『追憶に悪魔をさがして』(GM:そごう)
PC1:言祝文乃(
キャラシート
)PL:缶詰
PC2:五木伊澄(
キャラシート
)PL:嗣子
PC3:藤岡桜里(
キャラシート
)PL:いちま
PC4:カレナ・キャロライン・ラブレス(
キャラシート
)PL:みつ
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
メインログ|雑談ログ
目次
Preplay
GM:自己紹介をやっていくわよ~
GM:今回は……PC番号逆順でまいりましょう……
GM:PC4、カレナさんから早速お願いします!
GM:キャラシート
カレナ・キャロライン・ラブレス:私だね
カレナ・キャロライン・ラブレス:長いね名前が
カレナ・C・ラブレス:短くしたよ
GM:ログが見やすい!
カレナ・C・ラブレス:というわけで、”ハントレス”セルリーダーにしてオリジン:サイバーなレネビ、カレナ・キャロライン・ラブレスです。
GM:セルリーダーには私から世界観設定を秘密裡にお渡しして、レネビになっていただきました
GM:その世界観設定が今後明かされるのか……シナリオで活かされることがあるのか……それは謎です
カレナ・C・ラブレス:セルメンバーには宇宙人のようなものだよと説明しております。本気にはされてないと思う。
GM:宇宙人なんているわけないよ~
カレナ・C・ラブレス:まあこの世界を観測するための端末として存在する一個体であり、織律機関を蒐集するのが目的の一つであります。
GM:織律機関! これはセッション固有の重要タームです。
GM:あのおそるべき円環事件(何?)を引き起こしたモイライの蜘蛛(何?)も属し、"ハントレス"(何?)に狙われているというアーティファクト群……
カレナ・C・ラブレス:きっと集めると茶単が組める
GM:独楽を回してデッキトップを確認しまくろう
カレナ・C・ラブレス:シンドロームはミストルティン/オルクス 複製体でグレイプニルの《アームズアダプト》を引っ張ってきています
GM:GMが許可しました リーダーのやることは大体許可します
カレナ・C・ラブレス:オリジン:サイバーのかゆい所に手を届かせてしまった禁忌のエフェクトですね
GM:ハントレスセルの元ネタが星核ハンターなので、カフカより行儀悪いことをやらなければ通るというわけ
カレナ・C・ラブレス:これにより、自らも”吊るされた男”のコードを記した織律機関、超小型知性生命体棲息領域観測機構・"手"
GM:長い。
カレナ・C・ラブレス:と心臓を概念的に接続させて概念的に振り回すそうです
GM:すごい 強そうだ
カレナ・C・ラブレス:すごく小さくて、なんと数メートルしかないんだ
GM:視座が人間のそれじゃないぜ
カレナ・C・ラブレス:素粒子の世界では観測することで結果に影響が出てしまうらしいですね 宇宙規模のそれを人間にぶつけたらまあ……たいへんでしょう
カレナ・C・ラブレス:というわけでそんな武器を雨粒シミターでシーンに飛ばします
カレナ・C・ラブレス:よろしくおねがいします
GM:よろしくお願いします! 暴力!
▼PC4:カレナ・キャロライン・ラブレス(みつ)
シナリオロイス:言祝文乃
『円環事件』によるループの記録は殆どが遺失し、その全貌を覚えている者は誰もいない。
君は確かな確信に突き動かされて死の淵にある言祝文乃に『機関』を与え命を繋いだが、その確信の出所は記憶していなくともいい。重要なのは彼女が、伊澄や玲瓏塔と同じく君の目的を達する手掛かりとなるということだ。
今回の事件も、また。
GM:不敵な感じでこう……構えていてください
カレナ・C・ラブレス:フフフ……
GM:思わせぶりでそれっぽいこと言い放題の席をプレゼントします
GM:それはそれとしてシナリオロイスはPC1! 彼女のことをどう思いますか?
カレナ・C・ラブレス:好奇心があります この先どうなってゆくのか……見ものですね
GM:ありがとうございます。
GM:では次!
GM:キャラシート
GM:PC3、藤岡ちゃんお願いします
藤岡桜里:シュッシュッ
藤岡桜里:藤岡桜里!ごく普通の金髪美少女です
藤岡桜里:ごく普通は嘘かも スポーツ万能でゲーム百般の文武両道でやらせてもらっているよ
GM:こんな金髪美少女がどこにでもいるはずない
藤岡桜里:そうでしょ~
GM:おそるべき実力の持ち主だぜ
藤岡桜里:オーヴァード?とかよくわからないけど
藤岡桜里:どうもこのごろ妹分が素行不良しているみたいだから気になっているよ
GM:気になりますね……
藤岡桜里:悪い友達なら剥がしてやらないとね!
GM:友情は美しく姉妹の絆こそは何よりも尊いもの。やっつけましょう
藤岡桜里:また義侠心が甚だしく強く、人様に迷惑をかける不逞な輩に対しては三球勝負か1on1かPKか50メートル走か折り紙の飛行機バトルでの決闘を申し込む傾向がありますが
藤岡桜里:やむを得ず暴力を求められる状況においてはマイケル・ジョーダンのバットを振り回して撃退するという高い応用性も備えています
GM:チュンチュン……オリガミノ……ヒコウキ……
GM:マイケル・ジョーダンのバット…………?
藤岡桜里:そう パパから譲ってもらったの
藤岡桜里:悪いやつは全員ホームランだよ!
GM:さすがは規格外の幼馴染。球種(?)の違いもものともしないぜ。
藤岡桜里:データ的には勝手に侵蝕を盛りながら復讐の刃バトルをする鬼切ガールです よろしくね
GM:恐ろしい……そんな藤岡さんにもハンドアウトをお渡ししましょう
▼PC3:藤岡桜里(いちま)
シナリオロイス:言祝文乃
最近、幼馴染の様子が変だ。
正確には以前にボロボロになって怪しい女たちと帰宅した時以来ずっと何かを隠している様子なのだが、ここ数日の朝は特にぼんやりしている気がする。
聞き取り調査と冴え渡る勘からチョコレートが怪しいと看破した君は、静止する間もなく一粒のアソートを食べてしまうのだが……?
藤岡桜里:どうしたんだろう いじめっ子なら私がやっつけてやるのに…
GM:怪しい女に送られた怪しいものを食べた結果怪しい様子になっている……幼馴染!
GM:天才的な勘で答えにたどり着いて下さい
藤岡桜里:謎が深い……とりあえず甘いものを食べて思考力を高めないと
GM:論理的だぜ
GM:では次!
GM:キャラシート
GM:PC2、五木さんお願いします
五木伊澄:五木伊澄(いつき・いずみ)。15歳の”ハントレス”セルのクラッカー担当です。
五木伊澄:普段の顔はプロゲーマー。へらっとしつつ人を揶揄ったりするのが好きなやつ。 藤岡ちゃんからすると何か知らんうちに上がり込んだ怪しい女そのXです。
五木伊澄:出身からしてFHでフラフラしており、かなり自由人です。但し勝敗をきっちりつけるのが好き。なのでゲーマーをしてる所があります。
GM:かわいい 負けたい
五木伊澄:セルリーダーが面白いので楽しそうじゃん!っていうのと、織律機関が面白くてセルメンバーやってるのだと思います。オリジンは…なんかある場合の為に考えたい
五木伊澄:大体ビルド銀狼を目指すぞ。色々…促進したり、応援したりしたい。
五木伊澄:能力は現代科学で否定された”エーテル”…つまり空間媒質を因子再現する…まあつまり空間の”通り易さ””通り辛さ”とかを弄る能力です。
五木伊澄:なんか半透明のブロックとかで殴ったり、皆の行動がなんかやり易く成る感じの能力。
五木伊澄:所持している織律機関はタロット”月”、”B-T’s paradox"です。
GM:なんという志の高さ。ありがとうございます
GM:いっぱいイチャイチャしていきましょう
五木伊澄:してくぞ~~
五木伊澄:バナッハ=タルスキーのパラドクス…つまり、一個の球を定義できない形にバラバラにすると、それで二個元々の球と同じ半径の球が作れるぞ!という定理。
五木伊澄:これを基に色々複製空間を作ったりして殴ります。成長していくとどんどんできることが増えてくんだと思います。
五木伊澄:データは、ハヌマーン/オルクスのウィンブレを二回飛ばしたい!ってデータ。一応妖精もlv1であるし最低限の殴りは出来ます。
GM:おもしろい能力モチーフだな~
五木伊澄:へへ ありがとうございます 活かしたい
GM:雨粒の矢の人とかいるし、活躍することでしょう。よろしくお願いします
五木伊澄:よろしくお願いいたします~
GM:HOを貼る
▼PC2:五木伊澄(嗣子)
シナリオロイス:言祝文乃
君は”ハントレス”に身を置くFHマーセナリーだ。
かつては人形じみた振る舞いをしていた”玲瓏塔”が懐き、PC4が『機関』を与えた相手でもある文乃のことを興味深く思い、勝手に家に入り浸っている。
いろいろアメニティを使ってるんだしチョコくらいあげるかと思い近隣の店を調べた君は、気になる噂をキャッチするのだが——?
GM:PC1の家に入り浸ってイチャイチャしてもらいます
五木伊澄:へーえ。楽しそうなことしてんね~?(勝手にソファでSwitchしてる)
五木伊澄:うおおやっていきます
GM:私物も置いていきましょう。期待しています
GM:そして……お気づきでしょうか。すべてのPCのシナリオロイスが同じ人物であることに……
GM:皆の注目を一身に集めるPC1に自己紹介していただきましょう
GM:キャラシート
GM:言祝ちゃんお願いします!
言祝文乃:はい!
言祝文乃:言祝文乃(ことほぎ・ふみの)、16歳の華の女子高生です。
GM:かわい~
言祝文乃:生まれたときから体が未熟で入退院を繰り返したため、身長も小柄。
GM:どことなく儚さを感じさせる髪型
GM:どことなく儚さを感じさせる黒子
言祝文乃:黒髪ロングの三つ編みに泣きぼくろ。見た目はいたって普通の優等生ですが、小さい子が背伸びしてお澄まししてる様でもあります
言祝文乃:リハビリを重ねてどうにか日常生活を送れています
GM:がんばっててえらい!
言祝文乃:運動は好きですが体力が壊滅的なため、体が軽くなる水泳を好んでいます。
GM:水着姿にも期待がかかりますね
言祝文乃:幼い頃を病院で過ごしたため、感性は公園につれてきてもらった女児のごとし。
言祝文乃:興味を持ったものに注力しては体力が切れてパタリと倒れる。そんなユニット。
言祝文乃:母はおらず、父は政治家として忙しいため、よくお隣のお家の藤岡家で面倒を見てもらってました。
言祝文乃:そんな感じで普通の女子高生として過ごしていたのですが、ひょんなことから日常が変わってしまい……
言祝文乃:重力を操る能力に目覚め、ちょっと体が軽くなり、槍とか使えるようになりました。
言祝文乃:オーヴァードとしてはミストルティン/バロールのクロスブリード
GM:いいことづくめ!
言祝文乃:武器を作って範囲攻撃し、カバーリングや時の棺で人々を守ります。
GM:火力もあり、そつがない
言祝文乃:むん。
言祝文乃:UGN?のイリーガル?って秘密結社にも登録しました。
言祝文乃:呼び名も考えてくれと言われたので『プライマリー』で登録してます。新人ですからね。
言祝文乃:元病弱黒髪みつあみ水泳部女子!そんな感じで人生謳歌しようと思います!
言祝文乃:よろしくお願いします!
GM:良いコードネームだと思うよ。リーダーもそう思いますよね?
GM:というわけでHOどん
カレナ・C・ラブレス:いいね。
▼PC1:言祝文乃(缶詰)
シナリオロイス:玲
君は先日覚醒し、『円環事件』を解決に導いたオーヴァードだ。
“モイライの蜘蛛”をともに倒した少女、"玲瓏塔"の玲。
彼女は手作りと思わしきチョコレートのアソートボックスを携えて現れ、謎めいた要求をする。
それはバレンタインの日まで、チョコレートを左上のものから一日に一つずつのペースで寝る前に食べて欲しいというものだった。
玲:PC1シナリオロイスの座は私がいただいた!
言祝文乃:玲!
言祝文乃:謎めいた銀髪ロング美少女だ すごい
玲:GMなのをいいことにね……本当はこんな喋り方はしません
言祝文乃:そうとは スタイルも良い
言祝文乃:チョコレートを順番に食べるのかぁ 不思議なお願いだなぁ
玲:もう……文乃ったら
GM:こいつは君が解決したらしい……円環事件(何?)以来、妙になついてくる"ハントレス"セルの女だぜ
言祝文乃:どうやら解決したらしい 不思議なこともあるものだなぁ
GM:ハントレスの切り込み隊長であり、おそるべき攻撃能力を持っている。
言祝文乃:つよそう
言祝文乃:かわいいやつめ
玲:急にそういうこと言うのは、ずるい……
GM:怪しい女に渡されたチョコを……食べてください!
GM:そういうことで、トレーラーを展開していくとしましょう
トレーラー
時間回帰を行う織律機関”モイライの糸車”によって引き起こされた『円環事件』を君が解決して一月。
「好きな人に想いを伝えられるチョコレート」
そんな売り文句の商品が、ここZ市で密かに流行しているらしい。
どうやらロマンチックな比喩のたぐいではなく、本当に作り手の心象・記憶を感じ取ってしまうのだという。
“ハントレス”のセルリーダーは、これを”織律機関”による現象と推定。調査を開始する。
少女たちの恋をカモフラージュに錯綜する思惑、謎めいた”玲瓏塔” の失踪。
失われた”円環事件”の記憶を求めて、君は新たなハントへといざなわれる——
GM:
Doublecross The 3rd Edition
『追憶に悪魔をさがして』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉
◆Opening00◆円環事件
GM:全員の登場が可能ですが、登場侵蝕は必要ありません
GM:昨日と同じ今日、今日と同じ明日────。
GM:それは奇妙な事件だった。
GM:時の円環に囚われたZ市の街並みは、ずっと同じ一日を繰り返している。
GM:気まぐれに現れ、物理定数を歪め、レネゲイドウイルスによる異能の力を飛躍的に強化するアーティファクト、『織律機関』。
GM:その一つ、"モイライの糸車"が、エントロピー増大則に干渉し時を巻き戻す。
GM:外界の時の流れから隔離され、確かにそこにあるはずなのに認識不可能になっていたZ市を『観測』した"テラスコープ・ターミナル"カレナ・C・ラブレスと、彼女の率いる狩人たち。
GM:カレナは、或る少女の死が"糸車"を暴走させたことを突き止め、彼女に自らの収集物である機関のひとつを与え、オーヴァードへと覚醒させた。
GM:そしておそらくは幾度かのループを終え、君たちは事件の発生源へとたどり着く。
"モイライの糸車":「"ハントレス"……私の糸車を──奪いに来たんだな。ご苦労のことだ。お前たちもまた、既に円環の囚われびとに過ぎないというのに」
"モイライの糸車":そう言いながら、カレナを──伊澄を、玲を、そして文乃を。順に一瞥した。
カレナ・C・ラブレス:「仕方がないよ。観えてしまったのだから。そうなれば飛び込まざるを得ないというもの」
玲:「気づいている筈だよ。"モイライの糸車"でも、術者の侵蝕率は引き戻しきれない」
五木伊澄:「全く以て!それに、ここじゃあ期待してたアプデもずっと来やしないじゃないか」
"モイライの糸車":仮面の女である。
言祝文乃:「貴方が……貴方が」
言祝文乃:「未来を奪う、悪い人なんだね」
"モイライの糸車":それはちょうど古風な義賊が顔を隠すのに使うようなありさまで、装置となかば融合し異形の機械腕を駆る体躯とは別の意味で、現代の街並みには似合わぬようすだった。
"モイライの糸車":「ああ。そうだな。今すぐお前たちを蹴り出して、悪逆を為さずにはいられない」
"モイライの糸車":「もっとも無事で返してやる気はない。厄介な観測機があるようだからな」
"モイライの糸車":「そうら。気づいては居まい、時の回遊による侵蝕率の上昇は、お前たちの身にも刻まれているぞ」
GM:──気づく。
GM:全員の侵蝕率が危険水域にまで引き上げられている。全くの気づかぬうちに、おそらくはずっと以前から。既に君たちは、幾度も彼女を倒せず、スタート地点に戻されているのだ。
玲:「……勝てるよ」祈るような呟き。
カレナ・C・ラブレス:「ふむ。いったい何周目だろうね、伊澄くん。あるいはこの場合、リトライ回数と呼ぶべきなのか」
五木伊澄:「わお。残機が気付いたら減ってる!…どうだろね?多分3ケタまではコンテニューしてないと思うけど…これはそこまでプレイが下手だと思いたくないからかな?」
玲:文乃の手を握る。
玲:君にはその感触が、一度目ではないように感じられる。
玲:「きっと、うまく行く」
言祝文乃:どろり、と水の中に入ったような感覚。
言祝文乃:体は重く、息は苦しくて、光は遠く、とっても冷たい──慣れ親しんだ、世界。
言祝文乃:その中で、誰かに包まれた手だけが温かい。
言祝文乃:「……うん」
言祝文乃:指の一本ずつを確かめるように握り返す
言祝文乃:「やろう」勝とう、ではなく。
言祝文乃:『何も変わらないこと』こそを忌避するように。
玲:少女の歓喜を表して、もう一方の手に携えた銀の棍が、その節々から炎を噴出する。
言祝文乃:「昨日と変わらない今日も、今日と変わらない明日も、あるわけないんだ」
"モイライの糸車":「この街なみにおいて、鳩の羽ばたき、木々のそよぎ、舞い落ちる葉の一片であってさえ──」
言祝文乃:「皆、変わっていくんだから」
言祝文乃:「足踏みしてるヒマなんて、私には──私達には、ないんだよ」
"モイライの糸車":「私のものだ、その運命は!」
言祝文乃:「これから!私達は!」
言祝文乃:「青春をするんだから!」
"モイライの糸車":暴走する全能感のまま、無限に再生する機械の腕が襲った。
五木伊澄:伊澄の掌の上に、輪郭が曖昧な無数のピースで構成される球体がある。
五木伊澄:「じゃあ、コンテニューだ--バッドエンドは一回見たら十分。そでしょ?」織律機関:”B-T’s paradox"。それを構成するピースが異様に蠢く。
五木伊澄:そのピースのうごめきが、周辺空間を異様に組み替えてゆく。彼女の味方にとっては通り易く、その敵にとっては通り辛く。
五木伊澄:「ステージ1だ。さっさと行こうか!」
"モイライの糸車":咄嗟に自らを流れる時を巻き戻し、伊澄の技の影響から逃れる。だが、それは後退を意味する。着弾を遅らせるという目的の達成に相違はない。
カレナ・C・ラブレス:「フフ」カレナの胸元から発せられた光の束が遥か空中に放たれ、
カレナ・C・ラブレス:「"手"」暗銀に鈍く光る金属の”観測機”が、姿を表す。
カレナ・C・ラブレス:巨人の手。高脚の蜘蛛。バクテリオファージ。例えるとすればそのような形状のそれが、仮面の女に触れようとする。
GM:女は、"手"の攻撃をあざやかに躱して見せたように思えた。だが、その軌道は既に計算されていたものだった。
玲:赤く焼けた棍が地に線を引く。
GM:それが、「内」と「外」を隔てるものだと、なぜだか文乃には理解できた。記憶しているように思えた。
GM:織律機関は、宇宙に異なる物理法則を割り込ませる。そこでは、時に生命の存在に必要な様々なルールが棄損され剥奪される。
玲:「あたしは──玲。玲瓏なる塔の、玲」
玲:煌めく炎。分子の結合に関する物理定数に微小な変動を与える。爆発的に、燃焼が加速する。
"モイライの糸車":「おおおおッ!」
"モイライの糸車":時が巻き戻される。ふたつの機関が全力で展開され、拮抗し合った。そこに君の活路はあった。
言祝文乃:──偉大なるアインシュタインに曰く。
言祝文乃:『可愛い女の子と1時間一緒にいると1分しか経っていないように思える。熱いストーブの上に1分座らせられたらどんな1時間よりも長いはずだ。』
言祝文乃:幸福な時間は短く、苦痛な時間は長い
言祝文乃:故に生まれたときから『死』に近しかった言祝文乃にとって、『一秒』は永遠に等しかった
言祝文乃:(だから)
言祝文乃:(『どうにかなる』ってタイミング、逃すわけにはいかないよ)
言祝文乃:空中を泳ぐように跳んだその手には、大槍が握られている。
言祝文乃:翡翠色の三叉槍。
言祝文乃:銛にも見えるデザインの槍は振るう度に重力を発生させ、軌跡に黒い重力場を生む。
言祝文乃:空間を引き裂き、光を捻じ曲げ、荒々しく渦を巻く黒の一本槍のように。
言祝文乃:「行くよ、悪い人」
言祝文乃:「私──これでも」
言祝文乃:「結構怒ってるんだから」
言祝文乃:ロケットのように、モイライの糸車へと突き刺さっていく。
"モイライの糸車":その一撃をもろに受ける。
"モイライの糸車":言葉はなかった。それは槍と重力の変動と同じか以上に、今更に君の言葉に大きなショックを受けているようにも見えた。
"モイライの糸車":時の束縛がひしゃげて、割れる。
GM:──こうして。『円環事件』は終息した。
GM:"糸車"の回収もそこそこに、カレナは撤収を宣言した。それは彼女の鋭敏な耳目が、UGNの接近を報せたことを意味した。
GM:事件を解決し傷と疲労でくたくたになった"ハントレス"たちは、言祝文乃の家に厄介になりたいのだという。
GM:彼女たちはどうやら自他ともに認めるお尋ね者であるらしく、文乃もどのような心境によってかはおまかせするが、彼女たちを一旦受け入れることにした。
GM:そして、日ごろ一人しかいない家に、さあ4人で入ろうという頃である。
藤岡桜里:「ああもう、どいてどいて!」君達がそうして玄関に入ろうとした矢先。
藤岡桜里:そこで出くわしたブロンドヘアの少女は、半端に履いた靴を玄関先で直して今しも出ていこうとしているところ。
言祝文乃:(お部屋はハウスキーパーさんが片付けてくれてる筈だけど……)
言祝文乃:(秘密基地とかないのかな)ちょっと残念
藤岡桜里:「いま急いでるの!あの子ったら今日帰ってきてないんだよ!」
藤岡桜里:「先生に連絡しても帰ったって言うし、どっかで倒れてるんじゃないかって……」
言祝文乃:「あれ、おーりちゃん?」
藤岡桜里:「こんな事ならハンド部の練習試合なんて手伝ってる場合じゃなかった~!」
藤岡桜里:君達の隣で靴に足を入れながらまくしたてるように騒ぎ、勢いよくドアを開けて飛び出していく。
藤岡桜里:どたどたどた……。
藤岡桜里:間。
藤岡桜里:どたどたどた……。
玲:「行っちゃった……」何が何やらといった様子でぽかんとしている。
五木伊澄:「随分元気ですなあ」
藤岡桜里:遠のいた足音が戻ってくる。玄関の扉が再度開く。じっと目が合う。
言祝文乃:「今日も忙しそう」見送っている。
藤岡桜里:「……」
言祝文乃:「?」
藤岡桜里:「えー!」
藤岡桜里:「ちょっとー! 心配したんだけど!??」
言祝文乃:「え、あ、」
言祝文乃:「私?」
藤岡桜里:「連絡!つかないから!パパやママも知らないって言うし……!」
言祝文乃:がっくんがっくん。揺さぶられる。
藤岡桜里:「も~~~っ」
言祝文乃:「あはは。心配やさんだなぁ。大丈夫だよ、最近ちゃんとスマホも持ってるし」
言祝文乃:取り出す。充電0%。沈黙している。
玲:「…………すごく、仲がよさそう」
藤岡桜里:「そのスマホが圏外だったんでしょ~~っ」
五木伊澄:「お隣さんっぽいしねえ」のんびり見ている。
藤岡桜里:「…………」一旦ゆさぶるのをやめて三人の方を見る。
藤岡桜里:「えっ誰?!」
藤岡桜里:「隣のクラスとかにこんな子いた……? 親戚さんとか?」
玲:なんとなく、ここで負けてはいけない、と感じた。
玲:カレナの肩を掴み、ぐいと前に出す。
玲:「文乃の命の恩人です」
カレナ・C・ラブレス:「おお、なんだなんだ」出される
言祝文乃:「えっと、この子たちは……」
カレナ・C・ラブレス:「そうなるね」
言祝文乃:ぐいぐい。紹介しようとして圧倒されている。
藤岡桜里:「えっ???」
藤岡桜里:「そ……そうなの?ふみ」
カレナ・C・ラブレス:「色々あって彼女の命を救い、そのよしみでここに泊めてもらうことで合意が形成されているよ」
言祝文乃:「えーっと」
言祝文乃:「うん、そんな感じ」
言祝文乃:「話すと長く……なる、のかな、そうでもないかも」
藤岡桜里:「じゃあ……"大丈夫"じゃないよ!死に瀕してるってことじゃん!」
藤岡桜里:「も~~~っ」
言祝文乃:うーん?と首を傾げている。
玲:むっとして返す。「もう私たちがいるから大丈夫だよ」
言祝文乃:強烈な出来事が多かったせいか、経緯を纏めようとすると言葉がでてこない。
玲:見れば、全員が大小の傷を負っており、武具らしきものを携えている者もいる。
藤岡桜里:「君がお医者さんか何かってこと?そうは見えないけど……」
藤岡桜里:「とにかく、何があったのか聞かせてもらいます!……なんか怪我もしてるし!」
言祝文乃:(忘れちゃった?珍しいな。退院してからは大体覚えてるんだけど)
言祝文乃:「あ、この怪我は……」
藤岡桜里:ずずず……と一緒に言祝・ハウスに入ろうとしてくるぞ。
言祝文乃:「死ぬような感じじゃないから大丈夫」
言祝文乃:後ろからずずず…される
五木伊澄:「それは逆効果じゃないかな~、ふみっち」
言祝文乃:両腕をむんとする
玲:「まあ、説明の必要があるのはその通りかもね」
言祝文乃:「でも、本当だから。その辺の具合は詳しいし」
カレナ・C・ラブレス:「問題があるとするなら、要件を満たせるほどの説明が不可能に近いということくらいだね」
GM:UGNであれば真っ先に守秘気味を考えるところだが、FHにとってのそれは多分に利己的なものを含む。
GM:だが、今回は勝手が違っていた。
GM:君たちは皆、"糸車"によって繰り返させられていた一日に起きたことをほとんど思い出せなくなっていた。
GM:ただ、何か重大な事件があったこと、それを協力して解決したことの仲間意識だけは、幸いなことに共通して覚えている。
GM:各々が逆転の方法を考えたが、藤岡桜里の不審を解くことは不可能に近かった。
GM:──それは、奇妙な事件だった。
◆Opening01◆言祝文乃
GM:登場侵蝕をどうぞ。
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(32 → 39)
GM:あんなことがあったというのに、Z市の様子に大きな変わった所はない。
GM:それは、蜘蛛の時間断絶に、常人の違和感を消し去る力があったとしても説明のつかないことであり、
GM:事件のあと、いかにしてか君にレネゲイドウイルスのことを説明に訪れ、捜査の協力とイリーガル登録を求めたUGNなる秘密警察的組織の力が巨大であることを思わせた。
GM:下校の時分だ。普段は桜里と共に帰宅する君だが、今日は遅れるらしい。閑古鳥が鳴く商店街にたどり着いたところで、近頃はさして珍しくもない声を聴いた。
玲:「あ、文乃。偶然だね」
言祝文乃:「ん。」
玲:町中を歩いていても違和感のない恰好に偽装しているが、あのおそるべき"塔"の使い手。玲瓏塔の玲だ。
言祝文乃:少々大きめのブレザーの制服。長いみつあみが揺れない静かな歩き方。
言祝文乃:楚々とした印象に見えるが、その正体はリハビリで身につけた省エネルギーの歩き方である。
言祝文乃:「レイだ。」
玲:その名を呼ばれると、頬が薔薇に染まり、嬉しそうにほころぶ。
玲:「リーダーはこのあたりを拠点にすることに決めたみたい。最近よく会うし、もしかしたら勘づいてたかな」
玲:「無法者が居ついて、残念なお知らせかもね」
言祝文乃:「いいよ。私は嬉しいし」
言祝文乃:「市長さんとかが頭を抱えるかもしれないけど」
玲:「嬉しい! 良かったぁ」
言祝文乃:あるいは、UGNの人達だろうか?強大さに思いを馳せていたため、そこに差し込まれる非日常に少し面白くなる。
言祝文乃:「うんうん、良かったねぇ」
言祝文乃:「今日はどうしたの?お買い物?」
玲:「はずれ、今日は伊澄が行ってるよ。」
玲:閑古鳥が鳴くシャッター街を見回しながら。
玲:「カメラがありそうな場所には彼女が行くことになってるの、そういうの強いから」
言祝文乃:「わぁ……」
言祝文乃:「秘密組織みたいでかっこいいね、それ」
玲:「いいでしょ?」にこにこと返す。こういう話をすると色よい反応があるのがわかっているのだ。
玲:「私の今日の用事は、これ」
言祝文乃:「イズミ、機械得意そうだもんね。得意そうってだけで、特に覚えてはないんだけど」印象だけはある。
言祝文乃:「ふむ」
玲:かわいらしい鞄から、ラッピングされた小箱を取り出して、文乃の手に握らせる。
玲:「バレンタインおめでとう。だよ」
言祝文乃:受け取る。「……あっ、かわいい」
言祝文乃:「バレンタインかー……バレンタイン?」
言祝文乃:「おめでとうでいいんだっけ」
玲:「こういうの憧れてたの。受け取ってくれたら嬉しい……な?」
言祝文乃:「ふふ、ありがと」
言祝文乃:「うん、貰う。貰えて私も嬉しい」
言祝文乃:「あ、じゃあ、私も用意したほうが良いかな?お菓子を作ったことはないんだけどさ」
玲:歩きながら背を屈め顔色を覗くしぐさをしていたのが、ぱっとアスファルトを蹴って跳ねて、前に向き直る。
言祝文乃:元気だなぁ、と頬を緩ませている。
玲:「気が向いたらでいいよ」
玲:それから少し慌てて、もちろん、君がそうしたくてしてくれるなら喜んで受け取るけどね、と付け加える。
言祝文乃:「わかった。向いたらね」
言祝文乃:包丁と火回りは一人で使うの禁止されてるからなぁ、と物思い。
玲:「あたし、普通の友達関係みたいなの、これまでなくて」
玲:「なんだか新鮮で……楽しい」
言祝文乃:「そうなんだ、意外かも」貰った小箱を手の中で弄りつつ。
言祝文乃:「じゃあ、これからいっぱい出来るね」
言祝文乃:「いろんなこと。」
玲:「そうだと良いなあ」
言祝文乃:「うん、そうなるよ」希望を語るときだけは根拠なく断言する。
玲:否定したような色ではなかった。事実、その睫毛はリラックスしたように伏せられていて。歩調にも余裕が感じられた。
言祝文乃:「私も経験浅いから、調べながらだね」
玲:「調べものはなんとかなるわ。困ったらリーダーがいるもの」
言祝文乃:並ぶ少女を横目で見る。浅い付き合いの中でも、殊更に不思議な印象の外見。
玲:「ところで文乃、ちょっと変なお願いがあるんだけど……」
言祝文乃:その少女が日常に馴染んでいることに、不思議な面白みを覚えている。
言祝文乃:「カレナは得意そうだよね……お願い?」
玲:「うん、得意」仲間たちまでもが気やすく呼ばれていることに少しくすぐったい様子で。
玲:「お願いって言うのは、チョコの食べる時と順番のことなの」
玲:「毎日寝る前に1錠……じゃなかった、1粒。それも上段の左端から摂食していってもらえると嬉しい」
言祝文乃:「食べる順番……」
GM:「ちょっと」変の範疇に収まる要求なのかどうかは、君の裁定にゆだねられるとおりだ。
玲:「うん。ダメ?」
言祝文乃:「いいよ。なんだかお薬みたいだね」
言祝文乃:あるいは普通の日本人であればもっと違和感を抱いたのかもしれないが
玲:「よかった!」
言祝文乃:文乃の人生において、食べ方や食べ合わせの順番の指定はそんなに珍しくなかった。
言祝文乃:「順番はカレンダー式で良いんだよね?」指で左から右に段々に宙をなぞる。
玲:「うん。それで大丈夫」
GM:君たちはアーケードを抜けて開けた並木道に出た。2月の肌寒さの中で、玲の緩くカールした長い髪が風になびくのが見えた。
玲:「……ねえ」
玲:「文乃は夢って見るほう?」
言祝文乃:制服のポケットから女子高生には似つかわしくない手帳を取り出して記入している。
言祝文乃:皮の表紙に手帳を挟む形式のもの。父親から記念で貰ったものだ。
言祝文乃:退院してから書き込めることが増えるのを楽しんでいたら、今では癖になっている。
言祝文乃:「夢かぁ」
言祝文乃:「あまり見ないかな。眠りが深いタイプなのかも」
玲:「ふうん」
玲:「……あたしはね」
玲:「子供の頃は夢を見るのが仕事だったの」
玲:「起きている間がお休みの時間。変わってるでしょ?」
言祝文乃:「お仕事?夢が?」
言祝文乃:「うん、不思議」
言祝文乃:黄昏色の瞳が興味深げにレイを見る
言祝文乃:「どういうお仕事なの?」
玲:「それはね──ううん」
玲:「やっぱり、秘密」
玲:表情は穏やかに、口元だけで微笑んで。
言祝文乃:「…………」
玲:「また今度、もっと仲良くなったらおしえてあげる」
言祝文乃:「ミステリアスな一面を見せようとしている」
言祝文乃:「ずるい」
玲:「そんなつもりじゃないけど」口を尖らせる。
玲:そんなつもりではないはずだ。7割くらいは。
言祝文乃:「そんなつもりじゃないならいいけど」
言祝文乃:10割信じる。
言祝文乃:「でもわかった。仲良くなったらね」
玲:「じゃあね、文乃。またこんど」
言祝文乃:「うん。……ふふ」
言祝文乃:「またこんど」何が嬉しいのか、声を弾ませて言った。
GM:そして、二人は別れた。
GM:そしてこの後語るべきことが起きなければ、君は何事もなく指定されたとおりにボックスのチョコレートを食べ、眠りについたことだろう。
GM:──夢を見た。
GM:君と彼女の間に、内と外とを隔てる線が引かれていた。
GM:それは灼熱の棍になぞられ、赤々と溶融したコンクリートだった。
GM:火花のはじける中、君より少しだけ背の高い少女が、境界を隔てた向こう側に立つ。
GM:カレナも伊澄もいない。"モイライの糸車"と対峙するのは二人だけだった。
玲:「私たちのどちらかが生き残って、どちらかが死ぬ」
玲:冷たい声だった。君の知る彼女とは似ても似つかない。
玲:「リーダーに見出された二つのうち、どちらが宝玉でどちらがただの捨て石なのか──」
玲:「決着をつけよう」
GM:君の知る彼女ではなく、君の知る『円環事件』ではない。
GM:だが、その先を見ることは叶わなかった。
GM:夜が更けてゆく──
GM:シーン終了。ロイス可能。
言祝文乃:「玲 ◯P信頼/N隔意」これを取ります。可愛い奴め
玲:ええ~♡
◆Opening02◆五木伊澄
GM:登場侵蝕をどうぞ。
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(38 → 41)
GM:文乃ちゃんも出ますが、登場侵蝕は必要ありません。
GM:時は少し戻り、玲と別れたあと。
GM:言祝文乃が家に戻ると、リビングから銃撃音がする。
GM:もちろん実物のそれではなく、そもそも弾体を吐き出すタイプの銃のものとは違うような気がする。平たく言えば、ゲームの効果音である。
五木伊澄:「えーそこ行く?行っちゃう?見えてるんだよなー!」マッチ制のFPSだ。大体100人のうちチームで生き残るのを目指すやつ。
GM:果たして見に行けば、買い物をしている筈の五木伊澄が我が物顔で居座っていた。
言祝文乃:「?」あまりにも馴染みが無さすぎて、"音"と認識するのが精一杯だった。
言祝文乃:「あ、居る」
五木伊澄:「よっしゃ十字砲火よ!周囲をよく見ないからそーなる」
五木伊澄:「あ、ふみっち。おかえりー」ちらりと君の方を見て言うが、すぐ画面に視線が戻る。
言祝文乃:自慢ではないが陸上での行動は遅い。先に買い物を終えたのかな、と思っている。
五木伊澄:「後、」ばばば。「ちょっとで」がちゃん。「このマッチ勝つから!ちょい待ってね!」移動と射撃とリロード音、その際のキャラが話す音。
言祝文乃:「ただいま、こんにちは」
言祝文乃:カバンを置いた後、ゲーム熱中するイズミを置いて洗面所で手洗いとうがいを済ませておく。
言祝文乃:リビングに戻ると、ちょうど一段落するようなBGMがなっていた。
五木伊澄:その際にも楽しそうに--うるさいとも言う--五木の声とゲーム音が響いていたが、ひと段落する。
五木伊澄:「いよっし、このシーズンもダイヤモンドよ!」
言祝文乃:大容量のポットから麦茶を用意し、2人分のコップにいれる。
言祝文乃:「なんだか凄そう」
言祝文乃:「ところで……買い物は大丈夫なの?」
言祝文乃:イズミの対面のソファに座る。
五木伊澄:「は~…流石だぜ私……そうそう。最高ランク漸く届いてさ~~…あ」
五木伊澄:舌をちょっと出す。頭をこつんと叩く。
五木伊澄:「忘れてた☆」
言祝文乃:「わぉ」感嘆の吐息。
言祝文乃:「なんて堂々とした態度、ただものじゃないね」
五木伊澄:「いやあとちょっとでダイヤ行けるっていうのにコープ運と相手が悪くてさ~」
言祝文乃:「ダイヤ?コープ??」
五木伊澄:「ダイヤは他のマッチ制FPSの最高ランク。大体システム一緒だからこういうゲームの最高ランクはダイヤってゆーの」
五木伊澄:「コープは協力、つまりはチーム運ってことだねー」
言祝文乃:「へぇ~~」メモ帳を取り出している。
言祝文乃:用語集がアップデートされました。
五木伊澄:「ふみっちもやらない~?色々楽しいよ~。スパブラもいいけど、こういうのだっていいもんだよ」
言祝文乃:「大変なのね」
言祝文乃:「どうかな……ゲームはどんくさいんだよね、私」
五木伊澄:※スパブラ…大乱闘スーパーブラザーズ。大人気ゲームのキャラたちを使っての対戦格闘ゲームの名作。
言祝文乃:「たくさん動きたくなっちゃってさ」
言祝文乃:依然、試しに触った時に自滅RTAを記録していた
五木伊澄:「うんうん、初心者のうちはそういうのもあるある」
五木伊澄:「そういう失敗も分かった上でわいわいやれるのがゲームのいいとこだからね」
五木伊澄:くるくるの癖っ毛を手で玩びながら、少女は楽しそうに笑った。
言祝文乃:「なるほどー」
言祝文乃:「じゃあ、後でやろっか。また教えてよ」
五木伊澄:「いいよ~。どれやる~?」
五木伊澄:にひ、と笑いながら。ゲームディスクが入った棚を指す。五木が転がり込んでから、一気に広がった棚だった。
言祝文乃:「イズミが今やってるのは難しいの?」
言祝文乃:本来は置くものがなく、仕方なく父のお土産などが飾られていた場所だ。
五木伊澄:「んー?FPS?ちょっと操作とか独特だけど、やりたいって思ったときがやり時!じゃあ、それにしよっか」
五木伊澄:「新アカ作っとくから、いっしょにやろっか。ま、まずはプラクティスで操作抑えてからかな~~」
言祝文乃:「うん。それにしよう」教えてもらうために隣に移動する。
言祝文乃:「ふふん。上達が早くても嫉妬しちゃ駄目だよ」
言祝文乃:何かを始めるときは一番上の希望を口にしておく。
五木伊澄:「へへ、言ったな~?じゃあ五木さんとガチれるように頑張れよ~?」
言祝文乃:スパブラのときも同じことを言っていた。
言祝文乃:「よし、任せて。操作は覚えてるから前よりは上手いはず……」
五木伊澄:五木は、君が上手くいかなくても、普段と同じように楽しそうにしていた。今回が、上手くいってもそうでなくても、きっと楽しそうにしているだろう。
言祝文乃:「……?キャラが見えないね」スパブラと違いFPSの一人称視点に戸惑っている。
五木伊澄:身を乗り出す。ずり落ちたカーディガンから、素肌を晒す肩が見える。「そうそう、FPSってそーゆうことなんだ。一人称視点のゲーム、ってコト」
言祝文乃:「えっと、ジャンプ。無いの?銃……?」
五木伊澄:「こっちのスティックが視点動かすやつで、もう片っぽが移動。銃は拾ってからだねー。ほらこっち!」
五木伊澄:楽しそうに指を指す。
言祝文乃:視界の端、澄み切った川の流れの様に髪が肌を滑っている。
言祝文乃:きれいに整っていて、それでも不思議と生き生きとした活力を感じる。
言祝文乃:「視点?移動?わわ、画面がすごい動く…!?」
五木伊澄:「そっちは視点動かす方だよ~、あはは!」
言祝文乃:「銃、銃……あった。拾えない…!?」ブンブン。空に向けて手刀を繰り返している。
言祝文乃:「こ、これ」
五木伊澄:「一旦落ち着きな~?そう、そこで視点を銃に合わせれば、ボタンのガイド出るから……」
言祝文乃:「すごく難しいのでは…!?」
五木伊澄:「独特だって言ったろ~?ま、でもある程度慣れたら、自分の身体動かすみたいにできるよ」
言祝文乃:画面に表示されたガイドと手元のコントローラーのボタンを確かめながら慎重に押している。
五木伊澄:「ま、まずは慌てないでゆっくり何処のボタンとかがどういうことするやつなのか、ゆっくり把握してこっか」
言祝文乃:「すごい高等技術に聞こえる……」
言祝文乃:マル、マル、バツ、バツ……と呟きながら、脳内でコントローラーを暗記しようと試みている。
五木伊澄:「あはは!ま、慣れだよ慣れ。やってけば覚えるって!」触れる位に近くにいれば、五木の身体は細く、小さい。
五木伊澄:でも、それは必要な細さとしなやかさを持っているのがわかる。 彼女は、きみが必要そうな時にだけ助言をした。
言祝文乃:どうにか銃を持ち、用意されたターゲットに発射する練習を進めていく。
五木伊澄:「そうそう、いい感じ!視点を動かすので狙いを付ける。だからそんなのがある訳」
五木伊澄:「当たってる当たってる!上手いじゃん!」
言祝文乃:自分より小さく、華奢。それでありながら、イズミは不思議と活き活きとしている少女だった。
言祝文乃:近くにいると、自分と使っているのと同じシャンプーの香りが漂ってくる。(お風呂も入ったのかな)
言祝文乃:「えい、えい、マル、マル、左」
言祝文乃:声に出して操作を確認しながら、ようやく1つ目のプラクティスを終えた。
言祝文乃:「やった!……また上達してしまったわね」
五木伊澄:「やるぅ~。この調子ならそう遠くないかもね~」
言祝文乃:画面には総合結果とチュートリアルを終えた配布アイテムが表示されている。
言祝文乃:「任せて、コツは掴んだもの」
五木伊澄:「さすがふみっちだ~」
言祝文乃:「ふふん」得意げ。
言祝文乃:自分より小柄な相手ということもあり、イズミに対してはやや年上の様に振る舞おうとする傾向がある。
五木伊澄:「お、バレンタインのフェアやってるじゃん。一応もらっとこ。こういうので記念ガチャやってる時もあるし」
言祝文乃:「え?フェア?ガチャ?ゲームにもそんなのあるの?」
五木伊澄:そう言う年齢に拘りがないのか、自分が下になろうと平気な顔をしているところがある。
言祝文乃:受け取ったアイテムのフレーバーテキストを熟読していた。
五木伊澄:「オンラインだからね~、ホラ、あるでしょ?スキンとか服とか」
言祝文乃:ようやく画面から顔を離し、目に入ったイズミの肩にはだけたカーディガンをはおらせている。
言祝文乃:「服も買えるんだ……ゲームなのに……」
五木伊澄:「あーいうので課金させて稼ぐ、ってわけ。こういうの基本無料だからさ」
五木伊澄:ありがと、と当然のように直させてもらっている。
言祝文乃:「オプションが豊富なのね……」
五木伊澄:「そうそう。ま、気に入ったらお布施のつもりでやればいいよ。こういうの、本当拘ると切りナイんだから」
言祝文乃:どういたしまして、と再び画面を見る。
言祝文乃:「そうする。お小遣いも、あんまり使うと心配させちゃうし」
五木伊澄:「そうそう、気を付けな~…っと、そういえば」
五木伊澄:「バレンタインじゃんね。ふみっちは誰かから貰ったり、校舎裏で告白とかあった~?」
言祝文乃:「あ、うん。」頷いて「いえ、告白ではないけど」
言祝文乃:「レイから貰ったよ。楽しみに食べる」
五木伊澄:「あ、そうなの。ふみっちも可愛いからそう言うのありそーなのにねえ」
五木伊澄:「玲?アイツから?」
言祝文乃:「あはは、またまた。告白は昔からずっと一緒の男の子と女の子がやるんだよ」世間知らずに寄る偏った知識。
言祝文乃:「うん。食べる順番があるらしいから、勝手に食べちゃだめだよ」
言祝文乃:ほらこれ、とカバンから小箱を取り出す。
五木伊澄:「そう~?好きになったら同じクラスとか学年のアイドルとかにひっきりなしにあるものって思ってたんだけど」
五木伊澄:「食べる順番」
五木伊澄:「……だいじょぶ?アイツ急に明るくなったしそれはいい事なんだけどさ……」
言祝文乃:「そう?レイはずっと明るいと思うけど…」
五木伊澄:「私が誘ってもぜーんぜん碌な反応返しゃしなかったっていうのに……」
言祝文乃:「そっかな。言えば興味津々で付き合ってくれるタイプだと思うよ」
五木伊澄:「いや、あの”糸車”の事件の前は本当アレだったからね!クールっていうかとって付くところもなかった……アイツ~~」
言祝文乃:「イズミは大げさだなぁ」
五木伊澄:「私が誘うと今でも”ええ~~?もっとやることあるでしょ?”って顔する癖に~~!」
言祝文乃:「……あ、そうじゃん」
五木伊澄:「騙されてるからねふみっちは!」
言祝文乃:「買い物いかなくていいの?」
五木伊澄:「……………」
言祝文乃:「レイがそんな事するかなぁ」
五木伊澄:時計を見る。
五木伊澄:「………私を信じな…!」
言祝文乃:一緒に見る。思ったより時間が過ぎていた。
言祝文乃:「ウンウン、信じてる信じてる」
言祝文乃:「じゃ、もうちょっと信頼度稼いでおこうか。お買い物、一緒に行く?」
五木伊澄:「…今から急いで行って間に合うかな~?」
言祝文乃:「行かなきゃ間に合わないかも」
五木伊澄:「それもそう」
言祝文乃:「とりあえず、着替えてくるね。制服だし」
言祝文乃:ぱたぱた、とカバンを持ってリビングから部屋に向かう。
五木伊澄:「あ~、…ありがとうね、ふみっち」
五木伊澄:「…よしゃ、私もさっさと準備して……それに、普段のお返しくらい用意しとくか~」
GM:──その後、君は妙な噂を耳にすることになる。
GM:曰く、このZ市のどこかには不可思議なチョコレートが売られている。
GM:文字通り感情らしきものを込め、そっくり相手に体感させることができるという、どうにも胡散臭い話であった。
GM:シーン終了。ロイス可能。
五木伊澄:ロイス、取れそうな相手であるふみっちも玲もどちらも初期ロイスで持っているため、保留します。
言祝文乃:イズミにとっておこ
言祝文乃:「五木伊澄 ◯P信頼/N隔意」知らないこといっぱい知ってる
五木伊澄:わあい ありがとうね
◆Opening03◆藤岡桜里
GM:登場侵蝕をどうぞ
藤岡桜里:侵蝕…?
藤岡桜里:侵蝕ってなに?
GM:確かに……なんだろう……
言祝文乃:なんだろうね…
GM:何かしらのダイスを振ってください
藤岡桜里:1d10 えいっ
DoubleCross : (1D10) → 1
言祝文乃:前回に続いて私は免除でしょうか
GM:文乃ちゃんはOPの間は全部免除です
GM:──その日も、言祝文乃は夢を見ていた。
GM:君と彼女の間に、内と外とを隔てる線が引かれている。
GM:それを引いたロッドはどこかミニチュアの円塔に似ていた。
GM:昨日と同じ光景、昨日と同じ夢。だが、全く目に見えないどこかが違うように感じられた。
"玲瓏塔":「"玲瓏塔"。これから斃す相手に、必ず名乗ることにしてるんだ」
"玲瓏塔":「……」
"玲瓏塔":「私と君、前にも会ったことある?」
GM:聞き慣れた声が、君を覚醒へと導いた。朝だ。
藤岡桜里:「ふみ~ ごはんだよ~」
藤岡桜里:ゆっさゆっさゆっさ。
言祝文乃:「───っ」眠りからの覚醒は、いつも夢うつつに行われる
言祝文乃:「お、り、ちゃ」
言祝文乃:分厚いマットレスに羽毛布団。長時間横になっても負担が少ない、なかなかの調度品。
言祝文乃:手探りで物を揃えたような統一感のない自室に、ひときわ鮮やかな金色が目に入る。
言祝文乃:「………おはよぅ」
言祝文乃:「……すぅ」
言祝文乃:挨拶で行動を終えたように再び夢の中へ──
藤岡桜里:「……え!」
藤岡桜里:「ふみ~~ あさだよ~~」ゆさゆさゆさ。
言祝文乃:「───っ」眠りからの覚醒は、いつも夢うつつに行われる
言祝文乃:「お、り、ちゃ」
言祝文乃:分厚いマットレスに以下略。
言祝文乃:「おはよう……」ころり。今度は半回転する気力がある。
藤岡桜里:「今日うちで食べてく日でしょ~?そろそろできるからママが呼んで来てって……」ノリ次第でそういう日がある。
言祝文乃:「たべる……」
藤岡桜里:「うーん……」大体朝はこういう感じだが、今日はいつもよりぐったりしていそうだ。
GM:考えてみるに、今日だけではない。
GM:昨日もその前も、なんとなく登校中、普段よりぼんやりしていた気がする。
藤岡桜里:「ふみ、もしかして……」
言祝文乃:もぞ、もぞ、と布団の中を移動している。
言祝文乃:「なぁに…?」
藤岡桜里:「……何かの病気なの?」
藤岡桜里:「風邪……じゃなさそうだけど」咳をしていないし熱もない。
藤岡桜里:「恋煩い?とか……あと……」自分が健康優良児すぎて知ってる病気の手札が一秒で尽きている。「……反抗期……?」
言祝文乃:「病気ではない……治った……」
言祝文乃:体の半分ほどが布団から脱出し、なんとか起き上がる。飾り気のない、シンプルなスカイブルーのパジャマ姿。
GM:その時、君は気づく。
GM:ベッド脇の本棚に、なんとなくよこしまな気配を放つ、ラッピングを解かれた小箱がある。
藤岡桜里:「むむっ」
GM:正確には何ら怪しいところのない箱なのだが、君特有の鋭敏な感覚でなんとなくよこしまな気配だとわかる。
言祝文乃:「んー……?」視線を追う。
言祝文乃:「そぅだ、食べないと……」
藤岡桜里:「何これ?」他人の贈答品っぽいものを迷わず手に取る。
藤岡桜里:「パパさんのお土産?じゃないよね」
言祝文乃:「あ~」体を受け止めるマットレスに手をついて箱を取ろうと手を伸ばしている。
言祝文乃:「貰ったんだよ~……」
藤岡桜里:「貰っ……」
言祝文乃:「レイから……」
GM:レイ──あのあやしい一団の中でも、煤のついた金棒を持っていたとびきり怪しい相手であったはずだ。
藤岡桜里:「……それって……」
藤岡桜里:「貰った時、他に何か言われてない?」
藤岡桜里:犬のようにパッケージの前で鼻先をすんすんとしている。
言祝文乃:「順番に食べてね、って……」
藤岡桜里:「ええっ」
言祝文乃:「言われてたかも…?どうだっけ…」
言祝文乃:半分降りかけた瞼で応える。
言祝文乃:「………」「着替え~……」話題には応えたとばかりに、次の行動を始めている。
言祝文乃:まだ脳が動き出していないようだ。
藤岡桜里:「バレンタインのチョコでそんな注文するかな……キモくない?なんか」
藤岡桜里:「言ったとおりに食べたら呪われたりするのかも」
藤岡桜里:「昔そういうのなかった?おっとっとの動物を1日に1個、干支の順番で食べたら……って」
言祝文乃:「それ、揃うのかな……?」
藤岡桜里:「なかったかも」
藤岡桜里:「でも悪いおまじないの可能性があるならとりあえず破壊しておこう。うん」
藤岡桜里:ひょいっ。ぱく。
言祝文乃:「あっ」
藤岡桜里:ひとつまみ食べる。ついでにアソートの順番をシャッフルだ。
藤岡桜里:「うん、これでバッチリ……」
言祝文乃:「おーりちゃんが私の食べた~」クローゼットからブラウスを取り出している。
GM:その瞬間である。
GM:君の精神に働きかけようとする、何らかの作用を感じる。そして、君はそれを受け入れることも、望めば抵抗することすらも可能なのが、不思議と分かった。
藤岡桜里:「えっ……ええっ、何?」状況がわからずあわあわしている。「ふみ、何か言った……?」
言祝文乃:「私の食べた~……♪」今度は節を付けて返答している。
藤岡桜里:「あとで朝ご飯のベーコン1枚あげるから~……!えっなにこれなにこれ……」
言祝文乃:その声に精神に作用するような感覚はない。
藤岡桜里:混乱したまま廊下の方にダッシュしている。
藤岡桜里:速度を出せば振り切れるのでは?と考えたのだ。
言祝文乃:「扉は~閉めてよ~♪」背後に声は消えていく。ドップラー効果
藤岡桜里:「ふみ!あたしの分のごはんもちょっと残しといてね!」そのまま異様な健脚で飛び出して行ってしまう。
GM:頭の中にぼんやりと声がする。平常の視界を保ったままに、もう一つの光景が浮かび上がる。
GM:だがどちらもはっきりとした声、はっきりとした像ではなかった。
GM:君の知るべくもない事だが、言祝文乃が口にした時とは明らかに作用が違う。就寝前でなかったからか、文乃でなかったからなのか……。
GM:同時に、君は今感じているのと似たざわつきが初めてでないことを思い出した。
Z市 バッティングセンターかもねぎ
玲:かきん!
玲:バットが真芯を捉え、打球がのびてゆく。
玲:「これであたしの勝ち、だね」
藤岡桜里:「くうっ……」ヘッドをめちゃくちゃに揺らす汚いフォームからこちらも鋭い打球を飛ばしていたが。
玲:「あなたはあたしが文乃に近づくのに、以降とやかく言わないこと」
玲:本来の野球の天分では桜里に分があっただろう。
玲:だが相手はオーヴァードであり、棒状のものを振り回すにもそれなりに長けていた。
藤岡桜里:がっくりと膝をつく。「うう……美少女に二言はないよ……」
玲:「潔し」
玲:最早かける言葉はないとばかり、歩き去ってゆく。
藤岡桜里:「……ま、待って!」
藤岡桜里:「これ以上文句はつけない……けど」
玲:「もうすぐバレンタインだっけ……どうしよっかな……うん?」
藤岡桜里:「この藤岡桜里、負けっぱなしの勝負から逃げた事はあんまりない!」
玲:大人げなくレネゲイド由来の集中力と身体能力を振るい、悠々と去ろうとしていたところだったが、それを聞いて振り返る。
藤岡桜里:「リベンジマッチを要求するよ!二週間後くらいに!」
玲:「……いいけど結構はやくない?」
藤岡桜里:びし!と周囲の人間の耳目を引くようなうるさぶりと共に人差し指を向ける。
玲:2週間で一般人に何が出来るものだろうか。目の前の人物には似つかわしくないが、卑怯な真似くらいしか思い浮かばなかった。
藤岡桜里:「えっ……そう?もうちょっと先がいい?」
玲:「いや……」
藤岡桜里:「あんまりやったことないからわかんなくて……リベンジマッチ」
藤岡桜里:「あたしに負けた子は大体三日後くらいにはお礼に来てくれてたしな……」お礼参りの事だと思われる。
玲:あまりにもあけすけな様に驚いた様子で、しかし文乃の友人ではあるのだし、気のすむまでさせるのが良いのではないか。
藤岡桜里:「あ、いいの?じゃあそれで!」
玲:「あ、うん」
藤岡桜里:「えーと……なんだっけ」
藤岡桜里:「あっ……あれだ」もう一回ビシッと指さす。「覚えてろよー!」
藤岡桜里:そのままダッシュで追い抜いてバッセンを出ていく。
玲:「…………わぁ」
GM:そして、修行の二重線日々が始まった……!
藤岡桜里:夕日の沈みそうな河原に一人の少女が佇んでいる。
藤岡桜里:「ハァッ……ハァッ……」バットを上段から振り下ろして水面に叩きつけている。
藤岡桜里:「イチローが一万二百一人……イチローが一万二百二人……!」
藤岡桜里:鋭いバッティングが叩きつけられて、ごく小さく水面を割る。
GM:一体、バッティングと何の関係があるのか。この水しぶきに何の意味があるのか。
GM:厳しい修練の末にたどり着く先を、もはや桜里すら理解してはいまい。
藤岡桜里:(バット一つでこの川を割れるようになった時、あたしは……!)どうなるんだろうね。
GM:もはや理論の段階は過ぎ去り、ただ美少女の直感の促すに従うのみとなっていた。
GM:──そして。
藤岡桜里:ぱしゃあ……ん!!
藤岡桜里:真夜中の河原に、ひときわ綺麗な水しぶきが跳ね上がった。
GM:刹那、脳裏をひらめく青龍、白虎、巨人、赤い靴下。
藤岡桜里:果たして彼女の打棒は川を割るには至らなかったが……。
藤岡桜里:どことなくピンクでキラキラしたその色彩は、伝統の薄明りの中でもはっきりときらめいて見えたという。
GM:──あの時と同じだ。(何が?)
GM:それこそはレネゲイドウイルスの気配。
GM:文乃が気づかず、桜里が気づけたのは、彼女の発現したウロボロスシンドローム故だろうか。それほどの、幽かな力だった。
藤岡桜里:「あっ……」火花が散る。すべてが繋がった気がする──いつになくダルそうなふみ、レイという少女のバッティング、河原での修行の日々、不可思議な指定を込められたチョコアソート。ごめんやっぱ何も繋がってないかも。
GM:繋がっています。
GM:繋がっているんです。
GM:干渉を許したといっても流石にこれは問い詰めた方がいい。いいと思いますよね?
藤岡桜里:えっ うん……
GM:そういうことにしてください。
藤岡桜里:「……これは、あの時と同じ……」走っていた足を止めて、しばらくぼんやりと立ち尽くしていたが。
藤岡桜里:「じゃあ……きっとあのレイって子も、あたしと同じ修行を……」
藤岡桜里:「や、とにかく!こんな危ないものこれ以上ふみが食べちゃダメだよ……!」
藤岡桜里:「止めなくちゃ!バットなんてあの子が持つには重すぎるもん……!」反転し、再びダッシュで彼女の家に向かう。
GM:シーン終了。ロイスが可能だよ
藤岡桜里:ふみには取ってるからなあ
藤岡桜里:玲:やるじゃん/〇ライバル で取得します
◆Opening04◆カレナ・キャロライン・ラブレス
GM:登場侵蝕をどうぞ。
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(44 → 49)
GM:その日、桜里の訴えで玲からのチョコをどうすべきか迷った……かどうかは分からないが、
GM:ともかく、言祝文乃は誰かに相談することにした。と言っても、こういった不思議な話ができる相手というのは特段多くはない。
GM:カレナ・キャロライン・ラブレス(ぬけめなく文乃と連絡先を交換していたのだ!)にメッセージを送ると、二つ返事でOKということになった。
GM:駅前から少し路地を行った地下にある、おしゃれなバーのような空間である。
GM:どうやら君たち二人の貸し切りで、客はおろか店員の姿さえない。カレナはその日の気まぐれひとつでこういった真似ができる人物らしかった。
言祝文乃:地下にある店、そしてバーという内装に非日常を感じ、何処か浮ついている。
カレナ・C・ラブレス:「自宅のようにくつろぐといいよ、文乃くん」
カレナ・C・ラブレス:「私は酒を嗜まないが……っと、君も成人はしていないんだったね。酒を未成年に飲ませてはいけないが……」キッチンの冷蔵庫を探る。
言祝文乃:「あ、うん、ありがとうカレナ」
言祝文乃:「お水とかでいいよ?」
カレナ・C・ラブレス:「何か欲しいものがあれば手配しよう。もっとも、私はグラスに注ぐ程度のことしかするつもりはないが……」オシャレな金属の水差しを片手に。
言祝文乃:大人に合わせているのか、やや高めのカウンターになんとか座る。
カレナ・C・ラブレス:グラスに氷をカラコロと入れ、水を注いで置く。
言祝文乃:「大丈夫、大丈夫。ポットの扱いとか、慣れてるし」
言祝文乃:グラスの七分目ほど注いでいく。
言祝文乃:「で、要件は、メッセージで送った感じなんだけど」
言祝文乃:「レイからもらったチョコを、幼馴染のおーりちゃんが訝しがっちゃって」
言祝文乃:「食べると不思議な感覚~、とか言ってた。オーヴァードから貰ったものって、そういう影響とかあるの?」
カレナ・C・ラブレス:「フフ、レイがねえ。あの子にもようやく熱が籠もるように……」
カレナ・C・ラブレス:「……不思議な感覚か。オーヴァードだからといって、持つもの全てに影響があるわけではないよ。つまり」
カレナ・C・ラブレス:「チョコそのものに仕掛けがあったと見ていいかもしれないね」
言祝文乃:「チョコそのものに……」
言祝文乃:「レイが、なにか入れてたのかな?」小首を傾げる。
言祝文乃:「食べ方指定もあったし、お薬的な」
カレナ・C・ラブレス:「しかしまあ、バレンタインだろう? バレンタインというと、つまり……」慎重に言葉を選ぶ。
カレナ・C・ラブレス:「ふむ。薬のような食べ方の指定」
カレナ・C・ラブレス:「食後に一粒だとか、寝る前にだとか、そういう類のものか」
言祝文乃:「うん。でも、あんまりいっぱい食べても体に悪いしね」
言祝文乃:「それに、味の薄いものからとか……お寿司とか、コース料理とかって、そういうものなんでしょう?」
カレナ・C・ラブレス:「さて、所謂おまじないの類だとするなら、それが”効きすぎる”こともなくはないだろうねえ。なんせ我々はオーヴァードであり、この宇宙にはレネゲイドが蔓延っている」
カレナ・C・ラブレス:「君のお友達もそうだが、君自身にはどうだい?」
言祝文乃:「うーん……?」
カレナ・C・ラブレス:「一日一粒食べることで、肩こり腰痛その他諸々が治り人生が豊かになったりしていないかい?」
言祝文乃:「そういうのは詐欺だってお医者の先生言ってたよ?」
カレナ・C・ラブレス:「個人の感想が聞きたいんだよ」
言祝文乃:「でも、あんまり変化はないと思うよ。いつも通りだし、別に記録が伸びたりしないし……」
言祝文乃:「あ、でも、夢は見るようになったかも」
言祝文乃:「内容はそんな思い出せないんだけど……夢は見てるよ、多分」
カレナ・C・ラブレス:「ほう、ほう。夢」
GM:そうだ。あれから毎晩、君は夢を見ている。
GM:といっても3日ほどでしかないが。
カレナ・C・ラブレス:「内容の思い出せない夢……内容の思い出せない夢か」機械がリピートするように。
GM:思い出そうとすればある程度思い出せます
言祝文乃:「うん。普段はあんまり見ないし、麻酔が薄れたときぐらいにしか見たことないんだけど」
言祝文乃:「レイと何か話してた気がする」ぼんやりと思い出そうとしている
カレナ・C・ラブレス:「ほう、ほう、ほう」
言祝文乃:「うーん、起きた時にメモしておけばよかったな……」
GM:カレナは思い立つ。
GM:今やほとんどが忘却の彼方にある『円環事件』であるが
GM:君は超人的な観測能力によって、そのわずかな痕跡が終息する先──すなわち、言祝文乃の覚醒が、1つの大きな転換点であることを見て取っていた。そして、同じくらい大きな転換点が、もう一つあるらしいことも。
カレナ・C・ラブレス:「内容の思い出せない。というとだ」
カレナ・C・ラブレス:「我々には一つ、共有できる物事があるね。私……いや、我々”ハントレス”と、君との間には」
カレナ・C・ラブレス:店内の、おそらく普段はスポーツ中継が写っているであろう、大きめのディスプレイが突然砂嵐を映し出す。
言祝文乃:「!」話に聞き入ろうとした所への不意打ち。驚いて尻を浮かせる。
カレナ・C・ラブレス:「ひとつ、私達で思い出してみようか。あの日のことを」
言祝文乃:「あの日の、こと……?」
GM:──そこに現れたのは、彼女をして唯一、まともな状態で復元に成功した記録であった。
GM:なんら兆候はなかったはずだ。
GM:言祝文乃が命取りになるほど心臓を弱らせていたのは、今は昔の話だ。
GM:だが、突如として起きた発作のため、君は急性心不全──この場合において原因不明という意味だ──
GM:心不全によって、一度呼吸をやめた。
GM:そうして、人知れず木陰の中にくずおれ動かなくなった君のもとに、彼女が現れた。
言祝文乃:「────」表情に苦痛はない。
カレナ・C・ラブレス:「……きみからは、熱を感じる」
言祝文乃:きょとん、と形容するのが正しいほどに、一瞬後に自分に起こる事を知らないまま、一瞬で「終わった」顔だった。
カレナ・C・ラブレス:「命は熱を受けて育まれ、熱を持って生き、熱によって進化する」
カレナ・C・ラブレス:「今この瞬間。君には『生きたい』という熱がある。君自身がそう考えていなくとも」
カレナ・C・ラブレス:倒れる少女の側にしゃがみ、外套から一つの箱を取り出す。
言祝文乃:横たわる肉体に反応はない。
言祝文乃:心臓は止まり、血液は流れず、電気信号は霧散する。
カレナ・C・ラブレス:「これが何なのか。どういう名前をしているのか、どういった力を持つのか、ついぞ私にもわからなかった代物だが」
GM:──それは、きわめて珍しい事だった。
カレナ・C・ラブレス:「……死にゆく君が。君の中の熱が。今一度、この宇宙に立とうと願うなら」
カレナ・C・ラブレス:「それは応えてくれるだろう」
言祝文乃:体の反応に遅れて数秒、脳が感じた反応は、伝える間もなく閉じられて。
言祝文乃:冷たい檻の中に閉じ込められて。物理的な現象以外の何かが残っているとするならば。
言祝文乃:「魂」と呼ぶべきものだけが、その声を聞いていた。
カレナ・C・ラブレス:力の抜けた手のひらに、箱をそっと乗せる。
GM:箱は、ひとりでに心臓に宿った。
GM:そしてどうやら、脳細胞の致命的な死のある前に、己が力をどう顕すかをさだめたようだった。
GM:──強い引力。
GM:それが、匣と一体化した心臓を圧搾する。血液を送り出す。
言祝文乃:手の平からは、本来あるべき反射すら返ってこなかった。
言祝文乃:染み込むように溶けた箱が心臓の代わりに収縮するように動いている。
言祝文乃:ただそれでも、それは終わった体に、すでに終わった血液を流し込むだけのハズで。
言祝文乃:箱の引力が引き付けたのは、もっと別の、形にならないものだ。
言祝文乃:数秒前、あるいは、数分前。
言祝文乃:この体から離れた、人間を人間たらしめる『なにか』。
言祝文乃:魂とでも呼ぶべきものが、時間を超えて、体に宿った『箱』の引力に引き戻されていく。
言祝文乃:失われたものを無理やり引き寄せて、剥がれないように。
言祝文乃:箱が、体の中で楔となって──あるいは、槍となるのを感じている。
言祝文乃:とくん、とくん、とくん。
言祝文乃:冷えた肉体にとても熱い血液が送り込まれ、居眠りのような心地よさから引き戻されていった。
言祝文乃:「か、は………!?」
言祝文乃:主観として、唐突に取り戻した光と音の洪水に静かにパニックになる。
カレナ・C・ラブレス:「おはよう、きみ」眼の前にいる女が手を差し出す。
言祝文乃:「!?……!?」
言祝文乃:手を差し伸べられて、初めて自分が倒れていたことを知る。
言祝文乃:身体の状況を把握できないまま、一度下敷きにした腕を伸ばそうとして失敗し、もう片方の腕で取る。
言祝文乃:「あれ、私……?」
カレナ・C・ラブレス:「死んでいたよ」
言祝文乃:「やっぱり……?」
言祝文乃:「"やっぱり"………??」自分の言葉に困惑している
言祝文乃:だがしょうがない。あれは"死"と呼ぶべき経験だった。
カレナ・C・ラブレス:「だが、君の熱は、もう一度この宇宙に立つことを選び取った」
言祝文乃:「つまり………」
言祝文乃:「ここは天国……」「ではなさそう」
カレナ・C・ラブレス:「頬でも抓ってみるといいよ。きっと痛い」
言祝文乃:取り戻した呼吸は無自覚に荒く、血液の流れる感覚で薄っすらと汗をかいている。
言祝文乃:「なるほど……もうすでに痛いかな……石とかで」
言祝文乃:倒れた際に食い込んだ小石とかをはらっている
言祝文乃:「現実だ」
カレナ・C・ラブレス:「そう。そして、君の現実は、決定的に変化した」
言祝文乃:「え……?」
カレナ・C・ラブレス:「さあ、銘じてみたまえ。君の心の熱のままに」指先で胸の真ん中にとん、と触れる。
言祝文乃:そこは丁度、幼い頃に受けた手術跡。
言祝文乃:当時の技術の粋を集め、それでも少し、残ってしまった命を救った痕跡。
言祝文乃:女性が触れた場所が、自分の体の中で一番熱い。
言祝文乃:燃え続ける何かがそこに刺さっているように。
言祝文乃:「銘じるというのは……」きっとそれには名前があるのだろう。
言祝文乃:とても暖かく、存在を放ち、異質でありながら、溶け込んだ熱。
言祝文乃:心のままに銘じろというのなら──「それ」に、名前はない。
言祝文乃:名をつけることが存在を区別するというのなら、胸に宿る熱は──箱は、すでに「私の命」になっていた。
言祝文乃:言祝文乃の命をこうして体に縫い留めた、一本の楔。
言祝文乃:その熱に意識を向けるだけで、自然と形が思い浮かぶ。
言祝文乃:真っ黒で長く、一本の杭。
言祝文乃:そこに巻き付くように「私」という存在が絡み合って。
言祝文乃:3つの穂先を持つ三叉槍。黒色が光を返し、翡翠の色へと染まってく。
言祝文乃:「………わっ」
言祝文乃:僅かな光。
言祝文乃:想像した通りのものが、胸元から取り出されて手に収まっていた。
GM:君が"織律機関"を与えられた一部始終が映された。
GM:この後君は、"ハントレス"の三人と協同して"モイライの糸車"を討伐することになる。
GM:では、君と彼女、二人だけが残っていた、あの夢は何を意味するのだろうか?
GM:シーン終了。ロイス可能です。
言祝文乃:「カレナ・C・ラブレス ◯P信頼/N不思議」これで。 信頼はしてるけどよくわからないところもある
カレナ・C・ラブレス:フフフ
カレナ・C・ラブレス:店一個くらい簡単に貸し切りにできるよ
カレナ・C・ラブレス:パーティとかしようね
言祝文乃:わぁ~い
GM:豪気。
言祝文乃:お父様も最近そういうの厳しくなったって言ってたからね
◆Middle01◆
GM:全員登場。登場侵蝕をどうぞ。
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(41 → 50)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(49 → 57)
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(41 → 44)
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(39 → 46)
GM:今日が約束の二週間だった。
GM:藤岡桜里は気力充溢、意気軒昂として幼馴染に妙なものを食べさせた下手人をバッティングセンターで待ち構えていたが
GM:なぜか玲は現れなかった。
藤岡桜里:お気に入りのジャケットを羽織ってうろうろしている。
藤岡桜里:何度かナンパのようなものに声をかけられたので軽くワンゲームして返り討ちにしたりしていた。コンディションは万全だ。万全なのだが……。
GM:巌流島にしても遅い。君の成長性に恐れを成して逃げたとでもいうのだろうか。
藤岡桜里:「うう~……こんな事なら時間の指定をしておけばよかった……」無駄に半日遊んでいたのでもう1ゲーム分のお小遣いしか残っていないぞ。
藤岡桜里:「いつの間にか財布の中身もひもじい……ぐぬぬ」
GM:充分に……本当に充分にアップも済んだ所で表に出て人影を探してみると、居た。と言っても玲ではない。偶然通りかかったのだろう、彼女と一緒にいた、小柄な少女だ。
藤岡桜里:「むむっ」
藤岡桜里:「あの子……一緒にふみの家にお泊りに来てた……」
五木伊澄:「~~♪」鼻歌を歌いながらすたすたとどこかへ歩いて行っている。きみに気付いてはいないらしい。
藤岡桜里:このバッセンに来たという事は……彼女もまたあたしと同じ、キラキラを求めて水面を叩き続ける美少女の一人なのだろうか。
藤岡桜里:いや違うっぽい。バッセン素通りしてるし。
藤岡桜里:(でも……あいつとつるんでるって事は、まとめて悪いやつって可能性が高いよね)
五木伊澄:少なくとも、君が知る玲への数少ない手がかりの一つであるのは確かだ。そしてこのままなら、もうすぐ街並みの中に消えてしまうだろう。
藤岡桜里:普通に声をかけても良いが、悪者が正面から協力してくれる可能性はあたしがフリースローを外す確率よりも低いだろう。
藤岡桜里:愛用のバットをケースにしまいつつ、それとなく人ごみに紛れて後をつけていく。
五木伊澄:--それから、その薄着の少女は酷く奇妙な歩き方をした。
五木伊澄:尾行に気付いている、というより、まるで都市伝説か何かの辿り方をしているような。
五木伊澄:一度路地裏の奥迄歩いてからふらりと道を戻り、三差路や十字路を別の道を行く。
五木伊澄:気まぐれというには確信的で、決まった手順というなら決めたやつはよっぽどの変人に違いなかった。
藤岡桜里:(むむっ、妙なジグザグダッシュ……あたしのディフェンスラインを突破しようというわけ、生意気)
藤岡桜里:(でも負ける気はしない……今日は無駄にコンディションを整えてきているから……!)
藤岡桜里:(それに、あの修行を終えてから……なんだか集中力が高まってる気がするよ)具体的には何らかの数字が10から7になるくらい。
藤岡桜里:あっ違う、こいつコンセントレイト持ってなかった じゃあ高まってないです。
五木伊澄:「……こんな滅茶苦茶に歩いてるのに、誰かついて来てる?って思ったら……」するっ、と。まるで猫が姿を現す様に、あなたの目の前に薄着の少女がいる。
五木伊澄:「お隣さんじゃん。どうしたのさ?」
藤岡桜里:「……あ、あれっ」
藤岡桜里:「今ぜったいあっちの方に……あれっ」
五木伊澄:「ふっふっふ。トリックだよ」
藤岡桜里:「まさか……双子??」
五木伊澄:「そう!実はあそこにいたのは伊澄ならぬにずみだったのだ~……!なんて、普通に歩き方と位置取りの技術だよん」
藤岡桜里:「ええ~~?ほんとかなあ……もう一回やって見せてよ」
五木伊澄:「FPSでも大活躍だから覚えておくのをお勧めするぜい…おー?やる?」
五木伊澄:とんとんとん、とさらりとちょうど死角に入る前の位置に立つ。
藤岡桜里:「そりゃね、正式な勝負じゃないとはいえ。この藤岡桜里、負けっぱなしの勝負から逃げた事はあんまりない……あっ」
藤岡桜里:「違う、やるにしても先約があるの!」
五木伊澄:「そこで10秒数えてるんだよ~~」
五木伊澄:「え~っ、折角出血大サービスで教えてあげようって思ったのに……私じゃないでしょ?」
藤岡桜里:「君と一緒にいた、あの……玲って子!あたしとの約束すっぽかしたんだよー!」
五木伊澄:「玲~…アイツ?ちょい待ち」スマホを取り出す。メッセージアプリとメールを開く。ずっと未読だ。
五木伊澄:「あ~~……私も連絡付かないなあ」
藤岡桜里:「ええ~っ」
五木伊澄:「アイツよくスマホ充電忘れたりするんだよね」
五木伊澄:壊すんだよね、といわなかったのはせめてもの慈悲である。
藤岡桜里:「うーん……じゃあ、住んでる場所とかわかる?」
五木伊澄:「え~……そうだなあ……」
五木伊澄:そこでちょっと悪い顔になる。
五木伊澄:「案内してもいいけど、ゲームをしよう」
藤岡桜里:「なるほど? 受けて立つよ!」
藤岡桜里:ちゃんと考えてるのかやや怪しい速度で即答する。
五木伊澄:「ただ教えるんじゃわたしがアイツに怒られるし、それにつまんないし……おお、ノリがいい!そういう人は好きだよ」にぱっと笑う。
五木伊澄:「といっても、ルールもなにも簡単だ。さっきみたいに私が目的地まで歩くから……」
五木伊澄:「”見失わないで”ついて来てね?それが出来たら君の勝ち」
藤岡桜里:「途中で捕まえるのはあり?」
五木伊澄:「目的地がアイツがよくいる場所だから、ゲームに勝てばそのまま目的が叶う。そういうゲームだから、御さわりはナシ」
藤岡桜里:「ふんふん……わかったよ」
五木伊澄:「ゲームとしたら、電流イライラ棒とかそっち系だね…よし、話が早いのは大好きだ」
五木伊澄:「それじゃあ、ゲーム、スタート!」
五木伊澄:そう言うと、少女は早歩きで歩き始める。走るほどではないが、きっちりと追っていなければ見失う程度の速度だ。
藤岡桜里:「よーしっ」なぜかケースから木製のバットを取り出し、掴んだまま走り出す。
藤岡桜里:なんとなくその方が気合が入るからだ。
藤岡桜里:「さっきはうっかり騙されちゃったけど、今度は同じ手は食わないよ……!」
五木伊澄:「………ダイレクトアタックはなしだかんね?よし、やるぞ~~」
五木伊澄:そこから、様々な手で彼女は君を巻こうとしてきた。方向転換や、細かい路地まで把握した上での移動、各路地や十字路などでの複雑な軌道。
五木伊澄:スピードはまるで機械で測ったように一定のままで、ルール違反やマナーの悪い事はしなかったが、ルール一杯出の意地が悪い事はたくさんしてきた。
藤岡桜里:「なんのー!」急な方向転換に合わせてバチッ!とピンク色の閃光が弾けるようなエフェクトが発生している。
五木伊澄:「へえ!やるぅ」
藤岡桜里:「はっ……見えた!あの時と同じ……!」昂る感覚に合わせて体の調子はいつになく向上している。
藤岡桜里:「もういっちょー!」ズバーン!と明らかにエフェクトを使っている電光を伴ってターンしている。
五木伊澄:そう、君の修行は確かな成果を獲得していた。もしも修行をしていなかったなら、こうも上手くはいかなかったであろう……!
五木伊澄:そして、激闘の末、ついに…!
五木伊澄:「ば、ばかな……!このわたしが……!」
藤岡桜里:「ふっふっふっふ……君のドリブルも中々のものだった……」
藤岡桜里:「しかし、あの河原での修行の日々が勝負を分けたようだね……!」
五木伊澄:「くっ、そんな前近代的な精神論に負けるなんて~~~っ!?」
藤岡桜里:「ふふふ、でもナイスゲームだったよ。じゃあ約束通り……えーっと……」なにしてもらうんだっけ。
藤岡桜里:勝負に必死なあまりちょっと飛んでしまっていたようだ。
五木伊澄:「ぐう………」ぐうの音しかでていない。
GM:と、いったところで。
GM:突き当たりの扉がひとりでに開く。
GM:そこから現れたのは、なんだなんだといった様子の言祝文乃、そして君たちの奮闘を見ていたとでもいった調子のカレナ・キャロライン・ラブレスであった。
"ハントレス" セーフハウス
カレナ・C・ラブレス:寂れた裏通りの、ところどころ塗装の剥げた金属のドアの向こうには、全く不釣り合いな西洋風の居間が待ち構えていた。
カレナ・C・ラブレス:暖炉には火が焚かれ、シャンデリアが煌めき、部屋の隅には数台のアーケードゲーム筐体が並んでいる。
藤岡桜里:「えーっ!そこのコンボって繋がるの!?うそだー!」アーケードゲームの前でがちゃがちゃやっている。
藤岡桜里:「それができたら一発で終わっちゃうじゃん……!許されるの?こんなことが……」
五木伊澄:「CPU特有の超反応で本来繋がらんコンボが繋がるやつね。昔のアケゲーベルスクとか格ゲーだとあるやつ」
五木伊澄:「お手本見せてあげよ―か?」
藤岡桜里:「えっ……言ったね?」
五木伊澄:「ああ……言ったぜ!二言はない!」どやぁ。
藤岡桜里:「じゃあ見せてもらおうじゃん」ふんすと隣で覗き込んでいる。そろそろここに来た目的を忘れていそうだ。
五木伊澄:「はいよーじゃあ行くぞ~~」コンテニューしてプレイしだす。完全に忘れてそうだがプレイの音はかなり静かだ。
五木伊澄:「まずこの敵は超反応で普通にやると死ぬのでパターンで嵌めて……」えージャンプ上段下段キック下段下段上段下段中段……と呪文のようなコマンドを呟きその通りに操作していく。
言祝文乃:「………」火の入った暖炉の前、ロッキングチェアに揺られながら、ゲームをしている二人を不思議そうに見ている。
言祝文乃:「カレナ、カレナ」
言祝文乃:「ここは"普通の人には見つからないおとぎ話の世界"じゃなかったっけ……?」
カレナ・C・ラブレス:「フフ。文乃くん。そうだとも」
カレナ・C・ラブレス:「つまり、そういうことだね」
カレナ・C・ラブレス:カップに口をつける。
GM:"ハントレス"の拠点は、一部のレネゲイドビーイングの生み出すマヨヒガと呼ばれる異相空間に存在する。
GM:非オーヴァードには知覚不可能な道筋を、藤岡桜里は辿ってきたという事になる。
言祝文乃:「えぇ~~~……!」両手で口元を抑えている。
言祝文乃:「じゃ、じゃあ、おーりちゃんも一回死んじゃったのかな」経験則に照らした結論。
カレナ・C・ラブレス:「三月兎でも追いかけたのかな?」
五木伊澄:「あ、なんか修行したって言ってたよ」異様な速度で指を動かしながら言う。
藤岡桜里:「えっ……ええ~っ……わ、わあぁっ」ゲーム画面に見入っている。
藤岡桜里:「そ、そんな大胆な……うわっ、しかもそんな事までまでやっちゃうんだ……!?」
藤岡桜里:何か背徳的でいけないものを見てしまった時のように、目元を手で蔽いつつ指の隙間から覗いている。
カレナ・C・ラブレス:「修行。いいね」
五木伊澄:「よっしゃよっしゃよっしゃこのままノーコンクリアよ……!」
言祝文乃:「修行でなれるんだ」
藤岡桜里:「修行……あっ、あたしのこと?」
言祝文乃:「でもそのほうがおーりちゃんらしいかも」
言祝文乃:「あなたのことですよ」
言祝文乃:私より馴染んでるなぁ、とポットから冷水を注いでいる
藤岡桜里:「そうそう、この前不覚を取っちゃったからね。あの玲ちゃんって子に」
カレナ・C・ラブレス:「修行によって覚醒した例はそれなりにあるらしいからね」
藤岡桜里:「リベンジの為に力を蓄えていたんだよ」
言祝文乃:「レイにまで。そんなコトしてたんだ」
言祝文乃:「しかもよくあるの?仙人とか、そういうのかなぁ」
五木伊澄:「そう、そだ。玲の奴ずっと、連絡、取れない、んだけど、」「ここに、いない感じ?……いよっしゃラスボス手前までストレート……!」
言祝文乃:「あれ?イズミも知らないの?」
言祝文乃:「私もここにいるかなーって思ってたのだけれど…」
カレナ・C・ラブレス:「あの類の超人もおそらく……」「ふむ」
藤岡桜里:「仙人とかはわかんないけど……ほら、修行って最初にでっかい目標とか立てるじゃん?」
藤岡桜里:「岩を斬ったりとか、油まみれの石壁を歩いたりとか……だから、あたしは『川を割る』で行こうかなと思って」
言祝文乃:「????」口をvにして聞いてる。
五木伊澄:「それがマジで結果出してるんだからとんでもないよな」3マッチ制でついに1-1.ギリギリだが間に合うか…!
言祝文乃:「出るものなんだね」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ。全く不条理だね。いいよ、きみ」
藤岡桜里:「ふふ、そうでしょ、結構いいセンスじゃない?まあ流石に二週間で川割りの境地には行けなかったんだけどねー」
藤岡桜里:現実って漫画みたいにいかないもんだよねー。とふにゃふにゃ笑っている。
言祝文乃:「ニ週間じゃなければ行けるつもりなの」
言祝文乃:「というか……それでよく、よく」言葉を探す
藤岡桜里:「美少女の辞書に不可能の文字はあんまりないんだよ」
言祝文乃:「よく、今まで覚醒せずにいられたね…?」
言祝文乃:ほあー、と感心の目で見ている。
言祝文乃:概ね、人類の限界のラインを眼の前の幼馴染で引いている。
五木伊澄:「いやまあOVなのかそうでないのかよく分かんないけどとんでもない超人っていはするものだけどさ?……よし、こっちもノーコンクリア達成よ……!」
藤岡桜里:「ふふふ……」覚醒ってなんだろうと思いつつ多分褒められているので得意げにしている。
五木伊澄:「というわけでそこのお隣さんのトンデモっぷりは置いておいて」隣に置く動作。「玲が何処にもいないんだよね?」
言祝文乃:「あ、うん。そうだね。そうみたい」
カレナ・C・ラブレス:「文乃くんが来てるとメッセージは送っておいたのだけどもね。未読のようだ」
カレナ・C・ラブレス:いつものやつだね、と付け加える。
藤岡桜里:「え……じゃあもしかして」
藤岡桜里:「あたしの約束すっぽかしたって言うより、シンプルに行方不明なの?」
玲:そうなの。
藤岡桜里:いつものやつだね、を受けて。「……シンプルにいつも行方不明なの?」
五木伊澄:「たまになんか連絡取れないことはまあ…結構あるね」
言祝文乃:「いつもは、ちゃんと返事くれるのになぁ」
言祝文乃:「てっきり、秘密の作戦とかだと思ったんだけど、カレナも知らないんだ?」
カレナ・C・ラブレス:「文乃くんへの返事がないなら……」「ちょっと事だぞ」
五木伊澄:「そーだね。ふみっちからの連絡にも反応が薄いとなると……なんか巻き込まれたか、追われてるのもあるかもだ」
藤岡桜里:「あっ……じゃあもしかして、チョコの事もいつもの何かだったりするの?」
五木伊澄:「わたしのやつには碌な連絡ないんだけど、リーダーとふみっちは何か知らない?なんか特徴的な……うん?チョコ?」
藤岡桜里:「なんか、ふみに順番に食べろって言ってあげてたやつ」
藤岡桜里:「あたしも食べたんだけど、なんか……デンジャーな味だった」
カレナ・C・ラブレス:「例の薬膳おまじないチョコレートか」
言祝文乃:「どんどん付け足されていくなぁ」
五木伊澄:「変な混ぜ物してないよね」ガチトーンの心配声。
藤岡桜里:「こう、鼻先がつーんとなってじんわり血の風味っていうか……アメフト部の蓬谷さんのタックル食らった時みたいな……」
言祝文乃:「えっ」
言祝文乃:「イズミたちからもそういう心配されてるの?」
五木伊澄:「いや…凄い味したって言うから……」
藤岡桜里:「あ、でも味自体は美味しかったかも……?」
言祝文乃:「アメフト部からタックル受けて無事なのも不思議だけど……」
五木伊澄:「あっよかった…いや良くはないんだが」
五木伊澄:「……ふーむ。となると…ただの噂だって思ってたんだけど、バカに出来ないか?」
言祝文乃:「噂?」
五木伊澄:「一応わたしが聞いたんだけどさ、此処の街で”文字通り感情らしきものを込め、そっくり相手に体感させることができる”チョコがどっかで売られてるんだ、って話」
藤岡桜里:「???」
カレナ・C・ラブレス:「ほう。では、つまるところ。よりにもよってウチのかわいいレイがそのチョコレートを買い……」
カレナ・C・ラブレス:「文乃くんに渡したということになるね」
言祝文乃:「私に、なにか感情を伝えようと……?」
言祝文乃:「レイなら普通に言ってきそうなものだけど……」
藤岡桜里:「……えっ」
言祝文乃:むむん、と首を傾げ、三つ編みが揺れる。
藤岡桜里:「何かっていうか……」
五木伊澄:「言葉じゃ伝わらなかったり、伝えずらいこともあるから、そこは何とも言えないけど……」
藤岡桜里:「チョコあげるのなんて、好きだからか仲良くしたいからじゃないの?」
カレナ・C・ラブレス:「やはりそういうことか。レイ……大きくなったね……」勝手にしみじみとしている
言祝文乃:「おぉ~」
藤岡桜里:「そんな難しいことする必要ある……?」
言祝文乃:「さすがおーりちゃん、詳しい」
五木伊澄:「いやそれ言ったらそれはそうなんだけど…」
言祝文乃:「でも、わざわざ特別なチョコを用意したなら、なにか特別な事があるんじゃないかな」
藤岡桜里:「特別な……うーん……なんだろう」
カレナ・C・ラブレス:「文乃くん。どうかウチのレイをよろしく頼むよ……あの子は確かにあんなんだが、それは純粋さの裏返しでもあり……」
藤岡桜里:「同じチームに入ってほしいとか……?」
言祝文乃:「え?あ、はい……カレナは突然どうしたの」
五木伊澄:「リーダーは落ち着いて」
藤岡桜里:「ふみはあたしがよろしくしてるので大丈夫です~(?)」
言祝文乃:「同じチームと言うと」見回す。"ハントレス"セルの拠点。
藤岡桜里:なにか分からないけど良くない気配を感じ取り、肩を抱えるようにして抱き寄せる。
言祝文乃:「ここにかなぁ」
言祝文乃:「わにゅ」よせられる
藤岡桜里:「というか、そもそも!なんでここにふみがいるの」
藤岡桜里:あからさまに怪しい拠点と怪しい人々の元に幼馴染が連れ込まれていた事に、ようやく危機感を覚えてきたようだ。
五木伊澄:「そこからかあ…どうしよっかリーダー」
カレナ・C・ラブレス:「お友達だから、でいいんじゃないかな」
カレナ・C・ラブレス:「充分説明はつくだろう?ねえ文乃くん」
言祝文乃:「えへへ。お友達」ほわほわしている
言祝文乃:「あ、うん。そうだね。いきさつぐらいはお話したほうが……いいのかな?」
言祝文乃:「ひとまず、色々有って、一緒に頑張ったんだよ」
藤岡桜里:「それはこの前も聞いたけど……結局、何を頑張ったの?」
カレナ・C・ラブレス:「それはそれは……友情が育まれるようなことをだね」
五木伊澄:「友情、努力、勝利的な……」
カレナ・C・ラブレス:「そうそう」
藤岡桜里:「…………」じとー。
言祝文乃:「うん、うん」思い出そうとすると結構曖昧になっている。
GM:じゃあ文乃ちゃんには意思で振ってもらおう。
GM:難易度は7
言祝文乃:えーと では思い出の一品使って~
言祝文乃:2dx+2>=7
DoubleCross : (2DX10+2>=7) → 9[5,9]+2 → 11 → 成功
言祝文乃:むん
GM:高い。
言祝文乃:メンタリティ
カレナ・C・ラブレス:つよい
五木伊澄:すご!
GM:では、曖昧で断片的になる一方だった"円環事件"の記憶が、ここ数日、少しずつ輪郭を強めていることが分かります。
GM:それが毎日見ている夢と、玲に渡されたチョコレートに関連するかもしれない……というところまでわかってよいとしましょう。
言祝文乃:「むむ、む……?」
言祝文乃:「あ、そうだったっけ」ポツリと独り言。
言祝文乃:「前のこと、ちょっと思い出したかも。ちょっとだけだけど」
藤岡桜里:「???」
藤岡桜里:「じゃあ、ほとんど全部忘れてたのに仲良くしてるの……?」
五木伊澄:「それって…”糸車”の?私達はどんどん曖昧になってってるのに」
言祝文乃:「んー、でもどういう場面だっけ。覚えてるはずなんだけどなー、夢で見たような……」
言祝文乃:「うん……レイからもらったチョコのおかげなのかな。忘れてたけどそんな事もあったね、って感じの記憶」
言祝文乃:「全部忘れてたってわけじゃないよ?ちゃんと、あ、信じて良さそうだな。って思った感覚はあるもの」
藤岡桜里:「……まあ、あくまでふみが仲良くしたいなら邪魔はしないけど……」バッティングセンターでの勝負の結果でもあるし。
藤岡桜里:「それはそれとして……」ぱん!と両掌を合わせる。「面談!」
言祝文乃:「面談…?」
藤岡桜里:「そこのお姉さん!」ビシッとカレナさんの方を指さす。
藤岡桜里:「どうしてうちのふみと仲良くしたいんですかっ」
カレナ・C・ラブレス:「どうして?フフフ」
藤岡桜里:「嘘言ったり悪そうな理由だったら教育的に引きはがすからね」
カレナ・C・ラブレス:「文乃くんに惚れ込んでしまったからだろうね」
言祝文乃:「まあ」
藤岡桜里:「……惚れ……うーん……」
藤岡桜里:「まあふみは可愛いしな……合格としとこう」
五木伊澄:「合格なんだ」
藤岡桜里:「次!そっちの達人!」いずみちゃんを指さす。「以下同じ質問!」
五木伊澄:「おっわたし」自分を指さし。「え~そうだなあ。普通に一緒に遊んでて楽しいし……」
言祝文乃:(端折った)
五木伊澄:「見た目よりずっと根性あるじゃん。そう言う子とは一緒にいると面白いんだ」
藤岡桜里:「むむむ……適当なこと言ってる感じでもない……こっちも合格かな……」
藤岡桜里:「二次試験の場所はおって連絡します」
五木伊澄:「やった~合格だ~」
言祝文乃:「二次試験あるんだ」
藤岡桜里:「一発OKにするとふみが安い女みたいになっちゃうから……」
カレナ・C・ラブレス:「何次でも答えは変わらないけどね」
五木伊澄:「さて、御許しを頂いたところで」
五木伊澄:「玲の奴が、何か怪しいチョコを使ってるし、ふみっちに前の事件の記憶の発掘をしてるっぽい。その上でなぜか行方不明だ」
言祝文乃:「うん、シンプルにまとまったね」
五木伊澄:「こういう時になんかやってる奴がいないのは、どうしようもない事情があるか、やってることを聞かれたくないから…っていうのが定番」
五木伊澄:「つまり、アイツのこと探して動機とか聞きだせばいい。そうだよね?」
藤岡桜里:「こういう時って警察に届け出とか出すんだっけ」
カレナ・C・ラブレス:「そうだね。それが一番手っ取り早い」
カレナ・C・ラブレス:「警察じゃあ捕まえられないよ、あの子は」
藤岡桜里:「あと張り紙いっぱいコピーして電柱に貼ったりとか……」
藤岡桜里:「そうなの?」
カレナ・C・ラブレス:「確かに迷い猫みたいな所はあるから、効果はあるかもしれないね。張り紙作戦」
言祝文乃:「おーりちゃんだって頑張れば逃げれるでしょ?」
五木伊澄:「ふふ、アイツが見た時の顔想像したら面白いけど…ともあれ」
五木伊澄:「ふみっちはなんでそんなことしたか聞く権利があるし、わたしらはそもそも仲間だ。お隣さんは…ふみっちになんでそんなことしたか、聞きたくない?」
藤岡桜里:まあ確かに家出で警察沙汰になるのはちょっと可哀想かな……と変な方向で納得している。
藤岡桜里:「確かにあの子だけ面談してない感じになっちゃったしなー」
言祝文乃:「だね。全部誤解でしたって可能性も無いではないけど。どうしちゃったのか気になるかな」
藤岡桜里:「それに、すっぽかした約束の分は責任取ってもらわないと」
五木伊澄:「良し!じゃあ、一緒に探さない?変に庇い立てとかはしないって誓うよ」
藤岡桜里:「いいよー。放課後と土日だけになっちゃうけど……」
カレナ・C・ラブレス:「健全なる学生のスケジュールだ」
藤岡桜里:「……というか、みんなは学校とか行ってないの?」
言祝文乃:「どうなんだろうね。聞いたことなかったかも」
藤岡桜里:なんか無限に質問してしまうので行間で答えたことにしてくれていいです。
GM:じゃあ……そういうことで。そういうことになった!
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
言祝文乃:ロイスはだいたい取ってる!
藤岡桜里:五木伊澄:〇すごい/でもあたしの勝ち で取ります
五木伊澄:www 藤岡桜里 〇好感/くやしい で取ります
GM:勝利者だもんな
カレナ・C・ラブレス:藤岡桜里 ◯好奇心/脅威 で取ります
言祝文乃:ボディアーマーを買おう
五木伊澄:なんか必要なものある?
言祝文乃:1dx>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 6[6] → 6 → 失敗
言祝文乃:失敗。
言祝文乃:私は武器とかは作るので普通に防具くらいかも あとは念の為治療キットかな
カレナ・C・ラブレス:一応サイバーパワーでなんか買える
五木伊澄:わたしもウィンブレパワーでかなり買える
カレナ・C・ラブレス:10点までは無料
藤岡桜里:おこづかい弱者なのでボディアーマーでも狙います
藤岡桜里:1dx>=12 えい
DoubleCross : (1DX10>=12) → 5[5] → 5 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:まあ購入だけにオリジン吐くよりは情報のあとに吐くほうが安上がりやね すぶるか
カレナ・C・ラブレス:ぼでぃあま
GM:レネビは高いからね 初期侵蝕
五木伊澄:高性能治療キット狙いますー 一回切りになったから買いやすくなったよ
五木伊澄:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[1,4,9,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
言祝文乃:すごい
五木伊澄:買っておしまい!
カレナ・C・ラブレス:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 7[2,7] → 7 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:全裸です……
GM:こら
カレナ・C・ラブレス:おしまい
◆Middle02◆
GM:シーンプレイヤーは桜里ちゃん。情報判定だよ。
藤岡桜里:登場しまくるか
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(44 → 46)
言祝文乃:とじょじょ
GM:登場はしまくりな!
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(46 → 56)
五木伊澄:でまーす
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(50 → 51)
言祝文乃:ぎゃあ
カレナ・C・ラブレス:出るんね
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(57 → 59)
▼奇妙なチョコレートの噂について <情報:噂話> 難易度6
▼玲について <情報:FH> 難易度8
▼玲について2 <情報:FH> 難易度14
▼チョコの入手経路について <情報:噂話> 難易度10
藤岡桜里:情報弱者だから噂行こうかなと思ったけどふみのほうが弱者ぽいな 入手経路いきます
五木伊澄:ウィンブレはいるかい
GM:適宜支援を当てにしてね
藤岡桜里:うーーん
言祝文乃:私はすべての情報の弱者、社会1です
カレナ・C・ラブレス:最強です
GM:失敗したら1d10侵蝕上げて振り直していいよ
五木伊澄:財産9点あります
言祝文乃:わぁい
藤岡桜里:逆にちょっとくらい侵蝕増えても良いかって感じのビルドなので、あげる場合はふみにあげてください
カレナ・C・ラブレス:もりもり
五木伊澄:了解!ふみっちいるかい!
藤岡桜里:▼チョコの入手経路について <情報:噂話> 難易度10 に噂好きの友人を使用して判定
藤岡桜里:3dx+1>=10 とやぁ
DoubleCross : (3DX10+1>=10) → 10[2,6,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
言祝文乃:もらおう!
藤岡桜里:タッチダウン
GM:つよい
五木伊澄:つよい ではふみっちにコンボ:ストークス・Md《援護の風》《ウィンドブレス》。判定ダイス+5d、達成値+9です。
言祝文乃:噂話は2あるのでつよ
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(51 → 55)
言祝文乃:驚きすぎて混ざった
カレナ・C・ラブレス:つよすぎて
言祝文乃:▼奇妙なチョコレートの噂について <情報:噂話> 難易度6 これをいきます
言祝文乃:6dx+11>=6
DoubleCross : (6DX10+11>=6) → 9[1,3,3,5,9,9]+11 → 20 → 成功
GM:FH側が露骨に情報強者
GM:いたいけな女子高生が食い物にされてしまう……
言祝文乃:支援が強い
カレナ・C・ラブレス:オリジン:サイバーを使います
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスのHPを2増加(26 → 26)
五木伊澄:わたしは▼玲について <情報:FH> 難易度8、いきます。ミーミルが対応してないんだよな。
藤岡桜里:いたいけなの一人だけだろ
GM:そういえばそうじゃん
五木伊澄:4dx+1=>8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[3,6,7,9]+1 → 10 → 成功
五木伊澄:ともあれ成功。
GM:だが危なげなくクリア
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を2増加(59 → 61)
カレナ・C・ラブレス:玲について2をいきます
カレナ・C・ラブレス:【社会】判定はサイバーのおかげで+10
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を3増加(61 → 64)
カレナ・C・ラブレス:3dx+11
DoubleCross : (3DX10+11) → 10[2,7,10]+2[2]+11 → 23
言祝文乃:回っとる
GM:では全員成功!
五木伊澄:つんよ
GM:それぞれの成果を携えた君たちは
GM:なぜか、藤岡桜里の家に集まっていた……!
藤岡ケイト:「ごめんなさいね~こんなおもてなししかできないでウフフ」
藤岡桜里:「あっママー、パパは今日お仕事で帰るの遅くなるってー」廊下で電話をしていたがとことこと戻ってくる。
藤岡桜里:「パパのごはんこっちに分けとくねー」既にみんなが食べ始めている中、大皿のおかずをもりもり取り分けている。
言祝文乃:「追加のお皿出しておくね」勝手知ったる、という顔で来客用の食器を用意していた。
藤岡ケイト:「あら、じゃあちょうどいいわ。おじい様から届いた蟹使っちゃいましょ蟹」
五木伊澄:「わあお大分気安い。ともあれ、急に来たのに手厚くありがとうございます~」
藤岡ケイト:桜里の母である。快活で動きが早く、この人数の椅子と飲み物とおやつを出すのも機敏。
藤岡ケイト:常にホームパーティーの機会をうかがっていることが感じられる。
藤岡桜里:「やった!かにだ~」
言祝文乃:「わぁ、カニ~」
藤岡桜里:「あたしかに剥くのめちゃめちゃ上手いよ!」
カレナ・C・ラブレス:「おお……カニ……」
言祝文乃:当初こそ気圧されていたが、幼いながらに『敬語禁止』を言い渡されてから深く気にするのはやめている。
五木伊澄:「わあお高級品」
言祝文乃:「じゃ、ハサミもいるね」
藤岡ケイト:「言うようになったわね……娘」
言祝文乃:食器棚から新聞紙で包まれたカニセット一式を取り出す
藤岡桜里:「ふふふ、美少女は日々進化しているからね……」
カレナ・C・ラブレス:「専用の食器があるの、よくよく考えれば凄まじい待遇だね。カニ」
言祝文乃:「お父さん羨ましがるだろうな~」
五木伊澄:「それだけ美味しいのと普通には食べづらいってコトなんだろうけど」
GM:「うちにはキッチンばさみしかないけどね~」
藤岡ケイト:「うちにはキッチンばさみしかないけどね~」
藤岡ケイト:急遽決まった鍋に野菜をぶち込みながらハサミを渡してきます。
GM:芸術:カニ剥き
GM:7以上で褒めてもらえます。
藤岡桜里:「えいっえいっえいっ」エプロン姿でバチン!バチン!みたいな音を立てながら台所でかにを切っている。
言祝文乃:3dx>=7 カニ剥き
DoubleCross : (3DX10>=7) → 9[4,7,9] → 9 → 成功
藤岡桜里:3dx>=7 ほああ
DoubleCross : (3DX10>=7) → 2[1,1,2] → 2 → 失敗
五木伊澄:www やるか…
藤岡桜里:?
五木伊澄:2dx>=7
DoubleCross : (2DX10>=7) → 10[3,10]+7[7] → 17 → 成功
言祝文乃:ファンブル手前とは
GM:笑う
言祝文乃:カニのプロおる!
カレナ・C・ラブレス:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 4[1,1,2,4] → 4 → 失敗
五木伊澄:すごいことになった
カレナ・C・ラブレス:甲殻類め
藤岡桜里:「あっ」手元から勢いよくはじけ飛んだ蟹の手が天井でリバウンド!
GM:哀れ、罪のない文乃を蟹の手が襲う!
藤岡桜里:「ふみーーーっ!」
言祝文乃:「……………」ス、とカニの繊維に沿ってハサミを入れ、綺麗に取り去りながら──
言祝文乃:「きゃうんっ」
言祝文乃:襲来するカニにやられる
五木伊澄:ぱしっと落ちる前にキャッチ。
カレナ・C・ラブレス:「おお、カニの攻撃だ」
藤岡桜里:エコーがかった声を出しながらお椀を持った手を伸ばす。惜しい、届かない。
カレナ・C・ラブレス:「知的生命への反逆だね」
言祝文乃:「何、何がおきたの」
藤岡桜里:ずしゃーっ。蟹を受けそこなった結果、ふみの足元に倒れている。
言祝文乃:「えぇ……!?」
五木伊澄:「抑えが足りなかったから、切ったときの勢いで飛んだんじゃないかな」
藤岡ケイト:「恐ろしく正確なセーブ……私でなければ見逃しちゃうわね」
藤岡桜里:「さすがはいずみちゃん……達人の反応速度だね」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ。プロカニーマーだね」
五木伊澄:「まあ、周りはよく見てるから、たまたまだね」
藤岡ケイト:「桜里ちゃんのほうも力が入りすぎてる感じはなかったのに……フォースに目覚めでもしたのかしら……」
言祝文乃:「わ、すごい。もうこんなに剥いてる」
カレナ・C・ラブレス:「私の分も剥いてもらおうかな」
言祝文乃:イズミの前に積まれたカニに目を見張る
藤岡ケイト:「文乃ちゃんもえらいわよ~上手い上手い」
藤岡桜里:「むむ、そうか……修行で身に着けた力が暴走しちゃったんだ」適当なことを言っているようで奇跡的に正解を引いているケース。
五木伊澄:「プロゲーマー!まったくも~……殻付きでやるんでしたっけ。一応解体方法はネット記事とはいえざっと見ましたけど」
言祝文乃:「えへへ。慣れました」もきゅもきゅ。
藤岡桜里:「ああっ!ふみの手際が良い……!」
藤岡桜里:「くっ、かに大臣の称号は譲っておくか……」
藤岡ケイト:「じゃ、後は若い人でごゆっくり……」
言祝文乃:「やったぁ。称号付きだ」
藤岡ケイト:鍋を味わうのもそこそこに中座する。用事があるのかもしれない。
五木伊澄:「まあいいけども…ええと、脚はバラシて切れ込み入れて…」丁寧に見た記事通り解体していく。
五木伊澄:「あ、お疲れ様です~~」
藤岡桜里:「ママの分も残しといてあげよう」別のお皿を持ってきていろいろ取り分けている。どのみち4人で食べきれる量でもなさそうだ。
言祝文乃:会釈で見送る。
言祝文乃:「そだね。温め直せばいいし」カニの合間に野菜をゆずポン酢で頂いている。
カレナ・C・ラブレス:「ありがとうね、ママさん」
藤岡ケイト:「いえいえ。お構いもできずウフフ出来れば娘が学校でどうしてるかのお話とかも聞きたいところだったのだけれど」スゥー
藤岡桜里:「あたしは元気してるよ!今日も試合で12点くらい取ったし」
カレナ・C・ラブレス:「しかし……思ったより馴染んでしまったね」世を忍ぶ仮の姿用のカジュアルコーデではなく、いつもの格好である。
GM:足音の遠ざかる廊下から歓声が聞こえてきます。
藤岡桜里:「あ……そういえば」ふとママの残した言葉がちょっと気になったようになって。
言祝文乃:「ケイトさん、キャパシティ広いからね」
藤岡桜里:「カレナさんってお若いの?」結果、純粋な好奇心から発生したノンデリ質問。
カレナ・C・ラブレス:「若いとも言えるし、若くないとも言える」
カレナ・C・ラブレス:「なんせ、宇宙人なものでね」
藤岡桜里:「ふんふん。心はいつまでも少女、みたいなやつだ」そうかな?
カレナ・C・ラブレス:「そうだね」そうかも
言祝文乃:「時間の流れが違ってもおかしくないよね」
言祝文乃:「意外といえば意外なんだけど、誘ってこうやって二人がついてくるのも。」
五木伊澄:「あれで納得しちゃった」
言祝文乃:「話をするなら秘密基地とかじゃなくていいのかな」
藤岡桜里:「あ、じゃあ待って。言ってくるね」
藤岡桜里:席を離れて廊下の方へとことこと。
藤岡桜里:「ママー!いまから秘密のお話するから聞かないでねー!」
藤岡桜里:「うん、これでよし……」戻ってきて席に着く。
藤岡ケイト:「えーっ! 何々、聞きたい!」
藤岡桜里:「秘密だからだめー!」
五木伊澄:「逆に興味を引いたみたいだけども………」
藤岡ケイト:軽快に階段を下りてくる足音がする……。
藤岡ケイト:と思ったら、ボールを転がし落としただけだったようだ。無意味フェイント。
言祝文乃:「って感じだから大丈夫だよ」
カレナ・C・ラブレス:「なら大丈夫か」
五木伊澄:「ええ~~……?」《地獄耳》で一応確認。「すごいな……」事実だったので。
藤岡桜里:「それで……何の話するんだっけ」
言祝文乃:「うん……」カニを手に取る
言祝文乃:「…………」もくもくもく。
五木伊澄:「玲とチョコの事だよ」
言祝文乃:つるん。「そうそれ」
カレナ・C・ラブレス:「ふむ……」カニを食べ始める。
カレナ・C・ラブレス:「…………」
藤岡桜里:「ていうか、待ってても連絡つかないんだね。もう晩御飯の時間なのに」
五木伊澄:「リーダーまで………」ジト目。「まあ…たまに海見に行ったって数日連絡付かない時あったし……」
藤岡桜里:「お腹すかないのかな……」
カレナ・C・ラブレス:スマホを取り出し、カニをパシャリ。そのまま写真を玲に送る。
言祝文乃:「そんなハズ無いと思うけど……」
五木伊澄:「なんか買い食いしてるんじゃない?…ってさておき。まずは…玲で分かること、話す方が良さそうかな」
カレナ・C・ラブレス:「つかないね。既読。カニなのに」
藤岡桜里:「分かること……やってる部活とか?」
GM:つきません。カニなのにね。
言祝文乃:「そうだねぇ。じゃあ、まずレイから貰ったチョコのことだけど」
五木伊澄:「スマホ電源落としてるんじゃない…って話戻して」戻す仕草。「ふみっちお願い」
言祝文乃:「イズミと一緒にネットとかで調べたら、色々噂になってるみたい」
言祝文乃:「でも、何処のお店で買える~とかはなかったんだよね」
藤岡桜里:「あっそれ」
言祝文乃:「有っても、恋のおまじないとかの噂ぐらいだし」
藤岡桜里:食べかけのかにをもそもそと押し込んでから。
言祝文乃:「名前も"echocolate"っていうらしいけど、一般名詞の組み合わせだから、検索ヒットが多すぎて。」
藤岡桜里:「なんか、期間限定?みたいな感じっぽいよー」
言祝文乃:「そうなの?」
藤岡桜里:「ん。なんか、色んなお店でキャンペーンみたいにやってたって」
五木伊澄:「またヘンテコな売り方だね……」
カレナ・C・ラブレス:「層を絞ったやり方かな。金儲けよりは別の思惑が見えてくるねえ。バスを爆発炎上させるよりは平和でいい」
藤岡桜里:「友達が買ったお店を聞いて行ったんだけど、どれも空振って」
藤岡桜里:「大体どこももう終わったよーって店員さん言ってて……でね」
藤岡桜里:「一個だけ当たりがあったんだけどー」
言祝文乃:「おぉー」
藤岡桜里:「なんかね。カップルメニューだから一人だとダメだって」
カレナ・C・ラブレス:「ほう、カップル」
言祝文乃:「………………!」
言祝文乃:「つまり…………」
言祝文乃:「レイにもカップルの相手が?」
五木伊澄:「はえ~~……あまりヒットしないのはそういう秘密を共有しました感を出すやり口のせいもあったのかしらん」
藤岡桜里:「あたしに釣り合うイケメンなんて中々見つからないのに……決してあたしがモテないわけじゃなく……」
五木伊澄:「それは贈った相手にだから、玲の時はおひとり様でも売ってたのかね」
藤岡桜里:「……確かに。誰と行ったんだろう」
言祝文乃:「なるほど。販売方法を変えてる可能性もあるか」
五木伊澄:「売る店舗も変えてるからにゃー」
言祝文乃:「毎回カップル限定だと目立つもんねぇ」
カレナ・C・ラブレス:「レイが買った時点でカップル限定だというなら、文乃くんを誘っているんじゃないかな」
カレナ・C・ラブレス:「それか私を」
言祝文乃:「ふふん。ふんふん」楽しげ。
五木伊澄:「わたしの可能性はないの、納得するけどそれはそれで腹立つな…」理不尽。
藤岡桜里:「でも、もしも恋人持ちの上にふみにまでチョコ渡してひっかけようとしてたんなら……」
藤岡桜里:「その時はもうホームランにするしかないね……」
言祝文乃:「どういう形容詞?」
言祝文乃:「ちなみに、本当にカップル限定だった場合、他にそういう協力者ってレイに居るのかな」
言祝文乃:「そうだった場合……帰ってこないことにむしろ遠慮しなきゃいけない可能性が発生するけども」
藤岡桜里:「駆け落ち……ってこと!?」
五木伊澄:「ん?”ハントレス”のメンバー以外でアイツがつるんでるのなんてわたしは知らないけど……、まあ、どうせだしアイツの事も一緒に伝えちゃおう」
言祝文乃:「大変なことだよ」
言祝文乃:「聞きたい聞きたい」
五木伊澄:「わたしがアイツの事で知ってるのなんて…織律機関"玲瓏塔"の適合者だ、ってことと、」
言祝文乃:「ほぉー」わかってない
五木伊澄:「鉄面皮で、とにかく”わたし興味ありませんけど”って顔をいつもしてる、まあリーダーの…カレナの言う事はまあ聞くよねって感じ」
言祝文乃:「……?結構表情豊かじゃない?」
カレナ・C・ラブレス:「あの事件の前までは、そうでもなかったのさ」
藤岡桜里:「…………」文章を順番に理解しようとしているが、「知ってるのなんて…」の次のところで処理がストップしてしまった。
五木伊澄:「だったんだけど。”円環事件”…まあ、ふみっちが覚醒したあの日から、なんかね」
五木伊澄:「あとそう、ふみっちにいっぱいついて回ってる。何時の間にゴールデンレトリバーのしっぽ付けたんだってくらい」
言祝文乃:「あぁー。でも、なんだろう、そうだな。想像はつくかも」
言祝文乃:「夢か何かで見たかもしれない、クール・レイ」
言祝文乃:「あの状態、デフォルトじゃなかったんだ。今までは綺麗系女子だったの?」
カレナ・C・ラブレス:「レイは元々別のセルの出身でね。ざっくり言えば、彼女の生きる世界は夢と現実が逆転していた……のだという」
五木伊澄:「…ふむん?となると……ま、ともあれ。玲はそんな奴ってところかな。この伊澄から見ると、だけど」
藤岡桜里:「…………はっ」落ちていた処理が復活する。「えっと、つまり……」
言祝文乃:「夢と現実が逆転」ただのオウム返し。
藤岡桜里:「玲って子はそんな奴ってことだね」更に無のオウム返し。
五木伊澄:「…分かんなかったら後で質問してね?きちんと説明すっから」
言祝文乃:「そういうことだね」わかった風になる相槌。
五木伊澄:「ともあれカレナ、続きおねがい」
カレナ・C・ラブレス:「あの子はほとんど眠って過ごしていて、意識のある間のことを悪夢として認識していたのだという」
言祝文乃:「生きてる間が悪夢……」今度はやや共感の意を込めている
言祝文乃:「それじゃ、寝ているときの方が普通になっちゃうね」
カレナ・C・ラブレス:「眠っている間に架空の仲間との生活を行い、起きている間のことを悪夢として捉える。逆転していたというのはまさにそういうことだね」
藤岡桜里:寝てる間の事なんてほとんど覚えてないけどな……みたいなことを思っているが、ふみがシリアスめの空気を出していたので口に出さない。
五木伊澄:「…ふむふむ。寝てる間も意識があって、そこで架空の仲間と生活してたなら…起きてるときはその仲間がいないってことだから…」
カレナ・C・ラブレス:「あの子を引っ張り出して全部話したら……その時から伊澄くんのよく知る鉄面皮になってしまったというわけだ」
カレナ・C・ラブレス:「あれ以来私は深く反省し、言葉を選ぶようになった」
言祝文乃:「……こうやってカニを食べてたと思ったら全部が夢で、気づいたら病院のベッドの上。って気分だったって話かぁ」
五木伊澄:「まあ……そりゃイヤにもなるわい」
言祝文乃:「例え話が食あたりみたいになったけど、それはまぁ置いといて」
カレナ・C・ラブレス:「そう……そして。私は『カニなんて本当はないんだ』と彼女に告げてしまったのだね」
藤岡桜里:「ええっ、怖い話だなぁ……」
藤岡桜里:「そんな……」
五木伊澄:「だとしても、誰かが言わなきゃなんなかった話だってわたしは思うぜ」
藤岡桜里:「こんなに美味しいのに……」これでも話に集中しているので少し前からあまり食べ進めれていない。身をポン酢にひたして30往復くらいしている。
カレナ・C・ラブレス:「だから、もしかしたらだけれど」
カレナ・C・ラブレス:「あの子にとって、夢というのは重要な意味を持っている……かもしれないね」
言祝文乃:「そこに戻ってくるわけだ」
五木伊澄:「それで心配させてたら世話ないんだよなー!」あえて明るく言う。
言祝文乃:「それはそうだねー」
藤岡桜里:「……かにがなくなって悲しいのは分かったけど」
藤岡桜里:「でも、本当はふみもいずみもカレナさんもいるんでしょ」
藤岡桜里:「いなくなる理由にはならないよね……?」
五木伊澄:「わたしとカレナはともかく、ふみっちには色々と反応してたから…逆かもな」
言祝文乃:「最近はおーりちゃんも一緒だね」
言祝文乃:「逆~?」
五木伊澄:「居なくなったからじゃなくて、そういう大切な人が”できた”から、こんなことしてるってコト」
藤岡桜里:「確かに美少女との決闘の約束は大事だしな……あたしも入れておくか」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ、欲が出たか。FHらしくなってきたね、あの子も」
藤岡桜里:「4人もいたらかににだって勝てるんじゃないのかな……こう、大切さ的に……」
カレナ・C・ラブレス:「その4人ともっと仲良くなれる魔法のアイテムが近くにあったら?」
藤岡桜里:「んー」唸っている。「大切なら近くで見ておきたくない?」
藤岡桜里:「あったら……使うかもだけど」
言祝文乃:「どのみち、手がかりはそこになるんだねー」
五木伊澄:「そゆことだね。実際、あいつの足取りは昨日から追えてない。本当にその、怪しいチョコを買ってた、ってことくらいしか分かってないです」
言祝文乃:「買う方法もだけど、今夜もちゃんと食べないとね」
言祝文乃:「貰ったもの粗末にしたくないし、レイが手がかりとか残してるかもだもの」
藤岡桜里:「えーっ」
藤岡桜里:「食べるの……?大丈夫?」
言祝文乃:「今までも食べてたよ~」
言祝文乃:「歯磨きもするし」
藤岡桜里:「それでなんかすごいぼんやりするようになったじゃんっ」
藤岡桜里:「歯磨きはえらいけど……」
言祝文乃:「大丈夫大丈夫。念の為ちゃんとカレナたちにも検査してもらったし」
GM:レネゲイドの気配は、微弱だ。覚醒の切っ掛けにもならない程度のモルフェウス因子。
GM:オーヴァードであれば害を及ぼされる可能性もないだろう──とういうのがカレナ・伊澄両名の見立てである。最も、カレナはそのことを知ってむしろ興味深そうにしていたが。
藤岡桜里:「うーーん……まあ、みよちもりくも食べたって言ってたしな……」
藤岡桜里:情報収集の時に聞き込みをした友人らしい人の名前を出しつつ。
言祝文乃:「案外多いなぁ、食べに行った子」
藤岡桜里:「でもおかしい感じがあったらすぐに止めてよ?」
言祝文乃:「任せて。体調のコントロールは玄人はだしだよ」
藤岡桜里:「いや……でも」
言祝文乃:「心配しすぎだよ~」
藤岡桜里:「ふみだけに任せるのもよくないな……」
言祝文乃:「あ、そっちか。はい、カニ味噌だよ」会話の最中に解体した。
藤岡桜里:「……決めた!明日、あたしも買いに行くよ!」
藤岡桜里:「カップルになって行けば買えるみたいだし……あっありがと」もそもそと食べながら。
藤岡桜里:「だからふみ、カップルやろ」
言祝文乃:「ほえ?」
藤岡桜里:「うわっこのかにしょっぱ……」
言祝文乃:「さっきの話か。そうだねぇ、買うのも大事だし」
言祝文乃:「ふふ、なんか久しぶりじゃない?」
藤岡桜里:「や、そうそう。カップルになって行けば売ってくれるんでしょ」
藤岡桜里:「……確かに外食とかは久しぶりかも?」
藤岡桜里:「ママのごはんおいしいからなー」
言祝文乃:「最近は色々凝ってる時期だから、外で食べるのもったいないもんねぇ」
言祝文乃:「うん、いいね。いこっか」
藤岡桜里:「ふふふ。溢れ出る美少女力でエスコートしてあげよう」
言祝文乃:「美少女ってエスコートされる側じゃないかな……?」
言祝文乃:「あ、カレナとイズミもそれでいい?作戦とか考えてたらごめんね?」
藤岡桜里:「する方もできるの!」
カレナ・C・ラブレス:「構わないよ。むしろ話が早くて助かるね」
五木伊澄:「んー、そだね。となると…予備も確保したいから…こっちはこっちでやる~?」
カレナ・C・ラブレス:「せっかくだ。ダブルカップル作戦といこうか」
藤岡桜里:「ダブルデートだ!そうしちゃうかー」
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能
カレナ・C・ラブレス:サブみつ……ありがとう 君のおかげで購入爆盛なことを思い出せたよ
五木伊澄:ロイスは…どうせだし次のシーンでとろ。購入はどうしよっかな。
言祝文乃:説明しよう、サブタブにオリジンの使用について記載したのだ
カレナ・C・ラブレス:のだ
言祝文乃:ボディアーマー狙います イリーガルなので
言祝文乃:1dx>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 8[8] → 8 → 失敗
GM:さすがね
カレナ・C・ラブレス:欲しいものがある人はなんでも買ってあげるよ
言祝文乃:イリーがらない
五木伊澄:照準器とかあれば嬉しいけど ボデマのがいいかしら
藤岡桜里:1dx>=12 同じくボディアーマーでも買っておこう
DoubleCross : (1DX10>=12) → 8[8] → 8 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:何でもは言いすぎたよ
言祝文乃:仲良し出目
藤岡桜里:あたしはこれ購入弱者だからやってるだけ
言祝文乃:同じく弱者
藤岡桜里:何でも買えるならクルーザーとか買ってる
GM:本当か?
五木伊澄:クルーザーを!?
藤岡桜里:宇宙船かも
五木伊澄:照準器一応自分でもチャレンジしてみます。
五木伊澄:4dx+1>=15
DoubleCross : (4DX10+1>=15) → 10[6,7,8,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
カレナ・C・ラブレス:買えてる
五木伊澄:マジ?成功した……ジャイロユーエフオーにセットします。
カレナ・C・ラブレス:伊澄くん、もしかして私より買い物うまいんじゃないかい
GM:社会強者
カレナ・C・ラブレス:じゃあマジで何買おうかな
カレナ・C・ラブレス:ぶるげでも狙っとくか
五木伊澄:桜里ちゃんが復讐だから ボデマはアリだと思う ブルゲもいいか
言祝文乃:ブルブル
カレナ・C・ラブレス:ぼでまにしとこうかな 守りは大事
藤岡桜里:雲散霧消もあるんよね みんな装甲があると活きるかも
カレナ・C・ラブレス:3dx+10>=12
DoubleCross : (3DX10+10>=12) → 8[4,7,8]+10 → 18 → 成功
カレナ・C・ラブレス:無料やね
言祝文乃:さすがだ
カレナ・C・ラブレス:欲しい人いたら優先的に投げるよ
五木伊澄:すごい
藤岡桜里:いなければもらいたみ
カレナ・C・ラブレス:あげよう
藤岡桜里:わーい
言祝文乃:ガションガション
五木伊澄:皆終わりで以上~
◆???◆
GM:言祝文乃のみ登場可能。登場侵蝕はありません。
GM:夢を見た。
GM:昨日見たものとは場所が違う。君たち二人は、マリオネットのような敵の群れから身を隠しているようだった。
GM:そして、彼女から敵意が感じられないことも相違点だ。
"玲瓏塔":「リーダーも、伊澄も覚えてない。前の周回の記憶があるのは私たちだけみたい」
"玲瓏塔":「それも全部覚えてるわけじゃないけど──理由、心当たりはある?」
GM:問いかけ。そして気づく。
GM:君にも、この先を語る自由があることに。
GM:これは玲の記憶であり、それによって補完された君の記憶だ。夢の中で、二つの記憶が重なり合い、整理されようとしている。
言祝文乃:はて、どう答えたか──と考える自分と、返答をする自分が存在していた。
言祝文乃:「わかんない。私のほうが覚えることが少ないから、とかじゃないよね。多分」
"玲瓏塔":「きっと記憶容量の話じゃないよ」
"玲瓏塔":敵意はないが、表情に欠けるのは相変わらずだ。どころか、以前の周回にはなかった諦観が滲んでいるように見える。
言祝文乃:その顔を何処かで見たな、と懐かしく思い、続けて今はもう遠のいた真っ白で消毒液の香りがする病室を思い出す。
言祝文乃:"きっと駄目だろう"と思う時、こんな顔だった気がする。
"玲瓏塔":「改めて整理するけれど」
"玲瓏塔":「あれを壊そうとすると必ず防衛機構が発動して、リセットを仕掛けてくる」
"玲瓏塔":それを防ぐには、適合力に優れた個体が、自分の機関の代わりに"モイライの糸車"を取り込んで、
"玲瓏塔":暴走を抑えなければならない。
言祝文乃:「数が多いのに、抵抗まで禁止っていうのは、なんだかズルっこい気がするね」
言祝文乃:機関と聞いて、胸の手術跡を無意識に抑える。
"玲瓏塔":「つまり、"玲瓏塔"か、君」
"玲瓏塔":「どちらかが心中する必要があるはずなの」
"玲瓏塔":「"モイライの糸車"と」
GM:だが事実として、それは失敗し続けている。
GM:でなければ時が巻き戻っている筈がないからだ。
言祝文乃:「ホントにそれしかないかな?」
言祝文乃:「あ、レイを疑ってるわけじゃなくてね」
"玲瓏塔":「……」
"玲瓏塔":「その、レイっていうのは?」
言祝文乃:「貴方の名前。」
言祝文乃:「カレナたちに聞いたけど、"玲瓏塔"って私の胸にあるコレと同じで、道具の名前なんでしょう?」
言祝文乃:「じゃあ、一緒の呼び名だと紛らわしいじゃん」
"玲瓏塔":「……」
言祝文乃:「"玲瓏塔"が"玲瓏塔"の契約を破棄して"玲瓏塔"の代わりに"玲瓏塔"に"モイライの糸車"を……なんて」
言祝文乃:「こんがらがっちゃうでしょ」
言祝文乃:「トウでもいいけど、どっちがいい?」
"玲瓏塔":「──私がこれを使いこなせるようになるまでに、たくさんの仲間が犠牲になったの」
GM:君は、それが嘘であると知っている。
GM:真実ではない。そんな仲間たちは存在しない。
"玲瓏塔":「だから──そうだね。名前を持つとしたら、この武器からがいい。レイ、か」
"玲瓏塔":「──悪くないかも」
言祝文乃:今はその知識がある。だけど。
言祝文乃:そのつぶやきを聞いた時と同じように、『居たんだなぁ』と感じている。
言祝文乃:「うん、気に入ってくれてよかった」
GM:ふと、視界に銀の紗幕のようなものがかかる。
GM:そうなって初めて意識するのは、君が二人の遣り取りを初めから視界に収めていたという事だ。
GM:記憶の中の君とは別に、二人を視界に収める君がいて、後ろから誰かに抱きしめられる。
言祝文乃:「このやり取りは、"前"はしてないのかな。ともあれ──……」視界の中の自分が何を喋っているか。ひどく曖昧になっていく。
言祝文乃:まるで文字を描きながら会話をしてるよう。
玲:「ようやく──気づいてくれた」
玲:「ね、リーダーは心配してる? 伊澄は怒ってるかな。あの負けん気の強い幼馴染の子には、申し訳ないことになってるかも」
言祝文乃:「居たね、レイ」会話する二人を見ながら、抱きしめられる。
言祝文乃:「どれもありつつ、どれか一つじゃあないかな」
言祝文乃:「皆、レイを探してるよ」
玲:銀の紗は、彼女の長い髪だ。視界にそれがかかっているのに気付いたのか、肩の後ろへと払う。
玲:「……うん。謝っておいて。もう少し、会えない」
言祝文乃:「人をメッセンジャーにするなんて、いい度胸」
玲:「"円環事件"はまだ終わってない。あちらより先に、こっちから仕掛けないといけない。そうなってるってことは、私はちょっと失敗して、奥の手を切らされてる」
玲:ちょっと申し訳なさそうに応じる。
言祝文乃:「じゃあ、レイにとっては不本意なんだ」
言祝文乃:「これはイズミの言ってたことが正しいかもね」
言祝文乃:顔は向けない。表情を見ようとすると覚めてしまうのがわかる。
玲:「あくまで事前入力だからあまり細かい反応はできないよ」
言祝文乃:「じゃあ言いたいこと言っておこう」
言祝文乃:「『それで心配させてたら世話ないんだよなー!』」
言祝文乃:「だってさ」
玲:困ったように笑う。
玲:「どうやってループを破ったのか、あなたが思い出して」
玲:「そのころには、きっと追いつくから。」
玲:「ごめんね、文乃」
玲:そうして玲も、目の前の夢も揺らいで、消えてゆく。
言祝文乃:「前例は大事だね、アドバイスは受け取っておくよ」
GM:──"モイライの糸車"は、既にカレナが回収している。
GM:事実として、不自然な侵蝕の昂ぶりが発生したタイミングもなければ、彼女を倒してから新たに記憶のズレや断片が発生した、といったこともない。
GM:だとすれば、"円環事件が終わっていない"とは、どういうことなのだろうか。
言祝文乃:「レイ」
言祝文乃:「………私はね、自分でも言えちゃうぐらい、他人に迷惑をかけて生きてきて、心配されるプロだけどさ」
言祝文乃:「心配される側として、一つの作法を知っているのよ」
言祝文乃:「誰かに心配されるような子は」
言祝文乃:「顔色をうかがうより、好き勝手に生きたほうが、喜んでもらえるの」
言祝文乃:だから、過去に私が何かを成し遂げたのなら
言祝文乃:「きっとなにか、無茶な事をしでかしたんだろうね」
◆Middle03◆
GM:全員登場です。
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(56 → 58)
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(55 → 60)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(64 → 71)
カレナ・C・ラブレス:フフフ、もりもり増えるよ
言祝文乃:カレナー!
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 6)増加(46 → 52)
カフェレストラン クリムゾンビストロ
GM:凝った植え込みの中にある風光明媚なテラス席の、品のいいテーブルセット。
GM:「ご注文は以上でしょうか」
言祝文乃:「はい、ありがとうございます」
GM:シックな制服のウェイトレスが、店構えの風情を台無しにするようなカップル用のドリンク(フルーツとクリームがドカ盛りされ、ストローがハート型に交差してるやつ)をテーブルの真ん中に置く。
藤岡桜里:「わ~……すっご」
言祝文乃:「写真で見るよりサイスがすごいねぇ」
藤岡桜里:「きつくなったらあたしが食べるから言ってね?」
藤岡桜里:「あ、じゃなかった……えーと……」
藤岡桜里:「どちらからお召し上がりになりますか?お嬢さん こうか……!」
藤岡桜里:微妙に間違ったエスコートを思い描きながらスプーンを構えている。
言祝文乃:「えっ、あー、そうだね」急いで居住まいを正し。
言祝文乃:「私、あまり食べたことがなくて……お手本を見せてくださらない?」
言祝文乃:こっちが変わる必要はない。
藤岡桜里:「むむっ……そう来たか……!」
言祝文乃:あまりのオーラに、効果音の書き文字が「清楚」に上書きされる
言祝文乃:「うふふふ……じゃない、おほほほほ」
言祝文乃:「そちらのクリームのところとか、美味しそうでございません?」
藤岡桜里:「お手本……お手本だね!任せてよ……ええっと」
藤岡桜里:まだ三つくらいしか台詞を言ってないのにもう素が出そうになりつつある。
言祝文乃:「ドリンクを食べるお手本……?」
藤岡桜里:「ここのクリームとフルーツの境目を突き……崩す!」
藤岡桜里:ストローに押し込まれてどろっと混ざる感じになる。
言祝文乃:「あら、マーブル模様の新たな色彩が生まれましたね」
藤岡桜里:「ふふふ、よーく見て。これでマスカットとストロベリーが4個ずつ一列に並んだよ」
藤岡桜里:「これでスコアが一番稼げる形に……」
言祝文乃:「まぁ。スコアが……」
藤岡桜里:「……とりあえず飲もっか」ちゅーっとストローに口を付ける。疲れちゃったらしい。
言祝文乃:「私全然詳しくないのですが、この形でスコアを稼ぐと相手側にお邪魔アイテムがドロップするシステムでは?」
言祝文乃:拠点にあったアーケードゲームを思い出している。
言祝文乃:「はぁい」同じく口をつける。
言祝文乃:内部を通るドリンクの色でストローがそれぞれ染まる。
藤岡桜里:「そうそう。後は自機が強化されてね、イチゴは攻撃力、ブドウは最高速度が……」
藤岡桜里:喋りかけたけどもう一度口をつける。なんか同時に行った方が良いような気がしたからだ。
言祝文乃:「?」目で疑問を訴えつつ「んー」
藤岡桜里:「んん……」もそもそとペースを合わせて吸い続ける。なんとなく目が合う。
言祝文乃:ベリー系のドリンクに染まるストローがハートになることに気づいた。
言祝文乃:金髪の前髪の向こう、視界いっぱいに碧眼が移る。
藤岡桜里:「んん……」
言祝文乃:「…………んふふふ」
言祝文乃:瞳に映る自分までもが見える。なんだかおかしくて笑い声が漏れてしまった。
藤岡桜里:何かに気が付いたように口元を離して。「あっ……こ、これ……!」
藤岡桜里:「ハートの形になってるよ!ふみ!」しばらく遅れて、こちらは大発見でもしたような騒ぎぶりである。
藤岡桜里:「飲み切っちゃう前に記念写真撮ろうよ、記念写真!」
言祝文乃:「ホントだね~!」
言祝文乃:「じゃあ、飲んでる所撮ろっか。えーっと……」
言祝文乃:「店員さんにお願いすればいいのかな?」
藤岡桜里:自撮りモードのスマホを取り出してわちゃわちゃやり、うまいこと画面に収めようとしていた。「こういう感じで……あっふみ天才。そうしよう」
ウェイトレスさん:「はい、ただいま♪」
言祝文乃:「お願いします。んーっ」ストローを咥え、身を捩ってカメラを見る。
ウェイトレスさん:職務を遂行しながらどことなくウキウキした表情で君たちを眺めていた店員が進み出る。
藤岡桜里:「んんーっ……」こちらも身を捩ってストローに口を付けながらピース。
言祝文乃:「んぅ~」ピースしようとして額が触れ合うほどの距離。
ウェイトレスさん:「いい感じ! 良い感じです! でももう少し椅子をこう……お顔を近づけて……はい!」パシャッ「もう一枚、もう一枚いいですか? 今度はお互い見つめ合って、、、手も握っていただけると嬉しいです。はい! はい。お疲れさまでした」
言祝文乃:「ぷはっ。ありがとうございます」
ウェイトレスさん:興奮した様子でカメラを返してきます。
藤岡桜里:「ん!?んんん……んんっ」びっくりしつつも言われるままオーダーには応えていく。
ウェイトレスさん:「やっぱり若い子って良いですね、あ。これよかったら」
ウェイトレスさん:2人分のチラシが渡される。
藤岡桜里:「綺麗に撮れたかなー?」受け取ったスマホを見ていたが。
言祝文乃:最後に取ったポーズのまま、片手を繋ぎっぱなし。
藤岡桜里:「ん?これって……」
ウェイトレスさん:「では、ごゆるりと」
言祝文乃:「チラシ……」そういえば、という感情が発音に込められている。
藤岡桜里:「……あっ!」普通にデートが楽しくなってしまっていたが、そういえばそんな目的で来てたんだったな……となっている。
言祝文乃:「うふふ。目的、達成しちゃったみたい」
GM:君たちの狙っていた、"エコーコレート"のチラシである。
GM:特定のお店の裏メニューになっており、符号を口にすると購入することができるようだ。
GM:しかし、集合時間までは少し間がある。しばらくラブラブカップルを楽しむのも良いだろう。
藤岡桜里:「えっと、お小遣いがあと……チョコがこの値段だから……」お財布を確認している。
藤岡桜里:「……もうちょっと頼めるかも。ふみ、食べたいのある?」
言祝文乃:「………」カレナに頼めば経費にしてくれるらしいよ、と伝えようとして。
言祝文乃:(はっ、これはエスコートの一貫……?)
言祝文乃:「そうだねぇ、食べたいもの……」 まだクリームとフルーツが存分に残っているドリンクを見ながら。
言祝文乃:「あったかいパンケーキにしよう。プレーンのやつに色々乗せたら……きっと美味しいんじゃない?」
藤岡桜里:「あ、いいなー。じゃあそれにしちゃおう……店員さーん!」などと追加の注文を済ませつつ。
藤岡桜里:またしても普通にカフェを満喫してしまいつつ、会計の時にバッグに入れていたチラシを見たことでなんとかチョコを買い逃さずに済んだのだった。
フルーツパーラー 花池やの果実
ウェイトレスさん:「こちらご注文の花池やカップルパフェです~」
GM:窓際の席である。小ぢんまりとした風流な日本庭園が見える。
五木伊澄:「はい~、ありがとうございます~」にこやかに受け取る。なんとかして裏メニューらしいエコーコレートを入手せねばならぬ。
カレナ・C・ラブレス:いつもの改造白衣とは打って変わって、マニッシュなスーツカジュアルだ。
カレナ・C・ラブレス:「和風フルーツパーラーとは……色々考えるものだねえ」
GM:店主が海外で9年の修行を積んだ結果、ホームシックをこじらせてこうなったらしい。
五木伊澄:此方も普段のずり落ちてるカーディガンに薄着でなく、ブラウスにアシンメトリースカート。
五木伊澄:「店主さんの趣味らしいけど、珍しいよね」
カレナ・C・ラブレス:「趣味を商売に昇華しているのだから、ここの店主はできる人なのだろう」適当なことを抜かしている。
GM:ちなみにメニューに和の気配は一切ないです。
GM:お茶も紅茶だけだし抹茶ティラミスとかもない。
五木伊澄:左手にスプーンを挟み、カップルパフェを指す。「その趣味、あの庭園くらいらしいけどね……」苦笑気味。「どうやって食べてく~?」
カレナ・C・ラブレス:「とりあえず周囲から攻略……という作戦でどうかな」
五木伊澄:「そだね。そうじゃないとそもそも行け無さそ……じゃ、わたし対面から時計回りにやってくね」
カレナ・C・ラブレス:「かち合ったら適宜手分けしていこう。なに、いつもと要領はかわらないさ」
五木伊澄:「あは。そりゃいつもの(研究とか書類整理とか)はそうだけどさ~?」
ウェイトレスさん:「はあ美男美女カップル……」サヤマクーン、シゴトシテ!
カレナ・C・ラブレス:「……ふむ。やはりそれらしい格好をしているのは、充分に功を奏しているらしいね」
五木伊澄:「そりゃそう言うお店でそう言うとこなんだしね?わたしも普段着ないの引っ張りだした甲斐があったってものよ」
カレナ・C・ラブレス:「せっかくだ。もっと寄せてみるというのはどうだろうか」スプーンでパフェをすくい
カレナ・C・ラブレス:伊澄くんの顔に差し出してみる。
カレナ・C・ラブレス:「あーん、だ」
五木伊澄:「んー?これはそういう奴?」猫っぽい表情。
カレナ・C・ラブレス:「そういう奴さ」
五木伊澄:「んふふ」
五木伊澄:そう笑うと、小さく楚々と口を開けて、差し出されたスプーンを口に含む。
ウェイトレスさん:「きゃーーっ♡♡」
ウェイトレスさん:興奮した店員が厨房に引きずられていきます。
五木伊澄:舌でアイスを掬って、綺麗に収めると、ゆっくり味わっているようだ。
五木伊澄:「…うん、中々美味しいね。其れと」ちら、と横眼で一瞬引きずられる店員を見ると。
五木伊澄:「お返ししよっか。は~い」こちらもフルーツを乗せて掬い、カレナに差し出す。
GM:周囲の客の中にも、あるものは羨望の、ある者は嫉妬の視線で盗み見ている者がいるようだ。どうやら君たちは絵になるカップルというやつらしい。
カレナ・C・ラブレス:「フフフ」
カレナ・C・ラブレス:ぱくり、とスプーンの先を口に含む。
カレナ・C・ラブレス:「ふむふむ……なるほど、流石フルーツパーラーだけある。新鮮で瑞々しいね」
客たちの静かなどよめき:「おぉ……」(小声)
五木伊澄:「ね。やっぱり産地とかってより、そういうカットとかに秘密があるのかな」スプーンを口の前で玩ぶ。
GM:照れた様子のないコメントに感じ入っている。この二人の間ではこれくらい当たり前なんだ……という気配がする。
カレナ・C・ラブレス:「近場の果樹園から仕入れているんじゃないかい。これだけ鮮度が違うのは」
五木伊澄:「日本だとやっぱり作れなかったり高いのもあるんじゃない?って思うけど…」す、と差し出したスプーンでそのまま自分の食べるものを掬い、一口。
ウェイトレスさん:「うう……ダメだけど……ダメだけど……」
カレナ・C・ラブレス:「しかし……そう」スプーンでまたひと掬い「あむ……なかなかの量だね」
ウェイトレスさん:君たちには聞き取れないくらいの声とともに。
ウェイトレスさん:《仕組まれた幸運》
五木伊澄:何処か悪戯っぽい表情が、目を細めて味を--周囲の全て含めて--味わって楽しんでいるように見える。
ウェイトレスさん:伊澄ちゃんの唇の端にちょっとクリームがつき、なおかつカレナさんが先に気づきます。
ウェイトレスさん:ちなみに私は事件とは全く関係なく、一般通過オーヴァードです。
カレナ・C・ラブレス:「おや」細く白い指を伊澄くんの唇にすっと伸ばす
五木伊澄:なんてことだぜ
五木伊澄:「んう?」スプーンを丁度口に含んでいたときだった。
カレナ・C・ラブレス:ついているクリームを指ですくい取る。
カレナ・C・ラブレス:「いただき」
五木伊澄:其のまま動かず、指を受ける。
客たちの静かなどよめき:「「「「「!!!!!」」」」」
五木伊澄:「ありゃ…取られちゃった」舌をぺろっと覗かせる。赤い口内と白い歯が覗いた。
ウェイトレスさん:(取られちゃったて!!)
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……」ぺろり、と指を舐める。
ウェイトレスさん:(あああ~~)
五木伊澄:「はしたないよ、カレナ。…口の回りにつけちゃった、わたしが言えたことじゃないかな?」穏やかに指摘する。
カレナ・C・ラブレス:「今日くらいはいいだろう。なんせ私達は……」
カレナ・C・ラブレス:「カップルだ」小さく、低い声で
五木伊澄:「んふふ」なにがおかしいのか、くすくす笑っている。
五木伊澄:「ああ、おかしい……そんなこと言うひとじゃないのに!」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……少し浮わついているのかもしれないね、珍しく」
五木伊澄:「まあ、今日はそういう日だからね」ウインク。
五木伊澄:「ゆっくり、楽しんでみよっか」
カレナ・C・ラブレス:「レイに少し悔しがってもらうのも、悪くはないだろう」
五木伊澄:「あら、他の子の事を言うものじゃないでしょ?」悪戯げに。
五木伊澄:「今は、”カップル”……ふふっ、なんだし」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……」セットのコーヒーを一口。
カレナ・C・ラブレス:「それもそうだ」
カレナ・C・ラブレス:こなれた雰囲気で談笑しながら、パフェを二人でつつきあっている。
五木伊澄:ざわつく周囲にどこかフレンドリーに視線などを送ったりも(勝手に)している。
GM:その後、会計を済ませた際。
ウェイトレスさん:「素敵なお二人ですね~~。あ、これよかったらどうぞ」
GM:と、件のチラシを渡された。
GM:学生カップルと見做して貰えたのか……彼女の基準が緩いのかは謎だ。
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
五木伊澄:リーダーに取るよ~~ カレナ・C・ラブレス 〇信用/悪ノリ お互いに悪乗りするとこあるよねっていうやつ
藤岡桜里:ロイスはおいとくぜ
言祝文乃:ロイスは保留だぜ
カレナ・C・ラブレス:取るか 伊澄くんに 五木伊澄 ◯信頼/心配 たまに生活面を心配します
五木伊澄:購入は…ボデマがいいかなこれ。
五木伊澄:心配されちゃった 大丈夫だよ~~
言祝文乃:ボデマ狙っていきます
言祝文乃:1dx>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 9[9] → 9 → 失敗
言祝文乃:おしい
五木伊澄:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 8[2,4,5,5,8]+1 → 9 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:侵蝕無理に増やすこともなかろう ボデマをすぶり
藤岡桜里:ボデマっとこ
五木伊澄:うーん、3点は……まあいいか。使おう。9→6.欲しい人おる?
藤岡桜里:1dx>=12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 6[6] → 6 → 失敗
藤岡桜里:おわり
カレナ・C・ラブレス:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[3,4,9] → 9 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:owa
言祝文乃:おーりちゃんがもう持ってるなら貰っておこうかな
カレナ・C・ラブレス:着ときな着ときな
五木伊澄:ではふみっちにパスだぜ!
言祝文乃:パされた!装着!
藤岡桜里:もうもってるぜ
◆Middle04◆
GM:プライズ判定です。
購入物の調査 <情報:任意> 難易度10 最大達成値なし プライズポイント0/5
支援判定 【肉体】【感覚】【精神】【社会】のいずれか 難易度8
GM:調査判定はパーティの最大達成値を参照します
言祝文乃:なーるほど
カレナ・C・ラブレス:ほほう
五木伊澄:カレナさんにウィンブレ投げるのがいいかな?
言祝文乃:そのようね
GM:支援はあらかじめ成功しておくと他の人の調査判定の結果に+3できます
言祝文乃:なるほど 先に支援しておくか 社会1としてもね
言祝文乃:そして登場もします。
五木伊澄:度の能力値でもいいみたいだから得意なやつで支援がよさそうね でます
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(60 → 61)
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(58 → 65)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(71 → 75)
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(52 → 60)
GM:そう言えば登場を要請してなかった
言祝文乃:ぶおんぶおん
カレナ・C・ラブレス:へへっ
GM:シーンプレイヤーは当然カレナさんです
藤岡桜里:情報弱いから支援でもしとくか
言祝文乃:肉体感覚が同じ値なので感覚で支援判定をします。
五木伊澄:じゃあリーダー以外みんな支援判定にまずチャレンジかな いきます 社会で。
言祝文乃:4dx>=8 支援
DoubleCross : (4DX10>=8) → 6[1,2,2,6] → 6 → 失敗
五木伊澄:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 10[1,1,6,8,10]+5[5] → 15 → 成功
言祝文乃:ふふふ
五木伊澄:なんか回った…
言祝文乃:つよい
藤岡桜里:4dx>=8 にくたい
DoubleCross : (4DX10>=8) → 10[3,9,9,10]+4[4] → 14 → 成功
言祝文乃:やるきだ
GM:肉体的支援だ!
五木伊澄:つよい。
藤岡桜里:ハットトリックやね
GM:これで調査の達成値₊6
カレナ・C・ラブレス:支援2人分を受けて この上で《オリジン:サイバー》を発動しましょう
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を2増加(75 → 77)
GM:40までたたけばプライズ全開放だ
五木伊澄:あとリーダーの判定前にコンボ:ストークスMd《援護の風》《ウィンドブレス》。ダイス+5、達成値+9をさらに追加です。
カレナ・C・ラブレス:これで【社会】の達成値+10なので合計で+25か
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(61 → 65)
GM:思ってたよりカレナさんに金がないな
カレナ・C・ラブレス:財力じゃないタイプの社会パワーでなんとかしています
GM:情報固定値が1
カレナ・C・ラブレス:ほな、ダメ押しにミーミルをコネ:ハッカーとして使用し、〈情報:ウェブ〉でどうにかします
GM:実質的なダイス増やしたい場合アレとかおススメですよ
GM:インフィニティコードに乗ってる振り直しできるやつ
カレナ・C・ラブレス:あ、それありかもしれん
言祝文乃:そんなのあるんだ
五木伊澄:IAp41とかに載ってる奴!大学教授とかの
カレナ・C・ラブレス:ブロガーだ
言祝文乃:色んなアイテムがある
GM:ブロガーか
カレナ・C・ラブレス:ほならミーミルは一旦とっておくか 下振れた時にブロガーをつつこう
カレナ・C・ラブレス:あらためて〈情報:ウェブ〉
GM:これで援護の風の効果が実質2倍
カレナ・C・ラブレス:8dx+26>=10
DoubleCross : (8DX10+26>=10) → 10[1,2,6,7,9,9,10,10]+10[8,10]+10[10]+1[1]+26 → 57 → 成功
言祝文乃:つよ
カレナ・C・ラブレス:ふっ
五木伊澄:すっご
GM:強……
GM:余裕のオーバーキルで成功です
カレナ・C・ラブレス:回りすぎててウケるね
藤岡桜里:つよ~
GM:情報をドカドカ貼っていくしかないようだな
GM:情報は以上となります。
GM:みんなであれこれリーダーを支えてこの説明をさせよう!
カレナ・C・ラブレス:頼んだぜみんな
藤岡桜里:まかせな
GM:あとリーダーは機関の名前もつけていいです。GMがなんとなく仮でシナリオメモに記載しているのは『ラプラスの追憶』です。
"ハントレス" 拠点
五木伊澄:「んじゃあ、まずは。色んな電波とかレネゲイドとか空気とか宇宙線とか、そう言うのが邪魔にならない場所作るよー」
五木伊澄:少女の掌の上に、輪郭が曖昧な無数のピースで構成される球体がある。織律機関”B-T’s paradox".
五木伊澄:その効果は、空間の現実性を毀損する--正確には、空間の抽象性を増大させる機関である。…複雑な説明だが、簡単に言えば--
五木伊澄:本来幾何学上可能であるにすぎないはずの操作を、現実に可能にする。ビー玉を有限個に分割して組み替えることで月を作るように、
五木伊澄:電話を組み替えて睡蓮を作ったり出来る…当然のごとく材質は変えられないけれど。それを、伊澄の能力である空間媒質に適用すれば。
五木伊澄:”なにものも入ってこない”、観測上非常に安定した空間を作り上げる事が出来る。
カレナ・C・ラブレス:「伊澄くんにはいつも助けられているよ。おかげで、私の"手"はどこへでも届く」
カレナ・C・ラブレス:超小型知性生命体棲息領域観測機構・"手"
カレナ・C・ラブレス:武器であり、観測機材であり、彼女の正体にもっとも近いもの
カレナ・C・ラブレス:姿こそ見えないが、部屋の中に収まるには大きすぎるものが、彼女を中心として蠢いている気配がする。
藤岡桜里:「おおー……」
藤岡桜里:「なんかすごそう」何も分かっていないまま感嘆している。
言祝文乃:「すごそうだよね」
言祝文乃:「理屈はよくわかんないけど、結果的にこうなる、ってことだけ覚えるといいらしいよ」
五木伊澄:「まー、理屈は小難しいけど、やってるのは、”顕微鏡”を安定した所に据えて、チョコを分析する…ってコトだけだから」
言祝文乃:「イズミのは、部屋の状況を管理出来るみたいな。手術室とか滅菌室に便利そうだなって思うの」
藤岡桜里:「なるほどね……???」適当に頷いている。
言祝文乃:「カレナはすごい物知り」
藤岡桜里:「つまり何が分かったの?」自分で考える事を一旦諦めて解答を見ようとするムーヴ。
言祝文乃:「今、チョコレートを調べてくれてるんだと思うけど……」
言祝文乃:「どうだった?」
カレナ・C・ラブレス:「順番に行こう。まずは"エコーコレート"についてだが……」
カレナ・C・ラブレス:「ざっくり言えば、チョコ自体が"記憶"している、ということだね」
藤岡桜里:「頭のいいチョコってこと?」
カレナ・C・ラブレス:「ああ、随分と頭が良い。なんせ、影響を受けた全てを記憶し続けている」
藤岡桜里:「やば……」
五木伊澄:「ん~……元から記憶されてる情報に、付着してるモルフェウス因子でサイコメトリー現象を起こさせて、読み込ませてる…って感じかあ」横でホログラムで調査結果を調べつつ。
藤岡桜里:教科書の中身を丸写しして真っ黒になったアンキパンを思い浮かべている。
五木伊澄:「この場合だと、記憶されてる情報から何を読ませるか?を、贈り主が指定してる…ってコトなのかな」
言祝文乃:「パソコンみたいだね」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ。そして、そんなことをしでかせるアノマリーは、大抵の場合レネゲイド絡みなんだが……」
カレナ・C・ラブレス:「それだけじゃない。つまり、我ら”ハントレス”の出番というわけだね」
GM:レネゲイド。彼女たちや、君たちに宿る不思議な力のことを、そう呼ぶらしい。
藤岡桜里:「あ、そういうチーム名だったんだ」
GM:玲の持つ銀の棍や、伊澄の構造球体、そして君たちの頭上を行き来し、チョコを走査しているらしい不思議な機械──。
言祝文乃:「そういえば教えてなかったんだっけ」
藤岡桜里:「え、じゃあふみも入ってるの?」
GM:カレナたち"ハントレス"は、この世に尋常と異なる物理法則を齎す、それらのアイテムを収集しているのだという。
言祝文乃:「正式にチームに入るとかの話はしてないかな。」
言祝文乃:「普通に一緒にいるようになったしね」
カレナ・C・ラブレス:「私達はいつでも歓迎するよ」
五木伊澄:「ふみっちなら一緒にいて楽しいだろうしね~」
言祝文乃:「うふふ、ありがとう~」
五木伊澄:「ともあれ。リーダーがそう言うってことは、やっぱり”織律機関”がらみ?」
言祝文乃:「それで、なんだっけ。カレナ達は特に不思議なことを起こすアイテムの専門……ってことらしいよ」
藤岡桜里:「うーん……まあふみがどうしてもやりたいって言うなら……」近所のクラブチームくらいの温度感で悩んでいる。
五木伊澄:「カレナの”手”で見たとはいえ、量子構造が安定しすぎだもんね。ってなるとぉ……また厄介そうだなあ」
カレナ・C・ラブレス:「"織律機関"絡みの可能性は高い。チョコレートの構成要素が素粒子レベルでこの宇宙の法則を逸脱している」
藤岡桜里:「じゃあその市立機関……ってアイテムの力でかしこいチョコが生まれてるんだ」"織律機関"の発音があやしい。
言祝文乃:「せかいの法則を……」
言祝文乃:「うーん、レイが作ったからそうなった、ってわけじゃないんだよね?」
カレナ・C・ラブレス:「ラプラスの悪魔と呼ばれる仮想概念がこの宇宙にはあるが、それが現実として存在しているのが件のチョコレートだね」
カレナ・C・ラブレス:「レイはあくまでツールとして使ったということになるね。原因ではないよ」
藤岡桜里:みず/こおりタイプのデフォルメされた水棲生物がチョコレートを食べる姿を想像している。
五木伊澄:「”玲瓏塔”はこういうのがやれるタイプじゃないしね。一応アソートの形状にしたのはアイツの努力っぽいけど」
五木伊澄:「ラプラスの悪魔か~~……量子論で死んだはずだってのになあ」カレナの言葉に嘆息する。
言祝文乃:「味付けとかは努力だったんだなぁ」
言祝文乃:「まぁ、死んだものが蘇る以上の不思議な力って、なかなかないしね」
言祝文乃:「ラプラスの悪魔さんは、聞いたことあるな」
言祝文乃:「今起こってること全部見えてたら、次に起こることも予測できるよね?ってやつ」
藤岡桜里:「キャッチャーのグラブの場所が見えてたらどこに投げてくるか分かるみたいなやつ?」
言祝文乃:「うん。」野球は詳しくないが頷いてる。
言祝文乃:「イズミがやってたゲームだと、投げるボールの種類も出てたみたいなやつ」
五木伊澄:「大体そんな感じ。そう言うのが、一瞬でも全部分かったとするなら、どんな未来でもどうなるかわかるはずだ、っていう仮説だね」
言祝文乃:「記憶とか思いを込める思い出チョコと思ったら、未来までわかっちゃうのかぁ」
言祝文乃:「すごいの食べちゃったな」
カレナ・C・ラブレス:「まあ、チョコとして食べる分にはさほど問題はないようだね。消化されてしまえば機能は失われる」
藤岡桜里:「え……? ふみ、未来が見えてるの?」
藤岡桜里:「じゃんけんぽん」あたしはパーを出したぞ。
五木伊澄:「リーダーが言ってたように、食べたらその機能はなくなる…つまり、形状としてあまりに崩れれば、機能を維持できないんだな」
言祝文乃:「え、わ」人間、咄嗟のときはパーかグーを出すものだぞ。
言祝文乃:「負けた」
藤岡桜里:「見えてないじゃん」
言祝文乃:「わざとだし……」
五木伊澄:「だから、チョコは食べないで”使う”必要がある訳よ」
五木伊澄:「勿論、製作者の意図してる使い方じゃないんだろうけど…」
言祝文乃:「……本来は観賞用チョコってこと?」
五木伊澄:「ま、そういうズルにも使えちゃう、ってわけ。ラプラスの悪魔になってる、ってコトは、そういう未来予測にも使えるはずだ」
カレナ・C・ラブレス:「しかし、なるほどね。全てを知る力ならば、知れるのは未来だけはでない」
カレナ・C・ラブレス:「欠落部分を埋めることにも使える。レイ、なかなかいい使い方をするじゃないか」
藤岡桜里:「ええっと……結局どうしたらいいの?」
言祝文乃:「チョコを食べれば忘れてることを思い出してめでたしめでたし、っていうには」
五木伊澄:「ラプラスの悪魔的決定論なら、過去もまた現在から演算して決定できるはずだかんね…あ、ごめんごめん」
言祝文乃:「結局、レイが失踪してる理由がないよね?」
言祝文乃:「エモチョコがタイムマシンまで兼ねてるとか?」
カレナ・C・ラブレス:「件のチョコレート……仮に"追憶の悪魔"と名付けるが、その使い手と鉢合わせになった可能性はある」
言祝文乃:「あ、そっか。レイが作ったわけじゃないから、素材のチョコレートを作ってる人がいるのね」
カレナ・C・ラブレス:「悪魔には未来が見える。その影響範囲をいたずらに広げないために単独行動を取っている……と私は推測する」
五木伊澄:「交戦した時に、玲の未来も観測されたとしたら…私達と一緒にいる場合、私たちの未来も相手に知られることになるから、かな?」
藤岡桜里:みんなの話についていけなくなってきたので、手持無沙汰に買ったチョコをもそもそと食べ始めている。
カレナ・C・ラブレス:「逆に言えば、いくら悪魔と言えど、見られる範囲は限られているということだろうね。脳には限界がある」
GM:桜里ちゃんには文乃ちゃんがチョコを湯煎していた時の気持ちが伝わってきます。何を考えていたのかな?
言祝文乃:"59℃かな"
言祝文乃:"せっかくならチョコを作るやつもやってみたいなー"
GM:かわいいね。
藤岡桜里:「あっ」びっくり。「ふみの味がする……」
言祝文乃:「えっ」驚き「どうしたの急に」
言祝文乃:「そして私の味ってどんなの?」
藤岡桜里:「なんか見えたから……でもこれ未来じゃなくて過去だよ」
藤岡桜里:「え……チョコ味……??」
言祝文乃:「あっ、チョコの効果の話……?」
言祝文乃:「………」
言祝文乃:「食べてる!」
言祝文乃:「検査中なのに!」
藤岡桜里:「えっ……」
藤岡桜里:「だめだった?」
カレナ・C・ラブレス:「構わないよ」
藤岡桜里:もそもそと包み紙をたたんでいる。
言祝文乃:「大丈夫だって。よかったね」
藤岡桜里:頷きながら残りを食べきります。
藤岡桜里:「美味しかったー」
五木伊澄:「まあ、分かり辛い説明だったかあ。まだまだ精進が足りないぜ」
言祝文乃:「大丈夫だよ、イズミ」
言祝文乃:「別の研修で受けた説明もけっこー難しかったから」
言祝文乃:UGNのイリーガル登録のことである。
カレナ・C・ラブレス:「こっちの方があちらより随分と簡単だよ」
五木伊澄:「まあ何か……そう言うの、お堅くなるからね…大学のゼミ登録もそうだったなあ」
藤岡桜里:「え、いいよいいよ。ふみが分かってるっぽいから大丈夫だし」
カレナ・C・ラブレス:「まあ、理屈はさておき」
言祝文乃:「まかせて」
カレナ・C・ラブレス:「私達にとって重要なのは、『これからどうすればいいのか』だね」
言祝文乃:「うん、レイは未来予知っていうか、見張られてるみたいな感じで一人で行動してる訳だから」
言祝文乃:「一旦レイに頼らず、レイと同じようにその人にたどり着く必要がある、かな?」
カレナ・C・ラブレス:「その通り」
五木伊澄:「あと一応。ダメなのは、相手…チョコを悪用してるやつか機関の持主…に捕捉されることだね」
カレナ・C・ラブレス:「できるだけこっそり行く必要がある」
藤岡桜里:「うーむむ……あたし美少女だから目立っちゃうんだよな」
五木伊澄:「うーんこの溢れる自己肯定力よ」
カレナ・C・ラブレス:「相手もまさか美少女が刃を向けてくるとは思うまいさ」
言祝文乃:「おーりちゃんなら出来るよ」
五木伊澄:「ジャンルがギャルゲーからホラーになっちゃうもんなあ」
言祝文乃:「今までもなんとかしてきたからね」
藤岡桜里:「え!刃物なんて危ないよ」
藤岡桜里:「まあなんとかはするけど~」
カレナ・C・ラブレス:「実際、桜里くんが一番の切り札になり得る」
カレナ・C・ラブレス:「悪魔の使い手が"ハントレス"を知っているならば、……そして、"モイライの糸車"の事件と関係しているならば」
カレナ・C・ラブレス:びし、と桜里ちゃんを指差す。
カレナ・C・ラブレス:「君のことを、ヤツは知らない」
藤岡桜里:指さされたのでとりあえず胸を張っておく。
五木伊澄:「……そりゃあ急に覚醒したOVなんて計算に入れる奴がいたらその方がおかしいけどさ…」何処か呆れたように。
言祝文乃:「おぉー」拍手
藤岡桜里:「ふんふん……不確定な切り札ってやつだね」
藤岡桜里:「前も似たような理由でバレー部の助っ人に呼ばれたからわかるよ」
藤岡桜里:「とにかく予想外にすごい動きででやーってすればいいんだ」
カレナ・C・ラブレス:「話が早くて助かるよ」
GM:君は割といろんな助っ人に出るので近隣校で普通に警戒されているが、普通に運動神経でぶち抜いただけである。
言祝文乃:「うんうん、前回は"私"もそういう役回りだった気がする。覚えてないけど」
GM:そうだぞ。
五木伊澄:「実際ふみっちに助けて貰ったうちらが言えたことじゃあないのはそうだなあ」
カレナ・C・ラブレス:「不条理で制御不能な"熱"こそが、冷たい方程式を打ち崩せる……私はそう信じているのだよ」
五木伊澄:「……後で色々教えっからね。なんか急に体調がおかしいとかあったら連絡しなよ?」電話番号とメッセージアプリの連絡先を書いたのを桜里ちゃんに渡す。
言祝文乃:「調子がいい、ってなったときも一応心配しといてね」
藤岡桜里:「体調……いずみってゲーマーなだけじゃなくてお医者さんなの?」
藤岡桜里:「大丈夫だよ、あたし病気したことないし」
藤岡桜里:「でも連絡はしちゃお」
五木伊澄:「医者じゃあないけど、OVって色々変なこと起きがちなの。そして、わたしは大体の事なら何とか出来るタイプだから……」
五木伊澄:「おーう。ゲームの事なら大体わかるぞ。勉強も高校レベルなら多分何とかなる」
カレナ・C・ラブレス:「伊澄くんのコーチングは高いよ」
言祝文乃:「頼りになるな~、イズミ」
五木伊澄:「ま、今回の事に巻き込んだってことでしばらくはロハでやったげる」ひらひらと手を振る。
藤岡桜里:「やった~」
言祝文乃:「よし、当面の目的としては、そんな心配がなくなるように、速やかにチョコレートの製造元を見つけるってことだね」
言祝文乃:「探し方は……カレナもいるし、なんとかなるでしょ」
カレナ・C・ラブレス:「なんとかするとも」
五木伊澄:「よーし、じゃあ方針も決まったし…って、もう結構遅い時間だね」
五木伊澄:「今日は一旦ここまでにする?睡眠は大事だし」
GM:そうだぜ。睡眠は大事だぜ。
言祝文乃:「賛成。寝不足になっても困るものね」
言祝文乃:「また日を改めて集まりましょっか」
藤岡桜里:「えっ……わ、もうこんな時間だ」
カレナ・C・ラブレス:「ママさんを心配させるのは悪いね」
GM:そういう伊澄の一声で、今日のところは解散となったのである。
GM:シーン終了。ロイス可能。
GM:購入もできます。
カレナ・C・ラブレス:今なら手づかみできるな
カレナ・C・ラブレス:手づかみが
言祝文乃:マヌーッ
五木伊澄:"追憶の悪魔"にロイスとろ "追憶の悪魔” 〇警戒/苛立ち
藤岡桜里:カレナ・C・ラブレス:〇すごそう/むずかしい で取ります
GM:手の使い手
五木伊澄:購入は…一応ボデマ挑戦しておくか。
五木伊澄:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 9[6,6,6,6,9]+1 → 10 → 失敗
言祝文乃:念の為応急手当キット買っておこう マイナーが使える2ラウンド目にはホローポイント弾もありかなぁ
五木伊澄:ううーん 財産残り6点だもんな 取っておきます。
言祝文乃:高性能の方で。
言祝文乃:2dx>=9 高性能治療キット
DoubleCross : (2DX10>=9) → 4[3,4] → 4 → 失敗
言祝文乃:ぬん。
カレナ・C・ラブレス:今なら何でも買えるよ 欲しいものがある人は言ってみなさい
藤岡桜里:2dx>=15 強化素材でもねらうか
DoubleCross : (2DX10>=15) → 7[1,7] → 7 → 失敗
藤岡桜里:おわりん
カレナ・C・ラブレス:買ってあげるか強化素材を われらが切り札に
言祝文乃:カバー用に重ね着のリアクティブ防具とかかなー
言祝文乃:切り札!
カレナ・C・ラブレス:と思ったがリアクティブ防具も所望されているな
藤岡桜里:あたしのは適当なあれだからもっとちゃんとしたもの買って
藤岡桜里:宇宙船とか
五木伊澄:宇宙船買ってもなあw
五木伊澄:ウィンブレ欲しければ飛ばすよ
言祝文乃:先に強化素材でよさげ
カレナ・C・ラブレス:67か……
カレナ・C・ラブレス:遠いな 我が故郷
カレナ・C・ラブレス:カレナ ふりむかないで
カレナ・C・ラブレス:強化素材ならファンブル以外勝ちだからウィンブレはなしでだいじょびやね
五木伊澄:はーい
藤岡桜里:じゃあ買ってもらっちゃうか…
カレナ・C・ラブレス:てわけでオリジン込みでいきます
カレナ・C・ラブレス:3dx+10>=12
DoubleCross : (3DX10+10>=12) → 9[1,3,9]+10 → 19 → 成功
カレナ・C・ラブレス:あげる♡
言祝文乃:さすがだ
藤岡桜里:わあい
◆???◆
GM:言祝文乃のみ登場可能。登場侵蝕はありません。
玲:「『それしかないのかな?』って」
玲:「今なら分かる。毎回、同じように、そう言ってくれてたんだ。君は」
玲:僅かに、声が震えていた。
GM:カレナと、伊澄と分断されたタイミングだと分かる、君たちは幾度も同じ妨害に遭い、同じように戦力を分けた。
GM:"モイライの糸車"ではない。陰気な様子の男だった。敵がもう一人いる。
玲:だが、彼女の額に脂汗が滲み、声が震えているのはそのせいではない。
玲:「いつもこうして私と君が、彼女と戦うことになる」
玲:「そして──そして。だからだよ。だから、私たちだけが記憶を蓄積している。思い出した」
玲:「君は──」
玲:「切り札になる。あらゆる支配を打ち破れる。今回勝てなかったとしても。ううん」
玲:「私たちは、"モイライの糸車"に負け続けてると思っていた」
玲:「逆なんだ。ずっと勝利している。勝ち続けている」
GM:君には、彼女の言葉の意味が分からなかったかもしれない。
GM:ただ、玲の纏う諦観のようなものが、音を立てて揺らいでいるのが確かだった。
言祝文乃:『うん』また声が出るかはわからなかったので、試した。
言祝文乃:ただ、声を出せなかったとしても、問題はなかった。
言祝文乃:言祝文乃の行動はとてもシンプルで、今感じていることは、きっと当時も感じていた感情だろうから。
言祝文乃:『そういうことを言ったんだろうね、私は』
GM:もう一人の玲はもういなかった。既に役目を終えたのかもしれない。
GM:2人の記憶によって保管された互いの姿を眺める、一つの視点だけがある。
言祝文乃:『"理不尽な二択"ってやつだ』
言祝文乃:生まれた時、物心つく頃には眼の前に合った選択肢。
言祝文乃:『受け入れて死ぬか』
言祝文乃:『足掻いて死ぬか』
言祝文乃:そのどちらかを選べ、と。とても大きな、そして理不尽ななにかから迫られていた。
玲:「まさに」
玲:「それを君が突き付けているんだよ。"モイライの糸車"のほうでも、気づいてるかもしれない」
玲:「槍──」
玲:「私が死んで、君が死んで、世界が巻き戻る瞬間」
玲:「とてつもない力場が、その槍から」
玲:本来は使用者を巻き込んで潰してしまうから、決して使用されることがない。
玲:それが、巻き戻しの確定することで、幾度も使用できる。
玲:重力が時空を歪め、極端に爆心に近い玲と文乃の記憶の修繕を阻害している。
言祝文乃:「はぁー……」感心して槍を見る。
言祝文乃:「すごいものだったんだね、きみ」
言祝文乃:「それか、似た者同士かな」
玲:「すごいのは、毎回土壇場でそれを試みる文乃のほうだと思うんだけど」
言祝文乃:「…………そうかな?」
言祝文乃:「誰だって、そうしなきゃ死んじゃうって言われたら、とりあえずやってみるんじゃない?」
玲:「そうしなきゃ変われないって言われただけだったら、きっと足踏みしちゃうよ」
玲:まぶしいものを見たかのように、視線を逸らした。
玲:「本当は……」
玲:空の光も、風を切っての飛翔も、与えられた正義も、訓練も、仲間と共に勝ち取った勝利も。
玲:どこか嘘のようだと感じていた。濁ったフラスコの中から見る小部屋が真実なのではないかと恐れていた。
玲:そんな感情が、伝わってきた。
玲:「……影響範囲を制御して。"機関"の適合者なら、できるはず」
玲:「槍の穂先に、すべてを集中してくれたら。他のことは全部。」
玲:すう、と深呼吸する。
玲:「──あたしがやる」
◆Middle05◆
GM:トリガーシーン。全員登場です。
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(65 → 73)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(77 → 80)
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(60 → 68)
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(65 → 70)
GM:古さびた外装の製菓工場は、一度は廃業した後、謎の資本によって買い取られていた。
GM:中は神経質なほどに掃除が行き届いているが、現在動いているラインはない。
GM:もっとも"エコーコレート"の入荷もあらゆる店舗で完全に止まっているようだった。君たちの調べと矛盾はない。
GM:ともかく、最近まで人のいたのは間違いない。君たちは、奥へと歩を進めてゆく……。
五木伊澄:「うーん、今は止まっちゃってるみたいだねえ」《地獄耳》で周囲を調べ、メモを取りつつ歩く。
カレナ・C・ラブレス:「探られていることに気づいたか、何らかの事情で止めざるを得なかったか……あるいは」
カレナ・C・ラブレス:「目標を既に達成してしまったか」
藤岡桜里:「それかお休みの日ってだけかも」
カレナ・C・ラブレス:「フフ、有り得るね」
言祝文乃:(夢の中の私、かっこよかった気がするなぁ)起きた時の不思議な自己肯定感を抱きつつ、探索を任せている。
言祝文乃:「毎日売れるもの、ってわけじゃなさそうだものね」
言祝文乃:「一気に作ってストックしてるのかも」
藤岡桜里:「でも、今日ここにいないとしたら……どうしよう?」
五木伊澄:「数売るための売り方してないからなー。ま、それならそれで痕跡とかがあるでしょ。手がかりにはなるさね」
藤岡桜里:「手がかりか~……」うろうろと備品に近づいて触ったりしている。
GM:そこで、伊澄の能力が付近に潜んでいる者がいることを感知する。
GM:しかし、その方角とはまるで別の方向から──
言祝文乃:「危ないよ~」
五木伊澄:「お。誰かいる--」皆に伝える言葉の途中。
藤岡桜里:「隙間に何か落ちてるかと思って……え?」
???:女が窓を破り乱入する!
藤岡桜里:「わーっ!?」
言祝文乃:「きゃあ!?」
???:右手に忍ばせたナイフのようなもので君たちを斬りつけようとして……当てが外れた様子で静止した。
藤岡桜里:びっくり転げつつふみの前に出る反射神経。
???:「確かに窓には奴が映って……図られたか?」
藤岡桜里:「はっ刃物!あぶないでしょこら!」
カレナ・C・ラブレス:「”窓”……”奴”……ふうむふむふむ……」
???:見覚えのある女だ。桜里以外の全員が、彼女の特徴的な仮面を覚えている。
カレナ・C・ラブレス:「気になるワードだねえ、随分と」ニヤニヤとした顔で仮面の女に目を向ける
言祝文乃:「あ、貴方は…!」
"トウィル":「……"トウィル"」
"トウィル":「そう呼べ、今の私に機関の力はないのだからな」
"トウィル":文乃に応じてから、カレナを向く。
言祝文乃:「"トウィル"……」名乗られた一瞬、人違いと思って汗が浮かんでいる。
藤岡桜里:「えっ知り合いなの?」
"トウィル":「"ハントレス"。"織律機関"を追ってきたようだな」
カレナ・C・ラブレス:「その口ぶりだと、君も同じかな?」
言祝文乃:「えっと、うん、知り合いというか、戦ったっていうか……?」
五木伊澄:「見覚えは大分あるね~」そう言いながら、そちらへの警戒は皆に任せて、感知したもうひとりの方を警戒する位置についている。
藤岡桜里:「ええっふみが喧嘩を……!?」
藤岡桜里:自分はまあまあやっているが幼馴染がそうとなると謎にショックを受けている。
"トウィル":「喧嘩をすることくらいあるだろう!」
"トウィル":謎の激昂。
藤岡桜里:「で、でも……とにかく、不良の喧嘩にしたってルールがあるんだから!それしまいなさい!」ナイフっぽいものを指さして叱る。
言祝文乃:「喧、あ、はい」敬語。
カレナ・C・ラブレス:「意外かもしれないが、喧嘩と全く縁がないまま生きる人間もいるようだよ」
藤岡桜里:「……あと、その仮面あんまり格好よくないから外した方が良いと思うよ?」
藤岡桜里:嫌味ではなく純粋な親切心で言っている。
言祝文乃:「……!!」くいくい、と幼馴染の袖を引いて諌めている
"トウィル":「何だこの……おい、新人りか?」
藤岡桜里:「えっなになに……」ひっぱられる。
"トウィル":「まあいい。今回黒幕に借りがあるのは私もだ。私がいただいていく……!」
"トウィル":そう口にすると、カランビットナイフを仕舞うどころか、大きく振りかぶり、斬りつけた。
"トウィル":それは、刃の届く範囲を遥か超えて、工場の床を切り裂いてゆく
"トウィル":伊澄が気配を感知した方角へ──!
藤岡桜里:「わーっ! 何してるの!?」
五木伊澄:「ありゃ、先越された」
言祝文乃:「なに、なに?」
GM:刃を振りぬいた軌道に沿うように走った亀裂がぴたりと止まり、天井に届くことはなかった。
GM:斬撃を打ち消したのは暗灰色の鎖──。
GM:それが生きているように躍りかかり、"トウィル"を串刺しにする!
言祝文乃:「わぁーー!?」
"トウィル":「がふゥ……っ!」
GM:かつ、かつと足音が響く。
藤岡桜里:「ひゃーっ!?」運動神経はともかく普通に鉄火場馴れしていない。ふみと一緒に悲鳴をあげている。
カレナ・C・ラブレス:串刺しにされた"トウィル"を一瞥したあと、足音の方を見る
???:「感知能力の類はすべて遮断できるはずだったんですけどねえ。遮断したせいでバレちゃったのかな」
???:軽薄そうな男の声。
言祝文乃:「だ、誰!?」
???:「誰、誰ときましたら、そうですね。どう名乗るべきか……」
カレナ・C・ラブレス:「探す者に対して本気で隠すなら、塗りつぶすのは悪手になりうる。特に、”ハントレス”に対してはね」
???:革靴の足音を響かせながら。君たちの前に現れたのは、身なりの割に姿勢の悪い男だった。顔は彫りが深く整っているが、あまりそう感じさせない。
"ルーダー":「シャルヴでは"ルーダー"で通ってます。でも、知らない人もいそうですからね」
"ルーダー":「あなたたち人類の敵の、ほんの末端構成員ってところですね。おっと、じゃあカレナさんはお仲間かなあ」
カレナ・C・ラブレス:「一緒にしないでもらえるかな、絶滅主義者くん。絶滅の先に進化があるという題目に、私は全く共感できなくてね」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:男のそばに、浮遊する鎖で頭部を囲うようにされた女性が付き従う。
五木伊澄:「わあ……どうやってるかはまだ分かんないけど、ろくでもない事されてるのは分かるや」
言祝文乃:「シャルヴ、っていうと、確か」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:その手に持ったラジオのようなものが、彼女の"機関"なのだろう。
言祝文乃:「人間の数をすごく減らして、進化させよう、みたいな人たち…!」UGN研修情報だ。
藤岡桜里:「????」
言祝文乃:「ともかくすっごく物騒な集まりだよ!」補足。
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「あのっ……ご主人様? 人類の敵って……話、違いませんか? よくわかんないけどあんまりロマンじゃないような……」
カレナ・C・ラブレス:「”熱源”をいたずらに減らすやり方には、心底興味が湧かな……」
カレナ・C・ラブレス:「いい趣味をしていることはわかるよ」
"ルーダー":「織田信長とかはロマンなんじゃないですか? ヒトラーとかも、そのうちそうなりますよ」
"ルーダー":おざなりに女に応じる。暗灰色の鎖が赤く明滅する。
藤岡桜里:「な……え、うん……」文乃や周囲の落ち着きぶりに逆に吞まれたようになっている。彼らだけは既に自分の知らない一線を超えた後であるような感覚。
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「そ・そ・そうですね……? じゃあ頑張ります……」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:既に機関のスイッチランプが点灯している。レネゲイド越しに体を走査されるような、奇妙な感覚。
藤岡桜里:「これ……や、やばくない?」冷や汗をかきながら貫かれたトゥイルの方を見ている。「救急車、とか……」
"トウィル":「ふんっ!」カランビットを回転させ、自らを戒める鎖を切断した。
藤岡桜里:「うわっ!??」
藤岡桜里:「ええっ……めっちゃタフ……」
"トウィル":「安心しろ娘。私もお前も、既にこの程度では死なない」
"トウィル":「そういう体になったんだ……気づいてないみたいだが。察するに」
藤岡桜里:「????」そんなわけなくない?と言いそうになるが、なぜか端から否定する気にもなれなかった。
カレナ・C・ラブレス:「ああ、言い忘れていたね。戦闘になったら言おうと思っていたのだけれど、ちょうどよかった」
五木伊澄:「本格的に教える時間が無かったとはいえ、もうちょいきちんと教えておくべきだったね」反省、と呟く。
"トウィル":「"ハントレス"たちよ。そして藤岡桜里。やつが"モイライの糸車"を暴走させた原因だ」
"トウィル":「言祝文乃の心臓を──」
藤岡桜里:「そういうことなの?」カレナ達の方に確認。
"トウィル":「その鎖で停止させた犯人ということになる」
藤岡桜里:「????????」すごい速度で文乃の方を見る。
言祝文乃:「……わ、」さ、と顔を青ざめさせる。
カレナ・C・ラブレス:「なるほどね。……"槍"を託したのは大正解だったということだ」
言祝文乃:「私の、心臓、を……?」
五木伊澄:「きちんと覚えてなかったけど……なるほどね」左手の上に、構造球体が現出する。
藤岡桜里:ずいっと文乃の胸元に耳を押し当てる。
藤岡桜里:「と、止まってなんかない……よ?」
カレナ・C・ラブレス:「あるいは、その解すらも既定路線かな?」
藤岡桜里:「な、何言ってんのトゥイルさんったら……もう」冷や汗をかきながら笑っている。
言祝文乃:桜里がそうする間もずっと、"ルーダー"の方を見ている。
"トウィル":「色々と段取りを間違えた気がするな……」
五木伊澄:「まだ調査のつもりだったから……とはいえ。お隣さん?」
カレナ・C・ラブレス:「段取り通りにはいかないものさ、機関に絡んだ事があるならよく知っているだろう?」
"トウィル":「そういう事ではないんだが……まあ、いいさ」
五木伊澄:「”トウィル”が言ったのはホントだよ。細かい詳しい事は、カレナやふみっちのがきちんと覚えてるだろうけど」
"ルーダー":「"糸車"も取られちゃったのに、よく覚えてるもんですねえ」
言祝文乃:「……おかしいとは、思ってたんだ」
言祝文乃:「いくら体が弱いとはいえ、いきなり心臓が止まるなんて。そうならないように、検査もしてたんだから」
藤岡桜里:「…………」何か言おうとして、やめる。これ以上ここで話を聞いても納得できないだろうと直感したから。
言祝文乃:カレナのお陰で復元された、一番始めの記憶。それと同時に、一度死んだ感覚は体に染み付いている。
"ルーダー":「っていうか"トウィル"さんと他の方々は、それこそ敵同士なんじゃないかと思いますけれど。寄ってたかって俺を襲っちゃいます?」
藤岡桜里:「とにかく、ど……どうするの?これから」工場の入り口の方をちらりと見て。「逃げる……?」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「共通の敵を前にしての……呉越同舟……ロマンかも……!」
言祝文乃:「そっか」
"ルーダー":「ま。負ける気はしませんけどね」
言祝文乃:病気を持って生まれたことを恨んだことはない。誰もが助けようとしてくれて、苦しくても、努力した結果だから。
言祝文乃:ただ。
"ルーダー":虚空から無数の鎖が現れ、君たちを襲う。
言祝文乃:明確に"悪い人"が居たと知って──初めての感情を他人に向ける。
言祝文乃:「あなたのせい、だったんだ」
言祝文乃:言祝文乃は、人生で初めて怒っている。
"ルーダー":「いいえ。そんな、恐れ多い」
"ルーダー":「すべては我が主の御心のまま。ですよ。ふふふ。はーっはっは!」
"ルーダー":濁流のような鎖に佇み、目元を押さえて高笑いする。
藤岡桜里:「わ、わーっ!?」驚いて腰が引けながらも、咄嗟にバットを振り回して降りかかる鎖を弾く。
五木伊澄:左手の上、構造球体が弾け、ピースが伊澄の周囲に漂う。「空間変換--”ノルムのバネ”」その言葉と共に、周辺空間が”撓み”、弾け、鎖を弾き飛ばす。
言祝文乃:「やっ!」瞬きの合間に槍を生成し鎖を薙ぎ払う
カレナ・C・ラブレス:「随分と……楽しそうだねっ」不可視の機械腕が盾となり、鎖を阻む。しかし、存在が確立されていないが故に、数本取り逃がす。
カレナ・C・ラブレス:背中から透明な光の粒子でできた鎖が伸び、残ったものをはたき落とした。
藤岡桜里:「ええっ……」先程とはまた別の理由で驚き、ぱちぱちとまばたきをしている。
"トウィル":一方こちらもカランビットナイフの刃の特徴的な反りの延長線上を切り裂くような斬撃で、鎖を断ち切る。
藤岡桜里:「ふみがめっちゃ強い……」
"トウィル":円環事件における街を覆うほどの能力行使からして、手にした道具の射程を飛躍的に伸ばすことが、彼女の能力なのだろう。
言祝文乃:「すごいでしょ」翡翠色の三叉槍を構える。
"ルーダー":「さすが。ですがしかしぃ?」
藤岡桜里:おおむね病弱でぽわぽわしたイメージの幼馴染が機敏に動いている姿なんて、初めて目にした気がする。
藤岡桜里:「なんかかっこいい武器も出てるし……星5のふみだ」
"トウィル":展開していた射程が、やはり急激に消える。
"トウィル":それぞれの武器が纏うレネゲイドが霧散する。押し返される。
"トウィル":五木伊澄の空間改変が打ち消されてゆく。
五木伊澄:「、ウロボロス…ッ?いや、なんか違う…!」身を翻すものの、鎖の速度に追いつくものではない。
"ルーダー":「どこに。何が訪れるのか。それが完璧な制度で分かっているのです」
カレナ・C・ラブレス:「"悪魔"か」
"ルーダー":「詳細に理解するという事は、座標を手にするということ。グレイプニルの力があれば、この程度の支配はたやすい。全くたやすいものです!」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「ジャストガードはロマン…………? うう…………ご主人様、本当……?」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:頭部の鎖環がチカチカと明滅する。
"ルーダー":そして、さらなる鎖がうねるように展開し、今度こそ皆を亡き者にせんと走った。
言祝文乃:「苦しがってるなら、余裕ってわけじゃないのかも」
言祝文乃:「一回だけじゃ無理でも、何回も繰り返される方が辛いこともあるし!」
"ルーダー":「もう終わりです。全員が御厨さんの射程に入ってしまった。その未来は既に『決定』しているのだから!」
"トウィル":「──文乃」
言祝文乃:「諦めないぞ、私は!」
GM:では、判定です。
▼"ルーダー"の支配を打破する。
技能:《チェインブレイカー》を組み合わせた<白兵> 難易度30
言祝文乃:あるぜ チェインブレイカーが
五木伊澄:あ、ウィンドブレスとか支援は…飛ばしてもいいですか!
GM:勿論どうぞ!
五木伊澄:ありがとうございます コンボ:ストークスMd《援護の風》《ウィンドブレス》。判定ダイス+5、達成値+9をプレゼントです。
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(73 → 77)
言祝文乃:《C:ミストルティン》《鋭き魔剣》《チェインブレイカー》 で判定。
GM:きな!
言祝文乃:鋭き魔剣でvsグレイプニルのダイス+1も対象ですか?
言祝文乃:攻撃じゃないから無理か。判定します!
言祝文乃:(7+5)dx7+9>=30
DoubleCross : (12DX7+9>=30) → 10[2,3,3,4,5,5,5,5,6,7,8,10]+10[1,2,10]+3[3]+9 → 32 → 成功
言祝文乃:ぎ、ぎりぎり
カレナ・C・ラブレス:えらいぞ文乃くん
GM:危ない……!
五木伊澄:ほッ
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を6増加(70 → 76)
"ルーダー":しかしこいつは卑劣にも……回避判定を行います。
言祝文乃:この野郎!
GM:いややっぱ嘘だった やりません
言祝文乃:嘘だった
カレナ・C・ラブレス:なんだ嘘かあ
GM:時の棺を貰うとシナリオメモに書いてあるが、侵蝕が足りない
言祝文乃:バカな、計算が…!
GM:というわけで成功!
GM:──あらゆる支配を打ち破れる、と、彼女は言った。
GM:それを思い出したのかは分からない。ただ、現実として、君は槍を突き出し、その力を解き放った!
言祝文乃:「槍の穂先に……集中して……」小さく呟く。
言祝文乃:槍の構え方はうろ覚えの基本に則ったもので、型としてもまだ未熟。
言祝文乃:戦闘訓練を受けたわけでもなく、なんとか格好だけは整えている。
言祝文乃:(原理とかはわからないけど……!)
言祝文乃:自分の中に芽生えた新しい感覚器官。レネゲイドを操作する感覚。
言祝文乃:槍の穂先が曲がった。そう見えた。
言祝文乃:言祝文乃が本来持つ、引力への干渉を槍が引き出して、ごくごく小さな空間を歪ませていく。
言祝文乃:空間を通る光すら重力の渦に飲み込んで、傍目には真っ黒な線を筆のように空中に描く。
GM:バロール症例が極めて強い重力を生み出す時。
言祝文乃:「全部、支配して、計算通りって言うなら……」
言祝文乃:「まずは、穴を開ける!」
言祝文乃:ぞん! 絡み合った繊維を引き裂くような。ガラスを切り取るような擦過音。突き刺した空間が、"レネゲイドごと"引き裂かれていく。
言祝文乃:空間を支配するレネゲイドそのものが乱れ、そこに他者の介入する余地が生まれた
GM:通常なら、それは被害を抑えるための、力の減衰のコントロールが発生するはずだ。
GM:そうでなければ超重力という世界を圧搾する力を振るいながら、
GM:超重力という極めて影響を軽減する手段に乏しい力で辺りにあるものを無差別に飲み込むことになる。
"トウィル":(これは、そうではない)
GM:織律機関が指定した領域内部での、重力相互作用を媒介するボース粒子そのものの機能が変化しているのだ。周囲のオーヴァードはおろか、意識して守るはずもない建物にすらほとんど損壊が発生していない。
GM:にも拘らず、時と空間が歪む。だから、その時だった。
:「──ありがと」
GM:その場にあるはずのない声が聞こえた。
"トウィル":《ポケットディメンジョン》
"トウィル":「『破れ』たぞ。やってしまえ!」
玲:「文乃!」
言祝文乃:「レイ!」
玲:ジェット噴射。それが携えた棍から噴き出す。加速して回り込む。
玲:空が泡立つ必殺の爆炎投射を、グレイプニルの干渉が打ち消した。だが、対応はそこまでだ。
"ルーダー":「がっ……」
"ルーダー":男の体がハイキックで宙を舞う。君の槍の届く場所へ。
GM:ダメージロールをどうぞ。
GM:武器は作成しているものとして構いません。
言祝文乃:えーとパニッシュメントは未使用だから武器のみで
言祝文乃:4d10+10
DoubleCross : (4D10+10) → 20[6,5,3,6]+10 → 30
言祝文乃:でやー
言祝文乃:装甲諸々有効
"ルーダー":判定に成功したことで【究極存在】が解除されます
"ルーダー":だがまだまだ元気だ。なんてったってジャームだからな。
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「ああっ……ご主人様っ」
"ルーダー":「"玲瓏塔"! あなたが現れる未来はなかったはず……!」
"ルーダー":動揺しながらも、翳した手から鎖を放出する。文乃へと。当たらない。
言祝文乃:「それは良かった!」槍の柄を持ち替えて、迫る攻撃に備えている
言祝文乃:「なら、まずは綻びが一つだね!」
五木伊澄:文乃の横。鎖が来た先に、いつのまにか形状が変形し続けている無形のピースがある。
五木伊澄:--伊澄が持つ織律機関”B-T Paradox”には、遊びのような分類として大アルカナの”月”が与えられた。
五木伊澄:意味は、”不安定、幻惑、
五木伊澄:”欺瞞”がある。
五木伊澄:空間偽装が解ける。本来届くはずの、そこにはなかったはずの数立方メートルほどの正方形空間が、鎖と互いの間に発生している。
言祝文乃:「わ、と!」主観的には、カメラのズームを戻すように迫る鎖との間に距離が出来る。
"ルーダー":「未来が変わってから今の一瞬で!?」
言祝文乃:「イズミだね!ありがと!」
"ルーダー":「舌を捲く! その思考の早さ機関との接続の闊達ぶり!」
五木伊澄:ぱちんとウィンクだけが返る。
言祝文乃:ウィンクを返そうとして、片目だけを動かせずに微笑むに留める。
"ルーダー":「舐めるなよ……私がレネゲイドだ、レネゲイドビィィイーイングなのですゥ」
"ルーダー":地に突き刺さった鎖を巻き取るような挙動。目にもとまらぬ速度で槍を回避し、もう片手から呼び出した鎖で柄を巻き取ろうと────。
言祝文乃:「なんのぉ!」
言祝文乃:手にしているのは尋常の槍ではない。一瞬にして消失し、鎖が宙を空振る。
"ルーダー":「ホワット!」
"トウィル":(うまいぞ!)
言祝文乃:這うように低い姿勢。鎖の合間を縫い、懐へ飛び込む。槍を再生成。
言祝文乃:"槍を持っていると動きにくい"、というごくシンプルな理由でその行動を選び──
言祝文乃:「やぁーーっ!!」
言祝文乃:黒く重力の線を引く穂先を胴体に突き刺す!
"ルーダー":「グッッッホアア──────ッッ!!」
"ルーダー":絶叫。
言祝文乃:石突を地面に固定し、斜めの角度で突き上げる!接近の速度がそのまま威力だ!
"ルーダー":応力を受けた瞬間、穂先の重力圏に巻き込まれた肉体部分を切除して飛びずさった。
"ルーダー":"シャルヴ"のメンバーは全員がレネゲイドビーイングだ、肉体への執着が薄く、また機能への依存も比較的小さい。
"ルーダー":鎖が絡まって、えぐれた胴を充填する。
"ルーダー":「フフッフフフ……フフヘハァ……やりますね……」
言祝文乃:「あっ、この……」
言祝文乃:迷いない自切にやや引いている。
"ルーダー":「ですがァ! 私もまだ奥の手を残しているのですよ」
"ルーダー":懐から古びた石造を取り出す。
言祝文乃:恐る恐る穂先を確認すると、残された肉体が消えながら重力に飲み込まれた。
"ルーダー":伏した魔神の像のようだ。百年や二百年の経年劣化ではない。
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「あっロマン」
"トウィル":「あれは──通信石か!」
言祝文乃:「歴史ロマンも範疇なんだ……じゃなくて、何!?」
"ルーダー":「ククク……古代アステカの召喚呪物です」
"ルーダー":「今まで魔神を呼び出す手段は遺失しており、間違った手順を試みた者がその魂を食われるばかりでしたがァ? なんと?」
"ルーダー":「玉緒さんの機関が! 既に解読している。3回、7回、2回、叩頭!」
"ルーダー":"通信石"で床を叩き、すさまじい速度で信号を打つ。
玲:「な……何……?」
GM:ゴゴゴゴゴゴゴ……
GM:不吉な揺れ! 不吉なカケアミ! 濃厚な死の気配!
藤岡桜里:「な、なに?地震!?」
カレナ・C・ラブレス:「ほほう、魔神と来たか」
五木伊澄:「ええ……凄いことしてきたな……」
言祝文乃:「病院に居た頃にトラブルが起きる時の気配がする……!」
カレナ・C・ラブレス:「かなりマズいかもしれないね」
"トウィル":「国を一夜にして滅亡させたというゴジョム・ズィの魔神……まさか、わけのわからんチョコのために工場をくれてやったのは、能力に慣らして超古代の遺産の使用法を引き出すためか!」
"トウィル":全てを説明してくれる!
藤岡桜里:「意味わかんないけどやっぱ逃げとかない?」
カレナ・C・ラブレス:「逃げてもいいが、その場合はまず街一つ吹き飛ぶことになるね」
藤岡桜里:「えー!??」
"ルーダー":「もう遅い! シャルヴの至上命題、それは生命の大量絶滅!」
カレナ・C・ラブレス:「"まず"、ね」続きがあることを言外に伝える
五木伊澄:「警察とかが何とかできるモノじゃない気がするな、魔神とかって。ほら、怪物映画的に」
"ルーダー":「さあ、手始めにこのみなさんを血祭りにあげるのですよ──────ッ!」
GM:ゴシャアアアアッ!!!!
藤岡桜里:「~~!!!」何か現状置かれている理不尽について言い返したいようだがうまく言葉にできない。
カレナ・C・ラブレス:「さあ、桜里くんも覚悟を決めて、スリーポイントでもハットトリックでもやつらにぶち込んでやるといい」
GM:君たちの目の前で大はしゃぎしていた男が、床を突き破って出現した巨大な牙に食い殺された。
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「あっ……」
言祝文乃:「えぇーーー!?」普段出さない声量
藤岡桜里:「わー!??」
"追憶の悪魔"御厨玉緒:「成功したら食べられないとは、そういえば聞いてませんでした…………ね…………?」
五木伊澄:「嘘でしょ………」
藤岡桜里:「なんなのこれ!???」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:おお、見よ! そこに現れたるは悪夢の如き威容!
言祝文乃:「た、食べられちゃった」
藤岡桜里:「いずみあれの弱点!弱点と攻略法教えて!」
言祝文乃:駆け巡る先程までの激情。自分でも珍しく他人を責める気持ちを抱いたのだが──遠い過去のように思える。不思議だね
五木伊澄:「ええ~~!?急に言われてもな……!?後大体30分くらい待てない??」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:体高は20mほどだろうか。頭部から背にかけて黄金の突起が隆起し、貌はワニに似ている。
言祝文乃:「レネゲイドって怪獣方面もありなんだぁ」一周回って冷静に見ている。
藤岡桜里:「ふみはなんでそんなに強くて落ち着いてるの~~っ」
藤岡桜里:ぎゃいぎゃい言いながら肩をゆすっている。
"トウィル":「言っている時分でもあるまい。場所が場所だからまだ人的被害はないが……」
言祝文乃:遠い目で揺すられている。
玲:「今死んだよ」
カレナ・C・ラブレス:「命の数でいえば1損害だ」
藤岡桜里:「死んだって……死んだってこと?」
五木伊澄:「うーん、一応人類以外って言う自認だったしそう言う扱いにしない…?」死んだことは否定しない。
カレナ・C・ラブレス:「残念ながらね。気になるなら後で手でも合わせてやるといい」
GM:ともかく、君たちはこいつを何とかしたほうが良いだろう。あと、このまま逃げると目を回している玉緒さんがかわいそうかもしれない……!
GM:クライマックスに続く……!
GM:クライマックスに続きます。ロイスの取得が可能です。
藤岡桜里:「気になるって言うかめちゃくちゃすぎだしなんでこんな事やってんのみんなって感じだし……もう……!」
言祝文乃:せっかくだしとっておくか
言祝文乃:「"ルーダー" Pなんなの/◯Nなんだったの…?」
五木伊澄:ルーダーくんに取ります ルーダー 〇疑問/面倒 で。
カレナ・C・ラブレス:ルーダー 愉快/◯隔意 シャルヴの題目にはまるで共感できないね
藤岡桜里:魔神怪獣とルーダーとトゥイルとラプラスの人となんかその他悪いやつら:好奇心/〇敵意!!! で取ります
言祝文乃:ロイス全枠埋まって以上
カレナ・C・ラブレス:多分埋まってるので以上です
◆Climax◆
GM:全員登場!
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(76 → 84)
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(68 → 70)
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(77 → 84)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(80 → 83)
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:鰐の頭部が火を噴いた。幸運なのはその向けられた先が海だったことだ。
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:いくつかの倉庫が燃やされたが、埠頭にそれ以上の被害はない。
玲:「温度自体は大したことないかな。それと……」
玲:「二人ともUGNから色々聞かれると思う。ごめんね。頑張ってね」
GM:文乃と桜里へ向けた謝罪のようだ。
藤岡桜里:「いやUGNって何?」とか平時なら言ってたかもしれないが、今はそういう状況でもない。
言祝文乃:「う……そっか。説明するの私達になるのか」
"トウィル":「こいつらのことは聞かれたら話してしまうがよかろう。態々咎め立てもすまいよ」
藤岡桜里:悪いやつらの調査のつもりで来たら、思ってたよりずっと物騒なことになってるし、傷が急に治る人とか、めちゃめちゃ強い文乃とか、すごい沢山の鎖とか魔神とか、悪魔だとか機関だとか未来予知とか町が滅ぶとか。
"トウィル":"ハントレス"の面々を顎で示して。
藤岡桜里:ほんとに意味わかんないし、なんか本気で殺し合ってたっぽくて、マジで何やってんのこの人達って思うけど。
藤岡桜里:大事なのは、そのあたりの深刻さを知った上で彼女が行動していたらしいことで。
藤岡桜里:「……なんかとんでもない仕事、手伝わされそうになってるけど」
藤岡桜里:「ふみは平気なの?」
"トウィル":「帰るなら帰ってもいい。藤岡桜里」
"トウィル":なぜか名前を知っているらしい"トウィル"が口を挟む。
"トウィル":「こんなもの、もはや何の因縁でもないしな」
藤岡桜里:「アンタには聞いてないんだけど」じとっと睨み返す。言うてもいきなりナイフで襲ってきた人なので好感度は低い。
"トウィル":「む……」それ以上の反論はない。
言祝文乃:「…………えっとね」
言祝文乃:「ホントはね。平気ってわけじゃないし、ノリノリでやってるわけでもないよ」
言祝文乃:「いきなりすごい力とか使えるようになって、同じような人──オーヴァードっていうんだけど──もいっぱい居て」
言祝文乃:「レイが言ったUGNってのも、そういう人達が集まった、大きな警察みたいなのがあって、世界を守ってる……って言うけど」
言祝文乃:「そういう、大げさなことじゃなくてね」
藤岡桜里:「うん……そう、その辺の小難しい事情はいいんだよ」
藤岡桜里:「ふみは、やりたくてやってるの?」
言祝文乃:「うん」
言祝文乃:「おーりちゃんも、知ってるよね」
言祝文乃:「私、勝手に私のことを決められるの、いやなの」
言祝文乃:「だから、世界がどうとか、人類がどうとか言って、勝手にまとめられちゃうなら」
言祝文乃:「まずは、"私とちゃんと話してください"って、見てもらおうと思って」
言祝文乃:「大真面目に世界とか人類とか言い出す人たちに、"無視しないで"って」
言祝文乃:「そうすれば、考え直して貰えるかもしれないでしょ?」
藤岡桜里:「……そっか」
言祝文乃:「うん。それって、きっと、すっごく大変だと思うけど」
言祝文乃:「……おーりちゃんも、手伝ってくれると、嬉しいな」
言祝文乃:「貴方を無視できる人なんて、居ないもの」
藤岡桜里:「……ふふ」
藤岡桜里:確かに、本気でやろうとしてる。小さいころはずっと、あたしがやることを遠くで見ているばかりだったこの子が。
藤岡桜里:いつも真っ白な病室にいて、公園遊びに誘うと困ったように首を振る子だった。
藤岡桜里:『私は見ているだけで楽しいよ』って笑って言ってた。いま思えばそれは強がりだったんだろうけど、あの頃のあたしは真に受けてた。
藤岡桜里:だったら少しでも楽しませたくて、どんな遊びだって一番に活躍してやろうと張り切った。よく使う公園は、あの子の病室から目の届く場所にあったから。
藤岡桜里:次にあの子の部屋を訪れた時、ヒーローみたいだって褒めてくれるのが嬉しかった。
藤岡桜里:(……でも、本当はなー)
藤岡桜里:(一緒に遊びたいって言ってくれるの、待ってたんだよ)
藤岡桜里:(あたし、バカだったから。ふみが病気で、激しい運動できないってのも分かってなくて)
藤岡桜里:(いつか声かけてくれるかなって……待ってたんだ)
藤岡桜里:「……じゃあ……分かった」
藤岡桜里:くるりとバットを回して笑う。
藤岡桜里:「一緒にやろっか!」
言祝文乃:「!」眩しそうに目を細めて。
言祝文乃:「うん」
言祝文乃:「やろ、一緒に!」
玲:「やっぱり、強敵かも……」
玲:呟いて、火を噴く棍を構える。
五木伊澄:「なーに言ってんのこいつは。ともあれ、お隣さん」藤岡桜里に問いかける。
藤岡桜里:「ん?」
五木伊澄:「やれる…ううん。”やる”んだね?」
五木伊澄:「さっきみたいに、なんかわけわからんこととか痛いこととかキッツイ事とか一杯あるけど。それでも?」
藤岡桜里:「聞いてたでしょ。美少女に二言はない!」
五木伊澄:「良く言った」物凄く楽しそうに、五木伊澄は笑った。
カレナ・C・ラブレス:「桜里くん、初めてだろうから一つアドバイスを送っておくよ」
カレナ・C・ラブレス:「『心の熱のままに』、だ。そうすれば、君の力も、身体も、君自身に応えてくれるはずさ」
カレナ・C・ラブレス:「そういう力が、私達にはあるのだからね」
藤岡桜里:「おお……」左手で胸に手を当てつつ。
藤岡桜里:「いいね。今までの説明で一番わかりやすかった」にかっと笑う。
五木伊澄:「ともあれ、ようこそ--世界の裏側に。”お隣さん”は卒業だ」「呼ばれ方は考えときな!」
GM:その時、あざ笑うような哄笑が響く。
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:黄金の鰐の魔神が苦しみ出し、その頭部に、先ほどまで傍らの女性を操っていたような、鎖の冠が現れる。
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:頭部からにょきりと、"ルーダー"の上半身が生えた。
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「おかしいですねぇ! カレナ・C・ラブレス」
言祝文乃:「が……合体してる……!?」
五木伊澄:「はえとる」すんっ……と真顔になる。
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「織律機関というカテゴリー自体あなたが名付けたものだ。あなた以上にあれらがどういう存在か把握してる者はいないのだからァ……!」
藤岡桜里:「死んでないじゃん!なにあれ!」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「"アナイアレイター"はあれを"破滅の尾"と呼んでいますよ? あなたはどこから来たのです。彼女たちと同じ人間のつもりですか?」
カレナ・C・ラブレス:「まさか。私は仲間にも素性を明らかにしているとも」
カレナ・C・ラブレス:「宇宙人だとね」
玲:「桜里の前でも言ってるの? それ。やめてよ」
五木伊澄:「………」沈黙する。(まさか?いや……流石に……)
藤岡桜里:「いつか宇宙船も見せてくれるって言ってた」
カレナ・C・ラブレス:「ウケは悪いみたいだけどね」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「戯言を! だがいいでしょう」
ゼルジャ・ゴジョム・ズィ:「ゼルジャのゴジョム・ズィ、改め……黄金魔神"ルーダー・ゴジョム・ズィ"」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「踏み砕いて差し上げましょう! あなたが人に抱いた幻想ごと!」
GM:宣言と共に、激しい"ワーディング"が発生する。
GM:それは君たちのレネゲイドをざわつかせ、闘争へと駆り立てる!
GM:衝動判定。難易度は9です。
五木伊澄:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[7,8,9,9]+1 → 10 → 成功
言祝文乃:4dx+2>=9 思い出の一品
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 10[1,4,10,10]+5[4,5]+2 → 17 → 成功
藤岡桜里:3dx>=9 いし
DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[3,6,7] → 7 → 失敗
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を2D10(→ 15)増加(84 → 99)
言祝文乃:ぎゃあ
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を2D10(→ 11)増加(84 → 95)
藤岡桜里:失敗!変異暴走!
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を2D10(→ 19)増加(70 → 89)
カレナ・C・ラブレス:5dx+1=>9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 7[3,4,4,6,7]+1 → 8 → 失敗
カレナ・C・ラブレス:ひいん
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を2D10(→ 17)増加(83 → 100)
言祝文乃:前から意思判定なんか強いな
カレナ・C・ラブレス:ひいんひいん
五木伊澄:これはきついやつ
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ
("ルーダー・ゴジョム・ズィ"[12])
10m
(文乃[8]、桜里[8]、カレナ[8]、伊澄[6])
GM:NPCカードが使用可能です。
GM:セットアップ!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":《戦力増員》【唯我独尊】【殺刃圏】 トループを追加。さらにシーン中クリンナップに生存している自身以外のすべてのユニットに2d10ダメージ
藤岡桜里:可憐ルーティーン/《ソードマスター》《マイスターハンド》 命中と攻撃力が+9
五木伊澄:コンボ:レングス・Con《限界突破》。援護の風を指定。このR中二回指定エフェクトを起動可能に。
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を6増加(89 → 95)
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を3増加(95 → 98)
言祝文乃:セットアップなし!
カレナ・C・ラブレス:無!
("ルーダー・ゴジョム・ズィ"[12]、シャルヴ戦闘員(トループ)[7]×2)
10m
(文乃[8]、桜里[8]、カレナ[8]、伊澄[6])
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":怪物的なワーディングが号令となったように、戦闘員たちが現れ、君たちを包囲する。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「もはや袋のネズミィ! 血祭りにして差し上げますゥ……!」
GM:イニシアチブ。宣言はありますか?
カレナ・C・ラブレス:無です
五木伊澄:無しでいいかしら
藤岡桜里:ないぜ
言祝文乃:なしです
GM:はーい
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":イニシアチブ12。行動します。マイナーなし。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《ジャイアントグロウス》《神の鉄槌》《エンタングル》
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":重圧攻撃だ! 対象は君たち全員!
カレナ・C・ラブレス:重圧ぅ~~~?
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":16dx7+2 ウオオーッ!
DoubleCross : (16DX7+2) → 10[1,4,5,5,6,6,7,7,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,4,5,6,7,9,10,10]+10[3,6,6,8]+10[8]+10[10]+5[5]+2 → 57
五木伊澄:げ。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":元気がいい
言祝文乃:やる気マンなのか?
カレナ・C・ラブレス:ウワーッ
カレナ・C・ラブレス:100超えてないからひつげないのか
GM:実はそう
藤岡桜里:うん
言祝文乃:ひつげない
五木伊澄:哀しい……
五木伊澄:一応ドッジ。
五木伊澄:3dx>=57
DoubleCross : (3DX10>=57) → 10[1,10,10]+8[1,8] → 18 → 失敗
言祝文乃:念の為ドッジ
藤岡桜里:5dx+1 無ドッジ
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[3,4,4,7,9]+1 → 10
五木伊澄:周りはした!
カレナ・C・ラブレス:私はさておき伊澄くんが大変そうだね
カレナ・C・ラブレス:ドッジります
言祝文乃:5dx+1>=57
DoubleCross : (5DX10+1>=57) → 8[1,2,3,7,8]+1 → 9 → 失敗
五木伊澄:ロイス切るから大丈夫!
カレナ・C・ラブレス:3dx>=57
DoubleCross : (3DX10>=57) → 10[7,7,10]+10[10]+8[8] → 28 → 失敗
言祝文乃:がんばってる
カレナ・C・ラブレス:回ってはいる
五木伊澄:FH組回してるなあ
GM:絶妙に文乃・カバーリングにうまみが少ない侵蝕
言祝文乃:普通の攻撃ならかなり避けられたのに
言祝文乃:あと2低ければ…
カレナ・C・ラブレス:非普通の攻撃……
言祝文乃:リザでロイスきりのほうが良さそうね
GM:ではダメージ出すぜ
藤岡桜里:出しな ダメージを
カレナ・C・ラブレス:逆に100超えてるのが重圧そんな痛くないカレナで助かったとこはあるか
言祝文乃:キラークイーンも出しな
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":6d10+45+2d10 装甲ガード有効
DoubleCross : (6D10+45+2D10) → 31[4,3,6,6,2,10]+45+14[9,5] → 90
カレナ・C・ラブレス:でっか
藤岡桜里:一回寝てリザ
五木伊澄:固定値高いな!リザ。
藤岡桜里:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(98 → 103)
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を3増加(95 → 98)
藤岡桜里:藤岡桜里のHPを3に変更(28 → 3)
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(99 → 104)
言祝文乃:言祝文乃のHPを5に変更(28 → 5)
五木伊澄:五木伊澄のHPを19減少(24 → 5)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスのHPを0に変更(26 → 0)
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスのHPを12に変更(0 → 12)
カレナ・C・ラブレス:"ルーダー"へのロイスを切って復活します
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":おぞましい咆哮と共に地を踏み鳴らす。激しい振動に見舞われた君たちに、横合いから尾を叩きつける!
言祝文乃:「ひゃ…!」突如現れた戦闘員に気を奪われた瞬間、諸共に払われる。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":埠頭のコンクリートが捲れ上がり、数人の戦闘員を巻き込みながら、激しい衝撃。
言祝文乃:ズン! 壁に叩きつけられ、殺しきれなかった威力が放射状のヒビとなって刻まれる
五木伊澄:「う、ぐ……、」単純な質量による殴打。限界を超えた運動エネルギーに、肉体が損壊する。リザレクト任せだが、膨大な衝撃が身体に残っている。舌打ちをしようとしてできない。
シャルヴ戦闘員:「"ルーダー"……!?」「暴走しておられるのか?」「まずい!」
藤岡桜里:「やばっ!……足折れたかもこれ……」ひっくり返って背中をしたたかに打ちながらうめく。
藤岡桜里:「…………でもないな?」なんかするっと立ち上がれたことに自分でもびっくりしつつ。
カレナ・C・ラブレス:「げ、ほっ……。やるね、シンプルな方が厄介なこともある」
言祝文乃:「げほっ……!大体の怪我なら、すぐ治るようになってるみたい……」
言祝文乃:「でも、過信しちゃだめだからね!」
藤岡桜里:「そういう感じのルールね、大体わかった!」
五木伊澄:「いちおう……、限界はあるからね…、多分、そろそろライン越えだ…!」
GM:イニチアチブ8。PCたちの手番になります。
GM:誰から攻めてくるか決めてね
言祝文乃:ではNPCカードを使います
言祝文乃:レイ!エネミーをふっとばして挙げて!
玲:いくよ!
玲:固定値のみ。敵全体に33ダメージを与えます。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":まだ元気!
シャルヴ戦闘員:戦闘不能! ですが
シャルヴ戦闘員:《セカンドウィンド》で蘇生します。HP30!
カレナ・C・ラブレス:なるほどね
五木伊澄:なにッ
言祝文乃:くっしぶとい
言祝文乃:ならば蹴散らします。行動値8、文乃から攻めましょう
GM:くるがいい
言祝文乃:マイナーで【心の灯火】《神殺す刃》武器作成。
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を3増加(104 → 107)
言祝文乃:メジャー【目線は前に】《C:ミストルティン》《鋭き魔剣》《パニッシュメント》《チェインブレイカー》《神樹の根》
言祝文乃:範囲攻撃でエネミー全員。
言祝文乃:命中した場合、次に行うRC技能の判定の達成値-2。グレイプニルは次のあらゆる判定の達成値-3。
GM:100越えてるからLVが上がっているのではないか
言祝文乃:レベル上がってるので-4と-5でした
GM:いいだろう……くるがいい!
言祝文乃:では判定!グレイプニル相手の攻撃はダイス+1!
言祝文乃:11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,2,2,3,4,4,5,5,6,9,10]+10[5,8]+10[7]+10[9]+3[3] → 43
言祝文乃:やる気元気
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":くっ……やるな……
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":16dx 回避!
DoubleCross : (16DX10) → 10[1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,6,6,6,7,8,10]+7[7] → 17
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":クゥ~ン
シャルヴ戦闘員:共にイベイジョン15 命中します
言祝文乃:カバーとかなければダメージを出します
シャルヴ戦闘員:ありません! 我らはカバーできぬ哀しき存在……
言祝文乃:NPCカード、トウィルを使用!合わせな!
言祝文乃:ダメージ+4d10しましてロール
言祝文乃:5d10+30+4d10 装甲有効
DoubleCross : (5D10+30+4D10) → 32[8,7,2,6,9]+30+27[3,8,7,9] → 89
"トウィル":ウオオ暴食の魔王! ダメージ+4d10!
言祝文乃:気合!
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を11増加(107 → 118)
五木伊澄:すげー数字
GM:でっか……
言祝文乃:出目良い
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":半分くらいいった気配があります
シャルヴ戦闘員:そしてこいつらは哀れにも爆散!
シャルヴ戦闘員:復活ももうありません。戦闘不能。
言祝文乃:やったぁ
カレナ・C・ラブレス:やったぜ
五木伊澄:やったね
言祝文乃:では演出
玲:「オーヴァードの体は無理が効くから」
玲:銀の棍を掌中に回転させ、ぱっと先端が発火する。
玲:「気を付けてね。無理をしすぎない様に」
玲:火花が空中に円を描いた。桜里と──文乃に向けた言葉のようだった。
玲:皆より少しだけ遠くに弾かれた文乃を抱き寄せるように、円の内側へ招く。
玲:同時に、外側のすべてが地獄の様相で燃え上がった。
言祝文乃:「大丈夫、だよ」踊るようにエスコートされ、レイの腕の中に収まる。
シャルヴ戦闘員:眼がつぶれるような炎の煌めきに飲み込まれる。
言祝文乃:「せっかく手に入れた健康だもん。無くすつもりはないから」
シャルヴ戦闘員:断末魔のための酸素すらあっという間に奪われて、だが。燃え尽きない。鎖によって発火に抵抗し、生き延びている。
玲:「本当に、怖いもの知らずなんだから」
"トウィル":「再会を祝うのはもう少し後だ」
言祝文乃:「それは仕方ない」
言祝文乃:「頼りになる相手がいるからね」
"トウィル":"玲瓏塔"の火が収まる寸前、鋭く切り裂かれる。
藤岡桜里:呼ばれた気がしたのかピースしている。すぐにバットを握り直す。
"トウィル":カランビットの軌道に沿って、一筋の道が形成される。
"トウィル":「踏み込め。ゆけ!」
GM:今なお火焔への抵抗を続ける敵が、無防備な姿を見せた。
言祝文乃:「──!」
言祝文乃:一瞬、周りの時間が鈍化する。
言祝文乃:逃すべきではない機に体が反応し、心臓と一体になった槍が使い方を教えてくれる。
言祝文乃:翡翠色の三叉槍の穂先が重力を生み出し、振るった軌跡に三爪痕を残す。
言祝文乃:槍に引かれるように体が飛び出し、一筋の道を黒い獣が疾駆する。
言祝文乃:槍を振るった後、炎から生き延びた者たちの体に爪痕のような傷が刻まれた。
言祝文乃:「ありがとう」
シャルヴ戦闘員:君の駆け抜けた後に、今度こそヒューマンズネイバーを維持できなくなったレネゲイドビーイングの様々なオリジンが落下して転がってゆく。
言祝文乃:「結構、相性がいいね。トウィル」
"トウィル":「当然だ。いや──」
"トウィル":手の中でカランビットを弄んで、握り直す。「何でもない。まだだぞ」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":槍にえぐられた激痛でもだえ苦しみながら、鰐の瞳が憎悪を湛え君たちを見た。
言祝文乃:「うん。サイズが大きいと、生命力も強いね。やっぱり」
玲:「思い出してないの? トウィルのこと」
玲:「チョコの順番的にはそろそろのはずなんだけどな……」
"トウィル":「そうなっているのなら、それが運命というやつだ、"玲瓏塔"」
GM:イニシアチブ8
藤岡桜里:あたし!
藤岡桜里:マイナーで重圧を解除
藤岡桜里:メジャー 場外ラインドライヴ/《シャドーテンタクルス》でルーダーゴジョムを攻撃
五木伊澄:判定前に、ルーダーのロイスをタイタス昇華し、重圧を解除。そうして、コンボ:ストークスMd《援護の風》《ウィンドブレス》を使います。ダイス+6d、達成値+12!
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(103 → 107)
藤岡桜里:うおお
藤岡桜里:命中いくぜ~
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":何ィ~ッ!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":きなさい
藤岡桜里:11dx+16+12 えい
DoubleCross : (11DX10+28) → 8[2,2,2,2,2,5,5,6,6,7,8]+28 → 36
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":溢れる肉体で躱してくれるわ~ッ!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":16dx-5
DoubleCross : (16DX10-5) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,7,8,8,9,9,10,10,10]+7[3,5,7]-5 → 12
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":だめ。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":ダメージをどうぞ!
藤岡桜里:4d10+10+9 ダメージ 諸々有効
DoubleCross : (4D10+10+9) → 19[5,1,10,3]+10+9 → 38
藤岡桜里:藤岡桜里の侵蝕率を1増加(98 → 99)
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":では、ダメージを受け……
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":鬼切の古太刀が発動するようだな
藤岡桜里:なんか解除できるEロイスある?
藤岡桜里:ハンド見せてハンド
【無限を継ぐ者】戦闘終了後、気絶している御厨玉緒に乗り移って逃亡します。
【殺刃圏】クリンナップ、全員に2d10
GM:このどちらかを解除できますね
藤岡桜里:え!
藤岡桜里:両方解除したいけど…
GM:わがまま言わないの
藤岡桜里:まあこっちだよな 【無限を継ぐ者】
GM:ウッギャアアーーッ!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「調子に乗るものではないですよ……! この古代アステカの魔神さえ私のかりそめの肉体にすぎないのだから!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「いくらでも使いつぶせるのです! このようにィ~~~ッツ!!!!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":そう叫ぶと、"ルーダー"は君たちを短絡的に踏みつぶそうとした。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":いくつもの危険な武器を擁する敵がまとめて視界から外れる、およそ、元の魔神の意識があったら暴挙としか思えないような行動。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":しかし、部下たちがあっという間に一掃された今、彼の目的は完全勝利とZ市の滅亡から、
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":相打ちのような形で君たちを倒すことに変わりつつあった。
藤岡桜里:「こら~~っ!!」
藤岡桜里:ヘッドを揺らす直感的な構えから軸足に体重を、心に熱を込めてフルスイング。
藤岡桜里:バットを振り抜いた軌跡がきらめく薄桜色のヴェールとなって押し広げられながら、その質量を相殺する。結果、魔人の足を受け止めるような格好になる。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「な……」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「何ィィ~~~~ッ!?」
藤岡桜里:何故そんなことができるのかは分からないが、なんか行けそうな気がしたのでやった。やれた!
玲:「わぁ」
藤岡桜里:「アンタずっと何言ってんのか全然わかんないし!さっきからめちゃくちゃしすぎ!」
藤岡桜里:「もう謝ったって許さないから!!」
言祝文乃:「う、受け止めちゃった。」そこまでは私も無理なのに、とびっくりしている。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「謝る、謝る!? あなたのような尻の青い小娘に何を謝ることがあるというのですか! その野蛮な武器をどけてください!!」
藤岡桜里:レネゲイドのもたらす高揚感と破壊衝動、文乃に頼られた事による無敵感。その全てが今は一時的にプラスの方向に作用している。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":強引に足を押し込もうとするが。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「バカなァ……この力は一体……!」
藤岡桜里:「あり得ない!セクハラ!野蛮じゃなくてジョーダンだし!」喚き合いながらバットを振り回す。
五木伊澄:「全く、とんでもない新人だ。空間変換--”ガイドモデル”」”B-T Paradox”のピースの一つが、藤岡桜里の傍で煌めく。
"トウィル":「一体と言われても……分かるか? "ハントレス"」
五木伊澄:それはきみの視界を、”整理”して分かり易くした。”いかに敵と戦うか”に置いて、敵の行動、位置、未来予測。そして、それに対してきみがどう動き、何処に位置し、何処を殴ればいいか。
五木伊澄:其れらをわかりやすいインターフェイスにして、ARのように追記し、編集して表示している。
五木伊澄:「藤岡ちゃん!分かりやすくしたから、好きにやんな!」
藤岡桜里:「え……あっ!攻略法!」その一言で意を汲んだとばかりに駆け出して。
藤岡桜里:膝のあたりを打ち据え、巨体の姿勢を崩しながら飛び上がる。魔神の中核となった人間の上半身を視界に捉える。
カレナ・C・ラブレス:「まるでわからないね。だが、それでこそというものだ」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「なッッッ」
藤岡桜里:「……心の熱のままに!」空中にあって空を踏みしめ、もう一つのアドバイスを唱えながら、姿勢をコントロールする。
藤岡桜里:薄桃色の光は、まさしく熱だ。意味の分からない理屈に翻弄されること。そういうものがあたしたちの世界を揺らし、儘に支配してくること。それに対する反感の炎。
藤岡桜里:藤岡桜里のエフェクトは、そうした感情を光波めいたエネルギーに変換する。
藤岡桜里:きらめく薄桃色の閃光が全身を彩り、空を踏みしめ、スイングスピードを高め、リーチをあり得ないほどに伸ばし、コンタクト率を向上させ、
藤岡桜里:有形無形のエフェクトをも叩き飛ばすパワーを与える。無敵の美少女スラッガー、ここにあり!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":咄嗟に防御のための鎖を繰り出した。それがいかにもまずかった。
藤岡桜里:「スラーーーム」
藤岡桜里:「ダンク!!!」
藤岡桜里:鎖を引きちぎりながら、ルーダーの脳天へ叩きつける!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":説明のつかない力で派手に怪物の顔面ごと殴り飛ばされながら、自らと魔神を結びつける鎖の働きが一部、砕かれたのを感じる。
言祝文乃:「おーりちゃんの力がなんなのかとか、専門的なのはわからないけど」トウィルのつぶやきに応えるように。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「がああっ……これは……!」
言祝文乃:「"悪い人には負けない力"だよ。きっとね」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「バカな……魔神と私を切り離すすべがなくなった……!」
"トウィル":「ああ、ああ、全くそのようだ。今のは私にもわかったぞ」
"トウィル":器物使いとしての見分が、答えを導き出す。
"トウィル":「遺産。系統種別、鬼切の古太刀──しかし、なぜそんなものを文乃の友人が?」そしてスラムダンクと何の関係が?
GM:イニシアチブ8。カレナ・キャロライン・ラブレスの手番。
カレナ・C・ラブレス:マイナー モード:観測深度上昇 《神殺す刃》《オリジン:サイバー》
カレナ・C・ラブレス:カレナ・キャロライン・ラブレスの侵蝕率を7増加(100 → 107)
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":我々と同じ力を持ちながら、汚らわしきミストルティンの武具を使うとはァ……!
カレナ・C・ラブレス:メジャー 観測開始 《ダンシングシミター》《雨粒の矢》 《アームズアダプト》が適用されオリジンの効果が乗ります
五木伊澄:判定前に、コンボ:ストークスMd《援護の風》《ウィンドブレス》。判定ダイス+6d、達成値+12してください。
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(107 → 111)
カレナ・C・ラブレス:助かる~
GM:判定をどうぞ~
カレナ・C・ラブレス:11dx+10+12+10+12 対象は”ルーダー・ゴジョム・ズィ”
DoubleCross : (11DX10+44) → 10[2,3,3,3,4,5,7,8,9,10,10]+10[3,10]+3[3]+44 → 67
GM:?
カレナ・C・ラブレス:合ってるか心配になるな
五木伊澄:メッチャ回っとる 固定値も高い分
言祝文乃:すごやば
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":躱すぜ!
カレナ・C・ラブレス:カワサナイデ
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":16dx ウワアアーーッ!
DoubleCross : (16DX10) → 10[1,1,5,5,5,5,6,6,6,8,9,10,10,10,10,10]+9[6,8,8,9,9] → 19
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":ダメージください……
カレナ・C・ラブレス:助かる
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":なんだその命中固定値は~~~
カレナ・C・ラブレス:7d10+12+12 全部有効だよ
DoubleCross : (7D10+12+12) → 42[4,1,5,9,9,7,7]+12+12 → 66
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":残HP41。戦闘不能です
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":《蘇生復活》HP1で復活。
GM:演出をどうぞ
カレナ・C・ラブレス:「さて」人間ならば心臓が位置する部分から、光の粒子の束が上空へと登ってゆく。
カレナ・C・ラブレス:「私の手は不器用でね。君の図体がそこまで大きくなってくれたことには感謝しているよ」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「よしなさい! 強がりはよすべきだ」
カレナ・C・ラブレス:「なんせ」光の粒子が空中へ溶け込み、空間が歪み、巨大な機械の像が形を成していく。「力加減をしなくて済む」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":動揺。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「カレナ・キャロライン・ラブレスの本領は、サイバーRBとしての情報処理能力だと聞いています」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「事実、主だった戦闘を"玲瓏塔"に命じる姿が各地で──」
カレナ・C・ラブレス:「ああ、そうだよ。やることは変わらないさ。ただ──」
カレナ・C・ラブレス:「そうだな、二重スリット問題は聞いたことがあるだろう」
カレナ・C・ラブレス:「あれが」背中から、光の鎖が伸びる。一本。
カレナ・C・ラブレス:「今から」二本。
カレナ・C・ラブレス:「君に」三本。四本……巨大な観測機械へと接続される。
カレナ・C・ラブレス:「降りかかるわけだ」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「意味が分かりません! しかし事実としてこの巨大機械、不吉を抱かずにはいられないィ!」
カレナ・C・ラブレス:あらゆる情報を観測し、走査し、分析し、分解する機械、”手”。
カレナ・C・ラブレス:「そっと触れれば感触を知れるが」カレナが手を振り上げる。
カレナ・C・ラブレス:「強く触れれば押し潰してしまう」
カレナ・C・ラブレス:「単純だろう?」
カレナ・C・ラブレス:振り下ろす。
カレナ・C・ラブレス:同時に、観測機械が魔神の巨躯に組み付く。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「ひィ……!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「玉緒さん! 私を助けなさい! 気絶している場合ではありませんよ!!!」
カレナ・C・ラブレス:「困るのさ。せっかく探し当てた生命存在圏をめちゃくちゃにされるのは」"手"が握りしめる。単純な力学でない力が、体中を走り回っている。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「あなたの力があれば私をコペンハーゲン解釈から逸脱させることができる!」
カレナ・C・ラブレス:「そうしてもらいたかったのなら、もっと彼女に真剣に向き合うべきだったね」
カレナ・C・ラブレス:「"熱"が足りていないよ。”ルーダー”くん」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「お、おおお」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":存在の曖昧な機械に絡みつかれ、叩き潰される。"手"同士の動きが干渉し合うこともない。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「ごぼあああああああッッ!!!」
カレナ・C・ラブレス:「さて、伊澄くん。……悪いが、いつも通り後処理を頼まれてくれるかな?」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「ま。待ってください! 怒っているのですか?」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「私が"モイライの糸車"を暴走させ、住民たちをジャーム化させるように仕向けたから? それともあなた達を嵌めてまとめて始末しようとしたから? でしたら、ええ! 謝ります!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「玉緒さんの"機関"も差し上げましょう! ですから、なにとぞ、何とぞぉぉぉ……!」
カレナ・C・ラブレス:「私個人は然程怒ってはいないよ。けれどね」
カレナ・C・ラブレス:「君からこれ以上の”熱”は生まれないし、何より」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":大声で命乞いを垂れ流す傍らで、ぐしゃぐしゃになった"ゴジョム・ズィ"の体躯が不気味に脈動した。
カレナ・C・ラブレス:「私の友人達は、とても怒っているからね」文乃と桜里の二人を指し示す。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「そうです……私にはもはや何も残されていません……」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「なあんて言っちゃいましてェ!!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":《加速する刻》行動します。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":《コンセントレイト》《魔獣の衝撃》《魔獣の本能》《火炎袋》《異形の祭典》《無機なる四肢》《細胞侵蝕》《禁止の鎖》《拡大の鎖》 22dx7 攻撃力30 命中でエフェクト1つの使用を禁止し重圧邪毒4
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":対象はPC全員
五木伊澄:ぎえーッ
カレナ・C・ラブレス:ウワーッ
言祝文乃:ギエーッ
藤岡桜里:きゃあ
カレナ・C・ラブレス:こ、こんなの食らってしまったら、大変なことになるぞーっ!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":フハハハハ! 恐ろしかろう! 恐ろしかろう──ッ!
言祝文乃:ならば!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":!?
言祝文乃:ルーダーのロイスを切ってバステ解除します。
言祝文乃:《時の棺》!判定を失敗に!
言祝文乃:言祝文乃の侵蝕率を10増加(118 → 128)
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":ウワーーーーッ!!!!!!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":さながら、繭のようだった。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":暗灰色の鎖条。それが魔神の体躯を。その災いを。書き換えて取り込んでゆく。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「おしゃべりに付き合ってくださるご婦人は好きですよ? こうして時間稼ぎができるという事ですからねェ──────」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":呪い。あるいは不吉の気配を纏ったグレイプニルの鎖。
藤岡桜里:「うぇ、だいぶやったはずなのに……まだ元気なの!?」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":それが"ルーダー"の全周へと放たれた。
カレナ・C・ラブレス:「しぶといね。全く」”手”を"ルーダー"の身体から離す
"トウィル":「死にぞこないが……!」
五木伊澄:「後ちょっとっぽいんだけどにゃ~…!」
言祝文乃:「なら、私が!」
言祝文乃:カレナがルーダーから離れたのを見て、突っ込む。
言祝文乃:不吉。呪い。死の気配。不気味さを帯びた鎖に対して、穂先を合わせた。
GM:鎖が突き刺さった地面やコンテナが呪詛に侵され、ねじくれて腐食してゆく。
GM:人体に撃ち込めばどんな作用があるのか想像もできない。単なる破壊では済まないだろう。
言祝文乃:かつん! 鈴を鳴らすような高音。翡翠色の槍は鎖に触れて。しかし侵食されない。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「なんですと!?」
玲:「────文乃」
玲:呟く。
玲:君が君の力を掌握していることで、己も大切な何かを手に入れたかのように。胸の前で掌をきゅっと握った。
言祝文乃:「私の槍は──」
言祝文乃:「死ぬことだって、覆すんだから」
言祝文乃:穂先に生まれた超重力。それが、触れる傍から鎖を取り込んでいく。
言祝文乃:触れて拡散する呪いすら逃さない重力場。"鎖"という連なる形が、その一点に吸収されていく。
言祝文乃:「貴方の思いどおりなんて、なってあげない」
GM:穂先の中心に向かって、巻き取られてゆく。邪悪も、呪詛も、潰れて消えてゆく。
GM:イニシアチブ6 五木伊澄の手番。
五木伊澄:マイナーなし、オートでウェポンケースからジャイロユーエフオーを装備。
五木伊澄:メジャー。コンボ:ガリアンTms《コンセントレイト》《ディストーション:射撃》にて、ルーダーへ攻撃します。
"ルーダー":来い!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":こっちだった
五木伊澄:9dx7+3+1 照準器分追加。
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[2,4,5,5,7,7,8,9,10]+10[1,3,3,4,10]+10[9]+10[8]+5[5]+4 → 49
言祝文乃:つよい
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":振り足すまでもなく高くない?
五木伊澄:メッチャ回っとる…ジャイロユーエフオーの効果を起動。
カレナ・C・ラブレス:フフ……さすがだね
五木伊澄:1dx7+45+5+4
DoubleCross : (1DX7+54) → 10[9]+4[4]+54 → 68
五木伊澄:更に回った。達成値68です。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":ヒエ
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":16dx アアア~~ッ
DoubleCross : (16DX10) → 10[1,1,1,2,3,3,3,5,5,5,7,8,9,9,9,10]+2[2] → 12
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":オアア~~
言祝文乃:毎回回避結構頑張ってるな
五木伊澄:当たったぜ ダメージ行きます!
五木伊澄:7d10+7 装甲ガード有効。
DoubleCross : (7D10+7) → 47[9,8,3,10,3,6,8]+7 → 54
五木伊澄:ダメージいい出目でたな
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":でかい……!
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":HP0! 復活もありません。
五木伊澄:よっしゃ。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":戦闘終了。PC達の勝利です。
藤岡桜里:やった~
言祝文乃:やった~~~
五木伊澄:五木伊澄の侵蝕率を4増加(111 → 115)
五木伊澄:いつのまにか分割されていた、構造球体ピースが一直線に並ぶ。
五木伊澄:それらが、周辺空間を3Dパズルのように組み換え、撓み、組み合わせてゆく。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「忌々しい……ミストルティンの力ですか……覚醒からわずか1月足らずでここまでの……!?」
五木伊澄:「さっすがふみっち。やってくれたね」こういうここぞの時の根性があるから、彼女といるのは楽しい。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":文乃を睨んでいた"ルーダー"が、伊澄の様子に気づく。
五木伊澄:織律機関”B-T Paradox”のアルカナ”月”には、様々な意味がある。大抵は悪い意味だ--”不安定、幻惑、現実逃避、潜在する危険、欺瞞、幻滅”。
五木伊澄:そんなアルカナを、この機関が冠した理由は、空間・物質の形状を変幻自在に変形させる”不安定”さ等から来たものだが、
五木伊澄:ウェイト版のタロットでは、”月”にはまた別の象徴が存在する。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「視覚情報だけでは何が起きているのか把握しきれない」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「しかし理解、私にとって不吉なことが起きている、起こそうとしているゥゥゥ!?」
五木伊澄:”真実への導きを与える、無名無形の見えざるもの”。カードそのものの要旨としては、”自らが導く、未だ見えざる真実への道程。それを辿ることの困難”。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":鎖を──向けようとした。できない。それをすれば文乃の槍との均衡すら失う
五木伊澄:五木伊澄は、困難を愛する。嘗ては嫌気も指したが、今では楽しいものだ--
五木伊澄:「”どっちが早いか、勝負と行こうぜ”」にやりと笑う。
五木伊澄:「"Take That, You Fiend!"」ぱんっ、と周辺の空気が弾け飛ぶ音がした。歪んだ空間が巻き戻ることで、音速を超過した音。
五木伊澄:それは、巨体全体に逃れる余地なく、満遍なく衝撃を通すために編まれた空間衝撃だった。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「…………ッッッ!」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":最低限の循環能力を残し、体躯の実に55%を鎖への変換に用いていた。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":されどなお怪物的な生命維持機能を、逃げ場のない衝撃によって寸断される。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「……ッはは。こんなに、あっけない……」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":「無様なものですね。敗者と、いうのは…………」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":そう、言い終わるかのうちに。
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":黒い嵐のように、全身が黒い鎖へと変換され、舞い上がり、空へ溶けるようにして消えていった。
五木伊澄:「そうかい?急展開は多かったけど、終われば楽しかったぜ」そう言って、崩れてゆく其の影へ、「GG。次があったらもうちょい平和的にやれたらいいな」
"ルーダー・ゴジョム・ズィ":彼は、こうして討たれた。
◆Backtrack◆
GM:PCが吹き飛んだことでここらへんの定型文も消滅してしまいましたが、やっていきましょう
五木伊澄:こわいこという!
GM:まずEロイス! すべて"ルーダー"のものです。
GM:【究極存在】【無限を継ぐ者】【唯我独尊】【殺刃圏】
GM:4つ! 振りたい人だけどうぞ!
五木伊澄:ふる!
五木伊澄:115-4d10
DoubleCross : (115-4D10) → 115-26[6,3,8,9] → 89
カレナ・C・ラブレス:なくてええな
言祝文乃:大変だ
藤岡桜里:なんか100行ってないしふらなくていいや
言祝文乃:振っておきます
言祝文乃:128-4d10
DoubleCross : (128-4D10) → 128-14[1,4,1,8] → 114
言祝文乃:出目よ
五木伊澄:こわい 一倍でチャレンジ
言祝文乃:残りロイス5個、等倍
言祝文乃:114-5d10
DoubleCross : (114-5D10) → 114-29[4,7,8,7,3] → 85
カレナ・C・ラブレス:5ロイス等倍
五木伊澄:89-5d10 残ロイス5個
DoubleCross : (89-5D10) → 89-28[1,7,9,9,2] → 61
カレナ・C・ラブレス:107-5d10
DoubleCross : (107-5D10) → 107-34[7,9,10,3,5] → 73
五木伊澄:4点帰還!
藤岡桜里:99-6d10
DoubleCross : (99-6D10) → 99-25[4,1,6,5,1,8] → 74
藤岡桜里:5点きかん
GM:場所の手配、良いロールプレイ、日程協力、他の人を助けるようなロールプレイ、あとなんだっけ。
GM:ともかく5点が加算されます。
カレナ・C・ラブレス:5てーん
言祝文乃:yatta~
GM:シナリオ点は7点くらいにしておきましょう。基準は目分量。
藤岡桜里:もぐもぐ
五木伊澄:セッションの進行を助けたっぽい? ありがとうございます
カレナ・C・ラブレス:経験点をひとつまみ……
GM:あとNPCのDロイスかな。トウィルが器物使い、玉緒ちゃんが記憶探索者を所持しています。
カレナ・C・ラブレス:ロマン!
五木伊澄:記憶探索者だったんだ
GM:以上18点に侵蝕点を足して申告してね
カレナ・C・ラブレス:23点
五木伊澄:22点です!
言祝文乃:23!
藤岡桜里:23!
GM:C((23+22+23+23)/3+1)
DoubleCross : c((23+22+23+23)/3+1) → 31
GM:GMは31点貰っちゃお~
GM:以上バックトラックでした。お疲れさまでした!
五木伊澄:お疲れ様でした~~
言祝文乃:お疲れ様でした~!
◆Ending01◆
"ハントレス"拠点
GM:事件の後。"ハントレス"と"トウィル"は素早く撤収し、文乃・桜里、そして"機関"を持ち去られた玉緒はUGNを名乗る秘密組織に事情聴取を受けた。
GM:藤岡桜里はUGNのイリーガル登録を受け(別に受けてなかったら受けてないでいいです)、数日が経過してほとぼりも多少さめ、また疲れも抜けたであろうということで。
GM:君たちはカレナに招かれて、再び悪の組織の拠点を訪れていたのだった……!
玲:「やっほ~。ようこそ悪の居城へ」
藤岡桜里:「出たね! 悪の組織ファルスハーツ……! ここで会ったが百年目だよ!」
玲:どこで覚えた挨拶なのか知らないが、持ち上げた手を握ったり開いたりしている。
藤岡桜里:UGNで色んな事を聞かされたらしく、ファイティングポーズを取る。
五木伊澄:「じゃあ食べなくていいかんじ?藤岡ちゃんは」
言祝文乃:「妙に様になるなぁ、二人共」
"トウィル":「マスタードが苦手な者はいるか」
藤岡桜里:「食べるけど……」
"トウィル":バスケットに入れたサンドイッチを運んでくる。
五木伊澄:よっせよっせと色々準備している。「輸入品だから結構本格的に辛いやつだよ~」
言祝文乃:「馴染んでるなぁ」
カレナ・C・ラブレス:「できた、サーモンのカルパッチョだよ」奥からエプロン姿で出てくる
"トウィル":「馴染んでなどいない。今日だけだ」
五木伊澄:「お~、カレナ、こっちこっち」
玲:「ほら、座って座って」
藤岡桜里:「めっちゃ普通にパーティしてる……」
カレナ・C・ラブレス:「クリームチーズもクラッカーもある。好きに食べるといいよ」
五木伊澄:「マルゲリータピザもあるよ~」
言祝文乃:「おーりちゃん家でもたまにあるよね、こういうパーティ」
藤岡桜里:「うん、ママが好きだからね」
藤岡桜里:「でも……どこらへんが悪なの?これ」
藤岡桜里:「UGNの人の話とか聞いたけどなんか……あんまピンと来なくて」
藤岡桜里:いそいそとクラッカーにチーズとバジルソースを塗っている。
五木伊澄:「悪い奴だってのんびりしたり美味しいもの食べてワイワイしたりはしたいもんだよ」ピザカッターでピザを切って配っている。
御厨玉緒:「っていうか、なんで私までいるんでしょうか……」
御厨玉緒:「場違いじゃないかな……ううん……でも秘密基地があるって言われたら……ほいほいついてきてしまう……!」
藤岡桜里:「不良がドンキとかカラオケ行くような感じかー」
カレナ・C・ラブレス:「機関を回収させてもらったからね。行く場所があるわけでもないだろう」
御厨玉緒:「そういえばそうかも?」
五木伊澄:「のんびりしてるなあ」ぱくぱくスモークチーズをのせたクラッカーを食べている。
玲:「みんなに来てもらったのはほら、色々まだ聞きたいことがあるんじゃないかと思って」
玲:サンドイッチをつまみながら。
カレナ・C・ラブレス:「実際に適合していた人間が近くにいると私としても都合はいいからね」クラッカーを重ねていろいろ挟んでいる。
藤岡桜里:もぐもぐもぐとクラッカーを食べて。「うーん……たしかにこれは変なやつじゃなさそう。ふみも食べて大丈夫だよ」小皿にわけて渡していく。
玲:「ちょっと、あたしたちが文乃の食べものに変なもの入れるわけないでしょ」
藤岡桜里:「入れてたじゃん」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……」やり取りを見て笑う。
五木伊澄:「うーん反論できない…」
玲:「あれは例外だもん……」
言祝文乃:「それもそう」クラッカーを食べている。
藤岡桜里:「うん、こっちのピザとサンドイッチも普通においしいやつ」もきゅもきゅと頬張りながらふみの前に並べていく。
五木伊澄:「じゃあ、まず聞きたい事纏めておくのがいいのかなー」マルゲリータピザをくるくる丸めてぱくっと食べてる。
言祝文乃:「おーりちゃんはいつのまに毒見役スキル身につけたんだろう」並べられたので食べる。
カレナ・C・ラブレス:「今日のパーティは食事と並行して小粋なトークを挟んで交流を深める会だからね」
藤岡桜里:「え?」
玲:「伊澄……優しい……」
藤岡桜里:「美味しかったら毒じゃないんじゃないの?」
五木伊澄:「藤岡ちゃんは絶対フグとか食べちゃだめだよ」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ、実は旨味成分たっぷりの猛毒もこの世にはある」
"トウィル":「聞く事と言っても、色々入り組んでたし解決したんだから良いじゃないかという物が大半だろうが」
藤岡桜里:「え~……そうなの?」
"トウィル":「なぜ私が玲と組んでいたかとか今に至るまで気にならないのか? 本当に誰も?」
五木伊澄:「実際の毒見っていうか、サバイバル法のやり方はあるけど、結構時間かけて効いてくるのもあるからね」
言祝文乃:「あ、それ、聞いたら答えてもらえる感じなのかな?」
カレナ・C・ラブレス:「言われてみれば理由は気になるかもしれないね。レイの判断だからまるっと信用していたが」
言祝文乃:「仲良くなってるなぁとは思ってた」
"トウィル":「あんな真似をする奴をそんなに信用するな」
五木伊澄:「そもそもわたしとかは始点の円環事件の記憶自体が曖昧だからにゃ~…」
カレナ・C・ラブレス:「自主性を重んじる育成方針なんだ、ウチは」
GM:渡されたチョコの中に、"トウィル"の正体に関するものがあると玲は言ったが。
藤岡桜里:「そもそもその煙管事件……ってなんなの?」発音もややあやしい。
GM:今日に至るまで、文乃が食べた中にそのような記憶はなかった。
GM:もしかしたら、桜里が食べたピースがそれだったのかもしれない。
"トウィル":「それに関して大系だったな説明ができる者は多くあるまいが」
"トウィル":「始点は"テラスコープ・ターミナル"が、途中は玲と文乃、結論は私が知っている」
言祝文乃:「テラスコープ・ターミナル……あ、カレナか」
カレナ・C・ラブレス:「ああ、私だね。久しくそちらの名で呼ぶ者と相対していないな」
玲:「Z市はしばらくの間、全く同じ一日を繰り返していたの」
藤岡桜里:「……そうなの!?」
"トウィル":「そうだ」憮然として。
カレナ・C・ラブレス:「"モイライの糸車"の機能だね」
藤岡桜里:「ええ~……?あたしずっと市内にいたのにそんなの全然気づかなかったけど……」
"トウィル":「藤岡桜里、お前もおそらく数か月ほどの間、記憶が断絶している期間があるはずだ」
"トウィル":「UGNによってZ市全域に記憶処理が成されている」
"トウィル":「正確には記憶がないのではなく、外界で時間が進んでいた間、ここはそうではなかったためにギャップが発生している」
藤岡桜里:「…………」数か月ほどの記憶を思い出そうとして首を傾げる。
藤岡桜里:思い出せないまま首がどんどん傾いていく。60°。75°。90°。
言祝文乃:「死んじゃう死んじゃう」
玲:「止めてあげて」
言祝文乃:傾きを巻き戻していく
"トウィル":「時の進みをせっせと戻していたのは私だ」
藤岡桜里:「……え!? じゃあアンタのせいじゃん!」
言祝文乃:「そうなんだよ~」
言祝文乃:「で、その中で私もその中で死にかけて、カレナが助けてくれて」
"トウィル":「そういうことになるが……特にやり玉に上げられずにこの日になってしまい、少々居心地が悪いな」
言祝文乃:「無口だったレイと一緒に何度も頑張って……ってところまでしかまだ夢で見てないな」
五木伊澄:「一応”ルーダー”だっけ。アイツが精神支配掛けてたって言うのはあるっぽいけどね」そこの玉緒さんが掛けられてた奴、と。
言祝文乃:「もうちょっとで起死回生だぞ!って所で止まってるんだけど、どうして協力的になってるんだっけ」
カレナ・C・ラブレス:「なに、君もどんどん食べたまえ。同じ食卓を囲んだ仲になれば、じき気にならなくなるだろうさ」
"トウィル":「いただこう」サーモンを食べる。
藤岡桜里:「じゃあ一回こらしめとく?」バットの入ったケースに手をかける。
言祝文乃:サーモンのカルパッチョを追加で取っている。
カレナ・C・ラブレス:「もう懲らしめた後さ」どうどう
言祝文乃:「ご飯食べてる時に騒いじゃ駄目だよ~」
玲:「つまりね」
藤岡桜里:「じゃあやめとく…」
玲:「トウィルのことはあたしも別に許してないし、別に仲良くなってもない……んだけど」
"トウィル":「玲」
玲:「はいはい」
玲:何かをいいかけて、止められた、そういう様子に見えた。
五木伊澄:「気になるな~。そういうほのめかしばっかするRPGは評価悪いんだぞ。まあ言いたくないならわたしは聞かないけど」
玲:「私もそう思う」
言祝文乃:「むむむ」
カレナ・C・ラブレス:「我々のテーブルの上にあるものを口にしたんだ、話さなくてはなるまいねえ?」悪い笑顔だ
玲:「ともかく、助けたい相手が同じだったから。協力することになったの」
言祝文乃:「今のやり取り、それなりの親密度はあると見た」
"トウィル":「倒したい相手だ」
"トウィル":「"ルーダー"にのさばらせて置いたら面倒なのはこの場の全員、同じだったと理解していることだろう」
"トウィル":「……」
藤岡桜里:「ルーダーって……あ、あの変なのか」
藤岡桜里:「なんだったのあれ?人間じゃないっぽかったのはわかるけど……」
御厨玉緒:「私が作ったチョコを褒めてくれたから、良い人だと思ってたんですけどねえ」
御厨玉緒:「最後はすごいことになってたみたいですね」
五木伊澄:「なんか怪獣と合体してたからね……」げっそり。サーモンを食べている。
御厨玉緒:のほほんとお茶を啜っています。
玲:「ね、文乃」
玲:そっと耳打ちする。
五木伊澄:「まあ…なんていうのかな。まず、レネゲイドビーイングっていう、RVの集合体が知性を持って独立してるのがあって……」桜里ちゃんに説明をしていきます。
言祝文乃:「ん、何?」ひそひそ。
藤岡桜里:「ほえ~」説明を聞き、ほえ~となっています。
玲:「”トウィル”、ここには来たがらなかったんだけど、君に手料理を振舞えるって言ったら折れたんだよ」
言祝文乃:「……手料理を?」
玲:「リーダーは、円環事件の切っ掛けは君が死んだことだって言ってた」
玲:「それを否定するために始まったんだよ」
言祝文乃:「意外と好かれてるのかしら……ふむ」
玲:「ふふふ」
言祝文乃:「ってことは、私が死なないようにするため……?」
玲:くすくすと笑う、"トウィル"を見る。髪の色が同じ程度では気づかないものだな、と思う。
玲:「さあ。ひどい人なのは間違いないからね」
言祝文乃:「まぁ、それはそう」
言祝文乃:「レイと仲良くなるきっかけにはなったけど。その後は私の手柄だからね」
"トウィル":「? ああ、そうだな」
"トウィル":「友人は居たほうが良い」
言祝文乃:「それに関しては同じ気持ちだね」
言祝文乃:「ところで、トウィルが作った料理ってどれ?さっき持ってたサンドイッチ?」
言祝文乃:バスケットの方を取ろうとする
"トウィル":「……ふん」
"トウィル":「ファルスハーツなんぞを信用するものではないぞ」
"トウィル":「友人は居た方がいいが、それにも増して失わないほうがいいからな」
"トウィル":「うっかり追いかけると、他のすべてを置いていくことになる」
言祝文乃:「……そうだね。友達は大事」
"トウィル":「そうなのだよ」
言祝文乃:「だから、もう友達になった相手が離れていかないように」
言祝文乃:「きっちり繋ぎ止めておけってことよね?」
言祝文乃:「気をつけるわ」
"トウィル":「……」席を立つ。
言祝文乃:「傍に居てもらえば、追いかける必要ないものね」
玲:「もう、文乃ったら」
藤岡桜里:向こうでRBとかについて伊澄ちゃんに3周目くらいの説明をしてもらっている。
言祝文乃:「いまの、レイにも言ってるからね?」
五木伊澄:段々説明が簡単なものになりつつ懇々と説明を続けている。
玲:「……うん。それは。もう」
玲:気まずそう。
言祝文乃:「勝手に居なくなってごめんなさいは?」
玲:「いやでも。あれはやむを得ない状況というか……私としても計算外っていうか」
言祝文乃:「ん~?」
玲:「うう……往生際は大事だよね」
玲:「……お騒がせしました。ごめんなさい」
言祝文乃:「うん、許しましょう」
言祝文乃:「次からは状況が悪くなるとか言わないで相談するように。良い?」
玲:「心配してくれたんだね」
玲:「うん。ありがと」
玲:ガタッ、と席を立つ。
玲:「みんなもごめんね! リーダーはもとより……伊澄の扱いもちょっと雑だったし……桜里も」
玲:「バッティング勝負、すっぽかしちゃって……」
藤岡桜里:「ふんふん、じゃあその元ネタ(RBのオリジンの噛み砕いた表現だと思われる)が色々ある中で……」
藤岡桜里:「えっ?……あー!!」思い出したように立ち上がる。
藤岡桜里:「そうじゃん!!」
玲:「文乃!」
玲:切迫した表情。
玲:「あたし……頑張るから……文乃と離れ離れにならないように、絶対」
玲:「桜里を、倒す……!」
言祝文乃:「あ、うん」
言祝文乃:「………」
言祝文乃:「なんでそんな話になったの??」
藤岡桜里:「? 離れ離れ……??」
玲:「そこも忘れてるの……?」
藤岡桜里:「いやだって、それはもう1回目で話ついたんじゃないの?」
藤岡桜里:どうも純粋にリベンジがしたいだけのようだ。
言祝文乃:「あぁ、なにか賭けてたの?」
言祝文乃:「おーりちゃんは、一回負けたらそれはそれとして勝てるようになりたいだけだと思うよ」
藤岡桜里:「美少女に二言はないから……」リベンジマッチだろうと賭けの結果を覆したりはしないのだ。
玲:「うっ……」
藤岡桜里:「あ、最初のころ玲が怪しかったからふみに近づいて利用してるのかと思って」
玲:自分の空回りと幼馴染の阿吽の呼吸を見せつけられ、たじろぐ。
藤岡桜里:「それでね。ふみから離れるかどうかを賭けてバトルしてたの」
五木伊澄:「またすごい賭けしてんね」
言祝文乃:「知らない間にそんなことしてたの?」
玲:「……まあ、いいじゃない、終わったことは!」
藤岡桜里:「あ……」そういやこれこの子の地雷じゃん、という顔。
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……」見ながらグラスを傾ける
藤岡桜里:「つ……次からは話して審判やってもらうから……」
GM:その後、つまむものが無くなってきたホームパーティの種々のグダグダしたやりとりを交え……
GM:君たちは、以前より少し仲良くなったとか……ならなかったとか。
GM:"トウィル"の姿は、いつの間にかなくなっていた。
◆Ending02◆言祝文乃
GM:──夢を見ている。最後に残ったチョコレートのものだ。
GM:なんとなく予想されていた通り、"トウィル"の正体に迫るものではなかった。
GM:それは、小さなころの冒険の記憶のようだった。何度も読み返し、日に焼けてしまった本のような記憶だ。
GM:少年少女たちは、皆一様に初めは仲が悪く、打ち解けてからも喧嘩が絶えなかった。
GM:あらゆる苦難に本気でぶつかることができた。そして、その度にかけがえのない何かを手に入れていった。
GM:密林で、遺跡で、深海で、火山で。
GM:謎を解き、怪物を倒し、神秘に迫り、地図を手に入れ──
GM:そういった一つ一つが、今は"織律機関"と呼ばれる、そのガジェットを理解するための教育課程として用意されていた。
GM:子細を体験したわけではなく。大まかにそういうことがあった、と、君に知ってほしかったのだろう。その夢は、これまでのものと違い、この先も一切何の役にも立たなかった。
玲:「やっほー」
玲:君の下校路に、彼女は唐突に現れた。
玲:流行りの挨拶と勘違いしているらしい、謎の手しぐさを伴っている。
玲:「偶然だね、文乃」
言祝文乃:高校生にもなると、そこまで屈託のない子は居ないなぁ、と思いつつ。
言祝文乃:「やほー。偶然だね、レイ」
言祝文乃:なんとなく来ると思っていた。ちゃんとチョコレートの数は数えていたから。
言祝文乃:「その挨拶、何処で覚えたの?」
玲:「私も実は人並みには使えるからね。スマホ」得意げ。
玲:その自信がどこから来るのかは分からない。
言祝文乃:「おぉ、すごい」緊急用に持たされてはいる。
玲:「Z市の子の投稿でいくつか同じサインがあったから」
玲:動画アプリを見せる。どう見ても挨拶をしている風情ではなく、流行のMVの一部を真似するのが流行したもの。
言祝文乃:「ほほぉー」あまり見慣れていない。入院生活長かったのもあるが、その頃はまだ動画サイトで暇をつぶすのは一般的ではなかった。
言祝文乃:「いいね、かわいい」
玲:「でしょ」
言祝文乃:手しぐさを真似している。
言祝文乃:「うん。それで、どうする?帰り道、予定あるかな」
玲:「あのクレープがきてるらしいよ」
GM:"あのクレープ”というのは、近所の公園でたまに店を出している屋台なのだが
GM:看板のフォントを凝りすぎたせいで店の名前を憶えている者が極端に少ないためそう呼ばれている。
GM:勿論情報弱者の玲はそんなことは知らないが、収斂進化的に正解を引き当てたことになる。
玲:「どうかな、一緒に」
言祝文乃:「あのクレープね」綴りのシルエットは画像として思い出せるが、細部を思い出そうとするとぼんやりしてくる。
言祝文乃:「食べよ食べよ。今日は晩ごはん重くなさそうだし」
玲:嬉しそうに頷く。
Z市五条公園 あのクレープ屋
玲:「チョココケモモクレープひとつください」
玲:「こっちの子は……どうする?」ちらと文乃を見る。
言祝文乃:「さくらんぼアップルスペシャルクレープを」ホイップを追加するとスペシャルがつくのだ。
バイト:「はぁ~い。1000円になります」
言祝文乃:「はい、はい」年齢にしては幼いファンシーな財布を取り出す。
玲:こちらはというと、背負った竹刀ケースを振ったら500円玉が出てくる。
玲:"玲瓏塔"に収納されていたんだろうか。
GM:そうして、二人は公園のベンチに腰を落ち着けた。
玲:「予定はなかったけど、話したいことはあるんだ」
玲:「すっぱあああ……」
玲:コケモモが固まっているあたりを噛んだらしい。
言祝文乃:「うん?」便利な道具だなぁ、と竹刀ケースのコインケースを見つつ。
言祝文乃:「話ね。こっちも聞きたいことはたくさんあるかも?」
言祝文乃:ホイップに乗せられたさくらんぼをつまんで食べる。
玲:「うん。じゃあ……文乃の話からで」
言祝文乃:「うん。何から聞こうかな……」
言祝文乃:ぷつ、と果実の酸味をクリームで中和しつつ。
言祝文乃:「夢、見たよ」
玲:「……うん」
言祝文乃:「今回は体験じゃなかったから、ほんとに見てるだけだったけど」
言祝文乃:「私は、いい夢だな、と思った」
玲:ころころと笑う。
玲:「そうでしょ?」
玲:「文乃ならそう言ってくれると思ってたんだ」
言祝文乃:「うん」
言祝文乃:「特に……最初、喧嘩も多くて。いやー人選ミスでしょと思わなくもなかったけど」
言祝文乃:「ちゃんと和解って出来るものなんだなぁって思ったよ」
言祝文乃:本を読むように感想を述べる。
言祝文乃:夢の中では自分も一員のような気がしたが、思い出すとやはり、他の人の体験だったような気もする。
玲:「あれでずっと仲良くやれると思ったんだけど」
玲:「あの後もみんなすぐ怒るし……すぐ私に分からないことで凹むし……」
言祝文乃:「まさか仲間割れで全滅しかけるとは思わなかった」
言祝文乃:「気持ちの余裕がない時って怖いね」
玲:「うん。でも、そういうのもなんか……楽しかった」
玲:「"玲瓏塔"のアルゴリズムにレネゲイドを浸透させる工程だったんだと思う」
言祝文乃:「……使用者登録みたいな話?」
言祝文乃:シナモンのかかったリンゴを食べる。
玲:「仲間たちの名前は、操作系に刻まれた文字解釈と一致している」
玲:「登録というか、手順の確認かな」
玲:「けっこう気難しい子だから」
言祝文乃:チラ、と竹刀ケースを見る。不思議なもので、それ一つでレイの現実離れした容姿が、なにか一種の伝統のようにも見える。
言祝文乃:「なるほど……」
玲:「──いい思い出なんだ」
言祝文乃:「イメージには合うかも。たしかに、夢で見た分には気難しそう」
玲:「だけど、私の中にしかない」
言祝文乃:「…………そうだね」
言祝文乃:(それが夢だから、ではなくて。その思い出を話せるのは、もうレイしか居ないから……)
玲:「フレも、シギンタも、ヤトムウリも、もう会えない。写真もない。通話の記録もない。どこにもない」
玲:「だからね」
玲:「"円環事件"の記憶は、私じゃなくて、君に持っていてほしかったの」
玲:「何度も周回を繰り返している時」
玲:「ほとんどのことは忘れちゃったけど」
玲:「誰も知らない冒険が、私じゃなくて、私達のものだった」
玲:「文乃は、血の通った本物の仲間だった!」
玲:「こんなに嬉しいことってある?」
玲:紅潮した表情で、君を向く。
言祝文乃:「……うん」
言祝文乃:レイがチョコレートを送ってきたのは、事件に関係あるからだと思っていた。
言祝文乃:まだ事件は終わっていなくて、それを覚えていて、だから記憶を補うために──なんて。
言祝文乃:(ううん……どうやら浮かれていたみたい。非日常ってやつに)
玲:2人の記憶が、レム睡眠中の精神活動の結果統合整理されたものが君の見た夢。だから、何度も繰り返されたあの日のことを、世界で一番覚えているのが君という事になる。
言祝文乃:事件の解決に役に立つかも──なんて。
言祝文乃:それ以上に、誰かと思い出を共有したいなんて。
言祝文乃:(……友達として当たり前なのにね。)
言祝文乃:「ふふふ」照れをごまかすように、少し暑くなった頬を冷ます。
言祝文乃:「いいね、それ」
言祝文乃:「レイとどうやって仲良くなったのか、これから忘れないで済むってことだ」
言祝文乃:「じゃあ、忘れない。何度も夢に見るぐらい覚えたから……」チラ、と手元を見る。
言祝文乃:コケモモとはそんなに酸っぱいのか、ちょっと気になる。
言祝文乃:「レイも、忘れちゃ駄目だよ?」
言祝文乃:はい、と自分の分のクレープを差し出す。クリームとリンゴはとても甘い。
玲:「うん、えっと。ええっ!?」
言祝文乃:「記憶って、いろんな感覚で紐づけたら覚えやすいんだってさ」
言祝文乃:「だから今日は、リンゴとクリームの日ね」
玲:感傷に浸っていたところに、先ほどまで君がかじっていたクレープを差し出され、慌てる。
玲:「わ、わ、わ」
玲:「~~~!」意を決して一口。
玲:もぐもぐ、ごくん。「こんな事していいの!?」
言祝文乃:「良いのよー」軽く応じる。
言祝文乃:「それに、駄目とも言われてないし」言われたらしないのか、には触れず。
玲:キョロキョロと周囲を見渡し、"トウィル"やその他の人影に見張られていないことを確認する。
言祝文乃:「なら、やってみたほうが良いでしょ?」
玲:「そ、そう。かあ……じゃあ」
玲:「ありがとう、甘くておいしい、です」
玲:ぎごちない動きで、今度は自分のクレープを差し出す。
言祝文乃:「お、」声が喜色を帯びる。
言祝文乃:「じゃあ、私の日は……」どれ、とコケモモが見えるあたりを一口。
玲:「ああ……わ~~……」盗み見るように文乃の口が自分のクレープに近づいていくのを見る。
言祝文乃:ぱく。むぐむぐ「すっぱい。桃とはだいぶ違うね」
言祝文乃:「でも、おいしい」
玲:「う、うん。よかった」
言祝文乃:「これで、また一つ忘れないエピソードが出来たね」
玲:「私が気にしすぎ私が気にしすぎ私が気にしすぎ……」ぶつぶつ
玲:「……あの」
言祝文乃:「うん?」
玲:「そんな風に言われたら本当に忘れないからね」
玲:なぜか念押しするようにして。
言祝文乃:「良いよ」
言祝文乃:「これからもさ、色々やっていきましょ」
玲:「色々……」
言祝文乃:「楽しい時間ほど、あっという間に過ぎるのだもの」
言祝文乃:「気づけば、どんどん楽しいことが積み重なって」
言祝文乃:「でも、そのどれも忘れることなんか無くて」
言祝文乃:「いつか──いい人生だ、って言えるの」
言祝文乃:「素敵でしょ?」
玲:「──そうだね」
玲:「そんな風に、信じたい。君と一緒なら」
玲:信じられる気がした。
◆Ending03◆五木伊澄
"ハントレス"拠点
GM:暖炉には火が焚かれ、シャンデリアが煌めき、部屋の隅には数台のアーケードゲーム筐体が並んでいる。
GM:シャンデリアの存在に引きずられてか、中央のテーブルも相応に大きい。この前はそれが役に立ったのだが。
GM:今、ここに掛けているのは二人だけである。通常運行だ。
五木伊澄:国内最大のゲームメーカーが出している携帯ハードで、全世界を代表するアクションゲームのレトロコレクションを遊んでいた。
玲:「それでね、文乃が急にクレープを食べさせ合いっこしようって」
五木伊澄:かちかちかち、と操作音が響いている。
玲:「っと、何?」
五木伊澄:「食べさせ合いっこ……」
五木伊澄:「いや……絶対ふみっちは玲ほど意識してないだろうな……って思っただけ」
玲:「意識……って」
玲:「やっぱりそうなのかな。あたし、よこしまだと思う……?」
五木伊澄:「んむ。意識…つまり、事態の切迫性とかのランク付けだが……」
五木伊澄:「というかわたしとしちゃアンタそういうの結構知識とか意識持ってたんだな…という驚きがあるが」
玲:「むっ、失礼な」
五木伊澄:「まあ…同性同士なら、ふみっちくらいの感じでおかしくはないし、気にする方なら玲くらい気にするのもおかしくはない…と思うよ?」
五木伊澄:「昔のマジで全然興味ないですけど……って顔と態度の時の君に見せたいくらいっすわ」
玲:「生理的欲求は切除されなかったの。そのほうが意欲的になれると思ったかららしいけど」
五木伊澄:「実際真面目な話として性欲減退させると社会的行動にも影響あったとかあるからな…」論文くらいは読んだ。
玲:「『夢』が男女混合だったのもそのせいなんだろうな……だからこそ」
玲:「そういうものに振り回されるのが嫌になってたんだけど」
五木伊澄:「ま~、分からんでもない。大学時代とか結構私もそういう手合いだったから」
玲:「色々ありそうだもんね飛び級だと」
玲:「適当に言ったかも。具体的なことは何も想像できてないよ」
玲:「ところでこれは、最近気づいたんだけど……」
五木伊澄:「ローティーンで学位取ろうとしてるくらいで何だってんだよな…いや今にしてみればおかしいよおまえって分かるんだけど」
玲:「私と文乃、同じ場所にほくろがあるんだよね」
五木伊澄:「…………」一瞬マジ?という顔になってから。
玲:特に続く言葉はない。終わりのようだ。
五木伊澄:「……え、顔とかの事っすよね玲さん」
玲:「? そうだけど」
五木伊澄:「言い方ァ!!」
五木伊澄:「真面目に異性がいない環境だからって本当恥じらいとか足りねーって!!」
玲:「え~……だって自分のだって人のだって顔にある分しか目に入らなくない?」
五木伊澄:「ごほん、玲さんや。つまりそれって、本来服とかで隠れてるものを取って見合う関係ならそこ以外の分かるっていうのは理解できるよな?」
玲:「普通に暮らしてたら……今のは伊澄がすけべだよ」
五木伊澄:「わたしは今まさか同衾したんか!?って思ったのはおかしくねーだろ!!」
玲:「ええっ、ああっ……! !?」
玲:「いや、待って、良くないよ伊澄。良くないよそういうの良くないよ」
五木伊澄:「きみがいったんだよなあ」ジト目。
玲:「……でも……」
五木伊澄:「でもなんだ」
玲:「今の話じゃなくて……なんだろうね」
玲:「『これ』なんなのかな」"玲瓏塔"を持ち上げて見せる。
五木伊澄:「んー……”織律機関”の事?それとも”玲瓏塔”?」
玲:「同じことのような気もする」
玲:「すごく……言ったら悪いけど、感覚的な操作じゃないでしょ?」
五木伊澄:「まあ、わたしの”B-T Paradox"も、言うて滅茶苦茶ファンクション作った上で因子をコンピュータみたいにして動かしてるからな」左手の上に構造球体を浮かび上がらせる。
玲:「伊澄は天才だし、私は子供時代の脳の吸収力を、すべてこのアイテムの操作への適合に費やした」
玲:「こんな形をしてるけど、本当は人が操るつもりで造られた道具じゃないっていうほうがしっくり来る」
五木伊澄:「命名して、いちばん詳しいリーダー自身、本人曰く”宇宙人”だからな」
玲:「リーダーは、機関の何を求めているんだろう」
玲:「宇宙人なら仕方ないかぁ」
五木伊澄:「……さあて…ただ、あの人はこの地球というか、生命とか社会とかに、ある種の”敬意”を持ってるのは確かだ」
五木伊澄:「そうじゃなきゃ、あの”ルーダー”だとかシャルヴどもじゃないが、もっと”簡単”な手段を取ったはずだしな」
五木伊澄:「わたしは楽しいよ。このセルで追っかけてるテーマ」
玲:「だから君を手元に置いたんだろうね」
五木伊澄:「どっちにとってもメリットがあって、お互いを許容できるなら幸いだあね」
五木伊澄:「……玲はどうよ?ぶっちゃけ、UGNいった方がふみっちとイチャつくには障害少ないんじゃない?」
玲:「イチャつくとか言わないでよ」
五木伊澄:「語弊が少ない方がいいだろ」
玲:「そういう浮ついた言葉を文乃との交流に当てはめたら本質を見失っちゃう。ふさわしくない」
玲:ぷんぷん。
五木伊澄:「それはごめん」
五木伊澄:ごほん。「言い直して、ふみっちとの関係に於いてUGN行った方が障害が少なくならない?っていうのは真面目な話だぜ」
玲:「否定はしないけど」
玲:「──リーダーは、まだ私が必要だって言ってる」
玲:「そう言われたら、恩返ししたいと思わない?」
玲:「それに、私たちの行く先に」
玲:「きっと文乃もいるよ。そんな気がする」
五木伊澄:「……そっか」そう言うと、少し笑って。「まあ、結構ふみっちも、権力とかそういうのに中指立てるタイプだもんな」
五木伊澄:「玲がやりたいことが、うちにいることと一致してるならよかったよ」
玲:「そういう品のない語彙は文乃には(省略)」
玲:「ん」
五木伊澄:「すーみーまーせーんー」そして、そんな風にふざけて謝った後。
五木伊澄:「……調査上必要だったとはいえ、リーダーからお前の過去、概要で聞いたよ」
五木伊澄:「だからってわけじゃあないけど、わたしもわたしのこと、一個だけ教えてやる」
玲:「おー」
玲:微妙に気のない返事だ。頭を全く使っていないのかもしれない。
五木伊澄:「このやろ~……わたしセレクションにするぞコラ」
玲:「ごめんごめん……伊澄くらいしか気を使ったり張ったりしない相手、いないから」
五木伊澄:「まー、わたしも一番遠慮しないでいいの、お前だけどさ」
玲:「甘えてたかもね。出会った時からずっと」
玲:「それで? 恥ずかしい秘密は?」
五木伊澄:「この野郎」笑う。
五木伊澄:「……大学時代、OVに覚醒しないのを拗らせて、通常人類だけで天体落下級の大災害が起きても生き抜く事が出来るし、寧ろそれにはOVは邪魔だって論文書いたこと」
玲:「査定は?」
五木伊澄:「落ちたよ!」
玲:それはそうだ。オーヴァードはこの世に存在しないことになっている。
玲:居ないはずの者たちが力を持ち、既に依存すら始まっている。
玲:「ふふ」
玲:「伊澄だって、文乃のことは可愛がってるでしょ」
五木伊澄:「まあね。一緒に遊ぼうとしてくれるし、あんな根性ある子はそうそういないぜ」
玲:「君はああ言ったけど、私たちみんな。あの子たちも。根っこは向いてないよ。UGN」
五木伊澄:笑う。「じゃあ、悪人としちゃあゆっくり待ちながら甘~いこと囁いたりしていきますかあ」
言祝家
GM:その日、言祝文乃が帰宅すると。家に伊澄がいた。
GM:カーディガンを着崩した格好でソファーを占領し、ゲームをしている。
五木伊澄:「こんちゃ~」かちかちとまた、大手ゲームメーカーの携帯ゲーム機でプレイしているようだ。
GM:窓やドアに不自然な様子はない。いつも通り、どうやって入ったのかは全くの謎だ。
言祝文乃:「あら、こんにちは」少々驚いたが、そんなこともあるでしょうと思っている。
言祝文乃:なにもないところから物を取り出したりする事例を知っているから。
五木伊澄:「今日は前色々言ったし、どうせだからちょろっとOVの事指導するか、それともゲームしようかなあって思ってさ」
言祝文乃:「あ、今日はそんな感じなんだ」
五木伊澄:「どっちがいい~?」どこからかじゃらっと両の手其々にゲームとなんか印刷したてっぽいレジュメがある。
言祝文乃:「じゃあお客さんとして飲み物用意しなきゃ……お茶ね」ジュースはない。あまり飲まないため。
言祝文乃:「勉強してからの方がゲームも捗るかな~」
五木伊澄:「あいよぅ。そっちのコースね」
言祝文乃:「ゲーム途中ならゲームでもいいけど」 木目プリントのトレーにコップを2つ分乗せてくる。
言祝文乃:麦茶である。
五木伊澄:「ゲームはいいのさ。中断セーブ効くし、マリブラはやり込んでるからね」
言祝文乃:「じゃあそんな感じで……」はた、と思いついて
言祝文乃:「よろしくお願いします」かしこまっておく
五木伊澄:「はいはい。よろしくお願いするよ~」ニヤッと笑う。
五木伊澄:じゃあまずレジュメ読んでね、とOVが修めるべき技能についてのレジュメを渡される。
五木伊澄:「一応UGNさんでもやってると思うけど、まあある種のRC技能は必須として…ふみっちだと、単純な戦闘技能も必要そうだけど、ふみっちの家だしね」
言祝文乃:ソファの上で器用に姿勢を整えて資料に目を通していく。
言祝文乃:「流石に槍とか振り回すわけにはいかないね」
五木伊澄:「そうそう。うちのアジトきてわたしいれば、理想の動きとかさせて、身体に目標刻むのも出来るんだけど」
言祝文乃:「私もイリーガル?としては端っこの……フリーランスみたいな登録になってたから」
言祝文乃:「訓練とかは全然なんだよね、UGNさんの方も」
言祝文乃:「そこまで出来るんだ……あ、おーりちゃんにやってたやつ?」
五木伊澄:「あ、そーなの?」
言祝文乃:「うん。あ、それでも槍の振り方とかは教えてもらったよ」
五木伊澄:「結構おざなりだな~……あ、そーだね。アレに身体動作の具体的サポートまで入れる奴」
言祝文乃:「本格的にやると、たまに学校の授業とかも抜け出すんだってさ。すごいよね」
言祝文乃:「ふんふん。あれだね。チュートリアルだ」
五木伊澄:「そゆこと。まず技の出し方をきっちり覚えないと、格ゲーは出来ないみたいなもんよ」
五木伊澄:「じゃ、そうだな~。羅式のやつからやってくか。レネゲイドコントロール法で結構広まってる、呼吸法とか精神統一のやつ」
言祝文乃:「それが実際にできるあたり……イズミって、もしかして結構すごい?」
五木伊澄:「昔取った杵柄ってやつよ」
言祝文乃:「同年代から聞くとは思わなかった」
五木伊澄:「どう支援するかっていうのに、ある程度やり方って言うのは分かってないとダメだからね、わたし。ノイマンじゃないから」
言祝文乃:「なるほど。ちゃんと実践しないと大変なことになっちゃうわけ」
言祝文乃:「腕を180度回せば出来る!とか言われても困るもんね」
五木伊澄:「そゆこと~。ん?」
五木伊澄:「いや…まあへんなとこないか。さっきまでアイツと話してたせいでツッコミ回路が誤作動したな」
五木伊澄:「じゃ、まずは呼吸法ガイドからやってくけど、これ結構深いとこに長くやるから、ちょっとくっつくよ」
言祝文乃:「普段から大変そうだねぇ」
言祝文乃:「はいはい」制服のブレザーを脱いで楽にする。
五木伊澄:「今じゃ割と楽しくやりとりできてるよ、ふみっちのおかげだあね」こっちもカーディガン(ズレてる)を脱いで軽いワンピース一枚になる。
五木伊澄:後ろから文乃に抱き着くようにし、耳元に囁くようにくっつくと。
言祝文乃:「レイがボケるのもあんまり想像つかないんだけどね……?」
五木伊澄:「アイツ結構ボケるよ…!騙されちゃだめだぜ……!」
言祝文乃:暖房を入れたとはいえブラウス一枚では肌寒い。そこに新たな体温が追加される。
言祝文乃:「うーん、温い」
五木伊澄:「ともあれ」いくよ、と囁きが来る。「空間変換--」
五木伊澄:「”ノルムのノギス”」
言祝文乃:こしょこしょ、と耳を通り抜けるむず痒い心地よさに意識を奪われつつ、努めて声に集中していく
五木伊澄:そのささやきとともに、言祝文乃は、自身の身体を血管の一つ一つ、空気の流れ、そして。己の中のレネゲイド器官のうごめきまで感じ取る事が出来ることに気付いた。
言祝文乃:「ん………」
言祝文乃:例えば高い熱を出した時、感覚は体の中に向かって、どくどくと心拍を感じるように。
言祝文乃:普段は包まれた感覚を新しく掘り出すような、不思議な高揚感。
五木伊澄:オルクス因子による領域内知覚、その転写の応用だった。そして、指示や助言のようなメッセージが送られていることにも気づく事が出来る。
五木伊澄:『オーケー、これが”目標”の第一だ』
言祝文乃:自分の体の中なのに他の意思を感じるのは、密着した距離感のおかげだろうか?
五木伊澄:『OVというのは、無理が効く。効きすぎるくらいにね。だから、ちゃんと己の身体の事がわかるようにならないといけない』
言祝文乃:『んん……くすぐったいような、そうでもないような。すごいね』実際に声を出す前のような思念で応える。
言祝文乃:『こんな感じで動いてるんだ』
五木伊澄:『あはは。まあ、慣れだよ慣れ。こういうのに向いてる能力だって言うのもある…そう』
五木伊澄:『今は問題が無くて、正常な状態だ。侵蝕率も落ち着いた状態』
言祝文乃:イズミのガイドで導かれる。体の中に熱があり、循環していて、その中心に心臓がある。
言祝文乃:熱く、炎のように熱を持った心臓だ。
言祝文乃:『今が普通なんだね、私の正常。』
五木伊澄:『そう』『これが、OVとしての言祝文乃の基準点だ』
五木伊澄:『だから、まずはこの状態をしっかり覚え込むことと、その上で鎮静手法を出来るようになること』
五木伊澄:『それが、きみがOVとして生きる上での、最初の一歩だ』
言祝文乃:『ふむふむ……』メモを取ることが出来ないので、より一層声に集中する。
言祝文乃:そうすると声を聞くのではなく、直接響いているように感じる。声が空気を震わせ耳に届く前に伝わる、直接的な心。
言祝文乃:『OV、かぁ』
言祝文乃:つぶやきのような思念は噛みしめるような、遠くを見るような響きになる。
五木伊澄:その”こころ”を意識したならば、きみがミストルティンの--深層領域のそれをルーツとする--OVであるから、どこかで読み取れるものがある。
五木伊澄:五木伊澄は、こうすることを楽しんでいるし、その上できみにどこか悪戯を仕掛けるような心持でいるのだ、ということも。
五木伊澄:『大丈夫?問題ないなら、実際の呼吸法を幾つか試していこうと思うけど…』
言祝文乃:だからこそ、秘密を正直に打ち明ける以上の行為だとしても、拒絶する心はないのだと思う。
言祝文乃:『うん』
言祝文乃:『生まれてからしばらくして、健康な体を手に入れたと思ってたけど』
言祝文乃:『更にはOVなんて……体の使い方を、1から覚えるなんてさ』
言祝文乃:『まだまだ、知れることがたくさんあるんだなぁって』
言祝文乃:くすくす、と笑うような響き。
言祝文乃:『こりゃあ、無茶して寝込んでる場合なんてないねぇ、先生』
五木伊澄:『…なんていうか、ふみっちは本当にタフだなあって思いますよ、先生は』
言祝文乃:『そう?結構虚弱だよ?虚ろで弱いだよ?』
五木伊澄:『そういうのじゃないさ。筋肉ムキムキマッチョマンかどうか、ってことじゃない』
五木伊澄:『何かに直面したとき。新しいものに向き合ったとき』
五木伊澄:『それに、向かっていくことができること。ましてや、楽しんでそれが出来るなら--』
五木伊澄:『それはね、立派なつよさなんだよ』
五木伊澄:普段悪戯げで、からかうような響きを持つ声が、どこか染入るような響きを伴っていた。
言祝文乃:『なるほど』得心がいったように。
言祝文乃:あるいは表情が見えないからこそ、飾り気のない響きが伝わる。
言祝文乃:『じゃあ、それについても、もっと教えてほしいな』
五木伊澄:『ふ』
言祝文乃:『ゲームでもなんでも、イズミはいつも楽しそうだもの』
五木伊澄:『それはおいおい。ひとつひとつ、教えてあげるよ』
五木伊澄:『まずは呼吸法から。簡単なやつから行こうか。鼻から息を吸って、3秒止めてからゆっくりと吐く--』
五木伊澄:五木伊澄は、本当に楽しそうだった。
五木伊澄:きみがおもうに、彼女が本当に楽しそうなのは、
五木伊澄:”遊び相手”が、付き合ってくれると信じているから……なのかもしれない。
◆Ending04◆藤岡桜里
Z市 屋内レジャープール
GM:真冬がどうした! 水着になりたい時に水着を着る!
GM:それが美少女としての、並びにFHとしての心構えであろう。
GM:君たちは、近辺の数少ないまともなレジャー施設である屋内プールにやってきていた。
藤岡桜里:「いくよ~っ 必殺~……!」持ってきたカラフルなビーチボールを上にふわりと浮かせて、
藤岡桜里:ぱしーん!技名が思いつかずにそのまま鋭くスパイクする。
玲:「なんの! 戦闘チルドレンレシーブ!」
玲:戦闘チルドレンらしい、自らの受け身を考えていないかのような動きで球に追いついて跳ね上げる。
五木伊澄:「名前的にいいのかそれ」半目でツッコミを入れつつコート内にいる。濃紺のセパレートだ。
五木伊澄:「ほいよっと」ネット間際に落ちるように軽く触れて落とすように。
玲:コートには薄く水が張られており、倒れ込んでも安心だ。メリハリのある体型に白のビキニが映える。
言祝文乃:「お、と、と」迷いなくジャンプする。ボールに触れるも、明後日の方向に飛んでいった。
言祝文乃:飾り気のない、競泳用の水着だ。肌を覆う面積がやや多い。
藤岡桜里:「わ~~っ」拾いにいこうとダイブしてかろうじてタッチしたが、少し跳ね上げるのが精いっぱいだった。
藤岡桜里:「く~っマッチポイントか……」
言祝文乃:「うーん、やっぱり名前つけないとだめか……」
藤岡桜里:落ちたビーチボールを抱えて戻ってくる。
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……いいね」ビーチチェアに座ってサングラスを掛けている。屋内だというのに。
カレナ・C・ラブレス:紫のビキニにストールとパレオの大人っぽい装いだ。
藤岡桜里:怖気のない白のビキニスタイル。しなやかで健康的な筋肉を晒している。
藤岡桜里:「名前か~~……難しいんだよな名前」
玲:「技名はちゃんとしなきゃダメだよ?」
玲:言えたほどだろうか。
言祝文乃:「名前があると型として動ける、って何かの技術書で見たからね」
言祝文乃:槍にすら名付けていない。
藤岡桜里:「結局コードネーム?とかいうのもよくわかんないし」
五木伊澄:「まあ、本名晒すよりかは二つ名があった方がいいだろ」
言祝文乃:「ゲームのアカウント名と同じってことだね」前にそう言われたのだ。
藤岡桜里:「もっとちゃんと考えてって却下されるんだよね……」
藤岡桜里:「ゲームとか普通に自分の名前入れない?」そういうタイプ。
藤岡桜里:「フレンドなった時誰かわかんないじゃん」
五木伊澄:「全世界に出てることを忘れないようにな……」
藤岡桜里:「まあ技の名前なんかよりも呼吸だよ。友情パワーだよ」
玲:「あ、あたし伊澄のコードネーム知らないかも」
五木伊澄:「…え!?教えたじゃん!」
言祝文乃:「そうなの?」
藤岡桜里:「ふみ、次のサーブは同時で行こう。タイミングはこっちで合わせるからね」
玲:「そうだっけ? 円環事件の時?」
五木伊澄:「”AEローレンツ”だよ!普通に覚えられる長さじゃない!?」
玲:「あっ、大変! くるよ!」
藤岡桜里:「なんか揉めてる今がチャンス!」ぴょいっとボールを浮かせて。
五木伊澄:「いや初対面の時に名乗ったが!?こ、コイツ~~…!」
言祝文乃:「せぇー……」サーブの構え
藤岡桜里:「やーっ!」文乃が叩く瞬間に合わせてこちらも側面を叩く。二重の加速!
五木伊澄:「、ちょ、おまっ」
藤岡桜里:更には二つの手でねじれるように叩かれたボールは尋常ならざる回転をしながらコートの片隅に叩き込まれる!
玲:「そんなのあり!?」
言祝文乃:「そんなことある??」一番戸惑っている
藤岡桜里:「ふっふっふ……!これがあたしたちの……」
藤岡桜里:「えっふみが戸惑わないでよ!こういう時はとりあえずドヤっておくの!」
玲:「ここで勝って、次はあたしが文乃と合体技を撃つよ……!」
藤岡桜里:実際普通そうはならないのだが、直感と運動神経でやったタイミングがたまたま正解を導き出している。
玲:野望に燃えてボールを拾う。
藤岡桜里:「とにかく、これでデュースだかんね……来るよふみ!」
五木伊澄:「なんか変なエフェクトとか使ってないだろうな……うん??」
言祝文乃:「だ、だっておーりちゃんの専売特許だと思ってたから……」
言祝文乃:「わ、とと。危ない危ない」気持ちの切り替え
五木伊澄:「いやそんなつもりはないってことは分かるんだが……わたしで不満か?お?」
藤岡桜里:「今はチームで一緒なんだからいいの~っ」
藤岡桜里:とにかく元気に動けるようになった文乃と遊べる事が楽しくて仕方のない様子である。プール遊びに誘ってきたのも彼女の方からだった。
玲:「わかってる。伊澄の頭脳あっての、チームハントレス」
言祝文乃:「むっ、イズミが構ってモードになってる。仲間割れかな」ヒソヒソ
藤岡桜里:「いや……これは仲間割れに見えてその実一番イズミのやる気が出るパターンの気がするよ……」
玲:「白米みたいなものっていうか……すごーく重要な……でもそれだけじゃダメなの!」
藤岡桜里:「あっでも褒め方があんまり上手くない……いけるかも……?」
五木伊澄:「そこうるさいっ!…ほーん」まあ褒めようとしてるのはわかるので悪い気分ではない。
玲:頭を使っていなさそうな応答とともにボールを打つ!
藤岡桜里:「とあっ」水平に飛び込みながらピンと伸ばした指先でボールを跳ね上げる。
玲:でも頭を使ってないってことは普段考えてることが出たってことだから!
藤岡桜里:入門してきたようだね 頭を使わずに動く世界へ
五木伊澄:そう言う事にしておいてやるか………(まんざらでもない)
藤岡桜里:「チャンスボールだよ!決めちゃえ~ふみ!」
言祝文乃:「いっくぞーう」飛び込み前の整った姿勢で踏み切りジャンプ。
藤岡桜里:そんなにチャンスボールではない気もするかもしれないが、桜里基準だとチャンスボールだ。
言祝文乃:今回はきちんとタイミングが合う。3回に1回はアジャスト出来るようになっている。
言祝文乃:(あ、そうだ名前)
言祝文乃:「え~~っと。ポセイドンアターック」水辺だからだ。
言祝文乃:ばすん、とボールがコートに向かう。それなりの威力だ
玲:「かわいい……」
五木伊澄:そのアタックの直前あたりから、いままでほぼふらっと立っていたのを、きちんとしたバレーの構えに代えている。
玲:「……はっ」
五木伊澄:「お、いい感じの打つじゃん…ね!」下から受けて、大きくロブのように打ちあがる。「いたた……、きちんととれよ!」
藤岡桜里:「出たーっ!ふみのポセイドンアタックだ!」
玲:「ま、任せて!」
言祝文乃:「お馴染みみたいになってる!」
藤岡桜里:普通に初見だけどとりあえず言いたかっただけのようだ。
玲:ネット際へ跳躍し、なんとか打ち返す。
藤岡桜里:1d100 なんかのダイス
DoubleCross : (1D100) → 80
玲:1d100 うわーっ負けない!
DoubleCross : (1D100) → 46
言祝文乃:つよい
藤岡桜里:GG
玲:負けた……
五木伊澄:つよいな~~
藤岡桜里:「うお~! リバウンドーッ!」その先に回り込んでいる。叩きつけるようにブロック!
藤岡桜里:「やった!あたしたちの勝ち~~!」
言祝文乃:「あ、やった~」
玲:「くう…………!」
藤岡桜里:笑顔で振り返ってハイタッチの構え。
五木伊澄:「……っあ~~、間に合わないか~」ネット際のそれへ飛び込んでいたが、間に合わなかった。
玲:「あたしが……よこしまだって言うの……」
言祝文乃:「いえーい」ハイタッチ
玲:がくりと膝をつく。
五木伊澄:「あわよくばっていう気持ちがあったのは事実だろ」肩を叩きつつ。
藤岡桜里:「いえいえい」
玲:「藤岡桜里……やっぱり……強……敵…………」ぱしゃーん。
藤岡桜里:「……? 横縞でも縦縞でもなくない?」玲ちゃんの真っ白な水着を見つつ。
藤岡桜里:「えへへ、とにかくナイスゲーム!」伊澄や玲とも握手しようとしている。
五木伊澄:「おーう、グッドゲーム」
藤岡桜里:「どうしよ、もっかいやる?それともお昼とか食べる?」
言祝文乃:「倒れちゃった。危ないよー」
玲:うつぶせに倒れたまま手を持ち上げて握手に応じます。
玲:そのままがばりと立ち上がる。
五木伊澄:「大分愉快なことしてんなこいつな」
藤岡桜里:「玲の元気がなくなっちゃった……今の戦いに力を使い尽くしたのかな」
言祝文乃:「じゃあ休憩したほうが良いかもね」
玲:「元気はある……敗北をこの身に刻み込んで、負けない。という気持ちを新たにしたかっただけ」
カレナ・C・ラブレス:「さて、青春してる女子諸君。そろそろ腹ペコの時間だと思うが、如何かな」フライドチキンやらポテトやらが盛り付けられたバスケットを両手に
玲:「……あ、リーダー」
五木伊澄:「お、いいタイミング~」
言祝文乃:「すごい、パーティだねカレナ」
御厨玉緒:「青春ですね~」
藤岡桜里:「えっカレナさんの奢り?やった~」
御厨玉緒:黒のクロスストラップ姿でついてくるぞ。ドリンクを持っている。
藤岡桜里:ぺたぺた歩いてきて手を洗っている。
言祝文乃:「タマオもありがとうね。一休みしたら交代制でやろっか」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ、たんと食べて遊ぶといいよ」サングラスをキランと光らせる
藤岡桜里:「カレナさんも入れて3-3でやってもいいけどねー」ポテトをつまみながら。
御厨玉緒:「じゃあ、文乃さんが疲れちゃったら入ります」
御厨玉緒:「あ、それでもいいですよ。お手柔らかに」
カレナ・C・ラブレス:「おっと、観戦者ではいられないようだね」
言祝文乃:「おぉ。実はスポーツに自信があるのかな」
藤岡桜里:「そうなったら今度は三人技にチャレンジしてみるか……」この後チャレンジしたけど失敗しました。
玲:出オチを越えたスピード感……!
五木伊澄:無茶するからなんだよな。
言祝文乃:「カレナたっての希望でハントレスに引き取られたみたいだし、これからよろしくねえ」そういうことになった。
藤岡桜里:「おー、そうなんだ」それからふと、何かを思い出したように「あ」と呟いて。
言祝文乃:「ふふ。友だちが増えるっていーことだね」
藤岡桜里:「そういえばみんな、最近はなんか悪い事ってしてるの?」微妙に要領を得ない質問をする。「あ、聞いてるのはふみ以外ね」
御厨玉緒:「最近はコーヒーメーカーに凝ってて……なんと……8万円もするやつを買っちゃいました!」
藤岡桜里:「えっすごい!8万円の……コーヒー……?」
玲:「淹れるやつだよ」
藤岡桜里:「飲んだら一週間くらい眠気が吹き飛んだりするのかな」コーヒーの価値を風情のない部分に置いている。
言祝文乃:「すごい。お店にありそう」
カレナ・C・ラブレス:「私はそれを唆したよ。買わない後悔より買う後悔じゃないかい?とね」
言祝文乃:「すごい。誘惑の囁きだ。悪いことだね」
藤岡桜里:「わー……悪いおとな……」
玲:「最近は任務もないけど……リーダーは悪い事してそうだよね。資金源が謎すぎて」
藤岡桜里:「どうしよう……あのね、あの事件の後にさ」
五木伊澄:「悪い事~?」「適当なクラッキングとかか?”最近は”あまりしてないぞ」色々な隠蔽とか後始末とかもよくやってる。
藤岡桜里:「UGNの人達にね、ハントレスってFH?だけどそんなに悪い人達じゃないと思うよ~って説明したら」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……」謎めいた笑み……
玲:攻撃手なので、敵が現れるまでヒマなのだ
藤岡桜里:「じゃあ悪い事しないように見張っておいてね~って言われて」
藤岡桜里:「でも友達にストーカーみたいなこともできないでしょ? だから聞いたの」
五木伊澄:「ノリが軽い。いいのかUGN」
言祝文乃:「聞いてみたけど、進んで悪いことする人たちの相手で大変みたい」
カレナ・C・ラブレス:「こちらが動く条件がわかりやすい以上、下手に手を出して事を構えるよりマシという判断だろうね」
五木伊澄:「は~……”世界の盾”も大変ね……」
カレナ・C・ラブレス:「……最近じゃ”絶滅主義者”が元気にやっているようだしね」
玲:「あいつら、機関にも興味があるみたい」
五木伊澄:「下手すると大規模破壊にも使えなくはないもんなあ、機関って」
言祝文乃:「そうなんだ……全部自分たちでやらなきゃいけないから、大変なんだねぇ」
カレナ・C・ラブレス:「”破滅の尾”と言っていたか。……フフ、そんなありふれたものならどれだけ簡単だろうね」
藤岡桜里:「えーっと……じゃあ、とりあえず8万円のコーヒー買ったらしいよって話はあとで報告しとくね」
藤岡桜里:「……もうちょっとサバ呼んだ方が良い?1万円くらいにしとく?」
カレナ・C・ラブレス:「逆に盛っていこう。80万でどうだい」
玲:「うう~ん。迷惑だと思うけど、止めたらイリーガルの任務を妨害したってことになるのかなあ」
五木伊澄:「1万円のコーヒーメーカー、あまりいい味し無さそう」
藤岡桜里:「ええっ。1万円って大金なのに……」
五木伊澄:「家電で万いかない奴、結構品質が厳しいとこあるからな……」
言祝文乃:「UGNにコーヒー党の人がいたら逆に警戒されたりするのかな」別のこと考えてる。
藤岡桜里:「あんまり警戒されすぎると大変だな~……できれば抑えめにしてね、悪いことは」
御厨玉緒:「というか、リーダーは機関が何なのか知ってるんですか?」
五木伊澄:「あまりやらんようにしてくか~、藤岡ちゃんの頼みだしね」
カレナ・C・ラブレス:「ああ。きっちり説明すると長くなるが……」
藤岡桜里:「やった!これが平和的交渉……あたしにだってできるってことだね」
カレナ・C・ラブレス:「ざっくり言うと、『外の宇宙の法則』の具現化、といえる代物だね」
藤岡桜里:機嫌よく鼻歌を歌いながらチキンをぱくついている。
五木伊澄:「通常のOVの能力とはまた違う、ってコト?」
カレナ・C・ラブレス:「そう。”悪魔”のチョコレートでもレネゲイド反応は軽微だったろう?」
御厨玉緒:「よくわかりませんけど、なんだかロマンですねぇ」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ……そう、ロマンなんだ」
言祝文乃:「カレナとも相性が良さそうだねぇ」
御厨玉緒:「はい! 私たち、多分同じようなものが好きだと思います」
御厨玉緒:にこにこしてカレナと腕を絡める。
藤岡桜里:「わ。仲良しになってる」
カレナ・C・ラブレス:「ロマン、……いい言葉だね」
言祝文乃:「いいな。私もそこまではしてないのに」
藤岡桜里:「そうじゃん。あたしらも対抗するか……」だるっと文乃に腕を絡めている。豊かな膨らみが二の腕に当たってるような気もする。
カレナ・C・ラブレス:「おや、仲良しだね」
玲:「わ、私もするっ!」
玲:文乃の手を取って、ぎゅっと体を寄せる。
藤岡桜里:「両方行ったらふみが手動かせないじゃん」
五木伊澄:「ふみっち、大変やね……」ぱくつきつつのんびりしてる。
言祝文乃:「おぉ」両腕を拘束されてる。
玲:「大丈夫。私が食べさせてあげるから」
言祝文乃:「ふふ。でもいやじゃないかな」
玲:「ほら、こう言ってる。桜里は前やったんでしょ? 譲ってよ」
藤岡桜里:「前……?」首を傾げる。「いつの時のやつだろう……」
言祝文乃:水着で冷えた両腕が温かみに包まれている。
玲:「ああ~~っっ………………!」
玲:「日常的に……!? 随分進んで……すごい…………」
玲:キッと桜里をにらんでから、文乃へと視線を戻す。
言祝文乃:「おーりちゃんはいろんな食べ物知ってるからねぇ」
玲:決断的にポテトを手に取り、文乃の口元まで運ぼうとして……。
玲:(何、しようとしてるの? みんな見てる前で…………?)
藤岡桜里:「ふふふ。胃腸が丈夫だからね(?)」
言祝文乃:(しかし、こうされるとわかるけど……)
言祝文乃:(二人共、スタイル良いなぁ。なんだかすごく柔らかいし)
言祝文乃:(……私もお肉をつけなければ)
藤岡桜里:「はいポテトだよ~」片方が躊躇している間にするっと餌付けでもするように進めている。
言祝文乃:「あむ」餌付けされる。心なしか使命感に燃えている。
玲:「ああっ…………!」
玲:「あ、あたしのポテトも……あげるから……!」
言祝文乃:「ありがと。次、ケチャップ付いてるやつが良いな」
玲:(通った……! 誰も変な目では見てない)
玲:(普通の、普通のことなんだ……! おかしくない……!)
五木伊澄:(生)暖かい眼で見ている。
玲:「あ、あ~ん……」求められた通りにケチャップをつけて差し出す。
カレナ・C・ラブレス:母親のような目で見ている。
御厨玉緒:「今ってこういうのが流行ってるんですね~」
GM:君たちはこうして、楽しい週末を過ごした。
◆Ending05◆カレナ・キャロライン・ラブレス
GM:雲のない夜。2月の風も、どことなく今日は穏やかだ。
GM:斜陽の地方都市であるZ市は、夜が更けると一気に暗くなる。存外に、星がよく見えた。
GM:君はアジトを隠したビルの屋上に立って、一人空を眺めている。
カレナ・C・ラブレス:遠い遠い空の向こう、その果てまで探したところで、
カレナ・C・ラブレス:彼女の故郷は見つからない。
カレナ・C・ラブレス:だが、それでも時々、こうして夜空を眺める。
カレナ・C・ラブレス:「感傷に浸る……というやつか。フフフ」
カレナ・C・ラブレス:「なかなかどうして、私も地球人らしくなってきている」
カレナ・C・ラブレス:「……」
カレナ・C・ラブレス:焦ったところで、時の流れは動かせない。だが、地球に降り立ち、感情という機能を”取り戻して”以降、
カレナ・C・ラブレス:ひどく不合理なそれに、追い立てられるような心持ちをしている。
カレナ・C・ラブレス:はぁ、とらしくない溜息をひとつ。口から吐き出された白い息が、ふわふわと夜空に消えていく。
五木伊澄:「なーにしてんのさ」そんな言葉と共に、後ろから暖かい缶コーヒーが頬に当たる。
カレナ・C・ラブレス:「フフフ、望郷の念と戦っていたところさ」
五木伊澄:「ふうん?”宇宙人”だから、宇宙のどこかなのかな」
カレナ・C・ラブレス:「正確には、この宇宙の外にあたる」
五木伊澄:「多元宇宙論?じゃあ異世界人じゃんね」
カレナ・C・ラブレス:「そうとも言えるね」
五木伊澄:「ふ~ん……ほら、飲みなって」コーヒー缶をカレナに押し付けて、自分は自分でカフェラテを一口。
カレナ・C・ラブレス:「ありがとう。……」コーヒー缶を受け取り、手を温める。
カレナ・C・ラブレス:「生存可能領域というのは、太陽系の地球周辺の領域を指す言葉だと思うが」
五木伊澄:「んだね」
カレナ・C・ラブレス:「スケールを一つ上げれば、この宇宙そのものも定義として当てはめることができる」
五木伊澄:「大分ケタが撥ねた気がするけど、まあ概念として言わんとするところは分かる」
カレナ・C・ラブレス:「逆に言えば、生存不可能宇宙というのも、存在する。……正確には、したわけだ」
五木伊澄:「インフレーション理論とかの”冷え切った宇宙”とか、”ガンマ線バースト”だとか、”真空崩壊”シナリオとか、色々SFだけど、あるっちゃあるね」
カレナ・C・ラブレス:「……この宇宙は、少なくとも今のところは生存可能領域に当てはまる」
カレナ・C・ラブレス:「そういったところには、時折ほかの、宇宙だったものの残滓が現れる」
五木伊澄:静かに聴いている。
カレナ・C・ラブレス:「"織律機関"の正体とは、それだ」
五木伊澄:「ふうん……」手のひらの上に、淡く光る構造球体が浮かぶ。「じゃあ、コイツもどこかで”死んだ”宇宙の残滓なわけだ」
カレナ・C・ラブレス:「そう。……この宇宙が選ばなかった法則、とも言える」
五木伊澄:「ビッグバンが始まるほんのわずかな時間。それがちょっとでもズレていれば--」
五木伊澄:「いまの世界を構成する素粒子セットは全く別のセットになっていた。…宇宙物理学のやつだね。つまり、そもそも現在のこの宇宙の法則は、”たまたま”こういう形をしてる」
五木伊澄:「じゃあ、それ以外のパターンはどこに行ったのか?…その答えの一つが、これだってこと」
カレナ・C・ラブレス:「そう」
五木伊澄:「じゃあ、カレナの”手”とか、オリジンは……」
カレナ・C・ラブレス:「私自身が”織律機関”だ」
五木伊澄:「……なるほどね」ちょっとだけ、明るい普段のそれから、真面目な少女の顔が覗く。
五木伊澄:「ねえ、カレナはさ。帰ったり、故郷復興したいみたいな感じの事、考えたりしてる?」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ。……なんだい。私が帰ってしまうことを想像したのかな?」
五木伊澄:「べつに~。そう”したい”とかあるなら、そう”する”のが私達でしょ」
カレナ・C・ラブレス:「全くもってその通り。……”ハントレス”の目的は織律機関を蒐集すること」
カレナ・C・ラブレス:「それは変わらないし、変える気はない」
五木伊澄:「じゃあ、どうしてそんな目的にしたのさ?」
カレナ・C・ラブレス:「…………」
カレナ・C・ラブレス:「”熱”を、取り戻すため。かな」
五木伊澄:「熱…藤岡ちゃんにも言ってたけど」
五木伊澄:「カレナにとっては、大事なものなんだ?」
カレナ・C・ラブレス:「その概念を言い表す時に、私の中でもっともしっくり来るのが、”熱”なんだ」
カレナ・C・ラブレス:「物理的な熱とはまた違うが……それは確かに存在する」
五木伊澄:柵に背中と腕を預けながら、君を見上げている。
カレナ・C・ラブレス:「知性は熱によって生まれ、熱とともに育ち、さらなる熱を求めて進化した」
カレナ・C・ラブレス:「……もう一度、失われたそれを」
カレナ・C・ラブレス:「この宇宙で見出したい」
五木伊澄:にや、と目の前の少女が笑うのがわかった。いつもの、楽しそうに、淡い紫の瞳が歪んだ。
五木伊澄:「いいじゃん」
カレナ・C・ラブレス:「フフフ。途方もない話だが……少なくとも、私の傍にいれば」
カレナ・C・ラブレス:「退屈はさせないと約束するよ」
五木伊澄:「わたしはさ、別になんか壮大なやつとかはないけど」ぐ、とのびやかに。後ろ手で、柵を押す。「やりたいことをやろうとしてるやつの傍にいるのは、楽しいからね」
カレナ・C・ラブレス:「……いいね。楽しいのは大事だ」缶コーヒーを一口。
カレナ・C・ラブレス:夜空に目を向け、白い息が昇っていく。
カレナ・C・ラブレス:もしも、自分の目的が達成されたとき、
カレナ・C・ラブレス:この宇宙に深刻なダメージを与えるとしたら。
カレナ・C・ラブレス:私は果たして、どうするのだろうね。
カレナ・C・ラブレス:「フフフ」
カレナ・C・ラブレス:「……さて、そろそろ戻ろうか。缶コーヒーもいいが、玉緒くんが拗ねる」
五木伊澄:くるんとステップを踏んで、きみの数歩先に立つ。「美味しいのになあ、缶コーヒー」
五木伊澄:「じゃ、戻ろっか」いつもの道を歩くように。楽し気なステップを踏んでいく。
五木伊澄:「私達の、”ハントレス”へ」
Doublecross the 3rd Edition
『追憶に悪魔をさがして』
Fin.