『みなそこにありて』(GM:いちま)


PC1:沈麗暘(シェン・リィヤン)( キャラシート )PL:鳩麦
PC2:十束しのぎ(とつか・しのぎ)( キャラシート )PL:缶詰
PC3:更級初(さらしな・うい)( キャラシート )PL:嗣子
PC4:草凪つばさ(くさなぎ・つばさ)( キャラシート )PL:珪素
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

メインログ雑談ログ

目次

Preplay

GM:うおお~
GM:みな揃ったので……やっていきましょう!ダブルクロスを
GM:例によってHO番号順の自己紹介から入っていきましょう
GM:名前を呼ばれた人はげんきよく挨拶してキャラシを貼ってください
GM:PC1の沈さんから!よろしくお願いします
シェン:(任意の元気な挨拶)
GMキャラシート
シェン:沈麗暘(シェン・リィヤン)、中国出身のUGNイリーガルです
シェン:元は何の変哲も無い田舎娘でしたが、とある出会いがきっかけとなり武術の道に足を踏み入れ
シェン:凝り性だった性格もあって、現在はとことん強さを追求するために世界を旅する人になってる感じです
GM:おてんばチャイナガールだ
GM:日本語は普通に話せるのかな ノイマンだし
シェン:日本語は普通に話せます
シェン:ピュアノイマンなので頭がいい
GM:かしこい!
シェン:そして性能面でも、まるで小学生が考えたようなピュアノイマンを存分に発揮していきます
GM:シンプルに暴力が強い
シェン:武器は飾りの一切ない素手なので、馬鹿みたいな構成なのはどうか許して欲しい…
GM:徒手で戦う強者、どうしてもやりたくなることあるものね…
シェン:劈掛拳をベースにカポエイラや八極拳を組み合わせた独自の拳法を使います
シェン:殴り合いがしたいというPLの欲望が存分に溢れてる感じのキャラだと思って下さい。いつもの鳩麦PCです
シェン:こっちからはこんな感じ!
GM:なるほどね バチバチに暴れていってほしい
GM:それではハンドアウトを確認していきましょう

・HO1:沈麗暘
シナリオロイス:水杜更紗(みなもり・さらさ)
君は好奇心旺盛な流浪のオーヴァードだ。
ある日君は、UGNの調査員に声をかけられ、身につけていた「お守り」について調べさせてくれと言われる。
聞けば、これと同種のものを身に着けていた人物がたて続けに失踪する事件が起きているらしい。
君がこれを手に入れたのは、一年ほど前に訪れた神比良町の祭りで出会った、
近くの神社の巫女であるという少女・水杜更紗に貰ったからだが。
彼女もまた、行方を眩ましていると聞いた。些細な縁ではあるが、首を突っ込むには十分な理由だ。

GM:という感じで 結構前にちょっと話しただけの仲だけど 気になっちゃうぜ~という感じで来てもらえると……
シェン:わたし、気になります!
GM:やった~! かわいい
シェン:本当に気になるから是非行かせてもらうぜ
GM:首とか拳とかいっぱい突っ込んでいってください
GM:ではつぎのひと!
シェン:シュッ シュッ
GM:PC2の十束しのぎさん!よろしくお願いします~
十束しのぎ:はぁーい
十束しのぎキャラシート
十束しのぎ:十束しのぎ(とつか・-)、ご覧の通り聖剣です!
十束しのぎ:およそ一度も使用されなかった聖剣がRBとしてヒトの姿になりました。
GM:ご覧になった感じかわいい女の子ですが……
十束しのぎ:ピンクの髪、碧の瞳。どう見ても剣ですね。
GM:言われてみれば剣っぽく見えてきた(洗脳)
十束しのぎ:そうでしょう。聖剣嘘付かない。
十束しのぎ:この形を得てからはUGNのヒトの皆様に保護され教育を受けつつ、学校に通ったりしてます。
十束しのぎ:もうちょっと早く見つかれば聖剣のままだったかもしれませんね。
十束しのぎ:ヒトの見た目は高校生?ぐらい。人間としては4年目ほど。メンタルも据え置き、成長途中です。
十束しのぎ:剣としては数百~数千年ほど存在していますが、ひっそり存在していたので知識は当然偏ってます。
十束しのぎ:最近の趣味は聖剣の手入れと歴史の勉強。特に英雄の逸話関連です
GM:歴女だ
十束しのぎ:そうともいいますね。歴史を生きた剣です
十束しのぎ:オーヴァードとしての能力は『聖剣』。
十束しのぎ:体の全てが聖剣なので、必然手刀や足刀全てに斬撃属性が乗ります。しっぽとか切れます。
十束しのぎ:データ性能はピュアソラリスの白兵聖剣
十束しのぎ:自分にアドレナリンと狂戦士聖剣を掛けて殴ります。
十束しのぎ:暴走などマイナーが開かない場合は狂戦士で他の人のダイスバフとC値を下げます。
十束しのぎ:160点では奇跡の雫を取得して他の人を復活させるデキるピュアソラソードです。
GM:ピュアソラ!
GM:にんげん4年目なのに並の成人より社会が上手い
十束しのぎ:ヒトの姿になりましたが、聖剣として扱ってくれる勇者様も募集中!
十束しのぎ:──そこのあなた、勇者に興味は有りませんか?
十束しのぎ:あっ、逃げないで!逃げないで!
GM:挟んできた 広告を
十束しのぎ:聖剣を扱えるヒト、大体既に聖剣を扱ってるんですよね。不思議です。
十束しのぎ:そんな感じで頑張ります。よろしくお願いします
GM:ふしぎだねえ
GM:わいわい!よろしくお願いします そんな十束さんのハンドアウトがこちらだ

・HO2:十束しのぎ
シナリオロイス:"プライム"
君は相応しい使い手を探し求める聖剣のレネゲイドビーイングだ。
ある日の任務中、君は”プライム”を名乗る同族──聖剣のレネゲイドビーイングに襲撃を受け敗北する。
「あまりに人間らしく、剣としては不純だ」
君の戦いぶりをそう評した彼女に触れられた瞬間、君の中にある何かが「欠けた」という感覚を覚える。

GM:というわけで 使い手じゃなくて使われる方とエンカウントしました
十束しのぎ:ライバル!
十束しのぎ:どっちが魔剣か勝負、というわけですね
GM:聖剣ファイト、負けたら魔剣ってことになるんだ
十束しのぎ:聖剣は負けないので…
GM:申し訳ないけど一本目は取られていただきます
GM:がんばってリベンジしてください
十束しのぎ:経験の差が出ましたね
十束しのぎ:はーい。二重属性目指して頑張ります
GM:よろしくね!では次の方~
更級初:は~い
GM:PC3の更級さん!よろしくおねがいします~
更級初キャラシート
更級初:「今回はよろしく!任務、どんなのだろうね~?」
更級初:更級・初(さらしな・うい)。距離近明るめ銀髪ポニー18歳女子チルドレンです。
更級初:真っ直ぐ明るく、にこやかな少女。弊社としてはめずらしく、家族も普通に健在でいい関係です。
GM:射程は視界なのに……
GM:すこやかに育ってる よかった
更級初:特色としては遺産の聖剣使いで、太陽の運行を象徴にもつ剣型遺産;天の車輪-種別コード:聖剣の王者の持主。
更級初:聖剣が無いと碌に戦えないタイプで、聖剣のブーストや変換こみで戦います。なんか影を光に変換してもらって光の剣にしたりするやつ。
更級初:そういう感じなので、本来は聖剣の主として資格が足りないのですが、天の車輪の能力で強引に自分を改造したりして補っています。
更級初:大体plがイージー環境適応や遺産デメリットに向き合いたいな~という欲望で作った機体です。
更級初:データ的には自己バフして視界白兵を撃ったり無形したり。一応3体攻撃と棺ができます。
GM:優秀だぜ
GM:やったねしのぎちゃん 聖剣が使える子ですよ
十束しのぎ:はいっ、迅速にお届けいたします!ダブルブッキング!
更級初:C値2とかはロイス切ったりしないと無理です。侵蝕負担もまあ結構重ためナタメ…
更級初:2本は持てないなあ(一本でも適合に無理をしているため
更級初:plは嗣子と申します。今回初めての方もいらっしゃると思いますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
GM:C2を打たなくても帰れるセッションなので安心してね
更級初:やったね
GM:わあ~いちまと申します よろしくお願いします
GM:それではハンドアウトの方をみていきましょう

・HO3:更級初
シナリオロイス:十束しのぎ
君は聖剣を担うUGNチルドレンだ。
市街地で戦闘の気配を感知して駆けつけた君は、十束しのぎが襲撃を受けている場面に遭遇し、彼女を救出した。
治療を受けた彼女の身に大事はなかったが、どうやら能力の一部を奪われ聖剣としての本領を発揮できなくなっているらしい。
元より使い手のいない状態から更に不安定さを増した彼女だが、その戦意は消えていない。君は先達として、彼女の戦いを助けることにした。<

GM:というわけで さっきのHOと一連になってるやつですね
更級初:大変だ!どうにかしないとだね
GM:オープニングも順次登場の形で同じシーンでやってもらいます
十束しのぎ:ただの切れ味鋭い棒に!
更級初:なるほどなるほど 理解したよ~ よろしく!
GM:聖剣コンビ結成してがんばってね~
更級初:よろしくね~
GM:ではラスト!HO4の草凪さん~
草凪つばさキャラシート
草凪つばさ:草凪つばさだよ。
草凪つばさ:年齢は13歳。純粋培養の戦闘チルドレンの中でも、相当に新しい世代で
草凪つばさ:最新型であるが故にこれまで投入されてきたエージェントやチルドレンの誰にも負けないという自負があります。
GM:ビジュアルの清楚美少女力がすごい……
草凪つばさ:承認欲求が強く、特に見た目を褒めてもらわなければ気が済まない性格。
GM:くっ かわいいな……
草凪つばさ:裏を返せば甘えんぼうということですね。生意気言うかもしれないけど上手く付き合っていきたいものです。
草凪つばさ:性能はすごくシンプルで、殺戮!
GM:攻撃固定値がすごい
草凪つばさ:ピュア最大レベルの《神の御言葉》で単体対象を消し飛ばす、すごくシンプルなソラリス交渉アタッカーです。
草凪つばさ:意外とこのパターンのピュアソラはまだ作ってなかったので、一人は作っておきたかったところ
草凪つばさ:もちろんそれだけではなく、Dロイス破壊者を選択することによって
草凪つばさ:さらに火力増強するとともに高火力ソラリスの弱点である行動値の遅さをもカバーし、敵が動き出す前に一撃食らわせられる公算がUPしました。
GM:強い暴力を早く撃てば最強という説は有力ですからね
草凪つばさ:どの程度通用するかはまだ分からない……!所詮は単体高火力を一発ずつブチ込むしかできないし
草凪つばさ:なんとなくですけど、シェンさんとは構成的にかなり気が合いそうな気がしています。よろしくお願いします。
GM:恐怖の暴力ウーマンタッグだ
GM:では、そんな草凪さんのハンドアウトがこちら!

・HO4:草凪つばさ
シナリオロイス:”リフォージャー”
君は優秀なUGNチルドレンだ。
今度の任務は、民間人の連続失踪事件に対する捜査・解決だ。
関東某県神比良町・淡戸神社で配られていた「再会祈願のお守り」を手にしていた人々が不自然な夢を見て、やがて水面に呑まれるようにして連れ去られたらしい。
その背後にあるのは”リフォージャー”──「衰退した力の再生」を欲望に掲げるFHセルだ。
彼らが目をつける「力」は、その類を問わない。武器、芸術、個人、国家──そして、信仰。

GM:意訳するといつもどおり、悪いセルがなんかしてるのでぶっつぶしてね!になります
草凪つばさ:そんな古くさい力なんて使ったって、つばさが勝つから意味ないのにな。
GM:かっこいいこと言ってる……
GM:あとHOには書いてませんがNPCで同僚の女の子が出たりする予定です 適度に仲良くしてやってください
草凪つばさ:わかりました!
GM:では……自己紹介も終わった所で 本編に入っていきましょう


◆Masterscene◆

GM:倉林一馬、37歳。銀行員。瑕疵のない人生を送ってきた。
GM:受験と名の付くものはいつも第一志望に通ってきたし、誰もが名を知る大手の銀行に入り、高校時代に初めてできた恋人とそのまま結婚した。
GM:ミスもなく順調にキャリアを積み重ね、次は副支店長を任されるという話も上がっている。
GM:何も間違えることなく、卒なく人生の階段を昇っている。
GM:己の過去に、後悔する所など一つもないと思っていた。

GM:両親とは別段、不仲だった訳ではない。
GM:ただ、仕事と家庭の多忙さを理由に、たまたま帰省しない時期が何年か続いただけだ。
GM:……半年前、その父が事故で意識を失った。今日までずっとそのままだ。
GM:目を閉じて眠る、記憶よりもやせ細った姿を前にするたびに、
GM:「もっといろいろ話しておけばよかった」なんて、陳腐な文句が脳裏に浮かんでいた。

GM:……こんな些細な「失敗」など、考えても仕方のない事だ。
GM:──ああ、このお守り? なんかね、タダで幾つも配ってたから貰ってきちゃった。ほら、この間行った温泉町のやつ。
GM:気にしないで、今まで通り前を向いて生きていけばいいだけだ。そのはずなのに。
GM:──あなたもひとつ持っておけば?再会祈願……なんか、また会いたい人に会えるご利益らしいよ。
GM:何気ない日常会話の中。気の迷いから、私は妻の言葉を鵜呑みにした。

GM:そして……その晩、夢の中で父に出会った。
GM:やけに意識のはっきりとした夢だった。明晰夢とは、こういうものなのだろうか。
GM:記憶と変わりないその姿を前に、私は疎遠になっていた事を詫びたあと、
GM:昔そうしていたのと同じように、互いの体調を気遣ったり、とりとめもない近況について言葉を交わした。
GM:最後に「いつ目を覚ますの?」と訊ねると、「悪い、もう少しかかりそうだ」と困ったように笑われた。

GM:意識に染み付いた後悔を擦り取るように、私はそれから毎晩のように父に会いに行った。
GM:オカルトやスピリチュアルなんて、信じた事はなかったが。
GM:一度自分が「そういう経験」をしてしまえば、容易に一転するものだ。
GM:勿論、家族や友人にそれを意気揚々と話して不気味がられるような失敗をする事はしなかったけれど──

GM:──それが一週間ほど続いた、ある日の夜。
GM:夢の中に出てきたのは、父ではなく、見知らぬ青年だった。
GM:しかし、それが敬服すべき相手であることだけは、直感的に理解できた。
GM:「ねえ……君。お父さんに、会いたいかい?」
GM:「夢の中だけじゃなくて、現実の世界でさ」
GM:「だったら、これから君のすべきことは──」
GM:私は、その言葉を鵜呑みにした。
GM:今度は気の迷いではなく……この目で感じた救いへの、信仰ゆえに。


◆Opening◆沈 麗暘

GM:シェンさんのオープニングです 登場侵蝕をどうぞ
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (36 → 43)
GM:OK!では描写していくね



GM:……今から一年前の夏。
GM:よく晴れて星空の見える夕刻、神比良の町の通りは鮮やかな提灯と短冊で飾られ、年に数度限りの賑わいを見せていた。
GM:君が屋台の見物をして回っていたおり、ひゅうと生暖かい風が吹く。
GM:その直後、近くに立っていた少女の手元からばさばさと紙ビラが吹き飛んでいく。
巫女服の少女:「あっ、やばっ……!?」
シェン:その温風を遮るように風が吹く
シェン:彼女が”龍”と呼ぶその技は、カポエイラでは”フォーリャ”と呼ばれ
シェン:踏み切りの勢いのまま脚を振り回し、空中での連撃を加えるものである。本来ならば
シェン:しかし、この時の相手は紙であったので、紙を磔にする程度に四肢を振り回して
シェン:───トン と着地。長丈の外套と、艶やかで、やや癖のある黒髪がふわりと揺れる
シェン:「───はい、どうぞ。」
シェン:聞く者を落ち着かせるような声と、陽の光を吸い込むような黒い瞳で微笑みかける
巫女服の少女:「わ……すっごい」
巫女服の少女:緋色の髪を結った、快活そうな少女だ。君の絶技を前に、驚いたようにまばたきをしていたが。
巫女服の少女:差し出されているそれに気付いて、慌てて受け取る。
巫女服の少女:「じゃ、なかった……ありがとうございますっ」
シェン:「いえいえ、私は出来る事をしたまでですから」くすくす、と両手を口に当てながら笑う
巫女服の少女:「できることをって……今のをできるのがとてつもなくすごいと思うんですけど」
シェン:「やだなぁ、誰でも出来ますよ。みんなやらないだけですから」
GM:君が手に取ったビラが、ふと目に入る。内容はどれも、人探しのためのものだ。
GM:年齢も性別もまばらな、十数人ぶんの顔写真と簡単なプロフィールが載っている。
シェン:薄く開いた目でその紙を一瞥して
シェン:「……失せ人探し」
シェン:「ですか?」
巫女服の少女:「あっ……はい、そうなんです」
巫女服の少女:「といっても、私の知り合いとかではないんですけど」
シェン:「今は人、多いですもんね。そのタイミングで貼りだすという事は」
シェン:「手がかりもなく、既にそれなりの時が経過している、という事でしょうか」
巫女服の少女:「す、鋭い……」
巫女服の少女:「確かに"うち"を頼られるのは、そういった方が多いです」
シェン:「………巫女服…ですよね、その恰好」
水杜更紗:「あっ、そうです……あちらの、淡戸神社で務めさせていただいておりまして」
水杜更紗:「水杜更紗、と申します」
水杜更紗:どこかぎこちない敬語を交えながら、もう一度ぺこりと頭を下げる。
シェン:「ああ、あらやだ」
シェン:申し訳なさそうに口を抑えて、頭を下げ返す
シェン:「申し遅れました、沈麗暘と申します。シェンでもリィでもヤンでも、お好きなように」
水杜更紗:「あ、どうしようかな……」少し迷う様子を見せたあと。「リィさんが一番可愛いっぽいので、リィさんにします」
水杜更紗:「うちの神社、人の縁を結び直すご利益があるんですよ。でも、ほら」
水杜更紗:「人が自分から動かないうちは、なかなか力を貸してくれないものじゃないですか? 神様って」
シェン:「でも、失せ人探しまで神社の領分というのは、初めて耳にしました」
シェン:「この場合は目にした、ですかね」くすくすと笑う
水杜更紗:「あ……どっちでも大丈夫だと思います?日本語としては」
水杜更紗:中国風の名前だと分かったからか、そんなことを口にしつつ。
水杜更紗:「まあ……私が好きで始めたことで、父には別にやらなくていいと言われているんですけど」
水杜更紗:「なんていうかな……自分ちの仕事を、嘘にしたくなくて」
水杜更紗:「私達を頼ってくれてるのに、してあげることがお祈りだけなのって……なんか、それでいいのかな?って思っちゃって」
シェン:「まぁ、それは…」
シェン:「……とても良い考えだと思います。あなたが可愛いと思ったものも、あなたがやりたいと思った事も、あなたの強さの骨組みです」
水杜更紗:「つ、強さ……?なのかなあ」
シェン:「ええ」
シェン:「さっき言ったじゃないですか。”やらないだけ”なんです、みんな」
シェン:「でも、それでも、そこで”やる”を選ぶ方を、私は尊いものだと考えます」
水杜更紗:「それって……」小首を傾げつつ。
水杜更紗:「自分でできないと思ってることは、みんな気のせい……ってこと、ですか?」
シェン:と、そこまで言ってくすくすと笑い
シェン:「そうとも言いますね。」
水杜更紗:「ふむむ……すみません、難しくてちゃんと理解できた気はしないのですが」
水杜更紗:「リィさんには、私には見えないものが見えてるんですね」
シェン:人差し指を水杜の口元に当てて
シェン:「あなたにも、私に見えてないものが見えているはずなので」
シェン:「あまりご自身を卑下しないでくださいね」
水杜更紗:「あっ、自虐に聞こえちゃいました? そんなつもりじゃないので、大丈夫ですよっ」
水杜更紗:お気遣いありがとうございます、とぶんぶんと手を振りつつ。
水杜更紗:「それに……私、どちらかと言えばそういうの、わかるタイプなので」
シェン:「あら、それはごめんなさい」指を引いて
シェン:「”わかる”ですか?」
水杜更紗:「あっ。あー……」少し、誤魔化すように視線を宙へやって。
シェン:視線の先を追う
GM:特に何もない青空だ。
水杜更紗:「ほら……小さい頃、幽霊とか見たって言っても」
水杜更紗:「周りの大人の人とか、ぜんぜん信じてくれなかったし」
シェン:ポン と手を打って
シェン:「つまり……オーブ、的な!?」
シェン:急に声を弾ませる
水杜更紗:「おーぶ……?」
シェン:「人魂と呼んだ方が分かり易いですか?」
水杜更紗:「あっ、ああ~」海外ではそういうんだ、という頷きがあって。
シェン:「それで、視えるんですか?視えちゃうんですか?」
水杜更紗:「それです……!あっちの川の近くを通った時、水面のとこにぶわ~って……」
水杜更紗:「あっ……いえ、小さい時に見たっきりでして」
水杜更紗:「ご、ごめんなさい……霊能力者じゃなくて……」
水杜更紗:期待させてしまったらしいことにちょっと申し訳なさを覚えている。
シェン:「……!………あ、いえ…こちらこそごめんなさい…はしたなかったですよね…」
シェン:反応に合わせて肩を上下させながら
水杜更紗:「言いたかったのは……それでも、小さい時の私は本気で見たと思ってて」
シェン:(……気になる点はありましたが、今ここで彼女を問い詰めるのも悪いですよね…初対面ですし…)
水杜更紗:「みんななんで信じてくれないの、って悲しくなっちゃったんですけど」
水杜更紗:「でも、今なら周りの大人が信じてくれなかったのもわかるっていうか……」
水杜更紗:「それで、別にどっちが良いとか悪いとかでもないんだ」
水杜更紗:「たぶん、そういうこと……ですよね? 見えるものの違いって」
水杜更紗:特に話している内容と噛み合ってはいないハンドジェスチャーをしながら、わたわたと言葉にする。
シェン:頷いて
シェン:「どうあっても、視座はきっかけ以上にはなり得ません。そこから何を選ぶのかは個々人の”自由”です」
水杜更紗:ふぅむ、と頷きながら。「……リィさんって、なんだか先生みたいですね。そういうお仕事なんですか?」
シェン:「ふふ、良い事を聞いてくれましたね」
シェン:ピッと人差し指を立てて
シェン:「実は今、門下生を募集中なのです」
水杜更紗:「むむっ……門下生?」
シェン:「ええ」
水杜更紗:「……あっ。もしかして、拳法家さんですか?」
水杜更紗:ぽんと手を叩いて。
シェン:ピッ  ピッと左右の腕を振るい、指の間にトンボの翅を挟んで、捕まえて見せて
シェン:パッ と指を開いて放す
水杜更紗:「えっ……すご!トンボつかまえてる!」
シェン:「”輪肢”と言う、私が生み出した流派です」
水杜更紗:「ええっ、ご自分で……じゃあ、リィさんが開祖ってことですか?」
シェン:「その通り!」薄い胸を張る
水杜更紗:「ひええーっ」
水杜更紗:なんだか眼の前の人がどんどんすごいものに見えてきている。
シェン:「まぁ…一人なのに流派を名乗るなとか、そういう声もちらほらありますが…」
シェン:「今なら無条件で一番弟子!興味ありません?」
水杜更紗:「どうしましょう……い、一番弟子……」
水杜更紗:しばらく額に手を置いて考え込んでいたが、ちょっと冷静になってきて。
水杜更紗:「いえ……やっぱり私、武道家を進路にするのは考えたこともなくて……家業を蔑ろにする訳にもいきませんし……」
シェン:その様子を見て、くすくすと笑う
シェン:「誠実な方ですね、水杜さんは」
水杜更紗:「えっ……な、なにがです?」
シェン:「こんなにも真に受けてくれた方は、あなたが初めてなので、嬉しいです」
シェン:ごそごそと懐を漁って
シェン:「はい、差し上げます」
水杜更紗:なんだろうと覗き込みながら受け取ります。
シェン:掌の上にちょこんと乗る大きさの、小さな根付付きの人形
シェン:真っ先に君の脳裏を過ぎるのは、狛犬やシーサーなどの石像だろう
シェン:「”唐獅子”といいます」
シェン:「私の故郷では、”強さ”の象徴であり」
シェン:「災厄を祓う神獣でもあります」
水杜更紗:「へええ……」興味深そうに説明を聞きながら、まじまじと眺めて。
シェン:「あなたが、あなたの行く道を、安全に歩けますよう」
水杜更紗:「…………」
水杜更紗:「えっ……これ、いただくんですか?私が?」
水杜更紗:「そ、そんな恐れ多い……むしろ助けていただいたのに!」
シェン:「構いませんよ、私はいっぱい持ってますから」夥しい量の唐獅子をぶら下げたスマートフォンを掲げて
水杜更紗:「わっ、すごい。群れになってる」
水杜更紗:言いながら、自分の着物の袖にごそごそと手を入れて。
水杜更紗:「あ、あった……っ!」そう言って、布に包まれた御守りを取り出す。
水杜更紗:「リィさんの方こそ、こちらをどうぞ」
シェン:「あら?こちらは?」こちらも素直に受け取る
GM:赤い布地のお守りの袋だ。「再会祈願」と刺繍が刻まれている。
水杜更紗:「うちの神社のお守りで……一応、私や父がちゃんとお祈りを込めたやつなので」
シェン:「………成程、だから”人探し”なんですね」
水杜更紗:「もし、リィさんにまた会いたい人がいたりするなら」
水杜更紗:「引き合わせてもらえるかも!きっとね」
シェン:「……………」
シェン:会いたい人、と言われて朧げな姿を脳裏に浮かべるが
シェン:「そうですね。今はまだ居ませんが」
シェン:「こういうの、先に積み立てていた方が得かもしれませんね」
水杜更紗:「あっ……それは、失礼しました。そういう人もいますよね、そりゃ」
水杜更紗:「積み立て……ですか?」
シェン:「前々から身に着けていた方が、急にあやかりたくなった時に補正が入る気がしませんか?」
シェン:言いながら、唐獅子に囲まれる御守りの構図を作って
水杜更紗:「確かに……?」首を小さくかしげる。
水杜更紗:「あまり考えたことはありませんでしたが、リィさんが仰るならそうなのかも……」
シェン:嫋やかに微笑んで「なので、一先ずは」
シェン:「また会えるといいですね、水杜さん。」
水杜更紗:「あ……」にわかに驚いて。それから、晴れやかに笑みを咲かせて。
水杜更紗:「ふふ、そうですね。またいつか!」



GM:……時は移ろって、現在。
GM:ある日の夜、君はUGNの職員を名乗る男に、身につけていたそのお守りを見とがめるように声をかけられ
GM:近くのセーフハウスに入り、話を聞かされていた。
シェン:ガタッ カタカタカタカタ
シェン:御守りを見せるように、スマートフォンをテーブルに置くと、唐獅子たちが音を立てる
UGN職員:「……そうか、そういう経緯で手に入れたのか」
UGN職員:君の説明に、ひとまずは納得した様子で頷いて。
UGN職員:「今……それと同じ所のお守りが、R案件の証拠品として捜査対象になってる」
シェン:「あらあら」
UGN職員:「再会祈願とあるが……何でも、本当に夢の中で会いたい人間に会わせちまうんだと」
UGN職員:刺繍された文字を指差しながら。
シェン:「それは…あまりいい気分になる話ではありませんね」
UGN職員:「一応、出回り始めたのは何ヶ月か前からだし……アンタの持ってたそれはレネゲイド反応も出なかったから、大丈夫だとは思うが」
UGN職員:「返してはおくが、何かあったら報告してくれよ」そう言ってスマートフォンを君に返します。
シェン:(何か月か前……水杜さんが関係していない可能性もありますが、あの神社が原因なのは間違いなさそうですかね)
シェン:受け取って
シェン:「”再会”した方は、その後どのように?」
UGN職員:「あー……」少し言葉に詰まって。
UGN職員:「……ここであまり話しすぎると、俺が叱られるかもわからん。上への連絡なら取り繋ぐから、アンタから問い合わせてくれよ」
UGN職員:「一応、実績もあるイリーガルなんだろ?」
UGN職員:「手はいつだって足りてない。マジで首を突っ込むって言うなら、何だって教えるし歓迎されるさ」
シェン:「ええ、畏まりました。」
シェン:「私の”手”などでよろしければ」
GM:では、シェンさんの要請はすぐに受け入れられます。
GM:お守りを持っていた人がその後失踪している事や、出処と思しき神社にも捜索が入ったけど、水杜更紗もまた行方が知れなくなっていること等も分かるでしょう。



GM:シーンカット。ロイスのみ可能です
シェン:水杜更紗:〇誠実/不安 で取得!以上!
GM:はーいっ


◆Opening◆十束しのぎ&更級初

GM:予告通り二人同時でのOPです。登場侵蝕をどうぞ~
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (36 → 39)
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (39 → 46)



GM:梅雨も過ぎた初夏の頃。よく乾いた空と、《ワーディング》によって静まり返った市街地。
GM:そこに、風を切るような飛竜の啼声が響く。
ワイバーン:「ギャアアース!」
GM:先んじて斬り伏せた個体の子供、なのだろう。体躯が一回り小さく、翼の発達も未熟だ。
GM:親を傷つけられた怒りに身を震わせ、闇雲な加速と共に突っ込んでくる──十束しのぎにとっては、容易にいなせる相手だろう。
十束しのぎ:「新規個体認識。翼竜型、一」
十束しのぎ:スゥ、と光の消えた瞳でシステマチックに認識する。
十束しのぎ:同時、五指を揃えた右の平手で、抜刀の構え。
十束しのぎ:加速により彼我の差が一瞬で詰まる一瞬に、地面を蹴り飛ばす。
十束しのぎ:ズ、
十束しのぎ: ァン
十束しのぎ:まるで鋼の一刀の如く、平手に撫でられたワイバーンの体が縦に両断される。
ワイバーン:「──ギ、ッ!?」
GM:悲鳴ともつかない声を上げて、半身がぐしゃりと滑り落ちる。羽ばたきが止まる。
十束しのぎ:くるりと身を回して着地。丁寧に整えた爪先で返り血を振る。
GM:耳を澄ましても、他の個体の気配はなさそうだ。
十束しのぎ:聖剣そのものにして、聖剣の担い手をサポートする補助人格としての面が、次の敵対存在の不在を確認する。
十束しのぎ:索敵を終えてようやく、その瞳に人間らしさが戻ってくる。
十束しのぎ:「うん、今のはなかなか手際が良かったのでは?」
十束しのぎ:戦闘中、それも単独任務であれば殆ど発さない独り言。
十束しのぎ:客観的に自分の動きを分析し、改善点と褒めるべき場所をピックアップする。
十束しのぎ:本来は自分の担い手に対して行われるアシストシステムだが、使わないと機能は錆びる。
十束しのぎ:そして剣に錆は天敵。なので使う機会を逃すのは良くない。
十束しのぎ:瞼の裏で行動を反芻したあと、思い出したかのように手帳を取り出す。
十束しのぎ:鉛筆が背表紙に収納できる優れもの。合理性は大事。
十束しのぎ:文字通りの金釘流で、今AI的に精査したものを文字に残していく。
十束しのぎ:───ひらがな、どうしてもカクカクしちゃうんですよね。性格が真面目だからでしょうか。
十束しのぎ:うん、と二度の確認を終えて手帳をしまう。
十束しのぎ:そこでようやく、体外的な手続き……任務完了の報告の優先度にたどり着いた。
GM:その時。不意に、風が吹いて。
GM:接近する《ワーディング》源の気配がある。次の瞬間に、その影は君のすぐ近く降り立っている。
十束しのぎ:「ん─────」
???:「──発見した。聖剣系統の遺産が一つ」
???:どこか中性的な雰囲気を帯びた、褐色の少女が呟く。
???:君の警戒網を誤魔化していた……訳ではない。単にその外から一足の内に踏み込んできた。
???:対話の余地はなさそうだ──甲高い音色と共に、両の腕が白銀色の輝きを放ち、腕に刃を纏わせる。独楽のように旋回して斬撃を放つ。
十束しのぎ:(隠密性、ではないですね。速さの方でしょうか)
十束しのぎ:問答無用、であるなら望む所。
十束しのぎ:(元より問答してない期間の方が長いので!)
十束しのぎ:独楽の回転に合わせるように、無造作に手を振る。
十束しのぎ:一見すると人の肌。しかし腕がかち合うと、甲高い金属音が打ち鳴らされる
十束しのぎ:キィ ン!
???:ぶつかり合う切っ先から火花が散る。その輝きを通して、直感できる。この相手が、君の同族であることを。
???:「行動予定を変更。この場で交戦、"回収"する」
???:その声は、襟元に付けた通信機へと向けられている。
十束しのぎ:「…………ふーむ」
十束しのぎ:"手"から感じる硬質な感触。初対面であり、不思議と慣れ親しんだ鋼の質感。
十束しのぎ:「知っておりますか?ヒトの形を得た私達は、問答が可能なんですよ」
十束しのぎ:「貴方、どこのどちら様ですか?」
十束しのぎ:その声音には普段は存在しない響きが交じる。
十束しのぎ:(恐らく剣を起源とする同類。加えていきなり斬りかかってくるこの世間知らず、ヒトの形を得て年経ってないと見ました!)優位!
十束しのぎ:いわゆる先輩風だ。
???:「外見は、人型のレネゲイドビーイング。私と同系統の──こちらへの対話を要求しています」
???:君を無視したまま、通信機へと語りかける。それから、ようやく碧い相貌が君を捉えて。
”プライム”:「私は……”リフォージャー”セルの刃。名は、”プライム”」
”プライム”:「目的は、完成」
”プライム”:「主人のため、より完全なかたちへ近づくため」
”プライム”:「貴方を喰らう」
十束しのぎ:「────っ!」(使い手持ち……!)
十束しのぎ:「こちらは、《リードシート》……まだ主人はおりません」悔しげ。
十束しのぎ:「完全なかたち、ですか」それは一体?と続けようとして
”プライム”:「……設問には答えた」
”プライム”:それで十分とばかりに再び地を蹴ると、木の葉が舞い上がるように跳ねる。
十束しのぎ:む、と距離を保ちつつ、手刀を構える。
”プライム”:「外見は、人型のレネゲイドビーイング。私と同系統の──」通信機への報告を再開しながら、両の手を交差させながら振り下ろす、体重を乗せた上段。
十束しのぎ:「剣の強みにはいろんなタイプいらっしゃいますよね。切れ味、強度、射程、それに精神的な……」
十束しのぎ:筒型に圧縮した右の手刀。
十束しのぎ:体重を載せて振り下ろされる交差の"刃"、その交点を狙うように突き上げる。
”プライム”:一瞬の鍔迫り合いの後、刃の輝きが増して。力任せにそれを押し込む──膂力では上を行かれている。
”プライム”:「──しかし、出力は劣る」手応えを確かめ、呟いている。
十束しのぎ:「っ、この力…!」
十束しのぎ:ギン、と弾かれた反動を右手に感じる。
十束しのぎ:「うーん……すごく分析されちゃってる感じはあるんですけど」
十束しのぎ:ぐぬ、と珍しく眉根を寄せつつプライムを見る
十束しのぎ:「……使い手の居る剣、というのが厄介ですよね」
十束しのぎ:なんというか。
十束しのぎ:"主人のために"という揺るがぬ存在意義が伝わってくる。ジンジンと。
”プライム”:「……」その行動に、何か裏の意図を読んだのか。にわかに動きを止める。
十束しのぎ:「正直、他人の忠義を邪魔するつもりはないんですけど」
十束しのぎ:「英雄譚の端役にされるのは嫌なんですよね……」
十束しのぎ:ムム、と動きを止めたプライムを睨む。
”プライム”:「……随分と、不純だな」
十束しのぎ:「……はい?」
”プライム”:「眼の前の敵に対して……無理に思考し、気遣い、迷い」
”プライム”:「あまつさえ、自分の姿がどう記録されるのかなどと、俗物のような欲に気を割いている」
”プライム”:「純粋な剣よりも、随分と人間らしい」
十束しのぎ:「………………」ジトー。
十束しのぎ:「こ、」
十束しのぎ:「こちらの、苦労も、知らないで……!」
十束しのぎ:「あ、貴方に何が分かるんですか!厳かな雰囲気の中で夢膨らませて待ってたら、今そんな時代じゃないよ、と思い知らされる辛さ…!」
”プライム”:「知らないし、知る必要もない」
十束しのぎ:「んなっ!」
”プライム”:「これから斬り捨てる相手の事情を気にかける必要が、どこにある?」
”プライム”:「どれも"私達"の役割には不要なこと。そんなものを抱えているから」
”プライム”:「貴方の刃は、鈍い」
十束しのぎ:「必要は、ありますとも!」
十束しのぎ:「ただの一個の鋼ではなく、持つべきものと、斬るべき相手を選別するからこそ、」
十束しのぎ:「私たちは"聖"の名を……!」
十束しのぎ:と、存在意義に真っ向から反応してしまうその姿は。
十束しのぎ:いかにも隙だらけに見えたことでしょう。
”プライム”:「……研ぎ澄まされていないものの思考だ」
”プライム”:「英雄になりたいなら、勝利によって証明する他ないが──」
”プライム”:腰を落とし姿勢を屈め、一息の内に腕の間合へ。
十束しのぎ:「、っ、しまっ……」
十束しのぎ:手刀、そして腕。体の全ては鋼鉄であり、反射のまま剣の腕を振り下ろす。
”プライム”:それが振り下ろされるよりも速く、半ば開いたままの身体を袈裟に斬り上げる。
”プライム”:そのままよろめく少女の首に腕を伸ばし、コンクリートへと叩きつける。
”プライム”:「──貴方には、できないことだな」
十束しのぎ:「ガッ……!?」
十束しのぎ:鋼の体が、まるで見た目通り少女の柔肌のように切り裂かれる。
”プライム”:ほとんど色のない表情に、微かな優越の色が見える。
”プライム”:「故に、貴方にその力は相応しくない」
十束しのぎ:白と銀に彩られた中で、少女の唯一の色だけが明確。
十束しのぎ:(なに、を…!)
”プライム”:君を掴むその掌が、再び輝きを放つ。
十束しのぎ:反射的にヒトの体の発声をしようとして、声にならない音だけが喉から洩れる
”プライム”:にわかに、焼け付くような熱が首筋に走って──体内から、なにか大切なものが溶け出していくような感覚を覚える。
十束しのぎ:「こ、の………!」
十束しのぎ:「何を……!」
十束しのぎ:関節を阻害する形で両腕は抑えられている。どうやら人体の知識はあるらしい。

GM:十束さんの「聖剣の王者」の「C値減少効果」および「暴走時デメリット」が無効化されました。
十束しのぎ:ただの硬い棒!

”プライム”:「私が使う。貴方よりも相応しいかたちをした、私が」
十束しのぎ:ジタバタと両足を動かすと共に、カカトがわずかにアスファルトを削っていく。
十束しのぎ:「あな、たが、つかう……!?」
十束しのぎ:サァ、と窒息による血の気が引く音。
”プライム”:それを黙らせるように一撃、膝の蹴りを叩き込むと。更にその両手が熱を増して──
十束しのぎ:「げふ゜」
十束しのぎ:その熱を感じる。良くない。これは良くない。なんだかわからないけれど……
十束しのぎ:聖剣を扱う英雄譚には様々なものが存在する。硬さ、切れ味、強度、そして精神的な逸話……それに。
十束しのぎ:"剣自体の自己進化"など、なるほど最初に手にする相棒としてなかなか良いですね!と評価を下した記憶がある。
十束しのぎ:(…………ど、)
十束しのぎ:(どうしましょう……!)
更級初:その時。あなたは、ひたと、風というほどにもならぬ空気の動きが止まっていることに気付く。
更級初:普段意識もしないくらいの種々の音、生きることで動いている物々が奏でる音が止まる。
十束しのぎ:───それは例えるなら聖域。厳かに全てが『正しく』定まった様な、時間から切り離された空間。
十束しのぎ:(……あれ?)
十束しのぎ:例えば数千年、剣の身で過ごしたいた時代。
十束しのぎ:酷く懐かしく感じるような、しかし新しい感覚を、肌で感じていた。
”プライム”:「……」意識がそちらへと向く。
”プライム”:眼の前の彼女が何かを仕掛けたようには見えない……であれば。
更級初:”プライム”が振り下ろさんとした腕、その熱を湛えていない部位の空気が、コンクリートのように固まる。
更級初:「--そこまでです」
更級初:「レネゲイド能力を用いた暴力行為を止め、彼女を放しなさい」鈴の音のような声音。
更級初:「繰り返します」あなたたち二人にはわかる。そこに、あなたたちと”同質”のものがある。
”プライム”:「……二本目」碧い目が更級さんを見る。
”プライム”:腕を引き抜き、停止した時間の空域から逃れる。再び通信機へと話しかける。
”プライム”:「二本目に遭遇した。今度は継承者付き」
”プライム”:「撃破は可能。……いいえ、楽観視などではなく……」
更級初:「彼女を放し、能力行使を--」きらりと影からひとつ、白い煌めきが。
更級初:「止めて。投降しなさい。……UGN,”プロタヒリティス”が勧告します」
更級初:真白い刃が煌めいている。この世にあるなにより白く見えるそれが、”プライム”を指し続けて。
十束しのぎ:「…………けふッ」解放され、自然と酸素を求める。
十束しのぎ:舞い散る羽根を幻視する程の白刃をただただ眺める。
”プライム”:「……」更級さんが携えるその刃を、じろりと見つめながら。
”プライム”:「……了解した、マスター。撤退する」
”プライム”:「いずれまた、会う事になるだろう」
”プライム”:二人を交互に見遣り、告げる。
更級初:「……」いつでも対応できる姿勢を保つ。
”プライム”:「次は、貴方の剣からも……そして」更級さんから、倒れ伏す十束さんへと視線を移し。
”プライム”:「貴方の全てを奪う」
十束しのぎ:「…………こちらこそ、次に会った時は」
十束しのぎ:「貴方が持っていったもの、返してもらいますからね」
”プライム”:返答はないまま、地を蹴って離脱する。《瞬間退場》
更級初:「……やれやれ。退いたか」既に負傷している者がいる。そして、相手の戦力の質と数、双方がまだ見えていなかったから、すぐには仕掛けなかった。
更級初:「ええと、大丈夫かな?」
十束しのぎ:「…………」ぽー、っと更級さんの所作を見つつ。
十束しのぎ:「……あ、っはい。大丈夫です。まだ動けます」
更級初:左肩から垂れる白い飾り布が、黒いワンピースに彩りを加えている。
十束しのぎ:「おぉ…………」
十束しのぎ:チリチリと首筋に残った熱を感じつつ、五体は満足であると伝える。
更級初:「ん。ならよかった。とはいえ、遅効性の影響とかもあるかもしれないから、支部で一度診てもらうのがいいと思う。一回…」
更級初:「ん…?なにかわたしにも付いてる?」
十束しのぎ:「あっ、いえ。付いてるといいますか……なんと言いますか……」
十束しのぎ:瞬きの少ない瞳がジーっと貴方の体を見る。
更級初:「…?まあ、おかしいところが無いならいいんだけど…軽く切れちゃってる所、簡単に包帯とかで覆っておきますね」銀の髪、赤みを帯びた瞳。
更級初:珍しい特徴は多いが、あなたからすると。強く”同類”の影響が身体に及んでいるのがわかる。
十束しのぎ:「はい……”プロタヒリティス”様でしたね。私は"リードシート"を頂いた十束しのぎと申しますっ。あの、それで」
十束しのぎ:銀の髪、赤い瞳。それにこの雰囲気……!
更級初:「あ、十束さんね。はいはい、なんでしょう」硬くなっていた口調を柔らかく。話しかけやすいように。
十束しのぎ:「はい、ええとですね!いきなりなんですけど、決して悪いお話では無いんですけど!」
十束しのぎ:「────聖剣とか、興味ありませんか!」
十束しのぎ:キラキラと。
十束しのぎ:まるで"同類"のような気配を持つ"ヒト"の貴方に、そんな事を言いました。
更級初:「えっ……」
更級初:その随分純粋な期待にたじろぐ。(あ、あれだけでわたしが遺産持ち…いや”聖剣”持ちだってことでそういう…?で、でもなんか”インぺリウム”とか、そっちの空気はないし)
更級初:「……え、ええと。その話は表だと色々とあるから。まず、治療もあるし…支部に行こう!」
更級初:「表で言う事じゃないし……!」
十束しのぎ:「え? ……あぁ、はい!そうですね。色々報告もありますし」
十束しのぎ:「では、その件については後で話しましょう………将来の話になりますし……」
十束しのぎ:最後だけ小声で付け足しつつ。
十束しのぎ:(この状況で任務に対する的確な判断……)
十束しのぎ:(その理性的な行動)
十束しのぎ:(ポイント、高いですね!)

GM:……その後、十束しのぎの身体に関する検査は無事に完了した。
GM:さしあたって危険な状態ではないが、レネゲイドの一部を奪い取られた事でレネゲイド出力がかなり落ちており……一部の能力が「欠落」しているという事だ。
GM:より具体的な定義としての話をするならば、こうなる。
GM:「十束しのぎのレネゲイドは、遺産『聖剣の王者』に該当する資格を失った」と。



GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
更級初:了解です もうちょっと話したりした方がいいかもだが先に  十束しのぎ 〇好意/心配 色々大変なのとちょっと急に持ち手にならないかって言うのは…危ないと思うよ!
十束しのぎ:「"プライム” P対抗心/○N嫉妬」で取得します。更級さんにはほんわかと期待。話してからロイスとろ


◆Opening◆草凪つばさ

GM:草凪さんは登場侵蝕をお願いします。
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (33 → 41)



GM:関東地方、UGN某支部。
GM:召集を受けた君が作戦会議室に向かうと、扉の前には顔見知りの同僚が既に待機していた。
聖沢真莉:「あ……つばさちゃん、おはよう……」
聖沢真莉:"ナイトタイド"聖沢真莉。前髪を長く伸ばした、どこかいつも卑屈で自信なさげな少女だ。
聖沢真莉:遺産の代償によって制御不能な盗癖を持っている。
聖沢真莉:「時間はまだ大丈夫……だよ。私、いつも早めに行動しないと、遅れてみんなの足引っ張っちゃうから……」
草凪つばさ:「……」とことこと真莉の前に歩いてきて、止まる。
聖沢真莉:「えっと……どうかしたの?」
聖沢真莉:言いながら、自分のものではなさそうなボールペンを所在なさげに両手で弄っている。
草凪つばさ:「ねえ真莉ちゃん。つばさ、違うと思うな」
聖沢真莉:「へっ。な、なにがかな……?」
草凪つばさ:「最初は時間とかの話じゃないでしょ?」
草凪つばさ:「つばさ、もう一回部屋に入るところからやるね」
草凪つばさ:わざわざ扉まで戻っていきます。
聖沢真莉:「ええっ……う、うん」
聖沢真莉:よく分かっていないまま、気圧されて頷きます。
草凪つばさ:扉を開け、すましたように目を閉じたまま、さらさらとした銀髪を大きな動作で払い、
草凪つばさ:足を交差するような立ち姿で、聖沢真莉を見て、にっこりと微笑む。
聖沢真莉:「わ……えっと」
聖沢真莉:「つばさちゃんは、今日も綺麗だね……?」
草凪つばさ:「そう!」ぱっと机まで走っていき、身を乗り出す。
聖沢真莉:「わっ。そっか、これがしたかったんだね……」
草凪つばさ:「真莉ちゃんも今日もかわいいよっ」
草凪つばさ:隣の椅子に座ってから、
草凪つばさ:椅子の脚を少し浮かせて、真莉の席に近づける。
聖沢真莉:「えっ……そ、そんな……つばさちゃんほどじゃないよぉ」
聖沢真莉:あまりこうした賛辞に慣れていない様子で、頬を染めて俯く。
草凪つばさ:「大丈夫!それはみんなそうだから」
聖沢真莉:「そっかぁ……あっ」
聖沢真莉:コンコン、とまた新たにノックする音がして。ぴんと背筋を伸ばす。
草凪つばさ:こちらは斜めに座ったままだが、扉の方向に笑顔を向けてあげる。
安藤龍一:「おお、もう二人とも揃っとるね。時間守れてえらい子らや」
安藤龍一:「いや、僕がしっかりせえって話なんやけど……急な電話かかってきて、すんませんね」
安藤龍一:関西風の訛りで喋る、妙に愛想のいい男だ。薄手のジャケットに袖を通している。
安藤龍一:安藤龍一。非オーヴァードにして日本支部の本部エージェントであり、君達を招集した当人だ。
草凪つばさ:「つばさは別に気にしないよ」
聖沢真莉:「あっ……はい、同じく。問題ありません、です」
安藤龍一:「かたじけないわあ……知ってるとは思うけど、一応改めて名乗っとくわな」
安藤龍一:「あ、これ飲んでええよ」給湯室から持ってきたらしい、よく冷えた麦茶のペットボトルを君達の前に起きつつ。
安藤龍一:「僕は本部のエージェントで、今の作戦を仕切っとる安藤龍一といいます」
安藤龍一:「気軽にアンドリューさんって呼んでくれてええよ」
草凪つばさ:「よろしくね。つばさは"ホーリーオーダー"」
草凪つばさ:「真莉ちゃんは"ナイトタイド"」
聖沢真莉:「あっ……はい、聖沢真莉ですっ。"ナイトタイド"、です」
草凪つばさ:「でも、つばさのことはつばさちゃんって呼んでもいいよ」
安藤龍一:「あ、真面目なコードの話されてもた。僕の方には“ペーパーアーミー”ってのがついてるんやけど」
安藤龍一:「なんかいまいち締まらんやろ。そっちで呼ばれるの好きやないねん」
草凪つばさ:「え~~?」
草凪つばさ:「"アンドリュー"ってコードネームじゃなかったんだ?」事前資料をあまり読まないタイプだった。
安藤龍一:「ええよええよ、"アンドリュー"のままで」
安藤龍一:「よろしくな、つばさちゃんに真莉ちゃん」
草凪つばさ:「じゃあ、代わりにつばさのことをつばさちゃんって呼んでね」机にぺたりと上半身を倒すようにして、見上げる。
草凪つばさ:「アンドリューはもう結婚してるの?シュミはなあに?」
安藤龍一:「……悪い仕草覚えとるなあ。最近の子ってこうなんか?」独り言のように呟き。
安藤龍一:「ああ、独身やで。趣味と特技は……って」
安藤龍一:「あいにくやけど、そういう話してる時間はちょっとないねんな」
草凪つばさ:「楽しくおはなしする時間だと思ったのに」けらけらと笑う。
安藤龍一:「そっちはまたの機会にしよ、つばさちゃん。具体的には5~10年後くらい」
聖沢真莉:「も、もう……あんまりからかっちゃダメだよ……?」心配そうにこそこそと耳打ちしている。
安藤龍一:「ほなちょっと遅くなったけど、本題やっていこか」
安藤龍一:「まずはこれ、見てほしいんやけど」
安藤龍一:そう言って、赤い布地のお守りを取り出す。
安藤龍一:「再会祈願」と金文字で刺繍のされた、ありふれたデザインのものだ。
草凪つばさ:「おまもりだね。初もうでで買うやつ」
聖沢真莉:「ですね……」机の上に置かれたそれを、手に取ってまじまじと見る。そのまま懐に入れる。
草凪つばさ:「真莉ちゃん」その手をぱっと止める。
聖沢真莉:「あっ……!? す、すみません、私ったらまた……!」
聖沢真莉:へこへこと謝りながら安藤に返す。
安藤龍一:「ああ、真莉ちゃんの事情の事は聞いとるから大丈夫よ。えらい難儀なんやね」
安藤龍一:悪気のない様子を目にして、そんな感想を述べつつ。
安藤龍一:「これは、淡戸神社という神社で配られていたお守りでな」
草凪つばさ:「ふんふん」
安藤龍一:「中を開けると一枚の紙きれが入っとって、ここに会いたい人の名前を書いて持っておくと、その人にまた会える……みたいな触れ込みで配られとったのよ」
GM:もし実際に中を開けば、片面だけに何らかの祝詞が記された紙片が入っている事でしょう。
草凪つばさ:「ふーん。素敵なおまもりだね」
安藤龍一:「神社としても、縁結びや橋掛け、別れた相手との再会……七夕信仰みたいなもんのご利益を謳っとって」
安藤龍一:「せやねえ。これだけならまあ、素敵な話なんやけど」
安藤龍一:「調べた感じ、これを実際に試した人の9割以上が、夢の中で会いたい相手に会えたって話です」
安藤龍一:「それも、たまたま一晩とかじゃなく、ほとんど毎日ね」
草凪つばさ:「それってエフェクトじゃなくてもできることなの?」
草凪つばさ:机の上に突っ伏すような姿勢のままだ。見た目こそ浮世離れしているが、不真面目な中学生めいている。
安藤龍一:「まあ、何でもかんでもレネゲイドのせいってのも夢がないけども」
安藤龍一:「少なくともこいつに関しては、何らかのエフェクトが使われた痕跡がありました」
草凪つばさ:「やっぱりレネゲイドだ。じゃあつばさ達は、その原因を調べればいいんだよね?」
安藤龍一:「お、賢い。その通りや」
草凪つばさ:「えへへ」
安藤龍一:「ただ……夢で人に会えたよーってだけで終わりなら、まあ」
安藤龍一:「ぶっちゃけ、君らみたいに優秀な子らが呼び出されるような事にはなっとらんのやけど」
聖沢真莉:「あ、まだ何かあるんですか……?」
草凪つばさ:「そう!つばさは優秀なんだ」ニコニコする。
安藤龍一:頷いて。「どうも……ここ最近になって、お守りを持っとった人が行方不明になる事件が相次いでます」
草凪つばさ:「よくないね。だれかがさらってるんだ」
安藤龍一:「幾つかの目撃情報によると、『水中に引き摺り込まれるみたいに消えた』とかで……」
草凪つばさ:「やっぱりそうだ!」
安藤龍一:「把握しているだけで、これまでの犠牲者は63人」
安藤龍一:「いま現在、回収と被影響者の保護に力を注いではおるんやけれど」
安藤龍一:「初期症状が単なる夢の中での出来事という事もあって、発覚が遅れて対処が後手に回っている状態やね。お恥ずかしい限りですわ」
草凪つばさ:「ふーん……でもそれって、夢を見てる人を見つけて」
草凪つばさ:「その人をゴエイして、誰かがさらおうとするのを返りうちにすればいいだけだよね?」
草凪つばさ:「つばさ、もしかしたら得意かも」
安藤龍一:「おお、賢いね。もちろん、それはそうなんやけど」
安藤龍一:「護衛一本で行くと、相手の出方を待つだけになってしまうやろ」
安藤龍一:「護衛が居るからって向こうが警戒して寄って来ん可能性もある」
草凪つばさ:「そうかも……」
安藤龍一:「せやから、一緒に任務に参加してるメンバーの中に護衛対象がおったら」
安藤龍一:「両方の線を同時に進められると思わん?」
草凪つばさ:「よく分からないけど、そうなのかな?」
草凪つばさ:「つばさは何をするの?」
聖沢真莉:「あ……もしかして」
聖沢真莉:「それで、私が呼ばれたんですか……?」
聖沢真莉:「その……こういう事件になる前に、私もそれを手に入れて、使ったの。一回だけ」
聖沢真莉:つばさちゃんの方を見て説明する。
草凪つばさ:「えーっ、そうなんだ?もしかして盗んじゃった?」
聖沢真莉:「ご、ごめんなさい……もう返したし、取った人には謝ったんですけど……」
草凪つばさ:「大丈夫!チルドレンは世界の平和を守ってるから、たいていのことは許してもらえるし」
草凪つばさ:ニコニコしながら真莉ちゃんの背中を叩きます。
聖沢真莉:「そ、そういう事じゃないと思うけど……でも、そうだよね……」
聖沢真莉:「私みたいなクズが許されるには、世界のために命懸けで戦うくらいしかないよね……」
草凪つばさ:「なんでも許される上につばさみたいな美人と仲良しになれて」
草凪つばさ:「得しちゃったね!じゃあ、つばさが真莉ちゃんがコウゲキされないよう見てればいいんだね」
安藤龍一:「いや……そこまで思い詰めんでもええけどね。まあ、身体を張ってもらうってのはある意味そうなるわな」
安藤龍一:「真莉ちゃんにはこれから当分、このお守りを持っとってもらって」
草凪つばさ:「それで、つばさが真莉ちゃんがコウゲキされないよう見てる!」もう一度繰り返す。
安藤龍一:「賢い、そういうことや」
草凪つばさ:「やった」
安藤龍一:「勿論、真莉ちゃんに自力で撃退してもらってもええんやけども」
聖沢真莉:「あ……わ、わかりました……頑張りますっ」
安藤龍一:「ありがとう。二人ともほんま、その歳でよう出来た子やな……お菓子あげちゃう」
安藤龍一:鞄から取り出した飴袋を机の上にざーっと出しつつ。
草凪つばさ:「わーい、ありがと~♡」
草凪つばさ:「真莉ちゃんはどの味がすき?つばさはレモン味がすきだな」
聖沢真莉:「あっ、ありがとうございます……いちごかな……」
安藤龍一:「で……もう一つ、このお守りをばらまいてた神社の方なんやけど」自分もばりばりと飴玉を食べ始めながら。
安藤龍一:「調査員が行って、神社にいた関係者は皆、ひとまず身柄を抑えたんやけども」
草凪つばさ:「ふんふん」
安藤龍一:「どうも皆、何も知らんという感じやったね」
安藤龍一:「記憶処理班に頭の中見てもらったりもしたけど、どうもシロっぽいんよ」
草凪つばさ:「ほんとかな?」
安藤龍一:「ただ、一人……神社の娘の水杜更紗って子も、行方不明になっとって」
草凪つばさ:「えーっ」
草凪つばさ:「じゃあその子が犯人だね」
安藤龍一:「単なる被害者の一人って可能性もあるけど。ともすれば、彼女が事件の中心におるのかもしれへんね」
聖沢真莉:「さ、流石に決めつけるのが早くないかな……」あわあわしながら飴玉を服の袖に入れている。
草凪つばさ:「でも他のカンケイシャはみんな犯人じゃなかったんでしょ?」
草凪つばさ:「神社のおまもりに何かできる人ってそんなにいるかなあ」
安藤龍一:「それはそうなんやけど。もう一つ」
安藤龍一:「どうも、"リフォージャー"ってFHセルが動いとるみたいで」
安藤龍一:「何でも、衰えたものを再生するって欲望を掲げとる連中でな」
草凪つばさ:「えええーっ!」立ち上がります。
草凪つばさ:「ぜったいそれが犯人だよ!」
安藤龍一:「普通のアンチエイジングとかなら勝手にすりゃええんやけども」
安藤龍一:「古いアーティファクトを修復したり、一度死んだジャームを蘇らせたりしとるボケ共なんよ」
草凪つばさ:「悪いんだーっ」
安藤龍一:「せやせや。悪いんや」
安藤龍一:「事の大本も、古い神サマの話やし。なんやろくでもない気配するやろ」
安藤龍一:「レジェンド起源のレネゲイドビーイングの力を高めるために、人間の認識を変えていくってのは、幾つか前例のあるやり方やから」
安藤龍一:「もしかしたら、今回もそういう事件ちゃうかなと思うんよね」
草凪つばさ:「そういうのはつばさよくわかんないけど、"リフォージャー"を見つけたらやっつけておくね」
草凪つばさ:「真莉ちゃんも守ってあげるからね」
安藤龍一:「おお、頼みます。つばさちゃんはほんまに頼もしいわ」
草凪つばさ:「くすくすっ、そうでしょ?」
聖沢真莉:「あっ、うん……よろしくね、つばさちゃん……!」
聖沢真莉:「私も、脚引っ張らないように頑張るから……」
草凪つばさ:「大丈夫!つばさが失敗したことなんてないから」
草凪つばさ:「真莉ちゃんも今回のお仕事は自動的に成功したも同然!」
草凪つばさ:「得しちゃったね」
聖沢真莉:「ええっ。ほんとにすごいんだね、つばさちゃんって……」
草凪つばさ:「もっとほめたっていいんだよ」
聖沢真莉:「えっ……」何かを言おうとして、言葉に迷ってあわあわとして。
聖沢真莉:「えっと……ご、ごめんね……うまく他の言葉が思いつかなくて……」
草凪つばさ:「『えっ!?こんなに美人な子が……目にうつせるなんてラッキーすぎる』『なんて肌が白くてきれいなんだ……』」目を閉じて滔々と呟きます。
草凪つばさ:「『人生で一番のしょうげきを受けた……。ぼくの知り合いの芸能プロダクションにれんらくしよう』」
聖沢真莉:「げ、芸能プロダクションの知り合いなんていないよぅ……」
草凪つばさ:「これから知り合った時こまらなくてすむようになったね」
草凪つばさ:「じゃあ、どうしよう?もう出発したほうがいいの?」安藤さんに尋ねます。
安藤龍一:「ああ、実はまだ人を集めてる最中でな。二人はひとまずその間、護衛の線でやってもらおうと思います」
安藤龍一:「具体的なブリーフィングとかも、声かけてる人らが全員揃ってからになるかな」
草凪つばさ:「ふーん……」レモンの飴を開けて、口の中に含む。
安藤龍一:「……あ、その顔」
安藤龍一:「自分らだけでもできるのに、って思っとる?」
草凪つばさ:「うん」
安藤龍一:「ふはは、ほんまにすごい子やな。まあ、悪いけど待ったってや」
草凪つばさ:「大丈夫だよ。待っててあげる」
草凪つばさ:にっこりと笑う。
安藤龍一:「それに……もし集まる前に真莉ちゃん所に犯人が来て、それをとっちめたら」
安藤龍一:「もしかしたらそこで終わる話やしな」
草凪つばさ:「つばさはどっちでもいいけど」
草凪つばさ:「……でも、この事件の犯人って、とっても運が良いって思うな」
聖沢真莉:「そうなの……?」
草凪つばさ:「そうだよ。だって」
草凪つばさ:「きれいなつばさを見れるから」
GM:……それから数日、君は聖沢の警護をしながら過ごしたものの、予想されたような襲撃が起きることはなかった。
GM:代わりに異変があったのは、神社のあった神比良町の方だ。
GM:異常値に達したレネゲイド濃度と、気象統計予測に反して数日間降り続ける雨。
GM:近隣住人は水害の危険があるとして避難させ、非オーヴァードの調査員も全員が出払うこととなった。
GM:かくして君達は、人の影の消え去った町へと足を踏み入れる事になる。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能です
草凪つばさ:標的/”リフォージャー”/同情:○/猜疑心/ロイス
草凪つばさ:友達/聖沢真莉/庇護:○/食傷/ロイス


◆Middle01◆合流

GM:では、合流シーンになります。全員登場をお願いします。
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (46 → 56)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (39 → 45)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (43 → 50)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (41 → 47)
更級初:ギャーッ
十束しのぎ:初様ー!



GM:今回の任務については、影響地域が一都市支部の管轄を超えて広く……かつ、中心と目される神比良町に支部が存在しないことから
GM:暫定的に、日本支部付の”ペーパーアーミー”安藤龍介の指揮下で調査チームが形成されていた。
GM:草凪さん達と同様の説明を受けて各々に招集を受けた君達は、近隣都市のセーフハウスにて合流し、顔を合わせる事となった。
更級初:「あ…十束さんも呼ばれたんだね?」見知った顔を見て。
更級初:「調子はどうかな。色々影響はあったみたいだけど…」
十束しのぎ:「あぁ……更級初様」ボァーンと目から生気が抜けている。
十束しのぎ:「私のようなただの剣を気にかけていただいて……お優しい……」
更級初:(だ)(大分……いや滅茶苦茶気にしてる!)笑みが少し固まる。
十束しのぎ:どんよりしている。
十束しのぎ:「えぇ。こちらも事件の説明を受けまして……ちょうど検査も一段落した所でしたので」
更級初:「そ、そう……」
更級初:「大丈夫……?色々調子悪かったりするなら、わたしから言ったりするけど…」
十束しのぎ:「いえ、いえ……!ただの鉄の棒にもやれることはありますので……!」むん。力こぶを作ろうとする。概念上のきのこが生えている。
十束しのぎ:「そして、更級初様も呼ばれたのですね……?流石は聖剣を振るう資格に溢れたお方……」
更級初:「あ、あはは……まあ、同じセルが関わってるらしいからね。わたしの能力とかはそこまで関係ないよ」
更級初:「実際、そんなにきっちり使いこなせてたりするわけでもないからね」だからそんなに気にしないでね、という気持ちを込めて。
十束しのぎ:「わぁ……」両手を組んでうっとりと見つめます。
十束しのぎ:「さすがは可能性に満ちたお方……使い手と共に成長していく剣、良いですよね……」
更級初:えっなんでこんな風に見られてるんだろう……!?冷や汗が滲む様な気がする。
更級初:「い、いや。寧ろ全然できてないわたしを、引き揚げてもらってるだけだから……って、そうじゃなくて」
十束しのぎ:「はい……?」
更級初:「あの、”プライム”だっけ。あの子が所属してる”リフォージャー”が関わってる事件だっていう話でしょう?」
十束しのぎ:「!」ピク、と"プライム"の名前に反応。
更級初:「一回の攻撃に載せて起こす変異くらいだから、取り戻したり治すための資料とかも期待できるんじゃないかな…って思うんだけど」
更級初:「いや……落ち込んでる人に言う事じゃないかもだけど…」苦笑しながら。
十束しのぎ:「そうですね……あの窃刀が関わっている。そうですね」グツグツと内部に湧き上がるエナジー。
十束しのぎ:「いえっ。更級初様の言う事至極ご尤も……!そもそもあの存在のせいなのですから…!」
更級初:「あっ大分怒りが出てきたね……?まあ、さっきよりずっと良いか」
更級初:「うん、凹んでるよりそっちの方がいい顔してるよ、十束さん」
十束しのぎ:「ほんとうですか……!」
十束しのぎ:ギギギギ、と表情を歪ませながら、なんとか笑顔を作ろうとする。
十束しのぎ:聖剣の使用者に褒められるならそうに違いないのだ。
更級初:「そうそう。じめじめしてるより、自分で立ってどうにかしよう、って方がいい結果が出るものだから」少し笑みを浮かべて。
更級初:(………これでよかったのかな~~!いや、聖剣使用者なんて”天の車輪”だけでキャパオーバーなわたしがなれないって…!)
更級初:でも落ち込んでる子に追撃掛けたのも事実。笑みの裏側で大分慌てていたりもした。
十束しのぎ:(そう、そうです。落ち込んでいる場合ではない。たとえ私に聖剣の力がなくとも………!)
十束しのぎ:(ただの剣が旅を終えることで後世で聖剣扱いになる。それも"アリ"です……!)
シェン:「そうそう、じっとしているよりも歩いた方が気が紛れる事って多いですよね」
十束しのぎ:「はいっ、更級初様……」
十束しのぎ:「?」
十束しのぎ:首を傾げる
更級初:「そうそう……、っと。神比良町の件で呼ばれた方です?」
シェン:いつからそこに居たのかは定かではないが、君達の会話を聞いてか、うんうんと頷きながら声をあげる
十束しのぎ:「わっ」概念上のきのこまで驚きのリアクション
更級初:話し込んでいたとはいえ、気付けなかった。(隠密系統…というか、動きが自然で、無駄がないからかな)
十束しのぎ:「ええと……お味方ですよね?」直近で同じ現れ方をする聖剣を見たのでついつい過剰に警戒している
シェン:「ああ、そうです。ごめんなさい、声をかけるタイミングをうかがっていたら盗み聞きみたいになってしまって…」
シェン:「”万月筒”沈麗暘と申します。」
更級初:「ああいえいえ、こっちも話し込んじゃってましたし。気を遣ってもらっちゃって」
更級初:「ご丁寧にありがとうございます。”プロタヒリティス”、更級初です」一礼。
十束しのぎ:「"リードシート"、十束しのぎです」主人に控える従者のように追従。
シェン:「お二人ともUGNに所属されているんですか?」
更級初:「ええと、シェンさん…でよろしいですか?そうですね、わたしはUGNチルドレンになります。今回は近隣支部から呼ばれた感じですね」
十束しのぎ:「同じくチルドレンの教育課程を履修しています。経緯は更級初様と大まかに同様で」
更級初:「……十束さん、フルネームで態々呼ばなくても大丈夫ですよ…?」
十束しのぎ:「……そうですか?すみません、姓名の感覚に疎くて…」
シェン:「へぇ、そうなんですねぇ…若いのにしっかりされて…」
更級初:「もう選挙にも行ける歳ですし、しっかりしてないといけないですから」苦笑気味に。
シェン:「お恥ずかしい話になりますが、現場での段取りとか、その辺りはお任せしますね。そういうの全然分からないんです、私」
更級初:「呼び方は、姓の更級でも、名前の初でもお好きにしてくださいね。…シェンさんも、どちらでも構いませんから」
シェン:「では、更級さんと十束さん…と」
十束しのぎ:「では……そうですね。初様とシェン様とお呼び致しますね」
更級初:「はい、よろしくお願いします。…まあ、正規の人員ですしそこら辺はお任せください」
十束しのぎ:「私もサポート程度でしたら問題なく」
シェン:「はい、頼りにしていますね」
シェン:くすくすと微笑みながらそう応じて
十束しのぎ:「追加の人員はまだいらっしゃるみたいですが、シェン様とご一緒ではなかったのですね」
草凪つばさ:「えーっ、真莉ちゃん、化粧水はぜったいに乳液の前じゃないとだめなんだよ!」
草凪つばさ:「テレビでもいってたもん」話しながら廊下からやってきます。
更級初:「こちらも実働だと頼ってしまいますし、御相子ということで。…ああ、そう言えばあとひとりか二人…っと。噂をすれば」
聖沢真莉:「えっ、その順番ってそんなに大事なんだ……?」
草凪つばさ:「つばさもよくわかんないけど、そうらしいよ。あっ」
聖沢真莉:「そっか……ありがとう、今度から気をつけるね……?」
草凪つばさ:「みんなそろってるんだ」
草凪つばさ:扉の前で、手を後ろに組んだままニコニコと笑う。
聖沢真莉:「あっ、みなさんこんにちは……安藤さんがまだ、かな?」
聖沢真莉:きょろきょろと部屋の中を見渡している。
草凪つばさ:「…………」
更級初:「ええ、こんにちは。あなたたちと、あと安藤さんで全員ですね」
十束しのぎ:「お初にお目にかかります。"リードシート"、十束しのぎです」
シェン:「こんにちは」挨拶を返して「もう一人お連れの方が?」
草凪つばさ:「……」
更級初:「……?」
聖沢真莉:「……あっ」何かに気付いたように声を上げて。
聖沢真莉:「えっと、つばさちゃんは今日もかわいいよ~……!美少女!まっしろ!雪女みたい!」
聖沢真莉:この数日、一緒に過ごす内に身に着けた語彙だ。一部独自のアレンジが入っている。
草凪つばさ:「えーっ、真莉ちゃんが一番はやいなんていや!」
聖沢真莉:「ええっ、そうなの」
更級初:「……えっ急になにを」
十束しのぎ:「…………?」
十束しのぎ:「すみません、何か粗相をしてしまいましたか…?」
十束しのぎ:「やはり私が聖剣ではなくただの剣だから……!?」
草凪つばさ:「突然こんなにきれいな子があらわれたら、もっと衝撃的なはずなのに!」
草凪つばさ:「もう!」
聖沢真莉:「ご、ごめんね……そうだよね、私なんかが出しゃばったらいやだよね……」
更級初:「大分場が混沌としてきましたね……?」
草凪つばさ:「ねえ、みんな!」ブリーフィング用の壇のところに自分から進んでいき
十束しのぎ:「はい?」
更級初:「ええと、はい」姿勢よく立ったまま彼女の言葉を聞く。
草凪つばさ:「つばさを見た時は『こんにちは』じゃだめなんだよ!」
十束しのぎ:「!」そうなのかーという顔
シェン:「では、どのように?」
シェン:今の流れで何となく察してはいるが、敢えて続きを促す
十束しのぎ:シェンさんの言葉に頷く
更級初:「みんな順応早いな…」
草凪つばさ:「みんなは町でプリキュアを見た時に『こんにちは』っていうの?」
草凪つばさ:「『あっ!なんてかわいいんだ』『本当にこの世に実在したとは……』『まるで天使みたいだ』――っていってから」
草凪つばさ:「『こんにちは』でしょ?」
十束しのぎ:「プリキュア………?」
更級初:「……な、なるほど?」ミラクルライトとかそう言えば貰ってたな~、とか思いつつ。
シェン:「…………」
十束しのぎ:「そうなのですか?」
草凪つばさ:「もー、教えてもらってそのとおりにするんじゃ、おそいんだからね!」
草凪つばさ:「つばさは、ウソじゃない反応がほしいの」
シェン:「ごめんなさい。次からは、思った事はちゃんと口に出すようにしますね」
シェン:微笑みながらそう返して
更級初:「つまりこう……」出掛けた言葉をシェンさんの言葉を聞いて飲み込む。変に拗れるだけだ。
十束しのぎ:「そ、そうなんですね……!気をつけます」
十束しのぎ:「間近で天使を感じたのは先日の初様に対してですね。重複を避けるために別の語彙を習得しておきます」素直。
更級初:「と、十束さん。今は置いておいて………」小声で。
十束しのぎ:更級さんに頷く。ヒトの処世術。
草凪つばさ:「つばさもそれがいいと思うな。よろしくね。つばさは"ホーリーオーダー"」
草凪つばさ:「こっちの真莉ちゃんは"ナイトタイド"」
聖沢真莉:「つばさちゃん……気持ちは分かるけど、あんまり怒るのは……」おろおろとしていたが、慌てて自己紹介をしようとして。
聖沢真莉:一歩先んじて言われている。「あっ……そうです」頷いて肯定する。
草凪つばさ:とーんとーんとスキップするように、後ろの方の席に向かって走り、座る。
草凪つばさ:「大丈夫!つばさもう怒ってないよ」
聖沢真莉:後を追うようにとっとこと早歩きでついていく。
聖沢真莉:「ん、よかった……つばさちゃんは、怒ってないほうがかわいいからね」安心したようにほうと息をつく。
十束しのぎ:「寛大なご処置、痛み入ります」
更級初:「ええと、はい。自己紹介、ありがとうございます」そうやって走るだけでも、銀の髪が光を反射して流れる。「丁寧になさっているんですね。綺麗な髪です」
更級初:「わたしは、”プロタヒリティス”、更級初。よろしくお願いしますね」
草凪つばさ:「ありがとう!つばさの髪ってきれいでしょ?」
更級初:「ええ。未踏の雪みたいですね。……きっちり手入れをしてるのが分かります」自分だとこうはいかない。
草凪つばさ:「んと、"万月筒""リードシート""プロタヒリティス"。3人ともよろしくね」
安藤龍一:「どうもどうも、お疲れ様~。みんなよう揃っとるね」そうして談笑している所へ、がらりと扉を開けて安藤が入ってくる。
安藤龍一:「あら、揃いも揃って美人さんばっかりや。そういう集め方した筈ちゃうねんけどな」
更級初:「……最近はそう言うの結構煩いですから、気を付けてくださいね。よろしくお願いします、安藤管理官」少し苦笑しつつ。
十束しのぎ:聞いたことをメモしている。ガリガリ。
十束しのぎ:(そういうの……?)『疑問』のマーク。
草凪つばさ:「ほんとに~?」けらけら笑う。
安藤龍一:先程までつばさちゃんがいた壇のところに立って。
安藤龍一:「ほんまや、ほんま。勘弁したってください」
安藤龍一:笑ってつばさちゃんに応じてから、一同を見渡し。
安藤龍一:「えーと、この作戦を仕切らせてもらっとる安藤龍一いいます。気軽にアンドリューさんって呼んでな」
十束しのぎ:「アンドリュー様。よろしくお願いします」
安藤龍一:「おお、よろしくな。それで、事件の概要については既に伝えたと思うんやけど」
安藤龍一:「改めて現状の確認。まず、四日ほどから神比良町一帯ではずっと雨が降り続けてます」
安藤龍一:「ちょっと遅れた梅雨……と言うには、周辺は普通に晴れてたり、まあ普通に異常事態やね」
安藤龍一:「で、同時に。その辺りのレネゲイド濃度は異常値に達してます」
安藤龍一:「普通の人間が立ち入ったらちょっと不味い感じのレベルやね」
安藤龍一:「住人は水害警報って事でいったん避難してもらって、非オーヴァードの調査員もほとんど出払いました。今は人っ子ひとりいません」
安藤龍一:「何とかできるんは、君らオーヴァードだけってわけ」
十束しのぎ:「なるほど。濃度が高い分、エフェクトの使用が警戒されますからね」
十束しのぎ:「結果的にはワーディングの発生にも似ていますね」
草凪つばさ:「じゃあ、もしも町にいって、先にだれかがいたら」
草凪つばさ:「その人はオーヴァード?」
安藤龍一:「ああ、多分そうやね。つばさちゃんは鋭いわ」
安藤龍一:「で、やってほしい事としては、こうなってる原因の調査解明と……」
安藤龍一:「それから、行方不明者の捜索やね。こっちは引き続き、市外で非オーヴァードの部隊にも調査続けてもらう予定やけども」
十束しのぎ:「資料にありましたね。水杜更紗様、でしたか」
安藤龍一:頷く。「他の犠牲者がどうでもいいって訳ではないけど、一番重要なのは彼女やろうね」
草凪つばさ:「探すのは一人だけでいいの?ホゴするんだよね?」
安藤龍一:「や、もちろん全員です。ただ、何十人もいる中で誰かに絞って探していくなら、って話ね」
更級初:「なるほど。あとでリストを頂いて、保護手順とかも改めて市外の部隊と確認が必要ですね」メモを取りつつ。
シェン:「原因に繋がっている可能性が最も高いから、という話ですね」
安藤龍一:「そういうことやね。通信はいつでも繋がるようにしとくから、何かあったら適宜教えてください。こっちでできる範囲のバックアップもしていくんで」
十束しのぎ:「承りました。そちらもよろしくお願いします」
草凪つばさ:「がんばろうねっ、真莉ちゃん」隣の真莉ちゃんに笑いかける。
更級初:「通信が確保出来てるのは良いけど、行方不明者に原因の捜索、解決となると…南刑部の時とは別の意味でハードそうかな…」書きつけつつ。
聖沢真莉:「う、うん……ありがとうっ」強張っていた表情を、僅かにリラックスしたように緩めて。
十束しのぎ:手帳に鉛筆でメモしていく。四角四面な線でお守りの絵。(……これは盾では?)
安藤龍一:「あ、あと出る時は雨具を忘れんようにね。オーヴァードでも、濡れて身体冷やすのは良くないやろ」
十束しのぎ:「そうですね。私は雨ぐらいは平気ですけど……」
更級初:「風邪をひいちゃいますもんねえ…」一応そうした環境に対しての耐性はあるが。
シェン:「あ、私は結構です。傘は手元が塞がりますし、合羽は呼吸の調子が狂うので苦手なんです」
草凪つばさ:「つばさ、白い傘がいいな」
十束しのぎ:「白色、お好きなんですか?」
草凪つばさ:「コーディネートをそろえたいでしょ?」
十束しのぎ:「ほほう……コーディネート…?なるほど…?」
更級初:「屋内の調査とかに、雨ざらしで濡れたまま、というのも大変じゃないですか…?すぐ脱げる程度のポンチョとかでも被っていくくらいは…」シェンさんに。
聖沢真莉:「あ、私も……ない方が、やりやすいかな……」
更級初:「聖沢さんまで…」
シェン:くすくすと笑って、聖沢に笑いかける「気が合いますね」
聖沢真莉:「はっ……そ、そうですね……恐れ多い事ですが……」
聖沢真莉:急に言葉をかけられた事にどきりとしてよく分からない謙遜をしている。
安藤龍一:「おお、みんな流石というか、たくましいもんやな……」
十束しのぎ:「あっ、では皆様の分の傘は私が運搬しましょう」
更級初:「せめて1枚上に羽織るくらいはして行って、足周りはきっちりしていってくださいね…?濡れた靴なんて、本当動きづらいんですから」
更級初:「一応、自分たちの分だけじゃなく、行方不明者の方の分も持って行った方がいいですしね」
聖沢真莉:「大丈夫、かな……? そこまでやると大荷物じゃ……」
十束しのぎ:「そうですね……私、カゴでも背負っておきましょうか」
十束しのぎ:「両手がふさがっても、私は剣なので問題ありませんし……」事情を端折った結果、情緒の薄いチルドレンみたいな語彙。
聖沢真莉:(……なんだか、この人。私と似たような匂いがする……)しのぎちゃんの卑屈さに勝手なシンパシーを覚えている。
十束しのぎ:(…………?)短期間で同類に出会う事で妙に感じ取れるシンパシー。
更級初:「勿論全員分は無理ですけど、破損したときも考えたらある程度は必要ですから。登山用とかのリュックサックに上手く入れていけば…」
更級初:「流石に全部十束さんに持って行ってもらうわけにもいきませんし」
シェン:「アンドリューさん、その辺りのバックアップは視野に入れていただけるのでしょうか」
草凪つばさ:「でも、それなら町の人が敵かユクエフメイシャか見分けるのもかんたんだよね」椅子を逆にして、仰向けで机に寝そべる形になっている。
更級初:「つばささん、はしたないですよ。色々見えたりしちゃうかもだから…」
十束しのぎ:「? どうしてでしょう?」ヒトの子は柔らかいなぁ。
草凪つばさ:「雨具とかクツをちゃんとしてる人が敵でしょ?」
聖沢真莉:「あ、たしかに……?賢いなぁ、つばさちゃん」
十束しのぎ:「おぉ、なるほど」
更級初:「………それはそうかもしれないですが……」
更級初:「取り残された人が、後から装備を整えて出てくる、という場合もあり得ますから。断定するには、また難しいです」
十束しのぎ:「なるほど……」二回目。
草凪つばさ:「"プロタヒリティス"は心配性だなあ。せっかくつばさがいいアイデア出してあげてるのに」
更級初:「実際にやっちゃった後、後悔するよりは先に心配しておいた方がいいですからね」
更級初:「勿論、つばささんの言う事も一理ありますから、わたしが言う事が心配しすぎ、になるかもしれないですけど」
安藤龍一:「まあ、見た目だけで人を判断するんは危ないって事で」
シェン:「統一した方が判断が付きやすい という事には同意します」
十束しのぎ:「ともあれ、まずは雨の範囲でヒトを見つけてから、になりますか……」
草凪つばさ:「移動のあいだなにしようかな?真莉ちゃん以外のみんなはswitchもってるの?」
十束しのぎ:「………そういうギミックは付いてないですね」少し悔しそうに。スイッチで刀身が伸びたりはしない。
草凪つばさ:他の話題には特に興味を持たないようで、ごろごろしてます。
安藤龍一:「もちろん……張り切ってくれるのも、そうやってアイデアを出してくれるのも嬉しいんやけどね」
更級初:「何だか違う事を話している気がする…というのは置いておいて。あとはもう、実際に用意したりしていく中での擦り合わせ、でしょうか」
安藤龍一:少し疲れたような色を見せつつフォローを入れて。
安藤龍一:「無理せんと慎重に行く感じで、よろしゅう頼みます」



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です。
十束しのぎ:ロイスは対面会話した頃にしよっかなー
更級初:ここはpcにとろう 草凪つばさ 〇好感/心配  ちょっとちっちゃい子を見る目で見てる
草凪つばさ:やった~
十束しのぎ:きゃー
草凪つばさ:私も取るなら更級さんに取るところだけど、まだ様子を見ようか
十束しのぎ:とりあえずボディアーマーで。
シェン:ロイス保留、購入は強化素材
更級初:ロイスはこれで以上にして 購入は何か必要なものある人います?
十束しのぎ:6dx+1>=12
DoubleCross : (6DX10+1>=12) → 10[1,1,4,5,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

シェン:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 8[5,8]+1 → 9

十束しのぎ:買えた
更級初:シェンさんウィップとかいる?大丈夫なら別のにします
草凪つばさ:ボディアーマー買っておこう
草凪つばさ:6dx>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[2,2,5,7,8,10]+6[6] → 16 → 成功

草凪つばさ:美少女のつばさには何でも許される!
シェン:aa,
更級初:つよい
十束しのぎ:すごい!
シェン:いや、いいですよ
更級初:あ、了解です。では応急にチャレンジ。
更級初:1dx+2>=8
DoubleCross : (1DX10+2>=8) → 1[1]+2 → 0 (ファンブル) → 失敗

更級初:かなしい 社会力が雑魚なため… 以上です
十束しのぎ:大変。私が支えてあげないと……
十束しのぎ:こちらも以上
草凪つばさ:社会最強タッグにまかせておけ
草凪つばさ:私も以上!
GM:OK!


◆Middle02◆調査開始

GM:続けて、町に到着して調査を始めるぞ~というシーンです。全員登場推奨です
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (56 → 60)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (50 → 56)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (47 → 55)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (45 → 52)



GM:神比良町は、三方を山に囲まれた村落だ。
GM:温泉地として恵まれる事がなければ、とうに廃村になっていてもおかしくなさそうな立地だが、
GM:観光客向けの入り口すぐには、民家と観光客向けの商店がそれなりの密度で並んでいる。
GM:最も、今はそこに一切の活気はない。
GM:空は暗く、しとしとと雨が降りしきる。あまり舗装の行き届いていない道は、黒い泥に汚れている。
安藤龍一:「いやあ……こうも人がおらんと、薄気味悪いなあ。何日か前に来た時は、こないやなかったんやけど」
安藤龍一:君達の傍らに浮かぶ小型のドローン機から声がする。非オーヴァードである彼は、前線に出る際はいつもこうした形を取る。
シェン:「……一年程度では、景観というものは大して変わりませんね」
草凪つばさ:「すっごくイナカって感じ。コンビニとかあるのかな?」
聖沢真莉:「な、ないんじゃないかなあ……うちの近所でも、どんどん閉店してたりするくらいだし……」つばさちゃんに。
更級初:「人がいるはずなのにいない、となるとどうしても違和感はありますね…シェンさんは訪れたことが?」
シェン:「ええ、丁度今ぐらいの時期に」
シェン:懐かしむように目を細めて
シェン:「祭事の最中だったからでしょうか、人も多く、それなりに賑わっていた覚えがあります」
更級初:「…なるほど。となると、やはり早く解決したくなりますね」どうせなら、賑わいのある方がよいですし、と冗談めかして。
草凪つばさ:「ブリーフィングでいってた神社のお祭りでしょ。当たってる?」
シェン:「正解です」ぱちぱちと拍手をして
草凪つばさ:「やった」
十束しのぎ:追従の拍手。
十束しのぎ:「早く解決しないと、お掃除も大変そうですね……」
更級初:「憶えててすごい。…ええ、水害の後処理というのはやはり、大変なものですし」「やっていきましょう」
安藤龍一:「うん、よろしくな。上手く手分けもしつつ……でも、何かあったらすぐ知らせるように」



GM:という流れで情報判定に入っていきます。
GM:ひとまず現在出ている項目を貼りますね

◯探索項目
1.淡戸神社(任意の知識-8)
2.淡戸橋(知覚-6)
3.住宅地(任意の情報-6)
4.温泉街(任意の情報-5)

◯情報項目
・”リフォージャー”セルについて(情報:FH-8)

GM:「探索項目」は基本的には情報項目と同じですが、判定に成功すると情報項目が追加されたり、判定者に対して若干のイベントがあったりします。
更級初:なるほど
シェン:ふむふむ
十束しのぎ:なるほどなのだなぁ
GM:また、NPCカードが使用できます

NPCカード:”ナイトタイド”聖沢真莉
タイミング:判定前
制限:ラウンド1回(非戦闘時はシーン1回)
効果:判定ダイスを+4個する。ただし、その判定に財産点は使用できなくなる。

草凪つばさ:盗まれちゃうからか
十束しのぎ:大変だ
GM:出ている情報は以上です。質問とかなければ判定してもらいましょう
草凪つばさ:”リフォージャー”セルについてを振ります。情報収集チームも使わなくていいかな。
草凪つばさ:6dx>=8
DoubleCross : (6DX10>=8) → 8[2,2,2,7,7,8] → 8 → 成功

草凪つばさ:ぴったり
十束しのぎ:えらい
シェン:優秀!
GM:すごいぞ
GM:では公開

・”リフォージャー”セルについて(情報:FH-8)
「古きものの力を取り戻す」事を欲望として掲げ、世界各地で遺物やオーヴァードの再生を行うFHセル。
構成人員は少なく、大抵は2~3人の単位で作戦を実行する。
一方で正規の構成員は活動内容に由来して特殊な武具やアーティファクトを持っている事が多く、個別の戦力は高い。
近頃の神比良町周辺で活動痕跡を確認されたのは、”ヴァージャ”及び“プライム”の二名。
→「”プライム”について(情報:FH-7)」
→「”ヴァージャ”について(情報:FH-8)」が調査可能になりました。

更級初:なるほどなー
十束しのぎ:ふむんふむん
更級初:では淡戸神社について探索をば。知識はRVがあるからそれで判定したいです。
更級初:6dx+1>=8 
DoubleCross : (6DX10+1>=8) → 10[1,5,9,9,10,10]+7[3,7]+1 → 18 → 成功

更級初:やった
十束しのぎ:すごいぜ
シェン:デカ過ぎんだろ……
GM:はあい では情報とは違うんですが、システムメッセージを出します
更級初:なんだろ~
十束しのぎ:メッセー

・1.淡戸神社(任意の知識-8)
……「淡戸淵主(あわとのふちぬし)」という土着の神を祀っている神社だ。
元々は治水・橋架けの神であったが、それらが七夕信仰と混ざりあった結果
「別れた二人の間に橋を架けて再会させる」とする縁結び・再会祈願の神として認識されるようになった
……という旨の事が案内板に記されている。境内はそれなりに広いが、寝泊まりする場所はない。

従業員はみな住宅地の方から通っていたようだ。御社殿と社務所のほか、鍵付きの祭具殿がある。
また、社務所の奥には様々な古い記録を収めておく書庫のような部屋があった。

→「淡戸淵主の信仰について-1」が自動解放されます。

・淡戸淵主の信仰について-1(自動解放)
山間の窪みにあり、それぞれの山から流れ込んだ河川が合流する葵ノ川(きのかわ)を持つ神比良(かんびら)町は、
地形的に豪雨による水害を被りやすい町であった。
淡戸淵主も本来は水難を乗り越える「治水・橋渡し」の信仰より生まれたものだった。

しかし室町中期の大地震とそれに伴う治水工事影響で環境が変化し、
そうした河川の氾濫が少なくなっていく過程で必要とされる信仰もまた形を変え、
現在では「橋渡し」の部分が転じて主に「縁結びの神」として信仰されるようになっていったようだ。

→「淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)」が調査可能になりました。

十束しのぎ:じゃあ…既存の6と5は次でも行けそうなので、プライムさんについて見とこうかな
更級初:行ってらっしゃい
十束しのぎ:プライムを判定
十束しのぎ:6dx>=7 
DoubleCross : (6DX10>=7) → 10[2,3,5,5,7,10]+1[1] → 11 → 成功

GM:あ、そっちも成功だ ちょっとまってね

・”プライム”について(情報:FH-7)
“ヴァージャ”の部下であり彼を主人と定めるエージェント。中性的な褐色の少女。
聖剣のレネゲイドビーイング。ギリシア神話における巨人族ギガースが振るった超大剣を起源とする。
巨神戦争(ギガントマキアー)において打ち砕かれ散らばったその断片を元に、
"ヴァージャ"の手で自我を得る程までに修復された存在。

元となった断片が全体からすると非情に小さいあまり、”ヴァージャ”の修復能力を以てしても不完全な姿に留まったため、
他の刀剣を倒して取り込み続ける事で自己修復を繰り返し、「本来の形」を再現しようとしている。
十束しのぎから力を奪おうとしていたのも、その一環なのだろう。

シンドロームはウロボロス/モルフェウス/ハヌマーン。使用エフェクト《一閃》《剣精の手》《ギガンティックモード》
→解放「十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)」

シェン:じゃあ最後私が
GM:はい
シェン:淡戸橋について判定します
シェン:来てくれーっ!判定ダイスを増やすけど財産が使えなくなるNPCーっ!
十束しのぎ:シャラララー
聖沢真莉:しゃしゃっ
シェン:では振るぜ
GM:4個増えます どうぞ
シェン:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 6[2,2,3,4,6]+1 → 7

シェン:ギリギリ
GM:あっでは
GM:ちょっとイベント描写が入ります ロールとかしてもらってもいいやつ
シェン:ほう
GM:終わった後に項目が出たりします



GM:町の南東部と北西部に分けるようにして流れる葵ノ川、その半ばに架けられた木造の橋が淡戸橋だ。
GM:長らく町内の生活においては生命線の一つでもあったこの橋は、平安時代に築かれて以後、何度も修築が行われてきたらしい。
GM:葵ノ川はもともとそれなりに深さがある上、雨が降り続ける中で流れはかなり早くなり、水位も増している。
GM:氾濫するまでには、今しばらく猶予がありそうだが……
GM:ふと、そうして水面を覗いていた貴方の耳に、掠れるような声が届く。
 :「……ぇ……」
シェン:「あら」
シェン:行方不明者がどのように消えたのかを、思い返す
シェン:「もしもーし」
 :「ねえ……あなた、には」
 :雨粒が水面を叩く音と、あぶくの中に混じって、川の中から声がしている。
 :貴方へと向けられている。
 :「もういちど、あいたいひとは……いますか……?」
GM:それきり、言葉は途切れる。さあさあと静かに雨が降る音ばかりが続く。
シェン:「………」
シェン:くすくすと笑って
シェン:「さあ、どうでしょう」
GM:だが、「それ」はまだそこにいると気配でわかる。あるいは、君の答えを待っているのかもしれないが。
 :「……」
 :「…………」
シェン:「そこから出てきてくれるのなら、お教えしてもいいですよ」
シェン:(……一方的な呼びかけじゃない…こちらの反応が”分かっている”)
GM:……君の問いかけに応じる声はない。不意に、「とぷん」と水面が揺れて
GM:「それ」が、いなくなったことが分かる。
シェン:「……あら、残念」
シェン:微笑をたたえたまま立ち上がって、ごうごうと音を立てる水面を一瞥する
シェン:「次は、もう少しお話出来るといいですね」
シェン:軽く手を振って、その場を後にする。
シェン:「あなたがそれを望むのなら。ですけど」



・橋で聞こえる声について(知識:神話-9) が情報項目に追加されました。




GM:いったん別行動を取る事にした君達は、一定時間後で神社を目印に待ち合わせることにしていた。
安藤龍一:「お、みんなお疲れ様……大丈夫? ほんまに寒くない?」
安藤龍一:小型のアームでドローンのカメラレンズを拭いている。カタカタと音がする。
安藤龍一:主に雨具を付けていない組を心配しているらしい。
十束しのぎ:「器用な機械ですね……」
草凪つばさ:「寒いかも……」本当に傘だけで来たので裾や髪の端は濡れているし、ワンピースも腿に張り付いている。
草凪つばさ:「でも大丈夫!つばさがすぐに終わらせれば心配いらないから」
シェン:「これでも代謝は良い方なので、へっちゃらです」
更級初:「だから付けていきなさいっていったのに…もう」合羽を持ち込んだ折り畳みハンガーにかけている。
更級初:「タオルそこに纏めてあるので、拭くのに使ってね」
十束しのぎ:雫を落とす傘と、未使用のもう一本を分けて置く。
十束しのぎ:傘でカバーできなかったスカートと足元だけ無頓着に塗れている。
聖沢真莉:「む、無理しないでね……?これだけ濡れちゃったら、おしゃれとか関係なくなっちゃうと思うし……」
シェン:顔を濡らした雨粒ごと髪を掻き上げて、手に取ったタオルでポンポンと叩くように拭きながら
草凪つばさ:「あのね、情報班のみんなに調べてもらってたんだよ、"リフォージャー"のこと」
草凪つばさ:戦闘以外を自分でやる気はまったくない。情報収集はすべて後方のサポート班にやってもらっている。
更級初:「何かわかりました?」
十束しのぎ:更級さんが示したタオルを数枚使って、つばささんの髪を包んで行く。
草凪つばさ:「んー」髪を拭いてもらいながら、ぎゅっと目をつぶる。
草凪つばさ:「これまでの活動からすると、多くて3人くらいだって」
十束しのぎ:「少数精鋭、でしょうか。UGNの行動単位も3名4名が多いですよね」
草凪つばさ:「なんで2人とか3人しかいないかっていうとー……"リフォージャー"は武器がトクベツなんだって」
十束しのぎ:一つのタオルで水分を吸収したあと、新しいタオルで細かく拭う。
シェン:「では、この地に居るとすれば最低限その人数…と思って良いという事ですね」
聖沢真莉:「トクベツな武器……」ちらと更級さんの方を見やる。
十束しのぎ:「武器ですか……」興味深げ
更級初:「ふむ…ある種の”秘密兵器”とか、その手の曰く付きでしょうか」タオルハンカチで濡れた前髪を拭っている。
草凪つばさ:「くすっ、"リードシート"と"プロタヒリティス"もそうなんだよね?」
草凪つばさ:少し屈んで、上目遣いのように二人を見る。
更級初:「まあ、その手のやつです。余り吹聴されると困りますけど…」つばささんの前髪と額をそっとハンカチで拭う。
十束しのぎ:「!」ピーン!尻尾があればわかりやすく反応したことでしょう。
十束しのぎ:「えぇ、えぇ。私も初様と同じく聖…………」
十束しのぎ:「……まぁ、今はどこにでもある普通の剣なんですけども」しおしお
安藤龍一:「あかん、しのぎちゃんがまた萎れてしもうた」
草凪つばさ:「知ってるよ。そういうアイテムユーザーって、つばさより一つ世代が旧いんだよね」
シェン:「そうなのですか?」そもそも武装とは無縁なので不思議そうな顔を浮かべる
聖沢真莉:「あの、いちおう私も……同い年……」小声。
十束しのぎ:「……そうなんですか?ヒトの感覚には疎いもので」
更級初:しおれたしのぎちゃんとどやっとなっているつばささんをちょっと困ったように見ている。
草凪つばさ:「UGNとかFHが作られたころに集めた遺産とかを……秘密兵器とかで実験した後で」
草凪つばさ:「実用化できる世代になったのが、今の現役チルドレンの若いほうなんだって」
草凪つばさ:「だから真莉ちゃんもつばさと同い年だけど、世代的には一つ旧いの。ふふふふふ」
十束しのぎ:「ほぉ~!」
十束しのぎ:「つばさ様、詳しいですね」
安藤龍一:「お、そういう座学もちゃんと頑張っとるんやね。感心感心」
安藤龍一:小型のアームを器用に動かしてぱちぱちやっている。
更級初:「ああ、そう言う分類…」自分は野良の遺産との契約だから、世代で言うとよりむしろもっと古いのだろうか。
草凪つばさ:「大丈夫!相手がアイテムユーザーなら、つばさには勝てないから」
十束しのぎ:「む、なにゆえです?」
草凪つばさ:「なんでだと思う?」笑う。
草凪つばさ:「情報班のみんなの話だと、ここには今"ヴァージャ"と"プライム"の2人がいるんだって。まだいたりするのかな?」
十束しのぎ:むむ、と考えそうになりつつ、話が進んだので頭を振る
更級初:「物品破壊系?…まあともかく。通例なら、その二人だけか、あと一人増えるかどうか、みたいですね」
十束しのぎ:「あっ、そうですね。私が接触した"プライム"も、他の名前は出していなかったので……」
聖沢真莉:「そのうちの一人とは、もう会ってる……んですよね?」
草凪つばさ:「そうなの?」全然資料を読み込んでいない。
十束しのぎ:「はい。初様の聖剣に執着を示していたので、無関係と言うことはないと思います」
十束しのぎ:つばささんの手の指を拭いつつ。
更級初:「十束さんとわたしが少しだけど接敵したかな。…ああ、そう言えばそんなことを言ってたね」
シェン:「アイテムユーザーなのに、他のアイテムに執着を?」
十束しのぎ:「はい。先程は最新のお話でしたが、私と彼女は世紀レベルの昔の話です」
草凪つばさ:「知ってるよ。それって、オールドっていうんだ」くすくすと笑う。
十束しのぎ:「はい。あるいはレジェンドですか」頷く。
シェン:「ほぇー、世紀。あまりパッとイメージは湧きませんが」
十束しのぎ:「ヒトの皆様ではなく、巨人……神話の世代ですね。巨大な人間が振るう巨大な剣。それを起源とするようです」
更級初:「神話起源…それも巨人となると、本当に古層だなあ。北欧、中華に…あとは」
聖沢真莉:「へええ……しのぎさんは、それよりもっと後の時代なんですね」
十束しのぎ:「そうですねぇ……知識として既にヒトに振るわれるものと言う実感がありましたので」頷き。
聖沢真莉:「あっ……ごめんなさい」口元を抑える。「いきなり年齢のことを聞くなんて、不躾ですよね。すみません……」
十束しのぎ:「あっ、大丈夫ですよ。覚えてませんし……ヒトの暦を知ったのもだいぶ後のことで……」
シェン:「大剣ならなおの事、それ以外の装備を身に着ける余裕はない気がしますが」
十束しのぎ:ハッ。置いといてのジェスチャー。
十束しのぎ:「戦争で散らばった破片を触媒に意識を得た剣……故に、ヒトに扱えるサイズで、つまりは不完全な存在です」
十束しのぎ:「欠けた箇所に元のパーツがハマれば良いですが、なにせ年代物。代用パーツを求めているというわけですね」
草凪つばさ:「なんだかよわそうだね」
更級初:「砕けた剣、となるとアマテラスとスサノオの契りを思い出すけど。直したいなら同質のものが必要なわけだ」
十束しのぎ:「故に私から奪い、次は初様に執心しているのでしょうね……」
シェン:「代用の部品で継ぎ接ぎの補修……まるであの橋みたいですね」
十束しのぎ:「橋?ですか?」
シェン:「ええ、橋。淡戸橋…でしたっけ」
更級初:「町に流れてる、葵ノ川に掛かってるところでしたか」
草凪つばさ:「あ、わかった!橋が崩れそうであぶないよって話するんでしょ」
聖沢真莉:「えっ、そうなの?」
シェン:「おや、鋭い!」
十束しのぎ:「正解なのですか!」
草凪つばさ:「やった」両手を上げる。
更級初:「木造で、実際何度も補修されてて…伝統文化財とかにも指定される話があるみたいだけど、もうそんな感じになっちゃってます?」
シェン:「このまま雨が降り続ければ、危ないでしょうね」
安藤龍一:「まあ、確かにそんな頑丈ちゃうやろなあ。最後に大きめの修築したのも、20年くらい前って話やし……」
十束しのぎ:「道具の耐久性は平時の基準ですからねぇ」
更級初:「木造じゃあしょうがないところはあるとはいえ……」
十束しのぎ:「では、その橋が壊れたら行動範囲に制限が……とかの問題でしょうか?」
十束しのぎ:地図を思い出そうとしている。
聖沢真莉:「あっ、大丈夫かな。南の方にもっと新しい橋がかかってはいるみたい」
聖沢真莉:「さっき、ちょっと見てきましたけど。そんなに簡単には壊れない……んじゃないかな」
シェン:「ふふ、まぁ多少は不便でしょうが、私達はオーヴァードなのでそこまで苦にはならないでしょう」
十束しのぎ:「なるほどー」
シェン:「”崩れそう”とはまた別の、あぶない理由があるという話です」
更級初:「まあ、堤防とかの土木工事のトレーラー通すなら、木造だとね…って、また別にですか」
十束しのぎ:「と、言いますと……沈みますとか…?」
シェン:「場合によっては、そうかもしれませんね」十束さんに返しつつ
シェン:「まず、行方不明者達の状況を思い返してください」
十束しのぎ:「『水中に引き摺り込まれるみたいに消えた』、ですか?」
シェン:「そうです。その原因っぽいのと、先ほど少しお話してきました」
十束しのぎ:「ほー………」
十束しのぎ:「ほ?」
更級初:「話した…って。また、大丈夫だったんですか」
草凪つばさ:「えーっ!?」
草凪つばさ:「倒しちゃえばよかったのに」
安藤龍一:「お話って……すごいな、肝が。いや頼もしいことやけど」
十束しのぎ:「だ、大丈夫ですか。襲われてませんか?」
十束しのぎ:つばさちゃんを拭ったタオルを新品に交換し、シェンさんの状態をチェックしていく。
シェン:「いきなり倒して、嫌われたら悲しいですから」冗談交じりに呟いて
十束しのぎ:「も、問題はそこですか……?」
聖沢真莉:「あ……もしかしたら、腕とか足とかに、掴まれた後が残ってたり……」少し前に見たホラー系の動画を思い出している。
シェン:裾と袖をまくって「見ますか?」 「”お話”といっても、会話にすらなっていないようなやり取りでしたが」
聖沢真莉:「ひゃっ。……あ、大丈夫みたい、ですね」
十束しのぎ:ぴゃ、と聖沢さんの言葉に反応し、シェンさんの腕をタオルで拭う。
草凪つばさ:「どんなおはなしをしたの?」
更級初:「…変に答えたりしてたら、了承したとみなされて引き摺り込まれてたかもしれないですね。そう言う類の怪異譚はままありますし」
シェン:咳払いして

 :『ねえ……あなた、には』  『もういちど、あいたいひとは……いますか……?』
シェン:『そこから出てきてくれるのなら、お教えしてもいいですよ』

シェン:「……以上。ご清聴ありがとうございました。」
更級初:「…また中々すごいですね…」声真似といい実際に言ったことといい。
草凪つばさ:「そういうこと聞いてくるのって、100%悪い人だよね」
十束しのぎ:「そうなんですか……?」
シェン:「さあ、どうでしょう。悪意のない悪い人も多いですからね」
安藤龍一:「まあ、多分答えるとろくでもないことになるってのは合ってるやろな」
シェン:「分かったのは、”介入は向こうから” ”一方的な呼びかけじゃない” ”割と諦めは早い” ぐらいですかね」
更級初:「”呼びかけに応えて貰わなければ引き摺り込めない”……まで行くと希望的に見過ぎかもしれませんね。少なくとも今は、そう言う風に動いている…」
草凪つばさ:「つばさも一緒にいけばよかったな。でも真莉ちゃんのそばにもいなきゃいけないし……」
更級初:「余り別行動するのは良くないかもしれませんが、まあ手が足りないですからね…」
聖沢真莉:「い……一緒に行ってもいいけど、よく気をつけてね……?」
草凪つばさ:「大丈夫!真莉ちゃんのことはずっと気をつけてるから」
シェン:「じゃあ、今度は三人で行きましょうか」
十束しのぎ:「乗り気じゃない相手を勧誘しても続きませんからね……」剣から目線
聖沢真莉:「わ、私はつばさちゃんの事も心配だよ……」
更級初:「…仲良しですねえ。まあ、実際水場には近づかない方が良いと思います」
更級初:「ここの神社を少し調べて出てきたことなんですが、ここの祭神さんがそういう水の神様なので」
更級初:「その手の伝承を悪用するなら、そう言う水場は相手のフィールドですからね」
草凪つばさ:「"リフォージャー"がそういうことするっていってたもんね」
十束しのぎ:「ふむ。淡戸橋が神社と名前を共にしているのも、治水の意味を感じますね」
草凪つばさ:「チスイってなに?」
十束しのぎ:「えっ……」目が泳ぐ。「…………とぉ」
十束しのぎ:「水が……溢れないって意味です!」
草凪つばさ:「???」
十束しのぎ:「????」
更級初:「治水、というのはみずをおさめる…つまり、洪水とかで水が溢れたり、足りないことで色々大変なことがあるでしょう?」
シェン:くすくすと笑って「川が溢れたら危ないですよね」
草凪つばさ:「うん」
十束しのぎ:「はい」
安藤龍一:「テレビとかで見たことない?雨がたくさん降って、水嵩増えて道路がびしょ濡れになるやつ」
安藤龍一:「川の水が溢れると、ああいう風になったりするねん」
更級初:「そうしたことが無いようにする…その為に堤防を作ったり、橋を渡したり…ダムを作ったりします。そう言う、水に対して対策をすることですね」
草凪つばさ:「ふーん……そうだったんだ」
十束しのぎ:「ははぁ……」
聖沢真莉:「へええ……更級お姉さんって、先生みたい」
更級初:「分かりやすかったならよかった。こう言う事は嫌いじゃないからね」
更級初:「そして実際、此処の神様…淡戸淵主(あわとのふちぬし)さまなのですが。今は縁結びをご利益にしていますけれど、元々はそうした橋渡しなどの治水をご利益にしていたんですよ」
草凪つばさ:「そうなの?ぜんぜん違うね、それって」
更級初:「そう?橋を渡す、ということは…」
更級初:「本来通れなかった対岸、その先に行けるようになるでしょ?つまり、本来関係がなかったところが結びつく、という事でもある」
十束しのぎ:「なるほどー」
更級初:「じゃあ、今までそう言う関係がなかったひとたちが結びつく…つまり、恋仲になったり結婚することも、橋を渡すことみたいじゃない?」
シェン:「川を渡す縁結びなら、日本にも有名な逸話がありますよね」
シェン:人差し指を上に向けて
聖沢真莉:「有名な……?」首を傾げる。
十束しのぎ:「?」見上げる。天井。
更級初:「ああ…言われてみれば、織姫と彦星。七夕もそうですね。天の川で分かたれた二人が会うことが出来る日」
草凪つばさ:「それって聞いたことあるかも!そうだったんだね」
十束しのぎ:「なるほど。川で分断するからこそ縁結びにつながるんですね」
草凪つばさ:「かしこくなったなあ」
十束しのぎ:「そうですねぇ」
更級初:「まあこういう風に本来関係なかったことを、関係あるんだと見做して色々御利益って増えたりしていくんだよね。今度お稲荷様とか調べてみると面白いよ」
聖沢真莉:「ね。なんだかいろいろ勉強しちゃった」
シェン:「こじつけのようかもしれませんが、あらゆるものから要素を取り入れて、一つの神性となす自由さは、私は嫌いではありません。」
更級初:「…って、ほっこりしちゃったけど置いておいて。そういう、水の神様が今や縁結びになったりしてる」
更級初:「”昔の姿を取り戻す”FHセルが居て、今外で雨が止まずに水が溢れそうになってる。…関係があるかははっきりしてないけど、気を付けてね」
十束しのぎ:「……なるほど。橋を渡す前の姿は、それこそ一面川となりますか」
安藤龍一:「治水の神様なら雨の程度加減してくれって感じやけどな。まあ、そういうことや」
更級初:「”淵”というのは、水が深く入り込むことですから。もっと昔なら、治水じゃなく…そう言う、水の荒ぶる面と飲料他の水を与えてくれる、そういう神様だったのかもしれませんね」
草凪つばさ:「川には近づかないようにしてしらべるんだね」
草凪つばさ:「ねえ、町で高台になってるところを色でぬろうよ」
シェン:「防災マップですか、賢いですねつばささん」
更級初:「ああ、そういう高台を抑えておくのは重要ですね。…オーヴァードでも、そう言う大量の水に流されたり、窒息したりすると危ないですから」
十束しのぎ:「分断された後の合流の目安にもなりそうですね」
草凪つばさ:「うん」
安藤龍一:「あ、ハザードマップな。それくらいなら僕らの方で用意するで」
更級初:「助かります、安藤さん」
安藤龍一:「後で端末に送るわ……まあ、これくらい誰でもできることやから」
シェン:「”やる人”が居るから成立する事でもありますよ」安藤にそう返して
更級初:「誰でもできたとしても、今やってくださってるのは安藤さんですし。…まだ調べてない場所は…」
安藤龍一:「まあ、それこそ今は君らにしかできんことをお願いしてる訳やしね。僕らにやれることはこっちに回して頂戴……ってことで」
草凪つばさ:「じゃあつばさたちはこれからどうしよっか?」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"と"プライム"をみつけて倒せばいいのかな?でもみんなが町に出ていってもおそってこなかったんだよね?」
十束しのぎ:「そうですね。まだ探しきれてない町中の捜索と……シェン様が聞いたという謎の声」
十束しのぎ:「あとは、"リフォージャー"が狙っている伝承について調べるのも良いかもしれませんね
十束しのぎ:「姿を見せなくとも、関連する施設や逸話がわかれば網が張れます」
草凪つばさ:「ふーん……それってこの神社にいればよさそうな気もするけど……」
十束しのぎ:「外も雨ですからね。室内で出来ることと室外のこと、分担していきましょうか」
シェン:「通りの泥跡から察するに、向こうはもうある程度散策を終えて、潜伏に入っている可能性はありますが」
シェン:「状況が状況です。動かない事が状況の悪化に直結する以上、ある程度はこちらも動くべきかと」
更級初:「後はそもそもの行方不明者も探さないといけませんしね。…さて、乾かしたりし終わったら動いていきましょう」
草凪つばさ:「はやく戦闘したいな」床に座って、足をパタパタとさせる。
聖沢真莉:「そう、ですね……行方不明者が……」窓の外を見やる。見る限り灰色の空が広がっている。「……どこに、いるのかな……」



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です
更級初:シェンさんにとろ   沈 麗暘(シェン リィヤン) 〇感服/不安 で。
シェン:ロイス保留!購入は強化素材
シェン:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 6[2,6]+1 → 7

シェン:見逃す!以上!
草凪つばさ:他の人達の取り逃しを取っていきたい気持ちです
更級初:欲しいのある人いるかな
更級初:まあまず応急を買っていきます 自分だと特にないため
更級初:2dx+2>=8
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 7[4,7]+2 → 9 → 成功

更級初:よし、1個確保。
十束しのぎ:防具は買ったので強化素材狙ってみます。
草凪つばさ:いや、やっぱり戦闘用きぐるみ取ってみようかな
草凪つばさ:6dx>=14
DoubleCross : (6DX10>=14) → 9[3,4,5,7,8,9] → 9 → 失敗

草凪つばさ:さっき狙っとけばよかったな
十束しのぎ:「草凪つばさ ○P親近感/N剣とか興味あるかな」で取得しておきましょう
十束しのぎ:あ、じゃあつばさちゃんのきぐるみ狙い
十束しのぎ:6dx+1>=14
DoubleCross : (6DX10+1>=14) → 9[2,6,7,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

十束しのぎ:ぴえん。
GM:みんな買い物を終えたようね
十束しのぎ:財産はまだいいか。お会計です。
GM:OK!では次


◆Middle03◆調査

GM:引き続き調査シーンになります。現在の項目は……

◯探索項目
(済)1.淡戸神社(任意の知識-8)
(済)2.淡戸橋(知覚-6)
3.住宅地(任意の情報-6)
4.温泉街(任意の情報-5)

◯情報項目
(済)・”リフォージャー”セルについて(情報:FH-8)
(済)・”プライム”について(情報:FH-7)
・”ヴァージャ”について(情報:FH-8)
・十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)
(済)・淡戸淵主の信仰について-1(自動解放)
・淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)
・橋で聞こえる声について(知識:神話-9)

GM:このような感じ!
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (55 → 65)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (52 → 62)
十束しのぎ:ぴぇん
GM:おおきい
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (60 → 70)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (56 → 57)
更級初:嘘でしょ??
GM:か、偏り
十束しのぎ:極端すぎワロタ
GM:判定する人は宣言などをどうぞ
シェン:おいおい胸のデカさがダイスに反映されてるのかよ
十束しのぎ:はーん
GM:シェンさんそうなんだ
十束しのぎ:スレンダー事実…
草凪つばさ:他に立候補者がいないなら”ヴァージャ”についてチャレンジしたいです。
更級初:どうぞーっ
十束しのぎ:GO!
草凪つばさ:・”ヴァージャ”について 情報収集チーム1回目。
GM:どうぞ~
草凪つばさ:6dx+2>=8
DoubleCross : (6DX10+2>=8) → 9[4,5,5,7,8,9]+2 → 11 → 成功

GM:問題なく成功
十束しのぎ:さすが~

・”ヴァージャ”について(情報:FH-8)
本名ベイル・ダンタリオン。“リフォージャー”セルの幹部であり、今回の作戦の指揮者と目される。
「賢者の石」の適合者であり、対象が過去に持っていた力を部分的に復元する能力者。
強烈な解放衝動を有するが、その指向性は自分自身ではなく他者に向かっている。
本来超越的な存在でありながら人の枠に収まろうとするものを嫌悪し、「修復」しようとする。

シンドロームはモルフェウス/サラマンダー。
使用エフェクト《サンドシャード》《インフィニティウェポン》《氷盾》

シェン:では「橋で聞こえる声について」に挑戦します
GM:橋の方もどうぞ~
シェン:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[3,3,4,6,6,9] → 9

シェン:ピッタリ

・橋で聞こえる声について(知識:神話-9)
「淡戸映し」という言い伝えがある。
「雨の日に橋の上から水面を覗くと、淡戸淵主の手引によって、貴方が逢いたい人の顔が映る」というものだ。
恐らくは豪雨で流れが速くなって光の反射も狂った水面に映る自分の顔が、
強く意識した人間の顔に見えたと錯覚した所から生まれた言い伝えなのだろう。
更に古い資料には、この「淡戸映し」に声をかけられたという記録もあった。

→解放「淡戸映しについて(知識:レネゲイド-7)」

更級初:・淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)に行きます。
更級初:6dx>=9 
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[1,2,3,3,9,10]+5[5] → 15 → 成功

更級初:判定の出目はいいなあ 侵蝕と調達に上手く分配して欲しいが…

・淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)
古来、神比良の住人は葵ノ川に溺れて生命を落とした者の魂がたどり着く冥界を「みなそこ」と呼んでいた。
その当時、淡戸橋を築く際に数十の名も無い奴婢たちが人柱として埋められた。
直後に河川の氾濫が頻発した事から、人々は「みなそこの死者が怒り、こちらの世界に帰ってこようとしている」と畏れ、
その怒りを鎮めるべく人柱たちを水神として奉り、「みなそこ」にて静かに眠ること(=治水)を請うた。
これが「みなそこの主」としての淡戸淵主の起源となる。

現在、淡戸淵主の力が現実に影響を及ぼしつつあることによって、
この神が治めていたとされる「川の底にある冥界」もまた実体化しつつある。
水面に呑まれて行方不明になったという人々もこの空間にいる可能性がある。

十束しのぎ:住宅地について情報UGNで~
十束しのぎ:7dx+1>=6
DoubleCross : (7DX10+1>=6) → 10[2,3,3,5,6,9,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

十束しのぎ:うぉう
GM:みんな成功!

・3.住宅地(任意の情報-6)
……今は全く人気のない住宅地だ。念のため捜索してみたが、逃げ遅れた避難民が残っているという事もなさそうだった。
その過程で水杜家を発見した。母が産後間もなくに亡くなり、父と娘の二人暮らしだったようだ。
彼らの生活の痕跡から、何か分かることがあるかもしれない。

→「水杜更紗について-1(情報:任意-7)」が解放されました。

GM:このような感じ!特にイベントとかはふまなかったね



更級初:「…結構埃っぽいかと思ったけど、中々しっかりしてるかな?」淡戸神社、その書庫。
更級初:より詳しくこの土地の信仰や、伝承を当たる上で、やはりここが一番資料がありそうだ、ということで入らせてもらっている。
シェン:「それだけ大事に扱われているという事ですね」
更級初:「ええ…湿気も埃も、本にとって有害ですし。それがあまりない、というのはそう言う事なんでしょうね」
シェン:「ふふ」
シェン:「尚更、早く解決しなくてはいけませんね」
更級初:「全くもって。避難所の生活だって、大変ですし…と。それで、声を掛けてこられたという事は…何かありましたか?それとも進展が?」
シェン:一つ、適当に書物を取って、パラパラとめくり、すぐに置く。そしてまた次の書物に手を伸ばす
シェン:「うーん……進展、なのでしょうか」書物を置き、また違うものを手に取る
シェン:ページをめくる手を止めて「”そういう概念”に近しい存在だと分かったのは、まぁ進展なのかもしれませんね」
更級初:こちらは淡戸神社縁起と題された和綴じと、神比良町史と金箔押しの題が付いた分厚い書籍を開いている。
更級初:「ふむ…?何か心当たりが」
シェン:はい、と開いたページを更級さんに見せる
更級初:「どれどれ」覗き込む。
シェン:開いているのは、この土地の郷土資料だ
シェン:低年齢層に読ませる事を目的としているのか、情報量よりも読みやすさを重視した書面には、コラム記事めいた怪異のプロフィールが記されている
更級初:「これは…伝承とかの纏めですかね。昔、学者さんがオーラルをまとめたたぐいの…」
更級初:「”淡戸映し”…ですか」
シェン:「そういうお名前のようですね」
更級初:「この記事だと、大分ロマンチックな、今の縁結びのご利益に繋がりそうなやつですが…」
シェン:「ええ。水面に、会いたい人の顔が映る。ただそれだけの伝承ですね」
シェン:「問題なのは、もし件の存在が淡戸映しさんだとすると、”映るだけ”でなければおかしいという点です」
シェン:「存在を装っているだけなのか、他に何らかの概念が混ぜられたRBのような存在なのか、明言は出来ませんが」
更級初:「呼びかけて、引き摺り込む様な類のものではない…となると。寧ろ、逆…」
シェン:「ここに記されているように、無害なものではない事が予測できます」
更級初:「…一時期、本当は残酷なグリム童話、とか。流行ってましたよね。あの手のやつで…マイルドになる前のものは、どんなものだったんでしょう」
シェン:「どうでしょうね。私はあまりその手の話に造詣は深くないのですが」
シェン:「”水”に関係する怪異に碌なものは居ない というイメージはあります」
シェン:「例えば、私の故郷には”水鬼”という伝承がありますね」
更級初:「どのようなものです?」町史の、資料集を開いていく。
シェン:「”水底に沈んだ死者の魂”という概念を背負う怪異で」
更級初:「…ああ、中華圏の”鬼”は、死者の幽霊とか…そちらの意味でしたね」
シェン:「生者を殺し、その魂を水中に繋ぎとめる事で、自らが生者へと転生する権利を得る」
シェン:「そのような理の中で生きている者達です」
更級初:「……また、中々」一瞬息を止めて。
シェン:「自らが水鬼から抜け出す為には、代わりの水鬼を作り出さなくてはならない」
シェン:「さながら”鬼ごっこ”ですね」
更級初:「日本なら、”七人御前”とかそのたぐいのやつじゃないですか…」
シェン:くすくすと笑って「どの国も、その手のエピソードには事欠かないという事です」
シェン:「更級さんは、何か見つけられましたか?」
更級初:「一等タチが悪いやつですよ、それ…」と一つ息を吐いて。「…元々水は、生きるに欠かせず、そしてそれにも拘らず、容易く人も土地も飲み込む様なものです」
更級初:「だから、水の底…川の先、海の中は別の世界が…死者たちが住み、神々がいるとされる国がある…というのは、よくあるテンプレートというか、そのたぐいなんですが」
シェン:「夜の海面を見ていると、無意識に海の中に落ちてしまう。という話はよく耳にしますね」
更級初:「この町も、水が豊富な分。その類例に当てはまるみたいですね」町史の頭の部分…ほぼ神話と伝説と、歴史の区分が無いような所を開く。
シェン:覗き込む
更級初:「”神比良ニ棲ム者共ガ語ルニ、葵ノ川乃橋ヲ掛来ル時…”で始まるやつです」
更級初:そこに、平安期にあったという体で語られる人身御供と、それが帰ってくるときが水害なのだと恐れる記事がある。
シェン:輪唱するようにその言葉をつぶやきながら、視線を動かして
シェン:「ふむふむ」
更級初:「”…このように、神比良町に置いて、葵ノ川は神聖視されると同時、強く恐れられるものでもあった。恵みを齎すものでありつつ”」
更級初:「”それは、死者が住まう災いをもたらす他界の一つであったと言えるだろう…”というわけで」
シェン:「ふふ。やっぱりありましたね。”水鬼”に近い話」
更級初:「つまり、元々昔から、この川は死者の国に繋がる川であり…そして、淡戸淵主は、正しくその”淵”の主、冥界のあるじでもあった…というやつですね」
更級初:「まあ、水害がつよい町だからあるかな~、とは思ってましたけど…読んでて気分が良くなるタイプの話じゃないですからねえ」
シェン:「許せませんか?こういうお話は」
更級初:「許せない、とは言いませんよ。だって、昔の人からしたら」
更級初:「ただ水が溢れて、その理由は天候とかそうした気圧とか温度の変動によるものだったに過ぎなくて、そこにある死や、災害に理由がない…なんて」
更級初:「何の慰めにもならないじゃないですか。だから、そこに理由を求めて、作って、納得するのは。事実じゃなくても、普通の事です」
更級初:「今わたしがこうして嫌だな~、なんてのんびりしていられるのも、そう言う水の害が、いろんな人が必死になって築いてきた堤防とか、そうしたものが遠ざけてくれたからです」
更級初:「…長くなっちゃいましたね。すみません」
シェン:「いえ、あなたの人となりがよく知れて嬉しいです」
更級初:「……うーん、わたしからするとシェンさんがどんな人かは分からないのに、すっかり知られてしまいました。話すの上手いなあ」
シェン:くすくすと笑って「私ですか?見ての通り」
更級初:「見て分かるなら、人相見とか占いはあんなに流行りませんよ!」
シェン:「”ためになるもの”が好きなだけの、ただの旅客ですよ」
シェン:誰のために、とは敢えて言わず
更級初:「……うーん、まだまだわたしは」じーっとシェンさんの顔から足元まで見降ろして。
更級初:「未熟者なようですね……」
シェン:「未熟さは美徳ですよ。真球になった所で、その先に上り坂が現れたら、どうする事も出来ませんから」
シェン:「”欠けている”から登れるんです。私達人間は、ね。」
シェン:「………さて、一旦外の空気でも吸いましょうか。」
シェン:「次、またお話する機会があれば」
シェン:「その時は、その剣の”理由”も聞かせてくださいね」
更級初:「……もう、何にも言えないじゃないですか!白旗です」そう言ってため息を一つ。
更級初:「ええ、その時はお話させてもらいますよ。そんなに大したことじゃないですけれど!」
シェン:他意、含みなどはまるでない、ただの好奇心でそう告げた



GM:書庫を調べる事になった二人と別れた十束・草凪・聖沢の組は、人気のない住宅街を散策していた。
草凪つばさ:「ほんとに誰もいないね?」白い傘で雨をしのぎながら歩くが、完全に雨を防げているわけではない。
聖沢真莉:「ん、そうだね……でも、一応、取り残されてる人がいないか注意はしたほうが……」
十束しのぎ:「そうですね。ただ、確かにこの天気で外を出歩くことも無さそうです」
十束しのぎ:視界を確保するため、透明のビニール傘が水滴をポタポタと弾いている。
草凪つばさ:「どうやって調べるの?家にはいってみようかな」
十束しのぎ:「一つ一つを探すと、とっても時間掛かりますねー」
聖沢真莉:「ん、そうだね……一応、必要なら住居侵入してもいいって安藤さんは言ってたけど」
聖沢真莉:「しのぎちゃんの言う通り、この人数でぜんぶ探すのは現実的じゃないしなあ。何か調べるなら、探す家を絞ったほうがいいかも……?」
聖沢真莉:黒いシャツの上から防水パーカーを羽織っている。フードから横なぎに降ってきた雨粒が頬や前髪を濡らしている。
十束しのぎ:「はい。この状態なら避難所になりそうな大きな所とか」
十束しのぎ:「後は行方不明の人のお家でしょうか」
草凪つばさ:「"リフォージャー"が出てくればかんたんなのに」
草凪つばさ:「犯人がいなくなれば町の人を助けなくてもいいんだから」傘をくるくる回す。
十束しのぎ:「そうですねぇ。"プライム"の方は用が済んでるぽいですが……もう一人”ヴァージャ”様でしたっけ」
聖沢真莉:「そっちが見つかれば、言う事ないんだけどね……どこかに隠れてるのかなあ」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"の情報はねー。ふふふ。もう調べおわってるんだって。知りたい?」
十束しのぎ:「えっ、もうですか」ビックリ眼。
十束しのぎ:「はい、知りたいです!」
聖沢真莉:「ええっ、すごい。いつの間に……」
草凪つばさ:傘を持たない方の手で、通信端末を操作する。
草凪つばさ:「あのね、今回の作戦のシキをしてるのは、"ヴァージャ"のほうなんだって。"リフォージャー"の中でもえらい人だから」
草凪つばさ:「だからそっちを倒せば解決!」
十束しのぎ:傘が揺れるので、自分の傘を半分重ねてつばささんを雨から守る。
十束しのぎ:「ふむふむ。指揮官ですか」
草凪つばさ:「あと"ヴァージャ"もアイテムユーザーだよ。賢者の石使いだから」
十束しのぎ:「賢者の石。レネゲイドの塊ですね。聖剣に通じるものがあると聞いてます」
聖沢真莉:「へえ……そういえば、賢者の石から聖剣を作り出す人とかもいるって聞いたことある気がするかも」
十束しのぎ:「ほほぉ………潤沢に素材使ってますね。セレブです」
草凪つばさ:「昔はすごくレアだったんだよね?」
草凪つばさ:「UGNもFHも、遺産とか賢者の石とかさがして……争奪ばっかりしてたから」
草凪つばさ:「たぶん今じゃあまってるんだよ。だからアイテムユーザーがこんなたくさんいるんだと思うな」
聖沢真莉:「あまっ……てるのかなあ」
聖沢真莉:「でもまあ……つばさちゃんくらい優秀だと、そういうアイテム使う?って誘いはあったりしそうだよね」
聖沢真莉:それで「あまってる」と感じたのかな?と勝手に思ったりしている。
十束しのぎ:「貴重なものなら優先して見つけちゃいますからねぇ」
十束しのぎ:「つばさ様は賢者の石に興味あるのですか?」
草凪つばさ:「え~~?つばさはいらないかな?元々強いから……」
聖沢真莉:「うん、あっても断ってそうだなとも思ったけど……」
十束しのぎ:「強者の発言ですね。大変よろしいかと」
十束しのぎ:「ちなみに剣には興味ありませんか?」
草凪つばさ:「剣はあぶないからなあ」けらけら笑う。
聖沢真莉:(あっ、このタイミングで売り込むんだ……)心が強いなあと思っている。
十束しのぎ:「あ、危なくない剣ならば……?悪い人しか斬れないとか……」
草凪つばさ:「それはちょっと面白いかも?斬ってみたら相手が悪い人かどうかわかるし……」
十束しのぎ:「でしょうでしょう」
聖沢真莉:「しのぎちゃんはそういう力があるの?」
十束しのぎ:ピシッ。「…………………」
十束しのぎ:「ありませんね…………」
十束しのぎ:「そ、そのうち!そのうち身につけます!ちゃんと見分けるようになります!」
十束しのぎ:「必要であれば……」
聖沢真莉:「あっ……で、でも、そういえば」
十束しのぎ:「はい?」
聖沢真莉:「『聖剣の王者』って、危ない使い方ができない制約のかかる剣だっていうのは……聞いたことがあるかも」
十束しのぎ:「そうでしょう、そうでしょう」
草凪つばさ:「知ってるよ。真莉ちゃんがなにかを盗んじゃうのと同じだ」
聖沢真莉:「あっ……ご、ごめんなさい」この話題になるだけでつい謝ってしまう癖がついている。
草凪つばさ:「だからつばさ思うの。あんまりアイテムユーザーばっかり増やすのはよくなかったんだよ」
草凪つばさ:「真莉ちゃんみたいなかわいそうな子も増えちゃうし」
十束しのぎ:「ふむふむ…………」
草凪つばさ:「UGNだって、『どうしてもこれだけはできない』なんて戦闘員が何人もいたりしたら」
草凪つばさ:「全員の『どうしても』がぶつかっちゃった時どうするの?」
十束しのぎ:「むむむ……」
聖沢真莉:「確かにね……私も、戦闘以外の任務ほとんど受けたことないし」
草凪つばさ:「真莉ちゃんも"リードシート"も"プロタヒリティス"も」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"も"プライム"もアイテムユーザー」
草凪つばさ:「……アイテムのほうが余っているって、誰だってわかるでしょ?」
草凪つばさ:「"リードシート"なんて、使い手のほうがいないんだから」
十束しのぎ:「………………」ガーン
十束しのぎ:「私は……あまりもの……!」
聖沢真莉:「むむ、そう言われると確かに……」
聖沢真莉:「しのぎちゃんに至っては、使ってくれる人を探してるくらいだしね……」
十束しのぎ:「たしかに………」
草凪つばさ:「それに、"ヴァージャ"はそういう……アイテムとかレジェンドとかの修復が専門みたいなの」
十束しのぎ:「えー!」
草凪つばさ:「だから、今回の作戦で"ヴァージャ"をやっつければ」
草凪つばさ:「FHがアイテムを増やすスピードはちょっと落ちるのかもね。つばさわかんないけど」
十束しのぎ:「な、なるほど!」
十束しのぎ:「つまり、やっつければ……需要が!」
十束しのぎ:「………発生してもFHだからダメなんでした」
聖沢真莉:「し、しのぎちゃん……」どう声をかけたものかわからずおろおろしている。
草凪つばさ:「……」まばたきをする。
草凪つばさ:「ねえ。使い手がいるのといないのとで、なにが違うの?」
十束しのぎ:頭の上で概念きのこがシルバニア。
十束しのぎ:「え?」
十束しのぎ:「それはもう……色々と違いますよ?」
十束しのぎ:「勇者様として歴史に残ったり、ドラゴンを倒したり……?」ふわふわ
草凪つばさ:「歴史に残るわけないじゃない」
草凪つばさ:「UGNはオーヴァードを隠さないといけないんだから」
聖沢真莉:「UGNの仕事は歴史に乗らないと思うよ……?」
十束しのぎ:「えっ……………」
十束しのぎ:「たしかに………!?」
十束しのぎ:「じゃ、じゃあ、ダメじゃないですか。えーと、えーと……?」
草凪つばさ:「ねえ、もしかしてだれかにだまされてる……?」心配そう
草凪つばさ:「つばさ、相談にのってあげたほうがいい?」
聖沢真莉:「使い手がいない武器なんて時代遅れ、って吹き込まれたりしたのかな……」
十束しのぎ:「だ、騙されてませぇん!騙されてませんもの!」
十束しのぎ:「そ、それに。歴史に残るのは副次効果です!使い手が居ると一番違うのは………ちがうのは……」
十束しのぎ:「だ、」
十束しのぎ:「大事にされたいじゃないですかぁ………」ごにょごにょ
草凪つばさ:「え~~っ」
聖沢真莉:「……ははあ」
十束しのぎ:「な、なんですか」
草凪つばさ:「それって使い手じゃなくて、親とか恋人とかのことだよ」
十束しのぎ:「ほへ?」
十束しのぎ:「親に、恋人ですか?」
草凪つばさ:「"リードシート"は、大事にしてくれる人ならなんでもいいの?」
草凪つばさ:「弱くてもいい?剣術がさっぱりだったり、戦いの時に足手まといになったりとか……」
十束しのぎ:「えっ、えっえっ?」
聖沢真莉:「まあ、それは……ほんとに誰でもよかったら、使い手が見つからないことはないだろうし」
聖沢真莉:「強くてかっこよくていざという時に助けてくれる素敵な人に大事にされたい……んじゃない?」
聖沢真莉:「わ、わかんないから想像だけど……レネゲイドビーイングの価値観って、人間とはちょっと違ったりするらしいから……」
十束しのぎ:「そ、そりゃあ、ちゃんと扱ってくれる人が良いですけど……」
十束しのぎ:「あ、でも一緒に強くなるというのは私としてはアリですが……やっぱりかっこよく振るっていただきたいというか……」
十束しのぎ:「あと、壊したり投げ捨てたりしないで、私のことをとても褒めてくれると特に良いですが……」
草凪つばさ:「こわしたり捨てるような人は絶対ダメだよ」
十束しのぎ:「そうですよねっ」
十束しのぎ:「と、そうですね……ちゃんと私のことを必要として、使ってくれて……」
十束しのぎ:「一対一の特別な扱いをしていただければ……とは思います」
草凪つばさ:「やっぱり恋人の話だあ」
十束しのぎ:「えー!?」
聖沢真莉:「……。うん、同じ事を思っちゃった」
十束しのぎ:「そうなんですか!?」
十束しのぎ:「『乱暴なヒトよりは、落ち着いて理知的で話してて落ち着くようなヒトだといいなぁ』、というのも!?」
草凪つばさ:「うん」
十束しのぎ:「『一度選んでくれたら出来れば他の武器とか使わないでほしいなぁ』、というのも…!?」
聖沢真莉:「独占欲ってやつだ」
草凪つばさ:「浮気とかしてほしくないもんね」
十束しのぎ:「はい!!」
十束しのぎ:「えっ、えっ!?」
十束しのぎ:「お二方もそういう気持ちはあるんですか!?」
聖沢真莉:「あっ、えっ……わ、私は、よくわからないけど」
聖沢真莉:「恋愛ものの漫画とかに、そういう話があったりするから……」
聖沢真莉:少し声が上ずっている。
草凪つばさ:「つばさも好きな人には浮気してほしくないし、大事にしてほしいし、優しい人がいいなって思うよ」
草凪つばさ:「あとつばさにふさわしい素敵なひとじゃないとダメ!そうしないとみんなでつばさの取り合いになっちゃう」
十束しのぎ:「わかります………何故か分かってしまいます……恋のお話なのに……」
十束しのぎ:「なんなら私に相応しくなるために努力してほしい、とか思ってしまいます」
聖沢真莉:「あと……できれば向こうから好きって言ってほしい、とか……」
草凪つばさ:「それは絶対そう!」
十束しのぎ:「はい!」
十束しのぎ:「自分だけ求めてるとか悲しいので……相手からも示していただきたく……」
草凪つばさ:「なーんだ、てっきり戦力の話なのかな?って思ってたけど」
草凪つばさ:「それならあわてて探すことないと思うな」
聖沢真莉:「自分からそういうことを伝えるの、怖いしね……」
十束しのぎ:「そうなんですか……??」
十束しのぎ:「戦力などは……自分がフォローすれば良いかな、という思いがありますので……剣ですから……」
草凪つばさ:「だって、出会った人が運命の人かどうかなんて、色んな人を見てからじゃないとわからないんじゃない?」
十束しのぎ:「…………!!」
十束しのぎ:「た、たしかに……?」
十束しのぎ:「物語とかでも(聖剣と勇者は)お互い自然と惹かれ合いますし……」
草凪つばさ:「使い手がいなくたって、"リードシート"はもう戦えるんだから」
草凪つばさ:「逆に、好きな人をまきこまなくていいんじゃないの?」
聖沢真莉:「一度相手を選んでから、やっぱり間違いだったな……って感じちゃうのが一番辛そうだしね……」
十束しのぎ:「な、なるほど………」
十束しのぎ:「つばさ様、真莉様……おふたりとも、とても"オトナ"ですね……」
草凪つばさ:「! そう?」
草凪つばさ:背筋をすらりと伸ばして立ち、ポーズを取ってみせる。
聖沢真莉:「ええっ……そ、そうかな……?」頬が少しだけゆるむ。
十束しのぎ:「はい。この"リードシート"、感服いたしました!」
十束しのぎ:「あっつばさ様、そのポーズ完璧に"オトナのオンナ"です!」
十束しのぎ:「私、テレビジョンで見ました!そういうの!」
草凪つばさ:「ふふーん」いい気になっている。
十束しのぎ:「"可愛らしい"!"整っている"!えーと………"美少女"!」語彙を頑張っておさらい中
聖沢真莉:「大人の人にもモテるもんね、つばさちゃんは」
聖沢真莉:よく成人エージェントと仲良さそうに話している姿を見ての感想。
草凪つばさ:「~~~っ!」嬉しい
十束しのぎ:「おぉ……すごいのですね」
十束しのぎ:「確かに、安藤様とも対等に会話をしていたご様子」
十束しのぎ:「……すごいのですね!」二周目。
草凪つばさ:「そう!つばさはすごいんだよー!」抱きつく。
十束しのぎ:「わぁっ」抱きつかれつつ、傘は保つ。
十束しのぎ:その体は鉄の感触……ではなく、平時はあくまでヒトを模している。
十束しのぎ:「ど、どうしましたー?」
聖沢真莉:「…………」
聖沢真莉:(どっちもおっきいな……)ぎゅうと抱き合っている二人を見ての感想。
草凪つばさ:横合いから胸を押し付けるような形になる。「つばさ、"リードシート"のお友達になってあげるね」
十束しのぎ:「っ、お友達!」
十束しのぎ:「そんな………良いのでしょうか!」
草凪つばさ:「つばさが良いっていってるからいいの」
草凪つばさ:「ね。呼び方は"リードシート"のままがいい?」
聖沢真莉:「ふふ。つばさちゃんは自分の気持ちのことで嘘とか吐いたりしないもんね」
十束しのぎ:「なるほど」
十束しのぎ:「ええと、どうしましょう……"リードシート"は登録コードですので」
十束しのぎ:「個体名のほうが、望ましく思います」
十束しのぎ:「………その。友達ですので」
草凪つばさ:「コタイメイ」
十束しのぎ:「あっ」
十束しのぎ:「姓名、姓名です。十束しのぎ!」
草凪つばさ:「もー、最初からそういってよ!しのぎちゃんってよぶね」
草凪つばさ:「つばさのことも、つばさってよんでいいからね」
十束しのぎ:「はいっ、つばさ様。よろしくお願いします」
草凪つばさ:「じゃあじゃあ、彼氏にしたい人の話だと、やっぱりシュミとかあると思うんだけど――」
草凪つばさ:と話を続けようとして、立ち止まる。
草凪つばさ:「……ここ、町のどのへんだっけ?」
聖沢真莉: 二人がなかよしになってて良かったな……という見守りの目で数歩後ろからついて見ている。
十束しのぎ:「ええと……そうですねぇ」
十束しのぎ:はた、と目線をあげると、少し先に聖沢ちゃんの姿。
聖沢真莉:「あ、えっと……あそこに病院が見えるから、いまいるのが……」端末を操作して、安藤から送られてきた地図データを見て。
十束しのぎ:「…………」
十束しのぎ:横からつばさちゃんの熱。空いた片方。
十束しのぎ:「………あ、あの、真莉様、も……」
十束しのぎ:ぱ、と恐る恐るねだるように片手を向けてみる。
聖沢真莉:「あっ……えっ」一瞬、その声かけに驚いて端末から顔を上げ。
十束しのぎ:「"お友達"、など……」
聖沢真莉:「……!」
十束しのぎ:ゴニョゴニョ。使い手の勧誘を100とすれば0の声量。
聖沢真莉:その手を見て、慌てて端末をしまう。落としそうになったのを何とかキャッチしつつ。
聖沢真莉:「も、もちろん、よろこんで……!」
聖沢真莉:差し出された手を、両手でぎゅっと大切そうに握る。
十束しのぎ:「…………!」
十束しのぎ:ぐい、と引っ張って密着するように二人を抱きしめる。
十束しのぎ:「わ、」
十束しのぎ:「わぁ~~~~、い?」
聖沢真莉:「わわっ……あの、私いま、濡れて……」口にしかけた声がしぼんで。
草凪つばさ:「ふふふふふふっ」
聖沢真莉:「ん……えへへへ……」
十束しのぎ:ちょっと慣れない感じで喜びつつ、二回転。
十束しのぎ:その中で、はた、と。
十束しのぎ:見覚えのある文字を、表札に見つけた。
十束しのぎ:────『水杜』。
十束しのぎ:行方不明になった、少女の姓だった。



GM:シーンカット。みなさんロイス、購入が可能です
更級初:わたしはロイス保留で。購入はどうしようかな…ボデマ買っておこうかしら。
更級初:2dx+2>=12
DoubleCross : (2DX10+2>=12) → 10[9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

更級初:!?装備しておきます……
草凪つばさ:友達/十束しのぎ/連帯感:○/変/ロイス
聖沢真莉:一応まだこのシーンでは私のカードが未使用らしいです
十束しのぎ:つばさちゃんのロイス感情を変更「○P親近感/N剣とか興味あるかな」→「○P親愛/N剣は興味ない」
草凪つばさ:忘れてた
シェン:更級初:〇誠意/隔意 で
草凪つばさ:でも素で振る!着ぐるみを買おう
草凪つばさ:7dx>=14
DoubleCross : (7DX10>=14) → 9[1,6,7,8,8,9,9] → 9 → 失敗

草凪つばさ:だめだあ
十束しのぎ:じゃあ真莉ちゃんといっしょにきぐるみ買ってあげるね
草凪つばさ:おお
聖沢真莉:がんばるね……
十束しのぎ:判定+4Dしてきぐるみ狙いで
十束しのぎ:11dx+1>=14
DoubleCross : (11DX10+1>=14) → 10[1,2,2,2,4,8,8,8,9,10,10]+8[4,8]+1 → 19 → 成功

十束しのぎ:いけた!プレゼントです。濡れた服を着替えてね
草凪つばさ:すげ~~!友情パワー
草凪つばさ:着替えま~す
草凪つばさ:覗いちゃだめだからね
シェン:こっちは強化素材で
シェン:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 10[5,10]+3[3]+1 → 14

GM:おしい
草凪つばさ:こっちもだいぶ凄い!
シェン:財産1点使って買います
十束しのぎ:すごい!
更級初:あっつよい!
十束しのぎ:2Dで14とか20だしてる…w
シェン:(これ素手に使えたっけ…)
GM:使えるってことでいいよ~
更級初:素手も常備化されてる武器扱いだからいけるはず
シェン:じゃあ使う!以上!
GM:みんな終わったようね では進めるよ~
シェン:攻撃力を増やします


◆Middle04◆調査2

GM:では、現在の項目が

◯探索項目
(済)1.淡戸神社(任意の知識-8)
(済)2.淡戸橋(知覚-6)
(済)3.住宅地(任意の情報-6)
4.温泉街(任意の情報-5)

◯情報項目
(済)・”リフォージャー”セルについて(情報:FH-8)
(済)・”プライム”について(情報:FH-7)
(済)・”ヴァージャ”について(情報:FH-8)
・十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)
(済)・淡戸淵主の信仰について-1(自動解放)
(済)・淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)
(済)・橋で聞こえる声について(知識:神話-9)
・「水杜更紗について-1(情報:任意-7)」
・「淡戸映しについて(知識:レネゲイド-7)」

GM:今こうなってるかな
更級初:調度残り4つ!
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (62 → 67)
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (70 → 74)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (65 → 73)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (57 → 59)
GM:登場して開けていっていいよ~
草凪つばさ:ちょうど探索組が調べやすそうな温泉街と水杜更紗についてが情報技能か
更級初:しのぎちゃんのか、映しかな 精神だし
草凪つばさ:しのぎちゃんどっち調べたい?
十束しのぎ:そうだねー。見つけたから水杜ちゃん調べようかな。つばさちゃん温泉行く?
草凪つばさ:温泉行きまーす 温泉回になるかもね
更級初:シェンさんは希望あります?
シェン:うーむ
シェン:どちらでも良さそう
更級初:此方はどちらでもOKです
十束しのぎ:じゃあ聖剣つながりで更級ちゃんが私の力でいいんじゃないでしょうか
更級初:なら参りましょうか
草凪つばさ:判定を振ってしまいます。私は温泉街探索
十束しのぎ:とりあえず判定だけ振っちゃお。
草凪つばさ:7dx>=5
DoubleCross : (7DX10>=5) → 10[4,4,4,5,5,8,10]+8[8] → 18 → 成功

GM:どうぞ~
十束しのぎ:水杜更紗について-1(情報:任意-7)。UGNでコネ使用。
十束しのぎ:10dx+1>=7
DoubleCross : (10DX10+1>=7) → 9[1,2,2,3,5,5,7,7,9,9]+1 → 10 → 成功

更級初:・十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)を判定。
更級初:6dx>=10
DoubleCross : (6DX10>=10) → 10[2,2,4,9,9,10]+6[6] → 16 → 成功

シェン:淡戸映しで
シェン:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 10[2,2,2,6,9,10]+8[8] → 18

十束しのぎ:みんな詳しい
GM:みんな成功してる!
十束しのぎ:温泉への情熱感じる
GM:じゃあ……そうですね 温泉がちょっとイベントになるので
更級初:みんなつよい
GM:先に情報開けましょうか
十束しのぎ:はぁい
更級初:よろしくお願いします!

・水杜更紗について-1(情報:任意-7)
淡戸神社の一人娘。16歳。
赤子の頃に葵ノ川で溺れ、生死の境を彷徨ったが、奇跡的に生還した事があったらしい。
以後の怪我の治りがやや異様に早いことなどから、その際に微弱な能力のみを持つオーヴァードへと覚醒していたものと思われる。
また、幼少期に「知らない人の声が聞こえる」と幻聴を訴える事が多かったが、成長するにつれて周囲にはその事を話さなくなっていった。
幻聴の内容を整理すると、どうやら彼女は「淡戸淵主に向けて発された願いの声を聞き届ける」という体質であったようだ。

・淡戸映しについて(知識:レネゲイド-7)
橋で聞こえた声の主にして、古い時代の「淡戸映し」の正体は、一種のレネゲイドビーイング群だ。
彼らの起源は淡戸橋を築く際に捧げられた人柱たちの意識であり、他者に必要とされる事を求める飢餓衝動のジャームである。
奴婢として名を記録されることもなかった「何者でもない」者たちの怪異にして、
水面の性質を持つゆえに、相手が思い浮かべた者の姿を映し取る性質を持つ。

「お守り」の犠牲者が夢の中で遭遇したのはこの「淡戸映し」共であり、
淡戸淵主の「縁を結ぶ」力によってこの怪異と結び付けられた結果夢で知己に出会う体験をし、
「みなそこ」へと連れ去られたのだろう。

・十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)
“プライム”が十束しのぎから奪った聖剣の力は、本来「契約」を必要とする遺産由来のものであることから、未だ安定した定着には至っていない。
それを放出する瞬間に、本来の持ち主が干渉を行う事でレネゲイドの制御を奪い返せる可能性がある。
この情報の開示後、”プライム”が聖剣のC値減少効果を適用した攻撃を行った際、十束しのぎは<意志>で目標値13の判定を行う事ができる。
判定に成功した場合、その攻撃を無効にし、聖剣本来の能力を取り戻すことができる。

GM:ひとまず情報はこう
草凪つばさ:温泉は後って感じでしょうか
GM:あ、これからします イベントを
草凪つばさ:おお



4.温泉街(任意の情報-7)
……この町の商業的な中心地でもある旅館温泉施設だ。
一通りの設備は機能しているため、雨風を凌ぐには適しているかもしれない。
食事も残っているが、この状況下で口にするのは避けたほうがいいだろう。
一応、温泉の方も覗いてみると……なにやら脳天気な声が聞こえてきた。
ここの住人はみな避難しているはずだが……。

GM:情報共有のため温泉施設に集まった君達は、ひとまず冷えた身体を温めるために入浴することを希望した組と、何かあった時のためにその傍で警戒する組に分かれることになった。
GM:浴場の設備は今も問題なく機能しているようだ。……しかしふと、煙がかった湯船の向こうから声がするのを聞く。
???:「ふわぁ〜……これが……温泉ですの……」
草凪つばさ:「?」既に衣服を脱いでおり、すっかり温泉に入るつもりでいた。
草凪つばさ:「誰かいるみたい?」
十束しのぎ:「おや」単独行動は危ないので当然一緒に入るスタイル
十束しのぎ:「ホントですね。避難した方がいらっしゃるのでしょうか?」
草凪つばさ:「もしかして"ヴァージャ"なのかな」
十束しのぎ:「ふむ……?町を襲う方が温泉に入るのでしょうか……?」
聖沢真莉:「えっ……だ、大丈夫……?」服は着たままだが、何かあった時のためにつばさちゃんの傍にいる。警戒してそちらを見る。
草凪つばさ:「まあいいか!ハダカで戦ったらつばさが絶対勝つもん」
十束しのぎ:「そうですね。私もこの体が武器になりますので……」
???:「わたくしが生まれる少し前このような柵が作られ、われわれ野生に生きるケモノが入ることはままならず……この世の極楽だとばかり聞いていましたが、いやはやこれは……」
???:「にんげんたちが独り占めしたくなるというのもわかるものです……ふうう……」
草凪つばさ:「すっごい独り言いってる」
GM:声のする方をよく凝らして見れば、うす茶色い毛玉のようなものが湯船に浮かんでいるかもしれない。
???:なんかすごくリラックスしていそうな、人語を話す獣がいます。
十束しのぎ:「……毛玉がおりますね」
草凪つばさ:「これが"ヴァージャ"だったらいやだなあ。もっと悪そうじゃないと」
???:ゆるみまくっていたようだが、君達の気配に気づいた様子で振り返る。目が合う。
十束しのぎ:「あっ、気づかれました」
???:ざぱっ!飛沫をあげて飛び跳ねる。
草凪つばさ:「あっ」
???:「ひええーっ!?に、にんげん!?」
草凪つばさ:「『人間』!?」
???:「そ、そんな……みなさん出ていったはずなのでは??」
十束しのぎ:「あっ、いえ。私はヒトではないです」
草凪つばさ:「まって!」
草凪つばさ:「そんなわけないでしょう!」
草凪つばさ:「こんなにきれいな……つばさのハダカをみて」
草凪つばさ:「『人間』って!!」
十束しのぎ:「そうです!」
十束しのぎ:「………?」勢いで同調。
聖沢真莉:「確かに、ちょっと失礼かも……?」女の子の裸を見た感想としては。
???:「ええっ……!?も、申し訳ありません……」
草凪つばさ:「ねえ、つばさ、もう一回だけ、お風呂にはいるところからやるね」
草凪つばさ:戻っていきます。
十束しのぎ:「あっ。はい」
十束しのぎ:「ひとまずお狐様、こちらに」手招き
???:「あ……はっ、はい……」
???:何か人間に見つかったらめちゃめちゃ怒られる気がしていたが、そういう感じでもなさそうな空気を感じ取りつつあり、素直に従う。
草凪つばさ:ガラリと引き戸を開ける。雨に濡れた銀色の髪を払うと、細かな水滴がキラキラと散る。
十束しのぎ:パチパチパチパチ。お手本を示そうとする。
草凪つばさ:白い素肌を惜しげもなく見せるようにすらりと立っているが、カメラを意識してちゃんと見せたいところだけを見せる立ち姿だ。
十束しのぎ:見えます。右下、左下。正面。足の長さを示す構図ですね。
聖沢真莉:「わ、きれい……モデルさんみたい」
草凪つばさ:「ありがとう!真莉ちゃんありがとう」
十束しのぎ:「はいっ。その麗しい銀色。噂に聞く天使のお姿です」
草凪つばさ:「しのぎちゃんもありがとう」
十束しのぎ:パチーン!狐さんにウィンク。(さぁ、今です!)
???:「……?あっ、こうですか?」しのぎちゃんのマネをして手を叩いている。
???:濡れた毛が合わさってぺたぺたと音がする。
草凪つばさ:「どうぶつさんもありがとう」
草凪つばさ:ひとしきり満足し、目を閉じて頷く。
草凪つばさ:「――こんにちは。つばさの名前は草凪つばさだよ」勿体をつけて口を開きます。
キキ:「こ、これでゆるしていただけるのでしょうか……あっ、わたくしの名前はキキと申します」
十束しのぎ:「よいしょ」むんず、と隣に座った狐さんを膝に載せます。
草凪つばさ:「どうして日本語をしゃべれるの?」
キキ:「わたくし、生まれついて周りのきつねよりずっと賢かったのです。ふふん」
キキ:「天才というやつなのでありましょう」
草凪つばさ:「えーっ、そういうことってあるのかなあ?」
十束しのぎ:「うーん。私も不思議と知識は合ったのでなんとも……」剣から目線
草凪つばさ:「でも本当に天才きつねかも」
聖沢真莉:「動物がオーヴァードになるってことは、あるらしいけど……」
聖沢真莉:「暴走してジャームになる確率は、人間よりも高いんだって。だから珍しいのかな」
十束しのぎ:「そんなに……」
十束しのぎ:「同種が少ないと、絆を深めていくのも大変ですからね……」しみじみ。
キキ:「おーゔぁ……」知らない言葉だな、と思ってそうな顔。
草凪つばさ:「キキちゃん。つばさ達、この町のことを調べてるの」
草凪つばさ:「いまは人間がいないでしょ?いなくなる前になにが起こったのかとか、誰がきたのかとか」
草凪つばさ:「知ってたりしない?」
草凪つばさ:しのぎの隣に座って、足をお湯につけている。
十束しのぎ:湯船の縁に座るように並ぶ。
キキ:「ふむむむ……実は、わたくしもその辺りの事情はよく知らないのです」
キキ:「ここしばらく、山で野生をすることにとても忙しかったので……ひさびさに戻ってきたら、このありさまでしたの」
キキ:「つばささん達こそ、何かご存知ではありませんか?」
キキ:ことんと小さな頭を傾けて訊ねる。
草凪つばさ:「この町にきてる誰かが、なにかを修復しようとしてるんだって」
草凪つばさ:「たぶん神社の神様かな?雨が降ってるのもそのせいなんじゃないかなって」思い出しながら言う。
十束しのぎ:「はい。誰かがそのためにこの町を封鎖……ええと、キキ様に馴染み深い言葉ですと、勝手に"ナワバリ"として主張しているので」
十束しのぎ:「私たちはそれを止めに来たのです」
十束しのぎ:湯冷めしないように手ですくったお湯を狐に掛けている
聖沢真莉:「そう、えっと……危ないから、逃げたほうがいいんだよ」
キキ:「え、えええ! なんだか大変な事になっているご様子……」
キキ:「わたくしのお友達は無事なのでしょうか……」
十束しのぎ:「お友だちがいらっしゃるのですか?」
キキ:「ええ! さらさという子ですの」
キキ:「小さい頃に、怪我をしていたわたくしを助けてくださって……それに、わたくしがにんげんの言葉を話せることも、内緒にしてくださいましたの」
キキ:「変わってるもの同士、なかよくしましょう……って」
キキ:「わたくし、生まれついて知恵のあるあまり、家族や群れにも馴染むことができず、ひとり野生を渡り歩き……ですから、あの子がただ一人のお友達でしたの」
草凪つばさ:「サラサもどうぶつなのかな。たぬきだったりして」
十束しのぎ:「いえ……ですが、そういった"能力"は合ったみたいです」
十束しのぎ:「聞こえないことを聞き取る能力と言いましょうか。淡戸神社で祀られているものへの願いが、混線していたとか」
草凪つばさ:「? しのぎちゃん、サラサってどうぶつのこと知ってるの?」気付いていない。
キキ:「あらっ……桃色のお姉さんも、さらさをご存知なのですか?」
十束しのぎ:「はい、水杜更紗様ですよね」
聖沢真莉:「いなくなった巫女さんの名前だよ」こそっと耳打ちする。
草凪つばさ:「あっ!」今になって気付く。
十束しのぎ:「です」頷き。
草凪つばさ:「ミナモリのほうで覚えてた」恥ずかしげに呟く。
草凪つばさ:「そういうことなら、"プロタヒリティス"達にもきいてもらおうよ」
草凪つばさ:立ち上がる。「何かの手がかりになるかも」
十束しのぎ:「そうですね。おふた方も諸々調べていたようですから」
十束しのぎ:「すみません、キキ様。ご同行願います」
聖沢真莉:「あ、そうですね……お二人の話もあった方が、いろんなことが見えてくるかも」
十束しのぎ:狐を抱きかかえて立ち上がる。
十束しのぎ:「ゆっくり浸かるのは、色々聞いてからにしましょう」
キキ:「はわっ……」宙に抱えられる感覚に目を細めつつ。「わ、わかりましたの」
キキ:「何やら温泉でのんびりまったりしていられる状況でもない事は分かってきましたし……キキは天才ですので!」



GM:浴場から出た君達は、火照った身体を冷ましつつ改めてロビーで話を整理する事にした。
十束しのぎ:濡れた服はランドリーに掛けてしまったので、施設貸出の館内着を着用している。
十束しのぎ:「という経緯でして。現地住民のキキ様です」
キキ:「こんにちはですわ~」
シェン:「こんにちは」と返して
草凪つばさ:「このキキちゃんが水杜更紗のこと知ってるんだって」
草凪つばさ:「"プロタヒリティス"達も色々町のこと調べてたんだよね?」
十束しのぎ:洗面台から借りたドライヤーで、話の邪魔にならない程度につばさちゃんの髪を乾かす。
十束しのぎ:キキの毛並みは既にふわふわだ。
草凪つばさ:当然のように世話してもらっている。
更級初:「…うーん、アニマルオーヴァードの知り合いが…かあ。凄いなあ」
聖沢真莉:「私も、初めて見たかも……アニマルのRBとはまた別なんだよね」
更級初:「ええ、わたしは”プライム”とかの件で…シェンさんは続けてでしたか」
更級初:こちらも飲み物などを皆の分を用意して広げている。
シェン:「ええ、橋の近くに居た例の怪異を。これに関しては、実際に相対している私が適任ですから」
草凪つばさ:「橋に出てくるオバケのことはしってる?」キキに聞いてみる。
キキ:「橋のおばけ、ですか……?ふむむ……」首をひねっている。何も知らなさそうだ。
草凪つばさ:「やっぱりどうぶつだなあ」
聖沢真莉:「獣の姿をしたすごい神様……とかって感じはしないよね」
十束しのぎ:「声をかけて、水辺に引きずり込んでくるような存在です」"オバケ"を補足
キキ:「ええっ!そ、そのようなものが……この町に?」
草凪つばさ:「じゃあキキがしってて事件に関係あるのって、水杜更紗の話だけ?せっかくしゃべれる天才きつねなのにな」
キキ:「あ、うう……申し訳ありません……」
更級初:「草凪さん。こちらは聞かせてもらう立場なんですから…」
シェン:「では、知っている事をまず伺いましょうか」
十束しのぎ:「はい。更紗様はどのようなお方だったんですか?」
キキ:「町にあるものの案内くらいなら、できるとは思いますが……あっ、はい」
キキ:「さらさのことを話せばいいのですか、えっと……優しくて、素直で、いつも大変そうな子でしたの」
十束しのぎ:ウォーターサーバー備え付けの紙コップを半分に切って、キキさんが飲みやすい高さの入れ物を作る。
キキ:ぺこ、と耳と頭をおじぎさせて水に口をつける。
キキ:「いつも誰かの為に動こうとして……その……あっ、ありがとうございます」
シェン:「ええ、よく分かります。」
シェン:「私がお会いしたのは一度だけですが、その一度だけでも十二分に伝わるほどに」
キキ:「まあ。黒いお姉さんも、さらさお知り合いだったのですね」
キキ:「ううん……その……」少しだけ言い淀んで。
キキ:「これは、ないしょのお話なのですが」
キキ:「さらさは、とても悩んでいたようでした」
十束しのぎ:「お悩み、ですか」
シェン:「………」
キキ:「自分には、助けてほしい人の声は聞こえるけれど、してあげられる事はなにもない……と」
シェン:「それでいて、それが聞こえるのは自分だけ。周りは誰も信じてくれない…違いますか?」
キキ:「……わたくしと会った頃には。周りの人に信じてもらう事については、もう諦めていたようでした」
キキ:「話しても気味悪がられるだけだから、と……」
キキ:「……わたくしにも、その気持ちは分かりますの」
更級初:「…」”声”…神に頼む、託す声が聞こえるらしい、と十束さんは言っていた。
更級初:確かにそうしたものを受けるだけ、というのは。そもそも、自分には向いてさえいないはずのものなのだ。
シェン:「他と違うが故の孤独感…ですか」
キキ:「だからって、貴方一人で無理をする必要はないと。わたくしは申し上げるようにしていたのですが」
キキ:「それでも、誰かのために手を動かしていないと落ち着かないようで……いつも大変そうな子だったとは、そういう意味ですの」
シェン:「ふむふむ」
キキ:「……わたくし、答え方を間違えたのでしょうか」
草凪つばさ:「水杜更紗って、すごく自信がある子だったんだね」
十束しのぎ:「……自信、があるのでしょうか?」櫛でつばさちゃんの髪を梳いている。
草凪つばさ:「聞こえた声をみんな助けてあげられるって思ってたんでしょ?」
草凪つばさ:「無駄だと思ってたなら最初からやらないよ」
十束しのぎ:「あっ…………なるほど」"聖剣使い"の基準で考えていた。
シェン:「ええ、無駄だとは思ってなかったのでしょうね」
更級初:「…神への声が聞こえるとなると…自分がそういう”かみ”として扱う声が、ずっと聞こえたなら。」
更級初:「水杜さんは、どこかでそうした神様と自分が重なったように思えていたのかもですね」
十束しのぎ:「たしかに、仰る通りです。水杜更紗様は、その一つ一つをなんとかなさろうとしていたのですね」
聖沢真莉:「……仮に無駄だと思っても、聞こえないふりをしているのも、それはそれで大変そう」
シェン:「ただ、彼女の場合は”自身がある”と言うよりかは」
シェン:「”責務”としての側面が強かったように思います」
シェン:「”ノブレスオブリージュ”という言葉がありますね。」
草凪つばさ:「ノブ?」
シェン:「大きな力を持っている者には、相応の責任が伴う。という事です」
更級初:「ひとと違う力を持っているなら、つまりその分義務がある、っていう奴ですかね。この場合は」
草凪つばさ:「なら、大きな責任を果たそうとしてるってことは、それだけ大きな力をもってるってことだよね」
シェン:「ええ。例えば、つばささんは強いですよね。」
草凪つばさ:「うん」
シェン:「その強さはつばささんの”価値”です」
シェン:「価値あるものには期待が寄せられ、自然と責務というものが生まれます。通常ならば」
草凪つばさ:「そうだね」
シェン:「しかし、水杜さんの場合はその順番が逆でした」
シェン:「”何かの声”が彼女に寄せられる期待の顕れ、と言えばそうなのかもしれませんが」
シェン:「”周囲の人間から期待を寄せられなかった”」
十束しのぎ:「実際、能力発現直後は『幻聴』として周りに受け止められていたようです」
更級初:「そもそも、届く声は神様宛なのでしたか」
十束しのぎ:「はい。後天的に能力を発現した一個人ではなく、顔の見えない超常の存在への願いです」
シェン:「まず最初にそれがあって、それでも自分に出来る事があるはずだと、”責務”を第一に置くようになってしまった」
シェン:「数分時を共にした程度ではありますが、これが私の所感です」
十束しのぎ:「『願いの声を聞き届ける』能力と、オーヴァードの基本的な身体能力」
十束しのぎ:「普通の"ヒト"と比較すれば充分『力』でしょうし、実際に出来ることもあるとは思いますが……」
十束しのぎ:「神様を代行するには、荷が重そうですね」
草凪つばさ:「んー……そうなんだ。それだと……」足をパタパタとさせる。
草凪つばさ:「少しかわいそうかも」
シェン:「…ええ、そうですね。」
十束しのぎ:「私もそう思います」
シェン:「………それで、キキさん?」
キキ:「……。あの、みなさん、ありがとうございます」
更級初:「…まあ、これだけなら、言ってしまえば能力を上手く扱えていない、というだけなので。UGNとかで訓練をするなり、抑える装備などがあればいいんですけど…」
更級初:「む」口を閉じる。
キキ:「わたくしのお友達のこと、ここまで思ってくださって……はい、なんでしょう」
シェン:「水杜さんと最後に会ったのはいつごろになりますか?」
キキ:「あっと……そうですね。ひと月ほど前、でしょうか」
GM:お守りが配られ始めたのは約半年前ですが、事件の状況としては、まだ行方不明者は出ていなかった段階です。
シェン:「その時の様子はいかがでした?水杜さんの」
キキ:「むむ……そうですね」少し考え込んで。
シェン:「何かやりたい事が出来たとか、この状況への手がかりがあれば是非教えていただきたいです」
キキ:「そういえば……さらさは、わたくしに言ってましたの」
キキ:「わたくしの家族に、また会わせてあげられるかもしれないと」
キキ:「わたくし、いつもの人探しの話だと思って……いくら貴方でも他の山に暮らす獣を探し出すのは無理だと思いますのよ、と申し上げたのですが」
十束しのぎ:「ですが……?」
キキ:「いえ。なんだか……わたくしの言葉を聞いても、妙に自信があるように思えましたの」
草凪つばさ:「キキちゃんの家族は見つかったの?」
キキ:「いえ……」ゆっくりとかぶりを振る。
シェン:「……自信…ですか。私の知る彼女のイメージとはあまり合致しませんね」むしろその真逆とも言える様子を思い出して
十束しのぎ:「ふむ……それでも、水杜更紗様には少なくとも確証があったのですね」
十束しのぎ:「お守りや縁結びについて、なにか進展があったのでしょうか?『淡戸映し』、でしたっけ」
十束しのぎ:「何か、自信に繋がりそうな内容はございました?」
シェン:「…可能性は、無きにしも非ずです」
更級初:「調べたことで、重なる点が?」
シェン:「強いて言うなら”会わせてあげられる”の部分でしょうか。」
シェン:一呼吸おいて
シェン:「淡戸映し。この地域に古くから言い伝えられている怪異であり、その本質は”人柱として捧げられた者達”の集合意識…レネゲイドビーイングです」
十束しのぎ:「む……」
更級初:「……平安期の淡戸橋建立時に捧げられて、淡戸淵主の神話成立の経緯にもなった人柱、ですか」
シェン:「元々淡戸映しが持っていた水鏡のような性質と、人柱の持つ”他者からの承認的な欲求”が複合した存在であり」
シェン:「要するに、”水面を覗き込んだ者にとって都合の良いもの”を見せてくれます」
聖沢真莉:「人柱……って。つまり、イケニエのことですよね」
草凪つばさ:「……そうなの?」
シェン:「ええ」聖沢とつばさちゃんに頷いて「その辺りのルーツについては」
シェン:「更級さんにお調べしていただきました」
更級初:「資料を捲ったくらいですし……」苦笑して。
十束しのぎ:「私はイケニエとか、あまり好きでは無いですけどね……そういうの、魔的な分野ですし」
草凪つばさ:「つばさもそういうの怖くてイヤだな」
十束しのぎ:同意を示すように後ろから腕を回す。
更級初:ふたりの反応に苦笑している。…まあ、好きだと言われてもなあ、という感じの。
聖沢真莉:「うん……まあ、すっごく昔の人の考えることだからね……」
十束しのぎ:「ともあれ、相手の望む姿に変化する存在。それによって『縁結び』をしていたと」
十束しのぎ:「……話を聞けば、"プライム"が関わってる理由はその辺りでしょうか」
十束しのぎ:「自分の望む形とか、欠けた部分を埋める力の代用、みたいな……」
十束しのぎ:「他の聖剣から奪えるなら、その『淡戸映し』で逆に奪える、とか考えてるかもですし」
十束しのぎ:考察というよりは、話の雰囲気を変えるような口調。
シェン:「まだ予測が立てづらい部分はありますね」
更級初:「どうだろうね。そこの繋がりはまだはっきりしていなくて…単純により人を攫い、冥界の主として…そして水害を起こすことで嘗ての姿を再現するつもりなのか」
シェン:「どうですか?実際に接触されたお二人の目から見て」
更級初:「ああ、そうですね」
更級初:「実際調べてもらった結果をまとめてたんですが、あの時、十束さんへレネゲイド的な干渉で強引に奪うような形でした」
十束しのぎ:「はい。個刃的な印象だと、”プライム”は、水害やかつての再現とか考えてなさそうですね」
十束しのぎ:「あくまで主の意向に従いつつ、自分の姿を取り戻そうとしてそうです」
更級初:「そうですね、この件については町の件とのつながりは分かっていないんですけど」もしかすると、全く別件なのかもしれません、と置いてから。
更級初:「単純に”聖剣の王者”のデータなどを浚ってもらって気付いたんですが、この種別の遺産は特に、”契約”が重要だという事です」
十束しのぎ:(そう……私は今は聖剣ではないただの剣……あれ?でも使い手云々が恋人や親を求める気持ちなら、聖剣にこだわる意味とは……)ジメジメ
草凪つばさ:話を聞きながら、しのぎのじめじめにドライヤーを吹きかけている。
更級初:「他のそうした特異なアイテムのように、使い手にしか基本使えない…というのは置いておくにしても」
十束しのぎ:「そうですね。棒として振るうだけならともかく、聖剣としての機能を発揮するならば。それがどうかしましたか?」
十束しのぎ:机に突っ伏して乾燥させられている。
更級初:「契約者が暴走した場合、”聖剣の王者”は契約者すら拒否するんです」
更級初:「ここで基本中の基本になりますが、暴走という状態はどういう状態でしょうか」
十束しのぎ:「激情やらなにやら状況はありますが……意志が力に飲まれている状態ですね」
シェン:「内部情報で埋め尽くされ、外部からの情報が遮断されます。」
草凪つばさ:「敵も味方もわからなくなって暴れまわっちゃう」
更級初:「ありがとうございます。そう……レネゲイドが持つ”衝動”を抑えられず…その衝動のままに行動してしまう」
更級初:「つまり、本人ではなく、レネゲイドがその人を乗っ取ってしまっている…といえます」
更級初:「”聖剣の王者”の特異な所は、その出力よりも、武器としての優位よりも」
更級初:「”本人”と、その”レネゲイド”さえ決定的に別のものとして峻別するという一点にあります」
十束しのぎ:────(『乱暴なヒトよりは、落ち着いて理知的で話してて落ち着くようなヒトだといいなぁ』)心当たり。
十束しのぎ:「聖剣ですからね……使い手に試練を与える性質はわかります」
更級初:「…前提が長くなっちゃいましたね。つまり、それほど”聖剣の王者”という遺産は、契約をした当人のみにしか使えない事に特別性がある」
更級初:「さて、問題の”プライム”ですが。彼女自身も同質の遺産ではあっても…十束さんと契約をしたわけではない」
十束しのぎ:「契約した使い手が、『使い続ける』事ができるかというお話ですね」
更級初:「そう。つまり、そこにあります」
十束しのぎ:「ふむ!」
更級初:「自分の一部として”誤魔化す”にも、限度があるということ。特に、聖剣としての本領、リミッターも解除して、本質を晒した時」
十束しのぎ:「……どうなります?」
更級初:「その時に、十束さんの力の拘束が最も弱まり、取り戻すチャンスがある…という事になりますね」
シェン:「───綻びが膨張すれば、より大きな亀裂になる。」
シェン:「確かに、付け入る隙としては充分かもしれませんね」
草凪つばさ:「なんだかむずかしい話してる」キキを膝の上で撫でつつ、くすくすと笑っている。
十束しのぎ:「つまり…………」
十束しのぎ:「"プライム"のことを追い詰めて、とっちめて」
十束しのぎ:「私の力に頼らざるをえないぐらいにしてやれば」
十束しのぎ:「私が再び……聖剣に……!?」
キキ:「難しいですわね……いえ、もちろんキキにはちゃんと分かっていますがっ」くすぐったそうに目を細めている。
シェン:くすくすと笑って「風邪を引いているのに引いていないフリをすると、余計に身体に悪いですよ。という事です」つばさちゃんに
聖沢真莉:「おお……やったね、しのぎちゃん」
十束しのぎ:「はい!そうですね。そうですね………ですが、一対一だと叶わなかったのは事実なので」
十束しのぎ:「"プライム"に勝つために、力を貸してください、皆さん!」
更級初:「はい、こちらこそ」
草凪つばさ:「大丈夫!最初からそれがつばさのお仕事なんだから」
草凪つばさ:「しのぎちゃんは自動的に成功したも同然!」
シェン:「ええ、頑張りましょう」おーっ と右手を挙げる
聖沢真莉:「うん……私でよければ、もちろん」
十束しのぎ:「皆さん、頼りになります、頼ります!」
キキ:「わ、わたくしも……わたくしにできることなら……」小さい手をえいっと掲げている。
十束しのぎ:「頑張りましょう、おーっ」ポーン
十束しのぎ:きのこを引っこ抜くように手を上げました



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です
十束しのぎ:「聖剣使い 更級初 ○P信頼/N聖剣を既に使っている」で取得
更級初:ロイスはのこりひとつなので保留!
シェン:ロイスは保留!
シェン:購入は取り敢えず応急で
シェン:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 5[3,5]+1 → 6

シェン:金で買います
十束しのぎ:防具は買ったし強化素材買っておこう
十束しのぎ:7dx+1>=15
DoubleCross : (7DX10+1>=15) → 9[3,3,4,4,5,6,9]+1 → 10 → 失敗

十束しのぎ:聖剣なら買えたんだけどな~ただの剣だからな~
十束しのぎ:以上です
シェン:こっちも以上!
更級初:応急は一個あって、ボデマも装備済み 後は…必要なものある人いるかな
更級初:うーん 強化素材が欲しい感じかしら。
十束しのぎ:かなー?
草凪つばさ:強化素材、チャレンジしましょう
草凪つばさ:7dx>=15
DoubleCross : (7DX10>=15) → 10[5,5,6,7,9,10,10]+6[2,6] → 16 → 成功

草凪つばさ:あげちゃうよ!
十束しのぎ:もらう!攻撃力アップ!
更級初:つよい
十束しのぎ:デコる。
更級初:うーんここは勝負服にチャレンジしておきますね。
更級初:2dx+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 7[4,7]+2 → 9 → 失敗

更級初:まあ無理!


◆Middle05◆調査3

GM:すみません、前回開放された項目を忘れたりしていたので 改めて開示します

◯探索項目
(済)1.淡戸神社(任意の知識-8)
(済)2.淡戸橋(知覚-6)
(済)3.住宅地(任意の情報-6)
(済)4.温泉街(任意の情報-5)

◯情報項目
(済)・”リフォージャー”セルについて(情報:FH-8)
(済)・”プライム”について(情報:FH-7)
(済)・”ヴァージャ”について(情報:FH-8)
(済)・十束しのぎが奪われた力を取り返す方法について(知識:遺産-10)
(済)・淡戸淵主の信仰について-1(自動解放)
(済)・淡戸淵主の信仰について-2(知識:神話-9)
(済)・橋で聞こえる声について(知識:神話-9)
(済)・「水杜更紗について-1(情報:任意-7)
・水杜更紗について-2(情報:UGN-9)
(済)・「淡戸映しについて(知識:レネゲイド-7)

GM:こうなります -1があるので-2もあったというわけ
十束しのぎ:論理的。
GM:あと、温泉を調査したので以下のNPCカードも使用可能です。もうほぼ意味ないですが……

・NPCカード:キキ
タイミング:情報収集シーンの判定前
制限:シナリオ2回
①②いずれかを選んで使用する。
①任意の<知覚><知識>技能判定を<情報>で行う。
②任意の<知覚><情報>技能判定を<知識>で行う。

十束しのぎ:天才狐さん!
GM:ひとまず以上になります~ 判定したい人は登場をどうぞ
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (59 → 68)
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (74 → 81)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (73 → 74)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (67 → 69)
GM:初ちゃん……
十束しのぎ:初様にすげー負担が!
更級初:嘘でしょ…
十束しのぎ:とりあえず振ってみましょ。・水杜更紗について-2(情報:UGN-9)をコネ使用してUGNで。
十束しのぎ:9dx+1>=9
DoubleCross : (9DX10+1>=9) → 10[1,1,2,2,2,2,3,7,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

十束しのぎ:おりゃー
GM:あ、一応なんか出たけど情報判定しなかった人は最後に1回多く調達していいです
更級初:凄く回ってる
GM:つよい
十束しのぎ:なるほどね
更級初:やったね

・水杜更紗について-2(情報:UGN-9)
“リフォージャー”セルの調査によると、
水杜更紗は過去にこの地に存在したオリジン:レジェンドのレネゲイドビーイング「淡戸淵主」のレネゲイドを微小ながら体内に保有していた。
分類上は「奇妙な隣人」に相当する。

水杜自身でさえその事にほぼ無自覚だったようであり、
対話不可能なレベルの微弱な意識体だったと推測されるが、
彼女の幻聴はその片鱗だったのだろう。
“ヴァージャ”は彼女の中に眠る「淡戸淵主」の力を引き出し、
更に「お守り」を介した「この神には本当に人と人を引き合わせる事ができる」と示す事によって信仰を生育し、
徐々に本来の力を発揮できるようにしたようだ。

元々オーヴァードとしての能力をほとんど持たなかった水杜は、
これほどの規模に成長した「淡戸淵主」との主従が逆転している可能性が高い(Eロイス:ファイトクラブ)。

GM:で、条件を満たしたのでもう一つ項目が出ます これが最後!

・「みなそこ」へ行く方法について(知識:レネゲイド-10)

シェン:じゃあみなそこ振ります
十束しのぎ:なぐりこめー
GM:やっちゃってください
シェン:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 10[5,5,6,7,8,9,10]+8[8] → 18

草凪つばさ:みんな危なげなく成功するなあ
十束しのぎ:インテリジェンス
更級初:皆つよい
GM:けっこう数あったのにみんな腐らない

・「みなそこ」へ行く方法について(知識:レネゲイド-10)
淡戸淵主のエネミーエフェクト《時空の裂け目》によって作成された空間であり、
発動者の力なしに出入りする事は基本的に不可能だ。
隙があるとすれば、「淡戸映し」が「みなそこ」へと獲物を引き込む機会を利用することだ。
戻ろうとする瞬間に彼らの動きを拘束し、その通路を押し広げる(2段階の判定)事でたどり着く事ができるはずだ。
誰かが囮になるならば、過去既に淡戸淵主の干渉を受けた事で影響を結ばれている聖沢が狙われやすいだろう。

→行動選択肢「みなそこへと向かう」が解放されました。選択すると状況が進行します。




GM:住宅地、水杜家。水杜更紗の調査を理由に、安藤の許可のもと家の鍵は解錠され、自由に出入りが可能になっている。
安藤龍一:「いや、しかし……ほんまに影も形も見つからんなあ」
安藤龍一:居間のテーブルに着地したドローンが、かたかたと揺れて喋る。
更級初:「やっぱり、別空間があるんでしょうか。伝承的にも、そういう他界の存在ですし…」お邪魔します、と丁寧に一礼してから上がっている。靴も綺麗に揃えて。
草凪つばさ:「この家はつばさ達がみつけたんだよ」
シェン:「お手柄ですね」
安藤龍一:「あ、それはほんまにお手柄! けど、いま言うてたんは敵とか失踪者のことをね」
十束しのぎ:「確かにそうですねぇ。特に襲ってくるわけでも無いですし」
草凪つばさ:「じゃあこのままだと、敵はずーっとどこかに閉じこもってて、町もこのままってこと?」
シェン:「……」
シェン:何かを物色する訳でもなく、室内の隅々に目をやるようにしながら歩き回る
更級初:「根競べ、となると。今の状況は、結構な無理をしてますから…このままは、あまり良くないですね」
聖沢真莉:「向こうにしてみれば、出てくる理由がない……ってことかな」
十束しのぎ:「ヒトの皆様を避難させるのも限界がありますからねぇ」
十束しのぎ:「やっぱり、こちらから見つけないとどうにもなりませんか」
シェン:「いえ。恐らく、見付ける必要はありません」
十束しのぎ:「と、言いますと?」
更級初:「シェンさん?…となると、出てきてもらうか、誘い出す方向です?」
聖沢真莉:「もしかして、もう見つけた……とか?」
シェン:「”それそのものを”と言う訳ではありませんが…」更級を見て「ええ、そうですね」
シェン:「”淡戸映し”さんだけは、まだ試してないですよね」
更級初:「……確かにあれは、明確に相手が、あちらに引き込もうとしている現象…ではありますか」表情は固い。
聖沢真莉:「試す、って……ああ、そういう」
草凪つばさ:「? わかんないけど、じゃあ試せばいいんじゃないの?」
十束しのぎ:「あ、危なくありませんか?」
シェン:「あれは”強制的に引き摺りこむもの”ではない。実際に、私に話が通じない事が分かっても、こちら側には出て来てくれませんでした」
安藤龍一:「せやね。できれば最後の手段にしたいところやけど……」
更級初:「…今までそれで引き込まれた人で、戻ってきた人は見つかっていませんから…そうすることで無力化されるような、そういう手段である可能性もありましたからね」
草凪つばさ:「アンドリュー、今って最後なの?最後じゃないの?」
安藤龍一:「ん……」マイク越しに悩むような息遣いがあって。
安藤龍一:「まあ、これ以上の良案が手元にある訳でもなし。試すべき頃合いやろうね」
草凪つばさ:「わかった。じゃあやってみようよ」
十束しのぎ:「そうですね。時間を掛けるわけには行きませんし……」
更級初:「…まあ、ここまで他に手が見つからない以上、しょうがありませんか…」
シェン:「では、”誰が”という話になりますね」
草凪つばさ:「別につばさでもいいよ!」
草凪つばさ:「話ができる敵ならそのまま倒せると思うし」
草凪つばさ:身を乗り出す。
聖沢真莉:「あっ……」その言葉に、僅かに驚いたような声をあげて。
十束しのぎ:「つばさ様、会いたいヒトはいらっしゃいます?」
十束しのぎ:「そのヒトを模すとのことでしたが」
草凪つばさ:「会いたい人?どうしようかなー?佐藤健とかかな」
シェン:(誰か分からない顔)
更級初:「ん…聖沢さん、何か気が付いた?」二人のやり取りを聞きつつ、彼女に視線を合わせて。
聖沢真莉:「えっ、いえ……期待されているようなものでは、ないかもしれないんですけど」
更級初:「気にしないで大丈夫だよ。こういうのは、ちょっとした気づきとかが大事なことがあるからね」
聖沢真莉:「少し前から……声が、聞こえてるんです。今も、あっちの方から」
聖沢真莉:川のある方角を指差す。
聖沢真莉:「たぶん、皆さんは、聞こえてないんですよね……?」
草凪つばさ:「聞こえない」
更級初:「川の方…そうだね、わたしは聞こえてないかな」
十束しのぎ:「私もです」
安藤龍一:「こっちもそういう音は拾ってないね」
シェン:「ええ、聞こえません。では、私達と聖沢さんの間にはどういった差異があると考えますか?」
十束しのぎ:「……症状は、水杜更紗様が患っていたものと似ていますね」
聖沢真莉:「……。じゃあ……やっぱり、私が呼ばれてるのかな」
聖沢真莉:「シェンさんがああ言ってたから、気にしちゃいけないものだと思ってたんだけど……」
草凪つばさ:「それはおまもりを触ったことがあるからでしょ?気にすることないって」
更級初:「いえ、今まで変に気にしていたら引き込まれてしまったかもしれませんから。よくやってくれました」
聖沢真莉:「……うん、でも」
聖沢真莉:「引き込まれるタイミングを狙って、何かするのなら……私がやった方が、確率が高い……と思う」
草凪つばさ:「えーっ!やだ!」
聖沢真莉:「えっ……やなの?」
更級初:実際にそうするのが良さそうだな、と頭の中で算段を立て始めた思考を、彼女の声で止める。
草凪つばさ:「真莉ちゃんが危ないのはいや!」
聖沢真莉:「つばさちゃん……で、でも」
聖沢真莉:「私、チルドレンだし……みんなを守るために、危ない目にだって遭わなきゃ」
草凪つばさ:「つばさがいれば絶対安心って約束したのに、それだと絶対じゃなくなっちゃうよ」
聖沢真莉:「……そう、なの?」
草凪つばさ:「それに、やらなきゃならないって気持ちが、声にコントロールされたせいだったらどうするの?」
草凪つばさ:「つばさ、真莉ちゃんの言ってること信じたっていいけど、心の中がどうなってるかなんてわかんないよ?」
聖沢真莉:「それは……でも……」反論しようとした声が、小さくしぼんで。
十束しのぎ:「ですが、真莉様も狙われているんですよね?」
十束しのぎ:「進んで危険に飛び込むのはノーですが、相手から襲ってこないとも限りませんし」
十束しのぎ:「ならば、襲われる前に根本的に解決する。という方面でどうでしょう?」
シェン:「……淡戸淵主の根本的な目的は、”再び信仰を集める事”ですよね」
シェン:「仮に、その声を使って聖沢さんを洗脳していたとしましょう」
十束しのぎ:ふんふん、という顔
聖沢真莉:「……」俯いて、じっと手を見ている。自分が何かに操られたようになって、自分のようでなくなるというのは、何度も経験したことだ。
シェン:「自作自演で被害者を引きずり込み、信仰を得たとして、それがまともな力になり得るとは私は思えないんです」
シェン:「つばささんも」
草凪つばさ:「む」
シェン:「相手に言わせた”可愛い”ではだめなんですよね?」
草凪つばさ:「そう……だけど」
シェン:「そういった性質が、淡戸淵主にもあると前向きに信じましょう」
十束しのぎ:「……実際、水杜更紗様はそのために動いていたフシがあります」
十束しのぎ:更紗さんの部屋から持ち出した何冊かのノートをめくっている。
十束しのぎ:「どうやら、『淡戸淵主』と言うのは私と同類……レネゲイドビーイングに分類される存在だと思います」
十束しのぎ:「水杜更紗様の覚醒後、声が聞こえたのは一つの共生状態といいますか。相性が良かったのでしょうね」
更級初:「…症例としては、共生系…”奇妙な隣人”とか、そのたぐいに似ている例でしょうか」
十束しのぎ:「あっ、そうですね初様!まさしくその通り……ですが、隣人と言うには、表に出てきたのは『淡戸淵主』のようです」
十束しのぎ:「徐々に力を蓄え、信仰を集めるために行動させていた形跡があります」
十束しのぎ:「キキ様のご家族を探す提案も、信仰を広める一つ……だったのではないしょうか?」
更級初:「神、となればレジェンド種ですかね。そうした伝承に拠る存在なら、伝承を補強することでより確かな存在になることが出来る」
キキ:びく、としっぽを立てて反応する。
キキ:「じゃあ……私と話したその頃からもう、さらさはどこかおかしくなっていたのですね」
キキ:友人として気付いてあげられなかったことにしゅんとしている。
シェン:「……相手は何年もこの地を見守り続けた土地神です。どれだけ歪んだ存在になろうと、”この地で崇め奉られたい”という原初的な欲求に嘘は吐けないはず」
シェン:あくまで”水杜更紗”ではなく”淡戸淵主”として話を進める
十束しのぎ:「…………かもしれません。レネゲイドを扱う訓練も受けていなかったでしょうから」
十束しのぎ:「はい。伝承に力を持つからこそ、その理由に抗えないかと」
シェン:「望んだ者を、望んだ者に引き合わせる。そのための道のりは必ず融通していると思います」
更級初:「…人の変化というものは、自然なものと不自然なものにはっきりと分けられるようなものばかりじゃないですから。実際に、自分でどうにかしたいとも思っていたとしたら、なおさら」
更級初:「誰かの助けになりたい、とそう思って自分から動けるような人に、そうすることをより進める何か入ったとして…その気持ちが二つに分かれる訳でもないから」
草凪つばさ:「……じゃあ、結局どうするの?もしかしたら他にできることだってあるかもしれないけど……」
草凪つばさ:少し視線を落として言う。
更級初:「…水杜さんと、聖沢さんが違う所があります」
聖沢真莉:「違うところ……?」
更級初:「水杜さんは、こうなると知っていたでしょうか。他に頼れる人がいたなら、そうしたでしょうか」
更級初:「聖沢さんは、もし危険なことをするとしても…何故そうするのか、そうしたらどうなるのかを、ちゃんと知っていて」
更級初:「もし、危ないことになっても、事情を知った上で、すぐ助けようとしてくれる人がいます。……そうですよね?」
更級初:草凪さんと、聖沢さんの二人を見て。
聖沢真莉:「それは……」自分を絶対に守ってくれると言った少女の方をちらりと見て、頷く。
草凪つばさ:「つばさは、わざわざ危ないことしなくたっていいと思うけど」寝転がって顔を背ける。
更級初:「つばささんはこう言ってますけど、聖沢さんはどうですか?」
聖沢真莉:「……。その……卑怯なこと、言うんだけど」
聖沢真莉:「さっき、私が名乗り出たのは」
聖沢真莉:「つばさちゃんが傍にいるなら、大丈夫って思った……から……」
草凪つばさ:「んー」
聖沢真莉:「……ごめんね、勝手で」目を伏せる。
草凪つばさ:「~~~~っ、わかった!もしものことがあっても、つばさが強ければ大丈夫だし……」
草凪つばさ:「成功したら真莉ちゃんだって自信をもてると思うし」
草凪つばさ:「淡戸淵主には真莉ちゃんの成長の栄養になってもらおう」
聖沢真莉:「……! あ、ありがとう……」
十束しのぎ:「はい。そのとおりです、つばさ様」
十束しのぎ:「困難に打ち勝つ姿勢、素敵ですよ」
十束しのぎ:寝転がって乱れた髪を整えている
シェン:くすくすと笑いながら、パチンと手を叩いて「では、こうしましょう」
シェン:「聖沢さん、つばささん。お互いに、何でもいいので私物を一つ交換してください」
聖沢真莉:「へ……?私物、ですか」
草凪つばさ:「ええ~~っ」
草凪つばさ:「じゃあ帽子あげる」何も聞かずに即座にあげてしまう。
聖沢真莉:「あ、わっ……」ぽんと頭に乗せられつつ、慌てて私物を漁り始める。
十束しのぎ:「おぉ、決断が素早い……」
十束しのぎ:「それって、なにかのおまじないですか?」
シェン:「いえ、今考えただけの、ただの気休めです。気休めですが」
シェン:「”御守り”とは、本来その程度のもので良いのです」
十束しのぎ:「なるほどー」
更級初:「…うーん、敵わないなあ」その様子を見て呟く。
聖沢真莉:「えっと、じゃあ……これ、とか?」端末に付けていた、小さな犬のストラップを外して机の上に置く。
草凪つばさ:「ありがとう!帽子大事にしてね。つばさの帽子だからね」
聖沢真莉:それから、一緒に出てきた見覚えのない置物を慌てて玄関に戻してくる。
聖沢真莉:「うん……大丈夫、きっと」ぎゅっとつばを握ってかぶり直す。
シェン:「それは、あなたにとっての”代償”ではありません。」
シェン:帽子をかぶり直した聖沢にそう告げて
聖沢真莉:「……はい」
シェン:「勿論、何かを捧げて対価を願う”信仰”でもなく」
シェン:「つばささんからあなたへの、”信頼”の証です」
聖沢真莉:その言葉を受けて。もう一度、つばさちゃんの方を見る。
草凪つばさ:「つばさ、そんなむずかしいこと考えてないけど」ストラップを自分の携帯電話につけている。
草凪つばさ:「何ももらわなくたって真莉ちゃんのことは助けるよ」
草凪つばさ:「何もあげなくてもね」
聖沢真莉:「……うん」
聖沢真莉:「大丈夫、です……私も」
聖沢真莉:「一度は、あのお守りに縋ったりしたけれど」
聖沢真莉:「何を信じればいいかは、もう分かってるつもり……ですから」
シェン:微笑を浮かべたまま頷いて
シェン:「───お互いに、頼りにしていきましょう。」



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です。
GM:情報判定しなかった人は2回買ってもいいよ
草凪つばさ:実は色んな人に取ったせいで残りロイス1枠しかないんだよな!シェンさんと更級ちゃんのどっちに取ろうかな
更級初:ここは聖沢さんにとるか 聖沢真莉 〇好意/罪悪感 で。
草凪つばさ:やっぱりシェンさんにしようか。同行者/ 沈麗暘/感服:○/猜疑心/ロイス
シェン:草凪つばさ:〇強者/脅威 で
更級初:シェンさんすごかったね……
更級初:強者。 確かに強かった… うーん 何買おうかな…
十束しのぎ:「沈麗暘 ○P感心/N剣とか興味あるのかな」 これで満枠
草凪つばさ:ハードコート買おうかな~と思ったけど私が着るとせっかくの破壊者が全く生かされない状況になっちゃうよな
草凪つばさ:ここはブルーゲイルでいくか
草凪つばさ:7dx>=20
DoubleCross : (7DX10>=20) → 10[1,1,4,4,5,6,10]+1[1] → 11 → 失敗

シェン:購入はアームドスーツ!
シェン:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 6[5,5,6]+1 → 7

十束しのぎ:意思判定用の勝負服狙います
十束しのぎ:7dx>=20
DoubleCross : (7DX10>=20) → 8[2,2,5,5,7,8,8] → 8 → 失敗

シェン:情報もう無いんでしたっけ?
草凪つばさ:最後だし財産8使って……も足りないや
十束しのぎ:ラストらしいですね
十束しのぎ:ちょうど足りない
シェン:じゃあ財産8使って買います。装備!
草凪つばさ:でももう一回購入はチャレンジできるので
草凪つばさ:ラスト・ブルーゲイル
草凪つばさ:7dx>=
草凪つばさ:7dx>=20
DoubleCross : (7DX10>=20) → 10[1,4,5,5,7,9,10]+4[4] → 14 → 失敗

草凪つばさ:おお、これは財産6使おう
GM:かえてる!
草凪つばさ:買えました~!セットアップ空いてる人いるかな
シェン:二回目はこっちもブルゲいこう
シェン:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[6,6,10]+1[1]+1 → 12

シェン:無理!以上!
更級初:つよい。 ではせっかくだし、世界制服をエフェクト使って狙ってみます。”右方に座すは”≪コンセントレイト:ウロボロス≫≪無形の影≫。
更級初:7dx7+2>=35
DoubleCross : (7DX7+2>=35) → 10[1,2,3,4,5,6,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗

更級初:ひどすぎ 勝負服さえ買えない出目だった
更級初:更級初の侵蝕率を6(→ 6)増加 (81 → 87)
草凪つばさ:しのぎちゃんは女王の降臨型だから
草凪つばさ:更級ちゃんは活性の霧型だから
草凪つばさ:やっぱりシェンさんに渡しましょう。
草凪つばさ:使ってね
シェン:セットアップ空いてるの私だけだった
シェン:あ、わーい!ありがとう!かわいい!
草凪つばさ:ちなみに私もアクセル型だから
更級初:皆埋まってる!
更級初:勝負服に普通にチャレンジしてみます…
更級初:3dx+2>=20
DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 6[3,6,6]+2 → 8 → 失敗

更級初:うん コンセあっても無理だった。以上です
GM:みんな終わりかな
十束しのぎ:そのようです
GM:すすむよ~


◆Middle06◆みなそこわたりて

GM:最後のミドルシーンです。全員登場どうぞ
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (69 → 78)
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (87 → 97)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (74 → 76)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (68 → 78)
更級初:いや…………嘘でしょ?
十束しのぎ:10多くない?
GM:めっちゃ10出てる……



GM:淡戸橋の近く。降る雨は、君達が町に来た頃よりも幾らか勢いを増して
GM:少しずつ浮き上がった水面は、すぐ足元に見えている。
聖沢真莉:「……」帽子のつばを掴んだまま、少し離れた場所からその橋を見て。
聖沢真莉:「……あの」
聖沢真莉:ふと、すぐ傍にいる君達へと振り返る。
草凪つばさ:「やめたくなったらつばさに言ってもいいんだよ」心配そう
聖沢真莉:「ううん……大丈夫。ただ……」
聖沢真莉:「私がこれから会うものは、単に変身したジャームで……本物じゃ、ないんだよね」
草凪つばさ:「誰にあいたいの?」
聖沢真莉:「もし何かを言われても、気にしなくていいんだよね」
聖沢真莉:「……お母さん」
聖沢真莉:「小さい頃に別れたきりで……なんで別れたのかも、どんな顔してたかも」
聖沢真莉:「いま生きてるのかも、わかんないけど……」
聖沢真莉:「抱っこしてもらうと安心したのは、覚えてる……」
シェン:「……」
草凪つばさ:(……つばさ、そういうのやめたほうがいいって思うけど)
草凪つばさ:(でも、真莉ちゃんがやりたがってたのって)
草凪つばさ:(お母さんに会ってみたいからなのかな)
草凪つばさ:「……あのね、そういうのって、テレビみたいなものだって思えばいいんだって」
草凪つばさ:「真莉ちゃんのお母さんの見た目がどんななのか、確かめるのだけに使うつもりでいよう」
シェン:「”気にするな”とは、少なくとも私は言えません」
聖沢真莉:「テレビ……テレビ……うん、わかった」
草凪つばさ:「もし真莉ちゃんが危なくなったら……つばさはそれをバラバラにしちゃうけど。テレビだから本物は無事なんだよ」
草凪つばさ:「お母さんの顔みてみたいもんね」
聖沢真莉:「……うん。そうしても気にしないから、つばさちゃんは遠慮せずやっちゃっていいよ」
十束しのぎ:「抱っこは出来ないかもしれませんけど、その分、私やつばさ様達が一緒に手を繋ぎますから。安心してくださいねっ」
聖沢真莉:「だ、抱っこは大丈夫……! うん、ありがとっ」
聖沢真莉:「えっと、じゃあ……」少し息を呑んで。「行くね」
更級初:「……ん、いい顔です。そういう明るい顔の気持ちでいれば、きっと大丈夫です」柔らかい口調を意識して。「行ってらっしゃい」
聖沢真莉:そうして、一歩ずつ橋の方へと歩き出す。
 :「ねえ……あなた、には」
聖沢真莉:雨音に混じって、掠れる声が届く。橋の中央で立ち止まる。
 :「もういちど、あいたいひとは……いますか……?」
聖沢真莉:「…………」
聖沢真莉:「……お母さん」
聖沢真莉:「お母さんに、会いたいです」
聖沢真莉:そう声に出して、水面を覗き込む。
 :「…………」
 :静かに水面が泡立つ。歪む水流の上に、黒い髪の女の顔が映し出されて。
 :ざぱっ──と、その影が立ち上がる。
 :聖沢の前に立つそれは、水の人形に人の姿が映し出されたような異様なオブジェのように見えた。
 :もっとも、それも一瞬のこと。降る雨の中、にわかにその身体が収縮して。
"淡戸映し":直後には、人間らしい肉付きを得たかたちとなっている。
"淡戸映し":「……真莉、さん」
聖沢真莉:「ぁ……お母さん」
聖沢真莉:びくりと、背筋を震わせる。その場で立ち尽くしそうになるのを、なんとか堪える。
"淡戸映し":「貴方……ずいぶん、悪い子に育ったのね」
"淡戸映し":「すぐ物を盗んでは、自分以外のせいにして」
"淡戸映し":「母は情けないです」
GM:今しも会ったばかりなのに、見てきたような口を利くのは
GM:それが聖沢自身の記憶から作られたものであり、彼女の中の言葉を写し取ったものであるからだろう。
聖沢真莉:「ご、ごめんなさい……私……」
聖沢真莉:「許してなんて、言えないけど……でも……」
聖沢真莉:「それでも……どうしても、会いたくて」
"淡戸映し":「……ええ」
"淡戸映し":それを受け入れるように、硬くしていた表情に静かに笑みを浮かべる。
"淡戸映し":「どんな風になっていたとしても」
"淡戸映し":「貴方が無事でよかった」
"淡戸映し":「そんな所にいたら、冷えるでしょう……ほら」
"淡戸映し":「うちに帰りますよ」
"淡戸映し":濡れた白い手が、少女の前へと差し出される。
聖沢真莉:「……うん」
聖沢真莉:伸ばされたその手を取り、一歩ずつ川へと歩みを進める。
聖沢真莉:その足先が、水面へと触れて──
聖沢真莉:……打ち合わせでは彼女からの合図が送られるはずだが、それがない。
聖沢真莉:降る雨越しに見える眼差しは、どこか焦点が定まっていない。



GM:……という所で、判定に移行します。
GM:出ていって怪異をボコボコにするのとかは判定後にやってもらおうかな
十束しのぎ:アイヨッ
更級初:理解です
GM:1つ目の判定。「みなそこ」との境界上で、「淡戸映し」の動きを止めます。
GM:命中達成値で合計80。何度でも判定可能ですが、2回目以降の判定には、侵蝕1d10の上昇が伴います。
GM:2つ目の判定も先に出しておこ。動きを止めた状態で、境界への入り口を押し開きます。
GM:要求はダメージで合計70。何度でも判定可能ですが、同じく2回目以降の判定には侵蝕1d10の上昇が伴います。
草凪つばさ:攻撃エフェクトやコンセントレイトは使用できますか?
GM:あ、できます!1回につきマイナー+メジャー相当の行動が可能です
GM:他に質問とかありますか?
更級初:セットアップタイミングのエフェクトなどは使用できない感じですか?
GM:あっそうですね……使えていいです
更級初:ありがとうございます。
GM:2回目の判定のときには効果が切れます
シェン:一つ目の判定と二つ目の判定の回数は分けて考えるって事でいいですよね?
GM:あ、ですね そこも言葉が足りていなかった
シェン:理解!
GM:あ、あとそうだ 聖沢のNPCカードは使用できません
草凪つばさ:それはそうだ
シェン:あいあい
十束しのぎ:はーい
十束しのぎ:じゃあやっていきますか
シェン:じゃあ命中からね
更級初:はいー
GM:宣言してから判定をどうぞ~
シェン:1つ目の判定に《C:ノイマン》《コントロールソート》で挑戦します
シェン:7dx7+25
DoubleCross : (7DX7+25) → 10[2,3,7,7,9,9,10]+10[2,2,3,5,9]+5[5]+25 → 50

十束しのぎ:シェンさんの次に備えます。
十束しのぎ:やば
草凪つばさ:つっよ
GM:つよない?
更級初:つよすぎる
草凪つばさ:達成値デッカ……
シェン:残り30!
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を4(→ 4)増加 (78 → 82)
草凪つばさ:侵蝕やっす
十束しのぎ:あまりにも。
十束しのぎ:じゃあ次行きます
シェン:待ちな!
十束しのぎ:なにっ
草凪つばさ:な……なんだあっ
GM:なんだとっ
シェン:まだ俺のバトルフェイズが終了していないぜ!
十束しのぎ:なるほど。聖剣は嘘はついてませんが誤りました。
十束しのぎ:なにかチェーンありますか!どうぞ!
GM:何ぃ……!貴様はいま判定をしたばかりのはず……
シェン:俺は1d10の侵蝕上昇を行い!
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (82 → 90)
シェン:今度は素殴りで再び攻撃を行う!
GM:ウギャーッ!
GM:どうぞ!
シェン:8dx+25
DoubleCross : (8DX10+25) → 10[1,2,2,3,5,6,7,10]+2[2]+25 → 37

更級初:回ってる ヤバ…
草凪つばさ:かっこいい~~
GM:合計……87!
GM:一人で割りやがった やばいよこのひと
GM:では1つ目の判定はクリアです。
十束しのぎ:やば~
シェン:しゃあっ
GM:では2つ目の判定、70ダメージチャレンジです
草凪つばさ:つばさがやるよ!
十束しのぎ:GOです!
草凪つばさ:《コンセントレイト:ソラリス》《絶対の恐怖》《神の御言葉》!
GM:どうぞ~
草凪つばさ:7dx8+9
DoubleCross : (7DX8+9) → 10[1,1,3,5,7,8,10]+7[5,7]+9 → 26

GM:ダメージまで振っちゃってOKです
草凪つばさ:あんまり回らないな
草凪つばさ:3d10+1d10+42
DoubleCross : (3D10+1D10+42) → 24[8,7,9]+3[3]+42 → 69

草凪つばさ:1足りないや
十束しのぎ:ギリッギリ。
GM:??
更級初:つよい…
GM:なんかほぼ終わった
シェン:1
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を9(→ 9)増加 (76 → 85)
十束しのぎ:じゃあひと押ししましょう
十束しのぎ:素殴り聖剣。
十束しのぎ:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 9[2,9]+1 → 10

草凪つばさ:よわよわソラリス
GM:ファンブルじゃない!
十束しのぎ:聖剣じゃないから…
十束しのぎ:2d10+15
DoubleCross : (2D10+15) → 14[6,8]+15 → 29

十束しのぎ:えーい
GM:余裕で抜いてる!
更級初:固定値がやっぱヤバいよこの武器!
シェン:おらっ!死ね!
草凪つばさ:ふにゃふにゃした動きから普通にヤバめのダメージ
十束しのぎ:強化素材忘れてた。30です
GM:ではクリアです……なんか3人で片付けちゃった
更級初:ヒエ~……みんなありがとうございます
草凪つばさ:更級ちゃんは休んでていいぜ!
GM:どうしよ じゃあ……ボーナスで更級さんは侵蝕1d5下げていいよ
十束しのぎ:初様の出るまでもありません。ここはこの剣にお任せ下さい…
更級初:やすんでいます えっっ あ、ありがとうございます 助かる……
更級初:1d5 えいや
DoubleCross : (1D5) → 2

更級初:97から2引いて95になりました。ありがとうございます。
GM:出てもらったのに判定できないのはあれだしね 場当たりマスタリング
GM:では演出とか移っていきましょうか



聖沢真莉:白い手に引かれるまま、急流の中へと足を入れる。
聖沢真莉:その流れに脚を取られ、押し流される……訳ではない。
聖沢真莉:水面の上に、薄暗い澱のようなものが漂っている。その中へと沈むような感覚がある。
草凪つばさ:そうして、いよいよ後戻りできなくなる一歩を踏み出す時――
草凪つばさ:「【自殺しろ】」
草凪つばさ:白い手が真莉の腕を離す。その指が、自らの喉を掻き切るだろう。
草凪つばさ:先程までとは打って変わった冷たい顔で、拡声器を構えている。白地にピンク色のラインが入った、草凪つばさの『武器』だ。
"淡戸映し":「──」
"淡戸映し":声を発するまでもなく、喉が破ける。人の形をしていたそれの上半身が、ぐちゃりと潰れている。
聖沢真莉:「え……?」
草凪つばさ:「【動くな】」
草凪つばさ:「【逃げるな】」
草凪つばさ:次々と指令を下しながら、バシャバシャと川の中へと足を踏み入れていく。
聖沢真莉:まだ虚ろな光を眼に浮かべながら、今しも握っていた手が消えたことに驚いて足を止める。
"淡戸映し":どろりと雨の中に溶けかかったその流体が、高精度の写真に写し取られたように停止する。
草凪つばさ:「真莉ちゃんにひどいこと言ったね」
草凪つばさ:「つばさのこと、偉いって思うでしょ?」
草凪つばさ:「たった今までがまんしてあげたんだよ」
草凪つばさ:それぞれの指令の持続時間はたかが数秒だ。だが、実体すら曖昧な"淡戸映し"をその場に固定するには十分な時間でもある。
草凪つばさ:「こっちに来て、真莉ちゃん!」
聖沢真莉:「あ、っ……つばさ、ちゃんっ!」その声に、正気を取り戻す。風に吹かれかかった帽子を抑えながら、君の呼びかけに応えて走る。
草凪つばさ:手を伸ばして腕を取る。その背を通過した風で、髪が靡く。
"淡戸映し":同時に"指令"の効力が解けて、流体が次なる形を作り出そうとするが──
シェン:聖沢と入れ替わるように、その”白”の脇を黒い影が通過して
シェン:──淡戸映しの身体に、漣のような波紋が広がる。
シェン:人体とは水の詰まった袋のようなものである とよく言われるが
シェン:身を覆う皮すらない”淡戸映し”は、沈麗暘の放った打撃に対して、抵抗する術を持ち合わせていなかった。
シェン:───それは一点を貫く拳打ではなく、体表を衝撃で覆うような掌打
シェン:”劈”と呼ばれる、単なる打ち下ろしの一撃
"淡戸映し":「ァ──」
"淡戸映し":もう一度、相手の心へと付け入る呪い句を口にしようとしたらしいその影が
"淡戸映し":風船の割れるような音と共に爆ぜ、霧散した。
GM:「それ」が居た跡には、黒い澱みの穴が水面と混じるようにして浮かんでいる。
GM:役割を失ったそれは、目の前で見る間に萎み始めるが……
十束しのぎ:澱みが、水の流れと混じり合う前に飛び出す。
十束しのぎ:渦を巻く中心を、五指を揃えた平手の形で無理矢理に貫く。
十束しのぎ:わずかに捻れるような感覚を覚えつつ、空いた片手が髪の毛をぷつりと引き抜く。
十束しのぎ:柔らかな絹糸のそれは、離れても尚"剣"の一部。
十束しのぎ:極細の髪の毛は鋼の強度を保ち、渦の周りを縫い付けて固定する
十束しのぎ:「固定完了。拡張に移ります」
十束しのぎ:そのまま、両手で概念的な淵を掴んで、ギチギチと切り開いた
更級初:「……問題は…無さそうですかね」
更級初:白い剣を手に持ったまま周囲を警戒していた。目の前の光景に安心と…それでも消せない冷たいものを覚える。
更級初:「皆さん、お疲れさまでした。特に聖沢さんは問題がないか確認して、そうしたら」
更級初:(草凪さんのは…言霊?シンプルだけど、凄い強度だ)その出力と速度に眉を寄せ、
更級初:(…シェンさんは…ハヌマーン、じゃなかったはず。だとするなら、)あれは、”技術”ということになるのか。
更級初:(十束さんの身体特性は知っていたつもりだったけど…髪の毛までああなのか)
更級初:皆…聞くと見るとじゃ大違いだった。溜息を一つついて、その警戒を振り払う。
更級初:「”淡戸淵主”の領域へ突入します。…いいですか?」
草凪つばさ:「つばさはいつでもいいよ。……真莉ちゃん、大丈夫?」
聖沢真莉:「あっ……うん」
聖沢真莉:何度か浅い呼吸を繰り返すが、やがて顔を上げて。
草凪つばさ:川からあがったところで背中を撫でてあげています。
聖沢真莉:「……ありがとう。その」
聖沢真莉:「みんなを信じて、よかった」
草凪つばさ:「どうにかできるって判断したのは真莉ちゃんだからね。それに、よかったね!」
草凪つばさ:「お母さんの顔や背格好もわかったもんね」
聖沢真莉:「あっ……そう、だね」
シェン:「…ちゃんと覚えられましたか?」
シェン:爆散した淡戸映しの肉片…水滴を拭いながら髪を掻き上げて、そう告げる
聖沢真莉:「うん……ちょっと意識がぼんやりしてたけど、大丈夫。」
シェン:「なら良かった。それが”見て盗む”という事です」
シェン:「必ずしも忌避すべきものではないんですよ、”盗む”という事も」
シェン:と、そこまで言って
聖沢真莉:「でも今は、私のことじゃなくて……任務のことを、考えないと」
草凪つばさ:「くすっ」
草凪つばさ:「真莉ちゃんとおはなししたくらいでつばさが失敗すると思う?」
聖沢真莉:「そ、そういう意味じゃないよぅ……」
更級初:「…他人を心配できるくらいなら、大丈夫そうですね」
シェン:「あらあら、ごめんなさい。こちらは大丈夫です」
更級初:「ああいえ、すみません。お話を切っちゃって」
更級初:「とはいえ、あまり十束さんにこじ開けてもらうのも悪いですし。皆さん、行きましょうか」
草凪つばさ:「つばさの準備は大丈夫だよ。一気にいこう」
十束しのぎ:「そうですねっ。こちらも完了しました」ザバ、と固定作業を終えて、澱みから腕を引き抜く。
十束しのぎ:「では、現状を切り開きにいきましょう」



GM:シーンカット。ロイス処理のみ可能です
更級初:ロイス満タンです。以上!
十束しのぎ:ロイス満枠!
シェン:しのぎちゃんに取っとくか
草凪つばさ:ロイス満タン!
GM:OK!
シェン:十束しのぎ:〇未知/不安 で!
十束しのぎ:わーいっ


◆Climax◆

GM:全員登場です!よろしくお願いします
更級初:更級初の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (95 → 97)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (78 → 88)
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (85 → 90)
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (90 → 100)



GM:そうして君達は、水面の向こう側にある闇の中へと踏み入った。
GM:数秒、冷え切った泥のようなものの中を沈み……落ちた先は。薄暗い世界だった。
GM:見上げれば、淀んだ水面が空を覆うように広がっていて
GM:ぽつぽつとそこに小さな穴が開いては、水滴と共に薄い明かりが射し込んでいる。
GM:目を細めて見れば、眼前には、白銀色の石で形作られた巨大な祭壇がある。
GM:空を覆う水面より降りかかる雨粒が、静かな滝のように流れている。
GM:その周囲に跪くようにして、百近い人々の影が並び、正気を失ったようにぶつぶつと何かを唱えていた。
GM:先程の聖沢と同じように、エキストラ化された人々……そして彼らの「縁者」として居場所を得た「淡戸映し」らが
GM:その最上にあるものに祈りを捧げている、ように見える。
GM:その、彼らの声が向かう先には……祭壇と同じ白銀色の甲殻を背負った、ゼリー状の生物が鎮座していた。どこか蝸牛に似ているかもしれない。
GM:直径は数十メートル程だろうか……ところどころに泡のような黒い気泡を浮かべ、雨粒を受けるごとにそのかたちが溶けて歪み、蠢いている。
淡戸淵主:……不意に。どろり、と伸び出た触覚が君達を「捉える」。
淡戸淵主:この世界に入り込んだ"異物"である君達を、じいと見つめている。
シェン:(……面妖な空間ではありますが、呼吸も問題はなく)足場を数回踏みしめて(……よし、大丈夫)
更級初:きん、と真白の剣の柄尻にある黒い宝石へ影が吸われていく。
十束しのぎ:(水中、ではないのですね)ヒュヒュン、と腕を振って水滴を飛ばす。
草凪つばさ:「アンドリュー、あれは殺しちゃっていいの?」片手で器用に拡声器を一度回す。
安藤龍一:ドローンは押し広げた「入り口」の所で待機している。通信機越しにだけ声が聞こえる。
安藤龍一:「ああ、それで片が付くなら構わん」
草凪つばさ:「よかった。ほんとはね、つばさ、まだ怒ってるから」笑う。
安藤龍一:水杜や信徒への影響はあるかもしれないが。ここまでの被害状況を鑑みれば、「もしも」の可能性を考慮して手段を選んでいられる状況ではないと考える。
シェン:「……私情を挟むようで申し訳ありませんが、少しだけ対話を試みてもいいですか?」
草凪つばさ:「んー、どうして?」
シェン:「確認程度に聞きたい事があるだけです。口が聞けなくなるより前に、ね」
安藤龍一:「……止めはせんけど。自分らの身に無理が及ばん程度にな」
更級初:「…その程度なら、わたしは構わないと思います。勿論、相手が来たなら応戦を開始しますので」
十束しのぎ:「そうですね……そも、意思疎通は可能なのでしょうか」
草凪つばさ:「おはなしすると攻撃されるかもしれないよ?」とはいえ止める気はない。シェンの強者の空気を、どこか本能的に感じている節がある。
草凪つばさ:「さらわれた人や、真莉ちゃんだってそうだったもん」
シェン:くすくすと笑って「その時は、つばささんの出番です。話が早くていいじゃないですか」
更級初:(ちょこちょこ物騒だなあ……)
草凪つばさ:「つばさ、誰でも助けてあげるわけじゃないんだからねー?」
聖沢真莉:「あの……私も、シェンさんがお話できるように、手伝います」
聖沢真莉:「さっき助けてもらったから……では、ありませんけど」少し言葉に迷って。「そうすべきだと、思うので」
十束しのぎ:「大変そうなら、私が無理矢理にでも割り込みますからねっ」
シェン:「あらあら、ありがとうございます。心強いです」過剰に評価するでもなく、慮るでもなく、フラットにそう告げる
"ヴァージャ":「はは。残念ながら、そのご期待には応えられるかどうか」
"ヴァージャ":君達の背後から、足音と共に男の声がする。
十束しのぎ:「むっ」反応してそちらに一歩出る。
"ヴァージャ":「いろんな場所で"そういうもの"を見てきたが……大体にして神というのは、こちらの声を聞き届けるばかりだ。この方もその手合でね」
"ヴァージャ":「いやはや……しかし、困ったな。まさか、ここまでいらっしゃるとは」
"ヴァージャ":「来てほしくはなかったが、来てしまったからには歓迎しようか。麗しいお嬢さん方」
草凪つばさ:「麗しいお嬢さん!」
草凪つばさ:「ありがとう!つばさの名前は草凪つばさだよ」輝くようなスマイルを浮かべる。
十束しのぎ:「…………貴方は自我がありそうですね。どこのどちら様でしょう?」
"ヴァージャ":「僕は"リフォージャー"セルの"ヴァージャ"。あるいはベイル・ダンタリオン……好きな方で呼んでくれ給え」
"ヴァージャ":一礼と共にそう言って。
更級初:「草凪さん。…”リフォージャー”のエージェントですか」
"ヴァージャ":「何、ここに来る手段を思いつくくらいだ。名前くらいはもう掴んでるだろ?」
十束しのぎ:「えぇ、"ヴァージャ"様。それに、”プライム”も含めて暗躍しているようですね。」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"。やっぱりここにいたんだね。何をしていたの?」
"ヴァージャ":「何を、というと、そうだな。神官の真似事のようなものさ」
十束しのぎ:「神官?」
更級初:「かみがたりを編纂して、望むような形に変えることがですか」
"ヴァージャ":「相応しい場を誂え、信心を集め、神を育てる土壌を作る……それから、予想外のリスクがあれば排除する。例えば、君達の事だね」
シェン:「その割には、わざわざ声をかけてくださったのですね。後ろから襲い掛かる事も出来たでしょうに」
シェン:「お優しいんですね、”ヴァージャ”さんは」
シェン:声を発しながらも、視線自体は周囲に向けられている。わざわざ姿を現している以上、”もう一人”も潜んでいるはずだ。
"ヴァージャ":「何、僕だって主サマの機嫌を好きにできる訳じゃない」
"ヴァージャ":「"淡戸淵主"が望んで君達を招いたのなら、下手に手を出せばこちらが不興を買ってしまう……だが、どうも、そういう訳ではなさそうだ」
"ヴァージャ":「君達がこっちに来た方法も、大体分かったとも」拡張されたままの空の穴を見上げて。
"ヴァージャ":「あの方自身がセキュリティホールになるのは悩ましい話だけど……まあ、一時的なものだろう」
"ヴァージャ":「今のあれが、君達の策を含めた、全ての願いに応えてしまうのは」
"ヴァージャ":「"異物"の意識を溶かしきって同一化する過程の、一時的な病理だ。じきになくなる」
十束しのぎ:「…………」耳は話に傾けながら、自分の同族の気配を見逃さないように意識を割く
シェン:「……”同一化”」
更級初:表情を顰める。「あの子がどうなるかと思いましたが」
草凪つばさ:「なんだかむずかしい話してる」
草凪つばさ:「あのね"ヴァージャ"!つばさ、あんまり"ヴァージャ"とは戦いたくないな」わざわざ拡声器で言う。
"ヴァージャ":「望外に平和的な提案だ。このまま何もせず帰ってくれるなら、帰り道くらいは用意してあげてもいいけどね」
草凪つばさ:「こっちの大きなのを倒したらみんなも元通りになるし、雨もやんで解決!それなら別にいいって思わない?」
"ヴァージャ":「それは"解決"じゃあないのさ。僕にとっては」
草凪つばさ:「でも、つばさにとっては解決だよ」
草凪つばさ:「あんまり他の誰かをケガさせたくないな。無駄だし、かわいそうだもの」
シェン:「………」いや、これは後にしよう 「では、何をもって解決とするのでしょうか」
"ヴァージャ":「何、ものをあるべき姿に戻してやるだけさ」
"ヴァージャ":「つまらない人間の器に閉じ込められて、すり潰されようとしていた……大いなるものの小さな自我を」
十束しのぎ:「水杜更紗様に干渉したのは貴方でしたね、"ヴァージャ"様」
十束しのぎ:「貴方は、あの『淡戸淵主』の力を強めて何を為さるつもりですか?」
"ヴァージャ":「特別な"個"を、相応しい器に移し替えて、目覚めさせてやる」
"ヴァージャ":「いいや、それだけさ」
"ヴァージャ":「不当に消えていく神話が蘇ったなら、僕自身はそれでいい」
シェン:「……”古きものの力を取り戻す”、なるほど、理念通りで大変分かり易くて助かります。」
更級初:「その際に起こる神比良町の損害に、望んでもいないのに宿してしまった水杜更紗個人の人格は、考慮のうちにない…という訳ですか」冷えた口調。
"ヴァージャ":「理解はしてるさ。だけどそりゃ、どっちに肩入れするかってだけの話だろ?」
"ヴァージャ":「僕は"こっち側"ってだけさ」
十束しのぎ:「………………」
十束しのぎ:「貴方は神話に寄り添うのですね。"ヴァージャ"様」
十束しのぎ:「それ故の神官ですか」
"ヴァージャ":「人に寄り添う事もあるけどね。僕が手を貸したくなるくらい、偉大な力を持った個なら」
"ヴァージャ":「でも、今はそうなるな」
シェン:くすくすと笑って「でしたら、私達がこの場であなたを叩き伏せたのなら、力を貸してくださいますか?」
"ヴァージャ":「……へえ」目を見開く。「そりゃ素敵な口説き文句だな。一考しよう」
シェン:「───ごめんなさい、つばささん。闘う理由を作ってしまいました」
シェン:初めからそうする事を望んでいたように、いたずらっぽく笑う
草凪つばさ:「しかたないなあ。でもつばさは、事件の解決が最優先だからね」
草凪つばさ:「つばさはチルドレンだもの」
シェン:「ありがとうございます。後でお菓子を御馳走しますね」
"ヴァージャ":「そっちの方針は決まったかい? ああ、ちょうどこっちもなんだ」
"ヴァージャ":「どうやら、神様の"説得"もうまくいった。ちゃんと君達を外敵として認識してくれたらしい」
GM:ノイマンであるシェンさんなら気付いたかもしれない。祭壇の周りに傅く人々の口にする祝詞の内容が、いつしか「彼らを敵と認め、戦うことを乞う」内容へと変わっていた事に。
シェン:(……意識の指向性が変わりましたね)
更級初:「…本当に、もう。では…あの祈ってる人達を巻き込むわけにもいきません。”開け、天幕”」ぎ、と軋む様な何かが広がった。《ブラックダイヤモンド》《ワーディング》。
十束しのぎ:「本来なら。私は貴方の信条を理解するべきなのでしょうね」
十束しのぎ:「消えゆく逸話、忘れられる神話。その再興を目指す貴方は、きっと私の望みに近いのですから」
十束しのぎ:ぽつり、と独り言のように呟く。
十束しのぎ:「ただ、一点だけ」
十束しのぎ:水杜更紗には適正があり、「淡戸淵主」を受け入れ適合する素養が合った。
十束しのぎ:それが本人に取って幸か不幸かはわからない。
十束しのぎ:いつか、選ばれたことを後悔するかもしれない。
十束しのぎ:「貴方は、ヒトより神を優先するのですね」
十束しのぎ:その判断を行う前に、水杜更紗の意識は、他者によって神に優先された。
十束しのぎ:「ならばきっと、貴方は私の敵でしょう」
"ヴァージャ":「ああ……あの巫女のことで怒っているのかい。確かに、そりゃどうしようもない相違だな」
"ヴァージャ":「彼女も、初めは僕らのやる事に協力してくれていたんだけどね」
"ヴァージャ":「どうも、勘違いをされてしまっていた」
"ヴァージャ":「僕は確かに、『君の中には神様の力が眠っている。それを引き出したい』と言ったんだが」
"ヴァージャ":「どうもあの子は『自分が神様になれる』と思っていたようだ」
十束しのぎ:「知ってて誤解を解かないのは、嘘をつくのと同じでしょう?」
十束しのぎ:空間を満たす気配は更級さんの神域。淡戸淵主の空間を塗り替える覚えのある感覚の中に。
十束しのぎ:もう一つ、覚えのある気配を感じ取る。
"ヴァージャ":「あいにく、悪党で通ってるもんでね……さて」
”プライム”:凪いだ薄闇に、静かな風が吹く。一瞬の内に十束しのぎの間合へ入り、手刀を繰り出している。
十束しのぎ:ギィン!と鋼同士が打ち合う音が響く。
十束しのぎ:片足の爪先を合わせるように手刀を受け止める。
十束しのぎ:「やっぱりいましたね、”プライム”」
”プライム”:「っ……」奇襲の一撃を撥ねつけられた反動のまま、飛び下がって間合を取り直す。
"ヴァージャ":「"プライム"、手伝ってくれるかい?……と言おうとしたんだが、声に出す前にやってくれるとはね」
”プライム”:「……声に出した後では、不意を突く意味がないから」
"ヴァージャ":「その不意打ち、失敗したけど。どうだい、勝てそう?」
”プライム”:「……気取られないように出力を抑えていただけ。問題にはならない」
”プライム”:「力で撃ち合えば、私が勝つ」じろりと十束さんを見据える。
”プライム”:「勝って、奪って、また一歩近づく。貴方の剣として、相応しいかたちへ」
”プライム”:「心配することは何もない」
シェン:(なるほど…あれが例の)
十束しのぎ:「聖剣は隠密には向いていませんよ。隠せないからこその神聖なんですから」フンス、と仁王立ちする。
十束しのぎ:「そして、確かに膂力は貴方が上でしょう。巨人に扱われるその体積、重量……ですが」
十束しのぎ:「切れ味は私が上です」
十束しのぎ:「使い手がいなくても……使い手がいなくても!手入れの時間はたっぷり取ってるんですから!」
”プライム”:「もはや聖剣でさえないくせに、聖剣を語るの?」
十束しのぎ:「……!」
十束しのぎ:「………!!!」
十束しのぎ:「語り、ますとも。たとえ今は、ただの剣だろうと」
十束しのぎ:「私だって、『そうなる』ために、この体を得たんですから」
”プライム”:「そう、単なる強がりなんだ」
十束しのぎ:「貴方だって!」
十束しのぎ:「既に剣ですらないでしょうが!」
十束しのぎ:「この、破片!!!」
”プライム”:「……!」
”プライム”:「………………」
”プライム”:「……そうやって、人の事を嗅ぎ回るのが得意なんだ」
”プライム”:「貴方に何を言われたって、関係ない。私は既に認められた」
十束しのぎ:「えぇ。貴方の使い手様が、神様のことを嗅ぎ回るのと同じぐらいに」
”プライム”:「……それは刃の役目ではないと言ってる」
”プライム”:「あなたのような、不純物だらけの生を歩んでるなまくらには」
”プライム”:「たとえ破片だけの形だって、負けることはない」
”プライム”:「前と同じにしてやる」
”プライム”:静かに、しかし確かな怒気を込めて吐き捨てる。
十束しのぎ:「鋼とは、混ぜ、折り重なることで強靭となるのです」
十束しのぎ:ス、と瞳から光が消える。
十束しのぎ:「砂塵に返してやりましょう、でくのぼう」
更級初:「…………」なんだか大分違う感じのやつが繰り広げられていた気がしないでもないが。
更級初:「……とはいえ、ここで全員取り押さえる。対象を制圧するよ、皆!」
十束しのぎ:「はい!」
草凪つばさ:「うんっ」
シェン:雨に濡れ、水を含んだ外套の留め具を外すと、するりと肩から滑り落ちる
シェン:「ええ。早々に、片を付けましょう」
淡戸淵主:──その声と同時に、壇上に座していたものが静かに動き出す。
淡戸淵主:その一歩ごとに、この空間そのものが波打ちうねる。
淡戸淵主:身を呑み込まれるかと錯覚するような物理的圧力と神威に、君達のレネゲイドが活性化する。



GM:クライマックス戦闘に入ります。
GM:まずは衝動判定です。目標値9。
草凪つばさ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[1,5,6,10]+1[1] → 11 → 成功

草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (90 → 102)
シェン:9dx+2
DoubleCross : (9DX10+2) → 7[2,2,3,4,5,5,6,7,7]+2 → 9

シェン:沈 麗暘の侵蝕率を2D10(→ 19)増加 (100 → 119)
更級初:7dx+3>=9
DoubleCross : (7DX10+3>=9) → 9[1,1,2,3,3,5,9]+3 → 12 → 成功

更級初:更級初の侵蝕率を2d10(→ 13)増加 (97 → 110)
十束しのぎ:6dx+5>=9 《ヒューマンズネイバー》+思い出の一品 衝動判定の判定ダイス+1個、達成値+1
DoubleCross : (6DX10+5>=9) → 10[3,4,5,9,10,10]+9[1,9]+5 → 24 → 成功

十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (88 → 99)
十束しのぎ:メンタリスト
GM:えーと、エンゲージが

・エンゲージ
E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:"プライム"[12]、淡戸映しA[04]、淡戸映しB[04]、淡戸映しC[04]
5m
E3:更級[09]、草凪[08]、沈[06]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:こうなります
GM:Eって書いてあるのがエンゲージのひとくくりね
更級初:了解です! 数が多い…!
GM:戦闘終了条件は、淡戸淵主、"ヴァージャ"、"プライム"を戦闘不能にすること。

GM:問題なければ1ラウンド目から入っていきます
GM:セットアップ
淡戸淵主:《灰色の庭》PCひとりの行動値を減らします
淡戸淵主:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1

淡戸淵主:シェンさんを-6
シェン:まじかよ
十束しのぎ:やば
シェン:まあいいけど…0になります
更級初:”杯の業”≪原初の黄:活性の霧≫を自身に。R中攻撃力+18、ドッジダイス-2dです。
更級初:更級初の侵蝕率を3(→ 3)増加 (110 → 113)
GM:他のエネミーはありません。
草凪つばさ:念のためシェンさんに《アクセル》だけ入れておきましょう
草凪つばさ:行動値的にはそんな嬉しくないけど、淡戸淵主まで移動できたほうが白兵的にはいいと思うので
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を1(→ 1)増加 (102 → 103)
草凪つばさ:0になってる行動値は6上昇します。
GM:ちょうど打ち消された形
シェン:ありがたい、0になったと思ったけど6になります。オラッ6!0!6!
十束しのぎ:コンボ:【我が導きは聖剣がために】《女王の降臨》《狂戦士》対象が次に行うメジャー判定のC値-1(下限6),ダイス+12個。
十束しのぎ:対象は更級さん。複数体の聖剣持ちなので
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を10(→ 10)増加 (99 → 109)
草凪つばさ:すいません!対象指定をやり直したいです。シェンさんではなく更級ちゃんに。
GM:やり直していいよ!
草凪つばさ:オラッ6!0!6!0!
十束しのぎ:尖ったインフレシンドロームみたいな数値だなぁ
シェン:ビクンビクン
更級初:滅茶苦茶バフがいっぱいくる!
GM:更級ちゃんが15になるかな
草凪つばさ:イエス

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:"プライム"[12]、淡戸映しA[04]、淡戸映しB[04]、淡戸映しC[04]
5m
E3:更級[15]、草凪[08]、沈[00]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:こうなりました
GM:ではイニシアチブへ
GM:行動値15になった更級さんから
更級初:はい!
更級初:ではまずウェポンケースより”聖剣の王者”を装備して。
更級初:マイナー。”影射すところに光あり”聖剣の王者を起動。C値を-2します。
GM:はい
更級初:メジャー。”天に於いて証するは”≪コンセントレイト:ウロボロス≫≪無形の影≫≪シャドーテンタクルス≫≪原初の赤:要の陣形≫。対象は”プライム””淡戸映しA,B
更級初:で、判定前に。
更級初:つばささんから支援貰ったしつばさちゃんのロイスをタイタス昇華してC値を下げ、これで下限値2で計算。
GM:ひえ~っ
更級初:これで、コンセ4、聖剣で2、貰った狂戦士で1、ロイスで1 合計で8下がってC値2になりまして、判定。
更級初:狂戦士分のダイスバフが12個だから…
更級初:22dx2+5 これだ。では!
DoubleCross : (22DX2+5) → 10[1,2,3,4,5,5,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,7,7,7,7,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,1,2,2,3,4,4,4,5,5,5,6,7,8,8,8,9,10]+10[2,2,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,7,8]+10[2,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,7,8,8,9,9]+10[1,1,2,3,3,3,4,4,6,6,6,8,10,10,10,10]+10[2,2,2,2,2,4,4,6,6,8,9,10,10,10]+10[1,1,3,4,4,6,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,2,4,4,5,5,5,6,7,9,10]+10[1,1,2,5,6,6,7,7,7,8,8]+10[1,1,2,4,6,8,8,9,10]+10[1,1,2,2,7,7,9]+10[4,4,6,9,9]+10[1,1,4,6,7]+10[1,2,3]+10[1,3]+10[3]+10[7]+10[5]+10[5]+10[10]+10[3]+10[7]+10[7]+10[5]+10[3]+10[8]+10[5]+10[8]+10[4]+10[7]+10[3]+10[4]+10[3]+10[3]+10[9]+10[5]+10[5]+10[4]+10[7]+10[5]+10[3]+10[4]+10[8]+10[10]+10[10]+10[6]+10[5]+10[8]+10[5]+10[6]+10[10]+10[10]+10[5]+10[7]+10[8]+10[6]+10[10]+10[10]+10[3]+1[1]+5 → 606

更級初:凄い数字出た
GM:やだ~~っ
GM:えっと……リアクションがあ……
"淡戸映し":こっちはイベイジョンでいずれも命中
”プライム”:ウオオオオ《切り払い》
草凪つばさ:悲しい
”プライム”:7dx+6
DoubleCross : (7DX10+6) → 8[1,2,4,5,6,8,8]+6 → 14

”プライム”:無理なんじゃ
草凪つばさ:悲しい切り払いだ
GM:ダメージどうぞ!
十束しのぎ:使い手の居る聖剣に叶うはずがない…
更級初:これで回避されたら目が飛び出ちゃうよ
更級初:61d10+15+18 装甲等有効。
DoubleCross : (61D10+15+18) → 307[8,2,8,8,3,9,7,8,4,8,1,1,10,3,10,6,5,4,5,7,8,10,9,3,7,2,10,7,1,5,5,5,8,3,4,6,4,2,7,2,7,5,2,1,4,2,3,5,2,1,6,3,4,7,8,5,3,6,3,3,2]+15+18 → 340

更級初:びっくりするなこの数字。
"淡戸映し":AとBは爆散!
草凪つばさ:別のゲームになった?
十束しのぎ:やばち
”プライム”:こっちも戦闘不能です そりゃそうだろ
十束しのぎ:終盤のドラクエ?
”プライム”:《魂の錬成》復活します。
更級初:そうね……では侵蝕+11入って。
更級初:更級初の侵蝕率を11(→ 11)増加 (113 → 124)
GM:では演出どうぞ

十束しのぎ:辺りが神威に包まれる。
十束しのぎ:空間を神代へと塗りつぶす、一つの世界の具現。
十束しのぎ:あるいは、剣であった頃ならば心地よくも感じるほどの濃密なそれ。
十束しのぎ:しかし、ヒトの身を授かり、更には自らの"聖"たる根源を奪われた体に、問答無用の畏怖を押し付けてくる。
十束しのぎ:「………………」
十束しのぎ:ヒトの形を模す空の十指。
十束しのぎ:両手を組み合わせるように、祈りの構えを取る。
十束しのぎ:────十束しのぎは聖剣である。
十束しのぎ:剣に宿り、使い手を導く福音である。
十束しのぎ:鋼の内に秘められ、ナビゲートを行うインテリジェンス・デバイス。
十束しのぎ:ヒトと鋼を結ぶ調律こそが、その本質。
十束しのぎ:故に。
十束しのぎ:世界を映す碧の瞳が光を失う。
十束しのぎ:「出力調整。機構解析。フィルター・オン」
十束しのぎ:ヒトと、"聖剣"を結びつける。
十束しのぎ:それは聖剣としてではなく、そこに宿る"意思"に備わった機能である。
十束しのぎ:神代に割り込むが如く、青と銀色の粒子が体を包む────"聖剣使い"に向けて。
十束しのぎ:「機能解放。『我が導きは聖剣がために』」
十束しのぎ:"聖剣使い"更級初が、その剣の出力を引き出せるように。
十束しのぎ:出力の反動から守るような鎧として、光を纏わせていく。
更級初:「、これは…」
”プライム”:「……」そのどこか神々しい輝きを、静かに見て。「以前見せた戦力が、全てではないのは。私も同じ」
”プライム”:右腕が白銀色の輝きを帯びて、捻じれる。
”プライム”:断片たる自己から、その本来の姿を再生する──"プライム"のその錬成機能は十束の指摘通り、未だ不完全だが
”プライム”:それでも、身の丈の数倍はある巨大な一振りとなる。軽々とそれを揺らしながら姿勢を沈め、彼女が支援を送った更級へと向かって踏み出そうと。
草凪つばさ:「【動くな】」
草凪つばさ:視線と拡声器は、淡戸淵主に向けたままだ。だが、草凪つばさの指令は、彼女の意志そのもので指向性が決まる。
”プライム”:「──っ」その所作が、半ばにて凍りつく。巨大化した右腕が重力に引かれ、姿勢を大きく崩す。
草凪つばさ:「――"プライム"。あなた最初につばさを見たとき、なんて言ったの?」
草凪つばさ:「『声に出した後では、不意を突く意味がないから』。そうじゃないでしょ?」
草凪つばさ:「もう一度やり直させてあげたっていいんだけど」
”プライム”:「何を、言って──」数秒のうちに戒めが解けて、立て直そうとするが。
更級初:「ありがとう、十束さん、草凪さん…大きいの、行くよ!」
更級初:細身の白剣”天の車輪”を天に掲げる。その柄尻の黒へ、螺旋を描いて影が吸われてゆく。
更級初:「第一天:ヴィロン、展開。-”父と子と聖霊の御名により、青銅の門を破り、御身の友らを地獄の闇の場所から救い出された”」停止のワーディング、そのくらい界がその停止を強め。
更級初:「第二天ラキア、開設。”また主よ、信仰によって我はこれらの聖なる神秘を告白し知り持たん”」
更級初:鍔元の車輪が外れ、横に回る。央に輝く球体を抱え。
更級初:「……第三天:シェハキム、限定接続」
更級初:「”さらに我が魂を我が闇の体、腐敗する体から引き上げ、我が天使らの9位階を見るようにしたまえ”……」目を強く強く瞑る。
更級初:果てもなく飲み干した影は、白の光となって刃となり、元の細身とは打って変わった大剣へ転じてゆく。
更級初:白から赤へ。そは、燃える太陽がそのごとく。
更級初:「”そして我が生涯において御身を見、称え、栄光を与えたまえ”」
更級初:……更級初が契約する”天の車輪”は、天体運行…特に、古いキリスト・ユダヤ教の天体論に基づく権能を振るう剣である。
更級初:とはいえ、ここは水の神が座す水の底。そこに焔が如何ほどの力を持つのか。
更級初:「…”水中の火”と呼ばれる形態神話がある。ひとつシンプルな疑問に答える為に生まれた形式だ」感情が抜け落ちた声。
更級初:それは、
更級初:「海の底、水平線のむこうへ消えた太陽が…なぜ、次の日にはその姿を取り戻すのだろう。そうした疑問に答える為の」
更級初:理論に基づいた、かみがたり。水の領域を、己のそれへ墜とすための。
更級初:「”水の中で、太陽の光はよみがえる”。夕焼けになって焼け落ちて、その海の水の中で。逆に」
更級初:--剣の焔が、赤から白へ。
更級初:ぐ、と僅かに振り被られる。それがわかるーー山が動いた、そのように。
更級初:「燃えろ」
更級初:ぞぐ、と。空気が削げるような音がした。
”プライム”:「っ、させるか──!」
”プライム”:肥大化した右腕の重さを感じさせない速度で疾る。振るわれるそれに切っ先を合わせ、熱量を抑え込もうと。
更級初:「先も話した」
更級初:「海の中で、」抑え込まれたはずの光が、
更級初:「わがほのおは、もういちど--」音が消えた。
更級初:光が塗潰す。
”プライム”:「──っ!?」
更級初:ばち、とつよくつよく結ばれていた停止の結界、星のよぞらがはじけ飛び。
更級初:もう一度、敵以外のものを復元して結び直される。
”プライム”:にわかに長い影が伸びて。それすらも焼け落ちるようにして、光の中に飲み込まれた。
更級初:「………ふ、」息を吐く。「……流石にある程度は効いたろ。降伏なら、今も受け付けてるよ」冷や汗が大量に流れている。
更級初:もう一度は振るえない。今は、二人の援護でかなり負担は軽くなっていたが…それでも、人間には過ぎた力であることに変わりない。
"淡戸映し":ぼとぼとと天の水面より零れ落ちた、水の人形は。君達へ向けて手を伸ばそうとしていたが
"淡戸映し":「────」何かを発するより早く、蒸発しかき消えた。
"ヴァージャ":「おいおい……すごいもの出てきたな、こいつは」
"ヴァージャ":「思わず見惚れてしまったが……まあ、何だ」
"ヴァージャ":「浮気性は自戒しなくては。……僕の剣が、そうなってまで言いつけを果たそうとしているなら、尚更ね」
十束しのぎ:無機質な光を宿す瞳がその光景を一つ残らず記憶していく。
十束しのぎ:「これが、使い手を持つ聖剣の力……」
更級初:「……そ、じゃあ続けよう」余裕は表面上だけだが、何とか保っている。「十束さん、まだ来るよ!」
十束しのぎ:「っ!、はい。認識いたしました」
十束しのぎ:この破壊を起こすのが聖剣の力であるならば。
十束しのぎ:それを受けたのもまた、"使い手を持つ聖剣"。その一振りだ
”プライム”:「っ……」右腕はおろか、人としての形を成していた形質が。大きく崩れ落ちている。
”プライム”:撃ち込んだ右の半身がくり抜かれたようになって。心臓に相当する部分からは、割れた刃の断片が露出している。
”プライム”:「……受けきったぞ」更級を睨んで。それだけを吐き捨てる。
更級初:「…本当しぶといなあ…」苦笑しながらその言葉を受ける。……あれで決めきれなかったのは、結構痛い。

GM:では、次のイニシアチブ。12のプライム
”プライム”:マイナー、《インフィニティウェポン》《ジャイアントウェポン》
”プライム”:メジャー、《コンセントレイト》《一閃》《さらなる波》《カスタマイズ》オート《砂の加護》《砂塵霊》で
”プライム”:1d2 対象 聖剣どっちか
DoubleCross : (1D2) → 2

”プライム”:更級さんに。
”プライム”:エンゲージして攻撃いきます。
更級初:ぎゃあ うーん、棺はまだいいかな…
更級初:どうぞ!

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:淡戸映しC[04]
5m
E3:"プライム"[12]、更級[15]、草凪[08]、沈[00]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:いまこう
”プライム”:15dx+6@7 命中
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,4,5,5,6,8,8,10]+10[1,4,10]+10[7]+4[4]+6 → 40

更級初:いやキツい!ダイスボーナスと活性の霧のマイナス相殺して、2dか ドッジ…は無理そうなので、聖剣ガードしてみましょう。
GM:OK。ではダメージ
”プライム”:5d10+32
DoubleCross : (5D10+32) → 30[10,2,3,9,6]+32 → 62

更級初:装甲8、ガード7で15点引いても47か 無理!しぬ!
十束しのぎ:ではコンボ:【勇者再動-『貴方の初める物語』】《奇跡の雫》HP10で回復。
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を6(→ 6)増加 (109 → 115)
更級初:たすかる…!hp10になって復活します
GM:では演出……の前に
”プライム”:《加速する刻》で続けて動きます
更級初:なにっ
十束しのぎ:時間停止と加速の聖剣バトル!
”プライム”:マイナー、聖剣効果解放。C-2
”プライム”:メジャー、《コンセントレイト》《一閃》《さらなる波》《カスタマイズ》《ギガノトランス》
”プライム”:対象はPC全員。
十束しのぎ:うおお。ではここでミドルで判明した力を取り戻す判定。意志判定を行います。
更級初:頑張って……!
”プライム”:くっ……やれるものならやってみろ
十束しのぎ:思い出の一品で達成値+1。
十束しのぎ:6dx+5>=14
DoubleCross : (6DX10+5>=14) → 9[1,5,5,7,8,9]+5 → 14 → 成功

十束しのぎ:ギリ!
草凪つばさ:ドラマチックだぜ!
”プライム”:グエーッ
”プライム”:では……攻撃は失敗し
”プライム”:聖剣能力は十束さんに返却されます。
十束しのぎ:おかえり
シェン:良かった良かった
GM:では演出へ。

”プライム”:青白い炎のような輝きと共に、欠け落ちた肉体が修復されていく。その不完全な肉体のまま、
”プライム”:溢れる断片をも厭わず動き出す。先の一撃を繰り出して消耗する更級を討つために。
更級初:流石に消耗を完全に隠せなかった。…とはいえ、そもそも。万全であったとしても対応しきれただろうか。
更級初:大剣は白い光を失い、赤い地肌を晒している。それを遮る壁のように構え。
”プライム”:踏み込み、僅かなテイクバックと同時に左腕が肥大化する。同時に崩れ落ちたままの右腕が、細長く地を垂れて足元を戒める。
更級初:脚元のそれを払うように一閃。…増幅した身体とはいえ、これ以上はそもそもの基本性能が不足している。
更級初:(まずい。左が当たる…)右腕を構え、頭部の損傷を抑えようとして。
十束しのぎ:右からの攻撃を切り払った直後。その反対側に桃色の光が踏み込んでいる。
”プライム”:「その焔も、私が──」水流も質量も厭わぬ速度、鎌のように軽く振るう。描く円弧は、喉を断ち切る平面の上を走り。
十束しのぎ:「お伝えしましたね、更級初様」
更級初:「十束さ、」
十束しのぎ:「私は、聖剣を振るう手助けをする存在です」
十束しのぎ:もう一振りの剣として、その平面に刃を置く。
十束しのぎ:ガィ ン!金属の擦れる音と共に、両腕で円弧を下から上に無理矢理に跳ね上げた。
十束しのぎ:それは銀と焔を刈り取ることなく、中空を薙いでいく。
”プライム”:「──! それで、防ぎきったつもりでいるなら」
”プライム”:「貴方は忘れている。私達の本領は、人の武の真似事ではなく」ぎゅるり、とその胸部が青白い輝きを放つ。
”プライム”:それは、君のよく知る聖剣の光輝と同じもの。次の瞬間には爆ぜるように燃え上がって、鋼たるその血肉を鍛ち直す。
十束しのぎ:「──剣戟の中断。打ち下ろしではなく、跳ね上げた場合。次の行動に繋げることは容易です」
十束しのぎ:本来は使い手に向けられる分析音声を発しながら対処する。
十束しのぎ:「私達の存在は、あらゆる末端に至るまで、剣によって構成されていますから」
十束しのぎ:無感動にそれを見る。剣としてヒトの体を振るう動き。見慣れた蒼白の輝き。
”プライム”:「そう──総身を以て、敵を斬り裂くこと」君の前で初めて、静かな笑みを見せる。
”プライム”:──ぞぶり、と。"プライム"の胸部から突出するように刃が現れる。血の飛沫が高々と舞い上がって、それが蒼白の焔に触れた瞬間に鋼へと作り直される。
”プライム”:ぎゅる、ぎゅるりと肉骨を軋ませながら。たちまちに天を衝くほどの威容へと変ずる。
十束しのぎ:同時。十束の胸元にも同様に青白の光。
十束しのぎ:体から引き抜くように、蒼銀の両刃の剣が形を得る。
十束しのぎ:ヒトの扱う両手剣。しかし、今はそこに聖なる輝きはない。
”プライム”:「マだ不完全なかたチ、でモ」破けた喉から声が漏れる。地を踏みしめる。それを"振り抜く"ために。「わたシ、は──っ」
十束しのぎ:奪われ、欠けたようにノイズが交じる。
”プライム”:「ッ──!」
十束しのぎ:「─────ずいぶんと」感情の消えた、無機質な声。
十束しのぎ:「辛そうですね、”プライム”」
”プライム”:刹那、違和感に動きを止め。自分の中に起きた欠落を認識する。
”プライム”:「なニ、を……」
十束しのぎ:「簡単なことです」ただ剣を振るう機構である存在が発する声、欠けた芯を埋めるようにヒトの感情が交じる。
十束しのぎ:「貴方は今、聖剣を使おうとしたのです。欠けたものを埋めるように、あっちこっちから奪って詰め込んで」
十束しのぎ:「────私の力を、聖剣を扱うものを選ぶ、私の前で」
十束しのぎ:十束しのぎは、聖剣を振るうものを導く意志を核にする。
十束しのぎ:それは、例えば『天の車輪』を振るう更級初に対してであり。
十束しのぎ:自らの力を奪った、”プライム”の剣にも及ぶ。
十束しのぎ:『使い手を選ぶ』。一番初めに発揮される聖剣としての機能。
十束しのぎ:「"未承認/Reject"」
十束しのぎ:一言を発すると共に、蒼銀の光が増す。
十束しのぎ:そして、呼応するようにプライムの"剣"から何かが奪われる。
”プライム”:……その輝きに触れた瞬間に。一つの塔とも見紛うほどの、その刀身が解け落ちる。
”プライム”:雨粒に混じって、血の匂いを帯びた白銀色の断片が、天よりぱらぱらと降り沈んでいく。
”プライム”:「か、はぁ"っ……!」
十束しのぎ:白銀に混じって、突進するようにノイズを纏う剣を振りかぶり、
十束しのぎ:「貴方に許すほど」
十束しのぎ:「私は軽くない」
”プライム”:「は、ぁ……なん、で」膝をつき、息を浅くして。
十束しのぎ:弾き飛ばすように、切れ味のないノイズの剣を叩きつける。
”プライム”:「……っ」
”プライム”:「ふざ、けるな……お前、なんかが」面を上げる。闘志は消えていない。
”プライム”:「お前なんかが、私の価値を決めるな……!」
十束しのぎ:瞳を見下ろす。碧の瞳に闘志と呼ばれる感情は混じらない。
十束しのぎ:ただ、当たり前のことをしているだけだ。

GM:次!
草凪つばさ:私かな?
GM:イニシアチブ8、つばさちゃんです
草凪つばさ:すぐに行動!《コンセントレイト:ソラリス》《絶対の恐怖》《神の御言葉》。対象は"ヴァージャ"。
GM:マイナーはなしね、どうぞ!
草凪つばさ:『トランペッターの終の機密』。妨害がなければ判定するぞ
GM:ありません、どうぞ!
草凪つばさ:9dx7+9
DoubleCross : (9DX7+9) → 10[1,1,1,2,2,4,4,10,10]+10[2,7]+4[4]+9 → 33

"ヴァージャ":《氷盾》でガードします。
草凪つばさ:なるほどガード型ね でも装甲はぶち抜くぞ
草凪つばさ:4d10+1d10+48
DoubleCross : (4D10+1D10+48) → 24[6,5,10,3]+5[5]+48 → 77

GM:いってえ~~
"ヴァージャ":生存しています。
草凪つばさ:77ダメージも与えたのに!許せないぜ
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を9(→ 9)増加 (103 → 112)
GM:演出をどうぞ~

草凪つばさ:「聖剣。遺産。伝説……」天変地異めいた聖剣の応酬を見ながら呟く。
草凪つばさ:目を閉じて、少し薄笑いを浮かべてすらいる。
草凪つばさ:「どうしてそんな力に頼らないといけないの?」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"。つばさ、あなたを先に攻撃してあげるね」
"ヴァージャ":「何故かと言われれば、そりゃ、僕が弱くて卑小からだろうね」
"ヴァージャ":「だからこそ偉大なものに惹かれるし、縋りたくなる。そこで祈る人々と同じようにね」
草凪つばさ:「怖いって思ったりしない?」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"だけじゃない……アイテムユーザーの、誰だって」
草凪つばさ:「自分を殺せる武器をもっているっていうこと」
草凪つばさ:後ろで、十束しのぎと"プライム"が激突している。その遺産の能力が喚起され、神話めいた巨大な刃を形成し、
草凪つばさ:そしてしのぎの干渉によって崩れ落ちようとしている。
草凪つばさ:微笑んで、少し首を傾げる。
草凪つばさ:「【主を斬れ】」
草凪つばさ:崩れた巨大剣の切っ先が、"ヴァージャ"を切断する。
"ヴァージャ":「な、っ──」崩れ落ちたそれが、異様な軌道で変曲した。
草凪つばさ:「意思がある剣ってすごいよね」刃の崩落の中にあって、つばさは全くの無傷だ。
"ヴァージャ":咄嗟に翳した右手が白焔と共に防壁を生成するが、骨もろともに打ち砕かれる。膝をつく。
草凪つばさ:「刃だけでも、自分の意志で斬ることができちゃうんだもん」
"ヴァージャ":「……っ、はは。そういう能力、か……」
草凪つばさ:「そうだよ。声を聞いた相手を操作する。持続時間は2.3秒から3.6秒。攻撃性能は――」
"ヴァージャ":「なるほど、勉強になったよ……僕の剣でありながら、今日までその威力を主観的に知ることはなかった」どろりとした血の塊を吐き出す。「随分と効いた」
草凪つばさ:「――敵自身の攻撃性能に依存する。わかったよね?」
草凪つばさ:「アイテムユーザーはつばさには勝てない」
"ヴァージャ":「ああ……よく分かった。種を明かしても問題にならないと考える、君の自信も」
十束しのぎ:「あっ…………」剣が、自らの意思で、自らの主を斬る。
十束しのぎ:町の捜索中、雑談の中で彼女に話した中にあった話題。
十束しのぎ:(わ、私達が一番恐れているやつ……!)
更級初:その力と、他にどんな力を見ても揺らがない精神性。非常に尊敬に値する素晴らしいものであると同時、(一番怖いな。……もし暴走とかしたら、どうするつもりなんだ上は)
シェン:(…………ははぁ…”良い”ですね、あれ)
”プライム”:「っ、あ……」その結果を眼にして、言葉を失う。
”プライム”:"プライム"が何より恐怖したのは、主人の安否ではなかった。よろめきながらも彼は立っている姿が見えた故に。
”プライム”:……もしもこれで、失望されたら。二度とあの人に必要とされなくなったら。
”プライム”:私は一体、何の為に──
草凪つばさ:「……あっちを片付けないと」拡声器を構えたまま、淡戸淵主の方を振り返る。
"ヴァージャ":「……ふ。そんな顔をするんだな、君も」血に濡れたまま、静かに笑って。
"ヴァージャ":「一つだけ言っておくけどね。僕はとても執念深い」
"ヴァージャ":「一度こうすると決めたものを、諦められた事がないのさ」
"ヴァージャ":「……僕はまだ、君の"修復"を終えていない」
草凪つばさ:「……」淡戸淵主の方に歩いていこうとするが、とん、と爪先を止める。
"ヴァージャ":「無論、ここの神も同じだ」吐き捨てて、君達に向き直る。
草凪つばさ:「じゃあ、"ヴァージャ"が勝ったらつばさと戦っても諦めなかったって自慢できるね」
草凪つばさ:「得しちゃったね」
"ヴァージャ":「つくづく威勢のいいお嬢さんだ。嫌いじゃないよ、君のこと」

GM:次!
GM:行動値7の"ヴァージャ"に移ります
"ヴァージャ":マイナー《インフィニティウェポン》から
"ヴァージャ":メジャー《コンセントレイト》《砂の刃》《サンドシャード》《ブリザードブレス》《焦熱の弾丸》《クリスタライズ》
"ヴァージャ":PC全員を対象に攻撃。
更級初:判定前に、”日落つるところに月はあり”≪時の棺≫。その判定を失敗してもらう…!
GM:ウワーッ
GM:失敗しました……
更級初:更級初の侵蝕率を10(→ 10)増加 (124 → 134)
更級初:あぶなかったぜ。
GM:演出に入ります。

"ヴァージャ":右手の甲に埋められた、白銀色の宝玉が輝く。立ち上る焔が降る雨を呑んで、空に渦を巻く。
"ヴァージャ":「──"陳鸞鳳"、"エル・ヘレネス"、"ウィンターヘイズ"、"千火燈籠"……」
"ヴァージャ":何かしらの魔剣の銘を口にするごとに、白銀色の光輝とともに、火焔の渦中にて刃が生み出される。
"ヴァージャ":「一度修復したものは、この手が記憶してるんだ。……まず一つ、試してみるとしようか」
"ヴァージャ":「君の言霊が、幾つまで支配しきれるか」
"ヴァージャ":浮かぶ数は二十を超えて、鋼に仄かに宿す熱は鍛造の残り火。それが一斉に放ち、地上の君達へと振り抜かれる──弾丸のようにただまっすぐ撃ち出される訳ではない。
"ヴァージャ":そこには意があり、太刀筋があり、殺意を乗せた技である。レネゲイドコントロールによる、肉体を媒介しない剣術。
草凪つばさ:「……すごいね。つばさとまだ戦いたいって思えるの?」
草凪つばさ:「……」確かに、多量の意志で飽和攻撃を仕掛ける――という手は、草凪つばさにとっては天敵ではある。
草凪つばさ:(そういう時は、先に使い手のほうを倒す……って教わったけど)
草凪つばさ:(……死んじゃったらやだな)
草凪つばさ:(でも、服がだめになるのもいや……)ある程度の……何十回程度の斬撃を受けることは考える。
草凪つばさ:つばさ自身に、直接的な防御能力は全く無いと言ってもいいからだ。
更級初:そんなあなたの前に、白い飾り布が翻った。
更級初:「第一天:ヴィロン、展開。--”主は天を紗幕のように広げ、天幕のように張り。その上に御座を置かれる”…!」
草凪つばさ:「!」
更級初:ぎしりと、再度星の夜空が開かれる。
更級初:どんな剣であろうとも、その刃が、その力が触れなければ切ることは出来ない。
更級初:それは星空が、一晩掛けてようやく動き切るように。二十を超える輝く剣を縫い留める。
更級初:「……もう。そうやってるのもいいですけど、一人で戦ってるんじゃないんですからね」
草凪つばさ:「……」空をじっと見つめていたが、やがて口を開く。
草凪つばさ:「…………ごめんね」
更級初:剣の周囲の空間、空気。それら、レネゲイドを纏っていないただの尋常のものが、鍛え上げられた名剣魔剣を留めた。
"ヴァージャ":薄暗い空の水面を、真なる常闇の星空が覆う。生み出された魔剣の雨は、役目も果たせぬままかき消えていく。
"ヴァージャ":「参ったな……さっきのを撃った直後だってのに、まだそんな力が残ってるのかい」
"ヴァージャ":「こっちだって、切る札を惜しんでるつもりはないんだけどね」
草凪つばさ:「"プロタヒリティス"。本当はさっきの聖剣を見たとき、言っておかなきゃいけなかったのに」
草凪つばさ:「とてもきれい」
草凪つばさ:微笑みではない、真剣な顔で言う。
更級初:「…」息が荒い。消耗がないわけではない--二度目は、もうこれもできない。
更級初:「ええ、そうでしょう?これが、わたしのかれ。”天の車輪”の世界」
更級初:「わたしが、いのちとたましいを預けるに足ると見込んだものです」
十束しのぎ:「警告。更級初様、短期間での行使は貴方への負担が──」
十束しのぎ:聖剣のナビゲーターとして、警告を紡ぐ口が閉じる。十束しのぎの義務と本能の間で、その処理がスタックする
更級初:十束さんへ、人差し指を唇に当てて笑う。
十束しのぎ:だって、きっとその行動は、いつか見惚れた彼女の背中と同じ姿だったのです。
十束しのぎ:「…………もう」
十束しのぎ:拗ねたようにそれだけ言う。
更級初:ほんの5秒にも満たない星空が、消えるまでそうしていた。

GM:次のイニシアチブ
GM:十束しのぎの行動
十束しのぎ:では手番
十束しのぎ:マイナーなし、メジャーコンボ:【自己保全-『我は聖剣の護り手である』】《C:ソラリス》《アドレナリン》
十束しのぎ:プライムに白兵攻撃
GM:どうぞ!
十束しのぎ:9dx7+1
DoubleCross : (9DX7+1) → 10[3,3,6,8,8,8,9,9,10]+10[4,6,7,7,8,8]+10[4,6,8,9]+10[3,7]+3[3]+1 → 44

十束しのぎ:オラッ リアクションどうぞ
”プライム”:回しやがってよ~~ 《切り払い》!
”プライム”:7dx+6>=44
DoubleCross : (7DX10+6>=44) → 9[1,2,4,5,6,7,9]+6 → 15 → 失敗

”プライム”:無理!
十束しのぎ:ダメージ!
十束しのぎ:5d10+15+1 装甲有効
DoubleCross : (5D10+15+1) → 26[10,2,7,1,6]+15+1 → 42

十束しのぎ:どうだ!
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を5(→ 5)増加 (115 → 120)
”プライム”: 装甲込で……くそ、落ちます。復活もなし

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:淡戸映しC[04]
5m
E3:更級[15]、草凪[08]、沈[00]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:こうなりました
十束しのぎ:やったね。
十束しのぎ:では演出。
GM:どうぞ~

十束しのぎ:「"プライム"。貴方が見限られ、折れるようでしたら追撃はしないつもりでしたが」
十束しのぎ:「……どうやら、そうも行かないようですね」
”プライム”:「……下衆な期待だ」
”プライム”:「私は、私であることを全うする」
十束しのぎ:「道理です」
”プライム”:折れた右腕を広げる。甲高い軋音と共に、散乱する破片が再構築されていく。
十束しのぎ:「使い手が剣を手放さないのならば、自らで折れることは許されない」
十束しのぎ:手にした直剣のノイズが収まっていく。
十束しのぎ:光の輪郭を固めるように、黄金色の光は蒼と銀の鋼へと変換される。
十束しのぎ:破邪の力を宿す聖なる剣を、まっすぐに構える
十束しのぎ:「だから」
十束しのぎ:「私が折る」
十束しのぎ:瞳から光が消えて、四角いウィンドウだけが網膜に流れていく。
”プライム”:「こちらの台詞だ」
十束しのぎ:「では、実力で示しましょう」
十束しのぎ:ただ剣を振るう機構として最適化される体と動き。プログラムに従ってコマンドを実行。
”プライム”:巨剣を横に傾け、膝を折り構えを取る。光のない碧眼が、視線に応じる。
十束しのぎ:大上段に剣を振りかぶり、頂点に止め
十束しのぎ:ド
十束しのぎ:   ンッ!
十束しのぎ:単純な膂力と力の放出によって地を踏切り、爆発の威力で突っ込んでいく
十束しのぎ:聖剣の担い手としてブーストされた踏み込み。それが彼我の距離をゼロに近づけて
十束しのぎ:銀色の残像だけを残した速度の切り下ろしが、まっすぐに"プライム"の正中線へと叩き落される
”プライム”:呼応して起こる、静から動への加速。瓦礫と雨粒が弾け飛び、何もない空が生まれ
”プライム”:一文字に払った刃が重なる。衝突と共に光輝が爆ぜ、そして
”プライム”:ピ  シッ
”プライム”:「ぁ────」
”プライム”:翳した刃もろとも、少女のかたちをした影が唐竹に割れた。
十束しのぎ:「───はっ」
”プライム”:人のかたちをした擬態が解けた、その後には
十束しのぎ:振り抜いた勢いのまま縦に跳躍、一度回転して、地に降り立つ。
”プライム”:刃とも呼べない、鋼の断片が。幾つもの色の金属を接ぎ合わせた姿を晒して、ただ転がっている。
十束しのぎ:軌道に髪をなびかせて振り返る。
十束しのぎ:「それが貴方の正体ですか、"プライム"」
十束しのぎ:今しがた振るわれた『形』と、目の前の破片をつなぎ合わせて、それが本体に比べて如何に少ない箇所であるかを推測する。
十束しのぎ:「…………よくもまぁ、そんな損壊率で」
”プライム”:「……見る、な……く、そ」ノイズのような音声が返ってくる。
十束しのぎ:呆れと、少しの称賛の混じったため息を付きながらしゃがみ込む。
十束しのぎ:「そんなわけにも行きませんよ」
十束しのぎ:取り出したハンカチの上に、ばらまかれた鋼を集めていく。
十束しのぎ:「使い手が居る聖剣は、例え砕かれようと再生するものですが」
十束しのぎ:「どうせ、時間かかるでしょう?この戦闘の間には間に合わないでしょうし」
十束しのぎ:「戦闘が終わるまで、じっとしていなさい」
”プライム”:「っ……やはり、お前は」
”プライム”:「剣としては、不純だ……」
”プライム”:そう言い捨てたきり、返答はなくなる。
十束しのぎ:「………………」ぐわ、と何かを言い返そうとして。
十束しのぎ:「……ふん」
十束しのぎ:「自分のこと棚に上げて、よく言う」
十束しのぎ:剣として完璧を求めて、主を傷つけてあんな顔するんですから。
十束しのぎ:どう見ても、同類でしょうよ。

GM:イニシアチブ4、淡戸映しの手番
"淡戸映し":マイナー《オリジン:ヒューマン》から
"淡戸映し":メジャー、《鮮血の鎖》《ハザードコール》。対象は……
"淡戸映し":1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

"淡戸映し":十束さんに
十束しのぎ:ぎゃー!
"淡戸映し":当たると侵蝕+6、次の行動のC+1です。
"淡戸映し":9dx+10
DoubleCross : (9DX10+10) → 9[1,4,5,5,8,8,9,9,9]+10 → 19

十束しのぎ:くそー防御の意味がない。回避します
十束しのぎ:4dx+1>=19
DoubleCross : (4DX10+1>=19) → 10[3,7,8,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

十束しのぎ:えーっ
GM:おしい
十束しのぎ:おしい。
GM:では、侵蝕を増やしつつ次の判定の時Cが1ふえることを覚えておいてください
十束しのぎ:侵蝕をあげます。
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を6(→ 6)増加 (120 → 126)
十束しのぎ:覚えました
GM:OK。では演出

"淡戸映し":「あなたの、あいたいひとを……」雨の中、どこからともなく産まれ出たそれが十束しのぎに群がる。
"淡戸映し":流体の触手を伸ばし、血管へと突き刺す。
"淡戸映し":「ひつようなものを、おしえて。みせて……」
"淡戸映し":肉体的な損傷は僅かだが──記憶を、覗き見られている。意識を撹拌されるような不快感が襲う。
十束しのぎ:「あっ……!?」
"淡戸映し":「わたしたちが、それをみたしてあげる」
"淡戸映し":「わたしたちが、それになる」
十束しのぎ:体全ては鋼であり、しかしヒトを模す以上そこに血は巡る。
十束しのぎ:ヒトとして過ごした4年と、剣として流れた数千年の中で積み重ねた意識が混ざり合う。
十束しのぎ:剣としての本能を満たす、自らの使い手。
十束しのぎ:姿も知らず、ただ夢想の中で作り上げた理想の姿が次々と形作られては泡のように消えていく。
十束しのぎ:何も知らぬ誰か、運命に導かれた誰か、世捨て人のような誰か、部下を率いる誰か、君臨する誰か。
十束しのぎ:明確な形がないからこそ、終わりなく記憶が探られていく。
十束しのぎ:「う、うる、うるさ、うるさい……!」
十束しのぎ:「ひつようなものが、分かってたら!」
十束しのぎ:「苦労してません!」
十束しのぎ:まとわりつく流体の触手を振り切るように、両手を振り回して距離を取る。
十束しのぎ:ゼェハァと肩で息をしつつ
十束しのぎ:「よくも……」
十束しのぎ:「こんなはずかしめを……!」

GM:では、イニシアチブ0。PC手番優先でシェンさんから。
シェン:押忍!
シェン:マイナーで戦闘移動、淡戸映しにエンゲージ
シェン:メジャーで《C:ノイマン》《コントロールソート》《アンプリフィケイション》対象は勿論淡戸映しC
シェン:何もなければ判定します
GM:ないです。どうぞ~
シェン:9dx7+25
DoubleCross : (9DX7+25) → 10[2,4,5,5,9,9,10,10,10]+10[1,6,7,7,9]+10[2,7,8]+6[4,6]+25 → 61

"淡戸映し":イベイジョンが62もあるわけないだろ!命中です
シェン:ではダメージ!
シェン:オートで《フェイタルヒット》
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を4(→ 4)増加 (119 → 123)
GM:殺意!
シェン:では改めて
シェン:7d10+6d10+19
DoubleCross : (7D10+6D10+19) → 47[10,7,4,10,4,7,5]+31[1,10,1,10,7,2]+19 → 97

シェン:諸々有効です
"淡戸映し":余裕で爆散!
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を8(→ 8)増加 (123 → 131)

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:沈[00]
5m
E3:更級[15]、草凪[08]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:こうなりました
GM:演出どうぞ~

シェン:ネコ科の動物じみた、しなやかな肉付きを感じさせる手足
シェン:身体に張り付くように生地が薄く、袖の無い黒の中華服は、風雨に晒され続けた岩肌じみて”無駄”の削ぎ落された肢体を際立たせる。
シェン:腕、ではなく肩全体から力を抜くように、身体の"芯"を消し去り、両腕をだらりと下げる。
シェン:上半身を左右に2回ほど捻ると、鞭のようにしなる両腕が円を描き、シェンの身体に巻きついて乾いた音を立てた。
シェン:そのまま、淡戸映しの横を素通りするように歩を進める
シェン:「ごめんなさい、ちょっと通りますね。」
"淡戸映し":一瞬、反応が遅れてから
"淡戸映し":「あ、なたは……」追いすがるようにして、無数の手が伸びる。
シェン:その手を、水を掴むかのように片手で受ける。
シェン:”止める”のではなく、相手の勢いに任せながら自らの腕を内側に折り畳む”流す”動き。
シェン:それと同時、受けた手と同じ方の足を軸として身を翻す。
シェン:背中を合わせるようにして、身体は淡戸映しの側面へ
シェン:──それはさながら、風を受けて回る風車
シェン:受けた攻撃を起点とし、力を伝播させ、回転動作と共に弧を描いたもう一方の手を
"淡戸映し":花弁のように開いて肉の内に潜り込もうとした、その触手の先端がするりと流されて。
シェン:死角から、がら空きの流体へと叩きつける。
シェン:彈”横打ち”
シェン:         ───衝撃波を伴う炸裂音と共に、水温が僅かに上昇して
シェン:何事も無かったかのように、再び歩みを進める。
"淡戸映し":人の形を持たずとも、動けば重心の移動は起きるし、すかされれば姿勢は崩れる。
"淡戸映し":開かれた間隙を撃ち抜かれ、声もなく霧散する。
シェン:「───うん、やっぱりいい感じですね。」
シェン:草凪つばさの口撃から着想を得た、受けと攻めを一つの呼吸の中で繋げる回転動作。
シェン:名は
シェン:「”蟠”とでも呼びましょうか」
シェン:たった今、そう決まった。

GM:イニシアチブ0。淡戸淵主の手番
淡戸淵主:まずイニシアチブで「さらなる絶望」を使用。
淡戸淵主:自分と同エンゲージに淡戸映しDを出現させます。

E1:淡戸淵主[00]、淡戸映しD[04]
5m
E2:沈[00]
5m
E3:更級[15]、草凪[08]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

淡戸淵主:改めてメインプロセス。マイナー、《オリジン:レジェンド》
淡戸淵主:メジャー:《黒の鉄槌》《魔王の理》《雨粒の矢》《シングインザレイン》
淡戸淵主:PC全員を攻撃します。
淡戸淵主:9dx+20@10 命中
DoubleCross : (9DX10+20) → 10[1,2,4,6,6,7,8,9,10]+2[2]+20 → 32

シェン:ワンチャンドッジ
GM:リアクションどうぞ~
シェン:5dx-2
DoubleCross : (5DX10-2) → 9[1,1,5,7,9]-2 → 7

更級初:いやつら ドッジはかなり無理めだけどガードしても…うーん。ドッジしてみるか・・
シェン:無理
更級初:5dx>=32
DoubleCross : (5DX10>=32) → 7[3,4,5,6,7] → 7 → 失敗

更級初:うん無理。
十束しのぎ:うーん。回避は無理そうだしガードしてみよ
草凪つばさ:回避はギリギリダイスを振れる程度だけど、ガードはなおさらノーチャンス
草凪つばさ:回避します
草凪つばさ:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 5[5]+1 → 6

淡戸淵主:ではダメージ
淡戸淵主:4d10+48 装甲無視。
DoubleCross : (4D10+48) → 20[6,1,7,6]+48 → 68

草凪つばさ:せっかくの着ぐるみが!
シェン:死ぬ!のでしのぎちゃんのロイスを昇華してHP11で復活
十束しのぎ:ボディアーマーが!
GM:あっ 別に装甲無視じゃないわ
GM:失礼しました
GM:GMが脳をサイレンに侵されていただけ
草凪つばさ:どっちにしろ死ぬので”リフォージャー”のロイスを切って復活。
十束しのぎ:プライムのロイスを昇華してHP11!
更級初:火力高すぎ 死ぬので6:沈 麗暘(シェン リィヤン) 〇感服/不安のロイスとタイタス昇華してhp11で復活です。
十束しのぎ:十束しのぎのHPを14(→ 14)減少 (25 → 11)
草凪つばさ:HPは11になりました
GM:では、ついでに淡戸映しの手番もやってから演出いきましょう
"淡戸映し":さっきと同じく、マイナー《オリジン:ヒューマン》から《鮮血の鎖》《ハザードコール》
"淡戸映し":1d4
DoubleCross : (1D4) → 4

"淡戸映し":つばさちゃんに
草凪つばさ:やーん!
"淡戸映し":9dx+10
DoubleCross : (9DX10+10) → 10[1,2,2,2,7,7,7,10,10]+7[7,7]+10 → 27

"淡戸映し":侵蝕+6と次のC+1!
草凪つばさ:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 7[7]+1 → 8

草凪つばさ:当たります
GM:では演出入ります
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を6(→ 6)増加 (112 → 118)

淡戸淵主:ざっ ざあっ ざあぁ────
淡戸淵主:予兆のようにして、空の水面に大きく穴が開いて
淡戸淵主:ほのかな明かりと共に、降り注ぐ雨が強まる。
淡戸淵主:ずるり、と地を這うように動く巨体が。のたうち、大きく身を起こして。
淡戸淵主:墜落、とでも呼ぶべき一歩。強まる雨音さえ吹き飛ばすほどの、大きな地響きが起きる。
淡戸淵主:淡戸淵主──冥府たるみなそこの主は、水場にあるたましいを
淡戸淵主:あるいは地上へと氾濫させ、あるいは深くへと引きずり込む。
淡戸淵主:「それら」が同時に行われる。君達を取り巻く空間そのものが、激しく波打つ。そこにあるものを磨り潰すように動く。
更級初:「……ッ」影を薄く引き伸ばし、身に纏う。影とは外に在るたましいであるとされる迷信がある。それによる身代わり。
更級初:あっさりと剥ぎ取られ、ごっそりと血を抜かれたときのような倦怠感が身体を襲った。倒れないように脚に力を入れ直す。
草凪つばさ:「んぐっ、う」不意打ち。大規模攻撃。不可知能力。レネゲイド戦闘のノウハウをいくら蓄積しても、それらを対処しきることは非現実的だ。
草凪つばさ:細い腕が空間のねじれに巻き込まれて、肩から折れる。
シェン:磨り潰された肉体を一瞥すると、大人しく足を止めて回復を待つ。
十束しのぎ:「うわ、わ!?」
十束しのぎ:天地を撹拌されるまま、一時的にヒトの体の構造を見失う。
草凪つばさ:「……っふ、ひどいな……服がちぎれちゃうかと思った……」
草凪つばさ:故に草凪つばさの設計は『耐える』ことしかない。基本であるリザレクト能力によって、自分が攻撃を当てるまでは耐える。
"淡戸映し":目眩のするような氾濫の中、新たなものが産み落とされている。
"淡戸映し":足元より伸び出た流体の腕が、草凪の足首を掴んで。
"淡戸映し":「ねえ、あなたは……なにがほしいの」
"淡戸映し":雨音の中、静かな声が異様なほどによく通る。「ねえ」
"淡戸映し":「わたしたちが、それを埋めてあげる」
草凪つばさ:「……埋めてあげる、って」
草凪つばさ:「くすっ……あなた、そんなにえらいの?つばさを見た感想ってそれだけ?」
"淡戸映し":思考を探りながら、かたちが揺らめく。君の意識の中から、何かを吸い上げようとして。
草凪つばさ:纏わりつかれ、意識が混濁しつつあることが分かる。
草凪つばさ:「……」息を吸い込む。
草凪つばさ:「【正気になれ】」
草凪つばさ:たった数秒の持続時間しかない。気休め程度の指令だが、自分自身に作用させる場合はそれ以上の効果がある――
草凪つばさ:「……ん!」
草凪つばさ:振りほどく。「……ひっ……どい!」
草凪つばさ:「服の中まで入ってる!ねえ、失礼じゃないの?」
"淡戸映し":「────」その水面が、にわかに凍りついて動きを止め。再び襲撃の機を狙うように、溶けるようにしてどこかへかき消える。

GM:クリンナップ。
GM:エネミーはありません
GM:みんなもなさそうなので2ラウンド目へ。
シェン:行動値が元に戻るぐらいかな
GM:あ、そうですね デバフやバフが消えます



GM:ラウンド2

E1:淡戸淵主[00]、淡戸映しD[04]
5m
E2:沈[06]
5m
E3:更級[09]、草凪[08]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

GM:こうかな
GM:ではセットアップから
"淡戸映し":あ、こいつはまた《灰色の庭》やります
"淡戸映し":1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

"淡戸映し":しのぎちゃんを-6
草凪つばさ:しのぎちゃんならまあいっか
十束しのぎ:ギューン。
十束しのぎ:はい……台座に刺さります
更級初:しのぎちゃーんっ
シェン:フィギュアアーツ 十束しのぎ
草凪つばさ:つばさは《アクセル》をかけるよ!
草凪つばさ:いや、待った!!考えさせて
草凪つばさ:シェンさんにかけるつもりだったけど
更級初:”杯の業”≪原初の黄:活性の霧≫を自分に掛けますー。攻撃力+18、ドッジダイス-2d
更級初:更級初の侵蝕率を3(→ 3)増加 (134 → 137)
草凪つばさ:そうなるとシェンさんは更級ちゃんの攻撃の前に動かなければならないのか
十束しのぎ:あっほんとだ
更級初:あーっなるほど 見落としていた
草凪つばさ:どっちにしろ淡戸淵主を攻撃するとしたら同じかもしれないけど
草凪つばさ:ただ、複数体攻撃の結果を見てから動ける方がいい
草凪つばさ:ヴァージャが生き残った場合は私が仕留めればいいだけなので
シェン:となるとやっぱり更級さんに真っ先に動いてもらった方がいいな…
草凪つばさ:シェンさんにはかけない方針でいきたいですね。
十束しのぎ:そうですね。今の並びがよさげ
草凪つばさ:更級ちゃんはもとから行動値一番最初なので
草凪つばさ:なのでセットアップの《アクセル》は使いません。
シェン:うす、理解
十束しのぎ:コンボ:【我が導きは聖剣がために】《女王の降臨》《狂戦士》対象が次に行うメジャー判定のC値-1(下限6),ダイス+12個。
十束しのぎ:こちら対象は更級さんに。
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を10(→ 10)増加 (126 → 136)
更級初:成程了解 狂戦士ありがとう…!
十束しのぎ:この布陣で行くぜ
草凪つばさ:本当に更級ちゃんが頼り
GM:ではOKかな イニシアチブへ

GM:行動値9が最速。更級さんからどうぞ
更級初:了解です。ではマイナーはなしで、メジャーに。
更級初:”天に於いて証するは”≪コンセントレイト:ウロボロス≫≪無形の影≫≪シャドーテンタクルス≫≪原初の赤:要の陣形≫。対象はヴァージャ、淡戸淵主、淡戸映しD。
GM:主2回いってる!
GM:映しDね
更級初:間違えた
草凪つばさ:映しD、ディレクターさんみたい
更級初:訂正!では。
GM:さっきからやけにえっちな映像が撮れるとおもったらそういうことだったんだ(?)
GM:妨害等ないです 命中どうぞー
更級初:ダイスが基本7、DB4,狂戦士で+10で21個!C値も狂戦士バフで6に。行きます。
更級初:21dx6+5 
DoubleCross : (21DX6+5) → 10[1,1,1,2,2,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,1,2,2,2,2,4,4,4,6,8,9]+10[2,4,10]+1[1]+5 → 36

更級初:ひ、ひどい もうちょっと回って…
GM:えーとリアクションが
"淡戸映し":こっちはイベイジョンで命中
淡戸淵主:こちらはリアクションなし。
"ヴァージャ":《氷盾》ガードします
更級初:うう 当たってよかった 行きます
更級初:4d10+15+18 装甲等有効です。
DoubleCross : (4D10+15+18) → 20[1,10,5,4]+15+18 → 53

GM:ご、53か~~
更級初:うーん平均 53点装甲有効です!
"淡戸映し":まず爆散して
"ヴァージャ":こっちはまだ生存
淡戸淵主:こっちも生存
草凪つばさ:ヴァージャ硬いな~~
更級初:ううーん バフ貰ってこれか 後は任せます…!

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:沈[06]
5m
E3:更級[09]、草凪[08]、十束[05]
5m
E4:"ヴァージャ"[07]

更級初:更級初の侵蝕率を11(→ 11)増加 (137 → 148)
GM:こうなりました
GM:演出どうぞ~

十束しのぎ:「う、ぐぐぐぐぐ!」
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》。振り回される奔流の中で、一時的にヒトの体を解除する。
十束しのぎ:代わりに現れるのは、四肢を持たぬ直剣。上下のわからぬ中でも、本来の体を自覚する。
十束しのぎ:「これ、なら!」
十束しのぎ:誰も握っていない剣がひとりでに動き、回転しながら飛ぶ。
十束しのぎ:ザンッ、と上下を決めるように、地面に対して突き立つ。
十束しのぎ:その数秒。自らの支配下における空間のみを、周りの振動を打ち消して相殺する。
十束しのぎ:突き立つ位置は、更級初の眼前。
十束しのぎ:情報の奔流の中で、ただ数秒の『剣を振るう時間』が整えられる
十束しのぎ:「今のうちに……お願いします、初様!」
更級初:「…了解、ありがとう!」白い長剣を再度構える。柄元の球が再度外れ、赤い焔のすがたを。
更級初:「”天は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す”」ぐ、と影が刃にそそがれる。
更級初:「”昼は昼に語り伝え、夜は夜に知識を送る”……はっ、」空間を支配するあなたには、よくよく認識できたかもしれない。
更級初:「”話すことも、語ることもなく。声は聞こえなくても”--”その響きは全地に、その言葉は世界の果てに向かう”!」先のような、膨大な出力が隠していない、更級初という少女の才が。
更級初:「第二天ラキア、開設…!」刃が燃える。焔が三つ閃き、焼き焦がす。
更級初:「…はぁっ、カンバン、だけど…どうかな…」
更級初:力の流れに無駄が多い。レネゲイドのそれだけでなく、変換した先の力の扱いも、元の剣士としても。
更級初:あなたの本能として、選ぶ対象とはならないくらいに、目の前の少女にはそうした才に欠けていることが。
淡戸淵主:……降りしきる雨が、にわかに弱まる。熱がその肉を削り取って、巨影がよろめいて。
"ヴァージャ":「っ、うちの神様も大概だけどね──その子らも一体、どうなってんだ」
"ヴァージャ":いくつかの白銀の盾と腕甲が、溶け落ちてガシャガシャと音を立てて地に散らばる。焼け焦げた空気の中で、浅い息をする。
十束しのぎ:「────」ヒトの知覚器官ではなく、聖剣としての本能でその出力を感じ取る。
更級初:「……、”映し”のだけか…落とせたの。ごめん、後お願い…!」汗が顎の先、胸や腹からとめどなく流れている。
淡戸淵主:少し間があって、空間が締め付ける動きが弱まる。それと同時、僅かに開いた巨体の空洞
淡戸淵主:僅かな時間、その奥に巫女服の少女が横たわる姿が見えた。

GM:イニシアチブ8、草凪さんの手番!
草凪つばさ:エンゲージは動きません。《コンセントレイト:ソラリス》《絶対の恐怖》《神の御言葉》で"ヴァージャ"を攻撃。
草凪つばさ:マイナーで解除できそうなのって何かあったかな
草凪つばさ:C値は+1されたままですが、判定直前に真莉ちゃんのNPCカードを使いたいと思います
GM:鎖くんはマイナー解除できないね
聖沢真莉:了解!ダイス4個ふやしてね
草凪つばさ:13dx8+9
DoubleCross : (13DX8+9) → 10[1,1,2,3,5,5,6,6,7,7,9,9,10]+10[3,4,10]+1[1]+9 → 30

草凪つばさ:バステ食らってるにしては悪くない
"ヴァージャ":当たったら死ぬので……賢者の石を使用。ドッジします
草凪つばさ:やっやめるんだ
"ヴァージャ":7dx@8+3>=30
DoubleCross : (7DX8+3>=30) → 10[1,1,5,7,7,8,9]+10[7,9]+4[4]+3 → 27 → 失敗

"ヴァージャ":くっ
草凪つばさ:あぶね~~~!!!
草凪つばさ:ダメージを出します。
草凪つばさ:4d10+1d10+48
DoubleCross : (4D10+1D10+48) → 22[8,3,4,7]+3[3]+48 → 73

GM:ウギャーッ
"ヴァージャ":そのダメージは倒れます! 復活もないよ
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を9(→ 9)増加 (118 → 127)

E1:淡戸淵主[00]
5m
E2:沈[06]
5m
E3:更級[09]、草凪[08]、十束[05]

GM:こうなりました
GM:演出どうぞ~

草凪つばさ:「……"ヴァージャ"。つばさ、親切の気持ちでいってあげるんだけど」
草凪つばさ:「休んでたほうがいいよ。侵蝕率もぎりぎりなんじゃない?」
草凪つばさ:淡戸淵主への攻撃に向かおうとしていたが、足を止めて言う。
"ヴァージャ":「……ふ。そりゃありがたいお気遣いだが」
"ヴァージャ":「君が思ってるほど、俺の目には勝機がないようには見えないのさ。それに……」ちらりと十束さんの方を見て。
"ヴァージャ":「うちのお宝、そっちの子に取られたままだしね」
草凪つばさ:「だからだよ」
草凪つばさ:「"ヴァージャ"が死んじゃったりジャームになっちゃったら、"プライム"はどうなるの?」
草凪つばさ:「つばさ、"ヴァージャ"のことはそんなに嫌いじゃないから、わざわざ教えてあげてるの」
"ヴァージャ":「とことん強いな、君は」
草凪つばさ:「……」唇に人差し指を当てる。
"ヴァージャ":「自分の身の心配なんて、一つもしていない」
"ヴァージャ":汗をかいたまま薄く笑って、右手をかざす。
草凪つばさ:「"ヴァージャ"は弱い?たとえば人の頭蓋骨とか、素手で砕けるって思う?」
"ヴァージャ":「そうだと言ったら、どうするんだい。僕に自殺させるのか?」
草凪つばさ:「逆だよ」
草凪つばさ:「できないっていってほしいな」
草凪つばさ:「死なせないですむから」
草凪つばさ:拡声器を構える。
草凪つばさ:「どっち?」
"ヴァージャ":「悪いけど……そんな"ご慈悲"を素直に受け入れられないから、悪党っていうのさ。僕のような連中は」
"ヴァージャ":「だから。『試してみなよ』、と答えておこう」
草凪つばさ:「【顎を強く打て】」
草凪つばさ:"ヴァージャ"自身の拳が、全力で自分自身の顎を打ち抜く。
"ヴァージャ":「ぐっ……!」強かに打ち上げられながら、かろうじて意識を繋ぎ止める。同時、右手が輝いて
草凪つばさ:「……くすっ。忘れてた。頭を狙わなくてもよかったんだった」
草凪つばさ:「あごの方が気絶しやすいんだって。なんでだろうね?」攻撃の兆しは見ているが、回避の必要がないことも知っている。
"ヴァージャ":草凪さんの周囲に焔が渦を巻く。刃の群を錬成すること同時に二十、対処不能な数と角度から放たれるよう仕掛けて──その余裕に、違和感を抱いたが。
"ヴァージャ":……その右腕が、不意に断ち切られる。宝珠を埋めた手の甲が、だらりと垂れ下がって地に落ちる。
"ヴァージャ":「な、にが……」
"ヴァージャ":攻撃の主を探そうとするが、その影を見つけるよりも早く失血によって意識を失う。
聖沢真莉:「……殺したく、なかったんだよね?」
草凪つばさ:「真莉ちゃん。よかった」
聖沢真莉:黒い血に全身を汚した少女が、ナイフを手に立っている。
草凪つばさ:「お手柄だね」
聖沢真莉:「……。もしかして、私に取らせてくれた?」
聖沢真莉:自分に自信を持ってほしいと言っていた。この少女ならあるいは、死地であってもそういう「優しさ」を見せかねないと思って。
草凪つばさ:「真莉ちゃんはもっと成功して、もっとえらくなったほうがいいでしょ?」
草凪つばさ:「そうしたら、本当のお母さんだってさがせるんだから」
聖沢真莉:「ほんとに……強いなあ」眩しいものを見るような目で、君を見て。
聖沢真莉:「……頑張るよ。つばさちゃんが、信じてよかったって思えるように」
草凪つばさ:「よかったって思うために信じるわけじゃないよ」
草凪つばさ:「つばさのこと、きれいだって思う?」
聖沢真莉:「それは、私が」
聖沢真莉:「私が、よかったって思ってほしいの」
聖沢真莉:その言葉と共に、刃先が掌を切りつける。
聖沢真莉:「……綺麗だよ。私が知ってる女の子の中で、いちばん」
草凪つばさ:「ありがとう」微笑む。
聖沢真莉:微かにこちらも微笑みを返しながら。
聖沢真莉:どろり、と溢れ出る黒い血に濡れたその身体が、目にする人の意識から消えていく。

GM:では、イニシアチブ6。シェンさんの手番です
シェン:うす!
シェン:マイナーで戦闘移動、淡戸淵主にエンゲージ

E1:淡戸淵主[00]、沈[06]
10,
E2:更級[09]、草凪[08]、十束[05

GM:こうなりまし
シェン:メジャーで《C:ノイマン》《コントロールソート》《アンプリフィケイション》対象は淡戸淵主
GM:命中どうぞ~
シェン:10dx7+25
DoubleCross : (10DX7+25) → 10[1,1,3,4,5,5,8,8,9,10]+10[6,7,7,10]+3[2,2,3]+25 → 48

シェン:回らなかった
GM:リアクションありません。ダメージをどうぞ
シェン:ダメージ前、オートで《フェイタルヒット》
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を4(→ 4)増加 (131 → 135)
シェン:5d10+6d10+19
DoubleCross : (5D10+6D10+19) → 32[7,8,6,5,6]+27[2,1,4,1,9,10]+19 → 78

シェン:諸々有効です
GM:いったいが……
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を8(→ 8)増加 (135 → 143)
淡戸淵主:しています 生存を
シェン:しぶといな…!
GM:2発目だから……
GM:演出どうぞ

シェン:”ヴァージャ”が倒れた事を確認して
シェン:「……あらあら、あれでは手を貸していただく事が出来ませんね。」
シェン:「少し確認したい事があったのですが…」先ほどわずかに開いた隙間から見えた、水杜の姿を思い浮かべて
シェン:「まぁいいでしょう」
シェン:淡戸淵主に向けて歩を進め
シェン:僅かに距離を離した所で止まる
シェン:「どうも、こんにちは。初めまして。単刀直入に伺いますが」
シェン:「”同一化”との事ですが、あなたを倒すと、水杜さんはどうなりますか?」
淡戸淵主:……その声は、きっと届いてはいる。神と混じった水杜更紗が、あのような「体質」を獲得したからには。
シェン:「………」
淡戸淵主:人の声を聞き届けることが、これらの役割であるからには。……だが、同時に"ヴァージャ"が言ったように
淡戸淵主:「これ」は対等の目線から語らう類のものではない。
淡戸淵主:君の問いに応じぬまま、巨体が大きく体を反らす。またしても地と空を揺らし、眼の前にあるものどもを踏み潰すための予備動作。
シェン:「…………そうですか」
シェン:震動により身体が揺れる……否、自ら、その身体を揺らしている
シェン:「では、いくつ”星”が入れば隙間をこじ開ける事が出来るのか」
シェン:「試すことにします」
シェン:漣"歪曲歩法"
シェン:ふらふらと波線を描く、不規則な千鳥足で距離を詰め
シェン:まるで腕が胴体の付属物であるかのように
シェン:ぐ りん
シェン:と身体を捻りながら上体を沈める。その跡を辿るのは弧を描いて迫る掌打の一撃
シェン:劈"打ち下ろし"
シェン:その勢いを殺さぬまま、振り下ろした手を地面につき、身を捩る
シェン:戈"メイアルーア・プレザ"
シェン:腰を基点とする回転動作から放たれた回し蹴りは、ほぼ垂直方向に弧を描いて、淡戸淵主の身体へと突き刺さる。
シェン:振り抜かれた脚はそのまま半円を描き
シェン:翻"震脚"
シェン:叩きつけるのではなく、押し潰すように地面を踏み締める、音の無い震脚。足先へ移った重心は大地へとぶつかり、跳ね返り、次手を撃ち出す嚆矢となる。
シェン:相手に背を向けた状態から放たれる、靠撃と肘撃の中間のようなその一撃は、輪肢においてはこのような名で呼ばれる。
シェン:鉈"撃突"
シェン:大地より跳ね返ってきた力を推進力とし、身体全体を射出するような勢いで放つ、肘撃、鉄槌、靠撃、三点同時接触の体当たり。
シェン:体内で炸裂するような衝撃が背面にまで駆け抜け、肉体を文字通り破壊する。
シェン:「──さて」
シェン:「どうでしょう」
淡戸淵主:ど ぷんっ
淡戸淵主:たて続けに叩き込まれた衝撃が、その巨体を揺らし、内部に伝搬する波紋を刻む。
淡戸淵主:それによって大きく撓んだ巨体は、その主ですら御することができない。
淡戸淵主:悲鳴を代替するように、降る雨音がいっそう激しくなる。
シェン:「────そうですか、思ったよりも難儀ですね」
シェン:くすくすと笑って
シェン:「ああ、楽しい。」

GM:イニシアチブ5、しのぎちゃん
GM:あっいや0になってたんだ
GM:でも順番は同じ
十束しのぎ:待機宣言します。貴方のターンです。
GM:なるほどね
十束しのぎ:なぜなら次の判定にC+1が載っているから…!
淡戸淵主:では手番
淡戸淵主:マイナーなし。メジャー:《黒の鉄槌》《魔王の理》《雨粒の矢》《シングインザレイン》
淡戸淵主:《時の棺》を使用。その命中判定を失敗させます。
十束しのぎ:なにっ
GM:手番終わり。演出に入ります。

淡戸淵主:衝撃を受けた肉体が、二つに分かれるように蠢いて。ごうごうと雨風が打ち付ける。
淡戸淵主:その両極が鞭のようにしなり、空に罅を入れる。もう一度、空間を上下に絞り上げるような波が生み出されようとして。
淡戸淵主:……その身体が、不自然に動きを止める。
淡戸淵主:「……淡戸淵主。みなそこの死者たちの主人にして、分かたれた縁の繋ぎ手」
淡戸淵主:「あの男の人に誘われた時、私は後者を信じようと思った」
淡戸淵主:どこかずっと高い頭上から、声が降りてくる。「これ」が本来持たないはずの振る舞い。溶け合ったうちの、異物としての。
淡戸淵主:「この力がちゃんと行き渡れば、少しはいい世界になるんだって思ってた」
淡戸淵主:「……ねえ、リィさん」
淡戸淵主:「私、信じるものを間違えたみたい」
シェン:「ええ、はい。あなたがそう言うのならば、そうなのでしょう」
シェン:特に再会の挨拶などもなく、そう告げて
シェン:「では、この後の事も考えておいてくださいね」
シェン:「間違いは”結果”ではなく”過程”です。」
シェン:「あなたにとって、一番大事な願いはなんですか?」
淡戸淵主:「……今は、ただ」
淡戸淵主:「みんなを傷つけて、苦しめた……これ以上、間違えた事を繰り返したくない」
淡戸淵主:「……あのね、リィさん」
シェン:「ええ、なんでしょう。」
淡戸淵主:「私は、もうすぐ消えてなくなると思う」
淡戸淵主:「一瞬だけ私を取り戻せたのは、混じり合う最後の予兆。だから」
淡戸淵主:巨体から伸びた、人の腕ほどの細い触手が。シェンさんの腕に絡みついて。
淡戸淵主:その巨体が持つ力の一部が、君の中に流れ込んでくるのを感じる。

GM:NPCカードが解放されます。

NPCカード:「水杜更紗」
タイミング:メジャーアクション
制限:シェンさんのみ使用可能。シナリオ1回
効果:「淡戸淵主」を死亡させる。この効果を使用した場合、水杜更紗は死亡する。

淡戸淵主:同時に、《ブリッツクリーク》シェンさんを即時行動させます。

淡戸淵主:「受け取って。今の私が動かせる全部、それで──」
淡戸淵主:「どうか、私達を終わらせて」
シェン:「───」その言葉を受け、少し間があって
シェン:「……残念ですが、私は神様でもなんでもない、ただの人です」
シェン:「神であるならば、”これ以上間違いを繰り返したくない” ”私達を終わらせて欲しい”」
シェン:「そんな二つの願いも、嘘偽りもなく叶えてくれるのでしょう。」
シェン:「ですが、私は人間ですので、叶えられる範囲でしかお願いを聞き入れる事しか出来ません」
シェン:くすくすと笑いながら「”あなたにこれ以上間違いを繰り返させない” そして」
シェン:「”淡戸淵主を終わらせる”」
シェン:「ええ、確かに聞き入れました。」
シェン:「人選を誤りましたね、水杜さん。私実は」
シェン:「とっても我儘なんです」
淡戸淵主:「何を……」
シェン:自由とは不自由の中にしかなく
シェン:そうでない自由は、単なる無秩序である
シェン:不自由とは即ち、精神の枷
シェン:本来であれば、誰にでも出来るような事でも
シェン:育った環境一つで、出来ないまま一生を終えるなんて事はザラにある。
シェン:そういう意味では、沈麗暘は恵まれた人間だった。
シェン:なんの変哲もない家庭で育ち
シェン:生き方を広げる出会いがあって
シェン:選んだ道を歩き続ける才能が、周りの人間よりもほんの少しだけ備わっていた。
シェン:そんな自覚の元、彼女が編み出した格闘術こそが"輪肢"。
シェン:決まった型もなく、伝統もなく、異なる技術体系を輪の動きにより繋げる事を理念とした、"自由"の体現。
シェン:これから出会う人達の道が、少しでも広がりますよう。そんな願いを込めた、沈麗暘が追い求める”強さの形”
シェン:「ごめんなさい。水杜さん」
シェン:「あなたにそう言った手前、私自身が嘘をつく訳にはいかないんです」
シェン:「一番弟子の席なら、何とまだ空いていますよ」
シェン:それだけ言うと、すぅと息を吸って
淡戸淵主:「そんな……メチャクチャな」
シェン:「ええ、メチャクチャやるので、見ていてください」
淡戸淵主:「…………」
シェン:手番をいただきます
淡戸淵主:「……もしも、また会えたら」
淡戸淵主:「その時、改めてお返事します。弟子になる話」
淡戸淵主:それきり、「彼女」言葉は途切れて。
淡戸淵主:君の前に立ちはだかる巨体が、再び蠢き始める。

GM:手番どうぞ!
シェン:マイナー無し
シェン:メジャーで《C:ノイマン》《コントロールソート》《アンプリフィケイション》
シェン:対象は淡戸淵主
シェン:10dx7+25
DoubleCross : (10DX7+25) → 10[1,2,5,6,6,7,9,9,9,9]+10[3,3,6,7,7]+2[1,2]+25 → 47

シェン:ダメージ前、オートで《フェイタルヒット》
GM:あ、フェイタルはラウンド1回かな
シェン:あ、そうだった
シェン:じゃあこのままダメージ
シェン:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 26[8,1,2,5,10]+19 → 45

淡戸淵主:リアクションなしで命中。まだ生存。
シェン:沈 麗暘の侵蝕率を8(→ 8)増加 (143 → 151)
シェン:演出入ります
GM:どうぞ!

GM:君の掌の中には、一つの熱がある。魔眼と呼ばれる、黒いレネゲイドの結晶。
GM:淡戸淵主の力の何割かを注ぎ込まれて形成され、先程の時に託されたもの。
GM:それを君の力と合わせて叩き込めば、眼の前のものを消し飛ばすことさえ不可能ではないだろう。
シェン:でもそれでは
シェン:つまらない
シェン:その結晶を懐へとしまって
シェン:「水杜さんがくれたものなら」
シェン:「きっと、いい再会祈願の御守りになるはずですから」
シェン:ブ ォ とその姿がブレる
シェン:───輪肢の技には、大きく分けて4つの種類がある。
シェン:劈掛を始めとする、円の軌道を描く"満月"
シェン:開拳や水月蹴りを始めとする、モーメントを直線軌道に乗せる"半月"
シェン:横打ちや回し蹴りを始めとする、弧の軌道を描く"三日月"
シェン:歩法や震脚を始めとした、月を描くための下地となる"新月"
シェン:そして、その全てを繋ぐ骨子こそが、脱力による回転運動と遠心力。
シェン:その澱みない動作は舞いの如く
シェン:回る度に姿形を変える月、黒のキャンバスに散りばめられた星々は、万華鏡のような美しさで
シェン:何よりも、楽しそうに笑いながら動き回る彼女の姿には、他者の目を惹き付ける"自由"がある。
シェン:樹”マルテーロ”
シェン:雲"側転"
シェン:断"ケイシャーダ"
シェン:翻"震脚"
シェン:弩"肘鉄"
シェン:浮"発勁"
シェン:斧"アルマーダ"
シェン:彈"横打ち"
シェン:劈”打ち下ろし”
シェン:掛"打ち上げ"
シェン:雲”後転”
シェン:戟"メイアルーア・ジ・コンパッソ"
シェン:旋”パラフーゾ”
シェン:龍”フォーリャ”
シェン:鎚”踵撃”
シェン:止め処なく繰り出される、体系が異なる攻撃の数々。
シェン:技があって動きがあるのではなく、動きの中に技を配置する"自由"の体現、リアルタイムで形作られる無限の分岐を持った套路、輪肢の真髄。
シェン:名を、"星圖"と呼ぶ。
シェン:「七夕の時期に」
シェン:満ちては欠ける、月が回る。
シェン:「川を渡す橋の下で」
シェン:星は繋がり、圖を描く。
シェン:「再会を願った二人が出逢う」
シェン:みなそこに広がる、星の川。
シェン:「それって」
シェン:自らの旅路の中で出会い、目にした、強者の光。
シェン:「あなたの起源より、よほどロマンチックではありませんか?」
シェン:輝きは、みなそこに在る。
シェン:「時代は移ろい、人は変わります。”今の人”にとっては」
シェン:「そういうものの方がずっと、ウケが良いと思いますよ」
淡戸淵主:「────」
淡戸淵主:雨打つような連撃の中で肉体の一部が抉り取られ、弾け飛ぶ。
淡戸淵主:全体から見れば僅かな体積だが、そこから巻き起こる波紋は全身にうち響く。
淡戸淵主:水杜によって力の多くを漏出させられた現状には、よく堪えた。
淡戸淵主:──ず  ぶん
淡戸淵主:大きく伸びた巨体が、その均衡を崩して真横に倒れる。水滴が噴水のように舞い上がる。

GM:では次のイニシアチブ
GM:待機していたしのぎちゃんへ
十束しのぎ:はーい
十束しのぎ:マイナーで聖剣の王者を使用。判定のC値-2。
十束しのぎ:メジャーでコンボ:【自己調律-『我は聖剣の担い手である』』】《C:ソラリス》《アドレナリン》《タブレット》
十束しのぎ:淡戸淵主に白兵攻撃
GM:どうぞ
十束しのぎ:下限4のコンセ4、聖剣2、鎖+1でC値は5。
十束しのぎ:10dx5+1
DoubleCross : (10DX5+1) → 10[1,4,5,6,7,8,8,9,9,10]+10[1,3,4,5,8,9,9,10]+10[4,5,8,8,8]+10[1,4,5,10]+10[4,5]+10[5]+4[4]+1 → 65

十束しのぎ:まぁまぁ!
淡戸淵主:ガードします。
GM:ダメージどうぞ
十束しのぎ:7d10+15+1 装甲有効
DoubleCross : (7D10+15+1) → 47[8,5,10,10,7,6,1]+15+1 → 63

十束しのぎ:諸々有効63点!
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を7(→ 7)増加 (136 → 143)
淡戸淵主:残りHP44。落ちます
淡戸淵主:復活もなし
十束しのぎ:やった!
GM:戦闘終了です
GM:演出どうぞ~

十束しのぎ:鋼の剣が沈黙する。
十束しのぎ:剣の形で感じたからこそ分かることがある。
十束しのぎ:「もしかして、初様には」
十束しのぎ:「私の期待はご迷惑だったかもしれません」
十束しのぎ:力の流れを水として、川として流す道筋を才能と呼ぶのなら。
十束しのぎ:聖剣の大河を制御するために、更級初という少女はどれほどの無理をしているのだろう?
十束しのぎ:「剣を手に取る前の初様の器は、蛍や蝶々が居るような、きれいな小川だったのでしょうね」
十束しのぎ:「………それでも、」
十束しのぎ:投げ出さなかったことは、彼女の意志。
十束しのぎ:身に余る力に溺れるのではなく。力を使わずに穏やかに過ごすのでもなく。
十束しのぎ:責務を投げ出さない姿はとても綺麗だと思った。
十束しのぎ:太陽に届かぬとも、小さく確かに光る、更級初という名の星。
十束しのぎ:聖剣とは、その小さな光達を守るためにあるのです。
十束しのぎ:「…………関係ないです、才能がどうとか、強さがどうとか」
十束しのぎ:これも、友達が既に教えてくれたこと。

草凪つばさ:──『なーんだ、てっきり戦力の話なのかな?って思ってたけど』
草凪つばさ:──『使い手がいなくたって、"リードシート"はもう戦えるんだから』

十束しのぎ:「貴方に助けられて、誰かを助けるために立ち上がる姿を見た」
十束しのぎ:「えぇ、だから、今度は私が貴方を守ります」
十束しのぎ:「──私だって、"聖剣使い"ですから」
十束しのぎ:「貴方すら貴方を否定しても」
十束しのぎ:「その行動こそ、綺麗だと思ったのです」

十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》
十束しのぎ:鋼の体がヒトの形を得ていく。
十束しのぎ:桃色の髪に少女の形。
十束しのぎ:ヒトが、出来ることをやらないだけというのならば。
十束しのぎ:聖剣は出来ないことをやる。
十束しのぎ:例題:『剣の一撃で無数の水を斬ることは出来ない。』
十束しのぎ:「ですが、ヒントを頂きました」
十束しのぎ:殴打による波の衝撃。水を主体とするからこそ、衝撃は伝播する。
十束しのぎ:「自己調律」
十束しのぎ:『十束しのぎ』の殻の中に、それが出来るヒトの形を詰め込んでいく。
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》何も知らぬ誰か
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》運命に導かれた誰か
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》世捨て人のような誰か
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》部下を率いる誰か
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》君臨する誰か
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》両腕を持つヒトの形を模して
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》《ヒューマンズネイバー》
十束しのぎ:《ヒューマンズネイバー》《ヒューマンズネイバー》《ヒューマンズネイバー》
十束しのぎ:《ヒューマンズ《ヒューマ《ヒュー……《ヒューマンズネイバー》
十束しのぎ:現状を打破する、誰か。
十束しのぎ:掠れた声で宣言する
十束しのぎ:「『我は』」
十束しのぎ:四肢を持つヒトの体。
十束しのぎ:しかし内側は無造作に形を作り変えている。
十束しのぎ:眼球と口から血が垂れて、たった数秒だけ無理矢理に形を整える。
十束しのぎ:ひたすら最適化されたヒトの似姿が、剣を振るう。
十束しのぎ:「『聖剣の担い手である』」
十束しのぎ:リ、
十束しのぎ:  ィィィィィィィィィィィィ……ン
十束しのぎ:可聴域を一瞬で超える、高く高く笛の音。
十束しのぎ:斬るべきものを選ぶ剣の切先が、極小の剣筋で空気だけを裂く。
十束しのぎ:音の波が線として伝播し、楽器のように空間を鳴らす。
十束しのぎ:音を伝えるのは空気の"波"。
十束しのぎ:剣が奏でた音が"淡戸淵主"の体を通り抜ける。
十束しのぎ:液体の中。音の波紋がぶつかりあって増幅し、反復し、
淡戸淵主:「────」
十束しのぎ:全ての水を衝撃で吹き飛ばす。
十束しのぎ:「『全剣掌握』」
淡戸淵主:その音色を前にして、流体が爆ぜ飛びながら。ぎゅるり、と君の前にある粘体の身体が硬質化していく。
淡戸淵主:今まで人間ひとりの存在を歯牙にかけることのなかったこれが、初めて「防御」を行った。
淡戸淵主:これまでの負傷によって認識を改めたのか。あるいはそれは、水杜と混ざりあった事によって得た「人間らしさ」か。
十束しのぎ:「往生際が悪いなぁ」
十束しのぎ:お湯の中に漂う緩慢な意識の中で。
十束しのぎ:無理矢理にヒトを繋げたから分かる。
十束しのぎ:水の中に、いくら"ヒト"を混ぜたとしても。
十束しのぎ:その形は、とても目立つ。
十束しのぎ:気怠げに剣を振り上げて。
十束しのぎ:粘体の体から、ヒトの形に切り離すように振るった
十束しのぎ:「…………げほっ」
十束しのぎ:そして限界を迎え、倒れる。
淡戸淵主:その体表に、無数の亀裂が刻まれて。
淡戸淵主:次の瞬間には、そこから蒼白色の閃光が漏れ出るようにして巨体が爆ぜる。
GM:みなそこに満ちる雨が、霧散すると同時に
GM:この空間に立ち込めていた、異様なレネゲイドの気配が立ち消える。巨体の影が消えた祭壇の頂上には、一人の女が横たわっていた。

更級初:その閃光が周囲を染めて、雨が散る中。あなたが地に触れるその直前。あなたの身体を、細い腕がそっと支える。
更級初:「……色々知られちゃったりしたみたいだけど、まずはそうだな」
十束しのぎ:「わぷ」
十束しのぎ:ぐったりと体を預ける。
更級初:「お疲れ様。よく頑張ったね」そっと身体を起こし、楽な姿勢にさせる。
十束しのぎ:「…………はい」
十束しのぎ:えへ、と相好を崩す。
更級初:「うん、良い返事。すごかったよ」
十束しのぎ:ヒトの体の内側で、無理矢理に作り変えた機構が戻り始めている。
十束しのぎ:ようやく動くようになった表情筋で、照れるようにはにかむ。
十束しのぎ:「ありがとうございます………あの、ですね」
十束しのぎ:「才能とか……強さとかじゃなくって……」
十束しのぎ:「使い手とかじゃなくても、私、初様と仲良くしたいんです」
十束しのぎ:「おともだち、みたいな……」
十束しのぎ:と言って、緊張の糸が切れたように目を閉じる。
更級初:「……なるほど。これは…わたしが早とちりだったかな。…ふふ、じゃあまた起きた時に、改めてかな」
更級初:「おやすみ、しのぎちゃん」
>
シェン:「………」水底から空を見上げたあと、脱ぎ捨てた外套を拾い上げて
シェン:ブゥン と一度振り回すと、巨大な水滴が滑り出し、ばしゃり と落ちる
シェン:そしてそのまま、祭壇の頂上まで歩み寄ると
シェン:水杜更紗を外套に包み、抱き上げて、再び元来た道を歩く
草凪つばさ:祭壇にほど近い岩場で座っている。「楽しめた?"万月筒"」
水杜更紗:意識はなく、体温も下がっているようだが、息はある。
シェン:「あら。ふふ、おかげさまで」
草凪つばさ:「よかった」目を細めて笑う。「それが一番だよ」
シェン:「───あなたも」
シェン:「最後まで強く、そして、とても美しい方でした」
草凪つばさ:「そうでしょ?ありがとう」
シェン:輪郭をなぞるように、片手を草凪つばさの顔に添えて
シェン:くすくすと笑って「あなたと私、闘ったらどちらが勝つと思いますか?」
草凪つばさ:「ふふふふふ……いけないんだ、そういうこというの……」
シェン:「ふふ、ちょっとはしたなかったですかね」
シェン:「───お互いに生きていれば、またいつか。」
草凪つばさ:「うん。またね」
シェン:白い少女の脇を通り過ぎる
シェン:「……ふふ、別に言うまでもない事なんでしょうけどね。」
シェン:「あといくつか、新しい御守りを貰わなくちゃいけませんね」
シェン:「…ね、水杜さん。」



GM:それでは、バックトラックに入ります
GM:まずEロイスが
GM:「孤独の叫び」「妄念の姿」それぞれ4つ、「さらなる絶望」「さらなる絶望」「ファイトクラブ」
GM:合計11個かな
GM:振りたい人は振ってね~
草凪つばさ:めちゃあるじゃないですか
GM:全然表に出なかったんだけどめちゃある
更級初:ふるよ!
シェン:振る!
十束しのぎ:ふるふる
十束しのぎ:143-11d10
DoubleCross : (143-11D10) → 143-62[9,2,3,2,10,8,7,6,3,7,5] → 81

十束しのぎ:2倍ぶりしとこう
十束しのぎ:81-10d10
DoubleCross : (81-10D10) → 81-60[3,6,3,2,7,9,10,3,10,7] → 21

十束しのぎ:3点
更級初:148-11d10
DoubleCross : (148-11D10) → 148-50[9,1,6,6,2,7,4,7,2,2,4] → 98

更級初:たりた
更級初:一倍!
更級初:98-4d10
DoubleCross : (98-4D10) → 98-22[3,5,7,7] → 76

更級初:5点です
シェン:151-11d10
DoubleCross : (151-11D10) → 151-87[10,7,9,2,10,8,6,8,10,7,10] → 64

シェン:は?
シェン:ロイス5,等倍で…
シェン:64-5d10
DoubleCross : (64-5D10) → 64-33[7,6,9,1,10] → 31

草凪つばさ:でも振ったら絶対経験点2とかになっちゃうなこれ
草凪つばさ:でも一倍振りで127もちょっと危険だしなあ
草凪つばさ:振ろう
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を11d10(→ 64)減少 (127 → 63)
草凪つばさ:2倍振りします
草凪つばさ:草凪つばさの侵蝕率を10d10(→ 55)減少 (63 → 8)
草凪つばさ:3点です
GM:Dロイスが神格、奇妙な隣人、賢者の石、遺産継承者で4
GM:もろもろ5点にシナリオ5点、ロイス関連15点で25 そこに侵蝕を足してね
十束しのぎ:28点~
シェン:倍振りすれば良かった
更級初:いやシェンさんも3点すね
シェン:あ、これ3点だっけ
更級初:31までは3点だから…! わたしは30点です
草凪つばさ:28点になりました
シェン:28点!
GM:じゃあ……39点か GMもいただきます
GM:バックトラック完了!


◆Ending◆沈麗暘

GM:事件から一週間近い時が経って。君の手で回収された水杜更紗は、UGNの施設内で治療を受けた後、経過観察の状態にあった。
GM:罪状・体調の両面からして、大きな問題にはなっていないらしい。君が面会を申し出たところ、問題なく受理された。
水杜更紗:「お久しぶりです……というほどは、経ってないのかな。まだ」
水杜更紗:「こんにちは、リィさん」
水杜更紗:ゆったりとした患者衣に身を包んだ少女が、小さく会釈する。
シェン:「こんにちは、水杜さん。一週間ぶりぐらいになりますかね」
シェン:そう言った矢先、君の手をむんずと掴んで
シェン:「それじゃ、出かけましょうか」
水杜更紗:「それで、ご用件は……へ、えっ」
水杜更紗:頓狂な声を上げて、手を引かれるまま立ち上がる。
シェン:「ああ、身だしなみを整える時間ぐらいは必要ですよね。ごめんなさい、その辺が疎くて」
水杜更紗:「構いませんけど……あのっ、出かけるとは、どちらに?」
水杜更紗:(女の人じゃないみたいなことを言うんだな……)
シェン:「この時期でこの町と言えば、お決まりではないですか?」
水杜更紗:「……な、なるほど」
シェン:「───行きましょ、お祭り。一回ぐらいはお客として参加しても、バチは当たりませんよ」
水杜更紗:少しばつの悪そうに視線を迷わせてから、小さくうなずいた。



GM:よく晴れた夏の日。一年ぶりに訪れる神比良の町は、以前と変わりない賑わいを見せていた。
GM:連日の異常降水による設備の破損も、UGNの協力があって以前以上の状態に整備されている。
シェン:「わあ、やっぱり多いですねぇ」
水杜更紗:「ええ、そうですね……例年と、変わりなく」
水杜更紗:「……本当に、よかった」
シェン:「それに、色々と元通りにもなってます。どこの国でも優秀ですね、UGNは。」
シェン:くすくすと笑った後、何やら含みがありそうな水杜の顔を一瞥して
水杜更紗:「他の国でも、こういうことに関わっていらしたんですか」
シェン:「ええ、色々な国に行きました。生活様式や文化の違いこそあれ」
シェン:「どこの国も、人の愚かさは変わりません。」
水杜更紗:以前のような巫女服ではなく、夏用の薄手のシャツにゆるいスカートを履いた姿。
水杜更紗:「う……身にしみる言葉です。とても」
水杜更紗:萎縮したように肩を縮こまらせる。
シェン:「ふふ、そうやって自らの過ちと向き合い、罪を自認出来るのは立派な強さの一つです」
シェン:「どこの国でも、それは変わりませんよ。」
水杜更紗:「……あの、決して悪い意味じゃないんですけど」
水杜更紗:「なんだか、神様みたいな言葉ですね」
水杜更紗:「人間の良い悪いを見出した上で、それを見守ろうとしてるような」
水杜更紗:「私には見えないものが見えてる、って思ったの。やっぱりその通りでした」
シェン:「………」
シェン:「……私、”無知”って一番良くない事だと思うんです」
水杜更紗:「どうしてそう思うんです?」
シェン:「この世の全ての事象に、原因と結果があるとして」
シェン:「それらを理解していれば、あとの行動を左右するのは自らの精神性のみ。善悪の区別も分かり易くなります」
シェン:「でも、そんな事は無理な話なのもまた事実です」
水杜更紗:「……そうですね。極端な理想の話のように聞こえます」
シェン:「なので、せめて個々人に出来る事を全てやれば、少しはそれに近づけるんじゃないかと思っていました」
水杜更紗:「そう思ったからと言って実践できるのも、すごい話だなぁ……」
シェン:「でも、実際は水杜さんのように、その上で過ちを犯してしまう方が大勢居ます」
シェン:「人の視界は、思っているより広いのに」
水杜更紗:「……そう、ですね」
シェン:「…水杜さんの言う”見えないもの”とは、その程度のものです」
水杜更紗:「……実はですね」
シェン:「私も水杜さんも、視界の広さ自体は変わりません。私の方が少し、そこに映っているものを多く認識できるだけ」
シェン:「?なんでしょう」
水杜更紗:「前みたいな声、もう聞こえなくなっちゃったんです」
水杜更紗:「ああなった時に、一緒に向こう側に持っていかれちゃったみたい」
水杜更紗:「……だから、目に映るものは減ったけれど」
水杜更紗:「結局、私の問題は……普通に見えているものさえ、ちゃんと見れていなかった事だった」
シェン:「ふむふむ、では」
シェン:「新たな視座を手に入れた水杜更紗さん、あなたは今後、どのような道を歩むおつもりですか」
水杜更紗:「そうですね、では……事には順序があると思うので」
水杜更紗:「まずは、御礼を言わせてください」
水杜更紗:立ち止まり、深々と頭を下げる。
水杜更紗:「私を助けてくださって……それから、私の間違いを正してくださって。ありがとうございました」
水杜更紗:それから、顔を上げて。「ねえ、リィさん。私は、この通り貴方に大きな恩があります」
シェン:「──はい。あなたからの言葉、しかと受け取りました」
水杜更紗:「人生を変えてくださった人だと言っても、過言ではないと思います」
シェン:謙遜はしない、彼女の前でするべきではない、そう判断した。
水杜更紗:「……でも、私はまだ」
シェン:「あら、ふふ。嬉しい事を言って下さいますね」
水杜更紗:「そんな、大事な人である貴方のことを、ほとんど何も知らないままでいます」
水杜更紗:「ですから……私のことを、弟子にしてもらえませんか?」
シェン:「……………」
シェン:初めて、君の前で呆けたような表情を見せて
シェン:「あら……いや…ふふ。やだ…ごめんなさい」
シェン:自然と上がる口角に戸惑いを隠せないようにおたおたとして
水杜更紗:「貴方の技を知りたいんです。どういう生き方の中でそれが生まれて、貴方を形作っているのかも」
水杜更紗:「あ……あっ、すみません。気が急ぎすぎましたかね」
水杜更紗:「でも、次に会った時にはお返事すると言ったので……ずっと、考えていたんです」
シェン:「ああ、いえ。むしろ”何から話せばいいのかしら”と前のめりになっているのは私の方です」
シェン:「………お恥ずかしい」
水杜更紗:「あっ……そっか。確かに、初めてなんですもんね」
水杜更紗:「シェンさんにとっても、そういう相手を得て教えるという事は」
シェン:本当に申し訳なさそうに口を抑えて
シェン:「ええ、初めてです。初めてなので」
シェン:「”知らない事”です」
シェン:「そうですね…じゃあまず初めに、これだけは」
水杜更紗:「それは……私と同じ、ですね」ふふ、と微笑みを返して。
水杜更紗:「はい、何でしょうっ」
水杜更紗:ぴんと背筋を伸ばして言葉を待つ。
シェン:「輪肢が最も重んじているのは、筋力でも技量でもありません」
シェン:人差し指で、頭をトン と押さえて
シェン:「何でも出来る、柔軟さです。」
水杜更紗:「もしや、知識……でしょうか?」
水杜更紗:「違った!」
シェン:くすくすと笑って「───少しずつ知っていきましょうね、二人で。」
水杜更紗:「はい、柔軟さですね。覚えましたっ」
シェン:「さて、それでは一番弟子さん」
水杜更紗:「なんでしょう、先生」
シェン:得意げに、これみよがしに立てた人差し指を振りながら
シェン:「古今東西、人と人が信仰を深める場は食事の席であると相場が決まっています」
水杜更紗:「ふんふん」
シェン:「なので、ここは手始めに屋台全制覇といきましょうか」
水杜更紗:「おお……!わかりましたっ」
水杜更紗:「私達で、このお祭りの味という味を知り尽くしてやりましょう!」
シェン:「いい心掛けです。それでは参りましょうか」
シェン:「せーのっ、おー!」
水杜更紗:「おぉーっ!」
シェン:───温かい風に、黒い外套がたなびく。
シェン:一人で歩き続けた道のりを、私が付けた足跡を、辿ろうとする影がある
シェン:(……これで、少しは)
シェン:(また、あなたに近づけたかしら)
シェン:記念に写真でも残そうと、携帯端末を手に取る。
シェン:そこにぶら下がるのは、再会祈願の御守りと、それを取り囲む獅子の群れ
シェン:色褪せ、塗装の剥げかかったものから、新品のようなものまで
シェン:大小様々なその群れを見て、無意識に頬を綻ばせる
シェン:(……ふふ)
シェン:(1,2,3,4,5……)
シェン:頭の中に人影を浮かべて
シェン:(今度はどこに付けようかしら)
シェン:獅子とは即ち”強さの象徴”
シェン:私が出逢った”強さの数”
シェン:新たな出会いと共に増えていく群れを見るのが
シェン:私は…とても好きなのだ。
シェン:「───水杜さん、一枚写真いいですか。」
水杜更紗:「……んっ!はい、もちろんっ」食べかけていたフランクフルトを咀嚼して、口元を拭き。
水杜更紗:笑顔を浮かべ、君の方へと向き直る。
シェン:────そして、願わくば
シェン:「おっ、良い顔ですねぇ。それ、貰っちゃいますねぇ」
シェン:彼女に渡したあの獅子が、より良い出会いをもたらしますように。
シェン:その祈りごと切り取るように
シェン:小さな軽いシャッター音が、喧騒の海へと沈んでいった。


◆Ending◆草凪つばさ

GM:UGN日本支部、その作戦会議室の一つ。
GM:君は一連の事件に纏わる最後の報告提出を終え、今日で晴れてこの任務を完了するところだ。
草凪つばさ:とはいえ報告書をまとめたのは草凪つばさ自身ではない。全てバックアップチームの仕事によるものだ。
草凪つばさ:現場派遣されたチルドレンとして補足的な報告応答をいくつかした程度である。それでも退屈そうにしている。
安藤龍一:「いやあ、ほんまにお疲れ様。よう頑張ってくれたね、つばさちゃん」
草凪つばさ:「喉かわいたな~」机に突っ伏している。
安藤龍一:一通り報告に目を通してから、君の方へと向き直り。
安藤龍一:「ああ、ごめんごめん。いま飲み物取ってくるな」
草凪つばさ:「やった。ありがと~」
草凪つばさ:こういう時にまったく遠慮をしない。世話を焼いてもらう分だけ世話になろうとする。
安藤龍一:ささっと部屋を出て、自販機で買ったらしい冷えたペットボトルのジュースを目の前に置く。
草凪つばさ:「うれしいな。これ好きなの」
草凪つばさ:スポーツドリンク系の飲料だ。その場で開けて少し飲む。
草凪つばさ:「つばさ達の仕事はどうだった?」
安藤龍一:「ふふ、前にそう言うとったからね。こういう事はよく覚えとる男なもんで」
安藤龍一:「しかし、ちょっとお疲れみたいやけど、具合とか大丈夫?……ああ、それはね」
安藤龍一:「保護された行方不明者は、長い時間のレネゲイドを浴びてた事もあって……いろいろ症状が出とったりはするみたいやけど」
安藤龍一:「信仰の基盤として、大切に扱われてはおったみたいやね」
草凪つばさ:「えーっ」
草凪つばさ:「オーヴァードが出てたりしたらやだな」
安藤龍一:「……んん」少し迷ってから、嘘を吐いても意味がないと判断して。「残念ながら、覚醒者が出ることは避けられへんかったな」
安藤龍一:「それでも、あの状況から出せる結果としては最善やったと思うよ」
草凪つばさ:「そうなんだー……」
安藤龍一:「つばさちゃんの仕事は完璧やった。失敗したんは、それ以前の対処やな」
安藤龍一:「せやから、君が気に病まんでもええ」
草凪つばさ:「うん。でも、あんまりひどいことにならないといいな」
安藤龍一:「……せやね。強い症状が出とった人については、今もUGNの施設で治療を受けてるところやけど」
安藤龍一:「落ち着いたら、様子見に行ってあげてもええかもしれんね。何せ、君は彼らの恩人なんやし」
安藤龍一:「僕やったら、御礼の一つくらい言いたくなりそうやもん」
草凪つばさ:「つばさ、そんなことしたくないな」
草凪つばさ:「恩人だって思うと、つばさをきれいだって思う気持ちにウソが入っちゃいそうじゃない?」
安藤龍一:「そう?まあ、無理にとは言わんけどな」褒められる機会があれば、手を伸ばそうとする子だと思っていたが。
草凪つばさ:「初対面で感謝されたいな。『なんてきれいな子なんだろう』『こんな子を見られるなんてぼくは幸せものだ』……」
安藤龍一:「……はは、なるほどな」
草凪つばさ:「気がむいたらサプライズしてあげよっかな」ぐ、と背伸びをするようにしてから、立ち上がる。
草凪つばさ:机が並ぶ段をかるく跳びながら、扉の前にまで降りる。
草凪つばさ:「……」
草凪つばさ:「"プロタヒリティス"の調子はどう?」
安藤龍一:「ああ、更級ちゃん?しばらく様子見てたけど、1日くらいで安定したみたいやね」
安藤龍一:「もう元気に訓練とか出とるみたいよ」
草凪つばさ:「それならいいけど」
安藤龍一:「心配になるような怪我でもしとったん?」
草凪つばさ:「……つばさ、"プロタヒリティス"は強すぎるって思うな」
草凪つばさ:「気軽に調査任務とかにだしちゃダメな能力者だと思う」
安藤龍一:「……」
草凪つばさ:「人事スタッフに言ってあげてくれる?強すぎるって」
草凪つばさ:「強いよりもいいってわけじゃないから」
安藤龍一:(……それだけやと、言葉が足らんのちゃうかな)
安藤龍一:そう思いつつも、その言葉の奥にあるものを汲んで。
安藤龍一:「ああ、分かった。伝えとくわ」
草凪つばさ:「あとね!"万月筒"が出るお仕事があったらつばさに教えるようにいって」
安藤龍一:「お、そっちは随分気に入ったんやね」
草凪つばさ:くすくすと笑う。「つばさは別に、そんなじゃないけど」
草凪つばさ:「つばさと戦いたそうな顔してたから」
安藤龍一:「はは。流石、モテモテやね」
草凪つばさ:「またね」
安藤龍一:「そっちも分かったわ。全部が全部、絶対にとは約束できんけど……できる範囲でな。融通させてもらうようお願いしとくわ」
草凪つばさ:片手をひらひら振って、廊下へとスキップしていきます。
安藤龍一:「おう、元気でな~」



草凪つばさ:日本支部保有のビルの一つ。
草凪つばさ:いくつものビルや住宅を見下ろすような、その屋上に腰掛けている。
草凪つばさ:室外機のすぐ隣の手すりに腰掛けて、空のどこかを見上げている。
草凪つばさ:都市の合間を吹き下ろす風に、髪と、ワンピースの裾がなびく。
聖沢真莉:その背後、微かに金属扉が開けられる音がして。
聖沢真莉:「あっ……つばさちゃん」
草凪つばさ:「真莉ちゃん?」手すりに両手を置いたまま、肩越しに振り返る。口元が銀髪で隠れる。
聖沢真莉:睫毛にかかる前髪が、屋上を吹く風にたなびいて。いつもよりその目がはっきりと見える。
聖沢真莉:「あ。さっき、安藤さんに報告に行ったら……入れ違いになったって、言われたから」
草凪つばさ:「真莉ちゃんもジュースのむ?」室外機の上に置かれたペットボトルを取る。
聖沢真莉:「えっ、つばさちゃんのでしょ? 大丈夫、だよ」
草凪つばさ:「そっか」
聖沢真莉:「……うっかり取ろうとしちゃったらごめんね。その時は、叱っていいから」
聖沢真莉:大丈夫だよ、と口にした数秒前の自分に自信が持てなくなって。そんなことを呟きつつ。
聖沢真莉:「今日もきれいだね、つばさちゃん」青空を背に悠然と立つ少女を見て、素直にそう口にする。
草凪つばさ:「ありがとう」手すりに両手を置いたまま、背中をそらすようにして上を見上げる。
聖沢真莉:「あ……それ、大丈夫?落ちたりとか」
草凪つばさ:「落ちたって大丈夫だよ。オーヴァードなんだもん」
聖沢真莉:「え……でも、すっごく痛いよ……?」
聖沢真莉:「それに、服も汚れちゃうし……」
草凪つばさ:手すりに座っているので、足元は空中に投げ出されている形だ。
草凪つばさ:「大丈夫……大丈夫なの。つばさは」
草凪つばさ:目を閉じて呟く。
草凪つばさ:「ねえ、真莉ちゃんは、本当におかあさんに会いたかった?」
聖沢真莉:「え……?」
草凪つばさ:「……………淡戸映しのときのこと、考えてたんだけど」
草凪つばさ:「もしかしたら、仕事とか人助けとか以上に、真莉ちゃんの望みがあったんじゃないかなって、つばさは思って」
草凪つばさ:「でも結局、つばさの想像が真莉ちゃんの本当の気持ちだったかどうかなんてわからないじゃない?」
聖沢真莉:「それは……」
聖沢真莉:「仕事とか人助け以上に……なんて風に考えてたわけじゃ、なかったけど」
聖沢真莉:「会ってみたいと思ってたのは、本当……だよ」
草凪つばさ:「そっか」
草凪つばさ:「やっぱりそう思うよね」
聖沢真莉:「……。うん」
聖沢真莉:「もしも……私のこと全然覚えてなかったり、思いっきり叱られたり、するんだとしても」
聖沢真莉:「だとしても……この先一度も会えないよりは、ずっといいって思うんだ」
草凪つばさ:「あの神社にも、そんな風に願う人がたくさんいたんだね」
聖沢真莉:「お母さんの事が……何もわからないまま、ただの過去になって」
聖沢真莉:「私の中でどうでもよくなっちゃうのが、一番怖い」
聖沢真莉:「……そうなのかも」
草凪つばさ:「真莉ちゃんのおかあさんはどんな人だと思う?」
聖沢真莉:「……わかんない」困った風に笑って。
聖沢真莉:「あの時、淡戸映しがあんな風になったのは……たぶん、私の性格のせいだから」
聖沢真莉:「可能性を、良い方に考えられないの」
聖沢真莉:「こう言われたら怖いって、少しでも感じたら。そればっかり考えちゃう」
草凪つばさ:「……そうなんだ。いやな想像なんてしないほうがいいもんね」
草凪つばさ:「つばさのおかあさんの話は、したことあったっけ?」
聖沢真莉:「ううん」かぶりを振る。普通の家庭を持っている事の方が珍しいチルドレン同士で、その辺りの話題はあまり軽々しく触れられるものではないという認識がある。
聖沢真莉:「……でも、仲良いのかなとは思ってたかも」
草凪つばさ:「つばさのおかあさんが、天使だったっていったら信じる?」
聖沢真莉:「ええっ」
草凪つばさ:「レネゲイドの……レジェンドの偽物じゃない」
草凪つばさ:「本当の天使が、この空のどこかにはいて」
草凪つばさ:「つばさは、その人からうまれたの」
聖沢真莉:「……。信じるよ」
聖沢真莉:「つばさちゃんが、そう思っているのなら」
聖沢真莉:「私も、一緒に信じる」
草凪つばさ:「……UGNが守ってるのは、つばさとはぜんぜん関係のない人とか、ものばっかりだけど」
草凪つばさ:「どこかに天使がいるって思うだけで、すごく自信がわくんだ……」
草凪つばさ:街を見下ろしながら言う。
草凪つばさ:「つばさは天使の子供だから、とても強くて」
草凪つばさ:「とても正しくて」
草凪つばさ:草凪つばさの両親は『不明』だ。UGNチルドレンの出自として、何も珍しいものではない。
草凪つばさ:レネゲイド事例に巻き込まれて命を落とした誰かだったかもしれないし、実験的に作り出されたチルドレンかもしれない。
聖沢真莉:「……ずっと、不思議だったんだ」
草凪つばさ:「――とてもきれい」
聖沢真莉:「つばさちゃんが、どうしてそんなに迷わなくて、自分を信じていられるのか」
聖沢真莉:「だから……お母さんやお父さんにたくさん愛されて育ったのかな、なんて。勝手に想像しちゃってた」
聖沢真莉:「私にはないものを、いっぱい与えられて持ってるのかなって、思いこんでた」
聖沢真莉:「……ひどいよね。ごめんね」
草凪つばさ:「なんで?つばさがいっぱい与えられて持ってるのは本当だもの」
聖沢真莉:俯きかけた顔を上げる。空の色を映したような瞳が、じいと君を見つめて。
草凪つばさ:「欲しいものは、与えてもらえばいいでしょう?」
草凪つばさ:「……自分に」とん、と手すりの内側に降りる。
草凪つばさ:「自分で、自分に与えてあげるの」
聖沢真莉:「……うん。そのことが今ようやく、分かったの」
聖沢真莉:「だから……今はつばさちゃんが、さっきよりもきれいに見えるよ」
聖沢真莉:「まるで、天使みたいに」
聖沢真莉:力が抜けたように、静かな笑みを浮かべて口にする。
草凪つばさ:「ん……」少し浮かない顔をする。
草凪つばさ:「やっぱり真莉ちゃんは、つばさのことほめないでね」
聖沢真莉:「……どうして?」
草凪つばさ:「あまり、全部が好きっていわれすぎるのはよくないの」
草凪つばさ:「つばさをほめる分は、これから自分をほめるといいよ」
聖沢真莉:「あ……」
草凪つばさ:「真莉ちゃんだってすごいんだから。信じるよね?」少し笑う。
聖沢真莉:「ちょっと……難しそうだね、それ。今までつばさちゃんを褒めてた分を、自分に向けるなんて」
聖沢真莉:「……うう」
聖沢真莉:「そんな風に言われたら、やるしかないじゃない……」
聖沢真莉:「うん……信じるよ」
草凪つばさ:「……いつか、できるようになった時に」
聖沢真莉:「信じてみる。つばさちゃんが信じてくれた、私のことを……」
草凪つばさ:「真莉ちゃんのおかあさんの話をきかせてね」
草凪つばさ:室外機の上のペットボトルを取る。
草凪つばさ:「ぬるくなっちゃった」
聖沢真莉:「……うん、話すよ。約束する」
草凪つばさ:「じゃあ、ゲームしにいこう。今日はなにしよっか?……」
草凪つばさ:草凪つばさは、稀に、こうして屋上で空を眺めることがある。
草凪つばさ:その間は誰に見られることも褒められることもなく、たった一人だ。
草凪つばさ:彼女がなぜそうするのかを知る者は少ないし、自分自身でも分かっていないかもしれない。
草凪つばさ:友人の影を連れて、屋上の扉が閉まる。
草凪つばさ:しかし広大なビル街の只中では、その光景も、ひどく些細な変化でしかない。


◆Ending◆十束しのぎ&更級初

十束しのぎ:支部、カフェスペース。
十束しのぎ:清潔な白ベースの空間に、紙コップに入れた水を用意してちょーんと座っている。
十束しのぎ:事件後、報告の後に待っていたのは様々な検査。
十束しのぎ:形を無理矢理に不安定にしたヒューマンズネイバーの影響を鑑みて、諸々の検査をされていた。
十束しのぎ:ようやく自由時間を与えられ、珍しくヒトの少ない空間を求めて、この空間に腰を落ち着けていた。
十束しのぎ:「…………この時間は、皆さん訓練とかですかねー」
十束しのぎ:ウォーターサーバーの水をちびちびと飲んでは、遠くから聞こえる喧騒に耳を澄ませていた。
更級初:そんな人気のないところへ、足音が近づいてくるのがわかる。
十束しのぎ:「ん」
十束しのぎ:規則正しい足運びに性格を感じる。
更級初:「…ええと、これ片付けたら後は…なんだか最近、妙に書類仕事とか多いな…」そうしたぼやきと共に、スペースに銀の髪と黒いワンピースの少女が。
更級初:「お」
十束しのぎ:「あっ」
十束しのぎ:「初様ー」
十束しのぎ:ひらひらと手を振る
更級初:「神比良の事件ぶりかな。こんにちは、しのぎちゃん」にこりと笑って、近くの席の椅子を引く。
更級初:「あ、ここ大丈夫?」
十束しのぎ:「こんにちは」こちらもペコリ、とお辞儀する。
十束しのぎ:「あ、はい。どうぞどうぞ」
十束しのぎ:「最近は色んなヒトに囲まれていて、なんだかぼんやりしてただけですので」
更級初:「ありがとね。…ああ、結構無茶したんだって?結構聞こえてきたよ」
更級初:見たところ問題なさそうでよかった、と言いながら座る。
十束しのぎ:「いえいえ、初様には及びません」謙遜のようななにか。
十束しのぎ:「ちょっと無理矢理に体作ったので、ちゃんと元通りに直せてるとか、データ取ってたぐらいです」
更級初:「…いや、アレ自体は確かに能力使わない全休しないとだめだけど、言うならそれくらいなんだけどなー」
更級初:「まあ、実際問題ないならよかった。体内の臓器とかって、ちょっと位置がおかしかったり相互干渉すると結構まずいしね。普通の人間だと」
十束しのぎ:「これは私が言うことではないんですが、設定されたフルスペックを最大出力で使うのは割と最終手段かと……?」
十束しのぎ:「そうですね、その辺は私もぼんやり調整してるぐらいなんですけど」
更級初:「いや、あれ自体はあの子の限界点じゃなくて、わたしが出せる限界なだけだし…」
十束しのぎ:「飛行機のパイロットがGに耐えられるかどうかって話では……?」
更級初:「まあ、だからこうして使ったあとは休み入れたりしてるんだってば」
十束しのぎ:「すみません、つい。聖剣ユーザーの方にそういった心配をする機会が普段ないもので……」
更級初:「ああ……機能的にそう言うプリセットがあるのは、人間も似たようなものだしね。気にしてないから平気平気」ひらひらと手を振って苦笑。
更級初:「ふー……」手に持っていた緑茶をひとくち。
十束しのぎ:こちらも真似して水を飲む。
更級初:少しぼんやりと窓から外を、据え付けのテレビが流す番組をただ眺める。
更級初:こうしていると、髪色は珍しいが町によくいる女子高生などとそう変わらない。
十束しのぎ:そうして目線を映す初さんをただ眺める。
十束しのぎ:剣を持たず、戦場に居なければそれが素なのかなぁ、と。
十束しのぎ:「初様は」
十束しのぎ:「こうしてみると、普通のヒトですね」
十束しのぎ:じー、とまばたきが少ない瞳。
更級初:「……えっ、いや髪色は確かにすごいけど、そりゃそうでしょ」
更級初:「寧ろ、なんか変なのに見えてた?…つばさちゃんとかああいうモデルでもやってそうな美少女ってわけでもないし」
十束しのぎ:「そりゃそくないですよ、第一印象があの状況なんですから」
更級初:驚きからか目を丸くしている様子は、実年齢より幼ささえある。
更級初:「あ~、いや…でも、UGNで仕事してれば、ああいう危機一髪とか…あるよね?」
十束しのぎ:「聖剣に襲われて聖剣に助けられるのは初めてです」
更級初:「…あ、あ~…そう言う?いや…わたしは人間だからあんまり分かってないんだけど」
十束しのぎ:「つばさ様はちゃんと褒めるように、って言われましたけど」
十束しのぎ:「初様ってあんまりそういう事言わないですよね。何でなんですか?」
更級初:「なんだ……どうあっても落とし物…じゃなくて、凄く探してたものを助けてくれた人が持ってたみたいな……うん?」手をろくろみたいに動かして想像していた。
更級初:「そう言う事、っていうと。褒め言葉…じゃないよね?」
十束しのぎ:「褒め言葉です」
十束しのぎ:「初様、褒められると謙遜するなあ、って思ったので」
十束しのぎ:「褒められると嬉しくないですか?」
更級初:「……ええっと、褒めて欲しいってこと…あ、そっちね。なるほど」
更級初:「いやだって、何というか…そうだなあ」腕を組んで考える。
十束しのぎ:紙コップを両手で包んで答えを待ってる。
更級初:「嬉しくないわけじゃないよ?普通に。そう言う捻くれまくってるわけじゃなくてさ。なんというのかな」
更級初:「わたしは、まあ。先の神比良の事件で言うなら、最後の戦闘時でのリミッター解除の一撃の打ちどころとか、対人関係ならしのぎちゃん相手に大分ショック与えちゃったりとか…」
十束しのぎ:「ふんふん」
更級初:「直した方がいい所が見えたからね。そう言う所も直して、全部悔いもないって言えるようなことが出来てないからさ」
十束しのぎ:「ははぁ……」
更級初:「まあ、自己防衛だよ」
十束しのぎ:「なるほど」
更級初:「今ここで大丈夫、ってしちゃうと、わたしは脚を止めちゃいそうだからね」最後に少し笑って。
十束しのぎ:「…………初様は、きっと完璧な自分を目指してるんですね」
更級初:「…完璧、というか…まあ、かれに相応しい自分でいたいし、そうじゃなきゃって思ってる感じかな?」
十束しのぎ:「なんとなくわかりました。つまり、謙遜ではなく、自分が納得が出来てないというわけですね」
更級初:「これは、代償とかそう言うのも入ってるだろうけど、それだけじゃなくね。そう、だってさ」
更級初:「ただでさえわたしは無理言って選んでもらって、大分融通効かせてもらってるんだ。これで契約違反なんてことになったら、かれにも自分にも悪いだろ」
十束しのぎ:「なるほど…………」
更級初:「いや、しのぎちゃんが契約するひとに何を求めるか知らないのに勝手に言っちゃってるけどね。まあ、わたしとかれの場合、ってだけだから」
十束しのぎ:「もしかしたら"天の車輪"、貴方の聖剣が、無理矢理にでも使い手を戦わせているとしたら、一戦交えるところでしたけど」
十束しのぎ:「はい。欠けてる所を直して、理想の自分になるということでしたら」
十束しのぎ:「理想を求める感じ。私、けっこー好きです」
更級初:「そう?……なら良かったな。いや、わたしの無理に答えたせいで、かれが悪く思われるのは嫌だったし…」
十束しのぎ:「………………」じー、とその表情を見つつ。
更級初:すこししょうがない、とでもいう感じの。少し苦みと寂しさの乗った表情だった。
十束しのぎ:「初様の方も、"天の車輪"のことが好きなんですね」
十束しのぎ:うん、と勝手に納得したような表情になる。
更級初:「うん」灼けた灰のようにも見えるその髪色より、ずっと純粋な肯定だった。
十束しのぎ:「なら、よかった」
十束しのぎ:「つばさ様に聞いたんです。今の私は、厳粛には使い手を求める必要がなくて」
更級初:「ふむふむ」
十束しのぎ:「自分の好きなヒト。『親』とか『恋人』とか、『友達』を求めているんだって」
十束しのぎ:「私、初様のこと好きです」
十束しのぎ:「その理想を応援したいので、お友達になってもいいですか?」
更級初:「………」目を丸くして、少女の声を聴いた。
更級初:「……うん、それは嬉しいし、わたしとしても是非って言いたいんだけど」
更級初:「…他のひとに、そういう言い方で言ったりした?」
十束しのぎ:「いえ?」
十束しのぎ:「つばさ様の時は向こうからだったので、いまのが初撃です」
更級初:「……そう。まあ、ならまだよかったのかな……って、ともかく」
十束しのぎ:首を傾げる
更級初:「ちょっと変なこと言ってごめんね。うん、そう言ってくれて嬉しいよ。わたしでよければ、ぜひ」
十束しのぎ:「! はい!」机の上の手に自分の手を重ねる。
十束しのぎ:「お友だちが増えて嬉しいです。私のこと、頼ってくださいね」
十束しのぎ:「聖剣が二本もあれば、怖いものなんて何にもないですし───」
十束しのぎ:「好きなヒトのために、頑張りますので!」
更級初:「うん。…まあ、しのぎちゃんこそ、困ったり聞きたいことがあったら…後、普通に話したかったりしたら、いつでもどうぞ」
更級初:「……あとは、そうだね。友達2号か3号からの最初のお願いとして」
十束しのぎ:「?」
更級初:「相手が好きだっていうのはとても素敵なことだけど、もし友達になってほしい、とかそう言う事を伝えたい時はね」
更級初:「普通に友達になってほしいです、ってだけでいいからね」
更級初:「…なぜかと言うと、”好きです”とか…そう言う言葉は、恋愛的な好意を伝える言葉としてよく使われるので、誤解を招きやすいから」
十束しのぎ:「おぉ………?」右に傾く
更級初:「友達になりたいと恋人になりたい、は違うでしょ?気を付けてね。……以上、先人の更級初君からのお願いでした」
十束しのぎ:「ははぁー……?」左に傾く
十束しのぎ:言われて、その言葉の意味を十全に理解したわけじゃないけど。
十束しのぎ:友達になった初さんが、何かとても大事なことを伝えてくれてるのは理解する。
十束しのぎ:多分フクザツなのだ。ヒトの感情を表す言葉は。
更級初:「…まあ、こう言う事は女の子として生活してけば、自然と覚えて行ったりするんだろうけど。トラブルは少ない方がいいからね」
更級初:ましてやこの少女なら、周りが放っておくまい。
十束しのぎ:「なるほど。難しいんですね」
更級初:「…ま、なんでもやり始める前は難しく見えるものだよ。どんなことでも、そうでしょ?」
十束しのぎ:「そうですね……最初は会話もおぼつかなかったですし」
十束しのぎ:「やってみないと、出来ないですからね」
十束しのぎ:感情について教えてくれるのは、こちらを"ヒト"として……”友達"として扱って貰えてる事はわかった。
十束しのぎ:「では」
十束しのぎ:「ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします」
更級初:「そうそう、そういうこと。……うん、まあ。最初に先輩ぶったのはわたしか」
十束しのぎ:ははー、と頭を下げる
更級初:「よろしい。色々教えてあげるし、分からないなら聞くなりしてね」
十束しのぎ:「はいっ。……じゃあまずは最初の質問から」
十束しのぎ:空になった紙コップを持って立ち上がる。
更級初:「早速?…はいな、何かな?」
十束しのぎ:「好きな飲物って、ありますか?」
十束しのぎ:そんな人間らしい質問から初めてみる。
更級初:「……」くすりと笑って。「じゃあ、一緒に選んでみようか」
十束しのぎ:はい、と頷いて歩く。

十束しのぎ:名前だけ聞いて、味も確かめてない自販機の飲料達。
十束しのぎ:いつもは水だったけど、新しく別のものを試してみる。
十束しのぎ:底の見えない色付きの水が注がれたカップ。
十束しのぎ:ヒトを模した指が、温度を感じる。
十束しのぎ:物珍しそうに覗き込んだ水面に。
十束しのぎ:人間のような顔が、映っていた。




『みなそこにありて』 終



GM:では、これにて全工程終了です。
GM:一週間もの間お付き合いいただき、ありがとうございました。
更級初:おつかれさまでした~!楽しかったです!
十束しのぎ:お疲れ様でした~!
草凪つばさ:お疲れ様でした~!いいセッションだった
シェン:お疲れ様でしたー!
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