『海潮音が消えるまで』(GM:自動)


PC1:三木燕真(みき・えんま)( キャラシート )PL:DT
PC2:支倉芹香(はせくら・せりか)( キャラシート )PL:缶詰
PC3:日生日出人(ひなせ・ひでと)( キャラシート )PL:めかぶ
NPC:芳井春(よしい・はる)( キャラシート )
シナリオ原案:めかぶ
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

メインログ雑談ログ

目次

Preplay

GM:はい、ではセッションをはじめていきましょう
GM:では並びを見て、三木くんからお願いしましょう
GM:自己紹介を
GMキャラシート
GM:おねがいしまーす
三木燕真:はい!
三木燕真:三木燕真(みき・えんま)。
三木燕真:複数同じ苗字のキャラが居て混同するよという方は
三木燕真:鳥の名前が入った決闘者の剣使いのイニシアチブ行動ピュアブリード白兵剣士の方と覚えて下さい
GM:たまにはそういうこともありますからね
GM:前回の活躍は「土曜零時に待ち人は来ない」。
三木燕真:UGNの遺物探索局の局長を父に持つエリートで、自身もエージェントですがレネゲイド適正は低く
三木燕真:↑ので回想されている通り、ジャーム化したぽい親友を殺して受け継いだ遺産を得てからまともな戦闘力を得ました
GM:かなしい
三木燕真:馴れ合い嫌いで単独任務を好みますが、能力的には連携前提。
三木燕真:ピュアハヌマーンの《超振動閃》特化で、最速で攻撃をあてて後続の攻撃力を上げていく戦型です。
GM:仲間がうれしいやつだ!
三木燕真:今日はなんか……知り合い……家庭教師の人……と海に行くみたいですね
GM:濁すな!
GM:見ていたぞ どうした馴れ合いは…
三木燕真:世間知らずそうなので護衛をしないと……それだけです
三木燕真:よろしくお願いします
GM:ふーん…
GM:了解です
GM:ではその家庭教師のかたの紹介にいこう!
GM:支倉さん!
GMキャラシート
支倉芹香:はい!
支倉芹香:支倉芹香(はせくら・せりか)、UGNの《アモリス》です
支倉芹香:怜悧な目元と冷たさを思わせる外見と、相反して振る舞いにはどこか儚さが宿る女の子
支倉芹香:古代種の形質を持ち、他人よりレネゲイドの存在に頼った生き方をしているため、体質的に病弱です
GM:病弱のスタイルじゃねえ…!
支倉芹香:一人では病弱ですが、レネゲイドの活動が濃い場所やオーヴァードと一緒だと体力を補填できるので任務では外出できます。
支倉芹香:あ、でもたまに運動するぐらいなら健康に良いのよ?
支倉芹香:プライベートでは大学生、アルバイトで家庭教師をしながら、UGNでも座学を教える教官のような役目をしてます
GM:センセイだ!
支倉芹香:なお、普段は《日常の代行者》で分身を作り出し大学などを代返してます。便利。
支倉芹香:今回は能力の使い方を見直し、全体的に軽くなりました!
GM:スマートになった
支倉芹香:無形の影でなんでもしてたのが、侵蝕率に気をつけて色々リビルドしました。いろいろします
GM:こんどは健やかに生きて
支倉芹香:はーい
支倉芹香:なので健やかに海とか行くらしいですよ
支倉芹香:知り合いも居るので安心。がんばりましょうね
GM:がんばって~!
GM:ではおふたりはハンドアウトが共通なので、ここで貼りましょう。

PC1/2:三木燕真、支倉芹香(PL:DTさん、缶詰さん)
シナリオロイス:菅沼弘之(すがぬま・ひろゆき)
推奨感情:有為/侮蔑
あなたたちはUGNに所属するオーヴァードだ。
久浪市というさびれた観光地の支部長・菅沼弘之から、あなたたちはひとつの任務を受けた。支部のカヴァーであるホテルでの視察と、他エージェントとの交流。
ほとんどバカンスに近い内容だが、どうやら菅沼は出世を目当てとして三木さんの親のコネクションに媚びを売り、取り入りたいようだ。
彼を適当にいなしつつ、あなたたちはこの町を散策することにした。
切欠はどうあれ、ここは観光地で、あなたたちは客人なのだから。

GM:さびれた観光地の支部長がシナリオロイスです。
支倉芹香:寂れてる!
三木燕真:親に別に便宜図ろうとかないが……
三木燕真:いまも母方の姓なんだけど……
GM:まあ海を楽しもうということだね!
支倉芹香:たのしむ~
三木燕真:着るのか まさか……
三木燕真:水着を……
GM:怯えて暮らしていきましょう
支倉芹香:ふふふ…
GM:では、よろしくお願いしまーす。
GM:続いてPC3!ヒナセ!
GMキャラシート
日生日出人:はあ~い
GM:かわいい。
日生日出人:んへへ
日生日出人:日生日出人(ひなせ・ひでと)です!コードネームは《ウラハラ》。
日生日出人:19歳、UGNエージェント。ヒナちゃんって呼んでください!
日生日出人:ブリーチしたピンク髪がトレードマークで、外見は派手め、性格はひかえめ、のんびりマイペースな感じです。
日生日出人:能力で外見を自由に変えることができ、日によって男だったり女だったり性別を変えています。
日生日出人:特に、所属している支部ではファッション感覚で性転換してるんですが…
GM:いまは女性立ち絵ですね!今回はこっちメインなのかな。
日生日出人:そうですね!今回はお外の任務ということで、混乱を招かないよう、女性の姿で統一していくつもりです。
GM:なるほどね!
GM:支部での活躍は「白く黒いミゼールは黒く白い」。
日生日出人:性別がコロコロしてることは触れなくても問題ないかな~と思ってるくらいです~。会話の流れでアレしていきましょう
日生日出人:シンドロームはソラリス・オルクス・エグザイルのトライブリード。社会白兵型です。
日生日出人:ザ・UGNエージェントな構成を目指しており、そこそこ火力の単体攻撃のほか、
日生日出人:オート支援やカバーリング、そこそこの調達能力もあるので、小器用に立ち回れたらいいな~と思っています!
GM:たすかる~!
日生日出人:んへへ 以上です!よろしくおねがいします!
GM:おねがいしまーす!
GM:ではハンドアウトはこちらっ。

PC3:日生日出人(PL:めかぶさん)
シナリオロイス:菅沼亜矢(すがぬま・あや)
推奨感情:誠意/不安
あなたはUGN九株市支部のエージェントだ。
あなたは相棒である芳井春から声をかけられ、任務のため久浪市へとやってきた。
視察と慰労を兼ねた、海辺の保養地での任務だ。ほとんど休暇のようなものと言えるだろう。
町に着いてすぐ、あなたは小学生ほどの少女と出会う。彼女は菅沼亜矢といい、この町に住んでいるそうだ。あなたと歓談していた亜矢だが、ひとつ思い出したと忠告を残す。
「あっ、あのね。海沿いの、風鈴の家には、行かない方がいいよ」

GM:支部での相棒の芳井春が同行NPCというかなんというか…そういう枠です。
日生日出人:春くん!♡
GM:こちらも要は海を楽しもうということ!
日生日出人:わ~~い!でも風鈴の家ってなんだろう…?
日生日出人:とはいえバケーションしたいです!
GM:夏だからね…
日生日出人:満喫しちゃうぞ!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、紹介はこんな感じかな。あとはトレーラーを貼り、心を高めていきます。
トレーラー 「潮騒のまち 久浪市へようこそ」
さびれた海辺の保養地、久浪市。
支部がカヴァーとして経営しているホテルの視察として、
あなたたちは一泊二日の旅へ出掛ける。

ひと夏のバカンスには、ひとりの同行者を連れて。
潮騒、風鈴の音、海鳥の囀り。隣で笑う声。
いつもより少しだけ賑やかな夏がはじまる。

ダブルクロス The 3rd Edition『海潮音が消えるまで』
――ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉
GM:というわけで、よろしくねー。
日生日出人:よろしくねー!
三木燕真:よろしくお願いします~
支倉芹香:よろしくー


◆Opening◆三木燕真、支倉芹香

GM:では、オープニングフェイズ。
GM:三木さんと支倉さんのOPです。
GM:三木さんが今回の任務を把握し、支倉さんを誘うまでを描写するシーン。
三木燕真:えっ私が誘うの……!?
三木燕真:そんな……
三木燕真:聞いてなかった
GM:侵蝕はいまふってもらいますが、まず三木さんの任務承りからして、誘ってもらう2シーン構成かな。
GM:折角だから
支倉芹香:はぁーい 見守り
三木燕真:分かりました……………………
支倉芹香:わくわく
支倉芹香:では侵蝕
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (41 → 47)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (35 → 40)
GM:では、三木さんのシーンから。



GM:【某支部】
GM:あなたの所属している支部にとあるイリーガルが立ち寄った。
GM:どうもあなたに個人的に頼みたい任務があるらしい。
三木鴇生:「久しぶりだなァ。相変わらず」
三木燕真:「……わざわざ指名するから誰かと思えば……」
三木鴇生:あなたが以前任務を共にしたイリーガルの《安宅》だ。
三木燕真:「相変わらず何だって言いたいの」不機嫌そうに。
三木鴇生:「健康そうで何よりと」笑って、なにかのパンフレットをあなたに見せる。
三木鴇生:「健全な青少年に観光のご案内をしに来たんだよ」
三木燕真:「観光?」
GM:潮騒のまち 久浪市、と書かれた、垢ぬけないデザインの冊子だ。
三木鴇生:「ここの支部長がホテルの経営をカヴァーにしててな」
三木燕真:「観光で支部長って単語は出ない」
三木鴇生:「まあまあ。マジで観光の依頼なんだって。というよりは視察か」
三木鴇生:「ホテルをUGNの保養所として使用するための視察だ…エージェントの支部を越えた交流だ…とかいう建前」
三木燕真:「……体の良い無償労働に聞こえるけど」
三木燕真:「なんで俺のところに」
三木鴇生:「狙いはまあ、分不相応なゴマすりって噂だよ」
三木燕真:「うん?」
三木鴇生:「あんたんとこの父方の。あんたに媚びを売っておくかっていう」
三木鴇生:「安い狙い。オレの雇用主のところにも、似たような理由で話が回ってきたからな」
三木燕真:「あー…………」
三木燕真:「そういう人間でもないし、全然会ってないんだけど」
三木燕真:「というか……」
三木燕真:「そういうのが面倒だから三木なのに……」
三木鴇生:「戻してもいいんだぜ、オレが紛らわしくないし」
三木鴇生:笑う。「そんなこたァあっちは知らねえしな。タダで宿泊券貰ったと思っとけよ」
三木燕真:「同士は紛らわしくないだろ」
三木鴇生:「オレは勝手に断っておくつもりだから、埋めといて貰えると楽だ」
三木燕真:「……」受け取る。気がのらないのは確かだが。
三木燕真:「イリーガルは拒否権あるしな」これでも曲がりなりにも任務であることは確かだ。
三木鴇生:「そうそう」
三木燕真:任務であれば、自分がそれを選り好みするような上等な存在だと思ったことはない。
三木鴇生:「あと、同行者も連れていける…じゃねェな。連れていけって話だから」
三木燕真:「……は?同行者?」
三木鴇生:「芹香でも誘っとけよ。高校生がホテル代を出せるまたとない機会だぜ」
三木燕真:露骨に機嫌が悪そうに睨みつける。「そういうのは……」
三木燕真:「……」
三木鴇生:「親でも連れてけよってつもりらしいが」
三木鴇生:「なんだよ。せっかく気を効かせたのに」ニヤニヤ笑う。
三木燕真:「それはない」同行者の候補を脳内で見繕っている。
三木燕真:もともと付き合いは悪い。さほど候補があるわけもなく。
三木鴇生:「じゃ、用事はそれだけだ。じゃあな」その様子を見て、ひらひらと手を振る。
三木燕真:「……厄介なもの寄越したよ」
三木鴇生:「土産は要らねェからな」と付け加えて去っていく。
三木燕真:「元から渡す気ないから」
GM:窓から差し込む日差しは、夏の色を帯びていた。



GM:では、それからしばらくののち、支部。
三木燕真:その日の夕刻。
三木燕真:訓練メニューを終えて、そのあとの空き時間。
三木燕真:訓練室横の講義室。本来はレネゲイド関連の座学を行うための場所。
三木燕真:「……」広げているのは高校の参考書だ。レネゲイドのものではない。
三木燕真:古文漢文がかなり苦手。
支倉芹香:豊かな髪の先端をシュシュでくくってまとめ、肩の前に出している
支倉芹香:「高校の参考書ってすでに懐かしいですね」
支倉芹香:軽い小テストを用意しつつ、いくつか引っかかりそうな例題を出しては解説を交えている。
三木燕真:「懐かしいって……そんなに経ってないでしょ」
支倉芹香:「そうなんですけどねー。ほら、学年変わるだけでだいぶ新鮮ですから」
支倉芹香:「漢文は基本の構文を覚えて、そこから例外例外例外、って覚えて行く流れなので」
支倉芹香:「まずはしっかり足場固めましょう」
三木燕真:「例外が多い」
三木燕真:「……というか」
三木燕真:「今使ってない言語と、他の国の文書を、勝手に変な読み方する学問」
三木燕真:「要らないだろ」
三木燕真:「中国語を学べなら分かるけど……」
支倉芹香:「Ma non sarebbe un problema se ci fossero persone che lo usassero?でも、使う人が居たら困るでしょう?
三木燕真:「……は?」
三木燕真:「いや、ちょっと待って今」
三木燕真:「イタリア語……」
支倉芹香:「あら失礼。他の国の言語が…」
支倉芹香:「大学生ですので。授業があるんです」
三木燕真:「いや……」
三木燕真:「なんでイタリア語にしたの」
支倉芹香:「ドイツ語より身近じゃないですか?」
三木燕真:「身近って……」
三木燕真:「いや……大学の授業?大学から?」
支倉芹香:「はい。大学で」
支倉芹香:「いくつか使えそうな文章だけ覚えた状態なので、まだわやわやなんですよね」
三木燕真:「……」
三木燕真:「Che ore sono今何時?」
支倉芹香:「sì. sto beneはい、元気です
支倉芹香:何を言われても返すと決めていた速度
三木燕真:「……聞き取りはまだ甘い?」
支倉芹香:「授業とったばかりなもので」
支倉芹香:ふふん、と取り出したメモ帳には、丸暗記用のイタリア語の文。
支倉芹香:「とまぁ。このように」
支倉芹香:「文法も違う別の国の言葉を覚える時、古語や漢語の勉強の仕方が使えたりしますよ。ということです」
三木燕真:「……先生みたいなこと言う」
支倉芹香:「あら、知りませんでした?」
支倉芹香:「高校生のお勉強とかなら教えられるんですよ、まだ免許はありませんけど」
三木燕真:「そのようで」嘆息しながら、問題を解く手を進めて。
三木燕真:今日の予定分を終える。
支倉芹香:「ん、たしかに」予定分の提出を確認する。
三木燕真:「……終わり。もう生徒じゃないこれで」
支倉芹香:「はい、お疲れ様です」
支倉芹香:「三木さんも任務と学生の並列、お疲れ様です」
三木燕真:「あんたもだろ。並列は」
三木燕真:「任務やって、学生やって……先生もやって」
三木燕真:「身体は。平気なの」
支倉芹香:「ん」
支倉芹香:「や、そうですね。……心配されない程度には?」
三木燕真:「……そう」
三木燕真:「……」
支倉芹香:「最近も、訓練は出力のコントロールメインでやってますし、大学も通えてます」
支倉芹香:むん、と襟の付いたシャツに付属のストールの上から力こぶを作ろうとする。
支倉芹香:「三木さんはちゃんと休めてますか?」
三木燕真:「皆無……」言いかけて。「別に」
三木燕真:「任務もなかったし。今はこれとこれだけ」トレーニング室と参考書を順に指す。
三木燕真:「……大学生に」
三木燕真:「……問題。出す」
支倉芹香:「ふむ」お仕事と勉強。(灰色だなぁ)
支倉芹香:「おっ」
支倉芹香:「お聞きします」
三木燕真:「......al Mare海に
三木燕真:「Andiamo...... insieme...... al mare?一緒に。海に……行きま……せんか
三木燕真:結局、他の当てなんて思いつかなかった。
三木燕真:これで分からなければそれでいいと思う。
支倉芹香:「…………」ぱちくり。
支倉芹香:繰り返された例文と、抜き出したメモ。
三木燕真:(……ああ)まあそんなものかと思う。
支倉芹香:そして、丁寧に2回繰り返された単語は何度か拾えた
支倉芹香:「ho capitoOK
支倉芹香:指で丸を作りながら答える。
三木燕真:「……」
支倉芹香:「あ、コレやっちゃったらイタリア語の意味ないですね」
三木燕真:「……テキトーに答えた?」
支倉芹香:その質問に狼狽えるようでは、レポート提出で授業は乗り切れない。
支倉芹香:「海」
支倉芹香:「ですよね?」
三木燕真:「……」
三木燕真:コクリと頷く。
支倉芹香:「良いですね、海。行きましょっか」
支倉芹香:「ふふ」
支倉芹香:「誰かに誘われたのは初めてです」
三木燕真:「……その、任務で……」
三木燕真:「任務って言っても。ゴリゴリのやつじゃなくて」
三木燕真:「視察みたいな。で、もう一人」
三木燕真:「俺のほかにもう一人、連れて行かなきゃで」
三木燕真:「それで……」
支倉芹香:「それで、私?」
三木燕真:「……あんたしか浮かばなかった」
支倉芹香:「………なるほど」
支倉芹香:「一応確認しますと」
支倉芹香:「任務と言っても、半分は休暇みたいな話なんですね?」
三木燕真:「UGNの保養所にしたいらしい。支部を」
三木燕真:「それの視察。任務として大したものじゃない」
支倉芹香:「わかりました。それなら、三木さんもゆっくりできそうですね」
三木燕真:「俺は……それよりあんただろ」
三木燕真:「ゆっくり出来た方がいいの」
支倉芹香:「心配してくださるんですね」
三木燕真:「当たり前だろ……」
三木燕真:「この間の。この間みたいなことがあって」
三木燕真:「しないほうがおかしいでしょ」
支倉芹香:「えぇ、まぁ。再発には気をつけていますが」
支倉芹香:「でしたら……そうですね。誘った側の甲斐性を見せていただきましょう」
支倉芹香:す、と右手を差し出す。
三木燕真:「誘った側……」
三木燕真:「側……」
支倉芹香:「無茶をしないように、エスコートして頂けます?」
三木燕真:……おずおずと手を伸ばして。その手を取って。
三木燕真:「……メシ」
三木燕真:「なにか食べたい物ないの」
支倉芹香:「そうですね。と言っても食が細いので…………」
支倉芹香:「そうだ。三木さんが美味しいと思ったものを紹介してくださいな」
三木燕真:「一番面倒なやつ……」
三木燕真:「……合うかは知らないけど」
三木燕真:「俺がよく行く所。連れてく」
三木燕真:そのまま手を引いて、講義室を後にして、思う。
三木燕真:この取った手は、どのタイミングまでこうしているべきものなのだろうかと。



GM:シーン終了。
GM:シナリオロイスはまだ出てないので、それ以外でロイス取得があればできます。
三木燕真:それ以外でロイスしようかな……
GM:あれば二人ともとっていいよー!
支倉芹香:はーい
支倉芹香:「三木燕真 ○P期待/N心配」で取得して以上
三木燕真:同行者……同行者???/支倉芹香/尽力:○/不安/ロイス
GM:ホオー
GM:了解です!


◆Opening◆日生日出人

GM:ではOP2。日生さんのオープニングです。
GM:こちらは久浪市のホテルへ向かう道中の場面から。
日生日出人:はあい
GM:車内でまったり会話でいいかな?
GM:途中で市内のコンビニにでも寄り道したあたりで、芳井がいないところで女の子と出会い、会話してもらって終わるかんじかなあと思います。
日生日出人:ふんふん!了解です~大丈夫!
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (35 → 45)
日生日出人:ひゃっ
GM:ヒャーー
GM:俺は守れない 無力



GM:車の窓ガラスを、見知らぬ景色が通り過ぎていく。
GM:あなたは相棒の芳井春が受け取った任務に同行していた。
GM:視察というにもどこか抜けた、休暇に近い任務。
芳井春:「なんだかんだで、俺が運転するほう珍しいな」
芳井春:少しばつが悪そうに、運転席の男が言う。
日生日出人:支部の社用車。カーステレオからは、端末の無線を介して流したダンスミュージックが能天気に響いている。
日生日出人:「んはは、そうだねえ」
芳井春:たまにカーナビを見る。
日生日出人:脱色したベージュピンク色の髪。古着のTシャツに緩いパンツを合わせたラフなスタイルの…一見して派手な印象を与える女。
日生日出人:「次のコンビニでまた交代する?休憩いらないかな」
日生日出人:同じようにカーナビを覗き込む。
芳井春:「あー…交代で行き来するか。助かる」
日生日出人:「あれえ」
芳井春:「このへん道が全然わかんねえ…あと飲み物買いたい」
芳井春:「ん?」
日生日出人:「普通に自信なさげだったから」ふにゃふにゃ笑う。「大丈夫だよお~」
日生日出人:「迷ったら迷ったで、楽しいよ」
芳井春:「……気ぃ抜けてるかも」
日生日出人:「んへへ」
芳井春:支部のある九株市からはだいぶ移動した。
芳井春:どことなく非日常的な、きらめく海が遠くに見える。
芳井春:「そういえばおまえ、そっちで行くんだっけ」
日生日出人:それだけで降りる肩の荷はどれほどかな、と思いつつ。
日生日出人:「ん~?」
芳井春:すらりとした女性の姿を横目に。
日生日出人:「そうです! あのねえ、夏服ってさあ、男、あんまバリエーションないじゃん」
芳井春:「あ~」
日生日出人:「女の子のが可愛い服着られるから楽しいんだよねえ」
芳井春:「涼しそうだしな…」
日生日出人:「涼しい~」ハンディファンを運転している春くんに向ける。
芳井春:「うお」
芳井春:「涼しい」
日生日出人:「んふふ」
日生日出人:「あっ」
日生日出人:「だからねえ、今回、ずっとこっちの姿でいるつもりなのね。だから、男になってって急に言われると、ちょっとむずいかも」
芳井春:「ああ。それは別に…ないんじゃねえかな」
日生日出人:「ほんと?」
芳井春:「任務の感じ的になさそう」
日生日出人:「良かったあ」ふにゃふにゃ笑う。
日生日出人:「パンツねえ、女の子のだからさあ」
日生日出人:「これで男になったらさあ、さすがに恥ずかしいなあって、俺」
芳井春:「……それどういう顔で聞くのが正解?」
日生日出人:「え?」きょとんとしています。
芳井春:照れというより複雑そうな顔をいくつかする。
日生日出人:「そういえば、春くん、水着持ってきた?」
芳井春:「ん、持ってきてねえけど…」
日生日出人:「ほんと~? 俺、超考えて、着ないかな~って思ったんだけど、一応持ってきちゃった」へにゃへにゃする。
芳井春:「女の…いやまあそうか」
日生日出人:「それこそ、水着はねえ。女の子のが可愛いもん」
芳井春:「あー、それはわかる」
日生日出人:「んへへ」
芳井春:「海水浴場、オープン前を今回だけ開放してるらしいし」
芳井春:「気楽に行けていいかもな」
日生日出人:「でも春くん、持ってきてないでしょ? うーん…」
日生日出人:首を傾げるようにして、シートベルトにもたれかかる。
芳井春:「俺はリッチにゴロゴロしとく」
日生日出人:「やばあ」
芳井春:「海行っても結局なんか食って雰囲気だけってなるんだよな…」
日生日出人:「ぽい~」ふにゃふにゃ笑っている。
芳井春:「あ、てか、さっきの」
芳井春:「下着、上は?」
日生日出人:「あ、ブラ?」
日生日出人:「つけてるよお。つけなきゃさすがに変態だもん」胸を張る。
芳井春:「支部だとつけてねえだろ」
日生日出人:「え? えへえ~」
日生日出人:「薄着の時は気を付けてます!」
芳井春:「なら良かった」
日生日出人:薄着じゃない時(秋~初春)は気をつけていません。
芳井春:「てかもっと気を付けてもいいんだが…」
日生日出人:「ん~?」
芳井春:「や。こないだナンパ避け用の写真撮ったろ」
日生日出人:「撮らせていただきましたあ」
芳井春:「無人の海水浴場だから、使わなくて済みそうで良かったって話」
日生日出人:おもむろに春くんに近付きこちらのスマートフォンで勝手に撮影したというエピソード。
日生日出人:「だいぶ田舎な感じだよねえ」窓の外を眺めている。
芳井春:「昔はもうちょっと栄えてたらしいけどな」
芳井春:「土産屋にあれありそう」
芳井春:「イルカのキーホルダー」
日生日出人:「あはは、ださいやつ」
日生日出人:「この任務、他の支部からも人来るんだよね? どれくらい集まるんだろうねえ」
芳井春:「どうだろうな…正直全然いねえと思うんだけど」
芳井春:「断れそうな奴は断るだろ」
日生日出人:「そっかあ」春くんを一瞥。「…じゃあ、来た人はさあ、こう、分かり合えるところがある~みたいな」
日生日出人:「仲良くなれるといいねえ」
芳井春:「ま、折角だしな」笑う。
日生日出人:「せっかくですからあ」 ふにゃふにゃ笑う。
芳井春:「せっかくだし魚とか食おうぜ」
芳井春:「海辺だしなんか刺身とかありそう」といいつつ、前方を見る。
日生日出人:「あっ、食べる!」
芳井春:「海鮮丼とかねえかな」手前にコンビニエンスストア。
日生日出人:「さっきから春くん、食べ物の話ばっかしてる」
日生日出人:笑いながら一緒に前方を見る。「おやつも買ってく?」
GM:ローカル店舗らしい、見慣れないカラーの看板。色褪せており、こじんまりとしている。
芳井春:「腹減ってんのかな。買うか。ヒナセなんか要る?」
芳井春:「ついでに買ってくる」
日生日出人:「えっとねえ…、ええと」
日生日出人:「んん…」首を傾げる。手元のペットボトルはまだ量があった。「大丈夫、です!周り探索してていい?」
芳井春:「うん」聞きながら減速。駐車場へ。
日生日出人:そわそわと辺りを見回している。
芳井春:「迷子になるなよ」と揶揄うように言う。
日生日出人:「大丈夫だよお」
GM:白線がほぼ剥げた駐車場に停車する。
GM:他に客は見えないが、店員のものらしい車は数台。
日生日出人:「駐車場、めちゃ広いねえ」 言いながら降りて、レースのついた日傘を広げる。
GM:ドアを開けると、潮の香りと、海鳥の鳴き声が遠くから届く。
日生日出人:「わ~」地元とは違う空気感に嬉しそうに顔を明るくして。
芳井春:「品揃えヤバそうだな…」言いつつ、財布と鍵をポケットに入れる。
芳井春:「おお、海の匂い」
日生日出人:「ちょっとねえ、そっちの…えっと…ちょっと行って、すぐ戻ります!」
芳井春:慌てた口調に笑って。「ん、じゃあ買ってくる」
日生日出人:にこにこしながら頷き、おそらく海がありそうな方に足を向ける。
日生日出人:コンビニ向いの信号を渡り、国道から小道に入る。少し景色が変わり民家が並ぶそれになったものの、遠くに見える海は一向に近くならない。
日生日出人:たぶん、けっこう高いところにいるんだな、と思う。どこか坂道があればと考えるものの、特に見つからず。
日生日出人:「ありゃあ」これ以上行っても海には辿り着けないなあと諦めて、引き返すことを決意します。
GM:では、そこに草木が揺れる音がする。
GM:手入れされていない茂みがざわざわと揺れる。
GM:そこから小柄な、子供がひょいと現れる。
菅沼亜矢:「……あ」
日生日出人:「あっ」
GM:サンダルに青いワンピースすがた。小学生ほどだろうか。
菅沼亜矢:「……あ、観光客、の人」
菅沼亜矢:「っぽい?」
菅沼亜矢:「ピンクだ」と、あなたの染めた髪を見上げる。
日生日出人:特に何があるというわけでもない空き地に立って、遠くをじっと見つめている自分に改めて気付く。
日生日出人:「んへへ…。あの、そうです」照れ笑い。
日生日出人:「迷子じゃないよ! 海近そうだから、見えるかなって」
菅沼亜矢:「かわいー」
日生日出人:「ふわあ」
菅沼亜矢:なんとかみたい、と女子向けアニメの主人公の名前を言う。
日生日出人:「あっ、分かるよお。日曜にやってるやつだ」レースの傘を持ったままはにかむ。
日生日出人:「でもねえ、俺ねえ、ヒナっていうの」
菅沼亜矢:「ヒナ。ヒナさん」
菅沼亜矢:「あ、わたしねえ、亜矢だよ」
日生日出人:「亜矢ちゃん!」にこにこ頷く。レースの傘を傾けて、中に入れる。
菅沼亜矢:と被っていた帽子を取って見せる。菅沼亜矢、と名前が書いてある。
菅沼亜矢:「…ひとに名前…いっか、おねえさんだし」
日生日出人:「何年生?」
菅沼亜矢:「二年!」
菅沼亜矢:「ヒナさんは、ひとり?ショウシン旅行?」
日生日出人:「二年生かあ…、えっ」
日生日出人:「ちがうよお!ふたりで来ててねえ…、ええっ、なんでそんな言葉知ってるの?」
菅沼亜矢:「動画で見たー」
菅沼亜矢:「カレシだ」
日生日出人:「えええ」
菅沼亜矢:「ちがった」
日生日出人:「あっ、でもねえ、かっこいいんだよお」
日生日出人:「おっきくてねえ…、おっきいの」
菅沼亜矢:「おおきい…」
日生日出人:びよ~んと腕を伸ばす。「そうそう。これくらい~」
菅沼亜矢:「おお~…」
日生日出人:「んへへ」素直な反応が嬉しくてにこにこしている。
日生日出人:「亜矢ちゃんはねえ、なんで、俺が観光客ってわかったの?」
菅沼亜矢:「久浪にねえ、ピンクのひといないから」
菅沼亜矢:「モデルさんみたいなひと住んでない」
日生日出人:「ふわあ。ええ~」
日生日出人:「モデルだってえ…、んへへ」照れている。
菅沼亜矢:「てれてる」とあなたを見て。「あ」
日生日出人:「ん~?」
菅沼亜矢:「あっち行くの?」ホテルのある市街のほうを示す。
日生日出人:「そうだよお! ホテルにね、泊まるんだよ。なんて言ったっけかな…」首を傾げる。
日生日出人:「あ、それでね、商店街とか歩いたり、海行ったりするんだよ」
菅沼亜矢:「わたしのおうちもホテルなんだよー。あ、じゃなくてー」
菅沼亜矢:「海」
菅沼亜矢:「のねえ、えっと…」
菅沼亜矢:と、少し薄めの表情のまま、見上げる。
日生日出人:「ふえ」ぱちぱちと瞬き。亜矢ちゃんの顔をまじまじと見る。
菅沼亜矢:「風鈴の家には、行かない方がいいよ」
日生日出人:「風鈴の家?」
菅沼亜矢:「おばけがでて、海にしずめちゃうよ」
菅沼亜矢:それだけ言って、レースの日傘から出て行く。
日生日出人:「あっ…」きょとんとしたまま、その様子を止められるわけもなく。
菅沼亜矢:帽子をかぶりなおす。「あ、でもねえ、カレシだと、うちのホテルはねえ、ださいかも」
菅沼亜矢:「じゃあね~」
菅沼亜矢:それだけ行って、またどこかに駆けていく。
日生日出人:「わ…、あっ、カレシじゃないよお~」
日生日出人:そう言いながら、不思議そうな顔で、走り去っていく彼女を見送る。
日生日出人:「……」
日生日出人:「あっ」
日生日出人:「しゃべりすぎたかも!」
日生日出人:慌て小走りに道を戻る。
GM:「スラレティー」と書かれた色褪せた看板の下、大柄な男が車の傍にいる。
日生日出人:「春くうん」遠くから手を振る。「ごめんねえ」
芳井春:「いま車冷やしてた」
芳井春:「ちょうど冷えてる、いやそれより」
日生日出人:「待たせちゃった…、ん?なあに?」
芳井春:レジ袋を片手に持っている。「パンの種類すげえの」
日生日出人:「ええ~~っ」
芳井春:「他ぜんぜんないのに、あって…アガったから結構買った…」
日生日出人:「パン屋さん帰りみたいじゃん」 笑っている。
芳井春:「からヒナセも適当に食おうぜ」
日生日出人:「んはは、食べるう」
日生日出人:「あっ、あとねえ、運転交代ね」くすくす笑って、車に乗り込んでいく。
芳井春:「じゃあ美味しそうなほうから優先すっか」と笑う。
日生日出人:「え~、えとね」袋に詰め込まれたパンを覗き込み。柔らかい声色に思うところあり、視線を上げる。
日生日出人:「…春くん」
芳井春:「ん?」
日生日出人:「だいぶ気ぃ抜けてるねえ」ふにゃふにゃ笑う。
芳井春:「そうかも」
日生日出人:「んへへ」
芳井春:「なんか改めて言われるとハズいな」と言いながら、やはり声色は柔和なまま。
日生日出人:「いいじゃん、はずくても…」
日生日出人:そう言いながら。
日生日出人:さっきのことは、だから、言い忘れたことにした。



GM:シーン終了。ロイス取得が可能です。
日生日出人:シナリオロイスの菅沼亜矢ちゃんにロイスを取るよ
GM:芳井春には取得済のはずなのでね
GM:謎アピールです
GM:はい
日生日出人:芳井さんには友情:〇/嫉妬で初期ロイスさせてもらってます♡
GM:ヒナセ♡
日生日出人:菅沼亜矢/無関心/猜疑心:〇/ロイス 現状はあえてのこれで~
GM:はーい!
GM:ではオープニングフェイズ終了!


◆Middle01◆ホテル『久海荘』にて

GM:全員登場!ホテルでの顔合わせのシーン。自己紹介とかもして、観光たのしもうねーってして〆よう。
GM:登場ダイスをふってね!
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (45 → 55)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (40 → 49)
日生日出人:おいおい
GM:これが夏か
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (47 → 52)



GM:ホテル『久海荘』。建物は古いが手入れされた、中程度のグレードの宿泊施設。
GM:ロビーにあなたたちを迎えたのが、今回の依頼人であるUGN久浪支部長だ。
菅沼弘之:「いやァ、遠いところからわざわざ来ていただき恐縮ですねぇ」
GM:身なりは整っているが、どこかだらしない風情がある中年の男。
芳井春:荷物を預け終わった、色の淡い麻のシャツを羽織った大柄な青年がのそりと出てくる。
芳井春:「今回は俺たちと、そっちのふたりかな」
日生日出人:その後ろから、ひょっこり顔を覗かせる。派手な髪と顔立ちの、Tシャツにパンツスタイルの女。
日生日出人:「こんにちはあ」
三木燕真:七分袖のダークグレーのジャケットに白いTシャツ。ベージュのチノパン。
三木燕真:「……どうも」
支倉芹香:袖の間口が広いストライプ柄のシャツ。しっかりとした生地のロングスカート。
支倉芹香:「どうも、はじめまして」
支倉芹香:「この度はお招きいただきまして」
支倉芹香:ゆるく頭を下げる。
菅沼弘之:「いえいえ。ここいらはデートにもピッタリ、風光明媚な土地ですのでね」
菅沼弘之:「まさかおふたりともとは思いませんでしたが、楽しんでいただけると思いますよ!」
日生日出人:「おふたりとも…」
三木燕真:「……そういうんじゃない」
芳井春:「目当てが外れていたら申し訳ないが、ばっちり観光はさせてもらうんでね」苦笑する。
支倉芹香:「こちらも色々と見るのがお仕事とお聞きしております」ふふ、と柔らかに微笑む。
菅沼弘之:「はあ」と曖昧な返事のまま、皆さんに個室の鍵を手渡す。
GM:ロビーの広い窓からは青い空と、わずかに海が覗く。
三木燕真:鍵を受け取りながら、海の方をちらりと見る。
日生日出人:「あっ、ありがとうございます…。ひとりひと部屋?豪華だねえ」
日生日出人:「夜、遊び行くねえ」隣の春くんを見上げる。
支倉芹香:部屋番号の刻まれたキーホルダーを裏返したりしている
芳井春:「ババ抜きでもするか?チェスは分かんねえしな」と揶揄うように返す。
三木燕真:「……どこを見てくれとか」
三木燕真:「あるんですか」
日生日出人:「あっ、そうそう。俺もねえ、それ、聞きたかった!」
支倉芹香:その会話に耳を傾けていたが、真面目な話に意識をシフトする。
菅沼弘之:「さすが一線のエージェントの方々」とパンフレットを取り出す。三木鴇生が持っていたものとも違う。
菅沼弘之:もっと真新しい、一般市民向けのものだ。
菅沼弘之:「今度リニューアルする海水浴場、華族の別荘だった邸宅ですとか…あとはパワースポット、商店街など」
菅沼弘之:「いい町ですのでね、ぜひ楽しまれていってください」へらへらと笑う。
三木燕真:「パワースポット……」わずかに顔をしかめる。
支倉芹香:「なるほど、なるほど」
三木燕真:UGNがパワースポット?とでも言いたげに。
支倉芹香:パンフに目を通し、全景が把握しにくいな。と感想を抱く。
日生日出人:「ふえっと…」 きょとんとした顔で、燕真くん達と顔を見合わせる。
日生日出人:「この辺で、なんか、R事件が起こりそうだったりとか…?」
菅沼弘之:「ああ!いえいえ!そんなことはありませんよ」
菅沼弘之:「このあたりで事件があるとして、ほとんどどこの海辺と変わらない海難事故ばかりです」
三木燕真:「だからこそ、保養にいいって?」
菅沼弘之:「むしろ皆さんには、そんな事件など縁遠い!UGNの皆さんが安らげる保養地としてここを覚えて頂きたいんですねぇ」
菅沼弘之:「その通りです」へらり。
三木燕真:「……言っておきますが」
支倉芹香:「事件後の休息地として整備しようということですね」
三木燕真:「その……俺は……我々は」
菅沼弘之:ニコニコと頷きつつ。
三木燕真:「そういう知見のあるエージェントではないので」
三木燕真:「ご期待に添えるかはわかりません」
菅沼弘之:「ええ、ええ。観光を楽しんでいただければそれだけで」と本気かわからぬ調子で返す。
支倉芹香:(あら)素直、と表情を変えずに考える。
日生日出人:「二日間あるからねえ、たくさん見て回れそうだねえ」
日生日出人:パンフレットをぺらぺら見ている。
芳井春:「ふんふん。まあ折角だし、うちじゃほかの市の人員とはあまり会わないから」
芳井春:「そのへんも嬉しいっちゃ嬉しいかな」
三木燕真:「……」
菅沼弘之:「ハイ、ハイ」と笑顔のまま。
支倉芹香:「それでしたら、お二人とも一緒に回ることもありそうですね」
日生日出人:「うん!せっかくだしねえ、四人で回ろ~」
菅沼弘之:「おっと」と内線が入ったらしく。端末を手に頭を下げて去る。楽しまれて~と口だけで言いながら。
三木燕真:「……」ムスッとしている。
芳井春:「雑…」と言いつつ見送り。
日生日出人:はあい~と手を振って見送る。
支倉芹香:お疲れ様です。と会釈。
三木燕真:会釈して送る。
日生日出人:「……」それから皆を見回し。
日生日出人:「…俺達とじゃやだ?」 心配そうに、燕真くんの顔を覗き込むようにする。
三木燕真:「……いや、その」
支倉芹香:「ほら」肘でつつく
三木燕真:「別に、あんたらが特段やだとか」
三木燕真:「そういうのじゃない」
芳井春:「おー。よかった」
日生日出人:「そう? この任務ねえ、なんか、任務って感じじゃないもんねえ」
芳井春:「呼んだってのが重要なんじゃねえかな、って感じだしな」
芳井春:「あ。俺は九株市の《トランジ》、芳井春」
日生日出人:「ちょっといつもと勝手が違って、困っちゃうよねえ~」
支倉芹香:「三木さんはちょっと無口さんなので気にしないでくださいね」
日生日出人:「あっ、俺は、《ウラハラ》です!ヒナって呼んでください!」
支倉芹香:「あ、私は《アモリス》。支倉芹香です」
三木燕真:「勝手なこと……」
三木燕真:「……《シューメーカー・レヴィ9》。三木燕真」
日生日出人:「芹香ちゃんと、燕真くん」にこにこする。「よろしくねえ」
支倉芹香:「はい。ヒナさんに芳井さん。よろしくお願いします」
三木燕真:「……どうも」
三木燕真:「……あんたらも」
芳井春:「よろしく。学生か?学校って夏休みなんだっけ」
三木燕真:「面倒な感じで呼ばれた感じか」
三木燕真:質問には軽く首肯する。
支倉芹香:「高校生と大学生です」と補足しておく。
芳井春:「あー。俺はまあ、親のコネで…付き合ってもらってきた感じだな」とヒナセを見て。
芳井春:「おお、じゃあ年ヒナセと近いか?」
日生日出人:「んへへ、付き合いで来ました~」ふにゃふにゃ笑う。
芳井春:「なあ不良大学生~」と小突きつつ。
三木燕真:「似たようなものってわけ」嘆息して。
日生日出人:「やめてよお~」小突かれている。
支倉芹香:「近い感じですかね?女性に年を聞くのは失礼ですけど」
支倉芹香:「あ、私は19です」
三木燕真:「お互い、くだらない任務だって言おうとしたけど……」
三木燕真:「どうにもそういう感じでもないらしいな」
日生日出人:「あっ、俺も19です!」
芳井春:「ん?…?」と首を傾げつつ。
支倉芹香:「おそろい!」
日生日出人:「同い年だ~!」
日生日出人:「え~っ、じゃあやっぱり、一緒に回ろうよお」 と、さっそくにこにこと話しかけにいっている。
支倉芹香:「いいですね~」
三木燕真:「……」辟易している。
支倉芹香:両手のひらを開いて控えめにわーっとしてる
日生日出人:こっちも合わせてわ~っとしている。
芳井春:「見た感じあれか、燕真も親のコネか」
三木燕真:「……そういうところ」
芳井春:「…いや、これこそいきなり聞くもんじゃねえな」と笑って。「了解」
芳井春:「まあでも、きみの連れも楽しそうだし」
芳井春:「海も綺麗そうだし、行って来れば」視線の先に、青い海。
三木燕真:言われて、自分の連れを見やって。
三木燕真:「……まあ」
三木燕真:「なら……」
三木燕真:「……」また押し黙る。
支倉芹香:どこから来たのか、途中で道の駅に寄ったのか、などよもやま話に花を咲かせている。
GM:太陽はきらきらとした光を等しく投げかける。
GM:賑やかにはしゃぐ桃色の髪にも、そこに向いた目の色にも。
GM:そして海の青も、光を帯びてきらめいていた。
三木燕真:その光に目を細めて。
三木燕真:海のような蒼い瞳が、こちらを映し返す前に。
三木燕真:再び窓の外に視線を向けた。



GM:あらあら…シーン終了です!
GM:ロイス購入などなどできます。
日生日出人:ロイスは保留にしよう~
日生日出人:購入ねらおう ボディーアーマー
日生日出人:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 10[1,6,6,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

日生日出人:買えッピ!
支倉芹香:ロイスも話してからにしよ~
三木燕真:こちらもロイス保留で……
三木燕真:アームド狙うか
支倉芹香:えーと、ボルトアクションライフル 難易度のメモメモ……
三木燕真:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 7[4,7]+2 → 9 → 失敗

三木燕真:ダメ
支倉芹香:1dx+2>=15
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 3[3]+2 → 5 → 失敗

支倉芹香:ダメでした
日生日出人:なかよしさん
支倉芹香:そうなの!
GM:かわいい
GM:ではネクストシーン!


◆Middle02◆さざなみは寄せて

GM:これまた全員推奨!
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (52 → 56)
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (55 → 61)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (49 → 59)
GM:緊張してる?
GM:情報収集と共有のシーン。情報はまあ軽めの共有事項とフックみたいなもんです。
GM:項目はこちら。ババン

■菅沼弘之について 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉6
■菅沼亜矢について 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉6
■久浪市の概要 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7

日生日出人:なんでもまかせたまえ!
芳井春:さすが~♡
支倉芹香:優秀~
日生日出人:でも亜矢ちゃん調べさせてもらおうかな 私しか会ってないし
GM:そうなのだ
三木燕真:すご
支倉芹香:えらい
支倉芹香:社会1女子だから低いのいこっかな
支倉芹香:菅沼弘之さんにしよう。三木さんに概要を調べてもらいましょ
日生日出人:頼んだよ鳥の名前がついてる方の三木くん
三木燕真:じゃあやります ピュアブリードの三木が概要を
支倉芹香:決闘者の剣の切れ味を見せて頂戴
支倉芹香:■菅沼弘之について 〈情報:UGN〉でコネ幹部使用
支倉芹香:3dx+2>=6
DoubleCross : (3DX10+2>=6) → 10[2,4,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

支倉芹香:さっき出て
菅沼弘之:知られすぎた
支倉芹香:ふーん 貴方が三木さんに……
三木燕真:UGNでふります~
三木燕真:コネも使う
三木燕真:4dx+3>=7
DoubleCross : (4DX10+3>=7) → 5[1,2,2,5]+3 → 8 → 成功

日生日出人:■菅沼亜矢について 〈情報:UGN〉6 ではこちらUGNでコネ使用~
日生日出人:7dx+1>=6
DoubleCross : (7DX10+1>=6) → 10[1,5,6,8,9,9,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

菅沼亜矢:知られすぎた
支倉芹香:有名人
日生日出人:概要くんのサービスショットもバッチリ
GM:では貼って行くとしよう!
GM:セクシーショットです

■菅沼弘之について
UGN久浪市支部の支部長。また、支部カヴァーである久浪市のホテル『久海荘』の支配人。
近辺ではFHの活動なども確認されておらず、平和な地域のため、常駐している支部員は彼のみ。
出世を目的にホテルをオーヴァードの保養所として成立させようとしており、手始めにコネがある要人の子供を誘致した。
家族構成は娘がひとりで、妻とは離婚済。

■菅沼亜矢について
菅沼弘之の娘。母親は離婚しており、親権は父の弘之にある。小学二年生。
やや内向的なきらいがあり、ひとりで遊んでいることが多い。
町の住民によると、海沿いの人が寄り付かない『風鈴の家』付近をうろついていることがあるらしい。
住民が心配し帰宅させるが、父親が多忙なこともあり、何度も抜け出しているらしい。
何かその周辺に用事があるとみられる。

→次のシーンがトリガーシーンになります。

GM:さいご

■久浪市の概要
K県海沿いに位置する市町村。温暖な気候と美しい海岸を持ち、昔は観光地として栄えていた。
今ではすっかり寂れ、商店街もシャッターが多く閉まっている。
近年、海水浴場がリニューアルされ、再び観光地として盛り上げる動きがあり、菅沼はそれに目をつけたようだ。
まだオープンしていないところもあるが、今でも観光地として楽しめる場所もそれなりにある。

→【スポットチャート:久浪市観光視察】が開放されます。

GM:流れ的にスポットチャートも今出しておくだけ置こうかな

【スポット調査:久浪市観光視察】
1:『久浪浜海水浴場』リニューアル工事直後。二人占めできる。
2:商店街『久浪銀座』いわゆるシャッター街。昔ながらの店がいくつか。
3:『食堂みするぎ』地元で愛される昔ながらの定食屋。
4:『宮坂神社』現在、小規模な夏祭りが行われている。
5:『旧入江邸』元華族の別荘が観光用になっている。
6:名所『恋乞岩』最近できた、恋が叶うパワースポット。

GM:このようなところがあります。
支倉芹香:よりどりみどり
GM:トリガー後のインタールードでここを散策できるよ。
日生日出人:なるほどだぜ
GM:このシーンでは共有したいところの共有と、あとはさっきしそこねた雑談などをしていく場面としましょう。
支倉芹香:りょうかーい
日生日出人:はあい~
三木燕真:うい!



GM:久浪さざなみ公園。ホテルからそう遠くない地点にある公園。
GM:というのは名ばかりで、持て余した空地をそのように名づけているような、だだ広い海沿いの広場。
GM:申し訳程度に東屋がしつらえられたそこに、あなたたちはいた。
日生日出人:「近くに、ファミレスも~コンビニも~」
支倉芹香:「喫茶店もないですねぇ」
日生日出人:「ねえ~」ハンディファンを回している。
三木燕真:「……」汗を拭う。
三木燕真:「戻ったほうが」
三木燕真:「いいんじゃないの」
芳井春:「ん?」
日生日出人:「あ、暑いのしんどい?」首を傾げる。
支倉芹香:自前のハンディファンを取り出している。新品。
三木燕真:「……俺は別にいいけど」
三木燕真:ちらりと見やる。
支倉芹香:「東屋で日は防げてますけどね」
日生日出人:その視線を追う。
支倉芹香:天井を見上げている。
日生日出人:「芹香ちゃん、ここで大丈夫そう~?」
日生日出人:「芹香ちゃんねえ、肌もまっしろだもんねえ」
芳井春:なるほど、と合点する。「あれだったら車冷やしとくけど」
支倉芹香:「え?えぇ、はい。お気遣いありがとうございます」
支倉芹香:首筋にハンカチを添えて汗を拭う。
支倉芹香:「ヒナさんも白いじゃないですか。私、ちょっと皮膚が薄くて…」
支倉芹香:「あ、芳井さんもありがとうございます」
日生日出人:「んへへ…。じゃあ、早めに済ましちゃおうかあ」
支倉芹香:「はい、一応確認することだけでも共有しておきましょうか」
芳井春:「まー、あそこだと支部長いるのがちょい気になるしな」
支倉芹香:「こんなに開けていれば、聞き耳を立てる手段も少ないですから」
三木燕真:「……任務の裏取り?」
日生日出人:ふにゃふにゃ笑う。「そう、です! 一応ねえ、一応」
支倉芹香:こちらも軽く頷く。教師のような仕草。
芳井春:「念には念っつーか、あんま疑ってかかるのもよくないが…」といいつつ、貰ったパンフレットをめくっている。
三木燕真:「……で。何か分かったの」
支倉芹香:「そうですね。一応、誘っていただいてから私も色々聞いてたんですけど」
支倉芹香:「菅沼弘之さん……先程の支部長さんですね。彼が久浪市の支部長として任を得ているのは確かです」
日生日出人:「支部長なんだねえ」ぱちぱちと瞬きする。
芳井春:「にしちゃ随分カツカツな感じだったな」
支倉芹香:「そうなんですよ~」
支倉芹香:「はい。最近は特にFHの勢力も活発ではないようで」
支倉芹香:「他に支部員がいないのも、必要がないからとのことでした」
三木燕真:「他の支部員に会わなかったが」
三木燕真:「……本当に居ないのか。他に」
日生日出人:「従業員ぽい人いたけど、あれ、ほんとにカヴァーで雇われてる人だよね、きっと」
支倉芹香:「ですね。カヴァー人員の経費も形状されてます」
支倉芹香:「近くにハブとなる支部もありますので、有事の際はそこから人員を割くみたいです」
三木燕真:「成り代わってるわけじゃないだろうのは分かったけど」
三木燕真:「それだけ?」
支倉芹香:「はい。特に不穏なところもなく、平和な町です」
支倉芹香:「ただ、平和だと……手柄を立てる事件がない、という話でして」
支倉芹香:「焦ったんですかね。実務がなければ、人脈を作るのが社会人というものです」知ったかぶり。社会人ではないので。
支倉芹香:「三木さんと、芳井さん。ひとまず声をかけられるところに掛けたみたいですね」
三木燕真:「それで親のコネ目当てで子供にって?」
三木燕真:「下らない……」
支倉芹香:「まぁまぁ」
支倉芹香:「奥さんと離婚して男手一つで娘さんを育ててるみたいですし、色々事情があると思いますよ」
支倉芹香:「多分」
日生日出人:「ふあ」
芳井春:「苗字も違ぇんだけどなあ。ま、人の噂に戸は建てられないってやつか」
日生日出人:「ええと、その…家族構成見れる資料、俺にも見せてください」
芳井春:「へえ、お子さんが」と言いながら、ヒナセの方を不思議そうに見遣る。
三木燕真:「どうするの。支部長の家族なんて見て……」
三木燕真:「脅迫でもするの」
日生日出人:「なんでえ!違うよお~~」
支倉芹香:「どうぞ」使い慣れたタブレットをヒナさんにも見せる。
芳井春:ふは、と吹き出すように笑っている。
日生日出人:「ちょっと気になるところがあって…」 と言って、タブレットを受け取る。
支倉芹香:簡単なプロフィールと顔写真など。
日生日出人:すいーっとタップして、家族構成…ひとり娘の名前を確認。菅沼亜矢。
三木燕真:何故か笑われたので不機嫌そうにしている。
芳井春:「ん。どしたヒナセ」
支倉芹香:不機嫌そうにしているのをみて、不機嫌そうにしているなぁ。と思う
日生日出人:「ありがと~」タブレットを芹香ちゃんに返しつつ。
支倉芹香:「あ、はいはい。なにかわかりました?」
日生日出人:「あ、んとね、ここ来る途中ね、小学校低学年くらいの女の子に会って」
芳井春:「え、マジか。俺見なかった…コンビニんとき?」
日生日出人:「そうそう」頷く。
日生日出人:「その子ね、亜矢ちゃんって言うんだけど、家がホテルなんだ~とも言ってて。ちょう偶然なんだけど」
日生日出人:「菅沼支部長の娘さんかも~」
芳井春:「あー、もう町に入っちゃいたか…」
支倉芹香:「亜矢ちゃん」資料の名前を見る「一緒ですね~」
三木燕真:「……その子がなにか?」
支倉芹香:「車の移動なら、それなりに距離ありますよね?」コンビニ見当たらないし、という顔。
三木燕真:「マズそうなキャリアとか。そういうの?」
芳井春:「ひとりでか。明るくはあったけど、それなりに離れてたかな」
芳井春:道中でパンを何個も食べた。
日生日出人:「あっ、そういうのじゃないよ!」ブンブンと両手を振る。
支倉芹香:「あ、よかった」
日生日出人:「たぶん…。なんか、ん~…」困る。
三木燕真:「……何」
日生日出人:「……『風鈴の家』っていうのがあって」
日生日出人:「おばけが出るんだって」
芳井春:「おお」と聞いている。
支倉芹香:「おぉ?」
三木燕真:「風鈴?お化け?」
日生日出人:「そう言ってたの。あっ、でも、ほんとにそれだけしか聞けてなくて…」
芳井春:「レネゲイド絡みじゃ、怪談じみた話から事件になるなんてことも、聞きはするしなあ」
支倉芹香:「はい。噂話もばかにできません」
日生日出人:「でも、菅沼支部長の感じ、事件とかない~っていうのも、本当そうだったよねえ?」
芳井春:「あったらそれこそ武勲を立てるチャンスな気もする」
支倉芹香:「そうなんですよねえ」
支倉芹香:「小学生の肝試し、という線もなくはないですが、気にしておきましょうか」
日生日出人:「はあい~」
三木燕真:「……」
支倉芹香:「それに……今回の任務としては、この街の視察ですしね」
芳井春:「ま、行ってみてもいいかもな。肝試しも長らく行ったことないし…」
支倉芹香:「その一貫として回ってみるのも良いでしょう」
芳井春:と、燕真くんのほうをちらりと見る。
支倉芹香:「そっちの下調べはどうでした?」
三木燕真:視線を受けて、資料をばん、と机に置く。
三木燕真:「正直……」
三木燕真:「あんまり大したものは」
三木燕真:観光に足るスポットをかき集めて資料化している。
三木燕真:「まあ……」
三木燕真:「もとから大してたら、そもそもやる必要はないから」
三木燕真:「こんなものじゃないのって思うけど」
日生日出人:「あっこれ、旅のしおりだよお、すごいね~」
日生日出人:資料をぺらぺら見ている。
支倉芹香:「こういうの得意なんです、彼」
支倉芹香:横から覗き込む。
芳井春:「いいな。うちに来てほしい」
三木燕真:「……うるさい」
芳井春:「うちの高校生ども、資料ギリまで出さねえからな…」ぼやきつつ。
三木燕真:「任務に必要な情報を集めただけだろ」
日生日出人:「んへへ」ふにゃふにゃ笑う。「海水浴場が有名なんだっけ?」
支倉芹香:「行動も迅速です」得意げ。
支倉芹香:「海がありますしねー」
芳井春:「そういや、こういう商店街って行ったことねえな」
芳井春:「ある?」ヒナセに聞く。
三木燕真:「まだオープンしてない。海水浴場は」
支倉芹香:シャッターの閉まる商店街に、かろうじて通路にはみ出る雑貨屋の展示を珍しそうに見てる
支倉芹香:「あら」
日生日出人:「それはもうねえ、俺ねえ、潜入任務で全国飛び回ってましたから…」胸を張る。
日生日出人:「えっ、そうなの?」燕真くんに。
三木燕真:「リニューアル工事してて、その開設準備とか」
芳井春:「九株もなんか商店街とかじゃなくね?ないかも。何気に」
支倉芹香:「あー。だから泳ぎに来たりするお客さん見えないんですね」
支倉芹香:「ヒナさんと芳井さんの地元も似たような場所なのです?」
日生日出人:「もっとねえ、治安悪くてねえ、やばい~」
三木燕真:「……大丈夫なの」
芳井春:「ヤクザとかいまくるから」
三木燕真:「あんまり……あんたはともかく、あんたは」
三木燕真:「得意そうに見えない」
支倉芹香:「ヒナさん、あぶなくないですか?」
芳井春:「それが鴻央会絡みだから余計…と」言葉を切る。
日生日出人:「あっ、俺? えへへへ」ふにゃふにゃ笑う。
日生日出人:「春くんがねえ、頼りになるから、大丈夫だよお~」
支倉芹香:「ほ~~~~~?」語尾が上がる
三木燕真:「……そう」
日生日出人:「ね~」
芳井春:「おい」と小突く。「…いや」
芳井春:「戦闘ならこいつのが適性高いよ。そう見えないのも強み」
支倉芹香:「お~~~」
支倉芹香:「でも、そっか」「脚長いですもんね」
支倉芹香:万能の褒め言葉
三木燕真:ちらりと脚を見る。
三木燕真:すぐ目線を戻す。
芳井春:「オーヴァードなら見た目に寄らねえもんだしな~」あまり気にする感じでもなく。
日生日出人:「へへえ…」謙遜と照れと言葉に困ってはにかんでいる。
支倉芹香:「あはは、それもそうですね」
三木燕真:「必要が起きないに」
三木燕真:「越したことはないでしょ」
日生日出人:「そうだねえ。俺もねえ、今回はねえ、遊ぶぞ~って思って来ちゃった」ふにゃふにゃ笑っている。
支倉芹香:「なるほどなるほど~」
支倉芹香:「私も警戒はしてみましたが、これと言って不穏!ってわけでもないですからね」
三木燕真:「……そのほうがいい」ムスッと言う。
三木燕真:「無理されることがなくなる」
芳井春:「ま、その風鈴の家?を見るだけ見て、何もなさそうなら観光でいいんじゃないか」
日生日出人:「ほほお~」にこにこしている。
支倉芹香:三木さんの方を見ながら、自分の額を指でつつく。シワ寄ってますよ。
支倉芹香:「ですね。芳井さんの案でいきましょっか」
芳井春:「ビーチも限定で開けてくれるらしいしな」
日生日出人:「ふあ~、楽しみだねえ」
三木燕真:「……そんな忖度をされても」
三木燕真:「別に親に便宜を図るとか。そういうの、するつもりもないのに」
三木燕真:「無駄なことする」
芳井春:「だからこそ楽しんで元でも取ってやるしかねえよな」
支倉芹香:「はい。言葉にされてない思惑は無視しちゃいましょう」
支倉芹香:「ちょっと気を張っちゃいましたが、折角の休日ですしね」
三木燕真:「あんたは無理するなよ」
三木燕真:「なんか。体調悪くなったら。言って」
三木燕真:言葉にされてないと無視されるので言うことにした。
支倉芹香:「はぁい」
日生日出人:「んは~」ふにゃふにゃ笑っている。
支倉芹香:「じゃ、目を離さないようにお願いします」



GM:あらあら…ロイス購入が可能です!
日生日出人:周りへの取得はインタールードをねらおうかな~
三木燕真:ロイスは保留しよ
GM:賢い! そう 説明忘れてたけど
三木燕真:アームド 再び狙いの者
GM:インタールードは様々な2-2ができるのですね
支倉芹香:かなー
三木燕真:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 9[7,9]+2 → 11 → 失敗

三木燕真:理解ぜ
日生日出人:は~い
三木燕真:財産足りない おわりです
日生日出人:いったん待機のすけ
支倉芹香:うおお ボルトアクション
支倉芹香:1dx+2>=15
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 8[8]+2 → 10 → 失敗

支倉芹香:おしい。 おわり
日生日出人:んん~ ボルトアクションねらいます
日生日出人:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 10[3,4,6,8,9,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

三木燕真:すご
日生日出人:あっおしい~! 財産なしなので終わり!
三木燕真:スン……
芳井春:俺がいれば…!
支倉芹香:以上!


◆Middle03◆風鈴の家

GM:シーンプレイヤーは…これを言うのこのセッションだとあれだな。永遠に全員推奨です
三木燕真:休みたくないもんな
GM:全員でておいで!
日生日出人:はあい~
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (59 → 69)
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (61 → 71)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (56 → 60)
支倉芹香:みんな!
日生日出人:イヤ~~ッ
三木燕真:ずっと高い
支倉芹香:連続10じゃん
GM:み、みんな…!
GM:トリガーシーン。風鈴の家に行ってみる場面です。
GM:確認して…あーこんなかんじね…となって終わります。



GM:海岸沿いの国道を東南に外れた小道。
GM:伸び放題の茂みの奥は見えないが、進んだ先にその家はあるらしい。
日生日出人:「このまま進めばいいらしいけど…」
支倉芹香:「舗装はされてるけど手入れはされてない、って感じですね」
日生日出人:「さっきのおばちゃんにねえ、ホントに行くの?って、あんなに聞かれると思わなかったねえ」
日生日出人:ふにゃふにゃ笑っている。
芳井春:「動画配信だとでも思われたかな…」
支倉芹香:「たくさん心配されてましたね」
日生日出人:「燕真くんはさあ、おばけ平気?」くるりと振り返る。
三木燕真:「平気も何も……」
三木燕真:「無いものに平気とか無いでしょ」
日生日出人:「おお~」
支倉芹香:「リアリストなんです」
芳井春:「俺、でも驚かせ目的っぽいホラーはあれかも」
日生日出人:「わ~」驚かせる。
芳井春:「いただろ、今」笑う。
三木燕真:「……応戦能力っていう意味なら、元からそっち向きではあるから」
三木燕真:「そこは気にしなくていい」
日生日出人:「わっ、すごいねえ! 頼れるねえ」にこにこします。
支倉芹香:「そうでしょう~?」
日生日出人:「うん! 芹香ちゃんは、戦闘はどうなの?得意?」
三木燕真:「苦手」横から即答する。
支倉芹香:「ですって」
芳井春:(ですって…?)不思議がっている。
支倉芹香:「私、ちょっと体質が特殊で」
支倉芹香:「レネゲイドに反応しやすいので、やろうと思えばどこまでもやれるんですが」
支倉芹香:「やっちゃダメだよ、と仰ってます」
日生日出人:「仰ってるんだあ」燕真くんを見る。
芳井春:「ああ、それは心配するわな」
三木燕真:ムスッとして。
三木燕真:「堕ちかけるから」
三木燕真:「戦力として計上してない。するつもりもない」
日生日出人:「ふふふ」
支倉芹香:「その節はどうも……」
GM:では、そこで。茂みが大きく揺れる。
日生日出人:「じゃあねえ、やっぱりねえ、ずーっと何もないと良いねえ」
芳井春:「うわっ」
日生日出人:「家だって…、ん?」
三木燕真:「もうあったが……」
日生日出人:「ふああ」
菅沼亜矢:がさごそ、と小柄な影。
支倉芹香:「おやあ?」
三木燕真:「……子供?」
菅沼亜矢:「あれ」
日生日出人:「あっ!」
菅沼亜矢:「ひとだ。ヒナちゃんだ」
日生日出人:「亜矢ちゃんだあ」
支倉芹香:「こんにちはー」しゃがんで目線合わせる
菅沼亜矢:「わたし、来ないほうがいいっていったー」むくれる。
日生日出人:パッと表情が変わる。「ヒナだよお…、あっ、ごめんね」
菅沼亜矢:「こんにちはあ」素直に返事はする。
日生日出人:「でもねえ、おばけがいるなんて話されたら、心配しちゃうよお」
日生日出人:「それでね、友達連れて、ちょっとだけ見に来ちゃったの…。許してもらえる?」両手を合わせ、亜矢ちゃんの顔を覗き込む。
菅沼亜矢:「あー」帽子をかぶりなおし。迷い、外し。
三木燕真:「……」二人が構う様子を見ている。周りに他の気配がないかは確認している。
支倉芹香:ヒナちゃんの動きに追随するように亜矢ちゃんを見る。
菅沼亜矢:「じゃあ。えーとね、わたしがいたよってヒミツにしてくれたら、ゆるす」
日生日出人:「秘密にするよ! ね」芹香ちゃんを見る。
芳井春:怖がられそうなので少し離れて見ている。
支倉芹香:「えぇ。しー。ですね」
支倉芹香:人差し指を立てる
菅沼亜矢:「ピンクのひとふえた」見上げている。
日生日出人:「お友達の、芹香ちゃんですう~」
支倉芹香:「ヒナさんのお友達の芹香です~、よろしくね」
日生日出人:「あとねえ、大きい方から、春くんと、燕真くんだよお。友達だよお」
菅沼亜矢:おお、と薄い表情のまま目を少し開く。
芳井春:軽く手を振る。
日生日出人:後ろの男子陣も指差して教える。「秘密にするよねえ~」
三木燕真:「……するけど」
支倉芹香:「ねー」
芳井春:「任せろ~」
三木燕真:大きい方からと言われたことにちょっとだけ不満を覚えている。
三木燕真:自分が……低いみたいな言われ方にも思えるので。
菅沼亜矢:「鳥がねー、いてね」
日生日出人:「鳥?」
支倉芹香:子供苦手なのかしら、と不満そうなのを見てる。
菅沼亜矢:「たまにごはんあげたりしてるんだけど」
菅沼亜矢:「お父さん、ああいうの汚いからさわっちゃだめだよーっていうから」
菅沼亜矢:「ないしょなの。このへんいるのも、おこられるし。」
三木燕真:「……どういう鳥」
三木燕真:「種類とか……ええと」
三木燕真:「大きさとか。色とか」
日生日出人:「うんうん」うんうんと頷いている。
支倉芹香:「燕真くんも知りたいんだって」紹介した呼び名に合わせる。
菅沼亜矢:「んー?なんだろう…おおきくて…すぐ飛んだりして、わかんないけど、羽根はおおきいよ!」
菅沼亜矢:手を広げる。小柄なので大きいかいまいち伝わりづらい。
三木燕真:「……」全然絞れないなと思う。
支倉芹香:「わ~、すごいねぇ」
菅沼亜矢:「お父さんとか、このへんのひと、ここにいるとだめだよーって言うから」
菅沼亜矢:「見つかったらしかられるから、わたしもみんなきたらだめだよーって言いました」
芳井春:「人がそもそも来なきゃばれないもんな」
日生日出人:「俺達は叱らないよ~」
三木燕真:「……一人で来るべきところじゃないのはそうでしょ」
菅沼亜矢:こくこく、と頷く、手には紙袋を持っていて、なにか餌らしきものが入っている。
三木燕真:「普通に……防犯上の問題あるでしょ」
菅沼亜矢:「……はーい」
菅沼亜矢:不満そうに返す。
三木燕真:「……」
支倉芹香:「ごめんねぇ、燕真くんがまじめだねぇ」
支倉芹香:「私たちはねぇ、あのホテルの人から、町の色んなところ見てきてねーって言われたから」
支倉芹香:「見に来ました」
三木燕真:自分のスマートフォンを操作して、画面を見せる。
三木燕真:「危ないと思ったら」
三木燕真:「こういう……110って書いてあるシール。貼ってある家探して」
三木燕真:「そこに入れてもらって」
菅沼亜矢:「…はーい!」今度は不満げでなく返す。
支倉芹香:にこにこしている
日生日出人:「んふふ」にこにこしている。
日生日出人:「あ、ねえ、亜矢ちゃん」
支倉芹香:「亜矢ちゃんは、今から鳥さんにご飯をあげるところ?」
日生日出人:「ふあ」こっちは黙る。
菅沼亜矢:「あげたところ!お昼ごはんたべないとだから」
支倉芹香:「あ」ヒナさんに両手を合わせる
支倉芹香:「そっか~。お昼だもんね」
菅沼亜矢:うんうん、と今度は日生さんに目を合わせる。
支倉芹香:「鳥さんもお腹空かせてたら大変だもんね。……で、えーと、どうぞ」び、とヒナさんにパス
日生日出人:「んへへ、ありがと~」二人に微笑む。「あのねえ、鳥さん、名前つけてあげた?」
菅沼亜矢:「…おお」とまた目を少し見開いて。「つけてない!」
菅沼亜矢:「つけようっと~」
支倉芹香:「つけちゃいましょ~」
芳井春:「…鳥ってなんだろ。ピーちゃん的なあれ?」
菅沼亜矢:「ださいから、だめ」
日生日出人:「ださいって」ウケる。
日生日出人:「ねえねえ、そしたらねえ、俺達も、その鳥さん見に行ってもいいかなあ」
支倉芹香:「あ、そうだねぇ。見れば何か思いつく、かも?」
芳井春:「カッコいいつもりの案じゃねえから」付け加える。誤魔化している。
菅沼亜矢:「うんー、いるときといないときがあるけど…」
菅沼亜矢:「どうかなあ。いたらいると思うよ!」
日生日出人:「じゃあ、居場所、教えてください~」
支倉芹香:「おねがいしまーす」
菅沼亜矢:「わたしが行っても、いないときあるから」と首を傾げつつ。「はーい」少し誇らしげに。
GM:遠くから、潮騒が聞こえる。
GM:潮が満ちていく時間の、寄せては返す音。そこに硬質なガラスの音が混じって、届いた。



GM:そして、ほどなくして着いたのは。
GM:いくつもの風鈴が括りつけられた、古びた軒先。
GM:ところどころ苔すら生えた、小さな民家の廃墟。
GM:亜矢が餌を置いた茂みのあたりにも、今は気配がない。
支倉芹香:子供が歩いた形跡のある場所に目を落としつつ、他の動物の気配を探る。
支倉芹香:「んー、いないねー」と、振り返る。
支倉芹香:そこにあるのは目線をあわせた少女の顔ではなく「あら」
三木燕真:「……」振り返った先で。
三木燕真:「……いないな」つられたように言う。
支倉芹香:「……………」
支倉芹香:子供に笑いかける笑顔のままちょっと目線をそらして
三木燕真:「……何」
支倉芹香:「そーね」
支倉芹香:「何が何?」
三木燕真:「いや……なんか今」
三木燕真:「なんかあったでしょ」
支倉芹香:「間違えてませんけど?」
三木燕真:「間違えたのか」
支倉芹香:「そういう疑いやめてください」
三木燕真:「間違えたのか……?」
三木燕真:「あれと……?」
支倉芹香:「なんだよ~」
支倉芹香:「いじめないでよ~」
三木燕真:「いや、いじめては……」
支倉芹香:ヒナさんと一緒に行動してる亜矢ちゃんが遠くにいる。子供の興味の移り変わりが早い
日生日出人:少し離れたところで、亜矢ちゃんと探索…というより、手をつないで遊んでいる。
支倉芹香:「だって居ると思うでしょ」
支倉芹香:「さきほどまで……ここに……」
支倉芹香:「ここにおったのですから……」
支倉芹香:エア亜矢ちゃんをわやわやする
三木燕真:「結構前から居なかったけどな」
支倉芹香:「そうなの………?」
芳井春:完全に持て余し、真面目に調査とうろうろの間のように探索している。
支倉芹香:「じゃあ、私はなにを……?」
三木燕真:「何って……」
支倉芹香:目線を合わせるためにちょっと中腰で移動していた自分。
支倉芹香:とは……?
三木燕真:「探してたんじゃないの。ピーちゃんだかを」
芳井春:「それもう忘れろ~」と茂みの方から帰ってくる。
三木燕真:「だそうで」
支倉芹香:「ついでに今の私も忘れましょう」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……いないねー」
支倉芹香:「あっ、そういうことします?」
芳井春:「探したけど特にいなかったっぽいな。合ってる?」と亜矢と日生のほうにしゃがむ。
支倉芹香:「そういうことします~~……??」
日生日出人:「合ってるよお~」
三木燕真:「……」少しバツの悪そうに目をそらす。
日生日出人:「どうしたの、何かあった?」
日生日出人:にこにこしたまま、燕真くんと芹香ちゃんを見る。
三木燕真:「何でもない」
菅沼亜矢:「いないときみたい」
三木燕真:「何も居なかっただけ」
支倉芹香:「………」ニコニコとしている。
芳井春:「ふーん」と微笑ましそうに見ている。
支倉芹香:えーん。三木さんにいじられました、と言うつもりだったけど亜矢ちゃんに見られているので自重。
支倉芹香:「なんでしょうね、その目は…」
日生日出人:「一気にみんなで来ちゃったから、恥ずかしくなっちゃったのかもねえ~」
日生日出人:亜矢ちゃんとつないでる手をぷらぷら揺らす。
菅沼亜矢:「そうかも」ぷらぷら。
三木燕真:「別に、いつもいるわけじゃないんだろ」
菅沼亜矢:「わたし以外、来たの、はじめてだし」
菅沼亜矢:「そうだよ~。いたりいなかったりだよ」
三木燕真:「なんか……来てて、俺たちに……」
三木燕真:「……お兄さんたちに。見せてもいいってなったら」
三木燕真:「こっちの……」
支倉芹香:はーい、とこっちのが返事する。
三木燕真:「…………芹香お姉さんに。連絡して」
菅沼亜矢:「はあい?」
芳井春:「ヒナセ…ヒナでもいいしな」
日生日出人:「ヒナお姉さん~~」 自分で言ってくすくす笑う。
支倉芹香:「よろしくね。お電話番号で大丈夫?」
菅沼亜矢:うん、と書いてもらった番号を紙袋に仕舞う。
日生日出人:「俺達ねえ、今日と明日、ホテル泊まってるから」
日生日出人:「なんかあったら言ってねえ。…言えるかな?」顔を覗き込む。
菅沼亜矢:「うん」色の褪せた桃色の髪の向こうをしっかりと見返して。
日生日出人:「いいお返事~」にこにことします。
菅沼亜矢:そこでお腹がぐう、と鳴って、それも風鈴の音に掻き消えた。



GM:購入とロイスができる時間!
GM:インタールードでは侵蝕上がらない代わりに購入もできないので
GM:そのおつもりで買ったりしましょう!
支倉芹香:了解!
三木燕真:はーい
日生日出人:はあい~
三木燕真:アームド ねらいます
三木燕真:3dx+2>=15
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 8[5,6,8]+2 → 10 → 失敗

三木燕真:ダメ~
支倉芹香:ちょっと目標下げてシャッガーン買おうかな 分相応に
支倉芹香:ショットガンスラッグ狙います
三木燕真:ロイスはインタールードねらおう
支倉芹香:2dx+2>=11
DoubleCross : (2DX10+2>=11) → 4[3,4]+2 → 6 → 失敗

日生日出人:菅沼亜矢/無関心/猜疑心:〇/ロイス ⇒ 菅沼亜矢/庇護:〇/猜疑心/ロイス に変更します~
支倉芹香:不相応!
支倉芹香:ロイスはインタールードで。以上
日生日出人:じゃあショットガンスラッグ狙います!
日生日出人:6dx+1>=11
DoubleCross : (6DX10+1>=11) → 8[1,1,2,3,7,8]+1 → 9 → 失敗

菅沼亜矢:やったー
日生日出人:どうもうまくゆかない 以上です!
三木燕真:ふるわぬね
支倉芹香:はがゆい!
GM:りょ!
GM:ではシーン終了!


◆Interlude01◆食堂みするぎ/旧入江邸

GM:インタールード1
GM:登場侵蝕なし、購入なし、ロイス取得変更は可能です。
GM:無を振って登場してね。
GM:あ、全員登場永遠です
日生日出人:出るよ~
三木燕真:1d0
DoubleCross : (1D0) → 0

日生日出人:1d0
DoubleCross : (1D0) → 0

支倉芹香:1d0
DoubleCross : (1D0) → 0

GM:美しいね



スポットその1『食堂みするぎ』
国道沿いにある、地元で愛される昔ながらの定食屋。名物は海鮮丼とエビフライ定食で、大盛りを頼むと容赦なく盛ってくる。

GM:亜矢と別れた後、あなたたちは朝食を取りに二手に分かれた。より量が多く、より洒落っ気の少ない方。
GM:手書きの木製看板がかかった、小さな定食屋にあなたたちはいる。テレビからは俳句の教室が流れ、油を揚げる音がする。
芳井春:ラミネートされた手書きのメニューを眺めている。
三木燕真:「……」窓の外。遠目に映る邸宅をちらりと見ている。
芳井春:「燕真は苦手なもんある?」その視線を追いつつ、メニューを差し出す。
三木燕真:「……別に。ああ……」メニューを受け取って。
三木燕真:「……納豆」
芳井春:ピッチャーからプラスチックのコップを二つ出し、水を注ぐ。
芳井春:「へー。ホテルの朝食よくあるよな」
三木燕真:「まあ、だいたい選べるから」
三木燕真:「食わないといけなくて困ったことはないけど……」
芳井春:「んじゃいろいろ食えるな。俺、海鮮丼にするつもり」
三木燕真:「……それ」
三木燕真:「ここで取れる魚じゃないでしょ」
三木燕真:「マグロとか、サーモンとか……」
三木燕真:「いいの」
芳井春:「気分だよ気分」笑う。「サーモンだいたい絶対違うよな」
芳井春:「エビはここのっぽいし」
三木燕真:「北海道くらいでしょ。日本で取れるとこ……」
芳井春:「地元じゃそもそも海鮮丼、チェーン居酒屋でしか食わねえしなあ」
芳井春:「ランチのやつ」
三木燕真:「居酒屋って夜にやってるところじゃないの」
三木燕真:手を上げて店員を呼んでいる。
芳井春:「ランチだけ別でやってるとこ結構あるよ。わりと穴場で…」とチェーン居酒屋をいくつか挙げる。
GM:おばさんとおばあさんの中間のような女性が愛想よくやってくる。
三木燕真:「へえ。……海鮮丼と、メンチカツ定食」
三木燕真:「あと……飲むの。お酒は」
三木燕真:注文を催促している。
芳井春:「海鮮丼は大盛りで……いや、さすがに昼だし!」
芳井春:「ホテルで夜飲むかも」
三木燕真:「そう。じゃあ以上で」
GM:女性が注文を雑に復唱し、ニコニコと去っていく。
三木燕真:「……この手の任務」
三木燕真:「よくさせられるの」
芳井春:「んー?いや……」
芳井春:「俺、親と職場同じだから」
芳井春:「あんまないかな。これも勝手に受けただけだし」
三木燕真:「勝手に?なんで」
芳井春:「まあ、悪くなさそうだし…いろいろあるけど」
芳井春:「ま、支部長…うちの親の面子も立てやすいし、ヒナセのほうも、たまには離れて休むのもいいんじゃね、みたいな」
芳井春:「そういうの考えて……あー…これはオフレコで…」
三木燕真:「……そう」
芳井春:「まあ、そういう感じ」水を飲む。
三木燕真:「別に言わないけど」水を飲む。「わざわざ」
芳井春:「助かる」
芳井春:「燕真も似たような感じかと思ってたけど、違う?」
三木燕真:「……別に、面子立てる気なんてない」
三木燕真:「……というか、こんなの、断ったくらいで潰れる面子もなにもないけど」
芳井春:「まあ、それはそう」
三木燕真:「任務だったから。一応」
三木燕真:「選り好む気がなかっただけ」
GM:そこで注文された品物がやってくる。
GM:メンチカツ定食は量がやや多く、海鮮丼は容赦なく多い。
GM:「おまたせ~」
三木燕真:「……どうも」
GM:テレビのチャンネルを勝手に野球中継に変え、去っていく。点差はだいぶ開いている。
芳井春:「多!」
三木燕真:「……」
三木燕真:「分かってて頼んだんだと……」
芳井春:「いや食えはするけどさ…」
芳井春:どこ産か分からないサーモンとごはんを食べる。
三木燕真:いただきます、と手を合わせて。
三木燕真:メンチカツを開き割って小分けにして、口に運ぶ。
芳井春:それを見て手を合わせ忘れたことに気づき、微妙にやる。
芳井春:「普通にうまい。どうそっち?」
三木燕真:「まあ……なんというか」
三木燕真:「普通にうまいけど……」
三木燕真:「観光の売りには……」
芳井春:「ハハ」
芳井春:「まあ普通にうまいだけいいか。安いし」
芳井春:「あ、やべヒナセに写真送れって言われてたわ」食べかけのを慌てて雑に撮る。
三木燕真:「住んでて通う分にはいいと思うけど」
三木燕真:「送ってどうするの?」
芳井春:「知らん」
三木燕真:「食べきれないだろうに……知らん?」
三木燕真:「知らないのに送るの」
芳井春:「いや…見たいんじゃね?」
三木燕真:「見たい?」
芳井春:「そう言われると」謎、と首を傾げる。「行けなかったとこも行った気分的な?」
芳井春:「あっちのも送ってもらうか?見てたろ」
芳井春:おいしかったのでエビを残して、他の魚から食べていく。
三木燕真:「……」キャベツを食べて、かみ終えてから。「……別に」
三木燕真:「俺はいい……というか。向こうが送りたがらないでしょ。多分」
芳井春:「そうか~?ノリ良さそうだったけど」とメッセージを軽く返す。スマホを置く。
三木燕真:「食ったものの栄養の話されるから嫌だとか」
三木燕真:「どうせ。そんなところ」
芳井春:「ふ」息を零して笑う。
三木燕真:「……何」
芳井春:「いや、悪い」
芳井春:「なんかそういう心配ばっかしたくなるの、ちょっと分かるなと思って」
三木燕真:「……そうなの」
芳井春:「やー、なんか……」
芳井春:「なんだろ。俺とかは別に、戦闘ほとんどできねえ癖になんだけどな」
芳井春:「あんじゃん、なんか」とだけ言う。
三木燕真:「弱いからとかじゃないでしょ」
三木燕真:「なんか……」
三木燕真:「なんか、あるの」
三木燕真:「なんか……」
三木燕真:「ある」
芳井春:「あるよな」
三木燕真:首肯して。「ああいうのって」
芳井春:だいぶすっきりとした丼を見て、燕真くんを見る。
三木燕真:「収まらないの。その……別に」
三木燕真:「干渉したいとか、そういうのじゃないけど」
三木燕真:「なんか……」
三木燕真:「もう少し……」
芳井春:「うん」
芳井春:「どうこうしろって言うのも、筋違いかなとか思うんだけどな」
三木燕真:「ああ……」
芳井春:「やー、でも、なんかな…こう…あるだろ」
芳井春:「楽にいてほしい的なのがさあ」
芳井春:残していたエビをご飯と食べる。
三木燕真:「……あんたでも」
三木燕真:「そう出来てないんだったら……出来ると思わないようにする」
芳井春:目を見開いて、ごくんと呑み込む。
三木燕真:味噌汁の蓋を開ける。「こっちも勝手にやるしかないってことだろ」
芳井春:「そう見えてたなら、何よりだし」
芳井春:「だよなあ~」
三木燕真:「うん。……アオサ?」開けた味噌汁の具を見て。
三木燕真:「地元の食材か」
芳井春:「意外なとこにいたな」
GM:テレビの中では、打手がヒットをやっと出したところだった。



『旧入江邸』
大正時代に華族が所有していた別荘。現在は市の所有のもと観光用になっている。ステンドグラスや庭園が美しく、喫茶室もある。

GM:薄曇りの光が、ステンドグラス越しに絵のように光を落とす。
GM:洋風な喫茶室の窓の向こうには、和風の庭園が手入れされて広がっている。
GM:そのあわい、窓際の席であなたたちのランチははじまった。
日生日出人:「すごいねえ、映えだねえ」 メニューもそぞろに、窓の外を覗き込んでいる。
支倉芹香:「ですねぇ。キラキラしてます」
日生日出人:「あとであっち行って、写真撮ろうね」
支倉芹香:「行きましょう。お庭も見て良いんですね」
支倉芹香:「あ、アフタヌーンティセットとかありますよ。お皿が3段のやつ」
日生日出人:「ふわ、ほんとだあ」覗き込む。
日生日出人:「こういうのねえ、かわいいよねえ…芹香ちゃん、けっこう食べる方?」
支倉芹香:「かわいいですねぇ」
支倉芹香:「食べる方……なんじゃないですかね」
支倉芹香:「たぶん」
支倉芹香:「ヒナさんは?」
日生日出人:「めっちゃ食べるよお~」ふにゃふにゃ笑う。
支倉芹香:「健康じゃないですか~」
日生日出人:「んへへ~」照れる。
支倉芹香:「じゃあ、これ、ヒナさんと私で分けますか」
日生日出人:「うん! すいませ~ん」手をあげて店員さんを呼ぶ。
日生日出人:アフタヌーンティセットと、それぞれ飲み物を注文し。
GM:シックな服装の店員が注文を取り、そのまま引っ込む。
日生日出人:「ねえねえ、芹香ちゃんてさあ」ぐいっと姿勢を乗り出す。
支倉芹香:「ん~?」
日生日出人:「教育学部って言ってたよねえ。ええと、小学校の先生になるの?」
支倉芹香:「そうなの!」
日生日出人:「ふあ、当たったあ」
支倉芹香:「今は勉強を教える勉強中です」
支倉芹香:「ぱちぱち」
日生日出人:「えへへぇ」照れる。
日生日出人:「すごいねえ、さっきもねえ、亜矢ちゃんと話すとき、出てたもん。先生ぽい感じ」
支倉芹香:「へへへぇ」
支倉芹香:「参ったなー。でちゃってましたか~」
日生日出人:「出てたよお~」
日生日出人:「指導とか、UGNこっちでも、する?」
支倉芹香:「してるしてる」
支倉芹香:「教官、て感じもそうなんだけど、ゆっくり学校通う暇ない子もいるから」
支倉芹香:「呼ばれます」
日生日出人:「ふあー…」
支倉芹香:「ヒナさんはどう?」
支倉芹香:「下の子に教えたりするの?」
支倉芹香:「なんか。支部とかの。」
日生日出人:「………」もじもじする。「それが、あの、俺ね、もともとチルドレンで施設育ちだから」
支倉芹香:「ふむ」
日生日出人:「休みの日に、そっち帰ったりとかね、あと支部に後輩がいて、その後輩が高校生で、教育係とかするんだけど」
支倉芹香:「ふむふむ」
日生日出人:「なんかねえ、俺ね、教えるの下手なのかなあ」
支倉芹香:「え~どうして~?」
日生日出人:「それがね、年下の子と喋ってると、えっと…特にね、中学生とか高校生とか…男の子で、多いんだけど」
支倉芹香:「ほぉ」
日生日出人:「なんか、よそよそしくされちゃうっていうか」
支倉芹香:「ほぉ~~」
日生日出人:「俺、心開きづらいかなあ…みたいな…」
支倉芹香:「え~」
支倉芹香:「言って良いのかなこれ」
日生日出人:「なあに?」
支倉芹香:「それは、アレじゃないの」
日生日出人:「あれ」ぱちぱちと瞬き。
支倉芹香:「ヒナさんが美人でドキドキ、みたいな」
支倉芹香:「やつ」
日生日出人:「ふええ」
支倉芹香:「私の計算によるとそうです」
日生日出人:「うそぉ、やば~~~~」 両手で頬をおさえてもじもじする。
日生日出人:「そんなことあるのかなぁ」
支倉芹香:「あるある。私も聞きかじりだけど」
支倉芹香:運ばれて来たティーセット。透明のポットから二人分の紅茶を注ぐ。
支倉芹香:「はい、どうぞ」
日生日出人:「あっ、ごめんねえ。ありがと~」アタフタしつつ。
日生日出人:とりあえず会話を止めてスマホでぱしゃりと撮影。
支倉芹香:三段に重なったお皿の上に載っている焼き菓子は、写真より不揃いでたまに大きい。
支倉芹香:撮影の影を落とさないようにちょっと身を引いてる。
支倉芹香:「そういうのってさ」
支倉芹香:「誰かに送るの?」
日生日出人:「ん~?」
支倉芹香:「写真」
支倉芹香:「芳井さん?」
日生日出人:「ええ、なんも考えてないよお~」ふにゃふにゃ笑う。
支倉芹香:「なるほどな~」
支倉芹香:「今しか撮れないもんね」
日生日出人:「そうそう。日記代わりっていうか…」
日生日出人:「でも、それなら送ろうかな。さっき、春くんにも送ってって言ったし」
日生日出人:さっそくアプリを開いて操作している。
支倉芹香:「送ろ送ろ」
日生日出人:「んふふ…、あ、ね、あっちの来てる!」
支倉芹香:「えー、何食べてるんだろ」覗き込む
日生日出人:見せる。あまり考えられてない画角に海鮮丼が映りこんでいる。
支倉芹香:「おしぼり写ってる」
日生日出人:「しかもこれ、食べかけだよ」
支倉芹香:「途中で思い出したやつね」
日生日出人:「やばい撮るかっていう」くすくす笑う。
支倉芹香:「でも思い出したのでえらい」釣られて笑う
日生日出人:「そうそう」 スタンプとこちらの写真を返し、スマートフォンを置く。
日生日出人:「あのねえ、さっきの話なんだけど…」
支倉芹香:「はい」
日生日出人:「芹香ちゃんは、ないんですか?」
支倉芹香:「どれ?」
日生日出人:「生徒に、ドキドキされてる~みたいな」
支倉芹香:「え~」
支倉芹香:「っとね~~」
日生日出人:焼き菓子を半分ずつ皿に分けて差し出しつつ。
支倉芹香:体を左右に振りつつ受け取る
日生日出人:「ん~?」 スコーンをさくりと手で分ける。
支倉芹香:「なんというか」
支倉芹香:「お恥ずかしい話なんですけど」
日生日出人:「うん~」 食べる。おいし~、とニコニコする。
支倉芹香:「一回、三木さんの前で倒れたことあって」
支倉芹香:割ったスコーンにナッツを乗せる
支倉芹香:「吊り橋的なドキドキはさせてると思う」
日生日出人:「あ~~~」
日生日出人:「え~~~?」
支倉芹香:「ん~~~~」
日生日出人:「それはやばいけど、それだけえ?」
支倉芹香:「え~~?」
日生日出人:「じゃあ、そのドキドキのときに、なんて言われたの~?」
日生日出人:テーブルの下で足がぱたぱた揺れている。
支倉芹香:「え~」
支倉芹香:「コレ言って大丈夫かな~」
支倉芹香:「もうひと押し聞いて」
日生日出人:「えっえっ」嬉しそうになる。身を寄せる。
日生日出人:「聞きたい!ぜったい内緒にするから、教えて教えて!」
支倉芹香:「オッケ、約束ね」店員が来ないことを確認
日生日出人:ふんふんと頷く。
支倉芹香:「あのですね。抱きしめられて」
支倉芹香:「全部あんたのせいだ、って言われた」
日生日出人:「ひゃああ」
日生日出人:「積極的~~~~~」ぱたぱた足が揺れる。
支倉芹香:「ひぃ~~~~~」
支倉芹香:「いざという時はそういう子でして……」
日生日出人:「やば~、え~~っ、ドキドキする~~」
日生日出人:「えっ、じゃあ、やっぱり、付き合ってるの?」
支倉芹香:「ん~~~~~そこが難しくて」
日生日出人:「ふんふん」
支倉芹香:「なんか……だいぶ三木さんの気持ちが心配と介護に入ってる所、あり」
支倉芹香:「個人的には元気ですよアピールをしておるのですが」
支倉芹香:「疑われ、今」
日生日出人:「え~~……」
日生日出人:「……」小さく整えられたサンドイッチをつまみながら考える。
日生日出人:「でもそれさあ」
支倉芹香:「ふんふん」
日生日出人:「芹香ちゃんは燕真くんのこと普通に好きってこと?」
日生日出人:「でも燕真くんがそういう感じじゃないから、どうしよ~みたいな」
支倉芹香:「ん~。なんかさ」
日生日出人:「うん」
支倉芹香:「あ、これ好きになりそう。みたいなのってあるじゃない?本とか、美味しいものでもいいんだけど」
日生日出人:「んふふ」
日生日出人:「うん、わかるよお」
支倉芹香:「うん、うん」
日生日出人:「そうなっちゃうのかなあ、みたいな」
支倉芹香:「なのなの」
支倉芹香:「そんな種があって、距離感がちょうどいいとか、話が合うとかでだんだん芽が出ていって」
支倉芹香:「どれだけ好きになるかは、そうなってみないとわかんないよね。みたいな」
支倉芹香:「そんな感じなんだけど。さっきの倒れた事とかでちょっと地面硬いなー、とか。種植えちゃって良いのかなーみたいな」
日生日出人:「あ~…」
支倉芹香:「悩みも同時にあるわけです」
支倉芹香:「好きになっちゃって大丈夫?みたいな………」
支倉芹香:「…………」
支倉芹香:「なんかすごい女子みたいなことゆった」
日生日出人:「超かわいかったあ~~」
支倉芹香:「もぉ~~~~」
支倉芹香:「ヒナさん……あ、私もヒナちゃんて呼んで良い?」
日生日出人:「いいよお!いっぱい呼んでねえ」ニコニコしている。
支倉芹香:「はーい」
支倉芹香:「ヒナちゃんはどうなの?」
支倉芹香:「芳井さんのことすき?」
日生日出人:「春くん?」
支倉芹香:「うん」
日生日出人:「好きだけど…」
日生日出人:「春くんは普通に友達だよお」
支倉芹香:「あ、なるほど」
支倉芹香:「まぁ男女全部がそうじゃないか」
日生日出人:「あっ」
支倉芹香:「はい」
日生日出人:「あ~……あのね、ええと……」もにゃもにゃする。繊細な部分なのだ。
支倉芹香:「うん、はい」紅茶を飲んで心を落ち着ける。
日生日出人:「……芹香ちゃん、食、細いっしょ~~」
日生日出人:「ぜったいスコーンで結構おなかいっぱいだなあって思ってる」
支倉芹香:「え~~~~」
支倉芹香:取り分けたサンドイッチが1/3ほど減ってお皿に載っている。
支倉芹香:「……………」
支倉芹香:「もうちょっと時間おけば」
支倉芹香:「お腹すくから」
支倉芹香:「持ち帰ろっか」
日生日出人:「………」 なにかに納得したような目線を送る。
日生日出人:「無理はしないタイプだねえ」
GM:サンドイッチはきちんと詰められ、お持ち帰りとして手渡された。



GM:ロイスのみ可能!なにかあれば取得変更をどうぞ。
日生日出人:せりちゃんにロイス取るよお
支倉芹香:ヒナちゃんにロイス~
日生日出人:支倉芹香/親近感:〇/劣等感/ロイス こう~
GM:ほー
支倉芹香:「日生日出人 ○P親近感/N憧憬」これ~
三木燕真:どうしようかな~
三木燕真:芳井春/親近感:○/隔意/ロイス
三木燕真:これで!
GM:ヤッター
GM:ではシーン終了!


◆Interlude02◆恋乞岩/商店街『久浪銀座』

名所『恋乞岩』
最近できた、恋が叶うパワースポット。小さな山を少し入った川べりにある。実際には水で削られハート形に見えなくもない岩石を、町おこしのため売り出しているだけ。

GM:午後の日差しが木々を透かして照らす道なり。
GM:険しい山ではないが、山らしく勾配をいくらか昇るルートを、あなたは行く。
三木燕真:周囲を見渡しながら、あまり整備されていない山道を進む。
三木燕真:急ではないが、勾配続きで特段休むところがあるでもない。
三木燕真:植生的にはそれなりに珍しいものもあるらしいが、詳しい訳では無い。
三木燕真:景色も茂っていてしっかり見えるわけでもない。
三木燕真:「……向こうに一本化したほうがいいんじゃないのか、こんな道より」
三木燕真:独り言つ。
日生日出人:「そうだねえ、けっこうハイキングだもんねえ」
日生日出人:後ろから、当然のように相槌が飛んでくる。
三木燕真:人の通りも少ない。一人もすれ違っていないし、自分の後ろに一人ほど気配があるだけで……
三木燕真:「……は?」
三木燕真:「いや、なんで……」
日生日出人:「はあ~、燕真くん、歩くの早いねえ」
日生日出人:「階段つかうルートで来た? 俺ねえ、坂になってる方行ったんだけど、結構遠回りで…」
日生日出人:「あっ」そこで気付き、ふにゃふにゃ笑う。「んへへ、あのね、追いかけてきちゃった」
三木燕真:「階段の方来たけど……」
三木燕真:「向こうから行くんじゃ」
日生日出人:「ふえっ、そうなの?」
三木燕真:「……なんでこっちに……?」
日生日出人:「あっ、ごめんね、一人だと寂しいかなあって思っちゃって…」
日生日出人:「あっ、でもね、俺もねえ、岩、見たかったし!」
三木燕真:「……いや……」と言いかけて。
三木燕真:「あんたは戦闘向きなんだっけ。能力」
三木燕真:「じゃあいいけど……」
日生日出人:「あっ、うん!大丈夫だよ! こう見えても、体力には、自信があります!」
三木燕真:「俺のペースで行くけど。いいの」
三木燕真:「わりと……早いと思う」
三木燕真:ここまでの4人での歩きではそういう印象はない。
日生日出人:「がんばる!」ぐっと両の拳を握って見せ、それからふにゃふにゃ笑う。
三木燕真:「……なんか俺」
三木燕真:「笑われるようなこと言ってる?」
日生日出人:「えっ、んへへ…、言ってないよお。ただねえ」
日生日出人:「いつもはねえ、燕真くんのペースで歩いてないんだなあって」
日生日出人:「ありがとねえ」にこにこしながら、横に並ぶようにして歩く。
三木燕真:「……“アモリス”が」
三木燕真:「……俺があんまり言うものでもないけど。その」
三木燕真:「病み上がりというか……」
日生日出人:「戦闘のときだけじゃないんだ」
三木燕真:「そんなに激しく動かす感じではない感じ」
三木燕真:「まあ……」
三木燕真:「元々足は遅い感じもあるが……」
日生日出人:「んはは、せりちゃん、お嬢様~って感じだもんねえ」
三木燕真:「せりちゃん……」
三木燕真:だいぶ知らない間に仲良くなってるのかと思う。
日生日出人:「ん~?」顔を覗き込んでくる。
三木燕真:鬱陶しげに顔をしかめて。「……そっちは」
三木燕真:「どういう話とかするの」
三木燕真:「あんまり……同年代と話してる印象がない」
日生日出人:「あっ、さっき? んへへ」口元を抑えてくすくす笑う。
日生日出人:「すごいねえ、たくさん話したよお! 普段、教官みたいなのしてるっていうのも、教えてもらっちゃった」
日生日出人:「それでねえ、燕真くんのことも教えてるんだってねえ」
三木燕真:「教官はされてない。高校の勉強の方だけ」
日生日出人:「んふふ。せりちゃん、教え方上手そうで、すごいな~って思って…」
三木燕真:「……ん」肯定もしないが、否定はしない。
日生日出人:「……」その表情を見て、やっぱりにこにこする。
三木燕真:「……何」
日生日出人:「んへへ~」
日生日出人:「岩、どんなとこか、知ってる?」
三木燕真:「岩?ああ」
三木燕真:「ハート型に見えるから恋愛成就とか。そうあった気がするけど」
日生日出人:山道に、ちらほらノボリ旗(新しく、やたら発色が良い)が現れ始める。
日生日出人:「そうだよお~」
三木燕真:「あんたは。楽しみなの、それが」
日生日出人:「え~っ、面白そうじゃん」
日生日出人:「燕真くんも、見たかったから来たんじゃないの?」
三木燕真:「……視察だから」
三木燕真:「個人的な興味があるとかじゃない」
日生日出人:「そう~~?」
日生日出人:「本当はねえ、カップルで来たら、恋が長続きする的なとこなんだと思うけど…」
三木燕真:「長続きって……」
三木燕真:「パワースポットとしての歴史自体が短いでしょ」
三木燕真:「なんか……急に言い出しただけで……」
日生日出人:「うはは」ウケる。
GM:せせらぎの音が近くなる。
三木燕真:その笑い方を見て、ここまでは
三木燕真:自分が笑われていたわけではないのだろうなとは思う。
GM:川の端が見え、岩影。
三木燕真:「……あれか」
GM:ハートの形にくりぬかれた、と見えなくもない光が水面に落ちている。
三木燕真:「……」
日生日出人:「おお~~…」
三木燕真:「また微妙な……」
日生日出人:「おお~~…?」
日生日出人:「あの、光ってるところ?が、ハートなんだよね?」
三木燕真:「らしいけど」太陽を仰ぎ見る。「……多分」
三木燕真:「もう少し時間経ったほうがマシかも。角度的に」
日生日出人:「そっかあ、これからもっと太陽出てくるもんねえ」 同じように見上げる。
日生日出人:「じゃあ、しばらくここいる?」
三木燕真:「……うん」
三木燕真:「一応」携帯を取り出している。「撮ったほうがいいでしょ。まともなとこで」
日生日出人:「ふふふ」にこにこ笑う。
日生日出人:「じゃあねえ、撮ってあげるう」
三木燕真:「いや俺は別に……」
三木燕真:「光取るつもりだけなんだけど」
三木燕真:「……写真。好きなの」
三木燕真:「送らせたがってたでしょ。“トランジ”にも」
日生日出人:「あっ、うん、うん」 こくこくと頷く。
日生日出人:「ええと、でもねえ、好きなのかなあ…?改めて考えたことないかも」首を傾げます。
日生日出人:「人がねえ、映ってた方が、あとで見て楽しいよお」
三木燕真:「……そう」
三木燕真:「じゃあ、そっちも渡して」
三木燕真:「撮るから」
日生日出人:「うん!」にこにこします。
日生日出人:そうして互いに写真を撮り合う。
三木燕真:ある程度は、光の形も、そういうもののように見えた気がした。
日生日出人:「…相手にさ」
三木燕真:「……何」スマートフォンを返しながら。
日生日出人:燕真くんの顔を覗くようにして言う。「こんなことしてたよ~とか、逆に、あっちはどうしてるよ~とか…」
日生日出人:「知れたら、嬉しいよね~って」
日生日出人:「そういうの、ない?」
三木燕真:「……」
日生日出人:「んへへ」
三木燕真:「……分からない」
三木燕真:「そういうのは……」考え込むようにして。「したことないけど」
日生日出人:「うん」見守るように微笑んでいる。
三木燕真:「……けど」
日生日出人:「うん」
三木燕真:「そういうのを、知って、そうだったかと思うことは」
三木燕真:「多分……」
日生日出人:「種だあ」
三木燕真:「そういう風に、どこかで……どうだか……」
三木燕真:「種?」
日生日出人:「うん」川を覗き込みつつ、燕真くんを振り返る。「知りたいの種」
日生日出人:「さっきね、そんな話してたの」
三木燕真:「……?」
日生日出人:「んふふ」上機嫌そうに、口元を抑えてくすくす笑う。「燕真くんもねえ、してみたらいいよ~」
日生日出人:「こんな事してたよ~とか、教えてあげたら、せりちゃん喜ぶかもよお」
三木燕真:「……何か。何か」
三木燕真:「そういうのを、全部、言うのは」
三木燕真:「その……」
日生日出人:「はずい?」
三木燕真:「……」
三木燕真:「格好がつかないというか」
三木燕真:「そういう風に思う」
日生日出人:「そっかあ」うーん、と、考えるようにする。
日生日出人:「教えてくれたら、嬉しいけどねえ」
三木燕真:「……」
三木燕真:「なんか。そういうの」
日生日出人:「なあに?」
三木燕真:「それこそ、生徒みたいな」
三木燕真:「そういう…………」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……何でもない」
三木燕真:それきり黙り込む。
日生日出人:「ふあ~」くすくす笑う。「王子様だあ」
三木燕真:「そういうんじゃ……」
日生日出人:「いいじゃん~、かっこいいよお」
日生日出人:「ねえねえ、一緒に撮る?」スマートフォンを掲げる。
三木燕真:「……いいの」
三木燕真:「あんたは……そういうことして」
三木燕真:「向こうは」
日生日出人:「んはは、俺と春くん、普通に友達だってばあ」
三木燕真:「……そうなの」
日生日出人:「むしろねえ」
三木燕真:「……うん?」
日生日出人:「せりちゃんがどんな顔するか、見たいな~って」
日生日出人:「いじわるしたくなっちゃった」
三木燕真:「どうって……」
三木燕真:「仲良くなれたんですね、とか、そういう」
三木燕真:「呑気なこと言うだけでしょ」
日生日出人:そう言ってる彼に近付く。自分のスマートフォンを掲げ、画角におさめる。
日生日出人:人のいない場所に、シャッター音が響いて。
日生日出人:「種はねえ」
日生日出人:「撒いてみないと分かんないよお」
GM:シャッターの音が消えた静寂に、せせらぎだけが残った。



GM:ロイスなどでき!
日生日出人:とるとる!
三木燕真:日生日出人/尊敬/食傷:○
三木燕真:こうかな……
日生日出人:N感情とはね
日生日出人:三木燕真/好意:〇/疎外感/ロイス こっちこう!
GM:かわいがり!
GM:りかい!



商店街『久浪銀座』
かつては賑わっていたが現在はいわゆるシャッター街。駄菓子屋やカラオケパブなど、昔ながらの店がいくつか。

GM:午後の明るい時間にも、あまり活気のないアーケード街。
GM:いくつか開いている店を冷やかしつつ、山場のほうの帰りを待つ。
芳井春:「さっきのなんとか邸しかカフェないのか…?」
芳井春:「小腹空いてない?」と声をかける。
支倉芹香:「あ、喫茶店……が、閉まってますね」
支倉芹香:「こっちは大丈夫です。さっき食べましたし、持ち帰りも」
芳井春:「マジか、あの量で…」送ってもらった写真を思い返している。
芳井春:「ま、今日はあんま暑くないし、うろうろしててもまあ大丈夫か」
支倉芹香:「よく噛むと満腹感得られますよ」
支倉芹香:「ですね。日差しも暑くないですし」
支倉芹香:「芳井さん、暑いのと寒いのとはどっちが好きですか?」
芳井春:「え、どっちも嫌だけど…寒い方がマシ…かな」
支倉芹香:「マシですか」
支倉芹香:「確かに寒いほうが着込めばマシですよね」
芳井春:「そう」
芳井春:「ふ、てか、あれだな」
支倉芹香:「なんです?」
芳井春:「ヒナセと俺逆のがいいかなと思ったけど、これ」
芳井春:「俺ナンパ避けにいいかもと思って」
芳井春:「燕真も安心だろ」
支倉芹香:「あはは」
芳井春:「まあ人いねえけど」
支倉芹香:「居ませんねぇ」
支倉芹香:「ナンパって実際いるんですかね」
芳井春:「……え?」
芳井春:「すげえされてそうだけど」
芳井春:「住んでるとこ治安いいのかな。うちが治安終わってるだけか…?」
支倉芹香:「行動範囲が狭いもので……」
支倉芹香:「外出とか、いつも誰かと一緒なんですよね」
支倉芹香:「芳井さんの地元では普通の出来事なんです?」
芳井春:「かな…繁華街近いし」
芳井春:「ヒナセがわりと」
支倉芹香:「ヒナちゃん目立ちそうですもんね」
芳井春:「とりあえず人の話を聞いてってタイプだし」
支倉芹香:「うんうん。三木さんの事も気にかけてくれてますし」
支倉芹香:「相手しちゃうタイプなんですね」
芳井春:「そうそう」
芳井春:「だから、燕真も芹香も真面目な感じで、よかった」
支倉芹香:「あはは、恐縮です」
支倉芹香:「それでいうと芳井さんも結構、お気を回すタイプですよね」
芳井春:「あ、こういうとなんか上からだな…あー、そう…?」
支倉芹香:「はい、今のそういうところとか?」
支倉芹香:「今も歩幅合わせてますよね」
芳井春:「なんか」町を見渡す。色のくすんだスナックの看板、乾物屋。品揃えの悪い果物屋。
芳井春:「でけえしなー、俺」
支倉芹香:他から見に来るほどでもなく、地元として住んでいれば何かしらの恩恵はある。そのような店の構え。
芳井春:「……あと、見栄張るのが好きなの」
支倉芹香:「ほぉ。見栄」
支倉芹香:「張ってるんですか?」
芳井春:「つもり」
芳井春:「……わりとバレるけど」
支倉芹香:「てっきり自然体でそれかと」
支倉芹香:「バレちゃうんですねぇ。ヒナちゃんとかに?」
芳井春:「バレた」
芳井春:けらけら笑う。
支倉芹香:「彼女も察しの良い人でしたね」
支倉芹香:くすりと微笑む。
芳井春:「察し返したいんだけどな、なかなか」
芳井春:と足を止める。昔ながらのこじんまりとした駄菓子屋。
支倉芹香:「こればかりは……経験値なんでしょうか?」
支倉芹香:合わせて覗き込む
支倉芹香:「駄菓子屋さん、てやつですね」
芳井春:「かな」と、見て。「おおー」小さいヨーグルトのようなお菓子を、小さい籠にひょいっと入れる。
芳井春:「腹減ってないって言っててあれだけど、買っていい?」
芳井春:「あいつらも降りてきたら食うかもだし…」
支倉芹香:「良いですよ。駄菓子お好きなんです?」
支倉芹香:並べられてる色とりどりのグミとかを見る。値段は数十円。
芳井春:「いや、はじめて来た」
支倉芹香:「私もです」
芳井春:「こういうの見ねえなーって。すげえ、昭和の値段」
芳井春:「なんか欲しいのある?ついでに買うわ」
支倉芹香:「ワクワクしますね。コンビニとも違うというか」
支倉芹香:「えーと」
支倉芹香:並べられた数十円のお菓子や、棚に100円を超えるお菓子。
芳井春:辛いイカの菓子、煙草型のラムネ、フルーツゼリーなんかを籠にいれる。
支倉芹香:壁にかけられたスーパーボールのクジや紙のおもちゃを見る
支倉芹香:「じゃあこの、丸いパンみたいな……」
支倉芹香:「やつを」名前がわからなかったので諦める。
支倉芹香:プラ容器に入った、手のひらサイズの焼き菓子。
芳井春:「やつ買うか」分かっていない。籠に。
支倉芹香:「あ、見てください」
支倉芹香:「水に入れるとメロンソーダになるんですって」
芳井春:「おお」
支倉芹香:「水に…?水を?」裏側の説明を見てる。
芳井春:「へー。土産これにしたらキレられるかな」
芳井春:「られるな」自己完結。
支倉芹香:「られますか」
支倉芹香:「あ、でもトロピカルジュースありますよ」
支倉芹香:「味が」
芳井春:「ヒナセと燕真にドリンクはいいかもなー」
支倉芹香:「ですねぇ」
芳井春:真ん中で割るチューブのジュースを入れる。
支倉芹香:「ヒナちゃんと三木さんも御飯食べた後ですし。飲み物なら入るかも」
芳井春:「…」籠を見る。「はしゃぎまくってる奴っぽいな…」
支倉芹香:「……」
支倉芹香:「制覇しそうですね」
支倉芹香:「小学生の王みたいです」
支倉芹香:ほほーと関心している。同罪。
芳井春:「……」気まずげな顔をしていたが、レジに向かう。
支倉芹香:「あ、そのまま行った」
GM:手元のおぼつかない店主に、ラムネのおまけまでもらい、支払いが終わる。
GM:野生か飼い猫かわからない太った猫に睨まれつつ、店を後に。
支倉芹香:「お店の奥の方、家でしたね」畳とローカルTVの音声が聞こえていた。
芳井春:「な。ああなってるんだ」
支倉芹香:「地域密着型でした」
支倉芹香:「私、普段駄菓子屋とか見ないのでちょっとワクワクしたんですけど」
支倉芹香:「これ、観光の楽しみではなさそうですね」
芳井春:「校外学習的な…」
芳井春:がさり、と袋を鳴らす。「ま、ワクワクしたらならいいか」
芳井春:「俺もしたし。あいつらが小腹空いてるとありがたいけど」
支倉芹香:「結果オーライということで」
支倉芹香:「そうですね。ちょっと高いところ登るみたいですし、運動にはなるでしょう」
支倉芹香:三木さんとヒナちゃんが向かった場所に目を向けようとして。
支倉芹香:「あ」
芳井春:「ん?」
支倉芹香:「いえ、いえ」
支倉芹香:「慣れないことはするもんじゃないですね」
支倉芹香:いつも心配されてる分、こっちも心配しておこうと思ったのだけど
支倉芹香:年季の入ったアーケードに視界を邪魔されて、場所がわかりませんでした。
GM:ミャーオ、と猫の相槌がどこからか届いたような、なかったような。



GM:ロイス云々可能!
支倉芹香:「芳井春 ○P信頼/N羨ましさ」で取得します!
GM:おおー!
GM:でかいから羨ましいのかな
支倉芹香:でかいしちゃんと気の回し方も出来る羨ましさなのだ
GM:やったぜ
GM:では、シーン終了!


◆Masterscene◆とある邸宅、昼食後

GM:邸宅、昼下がり。
菅沼亜矢:「ごちそうさまでした」
GM:少女が手を合わせる。空になったカレー皿を確認し、テーブルの向かいに座る男が言う。
菅沼弘之:「そういえば、夏休みの宿題は終わったのか」
菅沼弘之:ホテルでのへらへらとした薄笑いはなく、退屈そうに新聞を捲っている。
菅沼亜矢:「……ちゃんとやってるよ」
菅沼弘之:「ならいいが。あんまり外をうろつかれると、父さんがいろいろ言われるからな」
菅沼亜矢:「はあい」とあまり気のない返事。
菅沼弘之:「こないだ富田のばあさんに言われた、海らへんはもう行ってないだろうな?」
菅沼亜矢:一拍置き。「行ってないよ」
菅沼亜矢:「それに、あそこ、おばけなんかでないよ!」
菅沼弘之:「そりゃ父さんだって知ってる。こっち着てすぐいちおう調べたし」
菅沼弘之:「ただなあ亜矢、事故とかあるし」
菅沼弘之:「海は怖いところなんだよ」と、面倒そうに言う。
菅沼亜矢:「海は楽しいところだよ?」
菅沼弘之:「楽しいことなら、ゲームでもしてりゃいいのに」
菅沼弘之:なんもねえ海の何が楽しいんだか、と呟き、ページを捲る。
菅沼弘之:この町の記事なんて、しばらく載っていない。


◆Middle04◆海鬼鳥のはばたき

GM:永遠全員推奨!おいでやす!
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (60 → 63)
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (71 → 74)
日生日出人:ド安心
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (69 → 70)
三木燕真:ようやく落ち着けた
GM:よかった
支倉芹香:一日の終りにようやく
GM:では夕食後にワイワイし、別棟のお風呂いくかーというところでイベントが起きますよ。
日生日出人:はーい



GM:ホテル『久海荘』。夕飯は和食のコース料理を、一階のレストランで済ませたところ。
芳井春:「夜も魚だったな…」
芳井春:「旨かったからいいけど」
三木燕真:「もって。自分が海鮮丼にしたからでしょ」
三木燕真:「どこ産のともわからない……」
芳井春:「夜のメニューは知らねえし、いいの旨かったから」
日生日出人:「デザートおいしかったねえ~」
支倉芹香:「美味しいお料理でしたね」
日生日出人:「ステーキとねえ、お刺身でねえ、多かったねえ」
芳井春:「あの柑橘…?のゼリーはあんま甘くなくてよかった」
三木燕真:「……てか」
支倉芹香:「少しずつ食べれるの、お得でした」
三木燕真:「出してるメニューと違うだろこれ」
三木燕真:「多分わざと……」
支倉芹香:「……あー」
日生日出人:「支部長、お酌しに来てたもんねえ」
支倉芹香:「あれが接待ってやつなんでしょうかね」
芳井春:「あー」今気づいた。
三木燕真:「支部長をやると」
三木燕真:「ああいう仕事ばかりになるの」
支倉芹香:「気づきませんでした。テーブルのメニュー片付けられてましたし」他のテーブルには合った
芳井春:「いやー……?」
日生日出人:「よっぽどじゃなきゃ、なんないと思うよお」苦笑している。
支倉芹香:「はー、そうなんですか」
芳井春:「お子さんいるなら駄菓子押し付けとけばよかったな」
芳井春:「普通に、買い過ぎた」
支倉芹香:「でも、支部長に大事そうですよね。そういう、人の縁を取り持つみたいな…」
支倉芹香:「あ、そうですね。亜矢ちゃん向けに」
芳井春:袋を持ってきてはいた。
日生日出人:「あっ、見せて見せてえ」
芳井春:「おし」
芳井春:渡します。「なんか適当にもらって」
三木燕真:「駄菓子……?」
日生日出人:「ふたりで駄菓子屋さん行ったんだってえ」燕真くんにも袋の中身が見えるようにする。
三木燕真:「なんで駄菓子屋……?」
三木燕真:「なんか、有名なの、このへん」
芳井春:「いや」
芳井春:「あったから」
支倉芹香:「開いてたので、商店街で」
日生日出人:「ノリ?」
支倉芹香:「うん」
三木燕真:「ノリ……」
芳井春:「うん」
日生日出人:「あとでさあ、誰かの部屋集まって、みんなで駄菓子パーティしようよお」
芳井春:「あー、いいな。修学旅行っぽくてなつい」
支倉芹香:「修学旅行!」興味深げ。「良いですね」
日生日出人:にこにこする。「うん、うん」
三木燕真:袋の中身を覗いている。「全然何が何かわからない」
芳井春:「ジュース作れるやつとか」
日生日出人:「ほんと~?あんま知らない?」一緒に覗き込む。
支倉芹香:「わからないものは経験しませんとね」
三木燕真:「実験の間違いだろ……」
芳井春:「つかヒナセと燕真は行ったことある?」
支倉芹香:「メロンソーダの素とか、ゼリーとか……」
芳井春:「駄菓子屋。見なくね?」
支倉芹香:「どうなんでしょう?」
日生日出人:「俺はね~、んへへ」なんだか笑う。「小さいとき時々行ってたよお」
三木燕真:「無い」
日生日出人:「お坊ちゃんだあ」
三木燕真:「いや……というか」
芳井春:「へー……」二人の答えにおお、となっている。
三木燕真:「菓子がほしいなら、コンビニかスーパーかで買ってたけど」
三木燕真:「どういう時に駄菓子屋にってなるの」
日生日出人:「ふあ~~」
日生日出人:「俺ねえ、小さいとき、おこづかい全然なかったから……」もじもじしている。
芳井春:「……言われてみれば…」
三木燕真:「……ああ」
三木燕真:「価格か」
支倉芹香:「ふむふむ」
支倉芹香:「コレだけ買って500円行きませんでしたからね」
芳井春:「じゃあヒナセ先生これ」
三木燕真:「安」思わず声が出る。
日生日出人:「はずい~」
日生日出人:「先生じゃないよお~」
支倉芹香:「じゃあヒナ先輩で」
日生日出人:「先輩~」もじもじしながら受け取る。
芳井春:一個ヒナセに手渡す。恐竜の骨みたいな部分をくりぬくチョコ。
芳井春:「手本あとで見せてもらおうぜ」
三木燕真:「菓子に手本とかあるの」
支倉芹香:「なんか、黒と白をうまく切り離すんですって」
日生日出人:「え~っ、これ高いやつだから全然やったことないよお」
日生日出人:「できなくても怒らないでねえ」
三木燕真:「切り離す……?」
支倉芹香:「棚にあったやつですからね」
芳井春:「怒んないよ」笑う。「シャボン玉のやる?」
日生日出人:100円以上は高い。
三木燕真:「シャボン玉が食べられるの……?」
日生日出人:「あっ、ううん、普通にシャボン玉だよ」
三木燕真:「普通にシャボン玉……?」
三木燕真:「駄菓子じゃないの」
芳井春:「紙風船とかもあったな」
支倉芹香:「おもちゃとかありましたよ」
三木燕真:「菓子では……」
三木燕真:「ないだろ」
支倉芹香:「子供向け全般、ってことなんですかね」
芳井春:「買ったっけ。…買ってないか」どれを買ったかうろ覚え。
支倉芹香:「あー、アレですね」
支倉芹香:「食べられるシャボン玉とどっちにする?ってなった時に……」
支倉芹香:「どっちも止めてた気が」
三木燕真:「食べられるのはそれはそれであるのかよ」
支倉芹香:「ありました」
三木燕真:「それは普通に……」
芳井春:「なんかアガったからいろいろ買って」
三木燕真:「誤飲の危険あるだろ」
日生日出人:にこにこしている。
芳井春:「把握できてねえ…」
支倉芹香:「そう、食べられないのと一緒は危ないのでは?と…思い出してきましたね」
日生日出人:「盛り上がったんだねえ」
芳井春:「そっちのあれは?岩」
支倉芹香:「あ、そうだ。パワー感じました?」
日生日出人:「あ、見る?写真~」
三木燕真:「いや……」
芳井春:「見る見る」
三木燕真:「全然……」
支倉芹香:「見ます」
日生日出人:スマートフォンで表示する。燕真くんと岩。
芳井春:「はは、無理がある」
芳井春:「ハート型?」
日生日出人:「そう~、この辺がねえ、ハートに光ってるんだよ」 指差している。
日生日出人:「それで……あと……」
三木燕真:「時間帯次第でもうちょっとマシになるけど」
支倉芹香:「ほうほう」
日生日出人:言うことがなくなり、燕真くんを見る。
三木燕真:嘆息して。「ただ、山道側は無い」
三木燕真:「普通に結構時間かかるし。呑気に行くには辛いんじゃないの」
三木燕真:一応道中も撮っていた。スマートフォンのアルバムを見せる。
芳井春:覗き込む。
支倉芹香:こちらも。
支倉芹香:「あ、いっぱい撮ってる」
三木燕真:特に景色も見えず、整備もままならない山道。
芳井春:「おお」
日生日出人:「あ、ここね、歩いたんだよお」
日生日出人:こっちで指を伸ばし、すいーっとスライド。
支倉芹香:「わ~、大変そう」
三木燕真:到着した後。人通りない街全体の様子。
芳井春:「普通に足場悪いな~…」
日生日出人:「あ、そうそう、ちょっと曇ってて~…」 ひょいひょいと表示していく。
三木燕真:日生さんと岩。さっきのよりはハートに見える。
支倉芹香:「観光と言うか、山登りですね」
芳井春:「あ、ちょっとマシ」
日生日出人:「だんだん晴れてきたんだよお」
支倉芹香:「ほんとだ」
日生日出人:にこにこする。
三木燕真:「わざわざ行くかって言われたら」
三木燕真:「まあ……くらい」
芳井春:「パンフの写真、だいぶ盛ってんなあ」笑う。
支倉芹香:「たしかに……」
支倉芹香:角度を変えて何度か撮影したのか、徐々にハートっぽく見える写真になる。
日生日出人:「写真ねえ、見ていいよお」操作を任せる。
支倉芹香:「これは晴れてないと大変そうな………」すい、と画面を操作する。
三木燕真:「見ていいって人のやつ……」
支倉芹香:「あ」
芳井春:「んー?」
日生日出人:「あ!」
支倉芹香:「ツーショットだ」
三木燕真:「……」
日生日出人:「………」
芳井春:「な、なんで黙る」
日生日出人:燕真くんとせりちゃんを交互に見る。
支倉芹香:「ほぉ~……?」
三木燕真:「……何」
芳井春:だんだん察する。
日生日出人:「撮ろうって思って……」
支倉芹香:「ずいぶんと仲がよろしくなってますね?」
支倉芹香:ほほーと目を細める。
芳井春:もう一度写真を見ている。
三木燕真:写真は仏頂面。
日生日出人:にこにこしながらこっちがカメラを持っている。
三木燕真:「……別に、こんくらい」
三木燕真:「撮らないわけじゃ……」
支倉芹香:「あら」
支倉芹香:「私が誘っても?」
三木燕真:「……」
日生日出人:口元を両手で押さえ、固唾を飲んで見守っている。
三木燕真:スマートフォンをぱっと取り上げる。
支倉芹香:「あっ」
芳井春:見守るヒナセを見て、二人を見る。
三木燕真:立ち上がって隣により、肩をぐいと引き寄せる。
三木燕真:そのまま写真を撮る。
支倉芹香:「ら?」
支倉芹香:キョトンとしている。
日生日出人:「わあ~~~」
三木燕真:「……」
芳井春:「……おお…」
三木燕真:「……何」
支倉芹香:「…………」
日生日出人:「んへへへ」にこにこする。「なんでもないよお」
支倉芹香:「えぇ、えぇ」こくこくと頷く
支倉芹香:「びっくりしました」
三木燕真:「……風呂入ってくる」
三木燕真:立ち上がる。
支倉芹香:「あ、はい」
日生日出人:「あっ、春くん、春くん」
芳井春:「んー?」
日生日出人:アタフタと視線を動かす。「一緒に行ってあげてよお」
芳井春:「お前が撒いた種じゃねえの~?」と笑い。「ん、わかった」
日生日出人:「んへへ…」苦笑する。「あとで合流しようねえ~」
芳井春:「じゃあそっちよろしく」とヒナセの肩に少し触れて、ひらひら手を振る。
芳井春:「おー」
日生日出人:手を振り、見送る。
日生日出人:「………」
支倉芹香:「……………」
日生日出人:「せりちゃん」顔を覗き込む。
日生日出人:「俺のこと嫌いになった?」
支倉芹香:「えっ?」声が上ずってる。
支倉芹香:「な、なぜ」
日生日出人:「わあ」口元を両手で押さえる。
日生日出人:「んへへ、それどころじゃない~?」
支倉芹香:「び、」
支倉芹香:「びっくりしました」
支倉芹香:「って、その顔!狙ってましたね?」
日生日出人:「んへへへえ」にこにこニヤニヤしている。
支倉芹香:「も~~」
支倉芹香:口では言いつつも、少し表情が緩んでる。
日生日出人:「さっきねえ、肩ねえ、ぐいって~」
支倉芹香:「はい、はい」
日生日出人:「されてた~」せりちゃんの細い肩にもたれるようにしてくすくす笑う。
支倉芹香:「なんか……ヒナちゃんがやっていいなら、私も次からやって良い?と言っておこうと思ったんですけど」
支倉芹香:「された~~」
支倉芹香:持たれる肩に弱い力でぐいぐい押す
日生日出人:「ドキドキしたねえ~」
支倉芹香:「は~~~~、えぇ、はい」
支倉芹香:「はぐらかされるものかと」
支倉芹香:パタパタと手で顔を仰ぐ
支倉芹香:「汗かいちゃいました……私達もお風呂行きましょっか」
日生日出人:「んふふ…、はあい」
支倉芹香:「も~」
支倉芹香:部屋まで着替えを取りに立ち上がる。
日生日出人:にこにこしながら、合わせて立ち上がる。「んへへ。じゃあねえ、部屋戻って、準備して…」
支倉芹香:「ですね、それで一緒に………」
支倉芹香:部屋に戻り、荷物から着替えを取り出す。後は細々としたタオルや、いくつかの小瓶をまとめたポーチ。
GM:温泉は一度外に出て、少し歩いた別棟にある。
GM:夜風はひんやりと、汗ばんだ肌を冷やしてくれる。
日生日出人:とりとめのない会話をしながら、ふたりで廊下を歩く。
GM:ふと、風の音が止んだ。
日生日出人:「ん?」足を止める。

GM:ふたりは知覚で判定してください。達成値は5で。
日生日出人:2dx>=5
DoubleCross : (2DX10>=5) → 10[4,10]+2[2] → 12 → 成功

GM:すご
日生日出人:MAXハート
支倉芹香:4dx+1>=5
DoubleCross : (4DX10+1>=5) → 9[2,5,7,9]+1 → 10 → 成功

GM:すご
支倉芹香:一難去ってまた一難
日生日出人:ぶっちゃけありえない

GM:では、二人は大きな翼のような、夜になお暗い影を見る。
GM:そして、何か柔らかな水気を含んだ音も。
日生日出人:気配を感じるまま、そちらに視線を向ける。
支倉芹香:「ん……?」いつもよりひんやりと風を感じ、それが止んだ。
支倉芹香:隣のヒナちゃんに合わせるように視線を動かす
GM:ぴちゃり、と沈黙の中に水の音が近寄る。翼の影はさらに大きく広がり。
支倉芹香:「あれ、何か…………」
日生日出人:「なんか………」せりちゃんの手を掴む。
日生日出人:「変な感じしないっ?」そのまま別棟の方へ逃げるように。
支倉芹香:「ん」
支倉芹香:浮ついた思考ごと現実に引き寄せられる
GM:無音の強風がうねり、二人を斬るように掠める。
GM:その間隔がどんどん近づきながらふたりを追う。
支倉芹香:「っ、襲ってくる!」
日生日出人:「ふわっ…」
日生日出人:しんと冷えた空気に、自らの意識を上塗りするように。《ワーディング》。
支倉芹香:ワーディング直後の一拍。密度を高めたレネゲイドを介して風が吹いて、迫る強風を一度だけほどく。
支倉芹香:(二人もワーディングに気づく、はず!)
三木燕真:少しして。明後日の方向から、疾風がかすめる。
日生日出人:せりちゃんを抱き寄せるようにして、縦横無尽に強風が吹き荒れる廊下にしゃがみ込む。
三木燕真:攻撃ではない。それは斬風と切り結ぶように交錯した。
三木燕真:「“アモリス”、“ウラハラ”!」
三木燕真:「状況は!」
三木燕真:刺突剣を構えた、少年の姿がそこにある。
日生日出人:「あっ」「未確認の敵…、たぶん1体!」
芳井春:遅れて大柄な青年がライターを手に現れる。
支倉芹香:「巨大な翼があります!」
芳井春:「ん」
日生日出人:「ぜんぜん理由分かんないけど襲われてるっぽい!」

GM:撃退判定が可能。
三木燕真:「翼……届くか……?」
GM:判定は【肉体】で難易度8です。支援エフェクトは使用可能。
GM:判定は何度でも行うことができますが、失敗するたびに判定者は1d10のダメージを受けてもらいます。
三木燕真:白兵型だけど肉体あるわけじゃないんだよな……とりあえずやってみるか
日生日出人:支援もあるでよ~
日生日出人:がんばれ男の子!
三木燕真:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 10[1,4,9,10]+5[5] → 15 → 成功

支倉芹香:がんばった!
三木燕真:できました
日生日出人:すごいぜ
GM:す、すご
GM:では成功!
GM:なんか演出あればもらって退散します!
三木燕真:姿は見えてる感じなんです?
GM:あ、そうですね シルエット的な
三木燕真:理解!やります

三木燕真:後ろをちらりと見、庇われているのを確認する。
三木燕真:側方をちらりと見て、切り裂かれ、倒れかかる柱を確認する。
三木燕真:「――エリネド」右手の甲を口元に近づけて囁く。
三木燕真:その姿がかき消えて、側方へ。
三木燕真:傾いた柱を駆け抜け、蹴り上げて上へ。
三木燕真:そのまま風のように舞い、空中で刺突の一撃を見舞う。
  :羽根だけでなく、鳥のシルエットが浮かび上がる。
三木燕真:本体斬撃と、戦闘駆動自体の衝撃の二重が、その鳥のシルエットを襲う。
日生日出人:姿は見えない──柱を穿つような足音でその移動が認識できる。
日生日出人:「はや…」
芳井春:(……あれは遺産か)
支倉芹香:「でしょう」
日生日出人:「ふは…」思わず笑う。「うん」
  :影が解け、羽根が破ける。赤子の鳴き声のような、声をあげて。
支倉芹香:「速さでなら、捉えたはずですが……」そのシルエットを見る。
  :蛸のような軟体で出来た羽根がぼろりと落ちる。
  :《ワールウィンド》。夜風と共に姿を消す。
三木燕真:落ちながら見上げる。更に上に飛ばれては、追撃は困難だろう。
三木燕真:そのまま床に転がって受け身を取る。
芳井春:「……助かった」
日生日出人:「いったみたい…?」せりちゃんを支えるようにしながら立ち上がる。
支倉芹香:「ですね……?あ、どうも」手を借りて立ち上がる。
日生日出人:「いいえ~」ふにゃっと笑って、《ワーディング》を解除。
三木燕真:よろよろ起き上がりながら。「何なんだ、こいつは……」
支倉芹香:「鳥、というには少し特殊ですね」
芳井春:「蛸だのイカだのだよな」
芳井春:「…ワーディングを張ってくれてよかった」
三木燕真:「レネゲイド性であることに間違いはないけど」
日生日出人:「あ、うん、ううん」アタフタと首を横にふる。「来てくれてありがとねえ」
芳井春:「支部長にも連絡しとくか」
日生日出人:「ないけど……」燕真くんを見る。
三木燕真:「……その支部長の」
三木燕真:「差し金じゃなけりゃいいなって思った」
日生日出人:「んん……」眉を寄せる。
支倉芹香:「そうですね。あまり疑いはしたくないですが、可能性として」
支倉芹香:「ここからは少し、気を引き締めておきましょう」
芳井春:「……せっかく風呂入って遊んで寝ようと思ったのに」
芳井春:「俺はホラーあんま好きじゃないんだって」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……あんたは」
三木燕真:「勝手に動かないで」
日生日出人:視線をせりちゃんに向ける。
支倉芹香:「え」見られる。
支倉芹香:「……今回は、」
三木燕真:「えじゃない」
支倉芹香:「私無理してないですけど……」
三木燕真:「ここからの話」
芳井春:「今回は」苦笑する。
三木燕真:「てか……」
芳井春:「まあ、とにかく複数人で動いた方がいいのは確かかもな」
三木燕真:「してから言ったら、遅いだろ」
日生日出人:「……」せりちゃんをもう一回見る。
支倉芹香:「えぇ、まぁ……」
日生日出人:「俺と一緒にいるもんねえ」
支倉芹香:無理しません、という気持ちを表明するためにヒナちゃんの隣に寄り添う。
日生日出人:「一緒に、います!」宣言する。
支倉芹香:「はい」
三木燕真:「…………そう」
支倉芹香:「一緒に、よろしくお願いします」
芳井春:「ヒナセは頼れるよ」
芳井春:「俺もちょっといろいろ調べてみる」
三木燕真:――先程の動きを思い出す。
三木燕真:おそらく、戦闘向きというのは確かなのだろう。
三木燕真:それもおそらく、護衛に向いた立ち回りからして、
三木燕真:そういうのに慣れている人なのだろうなと思う。
三木燕真:であれば、今は。
三木燕真:何が問題なのだろうか。
三木燕真:考えがまとまらず、ひとまず洗い流したいと思った。



GM:シーン終了!ロイス購入可能!
日生日出人:ロイスは保留にしとこうかなあ
支倉芹香:ロイスは保留のショットガンスラッグチャレンジ
三木燕真:ロイス保留で狙います 贖を
支倉芹香:3dx+2>=11
DoubleCross : (3DX10+2>=11) → 9[3,7,9]+2 → 11 → 成功

支倉芹香:やった
GM:かえた!
日生日出人:おお~!
三木燕真:おお
三木燕真:じゃあアームド挑戦してよっと
三木燕真:3dx+2>=15
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 9[1,6,9]+2 → 11 → 失敗

日生日出人:おしい~~
三木燕真:ダメ~
日生日出人:ボルアクチャレンジ
支倉芹香:おし~
日生日出人:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 8[2,2,3,5,7,8]+1 → 9 → 失敗

日生日出人:ダメ!以上です
GM:りょ!


◆Middle05◆潮が引くまで

GM:全員登場エターナル
GM:情報収集・共有だよ!
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (74 → 77)
日生日出人:よしよし
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (70 → 74)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (63 → 64)
GM:情報は以下のみっつ。

■風鈴の家について 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7
■「鳥」について 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉8
■昨夜の襲撃について 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9

GM:こう!
日生日出人:一番難しいのいこうかな ダイス多いから
支倉芹香:高い順にヒナ、三木、芹香がいいかな
三木燕真:固定値3あるから結構行けます
支倉芹香:三木さん近くで見たから鳥調べるのも自然だし。
日生日出人:おお じゃあ襲撃しらべる?
支倉芹香:なーるほど
日生日出人:あっでもそうか 鳥のがいいか
三木燕真:鳥にしとこか
支倉芹香:じゃあそれで!ヒナち襲撃お願い
三木燕真:UGN幹部使って鳥について振ります
日生日出人:は~い
支倉芹香:風鈴の家調べます。UGNでコネ幹部
日生日出人:昨夜の襲撃について、UGNでコネ使用し調べます
三木燕真:5dx+3>=8
DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 10[1,4,9,10,10]+8[4,8]+3 → 21 → 成功

支倉芹香:4dx+2>=7
DoubleCross : (4DX10+2>=7) → 8[2,3,7,8]+2 → 10 → 成功

三木燕真:めちゃわかる
支倉芹香:鳥博士
日生日出人:8dx+1>=9
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 10[4,7,7,7,7,8,9,10]+10[10]+1[1]+1 → 22 → 成功

GM:名前に鳥はいってると違うな
日生日出人:やばい
支倉芹香:襲撃博士!
三木燕真:襲撃博士
GM:ヒナセもやばい
日生日出人:襲撃博士です
GM:襲撃博士なに?
支倉芹香:あらゆる不意打ちに通じてる
GM:では情報を公開していきましょう
GM:博士たちにはちょっとボーナスあげたいわね
GM:はっていきまーす

■風鈴の家について
海沿いの人気のない地域に建っている空き家。軒先にいくつも風鈴が提げられているためにそう呼ばれる。
最後の住人は流産し、以降様子がおかしくなった女だった。
近所の海沿いでは夜に海難事故が多く、女が幽霊となって呪うと噂されていた。
実際には地形により夜は転落しやすいというだけだったが、噂によって家の付近に人は寄りつかなくなった。

GM:マスターシーンで支部長が調べたけど、と言っていたのはこのあたりのことですね。
三木燕真:なるほどね
GM:欲望のためだけではないのです。
日生日出人:なるほどね

■「鳥」について
UGN内仮称:「海鬼鳥」。野生動物がレネゲイドウイルスに感染し、ジャームと化したもの。UGNではEXレネゲイドに区別される一例。
潮の満ちによって活性化し、潮が引くまで力を増す。
その性質と、まだ未成熟で被害を出していなかったこと、そして根城としていたのが忌避されていた風鈴の家だったことにより、これまで発見されることがなかった。

GM:おとく情報もつけましょうかね
支倉芹香:わーい
GM:おとく情報:海鬼鳥のシンドロームを公開。ハヌマーン/キュマイラ。
日生日出人:わ~い
三木燕真:まさかキュマイラだったなんてね
GM:鳥すからね
GM:鳥なのにピュアじゃないのがびっくりですね
三木燕真:しょせん偽物の鳥
GM:www
GM:最後!
支倉芹香:ピュア鳥!

■昨夜の襲撃について
それまで誰にも見つからなかったジャームだが、たまたま風鈴の家で菅沼亜矢に発見され、彼女から「鳥」として育てられた。
そのためか亜矢の願いを叶えることを行動指針としており、彼女が漏らした「誰かにこのことを見つかって叱られたくない」という言葉を叶えるため、事態を見つけたPCたちを襲撃した。

GM:おとく情報:海鬼鳥のEロイスを一つ公開。【Eロイス:さらなる絶望】
日生日出人:Eロイスもってる!
支倉芹香:そういうこと!?
三木燕真:なんか出そうとしとる!
GM:おとくだね!
支倉芹香:手の内はまるっとお見通し!
GM:共有メモにもはったぜ
GM:ちょっと記述に不足があったな 追加しとこう
GM:「鳥」の項目の「潮の満ちによって活性化し、潮が引くまで力を増す。」という記述について。
日生日出人:おお
GM:これは潮が引くと不活性状態になり、誰にも攻撃しないかわりに、誰からも攻撃できなくなるということです。
三木燕真:やば
日生日出人:やば~~
GM:超人的弱点の亜種のようなイメージですね。つまり
支倉芹香:なるほど!
GM:潮が満ちている状態(二日目昼)までクライマックスが開始されないということです。
GM:攻撃できないので。
支倉芹香:なるのほど
日生日出人:なるほど~
GM:では、そのような感じで共有は…朝のホテルがいいかな?



GM:不穏な夜が過ぎ、薄曇りの朝日が昇った後。
GM:夜間の調査を済ませたあなたたちは、正式にお互いの情報を共有するために集まった。
GM:支部長は連絡や手回しに慌ただしく、席を外している。
GM:あなたたちしかいない朝食会場には、ホテルらしいバイキングが準備され、人気がないままだ。
日生日出人:「おはよお~」ふにゃふにゃと笑って、女が席につく。
日生日出人:「お待たせしましたあ」
支倉芹香:「おはようございます」
三木燕真:「……どうだったの」取るだけ取って席で待っていた。まだ口をつけてはいない。
支倉芹香:テーブルロールとバターとジャム、あとは卵やヨーグルトなど細かく取っている。
日生日出人:「うん、みんなの予想通り…」
三木燕真:スクランブルエッグにウインナー、あとシリアルとリンゴ。
日生日出人:白米とお味噌汁、あと納豆。さらにウインナーや玉子焼きなどをいろいろ盛り合わせて、オレンジジュース。
日生日出人:「…て、これ、もう話しちゃっていい?」
三木燕真:「よくないことはないでしょ」
支倉芹香:「大丈夫でしょう。私達だけですしね」
日生日出人:「はあい~」
支倉芹香:パンを細かい一口大に分けて緩やかに食べ進めている
日生日出人:「あのねえ、というわけで、予想通り、風鈴の家に落ちてました。昨日の羽根」
三木燕真:いただきます、と手を合わせて。
三木燕真:「……やっぱそうか」
日生日出人:「うん」納豆をもたもた混ぜながら話す。「亜矢ちゃんが飼ってる鳥が…、ええと、『海鬼鳥』みたい」
三木燕真:少し鼻を鳴らして顔をしかめて。「分かって飼ってるのか」
三木燕真:「それとも、普通の鳥だと思ってるのか。微妙なところだな」
支倉芹香:「むむむ」
日生日出人:「いまのとこ、亜矢ちゃんがオーヴァードって情報はないからねえ…」
三木燕真:「あるいは、“不活性時”だと普通の鳥に見えるかも」
支倉芹香:「お父様がUGNの支部長、ということを鑑みても、分かってて隠し通すことは大変でしょうしね」
支倉芹香:「不活性……昨日調査に回していた件ですね。どうでした?」
日生日出人:「あ、うん、うん。とりあえず昨日はもう心配しなくていい…ってくらいしか聞いてないや」
日生日出人:「『海鬼鳥』、で、名前あってたよね」
三木燕真:首肯して。「過去確認された例と同じ。間違いない」
三木燕真:「動物系のジャーム。潮を媒介にレネゲイドを活性化させる……」
三木燕真:「……あるいは月か?とにかく、満ち引きが活性不活性の目安で」
日生日出人:「ふええ」手元のスマートフォンで、潮の満ち引き、で検索している。
三木燕真:「デカい事案では、町一つ滅ぼしかけたとかもあるけど」
日生日出人:「うえっ」
三木燕真:「多分今回のはそこまでじゃない」
支倉芹香:「サイズも肉眼で確認しましたしね……」
日生日出人:「ふあ~…。なんか、雛…いや、俺じゃないけど……そんな感じだったよね?」
三木燕真:「これまでろくに被害報告もないみたいだし、目撃もない」
三木燕真:「ただ……」
支倉芹香:「ただ?」
三木燕真:「俺たちを攻撃した理由が分からない」
三木燕真:食事を口に運びながら。「無差別ではなかっただろ」
三木燕真:「明らかに、狙いを絞って攻撃してきた」
支倉芹香:「えぇ」
支倉芹香:「タイミングで言うなら、私とヒナちゃんが狙われる理由があった、てことですもんね」
日生日出人:「う~ん…」
三木燕真:「なんか余計なこととかしてないの」
三木燕真:「祠を壊したとか……」
日生日出人:「ふ、風鈴の家行ったのは皆でじゃあん」
三木燕真:「……じゃあ、それがトリガーか……?」
三木燕真:「あの家にレネゲイド性の“しかけ”みたいな……」
支倉芹香:「うーん……そうなんでしょうか」
三木燕真:「そういうものがあったとかかな」
支倉芹香:「一応、昨日の段階で噂とかは聞いてたんですよ」
三木燕真:「……うん?」
日生日出人:「噂?」
支倉芹香:「ほら、商店街とか回ってた時」
支倉芹香:「あの家の噂について、ちょこっと」
日生日出人:「えと、おばけの噂だよねえ」
支倉芹香:「はい。といってもあの家、空き家になる前は住人も居たみたいで……その人の話です」
日生日出人:「ふむふむ」納豆ご飯を食べている。
支倉芹香:「その……」ちょっと言いにくそうにした後「前の住人は最後、少し振る舞いがおかしくなったみたいで」
支倉芹香:「詳しい内容は聞けませんでしたが、身ごもった子供になにか合ったようです」
三木燕真:「……」シリアルを黙々食べている。
支倉芹香:「その振る舞いと、海辺での事故の多さが相まって迷信に結んだみたいで」
支倉芹香:「恨みを持った女性に呪われる、という話になったようです」
支倉芹香:「……菅沼さんがきちんと調べ上げていたので、アクセスは容易でした。実際の理由は夜の海辺での転落事故ですね」
日生日出人:「ふあぁ…、あ、海の事故は普通にあるって、確かに支部長、言ってたねえ」
支倉芹香:「はい。なのでレネゲイドに由来する仕掛けがあるならば、流石に調査の手が入っているかと」
三木燕真:「……だったら、何だ……?」
支倉芹香:「支部長の振る舞いから見て、そんな事件があれば解決に乗り出すと思いますしね」
三木燕真:「あそこを根城にしてて、あそこに来たものを全て攻撃するとすれば」
三木燕真:「菅沼亜矢が攻撃されていない理由にならない」
支倉芹香:「ううん……想像でいいですか?」
日生日出人:「どうぞ、どうぞ」
三木燕真:「彼女自身が操ってるとしても、流石に攻撃に至るほどは……うん?」
支倉芹香:「亜矢ちゃん、あの場所には近づいちゃダメって言われてるんですよね」
日生日出人:「そうだねえ」
日生日出人:「地元の人…特におばあちゃんおじいちゃんが、あそこに行っちゃダメって、よく子供に言ってるみたい」
支倉芹香:「えぇ。で、私たちは亜矢ちゃんがあの場所に行ったのを知っちゃったわけですよね」
日生日出人:「うん、うん…」
日生日出人:「……亜矢ちゃんは、もともと『鳥を飼ってる』って、今まで攻撃されてないってことで…」
日生日出人:「攻撃されてないんじゃなくて、攻撃『されない』対象?」
日生日出人:せりちゃんに確認するように見返す。
支倉芹香:うん、とヒナちゃんが引き継いだ話に相槌を打つ。
支倉芹香:「鳥が恩返しをするのって、物語でも有名ですよね」
三木燕真:「操ってるんじゃなくて」
三木燕真:「ジャーム自体がそういう思考をしてる?」
三木燕真:「思考というか……」
日生日出人:「んん」難しい顔をする。「でも、ジャームが恩を返そうとする、なんてことあるかなあ」
三木燕真:「衝動にそういう指向性がつくことはある」
支倉芹香:「恩、というのが詩的すぎるなら、願い……あるいは、『欲』でしょうか?」
日生日出人:「ジャームになる前に持ってた強い感情が変質したみたいな?」
三木燕真:「それこそ、あれが鳥だって言うならだ」
三木燕真:「巣を守るのが本能だろ。元々巣に居たやつはともかく」
三木燕真:「外から踏み込むやつは排除の対象。辻褄は合うと思う」
支倉芹香:「あるいは、亜矢ちゃんはあの場所に近づくと怒られる、私たちはあの場所に亜矢ちゃんが近づいたことを知った」指折り数える。
支倉芹香:「怒られたくないならどうする?という話かもしれません」
日生日出人:「ええと……、亜矢ちゃんが海鬼鳥を操ってる…わけでは…ない…前提で……」
日生日出人:「亜矢ちゃんの、そういう気持ちに対応して、勝手に行動する、みたいな……」
日生日出人:「あるよね、ジャームって。そういう行動するの」
支倉芹香:うん、と頷く。
支倉芹香:「ありますね」
日生日出人:「そこまでで、本能」
三木燕真:「……」
三木燕真:「まともな時の行動の繰り返し」
三木燕真:「……何にせよ」
日生日出人:「あ、うん、うん…。わかる」頷いている。「うん」
三木燕真:「また満ちれば、繰り返すぞ。こいつは」
支倉芹香:「……そうですね」
日生日出人:「…いまなら」
日生日出人:「こっそり飼ってた鳥が、気付いたらいなくなってた…で、済ませられるもんね」
支倉芹香:「はい」
三木燕真:「だといいけど」食べ終わり、立ち上がる。「……何飲みたいの」支倉さんに聞く。
支倉芹香:「あ、牛乳でお願いします」
日生日出人:「…ふふ」息を吐くようにして笑う。
支倉芹香:「どうしました?」
三木燕真:そのまま歩いていって、飲み物を入れに行く。
日生日出人:「んん、なんでもないよお」
日生日出人:燕真くんの様子を見ている。「怒ってないといいなあ、とか……んへ」
支倉芹香:「むー?」
日生日出人:「春くんもねえ、支部長との話終わったから合流できるってえ」
日生日出人:ちょうど連絡のきたスマートフォンに視線を移している。
支倉芹香:「あ、よかった」
支倉芹香:「緊急時でも、許可を得るに越したことはないですからね」
日生日出人:「だねえ。でも、しばらく待機かなあ…、潮が引くまで待たないとどうにもできなさそうだし…」
日生日出人:「………」
日生日出人:「ふたりきりがいい?」
支倉芹香:「んまっ」
支倉芹香:「えー。そう言うこと聞きます?えー」
支倉芹香:「んー」
日生日出人:「ん~?」
支倉芹香:ちら、と飲み物を注ぐ背中を見つつ
支倉芹香:「まぁ」
支倉芹香:「そちらを二人きりにしてあげてもよろしくてよ?」
日生日出人:「えぇ~~~?」ふにゃふにゃ笑う。
三木燕真:コーヒーと牛乳の入ったコップを持って戻ってくる。
三木燕真:「……仲が良さそうで」牛乳を注文者の前に置いて。
日生日出人:「いいえ~、ごちそうさまあ」
日生日出人:置かれたわけでもない方が言う。
支倉芹香:「も~」もくもく、と細かい一口を続けながらも皿の上を空にして。
支倉芹香:「三木さんは、気にしなくても大丈夫です」
三木燕真:「……は?」
日生日出人:「んはは」
三木燕真:「なんか、悪だくみでもしてるの」コーヒーを飲みながら。
日生日出人:「どうかなあ」
日生日出人:「悪だくみしようと思って、できたこと、ある?」
三木燕真:「……そもそも」
三木燕真:「そういうのができるクチじゃない」
日生日出人:「俺も~」
三木燕真:「……」押し黙って、コーヒーを一気に流し込んだ。
日生日出人:彼の手元で指輪が光る。それを見て、にこにこと笑う。



GM:シーン終了!ロイス購入もろもろ!
日生日出人:ロイス いまのままかな~
支倉芹香:かなー。
三木燕真:ままで~
支倉芹香:火力アップを狙ってボルトアクション狙ってみよ
支倉芹香:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 7[6,7]+2 → 9 → 失敗

支倉芹香:おしい
日生日出人:ボルアクチャレンジ!
三木燕真:アームド ねらいます
日生日出人:6dx+1>=15
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 10[2,2,2,6,7,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

日生日出人:かっ買えた プレゼントします
三木燕真:3dx+2>=15
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 6[2,4,6]+2 → 8 → 失敗

三木燕真:ダメ
日生日出人:せりちゃん!あたしのボルアク受け取ってね
支倉芹香:え~!ヒナちゃんありがと~!
支倉芹香:あたし、これで頑張ってスナイプするね
支倉芹香:以上です
日生日出人:ハートを狙い撃ち♡ミ 以上です~
GM:はーい!


◆Interlude03◆ほんの少しの時間

GM:朝食のレストランを出てロビー側、小さなラウンジ。
GM:自動販売機や新聞のコーナーがあり、ガラス窓から引き潮が臨める。
日生日出人:朝食会場で二人と別れて、一旦自室に戻って身支度を整え直し。
日生日出人:昨日と同じパンツにトップスだけ変えた姿で、ロビーに戻ってきている。
日生日出人:きょろきょろし、うろうろしている。「うーん…外……」
日生日出人:「あっ、昨日のコンビニ……あ、えっと、学校かも……ええと…」
日生日出人:スマートフォンで地図を開き、首を傾げている。
芳井春:足音。色の薄いデニムシャツの男がにょいっと現れる。「ヒナセ?」
日生日出人:「うわっ」
芳井春:「おわ」
芳井春:「どした」笑う。「お疲れ」
日生日出人:「あっ、春くん!んへへ、びっくりしたあ」
日生日出人:「おつかれえ」ふにゃふにゃ笑う。
日生日出人:「あの…えっとねえ、亜矢ちゃんどっかいるかなと思って…」
芳井春:「なんか飲む?」自販機で缶コーヒーをひとつ買って。
芳井春:「ああ…支部長に聞きゃよかったな」
日生日出人:「あっ、ええと、悪いよお」アタフタと首を横に振る。
芳井春:もう一個買う。
日生日出人:「あっ」
芳井春:悪巧みをしたみたいな顔で手渡す。
日生日出人:「春くんは………」
日生日出人:息を吐くように言いながら受け取る。「すごいねえ」
芳井春:「ん」ラウンジの椅子に腰を下ろす。普段は見下ろす顔を見上げて。
芳井春:「俺が?」
日生日出人:「うん」
日生日出人:立ったまま、迷うようにしている。
芳井春:プルタブを起こして、ひとくち飲む。
日生日出人:「あ、今ねえ、亜矢ちゃん、探そうと思って…」
芳井春:沈黙に身を任せるように、降ってくる言葉の波に身を任せる。
日生日出人:「でも、探したところで、なんかこう、そりゃ、ここにいてねとかは言えるけど…」
芳井春:「うん」
日生日出人:「それ以上の……なんか、ねえ、なんかなんだけど、余計なことしか言えないなあ、とかも思って…」
日生日出人:「あ、別に、探さなきゃいけないわけじゃなくて、なんか、俺がしたいだけだから………だから、なんか」
日生日出人:「余計なお世話ぽいなあとか…思って……立ってました」
芳井春:見上げる。
芳井春:「……ヒナセ」
日生日出人:「んん」 缶コーヒーを見ており、視線を春くんに向ける。
芳井春:「俺は。俺はさ」
芳井春:「けっこうよく、ああ余計なこと言ったなあとか、してるかもなって、思ってて…いろんなことに」
日生日出人:「んん」頷く。
芳井春:「おまえにもだし…事件にとか、本当にいろいろ」
芳井春:「だけど」
芳井春:「すごいって言ってくれる」缶を揺らす。
芳井春:「嬉しいし、それは、信じられるから」
日生日出人:「ふえ」笑う。「すごいよお」
芳井春:「……うん」笑う。
芳井春:「おまえもすごいやつだよ、俺にとって」
日生日出人:「え~~~っ」
日生日出人:「え~~……」照れる。
芳井春:「照れてら」笑う。
日生日出人:「これ、もう、お金払わないよお」
日生日出人:缶コーヒーを示す。
芳井春:「払えとか言ってねえし~」
日生日出人:「言われてない…」笑う。
芳井春:笑ったまま。「だから…余計でいてほしいよ」
日生日出人:「……」
芳井春:「ヒナセがそうやって迷ってしてることが、俺はいつもそんな感じで、嬉しいからさ」
芳井春:「とか思って、座ってます」
日生日出人:「……ん、んん、ん~」頷く。
日生日出人:「えと……、じゃあ、ええと」
芳井春:「ん」
日生日出人:「亜矢ちゃんさ、探してきたい、かも」缶コーヒーを持ったまま。「……わかんない…けど」
芳井春:「うん」
日生日出人:「なんか……、そんな、できることないけど。俺…」言いながら笑う。「……いつもそうだから、今更」
日生日出人:「ウラハラだった」
芳井春:笑っている顔を見る。
芳井春:「俺はいつも」
芳井春:「してもらってるっつの」
芳井春:「ないことないし、……」
芳井春:「ジョーゴのときだって、」
日生日出人:「春くん~」
芳井春:「行って来いって言ったろ、おまえ。行ってよかったよ」
日生日出人:「……」
芳井春:「大丈夫だよ」
日生日出人:「んは」笑う。「春くんこそ」
日生日出人:「じゃあねえ、ええと…、行ってくるけど…」
日生日出人:「ここいる? 一緒に来る?」
芳井春:「んー……」考える。
芳井春:「いや、ヒナセが喋ってきたほうがいい気がする」
日生日出人:「んへへ」ふにゃふにゃ笑う。
日生日出人:「俺、信頼されてるう」
芳井春:「そうだよ」立ち上がって小突く。
芳井春:「ジュースも持たせるか~?」
日生日出人:「うはっ」小突かれる。「あ、そうだ」
芳井春:「んー?」
日生日出人:「いらないよお~」
日生日出人:「あのねえ」
芳井春:「おう」
日生日出人:「燕真くんとせりちゃん見かけても、話しかけないであげてください~」
日生日出人:「二人きり希望だそうです~」
芳井春:ちょっと沈黙して。「……さ、さすがに」
芳井春:「俺も…読めるぞその空気は」
芳井春:「だよな?」なぜかヒナセに聞く。
日生日出人:「え~~っ」
芳井春:「なんだよそのエーッは」
日生日出人:「さあ~」
芳井春:「おい~」
日生日出人:へらへらと笑い、踵を返す。
日生日出人:二人がいそうな方は、とりあえず避けた。




GM:『宮坂神社』
静かで小さな神社。現在、夜には小規模な夏祭りが行われている。屋台が数個と灯籠がある程度のものだが、ムードは楽しめるだろう。

支倉芹香:朝。玉砂利を敷かれた境内に、お祭り用の屋台の準備の後が残されている。
支倉芹香:「人の痕跡はあるのに人はいないと、ちょっと不思議な感じですね」
三木燕真:「……準備中なんてそんなもんだろ」
三木燕真:「夜やるのに朝から準備しないでしょ」
三木燕真:昨日と同じ七分袖のダークグレーのジャケット。ワインレッドのシャツに、黒のテーパードパンツ。
支倉芹香:柄の違うシャツと、淡い色目のロングスカート。
支倉芹香:「確かに、お客さん来ないなら不必要ですか」
支倉芹香:「人は居なくても、屋台を巻き込むのはうまくないですね」
支倉芹香:きょろきょろ、と目算で広さを測っている。
支倉芹香:先日の鳥の襲撃から、必要な戦闘場所の広さの想定。
三木燕真:「ここに引き込もうってやつか」
三木燕真:「本当は浜辺が一番広くていいんだろうけど……」
三木燕真:「わざわざ海でやり合うのはな」
支倉芹香:「水棲生物の特徴もある相手には、ホームですからね」
三木燕真:「かといって飛行相手に山の斜面もな……」
支倉芹香:「上と足元、両方気にすることになりますね」
支倉芹香:「神社はいいアイデアと思ったんですけど、お祭りの時期でしたか」
三木燕真:ちらりと屋台の準備跡を見る。
三木燕真:「お祭りとか」
三木燕真:「……行くの」
支倉芹香:「んー」
支倉芹香:「明るいときに、人の少ないタイミングで覗いたことなら?」
三木燕真:「……それは祭りの準備に行っただけ」
支倉芹香:「えー」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……今度」
支倉芹香:「ん?」
三木燕真:「暇なら」
三木燕真:「……」
支倉芹香:「…………」
三木燕真:「見て回っても……いいんじゃないの」
支倉芹香:「今」
支倉芹香:「誘ってもらってます?」
支倉芹香:「…………お祭りに?」
三木燕真:「……ああ」
三木燕真:「だって。無いんだろ。行ったこと」
支倉芹香:「ないです」
三木燕真:「だったら」
三木燕真:「……行ったほうが……」
三木燕真:「行くなら」
三木燕真:「案内役くらいにはなる」
支倉芹香:「…………」ぱちくり。
三木燕真:「……イヤなら忘れて」
支倉芹香:「早いうちに営業してるの、鉄板焼の屋台ぐらいしかなくて」
支倉芹香:「他のお店がどうなってるか、気になってたんです」
支倉芹香:「……そのときは、教えてくれます?」
三木燕真:「……ああ」頷いて。「……ただ」
三木燕真:「俺も1,2回しか……ないけど」
三木燕真:「ただ……なんか」
三木燕真:「連れてきたいって思っただけ」
支倉芹香:「んんう」
支倉芹香:人差し指で髪を巻く。
支倉芹香:「そうですか、そうですか」
支倉芹香:「良いと思います」
支倉芹香:「そういうことをいうの、いいと思います」
三木燕真:「言うのがどうこうの話じゃないだろ」
三木燕真:「どうなの。行くのか、そうじゃないのか……」
支倉芹香:「行きます」
三木燕真:「……うん」
支倉芹香:「連れて行ってもらいたいな、と思いました」
支倉芹香:「ので」
支倉芹香:「よろしくお願いします」
三木燕真:「……うん」
三木燕真:木陰に腰を下ろす。
三木燕真:「今回も」
三木燕真:「あんたは、楽しめてるの」
三木燕真:「こうやって、結局、事件みたいになって」
三木燕真:「あんたを巻き込んだ」
支倉芹香:「巻き込んだのは、三木さんのせいじゃないですよ」
支倉芹香:「それに、」
支倉芹香:「事件『みたい』が事件になるまえに、止められる」
支倉芹香:「良いことじゃないですか」
三木燕真:「……事が起きる前ではあるのか」
三木燕真:「ただ……やっぱり俺は」
三木燕真:「純粋に……楽に」
三木燕真:「ただ、気楽にやっててもらえればと思ってた」
支倉芹香:「はい」
三木燕真:「今も、こうやって、まだ時間の余裕があるのに」
三木燕真:「任務の準備みたいな……」
支倉芹香:「んー」
支倉芹香:「でも」
支倉芹香:「ここに来たから、今度お祭りに行く予定が出来ましたから」
支倉芹香:「ワインに泥を入れると、という故事がありますけど」
支倉芹香:「一つケチが付いたからって、それまでが無意味になるわけじゃないでしょう?」
支倉芹香:「ヒナちゃん達とも知り合えて、ちょっとした観光もして」
支倉芹香:「それで、任務に関わることになったとしても……」
支倉芹香:「うん。次だってありますよ」
三木燕真:「……あんたが」
三木燕真:「ちゃんと、楽しいって思えてるならいい」
支倉芹香:「私は」
支倉芹香:「三木さんも楽しめてるといいな、と思いますよ」
三木燕真:「……俺は。別に」
三木燕真:「……」
支倉芹香:「うん、無理はしないでくださいね」
三木燕真:「……」息を吐く。
支倉芹香:「よし、そろそろ別の場所回ってみましょっか」
三木燕真:「……」立ち上がる。
三木燕真:彼女の手を取って握る。「……どこに」
三木燕真:「どこに行きたいの」
支倉芹香:「わ」
三木燕真:驚かれたので一度離す。
支倉芹香:離されそうなので押し付ける。
支倉芹香:「えーと、うーん、そうですねぇ……」
支倉芹香:「めぼしい場所、だいたい回ってると思うので……」
支倉芹香:「どこか、適当に」
支倉芹香:「遠回り。していきましょ」
三木燕真:「……うん」
三木燕真:「……俺は」
三木燕真:「別に、行きたいところは思いつかない」
三木燕真:「あんたがいればいい」
三木燕真:それだけ言うと、ついついと手を引くように先に進んでいく。
支倉芹香:先導されて、握られた手にちょっとだけ体温が集まる。
支倉芹香:表情は見られないので、こちらからも見えてなく。
支倉芹香:声は発さず、唇の動きだけが素直。
支倉芹香:────ひーなーちゃーん
支倉芹香:なんとなく定まらない心の内を、その形で表に出した



GM:ロイスもろもろ可能です
GM:ヒナセのところからね!三人ともオッケイです
日生日出人:はーい!こっちはこのままでーす!
支倉芹香:三木さんのPは期待。字面は変わりません。
GM:あらあら
三木燕真:わたしもP尽力のままかな……
支倉芹香:誘われたことへの期待ですので…
支倉芹香:以上です!


◆Masterscene◆鳥籠がひとつ

GM:支部。海が満ち行くころ。
菅沼弘之:「……まずいな」
菅沼弘之:(下手をすると誘致どころか、ホテルにも影響しやしないか………)
菅沼亜矢:「…お父さん?」
菅沼亜矢:外から帰ってきたばかりの少女がひょい、と現れる。さきほど父親から帰って来いと連絡を受け、あわてて来たらしく、帽子が傾いている。
菅沼弘之:「亜矢!おまえ………あのあたりは危ないと言っただろうが!」
菅沼亜矢:「だって…おこるもん…」
菅沼弘之:「怒るに決まってる。鳥だかなんだかも…」
菅沼亜矢:「だ、だって、だって」
菅沼弘之:「だってじゃない」
菅沼亜矢:「お父さん、前にわたしが猫ひろったときも、かってに人のおうちにあげちゃって」
菅沼弘之:「世話をするのは父さんだろうが」
菅沼弘之:「あの鳥は…」報告書を手にして。
菅沼亜矢:「知らない」
菅沼亜矢:「ひとりでおうちいるの、ひまだし、さびしいんだもん」
菅沼亜矢:「知らない、知らない!」
GM:……海が満ちていく。
海鬼鳥:《ワールウィンド》。シーンに登場する。
海鬼鳥:まだ整いきらぬ形の鳥。
菅沼亜矢:「あ、  ちゃん!」
菅沼亜矢:聞きとれぬ名前を、呼ぶ。
菅沼亜矢:「あなたも、わたしといたいよね!」
GM:鳥が鳴く。
海鬼鳥:「   」
海鬼鳥:Eロイス『囚人の鳥籠』を使用。
海鬼鳥:菅沼亜矢を連れ去り、退場させる。
GM:……それは、一瞬のできごと。
GM:羽根すら、風すらも残さない。
菅沼弘之:「…亜矢?」
GM:男が呆然と呟く。ほどなくして足音。
芳井春:「支部長、いまの音は……」
菅沼弘之:「……亜矢が」


◆Climax◆海潮音が消えるまで

GM:クライマックスフェイズ。
GM:全員登場・真!
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (64 → 65)
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (77 → 86)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (74 → 83)
GM:GMの侵蝕は50くらい上がった
GM:立ち絵が…?
GM:勝たねば



GM:あなたたちは、「風鈴の家」へ向かうよう指示を受けた。
GM:支部長からの報告は、恐らくはそこが海鬼鳥の巣であること。
GM:そしてその巣に、自身の行動指針である菅沼亜矢を連れ去ったこと。
GM:ジャームの処理はあなたたちに任され、支部での連絡を含む処理は、支部長の菅沼と。
GM:その補佐あるいは代理として《トランジ》が行うこととなった。

GM:そして、風鈴の音が遠く聞こえる家。その手前。
支倉芹香:「ヒナちゃん、こちらです」
支倉芹香:現地での合流するため、家の見える少し手前でその姿を待つ。
日生日出人:「ふたりともお」手を振り、遠くから走って来る。
三木燕真:すでに剣を抜いたまま、それを迎える。
三木燕真:「思ったよりも早かったな、活性化が……」
日生日出人:「……、」近寄りながら、それに気付く。「はあ、は……あの」
三木燕真:「満潮じゃなくても全然いいってわけか」
日生日出人:「亜矢ちゃん、さらわれたって、それだけ聞いて……」
支倉芹香:「えぇ。あの鳥が活性化し、亜矢ちゃんが……」心配そうに眉根を寄せる。
支倉芹香:「あの家が巣になっているようです……大丈夫ですか?」ヒナちゃんの顔色をうかがう
三木燕真:「……拐われた、だろ」
日生日出人:「……」困ったような顔をする。「探したの、やっぱ意味なかった……」小さい声で言って笑う。
三木燕真:「……害されたじゃない」
三木燕真:「何も終わってないんじゃないの」
日生日出人:「燕真くうん」
日生日出人:「燕真く~~ん……」
三木燕真:「……海鬼鳥のロジックが、俺たちの想像通りだってなら」
三木燕真:「その攻撃性が菅沼亜矢に向かうことはない」
日生日出人:抱き着きたいけど憚られるのでそわそわしている。
三木燕真:「俺たちだけに来るはず……何」そわそわを見咎めて。
日生日出人:「ハグしたい……」
日生日出人:「いい?」せりちゃんに聞く。
支倉芹香:「私が受け持ちます」
支倉芹香:ヒナちゃんに両手を開く
日生日出人:「せりちゃああん」抱き着く。
支倉芹香:「おおよしよし……」抱き返す。
三木燕真:「いやそもそも俺の意志を……」
三木燕真:呆れながらもそれ以上は言わない。
支倉芹香:「?」肩越しに首を傾げる
支倉芹香:「あの鳥は、亜矢ちゃんには危害を加えない……と考えられます」
日生日出人:「う~、うん、うん…」頷く。
三木燕真:「言った……」
三木燕真:「さっき言った……」
支倉芹香:「念を押したほうが良いかと思って……」
支倉芹香:「だから、まだ何も遅くありません」
支倉芹香:「ね、ヒナちゃん」
支倉芹香:抱きついた背中をぽんぽんと軽く叩く
三木燕真:「それも言った……」小さくぼやく。
日生日出人:「うん」しきりに頷く。
日生日出人:「きっと、菅沼支部長も心配してる……よね。してるといいな…」
支倉芹香:「えぇ。きっと」
三木燕真:「してなかったら、助けの手を鈍らせるわけじゃないでしょ」
日生日出人:「うん」泣くのを我慢したような顔でよじよじと身を離す。
三木燕真:「あれは俺が受け持つ。菅沼亜矢の保護を任せてもいいか?」
日生日出人:「…うん!」
日生日出人:「俺、あの、がんばります」
三木燕真:「別にがんばらなくてもいい」
三木燕真:「やれる範囲でやってくれ。それでいいから」
三木燕真:「俺がなんとかする」
日生日出人:「………、………」
日生日出人:「それはそれで……」
支倉芹香:「そう言って、三木さんが無茶しそうだったら私達がフォローするということです」
支倉芹香:「皆で力を合わせましょう」
三木燕真:「おい……」
日生日出人:「んふふ」くすくす笑う。
GM:…そして、家へと向かえば。
GM:廃墟の奥に少女が倒れている。そしてその手前を、まるで何かから守るように、鳥のような怪生物が、羽根じみた足を広げている。
海鬼鳥:「  」「   」赤子のように啼きながら、あなたたちに激しい敵意を向ける。
三木燕真:「……すぐに保護はできないか」
日生日出人:「亜矢ちゃん…、…ん」
三木燕真:「まずは引き剥がす。“ウラハラ”はその隙に確保を」
三木燕真:「“アモリス”はその援護を」
日生日出人:「はあい」 持っている日傘を構え直す。
支倉芹香:「了解です」

海鬼鳥:鳥は啼く。その声はやがて真空に溶けて、風を呼び。
海鬼鳥:やがて。
海鬼鳥:風鈴の音が掻き消えて、風の音も止んで。
海鬼鳥:潮騒すらも、聞こえなくなった。

GM:――衝動判定。
GM:〈意志〉で難易度は9!
日生日出人:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[3,5,7,10]+2[2] → 12 → 成功

日生日出人:日生日出人の侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (86 → 101)
三木燕真:3dx+3>=9
DoubleCross : (3DX10+3>=9) → 9[3,5,9]+3 → 12 → 成功

三木燕真:三木燕真の侵蝕率を2d10(→ 9)増加 (83 → 92)
日生日出人:ギャッ…ま…まあいいか
支倉芹香:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[4,7,8,9] → 9 → 成功

支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を2d10(→ 13)増加 (65 → 78)
GM:みんな成功しとる
GM:では、クライマックス戦闘に入ります。
海鬼鳥:戦闘前に、Eロイス『さらなる絶望』を二個使用します。
海鬼鳥:これによりトループ『幽風』を二体召喚します。
日生日出人:おばけ!
三木燕真:風音になっちゃった
GM:おし、これで全揃い!
GM:演出はセットアップでやります。では条件説明!
GM:PCたちのエンゲージから5m離れた位置に、ボス『海鬼鳥』一体・トループ『幽風』二体が同エンゲージで存在しています。

海鬼鳥[5]・幽風×2[9]
(5m)
三木[9]・支倉[9]・日生[9]

GM:こう!
GM:勝利条件は全エネミーを倒すこと。
日生日出人:MAP出せてえらいね
GM:エヘヘ
GM:では、戦闘をはじめていきましょう!
三木燕真:やるぜやるぜ
日生日出人:うおお
GM:まずはセットアップ。
GM:することがある人~?
三木燕真:なし!
日生日出人:なし!
幽風:なし
支倉芹香:コンボ:【 愛の管に円環を《ヴェナ・アモーリス》】《鮮血の奏者》。自身のHP3点消費。対象は攻撃力+9。対象は自分です!
支倉芹香:支倉芹香のHPを3(→ 3)減少 (27 → 24)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を4(→ 4)増加 (78 → 82)
海鬼鳥:あり
海鬼鳥:コンボ『牧の畜の水飼い場』/《ワイルドグロース》《完全獣化》《進化の末脚》。
海鬼鳥:行動値が5から14に上昇するよ。
三木燕真:早なっとるやんけ!
支倉芹香:すばや!
日生日出人:なんだって!
GM:キュマイラは遅いというのは偏見だ!

海鬼鳥[14]・幽風×2[9]
(5m)
三木[9]・支倉[9]・日生[9]

GM:こうなりました。演出も軽くしちゃおう。
GM:芹香もあればしちゃって!
支倉芹香:はぁい
海鬼鳥:……「  」聞こえない鳴き声をあげる。
幽風:それに呼び寄せられたように、風が巻き起こる。風鈴を揺らし、音は立てずに。
支倉芹香:音が消えていく。
支倉芹香:潮の香りを運ぶ風が、留まる熱を流していく。
支倉芹香:中天に太陽の移動する時刻、高まった気温のために額に汗が浮かび───溶けるように宙に消える。
支倉芹香:周囲と親和する声質を持つレネゲイドが、緩やかに空間に満ちていく。

GM:ではイニシアチブプロセスに。行動順の最速は海鬼鳥ですが。
海鬼鳥:かなー?
三木燕真:まちな
GM:ほう 貴様は三木…なにをするというのだ
三木燕真:《スピードフォース》を使用。イニシアチブタイミングで行動します。
三木燕真:三木といえばイニシアチブ行動
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を4(→ 4)増加 (92 → 96)
支倉芹香:イニシアチブ行動が出来る方の三木さん!
GM:ふん…三木の資格 見届けたぞ
GM:ではどうぞ!
日生日出人:がんばって!
三木燕真:マイナーで敵にエンゲージ
三木燕真:メジャー『穿く無窮の満つ星オルバース・パラドックス』:《疾風迅雷》《吠え猛る爪》《超振動閃》。
三木燕真:三木なのでピュアブリードだからこその攻撃を……
三木燕真:三木なので決闘者の剣を使って行います
三木燕真:海鬼鳥を攻撃するよ~
GM:誇り高い
海鬼鳥:うけるよー
三木燕真:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[2,6,8,9,10]+3[3] → 13

三木燕真:ドッジ不可です
海鬼鳥:かなしみのガード
三木燕真:いれるぜ ダメージを
三木燕真:2d10+12 ガード有効 装甲無視
DoubleCross : (2D10+12) → 11[1,10]+12 → 23

海鬼鳥:喰らったが生きている!しかしその超振動閃…!
三木燕真:1点でもダメージを与えた場合、ラウンド間受けるダメージを+21します。
海鬼鳥:かなしい
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を10(→ 10)増加 (96 → 106)
GM:演出もどうぞ!

三木燕真:「――エリネド」右手を口に近づけて、中指の指輪を呼ぶ。
三木燕真:姿がかき消える。音は立たない。
三木燕真:その指輪――遺産“しあわせのエリネド”が彼にもたらすのは、超加速の力。
三木燕真:彼のハヌマーンとしての形質を最大限に増幅し、姿を押し出す。
三木燕真:瞬く間に海鬼鳥を通り過ぎて、すれ違いざまに斬撃。
三木燕真:遅れて、彼の置き去りにした音速が、衝撃波となって波立つ。
海鬼鳥:振動で知覚するよりもなお早く、その波は届いた。
海鬼鳥:痛みの悲鳴も音は泣く、ただ風がざわめく。
三木燕真:同時位置への連続衝突は、回避挙動さえ許さない。
日生日出人:「っ、亜矢ちゃん……」様子を伺う。
菅沼亜矢:少女のもとには衝撃も声も届かない。眠るように倒れている。
三木燕真:「これで終わるほどなわけもないか……」

GM:では行動順!海鬼鳥の行動です。
海鬼鳥:はい!
海鬼鳥:マイナーアクションで《アバターフォーム》。シーン中、RC判定の達成値+6。
海鬼鳥:メジャーアクションでコンボ『海のあなたの静けき国』/《サイレンの魔女》《さらなる波》《魔獣の衝撃》《魔獣の本能》《音界の王》。
三木燕真:音使いじゃんッ
海鬼鳥:Dロイス音使いだよ!
日生日出人:ヒエッ
支倉芹香:怖い!
海鬼鳥:シーン(選択)で全てのPCを対象に攻撃。
三木燕真:ヒエ~
日生日出人:ひゃあ~
海鬼鳥:15dx+10
DoubleCross : (15DX10+10) → 10[1,2,3,3,5,5,6,7,8,9,9,9,9,9,10]+9[9]+10 → 29

海鬼鳥:命中判定です 当たって!
日生日出人:3dx+1>=29 ドッジするよ
DoubleCross : (3DX10+1>=29) → 10[3,3,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗

支倉芹香:避け芹香!
日生日出人:頑張ったじゃん!
GM:がんばってる
支倉芹香:4dx>=29
DoubleCross : (4DX10>=29) → 9[1,3,8,9] → 9 → 失敗

支倉芹香:頑張ってる!
三木燕真:うーん 一応ガードしてみよう
支倉芹香:コンボ:【ルサルカのひと触れ】《原初の紫:領域の盾》。対象はカバーリング。
支倉芹香:芹香がヒナちゃんカバーします
日生日出人:せりちゃ~ん
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を5(→ 5)増加 (82 → 87)
支倉芹香:ヒナちゃーん
海鬼鳥:ダメージ!
海鬼鳥:3d10+22
DoubleCross : (3D10+22) → 21[3,10,8]+22 → 43

海鬼鳥:えらい
海鬼鳥:装甲無視!
日生日出人:ヒエ~~ッ
支倉芹香:86喰らいリザレクト!
支倉芹香:支倉芹香のHPを1d10(→ 4)に変更 (24 → 4)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を4(→ 4)増加 (87 → 91)
日生日出人:きれいな4ね
三木燕真:ガード4HP28なのでむり
三木燕真:春ちのロイス切ろかな 昇華して復活します!
三木燕真:三木燕真のHPを13(→ 13)に変更 (28 → 13)
GM:りょ!

海鬼鳥:超加速の衝撃を受けた翼はざわめく。
海鬼鳥:少女を守るように飛び立ち、歌を歌う。
海鬼鳥:風が起こる。すべてが揺れる。それは先ほど受けた鋭い風とは違う。
海鬼鳥:より乱暴で重く荒い、嵐に似た衝撃波。
日生日出人:「あっ、だめ、燕真く……っ」 言葉が歌声に呑まれる。
支倉芹香:「ヒナちゃん!」その腕を引く。
日生日出人:「っ」
支倉芹香:空間を震わせる歌が振動とともに叩きつけられる。
支倉芹香:体外に存在するレネゲイドが干渉し、風の軌道をわずかにずらす。
支倉芹香:その結果生まれた凪の空間にヒナちゃんを押し込んで、自らの身体で蓋をする。
支倉芹香:「くっ……!」
三木燕真:「……!」振り向いて何かを叫んでいるが聞こえない。
日生日出人:「せりちゃん…っ」 目の前の彼女、そして遠方の燕真くんがどちらも視界に入る。
支倉芹香:「だいじょうぶ……です!」
日生日出人:歌声、吹き荒れる衝撃波、津波に呑まれるように廃墟が崩れる。

GM:行動値9のみんなー 出番よ
GM:だれがいくかい
日生日出人:ヒナいきます~
GM:おいでー
日生日出人:はあい
日生日出人:ではマイナーで敵のところまで5m移動。

海鬼鳥[14]・幽風×2[9]・三木[9]・日生[9]
(5m)
支倉[9]

GM:こうなった
日生日出人:メジャー。コンボ『大海は胃の中』:《死神の精度》《オールレンジ》《ディストーション》《コンセントレイト:エグザイル》。
日生日出人:海鬼鳥さんに攻撃するよ
日生日出人:(10+3)dx7+1
DoubleCross : (13DX7+1) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,5,6,7,8,8]+10[7,8,8]+10[4,8,9]+6[4,6]+1 → 37

海鬼鳥:うおお
日生日出人:これは
日生日出人:《宵闇の魔花》もつけます!
海鬼鳥:うおあああ
日生日出人:達成値+5して42。
海鬼鳥:まだ助かる…マダガスカル!ドッジ
海鬼鳥:13dx
DoubleCross : (13DX10) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,7,10]+8[8] → 18

海鬼鳥:がんばった
支倉芹香:ちょっと頑張ってる
日生日出人:がんばった
三木燕真:肉体野郎め
日生日出人:ではダメージ出すぞ さきほどの燕真くんの《超振動閃》ものせまして
三木燕真:21つくよ~
日生日出人:5d10+30+1d10+21 装甲有効
DoubleCross : (5D10+30+1D10+21) → 27[1,7,7,4,8]+30+10[10]+21 → 88

日生日出人:おりゃ~
GM:??
支倉芹香:つよ
GM:末広がりだ…
日生日出人:まあ、幸先良い
海鬼鳥:えーと
海鬼鳥:残りHPは66。なので倒れる…が
海鬼鳥:《魔獣の証》!復活します。
三木燕真:やわらかかった
日生日出人:もどってきた
海鬼鳥:そして…即座に《ブリッツクリーク》を使用して再行動します。このエフェクトは【Eロイス:妄念の姿】で取得したものです。
支倉芹香:きゃーっ
日生日出人:あらあら
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を14(→ 14)増加 (101 → 115)
日生日出人:《宵闇の魔花》でHPも19になったよ
三木燕真:妄想じゃんッ
海鬼鳥:まずオートアクション。《魔獣の衝撃》がラウンド一回なので、《再起する咆哮》で回復させる。
支倉芹香:めっちゃ叫ぶじゃん
海鬼鳥:マイナーなし、メジャーアクションでコンボ『海のあなたの静けき国』/《サイレンの魔女》《さらなる波》《魔獣の衝撃》《魔獣の本能》《音界の王》。
海鬼鳥:15dx+10
DoubleCross : (15DX10+10) → 10[1,1,1,4,4,4,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+8[6,8]+10 → 28

支倉芹香:まわしよるなぁ
海鬼鳥:魔花してほしい
日生日出人:よるねえ
日生日出人:ラウンド1回だし…
三木燕真:HP5減るからむしろして欲しい
海鬼鳥:チルドレン…おらんな。
日生日出人:なるほどね
支倉芹香:どうせ死ぬこと前提のクレバーな判断
支倉芹香:回避
日生日出人:とりあえずドッジしよう
三木燕真:ドッジします~
日生日出人:3dx+1>=28
DoubleCross : (3DX10+1>=28) → 10[4,8,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

日生日出人:ムキーッ
支倉芹香:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 7[4,6,7,7] → 7 → 失敗

三木燕真:6dx+1>=28
DoubleCross : (6DX10+1>=28) → 5[1,2,2,3,4,5]+1 → 6 → 失敗

三木燕真:ダメ
支倉芹香:セリーッ
海鬼鳥:ダメージいくかっ
三木燕真:どうせどっちも死ぬからカバーされたきかも
支倉芹香:エンゲージ外から見守り芹香
日生日出人:ですわね
日生日出人:《領域の盾》で燕真くんをカバーするよ!
三木燕真:ありがと~!
GM:いいなー(?)
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を4(→ 4)増加 (115 → 119)
海鬼鳥:ダメージ!オラーッ
海鬼鳥:3d10+22
DoubleCross : (3D10+22) → 22[6,9,7]+22 → 44

海鬼鳥:それは死を意味する数字
日生日出人:88ダメージくらいます あら末広がり
GM:めでたい
支倉芹香:お返しされてる
支倉芹香:リザレクトします
支倉芹香:支倉芹香のHPを1d10(→ 4)に変更 (4 → 4)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
日生日出人:戦闘不能になるので、海鬼鳥にロイスを 同情/排除:〇で取得、即昇華!復活します。
支倉芹香:安定感
GM:はい、では演出もお願いします!

日生日出人:「……、」せりちゃんがつくってくれた隙がある。
日生日出人:こちらが動けて、嵐のような斬風が途切れる一瞬の隙。レースの日傘にあしらった仕込み刀を抜刀。
日生日出人:こくんと頷く。腹部が黒く膨らんで、内側から己がめくりあがり──消失。
日生日出人:日生日出人が自身を幻覚物質に変換するとき、『体内』と称する領域が廃墟内に展開される。
日生日出人:この『体内』において、日生日出人は何でもできて、どこにでもいる。どこにでもいるから、どこにもいない。
日生日出人:海鬼鳥の真上に出現。ダン!と、踏み抜く音。『体内』の天井を────傍目に見れば、何もない空間を蹴り上げて。
日生日出人:上空から真下に『飛ぶ』。
日生日出人:「うりゃっ」突きの構え。海鬼鳥を狙う。
海鬼鳥:どこにもない体内でうごめく鳥は、その剣を避けることができない。
海鬼鳥:体の海に揺られ、その攻撃を受け、びちゃりと羽根を散らす。
海鬼鳥:その羽根のひとつひとつが風を纏い、敵対者を穿とうとする。
海鬼鳥:「    !」
三木燕真:「こいつ、この状況からこっちを……!」
支倉芹香:「もう……!」
支倉芹香:形を持たない風と違って、その羽根を干渉するには出力が足りない(対応されちゃった…!)
日生日出人:「ほんとにっ、しぶとい~っ…」
日生日出人:レースの日傘をくるりと回すようにしながら、近場にいた燕真くんの前に出る。
日生日出人:無理やり、ぐにゃりと『体内』を曲げる。風の軌道が不自然に逸れる。
三木燕真:後方へと向かう羽を払おうと歩み出ようとして、それに蔽われる。
三木燕真:「な……!」
日生日出人:「んへへ…」ちらりと後ろを見る。「癖でやっちゃった」
三木燕真:「いや……」
三木燕真:「無理してやろうとしたんじゃなきゃいい」
三木燕真:「……助かった」
日生日出人:「ん~ん! どういたしまして!」 羽根に裂かれてレースが舞う。痺れた手をぷらぷらと振る。

GM:では支倉さんの手番。
支倉芹香:はーい
支倉芹香:マイナーで5m移動。皆のエンゲージに合流します
GM:来た
GM:海鬼鳥[14]・幽風×2[9]・三木[9]・日生[9]・支倉[9]
支倉芹香:きちゃった
支倉芹香:メジャーコンボ:【マインドスケイア】《C:ブラム=ストーカー》《滅びの一矢》《原初の赤:ブレインハック》《フラットシフト》
支倉芹香:ショットガンスラッグで海鬼鳥さんに攻撃
支倉芹香:支倉芹香のHPを2(→ 2)減少 (4 → 2)
海鬼鳥:あたし
支倉芹香:9dx7+1
DoubleCross : (9DX7+1) → 10[1,2,2,3,5,7,8,9,9]+10[3,4,8,8]+10[4,9]+10[9]+3[3]+1 → 44

支倉芹香:やーっ
三木燕真:すご
海鬼鳥:やーー!?!?
日生日出人:すごい
支倉芹香:がんばりせりか
海鬼鳥:うおおおドッジしよ
海鬼鳥:13dx
DoubleCross : (13DX10) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,6,7,7,9,10]+1[1] → 11

海鬼鳥:毎回頑張りは感じる
海鬼鳥:ダメージをおよこし!
支倉芹香:命中時にBS憎悪付与。対象は海鬼鳥さん自身です。
海鬼鳥:あたしー!?
支倉芹香:次の攻撃は自分に向けてください!
支倉芹香:ダメージ!
支倉芹香:三木さんの継続分も乗せて
支倉芹香:5d10+5+9+21 装甲有効
DoubleCross : (5D10+5+9+21) → 33[7,7,5,7,7]+5+9+21 → 68

支倉芹香:諸々有効です
GM:??
日生日出人:ラッキーセブン
三木燕真:バステための攻撃でして良いダメージじゃない
三木燕真:まあでも……これだけすれば
三木燕真:侵蝕がとてつもなく上がっちゃうんでしょうね
支倉芹香:そうですね。先にメジャー侵蝕分をあげます。
日生日出人:まあ!なんてこと
日生日出人:芹香!わたし達のために…
支倉芹香:コンセに滅びの一矢に、ブレインハックまで載せて……
三木燕真:無理をして……!
日生日出人:ああっ…!
支倉芹香:最後にフラットシフトで味を整えて
GM:おいしそう
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を0(→ 0)増加 (95 → 95)
GM:?
支倉芹香:95になりました
三木燕真:全部フラットシフトの味になっちゃったじゃん
支倉芹香:カレー味
日生日出人:ごった煮ね
海鬼鳥:侵蝕ゼロにまけてたまるかい!
海鬼鳥:《不死なる獣》!ダメージ-2×2d点するわよ!
海鬼鳥:2d
DoubleCross : (2D10) → 10[3,7] → 10

支倉芹香:10も減る!
海鬼鳥:₋20で48!
支倉芹香:そんなに!
海鬼鳥:だけど復活したHPが30なんだよなあ!
海鬼鳥:落ちます
支倉芹香:悲しい
日生日出人:さらば
海鬼鳥:復活はない。風たちよ 任せたぞ
支倉芹香:早めに同じところに送ってあげましょう
三木燕真:しんじゃった
日生日出人:元気でね…
幽風:まかされた
支倉芹香:演出!
GM:演出どぞ

支倉芹香:「………!」乱れる風に髪が逆巻く。
支倉芹香:「効果範囲が広いんだから、散らばってるのは逆効果、ですね」
支倉芹香:髪を押さえながら、二人が着地した点を見る。
支倉芹香:そしてトクトク、と身体のうちで流れる血流を意識する。
支倉芹香:レネゲイドに反応しやすい身体が、体内と体外の境を曖昧に。
支倉芹香:自分の体の内に取り入れるのではなく、内も外も同等である。という意識。
支倉芹香:「だから……」
支倉芹香:人差し指を伸ばした手で風をなぞる。
支倉芹香:威力も、質量も、自分で用意する必要はない。
支倉芹香:「あの鳥が、相手が残した風が、あるんだから」
支倉芹香:「それを、つかって…!」
支倉芹香:渦を描くように腕を振って、風が後を追う
支倉芹香:「こう!」
支倉芹香:羽根を運ぶ風向きが変わって、小さな台風のような進路で海鬼鳥へと向かって叩きつけられる
三木燕真:残る風はそれだけには留まらない。
三木燕真:その反対側に回り込むように駆けている。
三木燕真:その駆動の衝撃波も、さらなる追い風として殺到する。
海鬼鳥:羽根が散る。千切れる。吹きすさぶ。
日生日出人:「っ……!」舞うレースが、軌道を変えた。
海鬼鳥:風の終わりに、鳥を模した体が零れては崩れ、壊れていく。
海鬼鳥:「   」
海鬼鳥:鳴き声が、音を造った。
海鬼鳥:風の音が強く響いて、吹き荒れて、べちゃりと落ちる体を、風が攫う。

GM:だがまだ敵は残っている!
支倉芹香:なにっ
日生日出人:そんな…!
GM:というわけで幽風たちの手番だよ。
幽風:わらわら!
三木燕真:出たわね
幽風:判定を二回して演出は一気にするわよ
支倉芹香:かしこい
日生日出人:えらい
幽風:まずはマイナーアクションでコンボ『耀く虚空、風絶えて』/《オリジン:レジェンド》《バトルビート》。判定のダイスと達成値を増やす。
日生日出人:増えてる
支倉芹香:風が強くなってきたな
幽風:メジャーアクションでコンボ『海のあなたの遙けき国』/《コンセントレイト:ハヌマーン》《振動球》《真空波動球》!
幽風:対象は
幽風:そうですね カップルでも狙うか。支倉さんと三木さんをそれぞれ攻撃しまーす。
日生日出人:おふたり~~
支倉芹香:きゃー
三木燕真:そんな……
支倉芹香:カップルですって
三木燕真:まだそういうんじゃ……
幽風:うるせえ!行こう!
幽風:三木のほうから
幽風:8dx6+6
DoubleCross : (8DX6+6) → 10[1,2,2,3,4,5,9,10]+10[6,6]+10[8,10]+10[6,10]+10[3,9]+1[1]+6 → 57

三木燕真:殺意高くない?
支倉芹香:こわ
幽風:キレてんのかもしれねえ
支倉芹香:避け芹香
支倉芹香:4dx>=57
DoubleCross : (4DX10>=57) → 8[3,6,8,8] → 8 → 失敗

三木燕真:こっちじゃない?
支倉芹香:ほんとだ!
幽風:せりかはこっち
幽風:8dx6+6
DoubleCross : (8DX6+6) → 10[1,1,2,2,2,4,6,10]+10[3,6]+5[5]+6 → 31

日生日出人:もしかして二人とも…
日生日出人:苗字が……?
幽風:手加減しちまったようだな
三木燕真:男女差別だろ
GM:義妹か
支倉芹香:三木……?
支倉芹香:どのみち避けられなかった芹香。
三木燕真:6dx+1>=57 ドッジ
DoubleCross : (6DX10+1>=57) → 10[2,2,4,4,4,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

支倉芹香:がんばってる
日生日出人:がんばった
幽風:ダメージを出すぞ
幽風:えんまやつ
幽風:6d10+13
DoubleCross : (6D10+13) → 29[10,2,8,7,1,1]+13 → 42

幽風:せりか
幽風:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 34[8,10,8,8]+13 → 47

支倉芹香:手加減とは?
日生日出人:殺意が高い
支倉芹香:平等だった
三木燕真:上回っとる
幽風:怒りを―
三木燕真:無理なので 菅沼亜矢/庇護:○/不安で取得、昇華して復活します。
支倉芹香:リザ芹香
支倉芹香:支倉芹香のHPを1d10(→ 10)に変更 (2 → 10)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を10(→ 10)増加 (95 → 105)
日生日出人:でっかい
支倉芹香:ぎゅん
GM:演出軽く!

幽風:だが風はまだ止まない。風鈴の音も、海の音も、すべて掻き消す強さで。
幽風:女の鳴き声に似た音を立てながら、手近のふたり――三木さんと支倉さんに縋るように渦を巻く!
三木燕真:「チッ……!」舌打ちしながら、なるべく2人から距離を取るように下がるが、十分ではない。
支倉芹香:こちらもなんとか距離を取ろうとして、間に合わない
支倉芹香:「さっきと違って……風自体が本体だから、ちょっと厳しいですね」
支倉芹香:耳元で悲鳴を挙げられるような距離で顔をしかめる。
日生日出人:「ふたりとも…」 僅かなりとも防具の役目を果たす傘は既に切り裂かれている。
日生日出人:「これっ…風? 能力の残滓だけ残ってる…よねえ?」
三木燕真:仕立てのよいジャケットが避け、裂傷を刻む。「……残滓ではあるけど」
三木燕真:「これ自体が、起源オリジンを持ってるみたいなもんだ」
三木燕真:「放置すれば第二第三の海鬼鳥になる」
日生日出人:「んむむっ…やな種だあ」
支倉芹香:「……端末として鳥の形を取っただけで」
支倉芹香:「現象全体を止めなくちゃ、ってことですね」
三木燕真:「ああ。“音”だ、大元は……」
日生日出人:「……」視線が動く。家の周囲に吊られた風鈴が見える。
三木燕真:「だったら、消えるまでやるしかない」

GM:クリンナップ!
日生日出人:ワオワオ
GM:特にない気がする ので省略。



GM:ラウンド2に移行するよ~
三木燕真:やるぜやるぜ
日生日出人:はあい~

幽風×2[9]・三木[9]・日生[9]・支倉[9]

日生日出人:なかよし
三木燕真:みんないっしょだ
支倉芹香:ズッ友
GM:エンゲージなどはこう。みんな9よ
GM:セットアップ!
幽風:ないぜ
三木燕真:なし
日生日出人:なし!
支倉芹香:コンボ:【 愛の管に円環を《ヴェナ・アモーリス》】《鮮血の奏者》。自身のHP3点消費。対象は攻撃力+9。対象自分です。
支倉芹香:支倉芹香のHPを3(→ 3)減少 (10 → 7)
支倉芹香:支倉芹香の侵蝕率を4(→ 4)増加 (105 → 109)
日生日出人:自分にする?
支倉芹香:自分で大丈夫かなーの思い。
GM:彼氏にマーキング?
三木燕真:私はなんか……
三木燕真:2回攻撃できる気はします
日生日出人:せっかくの機会でもあるぜ
支倉芹香:おぉ
支倉芹香:じゃあ2回分稼いでもらおうか。
支倉芹香:100超えてたので攻撃力+12です
三木燕真:はい……
三木燕真:がんばります
支倉芹香:がんばって。
日生日出人:ファイト~!
GM:演出は…どうする?攻撃と一気にしますか?
支倉芹香:攻撃の時にちょろっとします。
三木燕真:はーい
GM:では、そのままイニシアチブ。
GM:攻撃は誰からするかな?
三木燕真:やります!
日生日出人:がんばって!
GM:おいでー!
三木燕真:マイナー《ライトスピード》。メジャーアクションを2回行います。
三木燕真:メジャー『穿く無窮の満つ星オルバース・パラドックス』:《疾風迅雷》《吠え猛る爪》《超振動閃》。
三木燕真:幽風1を攻撃。
幽風:1です!
三木燕真:6dx11
DoubleCross : (6DX11) → 10[1,5,6,8,9,10] → 10

三木燕真:C11なのでとまる
三木燕真:ドッジは不可だぜ
幽風:《イベイジョン》達成値13。
三木燕真:当たりました
日生日出人:空振りベイション
支倉芹香:止まって見えるぜ
三木燕真:2d10+12+12 装甲無視 1点でもダメージを与えた場合ラウンド間ダメージを+21
DoubleCross : (2D10+12+12) → 15[5,10]+12+12 → 39

幽風:ンナーッ
幽風:HP29!死ぬ!
支倉芹香:出目やる気あるねぇ!
幽風:1は消えます。
幽風:2です。生きてます。
支倉芹香:バフっといてよかった
三木燕真:なるほどね これで死ぬとはね
三木燕真:2回目、《超振動閃》を外して、メジャー《疾風迅雷》《吠え猛る爪》で攻撃。
幽風:もう一回殴られるドン!
三木燕真:6dx11
DoubleCross : (6DX11) → 10[1,6,6,8,8,10] → 10

三木燕真:キレイに10出す
日生日出人:きれい
支倉芹香:綺麗
幽風:おなじく《イベイジョン》達成値13だドン
三木燕真:2d10+12+12 装甲無視
DoubleCross : (2D10+12+12) → 3[1,2]+12+12 → 27

三木燕真:あっ
幽風:…!
三木燕真:残るなこれ……
幽風:では…微風が残る
日生日出人:そよそよ
三木燕真:往生際の悪いやつ!
支倉芹香:そよよ
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を5(→ 5)増加 (106 → 111)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を10(→ 10)増加 (111 → 121)
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を5(→ 5)増加 (121 → 126)
GM:演出はしますか?次あれば一気にします?
日生日出人:いましておいた方がいいのではっ
GM:りょ!
GM:どうぞー
支倉芹香:「ん………」
支倉芹香:風の音が強まっていく。
支倉芹香:無形のまま形を留めないその強風は、緩やかに空気中のレネゲイドを撹拌する。
支倉芹香:「音を相手にするのは、ちょっと大変そうですけど」
支倉芹香:「三木さんなら、追いつけますよね?」
支倉芹香:ス、と握手を求めるように右手を伸ばす。
三木燕真:「……ああ」手を差し出し返す。
支倉芹香:《マーキング》。指先でその手に触れる。
支倉芹香:薬指、桜色の爪に、曲線を組み合わせたような柔らかな文様が浮かぶ
支倉芹香:それに合わせ、じわりと経皮接触を媒介にレネゲイドが送り込まれる
支倉芹香:それは貴方へ活力を与え、栄光へ導くルサルカのひと触れ。
支倉芹香:貴方に活力を与え、気力を賦活させる。
三木燕真:音など問題ではない。よほどの強敵はこれだ。
三木燕真:この触感。それから。
支倉芹香:「頼ります。適材適所と言うことで」
支倉芹香:ふふ、と目を細めて笑い、幽かな指先を離す。
支倉芹香:「頑張ってください」
三木燕真:揮発し、撹拌する彼女自身の香り。
三木燕真:頷いて。「当然」
三木燕真:それに抗うほうが、余程難しい。
三木燕真:手を掲げ、薬指の紋様に口づける。
三木燕真:それがエリネドの作用と相互して、甚大なる力を齎す。
三木燕真:過ぎた力だと思う。だが。
三木燕真:それに値する存在になりたいとも思った。
三木燕真:姿が掻き消える。
三木燕真:その姿が閃光となり、風を薙ぐ。
三木燕真:痛烈な刺突。そしてその身がまた翻り戻る。
三木燕真:それを数度。更には。
三木燕真:その動き、それぞれに対して、音が遅れて応じる。
三木燕真:衝撃の波が、寄せては返し、浸食する。
幽風:鳴る。響く。揺れる。
三木燕真:「……そっちに溺れるかよ」低く呟く。
幽風:音に音が呑まれ、掠れゆく。
三木燕真:振り返り、彼女の姿を見た。
三木燕真:海を湛えたような瞳と、目が合った。
支倉芹香:その速度に少し遅れて、微笑む
GM:――――まだ残る風は、ひと触れで風鈴を鳴らし、

GM:……こんなところで終わってたまるかよ!
日生日出人:何~!
GM:まだ助かる!まだ生きているので続くぞ。
GM:手番は…誰が行くかい!
日生日出人:往生際の悪い子め そんな調子じゃよしよし♡してやるぞ
日生日出人:というわけでいきます よしよし♡しに
支倉芹香:歪んじゃうよ~ なにかが
幽風:エッ…
三木燕真:されたくて残ったのか?
幽風:へへ…
幽風:じゃあしてもらおっかな…
日生日出人:はあい!
日生日出人:えへん!マイナーありません。
日生日出人:メジャーで《ディストーション》《コンセントレイト:エグザイル》。幽風2くんを攻撃するぞ
日生日出人:(5+8)dx7+1
DoubleCross : (13DX7+1) → 10[1,1,2,3,3,3,4,5,6,8,9,9,10]+4[3,3,4,4]+1 → 15

三木燕真:あっまって
日生日出人:はい
三木燕真:オールレンジ入れないと
三木燕真:コンセエグザイルのせられないのでは
日生日出人:あっそっか そうだ
GM:ああ、そうかディストーションがオルクスだから
三木燕真:でもこれ数字的にはもう乗ってるのかな
幽風:じゃああの…全力でよしよししてもらいますね…
日生日出人:あっ普通に誤字してたんですけど 結果的に乗ってるや
日生日出人:じゃあこのままダメージ出すね~
GM:はーい!
三木燕真:イベイジョンは13で超えてる!
幽風:《イベイジョン》達成値13なので通ります!
日生日出人:ギリギリんちゅ!
三木燕真:超えれば一緒よ
日生日出人:2d10+1d10+10 装甲有効
DoubleCross : (2D10+1D10+10) → 4[1,3]+7[7]+10 → 21

日生日出人:おりゃ~~
幽風:残りHPは2…!
幽風:その胸に抱かれて死にます
日生日出人:よしよし♡
三木燕真:抱かせとる
幽風:いい人生だったな
日生日出人:日生日出人の侵蝕率を6(→ 6)増加 (119 → 125)
GM:エネミーはすべて倒れました!
GM:あなたたちの勝利だよ!
支倉芹香:やった~!
日生日出人:わ~い!
三木燕真:やったね
GM:『囚人の鳥籠』も解除されます。
GM:演出もどうぞ~!

日生日出人:「…せっかく」
日生日出人:「王子様とお姫様が良い感じなんだからあ」
日生日出人:「邪魔しちゃだめだよお」するりと手を動かす。
日生日出人:風鈴を鳴らす寸前の、ささやかな風…これくらいの脅威ならば、この『体内』のみで呑み込んでしまえる。
日生日出人:空間をもって風を呑み込み、あるいは圧し潰して。
幽風:大海に吸い込まれるように、それは。
日生日出人:体内にいる悪いばい菌は、消化。
日生日出人:あるいは、藻屑。
日生日出人:溶けて消える。
日生日出人:「ぱくん」
日生日出人:呟いて、飲み込めば、悪い風は巻き起こらない。
GM:……海潮音が、ふたたび届く。
GM:その家には、なにもない。横たわった少女だけがいて、目を開けた。
菅沼亜矢:「……あれ?」あなたを見上げる。
日生日出人:「んふふう」
日生日出人:「ここにも小さなお姫様がいましたねえ」しゃがみこむ。
菅沼亜矢:「……探してきてくれたんだ」
日生日出人:「目覚めのキスしてあげればよかったかな~?」
菅沼亜矢:「えー」くすくすと笑う。
日生日出人:「んへへえ」にこにこと笑う。
菅沼亜矢:「うーん、わたしは、いつかわたしの王子様にしてもらう」
菅沼亜矢:真面目くさった顔で。「だからヒナちゃんとは…そのあとにするね」
三木燕真:刺突剣を懐にしまい込んで。「そのほうがいい……」と言いかけて。
三木燕真:「そのあと……」呆れる。
日生日出人:「んはは」笑っている。
日生日出人:「亜矢ちゃん、立てる?おんぶしよっか?」
菅沼亜矢:「んー、立てるよ~」
支倉芹香:「あ、怪我とかしてなさそう。よかった」
三木燕真:「……そっちは」
三木燕真:「……そっちは、平気なの」
支倉芹香:「ん」
支倉芹香:亜矢ちゃんに合わせてしゃがんでいた目線で見上げる
日生日出人:「…」それとなく亜矢ちゃんの手を引く。
三木燕真:戦闘スタイルを変えた……変えさせたことは分かっている。それを遵守していたことも。
三木燕真:それでも聞かずにはいられなかった。
菅沼亜矢:じーっと二人を見つつ、ついていく。
支倉芹香:以前までの自分のスタイルは、干渉しやすいレネゲイドを利用した大規模な模倣と行使。
支倉芹香:例えば、同じ規模の風を起こしてぶつけるとか、そういう。
支倉芹香:「大丈夫ですよ」
三木燕真:「……そう」
三木燕真:あるいはそれは、受け取りすぎたレネゲイドを返すために、無意識だったのかもしれない。
三木燕真:「ならいい」屈んで手頃な高さにあった、その桃色の髪をした頭を撫でた。
支倉芹香:「わ」
支倉芹香:手で触れた分、触れられる。
支倉芹香:レネゲイドを介さなくても行われる循環に、なんとなく身を任せた。
支倉芹香:(………今日も暑くなりそう)
GM:風鈴の音が、海風にチリン、と小さな音を立て。
GM:あなたたちと、菅沼亜矢の無事を慌ただしく尋ねる通信が入ったのは、それからすぐの出来事だった。



GM:バックトラック!
GM:Eロイスは四つ。【妄念の姿】【さらなる絶望】【さらなる絶望】【囚人の鳥籠】
GM:ふりたきものはふるがいい!
日生日出人:ふります~
日生日出人:125-4d10
DoubleCross : (125-4D10) → 125-18[3,5,5,5] → 107

三木燕真:振ります~
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を4d10(→ 19)減少 (126 → 107)
日生日出人:なかよし
三木燕真:1倍行けそうだな 1倍します
三木燕真:三木燕真の侵蝕率を4d10(→ 21)減少 (107 → 86)
日生日出人:おなじく1倍です 残りロイス5つ!
日生日出人:107-5d10
DoubleCross : (107-5D10) → 107-19[2,6,4,5,2] → 88

三木燕真:いけました 5点帰還です
支倉芹香:Eロなしでロイス分振ります
日生日出人:おなじく5点帰還です 良い感じ
支倉芹香:109-6d10
DoubleCross : (109-6D10) → 109-33[4,5,7,6,10,1] → 76

GM:末広がり
支倉芹香:5てーん
GM:皆安定!
GM:おかえりー!
日生日出人:ただいま~
三木燕真:ただいま~


◆Ending◆渡り鳥は飛び立った

GM:事件の処理後、菅沼支部長と芳井の伝達を受けた近隣都市のUGNにより件のジャームは回収された。
GM:その報告を行う少し前。
GM:あなたはレネゲイドにまつわる検査を終えた菅沼亜矢の顔を見に来た。
GM:ホテル『久海荘』医務室。
菅沼亜矢:白いベッドの上で暇そうに足をぱたぱたさせ、窓の外を見ている少女。
日生日出人:「あっ、あった」スマホでいま放送してる女児向けアニメの主人公を画像検索。
日生日出人:「この子だよねえ」見せます。
日生日出人:「似てるう?」
菅沼亜矢:ぱたりとあなたのほうを振り向く。覗き込む。
菅沼亜矢:「……髪の毛が似てる!」
日生日出人:「んはあ、同じピンクだからねえ」にこにこ笑う。
日生日出人:「ときどきねえ、施設帰ったときとかに、亜矢ちゃんくらいの子と一緒に見ててね…」
菅沼亜矢:「へーっ」しせつ?はよくわからないが、へーっと聞いている。
日生日出人:「こうだよね」変身のときを真似する。
菅沼亜矢:「そう、そう!」
日生日出人:「んへへ~」
日生日出人:「…」変身ポーズをしたまま。「ごめんねえ、お父さんじゃなくて…」
菅沼亜矢:「…?」首を傾げ。「お父さん、来てたよ?」
日生日出人:「そうだけどねえ」苦笑する。「お父さんと一緒に待ってたくない?」
菅沼亜矢:「んー」
菅沼亜矢:「でもね、たぶん、ちょっとしたらお説教タイムだったからね」
菅沼亜矢:「いいの」
菅沼亜矢:よくわかっていない様子で笑う。
日生日出人:「んはは」笑い返す。「あんなところでこっそりペットなんか飼うから~、って?」
菅沼亜矢:「そう!あそこは危ないっていっただろう!って」
菅沼亜矢:「でも…」
日生日出人:「うん」
菅沼亜矢:「心配、すごく心配ってかんじだったから」
菅沼亜矢:「ゆるしてあげようかな」
日生日出人:「…ほんと?」表情が緩む。
菅沼亜矢:「ちょっとだけね!」
日生日出人:「んふふ」ふにゃふにゃ笑う。「お父さんねえ、ほんとに亜矢ちゃんのこと心配なんだよう」
菅沼亜矢:ふむふむ、と真面目くさった顔。
日生日出人:「風鈴の家じゃない、いいところ、見つかるといいねえ」
菅沼亜矢:「そうねー」
菅沼亜矢:「お父さんもね、今度いっしょに街いってくれるんだって」
日生日出人:「そうなの?」ゆったり身体を倒し、亜矢ちゃんの顔を覗き込む。
日生日出人:「お父さんからのお誘い?」
菅沼亜矢:「そうなのです」
日生日出人:「亜矢ちゃん、お姫様だあ」にこにこします。「良かったねえ」
菅沼亜矢:「でもペットはだめだって!変身のね、コンパクトは買ってくれるんだって」
菅沼亜矢:さっき日生さんが変身ポーズをしたアニメのアイテムがコンパクトだ。
日生日出人:「ほあ~」ぱちぱちと瞬きする。
日生日出人:「ペット欲しくならない?」
菅沼亜矢:「ほしい!鳥は…ええと」名前を思い出せず、それも忘れ。
菅沼亜矢:「なんだっけ…。ハムスターでもいいけど…」
菅沼亜矢:「お世話できるようになったらっていわれた」
日生日出人:「うはは」
菅沼亜矢:「これも心配なのかな~?」
日生日出人:「ん~…」
日生日出人:ゆったりと体を倒したまま、両手で頬杖をつく。
日生日出人:「ほんとにね、ペット、亜矢ちゃんが、飼うことになったらね」
日生日出人:「いっぱい楽しいことも、あるけど……」
日生日出人:「今度は、亜矢ちゃんひとりだけで、お別れもしなきゃいけなくなるからね」
菅沼亜矢:「……」
菅沼亜矢:「そっか」
日生日出人:「んへへ…、むずかしいこと言ってない?」
菅沼亜矢:「……ううん。あの鳥もねえ、もういなくなっちゃったって」
日生日出人:「うん」目を細める。
菅沼亜矢:「わたしもね、なんかね、そうなんだなあって気がしてるの」
日生日出人:「さみしい?」
菅沼亜矢:「どんな鳥か、わすれちゃったけど」笑う。
菅沼亜矢:「さみしいかも」
日生日出人:「んふふ」
日生日出人:「そしたら、昨日の亜矢ちゃんより、ちょっとお姉さんになったかも」
菅沼亜矢:「おお…」
菅沼亜矢:目の前のお姉さんを見上げる。
日生日出人:ふにゃふにゃ笑う。「ああいう鳥ねえ、渡り鳥って言うんだよお」
菅沼亜矢:「あとでグーグルでしらべる」頷く。
日生日出人:「んふふ……」説明しようとしたのを止めて、思わず笑う。
菅沼亜矢:「お姉さんになったら、ペットも飼えて、心配もされないかなー」
日生日出人:「ペットは飼えるようになるかもだけど…」
日生日出人:「心配はずっと、されちゃうんじゃないかなあ」
菅沼亜矢:「そっかあ」残念がる色はなく、不思議そうに返す。
日生日出人:「………」
日生日出人:「んふふ」ふっと噴き出す。
菅沼亜矢:「えー、なになに」
菅沼亜矢:「なんで笑うのー」
日生日出人:「あっ、ごめんね、亜矢ちゃんのこと、笑ったんじゃなくて……」
日生日出人:「心配、ずっとしちゃうって、んふふ」
日生日出人:「男の子って、みんなそうなのかなって」
菅沼亜矢:「お父さんは男の子じゃないよ~」と笑って。
日生日出人:「じゃあ…」
日生日出人:「大切な人がいると、そうなっちゃうんだねえ」
菅沼亜矢:「……ふ、んふふ」くすぐったげに笑う。
日生日出人:「あっ、照れてるう」こっちも笑って、ほっぺをくすぐる。
日生日出人:その笑顔を見て、大丈夫そうだな、と安心する。
GM:少女が見ていた窓の外には、海鳥が翼を広げて飛んでいた。



GM:しばらくののち。支部、スタッフルーム。
菅沼弘之:「今回の件は、誠にありがとうございました」頭を下げる。
三木燕真:「別に、ただ任務をこなしただけ。……ただ」
支倉芹香:「いえ、こちらもお仕事ですから。頭をお上げください」
三木燕真:「もうちょっと常駐させてもいいんじゃないの。戦力」
日生日出人:二人の横に立ち、おろおろそわそわしている。
菅沼弘之:頭を上げる。疲れた様子。「上に掛け合い中です。今回で痛感したところですね、それは」
芳井春:「例の家屋は取り壊しで話が通ったんでしたね」
支倉芹香:「と言っても、今までは回っていたようですし……」
三木燕真:「非常時に間に合わなきゃ意味ないだろ」
菅沼弘之:「今回のケースを上げることで人員は補充要請ができるかと。屋敷もそうですね」
支倉芹香:苦笑する。
支倉芹香:「そうですね。今後、訪れる人も増えればそういう対策も必要でしょうし」
菅沼弘之:「私が赴任した当時には、小規模な噂だと放置していて。取り壊しにはいろいろ反対なんかもあったもんで」
三木燕真:「そっちに力入れたほうが余程いい」
芳井春:「調査によると、鳥のジャームに誘発されて、RB未満に覚醒しかかっていたと」
日生日出人:「ふあ…、えっと、風鈴の家のことだよねえ?」
日生日出人:「海鬼鳥倒しても残ってた、あの、風の……風……」
三木燕真:「……やっぱりそっちもそっちで起源だったみたいだな」
芳井春:「ああ、そうそう。ジャームを倒した後の、その風」
支倉芹香:「ジャームに影響されたか、あるいは最後のひと押しをされたのでしょうね」
日生日出人:「はあ…、それは、取り壊しした方がいいねえ」
芳井春:「海鬼鳥のレネゲイドで活性化されかかっていたらしい。所謂オリジン:レジェンドのやつな」
三木燕真:「……“感染”」オーヴァードの覚醒起源の一つを挙げる。
日生日出人:「影響されちゃったかあ」
芳井春:「あそこで止められたのは、だから幸運だった」
菅沼弘之:「それと…なにより」
菅沼弘之:「なによりと言うのも…なんですが…いや。亜矢のことですね」
三木燕真:「何よりでいいしょ」
支倉芹香:「そうですよね」少し表情を柔らかくする。
三木燕真:「あんたの娘だろ」
日生日出人:「うん、うん」
菅沼弘之:苦笑する。へらへらとでもない笑い。「……ですねぇ」
菅沼弘之:「だいぶひとりで外を出歩かせていたのも、ありますし」
菅沼弘之:「そのあたりも、見直すことができましたよ」
日生日出人:「今度、一緒にデートできるって、楽しみにしてましたよお」
支倉芹香:「おぉ」
菅沼弘之:「アハハ!なんかのコンパクトだかをね。買わされます」
日生日出人:「うん、うん。さっきねえ、ペットはお姉さんになるまでがまんだよ~って話、してきたんだよお」
芳井春:「お姉さんしてきてる」笑う。
支倉芹香:「いいですね。コンパクトというと、お化粧品……?じゃなくて、なにかのグッズかな」
支倉芹香:「ヒナちゃん、お姉さん似合いそうですもんね」
日生日出人:「あっ、アニメのねえ、変身アイテムでねえ」
日生日出人:「んへへ、ヒナお姉さん~」 ヒナお姉さんの語感にハマッている。
芳井春:「ウケてるし」
日生日出人:「えと、あ、それでねえ、亜矢ちゃんは、けっこう大丈夫そうでした!」
菅沼弘之:「……よかった。私が行っても、お父さんはどうせお説教するっていうもんでね」
日生日出人:「鳥もねえ、渡り鳥なんだよ~って、それでお別れしたんだな~って、納得してた感じ…」
三木燕真:「……そうか」
三木燕真:「納得したならいい」
芳井春:「渡り鳥か。あながち間違いでもないか」
支倉芹香:「……良かったですね」
三木燕真:「捕まったとか死んだとかよりは余程いいだろ」
日生日出人:「燕真くんがねえ、そう言うといいよ~って提案してくれてねえ…」春くんを見る。
三木燕真:「そもそもいた事さえ忘れたとか。そういうのよりは……」
支倉芹香:「あら、そうだったんですねぇ」
三木燕真:「……何か悪いか?」
芳井春:「燕真がか。気が利く」
支倉芹香:「いえ、いえ。気が利くなあと」
芳井春:「悪かないだろ」笑う。
三木燕真:「……意外そうに言うな」
芳井春:「あのジャームも、縄張りを持つまで海辺を徘徊してたんだろうから。渡り鳥も間違いじゃないさ」
芳井春:「意外かは…」芹香さんをちらっと見やり留める。
支倉芹香:「フフ、すみません」口元を手で隠して笑う。
支倉芹香:「?」視線に首を傾げる
芳井春:「いや」手をひらひら振る。
日生日出人:「んへ~」ふにゃふにゃ笑う。「じゃあねえ、この支部的には、やっぱ…」
日生日出人:「さっき、燕真くんが言ってたとおり、ええと…人増やすとか、地域の…状況を……整える…みたいな…」
日生日出人:「ことに、力入れなきゃだねえ」
菅沼弘之:「そうですねえ。誘致云々はもう少し長くかかるかもしれない」
菅沼弘之:「……あ、でも」
日生日出人:「ふあ」
菅沼弘之:「せっかくだ。まだ海水浴場なんかは行かれてないでしょう」
三木燕真:「海水浴場?」
三木燕真:「あそこ閉鎖されて……」
菅沼弘之:「ああ、今回お呼びする件でオープン前に少し使用許可をもらってまして」
菅沼弘之:「この街、まあ何もないですけど、海が綺麗なのは本当なんでね」
支倉芹香:「わ、貸し切りってことですか」
日生日出人:「すごいねえ、セレブみたあい」
支倉芹香:「正直に言いましたねぇ」苦笑
菅沼弘之:「せめて楽しまれて行ってもらって、あわよくば宣伝も狙おうかなと」笑う。
三木燕真:「最後まで言い切らなきゃいいのに……」
日生日出人:「まだお昼だしねえ、帰る前に、ちょっとなら遊ぶ時間あるねえ」にこにこしています。
芳井春:「砂浜とかすげえ久々だな…折角だし行くか」
支倉芹香:「行きましょう、行きましょう」
三木燕真:時計を見る。全然時間はあるとわかってはいるが。
日生日出人:「燕真くん?」にこにこしながら呼びかける。
支倉芹香:「疲れちゃいました?」
芳井春:「なんだー?」
三木燕真:「……え。いや……」
日生日出人:「海だよお、海」
三木燕真:「海……」
日生日出人:「行きたくない~?」
三木燕真:「いや……」
芳井春:(あれだろ、ふたりきりのやつ)ヒナセに耳打ち。
日生日出人:(あっそっか、どっかで良い感じに消えないとねえ)耳打ち返す。普通にみんなに聞こえる。
三木燕真:「……」
支倉芹香:「あはは」曖昧に笑う
三木燕真:「……行きたいの」
三木燕真:「海……」
支倉芹香:「え?」
支倉芹香:「えー……それは、はい」
支倉芹香:「普段、あんまり行かない場所ですし?」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……」息を吐いて。
支倉芹香:「三木さんは?」
三木燕真:「……行く」
三木燕真:「……行くか」
三木燕真:「海……」
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:「というわけで、2名参加です」
日生日出人:「んふふう」
芳井春:「おし」満足げに頷く。
日生日出人:「任せてねえ!」
日生日出人:「俺達、うまいことやるから!」
芳井春:「任された」
三木燕真:「……いやそういう余計な……」
芳井春:「頑張れ燕真」
芳井春:「俺は応援してるから…」
三木燕真:「……」限界が来て、思わず。そう言う青年の脛を蹴ってしまった。


◆Ending◆海とあなたの静けき国で

GM:潮騒が聞こえる。
GM:打ち寄せる波の白と、海面のどこかくすんだ青。
GM:そして砂浜、パラソル。
GM:久浪浜海水浴場。オープン前のビーチにあなたたちは来ていた。
芳井春:プラスチックの弁当の蓋を閉じる。パラソルの下のチェアに窮屈そうに座っている。
芳井春:「味はけっこう俺好きかも」
日生日出人:「からあげ、最後のいっこ食べる人~」
芳井春:ストアー貝久井なるローカルスーパーで昼食は買出しをしてきた。
芳井春:「あ、燕真食う?」
支倉芹香:具の違うサンドイッチを食んでいる。
三木燕真:とっくに食べ終わってペットボトル(2l)の水を飲んでいる。
三木燕真:「……ん。じゃあ」
日生日出人:「あげるぅ~」
日生日出人:ピクニックぽいやつないかな~、と探したがなかったので、普通のからあげ。
三木燕真:「頂きます」しっとりした唐揚げをかじる。
芳井春:生姜焼き弁当を平らげ、端っこのオレンジを食べている。
日生日出人:みんなでシェアできるお惣菜ばっかり買って、みんなに分けたりしている。
芳井春:「つかヒナセ食ってる?わからん」シェアできるものばかりなのでわからないのだ。
支倉芹香:ついでに買ってみた紙皿(10枚セット)を使って、ヒナちゃんのお惣菜を分けてもらう。
支倉芹香:「わけた分、食べてましたよね?」
日生日出人:「食べてるよお~、せりちゃんとね~、半分ことかしてるし」
支倉芹香:「からあげも頂きました」
芳井春:「ふたりとも食ってると」
芳井春:頷く。
三木燕真:おにぎりを5個平らげた後。特に分ける前提はなかった。
支倉芹香:小分けにされたサンドイッチを食べている。卵やポテトサラダなど。
日生日出人:「パパっぽい~」ふにゃふにゃ笑う。
支倉芹香:「外で食べると美味しいですね」こっそり言うタイミングを狙っていたセリフ。
芳井春:「まだそんな年じゃねえって」笑う。
芳井春:「お、よかった」
芳井春:「海の家が開いてりゃなーと思ったけど、まあ味はあんまりだしな、海の家…」
三木燕真:「別にスーパーも普通のスーパーだろ……」
三木燕真:「海の家と大差ない」
支倉芹香:「正式な開店の前ですからね」
支倉芹香:「海の家って焼きそばとか売ってるんでしょうか?」
日生日出人:「焼きそばとか、かき氷とか?」
芳井春:「あと浜焼きとか…?」
日生日出人:「燕真くんは、なんでも食べれる?」
三木燕真:「まあ特には……」食べれない物はあるが特段言う気がない。
日生日出人:「えらいね~」せりちゃんに言ってにこにこ笑う。
支倉芹香:「健康的ですよね」ニコニコ頷く
三木燕真:「そう言われるようなことじゃなくないか……?」
芳井春:察するが黙っている。
三木燕真:「それともそっちがそんなに偏食なの」春くんを見やって。
芳井春:「俺? いや別に……えらい側だと思うけど」
芳井春:「支部の高校生に偏食がいるから、それじゃねえの」
支倉芹香:「あらぁ」
日生日出人:「いつもねえ、お肉か甘いものしか食べてないんだよ」
三木燕真:「太りそうだな」
支倉芹香:「男の子かも」
支倉芹香:男なら太らない訳では無い。
日生日出人:「みまちゃんは可愛い女の子だよ~」
支倉芹香:「あ、そうなんだ。それは心配」
三木燕真:「男でも心配ではあるだろそれは……」
支倉芹香:「それは……」「そうかもしれません」
芳井春:「まあ支部付きの戦闘要員だから、嫌でも運動はするさ」
日生日出人:「やっぱ、動くのがいいんだって」
日生日出人:足をぷらぷら揺らす。「いっぱい食べたしねえ、海でねえ、遊んでカロリー消費だね」
芳井春:「海でスポーツ…?」
三木燕真:「海で遊ぶっても……」
三木燕真:「泳ぎでもしない限りそんなカロリー消費しないでしょ」
支倉芹香:「海」足元の砂に靴底でスタンプを押してる
芳井春:「海行って泳ぐことそうねえな…」
日生日出人:「あ~」
日生日出人:「やっぱ水着持ってきてない?」
三木燕真:「まあ……開いてないって話だったし」
日生日出人:「やっぱかあ、春くんも持ってきてないんだよ」
支倉芹香:「………………」海の方を見る「………」ちょっと目をそらす。
芳井春:「俺は持ってきてない、けど」と言いながら、言葉を切り。任せる。
日生日出人:「あ、そう、俺はね~、んへへ、持ってきたけど~」
支倉芹香:「……!」
三木燕真:「……そうなの?」
日生日出人:「うん。でも、なんかそんな空気じゃないなあってなって」
日生日出人:「車のなかに入れてきちゃった」
支倉芹香:「……今回は途中でお仕事になっちゃいましたしね」
日生日出人:「そうなんだよお~」
三木燕真:「……取ってくればいいんじゃないの」
芳井春:ペットボトルの麦茶をごくごく飲む。
三木燕真:「入りたくて持ってきたなら、使えばいいんじゃない」
日生日出人:「え? そう~?」
支倉芹香:「…………」
支倉芹香:「私も、一応」
支倉芹香:「念のため、荷物に」何気なくを意識する。
三木燕真:「……」
三木燕真:「……?」
芳井春:「おー」蓋を閉める。「いいじゃん」
芳井春:持っていた車の鍵をヒナセに投げる。「ほい」
日生日出人:「うは」受け取る。
支倉芹香:「あっ。……ヒナちゃん着替えに行きます?」
日生日出人:「あ、うん~…、んん」
日生日出人:ぱちぱちと瞬きして、せりちゃんを見る。「一緒に来る?」
支倉芹香:「行きます」頷き。
日生日出人:「わ~~」 ふにゃふにゃ笑う。「行こ行こ!」
支倉芹香:「はい、はい。車に案内お願いします」
支倉芹香:立ち上がり、スカートを払って一緒に向かう
芳井春:少し思案して。
芳井春:「……俺、自販機探してくるけど」
三木燕真:「……」
芳井春:「燕真、待っててもらっていい?」
三木燕真:「……」コクリと頷く。
芳井春:そのまま別方向に向かう。
GM:波の音が沈黙に落ちる。
三木燕真:彼が去った後に、再び2Lペットボトルの水を飲む。
三木燕真:なくなるかの勢いだった。



日生日出人:車に向かう道中で、ふと歩みを止める。
支倉芹香:「? どうかした?」
日生日出人:「んん……」
日生日出人:「やっぱ、ええと、やめます」
支倉芹香:「えっ」
支倉芹香:「やめるの?」
日生日出人:「なんか……なんかなんだけど」くるりと振り返る。
支倉芹香:「うん」
日生日出人:「ここで、せりちゃんと燕真くんがふたりきりになった方が」
日生日出人:「その方が……ええと、うまく言えないんだけど……」
支倉芹香:「…………まぁ」
日生日出人:「なんか、その…ふたりで、ふたりきりで、ドキドキしたりとか、そういうの」
支倉芹香:「ふふふ」
支倉芹香:「照れる」
日生日出人:「そういうの……素敵かなあって、思いまして」
支倉芹香:「なるほど」
日生日出人:「んふふ」
支倉芹香:「こう……」
支倉芹香:「こう、ね」
支倉芹香:両手をわやわやする
日生日出人:「うん、うん」頷き、こちらも両手をわやわやする。
日生日出人:「俺とか春くんとか、いない方が……」
日生日出人:「せっかく、水着、だし……」
日生日出人:「他に人もいないし……」
支倉芹香:「うん………」
支倉芹香:「ちょっとシチュエーションが大胆すぎるね」
日生日出人:「た………」
日生日出人:「たしかに……」
支倉芹香:「貸し切りビーチで水着……?」
支倉芹香:「恥ずいのでは」
日生日出人:「はずい……かも………」
支倉芹香:「ひぃ」
支倉芹香:「というか、というかね」
日生日出人:「う、うん」
支倉芹香:「ビーチ開かれてないのに水着持ってきた私」
支倉芹香:「浮かれてない?」
日生日出人:「………」
日生日出人:「せりちゃん」
支倉芹香:「はい」
日生日出人:「楽しみだった?」
支倉芹香:「それは」
支倉芹香:「ええと……」
支倉芹香:「誘われたし……」
支倉芹香:「はい」
日生日出人:「………」
日生日出人:が、と肩をつかみ、くるりと回す。
支倉芹香:「わっ」
日生日出人:「せりちゃん!」背中をぐいと押してゆく。海の家、女子更衣室へ直行。
日生日出人:「やっぱやめるのやめようかと思ったけどやめるのやめる!」
日生日出人:「ここで、ふたりきりに、なるべきっ」
支倉芹香:「うん………うん?」どっちだ?
支倉芹香:「と、ともかく、はい」
支倉芹香:「お気遣いどうもです」
支倉芹香:「では、その」
支倉芹香:「芳井さんを引き付けていただいて…」
日生日出人:「まかせてっ」
支倉芹香:パタパタパタ、と女子更衣室が近づいてくる。
支倉芹香:「頼れる」
支倉芹香:「じゃあ、その」
支倉芹香:「着替えてまいります」
支倉芹香:右手で敬礼する
日生日出人:「うんっ」 ぐっ、と両拳を握る。
日生日出人:「あ、ねえ、せりちゃん」
支倉芹香:「あ。はい。何?」
日生日出人:「例えば、なんだけど…」
支倉芹香:うん、と促す。
日生日出人:「たとえば、せりちゃんが知らないとき、燕真くんが、どうしてるか、何してたか、とか」
日生日出人:「そういうの、知りたいときとか、考えるとき、ある?」
支倉芹香:「ん……」
支倉芹香:「ある、かも」即答できることを、少し間を開けて応える。
日生日出人:「んふふ……」
日生日出人:「それ、言ってあげたら喜ぶと思うけど…」
日生日出人:「しなくてもいいよ」
支倉芹香:「む?」
日生日出人:「んは! それじゃ、がんばってねえ~」
支倉芹香:「あ、ちょっと」
支倉芹香:「……もー」
日生日出人:スマートフォンを取り出しながら、ブンブンと手を振り駆けていく。
支倉芹香:この会話で勝てる気がしないので、矛を収める。
支倉芹香:その代わりこちらも手を振って応える
支倉芹香:「さて」
支倉芹香:気を取り直して、というポーズ。
支倉芹香:一応試着はしたけど、ノリノリで準備してるときは具体的に考えてなかったな。
支倉芹香:「…………うーん、女子」
支倉芹香:なんて考えながら女子更衣室に入って、ロッカーを探した。



GM:ピッ、と電子音、ボトルが転がる音。
日生日出人:『あっ、いた』と、通話中のスマートフォンから声。
芳井春:「お、どこ」と拾いながら左右を見渡す。
日生日出人:「ここ~」 駐車場の方面から走ってくる。
日生日出人:「ごめんねえ、あの、急に、いろいろ言っちゃって」
芳井春:「全然。俺も気になるし」
日生日出人:「ふたりのこと?」
芳井春:「そ。野次馬」笑う。
日生日出人:「んふふ」 ふにゃふにゃ笑う。
芳井春:「あ、つか、着なかったんだ」
日生日出人:「ん?なにを?」
芳井春:「水着。車に置いてたのはそうだろ」
芳井春:「泳ぎたいのかなって」
日生日出人:「あっ」
芳井春:スマホをポケットに仕舞う。
日生日出人:「んん、なんか、一応持ってきてただけだし」
日生日出人:「別にいいかな~って」
芳井春:清涼飲料水をヒナセに渡す。「そ?」
芳井春:「ならいいや」
日生日出人:「うん」渡される。
日生日出人:「春くん、どっちにしろ、持ってきてないじゃん」
芳井春:「まあな~」
日生日出人:「あっ、また奢られた…」
芳井春:「今かよ」笑う。「返品不可」
日生日出人:「……」わたわたする。「ん、んん~…」
芳井春:砂をざくざくと踏む。「んー?」
日生日出人:「あ、待って」追いかけます。
芳井春:止まって待つ。
日生日出人:「止まることないのに」思わず笑う。追いついて。「……ええと……」
日生日出人:「春くんてさ、あの、誰かと付き合うときね」
芳井春:「うん」追いついたのを見て。ゆっくりと歩き始める。
日生日出人:「この人のこと好きなんだな~、とか、そういうの、ちゃんと思ってから付き合う?」
芳井春:「いや……」
日生日出人:「なんか、さあ」頷く。
日生日出人:「流れだよね?」
芳井春:「そう」
日生日出人:「だよねえ」
芳井春:「付き合ってみて…なんとなく好きになる気がする」
日生日出人:「俺も、そういう感じだから……」
芳井春:「だよなあ」
日生日出人:「せりちゃんはねえ、違うんだって」
芳井春:「考えるんだ」
芳井春:波のそばを歩く。飛沫があって、それは触れることはないまま打ち寄せる。
日生日出人:「うん、で、まだわかんなくて、この種を植えていいのかな~って感じなんだって」
芳井春:「……自分のことなら、やってみてからでいいって言えるんだけどな」
日生日出人:「んふふ」
芳井春:「ヒナセはどう言った?」
日生日出人:「ん? 俺?」
芳井春:「その話、芹香としたんだろ」
日生日出人:「そんときはね、俺、たいしたこと言ってないよお」
日生日出人:「なんか、せりちゃん、せりちゃんは、燕真くんが王子様になるのを待ってるんだなって思って……」
芳井春:ん、と呼吸の間みたいに返す。
日生日出人:「でも、そのとき、会ったばっかだったし…」海の方を見る。
日生日出人:「……」
芳井春:海を見ている、薄い色の目を見る。
日生日出人:「じゃあ、燕真くんはどう思ってるんだろってなって……」
芳井春:「燕真は……」
日生日出人:「うん」
芳井春:「すげえ楽観みたいなこと言うけど」
日生日出人:「うん?」清涼飲料水のペットボトルをぷらぷら揺らしながら歩いている。
芳井春:「大丈夫じゃねえのって思うよ」
日生日出人:「んふふ」
芳井春:「おまえ、だって香上とかよりよっぽどそのへん」
芳井春:「…いやこれ本人に言うなよ」
日生日出人:「え~、しんちゃんだっていい子だよお」
芳井春:「いやいい奴だけどさあ、そのへんは鈍いから」笑う。
日生日出人:「ん~? あっそだ」スマートフォンを取り出し直す。「写真……」
芳井春:「お」
日生日出人:カメラを掲げ、ふたりを画角におさめようとして、困ったような顔をする。
日生日出人:「……でもねえ、怒ってないといいなあっていう…」
芳井春:覗きこむように身を低くする。「ん」
日生日出人:「燕真くんとか、俺、いろいろやっちゃったし…」
芳井春:「怒っちゃねえと思うけど…」
日生日出人:「ん~」
芳井春:スマホを持つ手に手を伸ばす。取って、位置を少し上げて。
芳井春:「お、入った」
日生日出人:「あっ」ぽかんとした顔。
芳井春:そのままシャッターを押す。
日生日出人:「ふあ」ぱちぱちと瞬き。
芳井春:閃光。「…ふ」
日生日出人:「あっ、笑った」
芳井春:「映りどうだろ」身を起こして。手を離す。
芳井春:「怒ってたり、そういうの隠せるほうじゃないだろ、あいつ」
日生日出人:「…んん」頷く。
芳井春:「不安?」
日生日出人:手持ち無沙汰そうに、たぷたぷとスマートフォンをスライド。燕真くんとふたりで映った自撮りがあり、それを見る。
日生日出人:「ん~……」
日生日出人:「急がせてなければいいなあって」
日生日出人:「自分でいろいろやっておいてなんだけど……」
日生日出人:「……自分でいろいろやっておいて、今更だねえ」
芳井春:目を細める。
日生日出人:「ウラハラだ~」
日生日出人:歌うように言って、砂浜を踏みしめる。
芳井春:「ハハ」
芳井春:「…んー」
芳井春:砂を踏む。「俺は、燕真でも芹香でもないけど。ない俺は」
日生日出人:「ん」
芳井春:「そういう、ヒナセが迷ってしてたウラハラなことが」
芳井春:「俺には」
芳井春:「いつも…いいことだったよ」
日生日出人:「……うはは」
日生日出人:「言わせちゃったあ」
芳井春:眉を下げて笑う。「なんか、それは確かだから、みてえな、あんじゃん」
芳井春:「言いてえときもあります」
日生日出人:「ん~~」
日生日出人:「……春くんは」
芳井春:「うん」
日生日出人:「楽しかった? 二日間」
芳井春:少し目を開いて、それから可笑しそうに。
芳井春:「俺も訊こうかと思ってた」
芳井春:「楽しかったよ」
日生日出人:「んへへ」
芳井春:「地味にはしゃいでた。地味かはしらねえけど」
日生日出人:「地味じゃないよお、あんなに駄菓子とか買ってさあ」
日生日出人:「あっ、そだ、みんなにお土産買わないと」
芳井春:「…じゃあ訊くなよ」ふざけた風に、サンダルの先で波の表を掬ってヒナセの方に飛ばす。届かない。
日生日出人:「んはは」笑いながら逃げる。
芳井春:「なんとか饅頭を箱で三つとか買っときゃ食うって」
日生日出人:「え~、適当だよ~」
日生日出人:「俺ねえ、みまちゃんに、なんか買ってくねえって言ったし」
芳井春:「それこそ饅頭でいいんじゃね…?」
日生日出人:「支部長用は~?」
芳井春:「んーーー……難問きたな」
日生日出人:「俺、買ってくからねえ」
芳井春:「漬…物…?」
日生日出人:「うわあ」
芳井春:「いや……」
芳井春:「うわあ言うな」
芳井春:「俺もないと思ったけど…」
芳井春:「俺も金出すからちょい付き合って、そこは」
日生日出人:「え~」
芳井春:「なんのエ~だよ」
日生日出人:「なんでもない~」 こっそり贈るやつこっそり買お~、と算段している。
芳井春:ポケットに手を突っ込み、濡れた砂を足先で潰す。
日生日出人:「春くうん」 少し離れたところから呼びかける。
芳井春:「んー?」
日生日出人:「楽しいねえ」
芳井春:目を見開いて、それからきゅうと細める。
芳井春:「……ん」
芳井春:「楽しいよ」
芳井春:ポケットの中、コンビニで買って、結局手渡さなかった。
芳井春:真新しい煙草の箱が、手の内にある。
芳井春:それに火を点さないまま、不要なまま、この旅が終わることが。
芳井春:何かを呟こうとして、それは潮騒に遮られて消えた。



三木燕真:潮騒が聞こえる。
三木燕真:打ち寄せる波の白と、海面のどこかくすんだ青。
三木燕真:そして砂浜、パラソル。それから。
三木燕真:「……」海を見るでもなく、芳井春が去った方を所在なく見ている。
三木燕真:「……」遅いな……と思う。そこまで遠かっただろうか。
三木燕真:「……」買ってきた2Lの水は、飲み干してしまった。十分だと思っていたが。
三木燕真:すこし日が差してきたのか、汗ばむが。それを拭うでもなく座っている。
支倉芹香:さく、さく、と砂浜を踏む音が聞こえてくる。
支倉芹香:それは芳井さんの去った方向とは別。貴方の見てない方向から、一人分。
支倉芹香:「えっと」
三木燕真:その音に、そちらに目を向けて。
支倉芹香:ゆるく後頭部でまとめた髪。
支倉芹香:幅広のツイストフロントビキニは、肌を隠す面積が多めのホルターネック。
支倉芹香:下半身はパレオを重ねるような形状のスカートになっている。
支倉芹香:「どうも、おまたせしました」
三木燕真:「……」
支倉芹香:片手は後ろに回して、控えめに手を振る。
支倉芹香:「…………」
三木燕真:「……あ」
三木燕真:「……」
支倉芹香:どうでしょう?と目で問いかける。
支倉芹香:「ええと」
支倉芹香:「こんな感じです」
三木燕真:「……あー……」
支倉芹香:「ええと、キャミっぽい感じなんですが、一応」
支倉芹香:「水着です、これ」
三木燕真:「Stupen綺れ……」
三木燕真:「……あー……」
支倉芹香:「うん……?」
三木燕真:「Calzare a pennello似合ってる……?」
支倉芹香:気恥ずかしげに腰の布の重なりを直す
支倉芹香:「ん」
支倉芹香:「……疑問形?」
三木燕真:「……いや、その」
三木燕真:「……」
三木燕真:「……いいんじゃない……その」
三木燕真:「俺は……」
支倉芹香:「うん」
三木燕真:「いいと…………思います」
支倉芹香:「うん……………」
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:「それは……ありがとうございます」頭を下げる。
三木燕真:まじまじと見て、それから目を逸らす。
三木燕真:「……“ウラハラ”は?」
支倉芹香:「あ、えーと」
支倉芹香:「………………」くるくる、と人差し指を宙で回す
支倉芹香:「芳井さんの方合流するって、向かいました」
三木燕真:「……」
三木燕真:あたりを見回す。それどころではなく気づかなかったが、
三木燕真:いつの間にか彼らの荷物もない。
三木燕真:「……」
三木燕真:「帰ったな……?」
支倉芹香:「………そのようで」
支倉芹香:「なので私達だけですけど……」
三木燕真:「……」再びその姿を見る。
支倉芹香:「遊びま、」
支倉芹香:「す……?」
三木燕真:「……そう……」
三木燕真:「……」
支倉芹香:ちょっと首を傾げて問いかける。
三木燕真:「……うん」コクリと頷く。
三木燕真:「その……」
三木燕真:「何か。何か……」
三木燕真:「したいこととか……あるの」
支倉芹香:「ええと」
支倉芹香:「水に、入りたいです」
三木燕真:「あ、ああ……」
三木燕真:「そうだよな……」
支倉芹香:「……あ、でも、しっかり泳ぐ的なやつじゃなくても」
支倉芹香:「三木さん、濡れちゃいますし」
三木燕真:「……別に」
三木燕真:「別にいい、それくらい」
三木燕真:ボロボロのジャケットは脱いでしまっている。シャツにテーパードパンツ。
三木燕真:そのパンツの裾を膝までまくり上げる。
三木燕真:「あんたの」
三木燕真:「やりたいことが、やれないほうが嫌だと思う」
支倉芹香:「そ、ですか」少し口元が緩む。
支倉芹香:「じゃあ、その」
支倉芹香:おずおずと手を差し出す
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:「行きましょ」
三木燕真:「……ちょっと待って」
支倉芹香:「はい?」
三木燕真:パンツのポケットに入れていたものを、パラソルの下にゴソゴソと落としていく。
三木燕真:サイフ。スマートホン。鍵。
三木燕真:それから、後ろを向いたまま。
三木燕真:右手中指に嵌めた指輪を抜いて、一緒に放った。
三木燕真:さっきからジグジグと苛む痛みは、それでなくなった。
支倉芹香:あ、と口の形だけ。
三木燕真:「……」振り向いて。その姿をまた見る。
三木燕真:足元から、頭の先までしかと見た。
支倉芹香:「…………」手を差し出した形。
支倉芹香:視線が形を持つようで、ちょっとムズムズする
三木燕真:それはいつものように、心配混じりの目とはまた違う。
三木燕真:どこか。
三木燕真:差し出された手を掴む。
三木燕真:「……行こう」
支倉芹香:「ん」こちらも握り返す。
支倉芹香:「行きましょっか」
支倉芹香:掴まれた手に、指を滑り込ませる。
三木燕真:そのまま海へと、手を引くように誘って。
支倉芹香:「私」
支倉芹香:「海とかこういうの」
支倉芹香:「初めてです」
三木燕真:「……そう」波打ち際。脚にひたひたと波が寄せる。
三木燕真:「なら……」
三木燕真:「それが俺でよかった」ぐい、と引き寄せて。
支倉芹香:足裏の砂の感触。波が打ち付けて、引いていく。
支倉芹香:「あっ」
三木燕真:そのまま海の方へいざなう。
支倉芹香:足元は潮に流される砂で、踏ん張りが効かなくて。
三木燕真:膝まで浸かる。寄せる波が立ち、膝までまくったズボンを濡らした。
支倉芹香:引き寄せて、身を寄せる形で進んでいく。
支倉芹香:フリルスカートのような水着に飛沫が飛んで、緑色が深い色になる。
三木燕真:「……泳ぐのは」
三木燕真:「できるの」
支倉芹香:「ええとですね。プールで歩く療養とかもありまして」
支倉芹香:「あるんですけど」
支倉芹香:「泳ぎはしないんです」
三木燕真:「……じゃあ」
三木燕真:更に誘って、お腹のあたりまで浸かるところまで進む。
三木燕真:「これくらいにしとくか」
三木燕真:「これくらいでしょ。プールだと……」
支倉芹香:体温を冷やすように、膝から太もも、腰に波の位置が来る。
支倉芹香:水の中で、水着の生地がゆらゆらと揺れている。
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:「………これが」
支倉芹香:「海なんですね」
支倉芹香:「三木さん、私」
三木燕真:「……うん」
支倉芹香:「海に居ます」
三木燕真:「うん」
支倉芹香:ふふ、と。くすぐったいのか、笑うように息を吐く
三木燕真:「海に居るよ」
三木燕真:「あんたは、海に居る」
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:プールとは違う、満ち引きの動きにちょっとだけ身体を預けながら。
三木燕真:阻むものなく、広がっている、水平線を見る。
支倉芹香:流されないように身を寄せる。
支倉芹香:「…………三木さん」
三木燕真:その空と海との境界は、少し曇って見分けづらかった。
三木燕真:「……うん」
支倉芹香:「連れてきてくれて、ありがとうございます」
三木燕真:「……うん」
支倉芹香:「私、楽しくて」
支倉芹香:「もっと、色んなところに行きたくなりました」
三木燕真:「……うん」
三木燕真:「色んな……」
三木燕真:「色んなところに行こう」
支倉芹香:「はい」
支倉芹香:「もっと、いろんな………」
支倉芹香:するり、と。
支倉芹香:水中の足元を、魚が撫でる。
支倉芹香:「わ」
支倉芹香:驚いて片足を上げて
支倉芹香:バランスを崩す。
三木燕真:「……!」
支倉芹香:背中から水面に着地して
支倉芹香:繋いだ手ごと三木さんを引っ張る
三木燕真:抱えようとして、そのまま手を引かれる。
三木燕真:そのまま顔から、海に入る。
三木燕真:入った海の中で、彼女の姿を見た。
支倉芹香:ぱしゃーん、と水柱。
支倉芹香:こぽこぽ、と大小の泡と、青色を帯びた海中。
支倉芹香:先に背中から落ちて、水面を見上げるように。
支倉芹香:曇りの中では感じなかった日光のキラキラとした光が、水中に反射している。
三木燕真:一瞬、それに目を奪われかけるが。
三木燕真:抱え起こそうと、海中に手を伸ばして。
支倉芹香:焦ったような、そしてこちらを見て表情を変えた三木さんの顔。
支倉芹香:別に深いわけでもなく。浮力も手伝ってその手を伸ばす。
三木燕真:その手が彼女に触れんとした時に、一瞬逡巡して。
三木燕真:それも一瞬。背中を支えて抱え起こす。
三木燕真:「あのな……!」
支倉芹香:「…………ぷはっ」
支倉芹香:「あはっ」
支倉芹香:「あははははははっ」
支倉芹香:「びっ、くり、したー」
三木燕真:「笑い事じゃ……」
支倉芹香:「しょっぱ」
三木燕真:「笑い事じゃないだろ」
三木燕真:「本当に……」
支倉芹香:濡れて張り付いた前髪を指で分ける。
支倉芹香:「ありがと」
支倉芹香:「助けてくれて」
三木燕真:「……助けられてはないだろ」
三木燕真:「一緒に倒れただけ」
支倉芹香:「たしかに」
支倉芹香:思い出したのか、そこでまた笑いかけて。
支倉芹香:「濡れちゃったねぇ」
三木燕真:彼女の横髪を梳くようにして、背中の後ろへと流す。
三木燕真:「もういいよ」
三木燕真:「どうせ……」
三木燕真:「一緒だ。ここまで来たら」
三木燕真:「まあ、それに……」
支倉芹香:「うん」
三木燕真:「しょっぱい事自体は……」
三木燕真:「知っても良かったことだろ。ちゃんと、自分で」
支倉芹香:「そうですね」
支倉芹香:「手ですくって飲むのも、変だし」
支倉芹香:ちゃぷ、と両手で水を掬って。
支倉芹香:「えい」と、すでに濡れてしまった三木さんにかける
三木燕真:水に使った彼女の姿を、まじまじと見ていたら。
三木燕真:「うわっ」それを避けられもせず引っ被る。
三木燕真:「けほっ!」
三木燕真:ぺっ、と口に入った塩水を吐く。
支倉芹香:「あはは。水の中だと動きも半減だ」
支倉芹香:「次は」
支倉芹香:「三木さんも、水着持ってこよっか」
三木燕真:「……その前に」
三木燕真:「泳ぎの練習だろ」
支倉芹香:「うーん……そうかもしれない……」
支倉芹香:「じゃあ、それも含めて」
支倉芹香:「今後とも、付き合ってください、ね?」
三木燕真:「……」
三木燕真:黙って両手で水を掬う。
三木燕真:彼女の顔めがけてそれを掛ける。
三木燕真:そうでもして、中断しないと。
三木燕真:何かそのまま引きずり込まれてしまいそうだった。



GM:海面へ落ちる太陽は、浴びながら見上げたものより低く、とろけた光を窓に投げかける。
GM:古びて細かな傷に曇った、電車の窓ガラス。
GM:ゆるやかな振動が、車内を揺らす。町は遠ざかるのに、潮の香りは消えない。
支倉芹香:海ではしゃいだ後は、更衣室のシャワー室を使った。
支倉芹香:それでも洗い流したはずの磯の香りが、髪の中にふわりと漂っている。
支倉芹香:水から上がった後の、不思議な身体の熱気を引きずりながら。
支倉芹香:がたん、ごとんと揺れる電車の振動に合わせて、うつらうつらと首が揺れている。
支倉芹香:窓の外に曖昧な水平線と、街の姿が遠ざかる。
支倉芹香:その代わり、地平線の山の姿が増えてきて。
支倉芹香:すでに半分ほどが、瞼に覆い隠されている。
支倉芹香:「…………」
支倉芹香:「楽しかった」
支倉芹香:ポツリ、とつぶやくことに体力を使い果たして。
支倉芹香:すう、すう。と唇から静かな吐息が漏れ始めた。
三木燕真:横向きの座席。他に乗客の姿は殆どない。
三木燕真:かくりと外に向けて傾く、ピンク色の頭を、こちらに引き寄せるようにした。
三木燕真:彼女の姿を見た。その寝顔を。その髪を。その唇を。
三木燕真:それから、先程まで、水着に身を包んでいた、その身体を。
三木燕真:彼女の声を聞いた。小さな寝息を。
三木燕真:楽しかった、とつぶやいたその最後の声を。
三木燕真:彼女の熱を感じた。引き寄せた身体から、体温と。
三木燕真:おそらくは、潮を洗い流したシャワーの残る熱気を。
三木燕真:それから。彼女の匂いを感じた。潮の香りを。
三木燕真:それが覆い切れない、彼女自身の仄かな香りを。
三木燕真:「……」
三木燕真:「……俺も」
三木燕真:「楽しかった」ぽつ、と呟く。
三木燕真:「……うん」
三木燕真:結局、指輪は嵌め戻さないままに。
三木燕真:ジャケットのポケットに突っ込んだまま。身につける服も、まだ乾きかけのまま。
三木燕真:彼女を寄せたのと逆の手、スマートフォンを点ける。
三木燕真:カメラを起動した。右下に小さく映る、最後に撮った写真には、
三木燕真:先程の海で撮った、写真があった。
三木燕真:カメラを持った手を伸ばして、自撮りモードにする。
三木燕真:眠る彼女の姿を、パシャリと。
三木燕真:ほんの小さな音が鳴って、止んだ。




Double Cross The 3rd Edition『海潮音が消えるまで』
fine



GM:皆さんありがとうございました!
三木燕真:ありがとうございました……
支倉芹香:ありがとうございました!
日生日出人:ありがとうございましたあ!
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