『シャルル、善行は好きか?』(GM:珪素)


PC1:古部シャルル(ふるべ・しゃるる)( キャラシート )PL:缶詰
PC2:東雲(しののめ)・シノ・シシュマール( キャラシート )PL:ヤヒロギンジ
PC3:生駒均(いこま・さとる)( キャラシート )PL:サムトー
PC4:椋実翔利(むくみ・しょうり)( キャラシート )PL:馴染
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

メインログ雑談ログ

目次




夏のある日、犬伏市の隣市に位置する河川で、一人の男の死体が引き上げられた。
遺体は損壊がひどく、警察発表では死因は不明。
遺留品からも身元を特定することはできなかった。
そして、その死が判明したのも、
既に全てが動き始めた後のことだった。

Preplay

GM:缶詰&ヤヒロギンジのボーイミーツガール卓!はじまります!
椋実翔利:ヒャッハー!
古部シャルル:うおー!
生駒均:うおー
GM:みんなありがとう!それではイカれたメンバーを紹介しよう まずはPC1、古部シャルルくんです。
古部シャルル:はい!
GM:PC1:古部シャルル(キャラシート
古部シャルル:古部シャルル(ふるべ・-)。見ての通り高校生です。
GM:かっこいい~
古部シャルル:照れますね
古部シャルル:名前の通りフランス人と日本人のハーフとして生まれました。
古部シャルル:家族構成は優秀な父母と優秀な兄姉が居る末っ子。
古部シャルル:そのせいか、勝負の勝ち負けに対してよくこだわります。
古部シャルル:好きなものは勝利。勝てると分かってる勝負より負けそうな勝負を逆転することが好き。
古部シャルル:身内に対して多少こじらせているため、早めに自立を考えています。
古部シャルル:学業の傍ら、語学力を活かして翻訳や通訳の仕事を受けることで自分の学費や生活費を捻出してます。
GM:偉すぎる 高校生でここまでできる男が他にいようか
古部シャルル:(兄さんならもっと上手くやったさ…)
古部シャルル:そのため、学校や仕事の時以外は部屋にこもりがち。運動は苦手です。
古部シャルル:ですが負けず嫌いなので負け惜しみだけはバリエーション豊かです。
古部シャルル:引き分けのようだな。
GM:言いそう~~
古部シャルル:特殊能力?とかはよくわかんないんですが、魔眼の力が宿りそうな気がします
GM:そう、実はシャルルくんのオープニングでは覚醒の経緯からやってもらいます
GM:なので始まった時点ではオーヴァードではないんですね
古部シャルル:そうなのです。まだ普通の学生というわけ!
古部シャルル:基本的には召喚魔術。伝承に残る妖精の類を参考にするため、イラスト付きの図鑑を持ち歩く未来が見える。
古部シャルル:紡ぎの魔眼と無形の影でなんでもこなし、活性の霧と時の棺で周りをフォローします。
GM:クソ強いエフェクトしかおらん
古部シャルル:その分負担がかかるとすぐバテるってワケ
古部シャルル:そんな感じの高校生!覚醒枠頑張ります!
古部シャルル:よろしくお願いします
GM:うおお、ではハンドアウトも提示しますね。

■PC1:古部シャルル用ハンドアウト
シナリオロイス:古部クリス

帝央グランドホテル放火事件から一年が経とうとしている。人々は忘れ去っているかもしれない。
だが、あなたは覚えているだろう。ホテルが炎に包まれたあの日、兄はそこにいたのだ。
古部クリスはあなたと姉――そして宿泊客達を救うために力を尽くし、死んだ。
やがて日常も戻る。同級生達がかける言葉も、少しずつ、事件直後のぎこちなさはなくなっている。
――だがあなた自身は事件以前とは決定的に異なる、幻想の力を得てしまっていた。
日常の裏側に確かに存在する、もう一つの世界。あなたはその世界を調べ続けて一年近くになる。
あの放火事件の真実を知るかもしれない者に、もう一度会わなければならなかったからだ。
帝央グランドホテルで目撃し、しかし宿泊客リストに存在しなかった謎の少女に。

GM:早速で申し訳ありませんが、お兄さんが死にました。
古部シャルル:兄さんーー!!
古部シャルル:バカ兄貴が……!
古部シャルル:謎の美少女まで絡んできて…どうなるんだいったい
GM:大変ですよね。
GM:それとシャルルくんには今回特別に!
GM:リバースハンドアウトもございます。
古部シャルル:なにっ!
GM:待ってくださいね。マジで秘話が漏れると台無しになるので、ダブルチェックの時間を取ります
GM:リバースハンドアウト公開終わり!
古部シャルル:受け取りました!
GM:次はこのシャルルくんと一緒にはたらくヒロインをご紹介しましょう。PC2!
GM:PC2:東雲・シノ・シシュマール(キャラシート
東雲・シノ・シシュマール:私だ
GM:ウワッ顔がいい
GM:突然めちゃくちゃ顔のいい女が出てきて心臓止まっちゃった
東雲・シノ・シシュマール:シャルルの前に現れる謎のミステリアス美少女。東雲・シノ・シシュマールです。
GM:一体何者なんだ……
東雲・シノ・シシュマール:過去の経歴の一切が謎。凄腕UGNチルドレンであることだけは確かのようです。
東雲・シノ・シシュマール:シシュマールは後見人になってるインドUGNの偉い人の名字らしいぞ
GM:へえ~
東雲・シノ・シシュマール:ミステリアスな見た目通り、誰に対しても辛辣で冷徹な氷の美少女
東雲・シノ・シシュマール:なのは見せかけだけで、仲良くなってくるとズボラで甘え症なところを全面に押し出してくるぐーたら美少女なのだ
GM:なんだと~~?
GM:しっかり者の男子高校生をたぶらかすために生まれてきたのか?
東雲・シノ・シシュマール:シャルルは喜んで身の回りの世話をしてくれているぞ。味噌汁の味付けが関西風なのはいただけないけどな。
GM:すっかりヒモ生活じゃないか
東雲・シノ・シシュマール:能力はそんな性格を反映してか、とにかく広範囲を超火力で薙ぎ払う脳筋RCファイター。
東雲・シノ・シシュマール:起源種の乗ったサイレンと火炎袋を拡散する影で無理やり当てに行きます。
GM:構成の殺意が過剰
GM:どうすればいいんだこんなの
東雲・シノ・シシュマール:一ラウンド三回シーン攻撃すれば大抵のやつは死ぬっておばあちゃんも言ってた
GM:そのおばあちゃんは正しいですね
東雲・シノ・シシュマール:立ちふさがる相手を殺すことしかできませんが、他のことはだいたいシャルルに任せてあるので大丈夫でしょう
東雲・シノ・シシュマール:のびのびだらだらと頑張ります!よろしくお願いします!
GM:なんて傍若無人……ハンドアウトはこちらです。

■PC2:東雲・シノ・シシュマール用ハンドアウト
シナリオロイス:園山なみ

"ソロ・モーミト"の探索は、他の部署との協働を禁止された特秘任務である。
任務に携わっている者は、あなたと専属オペレーターの園山なみの二名であった。
しかし古部シャルルという少年が、あなたに何故か狙いを定め、情報を得てしまったのだという。
本来ならば許されない目撃者。だが、もしかしたら、二つ目の道があるかもしれない。
この古部シャルルを、あなたの任務の共犯者に仕立ててしまえばいい――
未だ所在不明の"ソロ・モーミト"の探索。市内で発生した一家失踪事件。
市内で発生する事件の数々に関わるように誘導し、その優秀さを相棒として役立ててもらうのだ。
誰もあえて関わろうとしない、世界を救う名誉なき暗闘がある。誰かの善意が必要だ。

GM:さらに横暴を尽くしてもらいます。シャルルくんを無理やり巻き込み、R案件を解決させるのだ。
東雲・シノ・シシュマール:すまないなシャルル。私も本当はこんなことしたくないんだ。
GM:ほんとかなあ
東雲・シノ・シシュマール:恨むなら炊事洗濯掃除その他何でもできる自分を恨むんだな
GM:やっぱりヒモじゃないか
GM:そして東雲さんにもリバースハンドアウトが……ある!
GM:これも公開しちゃうとオワオワリになっちゃうので、ダブルチェックの時間をください。
東雲・シノ・シシュマール:ミステリアス美少女ですからね。秘密の10や20は当然あります。
GM:ふー終わった……もう二度と秘話なんてしないぞ
GM:操作ミスがないかどうかめちゃくちゃ気を使うし、怖いから
東雲・シノ・シシュマール:ドキドキしたね
GM:ではこの勢いでPC3のご紹介にはいりましょうか。
GM:PC3:生駒均(キャラシート
生駒均:オレかな!
生駒均:生駒 均(いこま さとる)です。やたら仰々しいゴーグルと丈の合ってないロングコートがトレードマークの高校生。
生駒均:事故で死にかけた折にオーヴァードに覚醒、親元を離れてUGNチルドレンをやっています。
生駒均:真社会性生物のキュマイラで、覚醒した折は脳に現れた変異の悪影響から肉体・精神両面で不安定になり
生駒均:日常生活も難しいぐらいだったのですが、職員さんや仲間達のおかげで回復。今は元気に青春過ごしてます!
GM:おもしれーキュマイラ
生駒均:とはいえ若干後遺症はあり、ゴーグルは専用の視覚補助器具だったりします。怪しくて悪いね
生駒均:あ、コートはただのおしゃれです。かっこいいだろ?袖長いけど。
GM:なんらかのヴィランみたいな見た目してますよね
生駒均:ヒーローなのにぃ!
生駒均:そんな感じのノリで前向きで楽天家、ひょうきんものです。気軽に名前かあだ名で呼んでもらえると嬉しいな
GM:あだ名はあるんですか?
生駒均:さっくんとかさとちゃんとか人によって色々、あとフルネームで呼ばれるのはあだ名なんだろうか
生駒均:シンドロームはバロール/キュマイラのクロス。データ的には狩りの統率者で盛大にバフをばらまきながら攻撃しつつ
生駒均:孤独の魔眼で守りを固めるバランス型です。今回はバディムーブも持ってきたので、ラウンド1回まで気軽に頼って!
GM:ただでさえ絶望的な火力のPTなのになんで火力支援がこんなにいるの~~
GM:助けて~~
生駒均:私は単体限定だから……
生駒均:今日も今日とて人助け、皆のために頑張るぞ!よろしくおねがいします
GM:見た目はこうでもまっとうなヒーロー枠!頑張ってもらいたい!
GM:ということでハンドアウトはこちら。

■PC3:生駒均用ハンドアウト
シナリオロイス:古部レア

ヒーローであるあなたの元には、常に大小いくつもの依頼が舞い込んでくる。
知人である古部レアからの些細な頼み事もその一つと言えるかもしれない。
曰く、弟の様子を見ていてほしい。見知らぬ少女と同棲しているかもしれないというのだ。
心配は無理もないだろう。近頃の街は物騒だ。例えば鴻央会系の暴力団、燕藤連合会は
レネゲイド関連の武装組織である疑いが強まっており、その暴力団を襲撃したチンピラも潜伏している。
そして一週間前に発生した、国東一家失踪事件。それらの全てにレネゲイドの影がある。
UGN支部すら、"アヴィオール"なる外部の精鋭を極秘に動かしているのだという――
一つ一つの事件は些細なものであっても、その裏には群れる動物の如き秩序がある。
その秩序が悪意によって動かされるものであった時こそ、あなたのようなヒーローが闘う時だ。

GM:依頼者は古部シャルルくんのお姉さん、古部レア。
生駒均:お姉さん!
GM:以前からのお知り合いだったことにしたいです。それに伴い、シャルルくんともそこそこ顔見知りということになるでしょう。
GM:大丈夫でしょうか?
生駒均:私は問題ないです!
古部シャルル:(あぁ あの普段から怪しい衣装のやつか…役者じゃなかったんだな)
古部シャルル:問題ないです!
生駒均:知り合いの同棲の様子見に行くとか大丈夫かな、馬に蹴られないかしら
GM:正直お姉ちゃんのほうも同棲してたからといってどうしようとはあんまり考えてない……!
GM:普通に「どうしよう……どうしよう……」って困るだけだと思われる
生駒均:まあ……困るよね!
生駒均:どうしようね
GM:どうしましょうね
GM:そこでPC4の紹介だ。このどうしようもない状況を……打破してくれ!PC4!
GM:PC4:椋実翔利(キャラシート
椋実翔利:ヒーハー! 全てを破壊するぜ~。椋実翔利、FHで~す。
GM:ウワアアア
椋実翔利:『ヴリトラ』という、FHにしては比較的邪悪でない遺産研究セルのメンバーで、日々楽しく過ごしています。
椋実翔利:よく笑いよく喋り、よく暴れよく破壊する、典型的で健康的なFH戦闘員です。難しいことはよくわかんない。
GM:困った状況を解決しようとして召喚したのがドFHのドモヒカンだった
椋実翔利:モヒカンというほど世紀末でもないぜ! まあ事実として倫理観は薄く、自分の気分と欲望のままに振る舞う男ではあるんですが……
GM:9割がたそうってことじゃん
椋実翔利:幸い無差別殺人や社会転覆とかは欲望としてそんなに強くないので、そこそこ穏当に日々を生きていられるタイプのやつです。
椋実翔利:髪型も普通だよ。どこにでもいそうな青年です。
椋実翔利:強大なFHセルをブッ殺すため、UGNと協働したことすらあり、そのおかげでUGNのことはそこまで悪く思っていないよ。口うるさいので関わりたくはないけど……
GM:そのめちゃくちゃデカい殺人大砲は……?
椋実翔利:昔のマスター上司エージェントからパクっただけで、人を撃つのに便利だから使ってるだけ! 倫理観は関係ないぜ。
椋実翔利:若いヤツには優しいし、日本語は通じるし、死体の処理にも手慣れてるから、怖がらなくても大丈夫だぞ。
GM:その事実そのものが倫理観の極端な低さを証明している
椋実翔利:能力は転移・加速・屈折などの効能を持つ汎用的な魔眼を使える程度の取るに足らないものですが……
椋実翔利:さっき話したとおり、すごい奴の作った武器がオレのものになってるので、火力が出て嬉しい!
GM:なんてやつだ
椋実翔利:つまりエンブレムで取得したヴィークル用レールキャノンをいっぱい敵に当てることで、敵にいなくなってもらう構成ということです。
椋実翔利:《時の棺》《時間凍結》も完備! 火力が武器頼りなので、意外と侵蝕が逼迫しなかったりもします。
椋実翔利:こんな所かな。今日も明日の気持ち良い飲酒のために頑張るぞ~
GM:とんでもね~~。しかもこんなとんでもね~男の登場するキャンペーンはマジでいい話なのでみんな読んで下さい
GM:FHキャンペーン『I'm home』!あのロケット商会先生のスーパーオメガ大名作キャンペーンなんだ
椋実翔利:完結済みです。よろしくね。
GM:『勇者刑に処す』第3巻は8月に発売予定!
GM:話を戻しますと、椋実さんのハンドアウトはこんな感じ。

■PC4:椋実翔利用ハンドアウト
シナリオロイス:国東妃咲

失敗した。燕藤連合会が取引しようとしていた積荷は、狙っていた"ソロ・モーミト"ではなかった。
いや。当てが外れていたとしても、適当なレネゲイドアイテムであれば売り捌くこともできる。
しばらく遊ぶ程度の臨時収入にはなったかもしれない。しかし、生きた人間を売り捌く伝手はなかった。
少女の名前は国東妃咲という。国東一家失踪事件で行方不明扱いとなっている娘――
この少女をどうにかして処理することを除いたとしても、あなたのすべき仕事は二つある。
極めて希少な研究遺産、"ソロ・モーミト"を"ヴリトラ"セルへと持ち帰ること。
そしてUGNと燕藤連合会の追撃が迫りつつある中、この市内を無事に脱出すること。
この二つを達成できなかったなら……後で家族にどれだけバカにされるか、分かったものではない。

椋実翔利:アニメ化オファー待ってます。
椋実翔利:ウオーッ! 少女型遺産とはな!
椋実翔利:違う気もするな。
GM:どうでしょうね?
GM:『I'm home』はスーパー名作キャンペーンですけど、今回はそのへんのお話を知らなくても問題ないシナリオにしてます。
GM:前提条件は、椋実さんが遺産研究セルの暴力人員で、遺産を欲しがっていて、帰る仲間達がいるということ。
椋実翔利:どっちにしても持ち運びが不便だ。
椋実翔利:持ち運びしやすいようにするか……持ち運びが必要ないようになるか……
椋実翔利:どのくらい日本語が通じるかにもよる。ともあれ面倒なことが少ないことを祈るぜ。
GM:本当に帰る仲間達がいるキャンペーン完走済みの男の発言なのかな。
椋実翔利:100%正しい。暴力が得意で、遺産が欲しく、カッコよく帰りたい!
GM:なんてやつだ
椋実翔利:そのためには色々な手段を考え、実行します。よろしくお願いします!
GM:では、最後にトレーラーを貼って開始しましょう!
トレーラー この一週間、犬伏市は不穏な状況にある。
裏の世界で繰り広げられる闘争が、漠然とした空気となって日常を侵蝕しているのだ。
ある少女の一家が消え、レネゲイドの力を用いる反社会集団が市内を闊歩する。
襲撃事件を引き起こすヴィランと、その事件を追うヒーローがいる。
事件の裏にはFHの影があり、一方でUGNも、何らかの事実を隠している――
そのどちらにも属さぬ、世界を揺るがす計画を進める者も。

日常の何もかもを変えてしまう、突然の出会い。
二人の少年と少女の再会が運命ではなかったのだとしても、
少女の投げかけた言葉こそが、少年にとっての始まりになった。
それは……



ダブルクロス3rd『シャルル、善行は好きか?』
ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。





◆Opening◆古部シャルル&東雲・シノ・シシュマール

GM:最初のオープニングの登場キャラクターは二人。古部シャルルと、東雲シノちゃん。
GM:しかしシャルルくんはまだオーヴァードに覚醒していないので、
GM:登場侵蝕は東雲さんだけが振ります。
古部シャルル:一般人!
東雲・シノ・シシュマール:仕方ないな…一つ貸しだぞシャルル
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (37 → 40)



一年前 帝央グランドホテル

GM:古部シャルルの誕生日の前祝いという話だった。
GM:兄のクリスが発案した兄弟三人の小旅行は、まるで悪い夢のような惨事で終わろうとしていた。
GM:熱はまだ来ない。だが視界を閉ざすほどの煙が、扉の隙間から無尽蔵に漏れ出てきて、止まらない。
GM:ホテルに義務付けられている防火設備も何故か十分に機能してないようだった。何か大規模な破壊があったのだろうか。
古部クリス:「シャルル。大丈夫か」火の手が回りつつある廊下から、子供を連れその母親を背負って戻ってくる。
古部シャルル:ぐったりと、ひどく疲れていた。旅行ということで分刻みにスケジュールを刻まれたが故だ。
古部シャルル:「……!当たり前だ。俺より、そっちの方を気にした方がいいだろ」
古部シャルル:母親と子供にそれぞれのハンカチを渡して、自分は袖で口を抑えている。
古部クリス:「さっき館内見取り図を見てきた。上の階のバルコニーに避難はしごがある」
古部クリス:「もしかしたら、間に合うかもしれない」
古部シャルル:(そんなことまでチェックしてたのか……)
古部シャルル:「……じゃあ、上の階か」
宿泊客:「おい!ヨーイチのやつまだ逃げてきてないのかよォ!?」
宿泊客:「昨日酒飲みまくってただろ!?まだ寝てんだよ部屋で!死んじまうって!」
宿泊客:「で、でも……クソッ……!」
古部シャルル:一瞬、気を緩めた耳にその声が届く。
古部クリス:シャルルに、一度微笑みを向けて肩を叩く。
古部シャルル:(………!)
古部シャルル:「おい、バカなこと考えてないだろうな…!」
古部クリス:「その人の部屋は分かりますか?」ジャケットをもう一度羽織り、そちらに向かっていく。
宿泊客:「いや、もう下の階の……401号室で……死んでるかもって……」
古部クリス:「助けに行きます」
古部シャルル:「兄さん!」
古部シャルル:「何言ってるんだ、死ぬつもりか!?」
古部シャルル:「ここまで来るのもギリギリだったんだぞ!?」
古部クリス:「大丈夫だ。俺は人より体力がある。さっきだってちょっと危なかったが……」
古部クリス:「それでも、無事に戻ってこれた。俺が少し無理をするだけで一人助けられるなら、一番いい」
古部シャルル:「………!」ギリ、と歯噛みする。
古部シャルル:「……この騒ぎだ」
古部シャルル:「いくら寝てても、起きて逃げてる可能性のほうが高い。無駄足になるぞ」
古部シャルル:「………わざわざ兄さんが行くことは、ない」
古部クリス:「そうかもしれないな。シャルルには心配ばかりかけた……」
古部クリス:「……いつも、悪いと思っていた」
古部シャルル:「………は?」
古部シャルル:(何だ、いきなり。珍しく反省を……)
古部シャルル:(いや、"いた"?)
古部クリス:「いつも言うだろ。わざわざそんなお節介を焼くなとか」
古部クリス:「なんですぐに余計なことをするんだとか――」
古部クリス:「お前に言われるたび、いつも、その通りだなと思ってたよ」
古部シャルル:「……その通りだと思ってるなら、直せ」
古部シャルル:「あの母親と、子供と。二本の手で救うなら、充分だろうが」
古部クリス:「……ふ」
古部クリス:「シャルル、善行は好きか?」
古部シャルル:「……………」
古部シャルル:「悪行よりは、マシだと思うけど……それが何だ」
古部クリス:「……やっぱりお前は良いやつだよ」
古部クリス:「俺は善行なんて好きじゃなかった。だけど、なんでだろうな」
古部クリス:「……」
古部シャルル:「…………?」
古部クリス:「…………シャルル。後は頼む」
古部シャルル:「な、ふざけ、」るな、の口の形
古部シャルル:「そんなあやふやな理由で命をかけるぐらいなら、俺が…!」
古部シャルル:先に向かおうとして、がくん、と足が崩れる「ぐっ…!」
GM:シャルルがその言葉を口にできた頃には、
GM:クリスは廊下へと走り去っていた。後ろ姿を見送ることもできなかった。
古部シャルル:(ふざけ、ふざけるな……!おい、待て…!)
古部シャルル:体が安堵している。緊張の連続の中、安全に近づいて、足から力が切れた。
宿泊客:「ま、ちょっ、俺も助けに行かなきゃ……!」
宿泊客:「ば、バカ!行ったら死んじまうって!あの人みたいに動けるかよお前が!?」
GM:宿泊客がパニックになり始めている。
宿泊客:「どこに逃げればいいのよォ!」
宿泊客:「消防を待とう!落ち着いて待てば大丈夫だ!」
GM:シャルルの知能ならばわかる。この火の手の早さでは、消防隊の助けを待っても無駄だ。
GM:自分達で逃げるしかない。クリスがいない今、それができるのは……
古部シャルル:──館内見取り図を見てきた。上の階のバルコニーに避難はしごが……
古部シャルル:「ぐっ…………!……!!」
古部シャルル:足に力を入れる。
古部シャルル:"安全な場所"に向かうためなら、それが出来た
古部シャルル:「………上だ!」
古部シャルル:「上の階のバルコニーに避難はしごがある!女子供から避難を急がせろ!」
宿泊客:「!」
宿泊客:「わ、わかった……!」
宿泊客:「バルコニー!?階段登んなきゃいけないのォ!?」
古部シャルル:「良いか!男は後だ!……カッコつけろよ!!」
古部シャルル:(……確か、そんなセリフが有ったな)と、前に見た映画を思い出した。
GM:宿泊客は、シャルルの誘導に従って避難を始めた。
GM:シャルルは最後尾だったが、クリスが戻ってくる気配はなかった。
GM:バルコニーに出た客が避難はしごを使い始めたようだ。シャルルの一喝が効いたのか――
GM:女子供から、秩序だって。もしかしたら、ここにいる全員の避難は間に合うかもしれない。
GM:その時、煙の向こうに一人の男の影が見えた気がした。
古部シャルル:「! 来たか…!」
古部シャルル:(遅いんだよバカが……!)
宿泊客:「うっ……ぐすっ、うう……ぐえっ……」
宿泊客:顔を泣きはらした若い男だ。
古部シャルル:「………え?」
宿泊客:「だ、誰か……誰か……!」
宿泊客:「俺と一緒に……!下の階に……!戻ってくれませんかねえ……!」
古部シャルル:「な、なんだ……?どうした……?」
古部シャルル:「し、下の階に、居ただろう?もうひとり……」
宿泊客:「あの人……俺、俺なんかを助けて……戻って、なんとかしてやらねえと……」
GM:では、その宿泊客に近づいた時、
GM:廊下の横合いが爆発します。
古部シャルル:初めは血が頭に登ったせいかと思った。
古部シャルル:「なっ…!?」

GM:難易度9。ドッジ、ガード、カバーリングのみが可能。そのままでは目の前の宿泊客は死亡しますが
GM:爆発をまともに受ければシャルルも無事ではすみません。当然、ガード値は0です。
古部シャルル:ひ、ひぃ~
古部シャルル:どうしよ。カバーリングします
GM:それでこそ古部家の男!
GM:それではカバーリングには成功し、宿泊客の代わりにシャルルの身体はズタズタになることでしょう。

古部シャルル:──爆風と理解する前に、目の前がゆっくりと見える。
GM:体中に熱を感じる。炎の熱気とは別の、どこか病的な熱だった。
古部シャルル:当たり前だ。強烈な爆発はそれそのものと、瓦礫を巻き込んでいる。
古部シャルル:せめて、しゃがんで、当たる面積を、
古部シャルル:────減らすということを、目の前の人間は知らない
古部シャルル:「あぁ………」
古部シャルル:「クソッ……!」
宿泊客:「え……」
古部シャルル:半ば突き飛ばすように、体を差し込む。
古部シャルル:たったの一歩。危険に近づくための前進。
GM:壁だったものが飛散する。炎が吹き出す。突き刺さり、抉る。
古部シャルル:痛みは認識しない。既にその閾値は超えた。
古部シャルル:あるのはただの、塗りつぶすような白色
古部シャルル:(………やっぱり)
古部シャルル:(アイツはおかしいやつだ)
古部シャルル:危険だとわかっている場所に、一秒でも早くと走っていったあの男は。
古部シャルル:この痛みを何度経験したというのだろうか。
古部シャルル:「───────────ッァ」
古部シャルル:抉られ炙られて、ゴロゴロと吹き飛ばされる
GM:意識が朦朧とする。庇った宿泊客からも爆風で引き剥がされて、
GM:炎と瓦礫で分断された廊下の只中に投げ出される。
GM:さらに不幸なのは、意識だけが、辛うじてまだ残っている。もはや死ぬだけだというのに。
GM:今の爆風に晒されたことで、シャルルはオーヴァードとして覚醒します。
GM:侵蝕率上昇ダイス1d10を振ってください。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (40 → 41)
GM:そして、その朦朧とする視界の中に……生存者など誰もいないはずの火災の只中に
GM:兄ではない誰かの姿を見た。
古部シャルル:そよ風に身震いがする(あぁ)どくどくと流れる血(体温が下がっているのか)
古部シャルル:(傷口は、)瓦礫。(意識が) (ショック状態の対処を……)
古部シャルル:かすれる視界に、血が滲む。
古部シャルル:薄く赤い膜を掛けた視界の向こうで、何かが居た
東雲・シノ・シシュマール:視界の端に、赤く揺らめく炎を見た。
東雲・シノ・シシュマール:そのように錯覚しただけで、それが人間の輪郭だと気づくのには、ほんの少し時間が必要だった。
古部シャルル:「……?」赤より紅く。
古部シャルル:炎が意思を持ち、鎮火したような白の少女を見る
古部シャルル:(……まだ、逃げ遅れ、がいたか……)(あの、バカが……)
東雲・シノ・シシュマール:周囲で燃え上がる炎の色を映した、地面まで届きそうな長い銀髪。
古部シャルル:赤と黒に満ちた世界で、場違いなほどに輝いていた。
東雲・シノ・シシュマール:陽炎の向こうで振り向いた少女と、確かに一瞬、眼が合った。
古部シャルル:生きている、人間なのか。 朦朧とした意識で考える。
古部シャルル:「………お、い」掠れ気味の声
古部シャルル:「……はやく。にげろ」
東雲・シノ・シシュマール:その言葉を聞いて、金色の瞳が僅かに見開かれる。
古部シャルル:ここは危ない。(────あぁ、どうして危ないんだっけ。時間がない。ちゃんと説明を……あれ…?)
古部シャルル:新たに言葉を紡ごうとした口からは、代わりにゴボッとくぐもった水音がする。
東雲・シノ・シシュマール:「………」言葉を発さず、倒れたままの少年に近づく。
古部シャルル:「…………?」目だけが動く
古部シャルル:銀色に反射する炎の輝きが、チカチカと痛い
東雲・シノ・シシュマール:「……」少しの間、思案した様子で目を伏せる。長い睫毛が熱風に揺れていた。
東雲・シノ・シシュマール:「……はぁ」ぶっきら棒に息を吐いて
古部シャルル:(役者じみている)(兄さんの知り合い……いや、父さんのほうか……?)俳優と、映画監督を務める身内を思い出す。
古部シャルル:このような現場でも、絵になる容姿とは凄いものだ。
東雲・シノ・シシュマール:『──────■■■■──────』
東雲・シノ・シシュマール:少女の形の良い唇が、何か言葉を紡ぐ。しかし、それを君の脳が音として認識する前に
東雲・シノ・シシュマール:ぐらり、と、景色が回転する。頭の奥が揺さぶられたような浮遊感と共に、意識が朦朧としていく。
古部シャルル:「ぐ、あ………」
古部シャルル:一番近いのは貧血のそれ。
古部シャルル:同じ方向に視界が回り続けるような、連続性のない酩酊。
古部シャルル:視界に渦のように影が巻いて、
古部シャルル:そして、
古部シャルル:─────そこで、途切れた



GM:どれくらい時間がたっただろうか。揺さぶられ、名前を呼ばれるような感覚。
古部レア:「……シャルル!シャルル!」
古部シャルル:「…………う?」
古部シャルル:「この声は……姉さんか」
古部レア:抱きしめられます。
古部レア:「よ、よかった……!お兄ちゃんだけじゃなくて、シャルルまで死んじゃったって思って……!」
古部シャルル:「うわっ!おい、こういうのはもうやめろって前に……」
古部シャルル:「………」今、何か。
古部シャルル:「待て、待て…!」
古部シャルル:「今、なんて言った…?」
古部レア:「う、ううっ……」
古部レア:「ううううううっ……」
古部シャルル:「おい……!なんだ、なんだ俺まで、って」
古部シャルル:「それじゃあ、まるでクリスが……!」
古部レア:「お兄ちゃんは……」
GM:古部クリスは死んだ。彼は自分の命と引き換えに、見知らぬ誰かを助けた。
古部シャルル:「………………バカな」

GM:帝央グランドホテル放火事件は、原因不明の破壊を伴う周到な放火として、多くのメディアに報じられ、
GM:しかしその中にあって、犠牲者を最小限に留めたヒーローとして――
GM:古部クリスの名前が、日々報じられた。
GM:それを見ながら。メディアが別のニュースに興味を移した後も、シャルルは……
GM:決して、あの日のことを忘れることはなかった。



一年後 犬伏市近郊

GM:犯人不明。動機不明。あの日の事件は放火とされているが――その捜査情報は一向に伝わってこない。
GM:だが、古部シャルルだけが知っていることがある。それは死の間際の幻覚に過ぎなかったのかもしれないが。
GM:あの時、火災の中に現れた銀髪の少女。彼女が何かの手がかりを持っている可能性は高かった。実在するとすればだが。
GM:銀髪の少女の正体は全く不明だった。ある県で目撃されたかと思えば、どこかの高校の修学旅行の写真に紛れていることもあった。
GM:ほぼ一年の間、シャルルは彼女を追い続けた。そして……今。
GM:シャルルの住む街の隣市のアーケード街だ。チェーン店や電器屋、八百屋などが並んでいる、郊外のどこにでもありそうな商店街である。
古部シャルル:「……灯台下暗し、ともまた違うな」
古部シャルル:初見ではない。家族の行動範囲を考えれば、何度か訪れた記憶もある。
古部シャルル:懐かしむように風景を見回すと、時折その視界がブレる。
古部シャルル:「っ……!」
古部シャルル:あの事件の後遺症……という訳ではないのだろうが。
古部シャルル:時折、爆発の直前に感じたように、妙に映像を鮮明に記憶してしまう。
古部シャルル:故に、意識を失う間際に見た銀髪も同様に、思い出せる。
古部シャルル:「………あの女は」「明らかにあの現場に存在し、そして生還者のリストには載っていない」
古部シャルル:「逃げ遅れた一般客の可能性は薄い。……となれば」
古部シャルル:帝央グランドホテル放火事件。────そう、放火。
古部シャルル:何者かが人為的にあの事件を起こし、そして消息不明な人間が居る。
古部シャルル:その目立つ容姿を探し、この近辺での目撃情報を手に入れた。
古部シャルル:(明かして貰うぞ)
古部シャルル:(貴様の正体を)
古部シャルル:そうして、商店街に足を踏み入れる
東雲・シノ・シシュマール:ガタンッ!
東雲・シノ・シシュマール:商店街に入って早々、少年の耳に大きな物音が届いた。
古部シャルル:アーケードの大通りを軸にした典型的な商店街だ。自分の足でも掛からないし、あの容姿は目立つ。
古部シャルル:だから、何の気無しにその物音を気にして、目を向けた
東雲・シノ・シシュマール:そこは、ゲームセンターの入り口だった。今時珍しい個人経営の小さな施設で、プリクラやUFOキャッチャーの筐体が置かれている。
古部シャルル:覚えている。レアが一人で入ると不良になるのだと心配して、自分を連れて入った場所だ。
東雲・シノ・シシュマール:そう。先程の物音はUFOキャッチャーの筐体が殴られた音だった。
古部シャルル:そして不良になるのは間違っていなかったらしい。
古部シャルル:「この街も治安が悪くなったな……」
東雲・シノ・シシュマール:「くっそっ……!後ちょっと……!3ミリ!これで……っ!…あっ……」
東雲・シノ・シシュマール:引っかかっていた景品が、出口とは反対方向に落下したのを見て、呆然と立ち尽くしている。
古部シャルル:その不良はなかなか特殊な見た目をしていた。
古部シャルル:地面まで届きそうな長い銀髪。
古部シャルル:月のように輝く金色の瞳。
古部シャルル:悲しげに伏せられる長い睫毛。
古部シャルル:見間違えようもなく、あの日の女だった
古部シャルル:「は?」
東雲・シノ・シシュマール:勿論、あの日とは多少異なる点もある。
東雲・シノ・シシュマール:ゆったりしたワンピースを着て、長い銀髪は三つ編みにされており
東雲・シノ・シシュマール:黒縁の大きな眼鏡をかけている。どこからどう見ても一般人にしか見えない服装だ。
古部シャルル:一般人はそこまで白くない。
古部シャルル:とはいえ、あんまりにもあんまりなので、きちんと確認しようと近づいてみる
古部シャルル:「おい、お前……いや……」人違いだったらどうするか、と思いつつ語尾が静まる
東雲・シノ・シシュマール:「ゲッ……違うんです店員さん!今のは中に入ったハムスターを助けようと……!」
東雲・シノ・シシュマール:「ごめっ……ん?」
古部シャルル:「…………」
古部シャルル:じ、と真正面からその顔を見る。
古部シャルル:「お前、何をしているんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:店員に目をつけられたわけではないと安堵して「え?何って……?」
東雲・シノ・シシュマール:「ごめんなさい。どちら様でしょうか……?」キョトンとした顔で申し訳無さそうに
古部シャルル:「…………………」
古部シャルル:つい不愉快そうに顔がゆがむ。
古部シャルル:「お前……いや、お前、覚えていないのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「あの……すみません。人違いだと思います」小さく頭を下げて立ち去ろうとする。
古部シャルル:「いや、待て。待て!本当に人違いみたいな反応をするな!」
古部シャルル:(あるいは、本当に人違いだったのか……?)
古部シャルル:一瞬だけ、そんな事を思いつつ。
古部シャルル:つい肩に手を当てて引き止めてしまう
古部シャルル:「一年前だ。帝央グランドホテルに居ただろう!」
東雲・シノ・シシュマール:「いません。最近越してきたので」
古部シャルル:「そうか。この近所の話じゃない」
古部シャルル:「火事に巻き込まれていただろう、お前も」
古部シャルル:「生存者としては確認できなかったが、やはり生きていたな」
古部シャルル:ジ、と流されないように相手を見据える。
東雲・シノ・シシュマール:「だから、何の話ですか……?離してください警察呼びますよ」君の手を振りほどく
東雲・シノ・シシュマール:そうして、路地裏へと走っていく。だが、君なら追いつけない速さではない。
古部シャルル:(……この女)
古部シャルル:少し逡巡する。だが、ここで引いて得になるわけでもない。
古部シャルル:気にしてないかのように、路地裏に踏み入れる
東雲・シノ・シシュマール:「……おい、おまえ」
古部シャルル:「……!」(雰囲気が変わった)
東雲・シノ・シシュマール:路地裏に入った瞬間
東雲・シノ・シシュマール:君の顔の前に少女の指が突き出され、額を小突く。
古部シャルル:「!、? ぐあっ!?」
古部シャルル:「……なんのマネだ!?」
東雲・シノ・シシュマール:「そっちこそ何のつもりだ。往来で大きな声でベラベラと」
東雲・シノ・シシュマール:メガネを外し、鋭い目つきで君を睨む。纏う空気も、刺々しいものに変わっている
東雲・シノ・シシュマール:「少しはこっちの迷惑も考えろ」
古部シャルル:(……やはり、人違いではなかったな。分かっていたことだが)
古部シャルル:「ふん。その方が困るんだろう? 隠し事をしている人間は。」
東雲・シノ・シシュマール:「わからないのか?お前の為に言ってやっているんだ」小馬鹿にしたように鼻で笑う
古部シャルル:「……お前、何者だ?どうしてあの現場に居た?」ム、と不機嫌が顔に出る。
東雲・シノ・シシュマール:「答えてもいいが、こっちの確認が先だ」
古部シャルル:「は? 聞いたのはこちらが、」先、という言葉は無視される。
東雲・シノ・シシュマール:「オーヴァード、UGN、ワーディング、このあたりの単語に心当たりは?」
GM:シャルルにはまだありません。UGNのチルドレン、生駒と接触したことこそありますが
GM:互いにオーヴァードであることは気付いていない段階と考えてください。
古部シャルル:「………オーバード(Aubade)?詩でも読むつもりか?」
古部シャルル:故に、同音の別の言葉として認識する。
古部シャルル:フランスでは一般的な、恋人たちの詩に関するワードだ。この状況で、と訝しむように眉を寄せる。
東雲・シノ・シシュマール:「……驚いたな。そんな程度の知識で私を見つけ出したのか……?」
東雲・シノ・シシュマール:「UGNの援助も無しで……?嘘だろ……」
古部シャルル:「……調べ物は得意なんだよ」
古部シャルル:「そもそも、こんな日中から商店街を歩いてるんだ。目立つに決まっている」
東雲・シノ・シシュマール:「……というかそれならシラを切り通せたな……うわぁ~、失敗した……」頭を抱える
古部シャルル:「コイツ…………」コイツ…………という顔
東雲・シノ・シシュマール:「……ま、仕方ないか」
古部シャルル:「それで、オーバードとは何の関係がある。UGN、というのが所属か?」
古部シャルル:「オーバードに、ワーディング(言い回し)。まさか劇場のリハで舞台を燃やしました、なんてことはないだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「それいいな。今からそういうことにしないか?」
古部シャルル:「するわけがあるか、ふざけるな」
東雲・シノ・シシュマール:「私は劇団員で、さっきまでのも全部演技……」
古部シャルル:「だったらチケットでも見せてみろ」
古部シャルル:「ふざけた事を言うと、お前のことを警察にリークするぞ」
東雲・シノ・シシュマール:「生憎完売したんだ。売れっ子でね」
東雲・シノ・シシュマール:「……わかった。すまなかった。そういきり立つな」手を上げる
東雲・シノ・シシュマール:「だが、警察を呼ばれて困るのは果たしてどっちかな?」
古部シャルル:「……」疑うように目を向けている。仮に本当なら完売はするだろうが、そしたら公演予定をネットで検索するだけだ。
古部シャルル:「は?」
古部シャルル:「困るのはお前だろう。どうみても」
東雲・シノ・シシュマール:「見てみろこれ、物陰でか弱い女に詰め寄ってる不良少年」
東雲・シノ・シシュマール:「……と、私が主張したら、果たして周りはどちらを信じる?」
古部シャルル:「……………ふん」
東雲・シノ・シシュマール:「勿論そんなことはしない。ただ、言葉遣いには気をつけろと言いたかっただけだ」
古部シャルル:「ご忠告どうも。ならば、こちらからも一つ言ってやろう」
古部シャルル:「その方法は、保身を考えない人間には通用しない」
古部シャルル:「……少なくとも、警察が駆けつけてくるまでの数分間はな」
古部シャルル:「せいぜい気をつけろ」
東雲・シノ・シシュマール:「ふぅん……」面白そうに目を細めて
東雲・シノ・シシュマール:「童貞臭い見た目の割に強引なんだな。嫌いじゃないぞ」
古部シャルル:「はぁ!?」
古部シャルル:「お前………!お前……!!」
古部シャルル:人の言ったことを理解してるのか、と言葉なく訴える
古部シャルル:「忠告が足りなかったが………此処から先。俺が保身を考えないかどうかは、お前の発言次第だと覚えておけ」
東雲・シノ・シシュマール:「肝に銘じるよ。お互いのために。ま、冗談はこの辺にして」
東雲・シノ・シシュマール:「いいぞ。特別に教えてやる。お前の知りたいことはなんでもな」
古部シャルル:「…………」何かしら言いたい言葉を飲み込む「あぁ」
古部シャルル:「話してもらうぞ。お前のこと、先程挙げた言葉のこと……それに」
古部シャルル:「一年前のことも、洗いざらいだ」
東雲・シノ・シシュマール:「勿論だ。どの道まだどこからも唾を付けられていないなら、保護してやるのも仕事の内」
東雲・シノ・シシュマール:「自分の不始末が原因なら尚更だな……とはいえだ」
古部シャルル:「……なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「かな~り長い話になる。詳しいことはゆっくりできる場所で話すとして」
東雲・シノ・シシュマール:「今は、自己紹介を済ませておかないか?」
古部シャルル:「…………良いだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「東雲・シノ・シシュマール」手を差し出す。
古部シャルル:「古部シャルルだ」内心は躊躇しつつ、表には出さないようにその手を握る
東雲・シノ・シシュマール:「長いと言う苦情は受付けない。好きに切るなり縮めるして呼べ」
古部シャルル:「自分で言うか…?」
古部シャルル:「ならばシノと呼ぶ。問題はないだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「随分気安いんだな。意外と遊んでるのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「まあいいよ。それで。よろしくシャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「ようこそ。日常の裏側へ」
古部シャルル:意外とウブなんだな、という反撃を許さない追句。恐らく反応を想定していたのだろう。
古部シャルル:その得意げに、そして言い慣れたような文句。
古部シャルル:(………良いだろう)
古部シャルル:一年。それだけ掛けて、手がかりをようやく掴んだ。
古部シャルル:幕に覆われたステージの向こう側をこの目で覗き込む。
古部シャルル:「日常の裏側、ね」
古部シャルル:「せめて」
古部シャルル:「舞台裏の経験が、活かせると良いんだがね」
古部シャルル:そうして、一歩を踏み出した



GM:シーン終了です。ロイスのみ可能。
古部シャルル:「東雲・シノ・シシュマール P執着/○N警戒」で取得!
東雲・シノ・シシュマール:追跡者 古部シャルル 興味○/厭気 で取得!


◆Opening◆

GM:それではPC3、生駒くんのOPを開始します。登場侵蝕をどうぞ。
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (36 → 44)
GM:せっかくなので生駒くんの普段の活動から描写していきましょうか。普段はどんなヒーロー活動をしていますか?
生駒均:UGNでの仕事がもちろん一番ですが
生駒均:暇なときは公園を散歩して困ってる人を探して怪しまれたり
生駒均:泣いてる子供に声をかけてもっと泣かれたりしてると思われます
GM:そうですね。では後者の活動に従事している可能性が高いでしょう。
生駒均:はーい!



犬伏市 北市民公園

GM:ヒーローには地道な活動も必要だ。無論、派手な事件が起こっていない時に限る。
迷子の子供:「ママーッ!」
迷子の子供:「助けてー!変なお兄ちゃんが誘拐しようとするよー!」
生駒均:「待って待って!落ち着いてキミ、人聞きの悪い大声出さないで!」
生駒均:お洒落と言うには無骨すぎる黒のゴーグル。コートはサイズが合っていないのか、手を覆い尽くした袖が動くたびにパタパタと揺れる。
迷子の子供:「ウギャー!ギエーッ!」
生駒均:「あ、ほら、飴ちゃんあるぜ!これでも舐めてちょっと落ち着こう、な!」
生駒均:買い物中で助かった、とばかりにビニール袋から飴を手渡す。
迷子の子供:「ん……」飴はしっかりもらう。
迷子の子供:「ウギャー!」
生駒均:「ちゃっかりしてる!でもだめかー!」
:「ああ!まーくん!」子供の泣き声を聞いて母親が駆け寄ってくる。
生駒均:「あ、お母さんですか!?すいません、この子が泣いてたもので!」
:「な、なんですかアナタ!うちのまーくんに変なことしたら許さないわよ!」
生駒均:「えーっ!?」
生駒均:おかしい。公園で泣いていた子供を見つけて声をかけただけだというのに、なぜ。
生駒均:「(いや、何故かは大体わかってるんですけどね!ごめんね怪しくて!)」
迷子の子供:「こ"わ"か"っ"た"よ"~~~」
:「あらよしよし、次からはちゃんとつきっきりで見てるからね」
:「帰ってオムライス食べましょ!」
迷子の子供:「ハンバーグがいい!」
GM:親子連れは去っていった。
GM:生駒の姿はヒーローとしてはなかなかだが、さすがにこうした日常的な活動には向かない……。
生駒均:「元気でねー、まーくーん」
生駒均:二人の背中に向けて、聞こえない程度の声をかけて袖を振る。
古部レア:「泣かれちゃったね」後ろから声がかかる。
生駒均:「おわっ」
生駒均:急な声に驚いて振り向く。
生駒均:「あっと……レアちゃん?びっくりしたぁ」
古部レア:「あはは、私だよ」
生駒均:大げさに胸をなでおろし。
生駒均:「い、今の見てたの?ちょっと恥ずかしいんだけど!」
生駒均:きゃー、と両手を上げて恥ずかしいアピール。
古部レア:ベージュ系の落ち着いた色のワンピースを着た少女。
古部レア:無論成人しているのだが、少女と言っても通るくらいには幼さがある顔立ちだ。
古部レア:「いいじゃん、迷子の子を助けようとしてたんだから」
古部レア:「かっこいいって!自信持ちなよ」背中をへろへろと叩く。
生駒均:「はは、ありがと……泣かせちゃったのはだいぶ減点だったけどねー」
生駒均:「どうにも怪しさが隠せきれなかった」
生駒均:カチカチとゴーグルを指で叩く。
生駒均:「まあでも、お母さんと会えてよかった。そこはめでたしめでたし!」
古部レア:「あれ、これ前も聞いたっけ。なんでそんな格好してるの?」
生駒均:「あー、ちょっと目のほうがね、悪くて。普通のメガネだと矯正利かなくってさ」
生駒均:たはは、と苦笑しながら。
古部レア:「水臭いな~。メガネ選びくらい付き合ってやるのにー」肘でつつく。
生駒均:「まじで?一番地味なの選んでんだけどな~、もっと派手なやつ挑戦しちゃう?」
生駒均:冗談めかしながら。
古部レア:「あはは。そうだね……えーと、えと」
古部レア:「最近どう……?」
古部レア:古部レアはコミュニケーションが下手だった。
生駒均:「んえ。最近?」
生駒均:「そうだねえ、さっきの迷子に泣かれたのが最近では一番のしょんぼりポイントだったけど」
GM:最近、UGNとしての仕事が少なくなり始めている。無論それは本来望ましい事態なのだが……
GM:……それにしては、R事例が少なくなっている印象はない。むしろ増加傾向にある。
古部レア:「そっか。それはよかった……楽しいことが多いのはね、一番だからさ」
生駒均:「そりゃまったくだ!そう言うレアちゃんの方はどうだい?」
古部レア:「う、うーん……それが、えっとね」困った顔をする。
古部レア:「さっくんは……あのー」
生駒均:「うん」
古部レア:「…………彼女とかいる……?」
生駒均:「……」
生駒均:「えっ」
生駒均:ゴーグルの下で目を丸くする。
古部レア:「あああああ!いや!そういう意味じゃなくて!」
生駒均:「あ!違った!うん!そうだよね!うん!」
古部レア:「完全に、変な意味じゃないんだけど!」
古部レア:「あの、あのさ。つまり、そのう……」
生駒均:「はい!変な意味ではない!均わかった!」
古部レア:斜め下に視線を向けて、さらに泳がせる。
古部レア:「こ、高校生でぇ……かっ彼女と、ど、同棲するのって」
生駒均:「うん」照れと驚愕で上がった息を整えながら、次の言葉を待つ。
古部レア:「結構普通なのかな……普通じゃないのかな……って……」
生駒均:「え、えー……?」
生駒均:視線の置き所に困ってあちらこちらを向く。
古部レア:「アッ、へ、変だよねやっぱり!分かってたんだけど、その反応……!」
古部レア:「私の話じゃないから!!!」
生駒均:「あっ、いや、それは、はい」
生駒均:「これは友達の話なんだけど、的な……?」
古部レア:「うん、まあ……友達っていうか……」
古部レア:「弟なんだけど…………」とても小さい声。
生駒均:「弟、って……」
生駒均:顔を思い浮かべようとする。いつも通り、うまくはいかないが。
古部レア:「シャルルには……ちょっと会ったことあるんだっけ?学校は別?」
生駒均:「シャルル君?」
生駒均:「ちょっとだけなら。あの落ち着いた子だよね」
古部レア:「そう……」
生駒均:「シャルル君が……同棲?オレよりちょっと年上ぐらいだったよね?ははー……」
古部レア:「……う」
古部レア:「どうしよう~~!」
生駒均:「……うーん」
生駒均:首を傾げて。
古部レア:「や、別にね、同棲はね、それ自体はね」
古部レア:「良いと思ってるよ私も?彼女とちゃんとお付き合いして……」
古部レア:「それで、段階を踏んでさ、そういうことになってるならさ」
生駒均:「だよね。オレもそう思う」
生駒均:うんうんと頷く。
古部レア:「姉としても嬉しいなって思うし……!」
古部レア:「それ自体けしからんとか言うつもりじゃないの、でもさ!」
生駒均:「はやい?」
古部レア:「相手、どんな子なんだろうって……」
古部レア:「シャルルは私より真面目だから大丈夫かもだけど……」
古部レア:「めちゃくちゃ騙されてたりしたらどうしよ……」
生駒均:「あ、そういうの?……って、あれ」
生駒均:「相手の子がわかってるわけじゃないんだ?」
古部レア:「うん……」
生駒均:「はっはー……そりゃまあ」
生駒均:「心配だよねえ」
古部レア:「これ、私が……シャルルの……家に行って」
古部レア:「誰とお付き合いしてるのか会わせなさい!って……」
古部レア:「や、やるべきなのかなあ……怖いよお……」
生駒均:「えっと、確認なんだけど」
生駒均:「その同棲?っていうのは、シャルル君から言ってきて分かった、ってわけじゃないのかな?」
古部レア:「うん……なんか……友達から、シャルル君女の子と暮らしてるみたいだよ?って……」
生駒均:「一緒に歩いてるとことか、帰ってるとこ見たとか?」
古部レア:「そうみたい……です」
生駒均:「ふーむ」
古部レア:「で、でもそう!全然まだ勘違いかもしれないから!」
古部レア:「た、確かめるだけでいいから……頼まれてくれないでしょうか……?」
生駒均:「ん、それは全然オッケー!」
生駒均:「なんだけど」
古部レア:「本当に!?」
古部レア:「なんだけど」
古部レア:ビクビクしながら聞いている。
生駒均:「うん。同棲してるのか確かめるのはいいし」
生駒均:「ほんとに女の子が居たらどんな子か、もまあ、オレの印象で良ければ見てくるのはいいんだけど」
生駒均:「もしほんとだった場合、レアちゃんどうする?」
古部レア:「……ど」
古部レア:「どうしよう~~!!」すがりつきます。
生駒均:「わ、わっ、ちょっと!」
生駒均:頬を赤くして。
古部レア:「全然何も考えてないよ……!どうしたらいいと思う?」
生駒均:「うーん……あくまでオレの考えだよ?」
古部レア:「うん」
生駒均:「レアちゃんもさっき言ってたけど、お付き合いとか……まあ仲良くしてること自体は」
生駒均:「全然悪いことじゃないというか、喜ぶべきことだと思うし」
古部レア:「そう思う」
生駒均:「シャルル君にちゃんと責任取る覚悟あるなら、いいんじゃない?って思うけど」
生駒均:「って言っても、世間からは結構特異な目で見られるかもだし」
生駒均:「お姉ちゃんからすると、そのへんも心配……だよね?」
古部レア:「うん、心配……!」
生駒均:「まあ一番は、ちゃんと話し合うことじゃないかなあ」
生駒均:「シャルル君の方にもどんな事情があるのかわかんないし」
古部レア:「やっぱりそうだよねえ……できるかな……」
古部レア:陰鬱にため息をつく。
生駒均:「それはだいじょぶだよ。できるって」
古部レア:「……ありがとう」
生駒均:「心配なんだろ?大事に思ってんじゃん」
生駒均:「そういうのはちゃんと伝わるよ、うん」
古部レア:「自分でも気持ちを……整理してみたけど」
古部レア:「やっぱり、今同棲していることがどうかってこと自体じゃなくて」
古部レア:「それでシャルルに長期的に悪い影響がないかってことを心配してるんだと思う」
古部レア:「職業柄、そういう状況から悪い想像を膨らませちゃいがちだから」
生駒均:「……うん」
古部レア:「だから、さっくんには……もちろん、調べてもらうとありがたいんだけど」
古部レア:「シャルルと仲良くなってもらって、気にかけてもらうと嬉しいって思う」
古部レア:「見張る、とかじゃないけど……友達のことなら、毎日少しずつ気にしてあげることができるでしょう?」
生駒均:「なるほどー。ふふっ」
生駒均:「やっぱ大事にしてんじゃん、お姉ちゃん」
古部レア:「そ、そりゃもう!大事だよ!シャルルは……」
古部レア:「姉弟……だから。やっぱり、ひどい目にはあってほしくないよ」
生駒均:「ん。……そだね」
生駒均:「オッケオッケ、さっくんに任せといて!」
生駒均:ニコニコと笑って。
生駒均:「こう見えて友達増やすのは得意分野だからね」
生駒均:「仲良くなって親友みたいになればいいわけだ!」
古部レア:「アッ、な、何かバイト代みたいなの渡さなくていい?」
古部レア:「なんでもいいよ……!お金はたくさんあるから」
古部レア:古部レアはコミュニケーションが下手だった。
生駒均:「ちょっとちょっと、生臭いって!」
生駒均:「友達増やすのにお金なんていらないよぅ」
生駒均:「もち、友達のお願いきくのにもね!それぐらい気軽に良いなよ、水臭いって」
生駒均:「生駒均、ヒーローですから」
生駒均:ゴーグルに指を添え、ふふんと胸を張って言う。
古部レア:「スゥーッ……」感極まった呼吸。
古部レア:「ありがとう……さっくん……」
生駒均:「そ、そんなに?へへっ、照れるね」鼻をこすって。
生駒均:「まあ、だからさ。あんまり心配しすぎずにね」
生駒均:「お姉ちゃんがあんまり不安そうな顔してると、シャルル君も不安になるっしょ?」
古部レア:「分かった。がんばる……!」
生駒均:「うん、一緒にね!オレもまたなんかあったら話聞くから」
生駒均:「ま、きっと大丈夫だよ。安心して任せときな!」



GM:シーン終了です。ロイスのみ可能。
生駒均:古部レア 友人 ○P:友情/N:心配
生駒均:以上!


◆Opening◆椋実翔利

GM:PC4、椋実さんのオープニングを開始します。
GM:侵蝕率どうぞ!
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (33 → 34)
椋実翔利:クセになってんだ 侵蝕するの
GM:低いなー



犬伏市二番町 路地

GM:市内のほぼ全域が閑静な住宅街に占められた犬伏市であるが、隣市との境界付近には繁華街も存在する。
GM:地元の人間にほど評判が悪い町だ。特にここ最近は、市内を拠点とする暴力団の活発化が注意喚起されていた。
GM:たとえば今、暗い路地を連なって進む薄汚れたライトバンは、燕藤連合会の『輸送車』だ――
GM:――椋実翔利のターゲットである。
椋実翔利:「おっ、来た来た。時間通りだ」
椋実翔利:「マジメだなあ。社会のクズのくせに」
GM:情報屋の話によれば、"ソロ・モーミト"が積まれているのは3番目のバン。残りは組員の護衛やら何やらだが
GM:椋実一人の戦力に比べれば全く問題にもならないはずだ。
椋実翔利:路地に面した建造物の高低差。その影で、椋実はSHIDENに腰掛けていた。
椋実翔利:砲口は当然、バンの進む路地に向けられている。軽金属の弾丸も装填済み。
椋実翔利:(一応今回はソロだし、ここはウチからも離れてるしな。慎重にやっとくか)
GM:バンが通り過ぎていく。1台目。2台目。……3台目。
椋実翔利:(遺産が積まれてるのは3番目の車だから、その前後をズドンとやって……)
椋実翔利:「……3番目?」
椋実翔利:「あれっ、この場合前から3番目なのか? 後ろから3番目なのか?」
GM:4台目。もうバンはない。
椋実翔利:「あっ」
椋実翔利:ヴン。僅かな駆動音と共に、腰掛けていた砲台……正確には、砲台を核としたボード上の機械が、浮く。
椋実翔利:「待てよ! 今、人が……」
椋実翔利:「考え事をしている所、」
椋実翔利:「だろうが!!」
椋実翔利:叫びながら、無造作に砲撃を開始する。プラズマ化した弾丸の初撃は、バンの隊列……を大きく逸れて
椋実翔利:隣接する建造物の壁に直撃し、粉砕した。
椋実翔利:……そこに人はいたか? 少なくとも椋実は観測しておらず、ゆえにそれが彼の全てである。
燕藤連合会構成員:「ウギャアーッ!?」
燕藤連合会構成員:「なんだこりゃあ!カチコミかぁ!?」
GM:突然の破壊にライトバンの隊列が止まり、スーツ姿の男達がバタバタと音を立てて飛び出してくる。
GM:しかもバンの隊列は崩れ、もはやどれがターゲットだったのか分からなくなった。
椋実翔利:「待て待て待てー!」
椋実翔利:当然その間も、目立つ紫のネオンボディで上空を飛行しながら、地上に向けた砲口から弾丸を連射している。触れれば爆ぜる一撃が、1秒辺り8発。まったく絶えることなく。
燕藤連合会構成員:「オイコラァ!」「撃ってくんぞコラァ!?」
椋実翔利:「よーし待ったな! それじゃあ無駄な抵抗はやめろ! 武器を捨てろ!」
椋実翔利:「武器を持ってる奴から撃ち殺す!」
椋実翔利:声を張り上げながら、でたらめな乱射から、出てきた人間を気持ちぶんだけ狙った砲撃へと切り替えていく。
ヤク中の組員:「うるへーぞオルルァ!!」鉄パイプを構えて走ってくる!
椋実翔利:「うわっヤバい奴だ!」
椋実翔利:当然撃つ。心臓を狙うとかしない。ただの人間であれば、5割くらい掠めれば事実上死ぬからだ。
椋実翔利:「ははっ、治安悪いなここ!」
ヤク中の組員:「オボボーッ!」腕が吹っ飛ぶ重傷!
燕藤連合会構成員:「やべーぞアレ!」「ただのハジキじゃねえ!」「逃げんぞーッ!」
椋実翔利:「ほらほら武器捨てろ武器捨てろ! あと逃げるな! 逃げた奴も殺す!」
椋実翔利:『逃げた奴も殺す』と言い終わる前から、逃げようとする相手も積極的に砲撃していたが……
GM:残る構成員は一目散に逃げ、流れ弾で結構ボロボロになったライトバンだけが残りました。
椋実翔利:「……まあいいか、大体誰もいなくなったし」
椋実翔利:「大体こういうのって目撃されたらメンドっつうけど……」
椋実翔利:「あともう遺産回収して帰りなら関係ないもんなぁ」
椋実翔利:「で、どれだっけ。3番目のバン?」
椋実翔利:当然、もう分からない。3台のバンを順繰りに見て
椋実翔利:「……無事なやつから見よ。え、ってか遺産あんのかなー」
椋実翔利:「逃げたやつが持ち去ってたとかだったら完全に損じゃん」
椋実翔利:「この街のヤクザ全員殺さなきゃいけないぞ。メンドだなあ……」
椋実翔利:言いながら、ひょいと比較的無事なバンを覗き込む
GM:バンの後ろに積まれていたのは大半が日用品か雑多な資材で、一目で違うと分かるものだったが
GM:ただ一つ、コンテナめいたケースが積まれているものがあった。明らかにヤクザの資材としては不自然だ――というより。
GM:FHの研究班の生体保管ケースに近い。どこから入手したのか。
椋実翔利:「おっ」
椋実翔利:「おいおいおいおーい」 楽しげに笑う 「『そのもの』があるじゃんか。安心したぜ」
椋実翔利:「弾丸を無駄にせずに済む。経費削減!」
椋実翔利:軽々と近寄ります。開けられそうかな
椋実翔利:あんまり複雑な作りだと撃っちゃうけど……
GM:撃っちゃだめ!ロック部分を壊せば開けられる作りのようです。生体保管機能がメインで、セキュリティに関してそこまで堅牢ではない。
椋実翔利:「ふーんふんふん……なんかこれは……見たことあるな」
椋実翔利:実のところ、遺産というのはデリケートなものも多い。そのため、そういったものの取り扱いは多少は学ばされ、会得しているのだ。
椋実翔利:ケースをごんごん叩きつつ 「これはなんか……デリケートなやつを運んでるやつで」
椋実翔利:「なんか……何だっけ。どにかくそんな難しくないやつだったはず」
椋実翔利:ドン!
椋実翔利:「ここかな」 本当に適当なチェックだけをして、ロック部分を撃ち壊します。
GM:内容物によってはだいぶヤバい開け方でしたが、大丈夫でした。
GM:ケースの中には、縛られた少女が押し込められていた。
椋実翔利:「お、開いた。合ってた合ってた」
国東妃咲:「え!?……うあ、あれ?」
国東妃咲:「こ」
国東妃咲:「こんにちは」
椋実翔利:「ハロー、"ソロ・モーミト"~」
椋実翔利:「ハッピーニュー……あ?」
椋実翔利:「何お前」
国東妃咲:「な、何お前って……」
椋実翔利:真顔 「"ソロ・モーミト"は?」
国東妃咲:縛られたまま、むくりと起き上がる。
国東妃咲:周囲を見渡す。破壊の限りを尽くされた路地。
国東妃咲:「帰ります」
椋実翔利:「何何」
椋実翔利:とりあえず唯一の戦利品なので、少女の首根っこを掴む 「待てよ。なんで人の質問を無視するんだ?」
国東妃咲:「あの!誘拐された私を助けてくれたんですよね!ありがとうございます!」
椋実翔利:「駄目だろ? 困ってる人を放っておいて心は傷まないのか?」
国東妃咲:「帰ります!さようなら。もう会いません」
椋実翔利:「オイオイオイオイ」
国東妃咲:両手を縛られたまま、ノコノコと歩いていこうとして
国東妃咲:「あぐっ」前のめりに倒れる。
椋実翔利:「そうそう。待ってくれて良かったよ」
椋実翔利:砲口を少女に向けたまま、SHIDENを旋回飛行させる
椋実翔利:「あんまり逃げたら撃つとこだった」
国東妃咲:「ひ、ひいぃぃ……!」
国東妃咲:「来ないでバケモノ!」
椋実翔利:「はー? 誰がだよ……オレが一体何をしたってんだ」
椋実翔利:両腕を開く 「どこからどう見ても人間だろが! 撃つぞ!」
国東妃咲:「だ、ダメじゃないですか!?そういう、そういうのを人に向けたら!」
国東妃咲:「私、人ですよ」
椋実翔利:「向けなきゃ撃てないんだからしょうがないだろ! ……で?」
国東妃咲:「で?とは……」
椋実翔利:「オレの質問覚えてる? お前、オレに感謝してるんだろ? オレがお前を助けたから……」
椋実翔利:「だったら答えろよな。遺産は? "ソロ・モーミト"は?」
国東妃咲:「全然」
国東妃咲:「何もかも、言っている意味が分かりません。遺産って?うちの遺産目当てでこんなことしたんですか?」
椋実翔利:「遺産目当てだよ! オレは"ソロ・モーミト"を取りに来たの!」
国東妃咲:「その、なんとかってのも分かんないんですけど!お酒とか……ブランドの名前ですか?」
椋実翔利:「お前か!? やっぱお前が"ソロ・モーミト"なのか!?」
国東妃咲:「私が!?」
椋実翔利:「それともどっかに隠し持ってるとかなのか!?」
国東妃咲:「嘘でしょ、なんでそんななんとかモーミトだなんて」
国東妃咲:「知らない知らない!本当に知らないから……!」両腕を縛られたまま首を振る。
椋実翔利:「…………」 その様子を見て、かりかりと頭を掻く。『生体に擬態する遺産』の前例は実際知っているのだが……
椋実翔利:「うーん、こりゃマジで知らないかな……」
椋実翔利:「……それとも一発撃ったら素直に吐くタイプかな……?」 全て口に出ている
GM:"ソロ・モーミト"について椋実が知っていることは少なかった。燕藤連合会が輸送しているという情報を横抜きしてここまできたのだ。
GM:詳細を知っているとすれば、それこそ燕藤連合会の人間か、"ソロ・モーミト"についてもっと深くまで調査を進めている誰か。
国東妃咲:「い、いやあ……人違い、じゃないんですかね……ハハハ……」
椋実翔利:「偽情報か? ……いやでも、これで実は重要なカギでした……とかだったらマヌケだしなー」
国東妃咲:「だって私みたいな子供、どこにでもいるし……」
国東妃咲:「攫ったって得なんてないと思います」
椋実翔利:「おいおい、謙遜するなよ」
椋実翔利:「ヤクザのコンテナに詰められた子供なんでそうそういないぜ。自信持て」
国東妃咲:「だからそれも絶対人違いで……!」
椋実翔利:「うーん、まあ正直オレもそうかな、って気がしてきた。オマエマジでなーんも知らなさそうだしな……」
椋実翔利:「よいしょ」 腕を引っ張り上げて立たせる
国東妃咲:「わ」
椋実翔利:「でもな。オレは結構冷静で……客観的なんだ。だから分かるんだけど」
椋実翔利:「オレ、あんま頭良くないんだよな。知識とかも全然ねーし。だから、オレの判断が合ってるとは限らない」
国東妃咲:「つまり、要点を言うと……?」
椋実翔利:指をさす 「誘拐継続」
椋実翔利:「もうちょい調べてオマエがマジでどうでもいいやつなら開放してやるよ。でも、その確信ができるまではダメだ」
国東妃咲:「ま、待って、それはちょっと……!」逃げようとする。
椋実翔利:ズドン!
椋実翔利:彼女の逃げようとした方角を撃つ。また建物の外壁が砕ける。
国東妃咲:「ひい!」
椋実翔利:「ダメだって言ったじゃん」 笑いながら 「逃げんなって」
GM:その時。
GM:椋実の皮膚が一斉に帯電するような感覚がある。どこからか、強烈なワーディングが展開されたことが分かる。
椋実翔利:「ん」
GM:路地の蛍光灯が順番に点滅し、消える。その暗闇の先に立っている者がいる。
眼鏡の少年:「……何をしている?」
眼鏡の少年:ごく普通の学生のようにしか見えない。
椋実翔利:「……あん? なんだお前」
国東妃咲:「助けてください!この人私を殺そうと……!」
椋実翔利:笑いながら、しかし砲口はすみやかにそちらへ
眼鏡の少年:「どちらでもいい。その子供を離せ」指先を向ける。武器は持っていない。
眼鏡の少年:「そこが貴様の境界線だ」
椋実翔利:「ふうん? へえ?」 楽しげに笑う 「知った口聞くじゃん。境界線? 伊能忠敬?」
椋実翔利:「じゃあまあいいよ。一個聞くぜ。それ答えてくれたらオレも考えてやるよ」
椋実翔利:「"ソロ・モーミト"て知ってる?」
眼鏡の少年:「……」
眼鏡の少年:「……なんだと?」一瞬、確かに反応を示した。
椋実翔利:「知ってんな」
椋実翔利:「それで、そのお前が、コイツを助けようとしてる。おうおう」
椋実翔利:「ならもう全部分かったぜ。オレは天才だからよ」
眼鏡の少年:「どうしてこんな輩が……」
眼鏡の少年:「……関わってくる」撃つつもりだ。椋実には一瞬早く分かるだろう。
椋実翔利:それに合わせるように、砲口から熱光が漏れる。と思った次の瞬間には、著しい轟音を立てて砲撃が始まる。
眼鏡の少年:パ  ヂッ!
眼鏡の少年:激烈な、しかし極めて精密な雷光が走ったことが分かる。
眼鏡の少年:連発される雷がSHIDENの砲撃を相殺し、あるいは貫通すらしている。
椋実翔利:先ほどまでとは違う、明確にその少年に狙いを定めた連射。横に走る雨のような勢いで、摩擦により光熱で蒸発する弾丸を連射する。
椋実翔利:だが…… (……へえ)
椋実翔利:(こりゃヤバいな)
GM:椋実の砲撃は、火力だけならば掛け値なしにマスター級だ。まさにマスターエージェントの武装なのだから。
GM:どこにでもいる学生のようなオーヴァードの火力ではない。単独で戦えば無事では済まない。
椋実翔利:そう思えば行動は早い。国東妃咲の腕を強く掴む
国東妃咲:「たっ、助け……!」
椋実翔利:「オイ逃げるぞ! このままだと負けて死ぬ!」
椋実翔利:もちろん自分のことだ。彼女のことなど戦利品としか思っていない
椋実翔利:砲撃させながらSHIDENを自分の横に寄せ、飛び乗り、加速させながら飛行退避する。
椋実翔利:『戦利品』を乗せるヒマはなかったが、まあ掴んでるので大丈夫だろう。
国東妃咲:泣き、喚いていたが、ぐったりと大人しくなる。
椋実翔利:「オイオイ撃つなよ! お前の攻撃がコイツに当たったらかわいそうだろうが!」
眼鏡の少年:「……」指先を下ろす。
椋実翔利:「なんかオーヴァードっぽいけど、それでも痛くて泣いちゃうぜ! ……おっ、ホントに止めた」
GM:――そう。今の交戦で分かった事実は、少なくとも一つあった。
GM:この少女はワーディング下でも意識を保っていた。少なくともどこにでもいる少女ではない。
GM:オーヴァードだ。
椋実翔利:(つまり結局、コイツは自分のこともなーんも分かってないってワケだ)
椋実翔利:(こりゃ手放さないで正解だぜ)
椋実翔利:そのまま上方へ退避し続け、そろそろ撤退用にゲートを開こうかと思って……ふと気付く
椋実翔利:「おい、お前。名前は?」
国東妃咲:「国東……」
国東妃咲:「国東妃咲……」
椋実翔利:「国東妃咲ね。いや、別にそんなん適当に呼べば良いんだけどさ」
椋実翔利:「多分短くない付き合いになると思って。だからちゃんと聞いてやったんだよ。優しいだろ?」
椋実翔利:「あ、オレは椋実ね。"フェザータップ"」
国東妃咲:「全然知りたくないし、怖すぎて泣きそう……」
椋実翔利:「礼儀のなってないガキだぜ。あーでも……そっか。オレ、もしかしてあれか」
椋実翔利:「能力に目覚めて右も左も分かんないやつを導く年長者ってやつ? うはは」
椋実翔利:「じゃあ『師匠』て呼んでも良いぜ。特別に許してやろう」
椋実翔利:「あとなんかやることあったかな……あっ、こういう時言うんだっけ」
椋実翔利:「Welcome to Underground...」



GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です。
椋実翔利:国東妃咲/○興味/年下はシュミじゃない


◆Middle01◆

犬伏市内 ビジネスホテル

GM:駅前にいくつか存在するビジネスホテルの一つ。
GM:その一室が現時点での東雲の拠点だ。彼女の"仕事"は連絡員と直接接触することも少ない。
GM:仲間と言えるものは、秘匿回線の通信機越しのオペレーターだけだ。
園山なみ:〈ちょっとシノ!どういうことだ!〉
園山なみ:〈その古部とかいうガキをどうするって……!?〉
東雲・シノ・シシュマール:「だーかーらー」シャワー上がりの髪を乾かしながら通信に答える。
東雲・シノ・シシュマール:「こっちに引き込むよ。協力者になってもらう」
園山なみ:〈……あたし達の任務はあくまで"ソロ・モーミト"の捜索だ〉
園山なみ:〈そんなエージェント登録もないようなガキにやれることがあるってのか?〉
東雲・シノ・シシュマール:「実際、私達二人でやって来て殆ど進展してないじゃないか」
園山なみ:〈それは……その〉
園山なみ:〈これからだろ〉
東雲・シノ・シシュマール:「これからだからこそだ。今のうちに新しい風を入れといた方が良い」
園山なみ:〈……確かに……この前の戦いで、人員はだいぶ欠けちまった〉
園山なみ:〈それを気にしてんのか?あんたみたいな奴が?〉
東雲・シノ・シシュマール:「いや?そこは全然」
東雲・シノ・シシュマール:「心配しなくても、戦闘は私だけで大丈夫だよ」
園山なみ:〈だよなッ!あんたはそういうクールなやつだよ〉
東雲・シノ・シシュマール:「けど、他にも面倒な仕事は山積みだろ?むしろそっちのほうが多い」
東雲・シノ・シシュマール:「エージェント登録もされてない素人が、たった一人で私の居場所を探り当てた」
東雲・シノ・シシュマール:「その時点で、期待するには十分だろ?」
東雲・シノ・シシュマール:「私もお前も、楽できるならそれに越したことないし」
園山なみ:〈……それは、実際妙だ〉
園山なみ:〈問題は……そいつを、仲間に引き入れるとして〉
園山なみ:〈十分な善意があるかどうかだ。あたし達みたいな仕事に協力するような〉
東雲・シノ・シシュマール:「それは……」脳裏に、炎に包まれた光景が蘇る
東雲・シノ・シシュマール:一年前の火災で、初めて合った時。ただ一言聞こえた彼の言葉を。
園山なみ:〈言っとくが、見込みがないようなら古部シャルルは切り捨てるぞ!〉
園山なみ:〈前線が勝手しないためのオペレーターなんだ!成果報告はしっかり上げろよッ〉
東雲・シノ・シシュマール:「……まぁ、そこは心配いらないんじゃないかな」
東雲・シノ・シシュマール:「良いやつだよ。シャルルは」



GM:シーンプレイヤーは、ひとまず古部くんと東雲さんです。東雲さんは今のシーンと合わせての出番なので、侵蝕振るのは一回でOK。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (41 → 47)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (40 → 42)



犬伏市 ハイツ長持

GM:学校から遠過ぎもせず近過ぎもしない、絶妙な立地。
GM:築5年、オートロック式の2DK。古部シャルルは、自身の稼ぎでこのマンションに住んでいる。
GM:これまでは自分一人の面倒を見ていればよかった……だが。
古部シャルル:室内に家具は少ない。ベッドに簡素な机。その分本棚には各種辞書や紙媒体の資料が突っ込まれている。
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル~!おいシャルル~!!」
東雲・シノ・シシュマール:クローゼットの方から声が響く
古部シャルル:「叫ぶな。何だ、いったい」
古部シャルル:物置として使っていた部屋に、今では勝手に物を持ち込む女が増えた。
東雲・シノ・シシュマール:「私の下着知らないか?この前買った黒のやつ」
東雲・シノ・シシュマール:「先週洗ったのお前だろ?」
古部シャルル:「お前………」
古部シャルル:眉根を寄せて、譜面台に載せていた資料にストッパーを挟む。
古部シャルル:「何度言ったらわかる。下の段にまとめると言っただろうが」
東雲・シノ・シシュマール:「下の段~?」かがんでクローゼットの下を探る
東雲・シノ・シシュマール:「お、本当だ!あった!」
東雲・シノ・シシュマール:鼻歌と共に衣擦れの音がする。
古部シャルル:「………」疲れたような顔で眉間を揉む。
古部シャルル:フランス語の資料を譜面台で固定し、片手でノートPCに翻訳文を打ち込んでいく。
古部シャルル:自分の語学力を活かした割の良いバイトだ。特に研究資料などは需要がある。
古部シャルル:(…………なぜ)
古部シャルル:(当然のようにあの女は居着いているんだ…)
東雲・シノ・シシュマール:「なぁシャルル~、昼食どうする?ピザでいいか?」
東雲・シノ・シシュマール:着替えを終えて君の仕事部屋に入ってくる。
東雲・シノ・シシュマール:壮絶な口論の末、食事は当番制になっていた。尤も、この女は自分の当番日は出前以外取ったことはない。
古部シャルル:身一つで乗り込んできたこの女は、当然のように自分の服なども強奪する。
古部シャルル:「……構わん。だがこないだみたいにチーズと魚を合わせるのはやめろ」
古部シャルル:「アレは匂いがクドい」
古部シャルル:こちらの場合は、片手で食べられるものを好む。冷蔵庫にサンドイッチ用の具材が纏めてストックしてある。
東雲・シノ・シシュマール:「えー、私あれ好きなのに」ぶつくさ言いながら、ピザ屋の注文アプリを操作している。
古部シャルル:「太るぞ」
東雲・シノ・シシュマール:「大丈夫だ。食べた分運動してるから」
東雲・シノ・シシュマール:「お前こそ、ちゃんと食べないといつまでもヒョロヒョロのもやしっ子のままだぞ」
古部シャルル:「……カロリー上は問題ない」
古部シャルル:「肉が付きにくい体質なだけだ」
東雲・シノ・シシュマール:「おまえなー、若いうちはそれでいいけどなぁ。歳取ると変わるって言うぞ」
古部シャルル:「……というより、前から思っていたが注文が手慣れていないか?」
古部シャルル:「元からそんな食生活なのか、もしかして」
東雲・シノ・シシュマール:「ん?まあな。ほら見ろこれ。プラチナ会員だ」ピザ屋の会員証を見せる。数年単位のヘビーユーザーしか手にできないプラチナカードだ。
古部シャルル:プラチナ会員に上がるポイントを計算して愕然とする。そこまで出前をする生活があるのか?
古部シャルル:「その言葉はそっくり返すが…」
古部シャルル:「そもそも、何歳なんだお前は」
東雲・シノ・シシュマール:「ん~、何歳に見える?」
古部シャルル:「………………」(面倒くさいやつだな)
東雲・シノ・シシュマール:「真剣に答えた方が良いぞ。返答次第ではお前の扱いを見直す必要がある」
古部シャルル:「急に脅すな」
古部シャルル:90歳、と答えようとして生来の気質から真面目に推測する。
古部シャルル:「そうだな……その髪は生来のものだとして、写真が発見された時期から…」
古部シャルル:「出身地によって見た目は変わるが……その名字。アジアの血も混じっているのか、お前は」
東雲・シノ・シシュマール:「さぁ?本名だと言った覚えはないが?」
古部シャルル:「チッ」軽快に舌打ち。
古部シャルル:「いい加減パーソナルぐらい明かせ。人の家に転がり込んできて……」
古部シャルル:「いいだろう。18から26だ。答えを教えろ」
東雲・シノ・シシュマール:「おいなんだそのいい加減なプロファイリングは。18歳と26歳はかなり違うだろ」少しムッとした様子で
東雲・シノ・シシュマール:「どうするんだ私が仮に18歳だったら!10歳近く老けて見られてるってことだろ!」
東雲・シノ・シシュマール:「本当にお前はデリカシーのない男だなあ」
古部シャルル:「……はははっ。それはすまない。偏った食生活のせいかもしれないな」
古部シャルル:(年上という点では同じ様なものじゃないのか)
古部シャルル:「なんだ、お前でも老けて見られるのは嫌なのか」
東雲・シノ・シシュマール:「私を何だと思っていたんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「これでも人並に美容に気を使う感性は持ち合わせているんだぞ。美容の天敵、それ即ち老化だ」
古部シャルル:「そうなのか……今のところ、詳細不明のピザ食い台パン女の要素が強い」
古部シャルル:「というか、普通の女子みたいなことを言ったな」
古部シャルル:「ちなみに、美容に気を使って何をしているんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「微妙にがっかりしたみたいな言い方だな」
東雲・シノ・シシュマール:「よく食べてよく寝る」
古部シャルル:「そうか。理解した。全国の女優に謝れ」
東雲・シノ・シシュマール:「ははは、どうした急に。劇団員設定はもうやめたぞ?」
古部シャルル:「そうだったな……!それでスタイルを維持して良いのはせいぜい10歳までだろう」
古部シャルル:「ただでさえ不詳な年齢幅を引っ掻き回すな」
東雲・シノ・シシュマール:「もー、良いじゃないか年齢なんて。そんなに気にすることか?」あからさまに飽きた様子で
古部シャルル:「…………」コイツ……の顔。
古部シャルル:(本当に10歳の可能性もあるな)
古部シャルル:そうなると同程度に張り合う自分が悲しくなるので検討は後回し
古部シャルル:「お前、今までもそんな調子だったのか?確か、何処かの修学旅行に紛れ込んでいただろう」
古部シャルル:「お陰で、UGNとやらの全貌が全くわからん」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルの好きなようにしていいぞもう。そんなに幼い女の子が好きとは知らなかったけどな……」
東雲・シノ・シシュマール:「私だって、他所行きの顔くらいは持っているさ」
古部シャルル:「そういえばそうだったな………ホテルの時はそうだった。すっかり騙されたよ」
東雲・シノ・シシュマール:「商店街で会った時だってそうだし、一緒に人前に出る時は大人しくしているだろ?」
古部シャルル:「あぁ……お陰ですんなり溶け込んでいるな」
古部シャルル:「家の中でもそうだと………いや、本性を見た後だと意味がないな。忘れて良い」
東雲・シノ・シシュマール:「それとな、悪いが今はまだUGNに深く関わらせる訳にはいかないんだ」
古部シャルル:「何?」
東雲・シノ・シシュマール:商店街での再開の後、オーヴァードやそれを取り巻く組織、環境について、おおよその事は説明したが
東雲・シノ・シシュマール:実際にUGN支部に連れていき、登録を受けさせる等、普通のビギナーに対して行う指導はされていない。
東雲・シノ・シシュマール:「前に言った通り、私は特秘任務の最中だからな」
古部シャルル:レネゲイドウィルスにオーヴァード。能力使用による侵蝕の増加。
古部シャルル:そこまでは学んだが、肝心の活動内容については伏せたまま
古部シャルル:(こうしてふざけていても、エージェントということか)
東雲・シノ・シシュマール:「それに協力してもらう以上、お前にも本部との交流は避けてもらわないといけない」
東雲・シノ・シシュマール:「心配しなくても、仕事が済んだらちゃんと紹介してやる」
東雲・シノ・シシュマール:「それまでは、ちゃんと私が守ってやるからな」
古部シャルル:「…………」
古部シャルル:「……相互協力の契約だ。それについて今更、反故にするつもりはない」
東雲・シノ・シシュマール:「わかっているなら良い」
古部シャルル:「ふん」
東雲・シノ・シシュマール:「私だって、放火犯だと疑われたままっていうのは落ち着かないしな。早く終われるように努力はしているとも」
古部シャルル:「ずいぶんと寛いでるように見えたが……この上があるのか」
古部シャルル:「怖いな」
古部シャルル:言い終えると同時に、資料一枚分の翻訳が区切りになる。
東雲・シノ・シシュマール:「お、仕事終わったか?」
GM:その時、チャイムの音が鳴る。共用口からの来訪者だろう。
東雲・シノ・シシュマール:「む」
東雲・シノ・シシュマール:「宅配か?ずいぶん速いな」
東雲・シノ・シシュマール:普段はそんな事しないが、ピザは別だ。ウキウキで玄関口へと向かう。
東雲・シノ・シシュマール:「んん……?誰だこいつ」
古部シャルル:「ん?」カメラ付きのインターホンで通話を開始すれば、来客の顔が見える。
生駒均:でかいゴーグルが映っている。カメラに対して、ドアップで
生駒均:「どもども。こんにちはー!」
生駒均:陽気な声で挨拶。
生駒均:「あ、近すぎかこれ」 ちょっと離れる。それでもやや近い。
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「……こちらの伝手だ。といっても、姉のほうだが」
古部レア:「あはは、どうもー……」結局ついてきた。
古部シャルル:「姉さんまで来たのか……?」
東雲・シノ・シシュマール:「へぇ、姉君」
古部シャルル:無意識の動作で解錠。君たちを迎え入れるため、共用部のオートロックが開く
東雲・シノ・シシュマール:「(あっ……お前!)」小声でシャルルを小突く
古部シャルル:「(……は?……あぁ)」
古部シャルル:一人暮らしに慣れていたからか、この状況への言い訳を考えていなかった。
生駒均:「あら、意外とあっさり通してくれた」
生駒均:「この様子なら案外、隠すこととかないんじゃない?レアちゃん」
古部レア:「そうかも。女の子なんてそうそういるわけないしね。アハハ」
古部レア:「あ、お土産持ってきたよ。北海道のチョコ。おいしいよね」
生駒均:「わっほんと!?オレももらっていい?」
古部シャルル:「………ありがとう、姉さん」
古部シャルル:「できるだけゆっくり上がってきてくれ」
生駒均:「ゆっくり……?まあ、できるだけ……」
生駒均:「(隠したいものとかあるのかな、男だし)」

古部シャルル:「…………おい、シノ」
古部シャルル:「今すぐ消えるか姿をくらませろ。一年前みたいに」
東雲・シノ・シシュマール:「(無茶を言うな……!出ていくならお前がでてけ!)」
古部シャルル:「(意味がないだろう、それは…!)」
東雲・シノ・シシュマール:「…………」
東雲・シノ・シシュマール:「……なら手段は一つだ」
古部シャルル:「…なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:覚悟を決めたように眼差しが鋭くなる。
東雲・シノ・シシュマール:「……偽装プランB」
古部シャルル:「初耳だな、内容は?」
東雲・シノ・シシュマール:「ラブラブ同棲カップル作戦だ」
古部シャルル:「冗談を言ってる場合か……!?」
古部シャルル:そんな会話をしている間に、玄関から姉の声が聞こえてくる。

生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (44 → 51)
古部レア:「よかったよー元気そうで」嬉しそうに靴を脱いでいる。
古部レア:「最近どう?」会話デッキが乏しい。
古部シャルル:「あ、あぁ、姉さん、」
生駒均:「おじゃましまーす。わ、すごい、綺麗なお部屋!」
古部レア:「おじゃましま~す」
東雲・シノ・シシュマール:「……あら」ふんわりとした声色
古部レア:ニコニコしながら入ってくる。「ウワ――ッ!!!」
生駒均:「学生の一人暮らしとか大変だと思うけど、すごいしっかりして……わーっ!」
古部レア:「い、いる!!いるじゃん!!」生駒くんの背中にしがみつきます。
生駒均:「ああ、えっと……」中にいる人間を確認する。二人。片方は初見らしく、ゴーグルの視界に識別マークがつく。
古部シャルル:「近所迷惑……」
東雲・シノ・シシュマール:「はじめまして。シャルルくんのお姉さまとお友達の方ですね?」
古部シャルル:(余所行き……)前に見たのとも違うパターンだ
古部レア:「す、すみません……大変失礼を……!」正座。
古部レア:「こ、ここ、こんな美しいお客様がお部屋にいるとは思わず……!」
古部レア:「古部シャルルの姉の古部レアです。よろしく……」
古部レア:「……???」
生駒均:「はじめまして。レアさんの友人の生駒均です、どうも」
生駒均:ペコリと頭を下げて、
生駒均:「シャルル君はお久しぶり。えっと、あなたは……」
生駒均:「シャルル君のご友人ですか?」
生駒均:とりあえず、当たり障りのない可能性から触れてみる。
古部シャルル:「あぁ………こちらは、」自己紹介を促す
東雲・シノ・シシュマール:「こちらからご挨拶に行けず申し訳ありません。私、東雲・シノ・シシュマールと申します」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルくんとは……」ポッと頬を染める
生駒均:「ご挨拶……?」
古部レア:(外国人だ~~どうしよ……)生駒くんに小声で囁く。
生駒均:「(や、君らも血は入ってるでしょ!気圧されないの)」
生駒均:小声で返す。
東雲・シノ・シシュマール:「とても良いお付き合いをさせて頂いています」たおやかに微笑む。
生駒均:「えっ……」
生駒均:確認するようにシャルルの方を見る。
古部レア:「そ、そうですか~~お付き合いを……」
古部レア:「…………」
生駒均:「しゃ、シャルル君?」
古部シャルル:「……………………(ほんとにやるのか)!」
東雲・シノ・シシュマール:無言でシャルルの脛を蹴る。
古部シャルル:「グッ」
古部シャルル:(ここで否定するのは簡単だ。だがその場合どうやって説明する?友人が泊まっている?一人暮らしの家に?バカな、偽装の意味がない)
古部シャルル:「………」
古部シャルル:「………あぁ」
古部シャルル:「して……………」
古部シャルル:「いる……………………」
生駒均:「えっ……」
生駒均:「え~~っっ!!!」
生駒均:めちゃめちゃびっくりして、レアにしがみつきそうになる。
古部レア:「はわあ……」変な声が出る。
古部レア:「そ、そうなんだあ……」
古部レア:「お、お姉ちゃん……う、嬉しい……よ……」苦しそうに言う。
生駒均:「ちょ、ちょっとレアちゃん!しっかり!」
東雲・シノ・シシュマール:「やだもう……!シャルルくんったら……」顔を押さえて恥ずかしがる。
古部シャルル:「……………」(何だこの状況は)
古部シャルル:「だが、誤解はするな」
古部シャルル:「しているだけだ」
古部シャルル:毅然と応える。
古部レア:「しているだけ!?!?」
生駒均:「ああでもどうしよう、オレもてっきりなんかの勘違いだと思ってたから……!わああどうしよう!」
生駒均:「なにを!?」
古部シャルル:「…………?」
古部シャルル:「そもそも姉さん達は、なんでここに?」
古部レア:「え!?ええと、その」
生駒均:「えっ……あ~、えっとそれはですね……」
古部レア:「なんでだろうねえ!?さっくん」
生駒均:「オレが言うのぉ!?」
古部レア:「ちゃんと……やれてるかなって……!」
生駒均:「そ、そう!」
生駒均:「一人暮らし、しっかりできてるのかなって……心配して……?」
古部シャルル:「姉さんはともかく、イコマまで?」
生駒均:「い、いやあ、オレたち友達じゃない!?たまには遊びに行こうかなあって!」
古部シャルル:「え?あぁ……そうだな」
古部レア:「た、たまたま近くに寄ったから……」
古部レア:「たまたま家の前でばったり会って」
古部シャルル:「いや、それはもう家の方に来ていたんじゃ……」
東雲・シノ・シシュマール:「まあ、素敵!とっても弟思いのお姉さんなんですね!」
古部レア:「ひいぃ!そんなそれほどでも!」
東雲・シノ・シシュマール:「ご心配はいりません。お姉さん!」
東雲・シノ・シシュマール:「私達、ちゃんとやってますから!」
東雲・シノ・シシュマール:「ね?シャルルくん?」
古部シャルル:「おい、シノ。イタズラに姉さんを怯えさせるな……」
古部シャルル:「まぁ、心配いらないよ。高校に上がって、安定して(年齢を誤魔化さなくても)仕事を取れるようになったし」
生駒均:「責任は取れるってこと!?」
古部シャルル:「責任……?」
東雲・シノ・シシュマール:「はい。シャルルくんはとても責任感のある人です」
古部シャルル:(例文みたいな口調だな)
生駒均:「そ、そうなんだ……!」
古部レア:「ほ、ほんとにさっきはごめんなさいね~?あんまり美人な子がいきなり出てきてびっくりしちゃって」
古部レア:「さっくんも、ねえ!びっくりしちゃったよね」
古部レア:「健全にお付き合いできてるなら……ほんとによかったなって……」ガタガタと震えながらお茶を飲む。
生駒均:「いやあ、うん、びっくりした……ちょ、手、手。地震みたいになってる」
古部シャルル:「……?姉さん?震えてるけど……大丈夫?」
古部レア:「え?別に私は全然震えてないよ?」ガタガタ
古部シャルル:「そう言って前は風邪で寝込んだだろ。そっちこそ無理してないか?」
古部シャルル:「また締め切り忘れてちゃんと寝れてないなら、ベッドでも貸すけど……」
東雲・シノ・シシュマール:「変ですね?クーラーもつけてないのに」
東雲・シノ・シシュマール:「ちょっと失礼しますね」前かがみになって、レアさんの額に掌を当てる。
古部レア:「ひゃあ」
古部レア:「あっ睫毛長……肌白……」気が遠くなりはじめる。
東雲・シノ・シシュマール:「良かった~。熱はないみたい」
生駒均:「……うーん」
生駒均:「レアちゃん、これもうはっきり話した方がいいんじゃない?」
古部レア:「……えっ」
古部レア:「怖いよ!今日のところは帰ろう」
生駒均:「じゃあオレの方で聞いてあとで落ち着いた時伝えようか?」
古部レア:「……」コクリ
古部レア:無言で頷く姉。
東雲・シノ・シシュマール:「えっ?いま来たばかりなのに?」
東雲・シノ・シシュマール:「どうしましょう……私何か気に触ることをしてしまったでしょうか…?」
生駒均:「ん、気にしないで!大丈夫大丈夫」
生駒均:「むしろシノちゃんはとっても良い子そうで安心しました。ね?」
古部レア:「いえそんなことは決して……!」
古部レア:「お、お土産!ぜひみんなで召し上がってください!さっくんも食べていいからね」
生駒均:「あ、ありがとー。それは遠慮なく!」
古部レア:「シャルルはお茶出してあげて!掃除しっかりやっててえらいよ!」
古部シャルル:「あ、うん……」
古部レア:「あと、えっと、お仕事も大変だと思うけど、学校にもちゃんと通ってあげてね。先生に心配かけたりしないでね」
古部シャルル:「問題ないよ。一人暮らしを認めてもらうのはそういう条件だしね」
古部レア:「東雲さんも………」慌ただしく立ち上がろうとしていた動作を止めて、深呼吸する。
古部レア:「……色々と至らないところもある弟ですけど、よろしくお願いします」
古部レア:「何か困ったことがあれば、遠慮なく頼ってください」
東雲・シノ・シシュマール:「……いえ、こちらこそ」姿勢を正す。
東雲・シノ・シシュマール:「いつも、助けてもらうことばかりです。シャルルくんには」
古部レア:「ではごゆっくり……!お邪魔しました……!」レアは小動物のように去っていきます。
東雲・シノ・シシュマール:「あ!お姉さん!」
古部レア:「ええっ」閉めようとしていた扉を、少し開けたままの状態。
古部レア:「な、なんでしょうか……」隙間の向こうで身を縮めている。
東雲・シノ・シシュマール:立ち上がり、出口まで小走りで向かう。
東雲・シノ・シシュマール:「あの……どうか、ご心配なさらないでください」顔を近づけ小声で
古部レア:「わああああ」
東雲・シノ・シシュマール:「学生の身分で同棲なんて、ふしだらだと思われて当然ですよね」
古部レア:「そ、それは……そういう意見もあるかもしれないですけど……ゴニョゴニョ」
東雲・シノ・シシュマール:「私、詳しくは言えないのですが、急にこちらの学校に編入することになったんです」
古部レア:「! そうだったんですか……」
東雲・シノ・シシュマール:「何分急だったので……身よりもなくて、ホテル住まいだった私に」
東雲・シノ・シシュマール:「住む所が見つかるまではここにいていいと言ってくれたのが、シャルルくんなんです」
古部レア:「それは大変だったでしょう」
古部レア:「シャルルのことなら、全然気にしなくていいですから。お金はたくさんありますし……!」
東雲・シノ・シシュマール:「……いえ。シャルルくんが頑張って働いたお金です。ずっとご迷惑はかけられません」
東雲・シノ・シシュマール:「ですから安心してください。時が来たら、ちゃんと出ていきますので。お世話になった分のお金も、働いてお返しします」
古部レア:「……いえ。東雲さんとシャルルの間に、ちゃんとした信頼関係があるのなら」
古部レア:「それ以上、私から何も言うことはありません」
古部レア:「シャルルがそういう困った人を助けられる人間に育って、姉としても誇らしいです」
東雲・シノ・シシュマール:「お姉さん……」
古部レア:「あっ顔を急に近づけるのは勘弁してもらって……」
古部レア:コミュニケーション弱者のため美人すぎる人間に本能的に怯えてしまうのだ。
東雲・シノ・シシュマール:「あっすみません」顔を離す。
東雲・シノ・シシュマール:「でも……ありがとうございます。やっぱりシャルルくんのお姉さんですね」
古部レア:「そろそろお邪魔します……あの、さっくん……さっきのゴーグルの子なんですけど」
東雲・シノ・シシュマール:「ええ、ご一緒じゃなくてよろしいんですか?」
古部レア:「シャルルとお友達になってもらえればなって思ってるんです」
古部レア:「ずっと友達が少ないのが気がかりでしたから……さっくんなら安心できるかなって、思って」
古部レア:「で、でももう東雲さんみたいな人がいるから余計なお世話でしたかね!あはは……」
東雲・シノ・シシュマール:「ふふ、そんな事はありませんよ」
東雲・シノ・シシュマール:「やっぱり、気安さでは同性のお友達には叶いません」
古部レア:「じゃあ、私はこの辺で……」すすす、とドアの隙間がゆっくり閉まる。
古部レア:「失礼しまーす……」
東雲・シノ・シシュマール:「私なんかは、どうしても気を使ってしまいますから。この前も……」
東雲・シノ・シシュマール:「あっ、はーい!お元気で~!」手を振る。



GM:時を同じくして、シャルルの部屋。
GM:彼は生駒均と二人残されていた……。姉の友人だということは知っているが、それ以上の深い関係がある間柄ではない。
GM:テーブルの上には姉のお土産がある。
古部シャルル:「姉さん、食べずに帰っていったな……好物だろうに」
古部シャルル:「それで?」
古部シャルル:「さっき言ってた、代わりに聞いておくってのは?」
生駒均:「うん」
生駒均:少し姿勢を正して。
生駒均:「様子を見に来た、っていうのも嘘じゃないんだけどさ」
生駒均:「レアちゃんね、友達から聞いてたんだって」
生駒均:「シャルル君が女の子と同棲してるって話」
古部シャルル:「………………」頭痛がする。
古部シャルル:「そうか、世間的には女子の扱いだな……」10歳か18歳か26歳の。
生駒均:「だからそれについて、ちゃんと確認しにきた……ってことなんだけど」
生駒均:「世間的にはって、そんな言い草しなくても」
生駒均:「あ、でもでも。レアちゃん、同棲自体についてどうこう言いたいとかじゃないんだよ?」
生駒均:「シノちゃんもいい子みたいだし。二人が真剣なら、きっと応援してくれるんじゃないかな?」
古部シャルル:「……」された所で、なのだが。
生駒均:「でも、ほら。高校生で男女同棲ってなると」
生駒均:「二人が何も悪いことしなくたって、変な噂が立ったりとかするかもじゃない?」
生駒均:「それ含めて、悪いことにならないか心配で確認しにきた、って感じ」
生駒均:「ほんとはオレ一人で来る予定だったんだけど、結局気になるからーってついてきちゃった」
生駒均:「心配してんだよ、本当に。良いお姉さんだよね」
古部シャルル:「………なるほど」
古部シャルル:(どのみち、アイツが情報を明かさないうちは期間もわからない。ここにいる理由付が必要だ)
古部シャルル:(となれば、既にルビコンを渡った。あのカヴァーストーリーに乗るのが無難か……無難か…?)
古部シャルル:「それは、なんというか…悪かったな」
古部シャルル:「隠していたわけじゃないんだが、説明に困った」
古部シャルル:「姉さんも驚くと思ったから、報告には手順を踏むつもりだったんだ」
生駒均:「オレはだいじょぶだよ、気にしないで。言いづらいのは分かるし」
生駒均:「中途半端な伝え方したら余計大変そうだしねえ」
古部シャルル:「あぁ、下手をすると前半だけ聞いて突っ走りかねない」
古部シャルル:「だから……まぁ、上手く伝えてくれ」
生駒均:「ん、りょーかい!そのために来ました」
古部シャルル:「助かるよ」
古部シャルル:「本人に会って、悪いやつには見えないだろう?」棒読みにならないように抑揚を意識する。
生駒均:「シノちゃん?うん、良い子そうだったね!」
生駒均:全く疑っていない、という顔。
古部シャルル:「あぁ。だから心配ない」全く心配ありませんよという顔。
生駒均:「あ、でも、以上終わり!ってわけでもないぜ」
古部シャルル:「ん?」
生駒均:「レアちゃんの頼み、確認だけってわけじゃないんだよね」
古部シャルル:「………つまり?」
生駒均:「さっきも言ったけどさ、これから色々大変になるだろ?」
生駒均:「事情知っててフォローできる人間がいると多少は楽になると思わない?」
古部シャルル:「……………」その言い方の理由を察して。
古部シャルル:「それは有り難いが、姉さんから報酬をもらったなら気にしなくてもいいぞ」
古部シャルル:「口裏は合わせる」身内のフォロー
古部シャルル:共通の知り合いに対する冗談みたいなものだ。
生駒均:「やや、そういうのじゃないって!……お金ならある、みたいなことは言われたけど」
生駒均:たはは、と少し苦笑。
古部シャルル:「やっぱり言ってたか……」
生駒均:「友達のよしみだよ。二人分」
生駒均:「レアちゃんと、きみ!」
生駒均:「それから、これからシノちゃんともかな」
生駒均:「そしたら三人分だ。三倍頑張んなくちゃだね!」
古部シャルル:「じゃあ、姉さんに言われたことだし、お茶でも淹れるかな」
古部シャルル:「玄関の方も落ち着いたようだし……」
古部シャルル:騒がしい静かな小動物じみた気配が消えたのを感じて、目を向ける
生駒均:「へへ、いただきまーす!」

東雲・シノ・シシュマール:「はぁ~終わった終わった。なんとか誤魔化せたな」ドタドタと大きな足音を立てて、くたびれた様子で戻ってくる。
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル~。お前ももう少し姉の素直さを見習ったほうが良いぞ?」
東雲・シノ・シシュマール:生駒くんのことを気にする様子もなく、普段の調子で話している。
生駒均:「……あら?」
生駒均:戻ってきたシノの様子を一度見る。二度見する
古部シャルル:「…………おい」
古部シャルル:何だったんだ今の茶番は、の目線
古部シャルル:「余計なお世話だ。……そもそも、姉さんは言葉のオンオフが苦手なだけだ」
古部シャルル:「それに、ズレているぞ、猫」
生駒均:「え……?え?」
生駒均:平然としてるシャルルの方を見る。
東雲・シノ・シシュマール:「お前ももう良いぞ。気持ち悪い小芝居は」
古部シャルル:「人にやらせておいて………」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつの前では必要ない」
古部シャルル:「何?」
東雲・シノ・シシュマール:「わからないのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつはオーヴァードだ」
東雲・シノ・シシュマール:《ワーディング》範囲はこの部屋全体。
古部シャルル:「何だと………?」
古部シャルル:僅かな違和感の膜が包むことを感じつつ、訝しげな目を向ける。
生駒均:「わっ、ちょっ!」
生駒均:突然の気配に驚いて立ち上がる。当然、気を失うことなどない。
生駒均:「嘘……オーヴァード……?シャルル君も?」
東雲・シノ・シシュマール:一瞬、肌に触れる空気の感触が変わり。僅かに内なる衝動がざわつくが、それだけだ。
東雲・シノ・シシュマール:「な?」
古部シャルル:「……………」一瞬、姉とともにやって来たことに警戒を向けるも、先程までの会話を思い出して力を抜く。
生駒均:「……どういう事情で、っていうのも気になってたけど」
生駒均:「こういうことかあ……」
生駒均:ずるりと座り込む。
古部シャルル:「レネゲイドウィルスの罹患者、オーヴァード……そして」
古部シャルル:「お前も、UGNという組織の一員か」
生駒均:「オレにとっては幸いなことにね。お二人は?」
生駒均:「仮にこっち側じゃなくても、ここでやり合う気はないけど」
古部シャルル:「知っているだろう。一般人だ。俺はな」
古部シャルル:目線でシノに促す
東雲・シノ・シシュマール:「私はUGNだ。コードは"アヴィオール"」
東雲・シノ・シシュマール:「なぜ私とこいつが一緒にいるかは……」
東雲・シノ・シシュマール:「少し長くなる。まぁ、せっかくだし腹を割って話そうじゃないか」
東雲・シノ・シシュマール:「友達とはそういうものだろ?」



GM:シーン終了。ロイス取得のみが可能です。
東雲・シノ・シシュマール:私は保留かな…
古部シャルル:どうしよ。一旦保留!
GM:お姉ちゃんには……?
古部シャルル:お姉ちゃん!
GM:姉・しょんぼり
古部シャルル:取ろ。
GM:やったー!
古部シャルル:でもそういえば固定ロイスに既に姉がいるんだよな。
GM:そうだったぜ
古部シャルル:というわけで既に取ってました。以上です
GM:しかもオープニングでクリスにもわざわざ取らせてるからな
生駒均:東雲・シノ・シシュマール P:好奇心/○N:驚愕
生駒均:ひとまず以上
GM:N驚愕、いいな


◆Masterscene◆

犬伏市 UGN支部

GM:犬伏市の支部は、住宅街の中に紛れるような一軒家だ。家主の名義も実際にあるが、この家に住んでいるわけではない。
GM:テーブルには一人だけがついている。目つきのやや鋭い、中年の女性だ。
"ヨーウィー":「支部長。今回の案件から全てのチルドレンを外すというのは本当ですか?」
"ソルフェリノ":「まだ決定事項ではない。しかし」
"ソルフェリノ":声はキッチンの方から返る。30代ほどの、エプロン姿の男だ。
"ソルフェリノ":「恐らくは、そうなるだろう。日本支部も承認している」
"ネバーランド":「……そこまで大した話なんですかね。"ソロ・モーミト"ってのは」
"ネバーランド":ソファに寝転んでいる、髭面の男もいる。西部劇めいた時代錯誤の帽子を、寝転んだ顔に乗せている。
"ソルフェリノ":「逆だな」
"ソルフェリノ":「大した話にならないように、情報を制限しなければならない」
"ヨーウィー":「チルドレンですら信用ならない。我々現地エージェントも、無用な動きで他勢力を刺激してはならない……」
"ヨーウィー":「そのような方針に見えます」
"ソルフェリノ":「……"アヴィオール"は、既に市内入りしているらしい」
"ソルフェリノ":「本部査察部第4課、"アヴィオール"。調査から後始末まで、全てそのエージェントが行う」
"ソルフェリノ":「我々犬伏支部は」
"ソルフェリノ":「――『邪魔をしない』。誰にも横から手出しさせてはならない」」
"ヨーウィー":「……」
"ネバーランド":「ヘッ。いつもに増して、秘密主義なことだ」
"ソルフェリノ":「秩序は常に必要だ。私はそれを学習した」

"ソルフェリノ":エネミーエフェクト《疑心暗鬼》を使用します。
GM:本来の処理とは全然異なりますが、今回のセッションではこのように情報収集を制限する効果を発揮することとします。
GM:全ての情報収集判定について、〈情報:UGN〉を使用できなくなります。


◆Middle02◆

GM:それでは情報収集シーンに突入していきます。
GM:とはいえ、OPのシチュエーション的に、椋実さんと残り3人は全然違うシチュエーションに直面しているように見えますが……
GM:実は、最初に取り掛かる事件に関しては同じです。

【Case1.国東一家失踪事件】
■国東妃咲誘拐事件(1)   〈情報:警察〉〈情報:裏社会〉難易度9
└■国東妃咲誘拐事件(2)   〈情報:裏社会〉難易度10
■"ソロ・モーミト"(1)   〈知識:レネゲイド〉難易度8
└■国東妃咲誘拐事件(3)   〈情報:裏社会〉難易度11
■"ソロ・モーミト"の情報ソース 自動成功 ※椋実のみ

生駒均:ほほう
椋実翔利:大丈夫ですか? お隣に引っ越したりしますか?
GM:最悪の隣人
古部シャルル:入居審査がしっかりしてる物件なので…
GM:市内で最近発生し、現地支部が未着手のR案件として
GM:国東一家失踪事件という事件の調査をすることができます。
椋実翔利:戦利品にやらせよ
古部シャルル:人権…
GM:東雲さんは、手始めに簡単そうなこの事件でシャルルくんの能力を試して、今後使えるかどうかのテストをしているということです。
東雲・シノ・シシュマール:お前の力を見せてみろ
GM:同じことを椋実さんも調べることができます。ただし椋実さん側からは3人組の情報を共有することはできません。
椋実翔利:なるほどね
古部シャルル:なるほどなん
生駒均:現状二組で情報把握が独立してると
GM:3人組に接触する判定が"ソロ・モーミト"の情報ソース。手番は一手使ってしまいます。
東雲・シノ・シシュマール:ははあ
古部シャルル:ほほー
古部シャルル:じゃあテストされてるし誘拐事件1からやっていこうかな。紡ぎがあるので多少がんばれる
GM:逆に言えば、接触前に椋実さん側で情報を抜いておくと交渉材料にできたりするかもね。
生駒均:あ、バディムーブありますー
古部シャルル:FH!
椋実翔利:なるほどね
生駒均:必要なときは呼んでね
GM:全ては判定と選択次第だぜ!頑張って調べてください
古部シャルル:妖精の手もあります
生駒均:ほうほう
生駒均:ありがてえ
古部シャルル:じゃあバディチャンスを残すために最初に振りましょう
GM:UGN組、福利厚生が充実しすぎ
東雲・シノ・シシュマール:私は社会1しか振れないからソロ・モーミトかな
東雲・シノ・シシュマール:シャルルが失敗した時は尻拭いしてやる
古部シャルル:■国東妃咲誘拐事件(1)   〈情報:警察〉〈情報:裏社会〉難易度9で判定。
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (47 → 48)
GM:そうだ、侵蝕率またしても忘れてた
古部シャルル:4dx>=9 情報:警察
DoubleCross : (4DX10>=9) → 2[1,1,2,2] → 2 → 失敗

GM:判定する人は振ってね~
生駒均:うそでしょ
古部シャルル:マジで言うてる?
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (48 → 49)
東雲・シノ・シシュマール:お前には失望したぞ
GM:ここまでエリート前フリあって大失敗することあるんだ
椋実翔利:終わっちゃった
生駒均:こわすぎ
古部シャルル:LV3あるから使っとこ。《原初の紫:妖精の手》判定を10にする
GM:成功していたみたいだぜ
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (49 → 54)
古部シャルル:皆幻覚を見ていたようだな
東雲・シノ・シシュマール:流石だなシャルル。私が見込んだだけはある
椋実翔利:大したやつだ
GM:手のひらの回転力がすごい
生駒均:ここまでやるとはな……
古部シャルル:ダイスも手のひらも回る
生駒均:とりあえず私もシーンインしますか
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (51 → 57)
古部シャルル:皆もドシドシ応募してね
生駒均:そろそろ侵食落ち着いてほしい
東雲・シノ・シシュマール:私も出るよ~
生駒均:国東妃咲誘拐事件(2)行こうかな
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (42 → 43)
生駒均:コネも固定値もないので〈情報:裏社会〉で素振り!
生駒均:2DX+0+0@10>=10 情報(裏社会)
DoubleCross : (2DX10>=10) → 5[3,5] → 5 → 失敗

生駒均:うへえ
東雲・シノ・シシュマール:どうしたんだ皆
生駒均:財産6あるし突っ込もうか?
椋実翔利:ゴーグルが蒸し暑いんじゃない?
生駒均:夏には向かない格好
東雲・シノ・シシュマール:やってもいいと思う
古部シャルル:良いとおも!
古部シャルル:だいぶ難易度高いしね
生駒均:では財産5入れて成功にします
生駒均:さらばお金
生駒均:財産6→1
東雲・シノ・シシュマール:では私はソロ・モーミトを
GM:覚悟がすごいぜ
東雲・シノ・シシュマール:■"ソロ・モーミト"(1)   〈知識:レネゲイド〉難易度8
東雲・シノ・シシュマール:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 8[2,2,3,8] → 8 → 成功

椋実翔利:顔も頭も良いのかよ
東雲・シノ・シシュマール:これが手本というものだな
生駒均:さすが~
古部シャルル:自信に対する実力はあるみたいだな
GM:なんて奴らだ 椋実さんはどうしますか
椋実翔利:登場して
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (34 → 36)
椋実翔利:じゃ……"ソロ・モーミト"の情報ソース調べま~す
GM:さっそく合流しよったわい
椋実翔利:知識も情報も財産点も達成値上昇もない!
GM:FHのプライドはないのか
椋実翔利:人を殺すことについては負けないぜ!
椋実翔利:あとはコミュ力でなんとかします。
椋実翔利:話してるとみんな結構頷いてくれるし。
GM:自慢できることじゃないんだよなあ……
GM:では、合流についてはロールで処理していくこととして
GM:順番に情報を開示していきましょう。
GM:いや、まずは■国東妃咲誘拐事件(1)と、■"ソロ・モーミト"(1)についてだけですね。

■国東妃咲誘拐事件(1)
一週間前に発生した、市内の一家失踪事件。とはいえ事件性があるかどうかはまだ判然とせず、警察では事件扱いとされていない。
単に、一家がある日を境に姿を消し、まだ戻ってきていない、というだけのことではある。家族構成は父、母、娘の三人のみ
だがUGN犬伏支部は早くからこの事件を察知し、家屋内にレネゲイド痕跡が残されていることを確認していた。
これはR案件である。容疑者として有力なのは、FH。あるいは鴻央会系燕藤連合会。
特に燕藤連合会はここ一ヶ月ほどで不自然にオーヴァード戦力を増強し、何らかの行動の兆しを見せていた組織である。

■"ソロ・モーミト"(1)
"ソロ・モーミト"という名前の存在が何故追われているのか、確かなことを知っている者は多くはない。
だが、組織上部の人間が、一度これに接触した――あるいは使用したことがある、という話を、東雲は知っていてよいだろう。
絶大な力を持ち、願いを叶える。強大な遺産の噂としては、むしろありふれているほどの、陳腐な遺産ではあるが――
実際に使用された実績があるという事実は、実在の信憑性を大きく高めている。
だが、詳しい形態については判明しているわけではない。間違いないのは、ある時を境に多くの組織がこれを追いはじめており、
そして"ソロ・モーミト"は『意思を持つ』存在であるということ。形態が判明しないまま追跡されているだけの理由はあるのだ。
仮にレネゲイドビーイングであれば、当時と同じ形のまま存在しているとは限らない。
また、"ソロ・モーミト"に意思があるのならば、それ自体から"ソロ・モーミト"である何らかの確証を得られるはずである。

■"ソロ・モーミト"の情報ソース
この犬伏市には、椋実以外にも"ソロ・モーミト"について探りを入れている者が存在した。
"ソロ・モーミト"の情報源については詳しく知っているわけではない(もしくは覚えていない)が、
あるいはその連中に接触すれば、大元の情報ソースに辿り着ける可能性は出てくる。

椋実翔利:生意気な連中もいたもんだぜ オレの遺産を……
GM:もう手に入れたつもりでいる



犬伏市 私立登水原高等学校

GM:朝。古部シャルルのクラスで、ホームルームが始まる。
古部シャルル:学校に対しては基本真面目に通っている。
古部シャルル:高校に上がってから増えたアルバイトを除けば、真面目に学校に通うことも親の庇護を薄くする条件の一つだからだ。
GM:昨日と同じ今日。いつも通りに学業や人間関係をこなせばいいだけだ――が。
東雲・シノ・シシュマール:「おはよう。シャルルくん」
古部シャルル:「あぁ、おはよう……?」
古部シャルル:ルーチンとして挨拶を返す。
古部シャルル:だが、違和感。
古部シャルル:「………は?」
東雲・シノ・シシュマール:席についたシャルルの隣で、柔和な笑みを向けて挨拶する。
東雲・シノ・シシュマール:登水原高校の制服に身を包み、髪の毛は二つ縛りにして下ろしている。黒縁の伊達眼鏡はお気に入りらしい。
GM:東雲自身は戦闘特化のオーヴァードだが、オペレーターの園山の認識操作を活用すれば、この程度の潜入工作は全く容易い。
古部シャルル:顔がひきつる。自分の隣のその席は、家庭の事情とやらで休学しているクラスメイトの席だ
古部シャルル:「お前、なんで…っ!」
古部シャルル:周りの人間が騒いでいない事に気づき、あからさまな狼狽を秘める
東雲・シノ・シシュマール:「いつも早いのに、今日はHRギリギリだね。夜更かしでもした?」
古部シャルル:「………あぁ。ちょっと忙しくてね」
古部シャルル:いつも通りに席に付き、ノート類を広げる
古部シャルル:「何のつもりだ」小声。
東雲・シノ・シシュマール:「ん?」自分もノートを広げる。
東雲・シノ・シシュマール:「何のつもりも何も、学生が学校に通うのは当たり前だろ」
古部シャルル:「自分の学校ならな」気怠げな表情を保つ。
東雲・シノ・シシュマール:どういう理屈か、口の動きと耳に入る言葉が違う。君にだけ聞こえているようだ。
古部シャルル:(……腹話術。いや、オーヴァードとやらの能力か?)
古部シャルル:頬杖をつくように口元を隠す。
東雲・シノ・シシュマール:「私の学校だとも。ちゃんと学生証もある」胸ポケットから学生証を出す。『東雲静香』と書かれている。
東雲・シノ・シシュマール:「この席の生徒、長いこと不登校らしいな。ちょうど良いので暫く間借りすることにした」
古部シャルル:「あぁ……そのお陰で最近は授業中の内職も一苦労だ」
古部シャルル:「間借りといったか。周りからはどう認識されているんだ、今のお前は」
古部シャルル:(長らく休学していたとはいえ、別の人間が存在しても、周りが不思議がる様子はない。容姿の改竄……いや、認識にまで影響が及ぶのか?)
GM:では、その時
GM:机の間の通路に体をねじ込むように、大柄な生徒が現れる。
古部シャルル:「ん……?」
小木厘兵:「オイッ古部」
小木厘兵:「なんだァ?東雲と仲良いのかオメー」
古部シャルル:「?……どうかな、クラスメイトなんだ。会話ぐらいするだろう?」
古部シャルル:穏やかな口調に切り替える。
小木厘兵:「チッ、相変わらず生意気な口叩きやがる」
小木厘兵:「ちょっと勉強できるからってチョーシくれてんなよ」
東雲・シノ・シシュマール:「小木くんおはよう。今日も朝練だったの?頑張ってるね」取り繕った笑顔を向ける。
古部シャルル:(外見の振る舞いと口調が一致した。なるほど、手慣れているな……)
小木厘兵:「おう。ハハ。東雲も今日は調子良さそうだな」笑う。
小木厘兵:「あー……授業とか、ついていけてんのか?欠席してた間のノートとかよ」
東雲・シノ・シシュマール:「うん、大丈夫。授業は難しいけど、シャルルくんが教えてくれるし」照れ笑い
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルくんのノートすっごくわかりやすいんだよ?そのまま参考書にして出せそうなくらい」
古部シャルル:「え? ……あぁ、それぐらいなら」
古部シャルル:先日、仕事の翻訳資料を勝手に覗いて、無言で離れていった光景が思い出される。
古部シャルル:「褒め過ぎだよ。昔からその書き方で慣れてるってだけだから……」
小木厘兵:「……」ギロリ
小木厘兵:シャルルを見下ろすように睨む。
古部シャルル:(ほら見ろ。露骨に不機嫌になったな)
小木厘兵:「ケッ!」シャルルの机の足を蹴った。
古部シャルル:「怖いな、っと……」みぞおちに鈍痛。
小木厘兵:「今日の体育はバスケだぜ!せいぜいヘマこかなきゃいいなァ、古部!カノジョの前でよッ」
小木厘兵:捨て台詞を吐いて去っていきます。
古部シャルル:少しむせる「ッ……誰が彼女だ」
東雲・シノ・シシュマール:「随分好かれてるじゃないか」鼻で笑う。
古部シャルル:「お前ほどじゃない。ずいぶんと気に入られていたじゃないか」
古部シャルル:「お前もわざわざ煽るな。俺にしわ寄せが来る」
東雲・シノ・シシュマール:「事実を言っただけだ。この偽装はあくまで違和感を消し去るもので、起きている事象を歪めるものではない」
東雲・シノ・シシュマール:「あの小木とかいう男の好意は、もともとこの席に座っていた人間に向けられたものだし」
東雲・シノ・シシュマール:「私はこの国の高校生相当の学習内容を熟知しているわけでもない」
東雲・シノ・シシュマール:「授業でボロを出さないかは、お前のノートにかかっていると言う訳だ」
古部シャルル:「授業についていけない事を堂々と語るな」
古部シャルル:「詐欺師の言い分じゃないか」
古部シャルル:「……まぁいい、教科書ぐらいは持ち込んでいるのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「フッ、安心しろ」
古部シャルル:「………」こういう物言いのときは安心できないと学習している。
東雲・シノ・シシュマール:「ちょうどよく指定の書店が在庫を切らしていてな。一週間ほど入荷が遅れることは教師も了解済みだ」
東雲・シノ・シシュマール:机を動かして横につなげる。
東雲・シノ・シシュマール:「つまりこうして並んで教科書を見ても何ら問題はない」
古部シャルル:「お前…………」
古部シャルル:どの道、ノートを見せなければいけないことに変わりはない。
古部シャルル:「お前がそのままだと、小木の奴が勝手に失望しそうだ」
古部シャルル:とはいえ、突っぱねても面倒そうなので、教科書とノートを広げる。
東雲・シノ・シシュマール:「なに、そうなる頃には私の用も済んでいるさ」

GM:授業が始まる。教師は席をくっつけた古部と東雲の様子を一瞥するが、普段どおりに授業を進めていく。
東雲・シノ・シシュマール:「お前、フランス語以外も案外できるんだな」
東雲・シノ・シシュマール:一限目の英語の授業。スラスラと例題を解くシャルルを横目に呟く。
古部シャルル:ノートには現行授業の他に、事前に予習として書き入れた内容が記載されている。
古部シャルル:「元々、日本語とフランス語が使えるからな。単語を覚えて方言だと扱えばそう労力は必要ない」
東雲・シノ・シシュマール:「ふぅん……簡易診断だと、お前のシンドロームにノイマンは入っていなかったから」
東雲・シノ・シシュマール:「そいつは地頭と環境の賜物というわけか。ご家族に感謝しろよシャルル」
古部シャルル:「……家庭環境に由来していることぐらい、言われなくても分かっている」

GM:授業終了のチャイムが鳴る。
東雲・シノ・シシュマール:「ふぅ、案外簡単だったな」ノートには板書を頑張って書き取った形跡があるが、途中から妙なキャラクターの落書きが増えている。
古部シャルル:(コイツ、英語圏の話者ではないのか)見た目で判断するわけじゃないが、とその落書きを見ていた。
賢木梨子:「古部くんっ」突然、椅子の背もたれに両手をかける。
賢木梨子:「次、移動教室だよ?」
古部シャルル:「うわっ、と、賢木か」
賢木梨子:「東雲さんと話すの楽しい?」
古部シャルル:「は?」
賢木梨子:「楽しそうに話してたでしょ~~?」
古部シャルル:「ははは、楽しいというか……隣の席のよしみだよ。知ってるだろ?」
古部シャルル:「知らんぷりをしたら、クラス中から非難されるって」
賢木梨子:「そんなことないよー。ねえ、東雲さんっ」
賢木梨子:「私の教科書貸してあげよっか?」
東雲・シノ・シシュマール:「え、本当?」驚いたように
東雲・シノ・シシュマール:「そうだなあ……確かに私、久しぶりの授業だったから色々聞いちゃって」
賢木梨子:「ほんとだよ~?東雲さんかわいいもん」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルくん、迷惑だったよね?ごめんね、私ばっかり甘えちゃって」
東雲・シノ・シシュマール:「えぇ~、かわいいなんて……そんなことないよぉ」
古部シャルル:「あぁ、いや……」
古部シャルル:「というか、教科書を貸したら賢木はどうするつもりなんだ?」
賢木梨子:「ふふ。心配?」自分の唇に手を当てる。
賢木梨子:「私はユッキに見せてもらうからいーの」
古部シャルル:「迷惑かける相手が変わってるだけじゃないか…?」
古部シャルル:「どのみちノートも見せなきゃいけないし…そこまでしてもらうのは悪いよ」
賢木梨子:「む。私はユッキと友達でしょー?じゃあ、古部くんと東雲さんは?」
古部シャルル:「え?」
賢木梨子:「そんなに仲良しってこと?」
東雲・シノ・シシュマール:「ええっ」
東雲・シノ・シシュマール:「ど、どうなんだろ……?シャルルくん、私達ってそんな仲良く見えるかなぁ……?」
東雲・シノ・シシュマール:頬を染めて照れている
古部シャルル:(しまった。間髪入れずに友達と答えればよかったのか。…チッ、こっちは認識がそのままだからギャップが出るな)
古部シャルル:「まぁ……悪くはないんじゃないか?」
古部シャルル:休学前のクラスメイトとそこまで険悪だったわけではない。はずだ。
賢木梨子:「……別に、ご迷惑ならいいけど?」
賢木梨子:「東雲さんも早く教科書買ってあげてね?古部くんが大変だと思うし!」
賢木梨子:賢木もやや不機嫌そうに去っていきます。
古部シャルル:去る背中に一応声をかけておく
古部シャルル:「賢木も気にしてくれてありがとう。俺が無理な時は頼むことにするよ」
東雲・シノ・シシュマール:「……おい」机の下でシャルルの脚を蹴る
古部シャルル:「痛ッ、……なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「何だ今のやり取りは。絶対怪しまれたぞ」
古部シャルル:「そもそもが怪しいんだから仕方がないだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「あそこはお前の方から強引に断るところだろうが」
東雲・シノ・シシュマール:「『悪いが東雲にノートを貸すのがオレの生き甲斐なんだ』くらい言ったらどうなんだ」
古部シャルル:「その生きがいを持っている人間がクラスメイトに居るほうが怪しい」
古部シャルル:「お前だって賢木や友人達と会話したら、違和感では済まないだろ」
古部シャルル:「放課後まで、大人しくしていろ」
東雲・シノ・シシュマール:「わかっていないな。多少飛躍した行動を取るくらいがちょうど良いんだ。お前くらいの年頃の子供は」
古部シャルル:「そうか、ご忠告痛みいるよ」
古部シャルル:移動教室用のノートや教科書を持って立ち上がる。
古部シャルル:「じゃあ、次はこの年頃にちょうどいい学力を見せてくれ」



GM:放課後。学生の多くが帰路につき、通学路を歩いているが――
GM:当然の道理として、古部と東雲の下校路は同じだ。今は一緒の家に住んでいるのだから。
古部シャルル:一旦用事を経由することで別々のタイミングで学校を出て、下校路で合流する。
GM:お互いに一時間くらいは寄り道をしたかもしれない。先日交流したUGNの生駒などは、こうした時間にR案件の捜査を進めているはずだ。
東雲・シノ・シシュマール:「なんだか悪い事してるみたいだね。シャルルくん」わざと学校の口調で、はにかんで見せる。
古部シャルル:「……あぁ、帰り道で会うなんて奇遇だな」声だけは穏やか
古部シャルル:「まだ続けるのか、その口調は」
東雲・シノ・シシュマール:「嫌か?こっちの方が好みかと思ったんだがな」
古部シャルル:「……………」明確に否定はしない。
古部シャルル:「いつもより面倒が少ないのは確かだ」
東雲・シノ・シシュマール:「成る程。従順な女が好みなのか」
古部シャルル:「言い方に悪意を感じるな」
東雲・シノ・シシュマール:「若いなぁシャルル。男の魅力は懐の深さだぞ?」
東雲・シノ・シシュマール:「女の我儘の一つや二つ受け止められないでどうする」
古部シャルル:「一を通して十を狙う相手には、水際の対策こそが必要なんだよ」
古部シャルル:「それに、素直に感謝を述べる相手なら、わがままの一つや二つ応えるさ」
東雲・シノ・シシュマール:「口だけは達者だな。まったく可愛げのない……あっ、こら!」
東雲・シノ・シシュマール:シャルルが手に下げていた買い物袋を見て咎める声を出す。
古部シャルル:「……なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「チーズ買ってないじゃないか!家出る前に言ったよな!」
東雲・シノ・シシュマール:「その辺に売ってる安いやつじゃないぞ!イタリア直送の特選チーズ!」
古部シャルル:「はぁ?買わなくともまだ二食分はストックが……」
古部シャルル:「まさか、お前、また深夜に食ったのか!」
東雲・シノ・シシュマール:「……」目を逸らす
東雲・シノ・シシュマール:「それが何か?」
東雲・シノ・シシュマール:「賞味期限があと二週間で切れそうだったから処分しただけだが」
古部シャルル:「二週間あれば充分だろうが!」
古部シャルル:「そうやって少しずつ積み重ねた出費が全体の差に繋がるんだ。しばらくチーズはなしだな」
GM:そんなやり取りをしている中、東雲は先に気付いても構いません。
GM:ワーディングの感覚がある。この位置はほぼ半径限界に近いが……
東雲・シノ・シシュマール:「お前!チーズ無しでどうやって……」
東雲・シノ・シシュマール:「……」スッ、と目つきが鋭くなる。
古部シャルル:「それぐらいどうとでも………なんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル、感じるか?」
古部シャルル:「……?」遅れて、薄めた違和感の膜を感じる。
東雲・シノ・シシュマール:「安心しろ。別に試しているわけではない。お前の感知能力を把握するのは相棒として当然だ」
古部シャルル:「お前が、この間使ったやつだな」
東雲・シノ・シシュマール:「そうだ。よくわかったな」
東雲・シノ・シシュマール:「《ワーディング》だ」
東雲・シノ・シシュマール:「内包するレネゲイドを空気中に散布し、ある種の結界を作る」
東雲・シノ・シシュマール:「その内部では、レネゲイドウイルスに適合していない者は排除される。方法は様々だが、大抵は意識を失うな」
古部シャルル:先程まで学業で質問を続けていた人間から称賛されるのは違和感だが、受けておく。
古部シャルル:「つまり……オーヴァードが気兼ねなく行動するためのフィールドだ」
古部シャルル:「それが、今、この場所で?」
東雲・シノ・シシュマール:「そういうことだ。覚悟しろよシャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「この中で動いている人間に出会うとしたら、そいつは確実にオーヴァードだ」
東雲・シノ・シシュマール:「そしてこれは経験則だが」
東雲・シノ・シシュマール:「こんな時間に、街中で《ワーディング》を展開するような輩とは」
東雲・シノ・シシュマール:「十中八九、戦うことになる」



犬伏市 通学路

GM:生駒均――"カオナシ"には現在UGNから与えられた任務はない。
GM:だから、こうしたパトロールや調査は誰に命じられたものでもない、自主的な活動ということになる。
GM:シャルル達と進めた調査で、確信はあった。今の犬伏市には邪悪な存在がいる。

■国東妃咲誘拐事件(2)
現在国東妃咲を連れ回しているのは、軽薄な雰囲気の20代男。身長は160cm後半。
市外から侵入したオーヴァードと思われ、繁華街でレネゲイドを用いた大規模交戦を行った形跡が残されている。
まったく後先を考えていない犯行に見えるが、火力は絶大。マスターエージェントに匹敵するという見方もあり、十分な警戒が必要だろう。
拠点からの買い出しなどは普通に行っており、その隙に接触する、あるいは拠点に監禁された国東妃咲を救出するなど、
いくつかの作戦が考えられる。だがUGN犬伏支部がこの事件に対して動く様子はないようである。

GM:これを踏まえて、どういう方針で動くかを決定することが可能です。
生駒均:「火力はマスターエージェント並……ね」
生駒均:むう、と首を傾ける。
生駒均:「(単にオレたちじゃ力不足だから、動かせないって話にしては)」
生駒均:「(接触禁止命令も出てない、ってのはおかしい……よな?)」
生駒均:UGNの考えがわからない。まさか見逃す、なんてことはないだろうに。
GM:もちろん、支部に応援要請や連絡を取るなどの行動は可能です。
GM:一方、このまま一人でことを済ませても良い。
生駒均:「支部に連絡……」
生駒均:「は、一応入れよう。オレだって組織の人間だものな、うん」
生駒均:報告を入れて、その上で。
生駒均:「やめろ、って言われるまではこっちはこっちで動きますか」
"ネバーランド":〈……どうした"カオナシ"〉
生駒均:「あ、どもども、お疲れ様です!」
"ネバーランド":〈こっちはだいぶ忙しくなってる。どうでもいい報告は上げんなよ。タバコのポイ捨てとか〉
生駒均:「それぐらいなら自分でゴミ箱に捨ててきますよー。えっとですね」
生駒均:誘拐事件について、シャルルたちと調べた結果を報告する。
"ネバーランド":〈ふーん……〉
"ネバーランド":〈…………〉
"ネバーランド":〈……そうか〉
生駒均:「そうか、って」
生駒均:「ちょっと。ポイ捨てとはわけが違いますよ?」
生駒均:「女の子が大変なんですって!」
"ネバーランド":〈そりゃ今聞いたよ。……で?お前はどうしたいんだ?〉
生駒均:「助けたいですよ。当たり前じゃないですか!」
"ネバーランド":〈報告なら聞いた。支部長にも伝える。その後は決議次第だ〉
"ネバーランド":〈お前が助けたいなら止めたりはしない〉
"ネバーランド":〈――『が』〉
生駒均:「が?」
"ネバーランド":〈これは……あくまで仮に、という話だと思ってもらいたいんだが〉
"ネバーランド":〈お前よりも『先に』、その犯人か、誘拐された娘かを探っているオーヴァードがいたとしたら〉
"ネバーランド":〈邪魔をするなよ〉
生駒均:「……」
生駒均:「仮に、他に彼女を助けようとしてる人が居たら」
生駒均:「そりゃ、邪魔はしないでしょ。協力するんじゃないですか?」
"ネバーランド":〈助けようとしているとは限らないだろ。誘拐された娘が最初からジャーム化している可能性だってある〉
"ネバーランド":〈そういうことだ。勝手に動く分には構わないが、他の奴の邪魔をするな〉
"ネバーランド":〈事件に関わることは禁止してるわけじゃない……だが、支部のこの方針だけは徹底だ。お前は特に覚えろ〉
生駒均:「……」
生駒均:「……了解」
生駒均:ひどく難しい顔をしながら、それだけ返す。
GM:好きに動くことができるようになりました。だが、今の支部エージェントの会話は、事実上――
GM:『生駒が単独で突入して死んでも、支部は関知しない』と通達しているに等しい。
生駒均:「いや~~~な感じ!」
生駒均:ぶんぶん、と虚空に向けて拳を放つ。
GM:誘拐犯の所在も行動も、ある程度読むことはできている。UGNのサポートがない現状で、踏み込むべきか否か……
生駒均:「……末端は多少切り捨てても構わない、って?」
生駒均:「そういうの一番いやなんだよなあ、もう……」
生駒均:はぁ、と深くため息をつき。
生駒均:一番嫌なのは、
生駒均:「(納得できちゃう自分の頭がやだよ、もう……)」
生駒均:こつん、と小突く。
生駒均:「……ああ、もう!切り替えろ!」
生駒均:ぶんぶんと頭を振って。
生駒均:「(困ってる人居るのわかってて、何もしないなんてなしだろ)」
生駒均:「(とにかく、まずは見つけ出す。"先"に探してる誰かがどうとかはその後!)」
GM:決意したのであれば、それから1時間も立たず、張り込んでいるコンビニに一人の男が入っていく様子を捉えられるでしょう。
GM:目撃情報に一致する若い男。先手を取って強襲することも、尾行してアジトを突き止めることもできる。
椋実翔利:マンガ雑誌のヒモを勝手に解いて2、3作品だけ立ち読みして
椋実翔利:終わったら酒とつまみを買って帰ります。
生駒均:「(ほんとにあっさり見つかった……)」
生駒均:警戒が薄い。不気味なぐらいに。
GM:リアル時間5分刻みで、〈知覚〉による対決を行ってもらいます。
GM:椋実さんが勝利すれば尾行には気づかれます。
椋実翔利:(……お) コンビニスイーツコーナーの前で足を止める
椋実翔利:(なんか買ってってやろうかな。女だし……)
椋実翔利:ごそごそ自分の財布を開いて 「あー……」
椋実翔利:「やめとこ」 酒の缶とあたりめだけ手にしてレジに向かう。
椋実翔利:会計を普通に済ませ、レシートについている割引券を眺める
椋実翔利:(次回来店時スイーツ30円引き……)
椋実翔利:(こういうの、最初から30円引いとけって感じだよな。バカなのか?)
椋実翔利:ビニール袋を手から下げ、まったく無警戒に自動ドアから出る。
生駒均:「(尾行してアジトを突き止める……)」
生駒均:「(いや、だめだ。オレじゃどう考えてもバレる)」

GM:知覚判定で対決をお願いします。
生駒均:あ、まずは一回目
椋実翔利:4dx+1 知覚は得意だぜ~
DoubleCross : (4DX10+1) → 7[4,5,6,7]+1 → 8

生駒均:1DX+0+0@10 知覚
DoubleCross : (1DX10) → 10[10]+3[3] → 13

生駒均:成功しとるやん
GM:ならば尾行は継続可能。無警戒な椋実さんを追跡し続けることができます。
GM:次の判定までの間なら先手を取って攻撃することも可能です。

椋実翔利:ぜんぜん気付かない。ボンヤリした足取りで街並みを進む。君に背すら向けるだろう。
生駒均:「(まだ気づかれてない。ならいっそ……)」
生駒均:先手を打って攻撃します!
GM:ではコンビニを出て、人通りの少なくなった路地で強襲する!
GM:ワーディングは展開しますか?
生駒均:<ワーディング>!
椋実翔利:「ド~はレ~モンのミ~」 歌っている
椋実翔利:「ファ~はファイナルファンタ……おあ?」
椋実翔利:ワーディングの気配に気付いた。が、まだそれがどこからかまでは察していない。
椋実翔利:それが自分の背後からのものだなどともだ。
生駒均:蟲の羽音が響く。
生駒均:生駒の片腕の袖がパタリと落ちる。支えていたものを失って。
生駒均:飛び出した無数の蜂。赤い魔眼を妖しく光らせて、一斉に男に飛びかかる。
椋実翔利:「うおっうわっうわっ!? 虫じゃん!」
椋実翔利:「ワーディング虫? いやワーディングバチ!? カス町かよォ!」
椋実翔利:腕を掲げて自らに群がるハチから身を守る。が、虫の群体相手には当然焼け石に水だ。
椋実翔利:「あだだだだ! 何だ何だ何だテメエ……やめろって……何、オイ……」
椋実翔利:「……やめろつってんだろうが!」
椋実翔利:吠える。同時、魔眼が椋実を包み、少しだけ離れた所へ転がり出る。当然、自身に密着していた虫のいくらかは諸共に転移したが……
椋実翔利:他の蜂の大半を引き離すことができた。そして、転移先に転がり出たのは椋実だけではない。
椋実翔利:「死ね!!」 SHIDENと呼ぶ、砲撃機能を備えたそのヴィークルは、椋実の声に応じ砲撃を放つ。
椋実翔利:亜音速に達する速度で放たれる、軽金属弾丸だ。虫の群体なんてものを相手取るには分が悪い。それが単発であれば。
椋実翔利:「死ね死ね死ね! 誰だどこだ! ワーディング野郎!」
椋実翔利:感情的に叫びながら自分にまとわりつく蜂を叩き潰しつつ、砲撃を無差別に辺りにばら撒く。建物が壊れようと一切お構いなしだ。
GM:完全に事前情報通りの火力だった。このままでは住宅街が破壊される!
椋実翔利:それで自分を狙ったヤツが死ねばラッキーだとすら思っている。
生駒均:「ど、ぅわわわわっ!?正気か!?」
椋実翔利:「いたなァ!」
生駒均:「居るよ、ここに!だから無差別に撃つな!」
生駒均:隠れていた場所から椋実の前に現れる。
椋実翔利:蜂の死骸を地面に叩き捨てつつ、SHIDENを蹴って砲口を彼の元へ。
椋実翔利:「そうか! 無差別に撃たれたくないのか!」
椋実翔利:「じゃー撃つぜ! オレはオレの敵が嫌がることをするのが大好きなんだ!!」
生駒均:「こ、こいつ……!」
椋実翔利:発言通り、連射の勢いが止まる様子はない。生駒を照準に据えつつもまばらな砲撃で、周囲を容赦なく破壊している。
生駒均:「じゃーこっちも」
生駒均:「させね、っての!」
生駒均:ゴーグルを押し上げ、魔眼が睨む。全身から飛び出した蜂たちの瞳も同時に。
生駒均:放たれた弾丸をことごとくその視界に捉え、弾道を捻じ曲げて空へと跳ね上げる。
椋実翔利:「オッ! 凄いな! そんなこともできるのか!」
生駒均:「イカれた奴だな、あんた!周りの迷惑ってやつもうちょっとは考えない!?」
生駒均:ぜえぜえと息を切らせながら、視線は外さない。
生駒均:「(聞いてはいたけどどういう火力してんだ、この野郎……!)」
椋実翔利:「何でだよ! 襲われてる時に周りのことを考えて死んだら、あの世で感謝状でも貰えるのか?」
椋実翔利:「それともUGNじゃそう教わってるのか? キリスト教よりクソ死後世界だな!」
生駒均:「周りを巻き込んだらその人達に恨まれるって教わったよ!」
椋実翔利:攻撃は止まない。正面からの火力で圧殺しようとしている。
椋実翔利:「さすがUGNは強ぇークセにわけわかんねーモンばっか怖がりやがる!」
生駒均:曲げる、曲げる、曲げる。防御だけで手一杯。
生駒均:「ああもう、FHは強いからってなんも怖がんないんだから……!」
椋実翔利:「オラオラオラ! だいぶその虫の数も減ってきたろ! あと何秒保つかな!」
椋実翔利:「カウントダウンしてやろうか! 10ー! 9ー!」
生駒均:「くっそ……!」
生駒均:「(10秒も保たねっての……!)」
東雲・シノ・シシュマール:そのカウントが終わらない内に
東雲・シノ・シシュマール:ボ ン ッ ! ! ! !
東雲・シノ・シシュマール:椋実の背後にあった、ゴミ収集用の金属ケースが爆発炎上する。
椋実翔利:「えっ!?」
生駒均:「わっ!?なに!?」
椋実翔利:SHIDENに砲撃を続けさせながら振り向く 「待て待て! UGNなら10秒くらいコンビニ行っててくれ!」
椋実翔利:「コイツ殺してから相手すっから!」
生駒均:「UGNならすぐ助けて!コイツ放っておくとやばい!」
東雲・シノ・シシュマール:「その口ぶり、FHか。それなら……」
東雲・シノ・シシュマール:炎の中から、悠々と歩いて姿を表す。
東雲・シノ・シシュマール:「って、お前、生駒か?」
生駒均:「シノちゃん……!ありがと、助かった!」
東雲・シノ・シシュマール:「……成る程。状況は大体わかった」
生駒均:「ごめん、手伝って!こいつ、例の誘拐犯!」
生駒均:「確保しようとしたんだけど、火力がすごくて見境がないの!」
東雲・シノ・シシュマール:「良いだろう。協力してやる。後でピザ奢れよ」
東雲・シノ・シシュマール:「見境のない火力ではこちらも負けん」
生駒均:「シャルル君に叱られない範囲でならね!」
椋実翔利:「ああくそ! コンビニ行けつったのに! でも状況ならオレも分かってるぜ」
椋実翔利:SHIDENに砲撃を止めさせて自らの元へ寄せ、それに飛び乗る 「この……少年探偵団がよ!」
椋実翔利:「対多戦が怖くてFHがやれるか!」 上方へ退避していく。もちろん逃げるためではない。攻撃先を下方に集中するためだ
古部シャルル:「はぁ……はぁ……!」少し息を切らしながら、走って追いつく。
古部シャルル:「凄いな……絵に描いたようなヤクザの言動だ……」
古部シャルル:「飛ぶのもありか」息を整える「……逃げるつもりなのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「自分から空中に移動してくれるとはな。好都合だ」喉に手を当てる。
東雲・シノ・シシュマール:「街を壊さずに済む」
東雲・シノ・シシュマール:「───■■■■───」
東雲・シノ・シシュマール:唇が、何らかの言葉を紡ぐ。それが音となって届く前に
古部シャルル:「おい……おい、まさか───」
椋実翔利:「射角良し、ブッ殺――」
東雲・シノ・シシュマール:空に浮かぶ椋実の周囲で、連鎖的に爆発、炎が渦巻く。
椋実翔利:「うおおお!?」
椋実翔利:全く想定できていなかった攻撃だ。SHIDENもろとも爆発に巻き込まれ、もみくちゃにされる。
東雲・シノ・シシュマール:「この手のフロートユニットは爆風に弱いものだが……随分性能が良いな。だが隙としては十分だ」
古部シャルル:「……えげつないな。落ちたら流石に死ぬか?」
GM:椋実翔利は墜落する。超高熱の余波でSHIDENも機能不全になるだろう。
椋実翔利:「熱っつ! 痛った! テメこの……うおお!?」
椋実翔利:重力に引っ張られるように、みるみる高度が落ちていく。それでもぎりぎり自由落下よりは遅く、体勢制御もできている。それだけとも言えるが……
東雲・シノ・シシュマール:「生駒、確保を」
東雲・シノ・シシュマール:本来、UGNの通常任務には関われない身だ。助太刀できるのもこのあたりが限度だろう。
生駒均:「はいよっ」
生駒均:落下していく椋実を囲むように蜂が取り囲む。
椋実翔利:「げぼっ」 そして、地面へ激突。
椋実翔利:SHIDENは煙を吐き、椋実も死に体だ。オーヴァードゆえ、当然息は残っているが。
GM:国東妃咲を誘拐した凶悪なFHエージェントを捕縛しました。
GM:椋実の側も、ここまで来れば察知することができる。
GM:この犬伏市には最初から、自分以外にも"ソロ・モーミト"を探る……最初からそのために潜入しているような者達がいた。
GM:この3人組のオーヴァードがその一つだ。"ヴリトラ”に流れてきた"ソロ・モーミト"の噂の情報源である可能性すらある。
椋実翔利:(クソッ……まったく情報にない……この支部にいねーはずの手練がいるってことは、そういうことだよな)
生駒均:「椋実翔利、あんたを拘束します。誘拐した子……妃咲ちゃんを解放してもらうよ」
生駒均:「って、偉そうに言える立場でもないけど、ほんとは。ありがとね、助かりました」
生駒均:振り向いて二人にペコと頭を下げる。
古部シャルル:「………いや」
東雲・シノ・シシュマール:「礼は良い。同じUGNとして当然の責務だ」
東雲・シノ・シシュマール:「しかし、何をしたのかと思えば誘拐犯か。大変だなお前も」
古部シャルル:周囲に目をやる。冗談みたいな砲撃の痕跡と、能力の残滓である爆発の炎。
古部シャルル:「この状態で生き残っていたのか、お前…」若干の感嘆を含む。
生駒均:「どうにかこうにかね。あともうちょっと二人が来るの遅かったらやばかったよ」
古部シャルル:「俺は何もしてないがな……」
古部シャルル:赤く染まるホテルの廊下を思い出す。あの時も炎と破壊があったが、ここまでわかりやすくはなかった。
古部シャルル:(……コイツじゃないな)
古部シャルル:こんな破壊の権化がホテルの火災現場に居たのならば、関係者を探し当てるのに一年も必要なかった。
古部シャルル:「……それで、生きているのか?ソイツ」
生駒均:「ん、大丈夫。しっかり息はしてるし、命に別条はないよ……ね?」
椋実翔利:「ハアハア……ま、待て……」 尻もちをついたような格好のまま、生駒と、後ろの二人に向けて手のひらを向ける。唇の端にどうにか笑みを浮かべつつ
椋実翔利:「オレを拘束するのは……止めた方が良い。むしろお前らは大急ぎでオレを治療し、土下座した方が良いぜ……」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつ状況がわかっているのか……?」
古部シャルル:「驚くほど厚かましいな……これがジャームというやつか?」
古部シャルル:話が通じなくなると聞く。
生駒均:「いや……これ多分、ジャームとか関係なくその……」
椋実翔利:「このSHIDENを見れば分かるように、オレは……すごく頭が良い。なんつうか、テクがある……テクノロジーのテクだ」
椋実翔利:「だから、オレのさらったあのガキには、すげえー爆弾を持たせてる! オレの帰りが遅れたらアイツはボン! この町もドカン! だぜ!」
椋実翔利:……大嘘だ! 撃ち合ってる最中になんとか目の前の相手の抵抗を止めさせ、一方的にボコボコにする手段はないかと考え、結局面倒になったので引っ込めた大嘘である!
古部シャルル:「………」一応の気持ちで二人を見る。こっちの世界の流儀には疎い。
椋実翔利:「だから拘束はまずい……誘拐されただけの子が、爆殺された子になっちまう。そうだ、お前ら……お前らUGNのせいでな」
椋実翔利:「かわいそうだろ……謝れよ」
生駒均:「いや人のせいにすんな」
生駒均:「どう考えてもそれはあんたが悪いだろ!」
椋実翔利:「だが世間はそれで納得しないぜ! 悪・UGNだ!」
東雲・シノ・シシュマール:「仮に、それが事実だとして」
東雲・シノ・シシュマール:「お前がこの街にいたら爆発に巻き込まれて死ぬと思うんだが」
椋実翔利:「……」
東雲・シノ・シシュマール:「見かけによらず大した覚悟だな。失敗するくらいなら諸共に死を選ぶか」
古部シャルル:(まともに取り合うのか?……いや、案外、町一つを巻き込む爆発に前例があると見るべきか……?)
生駒均:「今考えたでしょそれ」
椋実翔利:「オレが巻き込まれないくらいの規模ってことで……」
椋実翔利:「待った! 待った……違う、まだある……えーっと何だ……」
椋実翔利:「……仮にオレの言っていることが疑わしいとしても! 何だ、可能性はゼロじゃないだろ……」
椋実翔利:背筋を冷や汗が流れるのを感じつつ。その名を口にする。
椋実翔利:「"ソロ・モーミト"だ」
東雲・シノ・シシュマール:「……何?」
椋実翔利:「あいつはな、"ソロ・モーミト"つう超スゲエ、UGNもヤクザも、アメリカの政府とかもメチャクチャ追ってる遺産の重要な情報源でもある……」
椋実翔利:「アイツが死んだらUGNは大爆発、オマエら全員キリタニとかいうやつに追い回されて……海の底だ!」
椋実翔利:("リヴァイアサン"というコードネームについて何か勘違いをしている)
椋実翔利:「さあ! それでも良いのか? あの子がもしかしたら爆死しちゃっても……いいのかよ!?」
椋実翔利:やれるだけのことはやった……みたいな顔をしている。
東雲・シノ・シシュマール:「……」もう黙らすかと言う雰囲気を鎮め、黙考する。
生駒均:「霧谷さんをなんだと思ってんの……ヤクザじゃないんだからさ」
古部シャルル:「……B級のパニックムービーの設定か?」
古部シャルル:何故コイツは勝手に納得した雰囲気になっているんだ、と戸惑っている
古部シャルル:(レネゲイド……精神に作用するウィルスか。俺も気をつけなければ)
東雲・シノ・シシュマール:「お前、その名前をどこで知った」
生駒均:「……シノちゃん?」
東雲・シノ・シシュマール:「"ソロ・モーミト"だ。誰でも知っている名ではない」
古部シャルル:「……なんだ、お前に関わりがあるのか?」
椋実翔利:「あん? そりゃオレはオレなりにツテがあんだよ……」
椋実翔利:「オレは遺産を探して持ち帰ったりカネにしたりしてるんだ。その一環で、そのスゲエ遺産がこの街にあるって聞いた」
東雲・シノ・シシュマール:「遺産回収を専門にするセルか……使えるかもな」
椋実翔利:「良いモンだったら持ち帰る。つまんねえモンだったら売っぱらって、家族の学費にする」
椋実翔利:「だってのに今んトコ釣れたのはあのガキ一匹だ。それが"誘拐"とやらの真相だよ」
椋実翔利:「……やっぱてめーらも探してんだな。"ソロ・モーミト"。いや、てめーだけか?」 シノちゃんを見て
東雲・シノ・シシュマール:「ふむ……家庭を持てるような男には見えないが、今は目を瞑るか……」
生駒均:「(家族……)」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。本当は、もう少しお前の適正を見極めてから話すつもりだったんだが」
古部シャルル:「あ? あぁ……なんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつの言う通りだ。私も"ソロ・モーミト"を追っている」
古部シャルル:「……それが、前に言っていた特秘任務か」
東雲・シノ・シシュマール:「ああ、かなり難航していてな。お前にも手伝ってもらうつもりだった」
東雲・シノ・シシュマール:「……例え出任せだったとしても、今は一つでも多く情報が欲しい」
東雲・シノ・シシュマール:「生駒。この男、支部に引き渡すのは少し待ってもらえるか?」
椋実翔利:「出任せじゃねえよ! オレが言うのは真実でいつもひとつだっての!」
生駒均:「それは……うーん」
生駒均:少し悩む素振りを見せて。
東雲・シノ・シシュマール:「詳しく話を聞きたい。その後は、煮るなり焼くなり好きにして良い」
生駒均:「……ん。分かった。オレもちょっと気になることあるしね」
生駒均:「代わりに一つ、交換条件良い?」
東雲・シノ・シシュマール:「可能な範囲ならな」
生駒均:「ん。そっちの任務もお手伝いさせて、って話」
生駒均:「今ちょうど上から仕事降りてなくて、手が空いてるしね。ちょうどいいっしょ?」
東雲・シノ・シシュマール:「"ソロ・モーミト"の捜索をか?それは……」
東雲・シノ・シシュマール:「………」暫し思案する。
生駒均:「ああ、こっちに明かせないこととかあるなら、そのへんは無理にとは言わないよ。可能な範囲で?」
古部シャルル:「良いんじゃないか?俺みたいな素人をアテにするぐらいなんだろう?」
東雲・シノ・シシュマール:「……この任務は他部署との協働を禁止されている」
東雲・シノ・シシュマール:「お前を引き込んだのは、お前が素人だからだ。何も知らなければかえって裏切られる心配もない」
古部シャルル:「なるほどね。じゃあ簡単だ」
古部シャルル:「なぁ、イコマ。お前も姉さんからの任務があっただろう?」
生駒均:「うん、そうそう」
古部シャルル:「友人のよしみだ。それを最優先にしてくれ。つまり、俺の監視だな」
生駒均:「ふふ」
生駒均:「実を言うと、同じことを考えておりました!」
生駒均:やけに嬉しそうに。
東雲・シノ・シシュマール:「それはつまり、あくまでシャルルの手伝いをしているだけ、と言い張るつもりか?」
生駒均:「UGNじゃなくて、生駒均個人としてね」
古部シャルル:「あぁ。元から俺の調査能力を頼るつもりだったんだろう?」
東雲・シノ・シシュマール:「詭弁だな。詐欺師の言い分だぞそれは」呆れた様子でシャルルに
東雲・シノ・シシュマール:「……だがまあ、どの道もう関わらせたようなものか。半端に放り出すほうが危険かもな」
椋実翔利:「いーだろ別に。UGNなんて詐欺師集団みてーなもんじゃん」 野次を飛ばす
古部シャルル:「違うな、契約時にはお前の条件は明かされてなかった」
古部シャルル:「善意の第三者だよ」
生駒均:「まあ実際の話、ね」
生駒均:「UGNとしてどうこう置いておいても、シャルル君はまだこっちに来たてだろ?」
生駒均:「シノちゃんがついてるって言っても、サポートできる人員は一人でも多いほうが良い」
生駒均:「友達のよしみでの提案だよ、マジで」
東雲・シノ・シシュマール:「……はぁ、わかったよ」観念した様子で嘆息する。
東雲・シノ・シシュマール:「お前の善意に感謝する。生駒」
生駒均:「ありがと!シノちゃんの寛容に感謝します」
生駒均:「さて、それじゃ」
東雲・シノ・シシュマール:(園山にはしばらく黙っとこ)
生駒均:じろりと野次を飛ばしてきた男の方を見る。
生駒均:「詳しい話、聞いちゃう?」
椋実翔利:「あーん? それが話を聞く態度か?」
生駒均:「捕虜の態度じゃない……」
東雲・シノ・シシュマール:「済まん。礼儀が成ってなかったな」横から割り込む
東雲・シノ・シシュマール:胸ぐらをつかんで持ち上げ、顔を近づけて
東雲・シノ・シシュマール:「死にたくなければ知ってることを洗いざらい話せ」
椋実翔利:「あだだだだ」
椋実翔利:「話す話す! どこからだ? オレの故郷の話!?」
椋実翔利:「釣りしかやることがねえシケたトコでさあ!」
古部シャルル:「自分で焼き払ってそうだな」
古部シャルル:「……同情しておくよ、UGN」



GM:シーン終了です。ロイスも可能だし、今回から購入もしていいかな。
椋実翔利:応急手当キット買お
椋実翔利:2dx+1=>8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 4[1,4]+1 → 5 → 失敗

椋実翔利:焼き鮭弁当だったわ
GM:応急手当キットがコンビニに売ってるはずないぜ
古部シャルル:無難。
椋実翔利:ロイスは 生駒均/強い/○UGN で取りましょう。オレが勝ってたはずなのに……UGNめ……
生駒均:椋実翔利 P:感服/○N:危険
生駒均:シャルル君武器とかいる?
古部シャルル:ボルトアクションライフル買おう
古部シャルル:購入に紡ぎの魔眼使えます?
GM:もちろん使用してOKです
古部シャルル:じゃあ使います!手配師もペイ
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (54 → 55)
古部シャルル:7dx+3>=15
DoubleCross : (7DX10+3>=15) → 10[1,3,5,8,10,10,10]+10[2,8,10]+3[3]+3 → 26 → 成功

古部シャルル:良いものを買えた
生駒均:つよ
東雲・シノ・シシュマール:さすがだな
古部シャルル:次からは近距離用にショットガンか防具でも買お
生駒均:じゃあショットガンこちらで狙ってみましょ
生駒均:2DX+3+0@10>=11 調達
DoubleCross : (2DX10+3>=11) → 9[2,9]+3 → 12 → 成功

生駒均:成功!シャルル君に渡します
生駒均:以上!
古部シャルル:わーい 新品の銃器です
古部シャルル:「椋実翔利 ○P警戒/N同情」で取ります。コレがレネゲイドの影響…
東雲・シノ・シシュマール:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 7[7] → 7 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール
オペレーター 園山なみ 信頼○/謝意 
同僚     生駒均  連帯感/警戒○  で取得

生駒均:まだ警戒されてる
東雲・シノ・シシュマール:購入は応急買っとくかな
東雲・シノ・シシュマール:惜しいけど無理するほどじゃないな……やめとこ
東雲・シノ・シシュマール:こちらは以上!


◆Middle03◆

GM:では次からの情報収集について説明いたします。
GM:今回の凶悪FH誘拐犯撃破でCase1はほぼ解決。Case2に移行していくことになります。



【Case1.国東一家失踪事件】
[済]■国東妃咲誘拐事件(1)   〈情報:警察〉〈情報:裏社会〉難易度9
└[済]■国東妃咲誘拐事件(2)   〈情報:裏社会〉難易度10
[済]■"ソロ・モーミト"(1)   〈知識:レネゲイド〉難易度8
└■国東妃咲誘拐事件(3)   〈情報:裏社会〉難易度11
[済]■"ソロ・モーミト"の情報ソース 自動成功 ※椋実のみ

【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
■UGN犬伏支部   〈情報:噂話〉難易度7
└■????    〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■????   〈情報:裏社会〉難易度16
■燕藤連合会    〈情報:裏社会〉難易度9
■国東妃咲(1)  〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└■国東妃咲(2) 〈情報:噂話〉難易度9
■SHIDEN修理    〈調達〉難易度6 ※椋実のみ

GM:まず、マスターシーンで使用された《疑心暗鬼》によって、現在PC達は〈情報:UGN〉を使用できない状況です。
GM:ですがこの状況を解決できる人間が一人だけいます。生駒くんです。
生駒均:なんと
東雲・シノ・シシュマール:すごいぜ
古部シャルル:ほほー
GM:彼がUGN犬伏支部に働きかけることで、シーン1人に限り、〈情報:UGN〉の判定が可能。これは行動を消費しません。
GM:椋実さんだけが可能なのは、SHIDEN修理。UGNの目を盗んでSHIDENを修理することができます。
GM:2回判定に成功すれば完全復活。それまでPCとして得た情報を持ったまま捕縛状態から逃走することも可能です。
椋実翔利:なるほどね 実際これがないとただの親しみやすいにいちゃんになっちまうからな
GM:絶対そんなことはないだろ
生駒均:逃げられちゃう
椋実翔利:優しいこと言ってくれるじゃん
古部シャルル:他の取り柄があるみたいな受け取り方してくる
東雲・シノ・シシュマール:ポジティブシンキングすぎる
GM:サブタブでの前シーン処理が終わり次第、次のシーンで以上の判定に挑戦する人達に登場してきてもらいましょう
古部シャルル:じゃあ登場しておこう
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (55 → 56)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (43 → 52)
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (57 → 67)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (36 → 43)
生駒均:誰がどれ行きましょうか
生駒均:噂話は得意なのと、〈情報:UGN〉で触れるのが私だけか
生駒均:じゃあ■UGN犬伏支部 これ狙っておこうかな
GM:あ、すみません。さっきの説明に誤解があったかもしれません。
古部シャルル:あ、はいはい!
生駒均:あ、はーい
GM:生駒くんが働きかけることで〈情報:UGN〉が可能というのは
GM:生駒くん自身にかぎらず、同じシーンに登場している誰か一人に
GM:〈情報:UGN〉の判定をさせてよい、ということです。これは生駒くん自身の手番は消費しませんが、判定にチャレンジしたキャラの手番は消費します。
生駒均:あ、なるほど
椋実翔利:働きかけるぞ! というふうに宣言すれば、誰か一人が振れるようになるって感じですよね。
椋実翔利:もちろん、その宣言により何かが起こるかもしれないし……起こらないかもしれない。
東雲・シノ・シシュマール:なるほどね!
古部シャルル:オートで他の人にUGN判定する権利を解禁出来るというわけね
GM:そういうことです。
GM:UGNが高い人を助けてあげるとお得だね、ということでした。
東雲・シノ・シシュマール:まあでも私の情報:UGN1だからな…
古部シャルル:なるほどね
椋実翔利:SHIDEN修理しよ 表向きはしぶしぶ調査に協力したことにしつつ
椋実翔利:2dx+1=>6 修理
DoubleCross : (2DX10+1>=6) → 7[3,7]+1 → 8 → 成功

椋実翔利:1回成功!
古部シャルル:case1は終わったけど、残ってる■国東妃咲誘拐事件(3)も狙っておこうかな~
古部シャルル:じゃあ「■国東妃咲誘拐事件(3) 〈情報:裏社会〉難易度11」を判定します。
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (56 → 57)
古部シャルル:4dx>=11 裏社会 ■国東妃咲誘拐事件(3)
DoubleCross : (4DX10>=11) → 8[3,5,7,8] → 8 → 失敗

古部シャルル:武器買ったし3点いれよ。
生駒均:あ、バディムーブありますけど
古部シャルル:さっすがバディ。よろしくおねがいします
生駒均:ではバディムーブ!達成値+3します
古部シャルル:優秀~
東雲・シノ・シシュマール:私は例によってレネゲイドで振れる■国東妃咲(1)かな~
東雲・シノ・シシュマール:■国東妃咲(1)  〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
東雲・シノ・シシュマール:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 10[2,8,9,10]+10[10]+3[3] → 23 → 成功

東雲・シノ・シシュマール:あまりにも分かりすぎてしまった
古部シャルル:レネゲイドに詳しい
生駒均:■UGN犬伏支部   〈情報:噂話〉難易度7 判定します。コネ:噂好きの友人を使用
生駒均:5DX+1+0@10>=7 情報(噂話)
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 10[3,3,4,5,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

生駒均:こっちもオッケー
GM:みんな成功してるな~。順番に情報公開していきますね。
椋実翔利:戦利品のパンツの色まで分かっちまったというのかよ UGN
東雲・シノ・シシュマール:何でお前が知ってんだよ

■国東妃咲誘拐事件(3)
国東妃咲誘拐犯と目されていた椋実翔利を捕縛し、詳しい状況を照らし合わせたことで、国東一家失踪事件の状況を理解できた。
国東家を襲撃し、国東妃咲を拉致した主犯は、やはり燕藤連合会である。国東妃咲の両親は殺害された可能性が高い。
そして、彼らの背後にはFHが関わっている可能性もある。少なくとも椋実が見た輸送コンテナはFH系の研究施設で用いられるものだ。
一家失踪を引き起こした主目的は、国東妃咲の拉致。オーヴァードである彼女に、何らかの特別な価値があると考えての犯行だったはずだ。
そしてその『価値』を知る者として可能性が高いのは、燕藤連合会を動かすFHエージェント――ということになるだろう。
国東一家失踪事件の情報は全て公開となりました。

■UGN犬伏支部
UGN犬伏支部は現在多くの情報を制限しており、イリーガルは勿論チルドレンも支部の情報にアクセスすることができなくなっている。
しかし生駒の見る限り、犬伏支部そのものが秘匿的な作戦を動かしているというわけではないようだ。
秘匿作戦を遂行している者は支部とは別に存在する。"アヴィオール"というコードネームを持つ本部エージェント。
この市内で何かを捜索するために派遣された精鋭である。その何かにも、今は心当たりがある――
"ソロ・モーミト"を見つけ出すために、外部の者が活動しているのだ。犬伏支部はその作戦行動への介入を厳禁とされている。
市内のイリーガルもチルドレンも、その事実は知らない。少なくとも知らない、ということになっている。
生駒も、知らないかのように振る舞っている限りは、自由に動くことができるだろう。
だが、"アヴィオール”の存在を知ってしまっていると知れれば、大きく行動を制限される……あるいは妨害されるはずだ。


■"アヴィオール"(1)の調査が可能になりました。

■国東妃咲(1)
椋実を撃破した一行は、誘拐された国東妃咲の調査をする機会を得た。その結果、判明したことがある。
彼女の体やレネゲイド挙動について……特別性を示すものは、何もない。
覚醒段階的にも、十分に戦闘可能なレベルのオーヴァードですらない。ワーディング下で意識を保てる程度だ。
レネゲイドアイテムが埋め込まれている様子も、何らかの重要な情報を持たされている様子も見当たらない。
燕藤連合会も彼女についてはそのように結論したのだろう。もっと詳しく……恐らくは背後のFHエージェントに調べさせるべく、
彼女の身柄を輸送し、その途上で椋実に襲撃された。
彼女が"ソロ・モーミト"に繋がるかもしれないという見込みは、全くの外れだ。




犬伏市 第四黒丸ビル

GM:椋実翔利の拠点は市内の安アパートだった。
GM:軽率で派手過ぎる単独行動からしても、仲間のエージェントはいないという公算は高かったが、どうやらその通りのようだ。
GM:3人は、この部屋に監禁された国東妃咲を発見する。
国東妃咲:「ひっ」
国東妃咲:「あの男の仲間!?もう終わりかな……!」
生駒均:「国東妃咲さん?」
東雲・シノ・シシュマール:「……酷いな。これでは用も足せないだろうに」
東雲・シノ・シシュマール:乱暴に拘束された様子を見て眉を顰める
古部シャルル:「ひどいな、心が折られている……」
椋実翔利:「仲間じゃねーよ。こいつらは敵。オレは負けたから案内させられたの」 後ろの方にいる
椋実翔利:「あ、オーヴァードってくくりなら仲間かな? それ言ったらおめーも仲間だけど……」
国東妃咲:「そうなんですか!?よかったぁ……!」表情が明るくなります。
国東妃咲:「ありがとうございます。この男、とんでもない外道で……」
国東妃咲:「すごく困ってました!ありがとうございます。できたらこのテープとかも解いていただけたら……」
生駒均:「あ、うん、すぐ解きます!大変だったね……」
椋実翔利:「言うほど外道してないだろ! ヤクザにさらわれてたのをオレがさらっただけじゃねーか!」
椋実翔利:「あ、あとなんか攻撃されそうになった時に盾にしただけで……」
生駒均:「言うほどだよ!」
古部シャルル:「適切な評価に聞こえるな」
椋実翔利:「いいだろ結果的に無事なんだから!」
東雲・シノ・シシュマール:「その言い方で本当に結果論なことも中々ないな」
生駒均:妃咲に近づいて、拘束していたテープを苦戦しながら剥がす。
古部シャルル:足の方の拘束は鞄から取り出したカッターナイフで切り取る。
国東妃咲:「ありがとうございます!ちょ、ちょっとトイレに……!」
国東妃咲:国東妃咲はトイレに向かいました。
椋実翔利:「あ! そんなこと言って逃げたりすんなよ! 窓から出ようとしたら普通に落ちるかんな!」
国東妃咲:「げ」
古部シャルル:「経験則か?」
椋実翔利:「そりゃ、人質入れるからには確認しとくに決まってんだろ脱出経路とか。逃げられたら困るし……」
生駒均:「嫌なノウハウ」
椋実翔利:「てかまあ逃げられた所で行く場所とかもなさそーだけどなコイツ」
古部シャルル:「参考にならないことを祈りたいな」
国東妃咲:「……」トイレの扉と、玄関の扉に視線を向ける。
国東妃咲:「……!」玄関に向かって駆け出します。
古部シャルル:「誘拐から更に誘拐したんだったか……あっ」
椋実翔利:「あっほら! 逃げるぞ! ボーッとするなバカ! オレの戦利品だ!」
椋実翔利:「お前らのせいで今オレ戦えねんだぞ! 責任問題だ!」
GM:生駒と古部は拘束を解いていたため、その方向には東雲しかいない。
生駒均:「オレたちの保護対象です!」
生駒均:「シノちゃん!」
東雲・シノ・シシュマール:「……やれやれ」はぁ、と溜息
古部シャルル:「燃やすなよ」
東雲・シノ・シシュマール:普通に足をかけて転ばせ、地面に当たる前に腕で服の襟を掴み
東雲・シノ・シシュマール:そのまま腕を後ろに捻って押さえつけます
国東妃咲:「ギャフン」
国東妃咲:「やっぱり誘拐犯だあっ!」
国東妃咲:東雲の基本的な体術にも全く対応できない。そもそも体格も大したことはない。
古部シャルル:「実際にいう人間がいるんだな……人間、だよな?」
椋実翔利:「おい、そういうことだ……分かったか戦利品」
椋実翔利:「こいつらはオレの敵だが、オマエの味方でもないぞ。へへへ……残念だったなぁ」
生駒均:「その呼び方はやめてあげて」
生駒均:「オレたちは味方のつもりで来てるんです!」
東雲・シノ・シシュマール:「乱暴に扱う気はなかったが、この状況でノコノコ外を歩かれても困る」
国東妃咲:「ヤダーッ」
国東妃咲:じたばたします。
国東妃咲:「助けてええ~~っ!」
椋実翔利:過程はどうあれ、自分の元から逃げようとした奴がそれに失敗したので機嫌を良くしている。
古部シャルル:「……本当に"ソロ・モーミト"とやらの手掛かりなのか?どう見ても被害者に見える」
古部シャルル:「この男の誘拐の片棒を担がされていないか?」
古部シャルル:目にしたオーヴァードの2/3が大量破壊者のため、非力さに戸惑っている。
生駒均:「少なくとも、訓練とかは受けてないみたい……だねえ」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。この女の誘拐事件については一通り調べているな?」国東の上に乗ったまま
東雲・シノ・シシュマール:「ちょうど良い機会だ。証人もここにいることだし話してみろ」
椋実翔利:「それでもコイツは確かに、あのヤクザどもに"ソロ・モーミト"として輸送されてたんだ。FH用のドギツイ箱に詰め込まれてな」
古部シャルル:「ヤクザ共というのは、燕藤連合会だな。確かにソイツらが手続きした痕跡がある」
生駒均:とことことシノと妃咲に近づいていく。
生駒均:「あのさ、色々大変な目にあって信用できないかもしれないけど」
生駒均:「オレたち、君を助けに来たんだ。……色々事情あって、すぐに解放とはいかないかもしれないんだけど」
国東妃咲:「やだーっ!ゴーグルが本当に怪しい!」泣き出す。
生駒均:「君を悪いようにする気はない。信じて……だめですかぁ!?」
椋実翔利:「うははは、国東妃咲! オマエの味方がこの世に存在すると思うなよ~!」 野次る
生駒均:「せ、選手交代!シャルル君お願い!」
古部シャルル:「イコマ。お前は前置きを置こうとするから胡散臭くなるんだ」
生駒均:「そ、そういうものなの?順序立てて説明してるつもりなんだけど……」
生駒均:しょんぼりしながら後退していく。
古部シャルル:「キミ。国東妃咲だったか?」
国東妃咲:「そうです。国東妃咲です……」
国東妃咲:うつ伏せになったまま答える。
古部シャルル:「別に頭から俺たちの事を信じなくて良い。怪しいからな」
古部シャルル:「ただし、結果だけを見れば」
古部シャルル:「キミは誘拐される所からこの男に助けられ、そしてこの男から更に助けられて、手足が自由になっている」
国東妃咲:「自由じゃないじゃないですかぁ……!」東雲に乗られている。
椋実翔利:「今は拘束されてるけどな!」 野次!
古部シャルル:「そうだな。おい、シノ。離していいぞ」
椋実翔利:「……お?」
東雲・シノ・シシュマール:「代わりにアイツ黙らせてきていいか?」立ち上がる
古部シャルル:「頼む」
椋実翔利:「え!? オレ!? なんで!?」
国東妃咲:「ひゃああ」すぐにバタバタと逃げ出そうとするが、
国東妃咲:「ぎゃっ」足がもつれ、潰れるみたいに転ぶ。
古部シャルル:「この後。また拘束されるか、自由が継続するかはキミ次第だ、国東妃咲」
古部シャルル:膝をついて手を差し伸べる。
国東妃咲:「わ、私に何をしろっていうんですかぁ……」
国東妃咲:「もうやだ……」
古部シャルル:「少なくとも、キミを最初に誘拐した者が居て、それは俺たちとは別の勢力だ」
古部シャルル:「だから、キミは俺達を利用すれば良い」
古部シャルル:「盾としてな」
古部シャルル:「自分の安全を確保したあとに、信用でもなんでも好きにしろ」
国東妃咲:「知ったことじゃないですよ。私が狙われるわけないじゃないですか。なんで?」
国東妃咲:「なんかの……偶然の取り違えとか、そういうことなんですよね?」
国東妃咲:「今の私の状況って、なんか……一生の内にたまたま遭遇する、宝くじみたいな不幸で」
国東妃咲:「か、帰れば、元通りでしょう。勢力とかどーとか、後は、勝手にしてくださいよ」
古部シャルル:「そうだな。俺から見てもキミは普通の人間だ。巻き込まれた不幸な人間だと思う」
古部シャルル:「だが、今のキミは当たりくじだと思っている人間に対して、自分がハズレくじだと証明できない」
国東妃咲:「あ、あなた達だって、怪しすぎる。本当に正義の味方なら、こんなことしないんじゃないですか!?」
国東妃咲:「本当は警察とか消防が来るんじゃないですか!?意味わかんない……あっちの子は外国人だし!」
国東妃咲:東雲を指差す。
椋実翔利:「てか、おい、オメー! ハンサム善人ぶってねーでそいつにとっとと事実を教えてやれよ!」 シノちゃんからぐるぐる逃げつつ
椋実翔利:「そいつまだ……『帰れる』なんて思ってるんだぜ。目を覚まさせてやった方が話早いんじゃねーの?」
東雲・シノ・シシュマール:「誰も正義の味方だと名乗った覚えはないが?」椋実を追い回しながら
東雲・シノ・シシュマール:「UGNは秩序の守護者だ。混乱を最小限に抑えるのが任務であり、そのために必要なことは何でもやる」
生駒均:「そうありたいとは思ってるけどねえ」
古部シャルル:「三者三様に含みを持たせるな」
東雲・シノ・シシュマール:「……そうだな。悪かった」
生駒均:「ごめん」
椋実翔利:「フーッ」 威嚇
東雲・シノ・シシュマール:「ならバカでもわかるように事実だけを述べよう」
東雲・シノ・シシュマール:「まず、その女。国東妃咲だが、どうやら本当にハズレくじだ」
古部シャルル:「……そうなのか」
椋実翔利:「あん……?」
東雲・シノ・シシュマール:「ここに来るまでの間に燕藤連合会の記録を(園山が)洗っておいたんだが……」
東雲・シノ・シシュマール:「調べれば調べるほど、こいつに特別性を示すものは何もない」
東雲・シノ・シシュマール:「レネゲイドアイテムが埋め込まれた形跡もなし、ウイルスが特殊な変異をした兆候もなし」
東雲・シノ・シシュマール:「情報もこの通り何も持ってない」
国東妃咲:「ほ、ほらほら!やっぱりそうなんだ!手違いで……そんなわけないもん……!」
古部シャルル:「……襲撃されたのも、別の研究施設への移送時だったな」
古部シャルル:「となると、厄介だな」
椋実翔利:(……まあ、オレも正直そんな気はしてたけど……) 誘拐してからの経緯を思い返す。
椋実翔利:本人にそれなりの能力があれば、自分の手による拉致も、テープによる束縛も、シノによる拘束も、大した障害にはならないはずだ
椋実翔利:だから本当に逃げられた時用に、ドア前に赤外線センサーと監視カメラ、衣服に発信機も仕掛けておいたが、まったくの無駄であった。
GM:勿論椋実自身も研究部門の端くれとしてそれなりの測定はしたことでしょう。その結果も、ごく普通のオーヴァードという結論にしかならなかった。
東雲・シノ・シシュマール:「おそらくより詳しい検査をするための移送だったんだろうが、それも念のためと言った程度のものだろうな」
古部シャルル:「あぁ。特殊な能力なり知識があるなら、それを明かしてしまえば狙われなくなるが」
古部シャルル:「なにもないなら、"あるかもしれない"の疑いを晴らせないと言う訳だ」
東雲・シノ・シシュマール:「ハズレと証明されてしまえば、その場で処分されたていただろうな」
生駒均:「疑いが晴れない限り、まだ狙われる可能性がある……?」
国東妃咲:「え……嘘……」
椋実翔利:「よかったな、処分されなくて。ラッキーだぜ。宝くじ6等くらい?」
国東妃咲:「誘拐犯は黙っててくれませんか!」
椋実翔利:何も喋らず、表情豊かな口パクで国東を煽る
古部シャルル:「そうだな。だから、今帰ればきっと元通りだ」
古部シャルル:「元通り、また"どこかの誰かがキミをさらいに来る"」
国東妃咲:「そんなの分からないでしょう!だって、先週……先週まで、普通だったのに!」椋実から目を背けるようにシャルルに言い返す。
東雲・シノ・シシュマール:「どの道、もう帰る場所も無いだろう。そうだなシャルル?」
古部シャルル:「…………」こちらに振ることは、当然なのだろうが少し眉根を寄せる。
東雲・シノ・シシュマール:「どうした?お前に任せた仕事だぞ。ちゃんと報告する義務がある」
生駒均:「……シャルル君」
生駒均:代わろうか、と視線を向ける。
古部シャルル:「分かっている」
古部シャルル:「………国東妃咲。キミの両親は、既に」
古部シャルル:「殺害された可能性が高い」
国東妃咲:「嘘ついてる」即座に答える。
国東妃咲:「意味わかんない。いきなりこんな事して、嘘までついて」
国東妃咲:「やっぱり、頭がおかしい」
古部シャルル:「……そうだな。本当におかしい」
古部シャルル:「だが、」
古部シャルル:「ある日突然、誘拐されて。あの男に盾にされて」
古部シャルル:「その中で、キミも死んでもおかしくなかった」
国東妃咲:「いや、いいですよ。もう喋んなくて」
国東妃咲:「もう……か、帰ります」
国東妃咲:よろよろと玄関まで歩いて行く。
椋実翔利:「おい、拘束し直すんなら、まださっき使ったテープ余ってるぜ?」 野次ではなく、親切心からの発言だ
椋実翔利:「それともお優しいUGN的には、そいつがフラフラ街中を歩いて、実家の前でホントに誰もいないことを確かめて……」
椋実翔利:「んでもっかいヤクザにさらわれることが『秩序』なのか?」
古部シャルル:「…………それが出来たら苦労はしない」
古部シャルル:「俺は、ヒーローじゃないからな」
古部シャルル:テープを受け取る。
椋実翔利:「へへへ……人を縛るのは始めてか?」
椋実翔利:「UGNやるなら必須スキルだろ。不親切だな。なんつったっけ。シノ?」
古部シャルル:「運がいいことにな」
東雲・シノ・シシュマール:「アイツは別に正規人員というわけじゃない。そもそもイリーガル登録すらしてないしな」
東雲・シノ・シシュマール:「やる必要のないことは教える必要もなかっただけだ」
古部シャルル:「…………今までは上手く説得できるやつが一緒だった」
古部シャルル:「悪いが、大人しくしてもらう。せいぜい恨め」
生駒均:「君が悪いんじゃないだろ」
国東妃咲:「やめ……」
国東妃咲:「やだああああっ!!!」空気に炎が走る。
国東妃咲:「やめろッ!!わああああ」
椋実翔利:「おッ」
東雲・シノ・シシュマール:「チッ……」
古部シャルル:「……っ!?」
古部シャルル:反射で身を捩る
GM:突発的なガスの着火程度の炎だ。だが、彼女もオーヴァードである――
GM:暴走している。ロイスに『傷がついた』ためだ。
GM:取り押さえるのならば、白兵、射撃、RC、交渉のいずれかで難易度6です。
国東妃咲:「帰して!帰して、帰して……!帰して……!」
東雲・シノ・シシュマール:「ストレスを与えすぎたか!戦闘可能なレベルではないと聞いて油断した……!」
生駒均:「……オレが止める」
生駒均:良ければRCで判定したいです
GM:ではどうぞ。
生駒均:7DX+7+0@10>=6 RC
DoubleCross : (7DX10+7>=6) → 9[2,3,3,5,6,7,9]+7 → 16 → 成功

GM:では非常に容易に捕縛できました。戦闘訓練も積んでおらず、出力的にも並以下のオーヴァードでしかない。



国東妃咲:「やだ……もうやだ……」暴走に起因するショックで意識を失っている。うわごとだ。
椋実翔利:「オマエは結構『慣れて』んなあ。変なゴーグルも伊達じゃねえってこった」
東雲・シノ・シシュマール:「手間を掛けたな。生駒」
生駒均:「いいよ。……ほんとは最初から拘束も、オレがやるべきだった」
生駒均:「ごめん、シャルル君。きついことやらせた」
古部シャルル:「………問題ない」
古部シャルル:片目を押さえる。至近で発生した火の熱を受けた。
東雲・シノ・シシュマール:「どうした?今ので負傷したのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「全くだらしない。見せてみろ」
東雲・シノ・シシュマール:シャルルくんの手を取って眼から離す
古部シャルル:「この………」庇おうとした手を体術的にひょいと抑えられる。
古部シャルル:至近で受けた火傷と、多少の充血。それも治癒しつつある。
GM:二人が会話している中、生駒は、端末に着信があったことを察知できる。他の者に気づかれないように室外に出た方がいいだろう。
生駒均:では、こっそりと外に出て確認します。

椋実翔利:戦利品の顔の汗を拭いてやる
東雲・シノ・シシュマール:「なんだ。大したことはなさそうだな」
古部シャルル:「だから問題ないといっただろう……!」
古部シャルル:一年前の件から、火への反射が身にしみている。
東雲・シノ・シシュマール:「む、なんだその態度は。せっかく心配してやったのに」
古部シャルル:「あぁ、そうか、感謝はする。だからもう離せ」グググ、と抜けようとするも顔をホールドされて動けない。
古部シャルル:ジロジロと金色の瞳が視界に収まり続けている。
東雲・シノ・シシュマール:「ふん……」その手を掴んだまま
東雲・シノ・シシュマール:「お前、もしかして火が怖いのか?」
古部シャルル:「なっ」
古部シャルル:ぐ、と言い返そうとして掴まれている手の脈が跳ねる
東雲・シノ・シシュマール:「いくらお前がひよっ子でも、あの程度の暴走に対処できないのはおかしい」
東雲・シノ・シシュマール:「それに、私が力を使った時も暫く後ろでコソコソしてたしな」
東雲・シノ・シシュマール:「……原因はあの火災か?」
古部シャルル:「………あの時はお前が先行しすぎただけだ」言外に認める
古部シャルル:「火は、人を殺す。警戒するのは正常な反応だ……」
古部シャルル:「恐れないのは、考えなしか……それこそ、ヒーローとやらだけだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「オーヴァードに成ってまで、随分とナイーブなことだな」呆れた様子で
東雲・シノ・シシュマール:「まあ、実際に死にかけたら無理もないかも知れないが、それでもあの時は」
東雲・シノ・シシュマール:「お前は、自分から炎に飛び込んできたのではなかったか?」
東雲・シノ・シシュマール:当時の状況、シャルルと近くに倒れていた庇った男からそう推察している。
東雲・シノ・シシュマール:「十分英雄的な行動だと思うがな」
古部シャルル:「……あの時は、それが合理的だっただけだ」
古部シャルル:「誰が進んで英雄になるものか」
古部シャルル:言外に、帰ってこなかった"英雄"の背中が右目に蘇る。「……」何もない空間を手で払う
東雲・シノ・シシュマール:「なら、何故私をわざわざ追ってきた」
東雲・シノ・シシュマール:「素性を明かした瞬間、殺されるとは思わなかったのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「最初は好奇心か、或いは個人的な恨みかと思ったが……まあ、そこの容疑は濡れ衣だけどな」
東雲・シノ・シシュマール:「どちらも違うだろう。暫く一緒に暮らしていれば嫌でもわかる」
古部シャルル:「……そうだな。特に殺されるとは思っては居なかった」
古部シャルル:「あの時、俺と、倒れていたもう一人はホテルの外で発見された……状況から見て、連れ出したのはお前だろう」
古部シャルル:「なら、問答無用で殺される確率は低い」
古部シャルル:「それに」
古部シャルル:久しぶりに間近で見た火に気を取られ、つい口に出す
古部シャルル:「……あの場所から、もう一人運んだ可能性を、聞いておきたかった」
東雲・シノ・シシュマール:「もう一人?」
東雲・シノ・シシュマール:「お前の知り合いか?」
古部シャルル:「…………」自分の発言に気づいて少しだけ眉根を寄せる。
古部シャルル:「兄だ」
東雲・シノ・シシュマール:「………」一瞬、目を丸くする。
東雲・シノ・シシュマール:「……そうか」
古部シャルル:「あの状況で、他人に構って、帰ってこなかった………それだけだ」
東雲・シノ・シシュマール:「……すまん。私も、お前達以外に逃げ遅れた人間は見ていない」
古部シャルル:「そうか。……知らないのならば、別に、いい」
古部シャルル:「手間を取らせた」
古部シャルル:特に瞳は揺れない。分かっていたことだ。
東雲・シノ・シシュマール:「あの時は……別の任務のためにホテルに滞在していたんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「ああいった事態になったのは、私にも想定外のことだった」
古部シャルル:「…………そうなのか」
古部シャルル:「そういえば、こうして素直にあの時のことを話してくれるのは初めてだな」
東雲・シノ・シシュマール:「お前だって自分の事情は話さなかったじゃないか。おあいこだ」
古部シャルル:「………ふん」
古部シャルル:「普段からそうやって素直だと、こっちも苦労しなくてすむんだがな」口元を緩める
東雲・シノ・シシュマール:「ああ、その顔だ」緩んだ頬をつまむ。
東雲・シノ・シシュマール:「私の相棒を務めるなら、あまり腑抜けた顔をしてくれるなよ」
古部シャルル:ぐい、と頬をつままれて、口元とは裏腹に目つきがいつも通りになっていく。
古部シャルル:「ふん……相棒、ね」声音に少し楽しさが混じった。
椋実翔利:「よーし、上手く書けた……そろそろ話終わった?」 国東の額にサインペンで『炎』と書いていた
古部シャルル:「あぁ、時間を取らせた……実際にやる人間が居るんだな」額に落書き。ジェネレーションギャップ。
椋実翔利:「そろそろ次どうするか考えた方が良いんじゃねーの? こいつがもうハズレ女であることは良いとして、ハズレがコンテナに詰められた理由ってのはあるはず……」
椋実翔利:「……ん」 扉の外に目を向ける



犬伏市 第四黒丸ビル共用廊下

GM:UGN用の連絡端末を通話状態にする。
生駒均:「"カオナシ"です」
生駒均:常よりいくらか余裕のない声色で。
"ネバーランド":〈おい"カオナシ"!四丁目方面の戦闘、お前の仕業じゃないよな!?〉
GM:"ネバーランド"は生駒達の世話役の先輩だ。UGNがこの状況にあっても、多少は話しやすい相手ではあるが。
"ネバーランド":〈冗談みたいな砲撃でめちゃくちゃになってやがる。これじゃ一般人露見までの間に修復すんのは無理だ〉
"ネバーランド":〈カバーストーリー班が動いている。地震か、爆発事故……多分地震の方になるだろうな〉
"ネバーランド":〈もう一度聞くぞ"カオナシ"。この戦闘は誘拐事件絡みか?〉
生駒均:「……」
生駒均:正直に言ってしまえば、UGNの助けがほしい。
生駒均:しかし、この件に限っては──
生駒均:「わかりません」
生駒均:泣き叫ぶ少女の顔が浮かぶ。苦しみながら助けようとする少年の顔が浮かぶ。
生駒均:助けたい。それは知らなかったことにはできない。
"ネバーランド":〈……本当はこいつも支部長から止められてる情報なんだけどな〉
"ネバーランド":〈今、UGNの行動は特定のエージェントに一任されてる〉
"ネバーランド":〈本部から来た"アヴィオール"だ。そいつの任務は捜索だが……〉
生駒均:「特定の……前に言ってた、”先に追ってる”人ですか?」
生駒均:「(……"アヴィオール")」

東雲・シノ・シシュマール:───『私はUGNだ。コードは"アヴィオール"』

生駒均:ごく最近できた友人の自己紹介を思い出す。
"ネバーランド":〈優先度は『最大』だ。分かるか?つまり支部長だとか、霧谷さんだとか、そういうレベルじゃないんだよ〉
"ネバーランド":〈もっと……お前が想像するより、もっと上のレベルの話だ〉
"ネバーランド":〈中枢評議会が秘匿的に捜査している〉
"ネバーランド":〈……と俺は思ってる。誰にも言うなよ。あくまで想像だからな?〉
生駒均:「……言わないですよぉ。そんなおっかない想像」
生駒均:「ともかく、それぐらいやばい案件ってことですね?」
"ネバーランド":〈だから、"アヴィオール"に遭遇したら、知っていることは全て話せ〉
"ネバーランド":〈……それが全員のためだ。俺達犬伏支部だけじゃなく、市内の人間全員のな〉
生駒均:「……みんなの、ですか」
"ネバーランド":〈この場合の返事は、わかりました、だ〉
生駒均:「……わかりましたよ!みんなのためですもんね」
生駒均:「なにかあったら、報告入れます。それでいんでしょ?」
"ネバーランド":〈よし!じゃあ俺は現場の処理に戻る。どうにか直下型地震みたいな破壊に見せかけなきゃな――〉
GM:通話は終了する。
生駒均:「……」
生駒均:端末をじっと見つめて。
生駒均:「(先輩、ごめんなさい)」
生駒均:小さく頭を下げる。
生駒均:「("全員のため"……言ってることは分かる、けど)」
生駒均:「(その"全員"の中に、妃咲ちゃんは入ってる?)」
生駒均:「(あんなひどい目にあった子を目の前にして、別の人の仕事だから任せろって?……無理だよ)」
柄スーツの男:「よう、坊主」
柄スーツの男:その時、階段を上がって来た男が生駒に声をかける。小柄な若い男だ。
生駒均:「……!?」
生駒均:驚いて、声の方を振り向く。
柄スーツの男:「俺ら、そこの部屋の人間に用があるんだけどよ」
柄スーツの男:明らかにカタギの人間ではない。さらに――
紙袋の男:「う、ううううう」
紙袋の男:体を折り曲げるようにして、階段口から異常長身の男が姿を表す。
紙袋の男:顔面には紙袋を被せられている。
紙袋の男:「う、ううっ、痛い」
紙袋の男:「痛い。痛い。痛い」
柄スーツの男:「……ッ!大丈夫です兄貴!すぐ!すぐ良くなります!」
生駒均:「……お兄さんたち、どこから来た人?」
生駒均:「怪我でもしてるなら病院行きなよ。こんなとこにお医者さん居ないぜ?」
柄スーツの男:「……そこでだいぶ長電話してたみたいだけどさ」
柄スーツの男:「今……」椋実のアジトを顎で示す。
柄スーツの男:「そこの人が留守かどうか分かるか?」
紙袋の男:「ふー、う。ふー、ウフッ、フッ」
生駒均:「……さあ?しーらない」
柄スーツの男:「はーん。じゃあいいや。どいてな。っていうか……」
柄スーツの男:「アパートの外に出といたほうがいいぜ」
生駒均:「なんで?」
柄スーツの男:「おじさん達が」
紙袋の男:――ザギュッ!!!
紙袋の男:全身の皮膚を、紙袋の中の顔面骨格すら突き破るようにして
紙袋の男:無数の刃物が体から生える。
柄スーツの男:「お仕事をするからだよ!」
生駒均:<ワーディング>
柄スーツの男:「!」小柄な男は即座にマスクを装着する。そして……
生駒均:「……敵だ!」
紙袋の男:同時に、異常長身の男が扉に体当たりしていた。突き破られる。



GM:バ ギャ   ア!!
GM:巨大な獣が、この室内に現れたかのような錯覚を覚えるだろう。
GM:扉ごと破壊し、見知らぬ乱入者が室内に現れていた。
紙袋の男:「フー、フー……」
椋実翔利:「うおぉ!? 何! ゴーグルの真の姿か!?」
古部シャルル:「……もう宝くじを買いに来たのか!?」
生駒均:「……敵だ!」
GM:同時に、外から生駒の声が響く。
東雲・シノ・シシュマール:「……敵だそうだ」
椋実翔利:国東を引っ張り、彼女を盾にしつつ距離を取る
紙袋の男:「ビッ」
紙袋の男:全身の輪郭がぶれる。超高速で振動した。
紙袋の男:ガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!
紙袋の男:全身から生えた刃物が射出され、室内を跳ね回り、切断し、破壊する!
椋実翔利:「おい! オレ今おめーらのせいで戦えねえんだからな!」
椋実翔利:「おめーらの方でなんとか……うおおおお! 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
東雲・シノ・シシュマール:「チッ……わかっている!」
GM:東雲の戦闘能力ならばこの敵を焼き尽くすのは容易いかもしれない。だが、今の状況では――
紙袋の男:「痛い。いだ。いだいッ、いだッ」
古部シャルル:「チッ……!デタラメ人間ばかりか、オーヴァードは!」
東雲・シノ・シシュマール:「わかっているが……クソッ!場所が悪い……!」
柄スーツの男:「兄貴ィッ!くそッ、また暴走なのか!?ここ最近、頻度が……」
生駒均:「一旦逃げよう!ここ、暴れるには狭すぎる!」
柄スーツの男:「逃げるんじゃねえーッボケッ!!!」
柄スーツの男:国東を連れている椋実を銃撃する。
椋実翔利:「そうだそうだ! ブッ殺……ギャーッ!」

GM:椋実さんは回避で難易度8に挑戦してください。
椋実翔利:1dx=>8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 4[4] → 4 → 失敗

椋実翔利:ダミダッタ
生駒均:バディムーブでぎり届かない!
GM:パ パ パ パッ!
GM:一発が掠めるように着弾する。オーヴァードにとっては掠り傷よりも軽傷だ。
GM:だが。
GM:侵蝕率を1D10上昇させてください。

椋実翔利:「痛え! オマエオレが盾にしてるこいつがどうなってもいいのかよ!」
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (43 → 45)
古部シャルル:「言動のいちいちが信じられないやつだ……!」シノによって、咄嗟に床に叩きつけられている。
柄スーツの男:「……ブッ殺す!」マガジンをリロードする。ごく普通の銃にしか見えない。
紙袋の男:「グオオオオオアアァァァアアア!!」
椋実翔利:「しかも……チッ、ただの銃じゃねーな。痛いってよりなんか……」
東雲・シノ・シシュマール:「分析は後だ!シャルル!」
東雲・シノ・シシュマール:「私では建物ごと吹き飛ばしてしまう!お前がなんとかしろ!」
東雲・シノ・シシュマール:「戦闘の必要はない!できるだろ!」
椋実翔利:「そうだそうだ! 何とかしろ! ……5秒でいい!」
椋実翔利:「あいつらの足を止めて視界を塞げ!」
古部シャルル:「分かっている!少し集中させろ!」
古部シャルル:右目を閉じる。じわり、と一年前のあの日以来、瞼の裏に光景が焼き付く。
古部シャルル:体の中に存在するもう一つの機関を意識するように、右目がドクンと脈打つ。
古部シャルル:新緑の瞳が赤色に。
古部シャルル:光の点を紡ぎ、それが現実に投影される
古部シャルル:大きさはこぶし大。発光する球体に四枚羽。最も単純な妖精伝説を模した姿。
古部シャルル:それがヒラヒラと飛んで、
古部シャルル:カッ
古部シャルル:暴れる二人の前で、目を刺すほどの光量で閃光を放つ
古部シャルル:「……『幻惑』だ、5秒以上は持たん!」
椋実翔利:「よっし!」
紙袋の男:「痛"ッ、アアアアアアアアアッ!!!」顔を押さえて悶える。
椋実翔利:その瞬間、ゲートを開く。開閉に少々の時間がかかる都合上、追撃を回避するにはそれだけの隙が必要だったのだ
椋実翔利:真っ先に戦利品をその中へ蹴り込み、自身も躊躇なく続く
椋実翔利:後ろの面々には何も言わない。が、少なくとも追従するのを邪魔するつもりはないだろう。ゲートの出口として、近くの路地が見えている。
古部シャルル:「空間移動の類か…?シノ、イコマ!」
東雲・シノ・シシュマール:「よし、行くぞシャルル!」シャルルの腰を掴み、強引にゲートへと飛び込む。
古部シャルル:「ぐあっ!?」がくんと飛び込まされる。
生駒均:「大丈夫!行こう!」
生駒均:殿を守って最後に飛び込む。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスと購入が可能です。
椋実翔利:うーん、戦えない状態で戦闘に巻き込まれるのも困るな……ショットガン狙お
椋実翔利:2dx+1=>11
DoubleCross : (2DX10+1>=11) → 7[2,7]+1 → 8 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール:椋実翔利 有為/厭気○ でロイス取得
東雲・シノ・シシュマール:応急狙います
生駒均:翔利さんにバディムーブ飛ばしましょう
生駒均:達成値+3どうぞ
東雲・シノ・シシュマール:手配師も使っちゃお
椋実翔利:やったー! ショットガンゲットだぜ! 装備しときます
古部シャルル:ロイス。既に取っている東雲への「P執着/○N警戒」を「○P有為(あるいは信用)/N警戒」に変更します。
東雲・シノ・シシュマール:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 7[6,6,6,7] → 7 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール:ダメー
椋実翔利:ロイスは保留しとこ
生駒均:敵を取ろう 応急狙います
GM:シャルルくんとシノちゃんの間のロイスはセッション中好きに変更していいからね
古部シャルル:はーい
東雲・シノ・シシュマール:以上!
GM:タイタスにさえならなければね
東雲・シノ・シシュマール:はーい
生駒均:3DX+3+0@10>=8 調達
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 7[5,7,7]+3 → 10 → 成功

古部シャルル:わーい
生駒均:成功、所持しておきます。ロイス保留で以上!
古部シャルル:じゃあこっちも応急狙っておこ
古部シャルル:素振りで
古部シャルル:1dx+3>=8
DoubleCross : (1DX10+3>=8) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

古部シャルル:だめでしたね。以上です


◆Middle04◆

【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
[済]■UGN犬伏支部      〈情報:噂話〉難易度7
└■"アヴィオール"(1)〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■????     〈情報:裏社会〉難易度16
■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
[済]■国東妃咲(1)    〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└■国東妃咲(2)   〈情報:噂話〉難易度9

GM:引き続き情報収集シーンになります。現在の捜査状況はこんな感じ。
GM:いや、違った。
GM:SHIDEN修理は1Caseにつき一回なんだった。これは削除します。
椋実翔利:エーッ!
GM:わがまま言わない!
東雲・シノ・シシュマール:私はもうどこ行っても役に立たなそう
古部シャルル:存在しないマスターエージェントが…
GM:このシーンの登場キャラは自由。先の襲撃から逃れた路地とか、雑居ビルの中とかでのシーンになるでしょう。
椋実翔利:役に立たなさなら負ける気がしねえよ
生駒均:アヴィオール"(1)、情報:UGNなら私が一番高いかな?
古部シャルル:はーい。登場します。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (57 → 59)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (52 → 53)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (45 → 54)
生駒均:登場します
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (67 → 77)
生駒均:いやいややばいって
東雲・シノ・シシュマール:生駒くんだけヤバい
GM:登場侵蝕が偏りすぎ
生駒均:どっかで休んだ方がいいかな……
古部シャルル:胃の負担が出てる
GM:少なくともここでUGN特性を活かして"アヴィオール"を開けてくれなければヤバいですね
東雲・シノ・シシュマール:■国東妃咲(2)行こうかな
生駒均:自分で調べますかねえ
古部シャルル:技能的にはイコマっちが得意だけど、バディムーヴがほしいので俺が紡ぎでいこうか?
古部シャルル:財産あるし
古部シャルル:あ、アヴィオールの話ね
椋実翔利:オレは技能も財産もないので待ちをするぜ ある意味どこにでも行けるということだ
古部シャルル:青春18切符だぜ
生駒均:あ、じゃあお願いしましょうか
東雲・シノ・シシュマール:バデムは私も欲しいな~
生駒均:国東妃咲(2)の方は噂話だから私が調べようかな
生駒均:ラウンド一回なので許して!
古部シャルル:じゃあどのみち財産あるのでバディムはアヴィオール(本人)に残してもらおう
東雲・シノ・シシュマール:あそっか。じゃあ私は連合会いこうかな
古部シャルル:ワチャワチャ
古部シャルル:とりあえず振ります。UGNの許可もちょうだいね
GM:まあシノちゃんがアヴィオールのこと調べるのはちょっと変ですからね……w
古部シャルル:自白だよ…w
生駒均:はーい、シャルル君にお願いします!
生駒均:情報:UGNできるように!
東雲・シノ・シシュマール:頑張って私のことを調べるんだな
古部シャルル:では秘密結社UGNの情報を使ってアヴィオールを調べます
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (59 → 60)
古部シャルル:5dx>=11
DoubleCross : (5DX10>=11) → 9[1,2,3,5,9] → 9 → 失敗

GM:便利だ
GM:なにっ
古部シャルル:2点財産いれます。ほら、チーズだぞ。
東雲・シノ・シシュマール:裂けるチーズがいいって言っただろ!
古部シャルル:古部シャルルの財産を2(→ 2)減少 (5 → 3)
生駒均:国東妃咲(2)について調べます。噂好きの友人使って
生駒均:5DX+1+0@10>=9 情報(噂話)
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 9[1,2,3,4,9]+1 → 10 → 成功

生駒均:ほ、成功
東雲・シノ・シシュマール:流石だな
東雲・シノ・シシュマール:■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
東雲・シノ・シシュマール:コネ:要人への貸しも使います
東雲・シノ・シシュマール:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,5,6,9] → 9 → 成功

東雲・シノ・シシュマール:ラッキー!
生駒均:ありがとう要人
古部シャルル:えらいぞ
生駒均:ナイス
東雲・シノ・シシュマール:ありがとパパ
GM:結構やりすぎなくらいの情報項目作ってるつもりなんだけど
GM:やっぱりさくさくクリアしちゃうんだよなこの程度なら
GM:沢山作っておいてよかった
椋実翔利:えー……じゃあ……
古部シャルル:お金とバディと妖精の導きにより…
椋実翔利:大の字
古部シャルル:寝てる
椋実翔利:になって空を見上げてようかな……
椋実翔利:ダメ元で■????に当たるだけ当たってみますか
GM:大丈夫!
GM:"アヴィオール"(1)と燕藤連合会を調査したので
GM:■????にも当たれるようになったよ。

【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
[済]■UGN犬伏支部      〈情報:噂話〉難易度7
└[済]■"アヴィオール"(1)〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■市内のFH勢力(1)     〈情報:裏社会〉難易度16
[済]■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
[済]■国東妃咲(1)    〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└[済]■国東妃咲(2)   〈情報:噂話〉難易度9

東雲・シノ・シシュマール:オラッ仕事だぞ!
古部シャルル:いけー あたって吹きとばせー
椋実翔利:ふえぇ……素振りします
生駒均:バディムーブの準備はしておくね!
椋実翔利:2dx=>16
DoubleCross : (2DX10>=16) → 6[1,6] → 6 → 失敗

椋実翔利:大の字
生駒均:残念
生駒均:どんまい
GM:大の字とあまり変わらない結果でしたね
古部シャルル:うーん。妖精してバディしても出目3以上がね…w
生駒均:流石にリスキーかなあ
GM:情報公開していきます。
東雲・シノ・シシュマール:微妙なところよね
古部シャルル:次に財産ある人がやろう
椋実翔利:おい、戦利品……オレの腕を揉め
東雲・シノ・シシュマール:この人財産もないし
古部シャルル:小学生からお小遣い貰えてないから…

■"アヴィオール"(1)
ごく最近市内入りしたとされる、本部査察部第4課エージェント。
常に単独で行動し、プロフィールには厳重なプロテクトがかけられている。
確かなのは、単独行動でも戦果を挙げることの可能な絶大なオーヴァードであるということ。
上層部の要請に応じて世界各地を渡り歩き、上層部の意向に応じて優先度の高い任務に着手しているという。
ここで言う上層部とは、査察部と関係の深い派閥……すなわち、"ミリオンサンズ"の改革派であると見られている。
"ソロ・モーミト"の破壊ではなく回収を指示されているのも、
"ミリオンサンズ"がこの遺産を何らかの形で利用するためである可能性が高い。

■燕藤連合会
市内の反社会組織。1年ほど前までは犬伏支部の警戒対象でもなく、鴻央会系列といえどオーヴァード人員は皆無だった。
だがここ最近になって、明らかに無理のある手段でレネゲイド戦力を増強しつつある。
先程のアパートの襲撃者もその類だろう。オーヴァードどころか、ジャームめいた構成員まで動員して交戦に備えている。
さらに不可解なのは、生体保管コンテナ、対ワーディングマスク、さらには椋実を傷つけた侵蝕銃弾などの
明らかにFH系技術を用いた武装……それも『対オーヴァード』の武装を多数保有していること。
背後にFHがいるのだとしても、オーヴァードという優位性を持つFHがあえて対抗手段を供与することなどあるのだろうか?
この組織自体に"ソロ・モーミト"を追うような動機は全くない。
そもそも一介のヤクザがこのような機密情報を手に入れられるはずがない。

■国東妃咲(2)
国東妃咲自身に、組織から狙われるような特異性は全く見当たらなかった。
だが、彼女はオーヴァードとして発症している。ごく普通の暮らしを送っていた彼女が、何のきっかけもなく感染したとは考えにくい。
経歴の調査を進めていけば、同じくオーヴァードに覚醒した古部シャルルとの共通点を見出すことができるだろう。
一年前の帝央グランドホテル放火事件の生還者の一人であったということ。
国東妃咲は、あの事件で感染した被害者の一人だ。




犬伏市 路地裏車中

GM:椋実のアジトが襲撃されてから一日が経過した。
GM:5人はひとまず、燕藤連合会の追撃から逃れることはできている……不明ばかりの一連の事件を解き明かすためには、さらなる調査が必要だった。
GM:椋実や国東の監視を交代しつつ、各々の手が届く範囲で関連情報を集め、継ぎ合わせる。
GM:椋実がちょうど保有していたライトバンは移動可能な拠点としては悪くなかった(おそらく盗難車であろうが……)
生駒均:「ここ最近、どんどん悪い子に近づいてる気がする、オレ」
生駒均:複雑そうな顔をして。
国東妃咲:「もう十分悪者ですよッ!誘拐犯じゃないですか」後部座席で体育座りをしている。
生駒均:「それは……ほんとに、ごめん」
古部シャルル:「返す言葉もないな」
古部シャルル:車内のサイドポケットに格納された、明らかに子供の物らしきおもちゃを視界に入れないようにする
椋実翔利:「安心しろよ。もともとUGNなら大差ねーぜ」 缶チューハイを飲みながらマンガを読んでいる
東雲・シノ・シシュマール:「丸一日連れ回されたのに元気だな。意外と大物なのか……?」
東雲・シノ・シシュマール:「おい誰だ酒なんか買い与えたの」
生駒均:「うわっいつの間に」
古部シャルル:「買えない。未成年だからな」
古部シャルル:「と言っても、秘密組織が年齢制限を守っているかは知らないが……」
椋実翔利:「まあまあ気にすんなって……お前らはなんも損してねーんだし」
生駒均:「誰かが損してるって言い方だ」
国東妃咲:「絶対盗んだんですよ。私見ましたもん」
生駒均:「ほらーっ!」
椋実翔利:「はー? 見てねえだろ! いつどこでだよ! 何時何分! 地球が何回……」
国東妃咲:「さっき車停めた時に……自販機を……」
椋実翔利:「まあそれで合ってるけど」 悪びれない
生駒均:「この人縛り上げたほうがよくない?」
生駒均:「や、それぐらいじゃ拘束できないのは分かってるけどさ……」
椋実翔利:「目ざとい奴だな。お前、さてはメザトメザトの実を食べて目ざとい能力に目覚めた目ざとい人間だな?」
椋実翔利:「デコに目ざといって書いといてやろう」
古部シャルル:「語呂が悪いな……」
国東妃咲:「は?そんな悪魔の実ないですけど!」
国東妃咲:「読んでないから適当なことしか言えないんだ!オジサンだから!」
椋実翔利:「うるせーな今読んでんだよ! でもなんか……話が逸れ始めると長い上に暗いからわかんねーんだよ!」
椋実翔利:「一生バトってて欲しい!」
椋実翔利:「んで? 実際こいつについても調べてただろ。ホントにそういう能力者なわけ?」
生駒均:「オーヴァードなのは間違いない」
生駒均:「でも、シノちゃんの言った通りだと思う。特異なものは全く見当たらなかった」
生駒均:「ただ……」
東雲・シノ・シシュマール:「ただ?」
椋実翔利:「やっぱ悪魔の実をつまみ食いして覚醒した?」
生駒均:「じゃなくて」
古部シャルル:「異能が使えるのは充分特異だがな……その普通の超人がどうしたんだ?」
生駒均:「覚醒の経緯がね、その……」
生駒均:「多分、一年前だ」
古部シャルル:「……………ふぅん」
東雲・シノ・シシュマール:「何故わかる?」
生駒均:「……」
生駒均:少し口ごもって
生駒均:「帝央グランドホテル」
国東妃咲:「!」
東雲・シノ・シシュマール:ぴくりと眉が動く
椋実翔利:「?」 なにも分かっていない顔
生駒均:「妃咲ちゃん。君……去年、あそこに居たよね?」
生駒均:「火事が、あったときに」
国東妃咲:「……そうですけど」目を伏せる。
国東妃咲:「だからって、何なんですか?」
国東妃咲:「私以外にあの事件に巻き込まれた人なんて何十人もいて……」
国東妃咲:「……それこそ、悪い宝くじを引いたみたいな。大したことないじゃないですか」
古部シャルル:「そうだな。実際、被害者がもう一人、ここに居る」
椋実翔利:「……何? そのナントカっつうホテルで火事があって、そん時に覚醒した……ってヤツが」
椋実翔利:「国東とオメーで二人ここに揃ったってわけ? 偶然だなぁ」
生駒均:「……シノちゃん。これ、偶然?」
GM:――そしてあの時の火災は、レネゲイドによって引き起こされたものだ。東雲は知っている。
GM:当時、巻き込まれた者は50名以上。そのうち約4%が感染し、発症したのだ。
東雲・シノ・シシュマール:「……生命の危険と、それに伴う感情の爆発は、レネゲイドウイルスの活性化を促す特に大きな要因となり得る」
東雲・シノ・シシュマール:「希少ではあるが、あり得ないと言う程の話ではない」
東雲・シノ・シシュマール:「その辺りの追跡調査もUGNの仕事の内だしな」
東雲・シノ・シシュマール:「確か調査の結果では、発症率は4%だったか。まあ並だな」
国東妃咲:「……あなたみたいな、頭良さそうで、イケメンで、何の不自由もしてなさそうな人でも」古部を見る。
国東妃咲:「あんな怖い目にあったりするんですね。安心しましたよ」
古部シャルル:「そうかい。安心させることぐらいは出来たか。俺もあんなコトは二度とゴメンだ」
椋実翔利:「はー。国東の人生悪い宝くじ引き当てまくりだな」
椋実翔利:「次寝たらデコに『不幸』って書いてやろ」
古部シャルル:「最も悪いくじにつきまとわれているな。可哀想に」
国東妃咲:「か、かわいそうに……!?そんなの思ってもないくせして」
古部シャルル:「いや、思っているよ。表情に出ないのが俺の悪い癖なんだ」
古部シャルル:内心を表情には出さない。
古部シャルル:「そうだ。覚醒と言うなら、さっきのやつはどうなんだ。なんというか……不慣れに見えたが」
古部シャルル:「新しくオーヴァードに発症するのは、よくあることなのか?」
生駒均:「マンションで襲ってきたやつのこと?」
GM:異形化と、意識の混乱と、無差別攻撃が同時に発症している。ジャームか、少なく見積もっても暴走状態だろう。
東雲・シノ・シシュマール:「あれは不慣れというよりは、成れの果てと言った方が良いだろうな」
国東妃咲:「成れの果て……?」
東雲・シノ・シシュマール:「元からか徐々にかは知らないが、完全に暴走状態だった。おそらくジャーム化している」
古部シャルル:「なるほど、アレがね……」
生駒均:「にしても、あんな状態の奴を戦力として連れてくるなんて……」
椋実翔利:「親切だから教えてやるけど、オーヴァードが力をアホみてーに使うと、戻れねーバケモンになるんだよ。それがジャームっての」 雑な説明をしておく
国東妃咲:「あ!そういう説明、私もう聞きませんから!わざわざ繰り返すの最悪!」両耳を塞ぐ。
椋実翔利:「は? 人の親切を無下にするのかよ。聞けよ! ジャーム! ジャームジャムジャム!」 国東の耳許で騒ぐ
国東妃咲:「やーだ!やだやだ!」
古部シャルル:(なるほど、嫌がらせのためなら親切もするのか)
東雲・シノ・シシュマール:「それが、調べた所だと、元々燕藤連合会はUGNの警戒リストにも乗っていないような弱小組織らしい」
東雲・シノ・シシュマール:「ああいった手合を集め始めたのはつい最近。ジャームまがいの連中が紛れているのもそのせいだろう」
生駒均:「え?でもあいつら、マスクまで持ってたよ?」
東雲・シノ・シシュマール:「そうだな。どちらかというとそっちの方が問題だ」
生駒均:「あ、マスクってのは、対ワーディング用のマスクね。それつけてると一般人でもワーディングの影響受けないの」
生駒均:「そんな簡単に手に入るようなもんじゃないはずだけど……」
GM:対ワーディングマスクはどこでも生産できるような代物ではない。そもそも所持自体がUGNを始めとする組織に警戒されている。
GM:国家組織や、巨大レネゲイド企業の戦力。それに準ずる資本力が必要なはずだ。UGNやFHならば自前で開発できるだろうが――
GM:それらの組織は、そもそも対ワーディングマスクを現場で運用する必要がない。
古部シャルル:「戦闘に耐えられれば質は問わないというわけか」
古部シャルル:「そんな物を用意してまで、国東を所持する椋実を狙っていた。"ソロ・モーミト"が目的と見て間違いなさそうだな」
東雲・シノ・シシュマール:「まあ、十中八九裏にFHが付いているんだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「少数精鋭の奴らが、広く情報を集める脚を確保するために格下の組織を使うのはよくあることだ」
東雲・シノ・シシュマール:「マスクはともかく、その女の入っていた生体プラントやそこの男の食らった銃。あれはFH系列の技術だしな」
椋実翔利:「そだな。何でかはまだ分かんねえけど、あのヤクザどものバックになんかのFHがいるのは間違いねーよ」
東雲・シノ・シシュマール:「ただ疑問も残る。FHにしては妙に支援が手厚い」
東雲・シノ・シシュマール:「所詮駒として使い捨てるなら、高級な装備をわざわざ貸し与えるのは不経済だ」
椋実翔利:「まあ、レネゲイドの知識のねえやつなら、カスみたいなアイテムや能力でも、その良し悪しは普通わかんねーからな」
東雲・シノ・シシュマール:「せいぜいマスクだけ供与して、あとは報酬をちらつかせつつのらりくらりと飼い殺すのがセオリーだろう」
生駒均:「送った戦力が大きすぎる……と」
椋実翔利:「オレを撃った銃のことが気になってる。ありゃ多分、侵蝕率を引き上げるようなやつだぜ」
椋実翔利:「一番分かりやすい使い方は、オーヴァードをとっ捕まえて撃ち込みまくってジャーム化させる、って感じになるだろうが……」
GM:研究を多少齧っている椋実であれば、これはかなり高度な技術だということがわかります。
GM:FH内の通常の流通で入手できるような装備ではない。しかも、オーヴァードを選択的に殺すための弾丸ですらある。
古部シャルル:「ダメージよりリソースを削る為の装備。それも、対オーヴァードに特化しているな」
生駒均:「そんなの渡すの、怖くない?万一裏切りにでもあって自分たちが狙われたら……」
椋実翔利:「そもそもこれ自体相当レアなやつだ。技術力の高さだけでもそうだし、そうそう、用途の面でも限られてるからな」
椋実翔利:「だから、分からん! ……分からんということが分かってる! ってことだ。つまりこのヤクザのバックにいるヤローについては、ちょいとマジで調べた方が良いぜ」
椋実翔利:「FHのオレから見ても、そいつらは普通じゃないと断言してやれる。マジだぜマジ」
椋実翔利:(……てか、普通に気になってオレも調べたんだけど、全然分かんなかった……ってことは)
椋実翔利:(カッコ悪いから黙っとくか……)
古部シャルル:「そうだな。今わかっていることは、そいつも"ソロ・モーミト"を狙っていることぐらいか」
生駒均:「……ん。参考になりました、ありがとう」
椋実翔利:「おう。感謝しろよ。つまみ勝ってこい。酒はムリでもそれならいけんだろ」
古部シャルル:「……シノ、お前は何か知らないのか?」
古部シャルル:「ホテルの現場と、遺産。どちらも関わっていたのはお前だ。それに……」
古部シャルル:「偉いんだろ、お前」
東雲・シノ・シシュマール:「……何故そう思った?私はUGNである以外の素性を明かしたつもりはなかったが」
古部シャルル:「イコマの権限を使って調べたが、"アヴィオール”について不自然なぐらいに情報が出てこない」
古部シャルル:「同じ組織の人間にすら秘匿される情報。つまりは、権限が上の部署だ」
古部シャルル:「内部に対して組織で影響を持つのは人事か……あるいは、自浄を行う監査の部署だと相場は決まっている」
古部シャルル:「自白もたった今取れたことだしな。否定をしないのはそういうことだろう?」
東雲・シノ・シシュマール:「全く、こういうところだけは察しが良いな」観念したように手を挙げる。
椋実翔利:(エライんなら金銭感覚ブッ壊れてて、ポイッと高い酒買ってきたりしてくんねーかな)
古部シャルル:「ふん。それで?お前に命令を出したのは誰だ?」
東雲・シノ・シシュマール:「本部査察部第4課。推察通り。UGN内部の首刈り部隊だ」
生駒均:「査察部……!」
東雲・シノ・シシュマール:「どうせそっちにも通達が行っているだろう?"アヴィオール"の邪魔はするなと」生駒くんを見る
生駒均:「……」
生駒均:「いんや、聞いてない」
生駒均:ふい、と横を向いて。
東雲・シノ・シシュマール:「ああ、すまない。こっちの意地が悪かったな」
生駒均:「聞いてたらオレ、ここに居られなくなりそうだし。だから、聞いてない!」
生駒均:「そゆことにしといて」
東雲・シノ・シシュマール:「わかった。こちらもその方が有り難い」
生駒均:「なら良かったよ」
椋実翔利:「UGN社会人諸君は大変だねぇ」
古部シャルル:「同感だ」
古部シャルル:「それで、その首刈り部隊が遺産を必要としているのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「私は確かに本部の人間だが、その中で特別高い地位にいるわけではない」
東雲・シノ・シシュマール:「幹部の意向通りに世界を回って、意向通りに任務を達成するだけだ。目的なんて知らされていないさ」
東雲・シノ・シシュマール:「特に"ミリオンサンズ"は用心深い。直属の腹心でもなければ任務の狙いなど明かさないよ」
古部シャルル:「秘匿性の高い宮仕えか。道理で調べるのに苦労したはずだ」
古部シャルル:「だが、その"ミリオンサンズ"が求めているのは、間違いないわけだ」
生駒均:「……おっかない名前出てきたなあ」
古部シャルル:「知り合いか?」
生駒均:「こっちが一方的に知ってるだけ。有名人だよ」
生駒均:「改革派っていう、オーヴァードの権限強化主張してる派閥のえらい人」
東雲・シノ・シシュマール:「日本のUGNにとっては味方の中の敵みたいなものだろう。彼は"リヴァイアサン"を目の敵にしてるからな」
生駒均:「単純な悪人とか、そういう話ではないけどね。派閥とか考え方の違い?」
東雲・シノ・シシュマール:「さあな。私は別にお偉方の主義主張には興味がない」
古部シャルル:「……トップの意向に異を唱えるナンバー2みたいなものか」
古部シャルル:「目的を達成して力をつけた場合の展開は、世界史の勉強だな」
古部シャルル:「ならば俺達が調べる必要があるのは、ヤクザの後ろで動くFHエージェント。それに、"ソロ・モーミト"自体の調査」
古部シャルル:「そう考えて問題ないか?」
椋実翔利:「ああ、それでいいぜ」 なぜか仕切るような顔をして言う
生駒均:「あとは、近辺のFH勢力の動向とか?一応調べとかないと横合いから殴られるかも」
国東妃咲:「……帝央グランドホテルのことは」耳を塞いでいた手を少し離している。
国東妃咲:「本当に、偶然だったんですか?犯人って結局どうなったんですか?」
生駒均:「それは……」
東雲・シノ・シシュマール:「本当に犯人がいるとしたら」
東雲・シノ・シシュマール:「いつか報いを受けるさ。この世界はそういう風にできている」
東雲・シノ・シシュマール:「今じゃないかもしれないがな」
椋実翔利:(オレはぜってー逃げ切って死ぬまで楽しくやってやるぜ)
国東妃咲:「……すみません。私が口出しすることなかったですね」
国東妃咲:「今のごちゃごちゃした事件も……火事のことだって、興味ないし、関係ないし」体育座り。
椋実翔利:「あーん? 今のは完全に興味あったじゃん。話せよ話せよ!」
国東妃咲:「ないです!なーいーでーすー!」
椋実翔利:「オレの言うことが聞けねえのかよ戦利品がよ~!」
生駒均:「……妃咲ちゃんが謝ることないよ」
生駒均:「こっちがずっと無理くり連れ回してんだしさ」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「……別に、進んで危険に近づく必要は、ない」
古部シャルル:窓の外を見つめながら言った



GM:シーン終了。ロイスが特になければ購入判定してしまってOK。
椋実翔利:ロイスなーし 応急手当キット買う
椋実翔利:2dx+1=>8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 9[5,9]+1 → 10 → 成功

椋実翔利:買えた!
古部シャルル:ボディアーマー狙ってみよ。《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (60 → 61)
古部シャルル:5dx+3>=12
DoubleCross : (5DX10+3>=12) → 8[3,3,7,7,8]+3 → 11 → 失敗

生駒均:バディムーブいる?
古部シャルル:貰う!
生駒均:どうぞ!バディムーブ!
古部シャルル:装着っ
東雲・シノ・シシュマール:シャルルくんへのロイスを 信用○/不安 に変えておこうかな
古部シャルル:信用された
東雲・シノ・シシュマール:購入は応急
生駒均:ボディアーマー狙ってみよ
東雲・シノ・シシュマール:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 4[4] → 4 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール:ダメー
生駒均:3DX+3+0@10>=12 調達
DoubleCross : (3DX10+3>=12) → 10[2,3,10]+3[3]+3 → 16 → 成功

生駒均:お、行けた
生駒均:装備して以上!
東雲・シノ・シシュマール:こちらも以上!


◆Masterscene◆

犬伏市 燕藤連合会事務所

GM:犬伏市繁華街、雑居ビル内に設えられた事務所には、半月ほど前から『部屋』が一つ増えた。
GM:厳密に言えば、増えたわけではない。本来は物置として活用していた部屋の壁を厚く固め――
紙袋の男:「アッ、アアッ、アーッ!ア"ッ!!」
紙袋の男:ガン!ガン!ガン!ドガン!
GM:ジャームを収容するための、名付けられていない部屋である。
柄スーツの男:「~~~~ッ、兄貴~~」
柄スーツの男:机に両手を突き、苦しげに扉の方向を見る。
柄スーツの男:「テメェらッ!国東妃咲はまだ捕まらねェーのかッ!」ゴガッ!
GM:蹴り飛ばされたゴミ箱が乾いた音を立てて転がる。
燕藤連合会構成員:「マジすんませんッ!でも……か、上妻サン」
燕藤連合会構成員:「国東妃咲は……正直、ハズレなんじゃないっすか?いくらあのホテルの事件の生き残りだって……」
柄スーツの男:「ああ!?」
柄スーツの男:「じゃあどおすんだよ。あのガキを捕まえる代わりにテメーに何ができるんだ。他に手がかりが何かあんのか。なあ?」
柄スーツの男:ナイフを開き、構成員の頬に当てる。
柄スーツの男:「ただでさえ……『人間』に手ェ出したのをあの人に知られちまったらマズい状況なんだ」
柄スーツの男:「ハズレでもなんでも、やるしかねえだろうがよ!?言われた通りの仕事をよ!?」
燕藤連合会構成員:「う、うぐっ、ま、待ってください、それが、その」
燕藤連合会構成員:「も、もう一人います」
GM:モニタには、どこかから流れてきたと思しきクラス名簿と、対応する顔写真が映し出されている。
柄スーツの男:「……。こいつは」
燕藤連合会構成員:「で、ですよね?現場にいた『高校生くらいの黒髪のガキ』……」
燕藤連合会構成員:「これって偶然……じゃないんじゃないッスか?」
柄スーツの男:「古部。……古部シャルルか」
柄スーツの男:ガタン!
柄スーツの男:「全員作業止めろ!今からこいつのヤサを洗え!こっちは名簿持ってんだ!すぐ動け!」
紙袋の男:「痛いッ!痛いッ痛いッ痛いッ」ガンッ!ガン!ガン!
柄スーツの男:「クソ……クソが。国東攫ったチンピラと繋がってやがったんだな」
柄スーツの男:「ナメんじゃねえぞ……オーヴァードのクソども……!」
柄スーツの男:「不良敵に回したらどれだけ怖いか、思い知らせてやる」



犬伏市 ハイツ長持前

ストリート系の男:「郵便受けには何もなしか……用心深い野郎だな」
ストリート系の男:「チッ、ここで張るったって、帰ってくんのかよ」
古部レア:「……あのー」
古部レア:「何かご用でしょうか……?」
ストリート系の男:「ああ、ちょうどよかった~。道に迷っちゃって困ってたんすよ」
ストリート系の男:「いやあ……」帽子を深く被り直し、近づいていく。
ストリート系の男:「来てくれてよかった」


◆Middle05◆

GM:今回の予定は前回の情報収集シーンの続きですが……

【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
[済]■UGN犬伏支部      〈情報:噂話〉難易度7
└[済]■"アヴィオール"(1)〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■市内のFH勢力(1)     〈情報:裏社会〉難易度16
[済]■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
[済]■国東妃咲(1)    〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└[済]■国東妃咲(2)   〈情報:噂話〉難易度9

GM:さらにCase3も発生します。基本的には全員登場ということになるでしょう。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (54 → 56)
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (61 → 64)
生駒均:出ますか……侵食きついけど
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (77 → 79)
生駒均:ほっ
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (53 → 62)



犬伏市 ハイツ長持

GM:5人は燕藤連合会の追跡を撒き、一度古部の拠点にまで帰還していた。
GM:相手はヤクザとはいえ非オーヴァードだ。難しいことではない。
GM:……だが。
GM:帰宅した古部は、乱雑に荒らされた自室を目にすることになる。
古部シャルル:「何だこれは……」
椋実翔利:「おー。結構荒れてんじゃん」
椋実翔利:「優等生っぽいのに掃除は苦手なのか。逆にベタだな」 勝手な論評をする
GM:通常の空き巣なら、このセキュリティのマンションをわざわざ狙いはしない。タイミングも良すぎる。
古部シャルル:「ヤクザ共の仕業か?だが、このタイミングであの場に居た俺の素性を……?」論評は無視する
生駒均:「もうここまで嗅ぎつけてきたのか……!」
東雲・シノ・シシュマール:「……」無言でキッチンの方へ歩いて行く
東雲・シノ・シシュマール:「……最悪だ……」項垂れた様子で戻ってくる
古部シャルル:「……どうした?」
東雲・シノ・シシュマール:「冷凍庫が全開になってて……コレ……」
東雲・シノ・シシュマール:ビチャビチャになった高級アイスを名残惜しそうに抱えている
古部シャルル:「………」先日、押し問答の末に買わされたものだ(紛らわしい)
椋実翔利:「あーあー、勿体ない勿体ない」
椋実翔利:「……で? 何が目的かねこれ。探しものか? 冷凍庫までひっくり返すんならなぁ」
椋実翔利:「なんか大事にこの部屋に隠し持ってたものとかある?」
古部シャルル:「いや、仕事の資料ぐらいだ。それも、少しすれば公に参照できる」
古部シャルル:「特に、最近は居候も居たからな。だから手当たり次第に探ったのかもしれないが…」
生駒均:「二人の調査資料を探してた、とか?」
椋実翔利:「あるいはそもそも『空き巣に見せかける』手口か、だな。いちお大切な物とかなくなってないか確認しとけよ」
生駒均:「ああ、そういう手もあるのか……」
古部シャルル:「なるほど。経験者の目線だな」机や撒き散らされたベッドの周りも確認する
東雲・シノ・シシュマール:「……だとしたら見当外れだったな。私が私物をこんな所に置くわけがないだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「せいぜい着替えと、この……」悔しそうにアイスのカップを握りつぶす
椋実翔利:我が物顔で座り込み、室内を見回している 「さすがにどっちかは見ただけじゃ分かんねえけど。……なんか、冷凍庫に入ってて、生きてるのないの? アイスは死んでるとしてな」
椋実翔利:「溶けただけなら食えるってやつ。あるんなら今食っちまおうぜ」
GM:シャルルの携帯に着信があります。
GM:発信者の名前は古部レア。
椋実翔利:「どんなもんであれ、再冷凍すると味が落ちるらしいから……おっ」
古部シャルル:「閉じていたならともかく、開けっ放しはな……ん?」
古部シャルル:「姉さんか……こんな時に」
古部シャルル:特に警戒せずに出ます
生駒均:「レアちゃん?」
柄スーツの男:〈古部シャルルか?〉
柄スーツの男:〈今、他に何人いる?〉
古部シャルル:「………誰だお前は」
古部シャルル:警戒を滲ませる
古部シャルル:「何故その番号を使っている?」
柄スーツの男:〈質問には質問で答えろと学校で習ってんのか?おい〉
柄スーツの男:〈素直に答えなきゃどうなるのか、説明しなきゃわかんねェか〉
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル」挑発に乗るなと視線で伝える
椋実翔利:(姉貴の誘拐かー) 椅子の背もたれに首を乗せて、スマホをいじっている
古部シャルル:「………………」(この部屋の状況と、このタイミングで姉さんの電話を相手が使っている。……姉さん)
古部シャルル:その目線だけ受ける
古部シャルル:「……こちらは5人だ。それで、何が目的だ?」
柄スーツの男:〈ははっ、はははははははは〉
柄スーツの男:〈物わかりがいいじゃねェか。なあ?登水原高校2年C組の古部シャルルくん〉
古部シャルル:(こちらの名前まで……いや、住所がわかっているんだ。順序が逆か)
柄スーツの男:〈おじさん達はな、ちょっと君と話がしたいだけなんだよ。一対一でな〉
柄スーツの男:〈だからお友達は、残念だけどそこに置いてけ。今から10分後の電車に乗って〉
柄スーツの男:〈粒楽町駅の2番ホームに来い。後はそこにいるお兄さん達の言うことを聞くんだ〉
古部シャルル:「姉さんは無事なのか?」
柄スーツの男:〈無事だ。は、はははっ。今はまだな?〉
柄スーツの男:〈おっと、お前がオーヴァードだってことはもう知ってる〉
柄スーツの男:〈力ずくでどうにかしようっていうのは無駄だぜ〉
柄スーツの男:〈いくら無敵のオーヴァード様だろうが――大切なご家族まで不死身なわけないもんなァ?〉
古部シャルル:「……………そうだな」(オーヴァードの不死身というのも怪しいが)
古部シャルル:「わかった。言う通りにする……だから、姉さんには危害を加えないでくれ」
柄スーツの男:〈なあ。命令すんのはどっちだ?お前か?俺か?〉
柄スーツの男:〈分かってるならガタガタ言わずに電車に乗れ〉
GM:通話は切れます。
GM:間違いなく、このまま言う通りにすれば古部シャルルの身柄は攫われ、古部レアの安全も危うい。
古部シャルル:「…………………」
生駒均:「シャルル君、今の電話……レアちゃんが……!」
椋実翔利:「向こうの要求は?」
古部シャルル:「一対一での会話だ」
東雲・シノ・シシュマール:「馬鹿馬鹿しい」
生駒均:「だめだよ。言うとおりにしたって、向こうがレアちゃんを解放してくるはずない」
椋実翔利:「嘘くせーな。特に『対一』ってのが。相手に守る理由がない」
生駒均:「罠に決まってる」
古部シャルル:「そうだな。だが、明確に破れば相手は姉さんを人質に出来る」
東雲・シノ・シシュマール:「ならどうする。馬鹿正直に一人で行くつもりか?」
椋実翔利:「……行けばいいんじゃねえの? だって家族だろ?」
生駒均:「……翔利さん?」
古部シャルル:「……意外だな」
椋実翔利:「とりあえずその、なんつうの。姉貴? そいつの安全の確保のためなら、相手の手に乗る以上のことはできねーと思うぜ」
生駒均:「……あんたも家族が居るんだったっけ」
椋実翔利:「おう。どいつもバカな連中だし、人質になるようなマヌケじゃあないが……」
生駒均:「一言多いって」
椋実翔利:「困ってたら損得の手前で助けてやろうくらいには思うぜ。家族ってのはそういうもんなんだろ?」
古部シャルル:「…………そうだな」
椋実翔利:「とりあえずおめーが表立って言う通りに従うフリをして時間を稼いでる間に、尾行追跡するなり、別口で調べて助けてヤクザどもを皆殺しにするなり、じゃねえかね」
東雲・シノ・シシュマール:「……妥当な線ではあるな」
生駒均:「手伝ってくれるの?」
椋実翔利:「いや、どっちにせよオレSHIDEN壊されてるから動けねえし。逆にそのポジション活かして好き放題言ってるだけ」 まったく悪びれない
生駒均:「それでも助かるよ。……ありがとう、翔利さん」
古部シャルル:「どのみち、そうするしかない。まずは俺は一人で行く」
古部シャルル:「……その代わり」
古部シャルル:少しためらう。
古部シャルル:「……椋実のゲートや、シノの能力ならば遠くからでも干渉できる。先に奇襲をかけることも可能だろう」
古部シャルル:「……頼めるか?」
古部シャルル:助けを求めることに慣れてない口調。
東雲・シノ・シシュマール:「誰に向かって言っている」自信満々といった口調だが、どこか不満げ
椋実翔利:「いいぜ? 貸しはクソデカいぞ~?」 楽しそうだ
古部シャルル:「……問題ない。家族を失うのに比べれば、何をおいても釣り合う」
古部シャルル:「お前たちを頼らせてくれ」
生駒均:「オレにも?頼ってくれる?」
古部シャルル:「個別に念を押そうとする辺りがお前の悪いところだよ」苦笑する
生駒均:「へへ、ごめんごめん。……」
生駒均:「あのさ、シャルル君」
古部シャルル:「……なんだ」
生駒均:「家族を失うのに比べれば、って、それ」
生駒均:「すごく大事な……大切な気持ち、だけどさ」
生駒均:「レアちゃんもきっと、そう思ってるよ」
生駒均:「……一年前からは、余計に。その気持ち、すっごく強くなってると思う」
生駒均:「だから、無茶しちゃだめだよ」
古部シャルル:「…………知っているさ」
古部シャルル:自嘲気味につぶやく
古部シャルル:(兄さんの葬式で一番泣いていたのは、姉さんだったからな)
東雲・シノ・シシュマール:「……こちらからも一つ。念を押しておくことがある」シャルルを見て
古部シャルル:「……なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「私はお前らと違って、古部レアに個人的な思い入れも、感傷も持ち合わせていない」
古部シャルル:「そうだったな……」
東雲・シノ・シシュマール:「賛成したのは、この面子なら万に一つもヤクザ如きに後れを取ることはないから。それだけだ」
東雲・シノ・シシュマール:「だが、不測の事態というのは常に起こり得る」
古部シャルル:「………」
東雲・シノ・シシュマール:「もしそうなれば、私はお前の命を最優先で守る。他の誰を犠牲にしてもだ」
東雲・シノ・シシュマール:「お前は私の相棒だからな」
古部シャルル:「……わかった」
古部シャルル:「お前はそれでいい。姉さんを優先しろとは言わない……ただ」
古部シャルル:「お前が俺を守ってくれれば、俺に出来ることが増える」
古部シャルル:「それで充分だ」
東雲・シノ・シシュマール:「ふ、ならせいぜい証明してみろ」
東雲・シノ・シシュマール:「お前に何ができるのかを。な」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:カツ、とポケットに仕舞った携帯を握り、爪で叩く。
古部シャルル:「やってみせるさ」
古部シャルル:助けに行くのは、身内が一人。
古部シャルル:(火事から無数の人間を助けるよりは、楽な話だ)



【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
[済]■UGN犬伏支部      〈情報:噂話〉難易度7
└[済]■"アヴィオール"(1)〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■市内のFH勢力(1)     〈情報:裏社会〉難易度16
[済]■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
[済]■国東妃咲(1)    〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└[済]■国東妃咲(2)   〈情報:噂話〉難易度9

【Case3.古部レア誘拐事件】
■拠点調査 〈知覚〉〈情報:裏社会〉難易度9
効果:燕藤連合会の情報を調査し、調査ポイントを1上昇する。5ポイント到達で判定クリア。

■連絡妨害 〈知識:通信〉〈情報:裏社会〉難易度7 ※古部のみ
効果:このラウンド終了時の古部レアへの加害ポイント上昇を抑えることが可能。

■応援要請 〈交渉〉難易度7
効果:犬伏支部に応援を要請する。2回成功することでミドル戦闘の登場エネミー数が減少。

■遭遇回避 〈回避〉難易度8
効果:次のラウンド開始時に出現するエネミーを2体減らす。効果は累積する。

[1/2]■SHIDEN修理 〈調達〉難易度6 ※椋実のみ
[1/2]■SHIDEN修理妨害 〈調達〉難易度6 ※東雲、生駒のみ

GM:もちろんCase2の調査も引き続き行うことができるのですが、
GM:基本的にこのシーンで取り掛かるのはCase3になることでしょう。
椋実翔利:SHIDEN修理妨害!!?!?!?
古部シャルル:妨害がある!
生駒均:え、え~
東雲・シノ・シシュマール:へへへ、邪魔してやるぜ~
GM:また、今回はシャルルくんだけが取引場所に向かう作戦を立てたことで
GM:シャルルくんが可能なのは、二番目の『連絡妨害』だけになります。電車の中でもスマホ越しにできる行動というわけですね。
古部シャルル:はーい!
GM:代わりにシャルルくんは現場で動くことはないので、燕藤連合会の構成員の攻撃ターゲットになることは絶対ありません。
古部シャルル:なんとね
GM:順に説明します。
GM:拠点調査は燕藤連合会を調べ、古部レアが連れ去られた拠点を特定します。情報項目が明かされることもあります。
GM:シノちゃんの火力は絶大なため、特定が完了した時点でミッションクリアです。1ラウンド中何ポイント稼いでもOK。
GM:連絡妨害は、古部レアへの加害ポイントを抑えることができます。加害ポイントが3貯まると古部レアは死亡します。
東雲・シノ・シシュマール:火力ならまかせろ
古部シャルル:トループですらない…
古部シャルル:姉さん!
生駒均:ひぃ~!
GM:ポイントが1上がるだけならまだ何もされません。2上がるとそこそこ何かされるかも。
古部シャルル:やだ~~~
GM:とにかく、こちらが抵抗していることを燕藤連合会に察知されると人質に危害が加わるということですね。
GM:加害ポイントは、連絡妨害に成功しなければラウンド終了時に1ポイントずつ上昇していきます。
古部シャルル:えーん
GM:応援要請は、このFS判定中には特に効果を発揮しない判定。ですが、組織の人間としては、
GM:少なくとも「UGNに連絡を入れていた」という事実は後々大きく働くことでしょう。UGN関係ない人もいますけどね。
生駒均:むむむ
古部シャルル:ほうほう
椋実翔利:相手にオーヴァードがおることも明白ですし、連絡を入れることも不自然じゃないからねえ
GM:遭遇回避は、毎ラウンド開始時に湧いてくる敵トループの数を2ずつ減らしていきます。
GM:燕藤連合会のエネミーは、ステータス的には本当にクソ雑魚ですが、全員が先程見せたような侵蝕銃弾を装備しています。
GM:攻撃がヒットすると、ダメージは0でも侵蝕率が1D10ずつ上がっていくということ。
生駒均:実質リザ
椋実翔利:ダメージよりイヤだな……
GM:しかもこのトループは毎ラウンド4体ずつ湧いてきます。
東雲・シノ・シシュマール:痛いぜ
生駒均:多い多い!
東雲・シノ・シシュマール:多いぜ…
GM:SHIDEN修理は先程の判定と同じ!今、椋実さんはヴィークル用レールキャノンを使用できませんが
GM:修理を完了すれば、FS判定中でもこれを使用することができるようになりますし、パーティーから逃走することもできます。
椋実翔利:自由だぜ
GM:ですが一方で、SHIDEN修理妨害は成功することでこの修理ポイントを1下げることができます。
東雲・シノ・シシュマール:この流れで逃走するの自由すぎるな
古部シャルル:かっこいいこと言って面倒事だけ回避してく
生駒均:やることが多い
GM:そして判定とは別に、エネミーを対象として攻撃を仕掛けることも可能!たくさんやることがあるでしょう。
東雲・シノ・シシュマール:あっ攻撃もできるんだ
古部シャルル:なるほどなー
GM:FS判定の内容はメモに貼っておきますので、これを見ながら雑談タブで戦略を考えていただきつつ
GM:こちらではロールを進めてまいりましょう。質問なども雑談タブで全然受け付けます。



犬伏市 長持ビル前

GM:古部シャルルは駅に向けて出発した。残る3人は、椋実の盗難車へと戻る。
GM:時間的猶予は多くはない。素早く敵拠点を特定し、襲撃しなければ。
国東妃咲:「あれ!?古部さんはどこ行ったんですか!?」
椋実翔利:「ヤツなら楽にしてやったよ。あんまり生意気なもんだからな……」 適当を言っている
国東妃咲:「な、なんてことを……」
東雲・シノ・シシュマール:「適当なことを言うな」呆れた様子で後部座席に座る。
東雲・シノ・シシュマール:シャルルと同じ学校の制服は目立つと考えてか、私服に着替えている。
椋実翔利:「お前もいい加減色々面倒だからって拘束用テープを外してやりはしたが、無駄な抵抗はするんじゃないぞ」
国東妃咲:「そ、そんなこと恩着せがましく言わないでくださいよ……」
生駒均:「……」
生駒均:「シャルル君のお姉さんが攫われた」
生駒均:「オレたちは、これからそれを助けに行くとこ」
国東妃咲:「嘘」
国東妃咲:「た、大変じゃないですか」
椋実翔利:「まあ、最悪お前とアイツの姉貴を交換するフリをする可能性もあるから、グータラしてんじゃねーぞ」
国東妃咲:「なんでそんなこと……!とにかく、私にできることってないんですか!?」
椋実翔利:「オレの肩でも揉んでろ。敬意を込めてな」

■NPCカード:国東妃咲
名称:ひらめく火花
効果:判定達成値を+1する。ラウンド1回。

GM:このシーン中、上記のNPCカードを取得します。
生駒均:「協力してくれるの?」
生駒均:「オレ達、君のこと、こんな風に扱って……」
国東妃咲:「正直……すごくムカついてますし、特に椋実は許せないですけど……」
国東妃咲:「でも、生駒くんは……少なくとも悪くないってことくらい、私にも分かるんで」
生駒均:「……そんなこと」
生駒均:「そんなこと、ないよ……オレ」
生駒均:「結局、君のこと、無理やり押さえつけて、従わせて……」
東雲・シノ・シシュマール:「フン……」横柄に座席を倒し、深く腰掛ける。
椋実翔利:「おいてかオレだけ呼び捨てかよ。様をつけろよ様を。『師匠』でもいいけどよ」
国東妃咲:「死ね!」空き缶を投げます。
椋実翔利:「ギャッ!」
生駒均:「君の安全のためなんて言ったって、こんなの……」
生駒均:「ごめん。……ごめん」
国東妃咲:「うるさいなッ!協力いるんですか!?いらないんですか!?」
生駒均:「……」
国東妃咲:「はっきりしない男ってモテないんじゃないですかッ」
生駒均:「攫われた子、友達なんだ」
生駒均:「助けてほしい」
国東妃咲:「……!」
生駒均:「力、貸してくれる?」
国東妃咲:「さ、最初からそう言えばいいじゃないですか……」
国東妃咲:「助けますよ」
生駒均:「……ありがと!」
GM:車が発進する。だがその様子を待ち構えていたかのように、バイクやライトバンが隣り合った路地から現れ始める。
椋実翔利:「へっ、あっちも折り込み済みってこった。上等だぜ」
椋実翔利:缶チューハイを煽りながらハンドルを握る 「ブッ殺してケツから情報引っ張り出してやる」
東雲・シノ・シシュマール:「……おい、酒は下ろしておけと言っただろ」生駒を睨む

※PCのエンゲージ移動は不可

  [5]枝切りガリュウ


     5m

 [8]燕藤連合会構成員A
 [8]燕藤連合会構成員B

     5m


 [8/62]東雲 [9/79]生駒
    [10/56]椋実


     5m

 [8]燕藤連合会構成員C
 [8]燕藤連合会構成員D

ストリート系の男:「よぉーう!そこの姉ちゃん!」車のスピーカーから遠慮なく大声を発する。
ストリート系の男:「かわいいねえ!今から食事とかどうよ!?」
東雲・シノ・シシュマール:車の中を見渡して
東雲・シノ・シシュマール:「姉ちゃんと言うには貧相だが……少女趣味かあいつ?」国東を指して言う
椋実翔利:「お前が可愛いじゃなくて綺麗系な自認してるとかはいいから!」
国東妃咲:「絶対私のことじゃないですよぉ!」外から見えないよう座席の下に丸まっている。
生駒均:「危ないからそのまま隠れてて!急ごう!」
ストリート系の男:「あっれ!おかしいな……ハハ!」
ストリート系の男:「さっきこの辺で会った娘は……大人しくついてきてくれたのになぁー?」
生駒均:「やっろう……!」
椋実翔利:「アイツの姉貴が世間知らずなの、なんかすげー分かりやすいな……」
燕藤連合会構成員:「殺すぞゴラァ!」「車止めろ!!」
椋実翔利:「るっせえ! ……よしよし酒も入ってテンション上がってきた! ブッチるぞ! 舌噛むなよ!」
ストリート系の男:「ナメんじゃねえぞ。俺は『枝切りガリュウ』」
枝切りガリュウ:「そこの交差点に……ゴミ捨て場あるよな?」
枝切りガリュウ:「明日の朝、そこに捨ててやるよ。テメーら全員、カラッカラにしてな」
椋実翔利:「やれんならやってみろよ! オーヴァードいちねんせいのザコヤクザが!」
GM:バギャン!!
GM:セダンの天井が吹き飛び、歪な昆虫の脚を生やした青年が姿を表す。後方の椋実達の車両と対峙する!
椋実翔利:「格の違いを……見せつけてやれ! 綺麗系美人!」

GM:FS判定を開始します!まずは行動値10、椋実さんから行動を選択してください。
椋実翔利:拠点調査します。<知覚>だぜ~
椋実翔利:4dx+1=>9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[4,6,7,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

椋実翔利:フッ……
生駒均:ナイス!
GM:つよい!
東雲・シノ・シシュマール:やるな
GM:調査ポイントが1上昇!間髪入れずに行動値9組に参りましょう。
GM:生駒くんとシャルルくん。イニシアチブで上の生駒くんからがいいかな。
生駒均:拠点調査!情報:裏社会で振ります
古部シャルル:いけいけー
生駒均:3DX+0+0@10>=9 社会
DoubleCross : (3DX10>=9) → 8[5,7,8] → 8 → 失敗

椋実翔利:おやおや
生駒均:ぎゃー!
椋実翔利:戦利品! なんとかしろ!
生駒均:妃咲ちゃん助けて!
古部シャルル:チュートリアルのようだ
東雲・シノ・シシュマール:綺麗に1足りない
国東妃咲:しょうがないですね!
国東妃咲:生駒くんは私がいないとダメなんですね!(嬉しそう)
国東妃咲:達成値を+1してくれました。
生駒均:ありがとう!ほんとにだめになるとこだった!
古部シャルル:えらいね。ピノ買ってあげよ
生駒均:9になってギリギリ成功!
古部シャルル:こちらは■連絡妨害。〈知識:通信〉で振ります
GM:どうぞどうぞ!
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (64 → 65)
古部シャルル:9dx>=7
DoubleCross : (9DX10>=7) → 9[1,3,5,5,6,7,8,9,9] → 9 → 成功

生駒均:ナイス!
GM:やるねえ……
GM:次の手番はめちゃくちゃいる燕藤連合会と東雲さんが同値だ。行動値8!
GM:東雲さんからどーぞ。
東雲・シノ・シシュマール:はーい!めちゃくちゃいる燕藤連合会を攻撃します!
GM:助けて~
東雲・シノ・シシュマール:マイナーなし。メジャー《サイレンの魔女》LV5《火炎袋》LV3
生駒均:枝切りガリュウも含めて5体かな?対象
東雲・シノ・シシュマール:YES!
東雲・シノ・シシュマール:7dx+11
DoubleCross : (7DX10+11) → 10[1,3,8,9,9,10,10]+4[2,4]+11 → 25

GM:まあ全員対象にしない理由ないですし、こういうのは省略OK
東雲・シノ・シシュマール:よし回った
古部シャルル:えらい
燕藤連合会構成員:3dx+2 A回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 4[1,3,4]+2 → 6

燕藤連合会構成員:3dx+2 B回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 6[4,5,6]+2 → 8

燕藤連合会構成員:3dx+2 C回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[2,3,10]+9[9]+2 → 21

生駒均:あっぶな
東雲・シノ・シシュマール:こわっ
燕藤連合会構成員:うおっエリート……
燕藤連合会構成員:3dx+2 D回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 8[1,8,8]+2 → 10

古部シャルル:そうやって面倒事を回避してきたのか?
枝切りガリュウ:ガード。《イージスの盾》。
枝切りガリュウ:4d10
DoubleCross : (4D10) → 29[2,10,7,10] → 29

東雲・シノ・シシュマール:こいつ…
生駒均:うわっ出目つよっ
古部シャルル:妙に出目が良い
東雲・シノ・シシュマール:ダメージ出すぜ
GM:みんな装備は結構いいのでなぞの装甲値8を持っていますが
GM:サイレンの前では全然無力……!ダメージをお出しください。
東雲・シノ・シシュマール:3d10+24 装甲無視
DoubleCross : (3D10+24) → 19[8,10,1]+24 → 43

東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを3(→ 3)減少 (33 → 30)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を7(→ 7)増加 (62 → 69)
燕藤連合会構成員:こんなの一般ヤクザが耐えられるわけがない!全員消し飛びます。
生駒均:やったー!
枝切りガリュウ:ガリュウも結構削れてる!ガード値の出目はよかったんだけどな。
東雲・シノ・シシュマール:フフン
古部シャルル:えらいぞ
GM:では副次的な情報を公開しつつ、ロールに入っていきましょう。

■燕藤連合会(1)
最近になって戦力を増強してきた燕藤連合会だが、その強化手段の技術レベルには不自然なほどの差がある。
ほぼ無制御状態のジャームを運用している一方で、高度な技術を用いる対ワーディングマスクや侵蝕弾を装備している……
これは、燕藤連合会がオーヴァードへの対抗手段を獲得するべく様々な手段を試していることを示しているだろう。
燕藤連合会が戦力増強に動き始めた時期、上部団体である鴻央会との抗争があったという記録がある。
この際、燕藤連合会は既存のあらゆる武装を上回るオーヴァードの戦力を痛感。レネゲイドに手を出し始めたと考えれば辻褄が合う。
レネゲイドウイルス接種などによる無秩序な覚醒の一方、外部コンサルタントである何者かを招聘、兵器の供与を受けている。
彼らが"ソロ・モーミト"を血眼になって捜索しているのは、その兵器供与の見返りだ。




燕藤連合会構成員:「ブッ殺す!!」
燕藤連合会構成員:「手足揃って帰れると思うんじゃねーぞァッ!!」
GM:言動はチンピラそのものだが、バイクを駆るライダー達は全員が対ワーディングマスクを装着している。
椋実翔利:「ったくマジ、ヤクザにゃ勿体ねえ装備だよなぁ!」 一応ワーディングを張っているが、予想通り効果がない
GM:このワーディング下においても、はっきりと意思を持って戦闘を仕掛けてくる!
生駒均:「ごめん、危ないのを弾くので手いっぱい!シノちゃん、頼める!?」
東雲・シノ・シシュマール:「そちらがその気なら、こっちも気が楽だ」車の窓を開ける
東雲・シノ・シシュマール:「手足の一本二本無くしても文句は無いな?」
東雲・シノ・シシュマール:「───■■■■───」
枝切りガリュウ:「やっぱりいい女連れてんな!?あんなクソガキの仲間には勿体ね――」
東雲・シノ・シシュマール:窓の外に向けて声なき声を発すると同時に。
東雲・シノ・シシュマール:追い縋っていたヤクザたちの駆る車のエンジンが爆発する。
椋実翔利:「よっしゃ! やったか!?」
燕藤連合会構成員:「ギャッ!?」「アアアアッ!」「痛ッヅアァァッ!?」
生駒均:「フラグになりそうなこと言わないで!」
国東妃咲:「地図、地図の条件に合う箇所に印……って、これでいいの!?全然わからないんですけど!」
枝切りガリュウ:「……この野郎」
枝切りガリュウ:半身を瞬間的に覆った甲殻が解除されていく。だが、同時に夥しい鼻血が漏れる。
東雲・シノ・シシュマール:「一人討ち漏らした。思ったよりはやるじゃないか」愉快そうに口調を弾ませる
生駒均:「うん、だいじょぶ!ありがと、助かった!」
椋実翔利:「年季が違うんだよ年季が! どんだけイキってようとピカピカ装備で丸分かりだ!」
椋実翔利:「てめーらは上位団体である鴻央会から支援を受けるんじゃなく……いや、抗争しちまったから『受けられない』状態の時に……」
椋実翔利:「『誰か』……か、『何か』、ともかくFHから技術と物資を施してもらってんだろ?」
枝切りガリュウ:「……なんだ?テメー……ゴシップ記者気取りか?」
椋実翔利:「名探偵コナンだよ! ジッチャンの名に懸けて!」
生駒均:「雑!」
枝切りガリュウ:「テメーみたいな不真面目な野郎が、一番気に入らねえ……いや」
枝切りガリュウ:ゴキッ、ゴキッ
枝切りガリュウ:体型がさらに不自然に捻じ曲がり、膝や、腹部からも新たな昆虫の脚部が生え始める。
枝切りガリュウ:「オーヴァードのクソどもは、全員気に入らねえ」

GM:行動値5。枝切りガリュウの攻撃。
枝切りガリュウ:《蝕む赤》。《鮮血の網》。対象は東雲、生駒、椋実。
東雲・シノ・シシュマール:いやらしい攻撃!
枝切りガリュウ:6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 9[1,1,3,4,6,9]+4 → 13

枝切りガリュウ:命中した場合、邪毒3と硬直を受けます。
生駒均:ひぃーっ
枝切りガリュウ:硬直はこの場合関係ないですけどね。範囲化のために入れてるので。
生駒均:回避振ります!
椋実翔利:コンセはないが……良い出目しやがって。ドッジするぜ
東雲・シノ・シシュマール:2dx+1>=13 ドッジ
DoubleCross : (2DX10+1>=13) → 9[7,9]+1 → 10 → 失敗

生駒均:4DX+1+0@10>=13 回避
DoubleCross : (4DX10+1>=13) → 8[6,6,7,8]+1 → 9 → 失敗

椋実翔利:1dx=>13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 9[9] → 9 → 失敗

枝切りガリュウ:残念でした~。全員邪毒食らってね
東雲・シノ・シシュマール:おっこれは
生駒均:おっと
生駒均:シノちゃんにバディムーブ!
東雲・シノ・シシュマール:ありがとー!
生駒均:達成値+3で回避だ!
枝切りガリュウ:なにィ~~~ッ!?
枝切りガリュウ:差別組織UGN……許せねェ―――ッ

枝切りガリュウ:「ゴボッ」上半身をのけぞらせる。
枝切りガリュウ:「ゲッ」
枝切りガリュウ:目視できないほどの速度で、何らかの飛沫を飛ばした。
枝切りガリュウ:フロントガラスを突き破り、車内に降り注ぐ。
椋実翔利:「一度リアルで言ってみてえ言葉があったんだ!」
椋実翔利:「突っ込むぞッ、掴まれ!」 宣言どおりまったく回避せず直進する
生駒均:「あいよっ!……シノちゃん、頭下げて!」
生駒均:弾いては味方に当たる。重力場で飛沫を集約させ、全て自分の方へ集める。
GM:東雲と、座席下で丸まっている国東以外の2人に毒液が着弾する!
東雲・シノ・シシュマール:「っと」生駒の言葉と同時に座席の下に潜り込んでいた。
椋実翔利:当然その毒液を回避することはできない。腕で拭いながら、ギラついた目でアクセルを踏み込む
生駒均:「っつ、痛ぇっ……!妃咲ちゃん、だいじょぶ?」
枝切りガリュウ:「ハハ!アハハハッ!心配かァ!?」
枝切りガリュウ:「テメーらと仲良しの人質チャンも、こいつを食らったかもなァ!?」
枝切りガリュウ:「動脈の中で……血がブクブク沸騰する感覚だろ!?どんな風に泣き喚いたと思う!?」
枝切りガリュウ:「ガハッ……ゴハッ、ゲハハハ、ハハハハハ!!」
生駒均:「……あんにゃろう」
生駒均:拳を固く握りしめる。
東雲・シノ・シシュマール:「聴くに絶えんな」
椋実翔利:「国東! 身を挺して盾になるとかしろよァ! オマエ一番ザコなんだからよ!」
国東妃咲:「なっ……本気で言ってるんですか!?」
椋実翔利:「オーヴァードなら死にゃしねえって! 多分」
東雲・シノ・シシュマール:「安心しろ。長引かせはしない」
生駒均:「……うん、ありがと。それに今は、レアちゃん探し出すのが最優先!」
枝切りガリュウ:「呑気にしてんじゃねえぞ」
枝切りガリュウ:「テメーらがここに来たってことくらい、もう本部に伝わるんだよ」
枝切りガリュウ:「明日には宅配便が届くかもな!?な!?一緒に賭けてみるか!?『何本』届くかをよ!?」
椋実翔利:「答えは……ゼロだ! テメーら全員、宅配便を申し込む前にオレがブチ殺すからなァ!!」
東雲・シノ・シシュマール:「なに、その必要すらないさ」
東雲・シノ・シシュマール:「お目出度い奴だ。自分が誰に喧嘩を売ったのかわかっていないらしい」



JR東耕線 快速急行車内

GM:古部シャルルは、指定された通りの車両に立ち、目的地まで向かっている。
GM:彼を監視する構成員らしき者もいる……が、急な作戦だからだろう、数は少ない。
GM:目を盗んで行動することは十分に可能だ。
古部シャルル:座席に座らないのは、合法的に相手を近寄らせないためだ。
古部シャルル:満員電車でもない限り、立っている人間は距離感覚を開ける
古部シャルル:いかにも落ち着かない様子で、連絡を待つように携帯の端末を何度も操作している
古部シャルル:ただし画面に表示されているのはクラウド上に構築された仮想環境。
古部シャルル:普段はノートPCから接続する仕事用のリモート端末だ。
燕藤連合会構成員:「……」
燕藤連合会構成員:雑誌を読みながらシャルルを伺い、再び目を落とす。怪しんでいる様子はない。
古部シャルル:(……よし)
古部シャルル:(シノ達が向かった場所の大まかな規模は予測できる)
古部シャルル:(近場にあるコンサート会場。上映中の通話を抑制するための通信抑止装置があったはずだ)
古部シャルル:(通訳の仕事で訪れた際の操作コードは……よし、生きているな)
古部シャルル:(次はメールだ。こちらは一時的にサーバーに負荷をかける)
古部シャルル:(そこまで持たせる必要はない。botでメールを送り続けてパンクさせる)
古部シャルル:(オーヴァードで通信の技術があるならば、そもそもレアの携帯を使う必要はない)
古部シャルル:(部屋の解錠もお粗末だったからな……よし)
古部シャルル:まずは、敵を孤立させる。
古部シャルル:乗り込んだ先に居るならば良し。他所に人質を保管しているのならば、今は連絡員に目をつけられないように指先だけで妨害をする。
古部シャルル:(………あとは)
古部シャルル:「……乗り込んだあいつらより、強い相手が居ないことを信じるだけだな」
古部シャルル:唇を動かさず、口内だけで発音する。
GM:狙い通り、敵の通信網を掌握できている。前線部隊の通信は燕藤連合会の指揮系統には届かない……あるいは、数時間単位で遅延する。



GM:2ラウンド目。まずはトループが4体リスポーンします。

※PCのエンゲージ移動は不可

  [5]枝切りガリュウ


     5m

 [8]燕藤連合会構成員A
 [8]燕藤連合会構成員B

     5m


 [8/69]東雲 [9/79]生駒
    [10/56]椋実


     5m

 [8]燕藤連合会構成員C
 [8]燕藤連合会構成員D

東雲・シノ・シシュマール:また出た~!
生駒均:ひゃ~

【Case3.古部レア誘拐事件】
■拠点調査 〈知覚〉〈情報:裏社会〉難易度9
効果:燕藤連合会の情報を調査し、調査ポイントを1上昇する。5ポイント到達で判定クリア。
【調査ポイント:2】

■連絡妨害 〈知識:通信〉〈情報:裏社会〉難易度7 ※古部のみ
効果:このラウンド終了時の古部レアへの加害ポイント上昇を抑えることが可能。
【加害ポイント:0】

■応援要請 〈交渉〉難易度7
効果:犬伏支部に応援を要請する。2回成功することでミドル戦闘の登場エネミー数が減少。
【応援要請回数:0】

■遭遇回避 〈回避〉難易度8
効果:次のラウンド開始時に出現するエネミーを2体減らす。効果は累積する。
【累積回数:0】

[1/2]■SHIDEN修理 〈調達〉難易度6 ※椋実のみ
[1/2]■SHIDEN修理妨害 〈調達〉難易度6 ※東雲、生駒のみ

GM:再び、行動値10の椋実さんから動いていただきましょう。
椋実翔利:拠点調査しま~す
椋実翔利:<知覚>!
椋実翔利:4dx+1=>9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[7,8,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

生駒均:有能
GM:強いなあ
GM:もうSHIDENもいらないんじゃない?
東雲・シノ・シシュマール:捨てとくか
椋実翔利:燕藤連合会の本部 どこにあるか バ レ バ レ
GM:粗大ごみシール買っておくね
椋実翔利:やめろ! スマホの充電だってできるんだぞ! 最近はBluetoothスピーカーも仕込んだのに!
GM:いらん機能ばっかり
GM:続いて生駒くんの手番。
生駒均:拠点調査します!情報:裏社会!
生駒均:3DX+0+0@10>=9 社会
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[4,8,10]+7[7] → 17 → 成功

生駒均:よし、今度はちゃんと成功!
GM:えらーい
GM:調査ポイントは4!リーチだぞ
東雲・シノ・シシュマール:偉いぞお前ら
GM:続いてシャルルくん。果たして成功できるかな
古部シャルル:連絡妨害します!知識通信!
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (65 → 66)
古部シャルル:9dx>=7
DoubleCross : (9DX10>=7) → 10[3,4,4,5,5,7,8,10,10]+9[9,9] → 19 → 成功

古部シャルル:オラッ
GM:お姉ちゃんのことになると本当に強い
古部シャルル:家族だからな
東雲・シノ・シシュマール:頑張っているなお前達
古部シャルル:女王の発言。
GM:最後はそこで後方腕組みしてるシノちゃん
東雲・シノ・シシュマール:フン……私の出番か
東雲・シノ・シシュマール:拠点調査 〈知覚〉〈情報:裏社会〉難易度9  行きます!ここでキメる!
東雲・シノ・シシュマール:知覚で触ろう
GM:なんてことだ!
GM:まだ構成員が4人残ってるんだぞーッ
古部シャルル:同じところに送ってやるから安心しろ!
東雲・シノ・シシュマール:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 9[8,9] → 9 → 成功

東雲・シノ・シシュマール:シャあ!!
生駒均:ナイス!
古部シャルル:ヨッシャァ!
椋実翔利:これはエリート査察部エージェント"アヴィオール"
GM:ウワアーッ!!
GM:ということで敵の拠点は完全に特定!交戦しつつも突っ込んで殲滅することができます。
GM:その前に、シャルルくんのパートを先にやりましょう。



JR東耕線 粒楽町駅

GM:電車が停まる。タイムリミットだ。
GM:何人かの乗客がのろのろと降りていく。その波の中に、シャルルも入っていくことだろう。
古部シャルル:「………」多少の緊張をしながら流れに乗る
燕藤連合会構成員:「古部シャルルくんかな?」ホームで待ち受けていた男が、無遠慮に肩を掴む。
古部シャルル:「っ、……アンタがそうか」
燕藤連合会構成員:「お話は外でしよう」
燕藤連合会構成員:「車を待たせてるからねェ」
燕藤連合会構成員:張り付いたような笑顔を浮かべているが、暴力の気配は明らかだ。
古部シャルル:それ自体に物怖じはしない。
古部シャルル:どのみち、暴力で対抗して勝てないのは同級生相手でもいつものことだ。
燕藤連合会構成員:「ワーディングは無駄だぞッと」
燕藤連合会構成員:既にマスクを着用している。当然、対策はしているだろう。
燕藤連合会構成員:「じゃあ行こうか」
古部シャルル:「あぁ、わかった。…………なぁ、一つだけ聞かせてくれないか?」
燕藤連合会構成員:「なんだ?」
古部シャルル:「姉さんは無事なのか?」
燕藤連合会構成員:「あ~~、ハッハハハハ……そうだな、気になるよな」
古部シャルル:「あぁ、その……せめて、声だけでも聞かせてほしい」
燕藤連合会構成員:携帯電話を取り出し、どこかに通話を繋ぐ。
古部シャルル:──そしてその通話は、もちろん通じない
燕藤連合会構成員:「?」笑顔が張り付いたまま。
古部シャルル:「そうか」
古部シャルル:その反応に安堵の笑みを見せる。
燕藤連合会構成員:「おい、待て!どういうことだ!」
燕藤連合会構成員:「何をした……このガキィッ!」
燕藤連合会構成員:憤怒の形相でシャルルの胸ぐらを掴む。
古部シャルル:ぐい、と軽く引っ張られる。
古部シャルル:「ん、そうか。理解できないか?」
古部シャルル:「"力ずくでどうにかする"のは、無駄らしいからな」
古部シャルル:「頭をつかうことにしたんだ」
古部シャルル:カチャリ。構成員の視界が開ける。
燕藤連合会構成員:「オッ」
古部シャルル:「知っているか。フルフェイスマスクというのは緊急時のために、外から外せる機構がついているんだ」
燕藤連合会構成員:(こいつ、最初から……)
燕藤連合会構成員:(武器でもなく、携帯でもなく、狙っていたのは)
古部シャルル:「その装備、機能以外は既存のものを流用しているな?前に触ったことがあって助かったよ」
古部シャルル:《ワーディング》
古部シャルル:「寝ていろ」
GM:非オーヴァードはオーヴァードに勝つことはできない。その最大の理由は
GM:無動作で全ての非オーヴァードを無力化する能力、ワーディング。
GM:構成員は抵抗の余地すらなく崩れ落ちる。
古部シャルル:「……なるほどな」
古部シャルル:掴まれて、緩んだネクタイを結び直す。
古部シャルル:昏倒した男を見下ろし、
古部シャルル:「無抵抗の人間をいたぶる奴らが、増長するわけだ」
古部シャルル:端末を操作して、どこかにコールを掛け始めた。



犬伏市 繁華街

GM:さっき処理忘れたので今邪毒処理します!椋実さんと生駒さんはHP-9。
生駒均:はーい!
生駒均:生駒均のHPを9(→ 9)減少 (33 → 24)
椋実翔利:椋実翔利のHPを15(→ 15)に変更 (24 → 15)

GM:市街を通り抜ける壮絶なカーチェイスが繰り広げられている。だがその目撃者はいない。
GM:ワーディングが展開し続けているためだ。前方の車両から狙う枝切りガリュウ。そして後方の車両で攻勢を防ぐ東雲達4人。
国東妃咲:「も、もうやだぁ!死んじゃう!!」
枝切りガリュウ:「ゼーッ、ハーッ……この、クソども……!」
枝切りガリュウ:「なんで死なねえ……!」
椋実翔利:「死なねェ! オーヴァードだから!」
椋実翔利:「……そしてそれ以上に、オレたちがクッソ強ェからだよ!」
枝切りガリュウ:「そんなわけねェ~~~ッ……」
枝切りガリュウ:「お、俺だってオーヴァードだ……オーヴァードだろうがッ!」
枝切りガリュウ:「ガハッ!!」また鼻血と吐血。
枝切りガリュウ:無理な獣化が内臓器官をも傷つけている証拠だ。訓練といえるものを全く積んでいない。
椋実翔利:ぐびぐびとウィスキーをビンから飲んでいる 「うはははは! 面白!」
東雲・シノ・シシュマール:「憐れだな。自分が選ばれたとでも勘違いしてしまったか?」
東雲・シノ・シシュマール:「何事も、研鑽を積んだ者が強いのは道理だろう。力に溺れた自分の性根を恨むんだな」
枝切りガリュウ:「勘違いしてん、のは……テメーらだろ……」
枝切りガリュウ:「たまたまオーヴァードになった……だけの連中が、メチャクチャにしやがって……」
枝切りガリュウ:「兄貴もああなって……クソみたいな話ばかりだ……ッ!」
生駒均:「あんた達がオーヴァードにどんな目に遭わされたのか、知らないけどさ」
生駒均:「関係ないレアちゃんを巻き込んでいい理由になんねえだろ」
椋実翔利:「そうだそうだ! ヤクザが被害者ヅラしてんじゃねーーぞ売れ残りゴミカス寄せ集めセットどもが!」
枝切りガリュウ:「知ったことかよッ!オーヴァードの……バケモンの身内だろうがッ!」
枝切りガリュウ:「オーヴァードはどいつもこいつも殺してやる!」
椋実翔利:「オレらを……ゴミ箱に……入れるんだっけ? 今口だけのゴミになってんのはどっちだ!? エエッ?」
椋実翔利:「殺してみろよ~~!!」 ガンガンクラクションを鳴らす
国東妃咲:「うるさ!見つけましたよ生駒くんッ!」
生駒均:「!ありがと!場所、どこ!?」
国東妃咲:「言われた通り、この駐車場から300mの地点で登記が一年以内の物件!」
国東妃咲:「このビルじゃないですか!?」
生駒均:「翔利さん、聞こえた!?」
GM:この地点からならすぐのはずだ。ガリュウが焦るのも頷ける。
椋実翔利:「え!? 今オレを称賛する声以外入ってこないんだけど!?」
椋実翔利:言い返しながら急ハンドルを切る。国東が見つけた地点に向かう道へ入った。
椋実翔利:「ほらしてくれよ称賛! 祭りのようにしろ!」
生駒均:「すごいすごい!そのままお願いね!」
東雲・シノ・シシュマール:「クズの割には義理堅いところもあるしたまに頭も回るな。1mmくらい見直したぞ」
椋実翔利:「ィヤッホーゥ!」 完全にできあがっている! 法令で禁止された飲酒運転!
国東妃咲:「も~最悪!」
枝切りガリュウ:「てめ、え……!」
GM:すぐに、目標のビルが視界に入る。既に待機している何人かの構成員がこちらに銃を向けるのが見える――
椋実翔利:「やった! 本日2回目のアレやるぜ! どうせアイツの姉貴は地上階にはいねぇッ!」
椋実翔利:「突っ込むぞッ掴まれ!!」
生駒均:「ほんとに居ないの!?根拠は!?ああっもう!」
GM:ド グ シャア ――ッ ! ! !
椋実翔利:宣言通り、構成員を轢き飛ばしながらビルの地上階へ、まったく減速せずに突っ込んだ!
GM:破壊!阿鼻叫喚!
GM:既に損傷深刻だったバンはスピンしながら横向きに激突し、
GM:構成員達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。対ワーディングマスクを着けていない者も多い。
枝切りガリュウ:「……ゲ、ゲハッ……」
枝切りガリュウ:壁ごとぶち抜かれ、衝突衝撃と自分自身の侵蝕負荷で意識を失っている。
椋実翔利:「殺せ殺せ~! ……あ、国東はカギ探せ! 新車ゲットする必要あっからな!」
椋実翔利:「シノとオレで殺人! 生駒はその……誰だっけ? まあいいや、探せ!」
東雲・シノ・シシュマール:「勝手に片棒を担がせるな。運が良ければ死なないぐらいの手加減はできる」
国東妃咲:「もうやだぁ~」
生駒均:「判断だけは的確なんだもんなあ、もう!」
椋実翔利:「ワーディング! ワーディング解除! ワーディング!」 ワーディングのオンオフを繰り返し、殺しを楽しみます

GM:では、別行動した生駒はほどなくして、古部レアの監禁されている部屋を見つけ出すことができます。
古部レア:「……」テーブルと椅子くらいしか置かれていない、留置所のような部屋。実際そうなのかもしれない。
生駒均:「……!レアちゃん!」
古部レア:「えっ、さっくん!?どうしてここに」
古部レア:「あ、あわ」腰が抜けているのか、倒れる。
古部レア:「そ、外、すごい騒ぎっぽいね……?あはは……」
生駒均:「説明はあと!助けに来た。怪我は?痛いとこない?」
古部レア:「大丈夫……大人しくしてたからかな、全然大丈夫……」
古部レア:頬に薄くあざがあり、髪の隙間から血が流れた痕がある。
生駒均:「……」
生駒均:「ごめん、遅くなった」
古部レア:「そんなことないよ……まさか、誰かが助けてくれるなんて」
古部レア:「ありがとう……」
古部レア:「シャルルに心配かけなくて、よかった……」
生駒均:「……レアちゃん」
生駒均:「いんだよ、怖かったときは」
生駒均:「心配かけたとか、そんなことより」
生駒均:「自分のこと、優先していいんだから……!」
古部レア:「ぐすっ」目元を拭う。
古部レア:「さっくんは優しいね」
古部レア:「皆、もっと分かってくれればいいのにな……」



GM:一方。上階フロアでは、激烈な戦闘が繰り広げられていた。
GM:とはいえ、ほぼ一方的な戦局ではある。破壊の限りを尽くす椋実と、こちらに襲いかかってくる戦力を的確に撃破する東雲。
GM:この建物を制圧し、レア達が安全に脱出できる状況を作るのにそう時間はかからないだろう。
椋実翔利:「ポケットを叩くとヤクザの死体が一つ~」 ショットガンの引き金を引く
燕藤連合会構成員:「ギャアアア、助けてくれえ!」
椋実翔利:「もひとつ叩くとヤクザの死体がふったつ~」 またショットガンの引き金を引く
燕藤連合会構成員:「女子供攫って沈めた程度で……!血も涙もねえ!」
椋実翔利:ちなみに、殺す殺すと言っているが、無力化すれば本人は満足なので、死亡率はそこまで高くないぞ。
東雲・シノ・シシュマール:「おい!好きに暴れすぎだ!どいつもこいつもこっちに逃げてくるだろうが!」
東雲・シノ・シシュマール:逃げ回る構成員達を片っ端から無力化していく。
椋実翔利:「いーだろ! オマエどうせ集団戦向きなんだから!」
椋実翔利:「まとめて掃除してくれよな! オマエに武器をブッ壊されたオレの代わりによ!」
東雲・シノ・シシュマール:「やっぱり根に持っていたのか!元はと言えばお前が見境なく……」
ジャーム:「ジッ」「ギャアアアッ」
GM:獣めいたジャームが建物内を跋扈している。ヤクザの誰かが逃走時に解き放ったのだろう。
ジャーム:「シャ――」
椋実翔利:「オッ大物だ! 面倒だからまかせた!」
GM:コッ
GM:突然、それらのジャームの動きが凍結し、停止する。
GM:コ、コ、……ココッ
東雲・シノ・シシュマール:「チッ……」迎撃しようとして……
椋実翔利:「……あん?」
東雲・シノ・シシュマール:「……誰だ」
GM:空気が奇妙な音を発している。爆発音ではない。だが、気圧差で発生する音のようではある――
GM:ココココココココココココココココココッ!!!!!!
GM:急激な減圧。フロアごと握りつぶされるように圧縮され、急激な温度低下が二人を襲う。
東雲・シノ・シシュマール:「───■■■■───」
東雲・シノ・シシュマール:冷気から身を守る様に、自分たちの周りを炎が覆う。
白衣の男:「……なんだ?この惨状は」
白衣の男:「どうしてジャームを飼育している?」
白衣の男:白衣を着た中年の男だ。東雲の詠唱に気づいてないかのように、ポケットに手を入れて佇んでいる。
椋実翔利:「……ああ!? テメこそ何だ!?」
椋実翔利:シノの炎を盾兼焚き火にする 「おい! オマエがこいつらのバックのFHかよ!」
椋実翔利:「引きずり出せて嬉しいぜ! "ソロ・モーミト"はどこだ!」
椋実翔利:「オレんだぞ!」
東雲・シノ・シシュマール:「お前のではない……」額を抑えつつ
白衣の男:「……」迷惑そうに顔をしかめる。
白衣の男:「確かに、ぼくはこの組織を支援してはいる。いや。逆かな」
白衣の男:「食客というんだったか?まあどうでもいいことだが――」
東雲・シノ・シシュマール:「加勢に来たのなら少し遅かったな。見ての通りここは我々が片付けた」
東雲・シノ・シシュマール:「ここはおとなしく……」
白衣の男:「だが、ジャームの飼育や……」
白衣の男:コッ!
白衣の男:足元に転がっていたオーヴァード構成員の息の根を止める。
白衣の男:「オーヴァードの生産までは報告されていない。きみ達はぼくより状況を知っているのか?」
東雲・シノ・シシュマール:「……自分が状況をややこしくしている自覚がないようだな」
白衣の男:「全然ないね。"ソロ・モーミト"の捜索を委託し、代わりに対レネゲイド技術を提供する」
白衣の男:「完全に理に適っている。余計な手順を挟む意味などなかったはずだがな」
椋実翔利:「だったら見ての通りだ! ここの連中が大小様々なアホマヌケをやらかした結果……」
椋実翔利:「オレらがこうやって全員ブチ殺しに入り、結果全員ブチ殺した!」
椋実翔利:「いや、生きてるやつもまだ全然いるけど、大体そういうこった。そして"ソロ・モーミト"はオレんだから、諦めて故郷に帰んな!」
東雲・シノ・シシュマール:「……お前は何でそう喧嘩腰なんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「……つまり、こういうことか」
東雲・シノ・シシュマール:「お前もこいつらに裏切られたということだな」
東雲・シノ・シシュマール:「お前と取引する一方で、この組は別ルートでジャームやオーヴァードを集めていた」
東雲・シノ・シシュマール:「それはお前の目的とは合致しない。では聞くが」
東雲・シノ・シシュマール:「お前は何故"ソロ・モーミト"を求めている」
白衣の男:「オーヴァードを絶滅させる」
白衣の男:こともなげに言う。
椋実翔利:「はぁ?」
東雲・シノ・シシュマール:「返答次第では、協力でき……」言いかけた所で言葉に詰まる
白衣の男:「他の用途は?正直、これだけの組織が躍起になって"ソロ・モーミト"を狙っている理由がわからない」
白衣の男:「それに、きみの攻撃痕跡……」東雲を指す
白衣の男:「覚えがあるぞ。一年前、帝央グランドホテルにいたな」
GM:あの事件において、東雲が交戦したのは独立系のオーヴァード勢力だったが
GM:その勢力の背後にも、極めて危険度の高い研究者オーヴァードが存在すると見られていた。
GM:FHでありながらオーヴァード絶滅思想に傾倒し追放された元エージェント。
GM:名を"ブロンソン・アルファ"という。
東雲・シノ・シシュマール:「お前……"ブロンソン・アルファ"か……?」滅多に見せない驚愕の表情。
"ブロンソン・アルファ":「そうだが」
"ブロンソン・アルファ":「だったら何だ?あの事件では何人もの『人間』の犠牲が出た」
"ブロンソン・アルファ":「レネゲイド発症者ではない、人間の犠牲だ。きみが強引な制圧を試みたせいじゃないのか?」
椋実翔利:「お? そうなの?」 シノを見る 「オマエもやるじゃん」
東雲・シノ・シシュマール:「……いらん、その称賛は」
東雲・シノ・シシュマール:「否定はしない。お前に責められる筋合いもないがな」
"ブロンソン・アルファ":「きみが来たということは、そろそろ猶予はないんだろうな。だが……」
"ブロンソン・アルファ":「……こういう状況から生き延びることだけは得意でね」
GM:敵は、ただ話していたわけではない。瓦礫に埋もれた配管を伝って、可燃ガスを通している――
東雲・シノ・シシュマール:「……!」
"ブロンソン・アルファ":「全員死んでもらう」ヂッ
GM:ド    ン   !
椋実翔利:「うおおおお!」
GM:大爆発が起こる。通常のガス爆発の範疇で、大きなダメージではないが……
GM:逃げられた。
"ブロンソン・アルファ":《瞬間退場》。シーンから離脱しています。
東雲・シノ・シシュマール:「くっ……!」
椋実翔利:シノの影で腕をかざし、爆風から身を庇っていたが 「……あれ? 派手なだけじゃん」
椋実翔利:「なーにが全員死んでもらうだ。口ほどにもないぜ」 すぐ元気になる
東雲・シノ・シシュマール:爆風が直撃する寸前、唇が動き、シノを避けた。
東雲・シノ・シシュマール:「これで終わりではない、ということだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「犯行予告のような物だ。ああなるとしつこいぞ、あの男は」
椋実翔利:「へっ。裏からコソコソしてるヒョロヒョロサイエンティストなんて……」
椋実翔利:「……いや、まあ油断してもらんねーか……」 身内に鬼のように強い白衣の学者がいるのを思い出したのだ
椋実翔利:「まあ何とかなんだろ。オマエのほうが強い!」
東雲・シノ・シシュマール:「事ここに至って自分を勘定に入れてないのは最早尊敬すら覚えるな」
GM:――あの日。東雲が帝央グランドホテルに向かった任務でも、"ブロンソン・アルファ"を仕留めるどころか、直接交戦すらできなかった。
GM:全オーヴァード絶滅という思想は、どこにも受け入れられることはない。あの男の始末は、東雲があの日にやり残してしまった仕事の一つだ。
生駒均:「みんな、だいじょぶ!?さっきの爆発は?」
古部レア:「えっ、えっ、東雲さん!?!?」
古部レア:「誰!?」椋実を見て驚く。
椋実翔利:「おっ。美人じゃん。スタイルも良いし」
古部レア:「ひぃ」
椋実翔利:「モデルの仕事とか興味ある?」
生駒均:「レアちゃんはこの通り!……あ、レアちゃん、あの人には近づかないように、危ないから」
椋実翔利:「シャルルもそうだったけどハーフなんだ? 良いよ~ウリが強いと。生活困んないぜ~」
生駒均:「翔利さんほんとさぁ……助けてもらったのは感謝してるんだけど、素直に感謝させてくれないかなあ……」
東雲・シノ・シシュマール:「すまん。怖い思いをさせたな」もう猫をかぶる意味もないと思ったのか、素で話しかける。
古部レア:「あ、ども……(怒ってるのかな……)」
東雲・シノ・シシュマール:「今回のことでよくわかっただろう。こういった輩にのこのこついていくと碌な目に合わん」椋実を指さして
東雲・シノ・シシュマール:「あまり弟を心配させるなよ」

GM:特にワーディングなどの強硬手段を取らないのなら、レアにはある程度適当なカバーストーリーで事件を説明したことでしょう。
GM:押しに弱いので、ちょっと無理がある部分も「そうかな……そうかも……」という顔をしながら受け入れてくれます。
古部レア:「じゃあ、シャルルがすぐ椋実さんに報せてくれたおかげで、こうやって助けに……」
古部レア:「ありがとうございます。なんて言ったらいいか……!」全員にぺこぺこと頭を下げる。
古部レア:「あのっ、シャルルは……今、どこにいるんですか?」
椋実翔利:「そうそう、そんな感じ。良いって良いって。LINE交換しない?」
生駒均:「絶対渡さないで。シャルル君は……」
古部レア:「ええ……それはもうちょっと落ち着いてから」
古部シャルル:その説明が終わる頃に、タクシーのエンジン音が少し離れた場所に止まる
GM:シャルルは、そんなやり取りをしている椋実を目撃するでしょう。
古部シャルル:「何だこの惨状は……ガスか?」念のために回収してきた、ガスマスク型のマスクの着用を考える。
古部シャルル:そして、ひとまず命は無事だった姉を見て安堵する
東雲・シノ・シシュマール:「遅いぞシャルル。相変わらずオーヴァードのくせに全然体力ないな」
古部シャルル:「俺は頭脳労働専門なんだ。そっちこそやりすぎじゃないのか……」
生駒均:「シャルル君、そっちも無事でよかった!」
古部シャルル:「あぁ、イコマ。助かった。姉さんも、危ない人と話したらダメだ」
椋実翔利:危ない人? とキョロキョロしている
古部シャルル:「………無事でよかった」
古部レア:「……ごめんね、シャルル。心配したよね」
古部シャルル:「当たり前だ」
古部シャルル:「……姉さんの弟だからな。心配性は生まれつきだよ」
古部レア:「…………」
古部シャルル:「……………」
古部レア:「帰ろうよ」
古部シャルル:「ん……?」
古部レア:「あんまり、その、辛気臭い感じになるのもよくないしさ。ね」
古部シャルル:「あぁ……そうだな。一応、検査とかもしなきゃいけないから」
古部レア:「シャルルのおかげで、全然無事だよ」
古部レア:シャルルを抱きしめます。
古部シャルル:「ん」
古部シャルル:普段なら避けようとするそれを受け入れる。
古部レア:「……よかった。ほんとに……」
古部レア:「……よかった」
古部シャルル:2度ためらってから、背中に手を回す。
古部シャルル:「………うん」
古部シャルル:「よかった」
古部シャルル:回した腕が震える
古部シャルル:「無事で……ほんとに……」
古部シャルル:「よかった」
古部シャルル:それから、ごめん。と小さく謝った。



GM:シーンを終了します。ロイスと購入が可能。
東雲・シノ・シシュマール:買います。応急を
東雲・シノ・シシュマール:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 10[10]+2[2] → 12 → 成功

東雲・シノ・シシュマール:やった!一応使わずにもっとこ
椋実翔利:応急手当キットを使わせておくれ~
生駒均:どうぞ!私も使っとこうかな
椋実翔利:自前の応急手当キット使用
椋実翔利:2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[4,10] → 14

椋実翔利:椋実翔利のHPを24(→ 24)に変更 (15 → 24)
椋実翔利:で、応急手当キットを購入
椋実翔利:2dx+1=>8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[6,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

古部シャルル:「生駒均 ○P信用/N食傷」辺りで取っておこう。気遣いやはそのうち疲れるぞ。
生駒均:あはは、ありがと~
東雲・シノ・シシュマール:ロイスは満タンなので保留~
東雲・シノ・シシュマール:以上!
生駒均:古部シャルル ○P:信用/N:心配
椋実翔利:フフフ 抜かりなし。ロイスは保留で以上
古部シャルル:どうしよっかなー キットとかも補充してるしワンチャンお薬狙うか。
古部シャルル:ブルーゲイル狙い。《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (66 → 67)
古部シャルル:5dx+3>=20
DoubleCross : (5DX10+3>=20) → 8[2,2,5,6,8]+3 → 11 → 失敗

古部シャルル:ダメでした。以上!
生駒均:私も応急手当キット使用
生駒均:2d10
DoubleCross : (2D10) → 4[1,3] → 4

生駒均:いまいち!4点回復
生駒均:生駒均のHPを4(→ 4)増加 (24 → 28)
生駒均:翔利さんとシノちゃんは防具まだかな、ボディアーマー狙います
生駒均:3DX+3+0@10>=12 調達
DoubleCross : (3DX10+3>=12) → 7[4,4,7]+3 → 10 → 失敗

生駒均:惜しい、以上!


◆Middle06◆

GM:セッションを再開していきます。成果次第になるけど最後の情報収集フェイズの可能性あるかな

【Case2.ソロ・モーミト捜査網】
[済]■UGN犬伏支部      〈情報:噂話〉難易度7
└[済]■"アヴィオール"(1)〈情報:UGN〉難易度11 ※他技能による代用不可
┌┴■市内のFH勢力(1)     〈情報:裏社会〉難易度16
[済]■燕藤連合会      〈情報:裏社会〉難易度9
[済]■国東妃咲(1)    〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉難易度8
└[済]■国東妃咲(2)   〈情報:噂話〉難易度9

【Case4.帝央グランドホテル放火事件】
■"ソロ・モーミト"(2)   〈知識:遺産〉〈情報:裏社会〉難易度7
└■古部クリス        〈情報:噂話〉難易度10
 └■????        〈交渉〉難易度10 ※Case2解決後のみ
■"ブロンソン・アルファ"   〈情報:裏社会〉難易度7

[1/2]■SHIDEN修理 〈調達〉難易度6 ※椋実のみ

GM:調べられる情報は以上。登場希望者は登場してね。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (56 → 57)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (69 → 78)
椋実翔利:登場侵蝕うまみ翔利です
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (67 → 73)
東雲・シノ・シシュマール:ずっと省エネ登場のむくみさんだ
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (79 → 85)
古部シャルル:じゃあそこのCase2、FH勢力を裏社会でやります
古部シャルル:《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+3D
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (73 → 74)
古部シャルル:5dx>=16 情報:裏社会
DoubleCross : (5DX10>=16) → 7[1,1,5,7,7] → 7 → 失敗

古部シャルル:だめかー。《原初の紫:妖精の手》判定を10にする
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (74 → 79)
古部シャルル:1dx+10>=16
DoubleCross : (1DX10+10>=16) → 7[7]+10 → 17 → 成功

古部シャルル:ッシャ
生駒均:ばっちし
東雲・シノ・シシュマール:流石だシャルル
GM:実際妖精一個くらい切らなきゃとても調べられない達成値。よくやりました。
古部シャルル:ふふん
GM:しかしCase4の????はまだ項目公開しません。前提情報も二つありますしね
古部シャルル:なるほどだぜ
古部シャルル:じゃああとはCase4をそれぞれ開けてもろて、ってかんじかな
東雲・シノ・シシュマール:では■"ソロ・モーミト"(2)は私が振ろうかな。精神で振れるし
生駒均:お願いします
生駒均:クリス君については私が狙おうかな、噂話コネあるし
東雲・シノ・シシュマール:■"ソロ・モーミト"(2)   〈知識:遺産〉〈情報:裏社会〉難易度7 知識で振ります
東雲・シノ・シシュマール:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 10[4,6,6,10]+3[3] → 13 → 成功

生駒均:ナイス!
東雲・シノ・シシュマール:お見通しだぜ
GM:やるなあ。何故か難易度の低い"ソロ・モーミト"をクリアだ
生駒均:なぜ……?
古部シャルル:不思議
古部シャルル:何故か兄さんの名前も有るし…
東雲・シノ・シシュマール:怪しいぜ
生駒均:これでクリス君の情報調べられるかな
古部シャルル:気になるシャルルだぜ
GM:もちろんOKです
生駒均:私が調べましょう。情報:噂話で、コネ:噂好きの友人使います
生駒均:6DX+1+0@10>=10 情報(噂話)
DoubleCross : (6DX10+1>=10) → 8[1,1,5,5,7,8]+1 → 9 → 失敗

生駒均:残り財産1!払います!
古部シャルル:きっかり!
GM:全部成功するな~
生駒均:生駒均の財産を0(→ 0)に変更 (1 → 0)
東雲・シノ・シシュマール:ぴったりだ
生駒均:これですっからかんです
椋実翔利:素寒貧仲間だぜ
椋実翔利:残る情報はブロンソン・アルファか????というわけね
GM:その通りです。ですが……
GM:椋実さんの場合はSHIDEN修理も可能です
椋実翔利:真実がすぐ近くに迫っているんだぜ!
椋実翔利:オレ個人の戦力と秤にかけてどっちが
椋実翔利:いや 茶番はやめましょう。SHIDEN修理します。
古部シャルル:はい
生駒均:ですよねえ
GM:そんな……
椋実翔利:2dx+1=>6
DoubleCross : (2DX10+1>=6) → 9[1,9]+1 → 10 → 成功

GM:正義と真実に目覚めてくれたかと思ったのに
椋実翔利:フ~
古部シャルル:目覚めたらシャバにいられないからなぁ
東雲・シノ・シシュマール:かなしいね
GM:この状況では妨害する人間は皆無……
椋実翔利:眠っていた電力と暴力を取り戻したぜ!
GM:修理妨害があったのは皆で一緒のFS判定にチャレンジしていた状況だったからですね
古部シャルル:そんな事してる場合じゃないだろ!ということね
GM:これで勇気100倍、フェザータップマン
東雲・シノ・シシュマール:目を離した瞬間これとはね
椋実翔利:こっそりと修理を済ませました 普段の行いのせいで、情報を持ち帰らなくてもまったく怪しまれない
椋実翔利:計算の内なんだよな
生駒均:深慮遠謀
古部シャルル:侵蝕10払って移動するエフェクトみたいなコスト
東雲・シノ・シシュマール:どう考えても浅慮だろ
GM:では情報公開より前に、東雲さんの単独シーン。



犬伏市内 住宅街

GM:古部シャルルの自宅は燕藤連合会に割れてしまった。椋実はあの時新たな盗難車を調達していたようだが……
GM:どちらにせよ、オペレーターとの通信は他の者に察知されるわけにはいかない。
GM:喫茶店であれビジネスホテルであれ、どこか別の拠点で話をすることになるだろう。
園山なみ:〈上はだいぶ焦っている〉
東雲・シノ・シシュマール:「だろうな」
園山なみ:〈一刻も早く"ソロ・モーミト"を確保しないとまずいらしい〉
園山なみ:〈"ブロンソン・アルファ"はイカれたやつだが、レネゲイド研究に『絶対ない』なんてことはない〉
園山なみ:〈……本当にオーヴァードが滅ぼされるかもしれない〉
東雲・シノ・シシュマール:押さえていたビジネスホテルは遠い。それなりに賑わっている喫茶店の一角で、なんでも無いように電話をしている。
園山なみ:〈あたしも上と掛け合って、どうにか情報を引っ張ってきた〉
東雲・シノ・シシュマール:「いつも面倒をかけるな」
園山なみ:〈"ソロ・モーミト"の具体的な作用や解釈の情報だ……どっちにせよ、形態は特定できてないけどな〉
園山なみ:〈実働部隊が知るには余計な情報かもだが、どんなヒントでも欲しい〉
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルと会うのがもう少し早ければ、お前も楽になったかもしれないが」
東雲・シノ・シシュマール:「そうだな。聞かせてくれ」
園山なみ:〈シノは〉
園山なみ:〈インフィニティコード、が何かを知っているか?〉
東雲・シノ・シシュマール:「例の、コードウェル博士が求めているっていう?」
園山なみ:〈そうだ。今のFHに全体方針があるとしたら、そのインフィニティコードの特定と確保なんだろう〉
園山なみ:〈これは本当にあたしが聞いただけの受け売りだし、説の一つでしかない……と思ってるが〉
東雲・シノ・シシュマール:「レネゲイドの進化に関わる重要なファクター……とかいう噂だけが独り歩きしている代物だろ。どこまで真実かは知らないが」
園山なみ:〈そうだ。そして、コードウェル博士の直轄でそいつを捜索する実働部隊が"マスターレイス"……〉
園山なみ:〈……連中の共通点は?マスター級のエージェントは他にいくらでもいる。どうして夢見がちなガキを集めてマスター権限を与えている?〉
東雲・シノ・シシュマール:「FH最強のオーヴァード。その名を継ぐ子供達……少々安売りされている感はあるよな」
東雲・シノ・シシュマール:「どうしてって、やっぱり数と箔を揃えるためじゃないか?」
東雲・シノ・シシュマール:「FHの中にだって、コードウェル博士に反感を持つ連中はまだまだ多い」
東雲・シノ・シシュマール:「そいつらを押さえつけるためにも、手駒には多少下駄を履かせておきたいんだろ」
園山なみ:〈そういう面も確かにあると思う。だが、あたしが思うに……ガキじゃないといけないんだ〉
園山なみ:〈世界を変えようなんて欲望を本気で信じ込めるのは、ガキか狂人のどっちかだもんな〉
園山なみ:〈"マスターレイス"は世界を変えたいという欲望を持っている。そして奴らはインフィニティコードを探すための部隊だ――〉
東雲・シノ・シシュマール:「ふぅん?つまり……」
東雲・シノ・シシュマール:「"ソロ・モーミト"とインフィニティコードは、同じものだって言うのか?」
園山なみ:〈――インフィニティコードは、『世界を変える』ポテンシャルを有した遺産、という説がある〉
東雲・シノ・シシュマール:「確かに、そういった噂も聞いたことはある」
園山なみ:〈"至高天"。あるいは"林檎"。形態は違えど、そのどちらも所有者の願望を無制限に叶えることができた〉
園山なみ:〈"ソロ・モーミト"はその類の『もの』らしい〉
東雲・シノ・シシュマール:「だとしたら確かに、上が焦るのも頷けるな」
東雲・シノ・シシュマール:「"ブロンソン・アルファ"に加えて"マスターレイス"まで出てこられたら、流石に面倒だ」
園山なみ:〈こいつが実在する確証の話もある。どうも、先代のリエゾンロードがこいつを使ったことがあるんだと〉
園山なみ:〈そいつは願いを叶えて、死んだ身内か友人か……とにかく、実在した誰かを生き返らせることができたようだ〉
東雲・シノ・シシュマール:「生き返らせた……」
園山なみ:〈"ソロ・モーミト"は地球外のレネゲイドで、こちらとは別の認識で世界を見ている。そしてこいつもレネゲイドである以上……〉
園山なみ:〈絆や関係性の構築を求める本能があるらしい。だが〉
園山なみ:〈地球外の存在だから、こいつは『時系列』の概念を理解しない〉
東雲・シノ・シシュマール:「ははあ、それでか」
園山なみ:〈失われた絆の修復を求められた時、時間の方を改変して、その絆が『失われなかった』ことにする〉
園山なみ:〈だから、死者が生き返る〉
東雲・シノ・シシュマール:「無茶苦茶なことする奴だな」
東雲・シノ・シシュマール:「とてもまともなコミニュケーションを取れる相手とは思えん」
園山なみ:〈死んでいたはずのやつが生きていたことになるってのは、それ以降の世界線が全部書き変わるって意味だよな?〉
園山なみ:〈古い絆に干渉すればするほど、こいつはヤバい〉
園山なみ:〈だからあたし達みたいな実働部隊にもこのルールは知らされてなかった。下手に情報を拡散しちまったらシノの身だってヤバいぜ〉
東雲・シノ・シシュマール:「レネゲイドウイルスの根絶……」
東雲・シノ・シシュマール:「確かにできてしまうかもな。本当に何もかもの始まりまで戻れるんならだが」
園山なみ:〈危機感が出てきただろ?〉通話の向こうで、グラスの氷をかき回すような音がある。
東雲・シノ・シシュマール:「面白くもなってきた」
園山なみ:〈クールぶってる場合じゃないんだってば〉
園山なみ:〈実際、どうなんだ?国東妃咲や古部シャルルは〉
園山なみ:〈"ソロ・モーミト"なのか?もう手がかりなんてあいつらくらいしかない〉
東雲・シノ・シシュマール:「今の話を聞いたら、二人共とてもそんな大それた存在とは思えないな」
東雲・シノ・シシュマール:「特に国東妃咲は完全にシロだろ。ヤクザ共も紛らわしいことをしてくれた」
園山なみ:〈それはあたしもそう思うが……〉
東雲・シノ・シシュマール:「シャルルだって、宇宙人には見えないよ」
東雲・シノ・シシュマール:「ただそれにしたって、稀有なレベルで役に立つ男ではある」
園山なみ:〈……は。宇宙人は『いいこと』をしないかな?〉
東雲・シノ・シシュマール:「何の話だ?」
園山なみ:〈いや?あのシノが人間性を評価するだなんて……〉
園山なみ:〈珍しい善人なんだなって思っただけだよ〉
東雲・シノ・シシュマール:「……」通話したまま、何度か瞬きして
東雲・シノ・シシュマール:「ははっ、確かに私らしくもない」
園山なみ:〈ほんとだよ。頼むぜ?〉
東雲・シノ・シシュマール:「大丈夫だよ。大丈夫。私は"アヴィオール"だ」
東雲・シノ・シシュマール:「進むべき道を、間違えたりはしないさ」



■市内のFH勢力(1)
"ソロ・モーミト"捜索のために、市内には複数のFH勢力が侵入している。
まず、燕藤連合会のバックにいると思われる支援者。だがこれは調査により"ブロンソン・アルファ"と判明しているため
厳密には彼はFHエージェント扱いではない。しかし経済的組織的バックアップと引き換えにFH由来の各種物資や技術を提供している。
もう一つは、この"ブロンソン・アルファ"を始末するためのFH内部粛清部隊。
"p53"という通称で知られる、死滅細胞(デッドセル)がこの犬伏市内で既に行動を開始している。
戦力は少なく見積もってもマスターエージェント級。現時点では市民に被害は及んでいないようだが、潜在的に極めて危険である。
始末屋としての活動を目撃した者は、"ブロンソン・アルファ"に限らず、UGNであろうとその場で抹殺するだろう。
"p53"も"ソロ・モーミト"の足取りを追っていることは間違いない。既に遭遇している者もいるかもしれない。

■"ソロ・モーミト"(2)
UGN、あるいはその他の勢力による"ソロ・モーミト"の探索は今に始まった話ではない。
かつて、より確度の高い"ソロ・モーミト"の存在情報が流れたことがあり、それに伴って"ブロンソン・アルファ"が行動を起こした事件がある。
それが一年前の帝央グランドホテル放火事件。あの現場のどこかに"ソロ・モーミト"があったはずだった。
だが、未だどの勢力もこれを確保できていない。"ソロ・モーミト"がロストした状態のまま"ブロンソン・アルファ"は再び地下に潜り、
燕藤連合会という組織の力を得たこのタイミングで、再び行動を起こしたと思われる。
『一年前の帝央グランドホテルにいた』『意思を持ち会話することのできる』『形態不明のレネゲイド存在』
つまり、現時点の情報では、該当する者は国東妃咲と古部シャルルしかいない。

GM:古部クリスの情報は後で。まずは情報共有ロールを行っていきましょう。



犬伏市 路上

GM:5人の拠点はやはり、椋実の盗難車内だ。そもそもが暴力団関係の車ということもあり、警察に見咎められれば一発逮捕だろう。
椋実翔利:「プハーッ」
椋実翔利:「やっぱ誰かをブッ殺した後の酒はうまいな!」 その上、運転席の男は飲酒している
生駒均:「いつの間に酒調達してんのさ……」
東雲・シノ・シシュマール:「早いとこ落ち着ける場所を探さないとな」
古部シャルル:「見咎められれば、の可能性も底上げしてくるな……」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。何処か良いとこ無いのか?金持ちなんだろ」
椋実翔利:「大丈夫だって……あの暴力団連中ですら楽勝だったんだぞ?」
椋実翔利:「警察よりオレらの方が強い」
生駒均:「最悪」
国東妃咲:「でも、あのヤクザに追いかけられてる限り、私も……古部さんも、身の安全がないわけじゃないですか」
古部シャルル:「……この近くなら、秘匿性の高いホテルが有る。海外から要人を招くときにも使われるから、セキュリティで問題はないだろう」
古部シャルル:(通常ならばな)
国東妃咲:「……家族が、また人質になるかも」
椋実翔利:「マジで!? 良く出るなそんなの! オレ、地元でも自分ち以外安全なとこなんて知らねーよ」
国東妃咲:「だから、私達が狙われる理由について調べてるって話でしたよね?」帝央グランドホテル放火事件のことだ。
古部シャルル:「それは敵対者を現地調達するからだろう」
椋実翔利:「あ、自分ちで思いついた。国東んちでも良いんじゃね? 誰かいればハッピー、誰もいなくてもハッピーだろ」
古部シャルル:「実演しなくて良い」
生駒均:「ほんとに、あんたさあ……!」
国東妃咲:「ぐうう……」
生駒均:「……話、戻そう。二人がどうして狙われてるのか、だっけ?」
椋実翔利:「なんだよ。真面目な提案だぞ? 民家で、持ち主……持ち主? まあ、本来の住人がそこにいるんだから、色々融通は利くだろ」
椋実翔利:「おう。そのホテルってとこにあったんだな、"ソロ・モーミト"……んで今はこのへんなのか」
古部シャルル:「その辺りの組織の情報は得意分野だろう。どうだった?」
東雲・シノ・シシュマール:「この辺、と言うかだな……」
東雲・シノ・シシュマール:「ここだ」
古部シャルル:「ん?」
椋実翔利:「うん?」
生駒均:「ここ?」
生駒均:首を傾げる。
東雲・シノ・シシュマール:「"ソロ・モーミト"の居場所だよ。正確にはその最有力候補だけどな」
国東妃咲:「わ、私は違いますよう……!」車用クッションを抱いて下がる。
椋実翔利:「シャルルかこいつかって話だよな。やっぱこいつだろ。オレの掴んだ情報は正しかった!」
国東妃咲:「違う!違う!絶対違う!」
東雲・シノ・シシュマール:「いや、私もこいつは違うと思う……」
生駒均:「大丈夫、落ち着いて。……実際、妃咲ちゃんは違うって結論出たでしょ?」
古部シャルル:「国東が違うのはコレまでの情報でも明かされていた。となると」
古部シャルル:「疑わしいのは俺だな」
椋実翔利:「じゃあ代わり連れてこいよお前が! バイト休むんなら代わりをよお!」 からかう口調だ。本気ではない
古部シャルル:バイトは代わらないが声はあげる
椋実翔利:「オマエか! 持って帰るから持ち運びやすい形状になってくれ!」
古部シャルル:「じゃあそのまま安全運転で頼む。自分の足で歩けるからな、便利だろう」
生駒均:「もしそうだったとしてもあんたにだけは渡さないよ……」
東雲・シノ・シシュマール:「……とにかく、だ」
椋実翔利:「確かに、自分で動いて身を守れた方が便利だな……てかそういう意味なら、国東みたいなザコが"ソロ・モーミト"なのはやっぱ違ぇーな」
東雲・シノ・シシュマール:「帝央グランドホテルの事件の時は、今よりもずっと情報の確度が高かった」
東雲・シノ・シシュマール:「確かにあの場所に、"ソロ・モーミト"はいたはずなんだ」
古部シャルル:「ふん……となると、残った手掛かりも薄くなるな」
古部シャルル:「少なくとも、最も疑わしい俺自身が否定できるからな。あの事件が起こるまで、俺は一般人だった」
椋実翔利:「てなると、こいつとシャルル以外に確認できていないオーヴァードがあの場にいて、ずっと確認できていないってことになんのか?」
椋実翔利:「もし戦利品とシャルルが"ソロ・モーミト"じゃないとしたらな。でもFH側も探してんだもんなぁ……」
東雲・シノ・シシュマール:「おそらくな。そして、それを確認する術がない連中はこれからも国東とシャルルを狙ってくる」
古部シャルル:「少なくとも、その"ブロンソン・アルファ"は確証を持っていたんだろう」
生駒均:「確認しない限り、可能性はある……って、少なくとも向こうは考えるよね……」
古部シャルル:「そのために燕藤連合会なんて手駒を新たに用意した……その分、無茶もしているようだがな」
国東妃咲:「無茶って……?」
古部シャルル:「この近辺にわざわざ拠点を移したのは、燕藤連合会だけじゃない」
古部シャルル:「ブロンソン・アルファ、ずいぶんと嫌われているらしいな。少なくとも、その身柄を狙う勢力も動いているらしい」
生駒均:「そりゃそうだろうね。話聞く限り、UGNとかFHとかそういうレベルじゃない」
生駒均:「オーヴァード全体の敵、みたいなもんでしょ」
古部シャルル:「大した思想だ」
古部シャルル:「FHだとセル、と呼ぶんだったか? FH関連の物資や人員の動きに2種類ある。粛清部隊ということだろうな」
国東妃咲:「しゅ、粛清!?」
椋実翔利:「ああ、同族喰らいの死滅細胞(デッドセル)ね。オレですら噂くらいしか聞いたことねーけど。やっぱ実在すんだな」
東雲・シノ・シシュマール:「FHも組織である以上はそういった役目が必要なんだろう」
国東妃咲:「今すでにめちゃくちゃなのに、まだ何か増えるの……も、もう最悪……」頭を抱える。
椋実翔利:「まだ増えるっつうか……国東はもう会ってるだろ、多分。オレ諸共殺されかけたじゃん」
東雲・シノ・シシュマール:「四課だって、必要に迫られれば反乱分子の暗殺ぐらいはやってのけるしな」
国東妃咲:「え!?」
古部シャルル:「組織人は物騒だな……」
生駒均:「会ったの?」
国東妃咲:「そうだ……!最初に私がこの人にさらわれた時!」
古部シャルル:「どんな能力だ?」
椋実翔利:「お前らと会う前にな。ヤクザに輸送されてたコイツを助けてやった時……」
国東妃咲:「さらわれたんですよッ」
椋実翔利:「何だ人が誘拐したいな言い方しやがって! ……とにかく襲われたんだ。雷使い。まあブラックドッグだろ」
椋実翔利:「メガネのガキだった。噂に聞く"グングニル"……とはちょいと違うのかな」
生駒均:「事実でしょ、オレらも人のこと言えないけどさ……ブラックドッグの粛清部隊、か」
椋実翔利:「まあともかくそんな感じだったよ。ありゃ強かったな。オレと同じくらい強かった。つまりメチャクチャ強いってこった」
生駒均:「マスターが来るなんてそれこそ冗談じゃないけど……そんなに?」
国東妃咲:「ほんとに強いんですか……?強い人って絶対こんなキャラしてないと思うんですけど!」
椋実翔利:「国東を連れたオレを撃とうとしてさ。あの時は逃げるしかなかった。……あれ? なんでそいつあんな所にいたんだ?」
椋実翔利:「まあともかく、そういうタイプのオーヴァードはいたよってこった。油断ならねーぜ」
生駒均:「この人が強いのはほんとにほんとだよ、こんなキャラだけど」
生駒均:「それが苦戦するレベル、か……あの大砲込のあんたってことだよね?」
東雲・シノ・シシュマール:「ふむ……」顎に手を当てて
椋実翔利:「おう。そりゃ一応襲撃かけるんだからフルスペックだったぜ。お前らもメガネのガキには気をつけろよ」
古部シャルル:「わざわざ、手加減する理由がないだろうからな」
東雲・シノ・シシュマール:「念押ししておくが、本当にそいつは"グングニル"じゃなかったんだな?」
椋実翔利:「あ? 分かんねえよ。オレも"グングニル"本人見たことないし……でも、まあ……」
椋実翔利:「"グングニル"なら国東のことも気にせずオレのこと撃ってた気がするな。あの時はコイツがオーヴァードだって分かってたし」
国東妃咲:「そんなぁ!」
椋実翔利:「なんつうか、オレが会ったあのメガネには『甘さ』があった」
椋実翔利:「"グングニル"の噂とは微妙に違う気がする。分かんねえけど!」
古部シャルル:「そのグングニルとやらも有名人か」
東雲・シノ・シシュマール:「……そうか。なら良い」
東雲・シノ・シシュマール:「それなりにな。正確には、そのコードはもう古いんだが」
生駒均:「UGNに居た頃のコードネームだよ」
生駒均:「今はFHの、マスターレイス。……コードウェル博士については聞いてる?」
古部シャルル:「ふぅん。寝返ったってことか」
古部シャルル:「思い詰めたインテリ学者だとは聞いている……まぁ、人違いなら良い」
椋実翔利:「そうそう。話逸れたな。コードウェルとかマスターレイスとか、あんま気にしなくて良いぜ」
椋実翔利:「アメリカの芸能人とか大統領みてーなもんだから。有名だけど昨日今日会いやしねえよ。ここはニューヨークじゃねえんだ」
古部シャルル:「あぁ、渡米する時は気をつけよう」
古部シャルル:「つまり、"ブロンソン・アルファ"とデッドセル。直近で気にするべきはこの2つだな」
椋実翔利:「そうそう。陰気な理系とメガネには要注意! どっちも見かけたら先制攻撃あるのみだ!」
古部シャルル:「なるほど。こちらは明るい眼鏡とゴーグルで差別化が出来ている」
東雲・シノ・シシュマール:「助かったなシャルル。嫌味な文系で」
生駒均:「間違えないでねー。勘違いされがちだけど」
国東妃咲:「…………」
生駒均:「………」
椋実翔利:「……いや」
椋実翔利:「やっぱオマエそれマジで怪しいって……FHでもそうそういねえよ」
椋実翔利:「せめてもうちょっと、爽やか系の色にするとかさあ……」
生駒均:「これでもだいぶ小型化に苦労してくれたんだよぉ?」
生駒均:「色でどうにかなるもんかねえ」
椋実翔利:「オレのSHIDENみたいにネオンライン入れるとかさあ。映えるぜ~?」
生駒均:「余計怪しくなんないかなぁ、それ!」
古部シャルル:(………しかし、帝央グランドホテルか)
古部シャルル:(あの場所で何かに巻き込まれた、シノが居たことから想定していたが………超人たちの巣窟になっていたとはな)
古部シャルル:右目が薄く、去っていくときの背中を思い出して、消える。
古部シャルル:(……馬鹿な男だ)
生駒均:「……えっと、さ」
生駒均:しばらく口ごもった後に。
生駒均:「ちょっと気になった、っていうか、考えたことあるんだけど……」
生駒均:「いい?」
古部シャルル:「なんだ?
椋実翔利:「お? 何? つまんなかったら国東のメシ激辛のカップ焼きそばにするけど……」
国東妃咲:「やめてくださいよッ意味のないいやがらせ!」
生駒均:「妃咲ちゃんにあたらないで!……えっとさ」
東雲・シノ・シシュマール:「今はとにかく情報が欲しい。言ってみろ」
生駒均:「一年前の事件のとき」
生駒均:「"ソロ・モーミト"はグランドホテルにあった。そこはほぼ確定なんだよね?」
生駒均:「少なくとも、"ブロンソン・アルファ"なんかはそう考えてる」
古部シャルル:「そういう情報だな。それで?」
生駒均:「ホテルの事件に居合わせて確認されているオーヴァードは、ここに居る二人しかいない」
東雲・シノ・シシュマール:「絶対ではないが、そこを疑い始めるとUGNの組織力そのものに疑問を呈することになるな」
生駒均:「でも、二人は"ソロ・モーミト"じゃない。……オレたちはそう考えてる」
生駒均:「じゃあ、さ。あと可能性があるのは」
椋実翔利:「激辛食わせたら正体現すかもしんねえぜ」
生駒均:「……"確認できてない"もの、なんじゃないかって」
椋実翔利:「あん? どういうことだ。国東の焼きそばが辛くなってきたぞ」
生駒均:「例えば、だけど。……その事件で、焼け落ちてなくなったとされてるもの、だとか。……あるい、は」
東雲・シノ・シシュマール:「死亡者、若しくは行方不明者か」
生駒均:「……うん」
椋実翔利:「あー、もう死んでるのか。それは考えてなかったけどありそうだな……」
国東妃咲:「……し」
国東妃咲:「死んだ人間に振り回されてるっていうんですか!?私達が!」
国東妃咲:「そんなの……」言葉を詰まらせる。
東雲・シノ・シシュマール:「だが、それこそ証明のしようがない」
古部シャルル:「…………」つまらなさそうに眉間を寄せる。
椋実翔利:「しゃーねーよ。死人は無敵だ。やりたい放題だよあいつらは」
国東妃咲:「しゃーねーよ、じゃない!私は……だって……」
国東妃咲:「こんな酷い目にあってるのに!」
椋実翔利:「おうおう、分かった分かった、激辛は勘弁しといてやるから」
生駒均:「確定したわけじゃない。でも、そういう可能性もある、と思う」
生駒均:「だから……シャルル君」
生駒均:「調べようかと思うんだ。……クリス君のことも」
古部シャルル:「……」
古部シャルル:「好きにしろ」
古部シャルル:「ただ、そうだな。これは国東に同感だ」
古部シャルル:「死人は、大人しくしていて貰いたいものだな」
古部シャルル:特に感情を込めずに呟く
東雲・シノ・シシュマール:「……」("地球外の存在だから、こいつは『時系列』の概念を理解しない)……園山の言葉を脳裏で反駁する。
椋実翔利:(……いや、てか……『一年前ホテルにいた』『話の通じる』『形態が確認できていない』……?)(…………)



GM:――数時間後。生駒は支部からの呼び出しで席を外し、一方でシャルルは最も身近な人物の情報を追っていた。
GM:古部クリス。すべての始まりとなった、自身の兄について。
GM:シャルルは、彼のことをどれだけ知っていたのだろう。あの日の出来事は、本当に彼の善意だったのだろうか。

■古部クリス
古部クリスは、オーヴァードではない。だが、確実にレネゲイドの存在について知っていたと思われる。
彼はUGN犬伏支部の現地協力者だった。イリーガルとして戦闘などを行うことこそないが、噂話などの情報収集を代行するコネクション人員だ。
あの日、彼がシャルル達を帝央グランドホテルに連れて行ったことも、恐らくは偶然ではない――
彼はあの日、帝央グランドホテルに所在があるとされる"ソロ・モーミト"の調査に向かっていたのだ。
そして、"ブロンソン・アルファ"の交戦に巻き込まれた。
彼の犠牲以来、UGN犬伏支部はイリーガル要請を極端に削減し、秩序や規律を最優先とする秘密主義的な組織となっていった。
これは当時からの支部長であった"ソルフェリノ"の方針であるとされる。




犬伏市 路上

GM:生駒が受けたのは緊急の呼び出しだった。指定地点へと向かうと、既に"ネバーランド"が待機している。
"ネバーランド":「おう、来たな」タバコを消す。
"ネバーランド":「乗ってくれ」
GM:やや古い年式のセダンだ。生駒も何度か乗せられたことはあるが、乗り心地はいいとは言えない。
生駒均:「……ども」
GM:車が発進する。
"ネバーランド":「"カオナシ"」
生駒均:「はい」
"ネバーランド":「だいぶ世話をかけたな」
生駒均:「……んーっと、なんのことです?」
生駒均:「いつもお世話になってるのはこっちですけども、先輩!」
"ネバーランド":「……きつい仕事だっただろ。こっちの心臓にも悪かったが……」
"ネバーランド":「お前の方が、良心が痛む役だったはずだ」
生駒均:「………」
生駒均:カチカチ、と、ゴーグルを指で叩く。
"ネバーランド":「……国東妃咲の救出要請の時から、おおよその状況は把握していた」
"ネバーランド":「そのゴーグル、どういう機能があると思う?」
"ネバーランド":「うちの支部で作ったゴーグルだ」
生駒均:「……あちゃぁ」
生駒均:どこまでとぼけたものか、と思考していたが。
GM:"ネバーランド"は振り向かず、ただ進行方向を見ている。
生駒均:どうやら無意味らしいと観念する。
生駒均:「そっか。こればっかりはオレ、外せないですもんねえ……」
生駒均:「こりゃ一本取られました」
"ネバーランド":「責めてるわけじゃない。最初にも言ったが、悪いと思っている」
生駒均:「命令無視したの、オレですよ?」
"ネバーランド":「俺達の側から"アヴィオール"に探りを入れる訳にはいかない。そういう権限はなかった」
"ネバーランド":「だが"アヴィオール"の側から、何も知らない善意の協力者を懐に入れるとすれば……」
生駒均:「……んん?」
生駒均:「あっ、て、まさか」
生駒均:「無自覚の草ですか、オレ!?」
"ネバーランド":「そうだ。だが……実際は、そんな簡単に済む話じゃなかった」
"ネバーランド":「最悪の想定外だ。だから俺が来た」
生駒均:「(……シャルル君とシノちゃんに、後で謝らなきゃ)」
"ネバーランド":「お前は支部で保護する。連絡受けた時、古部レアと一緒に連れていけりゃよかったんだけどな」
生駒均:「想定外?」
生駒均:「えっ」
"ネバーランド":「情報が判明したのがついさっきだ。本当に悪い」
生駒均:「ちょ、待って」
生駒均:「待ってって!」
生駒均:「なに……言ってんですか、先輩!」
"ネバーランド":「いいかよく聞け!"カオナシ"、お前の身の安全のためだ!」
"ネバーランド":「古部クリスみたいな事案を繰り返すことはない!」
生駒均:「……っ!」
"ネバーランド":「後のことはお前には関わらせないし、俺達だけで処理する!」
生駒均:「……シャルル君とシノちゃんはどうなるんだよ」
"ネバーランド":「秘匿事項だ」
生駒均:「妃咲ちゃんは?」
"ネバーランド":「秘匿事項だ」
生駒均:「翔利さんは」
"ネバーランド":「秘匿事項だ」
生駒均:「……オレに」
生駒均:「何もするな、って言うんですか」
生駒均:「それが、"みんな"のためだって」
"ネバーランド":「"カオナシ"!絆ってのは……オーヴァードだからこそ、一番厄介なものだ」キャンディを口に放り、噛み砕く。
"ネバーランド":「お前に理由を教えることはできる。だが、多分、それでお前が納得することはない」
"ネバーランド":「理屈で分かったとしても、感情が真実を受け入れるかどうかは別だからだ……!」
生駒均:「……」
生駒均:「車」
生駒均:「止めてください」
"ネバーランド":「いいや」
"ネバーランド":「それはできない」
生駒均:「先輩」
生駒均:「理由を教えても、お前が納得することはない、って言いましたね」
生駒均:「オレは……」
生駒均:「オレ、は」
生駒均:視界を補助する(さえぎる)ものを、かなぐり捨てて。
生駒均:「納得するのが、一番こわい」
生駒均:先輩の顔が、分からない。区別がつかない。
生駒均:ミラーに目を向ける。毎朝見ている自分の顔。
生駒均:何一つ、認識できない。
生駒均:「……先輩。オレはね」
生駒均:「覚醒してから、ずっと……今でも」
生駒均:「死ぬのなんて、何も怖くないんですよ」
生駒均:「だって、オレ、ヒーロー(むし)だから」
生駒均:より多くのものの為なら。みんなの為なら。
生駒均:命など惜しくない。だって、それが群れの理屈。
生駒均:そのためには、ほら。"個"なんて、認識できないほうが合理的。
"ネバーランド":「甘っちょろいことばかり……吹かすんじゃねえぞ。後輩」
"ネバーランド":ハンドルを握ったままだ。だが、空気が明らかに変わる。
"ネバーランド":「オーヴァードにとって最悪なのは、心が傷つけられることだ」
"ネバーランド":「お前があの連中を守るみたいに」
"ネバーランド":「俺にはお前を守る義務がある」
"ネバーランド":「どうしてもやるっていうなら――」言葉の途中で、既に急ハンドルを切っている。
生駒均:「……っ!」
GM:車がスピンする。遠心力で扉が開き、その時には"ネバーランド"は車外に飛び出している。
GM:生駒も脱出するだろう。
生駒均:転がるように飛び出して、"ネバーランド"(だれか)を見つめる。
GM:車が中央分離帯に激突し、爆発炎上する。ワーディングが展開する。
"ネバーランド":「ネバーランドは満員だ」
"ネバーランド":「もう割り込みはできねえ」



GM:ミドル戦闘を開始します。

[16]"ネバーランド"

    5m

  [9/85]生駒

GM:■ラウンド1
GM:セットアップ。行動があるなら宣言してください。
"ネバーランド":こちらはなし。
生駒均:<ターゲットロック>+<攻性変色> コンボ:コロニーガード
生駒均:シーン中、対象のみを目標とした攻撃の攻撃力を+24 暴走を受けます
生駒均:"ネバーランド"。
GM:全力だな……!演出があればどうぞ。
生駒均:生駒均の侵蝕率を6(→ 6)増加 (85 → 91)
生駒均:以上!

生駒均:「……先輩はさぁ」
生駒均:「いっつもしかめっ面してるけど」
生駒均:それをちゃんと見れたことはないけど
生駒均:「優しいよね、やっぱり」
生駒均:この人は、自分とは違う。
生駒均:本当の意味で、優しい人。でも、ごめんなさい
"ネバーランド":「ハッ、この期に及んで褒め殺しかよ」下を向いて笑う。
"ネバーランド":「効かねえぞ」
生駒均:両手の袖がパタリと落ちる。
生駒均:現れる無数の蜂。紅の瞳が一斉に、"ネバーランド"へと向けられる。
生駒均:「オレには義務なんてないけど」
生駒均:「守りたいって思うんだよ」
生駒均:「そこを、退いてっ!」
"ネバーランド":「俺に勝つことができればな」

"ネバーランド":行動値16、“ネバーランド"の手番。
"ネバーランド":《ハンドレットガンズ》《アーマークリエイト》《ダブルクリエイト》。
"ネバーランド":《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《ペネトレイト》《マルチウェポン》。
"ネバーランド":生駒を攻撃します。
生駒均:あばばーっ
"ネバーランド":9dx7+8
DoubleCross : (9DX7+8) → 10[2,2,2,3,4,4,6,8,9]+3[2,3]+8 → 21

生駒均:暴走中です。リアクション不可
"ネバーランド":あんまり振るわないな!だが装甲無視!
生駒均:ダメージどうぞ!
"ネバーランド":3d10+24
DoubleCross : (3D10+24) → 13[3,4,6]+24 → 37

生駒均:リザレクト!
生駒均:生駒均のHPを1d10(→ 8)に変更 (28 → 8)
生駒均:うわーん
生駒均:生駒均の侵蝕率を8(→ 8)増加 (91 → 99)

"ネバーランド":「訓練でいつも見せてる手の内だが……」
"ネバーランド":腕を交差するように前に伸ばしている。「そろそろ見切れるようになったか?」
"ネバーランド":その手の下では、金色の粉を纏う紙飛行機じみたドローンが自動的に組み上がっていき――
"ネバーランド":――キュ
"ネバーランド":            ン!
GM:消えた。飛翔体は既に、左右から幾度も生駒の肉体を貫通し、切り裂いている。
生駒均:「──!」
生駒均:反応すらもできなかった。
生駒均:傷口からボトボトと、虫が落ちていく。
"ネバーランド":「ティンカー・ベルは虫より速い」
生駒均:……何も感じない。なにも。
生駒均:「……はは。妖精さん、見えないなあ」
生駒均:「良い子にしてんだけどなぁ」
生駒均:それとも、見えていないのは
生駒均:人ではないから?

GM:次の手番は行動値9。生駒の番です。
生駒均:マイナーなし
生駒均:メジャーアクション、<コンセントレイト:キュマイラ>+<魔獣の衝撃> コンボ:ワンフォーオール
生駒均:あ、すいません。一応マイナーで暴走解除しときます!
生駒均:改めてメジャーの対象は"ネバーランド"
生駒均:対応なければ命中判定!
"ネバーランド":こちらからは何もない!来いーッ
生駒均:10DX+7+0@7 (侵食上昇4、侵蝕80~)
DoubleCross : (10DX7+7) → 10[2,3,4,5,5,5,6,6,8,9]+1[1,1]+7 → 18

生駒均:こんなときに腐るなーっ!
生駒均:きっつ
"ネバーランド":こんな達成値なら俺でも殺れるぜ
"ネバーランド":4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 8[3,4,4,8]+1 → 9

"ネバーランド":殺れませんでした……。
生駒均:何もなければダメージ
"ネバーランド":ありませんが、アーマークリエイトで装甲は15も上がっているぞ
生駒均:きつっ!
"ネバーランド":果たして倒しきれるかな
生駒均:2d10+29
DoubleCross : (2D10+29) → 14[9,5]+29 → 43

生駒均:ダメージはやや高め!43です
生駒均:装甲は有効
"ネバーランド":そ、そんな……
生駒均:生駒均の侵蝕率を4(→ 4)増加 (99 → 103)
"ネバーランド":それは装甲で減衰しても全然耐えられない。ミドルから一撃で倒されてしまった
生駒均:ほっ……

生駒均:「夢の国は、締め切りでしたっけ?」
生駒均:「ぎゅうぎゅうのとこ悪いけど」
生駒均:「なだれ込みます、よっ!」
生駒均:蜂が飛び出す。魔眼を閃かせ、その牙で、その針で。
生駒均:"ネバーランド"に向けて襲いかかる。迎撃で、過剰な能力使用で、その数を確実に減らしながらも。
"ネバーランド":「こいつ……!」
生駒均:その動きが恐れによって止まることはない。
"ネバーランド":不可視のスピードを誇るドローンでそれらを的確に撃墜していくが、
生駒均:バタバタと仲間たちが落とされていっても、見返すこともない。
"ネバーランド":押されている。単純な物量の差と、群れの犠牲を厭わない、その突撃力の差。
生駒均:──怖くない、ことが。本当に嫌になる。
生駒均:「先輩」
生駒均:「オレはね」
生駒均:「死ぬのが、怖くなりたいんです」
生駒均:震えながら、必死に声を張り上げる。
生駒均:「自分の価値がないから、誰かに自分を捧げられる」
生駒均:「皆の為のヒーロー(むれのためのむし)じゃない」
生駒均:「自分のことを、大事にできて」
生駒均:「幸せになりたいって、願えて」
生駒均:「それでも」
生駒均:「──それなのに、オレを助けてくれた」
生駒均:見えるようにしてくれた。
生駒均:価値を教えてくれた。
生駒均:「優しい人(あなたたち)みたいに、なりたいんだよ」
生駒均:そうなりたいって、夢ができて、やっとオレは"ただの虫"じゃなくなれた。だから。
生駒均:「オレが今、一番怖いのは」
生駒均:「"理屈"で納得することなんだよっ!」
生駒均:「群れ(みんな)の為に、仕方なかった、なんて」
生駒均:「大事な友達のことを、ただの数として見て!」
生駒均:「それを当たり前だって思えちまう虫に戻っちまうのが、オレは……!オレは、一番怖いんだっ!」
"ネバーランド":「てめえ……は……卑怯だ!」
"ネバーランド":撃ちながらも、押される一方で叫ぶ。
"ネバーランド":「そんな、捨て身の戦い方で来やがったら……」
"ネバーランド":踵が縁石で止まる。
生駒均:「ああ」
"ネバーランド":「クソッ、俺はどうにもできねえだろうが!」
生駒均:「殺せないよね?」
生駒均:ジャキン。
生駒均:蜂たちが"ネバーランド"を包囲する。
生駒均:「我儘、だよ。……ごめんなさい」
生駒均:「でも。……でも、さぁ」
生駒均:その人の顔を、まっすぐに見据えて。
生駒均:「夢の国は満員かもしれないけど」
生駒均:「オレ、先輩と、顔合わせたいよ?」
生駒均:「いつになるか、分かんないけどさ……」
生駒均:「いつか。もしいつか、その日が来るなら、それは」
生駒均:「……友達を大事にできた、その先だと思うんだよ」
生駒均:「だから……オレ、行きます。ごめんなさい!」
"ネバーランド":「……ッ」
"ネバーランド":「……………」
"ネバーランド":その場で止まる。生駒の背中を追うことはない。
生駒均:「……ありがと」
生駒均:少しだけ、歩を止めて。
生駒均:「オレ、死ぬのはまだ怖くないけどさ」
生駒均:「先輩達泣かせるのは、すっげー怖いや」
生駒均:「うん、だから……きっとだいじょぶ!」
生駒均:「みんなにも、そう伝えて。……それじゃ!」
生駒均:もう一度、駆け出す。
生駒均:友達の元へ。



椋実翔利:「生駒、大丈夫かね。ゴーグルいじったこと気にしてないかな……」
椋実翔利:国東に作らせたカップ焼きそばをすすりつつ 「んで? 兄貴の件はそんな感じ?」
古部シャルル:「…………」
古部シャルル:携帯端末を操作をしている。イコマの権限で一時的に閲覧中だ
古部シャルル:「あぁ。調べてみれば簡単な話だった」
古部シャルル:「兄さんはUGNの現地協力者だ。ホテルで"ソロ・モーミト"を調査し……巻き込まれた」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:「……『形態不明のレネゲイド存在』には当てはまらないようだがな」
椋実翔利:「ぽいな」
古部シャルル:「非オーヴァードで、情報を集める人員だ」
椋実翔利:「まあ……オマエの兄貴っぽいな。良い奴で、真面目で、働き者だ」
椋実翔利:「でも、そう。オーヴァードじゃなかった」
古部シャルル:「……あぁ」
東雲・シノ・シシュマール:「……なら、やはり」シャルルの部屋から持ってきた洋書を捲りながら呟く
東雲・シノ・シシュマール:「死んだんだな……古部クリスは」
古部シャルル:「そうなる」
古部シャルル:「…………どれだけ有能だろうと、暴力に巻き込まれれば死ぬ」
古部シャルル:「簡単な話、だな」
国東妃咲:「な、なんでなんですか」
国東妃咲:「あの火事だって、結局そのなんとか?って宝のせいってことじゃないですか」
古部シャルル:UGNに協力した履歴を閲覧する。思い返せば、わざわざ現地に移動する日が記憶に合致する。
国東妃咲:「さ、最悪!そんなにいいものなんですか!?なんで……なんで……ッ」
古部シャルル:「…………是非とも、手に入れたいものなんだろうな」
椋実翔利:「実際いいもんだろ。願いが叶うってのがマジならさ」
古部シャルル:「"ブロンソン・アルファ"が望む所の、世界を変えられるほどの"いいもの"らしいからな」
椋実翔利:「一生遊んで暮らせるとかでも、知らない人間ホテル一個分犠牲にすりゃ実現できるとかだったら……」
椋実翔利:「……ホントにそうする道を選ばないって言い切れるか?」
国東妃咲:「ふざけないでください!!」
国東妃咲:一瞬、炎が吹き上がって車の天井をなめる。
国東妃咲:「な、何もいいことじゃない!」
国東妃咲:「こんな、私だって、こんな……こんな力なんて、ほしくなかったのに…………」
古部シャルル:「相手も、そう思っているのかもしれないな」
古部シャルル:「『こんな力なんて、ほしくなかった』。だから、レネゲイドがない世界を望む……だったか」
椋実翔利:「……」 口を開き、何か言いかけたが、やめておく。いくら無神経でも、わざわざこんな子供を怒らせることはない……という判断くらいはできるのだ
椋実翔利:(怒ったガキは怖い) ずるずる焼きそばをすする
国東妃咲:「いやだ……帰りたい……戻りたい……」泣き崩れる。
国東妃咲:「……お父さん……お母さん……」初めてその言葉を口にした。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:「もし、両親が生き返るとしたら」
東雲・シノ・シシュマール:「お前の力で、それができるとしたら」
東雲・シノ・シシュマール:「それでもお前は、『こんな力欲しくなかった』と言うのか?」
国東妃咲:「いらない。いらない……」うわ言のように呟く。
国東妃咲:「何もなかったほうがいい。だって、私が……」
国東妃咲:「私に、こんな力があったから……お父さんも、お母さんも…………」
椋実翔利:「別に分かってるだろうけどよ」
椋実翔利:「戻んねえからな。オーヴァードになったことも、人が死んだことも」
椋実翔利:「ゴミ捨ててこよ」 言うだけ言って、車を降りて近くのコンビニへ向かっていく
国東妃咲:「……………」ただ、めそめそと泣いている。

古部シャルル:「…………」目線だけで見送る。
古部シャルル:国東に掛ける言葉は持っていない。
古部シャルル:『自分も同じ被害者だから』などと、同情した所で逆撫でするのがオチだろう
古部シャルル:ただ、『放って置いてくれ』と思ってしまう気持ちは分かるつもりだ
東雲・シノ・シシュマール:「……シャルル」
古部シャルル:「……なんだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「お前はどうだ。自分がもし、何でも願いを叶えられる力を持っていたなら」
東雲・シノ・シシュマール:「全部無かったことにするか?それとも」
東雲・シノ・シシュマール:「復讐する。と言う選択もあるかもな」
古部シャルル:「……あぁ」
古部シャルル:復讐と言われて、初めて気付いたような顔をする。
古部シャルル:「確かに、そうだな。身内が巻き込まれたんだ。その権利がある」
東雲・シノ・シシュマール:「ああ」
古部シャルル:「…………だが、きっとそれには意味がない」
東雲・シノ・シシュマール:「意味がない訳ではないだろう」小さく笑う
東雲・シノ・シシュマール:「スカッとするぞきっと。溜飲は下がる」
古部シャルル:「そうだな。そもそも、そのせいで苦労してるんだ。きっとスッキリ出来る」
古部シャルル:「……だが、きっと、意味が無いんだよ」
古部シャルル:「あの時、奴は。あのホテルで人を救っていた。母親を背負い、子供を連れて」
古部シャルル:「逃げ遅れた人間を、探しに行った」
古部シャルル:それがどんな理由から出たのか分からない。UGNの協力者として、一人で情報を集める方便だったのか。
古部シャルル:「逃げられたはずだ。ただの人間が、明らかに戦場に踏み込むことはない。足手まといだ」
古部シャルル:「だから、渦中に飛び込む必然性はない。アイツは、ただ」
古部シャルル:「人を助けに行った」
古部シャルル:「…………だから、意味がない。あの場所ですべてを無かったことにしても」
古部シャルル:「超人だから助けたわけじゃなく、自分の意志で火事に飛び込んでいくんだ。救いようがない」
古部シャルル:「………火事で死なずとも、きっと、別の場所で同じことを決断した」
東雲・シノ・シシュマール:「……そうか」洋書を捲る。表紙にはLe Comte de Monte-Cristoと書かれている。
東雲・シノ・シシュマール:「いいやつだったんだな。お前の兄は」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「"古部クリス"はそういう奴だった」
古部シャルル:一年前のあの日から、ずっと。
古部シャルル:兄の名前を呼んだことはなかった
古部シャルル:「……だから無かったことにしても意味がないし」
古部シャルル:「復讐する原因(ほんにん)は、もう死んでいる」
東雲・シノ・シシュマール:「……わかった」
東雲・シノ・シシュマール:「なら、せめて意味のあることをしないといけないな」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「Attendre et espérer(待て、しかして希望せよ)。見るべきは、過去ではなく未来だ」
古部シャルル:「そちらの方が、簡単に変えられる」
古部シャルル:話題を打ち切るように、右目に映る背中の幻影を瞬きで消す。
古部シャルル:兄のことは、驚くほどすぐに情報が手に入った……きっと、UGNの方法に頼らずとも、自分ならば身の回りを洗えば分かったに違いない。
古部シャルル:無意識に避けていた話題を久しぶりに意識して、言っておかなければならないことを思い出す。
古部シャルル:「………シノ」
東雲・シノ・シシュマール:「……何だ?」
東雲・シノ・シシュマール:本を閉じ、膝を抱えてシャルルを見る。
古部シャルル:「一年前。あの現場で助けてくれたことは」
古部シャルル:「感謝している」
古部シャルル:「……ありがとう」
古部シャルル:目を見て、言い切ってからそらす
東雲・シノ・シシュマール:「……」だから、シャルルからはその瞬間の表情を見ることは叶わなかっただろう。
東雲・シノ・シシュマール:「……ふ、はは」
東雲・シノ・シシュマール:「あははははっ……!」子供のように笑ったのは、出会ってからこの時が初めてだったかも知れない。
東雲・シノ・シシュマール:「……お前は、少し」
東雲・シノ・シシュマール:「いいやつ過ぎるな。知ってるか?そういうのはな」
東雲・シノ・シシュマール:「お人好しって言うんだ。この世で一番損する人種だぞ?」
東雲・シノ・シシュマール:「けど、ああ……」
古部シャルル:「クッ………!」照れ隠しを滲ませないように舌打ち
東雲・シノ・シシュマール:「ありがとう。シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「嬉しいな。感謝されるのは」
東雲・シノ・シシュマール:「いいことをした気になるよ」
古部シャルル:「…………ふん」
古部シャルル:何かを言い返そうとして、
古部シャルル:声音に含まれた感情を察し、馬鹿らしくなって止める。

GM:もしかしたら、その先にもっと言葉があったのかもしれない。
GM:二人の会話を続けていることができたのかもしれない。……だが。
GM:彼らは同時に、肌に異様な感覚を覚えるだろう。ワーディングだ。

GM:時を同じくして、椋実も車内に戻ってくることだろう。今、この路地は燕藤連合会の敵に包囲されている。
東雲・シノ・シシュマール:「……だから言ったんだ。さっさと落ち着ける所へ行けとな」緩んだ表情を戻して、身を低くして外を伺う。
古部シャルル:「………こうも連続すると、いい加減感覚にも慣れてくるな」
燕藤連合会構成員:「……」これまでのような、あからさまに凶暴性を誇示する様子ではない。静かに殺気立っている。
古部シャルル:(《ワーディング》を行う、ということは)
古部シャルル:(今までのようなヤクザだけじゃないな。理性の有る『敵』がいるということか)
柄スーツの男:「古部シャルル!!」
柄スーツの男:「いるんだろ、そこに!」
柄スーツの男:何度か見た、あの小柄な男だ。傍らには紙袋の怪人もいる。
紙袋の男:「痛い。痛い。痛い。痛い」
東雲・シノ・シシュマール:「アパートを襲撃してきた奴か……」
古部シャルル:「椋実。お前の大砲も直していたな。早速出番みたいだぞ」
椋実翔利:「あれ、バレてたの?」
古部シャルル:「あぁ。アイツラも俺の存在に行き着いたようだ。あっちには否定する俺がいないからな」
椋実翔利:声は車の屋根の上から。襲撃を一足早く察知し、もっとも見晴らしの良いそこに座り込んでいたのだ。
古部シャルル:「イコマが尾行したときより、戻ってくるのが早かったからな」
古部シャルル:「酒を買うついでに、自分のためには立ち読みもせず働いてると思っただけだ」
枝切りガリュウ:「ハァ……ハァ……ブチ……殺す!!」重傷を追っているが、包囲網の先陣を切っている。
東雲・シノ・シシュマール:「さっさと逃げなかったのは褒めてやる。案外真面目なのか」
椋実翔利:「んだよ。だったら堂々とやりゃ良かった。……奴らもいい加減、ケツに火がついたってトコだろうな」
東雲・シノ・シシュマール:「或いは、少しは情が湧いたのか。どちらにしろ、この場面では心強い」
椋実翔利:「おう、シャルルならここにいるぜ! ただの育ちが良いガキにしか見えねーけどな、オレにゃ!」 スーツの男へ返す
古部シャルル:呼ばれると同時に車から出る。そのまま狙われては、国東が危ない。
椋実翔利:「そんなんじゃねえよ。ただずっと気にしてたんだ。あの枝切りとかいうヤツも……いや、国東をゲットした時からな」
椋実翔利:「万に一つでも、殺り残りに寝首かかれたりしたら、家族にバカにされそうだなって」
古部シャルル:「良い家族だな」
柄スーツの男:「ナメくさりやがって!!」
椋実翔利:車の中の国東にショットガンを投げ込む 「ほれ持っとけ。説明面倒だからセーフティブッ壊しといた。狙って撃てよ」
椋実翔利:「ナメてる? ハハッ」
国東妃咲:「え!?え!?そんな、ウソでしょ!?」
椋実翔利:「ナメてんのはどっちだよ。つい最近オーヴァードになったばかりのクソルーキーと、マスクでなんとか倒れずに済んでるだけのコマ以下を寄せ集めて」
東雲・シノ・シシュマール:「顔は出すな。中で構えていろ」シャルルとは反対の扉を全開にし、静かに降りる。国東は、社内のいつでも退避できる場所へ。
柄スーツの男:「俺は燕藤連合会舎弟頭、上妻持之だッ!テメーらみたいなガキどもよりも、ずっと……ずっと!」
椋実翔利:「なーんでこの"羽根のように軽い引き金(フェザータップ)"と愉快なUGNに勝てると思ってんのかね? 生まれつきの近視なのか?」
柄スーツの男:「地獄みてえな修羅場を潜ってきたッ!たまたま、運良く、妙な力に目覚めたくらいで……」
上妻持之:「調子コケると思ってンじゃあねェぞッ!!!」
古部シャルル:「そうだな。生憎、俺は今回が初陣だ」
古部シャルル:「経験豊富な先輩方に」
古部シャルル:「実戦でご教授願おうか」
紙袋の男:「う、あああああ。あああああ」
上妻持之:「……ッ、どうしたんですか兄貴!また調子が……」
GM:紙袋の男が注意を向けたのは、シャルル達の方向ではない。
GM:この場を支配していた、紙袋の男の重圧のようなワーディングが……
GM:……上書きされる。全てを鎮静するような、整然とした空気。
椋実翔利:「…………」
椋実翔利:「オレは運が良いなぁ」
"ソルフェリノ":「乱戦状態だな」
東雲・シノ・シシュマール:「……UGN。この街の支部か」
"ソルフェリノ":「だが。都合がいい――"ヨーウィー"、何人やれる」ごく平凡なワイシャツ姿の男。
椋実翔利:「試射の的が自分からほっつき歩いてきたぜ」
"ヨーウィー":「全員」スーツ姿の、中年の女。
"ヨーウィー":「オーヴァード標的である限り、逃しはしません」
椋実翔利:(……こうなると生駒も戻ってくるかは五分五分以下だな)
古部シャルル:「UGN………イコマの上司か」
椋実翔利:(まあ……その方が良いか。色々と)
"ソルフェリノ":「その通りだ。申し訳ないが、君と国東妃咲を確保させてもらう」
"ソルフェリノ":「ご同行願おう」
東雲・シノ・シシュマール:「……その必要はない」
"ソルフェリノ":「――貴様は口を挟むな」鋭い目で睨む。
東雲・シノ・シシュマール:「誰に向かって物を言っている」
東雲・シノ・シシュマール:「私は本部四課特命、"アヴィオール"だ。暴徒鎮圧の協力には感謝する」
東雲・シノ・シシュマール:「だが彼らの処遇は私の管轄、手を出すな。そう通達されているはずだ」
"ソルフェリノ":「"アヴィオール"に関する情報は秘匿事項に位置する」
"ソルフェリノ":「……この場の、誰に対してもな。故に私は何も言わない」
"ソルフェリノ":「そこのFHエージェントの男ともども、撃破するだけだ」
椋実翔利:「いいぜ。ヤクザだけじゃ物足りないと思ってたんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつ……」顔を歪める。
椋実翔利:「終わったら仲良く一杯やろうぜ。色々話を聞いてみたいと思ってたんだよ」
椋実翔利:「"アヴィオール"のプロフィールが徹底的に秘匿されてるんなら……どうやってUGNは"アヴィオール"を見分けるんだ?」
椋実翔利:「オレが"アヴィオール"を名乗ったら、オマエらはそれを否定できんの?」
東雲・シノ・シシュマール:「それはお前の働き次第で教えてやる。……未成年ということになってるからな、酒じゃなければ付き合おう」
"ソルフェリノ":「UGNは秩序を守護する者だ。この町に貴様のような存在を許容する余地はない」
椋実翔利:「じゃあ覚えておけよ! オレ! シャルル! シノ! 国東! 4人揃って"アヴィオール"!」
東雲・シノ・シシュマール:「あっお前勝手に……!」
椋実翔利:「お前らがオレらに向ける一発一発が始末書モンだと思うと、こいつは最高に戦い甲斐がある!」
椋実翔利:「オレは……オレの敵が嫌がることをするのが、大好きなんだ!!」
"ヨーウィー":「古部シャルル?通告はした」
"ヨーウィー":「こちらの保護を受け入れなければ、君をこのFHエージェントに取り込まれたと見做す」
古部シャルル:「あぁ、聞こえているとも、UGNの皆さん」
古部シャルル:「だが、今の私は、"アヴィオール"を名乗る彼女に協力する契約になっている」
古部シャルル:「彼女と利害が反するならば、私は契約に基づき、彼女の味方をする」
古部シャルル:「私と国東の保護を行いたいのならば」
古部シャルル:「"適切な手続き"を行っていただこう」
"ソルフェリノ":「支部員にも教えているが……オーヴァードにとって、絆こそが最も厄介な制約だ」
"ソルフェリノ":「実力行使に移らせてもらおう」
古部シャルル:「…………貴方の教えには同感するよ、UGN」
古部シャルル:そこだけ、心の底から思っている声で
古部シャルル:「そんな物があるから、無茶な人助けなんかするんだろうな」



GM:ミドル戦闘を開始します。

  [10]"ソルフェリノ" [12]"ヨーウィー"

          5m

[8]燕藤連合会A [8]燕藤連合会B [8]燕藤連合会C

          5m

     [9/79]古部 [8/78]東雲
        [10/57]椋実

          5m

[8]上妻持之  [5]里中吉弥  [5]枝切りガリュウ

GM:戦闘開始ですが、その前に特殊ルールのみ説明。
GM:この展開の直前で、既に生駒くんは単独でミドル戦闘を終了していますが
GM:その戦闘にかかったラウンド分だけ到着は遅延しています。
東雲・シノ・シシュマール:な~るほどそういう
生駒均:ぬわーっ
生駒均:ごめんね 遅れます
GM:つまりあちらの決着までにかかった1ラウンド分の遅延がかかり、生駒の合流は2ラウンド目冒頭ということになりますね。
椋実翔利:いいよいいよ 全員ブッ殺しとくから
東雲・シノ・シシュマール:うちらでデザート全部食べちゃうもんね



GM:■ラウンド1
GM:セットアップから処理していきます。
GM:こちらでセットアップ行動するキャラクターは一人だけ。
"ソルフェリノ":《バタフライエフェクト》。対象は"ヨーウィー"。
椋実翔利:渋いぜ
椋実翔利:コーリングシステム! スカイキッドへ搭乗だ!
東雲・シノ・シシュマール:こちらは特になし!
古部シャルル:コンボ:【天体/ルングヴュ】《原初の黄:活性の霧》ラウンド中、対象の攻撃力を+15、ドッジ-2D。
古部シャルル:対象はシノで
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を3(→ 3)増加 (79 → 82)
東雲・シノ・シシュマール:サンキューシャルル!

"ソルフェリノ":「敵の攻撃リソースを削る。可能だな」
"ヨーウィー":「はい」
"ソルフェリノ":"ソルフェリノ"は武器を持っていない。小石を二つ握っているだけだ。
"ソルフェリノ":それを電線に向けて弾いた。何も起こらない。
椋実翔利:「何だぁ? ワケ分かんねえことしやがって……」
東雲・シノ・シシュマール:「油断するな。ここは奴らの本拠地(ホーム)だ」
東雲・シノ・シシュマール:「後手に回れば回るだけ不利になる」
古部シャルル:「あぁ。何かしらの仕込みを行う時間は充分にある」
古部シャルル:「理想は短期決戦。計略を起こす暇のない殲滅……お前たちの得意技だ」
古部シャルル:「行けるか?」
上妻持之:「くっちゃべってんじゃねェぞゴチャゴチャと!今すぐ腹掻っ捌いて……」拳銃を抜いている。
椋実翔利:「行けますか、だろ!」
椋実翔利:円盤状のゲートが足元に生成され、椋実の姿が消える。かと思えば上方に開いたゲートから、浮揚するボード状の上に立った姿で現れる。
椋実翔利:――SHIDENは、さるマスターエージェントの武器であったレールキャノン、その異常動力を核としたフロートボードだ。
椋実翔利:アイロンを逆にしたような形状だが、前方中央には物々しい砲口が顎を開く。そして、椋実のスマホであったり、彼の搭乗する足場にあるレバー・スイッチであったりを操作することで操縦している。
椋実翔利:だが実の所、空中での機動であったり砲撃の拡散であったりといった所で、椋実の能力もまた大いに活用されており……
上妻持之:「な、なんだあ……!?」
椋実翔利:(レールキャノンに意志があったら非常に嫌がっただろうが、)もはや双方は双方にとって、最大のポテンシャルを出すためには欠かせない存在なのである。
椋実翔利:「どんなもんであれ、撃つ時は敵に向けてが鉄則だ!」
椋実翔利:「手本を見せてやるぜ!」

GM:手番は行動値12。"ヨーウィー"が動きます。
"ヨーウィー":メジャーアクションで《コンセントレイト:ウロボロス》《餓えし影》《セレリティ》!ターゲットは椋実さんです。
椋実翔利:ヒーッ! 殺される!
古部シャルル:クッ、UGNだから的確にFHを…!
古部シャルル:なんて模範的な…!
"ヨーウィー":こんな物騒な奴は生かしておいていいことなんて無いんだよなあ
"ヨーウィー":町に一番被害出してるのもこいつ
"ヨーウィー":7dx7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[4,4,6,6,9,10,10]+10[1,5,8]+2[2]+4 → 26

椋実翔利:堅苦しいUGNめ……
"ヨーウィー":いい出目だぜ!
椋実翔利:1dx=>26
DoubleCross : (1DX10>=26) → 5[5] → 5 → 失敗

椋実翔利:ムリで~す
古部シャルル:あんだけ暴れてまだDBもついてない
"ヨーウィー":あ、ダイス個数間違えたかも。9dxが正しかったな
"ヨーウィー":次から直します
椋実翔利:ダイスが少なくても良い出目を出すUGNめ……!
"ヨーウィー":3d10+4
DoubleCross : (3D10+4) → 19[5,5,9]+4 → 23

椋実翔利:ウオーッ! HPは24だ! よって生存!
椋実翔利:椋実翔利のHPを1(→ 1)に変更 (24 → 1)
GM:悪運の強いやつ!まず一回めメジャーアクションの演出します。

"ヨーウィー":「こいつは……まずいな」
"ヨーウィー":低い姿勢で構え、椋実の『起動』に真っ先に対応する。
"ヨーウィー":……フ
"ヨーウィー":"ヨーウィー"の影が僅かに色を変えたように見える。
"ヨーウィー":ゴ シ ャ ! !
椋実翔利:「試射会の的になりたいのは誰だァ~?」 エネルギーをチャージしつつ、旋回して敵の位置を把握、狙いを定めようとしていたが
"ヨーウィー":空の真上から、黒い影の濁流が椋実に降り注いだ。SHIDENの起動よりも速い。
椋実翔利:「おあ!?」 空が陰ったと思った次の瞬間には、見事にその濁流に飲まれ、墜落する
古部シャルル:(即座に制空権とマウントを取りに行く……なるほど。性格が戦法に出ている)
"ヨーウィー":「チッ、仕留め切れないか」
"ヨーウィー":苦々しく舌打ちをする。
椋実翔利:「何だ!? 誰だ!? この野郎!」 ……が、完全に反応しきれなかった訳ではなかった。
古部シャルル:「二度目の光景だな……ボードは無事か!?」
椋実翔利:半ば以上に偶然のことであったが、頭上の陰った一瞬で腕を翳して身を守り、結果的に地上への激突直前に体勢を整えられたのだ。
椋実翔利:「無事だ! ……オレならともかく他人にSHIDENの方を優先されるのややムカつくな!」
東雲・シノ・シシュマール:「あんなのと一緒にするな。確かに先手は取られたが……」
東雲・シノ・シシュマール:「威力はそれほどでもない」
"ヨーウィー":「……なるほどな。これで二度目ということなら――」
"ヨーウィー":「三度目はない」
"ヨーウィー":オートアクション。《喰らわれし贄》《破壊の渦動》《背徳の理》。
"ヨーウィー":攻撃力を+18し、ダイスを+12個し、装甲無視を獲得します。
東雲・シノ・シシュマール:(いや、まだ何か……?)

"ヨーウィー":二度目のメジャーアクション。
"ヨーウィー":《コンセントレイト:ウロボロス》《餓えし影》。対象は椋実さんです。
"ヨーウィー":21dx7+4
DoubleCross : (21DX7+4) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[2,4,4,5,7,9,10,10,10]+10[3,5,6,8,8]+10[4,7]+10[9]+10[7]+2[2]+4 → 66

椋実翔利:「そこかテメエ! 椋実第一球!」 砲口を"ヨーウィー"に向けるものの
古部シャルル:こわ。
椋実翔利:1dx=>66
DoubleCross : (1DX10>=66) → 4[4] → 4 → 失敗

椋実翔利:惜しい……
"ヨーウィー":7d10+22 死にな!
DoubleCross : (7D10+22) → 42[10,10,2,4,7,6,3]+22 → 64

東雲・シノ・シシュマール:ヤバ
椋実翔利:ギャーッ! 残りHPの64倍削られ、粉々になりました……
古部シャルル:死を暗示する出目
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (57 → 63)
椋実翔利:椋実翔利のHPを6(→ 6)に変更 (1 → 6)
"ヨーウィー":こちらは《セレリティ》の効果でHP-8!
椋実翔利:リザレクトにより復活。

GM:空が揺らぐ。そう見えているだけなのか、能力の作用か――
GM:今度は、降ってきた影の柱の正体がはっきりと見える。
"ヨーウィー":「まず一人」
椋実翔利:「投げまっ――」 その砲撃の直前、
"ヨーウィー":影の柱は、一本の指だ。
"ヨーウィー":次は掌そのものが振り、椋実を叩き潰す。
古部シャルル:「ひどいな……釈迦と孫悟空だ」
椋実翔利:「ギャ!」
"ヨーウィー":成果を確認し、地面の影に触れていた手を離す。
椋実翔利:圧倒的面質量の前に、抵抗などできたものではない。文字通り潰れたような声をあげ、影に飲まれる。
東雲・シノ・シシュマール:「仏の顔も、というやつか」
東雲・シノ・シシュマール:「だが、その程度で懲りる男かな、アイツ」

GM:だが、次の手番は行動値10!椋実の手番になります。
椋実翔利:ウーン、流れ的にUGNどもを殴りたい気分だが……
椋実翔利:ヤクザどもからやっちゃうか
GM:そんな~まだ動いてないのに
古部シャルル:流れ弾って怖いね
GM:お慈悲~
椋実翔利:《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《因果歪曲》 対象は上妻、里中、枝切り!
椋実翔利:9dx8-2
DoubleCross : (9DX8-2) → 10[1,1,4,4,5,5,5,7,9]+5[5]-2 → 13

椋実翔利:フッ……
GM:よわ(笑)
椋実翔利:あっすみません、ダイス足りなかった エンチャントぶんわすれ
椋実翔利:2dx8-2
DoubleCross : (2DX8-2) → 10[1,10]+1[1]-2 → 9

椋実翔利:13です! 避けられそ~!
GM:むしろ減ってるじゃん
GM:でもクリティカルは一応一個してるんだよな
古部シャルル:手る?2/3なのでレベル上がるまでラスイチだけど。
東雲・シノ・シシュマール:シャルル、助けてやれ
GM:他にサポートありますか?なお生駒くんのバディムーヴはまだ受けられません。
生駒均:ごめんよ~
椋実翔利:へへへ……頼めますかねえ……
古部シャルル:じゃあサポートしておこ。シノは頑張れるからな
古部シャルル:《原初の紫:妖精の手》判定を10にする
古部シャルル:これで3/3!
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (82 → 87)
椋実翔利:1dx8+18
DoubleCross : (1DX8+18) → 4[4]+18 → 22

椋実翔利:20は超えたぞ! 避けてみやがれ!
GM:それでも微妙だな……これなら避けられるかも
里中吉弥:こいつは避けてみよう。肉体高いし
里中吉弥:10dx+3
DoubleCross : (10DX10+3) → 9[1,3,3,4,5,6,7,7,7,9]+3 → 12

里中吉弥:ダメ!
古部シャルル:危な
東雲・シノ・シシュマール:こわい
上妻持之:こいつはガード。紙袋の男、里中をカバーリングします。
上妻持之:ステータス的には他の構成員と全く同じなんですが、トループではないのでカバーできるのだ
古部シャルル:ネームドヤクザ!
枝切りガリュウ:枝切りガリュウは自慢のエフェクトで受ける!《イージスの盾》!
枝切りガリュウ:4d10
DoubleCross : (4D10) → 24[4,4,9,7] → 24

GM:さあダメージをどうぞ
椋実翔利:ガード値が高いよ~ 抜けるかな……
椋実翔利:3d10+20+2d10
DoubleCross : (3D10+20+2D10) → 23[9,8,6]+20+13[5,8] → 56

椋実翔利:死んでね
GM:ウソでしょ
古部シャルル:マスター火力だ
上妻持之:まったく耐えられない。消し飛びます。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を8(→ 8)増加 (63 → 71)
東雲・シノ・シシュマール:これはマスター級だわ
枝切りガリュウ:枝切りガリュウも同じく死ぬ。ミドルで削られた分もあるしね……
枝切りガリュウ:ただしこいつは《不死不滅》を持ってる!一回だけ復活します!

GM:謎の攻撃によって椋実が撃墜された直後、ヤクザ達も動いた。
上妻持之:「テメエら全員突っ込め!まずこのクソ野郎から息の根止めろッ!」
枝切りガリュウ:「大砲野郎~~ッ!テメエ、随分!!イキり散らしてくれやがったな!?」
枝切りガリュウ:破砕されたアスファルトの中に昆虫脚をねじ込むようにして、
枝切りガリュウ:その下の椋実を吸血しようとする。
燕藤連合会構成員:「走れ走れッ!」「怖気づいてんじゃねェぞ!!」
椋実翔利:だが、ガリュウが椋実らしき存在に触れることはない。その折脚で触れることができたのは、奇妙な風、空気の流れだけだ。妙に冷たく、涼しい……
椋実翔利:穴だ。異空間に繋がるゲートが、地面に開いている。
枝切りガリュウ:「あ?」
椋実翔利:それと同時にヤクザたちの……主に指揮を出す幹部衆の頭上がにわかに瞬き、
古部シャルル:「人気者だな、アイツ……」
里中吉弥:「うううう、痛い……」ねじれるように顔を上げる。
椋実翔利:降り注ぐ。光の雨。いや、雨らしいのは、『上空から無数に降り注ぐ』という点だけか。
椋実翔利:何せそれは全て、椋実がSHIDENの砲口より放った砲撃である。触れれば焼け、そして砕ける。人も何も例外なく!
上妻持之:「兄貴ッ!!危ねえ……」拳銃を放り出し、咄嗟に射線に割り込む。
椋実翔利:「……塞げシャルル! このカスどもをまずは黙らせる!」
椋実翔利:「やっぱUGNは集中して潰さないとだからな! ザコはその前に掃除だ掃除! ステーキの前のサラダだ!」
古部シャルル:「分かった。上手く使え」
GM:閃光と熱、そして轟音が全ての情報を塗り潰していく。ヤクザ達の悲鳴すら聞こえない。
古部シャルル:マーカーとなるように付きまとっていた桜色の球体……原初の形の妖精が発光する。
東雲・シノ・シシュマール:「つくづく言動と実力が釣り合わない男だな。何処まで計算なんだか……」
椋実翔利:「死ね死ねクソモヤシクソレタスクソクソ!!」
古部シャルル:人を惑わすおとぎ話。無意識にその導きに人の行動が誘導される。
椋実翔利:「あーはっはっは!!」 立ち込める煙の中、撃ち込めるだけの砲撃を撃ち込む。ロクに狙ってはいないが、少なくともその妖精円(フェアリーサークル)から逃げることは叶わない。
椋実翔利:ならば、狙う必要などない。降雨を避けられるものがどこにいる?
GM:破壊が終わった。ジャームである紙袋の男と、そして辛うじて……オーヴァードである枝切りガリュウだけは形状が残っている。
椋実翔利:ガキン、と音を立て、異常な連続砲撃に焼け付いたバレル部がパージされる。煙を立てるそれが地面を落としながら、SHIDENは緩やかに旋回。
枝切りガリュウ:「か、上妻サン……ふ、ふざけ、ゴボッ」
椋実翔利:「……とりあえず一人! 残り二人はどうだ? 生きるのを頑張ってるのか? まだまだ余裕なのか?」
枝切りガリュウ:地面の血の染みを見て言う。ガリュウ自身も、すでに体の半分近くを破壊されている。
枝切りガリュウ:「余裕に、決まってんだろうがッ!!」
古部シャルル:「…………全く、感覚が狂うな、これが戦場か」
古部シャルル:巻き添えを避けるために隠れた物陰から、一瞬に瓦礫にまみれた状況を見ていた
枝切りガリュウ:「テメーはブチ殺す!!」
里中吉弥:「痛い。痛い。痛い。痛い。あああああああ」
椋実翔利:「やってみろよ社会のカス! 冥土の土産に格の違いを覚えて……死ね!」

GM:行動値は10!"ソルフェリノ"の手番ですが
"ソルフェリノ":実はこいつはメジャーアクションのエフェクトは何も持っていない。待機します。
東雲・シノ・シシュマール:不気味だぜ
GM:次の手番は行動値9、古部シャルル。
古部シャルル:はーい。どうしよっかな
古部シャルル:マイナーでボルトアクションライフルを起動。命中+5
古部シャルル:メジャーでコンボ:【星紡ぎ/コンステラスィオン】《C:ウロボロス》《無形の影》、判定前に《紡ぎの魔眼》
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (87 → 88)
古部シャルル:紙袋こと里中さんを攻撃
GM:こいッ
古部シャルル:10dx7+6+5
DoubleCross : (10DX7+11) → 10[1,1,2,3,3,5,5,6,7,9]+4[3,4]+11 → 25

古部シャルル:うおーくらえー
里中吉弥:こんな達成値なら俺でも殺れるぜ
里中吉弥:10dx+3
DoubleCross : (10DX10+3) → 9[3,4,4,6,6,7,7,8,9,9]+3 → 12

里中吉弥:殺れませんでした……。
古部シャルル:ダメージ
東雲・シノ・シシュマール:よしよし
古部シャルル:3d10+8 
DoubleCross : (3D10+8) → 7[4,2,1]+8 → 15

古部シャルル:えーん
東雲・シノ・シシュマール:初めてにしてはよく頑張ったな
古部シャルル:シノ……
里中吉弥:ざーこ♡ 全然死なない♡ 復活エフェクトも切ってない♡
古部シャルル:くっ、この屈強な肉体が…
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を6(→ 6)増加 (88 → 94)

  [10]"ソルフェリノ" [12]"ヨーウィー"

          5m

[8]燕藤連合会A [8]燕藤連合会B [8]燕藤連合会C

          5m

     [9/94]古部 [8/78]東雲
        [10/71]椋実

          5m

    [5]里中吉弥  [5]枝切りガリュウ


古部シャルル:「先程の砲撃が捉え損ねたのは、あの男か」
"ソルフェリノ":(この状況を見て怖気づいてくれればいいが)やや離れた位置から、三つ巴の戦況を見守っている。
"ソルフェリノ":(古部シャルル。こちらに攻撃させるなよ)
里中吉弥:「痛い。痛い。痛い」首が不自然な方向に曲がり、まず空を見て、それから古部に向く。
古部シャルル:位置は前後を挟まれた形。だが、連合会とUGNは仲間ではない
古部シャルル:(むしろ、連合会のメンツが壁になるか)
古部シャルル:紙袋の奥から向けられる視線を感じ、あえてUGNに背中を向ける
"ソルフェリノ":「!」
古部シャルル:「………」(撃たないだろう?貴方達は)
東雲・シノ・シシュマール:「……」遠くに立つ"ソルフェリノ"と、傍らのシャルルの両方を視界の端に捉えている
古部シャルル:上着の内ポケットから、手のひらに収まるサイズの分厚いを取り出す。
古部シャルル:その表紙は中身を想定させない、刺繍の入った物。
古部シャルル:「椋実やシノほど、戦場向きじゃないんだがな」
古部シャルル:右目を閉じる。
古部シャルル:自分の中に刻まれた新たな内燃機関。そこから生み出されるものを集めるイメージ。
古部シャルル:視界に赤く膜を引くような感覚。
古部シャルル:右目の緑が赤に染まり、細やかな桜色の球体粒子が辺りを舞う
古部シャルル:一つ一つの点が折り重なり、形を帯びていく
古部シャルル:「人は、絶望に向かって歩くことなど出来ない」
古部シャルル:一年前の火災を思い出すような、瓦礫の山に脚を踏み出す
古部シャルル:「だが、希望に向かうことは容易い」
古部シャルル:「かつての人は、それを空に求めた」
枝切りガリュウ:「横から割り込むんじゃねェガキがッ!てめえから殺されてえか!?」
里中吉弥:羽虫のように震え、地面を蹴る。反転し、シャルルへと向かった。
古部シャルル:「横?………違うな」
古部シャルル:「俺が進むのは、前にだけだ」
古部シャルル:夜天を覆う光点に、意味を求める図式
古部シャルル:桜色の星が形を帯びていく。
古部シャルル:角と翼を持つ巨体の馬。
里中吉弥:「ああああがァァァッ!!!」
古部シャルル:それが里中に向けて幻想のいななき高らかに、真正面から突進する!
里中吉弥:突如として正面に障害物が現れるとは想定していなかっただろうが、見えていてもそうしたかもしれない。
里中吉弥:グシャアッ!!
里中吉弥:頭から正面衝突し、血肉を撒き散らしながらのけぞる。
古部シャルル:「───少し、大人しくしていてくれたまえ」
古部シャルル:赤く変色した魔眼でそれを見る
里中吉弥:「お、おおおお……」ガシ ガシガシ ガシ
里中吉弥:破れた紙袋の中身の肉を掻きむしっている。
古部シャルル:(チッ、やはり殲滅には向かないか……!)

GM:行動値8。東雲の手番。
東雲・シノ・シシュマール:やったるで~
東雲・シノ・シシュマール:まずはマイナーでジェネシフトします
GM:こわい
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (78 → 83)
東雲・シノ・シシュマール:あっ待てよ
東雲・シノ・シシュマール:ごめんなさいやっぱりやめます。拡散する影はマイナーエフェクトだった
GM:ゆっくり考えな
東雲・シノ・シシュマール:普通にメジャーで攻撃するね
東雲・シノ・シシュマール:《サイレンの魔女》LV5《原初の赤:火炎袋》LV3
東雲・シノ・シシュマール:対象はシーン中のエネミー全員
東雲・シノ・シシュマール:7dx+11
DoubleCross : (7DX10+11) → 10[2,3,3,6,6,8,10]+3[3]+11 → 24

東雲・シノ・シシュマール:よし回った
古部シャルル:回しててえらいぞ
GM:ノ~
GM:これから全員リアクションしなきゃいけないのが厳しい事実
古部シャルル:メチャ・おおい
GM:ノ~
GM:これから全員リアクションしなきゃいけないのが厳しい事実
古部シャルル:メチャ・おおい
GM:まず燕藤連合会のみんなから処理するね
東雲・シノ・シシュマール:フハハ避けれるもんなら避けてみやがれ~
椋実翔利:無駄であろうにのう
燕藤連合会構成員:3dx+2 燕藤A
DoubleCross : (3DX10+2) → 8[2,2,8]+2 → 10

燕藤連合会構成員:3dx+2 燕藤B
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[4,7,10]+8[8]+2 → 20

燕藤連合会構成員:おっ、エリート組員
古部シャルル:キアイ入ってんねぇ!
燕藤連合会構成員:3dx+2 燕藤C
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[6,8,9]+2 → 11

東雲・シノ・シシュマール:こえーよ
里中吉弥:里中は次こそいけそう!
里中吉弥:10dx+3
DoubleCross : (10DX10+3) → 10[2,3,3,4,5,6,7,7,8,10]+4[4]+3 → 17

古部シャルル:ギア入ってきてんねぇ!
枝切りガリュウ:おのれ~ッ、枝切りガリュウは行動放棄カバーで里中を守ります。
東雲・シノ・シシュマール:所詮は理性のないジャームよ
"ソルフェリノ":"ソルフェリノ"はこの場合全力ガードしたほうがよさそうだな。《戦士の知恵》《ディフェンスサポート》を自身に使って全力ガード。
"ソルフェリノ":さらに《歪みの領域》。15ダメージをシノちゃんに反射します。
東雲・シノ・シシュマール:嫌過ぎる!
古部シャルル:シノーッ
東雲・シノ・シシュマール:ダメージ出します
"ヨーウィー":"ヨーウィー"は回避!《バタフライエフェクト》もあるぞ
"ヨーウィー":5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[3,5,6,9,10]+7[7]+3 → 20

東雲・シノ・シシュマール:ま、まずい!
古部シャルル:構成員レベルの出目!
"ヨーウィー":これは使い所……!《バタフライエフェクト》で回避しました。
椋実翔利:気合入ってるな……!
東雲・シノ・シシュマール:クソーッ
東雲・シノ・シシュマール:ダメージ出すぞ!死ね!
古部シャルル:攻撃力+15だぜっ
東雲・シノ・シシュマール:3d10+24+15  装甲無視
DoubleCross : (3D10+24+15) → 8[1,6,1]+24+15 → 47

東雲・シノ・シシュマール:ダイスが腐ったか…
古部シャルル:出目がー
GM:つっよ!
古部シャルル:お揃いだね
GM:もしかしてソルフェリノも死ぬか……?
GM:いやギリギリ生きてた!処理をします
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を7(→ 7)増加 (78 → 85)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを3(→ 3)減少 (30 → 27)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを15(→ 15)減少 (27 → 12)
燕藤連合会構成員:みんな死にました。
枝切りガリュウ:こんなダメージを2倍で受けて耐えられるわけがない。当然死亡です。
東雲・シノ・シシュマール:よしよし

  [10]"ソルフェリノ" [12]"ヨーウィー"

          10m

     [9/94]古部 [8/85]東雲
        [10/71]椋実

          5m

        [8]里中吉弥

東雲・シノ・シシュマール:だいぶスッキリした

椋実翔利:「おお? 何だ何だ!? 何だよシャルルやれんじゃん! あるのかケンカの経験! その調子だ!」 上空で騒ぐ
椋実翔利:「シノも手本見せてやれよ! ちょっといーとこ見てみたい! ウェイウェイ!」
東雲・シノ・シシュマール:「まあ、初めての実戦としては上出来か」シャルルの肩を軽く叩いて横に並ぶ。
古部シャルル:戦闘に耐えうる召喚はせいぜい数秒だ。星を紡いだ白馬は霧散する
東雲・シノ・シシュマール:「だが、集中にかける時間が長すぎる。口上を述べて自己暗示をかけるのは、古い魔術の時代から有効な手段ではあるが」
東雲・シノ・シシュマール:「今の半分程度には工程を圧縮できる筈だ。まだまだ訓練が必要だな」
古部シャルル:「それはどうも……やはりこの力、直接攻撃向きではないな」
古部シャルル:「では、手本をご教授いただけるかな?」
東雲・シノ・シシュマール:「お望みとあれば。ただ私のやり方は」喉に手を当てる。
東雲・シノ・シシュマール:「あまり参考にはならないがな」
東雲・シノ・シシュマール:「───■■■■───」
燕藤連合会構成員:パ パ パ!
古部シャルル:円環を纏う、桜色の発光体。
古部シャルル:形を成す前の星を意味するそれは、あらゆるレネゲイドの行使を補助する触媒になる。
燕藤連合会構成員:銃弾が飛び交い、アスファルトを削る。
古部シャルル:それが、シノのレネゲイドに呼応した
東雲・シノ・シシュマール:唇が動く。唯の一呼吸、四節の音なき音を紡ぐ。
燕藤連合会構成員:もはや本来のターゲットなど関係なく、東雲もシャルルも撃ち殺そうとしている。
枝切りガリュウ:「こいよクソが……テメ~の攻撃なんざ、なんでもねえ……」
東雲・シノ・シシュマール:ボ ッ
枝切りガリュウ:「なんでもねェ――ぞゴラァァッ!!!」
東雲・シノ・シシュマール:飛び交う銃弾が、横合いから噴射した黒炎によって消し炭に変わる。
東雲・シノ・シシュマール:それだけではない、燕藤連合会、UGNの周囲に
東雲・シノ・シシュマール:同じ様な黒炎を渦巻かせた球体が、無数に浮かび上がっている。
東雲・シノ・シシュマール:それが、一斉に弾けた瞬間。
東雲・シノ・シシュマール:爆発的な勢いで膨れ上がった炎が、戦場の全てを覆い尽くす。
枝切りガリュウ:「オオオオオオオッ!!」
燕藤連合会構成員:「なんだよこれェ!?」「逃げ」
GM:オーヴァードとしての経験値が低い燕藤連合会の面々は、その圧倒的な面攻撃に対処する術を持たない。
GM:構成員は焼き尽くされ、キュマイラとしての強固な外殻で里中を守ろうとしたガリュウも、蒸発する。
東雲・シノ・シシュマール:バックドラフト現象。密閉空間に充満した炎が開放され、急速に酸素と交わることで大爆発を引き起こす異常燃焼効果。
東雲・シノ・シシュマール:黒炎を閉じ込めていた真空の球体は、同様の現象をここで再現するためのものだ
古部シャルル:「───────!」
古部シャルル:急激な酸素濃度の変化に、熱を帯びた暴風が届く。間近で能力の行使を見るのは初めてだ。
GM:炎という純粋なエネルギー。圧倒的な破壊の後には、誰も残りはしない――通常なら。
GM:バヂッ、 ヂヂヂッ……
GM:放電の音だ。破壊された戦場の中で、原型を残して垂れ下がっている電線が二本あった。
古部シャルル:ワーディングどころではない、空間を満たす急激な密度のエネルギー。(デタラメが過ぎるな…!)
"ソルフェリノ":「……怪物め」全身から血を流している。
東雲・シノ・シシュマール:「先程の仕込みはこれか」忌々しげに舌打ちする
"ソルフェリノ":最初の小石で被膜を傷つけた電線は、椋実の攻撃余波を受けて、今のタイミングで千切れた。
"ソルフェリノ":だが放電をぶつけてもなお、熱や衝撃を相殺しきれたわけではない。"ヨーウィー"に危害が及ぶ分は自らの肉体で受けている。
古部シャルル:「……器用だな」
東雲・シノ・シシュマール:「だが、そう何度も使えるものでもない筈だ」ケホ、と小さく咳き込む。
"ソルフェリノ":「その通りだ。まとめて殲滅しなければ、こちらも次はない」
"ソルフェリノ":「やれるな。"ヨーウィー"」
"ヨーウィー":「もちろんです」《万象の虹》。
椋実翔利:「スゲー! 気持ち良い! たーまやー! ……だってのにUGNの連中は水差しやがってよ!」
"ヨーウィー":たった今使用された《サイレンの魔女》をコピーします。
古部シャルル:放電を火種とする、意図せぬ爆発の誘導。それが計算された密度を『薄めた』(狙ってやったのか?いや、偶然……?)
東雲・シノ・シシュマール:「……」ヨーウィーを不愉快そうに睨んで
椋実翔利:「オレたちチーム"アヴィオール"の祭を邪魔すんなや!」
東雲・シノ・シシュマール:「先に音を上げさせてやる」不敵に笑う口の端から、一筋の血が流れていた。
"ヨーウィー":「騒ぎ立てるな。すぐに貴様らの順番も来る」大量のレネゲイドを『食って』いる。出力が上昇しつつある。
古部シャルル:「………全く」
古部シャルル:どうやらオーヴァードならば、椋実の砲撃もシノの炎も、『対処できる』手段があるらしい
古部シャルル:「化け物ばかりだな」敵も─────味方も。

GM:手番は行動値5!里中が動きます。
里中吉弥:マイナー。《骨の剣》《螺旋撃》。ドッジC値を+1。
里中吉弥:メジャーアクション。《電光石火》《鉄風乱舞》《神速の鼓動》。
里中吉弥:対象はUGNも含むシーン全員!喰らえ!
里中吉弥:15dx+4
DoubleCross : (15DX10+4) → 10[1,2,3,4,4,5,6,7,8,9,9,10,10,10,10]+10[3,4,8,10]+10[10]+8[8]+4 → 42

里中吉弥:すっげ~回った!コンセすら噛んでないのに!
椋実翔利:ヤバ
古部シャルル:こわ~
GM:ドッジC値は+1です!
東雲・シノ・シシュマール:ドッジするダイスがねえ!ガード!
古部シャルル:えーん!
椋実翔利:どうしようもない! ガードもできない! 棒立ち!
古部シャルル:盾なんて無いのでドッジをします
古部シャルル:3dx11>=42
DoubleCross : (3DX11>=42) → 6[2,5,6] → 6 → 失敗

古部シャルル:えーん
"ソルフェリノ":でもこれGMとしても嫌かもな……!ソルフェリノが温存してた《妖精の手》でヨーウィーの回避成功させる手筈だったのに
東雲・シノ・シシュマール:あっそうじゃん
"ソルフェリノ":これではまず回らない可能性が高い……!一応振るか
東雲・シノ・シシュマール:やれ!里中!UGNをぶっ飛ばせ!
古部シャルル:見せてやれ!お前の力を!
"ヨーウィー":5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[2,6,7,9,10]+5[5]+3 → 18

"ヨーウィー":頑張ったが無理!
椋実翔利:破壊だ破壊だ~!
"ソルフェリノ":これは温存していたメジャーアクション使うしかないね。行動放棄カバーで"ヨーウィー"を守る。
里中吉弥:ではダメージ!
里中吉弥:5d10+14
DoubleCross : (5D10+14) → 36[2,10,8,9,7]+14 → 50

里中吉弥:装甲ガード有効。
古部シャルル:ケェーッ 死ぬのでリザレクト!
古部シャルル:古部シャルルのHPを1d10(→ 2)に変更 (27 → 2)
椋実翔利:死にま~す リザレクト
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を2(→ 2)増加 (94 → 96)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (71 → 81)
椋実翔利:椋実翔利のHPを10(→ 10)に変更 (6 → 10)
東雲・シノ・シシュマール:死!《リザレクト》
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (85 → 92)
"ソルフェリノ":これはちょっと予想外……!ソルフェリノはやられた!もっと支援してやりたかったが……
椋実翔利:混戦らしくなってきた

GM:"ヨーウィー"が三度目の攻撃に移ろうとする。だが、既に動いていたものがいる。
里中吉弥:「ごぼ」
里中吉弥:体の至る所を突き破って、長ドスやナイフ、ハサミ、鉈――
里中吉弥:骨で形成された、『刃物のようなもの』が生えている。自分自身の変成を制御できていないのだ。
里中吉弥:「どこだ。誰だ。どこ、どこに行った……」地面を這いずりながら叫ぶ。
里中吉弥:「び」その体が、残像を伴って振動する。
里中吉弥:パン!!
里中吉弥:音速を突破した音だ。無差別な方向へと、全身の『刃物』が射出された。
椋実翔利:「おっ待て! アッチよりコッチがマズ……」 "ヨーウィー"に意識を割いており、里中の動きをロクに見ていなかった。当然、反応できない
古部シャルル:「何っ!?」
東雲・シノ・シシュマール:「チッ……!」
"ソルフェリノ":「……しまった!?」東雲の大規模攻撃の予測にリソースを割いていた。
"ソルフェリノ":故に『その先』までは読めない。「"ヨーウィー"!」
椋実翔利:「痛ァエェ!?」 SHIDENを貫通し、飛来する刃に下から切り裂かれる
東雲・シノ・シシュマール:喉の痛みに発声が遅れた。次の瞬間には、背に数本の刃を受けて倒れ込む。
"ソルフェリノ":短距離転移で"ヨーウィー"の射線に割り込み、全身に刃物を受けて倒れる。
古部シャルル:肉体攻撃の範囲と油断していた。「グッ……!」
"ヨーウィー":「あれだけの殲滅攻撃を受けて……」
"ヨーウィー":「まだ、生きていたのか……こいつ……」
古部シャルル:骨色の刃に赤く貫かれる。
里中吉弥:「う、うう。ううううううう」
椋実翔利:裂けた肉から血を流しながら、椋実は笑う 「……うははは! スゲエなそれ! ンなことしてたらザコヤクザもみんな巻き込んで……いや」
里中吉弥:夕陽の中で、紙袋の怪人が蠢いている。燕藤連合会の誰もが身を挺してこの『兄貴』を守ろうとしたが、
里中吉弥:もはや理性のないジャームだ。戻ることはない。
椋実翔利:「いなくなったからやったのか? まあいいや! 待ってな! 痛ェ目遭わせてくれたお返しに、ザコどもの待ってる地獄に叩き込んでやるからよ!」
古部シャルル:「…………チッ」
古部シャルル:呻きか、嘆きか。それは意味のある言葉ですらない。
東雲・シノ・シシュマール:「……生きているな、シャルル」刺さった刃を引き抜く。血は殆ど出ていない。
東雲・シノ・シシュマール:「お前も気をつけろ。私達は最早この程度では死なないが」
古部シャルル:「あぁ……重要な器官は優先的に治している」
東雲・シノ・シシュマール:「致命的に死に損なえば、ああなる」
古部シャルル:「他者とつながる言葉すら、意味を失う。………聞いていた中でも、分かりやすい症状だな」
古部シャルル:感情を滲ませながら、里中を睨みつける

 [12]"ヨーウィー"

    10m

[9/96]古部 [8/92]東雲
  [10/81]椋実

    5m

  [8]里中吉弥




GM:■ラウンド2
GM:敵は残り2体。このラウンドから、生駒はこの戦闘現場に到着することができます。
GM:間に合わなくても構いません。どうするかはセットアップ前のこのタイミングでのみ決めることができます。
生駒均:出ます!
GM:では、あなたは"ネバーランド"によって移動させられた道程を高速で駆け戻り
GM:仲間達の苦境に間に合った!

生駒均:駆けて、駆けて、駆け続け。
生駒均:レネゲイドの気配と戦闘音を頼りに、ようやっと戦場へとたどり着く。
生駒均:「ごめん、遅くなった!みんな……」
椋実翔利:「おっ生駒! 来たな! あいにく料理は二皿しか残ってないぜ。ビーフオアチキン!」
"ヨーウィー":「"カオナシ"……!」
"ヨーウィー":「何をしている!"ネバーランド"はどうした!?」
生駒均:「無事……じゃないな!どういう状況!?ヨーウィーさん……支部長……!」
東雲・シノ・シシュマール:「……良いのか生駒。こっち側で」
"ヨーウィー":「来るんじゃない!」
"ヨーウィー":「こちらにも、奴らにもつくな!」
生駒均:「だから!なんで!?」
古部シャルル:「生憎、俺達は身分証がないからな」
生駒均:「先輩もそうだったよ!理由も教えてくれないで!」
生駒均:「オレがガキだから!?」
"ヨーウィー":「その通りだ!」
生駒均:「……っ」
"ヨーウィー":「そして、貴様に情報を明かすよりも確実な手段が……ある!」
"ヨーウィー":攻撃態勢に入っている。しかも生駒の知る、全力発動の"ヨーウィー"だ。
生駒均:「(本気、だ)」
生駒均:「……ヨーウィーさん。支部長も、先輩も」
"ヨーウィー":純粋なウロボロスシンドローム故か出世とは無縁だが、その『影』は生駒の知る誰よりも壊滅的な出力を持つ。
生駒均:「オレのこと、想ってくれてるのは、分かります」
生駒均:「ただの押し付けじゃないって、思います」
生駒均:「でも……でもっ!」
生駒均:「友達と仲良くしちゃいけないなんて、そんなのあるかよっ!」
生駒均:シャルルたちをかばうように立ちふさがる。

GM:セットアップに入ります。敵NPCはセットアップ行動はなし!
東雲・シノ・シシュマール:こちらもなし!
椋実翔利:ないよ~
古部シャルル:コンボ:【天体/ルングヴュ】《原初の黄:活性の霧》ラウンド中、対象の攻撃力を+15、ドッジ-2D。
古部シャルル:対象は椋実さんで
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を3(→ 3)増加 (96 → 99)
椋実翔利:殺しの力が湧いてくる!
東雲・シノ・シシュマール:活性したのかシャルル……私以外の奴と!
GM:すごい絶妙な侵蝕調整
生駒均:どうしよ タゲロあるんですけど
生駒均:誰かに使うか温存するか
古部シャルル:タフな里中は落としておきたいところかな
東雲・シノ・シシュマール:使うなら里中さんかな?ヨーウィーはHP少なそう
生駒均:じゃあ里中にターゲットロック!
生駒均:生駒均の侵蝕率を3(→ 3)増加 (103 → 106)
生駒均:いや、攻性変色も使っておこうか 温存して落としきれないのが一番嫌だ
生駒均:生駒均の侵蝕率を3(→ 3)増加 (106 → 109)
生駒均:シーン中、対象のみを目標とした攻撃の攻撃力を+32 暴走を受けます
GM:ではセットアップ演出は省略!もう行動に入っていきます!
GM:行動値12、"ヨーウィー"!
"ヨーウィー":《餓えし影》《サイレンの魔女》!ちゃんとウロボロスも噛ませてるぜ~!
"ヨーウィー":ターゲットは……生駒くんを除くシーン全員!喰らいなッ!
東雲・シノ・シシュマール:パクリじゃ~!パクリじゃ~!
"ヨーウィー":そのエフェクト、ワシのじゃないか?
生駒均:ヨーウィーさん……
"ヨーウィー":ウヌは盗人なのか?
古部シャルル:味方だけ避けるとは器用なやつ
"ヨーウィー":21dx+4
DoubleCross : (21DX10+4) → 10[2,2,2,3,3,4,4,5,6,6,6,7,7,7,7,8,9,9,9,10,10]+8[7,8]+4 → 22

"ヨーウィー":これだけ振ればさすがに回るという寸法よ
椋実翔利:3dx=>22
DoubleCross : (3DX10>=22) → 9[6,7,9] → 9 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール:2dx>=22 ドッジ
DoubleCross : (2DX10>=22) → 9[6,9] → 9 → 失敗

古部シャルル:3dx>=22
DoubleCross : (3DX10>=22) → 10[4,6,10]+5[5] → 15 → 失敗

古部シャルル:惜しい
里中吉弥:さっきから結構頑張ってるので回避してくれるはずなんだよな
生駒均:惜しい
里中吉弥:10dx+3
DoubleCross : (10DX10+3) → 10[1,3,4,5,7,7,8,9,9,10]+7[7]+3 → 20

生駒均:あっぶなっ
里中吉弥:うう~~っ
椋実翔利:あと3あれば……ハッ
東雲・シノ・シシュマール:惜しい!
里中吉弥:生駒くん!バディムーヴをくれ!
生駒均:なんで?
里中吉弥:仲間じゃないか
里中吉弥:一緒にあのクソUGNを倒そうよ
東雲・シノ・シシュマール:コワイ!
生駒均:そっちに攻性変色してるんだよな~
生駒均:顔隠し仲間ではあるが……
古部シャルル:同じ場所に送ってやるから大人しくしな!
里中吉弥:残酷
"ヨーウィー":ダメージを出します。
椋実翔利:そうだそうだ! 生駒はFHであるオレの仲間だぞ!
生駒均:後で帰りにくくなる言い方
"ヨーウィー":3d10+28 装甲無視
DoubleCross : (3D10+28) → 19[6,6,7]+28 → 47

椋実翔利:死にまーす リザレクト!
古部シャルル:リザレクト~
古部シャルル:古部シャルルのHPを1d10(→ 5)に変更 (2 → 5)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (81 → 85)
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (99 → 104)
東雲・シノ・シシュマール:《リザレクト》!
椋実翔利:椋実翔利のHPを4(→ 4)に変更 (10 → 4)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (92 → 93)
東雲・シノ・シシュマール:HP1で復活
GM:みんないい出目しとるわ
古部シャルル:100を超えたので椋実さんへのバフが+18に変更。
椋実翔利:そそるぜ(Dr.キャノーン)

"ヨーウィー":「二人目。三人目。四人目……五人目ッ!!!」
"ヨーウィー":膝を付き、掌を地面に叩きつける。
"ヨーウィー":「片付けてやる!!」
"ヨーウィー":空が曇った。指先。掌。腕――
"ヨーウィー":そして、その先。"ヨーウィー"自身の、巨人じみた影法師が、
"ヨーウィー":周囲一体を薙ぎ払い、叩き潰し、蹂躙する。
椋実翔利:「オマエも大概スッゲえな……ァ!」 もはや回避などしない。SHIDEN諸共錐揉みながら吹き飛び、そこから全力で体勢を整える
"ヨーウィー":「器用な模倣の必要はない。複製の本質とは……」
東雲・シノ・シシュマール:「ッ!……これは……!」巨大な指先の人薙ぎに弾き飛ばされ、辛うじて受け身を取る。
古部シャルル:「ぐあああっ!」(影絵の投射による照応か……!?そんなことまで…!)
"ヨーウィー":「自らを複製し、増幅できるということだ!」
古部シャルル:地面に叩きつけられながら自分の体をイメージする。
椋実翔利:防御ではなく攻撃である。ここまで来てこの局面なら、それが手っ取り早い。だくだくと血を流し、獣のように笑う
生駒均:「……ヨーウィーさん」
古部シャルル:血液の代わりに体内のレネゲイドを温度として感じる。
古部シャルル:(活性化したレネゲイドの感覚……なるほど、これが"一線"か……!)
生駒均:その攻撃が、自分だけを避けていった
生駒均:邪魔をしても、敵じゃないっていうのか。
生駒均:守るべき対象だと。
東雲・シノ・シシュマール:「これ程の戦力が、こんな僻地の支部で燻っているとはな」生駒を避けた腕を横目に確認して
東雲・シノ・シシュマール:「つくづく人材の使い方が下手な組織だ」
生駒均:「嬉しいけど……嬉しいけどさぁ」
生駒均:「悔しいよ」
古部シャルル:「……同感だ」
古部シャルル:体が活性化する。非力な人を超える万能感。
古部シャルル:今なら何でも行えるような気分の高揚が。
古部シャルル:(不快だな)
古部シャルル:まるで、人をヒーローにさせる力だ。

GM:行動値は10。椋実の手番です。
椋実翔利:《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》。対象は里中! ここで死にゃ!
里中吉弥:なにっ
椋実翔利:やっぱ"ヨーウィー"にしま~す 生駒くんは殴りづらかろうし
"ヨーウィー":なんだあっ
生駒均:お気遣いありがとう
椋実翔利:仲間が倒れる様をそこで見ているんだなぁ!
椋実翔利:13dx8-2
DoubleCross : (13DX8-2) → 10[2,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,10,10]+10[1,10]+2[2]-2 → 20

椋実翔利:がんばっています
古部シャルル:頑張っててえらいね
"ヨーウィー":回避しかないかァ……
"ヨーウィー":5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[1,1,4,10,10]+9[3,9]+3 → 22

"ヨーウィー":避けた!!!!
生駒均:げーっ
東雲・シノ・シシュマール:回避しとる
椋実翔利:ウギャーッ!?
"ヨーウィー":見てこれ
古部シャルル:邪悪なFHの砲撃など届かない…ってコト!?
生駒均:しまった バディムーブしとけばよかったか
椋実翔利:何が見てこれだ!
古部シャルル:-2もなかなか効いてる
GM:まあまあまだ他のキャラの手番もあるし
GM:がんばってちょうだいよ
GM:我々はその姿を……心より応援するものです……!!

椋実翔利:攻撃を受けながらも上昇し、砲口を向ける先は"ヨーウィー"だ。
椋実翔利:(あっちはルーキーとガキでも何とかなるけど、こっちは黙らせないと……)
椋実翔利:「マズいだろ、ってよ!」
"ヨーウィー":「……しぶとい男だ」地上から睨めあげる。
"ヨーウィー":「その砲撃は私にとっても脅威だ。認めてやる……」
椋実翔利:砲口のすぐそこに自らの魔眼を配し、複製した影の巨人に向け拡散砲撃を放つ。
椋実翔利:「増幅? 複製? なんだか知らねえが……」
椋実翔利:「片端から撃って削ればなくなるだろうが! ……その後もう一回展開してみせるかよ?」
椋実翔利:「お行儀の良いUGNにそれができるか? ……そこまでして何を止めようとしてんだ!?」
"ヨーウィー":影の巨人は霧散し、執拗な蹂躙攻撃もそれで停止する。
"ヨーウィー":「……ああ!だが貴様の砲撃はこれで一手潰れた!」
"ヨーウィー":今は"ヨーウィー"本体が、東雲達に向かって駆け出している。
"ヨーウィー":「後は私自身で十分!」
椋実翔利:「吐いても吐かなくても殺すけどよ! 吐いた方がスッキリ死ね……あれっ!?」
椋実翔利:「こいつクソッ……気をつけろ! そっち行ってんぞ! 無駄な抵抗しやがって!」
椋実翔利:地上の3人の方へ叫ぶ
GM:影の巨人をあの速度で散らすことができたのは椋実だけだったはずだ。だが、この状況――
古部シャルル:「"ソルフェリノ"、"ヨーウィー"……そして"カオナシ"」
古部シャルル:「椋実の砲撃をいなせる防御力に感嘆するよ……流石は"世界の護り手"を名乗るだけはあるな」
GM:今椋実が組んでいるのは"ヴリトラ"の面々ではない。椋実の即断に合わせることができるか。
"ヨーウィー":「忠告してやる」
"ヨーウィー":「戦闘のことなど学ぼうとするな」
東雲・シノ・シシュマール:「耳を貸すな、シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「お前を守れるのはお前だけだ」
GM:次の攻撃を繰り出そうとしている。即応できる者がいるとすれば――

GM:行動値9。古部、または生駒の手番!
古部シャルル:GOGOイコっち
生駒均:では先にオレが動きます!
GM:どうぞ!
生駒均:マイナーで暴走解除
生駒均:メジャー、<コンセントレイト:キュマイラ>+<魔獣の衝撃> コンボ:ワンフォーオール
生駒均:対象は里中君!

 [12]"ヨーウィー"

    10m

[9/104]古部 [8/93]東雲
[9/109]生駒 [10/85]椋実

    5m

  [5]里中吉弥

生駒均:対応無ければ命中判定します
里中吉弥:もちろんありません。こいつに器用なエフェクトなどないのだ。
生駒均:では命中!
生駒均:12DX+7+0@7 (侵食上昇4、侵蝕100~)
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[1,1,2,2,5,5,6,7,7,8,8,8]+10[4,5,6,9,10]+5[4,5]+7 → 32

生駒均:32超えた!
里中吉弥:やるねえ……だけど出目の波はこちらに来ている 今度こそ回避できることだろう
里中吉弥:10dx+3
DoubleCross : (10DX10+3) → 10[1,4,4,4,5,6,8,9,9,10]+8[8]+3 → 21

里中吉弥:ほら来てる!危ないところだったな
生駒均:こわいのよ
生駒均:ではダメージ。固定値はタゲロ攻性変色込みで37、ダイスは4つ
生駒均
生駒均:4d10+37 (侵食100~)
DoubleCross : (4D10+37) → 29[7,10,4,8]+37 → 66

生駒均:おっと跳ねた。66点装甲有効です
東雲・シノ・シシュマール:デカい男だぜ
里中吉弥:これはもう一撃で死んだ!さっきの"ヨーウィー"でもだいぶ削られてたけど
里中吉弥:残りHPは38でした。復活エフェクトもなし!
生駒均:生駒均の侵蝕率を4(→ 4)増加 (109 → 113)
古部シャルル:やったー!
生駒均:ふぅ

GM:前方から迫る"ヨーウィー"。だが、生駒の感覚は別の脅威をも感知している。
里中吉弥:「あ。ああああ。痛い。痛い。痛い。痛い」
生駒均:椋実の判断をとっさに理解できたわけではない。
里中吉弥:悶えるような四足歩行で近づいてきているのは、燕藤連合会の紙袋の男だ。
生駒均:ただ、己のやるべきことは理解できた。
里中吉弥:だが、その紙袋は完全に裂けている。中の頭部は人間の形ではない。
生駒均:UGNで教わったことだ。ネバーランドに、ソルフェリノに、他ならぬヨーウィーに。
里中吉弥:肉の円柱のような、オブジェめいて歪んだ何かだ。そこからナイフや、刀が次々と生える。
生駒均:『不確定要素は潰せ』
里中吉弥:「痛い……い、痛い」
生駒均:人の域を外れたその男が、次なる動きをする前に。
生駒均:ぶぅん、ぶぅんと、羽音が鳴る。
生駒均:魔眼持つ蜂による完全包囲。一斉に紅い瞳を閃かせ
里中吉弥:その蜂に反応して、跳躍する。全身の刃物を回転させ、切り裂こうとする。
生駒均:重力が押しつぶす。空間を削り取る。
里中吉弥:「ごッ」
里中吉弥:「お」
生駒均:近寄らせない。近づかない。まぐれの一撃も当てさせない。
里中吉弥:「痛い。痛い。痛い。痛い」
生駒均:徹底した遠距離からの制圧。
里中吉弥:それ以上近づくことも、動くことも、刃物を射出することもできない。
生駒均:「あんたの事情も、なにも知らない。けど」
里中吉弥:重力で全ての動きが止められているからだ。
里中吉弥:「痛い。苦しい」
生駒均:「友達と先輩の邪魔はさせない」
生駒均:生駒自身の瞳が、男をその焦点に捉える。
生駒均:──押しつぶす。
里中吉弥:バヂュ!!!べギッ!!
里中吉弥:元より肉塊めいていたジャームは
里中吉弥:その一撃で本物の肉塊となる。
里中吉弥:燕藤連合会のオーヴァードは、全て死滅した。
生駒均:「……」

 [12]"ヨーウィー"

    10m

[9/104]古部 [8/93]東雲
[9/113]生駒 [10/85]椋実


GM:手番は行動値9。シャルルの番です。
古部シャルル:はーい
古部シャルル:マイナーでボルトアクションライフル
古部シャルル:メジャーコンボ:【星紡ぎ/コンステラスィオン】《C:ウロボロス》《無形の影》、判定前に《紡ぎの魔眼》
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (104 → 105)
古部シャルル:ヨーウィーを攻撃
古部シャルル:12dx7+6+5
DoubleCross : (12DX7+11) → 10[1,2,2,3,3,4,7,7,9,9,10,10]+10[2,2,3,8,9,10]+5[2,3,5]+11 → 36

"ヨーウィー":さあ当てられるかな!?
古部シャルル:えいやっ
生駒均:回った!
東雲・シノ・シシュマール:跳ねたぜ
"ヨーウィー":5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[6,7,8,9,10]+4[4]+3 → 17

"ヨーウィー":いや~よく回るわい
古部シャルル:回してくるの怖いなぁ!
生駒均:しっかり回してくるの怖いのよ
古部シャルル:ダメージ!
古部シャルル:4d10+8
DoubleCross : (4D10+8) → 19[7,6,5,1]+8 → 27

古部シャルル:装甲など有効
"ヨーウィー":装甲有効なら……残る!
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を6(→ 6)増加 (105 → 111)
"ヨーウィー":セレリティですでに9減っているが、
"ヨーウィー":さらにふしぎなボディアーマーで装甲値8があるのだ
生駒均:くっいつもお世話になってます!
"ヨーウィー":ギリギリ死にそうだが……!
古部シャルル:砲撃をいなした結果…!

GM:生駒が里中を制圧する一方、"ヨーウィー"はシャルル達へと向かっている。
"ヨーウィー":「古部シャルル!」
"ヨーウィー":「君は"ソロ・モーミト"である疑いがかかっている!」
"ヨーウィー":「君の意志でUGNの保護を受けろ!」
古部シャルル:背後には既に目を向けていない。優先度は既に変わったのだ。
古部シャルル:「受けているつもりなのだがね」ビジネスとしての口調で応える。
古部シャルル:「それに、一つ訂正させて頂こう」
"ヨーウィー":「……違う」
古部シャルル:「戦闘を学ぶつもりなど、ない」
古部シャルル:「私は、生き残る術を学んでいるつもりだ」
"ヨーウィー":「君の安全は確保されていない!」
"ヨーウィー":先程までの大規模攻撃とは違い、手に影を集約している。格闘術で即座に意識を刈り取るつもりだ。
古部シャルル:「同感だ…………だから苦労している」
東雲・シノ・シシュマール:「失礼な奴だな」
東雲・シノ・シシュマール:「これからお前に倒される相手よりは、頼りになっているつもりなんだが」シャルルの背後で不満げに呟く
古部シャルル:そうだろう。あちらにとっては自分は確保するべき身柄。この状況で、大規模攻撃で巻き込むリスクは負えない。
古部シャルル:「あぁ、そうだな」
古部シャルル:「"倒す"ぐらいならば俺にも出来る」
古部シャルル:右目に意識を集中する。
古部シャルル:直接攻撃には向かない。相手の影と違って、実態は薄い
古部シャルル:それにこの距離。時間をかければ刈り取られる
古部シャルル:(呪文や言葉は形を決めるため。ならば、明確にしてやれば良い)
古部シャルル:光が形をとる。小柄な、羽根の生えた少女のように。
古部シャルル:「"心を奪え"、リャナンシー」

古部シャルル:────キャハハ

古部シャルル:甲高い少女の笑い声。あるいは、男性の、子供の、老人の。
"ヨーウィー":「……幻覚……!」足を止める。
古部シャルル:"人を惑わせる"ことのみに特化した妖精のイタズラが、戦闘の極限ですら惑わせる。
"ヨーウィー":こうした現象が発生した場合、見えている目標に突入すれば同士討ちの危険があると、本能的に知っている。
古部シャルル:「足を止めてくれな。そうすると思った。方向を惑わせる。人を狂わせる。……妖精については詳しいようだ」
"ヨーウィー":飛び退くように距離を取る。再び地面に手を当て、大規模攻撃の発動準備に……
古部シャルル:その幻覚に害はない。
古部シャルル:ただ、
古部シャルル:飛び退いた足元に、偶然。瓦礫がある。
古部シャルル:不思議なイタズラによって、体勢が崩れ、"倒れる"
"ヨーウィー":「ガッ……!?」
"ヨーウィー":全く意識外の転倒で脳が揺れるが、辛うじて意識だけは保つ。
古部シャルル:「危ないぞ」
古部シャルル:「俺はともかく、─────この女にそんな隙を見せてはな」
古部シャルル:もちろん、惑わせるのは一瞬。だから把握できる。
古部シャルル:既に、銀髪の少女が準備を終えていることを。

GM:行動値は8。東雲さんの手番です。
東雲・シノ・シシュマール:よし!やるぞ~
東雲・シノ・シシュマール:マイナーで《拡散する影》LV4 以下のメジャー判定ダイスを4個減らし、達成値を16アップ
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を3(→ 3)増加 (93 → 96)

 [12]"ヨーウィー"

    10m

[9/111]古部 [8/93]東雲
[9/113]生駒 [10/85]椋実

東雲・シノ・シシュマール:メジャー《サイレンの魔女》LV6 ヨーウィーを攻撃!
東雲・シノ・シシュマール:3dx+27
DoubleCross : (3DX10+27) → 8[3,5,8]+27 → 35

"ヨーウィー":絶対クリティカル!絶対回避!
"ヨーウィー":5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[4,6,7,9,10]+1[1]+3 → 14

"ヨーウィー":だめだあ~
生駒均:クリティカルはしてた
東雲・シノ・シシュマール:フハハハ
東雲・シノ・シシュマール:ダメージ!
東雲・シノ・シシュマール:4d10+18 装甲無視
DoubleCross : (4D10+18) → 31[3,10,10,8]+18 → 49

"ヨーウィー":当然だが、こんな純粋アタッカーに復活エフェクトなんてあるわけなし!
東雲・シノ・シシュマール:今度はダイスくんも機嫌が良い
"ヨーウィー":やられました!
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を5(→ 5)増加 (96 → 101)

東雲・シノ・シシュマール:「まったく、余計な気を効かせるなんて10年早い」口元を綻ばせながら嘆息する。
東雲・シノ・シシュマール:「だが上出来だ」
東雲・シノ・シシュマール:「もう終わった」
"ヨーウィー":(小細工で距離を取らされた……再接近は無謀だ)
"ヨーウィー":(もう一度、影の巨人を――)
東雲・シノ・シシュマール:立ち上がろうとした"ヨーウィー"の視界が、再び大きく揺れる。
"ヨーウィー":「な……んだ」
"ヨーウィー":膝を突く。意思に反した動きだ。
東雲・シノ・シシュマール:外からの衝撃ではない。内側から、景色が回転し、滲むように視界がぼやけていく
東雲・シノ・シシュマール:「火を吹かせるだけしか芸のない女とでも思ったか?」
古部シャルル:「まさか」肩をすくめる。
古部シャルル:「"全部消し飛ばす"なんて丁寧にやるより、お前らしいと思っただけさ」
古部シャルル:「一手で全部終わらせるほうが、な」
"ヨーウィー":(私の影巨人に対応したのは、ビーム砲の男の方だった)
"ヨーウィー":(こいつが爆風で消し飛ばす……それで一手使わせるはずだった……)
"ヨーウィー":倒れていく。
東雲・シノ・シシュマール:「ま、一度転んでくれたおかげで回りが早まったのは認めよう。大きく息を吐いた後は」
東雲・シノ・シシュマール:「どうしても、呼吸が深くなる」
東雲・シノ・シシュマール:一酸化炭素中毒。
東雲・シノ・シシュマール:バックドラフト現象の前準備として生成する密閉空間。爆発せず燃焼を終了したその空間のみをヨーウィーの進行方向に配置した。
東雲・シノ・シシュマール:オーヴァードと言えど、全ての毒性に対して無敵ではない。
東雲・シノ・シシュマール:ソラリス能力者でもない限り、生命活動の根幹を成す酸素の欠乏には即座の対応は不可能だ。
"ヨーウィー":犬伏支部最強のオーヴァード"ヨーウィー"すらも、完全に戦闘不能になる。
椋実翔利:「……何? 終わっちゃったの? 今何やったんだ? ホントにやったのか?」 高度を下げて三人に合流する
椋実翔利:「消し飛ばすとかどうとか聞こえたけど、オレやっとこうか?」 わくわく
生駒均:「よして!……ねえ、大丈夫だよね?」
生駒均:「命に別状は……」
東雲・シノ・シシュマール:「殺すつもりならそうしている」どこか煮え切らない表情で答える。
生駒均:「……そうしないでくれて、ありがと」
生駒均:ほっと息をつく。

GM:戦闘終了です。
GM:ですが、シーンはこのまま続けさせていただきます。



GM:"ヨーウィー"は完全に意識を喪失した。だが、この場で一人、意識を保っているエージェントもいる。
GM:"ソルフェリノ"だ。紙袋の男の刃物が全身に突き刺さり、大量に出血している。
"ソルフェリノ":「……制圧……できずとも、相打ちに持ち込むつもりでいたが……」
"ソルフェリノ":「燕藤連合会の男は……想定外だった。私の能力では及ばなかったな……」
生駒均:「支部長……」
"ソルフェリノ":「"カオナシ"。……もう君に託すしかなくなったようだ。よく聞け」
東雲・シノ・シシュマール:「待て、お前の事情を聞く積もりはない」
東雲・シノ・シシュマール:「この件は本部に報告させてもらう。"ソルフェリノ"」
"ソルフェリノ":「昨日、隣市の河川で一人の男の死体が上がった……!」絞り出すように言う。
東雲・シノ・シシュマール:「大人しく処分を……」
古部シャルル:「死体……?」
"ソルフェリノ":「遺体は損壊がひどく、身元も不明だった。だが……!」
椋実翔利:「おっ? ……オレじゃないよ?」
古部シャルル:「まだ疑っていない」
GM:東雲はいつでも"ソルフェリノ"にトドメを刺すことができます。
古部シャルル:あの砲撃なら死体は残らないからだ
"ソルフェリノ":「"カオナシ"!君はその"アヴィオール"を仲間だと思っているな!?」
生駒均:「その……"アヴィオール"?」
生駒均:「まさか……!」
東雲・シノ・シシュマール:たしかにトドメを刺せる。だが
"ソルフェリノ":「そいつは"アヴィオール"ではない!君がやるしかないッ!!」
"ソルフェリノ":「FH内部粛清セル"p53"!!」
"ソルフェリノ":「上がった死体は、"アヴィオール"の死体だ!!」
生駒均:「……!」
東雲・シノ・シシュマール:刺した所で結末は代わりはしない。ここで確実に敵になる人間が、増えるか減るかだけの話だ
生駒均:シノの方へと振り向く。
古部シャルル:「………!」
椋実翔利:「……へえ」
GM:生駒くんは、東雲にロイスを取得している場合
GM:即座にそれをタイタスにしてください。
生駒均:ぎゃーっす!タイタス化します!
生駒均:「……シノちゃん」
東雲・シノ・シシュマール:「……」黙したまま、シャルルを一度横目に見た後、生駒に向き直る
生駒均:拳を握る。その呼びかけた名前すら、本当のものなのかどうか。
生駒均:「……本当に?」
東雲・シノ・シシュマール:「その男の言葉が真実だと、この場で証明する手段はない」表情を変えずに
東雲・シノ・シシュマール:「……だが」
生駒均:「オレは」
東雲・シノ・シシュマール:「やめようか。ここから誤魔化すシナリオも渡されてはいたが、時間の無駄だ」
生駒均:「支部長を疑えないよ……この状況で」
東雲・シノ・シシュマール:「お前に話す前に、日本支部の方にも報告は上がっているだろうしな」
古部シャルル:("p53"………"ソロ・モーミト"を追うデッドセル、だったか)
"ソルフェリノ":「オーヴァードにとっての絆は……最も厄介だ。既に築いてしまったものであるほど……」
"ソルフェリノ":「すまない。"カオナシ"……!」
椋実翔利:「なんだよー。お仲間だったのかよ。そんならオレにだけコッソリ教えてくれれば良かったのに」
生駒均:「……本物の"アヴィオール"」
東雲・シノ・シシュマール:「……無理を言うな。お前が一番信用ならない」
生駒均:「君が、殺したの?」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
椋実翔利:「まあな。オレを信用するのは初心者には難しいよな」
東雲・シノ・シシュマール:「ああ、そうだ」
東雲・シノ・シシュマール:「私が殺した」
GM:>園山なみ:〈……確かに……この前の戦いで、人員はだいぶ欠けちまった〉
>園山なみ:〈それを気にしてんのか?あんたみたいな奴が?〉

GM:この会話が指す『この前の戦い』とは、"アヴィオール"との戦闘でした。
生駒均:「……」
生駒均:ぶぅん、ぶぅん。
生駒均:片袖が落ち、蜂が現れる。
生駒均:赤い魔眼が、シノを睨みつける。
"ソルフェリノ":「……気付いていることを……本来なら、気づかせてはいけなかった……!」
"ソルフェリノ":「デッドセルは、その存在を知った者を全て……ゲホッ、ゲホッ」
東雲・シノ・シシュマール:「良い判断だな。生駒」言葉を発した瞬間、魔眼の重圧が弾け飛ぶ。
生駒均:「っ」
東雲・シノ・シシュマール:「回りくどい手は嫌いだ。そこの死に損ないより余程好感が持てる」
生駒均:たたらを踏んで
生駒均:「この程度じゃ、拘束にもなんない、か」
生駒均:「……」
生駒均:「シャルル君」
生駒均:「君は、どっちだ」
生駒均:「知っていて、側にいたのか?」
生駒均:「……それとも、知っても、側にいるのか」
古部シャルル:もう一つの赤い魔眼が見返す。
古部シャルル:「……さぁな。この女の素性など知らん」
古部シャルル:「場所を探るだけで手一杯だ。……もう一つの質問だが」
東雲・シノ・シシュマール:「事実だよ。生駒」
古部シャルル:「それで、シノ?」
古部シャルル:「お前はこれからどうするつもりだ?」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつは想定外の異物だった。だからこそ、身内に引き入れる意味があった」
東雲・シノ・シシュマール:「……決まっているだろう。シャルル」眉根を落として笑う。
東雲・シノ・シシュマール:「こうなった以上は"アヴィオール"を名乗る訳にはいかない」
東雲・シノ・シシュマール:「本当の名を告げて、この場を去るとしよう」
東雲・シノ・シシュマール:「"アルファルド"」
東雲・シノ・シシュマール:RHOを公開します。
東雲・シノ・シシュマールキャラシート

■PC2:東雲・シノ・シシュマール用リバースハンドアウト

あなたは"アヴィオール"ではない。FH内部粛清セル"p53"の始末屋だ。
UGN本部査察部第4課の単独潜入エージェント"アヴィオール"の死を利用し、成り代わっている。
一年前。帝央グランドホテルでの仕事で、あなたは古部シャルルに顔を見られた。
それだけならまだしも、彼はその事件でオーヴァードに覚醒しており、あなたに辿り着いてしまう。
本来なら処分すべき相手だ――だが、自分の存在に辿り着いた力には興味が湧いた。
任務を通して彼の有用性を示し、組織に引き込むことができれば、彼を殺さなくても済む。

東雲・シノ・シシュマール:「一緒に来るか?シャルル」
GM:このハンドアウトを公開した場合、東雲・シノ・シシュマールはPCサイドから離脱し、FHセルに帰還します。
GM:以後PCとしての協力は一切できなくなり、またPC側からの追跡もほぼ不可能です。
古部シャルル:「……………………」その言葉を聞く。
東雲・シノ・シシュマール:「お前は十分に有用性を示した。FHに対しても」言葉の後、生駒を見て
東雲・シノ・シシュマール:「UGNに対しても」
古部シャルル:息を吸い、吐く。
古部シャルル:炎の起こす熱風で換気が行われ、一酸化炭素の混じらない、肺を焼くような酸素。
GM:――過去の、帝央グランドホテル放火事件。
GM:あれは"ブロンソン・アルファ"からの攻撃によって引き起こされた事件ではなかったのだろう。
GM:彼を始末するために、FHセルが……シノや、その仲間が、あの事件を起こしたのだ。
古部シャルル:瓦礫に包まれた炎の中で、彼女を見た。
東雲・シノ・シシュマール:「お前が来てくれるのなら、私は嬉しい。ただ……」
東雲・シノ・シシュマール:「もうわかっているだろう?」
古部シャルル:炎。そして迷わず走り去る兄の背中を幻視する。
古部シャルル:一度まぶたを閉じて、開く。赤の魔眼が見据える。
古部シャルル:「違うな」
古部シャルル:「お前は俺に嘘をついたな、シノ」
古部シャルル:────『「いいぞ。特別に教えてやる。お前の知りたいことはなんでもな」』
古部シャルル:────『「話してもらうぞ。お前のこと、先程挙げた言葉のこと……それに」』
古部シャルル:────『「一年前のことも、洗いざらいだ」』
古部シャルル:「俺とお前の契約は、未だ不履行だ」
古部シャルル:「対価が支払われなかった以上、俺がお前に協力する謂れはない」
古部シャルル:そう言い捨てて、
古部シャルル:「…………」
古部シャルル:「だから」
古部シャルル:「契約を果たせ、"アヴィオール"」
古部シャルル:「UGNを騙り、"アヴィオール"を騙り、…………俺を保護してみせろ」
東雲・シノ・シシュマール:「……」悲しげに笑う。
古部シャルル:「FHに行く?冗談じゃない。そんなことは聞いていない」
古部シャルル:「お前が、こっちに来るんだ」
古部シャルル:手を差し伸べる
古部シャルル:「さぁ、どうする」
古部シャルル:「東雲・シノ・シシュマール!」
東雲・シノ・シシュマール:「まったく……お前は」
東雲・シノ・シシュマール:シャルルが差し伸べた手に、自身の右手を伸ばす。
東雲・シノ・シシュマール:指先が触れようとして
東雲・シノ・シシュマール:パチン、と、その手を弾く。
古部シャルル:「………!」
東雲・シノ・シシュマール:「"アヴィオール"は死んだよ。たった今」
東雲・シノ・シシュマール:「これで、お前に隠していたことはすべて話し終えた」
東雲・シノ・シシュマール:「契約完遂だ。古部シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。私はな」
東雲・シノ・シシュマール:「自分のしたことに後悔はない。反省する気もない」
東雲・シノ・シシュマール:「この世界には必要なんだ。何もかもお仕舞にしようとする馬鹿を、殺してでも止める馬鹿が」
東雲・シノ・シシュマール:「お前は賢いやつだ。だから、殺したくは無い」
東雲・シノ・シシュマール:「そう思っていたが……やっぱり違うな」
古部シャルル:「ほう?」
古部シャルル:「いったい、何が違うと?」
東雲・シノ・シシュマール:「……」一歩、二歩。シャルルと見つめ合ったまま後ろに下がる。
東雲・シノ・シシュマール:「"いいやつ"には二種類ある。頭が良いやつと、行いが善いやつ」
古部シャルル:「…………」視線は動かさない
東雲・シノ・シシュマール:「お前は頭が良いやつだと思っていた。けど実際は」
東雲・シノ・シシュマール:「自分が正しいと思ったことしか出来ない類の、大馬鹿だ」
東雲・シノ・シシュマール:「私とは違う」
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル、善行は好きか?」
東雲・シノ・シシュマール:「私は好きだぞ。そのためなら、何人だって殺せるくらいにな」
古部シャルル:「─────」
古部シャルル:かつて、同じことを聞かれた。
古部シャルル:炎の中。人の命を、大勢と1人を天秤に掛けて。
古部シャルル:(あいつは、)
古部シャルル:(なぜ、好きでもないことをしたんだろうな)
古部シャルル:「俺は」
古部シャルル:「善行は好きではない」
古部シャルル:そうだ。
古部シャルル:善行なんて、正しいだけで。常に正しく、大勢を助けるだけで。
古部シャルル:それをする人間が、正しいように思えてくる
古部シャルル:「そして」
古部シャルル:「"善行"をする人間を、認めない」
古部シャルル:赤い瞳が
古部シャルル:大馬鹿の善人を見た。
東雲・シノ・シシュマール:「……ならシャルル」瞳を閉じて笑う。共に過ごした、何気ない瞬間と同じ様に。
東雲・シノ・シシュマール:「お前は、私の敵だ」
東雲・シノ・シシュマール:二人を分断するように炎が上がる。
古部シャルル:その炎を見つめる。
古部シャルル:見つめる。見つめる。
古部シャルル:「そうとも、"ヒーロー"」
古部シャルル:そして、宣言する。
古部シャルル:「その理想に従って、被害を食い止めて見るといい」
古部シャルル:「話の通じない馬鹿を殴り飛ばし、その活動を続けるために」
古部シャルル:「────私の邪魔を、排除してみろ」
東雲・シノ・シシュマール:答えはない。空高くまで立ち昇った炎の柱が霧散した時
東雲・シノ・シシュマール:灰も、一切の痕跡も残さず、世界の敵は姿を消していた。

古部シャルル:善行はさぞや楽しいのだろう。
古部シャルル:正しく、自信に満ち溢れ
古部シャルル:他者より優れ、他者より先に、他者より強く
古部シャルル:────自分を、蔑ろにする。
古部シャルル:そんなお前"達"が、嫌いだ
古部シャルル:だが、お前達を否定しない

古部シャルル:「“Il faut de tout pour faire un monde”(世界を作るためにはすべてが必要だ)

古部シャルル:俺は、正しく優秀なお前達を。
古部シャルル:乗り越えるために、生きてきた。



GM:ロイス取得のみが可能です。
椋実翔利:東雲・シノ・シシュマール/○やるじゃん/敵意
古部シャルル:シノの感情を変えます。「○P有為(あるいは信用)/N警戒」→「○P食傷/N大馬鹿」これで。
生駒均:東雲・シノ・シシュマール P:共感/○N:隔意に変更。以上。
東雲・シノ・シシュマール:古部シャルルのロイスを 誠意/悔悟○ に変更


◆Masterscene◆




犬伏市 燕藤連合会支部

GM:繁華街に点在する雑居ビルは、そのいくつかが燕藤連合会系列の事務所であった。
GM:しかし今となっては、それらの事務所に残っている人員はほとんどいない……暴力団であっても、オーヴァードと戦闘すればそうなる。
燕藤連合会構成員:「……」「……」
燕藤連合会構成員:「……」
GM:幹部格の里中や上妻、そして希少なオーヴァード戦闘員であったガリュウも欠けた。
GM:この事件の間……あるいは半年前から常にオーヴァードへの敵愾心で高揚していた構成員たちも、消沈しているように見える。
"ブロンソン・アルファ":「確かにぼくは対オーヴァード武装を提供したが」
"ブロンソン・アルファ":中心の椅子に座った、白衣の男が言う。
"ブロンソン・アルファ":「運用思想が逆だったようだな。きみ達は、一般構成員を盾にしてオーヴァードを守るのではなく……」
"ブロンソン・アルファ":「オーヴァードを盾にして、人間を守るべきだった。オーヴァードは結果的に死ぬのだから、そちらのほうが余程効率が良い」
燕藤連合会構成員:「テメェ……何言ってんだボケッ!」ガタン!
燕藤連合会構成員:「テメェのせいで里中の兄貴も、上妻サンも……!」
"ブロンソン・アルファ":「……」眼鏡の奥から、死んだ魚のような目線を向けるだけだ。
"ブロンソン・アルファ":「別に」
"ブロンソン・アルファ":「その銃でぼくを撃っても構わないぞ。だがもっと有効な使い方はあるんじゃないのか?」
燕藤連合会構成員:「……ッ!」
GM:足音が近づいていた。事務所の奥の扉が開かれ、新たな人影が現れる。
眼鏡の少年:「……静かにしろ」
眼鏡の少年:「無意味な口論は聞くに堪えない」
眼鏡の少年:世界のすべてを呪うかのような目付きを除けば、高校生ほどの、ごく平凡な青年だった。
眼鏡の少年:「……"ブロンソン・アルファ"。貴様もだ」
眼鏡の少年:「俺が貴様に"ソロ・モーミト"の情報を渡したのは――」
眼鏡の少年:「無意味な事件で混乱を引き起こすためではない」
"ブロンソン・アルファ":「……そこだ。その点だが、ぼくは"ソロ・モーミト"の実在についても疑い始めている」
"ブロンソン・アルファ":「きみが誤情報を掴まされた可能性は?だとするなら、何よりもぼくにとって無意味な混乱だ」
眼鏡の少年:「屁理屈を抜かすな」――パチッ
眼鏡の少年:「目的が同じでなかったなら、貴様のような類は」
眼鏡の少年:「口を開く間もなく殺す」
"ブロンソン・アルファ":「奇遇だな。ぼくもだよ」
GM:場の緊張が高まる。屈強な暴力団員達もその様子を見ていることしかできない。
眼鏡の少年:「一つ言っておく。俺の情報源は確かだ」
眼鏡の少年:「この俺が、元リエゾンロードから得た情報なのだからな」
GM:かつて、FHにおいて、オーヴァードの絶滅という"ブロンソン・アルファ"の思想は完全な異端だった。
GM:今は違う。コードウェル博士は、世界そのものを変える思想を持つ子供達を集め、その全てに"マスターレイス"の称号を与えた。
GM:ならば、その欲望を持つ者も肯定される。
GM:オーヴァードの絶滅。
"ブロンソン・アルファ":「フン。そう願うよ」
"ブロンソン・アルファ":「"マスターレイス14'"」


◆Middle07◆

GM:登場キャラクターはシノちゃん。侵蝕上昇をお願いします。
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (101 → 108)



犬伏市 喫茶店

GM:東雲・シノ・シシュマール――FHの識別名3-Sは、古部シャルル達との協力体制を解除した。
GM:今いるのは、彼らの行動圏からも遠く離れた喫茶店である。たった一人。"アルファルド"が作戦行動を取る時は、本来こうだった。
東雲・シノ・シシュマール:最奥のカウンターに座り、コーヒーをかき混ぜている。
東雲・シノ・シシュマール:他の客は一人もいない。店の前にはCLOSEの看板が出ていた。
東雲・シノ・シシュマール:薄暗い店の中で一人、カップの中で黒と白が混ざり合うのを眺めて、既に30分は経過しただろうか。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:思えば最初から最後まで、自分らしくないことばかりしていた気がする。
東雲・シノ・シシュマール:あの時殺しておけば何か変わっただろうか。そう悔やむことなど滅多に無かったが
東雲・シノ・シシュマール:今回に限っては、幾らでもその場面が浮かんでくる。
東雲・シノ・シシュマール:"ソルフェリノ"が自分の正体を話す前にとどめを刺しておけば?
東雲・シノ・シシュマール:生駒がマンションを訪ねてきた時に、まとめて始末しておけば?
東雲・シノ・シシュマール:商店街で声をかけられた時、路地裏で即座に息の根を止めておけば?
東雲・シノ・シシュマール:いや、そもそも
東雲・シノ・シシュマール:一年前、焼け落ちるホテルの中で、何故自分は
東雲・シノ・シシュマール:あの男を……
東雲・シノ・シシュマール:「……うわっ」
東雲・シノ・シシュマール:すっかり冷めたコーヒーを口に含んだ所で漸く、長いこと呆けていたことに気付き、顔を顰める。
GM:手元の通信機が光っている。もしかしたら、少し前から点滅していたのかもしれない。
GM:園山なみの通信だった。
園山なみ:〈おい!何かあったのかと思ったじゃんか〉
東雲・シノ・シシュマール:「……悪い」珍しく素直に謝って
園山なみ:〈戦闘中とかでないなら、すぐ応答してくれよ〉
東雲・シノ・シシュマール:「すまん、考え事してた。いやまあ、何かあったのは本当だが」
東雲・シノ・シシュマール:「"アヴィオール"の偽装がバレた。これについては私も大いに文句があるぞ」
園山なみ:〈…………〉
東雲・シノ・シシュマール:「死体が上がるのが早すぎる。そもそも」
東雲・シノ・シシュマール:「身元を割り出す証拠は完全に消したはず。そう言ってたのはお前だよな」
園山なみ:〈それはそうだ。いや……何を言っても言い訳になるが〉
園山なみ:〈犬伏支部も、市内の事件に最優先でリソースを割くと思っていたんだ。裏をかかれた〉
東雲・シノ・シシュマール:「奴らが思いの外腕も鼻も効いたのは認めるよ。実際やりあったからな」
園山なみ:〈埋め合わせってわけじゃないが――〉
園山なみ:〈テーブルの下に応急手当キットがある。使ってくれ〉
GM:東雲さんはFH部隊復帰の特典として応急手当キットを取得します。即座に使用可能。
東雲・シノ・シシュマール:「一年前の事件の関係者ってのも運が悪かった。身内が絡むと理屈が通じなくなるのは何処も同じだな」
東雲・シノ・シシュマール:「助かる」テーブルの下を覗いて

東雲・シノ・シシュマール:早速使います!
東雲・シノ・シシュマール:自前で持ってる分も含めて二本同時に使って良いですか?
GM:OKです。
東雲・シノ・シシュマール:1+4d10
DoubleCross : (1+4D10) → 1+25[6,1,10,8] → 26


園山なみ:〈……早速で悪いが、いいニュースと悪いニュースがある〉
園山なみ:〈こういう言い回しは映画くらいでしかしないもんだと思ってたが〉
園山なみ:〈本当に言う事あるんだな。二つニュースがあって、きっちり一つが良くて、一つが悪い〉
東雲・シノ・シシュマール:「悪い方から聞きたいな」
東雲・シノ・シシュマール:「これ以上気分が悪くなることはないだろうし。その方がお得だ」
園山なみ:〈"ブロンソン・アルファ"撃破を強行する〉
園山なみ:〈上の方針が変わった。"ソロ・モーミト"がどうだろうと、計画実行者を潰せばあたし達の脅威はひとまず取り除くことができる〉
東雲・シノ・シシュマール:「なんだ、それなら大して悪いニュースでもないじゃないか」
園山なみ:〈戦闘直後で悪いが、奴と一対一なら勝てると思うか?〉
東雲・シノ・シシュマール:「誰に向かって言っている」嘲るように笑う。
園山なみ:〈そいつは良かった。そうじゃなくちゃな――〉
東雲・シノ・シシュマール:「ちょうど誰かに八つ当たりしたい気分だったんだ。あの男なら申し分ないだろうさ」
東雲・シノ・シシュマール:「壁を殴っても気分は晴れないからな。手応えがあるくらいでちょうど良い」
園山なみ:〈じゃあ、後はいいニュースだけってわけだ〉
園山なみ:〈"ソロ・モーミト"のロスト扱いが通った〉
園山なみ:〈捜索と交戦を並行する必要はもうない。あたしも裏で探っていたが、本当に手がかりがなかったからな〉
東雲・シノ・シシュマール:「……そうか」
園山なみ:〈国東妃咲や古部シャルルと直接接触してたお前がシロだというなら、もうこいつは『ない』と判断していいってことだ〉
東雲・シノ・シシュマール:「……ああ、そうだな。きっとそうだ」
東雲・シノ・シシュマール:「これで、少なくともFHに属する勢力があいつらを狙うことはなくなる」
園山なみ:〈……〉
園山なみ:〈らしくないぞ。シノ〉
東雲・シノ・シシュマール:「そうかな?割とこんなだぞ私は。知らなかったのか」
園山なみ:〈いいや。あんたは……〉
園山なみ:〈……もっと冷徹だった。だらしのないところや、気まぐれなところがあっても〉
園山なみ:〈それでも冷徹だったよ。"アルファルド"〉
東雲・シノ・シシュマール:「……大丈夫。あまり見縊るなよ。園山」
東雲・シノ・シシュマール:「"アルファルド"変わらず、孤独なままだ。今はまだ少し、冷めきってないだけ」
東雲・シノ・シシュマール:「任務はちゃんとこなすさ。この先あいつらが立ち塞がるなら」
東雲・シノ・シシュマール:「殺すよ。躊躇なく」
園山なみ:〈……頼んだぜ〉
園山なみ:それだけ言って、通信は切れる。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:表示の消えた通信機を裏返して。
東雲・シノ・シシュマール:店の中を見渡す。元々は明日が定休日だったようで、食材は殆ど切らしていた。
東雲・シノ・シシュマール:椅子の背にもたれて、天井を見上げる。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:「……ピザ、食いたいな」



犬伏市 UGN支部

GM:生駒均は、負傷した"ソルフェリノ"と"ヨーウィー"を連れて支部に帰還した。そうする他なかった。
GM:同時に、国東妃咲も支部に保護されることになった。だが、事件はまだ全く終わっていない。
生駒均:「改めて……今までごめんね。危ないとこ散々連れ回して」
国東妃咲:「……ほんとですよ」椅子に座って、両足をぶらぶらさせている。
国東妃咲:「そんなことないです、とか言ってくれると思いましたか?」
国東妃咲:「最悪だと思います」
生駒均:「分かってる。……ありがとう」
生駒均:「無理して大丈夫、なんて言われたほうがきつかったもん」
国東妃咲:「……」不愉快そうに、お茶菓子をかじる。
国東妃咲:「損だと思ったことないんですか?」
生駒均:「とりあえず、ここにいればそうそう危ない目には遭わないはずだから」
生駒均:「損?なにが?」
国東妃咲:「そういう、人助けみたいなこと」
国東妃咲:「私だって、もしかしたら助けられてたのかもしれないし……生駒さんがいなかったら、ヤクザに殺されてたかもしれないですけど」
国東妃咲:「でも、感謝なんてしてないですよ。見ての通り」
生駒均:「そりゃそうでしょ」
生駒均:「あんな理不尽な目にあって、オレだってひどいことした自覚あるもん」
生駒均:「感謝しろ、なんて言えないよ」
国東妃咲:「じゃあ、どうしてするんですか?」
生駒均:「……」
生駒均:カチカチと、ゴーグルを指で叩く。
生駒均:「……人間らしくなりたいから、かな」
生駒均:ひどく悩んでから、そう答える。
生駒均:「より正確には。オレの好きな人達みたいに?」
国東妃咲:「……人間らしくなったら」
国東妃咲:「何か、いいことがあるんですか?」ぽつりと呟く。
生駒均:「いいこと……そうだね」
生駒均:「合理的に見たら、面倒なことばっかりかもね?」
生駒均:小さく苦笑して。
国東妃咲:「私を攫ったヤクザとか、あの椋実とかいうヤツだって、人間じゃないですか」
国東妃咲:「……私は……」
国東妃咲:「もう、誰かが助けてくれるなんて、信じられない……」
生駒均:「……」
生駒均:「助けるよ」
生駒均:「信じなくていいし、感謝しなくていい」
生駒均:「君にどんなに嫌われたって、助ける」
国東妃咲:「……それなら。そんなに、いい人みたいにしたいなら」
国東妃咲:「……」
国東妃咲:絞り出すように言う。「最初から……私のお父さんとお母さんに、してくださいよ……」
生駒均:「……」
椋実翔利:ガチャガチャガチャガチャ!
椋実翔利:玄関から、カギのかかったドアを開けようとする音が聞こえてくる。それがすぐに静まり、数秒。
椋実翔利:ズド ン! …ガキン!
国東妃咲:「ひっ」嫌な予感にぞっと身を竦ませる。
椋実翔利:重い砲撃音が一発。ドアがひしゃげて吹き飛び、壁に激突した。支部の一軒家全体が、音を立てて揺れる。
椋実翔利:そして、気楽に散歩でもしているような、無遠慮な足音が聞こえ
椋実翔利:「よっ」 椋実が君たちのいる部屋に顔を出す。
国東妃咲:「ど、ど、どうして。どうして」
国東妃咲:「どうしてここが分かったんですか。やっと逃げられたと思ったのに!」
生駒均:「ここ、UGNの支部なんですけど」
生駒均:「好き勝手してくれるなあ」
椋実翔利:「はあ? 逆になんで追跡できないと思ってたんだよ。負傷者と素人連れてトボトボ逃げてるUGNをよ」
生駒均:「そりゃそうだろうね……追いかけてくるとは思わなかったけど」
椋実翔利:「あの場で離脱したのはSHIDENのチェックしたかったからだけだし、それが終わったから普通に顔出しただけだろ?」
椋実翔利:「けっこー質素だな。落ち着く間取りだぜ。こういう支部もあるんだなぁ」 無遠慮に部屋を見回している
生駒均:「普通にて。立場的には翔利さんの敵の本拠地だよ、ここ?」
椋実翔利:「そうだな。主要メンバーが揃って負傷した敵の本拠地だ。いや……」
椋実翔利:「そのシケ具合だと、もしかして誰か死んだか? あの"ヨーウィー"とかいうやつか……シノにこっぴどくやられてたしな」
椋実翔利:「えーとその場合、香典って葬式に出席した奴が貰えるんだっけ? あれ? 貰えるのは引き出物だったか?」
生駒均:「縁起でもないこと言わないで!命に別状なし!」
椋実翔利:「そりゃ良かったな。でもまあ……戦うのはムリだろ」
生駒均:「どんだけの図々しさよ、せびるんじゃないよ」
椋実翔利:当然みたいな顔をして椅子に座る
生駒均:「……ま、そうだね」
国東妃咲:「何が」上ずった声で言うしかない。
国東妃咲:「何が、目的なんですか」
生駒均:「戦える状態だったら、それこそ今すぐ翔利さんを叩き出そうとしてるよ」
生駒均:「妃咲ちゃんは"ソロ・モーミト"じゃない」
椋実翔利:「そうそう。……まあ、そういう意味じゃさ。マジで『敵じゃない』んだよな。今のUGNは」
生駒均:「もう、追いかける理由はないだろ?」
椋実翔利:「弱すぎる奴を『敵じゃない』って言うのホントにあるんだな」 楽しげに笑って
椋実翔利:椅子に前後逆に座り、背もたれによりかかる 「オレの目的は収穫だよ。ホームから離れてこんなとこまで出稼ぎに来てやったんだぜ?」
国東妃咲:「ぜんぜん意味が分からないし……」
椋実翔利:「だってのに、このままじゃ持ち帰れるのは"死滅細胞"との因縁だけだ。こんなの家族にバカにされちまうよ」
国東妃咲:「あ、あなたみたいな狂った人、なんで警察に逮捕されてないのか分からない……」
椋実翔利:「……」 国東の方を見て 「UGNはさぁ」
椋実翔利:「秩序の守護者とかいって、我々が正しいですみたいなツラをして、オーヴァード世界の警察みたいに振る舞ってるけど」
椋実翔利:「なんでそんなことしてると思う?」
国東妃咲:「そんなの、あなたみたいなのが野放しになってると……」
国東妃咲:「世界がめちゃくちゃになっちゃうから……」
椋実翔利:「違うな」
椋実翔利:「強いからだよ。UGNは強い」
椋実翔利:「戦闘能力は当然、いろんな国家とも仲が良い。カネもいっぱい持ってる」
国東妃咲:「……」
椋実翔利:「するとどうだ? 『今の世界の方が都合が良い』。なんせ自分たちが強いままでいられるんだからな」
椋実翔利:「だから守るんだよ。立派なお題目を掲げてるのも、それが『強い』からだ。今、この世界においては」
国東妃咲:「でも、だとしたら……そんなことが、何の関係があるんですか。椋実さんに」
椋実翔利:「オレが捕まらないのは、結局オレが個人としても、組織としてもそこそこ強くて……意外と世界の害になってないからだってこと」
椋実翔利:「カスみたいな人体実験とか、一般市民ハンティングとか、児童買春とか、そういうことはしない。この世界にはそういう、オレなんかよりもっと深くてヤバい悪がいる」
国東妃咲:「害になってる!絶対害のほうですよね、これ!?」指さしながら生駒に聞く。
椋実翔利:「なんだよ! オマエ目節穴か? オマエのこと助けてやってから、ブッ壊したのは建物とヤクザだけだろうが!」
生駒均:「もっとやばいのがいるのは否定はしないけど、自分で言うんだからなあ……」
椋実翔利:「車も部屋もパクッたけど持ち主は殺してねーし!」
椋実翔利:「ったく……まあいいや。そろそろ本題入るか。この後も国東と話す機会はいくらでもあるし……」
国東妃咲:「ない!未来永劫ない!」嫌がる。
生駒均:「それは作りたくないね。で、本題って?」
椋実翔利:椅子を前後正しい方向にして、偉そうに背もたれにふんぞり返る
椋実翔利:「主要戦力をカスカスにされたUGNに、オレを雇わせてやるんだよ」
椋実翔利:「報酬はイリーガルの最高ランクでいいぜ。口座も安全なのを用意してる」
生駒均:「……」
椋実翔利:「分かってんだろ? このまま座ってれば、犬伏市ではシノたちデッドセルと、あの"ブロンゾン・アルファ"とかいう破壊怪獣大決戦の舞台になっちまうぜ」
椋実翔利:「だってのに、それを止めようとして今すぐ動けるのは、生駒と、あとシャルル? 国東も頑張ったりすんの? 知らねーけど」
生駒均:「戦力が足りない」
生駒均:「うん、だから……正直」
椋実翔利:「別にそれじゃ絶対勝てねえとは言わねえよ。戦闘ってのは戦略と時の運でどーにでもなるからな」
生駒均:「それは考えてたけど、まさかそっちから提案してくるとは……」
椋実翔利:「そうそう、生駒は賢くて妥当な判断ができるやつだな。ゴーグルそんな怪しいのに」
生駒均:「運任せにはできないね。かけてるものが大きすぎる」
国東妃咲:「私……」
国東妃咲:「私、戦いませんから」
生駒均:「この際怪しさは関係ないでしょ」
椋実翔利:「お、脱落宣言じゃん」
生駒均:「うん」
椋実翔利:楽しげに笑う 「なおさらオレの重要性が増したなあ」
生駒均:「……流石にオレの一存じゃ決められないけど、支部長に許可を取ってみます」
椋実翔利:「いや。オマエの一存で決めろ」
椋実翔利:「今この場でだ。ここで確約して、オマエはそれを死ぬ気で守れ」
生駒均:「なんだって?」
椋実翔利:足を組む 「瀕死の重傷者と取引するつもりはねーよ。そんな価値はない」
椋実翔利:「ピンピンしてるオマエの脳みそで決めて、実行すると誓え。契約ってのはそういうもんだ」
生駒均:「……なるほど」
生駒均:「取引できる価値があるのはオレだけで、だからオレのとこに直接来たと」
国東妃咲:「生駒さん」
国東妃咲:「生駒さんは……正義のヒーローなんですよね!?」
国東妃咲:「こんなのと手を組むの、全然正しいことじゃなくないですか!?」
椋実翔利:「ハハハ、脱落した奴が偉そうにピーチクパーチク囀ってるぜ」
生駒均:「……」
生駒均:「違うよ、妃咲ちゃん」
生駒均:「オレはヒーローじゃない」
生駒均:「そういうものには、ならないって決めてる」
生駒均:「……いや、少し違うか」
生駒均:「今はまだ、ヒーローだから」
生駒均:「そこから抜け出そうとしてんだ」
国東妃咲:「ヒーローにならないのに、誰かを助けるって」
国東妃咲:「矛盾してるじゃないですか」
生駒均:「いいや。なにも」
生駒均:「だって」
生駒均:「友達を助けたいって思うのは」
生駒均:「人間の、当たり前の思考だろう?」
生駒均:「……椋実さん。さっきのUGNについての話さ」
生駒均:「ちょっと訂正させてもらうぜ」
椋実翔利:「お? 何何」
生駒均:「『今の世界の方が都合が良いから』」
生駒均:「みんな、そんなに頭の良いこと考えてないよ」
生駒均:「隣にいる人に、明日も笑ってほしいから」
生駒均:「いなくなってほしくないから」
生駒均:「考えてることなんてそんなもんさ」
生駒均:「……そのせいで、たまに過保護になりすぎるけどね。こっちにまで」
椋実翔利:「それならじゃあ、オレもUGNみたいなもんじゃん。手を組んだってなんも問題ねーな」
椋実翔利:「……てか、おい国東! 何でオレと組むかもってだけでそんなメチャクチャ正義的に致命的みたいな空気にしたんだよさっき!」
国東妃咲:「なんで致命的じゃないって思えるんですか!?逆に!」
椋実翔利:「もしかしてアンパンマン知らない? あいつ劇場版だと結構バイキンマンと組むぜ。大体もっとヤバいやつが他にいたりして」
椋実翔利:「この前タイから来たバイトがアンパンマンしらなくてびっくりしたんだよ。オマエもタイ人なのか?」
国東妃咲:「ウソでしょ!?」
生駒均:「ははっ」
椋実翔利:「さて、それじゃあ生駒。契約は成立。オレは名誉UGNとしてオマエとこの街の平和のために協力してやろう」
生駒均:「アンパンマンじゃなくて悪いけどね」
生駒均:「力を貸して、翔利さん」
椋実翔利:「おうよ。……あーあと国東連れてっていい? 元々オレの戦利品だし、契約の担保が欲しいんだけど」
生駒均:「それは駄目」
国東妃咲:「ダメ!やめて!ダメに決まってる!!」
椋実翔利:「どうせ戦力になるつもりないならいいだろ。どっかまた適当な部屋に放り込んで……ケッ」
GM:生駒くんが折れて無理やり連れて行くこともできますが、その場合ミドル戦闘と同様のNPCカードを取得します。
GM:UGN的にそれがいいかどうかは別としてですが……
椋実翔利:(ワンチャンまだ"ソロ・モーミト"に繋がる可能性もギリギリなくはないから確保しときたかったけど)
生駒均:折れません!
GM:よかった
椋実翔利:(まあいいか……UGNからカネせしめてやるだけでだいぶ面白いし)
椋実翔利:「じゃあ担保はなし! 生駒……オマエの正義を愛する心をオレは信じるぜ」
生駒均:「正義だとちょっと困るな」
生駒均:「隣人を愛する心にしといて」
椋実翔利:笑う 「なんか普通だなあ。まあそれでいいや」
椋実翔利:「んじゃな。動く時は連絡しろよ」
椋実翔利:ひらひら手を振ってその場を後にする
生駒均:「よろしくお願い!」
生駒均:ひらりと手を振り返す。
生駒均:部屋を出ていったのを確認して、ずるりと椅子にへたりこむ。
生駒均:「はあっ……もう、緊張したぁ」
生駒均:「ごめん妃咲ちゃん、怖かったよね。危ない目に遭わないって言ったそばから……」
国東妃咲:「ほんとですよ。ほんとに、守るなんて口だけで、全然役に立たない……」
国東妃咲:「……正義じゃないとかも口だけで、結局人助けするし」
国東妃咲:「全部口だけ……どうするつもりなんですか、生駒さん」
生駒均:「……正義のつもりはないんだけどな」
生駒均:「友達を助けるだけだよ、オレ」
国東妃咲:「やっぱり口だけじゃないですか」
国東妃咲:「悪事のつもりはないとか言って、車盗んでる椋実さんとおんなじ」
国東妃咲:「……だから、お似合いなんじゃないですかッ」
国東妃咲:「椋実さんと仲良く……勝手にやっててくださいよね!人助けでも、犯罪行為でも」
国東妃咲:「絶対感謝なんてしませんから!」
生駒均:「……難しいなあ」
生駒均:「(正義とか、ヒーローって、もっと合理的だと思ってた。虫みたいに)」
生駒均:「(それだけじゃ、ないのかな)」
生駒均:「でも、うん、いいよ。大丈夫」
生駒均:「感謝なんてしなくていい」
生駒均:「(君がいなくならないように、勝手に頑張るからさ)」
生駒均:「友達だからね」



GM:シャルルくんに登場してもらいます。登場侵蝕どうぞ。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (111 → 121)
古部シャルル:ぎゃん
GM:戦う前からこんな侵蝕率に き、危険だ
GM:でも公式ルールで登場侵蝕は1d10振れって言ってるから……



犬伏市 ビジネスホテル

GM:シャルルには今、自宅がない。正確には依然としてあるにはあるのだが……
GM:自宅としても仕事場としても、依然安全が確保されていない状況にある。燕藤連合会が完全に無力化されれば、その心配もなくなるのだろうが。
GM:このツインルームは、古部レアがシャルルのために長期で取った部屋である。レアもここ数日、わざわざこの市に滞在している。
GM:東雲・シノ・シシュマールが姿を消した後、古部はここに戻ってきた。
古部シャルル:メイキングされたベッドが二つ。緩やかな空調の音が響く。
古部シャルル:仕事用の携帯を弄りながら、癖として市内のニュースや情報に目を滑らせていた。
古部シャルル:「……………」
古部シャルル:足を組み、自動でスクロールされる画面を見ながら脳は別の事を考える。
古部シャルル:正しくは、考えては居ない。
古部シャルル:右目に残った残像を再生するように、一年前の火災。
古部シャルル:そして、それを再現するような、瓦礫の中の銀色の明滅が淡く目の中に再生されていく。
古部シャルル:「……ふぅ」
古部シャルル:画面をロックした端末を、机の上のもう一つに纏めて重ねる
古部シャルル:「仕事にならないな、これは」
古部レア:「大丈夫、シャルル?」フロントからコーヒーを二つ持ってきていた。
古部レア:「顔色ひどいよ」
古部シャルル:「あぁ、姉さん」
古部レア:古部レアは、先日の誘拐事件に関して記憶処理をされている。だが、それも最小限だ。
古部レア:彼女は東雲や生駒をオーヴァードだと認識していない。整合性保持のため、彼女らの記憶に関しては残されている。
古部シャルル:椅子の側にある鏡に目をやる。眉間のシワを少し伸ばす
古部シャルル:「まぁ……これぐらい平気だよ。姉さんだって締め切り前はひどいだろ?」
古部レア:「……あはは。そう見えるかな……」
古部レア:「…………ホテルは快適?私は慣れてるからいいけど……」
古部レア:「やっぱり家に戻れないと精神的に参っちゃうかな」
古部シャルル:「ん……」
古部シャルル:「大丈夫だよ。マットが少し硬いけど、これぐらいはね」
古部シャルル:「……家に居れないのは、たしかにちょっと不便だけどね」
古部レア:「そっか。ならよかったな。あはは……」笑う。
古部レア:「……東雲さんは」
古部レア:「元気?」
古部シャルル:「っ、」言葉に詰まる。「………そう、だな」
古部シャルル:「元気、だと思うよ……今は別行動だけどね」
古部レア:「ごめん。こういう状況で訊くのってちょっとずるかったかな……」ベッドの端に座る。
古部レア:「私……シャルルに彼女がいるって聞いて、そりゃすごく……びっくりしたけど」
古部シャルル:「………うん」
古部レア:「嬉しかったんだ。シャルルもそうやって、私の知らないところで……周りの人達と関わっていて」
古部レア:「家族以外にも、大切な人ができたんだって……」
古部シャルル:「大げさだよ。人を友達がいないみたいに……」
古部シャルル:「でも、うん………そうだね」
古部シャルル:「家族以外でも……いるよ、ちゃんと」
古部レア:「東雲さんとは」
古部レア:「一緒にいて、楽しい?」
古部シャルル:「………………」
古部シャルル:「そうだな」
古部シャルル:「うん、見てて、飽きないやつだよ」
古部シャルル:「アイツ……シノは、姉さんの前だと猫かぶってたけど」
古部シャルル:「強引に話進めるし、実は大雑把だし、あまり家の中のことに向いてないし」
古部シャルル:「なかなか失礼なやつだけど」
古部シャルル:「………楽しかったよ」
古部レア:「あはは、そうなんだ……そっか」
古部レア:「家のことは、すぐなんとかなるよ。お姉ちゃんも頑張るからね」
古部レア:ごく小さく、両手を内側に握り込む。
古部レア:「また一緒にいられるといいね」微笑む。
古部シャルル:「…………………」
古部シャルル:「フ」その微笑みを見て、少し笑う。
古部シャルル:「あぁ。そうだね。ほんとにそうだ」
古部シャルル:「じゃあ、姉さん。一つ頼んでいいかな」
古部レア:「うん?」
古部シャルル:(こうして身内に『頼み事』をするのは、何年ぶりだったか)
古部シャルル:「こんど、またシノに会ってもらえる?」
古部シャルル:「他人の前なら、少しは礼儀正しくするみたいだからさ」
古部シャルル:「扱いやすい」
古部レア:「あはは。またガチガチに緊張しちゃいそうだけど……」
古部レア:「そんなのでいいなら、頑張ろうかな……」
古部シャルル:「うん。頼むよ」
古部シャルル:「それに、そんなに気にしないで良いんじゃないかな……なんていうか」
古部シャルル:少しだけ言い淀みながら。
古部シャルル:「あいつも…………根は、クリスに似てる所があるからさ」
古部シャルル:この一年、話題に出さなかった言葉を出す。
古部シャルル:「緊張しなくても、すぐに慣れるよ」
古部レア:「そうかな……」
古部レア:「でも」
古部レア:「シャルルがそう言うってことは、本当に好きなんだね」
古部レア:「東雲さんのこと」
古部シャルル:「……なんでそうなる」眉をひそめる顔
古部レア:「私は知ってるよ」
古部レア:「シャルルも、お兄ちゃんのこと好きだったもん」
古部シャルル:「……………………」
古部シャルル:普段なら、否定の十や二十が口をつくのだが。
古部シャルル:「アイツの」
古部シャルル:「やることだけは、苦手だったけどね」
古部シャルル:観念したように息を吐く
古部シャルル:「姉さんには敵わないな……」
古部レア:「あはは」
古部レア:「少しでも、連絡取ってあげなよ」
古部シャルル:「そうするよ」
古部シャルル:「アイツも……シノも、兄さんと同じで、一人で色々抱え込んでるみたいだからさ」
古部シャルル:「少し、ちょっかい掛けてくるよ」
古部シャルル:「多分、嫌がるだろうけどね」
古部シャルル:肩をすくめて、姉が淹れてくれた珈琲を口に運ぶ。
古部シャルル:子供の頃の癖のまま、ミルクと砂糖がたっぷりと入れられているが、もう慣れた。
古部シャルル:カツン、カツン。
古部シャルル:考え事の癖として、上着のポケットに入れていた携帯電話を、爪で叩く。
古部シャルル:"p53"。デッドセル。"アルファルド"。
古部シャルル:瓦礫の中で見た銀髪の少女を、追う。
古部シャルル:手掛かりはない。アテもない。ただ。
古部シャルル:「まるで、再現だな」
古部シャルル:無意識に独りごちる。
古部シャルル:一年前、ホテルの火災から生き延びて、その後。
古部シャルル:(良いだろう、やってやる)
古部シャルル:どれだけ手を尽くそうと、人が消えられるものか。
古部シャルル:人には生活があり、生活には物資があり
古部シャルル:隠蔽には痕跡がある。
古部シャルル:一つ一つの点を紡いで、形を作る。
古部シャルル:「俺の、得意技だ」
古部シャルル:そう呟いて。
古部シャルル:ギ、と椅子の背もたれを軋ませた。



GM:最後の情報収集項目を開示します。
GM:既に全員登場しているので、全員がチャレンジ可能です。

【Case4.帝央グランドホテル放火事件】
[済]■"ソロ・モーミト"(2)    〈知識:遺産〉〈情報:裏社会〉難易度7
└[済]■古部クリス         〈情報:噂話〉難易度10
 └[×]■東雲・シノ・シシュマール 〈交渉〉難易度10 ※Case2解決後のみ
■"ブロンソン・アルファ"      〈情報:裏社会〉難易度7

GM:まず、Case4の最後の項目は、シノちゃんに関する情報でした。
GM:これはRHOの内容と同じなのでもはや調査する必要はありませんが、
GM:PC視点でこの情報を調べたことにしたいというならチャレンジしても構わないでしょう。
GM:キャラ視点の推理でたどり着けたとしても構いません。
GM:そして、もう一つ最後の情報項目があります。

【Case5.オーヴァード絶滅計画】
■"p53"捜索  【精神】難易度30

GM:追跡不可能な東雲の所在を追跡し、彼女が"ブロンソン・アルファ"と交戦する時に居合わせることができます。
GM:ただし、この情報項目は園山なみの『工作員』によるプロテクトがかけられており、
椋実翔利:何だァ? その難易度は……
GM:さらに情報判定に対しては彼女の《支配の領域》《絶対支配》の妨害が入ります。
生駒均:やばいこと言ってる
古部シャルル:ぎゃー
GM:見かけの難易度は30ですが、クリティカルがほぼ絶望的ということ。
椋実翔利:登場侵蝕率ダイスを振りそこねていたので振ります
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (85 → 88)
GM:あとさっきのシーンで生駒くんと椋実さんが侵蝕振ってない!
GM:今振れ!
生駒均:同じく!
GM:椋実さんの侵蝕の低さなんなんだろ
生駒均:生駒均の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (113 → 120)
椋実翔利:UGNがボロボロでうれしい
椋実翔利:のかも
GM:実質"ブロンソン・アルファ"しか情報はありませんが、チャレンジする方はどなたかいらっしゃいますか
生駒均:シャルル君はあとに回ったほうが良いよね 私か翔利さんか
東雲・シノ・シシュマール:まあでも立場的には私が判定するべきかな
東雲・シノ・シシュマール:他のとこ判定するの変だし
GM:おっ、そうか
古部シャルル:なるほどね
GM:そういえばシノちゃんもチャレンジできるのかなこれは
椋実翔利:任せるぜ!
生駒均:いけるんだ
古部シャルル:シーンにおるぜ
東雲・シノ・シシュマール:そうだぜ
GM:一応PCサイドに入ってないので得た情報は共有できないんですが、振ってもいいですよ
東雲・シノ・シシュマール:他のとこ判定するの変だし
GM:おっ、そうか
古部シャルル:なるほどね
GM:そういえばシノちゃんもチャレンジできるのかなこれは
椋実翔利:任せるぜ!
生駒均:いけるんだ
古部シャルル:シーンにおるぜ
東雲・シノ・シシュマール:そうだぜ
GM:一応PCサイドに入ってないので得た情報は共有できないんですが、振ってもいいですよ
生駒均:じゃあこっちはこっちで抜かないとか
東雲・シノ・シシュマール:じゃあ一応仕事してるアピールで振ります
東雲・シノ・シシュマール:■"ブロンソン・アルファ"      〈情報:裏社会〉難易度7
東雲・シノ・シシュマール:1dx>=7
DoubleCross : (1DX10>=7) → 4[4] → 4 → 失敗

東雲・シノ・シシュマール:全然ダメだった。こいつはいつもそう
生駒均:バディムーブがあったら届いたねえ……
生駒均:やっぱりこっち側のほうがいいんじゃない?
古部シャルル:可愛いね
椋実翔利:そうだそうだ 投降しろ!
椋実翔利:振りま~す
東雲・シノ・シシュマール:私は一人でやって来たんだ……
生駒均:あっお願いします
GM:そんなにシャルルくんと離れ離れになったのがショックだったんだ
椋実翔利:4dx=>7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 5[1,3,3,5] → 5 → 失敗

椋実翔利:ぜんぜんだめ
GM:大差ないじゃねーか
生駒均:バディムーブ送りましょうか
東雲・シノ・シシュマール:FHなんてこんなもんよ
GM:FHってこんなのばっかなのか
椋実翔利:さすがにそれはシャルルくん宛てじゃないかな
生駒均:あとに残したほうがいいか じゃあ私も振る?
古部シャルル:ルルルー
椋実翔利:見せてやれ UGNの力をな
生駒均:■"ブロンソン・アルファ" 〈情報:裏社会〉難易度7 コネもないので素振り
生駒均:5DX+0+0@10>=7 情報
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[1,1,3,5,10]+1[1] → 11 → 成功

生駒均:よし
古部シャルル:おぉー
GM:さすがUGN
椋実翔利:よくやった
椋実翔利:名誉UGNとして鼻が高いよ
東雲・シノ・シシュマール:やっぱUGNってすげー!
GM:お前ら……
GM:では、まず"ブロンソン・アルファ"の情報について。

■"ブロンソン・アルファ"
本名は不二秀星。元FHの研究エージェント。過去にはレネゲイドの治療を目的に多数の非人道実験を繰り返してきた。
しかしレネゲイドの治療が不可能だということを悟り、方針転換。根本的にこの世界からレネゲイドを絶滅させることを目的とする。
人格は捻じ曲がっているが、燕藤連合会に技術的支援を行っていたように、非オーヴァードに対してはむしろ協力的。
裏を返せば、長い活動期間がありながら、そうした泡沫組織くらいしか味方となり得る者はいなかったということになる。
だが一年前の事件から、彼はFHの大きな機密である"ソロ・モーミト"についての情報を得て動いていた。
その時点から、"ブロンソン・アルファ"にはFH内で大きな権限を持つ者の後ろ盾があったということになる。
彼と共通する欲望を持つ者は限られている――UGNを離反しFHの"マスターレイス"となった男、"グングニル"。
今や"マスターレイス14'"となった彼が、"ブロンソン・アルファ"に同行している。
"p53"に帰還した東雲は、単独でこの戦力に挑むことになる。間違いなく敗死するだろう。

GM:以上の情報を踏まえて、最後の判定にチャレンジしてもらうことになります。
古部シャルル:うおおっ
古部シャルル:では「"p53"捜索  【精神】難易度30」にチャンジしますが、その前に
古部シャルル:RHOを公開したいです
GM:わかりました。ではロールに入ってもらいましょう。
GM:生駒くんは支部の全機能を使えるようになったため、上記の情報を得ました。
GM:これをもって(ついでに椋実さんも)シャルルくんに接触するというかたちになります。



犬伏市 ビジネスホテル前

GM:椋実はともかく、生駒均は、古部シャルルの新たな拠点がこのホテルであることは知っていた。
GM:シャルルから聞いたのかもしれないし、レアが友人として連絡していたのかもしれない。
GM:ともあれ、シャルルにはこの情報を伝えなければならないだろう。
生駒均:「……シャルル君!」
椋実翔利:「……アイツ金あんなぁ!」
生駒均:ホテルの前でその姿を見つけ、駆け寄っていく。
古部シャルル:(ともあれ、まずは情報だ。UGNの支部ならば……)
椋実翔利:「アイツからもカネせしめてやるか? オレいなきゃ詰むのはセットで一緒だろ……」 勝手についてきて、ホテルを見上げて喚いている
古部シャルル:「イコマ?椋実もか」
椋実翔利:「よっ。高いレストランでなんか奢ってくれよ」
生駒均:「報酬は払ったでしょ!余計な時間取らせない!」
生駒均:「ごめん、この人オレが雇った。人手がとにかく足りなくて」
椋実翔利:「しょうがねーな。ま、オレは物わかりが良い……今は勘弁しといてやる。祝勝会には呼べよな」
古部シャルル:「報酬の重複には協力できないな」
古部シャルル:「潰した分の補填か。大変だな、UGNも」
古部シャルル:「だが、ちょうどよかった。イコマ」
古部シャルル:「支部のツテを使わせろ。"ブロンソン・アルファ"について調べたいことが出来た」
生駒均:「そのことでこっちに来た、知らせないとって思って」
古部シャルル:「何?」
生駒均:"ブロンソン・アルファ"について分かった情報を伝える。
生駒均:彼の後ろに誰が居るのかも。
古部シャルル:「"マスターレイス14'”か……」
生駒均:「……まさか、ほんとにグングニルだなんて思わなかった」
椋実翔利:「うんうん。マジで"マスターレイス"なんて大物芸能人がいるとは思わなかった。会ってブッ殺すのが楽しみだよオレ」
生駒均:「ここがハリウッドだったか、なんて笑ってもいられない」
生駒均:「……シノちゃんは一人だ。いくらあの子が強くても」
生駒均:「勝てる相手じゃない」
古部シャルル:「そうだな……何より」
古部シャルル:「あの女はそれを知らない」
古部シャルル:「以前にその名前が出てきた時、念入りに確認していたのはそのせいか」
生駒均:「知っていたとしても、止まってくれるかは疑問だけどね……」
古部シャルル:「まぁ、止まらないだろうな」
古部シャルル:「善行を行う者が、ためらう理由がない」
生駒均:「……シャルル君」
生駒均:「オレ、シノちゃんを助けたい」
生駒均:「あの子のしたことは許せないけど」
生駒均:「それでも、放っておきたくない」
古部シャルル:「感情論だな」
生駒均:「あの子をヒーローとして死なせるなんて嫌だ」
古部シャルル:「それがお前の行動理由か」
生駒均:「ああ、感情だよ。人間志望なんでね」
生駒均:「君は?」
古部シャルル:「悪いが」
古部シャルル:「そのへんの問答は、もう済ませた」肩を竦める。目線は姉のいる部屋に。
生駒均:「そっか」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「シノを助けに行く。協力してくれ」
生駒均:「もちろん。協力するから、協力して!」
古部シャルル:「良いだろう、UGN」
古部シャルル:「存分に使い倒してやる」イタズラを企む少年の顔。
古部シャルル:「となれば………悠長なことはしていられないな」
生駒均:「うん。時間がない。一刻も早くシノちゃんを見つけないと」
古部シャルル:「そうだな。"ブロンソン・アルファ"の方から掴むつもりだったが……時間は掛けられない」
椋実翔利:「実際アテあんの? もうあっちとしてはこっちと絡む理由がない以上、相当難しい気がすんだけど」
生駒均:「こっちのツテとか情報網はいくらでも使っていいけど……」
椋実翔利:「オレが上空で飛んでりゃ見つけられるってワケでもなさそーだし。もし見つかんなかったら、生駒報酬払い損だぜ」
生駒均:「そう、アテだ。何か手がかりとかある?」
椋実翔利:「オレは別にそれでもいいけど」 ヘラヘラしている
古部シャルル:「いや」
古部シャルル:「奴は名前を明かしたのはつい最近だ。流石に手掛かりも揃っていない」
古部シャルル:「だから、作ることにしよう」
古部シャルル:そう言って、ポケットから携帯電話を取り出す。
生駒均:「へ?」
古部シャルル:それは普段使っているプライベートでもなく、仕事用の最新モデルでもない。
古部シャルル:3代目。一見すると骨董品。変哲もない、二つ折りの携帯電話だ。
古部シャルル:既にアンテナ表示すら失われて、光る時計程度にしか用をなさない。
古部シャルル:だが、迷いなく通話ボタンを押す
古部シャルル:「…………俺だ」
:〈私〉
:〈理解する。作る。要求を。接続。接続〉
:〈接続する〉

■PC1:古部シャルル用リバースハンドアウト

帝央グランドホテル放火事件の日、あなたが兄に託されたものは、宿泊客の命だけではなかった。
もはや機能を果たしていない、20年以上前の年式の古い携帯電話。
しかし通話ボタンを押すと、どこかの誰かの声が答え、会話することもできた。
あらゆる情報が不明だった東雲の存在に辿り着けたのは、その声の助けがあったためかもしれない。
兄は最後に、これの存在を隠し通すように、そして破壊しないように、あなたに言い残している。
本当に信頼できる誰かには、その携帯電話の存在を明かすこともできるかもしれない。

GM:このRHOを公開することで、古部シャルルは一度だけ
GM:情報収集判定を達成値+50で判定することができるようになります。
古部シャルル:では「"p53"捜索  【精神】難易度30」に対して判定しましょう
GM:ただし、注意してください。これは達成値で見れば絶対成功ですが
GM:園山なみの《絶対支配》で全てのダイス目を1にされた場合、達成値に関係なくファンブルとなります。
GM:これを踏まえて、判定をどうぞ。
古部シャルル:ヒェー
古部シャルル:では《紡ぎの魔眼》自分の判定ダイス+4Dします
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (121 → 122)
古部シャルル:精神で判定。
古部シャルル:12dx+50>=30
DoubleCross : (12DX10+50>=30) → 10[1,2,2,2,4,5,6,7,7,7,8,10]+4[4]+50 → 64 → 成功

園山なみ:むう……!1は1個しか出てない
園山なみ:《支配の領域》《絶対支配》。勿論クリティカルは全て潰せますが、
園山なみ:《絶対支配》のレベルは4!5個ダイスを潰しても、ファンブルには全然足りません。成功です。
古部シャルル:フハハハハ



一年前 帝央グランドホテル

GM:火災報知機が鳴り響いてからの兄の動きは、誰よりも素早かった。
GM:多くの者が誤報で片付けようとするであろう段階から、周囲の目も気にすることなく扉を叩き、呼びかけ、
GM:シャルル達の宿泊階が火の手に呑まれるよりも早く、全員を上階へと連れ出した。
古部クリス:「シャルル」
古部クリス:「きっと助かる。平気だ」
古部シャルル:「…………当たり前だ」
古部シャルル:心によぎった不安を見通されたようで、少し口調が荒くなる
古部シャルル:「誰かさんの心配性が功を奏したな」
古部クリス:「それは、そうだな。レアが慌てていてくれなかったら、俺だってやばかった……」苦笑する。
古部シャルル:「姉さんは人を落ち着かせるからな……人一倍慌てるから」
古部シャルル:「まぁ、そのお陰で、みんな本気にしてくれたようなものだが……」
古部クリス:クリスは、また逃げ遅れた客を呼びに行こうとしているようだった。皆を引き連れて上の階に逃げても、まだその階に逃げ遅れた客がいる。
古部クリス:「あのさ。シャルル。お前とレアを連れてきたのは……」
古部クリス:「……」目を伏せる。
古部シャルル:「……おい、なんだ」
古部クリス:いつも、完璧に胸を張って、前を向いていた兄だったが。
古部クリス:「……いや。悪かった」
古部クリス:「俺が久しぶりに旅行しようなんて言ったからさ」
古部シャルル:「………は?」
古部シャルル:「別に、そんな」
古部シャルル:「……今更だろ」
古部シャルル:まるで、落ち込んでるように見えて。少し目を丸くした。
古部クリス:「そうだな。はは……今更だ」
古部クリス:「シャルル。悪いついでにだが……」
古部クリス:「こいつを、預かっててくれないか?」
古部クリス:シャルルの手に、携帯電話を握らせる。ひどく古い年式の、使い物になるかどうかも分からない骨董品だ。
古部シャルル:「…………?」
古部シャルル:生まれる前の物だ。知識としては合っても、困惑する。
古部クリス:「しばらくでいい。こいつは、すごく大切なものだ」
古部シャルル:「何だこれ……おもちゃか?いや……」
古部シャルル:「大切って、なんでそんなものを、俺に」
古部クリス:「俺が戻るまで、誰かに見られたり、壊れたりしないようにしてほしい」
古部クリス:「頼めるのはお前しかいない」
古部シャルル:「………………」
古部シャルル:「そうする必要が、あるんだな?」
古部クリス:頷く。
古部シャルル:「…………はぁ」
古部シャルル:「わかった。預かってやる」
古部シャルル:「壊しはしないが、見られないように、ってのは保証できないぞ」
古部シャルル:「あと、落としても怒るな」
古部シャルル:ジロ、と睨みつける
古部クリス:「大丈夫だ。お前ならできる」肩に手を置く。
古部クリス:「お前は、昔から」
古部クリス:「すごいやつだ。シャルル」
古部シャルル:「…………チッ」
古部シャルル:「はいはい、知っているよ。わざわざおだてなくても預かるぐらい、してやるよ」
古部シャルル:(……"すごいやつ"のマネぐらいは、してきたからな)
古部クリス:「ああ。ありがとう」
GM:そして兄は、見知らぬ人達を助けに行った。その一度だけではない。何度も。
GM:最終的に何度目かの時に、彼は死んだ。
古部クリス:――俺は善行なんて好きじゃなかった。だけど、なんでだろうな。
古部クリス:――そうせずにはいられなかったんだ。



:〈三本。私。鉄塔。電柱。見る。六階。電飾。赤。緑。赤〉
:〈人間が四人。到達する。接続。私。助ける……〉
GM:声の示す情報は、全く無秩序で、意味不明なものに聞こえるだろう。古部シャルル以外には。
古部シャルル:「………」古い電話を耳に当て、雑音が意味を帯び始める。
椋実翔利:(えっ何何何) 耳をそばだてている (何だァ? ありゃあ……)
生駒均:「シャルル君……?それは……」
GM:この一年、シャルルは声と付き合い続けてきた。それがシャルルの求めている情報を示すものだということを、彼だけは知っている。
古部シャルル:聞き分けに集中している。音を聞き、文字に起こす。情報の翻訳を行っていく。
GM:それはただの高校生にすぎない古部シャルルがFHの警戒網すら突破し、ついにあの日、東雲・シノ・シシュマールを見つけ出した――
GM:『絆を構築する』、究極の遺産。
古部シャルル:(最初のフレーズは風景。鉄塔と電柱。六階。数と色はそれぞれ対応するか?人間が四人)
古部シャルル:(辿り着くのは、一人ではなくなった)
古部シャルル:本来。情報は連続している。
古部シャルル:昨日から続く今日、今日から続く明日。
古部シャルル:"明日"がそうなっているのなら、"今日"からできることがある。
古部シャルル:"四人"。一人と、それを追う三人は出会う。なら、そうするためには?
古部シャルル:─────かつては、『出会う』ために1年の準備が必要だった。
古部シャルル:だが、今は。
古部シャルル:彼女が『どこに行くのか』を知るだけで、事足りる。
古部シャルル:そして、その時に出会うということは。
古部シャルル:今このとき、彼女の向かう場所を、知ることになる。
古部シャルル:「…………よし」
古部シャルル:片手で操作していた最新型の端末に情報が表示される。
古部シャルル:「"繋がった"」
GM:繁華街の雑居ビル裏手。高い建物に囲まれたように存在する一角の空き地がある。
GM:そこで出会うことができる。きっとそれは、決戦の地でもあるのだろう。
生駒均:「シャルル君、今の……」
生駒均:唖然としてそれを見つめている。
古部シャルル:「何か、不思議に思うことが有るか?イコマ」
古部シャルル:「レネゲイドは何でもありだ。これぐらいは容易いだろう」
古部シャルル:「影を操る。炎を発生させる。空を飛ぶ────願いを叶える」
古部シャルル:「こいつの名前は、"ソロ・モーミト"。……俺も最近知ったがな」
古部シャルル:パチン、と携帯電話を折りたたむ。
古部シャルル:「兄さんの、形見だよ」
生駒均:「……そっか」
生駒均:「うん、分かった。……内緒にしておくよ」
生駒均:「今は他に大事なこともあるしね。それでいいかな?」
椋実翔利:「…………いや!?」
椋実翔利:「オレは普通にそれ欲しいけど!? 何だよオマエ! 最初から持ってたのかよ!!」
古部シャルル:「あぁ。騙したつもりはないが、黙ってはいた」
椋実翔利:「『騙』も『黙』も同じだろ! ったく……」
古部シャルル:「俺もそう思う」
椋実翔利:「一本取られるとはな。目覚めたての世間知らずの坊ちゃんだとばかり思ってたのに……まあいいや、今は」
椋実翔利:「その一本に免じて目つぶってやるよ。今は。UGNから報酬も貰ってるし。今は。急いだ方が良いしな。今は」
生駒均:「今は、ね!」
古部シャルル:「そうだな」
古部シャルル:「こちらとしても預かり物だ。無くす訳にも壊すわけにも行かない」
古部シャルル:「さて、じゃあ」
古部シャルル:「こうして秘密を明かしたのに、アイツ一人だけ仲間はずれにするのも可哀想だな」
古部シャルル:「────行こうか、みんな」



GM:クライマックスです。
GM:全員登場ですが、登場侵蝕振らなくていいです!何故なら全員登場シーンが多すぎて
GM:みんな侵蝕高くなってるから……!1回くらいはサービスしてもいい!ゴールデンルール!
生駒均:ありがてえ~!
椋実翔利:だがその前に……
東雲・シノ・シシュマール:やったぜ~!
GM:そうでした。
古部シャルル:わ~!
GM:アイテム使いたい人は今使ってね。購入もいいよ
椋実翔利:応急手当キットを……くれ! HPが20を超えていないとビービー泣いちゃう病気にかかっている
東雲・シノ・シシュマール:もうちょっと回復したいから購入しよ。応急を
生駒均:購入していいなら応急手当キット狙いますか
椋実翔利:購入もいいならまずは自前でなんとかするチャンスを狙います。とりあえず自前の1個を使用
椋実翔利:2d10
DoubleCross : (2D10) → 15[10,5] → 15

椋実翔利:椋実翔利のHPを19(→ 19)に変更 (4 → 19)
東雲・シノ・シシュマール:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 6[6] → 6 → 失敗

椋実翔利:そして購入
東雲・シノ・シシュマール:くっ
椋実翔利:4dx+1=>8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[2,5,8,9]+1 → 10 → 成功

椋実翔利:使用!
椋実翔利:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[10,1] → 11

東雲・シノ・シシュマール:やるじゃない
椋実翔利:最大です。なんとかなった
生駒均:あ、椋実さん足りたか
椋実翔利:オレを褒めて誤魔化すな お前がヘッポコなのだ
椋実翔利:椋実翔利のHPを24(→ 24)に変更 (19 → 24)
東雲・シノ・シシュマール:あたしも欲しいな~
生駒均:シノちゃんにアイテム渡せます?
生駒均:流石に難しいかな
東雲・シノ・シシュマール:これ別行動してるけどもらえるのかな?
古部シャルル:合流した時にベチーンなのかな
GM:う~~ん、まあアリにしましょう!離脱も急だったしね
生駒均:ありがとうございます!
生駒均:じゃあ応急手当狙おう
東雲・シノ・シシュマール:優しさが身にしみる
生駒均:5DX+3+0@10>=8 調達
DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 8[2,2,3,6,8]+3 → 11 → 成功

古部シャルル:消毒液の成分です
生駒均:ホイ成功!シノちゃんに渡します
生駒均:私は以上
東雲・シノ・シシュマール:サンキュー生駒!
東雲・シノ・シシュマール:早速使います
東雲・シノ・シシュマール:25+2d10
DoubleCross : (25+2D10) → 25+13[7,6] → 38

東雲・シノ・シシュマール:ピッタリ全快!
古部シャルル:じゃあ俺はどうしよっかな。とりあえず応急手当買っとこ。
古部シャルル:4dx+3>=8
DoubleCross : (4DX10+3>=8) → 9[1,4,6,9]+3 → 12 → 成功

古部シャルル:自前で使います。念のためだ
古部シャルル:5+2d10
DoubleCross : (5+2D10) → 5+9[7,2] → 14

古部シャルル:古部シャルルのHPを9(→ 9)増加 (5 → 14)
古部シャルル:以上!


◆Climax◆

GM:クライマックス!
GM:登場侵蝕は必要ありません。なぜならGMの私がそう決めたから。(二回目)
GM:文句のあるやつはいねえよなあ!?
椋実翔利:文句があるヤツは……
椋実翔利:全員ブッ殺した
生駒均:GM!ゴッド!
東雲・シノ・シシュマール:一生ついていくぜ!
古部シャルル:オサ!



犬伏市 空隙地

GM:東雲の戦略は瓦解した。燕藤連合会事務所の"ブロンソン・アルファ"に強襲を仕掛け、抵抗の余地なく始末する予定だったが……
GM:今、東雲は、事務所裏のこのビルの合間の空き地に追い込まれている。
GM:イオン化した空気と、物が焦げる匂いが漂っている。極めて純粋、かつ強力な電流のためだ。
東雲・シノ・シシュマール:「クソ……ッ」額から血を流し、鉄骨に背を預けている。
"マスターレイス14'":「抵抗はそれで終わりか?」眼鏡を片手で直す。
"マスターレイス14'":「組織に忠実なのは結構なことだが……」
東雲・シノ・シシュマール:戦闘服の端々は焦げ付いて破れ、素肌にまで火傷が到達していた。
"マスターレイス14'":「……運はなかったな。まだ、"ブロンソン・アルファ"を殺させるわけにはいかない」
東雲・シノ・シシュマール:「"グングニル"……いや、"マスターレイス14'"。本当にこんな所まで出張ってくるとはな……」
東雲・シノ・シシュマール:「奴の動機を考えれば、排除すべき懸念ではなかった」
"ブロンソン・アルファ":「大きな問題ではないだろう」
"ブロンソン・アルファ":「死ぬのが早くなるだけだ」
"ブロンソン・アルファ":背後から足音。"ブロンソン・アルファ"だけではなく、巨大な何かを引き連れている。
東雲・シノ・シシュマール:「あの男……人格はともかく危機を察知する目は確かだと思ったが」椋実のにやけ顔が脳裏に浮かぶ
東雲・シノ・シシュマール:「いや、節穴は私の方だったな……」
東雲・シノ・シシュマール:「死ぬ?誰のことを言っている」
東雲・シノ・シシュマール:「私に言ってるのか?まさかな……」
"ブロンソン・アルファ":「他に誰がいるっていうんだ」
東雲・シノ・シシュマール:息を切らせながら、不敵に笑って見せる。
東雲・シノ・シシュマール:「死滅細胞が一人で滅びるわけがないだろう」
東雲・シノ・シシュマール:「出し惜しみせずさっさと来い。まとめて食い破ってやる」
"ブロンソン・アルファ":「一人で滅びるわけがない。それはぼくも全く同感だな」
GM:チッ ヂチッ
GM:空間の位相の隙間に潜んでいるのだろうか。ちらつくようなヴィジョンとして、"ブロンソン・アルファ"の傍らに浮かんでいるものがある。
ジャーム:つるりとした卵のような球形の、点滅する細胞塊。
ジャーム:「こんにちは!私とお話しませんか?」
ジャーム:「仲良くなりましょう。一緒にいきましょう」
"ブロンソン・アルファ":「戦力としての投入は想定外の運用ではあるが――」
"ブロンソン・アルファ":「きみレベルのオーヴァードにも有効な『感染源』かどうかを試させてもらおう」
東雲・シノ・シシュマール:「……宗旨変えか?"ブロンソン・アルファ"」
東雲・シノ・シシュマール:「まさかお前がジャームの手を借りるとはな」
"ブロンソン・アルファ":「ただの実験体だよ。ネクローシス先行種。全てのオーヴァードにこいつを『感染』させる」
ネクローシス先行種:「一緒にいきませんか?素晴らしい気持ちですよ」
燕藤連合会構成員:「……おい」「あの女」
燕藤連合会構成員:「間違いねえ……上妻サンを殺った……」
燕藤連合会構成員:ぞろぞろと、燕藤連合会の生き残りも出てくる。目は虚ろだが、殺気立っている。
"ブロンソン・アルファ":「安心しろ。きみは一人で滅びたりはしない」
"ブロンソン・アルファ":「全てのオーヴァードが滅びる」
東雲・シノ・シシュマール:「……死ぬまで言ってろ。誇大妄想野郎め」
東雲・シノ・シシュマール:「むしろ死んでからも言っていていいぞ?」
"マスターレイス14'":ド ガッ!!
"マスターレイス14'":前触れもなく、巨大な雷が落とされる。
東雲・シノ・シシュマール:「あの世なら、お前の説法も有難がられるだろうよ」
東雲・シノ・シシュマール:「ああッ!!……ガッ!ぐあああああああッ!!!!!!」
東雲・シノ・シシュマール:全身を焼かれるが、辛うじて幾らかの電流を地面に流す。その為に鉄骨を背にしているのだ。
"マスターレイス14'":「貴様はとっくに境界線を越えている」ドガンッ!!
"マスターレイス14'":「死ね」
東雲・シノ・シシュマール:逆転の手段はある。まとめて食い破ると言い放ったのは嘘ではない。しかし……
東雲・シノ・シシュマール:"ブロンソン・アルファ"の手は拡く、"マスターレイス14'"の一撃は速すぎる。
東雲・シノ・シシュマール:唯の一呼吸。それを口にする隙すら、今の彼らには存在しない。
東雲・シノ・シシュマール:わかりきったことだ。勝ち目はない。
東雲・シノ・シシュマール:絶対に、一人では……。
東雲・シノ・シシュマール:「……っ」
東雲・シノ・シシュマール:俯き、誰かの名を口にしかけて
東雲・シノ・シシュマール:それは余りにも未練がましいと、口をつぐんだ。
椋実翔利:――あるいは、稲光があまりにも強すぎたから。
椋実翔利:多くの者は見落としたはずだ。空の果てに煌めく、星のような人工の落雷、その兆しを。
椋実翔利:あるいは、気付いたかもしれない。だがその上で、いかに対応を取れようか?
椋実翔利:……高い擦過音を立てながら、シノの前方に光の弾丸が着弾し、地面を砕いた。
椋実翔利:プラズマ化した、軽金属弾丸。一発、二発ではない。先駆けた初弾に続き、無数の燃焼するビーム弾丸が、次々に降り注ぐ。
"マスターレイス14'":「……」息の根を止める雷撃を放とうとしていたが、
"マスターレイス14'":それを球形の障壁として展開し、強襲を防ぐ。
東雲・シノ・シシュマール:「……ッ!?」巻き上がる土煙を手で防ぎながら、空を見上げる。
椋実翔利:雨のように、あるいは光の幕のように、シノと"マスターレイス14'"らの間を隔てる。
椋実翔利:この場でそれを直に目撃したことがあるのは三名。相対したことがある者すら二名。だからすぐに知れる。
椋実翔利:「ヒャッハー!!」
"ブロンソン・アルファ":「……」ジャームを盾に、不愉快そうに空を見上げる。
椋実翔利:上空から紫ネオン光の尾を引きながら、牽制に砲撃を放ちながらフロートボードが急降下してくる。
生駒均:「うぉわーっ!落ちる落ちる!」
生駒均:ボードにしがみつきながら、放たれる弾丸を加速させ、弾道を捻じ曲げる。
椋実翔利:「しっかり捕まってろよ! オレ後ろに誰か乗せるとか考えて運転してねえから!」
生駒均:「安全運転してる場合じゃないもんねえ!そのままやっちゃってちくしょう!」
"ブロンソン・アルファ":「死にたくてやってるのか?」
"ブロンソン・アルファ":「正気じゃないな」
椋実翔利:「正気だよ!」
椋実翔利:「頭の良いヤツにゃ理解が難しいだけだ!」
椋実翔利:バラバラに弾丸をばら撒きつつ、高度は地上近く、シノのすぐそばへ 「へっへへ……よーう、裏切り者」
椋実翔利:「大変そうじゃん。芸能人前にして緊張しちゃった?」
生駒均:「大丈夫……じゃ、全然ないよね」
東雲・シノ・シシュマール:「……別に。間近で見ると大したことはなかった」平静を装って
東雲・シノ・シシュマール:「お前こそどうした。UGNに雇われて、私を始末でもしに来たか?」
椋実翔利:「大したことないって!」 "マスターレイス14'"に大声でチクる
生駒均:「雇ったのは正解。UGNってか、オレだけど」
生駒均:「後半は間違いかな」
"マスターレイス14'":パンッ!!
"マスターレイス14'":強烈な雷撃だけが返る。攻撃の手を緩める気配がまったくない。
椋実翔利:「うひゃあ! ヤベーヤベー!」
椋実翔利:「……ま! 確かにオレ的には"死滅細胞"様には死んで欲しいってのは正直なトコだけど……」
椋実翔利:「今は見逃しておいてやるよ。オレはハチャメチャに賢く計算高いからな」
生駒均:「はいはい。翔利さんと違って、オレは計算とか苦手なので」
"ブロンソン・アルファ":「……そういう余裕ぶった会話をするのはやめてくれないか?"マスターレイス14'"が怒る」
生駒均:「感情論でここまで来ちゃった」
椋実翔利:「そしてUGNからカネを貰ってる以上、とりあえずはあいつらだ。"マスターレイス"の首も良いカネになりそうだしなぁ」
"ブロンソン・アルファ":「それにきみ達の状況はほぼ全く改善していない」
東雲・シノ・シシュマール:「聞いた通りだ。さっきから話が通じなくて困っている」
東雲・シノ・シシュマール:「話が見えないのはお前らも同じだけどな。そもそもどうやってここが……」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:ぶぉ
古部シャルル:ォォォォォォォォン
古部シャルル:唸りを上げる排気音
古部シャルル:そして
古部シャルル:ガシャァァァァァン
古部シャルル:ビルの窓を突き破って、流線型のオートバイが突入する
古部シャルル:スキール音を響かせながら、半月状のブレーキ痕を残して急停止する。
古部シャルル:「意外と」
古部シャルル:「勢いがあれば、なんとかなるものだな」
"ブロンソン・アルファ":「誰だきみは」
"ブロンソン・アルファ":肩越しに振り返ってシャルルを見る。
東雲・シノ・シシュマール:「……」硝子の破片が降り注ぐ中で、場違いなその姿を見る。
古部シャルル:「俺か?」
古部シャルル:フルフェイスのヘルメットを放り投げ、シノの側に近づいていく。
古部シャルル:「俺は」
古部シャルル:「古部シャルル」
古部シャルル:「その女の、相棒だよ」



   [4]"ブロンソン・アルファ"
    [7]ネクローシス先行種

         5m

[8]燕藤連合会構成員A [8]燕藤連合会構成員B

         5m

   [9/121]古部 [8/108]東雲
   [9/113]生駒 [10/85]椋実

         5m

[8]燕藤連合会構成員C [8]燕藤連合会構成員D
[8]燕藤連合会構成員E [8]燕藤連合会構成員F

         5m

     [15]"マスターレイス14'"

GM:クライマックス戦闘を開始します。



"ブロンソン・アルファ":「……レネゲイド感染者は今や無数にいる。潜在的な感染者まで含めれば、ぼく個人が全容を把握することはとてもできない」
"ブロンソン・アルファ":「不死身のオーヴァードを、もっとも効率的に、非オーヴァードに影響を及ぼすことなく、どのようにすれば絶滅できるか?」
"ブロンソン・アルファ":「ネクローシス先行種はそのテストケースの一つだ。つまり……」
ネクローシス先行種:「こんにちは!よろしくお願いします!」卵のような物体は、虚ろな言葉だけを発している。
ネクローシス先行種:「私はあなた達と仲良くなりたいです!」
ネクローシス先行種:だが、その言葉を聞く者は、強烈な衝動を覚えるだろう――自殺衝動を。

ネクローシス先行種:『自虐の刃』。『デスウィッシュ』。
ネクローシス先行種:難易度9の衝動判定を行い、失敗したキャラクターは
ネクローシス先行種:自分自身への憎悪を受けます。さらに、その憎悪対象への攻撃ダメージに+2D10。
GM:判定をお願いします。
椋実翔利:ウワーッ!?
古部シャルル:コワイヨーッ
生駒均:うぉぉ
東雲・シノ・シシュマール:ヒィ~ッ
古部シャルル:8dx+1>=9
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 10[2,3,4,5,6,8,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

生駒均:10DX+1+0@10>=9 意思
DoubleCross : (10DX10+1>=9) → 10[2,2,2,4,5,5,6,7,9,10]+10[10]+6[6]+1 → 27 → 成功

古部シャルル:メンタリスト!
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を2d10(→ 10)増加 (122 → 132)
椋実翔利:4dx+1-5=>9
DoubleCross : (4DX10-4>=9) → 7[4,6,6,7]-4 → 3 → 失敗

古部シャルル:戦法が仇に!
生駒均:生駒均の侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (120 → 135)
椋実翔利:失敗だぜ。自身への憎悪を受ける!
東雲・シノ・シシュマール:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 8[4,7,8,8]+1 → 9 → 成功

椋実翔利:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[5,1] → 6

東雲・シノ・シシュマール:セーフ!
椋実翔利:軽っ
古部シャルル:えらいぞシノ
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を6(→ 6)増加 (88 → 94)
GM:極端すぎる
東雲・シノ・シシュマール:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[7,6] → 13

東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を13(→ 13)増加 (108 → 121)

"ブロンソン・アルファ":「大拡散の時点に"ソロ・モーミト"で接続し――」
"ブロンソン・アルファ":「覚醒したオーヴァードは、他でもない自分自身の手で、自殺『させる』」
GM:この戦闘に敗北し、"ソロ・モーミト"が"ブロンソン・アルファ"の手に渡った場合、
GM:大拡散以降のオーヴァードはネクローシス先行種のEロイスを全て取得します。
GM:ロイスを結んだ者が衝動的に自殺を試みる『死神のいざない』。暴走によって自分自身を害する『自虐の刃』『デスウィッシュ』。
GM:さらにどのようなオーヴァードでも自殺に足る戦闘能力を付与する、『ありえざる存在:ウルトラボンバー』。
GM:どの時点から改変が起こるかは分かりませんが、全てのオーヴァードが自爆し、死ぬことでしょう。
GM:あらためて戦闘を開始します。セットアッププロセスから。



GM:■第1ラウンド
GM:NPCにセットアップ行動はありません。また、椋実さんは既にSHIDEN搭乗済みという処理で構いません。
東雲・シノ・シシュマール:こちらはセットアップなし!
生駒均:ターゲットロック攻性変色あるんだけど、誰狙いましょうか!
椋実翔利:コーリングシステム! スカイキッドに搭乗するぜ!
生駒均:あと狩りの統率者もあります
古部シャルル:コンボ:【天体/ルングヴュ】《コズミックインフレーション》《原初の黄:活性の霧》ラウンド中、対象の攻撃力を+18、ドッジ-2D。
古部シャルル:対象はPC全員。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (132 → 137)
生駒均:助かるー!
東雲・シノ・シシュマール:もらうぜ
古部シャルル:シーン継続だし、一番タフそうなジャームか単体で存在してるレイスかな
椋実翔利:誰狙うかは任せます。どれが最適かは現時点ではわかんないし
古部シャルル:タゲロ
東雲・シノ・シシュマール:とりあえずしぶとそうなやつでいいと思う!
生駒均:そうですね、じゃあ単体で立ってるマスターレイスにします!
生駒均:<ターゲットロック>+<攻性変色> コンボ:コロニーガード
生駒均:生駒均の侵蝕率を6(→ 6)増加 (135 → 141)
生駒均:シーン中、対象のみを目標とした攻撃の攻撃力を+32 暴走を受けます
生駒均:さらに<狩りの統率者> コンボ:セイブザクイーン
生駒均:生駒均の侵蝕率を4(→ 4)増加 (141 → 145)
生駒均:私の使用したターゲットロック(+攻性変色)の効果を対象にも適用します
生駒均:対象は味方全員!以上!
椋実翔利:ゲッヘッヘ……殺戮だぜ
東雲・シノ・シシュマール:一応受けておくか……どうせドッジできんし
古部シャルル:統率もうける。
GM:演出があれば……どうぞ!

古部シャルル:「………この感覚」
古部シャルル:声を聞いて、体に宿るレネゲイドがざわめく。
古部シャルル:「外部からの強制的な働きかけか?器用だな……」
東雲・シノ・シシュマール:「……おい、解説している場合か」後ろから不機嫌な声
東雲・シノ・シシュマール:「こんな所までノコノコやって来て、何のつもりだお前」
古部シャルル:「それが善いと認識させる自殺の幇助。……自分の行動に疑いを持たないオーヴァードほど、掛かりやすいようだ」
古部シャルル:「なんのつもり、とはご挨拶だな」
東雲・シノ・シシュマール:「自殺志願者はお前だ馬鹿者!」
古部シャルル:「馬鹿な。俺ほど命の大切さを知る人間も居ない」
古部シャルル:「だから、命を粗末にする相棒を迎えに来た」
東雲・シノ・シシュマール:「……言ったはずだぞ。契約はもう無効だ!それを……」
古部シャルル:「まだ元気そうで安心したよ、シノ」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:「まったく……これが元気に見えるか?」
古部シャルル:「もちろん」
古部シャルル:「お前が寝転んだり転がったりする場面など、既に見慣れたよ」
古部シャルル:「だから、そろそろ立ち上がってほしいんだがな?」
東雲・シノ・シシュマール:仕方なさそうに溜息を付いて「……」
東雲・シノ・シシュマール:「そう言われて、私が自分から起きたことがあったか?」
東雲・シノ・シシュマール:傷だらけの右手を差し出す。
古部シャルル:「そういえば、無かったな」
古部シャルル:差し出された手を恭しく取る。
古部シャルル:「あぁ、それと。さっきの契約の話だが」
古部シャルル:「今回は、一年前に命を救われた恩を返しに来ただけだ」
古部シャルル:「だから気にするな」
東雲・シノ・シシュマール:シャルルの手に引かれて、静かに立ち上がり
東雲・シノ・シシュマール:「……それは無理だな。相変わらずデリカシーの欠片もない」
東雲・シノ・シシュマール:「そんな事言われたら、ここで無駄にするわけにいかなくなるだろ。一年前のことを」
東雲・シノ・シシュマール:視線を合わせて
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。お前は死なせない」
東雲・シノ・シシュマール:「私のことも死なせるな」
古部シャルル:「良いだろう。お前が俺を守るのなら」
古部シャルル:「俺も、お前を守ってやる」
古部シャルル:右目が赤く染まる。
古部シャルル:桜色の妖精球体が、薄く存在し始めた。
"ブロンソン・アルファ":「……会話をすることで自殺衝動を紛らわしたのか。ふん。有効な手ではあるかな」
"ブロンソン・アルファ":「ネクローシス先行種の起動直後は……投薬で対策しているぼくらでも、すぐに攻撃行動を取ることはできない」
"ブロンソン・アルファ":「自殺してしまう恐れがあるからな」
"マスターレイス14'":「貴様もそうして会話しているつもりか?」
"ブロンソン・アルファ":「まさか」
"ブロンソン・アルファ":「ぼくはそんな非効率的なことはしない」

GM:行動値16、"マスターレイス14'"の手番!行動する方はいますか?
東雲・シノ・シシュマール:やってやるぜ!
東雲・シノ・シシュマール:《時間凍結》
東雲・シノ・シシュマール:イニシアチブで行動します
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを20(→ 20)減少 (38 → 18)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を7(→ 7)増加 (121 → 128)
"ブロンソン・アルファ":くそ~、行動値8め
東雲・シノ・シシュマール:スピードはこちらが上のようだな
東雲・シノ・シシュマール:メインプロセスをやらせてもらうぜ!
GM:どうぞどうぞ
東雲・シノ・シシュマール:《ライトスピード》LV2《拡散する影》LV5
東雲・シノ・シシュマール:このメインプロセスのメジャー判定ダイスを4個減らし、達成値を20アップ
東雲・シノ・シシュマール:さらにこのメインプロセスはC値+1でメジャー二回!
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を8(→ 8)増加 (128 → 136)
GM:お慈悲~
東雲・シノ・シシュマール:一回目。《サイレンの魔女》LV7《原初の赤:火炎袋》LV5
東雲・シノ・シシュマール:対象はエネミー全員!
東雲・シノ・シシュマール:3dx11+31
DoubleCross : (3DX11+31) → 10[1,2,10]+31 → 41

東雲・シノ・シシュマール:理論上の最高値
古部シャルル:怖
燕藤連合会構成員:まずはいつもの連中が回避を試みます。
燕藤連合会構成員:3dx+2 A回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[2,5,9]+2 → 11

燕藤連合会構成員:3dx+2 B回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 7[2,6,7]+2 → 9

東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを3(→ 3)減少 (18 → 15)
燕藤連合会構成員:3dx+2 C回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 3[1,1,3]+2 → 5

燕藤連合会構成員:3dx+2 D回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 7[4,6,7]+2 → 9

燕藤連合会構成員:3dx+2 E回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[4,8,10]+10[10]+7[7]+2 → 29

椋実翔利:エリートおるな
燕藤連合会構成員:えっ、最強の組員じゃん
古部シャルル:今回もエリートおる
燕藤連合会構成員:こいつが死ぬの悲しいな
燕藤連合会構成員:3dx+2 F回避
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[2,6,9]+2 → 11

東雲・シノ・シシュマール:毎回なんなんだよ
燕藤連合会構成員:くっ構成員E……お前がオーヴァードに覚醒してさえいれば
古部シャルル:この構成員がおってオーヴァードに負けるの、そりゃオーヴァードが憎いだろうな…
"ブロンソン・アルファ":肉体クソ雑魚の"ブロンソン・アルファ"も回避。
"ブロンソン・アルファ":4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[1,2,7,9] → 9

"ブロンソン・アルファ":だめだあ
ネクローシス先行種:《マグネットフォース》。"ブロンソン・アルファ"をカバーリングします。
ネクローシス先行種:さらに《魔人の盾》。ガード値+40。
生駒均:ぬわーっカバー!
生駒均:40!?
"マスターレイス14'":ガードします。《磁力結界》《電磁障壁》。
東雲・シノ・シシュマール:やりおるわ
GM:ダメージをどうぞ。
東雲・シノ・シシュマール:5d10+36+18 装甲無視
DoubleCross : (5D10+36+18) → 31[1,4,10,8,8]+36+18 → 85

GM:強すぎる。ガード分のダイスを算出します。
東雲・シノ・シシュマール:よしよし
"マスターレイス14'":85-6d10-4d10
DoubleCross : (85-6D10-4D10) → 85-36[9,7,3,6,7,4]-20[6,10,2,2] → 29

"マスターレイス14'":《電磁反応装甲》の一回目を使用。9ダメージ。
東雲・シノ・シシュマール:硬いぞこいつ
古部シャルル:性格ぐらい硬い
ネクローシス先行種:ガードを引いても90ダメージ受ける!嘘みたいに削られる
GM:マスターレイス14'、めちゃくちゃ強いですよ
GM:別に公式で出されている所持エフェクトとかステータスに忠実に作ってますが
GM:珪素セッションに公式NPC出してる以上、マジで強いです
椋実翔利:見せてもらおう……
東雲・シノ・シシュマール:おもしれェじゃねえの
生駒均:ひぇぇ
GM:演出は二回目の攻撃も合わせてやりますか?
東雲・シノ・シシュマール:まとめてやります!連合会の皆は落ちたかな?
GM:そうだ忘れてた、非オーヴァードのクズなんて死んでるに決まってるから
燕藤連合会構成員:全員死にました。
椋実翔利:スッキリした!
古部シャルル:エリート構成員Eー!
東雲・シノ・シシュマール:では二回目!《サイレンの魔女》LV6《原初の赤:火炎袋》LV4
燕藤連合会構成員:一度も行動させてもらえなかったな……ちゃんと侵蝕1d10上げてくる厄介なトループなのに
生駒均:こわぁ
東雲・シノ・シシュマール:怖すぎるのよ 対象は生き残ったエネミー全員
東雲・シノ・シシュマール:3dx11+31
DoubleCross : (3DX11+31) → 5[1,1,5]+31 → 36

東雲・シノ・シシュマール:こんどはふつう
GM:シーン一回のガードエフェクトを使わないことを除けばみんなリアクションは同じ。
"ブロンソン・アルファ":4dx
DoubleCross : (4DX10) → 4[1,4,4,4] → 4

ネクローシス先行種:《マグネットフォース》で"ブロンソン・アルファ"をカバー。
古部シャルル:ミスタ特効みたいな出目
東雲・シノ・シシュマール:ククク、だがさっきとプロセスが同じなのでカバーリングはできないぜ
"マスターレイス14'":《磁力結界》。
GM:あ、そういえばそうだった。これは一本取られたわねハハハ
生駒均:あ、そっか同一メインプロセス中一回か
古部シャルル:ははー
GM:ということでネクローシス先行種はカバーはしません。ダメージをどうぞ。
椋実翔利:(死にそう……)
東雲・シノ・シシュマール:4d10+36+18 装甲無視
DoubleCross : (4D10+36+18) → 19[7,6,2,4]+36+18 → 73

東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を16(→ 16)増加 (136 → 152)
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールのHPを3(→ 3)減少 (15 → 12)
"マスターレイス14'":73-6d10
DoubleCross : (73-6D10) → 73-30[5,6,3,4,5,7] → 43

"マスターレイス14'":《電磁反応装甲》を2回分使用。ダメージは3。
ネクローシス先行種:さっきよりはマシだけど、めちゃ削られる……!まだ元気だけどジャーム体力がなければとっくに死んでる。
"ブロンソン・アルファ":そして貧弱研究者は耐えられるわけがない!一撃で爆散します、が
"ブロンソン・アルファ":復活エフェクトを切ります。《アクアウィターエ》。
古部シャルル:ウワーッ最上位復活エフェクト
GM:では演出をどうぞ。

東雲・シノ・シシュマール:動きを止めた"ブロンソン・アルファ"に視線を向ける。
"ブロンソン・アルファ":「ぼくが動いていないのは……攻撃を『しない』というだけで」
"ブロンソン・アルファ":嗅覚や視覚に届くことこそないが、
"ブロンソン・アルファ":首から下の空気に違和感を覚えるかもしれない。
"ブロンソン・アルファ":このようなタイミングで『既に仕掛けている』のが、"ブロンソン・アルファ"の手口だった。
東雲・シノ・シシュマール:「だろうと思ったよ。だが……」
"ブロンソン・アルファ":「まとめて殺す」不可解な化学反応が『点火』する。そのタイミングの直前――
東雲・シノ・シシュマール:関係はない。攻撃さえ止まれば、たった一拍、息を吐き出す時間さえあれば
東雲・シノ・シシュマール:(私の方が速い)唇が動いた。
東雲・シノ・シシュマール:「───火を吐け───」
東雲・シノ・シシュマール:その声音が、戦場に響いた瞬間。
東雲・シノ・シシュマール:点火する。ブロンソン・アルファ"が撒いた化学物質ではない。
東雲・シノ・シシュマール:自分たちを取り囲んでいたすべての敵が、内側から灼熱の炎を吐き出している。
燕藤連合会構成員:「おごッ!?」
燕藤連合会構成員:「ッぐああああああ!?」
燕藤連合会構成員:「ッづあっ、ああッ!?」
東雲・シノ・シシュマール:それは呼吸の度に勢いを増し、全身を焼き尽くしていく。
"ブロンソン・アルファ":「なんだその速……ごはっ!!?」
"ブロンソン・アルファ":"ブロンソン・アルファ"も炎を吐き、体を折る。
東雲・シノ・シシュマール:「私は強いが、これしか芸がない」炎に照らされ、銀髪が赤く染まる。
"マスターレイス14'":「……"p53"の始末屋か」電荷の輝きが、変わらず球形に点滅しているが
"マスターレイス14'":その発光が先程よりもはっきりと浮かび上がっている。
東雲・シノ・シシュマール:いや、白銀の毛髪自体が、自らのレネゲイドを受けて燃えるように赤く輝いていた。
"マスターレイス14'":「肩書きに釣り合う程度の力はあるようだな」
古部シャルル:(……久しぶりに見たな)
古部シャルル:ホテルで目に焼き付いた、炎の赤だ。
古部シャルル:そして炎を従える中心に、髪を赤く染め上げた少女の姿がある
東雲・シノ・シシュマール:「だから、十八番はいざという時までとっておくのさ」
東雲・シノ・シシュマール:「"ブレス"と言う」
東雲・シノ・シシュマール:───大拡散によって、レネゲイドウイルスは全世界に解き放たれた。
東雲・シノ・シシュマール:今や世界人口の半数以上は潜在的なキャリアーとされており、同様にあらゆる動植物、自然環境、大気の中にさえレネゲイドの残滓は存在する。
東雲・シノ・シシュマール:オーヴァードはこの世界に蔓延するレネゲイドに働きかけ、自らの能力、エフェクトと呼ばれる超常現象を発動するが
東雲・シノ・シシュマール:その媒介は多くが自らが散布したレネゲイドに限られ、次いで大気中に存在する"主なき"レネゲイドとなる。
東雲・シノ・シシュマール:古き錬金術の世界で人体の内側が小宇宙に例えられるように、個人が所有するレネゲイドは容易に他者が干渉できない。
東雲・シノ・シシュマール:オルクス能力者が用いる《ナーブジャック》が、オーヴァードに対して高い難易度を擁するのも、そういった理由であるが
東雲・シノ・シシュマール:"ブレス"。起源種の発現者のみが備えるこの力は、限定的にそれを無視する。
東雲・シノ・シシュマール:一呼吸の間のみの、レネゲイドウイルスの完全掌握。それが可能なら、必殺の一手とは言うまでもなく。
東雲・シノ・シシュマール:自滅だ。守る物のない内側から、自らの力で自らを焼き尽くさせる。
東雲・シノ・シシュマール:「カハッ……!」喉の奥から血の塊を吐く
東雲・シノ・シシュマール:「……とは言え、流石にしぶといな」
"ブロンソン・アルファ":「反則的、だ……!」アンプルを取り出し、喉元に直接注射しながら言う。
"ブロンソン・アルファ":「……どうして、最初からそれを使わなかった……!」
"ブロンソン・アルファ":「オゴッ、ゴホッ!」
東雲・シノ・シシュマール:「言っただろ。とっておきなんだ」横目にシャルルを見る。
東雲・シノ・シシュマール:「使いたくないんだよ。疲れるから」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
東雲・シノ・シシュマール:今までの戦闘で、使う隙が無かったのは事実だ。だが、それ以前は……
東雲・シノ・シシュマール:(……一番見せたくなかったのは、敵じゃないけどな)

GM:手番は行動値15、"マスターレイス14'"。ようやく動けるかな
椋実翔利:そんなわけ……ないでしょ!
GM:ヤダーッ
椋実翔利:《時間凍結》します! 同じく行動するぜ!
椋実翔利:椋実翔利のHPを4(→ 4)に変更 (24 → 4)
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を5(→ 5)増加 (94 → 99)
椋実翔利:まずはロイスを取得。"ブロンソン・アルファ"/大したヤツ/○殺意
椋実翔利:これを即座にタイタス化し、昇華。憎悪のバステを解除します。
GM:やりよる
椋実翔利:そして侵蝕率99……何か足んねえよな?
椋実翔利:マイナーでジェネシフト!
GM:こいつ!
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (99 → 102)
椋実翔利:ジェネシフトもうまい

   [4]"ブロンソン・アルファ"
    [7]ネクローシス先行種

         10m

   [9/137]古部 [8/152]東雲
   [9/145]生駒 [10/102]椋実

         10m

    [15]"マスターレイス14'"

椋実翔利:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《ブルータルウェポン》+《因果歪曲》。対象は"ブロンソン・アルファ"、そしてネクローシス先行種!
ネクローシス先行種:愚かな……かかってこい!
椋実翔利:14dx7+1-3
DoubleCross : (14DX7-2) → 10[1,2,4,4,5,6,7,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,4,4,5,6,8,9,10]+10[2,4,9]+2[2]-2 → 30

"ブロンソン・アルファ":4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[4,6,6,10]+6[6] → 16

"ブロンソン・アルファ":だめだーっ
ネクローシス先行種:《マグネットフォース》。"ブロンソン・アルファ"を守ります。
椋実翔利:死なすぜ!
椋実翔利:4d10+20+9+2d10+18
DoubleCross : (4D10+20+9+2D10+18) → 23[4,7,10,2]+20+9+11[10,1]+18 → 81

椋実翔利:諸々有効です
ネクローシス先行種:81かあハハハ
ネクローシス先行種:このダメージがカバーリングで2倍だから……
ネクローシス先行種:……81!?
椋実翔利:物足りなかったかなァ~?
ネクローシス先行種:ヤケクソみたいなHPなのにもうヤバい!!誰か助けて……!
ネクローシス先行種:81点が2倍で162点ものHPが減らされました!助けて~
椋実翔利:(でも生きてはいるのか……)

椋実翔利:(……自殺衝動、自殺衝動、自殺衝動!)
ネクローシス先行種:「お話を聞きますよ!一緒にいられて嬉しいです!」
椋実翔利:眼下に炎を見ながらも、ネクローシス先行種の衝動に蝕まれ、心臓の辺りを掻き毟る。
ネクローシス先行種:「きっと素敵なことが起こるでしょう!」
椋実翔利:(確かにな! 正直、なんで自殺なんてするのか、そういうヤツのことは大して分かりゃしねーが……今この身体をバラバラにしてえって気持ちはマジだ!)
椋実翔利:「……じゃあよ!」
椋実翔利:ギラついた眼を剥いて、その声の発生源を、それを作った隣の男を見る。
ネクローシス先行種:衝動侵蝕を散布する以外の感覚器官を全く持たない、異形のジャーム。
椋実翔利:「オレもテメエもそこのカスもまとめて吹っ飛ばせば、メチャクチャ気持ちよくなるってコトだよなあァァーッ!?」
ネクローシス先行種:そのでたらめな内容の言葉すらも思念を電波めいて伝達させているだけのことに過ぎない。
"ブロンソン・アルファ":「ハァ、ハァ……来るか……!?」
椋実翔利:大きく旋回しながら上空へ。砲音だけが響き、しかし砲撃は現れない。先端の砲口のすぐそこにゲートが開いている。
"ブロンソン・アルファ":東雲によって"ブロンソン・アルファ"の先制攻撃の出鼻は挫かれた。
"ブロンソン・アルファ":息を整え、再び攻撃に移る時間がいる。その一瞬の隙に……
椋実翔利:飛行しながら、亜空間に向けて砲撃を乱射しているのだ。やがて椋実は"ブロンソン・アルファ"、あるいはネクローシス先行種の前上方で両腕を広げる。
椋実翔利:その背後、夜空を蝕むようにゲートが開く。亜空間の闇の垣間、ビーム光が瞬く。
椋実翔利:「へ、へ、へへへッ……」
椋実翔利:「テメェーのクソ科学で……かつてなく気持ち良くなってやるぜ、クソ科学者!!」
"ブロンソン・アルファ":「……自分ごと撃つ気か!」
椋実翔利:光の雨が来る。プラズマ弾の降雨。砲口際のゲートを通じ亜空間を抜けて、椋実の背後のゲートを出口に到来する、転移砲撃。
椋実翔利:その雨滴は全てが必殺。空間を焼き切り大地を噛み砕きながら、"ブロンソン・アルファ"とその成果物に降り注ぐ。
"ブロンソン・アルファ":「うおおおおおッ!!!?」地面を転がり、這うような必死の挙動で
椋実翔利:「ハッハハハハ!!」
"ブロンソン・アルファ":砲撃の雨から逃れようとする。
ネクローシス先行種:「どうしましたか?悩みがありますか?」
ネクローシス先行種:空間を転移するように、ネクローシス先行種がその乱射を代わりに受ける。
椋実翔利:回避。防御。構いやしない。標的と、その周辺の空間をことごとく破壊すれば、結果的には全て死ぬのだ。
ネクローシス先行種:「バヂッ、グジャッ」
ネクローシス先行種:「……刺…………お話をたくさんしましょう!」
"ブロンソン・アルファ":「強力な自殺衝動ジャームの……戦闘上の利点は、いくつかある……」
"ブロンソン・アルファ":「常に……自分から『死ににいく』ということだ。どれほど苛烈な攻撃に対しても」
"ブロンソン・アルファ":「そいつは、恐怖することはない……」冷や汗を、手の甲で拭う。
椋実翔利:「……だーれが」
椋実翔利:「自殺ジャームだ。勝手抜かしやがって」 ――砲撃が止み。もうもうと土煙の上がる地上を見下ろす椋実の身体は、一切の無傷。
椋実翔利:細く垂れる鼻血を拭い、唇の片端を吊り上げて笑う。
"ブロンソン・アルファ":「……こいつ……」
椋実翔利:「……へへ」
椋実翔利:「逃げるテメエを見て考えが秒で変わったぜ。やっぱ自殺とかクソだ。一方的にテメーみてえなクソ野郎をボコボコにブチ殺す方が圧倒的に楽しい」
"ブロンソン・アルファ":「きみのようなオーヴァードを……」
"ブロンソン・アルファ":「一匹残らず、地上から絶滅させてやる」
椋実翔利:「STOP! 自殺! ってな。この楽しさを世界中に広げてやりてえよ!」
椋実翔利:「お前のそのなんかスゲー卵もそういう用途に使えねえのか? ……いや!」
椋実翔利:「オレが貰ってそういう風に使えるようにしてやるよ!!」
"ブロンソン・アルファ":「言っていろよッ!そういう減らず口を!」
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を12(→ 12)増加 (102 → 114)

GM:次の行動は……なんと、行動値15!"マスターレイス14'"!
"マスターレイス14'":いよいよ行動かなー?
"ブロンソン・アルファ":そんなわけねーだろ!!《インターセプト》スイッチオンだ!!
生駒均:そんな気はしてた!
古部シャルル:FHがやりたい放題
東雲・シノ・シシュマール:仲良くしな
椋実翔利:キレてる
"ブロンソン・アルファ":メジャーアクション!《アシッドボール》《エクスプロージョン》《トラップスライム》《増加の触媒》《ツインバースト》!!
"ブロンソン・アルファ":プレイヤー4人のエンゲージに範囲攻撃をぶちかまします!まとめて死にな!
生駒均:うわっ硬直付きか!
"ブロンソン・アルファ":そういうこと!《トラップスライム》は命中で硬直を付与するソラリスのエフェクト。
椋実翔利:じゃあ判定を失敗させます。《時の棺》!
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を10(→ 10)増加 (114 → 124)
"ブロンソン・アルファ":この野郎~~~ッ!!
椋実翔利:誰も死なせねえ!
椋実翔利:オマエに成果を……感じてほしくないから!
古部シャルル:納得
東雲・シノ・シシュマール:最悪
"ブロンソン・アルファ":同じロケッペーンの仲間じゃないのかよ!
生駒均:ひどい

"ブロンソン・アルファ":……コッ
"ブロンソン・アルファ":圧力が変化し、空気が鳴る。
"ブロンソン・アルファ":燕藤連合会の事務所でも聞いた音だ。あの時は、この音が連鎖し……
"ブロンソン・アルファ":ココココココココココココココッ!!!
椋実翔利:「……爆発!」
"ブロンソン・アルファ":通常の化学反応は、二つ以上の物質が結合し、余剰のエネルギーを放出する。
"ブロンソン・アルファ":だが"ブロンソン・アルファ"のそれは逆だ。周囲からエネルギーを奪い、結合エネルギーの高い化合物を生成する。
"ブロンソン・アルファ":たとえば、何の変哲もない大気の窒素と酸素を用いて一酸化窒素を生成する――!
椋実翔利:「だろ!?」 その瞬間、中空に小さなゲートが複数開き、地面に向けて次々ビーム弾が放たれる。
椋実翔利:当然、その熱により爆発は発生するだろう。だがそれは決して効果的な攻撃にはならない。
GM:先程の破壊で終わりではなかった。さらにに爆発光が続く。
椋実翔利:放った砲撃のうち一部を『握っておき』、破壊ではなく妨害にも振り分ける。レールキャノンと出力と、椋実の意外にも繊細なゲート操作技術の為せる技だ。
"ブロンソン・アルファ":「……ッ、なんで」
"ブロンソン・アルファ":「なんでぼくの邪魔をする!!」
椋実翔利:もちろん椋実に彼の小難しい攻撃ロジックなど分かりはしないが…… 「……多分これでブッ壊せるだろうと思ったからさ!」
"ブロンソン・アルファ":「多分!?」
椋実翔利:「それにオレはなぁ~……オマエの絶滅だかなんだかいう勝手なヤツが……一番許せねえんだよ!」
"ブロンソン・アルファ":「そんな理由で!?」
椋実翔利:「レネゲイドウィルスの絶滅! オーヴァードの絶滅!」
椋実翔利:「やめろそういうの! オレからオーヴァードの能力取り上げたら……ちょっと賢いだけのパンピーになっちまうだろうが!」
椋実翔利:「それにどう考えてもつまんねえんだよな! この世界にはレネゲイドのおかげでいろんな可能性が生まれてんだよ」
"ブロンソン・アルファ":「ぼくはいつでも、研究意図については親切に説明をしてやるほうだが……」
椋実翔利:「それを活用すれば『この世界はもっと愉快になる』。オレらのリーダーの言葉だ……サイコーだろ?」
"ブロンソン・アルファ":「きみのような類は、理解をしたためしがない。分かるか……」
"ブロンソン・アルファ":「……バカは死んでも治らない、ということだ!」
椋実翔利:「死ななきゃ分かんねえだろうが! 研究レポートは地獄で自筆しな!」

GM:行動値は……15!これだけ速いなら一番乗りに決まってるよね。
"マスターレイス14'":"マスターレイス14'"の行動です。
"マスターレイス14'":もちろん、PC4人全員のエンゲージを狙います。
"マスターレイス14'":マイナーで《雷の加護》。メジャーで《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の槍》《雷神の槌》《MAXボルテージ》。
"マスターレイス14'":何もなければダイスを振ります。
生駒均:では
生駒均:<孤独の魔眼>を使用します。 コンボ:キープスウォーム
生駒均:生駒均の侵蝕率を4(→ 4)増加 (145 → 149)
生駒均:私を対象に含んだ対象:範囲、または対象:範囲(選択)の攻撃対象を対象:単体、かつ対象を私に変更します
"マスターレイス14'":なんで防御もこんな充実してるんだこのパーティーは。
"マスターレイス14'":許せねえ……ダイスを振ります。
"マスターレイス14'":12dx7+8
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[3,3,4,4,4,5,6,8,9,10,10,10]+10[3,5,6,6,8]+4[4]+8 → 32

"マスターレイス14'":ダイスの多さの割にはそこそこって感じ
生駒均:暴走してるのでリアクション不可!ダメージどうぞ
"マスターレイス14'":4d10+32 装甲有効
DoubleCross : (4D10+32) → 21[8,4,5,4]+32 → 53

生駒均:倒れる!シノちゃんのタイタスを昇華して復活!

"マスターレイス14'":「……」ジッ
"マスターレイス14'":"ブロンソン・アルファ"を取り巻く激しい攻防の中、
"マスターレイス14'":その一歩外で乱戦を静観し、攻撃の機会を伺っていたものがいる。
"マスターレイス14'":静かに、大電流を右腕に纏い、指差すように照準を合わせる。
生駒均:「……!」
生駒均:同じように。乱戦の外で、観測し続けていたものがいる。
生駒均:「(弾く 曲げる 駄目だ 出力 桁が)」
生駒均:「離れろっ!」
生駒均:斥力によって、仲間たちをその場から弾き飛ばす。
"マスターレイス14'":生駒のその対応を読んでいたかのように、
椋実翔利:「ワーッ!?」 上空へ打ち上げられる
東雲・シノ・シシュマール:「!?よせ!生駒!!"マスターレイス"だぞ!!」
東雲・シノ・シシュマール:弾き出されながら叫ぶ
"マスターレイス14'":収束していた大電流を瞬時に抑える。
"マスターレイス14'": パ ヂッ!!
"マスターレイス14'":無駄のない、一点を貫通する雷撃で生駒を撃ち抜く。
生駒均:「がっ……!」
古部シャルル:「あの稲妻っ、椋実が言っていたやつか!」
"マスターレイス14'":「UGNの教練に忠実な防御反応だな」
"マスターレイス14'":「虫酸が走る」
生駒均:灼けるような痛み。確実に急所だけを貫いて。
生駒均:「ははっ……悪いね、優等生なもんで」
"マスターレイス14'":「誰かを守ろうとする奴が、真っ先に死ぬ」
生駒均:傷口からボロボロと、虫が落ちていく。
生駒均:「そうはいかないさ」
生駒均:「それだけはしないと決めてる」
生駒均:「だって、まだ、怖くないもの」
"マスターレイス14'":「違うな。決めるのは貴様でも俺でもない」
"マスターレイス14'":「この世界が決める」
"マスターレイス14'":片手はポケットに入れたままだ。大量の電荷を攻撃に回さなかった。まだ、十分すぎる余力があることを意味している。

GM:行動値は10。椋実の手番です。
椋実翔利:じゃ、エンゲージは切るか……マイナーで5m、適当に右方へ移動。

   [4]"ブロンソン・アルファ"
    [7]ネクローシス先行種

         10m

   [9/137]古部 [8/152]東雲   5m  [10/124]椋実
       [9/149]生駒

         10m

    [15]"マスターレイス14'"

椋実翔利:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《ブルータルウェポン》。色々線はあるが、ネクローシス先行種くんに死んでもらおうかな
ネクローシス先行種:やだ!
椋実翔利:カバーリング役さえいなければそこのモヤシもただのモヤシよ!
椋実翔利:14dx7+1-3
DoubleCross : (14DX7-2) → 10[2,2,3,3,6,6,7,7,8,8,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,9,9,10,10]+6[2,3,6,6]-2 → 24

ネクローシス先行種:うおおお、ネクロ~シス!
ネクローシス先行種:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[2,2,3,5,7,9] → 9

ネクローシス先行種:だめでした。
椋実翔利:3d10+20+9+2d10+18
DoubleCross : (3D10+20+9+2D10+18) → 18[7,10,1]+20+9+16[8,8]+18 → 81

椋実翔利:諸々有効!
ネクローシス先行種:オゲーッ
ネクローシス先行種:死んじゃった!!残りHPは54でした。
ネクローシス先行種:復活エフェクトとかもない。なので……
椋実翔利:結構残してた! キケンなヤツ……
"ブロンソン・アルファ":《奇跡の雫》。復活させます。
東雲・シノ・シシュマール:こいつ!
椋実翔利:ギャー!
生駒均:なんだって~
古部シャルル:我が子を大事にする科学者~!

椋実翔利:「まあいいやこの角度なら……このままよ!」
椋実翔利:上空に弾かれ整わぬ態勢のまま、砲撃に移る。その反動でSHIDENもフラつく有様であるが、
椋実翔利:いかんせん標的もまた大きく、また狙いを定めやすい形状をしていた。物理的にというより、椋実の意識的な問題だ。
椋実翔利:「狙ってくれって言ってるようなもんだよなァ!」
ネクローシス先行種:「考え方を変えましょう!お手伝いします!」
ネクローシス先行種:眼球の一つもないジャームだが、その意識が椋実の方を向いたことが分かる。
椋実翔利:放たれた砲撃が椋実の魔眼を経由し、その進行方向を激変する。横に飛んでいたものが、200度近く反転して斜め下へ。
ネクローシス先行種:自分の死因となり得る気配――殺意に反応している。
椋実翔利:魔眼を配し、数発は流れ弾としてキャッチしそこねるも、その球形へ攻撃を収束させる!
ネクローシス先行種:「楽しいことがいくつもありますよ!」
椋実翔利:「見てんじゃねぇぞ細胞野郎!」
ネクローシス先行種:「ブヂュッ」
椋実翔利:「オレは死ぬまで無限に楽しむんだよ!」
ネクローシス先行種:「バヂッ、ビジュッ」硬質な細胞殻が削られ、粘性の液が流出し始める。
椋実翔利:ドドドド! おおむね上方から、しかし様々に角度を変え、ネクローシス先行種へ赤熱する軽金属弾が撃ち込まれ続ける。
ネクローシス先行種:「……吊…………轢………大丈夫です!相談にバヂッ」
ネクローシス先行種:「墜……」
椋実翔利:やがてそれが止まると共に、SHIDENより赤熱・変形した着脱式の銃身がパージされ、
椋実翔利:ありふれた重力に従い、割れたネクローシスの……内部へ! 「よしっ! ホールインワン!」
ネクローシス先行種:バチン!!
ネクローシス先行種:中身を完全に貫通した。重力制御が失われ、落ちる。
椋実翔利:「いよーし。どうだよ! ざまあ見晒せ!」
椋実翔利:「オレのSHIDENの方が強い!」
"ブロンソン・アルファ":「…………」
"ブロンソン・アルファ":「……どうして、まともな人間のことを考えない?」
"ブロンソン・アルファ":ジャームの死骸の傍らでしゃがみ、残骸に手を触れる。
"ブロンソン・アルファ":「きみ達のようなオーヴァードは、自分が不死身だと考えるものが多いが……」
"ブロンソン・アルファ":「逆だ」
"ブロンソン・アルファ":「多くの場合……関係性の死は、肉体的な死よりも遥かに早く訪れる」
"ブロンソン・アルファ":「しかも、一度でも許容値を越えてしまえばそれでアウトだ。オーヴァードが40年以上『生存』できる例は稀だろう」
椋実翔利:「そうだな! 他人てのはまあ勝手にくたばるもんだ」
椋実翔利:「オレも昔好きだった女をカッとなってブッ殺したことがあった……」
椋実翔利:「……でも今のオレにはそれなりに大事なヤツもいるし、敵もいる。それだけで十分だろうが!」
椋実翔利:「知るかよ! 他人のこととか20年も後のこととかよ!」
"ブロンソン・アルファ":「きみ達は健康な人間に死病を感染させる、キャリアーだ」
"ブロンソン・アルファ":「絶滅させることこそが善行だろう」
ネクローシス先行種:「ごぼり」
椋実翔利:「オレが嫌だつってんだよ! なーにが善行だ」
ネクローシス先行種:ほぼ完全に破砕し、内容液が漏れた無残な様相だが
ネクローシス先行種:再び浮遊を始める。"ブロンソン・アルファ"はこのジャームを修復していた。
椋実翔利:「オレはやりたいようにやるだけだっての! 善悪なんて他人が勝手に決めることでしかねえ……」
椋実翔利:「……てあれ。まだ動いてんじゃん。足んなかったのかよクソッ」
椋実翔利:「まあいいや。シノ! きったねえ細胞焼却頼むぜ!」
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を9(→ 9)増加 (124 → 133)

GM:手番は行動値9。シャルルまたは生駒。
生駒均:では私から!
GM:COME ON
生駒均:マイナーで5mほど翔利さんと逆方向に移動
生駒均:エンゲージずらします
生駒均:メジャー、<コンセントレイト:キュマイラ>+<魔獣の衝撃> コンボ:ワンフォーオール
生駒均:対象はネクローシス!
生駒均:対応なければ命中判定

          [4]"ブロンソン・アルファ"
           [7]ネクローシス先行種

                10m

[9/149]生駒  5m  [9/137]古部 [8/152]東雲   5m  [10/133]椋実
       

                10m

           [15]"マスターレイス14'"

ネクローシス先行種:奇跡の雫で復活しただけだからあと一発喰らえばまず死んじゃうんだよな~
ネクローシス先行種:こちらからは特にありません。命中判定どうぞ。
生駒均:13DX+7+0@7 (侵食上昇4、侵蝕130~)
DoubleCross : (13DX7+7) → 10[1,1,3,3,4,5,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,6,6,6,9]+1[1]+7 → 28

生駒均:地味に腐ってる!28です
ネクローシス先行種:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 7[2,2,2,6,6,7] → 7

生駒均:ダメージいっていいかな?
GM:構いません。
生駒均:3d10+5+18
DoubleCross : (3D10+5+18) → 23[9,6,8]+5+18 → 46

生駒均:46点!
ネクローシス先行種:もちろんこれで撃破されます。《ウルトラボンバー》はもちろん《虚空の陥穽》でエンゲージ吸い寄せもできたんだけどな……
生駒均:あぶない……
生駒均:生駒均の侵蝕率を4(→ 4)増加 (149 → 153)
ネクローシス先行種:復活エフェクトはなし。破壊!

生駒均:先の強烈な自殺衝動。直感と経験の両方が告げる。
生駒均:あれに動かれてはまずい。
生駒均:「うごけっ……!」
生駒均:痺れの残る体を無理やり稼働させ、蜂へと変異させる。
ネクローシス先行種:「あ、あ……」壊れたスピーカーのように、途切れ途切れの音声になっている。
ネクローシス先行種:「………抉、薬………」
生駒均:無数の蜂の魔眼、その焦点を一点に集中。壊れかけながら浮遊するネクローシスへと。
ネクローシス先行種:「……刺、刺、刺」
生駒均:「キャリアだとかどうとか、知らないけど」
ネクローシス先行種:「……な」
ネクローシス先行種:「悩みはありますか?一緒にいきませんか?」
生駒均:「ごめんだってのっ!」
生駒均:一瞬、魔眼最大稼働。強烈な重力で、自壊させる。
ネクローシス先行種:「バヂィアッ!!!」
ネクローシス先行種:既に歪な球体となっていたジャームは、強烈な重力負荷の偏りで、今度こそ破裂する。
"ブロンソン・アルファ":「そこまでして死にたくないのか。理解に苦しむ……」
"ブロンソン・アルファ":「……これの完成度には自信があったが、まあいい」
"ブロンソン・アルファ":「次だ。次がだめでも、次の次……」
"ブロンソン・アルファ":「…………何度も試せばいい。ぼくは諦めはしないぞ」
生駒均:「その諦めの悪さをさぁ」
生駒均:「オーヴァードも生かす方向で使ってほしかったね」
"ブロンソン・アルファ":「利己的すぎる」
"ブロンソン・アルファ":「そこまでして生きたいか」
生駒均:「生きたいよ」
生駒均:「人間だもの。わるい?」
生駒均:まだ、本当にそれを名乗る自信はないけど。
"ブロンソン・アルファ":「……ああ、悪いね。他者のために動けることこそが人間性だ」
"ブロンソン・アルファ":「自己生存の本能だけで何もかもを踏みにじるのは、獣の行動だ」
生駒均:「群れのために動くだけなら、虫でもできるさ」
生駒均:「生きていたいのに、誰かを思える」
生駒均:「矛盾してんのが、人間だよ」

GM:行動値9。シャルルの手番。

          [4]"ブロンソン・アルファ"

                10m

[9/153]生駒  5m  [9/137]古部 [8/152]東雲   5m  [10/133]椋実
       

                10m

           [15]"マスターレイス14'"

古部シャルル:はーい
古部シャルル:マイナーでボルトアクションライフル起動。
古部シャルル:メジャーコンボ:【星紡ぎ/コンステラスィオン】《C:ウロボロス》《無形の影》、判定前に《紡ぎの魔眼》
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (137 → 138)
古部シャルル:対象はマスターレイス14'
古部シャルル:判定行きます
GM:どうぞ!
古部シャルル:13dx7+6+5
DoubleCross : (13DX7+11) → 10[1,2,2,4,4,4,5,6,7,7,8,10,10]+10[4,5,7,9,10]+6[2,4,6]+11 → 37

古部シャルル:チャンス!
生駒均:バディムーブ!
生駒均:達成値+3!
古部シャルル:40!リアクションをどうぞ!
"マスターレイス14'":ガード。《磁力結界》。
古部シャルル:ダメージ。統率分載せて…
古部シャルル:5d10+8+18+32 装甲有効
DoubleCross : (5D10+8+18+32) → 32[9,6,2,6,9]+8+18+32 → 90

古部シャルル:オラッ
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を6(→ 6)増加 (138 → 144)
"マスターレイス14'":え~~っ、そんな火力出るの!?
古部シャルル:ビックリ!
"マスターレイス14'":変じゃないか?基礎攻撃力8しかないのに……
"マスターレイス14'":これはまずいかも……ガード分減らします。
"マスターレイス14'":90-6d10
DoubleCross : (90-6D10) → 90-38[6,6,8,6,6,6] → 52

"マスターレイス14'":うーん……《電磁反応装甲》をさらに2回切る。HPのほうもそろそろ危険域になってきたな。
古部シャルル:だいぶ減らすっていうか出目すごいなぁ
"マスターレイス14'":12ダメージを受けました。
古部シャルル:ギェピー

古部シャルル:「まったく……展開についていくのがやっとだな」
古部シャルル:炎と砲撃、斥力と爆発
古部シャルル:阿鼻叫喚を体現する中で、未だ悠然と佇む存在が居る。
古部シャルル:「…………"マスターレイス14'"」
"マスターレイス14'":「古部シャルル。"ソロ・モーミト"はお前か?」
"マスターレイス14'":「どちらにせよ、不運な男だな」
古部シャルル:「いや、"俺ではない"」正直に答える
"マスターレイス14'":「どちらでも構わん。貴様は捕縛し、解析させる」
"マスターレイス14'":「"ブロンソン・アルファ"の計画が実現すればよし、そうでなくとも……」
"マスターレイス14'":「単にいくつかの試行の一つが失敗するだけだ」
古部シャルル:「そうか。残念だ」
古部シャルル:「アンタは俺の会話したオーヴァードの中では比較的真面目で、会話が行えるらしいが」
古部シャルル:「道が合いそうにない」
古部シャルル:右手の指を差し向ける。
"マスターレイス14'":「"ブロンソン・アルファ"は……俺にしてみれば、滑稽な夢想家だ」
"マスターレイス14'":「正しい理屈を言えば、貴様らが納得して従うと考えている」
古部シャルル:「あぁ。根が良いやつなんだろうな」
"マスターレイス14'":「無意味だ」
古部シャルル:「自分勝手な人間の存在を知らないタイプだ。同情する」
"マスターレイス14'":「虫にこれから駆除される理由を説明してやったところで」
"マスターレイス14'":「何の意味がある?」空気が電荷を帯びたことが分かる。
古部シャルル:「では」
古部シャルル:「少しは抵抗させて頂こう」
"マスターレイス14'":「……虫め」バチッ!
古部シャルル:マスターレイスの仕草を真似するように、人差し指は向けたまま。
古部シャルル:「……その稲妻の能力は聞いていた」
古部シャルル:そして今、実際に見たことで理解した
古部シャルル:大規模なエフェクトの行使によって空間を満たす、"主なき"レネゲイド。
古部シャルル:その無軌道な多くが無意味な現象として薄まり、あるいは偶然目撃され
古部シャルル:人々の口伝の中で妖精と呼ばれた
古部シャルル:その『妖精』は1989年に観測された。
古部シャルル:落雷を伴う時、雷は上から下のみに落ちるものではない。
古部シャルル:稲妻は地表へ向かうと同時に、大本である積乱雲内に拡散される。
古部シャルル:差し向けた指の周りに、天使の輪のように掠れた、波打つ円。
古部シャルル:柳が枝垂れるように、人の形……否。
古部シャルル:妖精の姿が現れる
"マスターレイス14'":バヂンッ!!!
"マスターレイス14'":その妖精の姿ごとかき消すように、強力な放電が突き刺す。
古部シャルル:100ミリ秒のみ発生する、『雷雲への放電』。
古部シャルル:その名は曰く、超高層紅色型雷放電。
古部シャルル:すなわち、
古部シャルル:「"迸れ"、レッドスプライト」
古部シャルル:────赤色の、雷だ。
古部シャルル:パ ヂッ!!
古部シャルル:まるで鏡合わせのように。
古部シャルル:同じ形の放電が、マスターレイスを突き刺す。
"マスターレイス14'":「……こいつ」
"マスターレイス14'":電気は主を持たない。最も近い『通り道』を通るというだけの力だ。その道を掌握することがブラックドッグの能力だが……
"マスターレイス14'":バヂィアッ!!!!!
"マスターレイス14'":これまでにない激しさで、空間で球電の膜が発光する。
古部シャルル:(…………凄まじい威力だな)
古部シャルル:内心の冷や汗を出さない。いまのは自分の能力ではない。ただの現象。『既にある雷』と同等の存在を呼び出すだけの。
古部シャルル:『"マスターレイス14'"』の能力だ
"マスターレイス14'":「……俺の電撃を返したな。ウロボロスか……」
"マスターレイス14'":たった今、"マスターレイス14'"が繰り出した雷も合わせて、自分自身にその攻撃が返った。
東雲・シノ・シシュマール:「フ、迂闊だったな"マスターレイス"」
東雲・シノ・シシュマール:「こいつの前で手の内を見せたのが命取りだ。今更本気を出しても遅いぞ」
東雲・シノ・シシュマール:後ろで自慢気に頷いている。
古部シャルル:「俺も、死にたくないのでね」
古部シャルル:「勉強させてもらったよ」
"マスターレイス14'":「なるほど。それをあと何十度か続けることだな」
"マスターレイス14'":「あるいは、貴様のような未熟者でも俺を殺しきれるだろう」
古部シャルル:「…………チッ」(自分の能力には耐性があるか。そのまま返すのは非効率だな……)
古部シャルル:「試してみよう」
古部シャルル:「"俺達"で」

GM:手番は行動値8。東雲です。
東雲・シノ・シシュマール:よ~し
東雲・シノ・シシュマール:マイナー《拡散する影》LV5 メジャー判定ダイスを4個減らし、達成値を20アップ
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を3(→ 3)増加 (152 → 155)
東雲・シノ・シシュマール:メジャー《サイレンの魔女》LV6《原初の赤:火炎袋》LV5 対象はエネミー全員
GM:ふざけるなーっ
GM:もう2回も行動しただろ!
GM:まだ行動したいっていうのかよ!
東雲・シノ・シシュマール:何度でも行動してやる!
東雲・シノ・シシュマール:3dx+31  オラッ
DoubleCross : (3DX10+31) → 9[2,5,9]+31 → 40

GM:ひーっ
古部シャルル:的確に増やしていく
"マスターレイス14'":やはり《磁力結界》。
"ブロンソン・アルファ":ブロンソン・アルファは……もう何もない!所詮はピュアソラリスだから……!
"ブロンソン・アルファ":4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[6,8,10,10]+9[7,9] → 19

"ブロンソン・アルファ":あっでもちょっとダイス目はよかったかな……アハハ
東雲・シノ・シシュマール:よく頑張ったな
"ブロンソン・アルファ":エヘヘ……
東雲・シノ・シシュマール:だが死ね!ダメージ!
東雲・シノ・シシュマール:5d10+36+18 装甲無視
DoubleCross : (5D10+36+18) → 20[1,1,8,8,2]+36+18 → 74

"マスターレイス14'":ダイスを回します!
"マスターレイス14'":74-6d10
DoubleCross : (74-6D10) → 74-29[1,1,9,6,10,2] → 45

"マスターレイス14'":よし、まだ《電磁反応装甲》2回使ってHPが残る。5ダメージ。
東雲・シノ・シシュマール:マジでしぶといぞこいつ
"ブロンソン・アルファ":こっちは……もう何もなかった!所詮はヒョロガリ研究者だ!
東雲・シノ・シシュマール:東雲・シノ・シシュマールの侵蝕率を8(→ 8)増加 (155 → 163)
"ブロンソン・アルファ":何がロケッペーン対決だ!こんなの反則!
"ブロンソン・アルファ":爆発四散します。復活エフェクトももう品切れ。ですが……
東雲・シノ・シシュマール:なにっ
"ブロンソン・アルファ":《帰還の声》。"マスターレイス14'"の《電磁障壁》を復活させます。
椋実翔利:友情……
生駒均:なんてことを!
東雲・シノ・シシュマール:小癪!

東雲・シノ・シシュマール:「……ああ」シャルルの手を握る。
古部シャルル:火災と旋風の熱の中で、不思議と冷たいその手を握り返す
東雲・シノ・シシュマール:「シャルル。お前が殺し切る必要なんて無い」
東雲・シノ・シシュマール:「悪はいつだって、自滅するものだ」
東雲・シノ・シシュマール:「───灼き尽せ───」
東雲・シノ・シシュマール:レネゲイドを従属させる、絶対遵守の言葉が発せられる。
古部シャルル:その声が、どこかに潜む妖精たちが噂するように。
古部シャルル:空間に伝播していく
"マスターレイス14'":不愉快そうに、その強制力の伝播を電磁的な障壁で遮断する。
"マスターレイス14'":物理的な高エネルギーによる遮断。それでも、膨大な電力を消費させられている。
"ブロンソン・アルファ":「……ぐっ!」再び体内から焼かれる。
"ブロンソン・アルファ":「まだ……まだ、生き延びることさえ、できれば……」
東雲・シノ・シシュマール:炎が視界を埋め尽くす。そのように見えている。焼かれているのは世界ではなく自分自身。
"ブロンソン・アルファ":ズルズルと、攻撃圏外へと逃げようとしている。だが……
"ブロンソン・アルファ":「どうして……ぼくを殺す……始末屋……」
"ブロンソン・アルファ":「何もかも、巻き添えにして……」
東雲・シノ・シシュマール:「巻き添えにしようとしているのはお前だ」
東雲・シノ・シシュマール:「お前の絶望を、私達に押し付けないでくれ」
"ブロンソン・アルファ":「違う、ぼくは正しい」
"ブロンソン・アルファ":「分かる時が来る……きみ達だって……誰も……」うつ伏せに倒れた。焼かれていく。
"ブロンソン・アルファ":「…………人間として、生きていくことも……できない……」
東雲・シノ・シシュマール:「……いつか、その時が来るとしても」
東雲・シノ・シシュマール:「今日じゃない。だってそうだろう……?」
東雲・シノ・シシュマール:「最後には無くしてしまう。それがわかっていたして、だからって今」
東雲・シノ・シシュマール:「この手を離せるわけがないじゃないか」
古部シャルル:炎の熱が渦巻く中で、体温だけを感じるように手を握り続けていた。
"ブロンソン・アルファ":「……ぼくが正しい……」そのまま消し炭になる。"ブロンソン・アルファ"死亡。
"マスターレイス14'":「……もう少ししぶとく生き延びるものと思っていたが」
"マスターレイス14'":「結局、無駄足になったな。これで"ソロ・モーミト"の情報も無意味だ……」
"マスターレイス14'":ため息をつく。
GM:ラウンド終了。



GM:■第2ラウンド

[9/153]生駒  5m  [9/144]古部 [8/163]東雲   5m  [10/133]椋実

                10m

           [15]"マスターレイス14'"

GM:"マスターレイス14'"にセットアップ行動はなし。PC側の行動をどうぞ。
生駒均:なし!
東雲・シノ・シシュマール:なし!
椋実翔利:ないぜ もうSHIDENには乗っているので、無敵
GM:ホホホ……ターゲットロックする余力もないということでおじゃ
古部シャルル:コンボ:【天体/ルングヴュ】《コズミックインフレーション》《原初の黄:活性の霧》ラウンド中、対象の攻撃力を+18、ドッジ-2D。対象は同エンの俺とシノ。
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (144 → 149)
GM:クソ強ェ~~ でも対象が二人に減ってるのが救いか……
GM:ではイニシアチブ。行動値15の"マスターレイス14'"からの行動ですが……
GM:何かあるかな?怖いな……
東雲・シノ・シシュマール:もうないよ!
椋実翔利:怯えるなよ 優しくしてやるぜ?
GM:クソーッ!ナメやがって
古部シャルル:無いぜないぜ
生駒均:ないです
"マスターレイス14'":後悔させてやるぜ!マイナーで《雷の加護》!
"マスターレイス14'":対象は古部と東雲にしよう。二人エンゲージにいるのがここだけだしな
"マスターレイス14'":いや、違った。嘘です
"マスターレイス14'":なぜならコイツには《フラッシングプラズマ》があったんだ。リプレイでもちゃんと使っているエフェクト!
"マスターレイス14'":対象はシーン全員だぞ!
生駒均:きゃーっ
生駒均:助けてー!
椋実翔利:アヤーッ
"マスターレイス14'":《コンセントレイト:ブラックドッグ》《雷の槍》《雷神の槌》《MAXボルテージ》!
東雲・シノ・シシュマール:クソーッ
古部シャルル:うわーッ
"マスターレイス14'":そして《フラッシングプラズマ》だーッ!
古部シャルル:ではそれに
古部シャルル:コンボ:【"Le songe d'une nuit d'été"/夏の夜の夢】《時の棺》判定を失敗させる
GM:なんでここまで頑張ったのに
古部シャルル:古部シャルルの侵蝕率を10(→ 10)増加 (149 → 159)
GM:まだ時の棺があるの~~
GM:助けて~~
古部シャルル:恐ろしいねぇ。
東雲・シノ・シシュマール:偉すぎる
"マスターレイス14'":信じられない。判定が失敗します。

"マスターレイス14'":「……分かっていたことだが」
"マスターレイス14'":「俺の目的にはこういう横槍が入り続ける運命ということだな」
"マスターレイス14'":静寂が辺りを包む。大規模攻撃の前兆だということが分かるだろう。
東雲・シノ・シシュマール:「気が削がれたのなら帰ったらどうだ」
"マスターレイス14'":「このまま帰るには蓄電をしすぎた」
古部シャルル:「なるほど。準備に気を使うほど、止めるのは難しいものだな」
"マスターレイス14'":「"ブロンソン・アルファ"の研究を……別の輩に利用されるのも癪だ」
"マスターレイス14'":「設備の後始末くらいは、俺がしてやろう」
東雲・シノ・シシュマール:「難儀だな。やはりお前もあの男と同類か」
"マスターレイス14'":ゴロゴロと鳴る音が、空から響いている。
古部シャルル:「この状況で、既に一人で何かを……出来るのだろうな。貴様は」
東雲・シノ・シシュマール:「自分の八つ当たりに、全てのオーヴァードを巻き添えにしようとしている」
"マスターレイス14'":地上の"マスターレイス14'"の大電力で、実際の雷すら誘電している。
"マスターレイス14'":「……だったら何だ?」
"マスターレイス14'":「FHは欲望を優先する組織なのだろう」はじめて、口の端で笑う。
古部シャルル:空を見上げる。「"それ"が可能な実力を持つ者を、"マスターエージェント"と呼ぶわけだ」
古部シャルル:静寂。人の気配が消える頃。妖精の時間が始まる。
東雲・シノ・シシュマール:「そうだな」苦笑する。
古部シャルル:ぽつ ぽつ ぽわ ぽわ
古部シャルル:エフェクトの暴威の中で、空間に満たされたレネゲイド
東雲・シノ・シシュマール:「私は、肯定するよ。お前の欲望を」
東雲・シノ・シシュマール:「だから、正面から叩き潰す」
東雲・シノ・シシュマール:「そうだろ。シャルル」
"マスターレイス14'":「全ての原子には、プラスとマイナスがあり」
古部シャルル:桜色の光が形となって、無数の妖精の形を取る。
"マスターレイス14'":「全ての行動に、善行と悪行があるように」
"マスターレイス14'":「世界には境界が必要だ」
"マスターレイス14'":「俺は、そうする」
"マスターレイス14'":カ   ッ
古部シャルル:「あぁ、そうだとも。シノ」
"マスターレイス14'":バ   ヅ  ン ! !
古部シャルル:形を持った妖精たちが踊る。
古部シャルル:手をつないで、和気あいあいと。
古部シャルル:シャルルとシノを中心として、楽しげに。
GM:世界そのものがホワイトアウトする。純粋な高エネルギー下では、どのような物体も形を保つことができない。
古部シャルル:夜を切り裂く光。
古部シャルル:すべてを焼き尽くす錯覚。純粋なエネルギー。
古部シャルル:形は、解け。
古部シャルル:妖精たちの、夢は夢に。
古部シャルル:「……………グッ」
古部シャルル:ツ、と酷使した右目から血が流れる。
古部シャルル:出力ではとても敵わない。マスターエージェントに匹敵する能力を持っていない。
古部シャルル:だから。
古部シャルル:『それ』は、妖精のイタズラだ。
古部シャルル:とっても真に迫って、本当のことで、とっても怖いけど
古部シャルル:目が覚めれば、"なかったことになる"
古部シャルル:たった一夜。"Le songe d'une nuit d'été/夏の夜の夢"。
古部シャルル:辺りを包む雷がまるで、夢の中の出来事だったように。
古部シャルル:貴方達を貫く錯覚だけを残して消えた
"マスターレイス14'":「二度目を」
"マスターレイス14'":「成功させたようだな」雷撃を射出した後の体勢。
"マスターレイス14'":シャルル達は、一人残らず無傷だ。
古部シャルル:「…………そのようだ」
"マスターレイス14'":その背後――"ブロンソン・アルファ"が研究拠点としていた雑居ビルだけが
"マスターレイス14'":焦げ跡だけを残して、完全に焼失している。
椋実翔利:「あれ? 何何!? 今オレ絶対ェ墜落したと思ったんだけど!」 言いながら、勢い余って上昇している
古部シャルル:「夢でも見ていたんだろう」
椋実翔利:「夢かぁ」 ビルの跡から立ち上る煙の匂いを嗅ぎながら、楽しそうに笑う
東雲・シノ・シシュマール:「なら翻って、今こうして私達が立っているのは紛れもない現実と言う訳だ」
生駒均:「(みんなだけじゃなくて、自分の身も守って……)」
生駒均:「(すごいな、君は)」
古部シャルル:「あぁ。現実であんなことが起きたら、たまったものじゃない」
古部シャルル:「そろそろ、決着をつけるとしようか」
古部シャルル:ぽたり、と落ちた血液は熱く蒸発していった。
"マスターレイス14'":「……話を聞いていなかったのか?俺は帰る」
"マスターレイス14'":「攻撃をしたいなら勝手にしろ」

GM:行動値は10。椋実さんの手番。
椋実翔利:はーい やるぜ~
東雲・シノ・シシュマール:まあ椋実さんはそういう人だよね
椋実翔利:《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《ブルータルウェポン》 対象は"マスターレイス14'"
椋実翔利:オレらに攻撃しといて勝手に帰るなんて許すかよ!
椋実翔利:ブッ飛ばしてやるぜ!
GM:なんて野郎だ
椋実翔利:15dx7+1-3
DoubleCross : (15DX7-2) → 10[2,2,2,3,3,4,5,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,2,2,4,4,10,10]+10[2,7]+10[7]+10[9]+2[2]-2 → 50

"マスターレイス14'":《磁力結界》《電磁障壁》。
"マスターレイス14'":ダメージをどうぞ。
椋実翔利:活性の霧は消えたが……攻性変色は残っている! 耐えてみろ!
椋実翔利:6d10+20+9+2d10+32
DoubleCross : (6D10+20+9+2D10+32) → 38[8,8,6,2,7,7]+20+9+16[10,6]+32 → 115

椋実翔利:諸々有効
"マスターレイス14'":強すぎww
東雲・シノ・シシュマール:すっごい
"マスターレイス14'":115-10d10
DoubleCross : (115-10D10) → 115-58[10,3,6,9,7,1,3,1,8,10] → 57

"マスターレイス14'":なるほどな……これは、本当にちょうどいいんですが
"マスターレイス14'":《電磁反応装甲》を3枚までに抑えるとHPが0になっちゃうので、
"マスターレイス14'":残り3枚全部使って防ぎ切るしかありません。
古部シャルル:それでも防ぎ切るのがやばいな…
"マスターレイス14'":"マスターレイス14'"は《電磁反応装甲》を全部使い切ると撤退なので、これで戦闘終了です。
古部シャルル:やったーっ!
GM:ピュア+超血統で11枚あったんですよね《電磁反応装甲》
生駒均:つ、つよかった……!
椋実翔利:殺せないとはな……
椋実翔利:やっべぇ
GM:Dロイス超血統は設定されてるけど
東雲・シノ・シシュマール:強かったぜ
GM:別にどのエフェクトを超血統にしてるとかは言ってないから
GM:ボス仕様にさせてもらったぜ
生駒均:なるほどなあ
古部シャルル:なるほどだぜ
GM:では演出。

椋実翔利:「なァーにが帰るだ何が! さんざん攻撃しといて自分の都合が良くなったらオサラバなんて」
椋実翔利:上空から、砲塔が"マスターレイス14'"を捉えている 「社会もオレも許さないぜ! このオレが社会人として裁きを下す!」
椋実翔利:砲口の奥、熱光が溢れ
"マスターレイス14'":完全に無視。両手をポケットに入れて、廃墟と化した空隙地を立ち去ろうとしています。
椋実翔利:「マスターレイス、ゲットだぜ!!」
椋実翔利:砲撃が開始される。揺らぐ魔眼が砲弾を拡散させたかと思えば
椋実翔利:更に薄く広い、まるでレンズのような魔眼が拡散した弾丸の雨をまとめて捉え、一点へと収束させる。
椋実翔利:収束点は当然、無防備に見えるその背中だ。そこに躊躇は一切ない!
"マスターレイス14'":その砲弾は、"マスターレイス14'"の背に着弾する瞬間
"マスターレイス14'":軌道をほぼ直角に曲げて、廃墟と化した瓦礫を直線的に抉るように破壊していく。
GM:ガガガガガガガ!!!
椋実翔利:「おお!?」
"マスターレイス14'":着弾の破壊と粉塵が何秒も持続し、その威力を物語る。
椋実翔利:「何だ何だ何だ! 電磁誘導的な……その……死ねー!」 構わず撃ち込み続ける
"マスターレイス14'":「概念的なレネゲイドの遮断に比べれば」
"マスターレイス14'":「プラズマ化した弾体の軌道干渉は、俺にとっては遥かに楽だ」
"マスターレイス14'":「……だが、大した度胸をしている」
"マスターレイス14'":肩越しに、じろりと空中の椋実を睨む。
椋実翔利:SHIDENのレバーを踏み切り、最大威力で弾丸を撃ち込み続けていたが
"マスターレイス14'":「"マスターヴォルト"だったか?」
椋実翔利:ほどなく打ち切りだ。砲撃は止まり、赤熱したバレルが排除され、軽い音と共に地上へ落ちる。
椋実翔利:「あん?」
"マスターレイス14'":「品性はともかく、名乗るだけのことはある」
椋実翔利:「…………」
"マスターレイス14'":そのまま去っていきます。
"マスターレイス14'":《瞬間退場》。
椋実翔利:「だからそれオレじゃねえよ!? 名乗ってねえよ! おい!!」
椋実翔利:「まだカン違いしてたやついんの! おい待てこのクソッ……マスター……グン……」
椋実翔利:「この野郎ーッ!!」
椋実翔利:苛立たしげにSHIDENを足蹴にしつつも、銃身を再装着するまで、できることは何もない。
椋実翔利:ともすれば彼の反撃で、あえなく墜落していた可能性も当然あるのだが……そんなことは当然考慮になく。
椋実翔利:今しばらく、椋実がその獲物を蹴り飛ばしまくる音が、夜闇に響いていた。
椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を9(→ 9)増加 (133 → 142)
東雲・シノ・シシュマール:「……終わったか……」燃え盛っていた髪が元の銀色に戻ると同時に、力なく膝を折る。
古部シャルル:「ん」ぐい、と繋がった手に引っ張られる。
古部シャルル:「……そのようだな」
古部シャルル:過剰使用で出血する目を閉じながら、ようやく力を抜く。
東雲・シノ・シシュマール:「……お互いボロボロだな。他の奴らも……椋実は妙に元気だが」苦笑しながら
東雲・シノ・シシュマール:「腐ってもマスターか……だが、全員いつ死んでもおかしくなかった」
古部シャルル:「あぁ……マスターを名乗る奴らは違うな」
古部シャルル:フゥ、とあの砲撃を見送りの花火代わりに扱ったマスターレイスの背中が目に焼き付いている。
古部シャルル:「だが、生きている。俺も、お前も」
古部シャルル:その場の瓦礫に乱暴に腰を下ろす。
古部シャルル:「シノ」
東雲・シノ・シシュマール:「……」返事に詰まった様子で、同じ高さになったシャルルの目を見つめる。
古部シャルル:「…………」
古部シャルル:何度か何かを言おうとしては、口をつぐんだ後。
古部シャルル:「…………これからは、一人で無茶をするな」
古部シャルル:「俺を、頼れ」
古部シャルル:一番初めに思いついた言葉だけを伝える。
古部シャルル:「………………」煤で汚れた親指で、繋いだ手の甲を撫でる。
古部シャルル:「帰るぞ」
古部シャルル:「一緒に」
東雲・シノ・シシュマール:「……」大真面目に言い放ったその表情を見て
東雲・シノ・シシュマール:「……ふふっ」
東雲・シノ・シシュマール:「……ははははっ……お前……っ」堪えきれずに破顔する。
古部シャルル:「…………なんだ」
古部シャルル:目に見えてぶすくれる。
東雲・シノ・シシュマール:「ははっ………いいや」ひとしきり笑った後
東雲・シノ・シシュマール:一番無茶をしていたのはお前だとか、半人前が偉そうにとか
東雲・シノ・シシュマール:色々と浮かんできた文句はあるが、今言うべきことではない。
東雲・シノ・シシュマール:すべて飲み込んで、一番最初に思いついた言葉だけを伝える。
東雲・シノ・シシュマール:「ありがとう。シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:古部シャルルのロイスを 親愛○/執着 に変更 Sロイスに指定します。



GM:バックトラックです!!
GM:今回のEロイスは4つ。
GM:ネクローシス先行種が持っていた、死神のいざない、自虐の刃、デスウィッシュ、ありえざる存在。
GM:振りたい人は振ってくださいね。
生駒均:全部振ります!
古部シャルル:振りまーす
生駒均:153-4d10
DoubleCross : (153-4D10) → 153-21[9,5,4,3] → 132

古部シャルル:159-4d10
DoubleCross : (159-4D10) → 159-18[5,1,8,4] → 141

東雲・シノ・シシュマール:振ります!
椋実翔利:振らない奴はマゾ
椋実翔利:142-4d10
DoubleCross : (142-4D10) → 142-18[4,2,7,5] → 124

古部シャルル:あっ、ロイスが空いていたので「"マスターレイス14'" P畏怖/○N対抗心」で取得します
椋実翔利:うーんなんか行けそうな気がするけど……チキンレースするでもない。倍振りしまーす
生駒均:残りロイス5つ 倍振りします
椋実翔利:124-10d10
DoubleCross : (124-10D10) → 124-41[5,9,5,2,2,6,2,1,1,8] → 83

生駒均:132-10d10
DoubleCross : (132-10D10) → 132-47[2,3,7,3,8,8,6,3,2,5] → 85

椋実翔利:良い塩梅の帰還
生駒均:はーっ怖い なんとか帰還!
古部シャルル:2倍振りしまーす
古部シャルル:141-12d10
DoubleCross : (141-12D10) → 141-73[5,5,9,2,8,9,7,2,4,7,9,6] → 68

古部シャルル:うむ
東雲・シノ・シシュマール:まずはEロ
東雲・シノ・シシュマール:163-4d10
DoubleCross : (163-4D10) → 163-27[7,2,8,10] → 136

東雲・シノ・シシュマール:残ロイス6、倍振り
東雲・シノ・シシュマール:136-12d10
DoubleCross : (136-12D10) → 136-87[4,4,9,6,8,3,7,10,9,10,9,8] → 49

椋実翔利:おやおや
東雲・シノ・シシュマール:戻りすぎ!
生駒均:おかえり!
椋実翔利:腑抜けているんじゃないかねェ~?
古部シャルル:ギュインギュイン
GM:それでは、全員侵蝕経験点は3点ですね。
GM:シナリオ点はこれで10点じゃなきゃもう10点つけらんないよ
GM:あといつもの5点を足して、Dロイス分。
GM:6点あります。

【Dロイス】
"ソルフェリノ":怪人
"ヨーウィー":申し子
"マスターレイス14'":超血統
"ブロンソン・アルファ":申し子
ネクローシス先行種:先行種
園山なみ:工作員

椋実翔利:怪人!
GM:ということで全員24点。
GM:GM経験点はちょうど32点かな。
生駒均:いただきまーす!
古部シャルル:もちもち
GM:以上でバックトラック終了!お疲れ様でした!
古部シャルル:お疲れ様でした!
椋実翔利:今夜はごちそうだ
東雲・シノ・シシュマール:頂きます!うまい!うまい!
生駒均:お疲れ様でした!
東雲・シノ・シシュマール:お疲れさまでした~!


◆Ending◆東雲・シノ・シシュマール

犬伏市 繁華街

GM:"アルファルド"の任務は終わった。
GM:一年前からの因縁の存在、"ブロンソン・アルファ"はついに粛清され……
GM:この世界が台無しになることはなくなった。
GM:昨日と同じ今日を守るために。UGNとは、その守り方こそ違うかもしれないが。
GM:椋実翔利は、古部シャルルと『すぐに』済ませたい話があったらしい。二人で話をしているところだ。
GM:東雲にとっては、ちょうどよかったのかもしれない。通信機のランプが光り、着信を示す。
東雲・シノ・シシュマール:「園山か。ちょうど終わったよ」
園山なみ:〈そうみたいだな。安心したよ〉
東雲・シノ・シシュマール:「任務達成だ。"ブロンソン・アルファ"は処理した」
園山なみ:〈"ブロンソン・アルファ"ごとき、敵じゃなかっただろ?〉
東雲・シノ・シシュマール:「当然……と言いたい所だが」
東雲・シノ・シシュマール:「とんでもない奴が乱入してきたぞ。危うく死ぬところだった」
東雲・シノ・シシュマール:「お前、知ってただろ」
園山なみ:〈……はは〉
園山なみ:〈バレてるよな、そりゃ〉
園山なみ:〈悪いがシノ。"p53"は再編成されることになった〉
園山なみ:〈元々"アヴィオール"との戦闘でだいぶ人員が欠けちまってたんだ。上からしてもちょうどいいタイミングだろ〉
東雲・シノ・シシュマール:「……そんなことだろうと思ったよ」
東雲・シノ・シシュマール:「古い細胞は一掃しようってわけか」
園山なみ:〈あんたにはこの戦闘で死んでもらうはずだった〉
園山なみ:小さな笑いが聞こえる。〈一体どういう奇跡を使いやがったんだ?〉
東雲・シノ・シシュマール:「別に……私が使ったわけじゃない」
東雲・シノ・シシュマール:「善意の協力者が居ただけだ」
東雲・シノ・シシュマール:「奇跡ってのは、いつだって呼んでないのにやってくるものらしい」
園山なみ:〈厄介だな。いつだって、想定外の善意があたし達を苦しめる〉
東雲・シノ・シシュマール:「いい気味だ」
東雲・シノ・シシュマール:「一応理由を聞かせてもらおうか?そのくらいの権利はあるだろ」
園山なみ:〈さあね。あたしは"p53"の情報を統括しているが、残念ながらそういうのを判断する役目じゃあないんだ〉
園山なみ:〈どの細胞が必要で、どの細胞が不要かは、脳が判断する〉
園山なみ:〈死滅細胞には善意も悪意もない――〉
園山なみ:〈だけどな。シノ。あたしの推測なら、話してやれるよ〉
東雲・シノ・シシュマール:「それでいいよ。今も昔も、私にとってはお前の言葉が脳の言葉だった」
園山なみ:〈シノ。いや、3-S〉
園山なみ:〈あんたは人を好きになりすぎた〉
GM:パヂッ!
GM:軽い火花を散らして、通信機は沈黙する。もう通じることはないだろう。
東雲・シノ・シシュマール:「ッ……」火花から顔を逸らして
東雲・シノ・シシュマール:「……まったく、失礼しちゃうな」
東雲・シノ・シシュマール:「私は昔から好きだよ、人のことが。でなきゃこんな仕事なんてするもんか」
東雲・シノ・シシュマール:「まあ、ただ……」シャルル達が歩いていった方向を見る。
東雲・シノ・シシュマール:「確かに少し、善意に馴染みすぎたな」
東雲・シノ・シシュマール:死滅細胞(デッドセル)の存在を知った者は、誰であろうと生かしてはおけない。
東雲・シノ・シシュマール:この先も、自分を処理する刺客は送り込まれ続けるだろう。
東雲・シノ・シシュマール:直接的な手段なら、幾らでも退けられるが……
東雲・シノ・シシュマール:人一人を殺す方法なんていくらでもある。そして、一を確実に仕留めるために回りの十をまるごと刈り取る。
東雲・シノ・シシュマール:そういった手段を簡単に使う連中だ。自分もそうしてきたのだから間違いない。
東雲・シノ・シシュマール:「……なあ、なみ」既に壊れた通信機に向けて話しかける。
東雲・シノ・シシュマール:「最後に一つ、餞別をくれよ。お前らにとっても悪くない話だ」
東雲・シノ・シシュマール:「"アヴィオール"は"ブロンソン・アルファ"との戦いで相討ち。その亡骸から、"ソロ・モーミト"は持ち去られた」
東雲・シノ・シシュマール:「っていう噂を流しておいてくれないか。簡単だろ?」
GM:ランプが一度だけ点滅したが、単に壊れた機械が誤作動しただけかもしれない。
東雲・シノ・シシュマール:「恩に着る。返す機会はなさそうだけどな」通信機を握りつぶす。
東雲・シノ・シシュマール:「さて、と」
東雲・シノ・シシュマール:UGNの庇護下にあれば、シャルルは大丈夫。
東雲・シノ・シシュマール:噂に釣られる程度の連中は、マスターエージェントの敵ではないだろう。多分。
東雲・シノ・シシュマール:口論を交わす男達に気づかれないように、そっと背を向ける。
東雲・シノ・シシュマール:差し込んだ朝日が、散々に焼け落ち、破壊された戦場を照らす。
東雲・シノ・シシュマール:その光の中から離れ、薄暗いビルの影にその身を沈み込ませていく。
東雲・シノ・シシュマール:「じゃあな、シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「大好きだよ」


◆Ending◆椋実翔利

GM:同時刻。戦闘終了の余韻に浸る間もなく、椋実はシャルルを戦闘地点から連れ出していた。
GM:彼が持っていたのだ。FHの誰もが追っているというインフィニティコード。"ソロ・モーミト"の現物を。
GM:椋実自身が理解することも扱うこともできなくとも、"ヴリトラ"にとって何よりも貴重な研究資料であることは間違いない。
GM:金も手に入るだろう。"ソロ・モーミト"を欲しがっているセルはいくらでもいる。
椋実翔利:「まあ、なんつうかオレとしてもさ……」
椋実翔利: 両手を前に差し出して、『ちょっと待て』のポーズを勝手に取っている
古部シャルル:「……………」
古部シャルル:出血と能力の負荷で少しフラフラしている
椋実翔利:「結局今のままだと、実入りはUGNから巻き上げたカネだけな上に……」
椋実翔利:「"死滅細胞"との因縁なんていう、余計な泥までついちまうわけだ」
椋実翔利:「いや、別にそれで良いっちゃ良いんだ。あの気に入んねえヤローもブッ飛ばせたしな!」
椋実翔利:「ブッ飛ばせたが……」
古部シャルル:「心置きなくな。それで?」
椋実翔利:シャルルの胸ポケット、古い携帯電話を見る。その視線は欲に駆られている……という、君たちも見慣れたものではなく、どこか真剣だ
椋実翔利:「あー、いや、うーん……」
椋実翔利:「その…………」
古部シャルル:(なるほど、普段との態度の変化をこういう場合の交渉にも使えるのか)感心している。
古部シャルル:「珍しく歯切れが悪いな」
椋実翔利:恐らくいくつかのパターンが椋実の脳裏をよぎったのだろう。ここは非常に重要なポイントだと彼も分かっている。
椋実翔利:そして、考えた末に絞り出した言葉は
椋実翔利:「……それオレにくんねぇ?」
椋実翔利:直球だった
古部シャルル:「……………」
古部シャルル:「フッ」吹き出す
古部シャルル:「もっと、言い方があるだろ」
椋実翔利:「ま、待った! タダで……タダでとは言わねえ! オレはそんなに頭悪くねーけど、そこまでその……やりたい放題じゃないぜ!」
椋実翔利:両手を振り 「カネ! カネならある! UGNから巻き上げた分……いや、行きがけで酒買うのにちょっと使っちゃったけど……」
椋実翔利:「あとほら、シノ! あいつのこともさ、狙ったりしねーよ"死滅細胞"だからって! あっちがオレを追うのはしょうがないとしても……オレからは手を出さない。約束すっし」
古部シャルル:「すごいなお前……」
古部シャルル:「だから、効果実証済みの"願いを叶える"様なアイテムを、お前に渡せと?」
椋実翔利:「えーとそれから……」 頭を掻いて 「……SHIDEN触るとか……?」
古部シャルル:胸ポケットから、使い古された携帯を取り出す。
古部シャルル:「要らん。指紋をつけたら余計な事件に巻き込まれそうだ」
古部シャルル:だから同乗もイコマに譲った。
椋実翔利:「あ、そう? いやでも他にオレの出せるモンなんてな……」 珍しくバツが悪そうだ
古部シャルル:「……………」ふぅ、とため息。
椋実翔利:「……オレだって分かってるっての。それがスゲー貴重品で、今はオマエのもんで……オマエの兄貴の形見なんだろ」
古部シャルル:「あぁ」
椋実翔利:「そういうのをオレのものにしようってんなら、そら結構色々考える。普段の5倍くらい今考えて喋ったぜ」
椋実翔利:「そのせいで頭痛くなってきた……」 こめかみを押さえる
古部シャルル:「酔いが回ったんじゃないのか」苦笑。
古部シャルル:「だが、そうだな」
古部シャルル:「条件がある」
椋実翔利:「何? SHIDENにサイン書く?」
古部シャルル:「そしてそれを見られて俺がマスターエージェント疑惑か?」
古部シャルル:しゅる、と古くなったストラップを外す。1年前の旅行で買っていた、どこにでもあるお土産品だ。
椋実翔利:「オレいつまでその手の疑惑かけられんだろな。昔に比べりゃ良いヤツなのによー」
古部シャルル:「改善してるのか……まぁ、わからんでもない」
古部シャルル:「今回、これを狙っていた奴が姉さんを攫った」
古部シャルル:「一歩間違えば、取り返しのつかない事になっていただろう」
椋実翔利:「ん。まあそうだな」
古部シャルル:「だから、そうだな」
古部シャルル:閉じた携帯電話を半回転させて、差し出す
古部シャルル:「条件は二つ」
椋実翔利:「おっ」 反射的に手が伸びかけて、ぴたりと止まる
古部シャルル:「まず、ソロ・モーミトの研究をお前達に任す。潜在的な危険がないか、解析してくれ」
古部シャルル:「これは特に問題ないだろう。研究セルらしいからな」売るな、という意味だ
椋実翔利:うんうんうんうん! と小刻みに頷きまくる
古部シャルル:「そしてもう一つ」
古部シャルル:「研究して……そうだな。そっちの用事が終わったらでいい」
古部シャルル:「返しに来てくれ」
椋実翔利:「え」 「……それでいいの!?」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「…………別に機能はそのままである必要はない。機能だけ取り出せれば、外装だけでいい」
古部シャルル:「兄さんの形見なんだ」
椋実翔利:「なんかもっとカネとか……何でも言うこと聞く券とか……かたたたき券とか……SHIDEN乗る権とか……」
椋実翔利:「……そうか」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「……どうせ、持ってたらまた噂を聞きつけて誰かやってくる。その原因になったらアイツ、また悔やむからな」
古部シャルル:「せいぜい、派手に喧伝してくれ」
椋実翔利:苦笑する 「遺産も正しく選ばなきゃだな」
椋実翔利:「分かった。まあうちのリーダーは色々やってるしノンキなヤローだが、最優先でとはなんねーけど……」
古部シャルル:「あぁ。借金まで押し付けられるつもりはない」こちらも笑う。
椋実翔利:「あと派手に喧伝とかもしねーし。こっそり持ち帰るかんな」
古部シャルル:「それで良い」
古部シャルル:「どうせお前に隠密は無理だ」
椋実翔利:「あー? 分かったような口いっちょまえに聞きやがって」 軽く肩を小突く
椋実翔利:「ぺーぺーのクセに生意気だぜ」
古部シャルル:「新人にも分かるぐらいに特徴的すぎるから悪いんだよ」
古部シャルル:「じゃあ、頼んだ」
椋実翔利:「んじゃコイツはウチで預かって、調べて、その内返しに来てやるよ」
椋実翔利:「引っ越すなよ! もし引っ越すならあり得ねえくらい有名になれ。じゃなきゃ知らねーからな」
古部シャルル:「あぁ、大丈夫大丈夫」
古部シャルル:「人探しなら、通話ボタンを押せばその携帯が教えてくれる」
椋実翔利:「あともし寂しくなったら来な! こいつに肌スリスリするだけならたまにはしてもいいぜ」
椋実翔利:「それもそーなのか。いやとんでもねー収穫だぜ……へへへ」
椋実翔利:浮揚し始めたSHIDENに足をかけ、乗る
古部シャルル:ぶわ、と風に髪がなびく。
椋実翔利:「んじゃオレ帰っから! コトが落ち着いたらまたUGNとか絡んできて面倒になりそうだし……」
古部シャルル:「おう……椋実」
椋実翔利:「生駒とシノによろしく! あと一応国東にも。オレにどうしても会いたいってんなら連絡先渡してやってくれ」
椋実翔利:「うん?」
古部シャルル:「そっちも、家族によろしくな」
古部シャルル:なんとなく照れくさく、仏頂面。
椋実翔利:ふ、と笑みを漏らす 「おう。返しに行く時は皆での旅行のついでにするぜ」
椋実翔利:「じゃーな」
古部シャルル:「あぁ、じゃあな」
椋実翔利:軽く手を振って見せると、宙を滑るように高度を上げ、明らみ始めた空の上へ。
椋実翔利:紫のネオンライトが尾を引いていたが、それも曙の空に紛れ、ほどなく見えなくなっていった。
古部シャルル:見送るように手を振る。
古部シャルル:ギラギラとうるさい紫は、意外と朝焼けの中に溶け込んでいた。
古部シャルル:「……………ふう」
古部シャルル:ポケットの中には携帯が2台。
古部シャルル:この一年、常に身につけていたもう一台の重みは既に無い
古部シャルル:「肩の荷が降りた、というのかな。これも」
古部シャルル:ネオンライトが見えなくなるまで見送って。
古部シャルル:ここで生じたレネゲイドの争い。そして喧伝するように飛び去り、現場にはレネゲイドアイテムを持ち去られた痕跡。
古部シャルル:あの男は、キチンと役割を果たすだろう。
古部シャルル:"ソロ・モーミト"を奪取した、と。
古部シャルル:「……今度会うことがあれば」
古部シャルル:「菓子折りでも持っていくかな。家族とやらに」
古部シャルル:なぁ。と振り向いて。
古部シャルル:そこには朝焼けに照らされる、瓦礫の後。
古部シャルル:銀色の少女の姿は、無かった。


◆Ending◆

UGN 犬伏支部

GM:多くの事件があった。全てをその目で見てきたUGNエージェント"カオナシ"は、犬伏支部へと再び帰還する。
GM:支部員から聞いた話では、"ソルフェリノ"や"ヨーウィー"は意識を無事取り戻したという。
GM:報告に向かうのもいいだろう。
生駒均:部屋の扉の前で、大きく深呼吸。
生駒均:自分の頬を両手でぺしんと叩く。
生駒均:「……よし!」
生駒均:気合を入れてから、
生駒均:「……失礼しまーす」
生駒均:日頃より小さな声で入室を伝える。
"ソルフェリノ":「……"カオナシ"か」ベッドの上で体を起こして、タブレットを手にしている。
"ソルフェリノ":「連絡員からおおよその報告は聞いた。だが」
"ソルフェリノ":「お前の口からも聞きたい。座ってくれ」
生駒均:「はい……」
生駒均:パイプ椅子を立てて、ちょこんと座る。
生駒均:「あの、支部長。体のほうは……」
"ソルフェリノ":「問題ない。侵蝕率も安定しているそうだ。三日もすれば前線にだって復帰できる……」
"ソルフェリノ":「……それに、お前のせいではない」
生駒均:「よかった……いや、前線の方はもうちょっと安静にしててほしいですけど」
生駒均:「でも」
生駒均:「……オレ、今回めちゃめちゃ命令に逆らいました」
生駒均:「そのせいで余計に支部長たちに負担かけちゃって……」
生駒均:「ごめんなさい」
生駒均:頭を下げる。
"ソルフェリノ":「……」やや困惑したように、視線を泳がせる。
"ソルフェリノ":「……本当なら、お前に何も知らせないまま全てを処理するつもりでいた」
"ソルフェリノ":「親しい人間に裏切られる――少なくともそう認識することが、オーヴァードにとってどんなに致命的か知っているだろう」
"ソルフェリノ":「だが、同時に、私は秩序をも守らなければならなかった……」
"ソルフェリノ":「どちらかに、一貫すべきだったのだ。お前に知らせないなら、最後まで口を閉ざすべきだった」
生駒均:「それは、でも」
生駒均:「支部長が両方大事にしてくれたからじゃないですか」
生駒均:「秩序を守ることも、オレたちを傷つけないことも」
生駒均:「ギリギリまで両方諦めないでくれてたんでしょ?」
"ソルフェリノ":「聞こえのいい言葉で言うなら、そうだな」少し笑う。
"ソルフェリノ":「私は未熟だ。一年前からずっと……」
"ソルフェリノ":「そう思ってばかりだ」
"ソルフェリノ":「もしもお前が私の立場なら、どうしたかな……」
生駒均:「……」
生駒均:「あの、支部長」
生駒均:「オレ、謝んなきゃいけないこと、もう一つあって」
"ソルフェリノ":「なんだ?」
生駒均:「こっちの方がだいぶまずいと思うんですけど」
生駒均:「オレ……また今回みたいなことがあったら」
生駒均:「やっぱり、動かずにはいられないと思います」
"ソルフェリノ":「……その時には、また同じことをするだろう」
"ソルフェリノ":「私も……"ヨーウィー"も、"ネバーランド"もだ」
生駒均:「……それでいいんですか?」
生駒均:「オレ、また迷惑かけるかもなのに」
"ソルフェリノ":「もちろんだ」
"ソルフェリノ":「私たちは互いのことを信じている。そうだろう?」
生駒均:「……っ」
生駒均:目元が少し、熱くなった。
生駒均:嬉しさとか、申し訳無さとか。
生駒均:「……オレ」
生駒均:「オレ、もっと、ちゃんと信じます」
生駒均:「みんなのこと」
生駒均:「そんで、今度同じようなことになった時は」
生駒均:「守れる側に行きますからっ!」
"ソルフェリノ":「違うな、"カオナシ"。今度は、ではない。お前はもう――」
生駒均:涙の一番は、悔しさかもしれない。まだまだ自分が子供だって。
"ソルフェリノ":「立派に我々全員を守ったんだ」
"ソルフェリノ":「次も、よろしく頼む」片手を差し出す。
生駒均:ぐしぐしと、涙を拭いて。
生駒均:「はいっ!」
生駒均:大きな手を力いっぱい握りしめた。



GM:その後、生駒はいくつかの事後処理に追われた。
GM:事務エージェントの手を借りつつではあるが、これほどの大事件を"ソルフェリノ"抜きで全て捌くのは難しく……
GM:"ネバーランド"や病室の"ソルフェリノ"の手を借りながらも、ようやく一息をつくことができた。
国東妃咲:「……随分、忙しそうでしたね」
国東妃咲:ソファに座っている。
生駒均:「あはは、大人たちの仕事って大変!」
国東妃咲:「本当に、よくやりますよ」
国東妃咲:「大人になるのも嫌だし、誰かを助けるのも嫌だ……」窓の外の夜空を見ている。
国東妃咲:「……私はずっと、そんなものに感謝したり、応えてこなかったから」
生駒均:「……そうかな?」
国東妃咲:「……そうですよ」
国東妃咲:「お父さんやお母さんにだって……いつも、生意気言って、困らせてばかりで」
国東妃咲:「あの日から……ずっと、そんなことばかり思い出すんだ……」
国東妃咲:「……」
国東妃咲:「ねえ、記憶処理って」
国東妃咲:「どれくらい昔のことまで消せるんですか?」
生駒均:「それは……」
国東妃咲:「……はは」
国東妃咲:「椋実のやつがいないと、なんか……テンション下がって良くないですね。こんなですよ、本当なら……」
生駒均:「……気を使ってくれてたのかな、あれで」
国東妃咲:「慰めてくれたりしないんですか?」
国東妃咲:「また嫌味言いますよ、私」
国東妃咲:テーブルに片頬をついて、少し笑う。
生駒均:「……ごめん」
生駒均:「なんて言えばいいのか……分かんなくて」
国東妃咲:「わかんないですよね。ははっ」
国東妃咲:「もっと明るい話題のほうがいいですか?好きな芸人のネタとか話しましょうか?」
生駒均:「……」
国東妃咲:「黙ってちゃわかんないですよ」
生駒均:「無理、しないでほしい」
国東妃咲:「………」
生駒均:「嫌味でも聞くよ。オレに当たり散らしても」
生駒均:「泣きわめいても、ぶん殴っても」
国東妃咲:「それで、あなたが満足する?」
国東妃咲:「……違うんですよ。なんか。なんというか、生駒さん」
国東妃咲:「最初から、私は……なんというか、あなたに言いたいことがあったんです」
生駒均:「最初から?」
国東妃咲:「あなたは……誰かを、助けるじゃないですか。感謝はいらないとか、正義じゃないとか、なんか、ムニャムニャわかんないこと言って」
国東妃咲:「そこはいいですよ。感謝は全然いらない。それはわかります。迷惑だからなんですかね?」
国東妃咲:「……じゃあ、生駒さんは」
国東妃咲:「自分が助けた人に、どんなふうに思ってほしいんですかね?」
生駒均:「どんな、ふうに……?」
国東妃咲:「どう思われてても関係ないんですか?それならその辺にいる虫を助けたって同じじゃないですか」
国東妃咲:「私は……結局、どうすればいいんだろうって」
生駒均:「重荷にしてた?」
国東妃咲:「だからッ!質問に質問で返してばっかりじゃないですかッ」
国東妃咲:「なんか、こう、あるでしょう!意見が!」
国東妃咲:「なんなら生駒さんのほうが泣き喚いたり、ぶん殴ったりしたっていいじゃあないですか!」
国東妃咲:「なんで私の方が怒らなくちゃいけないんですかッ!?全然納得行かない!」
生駒均:「どんなふうに……」
国東妃咲
生駒均:「今まで、考えたこと、全然なかったけど」
生駒均:「相手に幸せになってほしくて、それから」
生駒均:「……それから」
生駒均:「オレを、知っていてほしい」
生駒均:「群れの中の誰か、じゃなくて、オレを」
国東妃咲:「………」
国東妃咲:「知りましたよ。十分。……あはっ、だって」
国東妃咲:「生駒さんみたいな格好の人、普通、忘れられるわけないじゃないですか」
国東妃咲:ごしごしと、袖で目を拭う。
生駒均:「そっか。……そっか」
生駒均:「忘れないでいてくれる?」
国東妃咲:「……知ってます?生駒さんに助けられた人は、たぶん誰だって」
国東妃咲:「どんな人混みの中からだって、生駒さんを見つけますよ」
生駒均:「……」
国東妃咲:「記憶を……処理して、お父さんのことも、お母さんのことも……」
国東妃咲:「……最初からいなかったみたいに、忘れることができたら」
国東妃咲:「私も、生駒さんを見つけることなんてできなくなっちゃいますかね?」
生駒均:「それ、は」
生駒均:「すごく……寂しい」
生駒均:「……嫌だ、って思う」
国東妃咲:「……ははっ」
国東妃咲:「生駒さんのわがままで、記憶処理しないでっていうんですか?」
国東妃咲:「それ、それって」
国東妃咲:「全然、善いことじゃないですよね」
生駒均:「……我儘、だよね」
国東妃咲:「ほんとに悪いと思ってます?」
国東妃咲:「悪いって分かってることなら、引っ込めればいいじゃないですか」
生駒均:「思ってるよ……!こんなの、我儘だし、自分勝手で……!」
生駒均:「でも、忘れてほしくないって、思ってる!」
国東妃咲:「は、はは……あはは」笑って、もう一度、袖で目元を拭う。
生駒均:「酷いよ、オレ……こんなの、」
生駒均:「酷い奴だ……!」
国東妃咲:「そうかもしれないですね。でも……」
国東妃咲:「こんなの、生駒さんはいらないらしいし、私も……全然」
国東妃咲:「こんなこと、思ってませんけれど」
国東妃咲:「……ありがとう」
生駒均:「……っ」
生駒均:「やっぱり、オレ……酷いやつだ」
生駒均:「感謝はいらないとかえらそうに言っといて」
生駒均:「嬉しいって……思っちゃってる」
生駒均:「……ありがとう、妃咲ちゃん」


◆Ending◆古部シャルル

半年後 フランス ロワール

GM:ブドウ畑や森の緑と、ロワール川の美しい青。
GM:レオナルド・ダ・ヴィンチが最期を過ごしたクロリュセ城があることでも有名なここロワールは
GM:フランスでも有数のチーズの産地でもある。観光客の姿も、珍しくはない。
GM:とはいえ、年若い銀髪の少女の一人旅は、特に人目を惹いたことだろう。
GM:古城の城下に並ぶ商店の中を歩いていても、シノは多くの店員に声をかけられた。
GM:――あの日を境に、彼女は日本の地を再び踏むことはなかった。
東雲・シノ・シシュマール:小さなトランクケースを引いて、城下の市場を歩く。
GM:かつての自分のような粛清部隊とも、それどころか他のオーヴァードと出会うこともなく。
GM:これまでの戦いが嘘のような『日常』を過ごすことができた。
東雲・シノ・シシュマール:白のブラウスとロングスカート、三つ編みの銀髪を揺らし、石畳を踏みしめる。
東雲・シノ・シシュマール:「あむ」先程立ち寄った店で分けてもらったチーズを齧り、味に頬を緩ませる。
東雲・シノ・シシュマール:ピザといえば本場はイタリアと思うかもしれないが、フランスも捨てたものではない。
東雲・シノ・シシュマール:チーズもパンも、肉も野菜もオリーブオイルもワインも名産だ。
東雲・シノ・シシュマール:これだけ材料が揃っていて、ピザが不味くなるわけがない。おまけにイタリア人と違ってフランス人は料理に手間を惜しまない。
東雲・シノ・シシュマール:「一生住んでもいいな。フランス」モグモグと口を動かしながら、呑気に呟く。
東雲・シノ・シシュマール:勿論、そうは行かないことはわかっている。
東雲・シノ・シシュマール:これまで奇跡的に追手に出くわさなかったのは、決して一処には留まらなかったからだ。
東雲・シノ・シシュマール:或いは、園山辺りが裏で手を回してくれたのかもしれないが、それは自惚れすぎというものだろう。
東雲・シノ・シシュマール:できればそうであって欲しくはない。流石に彼女の立場も怪しくなるだろうから。
東雲・シノ・シシュマール:3-S(スリーエス)。そう名付けられた識別番号に多少なりとも愛着があったのか、
東雲・シノ・シシュマール:偽名は常に、同じ頭文字で始まる物を使ってきた。シルヴィア、静香、シェヘラザード、etc……。
東雲・シノ・シシュマール:今名乗っているのはどれだったか。そろそろ替え時ではある。
東雲・シノ・シシュマール:「日差し、強いな……」
東雲・シノ・シシュマール:帽子は先日なくしてしまった。少し早いが、今日の宿を確保しておいた方がいいだろうか。
東雲・シノ・シシュマール:そう思って、手近な人物に道を聞こうとする。
東雲・シノ・シシュマール:「あの……」
男性:声をかけられたのは、日傘を指した男性だ。
男性:黒い色のシャツにスラッとしたズボンの軽装で、この近辺に慣れていそうに見える。
男性:カタンカタン、と石畳を鳴らし、馬車が貴方の隣を追い抜いていく。
男性:現代のフランスでも観光やツアーの一貫として馬車は用いられ、町中で見ることが出来る。
男性:「この地方では、馬車がまだ使われているらしいですよ」
男性:「見るのは初めてですねぇ」
男性:などと、椅子に座ったまま貴方に答える。
男性:「おっと、失礼……何か困りごとでしょうか?」
東雲・シノ・シシュマール:「へえ、そうなんですか」適当に相槌を打つ。
東雲・シノ・シシュマール:「ああ、はい。近くに安く泊まれる所が無いかと思ったのですが」
東雲・シノ・シシュマール:「その口ぶりだと、貴方も観光客のようですね」
東雲・シノ・シシュマール:「ごめんなさい。お手間を取らせました」
男性:「あぁ、そうなんです。でも大丈夫ですよ」
東雲・シノ・シシュマール:そう言って、男の顔も見ずに立ち去ろうとする。
男性:「宿なら知ってますよ。と言っても、我々と同じ所になりますが……」
男性:そして、そのタイミングで気付く。
男性:今会話している言語は、貴方が久しく聞いていない日本語だ。
東雲・シノ・シシュマール:「……」路地へ向きかけていた足が止まる。
男性:「────姉さんが、アルセーヌ・ルパンの生家を見たいとうるさくてね」
男性:「ちょうどいいから、付いてきたんだ」
男性:と言って、押し付けられたらしい女性物の日傘を脇に置く気配。
東雲・シノ・シシュマール:「お前……」ぎこちなく顔を向ける。
古部シャルル:「今頃、エギーユ・クルースまでの道のりに思いを馳せてるんじゃないか?」
古部シャルル:制服ではなく、旅行用の黒シャツに、スラリとしたズボン。特に飾り気はないまま、見覚えのある顔。
古部シャルル:「お前もどうだ?どうせ、行くアテもないんだろう?」
古部シャルル:緑色の目を向ける。
東雲・シノ・シシュマール:「………」金色の瞳が見つめ返す。
東雲・シノ・シシュマール:「………お」
東雲・シノ・シシュマール:「……おまっ、お前~~~っ!!シャルル!!」
古部シャルル:「くっ、」
古部シャルル:「ははははははっ!」
古部シャルル:「久しぶり。奇遇だな、シノ?」
東雲・シノ・シシュマール:突然声を荒らげ、眼の前の男に手を振り上げる。
古部シャルル:笑いながら衝撃に備えるように身をすくめる。
東雲・シノ・シシュマール:降ろされた拳がシャルルの肩を打つ。大した力ではない。
古部シャルル:「………?」
東雲・シノ・シシュマール:「何をしてるんだこんなとこで!!」
東雲・シノ・シシュマール:「どうやって見つけ……まさか!」
東雲・シノ・シシュマール:「まだアレ持ってるのか!!さっさと捨てろあんなの!!」
古部シャルル:「旅行兼、里帰りも兼ねているかな。後は人探しだ」
古部シャルル:「あぁ……アレか。心配するな」
古部シャルル:「もうドブに捨てたようなものだ」
古部シャルル:「運がよかったら返ってくるかもしれない」
古部シャルル:カフェオレを口に運ぶ。
東雲・シノ・シシュマール:「飲んでる場合か!」
古部シャルル:特に本気で言ってるわけでもない。
古部シャルル:「元気がいいなぁ……」
東雲・シノ・シシュマール:「これが落ち着いていられるか!何のために……」
古部シャルル:「まぁ、安心しろ。"アレ"は使っていない」
東雲・シノ・シシュマール:「何のために、私がいなくなったと思っている!台無しだろうが色々!!」
東雲・シノ・シシュマール:「なっ……じゃあ、まさか」
古部シャルル:「今頃は専門家の面々が研究してるだろう……問題が起きてなければ」起きてそうだなぁ。
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「お前を探したのは、自力でだ」
東雲・シノ・シシュマール:「………っ」
古部シャルル:機種変更した携帯を取り出す。
古部シャルル:「2回めだし、今度はお前の組織から妨害も無かったしな。地道にやれば結果が出る分、楽な作業だったよ」
東雲・シノ・シシュマール:「……ああ、そうか。そうだな」
東雲・シノ・シシュマール:「お前ならそのくらい簡単だろうな。忘れてたよ」
東雲・シノ・シシュマール:「地味な作業好きだもんな。お前」
古部シャルル:「身内が派手好きでね」
古部シャルル:「お前ぐらい派手だと、探すのも楽だった」
東雲・シノ・シシュマール:「これでも目立たないように頑張ったんだけどな。別にこの辺なら髪色も変じゃないだろ」
古部シャルル:「そうだな。髪色や要素としては間違っていない」
古部シャルル:「ただ、お前は美人すぎる」
東雲・シノ・シシュマール:「なっ……」
東雲・シノ・シシュマール:「バカお前!昼間っから何言って……!」
古部シャルル:「おや、昼間じゃなければ付き合っていただけるのかな?」イタズラッぽく笑う
古部シャルル:「なに、一年ほど隠し事をしたまま生活した反動かな」
古部シャルル:「妙に素直になってしまった」
東雲・シノ・シシュマール:「毒されすぎだぞフランスに!似合わないからやめろ!!」顔を赤くして抗議する。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:「そんな顔するんだな。じゃあ控えておこう」
古部シャルル:「言っておくが」
古部シャルル:「兄さんの場合はこんなものじゃなかったからな」
古部シャルル:顔を赤くするのを楽しそうに見る
東雲・シノ・シシュマール:「知るか!お前の兄とは会ったこともない!」顔を背けて
東雲・シノ・シシュマール:「……兄さん、か」
古部シャルル:「残念」肩を竦める。
東雲・シノ・シシュマール:「……吹っ切れたみたいだな。シャルル」
古部シャルル:顔を背けたことを良いことに、慣れないことをした分の反動を表情ににじませる。
古部シャルル:「…………あぁ、そうだな」
東雲・シノ・シシュマール:「そうか……私が言えたことじゃないが」
東雲・シノ・シシュマール:「良かったよ。だから、シャルル」置かれた日傘を広げ、シャルルに突き出す
東雲・シノ・シシュマール:「悪いことは言わない。さっさと帰れ」
東雲・シノ・シシュマール:「お前と私はここで会わなかった」
古部シャルル:「………………」その日傘を見ながら。
古部シャルル:「姉さんがな」
古部シャルル:「最近は、楽しそうなんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:ポツポツと話す。
古部シャルル:「あの事件の前は、あまり外に出ることは無かった」
古部シャルル:「兄は行動が広い分、色んなところに痕跡を遺していたから。それを見ないようにしていた」
古部シャルル:「…………ただ、その理由はやっぱり。俺が気にしていたから、なんだろうな」
古部シャルル:机の上に2台の携帯。あの事件以来、胸ポケットにはなにも入っていない。
古部シャルル:常に兄の存在を、そこに感じていた。
古部シャルル:「今回の旅行も、姉さんが言い出したことだ。昔、兄と巡った行程で……」
古部シャルル:「……シノ」
古部シャルル:日傘から、金色の目に視線を移す。
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:「そう変われたのは、お前のおかげだ」
東雲・シノ・シシュマール:「……やめろ。聞きたくない」
東雲・シノ・シシュマール:「お前が勝手に変わったんだ。私がそこにいたのは」
東雲・シノ・シシュマール:「……たまたまなんだ。勘違いするな」
古部シャルル:「知っている」
東雲・シノ・シシュマール:「……なら、もういいだろ」
古部シャルル:「俺は、運命というものを信じるつもりがない」
古部シャルル:「お前が俺を助けたり…………アイツや、あの事件で死ぬ人間が決まったいた、なんて与太話はどうでもいい」
古部シャルル:「あの時の結果は、俺やお前の、行動の結果だ」
古部シャルル:「だから、」
古部シャルル:日傘ごと、手を握る
古部シャルル:「この機会に、"また"お前を逃がすつもりもない」
東雲・シノ・シシュマール:「……っ」咄嗟に手を引こうとするが、離れない。
東雲・シノ・シシュマール:いつかの時より、ずっと強い力で掴まれている。
古部シャルル
東雲・シノ・シシュマール:「お前……!自分が言ってることわかってるのか!」
東雲・シノ・シシュマール:「私は……」
東雲・シノ・シシュマール:「命を狙われてるんだ。一緒にいれば、お前だってそうなる」
東雲・シノ・シシュマール:「だからって、UGNに保護されるのもまっぴらごめんだ」
東雲・シノ・シシュマール:「私のやって来たことは奴らにとっては明らかに大罪だからな。檻の中で与えられる安全なんて要らない」
古部シャルル:「…………そうだな」
古部シャルル:「お前のやって来たことで、お前を恨む人間が居るんだろう」
古部シャルル:「……俺が、お前の行動に感謝するように」
古部シャルル:「だからだ、シノ」
古部シャルル:「俺の知らない所で、危険な目に遭うな」
東雲・シノ・シシュマール:「……っ」
古部シャルル:「もう、身内が攫われるのはゴメンだ」
古部シャルル:掴んでいた手から、日傘を外す。
古部シャルル:その代わり、小さな装飾品の箱を握らせる。
古部シャルル:「危険なら、俺が守る。そして、お前が俺を守れ」
東雲・シノ・シシュマール:「……」
古部シャルル:何かが一つ入るのがやっとの、小さな箱だ。
東雲・シノ・シシュマール:答えを返す前に、箱を開ける。
古部シャルル:開けてみれば、装飾の少ない銀色の指輪が一つ、入っている
古部シャルル:「ずっと俺のそばにいろ、シノ」
東雲・シノ・シシュマール:「………」一度、大きく目を見開いて
東雲・シノ・シシュマール:静かに目を閉じる。じっと、何かを堪えるように小刻みに肩を震わせた後。
東雲・シノ・シシュマール:赤く腫れた目尻から、涙が一筋だけこぼれた。
東雲・シノ・シシュマール:「……童貞のくせに」
東雲・シノ・シシュマール:微笑を浮かべつつ、口を尖らせて呟く。
古部シャルル:「………好きだなお前、その反撃」ム、としつつ。
古部シャルル:肩をすくめて。
東雲・シノ・シシュマール:「……本当に、わかっているんだろうな」
古部シャルル:「あぁ」
古部シャルル:「顔がいいだけの、厄介な女に引っかかった」
古部シャルル:「そういう、よくある話だろう?」
東雲・シノ・シシュマール:「よくあってたまるか」苦笑する。
東雲・シノ・シシュマール:「……私の側にいるってことは、いずれあの街にいられなくなるかもしれない」
東雲・シノ・シシュマール:「お前の大切な姉とも、一緒に居られなくなるかもしれない」
東雲・シノ・シシュマール:「生駒や、学校の友人達とも、会えなくなるかもしれない」
東雲・シノ・シシュマール:「……いいんだな。シャルル」
東雲・シノ・シシュマール:「これを」箱の中の指輪を手にとって
東雲・シノ・シシュマール:「私に送ると言うことは、そういう契約だ」
東雲・シノ・シシュマール:「お前が持つ、全ての絆の中で」
東雲・シノ・シシュマール:「最後まで離さない糸が誰とのものなのか……」
東雲・シノ・シシュマール:「今ここで、誓うことが出来るか?」
古部シャルル:「誓おう」
古部シャルル:「飄々としてるくせに心配性で」
古部シャルル:「悪ぶっているくせに人を見捨てられず」
古部シャルル:「寂しがり屋のくせに孤高を気取って」
古部シャルル:「自分から糸を手放してしまうような、面倒くさいお前のことを」
古部シャルル:「最後まで、離さない」
東雲・シノ・シシュマール:「っ……まったく」声を詰まらせて
東雲・シノ・シシュマール:指輪をシャルルの手に渡す。
東雲・シノ・シシュマール:「少しは躊躇え」
東雲・シノ・シシュマール:「今より好きになったらどうするつもりだ……っ」
古部シャルル:「戸惑ったし、悩んだよ」
古部シャルル:指輪を受け取って、笑う。
古部シャルル:「それもたっぷり、半年間もな」
古部シャルル:「まったく………」
古部シャルル:シノの手を取って、その指に指輪を通していく。
古部シャルル:「誰が言ったんだか」
古部シャルル:「初恋が実らない、なんて」
東雲・シノ・シシュマール:「……ああ、そうか」潤んだ瞳で、指輪が嵌められた指を見つめて。
東雲・シノ・シシュマール:燃え盛る炎の中で、ただ一言、自分へ逃げろと言った、あの瞬間から。
東雲・シノ・シシュマール:きっと落ちていたのだろう。ならこれは完全に
東雲・シノ・シシュマール:自分の負けだ。
東雲・シノ・シシュマール:唇は紡ぐ。皮肉でも、憎まれ口でもなく、ただ祝福の言葉を。
東雲・シノ・シシュマール:「私も、初恋だった」
東雲・シノ・シシュマール:「愛してるよ。シャルル」
古部シャルル:「っ、…………あぁ」
古部シャルル:その指を輝きを見て。
古部シャルル:やっぱり、銀色が似合うと思った。
古部シャルル:「愛してる」

GM:少年と少女の再会が、運命ではなかったのだとしても、
GM:日常の何もかもを変えてしまう、突然の出会い。




『シャルル、善行は好きか?』 FIN



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