゃっかりしてるな」
加賀美金也:「やっぱ苦労してんだな、電気代で……」
ヤアフ・マルカゾン:「うちの学生は行儀が悪いから、すぐに盗電が起きるの」
ヤアフ・マルカゾン:「……なんて、こんな話をしに来たわけじゃないわよね。きょうはどういう用事?」
ヤアフ・マルカゾン:君が笑っているのを見て、ホッとした様子だ。
加賀美金也:「ん?いや、お前も関係者だからな。状況は共有しておいた方が良いと思ったし」
加賀美金也:「元気にしてるか心配だったからな」
ヤアフ・マルカゾン:「……まあ」
ヤアフ・マルカゾン:「いえ、驚くのが失礼なのかしら。加賀美先生だものね」
ヤアフ・マルカゾン:「ありがとう。完全に振り切るのは難しいけれど」
ヤアフ・マルカゾン:「お陰で付き物が落ちたわ。いつぶりかしら。あんなふうに……」
ヤアフ・マルカゾン:それから、君の胸で泣いたことを思い出したのか、恥ずかしげにうつむく。
ヤアフ・マルカゾン:「先生こそ大事ない? 乱暴にしてしまったし、故障がひどかったから」
加賀美金也:「ああ!俺はとにかく頑丈だからな。この通りピンピンしてるぞ!」
加賀美金也:「お前の協力のおかげでこんなに"大学"や"覚醒派"に迫れてるんだ。ありがとうな!」
ヤアフ・マルカゾン:「……そう。機会があれば、先生のことも修理してみたいわね」
ヤアフ・マルカゾン:「私のお陰……というのは。どうなのかしら」
加賀美金也:「修理……!そうか、そういうの得意なんだな……」
ヤアフ・マルカゾン:「え、ええ。勿論。電気技師だから」
ヤアフ・マルカゾン:こほん、と咳払いして。
ヤアフ・マルカゾン:「先生が私を心変わりさせたのよ」
ヤアフ・マルカゾン:「でも、そんなふうに言ってもらえるなら。」
ヤアフ・マルカゾン:「リリリの影を追っていた日々にも意味があったみたいに思える」
ヤアフ・マルカゾン:「……優しい言葉だわ」
ヤアフ・マルカゾン:控えめに微笑んだ。
加賀美金也:「俺はお前に無理しないでほしかっただけだからな。お前が勇気を出して一歩を踏み出したからだと思うが……」
加賀美金也:「少しでもお前の力になれているなら、嬉しいよ」
加賀美金也:「……よかった。どんな過去も、完全に忘れる事は出来ないからな。そういう風に思えるなら、安心したよ」
ヤアフ・マルカゾン:「また生徒を助けに行くのね?」
加賀美金也:「……ああ。"大学"の連中につかまって、危険なことになってるみたいだからな」
ヤアフ・マルカゾン:「フィーネのことは……私にも責任があるわ」
ヤアフ・マルカゾン:「あちらの取り得る手段をもっと考えるべきだった……いいえ、彼女が特別だとされていた意味を、かしら」
ヤアフ・マルカゾン:「今はこんな調子だけれど」ボーダーの囚人服の裾をちょこんとつまむ
ヤアフ・マルカゾン:「どこかで、貴方達の役にたてたらいいなと思う」
トランペッター生徒:「おい、脱走するつもりか? やめろよ?」
ヤアフ・マルカゾン:曖昧な微笑を返す。
トランペッター生徒:「やめろよ!? やめさせて下さい、先生!」
加賀美金也:「……本当にお前のおかげで捜査は進んでるからな?大人しくしてたら自由になるのも速いんじゃないかと思うぞ?」苦笑する。
ヤアフ・マルカゾン:「わかったわ。先生の忠告に従う」
加賀美金也:「……お前がしてきたことのおかげで、俺たちは前に進めてる。お前が気にするようなことも、みんなが好き勝手やりたいようにやることで、なんとかなろうとしてる」
加賀美金也:「だからお前は、お前に胸を張れるお前でいればいいんだ」
ヤアフ・マルカゾン:「……誇り高く活きるのは難しい」
ヤアフ・マルカゾン:「宿題にしておくわ」
加賀美金也:「そうか……俺はお前はカッコいいと思うけどな」
加賀美金也:「自分で自分のことを認めるのは誰しも難しいかもしれないなあ」
加賀美金也:「自信がなくなったら、俺がいっぱい褒めてやるからいつでも来い!」
ヤアフ・マルカゾン:「…………」
ヤアフ・マルカゾン:「それは、ちょっと刺激が強いわ」
GM:こうして、君はやんわりとした遠慮を受けながら、一時は追い詰められ切っていた少女の回復を確かめたのだった。



GM:──正午。
GM:ニュース、バラエティ、アニメ映画、実録デスゲーム──
GM:あらゆる番組を放映していたテレビが、一斉に同じ画面に切り替わった。
GM:演説台に身を乗り出す小柄な影。
GM:権力に興味がない生徒の中には知らないやつもいるかもしれないが、メサイア学園の最高権力者、魔女マギカ・ウィッチクラフトその人である。
マギカ・ウィッチクラフト:キィーーーーン……マイクの調整でハウリングが起こる。
GM:「なんだなんだ」「地震速報?」
GM:各地でメサイア生徒たちが訝しむ。
マギカ・ウィッチクラフト:内心は映像からは計り知れないが、特に動揺することもなく魔女が咳払いした。
マギカ・ウィッチクラフト:『メサイアの皆さん、ご機嫌麗しゅう』
マギカ・ウィッチクラフト:『メサイア学園生徒会、グレート・バビロン議長代行、マギカ・ウィッチクラフトです』
マギカ・ウィッチクラフト:『いきなりですが………メサイアは先日まで、大変な脅威に晒されておりました』
GM:そのシリアスなトーンに鈍い生徒たちもようやくこれまで見ていた番組が中断されたことに気づき、SNSが加速し、メサイア中の街頭で不良からブーイングが飛び、黒魔術同好会が大興奮している。
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンの通知は切っている。SNSのエゴサなんてもっての外だ
マギカ・ウィッチクラフト:『皆さんの中には、ご存知の方も居るかも知れませんね』
マギカ・ウィッチクラフト:『巨大なジャームの襲撃。それも一度や二度ではございません』誇張。
マギカ・ウィッチクラフト:『この街頭ビジョンで放映されたデスゲーム。各地の物価の平均化……』
GM:「なんだなんだ」「それが一体どうつながるってんだ」「まさか……」
マギカ・ウィッチクラフト:『さらに、治安の向上。暴力事件の低下……こちらは実感があるのではないでしょうか?』
GM:ざわ……ざわ……!
マギカ・ウィッチクラフト:『事件が1日一度しか起こらない……そう』
マギカ・ウィッチクラフト:『まるで他の学区のような平和な学園になっていたことを……!』
マギカ・ウィッチクラフト:『実はそれもすべて、グレートバビロンからの要請で行われたものです』
GM:「言われてみれば」「確かに最近、ふと入った店に強盗が出ることが減った気がするわ」「ワル仲間に会いに行くとみんな留置されてる気がする……」
マギカ・ウィッチクラフト:ピロン。『失礼、お便りが……"先日のデスゲームで被害者が少なかったのもそのせいですか?"』手元で操作する動き。
マギカ・ウィッチクラフト:『えぇ……』
マギカ・ウィッチクラフト:『それもすべて、グレートバビロンの要請です』
GM:なんだってー!! と驚きの声が上がる。
マギカ・ウィッチクラフト:間。人々に驚きが浸透するのを待つ。
GM:なんということだ。マギカ・ウィッチクラフト……メサイアを一夜にして掌握した魔女。
GM:彼女にかかれば、このメサイア学区の治安すら思いのままだというのか────!?
マギカ・ウィッチクラフト:『そう、メサイア学園手芸部によるデスゲーム。合コン委員会、怪獣戦線、無線研究会、快盗部/怪盗部、ティラノサウルスレース部……』
マギカ・ウィッチクラフト:つらつらと部の名前を上げていき
マギカ・ウィッチクラフト:『普段皆さんが目にする部活全てに対して、グレートバビロンは伝手があるのです……!』
鷺宮アオノ:『いやそれは……ありますけど。予算出してるんデスし……』
マギカ・ウィッチクラフト:ピロン、ピロン…………ピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロン
マギカ・ウィッチクラフト:ミュート。
マギカ・ウィッチクラフト:通知を見なかったことにする。
マギカ・ウィッチクラフト:『………』間。完璧な間だ。まさか内心でゲロ吐きそうになってるとは思うまい。
マギカ・ウィッチクラフト:『ですが……』
マギカ・ウィッチクラフト:『そのようなグレートバビロンがあって尚。普段のメサイアには事件が多いのです』
マギカ・ウィッチクラフト:『なぜだと思いますか……?』嘘だからだ。
GM:ざわ……ざわ……
マギカ・ウィッチクラフト:画面の向こうで首を巡らせる。まるで生徒からの声を聞いているようだ。
マギカ・ウィッチクラフト:まさかカンペを見ているとは誰も思わない。
マギカ・ウィッチクラフト:『そうです……』頷く。
マギカ・ウィッチクラフト:『"敵"が居るのです』
マギカ・ウィッチクラフト:『貴方達の日常の裏に。うまく行かなかった事情の裏に。賭け事に負けた理由に……』
マギカ・ウィッチクラフト:『貴方達を陥れる"敵"がいるのです……!』
GM:「敵!?」「なるほど敵か!」「私達が違法なギャンブルに手を染めていることすら、マギカ議長の掌の上ってこと……!?」流されやすい生徒たちが驚愕する。
マギカ・ウィッチクラフト:『全部敵のせいです』強調。
マギカ・ウィッチクラフト:『我々グレートバビロンは、トランペッターと仲が悪い。何故か分かりますか……?』
GM:「いや、それはおかしい。そもそもメサイアの事件をカバーし続ける資源が、他三大校の生徒会より権限の小さいバビロンにあるはずがない」
GM:等といった普通に冷静な意見もあり、喧々諤々の大論争が起きたりもしている。
マギカ・ウィッチクラフト:『早期から秩序組織であるトランペッターと距離を置くことで、その"敵"に迫るためだったのです……!』
マギカ・ウィッチクラフト:嘘である。長同士はずぶずぶだ
マギカ・ウィッチクラフト:『皆さん!ついに私達はその正体を突き止めました……!』
GM:なんということだ。一体、その正体とは……?
マギカ・ウィッチクラフト:『その敵の名は………』溜める。良いのかなぁこれ。本当に?
マギカ・ウィッチクラフト:『────"大学"』
マギカ・ウィッチクラフト:『それが敵の名であり……今ここで、明かすことにはもちろん理由があります』
マギカ・ウィッチクラフト:『計算の上です』付け足し。これも計算の上の強調だ。
GM:陰謀論界隈が一気に沸く。大学の名はちらほらと都市伝説的に知られているのだ。
GM:常識的なメサイア生徒はそんなものが実在するとは思いもしない。常識的なメサイア生徒などというものが、果たしてこの学区に何割いるのかはともかくとして……
マギカ・ウィッチクラフト:『"大学"の根は、広く、深い……まるですべての学生は大学のためにあるかのような殿様商売です』
マギカ・ウィッチクラフト:『なので、我々グレートバビロンは、皆さんに協力を仰ぎます』
アトラ・アーリーバード:(ひそひそ)「おい、ちょっと疾走はしりすぎてないか」
リャン・シェンシィ:(ひそひそ)「きみと大差ないよ」
マギカ・ウィッチクラフト:ヒソヒソ話すアトラの後ろ、控室の机に小さな薬瓶が落ちている。
マギカ・ウィッチクラフト:ラベルはない。何かしらの薬草を煎じたドリンク剤だ。
マギカ・ウィッチクラフト:もちろん違法ではない。取り締まる法はないからだ
マギカ・ウィッチクラフト:『貴方達の行動は、────"操作"されている』
マギカ・ウィッチクラフト:『メサイアの生徒は自由奔放だと言われています。オブラートに包んで一番上の所で。』
マギカ・ウィッチクラフト:『ですが、普段騒ぐ時、遠慮していませんか?それは、本当に貴方のやりたいことですか?』
マギカ・ウィッチクラフト:『もっと……欲望を開放しても良いんじゃないですか?』
マギカ・ウィッチクラフト:ニコリ。脳内物質のブーストで頬が緩む。
マギカ・ウィッチクラフト:『ジャームの脅威は去りました。そして、最後の戦いです』
マギカ・ウィッチクラフト:『大学を追い詰めましょう。皆さんの協力が必要です。』
マギカ・ウィッチクラフト:『貴方達の行動が誰にも計算出来ないように────』
マギカ・ウィッチクラフト:『思いのままに、振る舞ってください』
マギカ・ウィッチクラフト:『──グレートバビロンが、その欲望を祝福いたします』
GM:うおおおおおおお!!!!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:プロパカンダ映像が流れる。バーチャルなアバターが親切な図解付きで演説を要約しているぞ。
GM:学区の至るところで歓声が上がる。冷静に考えて、特に羽目を外してもトランペッターに許してもらえることになったとか、遊ぶ金が貰えたとか、そういうことはまったくないのだが。
GM:とにかく何かとんでもないことが起きている気配に学区のアホどもが熱狂している。
GM:最後らへんしか記憶にないもの、陰謀論に傾倒しているやつ、トチ狂った為政者を真に憂う社会人。
マギカ・ウィッチクラフト:バババン!街頭モニタに、空中のホログラムに、手配書が映し出される。
マギカ・ウィッチクラフト:興奮を煽るBGM付きだ
キスディ・トーア:「マギカたんマギカたんマギカたん! 素敵ぃ~~!!!」それを見てうちわを振りながら号泣しています。
黒魔術同好会員:BGMに合わせてヲタ芸をし、迷惑な目で見られている。信号が変わり、幾人かが車に跳ねられた。
佐夜鹿ネネネ:「マギカ議長…………まさかここまで…………」
アトラ・アーリーバード:「誰がここまでやれと言ったんだ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:映像が途切れた瞬間、オーバードーズにより鼻血を出して倒れている
解良イノリ:「やれって言ったのはお前だろ!!!!」
アトラ・アーリーバード:「マギカー────ッ!!」
アトラ・アーリーバード:「いやっ……そうだが……そうっ…………」
加賀美金也:「本当に素晴らしい演説だったなあ…………っ!!」
アトラ・アーリーバード:「ぐっ……私のせいだ…………!」
佐夜鹿ネネネ:「マギカ先輩!なんたる無茶を……!」
加賀美金也:「まさか俺たちの生活の全てが"大学"に操られていたなんてな……ゆるせねえ……!!」
解良イノリ:「先生も扇動に乗ってる!!!」
佐夜鹿ネネネ:「先生……!雰囲気だけで話を聞かないでください!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「うふふ……あはは……そうですよ……皆仲良く……」幸せな夢を見ている
加賀美金也:「今こそ真の敵に立ち向かわなければならない……!!」
塚井キオ:マギカちゃんを助け起こし、すばやく肩に毛布をかけ頭を冷やしストローで水分を摂らせています。
マギカ・ウィッチクラフト:すや……
塚井キオ:「まぶしい笑顔っす……仇は取るっすよ……」膝枕。
マギカ・ウィッチクラフト:「柔らかい……草原の匂い……」


GM:そして……メサイア学区は、えらいことになっていった……!



GM:ふるさと鉄道が陥落したという写真、郷土史愛好会が必死に戦っていることを示すドキュメンタリー映像が流れている。一体誰がこんなものを持ち帰り編集したのだろうか。
眼鏡の星徒:異形の生物を駆る、十字冠の砕けた少女。彼女も"大学"の先駆なのだろうか
眼鏡の星徒:路線が爆発し、郷土史愛好会員を逃げ惑わせる。
眼鏡の星徒:よく見ると彼女が爆破能力を操っているかどうかは怪しいのだが、カットと編集でそう見せない。匠の技である。



GM:コンクリートを食って地下で増え続ける封印現住生物"キンケグィグジー"。
GM:なんとその怪生物は、体内に未知のバイオミネラルを蓄えるらしい。実際の価値はおいておくとして、ゴーナの2匹目のドジョウを狙ったもの好きたちが方々でまとまった量を買い取りたがっている……。
オネウス・セルピック:「ウォル!ミケとサレが落ちたよ!」

ウォル・バプト:「分かっておりますわ!いち早くこの狩場を抑えられたのは僥倖でしたが……」
ウォル・バプト:「ここまでの難敵とは聞いておりませんわ。演説からすぐ来るべきではなかったのでは……」

オネウス・セルピック:「今言うな……!」
ウォル・バプト:「しかしこんなチャンス二度とありませんわ!線路を持って行く分の荷物は開けておきなさい!」



"ブラック・ジョーカー":異様に鋭く屹立した尖塔の頂に立ち、方々から黒煙が上がり始めた市街を見下ろす影が一つ。

"ブラック・ジョーカー":「真の宝とは、いったい何か」
"ブラック・ジョーカー":「この世で最も価値あるものとは、果たして何であるか」
"ブラック・ジョーカー":「具体的な例は人それぞれではあるだろうけれど」
"ブラック・ジョーカー":「それは万人が求めるものであり、尚且つ、誰一人手にしたことがないものでなければならない」
"ブラック・ジョーカー":「故に私は秘密を求めた。それに世界ではじめに手垢をつけることこそが、盗人の誉れだと信じた」
"ブラック・ジョーカー":「君たちはどうかな?」
"ブラック・ジョーカー":瞼を閉じて腕を広げる、いつの間にか、周囲の尖塔にも幾つもの人影が立っている。
"ネイキッド・ナスカ":「うおおお!祭りなのだ祭りなのだ!」
"ネイキッド・ナスカ":「いつだって一番金ぴかぴんの物を最後にゲットするのは快盗部なのだ~!」
"ネイキッド・ナスカ":興奮気味に屋根の上をぴょんぴょん跳ねている。
"ドクトル・ウェザー":「要は……計算合戦で上手に出られない相手がいたから」
"ドクトル・ウェザー":「かき回して隙を突こうと……」
"ドクトル・ウェザー":「議会のお偉方が最後に我々ならずものを頼りにするとは、なかなか痛快ですねぇ」
"ドクトル・ウェザー":「ま、そんな理屈はどうでもよく……ああ、ここぞとばかりにはしゃぐリーダーとナスカちゃんはかわいいですねえ」
"ドクトル・ウェザー":ジー……二人にカメラを回している。
"銃の達人"レイヤ:「……おいおい」
"銃の達人"レイヤ:ブロロロロロ、と屋根の上を古い車で走りながら、黒髪の少女が気だるげに声を出す。

"銃の達人"レイヤ:「ナイセールのバカの尻拭いに来たってのに、噂の快盗さん達も居るじゃねぇか」
"銃の達人"レイヤ:「どうすんだ?さっきの演説もあるし、俺ぁ降りたほうが良いと思うがね」
"剣の達人"岩海:「そう思うなら、最初からついてこなくてよいでござろう」
"剣の達人"岩海:返答するのは時代錯誤な着物姿に、白木の刀を持つ少女。

"剣の達人"岩海:「どのみち喧騒なら好都合でござる。トランペッターの処理能力も麻痺してござるし……」
"剣の達人"岩海:「邪魔するものは切る。単純な話にござる」
"剣の達人"岩海:「……そのためにこの御仁に声も掛けたのだ」
"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:「その通りですわ、"怪"盗部お二方。またこうしてお招き頂き光栄です」
"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:水色の豊かな髪。"ブラック・ジョーカー"と正反対に、白と青のきらびやかな衣装に身を包んだ少女。

"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:「アンジェリカよるはるばるやってきたんですもの。こっそり……なんてつまらないと思っていましたの」
"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:「せっかくの喧騒!熱気!──客席に満ちたエネルギー!」
"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:「その全てをわたくしの釘付けにしたい──そう思っても仕方ないですわよね、本職の皆様!」
"模範怪盗"ナイロワール・ルメシー:バサッ。車の上で器用に夜空のようなマントを翻す
"ブラック・ジョーカー":「フフ……ハハハハハッ!!」市街を睥睨し嬌笑する。
"ブラック・ジョーカー":「そう!まだまだこれからだ!!世界の秘密は、"ブラック・ジョーカー"が盗むべき秘密は!」
"ブラック・ジョーカー":「こんな手垢の付いた"情報"ではない!」
"ブラック・ジョーカー":バサッ……これまたいつの間にか出てきた飛行船から幾つもの紙片が撒かれ、風に乗って市街へと降り注ぐ。
"ブラック・ジョーカー":それは、手配書であり、告発書であり、身辺調査書。
"ブラック・ジョーカー":"大学"の影響を受け、メサイアを脅かす脅威についての秘密が、事細かに暴かれていた。
情報項目

▼ルビー・カルナンシュ 
元メサイアギャング。存命時はファミリーを裏切った者に罰を与え、忠義者に力を与える魔術的な誓約儀式を担当していた。
封印現住生物を飼いならして操っているのは彼女の力によるものだろうと思われる。

情報項目

▼メナロック・モナジェルタ 
元一般生徒。
破壊力に特化した流星体を所持しているらしく、隠密行動中の現在は目立った戦闘行動を見せていない。

情報項目

▼朔菜キヨミ 
第一技術部の前身となった理事会子飼いの頭脳集団の元研究者。ナノテクノロジーに優れ、流星体も確認された中で最小。
"覚醒派"を警戒していたが、星徒リリリの出奔を止めることに失敗。

情報項目

▼ヴァロッツァ・エレナ・ヘンティネリ 
メサイアの運送屋、アスウェン・トランスポートの元部員。
悪路走破に優れ、脚部から展開される流星体で高速機動と短距離ワープを繰り返す難敵。

情報項目

次縹つぎはなだユキサ 
八竜04・蒼竜ユクスュルニルの星徒。腐食・出血毒を含む高圧水流による切断を得意とする。
製造時に設定された八竜の能力リミッターを外すための手段を探っている。

GM:星徒や流星体という言葉は、バビロンの広報でもぼかされていた。ちらしを見ても、彼女たちが既に故人であることに気づき、それと結びつけるものは多くないだろう。
GM:二次被害としてドッペルゲンガー騒ぎなどが起きたが、重要なのは、この星徒たちの人相がすぐにグレート・バビロンのホームページに掲載されたということだ。
"ブラック・ジョーカー":「さあ諸君、これでもっと現場は荒れるぞ。情報は新たな疑惑を生み、混乱はさらなる熱狂を呼び起こす」
"ブラック・ジョーカー":「火事と喧嘩はメサイアの華だが、泥棒は華の中でこそ踊るものだ」
"ブラック・ジョーカー":「快く、盗むとしよう」



チポッタ・サラータ:「オイオイオイオイ、こいつぁ」
チポッタ・サラータ:チラシを拾い上げ、塔の足元でわなないている。

チポッタ・サラータ:「一攫千金の大チャンスじゃネーノ!」
チポッタ・サラータ:「こいつを足掛かりにバビロンに取り立てられて……アトラ先輩のようにいずれ金と権力を!」
チポッタ・サラータ:「メサイア・ドリーム掴むじゃネーノ!」
チポッタ・サラータ:ウオオオオ!一般チンピラたちが燃えている!
チポッタ・サラータ:「そのために……まずは」
チポッタ・サラータ:「手近なライバルから蹴落とす!そこのチラシ拾ってボサッとしてる観光客ども!」
チポッタ・サラータ:「テメーらからだァアアアアーッ!!」
チポッタ・サラータ:電磁警棒を振り上げて襲い掛かる!
"騎士王":「まっ、待て!」
"騎士王":殴られた人物の隣りにいる長身の女が血相を変える。
すがる末日姉妹会:「ヒャア!贖罪!反省!挨拶!」反対側からも角材を手にしたヘルメット暴力集団!
すがる末日姉妹会:「善は急げ!思い立ったが吉日!丸い卵も切りようで四角!」
すがる末日姉妹会:「キングダム第一席"騎士王"!お命頂戴~~ッ!!」

巣ノ森リゼル:「うふふ……数多くの宗教団体やカルト団体の影に埋もれてきた私たちですが、今こそ捲土重来の時!」
巣ノ森リゼル:「主は仰せです!"あなたがたにはっきり言っておく。後ろががら空きです"と!!」

"騎士王":角材を折り飛ばす。拳で。
"騎士王":「しっかりお灸を据えろとは言われたしな……」
"騎士王":ちょっと悩んでから槍を展開。長さは騎士王の長身のさらに3倍。
"騎士王":無造作に振るだけで打ちかかってきた少女たちがまとめてホームランされる。外見に似合わぬ怪力。
巣ノ森リゼル:「メサイア流の『ご挨拶』を……ぎゃああああ~~っ!!?」
巣ノ森リゼル:消し飛ばされた。空の彼方へ。
ルキア・ティベリア:「……ルナンシア。どうなっているの?」

"騎士王":「全然分からない。怖い」
ルキア・ティベリア:最初のチンピラの電磁警棒を、日傘で止めている。
"騎士王":「……ずいぶん穏やかになったな」ほっと一息。
ルキア・ティベリア:「穏やかというか……」
ルキア・ティベリア:電磁警棒越しに少し力を加える。
ルキア・ティベリア:グシャーッ!!
ルキア・ティベリア:チポッタ・サラータ陥没!
チポッタ・サラータ:「ほぐわああああつ!!??」
"騎士王":「あっ」
ルキア・ティベリア:「なんか、キングダムとぜんぜん違うから、びっくりして」
"騎士王":「……まあいいか」
チポッタ・サラータ:8の字の姿勢で地面にめりこんでいる。
"騎士王":「あんな演説一つでこの有様なのか普段からこうなのかはシスルに聞く必要がある……」
"騎士王":「一度、皆のところへ戻ろう」
ルキア・ティベリア:「あまり暴れちゃだめだからね。ルナンシア」
"騎士王":「君に言われてしまってはな。第一席の後輩として、恥ずかしくない振る舞いを心がけるとするか」
ルキア・ティベリア:「嬉しいわね。私の頑張りが伝わっていて」
メサイア一般チンピラ生徒:「騎士王だけでなく、至上王まで……」
ルキア・ティベリア:「心配してついてこなくてもよかったかも」
メサイア陰謀論生徒:「そうか……! 至上王は既に王ではない、一般生徒としてひそかにキングダムの最強戦力を連れ込むとは……」
メサイア陰謀論生徒:「キングダム連合学院……やはりメサイアを転覆しようとしているのか──ッ!」
"故買船長"清澄クリアリング:声が響く。同時刻。上空。
"故買船長"清澄クリアリング:メサイアの空に飛行船あり。ビラは巻いていない。
"故買船長"清澄クリアリング:船の名は宝船アダマス。攻撃能力を持たない、輸送と防護のための飛行船だ。
"故買船長"清澄クリアリング:ローレライ商船学園所属"海賊部"、買付担当の故買船団だった

"故買船長"清澄クリアリング:「はーい、こちらクリアリング。うん、うん、通信良好だよ」
"故買船長"清澄クリアリング:「メサイア?来てるよ。演説も聞いた。すごいよね。ある意味統率力じゃない?」
"故買船長"清澄クリアリング:武装を持たない船の周りを飛ぶ"護衛戦力"。個人で飛行可能なパワードスーツを纏う少女が通信を受ける。
"故買船長"清澄クリアリング:「知ってるよ。一席の騎士王さんでしょ?私が行かなくてもよくない?……一席だよ?」
"故買船長"清澄クリアリング:「……そっちじゃない?どっち?……元一席が来てる?」
"故買船長"清澄クリアリング:キィーーーン。ホームランされた生徒が船を掠める。撃ち落とす。
"故買船長"清澄クリアリング:「………」
"故買船長"清澄クリアリング:「なんでぇ???」



雲丹亀キウイ:「あのー、なんかあちこちめちゃくちゃになってますけど」
雲丹亀キウイ:「私たちは何もしないですよね?映画と関係ないですもんね?」
雲丹亀キウイ:メサイア学園映画愛好会――それはクソ映画をみたり人に見せたりする狂った部活である。

長堂 アッカ:「クックック」パンツルックの改造制服に身を包んだ、長身の女が喉の奥で低声に笑う。

雲丹亀キウイ:時には悪くない映画のレビューに星1をつけた人間を探し出して”お話”するために豪華客船に乗り込んだりもするが、この場は大人しく過ごせるはずだ……そうさせてくれ……!
長堂 アッカ:「いやはや、まさに『皆さん 戦争が始まりましたLadies & Gentlemen, war has begun.』という具合だねェ」
長堂 アッカ:「ふむ。まァ、本来ならばそうだろう」
長堂 アッカ:「我らの活動目的は飽くまで映画を愛好すること。陰謀がどうの、賞金がどうのという話には興味はない」
長堂 アッカ:「ないのだがね?」
雲丹亀キウイ:「ものすごーく嫌な予感がします……!」
雲丹亀キウイ:「興味ないんですよね!ならいいじゃないですか!ねっ!帰りましょうよ!」
雲丹亀キウイ:「帰って今日は普通の……面白い映画見ましょう!苦痛を伴わないやつ!!」
長堂 アッカ:「クックック……クックックックック」
長堂 アッカ:「聞いたかね? あの議長代行の演説を」
長堂 アッカ:「『グレートバビロンが、その欲望を祝福いたします』──」
長堂 アッカ:「私はねェ。欲望に素直で、率直で、直截で、直情であることを、何より尊いと思っているのだよ」
長堂 アッカ:「故に……議長代行サマからそんなハッパをかけられたのなら」
長堂 アッカ:「応えねばねェ~~~!!」
雲丹亀キウイ:「うわ~っ!!部長が理性を失った時の声してます!!」
長堂 アッカ:「故に! まずYNGの占拠にかかろうかァ!」
雲丹亀キウイ:「YNGの占拠!?!?」
長堂 アッカ:「今しがた議長代行がやったように……すべての放送をハックして『映画』を流す!!」
雲丹亀キウイ:「何言ってるんですか!?」
雲丹亀キウイ:「行政がやるのと一般人がやるのじゃ全然意味が違いますよ!!」
長堂 アッカ:「『映画は全世界を楽しませ、人々を豊かにするLe cinéma amuse le monde entier. il enrichit les gens.』」
長堂 アッカ:「と、いえばァ、映画の父ルイ・リュミエールの言葉であるがァ」
長堂 アッカ:「まさにこの言葉を実行に移すときだ! ゆくぞキウイクン! 部員たちよ!」
雲丹亀キウイ:「しかも『映画』って全世界を楽しませるようなやつじゃなくて……延々暗い画面が続いたり話のつじつまが分からないやつですよね……!?」
雲丹亀キウイ:「ああ~っ!!また私が犯罪者にされる~~!!」
長堂 アッカ:乗り気だったりそうじゃなかったりする一団を連れ、YNG社へ向けて黒い影が走っていった。



保賀ヒオコ:「ジュメムちゃん!映画を撮るわよ!」映像研究会、と看板を掲げた金髪の少女が宣言する。

保賀ヒオコ:手には古めかしいビデオカメラが握られている。買うには買ったがモチベーションが続かずに放置されていたものだ。
保賀ヒオコ:「学区を巻き込んだ暴動!生徒の生の激情!これは用意した役者では撮れないわ!」
保賀ヒオコ:「海外ドラマを4シリーズ完走した今なら傑作が撮れる気がするの……!」
橋国ジュメム:「はいヒオコさん!恐らく徹夜明けのハイテンションでは!?ふらついてますよ!?」
橋国ジュメム:若草色のツインテールの少女が狼狽する。その足取りは軽やか。
橋国ジュメム:崑崙で修行を行ったという代わりものメサイア生徒だ。

橋国ジュメム:「というか……先程の演説は大事件なのでは……!人を裏から操るなんて許せません!」
橋国ジュメム:「私の拳で成敗します!!」
保賀ヒオコ:「あっ、それ頂き。出来るだけ見栄えのする悪党をふっとばしていきましょう!」
橋国ジュメム:「はい!!」 ダッ!!ビルの屋上から飛び降りる
保賀ヒオコ:「ジュメムちゃん?私流石にそのアクションは……ジュメムちゃーーん!?」



"ハウンズトゥース":メサイア学園手芸部の部室に備え付けられた、逆行を背負うためのステンドグラス。
"ハウンズトゥース":そこから差し込む光を受け、埃とかでいい感じに成っている少女が、一枚のビラを取り出す。

次縹つぎはなだユキサ 
八竜04・蒼竜ユクスュルニルの星徒。腐食・出血毒を含む高圧水流による切断を得意とする。
製造時に設定された八竜の能力リミッターを外すための手段を探っている。

GM:"ブラック・ジョーカー"がばら撒いたものの一枚だ。
"ラティス":「ふむ?」
"ハウンズトゥース":「…………」寡黙なので喋らない。
"ギンガムチェック":「お、オデ、難しいことはよくわかんないけど……」
"ギンガムチェック":「なんか……すごく強そう……!」
"キャンディストライプ":「クスクス……なるほど」
"キャンディストライプ":ステンドグラスの縁に腰掛けたツインテールの少女が、嗜虐的に目を細める。

"キャンディストライプ":本当は一人だけ高所にいて字が読みづらいからそうしている。
"キャンディストライプ":「わかったよオデちゃん。つまりイサナちゃん(※ハウンズトゥースのこと)はこう言いたいんだ」
"キャンディストライプ":「こいつ広義の糸使いじゃないか? 生意気じゃない? って」
GM:手芸部は、全員が糸使いで組織される戦闘幹部集団である。
GM:本来は傭兵とかをやっており、一般構成員は連絡や調査などを担当している。
GM:デスゲームの運営は……"ラティス"の趣味だ
"ハウンズトゥース":「言葉は不要……!」伝わった!という声色。
"ギンガムチェック":「……!」
"ギンガムチェック":「生意気ってことは……」
"ギンガムチェック":「めちゃくちゃにしちゃって……いいってこと……!?」

"ラティス":「どなたが血祭りに上げるか、競争ということですわね」
"ラティス":妖艶な笑み……を予感させる声色。
"キャンディストライプ":「キャハハ! やる気だねぇみんな」
"ハウンズトゥース":「言葉は不要……」
"ギンガムチェック":「生意気なやつから……オデがみんなを守る……!」※よくわかっていない。
GM:それから"ギンガムチェック"のオデこと梅原オデュッセイアは、誰がどういう順番で挑んだり、あわよくばピンチになって悔しそうに助けられたり、相手が強すぎる場合どういう感じで共闘の流れにするかを迂遠な言葉でそれとなく確認し合う手芸部の幹部たちと一緒におやつを食べたのだった。
"キャンディストライプ":「まあ、ボクたちが計画通りにいくことなんて滅多にないけどね!」
"キャンディストライプ":「戦いが始まると、ボクの意思でも止められなくなっちゃうからさぁ……!」
"ハウンズトゥース":「やはり……言葉は不要か……」作戦会議いみないねの意。
"ギンガムチェック":「あっ……こんなこともあろうかと……みんなにお守り作ってきた……!」
"ギンガムチェック":「がんばろうね……えへへ……」手作りのおまもりを配っている。
"ラティス":(かわいい)
"キャンディストライプ":(かわいい)
"ハウンズトゥース":(かわいい)



小豆橋カノコ:「えっ、ええ~~っ!?」
GM:ところ変わって、"ウォーレン"の事務所である。小豆橋カノコがマギカ・ウィッチクラフトの演説に目を剥いている。
齋藤リッコ:バタン!
齋藤リッコ:「ぜえ……ぜえ……」
齋藤リッコ:「何よこれ~~~~!!!!!」

齋藤リッコ:混沌の坩堝にある市街から戻ってきたのは、オーヴァード派遣事務所『ウォーレン』の所長を務める少女。
齋藤リッコ:「街がメチャクチャじゃないのよ!!!!」
小豆橋カノコ:「リッコさんお疲れ様です……じゃなくてこれ……この……これこれこれ……」
小豆橋カノコ:「マギカ議長代理がおかしくなっちゃいました~~!」
齋藤リッコ:「カノコも見た!?おかげで今……」
齋藤リッコ:右手で子犬を抱え、左手で迷子の手を引き、背に老先住市民の大荷物を背負っている。
齋藤リッコ:「外が大変なことに……ウワーーッ!!」表で爆発!
小豆橋カノコ:「わあ~っ!」
小豆橋カノコ:「理事会の兵器と戦うって仰ってましたし、これ、もしかして……」
小豆橋カノコ:ごくり。
小豆橋カノコ:「もう負けちゃって、洗脳されてしまったのでは……?」
齋藤リッコ:「いえ……!シェンちゃんも付いてるんだし、そんなはずないわ……!」
齋藤リッコ:「でも、マギカちゃんがあんなこと言うなんて……信じられない!絶対あり得ないわ」
齋藤リッコ:「考えられることはひとつ……」
小豆橋カノコ:「! 思い当たることがあるんですか?」
小豆橋カノコ:とりあず子犬を受け取る。
齋藤リッコ:「ええ……!Nowtubeのじっとり解説動画で見たのよ」
齋藤リッコ:「この騒動、必ず裏で糸を引いてる奴がいるはず……!こんなことする奴一人しかいないわ!」
齋藤リッコ:「絶対に許せない……!アトラ・アーリーバード…………!!」
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:「いえ、あり得なくはない……確かシェンさんにも、アトラさんは服従の首輪を装着しようとしたことがあるとか……」
齋藤リッコ:「そんな……!自分の部下に!?」
齋藤リッコ:「どこまで卑劣なの……!そんなに人が信用できないのかしら!?」
小豆橋カノコ:「どうしましょう……マギカ代理が傀儡になってしまっているのなら」
小豆橋カノコ:「あの人を助けようとするには必定、グレート・バビロンの全てが敵に回ることになります」
齋藤リッコ:「くっ……マギカちゃん……!」口惜しさに拳を握り締める
齋藤リッコ:「あんな良い子があんな滅茶苦茶なこと言わされるなんて……きっと死ぬより屈辱だったはず……!」
齋藤リッコ:「こんな人の尊厳を踏み躙るようなやり方……許しておけないわ!!」
小豆橋カノコ:「仲間を集めましょう」
小豆橋カノコ:「メサイアは確かにひどい有り様ですが、こんなのおかしいです。そう思っている人がいるはずです」
小豆橋カノコ:「"グレート・バビロン”を取り戻さなきゃ……!」
齋藤リッコ:「ええ……!私からもあちこち声を掛けて戦力をかき集めてみる……!」
齋藤リッコ:「待っててねマギカちゃん……!絶対助けてあげるから……!!」



ペーラ・ロッサ:「……あんガキャ~」
ペーラ・ロッサ:演説をリピートし続ける街頭ビジョンを見上げ、手元で手配書を握りつぶす

ペーラ・ロッサ:「解良先輩から話は聞いてるけど、ここまでやるかねフツー」
ペーラ・ロッサ:「アトラ・アーリーバード超えてんじゃないの、あのイカレポンチは」
一般トランぺッター生徒:「ど、どうしますか!”ホーダウン”!」
ペーラ・ロッサ:「どーもこーもねぇよ!」
ペーラ・ロッサ:「いつも通りぶん殴ってやめさせな!」
ペーラ・ロッサ:口元の煙草を噛み潰して路上に吐く
ペーラ・ロッサ:「どの道、連中を暴れさしてるだけじゃ」
ペーラ・ロッサ:「それはそれで読みやすくなる、別の要素もいるだろうからね」
ペーラ・ロッサ:「ちっくしょ~……しかし」
ペーラ・ロッサ:「始末書はどうなるんだ……?」
ペーラ・ロッサ:途方に暮れつつ、また煙草に火をつける。



GM:混乱は続いた。
GM:星徒の大胆に露出した脚に色めき立つ白タイツ同好会、メサイアの荒廃を憂慮する社会人コマンダー・マリウス、封印現住生物のリストを血眼になって探る怪獣戦線……。
彫本ソニア:「流石に暴挙です! 現場の不満が抑えきれません!」
彫本ソニア:いつになく強い口調が、バビロンとトランペッターの橋渡しとして板挟みに苦しんでいるのを伝えている。
GM:解良イノリ、加賀美金也、佐夜鹿ネネネ、マギカ・ウィッチクラフト。
GM:君たちはグレート・バビロンの会議室に集まっている。
佐夜鹿ネネネ:「ソニアさん……しかし混乱はこれで最高潮になりつつありますよ」
佐夜鹿ネネネ:「私からもいくつか施策を。まずは『アトラ・アーリーバードが外部戦力の招致に乗じて政権を取り返そうとしている』との噂を撒きました。 ハッシュタグ#アトラ再来」
加賀美金也:「最初は戸惑ったが……これがメサイア流なんだなあ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:追求に「はい……」「すいません……」「仰る通りです……」の3語しか話せなくなっている。
マギカ・ウィッチクラフト:顔面は蒼白だ
加賀美金也:「なにっ、アトラ・アーリーバードが政権を……!?」
リャン・シェンシィ:「いや~……トランペッターの皆さんにおかれましては本当にね」
解良イノリ:「……………………」かなり眼が死んでいる。書類処理とデータ処理をする手は異常に速い。
佐夜鹿ネネネ:「“ビルドアッパーズ”には違法建築、ムセイオン生には無際限のストリートペイントをお願いしました。割れ窓効果に期待です」
リャン・シェンシィ:「先生はアトラちゃんの話題禁止」
加賀美金也:「ど、どうなるんだ……!それはワクワクするが……!だがマギカ部長の立場も……」
加賀美金也:「なっ……そ、そんな」
佐夜鹿ネネネ:「また南方、アンジェリカ付近の土地は本来メサイアの領土だったと言い張り、マスコットキャラ『メシアちゃん』によるキャンペーンも展開中です」
リャン・シェンシィ:先生の口に人差し指を当てる。
加賀美金也:ちょっと赤くなって慌てている。
解良イノリ:「イチャつくな……というのは、さておき……」
リャン・シェンシィ:「んふ」その様子に軽く口の端をゆがめて指を離す。
マギカ・ウィッチクラフト:傍のドローンの液晶ではリアルタイムで口座残高が減り続けている。トランペッターへの匿名支援供託金の振込だ
鷺宮アオノ:「”天使”についての情報も公開済みデスから、無彩十字──天使の透明な十字冠に対する警戒が高まっているのは良いことデス」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」
鷺宮アオノ:「生前の知り合いとの合流が難しくなればなるほど天球儀の完成も遅くなる……実際に”天使”らしき人物の十字冠のデザインまで出回ってるデス」
鷺宮アオノ:「なんだかんだ奴らのバイタリティもすてたもんじゃないデスね」
加賀美金也:「……すごい成果じゃないか。マギカ部長のおかげだな!」肩をばしばし叩く。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……!すいません……!」叩かれた衝撃でメトロノームのように揺れている
GM:喧騒値が15を越えているため、【破滅の足音】のカウントが1つ戻っています。
リャン・シェンシィ:「そこら中に真偽が怪しい情報が上がってきてるから、技術部にファクトチェック用のAIを作らせて攫ってるとこ」
リャン・シェンシィ:「でも覚醒派の拠点を見つけるのが間に合うかどうかは……正直賭けだね」
佐夜鹿ネネネ:「いいじゃないですか。到底不可能なところから、賭けのところまで持ち込めたわけですね」
加賀美金也:「……ああ。その通りだな!サヨは良い事を言うな!」
解良イノリ:「……………、それでも時間はあまりない…相手も到達が遅れるだろうけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」言語インストール「あとは……運だよりになるんですかね……?」
解良イノリ:「……………」異常な速度でデータ処理…捜査関連の資料だろうか…を続けている。その手が一瞬止まり。
マギカ・ウィッチクラフト:「……!」(失言をしてしまった……!?)気配に跳ねる。
解良イノリ:「……本当は良くないしやりたかないが、こんな状況だ。一個、手はなくは…」”無”の表情が、少しイヤそうに動いた。「ない」
加賀美金也:「……なにっ!?本当か!?」
佐夜鹿ネネネ:「と仰いますと?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……」ドキドキしながら見守っている。
マギカ・ウィッチクラフト:アッパーになった反動か、普段より心配が湧いてくる。
解良イノリ:「イヤな話だが、情報も手も私が今一番持ってる。現場の子達に負担をかけるけど」
解良イノリ:「私が出る」

解良イノリ:RHOを公開します。
GM:どうぞ!
加賀美金也:RHO!?
マギカ・ウィッチクラフト:RHO!?
情報項目

▼RHO:解良イノリ 
君は表向きメサイア学園と敵対する"同窓会"となった立場でありながら、古巣の事情を知らぬ末端トランペッターたちの多くにすら幻滅も邪推も受けず、未だ尊敬を集める立場にある。
常に現場を飛び回り続けた君の、混乱するメサイアを渡り歩く勘は、差し迫る時を前に否応なく研ぎ澄まされる。
君が指揮を執れば、かつての部下たちは多くの勢力が浮足立つ隙を狙い、敵の居場所を突き止めて見せるだろう。
条件:【喧騒値】が15以上に達している時、いつでも公開できる。
効果:次のシーンで"覚醒派"の本拠地を特定し、クライマックスに突入する。

佐夜鹿ネネネ:な……なんだ!?
佐夜鹿ネネネ:ホワ~ッ
マギカ・ウィッチクラフト:ほわわ~~
加賀美金也:す……すごい!!
マギカ・ウィッチクラフト:頼れるイノリちゃん!

彫本ソニア:「イノリ先輩……!」
佐夜鹿ネネネ:「……」顎に手をやって「……それって……」
佐夜鹿ネネネ:「……掛かるんですか?負担……」
解良イノリ:「本当は権限も何もないから横紙破りもいいとこな上、現状のメサイアの状況を放置することになる」
マギカ・ウィッチクラフト:「引き継いだということは、もう命令系統にないってことですからね……」
解良イノリ:「そっち放って、私に突き合わせて覚醒派の方を追うことに集中させるわけだからな」
マギカ・ウィッチクラフト:「グレートバビロンにアトラ前議長が来たときの感じですよね……これは頻繁にありますけど」
佐夜鹿ネネネ:「でも、皆さん喜ぶと思いますよ?イノリ先輩が来てくれたら」
彫本ソニア:「いえ、やりましょう。そもそもアトラ前議長についていったのがおかしかったんだってみんな思ってますし──」
加賀美金也:「ああ!随分慕われてるみたいだからなあ」
彫本ソニア:「こんな有様になってるのも、元はと言えば理事会のせいです!」
解良イノリ:「喜んでくれるのは嬉しいが、これはトランぺッターの寄って立つもの自体の問題でもあるからな」
佐夜鹿ネネネ:「混乱があっても、それを補って有り余るくらい、皆さん働いてくれると思いますよ」
解良イノリ:ふう、と一つ息を吐く。「だから、必要な儀式がある。トランぺッターの子達じゃ絶対に出来ないし、やっちゃいけないことだ」
解良イノリ:「マギカさん」
マギカ・ウィッチクラフト:「は、はひっ」
解良イノリ:「硬くならなくていいよ。きみだけが言っていい事だから」普通の表情に戻る。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですか……?」羞恥と後悔と高揚をまだ噛み殺している。
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんでしょう、か」
解良イノリ:「‐‐メサイア学区生徒会”グレート・バビロン”議長代理、このメサイアの首長だけが出していい許可だからね」
マギカ・ウィッチクラフト:内心部屋に引きこもりたいが、そうしていないのは出来ないほど仕事があるからだ。
解良イノリ:「要請します。メサイア学区風紀委員会、捜査部麾下を始めとする捜査員の指揮権を始めとする刑事捜査権に関し、」
解良イノリ:「学区に所属していない人員であるこの私、解良イノリに、甲…刑事捜査権を本日より一時譲渡頂けますか」
解良イノリ:「この権限は”覚醒派”本拠地の発見、現地捜査可能な状況に至った時点で解除されるものとし、」
解良イノリ:「以後乙…解良イノリは一切の権限を失うこととする。……如何に」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」傍らの機械が動き出す。プリンタに万年筆を添えたような器具が、今の口述を自動筆記している。
マギカ・ウィッチクラフト:"特殊捜査委任状”。本来はトランペッターが発行する、越権捜査許可証だ。
マギカ・ウィッチクラフト:同様の権限を与え、そのメンバーすら任意に選ぶことが可能になる。
マギカ・ウィッチクラフト:「……許可します」
マギカ・ウィッチクラフト:「同窓会所属、解良イノリ生徒」
マギカ・ウィッチクラフト:「貴方の協力に感謝いたします」
マギカ・ウィッチクラフト:たん。軽く判子。署名。それを君に渡した
解良イノリ:「どういたしまして。不詳の身でありますが--」それを丁寧な礼式に伴い受け取り。
解良イノリ:「権限に相応しい成果を約束致します」ぎゅ、と白い手袋を身に着ける。…現役風紀委員会委員長時代に着けていたものと同型の、新品だ。
GM:マギカ・ウィッチクラフトは、この事件の捜査においてあらゆる権限が与えられている。
マギカ・ウィッチクラフト:「期待しています」儀礼に則った振る舞いは、普段からは想像がつかないほどスムーズに行われる。
佐夜鹿ネネネ:「これは凄いことになってきましたね……」
GM:裁定に異を挟む者が、居ようはずもない。
佐夜鹿ネネネ:「SNSに流してもいいですか?」完全に楽しくなってきている
加賀美金也:「たしかに熱い展開だが……さらに混乱が起こるんじゃないか?」
加賀美金也:「いや……その方がいいのか……?」
鷺宮アオノ:「やっぱり解良イノリはメサイアのものだっていう論調を煽って同窓会に帰りづらくしてくださいデス」
マギカ・ウィッチクラフト:「ま、まぁ……そうしたほうが任命責任は私にある、って皆さんわかってくれるんじゃ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ないでしょうか………」
解良イノリ:「好きにしていい。風紀委員会、彫本ソニア。通達を頼む。……今日だけ……いいや」
解良イノリ:「もっと短くしてやる、こんなもの。もう辞めたんだからな」
佐夜鹿ネネネ:「#マスターオーダー復活 #解良イノリ #トランぺッター」素早くマギカ・イノリ2ショットを撮り、最大限煽り立てるような文言と共にTwinkleにアップしている。
彫本ソニア:「……ええ。確かに」
彫本ソニア:「本当に……しっちゃかめっちゃかで、事の重大さを分かってなくて、そういう場合じゃないことばかりに精を出してる人たちのせいで、みんな疲れてますけど」
彫本ソニア:「……半日でも貴女が戻ってきてくれるなら、高い買い物ではないですね」
彫本ソニア:それは、強がりもあったのだろうが。
解良イノリ:「ふ」苦笑。「……教え損ねたこと、出来る限り叩き込んであげるよ。……鈍ってないだろ?」
解良イノリ:整然と歩きだす。手には捜査用の白手袋。靡くのは黒の髪。
解良イノリ:「--状況を開始する。用件を全部こっちに回せ!」
GM:これまで使用された潜伏ポイントを繋ぐ"トロアノ天球儀"の分解、隠匿、運搬手段の絞り込み。新たな天使の目撃証言に加えて。
GM:大量の地下トンネルとよく破壊される地上、両面からの家屋調査。
GM:活発化した物流データに隠された澱のようなもの。
GM:基本の足がかりは迅速に、時に余人には超能力としか思えぬ勘を発揮して。調査を指揮し、点と点を繋げてゆく。
GM:そして──。



GM:シーン終了。ロイス・最後の購入が可能。
加賀美金也:ロイスは保留!
佐夜鹿ネネネ:ロイス保留で……購入なんだろう
解良イノリ:ロイスは全て取得済み。購入はあれかな 先生のリアクティブ?
マギカ・ウィッチクラフト:ロイス満枠!
マギカ・ウィッチクラフト:かなー
加賀美金也:えへへ リアクティブアーマー得られたらうれしい……!
マギカ・ウィッチクラフト:とりあえずチャレンジしてみましょ
解良イノリ:あれならコート狙ってもいいかもだ
加賀美金也:あっなるほどね
マギカ・ウィッチクラフト:なるほどね 装甲があるほう
マギカ・ウィッチクラフト:もう財産残ってるしね
マギカ・ウィッチクラフト:リアクティブコート狙います。難易度36
マギカ・ウィッチクラフト:ラッキーメダルホワイト使用
マギカ・ウィッチクラフト:7dx9+5>=36
DoubleCross : (7DX9+5>=36) → 7[1,1,2,2,5,6,7]+5 → 12 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:お金使うか
マギカ・ウィッチクラフト:あっ。 ウォーレンで出目を10にします。
解良イノリ:あれ、使ってなかった?
マギカ・ウィッチクラフト:あ、そうか!判定があるシーンだった
解良イノリ:演説の判定で
加賀美金也:混沌に陥れる判定で使いましたわね!
佐夜鹿ネネネ:そうだった
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあお金払います
マギカ・ウィッチクラフト:24点!
加賀美金也:すごい財力だ……
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を24減少(40 → 16)
解良イノリ:すご
佐夜鹿ネネネ:これがグレート・バビロンの力……
マギカ・ウィッチクラフト:先生にパス
加賀美金也:う、うおおお!!!ありがとう…………!!
解良イノリ:うーん 後何が必要とかあるかな 照準器とか?
佐夜鹿ネネネ:武器増えたし強化素材狙おう
佐夜鹿ネネネ:7DX+1>=15 援護の風
DoubleCross : (7DX10+1>=15) → 10[3,4,4,5,7,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:行動-2、装甲6、HPダメージ-3d10です!
解良イノリ:一応自分用のボデマとかも狙えるっちゃ狙える
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
加賀美金也:ありがとう…………!!
解良イノリ:つよい
GM:金が使い放題だから使い放題しとる
佐夜鹿ネネネ:買えました 斧を強化して以上です
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を2増加(81 → 83)
解良イノリ:先生とマギカさんの照準器…は使ったっけ
加賀美金也:いや、俺はない!
解良イノリ:じゃあ買いましょう イノリに防具より絶対いい
解良イノリ:ラッキーメダルホワイト起動。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ照準器もない! 強化素材勘違いしたので
解良イノリ:2dx9+2+1>=15
DoubleCross : (2DX9+3>=15) → 10[5,9]+7[7]+3 → 20 → 成功

マギカ・ウィッチクラフト:すご
加賀美金也:す、すごい
解良イノリ:買えとる どっちがいいかな
マギカ・ウィッチクラフト:本気を出したイノリちゃんだ
佐夜鹿ネネネ:すごい
加賀美金也:マギカ部長にあげてあげて!
マギカ・ウィッチクラフト:わーい
解良イノリ:じゃあマギカさんどうぞ!使ってね 以上!
加賀美金也:俺も一応自分用に照準器狙おうか
マギカ・ウィッチクラフト:組み込みます!カシャーン カシャーン
加賀美金也:1dx9+1>=15
DoubleCross : (1DX9+1>=15) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

加賀美金也:ふふ ダメで以上!
マギカ・ウィッチクラフト:ありますよ…お金…
加賀美金也:う、うーん……この後絶対使わないかなあ……!?
GM:使いません
加賀美金也:俺は一応固定値がめちゃくちゃあるから絶対欲しいわけではないんだよな
マギカ・ウィッチクラフト:どうだろう 念の為持っておきますか
加賀美金也:そうとは じゃあもらえますか……!
マギカ・ウィッチクラフト:使わないって
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産を12減少(16 → 4)
マギカ・ウィッチクラフト:どうぞどうぞ
加賀美金也:マギカ部長……本当にありがとう……絶対ビッグになって返すからな……
マギカ・ウィッチクラフト:あんなにリッチだったのに… 演説の後処理でメチャクチャ使った
加賀美金也:照準器ゲットして使用します!達成値+1!
GM:盆m@sの除夜の鐘みたいな終盤消化加速度だったな……


◆Masterscene◆

GM:──例えば。
GM:"ウィンターマスター"というエージェントがいた。彼はマスターエージェントだった時代、異界からマイナス8000度の冷気を呼び込んだ。
GM:異界の発見、その法則を自らの世界に呼び込むこと、そもそもいかにして計測されたのか。
GM:レネゲイドというものは、既存の物理法則を超越してしまう。
GM:彼は大変な外れ値だったが、そういう常識外の存在は他にもちらほらと見つかることだろう。想像もつかないことを思いつき、探し出し、この世に現出させてしまうオーヴァード。
帽子の社会人:「何の話をしてるんだい? 教授」
帽子の社会人:「レネゲイドがあればなんでもできる、みんなハッピー! ってこと?」
GM:──違うさ。
GM:そうではない。これほどまでに万能なレネゲイドに、出来ないことはなにかという話だ。
帽子の社会人:「ジャームを元に戻すこと……って言いたいわけでもなさそうだな」
GM:ある意味では正解だ。
GM:……風を光を、影を火を、時を雷霆を操ろうとも。
GM:あらゆるオーヴァードに決して自由にならないもの。
GM:それは、レネゲイドによって改変される前の世界を観測することが出来ないということだ。
GM:おのれの願望が世界に影響を与えてしまうオーヴァードには……
GM:自己の変容とともに、自己以外の全ても変化してしまう。歪んでしまう。
帽子の社会人:「トロアノ天球儀が観測装置だっていう話の続きかい?」
GM:ジャイロスコープという機構を知っているだろう?
GM:等速で回転し続ける機構が持つ慣性を利用して、飛行機の機体の傾きを、己の受けている加速度に拘らず測定することができる。
GM:『星徒』という意思から独立して抜き取った、渦巻く衝動のエネルギー。
GM:天球儀における『流星体』は、それに近い。
GM:ジャームは変化することがない。8つの流星体を基準にして、世界を正しく観測することができるんだ。
帽子の社会人:「分かるような分からんような……」
帽子の社会人:「ともかくその8つ目が厄介なんだよ。天使のことが学区中に知られちまった」
帽子の社会人:「まあ……俺の電子戦能力で信号をチョチョイと弄って……」
帽子の社会人:自身から伸びるジャックをコンピュータに繋いだ瞬間。
帽子の社会人:「ギャーッ!!」
帽子の社会人:その体がショートして倒れる。
帽子の社会人:「電磁パルス……だ……」
GM:この拠点の位置はまだ見つかっていない。
GM:考えられるとするなら……私が過去に封印した現住生物の一つだ。星徒の仕業ではないはずだが、さて。誰が掘り起こしたのか。
GM
GM:男は思案しながら、"トロアノ天球儀"を振り仰ぐ。
フィーネ・アゲイン:その中心には装置に繋がれた仮面の少女が座し、眠りに就いている。
 :「仮面が外れない……外れないのではなく、顔の一部なのだろうな」
 :眼鏡をかけた、どこにでもいそうな壮年の男である。
 :しかしよく見れば、皮膚にはいくつもの継ぎ目があり、それぞれの場所で色が違う。
 :「顔が存在しないのだ。考えてみれば当然だな。私はあれの再来を作ろうとしたが」
 :「ファフニールはただ、己の識別性を消すことに心血を注いだ」
 :「純粋な、誰でもない少女にこそ──萌芽する余地がある」
 "封絶者":「覚醒の時は近い」
 "封絶者":「しかしどうにも気にかかるな。今更メサイア学園がとち狂っただけとも思えない」
 "封絶者":「装置は不完全なままだが、できることはやっておくべきか──」
GM封絶者カリプソが装置を操作すると、フィーネが僅かに眉を潜めた。
GM:だが、それだけだ。
GM:彼の独白を知ってか知らずか。眠り続ける──。

加賀美金也:封絶者!待ちな!
加賀美金也:RHOを公開します。
 "封絶者":マスターシーン中に……!?
GM:いいでしょう
佐夜鹿ネネネ:そんなことある!?
情報項目

▼RHO:加賀美金也 
君の夢に見る深海都市の意識は、『外』とは別の形でこのノヴァリスにも存在している。
フィーネ・アゲインは君の眠りに訪れる深海都市の夢であり、ある強大な伝承種レネゲイドビーイングの転生した姿だ。
かつてその悪逆によって討伐され、UGNによるミーム無害化・封印の措置を受けたことで、再発生に5億の歳月を要した。
君は、フィーネが世界を滅ぼすジャームではなく、メサイアの空騒ぎで飛び交うばかばかしい喧騒のひとつであり、己の欲するものを得ようと懸命に生きている個人だと知っている。
彼女に呼びかけることで、"トロアノ天球儀"の完成を遅らせる事ができる。
条件:"封絶者"のマスターシーンが発生した時に公開できる。
効果:【破滅の足音】による特殊処理の待機ラウンドを+2する。

GM:では、マスターシーンにPCが登場可能な領域が発生します。



GM:加賀美金也は、トランペッターの運転する車内で仮眠を取っていた。
GM:車内の適度な揺れに導かれるように目蓋を落とし──



加賀美金也の夢 深海都市




GM:光の差さない、見上げる限りの暗い海。
GM:なぜ、倒壊した柱や町並みが見えているのかは謎だった。
GM:君は、君の夢に強く興味を示した少女の事を思い出す。
GM:なんとなく、歩いてゆくうちに、彼女と会えるような気がする。
加賀美金也:(無事でいてくれ)
加賀美金也:(いや、絶対に無事だ。そのはずだ)
加賀美金也:(フィー太郎……!)
加賀美金也:半ば祈るようにそう自分に言い聞かせながら、見慣れた街並みを歩く。
GM:広場のような場所に出た。
GM:床に放射状に掘られた陽光の図柄は、中心の太陽に収束しているようだ。
フィーネ・アゲイン:そこに彼女が居た。所在なさげに座り込んでいる。
加賀美金也:「……フィー太郎!!」
加賀美金也:その姿を見つけ、駆け寄る。
フィーネ・アゲイン:「……ぁ」
フィーネ・アゲイン:「先生……」
加賀美金也:「大丈夫か?いや、怖いよな……」駆け寄るとしゃがんで目線を合わせる。
フィーネ・アゲイン:「……」
加賀美金也:「……でも、お前がちゃんとお前でいて、こうして会えて……よかった」
フィーネ・アゲイン:「こなたは……本当にこなたなのか?」
フィーネ・アゲイン:「こなたは……生まれながらに顔が無く、尊大で、子羊たちを導くのが己の役割だと信じていた」
フィーネ・アゲイン:「それに……時折、すっぽりと記憶が消えてしまうこともある」
フィーネ・アゲイン:「こなたを攫った者どもは……」
フィーネ・アゲイン:「事更に、こなたが特定の誰かではないことを褒めそやした」
フィーネ・アゲイン:「この一人称も。あの語尾も……」
フィーネ・アゲイン:「いつか自分の中に降りてくるかもしれない、自分ではない誰かから」
フィーネ・アゲイン:「逃げるためにやっていたのかもしれない……」
フィーネ・アゲイン:「先生は知らなかっただろうが」
フィーネ・アゲイン:「こなたも、ずっとこの都市を夢に見ていた」
フィーネ・アゲイン:「ただ……今のような状態とは違って」
フィーネ・アゲイン:「こなたは、この忘れられた都市そのものだったのだ」
フィーネ・アゲイン:「王こそが神であり、すなわち国土であった」
フィーネ・アゲイン:「そこでこなたは、様々な悪逆を働いた」
フィーネ・アゲイン:「働いて──そうして、名と顔を奪われたのだ」
GM:君が以前に会った彼女とは様子が違う。
GM:己が己であることに疑問を持ったまま、言葉を止められなくなっている。
フィーネ・アゲイン:「あの時のように──」
フィーネ・アゲイン:「皆、化け物になってしまう。こなたのせいだ。こなたが生まれてしまったせいで──」
加賀美金也:「……フィー太郎」その震える両肩を、両手でがっしりと掴む。
加賀美金也:「一人で、よく頑張ったな」
フィーネ・アゲイン:びくり。
フィーネ・アゲイン:「……それは」
フィーネ・アゲイン:「……それは。何かを背負う必要がなくなった者にかけることばだ、先生……」
フィーネ・アゲイン:「こなたは、背負ってこなかった」
フィーネ・アゲイン:「毎晩同じ夢を見る意味を深く考えることもなかった」
フィーネ・アゲイン:「ただ……」
フィーネ・アゲイン:「先生が来てくれていたことに気づいた時などは、少し浮かれてしまったのかもしれない」
加賀美金也:「……お前は、ずっと……俺に助けを求めてくれていたんだな」
加賀美金也:「俺は、ちゃんと知ってる。お前がずっと頑張ってきたことを、毎日、夢で見ていたから」
フィーネ・アゲイン:「……こなたも」
フィーネ・アゲイン:「本当は分かってる」
フィーネ・アゲイン:「……ぞよ」
フィーネ・アゲイン:思い出したように付け足す。
フィーネ・アゲイン:「先生が、こなたの声を聞いてくれた」
フィーネ・アゲイン:朽ちた石の丸椅子にかけたまま、裸足の足をゆらゆらと動かす。
フィーネ・アゲイン:「一人で頑張ってたわけじゃないんだって」
フィーネ・アゲイン:「でも……わからない」
フィーネ・アゲイン:「"教授"は──オーヴァードは自分を観測することができないのだと言ってたぞよ」
フィーネ・アゲイン:「どれだけ個性的で、エキセントリックで、かわいい教祖になろうと思っても」
フィーネ・アゲイン:「こなたは……先生から見て、どう?」
フィーネ・アゲイン:不安そうに見上げる。
加賀美金也:「……お前はとっても、個性的で、エキセントリックで、かわいい教祖だ」
加賀美金也:「それに、そうなろうって思ったってことは……」
加賀美金也:「ちゃんと、背負ってるだろう?」
フィーネ・アゲイン:「……ほんとに?」
加賀美金也:「ああ。本当だとも。お前が背負ってるもの……」
加賀美金也:「啓明なる霊感研究会の、教祖って立場」
加賀美金也:「いわば、部活の部長だな。そういうの背負ってるやつは、このノヴァリスでたっくさんいる」
加賀美金也:「そして、そういうたくさんのヤツと同じように……」
加賀美金也:「お前は、会員たちからとっても慕われてる。お前も、会員を大切に想っている」
加賀美金也:「……個性的で、エキセントリックで、かわいい教祖なのは、お前だけかもしれないけどな?」悪戯っぽく笑う。
フィーネ・アゲイン:「うぅ……」
フィーネ・アゲイン:涙ぐんでる様子だが、仮面があるのでわからない。
フィーネ・アゲイン:「加賀美ちゃん先生~~~!」
フィーネ・アゲイン:感極まってしがみつく。
フィーネ・アゲイン:「ぐすっ……じゃあじゃあ、なんか頭の中にあるやつより、こっちのこなたが本物ってことでいい?」
フィーネ・アゲイン:「先生に治して貰った……この町並みが」
フィーネ・アゲイン:「いつかの太陽のもとの栄華よりも、大事だって」
フィーネ・アゲイン:「思っても……いいのかな……」
加賀美金也:「……ああ」
加賀美金也:「お前は、自分の思う好きな自分になっていいんだ」
加賀美金也:「ずっと二人で、一緒に頑張ってきただろう?」
加賀美金也:「不安になったら……周りのヤツに何か言われたり、自分のことが信じられなくなったら……」
加賀美金也:「俺を信じろ。ずっと、お前と一緒だったんだからな」
加賀美金也:「誰よりも、お前が良い子だって知ってる!」
フィーネ・アゲイン:「…………うん」
フィーネ・アゲイン:「こなた、頑張るから」
フィーネ・アゲイン:「きっと助けに来るぞよ、先生!」
加賀美金也:「ああ!」その小さな両手を包むように握る。
加賀美金也:「お前が助けを求めてくれたからな」
加賀美金也:「絶対、助けに行く!」
GM:仮面の少女が微笑むと同時。君の意識が現実へと浮上してゆく──。
GM:【破滅の足音】のカウントが+2されました。現在3。



星徒ルビー:郷土史愛好会の発破から逃れる形で地上に出た星徒ルビー・カルナンシュは、第二プランとして保持していた危険生物の封印を解きに向かう過程で、
白タイツ同好会員:白タイツ同好会員:恐るべきストーキング能力を持ち白タイツを押し付けようとする不審者の集団と対峙していた。
星徒ルビー:「頭が茹だっているのか? まあ。コスプレ撮影程度で消えてくれるなら応じない理由はないが」

繊奢箸ザクセ:「本当ですか!?」
GM:どごぉん! カメラを構えてローアングルに飛びついたザクセに容赦なく踵が落ちる。
星徒ルビー:「勿論、嘘」
星徒ルビー:「これ以上写真が出回って、お前のような頭のおかしい奴に絡まれるのもな」
GM:……雪が降っている。
繊奢箸ザクセ:「ふ、ふふ……」這いつくばる変態が笑う。
繊奢箸ザクセ:「調べさせていただきました。貴女の本領は、強化すべき味方がいてこそ発揮される」
GM:白き神殿が展開し、屹立する。白亜の天井と柱のあわいに、同好会員と星徒を内部へ納める。
GM:その柱は、上下が互い違いに。どれもがわずかずつ異なるデニールの凹凸を再現された、少女の脚を象っている。
GM:踏みつけられたザクセの頭部からの流血が雪原を汚した。
GM:処女雪をけがす蛮行を咎める落雷が星徒を打ち据える。
繊奢箸ザクセ:「我が作家性パトスは"聖域"。おさなくして侵されざる純潔の色」
繊奢箸ザクセ:「────この世界アトリエに挑むなら、処女雪を穢す罪深さを知れ」
繊奢箸ザクセ:「開け星の窓──雪花清楚神殿スノーシュー」
繊奢箸ザクセ:どこからか雪の兎たちが現れて、星徒を囲む。
星徒ルビー:「ムセイオンの生徒だったのか……? いや、待ってくれ。気持ちが悪い……!」



GM:ぎゃおおおおん!!!
GM:電磁ビームを吐き、強力な電磁バルスで都市機能を破壊する恐るべき封印現住生物"モーナスパーダ"が暴れている。
GM:その光景をご満悦で眺めていた怪獣戦線メサイア支部のもとに、それは現れた。
星徒キヨミ:「あれを起こしたの、貴女方ですよね」
星徒キヨミ:砕けた十字冠。丈の長いローブに身を包んだ長髪の星徒だ。

星徒キヨミ:「モーナスパーダの強力すぎる電磁パルスに晒されると、私のナノアセンブラの自己増殖作用が95世代前後で停止してしまう」
星徒キヨミ:「あそこで戦うであろう"教授"と解良イノリを始末してエッグを回収するには、最低で見積もっても山ひとつ分くらいの質量は欲しいところなのですが──」
星徒キヨミ:ぞわっ。
星徒キヨミ:足元から油膜のような光沢を持つ謎の物体が湧く。
星徒キヨミ:ナノサイズの流星体が生み出した自己複製装置は、それそのものがバロール・ハヌマーン・ノイマン能力を備えたEXレネゲイドである。
星徒キヨミ:周囲の木々をあっという間に食い荒らしながら自己増殖し、アメーバのように星徒を取り巻き、攻撃体勢を取る。
ナオミ・フェイ・レイ:「ふむ」蕩けるような視線をモーナスパーダに送りながら、裏腹に嘆息する。
ナオミ・フェイ・レイ:「今モーナスパーダに踏み潰されて転送されていたのでは、どうにも寝覚めが悪そうだ」
星徒キヨミ:「抵抗するんですね。別にいいですけど」
星徒キヨミ:しゅぱっ。ナノマシンの仮足が空を裂く。ナオミの首を狩る軌道。
ナオミ・フェイ・レイ:バシュッ
ナオミ・フェイ・レイ:それが首筋に届く寸前、放たれた光に包まれて蒸発する。
星徒キヨミ:「……」
ナオミ・フェイ・レイ:光線銃。そう呼ぶのが最も妥当だろうか。昔のSFに出てくるような紡錘型の銃身が、ナオミの手に握られている。
ナオミ・フェイ・レイ:「表向きは、巨大生物災害対策の専門家ということになっている」
ナオミ・フェイ・レイ:「まあ、実際はこの程度怪獣に効くはずもないんだが───」
ナオミ・フェイ・レイ:「人間相手なら十分だと思わないかね?」
怪獣戦線生徒:部下たちもナオミに倣い、銀に赤と青のラインが入ったどことなく古めかしい銃を構えた。
星徒キヨミ:「人間相手、ね。少々舐めてるんじゃないですか?」
星徒キヨミ:「ま、意外だったのは確かですけど」
ナオミ・フェイ・レイ:「巨大生物に華々しく負けるためには」
ナオミ・フェイ・レイ:「通常サイズの敵程度、圧倒できることが最低条件だと思うんだけれどね」
ナオミ・フェイ・レイ:「とはいえ今更巨大化されても興ざめだから、そのままでいいよ」銃を構える。
ナオミ・フェイ・レイ:「さあ諸君、退屈な人間パートを始めようじゃないか」



GM:クライマックスの敵対勢力カードが配置されます。

▼星徒ルビー:2R目の終了時、登場している星徒以外のキャラクターに自身への憎悪を付与する
▼星徒キヨミ:クライマックス戦闘終了時、登場している全てのキャラクターに50点のHPダメージを3回ずつ与える




小豆橋カノコ:「見つけましたリッコさん! アトラさんです!」
小豆橋カノコ:謎の装置を操作しながら自動運転でキッチンカーをかっ飛ばしている。
アトラ・アーリーバード:「うおおおおお!!! なんだなんだなんだなんだ!?!?」
齋藤リッコ:「ホントだ!!」
アトラ・アーリーバード:エンジェルハィロゥ特有の行動値で爆走して逃げています。
齋藤リッコ:「見つけたわよアトラ・アーリーバード!!」
齋藤リッコ:「よくもマギカちゃんにあんなことを……!覚悟しなさい!!」
GM:「なんだと!?」「ほんとにアトラだ!」「よく分からんが殺せ!」
GM:リッコたちが集めた抵抗勢力のメンバーやそれとは特に関係ない暴徒が合流する。
アトラ・アーリーバード:「どわ────ッッ!!!」
小豆橋カノコ:ばしゅんばしゅん。改造クリーム絞りから弾丸を撃ちまくる。
小豆橋カノコ:「止まって下さい! 次は撃ちますよ!」
アトラ・アーリーバード:「次はって何!? 今のは!?」
小豆橋カノコ:「試供品です!」
小豆橋カノコ:メサイアの熱気に煽られておかしなテンションになっている。
齋藤リッコ:キッチンカーの屋根に乗り出し、煌々と燃え盛る魔眼を構える。
齋藤リッコ:「アトラ・アーリーバード!今すぐマギカちゃんを解放しなさい!!」
齋藤リッコ:「自分の後任にあんなことさせるなんて……人の心ってものが無いの!?」
アトラ・アーリーバード:「何のことかわからん! 分かりそうだが分かりたくない!」
アトラ・アーリーバード:耳を塞いで頭を振る。
アトラ・アーリーバード:「──!? 待て。そっちに賞金首がいたぞ!」
GM:「何ですって!?」「アトラより金!」「とにかく何かを壊したい!」
齋藤リッコ:「何言ってんのよ!そんな見え見えの嘘に引っかかるわけ……」
齋藤リッコ:「ちょっと!あんた達!?」
GM:アホの7割位がそちらに流れていき──
星徒メナロック:まとめて派手に吹き飛ばされる。
星徒メナロック:幾筋の転送光が夜空に尾を引いた。

小豆橋カノコ:「ほ…………」
齋藤リッコ:「本当にいる~~~~~~~!?」
アトラ・アーリーバード:「えっマジで? やっぱ見間違いじゃない?」
アトラ・アーリーバード:バックで引き返してくる。
齋藤リッコ:快盗部が配ったビラと見比べて「いや……十字冠も……間違いない……!」
星徒メナロック:「……アトラ・アーリーバード」
星徒メナロック:「ころす」
齋藤リッコ:「ちょっと!何したのよアンタ!?」
小豆橋カノコ:アトラを見上げる。
アトラ・アーリーバード:自分を指さしてリッコとカノコを交互に見る。
アトラ・アーリーバード:「…………うーん」
アトラ・アーリーバード:「とにかく殺るぞ! メサイアの危機!」
アトラ・アーリーバード:勢いで誤魔化した。
齋藤リッコ:「勢いで誤魔化そうとしてない!?」
小豆橋カノコ:「えっはっはい! 結論はそうなりそうですけど!」
齋藤リッコ:「マギカちゃん以外にもきっと悪いことを……許せない……!」
齋藤リッコ:「くっ……でも流石に今はこっちが優先か……!」
齋藤リッコ:魔眼が変形し、巨大な炎剣へと変わる。その切っ先が、アトラから星徒へと向けられた。



重装恐竜ドローン:「生……意気……」
重装恐竜ドローン:プスン、ガタン。
白河ヒバリ:「よくも生ドロちゃんをやってくれたっすね」
星徒ヴァロッツァ:「……だって、こんなに走ることに傾倒してるやつが、速さで負けちゃったらさ」
星徒ヴァロッツァ:「何の言い訳もできない。生きてる価値がないだろ。殺してやらないと可哀想だ」
星徒ヴァロッツァ:ライダースーツにジャケットを羽織った星徒が、恐竜ドローンのメモリチップを踏み潰そうとする。

GM:ばしゅう。
白河ヒバリ:脚がアスファルトを踏み砕いた時には、一陣の風が駆け抜けた後だった。
白河ヒバリ:「はぁ、はぁ……」
白河ヒバリ:「何で生き返ったのか知らないっすけど……」
白河ヒバリ:「そのスピードレイシストっぷりは相変わらずっすね」
星徒ヴァロッツァ:「お前ヒバリかぁ?」
星徒ヴァロッツァ:「気づかなかったよ。速くなってたからさ。へぇ……」
GM:特徴的すぎる外見に頓着していない。
白河ヒバリ:名前や立場を抜きに走りに傾倒するためにこの格好をしているので気にしていない。
星徒ヴァロッツァ:「トランペッターどもが"大学"を見つけたみたいだから、ついて行ってやろうかとも思ったけど」
星徒ヴァロッツァ:キャッ。僅かに路面と脚部が擦れる音。
星徒ヴァロッツァ:グリーヴとローラーブレードを合体させてゴツくしたような流星体が装着される。
星徒ヴァロッツァ:「ここで暇を潰してから漁夫の利を狙うのも悪くない、か」
白河ヒバリ:「何言ってるか分かんねっすけど」
白河ヒバリ:「良いっすよ、白黒つけるっす」



GM:クライマックスの敵対勢力カードが配置されます。

▼星徒メナロック:1Rのイニシアチブ15のタイミングで"グレート・バビロン"の勢力効果が使用不能になる
▼星徒ヴァロッツァ:2R目の開始時にクライマックス戦闘に登場する。攻撃対象はPC・大学でランダム




"ラティス":罠の陣と自爆する人形で追い詰めるも慢心の隙を突かれ敗北した"透彩ラティス"、
"ハウンズトゥース":「言葉は不要だ──」と侵星魔法冠を展開した星徒相手に時間を稼ぎ転送された"猟牙ハウンズトゥース"。
GM:残るテクサは既に二人。だが着実に、勝利の時は迫っていた──!
"キャンディストライプ":「まさかボクの必殺技をあんなふうに攻略するとはね──でもお陰で突破口が見えた」
"キャンディストライプ":無数の蓄熱変形合金の糸が手に戻り、重厚長大のガントレットを形成して水流から主を庇う。
"キャンディストライプ":正面から受ければ2秒と保たない腐食ジェット水流。しかし今この瞬間、水の糸を通してユクスュルニルとガントレットがつながっている。
星徒ユキサ:「ッ!」
星徒ユキサ:星徒の動きが止まった。
星徒ユキサ:オデュッセイアから迸る雷条のひとつをあえて自らの身に受けた飴縞キャンディストライプを通じての、感電。

"キャンディストライプ":「ぐぅっ、今……ッ」
GM:その放電現象こそ、"辻斬ギンガムチェック"の準備完了の証。
"ギンガムチェック":「……今!」作戦会議とは違った展開。だが、仲間の作ってくれた勝機を逃すわけにはいかない。
"ギンガムチェック":「曖昧宇宙(モコモココスモ)――!」
"ギンガムチェック":叫ぶと、一本一本に電流を纏った糸が集い、巨大な拳を形成する。
"ギンガムチェック":力任せに(?)それが放たれる。その速度と威力は食らえばチカチカ星が見えるほどだ。
星徒ユキサ:「ごっ────」
星徒ユキサ:「ごああああああああッッ!!」
星徒ユキサ:品の良いドレス姿の少女の口から出ているとは思えない、妖魅が正体を暴かれたが如き絶叫。
"ギンガムチェック":「や……やった……!?」
星徒ユキサ:手芸部随一のパワータイプ、ギンガムチェックの必殺技が直撃し、星徒が膝をつく。
"ギンガムチェック":「やった!アマミちゃん!生意気なヤツ、めちゃくちゃにできた、よ……!」
"キャンディストライプ":「やったか──!?」縁起が悪いから一瞬遠慮したけどオデちゃんも言ったから言った。
"キャンディストライプ":「オデちゃん!」キャッキャ
"ギンガムチェック":「みんなでがんばった、甲斐があった、ね……!」
GM:しかし──
星徒ユキサ:ゆらり、と起き上がる。
"キャンディストライプ":「!」
"ギンガムチェック":「あっ……!?」
"ギンガムチェック":「やってなかった……!?」
"ギンガムチェック":「しまった、倒したとき『やった!?』って言っちゃダメって言われてたのに……!」
星徒ユキサ:「ふ、ふふ……やるわね。まさか私がこの技を出すまで追い詰められるとは……」
"キャンディストライプ":「この技……!?」同じ星の人っぽい言葉遣いにちょっと興奮。
星徒ユキサ:「……メサイアで討伐された星徒ニア。あれはいいアプローチだったわ。戦闘能力を流星体に仮託することで、力を振るう主体を移すことができる」
星徒ユキサ:「つまり、星徒になった私は、理事会の解放禁止命令がそもそも存在しない・・・・・八竜を作れるの」
星徒ユキサ:かつてメサイアを飛び回ったヨルムンガンドを思い起こさせる、巨竜。瞬く間に展開され、ユキサを飲み込む。
星徒ユクスュルニル:"ギンガムチェック"の全力の一撃すら通じるのかという、見上げるほどの威容。
星徒ユクスュルニル:「さあ、第2ラウンドかしら?」
"ギンガムチェック":「こ、これは……!」
"ギンガムチェック":「第二形態……!?」
"キャンディストライプ":「はは……キミ」
"キャンディストライプ":「面白いね」
GM:毒の瘴気が拡がってゆく。



GM:クライマックスの敵対勢力カードが配置されます。

▼星徒蒼竜ユクスュルニル:イニシアチブ0のタイミングでPC全員に邪毒5を与える



◆Climax◆

GM:全員登場。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1増加(42 → 43)
解良イノリ:勢力バフは今も有効でいいです?
マギカ・ウィッチクラフト:ミドル限定じゃなさそうだからよさそう
解良イノリ:あっ確かに では1で出るぜ
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1増加(26 → 27)
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を1増加(83 → 84)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(78 → 79)
加賀美金也:だめっていわれたらみんなで振りなおそう
マギカ・ウィッチクラフト:せーので振り直そうね
GM:侵蝕1で大丈夫ですが、この後関係なくなります



メサイア学園 都市近郊




GM:"覚醒派"の拠点は予想外にあっさりしたものだった。
GM:都市部からやや離れた山際の物資倉庫である。
GM:"大学"の運営に必要だろうと予想されていた機器類も、想像よりずっと規模が小さかった。
GM:扉を破って入ってきた君たちを出迎えたのは。
フィーネ・アゲイン:フィーネ・アゲインの眠る"トロアノ天球儀"
帽子の社会人:倒れて動かなくなった義体。
"封絶者":そして──冷たい目をした、壮年の男。

"封絶者":「見つかるはずがなかったんだが……」
"封絶者":「おめでとうと言っておこうか。メサイア学園」
加賀美金也:「……フィー太郎!!」
加賀美金也:「……っ、お前が"封絶者"か……!」トロアノ天球儀と男を順番に睨む。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、あなたが、教授……"封絶者"さん、ですか」
"封絶者":「いかにもそうだ。先生。議長代行」
解良イノリ:「禁じ手外道技盤外戦術はウチの十八番よ。……フィーネさんは…見た所無事っぽいけど…」
佐夜鹿ネネネ:回転鋸が叫ぶ。
佐夜鹿ネネネ:“教授”の姿を見るなり、即座に刃を振りかざして襲い掛かる。
"封絶者":一瞥もしない。
帽子の社会人:倒れていた義体が急に起き上がって、その鋸に身を晒した。
加賀美金也:「なっ……」
帽子の社会人:人工筋肉の繊維が完璧に計算されて鋸に絡まり、巻き込まれ、稼働を停止させる。
帽子の社会人:「おいおい。俺の紹介はしてくれないわけ?」
佐夜鹿ネネネ:「ッち……!」
佐夜鹿ネネネ:社会人を蹴りつけ、強引に距離を取る。
"封絶者":「そうした方が君好みだろう」
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、故障してたのではなかったんですね……」
帽子の社会人:蹴りつけられた義体が停止する。
帽子の社会人:そして部屋の奥。積まれている義体の山の中から、一体が起き上がる。
帽子の社会人:先ほど倒されたものと比べて、明らかに女性的で、人間に近い表情が取れる構造。

帽子の社会人:「封印現住生物モーナスパーダ? だっけ」
帽子の社会人:「あれで大体やられちゃってな~。機械の身体もツラいもんだ」
"封絶者":「──"アッダ"」
"封絶者":「把握しているだろうが。最初の天使だ」
"アッダ":「えへへ~んよろしく~」
解良イノリ:「………」手袋を付けている手のひらの上で、コイン大の影の球体が急速に回転している。追撃というよりも、防御の為だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「最初の……天使……」
マギカ・ウィッチクラフト:「確かギャング集団のブラックチャペルと戦った、っていう…?」
佐夜鹿ネネネ:「成程。その身体……『社会人』ではなく義体ですか」
鷺宮アオノ:『イエ、マギカ議長代理。そっちではないようデス』
鷺宮アオノ:『どうやらその前に"居た"……』
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、あぁ。」こちらの把握している"最初"は、表に出た時期だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「一番はじめに"天使"になった人、です、か」
"アッダ":「そそ。よろしく~って言っても」
"アッダ":「元になった生徒が居るワケじゃないんだけどね」
"アッダ":「どうやって生まれたのかは企業秘密ってやつだぜ」
彫本ソニア:「──二人だけ?」
彫本ソニア:「いえ。理事会の残党が何十人も潜んでいたら流石にボロが出ます。これでいいのかもしれませんが──」
マギカ・ウィッチクラフト:「という事は……この人たちを抑えれば?」
加賀美金也:「……たった二人でこれだけのことをしてきたのか……」
"封絶者":「見解の相違だよ」
"封絶者":「現実の肉体の多寡が、そこにある意思を示すわけではない」
"封絶者":「君たちもそれを知ったからこそ、こんな手段に出たのだろう?」
"封絶者":「だが、そうだ──相手がどのように世界を認識するかを知る手段は多くない。言葉はその数少ない一つ」
"封絶者":「たった二人で迎え撃つつもりかと聞かれたなら。そうだと答える。たった今最後の流星体が収まったところだ」
"封絶者":「天球儀の完成まで、幾ばくもない」
加賀美金也:「な…………!!」
フィーネ・アゲイン:眠るフィーネの姿は穏やかで、その中で何が起きているのかは伺い知れない。
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな……!」
加賀美金也:「フィー太郎…………!!」
佐夜鹿ネネネ:「幾ばくもない……そうですか」
佐夜鹿ネネネ:「では、間に合ったのですね。我々は」
佐夜鹿ネネネ:「ここであなた方を止めれば、計画は阻止できる」
GM:【破滅の足音】が使用されています。3ラウンド目が終了した時、PC全員が戦闘不能に成り、イベントが起こる。
"封絶者":「いかにもその通りだ。始めるかね?」
佐夜鹿ネネネ:「ではその前に一つだけ」
佐夜鹿ネネネ:「佐夜鹿リリリを素体として選んだのは」
佐夜鹿ネネネ:「……いかなる理由からですか?」
"封絶者":「彼女がちょうど我々の計画に嵌まる位置にいたからだ」
"封絶者":「ヤアフを我々の側に繋ぎ止めるに足る個人であり、星徒であるリリリを君たちと戦わせる引き金であり、天使として完成する条件を有していた」
"封絶者":「実際にこうして彼女の流星体は、私の手元に収まっているわけだからね」
佐夜鹿ネネネ:「……」それを咀嚼するように短く瞑目し、息を吐く。
佐夜鹿ネネネ:「……成程。分かりました」
佐夜鹿ネネネ:「一つ……私の人生哲学をお教えしましょう」
佐夜鹿ネネネ:「それは、気持ちいいかどうかです」
佐夜鹿ネネネ:「悪を成すより、正義を護ったほうが気持ちいい」
佐夜鹿ネネネ:「諦めるより、立ち向かうほうが気持ちいい」
佐夜鹿ネネネ:「マス■■■■■■■よりもセ■■■のほうが気持ちいい」
佐夜鹿ネネネ:「私の姉を侮辱した者を……」
佐夜鹿ネネネ:「見逃すよりも、全力で叩き潰すほうが、気持ちがよさそうです」
佐夜鹿ネネネ:「マギカ議長。よろしいですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「ん、ん……?」一瞬戸惑う。「……え、えぇ。そうですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「……"封絶者"さん、貴方がた……"覚醒派"の、"大学"の目的は、ジャームになることで不都合が起こらない世界だと聞いています」
マギカ・ウィッチクラフト:「ヤアフさんも仰ってました。その研究テーマは、個人的に興味もありますが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「貴方のモチベーションがどうであれ、今のまますんなりと通すわけには行きません」
マギカ・ウィッチクラフト:「ここはメサイア学園ですので。登校の学生として……」
マギカ・ウィッチクラフト:「すべての計画には邪魔が発生します」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、貴方達の主張は、全て終わった後で聞かせて頂きます……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「い、いざ尋常に」
マギカ・ウィッチクラフト:「宣戦布告を訴状申し上げます……!」



GM:クライマックス戦闘を開始します。

("封絶者"[21]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、走社会人トループA[6]×3)
10m
(イノリ[22]、先生[11]、マギカ[11]、ネネネ[8])

▼グレート・バビロン:『八竜解放』シーンのエネミー全てに999のダメージ。イニシアチブ/シナリオ1回。
▼トランペッター:『火力支援』PC全員の攻撃力+10
▼メサイア第一技術部:『解析支援』ワンポイントアドバイスをくれる
▼同窓会:『陣地構築』エネミーの攻撃達成値-10 
▼黒魔術同好会:『軽量化術・まるで全裸』PC全員の行動値+5
▼ブラックチャペル:『ギャングの流儀』行動値0のタイミングで発動し、エネミー1体に50のダメージを与える
▼ウォーレン:『殺人兵器』マギカの攻撃はガード不能、装甲無視
▼啓明なる霊感研究会:『急速休息術』戦闘終了後、PCのHPを全回復できる
▼クラウンパーク:『人を呪わば』デビルストリングを使用した時、デビルスレッドを使用したものとして扱う
▼ビルドアッパーズ:『無限畳返し』PCの攻撃ダメージ、あるいはそれを参照するPCへのダメージを無効化できる 
▼合同カタコンベ保全委員会:『想い人』エネミーの回避達成値-10
▼電信労働組合:『電磁バリケード』PC全員のガード値+10

鷺宮アオノ:『マギカ議長……聞いて下さいデス! 貴方達の居る地点とそう遠くない位置で星徒の反応多数!』
マギカ・ウィッチクラフト:「なっ……?」
鷺宮アオノ:『天球儀の出力が……強まってるデス! 完成するかどうかの戦いだと思わせて──』
鷺宮アオノ:『すぐにそちらの戦いにも影響が出始めるデス!』
マギカ・ウィッチクラフト:「み、未完成でも動きはするってことですね……!?」
GM:流星を逆から見たようだった。
GM:君たちのいる丘の遥か後方で急速に広がる毒の湖沼地帯が、生徒たちを一斉に十字冠転送させている。

▼星徒ユキサ/ユクスュルニル:イニシアチブ0のタイミングでPC全員に邪毒5を与える

GM:ハイウェイを破壊しながらチカチカと輝く光が、こちらへと迫ってきている。

▼星徒ヴァロッツァ:2R目の開始時にクライマックス戦闘に参加する。攻撃対象はPC・大学でランダム

GM:君たちに視認できない様々な場所で──例えば、人の体内にごくスムーズに寄生する新たな封印現住生物を解放しようとしている者。

▼星徒ルビー:2R目の終了時、登場している星徒以外のキャラクター全員に自身への憎悪を付与する

GM:麓でグレイ・グーを発生させるべく殺戮を繰り広げているもの。

▼星徒キヨミ:クライマックス戦闘終了時、全てのPCに30点のHPダメージを3回ずつ与える

GM:グレート・バビロンを襲撃しようとしている者──

▼星徒メナロック:イニシアチブ15のタイミングで"グレート・バビロン"の勢力効果が使用不能になる

鷺宮アオノ:「たぶん、星徒よりも操りやすいジャームならすぐにやってくるデス! 八竜による砲撃は、できるだけ引きつけて──」



GM:四方から迫る星徒たちの予感の中で、それでも"大学"を打倒するという君たちの意思にセイクリッドピラーが呼応する。
GM:……そして。
"アッダ":「じゃ、俺も本気出しちゃおっかな」
"アッダ":帽子を取って一礼する。隠されていた十字冠が、天へと拡散する。
"アッダ":「ノヴァ・レグナム──」
"アッダ":「戒律は、衝動に抗うことの禁止だ」
GM:君たちは理解する。
GM:天使を製造する際に必要な、過剰な侵蝕率の励起。
GM:それは、彼女の力によるものだったのだと──
"アッダ":Eロイス【N.R.】を使用。
"アッダ":その効果により、PC全員の侵蝕率が100になります。
GM:代わりに衝動判定はありません。
マギカ・ウィッチクラフト:キエーッ!
加賀美金也:ほげ……ほげ……
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を76増加(27 → 103)
佐夜鹿ネネネ:助けて……
解良イノリ:ぬあーっ
マギカ・ウィッチクラフト:足し算を間違えた。100です
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を21増加(79 → 100)
加賀美金也:100にしました!
GM:第一ラウンド。セットアップ
加賀美金也:セットアップありません……!
"アッダ":《戦力増員》
GM:あっ、うそ。
GM:上に書いたエンゲージ表が戦力増員後です
マギカ・ウィッチクラフト:なるほどね
解良イノリ:PS:”Mt19:17”《原初の黄:活性の霧》。自身に。R中攻撃力+18し、ドッジダイス-2d。
解良イノリ:なるほどね
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(100 → 103)
"アッダ":これで3体出したってことにさせてね。テヘッ
佐夜鹿ネネネ:《加速装置》+《狂騒の旋律》 行動値+12 攻撃力+6 暴走
"封絶者":セットアップなし
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を7増加(100 → 107)
佐夜鹿ネネネ:行動値8>20
マギカ・ウィッチクラフト:えーと セットアップあります
暴走社会人:全員が《加速装置》《ヴァジュラ》で行動値22、攻撃力増加。
マギカ・ウィッチクラフト:このカタナルベクタから受け継いだ力!
佐夜鹿ネネネ:ゲ~ッ
GM:はい、なんでしょうか
加賀美金也:ほげ~っ
マギカ・ウィッチクラフト:《空間圧縮》単体に戦闘移動を行わせます。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を2増加(100 → 102)
GM:この状態で一体何を──
マギカ・ウィッチクラフト:対象は自分!
マギカ・ウィッチクラフト:世界を加速させて移動……エネミー達にエンゲージ!

(マギカ[11]、"封絶者"[15]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、走社会人トループA[22]×3)
10m
(イノリ[22]、先生[11]、ネネネ[8])

マギカ・ウィッチクラフト:そして条件を満たしたので
マギカ・ウィッチクラフト:RHOを公開します
GM:どうぞ!
加賀美金也:RHO!?
佐夜鹿ネネネ:RHO!?
情報項目

▼RHO:マギカ・ウィッチクラフト 
君は流されるままにキングダムから引き抜かれ、心ならずも頭角を表しメサイア学園のトップに流れ着いた。
……そんなことが果たして、本当に流されていただけの偶然で可能だろうか。
望む望まざるに拘らず、君には才覚がある。
それは不揃いな魔術たちへ捧げる愛であり、手元にある無数の端材を組み上げてひとつの流れを組み立てる嗅覚。
雑多なピースを繋げ合わせ、意味を与えることができる。
過程がどうであれ。中心に立っていれば誰もが認めるはずだ。君の前任者がそうだったのだから。
条件:君が"トロアノ天球儀"のエンゲージにたどり着いた時、公開できる。
効果:君は"トロアノ天球儀"を操作してメサイア学区に出現したジャームを識別し、それを倒すのに相応しい生徒たちのもとへそれらを誘導することができる。
クライマックスに勝利することで、君の肩書から『代行』の文字が削除される。

マギカ・ウィッチクラフト:ハッキング!ハッキング解除!ハッキング!!
GM:では、全てのエネミー勢力効果が解除されます。



GM:──そして、全員が臨戦態勢となった中。
GM:マギカ・ウィッチクラフトだけが、別のものを見ていた。
マギカ・ウィッチクラフト:──"カタナルベクタ"と戦った後。
マギカ・ウィッチクラフト:少しだけ、言葉に詰まることが少なくなった。
マギカ・ウィッチクラフト:(嘘。本当はいつも通りなんだけど。)
マギカ・ウィッチクラフト:詰まったはずの言葉が、スラスラと出てくる。
マギカ・ウィッチクラフト:まるでそうなることをわかって、事前に回避したように。
マギカ・ウィッチクラフト:あるいは、そうなったから、言い直したように。
マギカ・ウィッチクラフト:(イノリちゃんが先に動く。ネネネちゃんも追撃してる。"封絶者"が対応を……じゃないな。社会人が動くのかな?)
マギカ・ウィッチクラフト:盤面が見える。おかしなことだ。戦場なんていつだって直視する余裕がないのに。
マギカ・ウィッチクラフト:数秒だけ先のことが、数秒だけ後のことだったように『わかる』
マギカ・ウィッチクラフト:カタナルベクタが残した思考術、観察眼。それがマギカ・ウィッチクラフトにすら、戦況の把握を容易にさせてくれる。
マギカ・ウィッチクラフト:1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。
マギカ・ウィッチクラフト:その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。
マギカ・ウィッチクラフト:その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。その1秒前の自分が考える。
マギカ・ウィッチクラフト:考えて実行して失敗して反省する。
マギカ・ウィッチクラフト:サイクルを1秒で行って、総当たりの選択肢の検証が終わる。
マギカ・ウィッチクラフト:(あぁ………)
マギカ・ウィッチクラフト:(このままじゃ死んじゃう)
マギカ・ウィッチクラフト:あの人はこんな視界で戦っていたのか。ずるい。自分だけ既に経験済みの戦闘だなんて。
マギカ・ウィッチクラフト:だったら、修正しなきゃ。私に出来ることは──



マギカ・ウィッチクラフト:それは異常な光景だった
マギカ・ウィッチクラフト:ノヴァ・レグナムによって励起されたレネゲイドへの反応、戦闘への備え。
マギカ・ウィッチクラフト:歴戦であるイノリやネネネが戦闘を始めるより先に、マギカ・ウィッチクラフトは既に動き終わっている。
マギカ・ウィッチクラフト:《猫の道》《透明存在》。アッダの隣をすり抜けるようにして、トロアノ天球儀に触れていた
解良イノリ:「これはっ、--」見覚えのある光景だった。かの黒白の妖怪仙人が、幾たびも見せていた。
GM:──君は、この装置の目的を知っている。
GM:内部に何が埋め込まれているのかも。形状の意味を──それを元に類推できる。
GM:そして
GM:今メサイア学園の、どこで何が起きているのかを、誰よりも把握している。一瞬だけなら、使い手を上回って装置を操ることすら可能かもしれない。
GM:メサイアの凶星の居場所が分かる。それにどのように干渉すればいいのかも。
GM:今この瞬間。その力を手にしている。
マギカ・ウィッチクラフト:空を見ている。星を眺めるように空を見ている。
マギカ・ウィッチクラフト:同時に、すべての星は手元に感じた。縦横の線が引かれた長方形の中に、白と黒の石が置かれている。
マギカ・ウィッチクラフト:どうやらこれを置けばいいらしい。
マギカ・ウィッチクラフト:(……どうしろと)
マギカ・ウィッチクラフト:今の自分が嘆いた。
マギカ・ウィッチクラフト:1秒先の自分がとりあえず行動して失敗した。
マギカ・ウィッチクラフト:1秒前の自分が応援していた。
マギカ・ウィッチクラフト:(テスト中止カット。しょうがない、次……)
マギカ・ウィッチクラフト:今の自分が嘆いた──頭をはたかれた。
マギカ・ウィッチクラフト:"阿呆"、"才能がない"、"どうしてわからんのだ"、"ほんとうに才能がないなぁ魔女……""かわいそうに……"
マギカ・ウィッチクラフト:白と黒の存在が罵倒してくるが、語彙が半分ほど自分から発している。
マギカ・ウィッチクラフト:"だったら貴方が教えて下さいよ…"珍しく愚痴をこぼすと、姿の見えない人がパチリと石を置く。
マギカ・ウィッチクラフト:……龍に成るのは別の競技では?
マギカ・ウィッチクラフト:(でも、あぁ)
マギカ・ウィッチクラフト:(そうすればいいのか)
マギカ・ウィッチクラフト:碁石をチェスに変えて、コマを摑む。
マギカ・ウィッチクラフト:星徒ルビーに葬送係を。
マギカ・ウィッチクラフト:星徒キヨミにヤアフを。
マギカ・ウィッチクラフト:星徒メナロックにガリラ部を。
マギカ・ウィッチクラフト:星徒ヴァロッツァにマスターデュエルを。
マギカ・ウィッチクラフト:星徒ユキに──騎士王様方を。
マギカ・ウィッチクラフト:相手の敷いたルールのもと、メサイア流に。
マギカ・ウィッチクラフト:無手勝流でお相手しましょう
GM:──抵抗。
GM:君が星の巡る光景から締め出されるまでに、ごく短い時が過ぎた。
GM:だが、既に運命は紡がれている。



星徒メナロック:RPGのゴーレムのような流星体。
星徒メナロック:形状の印象はそれだった。とにかく馬鹿でかい。
星徒メナロック:そして──予想外だったのが。
アトラ・アーリーバード:「こいつ再生するぞ!!!」
アトラ・アーリーバード:虹の燐光を纏う剣が破壊した腕が、もう復活している。
齋藤リッコ:「ただでさえデカいのに……嘘でしょ~~!?」
小豆橋カノコ:「リザレクトです! 信じられません──ジャームなのに!」
小豆橋カノコ:「極端に体躯を膨張させることで末端部の侵蝕率を薄めているとでも言うの……?」
齋藤リッコ:「これじゃキリが無い……!ちょっとアンタ!アトラ・アーリーバード!何か無いの!?」無茶振り
アトラ・アーリーバード:「ええいやかましい! なんでそれなりの大物食いができる連中がそろいもそろって一撃がでかいだけのタイプなのだ……!」
GM:危うし! グレート・バビロン。
GM:メナロックを迎撃するために八竜の解放を使ってしまえば、"エクスプローラーズ"本隊の切り札が1つ消えることになる。
GM:──その時である。
???:虹色の怪光線がゴーレムに撃ち込まれ、着弾と共に火花と爆発が起こる。
???:それに続き、巨大な羽根の生えたゴリラが飛び掛かり、ゴーレムの顔面にパンチを叩きこむ。
アトラ・アーリーバード:「どわあああ!!」
ガリラ:その正体は……巨大蛾猿獣、ガリラ!

星徒メナロック:降り注ぐ礫片、倒壊するビル!
齋藤リッコ:「……ガリラ!?」
齋藤リッコ:「ってことは……」
八頭蟲マーニ:「みなさ~~~~~ん!!」
八頭蟲マーニ:続いて駆け寄ってきたのは、1人の少女。ガリラ部部長にして唯一の部員、八頭蟲マーニである。

齋藤リッコ:「マーニちゃん!!」
アトラ・アーリーバード:「おお! マーニ! まさにいい所に!」
アトラ・アーリーバード:ガリラを見上げる。
齋藤リッコ:「ナイスタイミング……けどどうしてここに!?」
八頭蟲マーニ:「援軍です! 来るように要請されたので、急いで来ました!」
アトラ・アーリーバード:「よし、誰が呼んだのかはわからんがよくやった」
齋藤リッコ:「援軍要請……?グレート・バビロンは傀儡状態なのに……一体誰が……」
齋藤リッコ:「いや……」ハッとしてアトラを見上げる
齋藤リッコ:(こいつだ……!自分が危うくなるのを読んで……予めバビロンを利用して援軍を!何て奴……!)
アトラ・アーリーバード:なんとなくニヤッという笑みをリッコに返す。
齋藤リッコ:(こいつ……!どこまで考えて……!)ゾッとした寒気に襲われる
ガリラ:めちゃくちゃにビームを撃ちながらゴーレムに掴みかかり、力任せに腕を引きちぎるが、すぐに再生する。
星徒メナロック:「くそっ……」
星徒メナロック:「嫌いだ……メサイアのバカどもが……! お前たちの乱痴気騒ぎでどれだけ貧乏くじを引いたと思ってる……!」
星徒メナロック:現れたガリラをグレート・バビロンを破壊することの障害とさだめ、闘志をもやす。
八頭蟲マーニ:「私もガリラの付き添いで来たわけではありません! 一緒に戦うつもりです!」
アトラ・アーリーバード:「よぉし! いいぞマーニ! 貴様らが来れば百人力だ!」
八頭蟲マーニ:「リーダーはアトラさんですか? なんでも言ってください! いざとなれば私もガリラになって一緒に星徒をちぎります!」
アトラ・アーリーバード:「今すぐやれ!このまま殺──────す!!」
アトラ・アーリーバード:ものすごくやられそうな走り方で星徒へと向かっていく
齋藤リッコ:「ありがとうマーニちゃん!一緒にこの星徒を倒しましょう!」氷と炎の魔眼を展開し
齋藤リッコ:「アトラ・アーリーバード!あんたはその次よ!!」
アトラ・アーリーバード:「はっ! マーニの知り合いだけあって物怖じせん奴!」
八頭蟲マーニ:「はい!」オーヴァード能力により、ガリラの姿を完全コピー! 2体がかりで押さえつけ、ゴリラ特有の凄まじい握力でゴーレムの全身を片っ端から掴み、引きちぎろうとする。
星徒メナロック:凄まじい再生力だ。だがリザレクトに近い原理で再生しているのなら、いずれ限界は来る。
八頭蟲マーニ:(再生されるのでいたちごっこですが……私たちがめちゃくちゃにします! この間になんとかやっつけてください!)みんなにテレパシー会話!
GM:斬る! 凍らす! 撃つ!
GM:あらん限りの攻撃を叩き込み、時に跳ね飛ばされ、時に踏み潰されかけて逃げ惑う。
ガリラ:「グオオ!」ゴーレムに反撃され、周囲のビルを巻き込んで大きく吹き飛ぶ。相手も無抵抗なわけがないのだ!
星徒メナロック:「ばかに……しやがってぇ────!」



星徒ルビー:「お前は相性がいいと思っていたみたいだが──」
星徒ルビー:コートのポケットに手を突っ込んで、倒れたザクセを見下ろしている。
星徒ルビー:「アトリエにナマ物を置いたのは失敗だったな」
繊奢箸ザクセ:「うう……またもやそのおみ足に踏まれて……」
繊奢箸ザクセ:言っている場合ではなく血だらけである。
星徒ルビー:「いや踏んでないが……幻覚を見ているのか?」
星徒ルビー:アトリエが崩壊する。
星徒ルビー:雪花清楚神殿はザクセへの直接攻撃を禁じる性質を持ち、白タイツを履いてザクセを興奮させなければなかなか脱出できない厄介なアトリエだが──
星徒ルビー:星徒ルビーは怪生物を操った力で処刑係を担う雪うさぎたちを操ることでそれを突破したのだ。
繊奢箸ザクセ:「無理やり白タイツを着せるという性質上、洗脳ジャンルにも精通している必要があった──」
繊奢箸ザクセ:「それを怠ったわたくしの敗・北……」
星徒ルビー:「最後までキショいな……」
星徒ルビー:蹴ろうとして、なんとなくやめ、その場を去ろうとする。
三城郷ミチカ:ジジッ
三城郷ミチカ:ザクセに背を向けたルビーの視界に、赤い線が走る。
星徒ルビー:ガァン!
星徒ルビー:咄嗟に振り上げたナイフでそれを受ける。
三城郷ミチカ:受け止めたのは刃の欠片だった。細く張り詰めた糸のような物によって、空中に浮いている。
星徒ルビー:「チッ……足止めを食いすぎたか」
星徒ルビー:手の中でくるくるとナイフを弄び、構える。
三城郷ミチカ:糸のように見えるそれは重力子レーザーだ。気づけば幾筋もの光条が、既にルビーの周りを檻のように取り囲んでいる。
三城郷ミチカ:「この先へは行かせられないよ」
星徒ルビー:「葬送係──三城郷ミチカだな」
三城郷ミチカ:ふわりと瓦礫の上に降り立つ。
三城郷ミチカ:ルビーには全く興味のないことだが、健康的な生脚が月灯りを反射して白く輝いている。

繊奢箸ザクセ:「これは……白タイツ!?」跳ね起きる。しかも違う。
繊奢箸ザクセ:その頭上に、神聖二重冠が煌々と輝き出す。
三城郷ミチカ:「や、やだもう~!どこ見てるの……!」ちょっと控えめに太腿を隠そうとする。
繊奢箸ザクセ:「えっちすぎます!! これはもう……これはもう……!」
繊奢箸ザクセ:「十字冠転送された会員たちのぶんも──頑張らなくては……!」
GM:何を頑張るのだろう。不審者には慣れたものなのか、他の葬送係は完全に無視してルビーを注視している。
星徒ルビー:「いいだろう。お前たちがそのつもりなら──」
星徒ルビー:重力の網に捕らえられる直前、ふわりと浮き上がる。
星徒ルビー:星徒ルビーの能力で強化されるのは化け物ばかりではない。例えば地を這う羽虫の一匹でさえ。
星徒ルビー:そして──己自身も。
星徒ルビー:再び地面に降り立った少女の頬に、血の刻印が浮かび上がる。
星徒ルビー:「逆らえんよう刻んでやる。全員だ」
三城郷ミチカ:「私達、葬送係は」ザクセから目を逸らし、ルビーを見上げる。
三城郷ミチカ:「あなた達星徒を殺したいわけじゃない」
三城郷ミチカ:「ルビーちゃん、私はかつてのあなたを知っている。ギャングの処刑人として、近づきたがらない子も多かったけど」
三城郷ミチカ:「優しい子だった。裏路地に捨てられた動物たちを、何回かカタコンベに届けてくれたよね」
星徒ルビー:「すぐに自分が入ることになるとは思わなかったがな」
星徒ルビー:「今でも動物は好きさ。勘違いするなよ、単に道具としての愛着だ」
星徒ルビー:「今この場にいくつ私の武器があるか……当ててみるか?」
三城郷ミチカ:「……やめとく。どんなに多かったとしても、やることは一緒だもん」
三城郷ミチカ:ばらばらに飛び交っていた刃が集まって連結し、一振りの大鎌となる
三城郷ミチカ:多重自律ドローン連結鎌『ハイドレンジア』。開発者と共に、その武器の名もノヴァリスから失われていた。
三城郷ミチカ:「あなたが愛した命を、大切にしたものを、あなたの手で傷つけさせはしない」
三城郷ミチカ:「葬送係が、あなたを止めます」」



星徒キヨミ:電磁パルスを受け、いくらかの割合のナノマシンが黒く変色し機能を停止する。
星徒キヨミ:さらに怪獣戦線による光線銃の斉射。割合と定量で交互にキヨミの武装を機能不全に追い込める関係上、削りの効率は良い。
星徒キヨミ:──はずだった。
星徒キヨミ:「マシンの光学特性を変化」
星徒キヨミ:「貴女方の光線は既に解析しています」
星徒キヨミ:銀の領域が拡がってゆく。怪獣戦線の構成員たちが、一人また一人と取りつかれ、肉体を構成する物質を分子アセンブラへと『変換』されてゆく。
星徒キヨミ:「人体を直接取り込むのは効率が悪いですね。十字冠の保護機能で転送されてしまいますから」
ナオミ・フェイ・レイ:「フフ……」煤に塗れて膝をつき、額から血を流している。
ナオミ・フェイ・レイ:「携行レーザーガンはおろか、24式自走メーサー砲、19式連装ロケットランチャー」
ナオミ・フェイ・レイ:「環状線特急爆弾まで効かないとはね、恐れ入ったよ」
GM:なぜそんなものを持っているのに普段使わないのだろうか。
ナオミ・フェイ・レイ:「人間サイズなのが勿体ない。せめて意思の疎通が不可能であったなら、こちらも気持ちよく敗けられるんだが」
星徒キヨミ:「結構モンスターパニックっぽい能力だと思うんですけどね」
星徒キヨミ:「やっぱり小さいのがいけないのかな……」
星徒キヨミ:極小サイズの流星体が、攻撃を解析し、ナノマシンを改良する。
GM:──その時である。
GM:周囲一体を覆っていた銀色が、一斉に黒く変わった。
GM:次いで、落雷──足元から。
星徒キヨミ:咄嗟に飛び退る。
ヤアフ・マルカゾン:「独房が壊れたんだから、反撃ぐらいは良いわよね」
ナオミ・フェイ・レイ:「これは……まさかウルトラFX!?完成していたのか!」完成してない。
GM:トランペッター捜査本部地下の留置場は、犯罪の増加に伴って複雑怪奇に増築を繰り返した結果、地上部分からは想像のつかないエリアまで拡がっている。
GM:偶然にもその最東端に位置する房に、キヨミのナノマシンによる侵蝕が届いていた。
ヤアフ・マルカゾン:「奪うわ──"蒸"」
ヤアフ・マルカゾン:その手にアーク放電の輝きが宿る。
星徒キヨミ:「これは……夜渾技術。マシンの電力を吸収してる──」
ヤアフ・マルカゾン:「ナオミ・フェイ・レイさんね。丁度いいわ」
ヤアフ・マルカゾン:「武器を……貸してくれないかしら」
ナオミ・フェイ・レイ:「誰かと思えば第二技術部か……かまわんよ」
ナオミ・フェイ・レイ:「生憎どれも効かなかったけどね」
ナオミ・フェイ・レイ:「誰が使っても性能を発揮できるのが武器の良いところだが、それは限界が最初から定まっているということでもある」
ヤアフ・マルカゾン:「機械に限界を越えさせるのは得意よ」
ヤアフ・マルカゾン:「私の全身が機械なんだもの」



星徒ヴァロッツァ:「速く……なったじゃないか。とっくに私より。まぁ」
星徒ヴァロッツァ:「だから何だって話だけどな」
星徒ヴァロッツァ:星徒ヴァロッツァは、最後の最後に速度の勝負を捨てた。純粋に走ることと一体化していたティラノサウルスはその挙動に対応できなかった。
星徒ヴァロッツァ侵星魔法冠インヴィジブルクロスが輝いている。
星徒ヴァロッツァ:高速道路の橋脚を梃子に足元を蹴りつけ、道路自体を垂直に跳ね上げたのだ。
星徒ヴァロッツァ:あとは道の続くまま真上に駆け、飛び出し、足がかりのなくなったヒバリが重力に従って高架下に落ちてくるのを待っていただけ。
星徒ヴァロッツァ:瞬間移動して蹴り倒し、無限の攻撃力で踏みつけようとする。
星徒ヴァロッツァ:「じゃーなヒバリ」
GM:その時だ。
GM:飛来した数枚のカードが、ヴァロッツァのジャケットに突き刺さり、倒壊したアスファルトへ縫い留める。
白河ヒバリ:「ふへぶっ」
白河ヒバリ:受け身を取りそこねて転がり、ビニールの恐竜頭をぐわんぐわんと揺らしながら立ち上がる。
白河ヒバリ:「なんすか乱入っすか!? お前もやるんすか!?」
星徒ヴァロッツァ:「……誰だ?」
???:「七十七の決闘殺法、斜撞捨札シャドウステッチ
???:「ゲームに負けた人が、勝ったフリをするのは──」
???:「ダメじゃない?」
GM:風変わりなバイクに乗った、小柄な褐色の少女だ。Xmsアカデミアの制服を身に着け目深に帽子を被っている。

星徒ヴァロッツァ:即座にショートワープを行い、グリーヴの流星体による蹴りを浴びせる。
???:首を捻ってぎりぎりで躱した。キャップが吹き飛ぶ。
???:「おおっ、危な!」
"マスターデュエル":そこから溢れるのは、大胆に色分けの成された、不思議と風に靡き、渦巻き、地面を擦らない、身長の数倍の長さの髪。

"マスターデュエル":「ティラノのキミ、こんなの相手に、まだ続ける気なの?」
白河ヒバリ:「悪いっすか?」
"マスターデュエル":「全然? やろうか」
"マスターデュエル":エンジンを吹かす。



GM:"ギンガムチェック"と"キャンディストライプ"。二人の手芸部は、解放された"八竜"の力を前に圧倒されていた。
"キャンディストライプ":「テミス計画……まさか真実だったなんてね」
"キャンディストライプ":毒に体を侵されぼろぼろになっている。膝をつく。
"キャンディストライプ":「オデちゃん。もういい。ボクを置いて逃げるんだ」
"ギンガムチェック":「お、オデ、そんなことできない……!」
"ギンガムチェック":同じくボロボロになった身体で必死にアマミちゃんを支えようとする。
"キャンディストライプ":「……ふふ。悪くなかったよ」
"キャンディストライプ":「オデちゃんとの友情ごっ、こ……」
"ギンガムチェック":「アマミちゃん…………!」
"ギンガムチェック":「う、うう……ッ!オデがバカだから……!」
"ギンガムチェック":「”テミス計画”のことも全然知らなかったから……!」
"ギンガムチェック":「誰も守れないんだ……!!」
星徒ユクスュルニル:竜の口から放たれる、溶解毒液のブレス。
星徒ユクスュルニル:それが二人を飲み込もうとして────。
???:重力を纏い高速で回転する鎖が高圧水流の毒液を弾いた。
???:神聖二重冠の発動。右目に眼帯をつけ、腕に包帯を巻き、襟の立ったマントを身に着け、アシンメトリーの靴下を履き──
???:胸元には黒魔術っぽい意匠のデカいネックレスをつけている。セーラー服の少女!
"ギンガムチェック":「あっ……!?」
"キャンディストライプ":「お前は──首領!」
"ブラックウォッチ":「ふふ──今こそ我が右目の封印を解く時!」
"ブラックウォッチ":眼帯を左側にスライドさせている。
"ブラックウォッチ":「今日は特別でね──もう一人来ているわ!」
"騎士王":弾かれた状態から、八竜のブラム=ストーカー能力により操作され三人を飲み込もうとした毒液が一斉に凍結する。
"騎士王":「一人じゃない、騎士団も連れてきている」
"キャンディストライプ":「首領……そういう事いう時って普通、もう一人も身内のときじゃない?」
"ギンガムチェック":「ほ、本当に特別だ……!」
"騎士王":「最強の星徒とやらには以前も煮え湯を飲まされたが」
"騎士王":「テミス計画が凍結されたというのは、どうやらこれを危惧してだな」
ルキア・ティベリア:「……」
ルキア・ティベリア:戦場の隅っこに座って、水筒で持ち込んだ紅茶を両手で飲んでいる。手出しする気配はない。
ルキア・ティベリア:「――親切はいいことだけど、ルナンシア」
ルキア・ティベリア:「深入りしすぎないようにね」
"騎士王":「単なる親切というわけでもないさ」
"騎士王":「メサイアが勝利した"カタナルベクタ"に不覚を取った。というだけの状態のままで帰るわけにもいかないだろう?」
ルキア・ティベリア:「ああ、それもそうかしら?」
ルキア・ティベリア:「なら」
ルキア・ティベリア:「やってしまいなさい」
"ブラックウォッチ":「まさにクライマックス! 今こそ我が左目の封印を解く時よ」
"ブラックウォッチ":眼帯を元の側にスライドさせる。使用する魔眼が切り替わる。
"ブラックウォッチ":手芸部首領、"魔瞳ブラックウォッチ"攻撃形態。周囲を旋回していたおびただしい量の鎖がぶちぶちとちぎれ、現れた重力球に引っ張られて一気にアモルファス構造を持つ強靭なワイヤーへと変じる。
"ブラックウォッチ":両端に超重力の錘を備えたそれは、さながら東南アジアの狩猟具、ボーラのようだ。
"ブラックウォッチ":……それよりもずっと殺傷・切断性能は高い。無数のワイヤーが射出され、絡みつき、食い込んで、重力で縫い留める。
"ブラックウォッチ":「さあ二人とも、奮い立ちなさい。文脈テキストを己が物にして」
"ブラックウォッチ":「自身のレネゲイドこそ何よりもクールで、悪魔的で、無敵の力と信じるのよ!」
"ブラックウォッチ":「それこそが運命を選択する力。混沌を愛し切り拓くメサイアの流儀!」
"ギンガムチェック":「……!うん!!」
"ブラックウォッチ":「手芸部七幹部、テクサ。ただひとつの証なのだから!」
"ギンガムチェック":「オデが……壊すこと以外のことを覚えられたのは」
"ギンガムチェック":「手芸部があってこそだから……!」



"封絶者":「蓋然性の檻が──狭まった」
GM:誰もそれを予期していなかった。対応できなかった。
"封絶者":「マギカ・ウィッチクラフト────」

(マギカ[11]、"封絶者"[15]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、走社会人トループA[22]×3)
10m
(イノリ[22]、先生[11]、ネネネ[8])

マギカ・ウィッチクラフト:「───」傍目にはいつの間にか触れて、弾き飛ばされただけ。
マギカ・ウィッチクラフト:それでも、精神の中で何度も試行を繰り返し、掴んだ一瞬。
マギカ・ウィッチクラフト:極度の集中の負荷。鼻血が垂れる。
マギカ・ウィッチクラフト:「………ふふ」
マギカ・ウィッチクラフト:「きれいなコードで、助かりまし、た、よ?」
マギカ・ウィッチクラフト:控えめに笑った。
GM:クライマックス戦闘が再開されます。
GM:勝利条件は"封絶者"と"アッダ"の戦闘不能です。今いる余計な奴らや、これから増えるかもしれない余計な奴らを倒す必要が必ずしもないことは一応覚えておくとスムーズかも。
GM:では──イニシアチブ22。イノリちゃんの手番の前に──
"封絶者":《加速する刻》で行動します。
解良イノリ:ウギャ~~
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃ~~~
加賀美金也:なにい!?
"封絶者":《コンセントレイト》《ブラッドウェブ》を自身に使用。
解良イノリ:自分に!?!?
佐夜鹿ネネネ:何の何!?
加賀美金也:何が起こっている?
"封絶者":10dx7+10-10 命中するとラウンド間、移動またはドッジを行うたびに6点ダメージ
DoubleCross : (10DX7) → 10[1,1,3,4,5,5,6,6,9,10]+4[3,4] → 14

マギカ・ウィッチクラフト:動くとダメージを受けるやつ…!
"封絶者":ガード。
"封絶者":デバフを受けます。
GM:では改めてイニシアチブ22。解良イノリの手番。
解良イノリ:は、はい。
GM:あっじゃない!
解良イノリ:なんだろう どうぞ!
トロアノ天球儀:トロアノ天球儀はHPを管理されずメジャーアクションも行いませんが
トロアノ天球儀:"封絶者"のメインプロセスのたびに【さらなる絶望】を使用します。
加賀美金也:何~~~!?
佐夜鹿ネネネ:ウワーッ!?
解良イノリ:マジ???
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃあーー
トロアノ天球儀:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

マギカ・ウィッチクラフト:敵呼び込みマシーン!

(マギカ[11]、"封絶者"[15]、"キンケグィグジー希少種"[18],"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、暴走社会人トループA[22]×3)
10m
(イノリ[22]、先生[11]、ネネネ[8])

GM:こうなりました
GM:演出。



"封絶者":"封絶者"が錠剤を取り出して嚥下すると同時、倉庫の壁が破れる。
キンケグィグジー希少種:地下で増えているものとは食性が違うのだろう。体色が異なる、太短いミミズのようなジャームが出現する。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、新手……!?」
"封絶者":「大したものは呼べないが──」
"封絶者":「雑魚の中では当たりの部類だな」



GM:ではイノリちゃんどうぞ!
解良イノリ:はい。マイナーで10m前進、敵エンゲージに。
解良イノリ:メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》。トロアノ天球儀を除いた敵全員へ攻撃したいと思います。
解良イノリ:妨害等ありますか?
GM:ありません。判定をどうぞ!
解良イノリ:ありがとうございます!DBが3個で…
解良イノリ:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[2,2,3,4,5,8,9,9,9,10,10]+10[6,6,6,7,7,9]+10[4,5,7]+3[3]+8 → 41

マギカ・ウィッチクラフト:良さげな感じ
解良イノリ:悪くはない感じ
GM:全員に命中します。
GM:ダメージロール前に
加賀美金也:なにっ
マギカ・ウィッチクラフト:なんだなんだ
"封絶者":まずイベイジョンを貫通されますが、ドッジを試みたので6点のダメージを受けます。
"封絶者":そしてオリジナルEロイスの効果が発動。
佐夜鹿ネネネ:ゲ~!?
マギカ・ウィッチクラフト:キエーッ
解良イノリ:オリジナル!
加賀美金也:なんだとお!?
"封絶者":【魔人免疫】:ダメージを受けた時即座に手番消費なしで《赤色の従者》を使用する。従者の制作数上限がなくなる。Eロイス2個分として数える。
"封絶者":ちなみにこれはメインプロセスではないので天球儀のさらなる絶望は反応しません。
解良イノリ:ま、マジ?
加賀美金也:や……やばすぎ
佐夜鹿ネネネ:ヒェ~~~~

(イノリ[22]、マギカ[11]、"封絶者"[15]、"キンケグィグジー希少種"[12]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、暴走社会人トループA[22]×3、"抗体"(従者)[21])
10m
(先生[11]、ネネネ[8])

"封絶者":《領域の盾》従者でアッダをカバー。
GM:ダメージをどうぞ
マギカ・ウィッチクラフト:クソう、デバフのせいでカバーが間に合ってる
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあダメージロール前に
マギカ・ウィッチクラフト:【ノーマルスキル:こ、これぐらい当然ですよ】《力の法則》。ダメージ+7D10
マギカ・ウィッチクラフト:こちらで
解良イノリ:へ、変な動きしてる! あとすみません!対象者は全員OVでしょうか。キルリーダーが起動できるかどうかです
GM:でかすぎ
解良イノリ:すご
GM:全員オーヴァードです!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(102 → 106)
解良イノリ:ありがとうございます!
マギカ・ウィッチクラフト:いけーっ!力ー!
解良イノリ:では力の法則をいただき。
解良イノリ:5d10+24+18+1d10+2d10+7d10 装甲等有効。
DoubleCross : (5D10+24+18+1D10+2D10+7D10) → 29[6,6,7,5,5]+24+18+1[1]+15[6,9]+43[7,5,5,5,10,4,7] → 130

加賀美金也:うおっでっか……
佐夜鹿ネネネ:やべ~
GM:まいったねほんと
解良イノリ:一点でもダメージが通った場合、R中ダメージ+2d10のデバフを与えます。
マギカ・ウィッチクラフト:すごいぞ
GM:"キンケグィグジー希少種"、暴走社会人、従者が全滅します。
"封絶者":教授は生存。さらにダメージを受けたのでEロイス魔人免疫の効果が発動。
"封絶者":《赤色の従者》で行動済みの従者を作成し、コンビネーターを受けます。
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(103 → 110)

(イノリ[22]、マギカ[11]、"封絶者"[15]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、"抗体"(従者)[21])
10m
(先生[11]、ネネネ[8])

GM:イニシアチブ20。ネネネちゃんの手番
佐夜鹿ネネネ:マイナーで《ポルターガイスト》
佐夜鹿ネネネ:チェーンソードを破壊します。攻撃力+19
佐夜鹿ネネネ:すいませんその前に
GM:はい
佐夜鹿ネネネ:イニシアチブで《マグネットムーブ》封絶者をこちらのエンゲージまで引き寄せます
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を3増加(107 → 110)
"封絶者":移動します。6点ダメージ
"封絶者":【魔人免疫】で《赤色の従者》を使用。
佐夜鹿ネネネ:それからイニシアチブで……マギカ議長お願いします

(イノリ[22]、マギカ[11]、"アッダ"[10]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、"抗体"(従者)[21])
10m
(先生[11]、ネネネ[8]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21])

佐夜鹿ネネネ:例のアレを
加賀美金也:はち……はち……
GM:何が起きるんです?
マギカ・ウィッチクラフト:八竜戦隊……解放承認!
マギカ・ウィッチクラフト:▼グレート・バビロン:『八竜解放』シーンのエネミー全てに999のダメージ。イニシアチブ/シナリオ1回。
マギカ・ウィッチクラフト:こちらを使用します
ミラ:ウオオーーッ!! やるぞやるぞ!
白霞ヨル:うお~でございますよ
GM:エネミーが極大消滅波のFAQに準じカバーリングを行います。
"封絶者":《領域の盾》を2枚使用。
"封絶者":正しくは片方は従者が使用しています。
解良イノリ:その二回両方に、NS+:Ezk.18:19 《原初の紫:デビルストリング》を使用したく。
マギカ・ウィッチクラフト:チェーン処理を回避している。
"封絶者":これで"抗体"を利用して"アッダ"と"封絶者"をカバー。
解良イノリ:あ、そっか 同タイミングだから一回しか使えないのか。
"封絶者":打ち消されます。
加賀美金也:ほえっ……別々の相手でもダメなの~?
GM:使えるよ~
加賀美金也:やった~~!
解良イノリ:あ、あれ そうでしたっけ!? すみません、行けるならそのまま!
マギカ・ウィッチクラフト:領域の盾が同じキャラが同じ対象に使うとアレだから別々にしてるのを各々のタイミングで打ち消せるってことですね!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(110 → 117)
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(117 → 124)
"封絶者":《透過》を使用して生存。
マギカ・ウィッチクラフト:コイツ!
佐夜鹿ネネネ:オェッ……!
加賀美金也:ほえっ……
"アッダ":こちらは爆散します。
佐夜鹿ネネネ:死んだ!?
"アッダ":色々ギミック積んでたのに……
マギカ・ウィッチクラフト:かわいそう
佐夜鹿ネネネ:やった~~~
加賀美金也:や、やった~~~!!!!!
解良イノリ:見たかった気持ちもあるけどこれならいけるのでは!?と思って……
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘の基本は先行制圧!
"アッダ":一応《電磁反応装甲》を使ったことにしてもらうか。演出のために……
マギカ・ウィッチクラフト:そうですよね……マスターデュエルさん!
"マスターデュエル":デュエル卓に出た時はRとかGXくらいのパワーラインだったから……
佐夜鹿ネネネ:改めて手番で大丈夫かな?
GM:ちょっとまってね エンゲージ表を更新します

(イノリ[22]、マギカ[11]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(先生[11]、ネネネ[8]、"封絶者"[15])

GM:すっきりしてしまった
佐夜鹿ネネネ:では改めてマイナーは先程の《ポルターガイスト》
佐夜鹿ネネネ:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》
佐夜鹿ネネネ:とりあえず封絶者を殴るしかない
"封絶者":きな!
佐夜鹿ネネネ:14DX7+2
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,1,2,4,6,7,10]+4[1,4]+2 → 26

マギカ・ウィッチクラフト:イベイジョンいくつだっけ
佐夜鹿ネネネ:イベイジョンいくつだったんだろう
"封絶者":イベイジョン15で貫通。従者が出ます。
佐夜鹿ネネネ:よかった
マギカ・ウィッチクラフト:よかった
加賀美金也:ほっ……
"封絶者":こいつは星徒や拳法家ほど無茶な避け方をしない
"封絶者":実際は25-10で15になってる 勢力効果
マギカ・ウィッチクラフト:技術系なんですね……わかります
マギカ・ウィッチクラフト:想い人効果!
解良イノリ:それでもやっぱり結構高い
加賀美金也:ありがとう合コン……
佐夜鹿ネネネ:それでダメージが~~ えーコンビネーターは入ってなくて……
マギカ・ウィッチクラフト:あ、入ってるはず?
マギカ・ウィッチクラフト:アッダをカバーさせて、自分はダメージ受けて従者作ってたから
GM:入ってます
佐夜鹿ネネネ:そっか!
加賀美金也:やった~~~!!
マギカ・ウィッチクラフト:勢力効果で+10もある!
佐夜鹿ネネネ:3D10+19+13+20+6+10+2D10
DoubleCross : (3D10+19+13+20+6+10+2D10) → 13[1,9,3]+19+13+20+6+10+18[8,10] → 99

マギカ・ウィッチクラフト:きれいな出目
解良イノリ:つよい
佐夜鹿ネネネ:《血染めの獣》は品切れ
"封絶者":装甲でちょっと減らしますが大きいな
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(110 → 116)
"封絶者":とはいえEロイスの効果が発動!

(イノリ[22]、マギカ[11]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(先生[11]、ネネネ[8]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]、"抗体"(従者)[21])

"封絶者":行動済みだがもう2体増えているぞ。
佐夜鹿ネネネ:ゲゲ~
GM:というわけでイニシアチブ15 の前に
"封絶者":本当にすいません《異形の転身》
佐夜鹿ネネネ:まああるか……
解良イノリ:ヒエ~~
"封絶者":移動してダメージを受け従者を作ります
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘移動で離脱って出来るんですか?
GM:異形の転身は離脱できるテキストだったきがする 確認してきます
加賀美金也:異形の転身はできるってかいてますね!
GM:ありがとう
"封絶者":イニシアチブ15で行動します。
マギカ・ウィッチクラフト:ほんとだ!偉い
"封絶者":マイナーで天球儀にエンゲージ
"封絶者":ダメージを受け従者作成。これあまりにこまめに作るとログ編集に差し支えるな……。
GM:メインプロセスが終わったら貼ることにしましょう。
"封絶者":メジャーで《赤色の従者》
マギカ・ウィッチクラフト:手数が多い…!
GM:さらに封絶者のメインプロセスが行われたことで天球儀の【さらなる絶望】が発動します。
トロアノ天球儀:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

佐夜鹿ネネネ:何か嫌な予感する数字
加賀美金也:で、でも1でアタリだったから……10だとミジンコとかかも
佐夜鹿ネネネ:ふわふわのうさぎちゃん

("抗体"(従者)[21])
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]]×2、トロアノ天球儀(破壊不能)[0]、なれはてしモンスターハウス[6])
10m
(先生[11]、ネネネ[8]、"抗体"(従者)[21]×2)

加賀美金也:モンスターハウスくん!
佐夜鹿ネネネ:成れ果てるな!!!
モンスターハウス:イエエエエ!
解良イノリ:もっモンスターハウス
マギカ・ウィッチクラフト:アガるな!
モンスターハウス:登場時に【囚人の鳥籠】を使用し、勢力効果カード1枚を倒されるまで禁錮します。
GM:1d12 どれかな~?
DoubleCross : (1D12) → 9

加賀美金也:アア~~!?
モンスターハウス:ついてるぜ!(※後注:デビストがもうないので別についてない)
モンスターハウス:▼クラウンパーク:『人を呪わば』デビルストリングを使用した時、デビルスレッドを使用したものとして扱う これを使用不能に
解良イノリ:キツい~
マギカ・ウィッチクラフト:わ~ん
GM:では加賀美先生の手番です
GM:いやマギカちゃんと同じか
加賀美金也:ですね!
GM:どちらかの行動
加賀美金也:マギカちゃん複数殴れるし先行ってもらった方が良いのかな?
マギカ・ウィッチクラフト:かなかな? エンゲージしてもらった方がね。
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで手番です
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:メジャー【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》《完全なる世界》《要の陣形》
マギカ・ウィッチクラフト:3体を狙います。えーと。
マギカ・ウィッチクラフト:先生とネネネちゃんエンゲージの従者2体。そして今出てきたモンスターハウスを狙います
マギカ・ウィッチクラフト:判定!
マギカ・ウィッチクラフト:21dx7+9
DoubleCross : (21DX7+9) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,6,7,9,9,10,10]+10[1,2,4,5,8]+10[10]+10[7]+6[6]+9 → 55

マギカ・ウィッチクラフト:気合!
加賀美金也:おお!ナイス!
GM:回すな~
マギカ・ウィッチクラフト:リアクションどうぞ
GM:家には命中!
加賀美金也:イエーイ!
"封絶者":従者もドッジします
"封絶者":《リフレックス》《意思なき者の舞い》
佐夜鹿ネネネ:ゲ~!?
マギカ・ウィッチクラフト:華麗な…
解良イノリ:リフ!
"封絶者":能力値が7だから……
"封絶者":16dx7-10
DoubleCross : (16DX7-10) → 10[1,1,2,3,3,4,5,5,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[3,5,6,9,10,10]+10[6,6,8]+10[10]+4[4]-10 → 34

マギカ・ウィッチクラフト:こわ
加賀美金也:ひ、ひえ~
"封絶者":合コンの勢力効果あっても結構いくな……
解良イノリ:こわすぎ
"封絶者":もう一体!
"封絶者":16dx7-10
DoubleCross : (16DX7-10) → 10[1,1,1,3,3,4,5,6,6,6,7,8,8,10,10,10]+10[1,3,8,8,10,10]+10[3,4,6,9]+2[2]-10 → 22

マギカ・ウィッチクラフト:クソッ、合コンと家は相性がいい…!
佐夜鹿ネネネ:怖すぎる~
"封絶者":ともに命中します
マギカ・ウィッチクラフト:やったー
マギカ・ウィッチクラフト:ダメージ
マギカ・ウィッチクラフト:6d10+7+1d10+12+10 ガード装甲無視
DoubleCross : (6D10+7+1D10+12+10) → 32[6,6,5,7,3,5]+7+1[1]+12+10 → 62

マギカ・ウィッチクラフト:ぬん。
加賀美金也:いいダメージ!
モンスターハウス:ぎりぎり死ぬ!
加賀美金也:イエーッ!!!!
マギカ・ウィッチクラフト:あぶねぇあぶねぇ
佐夜鹿ネネネ:やった~
解良イノリ:やったあ
モンスターハウス:返します。呪いの人形を……
マギカ・ウィッチクラフト:ご丁寧にどうも……解析しよう
GM:従者はHPが30しかない。触れられただけで死ぬぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:何もしてないのに壊れました
GM:ではマギカちゃん行動後のイニシアチブに
"封絶者":《異形の転身》を使用しましょう。6点ダメージを受けて従者を作成
佐夜鹿ネネネ:こいつ……
加賀美金也:な……なにいってだ
解良イノリ:動きすぎ!

("封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]×2)
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]]×2、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(先生[11]、ネネネ[8])

マギカ・ウィッチクラフト:コイツ無敵か
GM:では先生どうぞ
加賀美金也:うおー!
加賀美金也:マイナーで戦闘移動。イノリちゃんたちのエンゲージへ!
加賀美金也:メジャーで《アタックプログラム》を封絶者に!
"封絶者":判定をどうぞ
加賀美金也:5dx+36
DoubleCross : (5DX10+36) → 9[4,6,6,9,9]+36 → 45

加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(100 → 102)
"封絶者":ドッジを試み6ダメージを受け、従者を作ります。
加賀美金也:どんどんふえてくよ~
"封絶者":イベイジョンを貫通。ダメージをどうぞ
加賀美金也:5d10+10+1d+10+2d10
DoubleCross : (5D10+10+1D10+10+2D10) → 30[10,7,4,8,1]+10+8[8]+10+12[2,10] → 70

加賀美金也:装甲15点無視!
"封絶者":雷鳴なくてもでかいな……綺麗に全ての装甲が無視されます。
加賀美金也:やったぜ!
"封絶者":もう300点以上貰ってるのか……結構減ってきましたね……
加賀美金也:か、かたすぎ
"封絶者":ブラッドウェブの係数で気づいたかもしれませんがこいつはエフェクトレベルの侵蝕率補正が+2であり
"封絶者":トライブリードなので領域の盾の回数自体はそこまででもありません。
マギカ・ウィッチクラフト:なるほどですわね
"封絶者":既に3回使っているので最大レベル取得でもあと1回ですね。
加賀美金也:なるほどな……
"封絶者":そして3回目の《異形の転身》
加賀美金也:動きすぎ!!!!
佐夜鹿ネネネ:ウッソォ~
解良イノリ:マジ?

("抗体"(従者)[21]×3)
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]]×3、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(ネネネ[8])

GM:イニシアチブのたびに使えるからね。とはいえこれもあと1回。
GM:八竜が早かったのが裏目に出たようだな。GMが《透過》なんて持たせたせいで……
マギカ・ウィッチクラフト:俺たちの絆パワーでなんとかして見せる…!
GM:ではクリンナップ
"封絶者":全ての従者が《生命の大樹》を使用。
マギカ・ウィッチクラフト:なにいってだ
加賀美金也:ほあっ?
"封絶者":一体につき"封絶者"を30点回復し、暴走します。
佐夜鹿ネネネ:??????
"封絶者":180点回復。
解良イノリ:嘘お…
マギカ・ウィッチクラフト:コラ~~!
マギカ・ウィッチクラフト:しになさーーい!
GM:ブラッドウェブの効果が終了。
GM:さらに2ラウンド目に入る前にイベントが発生します。
マギカ・ウィッチクラフト:なんだなんだ
GM:あと【破滅の足音】のカウントが残り2になりました。
GM:というわけで次回はロールからやっていきましょう。
GM:すいませんブラックチャペルの処理を忘れていました。 従者を削るなら封絶者の回復量は150点になります
GM:どこに50点を飛ばしますか?
解良イノリ:上の従者3体のみのエンゲージの従者1体をお願いします!
GM:了解しました。

("抗体"(従者)[21]×2)
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]]×3、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(ネネネ[20])




解良イノリ:敵の奇怪な行為にも緊張はあったが、なによりマギカさんの為した事こそが、解良イノリにとっては重大だった。
解良イノリ:いずれ私も、遥か後ろに置いて行かれる、と思っていた。
解良イノリ:とんだ思い上がりだ。いずれ、だなんて‐‐
解良イノリ:今すぐにだって、私なんか何度も追い抜かれかけていて。いや。それどころか、もうすでにそうなっているじゃないか。
解良イノリ:笑う。影が一斉に噴き出し、地を浸す。黒々とした穴のように。
解良イノリ:「”ああ、お前は天から落ちた。/明けの明星、曙の子よ”」その”穴”の絵の上にいたもの--全て敵である--は、ある種の浮遊感を感じる。
解良イノリ:「”お前は地へと切り倒された。/諸国民を打ち倒した者よ”!」それは、落下の感覚。
解良イノリ:「”あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、”」浮遊感が消える。それは無事を示すのではない。
解良イノリ:「” 雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』”」文字通り、”天から地に落ちる”、物理的衝撃と。
解良イノリ:「”しかしあなたは陰府に落され、穴の奥底に入れられる”!」
解良イノリ:最初の天使-明けの明星がその力と姿を奪われた逸話から来る、精神衝撃の二重衝撃術。
マギカ・ウィッチクラフト:ドロリ、と同じく動く影がある。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカの動いた軌跡は地面に残り、円を組み合わせた陣になっている。
マギカ・ウィッチクラフト:以前の事件で、解良イノリから託された影のリソース。
マギカ・ウィッチクラフト:一時的に形作った力はまた無形の力に戻り、"使役者"の元へ集っていく。
マギカ・ウィッチクラフト:"落ちる"前の一動作。眠っている時に落ちる夢を見るように、ふわりと一瞬浮かぶ錯覚。
マギカ・ウィッチクラフト:ただ其れだけの錯覚を与える魔術。精神に動作する作用に合わせて、"浮いた"分だけ衝撃を強く感じさせた
GM:──文字通り、臓腑の裏返る心地。それは機械である"アッダ"には無縁のものであったが。
"封絶者":「──活性」
"封絶者":ずる。
"封絶者":"封絶者"の皮膚表面が奇妙に波打った。毛布の内側で子供が手足を暴れさせるように
"封絶者":そして更に奇妙なことが起こる。体色の異なる継ぎ目から、小さな生物が這い出す──否。
"封絶者":小さく見えたのが目の錯覚だったかのように、見る見るうちにサイズを変えてゆく。
"封絶者":外気に触れ醜悪にのたうつ五本脚の毛玉。それが落下した"アッダ"を受け止める。
佐夜鹿ネネネ:「……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ヒェッ……」極度に集中した視界の中で鮮明に捉えてしまう。
佐夜鹿ネネネ:「気持ち悪いです!」真顔
解良イノリ:「数の差を埋めるための”従者”か…!?」
"封絶者":「キンケグィグジーは──もう潰れたか。一体一体は脆い」
加賀美金也:「うぉっ……すごい能力だな……!」
"封絶者":自身も地に叩きつけられ、ダメージを追っているはずだが、流れ出るのは血ではない。
マギカ・ウィッチクラフト:「ってことは、"二人"だけ……じゃない……!?」
"封絶者":翼膜の生えた黒い泡のようなものがまろび出て、君たちと対峙する。
"封絶者":「そうとも」
"封絶者":「これが"覚醒派"だ」
"アッダ":けたけたと笑う"アッダ"が合図をする。倉庫の壁を毟るように破り、社会人義体たちが現れる。
解良イノリ:「………納得がいったわ。貴方達の計画のどこかに感じていた、気味の悪さ……!」
加賀美金也:「……確かに手数は多い。勢力もヘタに人が集まるよりはずっと強いんだろう」
加賀美金也:「だが、それでも”人”の集まりではない。かならず限界は来るはずだ」
解良イノリ:「ええ……!貴方達の計画は結ばせない」
解良イノリ:「人間は材料でも資材でも何でもないのよ…!そういう相手は、絶対に認めてこなかったのが、私の自慢なんだから…!」
"封絶者":「見てきたはずだ」
"封絶者":「いかなる理想、いかなる大義、いかなる危機」
"封絶者":軽くネネネを一瞥する。「いかなる悲劇も」
"封絶者":「理解しないのが人だ。ジャームとどれほど違う」
"封絶者":「誰もが己の見たいように世界を見ている。今のメサイアの有様など、そのものだ」
"封絶者":「皆、はじめは希望を持っていた」
"封絶者":「今は生きづらくて仕方がないらしい。私の体内は、彼らの理想とする環境に調整されている」
"封絶者":「傷を与える者があれば、それを否定するために出現する」
"封絶者":「──"抗体"と呼んでいる」
佐夜鹿ネネネ:「そう言うあなた方はどうなんです?」
佐夜鹿ネネネ:言葉を遮るように──
佐夜鹿ネネネ:「メサイアは何も変わらない。理解を拒んでいるのはそちらの方です」
佐夜鹿ネネネ:“封絶者”の脚にワイヤーのようなものが巻き付き、引き倒す。
佐夜鹿ネネネ:それは一瞬にして伸長したネネネの尾だ。
佐夜鹿ネネネ:「あなたの勝手な絶望を、我々に押し付けるのはやめてください」
"封絶者":引きずられる。同時に手の甲から闇色の飛蝗のようなジャームが飛び出す。
佐夜鹿ネネネ:周囲の反応より早く、味方から引き剥がし「マギカ議長。アレを!」
マギカ・ウィッチクラフト:「………!」
マギカ・ウィッチクラフト:マギカがカタナルベクタから受け継いだ技術は、精神世界の拡張を可能とした。
マギカ・ウィッチクラフト:引き伸ばされた一秒の中で、意識が無数の試行とリテイクを繰り返す。
マギカ・ウィッチクラフト:──しかし、カタナルベクタと大きく違う点はいくつもある。
マギカ・ウィッチクラフト:最も大きなものは、"頭脳"の違い
マギカ・ウィッチクラフト:観察力と思考を同じくしても、分析すべき戦況・戦術において、極まった拳士たるカタナルベクタに遠く及ばない。
マギカ・ウィッチクラフト:だから、最初から決めていた。切り札を使うのは……
マギカ・ウィッチクラフト:「……黒、幕を、」
マギカ・ウィッチクラフト:「孤立、させた、時!」
マギカ・ウィッチクラフト:ホログラムで浮かんだ『承認』ボタンを叩き割る。
マギカ・ウィッチクラフト:予め決められた合図がアオノへと飛ぶ「……お願いします!」
鷺宮アオノ:『了解デス! ミラさん!』
鷺宮アオノ:合図と同時、待機していた三人のスマートウォッチから針が飛び出し、薬剤を注入する。
鷺宮アオノ:星川ミラに八竜の解放権限を与える精神同調薬"赫竜心血紅ドラゴンブラッド"
ミラ:『往くぞヨル! ニーズヘッグ!』
GM:──発見された八竜のうち、グレート・バビロンが掌握するものは二体。
GM:かつて同一の存在であったミラの行使する絶対命令権によって、黒竜ニーズヘッグと銀竜ヨルムンガンドが真の姿を取り戻し、メサイアの空へと昇る。
GM:混乱する巷に渦巻く負の感情を吸い上げ強烈な自己強化を行うニーズヘッグが、ヨルムンガンドへと憑依一体化。
GM:都市を滅ぼすために生み出された、ただでさえ破局的な凍結能力が更に威力と精度を増大させ、天空より放射される。
銀竜ヨルムンガンド:空を見上げた誰もが、それを目撃した。
銀竜ヨルムンガンド:一筋の、仄青く白い、白い。夜の帳を染め返すかのような一筋の輝き。
"封絶者":「八竜────」
"封絶者":警戒はしていたのだろう。
"封絶者":翼の泡と飛蝗が飛び上がり。見る間に一方は体積を、他方は数を膨らせ、自らを犠牲に障壁となろうとした。
解良イノリ:影が一斉に噴き出す。そしてその湖の水量と見紛うそれが、一斉に手のひらの上でコイン大の球体へ纏まった。
解良イノリ:それが、本物のコインのように煌いた。金の色。それを握り潰す。金のが噴き出した。
解良イノリ:基督教の信仰とは、神と人との人格的な交わりであるとされる。
解良イノリ:神からの言葉を義務として、ただ墨守するのではなく。ヒトからの願いをただ叶える神として、道具として崇め奉るのでもなく。
解良イノリ:今一度、解良イノリは直観した。
解良イノリ:「あなたは…貴方達の行く先は」金色の影光が伸びる。
解良イノリ:「それがいかなる苦難であろうと、」「それが如何に望まれぬことであろうと、」
解良イノリ:「これから、あなたが何処を目指すにしても--、その最果てまで」金色が、凍える吐息に投影される。
解良イノリ:「途切れること無き祝福と、あなたがした約束への答えは、変わらない!」
解良イノリ:それは、道程の祝福だ。”ここ”から、”どこか”へ向かう道行を祝福する言葉。
解良イノリ:それは行かんと旅立つものへの祝い。妨害者を排除する祝福。
"アッダ":「まずいな教授! 奴らじゃ耐えきれん!」
"アッダ":頭から垂れるケーブルが一気に拡がった。
"封絶者":「もはや小技の類は通用しないか……!」
"アッダ":電磁バリアが展開する。ノドスに現れた"サンダルフォン"のように"教授"によって制作された、最初の天使。
マギカ・ウィッチクラフト:「テ、『テミス計画』の、本来の想定は……対全世界、、、、……です!」
マギカ・ウィッチクラフト:「生半可な対応、じゃあ……っ、何を……!?」
"アッダ":「ってるんだよんなことぁ!」
"アッダ":接収した"テミス計画"の成果を応用し、理事会のジャームたちの因子をモンタージュして制作されたレネゲイドビーイングであり、自己に内在する人格の相互承認のみで天使としての存在を確立した彼女こそが、大学を電脳学区たらしめる電子戦能力者。
"アッダ":教授のオルクス能力によって義体内に無数のコンピュータを格納している。フィーネになれなかった存在。
マギカ・ウィッチクラフト:(これは……テミス計画の八竜たちと同じ…!?いえ、)「こ、この出力、それ、以外にも……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、あなたは、いったい…!?」
GM:無数のジャーム人格を体内に格納する"アッダ"の出力アプローチは"テミス計画"と同一。
"アッダ":「"大学"だよ。お前さんたちが最後まで正体にたどり着けなかった」
GM:──だが。とてつもなく膨れ上がったメサイアの欲望を吸ったニーズヘッグの上乗せが、それを圧倒した。
"アッダ":「ざまあ、見ろっての……」
マギカ・ウィッチクラフト:「───!」
"アッダ":白銀のブレス。
銀竜ヨルムンガンド:それが"アッダ"と"封絶者"を飲み込む。
銀竜ヨルムンガンド:寒さを感じる前に体細胞が壊死し切るほどの凍気が絶え間なく襲い来る刻。だがヨルのレネゲイドコントロールによって、そう離れていない君たちは体表の汗が凍りつく程度で済んでいる。
GM:──果たして、白い暴威が過ぎ去ったあと。
マギカ・ウィッチクラフト:「……!」体が震える。冷気のためか、それ以外の理由か。
"アッダ":"アッダ"は事切れていた。万年の吹雪の中にいたかのようにぼろぼろに朽ちて凍りついている。
マギカ・ウィッチクラフト:極まった"聖剣"の一撃すら凌駕する竜のブレス。死の具現を受けて、それでも形を保っていられるものなど……
"封絶者":「決断的で、速い」
佐夜鹿ネネネ:「……な……」
マギカ・ウィッチクラフト:「うそ……」
解良イノリ:「……まさか、凌がれるとは……」凍った冷や汗がはらりと落ちる。
"封絶者":氷の一角が割れ、青白い顔の教授が現れる。
"封絶者":追って彼の周囲で爆発が起き、黒い塵が舞った。
"封絶者":出現とともに絶対の低温で体積を極小化させられていく"抗体"を、拮抗する速度で湧出させ続けたということ。それが氷の中で堆積を取り戻し弾けた。
"封絶者":「大きな犠牲を支払った」
加賀美金也:「……す、すごい根性だな……!」
マギカ・ウィッチクラフト:("傷"を生み出して、被害を軽くしたんだ……!泡で包み込むように、冷気の到達を遮断した……!)
"封絶者":「賭けでもあった……そうは見えないかもしれないが」
マギカ・ウィッチクラフト:「これが……"抗体"……」
"封絶者":「これでもかなり追い詰められていることを自覚していてな」
"封絶者":「何が糸口になったのかがわからない──君たちはここへたどり着いた」
"封絶者":「メサイア学園は、我々には管理できなかったのだ。それも、八月革命と合わせて二度目になる」
マギカ・ウィッチクラフト:「………八月革命級で騒いでると太鼓判押されても、その、不安になりますね」
佐夜鹿ネネネ:「……」絶対の死地から生還したその姿を見遣り、静かに鋸の柄を握り締める。
佐夜鹿ネネネ:「その自覚があるならば──」
佐夜鹿ネネネ:「話して貰いましょうか。あなたには、私に対してその責任がある」
佐夜鹿ネネネ:滔々とした口調だが、静かに押し殺した怒りを感じさせる。
佐夜鹿ネネネ:「“封絶者”。あなたの計画はおおよそ調べが付いています」
佐夜鹿ネネネ:「星徒の操作。生徒の殺害。イースターエッグの奪取と戒律の変更による、ノヴァリスの脱出」
佐夜鹿ネネネ:「しかし、その動機は何ですか?」
"封絶者":「回答しよう。私は学園都市の成果の一つに、"星徒"をこれだけの年数に渡って眠らせ続けたことがあると考えている」
"封絶者":「あれはジャームでありながら君たちと同一の存在だ」
"封絶者":「活動主体が外部に存在していることで、星徒はその意識と衝動を眠りの中に封じることができている」
"封絶者":「君たちが自分と星徒、どちらを主体だと考えているのかは知っているが」
"封絶者":「私は逆だと感じている。侵蝕率を気にすることなくエフェクトを使用し、世界を書き換えることに日夜鈍感になってゆく──」
"封絶者":「生徒とは、星徒が社会生活を送るための出力装置だ」
"封絶者":「私の体内空間、現住生物の封印。アッダ──"大学"。様々に──ジャームが己の知覚する環世界の内部で存在し続ける方法を探ってきた」
"封絶者":「その成果を持ち帰れないでは、惜しいからな」
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:「成程」
佐夜鹿ネネネ:「あなたにとって、生徒とは単なる星徒の付属物に過ぎず」
佐夜鹿ネネネ:「メサイア──ノヴァリスを滅ぼさんとするのも、単にこの実験場での成果物を手に、外界に帰還する手段であると」
"封絶者":「満足したかな?」
佐夜鹿ネネネ:「はい」
佐夜鹿ネネネ:頷く。
佐夜鹿ネネネ:「見解に著しい相違があるようですね」
佐夜鹿ネネネ:「仲良くするのは無理そうです」
"封絶者":「──だろうな。残念だ」
佐夜鹿ネネネ:“封絶者”の脇腹に長柄を叩き込む。同時に突進、押し倒して腹の上、馬乗りの体勢に。
佐夜鹿ネネネ:大人の男と子供の女の体格差だが、それ以上に凄まじい膂力によって抑え込む。
"封絶者":力は高侵蝕域のジャーム相当に強い。だがそれだけだ。
佐夜鹿ネネネ:「さて……どれだけ出せるんです? それ・・
佐夜鹿ネネネ:両の腕で翳した回転鋸が光を反射し、ひたり、と“封絶者”の顔面に突き付けられる。
佐夜鹿ネネネ:「ちょっと見せてくださいよ」
佐夜鹿ネネネ:ギュ ア ア ア アアアアアアア!!
佐夜鹿ネネネ:甲高い絶叫。高速回転する刃が“封絶者”の正中線に押し当てられ、骨肉を引き裂き、体液を撒き散らす。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ……」加速する思考と視界に、目を逸らす肉体反応だけが追いついていない
"封絶者":単純な反応として肉体が仰け反り、痙攣する。傷口から無数の抗体が現れ、悪い夢のようにみるみる厚みと大きさを得ては引き裂かれてゆく。
"封絶者":「さて──幾人居るのかな。数えるのはやめてしまった。一つ言えるのは」
"封絶者":突如として鋸歯が止まる。
佐夜鹿ネネネ:「!」
"封絶者":粘性のある糸──植物のようなジャームを刻み、その体液に触れた鋸刃の摩擦係数が激増した。
"封絶者":シャフトに無理な力がかかり、このまま駆動させていれば間違いなく故障する。
"封絶者":「一つの技を受け続けるような防衛反応を組んでは居ない」
"封絶者":単眼の狼のようなジャームが現れ、"封絶者"を咥え動きの止まったバズソーから引きずり離す。
佐夜鹿ネネネ:「く……」刃が停止し、電撃が強引に体液を焼き焦がす。だがその隙が追撃を許さず、脱出を許してしまう。
"封絶者":「再活性」
"封絶者":ぴしり、と正中線の傷口から蛞蝓のようなジャームが這い出して、粘液を吐き傷を塞いだ。
モンスターハウス:キンケグィグジーの巣穴から、自治商区の氾濫を経て野良化したであろうモンスターハウスが這い出てくる。
モンスターハウス:「イエーーーッ!!!」
"封絶者":「……妙なものが多い学区だ。本当に」嘆息する。
マギカ・ウィッチクラフト:「なんです!?」驚いている。
佐夜鹿ネネネ:「今……!?」
モンスターハウス:「イェッ!? イエエエッ!」
解良イノリ:「ああもう全部倒しきれなかったか……!」
佐夜鹿ネネネ:「向こうも戸惑ってるじゃないですか」
加賀美金也:「家が……イエと喋っている……!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「当然のように既知のイノリちゃん…!」
モンスターハウス:解良イノリを擁する君たちを敵と定めたのか、食らいつこうと襲ってくるぞ。
加賀美金也:「ということはアイツは『良い家へ、栄位』くらいは喋れるんだな……!」
解良イノリ:「大体は薙ぎ払ったんだけど……!あれで結構妨害性能というかそう言うのは高いぞ!注意して……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「た、」精神の奥にパチリ、と碁石の音。「……対処します!皆さんはそのまま対応を!」
マギカ・ウィッチクラフト:この場で最も"戦闘"に向かないコマとして叫ぶ。対応策はまったく浮かんでなかったが。
マギカ・ウィッチクラフト:(て、転移魔法陣……!だめだ家が大きすぎて用意した中に入らない!そりゃそう!)
モンスターハウス:「イエッ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ええい一か八か……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「80……87%収束!発射FIRE…!」杖の振りで指令を送る。ドローンに備えられた殺人レーザーがモンスターハウスを一斉に襲う!
マギカ・ウィッチクラフト:極限の収束で人体を貫通する殺人レーザー!しかし現在は微小な赤い点として家に着弾し──
マギカ・ウィッチクラフト:ボッ!光の加熱で一気に燃え上がる!
モンスターハウス:「エエ────────ッ!?!?」
マギカ・ウィッチクラフト:効果的な炎上ポイントに放火された家は、燃える体で撒き散らされた抗体を巻き込んで、
マギカ・ウィッチクラフト:「熱・消・毒……!!」
モンスターハウス:なんということだ。ジャーム化しても家は火に弱い。
"封絶者":「戦いのセンスがあるじゃないか……」
マギカ・ウィッチクラフト:"相性"。それは盤面の駒同士には存在しない要素…!
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、ありがとうございます……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:褒められれば返さねばならない。悲しい習性だ
"封絶者":燃え盛る火に対応して、さらなる抗体が呼び出されてゆく。
マギカ・ウィッチクラフト:「この抗体……火からも生まれてる…!?」
"封絶者":「最も理解できないのは──」
"封絶者":「君のことだ。マギカ・ウィッチクラフト」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひぅ」喉が詰まる。
"封絶者":「臆病で、消極的で、主人のいなくなった生徒会長の座をいつまでも空席にしている」
"封絶者":「ただそこにいるだけで世界の中心となるような強い力があるわけでもない」
"封絶者":「佐夜鹿ネネネ、加賀美金弥、解良イノリ。強い動機があるだろう」
"封絶者":「君はなぜそこメサイアに居て」
"封絶者":「そこ議長代行にいて──」
"封絶者":「今、ここ私の前にいる」
"封絶者":「まさか己が安全だと考えているわけでは──」
"封絶者":"抗体"が生み出され続ける。
"封絶者":「あるまい」
マギカ・ウィッチクラフト:「それ、は……」
マギカ・ウィッチクラフト:正直に言えば、何も知らず、一晩明けたら昇進していたあの朝。
マギカ・ウィッチクラフト:"代行"を名乗ったのは深い意味はなくて。思いつきの行動だったら、すぐ戻ってくるかもと思って名乗っただけで。
マギカ・ウィッチクラフト:一度名乗ってしまえば、"代行"を名乗りから外すタイミングを逃しただけで。
マギカ・ウィッチクラフト:"生徒会長"の座を空席にしていた理由なんて、それが殆どで、流されて──
マギカ・ウィッチクラフト:「………安全、なんて」
マギカ・ウィッチクラフト:「どこにも、ありませんでした、よ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「魔女の集落外の世界にも」
マギカ・ウィッチクラフト:命の危険はなかった。かもしれない。けれど、生まれた時から感情のわかりにくい"親"に魔術を叩き込まれた。
マギカ・ウィッチクラフト:「元の学校キングダムにも」
マギカ・ウィッチクラフト:命の危険はなかった。はず。けど、あの学校で望まれるのは『至高で正しい一人』だった。
マギカ・ウィッチクラフト:「今の学校メサイアにも」
マギカ・ウィッチクラフト:言わずもがな。
"封絶者":「……」君の宣言は、少々の驚きを以て迎え入れられた。
GM:──マギカ・ウィッチクラフトの真価を、少なくとも"ロードマスター"は看破することができなかった。
GM:彼だけではなかった。議長に気に入られている小間使いだと思っている者がいた。議長を傀儡とする魔女だと考えた者がいた。底知れぬ陰謀家だと考えるものがいれば、実際に間近で見て、担ぎ上げられた小娘だと侮る者もいた。
GM:知り合って、話し合って、同じ時を共にした幾人かの中に、彼女の価値は共有されている。
"封絶者":分からない。全ての認識を観測主体による誤謬だと切って捨てる男には。
GM:──あるいは。この世の誰も、まだ正確には理解していないのかもしれない。



アトラ・アーリーバード:「──それでいい」
アトラ・アーリーバード:「分かった気にさせてやればいいんだ。メサイア学園のリーダーに絶対に必要な資質の一つだ」
アトラ・アーリーバード:「侮られろ、軽んじられろ、理解に落とし込む方法を相手に見つけさせろ」
アトラ・アーリーバード:「勘違いをさせてやれ。それで勝手に回るように出来ているんだ」
アトラ・アーリーバード:今、まさに全てを己への義憤へと変えた齋藤リッコが、星徒を討つのを見届けたところだった。届くはずもない独白を結ぶ。
アトラ・アーリーバード:「私達の大間違いが、どんな真実より強い」



マギカ・ウィッチクラフト:「だから…………理由なんて、聞かれても」
マギカ・ウィッチクラフト:そんなものは、きっと、ない。
マギカ・ウィッチクラフト:佐夜鹿ネネネは、身内の名誉を穢された。正当なる応報としてここにいる。
マギカ・ウィッチクラフト:解良イノリは、秩序を背負っている。敬虔な信仰と正しさの体現者として、自らの活動を隠れ蓑にされた落とし前をつけにここに居る。
マギカ・ウィッチクラフト:加賀美金也は、その精神性こそが理由だ。きっと、ここに来る生徒を見捨てないだろう。
マギカ・ウィッチクラフト:私に、絶対にここに居たい理由はない。むしろ上長として、状況を把握するべきだとも思う。
マギカ・ウィッチクラフト:いつだってそうだ。ここに来る必要はなくて。
マギカ・ウィッチクラフト:(きっと、もっと正しく、ふさわしい人がそこにいても良い)
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の集落でも、キングダムでも、メサイアでも、自分が馴染めていないと、自分が一番感じていて。
マギカ・ウィッチクラフト:(でも)
マギカ・ウィッチクラフト:「……期待、してもらってる、みたいですから」
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の集落で魔術を詰め込んで
マギカ・ウィッチクラフト:ノヴァリスに十字冠の謎を求めに来て
マギカ・ウィッチクラフト:キングダムにも、実は友人と呼べる人や、怖いけど目をかけてくれた先輩が居て
マギカ・ウィッチクラフト:メサイアにも──とても輝く人から、攫うようにスカウトされた。
マギカ・ウィッチクラフト:「私が、ここにいる、理由、は」
マギカ・ウィッチクラフト:「『やってみたら?』、って」
マギカ・ウィッチクラフト:「言ってもらったから、です、よ」
マギカ・ウィッチクラフト:強い動機も、自分でなければいけない能力もない。
マギカ・ウィッチクラフト:ただ一つに打ち込んで、世界を変えられるとは思わない。
マギカ・ウィッチクラフト:自分にとっては歴史に名を残す魔術師も、至高で唯一の王も、学生のトップになることも。
マギカ・ウィッチクラフト:全部等しく無茶ぶりで、出来るとは思わないことで──
マギカ・ウィッチクラフト:誰かに言われれば、やってみようと思う程度には、憧れがあり。
マギカ・ウィッチクラフト:「背中を押してもらって、流されて」
マギカ・ウィッチクラフト:「ここに居るだけ、です」
マギカ・ウィッチクラフト:だからきっと、観測では理解できない。
マギカ・ウィッチクラフト:初見の店に入るのも、生徒会長を務めるのも。
マギカ・ウィッチクラフト:少女の中では等しく"無茶"にカテゴライズされた──大事件に過ぎないのだから
マギカ・ウィッチクラフト:「言われたからには……ちゃんとやってみよう、とは、思ってますけどね」
佐夜鹿ネネネ:「今更……何を仰っているのか」
佐夜鹿ネネネ:「私は、今年からグレート・バビロンに任命されました」
佐夜鹿ネネネ:まだ少し大きな制服、傷のない校章が胸元で光る。
佐夜鹿ネネネ:「私が知り、私が敬い、私が従う議長は──」
佐夜鹿ネネネ:最初からそうだ。『代行』などと呼んだ覚えも、そう思ったことも無い。
佐夜鹿ネネネ:「マギカ議長・・。ずっとあなただけですよ」
加賀美金也:「……ああ。マギカ・ウィッチクラフトは……」
加賀美金也:「どれほど怖くても、絶対に逃げ出さない」
加賀美金也:たとえそれが、怖くて足がすくんでいる間に逃げ出す隙を見失ったとか、逃げたらもっと怖いことになると思って逃げ出す勇気を出せなかったとか、そういった理由であったとしても。
加賀美金也:逃げ出さない。向かい合う。大勢に理解されなくとも、どう思われようと、立ち向かう。
加賀美金也:「カッコいい、みんなに必要な、メサイアのリーダーだ!」
加賀美金也:そして、そのマギカの様子を見て僅かな混乱を見せる"封絶者"を興味深そうに眺める。
加賀美金也:「そうか……"封絶者"、お前は」
加賀美金也:「ジャームであっても命は命だと。尊ぶべきものだと……そう思っているのか?」
加賀美金也:疑問を抱くのは、価値を信じているからだ。
加賀美金也:星徒を重視しているのは理解していたが、かといって生徒を必要以上に軽んじているようにも見えない。彼の身体に住む"抗体"も、封印現住生物も、モンスターハウスも。
加賀美金也:むしろ、全ての命を同格に思っているからこそ、否定され、滅ぼされんとする星徒に入れ込むのではないのかと感じた。
"封絶者":「耳障りの良い言葉は価値を遠ざける……が、本気で口にしているようだ」
"封絶者":「等価ではないが、同格という表現は間違っていない。そして、非ジャームからジャームへは可変だがその逆はない」
"封絶者":「かつての私の主は──」
"封絶者":「1つの大陸を支配する王だった。国土をEXレネゲイドと化すアーティファクトを用い、地を肥沃にし、病を根絶し、兵を精強にした」
"封絶者":「そして、王を含む全てがジャーム化した」
"封絶者":「そうなる方が自然ではないか? ありふれた悲劇について語るつもりはない。私の経験は君たちの目的と何ら関係しない」
"封絶者":「ただ──やがてレネゲイドを受け入れた人類がまたたどり着くだろう、その王国の──」
"封絶者":「失敗を防ぐ方法を探っているだけだ」
GM:その王国、あるいは大陸の正体に、君は心当たりがある。男は背後の"トロアノ天球儀"を気にする様子を見せた。
"封絶者":「兆候は未だなしか……計算外が多い。そろそろ見られるはずなのだが」
"封絶者":「フィーネ・アゲインの、覚醒ウェイク
加賀美金也:「…………」
加賀美金也:「情報だけを得て、最初にお前をみた時は。もっと、血も涙もない、データと結果にしか興味を示さないような……そういう印象を抱いていたが」
加賀美金也:「大切だったんだな。かつていた国が、大地が。だから……また、利用しようとしている」
"封絶者":「あまり期待するな、先生」
"封絶者":「血も涙もない。この通りな」
"封絶者":攻撃の予感に、傷口から抗体が湧く。過剰免疫反応。
"封絶者":「それがジャームであるということだ」
加賀美金也:「本当に血も涙もないヤツは、悲劇なんて言い方をしないさ」
加賀美金也:「ジャームになって、相容れなくて、滅ぼすしかなかったとしても……」
加賀美金也:「それでもまたやり直せるんだって、フィー太郎は教えてくれた」
加賀美金也:「だから……そのいつかのためにも、そして今を懸命に生きてる彼女のためにも」
加賀美金也:「お前の大切なものを、俺も譲れない」
加賀美金也:(『理事会』……自分たちの目的の為に子供たちの命を、人生を弄ぶ連中)
加賀美金也:それが今の自分の立場からの視点でしかないことも、彼らが居なければ今の生徒たちの幸福な生活がないことも分かっている。
加賀美金也:大人である自分が理事会を否定することは、単に大人の意見の押し付けが別の大人の意見の押し付けに変わっただけにすぎない。
加賀美金也:だから、加賀美金也個人としての、個人的な想いのみを込め銃を向ける。
加賀美金也:「フィー太郎を」
加賀美金也:「返してもらう」
加賀美金也:静かな怒りの込められた電撃弾が"封絶者"へ向け放たれる!
"封絶者":バチッ!
"封絶者":電気ショックの痛打を受けてよろめいた。切り札を用いたらしい八竜のものを除き、これまでの攻撃は全て、確かな打撃を与えている。
"封絶者":焼け焦げた皮膚の隙間から海月のようなジャームが滑り出る。
"封絶者":「認められない。彼女の人格は仮初のものだ」
"封絶者":身を起こし君たちを睨む。
マギカ・ウィッチクラフト:「! これだけ受けても、まだ……!」
"封絶者":"抗体"たちが一斉に攻撃の兆候を見せる。
ブラックチャペル生徒:"ブラックチャペル"の構成員が銃撃を浴びせるが、数が多い。
GM:その時である。
籟ミズキ:「マギカ・ウィッチクラフト・覚悟──────ッ!!!」
籟ミズキ:バーーーン!!!
籟ミズキ:搬入用の大扉を蹴破って、竜の角を持つ少女が現れる。
マギカ・ウィッチクラフト:「うわぁーーーーーーーッ!!!!?」
マギカ・ウィッチクラフト:加速した思考は叫びを正しく聞き捉え、何故か自分が狙われていることを悟る!
マギカ・ウィッチクラフト:「新手のジャーム……!?」
佐夜鹿ネネネ:「あれは……崑崙の……!?」
加賀美金也:「助けに来てくれたのか……!?」
解良イノリ:「籟さん!?そ、そう言えばアトラだって復帰したんだからおかしくはないけど……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「知ってるんですかイノリちゃん!?」
籟ミズキ:「いたずらに治安を荒廃させる狼藉、許せません!」
解良イノリ:「崑崙の五星君の一人って言えば分かるかな………そして言ってること自体は全く間違ってないから困る」
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ…………」
マギカ・ウィッチクラフト:(どうしよう。何も言い返せない)
マギカ・ウィッチクラフト:「ですよね……?どうしましょう…」
"コマンダー・マリウス":「我々は真にノヴァリスを憂う者たちである!」
"コマンダー・マリウス":"インペリアルコーポレーション"の社会人が現れる。

マギカ・ウィッチクラフト:「今度は誰!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「社会人のボディ……!ハッ!まさか、"アッダ"がまだ……!?」
解良イノリ:「ってお前ーッ!?セイクリッドピラーでこっちの邪魔してきたインペリアルの社会人じゃないか!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「またイノリちゃんの知り合いなんですか!?!?」
加賀美金也:「イノすけは本当に顔が広いなあ」感心している。
佐夜鹿ネネネ:「待ってください」議長の盾になるように前に出る
佐夜鹿ネネネ:「確かにマギカ先輩がメサイアの治安を荒廃させる狼藉を働いたのは事実ですが、いたずらにこんなことをしているのではありません」
マギカ・ウィッチクラフト:「ネネネさん……!」
籟ミズキ:「ムムッイノリ委員長……それに胸の大きな方!」
籟ミズキ:「お言葉を伺いましょう!」
解良イノリ:「あっ話を聞いてくれそう!ネネネさん!頼んだ!」
佐夜鹿ネネネ:「そうですね……」全部話すと長くなるな……という顔
マギカ・ウィッチクラフト:「……!」うるうると瞳を揺らがせて希望を託している
佐夜鹿ネネネ:「この事態の原因……悪いのは全部……あっちです!」ビシリと“封絶者”を指差す
解良イノリ:「大分バッサリ行ったね!?事情とか…!」
マギカ・ウィッチクラフト:(え?)
佐夜鹿ネネネ:「すべての黒幕はあっちです。マギカ議長はやむにやまれぬやんごとなき事情であのようなことを……」
籟ミズキ:「なるほど!!!」
加賀美金也:「おおっ、端的だが的確で必要な説明だ!」結論的には。
マギカ・ウィッチクラフト:(すごい、嘘は言ってない……)言ってないのだ
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうです。騒乱については後日正式に謝罪する用意がありまして……」
"コマンダー・マリウス":「待ちたまえ籟ミズキ。この場所を並々ならぬ勘で突き止めたことには感謝するが、君は人の言うことを信じすぎるきらいがある」
YNG生徒:「そうだそうだ!!」
マギカ・ウィッチクラフト:(くぅ……!さすがイノリちゃんと敵対した?方?流されてくれない…!)
YNG生徒:映画愛好会に占拠された放送部、ユグドラシルネットワークの部員が追従する。
YNG生徒:彼女の後ろにも点々と生徒や社会人たちが倒れている。
YNG生徒:マギカ議長代理に抗議するために集まったものの、ミズキの加減の足りない健脚についていけず力尽きたようだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「わぁ死屍累々……」
YNG生徒:「マギカ・ウィッチクラフト! こうなったら全てのお前の悪行をフィルムに収めてやる!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ、えっ?」
YNG生徒:カメラをマギカへ向ける。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ」咄嗟に腕で顔をかばう。
YNG生徒:「なぜか機械がいろいろイカれているし放送はクソ映画を垂れ流していて生放送とはいかないが……」
マギカ・ウィッチクラフト:カメラの中心に居ることに慣れていないからだ。表情が隠れ、口元だけが映る。
佐夜鹿ネネネ:「まずいです!マギカ先輩がエッチな感じに……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ネネネさん!?」
解良イノリ:「えっ言う程……?」素の疑問。一応どうしようか結構悩んでいる。
YNG生徒:「この氷に覆われた惨状、四方の壁が全てなんらかの原因で破壊された倉庫、そして悪そうな化け物た……ち……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「ちょ、ちょっとは思ったんですか……!?」
"封絶者":悪そうな化け物たちを従えている人相の悪い男がいる。
YNG生徒:「えっえっ」
籟ミズキ:「ものすごく悪そうな人がいます!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」
加賀美金也:「すべての黒幕だからな!」
マギカ・ウィッチクラフト:「!」ピーン! 思考が加速する!
"コマンダー・マリウス":「ふむ……」
解良イノリ:「実際ノヴァリス生徒…というか、ノヴァリス住民としては非常な悪行をしようとしてるからな。ノヴァリスをまっさらに虐殺して解体しようとしてるし」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうです。あの人が"真の敵"……」
マギカ・ウィッチクラフト:「────"大学"です!!」
マギカ・ウィッチクラフト:勢いに流された。まるで前議長のような振る舞いだ。
佐夜鹿ネネネ:「マギカ議長が放送で言っていた通りです……こうしてここに来たということは、聞いていましたよね?」
加賀美金也:「全て……『真実』だからな……!!」
"コマンダー・マリウス":「測定値を見るまでもなく、明らかにジャームのそれだ」
"コマンダー・マリウス":「彼を捕らえるためにこれだけの混乱を起こしたと? ほとほと度し難い、度し難い……が」
籟ミズキ:「今すべきことは一つのようですね」



GM:勢力効果カードが追加されます。

▼歳星雷:イニシアチブ10で発動し、Eロイスの効果で呼び出されたエネミーを2体排除する
▼インペリアルコーポレーション:『エレキテンワイド』PCの攻撃力に+5D/ラウンド1回
▼レジスタンス生徒:『どういう状況!?』特に効果はない

マギカ・ウィッチクラフト:レジスタンス生徒、親近感がありますね
加賀美金也:エネミー排除涙が出るほど助かるな
マギカ・ウィッチクラフト:小生感動



GM:この夜、メサイア学園には異様な気配が漂っていた。
GM:それは、全ての放送電波をジャックして行われたマギカの演説によってでもあったし、
GM:それが引き金となって起きた、5体の星徒をはじめとした様々な火種の爆発でもあった。
GM:──そして。
GM:あらゆる画面が映画愛好会の選んだ退屈な映画を垂れ流す中で、突如としてほうぼうの夜空に、大きなスクリーンが映し出される。
GM:社会人。籟ミズキ。グレート・バビロン。マスターオーダー。先生。それらと対峙する、醜悪なジャームの群れと、理事会の男。
GM:そして──大写しになる議長代行。マギカ・ウィッチクラフト。
シュリー・カルプブルクシュ:『レイディース・エーンド・ジェントルメン!』
シュリー・カルプブルクシュ:『この放送は、私の能力による現実転写通信と、黒竜ニーズヘッグの誇大強化能力によってお送りしていマス!』
シュリー・カルプブルクシュ:強力な電波妨害の中でマギカ議長代理とアオノの通信を繋いでいたのもシュリーの能力によるものだ。
シュリー・カルプブルクシュ:『現在YNGでは、メサイアの敵と彼女が戦う光景を独占オンエア中! 歴史的瞬間、ぜひぜひ眠りにつくことなく、枕にかじりついてでもご覧くだサイ!』
シュリー・カルプブルクシュ:『そう、我らがマギカ・ウィッチクラフトの雄姿を!』
GM:夜が更けてゆく。
GM:しかし、遅くなったら眠るような育ちの良い生徒は、ここにはあまり多くない。
GM:メサイアの熱は収まる気配がなかった。

マギカ・ウィッチクラフト:画面には少女の顔が大写しになっている。
マギカ・ウィッチクラフト:その瞳は誰も見ては居ない。
マギカ・ウィッチクラフト:遠く、余人には見えないものを目にするように、神秘的に細められている。
マギカ・ウィッチクラフト:唇は緩く結ばれ、眉はフラットに。真剣な表情。あるいは、戦場を前に微笑みすら浮かべているように見える。
マギカ・ウィッチクラフト:────余談ではあるが、極東の国には能面と呼ばれる面があり。
マギカ・ウィッチクラフト:微笑みを基準とする面は、角度を変えることであらゆる感情を表せるのだという。
マギカ・ウィッチクラフト:表現の基準として用いられる面のモチーフは、一説によると。
マギカ・ウィッチクラフト:現実を見ず、空想にふける表情……とすることもあるのだという。



GM:第二ラウンド。

("抗体"(従者)[21]×2)
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]]×3、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
10m
(ネネネ[8])

GM:開始前に見えているEロイスと宣言はしてないけど使用されてるEロイスを整理しておきましょう。ここから大きく増えることはありません。

アグニヤ星徒会
【星徒】×5

"アッダ"
【悪夢の鏡像】これは戦闘前に破壊された義体のものです。
【N.R.】

"封絶者"
【魔神免疫】2個分として数える
【破滅の足音】
【囚人の鳥籠】
【予告された終焉】

トロアノ天球儀
【不滅の妄執】
【さらなる絶望】×2

なれはてしモンスターハウス
【囚人の鳥籠】

GM:16個もあるな……こんなにあったんだ
GM:セットアップ
加賀美金也:セットアップないです!
解良イノリ:PS:”Mt19:17”《原初の黄:活性の霧》。自身に。R中攻撃力+18、ドッジダイス-2dします。
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を3増加(124 → 127)
"封絶者":《空中庭園》従者たちに離脱を含む戦闘移動を行わせます。
佐夜鹿ネネネ:《加速装置》+《狂騒の旋律》行動値+12 攻撃力+6 暴走
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を9増加(116 → 125)
マギカ・ウィッチクラフト:コイツ!
解良イノリ:こっ……コイツ!!
"封絶者":ククク……

("抗体"(従者)[21])5m("抗体"(従者)[21])
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
5m
("抗体"(従者)[21])5m("抗体"(従者)[21])
5m
(ネネネ[20])

佐夜鹿ネネネ:ゲ~~ッッ
加賀美金也:な、なんてこと
マギカ・ウィッチクラフト:あっ空間圧縮……と思ったけどだめだ行動値で負けてる
解良イノリ:サイレンが欲しすぎる!!
佐夜鹿ネネネ:お客様の中にサイレンの魔女をお持ちの方は……
マギカ・ウィッチクラフト:ギィーッ
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップありません
解良イノリ:あ、いや
解良イノリ:ネネネさん動かす?
加賀美金也:!
GM:賢いねぇ~
マギカ・ウィッチクラフト:むむ?
解良イノリ:いまだと復讐もできないから どこかにエンゲージしておくのはアリだし そうじゃなくても封絶者のエンゲージに来られるなら火力になってくれるしね
佐夜鹿ネネネ:そうですね
マギカ・ウィッチクラフト:あぁなるほど
加賀美金也:間の従者のところにいられたら復讐できるもんね
マギカ・ウィッチクラフト:復讐で倒せば動けるのか
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ《空間圧縮》をネネネさんに。戦闘移動してください
佐夜鹿ネネネ:うおお
佐夜鹿ネネネ:どこ行こうかな……
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を2増加(106 → 108)
佐夜鹿ネネネ:左上とかでいいか 何となく
GM:足が早いからどこにでもいける
佐夜鹿ネネネ:左上の従者のとこに行きます フワワ……
マギカ・ウィッチクラフト:ふわふわ
GM:OK!

("抗体"(従者)[21])5m(ネネネ[20]、"抗体"(従者)[21])
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
5m
("抗体"(従者)[21])5m("抗体"(従者)[21])

GM:ではイニシアチブに入っていきましょう。
"封絶者":《加速する刻》
マギカ・ウィッチクラフト:また!
GM:を使用したいですが、より高い行動値でのイニシアチブ行動はありますか?
解良イノリ:相談の結果ございません!どうぞ!
GM:了解!
"封絶者":《コンセントレイト》《ブラッドウェブ》で自身を対象指定。
加賀美金也:出~~
"封絶者":対応はありますか?
マギカ・ウィッチクラフト:初端自傷奴~
佐夜鹿ネネネ:ドM成人男性!
マギカ・ウィッチクラフト:あ、時の棺とかで止めれると移動自傷従者がなくなるのか
GM:実はそうらしい
GM:通常手番もありますけどね
佐夜鹿ネネネ:あっ
佐夜鹿ネネネ:カバーは?
解良イノリ:大丈夫かな?これをカバーするとかヘンテコなこともまあ…変だし
GM:バレた……
加賀美金也:ああ~!
マギカ・ウィッチクラフト:カバーなるほどね
GM:セットアップに空中庭園で自分を動かすべきだったのですが、忘れていました。
佐夜鹿ネネネ:加賀美先生!!!!
加賀美金也:しましょう
佐夜鹿ネネネ:抱き締めてKISSしてください
マギカ・ウィッチクラフト:ガミち!
GM:助けてくれ……
マギカ・ウィッチクラフト:そんなことさせてゴメンな…
加賀美金也:《マグネットフォース》で守るぞ!!!!!!
"封絶者":5dx7+10-10 えい
DoubleCross : (5DX7) → 6[1,2,2,2,6] → 6

加賀美金也:自分を傷つけさせて……ごめんな(KISS)
"封絶者":くっ……加賀美先生……!
加賀美金也:カバーリングだ!
"封絶者":ではラウンド間、移動またはドッジを行う度に4点のダメージを受けて下さい。くぅ~!
マギカ・ウィッチクラフト:加賀美先生が鳥かごの中に……!(耽美扉絵)
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(102 → 104)
トロアノ天球儀:だがこっちは誘発するぜ【さらなる絶望】
GM:2Rの初回だけはダイスロールが行われません。
マギカ・ウィッチクラフト:ぴえん
加賀美金也:なにっ!何が来るんだ!

("抗体"(従者)[21])5m(ネネネ[20]、"抗体"(従者)[21])
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]、封印現住生物モーナスパーダ[15]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])
5m
("抗体"(従者)[21])5m("抗体"(従者)[21])

GM:近くをうろついているジャームの中では一際強いのが来ます。まあ、ミズキ手番までの命なんですが……
佐夜鹿ネネネ:ゲ~ッ
GM:というわけでイノリちゃんの手番です どうぞ!
解良イノリ:はい!マイナーなし。
解良イノリ:メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて、同エンゲージの天球儀以外の敵を全員攻撃します…!
解良イノリ:妨害等ありますか?
GM:ありません!
解良イノリ:了解!では判定。
解良イノリ:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[1,1,4,6,6,7,7,8,8,9,9]+10[3,4,4,5,10,10]+6[3,6]+8 → 34

解良イノリ:ぬ 従者のリフがあると怖いな…
マギカ・ウィッチクラフト:でも教授に当たればなんとか
GM:一応妖精あるかどうか聞こうかな
マギカ・ウィッチクラフト:火力は貫通できるんじゃないかな
加賀美金也:従者に当たらないのキツいから妖精してもいいような気はします
GM:カバーするとは限りませんからね普通に
マギカ・ウィッチクラフト:それもそっか
解良イノリ:ヒエエ い……一応貰っていいですか
マギカ・ウィッチクラフト:では【サブスキル:そそのかす雄舌の蛇】《妖精の手》出目を10に変更する。
マギカ・ウィッチクラフト:そしてさっきのメジャー分を上げてなかったので今上げます
解良イノリ:ありがとうございます 1dx7+38か
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を12増加(108 → 120)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(120 → 124)
解良イノリ:1dx7+38
DoubleCross : (1DX7+38) → 3[3]+38 → 41

解良イノリ:うう とはいえ41もあればいいはず…!リアクションどうぞ!
"封絶者":ドッジを試みてイベイジョンを貫通されますが、特に何も起こりません
加賀美金也:俺が守ったからな……
"封絶者":先生……
GM:怪獣はイベイジョン5で命中
"抗体":《リフレックス》《意思なき者の舞い》
"抗体":16dx7-10 うおー!
DoubleCross : (16DX7-10) → 10[1,1,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[2,3,4,6,6,8,8,9,9,9,9]+10[1,2,5,6,9,10]+10[2,7]+1[1]-10 → 31

マギカ・ウィッチクラフト:こわ…
加賀美金也:こ、こわ~!!
解良イノリ:こっ……こわっ!!
マギカ・ウィッチクラフト:どう見ても意思がある
佐夜鹿ネネネ:ひえ~~
"抗体":ドッジ失敗。そのまま教授をカバーリングします。
解良イノリ:防げないのでこのまま通し。ダメージ行きます!
GM:来やがれ!
解良イノリ:24+18+1d10+2d10+10+5d10 装甲等有効。
DoubleCross : (24+18+1D10+2D10+10+5D10) → 24+18+1[1]+15[7,8]+10+41[10,10,4,8,9] → 109

マギカ・ウィッチクラフト:つよ
GM:でっかいんだわ
解良イノリ:???
加賀美金也:でっか!!
佐夜鹿ネネネ:すごい
解良イノリ:最後ヤバすぎ
"抗体":HPの7倍のダメージを受けて破滅します
マギカ・ウィッチクラフト:8D振って57とはね
封印現住生物モーナスパーダ:怪獣はまだ元気です
解良イノリ:1点でも通ったときコンビネーターが起動します。あと侵蝕!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(127 → 134)
解良イノリ:よし これで以上!
封印現住生物モーナスパーダ:攻撃が染み込みやすくなりました……



GM:イニシアチブ21 従者どもが行動します。
マギカ・ウィッチクラフト:森へお帰り
GM:まずネネネエンゲージの従者
GM:《コンセントレイト》《アニマルテイマー》《闇夜の呪い》《最終舞踏》《ブラッドウェブ》 範囲選択RC攻撃
佐夜鹿ネネネ:キャア~~ッ
GM:16dx7+4-10 命中したらラウンド間移動とドッジで6ダメージが入ります
DoubleCross : (16DX7-6) → 10[1,3,3,3,4,4,6,7,8,9,10,10,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,5,7,7,10]+10[4,4,8]+10[10]+10[10]+2[2]-6 → 46

マギカ・ウィッチクラフト:ヒィーッ
GM:固定値-10のデバフを受けてなおこのやる気
佐夜鹿ネネネ:暴走リアクション不可……ですがそうですね
佐夜鹿ネネネ:RHOを公開しましょう
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネちゃん!
加賀美金也:なにっ!?
GM:なんだとぉ~
解良イノリ:RHO!?
GM:どうぞ!
情報項目

▼RHO:佐夜鹿ネネネ 
君は何の後ろ盾もなく実力でグレート・バビロンの役員の座を勝ち取った新人のホープだ。
優秀な戦闘員であるだけでなく、根回しや指揮もそつなくこなす。
これまでの戦いで、君は時にシビアな判断を下しながらも、優しさを捨てることなく人命を尊重できることを証明してきた。
君が補佐する戦場で、グレート・バビロンが簡単に敗れることはない。
条件:12以上の勢力効果を得ている戦闘中、いつでも公開できる。
効果:クライマックス戦闘中PCが攻撃を受ける度、有利効果を持つ望む数の勢力効果カードを指定できる。
指定した人数のPCが受ける攻撃を肩代わりし、その勢力効果カードを使用不能にする。

GM:なんということだ
"抗体":負けねぇ ダメージを出します
佐夜鹿ネネネ:これはタイミング的にはダメージ算出前宣言ですか?
GM:あっそういえば書いてないな みんなダメージ受けるタイミングで使うか考えたいと思うので、ダメージ確定後でもいいですよ
佐夜鹿ネネネ:わ~い
"抗体":5d10+20+3d10 装甲有効!
DoubleCross : (5D10+20+3D10) → 25[6,5,10,1,3]+20+21[10,9,2] → 66

佐夜鹿ネネネ:思ったより気合が入ってる
GM:命中が暴れたからね
佐夜鹿ネネネ:では……レジスタンス生徒に受けて貰おうかな
マギカ・ウィッチクラフト:戦闘に巻き込まれとる
GM:そんな……有利効果を持ってないのに……。でも可能としましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:あ、有利効果って書いてますな。
GM:レジスタンス爆散!
加賀美金也:マギカ・ウィッチクラフトに逆らうとこうなるということね
マギカ・ウィッチクラフト:可能だ!
解良イノリ:れっレジスタンス生徒~~!
YNG生徒:私は生き残ります。マギカ議長代理の悪行を世に知らしめるという、使命があるから……
マギカ・ウィッチクラフト:なんですかこの人!?
GM:というわけで次の従者行くぜ!
GM:同上のコンボで残りの従者が教授エンゲージになだれ込みます。あと3体
加賀美金也:ほげ~っ
解良イノリ:ヤバすぎ!
"抗体":《コンセントレイト》《アニマルテイマー》《闇夜の呪い》《最終舞踏》《ブラッドウェブ》
"抗体":そして恐るべきことに──こいつは教授を攻撃に巻き込むことができるのだ!
マギカ・ウィッチクラフト:コイツ!
佐夜鹿ネネネ:バカな……
解良イノリ:なんてことを……
加賀美金也:なるほどね……
"抗体":対象はマギカ・イノリ・先生・そして"封絶者"。
"抗体":16dx7+4-10 おりゃー!
DoubleCross : (16DX7-6) → 10[1,1,2,2,3,3,4,6,6,6,6,7,7,8,10,10]+10[1,6,6,6,10]+4[4]-6 → 18

"抗体":しょぼしょぼ……
"封絶者":ここぞとばかりにガード
加賀美金也:教授……よけたんじゃない?
加賀美金也:貴様……
加賀美金也:俺もガード!
"封絶者":イベイジョンも15しかないからどっちみち当たるんだけどね
加賀美金也:あっなるほどね
解良イノリ:私は一応DBが130に入ったのでドッジが可能 チャレンジしてみます。
解良イノリ:1dx=>18
DoubleCross : (1DX10>=18) → 3[3] → 3 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:回避してみよ
マギカ・ウィッチクラフト:4dx+1>=18
DoubleCross : (4DX10+1>=18) → 9[6,6,8,9]+1 → 10 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:おしい
加賀美金也:では……封絶者を《マグネットフォース》でカバーリングします。
"封絶者":こいつマジか!
マギカ・ウィッチクラフト:体を張ってる!
"封絶者":もっと教え子を気遣ってやれ……!
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ私も【サブスキル:また混ざれなかった…】《領域の盾》カバーリングを行わせる。
マギカ・ウィッチクラフト:私がイノリちゃんを守ります
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(124 → 128)
マギカ・ウィッチクラフト:そしてネネネちゃん!頼みます!
解良イノリ:ありがとうマギカさん……
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(104 → 106)
佐夜鹿ネネネ:RHO効果で……そうだな 霊感研究会かな
佐夜鹿ネネネ:マギカちゃんを護ってもらいます
霊感研究会員:おまかせを!
マギカ・ウィッチクラフト:シュイーン!
解良イノリ:有難すぎる…
"抗体":出しますわよ……ダメージを──
"抗体":5d10+20 装甲ガード有効
DoubleCross : (5D10+20) → 32[9,2,6,8,7]+20 → 52

"抗体":やる気はある
マギカ・ウィッチクラフト:さっきからかなり頑張ってるな
解良イノリ:ヒエエ
"抗体":先生は装甲ガード値を引いた数字を2倍して受けてから軽減を使うか宣言してください
加賀美金也:あっ勢力の軽減は最後に入るのか
加賀美金也:装甲8+6 ガード6+1 合計21引いて31ダメージうけて二倍の62
加賀美金也:62から10引かせてもらいたい!
マギカ・ウィッチクラフト:アド街を見た!
GM:あっ違う 軽減っていうのはリアクティブアーマーのやつ
加賀美金也:んっ?あっそっか!
マギカ・ウィッチクラフト:ガード値は+10ね
加賀美金也:じゃあ装甲8+6 ガード6+1 合計21 勢力効果+10で31で21ひいて二倍の42
解良イノリ:装甲ガードはカバー時先に引くやつ!
GM:勢力のガードは最初から入れていいから42点ですね……嘘……硬い……
マギカ・ウィッチクラフト:並のオーヴァードなら消し飛んでいるはず…
加賀美金也:42普通にうけま~す
加賀美金也:加賀美金也のHPを42減少(65 → 23)
佐夜鹿ネネネ:身体が強い
解良イノリ:これくらって普通のOVくらいのhp残ってるのすごすぎ
マギカ・ウィッチクラフト:まだ私の全力ぐらいある
"抗体":ではマギカちゃんと先生も教授が自分で食らう前提の微妙なデバフを受けて下さい。
マギカ・ウィッチクラフト:行動すると身体痛いから部屋こもりますわ~
"抗体":16dx7+4-10 3体目! 対象は先程と同じ!
DoubleCross : (16DX7-6) → 10[1,2,3,3,4,4,4,4,5,5,8,9,9,9,10,10]+10[3,4,5,6,8,10]+10[5,10]+10[8]+6[6]-6 → 40

"抗体":やる気~!
加賀美金也:ガード!
解良イノリ:回すなあ!?ガードで生き残れないしドッジしてみます。
"封絶者":ガード
マギカ・ウィッチクラフト:頑張り回避
解良イノリ:1dx=>40
DoubleCross : (1DX10>=40) → 4[4] → 4 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:4dx+1>=40
DoubleCross : (4DX10+1>=40) → 9[4,6,6,9]+1 → 10 → 失敗

加賀美金也:あとリアクティブシールドの1シーン1回ガード値+1d10も使います。
GM:ではドッジを試みたマギカちゃんにブラッドウェブの6点
マギカ・ウィッチクラフト:グエーッ!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを6減少(24 → 18)
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんをカバーしましょう。2回目の《領域の盾》。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(128 → 132)
GM:先生のカバーリングはありますか?
加賀美金也:する!!
加賀美金也:《マグネットフォース》!教授を守るぞ。
加賀美金也:指一本触れさせないからな……
解良イノリ:マギカさんありがとう そして先生……!
GM:ううっ先生……
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(106 → 108)
佐夜鹿ネネネ:かがきょじゅは公式
"抗体":8d10+20 語呂が悪すぎる!認めないぞ……!
DoubleCross : (8D10+20) → 47[9,5,2,7,3,8,5,8]+20 → 67

加賀美金也:67-31-1d10
DoubleCross : (67-31-1D10) → 67-31-7[7] → 29

佐夜鹿ネネネ:先生とマギカ議長にそれぞれグレート・バビロン、第一技術部でカバーしてもらいましょう
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネちゃん効果で守ってもらおう。グレートバビロンたち…!
マギカ・ウィッチクラフト:やった~
加賀美金也:破壊しても生き残る芽はないから破壊しないでおく。二倍の58を受けて……リザレクト!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(108 → 118)
マギカ・ウィッチクラフト:あっ勢力カバーが
GM:何も効果を発揮していない勢力がどんどん投げ捨てられてゆく
加賀美金也:ぁっ!カバーしてもらってた!!ありがとうございます!!
加賀美金也:命戻しておきます
解良イノリ:命が戻ってる
GM:でもラストリザレクトチャンスだからしておいてもいいかも
佐夜鹿ネネネ:そうかも
加賀美金也:たしかに
加賀美金也:しておこっかな!ありがとうございます!!
佐夜鹿ネネネ:では第一技術部はなし!
解良イノリ:本陣が爆破されてる
加賀美金也:HP10・侵蝕118です
"抗体":ラストいくぜ! 対象もコンボも同じ!
"抗体":16dx7+4-10 うおー!
DoubleCross : (16DX7-6) → 10[1,2,3,3,4,4,6,7,7,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,3,6,7,7,8,9,10]+10[1,2,6,10,10]+10[2,9]+1[1]-6 → 35

加賀美金也:ガード!
解良イノリ:ドッジチャレンジ!
マギカ・ウィッチクラフト:ドッジ!
解良イノリ:1dx>=35
DoubleCross : (1DX10>=35) → 5[5] → 5 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:4dx+1>=35
DoubleCross : (4DX10+1>=35) → 8[5,5,7,8]+1 → 9 → 失敗

マギカ・ウィッチクラフト:グワーッ
GM:マギカちゃんに6点
解良イノリ:一ずつ数字は上がってる
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを6減少(18 → 12)
加賀美金也:守るぞ封絶者を!!《マグネットフォース》!!
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を2増加(118 → 120)
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんをカバー!3回目ラストの《領域の盾》!
"封絶者":どこまでも厄介な……!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(132 → 136)
解良イノリ:マギカさんありがとう…そして先生…!
加賀美金也:お前の傷つく姿は見たくないからな……
"抗体":7d10+20 装甲ガード有効
DoubleCross : (7D10+20) → 44[8,10,5,10,3,1,7]+20 → 64

マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃんを守り続ける…!
解良イノリ:出目良いなあ!
"抗体":こんなにやる気があるのに全然ロイスが削れない!
佐夜鹿ネネネ:第一技術部と……ビルドアッパーズでカバーします
マギカ・ウィッチクラフト:仲間たち!
"抗体":グワアアーッ!
GM:全ての従者が闇夜の呪いと最終舞踏のデメリットで爆散しました。
加賀美金也:うう……ありがとうサヨ……ミャオノ……違法建築の人……
解良イノリ:皆のお陰よ……!

(無のエリア)5m(ネネネ[20])
5m
(イノリ[22]、マギカ[11]、先生[11]、"封絶者"[15]、封印現住生物モーナスパーダ、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])

マギカ・ウィッチクラフト:最高戦力を守り続けるんだ!鬼滅の刃のように!
GM:では行動値20。ネネネちゃんの行動です
佐夜鹿ネネネ:はい!
佐夜鹿ネネネ:マイナーなし
佐夜鹿ネネネ:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《援護の風》
佐夜鹿ネネネ:封絶者のエンゲージに移動しつつ攻撃します
GM:どうぞ!
佐夜鹿ネネネ:14DX7+2
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,3,3,3,4,5,5,5,5,5,9,9,10,10]+6[1,3,3,6]+2 → 18

佐夜鹿ネネネ:低!!!
"封絶者":当たるんだなこれが
マギカ・ウィッチクラフト:イベイジョンは突破してるけど…!
マギカ・ウィッチクラフト:きゃあスプラッタ
"封絶者":ダメージをどうぞ
マギカ・ウィッチクラフト:あっ そうか 回避で従者が生まれないんだ
加賀美金也:俺が守っているからな(イケボ)
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあダメージブーストするのがお得っぽいな。
"封絶者":こらこら
佐夜鹿ネネネ:今がいいかも 封絶者動いちゃうし
マギカ・ウィッチクラフト:《力の法則》。ダメージ+7D10
解良イノリ:ガンガン入れちゃいましょう
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(136 → 140)
"封絶者":やめろーっ!
佐夜鹿ネネネ:マギカ先輩~♡
加賀美金也:雷十太もいっちゃいます?
マギカ・ウィッチクラフト:憂うか
解良イノリ:憂いていきましょう
"コマンダー・マリウス":ムンッ!
マギカ・ウィッチクラフト:合わせて12Dだ!
佐夜鹿ネネネ:知らない人~♡
"コマンダー・マリウス":フライングフードロープ!ダメージ+5d10
佐夜鹿ネネネ:2D10+19+13+20+6+10+7D10+5D10 ダメージ
DoubleCross : (2D10+19+13+20+6+10+7D10+5D10) → 16[7,9]+19+13+20+6+10+34[4,6,2,2,9,4,7]+27[8,9,2,1,7] → 145

加賀美金也:で、でっか
佐夜鹿ネネネ:死ね~~~~ッッ
佐夜鹿ネネネ:佐夜鹿ネネネの侵蝕率を6増加(125 → 131)
佐夜鹿ネネネ:血染めの獣が使えれば……
"封絶者":謎の装甲15点でちょっと減らして130点受けます……130点……?
マギカ・ウィッチクラフト:経験点かな?
"封絶者":前ラウンドの回復分がほぼなくなってしまった
マギカ・ウィッチクラフト:小癪な…
GM:ではイニシアチブ15!
封印現住生物モーナスパーダ:怪獣のターンです
封印現住生物モーナスパーダ:《贄探す雷獣》 攻撃力+5D
マギカ・ウィッチクラフト:こっちにも雷獣太おるな
佐夜鹿ネネネ:贄探す雷獣!?
封印現住生物モーナスパーダ:《コンセントレイト》《雷の槍》《雷の剣》《雷神の槌》《サンダーストーム》《フラッシングプラズマ》 PC全員を攻撃
封印現住生物モーナスパーダ:あれ……? 1エンゲージに全員いるからフラッシングプラズマいらないな
封印現住生物モーナスパーダ:抜きます これでダイスが5個増えるのだ
封印現住生物モーナスパーダ:20dx7+4-10 ほりゃ!
DoubleCross : (20DX7-6) → 10[1,3,3,3,4,4,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,1,4,4,4,5,6,6,7,8,9,9,10]+10[4,7,8,9,10]+10[1,7,10,10]+10[2,4,7]+10[10]+6[6]-6 → 60

加賀美金也:で、でっか
封印現住生物モーナスパーダ:とてつもない電磁ビーム
加賀美金也:ガード!
解良イノリ:ほ、本当に回すなあ!
マギカ・ウィッチクラフト:待ちな!
封印現住生物モーナスパーダ:何ィ!?
マギカ・ウィッチクラフト:《隠された世界》判定の対象を単体に変更する。対象は再度選び直す。
マギカ・ウィッチクラフト:私はカタナルベクタの能力を持っているので判定前に宣言したことにさせてください
佐夜鹿ネネネ:議長自らが!?
封印現住生物モーナスパーダ:時を……
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(140 → 150)
封印現住生物モーナスパーダ:いいでしょう(GMが宣言待たずに振っちゃっただけ)
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃあ最大値
解良イノリ:ひえええ
マギカ・ウィッチクラフト:対象を変更!選び直しをどうぞ!
封印現住生物モーナスパーダ:では改めてどこに飛ばそうかな。議長にいくか かわいいし
マギカ・ウィッチクラフト:ギャーッ!
封印現住生物モーナスパーダ:マギカちゃんを攻撃します 達成値60
マギカ・ウィッチクラフト:素手ガードの姿勢を取ります。ドッジをすると痛いので
封印現住生物モーナスパーダ:7d10+33+8d10 学習しおって……
DoubleCross : (7D10+33+8D10) → 37[9,7,6,1,4,6,4]+33+34[6,7,1,6,4,3,2,5] → 104

佐夜鹿ネネネ:クラウンパークの皆さんにカバーしてもらいます!
マギカ・ウィッチクラフト:皆…!
GM:クラウンパークが使用不能になりました。
GM:任せて 貴方達の勝率は100%……
マギカ・ウィッチクラフト:白タ会の被害にあった人達…!
GM:もう一人の15行動値、教授の手番になりますが
"封絶者":痛いがここで使うしかなかろう 《異形の転身》
加賀美金也:ど、どうして俺から離れていくんだ
"封絶者":先生……あなたとはもう終わりだ
マギカ・ウィッチクラフト:あんなに一緒だったのに
佐夜鹿ネネネ:かがきょじゅ(破局シチュあり)
解良イノリ:愁嘆場!?

("封絶者"[15])
5m
(イノリ[22]、ネネネ[20]、マギカ[11]、先生[11]、封印現住生物モーナスパーダ、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])

"封絶者":《コンセントレイト》《ブラッドウェブ》で自身を攻撃。
"封絶者":5dx7
DoubleCross : (5DX7) → 10[1,5,5,7,9]+10[1,8]+5[5] → 25

加賀美金也:くっ 守れない
マギカ・ウィッチクラフト:よせーっ!
"封絶者":デバフを受けます。ただしメインプロセス終了時に天球儀のエンゲージに存在しないため、さらなる絶望はなし。
加賀美金也:絶望なくてよかった……
GM:イニシアチブ11。マギカ/先生いずれかの手番です。
加賀美金也:俺からいって生んだ従者ごと焼き払ってもらうのがいいか
マギカ・ウィッチクラフト:私範囲攻撃が160いかないと出来ないですのよね
加賀美金也:あっなるほどね
マギカ・ウィッチクラフト:オートが妖精しか残ってないので、どっちでも良さそう。 火力あるなら加賀美先生に後詰任せようかな
加賀美金也:おっけー!先お願いします!
マギカ・ウィッチクラフト:ガッチャ!
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで動きます!
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》《完全なる世界》
マギカ・ウィッチクラフト:封絶者を攻撃!
マギカ・ウィッチクラフト:判定!
マギカ・ウィッチクラフト:22dx7+9+1
DoubleCross : (22DX7+10) → 10[1,1,1,1,2,2,3,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,2,2,5,6,7,8,8,8,10]+10[2,3,7,9,9]+10[2,7,7]+10[5,7]+10[9]+10[7]+10[10]+2[2]+10 → 92

マギカ・ウィッチクラフト:おぉ……
マギカ・ウィッチクラフト:やる気 元気 マギカ
佐夜鹿ネネネ:すごすぎる
解良イノリ:す、すごい
マギカ・ウィッチクラフト:リアクションどうぞ
加賀美金也:え!?す、すご!!
GM:議長代行……!
"封絶者":ドッジを試み貫通されたことで6ダメージを受け従者が生まれます。
"封絶者":ダメージをどうぞ
マギカ・ウィッチクラフト:10d10+7+1d10+12 ガード・装甲無視
DoubleCross : (10D10+7+1D10+12) → 48[6,6,4,9,2,8,3,2,6,2]+7+8[8]+12 → 75

マギカ・ウィッチクラフト:平均ぐらい
"封絶者":ではそのダメージを受けさらに従者が出現します HPはだいぶ減っています。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を9増加(150 → 159)

("封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]×2)
5m
(イノリ[22]、ネネネ[20]、マギカ[11]、先生[11]、封印現住生物モーナスパーダ[15]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])

GM:イニシアチブ11。加賀美先生の手番。
マギカ・ウィッチクラフト:カバーが打ち止めのようだ 先生ーっ!
加賀美金也:はーい!
加賀美金也:マイナーなし。メジャーで《雷鳴の申し子》《アタックプログラム》《コンセントレイト》
加賀美金也:対象は封絶者!
"封絶者":ゲーッ
加賀美金也:判定いきます
GM:どうぞ!
加賀美金也:5dx7+36
DoubleCross : (5DX7+36) → 5[1,3,4,5,5]+36 → 41

加賀美金也:しょぼしょぼ……
マギカ・ウィッチクラフト:しょんしょん
"封絶者":ドッジ。6点ダメージを受け従者を生成。
"封絶者":最後の《領域の盾》で従者にカバーさせます。
加賀美金也:くるよなあ~!だが最後だ!
加賀美金也:5d10+10+1d+10+2d10+55
DoubleCross : (5D10+10+1D10+10+2D10+55) → 23[1,5,5,8,4]+10+5[5]+10+9[2,7]+55 → 112

"抗体":爆散!
加賀美金也:そして俺も倒れるので《自動体内式除細動器》で復活します。
加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を9増加(120 → 129)

("封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21]×2)
5m
(イノリ[22]、ネネネ[20]、マギカ[11]、先生[11]、封印現住生物モーナスパーダ[15]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])

加賀美金也:加賀美金也の侵蝕率を4増加(129 → 133)
GM:そしてイニシアチブ10
加賀美金也:HP1で復活!
籟ミズキ:ミズキタイムです!
マギカ・ウィッチクラフト:ズッキー!
加賀美金也:ヤッタ~~!
解良イノリ:きゃあ
籟ミズキ:現在排除可能なエネミーは"封絶者"エンゲージの従者2体と"モーナスパーダ"
解良イノリ:モーナスパーダと従者1体でいいかしら
マギカ・ウィッチクラフト:モーナスと従者1体で!
加賀美金也:ですね!
佐夜鹿ネネネ:お願いします!
籟ミズキ:再度アナウンスすると、この戦闘の勝利条件は"教授""アッダ"の戦闘不能ですが
籟ミズキ:そこの2体で良いですか?
マギカ・ウィッチクラフト:うーん そこを破壊しないとイノリちゃんが動けないんだよね
加賀美金也:ん?Eロイスで生まれた存在ってことですが他破壊できるのか……?
籟ミズキ:確かにそうだ
加賀美金也:あっ封絶者のとこにいる従者2かってことか
マギカ・ウィッチクラフト:従者2体破壊で丸裸にするかどうかってね
籟ミズキ:ではそのように!
マギカ・ウィッチクラフト:モーナス破壊!
解良イノリ:おねがいします!

("封絶者"[15]、"抗体"(従者)[21])
5m
(イノリ[22]、ネネネ[20]、マギカ[11]、先生[11]、トロアノ天球儀(破壊不能)[0])

GM:こうなりました。
マギカ・ウィッチクラフト:ギャングの流儀で50ダメージ与える?
GM:そういえばそれもある
解良イノリ:あっそうか 先にそっち入れられるならそれがいいのかな…
マギカ・ウィッチクラフト:タフそうだしね…
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ封絶者に与えるか…従者はイノリちゃんがなんとかしてくれると信じて
解良イノリ:はーい 範囲アタックだしね
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで攻撃!
"封絶者":くらいます。ギリギリの生存
解良イノリ:…ここで、2:ノヴァリス 〇郷土愛/嫌気 白 このロイスを良ければSロイスにし、昇華して。原初の白:時間凍結の回数を回復したいと思います。
マギカ・ウィッチクラフト:イノリちゃん!
GM:いいでしょう……!
解良イノリ:ありがとうございます…!
解良イノリ:そしてこのイニシアチブで、《原初の白:時間凍結》を使用。
解良イノリ:解良イノリのHPを20減少(29 → 9)
GM:きな……!
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(134 → 141)
解良イノリ:マイナーで封絶者たちのエンゲージへ移動。メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて、エネミー全員へ攻撃します…!
"封絶者":判定をどうぞ
解良イノリ:12dx7+8
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,8]+4[3,4]+8 → 22

解良イノリ:出目!!!
加賀美金也:従者避けるかも……
マギカ・ウィッチクラフト:妖精いる?
解良イノリ:ください
マギカ・ウィッチクラフト:【サブスキル:そそのかす雄舌の蛇】《妖精の手》出目を10に変更する。
マギカ・ウィッチクラフト:2回目!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕率を4増加(159 → 163)
解良イノリ:ありがとうございます…!
解良イノリ:1dx7+28
DoubleCross : (1DX7+28) → 1[1]+28 → 0 (ファンブル)

解良イノリ:29です……
"抗体":ドッジを試みます
マギカ・ウィッチクラフト:チャンイノ…!
佐夜鹿ネネネ:そ そんな……
"抗体":16dx7-6
DoubleCross : (16DX7-6) → 10[1,1,2,2,4,6,6,6,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[1,1,5,7,7,8]+10[3,7,10]+5[4,5]-6 → 29

加賀美金也:うわああああああ
佐夜鹿ネネネ:ギャアアアアア
マギカ・ウィッチクラフト:あ、-10では?
"抗体":+4-10で-6です
マギカ・ウィッチクラフト:理解
解良イノリ:ヒエエ
マギカ・ウィッチクラフト:丁度来たなぁ…!
解良イノリ:ごめんよ~~~ 他のやつも見てからロイス昇華するか決めます…!
"抗体":同値回避が成立します、が
加賀美金也:でもカバーはできないはずだし……!
"封絶者":ガード。
マギカ・ウィッチクラフト:初めて守っている
GM:上乗せなどがなければダメージをどうぞ。
マギカ・ウィッチクラフト:ラウンド分は全部使った!いっけー
解良イノリ:………ここはロイスを昇華して全員に当てます!
マギカ・ウィッチクラフト:チャンイノ!
佐夜鹿ネネネ:先輩!
GM:やる気!
解良イノリ:4:”死点爛柯”  感服/殺意〇→感服/哀悼〇こちらを昇華。達成値+1d10…します!
加賀美金也:いや……どうなんだ?
加賀美金也:もう本当に封絶者が弱ってるなら
加賀美金也:むしろダメージを増やした方がよくない?
加賀美金也:従者が残ってても封絶者倒せるかも
マギカ・ウィッチクラフト:勝利条件は封絶者だから
マギカ・ウィッチクラフト:従者は別に当てなくて良いかも?
マギカ・ウィッチクラフト:行動済みだし
佐夜鹿ネネネ:難しいところですね……
GM:ダメージを増やすと言ってもSロイスは使用済みですよ
加賀美金也:あっそっか
解良イノリ:ダメージ増やす手段として達成値上昇かなーと
加賀美金也:なるほどね……
佐夜鹿ネネネ:じゃあそれしかない
解良イノリ:1d10+29  行きます!
DoubleCross : (1D10+29) → 5[5]+29 → 34

GM:全員に命中!
GM:議長代行がSロイスで力の法則をするとかがなければダメージをどうぞ。
マギカ・ウィッチクラフト:あっそれもありか
解良イノリ:まあ 従者まで倒せるし 侵蝕も高いし そこまで無理しなくても大丈夫かも
佐夜鹿ネネネ:蘇生とかあるかもだしよさそう
GM:次のラウンドの頭で上取れるしね
マギカ・ウィッチクラフト:よし ここまで絞り尽くしたのでここはイノリちゃんに任せよう!
解良イノリ:では、行きます!
マギカ・ウィッチクラフト:いけー
解良イノリ:4d10+24+18+1d10+2d10+10 装甲等有効。
DoubleCross : (4D10+24+18+1D10+2D10+10) → 17[1,6,2,8]+24+18+1[1]+11[7,4]+10 → 81

解良イノリ:出目が大分酷いが…!
"封絶者":そのダメージは耐えられない!
"封絶者":戦闘不能。復活もありません。
"封絶者":PCたちの勝利です。
マギカ・ウィッチクラフト:やったー!
加賀美金也:う、うおおおおお!!!!!
佐夜鹿ネネネ:勝った……
加賀美金也:やった~~~!!!!
解良イノリ:よ、良かった……
解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を7増加(141 → 148)
マギカ・ウィッチクラフト:さすがイノリちゃんです



GM:では演出に先んじてバックトラックを行います。
GM:上で大体出しましたが改めて

アグニヤ星徒会【星徒】×5
"封絶者"【魔神免疫】(2個分)【破滅の足音】【予告された終焉】【囚人の鳥籠】
"アッダ"【N.R.】【悪夢の鏡像】
トロアノ天球儀【不滅の妄執】【さらなる絶望】【さらなる絶望】【さらなる絶望】
なれはてしモンスターハウス【囚人の鳥籠】

GM:以上17個。振りたけりゃ振りな!
解良イノリ:振るぜ!
加賀美金也:うおーっ!ふるぜ!!
加賀美金也:133-17d10
DoubleCross : (133-17D10) → 133-85[7,1,9,7,7,2,6,3,2,5,3,9,8,4,9,2,1] → 48

解良イノリ:148-17d10
DoubleCross : (148-17D10) → 148-88[6,6,1,10,9,4,7,2,3,2,7,8,10,5,3,1,4] → 60

佐夜鹿ネネネ:一応振る!
佐夜鹿ネネネ:131-17D10
DoubleCross : (131-17D10) → 131-87[7,3,9,9,10,7,5,4,3,3,4,7,4,5,1,1,5] → 44

マギカ・ウィッチクラフト:もちろんフリます
加賀美金也:すごい帰ってきた 二倍で振ります~!ロイス残り5つ!
マギカ・ウィッチクラフト:163-17d10
DoubleCross : (163-17D10) → 163-111[4,7,7,4,10,10,7,9,7,4,10,1,3,9,6,3,10] → 52

加賀美金也:48-10d10
DoubleCross : (48-10D10) → 48-58[9,7,8,10,6,6,3,2,4,3] → -10

加賀美金也:マイナスになり帰還!
解良イノリ:二倍振りしますー 残4つ。
マギカ・ウィッチクラフト:すごい!ロイス6、2倍振り
佐夜鹿ネネネ:44-12D10 2倍
DoubleCross : (44-12D10) → 44-70[7,4,9,2,1,9,2,10,7,6,6,7] → -26

解良イノリ:60-8d10
DoubleCross : (60-8D10) → 60-51[10,9,10,5,6,4,6,1] → 9

マギカ・ウィッチクラフト:52-12d10
DoubleCross : (52-12D10) → 52-50[8,5,10,1,1,6,8,1,3,4,1,2] → 2

佐夜鹿ネネネ:人間になっちゃった
解良イノリ:3点で帰還です。
加賀美金也:3点です!
マギカ・ウィッチクラフト:3点!
GM:人間がいっぱい
佐夜鹿ネネネ:3点!
GM:全員帰還!おめでとう!



GM:混乱を見せる戦況の中で、やはり先んじたのはマギカである。
GM:多くの選択肢の中から、常ならざるその場ですべきことを選び取る。
マギカ・ウィッチクラフト:カタナルベクタより継承された戦略、思考、速さ、知識。
マギカ・ウィッチクラフト:生粋の武術家であればどれか一つ修めればステージが上がる技術を、マギカは十全に使いこなせるわけではない。
マギカ・ウィッチクラフト:だから、継承した感覚のうち、たった一つだけに集中する。
マギカ・ウィッチクラフト:それは今までのマギカに足りていなかった『観察眼』。
マギカ・ウィッチクラフト:戦場を見渡すという、最も基礎を補う能力が備わっている。
マギカ・ウィッチクラフト:(い、ま…!)
マギカ・ウィッチクラフト:戦場というのは遠く、間合いの離れたネネネの前に蝙蝠ドローンが陣を描く。
マギカ・ウィッチクラフト:離れた場所同士を結ぶ転移陣。移動の1呼吸を省略させた。
佐夜鹿ネネネ:「……!」
マギカ・ウィッチクラフト:外から見渡す位置にいたネネネが戦場の端、数歩分の距離を移動して渦中に到達する
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、備えてください……!状況が動き、ます…!」
佐夜鹿ネネネ:驚愕はあった。だが迷いは無かった。
佐夜鹿ネネネ:「……はい!」
佐夜鹿ネネネ:マギカ議長の判断を信じ、身を委ねる。即座に対応し、周囲の抗体に対峙する。
"封絶者":「……」それを軽く視認すると、
"封絶者":"抗体"の免疫反応を変化させるため、自らの体内環境を変動させる。
"封絶者":成人男性一人分の体躯の内側に広大な空間が格納されている。
"封絶者":その外界との接触面積の不協和を示すのが、"封絶者"の体表の罅割れである。
"封絶者":"抗体"の湧出により変動したバランスへと、その内部空間をアジャストさせようと──
マギカ・ウィッチクラフト:「……あれ、だけ、は…!」(変化し続けるマスクデータ、何をするのかが想定できない…!)
加賀美金也:その体内からモコモコと何かが生まれようとするのを見て、"封絶者"に飛びつき、地面へと押し倒す。
加賀美金也:「それって結構痛いんだろ?俺も生徒の手本になれるような大人じゃないかもしれないけどさ……」
加賀美金也:「自分で自分を傷つける姿はやっぱり、見せちゃダメじゃないか?」
加賀美金也:「俺も、見たくないからな」
加賀美金也:"封絶者"の内より痛みを伴って生み出されようとする抗体たちを押し込むように、身動きが取れないほど強く密着し羽交い締めにする。
マギカ・ウィッチクラフト:「せ、先生……!?」
"封絶者":非人間的な関節可動で引き剥がそうとするが、君の力が勝っている。今のところは。
佐夜鹿ネネネ:「……先生!無茶です!離れてください!」
"封絶者":「先生、どうにも貴方には分別がないようだ」
佐夜鹿ネネネ:「そんな距離、何をされるか──」
"封絶者":ネネネが押さえている以外の抗体たちが一斉に牙を剥く。
"封絶者":教授が自ら傷つくのを防いだとして、彼らの自爆に巻き込まれれば関係はない。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、まず……!」
マギカ・ウィッチクラフト:(こ、こんな数……!)ヒッ、と喉の奥で悲鳴が漏れた。
加賀美金也:「へっ……そうだな。俺は分別がないみたいだから」抗体たちの自爆から庇うように"封絶者"の身体をさらに強く引き寄せる。
加賀美金也:「巻き込ませねーよ。お前への攻撃も!」
"封絶者":「無茶を往く……!」
解良イノリ:(先生も無茶をする……!)「数は減らす…!防御態勢に入って!」
解良イノリ:先生の無茶や、マギカさんの戦う理由やそう言う事も含め、何も言っていなかった。彼女や彼を信じていないのではなく、
解良イノリ:強い動機でなかったとしても--自ら戦う姿勢と意思を示し、それを翻さない者を、解良イノリは戦う者だと扱う。
解良イノリ:そして、彼女も彼も、誰もずっと逃げなかった。それが全てだ。--それを信じているし、事実成果を出し続けている。共闘することに不安はない--
解良イノリ:「”天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある”」頌と共に、渦が幾つも並んで行く。
解良イノリ:「”生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、”」それは一つ一つは然程強くはない。
解良イノリ:「”殺すに時があり、いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり”」だが、それらが星々の様に並び、回り出した時。
解良イノリ:「”愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある”」一斉に異様な音が響きだした。
解良イノリ:「”神のなされることは皆その時にかなって美しい”」渦の共鳴。カルマン渦として有名な現象。
解良イノリ:「”神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない”!」異様な振動が、間にある物々を揺らし、壊してゆく。
GM:最も至近に居た"抗体"が巻き込まれた。
マギカ・ウィッチクラフト:「イノリちゃん……!」ヒャア、という悲鳴を噛み殺しながら這々の体で身を低くする。
GM:捻くれた四肢の猪である。中空で硬質の脚は不思議と力学合理性を備えた形状を維持している。
"抗体":並ならぬジャームの筋力とともに疾駆し、"封絶者"もろとも君たちを跳ね飛ばすはずだった。
"抗体":それが壁に激突したかのように不自然に減速して潰れる。
"抗体":金属のような硬質の体毛も振動から内部を守る役に立たず、痙攣して砕けた。
マギカ・ウィッチクラフト:「すごい……!”抗体"をまとめて崩壊させてる…!」
解良イノリ:「、これ以上は…、こっちにまで伝播する…!来るよ!」
"抗体":──汚濁。
"抗体":その一言に尽きた。新たな出現を抑えても、既にこの場に十分な量の"抗体"が出現してしまっている。
"抗体":解良イノリに潰された一団を気にする素振りも見せず、それがなだれ込む。
"抗体":ただ、外敵を排除するために。
マギカ・ウィッチクラフト:「うっ……!人体なら過剰反応では…!?」
マギカ・ウィッチクラフト:どうしよう、と悲鳴を上げながら内面で対応策を考えている
解良イノリ:「ッ……、」一度術を展開し終了させた後だ。そもそもこの距離と数に有効なものを即時展開するには負荷か、味方を巻き込んでしまう。
"封絶者":「それを引き出せるのが私だよ。支払うことだ、加賀美金也」
"封絶者":「生徒の命を以て、貴方の愚行の代償を──!」
加賀美金也:「く……ッ、みんな……!!」
佐夜鹿ネネネ:──仮に姉のことが無くとも、この事件に関わることが良かったと思っていた。
佐夜鹿ネネネ:“大学”。留年という例外処置の上でなお今まで捉えきれなかった、メサイアにとっての最大の脅威。
佐夜鹿ネネネ:春の訪れは間もない。先輩がたはもうすぐ卒業する。後顧の憂いを断ち切って、何の心配も無いと送り出さねばならなかった。
佐夜鹿ネネネ:「グレート・バビロン役員、一年、佐夜鹿ネネネです」
佐夜鹿ネネネ:通信機に向け、声を発する。
佐夜鹿ネネネ:「全てのメサイア生に問います」
佐夜鹿ネネネ:「皆さん、これでいいんですか?」
佐夜鹿ネネネ:「ここにいないアトラ先輩の策で、今まさに盤面が動いています」
佐夜鹿ネネネ:「ここにいる“マスターオーダー”、イノリ先輩を……ほら、見てくださいよ」
佐夜鹿ネネネ:「このままじゃ、また・・一人で勝ってしまいますよ?」
佐夜鹿ネネネ:煽り立てるように口にする。
GM:闇色の嵐の中で壮絶に戦う。解良イノリが闇夜のスクリーンに大写しになる。
佐夜鹿ネネネ:「いいんですか?このままで──」
佐夜鹿ネネネ:「偉大なOG方に、自分たちが居てこそのメサイアだ、なんて思わせたまま卒業勝ち逃げさせて」
佐夜鹿ネネネ:「見せつけてやらなくていいんですか?」
佐夜鹿ネネネ:「あなた達なんて必要ない。もう我々だけで十分だと」
佐夜鹿ネネネ:「きっと今が最後のチャンスです」
佐夜鹿ネネネ:「……ほら、見てください」
佐夜鹿ネネネ:「マギカ議長は、戦ってそうしていますよ」
GM:その台詞を最後まで聞いて、この場に駆けつけられたかは怪しかった。
GM:だが、触りだけで知ったつもりになるのが他のどの学区よりも得意だ。
GM:──もしかしたら、君の合図に合わせて、シュリーが座標を公開する以前から。
GM:どこで、何が起きているかも知らず駆け出していたものがいたかもしれない。そうだ。この場にいる。
レジスタンス生徒:疲労困憊で倒れていたレジスタンスの生徒たちは、戦線に追いついていた。
レジスタンス生徒:ゾンビのように雄叫びを上げながら各々のエフェクトで割って入る。攻撃する。障壁を張る。
レジスタンス生徒:十字冠転送の光とともに、"覚醒派"の軍勢を追い返す。
霊感研究会員:「教祖様────!!」
霊感研究会員:いかにしてか。位置を特定してフリーランニングでやってきたのだろう。崖の上から飛び込んでくる。
マギカ・ウィッチクラフト:「うわぁーーーっ!?」悲鳴。
マギカ・ウィッチクラフト:実のところ、”トロアノ天球儀”に触れた際に把握しては居た。
マギカ・ウィッチクラフト:援軍に行ける戦力、振り分けられる戦力。だから大まかな勢力図は把握していて。
マギカ・ウィッチクラフト:"常識的に辿り着くのは不可能だな"。そう思って除外していた可能性たち。
マギカ・ウィッチクラフト:「こんな手段フィジカルで乗り越えてきた……!?」
解良イノリ:「……、またこう滅茶苦茶だ……、」愚痴るような口調なのに、どこか笑っていた。
川浦ウマミ:「馬鹿にッ──してんじゃないわよ! フエルゴンを放ちなさい!」

アクシス・クランタ:最悪の渦中へとゲートをつなげる特異点のポーター能力。
アクシス・クランタ:「仕事だからやるけど、こういうの受けないんだからね。普段は」
アクシス・クランタ:アクシスの開いた扉から、バニトピアの構成員たちが非ニュートン流体製のサンショウウオのような化け物を放り込む。
マギカ・ウィッチクラフト:「あっ、請求はグレートバビロン名義で……なにこれ……!?」
川浦ウマミ:バニトピア四天王、河浦ウマミ。
川浦ウマミ:あらゆる兵器を改良する兵器開発者によって遺伝子改造を施された生物兵器が、増殖を繰り返してジャームと拮抗する。
GM:同時、遠方からキューブ状の構造物が飛来して地面を抉りながらジャームたちを潰した。
マギカ・ウィッチクラフト:「自己増殖するサンショウウオと"抗体"が同じ速度で増え続けて消失していく……!?」
工廠機兵:そのまま人型へと展開する。メサイアの工廠地帯より射出された、第一技術部の操作する機兵部隊。
"アネモスタット":「うおおおお死ぬ死ぬ死ぬ!」
"インターロッキング":「エアバッグは完璧だったけど空気摩擦のオーバーヒートを考えてないんだよ!」
"インターロッキング":キューブの中から二人組が這い出してくる。
マギカ・ウィッチクラフト:「うっ……!」漏れ聞こえる技術者の悲鳴に共感性の絶望を思い出している。
"インターロッキング":同じことが出来ると思ってついてきたであろう身元不明の十時冠転送光が飛び交う。
解良イノリ:「ははっ……何しに来たんだ今転送してる奴は、まったくもう……!」
"インターロッキング":「畳み駆けるわよ!建築奥義――着工!!」
"インターロッキング":「無限畳返しっ!!」
GM:コンテナの到来でめくれ上がった地面が鋼鉄製の畳に変換され、ジャームたちを叩き倒すべく跳ね上がる。
GM:佐夜鹿ネネネの発破を合図に、全周で火の手が上がり、大惨事が起きている。
GM:誰も戦況を把握できないが──はっきりしていることは。
GM:君が"教授"を攻撃するのを阻む壁が、今はないということ。
佐夜鹿ネネネ:「……」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」(大惨事だぁ)
マギカ・ウィッチクラフト:人知れず、権力の生み出す責任の重さを噛み締めている
佐夜鹿ネネネ:喧騒。誰もが叫んでいる。勢いでやってきては十字冠転送されていく生徒たち。血飛沫。爆炎。何だかよくわからない怪生物が敵味方の区別なく暴れている。
佐夜鹿ネネネ:「ふふっ……」
佐夜鹿ネネネ:「……あははははは……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ど、どうしたんですか?」
佐夜鹿ネネネ:己の齎した混沌と混乱の中で、声を上げて可笑しそうに笑う。
佐夜鹿ネネネ:「どうしたって……マギカ先輩」
佐夜鹿ネネネ:「面白くないんですか?」
"封絶者":「なんという……乱痴気騒ぎだ……!」
"封絶者":自らを庇い傷を負った先生を蹴り飛ばそうとする。
加賀美金也:「はっ……楽しい場なんだ。抜けだしたら勿体ないぞ……!」がっしりとしがみついている。
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、この状況で笑えるのはアトラ前議長とか、あとはリャン会計も多分困って笑うというか……」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あっ、イノリちゃんも笑ってるな……?」皆笑っている。
解良イノリ:大分苦笑の色は強いが、笑ってはいる。
佐夜鹿ネネネ:回転鋸が内側から展開し、重なる円刃が二枚、中心に空洞が生まれ巨大化する。
佐夜鹿ネネネ:“シュガーブロッサム”には、決戦に備えて新たにモッドが増設されていた。
佐夜鹿ネネネ:「……行けますか?」通信機に指を当てる
佐夜鹿ネネネ:「ヤアフさん」
ヤアフ・マルカゾン:『……バレちゃったか』
ヤアフ・マルカゾン:麓。
ヤアフ・マルカゾン:神聖二重冠の展開の末、かろうじて星徒キヨミとの決着をつけたヤアフ・マルカゾンが通信のチャンネルを開く。
鷺宮アオノ:『(停電起きてんだから当たり前デス)』
ヤアフ・マルカゾン:闇にストロボのような電光が瞬いた。
ヤアフ・マルカゾン:そして、遠く君の武装へと、もう一つの大電流が流れ込む。
ヤアフ・マルカゾン:『──ありがとう』
ヤアフ・マルカゾン:『決着をつけて』
佐夜鹿ネネネ:「勿論」
佐夜鹿ネネネ:ネネネ自身の発電流とヤアフからの送電が渾然一体となり、掲げた鋸から、凄絶な雷の華が咲き誇る。
佐夜鹿ネネネ:氾濫する雷電の奔流が、刃と共に高速で回転。眩く輝く巨大な光輪と化す。
"コマンダー・マリウス":「なるほど──外で遺失したという高効率ワイヤレス送電か」
"コマンダー・マリウス":「興味深い。我々がノヴァリスを管理した暁には全ての社会人に搭載したいものだ」
"コマンダー・マリウス":一瞬の早業だ。
"コマンダー・マリウス":送電の中途障害物となる岩や木々が遠隔のエネルギー刃で切断される。
マギカ・ウィッチクラフト:「っ!」マギカには本来、一瞬の戦闘に合わせられる反射速度はない。
マギカ・ウィッチクラフト:「お願い、効いて……!」
マギカ・ウィッチクラフト:だから仕込んだのは戦闘前。ネネネの武器の潤滑油として、青く輝くグリースを用意した。
マギカ・ウィッチクラフト:"武器軟膏"。古い治療術で、怪我を負わせた武器に薬を塗れば、怪我が治るという信仰。
マギカ・ウィッチクラフト:からくりは単純で。当時の不衛生な治療を行うより、自然治癒力に任せたことで、治癒の効果が確認されている。
マギカ・ウィッチクラフト:だからこそこの治療に意味はない。時代の中で忘れられた魔術として存在し──
マギカ・ウィッチクラフト:「集合魔術──"共感の粉"」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、その武器に付けられた傷、は」
マギカ・ウィッチクラフト:「治療を受け付け、ません……!」
マギカ・ウィッチクラフト:ネネネの攻撃で発生する傷は、"抗体"が殺到するのを阻害していく。
佐夜鹿ネネネ:「やはり……見解の相違ですね、“封絶者”」
佐夜鹿ネネネ:「こんな乱痴気騒ぎ──」
佐夜鹿ネネネ:「参加しなきゃ損でしょう?」
佐夜鹿ネネネ:斬撃。閃光。不協和音。光輪と化した超高圧の雷撃が、赤熱する回転刃が、“封絶者”を切り裂く。
佐夜鹿ネネネ:「どうです」同時に骨肉と“抗体”が、諸共に焼き尽くされていく。
佐夜鹿ネネネ:「いい学校だと思いませんか?」
"封絶者":「ぐぅ、ああああああああああああ!!!」
"封絶者":絶叫が、それに応じる。先の一撃では無感動に細められていた瞳がはっきりと痛みを訴えていた。
"封絶者":身を切り裂かれ"抗体"を消耗させられながら、叫びのまま反動をつけ、自らの舌を噛み切る。
"封絶者":武器と無関係な傷口の生成、加賀美が止めることも出来なかった。
加賀美金也:「なっ……!?」
"封絶者":そこから遠近法の狂った騙し絵のように大きな歯車装置箱が飛び出して転がる。
"抗体":平行に並んだ五角形の外輪をクランクでひしゃげさせるように蠢きながら強烈な磁力でモーターの挙動を狂わすと、地中から吸い上げた砂鉄と周囲に転がっていた鉄畳で触腕を作り、武器ごとネネネを弾き返した。
マギカ・ウィッチクラフト:「じ、自傷して切り抜けた……!?」
加賀美金也:「無茶をする……!」
"抗体":「がほっ……ハァ……来い、トロアノ天球儀。居るはずだ」
"抗体":「いい学校? 笑わせるな」
"抗体":「望む形で卒業できたとて、君たちが十字冠の庇護、学園都市の揺籃なしに人でいられるものか……」
"抗体":「終わらせろ」
"抗体":「モーナスパーダ」
GM:ず ──────ん
GM:壊れたラジオのようなノイズの交じる、悪態混じりの声。
GM:"封絶者"の舌先から響くそれは、どこか虫の羽音を彷彿とさせた。
封印現住生物モーナスパーダ:──上方。
封印現住生物モーナスパーダ:「キィィィィィィィィイイイイ」
封印現住生物モーナスパーダ:カンラン石の蛇腹が絡み合って蜥蜴のようなシルエットになった巨獣が山際を越えてくる。
封印現住生物モーナスパーダ:君たちの存在を認めると、大口をばっくりと開く。紫がかった危険な白光。
封印現住生物モーナスパーダ:それが地上へと放たれ、大地を灼いてゆく。"抗体"とオーヴァードたちを蒸発させてゆく。
佐夜鹿ネネネ:「ここに来て立て続けに切り札を──」
佐夜鹿ネネネ:(余裕がない……が……それはこちらも同じこと……!)
解良イノリ:「……、威力がとんでもないぞ…!巻き込まれたら、下手したら…!」過負荷を掛け、再度防護術を展開するべきか。その選択肢が頭に過る。
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんでここに……!」他の場所で星徒と共に戦っていた──はずだが。(今考えるべきじゃない……!)
マギカ・ウィッチクラフト:極度の集中で、精神に無数の選択肢が生まれた。けれど、答えは一つだった。
マギカ・ウィッチクラフト:「イ、」声が震える。
マギカ・ウィッチクラフト:「イノリちゃんは、そのまま待機して……!」
解良イノリ:「…、一回だけなら無理して、特別な術も使えなくはない。良いんだな!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「は、……」「い!」
解良イノリ:「分かった!信じる!」
マギカ・ウィッチクラフト:泣きそうになって、ふ、と。
マギカ・ウィッチクラフト:不思議なことに、逆に笑いそうになった。
マギカ・ウィッチクラフト:駆け出す。動きを悟らせないとか、意識の裏をつくとか、呼吸を乱すとか。
マギカ・ウィッチクラフト:そんな達人みたいなことは出来ない。むしろ無様で、がむしゃらに、戦場で浮いた動き。
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の基本。それは、人の"意識"をこちらに向けるおまじない。
マギカ・ウィッチクラフト「「「「憶病者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンの拡声器が、一斉に、1秒以下のズレで言葉を紡ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト『──魔術を行う者』「「「「
マギカ・ウィッチクラフト「「「「「「すべて偽りを言う者どもの受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある
マギカ・ウィッチクラフト「「「「これが第二の死である
マギカ・ウィッチクラフト:聖句。尊いものに背き、悪を行うものに裁きが起こる。
マギカ・ウィッチクラフト:「……わ、」
マギカ・ウィッチクラフト:「私は、魔女は、ここですよ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「カンラン石!……オリーブの代行!貴方は神の使徒!」
マギカ・ウィッチクラフト:古い誤訳。緑に輝き、溶岩から生まれる石を嘗て、神の使者であるオリーブと解釈したものが居た。
マギカ・ウィッチクラフト:ならば、そうなる、、、、。等価値のものを変化させる、マギカ・ウィッチクラフトの置換魔術。
マギカ・ウィッチクラフト:「さぁ……魔女を焼きなさい!」
封印現住生物モーナスパーダ:はっきりと、それが君を焼き尽くさんと狙いを定める。
封印現住生物モーナスパーダ:──そして。
リャン・シェンシィ: 「──『履行リリース』。"チョコレートハーベスタ"」
GM:マギカとモーナスパーダの間に、小さなゲートが開いた。
リャン・シェンシィ:「よく引き付けた。君ひとりなら、隠せる」
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計……!」悲惨な1秒先を知覚して先出しで泣いていた
リャン・シェンシィ:パッケージされたカジノのチップのようなものが現れ、それをビリヤードの球が撃ち抜く。
リャン・シェンシィ:"チョコレートハーベスタ"ロディア=リケア・ブラウン。
リャン・シェンシィ:メサイアにおけるクラウンパークなどのアミューズメント施設の大元締め──伏犠商会の主である。
リャン・シェンシィ:彼女はマジシャンであり、ミスディレクションに秀でたパフォーマーであり、同時に卓越したスナイパーでもあった。
リャン・シェンシィ:今回の事件解決のために、能力借用の契約を取り付けた一人。
リャン・シェンシィ:散らばったチップを結んだ輪郭の内側にコヒーレント光を反射するエネルギーシールドが出現し、マギカを守ると同時に怪獣の目を焼く。
封印現住生物モーナスパーダ:「ギョアアアアアア────────!」
GM:ゲートが閉じる。
マギカ・ウィッチクラフト:「すごい……!」ぱぁ、と泣き笑いが笑みに偏る。
リャン・シェンシィ:『ほーんと、ネネネちゃんも焚き付けてくれちゃってさ。大事件続きでガタガタだってのに』
佐夜鹿ネネネ:「流石です、シェン先輩……!」
リャン・シェンシィ:『君ほどじゃない。さ、頑張って』
リャン・シェンシィ:『どうしようもない強敵と何度もやりあった私の勘で言えば──きっと決着も近い』
リャン・シェンシィ:『なんて。勝手知ったる仲じゃなきゃ言えない無責任な放言だけど』
リャン・シェンシィ:『こんなときくらいはね』
GM:怪獣の攻勢が一時的に止んだ。天球儀の誘導を、今のメサイアは上回っている。
"抗体":「全」「く」「度し難い──」
マギカ・ウィッチクラフト:「! 拘束が……!」
"抗体":"封絶者"の言葉をいかな原理でか代弁する抗体が、再び磁力を操り加賀美先生を浮遊させる。
加賀美金也:「うおっ……!?」
"抗体":モーナスパーダの咆哮によって制御不能になっていた砂鉄の腕が復活して"封絶者"を掴み、引き剥がした。
マギカ・ウィッチクラフト:(ま、ず、い……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計……さっきの言葉、し、信じてます、よ」攻勢が止むと同時に走り出している。
マギカ・ウィッチクラフト:モーナスパーダの電磁パルスで生じた不具合。墜落したドローンから装備を回収する。
マギカ・ウィッチクラフト:レーザー発生装置、"アイシングチップ"。筒状の無骨な光を絞っていく
マギカ・ウィッチクラフト:(み、皆出し尽くしてる……!これ以上続けば、きっと、耐えられない……)
マギカ・ウィッチクラフト:(だ、だから)
マギカ・ウィッチクラフト:(決着が伸びたときのことは──考えなくて良い!)
マギカ・ウィッチクラフト:カッ。戦場を光が包む。
マギカ・ウィッチクラフト:"アイシングチップ"の最大照射。全てのバッテリーと引き換えに、数秒だけ舞台照明に匹敵するの光が照射された
マギカ・ウィッチクラフト:小柄な本体は電熱で自壊し始める───装備が試作である所以。
マギカ・ウィッチクラフト:「げ、原理はわからないけど……磁力を使っている、なら」
マギカ・ウィッチクラフト:(磁力は熱で、分解される……!)
マギカ・ウィッチクラフト:傷口を焼いて塞ぐように、"抗体"に体を灼く電熱が浴びせられる。
マギカ・ウィッチクラフト:原理の解明されない"神の御業"すら、人の手による現象に貶める、魔なる術。
マギカ・ウィッチクラフト:"試みてはならない"存在を同じ土俵に立たせることこそ、魔術の真骨頂。
マギカ・ウィッチクラフト:「う、動きを止め、ます…!」
"抗体":「が」「ザッ」
"封絶者":激しい熱が"抗体"と、接続されたままの"封絶者"を焼いた。
マギカ・ウィッチクラフト:「だ、だから……」ジジジ。熱を持つ兵器が手のひらを焼く。
マギカ・ウィッチクラフト:「だれかっ、あとはおねがいしまぁす!」
マギカ・ウィッチクラフト:悲鳴まじりに叫んだ
"封絶者":熱に反応して、新たな抗体が生成される。
加賀美金也:「っと、いってて……!……ナイスだ、マギカ部長!」
加賀美金也:宙に投げ出されそのまま落下し、一回転して立ち上がりながら銃を構える。
"封絶者":「ごぶ、は」
"封絶者":「破綻をこそ礼賛する、ノヴァリスの破壊者たち──」
加賀美金也:「……ははは!そうか、お前にはそう見えるんだな」
加賀美金也:「……"封絶者"。お前がフィー太郎にやろうとしていること、していること、ノヴァリスの地にしたこと、しようとしている事。許すことは出来ないが」
加賀美金也:「それでも……お前の言ってる事を聞くと」
加賀美金也:「優しいんだなって思うよ」
"封絶者":「……私も」
"封絶者":「看過することはできない」
"封絶者":「ただ眼の前の一人に全霊で相対することしかできない貴方も」
"封絶者":「姉のジャーム化を喪失と死へ受け入れた君も」
"封絶者":「ぬるい沙汰で罪人を甘やかしながら秩序の守り手を気取っていた君も」
"封絶者":「今、学区そのものを混乱の坩堝とすることで私と相対している君を──君たちを」
"封絶者":「もはや、一つとして受け容れることが出来ないのだ! ここで潰えて貰う」
加賀美金也:「それでも、みんな……頑張って進んでいるんだ」
加賀美金也:「お前の目には、かつてのお前が経験したっていう国みたいに、滅びに向かって進んでいるようにしか見えないだろうが」
加賀美金也:「お前みたいなヤツが、そういう過去を教えてくれるから。そうならないように、進んでいけるんだ」
加賀美金也:「思ったより、しっかりしてるよ。ノヴァリスのヤツらは」
"封絶者":「…………」
"封絶者":「だから強いのか」
"封絶者":その言葉を、口にした彼自身が驚いているようだった。
"封絶者":純化されすぎた信念のもとに妥協なく計画を進めた自負。
"封絶者":それが、道理に合わない手順で突き崩されようとしている。
"封絶者":理路は繋がらない。だが──戦況は物語っている。
加賀美金也:「ああ!特にメサイアの連中はノリに流されやすいかもしれないが……それって柔軟に物事に対処できるってことだしな」
加賀美金也:「やっぱり……お前、結構お人よしだな!」
加賀美金也:笑いながら銃を握る。バチバチと体内を駆け巡る電撃が体を灼く。だが、目の前の"封絶者"の感じてきた痛みはこんなものではないのだろう。
"封絶者":「──過大評価だ」
加賀美金也:「ははっ、どうかなあ。それでも……どんなに優しいヤツでも、止まれなくなっちまったら」
加賀美金也:「俺にできることは、殺す事だけなんだ」
加賀美金也:「……お前と違ってな」
加賀美金也:「恨みたければ恨め。憎みたければ憎め。俺は忘れないから」
加賀美金也:奇妙な感覚だった。絶対に相容れない筈の存在なのに、同情のような羨望のような感覚を抱いていた。自分には、ジャームをそのまま受け入れることができなかったから。
加賀美金也:それはあるいは、かつての友と重ねているのかもしれなかった。
加賀美金也:「だから、もう……止まれ!」
加賀美金也:だから、この手で終わりにしたいと思ったのかもしれなかった。渦巻く感情によって作られた巨大な電撃弾が、"封絶者"へ向け放たれる。
"抗体":滲むように現れた"抗体"が、導電性の表層で電流を地面へと受け流し、消滅する。
"封絶者":車の中に居る人間が落雷を耐えるように、それは"教授"の体躯を保護した。
マギカ・ウィッチクラフト:「……!」(まだ、余力が……!)
"封絶者":だが一方で、全身の継ぎ目から"抗体"を引き出すほどの防衛反応を余儀なくされている。
加賀美金也:「……防がれたか」少しだけ寂しそうな声色で呟く。
"封絶者":それは、彼の一撃を受ける余裕が既に存在しなかったことを意味する。
"封絶者":「あまり憐れむな」
"封絶者":「ジャームとは、世界を破壊する意思だ」
"封絶者":「ただ、その後に私が打ち立てる秩序は──」
"封絶者":「その破壊すら奪うのだから」
加賀美金也:「……やっぱ、真面目だし……優しいよな。っと、憐れむなって怒られるかな……」
GM:そして。巨大な石の蛇腹が捻じれ合い、折り重なって構成された──
GM:怪獣の顎を垂直に蹴り抜いた音がすると同時。
籟ミズキ:どこからか飛来した弾丸が、今まさに生まれようとしていた抗体に命中した。
"抗体":水平軸のつむじ風が発し、扇風機に巻き込んだタオルのように全身が浮き。
"抗体":大きく吹き飛ばされる。
"封絶者":「──」
解良イノリ:道が空いた、と思った。このままでは間に合わないはずの道が。なら、後は。
解良イノリ:もう一度、手を伸ばす事が必要で。無理が必要なら。
解良イノリ:ノヴァリスの誰かを守るためなら、いつも彼女はそうしてきた。
解良イノリ:(フィーネ。さんが。まに)「あわ、せ。なきゃ--------」奥歯を噛み合わせる。
解良イノリ:かちん、と精神のスイッチ。星が香り/夜空の感触/砕けたコンクリートを構成する粒の一つ一つの音。視座が切り替わる--
解良イノリ:時間軸がズレる。体内時間の凍結--その二度目のオーバーライド。体中の血液が失われるような眩みの中、集中する。術を保ちながら、一歩ずつ歩み出す。
解良イノリ:ふらついていて、今にも倒れそうな。ただ彼女の歩みが、ビデオの早回しのように速く、間合いを詰めてゆく。
マギカ・ウィッチクラフト:貴方だけの時間、貴方だけの到達する世界。
マギカ・ウィッチクラフト:知覚されない加速の世界で、貴方を見る2つの眼がある。
マギカ・ウィッチクラフト:白と黒。十字の瞳孔。本来はグリーンの瞳が、別の瞳と重なるように見える。
マギカ・ウィッチクラフト:一時的にでも貴方と同じ境地に達した者から受け継いだ故か。
マギカ・ウィッチクラフト:("大学"……自分に辿り着く手を、別の事件へと向ける、運命操作)
マギカ・ウィッチクラフト:きっと、自分では届かない。他の人の言うことが正しく、流れに流されフラフラと歩く自分では。
マギカ・ウィッチクラフト:運命なんて巨大な流れに逆らおうとは、つゆとも思わない。
マギカ・ウィッチクラフト:(……でも、)
マギカ・ウィッチクラフト:『貴方なら、出来ますよね』
マギカ・ウィッチクラフト:思えば、彼女はずっとそのために動いていた。
マギカ・ウィッチクラフト:巨大な怪獣も、揺れ動く戦況も、克己する人々も。
マギカ・ウィッチクラフト:華やかで派手で目を引く事柄を、気にしないようにして。
マギカ・ウィッチクラフト:(流されずに)
マギカ・ウィッチクラフト:(手を届かせられる、この時を、待っていたから……!)
マギカ・ウィッチクラフト:『だから、無理するのも、無茶するのも』
マギカ・ウィッチクラフト:『勝てるときだけ……にしましょう、イノリちゃん……!』
マギカ・ウィッチクラフト:その言葉に魔術はこもっていない。
マギカ・ウィッチクラフト:速度も上がらないし、疲れも麻痺させないし、力を付与することもない。
マギカ・ウィッチクラフト:ただの言葉で……
マギカ・ウィッチクラフト:解良イノリの判断を疑っていない、祈りの言葉が届いた。
解良イノリ:言葉が届いたとわかる反応はなかった。彼女には返答をしたり、振り向くような余裕はなかった。
解良イノリ:だがそれでも、その言葉を聞いた次の一歩は、前の一歩より確かだった。
解良イノリ:口を開く。
解良イノリ:「…”封絶者”。貴方の方が、正しいのかもしれない。実際、さっきの私の評価は、事実そうだと思う」加速された時の中でも、言葉は伝わった。”ことば”をキーとする能力者だからかもしれない。
解良イノリ:死さえ否定できるOVが増え続けているのなら、いずれジャームの世界となる。それは現実的な視点で見た時、当然の結果だ。それを認める。
解良イノリ:私達がやっていることが、破綻させることばかりで、まともなことなんてひとつもないのだと。
解良イノリ:それも、一つの評価として、認める。
解良イノリ:「だけど。それでも、と私は言う」
解良イノリ:「加賀美先生も言っていたけれど…貴方の問題提起を聴いた。私達が解決できる、とは言わない。私達は所詮破壊者にしかすぎないのだろうから」
解良イノリ:「それでも、その問題を聴いた私達の成果を基に、続く人がきっと生まれる」一歩。
解良イノリ:「私達が至れなかったところへいずれ至る人が現れると、私は信じる」それは無責任な、夢見がちな言葉にも聞こえた。
解良イノリ:「誰も己の視野と世界とでしか理解しないのかもしれない」今のメサイアを、昔の日々を思い出す。ずっとまるで一人で戦っているかのような、苦しさがあったけれど。
解良イノリ:「それでも。割れた鏡に映す様に、欠片に過ぎずとも。そのひとの一部を写す事はできる。助けようと、隣り人を愛そうと試むことはできる」
解良イノリ:昔から今迄、ずっと。解良イノリは誰かに助けてもらい、隣に立とうと努めた人々がいた事を、決して忘れた事はない。
解良イノリ:一歩。近づいてゆく。
解良イノリ:「私は、よりよくなっていくと信じる。答えを急がないことで、より良いものが産まれ出ずると。間違いは、より良いものを生み出す事が出来るのだと!」
解良イノリ:”封絶者”と抗体たちの所へ、解良イノリは辿り着いていた。
"封絶者":「それを怠惰だと口にはすまい」
"封絶者":封絶者が理想として最終的に思い描いた世界は、全ての個人が勘違いし続ける世界だ。
"封絶者":"トロアノ天球儀"が全てのジャームに齎すのは、理性を失い、己の求める世界と決定的にすれ違い続けながらそれに気づかないだけの幸福。
"封絶者":なぜそんな結論を是としたのだろうか、という疑問がふと過る。
"封絶者":その一瞬で勝負は決した。
解良イノリ:「”主なる神はこう言われる、見よ、わたしは、わたしみずからわが羊を尋ねて、これを捜し出す”」からん、からん、と鐘の音がした。
解良イノリ:「”牧者がその羊の散り去った時、その羊の群れを捜し出すように、”」それは、安寧が来たことを知らせる鐘の音だった。
解良イノリ:「”わたしはわが羊を捜し出し、雲と暗やみの日に散った、すべての所からこれを救う。”」外敵に迫られ、強要されて。もはやそんな風に目覚める必要はないと、そう知らせる為の鐘。
解良イノリ:「”わたしは彼らと平和の契約を結び、国の内から野獣を追い払う”」誘眠の音色を乗せた影が、幾重もの鎖となって”封絶者”と”抗体”たちを縛る。
解良イノリ:そして、衝撃の為の影が二重螺旋の渦を描いた。
解良イノリ:「”彼らは心を安んじて荒野に住み、”」加速。加速。加速--影には実体がない。それは空であるが故、異様なまでに加速してゆく。
解良イノリ:「--”森の中に眠る”」撃発。
解良イノリ:二重の螺旋が、波のように弾けて。駆け抜けてゆく。大質量の激突に等しいほどの速度と凝縮を以て、全身を等しく強打した。
"封絶者":己の肉体を構成する、ジャーム封じの結界。
"封絶者":一瞬で維持限界が訪れた。破綻する。生命としての体裁を保つことができなくなる。
"封絶者":迷いのない瞳を見た。己が信じられていると、信じている。
"封絶者":(──そうか)
"封絶者":メサイア学園。
"封絶者":多くは浅慮で厚顔で自らの理想が叶うと平気で信じている。会話をしたつもりで全く話を聞いていない。
"封絶者":そんな彼女たちを見て、それでも悪くないと思ったのかもしれなかった。
"封絶者":「解良イノリ──君も、そうか?」
"封絶者":そんなメサイアの少女たちを見て、悪くないと思ったのだろうか。
解良イノリ:困ったように、少女は笑った。あなたの思った通りなのだと、そんな。まるで同じ思いを持った人を、見つけたような--
解良イノリ:そんな風にも、見えたかもしれなかった。
"封絶者":"封絶者"に内在する無数のジャームの思考が混濁する。
"封絶者":もはや死滅するまで、肉体の一切の操作もおぼつかず、意味のある言葉を発することも出来ないだろう。
"封絶者":──だが、消えゆく彼の意識は、ひとつの幻を見た。
"封絶者":いにしえの王国。太陽の如き指導者に仕えた日々。
"封絶者":他者の心を読むことは出来ず、運命を知ることは出来ず、己の生活するごく狭い世界のことしか知ることはなかった
"封絶者":各々が自己の環世界──自分自身の知覚によってのみ理解される世界に居て、そこに幸福があった。
"封絶者":ありふれた日々の幻像。
"封絶者":遠い、遠い────。



GM:"封絶者"が滅びると、やがてフィーネが目覚めた。
GM:天球儀に組み込まれた八つの流星体が教授による制御を失い、安全装置だったのだろうか。金の尾を引いて空へと登り、次々と弾ける。
GM:それは、何かの象徴的な出来事を示す号砲のようでもあった。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィが窓の外に存在を主張する光の柱から視線を外す。テーブルの上で指を組んで、集まった面々へ微笑む。
リャン・シェンシィ:生徒会"グレート・バビロン"の出資者。メサイア学区の運営において議席を持つ、マフィア、企業、魔術結社の長たち。
リャン・シェンシィ:「議長選があの手この手で引き伸ばされ続けたのは、マギカちゃんが控えめなのもあるけど」
リャン・シェンシィ:「君たちが扱いかねたからだ。空席の議長の椅子を」
リャン・シェンシィ:「アトラ・アーリーバードも解良イノリが去って、君たちはそれぞれの理由で、メサイアに彼女たちのような確固たるリーダーを欲しがった」
リャン・シェンシィ:「潮目だと思わない?」
"チョコレートハーベスタ":「クフフフフッフフッフ・・・」
"チョコレートハーベスタ":特徴的な笑い声で応じたのは、"チョコレートハーベスタ"。伏犠商会の会長。

"チョコレートハーベスタ":「どうだかなァリャン。確かにそういう腰抜けは居るさ」
"チョコレートハーベスタ":指先でコインを弄びながら、剣呑な視線。
"チョコレートハーベスタ":「だが実際のところ、オマエも人のことを言えねぇはずだ」
"チョコレートハーベスタ":「相応しいヤツが現れるのを待つか」
"チョコレートハーベスタ":「『なる』のを待つか」
"チョコレートハーベスタ":「どっちみちだ。自分で代行なんて値札を置いちまう因果未定の代行サマなんかにゃ務まらねえ」
リャン・シェンシィ:「──だけど、別の半端なやつに持っていかれるのも面倒だって判断したんだよね」
"チョコレートハーベスタ":「アトラだってこう言うだろうぜェ……バカどもに選ばせるのは結果だ。メサイアのリーダーってのは」
"チョコレートハーベスタ":「自ずとそうなるもの」
"チョコレートハーベスタ":「ヤツの運命が、メサイアを・・・選択デスティネるって事だったって事だよ」
リャン・シェンシィ:「……君の特徴的な言葉遣いに関しては置いておくけどさ……」
GM:──ほどなく。
GM:卒業停止。それに伴う卒業年次生徒の投票権問題、"冠なき子どもたち"の抗議──
GM:その他様々な『民意』によって延期されてきたメサイア学園の議長選があっさりと行われた。
GM:そして、始めからそれが当然であったかのように、マギカ・ウィッチクラフトが当選した。


◆Ending◆合同




グレート・バビロン 会議室




GM:かくして"覚醒派"は壊滅し、メサイアは危機を乗り越えた。
GM:映画愛好会の乗っ取った放送設備も奪還され、街頭ビジョンではマギカたちの戦う様子のハイライトを脚色を交えて解説するシュリー・カルプブルクシュの姿が映っている。
GM:……本当にいろいろなことがあったが、君たちにはひとまずの休息が訪れ、内々での慰労会が開催されていた。
リャン・シェンシィ:「最後の"天使"の消滅が確認されたよ。データサーバーである"アッダ"の討伐から暫く動いてたみたいだけど」
リャン・シェンシィ:「それは"アッダ"の内部空間が広大すぎて、破壊が浸透するのに時間がかかったというのが真相みたい」
リャン・シェンシィ:「これで"大学"の遺した火種はだいたい掃除完了だ。みんな、お疲れ様!」
GM:手元のクラッカーを鳴らす。会議室のテーブルにはケータリングが並んでおり、どことなく弛緩した雰囲気が漂っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「お、お疲れさまでしたぁ……」遅れてクラッカーを鳴らしている。手にはジュースの入った紙コップ
マギカ・ウィッチクラフト:「良かった……本当に……更に黒幕の組織とか言い出す人たちがでなくて……」
加賀美金也:「みんな……力を合わせて本当によくがんばっだなあ……!」感極まってお茶の入った紙コップを持つ手が震えている。
マギカ・ウィッチクラフト:この数日はずっと生徒会に泊まり込んでいた。避難を兼ねて。
解良イノリ:「まあ…陰謀論とかを叫んだりして、まだ外で騒いでる奴らがいないわけじゃないけど……とりあえずは、ひと段落だね」苦笑ぎみに。
佐夜鹿ネネネ:「お疲れ様でした、皆さん」星型のサングラスを掛け、吹き戻し(ピロピロ鳴るやつ)を咥えている。
佐夜鹿ネネネ:「議長は特に選挙もありましたし、本当にお疲れ様です」ピロロロ
マギカ・ウィッチクラフト:「そのパーティグッズどこから持ってきたんですか……?」
アトラ・アーリーバード:「浮かれようが堂に入っとるな貴様」
アトラ・アーリーバード:謎のベネチアンマスクをつけてしれっとパーティに参加している。
マギカ・ウィッチクラフト:「選挙。選挙も……そうですね……ちゃんと投票されてちゃんと選ばれるとは……」
解良イノリ:「人のフリ見て我がフリ直せって知ってる??」>浮かれよう
加賀美金也:「マギカ部長の頑張りをみんなが見て、この人なら任せられるなって思ったんだな!」
加賀美金也:「本当にがんばったな……!えらいぞお!!」ぐしゃぐしゃマギカちゃんの頭を撫でる。
マギカ・ウィッチクラフト:「ふ、や、わぁ~~~!?」ぐわんぐわん
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩こそ、どの面下げてお越しなんです?」
塚井キオ:「おっしゃる通りっす。偉いっすよ~」
佐夜鹿ネネネ:マギカ先輩の顎下を撫でている。
塚井キオ:一緒になってマギカちゃんを撫でています。
アトラ・アーリーバード:「当然、大学をあぶり出す冴えた案を提出した最大の功労者としてだが」
アトラ・アーリーバード:「星徒も倒したしな」
解良イノリ:皆で寄ってたかってしてるのを苦笑しながらカップをひとくち。
加賀美金也:うんうん!!と力強くうなずいている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あわ、わあ……!」シェイクされている
佐夜鹿ネネネ:「それはそうですが」スチャ……とベネチアンマスクを奪い取り、代わりに☆を掛けさせている
リャン・シェンシィ:「決着の場に居合わせ損ねた分自分の存在感をアピールしようとしてる……」
マギカ・ウィッチクラフト:ずっとこもっていたためかやや埃っぽい。
アトラ・アーリーバード:「シェン。あまり賓客の痛いところを突くなと習わなかったのか」眼鏡が自分に似合うかスマホカメラで確認している。
解良イノリ:「まあ実際にその点が役立ったのは事実なんだよな……」星眼鏡には突っ込まない。キリがないし。
マギカ・ウィッチクラフト:「あの場所にもう一人星徒とか、手が足りないにも程がありますからね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「流石に崑崙のミズキさんといえど……モーナスパーダを倒すようには……」
マギカ・ウィッチクラフト:「いや、どうなのかな……意外と行けるのかな…」
マギカ・ウィッチクラフト:『なんかすごかった』のカテゴリに入っている。
リャン・シェンシィ:「あはは、実際イノリの言う通り役に立ったよ。過去にも似たような手段で悪事から世間の目を逸らさせた時のノウハウが応用できたし」
鷺宮アオノ:「悪いお方デェス」
解良イノリ:「基本的に”星徒”の出力と持続性は、通常のOVを圧倒するから……、っておい。やっぱどっかで覚えあるなと思ったら……」
鷺宮アオノ:エビフライとミートスパゲティをもりもりよそっている。
マギカ・ウィッチクラフト:「"大学"の人達のノウハウも、ある意味それの究極系でしたからねぇ……」
リャン・シェンシィ:「んふ。もうイノリも共犯だから糾弾する権利はないもんね」
マギカ・ウィッチクラフト:ポテトフライを一本ずつ食べてる。
解良イノリ:手で目を覆いながら天を仰ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト:「トランペッターの方々も、戦いのあとすぐに治安維持にシフトしてて流石でした」
解良イノリ:「……郷土史愛好会連中に好きにやっていいとかもう二度と言わねえ……」
佐夜鹿ネネネ:「#グレート・バビロン #パーティ #打ち上げ」 パシャパシャ写真を撮ってSNSにアップしている。
アトラ・アーリーバード:「私は撮るなよ」
アトラ・アーリーバード:「オーラがありすぎるからな」
佐夜鹿ネネネ:「分かりました」パシャパシャ
マギカ・ウィッチクラフト:「それは……気をつけてくださいね。ほんとに」
マギカ・ウィッチクラフト:珍しく擁護が出てこない。郷土史愛好会の名前は、後始末の書類で残像が焼き付くほどに見た
アトラ・アーリーバード:「撮るなと言っている!」ズバーン!
加賀美金也:「おお……!!写真越しでも伝わるオーラを気遣っているとは流石だな……」唐揚げを食べながら感動している。
佐夜鹿ネネネ:「大丈夫ですよ。こっちは個人的に撮っているだけなので」
塚井キオ:「あれは褒めなくていいんすよ先生」
アトラ・アーリーバード:「ならいいか……」
解良イノリ:「後で別アカウントにアップロードとかそういうのは止めてあげなよ……?」マルガリータピザをひと切れ。
塚井キオ:「ほら、甘いもの食べて下さいっす。ババロアっすよ~」
塚井キオ:デザートをスプーンで掬ってマギカちゃんに食べさせています。
マギカ・ウィッチクラフト:「……グレートバビロンも、今回の件でSNSがすごいことになったので」
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長たちが一緒にいると、更に燃え広がるでしょうねえ……」
マギカ・ウィッチクラフト:端末から見るのSNSには不自然に検索結果が少ない。精神を守るフィルタリングをAIが施している
マギカ・ウィッチクラフト:「あむ……あまい……」
マギカ・ウィッチクラフト:給餌される
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんの就任ポストも変なのいっぱい湧いてたしねえ。いつものことっちゃそうだけど」
アトラ・アーリーバード:「ノイジーマイノリティだ。ほとんどのメサイア生徒はトップが誰かなどに興味はない」
アトラ・アーリーバード:「騒ぐ題材の一つ程度に考えているのだ」
佐夜鹿ネネネ:「その騒がれるのが嫌なんじゃないですか。騒がれるほど嬉しいアトラ先輩と一緒にしないでください」
アトラ・アーリーバード:かつて同じ学区に所属していた生徒たちを舐め腐りまくりながらローストビーフを優雅な感じで切り分けようとしています。
マギカ・ウィッチクラフト:(騒ぐ中に、妙にひらがなだけの投稿も多いのが気になりますが……)
マギカ・ウィッチクラフト:(まさかキングダムの人たちが進んでSNSなんてするはずもないし……うん、きのせいきのせい)
解良イノリ:「まあ……本当に話をきちんと聞かない奴らが滅茶苦茶いるのは確かなんだよな………」
アトラ・アーリーバード:「なんだとネネネ! そもそもマギカはもっと凡愚どもへの耐性をつけるべきだろうが! 甘やかすな」
マギカ・ウィッチクラフト:「話を切り上げる瞬発力のお陰で色々間に合ったのは否定できないんですけどね……?」
佐夜鹿ネネネ:「マギカ先輩はどなたかと違って繊細なんです」
鷺宮アオノ:「そうデス。それに今を置いていつ甘やかすってんデスか」
マギカ・ウィッチクラフト:「……」アトラとネネネの教育方針の違いにオロオロしている。
鷺宮アオノ:「本当にいろいろあったんデスよこちとら」
リャン・シェンシィ:「あはは、ほんとに耐性がなかったらとっくに逃げ出してるでしょ」
リャン・シェンシィ:「なんだかんだ一番大事な所では踏ん張れる子なんだよ。ね?」
加賀美金也:うんうん!!とミートボールを食べながら大きくうなずいている。
リャン・シェンシィ:アトラちゃんが切り分けたローストビーフの中で一番大きいのを小皿に取ってするっとマギカちゃんの前に運んでいます。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、あ、まぁ……はい……」
鷺宮アオノ:「露出バカに殴り込まれたり、サメを退治したり、デスゲームを捌いたり、急に出てきた嫌がらせみたいな生態の猫を捕まえたり……」
マギカ・ウィッチクラフト:ありがとうございます、と与えられたものを食べています
鷺宮アオノ:「わかりやすい戦果とは別に本当に色々色々やってたんデス。みなさんおつかれデス。横から出てきて偉そうなこと言うなデス」
佐夜鹿ネネネ:「同文です」
アトラ・アーリーバード:「むぅ……旗色が悪くなってきたな……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ま、まぁまぁ……」
リャン・シェンシィ:「まあ謙遜して大人しくしてるアトラちゃんはそれはそれで調子狂うし……」
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長も、カタナルベクタ相手に先陣を切ったり、星徒相手に先陣を切ったり切られたりして頂きましたし……」
加賀美金也:「そうだな。誰一人欠けてもこの成功はなかったな!」
アトラ・アーリーバード:「そういえば貴様達は"カタナルベクタ"のあれを直撃なしで捌き切ったのか。信じられん……」
マギカ・ウィッチクラフト:「実は、直撃はしましたけどね……3、いえ最後含めて4回ほど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ほとんどイノリちゃんとネネネちゃんが凌いでくれたので……」
解良イノリ:「直撃無し…というか…なんだ。一応種も仕掛けもあったから、何とか援護貰って対応して……それがギリギリ上回った、っていうのがホントのとこかな」
加賀美金也:「うんうん。努力と根性だな!!」
解良イノリ:「実際の攻撃事態は殆ど加賀美先生たちに防いでもらったし」
佐夜鹿ネネネ:「謙遜しなくていいでしょう。慄かせておきましょうよ」
佐夜鹿ネネネ:「ふふん。すごいでしょう」胸を張る
アトラ・アーリーバード:「ぬぬぬ」
リャン・シェンシィ:「まあ正直めちゃ助かったよね。もうちょっと元気なら私も直接的な支援とか入れてたんだけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計まで前線に出てたら、集まった部活を統率出来る人、居なくなっちゃいますからね……」
加賀美金也:「本当に色んなヤツらが助けてくれたよなあ。これもみんながたくさん頑張ったからだな」
マギカ・ウィッチクラフト:「えへへ……そうですね……」
解良イノリ:「なんでも前でりゃいいってわけじゃないしね。…そして加賀美先生は本当に性善説というかなんというか」
リャン・シェンシィ:普段通りのテンションではあるが、先の"スターロード"戦の影響で限界近くまで使い込んだ術式にまだ反動が残っている。最後の一発もなんとか間に合わせて絞り出したようなものだった。
鷺宮アオノ:「それでいよいよとなった時の一発を隠してらしたんデスからにくい女デスよ」
マギカ・ウィッチクラフト:"皆で力を合わせて何かをした"ということに遅れて実感が湧いている。
鷺宮アオノ:2本のフォークで巻き取ったミートスパの大玉を雑に咀嚼し纏めて飲み込む。
佐夜鹿ネネネ:「先生も相当な無茶をしましたね。“封絶者”を抑え込みに行ったときはどうなることかと」
鷺宮アオノ:オーヴァードの強靭な肉体と再生力を酷使した荒業
加賀美金也:「あはは、考えるより先に体が動いてたからなあ。心配してくれてありがとうな!」
リャン・シェンシィ:「ね。ああいう性質の能力だったからって滅茶苦茶する……」
解良イノリ:「きちんとした診察はちゃんと受けて下さいよ。機械化系統のも含めて診てくれるとこもありますから」
鷺宮アオノ:「ヤアフ部長の攻撃を受けたと聞いた時もかなり肝が冷えたデス」
佐夜鹿ネネネ:「本当です。先生は私達と違ってか弱いんですから」
加賀美金也:「か、か弱いってほどか弱くはないと思うぞ……!?」
リャン・シェンシィ:「一通り緊急の診断は済ませてもらったはずだけど……大丈夫? 違和感とか残ってない?」
加賀美金也:「ああ!この通り元気ピンピンだ!」ガッツポーズを作る。機械の肉体とはあまり関係ない。
マギカ・ウィッチクラフト:「おぉ……」拍手を送る
ルミナ・クラルスフェルト:「そんなに心配なら」ドサッ、と大量の飲料とスナック菓子の入った袋を机に置く。買い出しから帰ってきたのだ。
リャン・シェンシィ:「ふうん、どうかな~?」脇腹をつついています。
加賀美金也:「うおっ!?く、くすぐったいぞ!?ひいっ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、ル、ルミナさん。おかえりなさい」
ルミナ・クラルスフェルト:「無茶だの無謀だのを殊更に褒め称えて調子に乗せるのは控えるべきですよねぇ」
リャン・シェンシィ:「あ、良かった元気そう……」
ルミナ・クラルスフェルト:「別に私は、大人がどんな無茶をしようが構いませんけど」
アトラ・アーリーバード:「遅い!」
ルミナ・クラルスフェルト:「いつか本当に死にますよぉ?」
解良イノリ:「買い出しまでありがとうね。…行って貰っておいて……」コイツ……という顔。
マギカ・ウィッチクラフト:「せ、生徒も無茶をすれば死んじゃうかもなので、そこの感覚はきちんと持っていただきたいですが……」
マギカ・ウィッチクラフト:控えめな主張。十字冠については常にバグを心配している
ルミナ・クラルスフェルト:「遅い!じゃね~ですよっ!あなた達が前線ではしゃいじゃってる間に」
リャン・シェンシィ:「お疲れ様~。領収書渡してくれたらこっちで落としておくよ」
アトラ・アーリーバード:「確かにルミナを買い出しに行かせたのは私だが、正規メンバーである貴様がいないとやや肩身が狭くなるのだ。イノリはどうもメサイア側として歓迎されているようだし……」
加賀美金也:「あはは、その通りだな。心配してくれてありがとうな、ルミ」
ルミナ・クラルスフェルト:「ただでさえ言うこと聞かないメサイアの皆さんに最低限の情報伝達を維持してあげてたのがどこの誰か」
ルミナ・クラルスフェルト:「わかっててパシらせてるんです?ホントいい性格してますねぇ」
マギカ・ウィッチクラフト:新しい紙コップを用意してルミナに渡す(仲間の輪!)
ルミナ・クラルスフェルト:「ルッ…!?その馴れ馴れしい呼び方やめてくださいっ!訴えますよぉ!」
アトラ・アーリーバード:「感覚派のくせにマメだよな貴様」
佐夜鹿ネネネ:「おや……見てください。照れてますよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「ほ、ほんとですね……?」
加賀美金也:「あっ、スマン!嫌ならやめるが……!」
鷺宮アオノ:「音に聞こえしO-o-Oも案外可愛いとこあるデェス。あ、買い出しありがとデス」取ってつけたお礼!
ルミナ・クラルスフェルト:「信じられません、なんっっって破廉恥な……ハァ~ハレンチハレンチ……」手で頬を仰いでいる。
リャン・シェンシィ:「実際なんかちょっと親密っぽい渾名だよね。私のはパンダみたいなのに」
鷺宮アオノ:結構可愛いあだ名を貰えたことに軽く優越感を覚えているのでちょっと目を逸らす。
加賀美金也:「シェンシェンにパンダみたいって怒られてから結局変えてないからな……。もっと可愛い方がいいか?」
加賀美金也:パンダは可愛いと思うんだが……と呟いている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あだ名……」役職だなぁと思っている。
リャン・シェンシィ:「あはは、大丈夫大丈夫。気にしてないよ~」
解良イノリ:そう言えば自分は結構男性名っぽいな……と考えつつ見ている。
マギカ・ウィッチクラフト:「やっぱり……」
マギカ・ウィッチクラフト:「仲良くなると、考えたほうが良いんでしょうか」
マギカ・ウィッチクラフト:「あだ名」
マギカ・ウィッチクラフト:自然と切り出す。前から思っていたかもしれない
加賀美金也:「おお……!マギカ部長があだ名を!!」
加賀美金也:「すごくいいと思うぞ!なんかもっと仲良くなれる感じがするから俺はやってる!」
佐夜鹿ネネネ:「必ずしもそうでもないとは思いますが……」
塚井キオ:「わぁ! レクリエーションっすね!」
解良イノリ:「…無理にやらなくてもいいんじゃないかな?と思ったが、そういうテンションでもなさそうだなあ」
佐夜鹿ネネネ:「皆で考えましょうか?マギカ先輩のあだ名」
マギカ・ウィッチクラフト:「え?」私?という顔。
マギカ・ウィッチクラフト:(私に……あだ名!)
塚井キオ:ホワイトボードを用意しています。
リャン・シェンシィ:「なるほど。本人に一番気に入られたやつ採用とかそういう感じ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「と、投票制なんですか!?」
マギカ・ウィッチクラフト:用意された席に座らされている。
塚井キオ:「では、手番はエクスプローラーズの皆さんの名前の五十音順とさせてもらうっす」
GM:敬称略。
加賀美
解良
鷺宮
佐夜鹿
リャン
ルミナ

塚井キオ:と、ホワイトボードにペンを走らせる。
リャン・シェンシィ:「先生案はもう提出済じゃない?」
加賀美金也:「ううむ……、だが正式に議長になった今部長だとややこしいかもしれんな」
ルミナ・クラルスフェルト:「五十音順……アルファベットではなく、敢えて極東のマイナー言語をチョイスしたのは何かの策略……?」
ルミナ・クラルスフェルト:「ふふ、しかし私を大トリに持ってくるとは、後悔しても知りませんよぉ」妙に自信げ
リャン・シェンシィ:「漢字多いからじゃない?」
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、付けてくれるんだ……)ウキウキしているように見える。
アトラ・アーリーバード:「キオが日本人だからだろう。ヤツはこう見えて図々しい所がある」
塚井キオ:笑顔でネガキャンを黙殺。
塚井キオ:「では加賀美先生、改めてどうされるっすか?」
加賀美金也:「あはは、俺も正直アルファベット順より五十音順の方がなじみがあるしパッと出ちゃうな」
加賀美金也:「そうだな……じゃあ俺は……マギカっちにしようかな」
加賀美金也:「可愛いし、苗字の略っぽいだろ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、マギカとウィッチ」あだ名っぽい!
塚井キオ:「素敵だと思うっす。テクいしチュートリアルっぽさもあるっす」
塚井キオ:きゅっきゅっ。ホワイトボードに記録。
マギカ・ウィッチクラフト:実感が遅れてやってきて、皆が自分にあだ名を付けるというイベントにソワソワしている。
マギカ・ウィッチクラフト:頬が緩み始めている
解良イノリ:「……え?マジなやつ?つけた事今迄ないんだけど………」真面目に姓で呼ぶのが基本で、親しくなったら名前で呼ぶ人間なので全く考えた事がない!
佐夜鹿ネネネ:「果たして“マスターオーダー”がどんなあだ名を提唱するのか……楽しみですね。私も負けませんよ」
鷺宮アオノ:「任せて下さいデス。科学的観点から最強のあだ名を考えてみせるデスよ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……た、たのしみです…!」
リャン・シェンシィ:「あはは、気合い入れすぎじゃない? コードネームみたいに凝りすぎてもしんどいでしょ」
マギカ・ウィッチクラフト:ふんふんふん、と頷く。
マギカ・ウィッチクラフト:誰かがあだ名を付ける。相手の印象を踏まえて、親しげな呼び方をするということ。
マギカ・ウィッチクラフト:どういうイメージを持たれているのかすごく気になる。可愛い系か、面白い系か。かっこいい系……は縁遠い気がする。
マギカ・ウィッチクラフト:(…………すごいことになっちゃったな)
マギカ・ウィッチクラフト:ちら、とカバンの中に隠した一冊のノートを思う。
マギカ・ウィッチクラフト:デジタルデータではない、独立したアナログデータ。
マギカ・ウィッチクラフト:共有する前提のないスタンドアロンである。
マギカ・ウィッチクラフト:中には、其々に考えたあだ名の候補が列挙されている。
マギカ・ウィッチクラフト:これ!というものは決まらず、候補をだして選んでもらうつもりだったが……
マギカ・ウィッチクラフト:(わ、私につける流れになるとは)
マギカ・ウィッチクラフト:今からでも訂正した方が良いだろうか。(いや……でもぉ……)
マギカ・ウィッチクラフト:今のこの状況が嫌というわけではない。むしろ良い。夢かもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:カタナルベクタの攻撃を受けた所から全て死に際の幻覚、とかは勘弁して欲しい。
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」なんて思考が、頭の片隅で独立して進んでいくけど。
マギカ・ウィッチクラフト:体と脳は、与えられる嬉しさに押し流されていく。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、それでは」
マギカ・ウィッチクラフト:ほうら、また。
マギカ・ウィッチクラフト:いっときのテンションに流された身体が、勝手に明るく振る舞っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「つ、次の人」
マギカ・ウィッチクラフト:「は………発表を、どうぞっ」
マギカ・ウィッチクラフト:ふにゃりと笑いながら、自然と話を続けていた。

GM:和やかに慰労会は進行し、一方で白熱した議論が行われた。
GM:その結果君のあだ名がどう決定し、次の日冷静になった皆がその決定をどう扱ったかは置くとして……
GM:楽しい時間には終わりが訪れる。
GM:この時の君は浮かれ気分で想像していなかった。
GM:名実ともに上長となった君には、こういった場でそれらしいスピーチを入れるタイミングが来るのだと……!
GM:今回だけではない。リーダーである限り、それは誰が強制しなくともなんとなくやってくる。
GM:戦え、マギカ。次の運命が議長の椅子を選択デスティネる、その時まで……。


◆Ending◆解良イノリ

GM:原種が乱獲され、亜種が乱獲され、滅びに瀕したキンケグィグジーが一処に寄り集まって現れた合体キンケグィグジーを怪獣王が迎撃する。
GM:そんな与太話めいたニュースが一面になっている。今日のメサイアは平和だ……。
解良イノリ:目元をきつく抑えている。
解良イノリ:与太話ではないことを--実際に起きてる規模はさておき--自分は知っていて、それの後片付けだとか捜査だとかも同窓会側でやらねばならない身である。
GM:"怪獣王"は同窓会の人員であり、表向きは……そろそろこの建前も風前の灯火だが……メサイア学園と敵対している。
GM:君が間に入れば色々とスムーズだろう。
GM:まあ、風前の灯火とは言っても、そろそろ必要のなくなる建前ではある。よく保ったほうだ。
彫本ソニア:「まだメサイアにいらしたんですか?」
解良イノリ:「”怪獣王”のやつを責めるだけなのも芸がない…事実アイツが必要なのは事実で……あ」
彫本ソニア:「いえ! 帰って欲しいということではなく……ちゃんとしたお別れが言えていませんでしたから」
解良イノリ:「ソニア。変な所を見せちゃったね」少し草臥れたような苦笑だった。
彫本ソニア:「いいえ。人間味があって安心します」
解良イノリ:「あの後も結局ドタバタが続いてたから、きちんと挨拶もしてなかったし……」
解良イノリ:「あはは………」苦笑。
解良イノリ:「私だって仕事が続けばムカついたりするし、思い切り怒鳴ったりしたりしたくなることもあるよ」トランぺッターの皆の前では見せないようにしていたけれど。
彫本ソニア:「身内でなくなったことでそういう姿を見せていただけるなら、巨人が去ってしまうのも悪いことばかりではありませんね」
彫本ソニア:「我々の働きぶりはどうでしたか?」
解良イノリ:「ん。そうだね……」目を細めて。
解良イノリ:こつん、と眉の間を指で突いて。
彫本ソニア:「にゃっ」
解良イノリ:「ふふっ。一杯頼りにさせて貰ったよ。皆、本当にありがとうって伝えておいて」
彫本ソニア:「……ええ。きっと喜ぶと思います」
彫本ソニア:「ネネネさんの大演説のお陰で、なにくそと奮起する者もいますけど」
彫本ソニア:「そちらのほうがお好みかもしれませんね」
解良イノリ:「そうだなあ」
解良イノリ:「私はね、」とことこと歩いてゆく。身長が短いから、歩幅は小さいが。あなたの負担にならないように、サイクル回数が早い歩き方をしている。
解良イノリ:「どっちだって嬉しいよ。私のことを超えようと頑張ってくれるのも、」
解良イノリ:「私のことを慕ってくれるのだって」
解良イノリ:これで結構俗な所もあるからね、私、と笑いながら。
彫本ソニア:立ち止まって、自販機で2人分の缶コーヒーを買う。
彫本ソニア:「そういうところです」
解良イノリ:「あ、もう。奢ったのに……そうかな?」柔らかく笑う。
彫本ソニア:「もう先輩後輩ではありませんから」
彫本ソニア:「……相変わらずでしたよね? メサイアは」
解良イノリ:学園カリキュラムで言えば修了したんだけどなあ、なんてこぼしながら、コーヒーのプルタブを開けて。
GM:では。
解良イノリ:「そうだね。本当、最上級生も抜けたのに…」
GM:コーヒーのプルタブを起こすと、急に謎の溝が出現し、発光。
GM:がしゃんがしゃんと変形して人型ロボットになり、上空へ飛んでゆく……。
解良イノリ:「、…!?」影が円を描いて臨戦態勢に入っていた。
彫本ソニア:隣でらしくないハードボイルドな雰囲気に浸っていたソニアにも同じことが起きている。
彫本ソニア:「…………」(唖然)
解良イノリ:「……第一技術部か、それとも別の技術系?それとも社会人系企業のやつかしら……?」
彫本ソニア:「こ……これはですね。えーっと……流行っているんです。報告が上がってきています」
解良イノリ:「コーヒーが変形してロボになって飛んでいくのが流行してるの」
彫本ソニア:「電車の案内板なんかをハッキングして特定のロボットゲームに改造するイタズラが……しかし」
彫本ソニア:「物理実体を伴ったものは初めて見ました。相変わらずというのは嘘です。メサイアの犯罪は日々、新しいステージに進んでいる……!」
解良イノリ:「………同窓会も同窓会でまあ大概なんだけど、」怪獣王とか人美研とか六壬から来た子と共同研究したとかまあ色々。
解良イノリ:「やっぱりこう……本当にもう」
解良イノリ:そう言うと、彼女はくつくつと笑いだした。おかしくてたまらないかのような。
彫本ソニア:「笑い事じゃありませんよ! 私、いま結構かっこよかったのに……」
解良イノリ:「あはは。笑わなきゃやってけないでしょ、こんなの!ふふ……っ、まあ、当事者だとそんなこと言ってられないのも分かるけど……!」
彫本ソニア:鬼のようなフリック速度で改造自販機の報告を捜査部へと送信している。
解良イノリ:此方も笑いながら、影で作ったモンタージュ模型を二つ作って見せている。
彫本ソニア:「……」
彫本ソニア:「戦わせてみますか?」
解良イノリ:「あはは。悪い事するのも、偶には悪くないかもね」
解良イノリ:「どっちでもいいよ。今日は、気分がいいから。ソニアと一緒に遊んでもいいし、事件を追っかけてもいい」
彫本ソニア:君がそう口にするとは思わなかったのか、驚いた様子で固まる。
解良イノリ:くすりと笑って。「ほら。わるい元先輩はこんな適当な事言っちゃうんだよ」
彫本ソニア:「……少々お待ち下さい。サボりの報告を入れるので」
解良イノリ:「あはは。分かった」そう言いながら、さりげなくさっき変形したロボが出た自販機の銘版やどこの会社のものかなどを写真を撮り、メモして。
解良イノリ:「善意の一般人から出来る通報は、こんなものかな」
彫本ソニア:「……変わっていくものです。学区も人も」
解良イノリ:「そうだねえ」
解良イノリ:もう解良イノリは、トランぺッターではないし、特別な捜査権限を持ったりもしないだろう。
解良イノリ:きっと、あの日が最後だった。彼女が言った通りに。
解良イノリ:「でも、まったく変わらなくなってしまうよりかは、ずっといいことだよ」
解良イノリ:「ねえ」
彫本ソニア:「何ですか?」
解良イノリ:「ソニアは。ノヴァリスこの学園都市に…メサイアこの街のことは、好きかな」
彫本ソニア:「……どうでしょう。よく分かりません」
彫本ソニア:「自ら選んで身を置いている環境ではあります。こんなコードネームですし」
彫本ソニア:"正義猫ジャスティニャンコ"という通り名のことを、本人がどう思っているのかは謎である。
解良イノリ:「私はソニアのコード、似合ってていいと思うけどな」かわいいし、なんて笑って。
彫本ソニア:「……」目を細めてぼのぼの汗を出している。嬉しいらしい。
解良イノリ:「まあ、答えに困るのも分かる。喧騒だらけで、めちゃくちゃで、みんながみんな、自分のやりたいことばかりしてて」
解良イノリ:「そんな街だ。きっと、この街のことが嫌いな人もいっぱいいるんだろうな」
解良イノリ:「合わない人も、ひどい目に遭わされた人もいるだろうし、」
解良イノリ:「もっと正義私達がきちんとしていれば、もっとそういう人達を少なく出来たのだと思う」
解良イノリ:「うん」
解良イノリ:「それでも、私はこの街が好きだよ」
解良イノリ:「好きになって欲しいとは言わないけど、ソニアがいいところだって思えるようなところ、見つけられたら嬉しいな」
彫本ソニア:(知ってるわ。前委員長がそう思ってること。多分みんな)
彫本ソニア:トランペッターの犯罪者に対するスタンスの骨子には、未だ解良イノリの影響が大きい。
彫本ソニア:それを疑問視する者もいる。ただ、体質として、犯罪者に対する罰は一時的で、人物ではなく行為に係り
彫本ソニア:多くはルールを突き破るほどの力と情動が、次は何かより良いことのために昇華されるのを願っている。
GM:メサイア学園は犯罪が多く治安が悪いが、きっとそれだけではない。
GM:三大学区の一つに数えられるに相応しい、雑多でとらえどころのない強靭さを持っている。
彫本ソニア:「あなたのように、メサイアを受け止めるだけの強さを手にするのは難しいですけど──」
彫本ソニア:「いずれは胸を張って言えるようにしてやります。必ずね」
解良イノリ:にこりと彼女は、あなたに笑いかけた。待っていると言いたかったのか、期待していると伝えたかったのか。それは分からない。
解良イノリ:ただ。
解良イノリ:「私は、どんな人でも、きっと良くなれると信じてる。ノヴァリスは、そんな子達の場所になれると信じてる」
解良イノリ:覚醒派、”封絶者”の抱いた問題の解決は、遥か遠い。それだけでなくとも、幾つも幾つも問題は軽重問わずに山積していて。
解良イノリ:その上で。解良イノリは、己のスタンスは、確かに解答の一つに至る、きざはしなのだと信じている。
解良イノリ:”ようこそ。楽園の東、神芽吹く新生の庭へ。種は蒔かれた。さあ、君の物語を始めよう”……シオンじゃないけど。
解良イノリ:貴方の物語は、決して決まった道筋を行かない。
解良イノリ:悪くなったと思っても、きっと良くなれる。
解良イノリ:貴方が一人だと思っても、きっとそばに誰かがいたりする。
解良イノリ:--そういう場所で在れ、と彼女は寿いできた。
解良イノリ:そんな願いを乗せている。
解良イノリ:「”神は天にいまし、全て世は事もなし”」かくあれと、”ことば”の術士はまじないを掛けた。


◆Ending◆佐夜鹿ネネネ

アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードは常に目の前の事件に全力だが、常に複数の陰謀を走らせたがる人物でもある。
アトラ・アーリーバード:するとどういう事が起きるか。己の撒いた火種を忘却したまま、時が経過するのである。
アトラ・アーリーバード:「クッ……ハハハ。まさか貴様に裏切られるとはな……」
謎のノドスチルドレン:「まさか。まさかだと? "クリカラ"と接触し誤認したみたいだな」
謎のノドスチルドレン:ちなみにこいつの正体が回収される予定はない。この場でアトラを転送させるために現れた存在だからだ。
謎のノドスチルドレン:「ノドスが君のような信用のできない相手に胸襟を開くはずがないだろう? 『57号斂花石』は頂いていく」
謎のノドスチルドレン:「さらばだ、ここまでの協力感謝する。愚昧なるアトラ・アーリーバード」
謎のノドスチルドレン:ズドン!
GM:裏切りの弾丸に心臓を貫かれ、アトラ・アーリーバードが十字冠転送される──。
佐夜鹿ネネネ:……やがて十字冠転送の後に意識を取り戻したアトラは、自分が何か柔らかな感触に包まれていることに気が付いた。
佐夜鹿ネネネ:布団とベッドのそれではない。柔らく、温かい。それに何か甘い良い匂いがする。
アトラ・アーリーバード:「ううん……天国……?」
GM:行けるわけがない。
佐夜鹿ネネネ:「ようやく気が付きましたか」
佐夜鹿ネネネ:上方から淡々とした声が響く。
アトラ・アーリーバード:ぱちり。覚醒する。
アトラ・アーリーバード:「はっ……裏切り者を殺す!!!」
アトラ・アーリーバード:起き上がろうとして、でかすぎる胸に跳ね返される。
アトラ・アーリーバード:「ぼふっ」
佐夜鹿ネネネ:「暴れないでください」むぎゅ、とそのまま押し込める。
アトラ・アーリーバード:「むがぐっ、その声はネネネ……? この状況は一体……」
佐夜鹿ネネネ:メサイア学区の小さな公園、ベンチの上。寝かされたアトラの頭が、ネネネの揃えられた太ももの上に乗っている。
佐夜鹿ネネネ:所謂膝枕の体勢だ。
佐夜鹿ネネネ:身体は小さいが肉付きは良く、枕として寝心地はよい。ただその胸で視界はほぼ塞がれている。
アトラ・アーリーバード:「…………えっ」
アトラ・アーリーバード:「これ脚と胸?」
アトラ・アーリーバード:あまりにも柔らかすぎ、いい匂いがしすぎ、でかすぎたため、そう認識するのにしばしの時を要した。
アトラ・アーリーバード:「何しとるんだ。離せ」
アトラ・アーリーバード:ぐいぐい、ぱたぱた。頭を持ち上げようとしながら、翼を振り乱して抗議する。
佐夜鹿ネネネ:「何ですか、その態度は」
アトラ・アーリーバード:「だって……良くないだろこれは。多分だけど」
アトラ・アーリーバード:「良くない感じがする……非常に……」
佐夜鹿ネネネ:胸を頭に載せたまま、ぎゅっと抑えつけるようにする。無論、全力で抵抗すれば抜け出せる程度ではあるが。
アトラ・アーリーバード:「む……」
佐夜鹿ネネネ:「ここで先輩が轢かれた蛙のように伸びているのを見つけて、見るに見かねて介抱していたのですよ」
アトラ・アーリーバード:なんとなく手加減されているのを感じ、一旦抵抗をやめる。
佐夜鹿ネネネ:「もう少し感謝の念があってもよいかと思いますが」
アトラ・アーリーバード:「待て、私はそんな情けない姿で倒れていない」
アトラ・アーリーバード:「もっと修辞的表現を使って言い直せ」
佐夜鹿ネネネ:「何の要求ですか。これでも無惨さを気持ちかわいめに加減した表現なのですよ」
佐夜鹿ネネネ:「……また阿呆なことをやらかしたんですか?」
佐夜鹿ネネネ:抵抗をやめたのを見て、良しとするかのように銀髪を撫でる。
アトラ・アーリーバード:「またとはなんだ。最高の策に最高の結果が伴うとは限らないというだけのこと」
アトラ・アーリーバード:憎まれ口を叩きながらも、心地よさに思わず目を細める。
アトラ・アーリーバード:「……ちょっと待って? こんな肉に囲まれてる頭を今どうやって撫でてるの? 怖くなってきた……」
アトラ・アーリーバード:「っていうかなんでそんなしっとりしてるんだ。おい、ネネネ……」
アトラ・アーリーバード:「そんなキャラだっけ。私と貴様って」
アトラ・アーリーバード:調子が掴めないといった様子だ。
佐夜鹿ネネネ:「別に普段と変わりませんし、しっとりもしていないと思いますが」
アトラ・アーリーバード:「そうかな……そうか……」
佐夜鹿ネネネ:「あえて言うならば……そこの植え込みに頭から突っ込んだアトラ先輩の気絶姿があまりにもあまりで同情心が湧いたのかもしれませんが」
アトラ・アーリーバード:(……認めたくないことだが)
アトラ・アーリーバード:(こいつに体を委ねるの、休まってる感じがするな…………)
アトラ・アーリーバード:「ちぃ、あまり調子に乗るなよ」
佐夜鹿ネネネ:沈み込むような柔らかな感触。少し高い体温に、砂糖菓子とも花とも付かない甘い匂い。
アトラ・アーリーバード:悪態にも普段の勢いはない。
佐夜鹿ネネネ:「一旦マウントを取らないと落ち着くことも出来ないんですか?困った人ですね」
佐夜鹿ネネネ:ふぅ、と小さく息を吐いて。
佐夜鹿ネネネ:「少し真面目なお話をしますが」
アトラ・アーリーバード:「私もずっとシリアスなんだが……何だ?」
佐夜鹿ネネネ:「こんなことばかり続けていると、いつか本当に死んでしまいますよ」
佐夜鹿ネネネ:「十字冠の保護があると言っても、絶対ではありません。それは先輩もお分かりのはずでしょう」
アトラ・アーリーバード:「……その、警告は」
アトラ・アーリーバード:頭の白翼がまた小さく抗議した。
アトラ・アーリーバード:「貴様の倫理観と……博愛精神が、いくらかの義務感を伴って口にさせているのか?」
アトラ・アーリーバード:「……それとも私の、偉大さが、信じられないか」
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:頭頂のあたりに触れていた指が、ぴたり、と止まって。
アトラ・アーリーバード:「ん……」
佐夜鹿ネネネ:それから、両の腕が自分の胸の上に持っていかれて。
佐夜鹿ネネネ:ぎゅうううううう……
佐夜鹿ネネネ:押し潰す。
アトラ・アーリーバード:「んむっ、んんんんんっ!! がはげほっ!」
アトラ・アーリーバード:突然の狼藉に手足をばたつかせてもがく。
佐夜鹿ネネネ:解放して。
佐夜鹿ネネネ:「今のは少し傷付きました」
アトラ・アーリーバード:「ハァ、ハァ……私も傷ついたぞ、酸素が不足した脳細胞とかが……」
アトラ・アーリーバード:「……」
アトラ・アーリーバード:「……別にいい。心配するな」
アトラ・アーリーバード:体を起こそうとする。
アトラ・アーリーバード:「私が本気で死にかけた時は、私の周りのやつがなんとかする」
アトラ・アーリーバード:「それを任せられる者を置いているからな」
アトラ・アーリーバード:「死なないよ」
佐夜鹿ネネネ:「死にかける時点で問題と言っているのですが」
佐夜鹿ネネネ:少し体勢がずれて、ようやく目が合う。黄金色の瞳がじっと見降ろしている。
アトラ・アーリーバード:「は」へなと歪んだ口元、不格好な笑い。
アトラ・アーリーバード:「まあ、話してもいいだろう」
佐夜鹿ネネネ:「何ですか」
アトラ・アーリーバード:「秘密としての価値はもはや無いが、それなりに重大な話であり、貴様相手だから話すのだ。心して聞けよ」
アトラ・アーリーバード:「私はな。ノドスに星が落ちる光景を見たことがある」
佐夜鹿ネネネ:「……それは……」
佐夜鹿ネネネ:仰向けのアトラ先輩の鎖骨あたりに掌を置いている。
アトラ・アーリーバード:「星徒の襲来だ。ノヴァリスできっと、誰よりも早く気づいた」
アトラ・アーリーバード:金色の瞳を見上げ返す。
アトラ・アーリーバード:「──そして何もしなかった。私の直感は、その流星をこの世の何よりも重大なことだと看破していた」
アトラ・アーリーバード:「だが、それを掴むための手段を判断するいとまがなかった。力もなかった。人脈もなかった」
アトラ・アーリーバード:「だけどな──本当に必要なのはそのどれでもなかったのだ。分かるか?」
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:瞬き。無言の視線が続きを促す。
アトラ・アーリーバード:「街に降りて騒ぎ立てれば、大人の誰かがその意味に気づいたかもしれない」
アトラ・アーリーバード:「あの時の私は動ける状況ではなかったが、もう一度死ねば保健室あたりに跳べたかもしれん。」
アトラ・アーリーバード:「行動することだ。何の準備もなくとも。我々の前には常に選択の切っ先が突きつけられている」
アトラ・アーリーバード:「それを見逃して──世界の行く末を左右する権利を手放すのか?」
アトラ・アーリーバード:「それで何が成せる」
アトラ・アーリーバード:普段騒ぐときのような、朗々たる張りの声ではない。
アトラ・アーリーバード:追憶の中に滲む僅かな掠れと、それをものともせぬ渇望。
アトラ・アーリーバード:井戸の底から星の覗く穴へ手を伸ばすような、低い声。
佐夜鹿ネネネ:「……」
佐夜鹿ネネネ:その響きと、交錯した視線の先に。纏った虚飾や流言飛語の最奥にある、目の前の彼女の本質を垣間見た気がした。
佐夜鹿ネネネ:「……行動」
佐夜鹿ネネネ:「ですか」
佐夜鹿ネネネ:瞑目し、息を吐く。
アトラ・アーリーバード:「そうだ。貴様が私を癒そうと膝枕を決行したようにな」
アトラ・アーリーバード:「……いや、倒れ方に見かねてだったか? 今のこの状態も、見られたらそれなりに恥ずかしいんだが……」
佐夜鹿ネネネ:「……まあ、そうですね」
佐夜鹿ネネネ:「元より、私の言葉で止まるようなら、アトラ先輩の顔をした偽物でしょうね」
佐夜鹿ネネネ:「では……そうですね。胸襟を開いてくれたアトラ先輩に……」
佐夜鹿ネネネ:「お返しというわけではありませんが、実は以前から、お礼を言いたかったことが二つほどあります」
佐夜鹿ネネネ:「それを言いますね」
アトラ・アーリーバード:「殊勝だな。貰えるものは貰っておくか」
佐夜鹿ネネネ:「まず一つですが」
佐夜鹿ネネネ:「グレート・バビロンを作ってくれて、ありがとうございます」
アトラ・アーリーバード:「ああ。それは明確に私の功績の一つだな。しがらみも多いが風通しは良いだろう。貴様のような奴が役員をやっているわけだし」
アトラ・アーリーバード:胸ごしに顔を視界に収めようとしている内に膝からずり落ちかけている。
佐夜鹿ネネネ:さりげなく掌を回し、頭を支えるようにして。
佐夜鹿ネネネ:「はい」珍しく素直に頷く。
アトラ・アーリーバード:「ん」
佐夜鹿ネネネ:「あなたにとっては、単なる行動の結果、もはや通り過ぎた道のこと、知ったこっちゃないことかもしれませんが……」
アトラ・アーリーバード:「そうは言わんが……シェンがいるからどうにでもなるだろうとは思っている」
佐夜鹿ネネネ:「はい。シェン先輩やマギカ先輩が居なければ絶対破綻していたので、そこはもっと感謝すべきだと思いますが」
アトラ・アーリーバード:「……してるし」声が小さい。
佐夜鹿ネネネ:「それでも、私がここにいられるのは、アトラ先輩の行動の、回り回ったその結果です」
佐夜鹿ネネネ:「私が姉の件に関わることも出来たのも、これまで、そして今後、私が役員として関わり、手助けする生徒も」
佐夜鹿ネネネ:「あなたが行動を起こさなければ、きっと何も変わらなかった」
佐夜鹿ネネネ:「だから、ありがとうございます」
アトラ・アーリーバード:「……ふん」
アトラ・アーリーバード:むず痒いのか、翼で庇をつくって視線を隠す。
アトラ・アーリーバード:「あまり言われることがない所だな」
佐夜鹿ネネネ:「そうだと思いました」僅かに口元を緩める微笑を作る。
佐夜鹿ネネネ:「だから、言わないといけないと思って」
アトラ・アーリーバード:「なかなか気がつく奴だ」
佐夜鹿ネネネ:「よく言われます」
アトラ・アーリーバード:「……もう一つは?」
佐夜鹿ネネネ:「もう一つは──」
佐夜鹿ネネネ:「留年してくれて、ありがとうございます」
アトラ・アーリーバード:「普段の私ならその言葉選びには瞬間湯沸かし器のようになっているところだが」
アトラ・アーリーバード:「多少の思慮を以て返すさ。流石にな」
アトラ・アーリーバード:「あの事件は──」
アトラ・アーリーバード:「ほとんど完璧だった。行動し、最大の危機の最前線に臨み、倒し、救った」
佐夜鹿ネネネ:「?」
佐夜鹿ネネネ:「ああ、いえ」かぶりを振る。
アトラ・アーリーバード:「えっ」
アトラ・アーリーバード:完全に、今の世には違う形で伝わっていて大っぴらに誇れないところを褒めてくれるできる後輩だと思っていた。
佐夜鹿ネネネ:「いえ、その辺りの……アトラ先輩がイースターエッグとノヴァリスに関わる事件で成したことは」
アトラ・アーリーバード:「え~~~~っ……」
佐夜鹿ネネネ:「勿論ノヴァリス全体にとって非常に有意義な偉業で、ご立派ではあると思っていますが」
佐夜鹿ネネネ:「別にその辺りを褒めたいわけではなく」
アトラ・アーリーバード:「そっか……」
アトラ・アーリーバード:(なんで私のほうがショックを受けてるんだ。いいさ別にあんなの、私の覇道にとっては当然のことで……)
アトラ・アーリーバード:(大魔王として恐れられる方が絶対楽しいって思ってたし……)
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩?」頬をふにふにつまむ
アトラ・アーリーバード:「ひゃめなさい」
アトラ・アーリーバード:「くそっ……このふとももとか女の子女の子した匂いに包まれるうち、知らぬ間に惰弱な心を呼び醒まされていた……おそるべし、佐夜鹿ネネネ……」
佐夜鹿ネネネ:「そんなつもりは……まあ無いとは言いませんが」
佐夜鹿ネネネ:「とにかく、その辺りのことが言いたいのではなく」
佐夜鹿ネネネ:「会えないじゃないですか」
アトラ・アーリーバード:「……?」
アトラ・アーリーバード:「それは──」
アトラ・アーリーバード:誰だろう。イノリのことだろうか、と考えたりして。
佐夜鹿ネネネ:「ですから」ぐい、と明後日に向きかけた目線を覗き込み引き戻す
佐夜鹿ネネネ:「卒業していたら、私とアトラ先輩が会えなかったじゃないですか」
佐夜鹿ネネネ:「だから、ありがとうございます」
アトラ・アーリーバード:「私と? 貴様が?」
アトラ・アーリーバード:「そ、そうか……」
アトラ・アーリーバード:「ゴホンッ。そういう事を言うのは、適当な扇動にノせられて目がキマっている連中と相場が決まっているのだが」
アトラ・アーリーバード:改めてネネネの目を覗き込む。
アトラ・アーリーバード:「…………参ったな」
佐夜鹿ネネネ:「……そんなに不思議ですか?」
佐夜鹿ネネネ:無表情に小首を傾げる。瞳の光彩だけがトパーズのように揺らめき、午後の陽光に輝いている。
佐夜鹿ネネネ:「私、好きですよ。アトラ先輩のこと」
アトラ・アーリーバード:「……まあ。それを自然トーンで言ってくる奴自体は初登場ではないんだが」
アトラ・アーリーバード:明らかに意表を突かれている。
アトラ・アーリーバード:「あ~もう分からん分からん! 好きにしろ!」
アトラ・アーリーバード:「私が死にそうな時に何とかする係の中に貴様も入れておいてやるから」
アトラ・アーリーバード:「だから……その貴様が見かねたというのなら」
アトラ・アーリーバード:「今は、次の戦いのために……身を休めた方が良いんだろう」
アトラ・アーリーバード:そう言って、改めてネネネの膝と胸の間に、頭を引っ込めて、横たえる。
佐夜鹿ネネネ:「……ありがとうございます」
佐夜鹿ネネネ:ほんの小さく笑って、その頭を抱えるように撫でる。
佐夜鹿ネネネ:「アトラ先輩」
アトラ・アーリーバード:「…………礼を言うのはこちらの側だ。多分な」
アトラ・アーリーバード:「せいぜい感謝しておくさ。本来はこれも、タダじゃあないんだろ……で、何だ」
佐夜鹿ネネネ:「いえ。せっかくですし」
佐夜鹿ネネネ:「もう一年くらい留年できませんか?」
アトラ・アーリーバード:「斬るぞ」
佐夜鹿ネネネ:「二年……」
佐夜鹿ネネネ:「三年……」
アトラ・アーリーバード:へそを曲げたアトラが返事をしなくなり、やがて寝息を立て始める。
アトラ・アーリーバード:それは、彼女の日々の中で本当に珍しい、ただただ穏やかな時間だった。


◆Ending◆加賀美金也

GM:事件解決からほどなくして、君はフィーネ・アゲインが教祖を務める啓明なる霊感研究会のビルへと訪れた。
GM:柔らかな陽の差し込む中で教祖の執務室へ案内されると、そこにはフィーネの身長に合うとは思えない木製のデスク一式と
赫竜ファフニール:そこに腰掛けている、初めて見る人物が出迎えた。
赫竜ファフニール:「加賀美金也先生ですね」
赫竜ファフニール:真紅の髪、穏やかな物腰
加賀美金也:「ああ!初めましてだよな?」ニコニコ笑いながら片手を挙げて挨拶をする。
赫竜ファフニール:「いかにもお初にお目にかかります。お会いできて嬉しいです」
赫竜ファフニール:「某は八竜01、赫竜ファフニール」
赫竜ファフニール:「フィーネ・アゲインのもう一つの人格……あるいは彼女が生まれるために使用された培地のようなものだと思っていただければよろしいでしょう。彼女がお世話になったと聞いています」
加賀美金也:「おお、八竜……ってならこっちこそ世話になったな。って……おお?もう一人のフィー太郎なのか?」
赫竜ファフニール:「なんとも飲み込みのいい御仁だ。さあさ、お掛けになってください」
赫竜ファフニール:赫竜ファフニール。ソラリス能力者であり未知の組成の火薬を生成しての攻撃を得意とするほか、ミラが八竜の力を引き出すための精神同調剤、ドラゴンブラッドを調剤した人物でもある。
赫竜ファフニール:「普段は某が休眠してあちらが表に出ているのですが」
赫竜ファフニール:「今は逆になっているようですね。多くのことがありましたから」
加賀美金也:「ふうむ……」勧められるがままに腰かける。
加賀美金也:「ってことは、その……まだ完全に元気な状態ではないのか?フィー太郎は……」
赫竜ファフニール:「ええ。天球儀に抗ったことで、今は疲弊しています。しかし……矛盾するようですが」
赫竜ファフニール:「彼女の精神はかなり調子がいいようですね」
赫竜ファフニール:「フィーネのことについて、貴方がどのような助けになってくださったか、朧げながら把握しています。まずはそれに感謝を申し上げたい」
加賀美金也:「ううむ……肉体の負荷はやっぱデカかったんだな。まあそりゃそうか……」
加賀美金也:「まあ、精神の調子がいいっていうならひとまずは安心……なのか?少しでも助けになれたならよかったよ!」
赫竜ファフニール:「あの子について、気になっていることは他にありますか?」
加賀美金也:「うーん……なんていうか」
加賀美金也:「今回の事件の事で、自分のせいだとか気にしてないかは心配かな」
加賀美金也:「あと、自分の在り方とかにも悩んでたみたいだったし……」
赫竜ファフニール:「そうですね。多少は責任を感じているかもしれません」伏し目になって、小さく微笑む。
赫竜ファフニール:「ただ、どう在るかについては、あなたが決めてしまったのでは?」
赫竜ファフニール:「いずれ……彼女が快復すれば、ミラと我々が分かたれたように、別個のレネゲイドビーイングとして活動することになるのかも知れませんね」
赫竜ファフニール:詳しい理路の説明はなかったが、この穏やかな少女の中で、その未来はそれなりの確度を以て受け入れられている様子だった。
加賀美金也:「あはは!そうだな。フィー太郎は……フィーネ・アゲインは、啓明なる霊感研究会の個性的で、エキセントリックで、かわいい教祖だもんな。俺が保証したんだったな!」
赫竜ファフニール:「情熱的なお言葉だ」
赫竜ファフニール:そう口にしてから、デスクに身を乗り出して、君の頬に手を添える。
赫竜ファフニール:「失礼」
加賀美金也:「うおっ!?」
加賀美金也:驚いてちょっとビクッとしながらも拒みはしない。
赫竜ファフニール:「動かないで。すぐ済みます」
赫竜ファフニール:眼の前に、深い真紅の瞳。今になって意識した、蓮のような香り。こつん、と額を突き合わされる。
赫竜ファフニール:そして──君の意識は一瞬で夢に落ちる。



フィーネ・アゲイン:「…………お」
フィーネ・アゲイン:「おお~」
フィーネ・アゲイン:「先生~~!」
加賀美金也:「うおっ?おおっ?おおお???」突然のことに混乱してキョロキョロしている。
フィーネ・アゲイン:見慣れた廃墟の石の丸椅子に、その少女は居た。
加賀美金也:「……フィー太郎!」が、すぐにフィーネの姿を見つけて笑顔になる。
加賀美金也:「よかった!無事なんだなあ!いや、ファフニールの話からして無事ってことだったが……」
加賀美金也:「やっぱり直接見ると安心するよ。無事でよかった!」
フィーネ・アゲイン:ぱたぱたと駆け寄る。
フィーネ・アゲイン:「先生のお陰ぞよっ!」
フィーネ・アゲイン:「"トロアノ天球儀"には、8つのジャームの力が……」
フィーネ・アゲイン:「かつてのこなたの肉体の部位に見立てて配置されていた。人体ミクロコスモスとマクロコスモスというやつぞな」
加賀美金也:「へええ……」感心しながら、女の子が肉体の部位に見立てられるのは嫌じゃないのか……?とちょっと心配している。
フィーネ・アゲイン:「自らの顔すら持たぬこなたは、型に流し込まれたチョコレートのように、"教授"の望む姿になってしまう運命だったのだ」
フィーネ・アゲイン:「……本当は、顔よりも大事なものを持っていたというのにな」
加賀美金也:「……ああ!他の奴がどう言おうと」
加賀美金也:「お前は、フィーネ・アゲインだもんな」
フィーネ・アゲイン:「その通りぞよっ」
加賀美金也:「……許してやれと言う気は一切ないが。"教授"は、かつてお前がヤンチャしてた時のことが、すごく好きみたいだった」
加賀美金也:「だから、もしかしたらもう一度会いたかったのかもしれないなあ」
フィーネ・アゲイン:「ううむ……それも教祖の定め……ぞなもし」
フィーネ・アゲイン:「でもでも! もう一度会えちゃったらこなた消滅しちゃうし……やっぱり我慢してほしかったぞよ」
加賀美金也:「"教授"の様子を見てると、お前はヤンチャしてた時から良いヤツだったんだなって思ったよ。もう悪いことはしないで欲しいけどな?」けらけらと笑う。
フィーネ・アゲイン:「……先生の中では、良いヤツであることと、悪いことをすることは矛盾しないぞよ?」
フィーネ・アゲイン:こてっ。首をかしげる。
加賀美金也:「ああ。お前が消滅しないで、お前がお前でいられて本当によかった」
加賀美金也:「ん?そりゃそうだろ」
加賀美金也:「良いヤツだって悪い事くらいする……というか、間違ったことない人間なんていないだろ?」
加賀美金也:「お前はそれを反省していい子でいようって思えるんだから、とても偉いと思うぞ」
フィーネ・アゲイン:「そう? んふふふふ……」
フィーネ・アゲイン:「……こなたは、ずっと自分の正体を捜していた」
フィーネ・アゲイン:「この昏い水底の都市のルーツを知れば、それが確固たる己になると思っていたぞよ」
フィーネ・アゲイン:「今はちがうけど」
フィーネ・アゲイン:「ねえ先生。こなたがなりたいこなたになれるって思うのなら」
フィーネ・アゲイン:「先生の好みのお顔がほしいな~。加賀美ちゃん先生はどういう美少女が好き?」
加賀美金也:「えっ、顔ってそんな作ろうと思って作れるものなのか!?」
加賀美金也:「いやっ……女の子ってそういうものなのか……!?」
フィーネ・アゲイン:「わかんないけど」
フィーネ・アゲイン:「でも、若人の自己実現のために協力してくれるのがいい先生だと思うぞよ」
加賀美金也:「む、むむむ……!そう言われると弱いな……!!」
加賀美金也:「ぐ……っ」
フィーネ・アゲイン:「さあ~観念して吐くのだ~ キリキリするぞよっ」
加賀美金也:「その……」友人と飲みに行って酔った際には、好みのタイプは『年上の小柄で家庭的な女の子』と言っていた。だがこれは顔の話だろうか?
加賀美金也:「えっと……」顔?顔の好みってなんだ?可愛いとか美人とかか?そういう歌が昔あった気がする……。
加賀美金也:「……好きなことややりたいことを、一生懸命頑張って……キラキラしてるような人、か……?」うんうん唸りながらひねり出す。
加賀美金也:「いやこれも顔じゃないか!?いやでも、充実した顔みたいなのもあるだろ……!?」
フィーネ・アゲイン:「なるほど……先生はキャラデザより躍動感に惹かれるタイプ……と」
加賀美金也:「キャラデザ!?躍動感!?」
フィーネ・アゲイン:「えいっ!」勢いをつけて先生に抱きつく。押し倒す。
加賀美金也:「うおおおっ!?」
加賀美金也:「な、なんだ!?どうした!?元気が有り余っているのか!?外に出られないから!?」
加賀美金也:目の前に広がる仮面をつけた少女の顔にドキドキしながらあわあわしている。
フィーネ・アゲイン:「元気は先生を見たら……いや、やっぱりそういうことにしとくぞよ」
フィーネ・アゲイン:「今はやりたいことを一生懸命頑張ってるとこ!」
加賀美金也:「こ、これがやりたいことなのか!?」
加賀美金也:(そうか……ずっと心細かったから甘えたいのかな)
加賀美金也:(でもこれは……マズくないか……!?)
フィーネ・アゲイン:「んふへへ~」
加賀美金也:「こ、この態勢はマズい気がする!どいて……くっ、思ったより力が強い……!」
フィーネ・アゲイン:「力じゃなくて呼吸ぞよ。寝ている状態から起き上がるにはいくつかの手順を要求する。その起こりを押さえておるからして」
フィーネ・アゲイン:「とはいえ、これ以上は狼藉になってしまう」
フィーネ・アゲイン:ぱっと飛び上がって離れる。
加賀美金也:「おお、さすが教祖……!あ、ありがとうな……!」
加賀美金也:どいてもらって胸をなでおろしている。
フィーネ・アゲイン:「いかがいたしましてぞよ」
フィーネ・アゲイン:「先生」
フィーネ・アゲイン:「今日は来てくれてありがとう。こなたもこうして、夢の中で動き回れるくらいに回復したし」
フィーネ・アゲイン:「目を覚ますまでは、邪魔にならない程度に会いに行くと思う」
加賀美金也:「……ははは!その言い方じゃ、目を覚ましたらもう会いに来てくれないみたいじゃないか?」
加賀美金也:「今までずっと会いに来てくれてたんだからな。お前がよければいつでも来てくれて構わないぞ!」立ち上がりながら笑いかける。
フィーネ・アゲイン:「……ほんとに? ほんとにいつでも?」
加賀美金也:「ああ!俺だって、ずっと夢で会いに来てくれるお前の力に、少しでもなれてるのかもしれない。なれてたらいいなって、元気づけられてたんだ」
フィーネ・アゲイン:「面映ゆい……」照れ照れ。
加賀美金也:「それが実際に力になれたってわかったんだしな。これからも会えたら嬉しいに決まってるだろ!」
フィーネ・アゲイン:仮面の上からでも分かるほど表情が喜色に彩られる。
加賀美金也:「これからも、かつてのお前が魅力的でヤンチャなヤツだったから、それに焦がれて何か、悪さをしようとするヤツが出るかもしれないが……」
加賀美金也:「その時は、俺が一緒に力になるからな」
加賀美金也:「教祖だから、人前で弱音をこぼしたりするのがしづらかったら、夢の中ならいくらでも甘えていいんだからな」
フィーネ・アゲイン:「やった~ぞよ~!」
フィーネ・アゲイン:「……あ、でも。こなた、あんまり手のかかる生徒って思われるのも違うから」
フィーネ・アゲイン:「先生にはこれからもリスペクトを以て接して貰えるよう邁進する心構え」
フィーネ・アゲイン:「だから……あんまり急かしたりはしないけど」
フィーネ・アゲイン:「しばらくしたら、一緒にこなたの顔をエディットしようね」
加賀美金也:「だからエディットしようと思ってできるものなのか……!?」
フィーネ・アゲイン:「為せば成るぞよ」
加賀美金也:「だが、それがお前のやりたいことなら……ああ、付き合うぞ!」よく分からないけどできるっていうなら……できるだろう!と思っている。
加賀美金也:「それに、俺からもお礼を言わせてくれ」
フィーネ・アゲイン:「うんむ?」
加賀美金也:「がんばってくれてありがとう」
加賀美金也:「お前がお前でいてくれて、本当にありがとう」大きな手で、フィーネの小さな頭を撫でる。
フィーネ・アゲイン:「んふふふ……」
フィーネ・アゲイン:「──先生は」
フィーネ・アゲイン:「自分の送るエールが、無意味だと突きつけられるのが怖いんぞな」
フィーネ・アゲイン:「それでも激励を飛ばさずにはいられない。こんな水底の、忘れられた都にすら」
加賀美金也:「……なるほど。そうなのかもしれないな……」感心したように頷く。
GM:……フィーネが合図すると、どこからともなく現れた海月がまだ立っている灯籠の中にするりと滑り込み、淡い光を放つ。
加賀美金也:「俺はなんでも解決することはできない。どうにかするのは、そいつが頑張ったからだ。そう思っているが……」
加賀美金也:「たしかに、俺がそいつと出会えた意味があったら、……うん。嬉しいもんな」
加賀美金也:「フィー太郎は、すごいな……!」
フィーネ・アゲイン:「教祖のお仕事は、人の悩みに形を与えることだから」
フィーネ・アゲイン:「先生が、こなたの形ある悩みに寄り添ってくれるみたいに」
フィーネ・アゲイン:「ここで会える同士、助け合えたらって……思う」
フィーネ・アゲイン:「でも。今日はそろそろお別れの時間かも」
加賀美金也:「……俺の心配をしてくれてるんだな。優しいな、フィー太郎は」
加賀美金也:「ああ、助け合っていこう。……そうか、やっぱりこの世界でも負荷とかあるんだな……」
フィーネ・アゲイン:「……いや、汝の生き急ぎ方は誰でも心配したくなるぞよ」
加賀美金也:「むむ、そうか……?」
フィーネ・アゲイン:水の中にゆらゆらと揺れる白い髪の先端がぼやけてゆく……
加賀美金也:(でも……俺はきっと、今回の事件に全然関わらなくて、後から事の顛末を聞いたとしても)
加賀美金也:(フィーネ・アゲインがフィーネ・アゲインでいてくれたことが、嬉しかったと思うな)
加賀美金也:そんなことを考えながら、視界と思考が揺らいでいく。



赫竜ファフニール:「おはようございます」
赫竜ファフニール:気づけば、教祖の執務室に戻ってきていた。
加賀美金也:「うおおっ!?」ガバッ!と起き上がってキョロキョロする。
加賀美金也:「夢か!?そうか夢だったな……」
赫竜ファフニール:「某と会って帰るだけというのも肩透かしかと思いまして」
赫竜ファフニール:「……どうでした? あちらの様子は」
加賀美金也:「あはは、お前に会えたのも嬉しいけどな。やっぱりフィー太郎に会えて嬉しかったよ」
加賀美金也:「とっても元気そうだった!元気が有り余ってるみたいだから、早く自由に出られるようになってほしいものだな」
加賀美金也:「ファフニールにとっても、何の憂いもなく自由になれるようになったら嬉しいんじゃないか?」
赫竜ファフニール:「某の認識としては、フィーネも某の一部、表と裏、レネゲイドビーイングとしての自由さの現れという認識でおりましたが」
赫竜ファフニール:「でも、フィーネはどうやら、より人に近づきたいようだ」
赫竜ファフニール:「責任を取ってあげてくださいね」
赫竜ファフニール:棘は全く無いが、意味深な台詞。
加賀美金也:「ふむ……今日は蕎麦の気分なのにうどんを食べられてしまうとかそういう不自由があるんじゃないかと思ったが……そういうものでもないのか?」首をひねっている。
加賀美金也:「お、おお?うん、俺が出来る範囲の事なら喜んでする……ぞ?」よく分からないが気圧されている。
赫竜ファフニール:「けっこう」
加賀美金也:「顔のエディット?も一緒にする約束したからな!」
赫竜ファフニール:「それはいいですね。3Dプリセットの開発を発注しておきます」
加賀美金也:「プリセットとかあるのか!?」
赫竜ファフニール:「イメージが形になれば、あとは勝手にアジャストするでしょうから」
加賀美金也:「そういうものなのか……!すごいな……!!」
加賀美金也:レネゲイドビーイングのことをよく分かっていないので、素直にすごい……!!と思っている。

GM:……こうして君は、レネゲイドビーイングの謎の生態に納得させられながら、特殊な形状で建てられた啓明なる霊感研究会の根城をあとにした。
GM:ノヴァリスで生誕し、そして摘まれるはずだった自我の芽は、君に水を与えられ、どうやら生きている。


◆Ending◆マギカ・ウィッチクラフト




グレート・バビロン 生徒会室




GM:"覚醒派"の件が終わり、君の仕事にも落ち着きが訪れる……
GM:という事は全く無かった。
GM:非常体勢の間押し留めていた雑務の大半はキオや他の役員がなんとかしていたものの、
GM:マギカ議長の大乱心演説の火消し、悪化した治安問題、関係各所の後処理など……
GM:正式に議長職を引き継いだことによる様々な手続きの変更も相まって、忙しい日々が続いていた。
GM:現在は息継ぎのような休憩時間である。
マギカ・ウィッチクラフト:「……………はぁ」
マギカ・ウィッチクラフト:放心していた。
マギカ・ウィッチクラフト:事件の後、ささやかなパーティを開いたのが遠い過去に思える。
マギカ・ウィッチクラフト:最近は夢の中でも仕事をしている。夢の中で既に決済したので判断時間はゼロの計算だ。本当にそうかな?
リャン・シェンシィ:「しかし、『アトラ・アーリーバード乱心!?』の見出しはもう10回くらい見たけども」椅子に深くかけながらウェブニュースの記事をスワイプしている。
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんの名前の方で見る日が来るとはな~」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ……」跳ねる。
GM:シェンのウェアラブルゴーグルには、メサイア学園の犯罪発生率が過去最高を叩き出したという内容の記事が映し出されている。
GM:解良イノリの電撃的なトランペッター復帰の報(公式には誤報だったとされる)によって、往年のリベンジとばかりに大規模な劇場型犯罪を企図するバカは
GM:現在はとりあえず減少傾向にある。
リャン・シェンシィ:「まあマギカちゃんに対する批評は肯定的なのも結構あるから……でなきゃ選挙結果だってああなってないでしょ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですね……」
リャン・シェンシィ:横見出しに100%を超える犯罪率が表示されていた気もするが、気にしない事にする。
マギカ・ウィッチクラフト:「以前……代行になってすぐでしたっけ。リャン会計にも言われましたっけ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「議長への立候補と、選挙。……まさか、そっちのほうがスムーズに終わるとは思いませんでした」
マギカ・ウィッチクラフト:フラフラと茶葉の箱を並べた一角に足を進める。不安をカフェインで押し流している。
マギカ・ウィッチクラフト:「……てっきり、また」
マギカ・ウィッチクラフト:「議長になろうとして生徒全員立候補とか言い出すものかと……」
リャン・シェンシィ:「あれで対立候補は色々いたけどね。数が多いから逆に散らばって、どこもマギカちゃんと並ぶような規模にはならなかったって感じだ」
リャン・シェンシィ:「まあアトラちゃんに100票くらい入ってたのはびっくりしたけど……ちゃんと読めよな投票所の案内を」
マギカ・ウィッチクラフト:「あはは……」
マギカ・ウィッチクラフト:「グレートバビロンの役員の名前、それしか知らないって生徒さんも居るでしょうからね……」
リャン・シェンシィ:「まあね~」ぐーっと後ろに背伸び。
マギカ・ウィッチクラフト:カチャリ。2人分のカップを用意し、片方をリャン会計に。
マギカ・ウィッチクラフト:「お疲れ様です」ぽて、ぽて、と背伸びした肩を叩く。
リャン・シェンシィ:「ん。ふふ……議長になってもそういうことするのは変わりないんだ」
リャン・シェンシィ:忙しいし偉いんだし他の子に言って淹れてもらったっていいのに、などと笑いつつ受け取る。
マギカ・ウィッチクラフト:「まぁ……クセですので……」
マギカ・ウィッチクラフト:言い方を考える方が労力が要るんですよぉ、と嘆く。
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計も、ありがとうございました」
マギカ・ウィッチクラフト:「今回の事件、最後に手を貸してくださって」
リャン・シェンシィ:「あはは、そこなんだ? もっと人を使い慣れなきゃ苦労するよ~」
マギカ・ウィッチクラフト:「大変だったんでしょう? あのでたらめなリエゾンロード周りの事件とかも……」
リャン・シェンシィ:「ん……」カップに口をつけつつ。「そりゃね、卒業した上級生達までわざわざ飛んで戻って手伝うような案件だもの」
リャン・シェンシィ:「一応まだ現役生の私が知らんぷりって訳にもいかないでしょ?気にしなくていいよ」
リャン・シェンシィ:「あはは。あれだってマギカちゃんも一緒だったじゃん、ドライバの事件の時」
マギカ・ウィッチクラフト:「でした、ね。選挙の話をしたのもその後でしたか」
リャン・シェンシィ:そんな他人事みたいに言わないでよ、戦友でしょ?などと茶化しつつお菓子の袋を開けている。
マギカ・ウィッチクラフト:「正直、アレもアレでどうしてなんとかなったのか未だにわかんないですが……戦友……」
マギカ・ウィッチクラフト:頬が緩んでいる。
マギカ・ウィッチクラフト:「卒業した上級生……今回もイノリちゃんやらアトラ前議長にもお世話になりっぱなしでしたからね」お菓子もいただく。
リャン・シェンシィ:「ふふ。私が卒業した後もなんだかんだ、そうなるのかな~」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………きっと、そうなんですよねぇ」
マギカ・ウィッチクラフト:「イースターエッグ周りが収まって、最上級生がちゃんと卒業したら」
マギカ・ウィッチクラフト:「あとは私達や、新入生だけでなんとかするわけで……」
マギカ・ウィッチクラフト:「外だと、それが普通の"学校"ってやつなんですよね、多分」
リャン・シェンシィ:「ま、普通の学校はこんな厄介な危機が何度も起きたりしないからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「想像つかないですね………」
リャン・シェンシィ:「……そういえばさ」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい?」
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんは、卒業した後ってどうしたいの?」
マギカ・ウィッチクラフト:「わ、私ですか」
リャン・シェンシィ:「ほら、アトラちゃんは世界の支配者を目指してるから」
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんもなんかあったりするのかなって」
マギカ・ウィッチクラフト:「うーん………」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……多分、まだ集落には帰らないと思いますので……」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、以前そんな話をした時は、魔術の研究をしたい……といってた気がします」
マギカ・ウィッチクラフト:「保護者……母?叔母?的な人に、見聞を広めてこいって送り込まれたので……」
マギカ・ウィッチクラフト:「十字冠も解析出来てない時に帰ると怒られそうで……」
リャン・シェンシィ:「……十字冠の解析が帰郷のノルマなの?」かなり無茶を言っている実家じゃないか……?
マギカ・ウィッチクラフト:「え? あぁ、はい」
マギカ・ウィッチクラフト:「魔術を集めるのが趣味の人で……見たことない魔術が解析できたら帰ってこい、って言われてるので……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ノヴァリスだけだと難しそうですし……外の、詳しいセルの人とかに話を聞けたらな……って」
リャン・シェンシィ:「どうなんだろ。十字冠解析にかけてはノヴァリスより進んでる場所ってないような気もするけど……まあ、そこは実際外に出てみないとか」
マギカ・ウィッチクラフト:「まぁ……実際に作った人が没後ですからね……外に似たようなアイデアがあれば、そこから解析する感じで……」
マギカ・ウィッチクラフト:「先代のマスターオーダーさんが生きてれば話は早かったんですけどね……」
マギカ・ウィッチクラフト:多分そんなに早くはない。
リャン・シェンシィ:「…………やめなよ? 蘇生とか、死者対話とか」
マギカ・ウィッチクラフト:「それは…………はい」
マギカ・ウィッチクラフト:「ろくなことになりませんからね、その手のやつ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「というか、今回もその類でしたし……」ギリギリの発言。
リャン・シェンシィ:「そういう一般論的なあれじゃなくて……いや、それもだけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「?」紅茶を喫する。
リャン・シェンシィ:「あの人の場合、成功した瞬間になんやかんやでマギカちゃんの意識が乗っ取られるまであるから」
リャン・シェンシィ:マジの話をする時の顔で言っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「………」ズズズ。ゾーッ。
マギカ・ウィッチクラフト:「そんな人なんですか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:ティーセットがカチャカチャと震える。
マギカ・ウィッチクラフト:背景に豪華なイスに足組をして頬杖をつく尊大マギカ(想像)がホワンホワンと浮かんだ
リャン・シェンシィ:「……イノリみたいに基教に精通してなくても、死者復活の聖句がある事くらいは知ってるでしょ」
リャン・シェンシィ:「まあ、そういうのの要因になりそうなものは革命の時に大体掃除したはずなんだけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「遺品とか遺骨とか。何かが残ってたら復活ってのは定番ですよね……」
リャン・シェンシィ:「あー……ごめん、やめよっか。まだ起きてない不安の話までするのは」
マギカ・ウィッチクラフト:「聖書読まない子でも知ってる有名エピソードですもの」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい」
マギカ・ウィッチクラフト:(イノリちゃんがたまに、時間不安定な空間やらに巻き込まれる事件多いって聞いたから、いざという時にお願いしようと思ったけど……)
マギカ・ウィッチクラフト:(やめとこ)やめておいた。
マギカ・ウィッチクラフト:「まぁ……ともあれ。勉強のために外を見て回るつもりです」
マギカ・ウィッチクラフト:「時計塔とか……ピラミッドとか……あとは東洋の為政者のお墓とかも見てみたいですね……」北海道を一日で回ろうとする人間の距離感で話す。
リャン・シェンシィ:「おお……マジの世界放浪だ」
リャン・シェンシィ:「インドア系だと思ってたけど好きの事になると案外アクティブなのね」
マギカ・ウィッチクラフト:「そう……かもしれません」
マギカ・ウィッチクラフト:「お休みの日に家に籠もってると、置いていかれる気がして不安なんですよね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「"何か"に……」
マギカ・ウィッチクラフト:普通は友人経由で知る流行とか世間の情報とかを指す言葉。
リャン・シェンシィ:「休むべき時は普通に休みなよ……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「………や、休んでます、よ?」
マギカ・ウィッチクラフト:部屋の隅、椅子を並べたベッドの方は見ない。
マギカ・ウィッチクラフト:「……リャン会計は、卒業したらどうする感じですか?」
リャン・シェンシィ:「あ、そういや言ってなかったね」
リャン・シェンシィ:「オーヴァードの街を作るつもり。メサイアの卒業生を受け入れるための」
リャン・シェンシィ:「まあ、国でも会社でもいいんだけど。とにかくそういうハコがいるでしょ」
マギカ・ウィッチクラフト:「街。」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あぁ、外に、メサイア学区みたいな所を作るんですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「外にはオーヴァードじゃない人もいっぱい居るんですもんね」
リャン・シェンシィ:「そ。うちの学園のバカ共が一般人に迷惑かけず暮らしていけるようにするためにね」
リャン・シェンシィ:「で、そこのトップをアトラちゃんにやってもらう」
マギカ・ウィッチクラフト:「……一般の人から見たら、全員魔女みたいなものですからね。オーヴァードって」
マギカ・ウィッチクラフト:迂闊な発言である。このような物言いがキングダムで余計な軋轢を呼んでいたとする説もある。
マギカ・ウィッチクラフト:「アトラ前議長に……あぁ」
マギカ・ウィッチクラフト:「今の、同窓会をさらにでっかくした感じですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」
マギカ・ウィッチクラフト:『大丈夫なんでしょうか?』って聞きそうになった。失礼かもしれない
リャン・シェンシィ:「後はその街をどれだけ大きくできるかかな。いつまでも閉鎖的にしてる訳にもいかないし、段階を踏んでオーヴァードじゃない人達の受け入れも進めて……」
リャン・シェンシィ:「あはは、やっぱ無茶言ってるように聞こえちゃう?」
マギカ・ウィッチクラフト:「いえ…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン会計なら、出来そうだなって思います」
リャン・シェンシィ:「え~?それ、お世辞だったらちょっと凹むよ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、といっても、私は周りが普通の人だったことってないので、ホントただの1意見ですので……」
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の村とノヴァリス。マギカの世界はその範囲に限られている。
マギカ・ウィッチクラフト:「だ、大丈夫です」
マギカ・ウィッチクラフト:「お、お世辞じゃないです。保証します。」
リャン・シェンシィ:「ふふ。ありがと」笑って。
マギカ・ウィッチクラフト:「……………いいですね。ノヴァリスの、皆の街、国ですか」
マギカ・ウィッチクラフト:魔術とは、おしなべて伝統があるものだ。
マギカ・ウィッチクラフト:古く生まれて、生き延びた時間が"魔"の価値を保証する。
マギカ・ウィッチクラフト:だからこそ、"新しいもの"を作り出す腰は、重い。
マギカ・ウィッチクラフト:(……まぁ、たまにやっちゃうとんでもない人もいるっちゃいるんですけど……)
マギカ・ウィッチクラフト:新しいものを作り出す人は、すごい。
マギカ・ウィッチクラフト:伝統を誇ることと表裏一体に、そういう気持ちは誰しも持っていると思っている。
マギカ・ウィッチクラフト:だから、褒める言葉はお世辞ではないのだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「……いつか完成したら、立ち寄りますね」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、忘れられてなければですけど……」
リャン・シェンシィ:「ちょっと、そんな薄情に見える?忘れないってば~」
塚井キオ:「ふっふっふ……」
GM:未来の展望を語り合う君たちのもとへ、意味ありげな笑い声が響く。
マギカ・ウィッチクラフト:「この声は……!」
塚井キオ:「さあ、休憩時間は終わりっすよマギカ議長。車をお出ししますから仕事に行くっす!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ぎゃあ!」素。
リャン・シェンシィ:「お、秘書さんがお呼びだ。頑張って~」
塚井キオ:「今日も今日とて引っ張りだこっすよ~」
塚井キオ:「あなたをコマーシャルに使いたい企業系部活動、あなたの祝辞を受け取って部員の士気を発揚させたいやくざ者たち」
塚井キオ:「あなたが深淵で輝かしく、賢く美しいほど都合のいいメサイアの権力層たちがすり寄って来るっす」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひ、人前に出る予定が多くないでしょうか!?」
塚井キオ:「沢山入れましたからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「どうして……?」
塚井キオ:スケジュール帳をこれみよがしに広げる。
マギカ・ウィッチクラフト:「スケジュール帳に折込チャート……?」
リャン・シェンシィ:「おー……」
塚井キオ:「議長のもとには望む望まざるに拘らず、メサイアの全てが集まってくる……」
塚井キオ:「見聞を広めるというのなら、まさにお望み通りじゃないっすか!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……どこから聞いてました!?」
リャン・シェンシィ:「キオちゃんって実は結構体育会系だよね」仕事でしばしば顔を合わせる熱意と意欲にあふれた営業マンと同系統のオーラを感じ取っています。
塚井キオ:「アトラ前議長はこの価値を正確に理解していなかったっす。あの人は感覚派なのでそれで回ってたっすけど……」
塚井キオ:「マギカ議長はなんだかんだで乗りこなしてくださるって信じてるっすから」
マギカ・ウィッチクラフト:「うぅ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:ギン、と緑の瞳に白と黒が浮かぶ。
マギカ・ウィッチクラフト:1秒先の未来、1秒前の過去を見る、事件以来身についた精神の脱却法。
マギカ・ウィッチクラフト:(ここから逃げる方法…!) 存在しない。肉体スペックが足りない。ついでにいうと思い切りも。
マギカ・ウィッチクラフト:「期待されている…………」
塚井キオ:「マギカ議長……マギカ議長……こう呼べる日々がついに……」
塚井キオ:「キオは信じてるっすよ。議長が誰よりもビッグになれるって」
マギカ・ウィッチクラフト:人の期待は裏切れない。とぼとぼとキオに連れられていく。
マギカ・ウィッチクラフト:既に演説の時のドリンクはない。常用には向かないが、たまには頼りたいときもある。
マギカ・ウィッチクラフト:「き、期待が重い気がするんですけどぉ……」
リャン・シェンシィ:「あ、私もしばらく別件で忙しいからスピーチ原稿の用意は別の人に頼むか自作してね~」などと言いつつひらひら手を振って見送る。
マギカ・ウィッチクラフト:「………!?!?」
塚井キオ:「その分リラックスさせてあげるっすから~」
塚井キオ:肩を揉みながらぐいぐいと誘導していく。
マギカ・ウィッチクラフト:「んにぃ………」押される。
マギカ・ウィッチクラフト:一度動き出してしまえば、抵抗するほどの根性はない。
マギカ・ウィッチクラフト:そのまま肩をほぐされつつ外に向かい、
マギカ・ウィッチクラフト:「………」

マギカ・ウィッチクラフト:廊下の窓の反射に、自分の十字冠を見る。
マギカ・ウィッチクラフト:知識を表す帽子に、完全と無限を表す八芒星。
マギカ・ウィッチクラフト:(無限ねぇ……)
マギカ・ウィッチクラフト:十字冠。"外"ですら完璧には実現されていないと聞く、侵蝕率の調整システム。
マギカ・ウィッチクラフト:存在するものを0にするわけじゃない。外にパスを繋いで、バックアップを取り続ける機構。
マギカ・ウィッチクラフト:"マスターオーダー"という、イノリちゃんやリャン会計が師事した、とんでもない人が作ったとんでもないシステム。
マギカ・ウィッチクラフト:けど、
マギカ・ウィッチクラフト:(システムには、バグがある)
マギカ・ウィッチクラフト:信条というほど確かではなく、法則というほど確定でもなく。
マギカ・ウィッチクラフト:ただ、再現性のみが存在する経験則。
マギカ・ウィッチクラフト:……まぁ、無いなら無いで良いのだけど。あると思って無い方が、無いと思ってあるより傷は浅い。
マギカ・ウィッチクラフト:解析してないコードのブラックボックスを、完全には信用できないという、いつもの臆病な気持ち。
マギカ・ウィッチクラフト:(…………でも)
マギカ・ウィッチクラフト:(システムを解析して、負荷の調整が完成できる、、、、、なら)
マギカ・ウィッチクラフト:(ジャームになる人も、いなくなるかもしれない)
マギカ・ウィッチクラフト:今回の事件を思い返す。ネネネちゃんのお姉さん。彼女に寄り添ったヤアフさん。
マギカ・ウィッチクラフト:ジャームを受け入れる社会を作ろうとした"大学"。
マギカ・ウィッチクラフト:あの人達の目的は、無謀でも、強硬策でもなく。
マギカ・ウィッチクラフト:傷に薬を塗るように、当たり前のこととして対処できる日が、来るかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:(………………変なの)
マギカ・ウィッチクラフト:流されてばかりだと思っていた。言われたことだけをやってるつもりだった。
マギカ・ウィッチクラフト:けれど、リャン会計との会話で将来の話をした時。
マギカ・ウィッチクラフト:当たり前に"十字冠の解析"を続けようと思ったのは。
マギカ・ウィッチクラフト:「目標…………って呼べばいいのかな」
マギカ・ウィッチクラフト:夢とか、理想と言うのは恥ずかしいので、身近な言葉にまとめる。
マギカ・ウィッチクラフト:言葉にしてしまえば実感が湧く。形のないものに名前を与えて、確定させる。
マギカ・ウィッチクラフト:魔術の基本として行いつつ、自分の言葉を噛み締めた。
マギカ・ウィッチクラフト:(……学校に来て、目標が出来て、………と、友達が出来て、後輩も居るわけで)
マギカ・ウィッチクラフト:今の私の状況は────
マギカ・ウィッチクラフト:「かなり、青春っぽい、な」


◆エンドロール◆




PCの出演



マギカ・ウィッチクラフト 缶詰さん
佐夜鹿ネネネ すきゃっとさん
解良イノリ 嗣子さん
加賀美金也 しろいさん

GM そごう

エネミー

 カタナルベクタ
 天使リリリ
 星徒リリリ
 ヤアフ・マルカゾン
 アッダ
 封絶者
 星徒ルビー
 星徒キヨミ
 星徒メナロック
 星徒ヴァロッツァ
 星徒ユクスュルニル




NPC



 鷺宮アオノ
 塚井キオ
 フィーネ・アゲイン
 アトラ・アーリーバード
 籟ミズキ
 マスターデュエル
 アクシス・クランタ
 騎士王
 キスディ・トーア
 小豆橋カノコ
 繊奢箸ザクセ
 ブラックウォッチ
 ラティス
 キャンディストライプ
 ハウンズトゥース
 チョコレートハーベスタ
 赫竜ファフニール




スペシャルサンクス:ゲストNPC借受/出演



いちまさん
 リャン・シェンシィ
 帽子の社会人

ヤヒロギンジさん
 ルミナ・クラルスフェルト
 ナオミ・フェイ・レイ
 カレン・グラスリー
 ブラック・ジョーカー
 三城郷ミチカ
 コマンダー・マリウス

赤消さん
 彫本ソニア
 八頭蟲マーニ
 巨大蛾猿獣ガリラ

クオンタムさん
 ミラ
 白霞ヨル
 ニーズヘッグ

粘土さん
 シュリー・カルプブルクシュ

缶詰さん
 七星ミルキ
 怪盗ナイセール
 怪盗レイヤ
 怪盗岩海
 ナイロワール・ルメシー
 清澄クリアリング
 保賀ヒオコ
 橋口ジュメム

珪素さん
 ルキア・ティベリア
 巣ノ森リゼル

すきゃっとさん
 齋藤リッコ

里村さん
 御万道ムツミ

おばけらさん
 白河ヒバリ

ひなたさん
 アネモスタット
 インターロッキング

森田さん
 ネイキッド・ナスカ
 ドクトル・ウェザー
 ペーラ・ロッサ
 チポッタ・サラーサ

ぺんさん
 珠盤院閉子
 呪崎カスエ
 川浦ウマミ
 組合のサブ

しろいさん
 ギンガムチェック
 雲丹亀キウイ

DTさん
 ウォル・バプト
 オネウス・セルピック
 ダンジョン探索部のみなさん

占任さん
 長堂アッカ

経験点配布

Eロイス:32個
シナリオ経験点:10点
セッションに最後まで参加した/よいロールプレイをした/他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
セッションの進行を助けた/場所の手配やスケジュール調整に協力した:
5点
侵蝕経験点:3点

累計:50点
GM経験点:67点

GM:長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。




ダブルクロス 3rdEdition
ステージ「オーヴァード・ノヴァ」
『断絶の天球儀』
全工程終了



GM:お疲れ様でした!
マギカ・ウィッチクラフト:お疲れ様でした!
佐夜鹿ネネネ:お疲れ様でした~!!
加賀美金也:お疲れさまでした~~~!
解良イノリ:お疲れ様でした~~!



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