『グッド・アズ・ゴールド』(GM:缶詰)
PC1:葵葉琴子(
キャラシート
)PL:マグロダ
PC2:石神一生(
キャラシート
)PL:いちま
PC3:羽鳥エミル(
キャラシート
)PL:アスハル
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
メインログ|雑談ログ
目次
Preplay
GM:ではダブルクロス『グッド・アズ・ゴールド』、開始していきます
GM:キャラシートを貼りますので、PC順に自己紹介をお願いします。
葵葉琴子:ウオーッ
GM:まずはPC1!
GM:キャラシート
GM:琴子さん!どうぞ!
葵葉琴子:もす!
葵葉琴子:市内の高校に潜入中のUGNエージェント、葵葉琴子です。コードネームは”トリックフラッシュ”。
GM:現役女子高生!
葵葉琴子:その名の通りエンジェルハイロゥを含むクロスブリードで、火力は平均的だが技巧的な戦い方をするぞ。
葵葉琴子:同級生からはちょっとミステリアスなところもある頼れるお姉さんポジションの生徒として認識されている…つもりでいる。
GM:さっすが葵葉さんは頼れるお姉さんだぜ。
葵葉琴子:実際のところは高校卒業後に再び高校へ任務で潜入することになったので、今年で3年生は二回目。本当にお姉さんなのです。
GM:名実ともに頼れるお姉さんでしたね。22歳の女子高生だ。
葵葉琴子:そうなのだ
葵葉琴子:それ以外は一般的なUGNエージェントだ! 強さも普通で補助エフェクトも普通だぞ!
GM:模範的なエージェント!
葵葉琴子:まじめに任務するわよーッ よろしくお願いします!
GM:はーい!そんな葵葉さんのハンドアウトはコレ!
・PC1:葵葉琴子
シナリオロイス:『リース』
貴方が通う学校である噂が囁かれていた。
それは『夜の散歩は、現実離れした美女に出会うことが出来る』というもの。
皆の手前笑って受け流したが、噂の根幹を確かめるのも貴方の役目だ。
目撃情報を得た場所に向かった貴方は、行き倒れていた少女を発見する。
リース。そう名乗った少女は、FHからの脱走者だった。
GM:学校の不思議な噂。意外とそんな所にFHの暗躍が潜んでいるのです
GM:警戒し、女の子を拾おう!
葵葉琴子:現実離れした美女が夜に!?
GM:怖いですね。見に行きましょう
葵葉琴子:(まさか任務中の私の可能性が5%……いや10%くらいは……!?)
GM:ふっ、その可能性に思い当たるとはね
葵葉琴子:探さなければいけませんね!
GM:探してください!
リース:拾われる女子はこんな感じ。金髪ポニテのクールな感じです。
葵葉琴子:見つからなかったらその称号は私のもの
葵葉琴子:あっ居る!
リース:厄ネタなので支部に報告すると良いと思う。
葵葉琴子:しょうがないので拾います…報告もします
リース:よろしく。
GM:ではそんな感じでがんばってください!
GM:続いてPC2
GM:キャラシート
葵葉琴子:よろしくお願いします~! 頑張るぞッ
GM:石神くんです。どうぞ!
石神一生:はーいっ
石神一生:石神一生(いしがみ・いっせい)。施設育ちの優秀だけど素行はちょっと問題ある感じのチルドレンです。
GM:おっワイルドですね
石神一生:基本的に自己肯定感が強い俺様気質であり、戦闘に関しては何でも自分で対処しようとする悪癖があります。
石神一生:いかついです PLはあんまやったことないタイプだが…
石神一生:前にいた支部ではその辺が極端な人手不足の状況や周囲との関係がたまたま噛み合っていましたが、まあ普通に無理が祟って一度くたばる事になり
石神一生:入院中に体制の見直しからの組織再編が行われて現在のU市支部に移籍した……という感じなのかな?と思っています。
GM:大変だ。
GM:人事部の仕事は早いのです
石神一生:本人もまあまあ反省しており、「全部俺が片付けてやるよ!」って言いそうになる所を頑張って自重したり、周りとうまく連携したりしなきゃいけないなあ……と思っているらしいです。
石神一生:思ってるだけでできたらこの世に苦労というものはないんですが…
GM:思いだけでも、力だけでもですよ
石神一生:CEの歌姫でてきたな
石神一生:オーヴァードとしてはキュマサラオルのトライブリード。
石神一生:自身の手が届くくらいの空間を領域化し、領域内からさまざまなエネルギーを奪って熱を生じたり身体能力を高めたりしつつ格闘します。
石神一生:データ的には縮地バクスタからの吹き飛ばし氷の茨。
GM:すごいことする
GM:人間がバレーボールに!
石神一生:戦闘以外の事は他人に任せがちです。微妙に凝り性で、事務とか報告書類の作成とかはまめすぎて無駄に時間かかっちゃうので苦手みたいなタイプ。
GM:ちゃんと報告も全部一人でやろうとしてる。えらいね
石神一生:世界にはもっとチェインする人もいるらしいからまあ…
GM:なるほどね。
石神一生:紹介としてはそんな感じです。新しい支部でもがんばるぞ~
GM:世界レベルに輝いてくださいね
GM:はーい。では石神くんのハンドアウトはこちら。
・PC2:石神一生
シナリオロイス:『"スタンピード"』
貴方はUGNに所属するチルドレンだ。
負傷から回復し、徐々に現場の任務に復帰し始めた。
その日課せられた任務は、突如発生したレネゲイド戦闘の調査。
現場で調査を続ける貴方の前に、黒い服に身を包んだ少女が現れた。
FHエージェント、"スタンピード"。
そう名乗った女は戯れのように攻撃を仕掛け、施設内の情報を破壊する。
UGNの警戒をものともせずに姿を消した後、貴方はその施設がFHに関連するものだと知るのだった。
手に入れた情報と市内で起こる事件。対策のため、貴方の戦闘力に白羽の矢が立つのだった。
GM:突発の戦闘を調査してたら怪しい女に喧嘩を売られるぞ!
石神一生:あやしいやつ!
GM:適度に苦戦したり善戦したりした結果、任務に組み込まれます。やったね。
石神一生:倒してやりたいが、倒せなくて逃げられそうな気配がするぜ
"スタンピード":倒されたら終わっちゃうからね。
"スタンピード":相対するのは私。よろしくね?
石神一生:敵なのに礼儀正しい
石神一生:よろしく~
"スタンピード":フリフリの服を来て黒い日傘を持った黒髪の女です
GM:よろしくおねがいしまーす
GM:ではラスト、PC3!
GM: キャラシート
GM:羽鳥さん!どうぞ!
羽鳥エミル:はーいはい
羽鳥エミル:羽鳥エミル28歳! 眉間の皺が凝り固まっている陰気な雰囲気のエージェント。
GM:大変。マッサージしなきゃ。
羽鳥エミル:UGNでは裏方組であり、主なテーマは体質変化系のオーヴァードの日常服装デザインについての開発。
羽鳥エミル:帯電体質とか、獣化能力者がスムーズに着脱できる衣服とか、そういうのを主に取り扱っております。
GM:地味ながら必要な役職だ!
GM:オーヴァードの知識が豊富なご家庭ならではですね。
羽鳥エミル:そう、一族総出の平エージェント家系、羽鳥家の一員であり、現役の中では長兄ポジションにいるよう。
GM:なにせ28歳ですからね。今回のPCでも最高齢!
GM:高校生二人に比べてアダルトですね
羽鳥エミル:日々大規模・激化の進むオーヴァード戦闘に嫌気が差しながらも、今日も今日とて本業の傍らガス爆発を偽装していきます。
GM:今日もガス管の劣化が激しい日本。
羽鳥エミル:能力は専守防衛。活用用法の少ない『フルディフェンス』型。
羽鳥エミル:セットアップで行動済みになりつつ回避とか反撃とか支援を行ないます。
GM:特殊な動きをしますねぇ
羽鳥エミル:強いのかどうかは全く分からん。160で妖精の手があるから最低限の仕事は出来るやろ。
GM:仕事できて偉い
羽鳥エミル:そんな感じです。よろしくお願いします
GM:はーい。そんな羽鳥くんのハンドアウトはこちら。
・PC3:羽鳥エミル
シナリオロイス:『エクスマキナ』
貴方はUGNでオーヴァードの装備に関する研究を行うエージェントだ。
研究の一環として、貴方の所属する研究所にレネゲイドに関するアイテムが運び込まれる予定だった。
しかし、同行したトレーラーは襲撃され、積み荷が全て奪われる事件が発生した。
人的被害は無く、しかし貴方は襲撃者が『現実離れした美女』だと目撃する。
空になったトレーラーの後始末をしながら、貴方は事件に巻き込まれていくのだった。
GM:シワが増えます。
羽鳥エミル:わぁいやったね 喪失した備品一覧のリスト見て埋め合わせしなきゃ
GM:大変だ。レネゲイドに感染したアイテムやら眉唾ものやら 色々です
エクスマキナ:襲撃するのは私。
羽鳥エミル:うわっ美女
羽鳥エミル:美女には拐かされません
エクスマキナ:パーツの殆どを白で構成された、人呼んで美女です。
エクスマキナ:そう。貴方は私と普通に会話してくれるのね…
羽鳥エミル:オートアクションで好感度上がるタイプ?
エクスマキナ:正解のSEは搭載されてないの。
GM:報告書とか書きましょう。そんな感じで事件に巻き込まれていきます。
GM:よろしくおねがいします!
羽鳥エミル:お願いします!
GM:では、最後にトレーラーを貼るので、皆で「やるぞー!」ってなって開始していきます!
葵葉琴子:やるぞーってなるぞ!
トレーラー
U市の穏やかな安寧に、一つの波乱が投げ込まれた。
UGNの研究資材を積んだトレーラーが襲撃され、その積み荷が奪われたのである。
現場に残るレネゲイドの痕跡、まことしやかに囁かれるFHセルの蠢動。
日常の裏ににわかに緊張が走る傍ら、表の世界でもある噂が囁かれる。
『月の綺麗な夜に、現実離れした美女が現れる』
過去から続く不変の価値観がある。
どの時代も、美しいものは求められてきた。
Double-Cross The 3rd Edition 『グッド・アズ・ゴールド』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
GM:やるぞー!よろしくおねがいします!
葵葉琴子:やるぞーっ! よろしくお願いします!
羽鳥エミル:うおおおーっ!
石神一生:わいわい!よろしくおねがいします~
◆Opening◆葵葉琴子
GM:
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// ◆Opening◆葵葉琴子
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シーンPC:葵葉琴子 他、登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ
葵葉琴子:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 2[2]+31 → 33
葵葉琴子:ドリャッ
GM:さすが安定した登場!
GM:ではこのシーンですが
葵葉琴子:ほぅほぅ
GM:まず教室で軽く同級生たちとダベって頂き、美女の噂を聞くので。
GM:夜の街に調査に乗り出したら少女を拾って締めのシーンになります
葵葉琴子:あなたまたそんなの拾って!
葵葉琴子:すべて理解しました。だべり、拾います。
GM:はーい、よろしくお願いします!
◆U市 高等学校
GM:春の粧が鳴りを潜めて、雨雲とともに全国に温度を運んできた初夏の頃。
GM:貴方は潜入先の高校で授業を受けて、昼休みを迎えていました。
GM:教室には弛緩した空気とともに、いくつかのグループに分かれて食事を取る生徒たちが居ます。
同級生:「葵葉ちゃーん。ご飯たべよー」
葵葉琴子:「あつぅ~~……」手でパタパタと顔に風を送る。「動いてないのに暑いわ……」
同級生:可愛くプリントされた包みを持ちながら貴方の席にやって来る。
同級生:「汗やば。スプレー使う?」
葵葉琴子:「んー、食べよ食べよ」
同級生:制汗剤の缶をカラカラ振る
同級生:机に缶を放って手近な椅子を強奪する。
葵葉琴子:「えーいいの?」「それ新しいやつじゃない? なんか……季節限定そうな変なくだもののやつ」
同級生:「いいよいいよー」
同級生:「混ぜて使うと匂いヤバ、てなるから」
葵葉琴子:(流行ってるのね……)
葵葉琴子:「え゛」
同級生:「あたしは朝別のやつ使ったからなー」
同級生:「ほれ。腹を出しな」制服の裾からシューしようとする。
葵葉琴子:「きゃっもう、ちょっ、グワーッ!」
同級生:「わはは。ボスみたいにモクモクしてる」白い水蒸気がモクモク。
葵葉琴子:ひんやりとした制汗スプレーに襲われる! 朝に無臭のを使ったきりだ、香料が混ざる心配はない…と信じたい。
同級生:「でも効果はあるからさー。しばらくスーッとするよ」
同級生:手でパタパタ仰ぐ。「あ、いい匂い。正しい使い方だ」
葵葉琴子:「んへへ、ありがとうね……ホントだ!」
同級生:「よかったー。果物系混ざるとヤバイよね」
同級生:「葵葉ちゃん、今日のお昼のメニューはー?」包みを開く。可愛らしいお弁当に冷凍食品が詰まっている。
葵葉琴子:「ツナと……ツナ」モムモムとランチパックをほおばりながら。
同級生:「ツナ、ハズレ無いよねー」
同級生:ピックの刺さったミートボールをもぐもぐする。
葵葉琴子:頷く。「それに安かったのよ。夜に行くとたまに割引されてるのよね」
同級生:「へー……あ、ほんとだ。シール貼ってる」
GM:そんな会話をしていると、貴方達とは別の、男子集団がにわかに笑い声を上げていた。
葵葉琴子:「ま、ツナが残ってることなんてあんまりないんだけど……んむ?」
同級生:「人気だもんね、ツナ……うわ、うるさっ」
同級生:「……あ、そうだ。さっきアレ達から聞いたんだけどさ」男子集団を指差す。
葵葉琴子:「アレって」苦笑する。
同級生:「名前が出てこなかったんだって」笑う。
同級生:「最近、夜に出歩くと"出る"らしいよ」声をひそめる。
葵葉琴子:(なんだかかわいそうね……)
葵葉琴子:「ええっ!?」「出るって、なにが!?」
同級生:「なんか……」
同級生:「美女?」
同級生:「いや、美人?」
葵葉琴子:「……」
葵葉琴子:「は?」
同級生:「美人」頷く。
同級生:「めーっちゃくちゃ可愛くって、テレビの向こうレベル?以上?のが出るんだって」
葵葉琴子:「……美人が”出る”って、なに?」
同級生:「なんかー、現実感が無くって、話しかけても相手されないー、みたいな?」
葵葉琴子:「ああ……なるほど? なんとなくその扱いなのが分かったわ」
同級生:「じゃあ皆で探そうぜ!……ってなってるのがアレ」男子たちを指差す。
同級生:「そうそう」
同級生:「葵葉ちゃんも夜に出歩いてるんなら見たことある?」
同級生:「美女。」
葵葉琴子:「う~ん……ないかも。みんなして噂するほどの人でしょう?」
同級生:「ないかー。残念」苦笑。
同級生:「そー。なんかー、上から下まで真っ白な美人らしいよ」
葵葉琴子:「ほえ~、それは目立つわねえ」
同級生:「んで、それを見た後に気を失って…とからしくてさー。ムキになってんの」
葵葉琴子:やや顔をしかめ、目があらぬ方向を向く。(案外、こういう噂が『アタリ』だったりするのよね……)
同級生:やれやれ、という顔で男子集団の一人に目を向けている。
葵葉琴子:「気絶するほどの美人なのね」
同級生:「らしい。美女ならここに居るだろっつーのにね」
同級生:「失礼なヤロー共だよ」
葵葉琴子:「ね」「あとで気絶させに行きましょっか」
同級生:「おっ、乗り気じゃん」楽しそうにブロッコリーを頬張る。
同級生:「午後の授業を欠席させてやろうぜ」
葵葉琴子:ムモムモムと口にランチパックを詰め込んでいく。
葵葉琴子:(夜の巡回を少し厚くしてみようかしら……)
GM:高校生の行動力と噂は馬鹿にできない。貴方が学生として潜入するのは、そういった『事件』未満の噂話を収集するためでも有るのだ。
GM:そう決意をしながら、どのような手段で気絶させたのか。
GM:ここで詳しい描写は省くことにする。
◆U市 夜間
GM:温度が上がるとともに、すっかり一日は長くなった。
GM:放課後、夕焼けが茜色に空を染める時間に貴方は街に繰り出していた。
葵葉琴子:そう。この葵葉琴子、見た目も心も高校生にしか見えないが……それは誤りだ。
葵葉琴子:彼女はこの世界の秩序を守るUGNのエージェントであり、高校には任務で潜入している成人女性なのである。
葵葉琴子:街で浮かないようにやや大人びた服装でサクサクと雑踏を進む。巡回中だ。
GM:故に夜間の活動して、補導される心配もないのだ。
GM:男子たちから聞き出した所、噂になる場所は駅前やビルから離れた、人通りの少ない路地。
GM:繁華街や塾、そういった場所の行き帰りに使う程度の、静かな道だ。
葵葉琴子:(なんでもないといいんだけれどね)
オペレーター:巡回中の君のイヤホン越しに、オペレーターから観測指示が飛ぶ。
葵葉琴子:路地を歩きながらじんわりと眉根が寄る。どんな街角にも、こういった不思議と薄暗く、人通りの少ない道はあるものだ。
オペレーター:『葵葉さん、葵葉さん。聞こえますか?』
葵葉琴子:「ええ、問題ないわ」
葵葉琴子:「なにかあったかしら?」
オペレーター:通話の先には何度か仕事をこなした後輩であるチルドレンの声が響いてくる。
オペレーター:『はい。その近くで、レネゲイドの反応があったみたいで』
オペレーター:『戦闘ってほどではないのですが。一応、確認してもらえますか?』
葵葉琴子:「!」「了解、現場に向かいます」
オペレーター:言って、貴方の端末に位置情報が送られてくる。
GM:数回曲がり角を経由すれば、すぐに辿り着ける場所だ。
葵葉琴子:すいすいと進んでいく。すぐにもたどりつくだろう。
葵葉琴子:「ここね――」音を消し、そっと様子をうかがう。
GM:そこに近づくに連れて、オーヴァードには慣れ親しんだレネゲイドの反応を感じ取ることが出来る。
GM:身を隠して伺った先。
金髪の少女:「……………」
金髪の少女:電柱に身を預けるように、金髪の少女がうずくまっていた。
金髪の少女:ひと目見て満身創痍であり、戦闘を経験した後だと分かる。
葵葉琴子:「あなた、大丈夫!?」小規模なワーディングを広げ、少女に近寄る。
金髪の少女:「はやく………早く、ここから……!」
金髪の少女:「!」
金髪の少女:痛む体を引きずるようにワーディングを警戒する。
金髪の少女:「あっ、」が、立ち上がろうとした足がもつれた。
葵葉琴子:「こちら”トリックフラッシュ”、負傷した少女を発見。戦闘の痕跡が――」「っと。……オーヴァードでも、無茶は禁物よ」
金髪の少女:「だ、誰……!?」
金髪の少女:束ねた金髪は解け、ボロボロになったリボンを手に持っている。
葵葉琴子:「UGNのエージェントです。って言って、分かる? もっと必要なことだけ言うと」
葵葉琴子:「その、あなたを休ませることができるんだけど。どう?」
金髪の少女:「……、UGN……!」
金髪の少女:その言葉に一瞬、警戒するように身をすくめ。
金髪の少女:「………」迷うように目線を彷徨わせる。
金髪の少女:エージェントとして葵葉さんは分かるでしょう。警戒の反応は、FHと対峙した時とよく似ていた。
葵葉琴子:(体感的に、断られる方が多いんだけどね~。何か問題があるからこうなってるんだろうし……)
葵葉琴子:「ん……」「……そうね、私から言えるのは」
葵葉琴子:「少なくとも、私たちはあなたにさらなる危害を加えたりはしない……ってこと」
金髪の少女:「UGNは、分かる……り、ます」辿々しく言い直して。
金髪の少女:「…………私、とても、怪しいと思うんだけど」
金髪の少女:「……助けて、くれる、の?」
葵葉琴子:「そして、あなたを傷つけた相手がこの街の秩序を乱すなら……私たちも戦うってことね」
金髪の少女:疑うより、確認するような目を向けて聞く。
葵葉琴子:「そりゃあ助けるわよ」
葵葉琴子:「だから安心して」「万が一あなたが本当は超巨大怪獣で、急に暴れだしたりしなければ大丈夫よ」
金髪の少女:「そう……」
金髪の少女:ぐ、とへたり込む体から、安心したように力が抜ける。
金髪の少女:「じゃあ、お願い……」
金髪の少女:「たすけて」
金髪の少女:ふ、と緊張の糸が切れて、貴方に倒れ込む。
葵葉琴子:「ええ、当然です」くたっとくずおれた少女を抱えて。
葵葉琴子:「――こちら”トリックフラッシュ”。要救助者一命を発見したわ。治療設備の用意をお願いできる?」
GM:通信機からは、了解する旨が返ってくる。支部から迎えの車が寄越されるでしょう。
葵葉琴子:そっと顔の血をぬぐう。「えっぐい美人さんね」
金髪の少女:血を拭った寝顔は、だいぶ年下の少女に見える。
葵葉琴子:(これはウワサになるわ…)応急処置をしながらしみじみと感じた……
GM:迎えの車が来るまで、少女は縋るように貴方の服を掴んでいた。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
葵葉琴子:負傷者 リース 〇庇護/警戒心 で!
金髪の少女:そう、名乗り忘れましたがリースなのです。
GM:ではシーンは以上!
葵葉琴子:あっ金髪の謎の美少女だけど、そんな気がしたんですよね
葵葉琴子:以上!
金髪の少女:心が通じたんですかね?
◆Opening◆石神一生
GM:
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// ◆Opening◆石神一生
//=====================
シーンPC:石神一生 他、登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(36 → 38)
GM:登場がうまい
GM:このシーンはですね。ハンドアウトの通り戦闘があったみたいだから調査して~、という任務を受け取りまして。
石神一生:ふんふん
GM:現場に向かったら謎の女がいるので、軽くドンパチしてくっ…!てなったら締めのシーンです。
石神一生:なるほどね
GM:適度に演出戦闘していきましょう
石神一生:はーいっ
◆U市 町中
GM:UGNといえども、レネゲイドを用いた戦闘に出られる人員を潤沢に抱えているわけではない。
GM:故に戦える人員には、その需要に答えた任務が集中することになる。
GM:貴方にこの日与えられた任務も、その一つだった。
支部員:『突発的なレネゲイドの戦闘が行われているようです』
支部員:『現場に急行して、状況を把握してもらえますか?』
GM:その任務を受けて、貴方は現着した
GM:────現場である薬局は、既に戦闘の余波で破壊されていたのだった。
モブ支部員:「うわ、酷いですねーコレ」
モブ支部員:貴方の乗る車を運転していたスーツの支部員が、現場をカメラで撮影している。
石神一生:(……チッ、出遅れか)
石神一生:かき上げた茶髪と緋色の眼を持つ男だ。周囲を睨むように見渡している。
モブ支部員:戦闘には向いていない裏方だ。おっかなびっくり辺りを記録している。
石神一生:「おい、あんま前出んなよ。非戦闘員だろうが」
石神一生:「終わってるように見えて、何が埋まってるか知れねえ」
モブ支部員:「あ、はい。へへへ、お世話掛けますねぇ」
モブ支部員:車を運転する辺り貴方よりは年上だが、身長は低い。
モブ支部員:言われてサササッと後ろに避難している。
石神一生:迷いのない足取りで、瓦礫をかき分けるようにしながら支部員の前へ歩み出る。撮影に映りこんでしまうだろう事への配慮とかは特にない。
モブ支部員:「石神くん、とりあえず、なにかあったら被害を増やさない感じで。」
モブ支部員:「わざわざこの建物だけ損壊してるってことは、なにか重要かもなのでね……」
モブ支部員:石神くんが先にクリアリングする手はずだ。まだ形の残っている屋内には踏み込まない。
GM:入り口は破壊されているが、瓦礫を乗り越えれば建物内を確認出来るでしょう。
石神一生:おりおり通信機越しに異常がないことを報告しつつ、奥の方へと踏み込んでいきます。
GM:中には一般客を対応する窓口の奥。職員が作業を行うスペースがある。
GM:階段を登れば、1階に比べてまだ原型を留めている室内があった。
GM:中には一般客を対応する窓口の奥。職員が作業を行うスペース。
GM:散乱した書類や、焼け焦げた後。そして……
石神一生:(この辺はまだ形が残ってんな……)破壊の痕跡を眺めて、攻撃者の能力を推測しようとしたりしながら。
"スタンピード":室内だというのに、日傘を差している女が居た。
石神一生:「……あぁ?」訝るような声。
"スタンピード":黒髪を2つに括って、フリルをあしらった黒いブラウス。そして層を重ねたようなボリュームのあるスカートを履いている。
"スタンピード":「………あら?」
"スタンピード":「ごきげんよう、でいいのかしら」
石神一生:「おい、テメェがやったのか」
"スタンピード":「迷い込んだ一般人、ではないのよね?」
"スタンピード":「こんな事になってる原因?あは、違う違う」
"スタンピード":傘を持っていない方の手をひらひらとふる。
"スタンピード":「むしろ、困っているのよ?戻ってきたらこんな事になっているんだもの」
"スタンピード":口調は明るいが、その瞳は特に感情を見せていない。
石神一生:「巻き込まれた被害者ってツラかよ、それが」
石神一生:「一般人かどうかって言ったな。どの道、裏側の人間なんだろうが」
"スタンピード":「あれ。どんな顔してればよかったかな?私ね、昔からそういうところわかりにくいって言われてて。」
"スタンピード":「あぁ、そうそう。一般の方。この場合、お客さんて意味じゃないのよ?」
"スタンピード":「オーヴァード、ってご存知?ほら、最近は管理が行き届いたとはいえね?突発的な覚醒も増えてるらしいじゃない?」
"スタンピード":黒い日傘をくるくると回しながら、貴方に近づいてくる。
石神一生:入口のところで足を止めたまま、視線を外さずにいる。動く様子はまだない。
"スタンピード":「あぁ、お前"も"ってことは、この説明要らなかったのよね?」
"スタンピード":「ええと────」
"スタンピード":「貴方、どこのセルの人?それとも……」
石神一生:「ああ、下手な話だ。聞いてられねえ」
"スタンピード":音を立てない動きで、貴方の目の前。
"スタンピード":「UGN、とかだったり?」
石神一生:「ハナからこう言やいいだろうが──俺は。UGN、"グリーディホワイト"」
石神一生:その女の問いが、ほとんど答えを告げているようなものだったが。
石神一生:「テメェも答えろ。ぶっ飛ばすのは、それまで待ってやる」
"スタンピード":「あら、そう?礼儀正しいのね。私ね、礼儀正しいのは良いことだと思うの」
"スタンピード":一歩引いて、スカートをつまむ。
"スタンピード":軽いお辞儀を返しながら。
"スタンピード":「FH、"スタンピード"」
"スタンピード":「あなた達、UGNとは敵になるわね?」
"スタンピード":光の薄い目を細めて笑う。
"スタンピード":挨拶と同時に床が揺れる。
石神一生:「──」答えが放たれる同時に、一歩、踏み出す。同時、足元から空間に半径2mほどの仄白く輝く罅が刻まれる。それが石神一生の領域。
"スタンピード":ズ、ドドドドドン!巨大なムカデの胴体が地面から生えて、貴方を締め付けようと迫る
石神一生:罅のように見えるそれは、熱を辿る脈だ。──一瞬前まで石神がいた空域の温度が低下して、霜が降りている。だが、彼は既にそこにはいない。
石神一生:簒奪された熱は、その加速へと転換されている。百足の足を踏みつけ、辿る様にして"スタンピード"の本体へと迫る。
"スタンピード":「…………あら」
"スタンピード":笑みにした口を、意外そうに丸くする。
石神一生:「毒虫が。感謝しろ、命までは取らねえが──」右腕に火炎が収束している。
石神一生:「まだ聞きてぇ事がある。大人しく虫籠に入ってやがれ」
"スタンピード":さらなるムカデの足は間に合わない。
"スタンピード":呆気にとられたように貴方の目を見て──
"スタンピード":──黒いスカートの奥から、白い肌が翻った。
"スタンピード":ガッ ツン!!
"スタンピード":厚底の靴が、火炎に包まれた貴方の右腕を踏み台にする。
石神一生:(っ、こいつ──!?)
"スタンピード":それは打撃と言うより、衝撃を利用してふわりと空中に身を躍らせる。
"スタンピード":「……あはっ」
"スタンピード":「驚いたわ。驚きました。すごい威力。」
"スタンピード":傘で浮かぶように、ふわふわと空中を蹴って距離を取る。
"スタンピード":「あぁ。この靴、お気に入りだったのに」
石神一生:(鈍重な全身からの予想できない速度……いや、それだけだ。次は適応する)
"スタンピード":たん、と机の上に着地しながら、3歩分の距離を取った。
石神一生:勢いのついたまま地を叩き、反転する。呼吸がにわかに乱れる。
"スタンピード":「"グリーディホワイト"くん、だったわね」
石神一生:「靴の心配だと? バカにしてんのか、それともバカか」
"スタンピード":「あっ、酷い」
"スタンピード":「女の子の身だしなみは戦闘力に直結するんだから」
"スタンピード":「それに、被害者なのは本当なのよ?でも、UGNにここを調べられるのは嫌だし」
"スタンピード":ころん、と真っ黒な楕円の球体を取り出す。
"スタンピード":それにはフック状のピンがついていた。
"スタンピード":「逃げちゃお」
"スタンピード":放り投げる。ピ、ピ、ピとカウントダウンの音。
石神一生:「そういうFHの言い分を鵜呑みにするほど──」
"スタンピード":カッ────炸裂閃光弾。強烈な光が目を焼く。
石神一生:言いながら、右腕の炎を消す。熱を速度に再変換し、追いかけるために加速──その途中で、視界が潰れて。
"スタンピード":「人体に害はないの。ただ、ちょっとだけ電磁波を出すから」
"スタンピード":光の中に声だけが響く。
"スタンピード":「パソコンとかは駄目になると思うわ。片付け、押し付けちゃうね」
"スタンピード":タンッ、と靴音を響かせた後、異様な圧迫感が空間から消える。
石神一生:(あいつ、そこに──)地を蹴り付け、声のする方へと手を伸ばすが。
"スタンピード":既に間に合わない。退場されたのだと悟れるでしょう。
石神一生:突き出した手が、冷たい空を切った感覚。
石神一生:「──クソッ!!」
GM:……静寂の後、視力を取り戻した時にはエラーを吐くパソコン画面と、ごっそりと書類が回収されたオフィスだけが残っていた。
石神一生:舌打ち。なおも諦め悪く、周囲に彼女が逃走した痕跡を見つけ出そうと屈んで。
石神一生:「あー……」
石神一生:「……違うな。こうじゃねえ……」
石神一生:少し思考が冷めてきた。今の電波でイカれた連絡用の端末を放り捨てて、建物の外へ向かう。
モブ支部員:「ヒィ~~~!デジタル一眼(私物)のデータが~~~!」遠くから電子機器破損の悲鳴が響いている
モブ支部員:「クソッ……一体何だってんだ…!あ、使い捨てカメラは使える……」
モブ支部員:「あっ、石神くん!一体全体どうしたっていうんだい!?」
モブ支部員:「すごい音だったけど、もしやキレて壊したとか……ダメだと思うよ!」
石神一生:「違う、俺じゃねえ……!」反射的に襟を掴みかける。
モブ支部員:「そうなのか…!?それはごめん……!」
石神一生:「この薬局の持ち主はFHの"スタンピード"ってアホだ!そいつがテメェの証拠を消した!」
石神一生:自分への苛立ち交じりに、そう報告して。
石神一生:それから、ひとつ落ち着くように息を吸い直して。
石神一生:「っ……スイマセン、デシタ」
石神一生:「捕らえられなかった俺のミスだ。自分で始末をつけるつもりはある」
モブ支部員:「え~~!?」
モブ支部員:「FHのエージェントって……一大事じゃん!怪我はなかった!?」
石神一生:「あぁ!?無事に決まってんだろーが!」
モブ支部員:「あっ、車に応急手当キット積んでるよ!2d10ぐらい……ひぃ!」
石神一生:「あ。いや、悪ぃ……舐められてんのかと思って」
モブ支部員:「いや~……こっちあまり戦わないからね。加減わかんなくって」
モブ支部員:「や、ごめんごめん!無事なら良いんだ!」
モブ支部員:「怪我がないのが何よりだよ!そのエージェントについても、教えてくれる?ささっと報告書をPCで……」
モブ支部員:ノートパソコンを取り出し。「壊れている……!」
石神一生:「そりゃそうだろうがよ」
石神一生:「紙くらいは持ってるだろ。俺が今から特徴を説明してやるから……」
モブ支部員:「許せなさ過ぎる……」万年筆を取り出し、特徴をまとめていく。
石神一生:「……」説明しかけるが、途中で口を閉じる。
石神一生:「いや……やっぱ俺がやる。帰ってからだ」
石神一生:「細かく思い出したら大分ムカついてきた。そう、今の俺は結構頭にキてる。このまま喋ったらミスがあるかもしれねえ……」
石神一生:心なしかいつもより眉間の皴が多い。そう言って勝手に完結するや、先に車の後部座席に乗り込んでいる。
石神一生:「もういいだろ。出してくれ、車」
モブ支部員:(怖~~)と思いつつ声に出さない。キレを自覚する人間を煽りたくはないのだ。
モブ支部員:「はいはい。ま、エージェントがデータを消しに来るぐらい、ってのは収穫かな」
モブ支部員:運転席に乗り込む。いつものようにエンジンを掛けて………
モブ支部員:ぷすん。
モブ支部員:「…………………」
モブ支部員:ドゥルルルルル ぷすん ぷすんっ
モブ支部員:「うーん」振り返る。笑顔。
モブ支部員:「壊れてるね!」
石神一生:「あぁ!? クソが……!」
石神一生:「あの女……ぜってぇ潰す……!!」
GM:……後日。
GM:"スタンピード"に対する追跡の任務が、貴方に与えられた。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
石神一生:"スタンピード":使命感/○憤懣 で取得します~
GM:はーい。ではシーンは以上!
◆Opening◆羽鳥エミル
GM:
//=====================
// ◆Opening◆羽鳥エミル
//=====================
シーンPC:羽鳥エミル 他、登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ
羽鳥エミル:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 4[4]+35 → 39
GM:落ち着いたUGNたちね
GM:このシーンはハンドアウトの通り、研究に使うアイテムを輸送中に襲われます。
GM:万が一の戦闘オーヴァードとして同行しつつ、先を行くトレーラーが襲われて下手人を目撃したら締めのシーンです。
GM:もう一人戦闘員もいるのでご安心だ
"アルカバレーノ"君臣アイ:僕です。
GM:そんな感じでやっていきましょう。
◆U市 市街地
GM:その日は珍しく、予定が段取り通りに進んでいた。
GM:書類手続き。資材の搬入。車の手配。そして、交代の時間。
GM:既にとっぷりと日の暮れた夜の街。
GM:貴方の運転する車の少し前を、ダミーの会社名が印刷されたUGNの運搬トレーラーが静かに走行していた。
羽鳥エミル:制限速度の少し上で、通り過ぎていく街灯を見送る。目立たない程度の安全運転。
"アルカバレーノ"君臣アイ:その助手席……ではなく、後部座席。詰め込まれるように、長身の少年が座っていた。
"アルカバレーノ"君臣アイ:服装は学ランではなく、ランニングに使うような落ち着いた色のジャージだ。
羽鳥エミル:「すまんな。学生の身に夜遅く」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「あ、いえ。お気になさらず」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「この時間なら、普段も軽く体を動かしてるぐらいですから」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「それでええと……羽鳥、さん。の名字って結構珍しいですよね?」
"アルカバレーノ"君臣アイ:トレーラーを注視しながら、さり気なさを装いつつ聞いている。
羽鳥エミル:「……珍しくはないと思うが」少なくとも君臣よりは多いだろう。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「あ、そうですね。テレビでも見ますし……」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「え、ええとですね。僕も羽鳥って方に助けて頂いたことがありまして」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「偶然だなぁ、と……」
"アルカバレーノ"君臣アイ:明らかに手探りで会話を振ろうとしている。
羽鳥エミル:「ああ。どれだ」
羽鳥エミル:「ドローンか、虫か」
"アルカバレーノ"君臣アイ:後部座席のこの少年は、羽鳥さんの親戚に助けられたことが有るのだ。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「どれ、って……あぁ、虫の方です。羽鳥七海さん」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「っ」"虫、と呼ぶには可憐すぎますね"など続けそうな口を精神力で噤んだ。
羽鳥エミル:「七海か。そうか、それなら良かった」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「? 良かったとは?」
羽鳥エミル:「あいつは俺たちの中では有能だが、少し足下が甘いところがあるからな」
羽鳥エミル:「助けた相手に助けられたりすることも多い」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「あー。」あー。という顔。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「覚えがあります。お陰で僕も恐縮せずにすみました」
羽鳥エミル:「あまり変わっていないようだな」
羽鳥エミル:「良ければ仲良くしてやってくれ」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「えぇ。おそらく。僕としても"昔からそうなんだな"という気持ちです」
"アルカバレーノ"君臣アイ:「は、」1秒未満の間。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「はい。こちらこそ、愛想を尽かされなければそのつもりです」
GM:などと談笑に花を咲かせていると、トレーラーの先にキラリと光るものに気づく。
羽鳥エミル:「感謝する」(……とはいえ、君臣アイは遺産適合者の、気鋭のイリーガル)
羽鳥エミル:(七海では、並ぶのは難しいだろう)
羽鳥エミル:「……? 何だ?」
"アルカバレーノ"君臣アイ:後部座席で佇まいを正しながら。
GM:月の光を反射するソレは、人の形をしていた。
GM:ビルの屋上から身を投げ出すように踏み出して。
GM:────トレーラーへと着地した。
GM:ズドン!! 天板を凹ませる音が響く
"アルカバレーノ"君臣アイ:「! 羽鳥さん!」
羽鳥エミル:「分かって、くそっ――!」口頭警告など間に合うはずもない。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「先行します、このまま追ってください!」いうと同時、後部座席から道路に飛び出している。
羽鳥エミル:アクセルを踏みながら斜め右前に加速。トレーラーに並ぼうとする。
"アルカバレーノ"君臣アイ:その足には彼が適合した遺産が銀の靴の形で顕現している。
羽鳥エミル:「ああ、――」 高速を走る車両から飛び出す動きに一瞬驚きつつ。
"アルカバレーノ"君臣アイ:"加速"の能力を発動させながら、車と並走する。
"アルカバレーノ"君臣アイ:車とトレーラーの間を四次元軌道で動いて距離を詰め、瞬く間にトレーラーへと追いついた。
羽鳥エミル:「こちら《ラッドデイリー》! 襲撃を受けた、座標と映像を送る――」 戦闘エージェントではない。行先の支部に連絡を入れる。
GM:衝撃でタイヤが損傷したのか、トレーラーはフラフラと揺れながら前を行く。車との距離も徐々に近づいてくる。
GM:支部からも即座に返答。トレーラーの運転手と君臣アイの報告を合わせ、貴方に指示が──
エクスマキナ:返答が返る前に、爆発が起きた。
エクスマキナ:トレーラーの内部から光と音。
エクスマキナ:品物に事前に目を通していたら分かるだろう。それは積み荷の一つに計上されていた花火の色だ。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「っ!?」衝撃で勢いよく開かれたトレーラーの扉に吹き飛ばされる。
羽鳥エミル:「君臣! ――チッ。だからあんなもの一緒に積むのはどうかと言ったのに……!」
羽鳥エミル:窓を空けながらライトを向ける。
エクスマキナ:レネゲイドが拡散する。使い捨てで《ワーディング》の効果を持つと報告されていた。
エクスマキナ:もちろん、オーヴァードである貴方にはなんの効果もない。
エクスマキナ:その光が、"白"を照らし出す。
エクスマキナ:白い巻き毛。白い肌。クリームを重ねたような白いドレス。
エクスマキナ:人間離れした"白の美貌"が、車のライトに照らされていた。
エクスマキナ:唯一。それぞれ緑と青の色合いを持つ瞳が、不思議そうに光へと目を向けている。
エクスマキナ:光に照らされたその人の形を見た瞬間……
羽鳥エミル:「――、」一瞬で、その姿に目を奪われる。人形かと思うほどの、非現実的な美しさ。
エクスマキナ:美の造形が、不思議と貴方の脳裏を衝撃で揺さぶった。
エクスマキナ:車のフロントガラスに映し出された絵画の様な光景は、一瞬。
エクスマキナ:すぐさま異変に気づく。トレーラー内に積まれたアイテムが、一つ残らず姿を消している。
エクスマキナ:それを理解するより早く。少女の姿が現実味のない振る舞いで浮き上がる。
エクスマキナ:ズ、ダン! 超常ではなく。それが足音だと気付くのは、衝撃でトレーラーが弾むと同時。
羽鳥エミル:「荷物を……っ」動揺を押さえつけて我に帰り、護身用のボルトアクションライフルを向ける。
エクスマキナ:散歩に出かけるような足取りで、重力を無視するように宙へと躍り出る。
GM:銃を向けた貴方の心に僅かな罪悪感が湧くでしょう
GM:"あの造形を損壊していいものか" そんな気持ちです。
羽鳥エミル:「…………っ」
エクスマキナ:少女は宙を舞いながら、非人間的なまでに貴方に2つの目を向けている。
エクスマキナ:そこに人間らしさは感じられず。人形が踊るように、姿を消した。
羽鳥エミル:最後まで、引き金は引けなかった。
羽鳥エミル:「……君臣。トラックの人員を確認してくれ。次のインターで降りる」
GM:残されたのは空のトレーラー。ワーディングの効果で目撃者はなく、運転手の被害も出ていない。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「はい、わかりました」タタタ、と命令され慣れているようにテキパキと指示をこなします。
"アルカバレーノ"君臣アイ:「羽鳥さんの方は、怪我はありませんか?」
羽鳥エミル:「お陰様でな。ただ……」眉間を揉む。少女の麗しい姿は、未だ脳裏に焼きつけられている。
羽鳥エミル:「全く。想定外の想定外だが、仕方ない」
羽鳥エミル:想定外の襲撃。被害。影響。
羽鳥エミル:「俺たちには、おおよそ、いつものことだ」
羽鳥エミル:また眠れなくなりそうだ。はあ、と吐き捨てるような溜息をついた。
"アルカバレーノ"君臣アイ:返答は気遣いではなく、同意の苦笑だった。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
羽鳥エミル:襲撃者/謎の少女/優美:/隔意:○/ロイス
"アルカバレーノ"君臣アイ:謎の少女。一体何者なんでしょうね。
GM:ではシーンは以上。
羽鳥エミル:以上だぜ
◆Middle01◆
GM:
//=====================
// Middle01
//=====================
シーンPC:全員登場
GM:合流シーンです。登場侵蝕をどうぞ
葵葉琴子:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 4[4]+33 → 37
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(38 → 40)
羽鳥エミル:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 4[4]+39 → 43
GM:落ち着いてるなぁ
葵葉琴子:プロだ
GM:ではこのシーンは合流シーンになります。
GM:琴子ちゃんOPの後ぐらい。ちなみに時系列は石神OP>羽鳥OP>翌日に琴子OPな感じです。
石神一生:ふんふん 了解です
葵葉琴子:でおくれ琴子だ
GM:倒れたリースを保護しに支部にしたら、男子二人も呼び出されており
GM:事件が発生してるので3人で頑張るぞってかんじのシーンです
石神一生:了解っす
葵葉琴子:ウス!
GM:はーい。じゃあ描写していきましょう。
◆U市 UGN支部 研究施設
GM:5階建てのテナントビル。1階にはスポーツ用品のショップ、2階以上に会員制のスポーツジムがカヴァーとして居を構えている。
GM:中に入れば、ジムとして偽装された研究ラボとしての支部機能を備えている。
GM:そしてスポーツ用品に偽装されたレネゲイドアイテムなどが保管されている。
GM:葵葉琴子は巡回中に保護した少女を医療チームに預け、その結果を待っていた。
葵葉琴子:「うーんうーん」扉の前をうろうろしながら待っている。
百園望海:「心配なさってますわね、葵葉さん」
百園望海:百園望海。あまそぎの髪を肩で揃え、白衣を着た研究スタッフだ。
百園望海:「失礼しました。研究チームの百園望海と申しますわ。こうして話すのは初めてですわね?」
葵葉琴子:「そうね。”トリックフラッシュ”葵葉琴子です。 彼女のことは……そうね、けっこう心配しているわ。とてもひどいけがをしていたし…」
百園望海:「ご安心くださいな。今、この支部には優秀な医療スタッフが集結しておりますわ」
百園望海:「事件についてお聞きしたいので、少しお時間よろしいでしょうか?」
百園望海:と、会議室の札を指し示す。
葵葉琴子:「それよ、それ。ここって救急搬送先に入ってたかしら? 普通の重傷より、もっと酷いの?」
葵葉琴子:「っと、そうね。もちろん構わないわ。よろしくお願いします」
百園望海:「あぁ。ちょうど、近隣から招集をかけたところでしたの。定期的な集会なので、緊急性は無いのですが……」
百園望海:「それに、別件に関わっているかもしれませんからね」
GM:ホワイトボードに長机、プロジェクターなどが備えられた会議室に君を通す。
葵葉琴子:「別件?」
百園望海:「えぇ。実は、この周辺で小さな事件が頻発しており……その件についても、他の方を呼んでおりますの」
百園望海:ちら、と手袋の下の時計を気にして。
百園望海:「そろそろいらっしゃる頃かしら」
葵葉琴子:確かに単なる治療ではなく、傷口から分析などを行うなら……ここが一番手っ取り早いだろう。
葵葉琴子:「あら、どんな人たちかしら」
羽鳥エミル:「む。もう時間だったか」 部屋の奥の、椅子の影になっていた場所から立ち上がる。
百園望海:「貴方と同じく、事件の第一情報源ですわ。男性が2名の予定ですが……」
百園望海:「まっ」そちらに目を向ける。
羽鳥エミル:くせっ毛を撫でつけた猫背の男。手には、プロジェクターの備品のケーブルを幾本か。
葵葉琴子:「ぎゃっ」
葵葉琴子:「エミルさん! いたの!?」
百園望海:「羽鳥さん、いったいいつから……あぁ、お知り合いでしたか?」
百園望海:「紹介の手間が省けますわね」
羽鳥エミル:「誰かと思えば葵葉か」くるくると巻いて仕舞う。集合ついでに、古いものを取り替えていた。
羽鳥エミル:「少し前だ。手持ち無沙汰だったからな」
葵葉琴子:「ええ、何度かね」「意外とお久しぶりかしら? 今回もよろしくお願いしますね。エミルさん」
石神一生:それから、待ち時間丁度ごろになって自動ドアが開く。
羽鳥エミル:「といっても、俺はいつも通り裏方……」言いかけて。「……でもなかったんだったな。今回は」
石神一生:運動用のジャージ姿。どこか気を張った猛獣のような気配を持っている、大柄な青年だ。
石神一生:シャワーで毛先が濡れている事から考えて、トレーニングでもして時間を潰していたのだろう。
石神一生:「"グリーディホワイト"、石神一生。到着した」
百園望海:「そうですわそうですわ。前提条件の確認は密になさってくださいね」
百園望海:「あ、もう一名もいらっしゃいましたわね」
葵葉琴子:(あらいやだ、なんだかセクシーな子じゃない……?)
石神一生:誰に向けるでもなく言い放ち、そのままどかりと空いている椅子の一つに座り込む。
百園望海:「ごきげんよう、百園望海ですわ」
百園望海:「お二人は面識は?」
羽鳥エミル:「……、……」入ってきた相手に、少し眉を上げる。
石神一生:「……揃ってるのか?」言って、周囲を見渡して。羽鳥さんを目に留める。
葵葉琴子:「彼とは初めましてになるわね」
羽鳥エミル:「羽鳥エミルだ。よろしく頼む」
葵葉琴子:(なんていうか、輪の中心にいそうな華やかさがある子ね…)
葵葉琴子:「”トリックフラッシュ”葵葉琴子です」ペコリ。
羽鳥エミル:こちらは覚えているものの……、相手から覚えられているかどうか。
石神一生:「アンタか。……メディカルチェックなら今朝も問題なかったはずだが?」
石神一生:こちらも案外、まめに記憶している。自分の無理が祟ってが倒れた時に、支援装備を見繕うなどと言う話で何日かの付き合いがあった相手だ。その話も結局は合わなくて流れたが、
羽鳥エミル:「いや……。ああ、今回は偶然の一致だ」
百園望海:「えぇ。旧交を温めながら、本題の方も説明いたしますわね」
百園望海:「今回の人員はこの3名が前線となります。私は裏方を担当いたしますわ」
羽鳥エミル:「君のドクターが問題ないと言っているならば構わない」
葵葉琴子:「今回集合するのは初めてと。……三つの事件があった、ということかしら?」
百園望海:「その通りです」ピ、と白手袋の指を立てる。
石神一生:「各々からの報告が必要か?一応、用意はしているが」
百園望海:「そうですわね。共有の意味も込めて、時系列順に行きましょうか」
百園望海:「まずは石神くんから、接触した敵エージェントについてお願いしますわ」
石神一生:「……ああ」
石神一生:鞄からファイルを取り出して、資料を机の中央に置く。取りたかったら取れという感じだ。
百園望海:卓上のプロジェクターをセッティングする。
葵葉琴子:「よろしくね? 石神くん」資料を手に取りつつ。「確かに昨日データベースに報告が上がってるのを見かけたわね」
羽鳥エミル:百園さんにプロジェクターの位置を取られて動きが固まるも、やがて資料を取りつつ席に着く。
石神一生:「──遭遇地点はU市××地区43-5、20XX年○月×日19時46分前後。黒い髪と黒い装束の女、見かけの年齢は10代中~後半」
石神一生:「経緯としては、この現場でR戦闘の発生を確認したからその調査と対応に向かった」
石神一生:「戦闘状況は既に終了していたように見えたから、廃墟化した当該建造物の探索を開始した。で、見取り図のE地点でこいつに遭遇した」
葵葉琴子:「街のど真ん中じゃない」
羽鳥エミル:「交戦したのか?」
百園望海:リモコンを確保。裏方の位置を譲らない。
百園望海:資料の"スタンピード"を大写しにした。
石神一生:「……交戦はしたが、その気はなかったように見えた。キュマイラ系のシンドロームと目される。巨大な百足型節足昆虫の肉体を使役していた」
葵葉琴子:「それも気になるけど」「戦闘はすでに終了していて……ああ、この子ね? この子が、一人でいたの?」
葵葉琴子:「よく分からない状況ね」
石神一生:「……ここからは当人の供述になるが」
石神一生:何を思い出したのか、にわかに眉間の皴が増える。
石神一生:「この女はFHの所属、コードネームは"スタンピード"。現場の破壊には──俺が到着した時点では関与しておらず」
石神一生:「目的は、現場に残留していたデータ類の消去、だったらしい」
葵葉琴子:「すっごい気になるわね、それ」
石神一生:「その後、"スタンピード"は機械系に干渉する爆弾を使用。ファイル4枚目はその残骸の写真だ」
羽鳥エミル:「EMP爆弾とは、また珍しいものを……」
羽鳥エミル:ぺらぺらとめくりながら、現場の惨状を思い、額を抑える。
石神一生:「この結果、周辺20m範囲に存在した機械類が機能不全を起こした。……クソ迷惑な話だ」
羽鳥エミル:「至近距離で交戦した君から逃げつつ、それか。FHの平均値はおよそ越えているな」
葵葉琴子:「あなたが機械化義体じゃなくてよかったわ」
石神一生:「義体技術なら流石に耐えるだろ。壊れたのはあくまで外装部分が市販レベルのやつだ」
百園望海:「レネゲイドに関する物品などは、どうやら元から回収されていたようですわね」
百園望海:「あるいは強奪、かもしれませんけれど。」
石神一生:「こんなオモチャで無力化できるなら、機械化兵士なんて俺らの仕事場からとっくに消えてるだろうよ」
石神一生:「あるいは、先に戦闘してたヤツが持って行ったのかもな。そこはまだ情報不足だ」
羽鳥エミル:「元の現場にあったものが何だったのかも分からないとなると、今の段階では何を言っても推測にしかならんな」
葵葉琴子:「むむむ……それはそうだけど」「でも、そこまで特殊な設備や強固な専門的セキュリティがあったわけじゃなさそうよね?」
葵葉琴子:「だって””スタンピード”もそれしか用意してこなかったんだもの」「ひとつめは……このくらいかしら?」
石神一生:「……ああ。見かけは普通の薬局だったな」
百園望海:「そうですわね。といっても、FH側の防御はピンキリだったりしますが……」
百園望海:「2つ目ですわね。コチラ側の被害について、羽鳥さんからお願いしましょう」
石神一生:「そうだな、報告は以上だ。6枚目以降は全部あいつの爆弾で起きた物品被害の金銭的報告、今はどうでもいいだろ」
羽鳥エミル:「ああ、整然とした報告だった。……ではこちらか」
葵葉琴子:「ありがとう石神くん。次はエミルさんか。よろしくね?」
葵葉琴子:(は~……可愛げがないくらい良くできてたわね~……)感嘆。
羽鳥エミル:プロジェクターに航空写真を映す。リモコンを取ろうとして、手元にない。
百園望海:ピピピ、と一拍遅れて表示する。
百園望海:後方支援の多いこの支部の人間には、もはや呼吸のように手慣れた役目だ。
羽鳥エミル:「……助かる」礼を言いつつ。「こちらは輸送中の襲撃を受けた。運んでいたものは、レネゲイドの研究に使う物品や材料、その他一式」
葵葉琴子:「輸送経路に現れたのね……ここも街中」
羽鳥エミル:「護衛人員は、研究員兼サブの護衛である俺と、アルカバレーノという高速戦闘型イリーガル」
石神一生:「……」腕を組んだままじっと写真を睨んでいる。
羽鳥エミル:「だが、あちらは近隣ビルから自由落下。走行中の車両に着地する形で襲撃を行なった」
葵葉琴子:「ああ」見かけたことがある。「あの王子様みたいな子」
羽鳥エミル:「まあ、な」ざっくりと頷く。「……言われてみれば、合わせてドラマの一場面のようだった」
羽鳥エミル:僅かに残った車載カメラの映像を拡大する。
百園望海:「彼は移動に適した能力ですので、今は輸送の補填に走り回って頂いてますわ」補足。
石神一生:「その感想はどうでもいいが……経路が完全に割れてんな。どっから漏れたんだか」
葵葉琴子:「ひ、飛脚……」
羽鳥エミル:夜闇を白く切り取るような、純白のドレスを着た少女が、開け放たれたトラックの扉から飛び出してくる。
羽鳥エミル:「この時点でトラックの積荷は、攪乱に使われた花火以外、全て消失していた」
葵葉琴子:「コースが割れてるどころじゃないじゃない」
羽鳥エミル:差し棒で、画面の中で飛び去る少女を示すが、当然、大荷物を背負っている様子などない。
羽鳥エミル:「跡形もなく破壊したのではなく、何らかの収納能力で持ち去ったと考えるのが妥当だろうな」
石神一生:「転移させたんならテメェの脚で逃げる必要はねえわな。そう考えるのが妥当だろ」
羽鳥エミル:「UGNへの破壊と妨害が目的ならば、俺がこうやって五体満足でいるわけもない」
羽鳥エミル:「人的被害は0。人形のような、あまりにできすぎた美しさの女性だった」
葵葉琴子:「そんなに? エミルさんがそういう事言うの、なんだか珍しいかも」
葵葉琴子:まじまじと荒い画像を見ている。「それこそ、気絶しちゃいそうなくらい?」
石神一生:「なんだそりゃ」確かに写真の後ろ姿だけでも綺麗ではあったが、盗人なんかを褒めてやる感性が分からないと言いたげな様子。
羽鳥エミル:「惚れた腫れたの話じゃない……ある種の機能美だということだ」やや不本意そうに。
羽鳥エミル:「直視するだけで、覚悟がなければ心を揺らされる。オーヴァードには外形を整える能力も多いんだ」
羽鳥エミル:「さておき。確かにこう続けてみると……手口が似ているか」
羽鳥エミル:腕を組んで報告書を見比べる。
石神一生:「アー……精神干渉系って事か」納得しつつ。
葵葉琴子:「ふんふん」
石神一生:「それで、盗まれたモノの中身は?」
石神一生:「情報として伏せられてるのか、敢えて説明するほどでもないって判断でしてないのか」
羽鳥エミル:「後者だよ。遺産や、R兵器、EXレネゲイド……そういうものじゃない」
百園望海:「この支部では珍しくありませんわね。花火以外には、キュマイラの方に対応した服やら、ちょっとした化石などですわ」
羽鳥エミル:「もちろんレネゲイドを帯びたものもあるが……明らかにこれが狙い、というほど特筆すべきものはない」
葵葉琴子:「ちょっとした化石……」想像してみたがよく分からなかった。化石とは、どのくらいならば”ちょっと”なのだろうか。
羽鳥エミル:「………………だが、そういうものをだな……………俺たちが……………普段どうやって……………保管したり……………作っているかをな……………」
葵葉琴子:「不思議な話ね」
石神一生:「……スッキリしねえな。後でで良いから目録を見せてくれ」
羽鳥エミル:真っ暗なトーンを纏ってぶつぶつと呟き始める。
石神一生:「把握しておいて損はねえだろ」
百園望海:パタパタとうちわで暗雲をほぐし始める。
百園望海:「似たような事件もいくつか起きていますわ。といってもほとんどUGN外……ありていに言って、FHとかの被害も確認されてますわ」
葵葉琴子:「……あ~。そうよね。羽鳥さんご一家がとても苦心してくれてるのは、みんなよく知ってるから」
百園望海:「目録についてもかしこまりました。ご用意いたしますね」
羽鳥エミル:「俺が一月かけて培養した菌糸類シンドロームの培地が……」
葵葉琴子:「……」苦笑い。
百園望海:(そんな物作ってましたのねぇ)
葵葉琴子:「じゃ、じゃあ……私からもいいかしら?」「報告というか、今しがたあったことだけれども」
百園望海:「サンプルとしては有用ですのよ?何がレネゲイドの影響で、何がそうじゃないかのラインが……」脱線しかける。
百園望海:「あ、そうですわね。お願いしますわ」
石神一生:「今しがた?何か入ってきてたか」連絡端末の通知を確認する。
葵葉琴子:「私が遭遇したのは事件というか負傷者なのよね」
石神一生:「そっちかよ。……負傷者?」
葵葉琴子:「ついさっき搬送してもらって、今はここで治療を受けている最中。彼女はオーヴァードで、きわめて深いけがを負っていたわ」
羽鳥エミル:「その言い方じゃ……うちの人員じゃないな」
葵葉琴子:「だから端末には載らないと思うわ」「ええ。私見だけど、彼女はFH側の人物だと思うわ。そういう教育をされた動きだった」
石神一生:「羽鳥サンの報告は、人的被害を狙った襲撃じゃなかったんだろ。普通に受け止めりゃ、そことは別筋に思えるが……FHか」
葵葉琴子:「ただ、偶然出会ったってわけでもないのよ」顎に手を当てる。
百園望海:「それについては私から。治療のデータに目を通したのですが……」
葵葉琴子:「関連性自体は分からないけれど……あ、お願いできる?」
百園望海:「石神くんから報告のあった、"スタンピード"による攻撃と類似性がありましたわ。」
百園望海:「襲撃事件事態との関わりは不明ですが、この件に関わりがあるのではないか、と判断いたしました」
石神一生:「……アイツか」舌打ち。
羽鳥エミル:「大百足だったか? それは目立つだろうな」
石神一生:苦々しい顔をする。普通に考えれば、自分があの女を取り逃がしたせいで生じた被害という事になる──やられたのがFHの人間であるらしい事は、この際関係ない。
葵葉琴子:「なるほど、ね」
羽鳥エミル:「内輪もめか?」
羽鳥エミル:「目覚めたところで話を聞くのが手っ取り早いが……FHとなるとそうもいかんか」
葵葉琴子:「分からない。ただ、彼女と思わしき『夜に出会う気絶するほどの美人』って噂を私は聞いたの」「それは今日のことよ。だから彼女の出現は昨晩より前から始まっていたはず」
羽鳥エミル:「…………。」
羽鳥エミル:「なんて?」
石神一生:「噂ァ……?」
羽鳥エミル:噂の部分を聞き返す
百園望海:「あらあら、まあ」
葵葉琴子:「?」「そうよ?」
葵葉琴子:「UGNやってたらなんとなくわかるでしょ? 急に湧いたへんなウワサはそこそこR案件に当たるんだから…!」
石神一生:「それは分かるが……"気絶するほど"ってなんだよ、実際に気絶したヤツがいたのか?出所は?」
葵葉琴子:「そうよ、気絶したらしいのよ。『夜にしか現れない、見たら気絶する美人』!」
葵葉琴子:「出所は……」「……噂よ、噂。噂好きな友達が、クラスの男子から聞いたの」
羽鳥エミル:「アプローチの一つではあるが……いや待て葵葉、いや。君まさかまだ高校生なのか……!?」
葵葉琴子:「時系列でいえば、ここ数日で頻発した事件と同時期に出没を開始したと考えていいでしょうね。治療されてる子が噂の正体化、ってところまでは分からないけれど……」
羽鳥エミル:傍目にはよく分からないことを口走る。
葵葉琴子:「……」
葵葉琴子:「え? はい。高校生ですけど? 高校生の仕事してます。なにか良くないところでもありましたか?」急にきょろきょろと早口になっている。
百園望海:「あら、急に心拍数が。」
羽鳥エミル:配置換えは、とか、いや本人も離脱希望出せよ、とか、何で馴染んでるんだ、とか色々言いたくなるものが上からだるま落としのように積み上がる。
石神一生:「……? なんで急にこいつが学生かどうかって話になるんだよ」
羽鳥エミル:(そうだろうな、石神は当然知らないだろうな……!)
石神一生:もしかしたら何か事件に関係ある文脈が存在するのかもしれないと思っての質問。
葵葉琴子:「とっ。」「とーにーかーく! たしかにこの件、共通点があるわね。それはずばり……」
葵葉琴子:「美人よ」
羽鳥エミル:(心が掘り下げたいと叫ぶが……確実に事件とは関係ないことだけは確かだし……同行チルドレンに余計な不安を抱かせるのも……!)
羽鳥エミル:「これだよ!」
羽鳥エミル:そりゃ馴染むだろうな!
葵葉琴子:「だ……しょうがないでしょ!」
葵葉琴子:「エミルさんが最初に美しいだのどうこう言ったんじゃない!」
石神一生:「……アホは置いておいてだ、百園。上の判断と、俺らに与えられる任務は何だ?」
羽鳥エミル:「葵葉の仕事についてはこれとは全く関係ない」巨大な荷物を部屋の隅に置く仕草(羽鳥家あるある)
羽鳥エミル:「それはそうだが……もう少し言い方をだな……!」
百園望海:「なかなか順応性がありますわね。……えぇ」
百園望海:「本題としましては、メインは襲撃事件の調査。こちらは少ないとはいえ被害がありますからね」
葵葉琴子:「ちょうどよく三人とも裏のありそうな美人に会ってるんだし! 彼女らのうち誰かが能力を使いながら夜間に活動してたって事でしょ?」
百園望海:「その過程として、おそらく"スタンピード"と交戦する可能性がございますわ」
百園望海:「葵葉さんの保護した少女の関係はまだ不明ですが、それ含めて下手人の調査をお願い致しますわ」
百園望海:「皆様、それでよろしくて?」
羽鳥エミル:「……この狭い範囲で、反UGN活動を行なう同性、同年代のオーヴァードが複数発生している」
葵葉琴子:「……そうね、任務ね」「上等よ。私としてはあの子をケガさせたヤツはとっちめないと気が済まないわ」
羽鳥エミル:「FHは縄張り意識が強い。相互の関連がある可能性は高い。そういうことだな」
石神一生:「要は、あれの相手に三人はいるって判断か」暗に自分一人じゃ務まらない、と言われてもいる。……腹立たしいが、妥当な判断ではあるだろう。
羽鳥エミル:はあ……と深く溜息をつきながら言う。
石神一生:大きく息を吐いて、吸い込む。煮えた湯でも飲み干すような心地で。……今の自分に必要なものの一つは、こうやって受け止める事だ。
石神一生:「了解だ。任せろ」
葵葉琴子:「怯えてた。逃れようとしてたのよ……」「心強いわ。石神くん、私よりよっぽど強そうだもの」
葵葉琴子:「期待の若手ってところかしら」
羽鳥エミル:「二人とも知っていると思うが、こちらは戦力面では紙屑だ」
羽鳥エミル:「頼らせて貰うからな」
石神一生:「そっちは知ってるが……その言い方だと、葵葉も自信のないクチか?」
葵葉琴子:「エミルさんも今回は前線(フロント)ね?」「いや、私はさすがに紙屑ではありませんけど!?」
石神一生:元々あまり年齢差に頓着しないが、普通に同年代だと思っている。高校生って言ってたし。
羽鳥エミル:「癖のないアタッカーだ」
葵葉琴子:「そう! きちんと戦闘行動も込みでの正規エージェントですッ!」
羽鳥エミル:「バランスは取れてるな。……よろしく頼む」
石神一生:「そうかい。まあ、別に不味くなったら逃げてくれて構わねえよ。俺一人でも……」
石神一生:「……じゃねえ、今のナシだ。ええと……」
葵葉琴子:「(自信すごっ……)」
石神一生:垂れた前髪をがりがりと掻いて。
石神一生:「それなりに宛にしておく。……ドウゾ、ヨロシク」
葵葉琴子:「ええ、そうしてちょうだい? 私もそうするわ」「エミルさんも。一緒に頑張りましょ」
葵葉琴子:(な、なによ石神クン……ちょっとは可愛いところあるじゃない……)
羽鳥エミル:少し変わったのか、と思うも、迂闊に口には出さない。
羽鳥エミル:「そうだな。美人だろうが何だろうが、UGNに仇なすなら容赦はしない」
羽鳥エミル:「被害が広がる前に、こちらが先んじるとしよう」
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
石神一生:うーん ロイスはまだ保留しとこうかな
葵葉琴子:購入はそうだな……とりあえずUGNボデマ
葵葉琴子:2dx+4>=12
DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 10[3,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
羽鳥エミル:変えるかも前提で石神くんにとっとこ
葵葉琴子:置いてあった! さすがエミルさんの研究所だ
石神一生:じゃあこっちもボディアーマー狙おうかな
石神一生:2dx>=8 えい
DoubleCross : (2DX10>=8) → 10[7,10]+5[5] → 15 → 成功
石神一生:めっちゃ回った
GM:いっぱい装備の備蓄がある!
葵葉琴子:もしかして…オソロっち!?
羽鳥エミル:チルドレン/石神一生/誠意:○/注意/○
石神一生:女子高生タームだ
葵葉琴子:ロイスも取っちゃお
羽鳥エミル:じゃあ私も狙ってみるか ボデマ
羽鳥エミル:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[5,8,10]+1[1]+1 → 12
羽鳥エミル:ジャストだ
GM:色んな人への装備を用意しています
葵葉琴子:同級生 石神一生/〇庇護/敵愾心
葵葉琴子:以上です
GM:オッケー。ではこのシーンはここまで。
◆Middle02◆
GM:
//=====================
// Middle02
//=====================
シーンPC:葵葉琴子、ほか登場可能
GM:情報収集シーンです。登場侵蝕をどうぞ
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(40 → 43)
葵葉琴子:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 4[4]+37 → 41
羽鳥エミル:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 10[10]+43 → 53
羽鳥エミル:ギャーッ
GM:皆4以下で抑えてるなーと思ったら!
葵葉琴子:美人に会えるからって緊張してるのかい?
同級生:期待に応えるか…
GM:では判定する項目は以下。
☆情報項目
■『各地の襲撃事件』 <情報:UGN>、<情報:噂話> 難易度7
■『"スタンピード"』 <情報:UGN>、<情報:FH> 難易度8
■『リースの素性』 <情報:UGN>、<情報:FH> 難易度6
■『"白い少女"について』 <情報:UGN>、<情報:噂話> 難易度9
GM:一人一つチャレンジ出来ます。余った分は次のシーンの判定に持ち越し。
石神一生:なるほどね
羽鳥エミル:みんなコネがUGN幹部だ
GM:チャレンジする項目を選択し、判定を行うと良いですわ!
GM:この支部に居るんでしょうね コネが
石神一生:スタンピード行きたいかなあ
羽鳥エミル:では俺は白い少女について振りましょうか 因縁の相手ね
葵葉琴子:いつでも援護の風を吹かせられるぜ ブイブイと
羽鳥エミル:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 8[3,3,8,8,8]+2 → 10
羽鳥エミル:フフフ これがコネの力よ 風など問題なし!
葵葉琴子:じゃあ私はリースちゃんの素性を調べます かわいいし
石神一生:ありがたいけどどうしようかな まあいけるやろ
石神一生:コネ:UGN幹部使用でいきます ウオオ
葵葉琴子:こねもコネコネします
石神一生:4dx+1>=8 『"スタンピード"』 <情報:UGN>、<情報:FH> 難易度8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[7,7,10,10]+7[6,7]+1 → 18 → 成功
葵葉琴子:4dx+2>=6
DoubleCross : (4DX10+2>=6) → 9[4,5,5,9]+2 → 11 → 成功
葵葉琴子:フフーン!
GM:ふふふ。優秀な方々。
石神一生:みんな優秀だ
GM:では情報を開示します。
■【"スタンピード"】
真っ黒なドレスと日傘が印象的なFHエージェント。
ムカデの力を扱うキュマイラで、白兵戦を得意としている。
"ブラックウィドウ"セルに所属し、レネゲイドが人体に与える影響を研究している。
とりわけ『美しい肉体』をテーマにし、美しさの追求と、最盛期を保つことが目的。
そのため、優れた肉体や技術を持つ人間に興味を示すことが確認されている。
襲撃事件の周りで目撃されており、FH側の情報の隠匿と、"白い少女"の足取りを目的に動いていると推察できる。
事件を追っていく内、対峙する必要があるだろう。
■【リースの素性】
リースと名乗る少女。
物質を固定化するオーヴァードであり、戦闘で疲弊した状態で保護された。
"ブラックウィドウ"セルの実験体であり、その能力を研究に利用されていた。
長らくセル内で実験体として扱われていたが、"白い少女"確保を目的としたセルが戦力として徴用。
初めて外の世界に触れたことで、利用され続ける状況に疑問を抱いた。
"白い少女"の襲撃による混乱を利用して脱走を決行するも、その際の戦闘で負傷。
命からがらに逃げ切ったが、満身創痍になったところを葵葉琴子に保護された
■【"白い少女"について】
人間離れした美貌の少女。"エクスマキナ"と呼称されている。
レネゲイドに関するアイテムを求めて活動し、各地で倉庫や輸送車を襲撃。保管されたアイテムを蒐集している。
物品に込められたレネゲイドの気配を辿っていると推測できる。
並外れた美貌を有しており、耐性を有するオーヴァードにすら精神的な揺さぶりをかける。
エフェクトやレネゲイドの効果ではなく、造形の美しさによって普遍的に発生する現象のようだ。
性質故か、"ブラックウィドウ"セルから狙われていたようだ。
襲撃事件が始まる前、"エクスマキナ"と"ブラックウィドウ"セルの戦闘行動が確認されている。
→追加項目、『エクスマキナの来歴について』の判定が開放されました
GM:以上の3点になります。
GM:では判明した情報を共有して、結束感を出していきましょう
葵葉琴子:結束! ウオーッ
◆U市 ハンバーガーショップ『ルイジバーガー』
GM:諸々の調査を終えた貴方達は、共有のためにハンバーガーショップに訪れていた。
GM:学校を終えた高校生の集団や、スマホ片手の社会人。トレーディングカードを広げる人達がめいめいに過ごしている。
GM:適度な騒々しさは、貴方達の会話も騒がしさの一つとして包むだろう
葵葉琴子:今ポテト150円なのよねーー 食事がどうでもよさそうな二人(偏見)を引き連れてやって来ていた。
羽鳥エミル:普段の食事とかどうにでもするやつAです 奥まったボックス席を陣取る。
羽鳥エミル:下手に隠そうとするよりは、こういう場所のほうが秘密の会話には向いている。
葵葉琴子:「うん、ちょうどいい混み方」
石神一生:「……味付けが……濃い……!」
石神一生:「こんなに塩振らなくていいだろうが……ッ」
葵葉琴子:プレートの上には申し訳程度の野菜が挟まったハンバーガーとLサイズのポテト、そしてシェイク。
石神一生:ポテトをつまみながら一人でぶつくさ言っている。一応声はやや抑えている。
葵葉琴子:「ねー。こんなのたくさん食べてたら太っちゃうわよね」パクパク
葵葉琴子:「あんまり食べないんだ?」石神くんに。
石神一生:この男は妙に神経質な所があり、意外と食事には割と気を遣うタイプだ。口直しにコールスローサラダに手を伸ばしながら、蛋白質が足りないな……などと考えている。
羽鳥エミル:「若いうちには問題ないだろうに」 こちらは気にした風もなく詰め込んでいる。
石神一生:「別に小食じゃねえよ。ただあんまりこういう場所には……」
葵葉琴子:「そうそう! まだ高校生なんだから」パクー
羽鳥エミル:「……余計な世話かもしれないが、慣れた方が良いぞ。今は所属も移ったんだろう?」
石神一生:「つか、行ってねえよ。学生証だけは一応渡されてるけど……」
葵葉琴子:「え゛っ」行ってないの!?「じゃあお昼なにしてるの? ヒマしてる?」
石神一生:「別に、今更慣れたって……」
石神一生:「なんで驚いてんだよ……チルドレンって大体そうだろうが」少なくともこいつの周辺ではそっちがスタンダードだったらしい。
石神一生:「ヒマなわけあるか!任務とトレーニングだよ……」
葵葉琴子:「そこが社会になじめないって問題点になってるんじゃないチルドレンは」
葵葉琴子:「はー……それはそれで立派ね」
石神一生:「逆に……そっちこそどうしてんだ。授業とか受けてて緊急の呼び出しとか入るんだろ」
葵葉琴子:「そりゃもう抜けるわよ。謎の理由で早退するミステリアスなクラスメイトよ」
羽鳥エミル:「……葵葉は手慣れすぎだ」
石神一生:「自称かよ。変な渾名付けられてなきゃいいな」
葵葉琴子:「これが社会になじんでるってことですう」
石神一生:まあ……実際、学校に自然に溶け込めているらしい彼女の能力は長所なんだろうとは思うが。
葵葉琴子:「石神くんはちゃんと情報収集できたのかしら? 組み手で肉体的に話を聞こうとしたりしなかったでしょうね?」
石神一生:「あ? ジョークなのかケンカ売ってるのか分かりにくいんだよ」
石神一生:ぶつくさ言いながら指を拭いて、バッグから資料を取り出す。
葵葉琴子:「これはそうね。ジャブ、というよりじゃれ?」「あらまとまってる」
石神一生:「"スタンピード"について調べてたが……結論を言うと、例の白い美女との関連が見えた」
石神一生:「あいつの所属は"ブラックウィドウ"……セルとしての主目的は、若返りとか美容整形」
葵葉琴子:例の白い美女。羽鳥エミルが遭遇したというオーヴァードだ。
羽鳥エミル:「早速だな。どんなものだ?」
羽鳥エミル:「それはまた、俗っぽいというか何というか……」
葵葉琴子:「けど、大昔からなくならないものなのよね」
石神一生:「そうだな。そう珍しくもない、いつまでも若いままの見た目でありたいって言うアレだ」
葵葉琴子:(そろそろ私でもおこぼれにあずかれるくらいの成果が出ないかしら……)
石神一生:「あいにく、出ても分け与えるつもりはなさそうだな。二枚目が"スタンピード"出現捕捉地点のマッピング。三枚目以降が痕跡資料の類だが……」
石神一生:「読み解くに、あいつのやろうとしてる事は二つ。セルの研究資料の破棄と、白い美女の追跡」
石神一生:「で……"異常なまでの美人"って話がレネゲイド由来のモノだと見做すなら」
石神一生:「この女自身が"ブラックウィドウ"の研究成果の一つ、って考えるのが自然だろ」
羽鳥エミル:「美容整形のセル、ってことはあの薬局、そのままカバーだったわけか」
羽鳥エミル:「その線だがな……少し違う」
葵葉琴子:「違うってどのあたりが?」
石神一生:「違う?」
羽鳥エミル:白い少女の画像を提示しながら。「先に葵葉の話をしてもらっていいか?」
葵葉琴子:「え?」「ええ、構わないけれど……」
羽鳥エミル:「救助した相手の情報、もう出ている頃だろう」
葵葉琴子:保護した少女の名はリースだということ。”ブラックウィドウ”セルの実験体で、白い美女の襲撃を受けた最中に脱走したこと。
葵葉琴子:「”ブラックウィドウ”セルがその美人さんを探すためにリースちゃんも駆り出して……それが初めての外出だったみたい」
石神一生:「……籠の中で飼っておいた検体をいきなり前線投入か。あまり戦力層が厚い訳じゃなさそうだな」
羽鳥エミル:「それまで一度も外に出したことのない実験体を駆り出してでも……か」
羽鳥エミル:「辻褄は…………合うな………」すごく嫌そうに言う。
葵葉琴子:「うん。薬局が襲撃されたことが響いたのもありそうね。リースちゃんも、そのタイミングで逃げ出したみたい」
葵葉琴子:「物質を固定する能力に関しては、ちょっとよく分からないんだけれどね。どう関係するのかしら?」
葵葉琴子:「あとは怪我さえ治ってくれたらいいのだけれど……」
石神一生:「辻褄ってのは、そっちの掴んだ情報とか」
葵葉琴子:「そろそろ私たちにも美人の情報を教えてくれていいんじゃないかしら?」
羽鳥エミル:「別にもったいぶってるわけじゃない。俺たちを襲撃した白い女性……通称"エクスマキナ"だが」
羽鳥エミル:「自然発生だ」
葵葉琴子:「自然発生?」
羽鳥エミル:「出自が不明なんだ。行動原理ははっきりしてる。レネゲイドに関するアイテムを求めて動き回り、収集して去る」
羽鳥エミル:「ブラックウィドウは、逆だ。エクスマキナの外見があのままで、全く衰えないから、何らかのサンプルになると思って狙った」
石神一生:「不明だァ……? つまりそれは、少なくとも"ブラックウィドウ"から来た訳じゃねえのはハッキリしてるって事か」
羽鳥エミル:「更に言うと、あの美貌もな」
石神一生:「……だから狙われてる、か。確かに理屈は噛み合うな」
羽鳥エミル:「エンハイの光学や、ソラリスの催眠能力じゃない。そういう風に出来ているだけのようだ」
葵葉琴子:「……えっ?」
羽鳥エミル:「行動原理からして、よくこちらの網にも引っかかるんだが」
羽鳥エミル:「それこそ幻覚や催眠対策をしていても、動けなくなることがあったらしい」
羽鳥エミル:「"素で見蕩れてた"というわけだな」
羽鳥エミル:自嘲する風に笑っている。
葵葉琴子:納得しがたいのか、顔をしかめて腕組みしている。
葵葉琴子:「……う~~~ん!! まあ……70億人もいたら……一人くらいはあれくらいの美人が生まれるかしらね?」
葵葉琴子:「私、あんまり自分自身を説得できないわ」
羽鳥エミル:「個人的には服の方が気になる。カレーうどんを喰ったらどうなるんだ?」
石神一生:「仮にその通り、肉体を理想形に保持する能力者だとして……」納得しきれてはいないが、とりあえずそういう事として話を進める。
石神一生:「盗みの時にやった、物品の収納に関してはまた別だろ。少なくとも二つ以上の能力があるって考えた方がいいだろうな」
葵葉琴子:「相変わらず研究肌ねエミルさんは」安心のような呆れのようなため息。
羽鳥エミル:「全部"レネゲイドだからなんかうまくしてるんだろ"で済ませるのは思考の停止だぞ葵葉」
羽鳥エミル:「そうだな。エクスマキナはいわば怪盗みたいなものだ」
葵葉琴子:「はいはい、分かっているわ。それに石神くんの言う通り」「『気絶するくらい美人』とは別口の能力があると思っていいでしょうね」
羽鳥エミル:「ここにUGNの支部があり、ブラックウィドウもまたエクスマキナを追っている以上、事態の中心は彼女と見ていいと俺は考える」
葵葉琴子:「ビルから飛び降りてきたんでしょ? たいていのオーヴァードなら一回リザレクトがいるわよソレ…」
羽鳥エミル:「並べてみるとオーバースペックにも程があるな。勘弁してくれ……」
葵葉琴子:「そして、その”ブラックウィドウ”の虎の子がリースちゃん。不幸中の幸いか、こちらで保護してはいるけれど……ね」」
石神一生:「つまり、"ブラックウィドウ"よりも先にソイツを確保するのが俺達の次の目的。だな?」
石神一生:「後は連中がリースを回収に来るって懸念もあるかもしれねえが」
葵葉琴子:「うん。すっきりしてきたわ」ズゴゴー。シェイクを吸引。
羽鳥エミル:「だが、行動を決めるのは少し早いかもな」
羽鳥エミル:「もう少し情報を詰めた方がいい。時系列や関係も気になる」
羽鳥エミル:紅茶を飲む。「俺たちの行動をどう集中させるかはそれからでいい」
葵葉琴子:「ぷはっ。どちらにせよ」「ぶつかることは覚悟した方がよさそうね」
石神一生:「どの道放ってはおけない相手だろ。こっちの目的の道中に顔出してくれるってんなら、願ってもねえ話だ」
石神一生:飲み干したシェイクの紙カップをぐしゃり握りつぶす。プラスチックの蓋やストローとは分別しつつ。
GM:君たちの静かな決意は、騒がしい店の喧騒に包まれた。
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
羽鳥エミル:同僚/葵場琴子/同情:○/馴染むなよ/ロイス
葵葉琴子:ロイスは羽鳥さんに!
石神一生:羽鳥エミル:○信用/不安、葵葉琴子:感服/○変 で取得します
葵葉琴子:同僚 羽鳥エミル/連帯感〇/恥辱
葵葉琴子:変ですって!?
石神一生:自分にはないスキルツリーを持ってるのですごいなあとも思ってるけどそれは表に出さないし変な人だなあとも思ってるよ
葵葉琴子:照準器買っちゃお!
羽鳥エミル:購入は……両手剣! 復讐用だ!
GM:素直な子だ
羽鳥エミル:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 9[8,8,9]+1 → 10
石神一生:ううーん?応急でも買ってようかな
羽鳥エミル:うーん財産は温存 やめておこう
葵葉琴子:援護の風もするぜ~
石神一生:2dx>=8 えい
DoubleCross : (2DX10>=8) → 9[5,9] → 9 → 成功
葵葉琴子:あっそうか、クリシーとかかと思ったら両手剣とかがいいのか
石神一生:買えたのでもっておきます あとボディアーマーは装備しとく 以上
羽鳥エミル:そうなのだ ドッジ型だからね
葵葉琴子:そっちにします!
葵葉琴子:援護の風して購入!
葵葉琴子:7dx+4
DoubleCross : (7DX10+4) → 10[2,3,3,6,6,9,10]+5[5]+4 → 19
GM:優秀なエージェント!
葵葉琴子:風が吹いたら桶屋が儲かるのはもう古い、時代は剣が手に入る
葵葉琴子:この剣を授けます……
GM:俺の剣は2度破壊の風を起こす……
羽鳥エミル:まさか……この剣は……!
羽鳥エミル:伝説の剣……スクラビルド!
GM:ではエミルさんが乙女から剣を授かりこのシーンは以上です。
◆Middle03◆
GM:
//=====================
// Middle03
//=====================
シーンPC:石神一生、ほか登場可能
GM:引き続き情報探索シーン!登場侵蝕をどうぞ
葵葉琴子:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 9[9]+43 → 52
羽鳥エミル:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 2[2]+53 → 55
葵葉琴子:揃ってきたわね
GM:均されてるわね
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(43 → 51)
GM:ほんとに均されてる
GM:では残りの情報項目は以下!
☆情報項目
■『各地の襲撃事件』 <情報:UGN>、<情報:噂話> 難易度7
■『エクスマキナの来歴』 <情報:UGN>、<情報:FH> 難易度11
GM:以上の2つです。手番余った人は追加で購入処理をもう一度出来ます
葵葉琴子:ほほー
GM:選択してダイスをロールすると良いでしょう
石神一生:ふんふん 7ならやってみちゃおうかな
石神一生:襲撃事件をしらべてみます
羽鳥エミル:いけいけ~
石神一生:11のやつは風とか吹かせてうまいことやってほしい
石神一生:コネUGN幹部を使用しつつ。
GM:ビュウビュウ
石神一生:4dx+1>=7 襲撃事件について
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 5[1,3,5,5]+1 → 6 → 失敗
石神一生:にゃん
GM:かわいいね
葵葉琴子:アヤ!
石神一生:財産1ならいっか
GM:毎度あり!
石神一生:1点入れて残り3点
羽鳥エミル:なけなしのおこづかいが
葵葉琴子:情報行きます? それとも行った方がいいですか?
羽鳥エミル:ではお任せします!
葵葉琴子:高校生に財産1はおっきいぜ…
葵葉琴子:じゃあやります! コネと援護の風!
羽鳥エミル:琴子おねえさんのちょっといいとこみてみたい~
葵葉琴子:9dx+2>=11
DoubleCross : (9DX10+2>=11) → 10[2,3,4,6,8,8,8,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
GM:すごい
羽鳥エミル:すごすぎ琴子
GM:これは優秀なエージェント
羽鳥エミル:クラスメイトにいたのかな、エクスマキナが
葵葉琴子:そうかも…
同級生:気絶させちまったか
GM:情報を開示します。
羽鳥エミル:強キャラじゃん
■【各地の襲撃事件】
U市で発生している散発的な襲撃事件。
UGNの他にFHに関わる施設も、無差別に襲撃されている。
共通点は物資やアイテムの倉庫が対象なことと、時間帯が夜間であること。
当初はお互い敵対する組織の仕業と考えていたが、現場で白い衣服をまとった少女が目撃されている点が共通する。
恐らく、単独での行動だろう。レネゲイドに関与するアイテムを感知して襲撃していると思われる。
羽鳥エミルが関わった襲撃事件もその一つだ。
エクスマキナの活動によって特にFH側の物的被害が拡大。
複数セルによる捕獲作戦が計画されている。
UGNとしては、FHの行動を阻止し、利用されることを防ぐためにも保護するべきだろう。
■【エクスマキナの来歴】
数百年前、人形作りに人生を捧げた人形師が作成した秘蔵の一体。
『理想の人間』をテーマに製造された。
視認した人間に衝撃を与え、遠目に見るだけでも意識を天上に誘う"極上の美"。
芸術品としての完成度はエクスマキナへの加害を躊躇させる。
……しかし、作成者の人形師は『ただ美しいだけ』と評価を下し、作品として表に出ることはなかった。
時は流れ、"ブラックウィドウ"セルに発見されたことで活性化、自律行動を開始。
自我が目覚めた際、自身のコンセプトと、制作者の失望を自覚。
欠けた要素を補い、『理想の人間』を目指すようになる。
『美しさ』以外の用途を学習するため、レネゲイドを帯びた物品を蒐集し始めた。
結果、他者を気絶させる程の隔絶した『美しさ』が変質を始めている。
今ならば、オーヴァードであれば近寄ることが可能だ。
葵葉琴子:美人に悲しき過去……
GM:憂いを帯びた瞳だ
羽鳥エミル:悲しい物語だぜ……
GM:以上のことが判明しました。
GM:また、情報項目をすべて開けた事で、シーン終了時にリースの治療が完了します。
GM:それまでわかったことを共有するロールをしていきましょう。
◆U市 UGN支部
GM:5階建てのテナントビルのスポーツジムとして偽装された支部内。
GM:パーソナルレッスン用の個室が多い間取り。その一室で、貴方達は調査結果を持ち寄っていた。
葵葉琴子:「はー……」少し髪の毛が汗で張り付いている。「見つけたわ、謎の美人……”エクスマキナ”の情報」
石神一生:「……ここでやるのか?まあ、いいけどよ」手頃なテーブルを運んできて3人の間に置く。
羽鳥エミル:「どこを回ってきたんだ」支部内から持ってきたと思しき、手持ちコンテナを床に置く。
葵葉琴子:コポコポとウォーターサーバーから勝手に水をそいで飲んでいる。
葵葉琴子:「はいどうぞ」自分、羽鳥さん、自分、石神くん、自分……と注いで渡す。
GM:可動式のレールを通じて、トレーニング器具や事務用品のスライドは簡便に行える。
葵葉琴子:「どこってそりゃ」「外よ、外。最近めっきり暑いわ」
羽鳥エミル:「頂く。……どうにも落ち着かんな……」ぼそり。
石神一生:「どうも……お、こここういう機能になってんのか」レールが引かれたカーテンの裏からホワイトボードを見つけて、引っ張ってくる。
羽鳥エミル:他人に気を回されることに不慣れである。
葵葉琴子:「まあ。なんだか最新っぽいわ」
葵葉琴子:「確か石神くんは襲撃事件を洗ってくれたのよね?」
石神一生:ちょうどいい、と自分が持ってきた資料を何枚かボードに張り付けている。
葵葉琴子:あれやこれやと貼られている資料を眺めながら。
石神一生:「ああ。まあ別に、そういう指示を出したってだけだが」
羽鳥エミル:「君は本当にマメになったな……前からかもしれないが」
葵葉琴子:「指示を?」
石神一生:「別に。自分の領分はきっちり把握してやりたいってだけだ」
羽鳥エミル:「なるほどな。それで、結果は?」
石神一生:「あ?古臭い刑事じゃあるまいし、全部自分の脚で取ってくるって訳ないだろ」
石神一生:「俺らの仕事が戦闘なら、俺らのバックアップが仕事のやつだっているんだ……ああ、伝達する」
葵葉琴子:「え? ああ、そうね? オホホホ」
石神一生:「結論としちゃ、犯人は"エクスマキナ"の単独犯だ。狙いはごく漠然としていて、敢えて括るなら"レネゲイドにまつわる物品"だ」
石神一生:「動きを見る限り、まともな情報網がある訳じゃない。逆に、だからこそダミーの情報に釣られるって事もなかった」
石神一生:「恐らくはそういう知覚能力だろう。どういう方法か知らねえが、レネゲイドの気配を感じ取ってる」
葵葉琴子:「で、手あたり次第ってわけね……」
石神一生:「ああ。で、時間帯がこういう感じだが──」ボードに張り付けたタイムスケジュールを順々に指さして。「全部、夜間の犯行だな」
石神一生:「そういう能力制約か、単に目立たない時間帯を狙って動いてるのかは分からん」
葵葉琴子:「そうね。何故、という点は私の方でも分からなかった」
石神一生:「それで、撮影に成功した現場写真がこれと、この三枚だ」机の上に置く。「同じだろ?」羽鳥さんに。
羽鳥エミル:「ああ。分かりやすいというか……」
羽鳥エミル:「機械的だな」
羽鳥エミル:「どれも同じ表情で同じ姿勢だ。写真写りを気にしてるわけじゃあるまい」
石神一生:「……言われてみりゃ、妙に落ち着いてやがるな」
葵葉琴子:「あらホントだわ」
葵葉琴子:「でもそれも当然か」腰に手を当てる。「だって人間じゃないんだもの」
石神一生:悪事を働く人間というのは普通、もう少し緊張なりしていそうなものだが。
石神一生:「それが、そっちで駆け回って来て掴んだ情報か?」
羽鳥エミル:「人間じゃない」繰り返す。しっくり来すぎて気持ち悪いほどだ。
葵葉琴子:「そ」「石神くんのデータあるでしょ? あれを随時送ってもらって、手あたり次第調べてきたの」
葵葉琴子:「いろんなところが少しずつ迷惑をこうむっているんだもの。まとめればそれなりのものは出てくる……それでね」
葵葉琴子:「彼女は”エクスマキナ”。何百年も前の人形よ」
葵葉琴子:「メチャクチャな話よね。不気味の谷ってなんだったんだっつーの」
石神一生:「ああ……?」首を傾げる。「何百年も前って、具体的に何年くらいだよ」
葵葉琴子:「それは……諸説よ、諸説」「5,600年くらい?」
羽鳥エミル:「アンティークドールというなら、服装から逆算すれば年代の特定も出来そうだな」
羽鳥エミル:「だが、そこは問題じゃないぞ、恐らく」
石神一生:「それに、日本の人形って事もねえだろ。欧州……でいいのか?」
葵葉琴子:「作った人が世に出してないんだもの、おおよそにしか分からない……って、たしかにそこは問題じゃないか」
石神一生:「ああ……まあ、主題じゃねえってのは分かるが……」
葵葉琴子:「聞かれたから答えちゃったじゃないの」
羽鳥エミル:ぱんぱんと手を叩く。「数百年前からああじゃあるまい。RB化したんじゃないか」
石神一生:「RBっつーと……ここ2、3年の話か」
葵葉琴子:「そうね。彼女がRBか、それこそ機械――からくりじみたものなのか? そこまでは分からない」
石神一生:「とはいえ行動を見りゃ、もっと最近だろうな。まるで自己隠匿能力がない」
葵葉琴子:「けど彼女は”ブラックウィドウ”セルに発見され、『起動』した」
石神一生:「もっと前から動いてるなら、もっと前から噂になるだろうよ。襲撃事件の記録も、ここ数か月だしな」
石神一生:「……その言い方だと、走り回って見つけたのはブラックウィドウの消し損ねた研究データか何かって所か」
羽鳥エミル:キュッキュとホワイトボードに横一線の矢印を引き、時系列を書き込んでいく。
羽鳥エミル:『数百年前 製造』→//→『起動 最近か』 落ち着く。
葵葉琴子:「というより、被害を受けた他のセルが”ブラックウィドウ”もろとも調べてたのよね」
石神一生:「あー……そりゃまあ、こんなアホな事してたら増えていくだろうな。敵は」
葵葉琴子:「彼らには悪いけど助かったわ。消されたものを探すより、もうあるものをこっそりのぞく方が簡単だもの」
羽鳥エミル:『BW 発見』→ 『起動 最近か』 ↑↓→『各地へ襲撃、Rアイテムの蒐集開始』
葵葉琴子:「でも、ひどい話よねえ」「彼女は隠されていたの。見た人を気絶させるほど美人の人形なのによ?」
石神一生:「だからじゃねえのか」
石神一生:「そこかしこで気絶する人間が出たら仕舞っておくだろ、普通」
葵葉琴子:「いや、クレームが来たとかじゃないっての」
葵葉琴子:「彼女は人形師に”理想の人間”として制作された」「きっと美しさは理想のものでしょうね。でも彼は『ただ美しいだけ』と判断した」
葵葉琴子:「失敗作ってことよね」「酷な話よ。そりゃ人形は人間じゃないでしょ」
葵葉琴子:「それとも、周りが気絶するほどの人形を作れるなら……”理想の人間”を作れると思っちゃうのかしら?」
石神一生:「自分の不可能の区別がつかなくなるってか。どことなくジャームみてえな話だな、妄想とか解放とかの」
葵葉琴子:「エミルさんは作ったことないの? 人形とか」なんでも作る係だと思ってる。
石神一生:「あるいは本当にOVだった可能性もあるかもしれねえが。……一応聞くが、その人形を作った奴ってのはちゃんと死んでるのか?」
葵葉琴子:「えっ!?」「ちょっとやめてよ急に怖い話するの。そんなの全然考えてなかったわ」
葵葉琴子:「普通に死んでると思うわよ……生没年は分かるし」
羽鳥エミル:「人形は流石に作る機会はない。何に使うかによる」
羽鳥エミル:「作った奴が生きていたら、それこそフランケンシュタインの話だ」
石神一生:「いや、脅すつもりじゃ……異常なものを作った奴が異常な存在だったかもしれないって考えるのはそんなに変な話でもねえだろ」
葵葉琴子:(フランケンシュタインってそういう話だったんだ……)意外とちゃんと知る機会がなかった。
石神一生:「死んでるなら全然それでいい」
羽鳥エミル:「あれも怪奇小説だからな。石神が言うのも近いところをついているかもしれん」
羽鳥エミル:「ただ、フランケンシュタインの怪物は、内面は理性的で人格者だったが」
羽鳥エミル:「こちらは外面は完璧な分、中身はいささか短絡だな」
葵葉琴子:「どうやら彼女は被造物として……創造主が自分に欠陥を感じたことを理解しているようなの」
羽鳥エミル:「レネゲイド物品を片端からなんて、どんな相互影響があるか分かったものじゃないというのに……」
葵葉琴子:「だからこそね」「美しさ以外を手に入れるために、彼女はレネゲイド物品を手に入れて影響を受けようとしている。そう分析されているわ」
石神一生:(……こういう感傷的な話の分析は苦手だ)
羽鳥エミル:「それまた随分と情報が深いな。セルの中に、物品との感応能力持ちでもいたのかもしれん」
石神一生:よくそこまで感じ入って導くもんだな、と二人に感心してもいる。
葵葉琴子:「案外、誰かと喋ったりしたのかも?」
葵葉琴子:「ほら、エミルさんも気絶まではしなかったでしょ? 彼女の美貌による気絶能力は、まさにレネゲイドの影響でブレが生じている」
石神一生:「まあ、そういう事情がどうも色々あるのは分かったが……別にやる事は変わらねえだろ」
羽鳥エミル:美貌による気絶能力……。と思っている。
石神一生:「とっとと泥棒を捕まえて止める。ブラックウィドウが出てきたら蹴散らす」
羽鳥エミル:「美貌による気絶能力……」口に出した。
葵葉琴子:「そうね。そしてこれはチャンスでもあるわ。周囲のセルが反撃の機会を考え出したように」「私たちも今なら”エクスマキナ”を止められる」
GM:そう決意する同時に、慌てたような足音が近づいてくる。
GM:パタパタとした足音は扉の前で止まり、何度か顔を合わせた支部員が声をかける。
支部員:「……あっ、葵葉さんここに居たっ」
支部員:「保護した女の子が、目を覚ましました」
支部員:「貴方を呼んでいるので、話をしてあげてください」
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
GM:手番を温存したエミルさんは2回購入をどうぞ
石神一生:ロイス保留で。
石神一生:まあ応急でいいかな…
葵葉琴子:照準器かお~
石神一生:2dx>=8 応急かいます
DoubleCross : (2DX10>=8) → 10[3,10]+1[1] → 11 → 成功
石神一生:かえた おわり
GM:えらい
葵葉琴子:援護もしちゃいます
葵葉琴子:7dx+4>=15
DoubleCross : (7DX10+4>=15) → 10[1,3,7,9,9,9,10]+2[2]+4 → 16 → 成功
羽鳥エミル:そうだった
羽鳥エミル:強化素材かな~
葵葉琴子:いいスポーツジムですね 射撃もできるんだ
葵葉琴子:54→56
葵葉琴子:ロイス保留で以上!
GM:射的のマトも完備
羽鳥エミル:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 8[4,5,8]+1 → 9
羽鳥エミル:駄目
羽鳥エミル:もう一回
羽鳥エミル:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 9[9,9,9]+1 → 10
GM:出目はいいのに
羽鳥エミル:何その出目???
葵葉琴子:エミル・ザ・スリーナインだ
石神一生:大当たりじゃん
GM:銀河鉄道もびっくり
GM:ではこのシーンは以上です!
◆Middle04◆
GM:
//=====================
// Middle04
//=====================
シーンPC:葵葉琴子 他、登場不可
GM:リースとの会話です。登場侵蝕をどうぞ。
葵葉琴子:ウオーッ
葵葉琴子:1d10+56
DoubleCross : (1D10+56) → 8[8]+56 → 64
GM:昂ぶってきましたわね
葵葉琴子:女子と話すの緊張するのかも
GM:サバサバしてるからか~
GM:では、このシーンは目覚めたリースと会話してFH襲撃に協力する!となるシーンです。
GM:やっていきましょう
◆U市 UGN支部 医務室
GM:支部の設備として、そしてカヴァーであるジムに備えた設備として、医務室は一定以上のリソースが注ぎ込まれている。
GM:病院の一室と見紛うような、白く清潔な部屋。
葵葉琴子:パタパタパタ! と鳴る小走りな足音がその部屋の前で止まる。
GM:そこに拵えたベッドの上で、葵葉琴子が保護した少女が身を起こしていた。
葵葉琴子:そろそろ~……とゆっくり扉が開く。
葵葉琴子:「……」「入るわよ~……?」
リース:じ。開く前から注視していた緑の瞳がキミを見る。
葵葉琴子:「あっ」
葵葉琴子:「……」
リース:リボンを解いた金髪が蛍光灯の光を反射して、暗い路地とはまた違った輝きを見せている。
葵葉琴子:「んんっ!」「もう起き上がっていいの?」
リース:「平気。……侵蝕も落ち着いたから」
リース:「あなたが、”トリックフラッシュ”?」
葵葉琴子:(男子の噂はこの子じゃなくて”エクスマキナ”だったわけだけど)(あるわね……! 気絶美人のポテンシャル!)
リース:「………?」品定めするような目線を訝しげに見る。
葵葉琴子:「ええ」柔らかく微笑む。まるで女子高生ではない……もう少し年上のお姉さんのようだ。「私が”トリックフラッシュ”、葵葉琴子です」
リース:「アオイバコトコ……そんな名前だったのね」
葵葉琴子:「あなたは……なんて呼べばいいかしら。リース、であってる?」
リース:「…………」今度はこちらが葵葉さんをジロジロと見る
リース:「えぇ。リースって呼ばれています」
リース:「それも、UGNが調べたの?」
葵葉琴子:(リースって呼ばれている、か)
葵葉琴子:「ええ、そうです」首肯する。
リース:「ふぅん……」探る表情には、少女なりの警戒が滲んでいる。
葵葉琴子:「それと、あなたが”ブラックウィドウ”セルからの脱出をはかり……」「誰かに助けを求めていたってことも」
葵葉琴子:「それが分かれば問題ないわ。なにも問題なんてないの」
リース:「……そんなことまで」
リース:「ねえ」
リース:「どうして、私を助けたの?」
リース:「……敵なんでしょう?UGNと、FH」
リース:「助けを求めていたからって……助けていいの?」
葵葉琴子:「あなたの身柄は我々UGNが保護します」心持ちピシッと。「フフ、なんてね……どうして。どうしてか」
葵葉琴子:「そうねえ」腕組みをして考える。「あのね、これはさっきの、そんなこともわかるのかってところにもつながるんだけど」
リース:「うん」
葵葉琴子:「そう思っちゃったのよ」
リース:「…………そう思った?」首を傾げる仕草に、金糸の束が追従する。
葵葉琴子:「怪我してるあなたを見て、あなたが『誰かに助けてほしいな』って思ってくれていたらいいなって」「そう思ったの」
リース:「誰かに………」貴方を見ていた視線が一瞬、過去を思うように焦点をぶらして。
リース:「…………」
リース:「"お人好し"?」
リース:辞書から学んだ知識を確認するような口ぶりでつぶやく。
葵葉琴子:「な……」
葵葉琴子:「なにその……ぼんやりとした……あんまりソンケイの含まれてなさそうな表現!」
リース:「……ニュアンスが違いました?」
葵葉琴子:「だってもう……あなたね……すっごい血が出てたのよ!? ドボボボッて。普通助けるでしょ!」
リース:「普通。」
リース:「そうなんですか。普通、そうなんですね」
リース:こくこくと首を頷かせる。
葵葉琴子:「あってる。あってるんだけどね……」あってるのがちょっと悔しい。なんかイモっぽいし。
リース:「ありがとうございます。貴方のおかげで助かりました」頭を下げる。
リース:定規で計ったような45度。
葵葉琴子:「うふふ。どういたしまして」満面の笑み!
葵葉琴子:「はあ~しかし……」包帯巻きのリースを見る。「ここの設備はすごいわね。あなた、本当に手ひどくやられてたのよ?」
リース:「………」じい、とその笑顔を観察している。
葵葉琴子:「”スタンピード”の仕業だって医局は分析してたけど……ってなにかしら」
葵葉琴子:「そんなジロジロ見て……」
リース:「……気にしないで、ただの勉強」
リース:「"スタンピード"のことまで辿り着いたのね。想像以上。」
葵葉琴子:「勉強……」FHの実験体。なんだか生真面目なUGNチルドレンのようでもある。「ンフフ、私でたくさん勉強してちょうだい」
リース:「そうする、ありがとう。……それで」
葵葉琴子:「そう? それは嬉しいわ。彼女、”エクスマキナ”を追ってるんでしょう」「安心してちょうだい。まとめて解決してやるわ」
リース:「"スタンピード"は、あるものを狙っている。その情報を………」
リース:「既に掴んでるんだ………」流石に動揺する。
葵葉琴子:フフーン! というなんだか花が伸びてそうな顔。
リース:「これがUGN…………」
葵葉琴子:さっきの「想像以上」は……あんまり想像以上っぽい顔をしていなかったんだもの!
リース:「……じゃあ、"スタンピード"がエクスマキナを追い詰める場所と規模も、きっと掴んだのね」
リース:「想像以上だわ……」
葵葉琴子:「え? いや、それは全然だけど……」
リース:わずかにおののいている。
リース:「そ、そこはまだなんだ……」
葵葉琴子:「し、しょうがないじゃない。それはこれからだったのよ、これから」
リース:「……その情報は、私が提供できる」
リース:「代わりに、私も同行させて。」
リース:「戦闘は専門じゃないけど、少しは役に立つ」
葵葉琴子:「ホント!? って……同行?」「同行かァ……」
葵葉琴子:「んー、どうしてか聞いてもいい?」
リース:「私は"スタンピード"の戦い方も見てるし、きっと、すごい……すごく、役に立つ」
リース:「どうして………」
リース:「………」
リース:「私も、」
リース:「私も、"ああ"だったのかな、って」
葵葉琴子:「”ああ”?」
リース:「エクスマキナを見て、思ったから」
リース:「ずっと、セルで言われたことだけをしてたけど」
葵葉琴子:「”エクスマキナ”を、見て……」
リース:「外は、話に聞いてたのとは、ぜんぜん違うし」
リース:「エクスマキナは……あの子は」
リース:「私より、自分で考えて行動してる……ように、見えたから」
リース:じ、と琴子さんを見て。
リース:「あの子も、『助けてほしいのかな』、と思ったら」
リース:「助けたいと、思ったの」
葵葉琴子:「そう」いつくしむような眼で。
葵葉琴子:「素敵ね」
リース:「うん」
リース:「………綺麗だった」
葵葉琴子:「そんなに? やっぱり生で見ると違うのかしら……」
リース:「私よりすごかった」"ブラックウィドウ"セルでは一般的な物差しで比較する
葵葉琴子:「サラッというわねコノ……」
葵葉琴子:「ま、いいわ! それじゃあ案内してちょうだい!」
リース:「うん。」
リース:消毒の匂いがする検査着を脱ぎ捨てて、クリーニングされた衣服を手に取る。
リース:「任せて」
リース:「あの人は、計画がバレても自分を曲げないから」
リース:「きっと、やって来る。」
リース:波のように翻る金髪を、リボンでくくりつけた。
葵葉琴子:「私、現場では怪我とかあんまり気にしないから! ほら、オーヴァードって気合で生き残るのがセオリーなところあるし。気合よ気合!」
葵葉琴子:「生きざまが美ね……」
葵葉琴子:「あと、そうだ」「名前」
リース:「名前?」
葵葉琴子:「”リース”って本名? というより、コードネームなのかしら」
葵葉琴子:「もし名前がないんだったら考えといて! それか聞きだすとでもしましょ!」
リース:「"リース"は、あの人がつけたコード」
リース:「永遠と……祝福を、意味する名前」
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
葵葉琴子:リースちゃんのロイスを変えます
リース:いえい
葵葉琴子:連帯感〇/永遠じゃねえ MUGENだよ
葵葉琴子:以上です
GM:N感情何?
GM:ではシーンは以上!
◆Middle05◆
GM:
//=====================
// Middle05
//=====================
シーンPC:葵葉琴子、ほか登場可能
GM:ミドル戦闘シーンです。登場侵蝕をどうぞ。
葵葉琴子:なにっ
GM:突っ込むぞ!捕まれ!
葵葉琴子:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 6[6]+64 → 70
羽鳥エミル:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 2[2]+55 → 57
羽鳥エミル:ひっくい だがちょうど良いか
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(51 → 54)
GM:はーい。ではこのシーンはリースの情報を元に現場に向かい、足止めをされるシーンです。
GM:蹴散らそう。
GM:そんな感じでやっていきましょう。
葵葉琴子:「というわけで、え~……リースちゃんを連れていくことに決めてしまったんですけれども」
葵葉琴子:「いい……わよね? いいって言ってくれないかしら?」
リース:「リースです。よろしくお願いします」金髪をリボンで括って、清潔感のあるシンプルなシャツとネクタイの少女。
葵葉琴子:「ほら、案内。案内してくれるから。あとすごく役に立つって言ってた」
リース:FHで活動するチルドレンと共通とする、染み付いた仕草。
リース:「すごくたちます」
羽鳥エミル:「FHチルドレンを同行か……」
羽鳥エミル:苦い顔。
葵葉琴子:おんなじくらい顔が苦くなる。ダメか!?
石神一生:「……」じっとその前に立ち、顔を睨んで。
リース:興味深そうに表情を観察しているよ。
葵葉琴子:「ヒィー」
石神一生:「子守りは必要か?」
石神一生:「テメェの身をテメェで守る自信があるか、って聞いてんだ」
リース:(この年代の男性の顔を直接、まじまじと見るのは初めて。)
葵葉琴子:「……あら?」そーっと目を開ける。
石神一生:「ないなら正直にそう言え。こっちの動き方に関わる」
リース:「子守……スラングですか。問題ありません、子供じゃないので」
石神一生:「……どうも危なっかしいな」
石神一生:「実践なんてほとんど初めてなんだろうが。それも、最初の一回でボコボコにされてあのザマだ」
羽鳥エミル:「葵葉、目を離すなよ」
石神一生:「どうしてそう言い切れる?その自信はどっから来た」
葵葉琴子:「分かってるわよ」
リース:(この人達、私のことにすごい詳しい……)
リース:「私の能力は、触れたものの固定化。足止めや阻害に向いてます。」
リース:「一人で囲まれれば分が悪いですが、戦闘職の支援や防衛はセルで経験してたから、問題ない」
石神一生:「……」舌打ち。
羽鳥エミル:「どちらにしろ、交戦地点を知っているのは彼女だけなんだな」
リース:「戦闘能力のカリキュラムもパスしたもの」得意げ。
葵葉琴子:「ええ。ついて行くのが条件って言うんだもの……それに、初陣だって手ひどい敗北だって、誰でも経験することだわ」
石神一生:「ああ、随分上等な教育を受けたらしいな……!」
リース:「そうでしょう」
葵葉琴子:「ちょ、ちょっと落ち着いてちょうだい!?」
リース:説得に成功。
リース:「口頭で伝えてもいいけど……置いていかれても、困る」
羽鳥エミル:「落ち着くんだ石神。君だけが盛り上がっても意味はない」
リース:「…………?」
石神一生:「……別にキレちゃいねえよ」苛立った声を抑えつつ。
羽鳥エミル:「リース。もし君が裏切ったり、または、協力するが戦闘に巻き込まれて死んだりした場合」
石神一生:「初陣で痛い目見りゃあ、ビビッて病室にでも引き籠ってるのが"普通"だろうが……」
石神一生:「こいつが"普通"じゃなくなるように教えたやつがいるんだろ。それが……」気に障っただけだ、とまでは言葉にせず。がりがりと前髪を掻く。
リース:「……………」(それが普通、なのね)
石神一生:「俺の方はもういい。好きにしてろ」吐き捨てるように言って、背を向ける。
リース:「えぇ。ありがとう」
リース:「……裏切りや、巻き込まれた場合?」
羽鳥エミル:「誤解を招いているが奇跡的に会話が成立した……」
葵葉琴子:「え。もしかしてエミルさん」
葵葉琴子:「……最初から全部説明しなおそうとしてたの?」
羽鳥エミル:「それがだな……」どうにも言い辛いように首を傾げる。
リース:「…………?」
リース:訝しげに首をかしげる。絹のハンカチを折るようなシワが眉間にうっすら現れる。
羽鳥エミル:扱いに悩んでいる。
羽鳥エミル:「……やはりこれか」
羽鳥エミル:リースに向きつつ、隣の葵葉琴子を指し示す。
リース:観察しているよ。
葵葉琴子:「?」訝しげに首をかしげる。ほぼメンチをきるようなシワが眉間に出来ている。
羽鳥エミル:「同行すると良い。何かあったらこちらのお姉さんが全部責任を負ってくれるそうだ」
リース:「わかった」
リース:「コトコに助けてもらう」
羽鳥エミル:「良い子だ。任務が終わったらケーキを奢ってもらいなさい」
葵葉琴子:「マジ?」「……この剣で私が何か書くことになったら手伝ってくださいね」
石神一生:「結局、子守りになってるじゃねえか……」
リース:「ケーキ………」ふわふわとした空想吹き出しにイメージしている。
葵葉琴子:「ケーキくらい言われなくても奢ります!」
葵葉琴子:「……アハハ。ごめんなさいね、エミルくん。ちょっとスマートじゃないわよね」
羽鳥エミル:「全くだ。」
葵葉琴子:「でもなんでかしらね。この仕事をしてると、ときどきいるのよ。ここぞで決意する子っていうのが」
葵葉琴子:「思いもよらぬ強敵相手とか、事件に巻き込まれて覚醒したばかりとか……そういうときに立ち向かう気持ちを持ってるのよね」「そしたらもう、いっそ一緒に戦うべきなんだわ」
羽鳥エミル:「…………」
石神一生:「……なあ。薄々、気になってたんだが」
葵葉琴子:「たまに聞かない? おいていくより同行させた方がむしろ安全な民間のオーヴァードとか……。石神くんも割とそういうタイプかも」「なによ、今ちょっといい話してる風でしょうが」
石神一生:「いや……なんか、やけに話ぶりが老けてるっつーか」
石神一生:「……本当に高校生なのか?」
葵葉琴子:「ハァ”ッ!?」
羽鳥エミル:「グフッ」 吹き出す。
葵葉琴子:「どこからどう見ても高校生でしょうが! 本当に高校生です!」
リース:「…………?」
リース:「それ、焦ってる顔?」
葵葉琴子:(いいえって言いたいけど嘘をつくのは教育に良くない……!!)そういう顔になる。
羽鳥エミル:「葵葉はベテランだからな」
石神一生:「そういうもんか?だが……」
羽鳥エミル:「そう思うのも……グフッ、無理はない……ゴホッゴホッ」せきこむ。
葵葉琴子:「ちょっと……エミルさん」「なに? その……なんですか? その含みのある感じ」
葵葉琴子:「なんです? なんか文句あるんですか?」
石神一生:今までのやり取りの中でも、微妙に違和感を覚えたというか……同年代のチルドレンが持つ異質さとはまた別の質感があるというか……その累積ゆえに、思わず声に出してしまったが。
羽鳥エミル:「含みがあるように聞こえるのは、後ろめたいことがあるからじゃないか?」
石神一生:「……いや。悪い、こっちのデリカシーがなかった」大した根拠もなく女性の年齢をわざわざ疑う事が相当な失礼にあたる事くらい、流石に理解はしている。
羽鳥エミル:「健全なチルドレン二名に関するケアは後に回すとして」
石神一生:「スミマセン、でした。どうでもいい……じゃない、この際関係ない話だしな」どうでもいい話、って言ったら更に怒りを呼びそうな気がして言い直す。
葵葉琴子:「そ、そうね。謝らなくていいのよ! この話は置いておきましょう!?」
リース:「……UGNの話は独特だね」
羽鳥エミル:「葵葉の言うことは、まあ正直に言えば非常に抽象的であり判断しづらいことだが」
葵葉琴子:「悪かったわね非論理的で」
石神一生:「そこの話はもう終わりだ、終わり」リースちゃんに。
羽鳥エミル:「うちの家訓として、こういうときは、直接、接した者の判断を信じることにしている」
リース:「つまり、コトコの判断を優先?」
葵葉琴子:「それ家訓になるんだ」そんな家訓が機能するのは羽鳥家だけなのではないだろうか?
羽鳥エミル:「家訓だ。他にもボディーアーマーはとりあえず着ておけとかあるが」
石神一生:「歴史の浅い家訓だな」
羽鳥エミル:「オーヴァードは繋がりの生き物だ」
リース:会話の流れは分からなかったが、ともかく許可をもらえたと判断する。
リース:「じゃあ、同行3人共。ついてきて」
リース:「案内する」
リース:会話の余韻を感じさせないほど、淡々とした足取りで歩き出した。
GM:郊外。周りの建物の密度が減り、道路の幅が広くなる。
GM:街頭の並んだ道はレンガを敷くように景観を整えられており、長いストレートの先に広いドームが見えてくる。
GM:リースはそれを視認し、迷いなく道を歩んでいく。
GM:予定の入ってないドーム……その、入場口。
レプレス:藤色の豊かな髪をした陰気な女がそこにいる。
レプレス:猫背に丸めた背、広く丸い眼鏡の奥は、近づいてくる人達を見てびくりと肩を跳ね上げる
レプレス:「うわぁ……ホントに来てるぅ……」
レプレス:「様子見だって言ったのに……戦闘はあっちが担当するからって、念のためだって……」
レプレス:「今思えば絶対嘘ですよぉアレ……目が笑ってましたもん。こうなるって絶対わかってましたよアイツ……」
レプレス:ブツブツと呪詛めいたものを呟きながら、恐る恐る道の真ん中に出る。
石神一生:「……アイツは?」油断なく前を向いたままリースに訊ねる。
レプレス:「ピ……」
葵葉琴子:「あ、けっこう……正面からなのね?」リースちゃんに。
リース:「"ピースクラフト"セルの、レプレス」
リース:「エクスマキナに襲われたセルの一つで……武器の開発とか、してる」
葵葉琴子:「わー……良い名前……」げんなりしつつ。「ま、これも悪くないか。中で囲まれるより端からいきましょ」
リース:「気をつけて。自分や、レネゲイドアイテムの位置を入れ替える力を持ってる」
羽鳥エミル:「ピースクラフトか……嫌な名前だ」 そこと戦うのも嫌なら、そこのアイテムをエクスマキナが奪っているのも嫌だ。
レプレス:「……じ、自己紹介取られることって、あるんですねぇ」
レプレス:「と、ともあれ、あの人が勝てば、うちの倉庫から盗まれたものとか、返してもらう契約なのでぇ……」
レプレス:「大人しく、帰ってくれたり……しませんよね……」
レプレス:「実験体ちゃんもなんかそっち側ですし……」
レプレス:「私が帰りたくなってきたなぁ……へへ……そしたら叩き出されて帰る場所が無くなっちゃうんですけど」
葵葉琴子:(……ん? 位置替えの能力……?) なんか物品が消えたとかあった気がするが……気のせいかもしれない。
レプレス:卑屈そうに笑いながら、ゴソゴソとポケットを探る。
石神一生:「……で?」
葵葉琴子:「投降は受け付けてるわよー」
石神一生:「言い分は事はそれで全部かよ」
レプレス:「と、投降は嫌です……」えへ。
レプレス:「捕まるのは死ぬよりいやなので……」
石神一生:「捕まるのは死ぬより嫌だァ……?テメェ……」
石神一生:不快を隠さずに睨みつける。こっちは正義のお題目の下、リスク背負って不殺の為に努力してるってのに。
石神一生:「カスみてえな勝手吐いたことを後悔しろや。その、"イヤな方の目"に遭わせてやるからよ……!」
レプレス:「ひぃ~~~っ!」
レプレス:バラっ。
レプレス:小石を宙に投げて、指を鳴らす
レプレス:パチィン──ズシィン!
レプレス:位置を入れ替え、黒塗りののっぺりとしたマネキン達がレプレスの周りを取り囲む。
調律躯体:ギシ、ギシ、ギシ。
調律躯体:武器を構えた人形たちが、君たちを迎撃するように動き始める。
レプレス:「UGNの皆さん……」
レプレス:「こ、ここで足止めされてくださいっ」
レプレス:「私のミスの帳消しのために!」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エネミーは5m先に調律躯体の弓と盾。更に5m先にレプレスがいます。
GM:勝利条件はレプレスの撃退。
GM:または3ターンの経過です。
葵葉琴子:ほうほう
GM:どちらの場合にもレプレスは撤退しますが、3ラウンドが経過した場合、クライマックスの敵戦力に変化が生じます。
羽鳥エミル:クライマックスで増援になるって分けね
GM:そゆこと。頑張って倒そう!
石神一生:なーるほどね
GM:なお、レプレスは1度HPをゼロにすると撤退します。そういう契約なので
GM:エンゲージはこんな感じ!
▼エンゲージ
"レプレス"
(5m)
調律躯体・弓,盾
(5m)
葵葉、石神、羽鳥
葵葉琴子:邪魔な人形だぜ~
GM:なお、味方であるリースのNPCカードが使用できます。
葵葉琴子:おお
【◆NPCカード:リース】
効果①
対象:単体 射程:視界
対象が判定を行う直前に使用する。その判定は失敗となる。
シナリオ1回。
効果②
対象:単体 射程:視界
対象のHPダメージを-[1D10+9]点する。
ラウンド1回。
GM:2つの効果をうまく使いこなして戦闘を進めよう!
石神一生:つよいな…
羽鳥エミル:棺もってやがる
葵葉琴子:防御全振りのオーヴァードなんだなあ
リース:ピスピス
石神一生:支援タイプっていってたものね
GM:そうなのです。
GM:ではそんな感じです。行動値はレプレスと弓が8、盾が6。
GM:戦闘を始めます。
GM:ではセットアップから!
葵葉琴子:なし!
石神一生:《氷の茨》します。
羽鳥エミル:《スタートダッシュ》《フルディフェンス》侵蝕57→64
石神一生:石神一生の侵蝕率を3増加(54 → 57)
レプレス:《加速装置》 行動値+8。16になります。
調律躯体・弓:なし
調律躯体・盾:なし
葵葉琴子:なんか加速しとる!
レプレス:やけにすばしこいぞ!
羽鳥エミル:戦闘移動11m……これは弓と盾かなあ
羽鳥エミル:遮られそうだし
羽鳥エミル:そのエンゲージに接近。行動済みになります。
GM:あーそうですね。目的地が上のほうなので邪魔してきます。
▼エンゲージ
"レプレス"
(5m)
調律躯体・弓,盾、羽鳥
(5m)
葵葉、石神
羽鳥エミル:裏方エージェントは戦闘中に行動など出来ないのだ
GM:ほんとかなぁ
GM:演出とかあったらどうぞ!
石神一生:他がやるならついでにちょっとやるかなくらい
羽鳥エミル:ちょっとやろうかな
レプレス:「へ、へへへぇ。あ、足止めならそんな戦わなくてもいいよね…!」
レプレス:召喚した黒塗りのマネキンたちを盾にするように、すばしっこく距離を取る!
羽鳥エミル:それと同時に踏み込む。ざら、と袖口から無数のビニールパックが連なったものを引き出す。
羽鳥エミル:輸血パックのような手の平サイズの密閉袋の中に、土や木の葉が詰まっている。それが見えているだけで十個ほど。
レプレス:「………?土木業者?」
羽鳥エミル:古武術めいた、戦意のないがゆえの自然な踏み込みで、レプレスに接近しようとして、人形に遮られる。
羽鳥エミル:「俺たちが戦っても何も意味が無いと思わないか? 譲ってくれれば、君はきちんと戦ったと報告してもいい」
羽鳥エミル:申し訳程度の降伏勧告!
レプレス:「えっ、ほ、ホントですかぁ?」甘言に弱い!
調律躯体・弓:ブゥン。マネキンの目が妖しく光る!
レプレス:「ひっ。じょ、冗談ですよぉ。真面目にやりますよぉ」
レプレス:「こ、ここを通すわけにはいきません。報酬掛かってますので……」
石神一生:「こういうクズならそりゃ、クライアントも見張りくらい立てるわな……」
羽鳥エミル:「仕方ない。言うだけはタダだ」
石神一生:爪先まで気を込め、砂地を掴むようにして踏みしめる。彼の空域に罅が刻まれて、白い冷気が男の姿を取り巻く。
石神一生:「まあ、いい。変にここで頭下げられてもかえって対応に困るからよ」
レプレス:「見、見張りだなんてそんな、ただ設定した思考パターンがクソ真面目過ぎるだけで……」
レプレス:「ヒィ、やる気なんですかぁ……?」
石神一生:屈伸一つ。吸い上げた熱が全身に注がれていく。
葵葉琴子:「私たちで引き取ったら相手の利益になる気がしてきたわ」
石神一生:「ああ!?こっちの台詞だろうが!」
レプレス:「ひぃぃ~~~!」
石神一生:「"ここを通すわけにはいきません"って確かに聞いたぞ。テメェの中でとっくに割り切ってる癖に、ごちゃごちゃ言うんじゃねえよ……!」
調律躯体・弓:ザッザッザ。臨戦態勢を示すようにマネキン達が集結する!
GM:イニシアチブ!16のレプレスから!
調律躯体・弓:の前に。
調律躯体・弓:《フルインストール》。ラウンド間、自身のあらゆるダイス+6個。
調律躯体・弓:シュィーン。
GM:カットインを挟んでレプレス!
レプレス:マイナーで《ポルターガイスト》、インプラントミサイル破壊 攻撃力+12
レプレス:メジャーで【どこか行ってください】《コンセントレイト:オルクス》《空間歪曲射撃》《要の陣形》《アームズリンク》《雷光撃》《MAXボルテージ》
レプレス:射程視界の3体攻撃。PC達全員に射撃します。
レプレス:10DX7
DoubleCross : (10DX7) → 10[2,3,3,3,4,6,7,8,10,10]+10[3,6,6,7]+3[3] → 23
レプレス:リアクションせよ!
羽鳥エミル:こいつ
葵葉琴子:う~ん ドッジかな~
石神一生:9dx>=23 素ドッジ
DoubleCross : (9DX10>=23) → 10[2,2,3,4,6,6,7,8,10]+2[2] → 12 → 失敗
葵葉琴子:2dx>=23
DoubleCross : (2DX10>=23) → 7[4,7] → 7 → 失敗
葵葉琴子:シクシク
羽鳥エミル:うーん、やってみるかな
羽鳥エミル:《切り払い》《リフレックス:ハヌマーン》
GM:切り払いマン!
羽鳥エミル:素手の白兵で回避。《フルディフェンス》の効果でダイスは+10
羽鳥エミル:13dx8+4
DoubleCross : (13DX8+4) → 10[1,1,1,3,3,3,3,4,5,7,7,9,9]+10[8,9]+4[4,4]+4 → 28
羽鳥エミル:やった~
レプレス:ぎゃぁー!
葵葉琴子:いけるやん!
葵葉琴子:見直しちゃったな
レプレス:では2名に命中!
羽鳥エミル:やはりフルディフェンスこそ最強……!
羽鳥エミル:侵蝕64→67
GM:改めてそう思った。
レプレス:3d10+20+12 諸々有効
DoubleCross : (3D10+20+12) → 13[3,8,2]+20+12 → 45
レプレス:45点受けるが良い
葵葉琴子:ギャッ リザレクト
葵葉琴子:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6
葵葉琴子:a,
石神一生:8引いて37ダメージだから…2残るな
石神一生:石神一生のHPを2に変更(39 → 2)
葵葉琴子:リザレクトしたけどダメージ軽減あるのか!
羽鳥エミル:硬い!
リース:ありありよ!
葵葉琴子:えっ石神くんこんなにマッチョだったの!?
石神一生:今!?
GM:肉体9!
羽鳥エミル:実験体肉体白兵型だ
葵葉琴子:たくましいじゃん…
石神一生:実はそう
リース:使うなら巻き戻していいよー
葵葉琴子:使いたいかも……使います!
リース:では1D10+9軽減!振ると良い!
石神一生:琴子ちゃん80手前だしね
葵葉琴子:マイナスするぞ~
GM:軽減のダイスロールもどうぞ
葵葉琴子:45-1D10-9
DoubleCross : (45-1D10-9) → 45-4[4]-9 → 32
GM:32点!
羽鳥エミル:ことこちゃんのHPは!
葵葉琴子:32なら……装甲8moawasari
葵葉琴子:ぴったり0だ
GM:24点ダメージ。きっかり。
羽鳥エミル:ことこーーー!
葵葉琴子:か弱いのだわ
GM:半分以上は生き残りの目がありましたな。 か弱い
葵葉琴子:さっきのリザレクトを適応すればよいでしょうか?
GM:そうですね、6で。
石神一生:クスン…美人薄命だ
葵葉琴子:ハーイ!
GM:荒木先生のカバッ!
GM:では演出。
レプレス:「性能試験でもないのに戦闘ですかぁ……」
レプレス:ごとり、と袖口から鉄くずが落ちる。
レプレス:指を弾くと銃と入れ替わり、狙いをつけるでもなく無造作に発砲。
葵葉琴子:(実践があるからテストがあるんじゃないのかしら……?)
レプレス:自分の前に立つ調律躯体を狙うような弾丸が発射され────
レプレス:パチン。
レプレス:パチン。パチン。パチン。パチン。
レプレス:指の音ともに弾丸が入れ替わる。
レプレス:最前に位置していた人形と弾丸が入れ替わり、無軌道な射程でPCたちを襲う!
羽鳥エミル:「やれやれ……!」
リース:「っ、避けて!」
リース:咄嗟に飛び出てその身を盾にするように──通り過ぎる。
葵葉琴子:「そうは言っても…ッ!」
リース:リースに触れて固定された空気が、不可視の壁となっていくつかの弾丸を防ぎ止めている。
石神一生:領域内の熱を吸い上げるというのも、完全なものではない。僅かに弾速が落ちるものの、勢いを殺しきれずに傷を負う。
葵葉琴子:「ぐぅッ…!」あまりにメチャクチャな軌道の体を弾丸に貫かれる。制服からは何か所も血がにじみ、思わず膝をつく。
羽鳥エミル:腐葉パックが弾かれ、破れる。
石神一生:「か、っ……」(……適当にやってるように見えるが)
石神一生:息を乱し、姿勢を崩しかけても、睨むようにして敵から目を離さない。そういう訓練を受けている。
羽鳥エミル:溢れ出た土、落ち葉、砂――、それに巻き込まれるようにエミル自身の身体が分解される。
葵葉琴子:(エミルさんは無事。初めて見るけど――こうなのね。石神くんもまだ立ってる!)
石神一生:(銃口と視点が乖離した状態で当てるっつーのは相当な技術だろ。それをああも簡単にやってるっつーのは……)
石神一生:いかにもやる気のない口先を真に受けるべきじゃない。改めて自分にそう言い聞かせる。
羽鳥エミル:「久しぶりだが……くそ、これだから前線は向いてないんだ……!」 銃弾を透過し、土煙が落ちきると同時に、エミルの身体も元に戻る。
羽鳥エミル:エミルは群体型かつ植物型のキュマイラ因子を持つ。だがその因子は広範であるが故に極めて弱く、
羽鳥エミル:周りに"馴染んだ実物"がなければ変異出来ない。用意したパックは、彼の能力行使の残弾である。
羽鳥エミル:「葵葉、任せたぞ!」
GM:イニシアチブ10、葵葉さん!
葵葉琴子:ハーイ
葵葉琴子:攻撃しマース
葵葉琴子:マイナーはなし。
葵葉琴子:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の指先》+《小さな塵》+《スピットファイア》
葵葉琴子:対象はレプレス!
レプレス:きゃあ!
葵葉琴子:9dx7+7
DoubleCross : (9DX7+7) → 10[1,1,2,2,3,4,5,8,10]+5[4,5]+7 → 22
葵葉琴子:くぅ~ん
羽鳥エミル:オートで《フォールンサラマンダー》。ダメージ+2d10
レプレス:ガード!《磁力結界》でガード値+2D!
レプレス:トントンになってしまう!
レプレス:2d10 ガード値。
DoubleCross : (2D10) → 14[8,6] → 14
葵葉琴子:ワホワホワホ!
レプレス:14点を超えてみな!
羽鳥エミル:とんとんだった いけーことこ!
レプレス:ダメージどうぞ!
葵葉琴子:3d10+24+1d10+2d10
DoubleCross : (3D10+24+1D10+2D10) → 15[9,4,2]+24+4[4]+12[5,7] → 55
葵葉琴子:どっちもありあり!
レプレス:ほんとに2d10がトントンになってる
葵葉琴子:今日はぴったりことこです
レプレス:14点引いて41点!まだ生きてる!
羽鳥エミル:うわっ見かけよりタフ
GM:演出どうぞ
GM:侵蝕も上げてね。
葵葉琴子:「わかっ」ジャゴン!! とショットガンを構える。「てるってェの!!」射撃!!
羽鳥エミル:《成長促進》。流れた土煙に混ざった種がレプレスの足下で育ち、足を絡め取る。
レプレス:「ひっ!撃ってきた!反撃されるのは嫌いですぅ~~!!」
葵葉琴子:バガンバガンバガン!!! スラッグ弾を詰めたショットガンを連射。
レプレス:銃口から逃れるように、調律躯体の合間に隠れようとする。
レプレス:「ぎぃ~~~~~!!!!」倒れる!足を引っ掛けた!
葵葉琴子:UGNが黄道十二星座の名をつけた特殊装備の研究は、その一部がデチューンされ射撃補助装備となった。
葵葉琴子:マズルフラッシュが蟹座の文様を描き、放たれた弾丸は人形をすり抜けレプレスの体に叩き込まれる。
レプレス:「あっ、良いですねそのアイデア……!?」
葵葉琴子:弾丸は空気抵抗でいくらでも曲がる。……では、空気を操って線路を引けるなら?
レプレス:「ぐぇーーーーー!!?なんです!?」
レプレス:怪我の功名か、自分の前にある調律躯体に囲まれて呑気していた体に弾丸が叩き込まれる!
葵葉琴子:「コンニャロ! 銃で撃たれたら超痛いってこと思い知らせてやるんだから」
レプレス:戦場に吹くそよ風が、到達を予見させるレーザーポイントのように体を撫で、鉄を伴う暴風が体を貫く!
葵葉琴子:「ありがとエミルさん。装備部もいい仕事してるわ」
レプレス:「ゲホッ、ゲホッ……!マジですか、普通に技術で当ててきた…!?」
レプレス:「ちょ、調律躯体!はやくやっちゃってくださいぃ……!」
GM:イニシアチブ8。調律躯体弓の行動。
調律躯体・弓:ウィーンガシャン。
調律躯体・弓:マイナーはなし。
調律躯体・弓:メジャー【技巧駆動パターン】《C:ブラックドッグ》《アタックプログラム》《瞬速の刃》
調律躯体・弓:眼の前に居る羽鳥さんに射撃攻撃。
羽鳥エミル:わあい
調律躯体・弓:なぜならコイツの装備はショットガン。エンゲージしている相手に火力が上がる!
調律躯体・弓:ウカツ!この距離ではひとたまりもあるまい!
調律躯体・弓:14DX7+10
DoubleCross : (14DX7+10) → 10[1,1,2,2,2,4,5,6,6,6,8,9,10,10]+10[5,5,8,9]+10[6,10]+6[6]+10 → 46
調律躯体・弓:おぉ。リアクションどうぞ
石神一生:めっちゃ回すやんけ
調律躯体・弓:手のひらもダイスも回るよ。球体関節だから
羽鳥エミル:では《復讐の刃》でリアクション放棄。両手剣で反撃します
葵葉琴子:スラッグじゃない方だ
羽鳥エミル:67→73
調律躯体・弓:そのいきやよし!ダメージ!
調律躯体・弓:5d10+5+2 装甲有効
DoubleCross : (5D10+5+2) → 23[3,1,5,5,9]+5+2 → 30
調律躯体・弓:30点。復讐もどうぞ
羽鳥エミル:13dx8+4-3
DoubleCross : (13DX8+1) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,6,9,9,10,10]+10[5,6,8,9]+10[6,8]+5[5]+1 → 36
羽鳥エミル:お前本当に俺のPCか……?
羽鳥エミル:めっちゃ回すやんけ
調律躯体・弓:このレベルが裏方にも居るとは UGN おそるべし
羽鳥エミル:4d10+10
DoubleCross : (4D10+10) → 19[2,2,10,5]+10 → 29
調律躯体・弓:鏡の盾か…?
羽鳥エミル:盾じゃん
羽鳥エミル:そしてUGNボディアーマー装備で装甲8、HP26
羽鳥エミル:4残ってますねこっち
調律躯体・弓:そんな。
調律躯体・弓:まだ生きてます。
羽鳥エミル:へっ……なかなかやるじゃねえか……
調律躯体・弓:アンタもな……
GM:では演出。
調律躯体・弓:キリキリキリキリ。
調律躯体・弓:のっぺりとした動きの中で僅かに歯車の機構がなる。
調律躯体・弓:片手に装備したボウガンに番えた矢が羽鳥さんを狙い、発射!
調律躯体・弓:鉄の矢の雨が礫のように襲う!
羽鳥エミル:「ぐ……っ!」 反射神経は高くない、そのまま被弾!
レプレス:「へ、へへ、物量は正義ですよねぇ……!」
羽鳥エミル:そして、パック3つ分の腐葉土と共に、エミルの右肩から先が四散!
レプレス:手近な調律躯体を杖代わりにすがりついている。
羽鳥エミル:ざらざらざら……。枝、土、砂利、死んだ甲虫の頭部、顎。
羽鳥エミル:そういうものが弾け、渦を巻いて調律人形の、関節の隙間に潜り込む。
調律躯体・弓:キリキリキリ………ギチッ!
調律躯体・弓:鉄を引っ掻くような耳障りな音が致命的に響く
羽鳥エミル:「痛っ……! くそ、人の片腕とったんだ止まっておけよ……!」 落ち葉が収束して腕が戻るが、まだ心なし輪郭が朧気だ。
調律躯体・弓:バキ、バキン!体内に貯蔵された鉄の矢のリロード機構が不具合。黒の体を貫いて数体の躯体が停止する。
調律躯体・弓:奇しくも同じ片腕を破損させつつ、残った躯体が迅速に陣形を組み始めた。
GM:ではイニシアチブ6の羽鳥さんが行動済みなので、調律躯体・盾。
調律躯体・盾:マイナーなし。
調律躯体・盾:メジャーで《ファイアドライブ》対象が次に攻撃力を+10。
調律躯体・盾:至近なので弓の攻撃力をアップします。
調律躯体・弓:シュインシュインシュイン。
葵葉琴子:二人でエミルさん一人分だ
羽鳥エミル:こいつ!
調律躯体・弓:お前と俺、どっちが裏方か決めようぜ
GM:手番は以上。
GM:イニシアチブ3、石神くん!
GM:さぁ、その戦闘移動8mで飛び込んでくると良い。この調律駆動の殺人圏に
石神一生:はーい
石神一生:マイナー、《氷の回廊》《白熱》オート《縮地》でレプレスのとこにエンゲージ。
石神一生:石神一生の侵蝕率を2増加(57 → 59)
石神一生:縮地はオートなので先に支払い
レプレス:ヒィーーーー!
▼エンゲージ
"レプレス"、石神
(5m)
調律躯体・弓,盾、羽鳥
(5m)
葵葉
葵葉琴子:援護の風を構えているよ
石神一生:メジャー、《コンセントレイト》《吹き飛ばし》でレプレスを攻撃。
葵葉琴子:《援護の風!》
石神一生:わーい
葵葉琴子:ダイスを+5してくださいな
石神一生:9+5dx+2@7
石神一生:14dx+2@7
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,6,8,9]+10[6,8]+10[7]+6[6]+2 → 38
石神一生:まわった
レプレス:やる気出すのやめな!
レプレス:ガード。《磁力結界》でガード値+2D
レプレス:2d10 ガード値。
DoubleCross : (2D10) → 13[4,9] → 13
レプレス:13点。調子がいいですよ。ダメージください
石神一生:4d10+20+6 ダメージ
DoubleCross : (4D10+20+6) → 23[10,8,3,2]+20+6 → 49
葵葉琴子:へっ、調子のいいやつだぜ…
石神一生:ダメージはいる?
レプレス:そういう意味でわナイ。。。
レプレス:49点から13引いて36……
レプレス:ここは切ります。《電磁反応装甲》。HPダメージ-20点!
レプレス:16点食らって生存!
石神一生:ダメージが入ったので、《吹き飛ばし》で2m後方へ。《氷の茨》起動。
葵葉琴子:ガードの固い女
石神一生:4D10のHP喪失が発生します
羽鳥エミル:えっぐ
レプレス:こっわ
葵葉琴子:いたそう
レプレス:こいっ。
石神一生:4d10
DoubleCross : (4D10) → 37[9,8,10,10] → 37
石神一生:殺意やば
レプレス:ほぼ最大値じゃねーか!!
葵葉琴子:!!?
石神一生:喪うなので諸々が無視です
葵葉琴子:優秀すぎるな石神くん
石神一生:石神一生の侵蝕率を9増加(59 → 68)
レプレス:ヤバいから20点軽減したっていったじゃないですか~~!
レプレス:無理です無理無理。合わせて88点を食らって終わります。
レプレス:戦闘不能。
石神一生:やった~
レプレス:《蘇生復活》《瞬間退場》
GM:レプレスが離脱。
葵葉琴子:あ、87になりました
GM:同時に調律駆動も離脱するので戦闘終了。
GM:PC達の勝利です
羽鳥エミル:怖すぎ!
GM:こわ~
GM:では演出もどうぞ。
葵葉琴子:ヤバつよでしたね
石神一生:「……なんでもいいけどよ」
石神一生:戦闘を開始してからずっと、己の領域の中に佇み熱を吸収しながら、"レプレス"を視界から外していない。
レプレス:「…………?」
石神一生:彼女を仕留めれば状況が終わると理解しているからでもあり、それは同時に。
レプレス:陣形を組み直している。弓が盾を、盾が弓をフォローする形の陣形式。
石神一生:「それで、身を護る戦陣を敷けてるつもりか?」
石神一生:熱を一斉に加速へと変換する。躯体の間を一瞬で押し通るように駆け抜け、レプレスの眼前に迫る。
レプレス:「は、はぁ?ウチのコたちは優秀ですよ?遺産レベルの一撃でもそれなりに……条件が合えば……」
レプレス:「はぇ?」
石神一生:……彼女が封鎖したのは、自身への接近ルートだけだ。直接的な身を護るための躯体を、身辺に残してはいない。
石神一生:どう、と男がすぐ傍に着地する。白い罅が走るのが、彼女の視界にもくっきりと映し出される。
葵葉琴子:(文字通りの先輩風を吹かせてあげる)
レプレス:元々、見回りと哨戒を兼ねた人払いだ。大っぴらに出来る立場でもない。
石神一生:「お前はもう、俺の狩場に入った」
レプレス:メガネが割れたのかと思った。ピシリ、という音が、幻覚ではなく聞こえた。
レプレス:「げぇ……!」
葵葉琴子:うっすらと石神一生の体をレネゲイドの風が覆う。熱の移動という絶対に発生するロスを和らげる、空気の殻。
葵葉琴子:仕掛けはあった。”グリーディホワイト”の移動ラインは”トリックフラッシュ”のひいた線路の上だ。
石神一生:上半身に加速を乗せたまま、敷かれた経路を僅かになぞり直すようにして、一瞬ばかり身体を後方へ捻る。
レプレス:(なん、瞬間移動!?私と同じ能力!?それより……!)
石神一生:外家系の拳打における、反動を伝達するための動作。各関節を同時に動かし、連鎖させて。
レプレス:思考より先に、危険から逃げる反射が先に体を動かした。
レプレス:一歩。間合いを開ける。
調律躯体・盾:そして人の反射より先に、電気信号の命令が黒塗りの体を間に割り込ませ、盾となった。
石神一生:──それを、構わず叩き砕く。身軽な女の身体に一撃が叩き込まれ、軽々と弾き飛ばして、
石神一生:網のように広がった白亜の力線が、その身体を絡め捕る。拳を放つより前、吹き飛ばす方向に集約させていた因子群。
石神一生:それが、彼女を弾こうとする運動エネルギーを回収する──つまり、"レプレス"はこの一撃で吹き飛ぶことができない。
石神一生:眼前には、一瞬前と鏡写しのようなフォーム。打ち込んだ拳打の反動を次の捻りに変えて、集約する熱は逆手に。
レプレス:「ぐっ!?げ!?」
レプレス:まるでコンクリートに叩きつけられるように、本来発散される筈のエネルギーが体に留まる。
レプレス:「ひ、ひ、ぃ!?」
石神一生:熱を奪われた肉体が、凍えを感じるよりも早く。重ねて放たれた連撃が彼女の身体を撃ち抜いた。
石神一生:「──ッ、らァ!!」
レプレス:温度の差を感じる間もなく。
レプレス:「ぎっ、」
レプレス:「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
レプレス:反動は、ない。
レプレス:押し留めていたエネルギーが打撃力へと変換し、脳で許容しきれないダメージに収束する。
レプレス:「あぁ~~~~~~……」
レプレス:ドンッ! ドッ! ドサッ!!
レプレス:水面を切る石のように3度跳ねて、砂まみれになりながら吹き飛び、痙攣する。
レプレス:既に心を守るため、レプレスの意識はシャットダウンしていた。
羽鳥エミル:「こ、の力……」
石神一生:「ハァーッ……」蓄積した熱を戻すために、大きく息を吐く。
葵葉琴子:「すっご……」
調律躯体・盾:ガシャン!統率を取っていた調律躯体が一斉に行動を変える。
羽鳥エミル:「変わって、なかったのか……」容赦の無い一撃に唖然としている。
羽鳥エミル:かつて石神一生が暴走して入院した際、それまで孤軍で戦っていた彼に、いくつかのアイテムを見繕う仕事を受けた。
石神一生:いつまでも彼女を一点に抑えつけておくほどの出力は自分にはない。そして、攻撃としての効率や自己の消耗を考えると、今の2発形が自分にとってのベストパフォーマンスだ。
調律躯体・盾:『命令権・"レプレス"の停止を確認』『非常事態と判断します』
羽鳥エミル:だが、自分が手配できる範囲の道具では、この大出力と、ある種の緻密さを兼ね備えた熱の相転移を制御などとうていできなかった。
石神一生:「おし、ガラクタ共も止まっ……ああ?」
調律躯体・盾:『撤退判断』『証拠隠滅』『オペレート・"来たときよりも美しく"』
調律躯体・盾:臨戦態勢の人形が一斉に構えを解いて、四散していく。
葵葉琴子:「今月の目標みたいな事言ってる!」
調律躯体・盾:『回収』『回収』『回収』『回収』『破棄』『回収』『破 回収』『回収』
調律躯体・盾:破壊の痕、レネゲイドの痕跡、レプレスの投げた小石。レプレス。
羽鳥エミル:「さては人形の方が優秀か、こいつら……!」
レプレス:「ぐえ」
石神一生:吹き飛ばした少女の拘束に向かおうとして、足を止める。……四散していった人形の動きを睨みつけて。
調律躯体・盾:自分たちの及ぼした影響を回収し、空に地面に去っていく
調律躯体・盾:ガシャンガシャンガシャンガシャン…………
GM:あとに残ったのは、邪魔するもののない道だけだ
リース:「………行っちゃった」
石神一生:「クソッ……やめだ」
葵葉琴子:「……まあ、今日は別の目的があるものね」
石神一生:少し迷ってから、追いかけるのをやめる。自分の最高速度を以てすればあるいは──とも考えられたが。
石神一生:(……まだ、万全とは行かねぇか)
石神一生:自分の今の体調で、あれを繰り返せる数はそう多くない。最悪なのは、ここで余計な消耗をして本命をしくじる方だ。
羽鳥エミル:「まだそこまで時間はロスしていない。現場に向かうぞ」
葵葉琴子:「ええ。どうせバレてるでしょうし、このまま突っ切りましょ!」
石神一生:「……ああ」
GM:スタジアムまでの道のりに邪魔はない。
GM:日が暮れて、ライトアップされ始めた入口へと君たちは向かった。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
GM:応急手当なども使うと良いでしょう
石神一生:2個とも自分につかお
石神一生:2+2d10
DoubleCross : (2+2D10) → 2+7[2,5] → 9
羽鳥エミル:何も無し!
石神一生:9+2d10
DoubleCross : (9+2D10) → 9+4[1,3] → 13
石神一生:しょっぼ!
葵葉琴子:私も応急買おうかな いっぱい使えば一人くらい満タンになるでしょ
葵葉琴子:ま、まんたんに……
石神一生:買うのはできなさそう?
葵葉琴子:kaunohayoyuudesu
GM:購入はできません!そんな場合じゃないから!
葵葉琴子:買ってみせる! うおっ
石神一生:ロイスのみだから…
葵葉琴子:くぅ~ん
石神一生:ロイスはそのままで
石神一生:以上~
葵葉琴子:ショッピングができないなんて……
葵葉琴子:私も以上!
GM:はーい!ではシーンは以上!
◆Masterscene◆
◆U市 スポーツスタジアム
GM:縦長の楕円形に作られたスタジアム。
GM:試合となれば観客の歓声が響く空間には、今は静寂が満ちていた。
GM:緑の芝を植えたグラウンドに、一点だけ白い空間がある。
エクスマキナ:否、人の形をしていた。
エクスマキナ:髪も、服も、肌も。非人間的に真っ白な少女の、その相貌だけが青と緑の色合いを宿している。
エクスマキナ:「────」
エクスマキナ:エクスマキナは考える。
エクスマキナ:『考える』事ができるようになって、ずっと考えている。
エクスマキナ:「(もう一度、記録を再生)」
エクスマキナ:体に宿る記憶の最初は、"目"が入った場面だ。
エクスマキナ:真っ暗だった世界───"世界"という概念も、それまではなかったが──に、視界が生まれた
エクスマキナ:全てのパーツごとの記憶は曖昧にぼやけて、『人の形』を得た時に生まれたと自認している。
人形師:『xxxxxxxx』
エクスマキナ:何かを言っていた。
エクスマキナ:語りかけるその言葉の意味が理解できたのは、ずっと、後になってから。
エクスマキナ:数百年後。この体に『自我』が生まれ、後追いでその記録をなぞった時に理解した。
エクスマキナ:仏頂面で、尋ねる人もなく、理想に取り憑かれた《人形師》。
エクスマキナ:彼は自身の作品を嘆く。
エクスマキナ:『理想の人間』を形にする妄執に取り憑かれ、ひたすらに道具を振るい。
エクスマキナ:出来上がった人形は、彼にとって技術の粋を集めた出来であり。
エクスマキナ:故に、悲しそうに目を向けた。
人形師:『可哀想になあ』
人形師:『お前は、美しい』
人形師:『とても美しい。我が体に神が宿った。渾身の一作である』
人形師:『きっと、これから先。お前以上を作ることはないんだろうなぁ』
人形師:『しかし、』
人形師:『美しいだけだ』
人形師:『理想ではない』
人形師:『理想ではないのだ。美しいだけの人間では、無いのだ』
人形師:『だが、私にお前は、その美は壊せない。きっと誰にも侵すことは出来ないだろう』
人形師:『過ぎたる美しさは』
人形師:『誰とも関われない』
人形師:落ち窪んだ目が、人形の目を見た。
人形師:誰もここを訪ねて来ない。技術を磨いて。材料を集めて。作品は評価を受けようと。
人形師:『彼』とつながる人は、いない。
人形師:『───その有様の、一体どこが"理想"であるというのだ』
エクスマキナ:箱の中に納められる時。
エクスマキナ:悲しげな顔が"エクスマキナ"と呼ばれる体の記憶に染み付いた。
エクスマキナ:精密なる機械仕掛け。神に作られざる人間。
エクスマキナ:その美しさ故に。
エクスマキナ:「"人"は」
エクスマキナ:「エクスマキナを、認識できない」
エクスマキナ:ぽつりと。
エクスマキナ:記憶を再生し。
エクスマキナ:再生し、再生し、再生し、再生し
エクスマキナ:結論付けた。
"スタンピード":「いいえ?」
"スタンピード":グラウンドに"黒"が追加される。
"スタンピード":黒髪。黒服。黒いスカート。
"スタンピード":真っ白なエクスマキナと対となるような存在がそこに居る。
"スタンピード":「いいえ、いいえ、いいえ」
"スタンピード":まっすぐと白い人形を見ながら。
"スタンピード":「傲慢だわ。でも、嫌いじゃありません」
"スタンピード":「そう。美しさというのはそういうもの。貴方は理想の人間では無かったかもしれないけれど……」
"スタンピード":「"理想の美しさ"では、あるのでしょう」
"スタンピード":夜だと言うのに日傘を差している。
"スタンピード":厚底の靴が、トントンと地面を叩いた。
"スタンピード":《赤色の従者》《愚者の軍団》《血の絆》。複数体の従者をシナリオ終了まで作成します。
大百足:巨大な百足が現れる。1体。2体。3体。
大百足:地面に潜んでいたように、有機的なその首をもたげてエクスマキナを見る。
"スタンピード":「貴方の美は変貌している」
"スタンピード":「美しさ以外を求め、不純なものを取り入れて。」
"スタンピード":「『人間』になろうとしているのね、あなた?」
エクスマキナ:「…………」
エクスマキナ:その言葉に反応するように振り向いて。
エクスマキナ:エクスマキナが、人間を"見た"
エクスマキナ:エネミーエフェクト《ブレインジャック》。
エクスマキナ:意志対決を行う。勝利した場合、シナリオ中の対象の行動の決定権を得る。
"スタンピード":エネミーエフェクト《鮮赤の牙》。
"スタンピード":意志対決を行う。勝利した場合、シナリオ中の対象の行動の決定権を得る。
GM:行動値順に判定。《鮮赤の牙》の判定を行います
GM:……………………
GM:…………
GM:……
GM:シーン終了。
◆Climax◆
GM:
//=====================
// Climax
//=====================
シーンPC:全員登場
GM:登場侵蝕をどうぞ
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(68 → 70)
葵葉琴子:1d10+87
DoubleCross : (1D10+87) → 6[6]+87 → 93
羽鳥エミル:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 9[9]+73 → 82
◆U市 スポーツスタジアム
GM:貴方達は不気味なほど静かなスタジアム内を掛け、グラウンドへと到達した。
GM:そこには二人の女が佇んでいる。
"スタンピード":「…………あら」日傘を差し、悠然と微笑む黒い女。
葵葉琴子:思わず息をのむ。なにやら尋常ではない様子だ。
エクスマキナ:「────」意思のない瞳のまま、"従者"の如く背後に控える白い人形
エクスマキナ:エミルくんには朧気に見覚えがある。トラックを襲撃した、あの人形だ。
"スタンピード":「いらっしゃい、UGNの方々」
"スタンピード":「良かった、あの人はちゃんと足止めをしてくれたのね」
石神一生:その姿を遠く視認し、能力を起動している。火炎が夜空に帯を引いている。「──よォ。また会ったな」
"スタンピード":「それに……」ひときわ大柄な姿に目を向ける。
"スタンピード":「貴方も来てたのね」
"スタンピード":楽しそうに口元を緩めた。
葵葉琴子:「石神くん!?」速い!
"スタンピード":その姿を見ても警戒する素振りはない。ただ自然体のまま構えている。
大百足:ただ、巨体を持つ大百足が迎撃しようと動いた。
石神一生:初めから対話は必要ないと考えていた。着地と同時、落下の衝撃もろともに黒い女へ叩きつけるように右腕を振るう。
大百足:ゴォン!!!! 固く、弾力のある体が衝撃を強引に散らす。
大百足:「ギシャァァァァーーー!」
石神一生:「ッ、は────」
大百足:ズシン。巨体を痙攣させて、バタリと倒れ込む。
"スタンピード":「わ、すごい威力」
大百足:残った百足達が挟み込むように石神くんを警戒する。
石神一生:(一気に殴り貫くつもりだったが……)倒せはしたが、予想よりも手応えが悪かった。息を吐き、周囲を見渡す。
羽鳥エミル:「落ち着け、石神!」
"スタンピード":「でもダメ。前は特別に相手してあげたの」
"スタンピード":「今回はもっと大変なお仕事だから」
"スタンピード":「手順を踏んでもらわないと」
"スタンピード":楽しそうに笑う。
葵葉琴子:「そうよ! 食べられちゃうわ」
羽鳥エミル:やや遅れて顔を出す。「陣形が想定と違う。こちらは漁夫の利が取れるはずだったんだが」
羽鳥エミル:エクスマキナの、人間離れした造形を改めて見やる。
エクスマキナ:白い人形は、目の前の攻防も意に介していない。
葵葉琴子:「確かに……争っている感じではないわよね」
エクスマキナ:人間であれば、反射で動く視線や仕草の一つも見せず、落ち着いている。
石神一生:「誰が食われるかよ……!」悪態をつきながら、他の二人と足並みを揃えるように退がる。
"スタンピード":「紹介するわね、彼女はエクスマキナ」
"スタンピード":「さっき競い合って、たった今お友達になったところなの」
エクスマキナ:彼女の纏うレネゲイドに変化が生じている。
エクスマキナ:《異形の傷痕》《変貌の果てに》
エクスマキナ:視認するだけで意識を持っていくほどの"美"が、抑えられている。
葵葉琴子:「競い合って、って……」いったいこの二人がなにで争うというのか。思案する――(まさか、美しさバトル……!!)
エクスマキナ:「エクスマキナは」
エクスマキナ:「彼女のもとで"美"を学びます」
エクスマキナ:用意していたような言葉が淡々と紡がれる。
"スタンピード":「だから私の用事は終わったのだけど……」うーん、と小首をかしげて
羽鳥エミル:「冗談にしては性質が悪い。初代プリキュアにでもなったつもりか?」
石神一生:「は。どのみち、揃って犯罪者だろうが」
"スタンピード":「あは。やっぱり納得してくれるわけ、無いよね。」
葵葉琴子:「懐かしいわね」
石神一生:「協力するだけ厄介になったってだけの話だ。こっちの用件は変わらねえ」
"スタンピード":「そうね。美しいわ。意志を貫く力。一貫性」
石神一生:「檻に入って反省しろや」
"スタンピード":「いいよいいよ、戦おっか」
"スタンピード":「手元においておきたいなら」
"スタンピード":「力を示して見せて」
"スタンピード":悠然と微笑む。
"スタンピード":外見上は何も変わらない。ただ。それでも。
"スタンピード":周囲を圧迫するようなレネゲイドの圧が包み込んだ。
GM:クライマックス戦闘を開始します!
GM:衝動判定!難易度は9!
葵葉琴子:ウオーッ
葵葉琴子:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[1,5,7,7] → 7 → 失敗
羽鳥エミル:4dx+3
DoubleCross : (4DX10+3) → 10[2,4,5,10]+7[7]+3 → 20
葵葉琴子:暴走! その美バトル、乗り込まざるを得ない!
羽鳥エミル:問題なし!
石神一生:2dx>=9 意志
DoubleCross : (2DX10>=9) → 7[1,7] → 7 → 失敗
石神一生:石神一生の侵蝕率を2D10(→ 6)増加(70 → 76)
羽鳥エミル:82+2d10
DoubleCross : (82+2D10) → 82+3[2,1] → 85
羽鳥エミル:???
葵葉琴子:意志スゴっ!
葵葉琴子:93+2d10
DoubleCross : (93+2D10) → 93+18[8,10] → 111
羽鳥エミル:琴子さんは乗り込んでるし
葵葉琴子:ヒエーッ!?
GM:やべー!
GM:エミルくんが裏方だから落ち着いてる
GM:ではクライマックス戦闘を開始します。
GM:エネミーは5m先に従者の大百足AとB。更に5m先にスタンピードとエクスマキナです
石神一生:終了条件は?
GM:終了条件は敵の全滅。
GM:また、エネミーエフェクト《鮮赤の牙》の効果でエクスマキナは"スタンピード"の従者扱いとなり、行動を操作されています。
GM:解除条件は"スタンピード"の戦闘不能。1度でもHPが0になるとエフェクトが解除されて、行動しないトループ扱いになります。
石神一生:なるほどね
葵葉琴子:ほうほう!
GM:さらにさらに。
GM:エクスマキナにはEロイスが付与されています。
葵葉琴子:あーん!
石神一生:ジャムちゃんになってる!
GM:【Eロイス:究極存在】
GM:これは彼女を作成した《人形師》が所有しており、人生をかけた作品に向き合ったことで、Eロイス相当の効果を付与されています。
羽鳥エミル:人形師のジャームだったんだ
羽鳥エミル:ムセイオンかな
葵葉琴子:確かに究極存在だもんなあ
羽鳥エミル:くそっ……じゃあ倒せねえ
葵葉琴子:美バトルに参加したばっかりに…!!
GM:コレにより、エクスマキナは『暴走状態』のPCからの攻撃を受けず、対象に取れません。
GM:解除条件は意思判定で難易度30。スタンピードはコレを解除していました。
羽鳥エミル:暴走しているやつは美しさに囚われてしまう
葵葉琴子:美意識だ
GM:ではそんな感じでやっていきましょう!
GM:セットアップから!
エクスマキナ:なし
大百足:なし。
"スタンピード":【断崖上り】《ワイルドグロース》《完全獣化》《進化の末脚》《進化の重燐》。シーン中肉体ダイス+6d、行動値+6、ガード値+6。
"スタンピード":行動値14に。
葵葉琴子:なし!
石神一生:《氷の茨》!
石神一生:石神一生の侵蝕率を3増加(76 → 79)
羽鳥エミル:《フルディフェンス》《スタートダッシュ》
羽鳥エミル:侵蝕85→92
▼エンゲージ
エクスマキナ、"スタンピード"
(5m)
大百足A,B
(5m)
葵葉、石神、羽鳥
羽鳥エミル:うーん やはり百足か
羽鳥エミル:百足のいるところまで戦闘移動
エクスマキナ、"スタンピード"
(5m)
大百足A,B、羽鳥
(5m)
葵葉、石神
"スタンピード":「UGNさんと戦うのは久しぶりね」
"スタンピード":層になったスカートのフリルをたくし上げる。
"スタンピード":カーテンのような分厚いスカートの奥に、厚底のブーツの足。
"スタンピード":二足の間を這うように、百足の体がスタンピードの体を持ち上げる。
"スタンピード":「さ、戦いましょうか」
石神一生:「久しぶりだァ?いつもはああやって逃げ回ってるからかよ」その巨影を睨みながら。
石神一生:《ワーディング》──再び、ゆっくりと地を踏みしめる。白い亀裂が夜空に開いて、少女の放つレネゲイドを押し返すように展開する。
葵葉琴子:「こら石神くん! 頭に血が上ってるわよッ!!」顔を紅潮させて叫ぶ!「落ち着いて戦いなさいっつってんのよ!! 分かる!?」
"スタンピード":「あら、叱られちゃった」
"スタンピード":「正解は逃げるまでもなく、普段は表に出ないから。なんだけどね」
"スタンピード":「逃げなかったらどうなるか。貴方自身で確かめてみて?」
石神一生:「──ああ!? 説教は後にしろ、俺はこのまま行くぞ……!」
石神一生:ひとたび暴走し高揚したレネゲイドを抑制するにも、相応の時間が必要になる。あるいは、魂を削るほどの相応な無茶か。
石神一生:(──んな余裕が、あるように見えるかよ)
石神一生:「心配だってんなら、テメェでサポートしろ!」
葵葉琴子:般若の形相! 完全に突発的なレネゲイドへの感応で意思が乱れている。
羽鳥エミル:「全く……誰も彼も、好き勝手してくれる」
羽鳥エミル:同じく近づこうとして、百足に遮られる。「どこかで見たスタイルだな。俺よりも優秀な」
"スタンピード":「そうなんだ?もしかしたら、話が合うかもしれないわね」
羽鳥エミル:「どうかな。お気に入りの相手を玩具にするほど、あいつも俺も非常識じゃないが」
GM:イニシアチブ14、スタンピードの行動。
"スタンピード":《赫き剣》《破壊の血》HPを5点消費して白兵武器作成。
"スタンピード":【唇脚擦過】《C:キュマイラ》《魔獣の衝撃》《魔獣の本能》《蝕む赤》《ブラッドウェブ》《封印の呪》《血の宴》
"スタンピード":範囲選択のRC攻撃。石神くんと葵葉ちゃんのエンゲージを狙います。
"スタンピード":また、エネミーエフェクト《毒もつ獣》。
"スタンピード":このエネミーの攻撃で1点でもHPダメージを与えた場合、邪毒ランク3と放心(ラウンド中の判定-2個)のバッドステータスを付与します
"スタンピード":では判定。
"スタンピード":10dx7
DoubleCross : (10DX7) → 10[1,2,3,4,4,4,7,8,9,9]+10[3,6,10,10]+10[5,10]+10[10]+1[1] → 41
"スタンピード":ぐるぐる。二人は暴走なので命中しますわね!
石神一生:ですわね
"スタンピード":ダメージ出します。
羽鳥エミル:うーん
"スタンピード":おっ、意味深な呻きですわ。状況判断は如何に
葵葉琴子:ぐわーっ!?
羽鳥エミル:やってやりましょう《運命の切り替え》!
GM:ふっ、ドッジを失敗した時に代わりに回避を行うエフェクトですね!暴走ですがこの場合も良いことにします!
GM:切り替えな!
葵葉琴子:切り替えて~~
羽鳥エミル:裁定感謝! 葵葉琴子さんのドッジを代行します。《コンセントレイト:ハヌマーン》《切り払い》
羽鳥エミル:14dx8+4
DoubleCross : (14DX8+4) → 10[1,2,2,3,3,4,6,7,7,7,9,9,9,9]+7[3,5,5,7]+4 → 21
羽鳥エミル:全然駄目!
"スタンピード":悲しいね。
"スタンピード":ではダメージ!
羽鳥エミル:無駄に侵蝕が6増えた
"スタンピード":5d10+10 装甲有効。
DoubleCross : (5D10+10) → 14[1,5,2,2,4]+10 → 24
石神一生:まあC8じゃきびしかったわね
葵葉琴子:くうぅ~ん
石神一生:あっしょんぼり
"スタンピード":24点です。出目がほっこりしますね
石神一生:でも倒れるな 応急の回復量がカスだったから…
羽鳥エミル:火力そんなだな
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(79 → 84)
葵葉琴子:倒れます。もうズタボロなのだ
"スタンピード":武器作ったのにRCするからこんなもんですよ
"スタンピード":HPダメージが通った場合、邪毒ランク3(クリンナップに9点ダメージ)と放心です。
石神一生:石神一生のHPを5に変更(2 → 5)
"スタンピード":死の予感に震えると良い
羽鳥エミル:ほんとだ 白兵RC従者型?
葵葉琴子:スタンピードにロイスをとってそのまま昇華!
葵葉琴子:FH ”スタンピード” かわいい/敵対心〇
GM:あ、リースのダメージ軽減もありますよ
羽鳥エミル:それだ
"スタンピード":Thank you♪
羽鳥エミル:琴子ちゃん! リースを使うんだ
リース:出目が走れば19点までいける
葵葉琴子:そうだった! …本当に今かなあ
羽鳥エミル:ラウンド1回だし後でもいいよ
リース:臨機応変。
GM:では使用なしなら演出!
葵葉琴子:そうしよ あとでにします!
"スタンピード":「玩具だなんて。コレでも精一杯気持ちを込めてるんだけどね?」
"スタンピード":つい、と片手で摘んだスカートから、3匹目の百足が現れる。
"スタンピード":「まず、貴方達の戦力を測りましょう」
大百足:「キャシャァァァー!!」
石神一生:「何から何まで上から目線じゃねえと気が済まねーのかよこいつは……!」
大百足:スタンピードの合図とともに、大百足が一人に付き一匹、その体で巻き付こうと突進する!
大百足:硬い皮膚に鋭利な足。巻き付き、触れるだけで足は肌をひっかき、痺れるような毒を傷に注ぐ
葵葉琴子:「ぐぎぎぎ……っ!!」巻き付かれ、ミシミシと体が悲鳴を上げる。
大百足:ビリビリと痺れる感覚が、貴方達の動きから精彩を奪っていく。
葵葉琴子:無茶苦茶に顔をしかめ、顔には血管が浮かび、食いしばった口からは血が流れている!!
"スタンピード":「百足はね、最初はこうして相手の動きを弱らせるんだって」
"スタンピード":「そのまま再現する必要はないんだけど……見た目にはこだわりたいじゃない?」
羽鳥エミル:「葵葉!」解放しようとした土砂パックの一つが、拡散する前に食い破られてしまった。「食物連鎖か……これだからちゃんとしたキュマイラは苦手なんだ……!」
石神一生:突進に対して顎元に刺さるようなカウンターの一撃。が、大百足の勢いを殺しきって弾くには足りなかった。
石神一生:「ッ、がアアァ……!」
石神一生:腕を棘に貫かれながら、咆哮する。強引に外から熱を加えて毒の巡りを遅滞させながら、右腕を振りぬき──互いが弾かれるようにして、後方へ着地した。
"スタンピード":「やっぱり、棒立ちで受ける子が居ないのは凄いことだわ」
"スタンピード":「戦闘の経験。蓄積が段違いなのよね、UGNの人って」
石神一生:「ああ、こんなモンかよ!? まだ全然動けるぞ俺ァ……!」高揚するレネゲイドに身を任せたまま、破けかかった袖を燃やし捨てる。己が作り上げた領域へと踏み戻る。
"スタンピード":コロコロと楽しそうに笑う。
GM:イニシアチブ12、エクスマキナの行動。
エクスマキナ:マイナー、《主の恩恵》メインプロセスの判定ダイス+4個
エクスマキナ:【good as gold.】《C:エンジェルハイロウ》《光の弓》《破壊の光》《幻惑の光》《スターダストレイン》《破滅の天使》
エクスマキナ:命中した場合、放心を与える(対象のあらゆる判定のダイス-2個)。
エクスマキナ:また、この攻撃は達成値を下げられず、失敗にも出来ない。
羽鳥エミル:やってらんね~!
エクスマキナ:というわけでシーン攻撃!
葵葉琴子:か、かんぺきだ
リース:こまった。ちょっと勝てない
エクスマキナ:対象はPC3人!
エクスマキナ:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,2,2,2,3,4,4,5,5,8,9,9]+10[2,6,10]+10[7]+10[7]+3[3] → 43
エクスマキナ:やる気元気マキナ。
エクスマキナ:暴走二人は命中。エミルくんもどうぞ。
羽鳥エミル:これは普通に受けた方が良いな。リザレクトあるし。
羽鳥エミル:ガード
エクスマキナ:はーい。ではダメージ。
エクスマキナ:羽鳥くんにもクリンナップまで放心です。見惚れよ。
エクスマキナ:5d10+9 装甲有効
DoubleCross : (5D10+9) → 33[6,10,8,4,5]+9 → 42
エクスマキナ:42点!
葵葉琴子:リースちゃんはまだとっておいて死にます
羽鳥エミル:死亡!
石神一生:倒れてリザ~
羽鳥エミル:98+1d10
DoubleCross : (98+1D10) → 98+5[5] → 103
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(84 → 85)
石神一生:石神一生のHPを1に変更(5 → 1)
羽鳥エミル:100になってフルディフェンスのレベルは上がってるのに放心食らってトントン
葵葉琴子:羽鳥さんのロイスを昇華して復活。確かに美しすぎる……私も理解したわ……
GM:ご理解いただけましたか。
GM:演出。
"スタンピード":「さ。貴方の性能も見せてちょうだい」百足の体を尾のように操り腰掛ける。
"スタンピード":「どんな事ができるの?エクスマキナ」
エクスマキナ:「─────」
エクスマキナ:しずしずと前に出る。
エクスマキナ:プログラムされた様な所作は、一変の乱れ無く美しい。
エクスマキナ:伏せがちに閉じていた瞳が顕になる。
エクスマキナ:「みなさま」唇が柔らかく動く。
エクスマキナ:「戦いをおやめください」
エクスマキナ:瞬間。
エクスマキナ:その"お願い"に従うように、君たちのレネゲイドが反乱する。
エクスマキナ:この存在を傷つけさせないよう、レネゲイドウィルスが意思を持つように攻撃を拒み、体を蝕む痛みとなって貴方達を苛む。
石神一生:──その姿を今まで意識に入れないようにしていたのは、彼のレネゲイドが選んだ本能的な防衛行動だったのだろう。
葵葉琴子:「ヴッ」吐血。その作用に従えばそのまま頽れてしまいそうだ。しかし戦闘の意志を保ち続ければ体を苛まれる!!
羽鳥エミル:「う、…………!」 猫背を深めて身を屈める。「美しい…………ハッ!」
石神一生:だから、声に耳を貸してしまった次の一瞬。それを無視できない段階に至って、石神一生は戦いを忘れた。
石神一生:(──────)
葵葉琴子:「そんなかわいくお願いされたって……ダメなんだからね……!」目鼻口から血を流しながら表情が緩んでいる。
エクスマキナ:「どうしても、ですか……」悲しげに目を伏せる。
"スタンピード":「うんうん。可愛いって得だわ」
石神一生:「────ッ、ぐ」忘我より戻ったのは、苦痛ゆえだ。RVが行った無意識の抵抗が少女の支配と拮抗した。
"スタンピード":「同じぐらい可愛くなかったら、私だって崇拝してたかも」
葵葉琴子:「ホントよね……」
羽鳥エミル:「いちいち裏方には過剰なんだよ……!」
石神一生:「がァ、こいつは……クソッ……!」
石神一生:両の拳を痛いほどに握りしめ、目を閉じて深く息を吸う。だが、脳裏に焼き付いた影は今も鮮やかに消えてはくれない。……エクスマキナ:○陶酔/脅威 で取得します。
GM:イニシアチブ10。葵葉さんの行動!
葵葉琴子:ハイヨッ!
葵葉琴子:誰を攻撃しようかなあ
葵葉琴子:マイナーで暴走を解除してスタンピードに攻撃します
"スタンピード":ぴ!
"スタンピード":きなさい。
葵葉琴子:《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の指先》+《小さな塵》+《スピットファイア》
葵葉琴子:11dx7+7
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[2,3,4,4,4,5,6,6,7,9,10]+10[4,7,10]+10[7,9]+10[3,7]+2[2]+7 → 49
"スタンピード":美しさの世界に入門してる。
羽鳥エミル:《妖精の手》
葵葉琴子:あっ、さらに照準器があった!
"スタンピード":つまり~?
葵葉琴子:妖精もいた!?
"スタンピード":まりまり~?
羽鳥エミル:つまり58+1dx7でふれるぴょん
GM:58から再回転というわけ
葵葉琴子:1dx7+58
DoubleCross : (1DX7+58) → 5[5]+58 → 63
葵葉琴子:かわいめの妖精だった
"スタンピード":こわ~
葵葉琴子:ダメージ!
"スタンピード":回避してみましょう
羽鳥エミル:《フォールンサラマンダー》!
"スタンピード":10dx>=63
DoubleCross : (10DX10>=63) → 10[1,3,3,3,4,6,7,9,9,10]+9[9] → 19 → 失敗
羽鳥エミル:おっと回避の結果を見てからだが
"スタンピード":ちょっとがんばった。
"スタンピード":ダメージ来なさい!
羽鳥エミル:ちょっと頑張るなこイツ…
葵葉琴子:サラマンダーもいた!
羽鳥エミル:サラマンダーも妖精の一種
"スタンピード":妖精分の回避は稼いだ
葵葉琴子:7d10+29+1d10+2d10
DoubleCross : (7D10+29+1D10+2D10) → 34[4,9,2,4,8,6,1]+29+5[5]+14[10,4] → 82
GM:サラマンダーで+2dしたダメージを出すと良いですわ
葵葉琴子:そうよあたしは期待値の女
"スタンピード":ひぇ~~~
"スタンピード":まだ生きてます。肉体派の女。
葵葉琴子:フィットネスを欠かしていないのね!?
"スタンピード":ボディケアは基本ですよ
羽鳥エミル:美しさを保つ努力かよ……!!
GM:侵蝕を上げて演出どうぞ!
葵葉琴子:111→120
羽鳥エミル:103→107
葵葉琴子:ムカデからなんとか抜け出していた。体にはしびれが残る。
葵葉琴子:「プッ」溜まった血を吐く。袖で顔面の血をぬぐう。銃を構える。
葵葉琴子:「フー……」意思を取り戻す。己をコントロールする……冷静さを……。
"スタンピード":「へえ……この時間で抜け出すだなんて。訓練の賜物なのかな?」
"スタンピード":じい、と観察するように動きを見ている。
葵葉琴子:「かわいいだけじゃやってらんないのよこの仕事はァ~~~ッ!!」ドゴズガバドカ!! スラッグ弾を連射!!!!
大百足:ギィン!ギィン!最初に発射された2発を咄嗟に受け止める。
"スタンピード":こちらを狙う残りの弾丸を、百足の背から後ろ向きに倒れるように回避しようとして──
羽鳥エミル:下方から伸びた枯れ木が、その細い腕を絡め取り、拘束する。
葵葉琴子:「なに見てんのよ」ドズドズドズッ……その腹部を弾丸が貫く。発射音よりもずっと多く。
羽鳥エミル:最初の一撃で、百足の節に挟まった種と土が成長し、女を硬く抑え込んでいる。「ウオオオ……」
"スタンピード":「あら?」ぐ、と力を込める。ミシミシと木が唸るも、絡み合う繊維が行動を阻害する。
羽鳥エミル:「おのれ悪女め美しきエクスマキナ様を解放しろ……ッ」
"スタンピード":「かふっ」
羽鳥エミル:ぶつぶつと呟いている。
羽鳥エミル:この手の影響を必要以上に受けやすいのだ
"スタンピード":ぷ、と半透明に血が混じった息を吐く。
葵葉琴子:手の動きに少しの幻影。マズルフラッシュの閃光は少し目を焼くように。弾丸は少し風で曲げて。発射音は整えて。
"スタンピード":外見上は細い腹部に弾丸の衝撃を与えられ、拘束された四肢が衝撃を逃がすことを許さない。
"スタンピード":ウェストを締め付けるコルセットが弾丸の衝撃で耳障りな音を立てる
"スタンピード":「美しいものは……」
葵葉琴子:「目。人間の感覚器は五感のうち圧倒的にココを重要視しているそれに……」「アンタが常人と離れたブラムストーカーでもキュマイラでも関係ない」
"スタンピード":「目に焼き付けておく主義なんです」
葵葉琴子:「そう」「目で見ないといけないものね」
"スタンピード":「えぇ。だから幻影の類は得意じゃないの」
"スタンピード":光の薄い瞳が、ぼんやりと全体を把握するように見る。
"スタンピード":「磨き上げた外見も、にじみ出る内面も……」
"スタンピード":ガチィ!腕を這う百足の顎が枯れ木を噛みちぎる。
"スタンピード":「磨き抜かれた技術も」
"スタンピード":「美しく感じるのだわ」
"スタンピード":弾丸の焦げ跡を残した黒い服の腹部から、白い肌が一瞬だけ覗き、フリルで覆い隠された。
葵葉琴子:「そりゃありがたいわね。こちとらちっちゃい石ころを後生大事に抱えてピカピカにしてるんだから」
GM:行動値9。大百足の行動。
GM:A、B共に同じデータなのでまとめて判定。
大百足:《破壊の爪》白兵武器を作成。
大百足:Aの攻撃。こちらは至近の羽鳥くんを狙います。
大百足:【がちがち】《C:キュマイラ》《獣の力》《鮮血の一撃》HP2点消費。
羽鳥エミル:来るな~っ
大百足:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[2,4,5,5,7,8,9,9,10]+10[1,3,3,5,7]+5[5] → 25
大百足:Bの攻撃。遠距離のどちらかチョイス
大百足:choice[葵葉, 石神]
DoubleCross : (choice[葵葉,石神]) → 石神
大百足:イッシー!君だ!
葵葉琴子:ほっ
石神一生:まあよかった
大百足:【がちがち】《C:キュマイラ》《魔獣の衝撃》《ブラッドウェブ》《ブラッドバーン》
大百足:8dx7
DoubleCross : (8DX7) → 10[3,4,5,6,6,7,9,10]+10[2,4,7]+4[4] → 24
大百足:リアクションせよ!
羽鳥エミル:《復讐の刃》!
大百足:ミー!
羽鳥エミル:くそ~放心さえなければ~
石神一生:エクスマキナのロイスをタイタス化して昇華。暴走、邪毒、放心を解除。
石神一生:ドッジしまーす
石神一生:11dx>=24
DoubleCross : (11DX10>=24) → 9[3,3,5,6,6,6,7,7,7,8,9] → 9 → 失敗
羽鳥エミル:Aにリア不反撃します
大百足:えーん。
石神一生:まあ流石にか
羽鳥エミル:15dx7+4-1
DoubleCross : (15DX7+3) → 10[1,2,2,3,4,4,5,5,6,7,8,10,10,10,10]+6[3,4,5,6,6,6]+3 → 19
大百足:命中したのでダメージをば
羽鳥エミル:違うわ、命中補正-3だ 17です
大百足:3d10+10 装甲有効。A。羽鳥くん
DoubleCross : (3D10+10) → 12[5,3,4]+10 → 22
大百足:ちがう。こっちが石神くんです
大百足:3d10+15 A。羽鳥くん。装甲有効。
DoubleCross : (3D10+15) → 19[5,9,5]+15 → 34
大百足:復讐のダメージもどうぞ
羽鳥エミル:攻撃
羽鳥エミル:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 8[6,2]+10 → 18
石神一生:まあ耐えないっすね リザ
石神一生:石神一生の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(85 → 86)
大百足:Aもまぁまぁ生きてます。
石神一生:石神一生のHPを1に変更(1 → 1)
石神一生:リザ上手くてすまんな
羽鳥エミル:うーんこれは紙一重ですね 侵蝕107→113
羽鳥エミル:ヨサクとジョニーがよ……
大百足:調律躯体弓の分まで頑張るぞ
石神一生:そこ思い引き継がれてるんだ
GM:演出!
大百足:攻防の間、巨体に見合わぬ速度で戦場をうねり移動する。
大百足:がちがち ガチガチガチッ!
大百足:毒を持つ足ではなく、人の腕ほどの厚みを持つ鋭い牙!
大百足:毒液を滴らせながら、羽鳥さんと石神くんの肌を引き裂く!
羽鳥エミル:傷口から、枯れ木が朽ちるように半身がぼろぼろと崩れ落ち、
羽鳥エミル:その中から飛び出した名も無き無数の虫が、大百足に群がって食らいつく。
石神一生:「テッ、メェ────!」牙を相手に退かず組み付き、拮抗する。毒が回り、徐々に押され始める。眼前に牙と、背後よりもう一つ伸びた尾棘が迫る。
大百足:「ギャシャァァァァァ!!」
石神一生:意識にかかる靄、儘ならない手足。そういうものへの苛立ちを込めるように吠える。「"スタンピード"……ッ!」
大百足:無数の虫に身を食らわれながら、のたうち回るように体をぶつけていく。
石神一生:「確かに、そいつのツラはムカつくくらいに綺麗だがよ……」
石神一生:「それで、テメェらのやった事はなんだ!?」
"スタンピード":「あはっ。褒め言葉よね?」
石神一生:全身の気力を振り絞り、肩で百足の突進を押し止めながら、逆手で棘を抑えつける。長くは持たない。
"スタンピード":「清廉潔白とは、口が裂けても言えないなぁ。どれに怒っているのかしら?」
石神一生:「くだらねぇ盗みに弱い者いじめ、器物損壊────テメェの審美眼には、映ってねえみたいだが」
石神一生:「ダセェ真似っつーんだよ、そういうのはよォ!!」
"スタンピード":「失礼ね、盗まれたほうだって言ってるのに。……あぁ、そういう話じゃないかしら?」
石神一生:ごう、と収束する熱気が爆発する。自分の身ごと焼き尽くすようにして、体内を消毒する。その熱は、組み合っていた百足にも及ぶ。
"スタンピード":「器物損壊については言い訳のしようもないわね。ただ、一つ誤解を解かせてもらうと」
石神一生:「リースがテメェの何を盗んだって?」
"スタンピード":「エクスマキナの方かな。外にいる子がごっそり持っていかれたとか、聞かなかった?」
"スタンピード":「それに」
"スタンピード":「弱いものをいじめるほど、ヒマじゃないの」
GM:行動値6、羽鳥くんが行動済みなので。
GM:行動値3、石神くん。
石神一生:はーい
石神一生:マイナー、《氷の回廊》《白熱》オート《縮地》。スタンピードのところにエンゲージ。
▼エンゲージ
エクスマキナ、"スタンピード"、石神
(5m)
大百足A,B、羽鳥
(5m)
葵葉
石神一生:石神一生の侵蝕率を2増加(86 → 88)
石神一生:メジャー、《コンセントレイト》《吹き飛ばし》でスタンピードを攻撃。
葵葉琴子:やっちゃえ~ 《援護の風》で+6dしちゃいな!
葵葉琴子:120→122
石神一生:わあい
"スタンピード":きな!
石神一生:17dx+2@7 命中
DoubleCross : (17DX7+2) → 10[1,1,1,2,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,1,3,5,7,9,9]+6[1,4,6]+2 → 28
石神一生:うーん普通
"スタンピード":回避しちゃうわよ~~
"スタンピード":10dx>=28 ドッジ。
DoubleCross : (10DX10>=28) → 10[1,1,1,3,3,6,7,8,9,10]+10[10]+5[5] → 25 → 失敗
"スタンピード":おしい
石神一生:こわ
羽鳥エミル:いや怖い
石神一生:でも当たったらこっちのもんじゃい
"スタンピード":エクスマキナ!妖精とか無い!?
エクスマキナ:命令にありませんでしたので。
"スタンピード":ないかぁ
"スタンピード":ダメージください
石神一生:3d10+20+6 ダメージ!
DoubleCross : (3D10+20+6) → 26[7,10,9]+20+6 → 52
石神一生:ダメージが通ったらエミルさんたちのエンゲージに2m移動させます。
"スタンピード":怖~。まだ生きてます。
石神一生:氷の茨で4D10のHP減少
▼エンゲージ
エクスマキナ、石神
(2m)
"スタンピード"
(3m)
大百足A,B、羽鳥
(5m)
葵葉
石神一生:4d10 えい
DoubleCross : (4D10) → 17[6,3,1,7] → 17
"スタンピード":火力がたけーんですわ。
石神一生:石神一生の侵蝕率を9増加(88 → 97)
"スタンピード":ごっそり削られてギリギリ生きてます。
石神一生:チィ~
"スタンピード":美しさでかろうじて。
葵葉琴子:早くしになさ~い!
GM:演出もどうぞ!
石神一生:「……もういい。言い訳を聞くだけ時間の無駄だ」
石神一生:大百足が離れた一瞬の間に、姿勢を低く落とす。その周囲に刺すような冷気が走る。一歩、踏み出す。
石神一生:彼のいた場所が爆発したように見えて、次の瞬間には全てを置き去りにしている──否。
石神一生:夜空を背に、"スタンピード"の頭上を取っているその影を、彼女よりも一瞬早くに捕捉している。エンジェルハイロゥ発症者の超視力が。
葵葉琴子:石神くんが残した冷気の名残が不自然に消える。彼の能力は先の戦闘で見ていた。彼の周囲の風を揺らし、わずかでも熱を補充していた。
葵葉琴子:そして熱は光を伴う。それはつまりエネルギーのロスだ……視線の先の光を絞る。内に秘めた力が漏れないように。
葵葉琴子:「やっちゃいなさい!」
"スタンピード":自分の視界から消えた──と、同時に反応している。
"スタンピード":一歩前に出る動き。前方に居ないのならば後方として、観察と経験から一歩分の間合いを確保し、振り返る。
石神一生:──頭上だ。あるいは、いつかの意趣返しのように。少女の腕を踏みつけたその先から、宙へ白い罅が走る。
"スタンピード":笑みを浮かべる口元が束ねた髪で隠れ、視線だけがキミを見る
石神一生:防御行動を取ろうとする"スタンピード"の手足から熱が奪われ、凍結し、動きが妨げられる。
"スタンピード":「っ!」
"スタンピード":戦闘が始まって初めて、その目が僅かに見開かれた。
"スタンピード":無理矢理範囲外に逃がす肉体の動きが、あと一歩足りない。
石神一生:──見る事を重視する、と語っていた。彼女は咄嗟の判断に際して、視覚に頼る。
石神一生:だから、叩き込むなら死角から。それが定石だと戦闘勘が告げていた──それを、敢えて正面の道を選んだのは。意地か何かだったのだろうか。慈悲ではない事だけは確かだ。
"スタンピード":スカートの奥底が動く気配がする。
"スタンピード":百足ではなく、その足での迎撃。
"スタンピード":しかし、君は既にその動きを一度『見て』、知っていた。
石神一生:太陽のように眩い火炎が、スタジアムを照らして。少女の頭上へと叩きつけられる。
"スタンピード":「ぐっ─────……!」
"スタンピード":響きの濁った声は食いしばったもの。
"スタンピード":ウゥゥゥゥゥゥ、と低く唸るような声が火炎の中で揺れている。
"スタンピード":「あぁっ!」レネゲイド戦に備えて繊維を強化された服が焼け焦げながら吹き飛んだ
"スタンピード":ドサッドサッ、ドン!
石神一生:咆哮と共に、その小さな体躯を地表へと叩き落とす。
"スタンピード":2つに結んだ黒髪が動きを追って跳ね回る。
"スタンピード":ドゴォッ!!!
"スタンピード":地面に放射状の罅を走らせながら地面に沈んだ。
"スタンピード":「………い、ったい、わぁ」
石神一生:「……見定めるだか何だか、余裕ぶったこと言ってやがったが」息を切らしながら、真紅の眼は煙の中にある影を確かに捉えている。
石神一生:「今の眼は、マジな時のやつだっただろ」
"スタンピード":無理やりな角度で強引に、ゆるりと立ち上がる。
羽鳥エミル:「……冗談じゃないぞ。あの細身で、石神の拳を受けてまだ動けるのか」
羽鳥エミル:「どんな身体構造してるんだ」
"スタンピード":釣り糸で引っ張り上げるような真っ直ぐな立ち姿に戻り……ふらつく。
"スタンピード":「私、は」
石神一生:(……あと2回か)急加速の反動が蓄積している。見透かされないように地を踏みしめて、先ほどよりも大きく見えるほどの領域を生み出す。
"スタンピード":フリルの袖で顔を拭う。
"スタンピード":「いつだって、マジなんだけどね」
"スタンピード":ぐい、と拭い終えた口元が、抑えきれないように笑っていた。
GM:クリンナップ。放心が解除されます。
GM:あと邪毒を受けた、確か琴子ちゃん!9点ダメージ!
石神一生:こっちはもう解除したぜ
葵葉琴子:残り2点!
葵葉琴子:死にそうよ~
GM:オッケー!では1ラウンド終了!
GM:2ラウンド目に入ります。
GM:セットアップ!
葵葉琴子:なし!
大百足:なしなし。
"スタンピード":《進化の末脚》。ラウンドの行動値+6。
エクスマキナ:なし
石神一生:《氷の茨》
石神一生:石神一生の侵蝕率を5増加(97 → 102)
石神一生:アッ増やし過ぎた 100です
羽鳥エミル:《フルディフェンス》 113→117
GM:ではイニシアチブ。
GM:14のスタンピードと12のエクスマキナをまとめてやります。
葵葉琴子:カカッテコイヤー!
"スタンピード":マイナーで移動。石神くんにエンゲージ。
▼エンゲージ
エクスマキナ、石神、"スタンピード"
(5m)
大百足A,B、羽鳥
(5m)
葵葉
"スタンピード":【顎肢咬傷】《C:キュマイラ》《獣の力》《血族》《鮮血の一撃》《生命吸収》
"スタンピード":2点HP消費。ダメージを与えた場合、追加で9点ダメージ。効果で与えたダメージ分、自身も回復。
"スタンピード":対象は石神くん。
石神一生:ゲーッ回復
葵葉琴子:チューチューされちゃう!
"スタンピード":判定!
"スタンピード":15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,7,8,9,9,10]+10[3,4,7,7,9]+10[2,3,10]+3[3]+4 → 37
"スタンピード":くらえー!
羽鳥エミル:うおおおー!
石神一生:じゃあまずドッジします
"スタンピード":判定どうぞ!
石神一生:12dx>=37
DoubleCross : (12DX10>=37) → 10[1,2,3,3,4,5,8,9,10,10,10,10]+6[1,2,2,6] → 16 → 失敗
石神一生:がんばった
"スタンピード":頑張るじゃん
羽鳥エミル:では《運命の切り替え》で代理回避! 《切り払い》《コンセントレイト:ハヌマーン》
"スタンピード":エミエミもどうぞ
葵葉琴子:《援護の風》!
葵葉琴子:+6dよ~
羽鳥エミル:ありがたし! 共同作業!
"スタンピード":くっ絆の力
葵葉琴子:122→124
羽鳥エミル:うおおおお……!
羽鳥エミル:23dx7+4
DoubleCross : (23DX7+4) → 10[1,1,1,1,1,1,1,2,4,4,5,5,6,6,6,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[3,5,7,8,9,9,10]+10[5,6,7,9,10]+10[4,9,10]+10[2,10]+3[3]+4 → 57
"スタンピード":?
石神一生:つっよ
羽鳥エミル:しゃー!!!
"スタンピード":シュバエミ
"スタンピード":では回避成功!ノーダメージ!
"スタンピード":HPをチューチューして邪毒と放心を与える完璧な攻撃が…
葵葉琴子:か、風になった……
エクスマキナ:続いてエクスマキナも行きます。
羽鳥エミル:侵蝕113→119
エクスマキナ:マイナー《主の恩恵》《絶対の空間》メインプロセスの判定ダイス+8個
エクスマキナ:そしてシーン攻撃は1度だけのため普通に単体攻撃。
エクスマキナ:【good and the bad.】《C:エンジェルハイロウ》《光の弓》《破壊の光》《幻惑の光》《マスヴィジョン》《破砕の顎》
エクスマキナ:命中した場合、放心を与える(対象のあらゆる判定のダイス-2個)。ドッジのダイス-2個。
エクスマキナ:対象はチョイス。同エン不可なので二人から
エクスマキナ:choice[葵葉, 羽鳥]
DoubleCross : (choice[葵葉,羽鳥]) → 羽鳥
エクスマキナ:オラッ!
エクスマキナ:私の攻撃を甘んじて受け入れなさい!
エクスマキナ:判定。
羽鳥エミル:きませい!
エクスマキナ:16dx7
DoubleCross : (16DX7) → 10[1,1,2,3,3,3,4,6,6,7,7,9,9,10,10,10]+10[1,2,5,7,8,8,10]+10[2,2,8,9]+10[5,10]+10[8]+1[1] → 51
エクスマキナ:よきかな
羽鳥エミル:…………。
羽鳥エミル:これだから前線で戦う奴らは……!
羽鳥エミル:《切り払い》《コンセントレイト:ハヌマーン》!
エクスマキナ:でもさっき57出したエミルさんには叶わないな~♡
羽鳥エミル:17dx7+4
DoubleCross : (17DX7+4) → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,5,5,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,3,6,7,7,7,10]+10[1,4,6,9]+10[10]+4[4]+4 → 48
石神一生:おっしい
エクスマキナ:おっとっと なかなか頑張りましたねぇ~
羽鳥エミル:バ……バディムーヴ!
葵葉琴子:くっ、私がもうちょっと若ければ!!
羽鳥エミル:七海! ……どこにいるんだ、七…海……お前さえいれば……
葵葉琴子:自力で妖精しろ!
石神一生:ロイスを切ると妖精できるらしい
羽鳥エミル:あー、妖精するか
エクスマキナ:ホホホ 妖精に見放されたのかしら
葵葉琴子:あっ、もうないのか回数!?
羽鳥エミル:いや残り2回
羽鳥エミル:あと一回になる
石神一生:あっあるの!じゃあ使ってもよいのでは
葵葉琴子:ホッ
羽鳥エミル:レベル2でとっててよかった~
エクスマキナ:ただまだロイス削れてないんだっけ、エミルくんは
羽鳥エミル:一個削れてます
エクスマキナ:そうだった
エクスマキナ:チィ~
羽鳥エミル:54+1dx7
エクスマキナ:選びな!妖精を振るかくたばるか!
羽鳥エミル:《妖精の手》
羽鳥エミル:1dx7+54
DoubleCross : (1DX7+54) → 5[5]+54 → 59
石神一生:すっご~い
エクスマキナ:はぁい。では無傷です……攻撃力40はスカです。
羽鳥エミル:侵蝕は合わせて7上昇!
羽鳥エミル:119→126
GM:では演出。いい感じに避けていきましょう。
羽鳥エミル:痛み分けなんだよ ほとんど
"スタンピード":「まあ、分かっていただけるとは思ってませんが」
"スタンピード":ぐ、と姿勢を低くする。
"スタンピード":長いスカートが足の動きを隠し、初動を見破らせない。
"スタンピード":鍛え抜かれたキュマイラとしての脚力。敵の攻撃に載せて片足で宙を浮遊する技術。
"スタンピード":ダンッ!!! ────踏みしめた足裏で爆発音!
石神一生:「分かってもらえなかったから、そうやって術で"エクスマキナ"を操るしかなかったんだろ」
石神一生:「それが、テメェの器の底だ……!」
"スタンピード":「貴方は観察眼より、感情が先に来るみたい」
"スタンピード":「底はどうでもいいの」
"スタンピード":「私は、高さに興味があるのだから」
"スタンピード":黒い風と化した速度で、厚底の靴が同じく石神くんの腹部にめり込む──ハズだった。
石神一生:粗野な言動とは裏腹に、澄んで集中を切らさぬまま。その初撃に対応しようとするが──今度はこちらが一手、遅い。
羽鳥エミル:スタンピードの長くしなやかな足が、胴を薙ぐ。大柄な人影が、腰から真っ二つに両断される――
羽鳥エミル:……石神一生も、それを見た。スタンピードの足が、あらぬところを蹴るのを。
"スタンピード":「…………あら?」
"スタンピード":ザリリリリリ!と地面を削りながら手応えに首をひねる。
羽鳥エミル:人影の形をした、落ち葉と土と虫の塊が、ざらららら……と崩れ落ちる。
"スタンピード":「……驚いた。そちらの貴方はそんな応用も出来たんだ」
羽鳥エミル:崩れ落ち、再度ヒトガタを取った。「どんな美しい花も、大地の上に咲くだろう?」
"スタンピード":蹴り砕いた土塊。服についたそれに潜む虫を地面に下ろす。
羽鳥エミル:「さらにそれを支えるものたちも、当然居る。たまには目を向けて貰えると有難い」変身ではない。虫の塊は、強引に視線を引きつける。
石神一生:「ッ、クソ……!」明らかに助けられた形だった。仲間との連携を前提にした立ち回りができていなかった自分に気づく。……深呼吸一つ、それから。
羽鳥エミル:『世界の注視』。当人は意識せずとも、生理的嫌悪は万人に存在する。
"スタンピード":「そうねぇ。下地作りは、私も嫌いではないけれど」
"スタンピード":「でも、いいのかしら?そんなに目立っちゃって。」
石神一生:「……悪い。いや……」一瞬だけ、彼の方へ視線を向けて、ぎこちなく告げる。すぐにまた前を睨む。「アリガトウ、羽鳥サン」
"スタンピード":うぞうぞと土と虫にまみれてもそれを気にしない。愛おしそうに撫でて、丁寧に下ろす。
"スタンピード":「"注目"されちゃうわよ?」
羽鳥エミル:「構わない。それよりも覚えておけ。――君の火力を受けて平然と立つ相手はな、単なる、怒りに任せた遭遇戦で済ませて良い相手じゃない!」
エクスマキナ:世界から注視を集める。それはこの人形からも例外ではない。
エクスマキナ:青と緑の双眸が、興味深げにエミルさんを捉えた。
羽鳥エミル:「……蛇に睨まれた蛙。あるいは最推しに認識されたファンの気分か」
エクスマキナ:瞬間、沸き起こるレネゲイドの歓喜。自らの身体すらを捧げようと、自傷衝動に似た焦燥感が貴方を襲う。
エクスマキナ:「貴方は、エクスマキナの、ファン?」
羽鳥エミル:「ぐ――――」認識が書き替えられる。レネゲイドが従わない。「ふ……!」
羽鳥エミル:「さて、どうかな――それは、」今すぐ「これから決めるべきものだ」
羽鳥エミル:「――"そうか、そうか"」残り少ない土砂パックを開く。全身が虫の塊に変異する。「"つまり君は、そういうやつなんだな"」
羽鳥エミル:シデムシ。オサムシ。コガネムシ。ミミズ。土。落ち葉。枯れ枝。単純生物は美しさを認識できない。
羽鳥エミル:それに変じたレネゲイドも同様だ。影響を洗い流し、視界に入らぬ距離で再復活する。
エクスマキナ:「貴方から──」従者としての言葉ではない。スタンピードからのコントロールが弱まり、開戦当初にはなかった口数が増えている。
エクスマキナ:「エクスマキナは、"どういうやつ"に見えているのでしょう」
エクスマキナ:独り言のように……事実、独り言として。
エクスマキナ:ポツリと呟いた。
羽鳥エミル:「君も、目覚めるときだよ、エクスマキナ。――善にも悪にもなりうる者なら、一人でも多く善に傾いた方が良い」
羽鳥エミル:羽鳥家の家訓の一つ。まだ自分の目から見て、エクスマキナはフラットだ。
GM:行動値10。葵葉さんの行動です。
葵葉琴子:よしゃ!
葵葉琴子:マイナーはなし! 《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の指先》+《小さな塵》+《スピットファイア》でスタンピードを攻撃。
"スタンピード":ピィ~~
葵葉琴子:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[1,2,3,3,5,5,7,8,8,8,9]+10[1,2,8,9,10]+10[2,9,10]+5[3,5]+8 → 43
"スタンピード":琴子さんずっと命中跳ねるね?
"スタンピード":回避!
葵葉琴子:一般優良エージェント射撃を喰らえ!
"スタンピード":10dx>=43
DoubleCross : (10DX10>=43) → 9[1,2,3,3,4,5,6,6,8,9] → 9 → 失敗
"スタンピード":しょんぼり。ダメージください。
葵葉琴子:6d10+29+1d10
DoubleCross : (6D10+29+1D10) → 35[8,10,6,5,3,3]+29+7[7] → 71
羽鳥エミル:火力高いな
"スタンピード":やっば。
葵葉琴子:一派優良エージェント火力です
"スタンピード":合計229点ダメージ!戦闘不能になります!
羽鳥エミル:やったあ~
石神一生:よっしゃ~
"スタンピード":この瞬間、《鮮赤の牙》の効果が終了。エクスマキナの従者化が解除されます。
"スタンピード":が。
"スタンピード":《サクリファイス》。指定した従者を消滅させ、HPを回復する。
葵葉琴子:!?
"スタンピード":大百足Bを消滅させ、戦闘不能から回復します
大百足:サヨナラ
葵葉琴子:サクリファイスのカード!!!
石神一生:こいつ~~
"スタンピード":そしてそして。
"スタンピード":《加速する刻》
"スタンピード":即座に行動を行います。
羽鳥エミル:こいつ~~~!
"スタンピード":《鮮赤の牙》。対象は戦闘から排除されたエクスマキナ。
"スタンピード":意思対決を行い、勝利すると対象を従者として扱います。
葵葉琴子:早食いだ
"スタンピード":意思技能は30。
石神一生:こいつ…!
羽鳥エミル:工作員の方???
エクスマキナ:8dx 意思。目標値。
DoubleCross : (8DX10) → 10[4,4,5,7,9,9,9,10]+1[1] → 11
石神一生:潤沢に経験点使いやがって
"スタンピード":では11を目標値にして判定。
葵葉琴子:美しさ界の大谷翔平?
羽鳥エミル:リースちゃーん!
"スタンピード":しちゃいますが……?
リース:はっ!ここに!
石神一生:止めちゃって!
葵葉琴子:やっておくれ~~!
リース:効果①。対象が判定を行う直前に使用する。その判定は失敗となる。
"スタンピード":ひぃ~ん。
"スタンピード":では、その結果を受けて。
"スタンピード":スタンピードの勝利条件、"エクスマキナ"の確保が不可能となりましたので《瞬間退場》。
"スタンピード":従者と共に離脱します。
石神一生:アッ逃げやがった!
葵葉琴子:華麗におさらばだ
"スタンピード":逃げちゃいます。
羽鳥エミル:待て、大百足との決着はまだついていないぞ!
大百足:ふん。その命、しばらく預けておいてやろう
石神一生:お前そんなキャラだったんだ
大百足:ギシャァ
葵葉琴子:私のことめちゃくちゃにしておいて!
羽鳥エミル:まあ大百足、強いしな……俵藤太つれてこないと勝てないし……
GM:では、葵葉さんの演出からしていきましょう。
"スタンピード":エクスマキナが注目を集める間を狙って、負傷の修復を行う。
"スタンピード":「このまま惹きつけて貰えれば……って感じだけど」
"スタンピード":「そうも行かないわよね。」
葵葉琴子:そこに、 ガジョン! とリロードをする機械音と共に、スタンピードにいくつものレーザーポインターが照射される。
"スタンピード":不可視ではない、可視の危機。
葵葉琴子:「よく分かってるじゃあないの」ショットガンを突きつけている。
"スタンピード":「うふふ」ポインタ同士の死角を潰す射角。どう動いても、防ぐのに2手を要する。
"スタンピード":「視線には、敏感なの」
"スタンピード":けふ、と内側のダメージを無視して、射撃の瞬間まで振る舞いを取り繕う。
葵葉琴子:「だったら分かってほしいものね」眼光が射貫く! そしてその瞳がふいと横を向く。
葵葉琴子:リースを見ている。
"スタンピード":「……?」
"スタンピード":自分から視線を外す人は珍しい。だからつい、そちらを目で追う。
リース:「!」険しい表情のまま、付かず離れずの位置で警戒している。
葵葉琴子:「助けたいって言ったのよ」「あの子が自分から。そこにいる、人になろうとしている存在を」
"スタンピード":「…………へぇ」
"スタンピード":「珍しく、自分から動いたと思ったけれど」
"スタンピード":「そういう理由だったんだ」
葵葉琴子:「だから、分かるわよね」「私が今……仕事ってだけじゃない……あなたと戦っていて、銃を撃つ理由が」
"スタンピード":「えぇ。そうね」
"スタンピード":「エクスマキナは私の能力で支配している。それは意思を奪うこと」
"スタンピード":「その解除は私を倒すことで適う……つまりは」
"スタンピード":「貴方は、あの子の願いを叶えようとしてる、ってところ?」
葵葉琴子:「少し違う」
"スタンピード":「あら。」その心は?と首を傾げる
葵葉琴子:「私がするのは敵を排除してエクスマキナを保護することであって、代わりに願いを叶える事じゃない。助けるっていうのは、ただ暴力から逃すことだけじゃない」
葵葉琴子:「これから彼女を助けていくの」
葵葉琴子:「だからそのために……撃つわ」
"スタンピード":「……………あぁ、そう」目を細める。貼り付けた笑みではなく。感心するように。
"スタンピード":「なんだ。意外とUGNで悪い扱いされてないのね、あの子。」
"スタンピード":「それとも、貴方が特別優しいの?」
葵葉琴子:「悪いけど」ビゥッとスタンピードに風が吹きつける。正面からこの風にのせて――
葵葉琴子:「これがッ! 普通のUGNエージェントってもんよッ!!」スラッグ弾を連射する!!
"スタンピード":一歩下がる。最初の着弾を避ける。
葵葉琴子:正座がの光が長い光年を走り地表へ届くように、弾丸がスタンピードを狙う!
"スタンピード":二歩目。足をえぐる。三歩目はなく。
"スタンピード":「…………うん」
葵葉琴子:「ぬりゃりゃりゃりゃだだだだ!!」射撃! 射撃! 射撃!
"スタンピード":「顔を狙わないのは、ありがたいわね」
"スタンピード":銃声にかき消される呟きを残しながら、全身に着弾した銃弾で吹き飛ぶ。
"スタンピード":ガプ、と赤い液体が尾を引いて、地面に叩きつけられた。
"スタンピード":そのまま動かない。
葵葉琴子:「フン。戦いの美学には疎いのね、あなた」鼻を鳴らす。「そりゃ私のキメ台詞でしょうが」
羽鳥エミル:「そうだったのか?」
大百足:「ギャシャァァァ………」
石神一生:「断言しとくが、まだくたばる程度のやつじゃねえぞ」
大百足:レネゲイドの気配が薄まるとともに、大百足が地面へと気配が消える。
石神一生:「キメ台詞だの気にすんのは終わってからにしろ」
葵葉琴子:「……うそでしょお?」
リース:「な、なら私が。今のうちに固定する」
リース:一歩踏み出そうとして。
石神一生:「嘘や冗談なら良かったんだがな……!」
葵葉琴子:「全部足したら10回死ぬくらいは攻撃してるでしょ私たち……」もうかっこよくない。
"スタンピード":「…………………あは」こぽ、と液体混じりに笑う。
羽鳥エミル:(従者の方が消えた……!)「石神! 追撃だ!」
石神一生:「なら猶更だな。俺も任務でそれくらい死んだことがある」
大百足:ズシャァァァァ!地面から湧き出た百足が満身創痍のスタンピードを咥える。
大百足:糸の切れた人形のようにぶら下がる。
"スタンピード":「わた しも いい けど」
"スタンピード":「気にすることが ある わよ」
葵葉琴子:「食べられた!?」
石神一生:返答はなく、既に動き出している。百足の牙と拳が競り合う。「チッ、ここまでの自律性が……!」
エクスマキナ:「──────A」
エクスマキナ:オルガンを弾くような音だった
エクスマキナ:「AAaaaaaa──────」
エクスマキナ:エクスマキナから、スタンピードのレネゲイドの支配が消える。
葵葉琴子:「支配が消えて――」「消えたらどうなるの!?」
エクスマキナ:同時に、先程まで強制された「人間性の振る舞い」で抑えられていた『美』が開放される。
エクスマキナ:貴方達を戦闘中に支配していた、エクスマキナに敵対する罪悪感。
エクスマキナ:同じ土を踏むことにすら、心を蝕まれていく。
"スタンピード":「ふふ 教えて あげましょーか」ぞぶり、と百足に飲まれていく。
葵葉琴子:「うっ美しすぎて直視できない……」目をおさえズルズルと引き下がっていく。
"スタンピード":丸呑みするように体内に取り込まれ、声は遠くに。
石神一生:「ッ──おい、冗談じゃねえぞ……!ハザードでも起こす気か!」
羽鳥エミル:「この! またか! ステージが幻視えてきた……!」
"スタンピード":「その子を直視すると、気絶するし……死にたくなる」
"スタンピード":「シンプルでしょう?」
"スタンピード":ブシャァ! 自分を取り込んだ大百足の腹を割く。
"スタンピード":自分から分け与えた血肉。それが戻り、破れた服はそのまま、肌の修復がある程度の形まで回復する。
石神一生:分かっている。だから視界に入れていない。……そんな事は関係ないかのように、少女の声が響く。響き続ける。
"スタンピード":「だから、邪魔しないでね?また私の能力で支配して、人が耐えれる姿を教えてあげる。」
大百足:地面に向かった百足はもう一匹。それがエクスマキナに噛みつこうと。
葵葉琴子:「んなメチャクチャな! そうだ、リースちゃんは……」
リース:「だい、じょうぶ!」
リース:純白の羽が舞う。
リース:白色の羽の形をした魔眼が無数に展開し、翼として空間を満たす。
葵葉琴子:「!!」
リース:羽は触れたものの動きを停止する。大百足も、スタンピードも、エクスマキナも。
リース:「私は美しいとか、ちょっとだけ慣れてる、から」エクスマキナの姿を羽が包んでいく。
リース:「このまま、止められる」
リース:視界を遮る。それだけで、貴方達を苛んでいた罪悪感が消え失せた。
リース:雛を守る親鳥のように、翼でエクスマキナを覆い隠す。
リース:「私が止める。今のうちに……!」
葵葉琴子:「これは……」まるでまぶしい光がおさまったかのように、少しずつ顔をのぞかせる。
羽鳥エミル:「う、美しい……ハッ」
"スタンピード":「ほんとに……目覚ましい進歩だわ、リース」声を漏らす。
"スタンピード":「貴方が、そこまで自分で動くなんてね」
石神一生:「相変わらず、めちゃくちゃしやがって……! 保護した後はちゃんと教育しとけよ!」
"スタンピード":その右腕には、体もレネゲイドも固定する羽が触れている。
"スタンピード":(その翼で包み込んだなら、突破は難しいわね。そんな場合じゃあないもの)
"スタンピード":「うん……これは」
"スタンピード":「私の負けね」
"スタンピード":ぐ、と膝の屈伸。その場を去るための跳躍。ふわり、と重力を無視するように空を跳ぶ。
石神一生:「誰が逃がすかよ」熱が爆ぜて。三度目の縮地跳躍。
葵葉琴子:「まっ、待ちなさいって!」光る弾丸を撃つ! まるでリングのロープのように軌道が彼女を遮ろうとするが。
"スタンピード":弾丸の風圧を日傘で受けると、まるで体重が無いかのようにふわりと軌道を変える。
石神一生:"スタンピード"の直下から、垂直に蹴り上げるように飛ぶ。逸れた葵葉の光球をも領域が絡めとって、加速へと転換。燃え盛る腕を伸ばす。
"スタンピード":「いいえ。尻尾巻いて逃げることにするわ。」
"スタンピード":くるり、と上下を入れ替えて、頭を下に。
"スタンピード":下から手を伸ばす君と、空中で向かい合う。
"スタンピード":「今回は大失態。」
"スタンピード":「エクスマキナも手に入らない。リースも私達の情報を貴方達に提供するでしょう」
"スタンピード":「唯一の収穫は」
石神一生:「ッ……!」掠め取ったのは、百足の尾だ。焼き切れるようにして、本体とは切り離されている。
"スタンピード":ニ、と桜色の唇を弓にして、笑顔を残す。
"スタンピード":その奥で赤い舌が言葉を紡ぐ。
"スタンピード":「貴方達に会えたこと、かな?」
"スタンピード":《瞬間退場》。空中を蹴るように、自在に空を行く。
"スタンピード":天井の空いたスタジアム。出入り口を出る頃には、その姿は捉えられない。
葵葉琴子:「ゴラーッ!! 下りてきなさい! おとなしく投降しなさいっての!!」
石神一生:(クソッ──結局、このザマか)
GM:後に残ったのは、翼で包まれたエクスマキナとリース。そして貴方達だ。
葵葉琴子:バゴバゴと適当に空中を撃ちまくっていたが当たるはずもない。
葵葉琴子:「クソッ! やられたわ」完全に当初の目的を忘れている。「あの引き際の良さ、変なセルでもリーダーはリーダーね……」
石神一生:こちらはそれ以上、継続的に中空を飛行し追跡する能力はない。そのまま地表へ落下する。
羽鳥エミル:「……仕方ない。ここで捕らえられる相手じゃなかったってことだ」
葵葉琴子:「そうは言っても……」「うわッ石神くんが落ちてきた!?」
羽鳥エミル:「当初の目標は達成した。……つまり、UGN等の倉庫襲撃に端を発する、複数勢力との小競り合いの解決」
石神一生:「……そんなもんは分かってる」砂埃をはらいながら、よろよろと立ち上がる。「任務の成功と、クソ野郎を野放しにしちまった責任は別の話ってだけだ」
羽鳥エミル:「深追いするな。死ぬぞ」
羽鳥エミル:「俺がな」
羽鳥エミル:土砂のパックは全て壊れ、地面に散乱している。
リース:「貴方の方がなんだ」バサバサ、とエクスマキナを追加で包み続けている。
石神一生:「行かねーよ。……結局は、俺の実力不足だ」
葵葉琴子:「アハハ……それは私も」
葵葉琴子:「なんかあったかそうねソレ」羽でくるまれているエクスマキナを見て。
羽鳥エミル:「さて、どうしたものか……」
羽鳥エミル:片目を瞑りながら、羽で包まれているエクスマキナに近づく。
羽鳥エミル:「エクスマキナ。聞こえているか」
リース:「ん」包みを緩める。
エクスマキナ:「…………はい。エクスマキナは応答できます」翼の奥から声。
エクスマキナ:戦闘中のような衝動は起こらない。
羽鳥エミル:「君はスタンピードの支配から解放された。つまり所属は自由になったわけだが」
羽鳥エミル:「これからどうしたい。……"どうしたい"という言葉は分かるか?」
エクスマキナ:「是。個別の判断に基づいて行動を決定する言葉かと」
エクスマキナ:「その定義において返答いたしますが」
エクスマキナ:「エクスマキナは、"人間になりたい"と判断しています」
エクスマキナ:「人の感情を身に着け、人の振る舞いを身に着け」
エクスマキナ:「─────人の中に居たいと、思います」
羽鳥エミル:「…………」ふう、と大きく肩を落とすように息を吐く。
羽鳥エミル:「もしも、君の存在が、人に害をなすものでしかないとしたらどうする?」
石神一生:「……おい。あんま難しいこと聞いて思い詰めさせるな」
葵葉琴子:エクスマキナがだんだんおくるみに包まれている赤ちゃんのように思えてきた。
エクスマキナ:「…………………………」
羽鳥エミル:「大事な確認だ。石神だってさっきのものは見ただろう」
人形師: 『───その有様の、一体どこが"理想"であるというのだ』
エクスマキナ:「以前も、そのように定義されました」
エクスマキナ:「ですが、エクスマキナが思考を得た時。その記憶を以て、人への変質を決めたのです」
エクスマキナ:「貴方達の言葉に翻訳しますと…………」
エクスマキナ:「『意地でもやる』、が適切かと判断します」
羽鳥エミル:「…………いい回答だ」
エクスマキナ:無表情から生まれる声音は、それこそ子供が意地になっているような響きがあった。
羽鳥エミル:「なら、答える方法はある。――リース。解除を」
リース:「了解」命令に従うのは得意。
リース:ハラハラと包んでいた羽が辺りに舞う。
葵葉琴子:「えっ」「大丈夫なの?」
エクスマキナ:固定される前と同じ仕草でそこにいる。
羽鳥エミル:「やりようは」パックの最後の一つ。右手から先が、落ち葉から出でる羽虫の群れに変わる。「ある」
羽鳥エミル:『世界の注視』。目の端を通り過ぎる羽虫をつい払ってしまう、意識誘導。
石神一生:「おい、何か考えてんならやる前に……」言え、と言い切る前に始まっている。
葵葉琴子:完全に目の前の羽虫をつい払ってしまっている。
羽鳥エミル:その場にいる人間は、今、舞い上がる蚊柱めいたエミルの蟲のほうを見てしまい、エクスマキナを直視できない。
羽鳥エミル:だが、そのうちに羽虫の量が少なくなり……「……リース。もう一度戻してくれ」
リース:「ん」
リース:バサバサ、と羽虫達を追っ払った翼がもう一度包む。
リース:「いまのが解決策?」
羽鳥エミル:「の、一例だ。こういうことを考えるのが、仕事でな……」
羽鳥エミル:少し疲れている。「UGNから君に言えることは二つ」
エクスマキナ:「拝聴します」
羽鳥エミル:「まず一つ。君の意志を尊重する。君が人との繋がりを求める限り、我々は君に手を差し伸べることができる」
羽鳥エミル:「そして二つ。君は独立した"個"となっている。制作者だろうが親だろうが、他人の言葉で、君自身を必要以上に否定する必要は無い」
羽鳥エミル:「周りを大切にすることと、君自身を大切にすること。それが我々が君を受け入れる条件だ」
エクスマキナ:「…………」翼の向こうから考え込む気配。
エクスマキナ:「2つ目の言葉は、馴染まない価値観ですね」拒絶よりは、意見を受け入れる土壌のない困惑が含まれている。
エクスマキナ:「条件について理解いたしました」
エクスマキナ:「エクスマキナは、自己を保全し、他社を保全し」
エクスマキナ:「人間になることを誓います」
羽鳥エミル:「確かに承った。……葵葉」
羽鳥エミル:振り向いた。「手を引いてやってくれ。支部に案内する」
葵葉琴子:「え、なんでよ。最後まで自分でやりなさいって」
葵葉琴子:「じゃ、帰投しましょうか。ほらエミルさん、頼んだわよ」
羽鳥エミル:「おい………」
石神一生:「なに平和に押し付け合ってんだよ……」はあ、と溜息。本人が宣誓したとはいえ、もう少し警戒感を持った方が良いと思う。
羽鳥エミル:「…………」はあ、と溜息一つ。「少し土臭いぞ、案内する」
エクスマキナ:「……………」
エクスマキナ:少しだけ返答を模索する間があって。
エクスマキナ:「よろしくおねがいします」
エクスマキナ:誰かに話しかける語彙に慣れていない平易な発音で、君の手を取った。
GM:バックトラック!
GM:Eロイスは人形師が取得していた【Eロイス:究極存在】!
GM:振りたい人は宣言して振ると良い
石神一生:振らなくてよさそう なんか 100なので…
葵葉琴子:究極じいさん……あんたのロイス、いただくぜ
葵葉琴子:133-1d10
DoubleCross : (133-1D10) → 133-10[10] → 123
GM:出目が良い
石神一生:100-5d10 1倍
DoubleCross : (100-5D10) → 100-27[1,2,9,8,7] → 73
羽鳥エミル:ふります
葵葉琴子:減り方も勢いがある
羽鳥エミル:126-1d10
DoubleCross : (126-1D10) → 126-4[4] → 122
GM:その後はロイス分を降ってね
葵葉琴子:倍振り!
石神一生:帰りました
葵葉琴子:123-8d10
DoubleCross : (123-8D10) → 123-51[6,2,5,8,5,10,8,7] → 72
葵葉琴子:帰宅!
羽鳥エミル:そうはいっても五個もあったら22くらい余裕だろ~
羽鳥エミル:んなわけねえだろ 二倍振り
GM:かしこい
羽鳥エミル:122-10d10
DoubleCross : (122-10D10) → 122-50[3,7,6,4,6,7,4,5,6,2] → 72
GM:はい!ではみなさんおかえりなさい!
葵葉琴子:おそろっち!?
GM:いつもの5点、シナリオ10点、Eロイス1点。合計16。
葵葉琴子:19点!
GM:ここに侵蝕点5点と3点を加えてそれぞれ21点と19点配布!
GM:C((21+19+19)/3+1)
DoubleCross : c((21+19+19)/3+1) → 20
GM:GMは20点。よく噛んで食べるのよ~
石神一生:もぐもぐ
葵葉琴子:ばりむしゃばくばく
羽鳥エミル:(小さな虫が寄り集まってくる)
GM:ではバックトラックも以上~
◆Ending◆羽鳥エミル
◆U市 UGN支部
GM:5階建てのテナントビル。1階にはスポーツ用品のショップ、2階以上に会員制のスポーツジムがカヴァーとして居を構えている。
GM:さらに上層のフロアは、会員には開放せず、スタッフルームとして落ち着けるように改装されていた。
GM:作戦を終えた君たちは報告もそこそこに、一通りの休息が命じられ。
GM:"エクスマキナ"の扱いについての話し合いを含め、休憩室に集まっていた。
GM:芸術品としての極まった美。戦闘中の報告やスタンピードの発言から分析するに。
GM:『人間らしい振る舞いを教えれば、能力を抑えられるのではないか?』と仮説が立てられたのだ。
葵葉琴子:「んー。やっぱりかわいくない服を着るべきなのかしら」全身包帯まみれになっている。
石神一生:「……その仮説はいいが、こういう能力の解析は研究部門の仕事じゃねえのか」
石神一生:ぶつくさ言いながら大きな衣装ケースを運んでくる。
葵葉琴子:(どこにそんなたくさん服があったのよ……)
石神一生:「防具開発チームの所にあった資材だ。訳を言って借りてきた」
石神一生:それで自分の仕事は終わったとばかりに、その辺りの椅子に腰を下ろす。
葵葉琴子:(正当な出どころでよかったわ……)エクスマキナのためならどこからか女性服を持ってくる人間など支部の中でもうっかり発生しうるだろう。
羽鳥エミル:「というよりも、役職で言うなら俺が、解析・対応部門だよ」
石神一生:「あー、そういやそうか」
葵葉琴子:「あ、それもそうね」
羽鳥エミル:「戦闘したのが特殊なんだ。あのパック一つ作るのに二週間くらいかかるんだぞ 三ヶ月分くらい消えた」
葵葉琴子:「じゃあ着替えてみましょっか、エクスマキナちゃん。エミルさーん、まず何着てもらう?」
石神一生:「全然戦えてるもんだから気にしてなかったが……そりゃ大変だな」
石神一生:本心だ。戦闘するのにそういう余計な下準備がいるなんて、想像だに付かないまどろっこしさだと思った。
羽鳥エミル:「まずドレスの上から羽織れるものにするか。確かに毛皮フードつきのコートがあったはず」
エクスマキナ:着替えを試すため、シャワールームの脱衣所に隔離されている。
葵葉琴子:葵葉には何の毛皮か全くわからないコートを渡す。
葵葉琴子:「……うっ! 駄目よ! 似合いすぎるわ!!」
羽鳥エミル:「くっ雑誌のモデルか? 片っ端から試していこう。葵葉、お前この前、支部の空き部屋で泊まってただろ」
羽鳥エミル:「気の抜けた部屋着とか持ってないか?」 デリカシー皆無である
葵葉琴子:「は? いっぱいあるわよ」
羽鳥エミル:「いっぱいあるなよ……。持ってきてくれ」 ドレス。白衣。レインコート。戦闘用着ぐるみ。
羽鳥エミル:派手な服。ボディアーマー。シューターズジャケットと、次々と着せ替えしていく。「石神は美の圧を感じなくなったら言ってくれ」
石神一生:「…………」
エクスマキナ:シャ、シャ、シャとテンポよいSEで着替える。精神の逼迫具合で完成度の判断ができるぞ。
石神一生:しばらく、その様子を興味なさげに見ていたが。
石神一生:「……おい」
石神一生:おもむろにそちら側へ来て。
石神一生:「着せたあとの衣装を適当に散らかすんじゃねえよ……最初はこう畳んであっただろうが」
石神一生:舌打ちをしながら膝をついて手に取り、まめに畳み直し始める。
羽鳥エミル:「…………」
葵葉琴子:「え、なにやってるの? 完全にモデルの着替え方してるじゃない……」こんもりとゆるい服を抱えている。
石神一生:「着ぐるみも内側をブラッシングしねえと……ほら、目立つ長い毛が付きっぱなしじゃねえか……!」
羽鳥エミル:「君が前の支部で失敗した理由が分かるな……」
石神一生:衣装ケースと一緒に手入れの道具も借りてきたらしい。見慣れないブラシを手に取って掃除し始めている。
葵葉琴子:「ほら、あるだけ持って来たわよ。フリーすぎるくらいフリーサイズのパンツとか、高校の頃のジャージとか……」
石神一生:「ああ……!? 他所から借りてきた物は元より綺麗にして返すのが当然だろうが」
葵葉琴子:「あと、エミルさんとこが卸してる仮眠用の服とか」
石神一生:「……高校の頃のジャージ? 葵葉は姉貴でもいんのか」
葵葉琴子:「え? なんで?」
羽鳥エミル:「葵葉、君、その杜撰さで本当に潜入を上手くやれてるのか……?」
石神一生:「なんでって……」
葵葉琴子:「うわっ足ほっそ……くびれやっば……」着せ替えで気が散っている。
石神一生:「……おい、待て。どういうことだ羽鳥サン」
エクスマキナ:「感謝します…………高校生。知識はあります……」着せ替えられる向こうで途切れ途切れ声が聞こえる。
葵葉琴子:「さっきから一体何なのよもう……まじめにやってる!?」
羽鳥エミル:「はあ……」溜息。「――葵葉、成人式の時はどんな格好をしていたんだ」
葵葉琴子:「なんで私の服の話になるの。めちゃくちゃ振袖レンタルしたわよ」
葵葉琴子:「それがなんだって……」
石神一生:「ああ!? 成人……!?」
葵葉琴子:「……」
葵葉琴子:「……」目が泳ぐ。
羽鳥エミル:「…………」「ということだ」
石神一生:「……ああー」
石神一生:何かを察したような表情になり。
葵葉琴子:「ああーってなによ……ああーって……」だんだん赤面してきた。
羽鳥エミル:「彼女は諸事情あって、成人してからも高校生への潜入任務を続けているベテランエージェントだ」
石神一生:「まあ……こういう仕事やってりゃ、色んな事情があるわな」
葵葉琴子:「私の事情じゃなくて人員配置の事情なんですけど!?」
羽鳥エミル:「前に学生しながらどうやって任務をするのかと気にしていたな。いくらでも聞け」
葵葉琴子:「ていうかまだ22だから!? 全然高校生でやっていけてますし!?」
石神一生:自分だって学校には通っていない身だ。似たような身の上の者が、喪われた青春を惜しんで学校に行きたいと言い出したら、場に馴染むためにやむなく年齢を偽る事もあるだろう……あれっ、なんかそういう感じの話でもないっぽいな?
羽鳥エミル:「修学旅行に何回行った?」
葵葉琴子:「いや、それは流石に……2回で済んでるわよ」
葵葉琴子:「ちゃんと進級はごまかしてないから」
石神一生:「二週目……マジかよ」
石神一生:「それでよく堂々とあんなことが言えたな……」
石神一生:> 葵葉琴子:「どこからどう見ても高校生でしょうが! 本当に高校生です!」
石神一生:↑あんなこと
葵葉琴子:「な……なんかこういう目で見られるの久しぶりなんですけど……」恥ずかしさを感じている。
葵葉琴子:「バッ、それは……! 高校生ではあるでしょう!?」
石神一生:「まあそうだけどよ……」
葵葉琴子:「ていうか、一人で面白がってたエミルさんの方が問題じゃないかしら!?」
石神一生:「同じ任務やる仲間なんだから、そこは誤解のないように情報伝達しとくだろ。普通」
羽鳥エミル:「任務とはどう考えても関係ない情報で不要な混乱を招くのも良くないかと」
羽鳥エミル:「石神が前の支部で、戦闘要員が君しかいなかったのと状況としては似ているかもしれん」
葵葉琴子:「みてちょうだいエクスマキナちゃん。これ、いけしゃあしゃあっていうのよ」
羽鳥エミル:※ 似ていない
エクスマキナ:「いけしゃあしゃあ。他人を表現する言葉ですね。」
エクスマキナ:「覚えました。その振る舞いもいずれ取り込みます」評価に貪欲だぞ
羽鳥エミル:「なんというか、割とちゃっかりしているよな君は……」
石神一生:「どうなるかと思ったが、割と素直なもんだな」鎧の錆をサンドペーパーで落としている。
羽鳥エミル:「機械仕掛け(エクスマキナ)、既に言うのが厳しい」
石神一生:「また、どこかのクソ野郎に言いくるめられたりしないかは心配だが」
羽鳥エミル:「いっそ素直に顔を隠すタイプにするか……」
葵葉琴子:「ホッ……」話題がそれた。
石神一生:「マジでいるんだな……ホッとしたときにホッて声に出すやつ」
エクスマキナ:「稼働する機構としては一般的でしたので。この形状は……顔に新たなパーツを付与するのですね」鎧を受け取っている
羽鳥エミル:中東の女性がつけてるイメージの、顔を隠す半透明の布を渡し、「グワーッあえて隠すことによる色気!」
羽鳥エミル:「没!」
葵葉琴子:「バレた!」
羽鳥エミル:「そしてどこから鎧を持ってきたんだ貴様は!」
葵葉琴子:「そうよそうよ」
石神一生:「ああ?一緒に入ってたんだよ」
石神一生:「それに、無骨でそれなりに身体も隠れてイメージから外れるんだから要件は満たしてるだろうが」
羽鳥エミル:「日常生活を送れる前提でやってくれ」
羽鳥エミル:「鎧の中から絶世の美少女が出てくるのは需要はあるだろうが……」
葵葉琴子:「甲冑着て暮らしていけないのは高校に二回行ってる22歳でも分かることだわ」
石神一生:「別に当面は支部内での行動に問題がなければいいだろ」
葵葉琴子:「あるでしょ……夜に出てきたらかなり怖いわよ?」
石神一生:「俺は別に怖くねぇ」
羽鳥エミル:「まあ今ここで完璧な対応策を考えるのも無理があるか……」
葵葉琴子:「すごいわねあんた……」
羽鳥エミル:「葵葉のジャージ着せて駄目だったらひとまず鎧で凌ごう」
羽鳥エミル:判断が早い。割と活き活きしている。
葵葉琴子:「かなりケンカ売ってない?」「それでもだめならワンカップのお酒とか飲ませておきましょ」
葵葉琴子:「かわいいかわいくないじゃなくて、終わってるから。ある意味で最も人間らしい姿のひとつだから」
石神一生:「そういうもんなのか……?」
羽鳥エミル:「後輩に悪い例を見せるんじゃない」
葵葉琴子:「いや私がしてるってわけじゃないし……さっ着替えられたみたいね!」
GM:では、ジャージで抑え込めたかどうか判定を行います。
羽鳥エミル:ではジャージか鎧かの判定をしたいと思います。なにそれ?
GM:えーと、じゃあ
GM:エクスマキナが1d100を振るので、その値を目標値として。
GM:3人の芸術が合計で超えたらジャージで抑え込めたことにしましょう
GM:ムリなら鎧です
葵葉琴子:www
石神一生:なるほどね
葵葉琴子:みんなで戦うぜ!
石神一生:DBはなし?
葵葉琴子:美のおさえこみもまた美バトル
羽鳥エミル:やってやろう
GM:良いでしょう。3つのDBをくれてやります。
石神一生:わあい
羽鳥エミル:やった~
GM:100%相当。
エクスマキナ:1d100 美。
DoubleCross : (1D100) → 13
葵葉琴子:やるわよ
石神一生:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[5,8,9,9] → 9
エクスマキナ:そんなでもないな
羽鳥エミル:エクスマキナちゃん!?
葵葉琴子:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[4,4,5,6,10]+1[1] → 11
石神一生:かなり能力も落ちてそう
羽鳥エミル:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[1,1,9] → 9
エクスマキナ:ジャージと拮抗してる
エクスマキナ:では13vs29!
エクスマキナ:貴方達の勝利です!やったね!
葵葉琴子:すごい……こんなにも早く人間になろうとしてるのね!
エクスマキナ:言葉の端々から貴方達の言動を観察し、吸収し。
葵葉琴子:誰のジャージでも同じよ 私がどうこうじゃありません 断じて
エクスマキナ:特に葵葉琴子さんのふるまいから人間らしさをラーニングしたエクスマキナは、高校時代のジャージをまるで高校生のように着こなします!
石神一生:「うおっ」
石神一生:あまりの似合わなさに思わず声が出てしまった。
エクスマキナ:白い髪。白い肌。緑と青の双眸。
エクスマキナ:首から下をすげ替えたかのように、生活感のあるジャージが残念に彩っている!
羽鳥エミル:「これは……」
羽鳥エミル:「これはこれで犯罪ではないか……?」
羽鳥エミル:「何らかの……芸術に対する罪……」
葵葉琴子:「うんうん、まさに体育の女子高生って感じ……いやそうかしら……?」「どう、石神くん? 高校に入ればこんな女子高生がたくさんいるのよ? いやいないかも……」
石神一生:「すごいな……葵葉のジャージがここまでとは」
葵葉琴子:「誰のジャージでも同じじゃないかしら!?」
エクスマキナ:「おや……これはこれは」
エクスマキナ:「エクスマキナに対してその様な言葉をかけたのは貴方がたが初めてです」
エクスマキナ:ラスボスっぽい言い回しをラーニングしている
羽鳥エミル:「それどこから覚えた?」
石神一生:「おい、こいつの教育カリキュラムどうなってんだ? いきなりインターネット触らせたりしてないだろうな」
エクスマキナ:「言語の矯正はまだ受けておりません」
エクスマキナ:「作成者の影響と判断します」
羽鳥エミル:「数百年前だぞ ありえないだろ時代設定が!」
羽鳥エミル:「くそっ設定とか言ってしまった……!」
エクスマキナ:「ともあれ、いかがでしょうか。」
エクスマキナ:「先程から、何度か目線が有っていると判断します」
エクスマキナ:駒鳥のように、羽鳥さんに感想を求めてくる。
羽鳥エミル:「む? ああ……」
羽鳥エミル:とはいえ、女性に似合わない服を着せた感想を求められるってシチュエーションは一体何だ……というのを噛み殺しつつ。
羽鳥エミル:「親しみやすい外見になった……と思うが」
エクスマキナ:「なるほど。好ましいようですね」頷く。
エクスマキナ:「……装飾を変える、それだけで効果が出るのですか」袖の丈を持て余しながら。
エクスマキナ:「不思議ですね。人の感覚というものは。」
羽鳥エミル:(……これはこれで)
羽鳥エミル:(何らかの悪い趣味に当てはまりそうだな……)
羽鳥エミル:「一つ一つ覚えていけば良い。君にはこれから時間がある」
羽鳥エミル:「服装も決まったことだし、支部を案内するが……レネゲイド物品を見ても欲しがらないように」
エクスマキナ:「了解しました」
GM:その後、君たちはエクスマキナを案内した。
GM:君たちの後ろを正確な距離を空けて歩き、説明を吸収し。
GM:時に、無機物に対しての興味を何度か逸らしたり。
GM:その様なやり取りに包まれて。
GM:エクスマキナ自身が変貌する日も、遠くないのかもしれない。
◆Ending◆石神一生
◆X市 市街地
GM:U市の事件の後始末を終えた貴方には、また新たな任務が下っていた。
GM:X市で起こるレネゲイドの戦闘への戦力支援。
GM:遠征という形になるが、貴方の戦闘力をアテにした任務だ。
GM:付近にある高校の周りで事件は起こっており、その日、貴方はワーディングの気配を察していた。
野良ジャーム:「フシュルルルルルル!!」能力が暴走し、体が異形になっている!
野良ジャーム:あからさまにジャームだ!
女子学生:「きゃあ~」
女子学生:悲鳴を上げる少女は制服に身を包んでいる。一般生徒だ。危ない!
支部員:『先行してください、狙撃手の子が援護します!』
GM:そのように通信を受けながら、貴方はその場にたどり着いた!
野良ジャーム:「フシュー!!」いくつかの獣の特徴を持つジャームが巨大な爪を振り上げる!
石神一生:掲げられた爪が作り出した影の間に、火炎が滑り込む。白い亀裂が伸びて、ジャームの腕を凍てつくような痛みと共に縛る。
野良ジャーム:「!? ギャァァァァ!?」
野良ジャーム:稲妻めいた鋭角の目が驚愕に見開かれる。
石神一生:「チッ……起きてるヤツいんのかよ。面倒な……!」覚醒者か、抗ワーディング体質者か。どの道厄介になるな、と思いながら少女を庇うように立ち。
女子学生:「! あなたは……?」背中からか弱く、独り言のような誰何。
野良ジャーム:片腕に構わず、目の前に現れた獲物に突進する!
石神一生:いちいち返答はしない。炎を纏わない蹴りの一撃をジャームへと撃ち付け、何メートルか後ろへ弾く。そうして、間違っても巻き込まない距離を作ってから
野良ジャーム:「ギシャアアアアアアアッッ!!」
野良ジャーム:見上げるほどの巨躯が蹴り飛ばされ、バウンドする。
石神一生:熱を収束させた右腕を叩き込む。地にクレーターめいた衝撃痕が刻まれ、ジャームが倒れ伏す。……援護射撃は見るからに必要ない。
野良ジャーム:ひび割れたクレーターの中心で、筋肉の反射がピクピク、と不随意に動いている。
石神一生:「ジャームの方は片付いた。もう一人いる……生存者のように見えるが、ワーディング下でも活動中だ」
石神一生:通信機にそう告げてから、少女を見やる。
狙撃手:『了解。……辺り警戒しまーす。説明お願いしますね』ブツ、と通信の向こうから了解が変える。
石神一生:「……ココの学生か?」
女子学生:「あぁ───」
女子学生:「助けていただいて、ありがとうございます」
女子学生:癖のない長い黒髪。黒いセーラー服。アクセントのような真紅のリボン。
女子学生:どこからどう見ても女子高生の姿で、少女が軽く頭を下げる。
石神一生:「単にそういう仕事だ。別に金は取らねえから安心しろ」
女子学生:「そうなんですね。お仕事って正義の味方……とか?」
石神一生:「惜しいな、世界の守護者サマだ。……別に笑い飛ばしてもいいぞ」
石神一生:周囲の状況を警戒しつつ、少しずつ少女へと歩み寄って。
女子学生:「笑いませんよ。素晴らしいことだと思います」
石神一生:「で……一応聞くが、アンタ。オーヴァードって言葉に心当たりは?」
女子学生:「私も、さっきの怪物にお友達が巻き込まれそうで。どうしたものかと……」
女子学生:「……………」
女子学生:「ある、といえばございますが。英単語の話ではない、のですよね?」
石神一生:「……ああ、別にそういう感じならいい。反応を見たかっただけだ」
女子学生:「あら、そうですか?」
石神一生:「ちゃんとした説明は他のやつがやる」
石神一生:「怪我はあるか? 仮になくても、こっちの医療施設で検査を受けてもらう事になるが」
女子学生:「ありがとうございます。何から何まで、お手数をおかけして……」
女子学生:「いえ、幸運なことに怪我はありません。ずっと逃げていましたからね」
石神一生:「……。随分、落ち着いてんだな」
女子学生:「…………取り乱していたほうが、良かったですか?」
石神一生:「大抵、もっと動揺するもんじゃねえか? いきなりこんな事に巻き込まれてよ」
女子学生:「なるほど。言われてみれば、そうかもしれませんね」
石神一生:「知るか。なんで俺がテメェの演技指導をしてやらなきゃならねえんだ」
女子学生:「でも、ほら。先程とは違って、貴方は会話してくださるみたいですから?」
女子学生:「あら、なんだか乱暴になりましたね」
女子学生:首を傾げる。丁寧に手入れされた髪がサラサラと揺れる。
石神一生:「……見ての通り暴力が仕事なんでな」
石神一生:「とりあえず、迎えの連絡はつけた。他に聞きたいことでもなけりゃ、黙ってそこに座ってろ」
石神一生:近くの支部に連絡した端末を仕舞いつつ。
女子学生:「ありがとうございます。では」流石に地面には座らず。
女子学生:「世界の守護者をするのって、どのようなお気持ちですか?」
石神一生:「後、家族や友達への連絡は、悪いがこっちでの説明を聞いてからに……」
石神一生:「……最初に気にすんのがそれか?」
女子学生:「良いじゃありませんか。暴力のことを聞いても仕方ないでしょう?」
女子学生:「どうやら、今は守っていただけるようですし?」
女子学生:「私は、自分の周りのことで手一杯ですから」
女子学生:「少し気になりました」
石神一生:「……」少し考えて。
石神一生:「言っただろ。俺のいるとこは、世界の守護者なんて肩書きを堂々名乗ってるような組織で……多分、アンタが想像してるよりもずっと規模がデカい」
石神一生:「で……俺と同じように、さっきみたいな特別な能力を持ってる奴も大勢いるんだが」
女子学生:ふむふむ、と適度に頷いている。
石神一生:「その大半は、俺が片手で捻れる様なザコだ。そういうのに限って……才能もねえくせに、正義感と勇気ばかりはある」
石神一生:「ほっときゃそのうちどっかで死ぬんだろうな。……だったらやめときゃいいのによ」
石神一生:「それが正しい行いだって、心の底から信じ切ってやがる」
石神一生:「……だったらよ」
石神一生:「そいつらよりもずっと遥かに強い俺が、そいつらよりダサい力の使い方なんてできねーだろうが」
石神一生:「だから……感想っつーなら、そうだな」
石神一生:「バカな事やってる自覚はあるが、ダサいよりはずっとマシだろ。……だ」
女子学生:「それは……貴方にとっての芯なのですね」
石神一生:ふう、と溜息。「つまらねえ話だっただろ」
女子学生:「いえ。大変興味深いお話でした。」
石神一生:「世辞くせぇ」
女子学生:「本心ですとも」
女子学生:「私も…………えぇ、美しいと思いますよ。そういう振る舞い」
石神一生:照れ隠し半分の悪態だ。
女子学生:「石神さん、お強い人なんですね。体も、心も」
女子学生:悪態をつき、視線を逸らした間。君の名前を呼ぶ声が少し遠ざかる。
石神一生:「……おい」
石神一生:端末に落としかけた視線を上げる。
石神一生:「俺ァ名乗ってねえぞ」
女子学生:足音の出ない歩法。
女子学生:「そうでしたか?じゃあ、どこかでお聞きしたのかもしれませんね」
石神一生:「チッ……おい、マジでテメェなのかよ」
石神一生:吹く風に罅。一歩踏み出し、《ワーディング》と共に領域を展開する。
女子学生:「ふふ、さて。どうでしょう?秘密ぶりたいだけかもしれません」
女子学生:ワーディングによるレネゲイドの拡散に合わせて、もう一つのレネゲイド反応が活性化する。
女子学生:「ただ、助けて頂いた感謝はホントですよ?」
女子学生:「もし興味があるのなら、町外れの工場に向かってみてください」
女子学生:「化け物の噂は、そちらが発生源のようですから」
石神一生:「感謝なんかどうでもいい。 こんな町まで遥々と、何を企んでやがるのか──」
石神一生:端末のレーダー音。片目で一瞥。
狙撃手:視界の外。異常を察した狙撃手が既に狙撃している。
石神一生:「ああ、行ってやるよ。テメェを──」
石神一生:捕まえてから?できたとして、どれだけの時間がかかる?
女子学生:角度的に、貴方の背中から来る弾丸を視認して。
石神一生:その間に向こうで被害が出てしまったら?
女子学生:「あれ。言いませんでしたっけ?」
女子学生:「"友達が巻き込まれないようにしてた"、って」
女子学生:自分を狙う弾丸を"踏む"。
女子学生:その衝撃を足で殺すように、ふわりと宙に浮いた。
石神一生:「──あああ、クソッ!!」
狙撃手:『うそぉ!?』ッターン、と弾丸の後で銃声が届く。
石神一生:弾丸とほぼ同時に、爆炎が空を切る。……その一撃で仕留められなければ、割り切ると決めていた。
女子学生:制服のスカートを抑えながら、遠くから声をかける。
石神一生:「おい、あれは一旦置いとけ! 次のスポットに向かう!」
女子学生:「この街を守ってくださること、応援してますよ。石神さん」
女子学生:「縁があったら、また会いましょう」
石神一生:「オペレーターも文句ねぇな!?」
狙撃手:『一体何ごとー!?ともあれ了解ー!』
石神一生:「ああ!?煽ってんのか!」
支部員:『こちらも察知しました!至急現着お願いします!』
女子学生:「応援ですよ」
"スタンピード":「美しいものは好きなんです、私」
石神一生:「また会うって部分だけは同意してやる。テメェを捕まえる時にな……!」
石神一生:会話はそれきりだ。次の瞬間にはグラウンドの砂塵が大きく舞い上がって、次の地点へと駆け出している。
GM:向かう先は別れた。
GM:そのまま貴方は工場に向かい。FHセルの蠢動を事前に発見し、未然に事件を防ぐことに成功する。
GM:黒髪の少女がまた現れることがあるのか。
GM:それはまだ、誰にもわからない。
◆Ending◆葵葉琴子
◆U市 市街 喫茶店
GM:事件からすでに数日が過ぎた。
GM:諸々の手続きをこなし、解決済みの事件棚に書類を収めて、貴方は高校生としての日々が帰ってきた。
GM:そこ日常に加わったものが一つ。
リース:FHによる偏った教育で、ほとんど世間一般の常識を身に着けていない。
GM:だから、そのメンターとして選ばれたのが葵葉さんだ。
GM:その類稀なる女子高生経験によって、緩やかに常識を教えていく。
GM:その役目が次なる任務なのである!
リース:「コトコ」
リース:「この店はどのボタンを押せばいいの?」
リース:喫茶店で席に付きながら、自販機基準で会話をしている。
葵葉琴子:今は分からないが、数年前まではチルドレンの一般社会への迎合度合いが課題にもなっていた。その点、葵葉琴子は極めて優れた人物と言えるだろう。
葵葉琴子:「いや、ここはお店だから注文しないとだめよ」「最近はタッチパネルのお店もあるから、ある意味自販機に近いかもしれないけど」
リース:「そう。……支部の食堂とは違うのね」券売機式。
リース:「名前だけだとわからない。コトコは何を頼むの?」
リース:コーヒーの種類を一つずつ確認している。
葵葉琴子:「そういうお店もあるわよ? ここは違うってだけ」「強いて言うなら店員さんを呼ぶボタンがあるわね」
葵葉琴子:(どこの食堂も券売機なのは変わらないんだ……)
リース:「そうなの?統一したほうがわかりやすいと思うけど……」
葵葉琴子:「そんなことないわよ?」
リース:「どうして?」
葵葉琴子:「食堂は文字通りご飯を食べるところだけど、ここみたいなお店じゃ何時間もゆっくり過ごして良かったりもするの」
葵葉琴子:「そうしたら、あとから注文したくなったときに毎回券売機に行くよりここで注文できたほうがお手軽でしょ?」
リース:「何時間も…………?」
リース:「なるほど…………?」
リース:首を傾げる動きに合わせてポニーテールが揺れる
リース:何時間も同じ場所に居る、という発想が身についていないようだ。
葵葉琴子:「そ。こういうトコで友達と集まって茶でも飲みながらおしゃべりするのよ」
葵葉琴子:「なにか食べたいものは見つけた? 今日は私のおごりだから」エミルさんにも言われたし。
リース:「あぁ……ブリーフィングしてるんだ」自分なりの理解。
葵葉琴子:「あー……うん、だいたいそうよ」
リース:「うん」知りたいことを知れて満足げ。
葵葉琴子:「かなりあってるほうだわ」
リース:「…………前に」
リース:「誘惑に耐える訓練のために、甘味を食べたことがある」
葵葉琴子:「楽しそう」
リース:「1回実際に食べて、味を知った上で耐えるの」
リース:「知らないものなら耐えるのも簡単だから」
葵葉琴子:「やっぱりつらそうだわ」
リース:「うん。禁欲が過ぎると一度タガを外したらすごいことになる……って言ってた」
リース:「その時のは、確か、コレ」
葵葉琴子:「……」
リース:飲み物はコーラ。そしてショートケーキを指差す。
葵葉琴子:「……それ、ダイエットの話?」
リース:「?」
リース:「ダイエットはしない。バランスが崩れる前の、体型維持の話」
葵葉琴子:「ヴっ」
リース:「極度に太ったり痩せたりすると、理想のバランスから弾かれる」
リース:「レネゲイドの作用とか、運動とか。データを取るためには、体を同じ状態に保つのが必須だから」
リース:「基本だったよ」
葵葉琴子:「ちがうのよ? リースちゃん?」「人というのはね、大抵、太ったり痩せたりしてしまうのよ? 勝手にね?」
リース:「そうなの?」そうなの?という顔。
葵葉琴子:「そうなの」
リース:「そうなんだ……大変なんだね、UGNの人って」
葵葉琴子:「あなたのそれはけっこうスペシャルな技術なので、あまり当然のようにふるまってはいけないわ」「絶対ね? 絶対」
リース:「え、うん……」謎の迫力を感じたぞ。
葵葉琴子:「じゃあ注文しちゃいましょっか? 私のあとに続けて似たようなこと言えばいいから」
リース:「分かった」頷く。
葵葉琴子:「ではまず、この呼び出しボタンを押します」
リース:「うん」ノータイムで押す。
葵葉琴子:「そのうち店員が来るからしばらく待ちます」
リース:「待ちます」佇まいを直す葵葉さんの身じろぎまで真似をする
店員:来ました。
店員:「ご注文お伺いします」
葵葉琴子:「では食べたいものを注文しましょう」
葵葉琴子:「えーと、このオムライスと、アイスのダージリンティーがLと、あとこの季節のDXパフェを」
葵葉琴子:「はい、どうぞ」
リース:「『えーと、このオムライスと、アイスのダージリンティーがLと、あとこの季節のDXパフェを』」完コピ。
リース:「コーラ。ショートケーキ」食べたいもの。
店員:「ご注文繰り返しまーす。オムライス2つと……」
葵葉琴子:「ああ、すみませんすみません! オムライスとかは一個で! この子はコーラとショートケーキで!」
店員:「かしこまりましたー」
店員:かしこまり、厨房に伝えに行く。
リース:「……………」
葵葉琴子:「……」
リース:「なにか……間違えてた?」
葵葉琴子:「……まあ、ちょっとね。お互いに」
葵葉琴子:「じつは自分の食べたいものだけ言えばいいの」
リース:「そう………」ペラペラとメニューに目を通す。
リース:「食券と同じね」
葵葉琴子:「まあ……そうね」
リース:「今のは、コトコの分まで私が券を買おうとした、で合ってる?」
葵葉琴子:「食券自体、注文を簡略化したシステムでしょうし」
葵葉琴子:「!」「リースちゃんあなた……かなり賢いわね」
リース:「ふふん。そうでしょう」
葵葉琴子:こういう純粋培養タイプのチルドレンが最初からここまで分かることは意外と少ないのだ!
リース:「勉強は得意なの。セルでの成績も良かったし」
葵葉琴子:「どんな勉強してたの?」こうやってだらだら喋る事こそが今日の本懐だ。
リース:「さっきの訓練とか……」
リース:「後は、歴史かな」
葵葉琴子:「歴史?」
リース:「うん。自分で体験しなくても、やっちゃいけないこと、事件になることの事例がいっぱい載ってるでしょう?」
葵葉琴子:「うーんその通り」
リース:「学んでおいて損はない、って……スタンピードが。」
葵葉琴子:「なんか……ちゃんと指導されてるわよね。なんだかんだ」
リース:「うん。"スタンピード"も日中は外出してたし」
リース:「"外見だけが理想の人間じゃない"、って言ってたから」
葵葉琴子:「ほーん……」
リース:「戦闘訓練より、そういうののほうが多かった」
リース:「本とかも読んだよ。妲己とか玉藻の前の話とか」
葵葉琴子:「なるほどね」「ほら、エクスマキナにやられたってのもあるでしょうけど、動けないセルメンバーを戦わせてなかったじゃない。スタンピードは」
リース:「うん。そうだね。戦闘要員じゃなかったし」
葵葉琴子:「敵対してるけどまあ大悪党じゃないんだろうなーとは思ってたのよね~……」「いや本のチョイスが露骨!」
リース:「うん…………」
リース:「そう?コトコは読まないの?」
葵葉琴子:「それ、まさにやっちゃいけないことをして歴史に残るくらいの事件になったやつだから」
葵葉琴子:「読む読む、超読んでます。常人の倍は読んでるわ」
リース:「そんなに」
葵葉琴子:「ええ」胸を張る。
リース:「スタンピードもね、コトコと同じこと言ってたよ」
葵葉琴子:「え?」
リース:「"外見だけにかまけてるとこうなるからやっちゃダメ"、って」
リース:「ちゃんと、自分の力でやりましょう。って話だった」
葵葉琴子:「そういう話かしらアレ……? まあいいか……」
リース:「最後に討伐されるからダメなんだって」
GM:そんな話をしていると、注文の品が運ばれてくる。
葵葉琴子:「う~ん、これぞFH……あ、ありがとうございます~」
リース:「ありがとうございます」
リース:「……来た」ショートケーキを物珍しそうに見ている。
葵葉琴子:「じゃ、いただきましょっか! あとはもう食べたり飲んだり喋ったりするだけよ!」
リース:「ん。」
リース:「頂きます……」
リース:少しソワソワしながらフォークを手に取る。
葵葉琴子:(かわいい~)
葵葉琴子:オムライスをぱくついている。運動部の高校生の如し。
リース:横薙ぎに掬おうとして、弾力のあるスポンジに弾かれる。
葵葉琴子:「ああ、ケーキは縦向きのひと口大に切って食べるとおいしいわよ」
リース:「そうなんですね。……こう、かな」
リース:先端の有尖部分を利用してケーキを削り取り、口に運ぶ
リース:「…………」
リース:「~~~~~~~」
リース:目を見開く。
葵葉琴子:「ハフハフハフ、そうそう……」
葵葉琴子:「おいし?」
リース:「……………」
リース:「訓練のときは………」
リース:「一口食べ、耐えましたが………」
リース:「これは………」
リース:「………」
リース:「美味しいです」
リース:素直になった。
葵葉琴子:「ん! よかったわ」「あとでパフェもちょっとあげる」
リース:「そんな、私をどうするつもりですか」怖くなっている。
リース:「資料では読みましたが……これが砂糖の力」
リース:「甘味の魅力とはかくも暴力的なのですね……」
リース:「コレはいけない……これは……」二口目を食べている。
葵葉琴子:「ウワッそのレベルで……?」「外の世界では誰も止めないので、自分で美味しく程よく食べていけるようになりましょうね」
リース:「いえ……訓練の時は色々と品を変えて何度か食べたのですが」
リース:「今は、不思議と」
リース:「その時より美味しいんです」
葵葉琴子:「ふふ、そりゃ今は訓練でもないし、取り上げるための料理でもないもの」
葵葉琴子:「まあ~……アレよね。スタンピードとも、そういう形でテーブルを囲めたなら……よかったわよね」
リース:「…………………」
リース:想像してみる。対面にいるのがスタンピード。こうして喫茶店で注文を取り、オムライスとパフェとケーキと……
リース:「あんまり想像出来ない」
リース:「けど、うん」
リース:「そうかも。」
葵葉琴子:「あはは。なんかもうちょっといい店いってそうよねあの人」
葵葉琴子:「そうかもでしょ~? でもあんま行ってきなさいとも言えないのよ私も。なんかいい感じのときが来て落ちついたらいいんだけどね~……」
リース:「多分ね。体に関わる所はお金かけてた」
葵葉琴子:「ま、そうもいかないからこうやって一般社会に潜り込んでいくんですよ私たちは。一緒にご飯食べてりゃもうだいたい友達なんだから。便利よ~」
リース:「そうなんだ。……ご飯食べたら、友達」
リース:「私とコトコも、そうなの?」
GM:カランカラン。静かなベルが来客を告げる。
葵葉琴子:「んー? そうよ。そりゃもうメチャ友達よ」「ていうかもうなんか仲いいかも? って思ったら友だちでいいわ」
リース:「ふんふん」メモを取り出している。
同級生:「あ、一人ですー。待ち合わせはないです……って、あれ?」
同級生:琴子ちゃんには聞き覚えのある声
葵葉琴子:「じゃあそろそろおパフェの方を……」なが~いスプーンを嬉しそうに操る。
葵葉琴子:「げ」
同級生:「葵葉ちゃんじゃーん。相席よろしいですか?」
同級生:「げ、て何さ~」
同級生:琴子ちゃんに柔らかく手を重ねる。
葵葉琴子:「お、おほほほ? 今日会うとは思ってなかったので……」
同級生:ひょいぱく。スプーンに乗っけたパフェを食べる。
同級生:「うま」
葵葉琴子:「あ!!」
同級生:「罪の味がする」
葵葉琴子:「あーあ。もうこのパフェは不完全になりました。あなたに牙城を崩されました」
同級生:「やったじゃん。攻城戦が楽になったから私がMVP?」
リース:「……………」一緒にご飯を食べている。つまり。
葵葉琴子:「なにがMVPよ。退場して、退場」そういいながら席を詰める。
リース:「コトコのお友達?」
同級生:「しゃーねぇ。すり寄るか」詰めた席に座る
同級生:「で、」
同級生:「この美少女どなた?」
同級生:「中学ぐらい…?だめだよ、年下誑かしたら」
同級生:自首を進めようとする
葵葉琴子:「なんで私が悪いことしてることになってるのかしら」「普通にアレよ。知人」
葵葉琴子:「どういう関係かは好きに想像してちょうだいな。たぶんそれよりつまらないのが正解だと思うわ」
葵葉琴子:「そしてリースちゃんは正解」「この子は私の友達です。100点!」
同級生:「よせやい!照れるぜ!」
リース:「ん。当たった」満足気にケーキを食べて感動している。
同級生:「私のプラベート・アイによれば生き別れの姉妹を押すね」
同級生:会話の合間にポテトを注文している。完全に居座る姿勢。
同級生:「100点ちゃんはリースちゃんって言うのね~」
同級生:「私の名前は……物語調にして後で語るか」
葵葉琴子:「アハハ。じゃあ、まあ……続きと行きましょうか。いきなり応用編になっちゃうけど」
同級生:「聞いてくれよ、日常の裏で繰り広げた、私のサーガを……」スルーされている。
葵葉琴子:「銀河の歴史にまた1ページね」
リース:「スケールが壮大になった」くび、とコーラの炭酸にしばらく無言になりながら。
リース:「うん」
リース:「一緒に御飯を食べて……」
リース:「コトコのお友達とも、お友達。だね」
GM:喫茶店の中で、3人の話し声が循環する。
GM:裏の世界を何も知らない同級生と、表の世界を知らない実験体。
GM:そのあわいに、一人の女性を挟みながら。
GM:なんでも無いように、今日が過ぎていく。
『グッド・アズ・ゴールド』 終
GM:コレで全工程終了です!お疲れ様でした~!
羽鳥エミル:お疲れ様でした! 楽しかった~
石神一生:おつかれさま~!たくさんまんぞくしました
葵葉琴子:ありがとうございました~! たのしき毎日をありがとうございました