『氷天のヨルムンガンド』(GM:クオンタム)


PC1:アトラ・アーリーバード( キャラシート )PL:そごう
PC2:三城郷ミチカ(みしろさと・)( キャラシート )PL:ヤヒロギンジ
PC3:リャン・シェンシィ( キャラシート )PL:いちま
PC4:賀茂喜一(かもの・きいち)( キャラシート )PL:缶詰
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

メインログ雑談ログ

目次

Preplay

GM:時間だ!
GM:クオンタム・ノヴァリスをはじめていきましょう。まずは自己紹介からです。
GM:名前を呼ばれたらご自分のキャラシートを張って自己紹介をお願いします。
GM:ということでまずはPC1。アトラさんからお願いします。
GM:◆PC1 アトラ・アーリーバード(PL:そごう)
アトラ・アーリーバードキャラシート
アトラ・アーリーバード:はーい!
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードです。メサイア学園生徒会執行部"グレート・バビロン"のリーダーをしています。
アトラ・アーリーバード:三大校のトップのひとりにふさわしく、才色兼備でバイタリティに溢れ、メサイア学園のために日々頑張っている……
GM:カリスマありそう!
アトラ・アーリーバード:というプロパガンダが各種の組織からじわじわと流されています。実態はまあまあのアホです。
アトラ・アーリーバード:時流とか神輿にしやすかったりとか、あと八月革命の時に一般生徒をそれなりに扇動し先導したかどで一定の支持率を集めています
GM:モデルがですもんね 某ゲヘナの……
アトラ・アーリーバード:そういうことよ! アホだと気づいてる人も結構いると思います。
GM:さすがに一般生徒から嫌われてたらいつまでもトップに立てないもんなあ
アトラ・アーリーバード:強欲でプライドがめちゃくちゃ高く、独断でへんなことをやることが割とあり。
アトラ・アーリーバード:実際にメサイアに大きな恩恵をもたらすこともあります。逆も多いです。
アトラ・アーリーバード:性能はとにかくマスヴィジョンで殴る! 高速白兵です
GM:結果オーライ事案が多そうですよね 大トラブルになるはずだったけどなんかいい感じに落ち着いたからセーフみたいな
GM:行動値がたけえ!
GM:なんで行動値14が二人もいるんだよ!
アトラ・アーリーバード:高速のくせに範囲がやれないから、ミチカちゃんのザコ散らしに期待しているぞ。
アトラ・アーリーバード:120を越えると装甲ガードドッジの全てを無視して敵を殴りつけることが出来る! そんな感じです。よろしくお願いします
GM:怖いよ~
GM:よろしくお願いします。じゃあアトラさんのハンドアウトはこれ。

◆PC1 アトラ・アーリーバード(PL:そごう)
・シナリオロイス:星川ミラ P:興味/N:不信感
『私を殺してほしい』。電話の主、星川ミラは開口一番でそう依頼した。
話によると、彼女は《八竜》と呼ばれる強大な生体兵器のキーとなる存在らしい。
ここ最近、ノヴァリス転覆を企む『ネスト』という組織が八竜の掌握を目論んでいるため、ネストに利用される前に自分を消してほしい……というのが彼女の依頼だ。

もし依頼を受けてくれるのなら、《八竜》への命令権限ほか様々な特権を君に譲渡するとミラは約束した。
果たしてこの依頼を受けるべきか、それ以外の道を取るべきか……迷いつつも、君は彼女が拠点とするメサイア学区郊外へ向かうこととなる。

アトラ・アーリーバード:何ィ~~~~! 強大な生体兵器だと!?
GM:そうだぜ!手に入れればノヴァリスの王!
GM:初期ハンドアウトでは、ミラの分身みたいなものがバビロン室にやってくるという話でしたが
アトラ・アーリーバード:絶対モノにするしかないじゃん! ククククク…………
アトラ・アーリーバード:はいはい
GM:分身と本体でややこしいので、電話がかかってくることにしました。
アトラ・アーリーバード:了解です!
GM:絶対命令権とかお金とか鬼滅の刃全巻とかくれるらしいので、なんとかミラのいるとこまで行ってあげてください。よろしくね。
GM:あっあと、今回のセッションは200+イージー2点!
アトラ・アーリーバード:鬼滅の刃全巻、欲しすぎる……!
GM:アトラさんはイージー持ってるので、あと2点自由に成長させておいてください。よろしくね。
アトラ・アーリーバード:そうだったのか させておきます
GM:じゃあ次!
GM:PC2のミチカさん、お願いします。
GM:◆PC2 三城郷ミチカ(PL:ヤヒロギンジ)
三城郷ミチカ:はーい!
GM:うわかわいっ
三城郷ミチカ:メサイア学園、合同カタコンベ保全委員会、委員長の三城郷ミチカです。
三城郷ミチカ:合同カタコンベ保全委員会は、ノヴァリスで亡くなったり行方不明になった生徒を悼むための、唯一の共同墓地、
GM:ひえ~めちゃ美人
三城郷ミチカ:合同カタコンベの管理、運営を行う組織です。
三城郷ミチカ:通称は合コン委員会です
GM:本来の意味での合コンはするのかな……
三城郷ミチカ:普段は定期的な慰霊行事を開催したり、半迷宮化した地下墓地を案内したり、お墓で暴れる人を鎮圧したり
三城郷ミチカ:そればっかりやってると味気ないので、みんなでお菓子を作って女子会したりして楽しくやってます。
GM:カタコンベ、部外者が入り込んだら普通に迷って餓死しそうですよね
GM:女子同士でワイワイすることもあるのかわいいな~
三城郷ミチカ:そうですね。先生は絶対に私のそばを離れないでくださいねっ。
三城郷ミチカ:責任ある立場なのでいざという時は厳しい判断もしますが、基本的には普通の感性をしており普通の女の子の生活に憧れてます。
GM:キャラシだけ見ると、規律を重視するクールビューティー系だと思ってたんですけど
GM:全然そんなことなさそうですね かわいい
三城郷ミチカ:えへへ
三城郷ミチカ:合コン委員会は死んでしまった生徒の遺族が多く、私もノヴァリス成立初期に弟が行方不明になっています。
三城郷ミチカ:元々は双子であることを活かした戦闘エージェントだったみたいですけど、いなくなった今は専用の戦闘AIで補ってるとかなんとか。
三城郷ミチカ:データ的には、最速で動いてアフターエフェクトとコンビネータ―をばらまくサポートアタッカーです。
GM:弟さんはまだ死んだとは思ってないんですよね。固定ロイスにあるし
GM:また行動値14アタッカーが……
三城郷ミチカ:諦めてない!
三城郷ミチカ:ギリギリアトラちゃんと同時に動けるよう調整しました
GM:あっこれ調整の結果なんだ!
三城郷ミチカ:素の攻撃力は低いけど、トータルダメージでパーティーに貢献していきたいです。
三城郷ミチカ:よろしくお願いします!
GM:むんむん!
GM:じゃあミチカちゃんのハンドアウトはこれ。裏切り者が墓荒らしをします。

◆PC2 《サニーサイドアップ》三城郷ミチカ(PL:ヤヒロギンジ)
・シナリオロイス:八坂姫歌(やさか・ひめか) P:信頼/N:憤懣
とある日の朝。地下墓地の片隅で、君は墓荒らしと対峙していた。
墓荒らしの名は八坂姫歌。君と同じメサイア生徒であり──君と同じ、合同カタコンベ保全委員会のメンバーだ。

君が駆けつけた時、八坂は他の委員を攻撃し、とある墓から副葬品のカードキーを盗み出そうとするところだった。
彼女は『《ネスト》の邪魔をするな』『私たちは八竜を復活させ、ノヴァリスを再誕させる』と言い残し、僅かな隙をついて地下墓地から逃亡してしまう。

……カードキー。ネスト。八竜。
不明な事が多すぎるが、死者の眠りを妨げた彼女をこのまま放っておくわけにはいかない。
君は八坂の足取りを追い、彼女の向かった先──メサイア学区郊外へ足を運ぶこととなる。

三城郷ミチカ:この…裏切りもんがぁ…!
三城郷ミチカ:最近何か嫌なことあった?相談乗るよ?
GM:俺が墓荒らしで こいつが超大型巨人ってやつだ
GM:八坂は仕事熱心で君とも仲の良かった高等部二年生です。君の後輩ですね。
GM:何かがあったに違いない……と思ってもいいし、裏切りモンが!と殺しにかかってもいいです。よろしくね。
三城郷ミチカ:まさかあの姫歌ちゃんが……
三城郷ミチカ:よろしくお願いします!
GM:ムン!
GM:じゃあ次。PC3のシェンさん、お願いします。
GM:◆PC3 リャン・シェンシィ(PL:いちま)
リャン・シェンシィ:はーい
リャン・シェンシィ:メサイアの高等部2年生、リャン・シェンシィ。グレートバビロンの生徒会会計であり、メサイア中央銀行の総裁をしています
GM:バビ会計!
GM:生徒会長のアトラさんがいるので、最低一人はバビロンメンバーがほしいと思ってました。
リャン・シェンシィ:会計です だいたいいつもサイバーグラスのモニタを弄って事務仕事をしています
リャン・シェンシィ:銀行は基本的には秩序側の勢力ですが、法よりも個々の契約を徹底することが混沌犯罪都市メサイアを上手く回していく上では重要と考えている事もあり
リャン・シェンシィ:その辺りのスタンスでちょくちょくトランペッターと衝突したりもしている感じの奴らです
GM:トランペッターPC、入れるかどうか迷ってたんですよね。入れても面白かったな~
リャン・シェンシィ:そういう立場と思想なので、割と軽いノリで接してはいますが発言にはけっこう慎重なタイプです
GM:アトラさんへの感情は有為/不安ですけど、軽んじているわけではないんでしょうか?
GM:裏で見下しているとか、下剋上する予定があるとか……
リャン・シェンシィ:そんなことないよ〜
GM:ナカヨシ!
リャン・シェンシィ:この学園を上手く引っ張っていけるのはこの人だよな〜と思ってるけどそれはそれとして不安みたいな感じです
GM:いい塩梅ですね。上司として信頼してるけど、過度に盲信してもいない
リャン・シェンシィ:なんか急に自爆してたら信じ切っちゃダメだなってなるよ
リャン・シェンシィ:支えていくからねえ
リャン・シェンシィ:シンドロームはウロボロス/ノイマン。契約書を媒介して信頼できる人から能力を借りて発現させる感じの能力者です
GM:キメラアントにいたやつ……!
リャン・シェンシィ:なんだっけ ライオンの人……
GM:そうそう ライオンの人(名前を覚えていない)
リャン・シェンシィ:後はブラック上司なので 部下のところにいきなりゲートを繋げて支援してもらったりします
リャン・シェンシィ:データ的にはマスコネで守りの弾を撃っていきます
GM:マスコネ守りの弾めちゃ強そうだな~
リャン・シェンシィ:打ちどころじゃなかったりGMにマスコネ使っちゃダメだよって言われた時はしょんぼりしつつ銃を撃ったりします
リャン・シェンシィ:活性の霧もあるので最低限の火力にはなるはず たぶん
GM:そんなこと言わないよ!
リャン・シェンシィ:やった〜♡
リャン・シェンシィ:範囲だしそこそこ速いとうれしいかなと思ってたけど今回は私より速い子が二人もいるぜ
GM:マスコネの使い所さんもちゃんと用意しておくので、安心して切るかどうか悩んで下さい
リャン・シェンシィ:うお〜 たのしみ
GM:行動値9、そこそこ速いはずなんですけどねw
リャン・シェンシィ:高速パーティとしてやっていくぜ よろしくお願いします
GM:ぷい!じゃあハンドアウトはこれ。

◆PC3 リャン・シェンシィ(PL:いちま)
・シナリオロイス:《コンジャラー》 P:興味/N:敵愾心
君は今、強制労働の刑に処されている。君の敬愛する(していなくとも良い)アトラ議長によるメサイア中央銀行からの借金額が膨れ上がっており、返済期間延長と引き換えに中央銀行が管理する秘密研究所の警備任務についているのだ。

スマホを弄りながら仕事の終わりを待つ日々。そんな平和な日常は、大量のノヴァリス生徒の襲撃によって終わりを迎えた。
生徒たちを扇動した《コンジャラー》は、「《ネスト》の邪魔をするな。追ってこなければ見逃してやる」と言い残し、研究所内に侵入してしまう。
さてどうするべきか。……さしあたっては、未だに暴れまわっている一般生徒たちの鎮圧から始めるべきだろう。

GM:シェンさんは中央銀行の総裁なので、この「引き換えに」というのは
GM:銀行全体からの「これ以上あいつを甘やかすな」という意見を封殺するかわりに……とお考えください。
リャン・シェンシィ:あっそうですね そんな感じかな〜と思っていました
GM:よかった~
GM:《コンジャラー》に対してはプチ負けバトルみたいになりますが、その前後でモブ生徒どもを大量虐殺できますので
GM:なんとかそのあたりで溜飲を下げ、ミドルへの闘志を燃やしてもらえると嬉しいです。よろしくね。
リャン・シェンシィ:気遣いだ ありがとうございます 蹴散らします
GM:ありがとうございます……! じゃあ最後!
GM:PC4の先生、お願いします。
GM:◆PC4:賀茂喜一(PL:缶詰)
賀茂喜一:はーい。
賀茂喜一:京都の方からやってきました。陰陽師の賀茂喜一(かものきいち)です
GM:京都の方は行動値が落ち着いてはりますなあ
賀茂喜一:せやねぇ、外の人はキビキビしてはるわぁ
賀茂喜一:という口調が本来なのですが、色々誤解を与えるので公の場では東の方言を使っています
GM:あっ本当にそういう口調なんだ!
賀茂喜一:プライベートでは京都弁!
賀茂喜一:一人称は「わたし」です
賀茂喜一:元々はジャームを研究するセルで戦闘員、特に子供達のメンタルケアを行う医者を務めていました
GM:市丸ギンみたいだ
賀茂喜一:笑うと糸目になるとお見知りおきを。
GM:市丸ギンみたいだ(二回目)
GM:前キャリアで子供たちのメンタルケアやってた人が先生になるっていうのはすごく自然な流れですよね
賀茂喜一:保険の先生みたいな感じですね!
賀茂喜一:セルが襲撃された時に死にかけたんですが、そこからノヴァリスへと匿われました。
賀茂喜一:御社では前職の経験を生かして、生徒の皆さん達一人ひとりと接するように心がけるつもりです
GM:めちゃまともな先生だ……
賀茂喜一:趣味は折り紙を始め、アナログな非電源ゲーム。多種多様なサイコロとか持ち歩いてます。
GM:ルールブックも持ち歩け!
賀茂喜一:今どきの子供が皆スマホでゲームしてるので、たまにしょんぼりしながらルービックキューブなどを弄っている姿が目撃されます。
GM:えーかわいい
賀茂喜一:そんな感じで性格は生真面目で物静か。仕事を与えると黙々と続けるワーカーホリック陰陽師です。
賀茂喜一:性能としてはソラリス/サラマンダー/ウロボロスのトライブリード
賀茂喜一:夢の雫で達成値を後押ししたり、氷盾や雲散霧消、カバーリングで生徒を守ることが出来ます
GM:4人中3人がウロボロスじゃねえかこれ!
GM:夢の雫はホント強いんだよな~
賀茂喜一:ウロロロロロロ……
賀茂喜一:場に応じた折り紙の式神を使って皆を後押ししていきます。あとはイージーでおいしい水が出せる!
賀茂喜一:徹夜明けに効きます
GM:かわいい属性が多すぎるでしょ
賀茂喜一:そんな感じで職歴を活かして子供達を守っていこうと思います。よろしくお願いします
GM:はーい! じゃあ先生のハンドアウトはこれ。

◆PC4:賀茂喜一(PL:缶詰)
・シナリオロイス:白霞ヨル(しろがすみ・よる)  P:信頼/N:不安
ある日の朝。君の元に一本の電話が入る。
電話の主は『白霞ヨル』。自己紹介もそこそこに、彼女は緊急の依頼を持ちかける。

七年前に凍結された生体兵器開発プロジェクト『テミス計画』。
その中で造られた強大な生体兵器──《八竜》を復活させ、ノヴァリスを転覆させようと目論む組織が存在する。
彼らの名は《ネスト》。生ぬるい学園都市を憎み、よりFHらしい混沌へ導こうとする者達。

大した報酬は出せない。だがそれでもネストの大規模作戦を止めてほしい。この学園を守ってほしい──。
依頼を承諾し、君は動き出す。
目指すはメサイア学区郊外。かつて『テミス計画』の拠点とされていた、地下研究所の眠る地だ。

GM:お電話リンリンします。ヤバい奴らがヤバいことをしそうなので止めてくれ!という依頼ですね。
賀茂喜一:FHらしい混沌とかろくなもんじゃありませんよ!
賀茂喜一:生徒からのお悩み相談ですね。きちんと助けを求められるのは偉いですよ
GM:そ、そんなことないよ 100人を殺し合わせてチルドレンガチャするだけだし……
賀茂喜一:陰陽師的には8人足りない。許せない儀式です
GM:気にするところそこなんだ!
GM:ヨルちゃんは一足先に研究所に乗り込んでいるらしいのですが
GM:既にネストの大群が押し寄せてるらしいので、なるはやでASAPで助けに行ってあげてください。
GM:週明け提出で結構です
GM:(依頼日:金曜19:43)
賀茂喜一:いま金曜ですが…
GM:週明け提出で結構です
賀茂喜一:急急如律令!!
GM:という感じ! よろしくね!
賀茂喜一:了解しました。社会人はへこたれません
賀茂喜一:よろしくお願いします
GM:じゃあこれで自己紹介パートはおわり。
GM:最後にトレーラーを流してOPに入っていきましょう。
トレーラー 超巨大学園都市、ノヴァリス。
次代の支配者となるエリートオーヴァードを育成するべく、FHが作り出した箱庭。
数多の事件、そして革命を乗り越えたこの箱庭は極めて複雑であり──その全貌を把握できている者は、最早誰もいないのかもしれない。

故にこそ、我らは立ち上がろう。

生体兵器開発プラン『テミス計画』。
D種R型大型生体兵器『八竜』。
精神感応液体金属型レネゲイドビーイング『ミラ』。
影に葬られ忘れられた歴史を、今こそ我らが掘り起こす。
複雑極まるこのノヴァリスを、シンプルな状態へと戻すために。

我らは《ネスト》。
輝ける学園都市に、破壊と混沌をもたらす者。






ダブルクロス The 3rd Edition『氷天のヨルムンガンド』
ダブルクロス────それは裏切りを意味する言葉。



GM:ということでOPに入りましょう。OPの後、全員が最終的にメサイア郊外の廃研究所を目指すことになります。
GM:既に現地に到着しているシェンさんを一番最後として……そうだな
GM:アトラ>ミチカ>先生>シェン の順番でいきましょうか。
三城郷ミチカ:了解です!
賀茂喜一:了解!
アトラ・アーリーバード:は~い


◆Opening◆アトラ・アーリーバード

GM:ということで、まずはアトラちゃんのOPから。1d10を振って登場してください。
リャン・シェンシィ:はーい!
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (35 → 40)
GM:◆OP01 : アトラ・アーリーバード



GM:いつもの朝。アトラ・アーリーバードが生徒会室に来た時は、まだ誰の姿もなかった。
GM:本来ならばシェンあたりが君より早く仕事をしているはずだが……ここ一週間ほどは忙しそうで、なかなか生徒会室にも姿を見せていない。
アトラ・アーリーバード:「む、なんだなんだ。このアトラ様が登場したというのに出迎えもなしとは」
GM:君は溜まった仕事を片付けてもいいし、ここぞとばかりにサボってもいいだろう。
アトラ・アーリーバード:伸びをしながら現れる。足元に届こうかという銀の髪を、頭部から生えた6枚の小白翼と銀鎖を巻き付けた装飾が彩っている。
アトラ・アーリーバード:最もゴテゴテしているのは頭部だけで、動きやすそうな服装である。腰には飾り気のないロングソードが一本。
アトラ・アーリーバード:「あーあー。やる気が出ないなあ。シュリーあたりに足を揉ませたい」
アトラ・アーリーバード:そう言いながらラジオのスイッチを入れ、おやつを引っ張り出して食べ始めます。
アトラ・アーリーバード:「『アトラちゃんへ♡  シェンより』だと? なになに……」適当に生徒会のタスクをパラパラと眺めて、あれもこれも面倒そうで面白みに欠けるな……と思っている。
GM:では、そこで君は気づくだろう。
GM:……ピッピッ。ピッピッ。
GM:控えめな着信音が鳴っている。電話……スマホではなく、生徒会室備え付けの方だ。それも、君直通の。
GM:君が気づいた時点でたっぷり10秒は放置されていたはずだが、それでも止む気配はない。相当に急ぎの用件なのは間違いないだろう。
アトラ・アーリーバード:「おっと、例の件で報せが入ったか」
アトラ・アーリーバード:なんらかの暗躍の結実を勝手に予感して電話を取ります。
アトラ・アーリーバード:「私だ」
???:『──ああやっと出た……! どれだけ待たせるんだ君は!』
アトラ・アーリーバード:「……んん? 誰だ貴様」
???:『……』 僅かな沈黙。 『……そうだな。要件の前に、まず名乗ろうか』
アトラ・アーリーバード:「というか、私がとりわけ勤勉で早くに執務室に訪れていたから繋がっただけで」
アトラ・アーリーバード:「非常識なのはそちらのほうだろうが。遅いというのは心外にすぎる」とにかく過ちを認めたがらない女である。
???:『それはすまないね。なにぶん学園生活には疎いんだ』
星川ミラ:こほん、と小さく咳払いする。
星川ミラ:『私はミラ。星川ミラという。このノヴァリスの……まあ、生徒だ。所属はメサイア学区』
星川ミラ:『アトラ・アーリーバード。君に緊急の依頼をしたく、電話した』
アトラ・アーリーバード:「星川、ミラ…………ふん」その名前を咀嚼するようにいらえを返す。
アトラ・アーリーバード:「なんだ。緊急と言うからには下らん用事ではないだろうな」
星川ミラ:『当たり前だろう。とてもとても大事な要件だし、君にしか頼めない案件だ。……いいかい? 言うぞ?』
星川ミラ:『私を殺してくれ! なるはやで!』
アトラ・アーリーバード:「はぁ? 嫌」
アトラ・アーリーバード:「貴様、知らんのか」
星川ミラ:『即答か!』
アトラ・アーリーバード:「生徒の頭には十字冠というのがあってな……待て」
アトラ・アーリーバード:「学園生活には疎いと言っていたな。ははぁん、つまり……」
アトラ・アーリーバード:「AIだな、そうだろう。紛らわしい見た目をしているが」
星川ミラ:『…………ふん』 通話画面に映る少女が、微かにため息をつく。背景はだだっ広いホールのようなところだ。
星川ミラ:『人間ではないという意味では合っているが、違う。私はレネゲイドビーイングだ』
アトラ・アーリーバード:「…………」
星川ミラ:『あと、十字冠のことなら心配いらない。君も耳に挟んだ事はあるだろう』
星川ミラ:『『十字冠を破壊する兵器』──そのうちの一つが、私の手元にある。プロトタイプだけどな」
星川ミラ:『私のもとまで来て、これを使って私を殺す。簡単だろ?』
アトラ・アーリーバード:「勝手に死ね、と普段の私なら言っているところだが」
アトラ・アーリーバード:「今はヒマだからな。もう少し割いてやってもいいぞ、貴重な時間を」
星川ミラ:『これは驚いたな。一も二もなく電話を切られると思っていた』
星川ミラ:『時間がないから端的に話そう。……十年ほど前、"テミス計画"という生体兵器の開発計画があった』
アトラ・アーリーバード:「そうだそうだ。わざわざ私に──メサイアの会長に話を持ちかける、単なる自殺幇助にしては役者が豪華すぎるだろう、続きを話せ」
星川ミラ:『私は計画で造られた生体兵器の、生ける制御装置みたいなものだ。ここまではいいか?』
アトラ・アーリーバード:「こちらを呼びつけて……というのも気に入らんが、動けん理由がそれか」
星川ミラ:『ああ。迂闊に動けば身柄を拘束され、生体兵器を悪用されかねない』
星川ミラ:『……悪用しようとする勢力が、いるんだ』
アトラ・アーリーバード:「悪用されたらまずいのか」
アトラ・アーリーバード:「兵器などこのノヴァリスには至るところに転がっているが」
アトラ・アーリーバード:そう言いながら、ちょっと前のめりになっている。
星川ミラ:『スケールが違う。大規模UGN支部を単騎で攻略することを前提に造られた、文字通りのバケモノだ』
星川ミラ:『それが八体。……ノヴァリス転覆を目論む勢力にでも渡ったら、どうなると思う?』
星川ミラ:『学園都市全体が灰燼に帰すぞ。君の支配するメサイア学園も例外じゃない』
アトラ・アーリーバード:「ほう、ほうほう……」
アトラ・アーリーバード:「つまりアレだな」
星川ミラ:『ことの深刻さを理解してくれたかい?』
アトラ・アーリーバード:「理解したとも」
アトラ・アーリーバード:「つまり私にノヴァリス全土を救う英雄的功績をプレゼントしてくれようというわけだな!」
星川ミラ:『全然理解してないなこいつ……!』
星川ミラ:『……いや、だが、概ねそれで合っているか。そうだ』
アトラ・アーリーバード:「なんだなんだ。初めからそう言え! 対応も違っただろう」
星川ミラ:『こんな怪しいキャッチセールスみたいな話をすぐ信じるとは思わないだろ! どれだけ単純なんだ君は!』
アトラ・アーリーバード:「これで革命後の浮かれムードからじわじわ醒めていた支持率も鰻登りというわけだ! ククッ! クッハハハハ!」
GM:革命から一年。人の栄光とは薄れゆくもので、たしかに一般生徒から見たアトラ神話も徐々に冷めてきている。
アトラ・アーリーバード:「はぁ~~?」
アトラ・アーリーバード:「いや、別にそんなに信じては。いないが…………」
GM:もしミラの言う通り、とんでもない生体兵器があり──それを使ったテロを事前に阻止したとすれば。支持率は急上昇するだろう。
アトラ・アーリーバード:無理やりテンションを抑えている気配が伝わってくる。
星川ミラ:『本当はその反応が最初に来ると思ってたんだよ! だから現物の報酬も用意したのに……!』
アトラ・アーリーバード:「あくまでな! あくまで、さっきの話よりは、意図が伝わるというか……」
星川ミラ:よく見ると、後ろに札束の入ったトランクや、外の世界で流通している人気漫画の単行本などが積み重なってます。
アトラ・アーリーバード:「えっ嘘!」
星川ミラ:『えっ何?』
アトラ・アーリーバード:「ちょっとそこの、それ! ページ捲って見せて」
星川ミラ:『えっどれ……? この、鬼滅のなんとかってやつ……?』
星川ミラ:『いやこっちか? 海賊のやつ』
アトラ・アーリーバード:「そういうメジャータイトルよりもその左下の……マテリアルなんとかっていう……」
GM:映っている単行本は全て本物に見えます。さすがに最新刊までは揃っていないが。
星川ミラ:『あっこれか。研究所に余ってたやつを持ってきたんだよ、全部』
アトラ・アーリーバード:「キングダムの海賊部がバラ撒いている代物にも、半端に手に入れづらいものが案外多くてな」
アトラ・アーリーバード:「だからといって薄汚くカビ臭い海賊どもから直接買い付けるというのも気に入らなくて……いや、閑話休題」
星川ミラ:『そうだろう。革命が起きて以降、地上では外の世界と隔絶されたと聞いてるからな』
星川ミラ:『ともかくだ。もし私の依頼を果たしてくれるなら、これを全部贈呈しよう』
星川ミラ:『条件はたった一つ。私の元に来て、私を殺すこと。どうだい』
アトラ・アーリーバード:「報酬などどうでもいいが、貴様がくれようというのなら貰ってやるにやぶさかではない」
アトラ・アーリーバード:しれっと言い放ち。
星川ミラ:『恐ろしいまでに上から目線だな君は……!』
アトラ・アーリーバード:「私はあくまで英雄的行いのために立ち上がるわけだからな」
アトラ・アーリーバード:「あと、先に言っておくが殺すかどうかは適当に私の独断で決めさせてもらう」
星川ミラ:『なんだって?』
星川ミラ:『話を聞いてたのか君は! 私が生きていたら誰にどう利用されるかわからないんだぞ』
アトラ・アーリーバード:「しかし死すべき定めの貴様を生かして味方につけたほうが美談っぽく、盛り上がるしな……」
アトラ・アーリーバード:うんうんとまだ見ぬ支持率に思いを馳せる目。
アトラ・アーリーバード:「安心しろ! どうしようもなさそうだったら後顧の憂いなく殺してやる!」ビシッ
星川ミラ:『なんてやつだ……これが生徒会長なんてメサイアはどうなってるんだ……』
星川ミラ:『……まあいい。《八竜》のスペックを知れば君も気が変わるだろうし、何より時間がない』
アトラ・アーリーバード:「私はそこらへんドライなのだ。情に流されず民を引っ張るのには必要な資質なのだ」
星川ミラ:『こうしている間にも、私を狙った連中が接近している。私のもとまで急いで来てくれ』
アトラ・アーリーバード:「さっさと座標を送れ。盗聴の心配はない。多分」
星川ミラ:『多分じゃ困るのだが……!?』 そう言いつつも、手元の端末を操作する。
GM:すぐに座標が送られてきます。メサイア学区X132-Y53──岩石砂漠地帯の、地熱発電プラント。
アトラ・アーリーバード:「確認した。大至急向かうぞ。首を洗って待っていろ」
GM:実際は違う。地熱発電プラントに見せかけた、謎の地下研究所が見つかったとシェン経由で聞いているかもしれない。
アトラ・アーリーバード:そう言うとメモを握りしめ、通話も切らずに飛び出していく。窓を破って。
星川ミラ:『あっこら! まだ敵の名前を……!』
星川ミラ:『…………まあいいか。来てくれるなら、それでいいんだ』
アトラ・アーリーバード:「勢いでやったけど痛すぎ!」
アトラ・アーリーバード:不安になる言葉を残して、電話の前からアトラの気配が消え去った。
星川ミラ:『待っているよアトラ。セントラルラボの下……プロトメサイアの、なお下』
星川ミラ:『この最下層で。君との再会を待ちわびている』 通信が切れる。



GM:シーンカット! ロイスだけ可能です。
GM:シナリオロイスは星川ミラ。推奨感情は興味/不信感です。
アトラ・アーリーバード:星川ミラ/有為○/疑念
GM:よかった、一応疑念は抱いてた……
アトラ・アーリーバード:そうだぜ 有能だからな
GM:ほんとうかなぁ~


◆Opening◆三城郷ミチカ

GM:じゃあ次のシーンに行きましょう。次のシーンはミチカちゃん。
GM:1d10で登場をどうぞ
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (31 → 41)
三城郷ミチカ:ウワーッ
GM:しんでる!!
GM:現代パートに入る前に、少しだけ過去回想として普段の仕事っぷりを描写したいのですが
GM:どんな感じのシーンがいいですか? 特になければ地下墓地の見回りみたいにします。
三城郷ミチカ:回想!やった~
GM:もちろんお菓子作りシーンでも大丈夫です。
三城郷ミチカ:そうですね……女子力高いほうがいいかなと思います
GM:やはり逆ナンか……いつ出発する? 私も同行する
三城郷ミチカ:八坂院
三城郷ミチカ:逆ナンはハードル高いのでお菓子作りしましょうか
GM:OKです! じゃあ、お菓子作り!



GM:合同カタコンベ保全委員会の主な業務は、地下墓地の管理だ。
GM:迷宮化した地下墓地の全容を把握しているのは合コン委員会だけであり──常日頃から薄暗い地下墓地をさまようのが彼女らである。
GM:しかしそれでも。年頃の女の子とあれば、羽目を外したくなるときもあるだろう。
GM:ということで今。君は月に一度の、合コン★お菓子作りパーティ(お菓子を作り、そして食べる)に参加している。
合コン委員A:「はあはあ……う、腕が疲れる……!」
合コン委員B:「ちょっと! 電動泡だて器いつまでも専有してないでよ!」
GM:カタコンベの一角にあるキッチン付き休憩室。いくつかのグループに分かれ、お菓子作りをしているところだ。
GM:君は気ままにお菓子を作っててもいいし、モブどもを使役して自分は試食に専念していてもいい。
三城郷ミチカ:「こーら、こんな時までケンカしない」
三城郷ミチカ:騒ぐ生徒たちに苦笑しつつ声を掛けながら、自分も生クリームを泡立てている
八坂姫歌:「あはは……委員長はこんなときまで大変ですね」
GM:同じグループの八坂が声をかけてくる。委員会の古参であり、君も信頼する生徒の一人だ。
三城郷ミチカ:「あ、姫歌ちゃん」手を止めて笑顔を向ける。
三城郷ミチカ:「そっちはもう焼くだけ?早いね~」
七星ミルキ:「疲れたら交代しますね~」
七星ミルキ:同じ班の合コン委員会の生徒が、手を止めたボウルを受け取る。
八坂姫歌:「電動泡立て器を真っ先に確保しましたからね。えへへ」
八坂姫歌:「あ、ミルキちゃんも。おつかれ」
八坂姫歌:「……でもいいんですかね。見回りもお墓の清掃もせずにお菓子作りなんて……」
八坂姫歌:ミチカとミルキを交互に見、小さく言う。
三城郷ミチカ:「いいんですよ。毎日ジメジメしたお墓にいたら気が滅入っちゃうでしょ?」
七星ミルキ:「ですです」手首の動きで的確に泡立ててる。
三城郷ミチカ:「ちゃんとお留守番もいるし、お参りする人だってそこまで多くないしね」
八坂姫歌:「でもですよ。死んだ人は、寒くてじめじめしたお墓からもう出てこられないんです」
八坂姫歌:「せめて私達だけでもそばにいてあげないと、可哀想な気がして」
八坂姫歌:「……死者のことを気にしすぎですかね?」
八坂姫歌:もにもにとクッキー生地を捏ねる。
七星ミルキ:んん、と答えに窮してミチカさんを見る
三城郷ミチカ:「ふふ、そんな事ないよ。姫歌ちゃんは優しいね」
三城郷ミチカ:「彼女たちが生きられなかった時間を、私たちは生きている」
三城郷ミチカ:「墓守として、それをまるっきり忘れて遊んじゃうのはたしかに良くないけど」
八坂姫歌:「生きられなかった……時間?」
三城郷ミチカ:「そう、生きられなかった時間」
三城郷ミチカ:「彼女たちだって、生きていたらずーっとジメジメしたところになんていないでしょう」
三城郷ミチカ:「こうやって、みんなで遊んだり、美味しいもの食べたりしたかったはずだから」
三城郷ミチカ:「一番そばにいる私達が変に我慢しちゃったら、それこそ」
三城郷ミチカ:「彼女たちの方が、申し訳なく思わせちゃうんじゃないかな」
三城郷ミチカ:「お化けなんて見たことないけどね。なんとなく」
七星ミルキ:「自分のために皆落ち込んじゃうの、やですもんね」あはは、と頷いて生クリームを泡立て続けている。
八坂姫歌:「ふふふ」
八坂姫歌:「確かにそうだ。私がもし死んだとして……自分のせいで残った人が落ち込んでたら嫌だなあ」
三城郷ミチカ:「でしょ~?」にこりと笑う。
三城郷ミチカ:「だからこういう時は、遠慮なく楽しんだ方がお得だよ」
八坂姫歌:「よしっ。今日はお墓に眠るみんなのために、全力でお菓子を楽しみます!」
三城郷ミチカ:「よしよし。その意気だ」
八坂姫歌:「ミルキちゃん生クリームまだー!? クッキーにサンドしたいんですけど!」
七星ミルキ:「今いい話の雰囲気なのに……!待ってください、スパートです!」
七星ミルキ:クリームを冷やすボウルに氷を追加して、更にスピードアップしていく
七星ミルキ:ピンと角が立つまでそう時間は掛からない。
三城郷ミチカ:「あ、姫歌ちゃん。時間空いたならお留守番の子たちに渡す分も……」熱中しているのを見て、声をかけるのをやめる。
三城郷ミチカ:「ふふ」
三城郷ミチカ:別の生徒のところへ行って「あー!違う違う。ちょっと貸してみせて」
三城郷ミチカ:「この前ショコラショコランの子に教えてもらったんだけど、こういう時はこの角度で……」



GM:平和な日々だった。……それから、ちょうど一ヶ月後。
GM:ある日の朝。悲鳴と破壊音を聞きつけ、カタコンベの片隅に急行した君が見たものは──
八坂姫歌:「……」
GM:同僚数名を気絶させ、墓の下から副葬品のカードキーを取り出している八坂の姿だった。
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃん……?」
三城郷ミチカ:息を落ち着けて、できる限り平静を装って声をかける。
八坂姫歌:「……委員長。やっぱり来ちゃいましたか」
八坂姫歌:「すみません。委員長には……なるべくこういう姿、見せたくなかったんですけど」
GM:墓荒らしは誰であろうと重罪だ。君は即座に八坂に攻撃を加えてもいいし、説得を試みてもいいだろう。
三城郷ミチカ:「負傷者の回収を」後ろに控えていた部員たちに告げつつ、一歩前に出る。
三城郷ミチカ:「……説明、してくれるかな?姫歌ちゃん」
八坂姫歌:「全員動かないで」 君が動くと同時に、足元に倒れている生徒にアサルトライフルをつきつける。
八坂姫歌:「…………」
八坂姫歌:「……委員長は」
八坂姫歌:「死者を復活させる手段があると言われたら、信じますか?」
三城郷ミチカ:「言われただけなら、信じられないかな」部員たちを手で制しつつ
三城郷ミチカ:「誰だってそうだと思うけど。証拠がないと」
八坂姫歌:「私は」 「先日、その証拠を……とある組織から貰いました」
八坂姫歌:「《テミス計画》。その中で造られた《八竜》の一体なら──魂や人体の錬成すら可能であると」
三城郷ミチカ:「《八竜》……?」
GM:八坂の兄はノドス消失事件で死亡している。……公的には行方不明だが、君は常々、八坂が兄を想って嘆いているのを耳にしているだろう。
八坂姫歌:「はい。既に凍結された、生体兵器開発プラン……その集大成」
八坂姫歌:「委員長。私は、兄を必ず蘇らせます」
八坂姫歌:「あなたはどうですか」
八坂姫歌:「もし……私と、一緒に来てくれるのであれば」 ほんの少し、警戒が緩んだ気がした。
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃん」
八坂姫歌:「……」
三城郷ミチカ:「私達が、ノドスが在った場所に向けて、手紙や贈り物を流すのは」
三城郷ミチカ:「鎮魂のためじゃない」
八坂姫歌:「……では、何の為に?」
三城郷ミチカ:「いつか、どこかに、どれか一つでも、それが届くと信じているから」
三城郷ミチカ:「私は、彼らが死んだとは思ってないよ」
三城郷ミチカ:「あなたのお兄さんも、私の弟もね」
八坂姫歌:「っ……!」
GM:ダン!
GM:八坂が、足元の生徒に向けてトリガーを引いた……ように見えた。実際は違う。ミスディレクションだ。
GM:《瞬間退場》です。銃声に気を取られた隙に、カタコンベの暗がりへと消えていき……捨て台詞が、君の耳に届く。
八坂姫歌:『私は……兄のため、《ネスト》の一員となります』
八坂姫歌:『邪魔をするのなら。あなたであっても』
八坂姫歌:『……容赦は、しません』
合コン委員A:「……委員長!」
三城郷ミチカ:手に持ったケースから得物を取り出そうとした、その一瞬の間に彼女は消えていた。
GM:倒れている生徒は気絶させられただけだ。他の委員たちが介抱しているが、命に別状はないだろう。
GM:そして、地下墓地の女王たる君ならば──八坂の足取りを追うことも可能かもしれない。
合コン委員B:「姫歌ちゃん……なんでこんな」
合コン委員A:「ミチカ先輩。どうしましょう……」
三城郷ミチカ:「……」表情から笑顔が消える。八坂姫歌と相対している間は笑みを浮かべたままだった。それが取り繕ったものであれ。
三城郷ミチカ:「……みんなは、この子達の治療と、他の区画の点検に当たって」
合コン委員A:「りょ、了解です。先輩は……?」
三城郷ミチカ:「他にも奪われたものがあるかもしれない」
三城郷ミチカ:「私は、あの子を追う」
三城郷ミチカ:「……迎えに行く」
合コン委員B:「ひ、一人でですか!? せめて護衛を……!」
GM:君は一般委員を連れて行ってもいいですし、あえて一人で行っても構いません。
三城郷ミチカ:「うーん……ふふ、大丈夫」少し考えて、安心させるように微笑む。
合コン委員A:「そうです! ネストだかなんだか知りませんが、絶対に非合法の部活ですよ! 委員長一人では……!」
三城郷ミチカ:「大人数で行って抗争になっちゃうのも嫌だしね。私一人なら、話し合いで済むかも」
合コン委員A:「……わかりました。早めの帰還をお待ちしております」
合コン委員A:「できれば姫歌ちゃんも連れて帰ってください。明日はお菓子パーティーですから」
GM:君ならば、じっくり見なくともわかるでしょう。八坂が暴いた墓は彼の兄──八坂佑樹のものだ。
GM:持ち去られたカードキーも兄の物と見て間違いない。……では、目的は? カードキーだけで死者の蘇生ができるのか?
三城郷ミチカ:「うん、ありがとう。楽しみにしてる」
GM:確かめなければならない。彼女の目的と、……彼女が言っていた、《ネスト》なる組織の企みを。
三城郷ミチカ:「……」暴かれた墓を一瞥した後、大きなトランクケースを手に持って歩き出す。
三城郷ミチカ:腰から生えた水鳥の白い羽根を畳んで、レインコートを羽織る。外は雨が降っていたはずだ。
三城郷ミチカ:ここに居ない副委員長へ向けて、『明け方までに帰らなければ星室庁へ連絡を』と、こっそりメッセージを送って
三城郷ミチカ:「じゃあ、行ってきます」
三城郷ミチカ:途中でコンビニに寄って、もう一人分のレインコートを買っていかないとな。と、暢気な事を考えながら地上へ向かった。
GM:八坂の痕跡はメサイア学区郊外に続いている。表向きには、地熱発電プラントが数個あるだけの辺鄙な場所だが。
GM:何かがあるはずだ。『死者の復活』に繋がるような、なにかが。
GM:《ネスト》。《八竜》。まだ見えぬ陰謀に君一人で立ち向かうのか、それとも誰かの力を借りられるのか……それはまだ、わからない。



GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
GM:・シナリオロイス:八坂姫歌 P:信頼/N:憤懣
シナリオロイスはこれ! もちろん別の感情でもいいです。

三城郷ミチカ:シナリオロイスに取ります!
GM:やった~
三城郷ミチカ:推奨感情で取ろうかな 八坂姫歌 P:信頼/N:憤懣○
三城郷ミチカ:事前に言ってよ!っていう憤懣です
GM:ww
GM:そりゃそうだ!
三城郷ミチカ:以上!
GM:ありがとうございます。では、今日は次のシーンで最後にしましょう。


◆Opening◆賀茂喜一

GM:先生のOPです。シナリオロイスから電話がかかってきて、ネストの大規模作戦阻止を依頼されるシーン。
GM:先生は登場をどうぞ。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (36 → 43)
GM:先生初期値が高い……!
賀茂喜一:くっ衝動が
GM:他の先生は出てきません。場所は職員室でもいいんですが
GM:もし缶詰さんが自室の描写をしたいとかなら、自室ほかどこでも大丈夫です。希望はありますか?
賀茂喜一:じゃあ河川敷を散歩したいです!
GM:朝の散歩!



GM:……某日早朝。
GM:ノヴァリスには実に様々な自然が存在する。森、山、砂漠、あるいは川。
GM:日頃から多忙な彼が、息抜きとしてのんびり早朝の散歩を嗜むのは、ある意味当然と言えるだろう。
GM:賀茂喜一。君は今、河川敷をのんびりと散歩している。
賀茂喜一:グレーのシャツに深い青のベスト。糊の効いたボトムのまま、上着を片手に畳んで歩いている。
オーヴァード陸上部員:「あっ先生! おはようございま~す」
GM:人影はまばらだ。ランニング中の生徒と時折すれ違うくらいである。
賀茂喜一:「おはよう、今日も元気だね」
賀茂喜一:軽く手を上げて挨拶。ニカ、と目を糸に細める。
賀茂喜一:ウォーミングアップにしてはだいぶスピードを出した生徒の背中を見送る。
チェスボクシングトライアスロン部員:「はあはあ……あっ賀茂先生。散歩ですか」
チェスボクシングトライアスロン部員:「今日はこのあと雨らしいですよ~」
賀茂喜一:「そうなのかい?どこかで傘を買わなきゃねぇ」
賀茂喜一:「君も……今は練習中かな?」アナログなチェス盤を囲む姿に首を傾げている
チェスボクシングトライアスロン部員:「はい! 大会が近いので……はあはあ……失礼します!」 チェスをしながらエアボクシングをしつつランニングしている。
GM:平和だ。メサイア学区は、他学区と比べても比較的治安の悪い場所ではあるが……これくらい平和な日があっても悪くはないだろう。
賀茂喜一:「前に気をつけてね」見送る
賀茂喜一:(どんな競技なんだろう……)
賀茂喜一:川のせせらぎ。ランニングの音。どこかで飛ぶドローンの羽音。
賀茂喜一:ほう、と息をついて空を見上げる。
賀茂喜一:「あー。空、黄色いわぁ」
賀茂喜一:徹夜明けの目に明るさが刺さる。
賀茂喜一:書類仕事を片付けて、外出用のスーツに着替えて散歩。
賀茂喜一:これで眠気を覚えた脳がだいぶはっきりする。慣れたルーティーン。
賀茂喜一:散歩道の途中で見慣れた黒猫を撫で、その先の自販機で缶の味噌汁を購入。
賀茂喜一:カキン、と小気味好い音で蓋を開いて緩く喉に流し込む。
賀茂喜一:「…………」
賀茂喜一:「……………………」
賀茂喜一:「平和やね」
賀茂喜一:ベンチに座り、水色の折り紙を懐から取り出す。
賀茂喜一:さて、今日は難易度の高い形でも……
GM:ベンチに座り、黒猫がすりすりと君の足にすり寄ってきた……ちょうどその時。
GM:君のスマホに着信が入る。発信相手そのものは、知らない番号ではあるが……。
GM:【緊急】の文字が光っている。職員室を介さない、先生への直接依頼ダイヤルへの連絡だ。
賀茂喜一:「はい、どちら様かな?」躊躇なく通話する。
GM:テレビ通話です。音声に加え、発信者の顔と……メサイア学区と思しき都市が背景に映っている。
???:『──ああ、いきなりすみません! 賀茂喜一先生のお電話ですよね?』
???:『ちょっとお時間よろしいですか?』
賀茂喜一:知らない番号からの依頼は慣れている。ベンチの手すりを使って、片手で折り目をつける。
賀茂喜一:「えぇ、賀茂です。構わないよ」
賀茂喜一:「なにかお急ぎかな?自己紹介する余裕はあるかい?」
白霞ヨル:『はい。朝っぱらから電話をかけておいて自己紹介をしないのは失礼ですしね』
白霞ヨル:『わたくし、ヨルと申します。白霞ヨル。メサイア学区の生徒です』
白霞ヨル:『唐突ではございますが……先生は、《テミス計画》というものをご存知でしょうか?』
賀茂喜一:「ヨルさん。記憶違いでなければ初めてだね」片手で取り出した筆ペンで、折り紙にメモしていく。

GM:ここは判定です。情報:ノヴァリスかFHで、難易度8。
GM:成功するとミドルで手に入る情報を先行して開示します。
賀茂喜一:じゃあノヴァリスで!学園通の友人の手助けを得て振ります
賀茂喜一:6dx+2>=8
DoubleCross : (6DX10+2>=8) → 9[2,5,5,5,6,9]+2 → 11 → 成功

GM:ムンムン!
GM:危なげないな~
賀茂喜一:存じ上げる!
GM:では情報を開示します。テミス計画について。

◆テミス計画
生体兵器開発プロジェクト。ノヴァリス計画のサブプラン。
……FHが世界を席巻し、ノヴァリス計画で育成されたエリート達が支配層となった時、何が起こるか?
様々なケースが考えられるが、ほぼ確実に現れるのが反FHを掲げる反乱分子だろう。

従来通りエージェントやマーセナリーで対応しても良いが、世界規模となると人手が足りなくなる可能性が高い。
AI/ドローン類は優秀だが、これだけに頼るとハッキングに対する脆弱性を高める事になる。

『通常のオーヴァードを遥かに凌ぐ出力と耐久性』
『様々な場所に単独潜入可能な擬態能力』
『命令無しでも自律的に行動する知能』

これらを一挙に解決するべく提唱されたのが、生体兵器開発プラン『テミス計画』。
そしてテミス計画の肝となるのが、D種R型次世代生体兵器──《八竜》である。

GM:先生が知っているのは今のところこれだけです。《八竜》については資料が全くなく、
GM:このテミス計画概略ですら、偶然……あるいは相応の労力を払って……手に入れたものかもしれない。

白霞ヨル:『生体兵器の開発プランです。しばらく前に凍結されているのですが……』
賀茂喜一:「テミス、テミス……あぁ、聞いたことならあるよ」
賀茂喜一:意図して声の響きを調節する。人間の耳が一番安らぐ声音。
賀茂喜一:「偉い人を守るための兵器だ。よく知ってるね……それがどうかしたかな?」
白霞ヨル:『先生の声は心が落ち着きますねえ。まあ私、心とかないんですけど!』
白霞ヨル:『はい。端的に申し上げるとですね』
白霞ヨル:『テミス計画で造られた怪物──《八竜》を使って、ノヴァリスを破壊しようとする組織がいます』
賀茂喜一:「…………ノヴァリスを破壊?」
白霞ヨル:『えぇ。単騎でUGNの大型支部すら壊滅させられるD(Dragon)種生体兵器──八竜』
白霞ヨル:『凍結された彼ら彼女らを、再び解き放とうとしている組織がいます。先生にはそれを止めていただきたく……!』
GM:あまりに突拍子もない依頼だ。君は疑ってかかってもいいし、詳細を聞き出してもいいです。
賀茂喜一:「すごい触れ込みだ。彼らの層の厚さは尋常じゃないけれど……そこは今どうでもいいね」
賀茂喜一:「安心して。生徒の味方をしない先生は居ない」まず断言する。
賀茂喜一:「そしてヨルさんは、その情報を何処かで手に入れたんだね?危険な状況にはなっていないかい?」
白霞ヨル:『"生徒の味方をしない先生はいない"……!』感動している。『貴方に連絡して本当によかった……!』
白霞ヨル:『私は大丈夫です。こう見えても腕に覚えはありますから。……ただ』
白霞ヨル:『私の友人が、その身柄を狙われているのです。今この瞬間も』
白霞ヨル:『敵は《ネスト》。ノヴァリス転覆を企む非合法組織。……間違いなく大変な仕事になるでしょう』
賀茂喜一:「……それは大変だ」
賀茂喜一:「組織は恐ろしいからね。なにせ人が多い」
賀茂喜一:「うん、わかったよ。わたしに協力できることがあれば何でも言って」
白霞ヨル:『なっなんでも!?』
白霞ヨル:『本日のパンツの色を教えて頂いてもいいですか?』
賀茂喜一:「私は先生なんだ。当然でしょ?」
賀茂喜一:「ん。なるほど………理由を聞いてもいいかな?」
賀茂喜一:「目的によってはお説教が必要かもしれないから」
白霞ヨル:『すみません……完全に興味本位です……!』
白霞ヨル:『"ヒトの生態を知れ"というのは我らに刻まれた基本命令なので……許してください』
白霞ヨル:ぺこぺこと頭を下げている。
賀茂喜一:「分かった。後で覚えておいて。外では犯罪になることもあるからね」
賀茂喜一:「ちなみに何を履いたかは朦朧としてたから覚えてない」
賀茂喜一:「今確認してもいいけど、それより急いだほうが良いかな?そちらに落ち合った方がいい?」
GM:テレビ通話の背景。ヨルが立っている場所は見たところメサイア学区の市街地に見えるが……
GM:不自然に人が少ない。早朝だということを考えてもおかしいだろう。
賀茂喜一:「……メサイアにそんな静かな場所があったんだね?」
白霞ヨル:『合流しましょう。私の友人を拉致するべく、《ネスト》が動き出したという情報があります』
白霞ヨル:『ふふふ』 賀茂の言葉に小さく笑う。
賀茂喜一:「どうかした?」
白霞ヨル:『いえ。地上で暮らしている人と話すのは久しぶりだなあと思いまして!』
白霞ヨル:『説明してもいいのですが。確か地上には"百聞は一見に如かず"ということわざがあるでしょう』
白霞ヨル:『この座標まで来ていただき、直接その目で確かめてもらう……というのはどうでしょう』
GM:集合地点と思しき座標が送られてきます。メサイア学区X132-Y53──中規模地熱発電プラントの一つ。
賀茂喜一:「わたしの地元の人みたいなことを言うなぁ」言いつつ、座標を確かめる。
GM:どこにでもある、ありふれた発電所の一つです。行くだけならさして問題もないでしょう。
賀茂喜一:「うん、この場所なら大丈夫そう」
白霞ヨル:『ありがとうございます。一足先に、そこの地下でお待ちしております』
賀茂喜一:「それじゃあ今から向かうけど、なにか欲しいものはある?」
賀茂喜一:「途中で買っていくよ…………買えるものだったら」
白霞ヨル:『ええー!? いっいいんですか!? 本当に!?』
白霞ヨル:『さすが先生! でしたら是非コーラをお願いします! コカ・コーラ!』
白霞ヨル:『もうずっと飲んでいないんです! 買ってきて頂けたら先生を神と崇めます!』
GM:これまでの発言から、明らかに俗世離れしているのがわかります。
賀茂喜一:「尊敬は先生としてでいいです。任せておいて」
白霞ヨル:『……ただ。一つだけ、断っておきたいのですが』
賀茂喜一:(俗っぽいものを求めるのは、純正のチルドレンにも多かったな。あとUGNの子達も……)
賀茂喜一:「ん?なにかな?」
白霞ヨル:『大した報酬はお渡しできません』
白霞ヨル:『せいぜいが感謝の意と、幾ばくかの粗品程度。……対するネストは強大で、どうやっても戦闘になるのは明らかです』
白霞ヨル:『労力に見合わない依頼となるのは、間違いないと思っています』
白霞ヨル:そこで一度言葉を切り、賀茂の反応を見る。
賀茂喜一:「…………なるほど」
賀茂喜一:真面目な顔で頷く。
GM:断られる事を前提とした電話なのだろう。ヨルの表情はどこか固く、もし君が断るようならすぐにでも説得が飛んできそうだ。
賀茂喜一:「まず──こういう話はあまり好かれないらしいけど──先生として1つ授業をしてあげる」
白霞ヨル:『……授業? というと?』
賀茂喜一:「労力に見合わない、なんてことは無いよ」
賀茂喜一:「先生としての最高の報酬は、貴方達生徒が笑って過ごせるってこと」
賀茂喜一:「そして、それを報酬として手に入れるのは……」
賀茂喜一:「先生の責任だ……と、わたしは思う」
賀茂喜一:「だから、安心して頼ってね」
賀茂喜一:「大人ってそういうものだから」
賀茂喜一:眼鏡の奥の目を細めて笑う。
白霞ヨル:『…………』
白霞ヨル:『……申し訳ない。心の何処かで、あなたをまだ信用していませんでした』
白霞ヨル:『もう一度、改めて依頼します。……《ネスト》の襲撃を止め、私の友人を救ってください』
白霞ヨル:『ネストに力が渡らないように。私の好きなこの学園が、このままでいられるように』
白霞ヨル:『お送りした座標の、地下45Fでお待ちしています』
GM:そう言って深々と頭を下げる。
賀茂喜一:「わかった」頷く。
賀茂喜一:「ヨルさんも無理はしないでね」
賀茂喜一:「生徒を守るのが先生の務めだから」
白霞ヨル:『ふふふ……ご安心を。腕に自身はありますので』
白霞ヨル:『くれぐれもお気をつけて』
GM:電話が切れます。と同時に、一部のメンバーにのみ配信される緊急ニュースがスマホに入るでしょう。
GM:『メサイア学区郊外。地熱プラントへの大規模襲撃発生』。
GM:『詳細不明。理事会埋蔵金などを狙った生徒たちによるものか──』。
GM:場所は先程ヨルが送ってきた座標そのものです。恐らく彼女が言っていたネストの扇動によるものだろう。
賀茂喜一:「展開が早いなぁ!?」
賀茂喜一:生徒に向ける穏やかな声音から焦りを帯びたものに変わる。
賀茂喜一:「これはいけない、わたしも急がないと」
賀茂喜一:端末をポケットに仕舞って立ち上がる。
賀茂喜一:片手で折っていた折り紙は水色の鳥へと変わっている。
賀茂喜一:そこに筆ペンで座標を書き記す。
賀茂喜一:「"急々に、律令のごとくに行え"」
賀茂喜一:パタ、パタパタ 無機物の鳥が風に吹かれるように飛んでいく。
賀茂喜一:蛇行しながら、それでも着実に目的地への方角を示す
賀茂喜一:「さて、わたしも…………」
賀茂喜一:徹夜明けの関節と脳を酷使して走り出ししばらく、道端の自販機を横目で見て
賀茂喜一:「…………ヨルさんは」
賀茂喜一:「ゼロカロリーとか気にするタイプかな?」
賀茂喜一:ガシャン、と1つの飲み物を購入した。
GM:……テミス計画。ネスト。八竜。
GM:馴染みのない単語ばかりだが、ヨルを信じるならば放置するわけにはいかないだろう。
GM:君は指定された座標へ向かう。『子供たちが笑える世界』──そんな、近くも遠い理想を目指して。



GM:シーンカット。シナリオロイスのみが可能です。
GM:・シナリオロイス:白霞ヨル(しろがすみ・よる)  P:信頼/N:不安
シナリオロイスはこれ! 別の感情でもいいよ。

賀茂喜一:「白霞ヨル ○P信頼/N庇護」で取得します。無理するんじゃないぞ!
GM:やさしい!!


◆Opening◆リャン・シェンシィ

GM:シェンさんは1d10で登場をどうぞ。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (40 → 42)
GM:追いついていらっしゃる
GM:OPとしては、中央銀行が管理する地熱プラントの地下に未認可の研究所が見つかった!ということで
GM:金目のモノがあるのでは?と、総裁権限を使っていちはやく調査に訪れた感じにしようと思いますが
リャン・シェンシィ:なるなる
GM:入口のセキュリティがまだ残ってる感じにしましょうか。シェンさんはそういう時、自分で解除に行くタイプですか?
GM:それとも極力部下に命令を出すタイプですか?
リャン・シェンシィ:あ〜そうですね 出せるなら出すかも
GM:OK! じゃあシェンさんがかっこよく指示を出すシーンから始めましょう。



GM:メサイア学区郊外。
GM:つい先週のことだ。メサイア中央銀行が管理する土地で、未認可の地下研究所が発見された。
GM:表向きこそごく普通の地熱発電プラントだが……調査の結果、その地下には無人の、それも超巨大な廃研究所が広がっている事が判明した。
GM:これは、チャンスだ。得てしてこういう廃墟には、外の世界のお宝が山ほど眠っている。
GM:もし先んじて中を調査し、金目のものを確保できれば──アトランド建設によって膨れあがったメサイア生徒会の借金問題も、ある程度解消できるかもしれない。
リャン・シェンシィ:なにつくってるの
GM:地熱プラントの最奥。研究所入口に備え付けられた、オートタレットによる弾幕を突破できればだが。
GM:──ガガガガガガ! ガガガガガガ!
現場監理主任:『ヒエーッ!』
GM:飛び交う弾幕! AI制御のロボットたちが慌てて逃げ惑う!
葛城サレナ:「シェン、どうしよう。真正面から行ったら即蜂の巣になりそうだよ」
リャン・シェンシィ:「あはー、しっかり機能してんねえ。誰かメンテしてんのかな」
GM:最低限の戦力として、バビロンの新入りである葛城が君の隣にいる。両手には二丁のサブマシンガン。
GM:戦闘力を買われてバビロンに入った葛城だが……この弾幕。的確な指示がなければ、彼女と言えど突破は難しいだろう。
リャン・シェンシィ:「うーむ、サレナちゃんでもその所感か」
葛城サレナ:「奥にタレットが三つ。どれか一つを一時的に無力化できれば、懐に入れるんだけどな……」
リャン・シェンシィ:「わ、二つは自力でどうにかできんの? 流石」
GM:シェンさんは自由に指示を出し、この状況を打開することが可能です。
GM:例えば、ロボットたちを囮に使うとか。自分のエフェクトを使うとか。
リャン・シェンシィ:了解しました
GM:あるいは、こういうこともあろうかと何かしらの奥の手があっても構いません。
葛城サレナ:「まあね。多分あれ、射角的に懐に入れば撃てなくなっちゃうから」
葛城サレナ:「まあ懐に入る前に酷い目に遭うんだけど……どうする? 増援呼ぶ?」
リャン・シェンシィ:「や。そうだなー、あんま無駄使いはしたくなかったけど……結果的にこれが一番コスパよさそう」
葛城サレナ:「?」
リャン・シェンシィ:そう言いながら、スーツのポケットから白い紙片を取り出す。「契約書」と呼んでいる、他者のエフェクトを借用するシェンの術式。
リャン・シェンシィ:「この近くの倉庫に、うちの金庫技術者に事前に作らせてる特注の装甲車があってね。まあ作りかけなんだけど」
葛城サレナ:「……作りかけじゃ意味ないんじゃ? しかも"近くの倉庫"って」
リャン・シェンシィ:「それをあの辺に持ってきて射線を塞ぐ。数秒は保つでしょ」
葛城サレナ:「持ってくるって、どうやって? レッカーでもするの?」
葛城サレナ:言いながらサブマシンガンを構え、いつでも飛び出せるように準備する。
リャン・シェンシィ:「いや、穴を開けて落とす」
リャン・シェンシィ:言って、くしゃくしゃにした紙片を前方へと投げやる。
リャン・シェンシィ:続けざま、手にしたライフルでその紙片を撃ち抜いた。
リャン・シェンシィ:着弾と同時に溢れ出るのは、黒い澱めいたシェンのレネゲイドだ。強い衝撃と共に流し込まれるそれが「契約書」に封された異能を発火させる。
リャン・シェンシィ:発動するのは、空間転移用のゲート能力。本来自分のものではない異能の中で、シェンが最もコントロールに熟達しているもの。
マシンガンタレット:『警告します。あなた方は、"テミス計画"の機密エリアに入っています』
マシンガンタレット:『IDを提示するか、ただちに当該エリアから離脱してください。本エリアにとどまる場合、肉体や生命の永久欠損が発生する恐れがあります』
リャン・シェンシィ:紙片が燃え落ちると同時に、黒い穴が開いた。威圧的な重低音と共に、漆黒色の装甲車が出現する。
GM:弾丸はなおも降り注いでいる。……が。
マシンガンタレット:『不明なデバイスを検知』
マシンガンタレット:弾丸が対人爆発弾から貫通弾に切り替わる。ターゲットもシェン達から逸れ、装甲車に向かった。
葛城サレナ:「なる、ほど……ね!」「さすが元"行政官"!」
リャン・シェンシィ:「今の肩書も負けてないと思うんだけどな?」
葛城サレナ:勢いよく飛び出し、装甲車の横を走り抜ける。
GM:君とサレナの間で装甲車が爆発した──ときにはもう、サレナがタレットの懐に潜り込んでいる。
GM:爆炎が収まる頃には、マシンガンタレットは無惨な鉄くずと化しているだろう。
リャン・シェンシィ:笑って言いながらそれを見送りつつ、もう一枚の紙片を取り出す。万一の場合に彼女を救援するためのものだったが。
現場監理主任:『おおっ素晴らしい……! さすがシェン様! お見事でございます!』
現場監理主任:『あとは電子ロックの解除さえすれば、内部の調査が可能でしょう。どうぞそれまであちらのテントでお休みください』
現場監理主任:『内部の調査は、バビロンで行いますか? それともトレジャーハンター部などを手配いたしましょうか?』
リャン・シェンシィ:「ん、オッケー。解除に行き詰まったら教えてね」
GM:AI制御のロボットが君に問いかけてくる。タレットさえなくなれば、あとはしばらくAI任せで十分だろう。
リャン・シェンシィ:「ううん、うちでやるよ。連絡はしなくていいから」
葛城サレナ:「そうそう。変に情報が外に漏れたら、どんな邪魔が入るかわからないしね」 戻ってくる。
葛城サレナ:「ねえシェン。……あのゲートの奥に研究所があるって話だけど、いったい何を研究してたんだろう?」
リャン・シェンシィ:「サレナちゃんもお疲れ〜。やっぱ一緒に来てもらって正解だったよー」
葛城サレナ:「ほんとだよ! あんな厳重なセキュリティ、二人がかりじゃなきゃ危なかったって」
リャン・シェンシィ:「それが分からないから調べに来てるんじゃん、って言ったら面白くないか。そうだなー」
葛城サレナ:サブマシンガンを両腰のホルスターにおさめ、その辺のポットからコーヒーを注いでいる。二人分。
リャン・シェンシィ:「こんな警備システム作るくらいには見られたくないモノっぽいし。違法なドラッグとか?」
葛城サレナ:「はい。コーヒーでよかったっけ? ……ドラッグねぇ」
葛城サレナ:「お金になるかなあ、それ」
リャン・シェンシィ:「お、ありがとー。気が利くねえ」
葛城サレナ:「ふふん。新入りは先輩を立てるものだからね」
リャン・シェンシィ:「えー、結構なってるよ?」
リャン・シェンシィ:「オーヴァードは中毒性とかに耐性があるとはいえ、どうもハマッちゃう子はいるみたいだし」
葛城サレナ:「ならいいけど。バビロンの借金もなかなか酷いらしいじゃん」
葛城サレナ:「どうせならこう、一発ドカンと借金返済できるやつが眠っててほしいなあって思うわけですよ」
リャン・シェンシィ:「今は昔より多少マシになってるけど、その道じゃまだまだ根強い商材らしくて……ああ」
リャン・シェンシィ:「うちらのお金になるかって意味か。そういう意味だとちょっち厳しいね、フツーに犯罪だし」
リャン・シェンシィ:「トランペッターと真っ向喧嘩する腹でもあれば別だろうけど」
葛城サレナ:「それは嫌だな……!」
リャン・シェンシィ:「そうなんだ。あっちに仲の良い子とかいるの?」
葛城サレナ:「そういうわけじゃないんだけど……バビロンってほら。人気もあるけど、奔放すぎて敵も多いじゃん」
葛城サレナ:「どうせならトランペッターとも仲良くしてほしいんだよ。同じ学園なんだし」
リャン・シェンシィ:「お、冷静で客観的な意見」
リャン・シェンシィ:「うちの会長にも見習ってほしいな〜。1割くらいでいいから」
葛城サレナ:「会長か。……ねえ。前から聞きたかったんだけど」
リャン・シェンシィ:「……みんな仲良く、かあ。ん?」
リャン・シェンシィ:コーヒーに口をつけてぼんやりと呟いていたが、顔を上げる。
葛城サレナ:「シェンはさ。アトラのどのあたりが好きで、こんな一生懸命に支えてるの?」
葛城サレナ:「よく暴走するし、お金遣いは荒いし、っていうかバビロンの借金の大半がアトラ名義だし」
葛城サレナ:「この間もかっこよく出撃するとかで窓ガラス無駄に割ってたし」
葛城サレナ:「シェンなら、バビロン以外でも上手くやれそうなのに。なんで出ていかないんだろうって」
リャン・シェンシィ:「んんー……確かに悲しいことにどれも事実だけど」
葛城サレナ:ずずずとコーヒーを飲みながら、シェンの話に耳を傾けている。
リャン・シェンシィ:「まず、バビロンを出ていかない理由は……そうだね」
リャン・シェンシィ:「ちょっとだけ、私の信仰の話をしようか」
葛城サレナ:「信仰?」
葛城サレナ:「意外。信じてるのはお金と利益だよ、って感じだと思ってた」
リャン・シェンシィ:「そ。理屈とかじゃないけど信じながら生きてるもののこと」
リャン・シェンシィ:「えー?そんな風に見える?見えるかも」けらけらと笑いつつ。
リャン・シェンシィ:「思うにね。全ての人間は、この世界を良くするために生まれてきてるんだ」
葛城サレナ:「えぇ……」「なんか本当に信仰っぽい話が出てきた」
リャン・シェンシィ:「あー、はは。引かれちゃった?」
リャン・シェンシィ:「ただ別に、私みたいに組織を立ち上げて社会に関わっていくとかだけじゃなくて」
リャン・シェンシィ:「ちょっと周りの人に愛想良くするとか、誰かのやりたがらない事を引き受けるとかでも」
リャン・シェンシィ:「人間どうやったって一人じゃ生きていけないんだから、自分たちの暮らしてる場所を少しでも心地良い場所にしたいじゃない」
リャン・シェンシィ:「もとい、そういう努力をするべきだと思うの」
リャン・シェンシィ:「で、メサイアは私の学校だからさ」
葛城サレナ:「アトラと共に行けば、その願いが叶えられると?」
葛城サレナ:「うん」 コンテナに座り、足をぶらぶらさせながらコーヒーを飲む。
リャン・シェンシィ:「それをこんなんにしたまま放り出してどっか行くとか、そういうのはシェンさんのポリシーに反するんだなあ」
リャン・シェンシィ:「んー……アトラちゃんの事は、そうだね」
葛城サレナ:「こんなん……」
リャン・シェンシィ:少し顎に指を置いて考えて。
リャン・シェンシィ:「先にサレナちゃんが教えてくれたら教えてあげる」
リャン・シェンシィ:にやー、と意地悪そうに笑う。
葛城サレナ:「えぇっなにそれ!」
リャン・シェンシィ:「だって、サレナちゃんはまだここに来て浅いし」
リャン・シェンシィ:「さっきの言い方だと。アトラちゃんが慕われてる理由とか、まだあんまりよくわかってないんでしょ?」
リャン・シェンシィ:「そういうのは自分の眼で見つけたほうが健全だと思うんだよなー」
リャン・シェンシィ:「ほら。私の言葉が先にあると、私が誘導したみたいになっちゃうじゃん?」
葛城サレナ:「あー。たしかに」
葛城サレナ:「私がバビロンを辞めない理由は簡単だよ」
葛城サレナ:「最初は、シェンの言うとおりアトラが慕われてる理由はわからなかったけど……一ヶ月くらいバビロンで過ごして、思ったんだ」
葛城サレナ:「アトラは一見ダメそうでも────」
GM:そこまでサレナが口を開いた、その時だった。
現場監理主任:『てっ! 敵襲~~~!』
GM:周囲の緊急時サイレンが一斉に点灯し、けたたましい警報が鳴り響く。
GM:周囲に目をやれば、シェンとサレナのいる休憩用テントからでも見えるだろう。
GM:地熱プラントを取り囲むように──一体、どこで情報を手に入れたのか。
GM:無数の、様々な所属のノヴァリス生徒たちが、群れをなしてこちらへ向かってきている!
リャン・シェンシィ:「うわ。まだコーヒー飲み終わってないんだけどな〜」一瞬嫌そうな顔を浮かべつつ、ライフルを構える。
GM:『あれだ! あの地下に至高の温泉が眠っているって噂だぞ!』
GM:『違う! 理事会埋蔵金があるんだよ!』『マスターソードが……』『伝説のドラゴンが……』
GM:「「「なんでもいい! 一儲けするチャンスだ!」」」
葛城サレナ:「うわやば! めちゃくちゃ来てる」
葛城サレナ:「右に40、左から60……シェン」 いたずらっぽい笑みを浮かべる。「どっち行きたい?」
リャン・シェンシィ:「サレナちゃんと一緒が良かったな〜。左!」
葛城サレナ:「私も一緒がよかったけど、流石に手分けしないとだめっぽいからね……! じゃあ私は右!」
葛城サレナ:言うと同時に駆け出している。
GM:シェンさんも自由に迎撃して構いません。数こそ多いが、むしろ君の能力はこういう有象無象相手の方がやりやすいだろう。
リャン・シェンシィ:はあい
リャン・シェンシィ:「あー……こほん」
リャン・シェンシィ:新しい「契約書」を取り出し、軍勢の前に立ちはだかりつつ。深く息を吸い込む。

GM:では、君が息を深く吸い込んだ、その瞬間。
GM:知覚かRCで判定してください。難易度は8。
リャン・シェンシィ:むむ
リャン・シェンシィ:RCで
リャン・シェンシィ:7dx+1>=8
DoubleCross : (7DX10+1>=8) → 9[1,2,2,3,5,8,9]+1 → 10 → 成功

GM:成功してる! じゃあシェンさんは気づけます。
GM:波のように押し寄せる生徒たちの中。一人だけ明確に……君に狙いを定め、指鉄砲のようなものを作っている人物がいる。

???:「──άνεμος風よ!」
GM:見えない風の刃のようなものが迫り、君の行動を妨害する。
???:「やめなよ。アロン・ハブリト」
???:「ボクらネストが、せっかくバカどもを扇動したのにさ……手駒を減らさないでほしいンだよね」
リャン・シェンシィ:「えーっと、宝探しに来たおバカさん達にとっておきの情報ーッ!」そう言って全員に聞こえるような声を張り上げ、紙片を投げ上げた瞬間だった。
リャン・シェンシィ:その契約に封されたものは、人を迷わせる認識齟齬の鬼火だ。起動すれば、注視した人間の認識を錯誤させ、この人数で同士討ちに近い状況に追い込む事ができたはずだった。
GM:契約は……もしかしたら、ある程度は発動したかもしれない。周囲の何名かは事実、同士討ちをはじめている。
???:「おお怖い。さすがは"マスターオーダー"の弟子」
リャン・シェンシィ:……だが、その前に狙われている事に気づいた。防御を優先し、群衆を使って射線を躱そうとしたが。それよりも速く腹部を射抜かれている。
???:「これだけかき集めても、雑魚じゃあ時間稼ぎすらできないワケだ」
リャン・シェンシィ:「あは……どちらさまかな?」
GM:ダメージは大したことはありません。……ただ、
GM:とにかく、見えない。経験豊富なシェンであっても、攻撃の起点も、回避の糸口も、何も見えなかった。
コンジャラー:「《ネスト》幹部。コンジャラー」
リャン・シェンシィ:「へえ、どうも。長いしコンちゃんって呼んでいい?」
コンジャラー:「そのやりとり、前にも……まァいいや。コンちゃんでもラーちゃんでもいいけど、一つ言っておくよ」
リャン・シェンシィ:適当な応答を続けながら、喧騒に塗れた周囲を観察する。こういう状況での会話の中に取っ掛かりがあるというのは経験則であり、ダメ元というやつでもある。
コンジャラー:「この研究所は、ボクらが貰う。中の研究成果ごとね」
コンジャラー:「邪魔をしなければ、ボクとしてもこれ以上君にちょっかいは出さない……どうかな?」
GM:こうして話している間にも、扇動された生徒たちが研究所入口に殺到している。……もうセキュリティは存在しない。
リャン・シェンシィ:「え〜?私に得がなくない?それ」
コンジャラー:「あるさ。すごくある」
リャン・シェンシィ:「取引ってのは両方に利があるから成立するんだよ」
リャン・シェンシィ:「ふーん?分前でもくれるの?」
コンジャラー:「ボクらネストは、《八竜》を手に入れてノヴァリスを完全に崩壊させる。グレート・バビロンも例外じゃない」
コンジャラー:「でも、もしこれ以上邪魔をしないと約束してくれるなら」
コンジャラー:「……どこかに逃げる時間くらいは、与えてあげてもいいかなッてさ!」 《瞬間退場》。
GM:生徒たちに紛れて、研究所の入口方面へ向かう。時間稼ぎをしていたのはコンジャラーも同じだ。
GM:既に後方から第二、第三波の生徒の群れが接近してきている……!
コンジャラー:「まあ、しばらくはそこで遊んでなよ。中はボクらネストに任せてさ!」
コンジャラー:「ハハハハ……!」
葛城サレナ:『シェン! ちょっとこれ、思ってたよりだいぶ多いんですけど!』
リャン・シェンシィ:「わ……ずいぶん好き放題しちゃって」
葛城サレナ:『どうしよこれ! 応援求める? 撤退する!?』
GM:サレナからの通信が入る。襲撃は続いている。研究所の入口は突破されそうで、ネストとやらが喧嘩を売ってきている。
リャン・シェンシィ:「ここまで来たら食い止める意味ないよ、もう雪崩込んじゃったし」
リャン・シェンシィ:「まずいのは、これ以上出遅れることだね」
葛城サレナ:『ってことは、つまり……』
リャン・シェンシィ:「一緒に雪崩込んじゃおう」
葛城サレナ:『……了解! 正面ゲートで会おう!』
リャン・シェンシィ:銃口を下ろし、人の波に先立って走り出す。
GM:既に研究所へ続くゲートへは生徒たちが殺到している。中に入るにしても、まず彼女らをぶちのめす必要があるかもしれない。
GM:『うおーっ理事会埋蔵金!』『ワンピ全巻!!』『最新スマートフォン!』
GM:『どけーッ! 死ねぇーッ!』
リャン・シェンシィ:「あーあ、もう! 今日がこんな体力仕事になるなんて聞いてなかったんだけど!」
リャン・シェンシィ:「よし、そこで暴れてる君等に二つ言っとくぞ〜」
リャン・シェンシィ:「一つ、私はグレートバビロンとMCBのリャン・シェンシィ」
リャン・シェンシィ:「二つ、私は一度見たやつの顔は絶対に忘れない」
リャン・シェンシィ:「ここで狼藉働くとどうなるか、ちょっと想像力を働かせてみてからかかってきてほしいな〜!」
リャン・シェンシィ:笑っていいながら新たな契約書を何枚か取り出し、ライフルを構え直す。次の瞬間には爆風が起きて、騒音めいた返答の声をかき消した。



GM:シーンカット。シナリオロイスのみ可能です。
GM:・シナリオロイス:《コンジャラー》 P:興味/N:敵愾心
GM:シナリオロイスはこれ! 他の感情でもいいよ。
リャン・シェンシィ:推奨通りにとっときます。《コンジャラー》P:興味 / N:◯敵愾心
リャン・シェンシィ:あとサレナちゃんにも
GM:えっうれしい!
リャン・シェンシィ:P:◯頼もしい / N:隔意 で!
GM:ええ~うれしい
リャン・シェンシィ:以上です
GM:サレナは特定条件を満たさない限りOPしか出ない感じを想定してたんですが、同行させてもいいかもしれない(フレキシブル)
GM:了解! じゃあOPはここまで。


◆Middle01◆

GM:合流シーンです。全員登場。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (43 → 46)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (41 → 51)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (42 → 50)
GM:時系列としてはシェンさんのOPの続き。それぞれ事情があって現地に集まったはいいけど、すごい騒ぎになってるので
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (40 → 45)
GM:まずモブを始末して協力関係を結ぼうか……というシーンですね。



GM:メサイア学区郊外。白霞ヨルから依頼を受けた賀茂喜一は、指定されたポイントにやってきていた。
GM:やってきたのはいいのだが──目の前に広がる状況は、もしかしたら君の想像をだいぶ超えていたかもしれない。
GM:所属も学年も様々な、数百人規模の生徒の群れ。暴徒!
GM:それが──地熱プラントの奥にある、研究所の正面ゲートと思しき場所めがけて一斉に押し寄せている!
賀茂喜一:コーラを揺らさないように走ってきたぞ。
賀茂喜一:「え、えぇ……?」
賀茂喜一:「非合法組織の割にはやることの規模が大きいな!」
GM:『ネストを止めてほしい。地下45Fでお待ちしています』──ヨルからの依頼はこうだが。果たして入口までたどり着けるのだろうか?
ノヴァリス生徒A:「……ああん?」
賀茂喜一:「うーん。どうしよう、直通のエレベーターとかないかな……?」
賀茂喜一:「あ」目が合う。
ノヴァリス生徒A:「なんだァお前? 先公がどうしてこんなトコにいんだよ?」 チンピラめいた女子生徒が迫る。
ノヴァリス生徒A:「さてはお前……」
ノヴァリス生徒A:「……お前も理事会埋蔵金目当てか!」
ノヴァリス生徒A:「おいッ! 埋蔵金ライバルが増えたぞーッ!」
賀茂喜一:「わたしは賀茂喜一。よろしくね」
賀茂喜一:「まずは対話の席につかないかい? ……だめ?」
ノヴァリス生徒B:「賀茂喜一……! 知ってるぞ! こいつの描くイラストは裏で結構な額がつくんだ!」
賀茂喜一:「理事会埋蔵金なんて私も聞いたことは、」ある。胡乱なワードは日々飛び交う。「……ないし」
ノヴァリス生徒B:「おいお前ら! 予定変更だ、こいつを拉致しろーッ!」
賀茂喜一:「えぇ!?」
GM:既に何者かによって扇動されているのだろう。興奮状態であり──君の話術をもってしても、全く会話にならない!
賀茂喜一:子供達を喜ばせるために密かに練習している。デジタル機材は慣れないのでアナログオンリー。
賀茂喜一:「売られたのか…!嬉しいけどちょっと複雑……!」
GM:このままだと賀茂先生は普通に拉致され、様々な目に遭ってしまいます。ということで、
GM:助けてくれそうな合コン委員の人はいつでも登場し、先生を助けることが可能です。
ノヴァリス生徒A:「《ネスト》なんてどうでもいい! 私は金さえ稼げりゃそれでいいんだ!」
賀茂喜一:「精神を高揚させる薬物……あるいは話術かな?参ったなぁ、他人のを上書きするのは厳しいから……」
ノヴァリス生徒B:「そうだそうだ! 中にあるナントカってお宝は八坂だのコンジャラーだのが持ってくだろ……!」
賀茂喜一:「お、落ち着いて話し合おう!わたしなら人手の足りないバイトの伝手とか紹介できるよ!」
賀茂喜一:「ぎゃー!!」
ノヴァリス生徒A:「うるせーッ! 私らはバイトなんかせずにラクしてお金を稼ぎたいんだよーッ!」
三城郷ミチカ:その時、興奮する生徒たち、そして襲いかかられている先生の視界の端に、白く舞い散る何かが映り込む。
ノヴァリス生徒A:「!?」
賀茂喜一:「ああーーーー………?」
賀茂喜一:式神は出してないぞ?と首を傾げる。
三城郷ミチカ:重力を感じさせないまま優雅に舞い落ちるそれは、鳥の羽の様に見えた。
三城郷ミチカ:───見えただけだ。実際は……
三城郷ミチカ:ガ───ゴンッ!
三城郷ミチカ:殺到する生徒たちの最前列が、後頭部に衝撃を受けて一斉に意識を刈り取られる。
賀茂喜一:「鈍器………!?」
ノヴァリス生徒A:「ギャッ……」 昏倒する。
三城郷ミチカ:それを行ったのは、十数基に及ぶ小型ドローン、片方が鋭利な刃、反対側が鈍器になっている。
GM:ミチカさんが追っていた八坂の足取りは、地上に出てからも微かに残っていた。
GM:昏倒させる直前に生徒が口にしていた、『中にあるお宝は八坂やコンジャラーだのが持ってくだろ』という発言からも、
GM:生徒たちが群がっている先。地熱プラントの奥にある研究所……に、八坂が居るのは間違いないでしょう。
三城郷ミチカ:バロール能力による誘導なのか、立体的な機動で賀茂先生に向かってくる生徒たちを次々と返り討ちにしていく。
GM:ミチカさんは目の前の先生を助けてもいいし、さっさと研究所の入口ゲートに向かっても構いません。
三城郷ミチカ:「遠目からでもわかりましたよ」
三城郷ミチカ:当然助けます!先生の背後から声をかける。
賀茂喜一:「わぁ……!貴方はたしか、ミチカさんでしたね」
賀茂喜一:「いつも職員室で見かけてました」
賀茂喜一:奪われかけた眼鏡を拾ってかけ直す。
三城郷ミチカ:「え、そうなんですか?光栄です」ちょっと驚いた顔で
三城郷ミチカ:「そう。三城郷ミチカです。こんにちは、先生」
賀茂喜一:「生徒の名前をおぼえてないとカッコつかないからね」目を糸にして笑う。
賀茂喜一:「こんにちは、賀茂喜一です。賀茂先生でも喜一先生でも、好きに呼んでね」
三城郷ミチカ:生徒たちを叩き伏せたドローンが周りに集まってくる。手に持った棒のようなものに連結していき
GM:誰かが暴徒を蹴散らしているのだろう。正面ゲートからはなんらかの発砲音が聞こえ、暴徒たちが爆ぜ、また人の波に飲まれている。
三城郷ミチカ:一振りの巨大な鎌のような武器を形作った。
GM:八坂の後を追う。ヨルの元へ行く。……もしかしたら、ゲート前で戦っている人物とは協力関係を結べるかもしれない。
賀茂喜一:「操作が上手だね。おかげで助かったよ」
三城郷ミチカ:「賀茂先生、ですね。ごめんなさい、私の方は先生のこと存じ上げていなくて……」
三城郷ミチカ:「いえ、このくらいは」微笑む
三城郷ミチカ:「どう考えても、先生が被害者っぽかったですし……」
賀茂喜一:「大丈夫、大丈夫。わたしは新入りみたいなものだから、気にしないで」
三城郷ミチカ:「私達と違って、怪我をしたら大変ですから」
賀茂喜一:「ははは……みんな熱狂してるみたいで、どうも言葉が届かなくってね」
賀茂喜一:「どうにかして、中に入りたいんだけどね……」
三城郷ミチカ:「ふふ、奇遇ですね。私もです」
三城郷ミチカ:「部活の後輩を探しているんですけど、先生は何を?」
賀茂喜一:「ちょっと、待ち合わせをね」
賀茂喜一:「あの中に居る子から助けを求められた。だから行かなきゃなんだけど……」
三城郷ミチカ:委員会の誰かが星室庁に要請したにしては早すぎる。ある種探りを入れる様な質問だったが
賀茂喜一:んん、と迂回路を探すように目の前に集中している。
三城郷ミチカ:「そうですか……でしたら、私もご一緒させて頂けませんか?」自然な感じで肩を寄せる。
賀茂喜一:「ん?……いいのかい?部活の後輩探しは?」
三城郷ミチカ:「行き先は、同じみたいですので」ゲートの先を指差す。
賀茂喜一:「この中から探すのは大変かもしれないけど、早めに終わったらわたしも手伝うよ?」
賀茂喜一:「そっか。ミチカさんも中に用事があるんだ」
三城郷ミチカ:「はい!その……流石にこの中にはいないと思いますし……」
三城郷ミチカ:狂乱状態の生徒たちを半目で見て
三城郷ミチカ:「突破に必要な火力は、私が提供します」
GM:八坂の姿は既にありません。……《ネスト》の本隊は、扇動した暴徒を囮に既に中に入っているのだろう。
賀茂喜一:「なるほど……」
三城郷ミチカ:「先生はご指示を」鎌をくるりと回す。
賀茂喜一:「頼もしい。だったら、お願いさせて貰おうかな」
三城郷ミチカ:「はい!安心してください」
三城郷ミチカ:「私、それなりに強いですから!」
賀茂喜一:ニコリ、と微笑む。
賀茂喜一:「じゃあ、道を拓いて。出来れば……」
賀茂喜一:「放っておくと、怪我が増えそうな所を中心にしよう」
賀茂喜一:言葉と同時に、折り紙の鳥が飛び始めた。



GM:臨時同盟が結ばれた。……一方で、正面ゲート前。
葛城サレナ:「シェン~! ぜんっぜん数が減らないよ!」
葛城サレナ:「ネスト? だっけ?」 「何人集めたんだよいったい!」
葛城サレナ:雑魚を蹴散らしているが、途切れない人の波のせいでなかなか研究所内に入れずにいる。
リャン・シェンシィ:「練度も無駄に高いよ〜〜!このっ!諦めなってば〜〜!」
GM:「ううっ理事会埋蔵金……!」「伝説の温泉……!」 人の波は途切れない。
GM:単純な物量は、時に実力差すら覆す。シェンとサレナはどちらも強力なオーヴァードではあるが……
GM:この圧倒的物量。何か根本的なゲームチェンジャーが現れないと、早晩体力を使い果たす可能性が高いだろう。
アトラ・アーリーバード:その時だ。
アトラ・アーリーバード:剣刃がにわかに燐光を纏ったかと思うと、一気に大きくきらめいて周囲を染めた。
アトラ・アーリーバード:極端な累乗的カーブを描いた出力が最大に達した時間はわずか1,000,000,000,000分の1秒にも満たず、視力を奪うことも光熱が周囲を溶融させることもない。
アトラ・アーリーバード:ただ、剣の激突箇所が発光とともに僅かに削り取られ"消失"する。超短波レーザーが物体表面の電子を弾き飛ばし、電荷に異常な偏りを与えて爆発的乖離をもたらしたのだ。
アトラ・アーリーバード:熱の伴わない衝撃波が斬られた生徒をプロテクターごと真っ二つに引き裂き、鐘楼のごとく響き渡る。
葛城サレナ:「……!?」
リャン・シェンシィ:「! このうるさい気配と切れ味は……」
葛城サレナ:「この、普段アホだけどやる時はやる感じの雰囲気は……!」
アトラ・アーリーバード:三度剣が振るわれ、三人が十字冠の転送を受け、特徴的な──あるいは、メサイアの生徒にとっては馴染み深いかもしれない光と音と風が注目を集めた。
アトラ・アーリーバード:「騙されるな! 親愛なるメサイア生徒ども!」
アトラ・アーリーバード:通りのよい大声が、浮足立った暴徒を束の間、沈黙させる。
GM:──シン、と周囲が静まり返った。
アトラ・アーリーバード:よく見れば、服は擦り切れ乾ききった血に塗れており、到着以前に激戦があったことを想像させるに容易い。
GM:その場に集まったほぼ全員が……たったひとりの生徒の声に耳を傾けている。
アトラ・アーリーバード:「貴様らのようなクズが好き勝手に暴れて欲しい物を貰える──そんな都合のいい話が降って湧くと思うか!」
アトラ・アーリーバード:「卑劣な陰謀の歯車となって、何も得られんのがオチだ。地下の始末は私がつける」
アトラ・アーリーバード:「このアトラ・アーリーバードと、グレート・バビロンについてこい!!!」
リャン・シェンシィ:「……」攻撃の手を止めて状況を見守っている。
ノヴァリス生徒A:「おお……!」「あれが伝説の……」「八月革命の英雄……!」
ノヴァリス生徒A:「バビロン議長! アトラ・アーリーバード……!」
リャン・シェンシィ:案外この人のカリスマらしきものに任せたほうが上手く事が運ぶ事もあるのだ。特に相手がこういうアホ共の場合は。
GM:シェンの推測通りだ。既にその場に集まった暴徒たちの半分はアトラに憧れの目を向け、武器をおろし、
ノヴァリス生徒A:「アトラ! アトラ! アトラ!」
アトラ・アーリーバード:「ふふん」見たか、と言わんばかりに鼻を鳴らし、剣を掲げる。
GM:絶対的な手駒として、アトラへの恭順を示している。……が。
ノヴァリス生徒B:「うるせーッ! なんかいい感じにまとめているが……騙されるな!」
ノヴァリス生徒B:「アトラ・アーリーバードだぞ! カイジよりも借金まみれという噂の、メサイアの借金女王!」
ノヴァリス生徒B:「あいつが出てきたってことは、この研究所に理事会埋蔵金があるのは間違いねーってことだ……!」
アトラ・アーリーバード:「なっ!」
リャン・シェンシィ:(あ、ダメだなこれ)
アトラ・アーリーバード:「このバカども! 話を聞いてなかったのか?」
GM:「そうだ!」「温泉!」「マスターソード!」「ハンタ全巻!」「埋蔵金!」 バカたちが呼応する!
ノヴァリス生徒B:「アトラを殺せーッ! 研究所を制圧しろーッ!!」
アトラ・アーリーバード:「……シェン、サレナ。それから──」
GM:バカの集団が再び怒号をあげ、波となって突撃してくる!
アトラ・アーリーバード:「あっ! ミチカいるじゃん。お前はさすがにこっち側だろ!」
アトラ・アーリーバード:自分が冷静であることを疑っていない
三城郷ミチカ:「んん……これは不味いですね、先生」その様子を後方から傍観していた二人。再び動き出した暴徒と何度も肩がぶつかる。
リャン・シェンシィ:「やっほー、アトラちゃん。流石の人望だねえ」
三城郷ミチカ:「いい感じに収まらないかなってちょっと待ってみましたけど、変な所で冷静なんですよねうちの生徒……」
賀茂喜一:「うん。すごい声だったね……なんとかなると思ったけど、火をつけるのもうまいな」
アトラ・アーリーバード:「うるさい、適当にやれ、そこの男もだ。先生というやつだな」
賀茂喜一:「でもこの人数を一瞬止めたのはすごいや。もしかしたら、あと何度か声をかければ……」
アトラ・アーリーバード:そう小声で言い放つと、手メガホンを作り。
ノヴァリス生徒B:「死ねーッ!」「っていうかマスターオーダー倒したのこいつじゃないじゃん!知ってるぞ!」「インチキ!イカサマ!ペテン師!バカ!」
GM:ということで、簡易戦闘を行います。判定は次の通り。

白兵/射撃/RC/交渉のいずれかで判定。達成値の合計に応じて次の効果を得る。

・達成値0:全員5d10のHPダメージ(ガード・装甲無視)を受け、財産点数を1d10点減らし、持っているアイテム一つを破壊する。
・達成値10以上:全員4d10のHPダメージ(ガード・装甲無視)を受け、財産点数を1d10点減らす。
・達成値20以上:全員2d10のHPダメージ(ガード・装甲無視)を受ける。
・達成値30以上:全員の財産点を+2する。

GM:四人はそれぞれ好きな判定をどうぞ。
リャン・シェンシィ:合計かあ
リャン・シェンシィ:そんなにきつくはなさそう RCでやってみます
リャン・シェンシィ:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 8[1,4,4,6,7,8,8]+1 → 9

賀茂喜一:夢の雫とかあるから気楽にね。
賀茂喜一:わたしは交渉で行こうかな。
GM:夢の雫は木の葉にて最強
賀茂喜一:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 6[3,3,4,6]+1 → 7

アトラ・アーリーバード:夢の雫助かる
三城郷ミチカ:これは気楽に行けそう
リャン・シェンシィ:これで16
アトラ・アーリーバード:素手白兵素振りしちゃお
アトラ・アーリーバード:1dx+6 えーい
DoubleCross : (1DX10+6) → 2[2]+6 → 8

GM:24! 6以上出せばノーダメですね。
GM:(もうちょっと難易度上げてもよかったな……)
賀茂喜一:ミチカさんがんばれー
三城郷ミチカ:よーし、じゃあ念のため…
三城郷ミチカ:マイナーでスカイキッドに搭乗します
GM:飛んだらパンツが見えちゃう!
三城郷ミチカ:これで飛行状態になり、デーモンウイングの効果で白兵ダイス+2
三城郷ミチカ:そして白兵で素振りします!
三城郷ミチカ:3dx+4
DoubleCross : (3DX10+4) → 9[7,7,9]+4 → 13

GM:安定!
賀茂喜一:すごい
GM:達成値は37。では君たちは財産点+2に加え……
GM:暴徒の群れを、ダメージなしで撃退することが可能です。各自自由に演出してもらいましょう。
GM:順番にやってもいいですし、わちゃっとやってしまってもいいよ。ログはそごうさんが綺麗に整形してくれるでしょう(丸投げ)
アトラ・アーリーバード:ヅメちだよ!
GM:あっ缶詰さんか!
GM:脳みそがアカデミアになってた
賀茂喜一:へへ。
GM:缶詰さんが綺麗に整形してくれるでしょう(丸投げ)
賀茂喜一:先生ですからね。
GM:ということで、雑魚散らしの演出をどうぞ! このシーンは雑魚を倒し、4人がチームを組んだところまでです。
リャン・シェンシィ:はーい

アトラ・アーリーバード:「私の言葉を信じ、メサイアに栄光を齎さんとする者はそのバカどもを止めろ!」
アトラ・アーリーバード:叫びながら、後方の生徒には前のほうがもみくちゃで見えないのをいいことに群がってきた生徒をめちゃくちゃ攻撃している。姑息にも能力は使っていない。
ノヴァリス生徒A:「了解!」「忠誠!バビロン万歳!」「アトラ様万歳!」
アトラ・アーリーバード:「よし、団子になってるうちにまとめて撃て!」
葛城サレナ:「鬼か!」 まとめて撃っている。
ノヴァリス生徒A:「ギャアアーッ!」
ノヴァリス生徒B:「ギャアアーッ!」
賀茂喜一:「あ、容赦ない!」
リャン・シェンシィ:「わ、結果的に助かっちゃったやつだな〜これ」
ノヴァリス生徒B:「こ、こうなったら先生だけでも拉致を……!」
ノヴァリス生徒B:「撤退するぞ! 賀茂先生を拉致しろーっ!」
GM:矛先が変わる。賀茂喜一に残った生徒が殺到するが……。
三城郷ミチカ:「先生。ちょっと信じられないかもですけど」大鎌が再び分裂する。
三城郷ミチカ:「ここはあの子に乗りましょう。悪い子じゃないですから」
三城郷ミチカ:分裂したドローンが、迫りくる生徒たちの意識を的確に刈り取っていく。
賀茂喜一:「うん、でもこの人数を即座にまとめ上げるのは流石だね」
賀茂喜一:「ミチカさんは親しいの? 名前呼ばれてたよね」
葛城サレナ:「先生、話はあとにして! ひとまず雑魚を倒そう!」
リャン・シェンシィ:「ま〜容赦のない暴力でいいよこういう時は」
賀茂喜一:「落ち着いてもらうにはそれが良さそうだね……!」
賀茂喜一:常にドローンに守られ易い位置に足を運ぶ。
三城郷ミチカ:「はい、急ぎましょう。あの子の気が変わらないうちに」
賀茂喜一:徹夜で読んだ生徒名簿の名前と顔を照合していく。
賀茂喜一:「今この場にいるのはアトラ・アーリーバードさんに、リャン・シェンシィさん、葛城サレナさんだね」
賀茂喜一:「皆同じ生徒会なら心強い。……連携に慣れていれば早めに大人しくしてもらえそうだ」
GM:君たちの攻撃によって、みるみるうちに暴徒たちは倒れていく!
リャン・シェンシィ:「そこの先生だけは巻き込まないように気をつけてやってこうか」
リャン・シェンシィ:一際目立つ女に注意が向いている間に、紙片をふわりと投げ上げている。膝をつくような姿勢から銃口は空へ。
アトラ・アーリーバード:「生徒会に逆らう生徒がどこにいる! 身の程をわきまえないからこうなるのだ!クハハハーッ! ハーーッハッハ!!!」
アトラ・アーリーバード:楽しそうにしている。
リャン・シェンシィ:黒い射線がそれを射抜くと同時、生徒たちの頭上にゲートが開かれる。接続した先は私用の倉庫床だ。
リャン・シェンシィ:重力に従って、ばらばらと礫の雨めいてボールのようなものが降ってくる。
リャン・シェンシィ:建造物解体用の小型爆弾だ。……当然、安全用のロックは外されている。
リャン・シェンシィ:連鎖する爆風が一帯を飲み込んだ。後にはクレーターめいた窪みが刻まれている。
葛城サレナ:「うわえぐっ」
リャン・シェンシィ:「もっと穏当にできたらよかったんだけどね〜」
三城郷ミチカ:ドローンが固まって先生の前に展開し、僅かに飛んできた瓦礫や爆風を防いだ。
賀茂喜一:最初はいちいち身構えていたが、すでに守られやすいようにドローンに任せている。
GM:アトラ・アーリーバードが現れてから一分足らずで、暴徒は全滅した。
GM:あと、アトラに恭順を示していた生徒たちも全滅しました。尊い犠牲だ。
アトラ・アーリーバード:「尊い犠牲だった……夕飯くらいまでは覚えておいてやる」
GM:残ったのは君たちだけだ。……お互いの利害や目的地は、一緒なのだろうか?
GM:もしこの場の全員が、研究所内に用があるのなら。チームを組むのも良いかもしれない。
アトラ・アーリーバード:「で」
葛城サレナ:「ふー」 サブマシンガンをリロードし、ホルスターに納める。
アトラ・アーリーバード:「何してんの、貴様ら。あとさっきまで居た奴らも」
アトラ・アーリーバード:はーー、と伸びをして地べたに座り込んであくびをする。
葛城サレナ:「私はシェンとここの警備をしてただけだよ。急に襲撃があって、何がなにやら……」
リャン・シェンシィ:「あー、そうそう。そういう感じ」
三城郷ミチカ:「も~、相変わらず派手派手だなぁアトラは」
三城郷ミチカ:長い髪に付いた埃を払いながら、くたびれた様子で近づいていく。
アトラ・アーリーバード:「お前ほど素材の味で勝負する気がないだけだ」
アトラ・アーリーバード:「派手派手のほうがお得だろうが」
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんはどしたの?別に私達の仕事を手伝いに来てくれたってわけじゃないよね」
アトラ・アーリーバード:「いや全然。怪しい電話かかってきて来てくれって言われたから」
リャン・シェンシィ:「え……大丈夫?口座番号とか聞かれてない?」
アトラ・アーリーバード:「聞かれたかもしれんが、大丈夫だ。引き払えるならくれてやりたい口座だからな」
賀茂喜一:「じゃあ、こちらはあいさつからかな。初めまして、わたしは賀茂喜一といいます」
賀茂喜一:「先生として着任しました。よろしくね」
アトラ・アーリーバード:「アトラ・アーリーバードだ」名乗り返す。
葛城サレナ:「賀茂先生は知ってるよ。親身にお悩み相談に乗ってくれるって評判だから」
賀茂喜一:「ありがとう」サレナさんに微笑む
葛城サレナ:「今回もどうせ、悩み相談に乗ってたらいつの間にか厄介事に巻き込まれたんじゃない?」
賀茂喜一:「はは、実はその通り」
リャン・シェンシィ:「ああー、カモちゃん先生か。お噂はかねがね」
リャン・シェンシィ:「もう知ってるみたいだけど、リャン・シェンシィ。よろしくね」
三城郷ミチカ:「そして私は、合コン委員会の三城郷ミチカです。こんにちは」バビロンの面々に手を振る。
アトラ・アーリーバード:「うむ」
賀茂喜一:皆の自己紹介を頷いて聞く。
葛城サレナ:「……合コンの委員長がなんでこんなところに……?」
リャン・シェンシィ:「どもども。ミチカちゃんは先生の付添いか何か?」
三城郷ミチカ:「先生とは、そこでばったり会いまして……」
アトラ・アーリーバード:「そうだそうだ。こんなところに墓はないぞ。これからできるかもしれんが」
賀茂喜一:「目的は、まずわたしから行こうか?今回は白霞ヨルという生徒からお悩み相談を受けて、助けを求められたからです」
賀茂喜一:「《ネスト》という組織に狙われているらしい。来てみたら大変だったけど、ミチカさんのお陰でここまで来れたよ」
賀茂喜一:ありがとうね、と目線を向ける。
三城郷ミチカ:「あれ、先生も《ネスト》絡みだったんですか?だったら本当に運が良かったんだ」少し嬉しそうに
アトラ・アーリーバード:「ああ、なるほどな。先生も報酬に釣られた口だな」
アトラ・アーリーバード:「白霞ヨルというのは知らんが」
リャン・シェンシィ:「あー、《ネスト》。それ、この状況の仕掛け人だね」
アトラ・アーリーバード:「そうなんだ」ネストのことは初耳だ。なぜなら……聞く前にいなくなったから!
賀茂喜一:「なるほど……なら、皆の事情も似てるのかな……?」
リャン・シェンシィ:「さっきの生徒を扇動する情報を流してたのもあいつららしいよ。一応いま、部下を叩き起こして情報の出処を裏取ってもらってるけど」
リャン・シェンシィ:「《ネスト》の《コンジャラー》って名乗るやつが、さっきの戦闘中に私に話しかけてきた。音波系の能力で、姿を隠すのも上手い」
GM:そのあたりは、リアルタイムでシェンさんの端末にAIからの報告が入ってくるでしょう。
GM:叩き起こされた暴徒たちは、口をそろえて『ネストという組織にそそのかされた』と供述しています。
賀茂喜一:「ミチカさんの事情は詳しく聞いてなかったね。関係してるみたいだし、お願いできる?」
アトラ・アーリーバード:「ミラを狙っているのもそいつらだな。多分。おそらく」
葛城サレナ:「ネストにミラに、ヨル? だいぶ情報が混み合ってるね……」
賀茂喜一:「一緒に整理しておこうか」ネスト、ミラ、ヨルと会話の中で出た単語を折り紙に書いてコマにする。
三城郷ミチカ:「私もそうなんです。先生の付添いは成り行きで、ここに来た目的は後輩の姫歌ちゃんを追いかけて……」
リャン・シェンシィ:「あー、後輩さんがさっきの扇動に。面倒見いいなあ」
アトラ・アーリーバード:「後輩~? なんだミチカ貴様」
アトラ・アーリーバード:「後輩に無闇やたらと慕われている部分を除いたら貴様の良いところなど、顔と性格と武器のカッコよさと……」
アトラ・アーリーバード:「…………まあこれはいい」
三城郷ミチカ:「いやあ、それほどでも」照れ笑い
葛城サレナ:「ほぼ全部じゃない?」
リャン・シェンシィ:「なんでいつも文末を考えずに喋り出すんですか?」
アトラ・アーリーバード:「は? 私の深謀遠慮が私の決断力に追いついていないだけだが?」
葛城サレナ:「後輩を追いかけて……ってことは、ミチカさんのお目当ての人は」
葛城サレナ:「もしかしてこの、倒れた生徒の山のどこかにいるのかな」
葛城サレナ:「ごめん。まとめて撃っちゃったかも……」
リャン・シェンシィ:「どういう子なの?写真とかあったら分かるかも」
賀茂喜一:「一応、暴動の中には居ないはず……だったよね?」
三城郷ミチカ:「あ、大丈夫!この中には居ないはず……遠目だけど中に入っていくのが見えたから」
GM:いません。戦闘中に聞いた生徒たちの発言や……あるいは、ミチカさんであれば
GM:人混みをうまくすり抜け、研究所内に入り込む八坂の姿をみとめていてもいいでしょう。
アトラ・アーリーバード:「よし」パン!「だいたいわかった!」
葛城サレナ:「え、本当?」
葛城サレナ:「さすが会長! 私まだ半分くらいしか理解できてないのに」 尊敬の眼差しを向ける。
賀茂喜一:「おぉ」感心した顔「流石は議長さん。会議に慣れているんだね」
リャン・シェンシィ:「また決断力が追い越し運転してそう」
リャン・シェンシィ:「一応聞いてみよっか」
アトラ・アーリーバード:「サレナ、シェン。お前たちは私に帯同しろ。うちのプラントなんだろう。侵入者を追い払うのだ」
アトラ・アーリーバード:「先生とミチカはそれぞれ連れ帰りたい相手がいるようだが」
アトラ・アーリーバード:「見つけたら勝手に連れ帰れ、私に帯同しろ」
葛城サレナ:「"とにかく私についてこい"しか言ってない……!」
三城郷ミチカ:「び、びっくりした……」唇を震わせて
三城郷ミチカ:「アトラ!」ガシッ、と両手をつかむ。
アトラ・アーリーバード:「以上──な、なんだ」
アトラ・アーリーバード:「馴れ馴れしいぞ、この偉大なるグレート・バビロンの……」
三城郷ミチカ:「議長?になってから暫く会えなかったけど……」涙目
三城郷ミチカ:「本当に成長したんだねえ……」
アトラ・アーリーバード:「や、やめろ!」
三城郷ミチカ:「人の上に立つ自覚っていうか、判断力っていうか……」
三城郷ミチカ:「まさか本当に大体理解してるなんて……」
リャン・シェンシィ:(こうやって甘やかされて育った結果がこの自尊心なのかなあ)
アトラ・アーリーバード:「くっ、やりづらい……」
三城郷ミチカ:「あ、みなさんもうちのアトラを支えてくださってありがとうございます」
アトラ・アーリーバード:「やめろ!! 私のなんなんだ!」
三城郷ミチカ:バビロンの二人にペコペコお辞儀する。
葛城サレナ:「あっすごい。"うちの”ってすごく幼馴染っぽい」
葛城サレナ:「いえいえ。こちらこそうちの会長がご迷惑を……」 すっかりミチカを信頼している。
三城郷ミチカ:「扱いづらいと思いますけど、どうか見捨てないであげてくださいね」
アトラ・アーリーバード:「お前などに世話をしてもらわなくても私はもう十分にいい感じにやっている」
リャン・シェンシィ:「へえー、アトラちゃんがこういう感じになるんだ。おもしろ〜」
賀茂喜一:「うんうん。ほんとに、楽しそうな子を見るのは良いですねぇ」ニコニコしている
賀茂喜一:「わたしは、同行を拒否されないだけありがたいので。よろしくお願いします」
アトラ・アーリーバード:「ミチカボーナスだ」
葛城サレナ:「せんせの言ってた白霞ヨルさんは、中に取り残されたりしてるのかな」
葛城サレナ:「手助けしてもらったぶん、ちゃんと護衛するよ。中で会えるといいね」
アトラ・アーリーバード:「私は先生個人のことは一切信用していないからな。常に裏切りの可能性を視野にいれているが……せいぜいありがたがっておけ」
賀茂喜一:「ありがとう。アトラさんも、その警戒心は大事にしてね」
アトラ・アーリーバード:「よく知りもしないやつに助けを求められて、それに応じてやってきたなどと、胡散臭さが過ぎる物言いだからな」
リャン・シェンシィ:「わ〜律儀」
アトラ・アーリーバード:「フン、狸めが……」
葛城サレナ:「まとめて撃て!って言ってた人が言うと重みが違うなあ……」
三城郷ミチカ:「アトラの分まで私が気を配りますから、先生は安心してくださいね」
賀茂喜一:「そういう思考が身を助けることだって、きっとありますからね」
リャン・シェンシィ:「疑ってる相手にそんな真っ直ぐにお前のこと疑ってるぞ〜ってなかなか言わないよ」
アトラ・アーリーバード:「なんだサレナ。どう考えてもあれしかなかっただろうが」
賀茂喜一:「ミチカさんもありがとう。同行してくれたお陰で話がスムーズになったよ」
賀茂喜一:「ヨルさんも長いことこの地下にいるみたい。地上の人と話すのは久しぶり、と言っていたから」
葛城サレナ:「まとめて撃て、に何の逡巡もなかったのが怖いんだって! 鬼かあんたは!」
アトラ・アーリーバード:「鬼にもなるさ。我がメサイアのためならば──」中身のない返事。
葛城サレナ:「そうなんだ。……閉鎖されて長い廃研究所っぽいけど、案外まだ人がいるのかな?」 アトラの返事は完全に聞き流している。
アトラ・アーリーバード:「どうだ、人っぽかったか?」
アトラ・アーリーバード:先生に聞いてみている。
賀茂喜一:「うーん」
賀茂喜一:「多少浮世離れはしているみたいだね。でも、環境が特殊だとよくある範囲かな」
賀茂喜一:「あと、コーラを求めていたから」騒ぎの中でも手放さなかった赤い缶を取り出す。
賀茂喜一:「早く届けてあげないと」
葛城サレナ:「……わざわざ買ってきたの、それ?」
賀茂喜一:缶はすでにだいぶ汗をかいている。
葛城サレナ:「本当にお人好しなんだなぁ」
リャン・シェンシィ:「え〜っ律儀」
三城郷ミチカ:「ノヴァリスで浮世離れって逆に難しい気もしますけど……」アトラを一瞬横目に見て
アトラ・アーリーバード:「そういう答えを求めていたわけではないんだが……まあいい。隠したいことがあるならな」的外れな返事をしています。
三城郷ミチカ:「本当に、ずっと閉じ込められていたってことでしょうか?」
三城郷ミチカ:「八月革命よりも、ずっと前から……それこそ」
三城郷ミチカ:「このノヴァリスが始まった頃から……?」
葛城サレナ:「……」 なんとも言えず、他のみんなを見る。
賀茂喜一:「かもしれないね。それはきっと、本人に会えば聞くことが出来ると思う」
賀茂喜一:「わからないことがあるならば、それを調べ、知り、探索する」
賀茂喜一:「つまりは、」
賀茂喜一:「コレは授業の時間ということです、皆さん」
リャン・シェンシィ:「閉じ込められてたなら可哀想だけど、想像で可哀想がってもしょうがないね」
リャン・シェンシィ:「えー。採点されちゃうんです?」
アトラ・アーリーバード:「くだらない問答だ」
アトラ・アーリーバード:「十字冠の転送先を操ることはできない」
アトラ・アーリーバード:「生徒だとしたら、転送機能を発動させることもできない臆病者ということになるな」
アトラ・アーリーバード:「生徒を騙った、貴様を誘い込む罠である可能性のほうが、ずっと高い。映像通信ならば冠の存在を偽装するのもたやすいことだからな」
アトラ・アーリーバード:そう言って、ずんずんと施設内部に入っていった。
葛城サレナ:「態度はすっごく悪いけど、会長の言う通り……罠である可能性は十分あるかもね」
賀茂喜一:うん、とアトラさんの言葉に頷いて小さく言葉に出す。
葛城サレナ:「行ってみよう。とにかく会ってみればわかるよ。きっと」
葛城サレナ:とことことアトラの後を追う。
三城郷ミチカ:「アトラはああ言ってますけど。私はその線は薄いかなと思いますよ」アトラには聞こえないように。
賀茂喜一:「子供が困るぐらいなら…………罠でも、大人が困ったほうがマシですからね」
三城郷ミチカ:「『テミス計画』のことは、私の追っている子も口走っていました」
賀茂喜一:「ありがとう、ミチカさん」
リャン・シェンシィ:「あはは、はるばる古びた地下までコーラを持っていくお使いが罠か。私が仕掛ける側ならもっと引っかかってもらいやすい方法を考えるかなあ」
三城郷ミチカ:「そこまで含めた大規模な罠ならお手上げですけど……」
リャン・シェンシィ:「そんなのに引っかかるお人好し、いないでしょ。普通」にまにまと笑いながら先生を見やる。
賀茂喜一:「まいったな」苦笑。
賀茂喜一:「うん、騙されたらそのときは仕方がない」
賀茂喜一:「先生は、困ってる生徒の味方をするものだからね」
三城郷ミチカ:「ええ、大丈夫ですよ。先生。その時は」
三城郷ミチカ:「生徒だって先生の味方ですから」
三城郷ミチカ:「みんなで、乗り越えましょう」
賀茂喜一:「ありがとう。わたしも、その関係がベストだと思います」
賀茂喜一:「では、問題に取り組むとしましょうか」
賀茂喜一:置いていかれないよう、ゆっくりを歩き始めた。
GM:テミス計画。ネスト。破棄されたはずの研究所の中で待つ、白霞ヨルとミラ。
GM:わからないことは多々あるが、疑問の答えは用意されているはずだ。
GM:地下深くへと続く研究所──その、最下層に。



GM:シーンカット。次からは研究所内の調査シーンに入りましょう。
GM:ロイスと購入が可能です。あと、雑魚ちらしで得た財産2点もちゃんと足しておいてね。
アトラ・アーリーバード:財産5点!
賀茂喜一:14点!
アトラ・アーリーバード:お金がある……
賀茂喜一:大人なので…
賀茂喜一:フォローしてもらったミチカさんに取りましょう
三城郷ミチカ:私は2点しかないのに……
リャン・シェンシィ:18点になったよ
賀茂喜一:「三城郷ミチカ ○P好意/N心配」で取得。
三城郷ミチカ:わ~い!
アトラ・アーリーバード:三城郷ミチカ/信用/羞恥○ でいきましょう。こいつは汚い腹芸をやるタイプではない。やったらショックでねこむ……
GM:寝込む程度には幼馴染をちゃんと信頼しているw
賀茂喜一:可愛いw
リャン・シェンシィ:ロイスは一旦保留で〜
賀茂喜一:頑張って盾を狙いましょう。クリスタルシールド。
賀茂喜一:1個めの手配師を使用
賀茂喜一:7dx+4>=25
DoubleCross : (7DX10+4>=25) → 9[1,1,4,5,6,8,9]+4 → 13 → 失敗

三城郷ミチカ:アトラ・アーリーバード 信頼○/心配  賀茂喜一 尽力○/不安  で取ります。
アトラ・アーリーバード:ミチカちゃんと一緒に居た期間ながくてミチカちゃんを信用しないのは警戒心強すぎて逆に格が高くなってしまうため、全面的に信じます
アトラ・アーリーバード:1dx+2>=15 ほしいもん特にないしスペリオルミックスねらお
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 1[1]+2 → 0 (ファンブル) → 失敗

アトラ・アーリーバード:おわり!
賀茂喜一:うーん手番大事にしておくために買っておこっかな。
GM:しんでる!
リャン・シェンシィ:うーん アンチマテリアルライフル買ってみようかな
三城郷ミチカ:じゃあ私もスペミ買おうかな
賀茂喜一:【急急如律令/なる早でお願いします】《夢の雫》達成値+8。自分に。これで21にして財産点4出して購入します。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を3(→ 3)増加 (46 → 49)
賀茂喜一:賀茂喜一の財産を4(→ 4)減少 (14 → 10)
三城郷ミチカ:AIDAで社会ダイスは結構ある……行きます
リャン・シェンシィ:《コンセントレイト》《無形の影》で目標35
三城郷ミチカ:4dx+3>=15
DoubleCross : (4DX10+3>=15) → 10[2,3,3,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

三城郷ミチカ:あっ買えた!
リャン・シェンシィ:7dx+5@7
DoubleCross : (7DX7+5) → 10[3,4,5,6,6,9,10]+10[3,10]+4[4]+5 → 29

GM:すご!
リャン・シェンシィ:6点入れて購入
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6(→ 6)増加 (50 → 56)
賀茂喜一:すごい!
三城郷ミチカ:私この味苦手だからアトラ飲んでいいよ
リャン・シェンシィ:財産12に
アトラ・アーリーバード:み、ミチカ……
アトラ・アーリーバード:のみます ありがとう
三城郷ミチカ:たんとお飲み


◆Middle02◆

GM:ミドル2に入ります。研究所内に入った君たちだが、まだ不明な情報が多すぎるため……
GM:ネストの目的や、八竜とはなんなのか?という情報を集めていくシーンになります。
GM:シーンプレイヤーはシェンさん。他の人も登場可能です。
GM:あっシェンさんじゃない! 侵蝕45のアトラちゃんだ。
アトラ・アーリーバード:出ます! スペリオルミックスを貰った以上……出れば出るだけ得!(?)
リャン・シェンシィ:うおー出るぜ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (56 → 63)
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (45 → 53)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (51 → 54)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (49 → 53)
アトラ・アーリーバード:あれ、カウンターリモコン直し忘れた 52です



GM:では調査可能な情報を提示します。現状で調べられるのはこちら。

研究所基礎情報 <知覚><情報:ノヴァリス>8

○テミス計画
└八竜について(1) <知識:レネゲイド>8
 └???
  ├???
  └???

《ネスト》とその目的 <情報:ノヴァリス>7
├???
└???

GM:テミス計画については既にオープン済みなので、八竜について(1)から調査可能です。
アトラ・アーリーバード:目標値低いうちにやりたいし、希望者いなかったらネストやります
リャン・シェンシィ:精神マンだから「八竜について(1) 」行こうかな
三城郷ミチカ:新しく項目開いたらそのシーンで判定できる感じですよね?
GM:できるぜ!
GM:なので、項目が開くまで待つのも手ですね。
賀茂喜一:なるほどね
アトラ・アーリーバード:1dx+3>=7 じゃあやっちゃお えーい
DoubleCross : (1DX10+3>=7) → 9[9]+3 → 12 → 成功

賀茂喜一:ギリギリ社会高いから待機してよ
三城郷ミチカ:先生も私も社会力同じくらいだし先行こうかな
三城郷ミチカ:研究所基礎情報行きます
GM:ほいほい!
三城郷ミチカ:<情報:ノヴァリス>で判定 コネ使用してダイス+2、AIDAで+3
三城郷ミチカ:6dx+1>=8
DoubleCross : (6DX10+1>=8) → 7[1,2,4,4,6,7]+1 → 8 → 成功

三城郷ミチカ:あっぶね
GM:あ、危ない
賀茂喜一:えらいぞ
GM:シェンさんはどうしますか? 八竜行きます?
リャン・シェンシィ:いきます!
GM:新項目に備えても構いません。
GM:ならいきな!
リャン・シェンシィ:うおおー
リャン・シェンシィ:<知識:レネゲイド>で判定。
リャン・シェンシィ:8dx+2>=8
DoubleCross : (8DX10+2>=8) → 7[1,1,2,4,5,6,7,7]+2 → 9 → 成功

GM:成功!
アトラ・アーリーバード:ダイス多
GM:じゃあ先生は一度待機しているみたいなので、成功した三つを公開しましょうか。
GM:まずは研究所基礎情報。

◆研究所基礎情報
ノヴァリス計画初期に提唱された『テミス計画』の本拠地。

内部は
『上層:ラボエリア』 B1-B44
『下層:模擬戦フィールド』B45
『最下層:ミラ収容ケージ』B46

の三層に分かれており、最下層は700m以上の深さに存在する。

電力は生きているがロックされた扉も多く、ネストを追って下層へ降りるなら周囲の調査が必要だろう。
八竜に関しても、降りていく過程で収集できると思われる。

アトラ・アーリーバード:すごい深い
リャン・シェンシィ:ひええ
GM:賀茂先生は、依頼主のヨルが待っているのが模擬戦フィールドであると分かって構いません。地下45F。
三城郷ミチカ:激深
賀茂喜一:深い!
リャン・シェンシィ:模擬戦フィールドで待ってるんだ
GM:いまのがミチカさんが成功したやつですね。次はシェンさんが成功した八竜について。
賀茂喜一:戦ってるのか…

◆八竜について(1)
FHが世界を席巻した時に備えて開発されたドラゴン型の生体兵器。

パワーの秘訣は、液体金属型レネゲイドビーイング『ミラ』。
このレネゲイドビーイングは周囲の物質およびレネゲイドを貪欲に吸収する特性があり、例えばミラの欠片をサラマンダー能力者のレネゲイドに長時間晒した場合、欠片そのものが『ミラから独立した、炎や氷の性質を宿すRB』として動き出す。

この性質を活かし、計画ではマスターエージェントを含む強力なオーヴァードの力をミラの欠片に吸収。
数十人から数百人ほどの力を圧縮したものをコアとして使用したことで、《八竜》は極めて高い戦闘能力を得ている。
ネストが八竜を手中に収めた場合、間違いなくノヴァリスは焦土と化すだろう。

アトラ・アーリーバード:ヤッバ
リャン・シェンシィ:や、やばいよ〜
GM:ノヴァリス生活の中ではエフェクトも多数使用されるため
GM:生徒たちに許可を取らず、ミラの欠片に力を吸収させてコアを作っていた記録もあります。
賀茂喜一:ひえ~
GM:次。《ネスト》とその目的。
リャン・シェンシィ:知らない間に食べられてる可能性もあるんだ

◆《ネスト》とその目的
反ノヴァリスを掲げるテロ組織。現体制の転覆を目的とし、生体兵器《八竜》を支配下に置こうとしている。

傍受したネストの通信から『ミラという人物だけが八竜へ命令を下せる』ということが判明した。
ネストの目的は最下層にあるミラ収容ケージへの強襲、およびミラ本人の拉致だろう。
彼女らの計画を阻止するならば、速やかに最下層へ赴きミラを保護する必要がある。

なお、先に踏み込んだ《ネスト》の部隊は上層で足止めを喰らっている。
まだ生きていたセキュリティシステムにひっかかったらしく、突破にはしばらく時間がかかるだろう。

GM:これを踏まえて、残りの項目は下記の通りとなります。新項目を追加。

○研究所基礎情報
○テミス計画
└八竜について(1)
 └レネゲイドビーイング《ミラ》について <知識:レネゲイド><交渉>難易度8
  ├???
  └???

○《ネスト》とその目的
├侵入したネスト幹部 <情報:ノヴァリス>9
└ネストの本当の目的 <意志>30 ※任意項目

三城郷ミチカ:本当の目的だとぉ…
賀茂喜一:なにぃ……
賀茂喜一:夢の雫でももう1回転居るな
賀茂喜一:ミラかネスト幹部のどっちかかな~
GM:ミラについては資料を調査するか、まだ動作している記録管理用AIを脅迫するかなどで調査できますね。
GM:先生はどちらにいってもいいよ!
賀茂喜一:ふんふん!
賀茂喜一:えーと、技能を確認……
賀茂喜一:じゃあ上からいこ。ミラちを交渉してみます
GM:どうぞ!
賀茂喜一:4dx+1>=8 交渉
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[1,8,10,10]+6[6,6]+1 → 17 → 成功

GM:ひえ~つよ
アトラ・アーリーバード:すごいぜ
賀茂喜一:トラストミー
三城郷ミチカ:さすがです
GM:ではミラについて。

◆レネゲイドビーイング《ミラ》について
ノヴァリス地下に埋まっていた隕鉄を起源とするRB。名前はくじら座の星から。

人間態は引っ込み思案でオドオドとした少女。対する本来の姿は銀色の液体金属であり、周囲の物質やレネゲイドを吸収して増殖・成長する特性を持つ。
計画発足当時はこの吸収能力を制御できず殺処分も検討されていたが、職員との触れ合いによって自我を確立し、以後はテミス計画のキーパーツとなった。

本来のミラは群体としての性質を備えており、複数に分離しても『ミラ』として動く事が確認されている。
ミラの欠片をコアとする八竜は、ある意味でミラ本人と変わりない。
そのためオリジナルのミラだけが思念を通じて八竜に命令を下す事ができる。

GM:ここまでの情報で、『最下層にミラがいる』『ミラは八竜のキーであり、ネストに抑えられるとヤバい』ということが判明しているので
GM:アトラちゃんは、ミラから依頼があったことを完全に伏せていても構いません。もちろん話してもいい。
GM:ということで共有ロールに入っていきましょう。



GM:研究所上層。
GM:暴徒たちを鎮圧したアトラたちは、ある者は依頼のため……ある者はネストを止めるため、研究所内に侵入した。
GM:ただ、現状ではあまりに各方面への情報が少なすぎる。
GM:君たちは周囲に落ちている資料などからパスコードなどを漁るかたわら、八竜やネストに関する情報を集めていた。
葛城サレナ:「結局さ。八竜ってどんなんなんだろう。ほっといたらまずいのかな」
葛城サレナ:「ドラゴンなんてその辺に野良がいっぱいいるじゃん」
リャン・シェンシィ:「それなんだけど、ま〜相当まずいね」
賀茂喜一:「そうなのかい?」
アトラ・アーリーバード:「八竜……あっ」
リャン・シェンシィ:「そう。竜って言っても、制御するために生物の力を与えてるだけって感じだし」ウェアラブルグラスのAR画面を指先で操作しながら。
アトラ・アーリーバード:────(『……まあいい。《八竜》のスペックを知れば君も気が変わるだろうし、何より時間がない』)
アトラ・アーリーバード:「あれかぁ~」気が逸っていたので完全に聞き流していた
リャン・シェンシィ:「元になったのは、たっくさんのオーヴァードの力を凝縮して煮詰めた感じのエネルギーコア」
リャン・シェンシィ:「マスターエージェントと、その他有力なオーヴァードのレネゲイド……それが大体、二百人分くらい?」
葛城サレナ:「アトラは何を納得してるの……」
三城郷ミチカ:「二百人……それも七賢人を含めてかぁ……」
リャン・シェンシィ:「すぐ行動が先立つ子だから、まだなんか喋ってないことあるんでしょ。それは後で教えてもらうとして」
リャン・シェンシィ:「あ、『二百人分くらい』って曖昧な言い方になってるのはあれね」
アトラ・アーリーバード:「まあ、とんでもない兵器があるらしいという話は事前にな……って、マスターだと!?」
リャン・シェンシィ:「知らないまま力を餌にされた生徒もいるから、ちゃんとした数字を把握するのは無理かな〜って感じ」
賀茂喜一:「そんなに……」
賀茂喜一:眉根にシワを寄せる。
葛城サレナ:「じゃあ500人とか1000人分のパワーってことかもしれないんじゃん」
葛城サレナ:「ヤバいな~それは。……七賢人ってのも、強かったんだよね?」
賀茂喜一:「オーヴァードとしての能力は良くも悪くも、人によって違いがあるからね」
三城郷ミチカ:「知ってる素振り見せてたのは何だったのさ」アトラを横目に
アトラ・アーリーバード:「とんでもない兵器があるということしか聞いていない」
アトラ・アーリーバード:「ザコが200いようが1000いようが、七賢人クラスの能力を扱えることに比べれば大したことはないが……」
リャン・シェンシィ:「それにまあ、実際そんだけの力を煮詰めたエネルギーなんてそうそうコントロールできないとは思うんだけど」
リャン・シェンシィ:「一応、そのコントロール役として作られたのが《ミラ》ってRBらしいね」
アトラ・アーリーバード:「ふむ」
GM:研究所内を探索していると、たまにデータとして全体地図が手に入ります。
リャン・シェンシィ:「つまり、膨大なエネルギーはその子の力で竜の形を保ってて、その子の命令で動くよって感じ。設計上はね」
GM:ミチカさんは研究所の概要を調べたので、最下層に『ミラ収容ケージ』という施設があることを分かっていても構いません。
三城郷ミチカ:「お、あったあった」
葛城サレナ:「お?」
三城郷ミチカ:生きている基盤から、地図データを吸い上げてみんなの端末に送信する。
賀茂喜一:「ん、なにか見つけたのかな」
リャン・シェンシィ:「お、まだ埋まってなかったトコじゃん。助かるな〜」地図情報を更新して部下に共有している。
アトラ・アーリーバード:「ん。これは……ミラ収容ケージだと?」
三城郷ミチカ:「この施設の全体地図です。こっちから追いかける以上は効率的に進まなきゃですからね」
賀茂喜一:通知の振動。地図を確認する。
葛城サレナ:「さすが合コンの委員長……! 頼りになる!」
三城郷ミチカ:「ふふーん」
賀茂喜一:「あぁ、なるほど。全貌がわかるのは助かるね」
賀茂喜一:「流石普段からカタコンベを管理してるミチカさんだ」
アトラ・アーリーバード:「く、何を調子に乗っている。ちょっと翼がでかいからって」
葛城サレナ:「アトラも普段からこれくらいしっかりしてくれたら嬉しいんだけどな~」
アトラ・アーリーバード:「なんだと~~~!!!」
アトラ・アーリーバード:「私だってしっかり有益な情報を得ているのだ! いいか」
三城郷ミチカ:「まあまあ、アトラはその分いざっていう時輝くもんね?」
賀茂喜一:「聞かせて?」
アトラ・アーリーバード:「くっ……余裕綽綽フェイス……!」
アトラ・アーリーバード:「《ネスト》とかいう輩どもの話だ」
GM:ネスト。ここまでも散発的に名前が出ているが──
GM:八坂姫歌が合コンを裏切ってまでついた組織であること。ヨルが警戒している組織であること。
アトラ・アーリーバード:「奴ら、完全にこの階層エリアの防衛システムにつかまっている」
GM:そしてシェンらを襲撃した暴徒たちを扇動した勢力であるということは判明しているでしょう。
リャン・シェンシィ:「あ〜。まあ入り口だけって事ないよなぁ」
アトラ・アーリーバード:「防衛管制のコントロールルームが案外と綺麗な状態で残っていてな、会話ログに記録されていたことには」
葛城サレナ:「よかったぁ……掃除したのが入口だけで」
賀茂喜一:「あぁ、向こうも完全に掌握してる、ってわけじゃないんだね」
アトラ・アーリーバード:「ミラを手に入れて、これまでの会話から察しているだろうが……そう、察しているだろうが私もちゃんとたどり着いていた話として……」
賀茂喜一:「うん、うん」
葛城サレナ:「私もちゃんとしてるぞアピールがすごい」
アトラ・アーリーバード:「《八竜》のコントロール権限を奪おうとしているようだ」
アトラ・アーリーバード:「余計な茶々を入れるな。先生のように粛々と聞け」
リャン・シェンシィ:「私が会った《コンジャラー》ってやつもそう言ってたねえ」
三城郷ミチカ:「やっぱりそうなるかぁ……姫歌ちゃんもそう言ってたしね」
アトラ・アーリーバード:(やっぱりみんな知ってる……)
GM:『凍結された彼ら彼女らを、再び解き放とうとしている組織がいます』──賀茂がヨルから得ていた情報とも一致するでしょう。
リャン・シェンシィ:「それで……まあ言っちゃっていいか」軽く皆を見渡しつつ。「八竜の力で、ノヴァリス全体をぶっ壊すぞ〜とかなんとか」
賀茂喜一:「なるほど……具体的な方法はそういう事だったんだね」ちゃんと感心しています。
アトラ・アーリーバード:「できるからってやるか!?」
アトラ・アーリーバード:「できるとは聞いたが────」
三城郷ミチカ:「えっ壊す?ノヴァリスを?」
三城郷ミチカ:「聞いてた話と違うな……」
リャン・シェンシィ:「まー私だって理解しかねるけどさ、そういうおかしい人ってどうも出てきちゃうからなあ」
アトラ・アーリーバード:「お前の後輩とやらは何とほざいていたんだ」
リャン・シェンシィ:「ん、聞いてた話って?」
葛城サレナ:「そういえば、ミチカさんは後輩を追ってきたんだっけ」
三城郷ミチカ:「八竜の力を使うことまでは合ってるよ。ただ、姫歌ちゃんの目的は」
三城郷ミチカ:「その力で、死者を生き返らせる」
賀茂喜一:「……死者を?」
三城郷ミチカ:「はい……そう言ってました。八竜ならそれが可能だと」
リャン・シェンシィ:「あー。八竜のスペックを考えると、ともすればできないことはない……のかもしれないけど」
リャン・シェンシィ:「これまでの《ネスト》のやり方を見る感じ、協力者向けの甘言って可能性が高そうだね」
賀茂喜一:「うん。ただ、少なくとも行動を移した以上は理由があるんだろうね」
賀茂喜一:「報告の間に、《ミラ》について資料を調べたよ。もしかしたらこっちの情報も関係してるかもしれない」
GM:ミチカも知る通り、八坂は合コン委員の仕事に誇りを持っていました。となると……シェンの言葉通り、ネストに騙されている可能性が高いでしょう。
アトラ・アーリーバード:「……おお、本当か? 教えてくれ」
GM:それこそ、死者の蘇生条件を誤認している可能性も高い。
三城郷ミチカ:「……なら、尚更止めないと」呟く。
賀茂喜一:「さっきは八竜の制御に使われてるとあったけど、本体は隕鉄を素にしたRBだ」
賀茂喜一:「人の形も取るみたいだけど、本体は液体金属。……本題は、コレが周りのレネゲイドを吸収する性質がある点だね」
賀茂喜一:印刷した紙の資料にペンで丸をつける。
アトラ・アーリーバード:「吸収というのが……いまいち分からんが……そうか。吸収するんだな……」
リャン・シェンシィ:「ウロボロスみたいなもんか。キャパはとんでもなさそうだけど」
アトラ・アーリーバード:うんうんと唸りながら目を細めている。
葛城サレナ:「際限なく吸収して暴走しちゃったりはしないの?」
賀茂喜一:サレナちゃんに頷く。「実際、そういう例はあったみたいだね」
賀茂喜一:「ただ、職員とのふれあいによって安定した自我を得るらしい。つまりは他者からの認識だね」
アトラ・アーリーバード:「……ああ」
アトラ・アーリーバード:「自分じゃない奴が周りで自分じゃないことを主張しまくっていると、それ以外が自分だと認識できるわけだな」
GM:暴走していた頃の映像などは残っていません。ただ『職員と友情を結んだことにより、自我を確立』──と記録にはある。
三城郷ミチカ:「そう言う原始的な話なのかな……?」怪訝な顔
アトラ・アーリーバード:「さぞかし強固な自我を持つ人間と触れ合ったのだろう。ククク……」
三城郷ミチカ:「ほらこれ、"職員と友誼を結び"って」
GM:ミラと会話したアトラちゃんは、少なくとも現在のミラは非常に落ち着いた状態であることがわかるでしょう。
三城郷ミチカ:「単純に担当の研究員さんがいい人だっただけだと思うけど」
リャン・シェンシィ:「……流石にないと思うけど、もしかして自分のおかげだと思ってる?」
葛城サレナ:「アトラ、たまに過去に遡って他人の手柄を乗っ取ろうとするからね……」
アトラ・アーリーバード:「む、確かに時系列がおかしいか」
アトラ・アーリーバード:「それはそれとして」
賀茂喜一:「必要になったらアトラさんもしてあげてね」
賀茂喜一:「あぁ、そうだね。本題としてはその性質だ」
アトラ・アーリーバード:「んん~~……まあな」奥歯に挟まったような返事。
リャン・シェンシィ:「なんかまだ言ってないことでもあるの?」
アトラ・アーリーバード:「私はあるが、最後に華々しく発表するから」
賀茂喜一:「なるほど、じゃあこっちの推測だけ手短に行こう」
葛城サレナ:「シェン。撃っていい?」
アトラ・アーリーバード:そう言って視線で賀茂先生に続きを促すぞ。
葛城サレナ:アトラにサブマシンガンを向けている。
リャン・シェンシィ:「ダメだよ〜。弾がもったいないからね」
三城郷ミチカ:「もー、そういうの周りが迷惑するだけだからやめなー」アトラに呆れた視線を投げる
賀茂喜一:あはは、と困ったように笑う。
葛城サレナ:「シェンさんがそういうなら……」 銃を下ろす。
賀茂喜一:「例えば、人格コピーと分裂が出来る個体が居るとして、その人格に個性が与えられるとしたら」
賀茂喜一:「それを『死者の再現』として見せる……なんてことも可能かもしれない」
賀茂喜一:「仮説だけどね?」
アトラ・アーリーバード:「ああ…………成程な」
アトラ・アーリーバード:「八坂姫歌を上のアッパラパーと分けて行動部隊に入れた理由は」
アトラ・アーリーバード:「単に戦力として優秀なのもあるだろうが、騙しおおせると思っているからというわけか。件のスーパー兵器を手に入れた後も」
リャン・シェンシィ:「ちょっと話せば齟齬が出そうなものだけど……まあ」
アトラ・アーリーバード:存外頭の回転は速い。すぐに思考停止するだけで。
三城郷ミチカ:「ううん……確かにそうかもだけど、どうでしょう……」
リャン・シェンシィ:「実際に動いて喋ってる当人そっくりの存在を見ちゃったら、冷静じゃなくなるのはあるだろうしねー」
三城郷ミチカ:「私はちょっと、その推測は怪しいと思ってて」
賀茂喜一:「うん。言ってみて」
アトラ・アーリーバード:「じゃあどういうことなんだ」
三城郷ミチカ:「ノヴァリスでは、生徒を遺伝的に複製することができないんです。十字冠の戒律ってやつですね」
アトラ・アーリーバード:「ん、そうだったか?」
葛城サレナ:「じゃ、八竜パワーであっても死者復活は無理ってこと?」
アトラ・アーリーバード:「確かにそうだな……そうでなければこの超優秀な私の複製体が……市井に蔓延していない理由がつかないものな……」
三城郷ミチカ:「そうだよ。だからが精神や人格のコピーはともかく、肉体を新しく錬成するってのが本当にできるのか……」
リャン・シェンシィ:「生物としてはそうだけど、情報を元に模倣した仮想人格とかなら作れてるよね」
三城郷ミチカ:「もし、それができるんだとしたら」
葛城サレナ:「その前にシェンやミチカさんの複製体が出回るよ……」
賀茂喜一:「あぁ…………なるほど、確かにそうだった」意識の盲点のようにつぶやく。ノヴァリスのルール外での考えをしていた。
三城郷ミチカ:「或いは本当に、小細工抜きで」
アトラ・アーリーバード:「ミチカの複製体なんて出回らせてたまるか。計画段階で全部止めさせる」
アトラ・アーリーバード:「トランペッターにな」
三城郷ミチカ:「"死んだ人間そのものを蘇らせる"事ができる」
葛城サレナ:「…………」
アトラ・アーリーバード:「………………」
三城郷ミチカ:「その可能性も、私は有るんじゃないかなって」
リャン・シェンシィ:「そりゃまあ、最初言った通りなくはないだろうけど」
リャン・シェンシィ:「十字冠の戒律だって絶対じゃないでしょ。言っても、人が作ったルールなんだし、書き換えられたこともある」
賀茂喜一:「でも、たしかに。可能性はあり得る、かもしれませんね」
アトラ・アーリーバード:「しかしな。出来るならそれで良いんじゃないのか」
三城郷ミチカ:「簡単に言うなあ…」
アトラ・アーリーバード:「別にノヴァリスが滅ぶわけじゃなし」
アトラ・アーリーバード:「ノドスに消えたお前の家族とも関係はあるまい。まだ生きていると信じているのなら」
三城郷ミチカ:「ん……」
賀茂喜一:「うーん、どうでしょうね?」
アトラ・アーリーバード:「我らと《ネスト》、どっちがミラを獲得しようが、ミチカの後輩とは目的が干渉しないのだ。案外声をかけたらこっちに転ぶんじゃないか?」
三城郷ミチカ:「……かもしれないけど」
アトラ・アーリーバード:「んーー?」
三城郷ミチカ:「死んだ人に会いたいのは、姫歌ちゃんだけじゃないよ」
リャン・シェンシィ:「死んで惜しい相手は家族だけでもないしね」
アトラ・アーリーバード:「秘密にすればいいだろうが、姫歌だけを除籍して適当な辺境に住まいを用意してやる」
アトラ・アーリーバード:「生き返ったやつ共々な」
リャン・シェンシィ:「まあ、本当に死を乗り越えられる力があるのなら、そういう事でもいいけどさ」
リャン・シェンシィ:「もし……もしだよ?ってか、そっちの可能性がまだ高いと思うんだけどさ」
三城郷ミチカ:「はあ……アトラ、意外と政治家向いてるよ」溜息
三城郷ミチカ:「うん?」
リャン・シェンシィ:「これで蘇りの話が全部《ネスト》のウソだったら、こうやって深刻な顔して相談してるのってバカみたいじゃん」
葛城サレナ:「あはは。そりゃそうだ!」
賀茂喜一:「ふふ、そうだね。アトラさんは前向きなビジョンを語る説得力がある」
リャン・シェンシィ:「とっとと調べよ、続き。進んで、見て、ハッキリさせるの」
三城郷ミチカ:「……あはは、確かにそうだね」
アトラ・アーリーバード:「ああ、わからないことがあるならばうんたらな」
葛城サレナ:「ネストが喧嘩を売ってきたのなら、その企みをぶっ潰すのが礼儀だもんね」
賀茂喜一:「うん。その上で、使える技術があるなら吸収すると良い」
賀茂喜一:「対戦相手から学ぶのもまた、青春だからね」
アトラ・アーリーバード:「そうだそうだ」ミチカと心の距離が開いたっぽい気配を察し、焦っている。
リャン・シェンシィ:「そういうこと。ついでに人の心に付け込んだくだらない嘘を吐いたってんなら、その分も取り立てを上乗せだ」
三城郷ミチカ:「賛成です!冷静な意見に感謝します。……アトラが傍に置くわけだ」
三城郷ミチカ:「となると、目下の目的地はこの」地図上にマークを入れる
三城郷ミチカ:「地下46階『ミラ収容ケージ』ってことでいいよね」
賀茂喜一:「うん。重要な場所のようだね。……あぁ、これは先生の個人的な事情だけど」
賀茂喜一:「わたしの依頼人のヨルさんは45Fに居るらしい」
葛城サレナ:「うん。ネストの目的地もそこだろうし……ミラを先に押さえちゃえば諦めるでしょ」
アトラ・アーリーバード:「今は足止めが機能しているだろうが……」
賀茂喜一:「出来ればそこで合流したい。意識しておいてね」
リャン・シェンシィ:「どうだろ。私は力づくで奪いに来る方に一票」
アトラ・アーリーバード:「目下、私らもセキュリティに引っかからんように。一番大事なのはこれだな」
アトラ・アーリーバード:「そういうこまごました面倒はわからん。貴様らがやれ。頼んだぞ」
三城郷ミチカ:「45階ですか……ここだけで中層になっているってことは相当広い空間みたいだし、態勢を整えるには最適かもですね」
リャン・シェンシィ:「え〜?罠とかへの感知能力ならアトラちゃんのがずっとスコアいいでしょ」
リャン・シェンシィ:「先陣切ってよ先陣〜」
アトラ・アーリーバード:「そうか? ククク……そう言われたらそんな気がしてきたな。よおし」
アトラ・アーリーバード:「全員私についてこい!」
アトラ・アーリーバード:直前に口にしたことを完全になかったことにして、剣を突き上げた。



GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
リャン・シェンシィ:ロイスもう2枠しかないじゃん 保留します
アトラ・アーリーバード:ミチカのNを不安にするよ 怒らせたかな……?
GM:ビクビクしてるのかわいい
賀茂喜一:ほんとだ。危ない。ロイスは保留しておきます
三城郷ミチカ:リャン・シェンシイ  感服○/劣等感 で取得。
リャン・シェンシィ:わあい
賀茂喜一:スペミ買っておこ
アトラ・アーリーバード:リャン・シェンシイ 親愛○/辟易
アトラ・アーリーバード:これで取得しておくか。
リャン・シェンシィ:あら〜
リャン・シェンシィ:私もスペミ買おうかな 案の定侵蝕高めだし
賀茂喜一:手配師使ってスペミチャレンジ
賀茂喜一:7dx+4>=15
DoubleCross : (7DX10+4>=15) → 9[1,2,6,7,7,8,9]+4 → 13 → 失敗

賀茂喜一:あら。2点払います
賀茂喜一:賀茂喜一の財産を2(→ 2)減少 (10 → 8)
三城郷ミチカ:ブルゲチャレンジしてみよ
アトラ・アーリーバード:1dx+2>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 5[5]+2 → 7 → 失敗

アトラ・アーリーバード:まぁそう
三城郷ミチカ:4dx+3>=20
DoubleCross : (4DX10+3>=20) → 10[1,5,9,10]+4[4]+3 → 17 → 失敗

三城郷ミチカ:惜しい
アトラ・アーリーバード:天使いる?
リャン・シェンシィ:フローズンリリーあるよ
賀茂喜一:雫もある
アトラ・アーリーバード:なんでもあるな……
三城郷ミチカ:サポート手厚すぎ
賀茂喜一:姫のようだ
三城郷ミチカ:シェンちゃんにお小遣いもらおうかな~
リャン・シェンシィ:はーい 財産3あげる
リャン・シェンシィ:残り9点
三城郷ミチカ:やった~!購入成功!
三城郷ミチカ:とりあえず自分で持って以上!
GM:ヌンヌン!
賀茂喜一:使用宣言してなかった。スペ飲んで以上!
リャン・シェンシィ:うーん 《無形の影》使うとなんか意味ないしな スペミチャレンジしよ
リャン・シェンシィ:素で
リャン・シェンシィ:2dx+5>=15
DoubleCross : (2DX10+5>=15) → 8[3,8]+5 → 13 → 失敗

リャン・シェンシィ:2点入れて購入
アトラ・アーリーバード:では以上
リャン・シェンシィ:残り財産7 自分で飲んでターンエンドです
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (63 → 66)
リャン・シェンシィ:あっまちがえた
GM:増えとる!
リャン・シェンシィ:リモコンを修正しようとして誤操作です 63のままだよ


◆Middle03◆

GM:引き続き情報収集パートです。シーンプレイヤーはアトラちゃん。
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10-1(→ 9)増加 (52 → 61)
アトラ・アーリーバード:重くない?
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10-1(→ 9)増加 (63 → 72)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (53 → 53)
GM:ほかも登場可能です。出たい人はどうぞ!
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (54 → 61)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1(→ 1)増加 (53 → 54)
賀茂喜一:最低値だ
リャン・シェンシィ:ずっしり
アトラ・アーリーバード:スペリオルミックス貰えてよかった……



GM:研究所上層、B40F。
GM:かなり深いフロアまで、君たちはあっさり到着した。……ネストの妨害は不自然なまでに少ない。
GM:セキュリティにひっかかっているのか、それ以外の意図があるのか。なんにせよ、ネストを出し抜くチャンスではあるのだろう。
アトラ・アーリーバード:「さて、そろそろいいか」
アトラ・アーリーバード:「私をここへ呼びつけた鼻持ちならん依頼人の話をしよう」
賀茂喜一:「……先行してる組が居るからセキュリティが働いてないのかな?」静かにつぶやいてる。
賀茂喜一:「おぉ」
三城郷ミチカ:「あっさっき言いかけてたやつ」
リャン・シェンシィ:「えぇ〜? 不気味だな、随分あっさりと……」ここまで来れた事が逆に不安そうな顔。
三城郷ミチカ:「ごめんね?私が自分の話しちゃったから遠慮してくれたんだよね?」
アトラ・アーリーバード:「運が良かったのだろう。老朽化した施設などそんなものだ」
アトラ・アーリーバード:「そういうわけではない」ふん、と鼻を鳴らし
葛城サレナ:「それにしても手薄すぎる気がするけどなあ」
アトラ・アーリーバード:「何を隠そうその依頼人こそ、件のミラそのものだ」
リャン・シェンシィ:「へえ?」ちょっと意外そうな顔。
葛城サレナ:「え! 友達だったの!?」
賀茂喜一:「そうだったの?」
アトラ・アーリーバード:「知らん。そんなつもりはなさそうだったぞ」
三城郷ミチカ:「じゃあバビロンのホットラインに直接ってこと?凄いな……」
リャン・シェンシィ:「でも、アトラちゃんの所に来たんだよね。何かしらの連絡が」
リャン・シェンシィ:「それか変なリンクでも開いた?」
アトラ・アーリーバード:「それは私がメサイアの生徒会長だからだ」
アトラ・アーリーバード:「迷惑メールに引っかかったみたいとか言うな!」
賀茂喜一:「風通しが良い生徒会なんだね」
葛城サレナ:「ちょっと風通しがよすぎる気もするけどね……」
アトラ・アーリーバード:「口さがないやつめ……偉大なる生徒会長に対して……!」
リャン・シェンシィ:「あはは、まあ窓割れてるしね」
アトラ・アーリーバード:「また窓割ったのなんで知ってるの!?」
賀茂喜一:「……風邪引かない内に修理してね?」
アトラ・アーリーバード:「違うんだシェン、あれは…………」
三城郷ミチカ:「いっつも割ってるんだ…?」
リャン・シェンシィ:「防犯センサーが鳴ったからだけど……」
アトラ・アーリーバード:「ええい! そんなことは今はどうでもいい!」
賀茂喜一:「なるほど、オーヴァードが集まるとそうなるんだ……」
アトラ・アーリーバード:「奴は私に八竜によるカタストロフを止め、いい感じに現体制バビロンの支持を回復させ、今後のノヴァリスの覇を唱えることを打診してきたのだ」
GM:シェンさんのスマホには、窓ガラス破壊と連動した防犯アラートが届いているだろう。
アトラ・アーリーバード:「当然私は快諾した。願ってもない話だしな。しかしその手段というのが」
賀茂喜一:「いうのが?」
アトラ・アーリーバード:「不届き者の手に落ちる前にミラを殺害してくれというものでな」
アトラ・アーリーバード:「殺害だ。『十字冠を壊す兵器』で」
リャン・シェンシィ:「ええ……?快諾したの、それを?」
葛城サレナ:「あ、そっか」
葛城サレナ:「制御装置のミラさえ死ねば、ネストも八竜を支配できなくなるんだね」
三城郷ミチカ:「十字冠を……壊す兵器?」
アトラ・アーリーバード:「そういうことだ」うんうんと頷いている。
アトラ・アーリーバード:「正確には快諾したというか」
アトラ・アーリーバード:「どう思う、シェン、この話」
リャン・シェンシィ:「えー、そうだな。ミラを止めなきゃいけないって理屈は通っちゃいる……けど」
三城郷ミチカ:「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」割り込む
アトラ・アーリーバード:「なんだミチカ」鬱陶しそうに。
葛城サレナ:「ミチカさん?」
リャン・シェンシィ:「バビロンの支持率とか周囲への影響を考えるなら、手段が大問題だね」
三城郷ミチカ:「十字冠を壊す兵器は、革命の時に全部無くなったんじゃないの?」
アトラ・アーリーバード:「そうだったか?」
三城郷ミチカ:「ほら、シオン会長が片っ端から壊して回ったって」
賀茂喜一:「わたしも、職員室の報告の資料でも何度かその名前が出るのを見たね。存在としては眉唾だったけれど……」
リャン・シェンシィ:「そのはずだね。でも、私達の知らない場所になら残っててもおかしくない」
アトラ・アーリーバード:「そうだったかもしれんな…………まあ、今発見された施設なんだし、例外くらいあるだろうと軽く流していた」
アトラ・アーリーバード:「私は都合の悪いことは考えない性質だ。そして、そう」
アトラ・アーリーバード:「シェン、それだ! 手段!」
三城郷ミチカ:「確かに合コンうちも実は持ってるんじゃないのって言われたことは有るけど。根拠のないデマだし……」
リャン・シェンシィ:「『十字冠を壊す兵器』。言っちゃえばあれは、理事会時代の恐怖と暴力の象徴でしょ」
アトラ・アーリーバード:「絶対そのミラ……殺すより味方につけたほうが風聞がいいだろう」
リャン・シェンシィ:「どういう理由にせよ、アトラちゃんがそれを使ったなんて事実はマイナスでしかない」
アトラ・アーリーバード:「あ、本当だ」
リャン・シェンシィ:「そうだね。死なせずに解決できる目があるなら、当然そっちの方が良い」
GM:ここは先に断っておくと、十字冠を壊す兵器そのものはミラも持っていません。
アトラ・アーリーバード:「えっ、じゃあ仮にミラを始末できた場合」
GM:ただ、『収容ケージ』と名のつく施設にいるからには──『緊急時に、収容しているものを破壊する』装置も備わっていると考えるべきでしょう。
アトラ・アーリーバード:「私の功績はなんやかんやのバランスを鑑みて秘匿されちゃう…………ってコト!?」
リャン・シェンシィ:あっなるほどね
GM:十字冠の緊急転送プロトコルに一時的な制限をかけるとかだ。
リャン・シェンシィ:「そうだね。仮に、『十字冠を壊す兵器』そのものでないにしても」
リャン・シェンシィ:「『アトラ・アーリーバードはノヴァリス生徒を殺害することができる』なんて知られてみなよ」
アトラ・アーリーバード:「ノヴァリスの恐怖の象徴として君臨できたりは…………?」
リャン・シェンシィ:「人気者から一転して魔王扱いじゃないかな。君の人柄がどうだったとしてもさ」
アトラ・アーリーバード:「確かにそれは…………」
リャン・シェンシィ:「……なりたいの?恐怖の象徴」
アトラ・アーリーバード:「なんとか私を好きなやつにはちやほやされたまま突っかかってくる愚か者だけを縮み上がらせることはできないのか!」
アトラ・アーリーバード:「うう……うがーーー!」
リャン・シェンシィ:「ま〜絶対向いてないからやめときなよ。アトラちゃんって結構寂しがりでしょ?」
アトラ・アーリーバード:「そんなことはある!」
葛城サレナ:「じゃあ依頼はどうするのさ。あっちはやっと殺してもらえる……って思ってるだろうに」
リャン・シェンシィ:「昨日まで優しくしてくれてた相手によそよそしく謙られたら悲しくなっちゃうよ、多分」
賀茂喜一:「あるんだね……」
三城郷ミチカ:「……もしもの時は」ポンとアトラの方に手を置く
アトラ・アーリーバード:「おわっ! な、何だ」
三城郷ミチカ:「アトラのお墓に毎日お花備えてあげるからね……」
リャン・シェンシィ:「本当にどうしようもなくて殺すにしても、それは表沙汰にはしないってことだよ」
賀茂喜一:「わぁ、カタコンベジョークですね」
三城郷ミチカ:「ノヴァリスのみんながアトラのこと嫌いになっても……友達だから……」
葛城サレナ:「あっなるほど、表沙汰にしなければいいのか……」
アトラ・アーリーバード:「やめろーーーー!!!」
アトラ・アーリーバード:「やめろやめろ!」
リャン・シェンシィ:「あはは、なるほど確かに寂しがりさんだ」反応を見てけらけら笑っている。
アトラ・アーリーバード:「黙れこの……そんなのではない! 貴様ァ~~!」
リャン・シェンシィ:「そんなことはあるって言ったくせに〜」
アトラ・アーリーバード:「やめだやめだ。つまらん。この問答やめ!」
賀茂喜一:「わたしも経験則で言うならば恐怖政治はおすすめしないな」
賀茂喜一:「笑ってるのが一番だと思う」
アトラ・アーリーバード:「ミラを見つけたら適当に連れ帰るぞ!」
アトラ・アーリーバード:「……フン」
賀茂喜一:「うん、方針は固まったみたいだね」
リャン・シェンシィ:「まあとにかく、殺すって『約束』はしてないんだよね?私にとって割と大事なのはそこなんだけど」
三城郷ミチカ:「うん、それが良いと思うよ」柔らかく笑う。
アトラ・アーリーバード:「当然だ。名声につながらん殺しなどして何になる」
リャン・シェンシィ:「オッケー、ならなんとでもできる」
アトラ・アーリーバード:「当たり前だ。なんでもさせるために貴様を置いている」
三城郷ミチカ:「アトラ、言質を取られないようにズルく立ち回るのは昔から得意だもんねえ」納得している
アトラ・アーリーバード:「急にどうした、褒めても何も出んぞ」
三城郷ミチカ:「いつも誉めてるのに…」
アトラ・アーリーバード:「……それと、恐怖政治がダメというのも同感だ」
賀茂喜一:「おや、そうかい?」
アトラ・アーリーバード:「なぜなら……古臭いキングダムの連中がやっているのがまさにそれだから!」
アトラ・アーリーバード:「何が至上王だ、偉そうに偉そうを重ねた恥ずかしい名前をしくさって」
リャン・シェンシィ:「そうそう。メサイアはしばらく前まで《マスターオーダー》が……」
リャン・シェンシィ:「あっそっちかい」
葛城サレナ:「アトラ、なにかにつけてキングダムの悪口言うよね」
賀茂喜一:「あー」目を逸らす。陰陽師の家系ということで、古い魔術の集まったキングダムの概要は紹介されたのだ。
アトラ・アーリーバード:「マスターオーダーの話はするな。結局イノリのアホがなんとかしたせいで未だに野次が飛んでくる」
三城郷ミチカ:「そのイノリ委員長が認めてるんだから、自信持っていいのに」
アトラ・アーリーバード:「キングダムは敵だからな。あ、うちの副会長は別だ。あいつは足抜けしたし、かわいいやつだからな」
リャン・シェンシィ:「あはは。さっき言われたこと気にしてたの?」
アトラ・アーリーバード:「む…………」
アトラ・アーリーバード:「わかったわかった、あんな木っ端の言うことなど気にせん」
リャン・シェンシィ:「それで、補填する分の名誉が欲しかったってわけだ。分かりやすくノヴァリスを救ったっていう」
アトラ・アーリーバード:「分析するなーーー!」
リャン・シェンシィ:「ふふ、受け流せてえらい」
アトラ・アーリーバード:くわっと目を見開いて叫ぶと、肩をいからせて、ずんずんと階段を降りてゆく。
リャン・シェンシィ:「ま、実際そこまでの手柄を用意できるかはわかんないけど」
リャン・シェンシィ:「ご期待分の働きはしていかなくちゃな。会長様になんでもさせられる女としてはね」
リャン・シェンシィ:にやにや笑いながらその後をついていく。



GM:情報収集が可能です。残りの項目は次の通り。

・テミス計画の凍結 <情報:FH/裏社会/ノヴァリス>難易度11
・八竜について(2) <情報:ノヴァリス>13           ※任意項目

・侵入したネスト幹部 <情報:ノヴァリス>
・ネストの本当の目的 <意志>30                ※任意項目

GM:任意項目はオープンしてもしなくても構いません。ただし、
GM:意志30のやつだけは、オープンするかしないかでシナリオがだいぶ変化します。もちろん開けなくてもいい。
リャン・シェンシィ:開けたすぎる……
GM:マ……コネ……も使えるよ。ということでチャレンジをどうぞ!
アトラ・アーリーバード:侵入したネスト幹部の難易度は不明ですか?
リャン・シェンシィ:私の計算によるとマスコネ温存でいけるはず……
GM:あっ!
GM:すみません、難易度が書いてませんでしたね。難易度10です。
GM:マスコネ温存できちゃうの!?
GM:難易度100くらいにすればよかったな
リャン・シェンシィ:30ならおそらくは……
賀茂喜一:強い
三城郷ミチカ:無形のパワーよ
リャン・シェンシィ:難易度が100になるなら素直にマスコネを切ります
アトラ・アーリーバード:じゃあ侵入幹部開けよ~っと
アトラ・アーリーバード:5dx+3>=10 要人への貸し!
DoubleCross : (5DX10+3>=10) → 10[5,6,8,9,10]+5[5]+3 → 18 → 成功

賀茂喜一:じゃあリャンちゃんに目的行ってもらって、3人で頑張るか
賀茂喜一:わたし財産あるからミチカさんに11の凍結行ってもらうのが良いかな?
三城郷ミチカ:そうしますか
三城郷ミチカ:テミス計画の凍結 情報:ノヴァリスで振ります コネ使用
三城郷ミチカ:7dx+1>=11
DoubleCross : (7DX10+1>=11) → 10[1,4,4,4,5,9,10]+10[10]+3[3]+1 → 24 → 成功

三城郷ミチカ:完璧~
リャン・シェンシィ:つよい
リャン・シェンシィ:じゃあネストの本当の目的 <意志>30 でいきます
GM:どうぞ!
リャン・シェンシィ:EX「スクロールド・ペイデイ」《コンセントレイト》《無形の影》
リャン・シェンシィ:8dx+4@7>=30
DoubleCross : (8DX7+4>=30) → 10[2,2,3,7,8,9,9,9]+10[1,2,3,8,9]+3[3,3]+4 → 27 → 失敗

GM:ヒエ~
リャン・シェンシィ:だ、だれかたすけて〜
賀茂喜一:滴入れとく?
リャン・シェンシィ:サポートスタッフ:精神だと1点足りない
アトラ・アーリーバード:がいいかと!
賀茂喜一:【急急如律令/なる早でお願いします】《夢の雫》達成値+8
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を3(→ 3)増加 (54 → 57)
リャン・シェンシィ:35になって成功!
賀茂喜一:こちらは八竜について(2)!情報ノヴァリスにコネ!
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6(→ 6)増加 (72 → 78)
GM:任意の項目もちゃんと開けてる……
賀茂喜一:6dx+2>=13
DoubleCross : (6DX10+2>=13) → 10[3,3,5,6,9,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

賀茂喜一:よし
三城郷ミチカ:完全勝利!
GM:じゃあオープンしていきましょう。まずはそうだな……
GM:テミス計画の凍結からいきましょう。

◆テミス計画の凍結
七年前、第一次ノヴァリス紛争の頃に凍結されている。
ノヴァリスの生徒数が増加したことや、ノヴァリス外部で次世代強化兵開発プラン『アビス計画』が立ち上がったため、FHが世界を席巻した際の戦力不足を気にする必要が薄くなったことが主な理由。
当時の理事会はノヴァリスをエリート育成の場に特化させることを提案し、テミス計画は凍結となった。

これにより計画関係者は解散したが、最大の成果物である《ミラ》および《八竜》はノヴァリス内に留め置くこととなった。
八竜はノヴァリス各所に配置。ミラは己の危険性を考慮し、研究所最下層の特殊ケージへの自主監禁を選択した。

GM:次は八竜について(2)。この項目にはヨルに関する情報が入るので、
GM:項目をオープンした先生は、最初から気づいていたことにしてもいいですし、今はじめてわかったことにしてもいいです。
賀茂喜一:惹かれ合っていたわけね

◆八竜について(2)
いくつかの個体の記録が残っている。

【02-銀龍ヨルムンガンド】
白銀の鱗を持つドラゴン。戦いを好まない性格。
主な能力は広域凍結。街全体を凍結させライフラインを寸断することすら可能だが、細かな制御は苦手。
ネストに応戦した場合、施設全体を破壊しかねない。ミラとは友人として親しくしており、彼女を守るために賀茂へ救援を求めた。

【05-幻竜ミストルテイン】
虹の鱗を持つドラゴン。主な能力は砂の操作と物質錬成。
その錬成能力は極めて高度であり、条件を満たせば人体錬成──"死者の蘇生"すら可能とする。

【07-黒竜ニーズヘッグ】
強固な黒い鱗を持つドラゴン。主な能力は影を用いた精神汚染と、負の感情を糧とした自己成長。
精神汚染は裏切りを呼び、裏切りは負の感情を呼ぶ。
対人戦に特化した個体として実戦投入を待ち望んでいたが、計画の凍結によって存在意義を失い落胆。
研究所より脱走し、以後は所在不明。

GM:次。侵入した幹部について。
GM:いや。
GM:先にネストの真の目的から開示しましょう。
三城郷ミチカ:真の…!

◆《ネスト》の真の目的
ネストの本当の目的は、アトラ・アーリーバードとミラの邂逅にある。

ミラ収容ケージは非常に厳重なセキュリティが組まれており、正面からの突破は時間がかかる。
そこでネストはわざと襲撃計画を漏洩させ、ミラが外部に助けを求めるよう画策した。
結果的に読みは当たり、ミラが最も信頼する人物──十年前、暴走していたミラの人格を安定させた人物、アトラ・アーリーバードがミラ収容ケージに向かいつつある。

襲撃を仕掛けたように見せかけ、二人の接触まで潜伏。
セキュリティが解除されると同時に襲撃をかけ、ミラの身柄を確保する──。
これがネストの本当の狙いである。

このままミラの元まで行った場合、非常に不利な状況での襲撃を受けることとなるだろう。
特にセキュリティ解除時、ミラの近くにいるアトラは殺害される可能性が極めて高い。

リャン・シェンシィ:???

→アトラ・アーリーバードのRHOを開示できるようになりました。
→『ネスト迎撃作戦』の判定が開放されました。

リャン・シェンシィ:まだ話してないことあったの!
GM:迎撃作戦については、次シーンよりチャレンジ可能です。
三城郷ミチカ:アトラ何してはるん
賀茂喜一:ほんとにアトラちゃんの手柄だった
アトラ・アーリーバード:いや……良いでしょ別に 良いことしてるじゃん
リャン・シェンシィ:開けなかったら貴方死んでた可能性が高いって書いてあるよ?
リャン・シェンシィ:極めて高いんだった 失礼しました
GM:大丈夫大丈夫 勝手にPCを殺すことはしないから
GM:ミラは死んだかもしれないけど……
GM:では、どういうチームが襲ってくるのか? というのが次の情報ですね。侵入したネスト幹部について。
アトラ・アーリーバード:シェンがいたら大抵のことはなんとかしてくれるから…………
アトラ・アーリーバード:知りたいぜ!

◆侵入したネスト幹部
今回確認された幹部は全四名。いずれも研究所内に侵入中。

【テルプシコラ】八坂姫歌
メサイア高等部二年生。合コン委員会所属。
ノドス消失事件で兄である八坂佑樹を失っており、兄にもう一度会いたいと常々口にしていた。
《ミストルテイン》の死者蘇生は条件が厳しく、条件を正しく把握していない可能性が高い。

【コンジャラー】 宇和川サキ
ジェネシスインダストリアルアカデミー高等部二年生。
『風の魔術師』を自称し、変幻自在の風の弾丸はどんな強者でも目視すら不能だと豪語する。
自身の能力を過信しすぎるきらいがあり、一度能力を破られると非常に脆い。

【万刃車】 紫藤しぐれ
崑崙山中等専門学校三年生。
『メチャ強い八竜が覚醒したら崑崙のみんなもきっと喜ぶよ』という誘い文句に騙されてネストに協力しているが、ネスト側としては八竜を覚醒させたあとはまっさきに崑崙を焼き払うつもりである。これをネタにした説得も可能だろう。

【コンカラー】 天王寺クロエ
メサイア高等部三年。元FHチルドレンであり、今回の襲撃のリーダー格。
もともと上昇志向の強いFH的な性格だったが、八月革命を境に性格が更に苛烈になったとの報告がある。

GM:ということで、これらの情報をPC間で共有したら
GM:次シーンからは、ヨル……ヨルムンガンドと協力しての、ネスト迎撃作戦立案パートになります。
GM:ミドルは分割戦闘です。



GM:研究所下層近くには、不思議なことに『窓』がついている。
GM:地下だったというのに、いつの間にか──窓の外には、市街地が広がっている。地下都市だ。
GM:『模擬戦エリア』と称されたそのエリアは、たしかに市街地であり……そして、地上に広がるメサイア学区の市街地に酷似している。
GM:それはそうだろう。ここは八竜の一体、ヨルムンガンドの広域氷結能力をテストするために作られた空間なのだから。
葛城サレナ:「ここまで、結局ネストの妨害はなかったね」
葛城サレナ:「さっさと行っちゃおうよ。そのミラとかいう……人?に会えばいいんでしょ」
三城郷ミチカ:「ここまで妨害が手薄だと、流石にちょっと不気味だけど……」
賀茂喜一:「そうだね……入り口で妨害をしたなら、先行してなにか妨害を掛けるかもと思ったけど」
アトラ・アーリーバード:「まあ待て、シェン」
リャン・シェンシィ:「ん、何かな」
アトラ・アーリーバード:「私や先生に通信が飛んできた以上、アレだろう。通常の電波が通っているかはともかくとして」
三城郷ミチカ:「それにしても、メサイアの地下にこんな街が広がってたなんて……地下には詳しいつもりだったんだけどなあ」キョロキョロと周囲を見回している。
アトラ・アーリーバード:「設備自体はあるだろうし……調べ物をしている手下と連絡が取れないか」
賀茂喜一:「あぁ、カタコンベも地下だったっけ」
GM:地下都市を含め、研究所の施設はかなりの大深度地下に建設されています。地上開発の邪魔にならないように……という意図もあったのだろう。
アトラ・アーリーバード:「別に根拠はなく、どーにもつむじにピリピリくるというか……根拠ないんだけど……」
リャン・シェンシィ:「ああ、そうだね。なかなか思慮深いことを言ってくれるじゃん」
リャン・シェンシィ:アトラちゃんにしては、という一節を飲み込みつつ笑って。
三城郷ミチカ:「ええ、ノヴァリスには廃棄された地下遺構がそこら中にありますから。地下墓地もその一部を間借りしているに過ぎません」
三城郷ミチカ:「確かに結構な時間潜ってるし、上と連絡がとれるなら嬉しいかも」
アトラ・アーリーバード:「驚くほどスムーズに進めたし、ただちに追いつかれるということもないだろう」
GM:スマホの電波は届いていませんが、いくつか外へ連絡が取れそうな端末はあります。
リャン・シェンシィ:「オッケー、やってみるね」そう言って、設備の方に近づいてモニターを操作し始める。
賀茂喜一:「お願いするね。連絡は取れるに越したことはないもの」その間にフロアの紙資料を漁っている。
アトラ・アーリーバード:「見たこと無いコンソールだな。全く使い方が分からん……今どうやって電源入れたんだ……?」
GM:シェンが操作した端末経由で、外の……つまり、グレート・バビロンに協力的な諜報組織とも連絡が取れるでしょう。と同時に。
リャン・シェンシィ:「まあ、理事会の研究所で似たタイプの機器を見たことがあったからさ……えーっと、これで繋がるかな」
アトラ・アーリーバード:「セキュリティも突破してるし……我が部下ながら恐ろしいやつ」
GM:十年前。暴走していたミラと接触したのが、偶然施設に潜り込んできたアトラ・アーリーバードであったこともわかります。
三城郷ミチカ:「壊さないように離れてたほうが良いよ」冷めた視線
リャン・シェンシィ:「…………」じっとモニターを見つめている。
アトラ・アーリーバード:「なんだと失礼な……ククク、事実だから仕方ないが……」離れているぞ
リャン・シェンシィ:「…………」おもむろにハンカチを取り出してモニターのホコリを拭き取る。
GM:ネスト側は、【ミラがアトラに助けを求める】ことを予測していた。……このことから、シェンさんは予測できるかもしれません。
賀茂喜一:「よいしょ、っと………ん?監視カメラの映像とかかな?」
GM:ここまで妨害がないのは、意図的なものである。ミラとアトラが接触する瞬間を待っているのではないかと。
賀茂喜一:資料をめくりながら、モニタに写ったアトラさんをリアルタイムのものだと勘違いします
GM:モニタには、まだだいぶ幼いアトラちゃんが誰かと会話してる場面が映ってますね。数秒程度ですぐ映像は終わる。
リャン・シェンシィ:「えーっと……アトラちゃん?」
アトラ・アーリーバード:「え? 撮影されてた? 映りいい? かっこいい?」
アトラ・アーリーバード:「あん……?」
三城郷ミチカ:「あれ?本当だ、アトラだ」
三城郷ミチカ:「可愛かった頃の……」
リャン・シェンシィ:「この研究所、前にも来たことあるの?」
アトラ・アーリーバード:「今もkawaiiだろうが。なんだ貴様、自分が基準か?」
アトラ・アーリーバード:「あー…………」
アトラ・アーリーバード:「実はそうだ。これは隠していたとかではなく……」
アトラ・アーリーバード:「本気で言う必要がないと思って黙っていたのだが…………」
三城郷ミチカ:「え~私はそこまでかわいくなんかないよぅ。ね?先生」
アトラ・アーリーバード:「私はクールな感じで売ってるからいいんだ。なあ先生」
リャン・シェンシィ:「…………『本気で言う必要がないと思って黙っていた』。言い分は以上?」
アトラ・アーリーバード:「…………シェンさん?」
賀茂喜一:「私に聞くんだ……?」
賀茂喜一:「えーと、ミチカさんはちゃんと自信を持って良いと思うし、アトラさんもうん、知的だよ」
三城郷ミチカ:アトラの隣から一歩離れる。
賀茂喜一:「……リャンさんはどうしたんだい?」
アトラ・アーリーバード:「この先生……信用がおけるかもしれんな……じゃなくて」
リャン・シェンシィ:「じゃあね〜、順番に説明するね?」
アトラ・アーリーバード:「はい」スン……
リャン・シェンシィ:ニコニコとした笑顔。
三城郷ミチカ:「え、ええ~……照れちゃいます……」頬を染める
リャン・シェンシィ:「まず、ミラにとってみれば貴方は何年経っても忘れようがないような大切なお友達です」
賀茂喜一:「うん、きっとミチカの笑顔に癒やされてる人、いっぱい居るよ」本心から微笑む。
アトラ・アーリーバード:「そうだな」
リャン・シェンシィ:「なにせ、自分の自我形成のきっかけなんだからね」
リャン・シェンシィ:「で、《ネスト》はミラの自我形成に関するデータにアクセスできてる」
アトラ・アーリーバード:「うんうん」
リャン・シェンシィ:「つまり、ミラが何かあった場合に誰に救援を求めるかという部分にも予測がついている」
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんがミラのお願いを受けて、ここへ来て、地下へ辿り着く。ここまでが全部、向こうにとってみればもっと前から予想ができたはずのことで」
リャン・シェンシィ:「それなのに、ここまで来てもまだぜーんぜん妨害とかされない」
リャン・シェンシィ:「なんでかわかる?」
アトラ・アーリーバード:「いや…………まあ、聞いてくれ」
三城郷ミチカ:「あ~……」察しは付いたが本人に考えさせるべきだと思って口を紡ぐ。
リャン・シェンシィ:「うん、ちゃんと聞いてるよ〜?」

アトラ・アーリーバード:ではGM、ここでRHOを『開示』してください
GM:OKです! 『使用』の方も含め、貼り付けちゃって構いません。
アトラ・アーリーバード:開示はまだ無理なのかな。公開お願いします。
アトラ・アーリーバード:はーい

◆PC1 アトラ・アーリーバード(PL:そごう)
君は過去に一度、ミラと出会っている。
十年前、ノヴァリスに来たばかりの君は、立ち入り禁止とされているプロトタイプの学園都市──『プロト・メサイア』に潜入していた。そこで出会ったのが、暴走状態だった《ミラ》だ。
不定形の銀色のスライムのようだった彼女は、しかし君との会話によって自我を獲得し、人型のRBとして存在を確立する。
自我を得たミラは、一方的に君にこう約束した。『私たちは友達だ。これから先、困ったことがあったらお互いに助け合おう』と。

……そして今。ミラは自身の力を利用されるのを恐れ、君や学園都市を守るために自死を選ぼうとしている。また彼女は、『アトラは自分のことなんて忘れているかも』『どうせ死ぬなら忘れられたままの方がいい』と考え、初対面を装うつもりのようだ。

このRHOは、『開示』もしくは『使用』の二つを選択できる。

開示:『ミラ本体』が登場しているシーンであればいつでも開示できる。あなたは過去の約束を守り、ミラをグレート・バビロンで保護することとなる。支援NPC:星川ミラを獲得する。

使用:『ミラ本体』が登場しているシーンであればいつでも開示できる。あなたはミラを消滅させ、彼女が宿していた《八竜》への絶対命令権を利用することができる。

・支援NPC:星川ミラ
アトラ・アーリーバードの攻撃判定直前に使用。その攻撃を【3体】攻撃とし、射程を【視界】、C値を-1(下限6)する。シナリオ1回。

・自壊命令
生体兵器に対する絶対命令権。『竜』と名のつくエネミー一体を選択し、HPを即座に1にする。シナリオ1回。

GM:そうですね。効果は使えないけど、みんなに公開してロールができるよという感じです。
GM:次シーンはアトラちゃんのRHOシーンになります。
アトラ・アーリーバード:了解です。
リャン・シェンシィ:うわ〜〜
賀茂喜一:ワーオ
三城郷ミチカ:健気…

アトラ・アーリーバード:「確かに私は過去にミラと出会い、やつの人格形成に関わっている」
アトラ・アーリーバード:「だが冷静に考えてみろ」
アトラ・アーリーバード:「ミラは私に感化されて意思を持ったようなものだ。しかも見れば、ずっと地下で監禁されていたようじゃないか」
アトラ・アーリーバード:「そんな奴が健気にも『ノヴァリスをめちゃくちゃにしたくないから、そうなる前に私を殺して』などと言うか?」
アトラ・アーリーバード:「確認したのは映像通信だけだ」
アトラ・アーリーバード:「賀茂貴壱」
賀茂喜一:「うん?」
葛城サレナ:「もしアトラみたいな性格なら、まあ……自分が死ぬなんてルートは選びそうにないよね」
リャン・シェンシィ:「学習元がアトラちゃんなら、自分が死ぬなんて選択肢を思い浮かべるはずない……ってこと?」
アトラ・アーリーバード:「ああそうだ。貴様に始めに言ったことを覚えているな。十字冠を乗せた生徒の行動・発言を画面上でエミュレートすることなど容易い。私はあれがミラ本人だなどと、ハナから思っていない」
アトラ・アーリーバード:「だから、我々全員が罠にかかり、あわや大変というところで」
アトラ・アーリーバード:「私だけ知ってて、ズバズバっ……といち早く反応し解決したら」
リャン・シェンシィ:「なるほど。その通信自体が、《ネスト》の罠である可能性に最初から気付いていて……」
賀茂喜一:「……なるほど、確信に満ちていたのは発言だった……というワケだね」
アトラ・アーリーバード:「とんでもなく気持ちいいかな…………って」
リャン・シェンシィ:「サレナちゃん、撃ってもいいよ」
賀茂喜一:「……………」頷く。「なるほど……」
葛城サレナ:「あ、うん」 タタタタ!
葛城サレナ:アトラの足元に威嚇射撃を放つ。
賀茂喜一:「待とう、出来れば暴力以外の対話を」
賀茂喜一:「あー」
アトラ・アーリーバード:「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!」逃げ回る!
アトラ・アーリーバード:「くそ! 裏切るのかサレナ!」
葛城サレナ:「撃っていいって言われたもん!」
賀茂喜一:「……実際に当てないようにね?怪我は禍根が残りやすいから」
三城郷ミチカ:「おーよしよし。今のはアトラが悪いよー」
リャン・シェンシィ:「この人はも〜〜ほんとに……」頭をガリガリと掻いている。
アトラ・アーリーバード:「サレナーーッ!! 貴様をバビロンに迎えてやったのはこんなことをさせるためじゃない!」
葛城サレナ:「……もし本人が、本当に、死を望んでたらどうするの?」
アトラ・アーリーバード:「知らん」
葛城サレナ:「えっ」
アトラ・アーリーバード:「地下700mで10年と一人で居たら死にたくもなるだろう」
アトラ・アーリーバード:「いや、私はそんなことにはならないが……多分そういうこともある」
賀茂喜一:「人の気持ちを想像できてえらいね」
アトラ・アーリーバード:「なんだ貴様ーッ! 馬鹿にしているのか!」
賀茂喜一:「いや、いや、本心!そう聞こえたなら謝る!」
リャン・シェンシィ:「……そういうことを想像できてるのもいい。洞察できてるのも、上出来だよ」
三城郷ミチカ:「先生はちょっと誤解されやすいんですよね」暗に自分はわかってますからと言う雰囲気を出す。
賀茂喜一:「そうかなぁ……結構気をつけてるつもりなんだけど」ミチカさんに参ったなぁ、という目を向ける。
アトラ・アーリーバード:「いや……もういい、先生がそういう感じだということはそろそろ分かってきた」
リャン・シェンシィ:「たださぁ……ほら」
賀茂喜一:「おぉ、相互理解だね」
リャン・シェンシィ:「もうちょっと私のこと信じてくれてもいいんじゃないの?」
アトラ・アーリーバード:「迷ったが……シェンに話したらだいたいなんとかしてしまうだろうが」
アトラ・アーリーバード:「いや……それでいいのか……? バビロンの手柄は私の手柄だから……」
賀茂喜一:「それは良いことなのでは?」
賀茂喜一:「あ、本人も迷っている……」
リャン・シェンシィ:「見せ場を譲るくらいの気遣いはできますけど〜?」
リャン・シェンシィ:「そんなに目立ちたがりに見えます?私」
アトラ・アーリーバード:「いや、気が回るかわいい部下だと思っているが」
アトラ・アーリーバード:「…………」
アトラ・アーリーバード:「う~~~~~~ん」
賀茂喜一:「どうしたの?」
三城郷ミチカ:「見てればわかりますよ」
アトラ・アーリーバード:「…………」しばらくプルプルと眉間にシワを寄せ。
アトラ・アーリーバード:「わ……」
アトラ・アーリーバード:「悪かった……すいませんでした」
リャン・シェンシィ:「……?」
賀茂喜一:「ふふ」
賀茂喜一:「仲がいいんだね」
リャン・シェンシィ:「……はい、じゃあ許しました」ぱん、と手を叩いて。
アトラ・アーリーバード:「フン。それでいい」なぜか偉そう。
リャン・シェンシィ:この人が頭を下げるなんて実際相当のことだ。本当に反省しているんだろう。
GM:少なくともここまでは、ネストの計画通りに進んでいた。……だがこれはチャンスでもある。
リャン・シェンシィ:……すぐにこんな態度に戻っているのであっても。
GM:ネストはまだ、計画を見破られたとは思っていないはずだ。的確な対処をすれば、逆に相手をハメて返り討ちにすることもできるだろう。
リャン・シェンシィ:「じゃ、話を戻そう。ここからどう動くかだけど」
リャン・シェンシィ:「その相談にあたって、《ネスト》側の事もある程度把握できていた方がいいよね」
三城郷ミチカ:「うん。ともかくこれで隠し事はなしなんだし、情報のアドバンテージもこっちが上になった」
賀茂喜一:「なら、まずは現状を確認しておこうか」
賀茂喜一:「ミラさんをどうするか、どう扱われているかも把握しておきたいしね」
リャン・シェンシィ:「という訳で弊社が作成した資料がこちらだよ〜」皆の端末に幹部の情報を送ります。
賀茂喜一:「おぉ……優秀だなぁ」
アトラ・アーリーバード:「今の話しながら作ってたの?」
リャン・シェンシィ:「まああの数を集めるために色んな所で声をかけてたみたいだからね。足跡は色んな所にあったよ」
賀茂喜一:「マルチタスクってやつだね」
葛城サレナ:「なるほど。お兄さんの復活か……」 八坂の情報に目を通し、ううむと唸る。
アトラ・アーリーバード:「思ったより怒ってなかったんじゃ……いやなんでもない」
三城郷ミチカ:「ええと、リーダーはメサイア……ジェネシスに……」
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃん……」その項目で少し声のトーンを落として
三城郷ミチカ:「え、うわっ」
リャン・シェンシィ:じっとアトラちゃんの方を見ていたが、やがて資料に視線を戻す。
三城郷ミチカ:「崑崙山の子もいるんだ……」
アトラ・アーリーバード:「なんでも無いと言っている」
賀茂喜一:「崑崙山というのは……たしか武芸の強豪だったね」
アトラ・アーリーバード:「崑崙だと~~!? あのクソバカ戦闘集団、補給線のないところで一番見たくない名前ではないか」
葛城サレナ:「あ、でも明らかに騙されてる感じじゃない?」
葛城サレナ:「うまくやれば説得も……」「……できるかなあ……」
賀茂喜一:「強力な相手と戦うためのモチベーションが高いとは聞いたけど、ここまでとは……」
三城郷ミチカ:「五分五分かなあ……」
賀茂喜一:「うーん、でも、騙されてる子ほど素直だからね」
賀茂喜一:「話し方を間違えなければ、可能性はあると思うよ」
リャン・シェンシィ:「動機が『崑崙のみんなのため』っぽいからね」
賀茂喜一:「いい子だね」
リャン・シェンシィ:「その前提が覆るなら、心変わりを起こす理由は十分そうだ」
アトラ・アーリーバード:「言ってる内容の割に全然バカにしてる感じがない……なんなんだ……」先生を横目で見ながら
三城郷ミチカ:「説得の筋が通っていたとしても、最低限の実力は示さなきゃいけないかも」
三城郷ミチカ:「まあ、そこは私達がなんとかします」
賀茂喜一:「あはは…………」過去に心当たりがある理屈。
リャン・シェンシィ:「わ、ファイター脳だ。そういうのが一番できそうなの、この中だとアトラちゃんになるのかな」
葛城サレナ:「それは八坂さんも同じかもしれないね。……仮にネストに騙されてるとしても、実力で押し切られたら説得の機会を失う」
葛城サレナ:「どう? 説得できると思う?」 ミチカに聞いている。
アトラ・アーリーバード:「クハハ! 任せておけ」
三城郷ミチカ:「やってみるよ。やらなきゃいけない」
三城郷ミチカ:「他の子は先生に任せれば安心だと思うけど。あの子だけは……」
賀茂喜一:「うん、ミチカさん。みんなも。いざという時、わたしに出来ない分野は頼らせてもらうね」
賀茂喜一:「その分、こちらも手を貸すから」
三城郷ミチカ:「……ありがとうございます」
賀茂喜一:「特に八坂さんの説得の材料については、このあたりが有用かもしれない」
賀茂喜一:山積みのファイルから選り分けた紙資料を並べる。八竜の内、いくつかの個性に付いての記録。
三城郷ミチカ:「"ミストルティン"の、死者蘇生の条件。ですか」
アトラ・アーリーバード:「ほんほん。なっ、結局マジで蘇るのか!?」
リャン・シェンシィ:「信じがたいけど、どうもそれっぽい計測結果はあるね」
賀茂喜一:「うん。さっきは模倣による情報のコピーの線で話したけどね」
リャン・シェンシィ:話しながら片手でモニターを叩いている。
GM:『蘇生の条件』として、いくつかのデータが表示されています。……ただ、
GM:ピンポイントでデータが破損している。読み取れるのは、『強い想いの詰まった遺品』だけでしょう。
GM:少なくとも、八坂が墓から持っていった兄のカードキーだけでは蘇生は不可能なはずだ。
リャン・シェンシィ:なるほど……ちなみに、実際に蘇生が成功した記録は確認できますか?
リャン・シェンシィ:ここでは分からなければ分からないで大丈夫です
GM:そうですね、できます。条件は不明ですが、当時の研究員の肉親を蘇生させたという記録がある。……ただ、
アトラ・アーリーバード:ただ……?
GM:八竜であっても、作り出せる命は所詮仮初のもの。3件のうち一件はほどなくして肉体が崩壊し、残りの2件は人格自体が宿らなかったようです。
リャン・シェンシィ:ああ……
GM:バニラ状態。インプット前のAIみたいなものですね。
三城郷ミチカ:なんということだ…
賀茂喜一:「命と人体の錬成。古からのオカルトや思考実験の類だけど……」
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃんが奪っていったカードキーは、おそらくその条件の一つ『強い想いの詰まった遺品』でしょう。ただ、それだけでは……」先生の隣で資料をめくる。
賀茂喜一:「例に漏れず、失われた魂の錬成は、そう簡単には行えないようだ」
リャン・シェンシィ:「データに破損があるから、具体的な手順は読めないけど……いちおう修復チームに回してみるか」
賀茂喜一:半身になってスペースを空け、ミチカさんと一緒に資料を押さえる。
GM:そうだ! あと追加で一件、別の事例があります。
リャン・シェンシィ:ふむむ
GM:まだ生存している人の複製を試みたものの、難しかったという事例もありますね。
リャン・シェンシィ:なるほどな……
GM:最終的には、『魂は人間一人につき一つしかなく、同じ魂を宿すことは出来ない』……という、オカルト気味な報告でしめくくられてます。
リャン・シェンシィ:「うん。簡単ではない上に、完全でもなさそうだね」
アトラ・アーリーバード:「冷静にさせてたたきつけたら諸々やめてくれそうなくらい?」
リャン・シェンシィ:「肉体だけなら蘇生はできても、人格が欠落していたり……あるいは、蘇生してすぐに崩壊したり」
アトラ・アーリーバード:「全然ダメじゃないか」
賀茂喜一:「模倣元を見ながらでも、同じ形の複製にはならないみたいだしね」
リャン・シェンシィ:「イエス、彼女の望んでいる結果とは到底言えないだろうね」
リャン・シェンシィ:「人が死を克服する日はまだまだ遠いみたいだな〜」
三城郷ミチカ:「だからおそらく、姫歌ちゃんはこのことまで知らされていないと思う」
三城郷ミチカ:「それに……」
三城郷ミチカ:「……うん。知っていてこんな事する子じゃないよ」
リャン・シェンシィ:「ん、そっか」
リャン・シェンシィ:「じゃ、一応このデータ持っていって見せてみよっか。読んでくれるくらい冷静かはわかんないけど、一応の一応ね」
賀茂喜一:「…………そうだね。ミチカさんの意見を信じよう」
アトラ・アーリーバード:「ミチカが始末をつけるなら構わん。どうにかするだろう」
三城郷ミチカ:「はい。なんとか頭を冷やしてくれるように、頑張ってみる」
賀茂喜一:「あと、今後に関係しそうなのは……黒竜と銀竜かな」
賀茂喜一:「黒竜は敵対としての警戒。閉鎖された環境で裏切りの教唆は致命的だ。逆に、銀竜はミラさんと友好的みたいだから、協力できると思う」
アトラ・アーリーバード:「というか……これまで八竜というのはミラが命令しなければ動かないものだと思っていたが」
アトラ・アーリーバード:「ぜんぜん…………自由の身なのか? こいつらは、もしかして…………」
三城郷ミチカ:「ヨルムンガンド……ヨル……」何かに気付いた様子で
白霞ヨル:『そういうことです!』  すぐ近くの館内スピーカーから声。 『リミッターを解除できないだけで、普通に行動はできますとも!』
アトラ・アーリーバード:「おわああああ!!!!」
リャン・シェンシィ:「えっ何?」
GM:聞き慣れない声だ。ただし、賀茂だけは聞き覚えがある。
賀茂喜一:「その声は」
三城郷ミチカ:「わっ」
アトラ・アーリーバード:ばたばたばたっ!
賀茂喜一:「ヨルさんだね。こんにちは」
白霞ヨル:『あっすみません! 悪いなあとは思いつつ盗み聞きをしてしまいました……私耳がいいもので!』
リャン・シェンシィ:驚きつつ銃口をそちらに向ける。
白霞ヨル:『あっスピーカーは撃たないでください! いまゲートを開けますから!』
アトラ・アーリーバード:「誰だ貴様ーーーーーッ! 襲撃を警戒する我々に急に大声を聞かせるんじゃないッッ!」
リャン・シェンシィ:「うへー、迂闊だったか。《ネスト》側に聞かれてなきゃいいけど」
リャン・シェンシィ:「静かにしなって」冷えた声。
白霞ヨル:『それは大丈夫です! ここの防音設備は夜中にピアノを弾いてもバレないくらい完璧ですから!』
GM:君たちの目の前の壁……いや、壁ではなかった。巨大なゲートが開く。
賀茂喜一:「ピアノあるんだ……」
アトラ・アーリーバード:「うっ、わかった……」
三城郷ミチカ:「思ったより現実的な指標なんだね…?」
GM:目の前に広がるのは、メサイア市街地に酷似した模擬戦用フィールド。そして、
GM:大きな翼を広げた、銀色のドラゴンが──八竜ヨルムンガンドの戦闘態が、はるか先の広場に鎮座している。
白霞ヨル:『いらっしゃいませ。ようこそ、市街地戦用模擬戦フィールド──プロト・メサイアへ!』
白霞ヨル:『我らが敵が……こうも性格の悪い手に訴えるのならば』
白霞ヨル:『…………それを逆に、利用してやりませんか?』



GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
GM:次シーンはアトラちゃんのRHOシーン。それから、ヨルと一緒にネスト迎撃作戦を考えるフェイズになります。
アトラ・アーリーバード:はーい
リャン・シェンシィ:はーい
三城郷ミチカ:はーい!
GM:ミドル戦闘が終わったら比較的クライマックスが近いかもしれません。よろしくね。
賀茂喜一:うおお
アトラ・アーリーバード:というわけでミラちゃんへのN疑念はこいつ本物じゃないだろ……でした
賀茂喜一:なるほどね~
リャン・シェンシィ:あーなるほどなあ
GM:あ~そういうことだったんだ
賀茂喜一:アトラちゃんに取得しておこう
三城郷ミチカ:なるほどなあ
賀茂喜一:「アトラ・アーリーバード ○P好意/N心配」前向きで良い子だという思いとちゃんと普段やれてるのかなという心配
アトラ・アーリーバード:嬉し~
三城郷ミチカ:ロイス埋まってるや
アトラ・アーリーバード:(いいのか? 本当にいいのかその評価貰って)
賀茂喜一:色んな人と絆を結んでてえらいね
賀茂喜一:購入は防具とか買っておこうかな。きぐるみか不思議なボディアーマーを
アトラ・アーリーバード:最後一枠は保留にしておこうかな。購入はアームドスーツ狙おーっと
アトラ・アーリーバード:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 9[3,9]+2 → 11 → 失敗

賀茂喜一:4dx+4>=14 戦闘用きぐるみ
DoubleCross : (4DX10+4>=14) → 8[1,3,6,8]+4 → 12 → 失敗

賀茂喜一:2点入れます。フルアーマーキーチ
三城郷ミチカ:強化素材狙います
賀茂喜一:賀茂喜一の財産を2(→ 2)減少 (8 → 6)
アトラ・アーリーバード:財産1足りんな。先生雫いい?
リャン・シェンシィ:お金欲しい人いたら言ってね
三城郷ミチカ:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 9[3,3,5,6,9]+3 → 12 → 失敗

アトラ・アーリーバード:あっフロリリ!
三城郷ミチカ:うが~
GM:フローズンリリーめちゃ便利だな~
アトラ・アーリーバード:1点ください。財産3注ぎ込んで成功させます
リャン・シェンシィ:はーい1点あげる
リャン・シェンシィ:残り6
賀茂喜一:お金いっぱい!
アトラ・アーリーバード:違う、2点リサーチで貰ってたからやっぱり大丈夫!
リャン・シェンシィ:じゃあ勝負服狙ってみよかな
アトラ・アーリーバード:失礼しました 財産1になって成功。装備して行動値12
リャン・シェンシィ:2dx+5>=20
DoubleCross : (2DX10+5>=20) → 7[5,7]+5 → 12 → 失敗

リャン・シェンシィ:うーん無理して買わなくていいや
三城郷ミチカ:私も無理するほどじゃないので以上で
賀茂喜一:じゃあこちらも以上で
GM:これで全部終わりかな。じゃあシーンカットだ。


◆Handout◆アトラ・アーリーバード

GM:過去回想シーンです。まだ幼かった君が暴走するミラと出会い、彼女の暴走を鎮めるシーン。
GM:そごうさんからは『当時ガキ大将だったアトラが立入禁止区域に侵入して……』という要望を頂いてますが
アトラ・アーリーバード:地下700mじゃ難しい気もするぜ!
GM:大丈夫大丈夫! なんとかなるなる
アトラ・アーリーバード:やった~ なんとかなろ
GM:侵入して、オトナから隠れるためにどっかの一室に逃げ込んだ感じでいいですか?
アトラ・アーリーバード:そういう感じで!
GM:はーい。オトナを翻弄したかったり、モブこどもがほしければいつでもいってね。生やします。



GM:十年前。ノヴァリス中央市街が完成し、学園都市としてノヴァリスが本格的にスタートした頃。
GM:メサイア学区の一員としてノヴァリスにやってきた君は、街外れの地熱プラント──当然、立入禁止だ。の地下深くまで無断で入り込んでいた。
研究員A:「おいっ、子供がいないぞ! 監視カメラに写ってたのはこのあたりなんだろ!」
研究員B:「《ミラ》のやつまで逃げ出してクソ忙しいってのに……おい、あっちを探せ!」
アトラ・アーリーバード:「フン、まぬけどもめ……私を残してみんな捕まってしまうとは」
GM:君が隠れる部屋の外からは、バタバタと走り回る音がする。
アトラ・アーリーバード:「この愛らしい小柄ボディとはしこさを存分に活用してここまで来たが、さて、どうするか…………」
GM:当分出る事は不可能でしょう。幸いここは備蓄物倉庫のようで、食べ物や飲み物には事欠かない……と、その時だ。
???:『う、……うゥウ……!!』
GM:倉庫の隅。暗がりから、不気味なうめき声がする。
アトラ・アーリーバード:「ぎゃっ!?(小声) なんだなんだ?」
アトラ・アーリーバード:「…………」
GM:次いで、グチャグチャという湿った音。積まれているダンボールが奇妙に変形し、溶け、……その下にうずくまる何者かに吸収されていっている。
アトラ・アーリーバード:「……ふう、気のせいか……」
アトラ・アーリーバード:「エエーーッ」
アトラ・アーリーバード:ちょうどそのダンボールから缶詰を盗み出そうとしたところだった。
アトラ・アーリーバード:「きさま! 何した今! 吐き出せ!」
???:『……!?』
???:『ひ、ヒト……!? なんで、こんな、ところに……!』
GM:うずくまっていたのは、人間……のように見えます。君と同い年くらいの少女。
GM:ただ、右半身は銀色のスライムのような不定形だ。それがダンボールや缶詰、床でさえも侵食し、吸収しているようにみえる。
アトラ・アーリーバード:「ウワッ驚かせるな。エグザイル能力者か」
アトラ・アーリーバード:「なんだきさま。私より先にこの謎の地下帝国に偵察に来ていたのか……?」
アトラ・アーリーバード:「なまいきだぞ」
???:『てい、さつ……? 違う。私は、鉱石型レネゲイドビーイング』『ミラ』
???:『増殖と吸収の特性を買われて、ここにいるけど……ううッ』
アトラ・アーリーバード:「何ィ…………?」
???:『吸収が……制御、できない……!』 今度は近くの鉄製ラックを吸収しかけている。
アトラ・アーリーバード:「あっ、どうしたどうした。段ボールに当たったか?」
アトラ・アーリーバード:「ええ…………!」
GM:生まれてから日が浅いレネゲイドビーイングが暴走するのは、よくあることだ。……ヒトと違って自我が育ちきっていない彼らは、得てして本能に食われやすい。
GM:このミラもそうなのだろう。あるのは『周囲の物質を吸収する』『成長する』という、シンプルな生存本能だけだ。
アトラ・アーリーバード:「聞いたことがあるぞ。レネゲイドビーイング……われわれより簡単に暴走して……しかしどうすれば……」
アトラ・アーリーバード:オロオロしている
アトラ・アーリーバード:「このまま放っておけば大人どもに見つかってしまう!」
GM:確固たる自我を植え付ければ……交友関係を結び、「自分は人間と同じだ」と思えるようにしてあげれば、暴走は止まるかもしれないが……
GM:あまりに危険すぎる。というか、既に君の足首にも銀の触手が伸びている。
アトラ・アーリーバード:「ギャアアア! ひんやりして気持ち悪い!」
???:『きもっ……』 かすかにショックを受けた顔をする。
???:『……はやく、逃げて。大人に見つかって……お、怒られる? ことなんて、些細なことでしょ』
アトラ・アーリーバード:「おい、きさま! ミラとか言ったな」
???:『このまま近くにいたら、あなたも、吸収しちゃう。……早く、逃げて……!』
アトラ・アーリーバード:「大人に見つかって怒られるのは些細なことなら、そちらこそ何故こんなところに居る」
アトラ・アーリーバード:ずぼっと足を靴から引き抜いて、おそるおそる壁際まで後退する。
アトラ・アーリーバード:「些細な事ではないぞ……少なくとも私にとってはな」
GM:『……実験で、人を吸収しかけたの』
???:『……実験で、人を吸収しかけたの』
???:『そのせいで、殺処分されそうになって……それで』
GM:口を閉じる。殺処分から逃げたはいいが、外へ逃げるルートもわからずここに隠れていたのだろう。
???:『……でも、いいんだ。私は、こうやっていろんなものを吸収して……破壊してしまう。この先ずっと』
???:『殺処分になるなら、それが一番……いいんだ。きっと……』
アトラ・アーリーバード:「何だと~~~~!」
アトラ・アーリーバード:「度し難いな! その柔弱な自我!」
???:『な……なんで怒るの……!?』 かすかに困惑した顔をする。アトラに向けて伸びかけていた触手が引っ込んだ。
アトラ・アーリーバード:「自分を実験動物程度にしか思っていないやつらなど、全員ボコボコにしてやるべきではないか」
???:『む、無理だよ……! 相手は頭もいいし、人間の大人ばっかりで……!』
アトラ・アーリーバード:「なんだ? 他人を大事にしろとでも教えられたか? あんな自分勝手な人でなしどもに?」
ミラ:『……言われた。学園の生徒たちは、未来のエリートだからって』
ミラ:『私みたいなレネゲイドビーイングよりも、ずっと"価値"があるんだって』
アトラ・アーリーバード:「そんな話を素直に受け容れているから、きさまはこんな……」
アトラ・アーリーバード:銀色の体をつつく。
アトラ・アーリーバード:「ウワーーッ飲み込まれる!」
ミラ:『!?』
ミラ:『ばっバカ! なにやってるの……!』 慌てて身体を引く。
GM:納豆のように糸を引いて、ミラの身体が離れる。……さっきよりも気持ち、液体の暴走度合いが薄まっているように見える。
GM:アトラの肉体は一時的に銀色の液体に飲まれたが、同化されたりはしていない。
アトラ・アーリーバード:「言うに事欠いて私がバカだと!? バカはきさまだ」
アトラ・アーリーバード:ミラに起きた変化には、まだ気づかない。
ミラ:『ば、バカはそっちでしょ……!? 子供のくせにこんなところに来て』
ミラ:『生徒は普通、こんなところ来ないんだよ。どうせ無断で侵入したんでしょ!』
アトラ・アーリーバード:「いいか。子供はな。大人の想定を越えてゆく義務があるのだ。なぜなら────」
アトラ・アーリーバード:「…………」
アトラ・アーリーバード:続きを考えていなかったらしい
ミラ:『……ほらやっぱりバカ!』
ミラ:液状だった右半身が、ほんの少し固体化した。右足を作り出し、立ち上がる。
アトラ・アーリーバード:「というかな」話を逸らす。
ミラ:『私は誰かを殺したくないの! バカは言う事聞いてさっさと出ていってよ!』
ミラ:『…………なに?』
アトラ・アーリーバード:「こんなカスどもの巣窟で周りを心配するような心が育つわけがないだろう」
アトラ・アーリーバード:「もしさっきまでの言葉がきさまの本心だったとしたら、それは生来のものだな」
アトラ・アーリーバード:うんうんと頷いている。
ミラ:『……だ、だから、何』
アトラ・アーリーバード:「捨ててしまえそんなものーーーーーーッ!!」
ミラ:『私は所詮バケモノなんだよ。レネゲイドビー……ひえっ!?』
アトラ・アーリーバード:腰に手をあててふんぞり返る。
ミラ:ビクッと身体を震わせる。右足だけでなく、太腿も固体化した。銀色の液体から人間の脚に。
アトラ・アーリーバード:「…………なんだ、捨てろと言われてむしろ固まるのか。気に入らんやつ」
ミラ:『私だってわからないよ! あなたと話してると勝手に固まるんだもん!』
ミラ:「っていうか、なんか……あれ」
アトラ・アーリーバード:「やめだやめ。大人どもの裏をかいてやろうという気骨のある相手ならと思って熱くなってしまったが」
ミラ:「暴走……止まってる? なんで……?」 不思議そうに自分の体を見ている。
アトラ・アーリーバード:「きさまのような従順な羊に優しくしてやる理由もない。どうせ将来的に──」
アトラ・アーリーバード:「私がノヴァリスの主になったときには、素直に命令を聞くモブの一人になっているだろうからな」
アトラ・アーリーバード:「はっはっは」
ミラ:「ノヴァリスの、主……」
アトラ・アーリーバード:そう言って、ごそごそと段ボールをあさり始める。
ミラ:「なるの? あなたが?」
ミラ:「っていうか、なんで暴走が止まったの!? あなた、何したの!?」
アトラ・アーリーバード:「は~~? 知るか。自分で考えろ」
ミラ:「すごいよ、見てほら! 吸収も分離も自由にできる……!」 一時的に二体に分離し、また戻ったりしている。
アトラ・アーリーバード:「えっすご……」
アトラ・アーリーバード:「すごいな……レネゲイドビーイング、すごいな……」
アトラ・アーリーバード:「…………っは」夢中になっていたのに気づき、我に返る。
ミラ:「すごい……恩人だよあなた! 私を助けてくれた恩人!」 ぐわっとアトラの肩をつかむ。
ミラ:「ねえ、名前教えてよ。ノヴァリスの主になるんでしょ? 将来!」
アトラ・アーリーバード:「ひゃ恩人!? そ、そうか……? そうだな……それほどでもある……」
ミラ:「その時は私も、あなたの……部下? 忠臣? として、がんばるから! なんでもするから!」
ミラ:「あなたに、絶対力を貸すから。ねっ」
GM:銀の触手が君の足に絡みついている。名前を教えるまで離さないつもりだろう。
アトラ・アーリーバード:「ええ~~~そこまで? そこまで心酔しちゃう?」
アトラ・アーリーバード:にまにましている。
ミラ:「する! なんなら性格とか喋り方もあなたを見習うよ!」
ミラ:「"はっはっは! 私の力が欲しければ泣いて懇願するんだな!"」 研究員相手の素振りを始めている。
アトラ・アーリーバード:「それはほどほどにな。キャラがかぶるとお互いにとってファン層がほら……」
アトラ・アーリーバード:「私そんな偉そうか?」
アトラ・アーリーバード:「……こほん。まあいい」
ミラ:「えっ自覚なかったの……」
アトラ・アーリーバード:「アトラ。アトラ・アーリーバードだ」
ミラ:「……アトラ」
アトラ・アーリーバード:「一の家臣ということにしてやろう。いや……ゼロ……イレギュラーっぽくゼロ番目の……」
ミラ:「やった! じゃあ約束だよアトラ」
ミラ:「私は家臣として、あなたが困った時は絶対助けに行く!」
アトラ・アーリーバード:「ああ、私は慕ってくるやつには優しいからな」
ミラ:「……だから、私が困った時はお前も力を貸せよ。光栄だろう! はははは!」
アトラ・アーリーバード:「そういうつもりなら、主君として、困ったことがあったらなんとかしてやろう」
アトラ・アーリーバード:「偉そう!」
ミラ:「偉そう度が足りないかなあ」 高笑いの角度を調整する。
アトラ・アーリーバード:「私より偉そうにするなと言っている!」
アトラ・アーリーバード:「……さしあたってお互い困っているのは」
アトラ・アーリーバード:「どうやってこのしみったれた施設を抜け出すかだが………………」
研究員A:『……おい、なんか中で声がしなかったか?』
アトラ・アーリーバード:「あ、ヤバ」
ミラ:「ふふん。私を誰だと思っているんだ?」
ミラ:「この施設に閉じ込められてはや2年……構造は完璧に把握している。地図を作ってやろう」
ミラ:さっさっと、ダンボールの表面に液体金属で見取り図を描いていく。
ミラ:「私が連中の気を惹くから、さっさと表まで逃げるがいい」
アトラ・アーリーバード:「おお…………器用」
アトラ・アーリーバード:「ん? 先程からの口ぶりで気になっていたが……きさまは私と来ないのか?」
アトラ・アーリーバード:「私のこと大好きなくせに」
ミラ:「うむ、ここに残る。……言っておくが、地上が怖いわけじゃないぞ。人見知りなわけでもない!」
アトラ・アーリーバード:「うそつけ」
ミラ:「嘘じゃない! ……こほん」
ミラ:「いいか。ここでは、FHと学園都市を守るための兵器を開発しているらしい。私のデータを流用してな」
アトラ・アーリーバード:「ほぉーん」
ミラ:「お前が将来ノヴァリスの主となるなら、そういう兵器も必要だろうが」
アトラ・アーリーバード:「おお…………」
ミラ:「お前が地上で頑張るなら、私はここで頑張る。……普通の理解力があれば確認は不要だと思うが?」
アトラ・アーリーバード:「隠されたゼロ番目としての自覚が既にあると見える……煽るな煽るな」
アトラ・アーリーバード:「よし! 私は部下の献身を無駄にしない女!」
アトラ・アーリーバード:「たのんだぞ! また会おう、ミラよ!」
ミラ:「あ、これはさっき吸収した漫画に出てたセリフでな……あっうん」
アトラ・アーリーバード:忙しく手を振り、ピュー。と駆け出してゆく。
研究員A:『……あっこのガキ! こんなところにいやがった!』
研究員B:『待てコラーッ!』
アトラ・アーリーバード:閃光が研究員達の目を焼く!
研究員A:『ギャーーッ!』
GM:君は研究員たちを撒き、逃亡に成功するだろう!
ミラ:「……ありがとうアトラ。私を人間にしてくれて」
ミラ:「借りは返す。どんなことをしても、君を守るよ」
アトラ・アーリーバード
アトラ・アーリーバード:──覚えている。細々とした出会いを大切にする性質では本来、全くないが。
アトラ・アーリーバード:理事会の思惑通りなのか、いくつかの誘導を挟んでか。やつは約束通り、規格外の兵器として己を拡張していた。
アトラ・アーリーバード:……こちらはどうか。まだノヴァリスを手中に収めたとは言い難い。
アトラ・アーリーバード:(……あの映像が、本物ミラからの通信だったとして)
アトラ・アーリーバード:(それが理由でよそよそしかったんだったら、すごい気まずいな………………)
アトラ・アーリーバード:などと、見当違いの事を考えながら。
アトラ・アーリーバード:(だが、無粋にも再会を早めた者どもには)
アトラ・アーリーバード:(お仕置きをしてやらねばなるまい)
アトラ・アーリーバード:剣を握り締める。あの時、意図してか否か、僅かにポケットに滑り込まされていた、機能の定まっていなかったころのミラの欠片。
アトラ・アーリーバード:それを混ぜ込んだ合金で作らせた、剣を。


◆Middle04◆

GM:ミドル戦闘前の準備パートです。シーンプレイヤーは賀茂先生。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (57 → 57)
GM:ヨルムンガンドと合流し、ネストどもを逆にハメるための作戦会議をするシーンだよ。他の人も登場可能。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1(→ 1)増加 (57 → 58)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (61 → 69)
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10-1(→ 6)増加 (61 → 67)
賀茂喜一:登場侵蝕が省エネ
アトラ・アーリーバード:登場がうまい
リャン・シェンシィ:うううーん……怖いけど出とくか
賀茂喜一:二回0になった
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10-1(→ 4)増加 (78 → 82)
GM:シェンちゃんが高い……!
GM:先に判定一覧だけ出しておきましょうか。

【ネスト迎撃作戦】
★ネストの戦力配置を予測しよう! (0/3)  <知識:戦略><情報:ノヴァリス>8
★敵トループを懐柔しよう! (0/2)     <交渉>8

☆プロト・メサイアについて知ろう! (0/1) <情報:ノヴァリス/裏社会>10
☆ヨルムンガンドについて知ろう! (0/1) <意志><交渉>10
☆葛城サレナに支援させよう! (0/1)    <知識:戦術><交渉>10

GM:☆はNPCカードが貰えるものです。★と比べて優先度は低い。
GM:本判定は今から2シーンの間のみ挑戦可能です。2シーン経過か全項目オープンで強制的にミドル戦闘へ移行します。



GM:研究所地下に広がる、模擬戦フィールド……メサイア学区によく似た市街地。
GM:その中央広場に立つドラゴンが、君たちを呼んでいる。……比較的フレンドリーに。
白霞ヨル:『いや危ないところでした。このヨルムンガンド、完全に完璧に騙されておりました!』
白霞ヨル:『ささこちらへ! 詐称ですがお茶の準備をしてあります!』
白霞ヨル:『作戦会議をするなら是非こちらの席をご利用ください!』 広場横カフェテリアの椅子とテーブルを顎で示す。
リャン・シェンシィ:「やー、歓迎は嬉しいけども……」
アトラ・アーリーバード:「大丈夫なんだろうな? こいつ」冷や汗を垂らしている。
賀茂喜一:「至れり尽くせりだね」
賀茂喜一:「実はわたしもびっくりしてる。あー、なんというのかな」
賀茂喜一:「白霞ヨルさん、写真写りで変わるタイプなんだね?」
三城郷ミチカ:「そう言う問題でしょうか……?」カフェテリアとはスケール感の違いすぎる巨竜を見上げる。
白霞ヨル:『ああ……申し訳ありません。この姿では信用していただけないのも無理ないですね』
白霞ヨル:『今戻りますので』
アトラ・アーリーバード:(リミッターがどうとかで本気は出せないらしいが)
アトラ・アーリーバード:(こわい…………)
リャン・シェンシィ:「『戦いを好まない性格』ってこういう意味だったんだ……」
GM:竜の身体が波打つ。かつてアトラが見たミラのように──液体金属めいて身体が変形する。
賀茂喜一:「うん、わたしも同じテーブルを囲めると嬉しいね」
GM:質量保存の法則などをまるで無視して、ヨルの人間態が現れます。
白霞ヨル:「何から話しましょうか。私の自己紹介をしたほうがいいでしょうか」
白霞ヨル:「いや、それとも早急にネストの情報を共有すべきでしょうか。盗聴で得た情報とか……」
アトラ・アーリーバード:「おお、見覚えのある変形・・」
賀茂喜一:首を正面に戻す。「その姿だと話しやすいね」
白霞ヨル:いそいそと紅茶を注いでます。研究員が置いていったものだろう……賞味期限は五年前だ。
賀茂喜一:「初めての子もいるし、まずは自己紹介をしてみるかい?こちらからは……必要ないかな?」
白霞ヨル:「はい。学園内ネットワーク経由で、皆様の事は概ね聞き及んでおります」
三城郷ミチカ:「そうですね……資料は見ましたけどヨルさんの口から……」お茶の期限表示に目が留まり、固まる。
アトラ・アーリーバード:「シェン、貴様の証文に風味の終わった茶を蘇らせる手段はないのか」
アトラ・アーリーバード:一口飲んで死んだような目になっている。
リャン・シェンシィ:「そこまで準備の良いことしてたら私のキャパが持たないよ〜。契約のストックも有限なんだからね」
賀茂喜一:「じゃあ、そっちのお茶はわたしがいただこうかな」
賀茂喜一:襟元から赤い折り紙を取り出して立体的なティーポットを折る。
賀茂喜一:《元気の水》《炎の理》、皆に暖かなお茶が注がれる。
三城郷ミチカ:「わぁ…!」
アトラ・アーリーバード:「クハハ! 気が効くな」
リャン・シェンシィ:「わ、すっご。日本人って紅茶の用意もいいんだ」
賀茂喜一:「ふふ。ちょっとした手品だけどね。役に立ってよかった」
三城郷ミチカ:「香りも素敵です」
賀茂喜一:「お茶はいいよ。眠気が覚める」
白霞ヨル:「素晴らしい……! いただきます!」
賀茂喜一:襟元からティーパックを取り出して種明かし。
白霞ヨル:お茶を一口すすり、感動に目を細める。
賀茂喜一:「こちらもなかなか美味しいよ」ヨルちゃんが入れた紅茶を飲む。
白霞ヨル:「……ノヴァリス計画が徐々に歪んでいったのは、革命を乗り越えた皆様ならご存知でしょう」
リャン・シェンシィ:「いただきまーす」
白霞ヨル:「テミス計画も同じです。最初はFHと学園を守るための八竜でしたが」
賀茂喜一:「私は資料で目を通したぐらいだけど……なるほど?」
白霞ヨル:「最終的には、理事会の私利私欲や……あるいは、反抗する生徒の鎮圧にすら使われる予定があった」
白霞ヨル:「ゆえに、ミラや一部の八竜が反乱を起こし、凍結に持ち込んだのです」
白霞ヨル:「凍結のニュースを聞いた時は嬉しかった。我々のような生体兵器であっても、もう命令されるがままに戦わなくて済むのだと」
白霞ヨル:しみじみと頷き、お茶を飲む。
賀茂喜一:話に細かく頷いている。
賀茂喜一:舌に残るエグみが脳を回す。
アトラ・アーリーバード:「ふふん。私の覇道の邪魔になるまいとな。偉いぞミラ」
三城郷ミチカ:「そっか……この研究所が放棄されたのは、理事会の都合以前に、ミラちゃんたちが反抗してくれたおかげなんですね」
白霞ヨル:「あ、ミラは常々言ってましたよ! "アトラのためなら命を賭けられる"と」
リャン・シェンシィ:「なるほどね。言うことを聞かなくなった危険物なら封印したほうがいいって話だ」
アトラ・アーリーバード:「お、おい。ふらついてるぞ、大丈夫か先生?」
賀茂喜一:「大丈夫、大丈夫。ほんとに駄目な時は動きが遅くなるんだよ」
白霞ヨル:「ミチカ様、シェン様の仰る通りでございます。我らに関するあらゆる記録は抹消され、存在しないものとなった」
アトラ・アーリーバード:「バカなのか? 出されたのが5年前の茶ならホストにぶちまけても失礼には当たらんのだぞ?」
リャン・シェンシィ:「本当?なんか目元とかもげっそりした感じ……ってそれは最初からか」
白霞ヨル:「えっ私引っ掛けられるんですか!? お茶を!?」
賀茂喜一:「生徒の趣味は否定しないつもり」
三城郷ミチカ:「失礼ではあるよ…」アトラに
白霞ヨル:「申し訳ありません……! ヒトをおもてなしするのに慣れていなくて……!」
アトラ・アーリーバード:「……まあいい。話を続けろ」
賀茂喜一:「でも熱いお湯で怪我をしたら大変だしね」
賀茂喜一:「それからめでたし、ってわけじゃないのかな?」
白霞ヨル:「……ええ。ところが、どういうわけか《ネスト》は我らの存在を知っていた」
リャン・シェンシィ:「優しいのは見上げたもんだけど、睡眠はちゃんと必要分取りなよ〜?」
白霞ヨル:「そして今。兵器としての八竜を呼び起こそうとしている」
白霞ヨル:「……私はミラと友人です。革命によって、テミス計画の凍結を勝ち取った仲間でもある」
リャン・シェンシィ:「なるほどね〜。無理やり叩き起こされるのは不本意極まりないってわけ」
白霞ヨル:「それもありますね! でも一番は、やっぱり……フフフ……友情ですよ!」
白霞ヨル:「ミラが守りたい"アトラの学園都市"は、私も守りたい!」
アトラ・アーリーバード:「う……」
三城郷ミチカ:「"アトラの学園都市"?」
リャン・シェンシィ:「ほお〜。青いねえ」
白霞ヨル:「あれ? 違うのですか?」
アトラ・アーリーバード:「違わない。将来的にはそうなる」
白霞ヨル:「ミラが言うには、アトラ様はノヴァリスの主であり、すべてを支配する存在になってるはずだとか……」
リャン・シェンシィ:「言ってそう〜」
アトラ・アーリーバード:「そうなるのだが……今はまだ……そうなっては居ないという意味では……違わないと言えないこともなくも……ない」
賀茂喜一:「珍しく歯切れが悪いね」
リャン・シェンシィ:「ミラちゃんの前で堂々と宣誓した手前、ちょっとバツが悪いって感じ?」
アトラ・アーリーバード:「やかましい。本当に全土を支配してからここに来るのが本来の予定だったのだ」
アトラ・アーリーバード:「そうとも言うな」
三城郷ミチカ:「そこは自信持ちなよ。メサイアのトップになったのだって奇跡みたいなもんなんだから」
アトラ・アーリーバード:「全くの予定調和だが???」
アトラ・アーリーバード:「しかしそうか。ミラめ……ククク、かわいいヤツじゃないか」
賀茂喜一:「ふふ、慕われてないと皆のリーダーにはなれないよ。ミチカさんもそうでしょ?」
リャン・シェンシィ:(まあ慕ってないけど便利だから祭り上げておこうって人も結構いるんだけど、話に出すだけややこしくなるからやめとこ)
三城郷ミチカ:「私は…そんな大したものじゃないですよ」照れながらも目を伏せる。
白霞ヨル:「ミチカ様の噂は聞き及んでおりますよ。あのだだっ広いカタコンベを支配していらっしゃるとか」
白霞ヨル:「まあ私行ったことないんですけど……」
GM:ネストは、ミラとアトラが接触するタイミングを見計らって襲撃をしてくるつもりです。
アトラ・アーリーバード:「ミラのやつに話相手が出来たのも至って喜ばしいことだ。思えば、いまいち危なっかしいものを感じる女だからな。あれも……」
GM:逆を言えば、接触する素振りを見せれば任意のタイミングで襲撃を"誘発"できる。しっかり備えていれば一網打尽にできるでしょう。……あとの問題は、戦術だ。
白霞ヨル:「……皆様。改めてお願いいたします」
白霞ヨル:「私と一緒に、ネストを撃退してはいただけませんか」
白霞ヨル:「私の友人、ミラを守るために。……この学園都市を守るために」
リャン・シェンシィ:「ん……事情はよく分かったし、納得もできる。こっちの利害とも一致してる」
賀茂喜一:生徒の皆の反応を見る。
リャン・シェンシィ:決断を仰ぐようにアトラを見る。
アトラ・アーリーバード:「ああ。いいぞ」
三城郷ミチカ:「うん。ヨルさんが味方になってくれるなら心強い」
賀茂喜一:満足そうに頷く。
賀茂喜一:「ヨルさんは、本当にミラさんを心配しているんだね。わたしにまで助けを求めるぐらいだから」
白霞ヨル:「誰でもよかったわけではないのですよ」 へらりと笑う。
白霞ヨル:「「ネストには、様々なメンバーがいます。騙されている者。戦いを嫌う者。……己の存在意義を見失った者」
白霞ヨル:「先生ならばきっと。そのうちの何割かは、武力ではなく言葉で救ってくださるのではないかと思ったのです」
白霞ヨル:「優しくてお人好し、と評判のようですからね! 賀茂先生は」
賀茂喜一:「……なるほど、キーパーソンってわけだ」笑う。
アトラ・アーリーバード:(まさか先生が来たのが、本気でそういう話だとは……)
賀茂喜一:「もちろん、わたしも手伝うよ。困っている生徒に頼られたら、放っておけないし」
白霞ヨル:「ははは! まあ私、生徒と呼んでいいか怪しいんですけどね!」
賀茂喜一:「暴力以外ならなんとかなるさ」
賀茂喜一:「なら、問題が解決したらちゃんと生徒になるといい」
賀茂喜一:こん、と赤い缶を取り出す。
賀茂喜一:「学生なら、コーラだって飲み放題だよ」
白霞ヨル:十字冠は存在します。レネゲイドビーイングであっても、生体兵器であっても、ノヴァリスの基本ルールに準じている。
白霞ヨル:生徒と呼ぶのも、間違いはないのかもしれない。
白霞ヨル:「……でしたら」「戦いに勝った際は、コーラで乾杯するとしましょう」

【ネスト迎撃作戦】
★ネストの戦力配置を予測しよう! (0/3)  <知識:戦略><情報:ノヴァリス>8
★敵トループを懐柔しよう! (0/2)     <交渉>8

☆プロト・メサイアについて知ろう! (0/1) <情報:ノヴァリス/裏社会>10
☆ヨルムンガンドについて知ろう! (0/1) <意志><交渉>10
☆葛城サレナに支援させよう! (0/1)    <知識:戦術><交渉>10

GM:判定できるのはこれ!
アトラ・アーリーバード:バビロン最強の女、なかなか手ごわいな カスの暴露話をしてしまったせいか……
リャン・シェンシィ:0/3ってなってるのは3段階の成功値がある感じですか?
アトラ・アーリーバード:プライズ方式なのかな
賀茂喜一:あるいは一人成功ごとに+1かな?
GM:いえ! 3回まで成功できるよという感じですね。
リャン・シェンシィ:あ〜なるほどね
GM:そうそう、そうです。1人成功ごとに+1。
三城郷ミチカ:は~
アトラ・アーリーバード:は~い
賀茂喜一:なーる
三城郷ミチカ:戦力配置行こうかな
アトラ・アーリーバード:たのんだぜ
三城郷ミチカ:情報:ノヴァリス コネ使用で振ります
賀茂喜一:交渉のトループかヨルムンガルドかな~ 意志ならリャンちゃんにお願いしたほうが高いが
GM:むんむん
三城郷ミチカ:7dx+1>=8
DoubleCross : (7DX10+1>=8) → 10[5,7,7,8,9,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

賀茂喜一:えらい!
GM:やる! 進行度は1/3に。
アトラ・アーリーバード:2dx+3>=8 私も戦力配置さぐろ 最後の要人を温存しつつ情報ノヴァリス
DoubleCross : (2DX10+3>=8) → 8[4,8]+3 → 11 → 成功

GM:進行度は2/3!
リャン・シェンシィ:うーんどうしようかな
賀茂喜一:じゃあ敵トループ懐柔いっとこ。
賀茂喜一:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[2,8,10,10]+10[4,10]+3[3]+1 → 24 → 成功

リャン・シェンシィ:戦力配置は他の人でも行けそうだしヨルムンについていこうかな
賀茂喜一:仲間
アトラ・アーリーバード:懐柔できすぎ
リャン・シェンシィ:サレナちゃんも味方にしたいが…
GM:めっちゃ懐柔できてる
賀茂喜一:次のシーンで成功すればいいしね
アトラ・アーリーバード:そうそう
三城郷ミチカ:次のシーンも使えるし好きなところでいいと思う
アトラ・アーリーバード:プロトメサイアについては次で私が抜きたいかな それくらいしかやれそうなのないから
リャン・シェンシィ:なるほどね じゃあヨルムンガンドやっとこ
リャン・シェンシィ:意志で判定
リャン・シェンシィ:9dx+4>=10
DoubleCross : (9DX10+4>=10) → 9[2,2,2,3,4,6,7,7,9]+4 → 13 → 成功

GM:つよ!
アトラ・アーリーバード:優秀~
GM:じゃあまず戦力配置ですね。2つ情報を開示します。
GM:館内システムを使用してネストの会話を傍受したり、監視カメラを使ったりしたとお考えください。勿論他の方法でもいいです。

★ネストの戦力配置を予測しよう! (1/3)
「ミラをスムーズに拉致するため、我々ネストは戦力を三分割する!」
「まず最下層、ミラ収容ケージには《コンジャラー》が向かう。こいつの能力に初見で対応するのは200%不可能! 相手がアトラ・アーリーバードであっても問題なく処理できるだろう!」
「ミラの戦闘経験は皆無だから、脅威にはなり得ない。とにかくあのファッキン議長を再起不能にするんだ! 頼んだぞコンジャラー!」

・最下層戦力:《コンジャラー》*1

……襲撃誘発のため、アトラ・アーリーバードは現地へ向かう必要あり。
それに加え、《コンジャラー》に対応できる戦力が最低一名は必要だろう。

★ネストの戦力配置を予測しよう! (2/3)
「B44Fにある地下発電所には、《テルプシコラ》八坂姫歌と《万刃車》紫藤しぐれが向かう!
 この発電所は研究所内の生命維持システムの大半をカバーしている上、研究所が放棄されてからはメサイア学区にも電力を供給していることが判明した。停電すればアトラは酸欠に陥り、また、メサイア学区も大規模なパニックに陥るだろう!」

「ここに爆弾を仕掛け、アトラおよびメサイア学区を人質に取る。
 アトラの事を慕うミラは、『協力するからアトラだけは……』と懇願してくるだろう。
 万が一、億が一コンジャラーがやられたとしても、我々の勝利は揺るがない!」

・発電所戦力:《テルプシコラ》*1、《万刃車》*1、ネスト戦闘小隊*2

……配置戦力は充実しているが、《テルプシコラ》以外は説得できる可能性が高い。話術に長けた者が向かうことが望ましい。
《テルプシコラ》の意志は固く、兄の蘇生を諦める気はないようだ。戦闘不能に追い込むしかないだろう。

★敵トループを懐柔しよう! (0/2)
任意の地点の『ネスト戦闘小隊』を一体、シナリオから追放する。戦闘前~戦闘開始後、いつでも効果を適用可能。

GM:これはあとで軽く懐柔ロールをしてもらいましょう。戦いたくないな……絶対死ぬじゃん……って後悔してるトループが出てきます。

★ヨルムンガンドについて知ろう!
この項目を抜いた時、下記のNPCカードを獲得する。

・銀竜ヨルムンガンド
シナリオ1回、セットアップに使用する。『ドローン』と名のつくエネミー1体を戦闘不能にする。
なお、対象と同エンゲージにPCがいる場合、PCにも5d10のHPダメージを与える。

銀竜ヨルムンガンドの凍結ブレス。一点集中した場合、最新鋭の戦闘ドローンでも確実に行動不能にできるだろう。
ただし広域破壊を前提として造られたせいか、出力の制御は苦手。近くにいると巻き込まれる可能性がある。




GM:先に軽く雑魚兵の説得ロールから行きましょうか。抜いたのは賀茂先生。
GM:『幹部がいない、雑魚兵だけのところに先生が直接行く』『電話とかで話す』『モモトークする』など色々手段はありますが、希望はありますか?
GM:このあとは戦力配置に関する会話ロールも入るので、「説得したよ~」で片付けてしまってもいいです。
賀茂喜一:直接行こうかな。アナログ人間だから。
賀茂喜一:詳しい流れはカットしてもらおう すごい説得をした
GM:では、君はすごい説得をして帰ってきた!
アトラ・アーリーバード:すごい
GM:プロト・メサイア中央広場。ヨルムンガンドが用意したカフェテリア……兼、作戦会議所。
GM:臨時で持ち込まれた監視モニターには、モブ兵士の一団がたむろしている姿が映ってます。
GM:そこにひらりと、折り紙……らしきものが、風に乗って流れてきたように見えた。
ネスト戦闘員A:『やってられないよ。理事会埋蔵金が貰えるっていうから来ただけなのにさ』
ネスト戦闘員B:『ノヴァリスを転覆させるとか大事すぎて、実感が……』
賀茂喜一:パタ パタ
賀茂喜一:白紙で折られた鶴が静かに舞っている。
ネスト戦闘員A:『…………あれ?』
賀茂喜一:暗い中でも尚目立つ折り紙が、風もないのにふわふわと間を縫う。
ネスト戦闘員A:『なんだあれ。折り鶴型の警備ドローン……?』
ネスト戦闘員B:『そんなの聞いたことないよ。うわっこっち来た!』
賀茂喜一:『こんにちは』 その背中に、もう一回り小さな人形。
賀茂喜一:ヤッコさんと呼ばれる形。
ネスト戦闘員A:『ギャアアアアーッ!!?』
賀茂喜一:片方に話しかけると、もう片方に声が飛ぶ。
賀茂喜一:『少しお話を……おや?』
賀茂喜一:カサ カサカサ 『コワガラナクテ イイ コワクナイ』
賀茂喜一:『コワガラナクテ イイ フフフ』
ネスト戦闘員B:『うわあああ! ごっごめんなさいごめんなさい! 許してください!』
賀茂喜一:紙同士が擦れて声に聞こえる音。
ネスト戦闘員A:『怖い! 怖い怖い! これ絶対呪いの人形だと見たら呪われるやつだよ!』
ネスト戦闘員A:『もう呪われてる!!』
賀茂喜一:『……(調子が悪いな)』
ネスト戦闘員B:『帰ります……! 帰りますから、許してくださーい!!』
GM:バタバタバタ!と、式神に背を向けてネストの戦闘小隊が撤退しました。
賀茂喜一:『(やり直そう)』ヤッコさんがひとりでに紙に戻り、折り直され。
GM:全映像と全音声は、この場にいる全員が視聴できていても構いません。
賀茂喜一:『あ、あー。よし、もう大丈夫』
賀茂喜一:『…………あれ?』
賀茂喜一:本人と同期するように、画面の鶴が傾いた。
GM:……誰もいない。無人の廊下に、先程まで彼女らが食べていたガムの包み紙などが落ちているくらいだ。
アトラ・アーリーバード:「・・・。」
賀茂喜一:ゴミ捨てはよろしくない。鶴が器用に羽を使って、ガムの包み紙を折る。
GM:ということで、残りの人達もヨルムンガンドと話したり、戦力分析をしたりするとよいでしょう。
アトラ・アーリーバード:「解決ぅ!」
賀茂喜一:小さい鶴が増えて、ふよ ふよ ふよと画面外に。
賀茂喜一:「うーん、まだ何も言ってなかったんだけど……」
賀茂喜一:「考え直してくれたのかな……?」
白霞ヨル:「いや素晴らしい! これが平和的解決というやつですか!」
三城郷ミチカ:「きっとそうですよ。先生の気持ちが通じたんです」
アトラ・アーリーバード:「やるではないか。愚か者の扱いを心得ているな」
賀茂喜一:「そうかな。ふふふ、自信を持ってしまうね」
白霞ヨル:「この調子でいけば、敵戦力を削ぐことも可能でしょうが」
白霞ヨル:「……幹部連中に関しては、どうしようもありません。衝突は不可避かと」
賀茂喜一:「愚かじゃないよ。きっと、戦うことの虚しさを感じてくれたんだ」ジーンと感じ入ってる。
GM:君たちが道中で手に入れた幹部四名のデータを、近くのモニタに表示している。
GM:テルプシコラ。コンジャラー。万刃車、コンカラー……おそらく戦力配置の指示を出しているのはコンカラーだろう。
アトラ・アーリーバード:「さって、これがシェンがさっき監視設備から抜いた音声だ」
賀茂喜一:「なんというか。うん、ノリノリだね」《アップドラフト》。ひとりでに浮遊する折り紙達を回収する。
GM:コンジャラーは、間違いなくミラとアトラの襲撃に。そして、テルプシコラと万刃車が発電所に行くつもりだということがわかります。
 :『まず最下層、ミラ収容ケージには《コンジャラー》が向かう。こいつの能力に初見で対応するのは200%不可能! 相手がアトラ・アーリーバードであっても問題なく~』
アトラ・アーリーバード:「ころすぞ」ガシャン
三城郷ミチカ:「まあまあ」
アトラ・アーリーバード:「はっ、しまった。つい機器を。」
リャン・シェンシィ:「まー実際対処ムズい能力だったよ」
白霞ヨル:「はい、コンジャラー様は強敵と聞き及んでおります。己の能力を徹底的に秘匿していると……」
白霞ヨル:「どうしても対処が難しいようであれば、セキュリティを総動員すれば時間は稼げるかもしれません。このプランで参りますか?」
リャン・シェンシィ:「つってもミラちゃんの方にかかりきりって訳にもいかないでしょ?」
リャン・シェンシィ:「コンちゃんについては私がなんとかしよう。今はまだ思いついてないけど……うん」
賀茂喜一:「そうだね。電力を抑えられたらセキュリティの設備自体が動かせないかもしれない」
白霞ヨル:「……なんとか。できますか、シェン様?」
アトラ・アーリーバード:「そうだな。業腹だが私とて無敵というわけではないし……シェンが一度見て対処不可能ということもあるまい」
リャン・シェンシィ:「大丈夫だよ〜。もうちょっとで読み解けるし、なんとかできるようになる」
リャン・シェンシィ:「そこは約束しよう」
白霞ヨル:「畏まりました。であれば、コンジャラーはシェン様にお任せいたしましょう」
アトラ・アーリーバード:「うむ。というか……この発電設備、なんだ?」
賀茂喜一:「無理は禁物だよ。でも、頼もしい」
三城郷ミチカ:「ミラちゃんを迎えに行く役目は、アトラじゃないといけないから……ケージ方面は二人に任せる形だね」
アトラ・アーリーバード:「いくらこのラボがでかいとはいえ、規模というか……」
白霞ヨル:「最初期は、ノヴァリスの隠匿性もそこまで信頼されておりませんでしたからね」
白霞ヨル:「地上の発電施設が、UGNに破壊されるかもしれない。それを考慮した緊急用の地下発電所です」
白霞ヨル:「まあ、最近では日常的にメサイア学区に電力が供給されているようですが……」 人数増加による電力使用量増加のためだ。
賀茂喜一:「こんな事もあろうかと、ってわけか」
アトラ・アーリーバード:「な…………」
リャン・シェンシィ:「無事に制圧できたら有効活用したいもんだね。せっかくだし」
三城郷ミチカ:「プロトメサイアの維持に使っていた電力を、地上に流用したってことなのかな」
アトラ・アーリーバード:「メサイアの発電所と電力消費の帳尻は合っているのではないのか? まさか」
白霞ヨル:「ミチカ様の仰るとおりでございます。無人施設の管理に必要な電力は微々たるものですから」
アトラ・アーリーバード:「うちの学区、ものすごく盗電されているんじゃ………………」
リャン・シェンシィ:「あはは、どこで誤魔化されたのかな。後で電力会社を洗いに洗ってやろう」
アトラ・アーリーバード:「事が終わったら徹底的に絞め上げてやれ」
アトラ・アーリーバード:「ともかく、ここを狙われると様々な問題が発生するわけだな」
賀茂喜一:「じゃあ、大元の発電所もきっちり守らないとね」
三城郷ミチカ:「うん……そっちは、私に任せて欲しい」
アトラ・アーリーバード:「都市機能とか……隔壁開けたり……酸素とか……」
賀茂喜一:「施設の規模の分、発電所に向かう人数も多いみたいだね」
白霞ヨル:「……大丈夫ですか、ミチカ様。トループや崑崙の《万刃車》であれば、説得も可能でしょう」
白霞ヨル:「ですが、その……あの」
白霞ヨル:「あなたの後輩に関しては」 言いづらそうに言葉を切る。
三城郷ミチカ:「逆ですよ、ヨルさん」
白霞ヨル:「と、申しますと?」
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃんを止められるとしたら私だけです」
白霞ヨル:「……ふ。ふふ」「勝算がおありでしたか」
アトラ・アーリーバード:「まー悔しいがそうだな」
三城郷ミチカ:「彼女、ずっと思い詰めてたから……確かに先生の言葉も届かないかもしれないけど」
三城郷ミチカ:「……手はあります。そのために私はここに来たんだから」
アトラ・アーリーバード:「合コンのやつら、欲得ずくの連中とは違う説得の筋が要る。けったくそ悪いことに、私がなにか言っても全然乗ってこん人種だ」
アトラ・アーリーバード:気に入らないといった調子で鼻を鳴らす。
賀茂喜一:「……なら、話し合いの場を作るのは任せてくれる?」
賀茂喜一:「モチベーションとしても、そっちの子たちのほうがわたしの話を聞いてくれそうだ」
三城郷ミチカ:「先生……」
賀茂喜一:「……思い詰めた子に必要なのは、寄り添ってくれる人の言葉だと思う」
賀茂喜一:「だから任せちゃうけど良い?ミチカさん」
三城郷ミチカ:「はい……大丈夫です」
アトラ・アーリーバード:「何をいい感じになっとるのだ……ぐむむむ……急に出てきた男にミチカを任せるのも癪だな……」
三城郷ミチカ:「よろしくお願いします、先生。彼女と一対一で向き合う時間を、私にください」
アトラ・アーリーバード:「おい! そこの白ドラゴン!」
リャン・シェンシィ:「こっちももちろん異論はないけど、言葉が届かなかった時の備えはしときなよ」
白霞ヨル:「白ドラゴン!?」
白霞ヨル:「わたくし人間態ですのに!」
賀茂喜一:「任せて。暴力以外ならなんとかする」緩く微笑む。
リャン・シェンシィ:「友達なら喧嘩しなきゃいけない事だってあるもんだし。……ってのは、わざわざ言うことでもないか。アトラちゃんの古い友達なら」
アトラ・アーリーバード:「何が出来るんだ貴様。ミチカについていってザコどもを蹴散らせるか」
アトラ・アーリーバード:「おいシェン、それはどういう意味だ……私はミチカと喧嘩などしない」
アトラ・アーリーバード:「いや、ちょっとはしたかも……するが……」
リャン・シェンシィ:「ええ〜?アトラちゃんがカウントしてないだけじゃなくて?」
リャン・シェンシィ:「してんじゃん〜」
アトラ・アーリーバード:「あまりしない!」
三城郷ミチカ:「ちょっとぉ~?」
三城郷ミチカ:「あまりぃ~??」
アトラ・アーリーバード:「うっ」
賀茂喜一:「楽しそうで何よりだ」
三城郷ミチカ:「どう思いますシェンさん?もっと厳しく躾けてあげた方が」
三城郷ミチカ:「本人の、ひいてはこの先のノヴァリスのためだと思いますけど!」
リャン・シェンシィ:「ふふ、そうかも。そういえば先月分の利子もまだ払ってもらってないしな〜」
リャン・シェンシィ:「もっと厳しく取り立てちゃおっかな〜♪」
アトラ・アーリーバード:「ま、待て! それはそう、キングダムの新兵器を探るのに必要で…………」
リャン・シェンシィ:ミチカちゃんと挟むようにして逆側からアトラちゃんに囁いている。
アトラ・アーリーバード:「うひぅ…………」
白霞ヨル:「支援は可能でございますよ」 控えめに口をはさむ。「ただ、ついていくよりは」
白霞ヨル:「わたくしはここに残ったほうが良いかもしれません。私の足止めをする部隊も、絶対にいるでしょうから!」
白霞ヨル:「私は戦闘形態を取り、この中央広場に敵を引き付けながら間接支援を行う。……という形でいかがでしょう、アトラ様?」
賀茂喜一:「借りたものは返せる時に返したほうがいいですよ。基本的に頭上がらない気分になります。あれはよくない……」遠い目。
白霞ヨル:「アトラ様の大事なミチカ様は、可能な限り守らせていただきますとも」
アトラ・アーリーバード:「わ、わかった。じゃあそれでいい」二人の間から抜け出す。謎の脂汗を拭う。
白霞ヨル:「話の腰を折って申し訳ありません。どうぞごゆっくり……!」
白霞ヨル:「ごゆっくりアトラ様のご追求を」 三人に譲っている。
リャン・シェンシィ:「おお。見た目やパワースペックに目が行きがちだけど、戦術的な分析力もすごいな〜ヨルちゃん」
アトラ・アーリーバード:「違う! 本筋だ、今のが本筋だよな? 助けろサレナ、助けて……さっきのやつはなんかまずい……」
GM:サレナは周辺探索中です。助け舟が出ない!
GM:※決してヨルと並行で動かすのが面倒なわけではない
三城郷ミチカ:「そんな怯えることないでしょ?昔はもっと……」
賀茂喜一:ロジカル
リャン・シェンシィ:「ふふ、今日はミチカちゃんのおかげでアトラちゃんの面白珍しい所がいろいろ見れて得だなあ」
アトラ・アーリーバード:「サレナァ~~!」
三城郷ミチカ:「さて……確かにヨルさんの言う通りです。戦力の配分はもう少し慎重に考えた方が良い」
リャン・シェンシィ:「ミチカちゃん、暇な時にバビロン遊びに来ていいからね。私が許可しちゃう」
三城郷ミチカ:「良いんですか?なら遠慮なくお邪魔しちゃおうかな~」
リャン・シェンシィ:「もち歓迎するよ〜。そっちのがアトラちゃんもよく仕事してくれそうだし?」
賀茂喜一:「そうだね。ぶつかる前に説得できる相手、こちらの戦力、情報の手札」
賀茂喜一:「やることはまだまだありそうだ」
三城郷ミチカ:「司令塔の"コンカラー"の動きもまだ読めません。準備はまだまだこれからですね」



GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
GM:次シーンは最後の作戦会議。そして次の次がミドル戦闘です。
リャン・シェンシィ:三城郷ミチカ:◯親近感/脅威 で取ります
三城郷ミチカ:脅威に思われてる
アトラ・アーリーバード:賀茂先生に取っちゃおっかな
賀茂喜一:やった~
賀茂喜一:ロイス1枠。保留しとこ。
三城郷ミチカ:ロイスは保留
GM:ロイヤルホスト
リャン・シェンシィ:アトラちゃんを個人的にどうにかできる可能性のある人間、脅威だからね
アトラ・アーリーバード:賀茂喜一/案外えげつない○/お人良し
賀茂喜一:そんな……
リャン・シェンシィ:Pなんだそれ
リャン・シェンシィ:購入どうしようかな
賀茂喜一:購入はどうしよっかな。
三城郷ミチカ:好意的に受け取られることあるんだ
賀茂喜一:胡散臭いやつ!だったからか…
アトラ・アーリーバード:やるじゃんってなった
リャン・シェンシィ:侵蝕あれだからコンボは使いたくないし……素で勝負服でも買ってみようかな
賀茂喜一:誤解なんだアトラさん
アトラ・アーリーバード:ククク……分かっている分かっている
賀茂喜一:うぅ……
リャン・シェンシィ:3dx+5>=20 購入:勝負服
DoubleCross : (3DX10+5>=20) → 6[5,5,6]+5 → 11 → 失敗

リャン・シェンシィ:終わりにゃん
GM:勝負服、改めて見るとエッチな響きだと思う
三城郷ミチカ:侵食上がってきたしスペミ買うかな
賀茂喜一:じゃあミチカさんの結果次第で狙お
リャン・シェンシィ:意志が上がるから保険にあるといいかなってだけで……
三城郷ミチカ:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 10[2,3,3,7,10]+7[7]+3 → 20 → 成功

賀茂喜一:すご
三城郷ミチカ:買えた!
リャン・シェンシィ:自前で買えてる!
アトラ・アーリーバード:購入うま
リャン・シェンシィ:ちなみにシェンの財布にはあと6点入っています 財産
アトラ・アーリーバード:2dx+2>=15 ほしいもんないし強化素材でも狙うか
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 10[8,10]+2[2]+2 → 14 → 失敗

アトラ・アーリーバード:最後の財産店で取得。シザーリッパーに使用。
賀茂喜一:じゃあどうしよっかな。そういえばセットアップ空いてるしブルーゲイル狙っておくか。
GM:京都の人、行動値が落ち着いてるしね
アトラ・アーリーバード:確かに10m動けるとミチカをカバーしやすいかも
賀茂喜一:4dx+4>=20
DoubleCross : (4DX10+4>=20) → 8[3,4,6,8]+4 → 12 → 失敗

賀茂喜一:えらい高いわぁ
GM:オワッタ……!
GM:夢の雫しますか?
三城郷ミチカ:まあ私は遠距離攻撃もできますから
三城郷ミチカ:ずっと傍にいますよ先生
賀茂喜一:ミチカさん……!
アトラ・アーリーバード:そうだった シャドテンレーザーファン
賀茂喜一:じゃあ自分が使っても先に動けないから失敗で!
GM:ムン!
賀茂喜一:戦闘で夢の雫混ぜます
GM:次回は残りの作戦会議、そしてミドル戦闘に入っていきましょう。


◆Middle05◆

GM:ミドル戦闘前、最後のシーンです。
GM:会話できる人はここで会話するか、この次に侵蝕1のプチワイバーンを設けます。そのどっちかで会話することをおすすめします。
GM:シーンプレイヤーは賀茂先生! 他は任意登場です。
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10-1(→ 4)増加 (67 → 71)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10-1(→ 0)増加 (82 → 82)
三城郷ミチカ:スペミを飲んで登場します
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10-1(→ 6)増加 (58 → 64)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10-1(→ 6)増加 (69 → 75)
GM:スペスペ!
GM:スペリオルミックスは0にはならないので、シェンさんは83かな。残りの項目はこれです。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1(→ 1)増加 (82 → 83)

【ネスト迎撃作戦】
★ネストの戦力配置を予測しよう! (2/3)  <知識:戦略><情報:ノヴァリス>8
★敵トループを懐柔しよう! (1/2)     <交渉>8

☆プロト・メサイアについて知ろう! (0/1) <情報:ノヴァリス/裏社会>10
☆葛城サレナに支援させよう! (0/1)    <知識:戦術><情報:ノヴァリス/FH>10

GM:あとすみません。敵トループの懐柔については、ミドルではなくクライマックスの敵が減るものだとお考えください。
アトラ・アーリーバード:プロトメサイアについて振ります
賀茂喜一:了解!
GM:4人いればトループなんか楽勝だぜ!って場合はスルーしてもいいでしょう。もちろん懐柔するとちょっと楽になるよ。
リャン・シェンシィ:私サレナちゃん行こうかな
アトラ・アーリーバード:5dx+3>=10 要人への貸し使用
DoubleCross : (5DX10+3>=10) → 10[2,7,7,8,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

リャン・シェンシィ:戦力配置でもいいけど
三城郷ミチカ:残った方私行くからシェンさん好きな方でいいよ~
GM:つっよ
賀茂喜一:つよー
三城郷ミチカ:忍び込んだだけある
賀茂喜一:じゃあ交渉いっとこ
賀茂喜一:トループ懐柔です
賀茂喜一:4dx+1>=8 交渉
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[1,2,6,9]+1 → 10 → 成功

賀茂喜一:よき
三城郷ミチカ:手堅い
リャン・シェンシィ:じゃあ改めてサレナちゃん行こ
リャン・シェンシィ:9dx>=10 うおお
DoubleCross : (9DX10>=10) → 10[2,2,2,3,3,7,8,9,10]+5[5] → 15 → 成功

GM:メチャ強い!
アトラ・アーリーバード:ダイスが多いぜ
賀茂喜一:戦力の使い方が上手い
三城郷ミチカ:では残った戦力配置!
三城郷ミチカ:7dx+1>=8 コネ使用
DoubleCross : (7DX10+1>=8) → 10[2,3,3,4,5,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

GM:みんなメチャ強いな~
三城郷ミチカ:問題なし
GM:達成値一桁が一度も出てない。順番に開示していきましょう。
GM:まずプロト・メサイアから開示します。任意のサポート効果をひとつ取得可能。

★プロト・メサイアの防衛装置を利用しよう! (0/1)
B45Fに広がる市街地は、通称『プロト・メサイア』。
高さ0.9km、横6kmの広さを持ち、メサイア中心市街と郊外の一部がまるまる再現されている。

十年前、現メサイア学区の中央市街地については後援者同士の対立が激しく、『エヴァみたいな要塞都市にする』『透き通った学園都市にする』『サイバーパンクっぽいのがいい』など、意見がまとめきれていなかった。
そこで、テミス-ノヴァリス計画共同で地下にまるごとプロトタイプを建設。現メサイア市街地のたたき台とした。
現市街にはない機能が搭載されている他、AIを使った模擬戦データも多く残されている。

次の効果を一つ選択し、取得する。

・『ナノ医療シャワードローン』
強力な医療スプレーを散布するドローン。ミドル戦闘終了後、PC全員のHPが最大値まで回復する。

・『バディムくん(試)』*1
なんらかの判定直後にその達成値を+3する。使い捨て。

・『ノヴァリスエック鋼』*1
ミラの欠片を僅かに混ぜた万能強化素材。好きな武器一つを指定し、その攻撃力かガード値を+2する。使い捨て。

アトラ・アーリーバード:おお 便利
GM:ノヴァリスエック鋼は白兵射撃どっちの武器にも使えます。今選んでもらいましょっか。
賀茂喜一:アトラさんの剣に使われてる素材だ
アトラ・アーリーバード:高度で多角的な検討の末シャワードローンに決定しました
GM:了解です。HPは大事!

★敵トループを懐柔しよう! (2/2)
クライマックスの『ネスト戦闘小隊』を一体、シナリオから追放する。

GM:先生は再びトループを脅してもいいですし、説得ロールしたりしなかったりしてもいいです。
賀茂喜一:平和的な話し合いでした
GM:次はサレナ。

★葛城サレナに支援させよう!
二ヶ月前にノヴァリスに来訪した転入生。グレート・バビロン所属。
彼女が幼少期から所属していた傭兵セル、『百狼』は理事会と蜜月関係にあり、『セルメンバーを二名、いつでもノヴァリスに送り込んで良い』という契約の元に専用のポータルを所持していた。理事会壊滅後もポータルは生きていたようだ。

百狼セルの狙いは、『卒業』した生徒が外に出てくる可能性を考慮した早期スカウト。
戦闘能力や装備に優れたサレナをノヴァリスで暴れさせることで『百狼』セルの存在をアピールし、優秀な人材を囲い込むのが狙い。元ノヴァリス生徒を多数抱え込めば、将来的にはノヴァリスの内政干渉──つまり、第二の理事会になることも可能だろう。

卒業の事例がまだないため、サレナ本人には『学園生活を楽しんでこい』としか言われていない。
ただ薄々セルの目的には気づきつつあり、戦闘に関してはあまり乗り気ではない。

この項目を抜いた時、下記のNPCカードを獲得する。

・支援射撃:葛城サレナ
シナリオ3回。なんらかの判定後にオートで使用し、その達成値を+12する。

GM:シェンさんはちょっとサレナとの会話が発生します。
リャン・シェンシィ:つよい
賀茂喜一:女神~
リャン・シェンシィ:わあい 話します
GM:最後。ネストの戦力配置。

★ネストの戦力配置を予測しよう! (3/3)
「最後に! ヨルムンガンドのいる中央広場には、私、《コンカラー》──天王寺クロエが行く。時間稼ぎだ!」
「私ひとりでは絶対無理なので、同志たちを二個中隊ほど連れていく。……おいッ嫌な顔をするな! これは革命なんだ!」

「……我々は《八月革命》によって道を絶たれた。確かに『理事会』のやり方はスマートではなかったし」
「理事会を打ち倒すことで学園は『自由』を得た……それは認めよう」

「だが……! 『自由』を恐れ、『命令』にこそ救われる人間も、いたんだ。私のように!」
「いつの日かFH幹部として輝く夢は潰え! 学園はめまぐるしく変化し!」
「革命で散っておけばよかったと思ってももう遅く、ただ自由を謳歌せよと言われる……!」
「──なら、もう一度革命を起こすまでだ。現体制を焼き払い、ふたたびFHの支配を始めよう」
「誰も助けてくれないなら。自分の居場所は、自分で勝ち取るしかないんだ」

・中央広場戦力:《コンカラー》*1、戦闘用ドローン*2、ネスト戦闘小隊*3

GM:これらを踏まえて、ロールをしてもらいましょう。先生が説得、シェンがサレナ、アトラ-ミチカが情報共有……という感じになりそうですが
GM:希望があればそちらを採用します。足りなかったらこの後のプチワイバーンでやってもいいですね。
リャン・シェンシィ:ひとまず異論ないよ〜
アトラ・アーリーバード:私も!
三城郷ミチカ:OKです!
賀茂喜一:オッケー!
GM:ムン! じゃあまず……前のシーンも先生の説得からだったんですよねw
GM:ちょっと順番変えましょうか。シェン、先生、アト×ミチで。
GM:違う! ミチ×アトだ
賀茂喜一:左右に厳しい!
三城郷ミチカ:順番大事



GM:──研究所地下に広がる、メサイア学区によく似た市街地。
GM:リャン・シェンシィと葛城サレナは、防衛設備のチェックを行っていた。
葛城サレナ:「……っていう設備があるみたい。ただ電力に限りがあるから、全部は使えなさそう」
葛城サレナ:「どれを採用するかはアトラが決めるって言ってたけど……シェンのおすすめはある?」
リャン・シェンシィ:「あー。まあ電力の殆どは地上のインフラに流れてるっぽいし、そんなには使えないか」
GM:目の前には、ビル壁に偽装された医療ドローンの待機所や、ウェポンコンテナなどがある。
リャン・シェンシィ:「んー……医療用ドローンに、強化素材?こっちは支援ボットかな」
リャン・シェンシィ:壁に近づいてがさごそと物色する。
葛城サレナ:「《コンジャラー》だっけ。強敵なんでしょ? シェンかアトラの装備を強化しちゃえば?」
リャン・シェンシィ:「それもなくはないけど……」プレートの材質をコンコンと指で叩いている。
リャン・シェンシィ:「私もアトラちゃんも、元から良いもの使ってるしなあ。多少しか上乗せにならない気がする」
葛城サレナ:「そかそか。じゃ、他ののほうがいいかもね」
葛城サレナ:「…………」「……シェン。あのさ」
葛城サレナ:「私。あんまり戦わないほうがいいのかな」
リャン・シェンシィ:「んー?」
リャン・シェンシィ:機器を漁っていた手を止めて、振り返る。
リャン・シェンシィ:「どうしたの? 急に」
葛城サレナ:「知ってるかもしれないけど、私がいた百狼セルは……」 ぽつぽつと、ノヴァリスにやってきた経緯を話し出す。
葛城サレナ:『学園生活を楽しんでこい』と言われて送り込まれたこと。百狼セルと理事会が密接な関係だった事を、ノヴァリスに来てから知ったこと。
葛城サレナ:もしかしたら、自分が戦うことで、また理事会のような組織が生まれるんじゃないかという懸念。
葛城サレナ:「ノヴァリスのことを少しずつ勉強して、わかったんだ。理事会みたいな組織はもう出しちゃいけない」
葛城サレナ:「みんながのびのびと生きているこの学園に、FHを介入させちゃいけない」
リャン・シェンシィ:「……サレナちゃんは」
葛城サレナ:「百狼の手先として送り込まれた、私も……」「いないほうがいいのかもしれない……」
葛城サレナ:「……うん」
リャン・シェンシィ:「今の所、『学園生活を楽しんでこい』としか言われてないんだよね」
葛城サレナ:「……うん」 頷く。「当分帰ってこなくていいぞって」
リャン・シェンシィ:「で、別にそれ以外の指示を受けた訳でもない」
葛城サレナ:「うん……」
リャン・シェンシィ:「聞いてる感じ、今もまだ『百狼』が好きで、彼らの為に何かをしてあげたいと思ってる……って訳でもない」
葛城サレナ:「うん、うん」 ぶんぶんと頷く。「もともと、傭兵の寄り合いみたいなとこだからね」
葛城サレナ:「私のホームは、もうメサイアで……バビロンだよ」
葛城サレナ:「それが、どしたの?」
リャン・シェンシィ:「えー? だったら別に、サレナちゃんは自由じゃん。何の契約にも縛られちゃいない」
リャン・シェンシィ:「悪い人達に育てられたから、自分がなにかしたって悪い結果が付いて回るって?」
リャン・シェンシィ:「そんな呪いみたいなこと、ないない」
葛城サレナ:「でっでも、もし……私のせいで、メサイアやバビロンが壊れることになったら……」
葛城サレナ:「百狼が介入してきて、アトラやシェンに迷惑をかけることになったら……」
リャン・シェンシィ:「なったら……って」
リャン・シェンシィ:「一緒に蹴散らすだけでしょ、それは」
葛城サレナ:「!」
リャン・シェンシィ:「外の世界の理事会みたいな組織が、うちの生徒に手を出そうってんでしょ」
リャン・シェンシィ:「そんなの、私もアトラちゃんも黙ってないよ」
リャン・シェンシィ:「いいかな?知識としては知ってると思うけど、もう一度言っとこう」
リャン・シェンシィ:「理不尽な命令を拒んで、支配しようとする連中と戦って、自分達が幸せになるための世界を切り開いたのが私達ノヴァリスだ」
葛城サレナ:「うん」
リャン・シェンシィ:「そして、君はもう私達の仲間だ」
リャン・シェンシィ:「君が自分の意志に反して誰かに支配されたりする事があったら、一緒に戦ってあげる」
葛城サレナ:「……ふっ。へへへ」
リャン・シェンシィ:「あー! 笑うなよぉ」
葛城サレナ:「う、嬉しいから笑ってるんだよ!」
リャン・シェンシィ:「自分でもクサいこと言っちゃったかな〜とはちょっと思ってたんだよ〜」
葛城サレナ:「ありがとう、シェン。……変なこと聞いちゃったけど、もう大丈夫」
リャン・シェンシィ:「あ、そう?それなら……良かった」
葛城サレナ:「うん。力いっぱい、みんなと戦うよ。…………まあ」
葛城サレナ:「クサかったのは事実だけど…………」
リャン・シェンシィ:「なにさー。サレナちゃんだってうじうじだったもん」
リャン・シェンシィ:「あんなに湿気てられたらこっちだって調子狂うんだからね」
葛城サレナ:「ごめん、ごめんて。もうジメジメうじうじしないから!」
リャン・シェンシィ:「ん、ならオッケー」ニコリと笑って。
リャン・シェンシィ:「じゃ、いっぺん戻ろうか。とりあえず使えそうな状態なのは確認したし」
リャン・シェンシィ:「勝手に決めたらアトラちゃん拗ねるからなー」
葛城サレナ:「ね。偉そうなくせに変なとこでメンタルが豆腐なんだからなぁ……」



GM:同時刻。B45、プロト・メサイアの最南端──郊外エリア。
GM:テントを張り、スパゲッティを茹でている戦闘員の一団がいる。ネストの偵察部隊だ。
ネスト戦闘員A:「今頃バビロンの奴らは、ミラとの接触準備をしているころだろうな! 我々の狙い通りとも知らずに!」
ネスト戦闘員A:「これだけ離れていれば気づかれる心配もない……! コンジャラーが万が一失敗したら、出てきたアトラを我々が狙撃する!」
ネスト戦闘員B:「革命の英雄! バビロン議長! それを打倒したとあれば、我らは英雄だな!」
ネスト戦闘員B:「はっはっはー! 我らの将来は安泰だー!」
GM:実際、姿の見えない狙撃兵というのは脅威ではある。発電所の爆弾と合わせ、確実にミラを拉致する準備を整えて……いたのだろう。
GM:問題なのは、計画が既にバレていたこと。
GM:そして、"彼"がこの郊外まで足を運んできたことだ。
賀茂喜一:優秀な狙撃手であれば有るほど、居るとわかれば潜伏位置は"最適化"される
賀茂喜一:騒がしさの合間にコツコツコツ、と靴音が鳴る。
賀茂喜一:グレーのシャツに紺のベスト。敵意を抱かせない穏やかな微笑み。
ネスト戦闘員A:「……!?」
ネスト戦闘員A:「誰だ! そこで止まれーっ!」 ライフルを構える。
賀茂喜一:「こんにちは」
賀茂喜一:まるでお茶の時間に混ざるかのように、柔らかな声音でいう。
ネスト戦闘員B:「……こ、こんにちは……」
ネスト戦闘員B:思わず挨拶を返してしまう。
賀茂喜一:両手を上げて敵意がないことをアピールする
賀茂喜一:「うん、挨拶してくれて嬉しいな」
賀茂喜一:「わたしは賀茂喜一、先生だよ」
賀茂喜一:「もしよかったら」
賀茂喜一:「一緒にお茶をしないかな?」
GM
GM:…………賀茂喜一が、にこやかに挨拶をした。
GM:それからきっかり、15分後。
GM
賀茂喜一:「へえ!狙撃をするのはそんなに大変なんだねぇ」
賀茂喜一:すっかり打ち解けている。
ネスト戦闘員A:「そうなんですよ~! 威力の高い銃だと、ストックが肩に食い込むし!」
ネスト戦闘員B:「敵に接近されたら無防備だし、ほんと大変で! 怖いんです!」
ネスト戦闘員A:「あっ先生、よかったらコーヒーどうぞ!」
賀茂喜一:「あぁ、ありがとう。カフェインはありがたいね。目が冴える」
ネスト戦闘員B:「クッキーもどうぞ!」
賀茂喜一:「うん、美味しいね。いつも食べているのかい?ちょっとうらやましいな」
GM:もはや戦闘員たちに警戒心はない。既に何度か、「先生のお願いならすぐにでも撤退します」とも発言している。
ネスト戦闘員B:「えへへ……合コン委員の友達から聞いて手作りしてみたんですよ。お口に合いますかね……」
ネスト戦闘員B:「せっ、先生さえよければ、いつでもクッキーをごちそうしますけど!」
賀茂喜一:「うん。美味しいね。優しくて安心する味だよ」
賀茂喜一:「嬉しいな、そのときは、今度はわたしがお茶をご馳走するね」
ネスト戦闘員B:「本当ですかぁ……!」 光栄のあまり失神しかかっている。
ネスト戦闘員A:「……あっすみません! 先生も何か用事があって来られたのでは……?」
賀茂喜一:「それで……おっと、食べすぎてしまったみたいだ」空になったカップを返す。
ネスト戦闘員A:そそくさと空のカップを回収し、「永久保存用」と書いた箱にしまっている。
賀茂喜一:ニコニコとしている
賀茂喜一:「ちょっとした見回りをね。ほら、今騒ぎがあって危ないだろう?」
賀茂喜一:「ここも、わたしみたいに迷い込む生徒が居るみたいだから、鉢合わせたら大変だ」
賀茂喜一:「"狙撃の弱点は近づかれること"だからね」会話のなかで出たワードを反芻する
ネスト戦闘員A:「そうなんですよぉ~!」 自分を理解してくれる男性に死ぬほど弱い。
賀茂喜一:そう話していた生徒に微笑み返す。
ネスト戦闘員A:「あっあの、よかったらお手伝いを……先生の助けになるなら、なんでも……」
賀茂喜一:「ん、いいのかい?じゃあ、ちょっとお願いしようかな……?」
賀茂喜一:少し考えるようにして。
賀茂喜一:「わたしが今まで降りてきて危ないものはなかったけど……また新しく大勢が入ってくると危ないかもしれない」
賀茂喜一:「だから騒ぎにならないよう、地上で見張っててもらえると助かるな」
ネスト戦闘員A:「…………!!」
賀茂喜一:遠回しにこの場を引いて、安全な所に行きなさいと促している。
ネスト戦闘員A:「かしこまりました! 我らネスト……いやもうネストとかどうでもいい!」
賀茂喜一親衛隊A:「賀茂喜一親衛隊! 謹んで命令をお受けいたします!」
賀茂喜一親衛隊A:「オラッ先生のご命令だ! 行くぞ!」
賀茂喜一親衛隊B:「先生~……! またお茶してくださいね~……!」
賀茂喜一:「うん。また落ち着いたらお茶をしよう」手を振って見送る。
GM:バタバタと生徒たちが去っていく。……先に『説得』した部隊と合わせ、かなりの戦力が片付いただろう。
GM:まあそのぶん、表に出たら君はファンに取り囲まれるかもしれないが。目下の障害は排除できた!
賀茂喜一:「これで安心かな」
賀茂喜一:流石は狙撃部隊だけあって、テントの撤収や痕跡の消し方も見事だ。
賀茂喜一:まるで人の気配が無かったかのように片付けられ、シンと静まる。
賀茂喜一:完璧な原状回復を行われた現場に木の枝や痕跡を残すことで隠蔽し、『完璧な狙撃ポイント』を潰す結界とする。
賀茂喜一:「これぐらいかな。よし」
賀茂喜一:緩やかな休息のお陰で足取りも充実し
賀茂喜一:"生徒同士の争い"を減らすため、また歩き出した



GM:同時刻、プロトメサイア中央。作戦会議所として使われているカフェテリアには、二つの情報が飛び込んでくる。
GM:ひとつはアトラの元に。シェンとサレナから飛び込んできた、プロト・メサイアに関する各種情報。
GM:詳細な地形図に加え、防衛装置や医療ドローン──アトラ・アーリーバードであれば最適な取捨選択ができるだろう。
GM:もう一つは、八坂姫歌を勧誘したと思しき敵指揮官、《コンカラー》の情報。
GM:革命は多くの生徒に救いをもたらしたが……そうでない生徒もいた。そういうことがわかります。
アトラ・アーリーバード:「キュナリオンの"首輪付きカラード"のような連中は」
アトラ・アーリーバード:「案外どこにでもいるということだな」
三城郷ミチカ:「理事会の時代にも、嫌な思いをしていた生徒ばっかりじゃない」新しいコーヒーを淹れながら
アトラ・アーリーバード:「大丈夫だよな? そのコーヒー。ここのではないよな」ちょっと不安になっている。
三城郷ミチカ:「ううん……。きっと幸せではなかったんだろうけど」
アトラ・アーリーバード:「フン……」
三城郷ミチカ:「突然手に入れた自由に、戸惑っちゃう子はたくさんいるのかもね」
三城郷ミチカ:「あ、この豆は大丈夫だよ。賀茂先生が置いていってくれたやつだから」
アトラ・アーリーバード:コーヒーに口をつけます。
アトラ・アーリーバード:「まー私のように才気と野心に溢れる者ばかりでも鬱陶しいからな」
アトラ・アーリーバード:「時代の流れについていけないのは勝手だ、だが足を引っ張られるのは看過できん」
三城郷ミチカ:「ふーん」
三城郷ミチカ:意味深な眼差しでその様子を見ている。
アトラ・アーリーバード:「なんだその目は。言っておくがお前もだ、ミチカ」
三城郷ミチカ:「いや、コーヒー、ブラックで飲めるようになったんだなって感心してただけなんだけど」
三城郷ミチカ:「私も?」頬杖を付く
アトラ・アーリーバード:「………………」(うわほんとだ。苦………………)
アトラ・アーリーバード:全く表情を変えずコト、とカップを置く。
アトラ・アーリーバード:「お前の立ち上げた合同カタコンベ保全委員会とかいう組織だがな」
アトラ・アーリーバード:「ノドスの碑を、墓標でないと思っているのなら──」
アトラ・アーリーバード:「墓を守るのなど適当な者に任せて、さっさと弟を探すのに全力を出すべきだ。キングダムの船などに先を行かせるな」
アトラ・アーリーバード:「在り方が矛盾している。お前も所詮、過去の虜囚だ」
三城郷ミチカ:「そんなこと……」少し間があって
三城郷ミチカ:「……ないよ。お墓を守るのだって合コン委員会の大切な仕事だもん」
三城郷ミチカ:「過去に囚われるのは良くないけど、過去を振り返る時間は誰にだって必要でしょ」
三城郷ミチカ:「特に、このノヴァリスは誰も彼も生き急いでるんだからさ」
アトラ・アーリーバード:「墓などどうでもいいと言うつもりはない、あれの存在によって安心やら納得やらを得ようとしている、あー……」珍しく、言葉を選んでいる。
アトラ・アーリーバード:「そういう奴らがいるのも、一応理解しているつもりだ。だがな。お前は納得していない、お前の手下どもも」
アトラ・アーリーバード:「墓を守ることと、ノドスの行方を探ること。なぜどちらもやろうとした。聖人にでもなったつもりか?」
三城郷ミチカ:「まさか。私はアトラ程見栄っ張りじゃないよ」頬をふくらませる。
アトラ・アーリーバード:「見栄でやってないから腹に据えかねるのだ」
三城郷ミチカ:「確かに最初は、ノドスの行方を探すためにできた組織だった」
三城郷ミチカ:「知ってた?カタコンベにある慰霊碑は、元々理事会が建てたものなんだよ」
アトラ・アーリーバード:ミチカの視線が追憶に伸びるのを目ざとく察知し、卓の端からスティックシュガーをかすめ取る。
アトラ・アーリーバード:「知らん」
三城郷ミチカ:「大規模な捜索を早々に打ち切って、彼らはもう死んだってことで終わりにしようとした」
アトラ・アーリーバード:「納得するためではなく納得させるために……というわけだな」
三城郷ミチカ:「そう。で、建てたっきり管理もおざなりだったから、納得いかない生徒たちでそこを丸ごと買い取って……」
アトラ・アーリーバード:なおさらアホらしい、と左手で頭を掻く……一方で右手でこっそり器用に開封した砂糖をパームする。
三城郷ミチカ:「……ていうか、知らないわけないよね?」
三城郷ミチカ:「私最初、合コンの委員長はアトラにやって欲しかったんだよ」
三城郷ミチカ:「あの時誘ったら断ったじゃない」
アトラ・アーリーバード:「知らん。私はな」
アトラ・アーリーバード:「あ」砂糖を机にこぼします。
アトラ・アーリーバード:「……」
三城郷ミチカ:「興味ないことはすーぐ忘れるんだもんなー」砂糖とミルクをこちらに引き寄せる
アトラ・アーリーバード:「お前があれを墓だと思っていない以上、それは私にとって覚えておく価値のないものだ」
アトラ・アーリーバード:「もっとも、消えたノドスもノヴァリスの一部だ」
アトラ・アーリーバード:「いずれ私が見つけ出してお前の鼻をあかしてやることになるだろうな。ハハハ」
三城郷ミチカ:「……」ジトッとした眼差しをアトラに向けて
三城郷ミチカ:やがてクスリと笑う「……うん。期待してる」
アトラ・アーリーバード:「……お」
三城郷ミチカ:「良いでしょ別に。アトラはがやると言ったことは」
アトラ・アーリーバード:「なんだ、急に素直になりおって」
三城郷ミチカ:「20%ぐらいは現実になるもんね」
アトラ・アーリーバード:「言うに事欠いてお前、20%だと!?」
アトラ・アーリーバード:「私の公約は実現したか、実現途中か、あるいはより優れた結果のために価値がないと破棄されたものだけだ!」
アトラ・アーリーバード:「実質100%だろうが!!」
アトラ・アーリーバード:「ブラックコーヒーだって飲める」ぐいっ
三城郷ミチカ:「堂々としすぎてて詭弁に聞こえないのがアトラの凄いところだよねぇ」
アトラ・アーリーバード:「うぐっ……おぐぐっ…………」
三城郷ミチカ:「……ふふ」
アトラ・アーリーバード:「ぷっ、ハァーーハァーー」すごい顔で睨んでいる。
三城郷ミチカ:「偉いぞ。アトラ」
アトラ・アーリーバード:「当たり前だ。メサイアで一番偉いんだぞ私は」
三城郷ミチカ:殻になったカップにコーヒーを注ぎ、ミルクと砂糖をたっぷり入れてあげる。
アトラ・アーリーバード:「余計な真似を」
アトラ・アーリーバード:そう言いながら、普通にカップを受け取って一口飲んだ。
三城郷ミチカ:「たまには見栄を張らない味もいいでしょ?」
アトラ・アーリーバード:「調子に乗るなよ。今勝った感じなのは私のほうだろうが、そうやって…………」
アトラ・アーリーバード:「まあ、悪くはない」
アトラ・アーリーバード:どこか納得したような顔で、カップを干す。
三城郷ミチカ:「お、珍しく素直だ」
三城郷ミチカ:「……まあ、だからさ。同じことだよ。前だけ見ても、後ろだけ向いてても疲れちゃう」
三城郷ミチカ:「私はまだ、ノドスの生徒たちが生きてるって信じてる。確かに、成果を出すことを考えればそれに専念するのが正しいのかもしれないけど」
三城郷ミチカ:「私は、合コン委員会をそれだけの組織にしたくはなかったんだよね」
アトラ・アーリーバード:「……ああ」
アトラ・アーリーバード:「そうだろうよ、ミチカなら」甚だ認め難くはあるが、そうなのだ。
三城郷ミチカ:「矛盾してるかもだけど、彼らがいつか返ってくるって信じてるから」
三城郷ミチカ:「追いかけるんじゃなくて、待つ組織にしたかった……んだと思う」
三城郷ミチカ:「……ね、アトラはさ」
アトラ・アーリーバード:「ん?」
三城郷ミチカ:「ノヴァリスを卒業したら何したいとか、もう決めてるの?」
三城郷ミチカ:「普通に進んだら来年卒業じゃない。私達」
アトラ・アーリーバード:「世界征服」
三城郷ミチカ:「そう言うと思った……」呆れたように微笑む
アトラ・アーリーバード:「地球とかいうやつ、70億も人間がいるらしいが」
アトラ・アーリーバード:「人というのはな、群れれば群れるほど愚かで俗悪になるのだ」
アトラ・アーリーバード:「やっぱりミチカも私が導いてやるのが筋だと思うだろう? そうだろうそうだろう」
アトラ・アーリーバード:我が意を得たりと上機嫌だ。
三城郷ミチカ:「まあ、見たいか見たくないかで言ったら、見てみたいかな」
三城郷ミチカ:「そんなに悪い世界じゃなさそう」
三城郷ミチカ:カップを置いて「私はさ、ここに残ろうかなって思ってる」
アトラ・アーリーバード:「それなりに特等席で見せてやるぞ。互いに色々なものとケリをつけてからな……ん? そうなのか」
三城郷ミチカ:「教育実習制度ってできたでしょ?生徒から先生を目指す子のための」
アトラ・アーリーバード:嫌そうな顔をする。
三城郷ミチカ:「ノヴァリスがこの先も続いていくなら、いつか新しい生徒を迎え入れなきゃいけないし」
アトラ・アーリーバード:「セントラルの最高生徒会とかいう二重に腹に据えかねる名称のエリアのな」
三城郷ミチカ:「そうなったら、ちゃんとした大人ももっとたくさん必要になる」
三城郷ミチカ:「もー、みんないい人だよ?賀茂先生だって優しくて立派な先生じゃない」
三城郷ミチカ:「それに、やっぱり私は、彼らが返ってくるのを待ちたいから」
アトラ・アーリーバード:「ミチカが取られる……そんな……この前カタコンベで騒ぎを起こしたアリト某とかいう先生と妙に親しげにしているらしいし……」
三城郷ミチカ:「えへへ……」意味深な照れ顔。
三城郷ミチカ:「ま、そんな感じだからさ」
アトラ・アーリーバード:「んなっ!?」ガーン!
三城郷ミチカ:「アトラも、たまには帰ってきなよ。世界征服の合間にでもさ」
アトラ・アーリーバード:「何がそんな感じだ! さてはお前私のことを信用してないな。ノドスは見つけると言っただろうがこの!」
アトラ・アーリーバード:「…………あー……」
アトラ・アーリーバード:それから、軽く耳を掻くようにして。
アトラ・アーリーバード:「そうだな。偶にはな」
アトラ・アーリーバード:結局、そう答えた。
三城郷ミチカ:「うん」どこか寂しげに笑って
三城郷ミチカ:「待ってる」



GM:シーンカット。次シーンはちょこっとプチワイバーンを挟むか、希望がなければミドル戦闘となります。
GM:最後の購入とロイスが可能!
賀茂喜一:ロイスは1枠開けて保留~
GM:ムンムン!
賀茂喜一:購入はどうしよっかな。このパーティ、わたしがブルゲ飲んでも誰も追い抜けない 若い
GM:キュマイライコール老人みたいになる表現はやめなさい
アトラ・アーリーバード:ロイスはこのままかな 信用と不安の意味合いはそれぞれ微妙に変化している気がするが……
リャン・シェンシィ:ロイス保留で。ラストか〜何買おうかな
GM:ラストだよ~
三城郷ミチカ:ロイスはこのままで
賀茂喜一:ミドル終了でHP回復するからキットもいらないし……リアクティブコート買おうかな
賀茂喜一:重ね着フルアーマーを狙います
賀茂喜一:4dx+4>=36
DoubleCross : (4DX10+4>=36) → 8[1,3,8,8]+4 → 12 → 失敗

賀茂喜一:だめでした。
三城郷ミチカ:強化素材行きます
三城郷ミチカ:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 10[3,4,5,6,10]+1[1]+3 → 14 → 失敗

GM:オ ナイスダイス
アトラ・アーリーバード:じゃあ学園天使あげよっかなカモ先生に 全然使ってないし
三城郷ミチカ:あっ財産点で買える!
三城郷ミチカ:1入れて購入します
アトラ・アーリーバード:あっ違う 36か目標値
賀茂喜一:おっ
リャン・シェンシィ:36なら私がコンボ使えば買えるっちゃ買える たぶん
賀茂喜一:財産12と雫8と天使5で変えますね
GM:36届くの……!?
アトラ・アーリーバード:じゃあ使っちゃおうかな
賀茂喜一:C(12+12+8+5)
DoubleCross : c(12+12+8+5) → 37

賀茂喜一:届いてる
賀茂喜一:あ、ちがう!
賀茂喜一:財産使ったから6だ!無理です!
リャン・シェンシィ:私が6払えばいけるってことかと
賀茂喜一:あ、そっか
リャン・シェンシィ:ここで最後だしお金使っちゃお〜とは思ってたのでね
三城郷ミチカ:フローズンリリー!
賀茂喜一:さっきした計算を全て忘れていました。
アトラ・アーリーバード:シェンの判定見ますか 絶対欲しいアイテムとか無い気がするし我々
アトラ・アーリーバード:いやでも無形の侵蝕思いしな
賀茂喜一:うむ
アトラ・アーリーバード:ここでお金使っちゃおう 学園天使使用!(1/3)
賀茂喜一:夢の雫!財産6点!
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を3(→ 3)増加 (64 → 67)
リャン・シェンシィ:まあそれをマスコネ弾で軽減するスタイルではあるんだけど まだミドル前だしね
賀茂喜一:32!
リャン・シェンシィ:じゃあ6点融資します
賀茂喜一:あ、4点もらいます。
リャン・シェンシィ:OK2点残り
GM:融資!
賀茂喜一:賀茂喜一の財産を6(→ 6)減少 (6 → 0)
賀茂喜一:フルアーマー先生!装甲+6と+3d10だ
アトラ・アーリーバード:2dx+2>=20 ブルゲ
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 9[7,9]+2 → 11 → 失敗

アトラ・アーリーバード:おわり
リャン・シェンシィ:じゃ〜ブルゲでも狙っとくか
リャン・シェンシィ:3dx+5>=20
DoubleCross : (3DX10+5>=20) → 4[1,2,4]+5 → 9 → 失敗

リャン・シェンシィ:おわり〜
三城郷ミチカ:デーモンウイングに強化素材使って終了!
賀茂喜一:こちらも以上
GM:デーモンウイングは空を飛ぶ
GM:じゃあこのシーンはこれで終わり!


◆Middle06◆

GM:次のシーン。ミドル戦闘シーン予定……ですが、
GM:もし話足りない人がいれば、最大30分ほどの交流シーンを用意してもいいです。この先もう落ち着いて話すチャンスはありません。
GM:登場侵蝕は1。希望者はいますか?
リャン・シェンシィ:先生と話したいな〜
賀茂喜一:お話しましょう~
GM:OK!
賀茂喜一:登場します。コロコロ
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1(→ 1)増加 (67 → 68)
GM:場所は……どうしましょうか。この後はどうやっても戦闘になるので、もし二人がよければ
GM:先行してお二人が行く予定の発電所近くに行き、アトラやヨルの合図を待っている。という感じにします。
GM:もちろん市街地でもいいですね。場所をどこにしてもシナリオに影響はしません。
リャン・シェンシィ:ふんふん
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1(→ 1)増加 (83 → 84)
賀茂喜一:むんむん!
リャン・シェンシィ:いちおう発電所担当は私じゃなくてミチカちゃんのはず?かな
GM:あっそうだ!
GM:市街地にしましょう。
リャン・シェンシィ:はーい
賀茂喜一:じゃあ市街地でつめてよう
賀茂喜一:はーい



GM:アトラがミラの元に向かうように見せかけ、襲撃を誘発する。
GM:既に作戦は最終段階だ。いま、アトラがヨルからセキュリティ解除の手順説明を受けている。
GM:あまり作戦会議が長引くと、ネストも異変に気づくかもしれない──残り時間は、あと30分ほど。
GM:シェンと賀茂は最後の詰めを、あるいはリラックスのための雑談に興じている。
リャン・シェンシィ:「このお茶、いつも持ち歩いてるんですか?」
賀茂喜一:「えぇ。緊張を解いたり、こうしてお話する時間を取ったり」
賀茂喜一:「色々、あると便利なので」
賀茂喜一:新たに沸かしたお茶で雑談に興じている。
リャン・シェンシィ:「ふーん……大抵、その辺のカフェとか入ったほうが手間ない気がするけどなあ」
リャン・シェンシィ:ずけずけとそんなことを言いながら何口か飲み干して。
賀茂喜一:「悩んでる子と話す時に、かしこまると逆に緊張しちゃうこともあるからね」
リャン・シェンシィ:「加茂先生は実際、どうしてこんなとこ来たんですか?」
賀茂喜一:「もちろん味は喫茶店の方がいいから、近くにあればそうするけど……」
賀茂喜一:「うん?」
リャン・シェンシィ:「ほら。子供に教えたりするのが好きってだけなら、カタギにもお仕事はあるでしょ」
リャン・シェンシィ:「だから、なんでここなのかなーって思って」
賀茂喜一:「カタギかぁ」笑う「それはそうなんだけどね」
リャン・シェンシィ:じぃー、と向かいに座る君の顔を覗き込んでいる。
賀茂喜一:「もちろん、子供は多いし、そっちに手が足りないことも承知してるけどね……うーん」
賀茂喜一:考え事のために目を上げそうになって、視線に対して微笑む。
リャン・シェンシィ:「実は、表の世界で悪いことしちゃったとか?」
リャン・シェンシィ:いかにもからかっているような口調。
賀茂喜一:「近いところはある」敢えて真面目に頷く。
リャン・シェンシィ:「わお」
リャン・シェンシィ:ちょっと意外そうにまばたきをして、手を組み直す。
賀茂喜一:反応を見て表情を崩す。
賀茂喜一:「わたしは元々、外でもオーヴァードの子たちの面倒を見ててね」
賀茂喜一:「と言ってもそのときは先生じゃなく、お医者さんだったけど」
賀茂喜一:白衣を着るジェスチャー
リャン・シェンシィ:「あー。言われてみるとそれっぽいかも」
賀茂喜一:「そうかい?そう見えるなら嬉しいな」
リャン・シェンシィ:「でも、こっちはお医者さんの仕事少ないよ。ないってことはないけど」
リャン・シェンシィ:「みんな怪我とか適当にほっといて治そうとしちゃうし」
賀茂喜一:「そうだね。オーヴァードとしての能力を制限しない場合、そうなるのは自然だなぁ」
賀茂喜一:「だから前職の経験を活かして……とはならなかったから。先生として採用してもらったんだ」
賀茂喜一:「迷い込んだのも偶然というか、アクシデントというか……非常時のスカウトみたいなものだったからね」
リャン・シェンシィ:「あー、じゃあ別にノヴァリスに来たいと思って来たわけじゃないんだ」
賀茂喜一:「そうなっちゃうかな」微笑む。
賀茂喜一:「あ、やる気が無いわけじゃないよ?」
リャン・シェンシィ:「ま、なかったらこんな所来てないですよねえ」
賀茂喜一:「いやいや、良いところだと思っているよ」
賀茂喜一:「オーヴァードの先生なんて、外の世界でも少数だ。UGNの皆さん……えーと、いわゆる秩序側の組織と較べてもね」
賀茂喜一:「それぐらい閉鎖的なものだし、生徒の子チルドレンたちは同じ年頃に比べて知識も偏りがちなんだ」
リャン・シェンシィ:「あはは。否定できないなー」
賀茂喜一:「ふふ」
賀茂喜一:「だから、うん。ノヴァリスの概要を聞いて、実際に見て、びっくりしたんだよ」
賀茂喜一:「アトラさんが顕著だけど、楽しそうに過ごしてる子達がいっぱい居たからね」
リャン・シェンシィ:「ふふ、もっと陰鬱な場所だと思ってました?」
賀茂喜一:「正直ね……と言っても怒らないでくれると、嬉しい」
賀茂喜一:ごまかすようにカップを口に運ぶ。
リャン・シェンシィ:「別に怒りませんよぉ。もし革命の前の時期を先生が見てたら、また違った感想にもなってそうだし」
賀茂喜一:「ははは、確かに。そう考えるとタイミングだねぇ」
賀茂喜一:「だから、理由といえば、そうだなぁ」
賀茂喜一:「カタギのお仕事もあるけど、目の前で更に人手が足りない『先生』のお仕事が有ると知ったから」
賀茂喜一:「ついつい、手を貸したくなっちゃったわけだ」
リャン・シェンシィ:「ははあ」
リャン・シェンシィ:「つまり……義務感?それとも、お人好しって感じかな」
賀茂喜一:「後者というには恥ずかしいかな……大人の義務ってことで」
リャン・シェンシィ:「まーこっちも正直言っちゃうと、不思議だったんですよね」
賀茂喜一:「うんうん、なにがだい?」
リャン・シェンシィ:「どうしてこの人は、よく知らない相手の為にここまで親切に出れるのかなーって」
賀茂喜一:「あー」
リャン・シェンシィ:「やる気の源とか、そういうの?なんなのかなーって思ったんですね」
賀茂喜一:「なるほど、論理的だ」
賀茂喜一:頷く。
賀茂喜一:「それで、疑問は解決できたかな?」
リャン・シェンシィ:「えー。どうだろうなあ」
リャン・シェンシィ:「なんとなく答えを予想はしたんだけど……外れてても怒らないでくれます?」
賀茂喜一:「良いでしょう。先生ですからね」
賀茂喜一:「間違えたときにこそつかめるものが……あるとか」教導指南書の一節。
賀茂喜一:「聞きますよ」
リャン・シェンシィ:「えっとね」
リャン・シェンシィ:「先生って、人に頼られるのが嬉しいんじゃないんですか?」
賀茂喜一:「…………」パチクリ。
リャン・シェンシィ:「だから、頼られることそのものが理由になってる。みたいな」
賀茂喜一:「おぉ……そう見えました?」
リャン・シェンシィ:「あ、意外っぽい反応。違ったのかな〜」
賀茂喜一:「いえいえ、自分のことはなかなかわからないものだなぁ、と」
賀茂喜一:「『言われてみれば』、というやつだね」
リャン・シェンシィ:「あー、そういうのもありますよね」
リャン・シェンシィ:「じゃあ、『確認』してみます?試しに」
賀茂喜一:「お、なにか案があるのかな?」
リャン・シェンシィ:ニコニコと笑って。
リャン・シェンシィ:「今ここで、私に頼られて先生が嬉しくなっちゃうのかどうか」
賀茂喜一:「なるほど、答え合わせだね」
賀茂喜一:「やってみよう。よし、なんでも頼ってくれていいよ」
賀茂喜一:鷹揚に構える。
リャン・シェンシィ:「お、言いましたね〜?」
賀茂喜一:「大人に二言はありません。あるのは可能と不可能だけ」
リャン・シェンシィ:「どうしよっかな〜」にやにや
賀茂喜一:「…………」ドキドキ
リャン・シェンシィ:「じゃあ、お医者さんなんですよね。先生」
賀茂喜一:「えぇ」
リャン・シェンシィ:「さっき表で戦闘した時の怪我、診てもらえます?」
リャン・シェンシィ:「平気かなーと思ったけど、やっぱりちょっと痛むとこはあるんで」
賀茂喜一:「む、それはいけない」
リャン・シェンシィ:そう言って脚を開きつつ、おもむろにジャケットを脱いで椅子の上にかける。
賀茂喜一:「オーヴァードは小さな怪我のほうが定着しやすいから危険ですね。手当をしましょう」
リャン・シェンシィ:「ふふ、助かっちゃうな〜」
リャン・シェンシィ:白いブラウス姿になって腕を捲りながら、どこかおかしそうに笑う。
賀茂喜一:「任せてください。本職ですからね」
賀茂喜一:膝を落として、グレーシャツの袖をまくる。
賀茂喜一:触診と問診を続けながら、その楽しそうな顔を見る
賀茂喜一:(…………あぁ)
賀茂喜一:(やっぱり子供は、笑ってる方がずっといいな)
賀茂喜一:子供達が生きるために、"命を懸ける"ことが常態となるより。
賀茂喜一:このような笑顔が、多くあれば良いと思う。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
リャン・シェンシィ:賀茂喜一:◯好奇心/脅威 で取っとこ
賀茂喜一:「リャン・シェンシィ ○P好意/N心配」でとっとこ。怪我を我慢しちゃだめだぞ
GM:ムン!


◆Middle07◆

GM:ミドル戦闘です。全員登場。
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10-1(→ 0)増加 (75 → 75)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1(→ 1)増加 (75 → 76)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10-1(→ 8)増加 (84 → 92)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (68 → 68)
GM:シェンー!
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1(→ 1)増加 (68 → 69)
リャン・シェンシィ:きゃん
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10-1(→ 5)増加 (71 → 76)
賀茂喜一:ずっと1が出てる
アトラ・アーリーバード:カモ先生登場うますぎる
GM:先生だけやたら低いw
賀茂喜一:メンタリストか?



GM:……最下層。ミラ収容ケージへ続く通路は、ゆるい下り坂と二枚の隔壁で構成されている。
GM:ケージに向かうには一度隔壁を完全閉鎖し──セキュリティチェックの後、最後の隔壁が開く流れだ。
GM:ネストが襲ってくるとしたら、密室が完成したその瞬間。
GM:アトラの逃げ道が封鎖されると同時に、ケージと発電所を制圧するつもりだろう。……ヨルムンガンドから最後の暗号化通信が入る。
GM

【プロトメサイア中央広場】……銀竜ヨルムンガンド

白霞ヨル:『みなさん。準備はよろしいですか』
白霞ヨル:『準備がよければアトラさん……かシェンさんが、隔壁の閉鎖を行います』
白霞ヨル:『戦闘になりますよ』

【プロトメサイア・発電所付近】 ……三城郷ミチカ&賀茂喜一

賀茂喜一:「はい、こちらの時計合わせ終わりました」腕時計を確かめつつ。
賀茂喜一:「動くのはミチカさんのタイミングでお願いします……準備はいいかな?」
賀茂喜一:緊張をほぐすように普段どおりの声音で問いかける。
GM:ミチカと賀茂の先。発電所には……姿を隠してはいるが、TNT火薬を持ったトループの姿が微かに見える。
GM:そして、それを指揮する幹部。
GM:《万刃車》。《テルプシコラ》……八坂姫歌。
三城郷ミチカ:「はい。いつでも大丈夫です」手に持ったケースから小型ドローンが飛び立ち、巨大な鎌の形へと組み上がる。
三城郷ミチカ:「彼女達は……姫歌ちゃんは」
三城郷ミチカ:「必ず、ここで止めてみせます」

【最下層・隔壁前】 ……アトラ・アーリーバード&リャン・シェンシィ

白霞ヨル:『だ、そうです』
白霞ヨル:『あとはいつでも。先程お教えした手順で、隔壁の閉鎖を』
リャン・シェンシィ:「ん、オッケー」
白霞ヨル:『……覚えてますよね? 右手のモニターから指紋認証と声紋認証ですよ!』
GM:指紋と声紋は、シェンとアトラ両方のものが登録されている。……万が一の時に逃げられるようにだ。
GM:加えて、アトラは隔壁の向こうから懐かしい気配を感じるだろう。
GM:十年前と同じ。ミラのものだ。
アトラ・アーリーバード:「クハハハ、この私を誰だと思っている。任せておけ」
葛城サレナ:『わたしは必要に応じて支援に回る。信頼してくれていいからね!』
葛城サレナ:『いつでもいいよ!』
リャン・シェンシィ:「で、こういうのは自分でやりたいって言うんでしょ?」
リャン・シェンシィ:アトラの方を振り返って。
アトラ・アーリーバード:「よく分かってるじゃないか」
アトラ・アーリーバード:役割が逆の場合、いかにも警戒していますというポーズを取って台無しにしてしまう可能性がある。
リャン・シェンシィ:「気の利く女だからねぇ」にこにこと笑って。
リャン・シェンシィ:「という訳でほら、やっちゃって」
リャン・シェンシィ:「言っとくけど、一回でも操作手順ミスったら代わるからねー」
アトラ・アーリーバード:正しいキャスティングだ。指紋をレーザーに読み取らせる。「閉鎖クローズ
GM:──ガゴン!
GM:重いモーター音と共に、ゆっくりと隔壁が閉鎖する。
GM:そして読み通り。──もはや内部から脱出がかなわないタイミングで、天井のハッチが爆破され──風を制御しながら、人影が舞い降りる。
コンジャラー:「────やれやれ」
コンジャラー:「痛い目を見ないとわからないッてのは」
コンジャラー:「なんとも、救いがたいもンだね……!」

発電所

GM:姿を現したミチカと賀茂を、ネストメンバーが迎撃する。
《万刃車》紫藤しぐれ:「ふはっはっはー!」 巨大なチェーンソーを振り回す。
《万刃車》紫藤しぐれ:「邪魔はさせないぞ! この計画がうまくいけば……なんかすごく強いドラゴンが、復活する!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「崑崙の皆のため、組手プログラム充実のため、なんとしても八竜を復活させるんだ……! いくぞー!」
八坂姫歌:カードキーをギュッと握りしめ、懐にしまう。
八坂姫歌:「……兄さんと、もう一度会うために」
八坂姫歌:「ミチカ委員長」
八坂姫歌:「あなたを倒します」

GM:戦闘は発電所チームから行きましょうか。コマの行動値を入力してなかったので、ちょっとお待ちください。
GM:よし。あらためて、エンゲージはこんな感じです。

テルプシコラ[16] ネスト戦闘トループ[7]

5m

万刃車[3]

5m

ミチカ[14] 賀茂[3]

GM:ラウンド1。セットアップ。
三城郷ミチカ:コーリングシステム使用。スカイキッドに搭乗して飛行状態に。
《万刃車》紫藤しぐれ:《フルパワーアタック》。行動値を0に。
賀茂喜一:セットアップございません
GM:八坂とトループはなし。ではイニシアチブに入りましょう。
GM:最速は、行動値16のテルプシコラ……ではなく、
三城郷ミチカ:なにっ
《万刃車》紫藤しぐれ:亜純血パワーで取得した《スピードフォース》。行動します。
三城郷ミチカ:ウワーッ
賀茂喜一:なんてパワーだ
《万刃車》紫藤しぐれ:マイナーで戦闘移動して二人のエンゲージへ。
《万刃車》紫藤しぐれ:《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《獣王の力》《獅子奮迅》で二人に攻撃します。使用武器はチェーンソード。
《万刃車》紫藤しぐれ:8dx7+1
DoubleCross : (8DX7+1) → 10[1,2,2,3,3,5,7,9]+10[3,10]+10[9]+10[10]+5[5]+1 → 46

GM:うわすご!
GM:リアクションをどうぞ!
賀茂喜一:ガードしましょう。
三城郷ミチカ:RNAアーマーでドッジダイスが減っているのでドッジ出来ない。ガード!
GM:ムン! ならダメージ。
《万刃車》紫藤しぐれ:5d10+16+20+20 もろもろが有効です。
DoubleCross : (5D10+16+20+20) → 33[10,2,5,10,6]+16+20+20 → 89

三城郷ミチカ:とんでもない攻撃力
GM:めちゃくちゃ強いのが出ちゃった。なお、こいつは先生が説得可能です。
賀茂喜一:味方のすると頼もしそう。
GM:ということで、リザレクトしたりなんだりをするといいぜ!
賀茂喜一:ふふ ガードエフェクトを使っても死んでいた。
賀茂喜一:忘れていたわけじゃないと証明できましたね。
賀茂喜一:リザレクト
三城郷ミチカ:これは無理!リザレクト!
GM:氷盾くん……
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (69 → 76)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (76 → 83)
賀茂喜一:賀茂喜一のHPを19(→ 19)減少 (26 → 7)
GM:次は八坂の手番なので、敵の演出はまとめてやっちゃいましょうか。
八坂姫歌:こちらは《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。
八坂姫歌:使用武器はアサルトライフルの完全上位互換と噂のスマートライフル(NC:101p)です。ミチカ先輩に単体攻撃。
八坂姫歌:10dx7
DoubleCross : (10DX7) → 10[1,2,4,5,5,7,9,9,9,9]+10[2,3,3,5,10]+4[4] → 24

GM:あっこっちはショボい
三城郷ミチカ:ぜってー攻撃力高そうだな……ガードします
八坂姫歌:3d10+27 ダメージはこう! 装甲ガードが有効。
DoubleCross : (3D10+27) → 19[10,7,2]+27 → 46

GM:あっすみません、カバーリング宣言待たずに振っちゃった
GM:カバーするならしてもいいですが、どうしますか?
三城郷ミチカ:もう一発ぐらいなら余裕あるので……まだ大丈夫ですよ先生!
三城郷ミチカ:次からお願いします…
賀茂喜一:あ~ ミドルだし大丈夫かな…?
賀茂喜一:合コン委員会の絆に割り込まない判断!
GM:なんだって……! その判断が命取りにならなければいいが!
GM:でしたらダメージは装甲ガード有効で46。ミチカさんに通します。
賀茂喜一:すみません!実はかばったことにさせてください!
三城郷ミチカ:先生…♡
賀茂喜一:《炎陣》カバーリングを行う。カバー時に【『臨める兵、闘う者、皆陣列れて前に在り』】《氷盾》。ガード値+10
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (76 → 78)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (78 → 80)
GM:ムン!じゃあちょっと演出。
賀茂喜一:装甲12と6、盾12とガード10で40点減らして6点。1点で生き残ります。
賀茂喜一:賀茂喜一のHPを6(→ 6)減少 (7 → 1)
GM:1……!

《テルプシコラ》八坂姫歌:「……しぐれ。先手で確実に仕留めて!」 アサルトライフルを構え、先制射撃。
《テルプシコラ》八坂姫歌:銃撃のダメージ自体はそれほどではないだろう。狙いもやや荒い。……ただ、
《万刃車》紫藤しぐれ:「うおらーっ!」
《万刃車》紫藤しぐれ:本命はこちらだ。怪力を活かし、バカでかいチェーンソーを振り回しながら突撃し……ミチカと賀茂を斬りつける!
三城郷ミチカ:「……っ」ドローンが分裂して銃弾を弾く。その一瞬の隙に肉薄されていた。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「委員長……! 委員長だって、弟さんにもう一度会いたいはずでしょう」
三城郷ミチカ:「ぐっ……あぁ!?」咄嗟に集合したドローンで受けるが、諸共に弾き飛ばされる。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「オーヴァードであっても、死者の蘇生は容易くない! そんな手段が間近にあるんですよ!?」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「どうかネストに来てください。今ならまだ間に合います……!」
賀茂喜一:「ぐっ……」単純に体を割り込ませる。軌道をそらすのではなく、狙わせるのが効果的なポジションだ。
賀茂喜一:ドローンが稼いだ一瞬の間に、なんとかミチカさんを凶刃から引き離す。
三城郷ミチカ:「会いたいよ……会いたいに決まってる」
三城郷ミチカ:「けれど、そのために手段を選ばないのは間違ってるよ」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「大した問題じゃないはずです。蘇生の手段は……」
三城郷ミチカ:「私は、弟に……ミツルに再会した時に、胸を張れないのは嫌なの」
《万刃車》紫藤しぐれ:「はっはーどうだ!」 大声がミチカと八坂の会話に割って入る。
《万刃車》紫藤しぐれ:「かの有名な折り紙先生といえど、あたしの直接攻撃を受ければこんなもの!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「折り紙はハサミに弱い……! 攻撃相性的にも完全にあたしの勝利だ! 降伏しろ!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「八竜が起きれば、もっと学園がエキサイティングになるんだ! 邪魔するな!」
賀茂喜一:「そんなに有名になっていたんですね、わたし」
《万刃車》紫藤しぐれ:「すっごくよく飛ぶ飛行機を作ってくれるって評判だ!」
賀茂喜一:「心当たりがいくつかあるな……気に入ってくれてありがとうございます」
賀茂喜一:「理論も明快で良いことだね。よかったら、物騒なことは抜きでお話をしないかい?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「ダメ! なぜなら姫歌に怒られるから!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「姫歌が忙しい時なら話を聞いてやってもいいぞ!」
賀茂喜一:「なるほど、友達思いだ」
賀茂喜一:「先に姫歌さんにアプローチしたほうが良いみたいだね、ミチカさん」
三城郷ミチカ:「……はい。先生のお力、少しだけお借りします」

GM:ということで、イニシアチブ。手番は行動値14、ミチカ先輩へ。
三城郷ミチカ:マイナーはなし
三城郷ミチカ:メジャー《光の舞踏》LV1《ピンポイントレーザー》LV4《レーザーファン》LV2《シャドーテンタクルス》LV1《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》LV3
GM:ギエ~
《テルプシコラ》八坂姫歌:《フラッシュゲイズ》。その判定ダイスを-6。
三城郷ミチカ:デーモンウイングで白兵攻撃。対象は姫歌ちゃんのエンゲージ全体。
GM:OKです。どうぞ!
三城郷ミチカ:えーと、ダイス-6だから……
GM:めちゃくちゃ腐らないかな~
三城郷ミチカ:5dx7+4
DoubleCross : (5DX7+4) → 10[2,4,5,6,8]+4[4]+4 → 18

三城郷ミチカ:くっ…
賀茂喜一:ここはわたしの出番のようですね
三城郷ミチカ:先生!
GM:上乗せマン!
賀茂喜一:【急急如律令/なる早でお願いします】《夢の雫》達成値+10。80を超えたのでレベルアップだ
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を3(→ 3)増加 (80 → 83)
賀茂喜一:28!
GM:達成値は28。サレナのNPCカードもありますが、こちらはなしにしますか?
三城郷ミチカ:うおおお!28!
賀茂喜一:あ、サレナちゃんまで!載せとく?
三城郷ミチカ:サレナちゃんこっちでも使えるんだ
賀茂喜一:おきみやげだ
GM:使えます。本人が来るわけではないけど……なんかいい感じにトラップを仕掛けてます。
三城郷ミチカ:ではありがたく!トラップ発動!
賀茂喜一:勝利のタクティクスだぜ
GM:ギエーッ
三城郷ミチカ:合計40!
《テルプシコラ》八坂姫歌:3dx+1 うおーっドッジ!
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[2,5,10]+2[2]+1 → 13

賀茂喜一:こわ
三城郷ミチカ:かわいい数値だ
《テルプシコラ》八坂姫歌:勝利の女神で+12できるんですが、ダメでした。仕方がないので
賀茂喜一:こわ!
GM:トループが《献身の盾》でメジャー消費カバー。ダメージをどうぞ。
賀茂喜一:カバーするなら凍てつく刃は載せなくても良さそうだな
GM:範囲カバーなのでスーパー2倍ダメージになります。多分……高確率で……死ぬ……
三城郷ミチカ:では普通にダメージを
三城郷ミチカ:5d10+12 装甲無視
DoubleCross : (5D10+12) → 32[3,3,8,8,10]+12 → 44

三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を10(→ 10)増加 (83 → 93)
賀茂喜一:勝利の女神の雫パワー!
GM:死ぬ死ぬ!
GM:八坂は無傷ですが、トループは即死しました。演出をどうぞ!

三城郷ミチカ:白い翼を羽ばたかせ、ミチカの身体が宙に浮く。
三城郷ミチカ:ノヴァリスにおいて、異形の身体特徴を持つ生徒は数多い。
三城郷ミチカ:しかしそれは、一部の有翼種のキュマイラ等を除けば、単なるファッションの延長にあるものにすぎない。
三城郷ミチカ:彼女の場合は少々異なる。実験段階で付与された戦術支援飛行ユニットを、エンジェルハイロウ能力で偽装したものだ。
三城郷ミチカ:大鎌が十数機のドローンに分裂し、八坂姫歌の周りを取り囲む。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「(来る……!)」
《テルプシコラ》八坂姫歌:同じ委員会の直感。完全に包囲される直前、トループ達の間をすり抜けながら遮蔽物に身を隠した。
三城郷ミチカ:「……ごめん姫歌ちゃん。まずは、落ち着いて話を聞いてほしいから」
GM:アクションを起こせたのは八坂だけだ。応戦しようとしていたネスト一般工兵たちは、ミチカの攻撃に為す術もなく倒れるだろう。
三城郷ミチカ:「痛くても少しだけ、我慢してね」
三城郷ミチカ:ドローンの間で赤色の光線が照射され、網のような方陣を形成する。バロールの魔眼に指向性をもたせた重力子レーザー。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「く……!」
三城郷ミチカ:絡め取られて身動きの取れなくなった生徒たちを、次々と無力化していく。
GM:ミチカのドローンによって大半の工兵がやられた。わずかに難を逃れた者も、周囲に仕掛けられたワイヤートラップ──葛城サレナが事前に仕掛けておいたものだ──によって戦闘不能になるだろう。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……死者の蘇生に必要なものは、想いの宿った遺品」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「ネストのリーダーからはそう聞いています。胸を張って会えなくなるような行為ではないはずです!」
三城郷ミチカ:「そう……やっぱり」
三城郷ミチカ:「知らないんだね、姫歌ちゃんは……。少し、安心した」

GM:イニシアチブ。万刃車は行動済みなので、賀茂先生の手番。
賀茂喜一:はぁい。
賀茂喜一:ちょっと省エネで行こう
賀茂喜一:マイナーはなし、メジャーで【泰山府君/邪気払い】《狂戦士》《ポイズンフォッグ》対象の次のメジャーダイス+6D、C値-1。
賀茂喜一:対象は同じエンゲージのミチカさんと、しぐれさん!
《万刃車》紫藤しぐれ:やった~強くなる!
賀茂喜一:オートアクションで『説得』。自動成功に難易度上書きして……味方にします
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を7(→ 7)増加 (83 → 90)
GM:OKです。メジャーアクションが自動成功なので、説得も自動成功。
GM:万刃車は戦闘不能になりました。演出をどうぞ!

賀茂喜一:「(なるほど、出力を絞ったレーザーネットの鎮圧。慣れているね)」
賀茂喜一:そちらに目を向けながら、新たな折り紙を取り出す。
《万刃車》紫藤しぐれ:「おいっ! 言っておくけど、あたしはちゃんと考えてネストに協力してるんだぞ!」
賀茂喜一:2色の紙を組み合わせて折られた手裏剣だ。軽い音とともにしぐれさんに投擲し────紙とハサミとして切り飛ばされる。
賀茂喜一:「ふむ、そうなのかい?聞いてもいいかな?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「聞いて!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「こいつらの多くは、今の学園に居場所がなかったり、居場所を失ったり……とにかく、居心地が悪いやつらなんだ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「こいつらはぐじぐじ腐ってるだけじゃなく、自分の力で居場所をつかもうとしてる」
《万刃車》紫藤しぐれ:「それっていいことなんじゃないか? 応援するやつがいても、いいんじゃないか?」
賀茂喜一:「しぐれさんは……皆に居場所を作ってあげたいんだね」
《万刃車》紫藤しぐれ:「そうだ! 居場所がないのはかわいそうだからな!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「どうせドラゴンなんてその辺にいっぱいいるし……ドラゴンが起きるくらいでこいつらに居場所ができるなら、まあいいだろ」 胸を張る。
賀茂喜一:「うん、うん。居てもいい場所があるのは、良いことだね」
賀茂喜一:「ただ、そうだね。わたしも1つ提案をしていいかな?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「なんだ! 聞くだけ聞いてやろう!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「強者とは常に寛容であるものだからな!」
賀茂喜一:「ありがとう。じゃあ…………わたしも、しぐれさんを手伝っていいかな?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「はえっ?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「手伝……いや、だって……え? 敵じゃないのか?」
賀茂喜一:「先生はいつだって生徒の味方をしたいと思ってるよ」頷く。
賀茂喜一:「しぐれさんのやってることはえらいと思う。でもね、」
賀茂喜一:「ドラゴンが起きてしまうと困ってしまう人……居場所を失う人も出てくるんだ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「……そうなのか!?」
賀茂喜一:「実はそうなんだよ」真面目な顔
賀茂喜一:「だから、そこを誰も困らない、皆に居場所が出来るよう、良い所取りをする様にわたしはしたいと思っている」
《万刃車》紫藤しぐれ:「そ、そんな……かわいそうなやつを助けると、違うかわいそうなやつが出てしまうのか……」
賀茂喜一:「ただ………それには、わたしだけだと力が足りなくてね」頭を振る
賀茂喜一:「とても強い子が味方をしてくれると心強いんだ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「…………!!!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「そ、そうか……! なるほど……!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「なるほどな……! 確かに、なるほど……! なるほど……!?」
賀茂喜一:「うん」
賀茂喜一:「例えばドラゴンを起こすだけじゃなくて……」
《万刃車》紫藤しぐれ:「うん」
賀茂喜一:「起こしたドラゴンと友達になれて、いつでも遊べるとしたら、それはとても素晴らしいと思わないかな?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「……思う……!」
《万刃車》紫藤しぐれ:毎日メチャ強ドラゴンと戦う、モンスターハンターのような日々を思い描いている。
《万刃車》紫藤しぐれ:「……よし、わかった! 先生に手を貸してやろう!」
賀茂喜一:「本当かい!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「勘違いするなよ。別に先生の話術にほだ……絆された? だっけ? 絆されたわけじゃない!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「強者が弱者を助けるのは、当然のことだからな……!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「よし! さしあたってどうする! 姫歌を解体すればいいか!?」
賀茂喜一:「うん、うん。─────素晴らしい心がけだと思うよ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「いや、《コンカラー》を止めるべきか? ほら命令しろ!」
賀茂喜一:「解体しちゃだめだよ」
GM:急かすようにチェーンソーのスイッチをONOFFし、ブインブインと空ぶかししている。
賀茂喜一:「そうだね。姫歌さんはミチカさんが止めるから、わたしと一緒に応援しようか」
賀茂喜一:「それから、一緒に皆で仲良くなる方法を考えよう」
三城郷ミチカ:(すごい。あんな暴れ牛みたいな子を、少し話しただけで……)
《万刃車》紫藤しぐれ:「わかった! おーいミチカとか! がんばれよー!」
GM:これで行動は全員終了。



GM:クリンナップは飛ばして、ラウンド2にいきましょう。セットアップ。
《テルプシコラ》八坂姫歌:こちらは何もなし!
賀茂喜一:なしです!
三城郷ミチカ:なしです!
GM:ミチカちゃんは、ブルーゲイル的なおくしゅりをキメる手もありますが温存しますか?
三城郷ミチカ:あっほんとだ!
GM:忘れとる!
GM:でもブルゲよく忘れるのわかる
賀茂喜一:なんかクライマックスに使うものとしてインプットされちゃう
三城郷ミチカ:やっぱりブルゲキメます!行動値+5!
GM:そうですね。クライマックス用にヤクを取っておいてもいいでしょう……使った!
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を5(→ 5)増加 (93 → 98)
GM:じゃあ最速は行動値19のミチカさん。ちなみに、Eロイスはそこそこの数あります。
三城郷ミチカ:はい!マイナーは引き続きなしで…
三城郷ミチカ:メジャー《光の舞踏》LV1《ピンポイントレーザー》LV4《シャドーテンタクルス》LV1《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》LV3
三城郷ミチカ:姫歌ちゃんを攻撃します。
賀茂喜一:先程の支援でメジャーダイス+6D、C値-1です。
GM:シャドテン便利だな~
三城郷ミチカ:先生のパワーが流れ込んでくるぞい!
《テルプシコラ》八坂姫歌:《フラッシュゲイズ》。判定ダイスを-6。
賀茂喜一:パワーは互角
三城郷ミチカ:ぐぬぬ!だがまだダイスは潤沢!
三城郷ミチカ:11dx6+4
DoubleCross : (11DX6+4) → 10[2,2,4,5,7,8,8,9,9,9,10]+10[3,4,5,6,6,10,10]+10[4,9,10,10]+10[2,9,10]+10[2,10]+10[7]+3[3]+4 → 67

GM:めちゃくちゃ腐ってくれれば勝利の女神でワンチャン……!
三城郷ミチカ:回った
GM:あっあかんこれ
賀茂喜一:つよ
《テルプシコラ》八坂姫歌:3dx+1 5回くらいクリティカルすれば勝利の女神できるかも。
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[4,5,10]+9[9]+1 → 20

GM:頑張ったけどダメ!
賀茂喜一:ちょっと頑張ってる!
賀茂喜一:応援飛ばしておこう。《凍てつく刃》ダメージ1D10+9です。
GM:さすがにあかんかったです。これ以上の妨害もなし。
GM:容赦ねえ
三城郷ミチカ:当たりましたね。では……
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (90 → 92)
GM:ヌッ
三城郷ミチカ:このタイミングでRHOを公開します。
賀茂喜一:なにっ
GM:どうぞ! 貼り付けちゃってください。

◆PC2 三城郷ミチカ(PL:ヤヒロギンジ)
・シナリオロイス:《ネスト》 P:興味/N:憤懣
君は以前、こっそりと《八竜》について調べたことがある。
八竜の一角、《幻竜》ミストルテイン──この竜は人体の錬成、つまり死者の蘇生すら可能とするからだ。
ノドス消失事件で行方不明となった君の弟、三城郷ミツル。もし彼の蘇生が失敗すれば、彼はまだどこかで生きているという何よりの証拠となるだろう。

……しかし死者の蘇生は条件も厳しく、『強い想いの詰まった遺品』と『88体の新鮮な死体』が必要となる。死者の復活のために新たな死者を出す──地下墓地の守護者としてはけして認められない行為だ。君はミストルテインに関する調査を打ち切った。

そして今。八坂姫歌が持ち去ったカードキーは、間違いなく彼女の兄のものだった。
八坂が兄の蘇生を願っている可能性は高い。……だが、蘇生の条件までを詳しく知っているのだろうか?
もし彼女が《ネスト》に体よく利用されているのならば、断固として止めなくてはならない。

このRHOはミドルシーン以降、八坂姫歌が登場しているシーンであればいつでも開示できる。

・オートアクション:《真相開示》
シナリオ1回。あなたが『八坂姫歌』に攻撃を命中させた直後に使用する。
この攻撃に対するガード・ダメージ軽減系エフェクトを無効化し、またバッドステータスの重圧を与える。この重圧は通常の手段では回復できず、バッドステータスを回復するエフェクトの使用か、シーンの終了によってのみ回復できる。
あなたが知る死者蘇生の真実は彼女を大いに動揺させ、戦闘意欲を削ぐだろう。

GM:このRHOメチャ長いな……GMはもっと推敲しなさい
GM:RHO効果は使用しますか?
賀茂喜一:必要な死体の数多い!
三城郷ミチカ:ここで軽減されたらマズイことになるし……使います!
GM:了解です。では改めてダメージをどうぞ!
三城郷ミチカ:7d10+12+1d10+9 装甲無視
DoubleCross : (7D10+12+1D10+9) → 40[3,6,5,3,7,6,10]+12+8[8]+9 → 69

賀茂喜一:出目もよい
GM:ギエ~
GM:HPは44。それに謎の装甲値8もあったんですが、圧倒的に耐えられないですね。
GM:本来は《光の守護》で無効化する予定だったんですが、重圧で使用不能。よって戦闘不能です。
三城郷ミチカ:やった~!
GM:戦闘は君たちの勝利! 演出をどうぞ。
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を7(→ 7)増加 (98 → 105)
賀茂喜一:凍てつく抜きだとピッタリだ

三城郷ミチカ:「姫歌ちゃん。聞いて」ドローンが周囲に集結し、目の前の少女を威圧する。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「何を、今更……!」 足は止めない。動き続け、ドローンに向けて射撃を続けている。
賀茂喜一:ライフルの射撃と、ドローンの編隊。
賀茂喜一:共に手の内を知り、数を頼みとする中に時折、燃え上がる折り紙が割り込む。
賀茂喜一:機体に追随する"亀"が被害を引き受け、代わりとして自由なドローンの飛行をサポートする。
賀茂喜一:徐々に両者の手数の違いとなって現れる。
三城郷ミチカ:「貴方は、すべてを知らされていない。死者を蘇生する条件は……」
三城郷ミチカ:「ミストルティンが求める代償は、もう一つある」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……!?」
三城郷ミチカ:「『強い想いの詰まった遺品』。それは確かに間違ってない。昔、私が調べた内容とも一致する」
三城郷ミチカ:「……みんなには黙ってたけどね。こっそり調べてたの」
三城郷ミチカ:「アトラが言うほど、私だって何もしてないわけじゃないんだよ?」
三城郷ミチカ:「けど……無駄だった。もう一つの条件を知ったら」
三城郷ミチカ:「決して、使うわけにはいけない」
三城郷ミチカ:唇を引き結んで、八坂を見る。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……胸を張って再会できないような、条件」
三城郷ミチカ:「……それはね」
三城郷ミチカ:「死体だよ。『88体の新鮮な死体』」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……!?」
三城郷ミチカ:「一人の人間を生き返らせるために、88人の命を犠牲にしないといけない」
賀茂喜一:「死体……?」
三城郷ミチカ:「でも……わかってる。計算の話じゃないよね」
GM:遺品に宿った思念をもとにした、生体AIの錬成。……擬似的な魂の錬成。
GM:だが、人間を蘇らせるにはそれだけでは足りない。器が必要だ。ヒトを宿すにふさわしい、作り物ではない肉の器が。
GM:ミストルテインの稼働実験によって得られた、最良な器の素材。それこそがミチカの調べ上げた、88体の死体だった。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「…………そうですよ」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「計算じゃ、ないんです。ただもう一度大事な人に会いたくて……話したくて」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「ほんの数秒でいい。笑顔を見たくて……」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……でも」 アサルトライフルを取り落とす。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……そんな手段じゃあ。兄さんは笑ってくれないですね、きっと……」
三城郷ミチカ:「……例え何人殺したとしても、一目会いたい。そのくらい大切な人がいる。その気持ちは、間違いなんかじゃない」
三城郷ミチカ:「でも、気持ちが正しければ何をしても良いわけでもない」
三城郷ミチカ:「実を言うとね……88人の死体。このノヴァリスで、それを用意できる機会が二度あったの」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「はは。……二度もチャンスを逃したんですか」
三城郷ミチカ:「うん。紛争で300人が犠牲になった時と、革命で理事会を打ち倒した時」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「死人はもう喋らない。どさくさ紛れなら、誰も気づかない」
三城郷ミチカ:「私達合コンの立場なら、秘密裏にそれを集めることも出来たかもしれない」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……なのに、どうしてです?」
三城郷ミチカ:「……それをやっちゃったら、もう彼らを待つ資格なんてなくなっちゃうよ」
三城郷ミチカ:「私は、弟を蘇らせたかったんじゃない。どこかで生きているって証明したかっただけ」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……"ノドスが在った場所に向けて手紙や贈り物を流すのは、鎮魂のためじゃない"」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「"いつか、どこかに、どれか一つでも、それが届くと信じているから"……」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「そうか。私と委員長は同じだと思ってたけど……」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「諦めた私とは違った。委員長は、本当に、心の底から……待ってるんですね」
三城郷ミチカ:「……姫歌ちゃんも」
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃんも、もう少しだけ、待ってみない?」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……」 目元を拭う。
《テルプシコラ》八坂姫歌:「……都合のいい申し出だとはわかっています。それでも、二つ、お願いさせてください」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「私。もう一度、委員会に戻って……大事な人の帰りを待ちたいです」
三城郷ミチカ:「……うん」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「そのためにも、いっしょにネストを止めてください。……お願いできますか」
三城郷ミチカ:「……うん、うん」
三城郷ミチカ:「確かに、聞き届けました」泣きそうな顔で笑う。
三城郷ミチカ:「えへへ、良かった~!みんなに怒られないで済みそう!」
賀茂喜一:静かに拍手をしながら近づく。「どうやら、上手く収まったみたいだね」
《万刃車》紫藤しぐれ:「まだだぞお前ら! 今頃はコンジャラーとか、あとコンカラー……名前似ててややこしいな……が、悪事を働いてるはずだ。見ろ!」
GM:発電所のあるB44Fは、プロト・メサイアと研究所エリアの境目だ。遠くには市街地が見える。
GM:銃撃のマズルフラッシュ。そして、荒れ狂う氷。ヨルムンガンドが戦闘しているのは間違いない。
三城郷ミチカ:「あれは……」目尻の涙を拭って目を凝らす。
賀茂喜一:「どうしたのかなしぐれさん。……おや」
GM:ネスト指揮官の《コンカラー》……彼女を止めない限り、しぐれや八坂のように騙される者は増え続けるだろう。
《万刃車》紫藤しぐれ:「強者は最後まで油断をせんものだ。行くぞ! 悪の野望を止めるのだ!」
賀茂喜一:「うん。どうやら、一件落着にはまだ早いようだ」
賀茂喜一:「親睦を深めてお茶をする時間もないけど……皆、動けるかい?」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「はい。全力戦闘は無理ですけど、サポートくらいは」
《テルプシコラ》八坂姫歌:「委員長は私を見捨てず、助けてくれました。今度は、私が……!」
三城郷ミチカ:「大丈夫。気負わなくて良いから、一緒に行こう、姫歌ちゃん」
三城郷ミチカ:「合同カタコンベ保全委員会は、死者の眠りを乱す者に容赦しません」
三城郷ミチカ:「それから、命を粗末にする子のこともね」
三城郷ミチカ:「まとめてお説教してあげましょう」



GM:同時刻。ミラ収容ケージ前、隔壁エリア。

《コンジャラー》[16]

10m

アトラ[12] シェン[9]

GM:こちらも戦闘を開始しましょう。ラウンド1、セットアップから。
リャン・シェンシィ:ないです。
アトラ・アーリーバード:ありません
GM:こちらも特になし。では……
アトラ・アーリーバード:こいつら速いな……
コンジャラー:マイナーなし。メジャーで《疾風剣》《居合い》《獅子奮迅》《原初の赤:ペネトレイト》で、二人に攻撃。
コンジャラー:使用武器はNC:105p掲載のグリーフローズ(すごいワイヤーウィップ)です。当たるとラウンド間の全判定値が-5。
アトラ・アーリーバード:嫌すぎ
コンジャラー:6dx+24
DoubleCross : (6DX10+24) → 10[1,1,2,2,9,10]+8[8]+24 → 42

リャン・シェンシィ:え〜嫌だな…
アトラ・アーリーバード:固定値も高いし回ってる!
リャン・シェンシィ:守りの弾は100超えるまでは切らなくていいかなと思っていたが そういうわけにもいかないか
コンジャラー:リアクションダイスは-6。ただし、判定不要で成功するような……なんかがあれば……リアクション可能とします。
リャン・シェンシィ:うぐ〜〜
GM:もちろん普通に喰らってくれてもいいぞ!
リャン・シェンシィ:リアクション、PS「臨時招集開門」《守りの弾》。判定に1つ目のマスターズコネクションを使用。
アトラ・アーリーバード:!
GM:来るか……!
リャン・シェンシィ:これで……私の手番は消えますが攻撃は失敗
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を5(→ 5)増加 (92 → 97) 
GM:あっそうだ!
GM:ではコンジャラーの攻撃は失敗!
GM:一応確認しましょう。シェンさんは他に何か宣言はありますか?
リャン・シェンシィ:えーとじゃあ
リャン・シェンシィ:RHOを公開します!
GM:どうぞ! 貼り付けちゃってください。
アトラ・アーリーバード:おお~

◆PC3 リャン・シェンシィ(PL:いちま)
・シナリオロイス:《ネスト》 P:興味/N:憤懣
数日前。君は《コンジャラー》から、ノヴァリス転覆を狙う地下組織──《ネスト》への勧誘を受けた。
内容は簡単だ。数日以内に、シェンが警備する廃研究所への襲撃がある。その襲撃を見逃し、ネストの邪魔をするであろう追手を地上で足止めしてほしい──そうすれば君をネスト幹部として迎えよう、というものだ。

ネストはかつて凍結された生体兵器の復活を目論んでいる。
成功すれば、たしかに彼女らはノヴァリスの覇権を握る存在となるだろう。

……君の心は決まっている。今の君はアトラ・アーリーバードの部下であり、グレート・バビロンの会計だ。
行政官として、『契約書』の使い手として、組織を裏切って二重契約を結ぶことなどできない。
見せつけてやるべきだろう。ノヴァリスは堅固であり、そう簡単に転覆などできないと。

このRHOはミドルフェイズ以降、いつでも開示できる。
Rハンドアウトを公開後、1シナリオに1回、シェンが攻撃を当てた時、もしくはシェンが攻撃を無効化した時、以下の効果を発揮できる。

・オートアクション:《能力看破》
シナリオ1回。あなたがコンジャラーに攻撃を当てた直後に使用する。
このシナリオ中、コンジャラーの全達成値とダメージを-20する。
あなたが培ってきた観察眼は彼女の能力を見抜き、大きく弱体化させるだろう。

リャン・シェンシィ:ていっ
GM:このRHO長いな……GMはもっと推敲しなさい
リャン・シェンシィ:というわけで、続けて「・オートアクション:《能力看破》」を使用します
GM:了解です。これは記述が漏れてますが、
GM:『攻撃を当てた時、もしくはコンジャラーの攻撃を無効化した時』が条件ですね。
リャン・シェンシィ:あっ上のとこだけ修正してて本文の修正忘れてた 失礼

GM:……コンジャラー。ジェネシスインダストリアルアカデミー高等部二年生。
GM:変幻自在、対応不能の風の魔術師を謳ってはいるが──その能力は、シェンの能力に非常に近い。
GM:ハヌマーン能力を応用した『呪文めいた奇声』でミスディレクションを誘い、相手に絶対的な死角を生み出し──
GM:そして、一瞬だけポータルを開き、ドローンに攻撃させる。
コンジャラー:「バカな女だ。アロン・ハブリト」
コンジャラー:「三日前──わざわざネストに勧誘してやッたのに、断るなんて……!」 手をかざす。
コンジャラー:「《συντριβή(押しつぶせ)》!」
リャン・シェンシィ:「ね。コンちゃんってさ、スポーツとか見る方?」
リャン・シェンシィ:その言葉を意にも介さず、呑気に訊ね返す。
GM:今のシェンならばわかるだろう。君たちの後方にゲートが開き、真空の刃を射出するドローンが攻撃を仕掛けてくる……!
リャン・シェンシィ:「ファストドロウってあるでしょ。アメリカンの映画とかで、よーいドンで抜いて相手を撃つやつ」
リャン・シェンシィ:「普通の人間がやると一発で決着しちゃうんだけど、オーヴァード同士の競技だと何発も撃つ事になるんだよね」
リャン・シェンシィ:「なんでだか分かる?」
リャン・シェンシィ:分かっている。だが、まだ振り返らない。
リャン・シェンシィ:ぺらぺらと喋りながら得物を小型のハンドガンへと持ち替え、眼前にふわりと浮かした契約書を撃ち抜く。
リャン・シェンシィ:燃え落ちる契約書から溢れ出る澱が、シェンの肉体へと流れ込む。
コンジャラー:「オーヴァードは回避や知覚に優れているからね」
リャン・シェンシィ:脳神経に突き刺すような痛みが浸透すると同時──視認する世界が紅く、緩慢になっていく感覚がある。
リャン・シェンシィ:シェン自身とて本来、ノイマンとしての高速思考能力を持っている。しかし契約書を介して借り受けたこれは、そこから更に一線を画する戦闘反射機能。
コンジャラー:「当たらない時は、とことん当たらない。……もっと、も」 シェンの主観で、コンジャラーの言葉が鈍化する。
リャン・シェンシィ:速度特化したハヌマーン同士が対峙する中で、互いにその相手を踏み越えるべく研磨されたアスリートの異才。
コンジャラー:「ボクの、能力は」「知覚だのなんだの」「では」「対応」「不可能──」
リャン・シェンシィ:「半分は正解だけど、回避じゃない」
リャン・シェンシィ:「トッププレイヤー同士が立ち会えば──お互いに、相手が撃った弾を撃ち落として弾く」
リャン・シェンシィ:言い放った声が相手に届くよりも速く、銃口がゆるりと動く。
リャン・シェンシィ:—
リャン・シェンシィ:[契約者:ハイネ・クラーク / 能力名:《ブラッド・ティアーズ》]
リャン・シェンシィ:ノヴァリスにおけるクラシック・ガンスポーツのトッププレイヤーだった女だ。
リャン・シェンシィ:知らず自身のスポンサーが対戦相手を買収していた事実を後から知った彼女は、それまでに獲得した七つのタイトルを放棄し、一切自堕落に生きていく事にした。
リャン・シェンシィ:つまり、より多く金を出してくれる者に靡くということだ。
リャン・シェンシィ:他企業に用心棒として雇われていた彼女を、シェンは高値で買った。
リャン・シェンシィ:現役時代の倍近い俸給と、「勝者が誇りを持てる銃競技の舞台を取り戻す」という言葉によって。
リャン・シェンシィ:それが、彼女をノヴァリスに縛る数多くの契約の一つ。
リャン・シェンシィ:—
リャン・シェンシィ:……からん、と乾いた音が鳴り響く。
リャン・シェンシィ:《コンジャラー》の使役するドローンが放った銃弾の全てが、空中で弾き落とされた。完全には振り返らないまま、銃口だけが背後へと向けられている。
コンジャラー:「……な……!?」
リャン・シェンシィ:最も、この場に観客向けのスローカメラは存在しない。稀有な動体視力を持たない者にとっては、音色だけが結果の証明となった。
リャン・シェンシィ:「君にバカな点があったとすれば……けほっ」
GM:初めて、コンジャラーが狼狽を見せる。あるいは過去の戦いで、君は幾度か見たことがあるかもしれない。
GM:『絶対の自信が打ち砕かれた』時の表情だ。
リャン・シェンシィ:「最初に私の前で力を使ってみせた事かな。油断でしょ、あれは……」
リャン・シェンシィ:言いながら目眩を覚えて、呻き声と共に額を抑える。碧色の眼から、どろりと真紅の血が溢れ出る。
コンジャラー:「……うるさいぞ。うるさい!」「だからどうした!」
リャン・シェンシィ:「あは、やっぱ自分で使うとキツいな〜これ」
リャン・シェンシィ:脳への過剰な負荷によって射撃後に眦から血を流す。故に、おぞましき王者ハイネ・クラークは《ブラッド・ティアーズ》の名で知られた。
リャン・シェンシィ:「もう君の技の種も割れてるし。これくらいなら余裕で落とせちゃうね〜ってこと」
リャン・シェンシィ:鈍く響く頭痛を堪えながら、強がって笑う。能力負荷に耐えられるのは、実の所あとそう何度もない。それを読まれたくない。
コンジャラー:「黙れ! ボクの能力を見抜いたのはお前だけ……」
コンジャラー:「そして、お前はもう疲労困憊だ。隣のでくのぼうを仕留めればいいだけだなァーッ!」

GM:イニシアチブ。行動値12、アトラちゃんの手番。
アトラ・アーリーバード:隣? 隣には既に居ない。
コンジャラー:「……え?」
コンジャラー:「え」
アトラ・アーリーバード:「言うに事欠いて、このアトラ様を」
アトラ・アーリーバード:マイナー。コンジャラーに接敵。
コンジャラー:「(速……)」
アトラ・アーリーバード:シェンの対策が成ったかなど確認もしていない。すべてが自分の都合よく行くと信じている。
アトラ・アーリーバード:明けの太陽が、自らの喊声に恐れて飛び上がったのだと信じる雄鶏のように。
アトラ・アーリーバード:あるいは、自らの美しさに惹かれ愛を囁きに来たのだと信じる朝顔のように。
アトラ・アーリーバード:無根拠な誤謬、いきすぎた自惚れのもと決然と駆け剣を鞘走らせる。
アトラ・アーリーバード:雨月夜シオンのようなほんものの英雄には比ぶべくもない。トランペッターの主のように勤勉で周到な反逆の徒でもあり得ない。
アトラ・アーリーバード:いささか声がでかく見栄えがして……巡り合わせのもとに、その無鉄砲を幾ばくの他者にも伝染させてしまっただけの、飛んで火にいる夏の虫。
アトラ・アーリーバード:支える者が居なければ、すぐに燃え尽きてしまう、それだけの女。だが、既にそこにいる。
アトラ・アーリーバード:《コンセントレイト》《光の舞踏》シザーリッパーで攻撃
コンジャラー:《原初の紫:ジャミング》。判定ダイスを-3……!
アトラ・アーリーバード:こいつ、そんなものまで!
GM:本来は達成値マイナスとジャミングでデバフをかけまくり、高い固定値で切り払いしまくる無敵のユニットでした(過去形)
アトラ・アーリーバード:7dx7+4 怖すぎるぜ だがもはやドッジ固定値はないも同然! くらえ!
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,1,3,4,5,7,10]+10[4,7]+10[9]+5[5]+4 → 39

GM:ウワーッ高い!
コンジャラー:いちおう《切り払い》します……達成値は-20。
コンジャラー:6dx-2
DoubleCross : (6DX10-2) → 10[1,3,5,7,9,10]+5[5]-2 → 13

GM:ダメ!
アトラ・アーリーバード:威力に不安があるけど……まあいいか。達成値このまま
アトラ・アーリーバード:4d10+14+3+1 装甲無視攻撃です
DoubleCross : (4D10+14+3+1) → 26[3,10,10,3]+14+3+1 → 44

アトラ・アーリーバード:いい感じ!
GM:ひえ~死ぬ
GM:こいつはマジで防御が紙! 全部切り払う想定だから……!
リャン・シェンシィ:ざんねんだね〜
アトラ・アーリーバード:うっし!
コンジャラー:ということで、唯一の防御手段を切ります。《虚無への回帰》でダメージを0に。
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を4(→ 4)増加 (76 → 80)
コンジャラー:そして、《原初の白:蒼き悪魔》。アトラに15ダメージを返す。
リャン・シェンシィ:げーっ
アトラ・アーリーバード:こいつ! やるやんけ HP9です
GM:死んでねえ……!
アトラ・アーリーバード:さっきの貰ってたらもう1リザいかれてたんだ
アトラ・アーリーバード:では演出します。

アトラ・アーリーバード:視野が狭い故に意思決定が速く、思考停止も速く、行動も速い。
アトラ・アーリーバード:虹のスペクトルが手元で煌めき、"コンジャラー"を一刀両断しようと振るわれる──が。
GM:コンジャラーは、ディメンジョンゲート使いである事を徹底的に隠匿している。
GM:ミスディレクション。ゲート。どちらがバレても、自分の能力が看破されることに繋がるからだ。だが……
コンジャラー:「(ダメだ)」「(このクソ女……!) (速すぎる!)」
コンジャラー:とっさにゲートを目の前に開いた。見えるのは、ロケットランチャー搭載の砲撃ドローン。
コンジャラー:能力バレと自爆リスク。その両方を差し出し、ギリギリでアトラの攻撃をしのいだ。
GM:ロケット弾がアトラの至近距離で爆発します。致命傷ではないだろうが、相手への攻撃もできなかったかもしれない。
アトラ・アーリーバード:クーロン爆発による熱を伴わぬ破壊が、邀撃の砲を真っ二つに断ち割り、爆散させる。
コンジャラー:「はあっはあ……待てアトラ・アーリーバード! 八竜だぞ!」
コンジャラー:「そこらの野良ドラゴンとは比較にならんほどの、生体兵器! わかるだろう!」
アトラ・アーリーバード:「ぐっ……! 貴様言ったなあ……! でくの棒だと?」
コンジャラー:「手に入れればノヴァリスの王になれるんだぞ……! 協力しよう!」
アトラ・アーリーバード:「許さーーーーん!!」
アトラ・アーリーバード:話を聞いていない。
コンジャラー:「アロン・ハブリト!」
コンジャラー:「このバカを説得しろ! バビロンとネストが手を組めば、文字通りノヴァリスを支配できる!」
リャン・シェンシィ:まだ能力は残っている。後方からアトラの進路を害する砲撃や弾丸の破片を弾き飛ばしている。
コンジャラー:「唯一無二のチャンスなンだぞ!」
アトラ・アーリーバード:「シェン。ネストとやらと組む価値があると思うか?」
リャン・シェンシィ:「あはは、まさか」
アトラ・アーリーバード:けほ、と煙に噎せこんだ唾を吐き捨て。くしゃくしゃの髪を漉く。
アトラ・アーリーバード:「じゃあダメ」
リャン・シェンシィ:「だってあの子達……不自由な命令に救われてたとか、革命で散っておけばよかったとか」
リャン・シェンシィ:「リーダーぶってるけど、ほんとのとこ奴隷根性が染み付いちゃってんでしょ」
リャン・シェンシィ:「世界を引っ張っていける器じゃないね」
アトラ・アーリーバード:「全くだ。さっさと平伏して下につけ」



GM:イニシアチブ。クリンナップとセットアップ……はなさそうだから、2ラウンド目にいきましょう。
GM:まずはコンジャラーのわるあがき。
アトラ・アーリーバード:イェイイェイ
コンジャラー:メジャーで《疾風剣》《居合い》《原初の赤:ペネトレイト》。アトラちゃんに攻撃します。
コンジャラー:6dx+4  ドッジダイスは-6!
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,4,5,5,8,10]+3[3]+4 → 17

アトラ・アーリーバード:ヒエ~避けられない!
アトラ・アーリーバード:とはいえ守りの弾を使わせるほどでもないな。侵蝕低いし
リャン・シェンシィ:そうですね ここは温存したさ
アトラ・アーリーバード:ガード。ダメージどうぞ
GM:しかしHPは9……! 頑張れば殺せるぞ!殺せコンジャラー!
コンジャラー:2d10+1 装甲は無視。
DoubleCross : (2D10+1) → 5[3,2]+1 → 6

アトラ・アーリーバード:装甲無視だしまあまあ死ぬんだよな
GM:こいつカス!
アトラ・アーリーバード:うそだろ
GM:ここはアトラちゃんリザレクトに追い込めると思ったんだけどな……w
アトラ・アーリーバード:シザーリッパーのガード値が2とからしいので4点貰って生き残ります
GM:演出は後でするので、このまま行動値12のアトラちゃんの手番にいきましょうか。
アトラ・アーリーバード:じゃあいくぜ!
アトラ・アーリーバード:《コンセントレイト》《光の舞踏》《イェーガーマイスター》コンジャラーを攻撃
GM:イェーガーマイスターまで乗ってる!
アトラ・アーリーバード:撃ち漏らしたら……やだからね! 妨害は!
コンジャラー:当然します。《原初の紫:ジャミング》。判定ダイスを-3。
コンジャラー:ファンブルしてくれれば生き残れるかもしれない
アトラ・アーリーバード:8DX7+4 ダイスボーナスゲットだ
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[3,4,6,6,7,7,8,10]+10[2,2,3,7]+2[2]+4 → 26

GM:カスみたいな切り払いがめちゃくちゃ頑張る可能性もありますが、NPCカードなどでの上乗せはしますか?
アトラ・アーリーバード:しません。これで!
GM:後悔するがいい……!
コンジャラー:6dx-2 切り払い。
DoubleCross : (6DX10-2) → 10[1,2,3,4,6,10]+9[9]-2 → 17

GM:あっ本当に頑張ってる
GM:頑張ってるけどダメだよ!
アトラ・アーリーバード:本当に頑張らないで
リャン・シェンシィ:がんばるんじゃね〜
アトラ・アーリーバード:3D10+38 装甲無視
DoubleCross : (3D10+38) → 12[3,1,8]+38 → 50

アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を8(→ 8)増加 (80 → 88)
GM:HPは29でした。増強エフェクトなどは全くなし。
GM:コンジャラー、戦闘不能です。演出をどうぞ。
GM:いや、先にちょっとだけコンジャラーの攻撃演出をしておきましょう。
アトラ・アーリーバード:はーい

コンジャラー:「こうなれば……!」 もう隠す必要はない。ゲートを複数オープンし、ジェネシスの個人用格納庫につなげる。
GM:ゲートの向こうでは、一斉に戦闘用のドローンが起動しているのが見える。あと20秒……25秒あれば、
GM:この閉鎖空間に、大量の増援が駆けつけたのかもしれない。
アトラ・アーリーバード:「射線切れ、シェン!」
リャン・シェンシィ:「りょーかいっ」
アトラ・アーリーバード:ゲートの奥から狙う銃口への対処を短く命じる。それから──
リャン・シェンシィ:額が焼け付くように痛い。世界が少しずつ元の速度を取り戻しつつある。
リャン・シェンシィ:歯を食いしばりそれを押し留めながら、十二発の射撃。あるいは放たれた弾を撃ち落とし、あるいは銃口そのものを爆破する。
アトラ・アーリーバード:ルートが出来た。
コンジャラー:「なぜだ……なぜ」
アトラ・アーリーバード:視線と殺意と踏み込みと斬撃が同時。洗練させた輝刃の閃きが苦し紛れの防御落下物の分子構造を削り飛ばし抉り込み、正電乖離による豪快な破断をもたらす。
アトラ・アーリーバード:アトラのオーヴァード能力は強力だが、分析・対策を成されぬよう詳細は公に秘匿されている。
アトラ・アーリーバード:迷いなく振るわれた剣が手元を虹の閃光に霞ませ阻むすべてを真っ二つに裂く光景は、天稟の剣士をさらなる慮外の達人と誤認させ、そうでない証拠を覆い隠した。一切の隠密行動に向かない。それは味方を鼓舞し敵を畏怖させる旗手の剣である。
コンジャラー:「FHの指示は絶対だったのに。この学園都市を作り上げたのもFHなのに」
アトラ・アーリーバード:閃光と轟音。
コンジャラー:「その庇護から抜け出た、お前らみたいな愚か者が」
コンジャラー:「どうして、こんなに、強────」
アトラ・アーリーバード:それが、ついに"コンジャラー"を捉える。
GM:回避はできない。元から偽装と不意打ちに全振りしている能力者だ──タネがバレてしまえば、これほど脆いものもないだろう。
アトラ・アーリーバード:「わからんか。そんなものは決まっている!」
アトラ・アーリーバード:「真に絶対なものが、この私だっただけのことだ。ククク、ハハハハハッ!」
アトラ・アーリーバード:「愚かな問いをありがとう。お陰で私の立ち位置を再確認できたとも!」
GM:コンジャラーは何か罵ろうとしたかもしれない。もっとも、その前にアトラの一撃が直撃した。
コンジャラー:「……クソッ」 その一言を最後に、倒れる。戦闘不能。
アトラ・アーリーバード:一切質問者に響かないであろう回答を声高らかに叫び終え、剣を鞘に納める。
セキュリティシステム:【ケージのロックを解除】【RB:ミラ、面会可能です】
セキュリティシステム:【面会者は二名。アトラ・アーリーバード……リャン・シェンシィ。よろしければ、先へお進みください】
GM:隔壁が上がっていく。その向こうに見えるのは、殺風景な円形ドームと……白銀のロングヘアの少女。ミラ。
リャン・シェンシィ:「おし……勝った、ね」
アトラ・アーリーバード:「ククク、いい手際だったぞ……おお、ミラではないか!」
リャン・シェンシィ:能力の反動でふらりと膝をつく。
リャン・シェンシィ:ハンカチを取り出し、血に汚れた顔を拭っている。
ミラ:「……アトラ! 来てくれたか!」
アトラ・アーリーバード:隔壁の境界を跨ぎ、駆け寄る「当然だ」
ミラ:「いやすまないな! "初対面"だというのに、面倒をかけて!」
アトラ・アーリーバード:「………………?」
アトラ・アーリーバード:ぼこん。こぶしが入る。
ミラ:「外が騒がしかったようだが……安心しろ。私を殺せば万事解決だ。殺すための装置もちゃんと整っている!」
ミラ:壁に備え付けられたなんらかのコントロールパネルを指さそうとする。
ミラ:「うごっ」
ミラ:「なんだ急に!」
アトラ・アーリーバード:「殴ったら直るかと思って……」
ミラ:「バカかお前は! 私は古い家電製品じゃないんだぞ!」
アトラ・アーリーバード:「というかなんだ貴様、映像が偽物だと思っていたが、これも良く出来た……いや、十字冠はそうそう偽装できんはずだな……」
アトラ・アーリーバード:ぺたぺたとミラの顔とか体を触っている。
ミラ:「何を言っている。私はいつだって本物だぞ……触るなエッチ!」
アトラ・アーリーバード:「ミラ、まさか記憶処理を……」
アトラ・アーリーバード:「本当に私のことを覚えてないのか? まあ、それはそれで……」
ミラ:「ええい、それより早くしろ。あの壁面のスイッチを……赤、緑、赤の順番で操作して、認証のあとにレバーを引く」
アトラ・アーリーバード:「なお私に縋ってきたことに運命的というか、私のカリスマ的なものを感じなくはないが」
ミラ:「十字冠のシステムがあっても、それで私を確実に処分……?」
ミラ:「……おい。まさか、貴様、おい」
ミラ:「覚えているのか。十年も経っているのに」
アトラ・アーリーバード:「シェン、この奥に隠し部屋とかなさそうか?」
アトラ・アーリーバード:お疲れの部下を労う気配は特にない。
アトラ・アーリーバード:「……む」
GM:隠し部屋はありません。強いていえば、プロト・メサイア市街地まで直通のリフトがあるくらいだろう。
リャン・シェンシィ:「……ん、じゃあ調べてみるね」
GM:緊急用の脱出口だ。戻る時は、いちいち隔壁を操作しなくてもいいだろう。
リャン・シェンシィ:なさそうだな……とは思いつつも一応、少し疲れた様子を見せつつ壁面を調べたりしています。
アトラ・アーリーバード:「妙な奴だな、なんで忘れると思ったんだ」
ミラ:「十年も経っているんだぞ!? 子供の頃に一瞬だけ会ったレネゲイドビーイングなど、忘れていると思うほうが自然だろうが!」
リャン・シェンシィ:ミラちゃんの事に関しては基本的にアトラちゃんに任せた方が良い方に進むだろうと考えている。危なくなったら介入するために注意を払ってはいるが。
アトラ・アーリーバード:「まあ、本人なら別にいい」ひょい、とミラを抱える。あの時より背が伸びたのだ。
ミラ:「……それに、どうせ死ぬのだ。現世への未来は少ないほうが……」「ひえっ」
ミラ:抱きかかえられる。
アトラ・アーリーバード:RHOの効果『開示』を宣言します。
GM:どうぞ……!
アトラ・アーリーバード
開示:『ミラ本体』が登場しているシーンであればいつでも開示できる。あなたは過去の約束を守り、ミラをグレート・バビロンで保護することとなる。支援NPC:星川ミラを獲得する。

アトラ・アーリーバード:「死ぬほど困ってるんだな」
GM:OKです。シナリオ1回、ミラのNPCカードを獲得しました。
ミラ:「……そうだ。八竜が目覚めれば学園都市は大惨事になる」
ミラ:「そして、私さえ死ねばすべてが丸く収まる。迷う理由があるか?」
アトラ・アーリーバード:「迷っているように見えたか?」
ミラ:「いや。八竜に関する情報を得れば、一寸も迷わず私を殺してくれると思って……思っていたんだが」
ミラ:「……早くしろ。あまり長く話すと決心が鈍る」
アトラ・アーリーバード:「ハハハ。困っているかと聞かれれば、貴様は応と返す他はない」
アトラ・アーリーバード:「そしてかつての約束を覚えているか? ミラ、貴様はあれを、まさか対等な契約だなどと自惚れてはいないだろうな」
アトラ・アーリーバード:「力は貸してやる。どう貸すかは私が決める」
ミラ:「なんだとぉ……!?」
ミラ:「では、まさか」
ミラ:「貴様がここに来たのは。私の依頼を果たすためではなく……」
アトラ・アーリーバード:「貴様を連れ帰って可愛がってやるためだ!」
ミラ:「このバカ女ァーッ!」
アトラ・アーリーバード:高笑いとともにミラを抱き上げ、くるくると振り回す。
ミラ:「うわーっやめろ!」
アトラ・アーリーバード:「凱旋だシェン、帰るぞ!」
リャン・シェンシィ:(なんか……確かに我の強さとかはアトラちゃんそっくりだな……)装置を調べつつ横目で二人のやり取りを見ている。
ミラ:「おいッシェンとかいうの! このバカを説得してくれ!」 コンジャラーと同じことを言っている。

GM:というところで、
GM:シェンさんは一つ判定をやってもらいましょうか。<情報:ノヴァリス>もしくは<知識:機械工学>で難易度8。
リャン・シェンシィ:むむっ
リャン・シェンシィ:知識でやっちゃおう
アトラ・アーリーバード:なんだなんだ
リャン・シェンシィ:9dx>=8
DoubleCross : (9DX10>=8) → 9[1,1,2,3,3,4,6,9,9] → 9 → 成功

GM:成功すると壁面のモニターから、市街地の現在状況を確認することができます。
GM:OKです。では……



GM:──同時刻。プロト・メサイア、中央広場。
コンカラー:「はあ……はあ……!」
コンカラー:「まだなのかコンジャラー! ミラの確保は!」
コンカラー:「テルプシコラ! 万刃車! 爆弾はどうしたーッ!」
GM:天王寺が率いる対ヨルムンガンド足止め部隊はすでに半壊し、多くが氷漬けになっている。
GM:別働隊からの連絡がなく、予定していたより遥かに長い時間の戦闘を強いられているのだ。全滅していないだけマシだろう。
白霞ヨル:『無駄ですよコンカラー様。……コンジャラーと名前似てて呼びづらいですね……』
白霞ヨル:『念入りに策を練ったつもりでしょうが、アトラ様たちの作戦勝ちです。今頃はミラも発電所も、完璧に守りきっていることでしょう!』
コンカラー:「……なんだと……!」
白霞ヨル:『どうか剣を収めてください。……私は存じております』
白霞ヨル:『学園転覆を企み生徒たちを扇動する、ネストの真のリーダー。──それは貴方ではなく』
白霞ヨル:『我らが弟。八竜の"黒"』 『黒竜ニーズヘッグなのでしょう』
GM:黒竜ニーズヘッグ。『影を用いた精神操作』と『負の感情を糧とした自己成長』の特性を持つ、対人特化兵器。
GM:数年前、彼はテミス計画の凍結によって居場所を失った。……八月革命で、天王寺のような親FH派が居場所を失ったように。
GM:普通の社会に居場所のないアウトロー達は、自然とひとところに集まる──それが、『ネスト』。行き場を失った者たちの、最後の棲家。
GM:ニーズヘッグとコンカラーは手を結び、ネストを成長させてきたのだ。再び居場所を勝ち取るために。
白霞ヨル:『ニーズヘッグは兵器としての生まれに自信を持ち、実戦投入の日を待ち望んでいました』
白霞ヨル:『……私は後悔しているのです。テミス計画を凍結させたことは、決して間違いではないとしても……』
白霞ヨル:『我らが弟に、どうして戦い以外の道を示してやれなかったのかと。ずっと後悔しているのです!』
白霞ヨル:『ニーズヘッグ、聞いているでしょう! 人を憎むのはもうやめましょうよ!』
白霞ヨル:『あなたに新たな道を示してくれる、とっておきの『お人好し』もお呼びしました! ですから────』
???:『────黙れ!』
GM:地下都市中の黒い影が、液体のように波打った。それはひとところに集まり──巨大な竜の姿を形作る。
黒竜ニーズヘッグ:『"アトラたちの作戦勝ち"だと!? ……バカが! はなからミラなど必要ないわ!』
黒竜ニーズヘッグ:『俺はこの一年間、ひたすらに成長してきた。……"八竜の精神ですら、自由に支配できるレベルにまで"な!』
黒竜ニーズヘッグ:『俺の狙いは……最初から』
黒竜ニーズヘッグ:『────お前を直接、支配することだ!』 影が弾ける。
GM:銀の鱗が塗りつぶされるまで、そう時間はかからなかった。

GM:シェンさんが判定に成功したので、最後の情報を開示します。

◆ニーズヘッグの目的
ネストの真の狙いはミラではなく、黒竜ニーズヘッグの精神汚染能力を用いた銀竜ヨルムンガンドの直接掌握。

ニーズヘッグの精神汚染能力は本来対人用で、同格の八竜に通用するものではない。
しかし『八月革命』でニーズヘッグが大幅に成長した結果、八竜すら制御下に置けるようになったようだ。

成長したニーズヘッグであっても遠隔で八竜を支配することは難しく、直接接触が必須となる。
今回の『ミラを狙った同時多発襲撃』は最初からブラフであり、ヨルムンガンドを油断させることが目的だったと言えるだろう。

GM:通信が繋がる。……通信システムを制御していたヨルムンガンドが、戦闘不能になったのだろう。
リャン・シェンシィ:「……」モニターを前に数秒、呼吸が止まる。
GM:発電所近くのメンバーは、今の会話が聞こえたはずだ。ミラのケージに居たものは、モニタから聞こえたはずだ。
GM:と同時に、研究所全体にアナウンスが流れる。
リャン・シェンシィ:「……やられちゃったな。これは」
アトラ・アーリーバード:「フン、間抜けめ」
セキュリティシステム:【地上へのゲートロックを解除】【銀竜ヨルムンガンド。出撃します】
GM:もはやシステムすら、影経由でハッキングされている。……このままニーズヘッグ=ヨルムンガンドが表に出て、最初に燃やされるのは──メサイア学区だろう。
GM:君たちはなんとしても、黒銀竜を止めなければならない。
葛城サレナ:『ねえちょっとどういうこと!? ヨルムンさんが黒くなってるんだけど!?』 通信機に怒鳴っている。
葛城サレナ:『どうするのこれどうするの!』
リャン・シェンシィ:「回復させた地上との通信も壊されちゃってる……これじゃ避難指示も出せないな」
葛城サレナ:『ねえ~どうするのってば!』
リャン・シェンシィ:「私らが止めるしかないね。ここで」
アトラ・アーリーバード:「うるさい。だが私に指示を仰いだことは褒めてやる」
三城郷ミチカ:『アトラ』通信が繋がる。
アトラ・アーリーバード:「向かっている!」
三城郷ミチカ:『うん。こっちも話は聞こえてた。もうすぐ合流できるよ』
アトラ・アーリーバード:「なんとしてでも止めるぞ! 生産性のない破壊行為に私のメサイアを晒すな!」
リャン・シェンシィ:「大丈夫?厳しかったら退いても良いよ」
リャン・シェンシィ:「各個撃破が一番まずいから、合流することを優先してね」通信機の向こうに話しかけつつ、一緒に走り出す。
賀茂喜一:『そうだね。まずは合流を考えよう』
賀茂喜一:『その後は止める方法を考えることになるけど……』
賀茂喜一:『皆、自信はあるかな?』
アトラ・アーリーバード:「私の零番目の部下の帰還祝いだ、革命以降、現体制のメサイアが始まって以来のめでたい日なのだぞ!」
ミラ:「……アトラが私の依頼を蹴った事に関する追求は、あとでするとして」
ミラ:「腐っても八竜の制御装置だ。私を連れて行ってくれ……役には立つ! 必ず!」
アトラ・アーリーバード:「ケチをつけさせるわけにはいかーーーん!! 自信がなくとも来い!」
ミラ:「自信はあまりないが……ないけど行くよ!」
リャン・シェンシィ:「あは、正直自信はそんなにないけど」
リャン・シェンシィ:スーツのポケットから契約書の束を取り出す。「私を信じてくれてる人は沢山いるからね」
《テルプシコラ》八坂姫歌:『ミチカ委員長、私としぐれはメサイア学区に急ぎます。全力で行けば……避難勧告くらいは間に合うかもしれない』
三城郷ミチカ:『うん。お願い、姫歌ちゃん。みんなを助けてあげて』
《万刃車》紫藤しぐれ:『たのしいバトルはお前らに譲ってやる! ありがたく思えよ!』
三城郷ミチカ:『楽しいかはわからないけど、任されました』
リャン・シェンシィ:「先生、他の《ネスト》の連中はどうです?」
アトラ・アーリーバード:「あっ崑崙の 貴様絶対避難誘導とか下手だろ! 待て!」
アトラ・アーリーバード:「こっちで暴れ……遅かったか……!」
三城郷ミチカ:『スケールはだいぶ大きいけど、非行に走った弟を止めるのはお姉ちゃんの役目だもんね』
賀茂喜一:『《ネスト》の子たちは混乱が広がらないように、地上の方で待機してもらってるよ』
《万刃車》紫藤しぐれ:既に返事がない。《万刃車》の避難勧告とは、チェーンソーを空ぶかしして脅す行為だ。
賀茂喜一:『計画を知ってる方が人の流れも予測しやすいからね』
賀茂喜一:『よし。みんな、良い返事だ』
賀茂喜一:『正直に言うと自信はなくても良い。あるのは大事だけどね』
賀茂喜一:『皆、それぞれ自分が出来ることをしよう』
賀茂喜一:『そうすれば、きっと』
賀茂喜一:『きみ達は、凄いことが出来る────と、わたしは信じてるよ』
葛城サレナ:『さすが先生……! アトラに号令お願いしようと思ったけど、アトラよりだいぶまとめ役っぽい!』
リャン・シェンシィ:「あはは、食われちゃってるってさ」
アトラ・アーリーバード:「この状況のために呼ばれた癖に『君たちが』などとのたまうやつにリーダーシップを感じるな! もっと私を尊敬しろ!」
ミラ:「なら貴様が号令をかけろ! ノヴァリスの主になるんだろうが!」
アトラ・アーリーバード:「さっきかけた!」
アトラ・アーリーバード:「だが賀茂喜一、いいだろう」
三城郷ミチカ:『アトラ。こういうのは伝わるまで何回でも言ったほうが良いんだよ?』
リャン・シェンシィ:「ほら、選挙の演説も最後に喋った人に票が集まりやすいでしょ。印象残るから」
アトラ・アーリーバード:「うるさい。いいか、ミチカの信頼を得ているようだし、特別に貴様が偉そうにすることを許してやる」
アトラ・アーリーバード:具体的にどうすべきか特に思いついていないからだ。
アトラ・アーリーバード:「『先生』の手並、見せてみろ! できるものならな!」



GM:シーンカット。次のシーンは、地上へ向かうヨルムンガンド=ニーズヘッグを追っての戦闘。
GM:エレベーターリフト上でのクライマックス戦闘となります。
GM:ロイスのみ可能。
賀茂喜一:ロイス満枠!
GM:【満車】
リャン・シェンシィ:こちらもMAXだぜ
アトラ・アーリーバード:ミラのロイスを変更します
GM:ヌン!
三城郷ミチカ:こちらも満タン!
アトラ・アーリーバード:歓喜○/当惑
ミラ:当惑するな!
三城郷ミチカ:あっ姫歌ちゃんのロイス変更しよ
アトラ・アーリーバード:本気で死ぬとか言ってたんだ……
アトラ・アーリーバード:これだからミラは……
アトラ・アーリーバード:いじょ!
三城郷ミチカ:八坂姫歌 親愛○/罪悪感  に変更
三城郷ミチカ:以上!


◆Masterscene◆

GM:FHはなんでもありのテロ組織じゃない。……子供の頃に出会った教官がそう言っていた。
GM:確かに、好き勝手やりたいからFHに来たという人間は一定数居る。しかし過激派がヤバいのはUGNや他組織も同じことだ。
GM:オーヴァードの力を独占せず、一般人にも広めた方が良いと考える者。エフェクトのお陰で生活が楽になった障害者。
GM:UGNと反りが合わないそういった穏健派もまた、FHには多く存在するのだと教官は言っていた。
GM:それを聞いた時、思った。FHに在籍しているのは決して間違いではないと。
GM:今はUGNとFHで対立していても──人類を想う者同士、いつの日かわかり会える日が来る。
GM:立派なFHエージェントになろう。その日が一日でも早く来るように、将来のFHを支えるエリートになるんだ。
GM:そう、思っていたのだが。
《コンカラー》天王寺クロエ:「…………今日も、《ネスト》メンバーの勧誘は失敗か」 夕暮れの河川敷をとぼとぼと歩く。
《コンカラー》天王寺クロエ:「当たり前だな。生徒の大半は理事会を恐れ、嫌い、憎んでいた。だから革命が起きたんだ」
《コンカラー》天王寺クロエ:「FH側に就こう、FH体制に戻ろうなんてバカが今更居るわけもない」
《コンカラー》天王寺クロエ:「……」
《コンカラー》天王寺クロエ:「FHを信じ、未来の幹部を目指す……そんな考えは、最初から間違っていたのかもな」
《コンカラー》天王寺クロエ:「あるいは、私の人生そのものが……」
《コンカラー》天王寺クロエ:FHと同じくらい、この学園都市もまた好きだった。学園で頑張りながらFH幹部を目指せるシステムは最高だと思っていた。だが。
《コンカラー》天王寺クロエ:「……学園から出ていくしか、道はないのか」
GM:返事はない。寮へ戻るため、一歩を踏み出そうとしたその時だった。
???:「おい」
《コンカラー》天王寺クロエ:「……!?」
《コンカラー》天王寺クロエ:振り向くと、見知らぬ生徒が立っていた。今や存在しないはずの男子生徒が。
《コンカラー》天王寺クロエ:顔にはまだ幼さがある。中等部か、下手をすれば初等部か。……しかし。
《コンカラー》天王寺クロエ:その内側は、怨みと怒りに凝り固まっているようだった。
???:「お前も俺と一緒だな」
???:「幼い頃から信じてきた居場所を失った。自分の存在意義を失い、しかし死にきれずにいる」
???:「……諦めるな。誰も助けてくれないのなら、己の居場所は自分で勝ち取るしかない」
ニーズヘッグ:「もし革命を望むなら……」「このニーズヘッグが、力を貸してやる」


◆Climax◆

GM:全員登場です。いきなり戦闘ではなく少し移動ロールをはさみましょうか。
GM:医療シャワードローンで全員濡れ濡れになりながら、決戦の舞台である斜行リフトまで移動する場面です。
リャン・シェンシィ:なるほどね
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10-1(→ 8)増加 (97 → 105)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を1D10-1(→ 2)増加 (92 → 94)
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を1d10-1(→ 3)増加 (88 → 91)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (92 → 92)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を1(→ 1)増加 (92 → 93)
賀茂喜一:登場のプロ
GM:シェンさんだけめちゃ高い!



GM:プロト・メサイア市街地の北端。巨大なゲートを抜けた先には、これもまた巨大な斜行リフトが存在する。
GM:サッカーコートがすっぽり入りそうな広さ。斜め上方向にどこまでも続くシャフト。──有事の際、八竜がすぐにメサイア市街地へ赴けるよう設置された出撃用リフトだ。
GM:二体の八竜の融合体──あの黒銀竜を地上に出したら終わりだろう。しかもリフトの扉は徐々に閉じはじめている!
GM:合流した君たちは、リフトに向かって無人の市街地を猛ダッシュしている……!
GM:データ的には『予告された終焉+傲慢な理想*3』です。ニーズヘッグ=ヨルムンガンドを倒せない場合、メサイア学区は壊滅するだろう!
ミラ:「とにかくニーズ……ヨルムン……黒銀竜を追うんだ! 全員リフトに急げ!」
ミラ:「地上に出るまでがタイムリミットだぞ!」
リャン・シェンシィ:「分かってるよ〜!」息を荒げて応答する。返答するくらいの元気はあるという事でもある。
アトラ・アーリーバード:「うおおおおお!」妙にきれいな姿勢で走っている!
三城郷ミチカ:「くっ……先生、手を握ってください!」未だ遠くに見えるリフトを睨んで
アトラ・アーリーバード:「動くんだろうなリフト! なんかあいつ勝手に隔壁開けてたが!」
三城郷ミチカ:「飛びます!」
賀茂喜一:「まず、土俵に、あがる、ところからだね」明らかにインドアの走りをしている
賀茂喜一:「あ、ありがとう……!」ぜぇぜぇ。手を握ります。
GM:リフトまでは思った以上に遠い。……戦闘の負傷も影響しているのだろう。
GM:だが幸い、君たちは多くの下準備をしてきた。シェンが選定しアトラが採用した医療ドローンも、その一つと言えるだろう。
飛行型医療ドローン:『負傷者を検知』『バイタルレベルを標準値に引き上げます』
飛行型医療ドローン:『治療薬を散布。服を着ている場合、負傷箇所に液体を揉み込んでください』
GM:バシャバシャシャ!
GM:飛行してきた大型ドローンが、君たちに追走する。そしてスプリンクラーのような勢いで何かしらの液体をぶっかけ続ける。
GM:ソラリス由来の治療薬だ。傷は治るだろう……服はびしょびしょになるが。
賀茂喜一:「元旦の駅伝みたいだ……!」
アトラ・アーリーバード:「あぶぶぶっ、古……システムが古い」
リャン・シェンシィ:「わ、ぷっ……ああ、助かるけどもさ〜!」
三城郷ミチカ:「わっ、沁みる~……」先生を引き寄せて空中に浮かび上がった所で、薬剤を浴びせかけられる
葛城サレナ:「ギャーッ服が! これ……これいくらなんでも浴びせすぎ!」
賀茂喜一:「飛んでいると更にだね……」べしょりと濡れた髪がメガネに張り付く
リャン・シェンシィ:「防具の上からならこれくらいの水圧じゃないと肌まで届かないって事じゃないの?知らないけど!」
賀茂喜一:「皆大丈夫かい、濡れたままだと風邪をひくかも知れないが……」
葛城サレナ:本来はシャツの上にパーカーを着ているが、手当のためにパーカーを一度脱いでいた。飾り気のない下着を慌てて隠している。
アトラ・アーリーバード:「だが私の読みが当たったようだな!」フィットする撥水性の戦闘服の胸元を大きく開けて薬効製の雨を迎え入れている。
リャン・シェンシィ:「もー邪魔!」濡れて重くなったジャケットから必要なものだけを抜き取り、その場に脱ぎ捨てる。
ミラ:「賀茂喜一には性欲というものがないのか……!? アトラのこんな艶姿を見たら喜ぶのが礼儀だろう!」
リャン・シェンシィ:フローラルレースの黒色がブラウスに透けて見えたりするが、全くそれどころではない。
賀茂喜一:「うぅ、眼鏡のレンズが曇って……!」薬剤で濡れている
アトラ・アーリーバード:「いいこと言うなミラ!」特に状況を読んではいない。戦闘して血とか汗とか埃に塗れた状態で700m45フロアを駆け上がるのが嫌と主張しただけである。
三城郷ミチカ:「お気遣いありがとうございますただ、今は、それより……」しっとりと濡れて重くなった長い髪が顔にかかる。
三城郷ミチカ:「前!前見ましょう!リフトはもうすぐです!」慌てた様子で速度を上げる。
GM:ゲートは閉まりかけている。その奥には……ニーズヘッグに乗っ取られた銀竜、ヨルムンガンドの姿!
GM:君たちは間一髪でゲート内に滑り込むことに成功するだろう!
三城郷ミチカ:濡れた黒地のシャツが肌に張り付き、薄っすらと白い下着のラインが浮かび上がっていた。
アトラ・アーリーバード:一気に滑り込み、勢い余って何度か回転して壁にぶつかる。
アトラ・アーリーバード:「ギャッ!」
リャン・シェンシィ:滑り込むと同時に大きく息を吐くが、倒れ込む事はしない。アトラの隙をカバーするようにハンドガンを構えている。
賀茂喜一:「ギリギリだったね……」柔らかな香りに包まれながらメガネを掛け直す。
賀茂喜一:前髪をかき上げ、毛先から雫が落ちるほどずぶ濡れのまま、シャツの襟元を緩めた。
三城郷ミチカ:「ふぅ、何とか間に合いました……」羽ばたきで勢いを和らげつつ着地する。
黒竜ニーズヘッグ:『…………来たか』 アトラらを睥睨し、黒く染まった銀竜が口を開く。
賀茂喜一:目線は前に向けている。けして生徒の方を向けないからではない。
黒竜ニーズヘッグ:白霞ヨル──ヨルムンガンドとは異なる、男子の声。八竜の一角にして《ネスト》の首魁……黒竜ニーズヘッグだ。
リャン・シェンシィ:「で……ヨルちゃん、今どんな感じ? 内なる声が五月蝿くて頭痛とかガンガンくるタイプ?」
賀茂喜一:《炎の理》《アップドラフト》。ドライヤーの如き温風が皆を包み、緩やかに水分を飛ばし始める。
リャン・シェンシィ:「と思ったけどなるほど、そういう感じか」
黒竜ニーズヘッグ:『そうだ。ヨルムンガンドはもういない……この身体は俺が完全に支配した』
黒竜ニーズヘッグ:『ついでに言えば、お前たちに勝ち目もない。無駄な抵抗はやめろ』
アトラ・アーリーバード:「前半だけなら信じてやっても良かったが」
アトラ・アーリーバード:「誰が誰に勝てないだと! いい加減なことを言うなーーッ!」マジギレ!

GM:では、アトラちゃんは<知覚>か<知識:レネゲイド>で判定してください。難易度は8。
GM:戦闘に関わるEロイスが一つ発動しています。成功するとアトラちゃんが。失敗すると、アトラちゃん以外が真っ先に気づけます。
アトラ・アーリーバード:うおー! 有り余る感覚で振る!
GM:成功したけどアトラちゃんだけ気づけないとかでもいいけど……w まあ振りな!
アトラ・アーリーバード:8dx 知覚!
DoubleCross : (8DX10) → 10[2,3,4,7,8,8,8,10]+1[1] → 11

GM:おっ成功してる
アトラ・アーリーバード:これがメサイア1の成功者ってわけ
賀茂喜一:流石だねアトラさん
GM:じゃあわかります。発動しているEロイスは『究極存在』。特定条件を満たさない限り、あらゆるダメージを受けない。
アトラ・アーリーバード:ふふふ! 褒めろ褒めろ!
GM:これは擬似的な《融合》の役目も果たしています。このEロイスを解除すれば無敵状態の他、融合も解除されるでしょう。
アトラ・アーリーバード:エーーーッ!
三城郷ミチカ:流石いざって時は役に立つ女
賀茂喜一:ヤバーイ!
アトラ・アーリーバード:解除条件はわかりますか?
GM:そうですね。そうだな……このあとすぐにわかりそうですが
賀茂喜一:じゃあアレですね。ちょっと話してRHOを開示したいです。
アトラ・アーリーバード:!
リャン・シェンシィ:なーるほどね
GM:あっ、条件を提示するまでもなかった
三城郷ミチカ:先生まで!
賀茂喜一:あっ条件があったとはね
GM:一応あります。黒銀竜が一匹だけになると全員で説得が可能になり、30回くらい説得すると解除されるという方法もありました。
賀茂喜一:やりこみ要素!
アトラ・アーリーバード:それ説得っていうかせんの……
賀茂喜一:オラッ
GM:シッ!
GM:ただ、先生がRHOを出すならそれも要らないでしょう……! ではちょっと会話シーン。

黒竜ニーズヘッグ:『なぜ勝てると思う? 二体の八竜の力が合わさっているんだ』
黒竜ニーズヘッグ:『勝つどころか、勝負にすらならんわ!』
GM:学園に害を及ぼさないよう、八竜には本来リミッターがかかっている。ミラからの許可がないと解除できず、全力戦闘も行えないが……
GM:目の前の黒銀竜は、ヨルムンガンドとニーズヘッグ二人分の力で強引にリミッターを無効化している。生半可な攻撃は通用しないだろう。
アトラ・アーリーバード:「あっ! そうなるじゃないか、やっぱり前半だけなら云々も成しだ」
アトラ・アーリーバード:「こいつ、気配が一つではないぞ。何がヨルはもう居ないだ」
アトラ・アーリーバード:都合のいい部分しか聞かない女である。
三城郷ミチカ:「ヨルさんを"支配した"って言ってたもんね……つまり、貴方をその体から叩き出せば」
アトラ・アーリーバード:「まだ引きはがせるのではないか? 方法はミラかシェンに考えさせるとして……」
三城郷ミチカ:「ヨルさんは戻ってくる。戦う理由なら、それで充分だよ」
賀茂喜一:「完全に混ざったわけではないなら、なんとかなりそうだね」
リャン・シェンシィ:「洗脳って言うからにはそういうもんだろうしね。私もその前提で考えてはいたよ」考えていただけで、具体的な打開策が見つかった訳ではないのだが。
黒竜ニーズヘッグ:『はははは! 叩き出す? 引き剥がすだと? 無駄だ!』
黒竜ニーズヘッグ:『もはやヨルムンガンドの意識は、影の沼の底に完全に沈んでいる』
黒竜ニーズヘッグ:『お前たちがどれだけ声をかけようとも、やつが目覚めることなどない!』
賀茂喜一:「そうだとしても、」
賀茂喜一:「ヨルさんからは1つお願いをされてるんだ」
黒竜ニーズヘッグ:『……お願いだと?』
賀茂喜一:「うん……わたし達は、必ずしもきみに勝ちに来たわけじゃない」
賀茂喜一:「彼女はわたしにこう頼んだよ」
賀茂喜一:「きみに、『勝利と敗北以外の結果を教えてあげて欲しい』と」

賀茂喜一:RHOを公開します。
GM:どうぞ!

◆PC4:賀茂喜一(PL:缶詰)
・シナリオロイス:《黒竜》ニーズヘッグ P:庇護/N:不安
ネストから学園を守ってほしい。白霞ヨルはそう君に依頼したあと、もう一つの依頼を付け足した。

自分はテミス計画で生み出された生体兵器──八竜の弐、《銀竜》ヨルムンガンドである。
ネストの背後にいるのは弟のニーズヘッグだ。彼は戦うためだけに造られた存在でありながら、テミス計画の凍結によって実戦に投入されることがなかった。
彼はテミス計画が不要となる遠因となった学園都市を憎みきっており、生徒を洗脳してネストを組織し、ノヴァリスを破壊しようとしている。できれば彼の事も救ってほしい、戦い以外の道を示してやってほしい──。

聞けば、彼ら《八竜》は造られて十年程度だという。
『子供達が笑える世界』を夢見る君にとって、この提案を蹴る事はできないだろう。
説得できるはずだ。人間だろうと生体兵器だろうと、そこに心があるのならば。

このRHOは、『ニーズヘッグ』と名前がつくキャラクターが登場しているシーンでのみ開示可能。
RHO開示後、あなたは<意志><交渉>技能で『ニーズヘッグ』を説得できるようになる。説得に成功した時、任意のEロイスを一つ無効化する。また、この説得の達成値を+10する。

GM:説得が可能です。任意の……とありますが、実質的には『究極存在』の解除手段ですね。
賀茂喜一:頑張るぞ

黒竜ニーズヘッグ:『……人間がよくもほざく』
黒竜ニーズヘッグ:『俺は忘れん。貴様らの下らん権力争いの影響で、テミス計画が凍結になったことを』
黒竜ニーズヘッグ:『革命で理事会が打倒されたことを忘れん。我ら八竜が地の底に封印されたことを忘れん』
黒竜ニーズヘッグ:『この世には! 勝利か敗北か、それしかないッ!』 翼を広げ、咆哮する。
《コンカラー》天王寺クロエ:「その通りだ」 コントロールルームから姿を現し、リフト上に降り立つ。
《コンカラー》天王寺クロエ:「我々は貴様らに勝利し……居場所を手に入れる。邪魔はさせんぞ!」
GM:────ガゴン!
GM:斜行リフトが上昇をはじめる。……地上へ向かって。
GM:リミッターが解除されたヨルムンガンド=ニーズヘッグ。これを地上に出るまでになんとかしない限り、君たちの勝利はない……!
賀茂喜一:「…………いいね。感情を表に出して、主張をぶつけ合おう」
賀茂喜一:「相手の事を知るにはそういう方法だってある」
賀茂喜一:「まぁ、なに。………意外と死ななければなんとかなるものさ!」
賀茂喜一:「さて、生徒の皆。準備はいい?」
リャン・シェンシィ:「自分で何もかも焼き払って、どんな居場所が出来上がるっていうんだか」
アトラ・アーリーバード:「ハハハハハ! 当然だ」
リャン・シェンシィ:「できてますよ。ただ、結局あの融合状態をどうにかする手は思いついてないんですけど」
リャン・シェンシィ:「また、頼っちゃっていいんですか?先生」にんまりと笑う。
賀茂喜一:「任せて。倒せって言われると無理だけど……」
賀茂喜一:「暴れる子をなだめるのは、わたしの仕事だから」
三城郷ミチカ:「なら、そのための時間は私達が作ってみせます」
三城郷ミチカ:「勝者にしか居場所がない世界、それを変えたくて、私達は戦ったんです。例え今が、その理想には遠く及ばないとしても、いつかは……」
三城郷ミチカ:「死なせませんよ。誰も」純白の大鎌を構える。
アトラ・アーリーバード:「おかげでこいつらのような連中ものうのうと這い回ることができていることだしな」
アトラ・アーリーバード:「私に言わせれば、勝者にも敗者にもなったことがない者どもが、よくもまあ知ったような口を叩く。好きに優位を誇ってみせろ」
アトラ・アーリーバード:「やれるうちにな」
ミラ:「そもそも、ここは最初からアトラの王国だからな。それを乗っ取ろうなどと盗人猛々しいにも程がある」
ミラ:「……"ノヴァリスの主になる"。嘘じゃないだろうな。アトラ!」
アトラ・アーリーバード:どこに根拠があるのか、自信満々で剣を構える。
アトラ・アーリーバード:「貴様が死んでも私に残そうとしたノヴァリスだ」
アトラ・アーリーバード:「当然、全部ものにしてやる。ハーーーハハハハ!!!」
GM:アトラの高笑いがリフトに響く!
GM:黒銀竜が戦闘態勢に入り、咆哮する。……咆哮が君たちのレネゲイドを大きく揺さぶる!
GM:衝動判定です。難易度は9!
三城郷ミチカ:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 5[1,1,3,4,5] → 5 → 失敗

リャン・シェンシィ:10dx+4>=9 思い出の一品込み
DoubleCross : (10DX10+4>=9) → 10[4,5,5,6,6,7,8,8,9,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

賀茂喜一:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 9[1,9] → 9 → 成功

GM:めちゃ強い人おるな
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を2D10(→ 15)増加 (105 → 120)
三城郷ミチカ:ウワーッ暴走!
賀茂喜一:成功しちゃった。
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を2D10(→ 11)増加 (94 → 105)
アトラ・アーリーバード:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[2,2,6,8] → 8 → 失敗

GM:めちゃ高い人おる!
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2d10(→ 9)増加 (93 → 102)
アトラ・アーリーバード:暴走しちゃお
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (91 → 103)
GM:クライマックス戦闘を開始します。まずエンゲージは次の通り。

黒銀竜ニーズヘッグ/ヨルムンガンド[5]
コンカラー[1]

5m

ネスト上級トループ[19]
狙撃型ドローン[9] 白兵型ドローン[6]

5m

アトラ[12] ミチカ[14] シェン[9] 賀茂[3]

アトラ・アーリーバード:妙に速いやつおるな
GM:スーパーエリートです
三城郷ミチカ:トループのくせに生意気だぞ
GM:ということで、セットアップから入っていきましょう。皆さんはミドルでヨルムンガンドのNPCカードを抜いているので
GM:ドローン1体を即死させることが可能です。狙撃と白兵、どちらを処理しますか?
アトラ・アーリーバード:白兵でお願いします
GM:了解です。では白兵型ドローンは即死!
GM:演出は後でやりましょう。他のみなさんもセットアップがあればどうぞ。
リャン・シェンシィ:ないです
アトラ・アーリーバード:ありません
三城郷ミチカ:コーリングシステムでスカイキッドに搭乗。飛行状態に。
賀茂喜一:ないです
GM:セットアップ、シェンさんは活性の霧しなくて大丈夫ですか?
リャン・シェンシィ:あっ!
リャン・シェンシィ:すみません忘れていました
GM:もちろんしなくてもいいぞ!
リャン・シェンシィ:NS「反復的代行約」《原初の黄:活性の霧》をミチカちゃんに
リャン・シェンシィ:ラウンド攻撃力+15、回避-2です
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を3(→ 3)増加 (120 → 123)
三城郷ミチカ:いただきます!おくすりパワーが流れ込んでくるぞい!
GM:30秒に一度、ランダムな生徒の攻撃力を+30%(リトライ要素)
GM:セットアップはこんなとこかな。ちょっと演出!

GM:黒銀竜が戦闘態勢に入る。……ヨルムンガンドの氷の力は、ニーズヘッグが完全制御しているはずだが。
GM:地面から幾本も突き出た氷柱が、コンカラーと共に現れた戦闘用ドローン一体を貫き、戦闘不能にする。
GM:君たちは感じるかもしれない。ヨルムンガンドは──完璧に意識を失っては居ない。彼女もまた戦っている……!
三城郷ミチカ:「この力は、ヨルさんの……!」
アトラ・アーリーバード:「ミラの友人を主張していた女だ、このくらいしてもらわなければ困る」
アトラ・アーリーバード:「……本当に友人なんだよな?」
ミラ:「友達だ! 寂しい時はずっと話し相手になってくれていたし」
ミラ:「アーカイブ経由で漫画やアニメをダウンロードしてくれたり……とにかくすごくいいやつなんだぞ!」
ミラ:「できれば助けてやってほしい。いや助けろ!」
アトラ・アーリーバード:「くっ……ミラの曇りない信頼が私以外に注がれている……!」
賀茂喜一:「……ヨルさんも協力してくれているんだね」
リャン・シェンシィ:「ま……さっきまでそこになかった自我が、形を得る事があるくらいなんだ」
アトラ・アーリーバード:「だがいいだろう! 他ならぬ貴様の言うことだ」
リャン・シェンシィ:「”元々形を持っていたもの”を掬い上げるのなら、それよりか幾らか楽なんじゃない?」
賀茂喜一:「うん、こういう流れは風水的にもいい傾向になるよ」
賀茂喜一:「陰陽師として保証しましょう」占いはかじった程度だが、いつも通り笑顔で宣言する。
《コンカラー》天王寺クロエ:「助けさせるものか……!」 すみません! コンカラーのセットアップを忘れていたので、追加します。
《コンカラー》天王寺クロエ:《原初の黄:加速装置》。行動値を13に。
アトラ・アーリーバード:こしゃく!
《コンカラー》天王寺クロエ:FHのエリートエージェントにのみ許される、巨大な機械剣──トツカを振り上げ、吠える。

GM:イニシアチブ。まずはネスト上級トループの攻撃から。
GM:全員HPを全快しておいてね。なぜならこいつは範囲攻撃だから!
リャン・シェンシィ:なんか元々無傷だぜ
賀茂喜一:コワイ!
ネスト上級トループ:マイナーでPDW使用。《アタックプログラム》《急所狙い》《スキルフォーカス》《コントロールソート》。
ネスト上級トループ:対象はPC全員。
ネスト上級トループ:5dx+18
DoubleCross : (5DX10+18) → 10[4,5,9,9,10]+10[10]+2[2]+18 → 40

GM:うわつよ……
アトラ・アーリーバード:回すな……!
アトラ・アーリーバード:暴走!
三城郷ミチカ:暴走!
GM:コンセないのにこんな回るの!?
リャン・シェンシィ:うええ 流石に守りの弾はとっとくかな〜
賀茂喜一:ダメージ高そう~
賀茂喜一:ガードして【『臨める兵、闘う者、皆陣列れて前に在り』】《氷盾》。ガード値+20。
リャン・シェンシィ:素回避
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (102 → 104)
リャン・シェンシィ:4dx>=40
DoubleCross : (4DX10>=40) → 10[5,5,8,10]+10[10]+8[8] → 28 → 失敗

GM:ww
リャン・シェンシィ:あれ……サレナちゃんで足りる?
三城郷ミチカ:がんばったのに
GM:ちょっとした攻撃なら普通に避けられるレベル
賀茂喜一:足りそう?
アトラ・アーリーバード:切り所と見たね!
リャン・シェンシィ:侵蝕ひとり高いので……使ってもいいでしょうか
三城郷ミチカ:リャンちゃん既に侵食高いしね
アトラ・アーリーバード:サレナちゃんでシェンのドッジ達成値を+12してもらおう
リャン・シェンシィ:うおー使います
GM:じゃあ同値回避だ! サレナは残り1回。
ネスト上級トループ:ダメージを出しましょう。装甲ガードやその他の軽減が有効。
賀茂喜一:PDWなら攻撃力9か。どっちかカバーしよっかな
ネスト上級トループ:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 21[6,4,3,7,1]+19 → 40

アトラ・アーリーバード:してして!
賀茂喜一:《炎陣》カバーリングを行う
GM:あっいいよ!
三城郷ミチカ:これなら先生の雲散霧消込みで耐えれそう
GM:カバーは有効です。好きな方をカバーしたり……そうですね。前後しちゃいましたが、雲散霧消してもいいです。
賀茂喜一:あっ、なるほど
賀茂喜一:じゃあアトラちゃんカバーしておいて、《雲散霧消》ダメージ30点軽減!
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (104 → 106)
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を4(→ 4)増加 (106 → 110)
アトラ・アーリーバード:そんなに
GM:了解です。それぞれダメージはいくつになったかな?
三城郷ミチカ:雲散霧消+装甲15で…0!
賀茂喜一:装甲18、ガード12、氷盾で20で-50して無傷です。
GM:装甲つよ!
アトラ・アーリーバード:守ってもらって無傷!
賀茂喜一:つまり皆無傷!
GM:範囲攻撃カバーは二倍されるけど、0を2倍して0ダメージですね
GM:くっ……!

GM:では、トループの一斉射撃が君たちに襲いかかる!
GM:君たちが手負いのままなら、あるいはこれでさらなる負傷が重なっていたかもしれない。が……
賀茂喜一:「元柱固具、八隅八気」ベストの内側に貼り付けた人型の折り紙が周囲を漂う。
賀茂喜一:「五陽五神、陽動二衝厳神」水分を含んだ紙が震え蒸発し、わずかに霧が周辺を包み始める。
賀茂喜一:レネゲイドの活性を阻害し、エフェクトとしての殻を混ぜ溶かす簡易結界
賀茂喜一:「元柱固具、八隅八気、五陽五神、陽動二衝厳神、害気を攘払し」
賀茂喜一:「四柱神を鎮護し、五神開衢、悪鬼を逐い、奇動霊光四隅に衝徹し」
賀茂喜一:「……元柱固具、安鎮を得んことを、慎みて五陽霊神に願い奉る」
賀茂喜一:困難を払い、害する存在を禊ぎ、祓う。そういう意味を持つ呪いまじまいによって射撃が通り過ぎていく。
三城郷ミチカ:「銃弾が逸れた……?」
《コンカラー》天王寺クロエ:「バカな! ちゃんと当たったはずだぞ……!」
アトラ・アーリーバード:「おお、全く当たらん。いいぞ! やるではないか、先生」原理は全く理解していないが、上機嫌にけらけらと笑っている。
賀茂喜一:「……ふぅ、普段から能力を使ってる子は手強いな!」
賀茂喜一:「皆、毎回できるわけじゃないから気をつけてね。それでも、一回ぐらいなら運良く外れる……そういうものだと思っていて」
賀茂喜一:「出来れば怪我なく、笑って終えよう」
リャン・シェンシィ:「わ、助かるな。こっちの手札も結構ギリギリなんだよね」切ろうとしていた契約書の手を止める。
リャン・シェンシィ:言葉ほど限界に近くはないが、助かったという部分は本心だ。
三城郷ミチカ:「十分です先生。おかげで……」
三城郷ミチカ:「先手を取れます。」

GM:イニシアチブ。行動値14、ミチカちゃんの手番。
三城郷ミチカ:マイナーで暴走解除。
三城郷ミチカ:メジャー《光の舞踏》LV2《ピンポイントレーザー》LV5《アフターエフェクト》LV3《レーザーファン》LV3《シャドーテンタクルス》LV2《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》LV4
GM:アフターエフェクト嫌だよ~~
三城郷ミチカ:デーモンウイングでトループ、ドローンのエンゲージを攻撃します。ダメージが通ればラウンド中ダメージ+2d10+9
三城郷ミチカ:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[2,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9]+10[1,3,3,8]+10[9]+4[4]+4 → 38

GM:おごごごご
アトラ・アーリーバード:学園天使使います。達成値+5
三城郷ミチカ:アトラちゃ!
GM:繰り上げるな!
三城郷ミチカ:友情ツープラトンで達成値は43
GM:まず、トループはイベイジョン16で命中。
狙撃ドローン:6dx+1 狙撃ドローンはドッジ。
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[4,4,9,10,10,10]+10[3,8,10]+1[1]+1 → 22

GM:めっちゃ頑張った!
三城郷ミチカ:やるじゃない
賀茂喜一:では《凍てつく刃》ダメージ1D10+12。
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (110 → 112)
三城郷ミチカ:先生!
GM:頑張ったけど両方ダメでした。ダメージをどうぞ!
賀茂喜一:活性の霧も乗ったフルアーマーコンボだ!
三城郷ミチカ:みんなの力が一つに……ダメージ行きます
アトラ・アーリーバード:全員の支援乗ってる!
GM:1ラウンド目初手から最後のトドメみたいな攻撃をするな!
三城郷ミチカ:5d10+13+15+1d10+12 装甲無視
DoubleCross : (5D10+13+15+1D10+12) → 35[7,10,3,9,6]+13+15+6[6]+12 → 81

GM:グエーーッ!!
賀茂喜一:出目も調子いい
三城郷ミチカ:どうじゃ!
GM:トループはなすすべなく爆発四散しました。
GM:狙撃ドローンは一応まだ生きてます。めちゃくちゃ瀕死だが……
三城郷ミチカ:意外としぶとい…
GM:ミチカさんの火力をナメてたけど、トループは普通にカバーした方がよかったかもなあ。演出をどうぞ……!
三城郷ミチカ:あっこのタイミングで《巨人の影》を使います
GM:了解です。何のエフェクトが上がりますか?
GM:コンセントレイトとかかな?
三城郷ミチカ:《アフターエフェクト》で!これで被ダメージは2d10+15にアップ
GM:ギョボボボボ
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を3(→ 3)増加 (105 → 108)
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を13(→ 13)増加 (108 → 121)
GM:侵蝕の上がり幅もエグいが総ダメージもえぐすぎる……!

リャン・シェンシィ:「ごめん、ミチカちゃん」
リャン・シェンシィ:おもむろにシェンの影がぐにゃりと伸び上がり、ミチカの眼前へと届く。
リャン・シェンシィ:「お口、ちょっと借りていい?」
リャン・シェンシィ:「その場にいる人とだけできる簡易契約。構成に必要なのは言葉と、体液と、本人の意志」
三城郷ミチカ:「えっ口?」サインとかじゃないんだ……戦闘中だもんな等と納得しつつ、口を開ける。
リャン・シェンシィ:そろり、と。ひんやりした影の先端が舌先に触れる。
リャン・シェンシィ:「ありがと、そのまま返事を頂戴」
リャン・シェンシィ:「今から1分だけ、ミチカちゃんの力を私に模倣させて」
三城郷ミチカ:「んっ……」一瞬だけ頬を染めて声を漏らし
三城郷ミチカ:「わかった……承認します」
リャン・シェンシィ:その声の震えを記録しながら、体液を吸い上げた影がどろりと溶け出る。インクとなって紙片の上にこぼれ落ち、燃え上がる。
リャン・シェンシィ:「締結。履行」
リャン・シェンシィ:そのまま粘体が変形し、魔眼のかたちを模倣する。彼女の翼を取り巻く闇の質量が、倍へと膨れ上がった。
賀茂喜一:(人体の一部と、意志を媒介にした即席の契約術式……神道に近いかな。なるほど、オーソドックスな手法も伝わってるのか)感心しているよ。
三城郷ミチカ:(身体が軽い……これなら)頭上の十字冠が、僅かに鈍く明滅する。
アトラ・アーリーバード:ザッ!!!!!
アトラ・アーリーバード:ミチカの足元で剣風が起きる。鋭く回転した刃が、床を浅く斜めに切り裂いてくぐり抜けた。砲弾のように、少女を射出する。
三城郷ミチカ:派手な支援に驚いた様子もなく、翼で風を受け止めて高く飛び上がる。
賀茂喜一:「凄い無茶してるね……!?いや、普段から使ってるなら普通なのかな?」代わりに驚く
賀茂喜一:《アップドラフト》。暖かく柔らかな気流がミチカさんを包んでいる。
賀茂喜一:同時に、飛んできた紙飛行機が貴方の空での活動を補助するように浮遊し、風の流れを可視化している。
狙撃ドローン:『敵の接近を感知しました! 《サニーサイドアップ》──三城郷ミチカさんと確認。迎撃!』
狙撃ドローン:地下に眠っていた旧型ではない、新型のドローンだ。連続射撃でミチカを迎撃する。
三城郷ミチカ:「痛いと思うけど……ごめんなさい」大鎌が分裂して編隊を組み、ドローンの銃弾を迎え撃つ。眼下にネストの生徒たちを見下ろし。
《コンカラー》天王寺クロエ:「……いかん! 全員退避しろ!」 号令を出すが、もう遅い。
三城郷ミチカ:「逃げ場はない」ドローンが生徒たちを包囲し……反転する。
三城郷ミチカ大鎌デスサイズを構成するドローンは、全ての機体にレーザーサイトと超振動ブレードを搭載している。それまでの戦闘で頑なに使用しなかった刃の側を、生徒たちに向け。
三城郷ミチカ:同時に、純白の装甲が剥がれ、漆黒に染まる。
三城郷ミチカ:全てのレネゲイドをドローンの制御に注ぎ込む。飛行ユニット……翼を覆う《天使の外套》が剥がれ落ち、その真の姿を表す程に。
三城郷ミチカ:水鳥の白い羽根が散り、一回り大きな蝙蝠の羽が空を覆う。
三城郷ミチカ:彼女の翼は飛行能力を付与する武装であると同時に、ドローンを操る電子制御アンテナでもある。
三城郷ミチカ:本来は彼女の弟が担っていた機能を代行する補助AIが限界まで稼働し、ドローンが複雑な三次元機動を以って包囲を狭める。
三城郷ミチカ:重力子レーザーにより動きを止めた一瞬の間に、全周囲から襲いかかる刃が生徒たちを次々と八つ裂きにしていく。
《コンカラー》天王寺クロエ:「くっ! 忌々しい合コン委員長め……!」

GM:イニシアチブ。次の行動は行動値13のコンカラー。
GM:アトラちゃんはアームドスーツを脱げば先手を取れますが、脱ぎますか?
アトラ・アーリーバード:脱ぎます。行動値14
GM:脱いだ! じゃあアトラちゃんの手番。

黒銀竜ニーズヘッグ/ヨルムンガンド[5]
コンカラー[13]

5m

狙撃型ドローン[9]

5m

アトラ[14] ミチカ[14] シェン[9] 賀茂[3]

アトラ・アーリーバード:マイナーで暴走を解除します。
アトラ・アーリーバード:EXスキル『ヘヴン・イン・ア・ワイルドフラワー』《コンセントレイト》《光の舞踏》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》
アトラ・アーリーバード:ミラのカードを使用し、エネミー全員に攻撃を仕掛けます
GM:いいでしょう。来い!
アトラ・アーリーバード:11dx6+4 C値減少、えーい!
DoubleCross : (11DX6+4) → 10[4,4,5,5,6,6,7,7,10,10,10]+10[2,2,4,6,7,10,10]+10[2,5,6,7]+10[2,9]+10[9]+10[8]+10[10]+1[1]+4 → 75

GM:???
アトラ・アーリーバード:かんぺき~
賀茂喜一:つよ
狙撃ドローン:6dx+1 こっちはドッジ。絶対無理!
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[2,4,6,7,8,9]+1 → 10

リャン・シェンシィ:かわいい掛け声からえげつない達成値
三城郷ミチカ:流石
《コンカラー》天王寺クロエ:こちらはエピックトツカでガード。
黒竜ニーズヘッグ:こちらもガード。究極存在がまだ生きているので何が来ても大丈夫。
GM:ダメージをどうぞ。
アトラ・アーリーバード:8d10+68 装甲無視
DoubleCross : (8D10+68) → 43[3,7,7,5,5,1,9,6]+68 → 111

GM:111!?
賀茂喜一:大当たり
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を12(→ 12)増加 (103 → 115)
GM:死ぬよ、そんなの!
三城郷ミチカ:ドローンは更に2d10+15だよ
アトラ・アーリーバード:2d10+15+111 そうだった
DoubleCross : (2D10+15+111) → 15[6,9]+15+111 → 141

GM:容赦ねえ
GM:狙撃用ドローンは文句なしに倒れました。コンカラーはえーと……装甲とガードで減らして
アトラ・アーリーバード:装甲は無視です
GM:あっほんとだ! 死ぬ!
アトラ・アーリーバード:っし!
《コンカラー》天王寺クロエ:流石に堪えられませんでした。《メカニカルハート》で復活。
アトラ・アーリーバード:くっ、アージエフェクト
賀茂喜一:まるで機械のようにクールなエージェントだぜ

《コンカラー》天王寺クロエ:「アトラ・アーリーバード……貴様は力を持つ者の義務を考えたことはあるのか!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「メサイアがどうこうじゃない。オーヴァードの責務だ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「レネゲイドの力を独占せず、人類をよりよい幸福に導く……理想のためには、FHのような組織力が必要なんだ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:機械剣を振りかぶり、叩きつける。紫電が迸り、一直線にアトラに向かって襲いかかる。
アトラ・アーリーバード:「くだらんことをガタガタ抜かして私の都市を荒らすなーーーー!!!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「くだらんだと……!」
アトラ・アーリーバード:叫ぶと同時に斬りつける。鍔迫り合う──そうだ、切断が適わない。
アトラ・アーリーバード:アトラの能力は、短波レーザーが電子を弾き飛ばすことで電気的性質を偏向させるもの。ブラックドッグ能力者とは相性が悪い──!
《コンカラー》天王寺クロエ:「くだらんのはどっちだ! 私程度に苦戦するようなお前が、メサイアのトップだと!?」
アトラ・アーリーバード:「だが相性だけで受けられるものでもない、使うな、こいつ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「たまたま、偶然、上にいけただけのお前が……権力を振りかざし、学園を支配する! 許せるものか……!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「お前には崇高な理念があるのか? 支配者としての矜持が!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「あるのなら言ってみろ!」 勢いよく体重を乗せ、アトラを弾き飛ばそうとする。
アトラ・アーリーバード:「ふん──口上がそれで終わりなら」
アトラ・アーリーバード:「もう少し考えたほうが良いな。私がなぜたまたま! 偶然! 上にいるのかをなぁ──!」
アトラ・アーリーバード:叫ぶと同時、作用点を外すように体をずらす。
三城郷ミチカ:ほぼ同じタイミングで、漆黒のレーザー光が"コンカラー"の機械剣を貫く。倍加した重量が、切り返しの手を鈍らせる。
《コンカラー》天王寺クロエ:「!」
GM:ミチカの不意打ちを受けても転倒はしない。間一髪で踏みとどまる。……だがその分、アトラへの対応が遅れた。
アトラ・アーリーバード:すかさず返し刃による斬撃。さらに斬撃。さらにさらに斬。斬斬斬斬斬斬斬斬──!
《コンカラー》天王寺クロエ:「ぐっ……!」
アトラ・アーリーバード:エンジェルハィロゥ能力者の超感覚とともに矢継ぎ早に火花が起きる。電気的性質を乱す能力があるのはこちらも同じだ。勢いがある方が押す!
アトラ・アーリーバード:「この剣は──私が手に入れたものだ。貴様らが従順に、力を持つものに従っている間──」
アトラ・アーリーバード:「大人に手向かってミラと接触し、この能力に親和する金属を受け取って」
アトラ・アーリーバード:ミラの合金。意思に呼応して、肉体の延長上で光渦を迸らせる。
アトラ・アーリーバード:ただ使用すればバックファイアに伴う血圧の急激な上昇で内臓を破裂させかねない欠陥異能を一線級のそれに昇華した、最初の一人の忠誠の証。
ミラ:「行けアトラ! 私は……いいか! お前の零番弟子というか部下というか……とにかく、腹心だ!」
ミラ:「お前が望むなら、いつでも力を貸してやる!」
ミラ:剣に宿った己の欠片に働きかける。アトラのレネゲイドを全力で増幅せよと。
アトラ・アーリーバード:「ならば今すぐだ!」
ミラ:「もうやった! ……やれ!」
ミラ:「誰がなんと言おうと、お前こそがノヴァリスの主だと……示せ!」
アトラ・アーリーバード:「"コンカラー"! 貴様は結局何が言いたい。力を持つものが君臨し、支配するというだけの話を聞こえの良い言葉で飾っているだけにしか聞こえんぞ!」
アトラ・アーリーバード:「私の力を、目の前で戦うたった1つのちっぽけな肉体に見誤るな!」
アトラ・アーリーバード:可視光域を突破したレーザーが、消滅しない。持続する、展開する。振り抜くとともに、刃渡りを遥かに超えた領域を切断する。
《コンカラー》天王寺クロエ:「ぐっ……!」 機械剣の損傷は免れた。しかし肉体の方には大きなダメージを負う。
《コンカラー》天王寺クロエ:「……そうだ。理事会が負けたように、結局この世には勝ちか負けしかない」
アトラ・アーリーバード:「君臨し、戴冠するために生きてきた。そのための部下も権力も手に入れた」
《コンカラー》天王寺クロエ:「強者をさらなる力で塗りつぶすなら。力を持つ者が君臨し、支配するならば……せめて理想を示せよ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「自分の夢がこいつに負けたなら仕方ないかなと思えるくらいの理想を! 理念を!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「それがないなら……我々も力でお前らを排斥するだけだ!」
アトラ・アーリーバード:「反動勢力の中間管理職程度に資格を問われる謂れはない……が、答えてやろう」
アトラ・アーリーバード:「私についてくればいい思いをさせてやる。力がどうとか、生まれがどうとか、強いものが弱いものを導くべきだとか」
アトラ・アーリーバード:「少なくとも、そんな体験も中身もない義務感からは解放してやるぞ」
アトラ・アーリーバード:鼻持ちならない自尊心で具体性のない展望を語る無能な働き者が、傲然と言い放つ。
アトラ・アーリーバード:「自惚れを正してやる。"コンカラー"。導く者はオーヴァードではない」
アトラ・アーリーバード:「そのための才覚と熱意に溢れ、ノヴァリスで最も巨大な学区を手中に収めて見せた、この私だ。貴様が半信半疑で嫌々くれる導きとどちらに価値があると思う」
《コンカラー》天王寺クロエ:「くっ……!」 あまりの傲岸不遜さに眉間を押さえる。
《コンカラー》天王寺クロエ:「……自分が歪んでいることくらいわかっている。何を信じればいいのかわからないことも」
《コンカラー》天王寺クロエ:「だが、いまさら戻れるものか。私の居場所は、もうどこにもないんだ……!」
アトラ・アーリーバード:「くれてやると言っているのに」歯を見せて笑う。
アトラ・アーリーバード:(ってあれ……え……? 本当に全く竜のほうに効いてないぞ! どういうことだミラ!)
ミラ:(強引にリミッターを解除してるんだよ! 効かないに決まってるだろ……!)
アトラ・アーリーバード:(いや、そうとは聞いてたけどここまでとは思わないっていうか……)
ミラ:(……え? 打つ手はあるんだよな?)
アトラ・アーリーバード:「当然だ」ない。冷や汗を流しながら剣を構え直す。
ミラ:小声なのかテレパシーなのか曖昧な感じで聞いている。
リャン・シェンシィ:……アトラちゃんは、ああやってバカバカしいくらい楽観的で、私のように未来を数字で勘定しない。
リャン・シェンシィ:どんな時であっても自分の可能性に希望を見出している。そういう才能がある。
リャン・シェンシィ:(まあ多分、今も内心で攻撃が効かないことに焦っていたりするんだろうけど……)
リャン・シェンシィ:愚直で、滑稽で、傲慢で、楽観的な。その姿に少なからず、私達は熱をもらっている。
リャン・シェンシィ:(……だって、現に)冷静に状況を俯瞰して、思わず笑みが零れる。
リャン・シェンシィ:ノヴァリスを滅ぼしうるほどの災厄、その根源。
リャン・シェンシィ:それと対峙し理解していながら、私達はおかしいくらいに落ち着いていて。
リャン・シェンシィ:自分達が滅ぼされるかもしれないだなんて、あまり感じていないのだ。かえって心配になるくらいに。
アトラ・アーリーバード:「──私か、そうでなければ他の誰かがなんとかするだろう」

GM:イニシアチブ。コンカラーの手番。
《コンカラー》天王寺クロエ:《原初の黒:ポルターガイスト》《原初の青:猛毒の雫》。エピックトツカを指定して攻撃力を増加しつつ、邪毒を付与。
《コンカラー》天王寺クロエ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《エンタングル》《ジャイアントグロウス》《伸縮腕》。
《コンカラー》天王寺クロエ:なんかいい具合にかたまってるので、対象はPC全員です。当たると重圧。ダメージが通ると邪毒ランク4。
《コンカラー》天王寺クロエ:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,2,2,3,3,4,6,7,8,8,9,10]+10[2,3,3,7,7]+10[6,10]+2[2]+4 → 36

GM:ソコソコ!
賀茂喜一:ひぇー。重圧こわ。ガードします。【『臨める兵、闘う者、皆陣列れて前に在り』】《氷盾》。ガード値+20
アトラ・アーリーバード:やべーぜ
三城郷ミチカ:ヤバすぎる!
リャン・シェンシィ:うわ〜どうしよう
GM:さあどうする! 重圧と邪毒はそれなり以上に脅威だぞ……!
リャン・シェンシィ:きつそうだな重圧……
アトラ・アーリーバード:これより防ぎたい攻撃そうない気はするぜ!
賀茂喜一:わたしなにも出来なくなるな
三城郷ミチカ:重圧受けたら解除にもコストかかるしね
リャン・シェンシィ:ドラゴンアタックも怖いが……止めますか ドラゴンアタックの時のカバーのためにも
リャン・シェンシィ:リアクション、PS「臨時招集開門」《守りの弾》と判定に2個目のマスターズコネクションを使用
GM:どちらを守りの弾するのが正しいかは、この後のニズムンガンドの手番を見ればわかることでしょう。
GM:了解です。守りの弾は自動成功なので、コンカラーの攻撃は失敗。
リャン・シェンシィ:ここで切るぜ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を5(→ 5)増加 (123 → 128)
GM:じゃあちょっと演出。

《コンカラー》天王寺クロエ:「私のような反逆者にすら居場所をよこすというのなら──」「まず、この場を切り抜けてみせろ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「ここで斃される程度なら! 導きもクソもないぞ!」
《コンカラー》天王寺クロエ:機械剣トツカをオーバーロード。紫電をまとい、巨大な光の剣に変える。
《コンカラー》天王寺クロエ:そしてそのまま、一直線に叩きつける。リフト全体を覆うほどの、紫電の刃……!
アトラ・アーリーバード:「ぬかせ! 手下もドローンも全て破壊された今──」
リャン・シェンシィ:「今度は試験者にでもなったつもり?ま、別にいいけどさ」
アトラ・アーリーバード:「こちらの手下の処理能は最大まで空いている!」
リャン・シェンシィ:……本来、《ディメンションゲート》と分類される異能を戦闘中の緊張下において発現することは至難である。
リャン・シェンシィ:構成を何度となく修正し、活性化した周辺レネゲイドの影響を受けにくい構造を追求した末に、ごく小さな規模であれば可能になった。 借り物の付け焼き刃である能力が、そうではなくなるまで。
リャン・シェンシィ:完成したその術を、宇遍星門アカシャ・ドヴァーラと銘した。星のあざなは、夜の浮かぶ星のように小さい事を──そして、
リャン・シェンシィ:遠大な闇を超えて光を届ける如くに、遥か遠い距離を結ぶ事を意味する。……例えばそれは、この地下深くより地上へと。
リャン・シェンシィ:断絶していた電波が回復する。通信機に向かって、何事か声を発した。シェンが直属の部下との間でのみ使用する暗号言語。
リャン・シェンシィ:『ごめん、電波干渉喰らってた。それで──いきなりで悪いんだけど』
リャン・シェンシィ:全て言い切るより速く、応答の声が聞こえた。『放って、今すぐ!』
《コンカラー》天王寺クロエ:「なに……!」
リャン・シェンシィ:──門の中より現れたのは、霧雨にも似た白い波濤。その実体は微小な羽虫の群だった。
リャン・シェンシィ:それらは膨大な熱に吸い寄せられるようにして、肥大化した刀身を覆うように群がっていく。
ミラ:「(夜中の街灯に虫がたかってるやつ……!)」
リャン・シェンシィ:[契約者:サリー・ヴェイル / 能力名:氷天蚊]
リャン・シェンシィ:サリー・ヴェイルは、ノヴァリスの外で暗殺者として育てられた蟲使いの一族だった。熱を餌とする特異な昆虫を体内に飼育し、雲霞の如き群となったそれらを使役する事で標的を凍死せしめる。
リャン・シェンシィ:幼少期よりただ一つの役割のみを与えられながら、死の存在しないこの学園に迷い込んだ彼女は、己の意義を見失っていた。
リャン・シェンシィ:だから、「私なら君の人生に別の意味を与えられる」と約束した。今がそれだ。そう断言してやる。
リャン・シェンシィ:「……エフェクトってのは、素質と技量の掛け算だ。素質だけ借りた所で、心身の技量が伴わないと完璧にはならない」
リャン・シェンシィ:「だから、本当に大事な時こそ私は人を頼るよ。……そうやって勝ってきたんだ」
リャン・シェンシィ:はらはらと、粉雪がこぼれ落ちるように。熱を吸い込んで腹を膨れさせた羽虫がよろめくような飛行をして剣から離れていく。
リャン・シェンシィ:先程までそこに満ちていたエネルギーは、既にない。
《コンカラー》天王寺クロエ:「なんなんだお前らは……! 居場所をくれるだの、人を頼るだの」
三城郷ミチカ:「凄い……あれだけの熱量を、食い尽くした……!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「居場所を奪った憎い敵じゃないと、ダメなはずだろう……!」
GM:イニシアチブ。シェンさんは守りの弾で行動済みなので、
GM:行動値5。黒銀竜ニーズヘッグ/ヨルムンガンド……あらため、ニズムンガンドの手番。
黒竜ニーズヘッグ:『…………くだらん』『いいか天王寺』
黒竜ニーズヘッグ:『こいつらに余裕があるように見えるのは、居場所があるからだ。未来があるからだ』
黒竜ニーズヘッグ:『余裕がある限り、人はだれでも聞こえのいい言葉を吐ける』
黒竜ニーズヘッグ:『ゆえに、ただこう言えばいい──』   『"醜い本性を見せて、死ね!"』

黒竜ニーズヘッグ:行動します。まずはマイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。
黒竜ニーズヘッグ:《コンセントレイト:サラマンダー》《炎神の怒り》《煉獄魔人》《炎の刃》《アマテラス》《フレイムタン》《結合粉砕》《クロスバースト》《エネルギーブレイド》《原初の白:オーバーロード》《混色の氾濫》《世界を喰らうもの》。
GM:17dx7+10 HP3消費。シーン攻撃で、対象はPC全員です。
DoubleCross : (17DX7+10) → 10[1,3,3,5,5,5,5,5,5,7,7,7,8,8,9,9,10]+10[3,3,3,5,6,8,9,10]+10[2,3,9]+10[7]+6[6]+10 → 56

アトラ・アーリーバード:達成値が高ぇ~
三城郷ミチカ:めっちゃ全力だ
賀茂喜一:こわ~
アトラ・アーリーバード:1dx+1 イェーガーマイスターでめちゃくちゃダイス減ってるけどドッジします
DoubleCross : (1DX10+1) → 2[2]+1 → 3

アトラ・アーリーバード:カス
賀茂喜一:ガードします。【『臨める兵、闘う者、皆陣列れて前に在り』】《氷盾》。ガード値+20
GM:リアクションしな! そして死ね!
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (112 → 114)
三城郷ミチカ:ガードします!
GM:あっエネルギーブレイドはダメージ+2d10のやつです。ダイスは減らさなくてもいいよ!
リャン・シェンシィ:一応のドッジ!
リャン・シェンシィ:4dx>=56
DoubleCross : (4DX10>=56) → 7[4,6,6,7] → 7 → 失敗

GM:イェーガーマイスターで減ってた
アトラ・アーリーバード:間違えました
賀茂喜一:じゃあ《炎陣》カバーリングを行います。
GM:おっ。どなたを守りますか?
賀茂喜一:対象は……誰にしよっかな。
賀茂喜一:リャンちゃんが一番高いかな。リャンちゃんを守ろう。
三城郷ミチカ:一番侵食高い子でいいと思う
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を2(→ 2)増加 (114 → 116)
リャン・シェンシィ:ありがたい!
GM:ではダメージを出します。装甲無視ですがガードは有効。
黒竜ニーズヘッグ:6d10+2d10+136+39+39
DoubleCross : (6D10+2D10+136+39+39) → 15[4,2,1,1,1,6]+8[6,2]+136+39+39 → 237

賀茂喜一:?
アトラ・アーリーバード:何?
三城郷ミチカ:すんごい
アトラ・アーリーバード:愚民どものロイスを切ってHP11で復活します
賀茂喜一:こわ。
リャン・シェンシィ:ポケモンみたいなダメージ出しとる
GM:愚民が!
賀茂喜一:32点減らして205を2倍!410!
リャン・シェンシィ:倒れる。コンちゃんのロイスを切って復活!
賀茂喜一:カバーしてるよ!
三城郷ミチカ:アリト先生のロイスを昇華して復活!HP11
賀茂喜一:リャンちゃんのロイスで復活!HP12です!
リャン・シェンシィ:あっそうじゃん
賀茂喜一:賀茂喜一のHPを14(→ 14)減少 (26 → 12)
リャン・シェンシィ:数字にびっくりして1分前の会話を忘れてしまった
賀茂喜一:あるある
GM:ww

GM:世界が白く染まった。
GM:リミッターを解除した八竜は、大型のUGN支部すら単騎で攻略可能というスペックであると──データ上では、そうなっていた。
GM:本来のところはどうなのか? アトラ達はその身を持って味わうことになるだろう。
GM:ヨルムンガンドの──リミッター解除された八竜の、超広域冷気放射! 周囲が凍てつき、銀世界へ変わる!
GM:人間の生存を許さない領域。一歩も動かず、全員を即座に戦闘不能に陥れる……!
賀茂喜一:時間を極限まで薄く引き伸ばす白。
賀茂喜一:"死"が実態を以て迫る時、人はその感覚に至る。
賀茂喜一:賀茂喜一の人生においてもそれは二度目の"死"を予感するものであり、
賀茂喜一:ニ回目であるからこそ、一歩だけ動けた。
葛城サレナ:「……呼吸に気をつけて! 息を吸い込むと肺がやられる……!」
リャン・シェンシィ:白色を眼にした次の瞬間、意識がかき消えていた。
賀茂喜一:────人柱という風習は、人にはどうにもならない自然現象に対して、一人の命で他者を守るために行われる。
アトラ・アーリーバード:今にも哄笑を浮かべんとする表情のまま、大気が音を立てて潰れてゆくような、その錯覚の正体を知る間もなく凍りついている。
リャン・シェンシィ:数時間の気絶とも錯覚するそれは、実際には一秒にも満たない。
賀茂喜一:人の力を超える極寒のブレスが世界を染める中で、たった一人分だけその影響を受けない空間を作り出していた。
三城郷ミチカ:「う……あぁっ!」翼を盾にして冷気の直撃から身を守る。しかし、空中で極低温の寒波に晒され、飛行ユニットとドローンの制御システムが数秒間停止する。
黒竜ニーズヘッグ:『この世界には勝者と敗者しかいない。そして勝者は俺たち──ネストだ』
黒竜ニーズヘッグ:『居場所も未来も全て奪われた時、お前らはまだ聞こえのいい言葉を吐けるのか? ……無理だな!』
三城郷ミチカ:半ば墜落するように地に降り立ち、凍りついた瞼を震わせて巨竜を見上げる。
賀茂喜一:「参っ   たな  」凍る舌で雑音を放つ。「皆 無傷 とは  いかないか  」
リャン・シェンシィ:……だが、それ以上身体が傷つく事はなかった。再び世界を認識すると同時、自分が瞬間的に触れた凍気を前に致命的な隙を晒してしまった事と、眼前の人に守られた事を理解する。
リャン・シェンシィ:「皆……先生っ!」
賀茂喜一:バキンッ 凍った頬に罅を入れながら笑顔を向ける。(…………一人でも、無事でよかった)

GM:イニシアチブ。賀茂先生の手番。
賀茂喜一:マイナーなし。
GM:どうぞ! 遠距離説得するなら<交渉><意志>で対決。
GM:メジャー支援での自動成功を狙う場合、同エンゲージでのみ可能としましょう。
賀茂喜一:クッ!
賀茂喜一:ならば実力で喧嘩しましょう。ニーズヘッグに対して【説得】を試みます。
GM:ほう……! イイデショウ
賀茂喜一:技能は交渉!ダイスロール!
賀茂喜一:4dx+1 交渉
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[5,7,7,10]+10[10]+1[1]+1 → 22

アトラ・アーリーバード:学園天使効果使用。達成値+5してください
アトラ・アーリーバード:すごい回してるじゃん えらすぎ
賀茂喜一:めっちゃ回ったな。27!
GM:達成値は27。まだ上乗せしますか?
賀茂喜一:【急急如律令/なる早でお願いします】《夢の雫》達成値+12
賀茂喜一:賀茂喜一の侵蝕率を3(→ 3)増加 (116 → 119)
賀茂喜一:39!
GM:39か……!
GM:いちおう聞きましょう。サレナのNPCカードはあと1回残ってますが、使用しますか?
賀茂喜一:一応使わせてもらおうかなぁ
賀茂喜一:その代わり次のラウンドからは私が雫を飛ばすよ…!
アトラ・アーリーバード:ここで使わずいつ使うという気もする 意思が100とかある化け物だったらしらんが……
GM:了解です。じゃあニーズヘッグは意志で対抗。
アトラ・アーリーバード:使いましょう! いけっサレナ!
賀茂喜一:じゃあサレナちゃんも使用で51だ
賀茂喜一:レナチュー!
賀茂喜一:対抗をどうぞ!
GM:これで先生が勝利したらEロイス究極存在は解除。ヨルムンガンドの意志が戻り、黒銀竜は戦闘不能になります。
黒竜ニーズヘッグ:9dx+6 いけっ
DoubleCross : (9DX10+6) → 9[1,4,4,5,6,6,7,9,9]+6 → 15

GM:全然ダメ!
賀茂喜一:まだ子供だからそれで良いんだよ
アトラ・アーリーバード:やさしい
三城郷ミチカ:包容力
GM:Eロイスは解除。ニーズヘッグは戦闘不能だ!
GM:先生は演出をどうぞ。

賀茂喜一:《炎の理》
賀茂喜一:銀の一色に染まった極寒の世界に1つの色が灯る。
賀茂喜一:バギン、と身体自体を氷に変えたまま、徐々に動き始める。
黒竜ニーズヘッグ:『わかるかお前たちに。兵器として生まれ、活躍を望まれ、自己を研鑽し……土壇場ですべてを奪われたときの絶望が!』
賀茂喜一:一歩踏み出し、下ろす。普段は何気なく行う動作は酷く緩慢で、痛みと引き伸ばされた時間の中で行われる。
黒竜ニーズヘッグ:『己の存在意義のため、力で世界を変える……決して邪魔はさせん!』
黒竜ニーズヘッグ:『俺はまだ敗けてはいない。戦いに挑めてすらいないのだ……!』
賀茂喜一:「わかる  とは 」
賀茂喜一:「 言えない 」二歩目。両足で立つ。
賀茂喜一:「ニーズヘッグ さん 」
賀茂喜一:「わたしが ここに 来たのは」
賀茂喜一:段々と舌が回り始める。氷像の内から体温を取り戻し始める。
賀茂喜一:「あなたの」
賀茂喜一:「道を ひらくため です」
黒竜ニーズヘッグ:『道など、ない』
黒竜ニーズヘッグ:『テミス計画が凍結された時に無くなった。あると思っているのは、ヨルムンガンドのようなおめでたい奴だけだ』
黒竜ニーズヘッグ:『奴は言っていた。戦い以外の道があると……バカなことを!』
黒竜ニーズヘッグ:『生体兵器に、戦い以外の道があるわけがない!』
賀茂喜一:「………道が、"ある"んじゃあ、ないんです」
賀茂喜一:──西洋と東洋において思想の差は、与えるか、取り除くかの形で表現される。
賀茂喜一:前者は神を始めとする上位の存在からの加護として。
賀茂喜一:後者は、障害を取り払う禊として。
賀茂喜一:「閉ざされた道を開く。────あるいは、」
賀茂喜一:「存在しない未知を、切り拓く」
賀茂喜一:「それが出来ると教える……そのために、大人の仕事があるんだよ」
賀茂喜一:懐から折り紙を取り出す
賀茂喜一:白色で折られた爬虫類のような肢体。
賀茂喜一:「"水端の竜"」
賀茂喜一:「……これは、一枚の紙で折れる竜として有名なんだよ」
黒竜ニーズヘッグ:『…………』
賀茂喜一:「折り方を変えれば、別の竜になる……今の子は、こういうのあんまり知らないかな……」
賀茂喜一:別の折り紙を取り出す。青く翼のある竜。
賀茂喜一:別の折り紙を取り出す。緑色で胴の長い竜。
賀茂喜一:別の折り紙を、別の折り紙を、別の折り紙を。
賀茂喜一:「八竜というのは収まりが良いけど……そうだね」
賀茂喜一:「わたしからもう八十ほど、別の可能性を追加しよう」
賀茂喜一:「"高天原に神留坐す”」
賀茂喜一:力のある語句を唱えると、取り出した折り紙たちが動き始める
賀茂喜一:「神漏岐ぎ 神漏美の命以ちて」
賀茂喜一:小さく、八竜には及ばない、文字通り吹けば飛ぶような竜達。
賀茂喜一:「皇親神伊邪那岐乃大神」
賀茂喜一:80枚の折り紙の竜が銀の世界を駆ける
賀茂喜一:「筑紫の日向の橘の 小門の阿波岐原に」
白霞ヨル:『──先生にお願いします。ニーズヘッグに、別の道を示してやってくれませんか』 依頼の電話の時。己の正体を明かしたヨルは、そう言った。
白霞ヨル:『人は……我々は竜ですけど! 信じていた存在に裏切られた時にこそ、強く絶望し、激怒する』
白霞ヨル:『人を強く信じていたからこそ、ニーズヘッグは人を憎悪している──だから、頼みます』
白霞ヨル:『もう一度彼を……信じて、導いてやってほしい……!』
賀茂喜一:1つは水を生み。1つは火を生み。1つは風を生み。1つは地を生み。
賀茂喜一:「禊祓ひ給う時に 生坐せる 祓戸の大神等」言葉と共に氷の世界を塗り替えていく。
賀茂喜一:「諸々の禍事罪穢を 祓へ給ひ 清め給ふと 申す事の由を」それは銀の世界の中に、新たに他の世界を内包し。
賀茂喜一:「天津神 地津神 八百万神等共に」「聞こし食せと」
賀茂喜一:竜の背中にのって、ニーズヘッグと同じ目線に立つ。
賀茂喜一:「かしこみ かしこみ もうします」
賀茂喜一:「君の努力は、無駄なんかじゃない」
賀茂喜一:「なぜなら、きみしか出来ないことじゃなくても、きみにやってほしいと望む人はきっといる」
賀茂喜一:「だからそうだな、まずは」微笑んで、手を差し伸べる。
賀茂喜一:「わたしといっしょに、なにか新しいことをしないかい?」
黒竜ニーズヘッグ:『──』 鋭い牙が並ぶ口を開く。目の前の賀茂に向けて氷結のブレスを放とうとし、
賀茂喜一:竜がなつくように、ニーズヘッグに殺到する──そこに敵意はない。
賀茂喜一:ただ、子供がじゃれるように────君を同等に扱うだけだ。
黒竜ニーズヘッグ:『……馬鹿な……!』 そのブレスが、霧散する。
GM:コンカラーもニーズヘッグも、根底にある願いは同じだ。
GM:『誰かに救ってほしい。もう一度誰かを信じたい』。
GM:ここにいたるまで。アトラや賀茂のような真っ直ぐな言葉が、彼らにかけられることがなかった。
GM:だが、もし真摯に──まっすぐに、もう一度のチャンスをあげたいと呼びかければ──それはきっと、彼らの心にも届く。
黒竜ニーズヘッグ:『馬鹿な……! ヨルムンガンドは、完全に支配したはず……!』
黒竜ニーズヘッグ:『なぜだ……何故、支配が……解ける……!』
GM:ニーズヘッグの力の源は、負の感情。……人を少しでも信じてしまった今、もはやヨルムンガンドを完全に支配してはいられない!
賀茂喜一:「そうだな……きみも、ヨルさんと話してみたいと思ったからじゃないかな?」
賀茂喜一:「今やったのは、先生の得意技でね」
賀茂喜一:「理屈としては、他者と己を同じ枠に置くことで、敵意自体の向けどころをなくす形になるんだけど」
賀茂喜一:「相互理解のできない相手には効き目が弱くて、元いた場所では戦闘に向いて無くて……」自分語りを始めている
黒竜ニーズヘッグ:『……ふざけるな。こんな、結末』『俺の憎しみが、お前の……言葉などで……!』
賀茂喜一:「…………コホン」
賀茂喜一:「わたしの言葉だけじゃあないよ」
GM:黒く染まっていた鱗が銀に戻る。──ヨルムンガンドが倒れ、動かなくなった。
賀茂喜一:「きみを救ってくれといったのは」
賀茂喜一:「ヨルさんだからね」
白霞ヨル:『────でしたら』 倒れた銀竜が、かすかに口を開く。
白霞ヨル:『あっちのコンカラーさんも、助けてやってください』
白霞ヨル:『弟の……不手際ですので。追加依頼ばかりで申し訳ないですが』
白霞ヨル:『頼みます』
賀茂喜一:「ん。そのつもり……といっても」
賀茂喜一:「それはわたし以外の子の方が向いてるかもしれないねぇ」



GM:クリンナップ……は省略。2ラウンド目、セットアップ。
アトラ・アーリーバード:なし
三城郷ミチカ:なし!
《コンカラー》天王寺クロエ:《原初の黄:加速装置》。行動値は13に。
賀茂喜一:なし
リャン・シェンシィ:《原初の黄:活性の霧》。対象はアトラちゃんに
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を3(→ 3)増加 (128 → 131)
GM:アトアト!
GM:セットアップ演出はしますか?
アトラ・アーリーバード:受けます ドッジダイス-2
アトラ・アーリーバード:するか 解凍演出
GM:レンジでチンしてね

リャン・シェンシィ:「あの《八竜》をまるで、子供を嗜めるみたいに……しかも、本当に何とかしちゃった」
リャン・シェンシィ:賀茂先生と巨竜とのやり取りに驚嘆しつつ、凍りついたまま動かないアトラのカバーに向かう。
リャン・シェンシィ:「うわ、大分がっつり凍ってるな……アトラちゃーん!」
葛城サレナ:「肝心な時になんで凍ってるんだよ……! ライター持ってくればよかった!」
アトラ・アーリーバード:がっつり凍っている。
リャン・シェンシィ:「もう、こんな事で使いたくないけど……!」再度地上へのゲートを開き、ライターを手渡してもらう。着火した炎を頬のあたりへ炙るように押し付ける。
アトラ・アーリーバード:そこだけ溶けます。
リャン・シェンシィ:「んん、火力足りないな……!そっちに火炎放射器とかある?炎系のサラマンダーでもいいけど……あ、じゃあこっち向けて撃って!」
GM:ライターの火が風で揺れる。斜行リフトは上昇し続けており──風が吹き込んできたということは、地上が近い。
リャン・シェンシィ:ごう、と今度はアトラの全身を丸呑みにするような火炎が拳大ほどのゲートから噴き出す。
《コンカラー》天王寺クロエ:「……戦闘中に何をふざけているんだ貴様らーッ!」
賀茂喜一:「あ、あの。ちょっとの火ならわたしも………」
賀茂喜一:「豪快…!」
アトラ・アーリーバード:「クハハ! 世間知らずだなニーズヘッグ! ノヴァリスの誰もに──」
アトラ・アーリーバード:「あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!!!!」転げ回る。
三城郷ミチカ:「本当、手がかかるのは変わらないなあ……」呆れつつ、機能が回復した翼で飛び上がる。
《コンカラー》天王寺クロエ:機械剣を一閃。解凍されたばかりのアトラを剣の腹で打ち、リフトの壁面に叩きつける。
《コンカラー》天王寺クロエ:「まだ勝負は終わっていない! ふざけているのなら、こちらから行くぞ!」
リャン・シェンシィ:「あはは、いたって真面目な救護活動なんだけどな〜!」
GM:イニシアチブ。行動値14、ミチカちゃんかアトラちゃんの手番。
賀茂喜一:「あぁっ。せめて白湯を……!」
アトラ・アーリーバード:「ガホッ……! 何されたの今? 竜も白くなって寝てる!」
三城郷ミチカ:「そうだね。まだ終わっていない」吹き飛ばされたアトラを庇うように、"コンカラー"との間に舞い降りる。
ミラ:「ええい、説明は後でするからさっさとしろ! ミチカに見せ場を持っていかれるぞ貴様!」
アトラ・アーリーバード:「えっ、それはまずい」
アトラ・アーリーバード:慌てて立ち上がろうとして、急に溶けた水分が氷結した床に張り付いて凍り、ずっこけた
アトラ・アーリーバード:「今だ! やれ、ミチカ!」
三城郷ミチカ:「はいはい、ゆっくり起きな。まだ体の芯は凍ったままでしょ」
三城郷ミチカ:「たまには……」
三城郷ミチカ:「私の背中も見ておきなよ」

三城郷ミチカ:マイナーで戦闘移動。"コンカラー"のエンゲージへ。
三城郷ミチカ:メジャー。《光の舞踏》LV2《ピンポイントレーザー》LV5《アフターエフェクト》LV5《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》LV4
三城郷ミチカ:デーモンウイングで"コンカラー"を攻撃!
GM:相変わらず全力で来る……!
GM:妨害などはありません。どうぞ!
三城郷ミチカ:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,3,4,4,4,5,5,7,8,8,8,10]+10[7,8,9,9,10]+10[4,5,6,7,10]+5[4,5]+4 → 39

三城郷ミチカ:いい感じ
《コンカラー》天王寺クロエ:うわーん高いよ~
賀茂喜一:強いぞ~
《コンカラー》天王寺クロエ:エピックトツカでガード!
三城郷ミチカ:ガード値はなかなか……だが行くしかない!
三城郷ミチカ:4d10+13 装甲無視
DoubleCross : (4D10+13) → 35[9,10,6,10]+13 → 48

三城郷ミチカ:ダメージ通ればラウンド中ダメージ2d10+15
GM:48……!
GM:実は一回だけ《電磁反応装甲》があったので、ダメージダイスが低ければ耐えられたんですが
GM:これは無理です。コンカラーもこれで戦闘不能!
アトラ・アーリーバード:あぶね~ こわ
三城郷ミチカ:あぶな~
三城郷ミチカ:三城郷ミチカの侵蝕率を9(→ 9)増加 (121 → 130)
GM:演出をどうぞ。

《コンカラー》天王寺クロエ:「──三城郷ミチカ」
《コンカラー》天王寺クロエ:「ミストルテインの情報は、ニーズヘッグがある程度意図的に流したものだが」「その力は本物だ」
《コンカラー》天王寺クロエ:「お前なら手が届いたはずだ。……後悔していないのか?」
三城郷ミチカ:「……後悔のない選択なんてないよ。今はなくても、いつか思い出して、あの時こうしていればって思うかも」
三城郷ミチカ:「私はアトラとは違うから、たまには後ろを振り返っちゃうこともある。きっと、誰だってそう」
三城郷ミチカ:ドローンが編隊を組み、コンカラーの周りを飛び回る「それでも」
三城郷ミチカ:「信じる事はできる……何の保証もなくたって」
三城郷ミチカ:「私は、一番希望のある未来を選びたい」コンカラーへと躍りかかる。
アトラ・アーリーバード:「そうだな。お前の『信じる』はそこいらの考えなしのそれとは違う。『疑う』ことも。その2つはつながっている」
アトラ・アーリーバード:「後悔はしても、永遠に、そちらを選ぶ」
三城郷ミチカ:手に持つのは、刃が切り離され短槍となった大鎌。
三城郷ミチカ:ドローンの重力子レーザーが鳥籠にように張り巡らされ、"コンカラー"の体捌きを制限する。
三城郷ミチカ:そうして突き出された穂先が、機械剣と斬り結ばれる。
《コンカラー》天王寺クロエ:「く……!」
《コンカラー》天王寺クロエ:「お前の選んだ未来。希望のある未来とやらが……」
《コンカラー》天王寺クロエ:「もしこなかったら、どうする」
《コンカラー》天王寺クロエ:最後の一撃。穂先を一度打ち払い、相打ち覚悟で剣を振り上げる。
三城郷ミチカ:「それは───」弾かれた穂先に、一瞬でドローンが集まる。
三城郷ミチカ:"コンカラー"がその剣を振り下ろすよりも早く一歩踏み込む。低くした身体を反転させながら
三城郷ミチカ:元の形を取り戻した大鎌が、大きく弧を描いた。
三城郷ミチカ:「……その時考えるよ」
《コンカラー》天王寺クロエ:「ふはっ」 回避しきれず、鎌の一撃を浴びた。
三城郷ミチカ:「"きみが願うことはすべて実現することができる"」
三城郷ミチカ:「そう言われた。私は、その言葉をそのまま信じるつもりはないけど……」
三城郷ミチカ:「そう言ってくれた人のことは、信じたいと思う。そう思い込んでる子のことも、信じてあげたいの」
GM:……リフトがついに、地上に出る。
GM:外は生憎の雨模様だ。まだ郊外ではあるが、程近い場所にメサイア中心市街地が見える。
《コンカラー》天王寺クロエ:「はは……信じる。信じるか」
《コンカラー》天王寺クロエ:「こんなテロリストに向かって、そこまで言うか……」
三城郷ミチカ:「……"コンカラー"。あなたも、答えを出すには早すぎると思うよ。私達は、まだ……」入り込んだ日差しに目を細めて
《コンカラー》天王寺クロエ:「──ニーズヘッグ!」 仰向けに倒れたまま、叫ぶ。
《コンカラー》天王寺クロエ:「認めよう。こいつの言う通り、我らは答えを焦りすぎた。……この戦い」
《コンカラー》天王寺クロエ:「心の強さだの信念だのにおいては、私達の完敗だ」
アトラ・アーリーバード:「おお、勝った」
《コンカラー》天王寺クロエ:「…………だが」 黒い影が徐々に天王寺に収束する。
《コンカラー》天王寺クロエ:「このままただ敗けるのも、つまらん。我らもまた、後悔のない選択をする」
《コンカラー》天王寺クロエ:「……最後の最後に、アトラ・アーリーバード一行を」「力でだけは上回りました、という結果をもたらしてみせる!」
アトラ・アーリーバード:「えっ、ちょっと待たないか」
GM:Eロイス『さらなる絶望』。
三城郷ミチカ:「……っ、待って!それ以上は……!」
GM:ニーズヘッグの影が集まり、もはや戦闘不能だったコンカラーをもう一度再起動させる。
アトラ・アーリーバード:「そんな事しなくてもいいだろ! 疲れてるし全員……」
《コンカラー》天王寺クロエ:「……安心しろ。もうお前たちを殺すことも、メサイアの崩壊にも興味はない」
黒竜ニーズヘッグ:『……我らに勝てば、殺そうが生かそうが飼い殺しにしようが、好きにしろ!』
アトラ・アーリーバード:「ほぉ」
リャン・シェンシィ:「へえ、言ったね?」

《黒竜騎士》ニーズヘッグ[17]
ミチカ[14]

5m

アトラ[14] シェン[9] 賀茂[1]

《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『言ったとも。見せてみろ。お前たちの力の底!』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『こちらも見せてやる。逸れ者の、最後の意地をな!』
リャン・シェンシィ:「今の宣言、ちゃんと記録したからね」スマートグラスを操作する。
アトラ・アーリーバード:「これ以上八竜を相手に得るもののない戦などしていられん、適当に事切れて十字冠で帰るとこまで考えかけたが────」
アトラ・アーリーバード:「俄然やる気が出てきたぞ」
三城郷ミチカ:「地上に出ちゃったしね……それやっちゃったら支持率ガタ落ちだよ」
三城郷ミチカ:「こうなったら仕方ない、もうちょっと頑張ろう。みんな、アトラを見てる」
アトラ・アーリーバード:「んむ……」
アトラ・アーリーバード:「そうだな」
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『……行くぞ!』
賀茂喜一:「真面目な子ほど、追い詰められた時にオール・インしてしまうものだけど……」ヒビの入ったメガネを掛け直す。
賀茂喜一:「皆、いい感じに本音が出てきたね────良いことだ」

GM:まずは行動値17。ニーズヘッグの手番。
アトラ・アーリーバード:はやい!
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:《原初の黒:ポルターガイスト》《原初の青:猛毒の雫》。別個体なのでもう一度コンカラーと同じマイナーです。
三城郷ミチカ:何というスピード…!
リャン・シェンシィ:はっや
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《死神の精度》《エンタングル》《原初の白:バリアクラッカー》《ジャイアントグロウス》《伸縮腕》《怒涛の大蛇》──《背教者殺し》《起源を断つもの》!
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:当たると重圧。ダメージが通ると邪毒ランク4に加え、ラウンド中の判定ダイスを-8。
アトラ・アーリーバード:メチャクチャしてくる!
GM:対象は全員です。
賀茂喜一:うおおかっこいい名前
リャン・シェンシィ:PS「臨時招集開門」《守りの弾》と最後のマスターズコネクション使用!
GM:背教者どもは殺す! リアクションをどうぞ。
GM:切ったな……!
リャン・シェンシィ:な……何!
アトラ・アーリーバード:まさか……エグザイル……!
GM:ではニーズヘッグの手番は失敗。
アトラ・アーリーバード:よし
三城郷ミチカ:よかった
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を5(→ 5)増加 (131 → 136)
GM:ということで、追加行動を行います。《加速する刻》。
アトラ・アーリーバード:ぎゃー!
賀茂喜一:ぴえん
リャン・シェンシィ:ヒエ~ッ
三城郷ミチカ:ウワーッまだ動く!
アトラ・アーリーバード:でももう怒涛の大蛇はないから被害は少ない……はず!
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:まずは移動しなくていいや。ミチカさんを狙います。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:使用エフェクトは二つだけです。《コンセントレイト:ウロボロス》《封印の楔》。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:RCで対決。ニーズヘッグが勝利した場合、イージー以外の全エフェクトをシナリオ中封印する。
三城郷ミチカ:封印されちゃう!
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:8dx7+15
DoubleCross : (8DX7+15) → 10[1,2,5,6,7,8,9,9]+4[1,1,3,4]+15 → 29

GM:RCで対決しな!
三城郷ミチカ:高いなあ
三城郷ミチカ:うおおおお!
三城郷ミチカ:6dx+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[3,3,7,8,9,9]+1 → 10

GM:よし! まず一人……!
三城郷ミチカ:クゥ~ン
GM:更にもう一度行動します。《加速する刻II》を使い、《イオノクラフト》で後衛のエンゲージへ移動。
リャン・シェンシィ:エエエーッ
三城郷ミチカ:早すぎる
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:《コンセントレイト:ウロボロス》《封印の楔》《原初の赤:ポイズンフォッグ》。
アトラ・アーリーバード:ギャーッ!
賀茂喜一:すばや
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:シェン、賀茂も同様に封印します。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:8dx7+15
DoubleCross : (8DX7+15) → 10[1,3,5,5,7,8,9,10]+10[5,5,6,9]+6[6]+15 → 41

GM:RCで対決しな! 勝てるならな……!
リャン・シェンシィ:リアクションだから無形使えないよ〜
アトラ・アーリーバード:これもしかして攻撃じゃなくてカバーリング不可?
賀茂喜一:かもしれん
GM:そのとおりです。カバーは不可。
アトラ・アーリーバード:ヒエーッ
リャン・シェンシィ:11dx+1>=41 うおおお
DoubleCross : (11DX10+1>=41) → 8[1,4,4,5,5,5,6,7,7,8,8]+1 → 9 → 失敗

賀茂喜一:2dx>=41
DoubleCross : (2DX10>=41) → 10[4,10]+5[5] → 15 → 失敗

GM:よし……! では二人も封印。
賀茂喜一:頑張ったんですけどもね
リャン・シェンシィ:先生にすら負けた……
GM:ニーズヘッグの行動はこれで終わりです。三人とも黒い触手で触手責めされ、力を吸い取られるので
アトラ・アーリーバード:ほんとだ シェンの出目低
賀茂喜一:まだまだこれからだよ
GM:触手攻めされる演出を考えるといいでしょう。……ということで!
GM:最後の最後です。アトラちゃんの手番。
アトラ・アーリーバード:くっ……決めるしか無い!
アトラ・アーリーバード:マイナーなし。神聖二重冠起動。
アトラ・アーリーバード:あ、使っていいですか 二重冠
GM:どうぞ!
アトラ・アーリーバード:どこまでいけっかな
アトラ・アーリーバード:侵蝕を20増加させ攻撃力を40増加します。
GM:10倍界王拳の出番だ
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を20(→ 20)増加 (115 → 135)
GM:20倍界王拳……!
アトラ・アーリーバード:《コンセントレイト》《光の舞踏》《イェーガーマイスター》《マスヴィジョン》《ストライクミラージュ》黒竜騎士ニーズヘッグを攻撃
アトラ・アーリーバード:12dx7+4 リアクション不可
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,2,2,2,2,3,4,5,7,8,10,10]+10[1,3,6,8]+3[3]+4 → 27

GM:ストライクミラージュの存在を忘れてくれれば切り払いできたのだが……
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:リアクション不能!
アトラ・アーリーバード:誰が忘れるか! ダメージ
GM:霧バフも忘れないでね!
アトラ・アーリーバード:3D10+69+18+40 装甲無視!
DoubleCross : (3D10+69+18+40) → 21[8,10,3]+69+18+40 → 148

三城郷ミチカ:私のバフもね
GM:ミチカ・バフは乗ってますか?
GM:幼馴染・バフ
三城郷ミチカ:2d10+15だよ
GM:振り足してもいいよ!
アトラ・アーリーバード:あっそれ乗ってるんだ 失礼
アトラ・アーリーバード:2d10+15+148 えーい!
DoubleCross : (2D10+15+148) → 13[3,10]+15+148 → 176

GM:あっそうか、一度倒れてましたね。でもそうだなぁ
賀茂喜一:しまった、わたしは幼馴染ではないので継続バフが出来ない
GM:肉体は同じだし残ってていいし高すぎるし!
三城郷ミチカ:やった!
アトラ・アーリーバード:倒れてくれ たのむ
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:《電磁反応装甲》を4回。ダメージを-80。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:謎の装甲値8でダメージを8軽減。
賀茂喜一:88でキリが良い…
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:……で。最大HPは《生命増強》をLv2ほど噛ませたHP88でした。
三城郷ミチカ:こっちもキリが良い
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:もう1ラウンドくらいタイマンできると思ったんだが……!
リャン・シェンシィ:めっちゃタフじゃん
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:軽減はありません。戦闘不能。
賀茂喜一:キッチリ176じゃん
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:今度こそ戦闘終了です。
アトラ・アーリーバード:もう1ラウンドあったら私も何もできなくされちゃうのかな~と思って打点を跳ねさせてしまった
三城郷ミチカ:やった~!
賀茂喜一:さすがアトラさんだな~
アトラ・アーリーバード:勝ったー!
賀茂喜一:やった~!
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードの侵蝕率を18(→ 18)増加 (135 → 153)
アトラ・アーリーバード:侵蝕はえらいことになったが、Eロイス6人集がなんとかしてくれるでしょう
GM:アトラさんだけは触手せず、めちゃくちゃナイフエッジデスマッチを挑んでくる予定でした。ダメだったが……w

《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『リャン・シェンシィ。よく頑張っているようだが……』 ニーズヘッグとコンカラー。二人の声が重なる。
リャン・シェンシィ:「あはっ、まさか君に労られるとはね」
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『切り札ジョーカーはあと何枚残っている!』 機械剣を構え、天高く跳躍。
GM:空中を蹴り、紫電をまとった剣と共に真っ逆さまに落下してくる。……空気が焼ける音、そしてバチバチという嫌なスパーク音と共に。
リャン・シェンシィ:「そうだねえ」冷や汗と共に仰ぎ見る。「5枚くらい、かな……!」
GM:直撃を受ければ長時間行動不能に陥ることは間違いない。ともすれば、近くのメサイア市街に被害が及びかねないほどの規模の雷撃……!
リャン・シェンシィ:言葉と共に、手にした5枚その全てを空へと投げ上げる。この一撃さえ耐えれば勝機があると見た。
アトラ・アーリーバード:「竜などに憑依しなくてもこの規模だと!? 騙したなァーー!!!」
賀茂喜一:「参ったな……!」空気を焦がす破裂音に冷や汗を流す。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『はははは! これでも本気の八竜には及ばん!』 はたしてどちらの人格か。楽しそうに嗤う。
賀茂喜一:水を含ませた折り紙はある程度の耐性を持つ───が。
三城郷ミチカ:「怒ってる場合じゃないよ……!この規模は……」
賀茂喜一:「相性が悪いみたいだ…!」浸透する雷撃によって連鎖的に焼け焦げ───その雷撃を、なんとか自らの内に止めようとする。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『だが、お前らを地面に転がすには十分だぞ……!』
リャン・シェンシィ:たて続けにその全てを撃ち抜き、一斉に契約が励起する。暗号指示と共に5つの小さな口が開き、出現するのは対強盗用の金属防壁・熱を食らう暴風雪・衝突熱量の一部を高高度へと転送するための魔眼群。
三城郷ミチカ:付け焼き刃と知りつつも、市街を背にドローンを広域に展開して障壁を作る。
GM:着地する。雷撃がほとばしる。
GM:……シェンの5枚の切り札、ミチカのドローン、賀茂の術。それらすべてと引き換えに、大きく威力が減衰した。が……
賀茂喜一:市街に被害を及ぼさないよう、一方だけは防ごうと止めた雷撃が体を焼き続ける。
賀茂喜一:「これはまずいな……!新たに、術を練る暇がない…!」
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『……切ったな』『切り札・・・を!』
リャン・シェンシィ:「……おいおい」
GM:三人が硬直した一瞬を狙い、地面に剣を突き刺す。……黒い森が現出したかのような、無数の影の触手が現れ、三人を絡め取る!
リャン・シェンシィ:電波が再び乱れ始めた。膨大な電力が直撃した事による磁場嵐が通信を阻害している。頼りの私兵への声は届かない。
リャン・シェンシィ:契約書自体はまだある、が。それを具現化する己の体力が残されていない。
三城郷ミチカ:「あぅっ……!」飛び上がろうとする翼ごと絡め取られ、地面に引き倒される。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『三城郷ミチカ。賀茂喜一。お前たちのことも認めよう』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『ミストルテインの誘惑を蹴ったこと。完全だったヨルムンガンドの精神支配を解除したこと……認める。口先だけではないと』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『だがそれでもだ!』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『力でしかどうにもならん時というのは、必ず存在する。このようにな!』
賀茂喜一:「参ったな、腕を抑えられるとわたしには為す術がない……」
賀茂喜一:腕と口を抑えるように触手に引き倒されている
GM:対人特化兵器、黒竜ニーズヘッグ──影の触手は容赦なく三人のレネゲイドを吸収し、無力化するだろう。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『答えてみろ。言葉ではどうにもならん時、力でしか語り合えない時』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『それでもまだ、誰かを信じると言えるのかッ!』
三城郷ミチカ:「引き、剥がせない……!」励起状態にあった十字冠の光が減衰していく。
GM:アトラだけは不自然に攻撃範囲から外されている。……言外に問いかけているかのようだ。
リャン・シェンシィ:「う、っ……!」
GM:"お前は、たった一人で、この状況を打開できるのか?"
アトラ・アーリーバード:「……ふん」
GM:アトラの仲間たちにもまた、同じことを問いかけている。──"この状況においてなお、アトラを信じられるのか?"
リャン・シェンシィ:ハンドガンを取り落とす。手足と首を抑えるように絡みつく触手を払いのけようとするが、やがてその力も弱っていく。
アトラ・アーリーバード:鼻を鳴らす。剣身が励起し、閃光を放ち──そして。
アトラ・アーリーバード:アトラの姿が消えた。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『この状況をどうにかできないならば。いずれお前たちも力を求めて、理事会と同じ地平に堕すだろう』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『そうなる前に────』『!』
アトラ・アーリーバード:能力は、自爆覚悟で振るっても一度敵を吹き飛ばすのがせいぜいの短時間短距離限定の移相光波スペクトラム
アトラ・アーリーバード:彼女を連れてきた大人たちの視点からすれば、本来はこの場の面々と並び立つはずもない落ちこぼれだ。
アトラ・アーリーバード:苦渋も舐めた、力には屈した、未来などなかった。
アトラ・アーリーバード:──光渦とは、伝播形態が波形ではなく螺旋に捻られた光線のことだ。
アトラ・アーリーバード:螺旋の軸の芯は場と強度が打ち消されてドーナツの穴のように暗い。
アトラ・アーリーバード:そこには何もない。
アトラ・アーリーバード:ただ、無限に前進する中心であるということを除いて。
アトラ・アーリーバード:「シオンの冠──なるほど私にはこう出るか」
アトラ・アーリーバード:騎士の背後、ぴったりと背中をつけて、二重に重なり打ち消し合い、完全に十字冠の輪郭の消えた、全く気配のない女が語りかける。
三城郷ミチカ:「わかって、ないなぁ……ニーズヘッグ」地面に押し付けられたまま、微かに呟く
アトラ・アーリーバード:「そうだとも。わからん奴だなニーズヘッグ」
三城郷ミチカ:信じられるかと問われたら、アトラ・アーリーバードは特に信頼の置けない類の人間だ。
三城郷ミチカ:付き合いの長い者ほどそう答えるだろう、それでも
三城郷ミチカ:「それでも、アトラは……」
三城郷ミチカ:絶対に居て欲しい時に、そこに居てくれるのだ。
アトラ・アーリーバード:明けの太陽が、自らの喊声に恐れて飛び上がったのだと信じる雄鶏のように。
アトラ・アーリーバード:あるいは、自らの美しさに惹かれ愛を囁きに来たのだと信じる朝顔のように。
アトラ・アーリーバード:周囲の人材も智慧も技術も、自らのものと疑わず結びつけ飛躍させてゆく。
アトラ・アーリーバード:「同じものなのだ。力もつながりも、そして人はそう簡単に一人にはできん」
アトラ・アーリーバード:メサイアの三亢進結節点トリプルトゥループジャンクション。それが、剣を振る。虹が閃く。波長が可視光域を突き抜けてフェムトの領域に達する。
アトラ・アーリーバード:光学的不可視となっていた四姿天テトラモルフの十字冠が、知覚不可能なほどの短い時間だけ七色の煌めきを放った。
アトラ・アーリーバード:そして、第零の絆の証が振り抜かれた時、勝負は決した。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『…………』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:直感でアトラの位置を見極め、機械剣を振るった。たしかに、確実に当てられる間合いとタイミングで。
GM:倒れたのはニーズヘッグの方だ。……アトラの全力は、この一瞬において八竜すらも上回った。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:仰向けに倒れる。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『…………アトラ・アーリーバード。一つ聞かせろ』
アトラ・アーリーバード:「いいぞ。大サービスだ、私は身内になる相手には甘い」
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『身……』 微かにくぐもった笑いが聞こえた。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『リミッターがかかった状態では、八竜もこの程度だ。……そして』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『ミラはもう、八竜の制御装置としては役に立たん。自我が芽生えた今となっては、昔ほど"分離した自分の欠片"を自分とは思えんからな』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『大した戦力にはならんわけだ』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『それでもなお、ミラや俺を……』『身内にしようと思えるのか?』
アトラ・アーリーバード:「む、十分じゃないか? 貴様はなんというか……」
アトラ・アーリーバード:「強さの要求水準を高く見積もり過ぎるところがあるな、うちに来る価値を挙げて欲しいというのなら、他の八竜どもを探すとか、そいつらが出現ざま無茶なリミッターの外し方をしてきた際に対策を練らせるとか、色々と思い浮かぶが……」
アトラ・アーリーバード:「メサイア学園は基本的に来るものを拒まん」
アトラ・アーリーバード:ノヴァリス一雑多な学園の生徒会長が、こともなげに言う。
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『……ふ』
アトラ・アーリーバード:「まあ、しばらく今回の騒ぎの埋めあわせばしてもらうかな……う。カッコつけすぎて変な姿勢から思い切り斬ったから、肩が…………」
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『少しでも腑抜けてみろ。食い殺してやる』
《黒竜騎士》ニーズヘッグ:『それまでは……ふん』『……貴様に協力してやる』
アトラ・アーリーバード:「おお。それなら安心しろ、生まれてこの方腑抜けていたことなどないからな!」
アトラ・アーリーバード:「ようし、脅威も消えたし、シェンの部下にでも戦利品を回収させつつゆっくり休むか」
アトラ・アーリーバード:「総員、私のためによく働いた」
アトラ・アーリーバード:「帰るぞ!」



GM:バックトラックのお時間だよ!

・予告された終焉+傲慢な理想+傲慢な理想+傲慢な理想
・究極存在
・さらなる絶望

GM:Eロイスはこの6つ。振りたい人はどうぞ。
三城郷ミチカ:振らなきゃ損!
アトラ・アーリーバード:絶対振ります
アトラ・アーリーバード:153-6d10 期待値出ろ!
DoubleCross : (153-6D10) → 153-35[8,7,4,3,7,6] → 118

三城郷ミチカ:130-6d10
DoubleCross : (130-6D10) → 130-36[6,8,1,10,10,1] → 94

アトラ・アーリーバード:えらい
リャン・シェンシィ:振っちゃお
リャン・シェンシィ:136-6d10
DoubleCross : (136-6D10) → 136-40[6,5,9,2,10,8] → 96

アトラ・アーリーバード:118-10d10 容赦なく倍
DoubleCross : (118-10D10) → 118-57[1,3,8,10,9,6,8,9,1,2] → 61

三城郷ミチカ:ロイス5素振り
リャン・シェンシィ:1倍で〜
アトラ・アーリーバード:3点
賀茂喜一:119だからな~
リャン・シェンシィ:96-6d10
DoubleCross : (96-6D10) → 96-35[2,5,2,10,7,9] → 61

賀茂喜一:Eロイス分なしで残りロイス5。素振りします。
リャン・シェンシィ:4点帰還
三城郷ミチカ:94-5d10
DoubleCross : (94-5D10) → 94-21[8,2,2,1,8] → 73

賀茂喜一:119-5d10
DoubleCross : (119-5D10) → 119-35[6,9,1,9,10] → 84

賀茂喜一:5点!
三城郷ミチカ:5点!神聖二重冠残ってるから3倍にしよ
リャン・シェンシィ:そういやそんなのあった
リャン・シェンシィ:しときます GM経験点も増えるし……
GM:>・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
このルールですね。3倍は強い……!

GM:ならば全員生還! バックトラック完了だ!
アトラ・アーリーバード:やった~~
三城郷ミチカ:やった~!


◆Ending◆合同

GM:ニーズヘッグを倒し、一行はメサイア市街地に戻ってきた。
GM:ニーズヘッグや天王寺は、サレナ率いるバビロン雑務班が保護している。
GM:君たちは取り急ぎ、傷ついた身体やボロボロの服をどうにかするため……最寄りのセーフハウスであるメサイア生徒会室にやってきている……。
ミラ:「……寒い!!」
GM:なぜか窓ガラスが割れ、寒風が吹き込んでいる。
アトラ・アーリーバード:「なーんで私がこんな事せにゃならんのだ」
アトラ・アーリーバード:そう言いながら、嫌そうにガラスを掃き集めている。
リャン・シェンシィ:「なに言ってるの、自業自得でしょ〜?……あっ」
三城郷ミチカ:「うわ、留守にしてる間に強盗にでも入られたの?」
アトラ・アーリーバード:「そんなようなものだ」
賀茂喜一:「お邪魔するね……おぉ、破壊の跡だ」
リャン・シェンシィ:「ねえ〜アトラちゃん!会長室の机の上に置いてた書類、こんなとこに落ちてたんだけど!」
リャン・シェンシィ:ずいずいとアトラの前へやってきて書類を鼻先に突きつける。
アトラ・アーリーバード:「風で落ちたんだろう」
リャン・シェンシィ:「ちゃんと『アトラちゃんへ』って書いてたよね? ねぇ?」
アトラ・アーリーバード:「……目は通した」通しただけだが。
リャン・シェンシィ:「もう……ここ置いとくから、掃除が終わったらすぐ確認すること!」
リャン・シェンシィ:ぽん、と会長用のテーブルの真ん中に積み上げる。
アトラ・アーリーバード:「ミラという喫緊の案件があったからな。仕方ないのだ。仕方ない……」
賀茂喜一:「普段からこんな感じなの?」
三城郷ミチカ:「あはは……なんだかいつもの仕事ぶりが想像できるなあ」
リャン・シェンシィ:「先週の頭には置いてたんだけどな〜?……あ、先生にミチカちゃんもいらっしゃーい」
ミラ:「ふふん、最初の部下だからな私は。アトラが全力で助けてくれるのは当然だ!」
アトラ・アーリーバード:「なんだ言うに事欠いて。全然風で窓枠の外に放り出されて欲しいとか思ってないぞ」
アトラ・アーリーバード:「そうだそうだ」
賀茂喜一:「素直な意見を言えるのは美徳だね、うん」
リャン・シェンシィ:「もしそんな事になったら利子増やしたくなっちゃうかも」
アトラ・アーリーバード:ミラの頭を撫で回し、おやつの生八つ橋をあげている。
アトラ・アーリーバード:「それはやめろ」
ミラ:「んっふっふ」
アトラ・アーリーバード:「やめてください」
三城郷ミチカ:「初めて覗いてみたけど、やっぱり生徒会って大変なんだねぇ」散らばった書類のいくつかに目を通しつつ。
アトラ・アーリーバード:「わかるか。ミチカ」
賀茂喜一:「おぉ、殊勝な態度だ」
賀茂喜一:「皆のトップなんだから大変だよねぇ」
リャン・シェンシィ:「冗談だって。心配しなくても、書類上できちんと交わした契約の数字を勝手に変えたりしないよ」
三城郷ミチカ:「いや、アトラじゃなくてシェンさんに言ってるんだけど……」
リャン・シェンシィ:「ただ私が増やしたいな〜って思っちゃうだけで」
リャン・シェンシィ:「あはは。なんともやり甲斐のある職場だよ〜」
アトラ・アーリーバード:「何だとミチカお前。もっと幼馴染を大事にしろ」
三城郷ミチカ:「えー今以上とか贅沢すぎ。合コンの予算増やしてくれたら考えよっかなー」
アトラ・アーリーバード:風よけになるように割れた窓の前まで書棚を引きずっている。
賀茂喜一:「そうだ。みんな氷漬けになっちゃったけど、不調とかはないかい?」
賀茂喜一:「再生能力にも限界はあるからね」
リャン・シェンシィ:「わ、ミチカちゃんも案外悪いこと言うなあ」
賀茂喜一:書棚を運ぶのを手伝う
アトラ・アーリーバード:「気が利くな先生」
リャン・シェンシィ:「でも部の予算を増やしたいなら私を口説いたほうがいいかもねー」
賀茂喜一:「あはは。これぐらいはね、大人だし」
ミラ:「私は風邪のほうが心配だ! お前ら全員びしょ濡れになっていたからな」
アトラ・アーリーバード:「実はそうなんだよな……一番偉いのが私だとは言え」
リャン・シェンシィ:「あ、いいんですよ先生……そこまでしてもらわなくても」
賀茂喜一:「いや、と言っても見てるだけでは流石に……」
リャン・シェンシィ:「でも先生はお客さんなんですし、ほら。ミチカちゃんと一緒にあちらに腰掛けといてもらえれば」
三城郷ミチカ:「確かに、アトラに学園の財布を握らせられるわけないか……」神妙な顔で納得している。
賀茂喜一:「……あ、そうだ。ミラさんの言葉で思い出した」運び終えた後にあちらのほうに腰掛ける。
ミラ:「あと、シェンの下着が派手すぎたのも気になる。ミチカは割りとおとなしい感じの下着だったのに……ん?」
リャン・シェンシィ:「……えっ何?私いまセクハラされた気がする?」
賀茂喜一:「それ。……いや、それじゃないけど」耳をふさぐ。
アトラ・アーリーバード:「自我が安定して10年のレネビの言うことだ、多めに見ろ」
賀茂喜一:「そう。みんな、ノヴァリスには女生徒が多いから気にしないかもしれないけど、下……服装とかは気をつけてね」
三城郷ミチカ:「た、たまたまだよ……?普段はもっといいのつけてるからねっ……?」焦って妙なフォローを入れる。
賀茂喜一:「こらっ……!」
賀茂喜一:「そういうことを言わないの…!大人のわたしならともかく、同年代の男子とかと接する時に無防備すぎるからね…!?」
アトラ・アーリーバード:「そうだぞミチカ! こんな男の卑猥な妄想を掻き立ててやることはない」
リャン・シェンシィ:「下……? ああ」タイツを履いた脚とタイトスカートを見やる。まだ多少乾ききっていない。
賀茂喜一:「あれ、わたしに矛先が向いた……!?先生として生徒にそういう、卑猥な妄想とかはするわけないからね!?」
アトラ・アーリーバード:「本当か? 私の目を見ろ」
三城郷ミチカ:「そうだよ!先生はそんな人じゃありません!失礼だよアトラ!」
リャン・シェンシィ:「つまり、生徒以外の女性でするって事なんですか?」
ミラ:「なんだと貴様! アトラの胸元を見て何の劣情も催さなかったというのか!?」
アトラ・アーリーバード:ずいと先生の瞳を覗き込む。
ミラ:「許さん! 興奮しろ!」
アトラ・アーリーバード:(うーん。勢いで見つめ合ってみたけど全然わからんな……)
賀茂喜一:「みるけど……」
賀茂喜一:覗き返す。
賀茂喜一:「……アトラさんは目を見て真贋がわかるタイプなの?」
アトラ・アーリーバード:「やめろミラ」気恥ずかしくなって逸らす。
賀茂喜一:「あとミラさんは私が胸元を見た前提で話さないで。見てません。そらしました」
アトラ・アーリーバード:「とりあえず推定無罪とする」
賀茂喜一:「よし……そうだよ。ミチカさんもそう言ってる」
ミラ:「やめられるか! 我が主であるアトラは誘惑においても最強でなければならん!」
リャン・シェンシィ:「こういう時は目じゃなくて心拍数とか身体の反射反応に聞くものじゃない?授業の捕虜管理の話で習ったよ」
ミラ:アトラの後ろにまわり、ぐいとスーツを左右に引っ張って谷間を露出させる。
賀茂喜一:「クソッ、やぶ蛇か!?ミチカさんリャンさん、こんな話題になってるけど…!?」
アトラ・アーリーバード:「む……そうか? そうかもしれウギャーーーッ!!!!」
賀茂喜一:「やめなさい!」両手で自分の目を隠す
ミラ:「ほら見ろ! そして興奮して負けを認めろ! 我が主の肉体は魅力的だと……!」
リャン・シェンシィ:後ろからすっと近づいて先生の手首を握る。
リャン・シェンシィ:「お、ちょっと拍動上がってるね〜。ドキドキしてます?」
アトラ・アーリーバード:「こっ……この! 貴様ミラ! 裏切り者ダブルクロス!」
賀茂喜一:「あれっ、後ろからってことは別の協力者が……」
賀茂喜一:「してない!生徒の蛮行に驚いてるだけだから……!?」
三城郷ミチカ:「こういうタイプの子は意外と今までいなかったなあ……」ミラの行き過ぎた忠誠心に戦慄する。
アトラ・アーリーバード:「ドキドキするんじゃない! あとミラ、私はちゃんと学区でもモテてる方だから安心しろ!」引き剥がす。
賀茂喜一:「ともかく服装は直してね……!………君達が卒業することになったら、他の男の子と接することもあるんだから」
ミラ:「ふふん、ミチカも悔しかろう。自分こそ唯一無二の幼馴染だと思っていたところに私のような零番弟子がいて」
リャン・シェンシィ:「ほんとかな〜? 別に何も反応ないよりは健全だと思いますけど……あっ」手首をぐにぐにしていたけど引き剥がされる。
賀茂喜一:「そうなった時、大事な相手にするようにしなさい」スマイル。手慣れた微笑み。
アトラ・アーリーバード:「プレゼントとかも送付されてくる、よく爆弾とか脅迫状が入っているが……」
ミラ:「なんならミチカもバビロンに来ていいのだぞ」 既にバビロンの一員のつもりでいる。
三城郷ミチカ:「うーん、確かにちょっと寂しい気もするけど……」
アトラ・アーリーバード:「お?」
リャン・シェンシィ:「あ、それ開けるのはいいけど生徒会室で開けないでよね」
賀茂喜一:「さっきとは別な意味で心配な会話してるなぁ……」
三城郷ミチカ:「私は私で、帰るところがあるからね、ここにはたまに遊びに来る程度にしておく」
リャン・シェンシィ:「爆発オチなら一人でやって」
アトラ・アーリーバード:「シュリーの部下がそういうのの対処詳しいから任せている。私の危機管理能力を舐め過ぎだ」
アトラ・アーリーバード:「ふーむ。そうだな」
賀茂喜一:「ある意味理想のトップの振る舞いだなぁ」
リャン・シェンシィ:「おー。ちゃんと人に任せられてえらい」
ミラ:「そうか。ミチカは好きだからそばにいると嬉しかったのだが……仕方があるまいな」
アトラ・アーリーバード:「ミチカはそれでいいだろう。やつにはやることがあるからな」先の問答を思い出して言う。
三城郷ミチカ:「ミラちゃんだって、いつでも合コンに遊びに来ていいんだからね」
ミラ:「無論だ! 私はこれからアトラの側近としてバビロンに身を寄せるが」 勝手に決めている。
三城郷ミチカ:「週一で手作りスィーツパーティしてるし、好きなだけごちそうしちゃう」
ミラ:「先生にもミチカにもまた会いたいと思っている。言われんでも会いにいくぞ!」
賀茂喜一:「ありがとう、ミラさん……じゃあバビロンの皆も、ミチカさんの委員会も、困ったら職員室を頼りに来てね」
三城郷ミチカ:「ふふ、なら楽しみに待ってようかな」
賀茂喜一:「生徒のためなら、わたしもいつだって時間を空けるから」
賀茂喜一:「もちろん、わたしからも会いに来るよ」
ミラ:「元気になったら、ヨルとも話してやってくれよ。きっとお礼を言いたいはずだ」
アトラ・アーリーバード:「どの生徒の味方にでもなるということは、いつ敵に回るとも知れんということだ」
リャン・シェンシィ:「おー、じゃあ私も営業しとこうかな? お金に困ったらメサイア中央銀行においでね〜」
アトラ・アーリーバード:「……だがまあ。思い出したら頼ってやる」
三城郷ミチカ:「はい、先生。改めて、今日はお世話になりました」
リャン・シェンシィ:「君達なら実績と信用もあるし、けっこう貸せると思うよ〜」
賀茂喜一:「うん。ヨルさんともまた会っておくよ」
賀茂喜一:「ミチカさんも、アトラさんも、リャンさんも。わたしは困っている生徒の味方だから」
三城郷ミチカ:「あはは……計画的に利用させてもらいます」ぎこちなく笑う。
賀茂喜一:「困ったら、頼りに来てね」
ミラ:「……そうだ。一つだけ、貴様ら全員に言っておきたいことというか……お願いしたいことがある」
アトラ・アーリーバード:「ん。なんだ。いいぞ」
賀茂喜一:「ん、どうしたの?」
リャン・シェンシィ:「ん、どうしたの?」
ミラ:「残る八竜のことだ」
ミラ:「ヨルムンガンドとニーズヘッグ以外は、正直どこにいて何をしているのか、見当もつかん」
ミラ:「荒っぽいやつもいるだろうし、学園に馴染みきっているやつもいるだろうが……同じノヴァリスの住人であることに変わりはない、と思う」
ミラ:「もし見かけたら、……歓迎してやってくれないか」
三城郷ミチカ:「後5体、ううん、5人が、ノヴァリスの何処かで暮らしているんだね……」
アトラ・アーリーバード:「そう言葉にされるとコンプ欲が湧いてくるな」
リャン・シェンシィ:「あー……人口比とか学籍発行基準のゆるさ的にはうちにいる可能性が高そうだなぁ」
賀茂喜一:「あと魔術や伝奇に関することは、キングダムの子たちも聡いと聞くね」
三城郷ミチカ:「ヨルさんとニズくん(勝手に呼んでいる)もメサイアで面倒見るんだろうし」
リャン・シェンシィ:「ま……君やニズくんやヨルちゃんにとってみれば、家族みたいなものだろうしね」
三城郷ミチカ:「もし会うことがあったらここにいるよって伝えておくね」
リャン・シェンシィ:(同じく勝手に呼んでいる)
ミラ:「うむ。私にとっては血を分けた子でもある。所在くらいは知っておきたいからな」
ミラ:「助かる。頼んだぞ!」
アトラ・アーリーバード:「先に返答したが、適当に探してやるとも」
三城郷ミチカ:「姉弟と一緒に暮らしたい子も、きっといるだろうから」
アトラ・アーリーバード:「特記戦力相当には強そうだしな。ウマが合ったら手駒としても使ってやろう」
アトラ・アーリーバード:「今はどこにいるか知れずとも……やがてはノヴァリス全土がメサイアだ!」
アトラ・アーリーバード:「期待して待っておけ、ミラ。ククク……ハーッハッハッハ!」
リャン・シェンシィ:「不可侵条約結んでるんだからそれ表で言っちゃダメだよ〜」
三城郷ミチカ:「不安だなぁ……」調子に乗っている時のアトラは大概失敗するのだ。
GM:アトラの高笑いが響く。
GM:その笑いは割れた窓から溢れ、メサイア市街地にまで流れていった。


◆Ending◆賀茂喜一

GM:続いては賀茂先生のエンディングです。GMプランとしては、紫藤しぐれに懐かれて折り紙を教えたりしているところに
GM:ヨルがきて今回のお礼を言ったりする感じです。缶詰さん的な希望はありますか?
賀茂喜一:じゃあOPが外だったから職員室とか休憩所的な所にいようかな
GM:OKです。じゃあ自販機とかベンチがある休憩所にしましょうか。

GM:学園都市は、広い。都市というよりはちょっとした国家の集合体と言った方が正しい。
GM:となれば当然、生徒の憩いの場も無数に存在する。
GM:賀茂喜一が今休憩しているのは、そんな憩いの場の一つだ。ちょっとした森と、ベンチ、自販機。
GM:本来なら賀茂くらいしかやってこない、静かな場所なのだが……今回はうるさい客がいる。
賀茂喜一:つまり、自販機のラインナップも数多くある。
賀茂喜一:好みによって自然と足が向く場所が偏るのは自然の話だ。
《万刃車》紫藤しぐれ:「賀茂! 賀茂、今日も来たぞ! また折り紙を教えてくれ!」
賀茂喜一:甘いお汁粉を飲みながら、カチャカチャとめったに揃えられないルービックキューブをいじっている。
《万刃車》紫藤しぐれ:「鶴は折れるようになった! もっと難しくてかっこいいやつを教えろ!」
賀茂喜一:「ん。あぁ!しぐれさん。いらっしゃい」
《万刃車》紫藤しぐれ:大型チェーンソーをその辺にほっぽりだし、堂々と賀茂の膝の上に座る。
賀茂喜一:「わっ」
賀茂喜一:(この学区の子はみんなこうなのかな……?)
賀茂喜一:視界につむじを納めながら、首を傾けて横顔を見る。
賀茂喜一:「鶴はいいよね。折り方も覚えやすいし……」
賀茂喜一:「かっこいいものなら鷹とかどうかな?見たことはある?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「名前は知ってる! 鳥だ!」
賀茂喜一:「そうそう、肉食だよ」
賀茂喜一:「かっこいいならこっちかもしれない」
《万刃車》紫藤しぐれ:「つまり強い鳥か。なるほどな」
賀茂喜一:茶色の折り紙を取り出して、後ろから前に手を回す。
《万刃車》紫藤しぐれ:「……そういえば結局、賀茂って強いのか?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「あたしを止めてくれたお礼だ。戦い方を教えてやってもいいぞ?」
賀茂喜一:手元は見えないが指が覚えている。
賀茂喜一:「うーん……正直にいうと強くはないよ」
《万刃車》紫藤しぐれ:お手本をじーっと見ている。
賀茂喜一:「多分、しぐれさんがそのまま戦えばわたしは勝てなかったと思う」
《万刃車》紫藤しぐれ:「弱いのにあんなに堂々と出てきたのか!?」
賀茂喜一:「うん、そうだよ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「怖かっただろうそれは! あたしなら無理だ! いや強いからあたしは大丈夫だけど、もし同じ立場なら無理だ!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「弱いのに、なんでそんなに堂々としてられるんだ?」
GM:と、紫藤が聞いた時。
賀茂喜一:「それはねぇ…………」
白霞ヨル:「──子どもたちが大事だから」 後ろから声をかける。
白霞ヨル:「というのはいかがでしょう。当たっておりますか?」
賀茂喜一:「わっ」
賀茂喜一:「びっくりした……こんにちは、ヨルさん」
白霞ヨル:後ろから賀茂の両肩に手を乗せ、にこっと嗤う。
賀茂喜一:首を向けようとして、目だけ動かすに留める。
《万刃車》紫藤しぐれ:「あっヨルムンガンドだ!」 写真で見た。
白霞ヨル:「回復したら、まずは先生に御礼をと思っておりまして」
賀茂喜一:「あ、そっか。しぐれさんは顔を知ってたんだね」」
白霞ヨル:「思っていたのですが……ふむ」
賀茂喜一:「そっか……元気になってよかった」
白霞ヨル:「お取り込み中でしたか? 小さい子が好みだったとはわたくし知りませんでした!」
賀茂喜一:「誤解を招きそうな発言はやめよう!?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「ここを……こうして……」 折り紙を勝手に取り、熱心に鷹を折っている。
賀茂喜一:「見ての通り、生徒との交流の一環だよ……」 時折手を添えて折り方を教えている
白霞ヨル:「ははは、承知しておりますとも。ドラゴン・ジョークです」 隣に座る。
賀茂喜一:「俗世に強いタイプの子なんだなぁ……」
白霞ヨル:「一通りの事情は聞きました。……わたくしが無様を晒している間、アトラ様たちが頑張ってくださったと」
白霞ヨル:「しかも、それだけでなく」
白霞ヨル:「例の"追加依頼"──ニーズヘッグの説得までこなしてくださったと」
賀茂喜一:「ははは、そういう依頼だったからね」
白霞ヨル:「なんとお礼をすればいいか。先生が望むならこのヨルムンガンド、キスでもなんでもしたい気持ちです。冗談抜きに」
賀茂喜一:「冗談でも、女の子がそういうのはやめなさい。悪い人につけこまれるから」
白霞ヨル:「男性なら喜ぶかなと思ったのですけど! ははは」
賀茂喜一:「女子の多い環境が環境だけにツッコミにくいなぁ……!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「こうして、……谷折り……」 もぞもぞと動いている。
賀茂喜一:指先の感覚で正しい手順を確認している。
白霞ヨル:「先生はどうして、そこまで子供の為に真摯にいられるのです?」
白霞ヨル:「今回の仕事にしてもそうです。見知らぬ廃墟の地下深くまで来て、生体兵器を説得しろなどと」
白霞ヨル:「自分で依頼しておいてなんですが、こんな頼みを承諾するなんて正気とは思えません」
賀茂喜一:「そうだねぇ……」
GM:言葉には出さないが、ヨルが心配しているのがよくわかります。
賀茂喜一:「……実は先生、先生になる前は陰陽師で、お医者さんしてたんだよ」
GM:先生のお人好しに今回は助けられた。だがいつか先生の命が危うくならないか。そんな目線を向けている。
白霞ヨル:「陰陽師とお医者様って、両立するものです?」
賀茂喜一:「しないね。陰陽師は家業で……お医者さんは憧れかな」
《万刃車》紫藤しぐれ:「なんかへにょへにょだな……もう一回折ろ」 勝手に折り紙の山から銀色をつまみ出している。
賀茂喜一:「あっ、それはいつも最後に……」「……まぁいいや、使って」
白霞ヨル:「先生の怪しげな術……失礼、あの不思議な術は陰陽師由来のものでしたか」
白霞ヨル:「陰陽師としても食べていけそうですのに、何故わざわざ教員に?」
賀茂喜一:「ははは。怪しげでいいよ。昔はそういう売り方してたしね」朝廷がどうとかの時代である
賀茂喜一:「こほん。子供の頃、そういうのに憧れる出会いがあったんだ」
賀茂喜一:「なんていうのかな。困っている子供や、考えすぎる子供に同じ目線で寄り添って……」
賀茂喜一:「『あぁ、自分はここに居て大丈夫なんだな』、って思わせてくれる大人とね」
白霞ヨル:「ははあ。それで家業よりも、その憧れを追ったと」
賀茂喜一:子供の目線から見上げる白衣を一瞬、瞼に映す。
賀茂喜一:「そゆこと。家業は秘密主義で閉鎖的で、子供と接すること、あまりないしね」
賀茂喜一:「そうしたら、結局秘密主義で子供達を扱う組織に流れ着いちゃった……ってわけなんだけど」
賀茂喜一:「そういうわけで……孤立しがちだったり、思い詰めちゃったり、背負いすぎる子は気にしちゃうんだ」
賀茂喜一:「昔のわたしがそうだったからね」
白霞ヨル:「……子供は」「先生からすれば、まあ、10歳も17歳も子供なのでしょうが」
白霞ヨル:「色々な子供がいるでしょう。扱いにくい子もいるし、心を許さない子だっている」
賀茂喜一:「……そうだね」
白霞ヨル:「面倒を見きれない、と思う時もあるのでは?」
白霞ヨル:「少なくとも、私はそうでした。ニーズヘッグの事を一度は見放してしまった」
白霞ヨル:「癇癪を起こした子供だと。説得などできるわけがないと思い、あなたに丸投げしてしまった」
賀茂喜一:「……そうかもしれない」
《万刃車》紫藤しぐれ:「ここを、内側に、折り込んで……いやこっちだ……」 もぞもぞしている。
賀茂喜一:「冷静に考えればそうだね。個人の力量を超えることは出来ないし、わたしの手が届かないこともある」
賀茂喜一:「それに……身内だからといって、必ずしもなんとか出来るとは限らない」
賀茂喜一:折り紙の角を指で弾いて、さり気なく手順を教える。
賀茂喜一:「でもね、」
白霞ヨル:「でも?」
賀茂喜一:「先生一人ではなんとか出来ないことも、"先生たち"ならなんとか出来るかもしれない」
賀茂喜一:「"職員室"はきっと、そう思った人が作ってくれたんだと思うし」
賀茂喜一:「………あなた達、生徒同士だってきっと、助け合うことが出来るからね」
白霞ヨル:「んふっ。ふっふ」
白霞ヨル:「"あなた達"ですか。ふっふ」
賀茂喜一:「どうしたの?」
白霞ヨル:「いえほら、ずっと地下に隠れていたでしょう。ミラの監視で」
賀茂喜一:「あぁ。そうだったね?」
白霞ヨル:「生徒扱いしてもらえること、滅多にないもので。嬉しいなあと……!」
賀茂喜一:「ふふ」
賀茂喜一:「じゃあ、これから大変だ」
賀茂喜一:「ここに居ると生徒で居ることが"当たり前"だからね」
賀茂喜一:「嬉しすぎて疲れちゃうかもしれないね」
賀茂喜一:「……ヨルさんは生徒になって、したい事とかある?」
白霞ヨル:「恋ですね!」 即答する。
白霞ヨル:「人間の学生がやることといえば、恋! 漫画やアニメでもそう学習しております!」
白霞ヨル:「まあ今のノヴァリスは……極端に男性が少ないようですが」
賀茂喜一:「わかってたけどサンプル偏ってるな…!?」
賀茂喜一:「まぁ……そうだね。だからすると言っても難しいかもしれないけど……」
白霞ヨル:「大丈夫ですよ。女性同士で恋愛してはいけないというルールはありませんし」
賀茂喜一:「でも、生徒の望みならわたしは応援するからね。うん」
白霞ヨル:「先生もいらっしゃいますからね! いざとなったら強引に襲いますので、どうぞよろしく!」
賀茂喜一:「応援を────ちょっと待とう」
白霞ヨル:「ところで先生。この後お暇ですか?」 さらっと自分の発言を流しつつ。
賀茂喜一:「いざとなる前に段階を踏もう?読んでる漫画もいきなり強引に襲ったりはしないだろう?……しないよね?」
賀茂喜一:「え、あぁ……」
白霞ヨル:「実は、ネストの残党がプロト・メサイアに住み着いておりまして。ひとつ先生に説得をお願いしたいなあと」
賀茂喜一:ちら、と手元の折り紙は形が出来上がっている。書類仕事は夜でいいだろう。
賀茂喜一:「分かった、任せて」
白霞ヨル:「ああもちろん、セキュリティの誤動作のふりをして密室で先生と二人きりになろうとかそういう気持ちはありませんので! ご安心を!」
賀茂喜一:よいしょ、と膝の上の子を立たせる。
賀茂喜一:「言わなきゃ疑わなかったんだけどなぁ……!?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「ん? なんだ賀茂! どっか行くのか!?」
《万刃車》紫藤しぐれ:「弱いとたいへんだろ! あたしもついてってやろうか!」
白霞ヨル:「しぐれ様はこなくて大丈夫ですよ!」
《万刃車》紫藤しぐれ:「賀茂! あたしもついてってやるよ!」
《万刃車》紫藤しぐれ:賀茂の腰にしがみついている。
賀茂喜一:「まぁ……うん。それでも困ってるみたいだし、行くけどね」
賀茂喜一:「しぐれさんが手伝ってくれるととても心強いよ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「そうか! じゃあ行ってやる! 強者は弱者を助けるものだからな!」
白霞ヨル:「二人きりのチャンスが……!」 歯噛みしながらベンチを立ち、案内しようとする。
賀茂喜一:立ち上がる。中身を失ったお汁粉の缶を丁寧にゴミ箱に捨てておく。
賀茂喜一:「ありがとう、助かるよ………あ、そうだ」
賀茂喜一:「最初の質問に答えておくね」
賀茂喜一:「『どうして弱いのに、堂々としてられるのか』ってやつ」
《万刃車》紫藤しぐれ:「お?」
白霞ヨル:「む、私も知りたいですね」
賀茂喜一:「うん」
白霞ヨル:「直接戦闘に長けていないと、危ない場面も多いでしょうに。先生はずいぶん堂々としてらっしゃいますから」
《万刃車》紫藤しぐれ:「なんで? なんでだ?」
賀茂喜一:「と言っても生徒のため……ってのがほとんどなんだけどね」
賀茂喜一:「その上で」
賀茂喜一:「『弱いものが強いものに立ち向かえない』───のが当たり前になっちゃうと」
賀茂喜一:「一番強い人は、誰とも一緒にいられないことになっちゃうでしょ?」
賀茂喜一:「だからね…………」
賀茂喜一:空を見上げる。朝の空にも星は輝く。
賀茂喜一:それは星見を得意とする陰陽師にはルーティーンのような仕草で、だから、そこに輝く星が、いつも見ていたものと違う配置だとわかる。
賀茂喜一:星への距離を『遠い』と表現することがある。
賀茂喜一:光すらも年を掛ける距離は、しばしば断絶を表す表現となる。
賀茂喜一:それでも。
賀茂喜一:陰陽師の術は星を基本とする。遠く離れたそれを、
賀茂喜一:────古の先人は『常にそばにあるもの』と解釈した。
賀茂喜一:オーヴァードとして強くあること。それは日常から離れ、断絶し、ジャームとなることと紙一重だ。
賀茂喜一:(だから、強いオーヴァードほど……強い人にこそ、絆が必要となる)
賀茂喜一:例えば、一振りで千里を走る光の剣であったり。
賀茂喜一:例えば、戦場において全てを発注する空間転移であったり。
賀茂喜一:例えば、空を支配する一個にして群れの精密なドローンであったり。
賀茂喜一:例えば、……………生物兵器として作られた、強大な竜であったり。
賀茂喜一:「そういった"強力"な人のそばにこそ、誰かが寄り添う必要がある。」
賀茂喜一:「わたしは、そう思ってるよ」



GM:シーンカット。賀茂先生のEDはこれで完了!
GM:お疲れ様でした!
賀茂喜一:お疲れ様でした~~!


◆Ending◆リャン・シェンシィ

GM:メサイア学区・第二特殊収容所。
GM:問題を起こした生徒が一時的に収容される施設だ。"第一"は軽度の犯罪で入る生徒が多いが、こちらはそれよりも重い。
GM:コンカラー。ニーズヘッグ。二人が敗北したことでネスト残党は活動を弱めつつあるが……肝心の二人の処遇については、グレート・バビロン預かりとなっている。
GM:基本的にはアトラのトップダウンで進める形のバビロンでも、全員の意見統一は重要だ。君は同僚の葛城サレナと共に、二人の面談に訪れている。
葛城サレナ:「まずはニーズヘッグが来るんだって。ちょっと待とっか」
リャン・シェンシィ:「ふああ……」ぐっ、と少し眠そうに伸びをする。
GM:強化ガラスで区切られた小さな面会室だ。申し訳程度のお茶菓子とお茶が出されている。
リャン・シェンシィ:「ん。意外とアトラちゃんには従順にやってるみたいだね」
葛城サレナ:「うん。八竜の中でも特に子供っていうか、純粋っていうか……そういうタイプなんだって。ヨルが言ってた」
葛城サレナ:「犬みたいなものなんじゃない? 犬もほら、一度懐くとすごいでしょ」
リャン・シェンシィ:「その辺りの筋を通せる子なら、更生のしようはありそうだ」
葛城サレナ:めちゃくちゃ失礼な事を言いながらポッキーをかじっている。
リャン・シェンシィ:「あはは、犬って!」ちょっとウケている。
葛城サレナ:「シェンも今回はお疲れだよ~。事後処理とか大変だったでしょ」
リャン・シェンシィ:「まーでも、元が人に従う存在だからね。本能的に主人を求めるみたいなとこはあったのかも」
リャン・シェンシィ:「あはは、まあねえ。暴動に加担した生徒への罰則と、電力インフラ体制の見直しと……」
リャン・シェンシィ:「まあ、言ったらこれも事後処理の一環なんだけど」
GM:シェンの推測は間違っていない。八竜にはミラの欠片が使用されているが……大本のミラが人間好きだ。八竜もまた、ミラに引っ張られて多少は人間好きのきらいがある。
葛城サレナ:「バビロン、シェンがいなくなったら冗談抜きに終わるよね。それ殆どシェンがやってそうだし……」
葛城サレナ:「議長になれるんじゃないのほんとに」
リャン・シェンシィ:「ふふ。本当は良くないんだけどねえ、それ」
リャン・シェンシィ:「ま、なろうと思えばなれる可能性はあるかもねえ」
リャン・シェンシィ:お茶を飲んでぼんやりと天井を仰ぎつつ。
葛城サレナ:「でも、なる気はない?」
葛城サレナ:「気持ちはわかるけどね」 ふへっと笑う。
リャン・シェンシィ:「まあね。私は別に、アトラちゃんみたいに王様を目指してる訳じゃないし」
リャン・シェンシィ:「この学園が上手く回れば良いなーって思ってるだけ」
葛城サレナ:「王様かぁ」
葛城サレナ:「ね、シェン。地熱プラントの警備してるときにさ。シェンが聞いたの覚えてる?」
葛城サレナ:「”アトラちゃんが慕われてる理由とか、まだあんまりよくわかってないでしょ”って」
リャン・シェンシィ:「うん、言ったねえ」
リャン・シェンシィ:「見つかったの?答え」
葛城サレナ:「うん。いや、再確認したっていうか……一ヶ月間バビロンにいてぼんやりしてたものが、はっきりしたっていうか」
リャン・シェンシィ:「ほう」
葛城サレナ:「アトラはさ。一見ダメそうだし、実際ダメなときもあるし」
葛城サレナ:「心から盲信してはいけない人物だとは思うんだよね。ここまではシェンも同じ考えだと思うけど、どう?」
リャン・シェンシィ:「ふふ、それは同意」
葛城サレナ:「へへへへ」
葛城サレナ:「でもさ……なんかそこが短所に思えないっていうか」
葛城サレナ:「アトラは、居てほしいな~って時に必ず居て、解決してほしいな~って問題を解決してくれる人だと思うんだ。運命っていうか特異点っていうか……そういう人」
葛城サレナ:「そしたら、ダメなところも長所に見えるっていうか。支えてあげたいって感じるっていうか……そこが慕われる理由なのかもって思った」
葛城サレナ:「……私は、そう思ったんだけど。シェンはどう?」
リャン・シェンシィ:「そうだね、7割くらい同じ感じ」
葛城サレナ:「ほんほん」 お茶を飲む。 「違う3割は、どんな感じ?」
リャン・シェンシィ:「サレナちゃんが言ったように、アトラちゃんは欠点が分かりやすいし……だからこそチームとして周りを刺激するって所がある」
リャン・シェンシィ:「逆にさ、リーダーが完璧すぎると周りが付いて行きにくいんだよね」
葛城サレナ:「あ~」
葛城サレナ:「あ~~~……」 うんうんと頷いている。 「すごくわかる」
リャン・シェンシィ:「あの人は特別なんだって思われて、少しずつ周りの心が離れていく」
リャン・シェンシィ:「少し前までこのメサイアを仕切ってた人も、そういう人だったよ」
葛城サレナ:「そうだったんだ? えーと……”マスターオーダー”?」
リャン・シェンシィ:頷いて。「だから、今度はそうじゃないリーダーが必要だって思った」
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんはさ、別に特別な人間じゃないんだ」
リャン・シェンシィ:「普通……って言うにはまあ、色々変わってるけど」
葛城サレナ:「うん。変わってるね、色々……」 遠い目。
リャン・シェンシィ:「学園のリーダーみたいなのはさ、特別じゃない人がやって上手く回るのが一番いいんだよ」
リャン・シェンシィ:「だって、私達はいつか卒業していくんだから」
リャン・シェンシィ:「その時に『この人の代わりはどこを探してもいません』じゃ、ダメでしょ?」
葛城サレナ:「ん、そうだね。たしかにそうだ」
葛城サレナ:「学園のリーダーっていうのはシステムだから。常に代替がいなきゃいけない」
葛城サレナ:「特別な人しか出来ません、じゃ、そっか。後輩たちが困るんだ」
リャン・シェンシィ:「そういうこと。実際、歴史の勉強なんかしてると王様が代わった途端にダメになっちゃう国とか色々あるしね〜」
リャン・シェンシィ:「ま……結局そういう意味じゃ、ついつい私が色んな仕事を引き受けてる現状はまあまあ問題なんだけど」
葛城サレナ:「あはは! まあそこはね。シェンが優秀な証拠ってことでいいんじゃない」
葛城サレナ:「ニーズヘッグとコンカラーについても、ある程度シェンの裁量で決めていいみたいだしね。信頼の証だよ、きっと」
リャン・シェンシィ:「それはそうかもだけど〜……」特に謙遜はしない。アトラの傍にいるから目立たないが、割と自己評価は高い方だ。
GM:ではそのあたりで、部屋の扉がノックされます。
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんが刑期の塩梅とかが良くわからないだけな気もするなあ」
リャン・シェンシィ:「あっ、いらっしゃい」
GM:面会は一人ずつ。まずはニーズヘッグからだ。
ニーズヘッグ:「……入るぞ」
リャン・シェンシィ:「どうぞ〜」
ニーズヘッグ:「…………」 中に入ってくる。ただし……
ニーズヘッグ:どういうことか、女子制服を着せられている状態だ。
リャン・シェンシィ:微笑みかけつつ、ニーズヘッグの分のお茶を用意する。
リャン・シェンシィ:「……あれ?」
ニーズヘッグ:「……レネゲイドビーイングであっても。男子生徒が必要以上にうろつくのは、色々と目立つと言われた」
ニーズヘッグ:「それで……こんな……屈辱だ……!」
リャン・シェンシィ:「あー……それは確かに?」
葛城サレナ:「あはは。似合ってはいるみたいだから、いいかもね」
リャン・シェンシィ:「でも大丈夫? 女の子っぽい喋り方とかできる?」
ニーズヘッグ:強化ガラスの向こう。椅子に座り、シェンたちと向かい合う。
ニーズヘッグ:「無論だ。ずっとコンカラーと一緒にいたのだぞ? 全く問題がない」
リャン・シェンシィ:「へーえ?ほんとかなぁ」
ニーズヘッグ:「今この瞬間も完全に女子を演じている。やろうと思えばお菓子パーティにも参加できるな」 ふんと鼻を鳴らす。
ニーズヘッグ:「……こほん」
リャン・シェンシィ:「あっ……さては君、コンカラーの影響しか受けてないな」
リャン・シェンシィ:「あれは結構男の子っぽい部類だよ」
ニーズヘッグ:「そうなのか……!? なんか変だとは思ったが……!」
リャン・シェンシィ:「ふふふ。ま、その辺の文化のお勉強は後でしてもらうとして」
ニーズヘッグ:「ああ。……こちらも信念があってやったことだ。へりくだるつもりはない、が」
ニーズヘッグ:「約束は約束だ。処刑しようとなんだろうと、好きにしろ」
ニーズヘッグ:「この面会も形式上のものだろう? 既に処遇は決まっているはずだ。遠慮なく言え」
リャン・シェンシィ:「ん、まーアトラちゃんにも判断を任せるって言われてるしね」
リャン・シェンシィ:「あはは、話の速い子だなぁ。じゃあ言うね?」
葛城サレナ:「……」 スマホをいじり、アトラが決めた大まかな方向性を確認している。
ニーズヘッグ:「ああ。……俺とコンカラーをどうする」
ニーズヘッグ:「私」 言い直している。
リャン・シェンシィ:言いながら、ファイルに挟まれたプリントを取り出す。
リャン・シェンシィ:「メサイアにおける治安維持に対する奉仕活動。期間は1年」
リャン・シェンシィ:「詳しいことはそこに書いてあるから、内容を確認してサインしてね」
ニーズヘッグ:「…………」
ニーズヘッグ:「…………!?」
ニーズヘッグ:書類受け渡し用の僅かな窓からプリントをひったくり、内容を確認している。
リャン・シェンシィ:「まあ色々考えたんだけど、なんだかんだ君らを活かすなら武力かなーって」
ニーズヘッグ:「じょ、冗談……ではないな。奉仕活動一年……奉仕活動だと……!?」
リャン・シェンシィ:「あ、もし異議がある場合はサインせずに言ってね〜」
ニーズヘッグ:「意義はない。ないが、……ないが、ある! 俺が、私が言うのもなんだが、甘すぎる!」
リャン・シェンシィ:「改めて刑期決め直しの審理になるから……罰される生徒の人権を守るとかそういう仕組みとして、そういうのが一応ね」
ニーズヘッグ:「敵だぞ。学園を崩壊させようとした大悪党だ! こんなの、殆どお咎めなしみたいなものではないのか!」
リャン・シェンシィ:「あはは、まさかお説教されるとはね」
リャン・シェンシィ:「んー、じゃあどんな罰なら良かったの?参考までに聞かせてよ」
ニーズヘッグ:「当たり前だ! 俺は……てっきり死ぬものだと思っていたし。コンカラーの命だけは助けてやってくれと、お願いするつもりでもあったのに……!」
ニーズヘッグ:「……わからん。勝てば生き、負ければ死ぬ。それ以外を考えていなかった」
ニーズヘッグ:「生きたまま罰を受けるなんてことは、想像もしていなかったんだ」
リャン・シェンシィ:「ああ、負けた人間には居場所がないって思ってた?薄々そんな感じはしてたけどさ」
ニーズヘッグ:「そうでは、ない、と?」
リャン・シェンシィ:「そうじゃないっていうか。そんな世界が嫌だからひっくり返したんだよ、私らは」
リャン・シェンシィ:「それに、ナンセンスだよね。降したものは手駒として活用した方が経済的じゃない?」
葛城サレナ:「説得力ある~」 ひっくり返した、と経済的、の両方に頷いている。
葛城サレナ:「バビロン、手駒はいつだって大募集中だもんね。戦力になるなら余計」
葛城サレナ:シェンの肩を揉みながら言う。
リャン・シェンシィ:「そういうこと。だから、もし君が勝者に全てを委ねようって気持ちを持ってるなら」
リャン・シェンシィ:「観念して私達の役に立ってね、ニズちゃん」にこー、と微笑む。
ニーズヘッグ:「…………」
リャン・シェンシィ:「あ、もうちょっと右……」
葛城サレナ:「ほいほい。マッサージの本読んだからまかせて~」
ニーズヘッグ:「…………」 肩もみをみながら、なんとも言えない笑いを浮かべる。
ニーズヘッグ:「なんて奴らだ。すべてが俺の常識と違う」
ニーズヘッグ:「だが、そうだな。これくらい破天荒な奴らに敗けたと思えば、納得もいくか」
ニーズヘッグ:「わかった。リャン・シェンシィ……意義はない。この内容に従おう」
ニーズヘッグ:「契約だ。お前らが道を誤らない限り」「俺もまた、力を貸そう」 書類に同意のサインをする。"Nidhogg".
リャン・シェンシィ:「ふふ、仕える対象として気に食わない事をしたら反逆するぞって?」
ニーズヘッグ:「当たり前だ。……下剋上とか、クーデターという意味ではないぞ」
ニーズヘッグ:「王が道を間違った時は、それを正すのが部下の役目だと思っているだけだ」
リャン・シェンシィ:「お、意外としっかりしてるね〜」
ニーズヘッグ:「ふん。……俺への話は終わりか? コンカラーを呼んで来たほうが良いなら、呼んでくるが?」
ニーズヘッグ:「私への話」
リャン・シェンシィ:「良いよ、その条件で結ぼうか」書類を受け取り、こちらも承認のサインをする。
リャン・シェンシィ:「あー、そうだね」
リャン・シェンシィ:「一つ聞いても良い?」
リャン・シェンシィ:「ニズちゃんはさ、『人を信じる』ってどういう事だと思ってるのかなーって」
ニーズヘッグ:「なんだ。繰り返すが、こちらは敗けた身だ。何でもするし、何でも答える」
ニーズヘッグ:「どういうこと、とは?」
リャン・シェンシィ:「ほら、最後の戦いの時に聞いたでしょ、君。そうなってでもアトラちゃんを信じるのかって」
リャン・シェンシィ:「あのまま気絶しちゃって、答えられてなかったから」
ニーズヘッグ:「ああ……」
リャン・シェンシィ:「だから、その定義を確認したの」
リャン・シェンシィ:「『あの子なら絶対にやってくれる』って考えること?」
リャン・シェンシィ:「そういう意味でなら、私はそこまでアトラちゃんを信じちゃいないけど」
ニーズヘッグ:「人によって、信じるの定義は様々だろうが。俺の"信じる"とは」
ニーズヘッグ:「信じている存在のために全存在を賭けられるかどうか……だと思っている」
リャン・シェンシィ:「……ああ」
ニーズヘッグ:「FHを居場所だと信じ、背水の陣の襲撃計画を起こしたり。兵器としての存在意義を獲得するために、姉を支配しようとしたり」
ニーズヘッグ:「そういう……全存在を賭けて行動を起こせるかどうか? だと……思う。俺はな」
リャン・シェンシィ:「なら、君の期待する答えを返せそうだよ」にこりと笑って。
ニーズヘッグ:「ほう?」
リャン・シェンシィ:「私はさ、あの時」
リャン・シェンシィ:「アトラちゃんが負けるなら、どうなってもしょうがないかと思ってた」
リャン・シェンシィ:「誰かを信じるってのは、『君になら裏切られても仕方ない』って」
リャン・シェンシィ:「心からそう思えること。その人を信じた先で、自分が傷つく覚悟を持つことだ」
リャン・シェンシィ:「私はそう考えてるよ」
ニーズヘッグ:「……」
ニーズヘッグ:「裏切られても仕方ない、か」
ニーズヘッグ:「信頼されているな。あいつは」
ニーズヘッグ:「とても良い答えだ、リャン・シェンシィ。……俺も努力する」
リャン・シェンシィ:「ふふ……ま。君もあの子の下に付くなら、大変な思いをする覚悟はしときなよ〜」
ニーズヘッグ:「アトラ・アーリーバードだけでなく。人の多くを、そう思えるようにな」
リャン・シェンシィ:「なんて、先輩風吹かしてみちゃったりして」
リャン・シェンシィ:「ふふ、真面目で結構」
リャン・シェンシィ:「……と、雑談で話し込んじゃったけど」
ニーズヘッグ:「……大変なのは、間違いないだろうな。いいさ」
ニーズヘッグ:「影で腐っているよりは、よほどいい」
リャン・シェンシィ:「実のところ、君の処遇はまだ全部が決まった訳じゃない」
リャン・シェンシィ:先程とは別の書類を、すっとガラスの下を通してニーズヘッグの前に差し出す。
ニーズヘッグ:「そうだろうな。一朝一夕で処遇を決められるとも思えん。……これは?」
ニーズヘッグ:書類を受け取り、内容を確認している。
リャン・シェンシィ:「君の扱いは生徒って事で、学籍とかも発行する予定なんだけど」
リャン・シェンシィ:「実年齢が10歳だったり、見た目は中学生くらいだったり……そもそも普通の人間と同じように測っていいのかも分からなかったりするので」
リャン・シェンシィ:「君の学年を決めるにあたって、学力試験を受けてもらう事にしたよ」
リャン・シェンシィ:渡された書類は、数学の試験問題のようだ。
リャン・シェンシィ:「睡眠学習で一通りの知識は身につくとはいえ、いきなり分不相応な学年に飛ばされるのも可哀想だしね」
ニーズヘッグ:「ふん。何かと思えば、そんなことか。いいだろう」
ニーズヘッグ:「八竜を侮るな。この程度の問題、軽く解いてやる……!」
リャン・シェンシィ:「初等部から高等部までの問題を混ぜてるから、なーんにも解けないって事はないだろうけど……ふふ、頑張ってね〜♡」
リャン・シェンシィ:笑って手を振りながら、試験時間を計測するタイマーのスイッチを入れた。


◆Ending◆三城郷ミチカ

GM:次はミチカさんのエンディング! 前半は八坂とお話してもらい、後半はアトラちゃんと今回の事件を振り返ったりするのがいいかな~と思ってましたが
GM:ヤヒロさん的なプランがあれば伺います。アトラちゃんともういっぱい話したぜって感じなら八坂とのトークだけでもいいよ。
三城郷ミチカ:私もGMプランがいいな~と思ってたので、予定通りで大丈夫です!
GM:ムン!



GM:合同カタコンベ保全委員会の主な業務は、地下墓地の管理だ。
GM:迷宮化した地下墓地の全容を把握しているのは合コン委員会だけであり──常日頃から薄暗い地下墓地をさまようのが彼女らである。
GM:しかしそれでも。年頃の女の子とあれば、羽目を外したくなるときもあるだろう。
GM:君は月に一度のお菓子パーティ……の、準備をしている。まだ休憩室に人は少なく、
GM:君ともう一人。八坂姫歌の姿しかない。
八坂姫歌:「……とりあえず、準備は手伝いますけど」
八坂姫歌:「当分、委員会活動は自粛したほうがいいかなって思ってます。ひどい事をしたので」
GM:すっかりしょげた八坂は、これで何度目かわからない謝罪を繰り返している。
八坂姫歌:「委員長にも迷惑をかけました。本当にすみません……」
三城郷ミチカ:「もー、姫歌ちゃんったら、この前からずっと謝ってばかりじゃない」苦笑して
三城郷ミチカ:「みんなも気にしてないって言ってるし、私だってそうだよ」
三城郷ミチカ:「こうして姫歌ちゃんが無事に戻ってきてくれたことが、一番嬉しいんだから」
八坂姫歌:「委員長が寛大すぎるんですよ!」
八坂姫歌:「うっ……」 一番うれしい、と言われて言葉に詰まる。
三城郷ミチカ:「あ、これ手前のテーブルね」盛り付け終わった皿を渡す。
八坂姫歌:「あっはい。テーブルクロスはOK、飲み物もOK……」 お皿を運びながら確認している。
八坂姫歌:「……本当に危ないところでした」 お皿をテーブルに置いたところで、止まる。
八坂姫歌:「ミストルテインの蘇生条件。委員長が止めてくれなかったら……胸を張って、兄に会えなくなるところだった」
三城郷ミチカ:「え、何?落としちゃった?」
三城郷ミチカ:「あ……そっちか」
八坂姫歌:「あの時は本当にびっくりしたんですよ。委員長がとっくの昔に調査してたとは思わなかったので」
三城郷ミチカ:「ううん、私も、黙って調査してたのは良くなかったよ」
三城郷ミチカ:「少なくとも、合コンのみんなにはちゃんと共有しておくべきだった。そうすれば、今回みたいなことにはならなかったんだから」
八坂姫歌:「あはは……生体兵器と、死者の蘇生ですか。共有してもみんなピンとこないかもですね」
八坂姫歌:「あまりに突拍子もなさすぎて」
三城郷ミチカ:「ピンとこないなら、その方がいいけど」
三城郷ミチカ:「もし、万が一にでも、88人の犠牲を承知でミストルティンを求めちゃう子が出てきちゃったら……って」
八坂姫歌:「……」
三城郷ミチカ:「どっかでそう思っちゃってたのかもね」
三城郷ミチカ:「私も、全然ダメだね。委員長として、みんなを信じてあげないとなのに」
八坂姫歌:「そんなことないですよ。共有してしまえば、そういう人が出ないとは言い切れない」
八坂姫歌:「委員長の判断は正しかったと思います」 言いながら、お菓子とフルーツが載った皿を別のテーブルに置いている。
八坂姫歌:「委員長は」
三城郷ミチカ:「うん……ありがと」
八坂姫歌:「"弟を蘇らせたかったんじゃない。どこかで生きているって証明したかっただけ"っておっしゃってましたけど」
三城郷ミチカ:「ん?」
八坂姫歌:「もし、犠牲が不要で、まったくリスクなく死者の蘇生が可能だとしたら……どうしてました?」
八坂姫歌:「それでも蘇生はしなかったんですか?」
三城郷ミチカ:「え~、うう~ん……」
八坂姫歌:「あっ、い、意地悪で聞いてるわけじゃないですよ! ほんとに興味本位で……!」
三城郷ミチカ:「姫歌ちゃん、難しいこと聞くなあ……」腕を組んで首を捻っている。
八坂姫歌:「委員長ならどうするんだろうって思っただけで……すみません!」
三城郷ミチカ:「あはは、ごめんごめん。姫歌ちゃんは悪くないよ。悪いのは私」
八坂姫歌:「……ただ純粋に気になるんです。本当に、願うだけで、いなくなった人に再び会えるとして」
八坂姫歌:「もしもの話ですけど。それに乗るとしても、蹴るとしても、委員長はどう考えるんだろうって」
八坂姫歌:「知っていれば、私も委員長みたく強くなれると思うから」
三城郷ミチカ:「そうだなあ……こういう時、きっぱり"そんな事しない!"って言えたらカッコいいんだけど」
三城郷ミチカ:「私は多分、そこまで強くなんかないんだよね」
八坂姫歌:「そうなんですか?」
三城郷ミチカ:「確かに今は、ノドスの子たちがどこかで生きてるって信じてる」
三城郷ミチカ:「生きている保証はないけど、死んだって証拠もないもの。それなら、希望のある方を私は選びたい」
三城郷ミチカ:「けど、仮に、彼らがもうこの世にはいないってことがはっきり確定して」
三城郷ミチカ:「その上で、誰にも迷惑かけずに生き返るんだとしたら」
三城郷ミチカ:「あと問題になるのは、美意識と価値観だけじゃない?」
八坂姫歌:「そうですね。生き返ったとして本物なのかとか、"待つ組織"としてどうなのかとか……」
八坂姫歌:「せめて少しでも、ノドスの人たちが連絡をくれたりすればずっと待っていられるんですけどね」
三城郷ミチカ:「そうそう、その辺冷静に考えて、後々の影響とか気にしだしたら、きっとやらないほうがいいんだろうけど」
三城郷ミチカ:「いざその時になって、そこまで冷静でいられる自信はないかなあ」
三城郷ミチカ:「ふふ、本当にね」
八坂姫歌:「……委員長は弟さんとは双子だったんですよね? 双子のテレパシーみたいなので繋がったりはしないんですか?」
八坂姫歌:「弟さんって、どんな人だったんです?」
三城郷ミチカ:「え、私の弟?」
八坂姫歌:「はい。その……委員長は、歳が近いとは思えないくらいしっかりしてるので」
八坂姫歌:「弟さんもきっと、立派な人だったんじゃないかなあって思ってるんですけど」
三城郷ミチカ:「ええっ、そんなことないよぉ。私だって全然テンパってる事あるし……でも、そうだなあ……」
GM:弟のことを聞くのは、罪滅ぼしの側面もあるのだろう。少しでも情報を集め、ミチカが再び弟と出会えるようにと。
三城郷ミチカ:「昔は、弟の方がしっかり者だったかも」
八坂姫歌:「委員長よりしっかり者……!?」
八坂姫歌:「いや。その言い方だと、昔は委員長のしっかり度が控えめだったんですかね……?」
三城郷ミチカ:頬に指を当てて、過去を思い返すように目を閉じる「あはは、そうだねえ、私の落ち着きが無かったという方が正しいかも」
八坂姫歌:「ええ~想像できない……! 意外とお転婆だったんですか……!?」
三城郷ミチカ:「そうだよ~?アトラとだって最初は喧嘩ばっかりしてたんだから」
三城郷ミチカ:「弟はね、私と比べると割りと冷静で、ちょっと神経質なところがあって……でも怒りっぽかったかな」
八坂姫歌:「冷静で、ちょっと神経質で、怒りぽい……なんか」
八坂姫歌:「ミチカ委員長に足りないところを補ってる感じがしますね」
三城郷ミチカ:「ふふ、そうかも。元々そういうコンセプトの実験体ってのもあるんだろうけど」
三城郷ミチカ:「双子って、自然とそうなるのかもね」
GM:休憩室の外。カタコンベの通路から、わいわいと声が聞こえる。そろそろ他の生徒も集まってくる時間帯だ。
八坂姫歌:「……また」
八坂姫歌:「会えると思いますか?」
三城郷ミチカ:「……会えるよ」
三城郷ミチカ:「自信がなくても、たまに諦めそうになっても、私はそう言わなくちゃいけない」
三城郷ミチカ:「そう言い続けるために、合コン委員会ここを作ったのかもね」
八坂姫歌:「うん。でしたら私も、委員長を見習います」「待ちますよ。今度こそ!」
八坂姫歌:「……ちょっとみんなとお話してきます! 準備は終わりですから、委員長は座って休んでてください!」
GM:そう言って、八坂はぱたぱたと出ていく。もう憂いの表情はない。
GM:君は休憩室で一人になるだろう。
三城郷ミチカ:八坂に手を振って見送った後、一度大きく伸びをして椅子に座る。
アトラ・アーリーバード:では、そこに
アトラ・アーリーバード:「はぁ…………」頭を押さえてふらりとエントリーしてくる長身の影!
アトラ・アーリーバード:かなり覇気がない。というか、例の事件以降しばらく生徒会室にも現れず引きこもっていたとの噂である。
三城郷ミチカ:「あ」それに気付いて
アトラ・アーリーバード:「ああいた、ミチカ」
三城郷ミチカ:「……サボり?」
三城郷ミチカ:スマホを取り出す。画面にはシェンの番号が表示されている
アトラ・アーリーバード:「議長の仕事内容は議長が決定する以上、私が何をしていてもサボりではない」
アトラ・アーリーバード:「わーーっ! わー! やめろ」
アトラ・アーリーバード:「探していたんだぞ。お前くらいにしか相談できん悩みがあってな…………」
三城郷ミチカ:「やっぱやましいところがあるんじゃん……」とりあえずスマホを引っ込めて
三城郷ミチカ:「私にしかぁ?珍しく殊勝な事言うじゃない」
アトラ・アーリーバード:「あの……なぁ。なんだかあの場は収まったが……どうにも……」
アトラ・アーリーバード:「…………」
アトラ・アーリーバード:「っはぁあー…………」
アトラ・アーリーバード:隣に腰を下ろす。
アトラ・アーリーバード:「私の神聖二重冠、地味…………じゃないか? 全然光らなかったし……」
三城郷ミチカ:「えっ……本当にどうしたの?熱でも……」
三城郷ミチカ:「………」
三城郷ミチカ:「…………悩みってそれ?」
アトラ・アーリーバード:「どうにもバビロンの長に似つかわしくない……有り得んだろあんなの…………」
アトラ・アーリーバード:深刻な表情でうなだれている。
三城郷ミチカ:「どうでもよすぎる……」
アトラ・アーリーバード:「んなっ!」汗が吹き出し目を剥いた表情差分。
アトラ・アーリーバード:「ミチカお前! 意を決して頼りに来たのにお前…………!」
三城郷ミチカ:「そんなの私に頼られても困るよ~。十字冠のデザインなんて変え方知らないし!」
アトラ・アーリーバード:「お前は自分の学区のトップの神聖二重冠が地味でも構わんというのか~~~~!」
アトラ・アーリーバード:ムキー!
三城郷ミチカ:「いいんじゃないの別に……」迷惑そうに椅子を引いて
三城郷ミチカ:「それにほら、考えようによってはさ」
アトラ・アーリーバード:「考えようによっては……?」
三城郷ミチカ:「二重冠を発動していても、周りにはそれがわからないってことだよ?それってお得じゃない?」
三城郷ミチカ:「"アトラ・アーリーバードは素の状態で神聖二重冠を圧倒できる"」
三城郷ミチカ:「事情を知らない人には、そう見えるってことでしょ」
アトラ・アーリーバード:「確かに……そういう感じでプレミアム感を出していくのが正しいのかもしれん」
アトラ・アーリーバード:「ククク……なんだか良いことのような気がしてきたぞ。やはり困ったらミチカだな……!」
三城郷ミチカ:「うんうん、いいよそれ。カッコいいよ」
アトラ・アーリーバード:「ハーッハッハ!」
アトラ・アーリーバード:上機嫌になった。
三城郷ミチカ:「じゃ、用事は済んだねー」スマホを取り出す
アトラ・アーリーバード:「待て待て待て!」
三城郷ミチカ:「えー、まだ何かあるの?」
三城郷ミチカ:「この後委員会の行事で忙しいんだけど……」
アトラ・アーリーバード:「何だとぉ……? 委員会と私とどっちが大事なんだ」
アトラ・アーリーバード:「フン、まあいい。いやよくはない、携帯はしまってくれ」
三城郷ミチカ:渋々しまいつつ「お菓子パーティーより大事な用事とかこの世に殆どないよ?」
三城郷ミチカ:「まあ一応聞くけど……」
三城郷ミチカ:「さっきみたいな話だったら、正式にバビロンに苦情入れますからね」
アトラ・アーリーバード:「委員会を抜けろと言ったことだ、あれは撤回しておく」
アトラ・アーリーバード:「何を今更という顔だな……改めてだ」
三城郷ミチカ:「む……」今まさにそういう顔をしていた。
三城郷ミチカ:「……珍しいね。アトラが一度言った言葉を引っ込めるなんて」
アトラ・アーリーバード:「私はな」
アトラ・アーリーバード:「人の生死だとか、倫理がどうだとか、沼男がどうだとか、面倒な話にはあまり興味がない」
アトラ・アーリーバード:この女が興味がない、お前が考えろ、などと口にする時、それは分からないこととほぼ同義だ。
三城郷ミチカ:「知ってるよ。アトラだもんね」諦め半分、微笑ましさ半分で答える。
アトラ・アーリーバード:「面倒で、答えの分からん話は、各々が勝手に真実を抱えているだろう。直感の中の真実を」
アトラ・アーリーバード:「他者の真実には適当な答えをあてがって騙くらかすのが私のやり方だ。だがお前の中の真実を誤認していると思われたままでいるのは、いくらか耐え難い。この私でもな」
三城郷ミチカ:一瞬、ポカンとした顔でアトラを見て
三城郷ミチカ:「……ふふっ」堪えきれない様子で吹き出す
三城郷ミチカ:「アトラって、そういうとこ意外と律儀だよね」
アトラ・アーリーバード:「この言い方でお前への筋を通したように取られるのは心外だ! やりたいようにしているだけだからな、私は」
三城郷ミチカ:「なーんかズルいよなー」椅子をアトラの近くに寄せて。
アトラ・アーリーバード:「おぉ……」
三城郷ミチカ:「うん、わかってるよ。でもありがと」
アトラ・アーリーバード:「……礼を言いたいなら受け取るさ」
三城郷ミチカ:「素直でよろしい。でも、私はこうも思うんだ」
アトラ・アーリーバード:「……聞こう」
三城郷ミチカ:「私達が一生懸命思い悩んで出した答えより、アトラが適当に吹かした答えの方が」
三城郷ミチカ:「一番真実に近いことが、たま~にある」
アトラ・アーリーバード:「20%くらいか?」
三城郷ミチカ:「いやー……やっぱもっと低いかも?」
三城郷ミチカ:「でも、10%でも5%でも、凄い才能だよ」
アトラ・アーリーバード:「ええーーーー!?」
アトラ・アーリーバード:「いや……私の凄さがわかっているならいいんだが…………」
三城郷ミチカ:「むしろ、確率が低いほうがいざという時の輝きが鮮烈に焼き付くとも言えるね」
アトラ・アーリーバード:「確かにそうだ。ハイドロポンプも外した時の印象が強いしな」
アトラ・アーリーバード:「確率、高いより低いほうがいいのかもしれん……」
三城郷ミチカ:「……きっとメサイアのみんなは、アトラのその3%だけを見てる」だんだん確立が下がっている。
アトラ・アーリーバード:「うんうん」
三城郷ミチカ:「だから……アトラは凄いけど、大変だろうなって思ってた」
三城郷ミチカ:「けど、ちょっと違ったね」
アトラ・アーリーバード:「違うのか。日々激務に身を粉にしているのだが」
アトラ・アーリーバード:懐から取り出したさけるチーズを齧っている。
三城郷ミチカ:「周りの話。ちゃんとアトラのダメな98%も含めて、好きになってくれる子がたくさんいた」
三城郷ミチカ:バビロンの面々を思い浮かべて「だから、ちょっと安心したかな」
アトラ・アーリーバード:「98%ダメなの?」
三城郷ミチカ:「やっぱ99%かも」
アトラ・アーリーバード:「くそっ、だがここまでくればあとはどれだけパーセンテージが終わっても同じだ! むしろクリシェとしては成功確率が上がる」
アトラ・アーリーバード:「だが正しい現状認識だな。お前に心配されるようなことは何もない」
三城郷ミチカ:「ふふ、そうそう、前向きなのがアトラの一番良いところだよ」
アトラ・アーリーバード:今さっき覚悟を決めて縋りに来た記憶はもうどこかへ行っている。
三城郷ミチカ:「なんだかんだ嬉しかったし、はい、これあげる」
三城郷ミチカ:余っていたスイーツを小箱に入れて渡す。
三城郷ミチカ:「バビロンのみんなの分もあるから、一人で食べちゃダメだよ」
アトラ・アーリーバード:「……ん。久しぶりだな、こういうの」
アトラ・アーリーバード:(これを手土産にすれば情状酌量あるかな……)
三城郷ミチカ:「ふふ、たまにならこれからも来るといいよ」
三城郷ミチカ:「本当にたまにね?」
アトラ・アーリーバード:「なんでそこに釘刺したの? いらなくない?」
アトラ・アーリーバード:「……ゴホン。ありがたく受け取っておく」
アトラ・アーリーバード:席を立つ。
三城郷ミチカ:「あっ、そうだ。それからもう一つ……」部屋の隅からダンボール箱を引っ張ってくる。
アトラ・アーリーバード:「えっ何だ何だ」
三城郷ミチカ:「はいこれ」どさっ、と結構重い荷物を渡す。
アトラ・アーリーバード:「うわっ。何だこれは。重い!」
三城郷ミチカ:「ほら、ニズくんもバビロンで預かる事になったんでしょ?」
アトラ・アーリーバード:「そうなるな。当分は私兵として」
三城郷ミチカ:「男物の服なんて今のノヴァリスじゃ全然売ってないし、学校以外で女装させるのもかわいそうだと思って」
アトラ・アーリーバード:「気が利くやつ……」
三城郷ミチカ:「弟のお下がりで良ければ、使ってくれないかなって」
アトラ・アーリーバード:「……良いのか?」
アトラ・アーリーバード:ぽりぽり、と頭を掻く。「まあ」
三城郷ミチカ:「良いの良いの」
アトラ・アーリーバード:「ミツルが戻ってきても袖が入らんか」
三城郷ミチカ:「そういうこと。どうせ帰ってきてももう着れないからね。使い道があった方が服も幸せだよ」
アトラ・アーリーバード:「ありがとう。ニーズヘッグの奴にもよろしく伝えておく」
三城郷ミチカ:「うん。ありがと」
三城郷ミチカ:「やっぱりなんだかんだ優しいね。アトラは」微笑む。
アトラ・アーリーバード:「身内にはな」
アトラ・アーリーバード:「知らん奴のことは知らん……だから」
アトラ・アーリーバード:「お前だけじゃない、お前の弟のこともそれなりに気に入っているから──」
アトラ・アーリーバード:「奴が戻ってきた時に恥じないよう有ろう、という振る舞いにも理解を示したということだ」
アトラ・アーリーバード:「自己の真実に背く行いは、お前の美しさを損なう。その程度はわかる。最も」
アトラ・アーリーバード:「私は知られなければどれほど汚いマネをしても良いと思っている性質だ! 勘違いするなよ!」
アトラ・アーリーバード:そう言い捨てるとえっちらおっちらと荷物を抱え、哄笑とともに去っていった。
三城郷ミチカ:「……まったく、ほんとズルいんだよなあ」少し頬を赤らめて。
三城郷ミチカ:部屋の外から、大人数の足跡が聞こえてくる。もうすぐパーティーが始まる時間だ。
三城郷ミチカ:もう一度大きく伸びをして、立ち上がる。
三城郷ミチカ:「さーってと!」
三城郷ミチカ:部屋の扉を開けて、出迎える準備をする。
三城郷ミチカ:今日も、そしてこれからも
三城郷ミチカ:待ち人が帰るその日まで、同じように。



GM:シーンカット。ミチカさんのEDはこれで完了!
GM:お疲れ様でした!


◆Ending◆アトラ・アーリーバード

GM:最後のEDにいきましょう。アトラちゃんのED。
GM:GMプランはメサイア生徒会室(窓は直っている)でミラと話す感じですが、そごうさん的な希望はありますか?
アトラ・アーリーバード:それで大丈夫です
GM:ムン! じゃあラストはじめていきましょう。



GM:メサイア生徒会室。シェンやサレナがニーズヘッグの元に出張している間、
GM:君は部屋の模様替えに付き合っていた。新たな……強引に入った……メンバーであるミラの席を用意するためだ。
ミラ:「よし! こんなものか」 議長席の近くに自分の机を並べ、満足気に頷く。
ミラ:「この日をずっと待っていた! これで名実ともにアトラ! 貴様のノヴァリス支配、いや世界征服だったか? ……を支援できるというものだ!」
ミラ:「有能かつ忠実な零番目の部下を心置きなく頼るがいい! わははは!」
アトラ・アーリーバード:「えらいぞ~」ホワホワした表情。
GM:背の丈はアトラより頭一つ分は小さいが、態度だけはアトラ並だ。胸を張って自慢気にしている。
アトラ・アーリーバード:「しかしあの時からあんまり変わっとらんな見た目が。レネビだからか」
アトラ・アーリーバード:(胸はこんなにでかかったか? とも思うが……まあどうでもいいか……)
ミラ:「レネゲイドビーイングの見た目は自己認識に左右されるからな。特に大きくなろうと思わなかったからだろう」
アトラ・アーリーバード:「そうか(そうか……)」
ミラ:「アトラよりナイスバディになってもいいんだが、部下は主を立てるものだしな……」
ミラ:ライトやパソコンなど、せっせと自分のデスクの設備を整えている。
アトラ・アーリーバード:「可愛いことを言うやつだな。ミチカから貰ったマドレーヌをやろう」
アトラ・アーリーバード:「しかし貴様も難儀だな。自我を確立しすぎると八竜への命令権がなくなるのか」
アトラ・アーリーバード:「理事会め、いい加減な仕事をしくさって」
ミラ:「そうらしい。私も外に出てから気づいた」
ミラ:「お陰で身柄を狙われる事はなくなったが……うむ」
ミラ:「秘密兵器として、お前をサポートすることは叶わなくなったな」
ミラ:「失望しているか?」
アトラ・アーリーバード:「ん? まあ若干な」
ミラ:「若干はしてるのか……」 普通にしょげている。
アトラ・アーリーバード:「やっぱ多少……これで最強の力を手に入れ……ノヴァリス全土征服に乗り出す……! みたいなワーーッって感じの気持ちはあったわけだ」
アトラ・アーリーバード:「あと、ミラがせっかく頑張って私のために用意した武力なわけだしな」
ミラ:「命令権も完全に消えたわけではない。自己研鑽でなんとか命令権を復活させるとするか……」
ミラ:「そう、そうだ。ノヴァリス全土征服で思い出したんだが」
ミラ:「初対面の頃から気になっていた。貴様、なぜそうもトップに立とうとする?」
アトラ・アーリーバード:「ニーズヘッグがやっていたし、なんとかちょろまかせるようになるだろう、そのうち……」
ミラ:「小さな組織の……学級委員長くらいなら、まあわかる。大したリスクもなく、権力のおいしいところを振りかざせるしな」
ミラ:「だがバビロン議長だのノヴァリス征服だの世界征服だのになると話は別だ。リターンも大きいが、面倒事も比例して増えるだろ」
アトラ・アーリーバード:「ああ、そういえば話すタイミングがなかったな」
ミラ:一通りデスクのセットアップを終え、椅子に背中を預けて聞いている。
アトラ・アーリーバード:「なんということはない。それが私の運命だからだ」
ミラ:「運命だとぅ……?」
アトラ・アーリーバード:「昔……このノヴァリスに来たばかりの時だ」
ミラ:「思ったよりオカルトな話が来たな。……うむ」
アトラ・アーリーバード:「当時より規格外の存在だった私は頭の固い教練AIの要求する型どおりの戦闘訓練がどうにもこなせず」
アトラ・アーリーバード:「つかみ合いになり、地上40階から蹴り落とされて十字冠の転送を受けた」
ミラ:「(……それはいわゆる不良生徒とか落ちこぼれというやつなのではないか……?)」 口にだすのをかろうじて我慢している。
ミラ:「地上40階から蹴り落とす側も相当だと思うが。ふむ」
ミラ:「その頃からアトラはアトラだったという事はわかるな。それで?」
アトラ・アーリーバード:「放り出されたのは嵐界に拓かれて間もない未踏域の山頂で──当然に、側には誰もおらず」
アトラ・アーリーバード:「指一本も動かせなかった」
アトラ・アーリーバード:「空を見上げるしかなかった」
ミラ:「なんてとこに放り出されてるんだ貴様は……!」
アトラ・アーリーバード:「その日な、ノヴァリスには記録的な流星雨が観測されたのだ」
アトラ・アーリーバード:小さく笑う。
アトラ・アーリーバード:「誰よりも鮮明に、無数の星が流れてゆくのを見た」
アトラ・アーリーバード:「私が空を手に入れている間、他の奴らはくだらない訓練に精を出していた」
アトラ・アーリーバード:「そういう話なのだ、これは。私は誰かの思い通りにならないほうが、うまくいく」
アトラ・アーリーバード:「誰よりも偉くなる理由に十分だと思わないか?」
ミラ:「なんか……自伝の出だしに書いてそうな内容だったな。80%くらい話を盛って書かれるやつ……」
ミラ:「だが確かに。"誰かの思い通りにならないほうがうまくいく"のは、間違いない」
アトラ・アーリーバード:「え……酷くない? マジで言ってるんだけど……」
アトラ・アーリーバード:「だよな! 私、覇者の相あるよな」心なしかほっとした表情。
ミラ:「ある!」 ここでいう覇者の相とは、"協調性がなさそう""誰かの下についたら2日で騒ぎを起こしそう"という意味も含んでいる。
ミラ:「いや、理由があるならばいいのだ。正直ちょっと心配だったからな」
アトラ・アーリーバード:「はぁ~? 貴様は心配とかするな」
アトラ・アーリーバード:「自分が死んで事を収めようとするやつに心配されるの、嫌」
ミラ:「おい正論で人を殴るな! 正論で殴られると反論できなくなるんだぞ!」
アトラ・アーリーバード:「まあそうだな。そこは私と凡俗の差」
ミラ:「貴様はもう少し慎ましさを覚えろ。……というか、心配もする」
ミラ:「革命からこっち、ノヴァリスは変化を続けているようだからな。私は正直」
ミラ:「"適当なとこで止まりたいのに、止まれなくなっている"……みたいな悩みがあるんじゃないかと思っていた」
ミラ:「大丈夫だな? トップを続けるの、辛くなってないな?」
アトラ・アーリーバード:「そんな風には見えんだろう?」
ミラ:「まっっったく見えん!」
アトラ・アーリーバード:大きく笑い、ゴホゴホと咽る。
ミラ:「でも貴様、本当の本当に悩んでいる時は溜め込みそうだからな~……」
アトラ・アーリーバード:「そんなことは……」直近で数日塞ぎ込んでいた。
アトラ・アーリーバード:話題を転換する。「良くも悪くもノヴァリスの状況は、確かに変わっているな」
ミラ:「うむ。メサイアの勢力図はもちろん、キングダムもジェネシスもだ。八竜もどこにいるかわからん」
ミラ:「ゆえにアトラ。頼りたくなったら、いつでも私を頼れ」
ミラ:「お前には二度も救われているからな。困った時は、いつでも助けてやる。……それだけは忘れるなよ!」
アトラ・アーリーバード:「ふ、ふふふ……ククククク……」
ミラ:「何がおかしい貴様ーッ!」
アトラ・アーリーバード:がばりとミラを抱き込み、ワシャワシャと頭を撫でる。
ミラ:「ぎゃわーっ!」 猫のように撫でくり回される。
アトラ・アーリーバード:「当たり前だ! 支配してやるだけの面白みには事欠かん」
アトラ・アーリーバード:「貴様のことは散々こき使い倒してやるわ! 覚悟しておけ!」
アトラ・アーリーバード:「クハハ! ハーーッハハハハハハ!」
アトラ・アーリーバード:アトラの無軌道な上機嫌は、戻ってきたニーズヘッグの前で、シェンに無断欠席のお叱りを受けるまで続いた。




グループストーリー 『グレート・バビロン』
氷天のヨルムンガンド ── (完)



GM:スタンプも押されたので、これにてヨルムンガンドは全行程完了!
GM:最後に石……もとい経験点を配布して終わりにしましょう。
アトラ・アーリーバード:ワイワイ
三城郷ミチカ:1200個くらいもらえるのかなあ
GM:アロナ……経験点24000点くれ
GM:・セッションに最後まで参加した 1点
GM:・シナリオの目的を達成した 10点
GM:ただでさえ情報が多い中、RHOまであったのによく皆さんやってくれました。
賀茂喜一:へへへ
リャン・シェンシィ:色々あったけど複雑でこまる〜〜ってことは全然なかったぜ
アトラ・アーリーバード:ね~ わかりやすかったよ!
賀茂喜一:先に情報に対して心構え出来たしね!
三城郷ミチカ:みんな上手かった
GM:よかった~ みなさんがうまいことロールしてPCにモチベを保たせてくれたおかげです
GM:Eロイスが6点。Dロイスは紫藤しぐれの亜純血、コンジャラーの工作員、コンカラーと八坂の強化兵で4点で、合計10点。
リャン・シェンシィ:工作員なるほどなあ
GM:・良いロールプレイをした、他のプレイヤーを助けるような発言や言動をした、セッションの進行を助けた、日程調整とかがんばった
GM:各1点で4点。工作員はマスコネの輝きどころとして出しました。
アトラ・アーリーバード:普通に開けてしまった
GM:上乗せが大人のカード並に強すぎたから……
GM:25点。ここに皆さんは、バックトラックの最終侵蝕点と
三城郷ミチカ:バビロン脅威の政治力
GM:RHOを出すと1点が追加されるらしいので、それらを加えてください。
リャン・シェンシィ:そんなルールあったな
アトラ・アーリーバード:そうだったんだ
アトラ・アーリーバード:29点! いただきます
リャン・シェンシィ:24038点です
リャン・シェンシィ:間違えた 38点です
GM:麻雀みたいにするな!
賀茂喜一:青天井
リャン・シェンシィ:24000点くれるって最初に書いてたからつい
賀茂喜一:31点!
三城郷ミチカ:二重冠効果を使ったので侵食点5点が3倍になり、合計41点!
GM:すごいぞ二重冠パワ!
GM:計算中..

そごうさん:29点
ヤヒロさん:41点
いちまさん:38点
缶詰さん:31点
GMクオンタム:46点

GM:チーン!
賀茂喜一:優秀
GM:以上が石の配布になります。次にお気に入りキャラのピックアップが来た時に天井してね。
GM:ということで、今度こそ全行程終わり!
GM:みなさん、おつかれさまでした!
リャン・シェンシィ:お疲れ様でした〜!
三城郷ミチカ:お疲れ様でした~!
賀茂喜一:お疲れ様でした~!
アトラ・アーリーバード:お疲れ様でした!
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