『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』(GM:めかぶ)


PC1:畔地恵(あぜち・けい)( キャラシート )PL:深見
PC2:シェリー・ミルズ( キャラシート )PL:いーさにうむ
PC3:滝口ハバキ(たきぐち・はばき)( キャラシート )PL:缶詰
PC4:グレイ・バーンズ( キャラシート )PL:DT
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

メインログ雑談ログ
【関連セッション】
『エイト・クイーンは並ばない』
『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』

目次

Preplay

GM:では、セッション『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』を開始していきましょう。
GM:まずは自己紹介から!
GM:PC番号順に行いますので、キャラシートを貼って、お名前やプロフィールを教えてね。
GM:まずはPC1の畔地くん、お願いします!
畔地 恵:はい!
畔地 恵キャラシート
畔地 恵:畔地 恵、高校生です。コードネームは"カタツキ"
畔地 恵:アッシュグレーに染めた髮と目付きの悪い黒目が特徴的。少し荒れた外見です。
畔地 恵:近寄りがたい雰囲気で、本人もあまり人を寄せ付けようとしませんが特に不良と言うわけではないです。
畔地 恵:UGNイリーガルですがあまり積極的なタイプではなく、手伝う仕事も戦闘現場の片付けや事務処理の手続きなどが多いです。
GM:外見に反して中身は温厚というわけね
畔地 恵:そうあろうとしてはいます
畔地 恵:C市には少し前に家族の転勤等で引っ越してきました。
畔地 恵:シンドロームはキュマイラのピュアブリード、特に生物的なモデルはありません。
畔地 恵:特筆事項は人体の限界を超える凄まじい膂力とそこから発生する破壊力。それ以外の能力はなし、暫定的にキュマイラ判定が出ています。
GM:とにかくすごいパワー!
畔地 恵:本人は自分の力を嫌っており。また、ややキレやすい性格を何とか抑えて穏やかな日々を送ろうとしています
畔地 恵:データ的にはシンプルな単体アタッカー。固定ダメージを盛って敵一人を殴るだけしか出来ません。ミドルはせっせと貯めた小遣い(財産点)と情報収集チームで何とか頑張ります。
畔地 恵:本日はよろしくお願いします!
GM:不確定な切り札と同じ能力値構成!これはPC1としての活躍が期待できますね
GM:は~い!ザ・ジュブナイルPC1なプロフィールでワクワクです!ぜひよろしくお願いします!
GM:では、そんな畔地くんのハンドアウトを確認しましょう!じゃじゃん

・PC1 シナリオロイス:"ダチュラ" 推奨感情:好奇心/不信感
キミはC市UGN支部に協力する立場のオーヴァードだ。
ある日、いつものように街にいたキミは、「オーヴァードがいるなら、私を助けてほしい」と呼びかける少女の声を聞く。
何やら怪しげな男達が大きな荷物を運び出そうとしており、声はその荷物から聞こえてくるようだ。
キミが声に従って男達から荷物を奪い取ると、そこには一人の少女が閉じ込められていた。
彼女は"ダチュラ"と名乗り、儚くもどこか蠱惑的な印象を抱かせるすらりとした肢体の少女で、「悪い奴らに狙われているから助けてほしい」と頼んでくる。
何やら事件の気配だ。キミは彼女に協力することを決めるのだった。

GM:日常生活を送っていたら、何か怪しげな取引現場を目的してしまうみたいです
GM:戦闘を避けたいキミですが、がんばって事態に介入してもらいます!
畔地 恵:背後に注意しながら何とかします!
GM:シナリオロイスのダチュラちゃんを助けてあげてね!
畔地 恵:美少女……緊張
畔地 恵:がんばります!
GM:がんばって!
GM:では次!
GM:PC2のシェリーさん!自己紹介をお願いしまーす
シェリー・ミルズ:ええ。
シェリー・ミルズキャラシート
シェリー・ミルズ:"ルージュ・ヌワール" シェリー・ミルズ。23歳。
シェリー・ミルズ:黒いレース・ドレスに身を包んだ、蠱惑的な金色の瞳を持つ女。大ぶりの赤いピアスが目を惹く。
GM:すごい美人!
シェリー・ミルズ:九株市に幅を利かせるマフィア組織"ミルズ・ファミリア"、その首魁たる男と日本人の母の間に生まれた一人娘。
シェリー・ミルズ:オーヴァードとしての能力を遺憾なく発揮し、組織の実権のほぼ全てを握る"女王"の一人。
シェリー・ミルズ:……それも今は過去のこと。現在はかつてのボディガードだった青年と二人で旅をしているだけの女です。
GM:二人でね…
シェリー・ミルズ:逃避行というには穏やかな気もするけれど……
シェリー・ミルズ:"幸運ピアン・シャンス"の名を冠する真っ赤なピアスは遺産・ニーベルングの指輪に相当する一品であり、
シェリー・ミルズ:"本当の願い"が叶わなくなる代わり、大きな力が与えられる──とされる、曰く付きの品。……ですが、つい先日。長年の夢が一つ叶ったのだとか。
シェリー・ミルズ:女郎蜘蛛のキュマイラであり、己を中心とした広域に"領域"を構築し、その内側にあるヒト・モノを支配下に置くことが主な能力です。
GM:クイーンってわけ
シェリー・ミルズ:瞬間的に人を"跳ばす"ことだったり、物理的に糸を手足のように操ったりね。
シェリー・ミルズ:データ的にはキュマイラ/エグザイル+オルクスの白兵アタッカー+サポート。
シェリー・ミルズ:《バックスタブ》乗せてそれなりに殴りつつ、《間隙の魔術師》《デビルストリング》《妖精の手》で色々とサポートしていきます。
シェリー・ミルズ:エイト・クイーンからの成長分は《間隙の魔術師》のLvUPと、メモリー取得に振りました。
シェリー・ミルズ:オート支援が多いので侵蝕が嵩みがちだけど、これで少し安心できるかしら。
シェリー・ミルズ:こんな感じよ。どうぞ宜しく。
GM:今回も間隙の魔術師っぷりを見せてくれるってわけかよ
GM:肩の荷が下りたシェリーさんが、新たな生活をどう送ってるのか見られるのがすっごい楽しみです!よろしくお願いします~
GM:ではシェリーさんのハンドアウトも確認していきましょう!

・PC2 シナリオロイス:睦美なずな(むつみ・なずな) 推奨感情:友情/隔意
キミはかつてマフィア“ミルズ・ファミリア”の幹部だったオーヴァードだ。
C市に潜伏していたキミは、ともに迷子の少女を助けたことがきっかけで、睦美なずなという女性と知り合うことになる。
大学生だという彼女は、正義感が強く真面目な性格ながらどこか夢見がちなチャーミングさも持ち合わせた女性で、キミと友達になりたがるものの、「私のせいであなたに迷惑がかかるかもしれない」と申し訳なさそうに打ち明けてくる。何やら、家庭の事情でチンピラに付きまとわれているのだという。
背後にはこの街を根城にするマフィアの存在があるようだ。キミは彼女に興味を惹かれるのだった。

GM:このハンドアウトを渡す際に先に伝えておきたいのですが………
GM:OPではどうにかして一人で街を出歩いていてください
グレイ・バーンズ:……?
シェリー・ミルズ:どうにかしないと一人にはならなさそうだものね
GM:あっほら!過保護な彼氏!
シェリー・ミルズ:考えておくわ 一人で出歩く口実を……
GM:シナリオロイスの睦美なずなちゃんは、小柄なのと本当は可愛いものが好きなのをギャップで推していく予定のクールぽい女の子です
GM:なにかマフィア絡みで困っている様子 気にかけてあげてくださいね!
シェリー・ミルズ:分かったわ。これもなにかの縁だものね
GM:そう 縁……
GM:ぐっときちゃうな よろしくお願いしま~す
GM:そして次!PC3の滝口さん、自己紹介をお願いします!
滝口ハバキ:はーい
滝口ハバキキャラシート
滝口ハバキ:滝口ハバキ。26歳のUGNエージェントです。
GM:ハバキ姉さーん
滝口ハバキ:普段は裏方仕事やヘリのパイロットとして輸送任務をしてます。
滝口ハバキ:おねーさんだよー
滝口ハバキ:あとはプライベートで非常勤の山岳救助隊のパイロットの職について、表の顔にしてたりします。
滝口ハバキ:山っていいですよね。
滝口ハバキ:性能はモルフェウスとサラマンダー。ヴィークルモーフィングで乗り物を造って弾き飛ばします
滝口ハバキ:演出的にはカラフルな銃からミニチュアのヘリ・戦車などを作って戦いますね。
GM:いかつくてかっこいいな~
滝口ハバキ:イエーイ ピース
GM:楽しそう!
滝口ハバキ:戦闘能力はそれなり。巨匠の記憶でミドルとかで存在感を出していこうと思います。
滝口ハバキ:あと、装甲を生かしてカバーリングとかしたり、砂の加護でダイスを増やします。
滝口ハバキ:働く大人として頑張ります。西へ東へ。
GM:エージェントらしい万能な構成で素晴らしいですぜ
滝口ハバキ:うふふ、計算通りです。
滝口ハバキ:そんな感じで頑張りまーす よろしくお願いします
GM:はーい!最年長お姉さんとしてみんなを見守ったり引っ張ったりからかったりしてくれたら嬉しいです!よろしくお願いします!
GM:ではそんな滝口さんのハンドアウトを確認していきましょう。

・PC3 シナリオロイス:破浪(ポーラン) 推奨感情:誠意/脅威
キミはC市UGN支部で活動するオーヴァードだ。
破浪は腰が低く俗っぽい言動が目立つ胡散臭い外見の糸目の男で、C市を根城にする中華系マフィア"麝香会(じゃこうかい)"の幹部である。非オーヴァードである彼は、オーヴァードであるキミとのコネクションが欲しいようで、キミの前に現れては友達になろうと口説いてくるのだった。
ある日。そんな彼が妙に強気な調子で、「『ダチュラ』を手にした今なら、必ずあなたの力になれる」と言ってくる。
この頃、街での麝香会の動きも活発になっているという。破浪は何か良からぬことを企んでいるのかもしれない。キミは胸騒ぎを覚えるのだった。

滝口ハバキ:トラブルの気配!
GM:チャイニーズマフィアの幹部がキミを個人的に気に入ったみたいです
滝口ハバキ:私……どうなっちゃうの~!?
滝口ハバキ:なるほどですね
GM:ガンガン口説かれますので、ぜひUGNを裏切ってマフィアの女になってください!
滝口ハバキ:はーい!逆に虜にしちゃうぞ!なんてね
GM:ワッ……!
GM:いいですね お姉さんの魅力、出していきましょう
滝口ハバキ:おまかせあれ~
GM:頼もしいぜ!よろしくお願いしまーす
GM:では最後にPC4のグレイくん!自己紹介をお願いまーす
グレイ・バーンズ:はい。
グレイ・バーンズキャラシート
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズ。22歳なのでPC陣では年少組です。
GM:そうなんだ そうか そうだわ……
グレイ・バーンズ:マフィア組織“ミルズ・ファミリア”のボスの娘であるシェリー・ミルズの護衛を務めていた男。
GM:過去形がポイントだぞ
グレイ・バーンズ:ファミリアでは5人の腹心“指(ディキトゥス)”に属し、その内の“薬指(メディシナリス)”に相当していました。
グレイ・バーンズ:ほとんど寡黙なままだいたい主人のもとに佇んでいるという、およそTRPGのPCでやることではない挙動をしています。
GM:言いよった
グレイ・バーンズ:今はシェリーが出奔したので付いていきました。これまでと同じようにシェリーのために生きます。
GM:言いよった~~~!!
グレイ・バーンズ:シンドロームはキュマイラ・ソラリス・ウロボロス。
グレイ・バーンズ:毒草に変異する獣化能力を有し、打撃の瞬間だけ獣化して毒を打ち込むという、継戦に長けた徒手拳を行使します。
グレイ・バーンズ:性能としては完全獣化&神獣撃使いで、毎回使う侵蝕重エフェクト完全獣化を奇跡の血で低減して使います。
グレイ・バーンズ:メジャーも噛むのでダブルで侵蝕低減。リーズナブルに殴りまくります。
GM:燃費が良い 燃費が良く強い すごい
グレイ・バーンズ:あとはカバーリングくらいです。搦手とかは特にないぜ 守って殴れば勝ちます
GM:シンプルな男、好きよ
グレイ・バーンズ:そんな感じ!シェリーとイチャつきにきました よろしくお願いします
GM:はい!イチャついてください
GM:構成の真価が戦闘で発揮されるのがめちゃくちゃ楽しみですね!良い男っぷりをどんどん見せつけてほしいです
GM:よろしくお願いしまーす!
GM:というわけでグレイくんのハンドアウトも確認していきましょう!

・PC4 シナリオロイス:サンク&ディズナフ 推奨感情:尽力/厭気
キミはかつてマフィア“ミルズ・ファミリア”の幹部だったオーヴァードだ。
組織を脱したキミは、今後の生活の基盤を固めるため、馴染の情報屋に会いにC市を訪れていた。
そこでキミは、ファミリア・ミルズの追手が迫っていることを告げられる。
サンク&ディズナフと名乗る彼らは洒脱な格好が特徴的な男女二人組で、ファミリア・ミルズ幹部"中指"配下の危険な殺し屋だという。
無事に逃亡したいならば、しばらく街に潜伏し大人しくしていろと情報屋はキミに警告する。
その後事態がどう動くかに関わらず、その時のキミは、彼の忠告に従うことになるのだった。

GM:追手が来ちゃったみたいなので、大人しく過ごしてろと言われます
GM:大人しく(イチャついて)過ごしてろという理解で大丈夫です
グレイ・バーンズ:そんな……
グレイ・バーンズ:じゃあ大人しく2人で過ごしてるか……
GM:ヤバい 普通に~完~なってしまう
シェリー・ミルズ:二人で……
GM:追手の殺し屋コンビはOPではまだ登場しませんので、
グレイ・バーンズ:殺し屋の手が及ぶようならボコボコにしてやるぜ
GM:OPでは知り合いの情報屋(女)とお話しましょう
GM:その意気その意気!過保護で一途な彼氏ぷりを見せて
グレイ・バーンズ:まかせてください
GM:すごいたよれそう
GM:ではそのように!よろしくお願いしまーす

GM:では自己紹介が済みましたので、ここで今回の舞台について簡単に確認を行います。
GM:今回の舞台はC市!特に田舎でも都会でもない地方都市です。
グレイ・バーンズ:Chuくらいってことね
GM:そういうこと
GM:畔地くんはイリーガル、滝口さんはエージェントとしてC市UGN支部に所属しているという設定でお願いします。
畔地 恵:あい
滝口ハバキ:はーい
GM:この街はFHセルの影響街なので、UGN支部も少人数で運営されているみたいです。
GM:そんな街に、シェリーさんとグレイさんがやってきて…という導入で物語を開始していきますよ~
GM:なにか質問があったら都度都度聞いてくださいね!
畔地 恵:はい!
滝口ハバキ:はい!
GM:素敵なお返事!ありがとうございます!

GM:では最後にトレーラーを確認し、「うおおやったるで」という気持ちになってセッションを開始していきましょう。
トレーラー 昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
それを望んでいたはずだった。明日と違う明後日が来るまでは。

某県C市。
中華系マフィア組織“麝香会(じゃこうかい)”が台頭を続ける地方都市。
オーヴァード勢力を持たない彼らにC市UGN支部が干渉することはなく、
両組織が交わることはないと思われていた。

毒花を冠する囚われの少女、故郷より放たれた刺客。
日常に忍び寄る男たちの狙いとは何か。
すべての駒が盤面に揃う時、あなたは選択を迫られる。


ダブルクロス The 3rd Edition『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:うおおやったるで!よろしくお願いしまーす!
グレイ・バーンズ:うおおやったるで よろしくお願いします!
滝口ハバキ:やったら~~!
畔地 恵:うおおおお!
シェリー・ミルズ:よろしくお願いします!


◆Opening◆グレイ・バーンズ

GM:ではオープニング。今回のオープニングは、PC番号の逆順に行っていくよ。
GM:まずはPC4のグレイさんのオープニング。
GM:グレイさんは侵蝕率を上げて登場してね
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (34 → 40)
GM:ぼちぼち
GM:ではこのシーンは、知り合いの情報屋の元に行っていろいろ街の情勢や追手について情報を得るシーンになります。
GM:簡単な世界観説明も兼ねたシーンになるので、
GM:ほんほんって話を聞いてもらい、最後にちょっとしたイベントがあるのでそれを行ってシーンエンドで~す
グレイ・バーンズ:はーい
GM:では、最初に地の文をするのでちょっとご覧になっていてね~



GM:C市。都会すぎず田舎すぎない地方都市。
GM:最近、駅前のファッションビルが改築されたが、都会的にデザインされた新しく大きなビルは、どこか町並みから浮いている。

GM:繁華街、路地裏。
GM:夜になれば悪趣味なほどの電飾でぎらつくこの通りも、昼下がりの今は人気もなく閑散としていた。
GM:一階に漢方専門店が設けられた雑居ビル。
GM:キミの知り合いである情報屋“黄梅”は、そこに拠点を構えていた。

GM:室内は香の香りでむせかえるようだった。
GM:モダンな柄の着物を着崩した女が、キミを出迎えて愉快そうに微笑む。
黄梅:「グレイ。こんなところまではるばる来てくれるなんて」
黄梅:「“ミルズ・ファミリア”を抜けたって、わざわざあたしに伝えに来てくれたのかしら」
グレイ・バーンズ:衝立越しに顔を出して、それを押しのけるようにその女の前に立った。
グレイ・バーンズ:「相変わらず情報が早いな」大柄な銀髪褐色の男が、口を開く。
黄梅:「そっちも、変わらない仏頂面」くすくすと笑う。赤い紅を塗った唇が弧を描く。
黄梅:「いいわよ、あなたになら好きなだけ売ってあげる」
グレイ・バーンズ:許可を得るでもなく、目の前にどかりと座って。「……いいのか?」
グレイ・バーンズ:「“ファミリア”を敵に回すぞ」
黄梅:「そう言って断る女だったら」
黄梅:「こうしてあたしの元に来てやくれないでしょ」
グレイ・バーンズ:「……」答えないが、否定しない。
黄梅:「グレイ」くすくす笑う。「あなたの今の状況は、なんとなく知ってる。抗争があって、組織を抜けて…」
黄梅:「それを全部信じるなら、あなた、ひとりじゃないようだけど」
グレイ・バーンズ:足を組み、居住まいを乱雑げに崩している。「……」
グレイ・バーンズ:「この街はどうだ。今」
グレイ・バーンズ:「抗争が表立ってあるようには見えないが」
黄梅:「まあ。話をそらすんだから」拗ねたような顔をし、とはいえその質問には答える。
黄梅:「ええ、そうね。そもそもこの街に、あなたみたいなオーヴァードは少ない」
黄梅:「街を根城にしているのは"麝香会"だけれど、彼らにはオーヴァードはいないから」
黄梅:「UGN支部も静観をしているみたい…。FHもこの街には手を伸ばしていないし」
グレイ・バーンズ:「……外患・・が留まりでもしない限りは平和、か」
黄梅:「ええ」キミを見る。「自分のことを悪いばい菌だと思うなら、そうね」
グレイ・バーンズ:「……善玉ではあるまい」
黄梅:「そう思うのなら……、あなたはこれから、何をしたいと考えているのかしら」
黄梅:「お姫様を連れて、組織を離れて」
黄梅:「一体、どんな悪い事を始めるつもり?」
グレイ・バーンズ:「……」神妙な顔をして。
グレイ・バーンズ:「……城を探している。お前なら伝手もあるだろう」
黄梅:「ええ」待ってましたと言わんばかりに微笑む。
グレイ・バーンズ:「当面必要なのは駐車場だ。それからセキュリティと……」
黄梅:「ありますわ。警備がしっかりしていて、大切な話を人に聞かれずに済んで、……」
グレイ・バーンズ:「細かい条件はここに記載している。家賃は問わない」
黄梅:「あらそう。仕事が早いんだから」受け取る。
黄梅:「ねえ、カヴァーはどうするつもりなの…」言いながら視線を落とす。「………」
グレイ・バーンズ:雑駁に、細々とした条件が書き込まれている。優先度の大きいものから小さいものまで。
黄梅:「………グレイ」
グレイ・バーンズ:「……使用人でいいだろう。カヴァーは……何だ」
黄梅:「この、"大学から交通の便が良く"っていうのは…」
黄梅:「何かの隠語だったりする?」
グレイ・バーンズ:「大学だが?」
黄梅:「学校の?」
グレイ・バーンズ:「学校以外の大学があるのか」
黄梅:「………」
黄梅:「そう。あら………それは……そう」
黄梅:「そうなのね」
黄梅:一度出したファイルを戸棚に仕舞う。
黄梅:「グレイ。あなた…、そう……待って。整理する」
グレイ・バーンズ:「難しい注文ではないだろう、お前には」
黄梅:「ええ。そう。若い男女が二人で暮らすのにちょうどいい部屋を探すのなんて、このあたしにはなんてことない……」
黄梅:「ああ…。グレイ。あなたが、その年齢で、"ファミリア"の幹部まで上り詰めたあなたが……」息を吐く。
黄梅:「ええ、いいわ。あなたの望みを叶えられる部屋を探しておく」
グレイ・バーンズ:「……助かる」
グレイ・バーンズ:「満足のいく伝手は少なくてな」
グレイ・バーンズ:「お前が数少ない一人だ」
黄梅:「この家賃にしては条件が我儘すぎるわ」紙切れをひらひらとさせる。
黄梅:「今の口説き文句がなければ断ってたかも」
黄梅:「……でも、グレイ」
黄梅:「王子様とお姫様は幸せに暮らしましたとさ、なんて、そう上手くゆくかしら」
黄梅:声のトーンが変わる。「サンクとディズナフ。この名前に聞き覚えは?」
グレイ・バーンズ:「魔女の助けあらば上手く行く確率は上がるだろう」
グレイ・バーンズ:王子という柄ではないが、と付け足して。「……それは」
GM:聞き覚えがあっても構いませんし、なくても構いません。
グレイ・バーンズ:「中指メディウスの駒のことか?」
黄梅:「その通り」固い声色。「愚問だったわね」
黄梅:「そいつらが、この街に入り込んだって情報がある。十中八九、あなた達を追ってでしょう」
グレイ・バーンズ:「……」表情が険しくなる。
黄梅:「ただ、"入り込んだ"って、それまで…。ここからは、あたしの勝手な予想だけれど」
黄梅:「やつら、あなた達を泳がせてるのかもしれない」
グレイ・バーンズ:「泳がせる?」
黄梅:「うん、なんだか…。……あたしですら、あなた達の動向の尻尾を掴むことができたんだもの」
黄梅:「プロの殺し屋なら、すでにあなた達を襲撃していてもおかしくはない…気がする」口をつぐむ。
黄梅:「……やあね。ただの自分の考えを伝えるなんて、情報屋の仕事じゃないわ」
グレイ・バーンズ:「……どうにも、俺たちが外患を持ち込んだようだな」
グレイ・バーンズ:「お前の平穏を乱すつもりではなかったが」
黄梅:「優しい人」目を細める。「そう思うのなら、どうか大人しくしていて」
黄梅:「ひっそりと息を潜めていれば、街から悪いばい菌はいなくなる…」
グレイ・バーンズ:「向こうが寄らない限りはな」
グレイ・バーンズ:「宿主を害さんとするならばそれを阻む」
グレイ・バーンズ:「そういうものだ」
黄梅:「ふふ。あなたの考え、好きだけど」
黄梅:「ひとつだけ、女として言ってもいいかしら」
グレイ・バーンズ:「……なんだ」どこか疎ましげな顔で。
黄梅:「自分の事を使用人とか、彼女のことを宿主とか、そんな風に言って」
黄梅:「あたしだったら、もっとはっきり言われたいものよ」くすくす笑う。
グレイ・バーンズ:「お前はお前だ」にべもなく答えて、立ち上がる。
黄梅:「あら、どうかしら」声が追いかける。
黄梅:「ねえ、グレイ」するりと近寄って来る。
黄梅:「言った通り、部屋は探してあげる。それまで、しばらく大人しくしていて」
グレイ・バーンズ:「……なんだ」
黄梅:戸棚からいくつかの書類を取り出すと、それを渡します。偽造された身分証明書。
GM:ここでイベントが発生します。
黄梅:《異能の継承》を使用。キミとシェリーさんに対し、イージーエフェクト《無面目》を渡します。
グレイ・バーンズ:はえ~
GM:これはオーヴァードであることを隠すことができるエフェクトです。
GM:もしキミがオーヴァードであるか調べるような行為が行われた場合、〈知覚〉による対決が発生します。
GM:今回のシーンには登場していませんが、シェリーさんも同様に《無面目》を使用することができます。
GM:ただし、今回の特殊ルールとして、他のエフェクトを使用した場合、この《無面目》を再び使用することはできなくなります。詳細は今後の情報収集で判明します。
グレイ・バーンズ:「……“この街に、あなたみたいなオーヴァードは少ない”」
グレイ・バーンズ:「意味を今更理解したぞ」受け取った書類を見て。
黄梅:「少しは見直してくれたかしら、かわいい人」満足げに笑う。
グレイ・バーンズ:押しのけるようにして。「そんな年じゃない」
グレイ・バーンズ:「お前が優秀なことは昔から知っている」
黄梅:「ま」くすくすと笑い、見送る。
グレイ・バーンズ:「感謝している。“情報屋”」そう言うと、身をかがめて扉を抜けて。
グレイ・バーンズ:煙草に火をつける。(……あれが情報屋であり続けるのと同じだ)
グレイ・バーンズ:(従者であることには、変わりはない)口に含み、紫煙を吐いた。



GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスは"サンク&ディズナフ"ですが、このシーンには登場していませんので
GM:今ロイスを取得してもいいし、保留しておいてもいいよ!
グレイ・バーンズ:黄梅さんに取ろうかな…… PCロイスは2枠しか取らないからね
GM:なるほどね どうぞどうぞ
グレイ・バーンズ:-腐れ縁/黄梅/有為/隔意:○/ロイス
黄梅:つれないんだから
GM:では、このシーンはこれで以上!


◆Opening◆滝口ハバキ

GM:次!PC3の滝口さんのオープニングです。
GM:滝口さんは侵蝕率を上げて登場してね~
滝口ハバキ:アイヨッ
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (29 → 37)
滝口ハバキ:ひーん
GM:ごりっとな
GM:大丈夫すよ!滝口さんは最強のDロイス保持者ですからね
滝口ハバキ:OPの空気に当てられて…
滝口ハバキ:そう!バックトラックでダイスが1つ増えるこの【なし】です!
GM:すごい………無敵……!!
GM:ではこのシーンは、街で過ごしていたキミが、マフィアの男に口説かれるシーンになります。
GM:シチュエーションとしましては
滝口ハバキ:平凡で何の取り柄もないあたしが…
GM:UGN支部の支部長に呼ばれてスタバかドトールとかミスドとかそういう感じのところで待ち合わせしていたところ
GM:その直前にマフィアの男(イケメン)が現れて あたし~~!?してもらう感じのを想定していたんですが
GM:スタバかドトールとかミスドとかそういう感じのところだとどこがお好きですか?
滝口ハバキ:ミスドでコラボ商品食べたいです
GM:あっいいですね!かしこまりました
GM:ではマフィアの男と話し、入れ替わりで支部長ともちょっと話してもらいのシーンです
GM:やっていきましょう!



GM:C市。都会すぎず田舎すぎない地方都市。
GM:改築されたばかりの駅ビルは、店並びは悪くないものの、街並みからは妙に浮いている。
GM:昼下がり、繁華街の一角。
GM:キミはC市UGN支部長に呼ばれ、某ドーナツチェーンに来ていました。
滝口ハバキ:「ドーナツって」ホットのカフェオレを口に含む。
滝口ハバキ:「たまに、凄く食べたくなるんですよねぇ」
滝口ハバキ:ゴールデンチョコレートと、店頭のポスターに張られた有名パティシエとのコラボ商品。
滝口ハバキ:人気アニメのキャラクターを模したものが並んでいる。
滝口ハバキ:テイクアウトではなく、道路の見えるボックス席でイートイン。
滝口ハバキ:きれいに並べたドーナツを写真に納めて、コラボ商品から食べていく。
滝口ハバキ:仮に味が好みと外れていても、最後に好物のゴールデンチョコレートを食べれば差し引きゼロの計算だ。
滝口ハバキ:「美味しかったら支部へのお土産にしよ」
滝口ハバキ:チョコクリームを載せたドーナツをフォークで切り分けて口に運ぶ。
滝口ハバキ:「ん~っ」
滝口ハバキ:楽しそうに声を漏らしながら、店内に新たな来客があることを耳が捉えた
GM:店に見合わぬ剣吞な雰囲気。いかにも堅気ではない、武骨な男達が店の前にいるのが見える。
GM:そして、キミの座るボックス席にひとりの男がやってきて、キミの向かいに腰を下ろす。
滝口ハバキ:「ん~……?」その風体に目を引かれる。
滝口ハバキ:「ん」口元を拭う。
破浪:「どうも~~」常にニヤニヤとした笑みを浮かべた、上等なチャイナ服姿の男。
滝口ハバキ:「どうもー」にこー、と社会人として笑顔で応対する。
滝口ハバキ:「えっと……待ち合わせ、してましたっけ?」
GM:C市に拠点を置くマフィア"麝香会"・幹部の男、破浪ポーランです。
GM:キミは彼とすでに何度か接触しており、その度に会への勧誘を受けている。
破浪:「してなかったら、会いにきちゃダメですか?」
破浪:「オレ、ハバキさんと話したいな~」ニコニコと一見人懐っこい笑みを浮かべている。
滝口ハバキ:「うーん……シチュエーションにはときめきますけど」
滝口ハバキ:「この後予定有るので、ちょっとだけですよ?」
破浪:「優しいなあ。好きだなあ」機嫌を伺うようにキミの顔を見つめる。
滝口ハバキ:トレーを自分の方に寄せて机にスペースを作る。
滝口ハバキ:「それは、私のことが?」
滝口ハバキ:「それとも、私の利用価値のほうかなー?」
滝口ハバキ:ん~?、と何度も口説かれた台詞を思い返して問う
破浪:「分かってないな~」わざとらしく肩をすくめる。
破浪:「オレがここまで骨を折って何度も口説くなんて、ハバキさん以外にしないですよ」
破浪:「どういう意味か、分かります? これ」
滝口ハバキ:「…………すっごく」
滝口ハバキ:「破浪さんが、もの好きって意味?」
破浪:「ハバキさんの人柄に興味があるってこと」身を乗り出す。
滝口ハバキ:(む、なかなかくじけない)
滝口ハバキ:負けないぞ、と指を組んで顎を乗せる。
滝口ハバキ:「人柄か~」
破浪:「にしてもハバキさんって、案外、普通の生活送ってますよね」
滝口ハバキ:「ん?まぁ、それはそうね」
滝口ハバキ:「人生の大半は普通の人ですし……どんなイメージでした?」
破浪:「普通の人じゃない生活」ニコニコしている。
破浪:「もっと自分の力で効率良くお金稼いで、もっと楽しくて豪華な生活送るんですよ」
滝口ハバキ:「それって、破浪さんのトコの人みたいにですか?」
破浪:「ええ、そうです。おかげさまで上手く商売やってるんで」
破浪:「いやいや、別に、一緒に悪いことしてくださいって言ってるんじゃないですよ」
破浪:「オレと友達になってほしいなあって、そういう話なんです」
滝口ハバキ:(うーん、そうだったらズバッと断れたんですけどね……)カフェオレを飲む。
破浪:「オレと友達になってくれたら、ちょっとくらい、ハバキさんが贅沢な生活送るお手伝いができるのにな~…」
滝口ハバキ:「贅沢、と言いましてもね……」
破浪:「興味ないんですか~? 良いお洋服とか化粧品とか、おいし~デザートとか」
滝口ハバキ:「うーん、あんまり興味ないですね。家も寝るぐらいなので」
滝口ハバキ:「おいし~デザートは、今でももったいないぐらい頂いております」
滝口ハバキ:あむ、と柔らかなリング状のチョコドーナツを食べる
破浪:「じゃあ、今度、オレおすすめのデザート持ってきますよ。知ってるんです」
滝口ハバキ:「あら、さすが人脈が広いですね」
滝口ハバキ:「でもねー、そうやって私の手伝いさせるのも悪いですよ、お返しできるもの無いのに」
滝口ハバキ:言外にアングラなことには関わりませんよ、と線を引く。
破浪:笑みを絶やさない。「そーんなこと、ありませんよ!」
破浪:「オレみたいな何の特別な能力も無い一般市民からすれば」
破浪:「ハバキさんのような特別な存在が友達にいるだけで、充分に光栄ってもんですから!」
滝口ハバキ:(そういうカースト、高校や大学だけじゃないんですね)
滝口ハバキ:「…………そうでしょうか」
滝口ハバキ:「意外と、中途半端に力なんて持ってないほうが、ちゃんと危険を回避出来るかも知れませんよ?」
滝口ハバキ:「私だって、雪崩には敵いませんし」
滝口ハバキ:あと一般市民じゃないのはそちらでしょう、と常人の感性でツッコミそうになるのを堪える。
破浪:「その言い方だと、ハバキさん。雪崩が起こるって分かっていたら」
破浪:「回避せずに立ち向かっちゃうみたいですね」
滝口ハバキ:「まさか。それはお馬鹿さんのすることです」3つ目のドーナツに取り掛かる。キャラクターコラボ。
滝口ハバキ:「私の仕事は、雪崩から皆を遠ざけることと」
滝口ハバキ:「雪崩に巻き込まれた人を助けることですよ」
滝口ハバキ:「破浪さんも、どうしようもないことに立ち向かおうなんて、思っちゃだめですよ?」
破浪:「そんな危ない橋は渡りませんよ」肩をすくめる。「渡らないですから」
破浪:「ハバキさんも、いずれオレの友達になってくれると思ってるんだよなあ~」
滝口ハバキ:「自己肯定感たっかいですねぇ~……」感心したように呟く。
破浪:「ええ、何せ『ダチュラ』の調整が終わったもので」
滝口ハバキ:「ほら、ほら、お友達がお待ちですよ。女性を口説くときは潔く…………」
滝口ハバキ:「……『ダチュラ』?」
滝口ハバキ:(あ、しまった)素直に興味を示しちゃった。
破浪:「知りたいですか?」ぐいっと迫って来る。
滝口ハバキ:「………………うーん」
破浪:「教えてあげよっかな~、オレとハバキさんの仲ですもんね。ね、それが、友情の証!どうです?知りたいでしょ」
滝口ハバキ:「贈り物で気を引こうとするのはいただけませんよ」
滝口ハバキ:ツンと言ったあとで
滝口ハバキ:「でも引かれてあげましょう。『ダチュラ』とは?」
破浪:「それは……」わざとらしく手を添えて、耳元で囁こうとしてくる。
滝口ハバキ:「………」付き合わないと言わないやつだな。
滝口ハバキ:髪を後ろに寄せて耳を近づける
破浪:ふっと息を吹きかける。
滝口ハバキ:「ぅわっ、!」
滝口ハバキ:身を引く。
滝口ハバキ:「…………も~~~~」
滝口ハバキ:「絶対やると思ってました……」
破浪:「今度は、こんなところよりもっと贅沢な、オレのおすすめの場所、ご案内してあげますよ」
滝口ハバキ:藪睨みにする。
破浪:「そこに来てくれたら、ゆっくりお話してあげます」ニコニコとした笑みのまま言って、立ち上がる。
滝口ハバキ:「人の楽しみを『こんな』呼ばわりする人と話すことなんてありません……!」
滝口ハバキ:「結局言わないし……!」
滝口ハバキ:「……その場所を教えるのはまた後日、ってことですか?」
破浪:「オレと友達になれば、『こんな』になりますとも」
破浪:「はい。その時間も無くなってしまったようですから」店の入り口に視線を向ける。
滝口ハバキ:「?」視線に釣られる。
GM:一人の女子高生…C市UGN支部長・八乙女修子だ。おっかなびっくりした様子で、キミ達の元にやって来るのが見える。
破浪:「それじゃあハバキさん。ツァイチェン」手を振り、入れ替わるように去っていきます。
滝口ハバキ:八乙女さんに軽く手招きする。
滝口ハバキ:「ほら、時間ですよ」掌で押し出すように破浪を送り出す。
滝口ハバキ:「こっからはガールズトークですから。教育に悪い方お断りです……と、聞いてないし」
GM:破浪は飄々とした様子で店を出ていく。店内に包んでいた張り詰めたような緊張感が解ける。
滝口ハバキ:既に扉の向こうへ消えた姿にぼやく。
八乙女修子:「は、は、は、ハバキさん~~……」学校帰りらしい制服姿。平凡な少女の容姿。
滝口ハバキ:(は~~~~)と緊張感の緩んだままため息をしようとして、知り合いの前だと思い出す。
八乙女修子:「今の、麝香会の人でしたよね? あの…何かされていませんか?大丈夫でしたか?」
滝口ハバキ:「だ、大丈夫です。ちょっとしたお話ですから」
滝口ハバキ:「というか、助けようとしてくれてました?無理しちゃだめですよ?」
滝口ハバキ:手招きし、トレーごと別のテーブルに移る。外から見づらい位置の席。
八乙女修子:「あ、は、はい。私、どうせ戦う力もない名ばかり支部長なので……」いそいそと席に腰かける。
八乙女修子:「ええと…」コホン、と咳払い。
滝口ハバキ:「良いじゃないですか。女子高生で支部長。カッコイイですよ」
八乙女修子:「えへへ…」すぐに崩れる。
滝口ハバキ:「面接では言えませんけどね……」
八乙女修子:「も~っ。ハバキさんといると、ついつい世間話で盛り上がってしまうので…!」
滝口ハバキ:4つ目のドーナツを八乙女さんの前に置く。
八乙女修子:「先に、お仕事の話をします」
滝口ハバキ:「はーい」
八乙女修子:「ドーナツは、それまで我慢です…!」
滝口ハバキ:備え付けのナプキンをドーナツにかぶせて封印。
滝口ハバキ:「じゃあ、お聞きします」
八乙女修子:「はい! 実はですね、この街に、とあるオーヴァードが潜伏しているという情報が入ったんです」
八乙女修子:「二人組の、男女のオーヴァード。マフィアに所属していて、プロの殺し屋…という噂です。恐ろしいですね…」
滝口ハバキ:「この街に?…………珍しいですね」
滝口ハバキ:「すごく物騒……!」
八乙女修子:「はい…!」頷く。
八乙女修子:「ええ、すごく珍しいんです。この街の裏社会に、オーヴァードが介入する事態になることはありませんでしたから」
八乙女修子:「ですから、理由を探らなければなりません」
滝口ハバキ:「フリーの戦力は、物騒な方々のスカウトも躍起になりますからね」
滝口ハバキ:「どこからか逃げてきたのか、それとも休暇なのか」
滝口ハバキ:「………"お仕事"っていうのは、あんまり歓迎できませんね」
八乙女修子:「なるほど、勉強になります…」メモを取っている。
八乙女修子:「…あ!」
滝口ハバキ:「どうしました?」
八乙女修子:「その、オーヴァードのコードネームが判明していますので、お伝えします」
滝口ハバキ:「わ、それならいざという時人違いの心配はありませんね」
滝口ハバキ:ボールペンでナプキンにメモの構え。
八乙女修子:「マフィア“ミルズ・ファミリア”所属」
八乙女修子:「殺し屋サンク&ディズナフ………」ノートに書いたメモを読み上げる。
八乙女修子:「……ハバキさん、ご存知ですか?」期待するような眼で見上げる。年上のキミを慕っているのだ。
滝口ハバキ:「ふむ、ふむ………」
滝口ハバキ:できるだけ丁寧な字でメモをする。時間稼ぎだ。
八乙女修子:「あ!字が綺麗……」
八乙女修子:「すごいな、ハバキさん。大人の女性って感じだ……」
滝口ハバキ:「揺れる車内で読める文字を書けるようになれば、八乙女ちゃんもすぐ出来るようになりますよ」
滝口ハバキ:「…………ともかく、そうね……」
滝口ハバキ:「サンク、ディズナフ。本人は存じ上げないけれど、海外の数字の読み方だった気がするわ」
八乙女修子:「ふむ、ふむ」メモを取っている。
滝口ハバキ:「わざわざそれを名乗るとしたら……殺し屋の……序列……?実力……かも知れないから」
滝口ハバキ:「厄介なことに」
滝口ハバキ:「……なりそうですね!」
滝口ハバキ:ふわふわしている
滝口ハバキ:期待に答えて賢そうなことをいいたかったのだ。
八乙女修子:「C市に迫る、大ピンチ……ですね!」ぐっと拳を握る。
滝口ハバキ:「そうですね……!」
滝口ハバキ:「これは重大な事件になるかも知れませんよ、支部長」
滝口ハバキ:「さ、今のうちに美味しいもの食べて備えましょう」
滝口ハバキ:ドーナツの封印を解く。
八乙女修子:「はい! ここのドーナツ、美味しいですよね」にこにこしている。
八乙女修子:「学校帰りに寄ると、なんだか特別感があって、いいなあって思うんです」
滝口ハバキ:「わかります」つられて楽しそうに微笑む。
滝口ハバキ:「学生の時の寄り道って、ワクワクしますね」
滝口ハバキ:「私もこの新しいドーナツが楽しみで……あ」
滝口ハバキ:手元には八乙女さんに譲ったキャラドーナツと、ゴールデンチョコレートのみ残っている。
滝口ハバキ:(…………コラボのほう、味わうどころじゃなかった)
滝口ハバキ:緊張で間を持たせるために、手拍子で食べきってしまった。
滝口ハバキ:残り少ないカフェオレを飲み干して。
滝口ハバキ:ほう、と気分を入れ替える。
滝口ハバキ:「八乙女さん」
八乙女修子:「はい!」
滝口ハバキ:「それ食べ終わったら」
滝口ハバキ:「新作のドーナツ半分こしましょっか」
八乙女修子:「わあっ、新作のドーナツ、ちょっと高いんですよね…!」
八乙女修子:「とっても贅沢ですね!」にこにこと笑った。
滝口ハバキ:「…………えぇ」
滝口ハバキ:「楽しみだわ」私と彼女の『高い』は別の意味なんだろうなぁ、と思いながら笑った



GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスは破浪です!ロイスを取得してね~
滝口ハバキ:取得しまーす
GM:推奨感情は誠意/脅威です
滝口ハバキ:推奨からちょっと変えて「破浪 P興味/○N脅威」で取得します
滝口ハバキ:裏社会は怖い 一般人だから
GM:仰る通りです
GM:ありがとうございます~!ではこのシーンはこれで以上!


◆Opening◆シェリー・ミルズ

GM:次はシェリーさんのOPです。
GM:シェリーさんは侵蝕率を上げて登場してね
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (33 → 41)
GM:みんなゴリゴリ上がるわね
GM:ではこのシーンは、キミと睦美なずなの出会いを描写するシーンになります。
GM:街を歩いてると、迷子の女の子と遭遇しちゃいまして
GM:えっ……どうしよ………ってしてると睦美なずながやってきますので
GM:その流れで仲良くなりたいねというプランです
シェリー・ミルズ:なるほどね
GM:良い感じに打ち解けたところでなんか剣呑な雰囲気になるイベントが起こりますので
GM:ムムッ…なんか怪しいな…としてください
シェリー・ミルズ:むむ……
シェリー・ミルズ:女の勘を働かせます
GM:その意気よ!
GM:では、そんなプランでやっていきましょ~



GM:C市。都会すぎず田舎すぎない地方都市。
GM:駅前には明らかに新しい大きなファッションビルがあり、街並みから妙に浮いていた。
GM:街中の繁華街。キミは、珍しく一人で街を歩いていました。
シェリー・ミルズ:珍しく、というのは文字通りで。
シェリー・ミルズ:大抵は傍に──付かず離れずの位置に人がいる。大柄な褐色の青年が。
シェリー・ミルズ:傍にいる、という意味では数年前から変わりはしない。ただ、一つ変わったことがあるとすれば、
シェリー・ミルズ:その"付かず離れず"の距離が、歩幅一歩ほど近付いたことくらいだろうか。
シェリー・ミルズ:……とはいえ、その彼は珍しく「用事がある」と言って一人で出掛けてしまった。
シェリー・ミルズ:であれば、その間に一人で済ませる方が都合の良い用事──例えば服の新調だとか。そういうのを済ませるべく、街に出た。
シェリー・ミルズ:黒いニットセーター地のワンピース。腰部分のベルトが、女性らしいラインを際立たせている。
シェリー・ミルズ:以前に比べれば、ずっと控えめな衣装だ。"そういう世界の人物"だとアピールする必要もないし、そうしない方がいい。
シェリー・ミルズ:できるだけ、雑踏の中に紛れて生きられるように。……なかなかこれで、難しくはあるのだけれど。
シェリー・ミルズ:繁華街にテナントを構える店を幾つか見て回って、まだ少し歩みを続けていた。
シェリー・ミルズ:一人で外出するのが久しぶりというのはある。それに──もう少し、この街を見てみたいような、そんな気持ちになっていて。
シェリー・ミルズ:(……グレイ、珍しく行き先を言わなかったわね) ふと、思考がそんなことに思い至った。その時。
GM:とことこ、と、小走りに近付いてくる足音が後ろから聞こえてくる。
GM:子供のようだ。先に気付いて振り返っても構いません。
シェリー・ミルズ:耳は良い。正確には、周囲の変化を感知する能力に長けている。だから、振り返らずともその足音が子供のものであることに気付いていて、
シェリー・ミルズ:ただ、特に振り返らず過ぎていくのだろうと待っていた。
GM:それが、過ぎるどころか、キミの腰にぴたっと抱き着くようにしてくる。
迷子の女の子:「ママ! 風船、とってきた…」
迷子の女の子:「あっ」そこで困惑した声に変わる。人違いだと気付いたらしい。
シェリー・ミルズ:驚きでぴく、と身体を強張らせる。
GM:片手に風船を持った、5歳くらいの女の子だ。びっくりした顔をして、キミを見つめている。
迷子の女の子:「ママじゃない…」
シェリー・ミルズ:怯えさせないようにゆっくりと振り向く。「……そうね、人違いだと思うわ」
シェリー・ミルズ:周りを見渡してみるが、それらしき女性の姿はない。
シェリー・ミルズ:「お母さんとはぐれたの?」
迷子の女の子:「ママ……」不安そうにきょろきょろと辺りを見回す。
迷子の女の子:「うん、あのね、お店のとこでね、風船配ってて」
迷子の女の子:「ママがもらっていいよって言ったから、もらいに行ったの」
シェリー・ミルズ:「うん、うん。……そう」
迷子の女の子:「でね、ただいましようと思ったのに、ママね、いない…」不安そうな顔で、泣きそうになっている。
シェリー・ミルズ:少し前屈みになり、膝に手を乗せて中腰になりながら話を聞いている。
シェリー・ミルズ:「向こうから来たの?」 駅前のファッションビルの方向を指差す
迷子の女の子:「? わかんない…お店」
シェリー・ミルズ:「そう……」 眉が少し困ったように顰められる。
シェリー・ミルズ:(こういう時、あまり連れ歩くと誘拐扱いになるんだったかしら……でも放っておくわけにもいかないし)
迷子の女の子:「ママ、いなくなっちゃったのかなあ」瞳が潤んでいる。
シェリー・ミルズ:「そんなことは、ないわ。きっと、あなたを探しているはず」
シェリー・ミルズ:「……名前、訊いてもいいかしら?」
迷子の女の子:「なまえ?」顔を上げる。
シェリー・ミルズ:頷く。「あなたのお名前」
迷子の女の子:「たかはしあかね、5さいです」たどたどしい言い方で言う。
シェリー・ミルズ:「あかねちゃん、ね」 子供の相手は慣れていない。精一杯の優しい笑顔を繕う。
迷子の女の子:キミをきょとんと見上げている。
シェリー・ミルズ:「アタシは、シェリー。……良かったら、もう少し人気の多いところに一緒に行く?」
シェリー・ミルズ:「そうしたら、お母さんと会えるかもしれないわ」
迷子の女の子:「! うん」ぱっと顔を輝かせる。
GM:では、キミがそんな風に少女と話していると。
GM:さらにそこにもう一人、おずおずと近付いてくる気配があります。
睦美なずな:「……あの、すみません」真面目で理知的な雰囲気の、小柄な女性だ。キミより年下に見える。
シェリー・ミルズ:繋ごうか迷って、差し出そうかとしていた手をさっと引く。
迷子の女の子:ぽけっとした顔をしている。
シェリー・ミルズ:「ええと……この子の、家族の方、ですか?」
睦美なずな:「あ、いえ…違います。ごめんなさい。余計なお世話かもだけど」
睦美なずな:「迷子ですよね、この子」
睦美なずな:女の子に視線を向ける。
睦美なずな:「あっちの…スーパーの前で風船配ってたから、そこから来たんじゃないかなって」
睦美なずな:ファッションビルとは違う方角の道を示す。
シェリー・ミルズ:「本当? なら、きっとそこから来たのね」
シェリー・ミルズ:「教えてくれて、ありがとう」
睦美なずな:「いえ」なんとなくお礼を言われ慣れてないような雰囲気で、つんとすましたような顔をする。
シェリー・ミルズ:少女に視線を戻す。「あなたが風船をもらった場所を、教えてくれたの。お母さんはもしかしたら、そこにいるかも」
迷子の女の子:「ほんと? ママ、いる?」ぱっと嬉しそうにする。
睦美なずな:「場所、わかりますよね。そこの貝久井マートです」
シェリー・ミルズ:少し困ったような表情を浮かべる。
シェリー・ミルズ:「実は、この辺りに来たのは初めてなの」
睦美なずな:「あ」こちらも気まずそうな顔をする。「じゃ…」
睦美なずな:「一緒に。行きますか」
睦美なずな:「あたし、分かるんで。案内します」
シェリー・ミルズ:「助かるわ」
GM:そうして、キミは小柄な彼女に先導される。迷子の女の子が、人懐っこくキミの手を握ってくる。
シェリー・ミルズ:(何かあって事故にでもあったりしたら大変だし……) 少し戸惑ったものの、おずおずと握り返す。
GM:そのまま道を曲がって少し歩くと、たしかに地元スーパーの前で着ぐるみ(そんなに可愛くない)が風船を配っており、
GM:また、ひとりの女性が、キミ達を見てはっとした表情で駆け寄ってきます。迷子の少女の母親のようだ。
母親:「ありがとうございます、ありがとうございます…」女の子を抱き締めるようにして、ぺこぺこと会釈。
シェリー・ミルズ:少女の反応で、すぐに目的の女性だと分かった。小さな手がぱっと離れていく。
母親:「もう、あかねったら。駐車場で待ってるねって言ったのに、通りの方に行っちゃうんだから…」
迷子の女の子:「ママ!」嬉しそうに母親に抱き着いている。
シェリー・ミルズ:「お気になさらず。案内してくれたのは彼女ですし」
シェリー・ミルズ:「無事に会えて良かったね」 少しまた、視線を下げて。
睦美なずな:「あたしは別に…」照れくさそうにしている。
迷子の女の子:「うん! シェリーちゃん、ありがとうー」はにかんで小さく手を振る。そのまま、母親と手を繋いで去っていく。
シェリー・ミルズ:こちらも、小さく手を振って見送る。
睦美なずな:「………」キミの様子を何か言いたげに見つめる。
睦美なずな:「いや、なんか」
シェリー・ミルズ:小さく息を吐く。慣れないことをして気が張っていたらしい。
シェリー・ミルズ:「?」
睦美なずな:気まずそうに腕を組む。「あたしも別に、こういうの、慣れてないんですけど…」
睦美なずな:「なんか、小さい子がママ~って言ってるの聞こえて、気になっちゃって…」
シェリー・ミルズ:「そう。優しいのね」
シェリー・ミルズ:「いえ、その優しさに助けられたのは確かなのだけど」
睦美なずな:「やさし……くないです」不機嫌にも見えるよう顔をしている。照れ隠しらしい。
睦美なずな:「あの、この辺、慣れてないって」
睦美なずな:「引っ越してきたばかりとか?」
シェリー・ミルズ:(露骨に話題を逸らしたわね……)
シェリー・ミルズ:「ええ、まあ……そんなところかしら」
シェリー・ミルズ:「この辺りで買い物をするならここが良さそうだったから、それで来てみたの」
睦美なずな:「そうですね。皆が来るのは、だいたいこの辺かな」
睦美なずな:「あたしも、普段は大学で…違うとこ住んでて」
睦美なずな:「この街、久しぶりに帰ってきたんですけど」少しずつ饒舌になってくる。
シェリー・ミルズ:「そう。あなたの故郷なのね」
睦美なずな:「そう、地元……あ」
睦美なずな:さっきまで居た場所に戻りながら、気まずそうにキミを見る。「睦美なずなです」
シェリー・ミルズ:そう言えば互いに名前も聞いていなかったな、と今更。
シェリー・ミルズ:「シェリーよ。あの子が呼んでいるの、聞いていたかもしれないけれど」
睦美なずな:「シェリー」ちょっと嬉しそうに笑う。「ううん、でも。名乗ってもらってから呼んだ方が、しっくりくるし」
シェリー・ミルズ:ほんの少し表情が緩む。何となく、同じような──人との距離感を探りながら進んでいくような話し方に、似た雰囲気をおぼえて。
睦美なずな:「すいません、なんか」すぐにむっとする。
睦美なずな:「久しぶりに…同世代の女の子と話してて、あたし」
睦美なずな:「今けっこう、はしゃいでる」
シェリー・ミルズ:「そんなに、物珍しいかしら?」 困ったように少し笑う。
睦美なずな:「あ、そういう意味じゃ……」
睦美なずな:「………」
シェリー・ミルズ:「大学生なら、たくさん……いそうなものだと思って」
シェリー・ミルズ:「戻ってきてから長いのかしら」
睦美なずな:「いや、そう。えーと…元々、大学の学科も女の子少ないとこなんだけど」
睦美なずな:「なんというか…」ショートヘアをくるくると指でいじる。
睦美なずな:「……シェリー、引っ越してきたんでしょ」
シェリー・ミルズ:頷く。「ついこないだね」
睦美なずな:「じゃあ…。気をつけて。急に変な事を言うかも、だけど」
睦美なずな:「別に都会ってわけじゃないけどさ、この街。だからなのか、治安悪い奴らもいるから」
シェリー・ミルズ:「ご心配、どうもありがとう」 それには、少し意味ありげに微笑んで。
シェリー・ミルズ:「前に住んでいたところも、そういう意味では"いい場所"じゃなかったから。慣れているといえば、慣れているわ」
睦美なずな:「え…」顔を上げる。「慣れてるんだ」
シェリー・ミルズ:「見えない?」
睦美なずな:まじまじとキミを見る。「………」
睦美なずな:「第一印象、ミステリアスな美人だなとは思ったけど……」
睦美なずな:「……」そのまま、何かを逡巡するようにする。「……あのさー」
シェリー・ミルズ:陶器のような白い肌。印象的な金色の瞳の上で切り揃えられた艶髪。お前は目を惹くのだから気を付けろ、とグレイには常々言われている。
シェリー・ミルズ:「何かしら」
睦美なずな:まじまじと見て照れたのか、そのまま目を逸らしながら。「なんかシェリー、場慣れしてそうだから」
睦美なずな:「だから、この話をしても……」
睦美なずな:「いや。ごめん。なんでもない。あなたに迷惑がかかる」
シェリー・ミルズ:「勘違いしないでね。その手の人と同じ、というわけじゃないから。…………?」
シェリー・ミルズ:「そういう切り方をされると、訊きたくなるのが人間の性じゃないかしら」
睦美なずな:「……そうだね。今のあたしの言い方は、完全によくなかったな」渋面になる。
GM:そう話しながら、もとの通りに戻ってきた、その時。
GM:強面の、明らかに堅気ではなさそうな男達がずかずかとキミ達に歩み寄って来る。
ヤクザの男:「あーーっ、いたいた!…探しましたよ、睦美さん。困るなあ、勝手にどっか行っちゃ」
シェリー・ミルズ:目がす、と細まる。「知り合い?」
シェリー・ミルズ:(どう見たって、ただの大学生の知人にしては剣呑すぎるけれど)
睦美なずな:「……」動揺を押し殺すような顔。「……そうだよ」
ヤクザの男:「私達の目の届く範囲にいてって、約束したでしょ? こっちもねえ、手荒な真似はしたくないんですよ」なずなの腕を無理やり掴む。
睦美なずな:「っ……」
シェリー・ミルズ:「あまり手荒にするのは感心しないわね」
ヤクザの男:「あ?」威圧するように、ギロリとキミを睨みつける。
シェリー・ミルズ:睥睨するようにその目を見返す。
ヤクザの男:「ッ……」威圧されたように一瞬怯む。
シェリー・ミルズ:一切の緊張も強がりもない。ただそう在るのが自然であるように、相対している。
ヤクザの男:「……何です? ずいぶん仲が良さそうにしてましたけど」
シェリー・ミルズ:「まさに今、意気投合していたところ。かしら」
ヤクザの男:「ふうん? 何か良いオハナシでも聞かれたんですかねえ?」探るようにキミを見つめて来る。
睦美なずな:「やめて」ぴしゃりと言う。
シェリー・ミルズ:「……なずな。つまり、"こういうこと"?」
シェリー・ミルズ:『迷惑がかかる』とはこういうことなのか、と問うている。
睦美なずな:「……」気まずそうにキミを見やる。「あたしから何も、聞いてないでしょ」
睦美なずな:「さっき出会ったばっかりなんだから」
睦美なずな:言外に、『そうだよ』と肯定している。
シェリー・ミルズ:「ええ、何も聞いてないわよ。……でもね」
シェリー・ミルズ:「仮にも互いに名前を教えたような相手が、目の前で酷い扱いを受けているのを見て。黙っていられるほど、お淑やかじゃないの」
睦美なずな:「…………」瞬きし、少しずつ、頬が赤くなる。
シェリー・ミルズ:「……ねえ、良いことを教えてあげるわ」 僅かに声を顰めて、男に。
ヤクザの男:「あ……?」
シェリー・ミルズ:「あと数分も立たない内に、この通りを警察が通りがかる」
シェリー・ミルズ:「こんな押し問答、いつまでも続けていたら──あなた達にとって、都合が悪いんじゃないかしら」
ヤクザの男:「……!」苛立たしそうに舌打ちをする。「ッたく」
ヤクザの男:「ああ、ああ。そうですか。いいでしょう、けどね」
ヤクザの男:「私たちに、ついてきたいですよね? ねえ、睦美さん」
睦美なずな:「……」何か言いたそうにキミを見て、目を逸らす。「…うん」
シェリー・ミルズ:(……それが彼女の意志なら、止めるつもりはないけれど)
睦美なずな:「ごめん、シェリー。ありがとう。本当に」早口に言う。
シェリー・ミルズ:「……そう。なら、出過ぎたことをしたわ」
睦美なずな:「ううん、いいの…」それ以上も、話したそうにキミを見つめていたが。
睦美なずな:そのまま隣の男に腕を引っ張られ、小柄な体を引きずられるようにして去っていく。
シェリー・ミルズ:「…………」
シェリー・ミルズ:(どういう関係か、分からないけれど。あまり……良いものには思えなかったわね)
シェリー・ミルズ:後手に隠し、何かを引き上げるような形を保っていた指から力が抜ける。同時、周囲に張り詰めていた空気が緩む。
シェリー・ミルズ:ここで濫りに力を使うことは良い手ではないと分かっていたが。反射的に、そうしていた。
シェリー・ミルズ:(……初対面だったのに。いざとなったら守りたいと、思ってた)
シェリー・ミルズ:何が自分にそう思わせたのか、はっきりと理解は出来なかったが。……ただ、
シェリー・ミルズ:(……もし、彼女が助けを求めてくることがあれば──アタシは)
シェリー・ミルズ:そうすることが、正しいのかどうか分からないけれど。赤い爪先を拳の中に隠すように握り込みながら、自問自答していた。
シェリー・ミルズ:(彼らは、なずなは。この街の──一体、何なのだろう)



GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスに睦美なずなを取得してね!推奨感情は友情/隔意です。
シェリー・ミルズ:なずな ◯親近感/不安 で取得します
GM:おお!いいですね!ありがとうございます!
GM:では、このシーンはこれで以上!


◆Opening◆畔地恵

GM:次はPC1の畔地くんのOPだよ!お待たせしました!
GM:畔地君は侵蝕率を上げて登場してね
畔地 恵:あい!
畔地 恵:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+3[3] → 36

GM:お!良い調子!
畔地 恵:落ち着きあり
GM:ではこのシーンはですね
GM:キミが何かの用事で裏路地を歩いていると
GM:なぞのメッセージを受信し、それにしたがって行くと怪しげな取引現場を目撃するので
GM:ヤクザっぽい人たちを何らかの手段で追い払ってもらう流れになっています
GM:畔地くん、裏路地歩いてそうですか?
畔地 恵:はーい
畔地 恵:えーと、どうしようかな
畔地 恵:近道とか?
GM:あ~!いいですね
畔地 恵:家か、支部への
GM:ハバキさんとのOPとも繋がるので、支部に呼ばれたことにしてると良さそうですね
GM:支部への近道を歩いてたことにしましょうか!
畔地 恵:りょうかいです!
GM:はーい!ではやっていきましょう!



GM:C市。都会すぎず田舎すぎない地方都市。
GM:近頃、学校で話題のニュースといえば、駅ビルが改装されてお店が充実したことくらいなものだ。

GM:繁華街の路地裏。
GM:学生は近寄るなと大人からは言われるが、キミにとってはC市UGN支部の近道でもある。
GM:そういうわけで、キミはこの通りを歩いていました。夜はまだで、雑多な通りは閑散としている。
畔地 恵:人気の無い道を一人足早に進む。表情は特に無いが、元々の目付きの悪さから不機嫌そうにも見えるかもしれない。バイトと称してのイリーガル活動はやや億劫だし、家族に隠していることも含めあまり誇れはしないが、何かと出費が多いことを考えるとした仕方ない。
GM:そんな折。
GM:キミの目の前に、幻想的な白い花びらがひらひらと舞い込んでくる。
畔地 恵:「……?」あまり見慣れない、そしてこの場に似つかわしくないソレに視線が移る。
???:『…見えるの?』キミが花びらを認識すると同時に、少女の声。
GM:オーヴァードであるキミには、その声がレネゲイドを介したものだと直感することができます。
GM:レネゲイドの花びらを介し、どこからか思念を飛ばしているようだ。《声無き声》。
畔地 恵:「っ!」小さく驚く、そして一瞬遅れて警戒をする。
畔地 恵:「声。オーヴァードか?」
???:『ああ、どうか、こわがらないで』 溶けるように甘く澄んだ声が響く。
???:『そうです。わたしの声が聞こえるなら、あなたもオーヴァードだわ』
畔地 恵:「……俺に、なにか用でも」あまり場馴れしていないため、返事も上手くはない。
畔地 恵:恐る恐る聞き返す。
???:『ええ、そう、そうなんです』
???:『どうか、お願いします。わたしのことを、助けてくれませんか』
???:『いま、悪い人たちに、閉じ込められているんです』
畔地 恵:「助けるって……いや、ああクソっ」
畔地 恵:あまり悠長に悩める余裕はないらしい。繰り返すが、こういう事態には慣れていないのだ。
畔地 恵:「良くわかんねぇが…………何処にいけばいい?」
???:幻想的な白い花びらが、嬉しそうにひらひらと舞う。
畔地 恵:イヤな気分になる。明らかに日常から離れていくことを肌で感じる。
???:『助けてくれるのね』嬉しそうに上気する声。
畔地 恵:「そうしろって言ったのはアンタだろ……早くしてくれ」意思がぶれそうになる。
???:『そう、時間がないんです。彼らが仲間の元に辿り着く前、今が絶好の機会』
???:『お願い。わたしが生み出す、白い花びらを辿ってください』
畔地 恵:彼ら、仲間……今は考える時間もないし自分が考えても分からないことだろう。
GM:風もないのに花びらがとある方角から舞い込んでくる。それを辿れば声の主の元に行けそうだ。
GM:奥まった路地裏に続いている。
畔地 恵:少し駆け足で向かいます。
GM:では、やがて、とある怪しげな男達の会話が聞こえてくるでしょう。
ヤクザの舎弟:「……しかし、何なんすかね、このデカい荷物。ボスはえらい大事に扱ってるようですが」
ヤクザの男:「さあな。ボスは何か新しい事業に手をつけてるらしいが、俺達みたいな下っ端には何の情報も降りてこねえ」
GM:強面の男がふたり、煙草を吸いながら話している。男達のそばに、厳重に鍵をかけられた大きなトランクが置かれてる。
ヤクザの男:「他言無用、絶対にボスの元に届けろってんだから、よっぽど価値のあるものなのは間違いないだろうな。噂じゃ、これがあれば街の勢力図が引っくり返るらしいぜ」
ヤクザの舎弟:「ええ〜ッ、なんすかそれ…?ミサイルでも詰まってんすか…?」
GM:男達は気付いてないが、トランクから、白い花びらが次々と舞い上がっている。
畔地 恵:すぐに尋常じゃない状況だと察せられ、自然と舌打ちがでる。
畔地 恵:「……クソっ」
畔地 恵:小さく悪態をついてから、男達の前に姿を現す。
畔地 恵:「あの……すいません……」
ヤクザの男:「……あ?」キミに気付き、視線を向ける。
畔地 恵:「あーー、その」「その荷物、見せてもらってもいいすか?」
ヤクザの舎弟:「なんだ? 学生さんですかあ?」すごむようにして近付いてくる。
畔地 恵:「すんません……こっちの勘違いだったら……謝ります」
ヤクザの舎弟:「他人に荷物見せる趣味はないんだけどお…、あ?」
畔地 恵:「誘拐、みたいな話。聞いたんで」視線を合わせない。
ヤクザの舎弟:「誘拐~~?あ?なんか勘違いしてんじゃねえの…?」拳を握る。
畔地 恵:「わりぃけど……俺も」「手荒な真似はしたくねぇんで」
ヤクザの舎弟:「何か言ったか?」そのまま間髪入れず、キミを殴り飛ばそうと拳を放つ。ストレート。
畔地 恵:キレイに顔面を殴られる。しかし、倒れはしない。
畔地 恵:「…手荒な真似はしたくねぇって言ったよな」
ヤクザの舎弟:拳が、ごり、と顔面を打つ。が。岩でも殴ったような感覚。「ッ………!?」
ヤクザの舎弟:「なんだ、このガキ……!?」
畔地 恵:「なのに、何でこう暴力をふるうんだよ……あぁクソッ」
畔地 恵:転がってる粗大ゴミのようなものを踏み潰して、叫ぶ。
ヤクザの男:「おい、何遊んでんだよ。早く済ませろ」もう一人の男も、立ち上がってキミに掴みかかろうとするが。
畔地 恵:「会話にたいして手が出んなら、そう言うコミュニケーションがしてぇってことか?あ!?」
畔地 恵:前の男を手で払い。吹き飛ばす。
ヤクザの舎弟:「何をゴチャゴチャ言って…ッ、ぐああ!?」手で薙ぎ払われた途端、面白いように壁に叩きつけられる。
畔地 恵:「……あ、っ」ハッとなって少し目を瞑る。
畔地 恵:「あぁ、クソッ………」こういうときは、そう、習ったばかりだ。
ヤクザの舎弟:「うっ、…ぐ………」コンクリートの壁からずるりと倒れ、血が流れる。
畔地 恵:「……悪い」やりすぎたと呟いて。
畔地 恵:《ワーディング》ーーー二人の意識を奪う。
ヤクザの男:「……!? このガキ、まさか……ッ」懐から銃を取り出し、キミに向けて構えようとする。
ヤクザの男:「オーヴァード………」
ヤクザの男:「………」言い終わらない。昏倒。
ヤクザの舎弟:もう一人も、同様に気を失う。そもそも戦闘不能状態ではあったが。
畔地 恵:「……はぁ。また、やっちまった」
畔地 恵:二人を端に寝かせてからスーツケースのことを思い出す。
???:キミに寄り添うように、白い花びらが、ひらひらと舞っている。
畔地 恵:「悪ぃ、忘れてた」いそいそとスーツケースを開く
GM:大きなスーツケース。鍵がかけられているが、キミの力があれば、容易に外すことができるでしょう。
GM:スーツケースが開く。
GM:…トランクの中には、一人の少女が閉じ込められています。
畔地 恵:「(……人形?)」
ダチュラ:眠るようにスーツケースの中で身体を丸めている。
畔地 恵:そう思えるほど、現実感の無い光景だった。
ダチュラ:真白く長い髪、花のように可憐な美しい顔立ち。白いチャイナドレス姿が、華奢で女性らしい体つきを引き立てるようだった。
ダチュラ:『いいえ』花びらから聞こえる声が、少女の唇から聞こえる声と同一になる。
ダチュラ:「助けてくれて、ありがとう」緩慢に身を起こす。
ダチュラ:瞳を開き、ゆっくりと微笑む。輝く蜂蜜のような金色の瞳は、長い睫毛に縁どられている。
畔地 恵:息を飲んでから、目を奪われていたことに気づく。
畔地 恵:「……ええと、やっぱ誘拐とかか?」
畔地 恵:「警察、いや……オーヴァードだし支部に連れてったほうがいいのか?」
ダチュラ:「支部……」おっとりと繰り返す。
ダチュラ:「支部って、なんですか?」
畔地 恵:「あー」目を合わせると不安になりそうなほどの美しさがあった。それゆえに、少しだけ恐怖をもって……言葉を選ぶ。
畔地 恵:「UGNってやつ、知らねえ?」
ダチュラ:「ああ」ほう、と目を細める。自然に小首を傾げ、キミの顔を見つめる。
ダチュラ:「わかります。あなたは、UGNのオーヴァードなんですね」
畔地 恵:「……まぁ、イリーガルってやつ」
ダチュラ:「協力者のことですね」手を合わせる。「それも、わかります」
畔地 恵:「一応、困ってるなら対処してくれるはず…って、やべ」
ダチュラ:「はい、警察より、ぜひUGNに……」瞬きする。「?」
ダチュラ:「どうかしましたか?」
畔地 恵:呼ばれていた時間を過ぎたかもしれない。少し焦る。
畔地 恵:「悪い、ちょっと急がねえと……」
ダチュラ:「どこかに、行ってしまうのですか?」寂しそうにしゅんとする。
畔地 恵:「いや、今から支部に行くところだったからアンタが良ければ連れてくけど」
畔地 恵:「アンタ、走ったり出来る?」
ダチュラ:「!」
畔地 恵:「?」
ダチュラ:両手を差し伸べる。「あなたなら、わたしを抱き上げて、そのまま走ってゆけそうです」
畔地 恵:「は?」
ダチュラ:「だって…」目を細める。
ダチュラ:「わたし、こんな服ですし、それに足が遅いです…」タイトなチャイナドレスに目を落とす。
ダチュラ:「走れます、走れますけど、のろまだったら、ごめんなさい」しゅんとする。
畔地 恵:「はぁ…」
畔地 恵:マジで、何処のお嬢様だよ。と考え、仕方なく手を取ろうとして……止まる。
畔地 恵:「……いや、悪い」歩こうと言う。
ダチュラ:「抱き上げてくれませんか?」
畔地 恵:気恥ずかしさもあるのは事実だ、しかし急いだ方がいいのも事実。だが、出来ない。
ダチュラ:ゆったりとスーツケースから起き上がりながら、キミの顔をそっと覗き込む。
畔地 恵:硝子のように脆そうな身体に、触れるのが怖かった。
畔地 恵:「…悪い」
畔地 恵:その手を取れず、振り向く。
ダチュラ:「………」
畔地 恵:「ゆっくりでいい……着いてきてくれ」
ダチュラ:「待って」澄んだ、甘い声がキミを呼び止める。
畔地 恵:「あー、いや。マジで、アンタは悪くないから」「俺の問題」
畔地 恵:「え?」
ダチュラ:「ちがうんです、そうじゃなくて…」
ダチュラ:雪のような白い長髪が揺れる。たおやかな仕草。
畔地 恵:「…」言葉を待つ。
ダチュラ:するりと手を伸ばし、キミの頬に触れる。蜂蜜色の瞳が、上目遣いにキミを見つめる。
畔地 恵:「……っ!」
ダチュラ:「怖がせてしまったみたいだから」
ダチュラ:「怖いのに、立ち向かってくれて」
ダチュラ:「わたしのところに来てくれて、ありがとう」
畔地 恵:もう一度、息をのんだ。
GM:昏倒する男達、汚れた路地裏。くすんだ景色の中で、少女だけは異質なまでに美しく微笑んでいる。
畔地 恵:目を離せない。そして、そう思わせる彼女もほんの少しだけ怖くて。けど
畔地 恵:「……あー」「いや」
畔地 恵:「美人相手で、緊張してた」「ってことで」
ダチュラ:「やだ…」頬を染め、こそばゆそうに微笑む。
畔地 恵:「……バカなこと言った。あー、着いてきてくれ」慣れてない、本当に慣れていない。背中が痒くなるようだ。
ダチュラ:「はい。……わたし、ダチュラです」
ダチュラ:「ねえ、あなたの名前も教えてください」
畔地 恵:「畔地…恵」
畔地 恵:「まぁ、よろしく?」
ダチュラ:「恵」まどろむように目を細める。
ダチュラ:「よろしく、恵」
ダチュラ:「あのね、わたし、決めました」
畔地 恵:「え、いや…何だ?」
ダチュラ:「あのね」内緒話をするように、小首を傾げる。「わたし」
ダチュラ:「わたし。あなたに、恋をしたいわ」
畔地 恵:「……」
畔地 恵:「ーーーーーはぁ!?」
GM:キミの動揺する姿を見ても、花のような少女は、やはり異質なまでに美しい、夢見るような微笑みを浮かべていた。



GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスのダチュラにロイスを取得してね!推奨感情は好奇心/不信感です
畔地 恵:はーい
畔地 恵:ダチュラ 好奇心/恐怖◯
GM:恐怖だ!!
畔地 恵:やんわりびびってる
GM:それはそう
GM:ありがとうございま~す!ではこのシーンはこれで以上!


◆Middle01◆タンバリンを揺らして

GM:ではここからはミドルフェイズに入っていくぜ!
GM:まずはUGN組の合流シーンになります。畔地くんと滝口さんのみ登場。
GM:シーンプレイヤーは滝口さん。二人は侵蝕率を上げて登場してね。
畔地 恵:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+1[1] → 37

畔地 恵:落ち着け、俺
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (37 → 45)
滝口ハバキ:ひーん
GM:差が…
滝口ハバキ:88でリーチ
GM:ではこのシーンはですね、二人に顔を合わせてもらいつつ
GM:街がこんな状況になってるよ~!謎の少女・ダチュラちゃんについててあげててちょうだい~!という話を
GM:UGN支部でしていただく内容になっているシーンなのですが
滝口ハバキ:なるほど
畔地 恵:あいあい
GM:その「街がこんな状況になってるよ~!」の部分について、情報収集していただくわよ!

・C市裏社会の動向について 〈情報:UGN〉難易度6

滝口ハバキ:ムン!
GM:判定に挑戦してみてね どっちか一人が成功すれば大丈夫だよ
滝口ハバキ:では挑戦しましょう。コネ幹部を使ってUGNです。行くぞ八乙女ちゃん
滝口ハバキ:4dx+2>=6
DoubleCross : (4DX10+2>=6) → 10[6,7,10,10]+2[1,2]+2 → 14 → 成功

滝口ハバキ:私の庭です
八乙女修子:さすが滝口さん!
畔地 恵:さすが正規エージェント
GM:滝口さん、シーンプレイヤーですしばっちりですね!
畔地 恵:おつかれっす
GM:では内容を開示していこう!

・C市裏社会の動向について 〈情報:UGN〉難易度6
現在、C市にサンク&ディズナフと呼ばれる二人のオーヴァードが潜伏しているようだ。
彼らは市外を拠点とするマフィア“ミルズ・ファミリア”に所属する殺し屋で、
“ミルズ・ファミリア”から離反したばかりという、二人の幹部を追ってC市に潜伏したと考えられる。
離反した幹部の名は《ルージュ・ヌワール》シェリー・ミルズと《薬指メディシナリス》グレイ・バーンズ。ともにオーヴァードである。
放置すれば抗争が発生し、民間人へ被害が及ぶ可能性がある。対策のため、彼らに接触を試みる必要がある。

GM:また、この情報を開示したことで、PC四人の合流シーンが発生します。
滝口ハバキ:合流!
GM:情報は以上!合流シーンは次の次の次くらいに発生します
畔地 恵:うい!
GM:では、この情報を踏まえて、描写に入っていきたいんですが…
GM:畔地くんがダチュラちゃんを連れてきたよ~っていうのは、八乙女&滝口さんは、行間で把握していることにしましょうか
畔地 恵:俺の神がかった言い訳が功を奏したんでしょう
GM:遅刻はしょうがない えらいね
畔地 恵:ひ、拾いました
畔地 恵:道で
GM:猫か?
GM:では、そんな感じで、みんなが個室に集合したところから描写していきましょう!
滝口ハバキ:今どきの若者…
滝口ハバキ:はーい!
畔地 恵:あい!
GM:イエス!



GM:カラオケ店『カラオケの鉄腕』。
GM:駅前の雑居ビルに店を構え、大手チェーンを模倣したような塩梅のカラオケ店である。
GM:壁には煙草の匂いが染みつき、廊下にいても微かに客の歌う声が音漏れしてくる。
GM:そんな店が、C市UGN支部のカヴァーであった。
GM:個室。ミーティングに集合したキミ達を、支部長・八乙女修子がぐるりと見渡す。
八乙女修子:「えっと~~、これからミーティングを始めます!で…いいんですかね?」
滝口ハバキ:「オッケーオッケー。そんな感じで大丈夫ですよ」
八乙女修子:「えへへ…」言った先から、照れ笑いを浮かべる。
滝口ハバキ:モニタの音量を気が散らない程度に調整してる。
畔地 恵:「……ドリンク、汲んできました」コップがおかれた配膳台を真ん中に置く。
滝口ハバキ:「あっ、恵くんありがとう~。気が効きますね」
畔地 恵:「ども」軽く会釈。
ダチュラ:部屋の隅に、ちょこんと大人しく座っている。花のような容姿が部屋から浮いている。
八乙女修子:「恵くん、ありがとう…! えへへ、いやあ、緊張しちゃいますね」
畔地 恵:「ん」ダチュラの前に飲み物を置く。無難にお茶。
八乙女修子:チラッチラッとダチュラを見ている。「すっごい美人で……」
畔地 恵:「支部長なんすから、堂々としててくださいよ」
滝口ハバキ:「見慣れた支部の一室が、ずいぶんと華やかになりましたね」そのやり取りを見ながら。
ダチュラ:「恵、ありがとう」嬉しそうに顔をほころばせる。
畔地 恵:「……おう」正直謎の告白?にまだ混乱してるが努めて平静を装う。
八乙女修子:「えへへ、私なんか名ばかり支部長ですけどね…。いやいや、おほん!」咳払い。
八乙女修子:「では、えへん。今日はいろいろ話したいことがありますが…まずはですね!」
滝口ハバキ:「はい、注目ですよ」タンバリンを揺らして支部長に目線を集める。
八乙女修子:「ハバキさん、C市に現れた新勢力について、説明してくれますか?」タンバリンに気を良くし、得意げに言う。
滝口ハバキ:「はいっ」ポポン。
ダチュラ:やり取りにくすくす笑っている。
畔地 恵:「(くそ、今日居る男……俺だけか)」やや居ずらい……というか完全に女子の空気が出来ちゃってる。
滝口ハバキ:笑いにニコリ、と柔らかく微笑んで応える。
ダチュラ:ハバキさんと目が合い、恥ずかしそうに小首を傾げている。
滝口ハバキ:「これは支部長が手に入れた情報で、やってきたのは殺し屋サンク&ディズナフ……」
滝口ハバキ:「名前の通り、マフィアが雇った殺し屋さんですね」
八乙女修子:『支部長が手に入れた』という部分で得意げに腰に両手を当てる。
滝口ハバキ:もちろんその反応を期待して言ったのだ
畔地 恵:「殺し屋……って、あの殺し屋っすか?何でまたこの町に」
畔地 恵:「しかも、マフィアってことは……そこらのチンピラでもないってことか」
滝口ハバキ:「そうね、恵くん。そしてこの街に馴染みがある麝香会さんは、そこまで過激な手を取らない……と言うか、取る必要がないから」
滝口ハバキ:「市外のマフィアさんです。“ミルズ・ファミリア”、と言う名前が当たりました」
畔地 恵:「はあ」当然知らない。
八乙女修子:「正直、初耳です!」こちらもである。
滝口ハバキ:「君たちがマフィアに詳しかったらお姉さんは心配してたところです。」
滝口ハバキ:「ともあれ、この"ミルズ・ファミリア"、最近幹部が離反したみたいで」
滝口ハバキ:「その人たちを狙った追っ手……忍者で言うなら抜け忍の始末ってわけですね」
滝口ハバキ:「その幹部さんがこの二人」
八乙女修子:「注目ポイントですよ!」
滝口ハバキ:大型にプリントした顔写真を取り出す。黒髪の美女と、大柄な銀髪の男性。
滝口ハバキ:カラフルな光が投影されるカラオケの壁にマグネットで貼り付ける
畔地 恵:「へぇ……」何で忍者で例えたんだ?
滝口ハバキ:「オーヴァードの殺し屋さんということは、この二人もオーヴァードだと思います」
滝口ハバキ:「しかもマフィア!安易に近づいたらだめですよ、皆さん」
八乙女修子:「はい!」頷く。
畔地 恵:「いやいや」
滝口ハバキ:支部長と恵くん、そして壁の花となる少女にも目配せ。
ダチュラ:きょとんとした後、「うん」と頷く。嬉しそうに小さく笑う。
畔地 恵:「いいんすか?調べたりとかしなくて」
八乙女修子:「あっ!」
八乙女修子:「そうでした!そういう話じゃなかったですか~!」
滝口ハバキ:「バレた……うーん、そうなんですよねー」
八乙女修子:「ついうっかり、ハバキさんの『よいこのおねえさん』オーラに押されてしまいました…」
畔地 恵:「ハバキさん……リーダーからかうのやめてくださいよ」
滝口ハバキ:「すみません、うっかり心配が勝ちました」
滝口ハバキ:「恵くんもおっしゃる通り、厄介事の匂いはしますが、放っておくと更に大変」
滝口ハバキ:「つまり、調査が必要です」
畔地 恵:「いつも話止まってますから、この流れ前も見たって……」
畔地 恵:「うっす」
八乙女修子:「えへへ」
滝口ハバキ:「慣れてきたってことですねぇ……」しみじみ。
八乙女修子:「もし、マフィアのオーヴァード同士の抗争となれば、街にどんな被害が及ぶか分かりませんからね」頷く。
畔地 恵:「感慨深くなるところじゃねーだろ」あきれ気味に。
畔地 恵:「…ああ」町への被害、特に気になる部分だ。
滝口ハバキ:「はい。街で暮らす皆さんの安全確保。それが私達のお仕事です」
滝口ハバキ:「当面の目標は、このお二人との接触を目標にしましょう」
滝口ハバキ:「《ルージュ・ヌワール》シェリー・ミルズと、《薬指メディシナリス》グレイ・バーンズ」
滝口ハバキ:「…………話しやすい人だと良いんですけどね」
八乙女修子:「ううん……」壁に貼られた二人の男女の写真を眺める。
滝口ハバキ:「? 八乙女さん、どうかした?」
畔地 恵:「いや、元マフィアってことは……やっぱ一筋縄じゃいかねぇんじゃねーの?」
畔地 恵:「?」
八乙女修子:「あっいえ」瞬きし、畔地くんに視線を向ける。「そう、恵くんに同意見です」
八乙女修子:「ただ、マフィアを抜けたのは、やっぱり良い人になりたかったのかなあ、だといいなあとも思います…」
滝口ハバキ:「そうですね……」うーん、と曲げた指を顎に当てて少し思案する。
畔地 恵:「まぁ、可能性はあるだろうが……」
滝口ハバキ:「このお二人は逃げてる最中です。オーヴァードとの接触も、警戒してるかも知れません」
八乙女修子:「ふむふむ、確かに」メモを取っている。
滝口ハバキ:「ただ、UGNうちも組織としては大手ですから」
滝口ハバキ:「きちんと名前と目的を明かして接触すれば、いきなり険悪になることは少ないはずです」
畔地 恵:あんまし実感無いんだよな~と思いながら頷く。
畔地 恵:「あー、接触するならやっぱりハバキさんっすかね?」
滝口ハバキ:警戒はされるかもしれませんが。と付け足しておく
畔地 恵:「俺もリーダーも、まぁ見てくれはガキだし」
八乙女修子:「平凡な女子高生の出で立ちとは評判です…」照れ笑いを浮かべる。
八乙女修子:「あ、ただ、その点でですね」
滝口ハバキ:「はい?」
八乙女修子:「これから先の動きなんですけど」
畔地 恵:「なんかあるのか?」薄くなったコーラを飲み干しながら。
八乙女修子:「先に、彼女の…ダチュラちゃんのお話を聞いていただいても、いいでしょうか!」
八乙女修子:手でビシリ!と促す。
ダチュラ:大人しく聞いていた少女が、視線を受けて恥ずかしそうに瞬きする。
ダチュラ:「あの…」
畔地 恵:「……だよな」会議中も何度か考えはしたが流石に放っては置けないだろう。
滝口ハバキ:「そうですね。本題も一段落しましたから」"ダチュラ"、という名前にも聞き覚えがある。
畔地 恵:「アンタのこと、何も聞いてなかったし……話してもらってもいいか?」
ダチュラ:甘い澄んだ声。畔地くんに頷く。「はい、恵」
ダチュラ:「わたし、商品として、麝香会に買われたんです」
滝口ハバキ:「買われた?」
畔地 恵:「商品って…マジかよ」
ダチュラ:「はい、ハバキ」 ハバキさんにも視線を受ける。
ダチュラ:「わたし、普通の人間じゃないんです」
滝口ハバキ:「…………」
滝口ハバキ:「普通の人間じゃないというのは……特別な力があったり、体を変化させたり、そういった話ですか?」
滝口ハバキ:オーヴァードとして覚醒したての人間に対するように、特殊な用語を含まないことを意識する
ダチュラ:「わたしが、オーヴァードかどうか…という意味なら、それは当てはまります」
ダチュラ:瞬きするたび、長い睫毛が繊細に震える。「そして、それだけじゃなくて」
滝口ハバキ:雪の日に登る山の景色が人の形を持ったようだ、と感じている。
滝口ハバキ:「…………さらに、特別な何かが?」
ダチュラ:「はい。『普通の人間ではない』と、わたしは自覚しています」
ダチュラ:「だから、麝香会は、わたしを悪事に利用したいのだと思います」
畔地 恵:「……あのチンピラども」ギリッ……と歯が鳴る。純粋な怒り。
滝口ハバキ:───破浪:『ええ、何せ『ダチュラ』の調整が終わったもので』
滝口ハバキ:「破浪、って人も、そんな事を言っていましたね」
ダチュラ:「!」顔を上げる。
滝口ハバキ:「ごめんなさい。驚かすつもりはなかったの。貴方のことも、名前を聞いただけです」
畔地 恵:「えーと、あのハバキさんにナンパ仕掛けまくってた野郎ですよね?」小耳に挟んでいたらしい。
ダチュラ:「……」俯く。「その人は、麝香会のボスなんだと思います」
滝口ハバキ:「そうです、そのナンパで気を引くためにね」
滝口ハバキ:「………ボス。部下は多いと思ってたけど、そうなんですね」
ダチュラ:「彼が、わたしの身体を調べるよう命令していた…と思います。そして……」言葉に詰まる。
畔地 恵:「…」
畔地 恵:「別に……言いたくないなら、言うな」
畔地 恵:「良いですよね?」ハバキさん達に。
滝口ハバキ:(………)同じことを言おうとして数秒待っていた。
ダチュラ:「恵」か細い声で言い、安堵したように微笑む。
滝口ハバキ:「もちろん」
八乙女修子:「は、はわわ」空気に呑まれていた。「もちろんです!もちろん!」
滝口ハバキ:うんうん、と頷いて。
滝口ハバキ:「でも、一つだけ聞かせてください」
ダチュラ:「……?」ゆるゆる顔を上げる。
滝口ハバキ:「麝香会が貴方を悪事に利用するために、どんなことをさせるつもりだったのか」
滝口ハバキ:「それって、分かります?」
ダチュラ:「…………」
ダチュラ:「これは、推測にすぎません。でも」
ダチュラ:「わたしが、わたしで無くなってしまいそうな、恐ろしい予感に襲われています」
畔地 恵:「……」頬に青筋が浮かぶ。
滝口ハバキ:うん、と頷いてそれを聞く。
ダチュラ:「ハバキの望む答えに、なっていますか」
滝口ハバキ:「えぇ。それを聞いたら、尚更。貴方を利用させるわけにはいかなくなりました」
滝口ハバキ:「許しちゃいけない理由は…………わかりますね、恵くん?」
畔地 恵:「ああ」
畔地 恵:「麝香会の方……絞めますか?」
畔地 恵:分かりやすく頭に血が上ってる。支部のメンバーはすぐに分かるだろう。
滝口ハバキ:「ぶぶー」指を交差。
八乙女修子:「わっ!出た!恵くんの元ヤン!」
滝口ハバキ:「血の気が多いのは頂けませんねー」
畔地 恵:「あぁ!?」元ヤンに反応。
八乙女修子:「ヒィ!? そっ…そういうところですよ~!」ハバキさんに抱き着いて隠れる。
畔地 恵:「っ…すいません」
滝口ハバキ:「おぉよしよし」包むように頭を撫でる。
八乙女修子:「えへへ」デレデレする。
滝口ハバキ:「私たちは、世界の盾です。締めるのより先に、守ることにしましょう」
滝口ハバキ:「恵くんは、ダチュラさんを警護すること。それが何より優先です」
畔地 恵:「…わかりました」「リーダーも、わりぃ」
ダチュラ:「恵」嬉しそうに恵くんのそばに寄って来る。
畔地 恵:「だから、近ぇって…」
八乙女修子:「ふふふ…、恵くんが本当は優しい人なのは分かってますからね!」ぐっと親指を立てる。
八乙女修子:「ハバキさん、恵くんのサポートをお願いしますね」
滝口ハバキ:「お任せください、支部長」うやうやしく礼。
滝口ハバキ:「それではダチュラさんを保護し、次点としてこの二人を探します。……って感じで、今後の方針は固まりましたので」
滝口ハバキ:「支部長、いつものやる気を出す感じの号令を下しましょう」
八乙女修子:「あっ、分かりました!いつものやつですね!」元気よく立ち上がる。
畔地 恵:「ええ…」あれかぁ…。
八乙女修子:「えへん、おほん」メモ(カンペ)をチェックし、マイクを持つ。「では、私の号令に合わせて、元気よく発声をお願いします」
八乙女修子:エコーがわんわん鳴る。
ダチュラ:ほう、という顔をしている。
八乙女修子:「いきますよ~~~。C市、UGN支部……」
滝口ハバキ:シャラララン(タンバリン)
八乙女修子:「えいえい」
八乙女修子:「おーーー!!」
滝口ハバキ:「おー!」
畔地 恵:「…おー」
ダチュラ:「……!」
ダチュラ:「おー……!」
GM:カラオケボックスに、キミ達の元気のいい声が響いた。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスを取得、購入判定が可能だよ!
滝口ハバキ:うーんうーん PCにも取りたいし支部長も可愛いぞ
畔地 恵:滝口ハバキ:誠意〇/脅威
滝口ハバキ:取っちゃお。
滝口ハバキ:「八乙女修子 ○P可愛い/N心配」「畔地恵 ○Pいい子/N大変そう」で取得します。
八乙女修子:わーい
畔地 恵:購入は大槌
滝口ハバキ:購入はまずきぐるみ!
滝口ハバキ:2dx+4>=14
DoubleCross : (2DX10+4>=14) → 9[9,9]+4 → 13 → 失敗

畔地 恵:2dx10+3>=14
DoubleCross : (2DX10+3>=14) → 6[3,6]+3 → 9 → 失敗

滝口ハバキ:1点シュート
滝口ハバキ:滝口ハバキのイニシアチブを1(→ 1)減少 (6 → 5)
畔地 恵:だめ!おしまい
滝口ハバキ:滝口ハバキの財産Pを1(→ 1)減少 (8 → 7)
GM:今シナリオの貴重な行動値が!
滝口ハバキ:ふふ ただきぐるみの行動値を下げただけですが?
滝口ハバキ:失敗ではありません
GM:そっかぁ……さすがハバキさん!効率が良いぜ!
滝口ハバキ:ふふ、ここでメガネを直します
滝口ハバキ:以上で
GM:(……? 何か様子が……?)
GM:は~い!ではこのシーンはこれで以上だよ!


◆Middle02◆コーヒーを淹れて

GM:次のシーン!
GM:シェリーさんとグレイさんの合流シーンだよ。二人だけ登場できます。
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (41 → 46)
GM:シーンプレイヤーはグレイさん!二人は侵蝕率を上げて登場してね
シェリー・ミルズ:そこそこ
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (40 → 43)
GM:落ち着き!
GM:ではこのシーンですが、先のシーンと同様、現状を確認するための情報収集が発生するよ!

・C市裏社会の動向について 〈情報:裏社会〉難易度7
・麝香会について 〈情報:裏社会〉難易度6

GM:こちらです 分担して調べてみてね
グレイ・バーンズ:麝香会しようかな 情報苦手よりなので
シェリー・ミルズ:じゃ、アタシはC市の動向ね
グレイ・バーンズ:コネ:裏社会使います 馴染みの情報屋とかかもしれないですね
シェリー・ミルズ:ふぅん……
黄梅:いつでも贔屓にしてね
グレイ・バーンズ:3dx+1>=6
DoubleCross : (3DX10+1>=6) → 10[4,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

黄梅:かわいい人ね♡
グレイ・バーンズ:有能だな 頼らせてもらう
シェリー・ミルズ:(なんだか気になる)
シェリー・ミルズ:こちらは要人への貸し1つ目。D+3して裏社会で判定。
シェリー・ミルズ:4dx+3>=7
DoubleCross : (4DX10+3>=7) → 9[1,2,9,9]+3 → 12 → 成功

GM:安定感バッチリ!
GM:では、順に情報を開示していきましょう

・C市裏社会の動向について 〈情報:裏社会〉難易度7
C市はFHの勢力範囲外であり、敵対勢力が少ないUGN支部は少人数で運営されている。
マフィア"麝香会"がC市を拠点に活動しているものの、オーヴァードを持たないため、UGN支部とは不干渉の状態が続いているようだ。
現在、"ミルズ・ファミリア"の追手であるサンク&ディズナフという二人組がC市に潜伏している。
彼らは優秀な察知能力を持つ。オーヴァードの能力を使用すれば、即座に居場所が捕捉されてしまうだろう。

GM:シェリーさんとグレイさんがこのセッション中に何らかのエフェクトを使用した場合、
GM:サンク&ディズナフに居場所を特定されてしまい、黄梅から受け取った《無面目》を使用することができなくなります。
シェリー・ミルズ:わーッ
GM:そうなれば彼らとの衝突は避けられず、キミ達は再び危険な目に晒されることでしょう!
グレイ・バーンズ:ヤダ~
シェリー・ミルズ:《妖精の手》なんかは言わずもがなだと思うんですが、《異能の指先》とかそういうのもでしょうか!
GM:そうですね
GM:今回はイージーエフェクトも該当することにして、一旦控えてもらいましょう!
グレイ・バーンズ:《完全獣化》も……!?
シェリー・ミルズ:くっ 常時の《美しき罪人》しか残らない……美しくあることしかできない……
GM:エッチな意味でなら大丈夫です
シェリー・ミルズ:GM?
GM:すいません 何でもありません
グレイ・バーンズ:コラッ
GM:とにかく……平穏な生活を送りたいと思うのなら、エフェクトを使用せず、大人しく潜伏していることだな!
グレイ・バーンズ:はあーい
シェリー・ミルズ:はぁい
GM:良い返事だ!では次!

・麝香会について 〈情報:裏社会〉難易度6
C市を拠点とするチャイニーズマフィア。破浪という幹部が組織を束ねており、組員にオーヴァードを持たない。
先日、ギルドに接触し、レネゲイドの力を持つ商品を譲り受けたという。
それと同時期から睦美なずなという少女を脅迫し、何らかの事業を手伝わせているようだ。
なずなは麝香会に常に監視され、軟禁状態にある。不審がられないよう、時折家族との面会が許可されているらしい。

GM:次のシーンでシェリーさんにイベントが発生します。なずなとの交流イベントです。
シェリー・ミルズ:なずな……
GM:また、今後の情報収集シーンで、・睦美なずなについて 〈情報:裏社会〉難易度8〈情報:UGN〉難易度7が発生します。次のシーン以降、調査可能になります。
GM:情報は以上!
GM:今回のシーンは、二人にこれら情報について共有してもらったり、平穏な逃避行生活を送ってもらったりします。
GM:シチュエーションは朝のホテルです。
GM:二人は同じ部屋に宿泊していてください。
グレイ・バーンズ:わかりました
シェリー・ミルズ:はい……
GM:おし!!描写いくぞ!!!!



GM:C市。街中、『ホテル・ムーンブランチ』。
GM:街の中でもっとも上等なホテルで、落ち着いた雰囲気の優雅な内装の室内に、大きなサイズのベッドが並んでいる。
GM:カーテンから朝の日射しが零れる。キミ達はいつものように朝を迎えたところです。
シェリー・ミルズ:「…………ん……」 もぞ、と真っ白なシーツが蠢く。
シェリー・ミルズ:朝は随分と冷え込む時期だが、薄いシーツ程度でも寒さを感じさせないように整った空調。
シェリー・ミルズ:お陰で、慣れない環境でもゆっくりと眠ることができている。
シェリー・ミルズ:……ようやく、ひとところに逗まらない生活にも慣れてきたところで。
シェリー・ミルズ:ベッドの反対側を重みで軋ませている人影に、ゆっくりと手を延べる。
グレイ・バーンズ:その隣。ベッドとシーツを同じくして。
グレイ・バーンズ:……その女よりひときわ大きな男が眠っている。これまでは無かったことだ。
グレイ・バーンズ:君より遅く眠り、君より早く起きていた。寝顔を見る機会など殆どなかった。
シェリー・ミルズ:「……おきてる?」 まだほんのりと寝ぼけたような声音。
グレイ・バーンズ:「……」答えはない。鋭い眼光も今は瞼に閉ざされている。
グレイ・バーンズ:そうしているときだけは、どこか年若さを感じる。
シェリー・ミルズ:シーツの中でもぞ、とまた身体を少し動かす。素肌になめらかな生地が触れて心地よい。
シェリー・ミルズ:だけれど、それだけでは少し物足りなくなって、体の幅半分ほど。身を寄せた。
シェリー・ミルズ:彫像のように固まったままの手に、シーツの中で触れる。指を絡める。
シェリー・ミルズ:「ねえ、ってば」
グレイ・バーンズ:瞼がゆっくりと開く。
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:「シェリー……?」
シェリー・ミルズ:素肌半分、身を覆う寝着が半分。だいたい同じくらいの面積が、男の体に触れている。
グレイ・バーンズ:それを抱きとめるようにして。「……どうした?」
グレイ・バーンズ:「悪い夢でも見たのか」
シェリー・ミルズ:「……んっ」 素肌に触れた熱に、ぴく、と身体を震わせる。
シェリー・ミルズ:「そういうのじゃ、ないわ。よく眠れたもの」
シェリー・ミルズ:「……ただ、なんだか」
グレイ・バーンズ:「……そうか」長い黒髪を透かすように撫でる。「……うん?」
シェリー・ミルズ:きゅ、と指にもう少し力をこめて。「寝る前、こうしてたから」
シェリー・ミルズ:「起きて、離れてたのが。ちょっと、さびしかっただけ」
グレイ・バーンズ:「……」ぐい、とその体を寄せる。
グレイ・バーンズ:自らの腕の中に納めるようにして。
グレイ・バーンズ:「子供のようだな」どこか柔らかく言う。
シェリー・ミルズ:柔らかな肢体が、男の巨躯の内側にすっぽりと閉じ込められる。
シェリー・ミルズ:「……だめかしら?」
グレイ・バーンズ:「いつも言っているだろう」
グレイ・バーンズ:「お前が望むとおりにするよ」
シェリー・ミルズ:「…………」 その言葉に、ふいと視線を彼方へと遣って、
シェリー・ミルズ:「そればっかり」
グレイ・バーンズ:「……不服なのか?」
シェリー・ミルズ:「不服、ってわけじゃないけれど」
シェリー・ミルズ:額を厚い胸板に押し当て、くぐもった声で僅かに呻くようにして。
シェリー・ミルズ:「……アタシの我儘きくだけじゃなくて。その、グレイにも……」
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:「お前がここにあれば、俺はそれで満足だが……」
グレイ・バーンズ:「……だが。そうか。そうだな」
グレイ・バーンズ:「では一つ望もう」
シェリー・ミルズ:いつの間にか、期待を潜ませた瞳が前髪越しに覗いて、男の表情を窺っている。
グレイ・バーンズ:瞳に掛かる前髪を撫でて、耳に掛けるように払って。
グレイ・バーンズ:「朝から出ようと思っていたが」
グレイ・バーンズ:「午後でもいいか」
シェリー・ミルズ:まだぼんやりと寝ぼけた思考は、その言葉の意図を数秒、掴みかねて。
シェリー・ミルズ:子供のように不思議そうに見上げていたが、みるみるうちに払われて覗いた耳に血色が差していく。
グレイ・バーンズ:「聞いてもらえるのか?」
シェリー・ミルズ:ずるずると頭が動いて、額が胸板に再び押し当てられる。
シェリー・ミルズ:そのまま、小さくこくり、と。縦に動く。
グレイ・バーンズ:「……分かった」そのまま身を起こして。
グレイ・バーンズ:胸の内にあった少女を、再びシーツへと転がした。



グレイ・バーンズ:それからしばらくの後。
グレイ・バーンズ:カーテンから差し込んでいた光が、南日となって、すっかり天に登った頃。
グレイ・バーンズ:ようやっとベッドから身を起こして、情報端末を見ている。
シェリー・ミルズ:シャワーを浴び終え、乾かしたばかりの長い髪を梳かしている。
グレイ・バーンズ:それを横目に見ながら。「昨日。会ったといったな」
グレイ・バーンズ:「連中の素性が分かった」
シェリー・ミルズ:こぽこぽとお湯が湧く音が聞こえ始める。「馴染みの情報屋がいる、って話ね」
シェリー・ミルズ:「そう。思ってたよりずっと早かったわね」
グレイ・バーンズ:「……腕は立つ。“麝香会”という組織らしいが」
グレイ・バーンズ:「オーヴァード組織ではないが、それ絡みの商品を仕入れているらしい」
シェリー・ミルズ:少しの沈黙に、僅かに違和感は持ったものの。特段気にする素振りもなく、時折頷いている。
グレイ・バーンズ:「知る者ではある。まったく無視していいわけではないな。ここを根城にするのなら……」
シェリー・ミルズ:「商品を仕入れているなら、いつ人を迎えてもおかしくない」
シェリー・ミルズ:「むしろ、一切染まっていない組織なら尚更──こちらに染まり始めてからは、早いもの」
シェリー・ミルズ:かつて、この目で見てきたことだ。
シェリー・ミルズ:「気を付けておく必要がありそうね」
グレイ・バーンズ:「どこかの組織のようにか。理性も効くまい」
グレイ・バーンズ:「問題はもう一つだな。それを掣肘する勢力が弱い」
グレイ・バーンズ:「だったな?」
シェリー・ミルズ:ポットを持ち上げ、マグカップふたつにお湯を注ぎ始める。梳かし終わって、まとめた髪が動きに合わせて僅かに揺れる。
シェリー・ミルズ:「ええ。この街に目立つオーヴァード組織は少ない」
シェリー・ミルズ:「UGNは支部を持ってはいても、かなり小規模。"麝香会"とも不干渉が続いている」
シェリー・ミルズ:「……逆に言えば、オーヴァードは目立つ」
シェリー・ミルズ:煎られた豆の香ばしい匂いが拡がる。「能力を使えば……察知能力に優れたオーヴァードには、見つかってしまうでしょうね」
グレイ・バーンズ:「……“サンク&ディズナフ”はそちらだ」
グレイ・バーンズ:「やつらが来ている」
シェリー・ミルズ:砂糖の袋を折ろうとした指が止まる。「……彼らが?」 名前は当然知っているし、その実力も『人伝で』耳に入るほどだ。
グレイ・バーンズ:「俺かお前か、あるいはどちらもかだろうな、狙いは」
グレイ・バーンズ:「しばらくは大人しくしていた方がよさそうだ。こうしてな」スーツの上着のポケットをまさぐる。
グレイ・バーンズ:それを机に置く。2人分の身分証と、住民票といった偽装書類。
シェリー・ミルズ:「あら……」
グレイ・バーンズ:「オーヴァードでなければ目立たない」
シェリー・ミルズ:書類が並べられた机の端に、湯気の立つマグカップを2つ置く。ブラックと、カフェオレ。
シェリー・ミルズ:「これなら、身分だけは偽れそうね。……身分だけは」
グレイ・バーンズ:「……」コーヒーを見る。「おい……」
グレイ・バーンズ:「大丈夫か」
シェリー・ミルズ:「ちょっとだけ」
シェリー・ミルズ:イタズラがバレた子供のように、拗ねた口調で。「たまには、一緒のを飲みたい時があるの」
グレイ・バーンズ:呆れたように溜息を吐いて。「我侭になった」
シェリー・ミルズ:「望むように、ってグレイが言ったのよ」
グレイ・バーンズ:「……そうだな」言ってから、カフェオレを取ってみせる。
グレイ・バーンズ:「そちらに挑戦したらどうだ。ならば」
シェリー・ミルズ:「あっ」 困ったように眉を顰める。
シェリー・ミルズ:「……いじわる」
グレイ・バーンズ:「……俺は望みを出さんらしいからな」
グレイ・バーンズ:「たまにはその顔を望みもする」そう言いながら、また、置いて戻して。
グレイ・バーンズ:「満足したが」ブラックのマグカップを取って、それに口をつけた。
シェリー・ミルズ:唇を少し尖らせながら、カフェオレの方を華奢な手が包み込む。窺うようにコップの縁に息を吹きかける。
シェリー・ミルズ:「そういうの。……別に、嫌じゃないけれど」
シェリー・ミルズ:「長いこと、一緒にいても。全然見せてくれなかった顔だから」
グレイ・バーンズ:「これからいくらでもあるだろうに。肝要なのは……」
グレイ・バーンズ:「しばらく大人しくしていることだな。お互い」
グレイ・バーンズ:「……お前は」
グレイ・バーンズ:「昨日出会ったという女のことを気にしているだろう」
シェリー・ミルズ:「……ん」 そういえば、昨日寝る前に話した気がする。
シェリー・ミルズ:「そう、ね。気にならないと言えば……嘘になるけれど」
グレイ・バーンズ:「俺たちが関わるべきではない」
シェリー・ミルズ:「…………」
シェリー・ミルズ:拒絶するような物言い。けれど、状況を考えれば致し方ないのかもしれない。
シェリー・ミルズ:「……そう、ね。目立つことは、控えるようにするわ」
グレイ・バーンズ:「お前はひどく目立つがな。普通にしていても」
シェリー・ミルズ:「それは、ずっと前から聞いてるわ。でも、お互い様よ」 くすり、と笑む。
グレイ・バーンズ:「そうかもしれんな。今日はどうする?」
グレイ・バーンズ:「どこに行きたい」
シェリー・ミルズ:「昨日、買いたかった服は買えたし……」 ふぁ、と一つ眠たげに欠伸。瞳が心なしとろん、と揺れる。
シェリー・ミルズ:「……もう少し、日が暮れたら。何か食べに行きたいわ」
グレイ・バーンズ:「おい……」
グレイ・バーンズ:「……そうだな。夕方まで待つか」
グレイ・バーンズ:酔いの回り始めた少女のマグカップを受け取るようにして、中身を飲み干す。
グレイ・バーンズ:「……甘いな」
シェリー・ミルズ:「ありがと」 ふにゃ、と表情が緩んで。恋する乙女のように、幸せそうに微笑んだ。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスを取得、購入判定が可能です。
GM:何買うの?セーフハウス?
シェリー・ミルズ:グレイには◯愛情/不安でロイスを取っています RE指定です
グレイ・バーンズ:あの……あんまり行儀よくないんですが……
GM:はい
GM:はい なんだろう
グレイ・バーンズ:シェリー・ミルズさんをSロイスに指定したいのですが 大丈夫でしょうか
GM:あらあら
シェリー・ミルズ:はわわ
GM:構いません 宣言なさって!
グレイ・バーンズ:ではRE/シェリー・ミルズ/愛情:○/執着 これをSロイスにします!
GM:はい!!!認めます!
シェリー・ミルズ:負けません そんな宣言をされたらアタシもやるしかない
シェリー・ミルズ:グレイのロイスをSロイスに指定します
GM:カ~~~ッ
グレイ・バーンズ:購入どうしよう なにか欲しいものある? こいつは獣化だからマジでいらん
GM:感情は 愛情:〇/不安 のままでよろしいわよねッ
シェリー・ミルズ:はい!!!!
GM:了解です!認識です!
シェリー・ミルズ:獣化までの繋ぎでワンパン耐えるワンチャンの防具もアリといえばアリ
シェリー・ミルズ:うーん 取り敢えずアームドスーツ狙おうかしら
グレイ・バーンズ:たしかに でもシェリー用アームドとかかな
シェリー・ミルズ:ふふっ 同じもののこと考えてる
グレイ・バーンズ:1dx+1>=15
DoubleCross : (1DX10+1>=15) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

シェリー・ミルズ:手配師1枚目使ってみましょう
グレイ・バーンズ:だめです おわり
シェリー・ミルズ:4dx+4>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 10[1,7,8,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

グレイ・バーンズ:流石
GM:流石ッス
シェリー・ミルズ:買えました~ ウェポンケースにえいやっとしておきます
GM:は~~い!
GM:では二人の処理が終わったので、このシーンは以上!


◆Middle03◆母を想って

GM:次のシーン!シェリーさんにイベントが起こるシーンです。
GM:シーンプレイヤーはシェリーさん。グレイさんも登場しても大丈夫だよ
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (46 → 52)
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (43 → 52)
シェリー・ミルズ:おそろい
GM:まっ仲良し
グレイ・バーンズ:同じ状況なのかも
GM:あらあらあら……
GM:ではこのシーンはですね 街を歩いているキミ達が、家族と話しているなずなを見かけるシーンになります
GM:家族はそのまま席を立つので、入れ替わりに話してもらって
GM:交流をして仲良くなろうネ~ なんか色々大変そうだから話を聞いてやってよ という趣旨のシーンです
シェリー・ミルズ:なるほどね
GM:最初にバ~ッと地の分を入れますね いいところで合図するので話しかけに来てくださ~い



GM:夕方。C市、繁華街。
GM:オープンテラスになっているとあるカフェ。
GM:よくよく周囲に注意を向けると、強面の男達が、カフェを見張るようにたむろしているのが分かる。
GM:その目線の先で、理知的な雰囲気の小柄な女性──睦美なずなが、母親と話していた。
睦美なずな:「…そう、そう。何回も言ってるとおり、あっちでの生活が嫌になったとかじゃないから」
睦美なずな:「今、知り合いの研究者のラボにお世話になってて。何かと便利だから、その大学の寮にお世話になってるんだよ」
睦美なずな:「その方が、あたしもじっくり研究に勤しめるし…、え? 寮だよ。彼氏の部屋じゃないってば。もう、お母さん…」
GM:そんな風に、年相応の少女のように親しげに母親と言葉を交わしていたが、やがて、先に母親が席を立つ。
GM:話し相手のいなくなったテーブルを、なずなは堅い面持ちでじっと見つめている。
グレイ・バーンズ:「……シェリー。どうした」
グレイ・バーンズ:周囲の男たちに警戒を振り向けていたが、彼女の注意はそこにはないように見える。
シェリー・ミルズ:まだ夕食を摂るには少し早い時間。けれど宵闇が街を覆い始めて店が灯りを煌々と焚き始めている。
シェリー・ミルズ:そんな街に時折視線を動かしていたが、それが一点に集まったのを彼は見逃さなかったようだ。
シェリー・ミルズ:「あの、紫の髪の子。昨日街で会った……」
グレイ・バーンズ:「……狭い街だな。であれば、これはそういうことか」
グレイ・バーンズ:「俺たちへの監視ではない。妙だと思っていたがだからか」
シェリー・ミルズ:言われてようやく、店の周囲に剣呑な雰囲気の男たちがたむろしているのに気付く。
シェリー・ミルズ:「……少し早いけど。このお店にしちゃだめかしら」
グレイ・バーンズ:「……構わないが」
グレイ・バーンズ:「席は埋まっているぞ。待つことになるが」
シェリー・ミルズ:困ったように眉を顰める。「あんまり、話してほしくない?」
グレイ・バーンズ:「お前はUGNになりたいのか?」
睦美なずな:そこで、ふいに顔を上げて、「あ」という顔をする。キミ達に気付いた様子だ。
マフィアの男達:周囲にいる男達は、家族との話を終えた彼女を今にも連れ去りそうな様子だ。
シェリー・ミルズ:「別に、そういうわけじゃ…………あ」
睦美なずな:周囲を伺うようにしつつ、小さく手を振って来る。
シェリー・ミルズ:「……少しだけ。ご飯食べる間だけでいいから」
グレイ・バーンズ:視線を受けて会釈する。「今去っても不自然だろう」
シェリー・ミルズ:表情がぱあ、と明るくなる。
シェリー・ミルズ:少し早足で、彼の手を引いて店に向かう。
GM:混雑するカフェはオープンテラスになっている。知り合いだと店員に告げれば、キミ達は睦美なずなの座る席に案内されるでしょう。
シェリー・ミルズ:彼女の友人だと告げて、グレイと共に彼女のいる席へ。
睦美なずな:「シェリー」やって来るキミ達を見て、少し笑う。
シェリー・ミルズ:「昨日ぶりね」
睦美なずな:「そう、昨日ぶり」目を細める。「……混んでるし、あたし、席、立とうか。そっち…」
睦美なずな:グレイさんを一瞥。「デート中?」
グレイ・バーンズ:「知り合いか?」
シェリー・ミルズ:「あ、ええと……彼は、アタシの」 小さくはにかみながら。「恋人の、グレイ」
グレイ・バーンズ:さも昨日話しなど聞いていない風に。
睦美なずな:「あは」ニコッと笑う。
シェリー・ミルズ:「彼女は、なずな。昨日、偶然街で会って……迷子の子を保護したり、少し話したりしたの」
シェリー・ミルズ:「それと、席……良かったら、同じ場所で、いいかしら」
睦美なずな:「…え」シェリーさんをまじまじと見る。
シェリー・ミルズ:ちら、と外に目を遣って。「いま出たら、また嫌な思いをするかも、と思って」
シェリー・ミルズ:「お節介だったかしら」
睦美なずな:「………」表情がぴんと引き締まり、あるいは思わぬ救いの手に安堵したように揺れる。
グレイ・バーンズ:「俺が居ればそうそう声は掛けてこないだろうな」
グレイ・バーンズ:冗談のつもりで言ってはいる。
睦美なずな:「ふっ………」思わず、クスッと笑う。
マフィアの男達:実際、周囲の男達は、突然の闖入者であるキミ達を探るように様子をうかがっている。無理やり乱入してくるような気配ではない。
シェリー・ミルズ:「店に乗り込んでくるつもりはなさそうだし。あまり時間は稼げないと思うけど……どうかしら」
睦美なずな:「ううん、それだって充分だよ。ありがとう。なんてお礼を言っていいか……」
睦美なずな:はあ、と息を吐く。「あなた達、本当に…ああいう人相手にするのも、慣れてそうな雰囲気だね」
シェリー・ミルズ:「ありがとう。結構お店が混んでたから、入れるところないかも、と思っていたの」 半分くらい本当。了承を得たので着座。
シェリー・ミルズ:長いワンピースの裾を丁寧に折りながら掛ける。
GM:すぐに店員がやって来て、キミ達は注文を済ませる。
シェリー・ミルズ:「少しばかり、ね」 グレイからあまり深入りするなという圧を感じている。
グレイ・バーンズ:椅子を引くのはやめた。人前でやるととやかく言われるので。
睦美なずな:「…深い事は、話す気がないよ。この会話だって、あいつらに聞かれてるし、きっと…」
睦美なずな:「それで、あなた達を巻き込んで、迷惑をかけたくない」
グレイ・バーンズ:「警察には?」
睦美なずな:「言ったら、お母さんが酷い事になりますよって」
シェリー・ミルズ:不快そうに眉を寄せる。「たちの悪い集団ね」
睦美なずな:「普段から、あの人たちに見張られてるし、ろくに外も出られないしね」できてない苦笑を浮かべる。
シェリー・ミルズ:「……良くないことを手伝わされていたり、するの?」
睦美なずな:「……」瞳が揺れる。微かに頷く。
睦美なずな:「……これ以上は、言えない」
シェリー・ミルズ:「…………そう」 きっと、正しいのは彼女が公的機関に助けを求めるよう促すことなのだろうけれど。
シェリー・ミルズ:(力になりたい、と思う。けれど、アタシが余計なことをすればグレイにも……)
睦美なずな:「……、あのね」ぽつりと言う。
睦美なずな:「せっかく、あたしのこと気付いてくれたのに、詳しい事情は話せない代わり」
睦美なずな:「別の言い訳、聞いてもらってもいい?」
シェリー・ミルズ:「もちろん」 頷く。
睦美なずな:「ふふ。ありがとう」安堵したように微笑む。冷めたコーヒーが注がれたマグカップを両手で握る。
睦美なずな:「…あたしはとにかく、お母さんが酷い事に遭うのが、怖くて…」
睦美なずな:「今の学校通ってるのも、結構自由に、やりたいことやっていいよって許してもらったから、だからさ」
睦美なずな:「あ、お母さんだけなの。家族」
グレイ・バーンズ:「……」
シェリー・ミルズ:「……そう。大事なのね、お母さんのこと」
睦美なずな:誰かに聞いてほしかったらしく、饒舌に話す。「うん。家族だから…っていうと、ちょっと恥ずかしい響きだけどね」
シェリー・ミルズ:母の記憶は朧気だ。揺れる大きな耳飾りと、いつも綺麗に彩られた指先だけが、妙に鮮明に脳裏に焼き付いている。
シェリー・ミルズ:「何も悪いことじゃないわ。二人きりの家族なら、尚更」
シェリー・ミルズ:「だけど。それだけ、想っているのなら」
シェリー・ミルズ:「あなたのお母さんも、同じように想っているだろうから」
睦美なずな:「………」 顔を上げ、キミを見る。
シェリー・ミルズ:言葉を選ぶように話している。「……あなたも、自分のこと。大事にした方が、いいんじゃないかしら」
睦美なずな:「……そっか」
睦美なずな:「あたしが、お母さんに、酷い目に遭ってほしくないみたいに……」
睦美なずな:「……同じくらい、お母さんもあたしに酷い目に遭ってほしくない。……うん」
睦美なずな:「言いそうだな、そういうこと」
睦美なずな:しきりに瞬きを繰り返す。
睦美なずな:「……でも、今の状況で、誰かに助けを求めることなんか……」
シェリー・ミルズ:「……あなたも、色々考えて彼らに従ってるのだものね」 力になる、と一言。言いたい気持ちを堪えている。
グレイ・バーンズ:「……」
睦美なずな:「うん…。ううん、シェリーの気持ちは嬉しくって、あたし…」そんな風に言っていると。
GM:そこに、店員に声を掛けられるのも無視して、ひとりの男性が足早に近付いてきます。
破浪:「おや、睦美さん」ニヤニヤとした笑みを浮かべた、上等なチャイナ服姿の男。
破浪:「お知り合いと会われたんです?何か盛り上がっているようで」
破浪:キミ達を見下ろすようにする、その瞳の奥は冷えている。
睦美なずな:「あ」ぱっと怯えたように顔を上げる。
シェリー・ミルズ:(この街を拠点とするマフィアは、確か中華系……) 男の剣呑な瞳、なずなの反応。それらを合わせて導かれるのは。
グレイ・バーンズ:男の顔をじろりと見る。
破浪:「あ~~いやいやいや、申し訳ない!せっかくのご歓談中!」
破浪:「申し訳ないですが、ちょっと今急いでますんで! 失礼させてもらいますよ!」
破浪:有無を言わせぬ口調で、睦美なずなの肩を抱くと立ち上がらせる。
シェリー・ミルズ:思わず立ち上がろうとする。
グレイ・バーンズ:「……シェリー」
シェリー・ミルズ:「…………っ」 その声に椅子の端をぐ、と掴んで堪える。
睦美なずな:「っ……そういうわけだから……」
睦美なずな:「話、聞いてくれて、ありがとう。シェリーも、グレイも……」
シェリー・ミルズ:「…………急用なら、仕方ないわよね」 努めて、微笑んで。「また、ね」
睦美なずな:「……」キミを見る。瞬き。「……馬鹿」
グレイ・バーンズ:頷いて送るが、その傍らの男の所作から視線を外すことはない。
破浪:「いや本当に、すみませんね、後はお二人でごゆっくり!ではオレ達はこれで!」
破浪:グレイさんの目をじろりと睨み返し、すぐに逸らす。
破浪:睦美なずなの肩を抱くようにして、慌ただしく店外に去っていく。
GM:チャイナ服姿の男と小柄な少女はそうして場を去る。キミ達だけが残される。
シェリー・ミルズ:「…………」 その背をじっと見つめることしかできない。
グレイ・バーンズ:「ああいうものを全て拾おうとするのは」
グレイ・バーンズ:「お前の仕事ではない」
シェリー・ミルズ:「……わかってる」
グレイ・バーンズ:「分かっているのか?では聞くが」
グレイ・バーンズ:「誰の仕事だ」
シェリー・ミルズ:「……警察とか、そういう。公的機関」
シェリー・ミルズ:「オーヴァードが介入していれば、また別だけど……」
グレイ・バーンズ:「その組織がレネゲイド絡みの商売を始めたならば?」
シェリー・ミルズ:「……UGN」
グレイ・バーンズ:「この街のUGN支部の場所は分かっている」
グレイ・バーンズ:「その番号もな。今からそこに、匿名の通報が入る」
グレイ・バーンズ:「……それで十分だろう」
シェリー・ミルズ:下がっていた視線が、ぱっと上がる。
シェリー・ミルズ:「……ごめんなさい、グレイ」
シェリー・ミルズ:「その……目立つことしないように、って釘を差してくれていたのに」
グレイ・バーンズ:「お前は普通にしていても目立つ」
グレイ・バーンズ:「普通にしただけだろう」
シェリー・ミルズ:「……ん」 少し冷めたコーンスープを啜る
シェリー・ミルズ:「……今、思ってること言っていいかしら?」
グレイ・バーンズ:「……何だ」
シェリー・ミルズ:囁くように。「あなたに、惚れ直したところ」
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:ふいと顔を逸らして、食事を口にし始める。「……そうか」



GM:シーンを終了します。
GM:ロイス・購入判定が可能です!
グレイ・バーンズ:ロイスは保留 購入は追いアームドしようかな
グレイ・バーンズ:1dx+1>=15
DoubleCross : (1DX10+1>=15) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

シェリー・ミルズ:ロイス保留 追いアームドしちゃお
グレイ・バーンズ:owari
シェリー・ミルズ:1dx+4>=15
DoubleCross : (1DX10+4>=15) → 4[4]+4 → 8 → 失敗

シェリー・ミルズ:流石にダイス1個は厳しいわね おしまい
GM:やっぱ…逃避行する裏社会カップルじゃな~~!
GM:組織の力が欲しいところだよな~~!
GM:というわけで、処理が終わったのでこれでこのシーンは以上です!


◆Middle04◆ガラスを割って

GM:次のシーン。4人の合流イベントです。
GM:シーンプレイヤーは引き続きシェリーさん。
GM:どうしようかな 先に全員に侵蝕率を上げて登場してもらいましょうか
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (52 → 60)
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (52 → 54)
畔地 恵:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+3[3] → 40

滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (45 → 51)
GM:すごい落ち着いてる子おるな
GM:では流れを説明します!
滝口ハバキ:さっきから高いんだよな
滝口ハバキ:はい!
GM:まず概要なんですが
GM:シェリグレのもとに殺し屋サンク&ディズナフの襲撃があるので それをすんでのところで避けて隠れてもらい
GM:え~~~今出てったらおしまいになるよ~~やばいよ~~~ってしてもらってると
グレイ・バーンズ:ヒエ
GM:UGN組が駆け付けてくる…という流れを予定しています
シェリー・ミルズ:おしまいになる~~~
滝口ハバキ:この紋所が目に入らぬか!
GM:シナリオの予定ではまたホテルに戻ってもらおうかな~という想定だったんですが
GM:前のシーンからの流れ的に別のところが良いななどの提案はありますか?
グレイ・バーンズ:愛の巣で問題ないです
シェリー・ミルズ:あ、愛の巣って……もう……
GM:へっ……分かりました
GM:じゃあ開幕襲撃のプランでいくから隙あらばイチャつきな!
GM:という感じでやっていきます!



GM:夜の帳が下りた時間帯。
GM:C市。キミ達の宿泊先である『ホテル・ムーンブランチ』、客室。
GM:夜になって部屋に戻り、過ごしていたキミ達は、不意に剣呑な気配を直感します。
GM:カーテンの向こうから、強烈なレネゲイドが迫りくる。
GM:攻撃だ。しかもかなり強力な。
グレイ・バーンズ:住宅情報を調べていたタブレットを投げ捨てるようにして。
シェリー・ミルズ:(……まさか、勘付かれた?)
グレイ・バーンズ:「シェリー……!」彼女の元へ駆け、窓から離れるように手を引く。
シェリー・ミルズ:引かれるままに、ベッドの影に身を潜める。
GM:そして。一瞬の静寂ののち、大砲が直撃したような轟音。
GM:窓ガラスが張り裂け、窓枠や壁がまとめて粉砕され。勢いは一切衰えず、血染めの風鎌が室内を蹂躙する。
シェリー・ミルズ:「…………っ!!!」
GM:煙が立ち上る。調度品が木片と化し、シーツの切れ端が舞った。
GM:やがて、破壊された窓枠をくぐるようにして、二人の人影が室内に足を踏み入れる。
ディズナフ:「…もしもーし、シェリーさん、グレイさ~ん」
ディズナフ:「いらっしゃいますかー?」華奢な体格、人形めいたファッションの、少女のような姿の少年。
ディズナフ:殺し屋の片割れ。キミ達には気付いてないようで、立ったままきょろきょろ室内を見渡している。
ディズナフ:「あれ~? いない?」
サンク:「さあて。あのレディがディズナフに"教えてくれた"情報によれば、ここを拠点にしているようだけど」
グレイ・バーンズ:クローゼットの中に、とっさに彼女ごと身を押し込んだ。
サンク:もう一人、ダークスーツを着こなした、痩身の麗人。殺し屋のもう一人。
グレイ・バーンズ:(……逃げるべきだったか)
ディズナフ:「うーん、ぼくが"聞いた"んだもの。真実のはずだよ?」
サンク:「疑っちゃいない。ダーリン」軽口を叩く。「二人の姿は見えないようだけどね」
シェリー・ミルズ:クローゼットの中で息を潜めながら、神経を尖らせて室内の動向に注意を払っている。
ディズナフ:「ね…?」辺りを見回しているようだ。「オーヴァードの気配、サンクは感じる?」
サンク:「………」沈黙。室内の気配を探っている。
サンク:「さて。ディキトゥスが二人となれば、反撃にかかってきてもおかしくなさそうなものだけど」
グレイ・バーンズ:身を潜めてはいるが、いつでも飛びかかれるように構えてもいる。
グレイ・バーンズ:(……潮時かもしれんな)
グレイ・バーンズ:(むしろ、長く保ったほうだ)
サンク:「する気があるのか、どうか…」朗々と歌い上げるように言う。
シェリー・ミルズ:いつでもグレイに合わせられるように、指先をつい、と持ち上げている。
ディズナフ:「む~……、む」そこで、ついと視線を外に向ける。
ディズナフ:「ハニー。お客さん」
滝口ハバキ:ブーーーーー……ンと、低いプロペラの音
サンク:「おや」
滝口ハバキ:バララララッ ラジコンのような戦闘機が2機室内に侵入し、足元に射撃して牽制する。
滝口ハバキ:「こちらUGN、"リバイヴァルキリー"」扉にメガネを掛けた女性が立つ
滝口ハバキ:「この惨状は、貴方達の仕業ですか?」
滝口ハバキ:警戒するように二機の戦闘機が旋回する
畔地 恵:少しして、砕けた窓ガラスの方角からぱきりと音が聞こえる。
ディズナフ:サンクの前についと出る。「そうだよ、って言ったら…」
畔地 恵:半壊した床に、腕が延びる。
サンク:ハンズアップ。
畔地 恵:「楽に逃げられるとは思うなって……ことだ」
畔地 恵:挟み撃ちの形で逃げ道をふさぐ。
ディズナフ:「UGNっぽい」
グレイ・バーンズ:(UGN……)
畔地 恵:「壁ボッコボコにしやがって……返金できんのか?あ?」
グレイ・バーンズ:(まともな戦力を持っていないと思っていたが)
グレイ・バーンズ:(この機動力……あながちそうでもないのか?)
滝口ハバキ:「褒め言葉として受け取ります」手には玩具のようなカラフルな銃が握られている
畔地 恵:ゆっくりとソファをつかみながら、エージェントに合わせる。
ディズナフ:「そう言われちゃ、弱いね、ハニー」サンクを見上げる。「それにぼく達、戦わないで済むならそれでいい…ってことに、なってるし」
サンク:「そうだね、ダーリン」ディズナフを見返す。「ここは逃げるが勝ちだ」
シェリー・ミルズ:クローゼットの隙間から覗いて何とか状況を把握しようとしている。
滝口ハバキ:「貴方がたは、殺し屋のサンク氏とディズナフ氏とお見受けします」
滝口ハバキ:「騒ぎを起こすようであれば、この場で拘束を──」
サンク:「その通り。"ミルズ・ファミリア"所属、サンクとディズナフ」にこりと笑い。
ディズナフ:「今夜はこれで失礼します!」
ディズナフ:《神出鬼没》。シーンから退場します。
畔地 恵:「……逃がすと、思ってんのか!!」ブロック玩具のようソファを投げつけるが、間に合わない。
サンク:《ワールウィンド》。シーンから退場します。
滝口ハバキ:「!」ミニチュアのミサイルを発射する。
GM:二人の足元が血色に染まって氷結し、一瞬で砕ける。そのまま落下するように逃走。
滝口ハバキ:一瞬後、ソファに着弾してくぐもった音を立てる。
滝口ハバキ:「そんな繊細なコントロールまで……!」
GM:階下の窓ガラスを割る轟音が響き、そして静寂。逃走を果たした。
畔地 恵:「ーーーー!!」「クソッ!」
滝口ハバキ:砕けた穴を覗き込む。「追いつくのは……不可能ですね。一手遅れました」
畔地 恵:「リーダァー!追えるか?」周囲の警戒を行っているであろう支部長への連絡を。
滝口ハバキ:「こちらからは追えなさそうですね……壁の大規模な破壊に目眩ましされました。床だけにも絞れるとは」
滝口ハバキ:「"カタツキ"、周りの被害の確認を。一般人は巻き込まれていませんか?」
滝口ハバキ:旋回する戦闘機を掌に乗せると、エフェクトの影響が解けて弾丸に戻る。
畔地 恵:「……分かりました」
八乙女修子:『階下は無人のようです!』通信から声がする。
八乙女修子:『その部屋に宿泊していた人を狙った攻撃だと思うので…、誰かいると思うんですけど…』
畔地 恵:「……」辺りを睨み付けるように警戒。
畔地 恵:「誰か、居るか?」
グレイ・バーンズ:(シェリー)
グレイ・バーンズ:(いつまでもこうしているわけにも行くまい)
シェリー・ミルズ:狭いクローゼットの中で息を詰めていたせいか、少し顔が赤い。
シェリー・ミルズ:(……そうよね)
滝口ハバキ:「こちら、UGNです。……この言葉の意味を存じ上げないなら、正義の味方みたいなものだと思ってください」呼びかける。
シェリー・ミルズ:きぃ、と音を立てて内側から扉を押し開く。
滝口ハバキ:「誰かいらっしゃいますか?」一般人も考慮して言葉を選ぶ。
シェリー・ミルズ:「……いるわ。無事よ」
滝口ハバキ:物音に反応し、銃は向けずに友好の姿勢を保つ
滝口ハバキ:「良かった。そして、混乱はしていないようですね?」
滝口ハバキ:「そちらはお一人でしょうか?」
シェリー・ミルズ:長い艶髪の女と、それを守るように構えていた長身の男とが、UGNの二人の前に現れる。
畔地 恵:「……ハバキさん」現れた二人が写真で見た男女だと気づく。
八乙女修子:『あっ!サンクとディズナフの、標的っていう…』
グレイ・バーンズ:握りかけた手の構えを解いていない。
滝口ハバキ:「……そうですね、"カタツキ"」頷く。
グレイ・バーンズ:こちらへの警戒を解いていない少年がいるためだ。
畔地 恵:エージェントとは反対に、少しだけ警戒心を強めて、前に出ようとする。
滝口ハバキ:ス、と片手で恵くんを制す。
滝口ハバキ:こちらも銃のトリガーから指を外す。
畔地 恵:「…」こくりと頷き。下がる。
滝口ハバキ:「こんにちは、私たちはUGN。"リバイヴァルキリー"、こっちは"カタツキ"です」
滝口ハバキ:「この街に関することで、先程の二人について調査を行っていました……そして、貴方がたについても」
シェリー・ミルズ:男の手を少し強引に取り、(大丈夫だから)と伝えようとする。
滝口ハバキ:「《ルージュ・ヌワール》と、《薬指メディシナリス》のお二人……でよろしいでしょうか?」
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:「……以前はな」
滝口ハバキ:敵意を含まず、友好的な態度を含ませて問う
シェリー・ミルズ:「その認識で、間違いないと思うわ」
畔地 恵:町のチンピラや覚醒したてで暴れるオーヴァードとは隔絶した空気感を感じ、冷や汗が少しだけ流れる。
滝口ハバキ:頷く。明らかに戦闘を経てきた者の雰囲気に対して、外面は落ち着きを保つ。
八乙女修子:『ハバキさん、恵くん。お二人は我々を警戒しているでしょうか…?』
畔地 恵:「……そりゃ、そうだろ」ゴニョゴニョ言います。
滝口ハバキ:「そうですね、支部長。まずはこちらの事情を明かすのが良いでしょう」通信に対して、指示を受けたように応える。
シェリー・ミルズ:僅かに微笑んでみせる。「……それより先に。まずは、お礼を言わなければいけないところよね」
シェリー・ミルズ:「ありがとう」 軽く足を引き、礼をする。耳に飾られた大ぶりのピアスが光を反射して揺れる。
八乙女修子:『わっ! 綺麗な方…!』
グレイ・バーンズ:こちらも倣うように一礼する。大柄な頭が下がり、再び上がる。
八乙女修子:『きゃー!かっこいい!』
滝口ハバキ:八乙女ちゃーん、の意味を込めて通信機をコツコツ叩いて軽く注意
八乙女修子:『はっ…』
畔地 恵:「リーダー……」
滝口ハバキ:「コホン。お気になさらず……というのも不自然ですね」柔和に微笑む。
滝口ハバキ:「どういたしまして。と言いましても、この街の治安を守るのは私達のお仕事ですので」
滝口ハバキ:「よろしければお話伺ってもよろしいでしょうか?落ち着ける場所までご案内しますよ」
畔地 恵:「(落ち着ける場所……?)」ハバキさんにはそういう伝手があるのかな。とボンヤリ考えてる。
シェリー・ミルズ:容赦ない破壊に遭った部屋を見渡す。……ここで過ごした数日はとても満ち足りていたけれど、そろそろ離れなければいけないらしい。
グレイ・バーンズ:「それはお前たちの支部という意味か?」
滝口ハバキ:「そうなりますね。環境はともかく、襲撃されることは無いと思いますよ?」
八乙女修子:『わー、さすがハバキさん…! 再び敵の襲撃がある可能性だって、ありますもんね!』
畔地 恵:「(あぁ、うん……そりゃそうだな)」いつも落ち着いてない場所なので結び付かなかった。
滝口ハバキ:(うちの子たちは素直ですね……!)
シェリー・ミルズ:「……いいんじゃないかしら」 グレイに。「訊きたいことが、たくさんあるようだし」
グレイ・バーンズ:「構わないが。撤収の準備はさせてくれ」
滝口ハバキ:精一杯交渉の顔を頑張ってるけどどうだろう、と相手の反応を伺う
畔地 恵:「リーダー、あんましアホっぽいと疑われる」こそこそ言う。
グレイ・バーンズ:「しばらくここに落ち着けるつもりだったからな。荷物をまとめたい」
八乙女修子:『あ…アホっぽい…!?恵くんに言われたくありません!』
畔地 恵:「!?」心外です。
シェリー・ミルズ:「念のため、支部の場所を教えてもらってもいいかしら。準備ができたら、向かうから」
畔地 恵:「あ、俺チラシ持ってます」地図とクーポン付きのチラシを渡します。
滝口ハバキ:「わかりました。荷造りの間は私達で周りを警戒しておきますが、気をつけてくださいね」
シェリー・ミルズ:少年に歩み寄って、チラシを受け取る。「ありがとう」 小さく微笑む。
畔地 恵:「!」「いや、あー、どーも」
滝口ハバキ:「もし力仕事が必要なら"カタツキ"を………」お二人の間の空気を感じて。
滝口ハバキ:(高校生を残していくのはまずい気がしますね……?)
グレイ・バーンズ:「大荷物はない。事足りている」
グレイ・バーンズ:「着替えくらいか?」シェリーに問いかけるように。
八乙女修子:『…………恵く…いえ、こういう話題は恵くんには分からなそうです、なのでハバキさん……』ひそひそ声。
シェリー・ミルズ:頷く。「全部スーツケースには入り切るから、大丈夫」
滝口ハバキ:「はーい」ひそひそ。
滝口ハバキ:「さて、"カタツキ"。被害の後始末を整えて戻りましょうか」
畔地 恵:「え、なんすか」
畔地 恵:「リーダー失礼なこと言ってねぇ?」
八乙女修子:『えっ、だって…』
八乙女修子:『でも、あのお二人ってやっぱり…一緒のお部屋に泊まってるということは…』
滝口ハバキ:「言ってない、言ってないから」
八乙女修子:『もしかして……』
八乙女修子:『実は兄妹だったりするんでしょうか!?』
畔地 恵:「あっ」
畔地 恵:「……あ?」
八乙女修子:『義理の母親…腹違いの兄妹……!お昼のドラマみたいな…!』
滝口ハバキ:「……………………」
滝口ハバキ:(八乙女ちゃんが察するの珍しいなと思ってたら……)
畔地 恵:「……ハバキさん、理解したけど」
滝口ハバキ:「なんですか?」にっこりと微笑む
畔地 恵:「二人ともちょっとキレていいっすか?」馬鹿にしすぎ!一人はもっとアホなこと言うし!
畔地 恵:と、文句を言ってから片付けをし始めます。
滝口ハバキ:「後で謝りますから……!ほら、初対面でいきなり他所様の家庭事情を詮索しないの!撤収撤収!」
滝口ハバキ:「各々、『カラオケの鉄腕』に集合です!」
GM:ということになった。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスと購入判定が可能!
滝口ハバキ:何故かあと1枠になっちゃった!会話してから取ります。保留。
畔地 恵:ロイホ!
シェリー・ミルズ:UGN組は欲しいものあるのかしら
畔地 恵:大槌!
グレイ・バーンズ:ロイホ~
滝口ハバキ:クリスタルシールド(購入25)があるとガチガチになります
シェリー・ミルズ:取り敢えず大槌から狙ってみましょう 確か購入12だったかしら
シェリー・ミルズ:1dx+4>=12
DoubleCross : (1DX10+4>=12) → 9[9]+4 → 13 → 成功

シェリー・ミルズ:買えました~
滝口ハバキ:あ、14!
滝口ハバキ:12は攻撃力!
シェリー・ミルズ:14だった! じゃあ財産点1点入れます
シェリー・ミルズ:残り財産点14にして成功。畔地くんにパス
畔地 恵:お姉さんありがとう!
畔地 恵:ポンケに入れます
滝口ハバキ:じゃあクリスタルなシールドを狙います
滝口ハバキ:2dx+4<=25
滝口ハバキ:まちがい
滝口ハバキ:2dx+4>=25
DoubleCross : (2DX10+4>=25) → 5[3,5]+4 → 9 → 失敗

滝口ハバキ:おしまい!
畔地 恵:クリスタルなシールド!
畔地 恵:2dx10+3>=25
DoubleCross : (2DX10+3>=25) → 9[1,9]+3 → 12 → 失敗

グレイ・バーンズ:アームド狙おうかな
畔地 恵:まあさすがにね
グレイ・バーンズ:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 9[2,9]+1 → 10 → 失敗

グレイ・バーンズ:おわり
GM:次から頑張ろう!
GM:では処理が終わったので、このシーンは以上!


◆Middle05◆道は分かれて

GM:次のシーン!情報収集シーンです。
GM:シーンプレイヤーはハバキさん!全員登場推奨!
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (54 → 59)
GM:出る人は侵蝕率を上げて登場してね。
シェリー・ミルズ:DBまであと1 惜しい
畔地 恵:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+7[7] → 47

畔地 恵:ようやく
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (51 → 54)
滝口ハバキ:おちついた
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (60 → 64)
GM:はーい
GM:では情報収集項目!

・ダチュラについて 〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉難易度7/9
・睦美なずなについて 〈情報:裏社会〉難易度8〈情報:UGN〉難易度7
・殺し屋サンク&ディズナフについて 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度8
・破浪の計画について 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度9/11

GM:4つです 難易度が2つ異なってあるものは、それぞれ違う情報が出ます
GM:頑張って分担して調べてね
滝口ハバキ:ふむふむ
シェリー・ミルズ:これは「ダチュラについて」で達成値9以上を出せば両方の情報が出るという認識でOKかしら
GM:そういう認識でOKです!
シェリー・ミルズ:はーい
グレイ・バーンズ:・殺し屋サンク&ディズナフについてを、裏社会のコネ使って判定します
グレイ・バーンズ:4DX+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[4,8,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

グレイ・バーンズ:めちゃ知ってた
GM:すごい
滝口ハバキ:同僚じゃん そうだわ
滝口ハバキ:あ、今思い出した。砂の加護でダイスも増やせます
シェリー・ミルズ:・睦美なずなについて 〈情報:裏社会〉難易度8 これを調べるわね。コネ:情報屋使ってD+2
シェリー・ミルズ:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 9[1,9,9]+3 → 12 → 成功

GM:さすがすぎ!
畔地 恵:・ダチュラについて〈情報:UGN〉で一回目の情報収集チームを使用します
畔地 恵:ハバキさーん!加護をいただけますか!
滝口ハバキ:おっけー!
GM:仲良し!
滝口ハバキ:《砂の加護》、+4D!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (54 → 57)
畔地 恵:6dx10+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 8[2,3,4,4,6,8]+2 → 10 → 成功

畔地 恵:よかった
畔地 恵:もらっておいて
GM:支援があって良かった!
滝口ハバキ:えらい。
滝口ハバキ:計画についてをUGNでいきまーす。コネと《巨匠の記憶》で+5して行きましょう。コンセを節約。
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (57 → 60)
滝口ハバキ:7dx+2>=9
DoubleCross : (7DX10+2>=9) → 10[3,3,3,5,5,9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

滝口ハバキ:まるっとおみとおし!
GM:さすがお姉様…!
GM:では、全員成功ですね!
GM:順に情報を開示していきますね。

・ダチュラについて 〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉難易度7
全身が機械でできたアンドロイドの少女。レネゲイドビーイング。幻覚・催眠能力を持つ。
ギルドの商品として闇市場に流通していたところ、麝香会に購入された。
ハニートラップを目的に製造されており、他人の気を引くような美しい外見を有し、思わせぶりな言動をとるよう設計されている。

難易度9
何者かによって、プログラムに戦闘用人格が無理やり上書きされている。
無茶な改造であるため、戦闘用人格が発動すると、能力が制御できなくなり暴走状態に陥ってしまうだろう。
戦闘用人格は侵蝕率が100%を超えると発動する。現在、ダチュラの侵蝕率は非常に高い状態である。
暴走を防ぐため、ダチュラは畦地恵と親しくなって新たな絆を獲得し、侵蝕率を減少させようとしているようだ。

GM:次のシーンで畔地くんにイベントが発生します。ダチュラが話しかけてきます。

・睦美なずなについて 〈情報:裏社会〉難易度8〈情報:UGN〉難易度7
非オーヴァード。21歳。
ロボット工学の若き権威として知られ、飛び級でアメリカの大学に入学しており、著名な学術雑誌に論文が載るほどの才女。
大学の休みを利用して帰国していたところ、麝香会からダチュラの研究に協力するよう脅迫された。
ダチュラの戦闘用人格を開発し、プログラムに無理やり上書きしたようだ。
現在も麝香会に拘束され、対オーヴァード兵器の研究を強いられている。

・殺し屋サンク&ディズナフについて 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度8
マフィア“ミルズ・ファミリア”幹部・中指メディウスの配下で、互いに異性装の男女二人組。
シェリー・ミルズ及びグレイ・バーンズの排除を命じられ、C市に潜伏している。
シェリーとグレイの潜伏先とされるホテルを襲撃して以降は特に動きはなく、二人の出方を伺っていると見られる。
シェリーとグレイに能力を使用する様子が見られず、裏社会と関わるつもりがないと分かれば、深追いせず撤退するつもりのようだ。
すでに麝香会にも接近しており、破浪に協力を求めている。


GM:この情報を開示したことで、新たに☆Tips:中指について が発生します。PLが希望した場合、自動開示。
GM:今の時点から、希望があれば、開示されます。
シェリー・ミルズ:希望します!
GM:では自動開示!

・Tips:中指について
常に爽やかな笑顔を浮かべた好青年。本名はジュゼッペ・オオシマ。
“指(ディキトゥス)”と呼ばれる、“ミルズ・ファミリア”の特記戦力の一つ。その“中指メディウス”。
非オーヴァードながら、巧みな話術と狡猾な策略によって現在の地位を築きあげた。
穏健派を気取っているが予期せぬトラブルを好み、駆引き自体を楽しんでいる節がある。

・破浪の計画について 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度9
破浪はダチュラを手に入れたことを機に、C市裏社会の支配を目論み始めた。
C市UGN支部を排除するため、大量の対オーヴァード兵器を購入。
睦美なずなを脅迫し、ダチュラの研究や兵器の強化を行わせているようだ。
このまま破浪の活動を放置すれば、いずれ麝香会は大規模な抗争を引き起こすだろう。
街への被害を防ぐためにも、麝香会が所有する兵器を破壊し、睦美なずなを救出する必要がある。

難易度11
睦美なずなは麝香会のとある拠点に軟禁され、そこで対オーヴァード兵器の研究を行っている。
麝香会はUGNを警戒しており、拠点の居場所は周到に隠蔽されている。
もし居場所を特定し睦美なずなの救出を試みるならば、裏社会にコネクションのある人間の協力を求める必要があるだろう。
なお、拠点へ潜入すれば、エフェクトを使用した戦闘は避けられないと思われる。

GM:この情報を開示したことで、次のシーンから、睦美なずなを救出する判定に挑戦することができるようになります。
GM:救出に必要な判定は、▼拠点の特定 【精神】難易度30 です。
シェリー・ミルズ:た、高い!
滝口ハバキ:工作をinされてる…!
GM:ただし[コネ:情報屋]を所持したPCが挑戦する場合、技能及び難易度が変更され、
GM:▼拠点の特定 〈情報:裏社会〉難易度12 になります。
GM:また、この判定に挑戦したPCは自動的に麝香会の拠点に潜入することになります。
グレイ・バーンズ:情報屋のコネがあれば……!?
GM:しかしそうなれば、ほぼ確実に、対オーヴァード兵器との戦闘が発生することでしょう。
GM:シェリーさんとグレイさんが潜入を行った場合、《無面目》の使用ができなくなる!
GM:穏やかな生活を送りたいならば、これ以上キミ達は事態に関わるべきではない!よくよく考えて判断してもらおう!
シェリー・ミルズ:はわわ……
グレイ・バーンズ:そんな……
グレイ・バーンズ:帰ろうかな
滝口ハバキ:日常と非日常の境にいるのよ
GM:おい!Sロイス取得男!
畔地 恵:ww
グレイ・バーンズ:Sロイス守るために……
GM:というわけで情報は以上です!
滝口ハバキ:いろんな思惑が交差している~
畔地 恵:ボーイミーツドールするか…
GM:では、描写に入っていきましょう!



GM:カラオケ店『カラオケの鉄腕、』もといC市UGN支部。
GM:ホテル・ムーンブランチを発ったキミ達は、この場所に再集合していました。
GM:煙草の匂いが染みついた個室。静かにしていると、隣室からの音漏れが微かに聞こえきそうだ。
八乙女修子:「えっと…えっと…」そわそわと皆を見回している。
滝口ハバキ:「どうぞ、おふた方も適当にくつろいでくださいな」大人数用の広いルームにお通しする。
畔地 恵:「リーダー、落ち着けよ…」御盆にドリンクを乗せてやってきます。好みが分からないので種類多め
グレイ・バーンズ:入口に近いところに窮屈そうに座っている。
八乙女修子:「ああっお二人に、何からなにまでしていただいて…ありがとう…えへへ」えへへってしています。
シェリー・ミルズ:「ありがとう」 窮屈そうに座る、その隣に掛けている。
ダチュラ:華やかな人形のように、静かに端に座っている。結果としては部屋の奥にいる。
八乙女修子:「みなさん、自己紹介、すんでますか? あ、私は支部長の八乙女修子です…」
滝口ハバキ:「コードだけなら……私は滝口ハバキです。こちらが恵くんと、ダチュラちゃん」掌で指し示す。
ダチュラ:「はい、わたしはダチュラです」ふわりと花のように微笑む。
畔地 恵:「畔地っす」軽く会釈。
グレイ・バーンズ:「グレイ。こちらがシェリー」
滝口ハバキ:よろしくお願いします、と会釈。
シェリー・ミルズ:グレイが先に名乗ったことに意外そうにほんの少し目を開いて、「よろしくね」 微笑み返す。
八乙女修子:「えへへへ…、シェリーさん、近くで見てもやっぱり綺麗な方ですね…」デレデレする。
シェリー・ミルズ:「そう、かしら」 少し気恥ずかしそうに髪を指でかきあげる。
滝口ハバキ:「はい、とてもお綺麗です、シェリーさん」ファーストネームのみを名乗りに、頭を回しつつ。
滝口ハバキ:「さて……勝手ながら、お二人の来歴は少し調べさせて頂きました」
滝口ハバキ:「こんな状況です。よろしければ情報のすり合わせをしたいのですが、いかがでしょうか?」
グレイ・バーンズ:わずかに首肯する。
シェリー・ミルズ:「そうね。そのつもりで、此方も来ているから」
八乙女修子:ふんふんと頷き、メモの準備をする。
滝口ハバキ:肯定を受けて頷く。
滝口ハバキ:「良かった。ではこちらの把握してる現状を整理しますので、違ったら教えてください」
シェリー・ミルズ:(何処まで調べられているかだけど……一度UGNと関わった以上、殆ど筒抜けでもおかしくはないかしらね)
シェリー・ミルズ:「ええ、お願いするわ」
滝口ハバキ:(ええと、)どの情報から出すか考えて、結局手札をすべて明かすことにする。
滝口ハバキ:「では、率直に。シェリーさんとグレイさんはマフィアから離反し、貴方達を追って2名の殺し屋が派遣された」
滝口ハバキ:「“ミルズ・ファミリア”。そしてサンク&ディズナフという名前は掴んでおりますが、正直に言うとそれだけです」
滝口ハバキ:「元々は同じ勢力なら、この二人についてはそちらのほうが詳しいでしょうか?」
八乙女修子:(か、かっこいいです…ハバキさん…!)目をきらきらさせる。
滝口ハバキ:机の下で手を向けて視線に応える。
グレイ・バーンズ:「……それはそいつらの情報を提供しろということか?」
八乙女修子:「だめでしょうか?」首を傾げる。
グレイ・バーンズ:「彼らに対し何らかの対応を行うつもりがあると?」
八乙女修子:「さっきのホテルの破壊といい、見過ごせませんもんね!」ハバキさんと恵くんを見る。
畔地 恵:「ああ」衝突を起こさないよう口数を減らしてる。
滝口ハバキ:「はい、徒に被害を広げるならばそうなります。なので仕事の傾向ぐらいは教えて頂けると有り難いですね」
滝口ハバキ:(八乙女ちゃんナイス)私が言うとわざとっぽくなっちゃう、と内心で褒める。
グレイ・バーンズ:「協働したことはない。奴等とは“仕事”の領分を違えていた」
グレイ・バーンズ:「だが。是非もなく仕留めるつもりならば、そもそもお前たちが来ても撤退はしなかったろう」
滝口ハバキ:「引き際の判断も迅速でしたね……」
グレイ・バーンズ:「ここが襲撃されずにいることも含めてだ。ホテルなどよりよほど潰しやすい拠点だろう」
八乙女修子:「ふむ、ふむ」メモをとっている。「…ふむ?」
八乙女修子:「ぜひもなく仕留めるつもりではない、ということですか?」
グレイ・バーンズ:「そう言ったが……」
八乙女修子:「???」助けを求める。
グレイ・バーンズ:私見ではあるが、と加えて。
シェリー・ミルズ:「『戦わないで済むならそれでいいということになっている』」
シェリー・ミルズ:「そう、言っていたわね」
シェリー・ミルズ:「……理由まではわからないけれど、そういう命令なんじゃないかしら」
滝口ハバキ:「……それが聞けただけでも収穫ですね。問答無用ではなく、雇い主の意向を組む仕事人ですか」
畔地 恵:「……命令ってことは、奴らより上がいるってことかよ」
グレイ・バーンズ:「殺し屋だからな」
滝口ハバキ:「殺人鬼さんとは違うってことですね」
グレイ・バーンズ:「……だが、ただ傍観しているわけではないらしい」
滝口ハバキ:「といいますと?」
グレイ・バーンズ:「麝香会に渡りを付けている。その組織については……」
グレイ・バーンズ:「相対するお前たちのほうが詳しいのでは?」
滝口ハバキ:「…………そうですね」
シェリー・ミルズ:「オーヴァード勢力を持たない中華系マフィア。UGNこことは大きく争っているわけではない……と聞いているけれど」
滝口ハバキ:支部の二人、そしてダチュラさんを気にするように一瞬目線を向ける。
シェリー・ミルズ:「……その様子だと。何か動きがあったようね」
畔地 恵:「……話していいか?」ダチュラに。
ダチュラ:「話してください」こくりと頷きます。
ダチュラ:「わたし自身も、彼らについてよく分かっていないんです」
ダチュラ:「ですから、わたしも、ぜひ聞きたいと思っています」
畔地 恵:「悪い。えーと」説明が下手なのでごちゃ付きながら。
八乙女修子:ファイトですよ、恵くん!という顔をしている。
畔地 恵:「こいつ……ダチュラのことを、なんか悪事に利用……しようとしてるらしい?」
滝口ハバキ:「ダチュラちゃんを利用するって、どんなふうにでしょうね?」
ダチュラ:「恵。わたしを気にして、言葉を選ばないで、大丈夫。きちんと聞きたいの」
畔地 恵:「あー、すんません」情報要因のエージェントから送られてきた資料をペラペラしつつ。
畔地 恵:「ああ…」
畔地 恵:「幻覚や催眠能力を持ってるらしく……」
ダチュラ:「わたし、持っています」
畔地 恵:「その、ハニートラップ用に……設計された、らしい」もごつきながら言い切る。
グレイ・バーンズ:「……」
滝口ハバキ:「あぁ……」言いづらそうな結果だった。
畔地 恵:「設計……って、その」チラリとダチュラを見る。
ダチュラ:「ハニー…」恥ずかしそうに目を伏せる。
グレイ・バーンズ:「外見のデザインくらいは出来るだろう」
グレイ・バーンズ:「オーヴァードでなくさえな」
畔地 恵:「つまり…なんて言うんだったかこういうの」
滝口ハバキ:「レネゲイドビーイング、ですね」事前に資料に目を通した。
グレイ・バーンズ:「……それは?」
シェリー・ミルズ:こちらも初めて聞く単語に小さく首を傾げている
滝口ハバキ:「意志を持ったレネゲイドが人の形を取っている存在、とお考えください」
シェリー・ミルズ:「つまり……ダチュラは人間ではないということ?」
グレイ・バーンズ:「そんなものが……」
八乙女修子:「ダチュラちゃんに関しては、アンドロイドにレネゲイドが宿った存在、ですね」メモをぱらぱらとめくる。
グレイ・バーンズ:「アンドロイドにしては……」その顔を見る。
グレイ・バーンズ:「あまりに精巧に機能しているように見えるが」
ダチュラ:瞬きし、はにかむ。その様子まで美しい少女のようだ。
畔地 恵:「……」
滝口ハバキ:「はい。レネゲイドビーイングの方の多くは元となる起源オリジンを持ちます」
滝口ハバキ:「例えばハニートラップに長け、傾国の逸話を持つ伝説の妖狐すら、人の形を取ることもありますので」
滝口ハバキ:「肉体を変化させるオーヴァードなどに出会ったこともあるのでは?」
シェリー・ミルズ:自然と視線がグレイの方を向く。
グレイ・バーンズ:「……人が動物やらに変じるように、その逆もというわけか」
滝口ハバキ:「はい、その認識で相違ありません」その視線を見る。心当たりがあるようだ。
滝口ハバキ:「ダチュラちゃんの場合は形の近いアンドロイドのようですが……更に人の形に近づいた、人類の隣人ヒューマンズ・ネイバーと言えるでしょう」
畔地 恵:「あー。続き、いいっすか」
ダチュラ:「聞きたいわ、恵」
滝口ハバキ:「あ、脱線しちゃいましたね。お願いします」
畔地 恵:「うっす。で……さっき、一応技師さんに調べてもらったんだが」少しだけ言い難そうにして。
グレイ・バーンズ:「内部回路を見たのか」
シェリー・ミルズ:「……もしかして、"戦闘用人格"プログラム」のこと?
畔地 恵:こくりと頷き。「ああ、プログラムが上書きされてるらしい……」
滝口ハバキ:「シェリーさん、ご存知なんですか?」
畔地 恵:「…知ってるんすか?」
グレイ・バーンズ:何故……と怪訝げに見ている。
滝口ハバキ:「……意外と、プログラムが趣味なんでしょうか?」
シェリー・ミルズ:「知っている、というには断片的だったけれど。彼女を見て、貴方からの話を聞いて納得がいったというか……」
シェリー・ミルズ:「……そのプログラムを創った人に、心当たりがあるの」
畔地 恵:「……詳しいことを知ってるなら、話してほしい」頭を下げます。
滝口ハバキ:「……その"彼女"について、お伺い出来ますか?」
シェリー・ミルズ:頷く。「睦美なずな。著名なロボット工学の権威」
滝口ハバキ:「!」その名前にレンズの奥の瞳を少し細める。
シェリー・ミルズ:「アタシはその名前について全く知らなかったのだけど……調べれば幾らでも出てきたわ。論文とか、持て囃す記事とか」
シェリー・ミルズ:「彼女と知り合ったのは偶然なのだけど、少し縁があって……それで気になって調べていたの」 ちら、とグレイの表情を窺う。
グレイ・バーンズ:「……」
シェリー・ミルズ:「……ええと。ともかく、彼女は帰省していたこの街で──麝香会に目をつけられた」
滝口ハバキ:「…………えぇ。彼女の研究が進めば、例えば人では危険な救助活動を行えるロボットの開発も期待されていました」プライベートで名前を見たことがある。
滝口ハバキ:「正直半信半疑でしたが、本人に出会ったのならば確実ですね……」
シェリー・ミルズ:「……やっぱり、有名なのね。そうして、創らされていたのが"戦闘用人格"プログラムであったり、兵器だったり」
八乙女修子:「あっ、検索するとすぐ出てくる…。若い方なんだ…!びっくり!」タブレットで顔写真を検索している。
シェリー・ミルズ:「ああ、その。勘違いしないでほしいの」
畔地 恵:「?」
シェリー・ミルズ:「彼女は……望んで協力はしていない。脅迫もされている。本人から聞いたようなものだから……」
八乙女修子:「その方、オーヴァードではないんですよね? レネゲイドの兵器を開発できるだなんて」目を丸くしている。
畔地 恵:「脅迫されてるって……」
シェリー・ミルズ:「……麝香会の勢力圏内のどこかに、彼女は監禁されてる。もし彼女を見つけたら、助けてあげてほしいの」
滝口ハバキ:「UGNとしてもそのように理解しています。望んでいたら……その、もう少し計画は早く進んでいるはずですから」
グレイ・バーンズ:「……通報したはずだが」
八乙女修子:「あっ!」
グレイ・バーンズ:「UGNに。連れ去った男の特徴と共に」
滝口ハバキ:「……この街では、単純な戦力で言えばオーヴァードを有するUGNが頂点です」
滝口ハバキ:「故に、破浪……麝香会を率いる方は用心して、こちらには尻尾を掴ませないように振る舞っていました」
滝口ハバキ:「"匿名の通報"と、貴方達と殺し屋さん達が来て混乱したことで、ようやく情報の統制が乱れた形になりますね」
滝口ハバキ:お恥ずかしい、と苦笑する。
畔地 恵:ギリリと歯が軋み、鳴る。
畔地 恵:分かりやすいほどの怒気が静かにあふれ──
畔地 恵:「…………」小さく息を吐き。自分を落ち着かせる。
グレイ・バーンズ:その様子を見やって。
グレイ・バーンズ:「お前たちは、乗り込むつもりがあるのか」
滝口ハバキ:「恵くん、これも飲んじゃってください」噛み締めた口を開かせるように、余っていたウーロン茶のコップを渡す。
八乙女修子:「麝香会がレネゲイドに手を出した以上、我々の管轄です」頷く。
畔地 恵:こくんと頷き、飲みます。血の味がする。
滝口ハバキ:「乗り込むつもりは、もちろんあります。放っておけば大規模な抗争を引き起こすどころか……」
滝口ハバキ:「睦美なずなさんを始め、無辜の市民が犠牲になってしまいますから」
八乙女修子:うんうん、と頷く。
シェリー・ミルズ:安堵したように、ほ、と息をつく。
グレイ・バーンズ:「……そうか」言いながら周囲に目線をやる。
グレイ・バーンズ:他の部屋にも人員が詰めている気配はない。
グレイ・バーンズ:であれば、おそらく、動かせる人員はここにいるだけなのだろう。
滝口ハバキ:「簡単ではありませんけどね。UGNに警戒の殆どを割いてる以上、具体的な拠点の特定には別のアプローチが必要になりますが……」
八乙女修子:「警察に、麝香会の事務所リストを提供してもらえるよう依頼します」頷く。
畔地 恵:「……いきなり事務所に乗り込んでは無し、だろ」自分に言い聞かせるように。
八乙女修子:「あっ…はい!そうですね。安易な行動はよくない!」恵くんにこくこく頷いている。
滝口ハバキ:「そうですね。破浪さんは私と他の人員を接触させないように目を光らせているから……今まであった範囲から絞り込めるかな……?」
滝口ハバキ:八乙女ちゃんのタブレットを借りて、他支部への応援を頼めるかを思案する。
グレイ・バーンズ:(意味がない)
グレイ・バーンズ:(そういうものは、探られても痛くない場所をわざと教えているだけだ)
シェリー・ミルズ:「……グレイ?」 眉間の皺がほんの僅かに深くなったのを見て、彼の名を呼ぶ。
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:息を吐き、告げる。
グレイ・バーンズ:「警察には“落とし所”の場所しか教えては居ないだろうよ」
グレイ・バーンズ:「そういう風にしておくものだ」
滝口ハバキ:「"落とし所"……?」
滝口ハバキ:素の疑問。裏社会のマナーには詳しくない。
畔地 恵:「……」
八乙女修子:「???」助けを求めている。
グレイ・バーンズ:「摘発すれば警察の点数にはなるモノを持たせ、切っても惜しくない幹部に任せる」
グレイ・バーンズ:「恐らくは……そうだな。賭場あたりだろう」
シェリー・ミルズ:「警察の面子を立てる代わりに、深入りされるのは避ける……というわけね」
滝口ハバキ:助けを求められたので頑張る。「つまり……公的な事務所に攫った人間が一緒にいるとは思えない、ですか?」
グレイ・バーンズ:首肯する。
八乙女修子:「警察には、本当に大事な情報は教えてないってことですか……!」ガーンとする。
畔地 恵:「……チッ」
畔地 恵:「……じゃあ」「見つかるまで叩くしかねぇだろ」
八乙女修子:「ええと…ええと…そうですね…」考えている。
滝口ハバキ:「えぇ。足取りや目撃情報から根気強く洗い出すしかなさそうですね」
畔地 恵:「時間がねぇ……」立ち上がろうとします。
滝口ハバキ:淡々と言いつつ眉根を寄せている。道のない山で宛もなく人を探すようなものだ。
シェリー・ミルズ:「一度、大きな襲撃を受ければきっと拠点を移してしまうわ」
シェリー・ミルズ:「だから、見つかるまで……というのは。得策ではないと思う」
滝口ハバキ:「お詳しい……」
ダチュラ:「恵」不安そうに言う。
グレイ・バーンズ:「中華系ならば、大陸に拠点もあるだろう」
グレイ・バーンズ:「そちらに移る可能性もあるな」
畔地 恵:「───っあ”ぁ!」
畔地 恵:「……どうしろってんだよ」あいにく、暴力以外に出来ることはない。思考が塞がっていく。
シェリー・ミルズ:大きな声に身体がぴく、と跳ね、思わず身を入口側に寄せる。
ダチュラ:「きゃっ…」反対で、こちらもびくっとする。
畔地 恵:「っ…悪い」言いながらも、殺気だったままだ。
グレイ・バーンズ:「……」
滝口ハバキ:「……そうですね」
ダチュラ:ほう、と息を吐いて、不安そうに恵くんを見上げている。
八乙女修子:「う~ん、う~ん…」腕組をして考えている。
滝口ハバキ:「ここに至って、私達の取れる手段は多くありません」
滝口ハバキ:「ですので支部長、1つ勝手な事を言っても?」
八乙女修子:「あっ、はい!仰ってください!」
滝口ハバキ:「ありがとうございます」
滝口ハバキ:「……シェリーさん、グレイさん」
シェリー・ミルズ:喉元まで言いたいことが迫り上がってきていたのをぐっと堪える。「何かしら」
滝口ハバキ:「見ての通り、今の私達には裏社会に通じるノウハウがありません」
滝口ハバキ:「本来は保護をする立場でこういうのはなんですが……」
滝口ハバキ:「お二人のお力、あるいはお知恵をお借りできませんか?」
グレイ・バーンズ:「我々はUGNではない」
グレイ・バーンズ:「先程の救出の義理は、今の情報提供で果たしたと思うが」
シェリー・ミルズ:きゅ、と唇を噛んで小さく頷く。「……ええ」
グレイ・バーンズ:「これより多くを求めるのであれば、それに見合う対価があるのか?」
八乙女修子:「むむ…」眉を寄せる。「……あの」
八乙女修子:「対価が必要ですか?」
グレイ・バーンズ:「お前たちに協力するのであれば、我々には失うものがある」
八乙女修子:「失うもの…とは、なんですか…?」
グレイ・バーンズ:「平穏・・だ」
八乙女修子:「えっ」戸惑うような声を上げる。
グレイ・バーンズ:「奴等は見定めている」
グレイ・バーンズ:「我々が……シェリーが」
グレイ・バーンズ:「ファミリアの禍となるのかを」
シェリー・ミルズ:「……」 目を伏せる。
畔地 恵:黙って、男の言葉に耳を傾ける。
畔地 恵:「……リーダー、ハバキさん」小さく首をふる。
畔地 恵:「駄目だ」意外にも、はっきりと反対の意思を出す。
滝口ハバキ:「…………恵くん?」
グレイ・バーンズ:「……」そちらを見やる。
八乙女修子:「あ、ぜひもなく仕留めるわけではないって、もしかしてそういう…」
八乙女修子:「あっ、はい!なんでしょうか、恵くん!」
畔地 恵:「協力は無しだ……あー」言葉を取り繕う。悩む。
滝口ハバキ:こういう場面では急かさず、言葉を待っている。
畔地 恵:戦いたくないという意思は、良く分かるのだ。
畔地 恵:「……そもそも、まだちゃんと信用できる訳じゃねぇだろ」
畔地 恵:「義理は果たしてもらった。ここまでだ……違うか?」
畔地 恵:「……そう言うことだから、悪かったな」二人から視線をそらす。
八乙女修子:「恵くん……」思わずハバキさんを見る。
滝口ハバキ:言葉通りには受け取っていない。少しだけ考えるように目をつむった後。
八乙女修子:「でっでも…このままじゃ…私達は麝香会を見逃すかもしれず……」ごにょごにょ言っている。
滝口ハバキ:「そうですね……」
滝口ハバキ:「でもね、八乙女さん」
八乙女修子:「は、はい」
滝口ハバキ:「一般の人を救うために、守るべき"一般の人"を危険に巻き込んじゃったら」
滝口ハバキ:「私達の活動に、意味がなくなってしまいます」
八乙女修子:「は……ハバキさん……」
畔地 恵:「……俺も頭冷やして、考える。どうすればいいか」
滝口ハバキ:「そうですね。もしかしたら見落としがあるかも知れません」
滝口ハバキ:「と言うわけで……失礼しました、シェリーさん。グレイさん。先程の提案は忘れて頂いて構いません」
グレイ・バーンズ:「……そうか」
八乙女修子:「……はい!これからは、私達C市UGN支部の腕の見せ所です!」腕をぐっと握る。
シェリー・ミルズ:「なずなのこと。……どうか、よろしくお願いします」 丁寧に頭を下げる。
畔地 恵:「あぁ、わかってる」
滝口ハバキ:「お任せください。………ただ、お二人も襲われた直後です。細かい手続きもありますので、しばらくは連絡を取れる状態で居てくださいね」
八乙女修子:「私は…さっそく、市内で候補になりそうな場所をリストアップしてきますっ」立ち上がる。
シェリー・ミルズ:「ああそっか、ホテル……」 肩を竦める。
八乙女修子:「兵器開発に必要な規模や設備を揃えられる場所となれば、ある程度絞れるはずっ…!失礼します!」ばたばたと出て行きます。
グレイ・バーンズ:「また考える必要があるな」
畔地 恵:「俺も、外回ってきます。とりあえず……」止まってはいられない。
シェリー・ミルズ:「……アタシも。何か、気になることがあったら連絡するわ」
ダチュラ:不安そうに恵くんを見ている。「恵…」
ダチュラ:「わたしも、一緒に連れて行って」
畔地 恵:「…わかった」
畔地 恵:少しだけ、ダチュラに視線を向けて。合わせられずに、そらした。
滝口ハバキ:「はい、お二人もお気をつけて。こちらのことは心配なさらないでくださいね」
滝口ハバキ:資料を整えてぐ、と拳を握る
滝口ハバキ:「こういうときのUGNは、トップ直伝の対策がありますからっ」
ダチュラ:「?」
シェリー・ミルズ:微笑み返しながら、美しい少女人形を見遣る。
シェリー・ミルズ:(……"deceitful charms")
シェリー・ミルズ:ダチュラ。英語圏における花言葉──"偽りにみちた魅力"。
シェリー・ミルズ:少女人形に手を加えた彼女の無事を。ただ、祈っていた。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイス・購入判定が可能だよん!
畔地 恵:ろいほ!
グレイ・バーンズ:保留かな~
シェリー・ミルズ:なずな ◯親近感/不安 → 尽力/◯諦念 に変更します
滝口ハバキ:残り1つしか枠がねぇ この後会話チャンスありそうだし保留!
グレイ・バーンズ:あきらめてる……
滝口ハバキ:なんで諦めてるんだウルフウッド…!
シェリー・ミルズ:自分の手の届かないところの話になっちゃうのかなって……
グレイ・バーンズ:アームドねらいます
グレイ・バーンズ:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 4[2,4]+1 → 5 → 失敗

GM:シェリー………!
グレイ・バーンズ:ダメ おわりです
GM:惜しい出目でしたね
シェリー・ミルズ:追撃のアームド
シェリー・ミルズ:1dx+4>=15
DoubleCross : (1DX10+4>=15) → 9[9]+4 → 13 → 失敗

シェリー・ミルズ:ふっ 財産点2点入れます
グレイ・バーンズ:たか
シェリー・ミルズ:財産点が残り12点に。
滝口ハバキ:つよ
グレイ・バーンズ:金持ち
シェリー・ミルズ:グレイにパス?
グレイ・バーンズ:あっいや
グレイ・バーンズ:畔地くん向けかな~と思っていました
シェリー・ミルズ:じゃあパスします 一張羅よ
畔地 恵:えーいいのー!
グレイ・バーンズ:攻撃力ちゃんとのるしね
畔地 恵:あざっす!
滝口ハバキ:クリスタルなシールドを狙います
グレイ・バーンズ:こっちは獣化しちゃうから
GM:グレイくんて本当は優しいのね…
滝口ハバキ:3dx+4>=25
DoubleCross : (3DX10+4>=25) → 6[3,4,6]+4 → 10 → 失敗

滝口ハバキ:めそめそ。
滝口ハバキ:以上です
畔地 恵:クリシ!
畔地 恵:2dx+3>=25
DoubleCross : (2DX10+3>=25) → 2[2,2]+3 → 5 → 失敗

GM:惜しい出目ね…
畔地 恵:おわり!
GM:は~い!ではこのシーンはこれで以上!


◆Middle06◆触れるだけで壊れて

GM:次のシーン。トリガーシーン。恵くんのみ登場可能。
GM:なのでシーンプレイヤーは恵くん。侵蝕率を上げて登場してね。
畔地 恵:あい!
畔地 恵:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+1[1] → 48

GM:落ち着き払っている
畔地 恵:そうか、そうね
GM:ではこのシーンは、ダチュラと会話し、ダチュラがキミに対してロイスを獲得しようとしていたことを
GM:明かされるシーンになります。
畔地 恵:はーい
GM:シチュエーションとしてはこのまま、支部を出て街を歩いてる感じがいいですかね?
GM:行きたいところとかあればどうぞ教えてね
畔地 恵:町が良いっすね。
GM:了解です!そうしていきましょう



GM:C市、路上。
GM:駅前の支部…あるいはカラオケ店を出たキミは、そのまま街中を歩いていました。
GM:マフィア"麝香会"の根城を探すのだから、自然、足は人気の少ない方に行く。
畔地 恵:少しだけ足早に歩いていたが、ダチュラの歩速を思いだし。止める。
ダチュラ:急ぎ足に、小走りについてきた足音が、少しずつゆっくりとなっていく。
ダチュラ:「?」人形めいて美しい白銀の少女が、嬉しそうにキミの横に並んでくる。
畔地 恵:「……」振り向いて様子を見てから。
畔地 恵:「正体知った後だと……足遅いのあんま納得いかねぇな」
畔地 恵:「……休む?」
ダチュラ:「いいんですか」微笑む。「ばかみたいって、思われるかもしれないけど」
畔地 恵:「……何が」
ダチュラ:「動き続けると、疲労を感じるようになっているんです。『わたし』が、人らしくふるまいたがるの」
ダチュラ:「機械なのにって、思われるかもしれないけど…」そう言って、申し訳なさそうに視線を落とす。
畔地 恵:「なら」
畔地 恵:「どっか座れるとこがいいな」
ダチュラ:「!」ぱっと顔を上げる。蜂蜜色の瞳が嬉しそうに輝く。
ダチュラ:「恵…」
畔地 恵:「こっち」手で方向をさして、少しだけ進む。あるのは小さな公園だ。
ダチュラ:嬉しそうについてくる。
GM:街中にぽつんとある、ベンチと小さなブランコだけ設けられた、小さな公園。他に人気はない。
畔地 恵:古い自販機で缶のココアを二つ。ベンチに持ってくる。
ダチュラ:足を揃えてベンチに腰かけて、それも嬉しそうに待っている。
畔地 恵:「……やっぱ、見えねぇな」機械には。
ダチュラ:「ありがとう、恵」受け取り、両手できゅっと缶を握る。
畔地 恵:「おう」
ダチュラ:「わたしには、より人間らしい姿になる術ヒューマンズネイバーがありますから」
ダチュラ:「この缶も、あたたかくて」目を伏せる。「甘くて、おいしいわ」
畔地 恵:「なんか、資料で習ったな。それ……まぁ、旨く飲めるならいいよ」
ダチュラ:細い指でおずおずと缶を開け、口に運ぶ。艶めいた唇に缶が触れる。
ダチュラ:嚥下。「……おいしい」
畔地 恵:「…」
畔地 恵:その姿を、綺麗だと思った。そう、見えている。
畔地 恵:「ーーーなぁ」なにかを言おうとして、言えず。それを少しだけ繰り返す。
ダチュラ:「はい」 甘いココアの香りが、微かに漂う。
ダチュラ:上品に座ったまま、恵くんの言葉を待つ。
畔地 恵:「結局、聞いてなかったよな。会った時に、言われたこと」
ダチュラ:「言われたこと、ですか?」
畔地 恵:「ああ、忘れてんなら思い出さなくていい」
ダチュラ:「……その様子で、わかってしまいました」目を細める。
ダチュラ:「わたしが、あなたに恋をしたいと、そう言ったことについてでしょう」
畔地 恵:「確認すんな」気まずそう。
ダチュラ:「ふふ」少女めいた悪戯っぽい表情で微笑む。
畔地 恵:「いや、まぁ……」「流石にな」
畔地 恵:「気にはなるだろ、あんなこと言われて」
ダチュラ:「……本当に、そう思いました」
畔地 恵:「…」
ダチュラ:「あなたに恋をして、あなたの気を惹きたいと、あなたをわたしの虜にしたいと…」
ダチュラ:「わたしで、あなたを酔わせてしまいたいと」
ダチュラ:甘く澄んだ声が響く。長く、柔らかくカールする銀髪が風に揺れた。
畔地 恵:「そうか」言葉に嘘はない…とは言えない。そんなこと自分には分かりはしない。
ダチュラ:「……だけど」
ダチュラ:「どうしてそう思ったかも、わたしの正体を知ったあなたは、お見通しでしょう」
畔地 恵:「このままだと……ヤバイんだろ。たしか」
畔地 恵:「だから、自己防衛として……って」
畔地 恵:「一応、オーヴァードだからな。その手の話は分かるよ」
ダチュラ:「はい」困ったように微笑む。「改造されたせいか、おのれの侵蝕率が高まりすぎていることを、わたしは自覚しています」
畔地 恵:「……怖いか?」
ダチュラ:「怖いです」
畔地 恵:「自分が自分じゃ無くなってく……嫌だよな」
ダチュラ:「……はい」微かに頷く。
ダチュラ:「植え付けられた、知らない人格が、わたしの中で勝手に目覚めることも」
ダチュラ:「そのまま戻れなくなって、怪物ジャームになってしまうことも」
畔地 恵:「そう、だよな」
ダチュラ:「衝動に呑まれる感覚……」
ダチュラ:「恵も、わかりますか」不安そうに恵くんを見る。
畔地 恵:少しだけ目を伏せて、頷き。
畔地 恵:「分かるよ」
畔地 恵:ココアの缶を持ち上げる
ダチュラ:「……」じっとキミを見る。
畔地 恵:隠すように、手で覆い。開く。
畔地 恵:粉のようにすりつぶされた鉄屑が溢れた。
ダチュラ:「きゃ……」驚いて目を丸くする。
畔地 恵:「ガキの頃、まだ……ちゃんと覚醒する前からこんなんで。親とかにも迷惑かけた」
畔地 恵:「で、しっかり覚醒してからは……場合によっては化け物になるって言われて」
畔地 恵:「怖くなったよ」
ダチュラ:「恵…」手を伸ばしてキミの手に触れようとして、はっとしてやめる。
ダチュラ:「……だったら、いけません」俯く。
畔地 恵:「自分が自分じゃなくなることも、周りを壊すこともな。嫌で嫌で仕方なかった」キレやすい性格だしな。呟いて
畔地 恵:「なにが?」
ダチュラ:「わたしは、あなたに酷い事をしようとしています」顔を上げる。
ダチュラ:「あなたと恋をしたいと思ったのは」
ダチュラ:「誰かと絆を結ぶ術を、そうしか知らないから」
ダチュラ:「娼婦と同じです、心を奪おうとしているのだから、それよりひどいかもしれない」
畔地 恵:「……かもな」少し困ったように笑って、少女を見る。
畔地 恵:酷いことと言われて、納得する。あぁ、全くそうかもしれない。
畔地 恵:───けど
畔地 恵:少女の瞳を見る。目をそらさずに。
畔地 恵:「怖いのは本当なんだろう?」
ダチュラ:「………」蜂蜜色の瞳が揺れる。
ダチュラ:「そう、です……」
畔地 恵:「なら。いい」
ダチュラ:「どうして」弱ったように瞬きする。
ダチュラ:「わたしは、自分のために、あなたの心を奪おうとしてるんです」
ダチュラ:「この言葉だって、ただ、プログラムされた言動でしかないのかもしれないのに……」
畔地 恵:「酔ってんのかもな」彼女に、あるいは自分に。
ダチュラ:「……」瞬きする。
畔地 恵:「恋とか、こう言うの……俺にもわかんねぇし、いいよ。嘘でも、騙してても」
畔地 恵:「助けてって言ったろ」
ダチュラ:「だから…」
ダチュラ:「助けてくれるの?」
畔地 恵:「まだ、助けたって言えないし……お前見捨てて、自分が傷つかないようにするとか無理だわ」
畔地 恵:「だから、好きにしていい」
畔地 恵:「利用しても、恋したいでも、助けてでも」「結局、お前がどうしたいかって……良くわかんねぇままだし」
畔地 恵:触れるだけで、壊れてしまう。自分にとっての世界とは、そういうものだ。
畔地 恵:だけれども、壊れそうなものから目をそらして蔑ろにして放っておくような生き方を幸福とは思えない。
畔地 恵:だからこれは、彼女のためだし。自分のためだ。
畔地 恵:「酔わせていいよ」
畔地 恵:「ふらつくほど、柔じゃない」
ダチュラ:「………」手を伸ばす。キミの頬に触れた。
ダチュラ:距離が近付くと、彼女自身の、甘い花の香りが漂う。
ダチュラ:「わたしが、どうしたいのか、なんて」
ダチュラ:「どう今の状況を切り抜けるかと、そればかりで…考えたことがなかったです」
ダチュラ:「恵は、きっと、もっと色々なことを、もっと広い世界を知っているのね」
ダチュラ:「あなたに、教えてもらいたいわ」微笑む。
畔地 恵:「んな、ことはねぇよ」言い過ぎだ。
ダチュラ:「いいえ」
ダチュラ:「そうだって、思いたいの」
畔地 恵:「だったら、仕方ないか」
ダチュラ:「はい」微笑む。
ダチュラ:「好きな人の、ことだもの」
ダチュラ:「わたしは、あなたに恋をしたいわ。本当に……そう思ったの」
畔地 恵:「………」
ダチュラ:「あなたで良かったって」
ダチュラ:キミに対し、ロイスを取得します。
ダチュラ:畔地恵/恋心:〇/罪悪感/ロイス
畔地 恵:「いや、あー」「役得と思っておく……って、ううん」
畔地 恵:「……好きにしてくれ」困ったように笑い返した。
ダチュラ:「はい」花のように微笑む。「好きにする」
畔地 恵:無言で、ダチュラから空の缶を奪い。
畔地 恵:顔を見せずに、ゴミ箱まで歩く。
畔地 恵:慣れない言葉と、慣れない好意に火照りながら。壊れないように、そっと缶を置いた。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイス・購入判定が可能ですよ!
畔地 恵:ダチュラ 受容◯/不安 に変更
畔地 恵:ダメ元クリシ
ダチュラ:恵……
畔地 恵:…
畔地 恵:2dx10+3>=25
DoubleCross : (2DX10+3>=25) → 6[3,6]+3 → 9 → 失敗

畔地 恵:おわり!
GM:残念!
GM:では、このシーンはこれで以上!


◆Interlude◆火を点けて

GM:次のシーン。インタールード。
GM:侵蝕率を上げずに登場できますが、購入判定はできません。
GM:まずは恵くんとグレイさんの会話から。



GM:C市駅前。『カラオケの鉄腕』ビル脇。路上。
GM:ビルとビルの間、狭く暗い路地裏。壁には色褪せた落書きや引き剥がされたチラシの跡がある。
GM:そんな場所だから、人通りは少なかった。
グレイ・バーンズ:タバコを吸っている。別に部屋で吸っても咎められなかっただろうが。
畔地 恵:一通り、街を散策し。現状打破の材料を見つけられず支部へと戻る。そんな折
畔地 恵:普段人気の無いその場所に、見慣れぬ姿を見つける。
畔地 恵:「……」
グレイ・バーンズ:「……」気配に顔を上げる。
グレイ・バーンズ:「……吸うのか?」ライターを取り出す。
畔地 恵:おっかなびっくりキャッチ。
畔地 恵:「いや、学生なんだが」
グレイ・バーンズ:「勧めているわけではない」
グレイ・バーンズ:「吸い始めろというわけでは。すでに手を出しているかもしれんと思っただけだ」
畔地 恵:父親が普段使うような100均ライターとは物が違うことが分かり、歩いて返しに行く。
畔地 恵:「……いや、失礼だろ」
グレイ・バーンズ:「そうなのか」
畔地 恵:「まぁ、そういう見た目だとは思うけど」
畔地 恵:「つか、寒くねぇの。喫煙所、中にもあんだろ」こみごみしてそうだが。
グレイ・バーンズ:「シェリーが居るからな」
畔地 恵:「そうかよ」過保護?というのも変か。気遣いができる人間とはこういうものなのか。判断は出来ないが納得はした。
グレイ・バーンズ:「……手掛かりは見つかったか?」
畔地 恵:苦虫を噛み潰したような顔。意図はないが目付きが悪くなる。
畔地 恵:「ねぇよ、取り敢えず報告……」
畔地 恵:「元々荒事に向いた支部じゃねーし、調べ事に向いた人もすくねぇし」
畔地 恵:そこまで言って、黙る。
グレイ・バーンズ:「……だろうな」支部外装を見やりながら。
グレイ・バーンズ:九株市とて上等なテナントとまでは言えなかったが、機能分散を意図していることは見て取れた。
グレイ・バーンズ:ここにはそれさえないのだろうなと思う。
畔地 恵:言わんとすることを察し、飲み込んで。
畔地 恵:「つーか」
グレイ・バーンズ:「……何だ」
畔地 恵:「アンタらはどうすんだよ……これから」
畔地 恵:「まだ狙われてんだろ?アンタと彼女さん」
グレイ・バーンズ:「一向にエフェクトを使用する気配がなければ何もしないのだろうさ」
グレイ・バーンズ:「暗殺者を長期間監視に使っておく無駄もない」
畔地 恵:「…」小さく息を吐いて。
畔地 恵:「なら、良かった」
グレイ・バーンズ:「……お前たちの側は……いや」
グレイ・バーンズ:「お前の側は、何をモチベーションにしている?」
グレイ・バーンズ:「敬虔なUGNの信徒というようには見えないが」
グレイ・バーンズ:「何故そこまで必死に動いて回る?」
畔地 恵:「……モチベーション?」少しだけ間の抜けた声が出る。
グレイ・バーンズ:「……言葉が悪いか?」
畔地 恵:「いや、いきなりそんなこと言われても」腕を組み、頭を捻る。眉間にシワが。
グレイ・バーンズ:「……目的。真意。欲望。何だろうといいが」
畔地 恵:「あぁ」
畔地 恵:「別に、おかしいことじゃねぇと思うけど」
畔地 恵:「他は知らねぇけど、俺は別にたいした目的はねぇよ」
畔地 恵:「普通に、家族がこの街に住んでるし。通ってる学校もあって……つーか、支部も人居ねぇんだから俺が動かねぇわけにはいかねーって」
畔地 恵:「まぁ、正直荒事はゴメンだけどな」
畔地 恵:「自分の居場所なんだから、守ろうと思うだろ」
グレイ・バーンズ:「……この居場所が、それほどまでに価値のある場所か?」
グレイ・バーンズ:「街を少し見て回った。腰を落ち着けようか悩んでいるが」
グレイ・バーンズ:「それに足るような場所だと思うか?」
畔地 恵:「……いや、まぁ」そう言われるとそこまでいい街とは言いがたい。すごく利便性があるわけでもなく、チンピラも居る。
畔地 恵:「場所の価値って、こう、なんつーか」
畔地 恵:「全体だけじゃねーだろ、人とか思い出とか」いや、自分も引っ越してきてまもないが。
畔地 恵:「これから、出来るかもしねぇし……あ"ぁーー!」
畔地 恵:「そもそも!いちいち、ンなこと考えて動けるか!」
畔地 恵:「周りが待ってくれる訳じゃねぇんだからよ」
畔地 恵:「…アンタは」
畔地 恵:「思い出の場所とか、ねぇの」
畔地 恵:「場所単体で思い入れとか、ねーだろ」たぶん、と聞き返す。
グレイ・バーンズ:「……」タバコを持っていた手を止めて、火を消す。
グレイ・バーンズ:「……そうだな」
グレイ・バーンズ:「場所など最悪どうでもいいのだろうな」
畔地 恵:「……まぁ」
畔地 恵:「……落ち着く場所探してるって言ってたけど」
畔地 恵:「居つくまで、落ち着くかなんてわかんねぇだろ」余計なお世話かと思ったが、つい零れた。
グレイ・バーンズ:「……」
畔地 恵:「今はバタバタしてるけど、それこそ落ち着いたら……悪くないって思うかもよ」
グレイ・バーンズ:「ダチュラもそうか?」
グレイ・バーンズ:「お前はあれも根付かせようと?」
畔地 恵:「いや、あー」
畔地 恵:「俺は別に。アイツの好きにすればいいと思う」
畔地 恵:「そもそも、まだ解決してないしな」
畔地 恵:「先のこと考えるには、今の問題何とかしねーとだし……」
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:「……本当に」
畔地 恵:「……?」
グレイ・バーンズ:「本当に、お前たちが考えるだけの万策が尽きたのであれば」
グレイ・バーンズ:「シェリー・ミルズを頼れ」
グレイ・バーンズ:「無碍にはしないだろうさ。俺からはそれだけだ」
畔地 恵:「!」
畔地 恵:「いいのかよ……それ、言って」目の前の男が、その女性を大切にしていることは……分かる。
畔地 恵:「アンタ、嫌だろ」
グレイ・バーンズ:「そうだな」
グレイ・バーンズ:「正直荒事は御免だ」
畔地 恵:良く分かる。自分もだから。
畔地 恵:「なら…」
グレイ・バーンズ:「あれがここに気を引かれたままでは平穏は見込めん」
グレイ・バーンズ:「お前たちだけで解決するのが理想であることに変わりはない」
畔地 恵:「いや……あー……わかった」
畔地 恵:「代わりに」
畔地 恵:「その時がきて、全部終わったら。返せるもんは……返す」俺に出来ることなら、と付け加えて。
グレイ・バーンズ:「期待している」新しい煙草を取り出して。
グレイ・バーンズ:「お前は俺より力が強そうだ」そう言うと、再びライターを取り出して火をつけた。
畔地 恵:「……うれしくねぇよ」振り返って、支部に向かう。


GM:ロイスの取得・感情変更が可能です。
畔地 恵:グレイ・バーンズ 誠意/罪悪感◯
グレイ・バーンズ:畔地恵/有為:○/隔意/ロイス



GM:少年と青年が話している、その姿が見えた。
GM:湿った風が吹き抜ける、ビルの屋上。周囲のビルも含めて、そこまで背は高くない。
GM:フェンス越しに、都会過ぎず田舎すぎずの光景が広がる。そんな場所に、キミは訪れていた。
シェリー・ミルズ:「…………」 一度、強く風が吹き抜けた。
シェリー・ミルズ:眼下に拡がる光は、そう眩くも多くもない。乱れた髪を手櫛で整えながら、視線は一点を見つめている。
シェリー・ミルズ:グレイが一人で出ている間、支部に逗まっているよう言われていた。
シェリー・ミルズ:支部長の少女から好きに寛いでいいとも聞いていたが、あまり人目に付かない場所の方がいいだろう──と。
シェリー・ミルズ:そうして選んだ屋上で、何をするでもなくぼんやりと。二人を見つめている。
滝口ハバキ:ギィ、と年季の入った蝶番の音が届いた。「あら……?」
シェリー・ミルズ:その気になれば、会話を全てつぶさに聞き取ることもできなくはないけれど。能力の行使は控えるよう言われていたし、何よりそうする気には──
シェリー・ミルズ:「……あ」
滝口ハバキ:「シェリーさん。こちらにいらっしゃいましたか」
滝口ハバキ:扉から顔を覗かせた後、ヒラヒラと軽く手を振って近づく。
シェリー・ミルズ:「アタシを探してたのかしら」
滝口ハバキ:「え?……いえ、気分転換です」
滝口ハバキ:もう片方の手に、チョコ菓子の袋を持っている。
シェリー・ミルズ:少し微笑む。「良かった。何も言わずに来てしまっていたから」
滝口ハバキ:カラオケの業務で提供するために仕入れる、企業ロゴのない簡素な袋。
滝口ハバキ:「自由にしてくださって結構ですよ。上のフロアはスタッフ用なので」
滝口ハバキ:一般の方は来ないんです、と隣に並ぶ
シェリー・ミルズ:(気分転換ということは……あまり大きな進展はなかった、ということね)
シェリー・ミルズ:冷たい金属のフェンスに腕を預けている。
滝口ハバキ:チョコを塗られた細い棒スナックをポリポリと食べる。
滝口ハバキ:「なにか、面白いものでもありました?」
滝口ハバキ:自然と袋の口を向けて勧める
シェリー・ミルズ:「ありがとう」 赤いネイルが袋の内側に消える。再び現れて、斜め下を指す。
シェリー・ミルズ:「面白い取り合わせだな、と思って」
滝口ハバキ:見る。あまり使われてる所を見ない喫煙所に、人の姿がある。
滝口ハバキ:「なるほど……男の子達は仲良くなってるみたいですね」
シェリー・ミルズ:表情が汲み取れるほどの距離ではないが、彼がそう強く警戒していないのは見て取れた。
シェリー・ミルズ:「……仲良く、か。グレイにも、そういう人ができるといいのだけれど」
滝口ハバキ:「あんまり、居ないんですか?……って、コレ聞いても良い話題でしょうか」
シェリー・ミルズ:倣って、ぽり、ともらったお菓子を齧る。(……美味しい)
滝口ハバキ:そういえば、という風に眼の前の少女の経歴を思い返している。
シェリー・ミルズ:「あなた達がどこまで知っているかによるけれど」 もく、もくと食べながら少し笑う。
シェリー・ミルズ:「友人関係……というものを、多く築ける環境になかったのは確か」
滝口ハバキ:なるほど、ともう一本をポキリと口に含む
滝口ハバキ:「……シェリー・ミルズ、って、"ミルズ・ファミリア"の名前と一緒ですよね」少しの逡巡のあとに聞く。
シェリー・ミルズ:「…………」
シェリー・ミルズ:少し、こちらも逡巡したが。沈黙は肯定でもあった。
滝口ハバキ:「すみません、調べてました」苦笑する。ホテルではコードだけで呼んでいた
シェリー・ミルズ:「UGNって、情報網も充実してるのね。……一度関わった以上、何かしらの形で記録には残っていると思っていたけれど」
滝口ハバキ:「あちらにも支部がありますので。私、裏方な分、それなりに顔が広いんです」
シェリー・ミルズ:「なるほどね」
滝口ハバキ:「と言っても、さっき調べた報告書の概要程度ですけどね」あはは、と眉を動かす。
シェリー・ミルズ:「そういう、ネットワークだったり。或いは、教育体制だったり……」 まだ話し込んでいる少年に視線を遣る
シェリー・ミルズ:「わたし達のきちんと理解していないことを、組織間で共有できていること。素直に、感心するわ」
滝口ハバキ:「えぇ、相互協力できるツテは大事です」
滝口ハバキ:「そのお陰で私でも、年下に先達者みたいな顔出来ますから」
シェリー・ミルズ:「それなら、安心ね」 なずなのことだ。
シェリー・ミルズ:エフェクトを行使するべきでない立場で、これ以上関わることは互いのためにならない。……グレイと、平穏な生活を続けるためにも。
シェリー・ミルズ:(アタシは、UGNじゃない)
滝口ハバキ:「…………はい。お任せください。人材調達のアテがついたら特急便です。大手ですから」掌を飛行機に見立てて宙を撫でる
滝口ハバキ:「なので、そう…………」口に含んだチョコ菓子を飲み込んで、少し頭を下げる。
滝口ハバキ:「ごめんなさい。先程は、貴方達の善意に甘えようとしました」
シェリー・ミルズ:「使える手はなんでも使う、というのは。正しいことだわ」
滝口ハバキ:「そう言って頂けると助かります」苦笑。
シェリー・ミルズ:「……グレイは、ああは言っていたけれど。徒にあなた達を困らせようとしているわけじゃないのよ」
滝口ハバキ:「それは、なんとなくわかります」眼下で、無口の奥に雄弁を秘めた少年とのやり取りが見える。
滝口ハバキ:「貴方達は貴方達の力で平穏を手に入れた。そして、それを享受する権利があります」
シェリー・ミルズ:「…………」 フェンスに前腕を預け、顎を乗せる。
シェリー・ミルズ:「…………本当はね」
滝口ハバキ:「はい?」
シェリー・ミルズ:「なずなのこと。気になって仕方がないの」
シェリー・ミルズ:「……長い友人、ってわけじゃないのよ。本当に、偶然逢って……それだけ」
滝口ハバキ:「……そうだったんですね」
シェリー・ミルズ:「グレイは、随分気を遣ってくれてる。今までも、いつ襲撃されてもおかしくなかったのに、"平穏"でいられたのは……彼のお陰」
シェリー・ミルズ:「……だから、アタシひとりの我儘で。その"平穏"を壊したくないの」
シェリー・ミルズ:瞳が伏せる。言い聞かせるように、この選択は仕方ないのだと納得させるように。
滝口ハバキ:髪を押さえて隣に立つ。
滝口ハバキ:「いい人なんですね、彼」
滝口ハバキ:「私達を困らせるんじゃなくて、シェリーさんを守ろうとしてるように見えます」
シェリー・ミルズ:首と、視線が動く。隣に立つ女性を見て、少しはにかんだように。
シェリー・ミルズ:「……ええ。アタシには、もったいないくらい」
滝口ハバキ:腰をかがめて、目線を合わせる。
滝口ハバキ:ヒソヒソと内緒話をするように小さく笑う。
滝口ハバキ:「んー……」両手をフェンスに引っ掛け、体重を後ろに預ける。
滝口ハバキ:フェンスと自分で三角形を作って、小さくうなりながら空を見上げる。
滝口ハバキ:「ん~~」
滝口ハバキ:「シェリーさん」
シェリー・ミルズ:「?」
滝口ハバキ:「いえ、敢えて区別をつけるためにシェリーちゃんと呼びますけど」
滝口ハバキ:「今から、UGN的な打算とか平穏とか、小難しいこと抜きにした」
滝口ハバキ:「ハバキさんの個人的な意見をよろしいでしょうか」
シェリー・ミルズ:「構わない、けれど」 幾度か瞬き。
滝口ハバキ:「これは、けっこーなわがままなんですけど」
滝口ハバキ:「"何かを守るために何かを諦める"ってのは、結局ストレスになります」
滝口ハバキ:「だから、生活の平穏も欲しいけど……友達が心配で、心の平穏が乱されちゃう、なんてときは」
滝口ハバキ:「それ含めて、頼れる人にワガママを相談しちゃうと良いかも知れませんよ?」
滝口ハバキ:「"どっちも欲しい"、って」
シェリー・ミルズ:「………………」 首の位置が戻る。視線が、再び下に落ちる。
シェリー・ミルズ:いつの間にか、少年の姿は消えていた。煙草に火を付ける男だけが、残っている。
シェリー・ミルズ:「……うん。考えておくわ」
シェリー・ミルズ:それから、一つ息を吐いて。
シェリー・ミルズ:「……もし。あなた達の考えうる限りのところを当たって……それでも、足りないという時」
滝口ハバキ:ぐ、と揺らしていた体を戻す。真面目じゃない話をすると態度で示していた。
シェリー・ミルズ:「裏の勢力圏や情報網は、アタシよりグレイの方が敏い……から」
シェリー・ミルズ:「…………もしかしたら。何か、きっかけになるようなことをくれるかもしれない。もしかしたら、だけど」
シェリー・ミルズ:「……それだけ」
滝口ハバキ:その言葉に、小さく笑う。
滝口ハバキ:「うん、うん。そうですね……」
滝口ハバキ:「その時は、頼らせて頂きましょう。相談もお願いも、何でも使って」
滝口ハバキ:それは我儘とか、あるいは強欲とか呼ばれるものだけど。
滝口ハバキ:"欲望"なんてお題目を掲げなくても、正義の味方は存在自体が強欲なのだ。
滝口ハバキ:「"全部守る"。………景気よくて良いですよね」
滝口ハバキ:人差し指を立てて、軽くウィンクをする。
シェリー・ミルズ:「そうね」
シェリー・ミルズ:「あなた達にしかできない、お題目だわ」 少し茶化すように。
シェリー・ミルズ:手持ちの端末が震える。グレイから連絡──恐らく落ち合う場所の。
シェリー・ミルズ:「……そろそろ行くわね」 言って、スーツケースを引いてフェンスを離れながら、
シェリー・ミルズ:「"幸運"を。祈っているわ」
シェリー・ミルズ:言い残し。ワンピースの裾を風に靡かせながら、夜の街に消えていった。



GM:ロイスの取得・感情変更が可能です。
滝口ハバキ:ラス枠!シェリーちゃんにとっとこ~!
シェリー・ミルズ:ハバキ ◯期待/罪悪感 で取得します
滝口ハバキ:「シェリー・ミルズ ○P庇護/N興味」年下っぽい子に説教しちゃったぜ、という照れと元いた街大変そうだな……の興味
滝口ハバキ:以上です
GM:大変だぜ
GM:は~い!ではこのシーンはこれで以上!


◆Interlude02◆幸運を祈って

GM:C市UGN支部。
GM:閉店後のカラオケ店、そのバックヤード。スタッフ用のこじんまりしたスペース。
畔地 恵:コンコンとノックの音。普段は大音量の中で行うため、今の時間だとやや大きく響く。
滝口ハバキ:どうぞー、と扉越しに声が届く。
畔地 恵:「……失礼します」コーヒーや栄養ドリンク等を運んでくる。
滝口ハバキ:長机と古くなった備品の椅子を並べた、多目的スペース。
滝口ハバキ:その一つに座って、ノートパソコン相手に格闘していた
滝口ハバキ:「あ、恵くん。ありがとうございます」
滝口ハバキ:ヘッドセットを外し、軽く会釈。
畔地 恵:「おつかれっす」片方の御盆にはフライドポテトとパスタ、小さく切ったフレンチトーストと多めの差し入れ。
滝口ハバキ:「わ、豪勢ですね」
畔地 恵:「ハバキさんも飯まだでしょ」夕飯もかねてカロリーが補給しやすそうな面子だ。
滝口ハバキ:近隣の支部と通話を行い、その結果を手元の裏紙にメモしている。
滝口ハバキ:C市と同様に戦闘向けではなく、中継地点となる繋がりの連絡先。
滝口ハバキ:「もうそんな時間ですか……」
滝口ハバキ:「ありがとうございます。今日は頭使ってますからね」
滝口ハバキ:フレンチトーストを受け取る。
畔地 恵:「……どうっすか。進展」
畔地 恵:ポテトを箸で喰らう。
滝口ハバキ:「うーん、芳しくないですねー」
滝口ハバキ:既に一口大で切られたフレンチトーストをフォークで口に運ぶ
畔地 恵:「……手伝えることあれば、やります」
畔地 恵:「泊まりだって言ってあるんで」
滝口ハバキ:「他の支部も、自分たちの町ならともかく、いきなり潜伏された拠点探しともなりますとね……」
滝口ハバキ:「そうなんですか?お手数おかけしちゃいますね……」
滝口ハバキ:じゅわ、とあふれる甘みに小さく頬がほころぶ。
滝口ハバキ:「でも無理しないでくださいね。恵くんはこういうとき、見つけた後の本命なんですから」
畔地 恵:「お互い様っすよ」
畔地 恵:「…あー」
滝口ハバキ:「? どうしました?」
畔地 恵:「いや、まぁそうだな……って」
滝口ハバキ:サクリ、とフォークで刺したポテトを切り分けて口に運ぶ。
畔地 恵:「ちゃんと役に立てるか、いや」
畔地 恵:「きっちり、やります」
滝口ハバキ:「うん、うん。戦えるオーヴァードは貴重です。こういっちゃうと、変に背負わせちゃいそうですけど」
滝口ハバキ:「やれる範囲で期待してますからね」
畔地 恵:「うっす」
畔地 恵:「それと、あの」
滝口ハバキ:「うん?なんでしょう?」
畔地 恵:「全部終わった後の話になっちまうんだけど……」
畔地 恵:「ダチュラはどうなるんだ?」
滝口ハバキ:「……………」むぐむぐ、と小さく食べて間を開ける。
滝口ハバキ:「これは、私見ですが」
畔地 恵:「うん」
滝口ハバキ:「同様のケースの場合、まずはUGNの検査が最優先でしょう」
滝口ハバキ:「自惚れるわけではありませんが、マフィアなどの他の組織に比べ、UGNのレネゲイド研究が進んでいるのは確かです」
滝口ハバキ:「その上で、今回は人格に……無理をさせています。私達の特性を考えると、生まれたばかりの人格ほど危険度は高いんです」
滝口ハバキ:パスタを取り分ける。くるるるる、と巻いた麺が一本、ぷつりと途切れる。
滝口ハバキ:「もったいぶりましたけど、その結果次第ですかね。問題無しなら、ある程度の教育課程に入ってもらうでしょうし……」
畔地 恵:「……」少しだけ思案。ダチュラの状況について思いを馳せる。
畔地 恵:「まぁ、その方が危険も少ない……か」
畔地 恵:「すんません、忙しい時に」
滝口ハバキ:「いえ、いえ」
畔地 恵:「ありがとうございます。ハバキさん」
滝口ハバキ:「どういたしまして。大事だと思いますよ。忙しいからって、優しさを忘れたくありませんよね」
滝口ハバキ:「むしろ恵くんも、ダチュラちゃんのことを気にかけてあげてください」
滝口ハバキ:「経歴を聞いた限りだと、心を許せる相手もそう多くはなさそうですし……」
畔地 恵:「……」
滝口ハバキ:「貴方との関わりは、きっとあの子の助けになると思います」
畔地 恵:「気にかけるって、どういう感じがいいんすか……?」
畔地 恵:「やっぱ、良く分かんなくて」
滝口ハバキ:「……………」少し表情が揺らぐ。
滝口ハバキ:大事なところだ。示す方針によって今後の影響に関わる。
畔地 恵:……自分に向けられるとは思っていなかった感情。そして
畔地 恵:以前の自分が諦めていたことのひとつだ。
滝口ハバキ:コーヒーに砂糖を入れる。少し時間を稼いで一息つく。
畔地 恵:彼女……ダチュラのことをどうすればいいか。
畔地 恵:「……すいません」
滝口ハバキ:「あ、ううん。そうですね。気にかける感じですか……」
滝口ハバキ:「……恵くんは、ダチュラちゃんにしてあげたいことって、なにかイメージしてます?」
畔地 恵:「してあげたいこと……っすか」
畔地 恵:「そりゃ、やっぱ…その例のプログラム何とかしてやったりとか」
滝口ハバキ:「うん、うん」
畔地 恵:「さっきの話聞いてて、これから大変そうだし……少しは手伝ってやったほうが良いとは思ってますけど」
畔地 恵:「あとは……」彼女の望み、やはり
畔地 恵:「───んんっ」
滝口ハバキ:「ん?」
畔地 恵:「いや、まぁ、その……そんな感じっす」コーヒーを飲み込む。
滝口ハバキ:「ふむ?……そんな感じですか。はい、なんとなくわかりました」
畔地 恵:「わかるんすか!?」
滝口ハバキ:いつの間にかフレンチトーストの皿を空けて、栄養ドリンクのプルタブを開ける。
滝口ハバキ:「コレが人生経験です」得意げにする。ただの相槌だとは悟られてはいけない。
畔地 恵:すごいな。これが大人か…
畔地 恵:と、支部長のようなことを考える。
畔地 恵:「大人っすね」
滝口ハバキ:「そうなんです。私は実は大人なので、アドバイスなどを与えてみましょう」
畔地 恵:「ガキなんで、聞かせてもらいます」
滝口ハバキ:「恵くんが考えてる、"気にかける"ってことですが」
滝口ハバキ:食べ終わった皿を重ねて、フライドポテトが半分減ったお皿にチョコを一緒に開ける。
滝口ハバキ:「今の、これ。こういうことだと思いますよ?」
滝口ハバキ:掌を向けて、恵くんが持ってきた差し入れ達を指す
畔地 恵:「んん?」頭を捻る。ここに支部長は居ないので質問も飛ばない。
滝口ハバキ:「大変だろうなぁと思って、お夜食を持ってきたこと。こうして、話し相手になること」
滝口ハバキ:「なにかしてあげたい、と思うこと」
滝口ハバキ:「そばにいてあげること」
滝口ハバキ:「ぜーんぶ、"気にかけてる"ってことです」
畔地 恵:「……」
畔地 恵:「あー」
畔地 恵:「出来てましたか?」
滝口ハバキ:「保証してあげます」
滝口ハバキ:「そんなに悩まなくても──あるいは、とっても難しいことですけど」
滝口ハバキ:「正解はないので、"たったひとつの冴えたやりかた"なんて考えず、出来ることをやれば良い……と、思いますよ」
滝口ハバキ:「一緒にいればその内、やりたいことが湧いてきますよ。たぶん」
畔地 恵:すこし、頬をかいて。視線を揺らす。
畔地 恵:「……分かりました」
畔地 恵:「ありがとうございます、マジで……いつも」
畔地 恵:「なんとかやってみます」そう言って頭を下げる。
滝口ハバキ:「ん。どういたしまして」
滝口ハバキ:目線を細めて笑う。
滝口ハバキ:「やってみたいこと、やれること。全部やってみましょう」
畔地 恵:「っす」
畔地 恵:「ハバキさんも」
畔地 恵:「……なんか合った時は言ってください。俺も、リーダーも恩がありまくりだから」
畔地 恵:「何でも手伝いますよ、マジで」
滝口ハバキ:「はい。もちろん。…………じゃあ、早速。手詰まりを打開するために相談しちゃいましょうか」
滝口ハバキ:ス、と古い型の携帯を取り出す。支部支給品。
滝口ハバキ:「例えば、」
畔地 恵:「ん」
滝口ハバキ:「……上手に説得できそうな情報とか、聞いてません?」
滝口ハバキ:困ったように眉を寄せて、笑う。
畔地 恵:「……考えます」眉間にシワがよる。ただ、先程よりは薄い。きっとすぐ消えるだろう。


GM:ロイス処理が可能です。
滝口ハバキ:恵くんはPいい子!変更なしで以上です!
畔地 恵:へんこうなし!
畔地 恵:いや、まった
GM:はーい!
GM:はい!
畔地 恵:信頼◯/脅威
畔地 恵:こう!
GM:おお…脅威!了解です!



GM:レルホテルC市駅前店。
GM:それまで宿泊していたホテルよりいくらかグレードを下げた、全国に展開されているホテルチェーン。
GM:キミ達は今日はここに宿を取ることにし、客室を訪れました。
グレイ・バーンズ:「……」部屋を見渡して。「まあ文句は言えんか」
グレイ・バーンズ:「取れただけ僥倖なくらいだ」
シェリー・ミルズ:「急だったもの。むしろ、見つけてくれてありがとう」
シェリー・ミルズ:荷物を置いて、ソファに身体を委ねる。
グレイ・バーンズ:スーツを脱ぎ、壁に掛けている。
シェリー・ミルズ:一度分かれた時よりも、表情や顔色が随分と穏やかになっている自覚があった。
グレイ・バーンズ:「……何かあったのか?」顔を覗き込むようにして。
シェリー・ミルズ:「あなたには隠し事、できそうにないわね」
シェリー・ミルズ:くすりと微笑む。道すがら買ってきたペットボトルのジャスミンティーを開けて、一口。
シェリー・ミルズ:「隠すほどのことでも、ないけれど。さっき、UGNの支部を出る前に少し……話をしていたの」
グレイ・バーンズ:うっすらと煙草の香りを纏ったまま、ソファの隣に身を沈める。
グレイ・バーンズ:「あの支部長とか?」
シェリー・ミルズ:「彼女なら、四方八方に電話掛けててそれどころじゃなさそうだったわよ」
グレイ・バーンズ:「では……“リバイヴァルキリー”と?」
シェリー・ミルズ:「もう一人いた、女性の方……そう」
シェリー・ミルズ:「やっぱり、彼らの情報網は確かね。アタシ達のこともおおよそ……何があったか。知ってるようだった」
グレイ・バーンズ:「だろうな」
グレイ・バーンズ:「“エスキース”がそのあたりの展開を欠かすとも思えん」
グレイ・バーンズ:「大方は触れ回られてると見たほうがいいだろう」
シェリー・ミルズ:「……きっと。この先何処に行っても、UGN彼らの影はあるのよね」
グレイ・バーンズ:「それ自体は悪いことだとも思わんがな。だが」
グレイ・バーンズ:「その色が濃いならば、それだけの理由があることになる」
グレイ・バーンズ:「彼らは対抗者だ」
シェリー・ミルズ:頷く。「何もない場所を探すなら、それこそ離島とか……ううん、それもそれで、何処かの勢力だったりするのでしょうね」
シェリー・ミルズ:ソファの背もたれに完全に預けていた体重を、少しだけ移す。隣の、熱に。
シェリー・ミルズ:「……ねえ、グレイ。仮に、の話よ」
シェリー・ミルズ:「もし──ファミリアが。アタシたちを本気で"潰し"に来たとして」
グレイ・バーンズ:「ああ」肩を抱くようにしている。
シェリー・ミルズ:「無事に、二人で。逃げられると思う?」
グレイ・バーンズ:「無理だな」
グレイ・バーンズ:「配下をまるごと連れてきたならともかく……」
シェリー・ミルズ:嘆息。「そうよね」
シェリー・ミルズ:「……考えたの」
グレイ・バーンズ:「……」続きを促す。
シェリー・ミルズ:「今のところ──UGNは。アタシ達のことを外敵だとは見做していない」
シェリー・ミルズ:「九株市あの街での関わりのせいもあるのでしょうけれど。信頼されているわけでなくとも──信用くらいは、されている」
シェリー・ミルズ:「……だから。今のうちに、恩を売っておくのも悪くないんじゃないか、って」
シェリー・ミルズ:「そう考えたの」
グレイ・バーンズ:「……本音は?」
シェリー・ミルズ:「別に、建前じゃないわ。……半分くらいは」
シェリー・ミルズ:「……だって、釣り合いが取れないもの」
シェリー・ミルズ:抱かれた身体が、少しきゅうと縮こまる。子供のように。
グレイ・バーンズ:「釣り合い?」
シェリー・ミルズ:「アタシの我儘を聞いてもらうだけ、ってこと」
シェリー・ミルズ:「あなたが色々と手を回してくれたから、今日までの穏やかな日々があった」
シェリー・ミルズ:「それを壊してしまうことと、アタシの我儘を通すこと」
シェリー・ミルズ:「……フェアじゃないでしょ」
シェリー・ミルズ:「……だから、こうして言い訳でもしないと」
シェリー・ミルズ:「我儘を言うことに、アタシが。納得できなかったの」
グレイ・バーンズ:「お前はずっと耐えてきたろう」
グレイ・バーンズ:「望みを言うことに。好きなだけ言えばいい」
グレイ・バーンズ:「俺もそれを、全て叶えられるとは言わん」
グレイ・バーンズ:「出来る限りは満たしてやりたいと思うがな」
グレイ・バーンズ:耳に触れる。そこにかかるピアスに。
シェリー・ミルズ:「ん、ぅっ」
シェリー・ミルズ:思わず、鼻にかかったような声が零れる。
グレイ・バーンズ:「俺が一番の望みを得ているのに、お前が遠慮をする必要がどこにある?」
シェリー・ミルズ:「…………そうやって、甘やかすから」 拗ねたように。
グレイ・バーンズ:「お前の手を引いたときから、覚悟はしているよ」
グレイ・バーンズ:「あるいは、一生逃れ続けるような生活になるのかもしれないと」
グレイ・バーンズ:「あるいは、どこかでそれにも耐えられず、野垂れ死ぬのかもしれないと」
グレイ・バーンズ:「だがそうした」
グレイ・バーンズ:「それだけの話だ」
シェリー・ミルズ:「…………そう」
シェリー・ミルズ:僅かに赤みを帯びた顔が表情を隠すように傾いて、厚い胸板に押し当てられる。
シェリー・ミルズ:「貴方が傍にいる限り、アタシは大丈夫だって思えてた」
シェリー・ミルズ:「今も、そう。……だけど、本当に──二人で"生きたい"と願うなら」
シェリー・ミルズ:「二人でいるだけじゃ、足りないのでしょうね」
シェリー・ミルズ:「……あの街で、そうだったように」
グレイ・バーンズ:「どこに居るかも決めなければならないからな」
グレイ・バーンズ:「そうすれば、そこに居るものとは関わりが生まれる」
グレイ・バーンズ:「この街はどうだ?」
シェリー・ミルズ:「嫌いじゃないし、好きな方……だと思う。でも」
シェリー・ミルズ:「きっと、住んでみなくちゃ分からないことがたくさんあるとも思うわ」
グレイ・バーンズ:「……そうだな」
シェリー・ミルズ:「……ただ。少なくとも」
シェリー・ミルズ:虚空に手を伸ばす。その先には何もないけれど。
シェリー・ミルズ:「もし、アタシがもう少し手を伸ばすことで──救えるものがあるなら」
シェリー・ミルズ:「アタシがここに来た意味になる、って思えるかもしれない」
グレイ・バーンズ:「お前が手を伸ばせば、始めに掛かるのは」
グレイ・バーンズ:「お前の指だ」
シェリー・ミルズ:「それで、何があっても」
シェリー・ミルズ:「……貴方が、護ってくれるでしょう?」
グレイ・バーンズ:「これまでもそうしたようにな」
シェリー・ミルズ:身体を抱いている男の腕を取る。それを支点に、身体をくるりと回転させる。
シェリー・ミルズ:彼の膝の上に腰掛けて。真っ直ぐ、正面から見つめ合って。
シェリー・ミルズ:「……じゃあ、改めて。我儘を言わせて」
グレイ・バーンズ:「……ああ」
シェリー・ミルズ:「アタシ、放っておけない。なずなのこと、助けたい」
シェリー・ミルズ:「今、必死になってるUGN彼らの力になりたい」
グレイ・バーンズ:「……ああ」
シェリー・ミルズ:腕を伸ばし、ぎゅう、と首元に抱き着いた。
シェリー・ミルズ:「……ありがとう。愛してる」
グレイ・バーンズ:前髪を梳くように手をかざして。
グレイ・バーンズ:「俺もお前を愛しているよ。シェリー」
グレイ・バーンズ:「明日からこの平穏が終わろうとも」
グレイ・バーンズ:「そう言ったお前が、今ここにあれば、それでいい」
グレイ・バーンズ:露わにした彼女の額に、口づけを落とした。



GM:ロイス処理が可能です。
グレイ・バーンズ:愛情:○/執着でSロイスにしています。変更ありません。
シェリー・ミルズ:◯愛情/不安 でSロイス指定から変更ありません。
GM:まったくよッ


◆Masterscene◆

GM:C市、某工場。
GM:変哲ない町工場のように見えるが、厳重な警戒態勢が敷かれ、関係者しか足を踏み入れることができない。
GM:元々、この工場を経営していた地元企業は麝香会の悪質な手口によって追い出され、今や麝香会が兵器開発を進めるための隠れ蓑と化していた。

GM:工場の最奥、研究室。戦車じみた様相の、二足歩行型兵器が並ぶ。
睦美なずな:「………」理知的な雰囲気の小柄な少女。自ら開発に携わった兵器群を見上げて立ち尽くしている。
睦美なずな:(……"自分のことを、大事にする"……。あたしが、お母さんのことを大事に思うみたいに)
睦美なずな:(だったら、このまま奴らの言うことを聞いてるつもり? そんなのは違うって分かってる)
睦美なずな:(でも………)
GM:佇む彼女の背後に、気配がする。二人の異性装の男女が、いつの間にか室内に入り込んでいる。
睦美なずな:「! …え」瞠目。振り返る。「誰……」
ディズナフ:「破浪の友達…」少女のような出で立ちの少年。くすくす笑う。「…に、なろうとしてる人たち」
ディズナフ:「彼と話するついでに、お姉さんにも会いたくなって」
サンク:「きみ、脅されてるんだろ? 可哀想に」スーツ姿の麗人。にこりと微笑む。
サンク:「とはいえUGNも、ぼちぼちきみのことを把握したんじゃないかな」
睦美なずな:「UGN……?」訝しげに聞き返す。
サンク:「ああ、知らないよね」苦笑。「僥倖。救いの手は近くまで来ているかもということさ」
サンク:「すぐに立ち去るよ。悪かったね」
ディズナフ:「失礼しまーす」にっこり微笑む。一歩踏み出した。



GM:それからしばらく後。
GM:工場内、応接室。オリエンタルな調度品が置かれた室内。サンクは破浪と向かい合っていた。
サンク:「……盗まれちゃったんでしょう?秘蔵の"ダチュラ"が」見せつけるようにすらりとした足を組む。
サンク:「だから私たちが彼女を取り返してあげる。UGNが襲撃してきたときには、ここを護衛してあげる」
サンク:「至れり尽くせりだろ? 私達と"友達"になってくれれば、それくらいしてあげると言ってるんだ」
破浪:「"友達"ね」ぼそりと零す。いつもの笑みは消え、不機嫌そうな様子を特に隠しもしない。
サンク:「ああ。もちろん金なんか要求しない。"友達"なんだから」反対に、にこやかに頷く。
サンク:「特に断る理由はないと思うな」
破浪:「それはこっちが決めることだ」
サンク:「つれないな」肩をすくめる。「何が気に入らないんだろう」
サンク:「きみを評価してること、伝わっていないのかな? 私たちが、ここまで条件を揃えて何度も口説くこと、そうそうないよ」
破浪:「もの好きだな」言って、皮肉っぽく笑う。「オレみたいな何の特別な能力も無い一般市民を口説いて、何になる」
破浪:「"友達"だと? …まさか。あんたやオレみたいな商売の奴が、何の利益も求めずに動くワケないだろう」
破浪:「単刀直入に言えよ。何が欲しい。うちの組織を、どう利用できりゃ満足なんだ?……あァ?」語気を荒げる。
サンク:「まさか、心外だ」わざとらしいハンズアップ。「待ってくれ。喧嘩するつもりはない」
サンク:「私たちは、本当にきみと"友達"になりたいだけ…。組織じゃない、きみとだ。助け合いたい」あくまでにこやかに言う。
サンク:「ねえ、破浪。私も思うよ。"友達"は、対等であるべきだ」
サンク:「だから、きみと私達を"対等"にしようじゃないか」
破浪:「……」睨む。「何を考えてる」
サンク:「簡単なことだ」
サンク:「きみを、レネゲイドウイルスに感染させて、オーヴァードにしてあげようと思ってさ」
サンク:「そうすれば、UGNのオーヴァードに媚を売る必要はなくなる。何の特別な能力もないなんて、自分を卑下しなくても済むようになる」
破浪:「……」ぎろりと睨む。
サンク:「私達とも対等な関係になれる。"友達"らしくね」薄い微笑を浮かべている。
サンク:「それで気が向けば、私達の仕事の手伝いをしてくれればいい。ね、悪い話じゃないだろう?」
破浪:元より、彼女オーヴァードに立ち向かう武力は持ち合わせていない。反論が許されていないことは明白だった。
サンク:「さあ、破浪」笑う。
サンク:「オーヴァードになって、私達と手を組まないかい?」


◆Middle07◆砕き壊して

GM:次のシーン。トリガーシーンです。
GM:麝香会の拠点に潜入するための判定を行ってもらうシーンです。
GM:判定に協力し、睦美なずなの救出を行うPCはここで登場してね!シーンプレイヤーは畔地くんです!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (60 → 67)
畔地 恵:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+6[6] → 54

シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (59 → 63)
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (64 → 71)
シェリー・ミルズ:グレイがずっと興奮気味
GM:みんな……!
グレイ・バーンズ:問題ないです 奇跡の血なので
GM:かっこいい
滝口ハバキ:ブオオブオオ
滝口ハバキ:Dロなしなので余裕があります
畔地 恵:逆に不安
GM:畔地くんすごいよね
GM:では、さっそく判定に移りましょう。
GM:睦美なずなを救出するために必要な判定は、▼拠点の特定 【精神】難易度30 です。
GM:ただし〈コネ:情報屋〉を所持したPCが挑戦する場合、技能及び難易度が ▼〈情報:裏社会〉難易度12 に変更されます。
GM:誰か一人が成功すれば判定は成功!どうしますか?
グレイ・バーンズ:持ってまーす
滝口ハバキ:お手並拝見と行きましょう
シェリー・ミルズ:裏社会人(うらしゃかいんちゅ)なので持ってます
グレイ・バーンズ:やってみよ~
シェリー・ミルズ:じゃあグレイの結果見て後詰します
グレイ・バーンズ:4DX+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 10[2,8,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

グレイ・バーンズ:フ……
シェリー・ミルズ:流石だわ
GM:シェリー…!グレイ……!覚悟を決めたようだな……!
畔地 恵:つよ
GM:かっこいい!さすがダーリン!
滝口ハバキ:情報屋と親しい!
シェリー・ミルズ:アタシのよ(腕ぎゅ)
滝口ハバキ:ヒュゥ…
GM:きゃっ
グレイ・バーンズ:お前のだが……
GM:な…なんだこのラブラブカップルのいる部屋は!こんなところにいられるか!
GM:では、結果を開示していきますね。
GM:判定に成功したキミたちは、睦美なずなが軟禁され、麝香会が兵器開発を進める拠点を特定することに成功します。
GM:市内の町工場を脅迫まがいの行為によって強奪し、そこを開発拠点にしているようです。
GM:工場は監視カメラなどのセキュリティが強固に敷かれており、監視の目をくぐり抜けながら潜入する必要があります。
GM:そして、工場の最奥には開発室が設けられており、睦美なずなはそこで研究をしていると推測することができます。
シェリー・ミルズ:中々厄介ね
滝口ハバキ:潜入ミッションだ
GM:この情報を元に、描写を進めていきましょう!
畔地 恵:はーい
滝口ハバキ:はい!



GM:夜。C市、某工場にて。
GM:監視カメラなどのセキュリティ機能も、関係者以外の立ち入りを許さない剣呑な見張りも、
GM:もはや意味を為していなかった。オーヴァードならざる者の意識を一発で失わせる力──《ワーディング》を使われた前では。
GM:誰かが飛び出してくる気配は一切ない。キミ達は睦美なずなが居るであろう開発室に向かって歩みを進めています。
滝口ハバキ:「────と言っても、こうして進めるのは場所のアタリを付けられたお陰ですね」
滝口ハバキ:人気のなくなった工場内を自然体で歩く。
シェリー・ミルズ:昏倒している幾人もの男たちを睥睨しつつ、軽いヒールの音を鳴らしながら進む。
滝口ハバキ:事前に調べた地図を頭に思い描き。「何かあったら恵くんも、自分の判断で迎撃してください…………お二人のお陰で、なんとか進展しそうですね」
シェリー・ミルズ:視界には男たちの他、視認できないほど透明な小蜘蛛が扉の隙間を擦り抜けるように蠢いているのが見えている。
グレイ・バーンズ:IDセキュリティの設えられた扉がグズグズと溶けた。「高く付くぞ」
シェリー・ミルズ:「近くにいる人は、全員意識を失っているみたい」
畔地 恵:キョロキョロと見渡す。ワーディング自体にやはり馴染みがない。
シェリー・ミルズ:小さな眷属を媒介に、自分の"領域"が拡大されていく。歩みを進めるたび、着実に。
畔地 恵:「……」他者の能力を見ることも少ないのでボケッとしてしまう。
滝口ハバキ:「払える範囲のお金で解決できるなら、越したことはありませんよ」玩具じみた銃を既に取り出している
滝口ハバキ:「お二人も流石といいますか……振る舞いが手慣れてますね」
畔地 恵:「っすね」
シェリー・ミルズ:「こういうことに、慣れてないわけじゃないから」
グレイ・バーンズ:「乗り込むことは多くはないがな」
グレイ・バーンズ:「俺たち自らともなればそうない」
畔地 恵:「いや、でも、助かります」
滝口ハバキ:「はい。最悪、ヘリをチャーターして人員集めの強行軍も考えてましたから」
滝口ハバキ:冗談を含んで軽く言う。
シェリー・ミルズ:ホテルの室内に飛び込んできたプロペラ音を思い出す。
グレイ・バーンズ:「集める前に逃していたと思うがな」
GM:そうして話していると、廊下の突き当りに、開発室のドアが見えてくる。
滝口ハバキ:「何もしなかったら確実に、なので。そこは藁を掴む思いと言いますか……」
滝口ハバキ:目的地が近づいて、口を噤む
シェリー・ミルズ:「ここが最奥、になるわね」
畔地 恵:「……護衛とか、罠とかは」
グレイ・バーンズ:「一撃程度仕掛けられたところで問題にはならん」
グレイ・バーンズ:「受けた後に反撃で叩き潰せばいい」
滝口ハバキ:「……はい、ですがお気をつけて」
滝口ハバキ:「既に『問題』に出来る兵器が作られているかどうかは、未知数です」
滝口ハバキ:「打ち合わせ通り、まずは私達が先行しますね」
八乙女修子:『どきどき……!』通信から声がしている。
滝口ハバキ:恵くんに合図して、率先してドアに近づく。
シェリー・ミルズ:「何かある、と考えるほうが自然でしょう──気をつけて」
畔地 恵:こくりと頷く。警戒心というよりは不安の方が大きい。
滝口ハバキ:支部長の通信にクスリと笑って緊張を解しながら、ドアを開く。
GM:電気はついている。
GM:広い整然と片付けられた開発室。こんな状況にあっても、研究者の性格が見えるような。
GM:室内には戦車めいた兵器の数々が並ぶ。そして中央。
GM:小柄な少女──睦美なずなが気を失って倒れていた。
シェリー・ミルズ:「!」
グレイ・バーンズ:ドアとシェリーの間に立って構えた配置のまま、中に踏み込む。
滝口ハバキ:「! なずなさんっ」
滝口ハバキ:周りを警戒しながら駆け寄る。
畔地 恵:「本人、だよな?」小さく息を吐きながら周りを警戒。
シェリー・ミルズ:グレイの傍を擦り抜けるように、ハバキに追従する。
睦美なずな:意識を失っている。《ワーディング》の影響下にあれば、非オーヴァードである彼女はそうなる。
滝口ハバキ:「……どうですか?」面識のあるシェリーさんに問う
グレイ・バーンズ:「偽者を仕立てる理由もないだろう」
GM:もちろん、間違いなく本人のように見えます。
シェリー・ミルズ:「……睦美なずなで、間違いないわ」
滝口ハバキ:コク、とそれを聞いて頷く。
シェリー・ミルズ:ぐったりしたなずなの身体を支える。
滝口ハバキ:「保護しましょう。運ぶのはお願いします」
GM:では、そうしてキミ達が彼女を連れて帰ろうとすると。
GM:周囲に並んだ兵器群が、一斉に作動。空気が一変する。
グレイ・バーンズ:「……待て」
畔地 恵:「っ……!」
兵器群:『──侵入者を確認。侵入者を確認。ただちに排除します』音声が鳴り響く。
滝口ハバキ:「これは……!」
シェリー・ミルズ:華奢にしか見えない両腕が彼女の身体を抱えようとした──が、異変を察知し視線を周囲に向ける。
兵器群:睦美なずなが開発に携わった兵器であることは一目瞭然だ。
滝口ハバキ:オーヴァードは《ワーディング》によって非オーヴァードに対してのアドバンテージを有する。
滝口ハバキ:(だから、人の関わらない自動機械、ってことですか……!?)
兵器群:キミたちを取り囲むようにして、銃口を構える。今にもキミ達に襲いかかろうとしている!
滝口ハバキ:「仕方ありません、迎撃します!」
シェリー・ミルズ:なずなの身体に銃口が向かないよう、庇うように姿勢を変える。
グレイ・バーンズ:「シェリー!それは任せる」
八乙女修子:『対オーヴァード兵器…! あわわ、こんなにいっぱい…!』
シェリー・ミルズ:「分かってるわ。……傷一つ、付けさせない」
八乙女修子:『放置するわけにもいきませんし! 皆さん、破壊を目指していただけますか…!?』
畔地 恵:「クソ……!」拳を握る。
滝口ハバキ:「……恵くん!貴方の得意技をお願いしますね!」
畔地 恵:「はぁ…ぶっ壊す」

GM:ということで、ミドル戦闘に突入します!
GM:敵は対オーヴァード兵器群。飛行兵、火薬兵、剣兵、銃兵の4体です。
GM:エンゲージは

飛行兵[13]、火薬兵[7]、剣兵[6]、銃兵[5]
 |
 5m
 |
滝口[6]、グレイ[4]、シェリー[3]、畦地[3]

GM:キミ達PCのエンゲージがあり、5m離れてエネミーが4体ひとつのエンゲージに位置しています。
GM:エネミーを全員撃破すると戦闘終了!
滝口ハバキ:周りを取り囲んでるってわけね。うおお。
GM:キミ達をこのまま帰すわけにはいかんからな!
GM:何か質問があったら気軽にしてくださいね。大丈夫かな?
畔地 恵:大丈夫です!
滝口ハバキ:はーい。質問があっても答えられなくすれば勝ち!
GM:強者!
グレイ・バーンズ:OK!
シェリー・ミルズ:大丈夫!
GM:OKです!では気張ってやっていきましょう!

GM:戦闘開始。1ラウンド目!
GM:セットアップ!
グレイ・バーンズ:ないです まだ使えないので
兵器群:エネミーはすべてなし!
滝口ハバキ:なし!
シェリー・ミルズ:なし!
畔地 恵:あり
滝口ハバキ:その調子
GM:カモン!
畔地 恵:《ターゲットロック》対象は剣兵で 対象への攻撃ダメージ+15 侵食3
畔地 恵:とりあえず
GM:はーい!演出しますか?
畔地 恵:なしで大丈夫です!
GM:かしこまりです!

GM:では、イニシアチブ。イニシアチブで動きたい人はその都度大きな声でアピールしてくださいね
GM:まずは行動値13の飛行兵の手番です。
シェリー・ミルズ:行動値2桁だと……化け物めっ
飛行兵:シュバババッ
グレイ・バーンズ:人の手に余る怪物
滝口ハバキ:アキレスと亀にしてやりますわ
飛行兵:マイナーでPDW(アイテムでカスタマイズ済)を起動。攻撃を範囲化します。
滝口ハバキ:うわっなんてことを
飛行兵:メジャーで射撃攻撃。対象はPC全員。
グレイ・バーンズ:邪悪な……
飛行兵:使えるエフェクトはないので素振り!うおお命中判定いくぜ!
飛行兵:8dx+12
DoubleCross : (8DX10+12) → 8[1,1,2,6,6,7,8,8]+12 → 20

GM:リアクションどうぞ!
畔地 恵:ドッジ!
シェリー・ミルズ:6dx>=20 ワンチャンドッジ
DoubleCross : (6DX10>=20) → 10[3,4,4,7,7,10]+3[3] → 13 → 失敗

シェリー・ミルズ:み"~~~
グレイ・バーンズ:6dx+1>=20 ドッジ
DoubleCross : (6DX10+1>=20) → 8[4,5,5,5,5,8]+1 → 9 → 失敗

畔地 恵:7dx10+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[2,6,8,9,10,10,10]+7[2,6,7]+1 → 18

グレイ・バーンズ:おしい
GM:畔地くんおっしい
滝口ハバキ:回避します
滝口ハバキ:4dx>=20
DoubleCross : (4DX10>=20) → 9[1,4,9,9] → 9 → 失敗

GM:カバーリングします?
滝口ハバキ:どうしよ。まだ100超えてないしいいかな?
滝口ハバキ:HP消費もなさげ?
グレイ・バーンズ:うーん じゃあ侵蝕上げたいし
グレイ・バーンズ:ハバキさんをカバーしようかな カバー役の侵蝕を低くしておくのは意味あるから
滝口ハバキ:あっ助かります
グレイ・バーンズ:《軍神の守り》でハバキさんをカバーします。
滝口ハバキ:守られ!
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を2(→ 2)増加 (71 → 73)
GM:かっこいい!
飛行兵:ではダメージを出します
飛行兵:3d10+13 装甲・ガード値有効
DoubleCross : (3D10+13) → 21[10,9,2]+13 → 34

GM:良い出目出た 34ダメージ諸々有効です!
シェリー・ミルズ:あっ 防具のオート装備ってタイミング遅いですか?
GM:おお!今回はいいですよ!
シェリー・ミルズ:じゃあウェポンケースからばしゅんと換装します あーむどすーつ!
グレイ・バーンズ:どっちもないから2倍もらって68点 《リザレクト》します
畔地 恵:あ、生きてる。HP1で生存
シェリー・ミルズ:装甲を12点ゲットし、22点ダメージで生存です 残りHP9。イニシアチブが2下がって1になります
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズのHPを1d10(→ 4)に変更 (32 → 4)
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (73 → 77)
滝口ハバキ:かばわれてノーダメージ。
GM:はーい では演出!

飛行兵:蜂のようなデザインのドローン群がキミ達を取り囲む。一斉掃射。
飛行兵:キミ達を狙い、銃弾の嵐が吹き荒れる!
グレイ・バーンズ:(……上か)それでは前に出て全員をかばうというわけにも行かない。
シェリー・ミルズ:「アタシは大丈夫だ」 なずなの前から一歩も動かず。蜘蛛糸を己の周囲に巡らせることで、簡素な盾とする。
畔地 恵:飛んでくる弾丸を腕で払い除ける。当然いくつも被弾するが、致命傷には至らない。
滝口ハバキ:「くっ………!」能力を使う暇はない。出来るだけ多くの射線を塞いで、なずなさんに被害がいかないように移動する。
グレイ・バーンズ:その言葉を聞くと、手を伸ばす。
グレイ・バーンズ:手近にいた女の頭を押さえつけて伏せさせる。
滝口ハバキ:「え、わぁっ!?」ガクン、と体が引かれる
滝口ハバキ:「何を……!?」
グレイ・バーンズ:彼女を狙う銃弾を、その身を呈し受ける。
滝口ハバキ:「グレイさんっ!?」
グレイ・バーンズ:「3人がキュマイラ。お前がモルフェウス」
グレイ・バーンズ:「錬成まで時間を稼ぐ。そちらに注力しろ」
シェリー・ミルズ:グレイの身体の隙間から、ハバキと視線が合う。微笑む。──信頼して良い、と伝えるように。
滝口ハバキ:ぐ、と判断を仰いだ目線に信頼が返ってくる。「……っ、はい!」
滝口ハバキ:「頼らせていただきます」かちゃり、と銃が音を鳴らした。

GM:続いて行動値7の火薬兵の手番!
火薬兵:こいつもさっきのやつと動きがたいして変わらないのだ
火薬兵:マイナーでグレネードランチャー(アイテムでカスタマイズ済)起動。攻撃を範囲化します。
火薬兵:メジャーで射撃攻撃!対象はPC全員。使えるエフェクトはやはり無し!
火薬兵:5dx+6
DoubleCross : (5DX10+6) → 8[2,2,4,6,8]+6 → 14

GM:リアクションどうぞ!
畔地 恵:ドッジ
シェリー・ミルズ:6dx-3>=14
DoubleCross : (6DX10-3>=14) → 8[2,3,4,4,6,8]-3 → 5 → 失敗

グレイ・バーンズ:6dx+1>=14 ドッジ
DoubleCross : (6DX10+1>=14) → 10[4,6,7,8,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

滝口ハバキ:4dx>=14 回避
DoubleCross : (4DX10>=14) → 8[2,6,7,8] → 8 → 失敗

畔地 恵:7dx10+1>=14
DoubleCross : (7DX10+1>=14) → 10[2,4,4,4,5,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功

グレイ・バーンズ:よけた
滝口ハバキ:すご
グレイ・バーンズ:すご~
シェリー・ミルズ:すご!
畔地 恵:いえい
GM:えっやば!
GM:カバーリングはどうしますか?
滝口ハバキ:やるなら私だけど、シェリーちゃんのほうが侵蝕低いんだよな…w
シェリー・ミルズ:しなかったらハバキは生き残れそうな気がするし なくてよさそ
滝口ハバキ:じゃあしとどに受け止めます。
滝口ハバキ:カバーなしで!
GM:了解です!
火薬兵:ではダメージ!
火薬兵:2d10+9 装甲値有効
DoubleCross : (2D10+9) → 10[7,3]+9 → 19

火薬兵:装甲有効19ダメージ!
滝口ハバキ:15点弾いて4点もらいます
シェリー・ミルズ:おっ耐えた 装甲で12点カット、7点ダメージで残りHP2点です
滝口ハバキ:滝口ハバキのHPを4(→ 4)減少 (28 → 24)
GM:しぶといな~~!
GM:ではさっと演出!
火薬兵:ドローン群の掃射に混じり、更なる砲撃が行われる。
火薬兵:小型の破片手榴弾が投下。キミ達を狙って投げつけられ、散弾のような小爆発が巻き起こる。
シェリー・ミルズ:「次から次へと……!」
滝口ハバキ:「少し、減らします!」
シェリー・ミルズ:「! 手伝うわ」
滝口ハバキ:「はい!」
滝口ハバキ:ダン、と発射された弾丸が広い翼の飛行機に錬成され、こちらに届く前に幾つかの手榴弾を誘爆させる。
シェリー・ミルズ:真紅の指先がつい、と跳ね上がる。誘爆した手榴弾の破片が、空中の不自然な場所で"引っかかった"ように静止する。
シェリー・ミルズ:少なくとも、己の身の影に隠されている少女には当たらない。多少自身の身が焦げても──些細なことだ。
畔地 恵:「(さっきよりは、遅ぇ)」
畔地 恵:「───っ、ラァ!!」先程の掃射で出来た床の窪みに爪先を差し込み、隙間をつくる。
グレイ・バーンズ:そちらを見もしない。シェリーの力添えがあれば凌げるだろうと判断している。
畔地 恵:そのまま、蹴りあげーーー床を引き剥がす。即席の防壁だ。
滝口ハバキ:「おぉ……?」想定以上に"広がらなかった"被害に驚きつつ、自分に向けられた爆風に体を揺らした。
GM:恵くんが作り上げた防壁に爆発が防がれる。絶え間なく続いた銃撃がやむ。

GM:続いて行動値6の滝口さん!剣兵も6だけどPC優先!
滝口ハバキ:はーい!
滝口ハバキ:マイナーで【全艦発進】《ヴィークルモーフィング》《氷の回廊》
滝口ハバキ:ヴィークルを作成しつつ戦闘移動。銃兵にエンゲージします
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (67 → 70)

飛行兵[13]、火薬兵[7]、剣兵[6]、銃兵[5]
滝口[6]
 |
 5m
 |
グレイ[4]、シェリー[3]、畦地[3]

シェリー・ミルズ:その戦闘移動に対して割込!
GM:おっ!
滝口ハバキ:チェイン!
シェリー・ミルズ:"盤上は赤か黒かルージュ・ヌワール" 《間隙の魔術師》 侵蝕[+5]
シェリー・ミルズ:対象の戦闘移動・全力移動直前に宣言 対象は任意の位置に移動可能 その後の白兵攻撃力[+20]
滝口ハバキ:つよーい!
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を5(→ 5)増加 (63 → 68)
滝口ハバキ:より洗練された動きで銃兵にエンゲージしました。
滝口ハバキ:メジャーで【張子艦隊《アルゴー・ノット》】《巨匠の記憶》《C:モルフェウス》。銃兵に白兵攻撃!
GM:美しい………
GM:どうぞ!
滝口ハバキ:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,2,4,4,5,6,8,9]+6[1,6]+4 → 20

滝口ハバキ:あわわ……リアクションどうぞ
銃兵:うおおおドッジします!
銃兵:1dx-1>=20
DoubleCross : (1DX10-1>=20) → 9[9]-1 → 8 → 失敗

シェリー・ミルズ:銃兵でよかった
銃兵:無理すぎ~~!
銃兵:ダメージどうぞ!
滝口ハバキ:3d10+12+20 諸々有効
DoubleCross : (3D10+12+20) → 13[7,3,3]+12+20 → 45

滝口ハバキ:45点!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を5(→ 5)増加 (70 → 75)
銃兵:ギャア~~!こいつは実はこれで2倍くらい死ねる程度のHPしかない!
銃兵:倒れます!戦闘不能!
滝口ハバキ:ヒュー! 間隙ないとちょっと危なかったな
シェリー・ミルズ:よしよし
GM:では演出いきましょう!

銃兵:戦車じみた二足歩行型の兵器が、キミを狙い散弾銃を構える。
滝口ハバキ:(さっきの現象が、シェリーちゃんの能力なら……)不自然に逸らした爆風を思い出す。
滝口ハバキ:「もう一度合わせてください!」
シェリー・ミルズ:「分かったわ」
滝口ハバキ:ダダン。2度の発射。細長い筒を抱える形の爆撃機へと姿を変える。
銃兵:『侵入者を確認。排除します』鳴り響くシステム音声。
滝口ハバキ:バシュ、と火を吹いて、小型のミサイルが散弾を構えた兵器に発射。
滝口ハバキ:───バシュン。赤く煌めいて火を吹いた。
銃兵:『侵入者を確ニ──』着弾。『ニニニニ』
滝口ハバキ:「普段は誘爆危ないので使わないんですけどね……!」
滝口ハバキ:ただ、それをコントロールできるのなら、とアイコンタクトを送る
銃兵:兵器の武骨な腹に、がぼん、と大きく穴が開く。
シェリー・ミルズ:周囲に拡がる爆風が、空中の一定の領域を境目にして柔らかく押し留められる。
シェリー・ミルズ:その内側に拡がる黒煙まるごと、絡め取られたように。
八乙女修子:『え~っ、二人ともすっごい…すっかり連携してる…!』
滝口ハバキ:「そうでしょう。ちゃんと仲良くなりましたから、ね?」同意を求める。
シェリー・ミルズ:「そういうことに、しておきましょうか」 薄く微笑んで。

GM:続いて行動値6の剣兵の手番!
剣兵:こいつは近場の敵を殴るだけの兵器!
剣兵:マイナーなし。
剣兵:メジャーで滝口さんを対象に白兵攻撃を行います!使用武器は両手剣相当の大型ブレード!
剣兵:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 8[2,2,4,5,8]+4 → 12

剣兵:おりゃー!リアクションどうぞ!
滝口ハバキ:やーん!
滝口ハバキ:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 8[2,5,7,8] → 8 → 失敗

滝口ハバキ:仕方ありません。どうぞ
GM:まわらなかったね~
剣兵:はーい!ではダメージ!
剣兵:2d10+13 装甲有効
DoubleCross : (2D10+13) → 11[1,10]+13 → 24

剣兵:平均
滝口ハバキ:戦闘服で15、ヴィークルで12点の27点弾いてノーダメージです
剣兵:かたっっ
滝口ハバキ:鉄の女!
GM:ではこちらもサクッと演出!
グレイ・バーンズ:やば
シェリー・ミルズ:かちかち……
畔地 恵:つよ

剣兵:装甲が擦れ合う金属音。ぬらりと巨体が一歩を踏み込む。
剣兵:大型対物ブレードを装備した歩行兵器。距離が近付いたキミに対し、巨大なブレードを振り下ろす。
滝口ハバキ:「む……!」
八乙女修子:『きゃあ、ハバキさん!あぶないっ…!』
滝口ハバキ:「だい、じょうぶ!」ブレードに対して発砲する。弾丸が変化する間も無く両断される……が。
滝口ハバキ:《炎の理》。燃え上がった弾丸が、そのものがブースターとなって無理矢理に剣の軌道を変える。
滝口ハバキ:「とっ、と!」剣の風圧を感じる距離をかろうじて滑り込んで回避。
剣兵:『侵入者、破壊します』ぐわん、と振り下ろした剣の矛先をずらされる。
剣兵:不自然な体勢になり、ぎこちなく姿勢を起こそうとする。隙が生まれる。
滝口ハバキ:「……よかった。相手も機械なら、ちょっとだけ干渉できますね」
滝口ハバキ:地面を転がるように回避して、わずかに浮かんだ汗を拭う。
八乙女修子:『わあ、かっこいい…!さすがですっ、ハバキさん!』
滝口ハバキ:「ありがとう……!」
滝口ハバキ:「そろそろ、こっちも反撃しなきゃね!」
八乙女修子:『はい、敵に隙が生まれています、チャンスです!』
八乙女修子:『みなさん、がんばって!』

GM:続いて行動値4のグレイさんの手番です。
グレイ・バーンズ:はーい
グレイ・バーンズ:マイナー『不誠実』:《完全獣化》《毒の刃》《原初の青:斥力跳躍》
グレイ・バーンズ:敵エンゲージまで突入します。

飛行兵[13]、火薬兵[7]、剣兵[6]
滝口[6]、グレイ[4]
 |
 5m
 |
シェリー[3]、畦地[3]

グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を5(→ 5)増加 (77 → 82)
グレイ・バーンズ:メジャー『隠せぬ愛』:《コンセントレイト:ウロボロス》《神獣撃》《シャドーテンタクルス》《腐食の指先》
グレイ・バーンズ:飛行兵を攻撃します。
飛行兵:うおお こい!
グレイ・バーンズ:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,3,3,4,5,5,5,7,8,8]+10[1,6,7]+10[9]+10[7]+2[2]+6 → 48

飛行兵:ぎゃあああ
シェリー・ミルズ:流石ね
飛行兵:なっなっ…なに!?Sロイスの力!?
滝口ハバキ:すごいパワーだ
グレイ・バーンズ:平常だが……
飛行兵:平常から隠せぬ愛をッ………
飛行兵:ドッジします!!うおお
飛行兵:6dx+2>=48
DoubleCross : (6DX10+2>=48) → 10[2,4,5,8,10,10]+3[2,3]+2 → 15 → 失敗

飛行兵:根性は見せました ダメージどうぞ!
グレイ・バーンズ:命中した段階で装甲値を-5し……
飛行兵:うえ~ん
グレイ・バーンズ:5d10+9+4d10 装甲-5だけど有効
DoubleCross : (5D10+9+4D10) → 19[2,6,2,4,5]+9+19[4,3,6,6] → 47

飛行兵:装甲3しかない(泣)
飛行兵:一発でKOされます!戦闘不能!一番HP高いのに!
グレイ・バーンズ:あぶね~ 一番タフだったんだ
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を3(→ 3)増加 (82 → 85)
GM:燃費良すぎる
GM:演出もどうぞ!

飛行兵:室内にたゆたう蜂めいた様相のドローン群が、再びキミ達を狙うべく再装填している。
グレイ・バーンズ:すでにその場には、大男の姿はない。
グレイ・バーンズ:ドローンの直上から、降りてくる影がある。
飛行兵:黒く大きな影が下りる。
グレイ・バーンズ:剣士の攻防を見たときには壁を蹴り、跳ねている。
グレイ・バーンズ:ドローンの群れのうちの一つを、貫手にて刺し貫いている。
グレイ・バーンズ:毒に満ちたそれを受けたドローンが、そのまま制御を失って暴れる。
グレイ・バーンズ:周囲にもそれを撒き散らして、一帯を溶かしていく。
飛行兵:『ガガッ』深く酔った蜂のように無軌道に飛び回って、破壊の連鎖を起こす。
飛行兵:立て続けに破壊音が巻き起こる。そしてじゅわりと金属が溶ける独特の匂い。
グレイ・バーンズ:「……もどきだろうが同じことだ。“魔女の指”に虫が集れると思うな」
滝口ハバキ:「溶けた……!?いえ、機械まで腐食させる毒ですか…!?」
滝口ハバキ:(な、なんて物理的なクラッキング……一体どんな濃度ですか……!?)
シェリー・ミルズ:「彼の前では、厚い装甲も無力。機械なんて、敵じゃないわ」 少し得意げに。
八乙女修子:『あ、あっという間に全部壊した……!』
畔地 恵:「…すげえな」素人目にも無駄のなさを感じる、これがオーヴァードとしての戦闘に慣れた者か。
八乙女修子:『あっ、ダチュラちゃん!』もぞもぞと動く音。
ダチュラ:『恵!』もぞもぞと声。『わたしも、応援しているって、伝えたいの!』
畔地 恵:「…」
畔地 恵:「おう」

GM:続いて行動値3の恵くんの手番です。
畔地 恵:うす
畔地 恵:マイナーで戦闘移動。接敵します。
畔地 恵:オートでアームドスーツ装備。
畔地 恵:『手を離し、砕ける』/コンセントレイト:キュマイラ+獣の力+獣王の力+飛礫 侵蝕+9
畔地 恵:剣兵に攻撃。
剣兵:がしょーん
剣兵:判定どうぞ!
畔地 恵:判定いくぜ
畔地 恵:7DX8+4
DoubleCross : (7DX8+4) → 10[1,1,4,4,4,5,9]+3[3]+4 → 17

畔地 恵:ン…
滝口ハバキ:こんな時、出目を後から変えることができればいいのに……
畔地 恵:そんな力が?
シェリー・ミルズ:ちら……
滝口ハバキ:「オートアクション」を選択してエフェクトを使ってみましょう
滝口ハバキ:今回はシェリーさんを選択してください!
畔地 恵:わかりました!
シェリー・ミルズ:チュートリアルお姉さんの導きで現れました
GM:あっあなたは!蜘蛛妖精お姉さん!
GM:まさか…ダイスの出目を操作することができるのか!?
畔地 恵:これが助っ人!選択だ!
GM:なんだと~~~~~~
シェリー・ミルズ:"幸運ピアン・シャンス"  《妖精の手》 [+4] 出目の一つを10に。
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (68 → 72)
畔地 恵:わー!すごい!
滝口ハバキ:コレで2回めの出目が10に!技能値を合わせて24からダイスを振れますよ!
畔地 恵:いきます!
畔地 恵:1DX10+24
DoubleCross : (1DX10+24) → 5[5]+24 → 29

GM:ギャア~~~!元の出目から大幅なアップを果たしただと~~!?
滝口ハバキ:すごい!最初より達成値が増えました!
滝口ハバキ:さて、エネミーのリアクションです…!
剣兵:クソ~~ッ
剣兵:実はこいつは必ずガードすることが決まっている!
剣兵:ガードします。そのままダメージどうぞ!
畔地 恵:うおーー!
畔地 恵:3d10+28+15+4+8+3
DoubleCross : (3D10+28+15+4+8+3) → 16[9,3,4]+28+15+4+8+3 → 74

GM:ヤバッ
GM:な…なんだその力は~~~!?
グレイ・バーンズ:やばすんぎ
畔地 恵:ほんとは+25
滝口ハバキ:すごい……!ここからガード値と装甲を引いて、ダメージ計算の結果は!
畔地 恵:本気だとね
剣兵:ガード値あっても無理無理!吹っ飛びます!
剣兵:一撃でKO!戦闘不能です!
畔地 恵:よし
GM:侵蝕率を上げて演出してね!
畔地 恵:あ、あげてます。多分あってる
畔地 恵:では

畔地 恵:床を蹴り、加速。
畔地 恵:一気に近づき大雑把に腕を振るい上げ、兵器の持つブレードを吹き飛ばす。
剣兵:『ガッ』あまりにも容易く武器を跳ね飛ばされる。
畔地 恵:敵がさらなる防御・回避行動を取るよりも早く関節部分や戦闘で出来た傷、歪みを知覚し───腕を突っ込む。
シェリー・ミルズ:指先が空間を弾くように振り下ろされる。吹き飛んだ武器がこちらに向かないよう、糸を手繰った。
シェリー・ミルズ:「後ろのことは気にしないで」
シェリー・ミルズ:「前だけ、見てていいから」
畔地 恵:頷く。なら、不安は小さくなっていく。
畔地 恵:「───オラぁ!!」そのまま持ち上げ、数度床に叩きつけ、そして
畔地 恵:「お前が壊れろ」
畔地 恵:呟くと同時に腕力だけで振り抜き、奥の壁まで投げ飛ばした。
畔地 恵:まるで、人型の暴風。砕き、壊して、突き進む。そんな、生き物が居た。
剣兵:面白いように吹き飛び、めきゃっと壁にめりこむ。『侵入シャ排除しままま』エラー音。
ダチュラ:『………!』息をのむ声。
滝口ハバキ:「……厚い装甲の対処なら、うちの恵くんもすごいんですよね」
滝口ハバキ:「壊しちゃっていいなら、特に」
グレイ・バーンズ:「……」
グレイ・バーンズ:「見立て通りか」
畔地 恵:「残り、任せます」視線を避けるようにそっぽを向いて。
シェリー・ミルズ:その姿に、微笑んだ。「ええ」

GM:では最後!行動値1のシェリーさんの手番だぜ!
シェリー・ミルズ:おそおそー
シェリー・ミルズ:"斯くて狂ったように廻るエ・ティル・ルトゥルヌ・フォルマン" 《縮地》→《C:エグザイル》《オールレンジ》 侵蝕[+6]
シェリー・ミルズ:マイナーで戦闘移動(シーン内の任意の場所に移動可能)、メジャーで蜘蛛糸(ワイヤーウィップ)を用いた白兵単体攻撃(射程:10m)
シェリー・ミルズ:あまり離れたくないし、前に1mだけ前進。
シェリー・ミルズ:対象は残った火薬兵よ

火薬兵[7]
滝口[6]、グレイ[4]
 |
 4m
 |
シェリー[3]
 |
 1m
 |
畦地[3]

火薬兵:うおお!カモン!
シェリー・ミルズ:(5-1+2+1)dx7+2
DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,2,4,4,5,10,10]+10[3,10]+10[7]+1[1]+2 → 33

GM:安定した出目!
火薬兵:うおおおドッジ!
火薬兵:3dx>=33
DoubleCross : (3DX10>=33) → 10[4,8,10]+4[4] → 14 → 失敗

シェリー・ミルズ:4D10+26 装甲、ガード値有効
DoubleCross : (4D10+26) → 20[2,8,1,9]+26 → 46

火薬兵:ぎゃ~~っ
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を6(→ 6)増加 (72 → 78)
火薬兵:装甲引いてもだめ!そんなにタフじゃない方だったのだ
火薬兵:一撃で倒れます!戦闘不能!
シェリー・ミルズ:やったー
GM:これで全てのエネミーを倒したので、戦闘終了になります!
グレイ・バーンズ:さすが
GM:では演出をやっていきましょう!

シェリー・ミルズ:淡い微笑を浮かべたそのままに、なずなから少しだけ離れて残った機械兵に近付いていく。
シェリー・ミルズ:無防備な肢体。まだ癒えきらない傷を残している女は、格好の獲物で、排除対象だろう。
火薬兵:手榴弾を放つ援護用兵器。キミに狙いを定める。
火薬兵:『ターゲット捕捉。発射……』
グレイ・バーンズ:「シェリー……!」
シェリー・ミルズ:定まった狙いから逃れるだけの脚力があるでも、地盤を盾にできるでもない。
シェリー・ミルズ:ただ、ほんの少し変わったことができる。己の"巣"を張った内側で、女の権力は"女王"に等しい。
シェリー・ミルズ:放たれた手榴弾は、過たず女に飛んだ。それを、事もなげに握る。
シェリー・ミルズ:不発弾。
シェリー・ミルズ:そうして、キャッチボールでもするかのような気楽さで投げ返した。
シェリー・ミルズ:「……残念。"不運"だったわね」
シェリー・ミルズ:放物線を描いて、緩やかに投げられた手榴弾が火薬兵の元へ返り──
火薬兵:プログラムで動く兵器に、まさかキャッチボールの如き芸当を想定しているわけも、対応できるわけもなく。
シェリー・ミルズ:──爆発。
火薬兵:『………』まるで途方に暮れたように、呆けたように動きを止めたまま。
火薬兵:がごん、と、その半身が消えた。
シェリー・ミルズ:ふぅ、と手榴弾を投げ返した掌に息を吹いて、煤を払った。
GM:そうして。キミ達を狙ってきた対オーヴァード兵器群が、全て破壊され、動作を停止する。
八乙女修子:『えっ、ええ……!? なっ、なんですか今の…!』
八乙女修子:『そういう能力でしょうか…!? 火炎を操るみたいな…』
シェリー・ミルズ:不安そうな声を上げた恋人に、茶目っ気を孕んだウィンクをひとつ。
グレイ・バーンズ:「……」それをじろりと見た。
滝口ハバキ:「火炎より、もっと範囲は広いかも知れませんね」沈黙する周りの状況を精査する
畔地 恵:「……つか、早く逃げたほうが良いんじゃねぇの」兵器の残骸をすり潰しながら。
八乙女修子:『はわ~、勉強になります……』
滝口ハバキ:「そうですね。人の上に立つ秘訣とか教えて貰えるかも知れませんよ」軽く冗句を飛ばした後、なずなさんに被害がないことを確認する。
シェリー・ミルズ:「……怪我がなくてよかった。行きましょうか」
睦美なずな:キミ達に守られて怪我はない。いまだ《ワーディング》の影響を受けている。
グレイ・バーンズ:「……奴等ではなかったな」
滝口ハバキ:「派手に暴れちゃいましたからね……増援が来るかも知れません」
滝口ハバキ:「撤退しましょう。皆さん、事前にお話した手順でお願いします」
畔地 恵:「了解」良かった。そう一息をついて、走り出した。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスの取得・感情変更のみ可能!購入判定は戦闘があったので無しだぜ
滝口ハバキ:ロイスフル枠!以上です!
畔地 恵:うーん保留
シェリー・ミルズ:ケイ ◯感嘆/不安 で取得します。
グレイ・バーンズ:保留しまーす
畔地 恵:かんたん
シェリー・ミルズ:すごいぱわー
GM:あら~!
GM:ではこのシーンはこれで以上!


◆Middle08◆触らないで

GM:次のシーン!先のシーンの直後のシーンになります。
GM:シーンプレイヤーはシェリーさん。全員登場推奨です。イベントが続きます。
GM:登場する人は侵蝕率を上げて登場してね~
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (75 → 77)
滝口ハバキ:スン
畔地 恵:66+1d10
DoubleCross : (66+1D10) → 66+4[4] → 70

グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (85 → 86)
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (78 → 81)
滝口ハバキ:落ち着いたなぁ
GM:みんなすごい
GM:ではこのシーンはですね
GM:麝香会が根城にしていた工場を離れてしばらくしたところで、睦美なずなが目を覚まし
GM:ダチュラも合流し、救ってもらったお礼を言われたりする内容になっています
GM:その後なんかいろいろ起こります!まずはほっこりしたりしてやっていきましょう!



GM:夜。C市、路上。
GM:麝香会が占拠していた工場を離れ、閑静な街中をキミ達は進んでいる。
ダチュラ:「こっちです、こっち…」物陰からひょこっと姿を現す。花のように可憐な少女。
滝口ハバキ:「あ、すごい目立つ」
畔地 恵:「うおっ」
ダチュラ:「え…」きょとんと瞬き。
シェリー・ミルズ:「迎えに来てくれたの?」
グレイ・バーンズ:「そもそも……ここまで来させていいのか」
畔地 恵:「あんま出歩くなよ……」あたりを見まわしつつ。
ダチュラ:「はい、あの、恵と…皆さんと一緒にいたくて」
ダチュラ:「修子に、ここなら隠れられて安全だろうって言われたんです」白銀の髪は、夜の時間でも光るように美しい。
滝口ハバキ:「可愛い子ですね……」
畔地 恵:「あー、うん。リーダーか……」
ダチュラ:「けれど……迷惑でしたでしょうか……」しゅんとする。
グレイ・バーンズ:「ちゃんと言っておけ」
畔地 恵:「はぁ…迷惑じゃねぇよ」
グレイ・バーンズ:(そっちか……)
ダチュラ:「!」ぽっと頬を染める。
ダチュラ:「ありがとう、恵。皆さん」はにかむように微笑む。
ダチュラ:「そして、お疲れ様です。無事に、彼女を助けられたんですね」
滝口ハバキ:「うん、うん。気遣われて迷惑なはずありません」
グレイ・バーンズ:「まだ無事と言うには早いだろう」
グレイ・バーンズ:「今この場が危険でない保証はない」
シェリー・ミルズ:「そうね……早目に落ち着ける場所に行きたいわ」 細腕に抱いたなずなは、まだ目を覚ましていない。
グレイ・バーンズ:言外にここまで独りで来た行為を咎めているつもりではある。
睦美なずな:そこで、「んん」と身動ぎします。
滝口ハバキ:「そうですね……人が増えると目立ちますから。早めに支部に……」
シェリー・ミルズ:「……なずな?」
ダチュラ:「はい、気をつけなくてはなりませんね…」ぴとっと恵くんに寄りそうようにする。
睦美なずな:「……あ」はっと意識を取り戻す。そして、慌てたように身を起こしかけ、今の状況に気付く。
睦美なずな:「っ、何を……、あっ、……」
睦美なずな:「………?」皆を見て、驚いたようにします。「え、っと………」
シェリー・ミルズ:至近距離で目が合う。「気が付いた?」
睦美なずな:「シェリー」瞠目している。
睦美なずな:「どうして…?」
シェリー・ミルズ:「詳しい説明は、もう少し後で」
シェリー・ミルズ:「……ええと。とりあえず、今は安心していいわ」 彼女の身体をゆっくりと下ろしながら。
滝口ハバキ:「痛いところはありませんか?今、安全なところまで運んでますから」ひょこっとする。
睦美なずな:「そ、そんなこと言われたって、待って…、……」ハバキさんを見る。
滝口ハバキ:にこー。人当たりのよい笑顔
畔地 恵:隅っこでダチュラとおとなしくしてます。警戒心あげそうなので。
睦美なずな:「待って…。えっと……。だって、あいつらは…?」
グレイ・バーンズ:無言でその隣りにいたが。「あいつら?」
グレイ・バーンズ:「お前を連れて行った男ではなく」
グレイ・バーンズ:「芝居がかった男女の組のことだな」
睦美なずな:「そ、そうだけど」驚いたように瞬きする。
睦美なずな:「な、何で分かるの…?」
シェリー・ミルズ:「……少なくとも、あなたが倒れていたところにはいなかったけれど。一緒にいたの?」
睦美なずな:「うん。あたしが開発室にいるときに、見たことのない…そう、芝居がかったカップル。そいつらに話しかけられて」
睦美なずな:「そこからの記憶がないの。気付いたら、今だよ。あなた達に連れ出してもらってる」
GM:睦美なずなは、キミ達が《ワーディング》を行うより以前から気を失っていたことが分かります。
睦美なずな:「あたし、倒れてたの…? どうやってあそこからあたしを連れ出したか、とか…ああ、そういう説明は後?」
滝口ハバキ:「そうですね。じゃあ簡単に……」
滝口ハバキ:「あ、名乗り遅れましたね。私は滝口ハバキ、こちらは恵くんとダチュラちゃん」
滝口ハバキ:「UGN……レネゲイドに係る事件に対処する組織の一員です。貴方を保護しに来ました」
睦美なずな:「…! レネゲイド」
畔地 恵:後ろでペコリと会釈。
滝口ハバキ:「詳しい説明とかは、落ち着いてからのほうが……あ、ご存知でした?」
睦美なずな:「だっ、て……。それは、あたし、そういうウイルスがあるって、麝香会に教えられて」
睦美なずな:「……」ダチュラを見ます。「彼女に」
畔地 恵:「…」若干眉間にしわが。無意識。
ダチュラ:「!」ぴくっと反応します。恵くんの腕をきゅっと掴む。
シェリー・ミルズ:「でも、今すぐに危険があるわけじゃない……そうだったわよね、ケイ」
畔地 恵:「そこら辺も、聞かせてもらいたいけど……」
畔地 恵:「とりあえずは、大丈夫っぽいっす」
シェリー・ミルズ:「だそうよ。だから、今は……あなたを縛り付けていたものから、助けようとした人がいたこと」
ダチュラ:こくこくと頷いている。
シェリー・ミルズ:「それだけ分かってくれればいいわ。……あなたのことは、ちゃんと守るから」
滝口ハバキ:「はい。安心してください。これからは無理やり何かさせられることもありません」
睦美なずな:「……」皆をまじまじと見つめます。「助けてくれたって、こと…?」
グレイ・バーンズ:「伝わっていなかったのか……?」
シェリー・ミルズ:「……ごめん。最初にちゃんと言わなかったから」
畔地 恵:「起きたばかりだし、仕方ねぇだろ」
睦美なずな:「……」探るように皆を見つめている。
睦美なずな:「あなた達、もしかして…その」
畔地 恵:「パッと見でどういう集団かわかる面子かよ」「…?」
睦美なずな:「レネゲイドを扱える、超能力者…えっと…オーヴァードっていうんだっけ」
睦美なずな:「それだったり、する?」
滝口ハバキ:「えぇ。そのとおり、です」
シェリー・ミルズ:少し逡巡して、ハバキの表情を窺うと同時に答えが届いた。
滝口ハバキ:《炎の理》。ボ、とわかりやすく指先に火を灯す。
滝口ハバキ:ライターでも互換できる程度の、ごまかしが効く能力。
滝口ハバキ:「あ、でも内緒にしておいてくださいね?」
睦美なずな:「……わ。……そっか」息を吐く。「本当にいるんだ…」
滝口ハバキ:と軽く。能力の秘匿より、まずは安心させることを優先している。
睦美なずな:「あっ……、うん。世の中に秘匿されてる情報だっていうのは、聞いた…。"知ってる"って、言いふらすことじゃないのも、察しがつく…」
滝口ハバキ:「…………その辺の前提はきちんと共有されてるんですね。」ちょっと意外そうに
滝口ハバキ:「そうでないと、的確な"対処"は出来ませんか」
睦美なずな:「だって、今まで知らなかったんだから、そうでしょう」
睦美なずな:「ええ、"対処"…。そう。あたしは対オーヴァード用の兵器を作ろうとしてた」
睦美なずな:「良かった。あの開発室の兵器たち、セキュリティ機能は作動しないようにしてたから」
睦美なずな:「作動させてたら、あなた達が部屋に入ってきた途端に銃火器をぶっ放してたと思う」苦笑する。
滝口ハバキ:「…………」一応首を傾げてから。
睦美なずな:「開発中だし、あたしが許可出さないと動かないようになってて…」動揺の名残か、饒舌に話している。
シェリー・ミルズ:「動いてたわね」
畔地 恵:「……」顔を見合わせる。
畔地 恵:「ぶっ放されたよな」
滝口ハバキ:「"入ってきた途端"……ではなかったですけどね」
睦美なずな:「……?」瞬きする。
滝口ハバキ:「なずなさんを連れ去ることに反応したんでしょうか」
睦美なずな:「? それって、どういうこと…」
睦美なずな:「………」
GM:そこで、キミ達は睦美なずなに起きた異変に気付きます。
シェリー・ミルズ:「……なずな?」
GM:睦美なずなの腹が真っ赤に染まっている。血の色。腹の内側から血色の杭がごぼりと"生えた”。
GM:レネゲイドの気配。睦美なずなから。
グレイ・バーンズ:「……!」
睦美なずな:「………え?」顔面蒼白。ずるりと、膝から崩れ落ちる。
滝口ハバキ:「っ、なずなさん!?」
畔地 恵:「おい、これ…っ!」
ディズナフ:睦美なずなを対象にしていた《生体侵入》を解除し、隠密状態を解除。シーンに登場します。
シェリー・ミルズ:崩れ落ちそうになる身体を支える。「これ、まさか……!」
GM:倒れゆく小柄な少女の血に濡れた腹から生えた血色の杭が、みるみるうちに姿を変える。
滝口ハバキ:「どこから、いえ、」
ディズナフ:少女めいた華奢な体格の少年が、まるで羽化するように出現。
滝口ハバキ:「…………体内に潜んでいたんですか!?」
グレイ・バーンズ:「……神出鬼没とは聞いていたが」
グレイ・バーンズ:「そういう手口か」
シェリー・ミルズ:取り出したハンカチでなずなの腹部を圧迫止血しようと試みる。……が、出血量が多い。
畔地 恵:「っ!」思考よりも速く身体が動く。
ディズナフ:「はい!」こつん、と足音。
ディズナフ:「失礼しましたー」キミ達の中心に。
ディズナフ:歌うように言って、目の前のダチュラを見る。狙いを定める。
滝口ハバキ:「この……!」なにかする前に取り押さえようと銃を向ける
畔地 恵:無理やりダチュラの前に身体を差し込むが
ディズナフ:キミ達が動くよりも一瞬早い。血色の杭が、花のような少女を狙う。

ディズナフ:ここで《コンセントレイト:エグザイル》《メンタルインベイション》を使用。対象はダチュラ。
GM:これは対象の〈意志〉と対決し、勝利した場合、対象の行動を決定できるエフェクトです。
ディズナフ:5dx7+5
DoubleCross : (5DX7+5) → 10[1,3,4,5,10]+10[7]+10[10]+1[1]+5 → 36

ダチュラ:〈意志〉で対決します。
ダチュラ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[2,3,7] → 7

ダチュラ:敗北。
グレイ・バーンズ:咄嗟に身体が出ているが、それはダチュラをかばうものではなかった。
グレイ・バーンズ:シェリー・ミルズが狙われるのではないかと見て、そちらに身を寄せていた。
ディズナフ:勝利。ダチュラの行動を決定します。
ディズナフ:ジェネシフトを行わせます。
ダチュラ:ジェネシフトを使用します。
ダチュラ:99+2d10
DoubleCross : (99+2D10) → 99+14[7,7] → 113

ダチュラ:侵蝕率が100%を超えました。よって【Dロイス:戦闘用人格】が作動。暴走します。

GM:全員が動き出すより一瞬早く。ダチュラの腹に血の杭が打たれる、そして同時。ダチュラの纏う雰囲気が一変した。
滝口ハバキ:「っ、ダチュラちゃん……!」杭とどちらを打つか迷った一瞬で、表情を苦く変える
ダチュラ:「………あ………」白い肌に、扱いきれなくなったレネゲイドが蔦のような紋様となって表出。
畔地 恵:「クソッ!!」
畔地 恵:無我夢中で手を伸ばし、引き寄せようとする。
ダチュラ:淡く白い花びらが次々に舞い込む。甘く熟れた花の香りが漂い出す。
ダチュラ:「触らないで」その手を拒否するように。
グレイ・バーンズ:その肩を引く。「離れろ」
シェリー・ミルズ:明らかな雰囲気の変質に、ぞわりと背筋が粟立つ。
グレイ・バーンズ:「知らない花には触れるな。どうなるか分からんぞ」
畔地 恵:「知らない……?」
ダチュラ:その言葉には、聞く者を手なずけられる、レネゲイドが込められている。《蝕む声》を発動しかけている。
畔地 恵:「なわけ、ねぇ……」約束した、助けると。違えるわけには行かない。
ダチュラ:「恵」一歩後ずさる。
滝口ハバキ:(これは……ディズナフが、ダチュラちゃんのレネゲイドを強制的に引き上げたんですか……!)
畔地 恵:「…」「なんだ?」
ダチュラ:「わたしがこれから、どうしたいのかと、話をしましたね」笑みがすっかり消えている。人形のように。
畔地 恵:「あぁ」覚えている。
ダチュラ:「わたしは、わたしを買ってくれた人のために」
ダチュラ:「みんなを酔わせてしまおうと思います。それが、わたしのしたいことです」
ダチュラ:花びらがひときわ舞い込む。空間の重力を制御。キミ達の動きを阻害する。
滝口ハバキ:「う、ぐっ……!?」
滝口ハバキ:銃を持つ手が動かなくなる。
ダチュラ:大量の花びらが少女を包む。《ディメンジョンゲート》。そのままシーンから退場します。
畔地 恵:「…!!」
GM:白い花びらが消えると、彼女の姿が消失している。
シェリー・ミルズ:なずなの腹に手を抑えたまま、重みに目を瞑って耐える。
ディズナフ:「えっとー」
ディズナフ:「あの子のこと、追わないわけないよね? ふふふ」笑う。
ディズナフ:「そこで待ち合わせだね」《神出鬼没》を使用し、シーンから退場します。
グレイ・バーンズ:振るった腕が空を切る。
グレイ・バーンズ:そのまま喉笛をひねり上げるつもりだったのだが。
滝口ハバキ:「……引き際を心得てます、ね」苦しげに呻く。
グレイ・バーンズ:「……とはいえだ。別の本拠があるのか?」
グレイ・バーンズ:「ゲートで移動するのならばこの周辺とも限らないが……」
畔地 恵:「……クソッ」駆け出そうとする。
滝口ハバキ:「シェリーさん、なずなさんの容態を確認してください……"カタツキ"!」恵くんをコードで呼び止める。
滝口ハバキ:「今、動いて、心当たりはありますか?」
畔地 恵:「……!」
畔地 恵:ピタリと足を止める。
畔地 恵:振り返った黒い瞳から、刺々しい怒気を含めた感情が渦巻く。
畔地 恵:「……悪い、早まった」
滝口ハバキ:「………!」その瞳から目をそらさず。
滝口ハバキ:「……レネゲイドの反応を追えば、手がかりはあるかもしれません」
滝口ハバキ:「治療のためにも、一旦支部に──」端末を操作し始める

睦美なずな:血を流したまま、横たわっている。顔から血の気が引いている。
シェリー・ミルズ:糸を縒り合わせて即席の止血帯を作っているが、限度がある。
シェリー・ミルズ:「なずなを、手当できる場所に連れて行かないと……!」
睦美なずな:「シェリー……」か細い声を上げ、シェリーさんの腕を掴みます。
シェリー・ミルズ:微かな声も聞き逃すまいと、顔を近付ける。
睦美なずな:「…ごめん、そんな状況じゃないってわかってる、けど…聞いて。あたしの言い訳…」
シェリー・ミルズ:「すぐに、手当できる場所を見つけるから……ええ、なんでも聴くわ」
睦美なずな:「ふふ。ありがとう…」青ざめた顔で、微かに笑う。「…あたし」
睦美なずな:「本当は…自分が生まれるくらいの頃から存在してた、未知のウイルスがあるって、麝香会に知らされて」
睦美なずな:「それを研究するんだって言われて…そのこと自体は、無理やりだったけど、…けどね」
睦美なずな:「…知的好奇心かな。それが満たされるみたいで、少し楽しかったの」
シェリー・ミルズ:「……そう。研究者だものね、元々」
睦美なずな:「うん。世の中には、あたしの知らない世界がこんなにあるんだって知れたみたいで…」
睦美なずな:「…悪事に加担したから。その罰かなって……」
睦美なずな:「……なんてね」目を細める。「ごめん。…あなたが助けに来てくれたこと、嬉しかった」
シェリー・ミルズ:「…………」 手を握る。ふるふる、と首を振って、
シェリー・ミルズ:「何だって、使い手次第で善悪を変える。ロボットだって、そうでしょう?」
睦美なずな:「……うん」
シェリー・ミルズ:「好奇心は、誰にも咎められない。悪いのは、それを使って──誰かを害そうとする人」
シェリー・ミルズ:「もし、悪事に手を貸したと思うなら」
睦美なずな:細い手を握り合う。シェリーさんを見やる。
シェリー・ミルズ:「……ちゃんと、身体を治して。あなたの頭脳を、誰かの為に使って」
シェリー・ミルズ:「あなた自身と、お母さんが。幸せになるために」
グレイ・バーンズ:「……」
睦美なずな:「……もう」瞬きする。「敵わないなあ、シェリーには…」
睦美なずな:「レネゲイドっていうのが、使い手次第で、善悪を変える力だっていうなら」
睦美なずな:「悪いやつらに閉じ込められてたあたしを、救いに来てくれたシェリーは」
睦美なずな:「まるで、正義の味方だね」眩しそうに目を細める。
グレイ・バーンズ:「……フ」思わず噛み殺した笑みをこぼす。
シェリー・ミルズ:「……そんなのじゃないわ」 少し困ったように眉をしかめる。
睦美なずな:「そ?」笑うように言って、そのまま瞼を閉じる。気を失う。
シェリー・ミルズ:(ただ……少しだけ。我儘を叶えるだけの力と、助けてくれる人がいた)
シェリー・ミルズ:(ただ、それだけよ。なずな)
シェリー・ミルズ:はっとして呼吸を確認するが、それは穏やかで落ち着いたものだ。胸を撫で下ろす。
GM:睦美なずなが穏やかに意識を失い、そして、それと入れ替わりになるように。
GM:引きずるような足音。一人の男が、キミ達の元に姿を現します。
滝口ハバキ:「!」音に反応して銃口を向ける
破浪:「いやはや」ハンズアップする気も起きないようで、青ざめた顔で現れる。チャイナ服姿の男。
破浪:その服もまた血に染まっている。ニヤニヤとした笑みは浮かべていない。
滝口ハバキ:「破浪…………さん?」警戒はしているが、憔悴した姿に敵意を向けるか迷う
畔地 恵:「テメェ……」
破浪:「そうですよ、ハバキさん。先に言うけど、オレはいまあんたらと戦う元気は全く残ってないですよ」
破浪:「ご覧の通り、死にかけだ。オレみたいな一般市民は、一回死んだら、それっきりです」
破浪:「あんたらオーヴァードと違って」
滝口ハバキ:「そうみたい、ですね……」
滝口ハバキ:「しかし、なぜ?」
滝口ハバキ:「私はこの件を……なずなさんと、ダチュラさん。貴方が黒幕だと思っていましたが」
滝口ハバキ:「………いったい」
滝口ハバキ:「何があったんです?」
破浪:「ええ」
破浪:「オレも、ダチュラに何が起こったかを知りたい。大体察しはつきますけどね」 自棄になったような言い方。
破浪:「答え合わせをしませんか?」
滝口ハバキ:「…………いいでしょう」
滝口ハバキ:銃を下ろす。
滝口ハバキ:こちらも消耗していて、なずなちゃんの治療も優先しなければならない。
畔地 恵:少しの間、射殺すような視線を向け……目を瞑る。
畔地 恵:「……チッ」
滝口ハバキ:そういった事情をお腹に押し込んで、営業用の笑顔を作る
滝口ハバキ:「平和な会話なら」
滝口ハバキ:「喜んで」



GM:シーンを終了します!
GM:購入判定はなし!ロイスの処理だけ可能です
滝口ハバキ:満枠!以上!
畔地 恵:ロイホ
シェリー・ミルズ:なずなへの感情を◯尽力/不安 に変更で終了です
グレイ・バーンズ:なしで~
GM:は~い! ではこのシーンはこれで以上です!


◆Middle09◆結束感を高めて

GM:次のシーン!ミドル最後!
GM:シーンプレイヤーは滝口さん!全員登場推奨です。
GM:登場する人は侵蝕率を上げてシーンに登場してね!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (77 → 84)
滝口ハバキ:グイン
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (81 → 85)
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (86 → 95)
シェリー・ミルズ:ぐ、グレイ……
畔地 恵:70+1d10
DoubleCross : (70+1D10) → 70+4[4] → 74

シェリー・ミルズ:相変わらずの落ち着き
GM:ね、燃費の良い男が……
GM:ではこのシーンなんですけども
GM:破浪から話を聞いて情報の整理をしつつ、決戦に臨む最後のモチベーションを作るシーンとなります!
GM:破浪から聞く話、および現状の整理についてはですね
GM:さくっと情報収集判定で済ましてもらいますよ!
滝口ハバキ:むん!

・殺し屋サンク&ディズナフの動向について 〈交渉〉難易度7〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度10
・ダチュラの暴走について 〈知識:レネゲイド〉〈知識:機械工学〉〈情報:UGN〉難易度11

GM:というわけで項目2つあります!判定してみてね
グレイ・バーンズ:動向をどうこうしてみよ
滝口ハバキ:グレイさん……
滝口ハバキ:じゃ私は暴走を
シェリー・ミルズ:ふふっ
GM:グレイ・ジョーク
グレイ・バーンズ:コネつかって裏社会で行くよ~
グレイ・バーンズ:5dx+1>=10
DoubleCross : (5DX10+1>=10) → 9[2,4,6,8,9]+1 → 10 → 成功

グレイ・バーンズ:tyoudo
GM:ぴったり!
GM:どうということはなかったわね
滝口ハバキ:《巨匠の記憶》とコネと戦闘服でダイスを+7。情報UGNで暴走を調べます。
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (84 → 87)
滝口ハバキ:11dx+2>=11
DoubleCross : (11DX10+2>=11) → 10[1,1,2,4,5,5,6,8,8,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

畔地 恵:やば
滝口ハバキ:ハバキ・アイにはお見通しよ
シェリー・ミルズ:ダイス数が情報を調べる時のそれじゃない……
GM:すごすぎる
滝口ハバキ:普通の攻撃と一緒ですからね
GM:色仕掛けってことですか…!?
GM:では判定はクリア!順に情報を開示していきますよ!

・殺し屋サンク&ディズナフの動向について 〈交渉〉難易度7〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉難易度10
麝香会の拠点を訪れた二人は、まずディズナフの所持するエグザイルのエネミーエフェクト《生体侵入》を睦美なずなに使用。
ディズナフは睦美なずなの体内に潜入すると、なずなの体を操って対オーヴァード兵器のセキュリティ機能を作動させた。
その後、サンクは破浪に「オーヴァードになって協力してほしい」と交渉。この提案を破浪が拒否したため、報復としてサンクは破浪に重傷を負わせた。
そして、シェリーとグレイがエフェクトを使用したことを確認できたため、ディズナフは《生体侵入》を解除してダチュラに接近。
《メンタルインベイション》を使用してダチュラが暴走状態になるよう仕向けた。
二人は、この混乱に乗じてシェリーとグレイに再び襲撃を行うつもりのようだ。

GM:およそマスターシーンやシーンの行間での補足になりますね

・ダチュラの暴走について 〈知識:レネゲイド〉〈知識:機械工学〉〈情報:UGN〉難易度11
ダチュラは、ディズナフの《メンタルインベイション》によってジェネシフトさせられたことで、強制的に【Dロイス:戦闘用人格】を発動。暴走状態にある。
暴走したダチュラは「麝香会のため、C市を支配したい」という欲望を目的に行動している。
C市中心部で無差別にソラリスのエネミーエフェクト《蝕む声》を使用し、C市市民を次々に支配下に置いているようだ。
このまま暴走が続けば、いずれダチュラはジャーム化し、またC市市民もダチュラの命令を必ず聞く存在となり、C市は麝香会の支配下に置かれてしまうだろう。

GM:ダチュラの暴走を止めるには、彼女を戦闘不能にし、【Dロイス:戦闘用人格】を昇華させる必要があります。
GM:ただしその際、殺し屋サンク&ディズナフがキミ達を狙って襲撃を行うでしょう。
GM:そして現在、ダチュラはC市の駅前に居るようです。駆け付けるなら今の内だぜ!

GM:という訳で情報は以上!
GM:このシーンでは、これら情報を共有していく様子を描写していきましょう



GM:ディズナフの能力により重傷を負った睦美なずなは医療施設に搬送された。
GM:そして、C市駅前、『カラオケの鉄腕』もとい、C市UGN支部。カラオケルームの一室。
破浪:「ほんとに、こんな場所をカヴァーにしてるんですね?UGNさんって…」
滝口ハバキ:「便利でしょう?若い子たちも入りやすいですし」
滝口ハバキ:「……ところで、貴方はほんとに治療しなくて良いんですか?」
破浪:「応急処置はしてあります。お気になさらず」ニヤニヤした笑みを再び浮かべている。
畔地 恵:入口に一番近いソファに座っている。いつもより不機嫌そうに見え、事実として機嫌は悪い。
グレイ・バーンズ:「……」黙って部屋の隅にもたれている。
畔地 恵:「……なら、さっさと知ってること吐け」冷えた声色。
滝口ハバキ:「そうやって笑えるなら、大丈夫みたいですね」やれやれ、というニュアンスを意識して含ませる。
破浪:「おたくらの勧めにしたがうワケにはいかないですからねえ、詳しい事情も話せませんし…。それよりこっちのツテに駆け込んだ方が安心」
滝口ハバキ:ううん、と切り出し方に迷って。「それで……なんでまた、そんな重症に」
滝口ハバキ:「それ、オーヴァードからの傷ですよね?」
破浪:「あっ、いい子いらっしゃいますね! 腕っぷし強そうだなあ~」畔地くんを見て笑みを深くする。
破浪:「そうです、そうです。サンクっていう殺し屋にぐっさり」
シェリー・ミルズ:「……協力関係じゃなかったの?」
畔地 恵:「……」ピキリ、と血管が浮くが、だまってます。
滝口ハバキ:「うちの若い子に迷惑かけたら追い返しますよ……!」恵くんへの目線に小さく抗議しておく。
シェリー・ミルズ:グレイの傍に付かず離れずの距離に掛けている。「決別したということかしら」
破浪:「いや、あちらから"オーヴァードになれ"って条件を示されたんで」
破浪:「断りました。交渉決裂、それでこのザマ」
滝口ハバキ:「? 断った、んですか?」
シェリー・ミルズ:(手駒を増やしたかったということなのかしら)
破浪:「断りましたとも」
滝口ハバキ:「なぜです……?破浪さんは、オーヴァードに興味を示していたじゃないですか」
破浪:「はは」
滝口ハバキ:「いえ、なぜっていうのもおかしいですが……止める立場ですけど、私」
滝口ハバキ:「なんですかその笑いは?」
破浪:「あんたがオレと友達になってくれるのは、いつでも大歓迎ですけど」
破浪:ハバキさんを見る。「レネゲイドウイルスってやつ」
破浪:「感染して、きちんとオーヴァードになれる可能性の方が低いらしいじゃないですか?」
滝口ハバキ:「…………そうですね」
シェリー・ミルズ:「そうなの?」
滝口ハバキ:「その辺りは、きちんと調べてましたか」
グレイ・バーンズ:「……ジャームだったか?」
グレイ・バーンズ:「あれのほうが高いと聞いたぞ」
滝口ハバキ:シェリーさんに頷いて。「はい。感染したことに耐えられないことと……耐えられても、力を制御できずに理性を失うのが、半数ほど」
シェリー・ミルズ:自然と耳元に指先が伸びる。(……ジャーム、己の欲望のまま動く怪物、だったっけ)
破浪:「リスク無く超能力者になれるなら、この商売してる奴なら、誰だって嬉々としてなってますよ」
滝口ハバキ:「意外と皆さん、信じてくれないんですけどね……相手が技術を独占してる、と思ってるときは、特に」
滝口ハバキ:「偶発的に覚醒して、更には制御できるというのは……狭い門なのです」
破浪:「いやあ!全く、狭き門をくぐり抜けたなんてすごいですねえ、皆さん」
畔地 恵:「…」
破浪:「憧れちゃうなあ」そう思ってないのが明白な言い方。
滝口ハバキ:ちら、と恵くんの様子も伺う。だからこそ、覚醒したてのオーヴァードの保護は急を要するのだ。
滝口ハバキ:はぁ、とため息。
シェリー・ミルズ:ファミリアにいたのは、能力に目覚めてしまった故に裏社会に居場所を求めたような者が大半だった。それゆえ、覚醒に関するプロセスにはあまり詳しくない。
畔地 恵:「別に、目覚めたから……力を上手く使えるなんてことでもねぇだろ」
畔地 恵:自分自身、覚醒自体が中途半端で怪力だけが独り歩きしていたようなものだ。
滝口ハバキ:「えぇ。インフルエンザに掛かった時に熱が低くても、何の慰めにもなりませんよー」
破浪:「そりゃあ、持つ者の意見ですね!ハハ。仰る通りってことでいいですよ」
破浪:「だからオレはならなかった」
滝口ハバキ:「私も、門に近づかなかった破浪さんの判断は正しかったと思います。…………しかし、無茶しますね」
滝口ハバキ:「こちらが見たディズナフの能力は肉体に潜航するものでした。悪意を持って振るえば想像を絶する痛みでしょうに……」
滝口ハバキ:ちら、と怪我の具合を気にする。
破浪:「久しぶりにぐっさり刺されましたね!ハハ」
破浪:「オレをやったのはサンクの方です。ディズナフはいなかった」
滝口ハバキ:「……もう一人の方でしたか」
破浪:「オレの話聞いて、そちらさんの情報と符牒は合いました?」
滝口ハバキ:「……えぇ。まぁ」
破浪:「どうなっちゃったのかなあ。オレのダチュラは」
滝口ハバキ:(…………)多少言いたいことはあるがグッと堪える。大人なのだ。
畔地 恵:「……」
滝口ハバキ:「ダチュラちゃんは現在暴走中。手当たり次第に能力を振るっています」
滝口ハバキ:「麝香会のために、C市を支配下に置く…………破浪さんが用意してた命令をそのまま実行してるみたいですね」
シェリー・ミルズ:「あなたにとっては、都合がいいんじゃないかしら」 僅かに棘を含んだ言葉。
滝口ハバキ:ジト、と抗議の意味を込めて数秒睨んでおく。
破浪:「ええ、そりゃもう! そういうプログラム作れってオレが発注したんですよ、なずなちゃんに」
滝口ハバキ:「少しは反省を見せてくれると嬉しいんですが……ああ、もうっ」
滝口ハバキ:「今はやめます。不毛になりそうですので」
シェリー・ミルズ:ワンピースの裾をぎゅ、と握って怒りをぶつけそうになるのを堪えている。
破浪:「ダチュラの幻覚能力を増幅させて、誰をも支配する強力な兵器を作る…。ハハ、計画通りだ」
破浪:楽しそうに頬杖をかいている。反省の色がない。
シェリー・ミルズ:「けれど今、彼女は暴走している」
シェリー・ミルズ:「そう都合よくいくかしら。あなた達も、彼女がその気になれば虜にされてしまうのに」
畔地 恵:「計画通り、なら」
畔地 恵:「止める方法も想定してんだろうな……?」「好きに操ろうとしてたんだろ」
破浪:「暴走するのは計算外でしたね。素人仕事だったかなあ」肩をすくめる。反省の色がない。
破浪:「むしろ、それはあんたらのがプロでしょ? 故障した機械の修理方法なんてあるんですか?」
滝口ハバキ:「これぐらいじゃないと裏社会って生きていけないんですか……?」
滝口ハバキ:「違う、お仕事お仕事…………あいにくと、機械の修理には詳しくありません」
滝口ハバキ:「ただし、力を制御できない、暴走する"オーヴァード"の対処ならシンプルです」
滝口ハバキ:ダチュラちゃんを人として扱う言葉を強調する。
滝口ハバキ:「急激なレネゲイドの上昇が問題なんですから、落ち着くまで被害が出ないように、止める。それだけです。」
滝口ハバキ:わかってますね?とむしろ恵くんに向けている。
畔地 恵:小さく頷く。
滝口ハバキ:頷き返す。
畔地 恵:「……俺がやります」
畔地 恵:「責任、ありますから」
滝口ハバキ:「…………うん」
滝口ハバキ:「私も、止められるなら恵くんだと思います」
滝口ハバキ:「もちろん、私達も協力しますから……」言いながらザ、と資料に目を通して
滝口ハバキ:「……しかし、なぜ暴走したままなんでしょうね?」
滝口ハバキ:首を傾げる。
八乙女修子:「と言いますと……?」おそるおそる会話に加わって来る。
シェリー・ミルズ:「ディズナフが、何か仕掛けたように見えたけれど」
滝口ハバキ:うん、と八乙女ちゃんの言葉に頷いて。
シェリー・ミルズ:「彼の能力について、どうかしら。調べは付いた?」 傍のグレイに問う
グレイ・バーンズ:「……ああ」
滝口ハバキ:「……てっきり、サンクとディズナフも、ダチュラちゃんを連れ去って、なにか利用するつもりだと思っていましたが」
滝口ハバキ:「どうやら、そのまま操ったり……そういう能力ではない、んですよね?」
滝口ハバキ:目線を向ける
グレイ・バーンズ:「侵入と簡単な暗示といったところか」
グレイ・バーンズ:「オーヴァードはある程度……自らの意志でレネゲイドを活性化させる機序があると聞いたが」
グレイ・バーンズ:「正しいか?」
畔地 恵:「ジェネシフト……でしたっけ?」
滝口ハバキ:「そうですね。人によっては、レネゲイドが落ち着いていると本領を発揮しない子もいますので」
滝口ハバキ:「主に緊急時に行われる手法です」
八乙女修子:メモをぱらぱらめくっている。「ダチュラちゃんはレネゲイドビーイングですから…!」
八乙女修子:「通常のオーヴァードよりも、レネゲイドの操作に長けているものと思われます!」
八乙女修子:「レネゲイドの結晶みたいな存在ですからね!」
グレイ・バーンズ:「操作権を一時的に奪えれば、その活性化も出来るだろう」
滝口ハバキ:「はい。ありがとうございます、支部長」
シェリー・ミルズ:「暗示を掛けて、自分で自分のレネゲイドを活性化させて……もしかして、"戦闘用人格"が?」
八乙女修子:へへん…とひっそり鼻高々になっている。
破浪:「プログラムを発動"させられた"つうことですか?ハッキングかよ」
滝口ハバキ:「そういうことになります、ね。外から行動を強制し、無理矢理に引き出したのでしょう」
シェリー・ミルズ:「……けれど、別に大本の命令が書き換えられているわけじゃない」
シェリー・ミルズ:「あくまでも、ダチュラは麝香会のために動いているつもりなのよね」
滝口ハバキ:「ならば暴走させた後で、もう一度暗示を掛けるつもりで……?いえ、それが出来るなら、最初の侵入時に目的も変えるはずですね」
畔地 恵:「ダチュラの使役が理由じゃないなら…」シェリー、グレイの二人を見ます。
シェリー・ミルズ:「あの二人が、わざわざダチュラを暴走させる理由があるとすれば──」 グレイと目を見合わせる。
グレイ・バーンズ:「紛れがあったほうが成功率が高まるからな」
畔地 恵:「アイツら……!」
グレイ・バーンズ:「あくまで狙いは俺たちだろうな。それに巻き込むことに躊躇がない」
シェリー・ミルズ:グレイと同じ結論に至っていた。一つ頷く。
シェリー・ミルズ:「……であれば、尚更。ダチュラを放っておくわけにもいかないわね」
八乙女修子:「ええっ、そ、そんな…!」青ざめる。「お二人だけでも、今のうちに逃げるですとか…」
滝口ハバキ:「……サンクとディズナフは、お二人を狙うことを決めたんです」
滝口ハバキ:「今回の事に反応しなかったら、次の『油断している時』を狙う」
滝口ハバキ:「つまり……タイミングを計れる今が、お二人にとってもチャンスなんですよ、八乙女ちゃん」
グレイ・バーンズ:「それも、人の中に入る手口を用いるとわかった以上」
グレイ・バーンズ:「ここを見過ごすことはできん」
シェリー・ミルズ:「むしろ、姿を見せてくれる方が好都合よ。……それに」
八乙女修子:「わわわわ……!」うんうん頷きながら、メモを取っている。
シェリー・ミルズ:「アタシ個人として──ダチュラの暴走は止めてあげたい」
畔地 恵:「……」
滝口ハバキ:「シェリーさん……!」
シェリー・ミルズ:「"彼女"が被害を拡げれば拡げるほど、なずなが傷付くから」
シェリー・ミルズ:「自分のせいで誰かが傷付いたと、思ってほしくない」
畔地 恵:「何度か思ったけど、やっぱり」
畔地 恵:「アンタ、いい人だな」
シェリー・ミルズ:「…………」 瞠目。
畔地 恵:「……いや、うん」「マフィアとか向いてなさそうだよ」
滝口ハバキ:「恵くんが人を褒めるときって、いつも本心ですよ」ニコニコしている。
シェリー・ミルズ:それから、少しそっぽを向いて。「……別に、いつもここまで肩入れしているわけじゃないわ」
グレイ・バーンズ:「だから辞めた」
シェリー・ミルズ:「ちょっと、グレイ……!」
畔地 恵:「ああ。だから、こういうの……」追いかけてくる過去、しがらみを含めて。
畔地 恵:「ここで終われるといいな」ちいさく微笑む。
シェリー・ミルズ:「…………」 気恥ずかしいのか、少し視線があちらこちらに行って、
シェリー・ミルズ:「……あり、がとう」 ぽそぽそと口にする。
破浪:「………」
破浪:「帰って良い?」
シェリー・ミルズ:「うるさい。事が終わるまで暫くUGNの管轄下にいてもらうから」
畔地 恵:「無事で帰れるわけねぇだろ」
畔地 恵:「殴んぞ」
破浪:「やっ、やめてくださいよお~…ちょっとしたジョークですよ、ジョーク……」
八乙女修子:「ダッ、ダチュラちゃんは、ただいま駅前に位置取って能力を使用し続けています…!」
八乙女修子:「えっと、皆さん四人に対応いただくということで…、お、お願いしていい、のでしょうか…?」
畔地 恵:「おう」
滝口ハバキ:「そうですね。協力して頂けますから…………じゃあ、支部長」
八乙女修子:「はっ、はい!」
滝口ハバキ:「いつもの、やる気を出す感じの号令を下しましょう」
八乙女修子:「え………!」
畔地 恵:「あ”…」
八乙女修子:「いいんですか!?」
グレイ・バーンズ:「そんなものが?」
畔地 恵:「いいんですか…?」
滝口ハバキ:「もちろん。こんな時だからこそ、結束感を高めましょう!」
破浪:「………?」
滝口ハバキ:「シェリーさんとグレイさんも、私達に続いてくださいね」
滝口ハバキ:シャン。タンバリンを持つ。
八乙女修子:「分かりました!八乙女修子、がんばります!」マイクを手に取る。
シェリー・ミルズ:「え……」 困惑顔。
畔地 恵:「クソッ、しゃーねぇ……」タンバリンを渡します。みんなに
グレイ・バーンズ:「何故それらを……」
八乙女修子:「はい!では皆さん、私の号令に合わせて、元気よく発声をお願いします!」
八乙女修子:エコーがわんわん鳴る。
破浪:はあ?という顔をしている。
畔地 恵:シャンシャン!
滝口ハバキ:シャラララン(タンバリン)
シェリー・ミルズ:渡されたのでとりあえずタンバリンを握っている。
八乙女修子:「いきますよ~~~。C市、UGN支部……フィーチャリング、シェリーさんとグレイさん……」
八乙女修子:「えいえい」
八乙女修子:「おーーー!!」
滝口ハバキ:「おー!」
畔地 恵:「おー」
破浪:「………」
シェリー・ミルズ:「ぉ、おー……?」
破浪:「やっぱ帰って良い?」
グレイ・バーンズ:「やらなくていい」


◆Climax◆あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて

GM:次のシーン!クライマックスシーンだ!
GM:PCは全員登場!侵蝕率を上げて登場してね
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (85 → 87)
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (95 → 105)
グレイ・バーンズ:やば
シェリー・ミルズ:ぐ、グレイ……!
畔地 恵:74+1d10
DoubleCross : (74+1D10) → 74+2[2] → 76

GM:グレイ……!
GM:なんなんだよこの差は
畔地 恵:うーん
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (87 → 89)
滝口ハバキ:スン
滝口ハバキ:2多い
グレイ・バーンズ:みんな……?
シェリー・ミルズ:昂ぶっちゃって、もう……
GM:アダルトな雰囲気だしてる!
GM:それじゃこのシーンは、駅前のダチュラのところに駆け付けてもらいまして
GM:そのまますぐ戦闘に雪崩れ込んでいくイメージでございます
GM:何か事前に話したい人がいればアピールしてね~
GM:大丈夫かな? とりあえずやっていきましょう~



GM:C市。夜、駅前。
GM:最近改築されたファッションビルが、都会的なデザインのせいか、妙な存在感を放っている。
GM:そのビルの前、交差点。ダチュラを中心に、白い花びらが舞い続ける。
GM:花びらが舞うところ、通行人は意識を失って倒れ、赤信号でもないのに車はぴたりと動きを止めていた。
ダチュラ:「………」《蝕む声》。人々を支配下に置いている。
GM:不自然に静まり返った繁華街を、ゆっくりと白銀の少女が歩み進める。花びらの雨とともに。
ダチュラ:ぴたり。その歩みが、不意に止んだ。そちらを見やる。
畔地 恵:「……よぉ」
ダチュラ:「恵」蜂蜜色の、表情の読み取れない瞳。
畔地 恵:目を瞑って、小さく息を吐く。
畔地 恵:目を開く。
畔地 恵:「助けに来た」
ダチュラ:「……どうして」
畔地 恵:「約束したからだろ」
畔地 恵:「あと、そうだ」
ダチュラ:瞬きする。
畔地 恵:「広い世界を、教えてほしい……だったか?」
畔地 恵:「上手く出来るかわかんねぇけど……何とかする」
ダチュラ:「何とかする、なんて」
ダチュラ:「あなたに」
ダチュラ:「たまたま、わたしと出会っただけの、あなたに」
ダチュラ:「本当にできると思うんですか」
畔地 恵:「……」口をつぐみ、睨むような目を向ける。けど、怒りは感じないだろう。
畔地 恵:「難しいかもな、だから……あー、クソッ」本当に柄じゃないことを、逆上せたままで口走る。
畔地 恵:「お前のほうが、誤魔化されてくれよ」酔い、惑い、騙されるように。
畔地 恵:「来てくれ、頼む」手を伸ばす。
ダチュラ:「……」
畔地 恵:なんでかわからないけれど、目の前の少女がこんな風になっているのがどうにも気に食わないから。
畔地 恵:「…嫌か?」
ダチュラ:「わたしは、わたしを買った人のために働く商品で、定められたプログラム通りに行動する人形です」
ダチュラ:「ええ」キミを見やる。「どいてください、恵」
ダチュラ:「わたしは、麝香会のために動く人形。…邪魔をするなら」
ダチュラ:「あなたを倒さなくてはなりません」戦闘用人格が、彼女をそのように動かす。
畔地 恵:「……」結構ショックだな……、心中で吐き捨てて。
畔地 恵:「じゃ、勝手にする」
畔地 恵:「先に、誘ったのはお前だから」
畔地 恵:「後悔はすんなよ」
ダチュラ:「……!」うつろな表情に、僅かながら動揺が走る。
ダチュラ:「残念です、恵……」
GM:……そこに。
GM:畔地くんを狙い、上空より血染めの風鎌が出現。ギロチンのように振り落ちる。
滝口ハバキ:同時に響くのは発砲音。弾丸が羽を持つ戦闘機に変わり、その鎌を金属音と共に弾く。
滝口ハバキ:「お話の途中で割り込む、というのは関心出来ませんね」
GM:弾かれた風鎌が、空気中で回転し軌道を変える。そのまま、最も後方の物陰に突進する。
滝口ハバキ:方向を変えた鎌に再び照準を合わせようとする。
グレイ・バーンズ:それはそこにあった手の内に収まる。
サンク:「馬に蹴られてなんとやら、かい?」スーツ姿の麗人が降り立つ。抱えていた少年を地に下ろす。
グレイ・バーンズ:シュウシュウと音を立て、原型を留めぬように溶かされる。
グレイ・バーンズ:「いつから安い殺人鬼に鞍替えした?」
ディズナフ:「おー、さすがに効かないですねー」少女のような出で立ちの少年。
グレイ・バーンズ:「暗殺者が他に目移りしてどうする」
シェリー・ミルズ:巨躯の後ろからひょこりと顔を出す。
シェリー・ミルズ:「来ると分かっている攻撃にやられるほど、彼は柔じゃないわよ」
サンク:「この状況じゃ、どうせ横入りされちゃうしさ」肩をすくめる。
サンク:「別に、きみたちしか倒すなとは言われてないし」
ディズナフ:キミたちとダチュラの間に割り込むように、サンクとともに立つ。
畔地 恵:「邪魔だな、退けよ。払い除けんぞ」
ディズナフ:「うふふー」にこっと笑う。「彼女を倒したかったら、ってやつ」
滝口ハバキ:「どうやら先方も、それをお望みのようですね」銃を構える。
畔地 恵:「……こっちは、全部終わらせることにしてんだよ」チラリと後ろの男女を一瞥し。
畔地 恵:「ぶっ飛ばす」
ディズナフ:「ぼくらが悪役って感じだね、ハニー」
サンク:「そうだ。悪役らしく、正義の味方をまとめて倒して」
サンク:「邪魔するだけ邪魔させてもらおう」
ダチュラ:「…………」静かにレネゲイドを活性化させる。白い花びらがいっそう舞い込む。

GM:クライマックス戦闘に突入します!
GM:今回はエネミーにジャームが存在しないため、衝動判定はありません。
GM:エネミーはダチュラ、サンク、ディズナフの3人。
GM:キミ達PC全員のエンゲージがあり、5m離れたところにサンク&ディズナフ、さらに5m離れたところにダチュラがいます。

ダチュラ[7]
 |
 5m
 |
サンク[8]、ディズナフ[4]
 |
 5m
 |
滝口[6]、グレイ[4]、シェリー[1]、畦地[1]

GM:ダチュラと、サンクかディズナフのうちどちらか一人を倒せば戦闘終了になります。
滝口ハバキ:ふむふむ!
畔地 恵:うい
グレイ・バーンズ:片方倒すと撤退するんだ
GM:そういうことだぜ
シェリー・ミルズ:なるほどね
GM:さらにNPCカードがあります!
滝口ハバキ:範囲攻撃でまとめて倒すと経験値アップだ
滝口ハバキ:おー!

・"九つ葉"C市UGN支部長・八乙女修子
 タイミング:バックトラック
 バックトラックのダイスを振る前に、2d10侵蝕率を減らしてもよい。

滝口ハバキ:支部長!
八乙女修子:よろしくお願いします!
滝口ハバキ:コードネームも素敵!
グレイ・バーンズ:たすかる
畔地 恵:たすかり
シェリー・ミルズ:流石~
GM:では、さっそく戦闘に入っていきましょ~!がんばっていこう!
GM:戦闘開始!
GM:1ラウンド目。セットアップ!
ダチュラ:《アクセル》。行動値+6 行動値7→13。
滝口ハバキ:なし!
シェリー・ミルズ:なし。
グレイ・バーンズ:すでにウチらの誰より早いのに……
サンク:《血色の花嫁》。同意対象にブラムスシンドロームのHP消費を肩代わりしてもらう。対象はディズナフ。
ディズナフ:おっけーだよハニー!
グレイ・バーンズ:《フルパワーアタック》します。行動値を0にして攻撃力+15。
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (105 → 109)
畔地 恵:『脆い世界が崩れるまでは』/ターゲットロック+攻勢変色 侵蝕+6
畔地 恵:ダチュラを指定。対象への攻撃ダメージ+40。自身は暴走!
ディズナフ:《氷の城塞》。ラウンド間HPダメージ9軽減。移動すると効果終了。
GM:演出あるひと~
ディズナフ:あります!
GM:じゃあやりな!
ディズナフ:サンクと寄り添うように立つ。パキ、パキ、と、空気が凍る音がする。
ディズナフ:氷の棺が二人を取り巻くようにいくつも現出。棺の盾を精製。

GM:イニシアチブ!
GM:まずは行動値13のダチュラからの手番になりますが
ダチュラ:それはそれとしてイニチアチブで行動します!
ダチュラ:《時間凍結》。
滝口ハバキ:無茶をするー!
畔地 恵:げーー!
シェリー・ミルズ:誰も止められない速さ
ダチュラ:HP20点を消費してメインプロセスを行う!いきます!
ダチュラ:マイナーなし。メジャーで《蝕む声》。
ダチュラ:対象の意志と対決。このエネミーが対決に勝利すると、対象はこのエネミーの提案に心から同意し命令通りに行動する。
ダチュラ:対象は恵くん!この対決にダチュラが勝利した場合…ダチュラのロイスをタイタス化してもらう!
畔地 恵:ぎゃーーー!!
ダチュラ:いくぞ!!うおおお
ダチュラ:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 10[2,2,5,8,9,10]+9[9] → 19

ダチュラ:けっこう良い出目でた!
滝口ハバキ:砂の加護とかあるけどどうだろうな~な出目だ
畔地 恵:くそっ!どうするか…
シェリー・ミルズ:1回回しても確定じゃないのが辛いわね
畔地 恵:…よし
畔地 恵:きるか、ロイスを
滝口ハバキ:なにっ
GM:なんとっ
GM:妖精さんのお力とか借りる前提でいてもいいが…大丈夫かい!
滝口ハバキ:切るなら妖精とかを考えて達成値プラスを狙うのが…良いかもっ
畔地 恵:このための登場侵食と思います
滝口ハバキ:なるほどね
GM:かっこいい!
畔地 恵:うす!まずは素振り!
畔地 恵:3dx10
DoubleCross : (3DX10) → 10[1,6,10]+2[2] → 12

グレイ・バーンズ:えらすぎ
シェリー・ミルズ:勝ちましたね
シェリー・ミルズ:"幸運ピアン・シャンス"  《妖精の手》 侵蝕[+4]
シェリー・ミルズ:最後の2を10に変更して再回転!
GM:な~~~ッ
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (87 → 91)
畔地 恵:1dx10+20
DoubleCross : (1DX10+20) → 2[2]+20 → 22

滝口ハバキ:えらいぞ
畔地 恵:ありがとーーー!
GM:クソ~~~~~ッッッ
GM:では対決は失敗!畔地くんに対する《蝕む声》は失敗になります!
畔地 恵:しゃぁ!
GM:このまま続けてダチュラの通常手番も判定を行い、演出はまとめて行いましょう
畔地 恵:はーい
ダチュラ:では改めて通常の手番!
ダチュラ:マイナー、《オリジン:サイバー》。【社会】を使用する判定の達成値+6。
ダチュラ:メジャー、《コンセントレイト:ソラリス》《流血の胞子》《死神の瞳》《斥力の槌》《停滞空間》《悪魔の影》。
ダチュラ:命中したPCは次の攻撃の被ダメージ+5d10、2m後方に強制移動、また行動値0になり(マイナーで解除可能)、次に受ける攻撃のリアクション不可になります。
滝口ハバキ:ぎゃあ!
グレイ・バーンズ:我々の貴重な行動値が……!
畔地 恵:リア不!
滝口ハバキ:4人合わせて8もの行動値が
シェリー・ミルズ:ゼロになっちゃう~~~
ダチュラ:対象は…このまま流れ的に…シェリーさんにしょう!
シェリー・ミルズ:わ……ッ!
滝口ハバキ:目をつけられている
GM:あっすみません
ダチュラ:邪毒5レベルもあります
畔地 恵:www
滝口ハバキ:こわい
シェリー・ミルズ:しんでしまいます
グレイ・バーンズ:重大
ダチュラ:よし!判定!
シェリー・ミルズ:丁度ロイス切り再生したHPが吹き飛ぶ値やだー!
ダチュラ:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,4,4,4,4,6,7,7,7,7,9]+10[1,7,7,10,10]+10[2,4,6,10]+4[4]+2 → 36

シェリー・ミルズ:負けない ワンチャンドッジします
GM:ファイト!
シェリー・ミルズ:7dx-3>=36
DoubleCross : (7DX10-3>=36) → 10[1,1,2,4,7,9,10]+1[1]-3 → 8 → 失敗

シェリー・ミルズ:くう~
GM:フォフォフォ…このまま命中でよろしいかね?
滝口ハバキ:うーん、私がかばうと行動値的に損で、グレイくんは100超えてるのよね
シェリー・ミルズ:うおー来い!
滝口ハバキ:キャットファイトを見守りましょう
シェリー・ミルズ:シャーッ
ダチュラ:はーい!ではこのまま命中!ダメージは発生しないのでデバフを受けてもらいます!
GM:邪毒5、2m後方に強制移動、また行動値0になり(マイナーで解除可能)、次に受ける攻撃のリアクション不可、被ダメージ+5d10
ダチュラ:です!
シェリー・ミルズ:きゅー(ぐるぐるおめめ)
シェリー・ミルズ:はい……シェリー吹っ飛ばされます

ダチュラ[7]
 |
 5m
 |
サンク[8]、ディズナフ[4]
 |
 5m
 |
滝口[6]、グレイ[4]、畦地[1]
 |
 2m
 |
シェリー[0]

GM:ではまとめて演出!

ダチュラ:白い花びらがキミ達の間を吹き荒れる。強烈な重力が発生し、痛みはないものの──キミ達の動きを阻害する。
ダチュラ:白い花びらが、少女の白銀の髪が、レネゲイドの奔流によって淡く発光していた。
ダチュラ:「恵」少女の唇の動きに合わせて、舞い散る花びらからも、甘く澄んだ声が重なって響く。
ダチュラ:「どいてくれないというのなら」
ダチュラ:『わたしを忘れてください』その言葉には、キミを言いなりにする力が込められている。
畔地 恵:「……っ」声が脳裏に響き渡る、神経を蝕むように広がっていく。
畔地 恵:「…………!!」じわじわと彼女との記憶が薄く、ぼんやりとしたものへと変わっていく。
畔地 恵:「……ぁ」そして、溶けるように消えて
シェリー・ミルズ:「──させない」
シェリー・ミルズ:凛、と声が響いた。赤い指先がくい、と吊り上がる。
シェリー・ミルズ:同時。周囲一帯に散開していた不可視の仔蜘蛛が飛び掛かり、青年の首筋を噛んだ。
シェリー・ミルズ:《異能の指先》。対象の神経系を一時的に則り、記憶を読み取る能力。
シェリー・ミルズ:己の分身たるそれを媒介に、溶け消えそうになる記憶を読み取り、”絡め取った”。
ダチュラ:白い花びらが、少年の周囲からばっと弾ける。
ダチュラ:「……!」
畔地 恵:「ーーーぁ」
シェリー・ミルズ:「あなたと彼女の繋がりは、彼女を助ける道標」
シェリー・ミルズ:「……途切れさせはしないわ」
畔地 恵:■■■■:「■■■■■■■■■■■■■■■」
滝口ハバキ:(これは……レネゲイドによる精神への作用を上書きしたんですか……!?器用ですね!)
畔地 恵:ダチ■■:「わ■し。あ■■に、■■したいわ」
畔地 恵:ダチュラ:「わたし。あなたに、恋をしたいわ」
畔地 恵:「ははっ、お前……マジでさ」
畔地 恵:「忘れらんねぇだろ、流石に……あの初対面はよ」
シェリー・ミルズ:(彼に強い意志がなければ、間に合わなかった……) 僅かに、胸を撫で下ろす。
畔地 恵:「助かった」首筋への痛みへの礼を。
グレイ・バーンズ:「……」何も言わないがシェリーならこのくらい出来るな……と思っている。
畔地 恵:シェリー・ミルズ 誠意◯/不安 これでラストロイスをとります。
シェリー・ミルズ:薄く微笑み一つを返す。
ダチュラ:「……っ、どうして…。どうして、わたしの言う事を聞いてくれないの」
ダチュラ:「わたしに酔ってくれない、なら…!」舞い散る花びらが、攻撃的な意志を持って巻き上がる。
滝口ハバキ:「! 直接の攻撃が来ます、気をつけて!」
ダチュラ:甘く熟れた、魅力的な毒花の香りが漂う。毒花の風が、シェリーさんに纏わりつくようにして襲いかかる。
シェリー・ミルズ:「く、ぅ……っ!」 敵意を引くのは想定内ではあったが。
シェリー・ミルズ:異常な喉の渇きと、嘔気。思わず口を抑えて膝をつく。
シェリー・ミルズ:脈が速い──呼吸も浅い。あの一瞬で、尋常でないほどの毒を仕込まれた。
滝口ハバキ:「シェリーさん……!?」
グレイ・バーンズ:「シェリー!」
シェリー・ミルズ:「アタシは、だい、じょうぶ」 ひゅー、ひゅー、と掠れた呼吸を零しながら。
畔地 恵:「っ!」
シェリー・ミルズ:「前を見て……! 次が、来るわ」 開いた瞳孔で、敵を見据えている。
サンク:「そうだとも」攻撃に移る。

GM:次は行動値8のサンクの手番!
サンク:マイナー、《ライトスピード》《ブラッドコントロール》。メインプロセスを2回行い、またメインプロセス中の判定ダイス+3個します。
サンク:メジャー!1回目。
サンク:《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》《渇きの主》《朱色の大斧》《血の宴》《殺戮領域》《かまいたち》《ブレインシェイク》。HP2消費。
サンク:《血色の花嫁》によりディズナフのHPが消費されます。
サンク:命中でこちらのHP25回復。HP1でもダメージ与えたらシーン中の攻撃力+20、また対象に放心を付与。
サンク:範囲攻撃、対象はPC全員!
サンク:15dx7+8
DoubleCross : (15DX7+8) → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,6,6,6,7,8,8,8]+10[7,9,9,10]+10[3,8,9,10]+10[1,4,7]+4[4]+8 → 52

グレイ・バーンズ:シェリーうしろいるよ
GM:そうだ!シェリー以外の全員が対象です!
畔地 恵:暴走、リア不
グレイ・バーンズ:8dx+1>=52 ドッジ
DoubleCross : (8DX10+1>=52) → 10[1,2,4,7,7,7,8,10]+8[8]+1 → 19 → 失敗

滝口ハバキ:5dx>=52
DoubleCross : (5DX10>=52) → 8[1,3,4,6,8] → 8 → 失敗

滝口ハバキ:かよわい
グレイ・バーンズ:カバーもらいたいかも~
シェリー・ミルズ:守りあえー
滝口ハバキ:まもるぜー
滝口ハバキ:《砂の結界》。グレイさんをカバー
サンク:ではダメージ!
グレイ・バーンズ:ありがと~
サンク:6d10+5 装甲無視 よいしょー
DoubleCross : (6D10+5) → 42[8,10,4,1,9,10]+5 → 47

滝口ハバキ:私の装甲がー!
滝口ハバキ:駄目!リザレクト!
滝口ハバキ:滝口ハバキのHPを1d10(→ 6)に変更 (24 → 6)
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (89 → 95)
畔地 恵:HP1なので当然死亡。リザレクト!
畔地 恵:82+1d10
DoubleCross : (82+1D10) → 82+7[7] → 89

畔地 恵:HP7で復活
サンク:このままメジャー2回目も判定しちゃいましょう
サンク:メジャー、《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》《渇きの主》《血の宴》《殺戮領域》《かまいたち》《ブレインシェイク》。
サンク:ディズナフのHP2点消費。
サンク:命中でHP25回復。また対象に放心を付与。
サンク:今回の対象はシェリーさん!
滝口ハバキ:うわっ平等
サンク:15dx7+8 とうっ
DoubleCross : (15DX7+8) → 10[1,1,1,3,3,5,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[2,2,3,5,5,10]+2[2]+8 → 30

滝口ハバキ:イチャイチャしてるやつは景気が良いねぇ!
ディズナフ:うちのハニーすごいでしょ
滝口ハバキ:クッ 強い
サンク:達成値30!シェリーさんはリアクションどうぞ!
シェリー・ミルズ:うう リアクションできない……
サンク:言わせてしまった
シェリー・ミルズ:これはこのまま通します!
サンク:了解!では死神の瞳の効果も合わせまして
サンク:4d10+25+5d10 装甲無視
DoubleCross : (4D10+25+5D10) → 20[2,4,7,7]+25+23[4,2,9,3,5] → 68

サンク:68ダメージ!ごりっとな!
シェリー・ミルズ:34回くらい死にます!
シェリー・ミルズ:1d10 リザレクト
DoubleCross : (1D10) → 8

シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を8(→ 8)増加 (91 → 99)
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズのHPを8(→ 8)に変更 (2 → 8)
GM:では、畔地くん・シェリーさん・ハバキさんの3人に放心も付与!
シェリー・ミルズ:ぐるぐるおめめ~
GM:判定ダイス-2個されます。このラウンドのクリンナッププロセスに解除されます。
滝口ハバキ:ホワワワ
GM:というところでまとめて演出していきましょう!

ディズナフ:サンクに寄り添うように身を預ける。
サンク:彼の胸に手を添えて、胸を扉のように"開く"。ずるりと、血染めの風鎌が取り出される。
サンク:二振りの巨大な刃。空間をたゆたい。
サンク:「今度は避けられるかな」発射。
サンク:キミ達の身を斬り裂かんと、二振りの巨大な血の風鎌が縦横無尽に襲いかかる!
グレイ・バーンズ:「チッ……!」シェリーの元まで駆け寄ろうとする。
シェリー・ミルズ:「………こな、いで……っ!」
シェリー・ミルズ:開いた瞳孔が通常以上に街の光を取り込み、ろくに見えもしていない。それでも、一歩、足音だけで誰かを察知して。
グレイ・バーンズ:「……!」足を止める。
シェリー・ミルズ:直後、風鎌の餌食になる。悲鳴は溢さず、抑えた手の内に飲み込んで。
滝口ハバキ:(恵くんを……いえ!)
滝口ハバキ:「グレイさんは、私の影に!」弾丸を発射しながら動く。
滝口ハバキ:「貴方の負担が、今は一番大きい!」
滝口ハバキ:羽を広げた飛行機と共に壁となり、一人分の空白を確保する。
グレイ・バーンズ:その場に伏せるようにしゃがみ込んだ。
畔地 恵:「……」致命傷。リザレクトが起動する。
畔地 恵:痛み、苦しみを知覚する。しかし、止まることはない。
畔地 恵:今、この状況で不必要な機能を閉じていく。
滝口ハバキ:「ぐっ……!?」血の鎌に切り裂かれながら、傷ついた体がリザレクトで治癒されていく。
滝口ハバキ:「これ以上は、危険域が近いですね……」
グレイ・バーンズ:「……礼を言う」
滝口ハバキ:「どういたしまして」と笑って。
滝口ハバキ:「働きで返してくだされば、とても嬉しいです」

GM:では続いて行動値6のハバキさんの手番だよ~!
滝口ハバキ:はーいっ!
滝口ハバキ:マイナーで【全艦発進】《ヴィークルモーフィング》《氷の回廊》
滝口ハバキ:戦闘移動してサンクディズナフのエンゲージに移動

ダチュラ[13]
 |
 5m
 |
サンク[8]、ディズナフ[4]、滝口[6]
 |
 5m
 |
グレイ[0]、畦地[1]
 |
 2m
 |
シェリー[0]

滝口ハバキ:メジャーで【張子艦隊《アルゴー・ノット》】《巨匠の記憶》《C:モルフェウス》
滝口ハバキ:ディズナフに攻撃します。
ディズナフ:ぼく!
ディズナフ:来てください!
滝口ハバキ:まずマイナーを上げまして
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (95 → 98)
滝口ハバキ:すみません!攻撃対象を変更!
滝口ハバキ:私を攻撃したサンクを狙います
サンク:ダーリンに怪我させるわけにはいかないからね
サンク:来るがいい!
滝口ハバキ:宝塚に押し込んでさしあげますわ
滝口ハバキ:判定前に《砂の加護》判定ダイスを+4D!これで100越えて5!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (98 → 101)
滝口ハバキ:(10+5)dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[2,3,3,4,4,4,6,7,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,2,4,5,5,6,8,9]+10[9,9]+6[6,6]+4 → 40

滝口ハバキ:リアクションしてごらん!
サンク:くっ…ドッジしてみよう
サンク:6dx>=40
DoubleCross : (6DX10>=40) → 10[3,4,7,8,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

サンク:ちょっと頑張った!
滝口ハバキ:怖いな
滝口ハバキ:ダメージ出しちゃうぞ!
ディズナフ:待ってくださーい!
滝口ハバキ:やだー!!
滝口ハバキ:なんでしょうか
ディズナフ:カバーリングします。《崩れずの群れ》。
ディズナフ:また《スプリングシールド》《鋼の氷》《氷盾》。ガード値+30。
滝口ハバキ:クッ、理想のダーリンをするじゃあありませんか
滝口ハバキ:かってぇ!
ディズナフ:うおー!ダメージを出してみてください!
滝口ハバキ:うおー!
滝口ハバキ:5d10+12 諸々有効
DoubleCross : (5D10+12) → 27[3,6,10,5,3]+12 → 39

滝口ハバキ:サンク、ってわけですわね
ディズナフ:ディズナフは【Dロイス:屍人】の効果で常にダメージ-2d10点減点されます
グレイ・バーンズ:硬すぎ
滝口ハバキ:容赦がないなぁ!
シェリー・ミルズ:やば……
ディズナフ:39-2d10 よいしょ
DoubleCross : (39-2D10) → 39-9[6,3] → 30

滝口ハバキ:ぴったり
ディズナフ:こうだ!無傷!
滝口ハバキ:えーん!
グレイ・バーンズ:c(30-30-9-10)
DoubleCross : c(30-30-9-10) → -19

滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を5(→ 5)増加 (101 → 106)
グレイ・バーンズ:こうでは
GM:ちゃんとやった方まちがえて消しちゃった ありがとうございます!
GM:では演出!

滝口ハバキ:「ともあれ……長期戦は得策ではありません、ね!」カラフルな装飾の銃で発砲する。
滝口ハバキ:「む……!」弾丸が戦闘機に変形。その速度が、微妙に遅い。
滝口ハバキ:(サンク……いえ、ディズナフの血を媒介にして、こちらのレネゲイドコントロールを乱している……!?)
滝口ハバキ:「ですが……当ててしまえば問題ないでしょう!」
滝口ハバキ:バララララ!と模型のような戦闘機から、サンクに弾丸が発射される。
滝口ハバキ:頭と胸を的確に狙い、命を刈り取ろうとする。
ディズナフ:「いけませんよー」彼らを守る城壁のように出現した氷の棺がそれを阻害する。
ディズナフ:氷で精製された、不可視に近い盾。弾丸が空中で弾かれる。
滝口ハバキ:「なっ!」
ディズナフ:「ぼくのハニーに手を出す人は許しませーん」
滝口ハバキ:文字通りおもちゃのように、甲高い音を立てて弾かれる。
ディズナフ:「殺し屋サンク、アーンド、ディズナフでーす」棒読みみたいな口調。
ディズナフ:「お見知りおきをー」
滝口ハバキ:「っ、……まったく、束縛が強いと、愛想つかされちゃうかもしれませんよ?」
滝口ハバキ:(私の火力では、あの盾を抜くのは難しいですね)
滝口ハバキ:(更に上乗せするか……こちらも、コントロールを乱すか、ですか)
滝口ハバキ:思考を巡らせながら、弾丸を再装填した

GM:続いて行動値4のディズナフの手番!
ディズナフ:待機しまーす
GM:はい!

GM:というわけで行動値1の畔地くんの手番!
畔地 恵:うっす
畔地 恵:メジャー!
畔地 恵:『手を離し、砕ける』/コンセントレイト:キュマイラ+獣の力+獣王の力+飛礫 侵蝕+9
GM:マイナーはなしですね!対象は?
畔地 恵: ダチュラちゃん!
ダチュラ:きゃっ
GM:了解です。命中判定どうぞ!
畔地 恵:7dx8+4
DoubleCross : (7DX8+4) → 7[1,1,2,2,3,6,7]+4 → 11

グレイ・バーンズ:マジ?
GM:マジで?
畔地 恵:…
滝口ハバキ:oh
グレイ・バーンズ:殴れないっていうのかよ 女の顔を
畔地 恵:ロイス切ります!
滝口ハバキ:そりゃあ……
畔地 恵:さすがに!ヤバい!
グレイ・バーンズ:回避見てからでいいのでは
畔地 恵:あい
グレイ・バーンズ:あとから切れるし
ダチュラ:わたしけっこうがんばるわよ
滝口ハバキ:おしとやかな出目でお願いします
畔地 恵:それで駄目だったらそういう男だったと思ってください……
ダチュラ:ドッジします!《命の盾》!
滝口ハバキ:きゃー!
ダチュラ:12dx+6>=11
DoubleCross : (12DX10+6>=11) → 10[5,5,7,8,8,8,8,8,9,9,9,10]+1[1]+6 → 17 → 成功

ダチュラ:えーい!
グレイ・バーンズ:がんばりすぎ
畔地 恵:び、微妙…
グレイ・バーンズ:ロイスも相当きつそうね
滝口ハバキ:ロイス切って1d10で7以上はねぇ
シェリー・ミルズ:40%か……
畔地 恵:でも6残ってて、一回リザレクト出来るんで
畔地 恵:賭けてみます
滝口ハバキ:ほう……
グレイ・バーンズ:男気だ
シェリー・ミルズ:がんばって!
畔地 恵:家族のロイスをタイタス昇華します。達成値+1d10
滝口ハバキ:やってみるといいわ。八乙女ちゃんも承認印を押してくれるでしょう
GM:がんばれ!
畔地 恵:11+1d10
DoubleCross : (11+1D10) → 11+7[7] → 18

滝口ハバキ:やるじゃん!
八乙女修子:いきなさい、畔地くん!
グレイ・バーンズ:すご~!
八乙女修子:いった~~!
シェリー・ミルズ:うおおおおおおおお主人公!!!!
畔地 恵:しゃあ!!
滝口ハバキ:PC1!
GM:すごい!!
ダチュラ:避けられないッ
ダチュラ:ダメージをどうぞ!
畔地 恵:2d10+28+15+25+4+8+3
DoubleCross : (2D10+28+15+25+4+8+3) → 10[3,7]+28+15+25+4+8+3 → 93

滝口ハバキ:つっよ
ダチュラ:きゃ~~~っ
グレイ・バーンズ:やば
ダチュラ:こいつのHPは…残り…27!耐えられるわけもありません!
ダチュラ:一回倒れます!
ダチュラ:《アクアウィターエ》で即座に復活。
GM:演出をどうぞ!

畔地 恵:息を吐く。
畔地 恵:意識を研ぎ澄ます。
畔地 恵:衝動……と言うらしい。オーヴァードが持つ宿痾。
畔地 恵:『破壊衝動』畔地 恵は、覚醒前からその片鱗に侵され、生きてきた。
畔地 恵:「ダチュラ」
ダチュラ:「…恵」
畔地 恵:「今から、お前を傷付ける……痛めつける」
畔地 恵:それが、本当に自分にとっては嫌なことで……けど、今このとき成さなければならないことだった。
ダチュラ:「そんなの、嫌です、恵」
ダチュラ:「優しくて、怖がりなあなたが、誰かを傷つけたいと望むわけないわ」
畔地 恵:「…ああ」
ダチュラ:人を虜にすることを目的に作られた人形が、そのように、キミの弱みに付け込むような言葉を吐く。
畔地 恵:「嫌だよ、だけどやる」
畔地 恵:それと、なぁダチュラ……俺はお前が思うほど。いいやつじゃ、無いよ。
畔地 恵:彼女に人を虜にする機能があるように、畔地 恵にもある生態的特性がある。
畔地 恵:気が利く。良く気付く。そういう風に言われることが多くなった。
畔地 恵:オーヴァードに覚醒して。イリーガルとなってからは特に……自分としては全く意識していないことであったのだが。
畔地 恵:誰かが困っているのを感じる。辛さ苦しさを察する。その人の大切にしてるものが何となく分かる。
畔地 恵:──弱点キズを捉える。
畔地 恵:野生の猛獣には、弱ってる獲物を見抜く観察力を持つものがいるらしい。
畔地 恵:だが、自分は…モノだろうが、ヒトだろうが関係なく壊れやすい部分を嗅ぎとる。
畔地 恵:だから、自分にとってこの世界は怖いくらいに脆くて、崩れやすく見えている。
畔地 恵:「……ダチュラ」
ダチュラ:「…恵…」一歩後ろに下がる。華奢な少女の姿形をしている。
畔地 恵:心に、キズをつける。
畔地 恵:「──俺なんかに、恋なんてするな」
ダチュラ:「………!」
畔地 恵:花びらが、砕ける。
畔地 恵:払いのけるだけで、パラパラと。
畔地 恵:彼女が大事だと思っている気持ちを、踏みにじった。
ダチュラ:舞い散る花びらが、まるで粉雪のように、畔地くんに触れた途端に散っていく。
畔地 恵:「(あぁ、でも……少しだけ本心だよ)」
畔地 恵:大切だと思ってしまうと……壊れそうで怖いから。
ダチュラ:繁華街に舞い散っていた花びらが、かき消える。
ダチュラ:「……ひどいです」
ダチュラ:「嘘をついたんですか?」
ダチュラ:「助けてくれるって言ってくれたのも、酔わせていいんだと言ってくれたのも」
畔地 恵:「はっ……」
ダチュラ:「恵の言葉は、すべて、嘘だったんですか?」
畔地 恵:「あんまり、簡単に男を信じるなよ」
ダチュラ:「……まあ」
畔地 恵:「…」苦い顔。
ダチュラ:「わたしが…、プログラムされた通りにしか動けない、わたしが」
ダチュラ:「恋をすることしかできなくてもいいのだと、恵は言ってくれたのだと、そう思っていました」
ダチュラ:「……それが嘘だと言うのなら」
ダチュラ:白銀の髪が、再び光を纏う。繁華街に、再び白い花びらの雨が降る。
ダチュラ:「………人を信じてはいけないというのなら」
ダチュラ:「みんな、酔わせて言うことをきかせてあげる」
ダチュラ:「そうします」
畔地 恵:「……っ」
畔地 恵:「あぁ、クソッ……俺は……!」
畔地 恵:傷付けないために、痛みを与える。そんな矛盾が、彼女をさらに苦しめる。
畔地 恵:また、少しだけ自分が嫌になった。

GM:では、次の手番は行動値0のシェリーさんもしくはグレイさん!
GM:どちらから動きます?
シェリー・ミルズ:アタシ!
GM:はーい!ではシェリーさんの手番!
シェリー・ミルズ:では、以下のように動きます
シェリー・ミルズ:"斯くて狂ったように廻るエ・ティル・ルトゥルヌ・フォルマン" 《縮地》→《C:エグザイル》《オールレンジ》 侵蝕[+6]
シェリー・ミルズ:マイナーで戦闘移動(シーン内の任意の場所に移動可能)、メジャーで蜘蛛糸(ワイヤーウィップ)を用いた白兵単体攻撃(射程:10m)
シェリー・ミルズ:戦闘移動は3m前に前進。グレイたちとはエンゲージせずにその前に出る感じね
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を2(→ 2)増加 (99 → 101)
シェリー・ミルズ:まずマイナーの移動分で侵蝕+2。これでDBも増えたわね

ダチュラ[13]
 |
 5m
 |
サンク[8]、ディズナフ[4]、滝口[6]
 |
 4m
 |
シェリー[0]
 |
 1m
 |
グレイ[0]、畦地[1]

GM:こうなるかな?
シェリー・ミルズ:です!
GM:はーい!
シェリー・ミルズ:射程圏内に入ったので、メジャーでダチュラを狙います。
ダチュラ:きゃっ
シェリー・ミルズ:(5-1+3+3)dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[2,2,3,3,4,4,5,6,8,9]+10[4,8]+5[5]+2 → 27

ダチュラ:このまま通しでいい~?
シェリー・ミルズ:通します!
ダチュラ:はい!ではドッジします。《命の盾》!
ダチュラ:12dx+6>=27
DoubleCross : (12DX10+6>=27) → 10[2,2,4,5,6,6,7,8,8,9,10,10]+9[6,9]+6 → 25 → 失敗

滝口ハバキ:こわ!
シェリー・ミルズ:あ、あっぶなぁ!!!
ダチュラ:くそ~~~~~~~っっ
畔地 恵:こわ…
グレイ・バーンズ:あぶな
滝口ハバキ:美少女対決に負けないとばかりに…
GM:ドッジ失敗です。ダメージどうぞ!
シェリー・ミルズ:3D10+26+3 装甲・ガード値有効
DoubleCross : (3D10+26+3) → 21[3,8,10]+26+3 → 50

シェリー・ミルズ:良いダメージ!
滝口ハバキ:やる~
グレイ・バーンズ:さすが
ダチュラ:装甲減らして42点受ける!
滝口ハバキ:不思議な装甲持ちだ!
ダチュラ:こいつの残りHPは30!
シェリー・ミルズ:わ、割とギリギリだった!
ダチュラ:耐えられません。倒れます。復活もなし!
シェリー・ミルズ:よし……!
GM:では、メジャー分の侵蝕率を上げて演出もどうぞ!
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (101 → 105)

シェリー・ミルズ:すみません~~~ロイスを昇華して「不利な効果を全て消去」の効果を……攻撃判定前にするのを忘れていたため
シェリー・ミルズ:今処理させて下さい!
GM:こちらこそ…気付いてなかったところを指摘してくれて…清く正しいPLに感謝です
GM:了解です!どうぞ!
シェリー・ミルズ:ダチュラ ◯誠意/憐憫 で取得。即座に昇華し、掛かっている不利な効果を消去します
GM:はい!では遡及する形で有効!
シェリー・ミルズ:具体的には放心、邪毒、行動値デバフが解除されるかと思います!
GM:ですね!その通りです!行動値3に戻る!
シェリー・ミルズ:あっ防具があるので1しか増えない……
GM:そうだ…誤差……
GM:気を取り直して改めて演出どうぞ!

シェリー・ミルズ:オーヴァードの肉体を以てしても、暫くは悶え苦しむであろう過量の神経毒。
シェリー・ミルズ:仮に──考えたくはないが。彼女の”戦闘用人格”が牙を剥けば、無辜の市民の生命などひとたまりもないだろう。
シェリー・ミルズ:額に浮かんだ脂汗を拭う。呼吸を無理矢理に整える。
シェリー・ミルズ:(……それだけは、だめ)
シェリー・ミルズ:なずなのために、彼女は止めなければならない。目覚めた時に、また悲しい顔をされるのは御免だ。
シェリー・ミルズ:(……もしかしたら、もう会うこともないかもしれないけれど)
ダチュラ:花びらが次々舞いこんでいる。淡く白い光。ふたたび、レネゲイドがキミたちを襲うべく奔流し始める。
シェリー・ミルズ:「正義の、味方なんてガラじゃないけれど」 立ち上がる。
シェリー・ミルズ:瞳孔が本来の大きさを取り戻していく。街の灯りに満たされた中で、その少女だけが一際明るく煌めいている。
シェリー・ミルズ:覚束ない足取りで一歩、二歩。己の”巣”の内側に、彼女を収めて。
シェリー・ミルズ:「その力は──もっと。誰かを幸せにするために使われるべきだわ」
シェリー・ミルズ:(──「レネゲイドっていうのが、使い手次第で、善悪を変える力だっていうなら」)
シェリー・ミルズ:宙を舞う花弁が、ひたり、と止まった。
ダチュラ:「!」ぴく、と反応する。
シェリー・ミルズ:指揮をするように振るわれた赤い指先が、つい、と掬い上げられて。
シェリー・ミルズ:少女人形の周囲一帯を満たした花弁が、逆回しのように舞う。
シェリー・ミルズ:不可視の糸に踊らされ、花弁の牢獄を造り上げる。
ダチュラ:「きゃっ……!」ごう、と、吹きあがる花弁の渦に奔流される。
シェリー・ミルズ:「──斯くて狂ったように廻るエ・ティル・ルトゥルヌ・フォルマン
シェリー・ミルズ:──ぎゅ、ち、と。
シェリー・ミルズ:可憐な少女人形の関節が、僅かに歪む音がした。
ダチュラ:果たしてそれはマリオネットのように。
シェリー・ミルズ:花弁の鎖で縛り上げられたその肢体は、己の意志では指先一つ動かすこともままならずに。
シェリー・ミルズ:「……どうか、そのまま。大人しくしていて」
シェリー・ミルズ:「これ以上。誰も、悲しませないように」
ダチュラ:「………」
ダチュラ:「わたしは、娼婦のように恋をさせて、酔わせることしかできないのに」
ダチュラ:「それでも」
ダチュラ:「誰かを幸せにすることができると、本当に思うんですか」
シェリー・ミルズ:「それでもいいと」
シェリー・ミルズ:「言ってくれた人が、いたんでしょう?」
シェリー・ミルズ:「恋してみたいと、思ったんでしょう?」
ダチュラ:「…………」
ダチュラ:「はい」
ダチュラ:「プログラムされた通りの、言動だとしても」
ダチュラ:「それでも」
ダチュラ:「プログラムなんかじゃない、ただの”わたし"が、恋をできたらいいと、思いました」
シェリー・ミルズ:「だったら一度だけでも。信じてみるべきだと思うわ」
シェリー・ミルズ:──垣間見た記憶の中。昏倒する男達、汚れた路地裏。くすんだ景色の中で、少女だけは異質なまでに美しく微笑んでいる。
シェリー・ミルズ:「恋って。とても、素敵なものよ」
ダチュラ:「…あなたは、知っているのね」
シェリー・ミルズ:「ええ」 微笑む。
ダチュラ:「………わたしだって、恋を知っていて、思い通りにできるはずなのに」
ダチュラ:「恋が素敵だと即答できるあなたが、すごく、羨ましいわ…」
ダチュラ:畔地恵/恋心:〇/罪悪感/ロイス
ダチュラ:このロイスをタイタス化して復活することもできますが、拒否。戦闘不能になります。
シェリー・ミルズ:「……初恋は、すぐ実らないから初恋なのよ」
シェリー・ミルズ:「きっとね」
シェリー・ミルズ:少女を拘束していた戒めが解かれる。
シェリー・ミルズ:周囲には彼女を彩る花弁のみが降り積もり、残った。

サンク[8]、ディズナフ[4]、滝口[6]
 |
 4m
 |
シェリー[1]
 |
 1m
 |
グレイ[0]、畦地[1]

GM:では、このラウンド最後!グレイさんの手番です。
グレイ・バーンズ:マイナー『不誠実』:《完全獣化》《毒の刃》《原初の青:斥力跳躍》《破壊の爪》。
グレイ・バーンズ:白兵ダイス+4個、アイテム使用不可、素手データを変更、攻撃力+2、戦闘移動を飛行状態・移動距離+10mで行う
シェリー・ミルズ:その移動に割込!
シェリー・ミルズ:"盤上は赤か黒かルージュ・ヌワール" 《間隙の魔術師》 侵蝕[+5]
シェリー・ミルズ:対象の戦闘移動・全力移動直前に宣言 対象は任意の位置に移動可能 その後の白兵攻撃力[+20]
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を5(→ 5)増加 (105 → 110)
グレイ・バーンズ:OK。シェリーの愛を受け取って移動しよ
GM:きゃっ
グレイ・バーンズ:エネミーエンゲージの1m手前へ。

サンク[8]、ディズナフ[4]、滝口[6]
 |
 1m
 |
グレイ[0]
 |
 3m
 |
シェリー[0]
 |
 1m
 |
畦地[1]

グレイ・バーンズ:メジャー『隠せぬ愛』:《コンセントレイト》《神獣撃》《シャドーテンタクルス》《腐食の指先》。
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を8(→ 8)増加 (109 → 117)
グレイ・バーンズ:命中でシーン間の装甲値-10、メインプロセス終了時《完全獣化》を解除。
GM:こわいぜ!
グレイ・バーンズ:サンクを攻撃します。妨害とかなければ判定するよ~
GM:この時点ではありません。どうぞ!
グレイ・バーンズ:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[4,4,5,6,6,6,7,7,9,9,10,10]+10[1,2,7,7,8,10]+10[1,3,7,9]+10[6,10]+5[5]+6 → 51

グレイ・バーンズ:やったやった
GM:ヒッ ヒエ~~~ッ
GM:回すじゃん!
サンク:うおおこっちも見せてやる 愛の力 ドッジします!
サンク:6dx>=51
DoubleCross : (6DX10>=51) → 10[1,3,4,9,10,10]+9[4,9] → 19 → 失敗

サンク:無理だ~~~~~
グレイ・バーンズ:ちょっとがんばるな!
ディズナフ:そんなハニーをカバーリング!《崩れずの群れ》!
ディズナフ:《スプリングシールド》《鋼の氷》《氷盾》。ガード値+30!
滝口ハバキ:【縁の下の力達】《凍てつく刃》ダメージを1D10+12
GM:スプリングシールドと鋼の氷がぼちぼち切れる!
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (106 → 109)
グレイ・バーンズ:やった~ ダメージ出します
滝口ハバキ:いけ~
ディズナフ:こいっ
グレイ・バーンズ:6d10+26+5d10+20+1d10+12 装甲-10
DoubleCross : (6D10+26+5D10+20+1D10+12) → 33[9,5,8,2,8,1]+26+22[4,2,3,5,8]+20+7[7]+12 → 120

ディズナフ:きゃあああああ
シェリー・ミルズ:きゃ~♡
滝口ハバキ:つよ~
畔地 恵:すげ
グレイ・バーンズ:愛の力です
ディズナフ:ではまず【Dロイス:屍人】のダメージを減らしまして
ディズナフ:120-2d10
DoubleCross : (120-2D10) → 120-9[8,1] → 111

ディズナフ:こっちの装甲がもともと10なのでそれが無くなり 氷の城塞で-9は残るので
ディズナフ:C(111-30-9)
DoubleCross : c(111-30-9) → 72

ディズナフ:72ダメージもらいます!すごい痛い!
滝口ハバキ:すげぇ減らしたなぁ
グレイ・バーンズ:しぶといやつめ……
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を3(→ 3)増加 (117 → 120)
GM:まだがんばります!!
GM:では見せてみろ…愛の力をよ!
グレイ・バーンズ:侵蝕いっぱいあがった
GM:???
滝口ハバキ:けいさんがおかしい
シェリー・ミルズ:心配……
畔地 恵:うわ
GM:120ダメージ出したコンボの侵蝕率じゃないだろ!!!
グレイ・バーンズ:愛の力です
シェリー・ミルズ:愛です
滝口ハバキ:侵蝕1につきダメージ40計算……というわけね
GM:こいつら……………
GM:では演出どうぞ!

グレイ・バーンズ:彼女がダチュラに語りかける間。
グレイ・バーンズ:ギリギリと張り詰めるように、腕を構えている。
グレイ・バーンズ:「……シェリー」花弁の舞う中にその姿を垣間見やって。
グレイ・バーンズ:「済んだら教えろ」
グレイ・バーンズ:「こちらはいつでもいい」
シェリー・ミルズ:やがて、ざあ、と音を立てて花弁の嵐が止んだ。
シェリー・ミルズ:少女人形は地に伏せ、黒髪の女だけが立っている。振り返る。
シェリー・ミルズ:ネオンライトを反射して、艶めいた髪が夜の風に靡いた。
シェリー・ミルズ:「お待たせ」 その頬は、僅かに紅を帯びている。
シェリー・ミルズ:年頃の少女のような、恋の話に花を咲かせたばかりのようなはにかんだ表情で。
シェリー・ミルズ:「お願い。”跳んで”」
グレイ・バーンズ:言葉とともに踏み込み。サンクへと腕を突き出す。
グレイ・バーンズ:それは本来届くべくもない距離だが。
シェリー・ミルズ:赤い指先がしなる。男の座標が、望む場所に移る。
グレイ・バーンズ:戦場を蕩かせ支配していた、毒花の花弁を薙ぎ払う。
グレイ・バーンズ:新たな毒花が男の指先に生じた。それを“眼前”のサンクへと突き入れる。
シェリー・ミルズ:「ハバキ、合わせて!」
サンク:「分かってるだろ」立ったまま笑う。
ディズナフ:「こっちには、これが──」不可視に近い氷の棺が、グレイの前に立ち塞がる。
滝口ハバキ:「はい……!」
滝口ハバキ:「"それ"は先程、拝見しました!」
シェリー・ミルズ:ほんの一瞬、男と女の位置が交錯する。そのタイミングを、優れたエージェントたる彼女は見逃さない。
滝口ハバキ:レネゲイドを活性化させる。弾丸を変化させるモルフェウスの力ではなく、滝口ハバキに宿るもう一つ。
滝口ハバキ:火を操るサラマンダー・シンドロームとしての力。小さく火種となるそれを────逆に、反対のマイナス温度へと引き下げる。
滝口ハバキ:パキリ、と
滝口ハバキ:不可視に限りなく近い透明に、無骨な白が混ざった。
滝口ハバキ:炎ではかき消される氷の中に、点々と精度の粗い氷が埋め込まれている。
滝口ハバキ:「私程度の火では、消されるでしょうが……」
滝口ハバキ:「───同じ"氷"は消えません」
ディズナフ:「! うっそ……」ステンドグラスのように。あるいは蜘蛛の巣のように。棺に白くひびが入る。
グレイ・バーンズ:右手の貫手は開かれ、可視の氷塊を掴み上げている。
サンク:「ディズナフ!」
グレイ・バーンズ:それをかなぐり捨てるように打ち払って。左手。
グレイ・バーンズ:血の付いた男の指。本命の貫手が、突き上げるようにディズナフを溶かし貫く。
グレイ・バーンズ:差し込まれた“ジギタリス”は、憂鬱なロケットのように空に突き出ている。
グレイ・バーンズ:「分かっているはずだ」
グレイ・バーンズ:「お前たちは誰を相手にしているか」
ディズナフ:「ぐう……っ」口から血が零れる。
グレイ・バーンズ:「こちらシェリーには俺があると」
ディズナフ:「"薬指メディシナリス"…!」
ディズナフ:「さすが、です、かー…」よろよろと立ち上がる。まだ戦意は衰えていない。

GM:では、ここで全員の手番が終わったので、クリンナップに移行します。
GM:クリンナップ!
GM:放心を食らっていた人はここで解除されるよ!
畔地 恵:やったぁ
シェリー・ミルズ:放心も邪毒も解除済!
GM:ぬかりない女め~~~ッ
GM:残るエネミーはサンク&ディズナフ!頑張っていきましょう!



GM:2ラウンド目!
GM:セットアップ!
シェリー・ミルズ:なし!
グレイ・バーンズ:《フルパワーアタック》します。行動値0、攻撃力+15。
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (120 → 124)
畔地 恵:『脆い世界が壊れる前に』/ターゲットロック+攻勢変色 侵蝕+6
滝口ハバキ:なし!
サンク:《血色の花嫁》。ディズナフにHP消費を肩代わりしてもらいます。
畔地 恵:ディズナフを指定。対象への攻撃ダメージ+40。すでに暴走。
ディズナフ:《氷の城塞》。ラウンド間HPダメージ9軽減。移動すると効果終了。

GM:イニシアチブ!
GM:行動値8のサンクの手番からなのですが
ディズナフ:前ラウンドで待機したまま行動するの忘れてたので、ここで一緒にやります!
GM:すいません!
ディズナフ:まずはこっちから!マイナーなし。
ディズナフ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》で単体攻撃。
ディズナフ:対象は一番近くにいるハバキさん!
ディズナフ:8dx7-2 とうっ
DoubleCross : (8DX7-2) → 10[1,1,2,5,5,6,7,8]+4[4,4]-2 → 12

滝口ハバキ:よける!
滝口ハバキ:6dx>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[3,5,5,8,9,10]+1[1] → 11 → 失敗

滝口ハバキ:えーん!
ディズナフ:普通に出目が腐りましたね
ディズナフ:やった~~~~~
滝口ハバキ:回ったのに~!
ディズナフ:ダメージいっくぞ~~~
ディズナフ:2d10+6 装甲有効
DoubleCross : (2D10+6) → 7[4,3]+6 → 13

ディズナフ:ふふん 13ダメージですよ
滝口ハバキ:くそ~
滝口ハバキ:戦闘服で15、モーフィングで12弾いてダメージゼロです
シェリー・ミルズ:すっご……
ディズナフ:ひっひええ
畔地 恵:かった
滝口ハバキ:お互い鉄壁バトルですよ
ディズナフ:サンプルキャラのHPみたいな装甲値もっていやがる
GM:では演出は後でやりましょう!このままサンクの手番!
サンク:マイナーで《ブラッドコントロール》。メインプロセス中の判定ダイス+3個します。
サンク:メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》《鮮血の一撃》《渇きの主》《かまいたち》《ブレインシェイク》。
サンク:単体攻撃、命中でHP25回復。PCに放心を付与。
サンク:対象はグレイさん!
グレイ・バーンズ:相方を殴ったから……?
サンク:そうですけど……………
滝口ハバキ:それなら仕方ないですね
グレイ・バーンズ:そっか……
サンク:命中判定いくぞ!
サンク:15dx7+8 おりゃーっ
DoubleCross : (15DX7+8) → 10[1,2,2,2,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8]+10[3,3,4,7,8]+10[6,10]+6[6]+8 → 44

サンク:ハァハァハァ………
グレイ・バーンズ:回しよる
グレイ・バーンズ:8dx+1>=44 ドッジ
DoubleCross : (8DX10+1>=44) → 10[1,1,2,3,5,6,9,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

グレイ・バーンズ:ダメでーす ダメージ来な!
サンク:でもがんばるんだ…
シェリー・ミルズ:グレイ……
サンク:5d10+15 装甲無視
DoubleCross : (5D10+15) → 22[5,5,3,5,4]+15 → 37

サンク:装甲無視37ダメージです!
グレイ・バーンズ:当然耐えられない!サンク&ディズナフに有為/脅威:○でロイスを取って昇華復活します。
GM:そういえばまだ取ってなかった
GM:では演出!
グレイ・バーンズ:シナリオロイスなのにわすれてた
GM:いま取ったからオッケーオッケー

ディズナフ:よろよろと立ち上がる。同時。
ディズナフ:背後に従えていた氷の棺が開く。内部には無数の突き出てた棘があり。
ディズナフ:「終わっちゃ、いません、よー…!」破裂するように、棘が発射。
ディズナフ:近場にいたキミ達を氷の棘が襲う。…陽動に近い。威力自体はたいしたものではない。
滝口ハバキ:「!」(対処に時間を取られるのはまずいですね)
滝口ハバキ:銃を向けて、しかし発砲はしない。
滝口ハバキ:《炎の理》。すでに発進している二機の戦闘機が、翼から炎を翼のようにはためかせる。
滝口ハバキ:「棘の対処は私が!」
グレイ・バーンズ:一歩、更に踏み込む。
滝口ハバキ:細い棘を舐めるように、氷を炎の翼で包み込む。──想定していた抵抗はなく、陽動と判断。
グレイ・バーンズ:攻撃のためではない。自分以外への射線を塞ぐ。
サンク:「今もなお、彼女の護衛を気取るかい? 色男…!」隙をついて、更なる血の風鎌を生み出している。
滝口ハバキ:「恐らく、」そちらに目を向けないまま「……本命が来ます!」
サンク:後方にいるシェリーさんに向けて、血の刃が猛烈なスピードで襲いかかる!
グレイ・バーンズ:そこに身体をくぐらせている。血の刃に切り裂かれるが、
グレイ・バーンズ:「……」声を上げずそれをただ受け止める。
グレイ・バーンズ:だくだくと流血するが気にも留めない。「……それだけか?」
シェリー・ミルズ:「グレイ……!」
サンク:「…何?」
グレイ・バーンズ:口調はそう言っているが、そう何撃も保つようにはとても見えない。
サンク:「強がるね」それを見て取って言う。
サンク:「見上げた忠心だ」
サンク:「それとも、それだけじゃない?」
グレイ・バーンズ:「お前は忠心に守られているのか?」
サンク:「うふふ」
サンク:「もちろん、そんなわけはないと信じている」笑う。
グレイ・バーンズ:「……」応えない。それが答えのようなものだ。

GM:では続いて行動値6の滝口さんの手番!
滝口ハバキ:はーい!接敵してるのでマイナーはなし
滝口ハバキ:メジャー【張子艦隊《アルゴー・ノット》】《巨匠の記憶》《C:モルフェウス》
滝口ハバキ:サンクさんに白兵攻撃
滝口ハバキ:判定します。
滝口ハバキ:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,3,3,4,4,4,4,6,7,7,9,10]+10[2,5,9,9]+3[1,3]+4 → 27

サンク:フゥ~~ム
滝口ハバキ:微妙に振るわないなァ!
サンク:ドッジです!
サンク:6dx>=27
DoubleCross : (6DX10>=27) → 9[1,3,5,7,8,9] → 9 → 失敗

サンク:だめだ~
ディズナフ:なのでカバーリング!
滝口ハバキ:献身的なダーリンめ!
ディズナフ:《崩れずの群れ》をするよ!
ディズナフ:そのまま《スプリングシールド》《鋼の氷》《氷盾》。ガード値+30。
ディズナフ:これで《スプリングシールド》《鋼の氷》が品切れになります!
滝口ハバキ:削りきった!うおおダメージ
ディズナフ:カモンヌ!
滝口ハバキ:3d10+12 諸々有効
DoubleCross : (3D10+12) → 22[9,8,5]+12 → 34

滝口ハバキ:ガード分だけは抜いた!
GM:えらい!
ディズナフ:34-2d10 屍人
DoubleCross : (34-2D10) → 34-18[8,10] → 16

ディズナフ:C(16-30-9)
DoubleCross : c(16-30-9) → -23

滝口ハバキ:えーん!絶好調!
ディズナフ:カキーン!と弾きます!
滝口ハバキ:私達、お互い千日手のようですね
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を5(→ 5)増加 (109 → 114)
滝口ハバキ:演出!
GM:どうぞ!

滝口ハバキ:(今!)対峙する二人が動きを止めたタイミングで、戦闘機が動きを変える。
滝口ハバキ:ボウ、と全体の炎をまとった鳥のシルエットへと変わって、嘴で貫くようにサンクへと向かう
サンク:認識するが、避けようともしない。
ディズナフ:扉が閉まった棺が、再び射線上に現れて炎鳥の衝突を防ぐ。
滝口ハバキ:直撃すればその炎は身を包み、体外で操作する血を一瞬で蒸発させるだろう。
滝口ハバキ:ジュウ、と激突鎮火した鳥が水蒸気を上げる
滝口ハバキ:「────そう来ますよね!」
ディズナフ:「来ます、よー」
ディズナフ:「お姉さん、諦めないですねー」
ディズナフ:「UGNだから~?」
滝口ハバキ:「はい、UGNだから。……と、毅然と答えるとカッコイイのですが」
滝口ハバキ:「個人としての、癖ですね。トライ・アンド・エラー……一つの道が塞がってる時に、別のルートを開拓することが日常なんです」
ディズナフ:「その言葉、聞いたことあるー」
ディズナフ:「野球だっけ? 野球部マネージャー?」
滝口ハバキ:「ベースボールはやったことありませんね。スクールの応援で行ったきりで」
滝口ハバキ:「どちらかと言えば、ハイキングです」
滝口ハバキ:「同じ山登りでも、ピクニックに来たり、人によって目的がありますから」
ディズナフ:「ふうん…」
滝口ハバキ:「細かい変化を気にするのが癖なんですよ。……例えば、その棺」
滝口ハバキ:「毎回作り直すものではなさそうですね」
ディズナフ:「?」
滝口ハバキ:「……そろそろ、消耗なさっているのでは?」
ディズナフ:「……」
ディズナフ:「答えるわけないじゃーーん」
滝口ハバキ:「あら、残念」
滝口ハバキ:「では、私達と一緒に。結果で答え合わせしてみましょうか」笑顔を保ちながら、密かに汗を拭った。
ディズナフ:「…その答え、聞く気ないんですけどー」と言うものの。明らかに、戦闘当初より、彼らを取り巻く棺の数が減少していた。

GM:では行動値4のディズナフくんの手番!
ディズナフ:待機しまーす
GM:はい!

GM:続いて行動値1のシェリーさんもしくは畔地くんの手番!
畔地 恵:では、いいすか?
滝口ハバキ:やっちゃえ~
シェリー・ミルズ:お願いします!
畔地 恵:うっす!
グレイ・バーンズ:殺ったれ
畔地 恵:あい!
畔地 恵:マイナーで戦闘移動、前のエンゲージに移動します。オートで大槌を装備。
シェリー・ミルズ:その移動に割込。
シェリー・ミルズ:"盤上は赤か黒かルージュ・ヌワール" 《間隙の魔術師》 侵蝕[+5] これで打ち止め!
シェリー・ミルズ:対象の戦闘移動・全力移動直前に宣言 対象は任意の位置に移動可能 その後の白兵攻撃力[+20]
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を5(→ 5)増加 (110 → 115)

サンク[8]、ディズナフ[4]、滝口[6]
 |
 1m
 |
グレイ[0]
 |
 3m
 |
シェリー[0]、畦地[1]

畔地 恵:『手を伸ばし、壊れる』/コンセントレイト:キュマイラ+獣の力+獣王の力 侵蝕+7
畔地 恵:対象はディズナフ なぐる!
ディズナフ:ふふん!来い!
畔地 恵:回ってくれ!
畔地 恵:10dx7+1
DoubleCross : (10DX7+1) → 10[1,2,3,3,5,6,6,6,8,9]+4[2,4]+1 → 15

シェリー・ミルズ:"幸運ピアン・シャンス"  《妖精の手》 侵蝕[+4] ダイス目1つを10に変更 これも打ち止め!
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を4(→ 4)増加 (115 → 119)
滝口ハバキ:侵蝕含め出目が落ち着いてるなぁ
畔地 恵:お姉さんにいつも世話になって…
畔地 恵:ありがとうございます。
畔地 恵:1dx7+21
DoubleCross : (1DX7+21) → 1[1]+21 → 0 (ファンブル)

畔地 恵:んんんん!!!
GM:ファンブル表示でびっくりするがファンブルにはならないぞ!
滝口ハバキ:妖精だとよくあるぞ!
GM:そうですよねハバキお姉さん!
畔地 恵:出目悪すぎマンだなあ
滝口ハバキ:そうです!気持ちを切り替えていきましょう!実際だと22です!
畔地 恵:ハバキさん!
畔地 恵:通れ!
ディズナフ:ガードします!《氷盾》。ガード値+10。
滝口ハバキ:【縁の下の力達】《凍てつく刃》ダメージを1D10+12
滝口ハバキ:滝口ハバキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (114 → 117)
シェリー・ミルズ:"不運マル・シャンス"  《デビルストリング》 侵蝕[+6] 制限なしオートを打ち消す
シェリー・ミルズ:ディズナフの氷盾を打ち消し!
ディズナフ:ひや!そのまま打ち消されます!
畔地 恵:うおーー!みんなの力!!
シェリー・ミルズ:シェリー・ミルズの侵蝕率を6(→ 6)増加 (119 → 125)
畔地 恵:いくぜ!!
GM:こいっ
畔地 恵:3d10+1d10+12+32+15+25+8+12+3+20
DoubleCross : (3D10+1D10+12+32+15+25+8+12+3+20) → 10[4,5,1]+9[9]+12+32+15+25+8+12+3+20 → 146

GM:ヤバッッッ
滝口ハバキ:景気が良い
ディズナフ:おお…………………
ディズナフ:146-2d10 屍人
DoubleCross : (146-2D10) → 146-14[9,5] → 132

ディズナフ:C(132-9)
DoubleCross : c(132-9) → 123

ディズナフ:む、むりだ
ディズナフ:残りHP26!えっと…6回くらい戦闘不能になります
ディズナフ:復活エフェクトなし!これで戦闘不能!
畔地 恵:やったーーー!
シェリー・ミルズ:やった!
滝口ハバキ:やったー!!ほぼ1ラウンド分耐えきりましたねこの盾…!
サンク:同時に、サンクも戦闘放棄。敗北を宣言!
GM:エネミーがいなくなり、キミ達は戦闘に勝利します!
GM:では、最後の演出をやっていきましょう!
畔地 恵:あい!

畔地 恵:「……っし」
畔地 恵:ゴキゴキと肩を回し鳴らす。呼吸を整える。
シェリー・ミルズ:「さっきのグレイの動き、見てた?」 問いかける
畔地 恵:頷く。今、自分の憂いや不安はない。この人のお陰だ。
シェリー・ミルズ:ハバキがディズナフの注意を引き付けている。……一撃、大きく入れるなら今だろう。
シェリー・ミルズ:「数歩先に、相手がいるのをイメージして」
畔地 恵:「ウッス……」
シェリー・ミルズ:「あなたのペースとやり方でいい。真っ直ぐ、その先に在るよう──」
畔地 恵:ならば、自分はこの人たちの憂いを拭おう。
シェリー・ミルズ:「きちんと、合わせてあげるから」
畔地 恵:足を、踏み込んだ。
シェリー・ミルズ:指先が持ち上がる。”巣”に張り巡らされた糸は、全てが己の肉体の延長上。領域の内。
シェリー・ミルズ:踏み込んだ身体が、”跳んだ”。
シェリー・ミルズ:力強く踏み込んだ勢いそのまま──打破すべき相手の、眼前に。
ディズナフ:「っ………、やられるもんですかー」残り少ない氷の棺を、前方に搔き集める。
畔地 恵:相手は殺しのプロ。経験も技術も上。ならば、勝てない?
畔地 恵:「……そうじゃねぇよな」
シェリー・ミルズ:否。戦場において”絶対”はあり得ない。
ディズナフ:頑丈なる、氷の棺による防壁。
畔地 恵:先ず、単純にボールを蹴るように……その壁ごと少年を宙に蹴り飛ばす。
シェリー・ミルズ:幾度もの猛攻を耐え抜いた棺は、”不運”にもその一撃を最後に砕け散る。
畔地 恵:「まだだ」
ディズナフ:まるで、"壊れるべく"してそうなったように。少年の蹴りを受けて、面白いように破裂する。
畔地 恵:「ハバキさん…俺が持てるだけの、デカイもの!作れますか!」
畔地 恵:オーヴァードは固い、丈夫だ……安心できる。
滝口ハバキ:「えぇ───えぇ」
ディズナフ:「ふっ……」氷の破片が空中に炸裂する。その衝撃とともに、少年の体が宙に浮く。
滝口ハバキ:《テクスチャーチェンジ》。弾丸をすべて発射する。
滝口ハバキ:整然と並ぶ弾丸が骨子となり、砕け散った氷を取り込んで形をなす。
畔地 恵:宙に浮いたのなら、落ちてくる。
滝口ハバキ:剣?ダメです。斬れたら大変。ハンマー?良いけど却下。質量が偏ります。
滝口ハバキ:理想としては、人の体より打面が大きく。間違っても、膂力のままに貫いたりしないもの。
滝口ハバキ:つまり。
滝口ハバキ:「ちゃんと、"持って"くださいね!」
畔地 恵:「ーーー了解」
滝口ハバキ:骨に氷の肉をまとう。ただただ無骨な鉄の塊が、巨大な"拳"の形になる。
ディズナフ:「かはっ…」空中、衝撃に呑まれて体が折れる。糸が切れたマリオネットのように、そのまま落下。
滝口ハバキ:人間の数倍もある"拳"の持ち手が、ちょうど目の前に生成された。
畔地 恵:歯を食い縛る、顎の力で奥歯が砕ける。血が流れる。
畔地 恵:踏み込む、アスファルトが砕ける。足が埋まる、骨が砕ける、そして固定される。
畔地 恵:全力で力を込める、身体は耐えきれず軋み砕ける。自身の膂力に耐えられない。
畔地 恵:あぁ、だが……それでいい。
畔地 恵:傷つける相手に対して、無事でいてほしい願望……矛盾を孕んだ破壊を起こす。
畔地 恵:「おおおおおおおおおおっっっ!!!!」
畔地 恵:手を伸ばしても、壊れないでと願って。
畔地 恵:振り抜いた拳が、少年の身体を吹き飛ばし。ビルの看板目掛け、弾き飛ばす。
ディズナフ:「ッ………!」ほぼ生存本能に近い。反射的に氷の膜を眼前に精製するが、一瞬で砕け散る。
ディズナフ:空中で回転し吹き飛び、叩きつけられる。轟音が鳴って、看板がひしゃげた。
GM:街のネオンが明滅する。
ディズナフ:「…………っ、は、」
ディズナフ:「………」ぴくぴくと指だけ動いている。起き上がれない。戦闘不能。
グレイ・バーンズ:その結果を見ずして。まるでそうなると信じていたかのように。
グレイ・バーンズ:刹那、弾丸のように飛び出す男がある。守る者がなくなった女を目がけ、
グレイ・バーンズ:その毒手の鉤爪が瞬く間に迫り、その身体を捉えようとして。
サンク:「やめだ」ハンズアップ。今度は本気だ。
シェリー・ミルズ:「グレイ」
サンク:「降参だ、降参。これ以上やってられないよ」
グレイ・バーンズ:サンクの声では止まらなかったが、シェリーの声で寸前で止まる。
シェリー・ミルズ:「……気持ちはわかるけど、ね」
サンク:「元女王様の寛大なるお心に感謝しよう」それは少し演技がかった言い方で言って。
シェリー・ミルズ:少し眉根を寄せる。「そう思うなら、二度とアタシ達に近寄らないで」
グレイ・バーンズ:「……お前たちの主人に伝えておけ」
グレイ・バーンズ:「他の指風情ではなくな」
グレイ・バーンズ:「落ちた指は二度と繋がらん」
グレイ・バーンズ:「三本の指でフォークを握る練習か、義指の算段でもしておけと」
サンク:「…仰せのままに」仰々しく礼。そのまま姿がかき消える。
サンク:血の匂いがする風が吹き、止んだ。《瞬間退場Ⅱ》。ディズナフを連れてシーンから退場します。
シェリー・ミルズ:「…………」 去った後を物憂げに見つめて。
シェリー・ミルズ:(……これで。平穏な日々もおしまいかしら)
グレイ・バーンズ:悄気げるシェリーの肩を支える。
グレイ・バーンズ:「終わりだ。今は。無事に終わった」
グレイ・バーンズ:「それでいい」
シェリー・ミルズ:「……ん」 その肩に、ぽす、と頭を預ける。
シェリー・ミルズ:「……そうね。二人とも──いえ」
シェリー・ミルズ:「みんな。無事だったんだもの」
GM:戦闘が終わり、繁華街に静けさが戻ってくる。
GM:本当の風が吹いて、地面に広がっていた白い花びらを舐めるように舞い上がらせる。
ダチュラ:「…………」白い花びらの絨毯のなかで、途方に暮れたようにへたり込んでいる。
畔地 恵:ふらつく足で歩く。座り込んだダチュラのもとへと歩みを進める。
畔地 恵:目の前まで、近づいて。
ダチュラ:「……!」ぴくっと、怯えたようにする。
畔地 恵:「……ダチュラ」
ダチュラ:戦闘を経て、もはや戦闘用プログラムは機能していない。
畔地 恵:「言いたいこと、文句とか。あるよな」
ダチュラ:頬に血色が戻っている。まるで少女のように。
ダチュラ:俯く。
畔地 恵:「後で全部聞く。なに言っても良い、気が済むまで」
ダチュラ:「………いやです」
ダチュラ:「恵が、それを聞くだけなんていや」
畔地 恵:「…」
ダチュラ:顔を上げる。「恵だって、きっと、言いたい事があるはずよ」
ダチュラ:「それを、気が済むまで聞きたいの」
畔地 恵:「……いや、俺は」バツの悪そうな顔。
ダチュラ:「むっ」むっとしている。
畔地 恵:「……はぁ」小さく息を吐く。
畔地 恵:「分かった……そもそもの話」
畔地 恵:「お前が俺に愛想尽かしてなければだから」
畔地 恵:「なぁ」
ダチュラ:「はい、恵」
畔地 恵:「俺みたいなのに懲りてなければ」手を伸ばす。
畔地 恵:「手を、取ってくれ」
ダチュラ:甘く熟れた毒花の香りがした。
ダチュラ:それはあなたを酔わせることができる花の香り。
ダチュラ:「…はい、恵」
ダチュラ:「わたしこそ、です」
ダチュラ:華奢な手のひらが伸びて、キミの手を取る。
畔地 恵:その白い手を、壊さないよう優しく包む。始めて、自分から触れる。
畔地 恵:甘く、優しく、どこかフワフワとした浮遊感を感じて怖くなるが……それでも
ダチュラ:「壊れないわ」小さく微笑む。
畔地 恵:「そうか」ゆっくりと手を引いて、距離を縮める。
畔地 恵:「無事で、良かった」
ダチュラ:それを聞いて、ほんのりと頬が色づく。
畔地 恵:「あんまり、上手く言えねぇけど……これは、本当だから」
ダチュラ:「……はい」恥ずかしそうにはにかむ。
ダチュラ:花のようであり、年頃の少女のような笑みだった。
畔地 恵:「あぁ」笑い返す。
畔地 恵:初めて出逢ったときと同じ、いや……そのときよりも見惚れながら。
畔地 恵:少年は少女の手を引き、歩き出した。



GM:シーンを終了します。

GM:そしてバックトラック!
GM:Eロイスはありません!代わりにコイツが居ます!

・"九つ葉"C市UGN支部長・八乙女修子
 タイミング:バックトラック
 バックトラックのダイスを振る前に、2d10侵蝕率を減らしてもよい。

八乙女修子:私のNPCカードを使用してもいいですよ!
シェリー・ミルズ:ありがたく。使っておくわね
シェリー・ミルズ:125-2d10
DoubleCross : (125-2D10) → 125-12[2,10] → 113

滝口ハバキ:私はロイスが7個もあるし普段から八乙女ちゃんに癒やされてるので、NPCを使わずに素振りします。
滝口ハバキ:117-7d10
DoubleCross : (117-7D10) → 117-45[8,1,3,9,6,8,10] → 72

シェリー・ミルズ:ここからメモリー分を引いて、103スタート。残りロイスは5枚で素振り。
滝口ハバキ:5点!
シェリー・ミルズ:103-5d10
DoubleCross : (103-5D10) → 103-29[8,5,7,6,3] → 74

シェリー・ミルズ:5点!
畔地 恵:素振りでいいかな
グレイ・バーンズ:貰います~
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を2d10(→ 7)減少 (124 → 117)
シェリー・ミルズ:ぐ、グレイ ちゃんと帰ってきてね
GM:出目…!
畔地 恵:111-5d10
DoubleCross : (111-5D10) → 111-25[3,1,9,5,7] → 86

畔地 恵:うい
グレイ・バーンズ:等倍行けるでしょ~
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を4d10(→ 16)減少 (117 → 101)
シェリー・ミルズ:こら!!!!!!
グレイ・バーンズ:いけてなかった
滝口ハバキ:グレイ!!!
GM:あっっっ!!!
GM:も~~!
グレイ・バーンズ:追加ぶりします
グレイ・バーンズ:グレイ・バーンズの侵蝕率を4d10(→ 26)減少 (101 → 75)
グレイ・バーンズ:先に出て
畔地 恵:こわー
GM:良かった~~~~~(ヘナヘナ)
滝口ハバキ:このようにバックトラックで100を下回らなかった場合は、追加で振ることが出来るのよ
シェリー・ミルズ:チュートリアルバキ姉!
八乙女修子:さすがハバキさん!勉強になります!
畔地 恵:そうなんですね!
GM:というわけで全員帰還!おめでとうございます!
GM:おかえりなさ~い!
GM:経験点配布はアフタープレイで行いますよ!まずはEDをやっていきましょう!


◆Ending◆滝口ハバキ

GM:エンディング!
GM:まずは滝口さんのエンディングから。
GM:オープニングのリフレイン、破浪と会話して、入れ替わりで八乙女修子と会話をしようと思うんですが
GM:場所のご希望はありますか?
滝口ハバキ:ふんふん。そうですね~
GM:ぶっ壊れた繁華街を遠目に眺めつつ駅ビル内でカッフェします?
滝口ハバキ:良いですね。 そんな感じで行きましょう
GM:はーい!



GM:C市。都会すぎず田舎すぎない地方都市。
GM:改築されたばかりの駅ビルは、店並びは悪くないものの、街並みからは妙に浮いている。
GM:そんな駅ビル内、3階。カフェ『アイドルフロントコーヒー』。
GM:可愛らしい内装に、女性客が多い店内。パンケーキやパフェが名物。いまの季節限定メニューはいちごのパフェ。
GM:キミはすっかり店内に馴染んで、店の一角に座っていた。
破浪:「いや~」目の前に、チャイナ服姿の男が座っている。
破浪:キミとは正反対に、剣呑な雰囲気を漂わす破浪は店内から浮いていた。
滝口ハバキ:スイーツをあえて頼まず、軽めのロールパンとバターのセットが並んでいる。
破浪:「ほんとこういう所好きですね、ハバキさん」
滝口ハバキ:「こういうお店、意識して入らないと無くなっちゃうんですよ。……すごい見られてますよ、破浪さん」
破浪:「誤解されてますかね、オレたち」ニヤニヤと笑みを浮かべながらウインク。
破浪:「お似合いのカップルだって見られてるんじゃないです?」
滝口ハバキ:「あはは」乾いた笑い。多少度胸のある返しができるようになった。
滝口ハバキ:「懲りないですね、その口ぶり。先日の一件でうちの組織的には警戒対象だって、わかってますか?」
破浪:店員がおっかなびっくりコーヒーを運んできたのを、愛想良く受け取っている。
破浪:「もっちろんですとも。商売上がったりですよ」
破浪:「鳴り物入りで準備してた新事業が台無し。また手を出そうものなら、今度こそオイタじゃすまないでしょうし」
滝口ハバキ:「それは何より、とは言いませんけれど」紅茶をストレートで飲む。
滝口ハバキ:「ダチュラさんの件は、明らかに一線を越えた振る舞いですからね」
滝口ハバキ:「もうしばらくは肩身の狭い思いをして頂きます」
滝口ハバキ:「いい機会ですし、足など洗ってみては?」
破浪:「ははは…は?」
破浪:「冗談でしょ」
滝口ハバキ:(……踏み込みすぎましたかね?)
滝口ハバキ:「そうでしょうか。オーヴァード相手にひどい目にあって懲りるのは、変じゃないと思いますよ」
滝口ハバキ:「……貴方を襲った二人は、しばらくは来ないでしょうけども。まだなにか企むおつもりなんですか?」
破浪:「そうですね」頬杖をつく。楽しげにガラス窓の向こうを見る。
滝口ハバキ:紅茶で唇を湿らせようとし、中身が少ないことに気づいて止める。
GM:先日の戦闘の現場は、情報統制が敷かれ、工事中ということになっている。崩れかけた現場がちらりと見える。
滝口ハバキ:目線を追って窓の外を見た
破浪:「ただの人間がオーヴァードを言いなりにさせたら」
破浪:「これほど愉快なことはないでしょ」
滝口ハバキ:「……」
滝口ハバキ:「そういうのって」
滝口ハバキ:「意地かなにかですか?」
破浪:「ええ、意地です」
破浪:「不運にも不幸にも超人になりそこねたまま、こんな商売してる男の」
破浪:「バケモンになるかもしれないリスク背負う度胸もない小市民ですしね」
破浪:ニヤニヤと笑みを浮かべたまま言う。「だから、ハバキさんとも友達になりたいんだよなあ」
滝口ハバキ:(険しい山にチャレンジする人が、絶えないみたいなものですか)
滝口ハバキ:「なるほど、ろくでもない」ボソリ、とつぶやいて。(自分の中で完結して、外から説得しようがない辺りが特に)
滝口ハバキ:「前後が繋がってませんよ、それ」
滝口ハバキ:「屈服対象として見てるじゃないですか」
破浪:「あ~~~~」少し上体を倒し、ハバキさんをじっと見る。
破浪:「いいっすね………」
破浪:「アリですね………」
滝口ハバキ:「…………」ジトー。
破浪:「はっはっは」
滝口ハバキ:「貴方達の文化では意外かもしれませんが」
滝口ハバキ:「そういう話をこういうお店でしないで頂けますか」ぴしゃん。
破浪:「謝りますよ~~ハバキさん。ちょっとしたジョークじゃないですかあ」
破浪:「それにですね、意外と、繋がってないってこともないんですよ?」
滝口ハバキ:「そうですか。貴方が超人を警戒するのと同じぐらい、世の女性はそういう言動を警戒しております」
滝口ハバキ:「なにがですか」
破浪:「そうそう、それですよお!」
破浪:「ま~たどこぞの超人がか弱いオレを狙うかもしれないじゃないですか?」
破浪:「そんなオレの窮地、ハバキさんはきっと助けてくれるじゃないですか~!正義の味方ですもんね!」
破浪:「そういう時に連絡が取りやすいように、友達になっときましょ。ね!」
破浪:有無を言わせぬ勢いでぐいぐい話す。
滝口ハバキ:「声が大きい……そして、何度も言いますがお断りします」ロールパンを切り分ける。
破浪:「今日はお近づきの品を持ってきましたよ」聞いてない。
滝口ハバキ:「先程も言いましたが、襲われたくないなら組織から足を洗えば良いのです。だいたい……」
滝口ハバキ:(聞いてない……)
破浪:鮮やかな色の小さな紙袋をテーブルに並べる。キミはおそらくぴんとくるブランドの。
滝口ハバキ:どうしよう、と目を泳がせた先で店員さんたちがヒソヒソしている。顔、覚えられないと良いな。
滝口ハバキ:「お詫びの品……?」
滝口ハバキ:「なんですか、これ」素知らぬ顔。
破浪:上品な色合いのリボンで包まれた小さな箱、洒脱な装丁の缶、がいくつか。
破浪:「まーた。知らないわけないでしょ?ハバキさんくらいの女性が」
破浪:「こっちがチョコレート、今の季節にぴったりでしょ? んでこれが、口紅」点々と指さす。
滝口ハバキ:「だから、女性の趣味に理解があるのが妙に怖いんですけれど……」
破浪:高級ブランドを次々に暗唱する。
破浪:「喜んでくれるかなと思って」
滝口ハバキ:支部の子たちに配るチョコの参考に見に行った記憶がある。(……暗に、マフィアの情報網とかアピールされてますかね)
滝口ハバキ:(本当の脅しのテクニック入ってて怖いなぁ…!)
滝口ハバキ:「そうですか……どうも……」
破浪:「前におすすめデザート持ってくって話しましたし」
破浪:「ハバキさんのために用意したんです。受け取ってくれますよね?」
滝口ハバキ:「…………」んん、と唇を結んで。
滝口ハバキ:「はぁ。……支部の子たちで分けておきますよ」
滝口ハバキ:「"UGNに助けられた方からのお礼です"とお伝えしておきます」
破浪:「あんたにあげたのに」
滝口ハバキ:「それはどうも。一人では食べきれないものは皆で分けるのがうちの方針ですので」
滝口ハバキ:「じゃあ、ホワイトデーというわけではありませんが、アドバイスを1つ」
破浪:「伺いますよ。なんです?」
滝口ハバキ:「自分の意地は変えないのに、こちらに譲歩を求めるのは良くない癖だと思いますよ」ツン、と意識して口調を固くする。
滝口ハバキ:「……さ、こちらはそろそろデートの時間なんです。教育に悪い方はお引取りください」
破浪:「変える気ないって、分かってくれるからな~」
破浪:「はい、ハバキさん。今度は、今度こそオレのおすすめの場所に行きましょうね」
破浪:席を立ち、ぷらぷらと手を振る。
滝口ハバキ:「お断り、です」しっ、しっと手を振る。
GM:店員がのけぞる。その間を飄々とチャイナ服姿の男が去っていく。
滝口ハバキ:ツン、と背筋を伸ばしたまま。何事もなかったかのように紅茶を飲み干す。
滝口ハバキ:特徴的な靴音が遠ざかるのを確認して。
滝口ハバキ:「はぁ~~~~っ…………!」(つ、疲れた…!)
滝口ハバキ:(ダチュラさん関連は挫折したのに、まだ目をつけられてるとは……)
滝口ハバキ:(サンク&ディズナフの被害者とは言え、もう少し厳し目にするべきでしたかね…)
滝口ハバキ:かちゃかちゃ、と空けたパンの籠とお皿をまとめる。
滝口ハバキ:「…………なにか、甘いもの食べますか」
GM:…そんな風にしてると、入れ替わりで足音。もっと軽やかな。
八乙女修子:「ハバキさんっ!八乙女修子、参上しましたっ…」
八乙女修子:「わっ、すごい! 高そうなお買い物!さすがハバキさん…大人の女性らしい…!」
八乙女修子:制服姿の凡庸な容姿。支部長・八乙女修子が、キミの席までやって来る。
滝口ハバキ:「あ~……」隠してなかった。どうしよっかな。説明が大変だ。
八乙女修子:机に並べられた紙袋の数々を見て、勝手に驚嘆している。
滝口ハバキ:「…………よし」
滝口ハバキ:「うふふ、そうでしょう。コレは支部の皆に配るので、後のお楽しみね」
滝口ハバキ:乗っかる。
八乙女修子:「えーっ、太っ腹…!」
八乙女修子:「あっ!分かりましたよ、ハバキさん!」
滝口ハバキ:ドキ。「何がですか?」
八乙女修子:「今回の事件が無事に解決したねぎらいで、みんなにプレゼントを用意してくれたんですね!」
八乙女修子:「さすがハバキさん…。気遣い上手…。私も支部長として見習わないと…」
八乙女修子:メモを取っている。
滝口ハバキ:「……………」
滝口ハバキ:「そうですよ~~。サプライズなので内緒にしてくださいね?」人差し指を立てる
滝口ハバキ:「こちら口止め料です」手元にあった缶を開封して、個包装されたチョコを1つ八乙女ちゃんに渡す。
八乙女修子:「え~~~っ、いいんですか~!?えへへ、役得ってやつですね…」
八乙女修子:ほくほくとした笑顔でチョコを受け取ります。
滝口ハバキ:(貰い物だということは支部の方で明かそう)と精神の回復を図っている。
八乙女修子:ここはお店の中だからあとで食べよう…とごそごそ鞄の中にチョコをしまっている。
滝口ハバキ:「さ、八乙女ちゃんも注文してくださいね。これからお買い物に行くので、先に食べておきましょう」
滝口ハバキ:注文していたいちごパフェが届き、広げていた缶を紙袋にまとめる。
八乙女修子:「はい!」メニューを広げる。
八乙女修子:「ハバキさんと一緒に買い物できるなんて、すっごく楽しみです」
滝口ハバキ:まるごとのいちごと、スライスされた果肉で花のように開いたパフェにフォークを入れる。甘くて美味しい。
滝口ハバキ:「えぇ、私も八乙女ちゃんと一緒で楽しみですよ」
滝口ハバキ:「プランはいくつか考えてますので。食べながら、どこに行くか決めましょうか」
八乙女修子:「そうしましょう!私もいちごパフェにしたいと思います!」
滝口ハバキ:「あ、そうします?」
滝口ハバキ:「なんなら、別の味を試してもいいですけど」
滝口ハバキ:細長いスプーンでクリームといちごを掬って、八乙女ちゃんの口元に運ぶ
八乙女修子:「そんなことが…!」
滝口ハバキ:「はい、あーん」
八乙女修子:「あ! …えへへ、失礼します……」照れてニヤニヤしてから。
八乙女修子:あーんと身を乗り出す。
滝口ハバキ:あむ、と食べさせた後、ほころぶ顔をニコニコと眺める。
滝口ハバキ:安堵の気持ちに、ようやく周りを気にする余裕ができた。
滝口ハバキ:他のお客さんたちも、これからの予定や、味の話をしている。
滝口ハバキ:店の窓から見える事件現場は区切られて、その周りではいつもどおりの人の営みが続いていく。
滝口ハバキ:(…………うん)
滝口ハバキ:舗装されたコンクリートの下に、どんな陰謀が飛び交っていても。
滝口ハバキ:その上で過ごす人は、被害を知らず、被害に合わずに保たれている。
滝口ハバキ:そうするのが"私達"のお仕事で、ここから見える景色は、自分たちが守ったもの。
滝口ハバキ:「普通でいいんですよね、普通で」
滝口ハバキ:「こういう普通が、一番、幸せですね」
滝口ハバキ:甘い一匙を口に運ぶ。
滝口ハバキ:いい日になる予感がした。


◆Ending◆シェリー・ミルズ

GM:続いてシェリーさんのED!
GM:睦美なずなとお話してもらおうというシーンです。
GM:退院したばかりのなずなに会いに行ってもらおうかしら?
シェリー・ミルズ:じゃあ、そうしようかしら。
GM:そうすると…場所どうしようかな
GM:大人っぽく、純喫茶的な場所にしましょう!



GM:C市。純喫茶『キャニオン』。
GM:繁華街の路地にある、老舗の喫茶店。
GM:アンティーク調の内装の店内は、客層も合わせて落ち着いた空気が漂う。
睦美なずな:「シェリー。こっち」小さな声で呼びかける。理知的な雰囲気の小柄な少女。
シェリー・ミルズ:からん、と控えめな音を立てて入り口の扉が閉まる。差していた日傘を閉じ、少女を見つけると僅かに口角を上げた。
シェリー・ミルズ:「元気そうね。安心したわ」
睦美なずな:「おかげさまで。無事に退院できました」
シェリー・ミルズ:少女の向かい席に掛ける。
シェリー・ミルズ:穏やかで落ち着いた店内だ。深く息をすると、染み込んだコーヒーの薫りがする。
シェリー・ミルズ:「ここ、良く来るの?」
睦美なずな:先日負った怪我は快方に向かい、彼女は少しずつ日常に戻ろうとしている。
睦美なずな:「ん? ううん…」ちいさく笑う。
睦美なずな:「初めて」
睦美なずな:「せっかくシェリーとお茶するんだからさ。らしい所にしたくて」
シェリー・ミルズ:少し笑う。「わざわざここを待ち合わせにするものだから、てっきりそうなのかと思ってた」
シェリー・ミルズ:メニューを開く。……予想はしていたけれど、ドリンクメニューはおおよそコーヒーとその派生で占められている。
シェリー・ミルズ:「気を遣わなくても良かったのよ。駅前のカフェとか……そういうところでも、全然」
睦美なずな:「だって…シェリー、淹れたてのコーヒーだとか、そういうのが好きそうじゃない」
睦美なずな:照れると、拗ねたような表情になる。
シェリー・ミルズ:緊張が解けているせいか、随分と幼く思えるな、と思った。
睦美なずな:「駅前のカフェになんて、連れていけないよ。こんな美人さん」
シェリー・ミルズ:「そうかしら」 小首を傾げる。
シェリー・ミルズ:「あと……実を言うとね。コーヒー、飲めないの」
睦美なずな:「え」
睦美なずな:「マジ?」
シェリー・ミルズ:半分くらいは嘘。ただ、飲むと碌なことにならないから半分くらいは本当だ。
シェリー・ミルズ:「ええと……飲むとね、気持ち悪くなっちゃうっていうか」
シェリー・ミルズ:普通の人間はカフェインを摂取しても”酔う”という感覚にはならない。言葉を選ぶ。
睦美なずな:「ああ、カフェインが苦手なんだね。そういう体質の人、いるものね…これは申し訳ないな」
シェリー・ミルズ:「理解が早くて助かるわ。理系の人……だからかな」
シェリー・ミルズ:「気にしないで。こういうところは……大抵。ミックスジュースが美味しいものだから」
睦美なずな:「ふふ」くすっと笑う。
シェリー・ミルズ:手を挙げて店員さんを呼ぶ。宣言どおりにミックスジュースを注文する。
シェリー・ミルズ:「似合わないって思った?」
睦美なずな:こちらはホットコーヒー。
睦美なずな:「正直に言うとね」
睦美なずな:くすくすと笑う。「人は見かけによらないね」
シェリー・ミルズ:「そうかも」
GM:少し経つと、店員が注文したものを運んでくる。
GM:背の高いグラスに、チェリーが飾り付けられたミックスジュース。華奢なカップに注がれたホットコーヒー。
シェリー・ミルズ:飾られているチェリーを、より鮮明な赤が摘み上げる。ぱく、と一口。
シェリー・ミルズ:もく、もく……と甘いシロップに漬け込んだ果実を味わう。
睦美なずな:カップを口に運びながら、その様子を見ている。
睦美なずな:「気に入ってくれた?」
シェリー・ミルズ:それから、一口ジュースを味わって。「……美味しいわ。とっても」
睦美なずな:「良かった」満面の…というわけではないが、嬉しそうに笑う。
睦美なずな:「あのね、シェリー」
シェリー・ミルズ:「?」
睦美なずな:「今日は改めて伝えたかったんだ。あたしを、麝香会から…あいつらから助けてくれたお礼」
睦美なずな:「監視の目も無くなったし…UGNの人たちが見守ってくれてるしね」
シェリー・ミルズ:「御礼なんて。偶然、そうなっただけよ」
睦美なずな:「わざわざ工場を探し出して連れ帰ってくれるのが、偶然だなんて」
シェリー・ミルズ:「それはまあ、成り行きというか……」
睦美なずな:「いいじゃない。言わせてよ、お礼くらいさ」目を細める。
シェリー・ミルズ:むず痒そうに紙ナプキンを指先で弄ぶ。
シェリー・ミルズ:「……じゃあ、どういたしまして」
睦美なずな:「うん。ありがとう、シェリー」
睦美なずな:「それにね。悪いことばかりじゃなかった」
シェリー・ミルズ:「例えば?」
睦美なずな:「まず、シェリーと知り合えた」冗談めかして言ってから。
シェリー・ミルズ:肩を竦める。
睦美なずな:「世の中に、レネゲイドウイルスなんていう、まだ未解明で不可思議な物質があることを知れた…」
シェリー・ミルズ:本心だろう。瞳の奥が輝きを増したのが分かった。
睦美なずな:「…兵器作りに加担したことは、やっぱり、後悔の念が大きいけど」
睦美なずな:「シェリーが言ってくれたように、せっかく得た知識を、何か良い事に貢献させていきたいなって、今は思ってる」
睦美なずな:少し照れくさそうに言う。彼女の記憶処理は行われていない。
シェリー・ミルズ:深く頷く。「UGN彼らも喜んでいたわ。心強い協力者ができた、って」
睦美なずな:「すごいよね、それ。本来なら記憶に干渉されてしまうんでしょ?」
睦美なずな:「ふふ、そう…。あたしの記憶は残って、しかも彼らの研究に携わることができるかもって」
シェリー・ミルズ:「ええ……情報の秘匿は、日常を守るために必要なことだとされているけれど」
シェリー・ミルズ:「人とオーヴァードの共存は、彼らの目指すところでもあるから」
シェリー・ミルズ:「……アタシも、詳しくは知らないのだけど。又聞きくらい」
睦美なずな:「……シェリーは」
睦美なずな:「UGNではないんだね」
シェリー・ミルズ:「ええ」
シェリー・ミルズ:「今回は、互いに協力し合う理由があったから手を組んだ」
シェリー・ミルズ:「それ以上でも、以下でもないわ」
睦美なずな:「組織に属していない、能力を世間に隠して生きる超能力者…で済ませるには」
睦美なずな:「あなたの言動やふるまいが、どうもな」苦笑する。
シェリー・ミルズ:少し目を細める。
シェリー・ミルズ:「もし、アタシが──UGNとは本来相容れない、むしろ平穏に仇なす側だとしたら」
シェリー・ミルズ:「幻滅する?」
睦美なずな:「………」
睦美なずな:「カフェインが苦手で、あたしのことを心から心配してくれて、やくざなふるまいをするチンピラを真正面から叱咤する」
睦美なずな:「そんな人が……平穏に仇なす側だなんて」
睦美なずな:「信じられないよ、って、笑うかな」
シェリー・ミルズ:「…………ふ、ふっ」 堪えきれないように笑う。
睦美なずな:「………ふ」こっちも、つられたように笑う。
シェリー・ミルズ:「そっか。そういう風に、見えてるんだ」
睦美なずな:「そうだよ。本心だからね」ちょっと照れくさくなって、髪をくるくる指先でいじる。
シェリー・ミルズ:かつて、”女王”の一人と目されたミルズの令嬢。裏社会の一角に立っていた女を。
シェリー・ミルズ:──過去を、知らなければ。そんな風に、今は人の目に映るのか、と。
睦美なずな:「あ、でも」
睦美なずな:思いついたように瞬きする。
シェリー・ミルズ:「?」
睦美なずな:「あなたの恋人」
睦美なずな:「彼は……正直」
睦美なずな:「平穏に仇なす側にしか見えない」
睦美なずな:真面目くさった顔で言う。
シェリー・ミルズ:少し瞠目して、それから真面目な顔に戻って。
シェリー・ミルズ:「……やっぱり、そうよね」
睦美なずな:「迫力あるし…」
シェリー・ミルズ:「常に、威圧感があるというか……」
シェリー・ミルズ:「……それが嫌なわけじゃないのよ? ただ、その……ほら。さっき言ったみたいな、駅前のカフェに入ったりすると」
シェリー・ミルズ:「すごく……視線は感じるのよね」
睦美なずな:「それは………」
睦美なずな:(美人のシェリーを見ている視線もあるんじゃないの…?)
睦美なずな:う~ん、と思っている。
睦美なずな:「まあ、でも、お似合いに見えるよ」
シェリー・ミルズ:ストローでミックスジュースを飲みながら、もう少し雰囲気を穏やかにしてもらうべきかしら……と考えている。
シェリー・ミルズ:「……そ、そうかしら」
シェリー・ミルズ:「そうだと……いいのだけど」
睦美なずな:「どうしたの、突然自信をなくして」おかしそうに笑う。
睦美なずな:「…ああ、そうだ」
睦美なずな:「シェリー、あたしと出会った時に『この街には引っ越してきたばかり』と言ってたけど」
睦美なずな:「あれは本当?」
シェリー・ミルズ:「半分正解で、半分嘘」
睦美なずな:「成程」首を傾げる。
シェリー・ミルズ:「まだ、ここに留まるかは決めていないの。色々……事情もあるし」 オーヴァード絡みだと暗に匂わせる。
睦美なずな:「そっか…、うん、聞かない方がいいかも」肩をすくめる。
シェリー・ミルズ:「それがいいわ。……なずなは、まだ暫くここにいるつもり? それとも、そろそろ帰るのかしら」
睦美なずな:「あたしは、もう少し怪我が快復するまでこの街にいて…」
睦美なずな:「そしたら、アメリカに戻る予定。大学もあるし、UGNのラボも紹介してもらえそうなんだ」
睦美なずな:声と表情に、どこか少し楽しそうな色がともる。
シェリー・ミルズ:心の底から、未知と向き合うことが好きな少女なのだろうと思った。
シェリー・ミルズ:「きっと、上手くいくわ」
睦美なずな:「うん」微笑む。
睦美なずな:「お母さんに、無理させちゃったなって思うこともあるけど…それでもね」
睦美なずな:「やっぱり、あたしのやりたいことだから。自分の出来ること、やりたいことを、やってみようと思う」
シェリー・ミルズ:頷く。「あなたの研究は、いつか誰かを幸せにできる」
シェリー・ミルズ:「アタシが”願う”から、きっと叶うわ」
睦美なずな:「ふふ」
睦美なずな:「正義の味方で、幸運の女神まで司ってくれるなんて」
睦美なずな:「素敵な人だね、シェリー」
シェリー・ミルズ:はにかむように微笑む。
シェリー・ミルズ:「……その代わりに、というのもなんだか変だけれど」
シェリー・ミルズ:「あなたにひとつ、お願いしていい?」
睦美なずな:「うん? 何?」
シェリー・ミルズ:「大学のこと、教えてほしいの」
シェリー・ミルズ:「こっちとアメリカじゃ違うことも多いだろうけど……アタシね」
シェリー・ミルズ:「いつか、大学に行きたいと思ってるのよ」
睦美なずな:目を見開く。「そっか」と、頷く。
シェリー・ミルズ:「進む道はきっと違うけれど……なずなが、何に夢中になっているか」
シェリー・ミルズ:「楽しいことを、聴かせてほしいな」
睦美なずな:「そんなの、いくらでも教えてあげる」キミの言葉を聞けて、嬉しそうに頷く。
睦美なずな:「ただの21歳の、つまらなくて楽しい、キャンパスライフだ」
睦美なずな:「だから、シェリー。普通の女の子みたいな顔で聞いてよ」そう言って、微かに笑った。


◆Ending◆グレイ・バーンズ

GM:C市、レルホテルC市駅前店。
GM:オレンジ色の夕陽が空を染め上げていた。日が暮れ始める時間帯。
GM:キミは情報屋・黄梅からの電話連絡を受けていました。
黄梅:『…そうよ、あの女の子みたいな格好してる方。あっちの能力で、全部喋らされちゃって』
黄梅:『あなた達には迷惑かけたわね』すまなそうな声。
グレイ・バーンズ:「……死んだのかと思っていたが」
グレイ・バーンズ:「その調子ならあながちそうでもないようだな」
黄梅:『ふふ、そこはあたし、正直なところ、自分の命を優先させていただきますもの』
黄梅:『とっても元気。ここしばらくは自主休業させていただいてました』ケタケタ笑っている。
グレイ・バーンズ:「……そうか」
黄梅:『なあに、あたしが生きてて嬉しい?』
グレイ・バーンズ:「死んでいるよりは余程な」
黄梅:『ふふ。もっと口説いてちょうだいよ』
グレイ・バーンズ:「……」
黄梅:『あら失礼。それどころじゃなかったかしら』愉快そうに言う。
グレイ・バーンズ:「お前が欠けると言うわけではない」
グレイ・バーンズ:「優秀な情報屋だと思っている。人格的には……」
グレイ・バーンズ:「瑕疵を才覚で補えるくらいにはな」
黄梅:『まっ』ケタケタ笑う。『とんだ殺し文句ですこと』
黄梅:『ええ、あなたの信頼に応えられるように、例の案件も見繕っておいたわよ』
グレイ・バーンズ:「休業中と聞いたが……こちらの依頼も滞っているわけではなかったのか」
黄梅:『だって、本当に嫌われちゃったら困るもの』
黄梅:『しっかりと進めていました。メールで送ってあげるから、二人で選びなさいな』
グレイ・バーンズ:「……助かる」
黄梅:『仕事ですもの。今後ともごひいきにしてね、グレイ』
グレイ・バーンズ:「頼りにしない方向を望むがな。こちらは」
黄梅:それもそうね、と笑い声がして、通話が切れる。
グレイ・バーンズ:通話の切れた端末を机に置いて。
グレイ・バーンズ:傍らのベッドを見る。「……待たせたな」
シェリー・ミルズ:「別に、大丈夫よ」
シェリー・ミルズ:リラックスした様子でベッドに転がり、最近新調したばかりのスマートフォンを弄っている。
グレイ・バーンズ:その横。ベッドに腰掛けて。「……調べ物か?」
シェリー・ミルズ:俯せになったまま、端末の画面をグレイに向けて見せる。
シェリー・ミルズ:「イルミネーションが有名なところ」
グレイ・バーンズ:「……興味があるのか?」
グレイ・バーンズ:「初めて聞いたが……」
グレイ・バーンズ:ベッドに広がる長い黒髪の毛先を、梳くように撫でている。
シェリー・ミルズ:「なずなが、『この辺りだとどうせやることもないだろうし、行ってきたら?』って」
グレイ・バーンズ:「近いのか」
シェリー・ミルズ:されるがままに髪を弄られている。「車なら、そんなに遠くもないみたい」
グレイ・バーンズ:端末を触ってスワイプしている。「遅くまでやっているのか」
シェリー・ミルズ:「場所にもよると思うけれど……」 今から行けばそう遅くまではならないはずだけど、とも考えている
シェリー・ミルズ:「今からどこかに行く予定、あったかしら」
グレイ・バーンズ:「無いが……そこへの通りは今大規模工事中だ。夕方のラッシュは避けたいところだな」
グレイ・バーンズ:「夜に出ようか。それでいいか?」
シェリー・ミルズ:「そういうことなら、もちろん。構わないわ」 頷く。
グレイ・バーンズ:「……」
シェリー・ミルズ:スマートフォンをスリープ状態にして、ベッド脇のテーブルへ。少し伸びをする。
シェリー・ミルズ:「どうかした?」
グレイ・バーンズ:「……いくつか住居を見繕わせている。この街で」
グレイ・バーンズ:「……だが。ここに決めていいものかなと」
グレイ・バーンズ:「色々見て回ってもいいのかもしれんとも思うが。お前はどうしたい」
シェリー・ミルズ:上体を起こして、グレイと向き合いつつ暫し考える。
シェリー・ミルズ:「そうね…………麝香会も、暫くは大きく動くことはできないでしょうし」
シェリー・ミルズ:「UGNが目を光らせているなら、そういう意味では穏やかに過ごせるかもしれないわ」
グレイ・バーンズ:「存外優秀のようだったしな」
シェリー・ミルズ:「ええ」 少し笑みを浮かべながら。「最初、あの盛り上がり方を見た時は……どうなるのかと思ったけれど」
グレイ・バーンズ:「その割には追従していたが……」
シェリー・ミルズ:タンバリンをシャンシャンしたりマイクでエコーがわんわん鳴っていた光景を思い出す。
シェリー・ミルズ:「そ、それはその……郷に入らば郷に従え、みたいな……」
シェリー・ミルズ:もごもご言って。「ただ……返した手前、仕方ないのだけれど。サンク&ディズナフ彼らのことは、気になるわね」
グレイ・バーンズ:「音に聞こえし“八人の女王”があれとはな……」言いかけて止め。「……いや」
グレイ・バーンズ:「あれはもう問題あるまい」
シェリー・ミルズ:「……そうかしら。”中指”がこのまま、護衛の乏しいアタシ達を放っておくようには思えないのだけど」
シェリー・ミルズ:そう思うだけの理由があったのか、と視線が問うている。
グレイ・バーンズ:「護衛の乏しさを教えた。乏しいながら狩り切るには奴等だけでは荷が勝つことも」
グレイ・バーンズ:「俺の目的も教えておいた。やつの狙いとは競合しまい」
グレイ・バーンズ:「無駄な戦力を割くこともないだろうよ。これ以上は」
シェリー・ミルズ:「…………」 暫し、その言葉をゆっくりと反芻する。
シェリー・ミルズ:それから、ぽす、と横倒しになった。ベッドに置かれたままになっていた男の手に頭が触れる。
シェリー・ミルズ:「……よかった」
グレイ・バーンズ:「だからといって、“ファミリア”が確実にちょっかいを出さんとは言わんがな」
グレイ・バーンズ:頭を抱えて撫でるようにして。「指以外にも思惑はある」
シェリー・ミルズ:「ん……」 猫のようにその感触に目を細めて身を委ねる。「それは、もう……諦めないといけないことではあるから」
グレイ・バーンズ:「大人しくしているより他あるまい。……皺になるぞ」
シェリー・ミルズ:「後で着替えるから、いいの」
シェリー・ミルズ:柔らかな素材のワンピースは室内で過ごすには良いが、外に出るには少し薄手過ぎるように見える。
グレイ・バーンズ:「……そうだな。寒そうだ」
シェリー・ミルズ:両手を伸ばす。甘えるような仕草。
グレイ・バーンズ:「……酔っているのか?」
シェリー・ミルズ:「匂いだけで酔うほどやわじゃないわ」 お昼のカフェのことを言っている
シェリー・ミルズ:「……それとも、酔ってなきゃだめかしら?」
グレイ・バーンズ:「いや。そうでないほうがいいな」
グレイ・バーンズ:「酔っているとどうしても……気を遣ってやらないといけない」
シェリー・ミルズ:手を男の腕に掛け、引き寄せる。
シェリー・ミルズ:「気を遣われるほど、壊れやすいつもりもないけれど」
シェリー・ミルズ:「……でも、そうしなくて済むなら。その方がいいわ」
グレイ・バーンズ:「朝まで起きませんでは困るぞ」どこか冗談めかして。
シェリー・ミルズ:「あなた次第ね」
シェリー・ミルズ:「朝まで動きたくなくなったとしたら、きっとグレイのせいだもの」
グレイ・バーンズ:「行きたいと言ったのはお前だろうに……まあいい」
グレイ・バーンズ:「俺はそれでも構わんが」背中に手をやる。
シェリー・ミルズ:「……だって、イルミネーションは逃げないわ」
シェリー・ミルズ:「それより、今……あなたに触れたい、って気持ちに嘘をつく方が嫌」
グレイ・バーンズ:「そうか」短く口づける。「俺もだ」
シェリー・ミルズ:力強い腕に抱かれ、うっとりと目を細める。長い脚が男の脚に絡む。
シェリー・ミルズ:「さっき言っていたくらいの時間になったら、教えて」
シェリー・ミルズ:「出かけるかどうか、その時もう一度考えることにする」
グレイ・バーンズ:「……ああ」背中に回した手がワンピースのファスナーを降ろしながら。
グレイ・バーンズ:「俺がお前に酔いつぶれていなければな」
シェリー・ミルズ:「その時は、ちゃんと手を引いてもらうから」
シェリー・ミルズ:ゆっくりとくちづける。赤いルージュが僅かに崩れて、素の色が覗く。
シェリー・ミルズ:「……今は、あなたに溺れさせて」


◆Ending◆畔地恵

GM:真冬のぴんと澄んだ空気が街に降りている。陽は沈んで、気付けば夜が訪れようとしていた。
GM:星が光る。C市、駅前。
GM:学校帰り。キミはいつものように、UGN支部へと向かおうとしていました。
畔地 恵:仕事といっても殆どは事務処理、急ぐ必要はない。
畔地 恵:近道を使うか少し考え、ため息のように小さく吐いた息は白く染まる。
畔地 恵:「(治安、少しは良くなったのか?)」路地にチラリと目を向け。
畔地 恵:その場所で出会った少女のことを少しだけ思い出した。
GM:そこに彼女がいるわけではなかったが。代わり。
ダチュラ:「…恵っ!」嬉しそうな声が前方からする。
ダチュラ:白いコートを羽織った、花のように可憐な少女が、手を振って小走りにやってくるのが分かります。
GM:歩く彼女に通行人が視線をやるが、それを気にする様子もない。とことことやってくる。
畔地 恵:「……おう」
畔地 恵:声に反応し振り向き、小さく手を振り返す。
畔地 恵:「やっぱ、目立つな……」辺りに視線を向けながら。
ダチュラ:「恵のこと、すぐに分かりました」微笑んでいる。
ダチュラ:「そろそろいらっしゃる時間なんじゃないかと思って、この辺りを散歩していたんです」
畔地 恵:「あー、んな目立つか?」髪を少し触ったりする。
ダチュラ:「いいえ」
畔地 恵:「つーか、多少良くなったとは言え……ここら辺あんま一人で歩くなよ?今の時間は良いけど」
畔地 恵:「ん」
ダチュラ:「わたしが恵をよく見ているから、すぐに分かるんです」
ダチュラ:はにかむ。「ひとりで出歩いたら、危ないですか? 恵は心配症ですね」
畔地 恵:「……そう」視線を逸らす。
ダチュラ:嬉しそうにそれを見て目を細める。
ダチュラ:「ねえ、恵」
畔地 恵:「うっせぇな……そういう性格なんだよ」心配性はあたりだ。
畔地 恵:「…なに?」
ダチュラ:「駅前の通りが、イルミネーションで彩られて、綺麗だそうなんです」
ダチュラ:「見たいんです。一緒に行ってくれませんか」
畔地 恵:「あぁ、なんか聞いたな」クラスメイトの会話を小耳に挟んでいた。
ダチュラ:「どうでしょう…」首を傾げ、おずおずと顔を覗き込む。
畔地 恵:「良いけど……俺、あんま良くわかんねぇけど。あぁいうの」
畔地 恵:「それでも良いなら……」「行くか」
ダチュラ:「はい」嬉しそうに頷く。隣に並ぶ。
畔地 恵:「……楽しそうだな」
ダチュラ:「楽しいです」
畔地 恵:「……そ。なら良いけど」静かに歩みを進める。
ダチュラ:「……」そう言うキミの横顔を見上げる。
ダチュラ:「気にしてますか?」
畔地 恵:「?」
ダチュラ:一歩遅れて歩き出す。とことこと歩調を合わせる。
畔地 恵:「何を」
ダチュラ:「先日の件から今まで、二人でゆっくり話せていませんでした」
ダチュラ:「恵は、わたしに『あとで何を言っても良い』と言ってくれましたが」
畔地 恵:「まぁ、ドタバタしてたし」
畔地 恵:「…言ったな」やや顔色が悪くなる。
ダチュラ:「その機会を作れず仕舞いだったもの」反対に微笑む。
畔地 恵:「いや、そう考えると……俺」だいぶ酷いヤツではないか?
畔地 恵:酷い言葉をかけたことを放置したままで、この有り様だ。
ダチュラ:「恋をするなって、言われました」
ダチュラ:「あれは今も、恵の本心なんでしょうか」
畔地 恵:「ぐっ…」
ダチュラ:「それまでは、何でも受け止めてやると言ってくれていたのに…」
ダチュラ:「わたし、ショックを受けました…」
畔地 恵:「ううっ…」
畔地 恵:心なしか歩みが遅くなっている。
畔地 恵:「いや、その……あ"ーー」
畔地 恵:「……」振り返って、ダチュラの顔を見る。
ダチュラ:つんとすました、何故だか得意げにも見える顔をしている。
畔地 恵:「悪い…いや、ごめん」
ダチュラ:「まあ。謝るんですね?」
畔地 恵:「そりゃ……謝りますが」
畔地 恵:「酷いこと、言ったから」
ダチュラ:「………そっちではないんです」
畔地 恵:「自分でも、あれは無いって……え?」
畔地 恵:キョトンと見つめる。
ダチュラ:「わたしは、恵を好きになってもいいですか」
ダチュラ:「それが知りたいの」
畔地 恵:「あ」
畔地 恵:「……」
ダチュラ:「恵の本当の気持ちが知りたいのよ」目を伏せる。
ダチュラ:「わたし、そういう機微に聡い存在のはずなのに」
ダチュラ:「恵の本当の気持ちのことになると、自信がなくなってしまって、分からなくなってしまうの…」
畔地 恵:「…そうだな」少女のことをまっすぐ見て、口をつぐむ。
ダチュラ:不安そうにしていた視線を上げて、キミの顔を見返す。
畔地 恵:そもそも、自分は彼女のことをどう思っているのだろうか。
畔地 恵:出会いは唐突で、鮮烈。その後もどうにも振り回されるようで、それでいて自分から関わったような。
畔地 恵:存在は遠く。そのあり方も自分からは離れたモノのように感じる。
畔地 恵:自分が向けられると思ってなかった感情を、自分がこの先抱くことがないと思っていた想いを彼女は持っていた。
畔地 恵:彼女が抱いていた恐怖を厭おって、不安を無くしたいと思って……受け入れて。
畔地 恵:結局、自分は彼女を───
畔地 恵:「……」
ダチュラ:異質なまでに美しい少女だった。キミのことをまじまじと見上げている。
畔地 恵:「ダチュラ」壊れ物を扱うように、呼び掛ける。
ダチュラ:「はい」
畔地 恵:「俺の気持ち、だったな」
ダチュラ:「そうです」
ダチュラ:「あなたが今、わたしをどう思っているか、知りたいの」
畔地 恵:「…悪い、俺にもハッキリはわかんねぇよ」困ったように、笑いかける。
畔地 恵:「こういうの、言葉に上手くまとめられねぇ」一言になんてまとめられない。
畔地 恵:言葉に、形にするのはまだ怖い。
畔地 恵:「けど」
ダチュラ:「…」じっと見る。
畔地 恵:「嫌じゃない」
ダチュラ:「!」
畔地 恵:「…好きだって言われて、嬉しいよ」
ダチュラ:「恵……」嬉しそうに微笑む。
ダチュラ:「好きです」
ダチュラ:「わたし、恵のことが好きです」
畔地 恵:「…ありがとう」
畔地 恵:小さく、息を吐いて。
畔地 恵:「っし」
畔地 恵:「ダチュラ」
ダチュラ:「? はい」
畔地 恵:「今から、だいぶ恥ずかしいことするから……出来たら忘れて欲しい」
畔地 恵:「覚えてても、内緒にしてくれ」
ダチュラ:「まあ…なんでしょうか」
畔地 恵:そういって、少女の手を取る。
ダチュラ:瞠目する。
畔地 恵:やや強く。もしかしたら、少し痛むかもしれない。それでも握って。
畔地 恵:軽々と、抱き抱える。
ダチュラ:「きゃっ………」声が上がる。華奢な身体がふわりと軽く浮き上がる。
ダチュラ:「恵!」
畔地 恵:そうして、真っ黒の瞳で覗き込むように君を見る。
畔地 恵:「最初、会ったとき……言ってたろ」
ダチュラ:蜂蜜色の瞳。白い肌に唇は赤く、息を呑むようにしている。
畔地 恵:「抱えてって、でも」出来なかった。触れるのが怖くて。
畔地 恵:「けど……出来た」優しく笑う。
畔地 恵:「取り敢えず……今の、俺に出来ること……だけど」
ダチュラ:「……はい」そっと腕を回す。「こんなに嬉しいこと、他に知らないわ」
畔地 恵:「なら、良かった」
ダチュラ:「ふふ」はにかむ。「ねえ、恵」
ダチュラ:「最初に会ったとき、確かにわたしはあなたに『恋をしたい』を告げたけど」
畔地 恵:「なに?」
ダチュラ:「その時よりもね」
ダチュラ:「あなたは思ったよりも難解で、わたしの気持ちも素直にいかなくて…でも」
ダチュラ:「今の方が、よっぽど、あなたに夢見るような気持ちになるの」
ダチュラ:「あなたに恋をしたい」身を委ねる。頭をキミの首元にそっと寄りかからせる。
畔地 恵:「そうだな……」
畔地 恵:「じゃあ、それなら……」首にかかる微かな重みを、くすぐったく思いながら拒まずに。
畔地 恵:「俺も…」耳元で囁くように、他の誰にも聞こえないように小さく。
畔地 恵:「俺にも、恋をさせてくれ」
ダチュラ:「……はい」微かに顔を上げて、幸せそうに微笑む。頬がいろづく。
畔地 恵:告げる。恥ずかしいし、照れくさい……それに怖くて、目を背けたくなるけど。
畔地 恵:言わなきゃ、嘘になる。
畔地 恵:「ありがとう」
ダチュラ:「お礼を言わなくてはいけないのは、わたしの方なのに」微笑む。
ダチュラ:「いくらでも、酔わせてあげる」
畔地 恵:「いや、けど。すごく、嬉しい」上手く返せない、やはり慣れてないし苦手で……。
ダチュラ:その言葉を塞ぐように。
ダチュラ:小さく身を起こすようにして、頬に口づける。
ダチュラ:「ねえ、このまま連れて行って」甘く澄んだ声。
ダチュラ:「ふたりで、素敵な景色を見たいです」
畔地 恵:「あぁ、わかった」
畔地 恵:「離れないように、な」




ダブルクロス The 3rd Edition『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』了



GM:アフタープレイ!!
GM:ざくざく経験点を配布していくのでPLの皆様は返事をしたり野次をしたり計算したりしていってください
グレイ・バーンズ:は~い
滝口ハバキ:はぁい
シェリー・ミルズ:わおわお
畔地 恵:……っす
GM:まずは今回のEロイス/Dロイス!
GM:Eロイスはなし。
GM:Dロイスが2つ!サンクが《守護者》、ディズナフが《屍人》でした!
グレイ・バーンズ:バカな
GM:計2点!
GM:次!
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:みんないる!いた!えらい!
グレイ・バーンズ:ワオワオ
畔地 恵:いた!
シェリー・ミルズ:おる!
滝口ハバキ:いる!
GM:ではここも1点!
GM:次!
GM:・シナリオの目的を達成した
八乙女修子:私のコードネームにちなんで9点さしあげちゃいます!!
GM:だそうです!9点!
シェリー・ミルズ:わぁい
グレイ・バーンズ:めちゃ九こすってくる
滝口ハバキ:いっぱい!
畔地 恵:わあい
GM:そして次!
GM
・よいロールをした
・他のプレイヤーを助けような発言や行動を行った
・セッションの進行を助けた
・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った

GM:いわゆるいつものやつ!皆さんの協力あり順調にスケジュールを完了させられました!
GM:4点差し上げます!
グレイ・バーンズ:いえ~い
滝口ハバキ:やった~
シェリー・ミルズ:もっきゅもっきゅ
畔地 恵:うまい
GM:そして次!
GM:C(2+1+9+4)
DoubleCross : c(2+1+9+4) → 16

GM:この時点で16点なので
GM:ここに最終侵蝕率による点数と、Sロイス所持者はその分5点をプラスして
GM:その合計が今回の経験点になりま~す!
滝口ハバキ:21点!
シェリー・ミルズ:侵蝕の5点とSロイスの5点を足して、26点!
畔地 恵:21か
GM:ムッペロ…これは…追加振りの味……
グレイ・バーンズ:ウス……
GM:グレイくんはその結果…この項目は0点になるということかな……?フォフォフォ……
グレイ・バーンズ:でもSロはあります
グレイ・バーンズ:21です
GM:何~~~ッッ
GM:おめでとう
滝口ハバキ:あらま~~~
GM:C(21+26+21+21/3)
DoubleCross : c(21+26+21+21/3) → 75

グレイ・バーンズ:割り算カッコ足りない
GM:あっなるほどね
滝口ハバキ:C((21+26+21+21)/3)
DoubleCross : c((21+26+21+21)/3) → 29

GM:()重ねていいんだ じゃあGMは29点もらいまーす
滝口ハバキ:どうぞ~
グレイ・バーンズ:あげる~
畔地 恵:受け取って
GM:畔地くん21点 シェリーさん26点 バキ姉21点 グレイさん21点!こちらも貰っていってね~
滝口ハバキ:はーい!
グレイ・バーンズ:やった~
GM:というわけで改めて!
シェリー・ミルズ:わいわい!
GM:『あなたを酔わせてどうかわたしの手を引いて』、全行程終了になります!
GM:お疲れ様でした!
畔地 恵:おつかれさまでしたー!
シェリー・ミルズ:お疲れ様でした~!
滝口ハバキ:お疲れ様でした~!
グレイ・バーンズ:お疲れ様でした~!
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