『ホワイティ・ダーティ・ダンスホール』(GM:鳩麦)
PC1:テツロウ(
キャラシート
)PL:モッズ
PC2:幸重育(
キャラシート
)PL:馴染
PC3:明美夜海(
キャラシート
)PL:缶詰
PC4:六堂陸(
キャラシート
)PL:そごう
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
メインログ|雑談ログ
目次
Preplay
トレーラー
「助けたい人がさ、居るんだよ」
他者のために生きたいのだと、誰かが言った。
「理由があるから欲しいのではない、俺が欲しいから欲しいのだ」
心に嘘は付かないと、誰かが言った。
「もう嫌なんです…私何にも悪くないのにぃ……」
間違っているのは世界だと、誰かが言った。
「別にいいよ、ドキドキ出来るなら何でもね」
それ以外は何も要らないと、誰かが言った。
舞台は日本の臨海都市。
平穏に包まれた日常を斬り裂き 四つの狂気が交錯する。
犠牲
強欲
無自覚
陶酔
何が善で、何が悪か
その答えはいつだって、自身を取り巻く世界の中にある。
ならば、それを許容出来ない者達は
一体、世界のどこに居場所を見出せばいいのだろう。
心を濡らす鉄の雨
瞳を曇らせる硝煙の帷
罅割れた景色のその向こうに
"ここじゃないどこか"があると信じて
今日もまた、身を焦がす熱に浮かされる。
「ああ、いっそ──」
そして、誰かが世界を呪った。
ダブルクロス the 3rd edition
ホワイティ・ダーティ・ダンスホール
ダブルクロス 、それは裏切りを意味する言葉。
GM:続いて自己紹介を…やってもらう!
GM:まずはPC1のテツロウ君から
GM:キャラシート
テツロウ:わかった。
GM:どうぞ!
テツロウ:「名前?……テツロウ。コードネームはないから、テツロウでいい」
テツロウ:本名・国籍不詳の少年オーヴァードです。主にフリーランスとして用心棒や傭兵をしています。
GM:少年が傭兵…なんて残酷な世界なんだ
テツロウ:戦闘時以外は基本的にぼんやりしているんですが
テツロウ:寡黙なプロ……とかそういうわけではなく、単純にわからないこと・考えが追い付かないことに対して
テツロウ:ぼーーーーっとしているだけのことが多いです。
GM:かわいいね♡
テツロウ:10代前半なのでわからないことの方が……多い!
GM:傭兵連中の下世話な話を9割がたスルーしてそう
テツロウ:能力はブラックドッグ/モルフェウスなので、電磁の力と武器錬成パワーで戦います。
テツロウ:データ的にはアームズリンク+ライトニングリンクの固定火力高目コンボと、シナリオ2回の雷鳴の申し子パンチを撃つ
テツロウ:シンプルなアタッカーです いちおうサイコメトリーを積んでるので情報面でも最低限は動ける……はず!
テツロウ:そんな感じの少年です 仲良くしてね!
GM:力こそパワー、ミドル面に回せる余力があるのは良い事だぜ
GM:押忍!ではそんな無知シチュ映え少年のハンドアウトはこちら!
PC1:テツロウ(PL:モッズ)
シナリオロイス:"二刀無刃"八嶋貴徳
君は海外を拠点として活動するフリーランスの傭兵だ。
現在君は、とある日本人の傭兵の足取りを追い、日本へと渡る船に揺られている。
その人物の名は"C.L.L."仲江レイジ。君に「テツロウ」という名を与え、兵士として戦う術を教えた、親のような存在である。
彼との思い出を想起する君にお構いなしに、同行者である日本人傭兵、八嶋貴徳は口を開く
「"C.L.L."の粛清。それが、今回の雇い主から俺達に下されたオーダーだ。」
GM:劇場版ジャンプアニメみたいなシチュエーションをやってもらいます
テツロウ:師匠……!
GM:シャンクスを殺せ、ルフィ
テツロウ:葛藤したり処理落ちしたりしながら頑張ろう!
GM:頑張って深刻なダメージを負うなり…して欲しい!
GM:よろしくお願いします!ではお次は
GM:PC2、幸重さん
GM:キャラシート
GM:どうぞ!
幸重育:はーい。幸重育です。18歳女子です。
GM:簡潔な自己紹介だ
GM:ティーンエイジャーなんかなんぼあってもいいですからね
幸重育:特に優秀ってわけではないですが、安定していて扱いやすい、明るいUGNチルドレン! と通知表には良く書かれていました。数ヶ月前まではね……
幸重育:遺産への事故的な適合を契機とし、色々あって現在は、真面目な性格はそのまま、物静かで起伏控えめの、
幸重育:まあこれはこれで珍しくないタイプのUGNチルドレンとなりました。
幸重育:遺産継承で人格が変わる、ままあることですね。
GM:夏休み明けで変わり果ててしまった幼馴染じゃん
GM:それもこれも遺産が畑で採れるのが悪い
幸重育:遺産のせいで左手から離れるものがすべて電撃になるでんきタイプになってしまったので、慣れるまでは大変でした。
幸重育:余命もあとちょっとになっちゃったし。遺産なんてコリゴリだよ~
GM:丸枠オチで済むデメリットじゃないんだよなぁ…
幸重育:性能面は遺産継承者にして弓使い。すなわちあの魔書HRに掲載されている、必中の弓……
幸重育:……の前の方のページに載ってるなんか弓を装備した射撃アタッカーです。なんだろうこの弓……
GM:正直これ装備してる人初めて見た
幸重育:私も初めて見ます。
幸重育:とはいえ性能面は設定通り、雷神の鎚の遺産で自身のHPを削りながら優等生な火力で安定的なダメージを撃ち込むことができるでしょう。
GM:www
幸重育:敵の妨害も受けないしな! 未来わずかな優等生として燃焼しきって見せましょう。
GM:攻撃外したら暴走するなんていうクソデカいデメリットも抱えていませんしね
GM:ではそんな希少種女子のハンドアウトはこちら!
PC2:"F.F.F."幸重 育(PL:馴染)
シナリオロイス:"ジャックフロスト"五郷遼馬
君はその身に遺産を宿す、優秀なUGNチルドレンだ。
ある日の午後、いつものように訓練をこなし、いつものように束の間の休息に浸る君は、同期のチルドレンである"ジャックフロスト"五郷遼馬に声をかけられる。
「お前…いつまでそんな感じなんだよ」
もう何度目かも分からない、"以前の君"を知る者のその言葉に、君は一体何を思うだろうか。
その後、君にとある任務が下される。何者かの手によってY市に持ち込まれたとの情報が入った遺産「熱病時計」の捜査だ。
任務中に瀕死の重傷を負った五郷遼馬の後任として、君はこの任務をやり遂げなければならない。
GM:なんか前からの知り合いの男子が小言言ってくるんですって
幸重育:いつまでと言われてもねえ。
幸重育:未来のことは分からないよ(分かってる)。
幸重育:そんなことより訓練と任務ですよ! 気を散らしてるから瀕死になるんじゃ。
GM:ちなみに余命の事情は周知してる感じにしますか?
幸重育:隠してはいない感じですかね。喧伝はしないし、あんまり話したがらないけど
GM:じゃあ聞かれれば答える感じですかね
幸重育:関係者に聞いたりデータベース当たったりしたら、まあ普通に知れる感じ。
幸重育:聞かれても答える!
GM:じゃあジャックフロスト君は何も知らない体にしましょう
GM:そっちの方が美味しそう
幸重育:了解です。踏み込みが甘いボーイ。
GM:切り返されても文句は言えません
GM:じゃあそんな感じで!よろしくお願いします!
GM:では次
幸重育:よろしくお願いします!
GM:PC3,明美さん
GM:キャラシート
GM:どうぞ!
明美夜海:はーい!あけみ・よみ。16歳の女の子です。
明美夜海:UGNで新人や任務前のエージェントに対して、戦闘訓練を施す教官をしています
明美夜海:事件の現場で拾われて身寄りもなく、物心つく頃からチルドレンしてたので年齢は低いですが経歴はそこそこ。
明美夜海:UGNで面倒を見てくれたお姉さんに懐いており、普段は高校生としても日常を送っています。
GM:チルドレンのくせに何だその役職と乳は
明美夜海:制服を着こなしてます
GM:制服の悲鳴が聞こえる
明美夜海:能力はモルフェウスによる贋作作成。
明美夜海:カタログデータや視認した武具をコピーして、データにあるFHエージェントなどを『模倣』した仮想敵として訓練に携わります。
明美夜海:所詮贋作なので、出力とかはどうしようもない。各自の努力で頑張りましょうね。
明美夜海:遺産とかDロイスなんてものもないのでどこにでも居る普通の天涯孤独の女の子です
GM:応援して♡
明美夜海:いえーいいえーい
明美夜海:あくまで真似っ子なので精度は8割。手数を活かし、前線より裏方の訓練とかの作業が多いタイプです。
明美夜海:ですが戦える人員を遊ばせる余裕もナイナイ!ということで戦闘任務にもたまに出ますよ
明美夜海:タイマンじゃなければ周りを支援することも可能なので、なんとか皆さんにおいていかれないように頑張ろうと思います!
明美夜海:ミドルではカスタマイズしかできません。最強エンブレムのバディムーヴで皆を応援していきます
GM:OK!目標のデカさは乳のデカさ!そんなJKのハンドアウトがこちらになります
明美夜海:ばっちこい!
PC3:"乾坤一滴"明美 夜海(PL:缶詰)
シナリオロイス:"黒箱"リオ・グッドマン
君はUGNチルドレンでありながら、その能力を活かして戦闘指導も行う訓練教官だ。
君には今、一つの懸念材料がある。
近頃この街の付近で発生している連続殺人事件、UGNはこれをR案件であると見立て、捜査に乗り出すも、まるで返り討ちに遭うかのように、捜査担当者が次々と殺害されている。
被害者の中には、君が訓練を担当した者の名もある。
そんな中、レネゲイド特異点として知られるN市から、とあるエージェントが来訪する。
"黒箱"リオ・グッドマン
「お手伝いっすよ、お手伝い!だって解決したいじゃないっすか、連続殺人事件。」
N市臨時査察部…本部直属の組織に所属する彼の応対を任された君は、そのように協力を持ちかけられる。
……しかし、君は知っている。彼ら首狩り部隊が動く事の真意を。
GM:キナ臭い何かが起きてます(ざっくり)
明美夜海:キナの匂いがしますね
明美夜海:リオ・グッドマンさん、同じく武器を模倣できる人と聞きました。一緒に頑張りましょ
GM:そう、その辺の繋がりもあるのだな
明美夜海:ふふ、データ通りです(くいっ)
明美夜海:殺人事件は怖い。なんとか止めましょう!
GM:陽キャと喋って事件に片足を突っ込んでくれ!よろしくおねがいします!
明美夜海:よろしくおねがいします!
GM:ではトリ
GM:PC4,六堂さん
GM:キャラシート
GM:お願いします!
六堂陸:はーい。
六堂陸:六堂陸。成人男性UGNイリーガルです。
六堂陸:真面目で朴訥そうな顔つきと佇まいをしていますが、生活まあまあ雑。
六堂陸:不定期の収入でなんとなく食いつないでいます。
GM:行き当たりばったり人間がよ…
六堂陸:様々なものを独断と偏見で「強い」「弱い」の二元論に振り分け、強い方を優先します。『傘は片手が塞がるから弱い』など。
六堂陸:1年前より以前の記憶を失っており、身元不明。今使っている名前も自分でつけたものです。
六堂陸:『記憶喪失の原因となった何かと対決することになる』と半ば確信しており、
六堂陸:勝負強さを鍛えるために悪いオーヴァードを懲らしめたりゲーセンに入り浸ったり飲酒に及んだりしています。
六堂陸:能力はカウンター特化。自分が受けたダメージを攻撃者に撃ち返す『矢』をウロボロス能力で生成、射出するぞ。
六堂陸:そんな感じだ。よろしくお願いします。
GM:子羊反撃は文明の力
六堂陸:ロイスを守るよ!
GM:頑張って守れ!ではそんな良い生活してる成人男性のハンドアウトはこちら!
PC4:"ラッシュボルト"六堂 陸(PL:そごう)
シナリオロイス:"スリースター"
君はまるで計画性のない人生を送るUGNイリーガルだ。
いつものようにゲーセンを後にして夜道を歩いていた君は、裏路地から微かに漂う血の香りに気付く。僅かに警戒して足を止めた君を尻目に、軽やかな足取りで路地裏から現れた人物が、君に質問を投げかける。
「あのさぁ……この人見た事ある?」
掲げた写真に写されていた人物の事など君は知らないし、そもそも質問の意図も不明である。
…しかし、一つだけ分かる事がある。君の直感が告げている。
目の前に立つ人物は紛れもない強者であり、現在進行形で自分が生命の危機に晒されている、という事がだ。
GM:王道の導入ですね
六堂陸:おっぱいは強い。
GM:おじさんは?
六堂陸:おじさんで弱者だと救いようがない世の中だと聞いたことがある
GM:気遣いも出来る優秀な男
六堂陸:そういうことだ
GM:まぁ、夜道でねーちゃんと危ない空気になるのでUGNに報告してください
六堂陸:やったぜ 戦いの予感だぜ
GM:ジャンキーがよ…よろしくお願いするぜ
六堂陸:よろしくお願いします
◆Opening◆テツロウ
GM:では、順当にPC1のOPから始めていきましょう
テツロウ:了解!
GM:【OP1】テツロウ
GM:登場侵蝕をお願いします
テツロウ:1D10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 8[8]+37 → 45
数年前 中東
GM:乾いた風が肌を撫で、その上を細かい砂塵が転がっていく。
GM:もう何年も前から紛争が続くこの地域は、傭兵にとっては絶好の稼ぎ所でもあった。
GM:………たとえそれが、”成り行き”で得た仕事だとしても関係はない
GM:弱い者は死に、強い者は生きる。単純明快なこの世界で
GM:君、”テツロウ”は仲江レイジから生き方を学んだ。
仲江 レイジ:「慣れた?」
仲江 レイジ:特に前置きも無く、ストックしていた携帯食品を口に含みながら、君の目の前の男が口を開く。
仲江 レイジ:”C.L.L.”仲江レイジ
仲江 レイジ:日本出身の傭兵であり、左目を眼帯で覆った狙撃手
仲江 レイジ:大きくもなければ小さくもない、中肉中背の出で立ちで、短く刈り込まれた黒い短髪が、彼の”日本人”という印象を強くする
テツロウ:「…………」
テツロウ:しばらく、考え込んで。
テツロウ:「………どれに?」
テツロウ:彼に出会ってから、いろんなことがありすぎて、何を指しているのかまだ把握していない。
仲江 レイジ:「ほら、あれ…あー……」
仲江 レイジ:「……俺も何も考えてなかったわ」
仲江 レイジ:君と似て、ひどくぼんやりとした所がある人物だった。
テツロウ:こんな場所で生きている割には、いいひと、なんだと思う。ちょっとヘンだけど。
仲江 レイジ:「……あ、そうだ。例えばこのマズい飯とか」
仲江 レイジ:片手に持ったレーションを掲げる
テツロウ:「慣れないけど、栄養はあるから、平気」あんまり答えになっていない答えを返す。
テツロウ:「師匠は」
仲江 レイジ:「ん?」
テツロウ:「たぶん、いいひとだと思う。変わってるけど」おそらく、これも気遣いの一環なのだろう。なので、思ったことを素直に口にする。
仲江 レイジ:「え、何急に。照れんじゃん」
仲江 レイジ:「”変わってる”ってのは、ものによるけどな」
テツロウ:「この前の宅配便」
テツロウ:「みんな酒とか煙草だったのに、アメリカからボードゲームを買ってた。そういうの、珍しいって」
仲江 レイジ:「おう、あれな」言いながら必死に思い出す
仲江 レイジ:「何でか分かる?」
テツロウ:「……………」考え込む。たしか、そういう人を指す言葉があったような。
テツロウ:「…………!」
テツロウ:「………師匠は、オタクだから?」
仲江 レイジ:「俺そんな言葉教えたっけ?」
仲江 レイジ:「子供に翻弄される親の気持ちが魂で理解出来たような気分だ」
テツロウ:「“ヘッジホッグ”と“ナイトアロウ”が言ってた。大人でも夢を忘れないと……オタクになる、らしい」傭兵仲間からのまた聞きだ。違うのだろうか
仲江 レイジ:「あいつら……」後で酒の一つでもせびってやろうか、などと考えて
テツロウ:「違うんだ」
仲江 レイジ:まぁそれは一旦置いといて、とジェスチャーして
仲江 レイジ:「……テツロウよ、今から俺は大事な話をするぞ」
仲江 レイジ:本当に伝えたい事は、いつもこうやって前置きする。
テツロウ:「わかった」頷いて、真面目に聞く姿勢。
仲江 レイジ:「そもそもの話だけどな、誰もここに居たくて居る訳じゃないんだ」
仲江 レイジ:「国の制度だったり、職が無かったり、金のためだったり」
仲江 レイジ:君を見て
仲江 レイジ:「ここに居るしかなかった奴だったり」
テツロウ:真剣な表情で確りと頷く。よく理解できる話だからだ。
仲江 レイジ:「……ボードゲームってのはさ、その中にあるもう一つの世界な訳よ」
テツロウ:「もう一つの……世界」
仲江 レイジ:「仕方なくここに居る俺達を、”ここではないどこか”に連れ出してくれる」
仲江 レイジ:「プラシーボ効果っつうの?なんかそんなだよ」
テツロウ:「………すごい」少年らしい、素直な感嘆だ。
仲江 レイジ:「”明日の戦場を生き抜けば、またあの世界の中に行ける”」
仲江 レイジ:「そういう楽しみぐらいさ、あってもいいじゃん。俺達にも」
仲江 レイジ:「楽しみっつーか…”目標”かな。そう、目標は大事だぜ」
テツロウ:「目標」
仲江 レイジ:「巷じゃ”死亡フラグ”なんて言う奴も居るけどな、そんなの気にしたってしょうがねーよ」
仲江 レイジ:「あ、そうだ」手を叩いて「いい機会だ。今目標を作れ、テツロウ」
仲江 レイジ:「勿論、俺にも目標はある。お前が言ったら教えてやるよ」
テツロウ:「…………」考え込む。将来やりたいこと。これまで、考えたこともなかったことだ。
テツロウ:師匠のボードゲームで遊ぶ。それくらいなら、余裕のある時なら許可してくれそうだ。却下。
テツロウ:思案するうち、ポケットの奥にしまったナッツ入りのチョコレート・バーの感触が手に触れる。
テツロウ:まずい携帯食の中で唯一、美味しいから大事に取ってあるものだ。
テツロウ:「これを山ほど食べる」ポケットから取り出して。
テツロウ:「………ここを出て。ここじゃないところで」
仲江 レイジ:「良いね、良いじゃん。ビッグ・チョコレートバー・ライフじゃん」
テツロウ:「師匠の目標は?」
仲江 レイジ:「おお、改めて宣言するとなると中々にハズいが、俺が言った事だしな」
仲江 レイジ:「笑うなよ?」
テツロウ:「わかった」
テツロウ:頷いて。その目は微かに好奇心で輝いている。
仲江 レイジ:「……助けたい人がさ、居るんだよ」
仲江 レイジ:「こんなまずい飯食ったり、火薬の臭いで咽たりしてるのも、全部そのため」
テツロウ:「そうなんだ」
テツロウ:「やっぱり……師匠はすごい」笑うどころか。至って大真面目に。
仲江 レイジ:「お、おう……期待の割に反応が薄いから傷ついちゃう所だったよ」
仲江 レイジ:「もっと立派な理由抱えてるやつも、大層な夢を抱えてる奴も居る。」
仲江 レイジ:「でも、俺にとっての一番はこれなんだ」
仲江 レイジ:「チョコレートバー食い終わったら、お前も見付けろよ、そういうの。こんな所さっさと抜け出してさ」
テツロウ:「わかった。……師匠」
テツロウ:助けたい人について、なにか言葉をかけようとして。
テツロウ:「……………」適切な言葉が見つからず、思考停止する。
テツロウ:きっと助けられる、とか、頑張って、とか、応援している、とか。気持ちに近いが、どれも少し正確ではない気がする。言葉はいつも難しい。
テツロウ:「師匠は……強い」
テツロウ:「だから、できる」
テツロウ:それらの気持ちは結局、曖昧模糊な言葉で出力された。
GM:───その数年後、”C.L.L.”仲江レイジは、君の前から姿を消した。
日本 太平洋
クルーズ船の一室
GM:───ゴトン
GM:硬質と硬質がぶつかるような、重苦しい音が君の鼓膜を揺らす
八嶋 貴徳:「───起きろ、そろそろ着く。」
八嶋 貴徳:窓際の椅子に足を組んで座る大柄の男が、今しがた机を叩いた指を君に差し向ける
テツロウ:「ん」瞼を擦り、声の主に視線をやる。
テツロウ:……どうやら、いつのまにか眠っていたらしい。船から見える洋上の景色に興奮していた辺りまでは記憶にあるのだが。
八嶋 貴徳:”ニ刀無刃”八嶋貴徳
八嶋 貴徳:君と同じく傭兵稼業で生活しており、何度が戦場で顔を合わせた事もある人物だ
八嶋 貴徳:性格は簡単に言うと超自信家の超負けず嫌い。”自分”という明確な基準が常にブレない男である。
テツロウ:「本当に着くんだ……日本」
テツロウ:「ヤシマは、帰郷だね」
八嶋 貴徳:「そんな感慨深いもんでもない」
八嶋 貴徳:「お前は?海を渡るのも初めてじゃないのか?」
テツロウ:こくこくと頷く。
テツロウ:「初めて見た。次は泳いでみたい」
八嶋 貴徳:「てっきり、甲板にでも張り付くもんだと思ってたぜ」
テツロウ:「……………!」考えもしなかった名案を出された、という表情
テツロウ:「次は、そうする」
テツロウ:至って真剣な表情で頷く。
八嶋 貴徳:「………」そんな君を、怪訝そうな顔で見つめる
八嶋 貴徳:「思ってた印象と違うな。戦場の外ではこんな感じなのか」
八嶋 貴徳:「まぁ、だからどうって訳でもないが」座りなおして
テツロウ:「日本は……基本平和だって聞いた」
テツロウ:「あと……ご飯がすごく美味しい」
八嶋 貴徳:「ほぉ、誰から聞いた」分かっているが、あえて問いかける
テツロウ:「師匠が言ってた。あと……日本語はかなり難しい」
テツロウ:テツロウが使える日本語は、レイジから授かった名前を含めてひどく簡素なものだ。
テツロウ:基本的には話者の多い英語で話していたし、故郷の言葉を操れる人間は皆無だろう。心細そうに翻訳機(トランスレータ)を弄る。
八嶋 貴徳:「………そうか。なら、丁度いいきっかけも出た事だし、今回の任務を説明する」
テツロウ:「ハイ」自分の喋れる数少ない日本語で応えつつ、頷く。
八嶋 貴徳:「場所は日本、Y市。このまま黙ってても辿り着く」
八嶋 貴徳:「目標は”C.L.L”仲江レイジ」
八嶋 貴徳:「達成条件はオンリーデッド、以上だ。」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「………………」
テツロウ:「………………………えっ?」
テツロウ:予想外の言葉に呆然とする。
八嶋 貴徳:「お前、奴と別れたのはどのぐらい前だ」
GM:好きに答えていいです
テツロウ:俯くと指を1、2、3と立て、1本戻す。
テツロウ:「2年」
八嶋 貴徳:頷いて「1か月前、俺の雇先の軍施設を仲江レイジが突如強襲した」
八嶋 貴徳:「基地は壊滅、死者多数、怒ったお上は同郷の人間である俺に追跡を依頼して」
八嶋 貴徳:「俺は重要参考人としてお前を雇って、ここまで連れてきた訳だ」
テツロウ:「…………」呆然としている。
テツロウ:記憶の中に或る師匠は、兵士で、変わった男だったが、大量殺戮を好むような男ではなかった。……いいひと、だった。
八嶋 貴徳:「最初に説明をしなかったのは」
八嶋 貴徳:「それだと、話が上手く進まないと判断したからだ。」
テツロウ:「策士」一応、誉め言葉のつもりである。
八嶋 貴徳:「誉め言葉として受け取っておくぜ」
八嶋 貴徳:「まぁ、兎に角だ」
八嶋 貴徳:「腹を括れ、テツロウ。」
八嶋 貴徳:「昨日の友が今日の敵」
八嶋 貴徳:「傭兵の世界では当たり前の事だ」
テツロウ:「………」
テツロウ:「2年は、長い。………もし、ジャームになってるなら」
テツロウ:「“傭兵にも、仁義がある”」ヤシマの、こちらを気遣うような言い回しに対して、頷いて返す。
テツロウ:自分の言葉ではない。ある時、師匠が苦々し気に、しかし、真摯に伝えた教えのひとつだ。
テツロウ:……これは自分の言葉ではない。仮にそうだとして──そうでなくとも──本当に討てるのだろうか?ほんとうに?
テツロウ:……答えは出ない。
八嶋 貴徳:「……港に着いたら、まずUGNの支部を目指す」
八嶋 貴徳:「不本意だが、全く以て不本意だが」
八嶋 貴徳:「この手の案件に対しては、頼る価値のある連中だ」
八嶋 貴徳:それだけ言って、窓の外へと視線を移す
八嶋 貴徳:「話は終わりだ、甲板なりなんなり、好きな所に行ってこい」
テツロウ:「わかった」頷いて、ぜんまい人形のようなどこかぎこちない動きで歩を進めて。
テツロウ:その言葉が彼なりの気遣いだと数拍遅れに理解し、八嶋の背中に言葉をかける。
テツロウ:「ヤシマ。ドモ、アリガト」翻訳機を切って、自分の使える数少ない日本語で礼を述べる。
テツロウ:楽しみだったはずの甲板に向かう足取りは、当初期待していたものよりずっと重かった。
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です
テツロウ:傭兵/八嶋 貴徳/〇誠意/隔意 で取得します
GM:OK!では次!
◆Opening◆幸重育
GM:【OP2】幸重育
GM:登場侵蝕をお願いします
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (35 → 37)
UGN 屋外訓練場
幸重育:日本の山奥、公共交通機関も通らぬこの支部は、戦闘を得手とするUGN構成員の訓練場である。
幸重育:UGNチルドレン、"F.F.F."。幸重育その一人――
幸重育:単純な射撃訓練だった。様々に並んだ人型の標的のうち、人質を意味する白い標的を破壊せず、黒い標的のみを移動しながら正確に破壊する。
幸重育:各国の正規軍でも採用される射撃訓練の形式であろう。相違点は、それを行っているのが18歳の少女であることと、
幸重育:その得物が銃ではなく大弓であること。そして……
幸重育: ―― ズドン!
幸重育: ズドン ズドン!
幸重育:轟音と共に発せられ、犯人役の標的の上半身を吹き飛ばしているのが、銃弾ではなく一条の雷であること。
幸重育:「……ふう」
幸重育:標的の破壊度、非標的の破壊度(これは低い方が良い)、そして所要した時間を総覧するスコアボードを見上げて
幸重育:……数ヶ月前よりも圧倒的に上昇した標的破壊度と所要時間を確かめながら
幸重育:幸重育は弓を置き、ベンチに腰を下ろして、スポーツドリンクのボトルを唇につけた。
GM:ザッ
五郷 遼馬:ベンチに座った君を、怪訝な瞳で見下ろすように
五郷 遼馬:一人の少年が近づいてくる
幸重育:ボトルに唇をつけたまま、少年に視線だけを向ける。
五郷 遼馬:”ジャックフロスト”五郷遼馬(いさと-りょうま)
五郷 遼馬:君とは年の頃も近い、同期のUGNチルドレンであり
五郷 遼馬:”昔の君”を知る人物でもある
五郷 遼馬:「………お疲れ」
幸重育:「お疲れ」
幸重育:平坦な声。"かつて"であれば笑みも見せたかもしれないが。
幸重育:今の彼女にそれはない。固く絞ったような唇に浮くドリンクの雫を、右手指で拭う。
五郷 遼馬:「…伸びたな、スコア」
五郷 遼馬:まるで何かを探るように、やや間を置いて言葉を紡ぐ
幸重育:「そうだね。非標的の破壊度も一時より減ったし」
幸重育:「標的破壊度とタイムレコードは前とは比べ物にもなんない」
幸重育:「伸び代もまだある」
五郷 遼馬:「………」ボリボリと頭を掻いて
幸重育:「どうかした? コツなんて聞かれても知らないよ」
五郷 遼馬:「何で…嬉しそうにしねーの?」
五郷 遼馬:「前はもっと、ちょっとスコア伸びただけでウザイぐらい喜んでたじゃん」
幸重育:すん、と鼻から息 「……良かったんじゃない?」
幸重育:「うざいってことは、そうじゃない方が良いってことでしょ」
幸重育:「良かったじゃん。うざくなくなって」
五郷 遼馬:「……ッ…!」
五郷 遼馬:何か反論しようとして、言葉に詰まる
五郷 遼馬:「…お前」
五郷 遼馬:「お前…いつまでそんな感じなんだよ」
幸重育:ドリンクのふたを閉めつつ、聞き返す 「……いつまで? そんな感じ?」
幸重育:「全然分かんないな、りょーまの言ってること」
五郷 遼馬:「だって、全然違うじゃんか。前と」
五郷 遼馬:荒ぶりそうになる語気を、何とか抑える
五郷 遼馬:俺の名前を呼ぶときだけ、昔のままの調子なのが、何故だか酷く虚しくなる
幸重育:「別に、何だって変わるでしょ。空模様。株価。生きてる知り合いの数。南極の氷。訓練のスコア」
幸重育:「りょーまもきっと変わってるよ。私と同じように」
五郷 遼馬:「だから!!」その言葉を遮るように声を出して
五郷 遼馬:「………ごめん」と小さく謝り
五郷 遼馬:「……お前の笑った顔、もう全然見てねーよ」
五郷 遼馬:「何でそんなに…急に…」
五郷 遼馬:「”急に消えてなくなった”みたいな事になんだよ」
幸重育:またちらりと彼を見る。……良く知った顔だ。
幸重育:別に、自身の現在と未来に劇的な変化があったからって、過去全てを切り捨てる訳ではない。どんな状況であっても。人のつながりは、オーヴァードを『こちら側』に留め置く重要な要素だ。
幸重育:そして、彼もその一人。……自分の残り時間をよく使うには、それをおざなりにしたくはないのだが。
幸重育:ふう、とまた息を吐く 「……笑顔が見たいの? なら、ほーら」
幸重育:立ち上がって彼に顔を向け、右手で自分の口角をぐっと押し上げる。
幸重育:「どう。笑ってるでしょ」
幸重育:「可愛い?」
五郷 遼馬:「………」君の両肩に手を置いて、距離を取るように軽く押しのける
幸重育:ぴん、と自分の指を口角から外す 「何」
幸重育:「笑ったじゃん。リクエスト通り」
五郷 遼馬:「……お前が可愛いのは、昔っから分かってる」
五郷 遼馬:「……ただ、ウザイ時の方が可愛かった」
幸重育:「うざい感じもしてみようか? 今みたいに」
幸重育:「また肩パンされそう」
幸重育:言いつつ、弓を再び右手に取る。別にする気はない。
五郷 遼馬:その言葉を聞いて、ああでもないこうでもないと耳を触って
五郷 遼馬:「育」
幸重育:「ん」
五郷 遼馬:「俺は、お前のために何をしてやれる?」
五郷 遼馬:「……こんな事、お前に聞くもんじゃないんだろうけど」
幸重育:「…………」
幸重育:――『全然違うじゃんか。前と』『"急に消えてなくなった"みたい』『昔っから分かってる』
幸重育:弓の留具を確かめながら、関心のない眼で。
幸重育:「少なくとも、今日はゼロ点かな」
五郷 遼馬:「…………そっか」
五郷 遼馬:「…邪魔して悪かったな。俺は、今日はもう切り上げるから」
幸重育:「そう。お疲れ様」
幸重育:そう言って見送りかけるが、付け足すように言う 「りょーま」
五郷 遼馬:脚を止めて「……なんだよ」
幸重育:「あんたのその、パンパンした顔も、結構味わったし」
幸重育:「そろそろ明るい顔になりなよ。……」
幸重育:「……彼女でも作ったら? あんた、いい奴だし。できるでしょ」
幸重育:「知んないけどね」
五郷 遼馬:「どっちだよ」
五郷 遼馬:そう答えた声はどこか力無く
五郷 遼馬:異次元の速度で加算し続ける彼女のスコアボードと、既に遠くに置いて行かれた、自分のトータルスコアを去り際に見上げて
五郷 遼馬:「……なれねーよ、お前を置いて明るくなんか」
五郷 遼馬:風を切る弦の音で掻き消されるような小さな声でそう呟くと、その場を後にする
GM:───それから、少し間を置いて
上川 拝音:「いや~、幸重さんの様子見に来たら何だか取り込み中?だったからさ」
上川 拝音:「しばらく物陰でやりとり聞いちゃった、ごめんね」
上川 拝音:安物のサンダルの音を鳴らしながら君に近づいてきたのは、肩まで伸びた髪を短く束ねた白衣の男
上川 拝音:”袖下”上川拝音(かみかわ-はいね)
上川 拝音:UGN医療舞台に所属し、君が過去に受けた手術、そして定期的なカウンセリングを担当する医師である
幸重育:「いいえ、別に」
幸重育:「聞かれて困るようなことは話していません」 淡々とした声音。五郷遼馬と言葉を交わしていた時よりも尚。
上川 拝音:「相変わらずドライだねぇ」
上川 拝音:「というか幸重さん、あの子に身体の事言ってないの?」
幸重育:「ご要望なら楽しげに喋りますけど。……彼に?」
上川 拝音:「彼は楽しく思わないんじゃないかなぁ…」
幸重育:少し視線を落とす 「……言ってないです。別に……わざわざ話すようなことじゃないというか」
幸重育:「知られたくない訳ではないですけど。……話したくはないです」
上川 拝音:「……うん、そう、成程。」
上川 拝音:ベンチに腰掛ける
幸重育:単純に、嫌だな、と思う。早く訓練に戻りたいが、立場上無視もしづらい。
上川 拝音:「あ、そのまま続けてていいよ。この後検診あるから~って言いに来たんだけど、折角だから一辺にやっちゃおう」
幸重育:「……どうも」
幸重育:会釈して、それでもやりづらい気持ちになりつつ、腰の矢筒へ慎重に左手を添える。
幸重育:並び直した標的を順繰りに確認して 「……私は」
幸重育:「間違ってますか? 対応を」
上川 拝音:「……君には君の事情があるし、彼には彼の事情がある。どれだけ深い仲になろうと、相容れない部分があるのは仕方のない事だよ」
上川 拝音:「それに、君の気持ちを彼は知らない。彼の気持ちは……」
上川 拝音:「…君は知っているのかな。どうだろう。あ、別にこれは答えなくていいからね」
上川 拝音:「じゃあ、気を取り直していつものやつから。最近、体調に変化が出たりは~」
上川 拝音:───そう言って、上川拝音は事務的な質問を始める
幸重育:ズドン ズドン 雷鳴の合間、慣れた……いつもと変わらぬ応対を返し続ける。
幸重育:(りょーまの気持ち……)
幸重育:(……どうせ、そんなの)
幸重育:矢を番える合間の雑念も、
幸重育:(どうしようもないに決まってる)
幸重育:轟雷の合間に消えていく。
GM:それから数週間後、君にとある任務が下される。
GM:内容は、何者かによって臨海都市 Y市に持ち込まれたとの情報が入った遺産、「熱病時計」の捜査。
GM:話によれば、前任者が瀕死の重傷を負ったため、君にお鉢が回ってきたようだ。
GM:前任者の名は──”ジャックフロスト”五郷 遼馬
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です
幸重育:五郷遼馬/信頼/○食傷
幸重育:以上で!
GM:OK!では次!
◆Opening◆明美夜海
GM:【OP3 明美 夜海】
GM:登場侵蝕をお願いします
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (32 → 42)
明美夜海:わぁん
GM:下手っぴさ…!登場侵蝕が下手…!
明美夜海:現場に出ることが少ないせいで…!
Y市 船着き場
GM:君、明美夜海は現在、とある人物を出迎えるためにY市の港を訪れていた。
GM:人物の名は、”黒匣”リオ・グッドマン
GM:かのN市にて活動する、臨時査察部所属のエージェントである。
明美夜海:潮の香りが混じった風が髪を撫でる
明美夜海:資料は事前に目を通して、記憶した内容を脳内でおさらいしながら周りに目を向けている。
明美夜海:(臨時とは言え、査察部にも関連する人員……どんな人なんでしょうね)
明美夜海:ともすれば自分の行動が評価の対象になると思うと自然と背筋が伸び、写真で見た人物を見逃さないようにそれとなく辺りに目を走らせる
GM:その時、君に近づく足音と鼻歌が一つ
リオ・グッドマン:「~~♪」
明美夜海:む、と少しの警戒と共に振り返る
明美夜海:青みがかった銀髪が2つ、結んだ根本から揺れる
リオ・グッドマン:薄くストライプの入った黒いシャツ。トップを遊ばせたツーブロックの赤毛
リオ・グッドマン:左右対称に空けられた8つのピアスは、とてもじゃないがカタギには見えない
明美夜海:つまるところ、秘密組織の人員向けとして正しいのかもなあ。と頭の隅っこによぎる
明美夜海:その容姿が見間違いじゃないと確認して、つかつかとそちらに歩み寄ろうと、
リオ・グッドマン:リオを凝視する君とは対照的に、キョロキョロと落ち着きなく周囲を見回している
リオ・グッドマン:───そして、君の視線に気付くや否や
リオ・グッドマン:「はよざーーっす!!」
リオ・グッドマン:無暗矢鱈とデカい声で挨拶する
明美夜海:「………わお」体育会系。
明美夜海:「おはようございます」
明美夜海:こちらも軽く頭を下げる
明美夜海:「初めまして、"乾坤一滴”の明美夜海です。そちら、リオ・グッドマンさん?」
リオ・グッドマン:頷いて
リオ・グッドマン:「いや~、わざわざご足労いただいて、申し訳ねぇっす」
明美夜海:「いえ、こちらこそ。リオさんもあのN市からいらっしゃったと聞いてます」
明美夜海:「随分と多忙な街と聞いてますが……大丈夫でしたか?」
リオ・グッドマン:「うはは、やっぱ有名なんだ」
リオ・グッドマン:「いやもう全然、俺なんか居なくても成り立つぐらい、優秀な人たちばっかりなんで!」
明美夜海:「またまたご謙遜を。一ヶ月の経験が一年分に匹敵する密度だとか、なんとか」
リオ・グッドマン:「んじゃま、立ち話もなんなんで、ちょっとこのまま付き合ってもらってもいいっすか?」
明美夜海:「あ、はい。移動先の目星がついていますか?」
リオ・グッドマン:「目星っつーか、そうっすね」
リオ・グッドマン:「目星をつけるために、一回見ときたいんすよね、この辺」
GM:───リオ・グッドマンは、”カメラアイ”と呼ばれる視覚と密接に結びついた映像記憶能力を持つ
GM:君はこの事を知っていてもいいし、知らなくてもいい
明美夜海:同系統の能力ということで、少し興味を持っていた。
明美夜海:最も自分の模倣は視覚よりは、数値的なスペックを元に構築する贋作という違いはある。
明美夜海:「なるほど。地理の把握ですね。でしたら歩きながら話しましょう」
GM:そうして君達は、街中を散策し始めた。
明美夜海:主な通りと、そこから繋がる路地。主にハザードマップ的な観点で重要度の高い場所から潰していく。
リオ・グッドマン:「夜海ちゃんは、普段は何してるんすか?」
リオ・グッドマン:任務も何もない時は、という意味だ
明美夜海:「私ですか?手が空いてる時は勉強ですねぇ」ん、と考え事をする時に無自覚に右上に目線を向ける
明美夜海:「学校の勉強もそうですけど、こういう流行りとか。同年代の好きそうなものを学んでます」
明美夜海:と、通り過ぎた服屋のウィンドウを指しながら言う
リオ・グッドマン:その指を視線で追いながら「へぇ、そういうのって勝手にインプットされるもんじゃないんすか?」
リオ・グッドマン:「同じ年頃の子とかと過ごしてたらさ。」
リオ・グッドマン:「要るんすね、勉強とか。ちょっち意外だったかも」
明美夜海:「とんでもない」、と心持ちキリリと眉を上げる。
明美夜海:「確かに、他の子が流行らせるものを受け取るならそれで良いんですが」
明美夜海:「たまには自分からも流行りを発信しないと、ついていけなくなります」
リオ・グッドマン:「うはは、大変っすね。JKも」
明美夜海:「はい、私達の場合どうしても放課後とか時間が取られますからね…」
リオ・グッドマン:「俺の同僚にもそういうのに敏感な奴が居るんすけど」
リオ・グッドマン:「あいつもあれで努力してんのか。へ~、今度お菓子の一つでも買ってやるかな」
明美夜海:「そうですね。天然の流行りは予測できませんから……」勝手に共感の顔。
明美夜海:「それで、リオさんは?普段何をされてるんです?」
リオ・グッドマン:「んー?まぁこんな感じで街中歩いたり……ってこりゃ仕事の一環の話だわ」と、自分で言いながら笑って
明美夜海:「日常に染み付いてますねぇ」苦笑する。
リオ・グッドマン:「そうっすね、それ以外だと絵描いたりっすかね」
明美夜海:「絵?アートですか?凄いですね」指を絵筆代わりに空中をなぞる。
リオ・グッドマン:「見たもんをそのまま描くのは、仕事でいっつもやってるんすけど」
リオ・グッドマン:「自分の頭の中で色々作って落とし込むのが、結構難しくてっすね」
リオ・グッドマン:「あんま経験した事ない苦労なんで、楽しいなーって」
明美夜海:「ふふ、なるほど」
明美夜海:「仕事だと正確に!って怒られちゃいますもんね」
リオ・グッドマン:「もうちょっとカッコよく書いてやりたい!って気持ちを抑えてるんすよ」
リオ・グッドマン:ケタケタと笑う
明美夜海:口元を抑えて笑いを漏らす。
明美夜海:「抑えてるものを趣味で発散してあげてるんですねぇ」
リオ・グッドマン:「趣味なんで、そのぐらいの役割は欲しいっすよね~」
明美夜海:「はい、いい趣味だと思います。私もスケッチしかしてないので、今度参考にしてみますね」
リオ・グッドマン:「お、是非是非。そう言って貰えると俺も嬉しいんで」
リオ・グッドマン:と、そこまで言って
リオ・グッドマン:───周囲に目をやり、人気がなくなった事を確認する
明美夜海:人通りや店の配置の関係上、不思議と誰も寄り付かない路地。側のビルの1階にはテナントが撤退した跡がある
リオ・グッドマン:「俺がこっちに来た理由とか、何となく察しついてるっすか?」
明美夜海:「例の事件ですよね。この近辺で発生している……」
リオ・グッドマン:「その通り」
明美夜海:くるりと回りを見回せば人の喧騒が少し遠い。
明美夜海:いかにも事件が起こりそうな路地に現場を重ねるように目を細める。
明美夜海:「こちらの捜査担当者も何人か、すでに犠牲になっています。そのために貴方の力をお借りすることになった、と」
リオ・グッドマン:そう言って、コードネームと名前を、一度も止まる事なく暗唱し始め
明美夜海:羅列された名前に少し目を丸くする。
リオ・グッドマン:6人分の名前を言い終えた所で止まる
リオ・グッドマン:「訓練教官としては、やっぱ我慢ならない所あるんじゃないっすか?」
明美夜海:「………はい」羅列された名前には聞き覚えのある響きも含まれている。
明美夜海:自分がかつて教練を担当した生徒だ。
リオ・グッドマン:その反応を観察するように見て
リオ・グッドマン:「…ま!そういう訳なんで」
リオ・グッドマン:「お手伝いっすよ、お手伝い!だって解決したいじゃないっすか、連続殺人事件」
明美夜海:「えぇ。私も全力を尽くすつもりです。これ以上、事件に関連する名前のリストを増やしたくもありません」
明美夜海:「足手まといになるつもりもありませんが、リオさんの力も期待させて頂いてもよろしいですか?」
リオ・グッドマン:「もち!」ドン と胸を叩いて
リオ・グッドマン:「気合い入れていくんで、よろしくお願いしゃす!おーッ!」
明美夜海:「はい、よろしくお願いします」
明美夜海:ぐ、と少しだけ拳を上げる「おーっ」
明美夜海:ゆるく表情を変えながら、人気のない路地に二人分の気合が響く。
明美夜海:その反響を聞きながら、半ば癖となった思考が別の回路を走る。
明美夜海:(いい人そうで良かった)という安堵。(すでに6人の犠牲者)事前に把握した犠牲者の戦力。
明美夜海:戦闘の経験を積み、自分の元を巣立った元生徒たち。
明美夜海:おそらく自分は彼ら/彼女らより弱く、それを撃退した犯人を追おうとしている。
明美夜海:脳裏に敬愛する"姉"の言葉がいくつか浮かぶ。嗜めるものと激励が半々。
明美夜海:(……………さて)
明美夜海:手のひらからサラリと銀の砂がこぼれる。
明美夜海:「頑張ろ」
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です
明美夜海:「リオ・グッドマン ○P興味/N緊張」で取得!以上です
GM:OK!では次!
◆Opening◆六堂陸
GM:【OP4 六堂 陸】
GM:登場侵蝕をお願いします
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (46 → 48)
六堂陸:よし! 軽い!
コンビニ店員:「ありがとうございました~」
六堂陸:軽く手を振って店を出る。ゲーセン帰りである。
六堂陸:ビニール袋の中に、適当なつまみと度数の高い酒が入っている。
六堂陸:酒豪というわけではなくむしろすぐ酔う方なのだが
六堂陸:強い酒ならば……勝たねばならない。今はダメでも、いずれ勝てるようにならなければ。
六堂陸:「だからこれはストイックに強さを求めるが故の、当然の帰結だ」
六堂陸:そういって王冠に手が伸びかけ。
六堂陸:(路上で空けるのは流石に終わりすぎか……)
六堂陸:曖昧な理性が働いて、やめる。日々は戦いなのだ。神経を研ぎ澄まさなければ。
GM:───プラシーボか、それとも本当に研ぎ澄まされていたのか
GM:君の嗅覚が、微かに血の臭いを捉える
GM:匂いの元は、どうやら路地裏だ
六堂陸:「……ワインに合うタイプのやつじゃないな」
六堂陸:とん、と僅かに跳んで体幹を整える。
六堂陸:それから、特に足音を消すこともなく隘路へ入ってゆく。
GM:──向かいから、脚全体を大きくスウィングするような大きな歩幅で人が歩いてくるのを君は確認する
”スリースター”:赤いシャツの上にコートを羽織った白髪の女性
”スリースター”:薄い色のサングラスをかけ、その目の下には星型の刺青が3つ並んでいる
六堂陸:「仕事の邪魔をしたか?」
六堂陸:ポケットに片手を突っ込んだまま足を止める。
六堂陸:「あるいは理由もなく狼藉を振るう手合いか」
”スリースター”:「……んー?」
”スリースター”:「あ、何。もしかして見られた?」
GM:女性の奥には、血を流して倒れている人影が見える
六堂陸:「ああ」一瞬、考える。
六堂陸:もし奥のやつが極悪の連続殺人鬼やら何やらで、俺がこれから筋違いな吹っかけをする運びになったら……。
六堂陸:(……まあ。話せばわかるだろ)
”スリースター”:「マジかー……凹むなー…でもそんな所からすぐ立ち直っちゃうのが”スリースター”さんの良さな訳で」
”スリースター”:「はい、立ち直った!それじゃあいい機会だから、お兄さんに一個聞いても良い?」
六堂陸:「ああ、うん」
”スリースター”:「あのさぁ…この人見た事ある?」
”スリースター”:ピ と掲げた写真に写されていたのは、中東系の顔立ちをした浅黒い肌の、ガラの悪い男
GM:勿論、君は見た事などない
六堂陸:「知ってる」逡巡なく嘘をつく。
”スリースター”:「え?うっそ!?マジマジマジ?どこで見たの!?」と君に詰め寄ろうとするが
六堂陸:「だが聞き出したいなら──」
六堂陸:「力ずくでやってみるといい」
六堂陸:踏み込む。路地裏に偶然居て良い手合いではない。
六堂陸:それが、なんとなく分かる。血の匂いよりも濃く、知らず本能に染み付いた嗅覚が教えている。
”スリースター”:その言葉で、サングラスの奥の目の色が変わる
”スリースター”:「んん……っ………はぁ~~………」
”スリースター”:髪を数回掻き毟ると、頬を紅潮させ、君の目を見る
”スリースター”:「お兄さんさ、”やる人”?」
六堂陸:「どうだろうな。これからわかるんじゃないか」
六堂陸:体を傾けて、最短の軌道になるように縦拳を突き出す
”スリースター”:「うぉっ!」
”スリースター”:ガン とその軌道上に置いた長いステッキで受け止める
”スリースター”:「ちょいちょいちょい!」バックステップして
六堂陸:「む、なんだ」
”スリースター”:「本当に場所はここでいい訳!?広い所出たりしなくていい!?」
”スリースター”:興奮しているのか、少し早口になる
”スリースター”:「私は全然、ここでもいいんだけどぉ!」
六堂陸:「じゃあここだ。戦いはいつも突然で不可避で、本番の筈だから」
六堂陸:「俺は俺の運命のために、それを選ぶ」
”スリースター”:ゴリ と、ステッキとは逆の手に持った何かが音を立てる
”スリースター”:「オーライ!」
”スリースター”:ガン ガン ガン
”スリースター”:逆の手に持っていたそれを…鈍色に光る球体を、ステッキで弾く
”スリースター”:建物、そして上方の大気の壁、そして鉄球同士で反射を続けるそれが、通常なら対処不可能な方向から同時に襲い掛かる
六堂陸:「ビリヤードかな」
”スリースター”:「分かり易いよね!私もそう思う!」
六堂陸:地を蹴る音。ゴミ箱や子窓の桟を手がかりにほぼ垂直にビルの壁を駆け上がる。弾丸は躱せない軌道、ならば活路は。
六堂陸:くるりと猫のように体を丸めてトルクを下げ、体を入れ替えた、頭部を穿つはずだった金属球を、足場に。
六堂陸:「ぐっ」
六堂陸:重力加速度とともに真下へと飛翔し、”スリースター”へ拳を振り下ろす。
”スリースター”:ガン
”スリースター”:隠し持っていたもう一つの鉄球を地面に叩きつけるように弾き、その拳を逸らすようにぶつける
”スリースター”:そのまま身を翻して、表通りへ
六堂陸:ガイン!!
六堂陸:拳が潰れるかと思われた刹那、手首を返す。死角に握り続けていたナイフの刃がそれを受けた。
六堂陸:「閉鎖環境だと有利になるタイプかと思ったが、あるいは狭すぎると具合が悪いのか。壁もそこに張り付いてるものも大した強度はないし……」
”スリースター”:「かぁ~~っ……マジ?どこまで読んでたの?」
六堂陸:「いや、読みどおりなら最初のを躱されて、背中からサックリいって勝ってた」
”スリースター”:「私も最初のでいけると思ってたよ、二撃目もあったしね」
六堂陸:「強いやつは難しい。特にオーヴァードは。面白いよお前」
”スリースター”:「同感」
”スリースター”:何か通じ合ったような雰囲気が、殺気の中に流れて
六堂陸:「聞いていいか。その男を探してどうしたい」
六堂陸:興味が湧いている。元々が吹っ掛けるための大義名分で、眼の前の女が悪人かどうかはどうでもよくなりつつある。
”スリースター”:「ぶっ殺すの。そういうお仕事だから」
”スリースター”:「でもどこに居るか分かんないからさ、こうやって聞き込みしてた訳」
”スリースター”:「私の事憶えられても困るからさ、聞いた後はそうやって殺してたんだけど」
”スリースター”:「ダメだった?」
”スリースター”:路地裏の奥を示しながら、軽い口調で話す
六堂陸:「それはダメだな。依頼人も困るだろ。やめとけ」
”スリースター”:「うっそぉ~…もしかしてやらかしちゃった感じ?」
六堂陸:(可哀想に。眼の前のやつ、いい加減だが死への嗅覚は鋭い。もはや息はないだろう)
”スリースター”:「まぁ、立ち直るけどもね!」
六堂陸:「……えらく立て直しの早い女だな」
六堂陸:「まあ、やらかしだがあまり気にするな。俺に目をつけられる以上のやらかしは多くない」
”スリースター”:「あっはっは」
”スリースター”:「私もそう思うよ」
”スリースター”:「気が合うね私達。結婚する?」
六堂陸:「冗談」
六堂陸:「まあ、だが」
六堂陸:「悪くない冗談だ」
六堂陸:ナイフを軽く投げ上げて順手に持ち変える。
”スリースター”:口角を吊り上げ、歯を見せるように笑って
”スリースター”:新たに握った鉄球を構え───
”スリースター”:「…………ん?あーあ」
六堂陸:広く視界を取り、周辺の反射角度を伺いながら踏み出そうと──
六堂陸:「どうした。二日酔いか」
六堂陸:張り詰めた熱狂の予感が去ったのを感じ取る。
”スリースター”:「うんにゃ、うっざいクライアントからの電話。あのさぁ、今日はここでお開きにしてもいい?」
”スリースター”:「だって」
”スリースター”:「電話しながら戦えるような相手じゃないもんね、あんた」
六堂陸:「別にいい。お前が雇われの殺し屋でターゲットを捜してるって言うなら。またかち合えるだろ。ただ──」
六堂陸:「最初に言った。その写真の奴を知ってるって話、嘘なんだ」
六堂陸:「教えてくれないか。誰だそいつ」
”スリースター”:「え゛ぇ゛!?」
”スリースター”:「凄いね、真顔で嘘吐ける人じゃん」
”スリースター”:やれやれと肩を竦めて
六堂陸:「いい女がいたからな」
六堂陸:首の筋を伸ばしながらため息を吐く。
”スリースター”:「ちょ、お前…やめろよ…」わざとらしく照れたあと、改めて口を開く
”スリースター”:「……”ディトゥライタヴォー”リィズリッグ・アンブラハム」
”スリースター”:「私も詳しい話はよく知らないからさ、調べるんなら勝手にどうぞ」
六堂陸:安そうな財布を取り出し、レシートにボールペンで書き込む。
六堂陸:「ありがとう。クライアントを待たせすぎたな」
六堂陸:「また会おう。”スリースター”」
”スリースター”:「通話時間伸びたらどうしよ~~」
六堂陸:それから思い出したかのように。
”スリースター”:「じゃ、また………あっ」
”スリースター”:こちらも思い出したかのように
”スリースター”:「お兄さん、お名前は?」
”スリースター”:「真顔で嘘吐くのはやめてよね」
”スリースター”:予め釘を刺す
六堂陸:「六堂陸」
六堂陸:簡潔に答える。
”スリースター”:「いい名前じゃん、字面も意味も知らないけどさ」
”スリースター”:そう言って、夜の街へと消えていく
六堂陸:それをぼんやりと見送った後、裏町への入り口に置き去りにした酒のビニール袋を手に取る。
六堂陸:「……アルコールは今日はいいか」
六堂陸:「名前の由来は、次に会った時にでも教えてやろう」
六堂陸:「俺が勝った後で」
GM:シーン終了 ロイス取得のみ可能です
六堂陸:”スリースター”に取ります。
六堂陸:高揚○/対抗心
六堂陸:写真の人はまだいいや。以上!
GM:OK!では次!
◆Merge◆合流
GM:【合流】
GM:全員登場です
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (48 → 52)
テツロウ:45+1D10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+3[3] → 48
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (42 → 46)
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (37 → 38)
Y市 第一港湾区画
セーフハウス
GM:”C.L.L.”仲江レイジの捜索
GM:遺産「熱病時計」の捜査
GM:被害発生地が徐々にY市へと近付く連続殺人事件
GM:通り魔的な犯行に及んだ謎のオーヴァード、”スリースター”
GM:その全てが、局所的に発生している事件であり、それぞれが関連性を持つ可能性も存在する。
GM:……故に、君達関係者はセーフハウスに集められ、一度情報共有を行う運びとなった
明美夜海:セーフハウス内に用意されていた食器でコーヒーを淹れて、全員に配る。人数の関係上、湯呑とティーカップに半々。
六堂陸:明美さんに軽く頭を下げる。
上川 拝音:「……じゃあ、互いに自己紹介も済んだと思うので」
上川 拝音:上川拝音は今回、後方支援と幸重育の体調管理を兼ねて同行している
上川 拝音:「それぞれ、今持ってる情報を出し合って貰おうかな。まずは君達から」
上川 拝音:テツロウと八嶋を指す
幸重育:弓の留具を調整していたが、話が始まりそうになると、二人の方を見る。
八嶋 貴徳:チラリ、とテツロウを見る。どちらが喋るかどうかの確認だ
テツロウ:ハイネから呼び掛けられるまで、ぼーーーーーっと窓から流れる雲を見ていたが
テツロウ:呼び掛けと八嶋の視線に応じて、軽く頷くと、先に口を開く。
テツロウ:「傭兵の“C.L.L.”を追ってきた。ヤシマの雇い主が襲われて……僕は、参考人」
テツロウ:「戦い方を教わったことがあるから」
幸重育:「教わった……教官みたいなものだった?」
テツロウ:「そう。師匠と弟子」頷いて。
上川 拝音:「世知辛い話だねぇ…」
明美夜海:「となると、戦い方を知っている間柄ですね………親しかったのですか?」
明美夜海:《贋作師》で作ったホワイトボードにマジックを滑らせる。時間経過で元の砂に戻るため、機密も安心。
テツロウ:「…………」関係性を言語化しようとして、やや思案。
明美夜海:「?」少し首を傾いで答えを待つ
テツロウ:「うん。歳の離れた兄みたいな……感じ」
テツロウ:「いいひとだった」
幸重育:「……」 隣の八嶋さんを見る 「大丈夫なんですか」
幸重育:子供にしか見えず――実際、子供だろう彼に、"いいひと"であった師を追わせることについて、言外に訊いている。
八嶋 貴徳:「ガキではあるが、こいつは傭兵だ」
八嶋 貴徳:「戦い方も、戦場への身の置き方も心得てる。そう教えられている」
八嶋 貴徳:「だからその辺りは、別に俺は気遣うつもりも無い」
八嶋 貴徳:「”重要参考人である事”が、今この場でテツロウの持つ価値だ」
八嶋 貴徳:「こいつが戦闘を避けるなら止めはせん。テツロウ以外でやるだけだ」
幸重育:「……そですか」 短く返す。個人的に思うところはあるが、彼がそう言うなら敢えて問い詰めない……自分の本懐はそこではないのだ。
明美夜海:幸重さんの追求が止まったのを見て、こちらも掘り返すのは止める。
六堂陸:「強いのか」
テツロウ:強いのか、との問いに頷き返す。
六堂陸:「……そうか」多少興味が惹かれたようだ。
テツロウ:「優秀な狙撃手。戦場でオーヴァード相手に2000m級の狙撃をしたこともある」
六堂陸:「戦場」思っていた温度とは違う話かもしれない。「仲江、八嶋、テツロウ……日本人らしき名前ばかり連なっているから誤解していたかもしれないな」
六堂陸:「国外から?」
テツロウ:「2年前まで、一緒に中東にいた」
テツロウ:「日本には初めて来た」言語は翻訳機の力を借りている、と示すように懐からランカスター製の高機能トランスレータを取り出して見せる。
六堂陸:「ふむ……」少し考えて
上川 拝音:「そう、馴れない地で色々大変だと思うけど、頑張ってね」
上川 拝音:と、六堂を見て
上川 拝音:「じゃあ、次は六堂さんの話を聞こうかな」
上川 拝音:「何か考え事があるようだし」
上川 拝音:カウンセラーをする傍ら、この手の変化には目聡くなった
六堂陸:「正直、Y市に同時多発で起きたゴタゴタのどれかがつながっているかもくらいの温度だと想定していたが」
六堂陸:「存外早く当たりを引いたかもな」
幸重育:「今の彼の話が?」
リオ・グッドマン:「お?何すか?興味ありげに身を乗り出す」
明美夜海:大項目の見出しとして星マークを付ける。
明美夜海:「なにか心当たりが?」
六堂陸:「"スリースター"という殺し屋に会った。奴のやった殺しについてはUGNが纏めているだろうが」
六堂陸:「八嶋、あるいはテツロウ。"ディトゥライタヴォー"リィズリッグ・アンブラハム。という名前に心当たりはあるだろうか」
六堂陸:「生憎言語には疎く、発音には自信がない。似た発音の何かでもいいが」
幸重育:「アンブラハム……」 こちらもあまり中東事情には精通していないが、確かにそちら方面の響きだな、と思う
八嶋 貴徳:「いや、俺は知らない」
八嶋 貴徳:「少なくとも、傭兵じゃない事は確かだ」
GM:テツロウ君も知りません
テツロウ:これまで会ったことのあるオーヴァードを敵味方問わず思いだす。
テツロウ:「わからない」左右に頭を振り。
六堂陸:「そうか」
明美夜海:「その名前が、なにか手がかりなのですか?」
六堂陸:「"スリースター"の標的だ。その中東人の写真を見せて周りながら、いい加減な聞き込みをしていて……俺が心当たりがあると嘘をついたので、やり合う事になった」
幸重育:(なぜそんな嘘を……?)
上川 拝音:(何故そこで嘘を…)
明美夜海:「どうして嘘を?危険だと思いますが……」
六堂陸:「UGNとしても看過すべからざる自体だろう。件の男について調査を手伝おうと思って、一報した」
六堂陸:「嘘をついたのは、そう言えば強い相手と戦えると思ったからだ。言っておくが」
六堂陸:「必要があってそうしている。単なる快楽やスリルを求めての行動ではないから、あまり気にしないでくれ」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「…………!」
テツロウ:「サムライだ」六堂くんを指して。日本ではこういう人をそう呼ぶのだと、聞いたことがある。
幸重育:「そうかなあ」
幸重育:変な人だとは思っている
明美夜海:「武者修行という意味では、まぁ…?」
明美夜海:事情があるんだなぁと思っている
リオ・グッドマン:ケタケタと笑っている
六堂陸:「そういうことだ」適当に返した。
六堂陸:単に快楽やスリルを求めての行動ではないが、快楽やスリルを求める心も多少……何割か……半分くらいはあるかもしれない。
上川 拝音:「まぁ…ほら、人には色んな趣味があるから…」
上川 拝音:「とにかく、”ディトゥライタヴォー”は勿論だけど、”スリースター”も放置はできない。」
幸重育:「もちろん、UGN的には確かに看過できないですね。そういう人殺しは良くないから」
六堂陸:「良くないと注意してやったから、もしかしたら改善されるかもしれない」1ミリ程度は期待している。
幸重育:「サムライは寛容だなあ」
八嶋 貴徳:(本気で言ってんのかこいつ…)
上川 拝音:「この二人についても調査を進めていこう……じゃあ、次」
明美夜海:上川さんに「はい」と頷く。
明美夜海:「六堂さんも気をつけてくださいね?とんでもない強者と出くわすかもしれません」
六堂陸:「それは……注意深く在らねばな」
明美夜海:「えぇ。特にこの市の近辺では現在、6名の被害が出ています」
明美夜海:「UGNからの捜査に乗り出した担当者も含め……事件を追えば次は、私達が狙われる可能性もあります」
リオ・グッドマン:「まぁ、”単独では動くな”って事っすね」
明美夜海:頷いて白丸二つと黒丸一つの図。「窮屈かもしれませんが、行動する時は最低でもツーマンセルでお願いします」
六堂陸:「ああ、成程」
六堂陸:人を集めた発端はもしかしたらこれか。
六堂陸:(テツロウの件とこちらの件が繋がる気配を見せる……否、別に知らない人だったから気配を見せただけなのだが──も、特段想定されていたわけではなさそうだしな)
幸重育:「出てる話の中では明確に危険度が高いね、それ。その犯人が……個人か集団かわからないけど、まあこの辺りにいるのは間違いなさそうだし」
幸重育:「集団行動はメンドだけど……」
明美夜海:「えぇ。報告頂いた傭兵とスリースターとも関わりがあるかもしれません。UGNとしての目下の調査優先度はこちらですが……」
明美夜海:「上川さんと幸重さんは、別件の調査もありましたよね?」
幸重育:「……ん。こっちは遺産の捜査。市内に持ち込まれたっていう情報がある」
幸重育:「名前は"熱病時計"。情報はこれからさらうつもり。……もしかしたら今出た話のどれかにも、関係あるかもね」
幸重育:「どうせ遺産なんてろくなもんじゃないんだし」 その言葉は、少しばかり刺々しい
テツロウ:「遺産……」
テツロウ:過去に対峙した遺産使いを思い出し、眉を顰める。どう関わってくるにせよ、厄介さについては身に染みて知っているつもりだ。
上川 拝音:「なにぶん、前任からの引継ぎでね。スタートが遅れているのは許して欲しい」
幸重育:「そいつ……知り合いなんだけど、そいつは死んでないけど大怪我だったから、まあ厄介事にはなってるんだろうなって思う」
幸重育:「もし何か引っかかったら、あんまり深入りしないで、教えてね。私に」
上川 拝音:「幸重さんは優秀なチルドレンだ、きっと大きな戦力になる」
テツロウ:「わかった」こくりと頷く。
六堂陸:「すごく興味が出ないとは言い切れないが、努力しよう」
六堂陸:「遺産とやらには詳しくない」幸重という少女は多少詳しそうな口ぶりだったことであるし。
明美夜海:「はい。みなさんも報告は密にお願いします。興味はモチベーションへ転化していきましょう」
テツロウ:「知り合い、はやく良くなるといいね」
幸重育:「この件が終わるまでは大人しく寝ててくれる方が良いかな……」 嘆息
幸重育:「寝てる内はケガしないしね。……戦力的にも私の方が強いし」
明美夜海:「なんだか苦労を感じますね……」
上川 拝音:「あはは…」困ったように眉根を下げる
幸重育:それから、夜海のまとめたホワイトボードを見て
幸重育:「……なんか本当に、それぞれの内容はバラバラだけど」
幸重育:「こんな一つの街にこれだけの問題が偶然に集まるということは、やっぱ考えづらいよね」
六堂陸:「音に聞くN市でもないしな」
六堂陸:ちら、とリオ・グッドマンを見る。
テツロウ:「N市?」凄いところなのだろうか。
リオ・グッドマン:「いやぁ~、なんか有名みたいで。別にそんな自覚もないんすけど」
明美夜海:「街全体が特異点的に扱われていた市です。多いときには一つの街で4,5つのレネゲイド事件が同時に頻発したとか」
明美夜海:補足用に説明。
幸重育:「うん。すごい所だよ。信じらんないくらい事件が起こるの」
テツロウ:「やばい」
テツロウ:日本は比較的治安がいいと聞いていたので、びっくりだ。
リオ・グッドマン:「住んでりゃ慣れるっすよ、住めば都とも言うじゃないっすか」
幸重育:「情勢が合えば私もそっちに行きたかったんだけどね」
六堂陸:「む、そうなのか」
リオ・グッドマン:「良ければ案内するっすよ?」
リオ・グッドマン:「案内中に事件に巻き込まれても責任取れねーっすけど」
リオ・グッドマン:うはは、と笑う
六堂陸:「今はいい」興味はあるが、"スリースター"との決着をつけてからだ。
幸重育:「うん。まあ、色々あって……観光みたいなのはいいです。お構いなく」
リオ・グッドマン:「広くて色々あるんすけどね~…」
六堂陸:幸重育が興味を示していることはなんとなく意外だった。初対面なので、本当になんとなくだが。
六堂陸:彼女も俺のように、来るべき運命との対決を控えているのだろうか。
幸重育:にべもない 「ともあれ、そういう激しい場所では本来ないわけですから……」
幸重育:「繋がりとかもアンテナ張った方が良いでしょうね。さすがに今の段階じゃ、どこが繋がるかは、想像しかできないけどさ」
明美夜海:「そうですね。まずは足場を固めないと安心してホームも開けられませんし」
八嶋 貴徳:頷いて「何がヒントになるのか分からん。先ほどの話を掘り返すようだが、報告は綿密に行ってもらう」
明美夜海:「えぇ、まとめると私達の大きな方針はY市周辺の連続殺人事件の調査。それに加えて、留意事項が3つ」キュッキュッ。
明美夜海:「”C.L.L.”仲江レイジ、遺産『熱病時計』、そして”スリースター”」
明美夜海:「これらの繋がりについても調査を進めていきましょうか……なにか補足あります?」上川さん達に目線で促す
上川 拝音:「いや、現状はその認識で大丈夫だよ。あまり要素を増やしすぎても視界が狭まってしまうからね」
上川 拝音:「───はい、という訳で」
上川 拝音:「各自、調査開始だ。頑張っていこう」
GM:シーン終了 ロイス取得と購入が可能です
幸重育:テツロウ/子供/○子供
テツロウ:六堂陸 〇憧憬(サムライだ……!)/隔意(まだよくわからない)
でロイス取りましょう
六堂陸:ロイス保留。
幸重育:購入は~
幸重育:応急手当キットかな……先行き短いので
幸重育:1dx=>8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 9[9] → 9 → 成功
幸重育:成功しちゃった 寿命を伸ばします
明美夜海:こっちもロイス保留で。
明美夜海:火力のためにボルトアクションライフル狙おう
明美夜海:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 4[3,4] → 4 → 失敗
明美夜海:だめでした か弱くなります
六堂陸:1dx>=12 なんも欲しいもんないからインクリボンでも狙うか
DoubleCross : (1DX10>=12) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗
六堂陸:爆発した 以上です。
幸重育:欲しいものがなさすぎる
明美夜海:しんでる
テツロウ:社会1の力見せてやるぜ~~~~ 低すぎるので応急手当キット(謙虚)
テツロウ:1DX+1>=8
DoubleCross : (1DX10+1>=8) → 4[4]+1 → 5 → 失敗
テツロウ:ダメ!以上です
明美夜海:いいえ。《バディムーヴ》達成値+3
明美夜海:成功しています
テツロウ:すごい……!これが教官の力……!
明美夜海:セーフハウスなどに備蓄される常備薬!
GM:社会性は周りの人間で補える。ファンブル出した人はそこに座っててください
◆Masterscene◆
10年前 Y市
市民病院
医者:「仲江ツバキさーん、回診でーす」
仲江 ツバキ:「あ、はーい」
仲江 ツバキ:読んでいた本をパタンと閉じて、担当医に向き合う
医者:「どう?最近の調子は」
仲江 ツバキ:「んー、そうですねぇ…なんだかお腹が減ってる…とか?」冗談混じりに笑いながら
医者:「朝ご飯残すからだよ、明日からはちゃんと食べてね」
仲江 ツバキ:「苦手なものは苦手なんですよ〜〜」
医者:「はいはい。何か体調に変化が出たりとかはある?」
仲江 ツバキ:「無いでーす」
医者:「変わりなし…っと。あと、何か要望とかは?」
仲江 ツバキ:「無いで……あ、先生、一つ聞いていいですか?」
医者:「どうぞ、なんなりと」
仲江 ツバキ:「その…入院費とか手術費とか…どうなってるのかなって…だってお父さんとお母さんは…」
医者:「その辺はいいよ、心配しなくても。何をやっているのかは知らないけど、君のお兄ちゃんが一人で賄ってる」
仲江 ツバキ:「………え…えっ?」
医者:「"言わないで欲しい"とは言われてたんだけどね」申し訳なさそうに笑う
仲江 ツバキ:「……そう…なんですか…………そうなんだ…」落ち着いたような、心配するような声音でそう呟くと、ベッドの上から窓の外を見上げる
仲江 ツバキ:「…あ、ありがとうございました。もう大丈夫です」
医者:「……?そう。じゃあまた、何かあったら呼んでね」
仲江 ツバキ:「…はーい」
仲江 ツバキ:"上の空"といった様子で、返事をして
仲江 ツバキ:「………やっぱり」
仲江 ツバキ:「…頼りになるなぁ…お兄ちゃんは……」
仲江 ツバキ:どこか、寂しそうにそう呟いた。
◆Middle01◆
GM:【ミドル1】
GM:シーンプレイヤーは六堂さん、他登場可能です
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (38 → 45)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (46 → 54)
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (52 → 59)
幸重育:あっちょっと下手
明美夜海:だいぶ下手
テツロウ:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 1[1]+48 → 49
明美夜海:プロの方だ
テツロウ:最初の出目がウソみたい
GM:プロやな───
GM:では情報項目はこちら
"C.L.L."仲江レイジの動向について
(情報:裏社会 難易度:6)
※テツロウが判定した場合、達成値に+2
「熱病時計」について
(情報:UGN/噂話 難易度:6)
※幸重育が判定した場合、達成値に+2
「連続殺人事件」について
(情報:UGN 難易度:6)
※明美夜海が判定した場合、達成値に+2
"ディトゥライタヴォー"リィズリッグ・アンブラハムについて
(情報:UGN/裏社会/噂話 難易度:6)
※六堂陸が判定した場合、達成値+2
六堂陸:やった~ ボーナスがある
GM:取り敢えずは以上です
明美夜海:いっぱい補正ついてる。ボーナスもらえるところ行きましょっか~
六堂陸:そうしましょう リィズリッグ・アンブラハムいきます
テツロウ:ゴーゴー!
六堂陸:3dx+1+2>=6 えーい
DoubleCross : (3DX10+3>=6) → 4[1,3,4]+3 → 7 → 成功
六堂陸:この難易度と下駄でギリギリなことあるんだ
六堂陸:だが成功!
明美夜海:連続殺人についてUGN。コネも入れて
明美夜海:3dx+2+2>=6
DoubleCross : (3DX10+4>=6) → 5[1,2,5]+4 → 9 → 成功
明美夜海:成功
幸重育:ここは順当に熱病時計へ行きましょう。コネもあるぞ
幸重育:3dx+1+2=>6
DoubleCross : (3DX10+3>=6) → 9[2,9,9]+3 → 12 → 成功
幸重育:よかった
テツロウ:師匠の動向、ボーナスつくならサイコメトリーなしでも行けそうだな いきましょう
テツロウ:1DX+3+2>=6
DoubleCross : (1DX10+5>=6) → 9[9]+5 → 14 → 成功
テツロウ:突破!
明美夜海:社会得意パーティかもしれんな
テツロウ:社会戦の達人……!
明美夜海:略して社会人とよぼう
六堂陸:社会人……強そうな響きだ
幸重育:まあ我々エリートにかかればな……
GM:ボーナス要らなかったんじゃないの~~?(六堂さんの方を見ずに)
六堂陸:ボーナスがなかったらなけなしの財産1を払うことになっていたな……
明美夜海:バディがおるぜ
六堂陸:本当だ 頼れる
GM:JKに縋るな
GM:では開示していきましょう
"C.L.L."仲江レイジの動向について
"C.L.L."仲江レイジが軍施設を襲撃した明確な理由は、未だ判明していない。
しかし犯行当時、現場から大量の弾薬や兵器類が持ち出された痕跡があった事から、
武器や資金を調達する目的があったと思われる。
また、犯行後"C.L.L."は単身でドバイまで移動していた事が明らかになった。
「熱病時計」について
ヒエログリフのような紋様が彫られたラピスラズリの腕輪。形状が腕時計に似ている事からそう名付けられた。
腕輪内部の針から使用者の血液を吸い上げる事で「その者が望む幻覚」を見せる効果を持つが、
それと同時に体内に送り込まれるレネゲイドの毒により、ゆっくりと、しかし確実に身体が蝕まれていく。
使用者に緩やかな死を齎す遺産である。
遺産管理局曰く「誰の手にも渡っていない"宙に浮いた遺産"」だったようだが、
一ヶ月ほど前、とある富豪が競売で競り落としたらしい。
連続殺人事件について
J市からD市、O市を通って、Y市へと南下するように被害場所が線で繋がっている。
UGN関係者だけではなく警察、一般市民等にも被害が出ており、早急の解決が求められる。
それぞれの被害の共通点として、犯行場所がいずれも「人通りの少ない場所」である事。
また、死体の状態が全て「斬殺死体」である事が挙げられる。
"ディトゥライタヴォー"リィズリッグ・アンブラハムについて
「ギルド」の元幹部メンバーだったオーヴァードであり、現在はドバイにて貿易会社を経営する大富豪。
"熱病時計"を競り落とした張本人であり、輸送中にそれを奪った何者かの足取りを追って来日。
現在はY市に潜伏しているらしい。
また、ギルドを抜けた事がきっかけで度々命を狙われているようだ。
GM:また、このシーンで開けられる情報を全て開示したので、接触判定に挑戦できます。
接触判定
交渉:"ディトゥライタヴォー"リィズリッグ・アンブラハム
(技能:交渉 難易度:15)
※PC全員の達成値を合算可能。六堂陸のみ、判定達成値に+5
GM:簡単に言うと、これに成功すればこいつを仲間に引き込み、何かしらのボーナスを得る事が出来ます
明美夜海:巧に味方につけようということね
六堂陸:なるほど するしかないぜ 接触を
六堂陸:1DX+5 ウオオーッ!交渉!
DoubleCross : (1DX10+5) → 5[5]+5 → 10
テツロウ:大活躍だ
明美夜海:流石だぜ
テツロウ:こちらも交渉振ろう。交渉……
幸重育:一応私の追っている遺産だ……とどめは私が刺しましょう
GM:ここ一番でなんて男だ
幸重育:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 10[10]+1[1] → 11
明美夜海:すご
テツロウ:強い。
六堂陸:強すぎる
幸重育:フ……
GM:滅茶苦茶な交渉能力じゃん
明美夜海:コレがチルドレンの交渉術
六堂陸:真の交渉強者
GM:しかし「こいつに交渉大丈夫か?」みたいな奴が二人揃っていい数値出してるの笑っちゃうな
明美夜海:能ある鷹だったようですね
GM:では判定に成功…という事で
六堂陸:実は俺は達成値+5を含んでこれなので普通という説がある
GM:NPC効果が解放されます
六堂陸:やった~
テツロウ:NPCカード効果ありがたい
”ディトゥライタヴォー”リィズリッグ・アンブラハム
50点の共有財産を獲得する
GM:お金が増えるよ!
明美夜海:おかねもち!
幸重育:ありがたすぎる
テツロウ:デカい(財産点が)
GM:また、この共有財産は何に使えるか分からないのである程度は残しておくのをおススメします
六堂陸:ありがたい忠告だぜ……
明美夜海:節約しましょうね
テツロウ:理解をしました
幸重育:ヴィトン買うだけにしとこ
六堂陸:こいつ結構物欲あるぞ……!
GM:目の¥マークが消せてないんだよな
GM:ではロールに入っていきましょう!
Y市 第一港湾区画
セーフハウス
GM:情報収集を進めていた君達は、集めた情報を一旦共有する為、セーフハウスへと集まった。
GM:───そして現在…セーフハウス内に居るのはテツロウ、明美、八嶋、リオの四人である。
明美夜海:「流石、現場に慣れてる人たちは仕事が早いですね」送られてくるデータ等をまとめて、プロジェクターを操作する。
明美夜海:画面には市周辺のマップが表示され、現場を表す点が記されている
八嶋 貴徳:UGNが優秀であると認めたくないような、不服そうな顔を浮かべている
テツロウ:「イヤそう」ヤシマの不服げな顔を見て。
明美夜海:柔和に微笑んで操作を続ける
リオ・グッドマン:「それ、例の連続殺人事件のやつっすよね」
明美夜海:「えぇ。最初はJ市から移動して……直近はO市ですね。だんだんこのY市に近づいてます」
明美夜海:「一般の方も巻き込まれているためか、現場の状況については詳しくまとめられてましたよ」
明美夜海:ぱ、とスクリーンに現場写真が表示される。
八嶋 貴徳:「UGNはいつも俺の期待通りにならんから嫌いなのだ」テツロウに返す
テツロウ:「そうなんだ」そうなんだ。と納得し、現場写真に視線を移す。
明美夜海:その会話を頷いて、言葉を続ける。
明美夜海:「見ての通り、現場はいずれも人通りは少なく、なにか事件が起こる可能性の高い場所です」
明美夜海:「もう一つ共通点として、被害者は全て斬殺……つまり、刃物などで殺傷されたと見られています」
テツロウ:「かなり鋭利だ。ためらった跡もない」写真で確認できる範囲だけど、と付け足して。
リオ・グッドマン:「”殺すことが目的”の、猟奇殺人犯の可能性が高いって事っすかねー」
明美夜海:「かもしれません。少なくとも、かなり扱いに慣れていることがわかります」
テツロウ:「師匠ではなさそう。リクが戦った“スリースター”とも、別かも」
八嶋 貴徳:「確かに、凶器を考えればこの件に関してその二名は除外して良さそうだ」
明美夜海:「えぇ。"C.L.L."仲江レイジの武器は狙撃でしたし、"スリースター"は鉄球を使うとの報告でしたからね」
テツロウ:「杖に刃があったとしても、毎回ゼロレンジに肉薄するのは……プロの殺し屋にしては、不可解」
明美夜海:「となると、それ以外の第三者が関わっていることになりますが……それが絞れたことも収穫と考えましょう」
リオ・グッドマン:「ふーむ……」
明美夜海:「リオさん、なにか気づいたことでも?」
リオ・グッドマン:「いや、こいつがY市に向かってんのに、何か目的はあんのかなーって気になってたんすよ」
リオ・グッドマン:「あと」
リオ・グッドマン:「スタートがJ市なら、J市で何かあったんすかね、って」
テツロウ:「すごい」考えていなかったところの指摘に、素直に感嘆する
明美夜海:「ふむ? 確かに、こちらに向かってくることだけ考えてましたね」
明美夜海:「最初に事件が置きたなら、確かになにかあるかもしれませんね……」
明美夜海:スクリーンの中でJ市の表記が赤くマークされる
明美夜海:「そちらの調査も進めていきましょう。テツロウさんの方は"C.L.L."の足取りについて、何かわかりましたか?」
テツロウ:こくり、と頷いて見せる。
テツロウ:「武器と弾薬を強奪して、ドバイに飛んだみたい」
明美夜海:「……物騒ですね」
テツロウ:「今わかってる足取りはそこまで。……わからないのは、基地を襲った理由」
テツロウ:「武器を手に入れるだけなら、いくらでも手はある」
テツロウ:「わざわざどこかの勢力に喧嘩を仕掛けて盗み出すのは、不合理だ」
明美夜海:「なるほど……戦力と同時に敵も作ってしまってると」
明美夜海:「ちなみにテツロウさんから見て、どうでした?そういう不合理なことを行う相手ですか?」
テツロウ:「らしくない」小さく頭を振って否定。
八嶋 貴徳:「まぁ、資金調達って線もある。タダで金が手に入ると考えれば、可能性はあるだろうな。」
明美夜海:「そうですね。それでもそうする理由があったか、あるいはそうせざるを得ないほど余裕が無かったか」
八嶋 貴徳:「理由ねぇ…」
八嶋 貴徳:「テツロウ、お前は何か聞いたこと無いのか」
八嶋 貴徳:「あいつが動くトリガー、行動原理」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「………助けたい人がいるって、言ってた。目標なんだって」
明美夜海:「助けたい、人?」
テツロウ:「誰かまでは、知らない。でも」
テツロウ:「その人に何かあって、計画的に武器を蓄える余裕がなかったとしたら………」
テツロウ:少なくとも、2年前の。自分が知る限りの師匠ではありえない状況ではある。あるのだが。
テツロウ:「あるかもしれない」ひどく時間をかけて、認めたくはない、という感情を滲ませて。
リオ・グッドマン:「自己犠牲…っすか。よくある話っちゃよくある話っすけどね」
明美夜海:「…………なるほど」絞り出すようなその声音を耳にする。
明美夜海:「よくある話ですが、軽んじるわけにもいきませんね……」
明美夜海:「退路を断つ分、前に進むしかありませんから」
明美夜海:「J市で事件が始まった理由と、”C.L.L.”の事情や足取り。この2つを更に重点的に調べていくことにしましょう。いいですか?」
八嶋 貴徳:「了解」
テツロウ:「わかった」頷く。
リオ・グッドマン:「了解っす。んじゃ、後は……」
明美夜海:「はい。」頷く。
明美夜海:「後は、武器は武器でも、"遺産"……"熱病時計"の情報を調べていたグループの連絡待ちですね」
Y市 都市区画
鴻央会傘下 明ノ内組 事務所
GM:幸重育、六堂陸、上川拝音の三名は現在、リィズリッグ・アンブラハムとのコンタクトを取る為にヤクザの事務所を訪れている。
GM:早速一悶着あるものと予測されたが…すんなり中へと通され
GM:ヤニ臭さが完全に消え失せ、趣味の悪い内装を施された応接室へと、君達は足を踏み入れた。
幸重育:背にかけている身の丈ほどのバッグは、あからさまに弓の形をしており、すなわち武器を携行しているということをまったく隠しもしていない。
六堂陸:「急に様子が変わったな」
六堂陸:やくざの事務所に踏み入ったことがわかっているのか居ないのか、こちらも泰然とした様子。
幸重育:「たばこ臭くないぶん、こっちの方がマシかも」
GM:君達の正面には、大きなデスク。その上に足を組んで座っていた男が口を開いた
リィズリッグ:「おお、来たか。まあ座るがいい」
リィズリッグ:金髪をビッチりと整髪料で固めた、肌の浅黒い中東系の男
幸重育:「写真の人?」 六堂に確かめる
六堂陸:「多分」
六堂陸:不安になることを言いながら腰掛ける。
リィズリッグ:六堂陸はぼんやりとしているが、間違いなく、写真の人物である
リィズリッグ:男の周りには、護衛と思わしき黒スーツの人間が四人
リィズリッグ:そして、部屋の外壁に沿って坊主頭のガラの悪そうな男たちが正座している
幸重育:「ん」 バッグを脇に置きつつ、遠慮なく応接ソファに座る。
上川 拝音:「落ち着いてるね…二人とも…」
上川 拝音:おどおどとした態度で腰かける
幸重育:「その気になったら多分私の方が強いし」 小声で、しかし聞かれないよう気遣うでもなく上川に応じる
上川 拝音:「まぁそれは…そうかもだけど…」小声で答えて
六堂陸:「案外窓口までが早かった。プロ意識のなってない殺し屋が名前も顔も教えてくれたお陰でな」
六堂陸:「そちらに内通している者がいるとかでは……今のところ無いから安心してくれ。お目通り願えて光栄だ、"ディトゥライタヴォー"」
六堂陸:「"ラッシュボルト"。UGNだ」
六堂陸:正規人員でないことをおくびにも出さないのは単に億劫だからだ。
幸重育:「"F.F.F."。まあ……この辺りで動いてる人員の名前くらいは知ってそうだけど、一応」
上川 拝音:「”袖下”上川拝音、同じくUGN」
リィズリッグ:「うむ」頷いて
リィズリッグ:「それで、今日は何用だ。まさか天下のUGNが、このような木っ端ヤクザ共と癒着している訳でもあるまい」
リィズリッグ:壁際の男たちを見ながらそう告げる
幸重育:「……こっちの利益から話した方が早いかな」
リィズリッグ:「許す。話せ、娘」
幸重育:六堂にちらりと目をやると、リィズリッグを見て口を開く 「『熱病時計』の調査をしている。当然、遺産であるならば……」
幸重育:「基本的にはUGNの管理下に置かれるべき。想像してた通り、ろくでもない物みたいだし」
幸重育:「ただ、UGNの管理下に置くということは、何も全てをUGNの遺産管理局の倉庫に押し込めておくということではなく……」
幸重育:「いつどこにあるかをきちんと把握する、ということの方が主眼に置かれる。遺産に適合してるUGN戦闘員はもちろん、イリーガルだっている訳だし」
六堂陸:「思ったより柔軟なんだな」
幸重育:「個人的には全部、木端微塵にしてやりたいけど」
幸重育:「現実的に……それこそあんたみたいに、大枚はたいて入手しました、なんて人相手に、良いから差し出せ、なんて言って回って火種をばらまくのも徒労だもん」
幸重育:リィズリッグを見つつ 「ただし当然、その用途によっては強引に押収することになる。……それで?」
六堂陸:なるほど、理路整然としている。
リィズリッグ:「ほう、良いアプローチだ娘。双方にデメリットが無い落とし所を提示した訳だな」
幸重育:「なんであんなろくでもない遺産を落札したのか。今どこにあるのか」
リィズリッグ:「その弁舌に免じて、順々に答えてやろう」
幸重育:相手の上から目線を特に気にする様子はない 「話せば、良いことがあるんじゃない」
六堂陸:ああ。聞くのかそれ、俺も気になっていた。なぜ手に入れたのかという話だ。
六堂陸:安楽死がしたいなら勝手にすればいいが、身につけている間無害に意識を失っているというわけでもないのだろうし。
リィズリッグ:「まず、Whyの部分についてだが」
リィズリッグ:「そんなものは、初めから無い」
幸重育:「……無い」
リィズリッグ:「だが、理由を述べよと言われれば、こう述べるしかないだろう」
リィズリッグ:「理由があるから欲しいのではない、俺が欲しいから欲しいのだ。」
六堂陸:「なるほど。珍奇だしな」
リィズリッグ:「分かるか、そこな男」
幸重育:「……」 怒りを滲ませるように眉をひそめる
リィズリッグ:「どうやら、娘には不評なようだがな」そう言って大きな声で笑って
六堂陸:「気になってしまったなら仕方ない。好奇心は人間の武器であり弱点だ」
リィズリッグ:頷いて
リィズリッグ:「俺の性格はよく分かっただろう、娘。大事なのは”デメリットが無い事”ではない、”メリットがある事”だ」
六堂陸:「あまりイライラするな。使いたくて集めてるよりコレクターのほうが往々にしてマシなものなんじゃないのか」
幸重育:「……分かってます。分かってます」 六堂に返しつつ、その語調は明らかに機嫌が悪い
上川 拝音:その横であわあわしている
六堂陸:「……失礼、続けてくれ」
幸重育:「とにかくUGNとしての要求は話した通りです」
リィズリッグ:「うむ、もう一つの質問についてだが」
リィズリッグ:「今現在の在処はこちらも分からん。だが、それを持っている者なら知っている」
六堂陸:(面倒臭そうな話になってきたな……)今度はこちらが少し眉をひそめる。
リィズリッグ:「なんと言ったか…確か中東で傭兵をしていた者だったな。う~~~む…」
幸重育:「……"C.L.L."」
黒服:「リィ様、”C.L.L.”仲江レイジかと」
リィズリッグ:二人の声に相槌を打つように「うむ、それだ」
幸重育:「……」 言い当てた割には、どこか腑に落ちない表情をしている
リィズリッグ:「どうも、輸送途中に襲撃があったらしい。下賤な輩だ、生かしておく訳にもいかぬ故、こうして辺鄙な島国まで追いかけてきた訳だ」
幸重育:「……つまり、仲江はその遺産を手に入れるために……軍施設を襲って、単独でドバイに飛んで、までしたのね」
六堂陸:「……繋がった」
幸重育:「繋がったけど……」 なおさら『何故』が分からず、ムスッとしている
六堂陸:「そうだな。繋がっただけだ」
リィズリッグ:「ほう……」
リィズリッグ:「その口振り、お前たちは奴についての情報を握っているのか」
六堂陸:「ここまでで予想はついているだろうが、こちらもお前が巻き込まれた事件について調べている」
リィズリッグ:「うむ、それで?」
六堂陸:「先程殺し屋と口にしても反応しなかった。頭がご機嫌で腕のいい女がお前を狙っていることはもう知っているな」
リィズリッグ:「先日、可愛い家臣が一人殺されたばかりだからな」
六堂陸:(思ったより核心に迫っている。仕事、ちゃんとしてたんだな……)
六堂陸:自分以上に無計画に見えた"スリースター"のやり口に思いを馳せて。
六堂陸:「こちらから提供するメリットは、そいつからお前を守ってやること、遺産を奪い返してやることだ」
リィズリッグ:「ほう」組んでいた足を下ろし、身体がやや前かがみになる
リィズリッグ:「成程、魅力的な条件ではある。これ以上家臣を失うのは、俺としても胸が痛むのだ」
六堂陸:「これだけの調べがついている、UGNの調査能力に疑問もあるまい。俺たちは事件解決のために動く」
六堂陸:真相はたまたまそれぞれの案件に遭遇していた人員が集まっただけだが。
リィズリッグ:「………ふむ」
六堂陸:「協力してくれるとありがたい」
幸重育:「主に情報面であったり、物資面であったりね」
幸重育:「胸を痛める必要はない。懐の方は……胸ほど痛まないでしょ?」
六堂陸:「ああ、そうなるのか」UGNからすれば、実働面では相容れないこともそれなりにありそうだしな。
リィズリッグ:「ふ…ふははははは!!揚げ足取りは一流ではないか、娘よ。気に入ったぞ」
リィズリッグ:ダン と机を叩いて立ち上がり、君達の方へと近付く
リィズリッグ:「交渉成立だ、誇って良いぞ。UGN」
幸重育:「ドバイの方は知らないけど、日本の女子は、それ、褒め言葉として受け取らないよ」
幸重育:バッグからスポーツドリンクを取り出し、悪びれもせず飲む。
リィズリッグ:「その面の皮の厚さも良い。思わず引っ剥がしたくなる」
六堂陸:「じゃあ幸重の分の名誉は俺が受け取っておこう。せっかくだし」
リィズリッグ:そう言いながら、順々に握手を求める
六堂陸:応じます。
幸重育:「みだりなお触りもいけません」 右手で握手
上川 拝音:「……あっ、私も?はいはい…」
上川 拝音:そう言って握手を交わして
六堂陸:「ではよろしく。ドバイの大富豪、酒といい肉を用意して吉報を待っていてくれ」
幸重育:「めちゃくちゃ欲出てるし……」
リィズリッグ:「その要求を許す。良い戦果を期待しよう」
リィズリッグ:「木っ端ヤクザ共ォ!カーペットを敷け!客人を見送って差し上げろ!」
黒服:「リィ様、長さが足りないかと」
幸重育:「……なんとかまとまって良かった、良かった」 バッグを背に、ソファを立って歩き始める。カーペットを待つつもりはない
リィズリッグ:「では俺自ら見送ろう。俺の歩く場所こそがレッドカーペットなのだからな」
リィズリッグ:ふははははと高笑いしながら、幸重の後に続くように部屋を出る
六堂陸:「一応はヤクザどもとの貸し借りの関係だろうに、露骨に口さがないな。いい死に方はしなさそうだ」
六堂陸:聞こえないようにつぶやく。
六堂陸:「まあ、それはそれで親近感も湧く」
上川 拝音:「今あんまりそういうの言わない方が…」
上川 拝音:言いながら、部屋を後にする
六堂陸:「すまん。つい」そう言いながら億劫そうに立ち上がり、部屋を出て。
六堂陸:(……だが、なんというか、碌な死に方をしなさそうと言えば──)
六堂陸:どうにも、先頭をゆく彼女に一際強くそれを感じる。気の所為かもしれないが。
六堂陸:(……だからなんだという話だ。オーヴァードに先読みを仕掛ける意味はあまりない。強い相手ならなおさら──)
六堂陸:軽く頭を掻いて、やかましい見送りを受けた。
GM:シーン終了、ロイス取得と購入が可能です
明美夜海:テツロウくんに取得で。「テツロウ ○P興味/N心配」事情とか師匠周りの事情を感じつつこっそり心配。
明美夜海:そのままボルトアクションライフルを狙います
明美夜海:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 8[7,8] → 8 → 失敗
明美夜海:だめでした。
幸重育:ロイスはちょっと保留~にしようかなあ この調子だとすぐに枠がパンパカになってしまう
明美夜海:人が多いねぇ
幸重育:調達は応急手当キットもう1個くらいねらとくね
幸重育:1dx=>8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗
幸重育:ごみを拾いました
テツロウ:ロイスは……悩ましいけど自分もひとまず保留で!
六堂陸:幸重育 有能○/不審
テツロウ:購入はどうしようかな シューターズジャケット狙うだけ狙おう
六堂陸:1dx>=8 応急狙うか
DoubleCross : (1DX10>=8) → 7[7] → 7 → 失敗
六堂陸:買いません。終わり。
テツロウ:1DX>=13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 4[4] → 4 → 失敗
テツロウ:むーりー!以上!
明美夜海:じゃあ六堂さんにバディムで。買います
六堂陸:やった~ とりあえず所持!
六堂陸:さすが夜海ちゃんだぜ 以上!
明美夜海:へへーんっ!
GM:バディムーブ様様
GM:では次!
◆Masterscene◆
6年前 Y市
市民病院
医者:仲江ツバキ という患者が居た。
医者:一番苦しいのは自分のはずなのに、いつも働く私達スタッフを真っ先に気遣うような、そんな優しい子だった。
医者:どうか、元気になって欲しい……と、ずっとそんな事を考えていて
医者:度重なる治療と手術の末、彼女はようやく退院出来る事になった。
仲江 ツバキ:「本当に……本当にありがとうございました」
医者:たった一日で耳にタコが出来るぐらい感謝の意を示して、彼女は病院を後にした。
医者:ああ 良かった これでようやく、彼女は幸せに生きていける と私は思った。自分はこの瞬間の為に、医者になったのだとすら。
医者:その3日後に、仲江ツバキが自殺したとの話を耳にした。
医者:どうも、彼女の保険金を受け取る事を前提に話を進めていた両親が、退院した彼女を責め立てたらしい。
医者:彼女の幸せを願っていたのは、この小さな箱に居る他人だけだったみたいだ。
医者:まぁ、最後まで他者を気遣って死を選んだのは、彼女らしいと言うべきかもしれないが。
医者:……
医者:…………
医者:…………私の中で、何かがプツリと切れる音がした。
◆Middle02◆
GM:【ミドル2】
GM:シーンプレイヤーは六堂さん、他登場可能です
幸重育:出ちゃお~
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (45 → 54)
幸重育:だいぶ下手
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (59 → 61)
六堂陸:かなりいいアベレージを刻めている
テツロウ:出ましょう!
テツロウ:1D10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 1[1]+49 → 50
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (54 → 62)
明美夜海:えーん
GM:登場侵蝕の明暗
GM:情報項目はこちら
"C.L.L."仲江レイジについて
(情報:裏社会/噂話 難易度:8)
※テツロウが判定した場合、達成値に+2
"ジャックフロスト"五郷遼馬について
(情報:UGN 難易度:8)
※幸重育が判定した場合、達成値に+2
"デリンジャー"セルについて
(情報:UGN 難易度:8)
※明美夜海が判定した場合、達成値に+2
"スリースター"について
(情報:裏社会/噂話 難易度:8)
※六堂陸が判定した場合、達成値+2
GM:このシーンでは以上です
幸重育:"デリンジャー"セル……怪しいやつめ 暴いてやるぞ
幸重育:コネ使用補正込み
幸重育:3dx+1+2=>8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 10[3,6,10]+8[8]+3 → 21 → 成功
幸重育:すべてわかった
明美夜海:所属してたことある人??
幸重育:全メンバーに発信機がついてる
明美夜海:ジャックフロストくんをコネ使用UGNで
明美夜海:5dx+2>=8
DoubleCross : (5DX10+2>=8) → 10[2,7,9,9,10]+10[10]+5[5]+2 → 27 → 成功
明美夜海:全て存じ上げてる
テツロウ:まるわかりだ
六堂陸:なんかすごいな君ら……
GM:あ、ごめん間違ってた
GM:育ちゃんと明美さんのボーナスが逆だった
GM:まぁ成功してるんでいいですが…
明美夜海:そのようね。
明美夜海:というか+2忘れてた。デリンジャーセルを29で突破。発信着付けてます
テツロウ:▽"C.L.L."仲江レイジについて/<情報:裏社会>で素振りします。
テツロウ:1DX+3+2>=8
DoubleCross : (1DX10+5>=8) → 5[5]+5 → 10 → 成功
テツロウ:突破!
六堂陸:2dx+2>=8 "スリースター"いきます 裏社会!
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 9[8,9]+2 → 11 → 成功
六堂陸:ふぅ……
六堂陸:知りすぎでしょ
GM:君達もしかして社会強いのか…?
GM:折角金持ちからお小遣いもらったのに…
明美夜海:そのお金で良い教育を受けたのかも
明美夜海:社会人だぜ~
テツロウ:しっかりしたお金の使い方
GM:では開示!
"C.L.L."仲江レイジについて
日本出身の狙撃手の傭兵。
その狙撃技術もさることながら、その実力の真価は彼が持つ特殊な魔眼能力と組み合わせた時に発揮される。
家族構成は両親と妹の計四人。
ネグレクトを受けて育っていた事がきっかけで、妹とは共依存のような関係だったらしい。
また、元々病弱だった妹は6年前に他界している。
"ジャックフロスト"五郷遼馬について
瀕死の重傷を負った五郷遼馬が倒れていたのは、O市近郊の人通りのない路地裏。
何か鋭利なもので四肢を切断された状態だったという。
また、現場にあった血痕からは、"デリンジャー"セルの実験体から採取されたレネゲイドと同質の成分が検出されている。
:"デリンジャー"セルについて
J市を拠点に活動していた小規模の研究セルであり、チルドレンの兵力を高める為に様々な人体実験を繰り返していたが、
数ヶ月前にUGNの介入があり壊滅。
なお、この任務には明美夜海と上川拝音も参加している
懸念点があるとするならば、当時"デリンジャー"セルで管理されていた実験体と、
現場で確認された実験体の数が一体分合わない事。
そしてその一体が、未だに見付かっていないという事が挙げられる。
"スリースター"について
本名 ギルダレイ・フォン・オルブライト
イギリス出身の女性であり、裏社会ではぼちぼち名の通ったヒットマン。
元は学業優秀で将来を期待された女学生だったが、オーヴァードへの覚醒がきっかけで裏の世界へと身を落とす事となった。
現在は「ギルド」から金で雇われ、"ディトゥライタヴォー"の抹殺任務を進めている最中。
港のはずれにある廃工場を寝床にしているらしく、望むならコンタクトを取る事も可能だろう。
GM:また、このシーンでの情報を全て開示したので接触判定に挑戦できます
接触判定
戦闘/交渉:"スリースター"
この判定では
1.(技能:交渉 難易度:15)or財産点20消費
若しくは
2.(技能:白兵/射撃/RC 難易度70)
※1、2共にPC全員の達成値を合算可能。六堂陸のみ、判定達成値に+5
2のみエフェクトを組み合わせての判定が可能
上記のいずれかの方式を選択する事が出来ます。
GM:話合いか殴り合いか、という事ですね
GM:また、先ほど説明しませんでしたが達成値に届かなかった場合は1d10侵蝕を上昇させる事で追加判定を行う事が出来ます
六堂陸:心情的には殴り合いたい気持ちもあるが、交渉を選ぶとエフェクトを使用すること無く事を収められる気配がありすぎる
明美夜海:命がもったいないですからね
テツロウ:説得できるなら、その方がいい
六堂陸:交渉と殴り合い、どっちでやったほうがお得かもとかはありますか
GM:先に言っておきますが、殴り合いたいという希望に関しては
GM:「GMを信じろ」とお伝えしておきます
明美夜海:助かる
六堂陸:じゃあ殴り込むか
GM:ここで殴り合わんでも機会は設けるよ、の意味です
六堂陸:あ、理解しました
六堂陸:じゃあ交渉しまーす
明美夜海:いぇーい
六堂陸:2DX+5 えーい
DoubleCross : (2DX10+5) → 6[2,6]+5 → 11
六堂陸:あと4!
明美夜海:追い交渉~
明美夜海:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[3,6,7] → 7
六堂陸:達成!
明美夜海:ガッチャ
GM:交渉うま男
GM:では、NPC効果が解放されます
”スリースター”ギルダレイ・フォン・オルブライト
1ラウンド1回、命中判定前に使用可能。判定ダイスを+5個
GM:では共有に入ります
Y市 第一港湾区画
セーフハウス
GM:新たな情報を入手した君達は、例によって一旦セーフハウスへと集まり───
GM:今現在ここに居るのはテツロウ、幸重、八嶋、上川の四名である。
幸重育:コンビニで買った一口サイズのチョコレートをんぐんぐと食べている。
上川 拝音:「じゃあ、出揃ってる情報を一旦整理しようか」
テツロウ:「わかった」頷いて。
上川 拝音:「幸重さんは…食べながら喋るのは行儀悪いからね、まずはテツロウ君にお願いしようかな」
幸重育:「私のほうが子ども扱いじゃん」
幸重育:パッケージを閉じてハンカチで指先と口元を拭きつつ、話を聞く
上川 拝音:「まぁ、年齢的にはまだ子供の範疇だよ。幸重さんは」
上川 拝音:そう返して、テツロウの話に耳を傾ける
テツロウ:「師匠の助けたい人が関わってるかも知れないと思って調べたけど」
テツロウ:「6年前に亡くなってた。ますます……謎」
幸重育:「6年前。……てつくんが色々教わってたのはいつ頃だっけ?」
GM:6年より前でも後でもいいです
テツロウ:「えーと……」指折り数えて計算する。
テツロウ:「亡くなるより、すこし早い。7年か、それよりちょっと前」
幸重育:「ふうん……」
幸重育:「それなら、今は別の目的で動いている、っていう可能性もあるかもね。6年も経ってるんだし」
八嶋 貴徳:(……テツロウに”目標の話”をした時期次第では、あるいは‥‥)
上川 拝音:「………”その人のため”と言うぐらいだ。きっと、仲睦まじい間柄だったんだろう」
テツロウ:「……かもしれない」
テツロウ:「殺人事件とは、繋がりがあるのかどうか、よくわからない」
幸重育:「そだね。殺人事件に関わりがあるかは微妙な所だけど……遺産を持ってるのは確からしいし」
幸重育:「動向が知れるのは助かった。……もうちょっと調べたい感じ、するね」
八嶋 貴徳:「”C.L.L.”より確実性の高い容疑者が出てくれば話は早い」
上川 拝音:「うん、それについては…」幸重に視線を投げる
テツロウ:頷き返す。
テツロウ:「事件の犯人」
テツロウ:「武器は、鋭利な刃物みたいだけど。イクの知り合いは、どうだったの」
幸重育:「"デリンジャー"っていうセルが浮いてきた。……順を追って説明すると」
幸重育:「りょーまくんは腕脚バッサリ。生きてることがミラクルな感じだね。『鋭利な刃物』の特徴には合ってるかな……」
幸重育:「それで、今回は発見が早かったから、痕跡もはっきりしたのが見つけられた。それが"デリンジャー"セル」
テツロウ:「FHが」表情はさほど変わりないが、声には嫌悪が微かに滲んで取れる。
幸重育:「まあ、もう今は存在しないセルみたいだけど……上川せんせも一枚噛んでたんだよね?」
テツロウ:「そうなの」ハイネへ視線を移す。
上川 拝音:「うん、そう。私と…あとは明美さんも。」
上川 拝音:「まぁ、私達は後方支援と事後処理担当みたいな感じだったから、正面切って相手した訳じゃないんだけどね」
幸重育:「それで、実験体が一体不明なんでしょ? だから殺人事件の犯人は多分それ」
上川 拝音:「大雑把な推論だけど、可能性は充分あると思うよ」
幸重育:「りょーまくんは運が悪くそれに引っかかっちゃったのか……あるいは"熱病時計"に関連してるのかは不明かな」
幸重育:「状況証拠で十分な気がする。繋がると良いけどね、手足……あとでメッセ送っとこ」
上川 拝音:「直接言ってあげなよ、暇が出来たら」
上川 拝音:やれやれといった様子で苦笑いする
テツロウ:「オーヴァードだし、日本は医療がすごいって聞いた。多分、大丈夫」本人の意志にもよると思うが。
幸重育:「暇が出来たらね」 あんまり暇を作らなさそうな顔で
八嶋 貴徳:「その実験体の危険性が確かなら、早めに索敵しなきゃならん訳だが」
幸重育:「うん。今は殺人の犯人、推定・"デリンジャー"セルの脱走実験体? が優先度高そう」
テツロウ:「写真とか、イクの知り合いの状況だと、訓練された兵士とか、エージェントには見えない」
テツロウ:「出てる情報だけだとジャームみたいだし……危ない」首肯。
八嶋 貴徳:「…それらしい姿が見受けられないのが引っかかるな。普段見えている場所には居ないのかもしれん」
上川 拝音:「範囲を広げて、念入りに捜査しよう」
テツロウ:「下水道とか、あり得る。地下鉄とかも」
幸重育:「"ディトゥライタヴォー"の件で動いてるメンバーが戻ったら本腰入れてこっか」
上川 拝音:頷く
幸重育:「それまで色々案出して、作戦固めましょう」
幸重育:そう言って、先程閉じたパッケージを開き直して、中央のテーブルにぽいと置く。
幸重育:一口サイズのチョコレートが人数分
幸重育:「糖分どうぞー」
上川 拝音:「あ、ありがとー」
テツロウ:「気遣いの達人」
幸重育:「ご近所でも評判」 すまし顔
八嶋 貴徳:「甘いものは好かん。お前にやる」テツロウへ
テツロウ:「リクと一緒にギャングも説得した。イクは……すごい」
幸重育:「媚びず恐れず柔軟に。UGNのマニュアル通りよ」
幸重育:「別にあのくらい、もう怖くもなんともないし」
上川 拝音:(少しピリピリしてたのは黙ってた方がいいかな…)
八嶋 貴徳:「”以前は怖かった”みたいな口振りだな。まぁ、当り前の話ではあるが」
テツロウ:「教本通りを実地で出来るのは、優秀な証拠」半ば経験則を交えた言葉だ。
テツロウ:「UGNは、みんなそうなの?」もし全員が教本通りのスペックをフルに発揮できるのなら、恐ろしく優秀な組織なんだと思う。強い。
幸重育:ちょっと思い巡らせて 「……さすがに誰でもではないし、以前は全然でしたよ」
幸重育:「私だって年頃の女の子ですもの。UGNにはもっと仕上がった子もいるけど、私はそこまでじゃないし……」
上川 拝音:「……」
八嶋 貴徳:「じゃあ何かしらの”きっかけ”か。そうだな、きっかけがあるってのはデカい」
八嶋 貴徳:自分の記憶と重ねているのか、一人で納得したように頷く
幸重育:「……そうっすねえ」
幸重育:じんみりと呟き、テーブルの上からチョコレートを取って頬張る。
幸重育:食事中のおしゃべりはマナー違反なので、この話は終わりなのだ。
テツロウ:「……………」こちらもチョコレートを頬張る。甘くて、美味しい。
テツロウ:「…………?」
テツロウ:「そういえば、リクとヨミは?」
Y市 第三港湾区画はずれ
廃工場
GM:”スリースター”とコンタクトを取るべく、廃工場を訪れた明美、六堂、リオの3人は、工場入り口付近に立っていた。
”スリースター”:「~~~~~♪」
GM:工場内部からは、ご機嫌な鼻歌が聞こえている
六堂陸:「俺がいたら逃げることはないだろうが、俺がいきなり死ぬ可能性はあるので」
六堂陸:「そうなっちゃったら適当に頼む」
リオ・グッドマン:「縁起でもねぇ冗談っすね」
明美夜海:「はい。いえ、はい?」
明美夜海:「そうなっちゃわない方面で行きたいのですが……」
六堂陸:「冗談で済む相手ならなぁ」
六堂陸:そう言いながら、鉄扉を開け放つ。
六堂陸:「たのもう」
明美夜海:「あっ」(もう少し説得の流れなどを詰めたほうが…!)
”スリースター”:ズザーーーーーッッッ
”スリースター”:もの凄い速度でスライディングしてきた長身の女性が、君達の正面に立つ
”スリースター”:「え、マジ?なになになにどしたん?私に会いたくて尾けてきちゃったり?」
”スリースター”:六堂の姿を確認するや否や、早口でそう言い放つ。
六堂陸:「オーケー。大体合ってる」
六堂陸:「会話から入れるパターンだ」
六堂陸:前に会話を打ち切って襲いかかったのは自分なのだが、言わないほうがいいので言わない。
明美夜海:「お初にお目にかかります。UGNの"乾坤一滴"、明美夜海です」
明美夜海:「今日はお話を………」
”スリースター”:「やる?やんの?やりにきたの?やる以外の選択肢があんの?いや、無い!」
六堂陸:「無いか。そうか」
明美夜海:「えっ」
リオ・グッドマン:「同じく”黒匣”リオ・グッドマン……これ本当に話通じるんすか?」
明美夜海:「諦めないでいきましょう、リオさん。こういうときこそN市の経験を活かせたりしませんか」
明美夜海:焦りを出さないように、こっそりと目線だけで助けを求める。
”スリースター”:「オッケーよろしく!」そう言いながら、鉄球とステッキを取り出して
六堂陸:二人より一歩前に出る。
六堂陸:建物内に踏み入った。
”スリースター”:「んじゃ!」その周囲に展開される、大気の壁で囲った領域
”スリースター”:「プレイ!」
”スリースター”:投げ上げた鉄球を、フルスイングで弾き飛ばす
”スリースター”:「ボール!」
六堂陸:(成程、本来はこうやるのか)
六堂陸:(反射が読めない。単純な見切りや身体能力で相手するの、無理だな)
”スリースター”:凄まじい速度で反射する鉄球が、六堂の死角から襲い掛かる
六堂陸:いくつかを半ば勘で躱す。六堂陸は風を読む。それは彼本来のオーヴァードとしての力に副次的に備わった感覚だ。
六堂陸:鉄球が、最も少ない反射回数で自分に命中するルート。
六堂陸:博打めいてそれを手繰り寄せる。右腕が吹っ飛ぶ。「────圏内」
六堂陸:「遡れ、"逆進の矢"」
六堂陸:刹那。叩き割ったような石目を持つ闇色の鏃が生成され、時を巻き戻すように──それは加速の過程がないということだ──跳ね返って"スリースター"の死角から命中する。
”スリースター”:「……!? ォッ…」
六堂陸:こちらが受けたのと左右逆。左腕がひしゃげ、ステッキをあわや取り落とさせる。
六堂陸:「話をしに来た。勝負はちょっと待て」
六堂陸:リザレクト能力によって腕を再生させながら、淡々と続ける。
”スリースター”:領域が割れ、ステッキだけを残して身体が僅かに弾き飛ばされる
”スリースター”:「ッッッ…ァ~~~…良い一撃もらっちゃった~~私が生んだ良い一撃……ん?」
六堂陸:「入ってくれ、明美、グッドマン」
リオ・グッドマン:「お邪魔しまーっす!」
明美夜海:「え?あっ、はい。失礼します」
”スリースター”:「ええ…何?すっげーズカズカと入ってくんじゃん……」
”スリースター”:ゲホッ ゲホッとせき込んで、起き上がる
六堂陸:「できるだけ手順を飛ばしたいタイプだろうと思って」
六堂陸:「別にお前の土地でもないが。借りるぞイス」
六堂陸:適当に座面の埃を払った椅子を人数分置いて座る。
”スリースター”:「理解のある彼くんじゃ~ん…」と六堂に言葉を返して
明美夜海:「改めまして、UGNの"乾坤一滴"、明美夜海です。本日は"スリースター"さんとお話に参りましたが……大丈夫ですか?」
明美夜海:媚びず恐れず柔軟に。UGNの教本どおりである。多分そう。
明美夜海:自分でも座面を払って座る
リオ・グッドマン:一応いつでも攻撃に移れる心構えだけして、椅子に座る
”スリースター”:「ああ、うん。大丈夫大丈夫。”スリースター”さんはこのぐらいじゃへこたれないのよ」
六堂陸:「そこは6:4くらいでいいところだと思う」
”スリースター”:「どっちが6?」
六堂陸:「いい方。人によって評価は変わりそうだが」
六堂陸:「そういうわけで、だ」
”スリースター”:「おうよ」
六堂陸:「紹介しよう。"スリースター"だ。路上で殺しをしたりリィズリッグの部下をやったりしてる」
”スリースター”:一旦落ち着いたのか、すっかり話を聞く姿勢だ
”スリースター”:「ども~~そこに居る六堂とは一夜を共にした仲なの」
リオ・グッドマン:「印象通りのような、印象通りじゃねーような…」
明美夜海:(あの入りから、流れるように交渉に……)内心おののく
明美夜海:「あ、はい。よろしくお願いします。和やかに伝える内容がそれでいいんでしょうか」
六堂陸:「子供の前だぞ……見ての通りあんまりコントローラブルな人員じゃない」そうことわってから
リオ・グッドマン:(共にした事は否定しねーんすね)
六堂陸:「"スリースター"。カンの良いお前なら気づいてるだろうが、色々起きてる」
六堂陸:「どのレベルで把握してるかは知らないけどな」
”スリースター”:「まぁね~~、あの野郎も見つかんないし、それで街中ブラブラしてたら、嫌でも雰囲気が変なのは伝わってくるわよ」
”スリースター”:こうビンビンに と、広げた五指を上下に動かすジェスチャー
六堂陸:「こいつ何も知らなさそうだな、って思うなよ。言語化する気がないだけだ。俺もこのゆるさにちょっと騙されてたけど普通に学もバイタリティも嗅覚もある」
明美夜海:「そうなんですか」(詳しい)
六堂陸:「そうらしい……」
リオ・グッドマン:「”馬鹿のフリする賢者”って事っすか」
リオ・グッドマン:「一番厄介な手合いではあるっすよね」
明美夜海:「"能ある鷹は爪を隠す"、のほうが表現はマイルドだと思いますが……」
六堂陸:「そうだな」表情はあまり変わらないが、同意する口は普段より饒舌で少し楽しそうだ。
”スリースター”:「馬鹿って言われたー傷つくー。そんなの親にも言われた事ないのにー」
”スリースター”:「まぁ賢者でプラマイ0なので良しとしましょう!」
六堂陸:「色々……色々なゴタゴタが起きている」
”スリースター”:「色々ね、”色々としか言いようがない”って捉えましょうか」
明美夜海:「私達UGNはJ市から始まった連続殺人と、"熱病時計"と呼ばれる遺産の足跡を追っています」
明美夜海:「その中で、貴方が狙う"ディトゥライタヴォー"周りの事件なども繋がりを調べ、コンタクトを図りました」
明美夜海:手短に訪問の理由を開示する。
”スリースター”:うんうん と大げさに頷きながら話を聞いている
”スリースター”:「それで?私に何を望むの?」
”スリースター”:「ご存知の通り、私は今は雇われの身。一応こんな稼業やってるからね、クライアントに背く真似はあまりしたくない訳よ」
”スリースター”:「……そこに”魅力”があるなら、話は別だけど」
六堂陸:「腕のいい傭兵とそいつに用がある連中、Y市に近づきつつある……」
六堂陸:明美さんを見て「殺人マシーン実験体? こっちは不確定だが……まあ、この女が興味を示しそうな方に言えばこう」
六堂陸:「……別にクライアントを裏切れという気はない」
六堂陸:「面倒が渦巻いていると思ったんだ。俺たちの間にはシンプルな約束しか無いはずなのにな」
”スリースター”:「超分かる~」
六堂陸:「そうだろう。似た者同士だ」
六堂陸:「が、言ったように案外面白そうな話もある、考え方を変えてみたわけだ」
六堂陸:「気に入ったやつと回れば楽しいんじゃないか、美味いものは後にして、取り敢えず盤面を掃除しないか」
六堂陸:「妙なやつに漁夫の利を取られるのも癪だしな」
”スリースター”:「はぁ~~~?」
”スリースター”:「で、デートのお誘いってこと……ッスか?」
六堂陸:(……そうか?)少し考えて。
明美夜海:(そうなるんですか…?)
リオ・グッドマン:(あ、これいけそうっすね)
六堂陸:「大体合ってる」
明美夜海:(そうなんだ…)
”スリースター”:「かぁ~~~ッ、ドキドキさせてくんじゃんすかぁ!六堂パイセン!」
六堂陸:「パイセンかどうかは……」記憶喪失1年生だからわからない。
”スリースター”:まぁ個人的なリビドーは置いといて、と急に素に戻り
”スリースター”:「要は、あんたらに付いたら”やる奴”と闘えるって事なんでしょ?」
六堂陸:「……で。いいよな」
六堂陸:とUGNの二人に振り返る。
明美夜海:こくんと頷く。
明美夜海:「えぇ。戦闘に長けたUGNのエージェントを複数人返り討ちに出来る実力者。少なくともこちらとはぶつかることになります」
リオ・グッドマン:「その認識で問題ねぇっすよ。」
リオ・グッドマン:(あと何人、面倒なのが潜んでるかも分かんねぇからな)
六堂陸:UGNが倫理的に協同できるかどうかもちょっと不安だったが、非常時だから使えるものはということなのだろう。リィズリッグの件で分かっていたことでもある。
明美夜海:「それに六堂さんも雇われの身ですから。」
明美夜海:「お互いに邪魔されずに楽しむというのならば、先に仕事を終えて貰う必要があります」
”スリースター”:「あんたらを手伝う事が、私と六堂の早期ランデブーにも繋がる、ねぇ」
明美夜海:「……なんでしたら」
明美夜海:「そのままUGNに所属していただければ、継続的に強敵と戦うことも出来ますよ?」
明美夜海:穏やかに微笑みつつ勧誘する。
リオ・グッドマン:(見た目に反してぶっこむじゃねぇっすか…)
”スリースター”:「ほう、ほうほうほうほうほう」
六堂陸:「こいつがリィズリッグを狙う殺し屋じゃなくなっちゃったらやり合う大義名分がなくなってちょっと嫌だな」
六堂陸:「どうだろう。俺が分からせてから改めて交渉をしてもらうというのは」
六堂陸:真顔で明美さんに。
明美夜海:(どうだろうと言われても…!)笑顔を保つ。
明美夜海:「えぇ、その場合……」
明美夜海:「リベンジのため、UGNの訓練施設で何度も戦っていただくことも可能ですとも」
明美夜海:「ええ、何度でも」
”スリースター”:「はぁ!?爛れてんねUGNって!!」
”スリースター”:げらげら笑って
明美夜海:「えっ」(そうなるの?)
六堂陸:「特殊な表現をするなぁ」
”スリースター”:「でもそうか……そうか……」
”スリースター”:「ふっ………ふっ、ふふふ」
”スリースター”:徐に懐から携帯端末を取り出して、馴れた手つきで電話をかける
明美夜海:「…………」その動作を鷹揚に(見えるように努力して)眺める
明美夜海:(今、増援とか呼ばれたら絶体絶命ですね……)
”スリースター”:「……あ、もしもーし。おっつー、”スリースター”さんだけどー」
”スリースター”:「なんかあったらこっちから連絡するから、良いって言うまで電話かけてこないでよね~。よろです!んじゃ!」
”スリースター”:そう言って電話を切って
”スリースター”:「よろしゅう」
”スリースター”:歯を見せるように笑って、君達に向き合う
明美夜海:「えぇ、よろしくお願いします。いい関係が築けたようで何よりです」
明美夜海:「ね、六堂さん」
六堂陸:「ああ、明美、実りある結果だ」言い終えた一瞬。少しだけ口元を歪めたように見えた。
”スリースター”:「ま、あんたら。なーんか頑張って色々理由付けてくれたみたいだけどね」
”スリースター”:「そんなの、別にいいよ。ドキドキ出来るならなんでもね」
六堂陸:「でかい動物」
六堂陸:ぼそりと呟く。
”スリースター”:「あら、お嫌い?」
六堂陸:「可愛いんじゃないか」
”スリースター”:「へっ……………グッド」
”スリースター”:照れ隠しのように笑いながら、廃工場の外へと出る
リオ・グッドマン:「一先ず……本当に一先ずっすけど、任務成功…っすかね」
リオ・グッドマン:一応目を離さないように、”スリースター”の後を追い廃工場を出る
明美夜海:お願いします、とそれを目線で見送る
六堂陸:「こんなことは俺より専門だろうと思うが」
六堂陸:残された明美夜海に。
明美夜海:「はい、なんでしょう?」
六堂陸:「味方にしてからのほうが面倒が多い手合いに見える。いいのか、就職まで誘っちゃうの」
六堂陸:「UGNが困るかどうかにはあまり興味はないが」
六堂陸:じゃあ何に興味があるのかと言えば、目の前の少女のことだ。
明美夜海:「そうですね……」
明美夜海:考えるように顎に手を置く
明美夜海:「確か、"スリースター"の経歴について調べたのは六堂さんでしたね」
六堂陸:「途中まで意外とちゃんとしててちょっとムカついたのは秘密だ」
明美夜海:「学業優秀、将来を嘱望されつつオーヴァードの覚醒で表舞台を去る、でしたか」
明美夜海:含むように笑いを漏らす。
六堂陸:「レネゲイドに人生を狂わされたヤツとも取れなくはないな」
六堂陸:結構楽しそうだしこっちが水に合ってたケースもありそうだ。
明美夜海:「えぇ。私は生まれてからずっと『こう』なので、実感が沸かないところなんですけどね」
明美夜海:「ただ、拾われたのがUGNじゃなくて、FHや他の組織で育ったら、そちらに染まってたと思います」
明美夜海:訓練をする中で、新たに覚醒した『一般人』や、いろんな立場の人がレネゲイドによって人生の分岐路に立たされたのを見てきた。
六堂陸:「そういえば別にUGNの目的って、FHを殲滅とかじゃなかったか」
明美夜海:「世界の"盾"ですからね。平和主義者です」頷く。
明美夜海:「殲滅するもしないも、選択次第。ジャームだって、可能であれば常にデッドオンリーというわけじゃありません」
明美夜海:「だからというわけじゃないんですが。選択肢があるなら、与えられるべきだと思うんですよ」
六堂陸:「そういうのを口先だけじゃなくやれるのは素直に偉いなぁ」
六堂陸:それなりに真面目に言っているようだ。冗談を言う時も真顔なので区別はつきづらい。
明美夜海:「ありがとうございます。……その辺は受け売りです。頼りになる姉に育てられました」
六堂陸:「家族か。俺も覚えてたら、もう少し色々妥協なく生きてるんだろうかな」
六堂陸:「いや、やっぱり理由つけてだらけてそうな気がするな。今のなし」
明美夜海:「あはは」
六堂陸:「標があるのは重要なことだ」
六堂陸:「俺にも俺の標がある……いや、結局何が言いたかったんだ?」
六堂陸:「グダグダになってしまった。帰ろう」
明美夜海:「つまり」
明美夜海:「困ってる人を助けることは、良いことということです」
明美夜海:「……あの調子だと、仮に味方にして面倒が増えた場合、六堂さんにも協力お願いすることになりそうですけどね」
明美夜海:立ち上がってスカートのホコリを払う
明美夜海:「その際は、ご協力をお願いします」
六堂陸:「手伝うさ。飽きたら逃げるかもだが」
六堂陸:「良いやつの手伝いで好きなことをやると、精神位置エネルギー的に色々得だからな」
六堂陸:「犯罪者をぶっ飛ばすのも即ち良いことだ」
六堂陸:最低な要約をしながら歩き出した。
明美夜海:「そこまで極論化されると頷けませんが………」
明美夜海:「えぇ、それもまた選択肢です。強制も出来ませんしね」
明美夜海:「ただ」
明美夜海:「逃げた場合、UGNエージェントになった"スリースター"の最初の任務はその捜索になりそうですね」
明美夜海:冗談めかして笑う
六堂陸:「はは。怖」
六堂陸:振り向いた顔が笑みを形作っていたのも、やはり一瞬のことだ。
GM:シーン終了、ロイス取得と購入が可能です
明美夜海:六堂くんにとろ 「六堂陸 ○P信用/N心配」別の理論で動いてる気はするけどいい人だ。
六堂陸:明美夜海 信用○/警戒 こいつ意外と強かだな……の目
明美夜海:えへ
幸重育:ロイスは保留 購入は~
幸重育:UGNボディアーマー!
幸重育:1dx=>12
DoubleCross : (1DX10>=12) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗
幸重育:お小遣いでダサT買いました
テツロウ:ロイスが……2枠しかなえい!悩ましいけどひとまず保留
テツロウ:購入はシューターズジャケットをもう一回狙ってみよう
テツロウ:1DX>=13
DoubleCross : (1DX10>=13) → 8[8] → 8 → 失敗
テツロウ:出目9ならワンチャン買えたが仕方なし!以上
明美夜海:ボルトアクションライフル!
明美夜海:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 8[7,8,8] → 8 → 失敗
明美夜海:ニャーン
GM:共有財産もあるんだぜ
明美夜海:ほんとだ!
テツロウ:忘れていた!
六堂陸:防具取る意味全くないビルドなんだよな まあ人のボディアーマーでも探すか
六堂陸:2dx>=12 えい
DoubleCross : (2DX10>=12) → 7[7,7] → 7 → 失敗
六堂陸:おわり
明美夜海:私の武器もいいよ
テツロウ:うーむ、まあ絶対欲しい!ではないのでひとまずここは見送りで!
明美夜海:火力がか弱きのよみなので、共有の7点もらって火力確保してもいいかな?
テツロウ:こっちは問題ナシです>火力確保に共有財産使用
明美夜海:ありがとう。その分バディムーヴで返すね。
明美夜海:NPC効果の財産点を7減少 (50 → 43)
明美夜海:確保して以上!
GM:OK!では次!
◆Masterscene◆
5年前 Y市
医者:私は、"オーヴァード"と呼ばれる存在になった。
医者:軽く調べた所によると、その超人的な能力には自身の意思・経験のベクトルが反映される場合が多いらしい。
医者:私の場合は、精神医学の方も多少齧っていたからだろうか、"そのような"能力になった。
仲江 レイジ:「先生……今…なんて…」
医者:「……妹さんの容体が、あまり芳しくない。もしかしたら、そう長くはないかもしれません。ですが」
医者:──だから私は、嘘をついた。
医者:「"何とかする方法を必ず見付けてみせます"」
医者:──そうするべきだと、暗示をかけた。
医者:「"ですので、お兄さんもこれまで通り妹さんを支えてあげてください。"」
医者:全て、彼のためを思っての事だ。
医者:嘘をついたのも
医者:暗示をかけたのも
医者:彼らの両親を殺したのも
医者:FHという組織に加担しているのも
医者:全て 全て 全て
医者: 本当に?
医者:いや、どうだろう。もしかしたら、もっと適切な表現があるのかもしれないけど
医者:今はまだ、その答えは分からない。
◆Middle03◆
GM:【ミドル3】
GM:シーンプレイヤーは幸重さん/明美さん
GM:他登場可です
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (54 → 60)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (62 → 67)
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (61 → 66)
幸重育:ある意味上手な登場をした
テツロウ:出ましょう
テツロウ:1D10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 1[1]+50 → 51
明美夜海:プロやな
テツロウ:登場ダイスの加護が、ミチミチテきます!
GM:登場侵蝕上手すぎ人間
GM:おらっ!情報!
"C.L.L."仲江レイジの動向について②
(情報:裏社会/噂話 難易度:8)
※テツロウが判定した場合、達成値に+2
連続殺人事件について②
(情報:UGN 難易度:8)
※幸重育/明美夜海が判定した場合、達成値に+2
GM:このシーンは以上です
テツロウ:第三の情報項目!
テツロウ:引き続き素面ダイス+<情報:裏社会>+ボーナス値!ゆくぞっ
テツロウ:1DX+3+2>=8
DoubleCross : (1DX10+5>=8) → 2[2]+5 → 7 → 失敗
テツロウ:自前の財産点1使います
明美夜海:《バディムーヴ》達成値+3
明美夜海:ここは私が払いますよ
六堂陸:如才ないぜ
テツロウ:さっそくのバディム!ありがたい。では財産点使用は引き下げで!
明美夜海:じゃあその流れで連続殺人について!
明美夜海:コネ使ってUGN
明美夜海:5dx+2+2>=8
DoubleCross : (5DX10+4>=8) → 9[2,3,6,6,9]+4 → 13 → 成功
明美夜海:存じ!
テツロウ:やっぱりヨミは……すごい
明美夜海:ふふーん
GM:知られちまったらしょうがねぇな……
GM:では開示!
"C.L.L."仲江レイジの動向について②
2年前、テツロウの前から突如姿を消した"C.L.L."仲江レイジは、
どうやら遺産「熱病時計」を求めて世界各地を放浪していたようだ。
その目的に繋がるかは不明だが、
仲江レイジはしきりに「Y市にある市民病院」「宇留間 奏という主治医」についての話を口にしていたという。
だが、市民病院は総合病院に統合された関係で建物が取り壊されており、
宇留間奏と名乗る医者は4年前に辞職し、行方知れずとなっている。
連続殺人事件について②
連続殺人事件の犯人は、"デリンジャー"セルにて管理されていた実験体の一人、"八咫硝子"。
"デリンジャー"セル内の「最後の実験体」であり、
兵力強化のための記憶/精神操作の実験が中途半端な状態で終了してしまった「未完成品」。
ボロボロの記憶領域と不安定な精神のまま街を彷徨い続けており、
連日の凶行もこれが原因であると思われる。
地上にある「人通りのない場所」に"八咫硝子"の姿は確認出来なかったが、
Y市には地上以外に、人の居ない通り道がある。
港へと繋がる、大型暗渠だ。
GM:要するに先制攻撃出来るよ!って事
明美夜海:コレが情報の力ですわ
幸重育:では情報の力、お見せつけましょう
幸重育:接触判定を射撃技能で行います。《コンセントレイト:ハヌマーン》+《音速攻撃》
幸重育:8dx7
DoubleCross : (8DX7) → 10[2,4,6,8,9,9,10,10]+10[2,5,6,9,9]+10[6,7]+2[2] → 32
幸重育:4d10
DoubleCross : (4D10) → 22[8,7,4,3] → 22
幸重育:雷神の槌でHPを3失います
幸重育:幸重育のHPを16に変更 (19 → 16)
幸重育:幸重育の侵蝕率を4増加 (60 → 64)
六堂陸:素白兵パンチします一応。
六堂陸:4dx+1 "スリースター"さんも貰うか使ってないし
DoubleCross : (4DX10+1) → 8[3,5,7,8]+1 → 9
六堂陸:5dx+1 貰うかって言って4で振ってしまったので振り足します。
DoubleCross : (5DX10+1) → 8[1,6,6,6,8]+1 → 9
六堂陸:1d10 へっ……(ダメージ)
DoubleCross : (1D10) → 4
六堂陸:以上です
GM:なんだそのパンチ力は…
GM:ともかく26点のHPを消費するぜ!
幸重育:並のPCなら倒れているぞ 謙虚になれ
GM:ではロールに入りましょう
Y市 第一港湾区画
セーフハウス
GM:無事”スリースター”を陣営へと引き入れた君達は、例によって一度セーフハウスに集まっていた
”スリースター”:「おーーーーう元気かい少年少女共ぉ」
”スリースター”:何の気後れもなく、ずかずかとセーフハウスに足を踏み入れる
テツロウ:「なんか増えた」六堂たちが連れて来た“スリースター”を見て。
明美夜海:かくかくしかじか。
明美夜海:「以上の流れで、協力していただく運びになった"スリースター"さんです」
”スリースター”:「税一杯頑張りますっ☆☆☆」
テツロウ:「そうなんだ。よろしく」
幸重育:「……」 紙パックのりんごジュースをストローで飲みつつ、大丈夫なのか、という目をしている
明美夜海:(一応敵対していたんですが、物怖じしませんね……)
六堂陸:「見かけよりは素直だ」
幸重育:「……まあ、けみよみが大丈夫って判断したならいいけど」
明美夜海:(けみよみ…?)「ひとまず、協力できる理はあるかと」小声で応答。
テツロウ:「増えたと言えば」
テツロウ:「師匠の足取り、ヤシマと一緒にこっちの知り合いに聞いてきた」
明美夜海:「お疲れ様ですテツロウさん。報告をお願いできますか?」
八嶋 貴徳:喋るのはテツロウに任せて、こちらは”スリースター”から目を離さない構え
テツロウ:「みんなの予想通り、遺産を探してた。それと」
テツロウ:「市民病院のドクターについてしきりに話してたって」というわけで、調べた項目について簡素に説明を。
リオ・グッドマン:「そりゃまた、分かるような分かんねーようなって感じっすね」
六堂陸:「情の深い男らしいし、単に仲が良かっただけかもな」
明美夜海:「宇留間奏氏ですか。妹さんのほうが病弱だった、ということですしね」
明美夜海:「その繋がりや、Y市での活動のツテという線もあります」
六堂陸:「テツロウ、おまえの師、わざわざそういう他人の話をしたがる奴だったか」
六堂陸:「少し違和感があるな。傭兵という連中に詳しくはないが」
テツロウ:「…………」
六堂陸:「いつ敵対するとも分からぬ身だろう」
六堂陸:「友人の所在……というのが命のやり取りの場で、様々な他人に知られているというのは」
六堂陸:「どうにも、弱い」
テツロウ:「………そうかもしれない」
テツロウ:「リクは……鋭い」やはりサムライは……すごい。とその洞察力に素直に感嘆を示す。
六堂陸:「む……それほどでもない」
八嶋 貴徳:「”C.L.L.”の傭兵歴は、俺よりも長い。俺が知ってるあいつなら、その手のつまらんミスなどしないはずだが」
八嶋 貴徳:「”急に強くなる” ”急に弱くなる”みたいな変化なんて、しょっちゅうだろ。こんな世界に生きてる以上はな」
八嶋 貴徳:暗に、何者かの介入を疑う発言。
明美夜海:「身内の世間話ではないなら、それだけ話題に出す必要や目的があったということですね」
幸重育:「そういう不自然さと、そもそも本人が行方不明になっている、という所が重なると」
幸重育:「匂いは限りなく強くなるね。具体的にどう、とは限定できないけど」
明美夜海:「えぇ。少なくともY市にやってきた理由の一つではありそうです」
明美夜海:うん、と頷いてホワイトボードの要素を丸で囲ってグループにしていく。
上川 拝音:「話して分かってくれればいいんだけどね…」
幸重育:「引き続き調査と警戒は続けた方が良い。……殺人事件については?」
明美夜海:「はい……"スリースター"さんや”C.L.L.”の動向、遺産である"熱病時計"。そしてもう一つY市に向かってきていた事件の話ですね」
幸重育:「うん。UGN的には優先した方が良い話だし」
明美夜海:「幸重さん達が調べた"デリンジャー"セル絡みについて続報がありました」
明美夜海:「"八咫硝子"。精神操作が不完全なまま放逐されてしまった、最後の実験体です」
明美夜海:「現場の状況からも、連続殺人事件の犯人であると見てまず間違いありません」
幸重育:「未完成の実験体、か」
明美夜海:「はい。そのため記憶も不確か、精神も不安定な状態で凶行を続けていると推定できます」
明美夜海:「地上の監視網には引っかかりませんでしたが……」
明美夜海:「逆に、見つからなかったからこそ居場所も特定できます」
六堂陸:「……なるほど、『地上の』」
幸重育:「Y市なら……」 頭の中に入れた地形図を思い出している
明美夜海:「はい」頷く。薄く青のラインを引かれた市内のマップを広げる。
リオ・グッドマン:「うはは、事前に街歩き回ってた甲斐があったっすね」
明美夜海:「流石に今から市内全域に手を伸ばし始めてたら時間が掛かりますからね……」
明美夜海:「地上ではなく、地下の大型暗渠。"八咫硝子"は、ここに潜伏しています」
明美夜海:「……次の事件が起こる前に元を断つのを提案しますが、どうですか?」
明美夜海:みんなの顔を見回す
幸重育:「……なるほど。水位調整用のスペースね、確か」
幸重育:「うん、私もけむ、け、けみょ」
幸重育:「……」 「みよみよの案に賛成」 早口で言う
明美夜海:(けみよみ、短い在任期間でしたねぇ……)
六堂陸:「そういう言い訳でこいつを引っ張ってきたから、そうなると助かるな」と、我が物顔でここにいる大柄な女を見遣る。
”スリースター”:「私一人で三人分の賛成!!」
テツロウ:「やろう」夜海さんの提案に頷く。
上川 拝音:「……耳が痛い話だね、これは。私達が取り逃したものだと言ってもいいから。」明美さんを見て
上川 拝音:「だから、個人的な思いでもあるけど…ケジメはちゃんと付けておきたい」
明美夜海:「……確かに、セル襲撃時に私達が見落としていなければ発生しませんでしたね」上川さんにちょっとだけバツの悪い顔。
幸重育:「問題は順番に叩く。逃がした相手は順番に狩り出せばいい」
幸重育:「気にすることはない。完全でなくても、追い続ければいいんだから」
明美夜海:「幸重さん……はいっ」
リオ・グッドマン:「……仕掛けるのはいいんすけど」
リオ・グッドマン:「仕掛けるなら仕掛けるで、出鼻で決めるぐらいの段取り、作っといた方が良くないっすか?」
八嶋 貴徳:「同感だ。危険な奴なら、さっさと倒してしまうのに越したことはない」
六堂陸:「待ち伏せに適したポイントなら」
六堂陸:「いくらかは知ってる。昔住んでたからな」
幸重育:「あとはまあ……出口になりそうな所は回り込んで塞ぎつつ、監視を置いておく、とか?」
幸重育:「正直、そこまで広い作戦みたいなの、得意じゃないから任せます。私は見つけたら撃つだけ」
テツロウ:「後詰は任せて。奇襲は二人に任せる」
明美夜海:「では、出口周りの手配は私が」端末を取り出して通信を始める。
明美夜海:「せっかく奇襲のアドバンテージがある状態です。私とテツロウさんは能力に"タメ"が必要ですし」
明美夜海:「奇襲の役割、よろしくお願いします」
明美夜海:六堂さんと幸重さんに目線を向けて頷く。
幸重育:「任せて。装備、準備しなきゃな……」
Y市 地下
大型暗渠
GM:コツ ザッ コツ ザッ コツ ザッ
GM:比較的広い空間とはいえ、上下左右を壁に囲まれた暗渠の中では、その物音がよく響いた。
GM:杖をついて歩くような、硬い物同士がぶつかる音。弱弱しくも、隠す気の無い足音
GM:そして、ずっと何かに追われているような、湿り気のある息遣い。
GM:───そう、その割には”全く隠す気がない”事に、君達は違和感を覚え始めたが
GM:それが解消されないまま、”八咫硝子”が襲撃ポイントへと辿り着いた。
幸重育:キキ、という弦を引く音は、わずかな水音、足音、呼吸音に上手く隠した。
幸重育:だから、それは完全に不意打ち――になったはずだ。暗闇を、水平に迸る三条の稲妻が白く灼く。その正体は幸重育が三本同時に放った矢であったものだ。
”八咫硝子”:「────ッ ッ」
幸重育:その身に宿った遺産は、左手から離れる全て……三本まとめて放った黒軸黒羽の暗所戦闘加工カーボン矢を余すことなく燃焼し、雷撃として闇の中の存在を打った。
幸重育:閃光の収まり止まぬ闇の中、赤い光が尾を引き走る。育が装着した、眼帯のように片目を覆う暗視スコープのそれだ。
幸重育:「第二波行く。足止め。行って」
幸重育:反撃を避けるべく後方へ移動しつつ、腿の矢筒から指と掌を器用に手繰って五本の細矢を抜き、放つ。それらもまた稲妻となって次々標的周辺と降り注ぎ、行動を許さない。
GM:稲妻はことごとく”八咫硝子”へと着弾する。あっけないほどに。
”八咫硝子”:突如として放たれた雷撃が身を焼き、身を裂き、何が起きたのかも分からないまま地面に倒れる
”八咫硝子”:「…………えっ……え……?」
六堂陸:「了解」
六堂陸:電子放出の雪崩が通過した空中の、『痕跡』を読み取る。
六堂陸:先程放たれたのと逆の電荷を纏う鏃が形成された。遡る力であるはずなのに、それは起点も終点も全く幸重育と重ならず、”八咫硝子”に着弾する。
六堂陸:先の三条と比べればささやかな電圧が、束の間八咫烏の思考と動きを奪った。
”八咫硝子”:冷や汗が噴き出る、身体が震える、”訳が分からない”
”八咫硝子”:訳が分からない 訳が分からない 怖い 助け
GM:六堂陸の攻撃は、確かに”八咫硝子”の思考と動きを奪った
GM:あくまで、”意識下”の動きと思考だけは。
幸重育:暗視スコープ越しに視線を外さぬまま、間断なく牽制用の細矢を弓に番えている。
テツロウ:暗闇で繰り広げられる攻防の様子に、眉を顰める。妙だ。
テツロウ:とても、6人ものオーヴァードを斬殺した存在の対応には見えない。……何かある。
明美夜海:(反撃がこない……?)すでに6名の被害。既に力を使い果たしたのか、あるいは──
”八咫硝子”:────軽い金属音。鏃が地に落ちる音に続いて、風切り音が君達の鼓膜を揺らす
”八咫硝子”:そして、やや間があって
”八咫硝子”:「いっ……いだぁぁぁぁぁぁい!!!!どうしてこんな事するんですか!!?」
”八咫硝子”:悲鳴にも似た絶叫が、暗渠に響き渡る
幸重育:「答えなければいけない理由はない」
幸重育:「私たちはUGN。これ以上痛くされたくないなら、投降して」
”八咫硝子”:雷撃により吹き飛ばされた身体を再生しながら
”八咫硝子”:抱えるようにして持っていた大刀を杖のようについて、身体を起こす
”八咫硝子”:その足元には、両断された鏃が転がっている。
六堂陸:(? ……いつ対応した)
”八咫硝子”:「うっ…嘘!絶対嘘!!そんな事言って、今にも私を殺そうと楽しんでるんじゃないんですか!?」
”八咫硝子”:「何でっ、こんなに…血が……もうやだぁ~~~!!」
”八咫硝子”:「私何にも悪い事してないのに~~~!!!」
六堂陸:(…………まあ)この問いには絶対に返事をしないほうがいいので、しない。
GM:……君達には分かる。彼女は嘘は言っていない
GM:本当に、心の奥底からそう思っている
テツロウ:「…………」情緒不安定な“八咫硝子”の様子に、面食らう。
幸重育:「…………」 撃っちまいたい気持ちと一応様子を見ようという気持ちの隙間に、ほんのちょっとだけ、人違いだったらどうしようかな、という気持ちが芽生え始めている
明美夜海:「ならば」
明美夜海:6名分のコードネームを諳んじる。
明美夜海:「彼らを手に掛けたのは、貴方ですか?」
”八咫硝子”:「ええ…?誰ですか…?知らないです……」
”八咫硝子”:「けど……」
”八咫硝子”:「なんか気付いたら死んでた人たちの中に、居たのかもしれませんねぇ…そんな名前の人」
”八咫硝子”:「私が殺したわけじゃないので、何とも言えないんですけど……」
六堂陸:「気をつけろ。意識と行動が紐づいてない。気絶したまま俺の攻撃に対処した」
幸重育:無事に芽は摘まれた 「……精神未調整だとこうなるのか。狙い通りかはわからないけど。言葉は聞かない方が良さそうだね」
明美夜海:「…………」ふ、と小さく息を整える
明美夜海:「そうですね。名は体を表す、という例もあります」八咫硝子。鏡面と、反射を示唆するような名前を呟く。
明美夜海:「仮に人違いだとしても、放っておくわけにいかない手合です」
”八咫硝子”:「……あ、もしかしてこのまま私の事見逃してくれるんですか?」
六堂陸:「見逃す、か。お前はどうなんだ? 俺たちを見逃す気があるのか?」
”八咫硝子”:「今すぐ帰って欲しいぐらいです!」
”八咫硝子”:「みんなそうやって私に近づいて…”何が起きても知らないですよ”って言ってるのに……」
”八咫硝子”:「勝手に近づいてきて勝手に死ぬんですよ…ほんと…いい迷惑ですよ…」
六堂陸:「なら帰るか」
六堂陸:"八咫硝子"に背を向ける
六堂陸:そう言って、離れてゆこうとする。
幸重育:「ちょっと」 不服げな声
明美夜海:「あ、ちょっと…!」焦る声
”スリースター”:「ヘイ、ダーリン」
”スリースター”:「どうにも、”そういうの”に反応する訳でもないみたいよ」
”スリースター”:六堂に耳打ちする
六堂陸:「これで襲ってきたらスムーズだったんだけどなぁ」
六堂陸:足を止めて問答を見守る。
テツロウ:「その前に聞いておきたい」
テツロウ:「ウルマ・カナデとかいう医者か、熱病時計。知ってる?」“八咫硝子”に。
”八咫硝子”:「何ですか?それ…人の名前…?」
”八咫硝子”:「全然知らないですねぇ…」
”八咫硝子”:そう言って、何事もなかったかのように歩き始める
テツロウ:「………外れた」
テツロウ:こういう時、案外山勘で言ってみると無関係に見えた点と点が繋がったりするかと思ったのだが。
”八咫硝子”:「じゃ、じゃあ、私はこの辺で~…」
明美夜海:「"八咫硝子"」
明美夜海:「UGNとして貴方の確保、あるいは参考人として保護を行います」
六堂陸:「そうだな。周りで人が死にまくってるんだ。さぞ不安だろう」
”八咫硝子”:明確に敵意の入り混じったその語調に、思わず足を止めて息を飲む
”八咫硝子”:「…………」
”八咫硝子”:「……だから…”近付かないで”って言ってるんです…」
”八咫硝子”:「周りに人が居なければ、私が疑われる事も無い」
”八咫硝子”:「だからこうやって、人の目を避けてどこか遠くへ行ける場所までたどり着いたのに…!」
”八咫硝子”:「どうして…いつも…私の思い通りにさせてくれないんですか!」
六堂陸:「UGNは状況証拠だけで裁くほど話の通じない連中じゃない」
六堂陸:(……まあ、十中八九くたばってもらうことになるんだろうが……)
”スリースター”:「うーん」
”スリースター”:「自分より話通じない奴に出会うとちょっと冷静になれんのね、勉強になるわ~」
幸重育:「意志を尊重されたいなら、相応の自制と理性が必要なの」
幸重育:「悪いけど、今のあなたにそれを認めることはできない」
幸重育:冷静に告げながら、ギリギリと弦を引き絞っている。
”八咫硝子”:弦を引き絞るその弓を、見ている
”八咫硝子”:そこから何が放たれるのかを、もう知っている
”八咫硝子”:次は死ぬかもしれない 死なないまでも身動きが出来なくなるかも 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死
”八咫硝子”:───抱くように握りしめていた大刀を、身体の横に構える
”八咫硝子”:先程までの五月蠅さがなりを潜めるように、その顔面から感情の色が消える
テツロウ:「ヨミ。こういう場合、UGNの対応は───」どうすべきか指示を仰ごうとして、“八咫硝子”の様子に気付く。
テツロウ:「どうする? 向こうは、やる気だ」
幸重育:「みよみよ。まだ説得しとく?」
明美夜海:幸重さんがすぐ動けるように、目で合図を送る。
明美夜海:「いい質問です、テツロウくん」
明美夜海:チリ、と火花のような感覚が警戒を促すように首筋を撫でる。
明美夜海:「こういうときは、いつだって」
明美夜海:「一番被害が出ない方法を選ぶんですよ」
明美夜海:言って、これから被害を増やそうとする対象を見る。
明美夜海:「"目標の鎮圧"です」
テツロウ:頷いて、9mm自動拳銃を引き抜く。
テツロウ:手慣れた動きでセーフティを解除しスライドを引くと、銃口を“八咫硝子”へ。
GM:ミドル戦闘を開始します
GM:マップはこちら
テツロウ 幸重 明美 六堂
[10m]
”八咫硝子”
GM:ラウンド1
GM:セットアップ
幸重育:侵蝕率には猶予がある……《スタートダッシュ》です。15m後退します
明美夜海:セットアップなし!
”八咫硝子”:怨念の呪石を使用。暴走(変異暴走:破壊)&与ダメージ+2D。《ロックンロールビート》《野蛮なる本能》で攻撃達成値と攻撃力をそれぞれ+8
テツロウ:セットアップに使用するエフェクト・アイテムともになし!
幸重育:幸重育の侵蝕率を3増加 (64 → 67)
六堂陸:なし
幸重
[15m]
テツロウ 明美 六堂
[10m]
”八咫硝子”
GM:イニシアチブ
GM:行動値10、幸重さんの手番
幸重育:やるぜやるぜ マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《赫き弾》+《音速攻撃》
幸重育:対象は"八咫硝子"! イクゾー!
幸重育:8dx7
DoubleCross : (8DX7) → 10[1,2,4,4,4,6,6,8]+3[3] → 13
幸重育:ふにゃふにゃ
GM:おいおいおいおい
GM:避けれちまうんじゃねぇか~?
幸重育:打つ手はない……運命を受け入れるのみ。
明美夜海:あわわわ バディムで足しにしとく?
幸重育:どうしようねw 16にしても相手次第なんだよな……
幸重育:様子見にしましょう。焦る戦いではない
明美夜海:そうね……w 桁上りを狙います あたれー!
”八咫硝子”:ではドッジ!
”八咫硝子”:13dx+1
DoubleCross : (13DX10+1) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,6,10,10,10]+4[1,3,4]+1 → 15
明美夜海:ウワーッ
幸重育:結構頑張るタイプだな。回避された……
GM:マジかよ
幸重育:幸重育の侵蝕率を6増加 (67 → 73)
GM:あの時捨てたバデムが…
明美夜海:ちょうど+3で当たる流れだったか…
幸重育:幸重育のHPを9に変更 (14 → 9)
幸重育:後方へ跳びながら、細矢を放つ。先程とは違い、呼吸程度の間を置きながら順々に。細い電撃が、"八咫硝子"の周囲へ放たれる。
幸重育:だが、それらは行動を制限するための牽制に過ぎない。射撃の合間、腿の矢筒からカーボン製の矢を抜き、番える。……これが本命。
幸重育:(射線良し)
幸重育:暗視ゴーグルにより半ば赤い視界の中、見据えた"八咫硝子"に向けてそれを放つ。先程までとは違う、最初に直撃させたのと同等の稲妻が、仲間の垣間を抜けて迸る。
GM:───バシュ ッ
GM:稲妻が、”八咫硝子”の眼前を境に途切れた。
幸重育:「……!」
”八咫硝子”:この暗所で、その技をしかと視認出来た者が、果たしてどれほど居るのだろうか。
”八咫硝子”:少なくとも、暗視ゴーグルを身に着けていた幸重育の目には
”八咫硝子”:黒い刀身が、稲妻を斬り裂いたように見えた。
幸重育:「切り払われた」
幸重育:端的に、見たままを皆へ伝えつつ、次の牽制のための細矢をまた手にする。
幸重育:「パワーよりテクで行った方が良いっぽい。正面衝突だとちょっとダメかも」
明美夜海:「切り払いって、稲妻の速度を……!?」わずかに息を呑む
”スリースター”:「へぇ………何か昂ってきたわね昂って」
六堂陸:「面白いな、"八咫硝子"も──」
六堂陸:それから、ただ当てるだけなら技巧ですらないのだとばかりに振る舞う、この少女も。
GM:イニシアチブ
”八咫硝子”:《異形の転身》戦闘移動を行いPCにエンゲージ
テツロウ:なにっ
幸重
[15m]
テツロウ 明美 六堂
[0m]
”八咫硝子”
GM:改めてイニシアチブ、行動値9のテツロウ君
テツロウ:オートタイミングで武装:雷霆(リニアキャノン相当)を準備。
テツロウ:マイナーでエンゲージを切り離すために移動……しようと思ってたけど先手を打たれたので
テツロウ:メジャーに移行
テツロウ:《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《ライトニングリンク》 HP5点消費。侵蝕+8
テツロウ:対象は“八咫硝子”。
GM:来い!
テツロウ:リニアキャノンの効果で、ドッジする場合は回避ダイス-2個になります。
テツロウ:命中判定!
テツロウ:7DX7+2
DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,2,3,4,6,10,10]+5[2,5]+2 → 17
明美夜海:ちょうどいいので《バディムーヴ》達成値+3
明美夜海:20に!
テツロウ:ありがとう!
”八咫硝子”:リアクション放棄して『濡羽箒』《復讐の刃》、決闘者の剣で白兵攻撃
テツロウ:ではダメージ
テツロウ:12+8+3D10
DoubleCross : (12+8+3D10) → 12+8+11[3,7,1] → 31
テツロウ:31点装甲・ガード有効ダメージ
”八咫硝子”:ダメージ入って、反撃!
”八咫硝子”:13dx7+12
DoubleCross : (13DX7+12) → 10[2,2,2,2,4,4,6,7,8,8,8,9,10]+10[2,2,2,6,10,10]+4[1,4]+12 → 36
”八咫硝子”:4d10+2d10+11
DoubleCross : (4D10+2D10+11) → 13[6,1,4,2]+13[8,5]+11 → 37
”八咫硝子”:エンブレム「同族殺し」の効果でシンドロームにキュマイラ/エグザイル/ハヌマーンが含まれてたら更に2Dダメージですが
”八咫硝子”:テツロウ君は関係ないですね
明美夜海:ちょうどヒットポイン削りよる!
テツロウ:ですね~~~ しかしジャスト0だからリザレクトだ
テツロウ:1D10
DoubleCross : (1D10) → 4
テツロウ:ギリギリライトニングリンク乗らない回復したな…
テツロウ:幸重の助言を受け、威嚇射撃に用いるつもりだった拳銃を即座に手元から投げ捨てる。
テツロウ:ホルスターへの収納は遅い。弾幕を展開するにも、稲妻へカウンターを併せる相手に正面からの亜音速射撃も遅い。
テツロウ:捨て去った拳銃が中空で見えざる手に捕まれるように動きをピタリと止めると、瞬時にキネシス分解。
テツロウ:バラバラに分解されたガンパーツと、弾倉から覗くパラベラム弾を電磁射出!
テツロウ:銃弾と礫と化した拳銃パーツの二重弾幕により相手に牽制しつつ、接近戦へ備える。
”八咫硝子”:ぐにゃり
”八咫硝子”:つま先と脛が接触するほどにまで身体を傾けた、異常前傾
”八咫硝子”:肉体が弾丸の雨に晒される事も厭わず、滑るような独特の歩法で、テツロウへと距離を詰める。
”八咫硝子”:
チ
空を裂く黒い箒星
昇って落ちて、駆け抜けて
軌跡を辿る赤い血すらも
斬って払って、地に落とす
キ
”八咫硝子”:一息にも満たぬ間だった
”八咫硝子”:刀を抜いて、納める。そんな単純な動作から放たれた、
”八咫硝子”:幾重もの斬撃が、テツロウの肉体を斬り刻んだ
明美夜海:「っ、テツロウさん……!」中割を飛ばすような速度と、起こす結果に目を見張った。
テツロウ:「……っ!」神速の居合を精製したカタナと磁力反発により、辛うじて致命打のみを避ける。
”八咫硝子”:「…………~~~っっ」
”八咫硝子”:「いだぁぁぁぁぁぁい!!!!」
”八咫硝子”:そして思い出したかのように、身体に刻まれた弾痕に気付く。
六堂陸:「一人やられたと思った」ふぅ、と息を吐く。
テツロウ:「大丈夫。まだ動ける」霞の構えを取り、次の太刀に備える。
六堂陸:「これは師匠とやらにも期待が持ててきたな」
幸重育:「……超高速反応に、超高速斬撃。単純だけど、まあ……」
幸重育:「殺人事件は起こし放題だね」
”八咫硝子”:「だから濡れ衣だって言ってるじゃないですかぁ!!」
”八咫硝子”:怯えきった目で君達を見る
”八咫硝子”:その姿に、先ほどまでの殺気は微塵もなかった。
GM:イニシアチブ
GM:というかテツロウ君と行動値一緒だった。明美さんの手番です
明美夜海:はーい。接敵されたのでマイナーでナイフに装備変更
明美夜海:メジャーで【コンボ:偽/舞芸百般】《C:モルフェウス》《カスタマイズ》。八咫硝子に射撃。
明美夜海:NPCカードのスリースターさんを使用してダイス+5します
”スリースター”:あげちゃう~~
明美夜海:いえーい
明美夜海:12dx7+1
DoubleCross : (12DX7+1) → 10[1,1,1,3,3,4,4,5,5,6,6,7]+3[3]+1 → 14
明美夜海:出目がよ!
明美夜海:《剣精の手》判定を10に!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2(→ 2)増加 (67 → 69)
GM:セルフカバー!
六堂陸:えらいぞ剣精
明美夜海:1dx7+21
DoubleCross : (1DX7+21) → 4[4]+21 → 25
明美夜海:出目がね リアクションどうぞ
”八咫硝子”:リアクション放棄して『濡羽箒』《復讐の刃》、決闘者の剣で白兵攻撃
明美夜海:じゃあダメージ!六堂くんヘルプ!
六堂陸:《凍てつく刃》 ダメージ+1d+12
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を4増加 (66 → 70)
明美夜海:3d10+2+1d10+12 装甲有効
DoubleCross : (3D10+2+1D10+12) → 18[3,7,8]+2+1[1]+12 → 33
明美夜海:33点!
”八咫硝子”:食らって反撃!
明美夜海:暴力は良くない
”八咫硝子”:13dx7+12
DoubleCross : (13DX7+12) → 10[1,3,4,5,5,5,6,6,7,7,8,9,9]+10[3,9,10,10,10]+10[4,5,5,9]+5[5]+12 → 47
六堂陸:行動放棄カバーします
”八咫硝子”:ではダメージ!
明美夜海:りっくん…!
”八咫硝子”:5d10+2d10+11
DoubleCross : (5D10+2D10+11) → 43[9,9,7,8,10]+11[9,2]+11 → 65
GM:殺意
六堂陸:死ぬに決まってんだろ! リザ!
明美夜海:私らの2倍出してきますわ
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (70 → 79)
六堂陸:六堂陸のHPを9に変更 (29 → 9)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を4(→ 4)増加 (69 → 73)
”スリースター”:「…………」
”スリースター”:珍しく、何かを真剣に考えている顔
六堂陸:「どうかしたのか」
”スリースター”:「ん?あーほら、”難しいな”って」
”スリースター”:「一撃ごとに一撃喰らってたんじゃ、アドバンテージ稼げないじゃない?」
明美夜海:「……先程のカウンターですか」
”スリースター”:「そ。まぁ数で押せばその内勝てるかもしんないけど、それだとちょっとつまんないよね~」
明美夜海:「つ、つまらないですか」
六堂陸:「……確かに。今はおとなしくなっているが、あの超反応をやり込めるのはまあまあ骨だ」
”スリースター”:「……しゃあない、1秒でも多く稼ぎますか」
”スリースター”:「出来るだけ強く殴る準備しといてねー」
”スリースター”:ガン
”スリースター”:弾いた鉄球が閉所を跳ねまわり
”八咫硝子”:───ッ
”八咫硝子”:”八咫硝子”の防御反応の一拍を潰す
明美夜海:「では、私が当たります。抑えてる間に追撃を」
明美夜海:声と同時、タンと床を蹴る音
明美夜海:『偽工再現、"夜刀守"』
明美夜海:さらりと手の中から髪色と同じ銀色の砂が溢れてこぼれ、黒色の大太刀を形つくっていく。
明美夜海:それは古い刀使いの一族に伝わる遺産
明美夜海:レネゲイドを食らう鬼斬りの太刀───その張り子。
明美夜海:肩に背負うように担いで、反射する鉄球の間の一点をまっすぐ走る
明美夜海:眼前、肩を支点に大太刀を跳ね上げて
明美夜海:「やぁ────っ!!」
明美夜海:八咫硝子の頭上から断ち切るように、上下への振り下ろしを敢行する
明美夜海:(このタイミングで)
明美夜海:(……反撃が来る)
明美夜海:その思いとともに、衝撃に備えて歯を食いしばった
”八咫硝子”:深々と左肩に食い込んだ刃を、筋肉で押し留め
”八咫硝子”:今にも悲鳴をあげんと口を開いたまま
”八咫硝子”:放たれるのは、足の先から感覚が消え失せるような夥しい殺気。
”八咫硝子”:賽の目に割れた複眼が明美夜海の姿を捉え
”八咫硝子”:270°捻転した上体が、大刀での居合という異常剣術を成立させる。
明美夜海:「!」ぞわり、と全身が総毛立つ。これは教え伝わる技ではなく、異形を寄る辺とした──
”八咫硝子”:チ
”八咫硝子”:
袈
裟
”八咫硝子”:キ
六堂陸:「──感覚器よりも反応速で勝るのは」
六堂陸:半ばまで唐竹に割られた腕が、大刀を止めていた。
明美夜海:訓練ではない、口を開いて迫る"死"が眼前で押し留められる
明美夜海:「……"ラッシュボルト"」ブワ、とわずかに汗が浮かぶ。
”八咫硝子”:「────」
”八咫硝子”:尋常ではない腕力で、肉を圧し潰すように刃をその腕に食い込ませていく
六堂陸:「戦いの中での一瞬先の未来予測の精度が常軌を逸しているからだ。俺も」
六堂陸:技術によってか、能力によってか、その比重に差はあれど。「おまえと同じことができる」
六堂陸:その刃の進行は、遅々として遅い。
六堂陸:「キュマイラとしてのシンプルな膂力と速さ……」既に。
六堂陸:『鏃』は噛み合って、剣と拮抗している。
六堂陸:「いいな、叩き返す旨味が分かりやすい」
六堂陸:ガァン!
六堂陸:大きく弾かれた"八咫硝子"がたたらを踏む。本来両断されているはずだった男がボロ雑巾のように吹き飛んで。
六堂陸:「押し──込め!」
”八咫硝子”:バランスを崩し、筋肉の緊張が解ける。即ち
GM:彼女の肩に食い込んだ刃を阻むものは、一時的にだが無くなったという事だ
明美夜海:砂に作られた大太刀が食い込む。それを片手で構えながら、もう片方に銀砂が満ちる。
明美夜海:作られるのは寸分違わぬ黒の大太刀。
明美夜海:既に食い込んだ刃の峰に、交差するように叩きつける
明美夜海:「お、りゃ!」
明美夜海:ガイン!と金属音が響いて、衝撃とともに八咫硝子の肉を断ち切った
明美夜海:形を保てない贋作の刃が銀の砂に還りながら、その傷跡を照らしている。
”八咫硝子”:肩ごと落ちた片腕が、周囲に血を撒き散らす
”八咫硝子”:頭にあるのは
”八咫硝子”:強烈な死のイメージ
”八咫硝子”:死ぬよりも先に殺す 死ぬよりも
”八咫硝子”:先に
幸重育:「良い連携」 短く口にしつつ、"八咫硝子"の様子を注視するべく暗視の感度を強める
GM:イニシアチブ
GM:”八咫硝子”の手番
”八咫硝子”:マイナーで《破壊の獣王》対象:単体エフェクトを含まない攻撃を範囲(選択)に
”八咫硝子”:メジャーで《C:キュマイラ》《深き傷痕》
”八咫硝子”:ダメージが通った場合、次回攻撃力が10下がります
”八咫硝子”:対象はテツロウ、明美、六堂!
六堂陸:ヒエ~~~
明美夜海:え~~ん
”八咫硝子”:13dx7+12
DoubleCross : (13DX7+12) → 10[1,1,1,1,1,1,2,2,3,4,6,7,8]+10[4,7]+5[5]+12 → 37
明美夜海:さっきから相手の判定ダイスがだいぶやる気に溢れてるんだよね
六堂陸:4dx 一応ドッジ!
DoubleCross : (4DX10) → 9[3,4,8,9] → 9
明美夜海:2dx+1>=37 回避
DoubleCross : (2DX10+1>=37) → 7[2,7]+1 → 8 → 失敗
六堂陸:こっちのダイスも溢れてほしい
六堂陸:カバーディフェンス飛ばしたほうがいい気するな
明美夜海:そのようですね
テツロウ:いちおうドッジを
GM:"八咫硝子"のHPは良い感じに削れてる状態です
テツロウ:4DX>=37
DoubleCross : (4DX10>=37) → 10[2,2,6,10]+6[6] → 16 → 失敗
六堂陸:ありがたい補足情報
明美夜海:ありがたや
六堂陸:では普通に……受けるぜ!
GM:OK!
”八咫硝子”:ダメージ!
明美夜海:私達には幸重先輩がいるからな!
六堂陸:やっちゃってくださいよ先輩
”八咫硝子”:4d10+11
DoubleCross : (4D10+11) → 37[9,10,10,8]+11 → 48
明美夜海:殺意がさぁ
六堂陸:ギャーッ死
テツロウ:防衛本能の塊
明美夜海:死!リザ!
明美夜海:明美夜海のHPを1d10(→ 1)に変更 (25 → 1)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1増加 (73 → 74)
明美夜海:判定もリザレクトも出目が低い
テツロウ:1D10
DoubleCross : (1D10) → 7
テツロウ:よし、これで反撃火力も安定した
テツロウ:侵蝕70!
GM:だからそのダメージなんなの?
六堂陸:4d10で37マジ?
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (79 → 87)
六堂陸:六堂陸のHPを8に変更 (9 → 8)
”八咫硝子”:お前らは次回攻撃力が10下がるぜ…!
”八咫硝子”:危機察知
”八咫硝子”:意識が途絶えて
”八咫硝子”:本能が目を覚ます。
”八咫硝子”:濡羽色の大刀に手をかけ
”八咫硝子”:身体を捻るように刃を引き抜く
”八咫硝子”:
チ───
唐
薙 裟 横
袈
逆 裟
竹
───キン
”八咫硝子”:片腕である事を感じさせないその剣速は
”八咫硝子”:君達の身体から、血の河が噴き出るよりも早く
”八咫硝子”:死の牙を、再び鞘の内へと隠した。
明美夜海:「う、ぐ、ぅっ!」
明美夜海:剣筋を赤くなぞるように体に刻まれ、血が吹き出ると同時に斬撃の速度が体を吹き飛ばす。
六堂陸:呼吸が潰されるのはわかっていれば備えられる。オーヴァードである以上生命維持機能よりも思考する能力、神経を伝達する能力を奪われるのがまずい。
六堂陸:脳と脊髄だけを辛うじて剣の軌跡から外し、水中に身を投げ出す。
テツロウ:初太刀を辛うじてカタナで受け、巻き上げるように死の刃を逸らす!しかし、嵐の如き刃の猛襲は俄然収まらず。
テツロウ:泥のように粘り気を伴い引き延ばされた時間が、死の気配と共に迫りくる中で。
テツロウ:瞬間的にカタナを捨て、カイトシールドを精製。盾により致命斬撃を受け止め、その衝撃により大きく2mほど宙を飛ぶ!
テツロウ:ひしゃげた盾の下敷きになり、血を吐く。衝撃により痺れる手足を振るうと、深々と刃の奔った鉄盾を投げ捨て、起き上がる。
”スリースター”:身体を再生させながら思考を巡らせる(……速い、し、それだけじゃない。”嫌な斬り方”。)
明美夜海:「ぅ……先程までより、数段早い……」
明美夜海:傷跡が熱を持ちながら、ズレそうになる体を抑える。
六堂陸:流れに乗って死の領域を逃れ、ざばりと岸に上がった。「追い詰められるのがキーなんだな」
幸重育:「そうみたい」
幸重育:赤い光学透鏡の下、目を細める。その動作を正確には視認しきれていないが、被害から逆算している。
六堂陸:だったら丁度いい。存分に神経を尖らせてくれ、すぐ近くにいる俺たちに対して。
六堂陸:血と体温を失った体で、そんなことを考える。
明美夜海:砂を固め、鉄の強度を持つ銀の盾を生成する。中央、UGNのエンブレムを誇示するように。
明美夜海:"前衛"として、盾を担う。
”八咫硝子”:───六堂陸の見立ては当たっている。
”八咫硝子”:彼女の反撃のトリガーは、強いストレスにより精神的に追い詰められる事で生じるトランス状態。
”八咫硝子”:そして、先ほどまで交互に顔を覗かせていた、”表の顔”は、今はなりを潜めている
”八咫硝子”:───つまり、今求められているものは
”八咫硝子”:手負いの獣を一撃で屠り去るような、純粋な破壊力だ。
GM:クリンナップ
GM:なんかある人居ますか
六堂陸:処理なし
幸重育:ないぜ!
明美夜海:なし!
テツロウ:特に必要なデバフとかもなしかな?なし!
GM:ラウンド2
GM:セットアップ
六堂陸:なし
明美夜海:セットアップなし
幸重育:ないぜ!
テツロウ:同じくなし!
GM:イニシアチブ
GM:幸重さんの手番
幸重育:マイナーで10m後退、メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《赫き弾》+《音速攻撃》。対象は”八咫硝子”!
幸重育:8dx7
DoubleCross : (8DX7) → 10[3,4,5,5,7,7,8,8]+10[3,5,6,9]+4[4] → 24
幸重育:ふふん
明美夜海:2回も回った!流石幸重さん!
”八咫硝子”:なんだとぉ…?
”八咫硝子”:ドッジ!
”八咫硝子”:13dx+1
DoubleCross : (13DX10+1) → 9[1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,8,9,9]+1 → 10
”八咫硝子”:ダメージ来いや!
六堂陸:《凍てつく刃》 ダメージ+1d+12
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を4増加 (87 → 91)
幸重育:ありがた凍てつき
幸重育:3d10+26+1d10+12
DoubleCross : (3D10+26+1D10+12) → 21[3,10,8]+26+4[4]+12 → 63
GM:何???
幸重育:諸々有効
明美夜海:コレが最大火力担当だぜ~!
六堂陸:サスガダァ……
”八咫硝子”:えぇ…
”八咫硝子”:死ぬが……?
”八咫硝子”:復活も無し!
明美夜海:ヒュウ
幸重育:幸重育の侵蝕率を6増加 (73 → 79)
幸重育:幸重育のHPを4に変更 (9 → 4)
GM:ミドル戦闘終了です
幸重育:(あんまり態度があれだったので、様子見気味に仕掛けたのはだいぶ失策だったかもだな)
幸重育:(挽回するぞ)
幸重育:……どんな矢であれ、放てば稲妻と化す。その能力を活かし、痛い牽制を交えつつ、本命を適切に撃ち込むのが"F.F.F."のやり方だ。
幸重育:今回はそれが裏目に出た。緊張感に伴った反応強化での迎撃を完遂された。ならばどうするか。自明である。
幸重育:カーボン製の本命矢を、番える前にふくらはぎへ刺す。慣れた様子で、声にもならない呼吸を漏らすのみ。そして弓へ番える。
幸重育:自らの血を媒介に矢の速度を上げるのが、幸重育の本来の異能だ。遺産に適応した今、その効果はさらに跳ね上がっている。
幸重育:(勝負)
幸重育:指を離す。刹那、無音を錯覚する。
幸重育:だが次の瞬間には、夥しいエネルギーが閃光を発し、味方の合間を抜けて"八咫硝子"へ直撃する。
幸重育: ドォ ン!
幸重育:遅れて側撃雷に照らされた暗渠に轟音と衝撃風が迸る中、浅く息を吐いて残心。
幸重育:「どうだ」
”八咫硝子”:───”八咫硝子”の力の根底にあるのは、過剰なまでの生存本能。
”八咫硝子”:幸重育の初撃。陽動の雷ではなく、その直後の本命の一矢に反応した事からも明らかなように
”八咫硝子”:複数の脅威があれば、”より死の匂いが強いもの”を嗅ぎ分けて迎撃を行っている。
”八咫硝子”:そう、僅かとは言え、嗅ぎ分けるための時間が”八咫硝子”には必要であり
”八咫硝子”:ガ リ ッ
”八咫硝子”:───引き抜こうとした刀の頭が矢の側面を撫で火花を散らす
”八咫硝子”:───つまり、その刀身は矢の軌跡を重なるように虚空を斬り裂き
”八咫硝子”: バシュ ッ
”八咫硝子”:ほぼ反射に近い迎撃のために開いた上体へと、理外の速度を伴った矢が着弾した。
”八咫硝子”:「─────」
幸重育:「……よし」
幸重育:念のため次の矢に手だけはかけつつ、推移を注視する。
”八咫硝子”:半身が吹き飛び、着弾箇所を軸に回転しながら、壁に激しく打ち付けられる
”八咫硝子”:「─────い……」
”八咫硝子”:「いた……い……どうして………?」
幸重育:「私が強いから。……武器、確保しといた方が良いよ。一応」 前衛に言う
六堂陸:「……ああ」鼓膜穿孔に備えて耳を塞いでいた手を離し、大刀を取り上げる。
テツロウ:「後の先の達人。強かった」
六堂陸:「かなりな」
”八咫硝子”:「こんな……もう…もう嫌なんです…私何にも悪くないのにぃ……」
”八咫硝子”:大刀を探るように硬い地面を手でぺちぺちと叩く音がして
”八咫硝子”:「……とらないで…それ…それがないと……」
”八咫硝子”:「………怖い…んです…」
”八咫硝子”:────パタン
”八咫硝子”:糸が切れたように、”八咫硝子”は意識を失う
六堂陸:「詳しくないんだが、これで本当に悪くないパターンってあるのか?」
”スリースター”:「大分キレた頭してるし、まずそこが問題じゃない?知らんけど」他人事のように呟く
幸重育:「まあ、あるかもしれない。ほら、能力の暴走とか聞くでしょ。それは一応『悪くない』判定に入ること、多いし」
幸重育:「でも、だからって彼女を止めた私たちが悪くなるわけじゃない」
幸重育:「……と、思うけど」
明美夜海:「えぇ。理由はともかく、実害として被害は出ていますから」
明美夜海:能力で作成したものではなく、携帯している拘束帯を装着して確保していく。
六堂陸:「そこに疑問はないが。落とし所が厄介だろうし、UGNって大変だなと、なあ」テツロウに。
テツロウ:頷きで応える。
幸重育:「そうだね。ま、今回の場合まずかったら……上川せんせのせいにすればいいし」
テツロウ:「ハイネの」
幸重育:「組織は大変だけど、上官みたいなのがいると楽で良い。私は罰とかで謹慎させられるの嫌だけど、せんせなら良いでしょ」
六堂陸:「すごいことを言う奴だな」
GM:───噂をすればなんとやら、暗渠の出口方面から走ってくる二人の人影が見える
GM:上川拝音とリオ・グッドマンだ
明美夜海:「あはは……現場に責任を押し付けない上司を持つことを幸せに思いたいですね」
明美夜海:冗談めいてコホン、と咳払いする。
上川 拝音:「───ここ、声響くから…そういうの全部聞こえるよ幸重さん…」
上川 拝音:息を切らしながらそんな事を呟いて
上川 拝音:拘束された”八咫硝子”を一瞥する
幸重育:肩をすくめて見せる。
明美夜海:「お疲れ様です、上川さん。確保完了しました」
明美夜海:脈を取り、命に別状がないことも確認済み
上川 拝音:「………うん。ご苦労様」
上川 拝音:「一仕事終えたばかりで悪いんだけど、大事な話がある」
明美夜海:「話、ですか?なんでしょう」
上川 拝音:「”C.L.L.”が見つかった。今八嶋さんと───」
上川 拝音:リィズリッグ・アンブラハムと言いかけたが、”スリースター”が居たので止める
上川 拝音:「───に、現場を押さえて貰ってる。ここは私に任せて、君達は現場に向かって欲しい」
テツロウ:「わかった」
明美夜海:「了解しました」
幸重育:「了解。武器は取ったけど、一応気をつけて」
リオ・グッドマン:「……ああ、俺も残るっす。元々、武闘派でもないっすから」
六堂陸:「そうなのか」
リオ・グッドマン:「実はそうなんすよね~、まぁ、”適材適所”って事で。そっちは任せたっすよ」
六堂陸:「無論だ。話が早くて助かるな」
テツロウ:「意外」>武闘派でもない、という言葉に。
リオ・グッドマン:「うはは、何?俺ってそんなに強く見えちゃうんすかね」
明美夜海:「それはもう、あのN市出身なんですから」
明美夜海:「”八咫硝子”が暴れた場合に一人では分が悪い相手ですからね。移送の方はお願いしますね、リオさん」
リオ・グッドマン:「規模がでけぇだけっすよ。色んな奴が居るのは、どの町でも変わんねぇから」
リオ・グッドマン:頷いて、明美夜海の端末に位置情報を送信する
六堂陸:「直接的な手ばかりが得意じゃなくても強かなのはいるからな」
六堂陸:トントン拍子に件の狙撃手……それこそ隠密であることが重要な手合いを探り当てているなら、適材適所とやらに言いたいこともない。
上川 拝音:「それじゃあ、頼んだよ」
明美夜海:「はい」送られた位置情報を確認する。
明美夜海:「場合によっては連戦になります。皆さん、準備は良いですか?」
幸重育:「大丈夫」 傷がないのではなく、走りながらでも治療はできるという意味
テツロウ:「大丈夫。そういうのには、慣れてる」
”スリースター”:「止まんねぇわよ、ワクワクが!」OKと言っている
六堂陸:「ここまで来た車使っていいか?」
上川 拝音:「ああ、どうぞ」
”スリースター”:「何?免許持ってんの?」
六堂陸:「無いが。結構疲れたからな」
”スリースター”:「ヒュゥゥ!!!最高~~~!!!」
上川 拝音:大丈夫かな…という顔
六堂陸:「……」考えてみればこいつは持ってそうだな、と思ったが。なんとなく癪なので言わなかった。
GM:シーン終了、ロイス取得と購入が可能です。
GM:ここが最後の購入ポイントになるよ!
幸重育:応急手当キットをジャブジャブ使いた~い
明美夜海:じゃぶじゃぶしな~
テツロウ:応急手当キットを購入したい!身体がボロボロなので
幸重育:という訳で所持している応急手当キットを使います。
幸重育:2d10
DoubleCross : (2D10) → 7[1,6] → 7
幸重育:幸重育のHPを11に変更 (4 → 11)
テツロウ:あ、その前にこっちも既にもってるキットを使います
テツロウ:7+2D10
DoubleCross : (7+2D10) → 7+3[2,1] → 10
明美夜海:財産点とかもあるからじゃぶじゃぶしてこう
幸重育:ワンモアしたいな 調達します。応急手当キット
幸重育:2dx=>8
DoubleCross : (2DX10>=8) → 3[1,3] → 3 → 失敗
幸重育:カス まあ2回は撃てるし……ええやろ! 共有財産もとっておこう
テツロウ:同じく追加購入
テツロウ:2DX+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[5,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
テツロウ:この出目なら防具変えたじゃんッッ
明美夜海:ふふ
六堂陸:手持ちの応急自分に使うメリットないから欲しかったら言ってね
明美夜海:近接用にショットガン買っておこ
明美夜海:3dx>=11 ショットガン
DoubleCross : (3DX10>=11) → 6[3,6,6] → 6 → 失敗
六堂陸:3dx>=11 ショットガン
DoubleCross : (3DX10>=11) → 4[2,4,4] → 4 → 失敗
明美夜海:六堂さんにバディムして共有財産使おう
六堂陸:JKと一緒に買い物しちゃった
六堂陸:パスしまーす
六堂陸:以上
明美夜海:+3して共有4点使用~
明美夜海:NPC効果の財産点を4減少 (43 → 39)
明美夜海:パされます。以上
テツロウ:追加購入した応急手当キットで回復します
テツロウ:10+2D10
DoubleCross : (10+2D10) → 10+18[9,9] → 28
テツロウ:き……極端!!
GM:伝説の応急手当
テツロウ:以上で!
GM:OK!では次!
◆Masterscene◆
4年前 Y市
医者:「熱病時計」と呼ばれる遺産があるらしい。
医者:まだハッキリとした情報は無いが、どうやら私が求めていたものに近そうだ。まとまった情報が手に入ったら、仲江レイジに教えてあげようかな。
医者:取り敢えず、いつまでも病院に居てもしょうがないので、医者は辞めようと思う。
医者:FHで得られる情報にも限界があるみたいだし、さてどうしたものか……
医者:……そうだ、UGNにも入ってしまおう。
医者:その方が、"デリンジャー"セルが用済みになった時の事を考えても都合が良い気がする。
医者:そうと決まれば、顔も名前も捨ててしまおうか。
療養中のUGNチルドレン:「先生って、どうしてUGNに入られたんですか?」
****:「えー…そんなに大した志でもないよ?ありきたりだしね。」
****:さて、新しい名前…とは言っても、何にしよう。
療養中のUGNチルドレン:「いいから教えてくださいよー」
****:あ、そうだ。確か……
****:「はいはい、笑わないでね」
****:仲江ツバキがいつも読んでいた詩集の著者が、確かこんな名前だったっけ。
****:「助けたい人がさ、居るんだよ」
◆Middle04◆
GM:【ミドル4】
GM:シーンプレイヤーはテツロウ君
GM:他登場可能です
テツロウ:1D10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 10[10]+70 → 80
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (79 → 81)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (74 → 79)
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (91 → 93)
GM:では、最後の情報はこちらになります
宇留間 奏について
(情報:UGN/FH/噂話 難易度:20)
幸重育:何だとオ……
GM:以上!
GM:さぁ振れ!
幸重育:コネ使って情報:UGNで振ります
明美夜海:GOGO
六堂陸:こんな判定……成功できっこないよ!
幸重育:多分……私が振るべきだろう。
幸重育:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[1,2,4,8,9]+1 → 10
幸重育:財産を10……使うぜ!
幸重育:共有財産からね!
明美夜海:イェイ!
GM:よかろう
六堂陸:ナイス財産
幸重育:NPC効果の財産点を10減少 (39 → 29)
GM:では成功…という訳ですが、この情報は後程開示される形となります
GM:そしてこのシーンでの情報を全て開けたという事は…
接触判定
戦闘:"C.L.L."仲江レイジ
(白兵/射撃/RC)
※テツロウのみ挑戦可能
※この判定を行った場合、そのシーン内でミドル戦闘が発生する。
※エフェクト組み合わせ可。判定後、その達成値のみを参照してダメージロールを行い、算出された数値分のダメージを与えた状態でミドル戦闘を開始する事が出来る。
GM:判定方法自体は、先ほどの”八咫硝子”と同じです
幸重育:TETSURO!
明美夜海:GOテツロウ!
テツロウ:達成値のみ参照なので武器を準備せず、<C:ブラックドッグ>+<アームズリンク>で振ります。
テツロウ:侵蝕+4
テツロウ:9DX7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[2,3,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,3,6,7,8,9]+10[1,8,9]+5[3,5]+4 → 39
明美夜海:《バディムーヴ》達成値+3
GM:やるんだな…!?今ここで!
テツロウ:達成値42!5D10のアンブッシュだ
明美夜海:42バディ!
テツロウ:5D10
DoubleCross : (5D10) → 23[3,2,10,1,7] → 23
GM:塩ダイス!!!!!
テツロウ:ヌゥーッ 10は出たけどダメージが振るわない!
明美夜海:このダイス壊れてる!
GM:23点のダメージが入ります
Y市 市街地
GM:上川拝音から受け取った位置情報を元に、君達はY市の市街地へと足を踏み入れた
GM:既に人払いが済まされた、大小様々な建築物が並び立つ景観の中に、君達は八嶋の姿を確認する。
幸重育:弓を持ち矢に手をかけつつ、周囲の様子を静かに伺っている。
八嶋 貴徳:「おう、来たか」
テツロウ:「師匠は?」
明美夜海:「こんにちは、八嶋さん……どんな状況ですか?」
八嶋 貴徳:建物の影から顎をしゃくるように、数十m先にある飲食店の店先に設けられたベンチを示す
明美夜海:こっそり覗き込みます
GM:仲江レイジが、目を閉じてベンチの上に座っている。
六堂陸:「一見普通だな」
六堂陸:あまり強そうに見えないという意味でも、血迷って見えないという意味でも。
明美夜海:「ですね。休憩中のような……本人ですか?」テツロウくんに確認する
八嶋 貴徳:「誘ってんのかどうなのかは分からんが、どの道下手には動けんかったからな」
八嶋 貴徳:「お前らが来るのを待ってた訳だ」
テツロウ:「間違いない。本人」頷いて。
幸重育:「……ただいるだけ、以上の状況は分かっていないんですか?」
八嶋 貴徳:「分からん。熱病時計を今所持しているのかどうかも確認が取れてない。」
八嶋 貴徳:「だが、こうして姿を見せた以上は何らかの目的があるんだろうが…」
幸重育:頷き 「接触するしかないか。交戦も前提に入れつつ」
リィズリッグ:「おいそこの、八嶋とかいう男よ。やはりあれは寝ているのではないか、かれこれ数10分はあのまま───」
リィズリッグ:君達の背後から歩いてきたリィズリッグが声を上げて
リィズリッグ:”スリースター”の姿を認めた瞬間に、物陰へ隠れる
六堂陸:「あっ」
”スリースター”:「今なんか居なかった?」
幸重育:「なんかって?」 (お金だけ出してくれればいいのに……)
テツロウ:「気のせいじゃない」
六堂陸:「……確認してきてやる」
明美夜海:「き、きをつけてくださいねー」確認を後押し。なにもないと良いな
六堂陸:大富豪にことの次第を伝えて戻ってきます。「なんも居なかったぞ」
”スリースター”:「なんも居なかったかー」
”スリースター”:(……まぁ、今はあっちの方が面白そうだしね)
テツロウ:「それより」
テツロウ:「パッと見は本人だけど、エフェクトで擬態した釣り餌かも」一切動じず待機する師匠を指して。
テツロウ:ここまで誰かと組んで動いているという情報はなかったが、エグザイルの変装能力などで化けた囮役がいない、とも限らない。
幸重育:「誰行く? こゆとき、知ってる顔が良いのか、知らない顔が良いのか」
明美夜海:「うーん、擬態等の疑いがあるなら、本人を知ってる方が見破りやすいですが」
八嶋 貴徳:「幸重のが言った通り、仕掛けたらそのまま交戦に突入する可能性は十分ある」
八嶋 貴徳:「だから今の内に確認しておきたい」
八嶋 貴徳:テツロウを見て
八嶋 貴徳:「殺せるか?」
六堂陸:「出来ないなら出来ないでいいと思うぞ。さっきの手合いだって殺してない」
テツロウ:「………わからない」
六堂陸:(正直な答えだな)
テツロウ:「それでも、足手まといにはならない」
テツロウ:「まず、僕に行かせてほしい。戦闘で役立たずなら、罠にかかっても問題ない」
八嶋 貴徳:頷いて「───合理的だ。賛成1」
六堂陸:(……というか、命知らずなやつだ。取り繕う必要を覚えていないのか)
六堂陸:「どうせ待たれてるなら、態々一人で行く法もない気がするが」
六堂陸:「別にやり合うと、やり合うにしてもどういう形でそうなるか分かってるわけじゃない。それが良いと思うなら任せる」
幸重育:「てつくんがそれで行けるなら良い。相手の出方も分からないしね」
幸重育:「何かあればちゃんとフォローするよ」
明美夜海:「そもそも、罠にかかったら問題はありますっ」
明美夜海:「無茶したり、自暴自棄になるなら反対ですけど……」
明美夜海:「ちゃんと自分を大事にしていただけるなら賛成します。そのためのチームですから」
テツロウ:「わかった。無茶は控える」
テツロウ:頷くと、師匠の座るベンチへ単独で向かう。
”スリースター”:「優しい人が多いねぇ、UGN」
幸重育:「自分を大事に、ね……」 ぽつりと漏らす
六堂陸:「だろ」良いとも悪いとも言わず、"スリースター"に追従する。
六堂陸:別に気を使ったわけでもない。あの少年がどうするのか、興味があるだけで。
仲江 レイジ:「───」仲江レイジは相変わらず目を閉じたままだ
テツロウ:「師匠」目を閉じたままのレイジに声を掛ける。
テツロウ:「ひさしぶり」
仲江 レイジ:羽織ったジャンパーや肌は、そのまま彼の足取りを示すように薄汚れており
仲江 レイジ:極端に静かだった寝息は
仲江 レイジ:テツロウからの呼びかけで途切れる。
仲江 レイジ:パチリと、一瞬で覚醒状態となり
仲江 レイジ:腰を浮かしながら、視線のみを君に投げかけた
仲江 レイジ:「─────ぁ」
仲江 レイジ:訳が分からない、と言ったように数度まばたきをして「……………おお」
仲江 レイジ:「何だ…久しぶり………だな。もっと言いたい事があるような気もするけど」
仲江 レイジ:「………」
仲江 レイジ:「どうして日本に?」
テツロウ:「師匠を追ってきた」
テツロウ:かつてと比べて、精彩に欠けた様子の男に罠の気配はない。ひとまず本人であることに安堵しつつ。
テツロウ:「命を狙われてる。事情を釈明できるなら、投降してほしい」
テツロウ:先ほど“八咫硝子”に投降を迫ったヨミ達の交渉を思い返しながら、言葉を紡ぐ。
仲江 レイジ:…はぁ、とため息を吐いて
仲江 レイジ:「おいおい…いきなり物騒な冗談から入るもんだな。戦場でもあるまいし、別に命を狙われる謂れなんかないだろ」
仲江 レイジ:「つーか背伸びた?そうだよな。男子三日会わざれば~って言うもんな」
テツロウ:「…………」
仲江 レイジ:「…………何日…何週間…何か月…何年……?」
仲江 レイジ:「あれ…俺お前と会ったのいつぶりだっけ……?」
テツロウ:「師匠」その姿に、戦場で幾度となく見てきたものの姿が重なる。
仲江 レイジ:「いや、悪いな。訳分かんねー話しちゃって」
仲江 レイジ:「でもさ、もうすぐなんだ。あとちょっとで目標が───」
仲江 レイジ:そこまで言って
テツロウ:「麻薬をやってるなら、力になれる。けど、今は聞いてほしい」
テツロウ:「基地を襲って大勢を殺した疑いがかかってる。遺産を狙って、ドバイに飛んだはずだ」
仲江 レイジ:「…………あ~」
仲江 レイジ:「あれね」
仲江 レイジ:「”それが要る”って先生に言われてさ」
仲江 レイジ:「そう言われたら、俺も断れなくってな」
テツロウ:「師匠。……もう、いいんだ。やめよう」
仲江 レイジ:「ちょっと骨が折れたけど、色々準備してから……テツロウ?」
テツロウ:「まだ持ってるなら、遺産を渡して投降してほしい」
仲江 レイジ:懐からラピスラズリの腕輪を取り出し「持ってるけど」
仲江 レイジ:「お前の頼みでも、これは渡せない」
仲江 レイジ:「……大切な人の命がかかってるんだ。俺の”目標”だ。」
仲江 レイジ:「テツロウなら、この言葉の意味が分かるな?」
テツロウ:「……………」
テツロウ:「………その人は」
テツロウ:「その人はもう、いないんだ!だから、やめにしよう」
テツロウ:「今ならまだ間に合う」万が一に備えているヤシマや、UGNの面々へ視線をやり、それからレイジに視線を合わせる。
仲江 レイジ:「居ないって言っても、あれだろ?病院移ったとかそういうのだろ?」
仲江 レイジ:「そういう冗談だとしても、俺はあんまり好きじゃないかな」
仲江 レイジ:君が語気を荒げるのを、どこか他人事のように見つめる
テツロウ:首を左右に振って。
テツロウ:「おねがいだ」
テツロウ:「師匠とは戦いたくない」そう言って、掌を差し出す。
仲江 レイジ:「…………お願いするのは、こっちの方だ」
仲江 レイジ:「冗談も大概にしてくれ」
仲江 レイジ:「俺がずっと……何の為にあんな場所で……」
仲江 レイジ:「………言ったよな、テツロウ」
仲江 レイジ:その掌に、手の甲を重ねるように差し出して
仲江 レイジ:パチン
仲江 レイジ:「……これが俺の”一番”なんだ。俺が生きてる理由そのものなんだ」
仲江 レイジ:「それ邪魔するのなら、お前にだって容赦はしない。」
テツロウ:「違う!一番は……」妹だったはずだ。そう言葉を返そうとして、口を閉じる。
テツロウ:「レイジ。教えてくれたことを、今やる」
テツロウ:「────ごめん」
テツロウ:トッ
テツロウ:踏み込みと同時、自らの身体を電磁加速。
テツロウ:レイジを掴むと、背負い投げの要領で床へ叩きつける。ただしその速度は音速を超え、地面はコンクリだ。
仲江 レイジ:咄嗟に片腕で頭部を庇う。頭が砕けるほどの衝撃を一身に受けた腕の骨が砕けた───が
仲江 レイジ:ベンチの下へと伸ばしたもう片方の腕は、その先にある得物を掴み取っている。
仲江 レイジ:「ッ────本気……なんだな」
仲江 レイジ:脇に構えたライフルの銃口を君へと向け
テツロウ:「“傭兵にも仁義がある”。今の師匠には、言葉が通じない」電弧が迸り、手の内に一振りのカタナが精製される。
テツロウ:「なら、やる」それは、己に言い聞かせる言葉でもある。
テツロウ:本当にやる気なら、瞬間的に殺傷・無力化する手段は幾らでもあった。それを選ばなかったのは、明らかに自分の内の迷いによるものだ。
仲江 レイジ:───その姿が掻き消えるように、一瞬で数m先へと移動する
仲江 レイジ:「一人でか?」
テツロウ:「違う」
テツロウ:「兵士は獣じゃない。チームで戦う」
テツロウ:「ごめん。うまく行かなかった」一同に頭を下げる。
八嶋 貴徳:「構わん。元より、話し合いで済むとは思ってなかった」
幸重育:「うまく行かないことが分かったので十分」
幸重育:「それが分かれば、てつくんも思い切りやれるでしょ。必要経費」
明美夜海:「そうですね。お互い話すのは大事です」
”スリースター”:「私も私も!全然OK!」こいつのは多分違う意味だ
六堂陸:「そうだな。水入らずで必要なことは済んだだろ。混ぜてもらおう」
仲江 レイジ:「…………そうか」
仲江 レイジ:「テツロウは俺が居なくても大丈夫なのか、それがずっと悩みの種だった。まぁ大丈夫なように色々教えてたつもりだけど」
仲江 レイジ:「案外上手くやれてるんだな、安心したよ。」
明美夜海:「……貴方にも、ぜひこちら側に来てほしいんですけどね」
六堂陸:「ただの行きずりの仕事仲間だ。仕事がやれてるという意味なら否定はしないが──」
六堂陸:「それ以上を預けて安心するつもりなら、もう少し見て判断して考えてからでも遅くはないんじゃないか。最も」
六堂陸:「お前がどういうつもりだろうと、関係ないかも知れんがな」テツロウに僅か視線を遣る。
六堂陸:やがて自分にも訪れるであろう、運命の対決の時だ。彼は今、その只中にある。
仲江 レイジ:「────譲る気はないんだな、テツロウ」
仲江 レイジ:六堂の言葉に促されるように、テツロウへと視線を向ける
テツロウ:「ない」短く言葉を返し、霞構え。切っ先を師へ向ける。
仲江 レイジ:頷いて
仲江 レイジ:「互いに譲れないものがある」
仲江 レイジ:「戦争ってのは、そういう時に起きるんだ。」
仲江 レイジ:「────これは大事な話だぜ。」
仲江 レイジ:そのように、いつもの前置きを後付けする。
GM:ミドル戦闘を開始します
GM:また、この戦闘ではいくつかの特殊ルールを採用しますのでまずその説明から
市街戦ルール
①移動の際、5m分の移動距離を消費する事で「建物」の屋上へ"登る/降りる"事ができる。(素通りも可)
②対象との間に「建物」を挟んでいる場合、そのアクションは行使出来ない(建物と同エンゲージに居る者に対しては可)。
例:PC(5m)建物(5m)エネミー
③「建物」とエンゲージしている時、地上と屋上は同一エンゲージとして扱うが、地上⇄屋上は射程:至近の対象にならない
④屋上→地上への攻撃は、与ダメージが+5される。
⑤屋上への攻撃において、攻撃達成値が回避達成値を20以上上回った時、攻撃対象は地上へと落下し、1D10の追加ダメージが発生する(ガードした場合は発生しない)。
⑥「遮蔽物」と同エンゲージに居る状態で攻撃対象に選ばれた場合、ダメージロール前に宣言可能。遮蔽物を身代わりにする事でその攻撃によるダメージを0にする。ただし、宣言した段階で遮蔽物は消滅する。
攻撃対象が複数人居る場合、いずれか一人のみがその効果を受ける。
GM:簡単に言えば
・5m使えば建物を上り下りできるよ
・建物が邪魔で攻撃できないケースがあるよ
・同エンゲージの地上と屋上は至近じゃないよ
・屋上→地上への攻撃はボーナスが乗るけど落下ダメージというリスクもあるよ
・遮蔽物を盾にして攻撃を防ぐ事が出来るよ
って事ですね
GM:それを踏まえてエンゲージはこちら
R:屋上
G:地上
(建物A)(テツロウ:G) (幸重:G) (明美:G) (六堂:G)
〔5m〕
(遮蔽物)(仲江レイジ:G)
〔5m〕
(建物B)
〔5m〕
(遮蔽物)
〔5m〕
(建物C)(遮蔽物)
NPCカード
"スリースター":ラウンド1回使用可能。命中判定の直前に使用可能。判定ダイスを+5個する。
八嶋貴徳:ラウンド1回使用可能。カバーリングを行う。
GM:ラウンド1
GM:セットアップから
六堂陸:なし
明美夜海:なしです
テツロウ:なし!
仲江 レイジ:《スタートダッシュ》で後方に5m戦闘移動し、さらに5m消費して建物Bの屋上へ
幸重育:やっぱそういうことだよなあ……w
幸重育:レイジさんの行動値はいくつなのかしら
GM:あ、出てなかった
幸重育:まあイニシアチブ行動見ておくか……《スタートダッシュ》使います。建物Aの屋上へ移動。
幸重育:幸重育の侵蝕率を3増加 (81 → 84)
R:屋上
G:地上
(建物A)(テツロウ:G) (幸重:R) (明美:G) (六堂:G)
〔5m〕
(遮蔽物)
〔5m〕
(建物B) (仲江レイジ:R)
〔5m〕
(遮蔽物)
〔5m〕
(建物C)(遮蔽物)
GM:イニシアチブ
GM:仲江レイジの手番
仲江 レイジ:マイナーで《ダークマター》《過剰収縮》ダイスを足し引き+0して、攻撃力を+16
仲江 レイジ:メジャーで『Crack.Lost.Landscape.』《C:バロール》《瞬速の刃》《浸透撃》《因果歪曲》《パラドックス》
仲江 レイジ:スナイパーライフルで攻撃、対象はPC全員です。また、この攻撃に対してガードは行えません
幸重育:こいつ……
明美夜海:邪悪なスナイパー…
仲江 レイジ:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,2,3,4,4,4,5,7,8,8,9,9,10,10]+10[4,6,6,6,7,8,9]+10[5,6,10]+5[5]+4 → 39
テツロウ:射撃武器ゆえもとからガード能力なし!ドッジにかけるのみよォーッ
六堂陸:5dx 回避
DoubleCross : (5DX10) → 9[1,2,4,8,9] → 9
六堂陸:無理無理
明美夜海:2dx+1>=39
DoubleCross : (2DX10+1>=39) → 8[6,8]+1 → 9 → 失敗
明美夜海:だめだめ
テツロウ:5DX>=39
DoubleCross : (5DX10>=39) → 10[6,7,9,10,10]+3[1,3] → 13 → 失敗
幸重育:4dx+1=>39
DoubleCross : (4DX10+1>=39) → 9[2,2,5,9]+1 → 10 → 失敗
テツロウ:喰らいます
六堂陸:八嶋カバー貰っていい?
幸重育:もらいなもらいな
八嶋 貴徳:どうぞ!
六堂陸:ありがとう! 頂きます!
GM:ではダメージ!
仲江 レイジ:4d10+27
DoubleCross : (4D10+27) → 38[10,8,10,10]+27 → 65
仲江 レイジ:何???
明美夜海:殺意が凄いのよ殺意が
仲江 レイジ:も、諸々有効です…
明美夜海:リザ!
明美夜海:明美夜海のHPを1d10(→ 10)に変更 (1 → 10)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を10増加 (79 → 89)
六堂陸:助かったぜジャパニーズソードマスター
テツロウ:フルHPでも倒れるが?
テツロウ:リザ!
テツロウ:1D10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 5[5]+84 → 89
幸重育:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6
幸重育:幸重育の侵蝕率を6増加 (84 → 90)
幸重育:幸重育のHPを6に変更 (11 → 6)
幸重育:5あってたすかる
仲江 レイジ:先程テツロウから逃れてみせたように、その姿が再び掻き消え
仲江 レイジ:後方の建物の屋上…”高台”へと陣取る
六堂陸:(消え──)
明美夜海:「なっ……」
テツロウ:「狙撃が来る!遮蔽物へ───」
幸重育:レイジの動きと同時、跳ねるような動きで手近の建物へ登っている。
仲江 レイジ:身を屈め
仲江 レイジ:息を殺し
仲江 レイジ:左目の眼帯を外す
仲江 レイジ:仲江レイジの持つ力の真髄は、”薄氷”と呼ばれる特殊な魔眼能力にある。
仲江 レイジ:それは”視界全域を、一枚のガラス版に転写された風景として切り取る空間認識能力”。
仲江 レイジ:そして”そのガラス版に与えた影響を、現実にも反映させる空間干渉能力”の二つに大別され───
仲江 レイジ:伽藍洞となった左眼窩に魔眼が生成される。
仲江 レイジ:倍率を落としたスコープを覗き
仲江 レイジ:その向こうに見える景色が、硬質さを持った一枚の平面へと変わる。
仲江 レイジ:トリガーに指をかけた
仲江 レイジ:───弾丸が、ガラスの風景を穿ち
六堂陸:八咫硝子に対し、同じ力を持つと言った。つまり奴への対策──狙撃がそのまま自分にも通用する。建物の庇へ転がり込もうとする。
六堂陸:警戒はしていた。だがあの距離に居た者がかき消え、遠ざかり、照準を定め、仕掛ける。そのサイクルの速度に対応できない。
仲江 レイジ:着弾箇所を中心に走った放射状の亀裂は、そのまま
仲江 レイジ:仲江レイジの視界に映る景色を引き裂き、敵影を破壊する嵐となる。
八嶋 貴徳:「────」
八嶋 貴徳:咄嗟に、身を挺して六堂を庇う。
八嶋 貴徳:全身に走った亀裂から血が噴き出し、文字通り身体が崩れ落ちる
明美夜海:銀の砂が盾の形を取る。狙撃に対する遮蔽として身を隠そうとして、その形が実現する前に事が起こる。
明美夜海:「ぐっ……!」掲げた盾と同じ形に体へ亀裂が走る。
幸重育:「うっ……!?」 移動の最中、発生した衝撃の渦から逃れられず、建物へ激突。腿の矢筒から矢が何本かこぼれ落ちる
幸重育:「なっ……にが狙撃よ! デタラメを!」
六堂陸:「……悪い。助かった」
八嶋 貴徳:「……テツロウが”遮蔽物の後ろに”って言った意味が分かったか」
六堂陸:「分かった分かった。舐めてたかも知れん」
明美夜海:「弾丸じゃない……!視界に作用するタイプですか…!」
八嶋 貴徳:頷いて「奴のこの攻撃はあくまで”見えているもの”にしか作用せん」
八嶋 貴徳:「だからこうやって盾役を備えておくのが合理的だ。どの道、遠距離戦じゃ俺は使い物にならんからな」
幸重育:「だから遮蔽を使って、ね……」 忌々しげに呟く
テツロウ:次元ごと打ち砕く魔弾の一射を受け、左腕が捩れ砕け、血が滴る。
テツロウ:「身を潜めれば、1度は防げる」
テツロウ:金属小手を精製し、回復を促進しながら八嶋の言葉に補足。
八嶋 貴徳:「そういう事だ。加えて言うなら」
八嶋 貴徳:「この攻撃は連発出来るもんじゃない。奴が撃った直後、つまり今が攻める機会だ。」
幸重育:「狙撃手らしい隙で助かるけどね……!」
幸重育:動く前にルールの確認をします。まず、前回相手の攻撃が39でこっちがドッジ10なので、建物の屋上から落下はしているかな……?
GM:してる!
GM:ダメージ足す意味なかったからね……
幸重育:そのダメージって攻撃の追加ダメージという扱いだから今回はしなくても良い?(どちらにしてもリザレクトしているので)
GM:しなくてOKです!
幸重育:あい! んじゃあと移動なんですけど、相手が屋上でも、そのエンゲージを移動で通過することはできない?
幸重育:つまり建物Bの向こうの遮蔽までとことこ歩いて行けるかということなんですが……
GM:良い質問ですね
GM:出来……ます!
幸重育:ヒャッハー! ならば俺の行動は決まりだぜ!
幸重育:マイナーで戦闘移動、建物Bの向こうの遮蔽のあるエンゲージまで移動。
幸重育:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《赫き弾》+《音速攻撃》。対象は当然仲江レイジだ!
R:屋上
G:地上
(建物A)(テツロウ:G) (明美:G) (六堂:G)
〔5m〕
(遮蔽物)
〔5m〕
(建物B) (仲江レイジ:R)
〔5m〕
(遮蔽物) (幸重:G)
〔5m〕
(建物C)(遮蔽物)
仲江 レイジ:来い!
幸重育:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,3,3,5,5,7,8,10]+10[5,5,8]+5[5] → 25
仲江 レイジ:ドッジ!
仲江 レイジ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[2,4,6,9] → 9
仲江 レイジ:無理だよ!
幸重育:落下はしないが命中だぜ! ダメージ!
幸重育:3d10+26
DoubleCross : (3D10+26) → 21[6,10,5]+26 → 47
仲江 レイジ:いい一撃が…入る!
幸重育:(そういう仕掛けで……位置関係がこうなら……!)
幸重育:立ち上がるや否や、すぐに姿勢を整えて駆け出す。攻撃で落とした数本の細矢を乱雑に拾い、レイジの上がった建物に向けて。
幸重育:大弓を横に構え、矢を番え、放つ。遺産さえなければ、たとえば曲射で遮蔽越しに技術戦を仕掛けることもできた――育はそれくらいの技量があったと自負している――が、
幸重育:そうでなければ、結局はこれだ。威力を伴う手数でもって追い詰める。いくつもの細く鋭い稲妻が、地上から屋上に向けて放たれ、建物の幾ばくかを砕いて貫く。
幸重育:そして建物の下を駆け抜け、その先の遮蔽に滑り込みながら、本命の矢を番え、
幸重育:「そこでしょ!」
幸重育:先程までとは違う、力強い雷流が建物を貫通し、先触れの数発で誘導した仲江レイジに直撃する。
仲江 レイジ:「────ッ ッッ」
仲江 レイジ:雷が肉を焼き、半身を裂き、わずかに身体の自由が奪われる
仲江 レイジ:「──いい動きを…するじゃないか……!」
仲江 レイジ:「……”兵士は獣じゃない、チームで闘う”……か」
仲江 レイジ:今しがた受けた、狩猟でもするような攻撃を想起して
幸重育:「訓練の賜物」 小柄な体を遮蔽に隠し、息を整えつつ
幸重育:「……狙撃戦にはならない。あなたはこのまま狩り出される」
幸重育:幸重育の侵蝕率を6増加 (90 → 96)
幸重育:幸重育のHPを1に変更 (6 → 1)
GM:イニシアチブ
GM:テツロウ君/明美さんの手番です
明美夜海:では私から!
GM:どうぞ!
明美夜海:マイナーでボルトアクションライフル起動
明美夜海:メジャー【コンボ:偽/舞芸百般】《C:モルフェウス》《カスタマイズ》
明美夜海:レイジさんに射撃攻撃
仲江 レイジ:来な!
明美夜海:8dx7+2+5
DoubleCross : (8DX7+7) → 10[1,1,3,3,4,5,6,8]+4[4]+7 → 21
仲江 レイジ:ドッジ!
仲江 レイジ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[4,5,7,8] → 8
明美夜海:《剣精の手》判定を10に!
GM:なにっ
明美夜海:まだ続くぜ!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2(→ 2)増加 (89 → 91)
明美夜海:1dx7+27
DoubleCross : (1DX7+27) → 6[6]+27 → 33
明美夜海:よし
仲江 レイジ:改めてドッジ!
仲江 レイジ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,8,9,10]+9[9] → 19
仲江 レイジ:頑張ったが無理!
明美夜海:落下を耐えきりおって!
明美夜海:ダメージ!
明美夜海:4d10+8 諸々有効
DoubleCross : (4D10+8) → 10[1,3,4,2]+8 → 18
明美夜海:出目がカス
明美夜海:さっきの38との落差が光りますね。18点です
仲江 レイジ:まだ耐える!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
明美夜海:「まず1手……!」
明美夜海:狙撃手らしい弱点とは、弾丸のリロード。
明美夜海:ならばその再装填の隙を与えぬ様に、まずは処理を遅らせる。
明美夜海:電流で肉体を損傷するレイジに向けて手のひらを向ける。
明美夜海:再現兵装検索。
明美夜海:弓──盾を構えた左手は亀裂が走りまだ使えない。
明美夜海:銃──複雑な機構は再現に時間が掛かる。
明美夜海:人差し指を向けるトリガーのような手の中に、銀の砂が瞬く。
明美夜海:三本の矢を番えたボウガン。弓より早く、矢を発射する
明美夜海:バシュッ!
明美夜海:3つの矢が糸のように銀色の軌道を描いて、レイジを貫くように飛んだ
仲江 レイジ:ド ド ドッ
仲江 レイジ:気を抜いていた訳じゃない
仲江 レイジ:まず一つに、幸重育の攻撃の残滓が未だ残っていた事
仲江 レイジ:もう一つは、八嶋とテツロウを覗く、視界の先の敵影が、どんな手札を持っているのか読めなかった事
仲江 レイジ:並べたカードの中から選び取られたその三矢は、その全てが仲江レイジの身体を貫いた
明美夜海:(トドメ、とはいかないか…!)
明美夜海:スペック記憶による知識と、過去のエージェントとの戦闘記録。
明美夜海:有限無数の手札の中から選び取るそれは、捻れた鏃による変幻自在の曲射を得意としたとあるエージェントの武器───そのレプリカ。
明美夜海:命中は伴うものの威力は十二分とはいかない。遠くビルの屋上への着弾を確認し、フ、と息を吐く
明美夜海:とはいえ、一人でケリがつくなどとは思っておらず
明美夜海:「追撃をお願いします…!」
GM:イニシアチブ
GM:テツロウ君の手番です
テツロウ:おす!オートで武器準備
テツロウ:マイナーで戦闘移動
テツロウ:10m移動して建物Bの地上部分へ。
R:屋上
G:地上
(建物A) (明美:G) (六堂:G)
〔5m〕
(遮蔽物)
〔5m〕
(建物B) (仲江レイジ:R)(テツロウ:G)
〔5m〕
(遮蔽物) (幸重:G)
〔5m〕
(建物C)(遮蔽物)
テツロウ:メジャーで《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《ライトニングリンク》
テツロウ:侵蝕+8/HP-5.
テツロウ:メインプロセス終了時にコスト払って倒れるかリザするかになるんですが
テツロウ:まずは命中判定!
六堂陸:スリースターさん使うかい
明美夜海:NPCも使っちゃうと良いかも!
テツロウ:NPCカードも……切っちゃうか!
明美夜海:ラウンド故な!+5Dしちゃえ!
GM:使いな!
テツロウ:“スリースター”さんの援護もらいます。 命中ダイス+5だ!
テツロウ:14DX7+2
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,1,3,3,4,4,4,5,5,6,8,10,10,10]+10[5,6,7,8]+5[1,5]+2 → 27
明美夜海:《バディムーヴ》達成値+3!
明美夜海:30で
仲江 レイジ:ドッジ!
仲江 レイジ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[3,3,5,10]+6[6] → 16
仲江 レイジ:無理!
テツロウ:あぶな、1回まわしてる
明美夜海:レイジさんドッジのエンジン温まってんね
六堂陸:《凍てつく刃》ダメージ+1d+12 侵蝕97
テツロウ:絆の力、有難……
テツロウ:ダメージ行きます
明美夜海:GOGO
テツロウ:12+8+12+5D10
DoubleCross : (12+8+12+5D10) → 12+8+12+22[2,8,5,1,6] → 54
六堂陸:あ、起源種なの忘れてた +3してください
明美夜海:57だ
テツロウ:57だ!装甲G有効
GM:自分のEロイスすらも忘れる男
六堂陸:うっかり てへへ(かわいい)
明美夜海:ジャームってコト…!?
六堂陸:D! Dです!
GM:素で間違えた
GM:そのダメージは……
仲江 レイジ:困りました…死んでしまいます…
仲江 レイジ:復活も普通にありません
明美夜海:命はたった1つ……
GM:つまり…戦闘終了だぜ!
幸重育:よかった
テツロウ:じゃあリザレクト使わずに自分も倒れましょう
GM:そして
GM:「宇留間 奏」についての情報を開示します
幸重育:何だとお……
明美夜海:このタイミングかぁ
宇留間 奏について
Y市の市民病院に勤めていた医者で、"C.L.L."仲江レイジの妹 仲江ツバキの主治医でもあった。
仲江レイジに「妹はまだ死んでいない」という嘘と、「妹のために戦い続けるべき」という暗示をかけた張本人であり、
"デリンジャー"セル内で研究者としても活動していたオーヴァード。
"袖下"上川拝音と同一人物。
三年前にUGNへと加入したエージェントであり、その医学知識を買われ医療部隊へと配属されている。
それ以前の経歴は当たり障りのない情報ばかりだが、所々に曖昧な記述が見受けられていた。
"八咫硝子"に埋め込まれていた座標データを元に、彼女を追うエージェント/チルドレンへの不当な情報提供を行い、いたずらに被害者を増やしていた。
また、"C.L.L."仲江レイジに「熱病時計」を奪わせ、Y市へと持ち込ませたのも、全て上川拝音の指示によるものだ。
その心の内は、本人に直接確かめるしかないだろう。
GM:では演出に入りましょう
テツロウ:“F.F.F.”と“乾坤一滴”の息もつかせぬ連続攻撃に合わせるように、色付きの風が駆ける。
テツロウ:手には一振りのカタナ。周囲には、無数のナイフが円陣を組むように浮遊展開。
テツロウ:他でもない“C.L.L.”が教えた戦法だ。テツロウは獣じみた勘とパルスの読み取りによる反射行動に優れ、自らを省みない。
テツロウ:その在り方を咎めた彼が最初に教えた戦法がこの、攻防一体の疾駆だ。
仲江 レイジ:(───ダメージは受けた、だが)
仲江 レイジ:「いい気付けに……なったぜ……!」
仲江 レイジ:弾丸をリロードし、再び広域殲滅狙撃を行わんとする
明美夜海:3本の矢の軌道に、ひときわ小さなラインが光る。矢に結ばれた超極細のワイヤー。
明美夜海:人体の急所ならぬ、ただ動きを阻害する関節部に打ち込まれたその3本の張力が、わずかに動作を乱れさせる。
仲江 レイジ:「───っ」
テツロウ:疾走を防ごうとする妨害を掻い潜るように、不可視の弓に番えられたナイフが、電磁射出され狙撃手を牽制する。
仲江 レイジ:トリガーに指がかからない 狙撃体勢につけない スコープの向こうから迫りくる影を、見ている事しか出来ない
仲江 レイジ:ナイフが肩に突き刺さる
仲江 レイジ:「ッ……譲れ」
仲江 レイジ:矢と共に打ち込まれたワイヤーを、自らの肉体を逆に切断する事で掻い潜り
仲江 レイジ:「ねぇんだよ!!!」
仲江 レイジ:片腕でライフルを構え、テツロウを視界に捉える
テツロウ:影が狙撃手の潜む建物へ到達する。オーヴァード同士でなければ、この間合いでも狙撃手が有利であろう。
テツロウ:だが、ことオーヴァード同士の戦闘に関していえば────既にライフルによる狙撃は“遅い”間合いだ。
六堂陸:「互いに互いの手を知っている。知られている前提で動く」
六堂陸:「だからここだ。"スリースター"」
六堂陸:懐に入られることを、必ず想定している。
”スリースター”:口の端を吊り上げるように笑い
”スリースター”:投げ上げた三つの鉄球を
”スリースター”:───フルスイングで薙ぎ払うように弾き飛ばす
”スリースター”:それらは反射ではなく、直線軌道で仲江レイジの元へと飛来し
仲江 レイジ:ガ ッ
仲江 レイジ:もう片方の腕に隠し持っていたバタフライナイフを”使わせた”
六堂陸:「存分にやれ。お前の力は俺と相性がいい」テツロウの足下に、いつの間にか到達している。
六堂陸:──起源種。
六堂陸:基準点を定める力なのだそうだ。それは自らの受けた影響について、対照を描くように傷を返した。
六堂陸:逆のベクトル、逆の電荷、そして──
六堂陸:テツロウの位置を基準点として、六堂の受けた磁界が対照を成して形成され。それが本来の電磁力を単純に増幅強化する。
テツロウ:“ラッシュボルト”の言うように、“C.L.L.”は少年のやり方を熟知している。
テツロウ:そう、レイジはよく知っている。武器錬成。カタナ。ナイフ。鉄盾。ガントレット。
テツロウ:いずれの投擲も一射では討ち取るに間に合わず、電磁加速から放たれる居合は相討ちのリスクを伴う。ゆえに二の矢を構えた。
テツロウ:あるいは、雷霆の射出。光の速さで放たれる稲妻は、瞬く間にレイジを灼き尽くすだろう。
テツロウ:だがそれも、優れた狙撃手である彼には腕の振りで射線を見抜くことができる。1対1でなら。
テツロウ:どの攻撃も一手遅い。
仲江 レイジ:鉄球を弾くために身体を開いた 狙撃はもう間に合わない だが、俺の知っているテツロウなら───
テツロウ:───だが、知らないこともある。
テツロウ:強化されたレネゲイドが、大気中の金属と瞬時に結合し、武器を編み出す。
テツロウ:左腕を翳す。雷霆の射出か?──否。
テツロウ:コートの袖口から飛び出したのは、無数の刃が連なって生じた鎖。
テツロウ:その先端に結わえ付けられているのは、楔めいて刺突に特化したアサシンダガー!
テツロウ:『こっちへ来いッ!』
テツロウ:故郷の言葉で吠えると同時に、舞うように跳躍・回転し鎖を巻き上げる!
テツロウ:貫通したダガーナイフが錨のように“C.L.L.”の、レイジの肉体を捉え、引き寄せる!
仲江 レイジ:脳内であらゆる可能性を潰し、全ての攻撃パターンの対処を終えていた仲江レイジの反応は、その捕縛には間に合わない
仲江 レイジ:自分はそんな事を”教えていない”からだ
テツロウ:引き寄せられた身体に狙いすませたように、カタナの柄が強かに打ち据え、数メートルの距離を弾き飛ばす。
テツロウ:回転反動打撃で吹き飛ばされたレイジの背が、コンクリ壁に強く打ちつけられる。
テツロウ:それで決着だった。
仲江 レイジ:壁を撫でるように地面へ横たわり
仲江 レイジ:ゲホ ゲホ と弱弱しく血反吐を吐いて
仲江 レイジ:「………畜生…」
仲江 レイジ:「なんでだよ…」
テツロウ:「2年」
テツロウ:「師匠と別れてからも、あそこに……あそこだけじゃない」
テツロウ:「あちこち歩いた。今の僕は、あの頃より強い」そう告げると、カタナを抜いて、刃を差し向ける。
仲江 レイジ:「………そうか……二年か…」
仲江 レイジ:「二年も……経ってたんだな……」
テツロウ:決着だった?違う。首を刎ねるまで。あるいは心臓か脳の機能を停止させるまでは決着ではない。
テツロウ:「……………」だが。
テツロウ:「………………できないよ」
仲江 レイジ:「……?」
テツロウ:「できるわけ、ないだろ………」呟くと、カタナを地面に突き立て、力なく伏せる。
八嶋 貴徳:「………」その様子をただ見つめている
六堂陸:「よし、終わったな。拘束していいか。特に目を塞ぎたい」
六堂陸:長身の男が極限まで空気を読まず割り込んでくる。
仲江 レイジ:「………好きにしろ。だが、一つだけ要求したい事がある」
仲江 レイジ:「宇留間先生と話をさせてほしい。居るんだろう?この街に」
六堂陸:「宇留間…………」誰だっけ。という顔で仲江の顔に拾ってきたアイパッチをつけ直している。
明美夜海:「宇留間奏という医師は、4年前から行方知れずです。なにか、手がかりとなることはありますか?」
六堂陸:「ああ……医者か。例の」
幸重育:「……結局そこが判明していない」
幸重育:弓を手にしたまま、レイジの下へ来る
幸重育:「宇留間奏。存在こそ引っかかったけど……彼が具体的にどういう人だか、分かってないの」
幸重育:「性別は? 歳は? どんな人? ……何が目的?」
仲江 レイジ:「………?……ああ、そうか」
仲江 レイジ:「その名前だと、もしかしたら都合が悪いかもしれないと…」
仲江 レイジ:「もう一つ教えられていたものがある。俺達で言うコードネームのようなもの…なのかな」
明美夜海:「どのようなコードですか?」
幸重育:「それでもいい。手がかりになるなら」
幸重育:「何て言うの」
仲江 レイジ:「確か……”ハイネ”と言っていた」
仲江 レイジ:「といっても、俺にとっては宇留間の方が馴染み深いから、その名前で呼ぶことはなかったが…」
テツロウ:「…………!」
テツロウ:その名前を聞いて、反射的に幸重さんと顔を見合わせる。
幸重育:「……」
幸重育:目を見開く。弓を持つ手に力が入る 「それって……まさか」
六堂陸:「おぉ、偶然だな。幸重のお医者様と音が被ってる」
GM:───そして、君達の中で明美夜海だけが気付く
GM:そもそも何故、N市の臨時査察部であるリオ・グッドマンがこの地にやって来たのか
GM:何故、”八咫硝子”の脅威が去ったにも関わらず、上川拝音を一人にせず、共にあの場に残ったのか
明美夜海:「…………!」
明美夜海:「上川拝音さんが、宇留間医師だとして……それで……」
明美夜海:そしてあの場に残る時、どういう会話をしたか
──リオ・グッドマン:『実はそうなんすよね~、まぁ、”適材適所”って事で。そっちは任せたっすよ』
明美夜海:「…………あ、」
明美夜海:「あ、ああ……もしかしてそういうことですか、あの人……!」サ、と血の気が引く
六堂陸:「……どうした?」
明美夜海:「皆さん、暗渠に……いえ、上川さんとグッドマンさんの所に戻りましょう!」
GM:────その時、遠くから急速に近付いてきた銃声と熱波が、君達の身体を包んだ。
明美夜海:「なっ…!?」
リオ・グッドマン:「────あ~~~~っ!!くそっ!!」
リオ・グッドマン:悔しそうな声を上げながら、君達の目の前に転がるようにして降り立つ
明美夜海:「……!」2つに結んだ髪を抑えながら目をやる
幸重育:「……!」 左腕で目元をかばいつつ、その発生源を見る
テツロウ:「!!」ほとんど獣じみた反射で、床に突き立てたカタナを抜くと、反転し接近する戦闘音へ構えを取る。
六堂陸:「わからんがそういうことらしいな」"スリースター"に目配せ。
”スリースター”:その目配せに答えるように視線を返す
六堂陸:「もう1個あるならあっていい。C.L.L.は強かったが──弱くされてもいた」
六堂陸:「やった奴にパンチを食らわせたい気分だ」
リオ・グッドマン:「はぁ…はぁ……やっぱ一人で戦闘なんかやるもんじゃないっすね……」
六堂陸:「戦闘が苦手と言っていたが。むしろ自信満々のやつの動きだろう。嘘つきなのか」自分が軽率に調子のいい嘘をつくことは棚に上げている。
幸重育:「……状況を」
幸重育:「手短に言って。敵は誰?」 弓に矢を番えながら
リオ・グッドマン:息を切らしながら、焼け焦げた右手で、幸重育の問いに答えるように指をさす
上川 拝音:「───そうだね。ここまで戦えるとは思わなかった」
上川 拝音:そして、その先に居た上川拝音が口を開いた
上川 拝音:「というより、本気でもなかった?どうやら、ここに誘い込まれてしまったみたいだし」
テツロウ:「ハイネ」
幸重育:「せんせ……」 諦観、あるいは失望が滲む、詰まったような低い声
六堂陸:上川に視線を移す。察しが悪くとも、さすがにこれだけ開き直った物言いをされれば『そう』だと分かる。
上川 拝音:幸重育に目をやって
上川 拝音:「戦闘の後だけど、調子はどう?」
上川 拝音:その後、仲江レイジに目をやる
上川 拝音:「安心して、お兄さん。私ならきっと、あなたの事を助けてあげられる」
仲江 レイジ:「………」
上川 拝音:「うーん、そうだな。こうなると、改めて名乗った方が良いのかもしれない」
上川 拝音:「───初めまして、宇留間奏です」
上川 拝音:「───そしてご機嫌用、上川拝音だ。好きな方で呼んでくれて構わないよ」
上川 拝音:極めて平和的な口調で、白衣の男はそう告げた。
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です
幸重育:お……応急手当キットの使用って……どう思います?
GM:いいぜ!
幸重育:ください! 誰か!
幸重育:先手を取っても攻撃で死んじゃうので!
テツロウ:あ!
テツロウ:さっきの戦闘で倒れたままになってるけどこれHP0だからクライマックス前にリザレクトかロイス切って回復しないとダメかな……?
明美夜海:シーン終わると1復活のはず!
明美夜海:手当キットはないです
GM:シーン終わると1で復活だったと思う
テツロウ:やった~ そしてこっちももう手当キットはない……ので、六堂くん→幸重さんがいい感じかな?
六堂陸:あげます!
六堂陸:1個持ってる
幸重育:ありがとりっくん! ジュースあげる 飲みかけだけど
六堂陸:美少女の飲みかけ!?
GM:この女…
明美夜海:魔性!
幸重育:応急手当キット
幸重育:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[2,10] → 12
幸重育:幸重育のHPを13に変更 (1 → 13)
幸重育:ふぃ~
GM:死ななくなった
明美夜海:うーん。ロイスは残り1枠開けて保留しておきます。以上で。
六堂陸:テツロウくんに取ろう。よくやった○/隔意
六堂陸:これで全部。以上
幸重育:保留しとこ 流れで取った方が良い気がするので……以上!
GM:OK!では次!
◆Masterscene◆
上川 拝音:「ごめんね、突然呼び出して。」
五郷 遼馬:「いえ……何ですか、話って。」
五郷 遼馬:育から逃げるようにして訓練場から去った後の事だ。
五郷 遼馬:このモヤモヤした気持ちを少しでも晴らそうと、再びこの場を訪れた俺は、彼女の担当医である上川拝音に声をかけられた。
五郷 遼馬:別に断る理由もなかったので、何やら話したい事があると言う彼の私室へと招かれた訳だ。
上川 拝音:「まぁそう訝しまないでよ。君にとっても、大事な話のはずだ。」
五郷 遼馬:「………俺にとって?」
上川 拝音:「五郷君は…幸重さんの身体の事について、どのぐらい知っているのかな。あ、別に変な意味じゃないからね」
五郷 遼馬:(別に言わなくてもいい事を…)
五郷 遼馬:「…遺産に関する大きな手術があったって事以外は、特に……別に、話して気分の良いもんでもないだろうから、俺から聞く事もなかったです」
上川 拝音:「…………そう。」
上川 拝音:「実はね───」
五郷 遼馬:そうして上川拝音の口から語られたのは、担当医としての、育の身体機能に関する評価。
五郷 遼馬:端的に言うと、余命の話だった。
五郷 遼馬:「………………何で……その話を、俺に…」
五郷 遼馬:自分でも、"いっぱいいっぱいな反応だな"と感じた。
上川 拝音:「……さっきの君達の会話、実は聴いてたんだ。だから…君には言っておかなくちゃ、と思ってね」
五郷 遼馬:「どうにか…ならないんですか……」
上川 拝音:首を横に振る
上川 拝音:「私達に出来るのは…少しでも彼女を支えてあげる事ぐらいだ。」
上川 拝音:「……それで、五郷君。君は確か"熱病時計"の捜査任務に就く予定があったね」
五郷 遼馬:「……?…はい…前任者に別の任務が入ったとかで、明日引き継ぎを。」
上川 拝音:相槌を打って「幸重さんにも、とある任務が下される事になった。巷を騒がせてる連続殺人事件についての調査だ。」
上川 拝音:「どうも、上は幸重さんの力を高く評価してるみたいでね。被害者多発のこの案件が回ってきたのも、その表れだろう。」
上川 拝音:「……でも、彼女の担当医としてはどうも気が進まないのは確かだ………そこでだ、五郷君。」
上川 拝音:「時間が作れればでいい。件の連続殺人犯について、少しだけ調べてはくれないかい?」
上川 拝音:「事前情報は多いに越した事はない。少しでも、成功率を上げられるのなら……」
五郷 遼馬:「………」
五郷 遼馬:………断りたくはない、と思った。
五郷 遼馬:「分かりました。でも、可能な範囲までです。俺だって下手に首突っ込んで死にたくないですから」
上川 拝音:「………ありがとう。話は以上だ。時間を取らせて悪かったね」
五郷 遼馬:「はい。じゃあ…これで」
上川 拝音:「あ、ごめん。もう一つだけいいかな」
五郷 遼馬:扉に向かって進めていた足を止め、上川拝音を振り返る。
上川 拝音:「好きなの?幸重さんの事」
五郷 遼馬:「……ッ…………そういうんじゃ、ないです。」
五郷 遼馬:「ただ俺は……あいつに」
五郷 遼馬:"もう一度、ちゃんと笑って欲しいだけ"
五郷 遼馬:その言葉が浮かんで、首を横に振る。違うだろ、そういう事じゃないだろ。
五郷 遼馬:「………"変わらないもの"の一つとして、あいつの傍に居てやりたい。周りがあいつを憐れんでも、あいつを脅威に感じても、"そんなの関係ねぇよ"って、ずっと……」
五郷 遼馬:「…………今は、そう思います。」
上川 拝音:「……そう。それじゃあ、おやすみ」
GM:───パタン と扉が閉まる。
五郷 遼馬:"変わらないもの"の一つとして
五郷 遼馬:……本当に、情けないな。
五郷 遼馬:散々"変わった"と人に言っておいて、あいつを見る目を変えたのは、俺自信じゃないか。
五郷 遼馬:「………ダサいよな。ずっと何やってんだよ、俺は。」
GM:ダン 壁を叩く弱々しい音が、誰も居ない廊下に響いた。
◆Climax◆
GM:【クライマックス】
GM:全員登場です
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (95 → 101)
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (97 → 101)
幸重育:幸重育の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (96 → 103)
幸重育:終わりだ終わり
テツロウ:1D10+97
DoubleCross : (1D10+97) → 2[2]+97 → 99
Y市 市街地
上川 拝音:「さて」
上川 拝音:「何から話せばいいかな」
幸重育:「……何を、考えているの」
幸重育:疑いの滲む声。状況が指し示す事実を、理性では理解できていたとしても、感情が追いつかない。
幸重育:「何でせんせは宇留間奏でもあるわけ」
幸重育:敵と想定される相手に、矢すら向けられずそう投げかける。この問いかけすら、正確ではないのかもしれないが。
上川 拝音:「うーん、そうだね……」カツ カツと考え事をしながら室内をうろつくように、右へ左へと往復する
上川 拝音:考えがまとまったかのように足を止めて「私はね」
上川 拝音:「ずっと、誰かを助けたかったんだ」
上川 拝音:「その”最初”が仲江ツバキ…仲江レイジの妹。」
上川 拝音:「でも、彼女は助けられなかったから、次は仲江レイジを助ける事にした」
仲江 レイジ:「……何を……言っている」
上川 拝音:「色々やったよ。彼を助ける為に。その際中、宇留間奏のままでいるのは都合が悪くなったから」
上川 拝音:「今は、上川拝音をやらせてもらっている。そこまではいいかな?」
六堂陸:「……特に納得出来るところはないが」
明美夜海:「………えぇ。経歴の整理としては、把握しました」
テツロウ:「…………」黙って聞いている。
幸重育:「……」 表情は起伏ないままだが、やはり矢は向けられていない
六堂陸:「助けられなかったから自棄に走ったのか?」
六堂陸:それにしては温度が違う。うまくは言えないが、どこか。
上川 拝音:「自棄……ね……」
上川 拝音:「どうなんだろう。私自身も、明確な答えを持ち合わせていなくてね」
上川 拝音:「……そう…誰かのため、ずっと誰かのためだった。」
上川 拝音:テツロウを見て
上川 拝音:「仲江レイジに嘘をつきつづけ、熱病時計を奪わせたのも」
上川 拝音:幸重育を見て
上川 拝音:「五郷君に”八咫硝子”に関する単独調査をお願いしたのも」
上川 拝音:明美夜海を見て
上川 拝音:「”デリンジャー”セルの施設から、唯一生き残っていた”八咫硝子”を逃がしたのも」
上川 拝音:「全部、誰かのためにやった事だ」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「…………?」
テツロウ:「言ってることが、よくわからない」
テツロウ:「ハイネのしてることは、いたずらに人を苦しめてるだけに見える」
上川 拝音:「そうなのかな?一人は最愛の人の死を拒んで、一人は誰かの支えになる事を望んで、一人は人と関わることを拒んだ」
上川 拝音:「別に何もおかしくはない、そう望まれたから、望まれた道を用意しただけだよ、私は。」
上川 拝音:「これを…何て言えばいいんだろうね」
上川 拝音:「強欲?」 「いやどうだろう、私は提案するだけで、その後の執着はとんとない」
上川 拝音:「無自覚?」 「いやどうだろう、その道を選んでいるのはあくまで個々人の判断だ」
上川 拝音:「陶酔?」 「いやどうだろう、なにも自分のこの在り方を鼻にかけているつもりはない」
上川 拝音:「自己犠牲?」 「いやどうだろう、そこまで殊勝なものではない自覚はある」
上川 拝音:「今こうしてつらつらと喋っているのは君達のため」
上川 拝音:「仲江レイジや”八咫硝子”の居場所を教えたのも君達のため」
上川 拝音:「そもそもこの任務に協力したのも───」
六堂陸:「随分と場当たり的だ。対症療法的と言ってもいい。だが……」
六堂陸:「言われてみればお医者様というのはそういう仕事だしな。目の前に来たやつの症状を鎮めるだけだ。」
六堂陸:「悪人を診て、その結果痛い目に遭うやつがいくら居ようが関係ない、ある意味筋は通るか」
幸重育:「……馬鹿げてる」 溜息と共に吐き捨てる
幸重育:「りょーまくんが”八咫硝子”にバラバラにされることを望んだ、なんて主張、通るわけないでしょ」
六堂陸:「そうだな」
上川 拝音:「結果的にそうなっただけだ」
上川 拝音:「彼が動いたのは、”君のため”という感情に依るものだよ」
明美夜海:「………予想は、出来たはずですよ。上川拝音」
明美夜海:「遺産を求めるために。"八咫硝子"を一人で調べるために。……誰とも関わらず、生きていくために」
明美夜海:「その過程で起こりうる障害と、被害」
明美夜海:「それら全てを無視して、たったその瞬間、その時だけを満たす道を示した」
明美夜海:「本来ならあり得べからざる道を教唆し、その後を知らぬというのなら」
明美夜海:「それを治療と呼ぶのなら……医療ミスでしょう」
明美夜海:「貴方の行動は」
明美夜海:「とても、無責任です」
テツロウ:「ハイネは」
テツロウ:「自分のやることを、誰かの為だって言ってるけど」
テツロウ:「違う。おまえは」
テツロウ:「お前は、人の運命を弄んで、愉しんでいる」
上川 拝音:……きょとんとした顔をして
上川 拝音:「愉しんでいる………愉しんでいるか…なるほど…確かにその観点から考えた事はなかったな…」
リオ・グッドマン:「……あんたが、今一番やりたい事はなんなんすか」
上川 拝音:「………」
上川 拝音:「……そうか、成程。」
上川 拝音:「私にはね、ずっと納得出来ない事があるんだ」
明美夜海:「納得できない、こと?」
上川 拝音:「”どうして、仲江ツバキが死ななければならなかったのか”」
上川 拝音:「彼女を殺したのは、彼女を取り巻く世界そのものだ。じゃあ、一体どうすれば彼女の命を救う事が出来たんだろう」
上川 拝音:「そう考えて、考えて、ある日ふと、こんな事を思った」
上川 拝音:「ああ、いっそ───世界そのものが全部台無しになってしまえばいいのに」
上川 拝音:「……多分、それが答えだった。」
幸重育:「……だから? だから試して、誑かしてるっていうのなら」
幸重育:「そんなに馬鹿げたことはないよ……せんせ」
上川 拝音:「私はね、人を助けるために用意した道が」
上川 拝音:「全部、一つ一つが台無しになっていくのを見るのが、好きみたいだ。」
幸重育:「たとえそれがどんなに大きなものであっても……不条理で絶望的な運命に『切れて』しまって」
幸重育:「正しさを……正しくあろうとすることを諦めて、同じ不条理を押し付ける、運命の側に立ってしまったら」
幸重育:「……歪みに負けてしまったんじゃ、それは」
幸重育:「世界に抵抗する、正しくあろうとする私たちに対する、裏切者に他ならない」
幸重育:息を吐き、矢を手にする 「だったらはっきりさせよう。せんせが、運命そのものなのか……ただ運命ごっこをしてるだけの人なのか」
上川 拝音:「……そう。でもいいのかい?そんな事を言われたら」
上川 拝音:「”君達に大人しく倒される私”って道を、台無しにしたくなるかもしれないよ?」
六堂陸:「最初からそのつもりだろうに」小さく、本当に小さく笑う。
上川 拝音:薄く笑って
上川 拝音:「………”スリースター”」
上川 拝音:「お金は積んだんだから、契約は守ってもらわなきゃ困るよ」
”スリースター”:「ほーい」
”スリースター”:そう言って、君達からやや離れた場所に陣取る
六堂陸:「だろうと思っていた。気が利いているな上川、少なくとも俺に対しては」
”スリースター”:「てへ♡ごめんね?」
六堂陸:「……いや、やっぱりちょっとショックだ。俺くらい胸襟を開いてくれても良くなかったか?」
六堂陸:後半は"スリースター"に。
六堂陸:「まあ、いいさ」
”スリースター”:「───まぁ、マージで考えはしたけどね。でも勘違いしないでよ、何も金だけに釣られたって訳じゃねーんだから」
”スリースター”:「アンタたちと、こうしてちゃんと戦いたくなっちゃった。これが一番大きな理由」
六堂陸:「ようやく分かる理屈が出てきた」
明美夜海:「えぇ……?」理解が及ばない顔
テツロウ:「強いオーヴァードには、よくある」
”スリースター”:「───おいリィズリッグ!居んだろ!?」
”スリースター”:「テメーも腹括れや!UGNが負けりゃぁアタシはテメーを殺すから、死ぬほど頑張ってUGNのケツ持て馬ー鹿!!」
リィズリッグ:「誰が馬鹿か!!おのれ~~~許さん!!」
リィズリッグ:今の今まで物陰に隠れていたが、安い挑発に煽られて出てくる
幸重育:(あほだ……)
明美夜海:「…………」
明美夜海:いろんな言葉を飲み込む
リィズリッグ:「ありがたく思えUGNよ!この俺が力を貸してやろう!俺の命を守るためにな!」
リィズリッグ:「汗水たらして働くがいい穀潰しども!!」
リィズリッグ:高笑いしながら、君達の遥か後方に陣取る
明美夜海:「………!」「~~~」何かしらの言葉を探して。
明美夜海:「……ありがとうございます、ご自身の身を守ることを最優先になさって下さい」
六堂陸:「肉と酒を奢ってもらうまでは死なれたら困るからな。一緒に頑張ろう」
六堂陸:笑い声へと軽く手を降った。油断なく前方を見据えたまま。
テツロウ:ハイネと“スリースター”。二者と対峙するよう構える。
テツロウ:「夜海。育。こういうとき、UGNはどうするの」それは、そちらの流儀に併せる、という意思確認だ。
明美夜海:手に砂が煌めいて、これと言って特徴のなく丈夫な、使いやすい刃渡りの曲刀を両手に持つ。
明美夜海:若干の緊張とともに表情を引き締めた
明美夜海:「………UGNはいつだって、討伐して終わりではありません」
明美夜海:「討ち倒して、捕らえて」
明美夜海:「行動の責任を全うさせることを理想に、戦うのです」
幸重育:「そう。正しいことをする」
幸重育:「相手が話して分かる限りは、ね」 端的に、ジャームであれば容赦は不要と告げる
テツロウ:「わかった。任せて」
仲江 レイジ:「…………」言葉を失ったまま、一部始終を見ていて
上川 拝音:「ちょっとこれ、借りるよ」抜け殻のようになった仲江レイジから、熱病時計を拝借する
上川 拝音:それを、自らの腕に嵌めた。
GM:───熱病時計が吸血と同時に送り込むのは、レネゲイドの毒。
GM:それはつまり、体内のレネゲイド濃度が持続的に上昇し続けるという事でもあり
上川 拝音:Eロイス:虚実崩壊
上川 拝音:上川拝音の歪んだ精神が、周囲一帯の世界を塗り替える。
上川 拝音:君達の目の前に広がるのは、今はもう取り壊された、とある病院の敷地
上川 拝音:”仲江ツバキが死ななかった世界”が、そこにはあった
上川 拝音:「────成程、こういう事か。いいね、これ」
上川 拝音:「じゃあ、準備も出来たし、やろうか。」
仲江 レイジ:「…………畜生…」それだけをポツリとこぼすと、右目から涙が落ちる
六堂陸:「これが奴の見ている世界か。ひりつくな、俺たちを取り込むまでに実像を結んで──」
六堂陸:「──救われるべき者が救われない。その理由を得るために、誰もが破滅に向かわねばならなかった。それが基準であり原点だからだ。苦い敗北の記憶」
六堂陸:いいマイルストーンだ。記憶を失った──おそらくは敗北によって。それを起点に自己を構築した者として──、これに勝てないようでは、俺の運命を越えられない!
幸重育:「負けたからとか、間違ってたからとか、そんな尤もらしい理由で、極論に走る無節操」
幸重育:「潰します。……私は、私だけは、それを絶対に、否定しきってみせる」
”スリースター”:「~♪」世界の変化など意に介さず、鼻歌を歌いながら君達の挙動を見つめている
上川 拝音:「───うん、それは…楽しみだ」
上川 拝音:「せいぜい、台無しにしてみせてよ。この世界をね」
GM:レネゲイドの塊と言ってもいい改変世界が、君達の衝動に波を立てる。
上川 拝音:Eロイス:堕落の誘い
上川 拝音:多分意味ないけど持ってるので使います
明美夜海:もったいない精神ですね
六堂陸:やった~Eロイス2個分!
上川 拝音:衝動判定失敗したら自動的に侵蝕100に上げろ!
明美夜海:なんて恐ろしい!
上川 拝音:では衝動判定、難易度は9です
明美夜海:6dx>=9 意志
DoubleCross : (6DX10>=9) → 8[1,3,6,6,8,8] → 8 → 失敗
明美夜海:暴走!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2d10(→ 8)増加 (101 → 109)
六堂陸:6dx+2>=9 えーい
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 9[2,2,2,4,8,9]+2 → 11 → 成功
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を2d10(→ 6)増加 (101 → 107)
幸重育:5dx=>9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 8[2,3,3,4,8] → 8 → 失敗
幸重育:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[7,3] → 10
幸重育:幸重育の侵蝕率を10増加 (103 → 113)
幸重育:衝動判定下手勢
テツロウ:3DX>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 8[2,8,8] → 8 → 失敗
テツロウ:うわあああああああ 暴走してしまった!
テツロウ:侵蝕99が……100に!!!!
テツロウ:100+2D10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+11[10,1] → 111
テツロウ:グエーッ 10出た!
明美夜海:一番低かったテツロウくんが…!
GM:悲喜こもごも
GM:クライマックス戦闘を開始します
(テツロウ)(幸重)(明美)(六堂)
[10m]
(上川)(”スリースター”)
NPCカード
八嶋貴徳:ラウンド1回使用可能。カバーリングを行う。
リィズリッグ・アンブラハム:ラウンド1回、セットアッププロセスに使用可能。10点までの任意の財産点を消費し、ラウンド間のPC全員の攻撃力を+[消費した数値分]する。
リオ・グッドマン:明美夜海のみ、マイナーアクションで使用可能。任意の購入可能なアイテムを一つ獲得する。シナリオ1回。
GM:ラウンド1
GM:セットアップ
”スリースター”:《鮮血の奏者》《得意領域》《ソードマスター》HPを3点消費(サングインの効果で+5)し、ラウンド間の攻撃力を24、判定ダイスを+5、ナックルダスターを使用した攻撃の達成値を9上昇
六堂陸:なし
テツロウ:なし!
明美夜海:セットアップなし。リィズリッグさんのNPC効果で全員に+10お願いするのだ。
明美夜海:NPC効果の財産点を10減少 (29 → 19)
リィズリッグ:ふはははは!よかろう!
六堂陸:大富豪~
幸重育:《スタートダッシュ》 後方へ5m移動
幸重育:幸重育の侵蝕率を3増加 (113 → 116)
上川 拝音:《苛烈なる熱気》上川拝音の妄想世界においては、達成値18未満の判定は全て達成値0になります
明美夜海:怖いよ~~~~
六堂陸:ミドルで低い出目は出尽くしたから大丈夫! 大丈夫だよね?
明美夜海:禊は済んだぜ
明美夜海:塩盛っとこ
(幸重)
[5m]
(テツロウ)(明美)(六堂)
[10m]
(上川)(”スリースター”)
リィズリッグ:「受取るがいい愚民共!!」
リィズリッグ:そう叫んでばら撒かれたのは…大量の紙幣。しかもご丁寧に日本通貨だ。
明美夜海:「えっ……!?」
八嶋 貴徳:「酔狂な野郎だ。戦場で金配ってどうすんだ」
六堂陸:「はっ、つい本当に受け取ってしまった。金が舞ってるから」
六堂陸:視線も体勢も変えぬまま手だけが動いて反射的に何枚か掴んでいる。
テツロウ:「素早い」反射的に札束を掴む六堂を見て。
六堂陸:「サムライだからな。居合いだ居合い」
幸重育:「……いや、ううん。悪くないね」
幸重育:「文字通り撃破報酬ってわけ」
リィズリッグ:リィズリッグの手にも一枚の紙幣。それが、彼の血で赤く徐々に染まり───
リィズリッグ:それと同時、君達が手にしている見慣れた紙幣の色が、印字が、柄が、何もかもが変わる
リィズリッグ:……リィズリッグの顔がでかでかと印刷された紙幣へと
明美夜海:「…………わぁ」
明美夜海:「いえ、うん。紙幣を媒介にした能力伝播ですか…」
リィズリッグ:「ふはははは喜べ!それを手にしている限り、貴様らは俺の力の恩恵にあやかれるのだ!さあ泣け!泣いて喜ぶがいい!」
テツロウ:「支援能力は助かる。ありがとう」
明美夜海:「はい、能力に貴賤なし、能力に貴賤なし……!効果があるなら使うべきですから…!」
六堂陸:「あんまりにも人の上に立つことを疑っていない能力の発露で好感が持てるな。生まれながらの強者というやつか」
六堂陸:ポケットに紙幣をねじ込む。
リィズリッグ:金とは信頼の形であり、もっとも分かり易い契約の印
リィズリッグ:故に、その意志に左右されるレネゲイドの力を、最も純度の高い形で分け与える媒介にもなる。
リィズリッグ:───まぁそれとこれとは関係なく、リィズリッグは金が大好きである。
GM:イニシアチブ
GM:上川拝音の手番
上川 拝音:マイナーで《終末の炎》HP15点消費して攻撃力15上昇
上川 拝音:メジャーで《C:ソラリス》《絶対なる恐怖》《彫像の声》
上川 拝音:攻撃命中時、シーン間行動値を-10します
上川 拝音:対象は
幸重育:ゲエ~
明美夜海:恐ろしすぎる
幸重育:まあ全員後手ではあるんだけれども……
上川 拝音:choice[1,2,3,4]
DoubleCross : (choice[1,2,3,4]) → 2
上川 拝音:幸重さん
幸重育:ゲエ~!
明美夜海:関係者!
テツロウ:因縁を優先してきた!
上川 拝音:ちなみに行動値減少はマイナーアクションで解除可能です
上川 拝音:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,1,1,3,6,6,8,8,8,8,9,9,9]+10[1,5,6,7,8,8,9]+10[5,6,6,9]+1[1]+4 → 35
幸重育:その達成値で医者は無理でしょ
幸重育:暴走ゆえリア不です
六堂陸:6dx 一応ドッジ
DoubleCross : (6DX10) → 8[2,3,4,7,8,8] → 8
明美夜海:狙われてないよ!
GM:幸重さんへの単体攻撃よ!
六堂陸:あっ失礼!
GM:ではダメージ!
上川 拝音:4d10+20
DoubleCross : (4D10+20) → 22[3,8,10,1]+20 → 42
上川 拝音:装甲無視です
幸重育:どうしようもなく死ぬ! 宇留間 奏にロイスを理解/○憐憫で取りタイタス昇華、復活。
幸重育:幸重育のHPを12に変更 (13 → 12)
上川 拝音:君達の身体を、ただ立っているだけでのぼせ返るような熱が包み込む
上川 拝音:上川拝音の能力は大きく分けて二つ。「熱操作」と「思考操作」
上川 拝音:激しい熱のただ中で冷静な判断を奪い、言葉で相手の肉体へと干渉する。
上川 拝音:「幸重さん」
上川 拝音:「そういえば、こんな形になっちゃったからには一つハッキリさせておかなきゃいけない事があるんだ」
幸重育:喉の焦げ付くような熱波の中、彼の声が鼓膜に染み込んでくる。
幸重育:無視は――できない。何せ、聞き慣れた声だ。それだけで、どうしようもなく意識にじわりと浸透してくる。
上川 拝音:退院後、病院へと顔見せにやってきた仲江ツバキの姿を横目にみながら続ける
上川 拝音:「君の余命の話」
幸重育:「……」
幸重育:その言葉を認識すること、理解すること、思考すること。全てに何らメリットがないと分かっていても、それを止めるという判断ができない。
上川 拝音:「残念だけどあれは本当だ。君は余命いくばくも無く死ぬ。これでも医者だからね、その辺りの診察はちゃんと行った」
上川 拝音:”死ぬ”という言葉が持つ、硬質な事実性が、幸重育の身体から生きる為の気力を奪う
上川 拝音:「”もしかしたら”って期待させちゃったなら、ごめんね」
上川 拝音:「間違いなく、君は死ぬ。君が死ぬから、五郷君も頑張って、ああやって瀕死の傷を負った」
上川 拝音:「全く…誰も悪くないのにね」
幸重育:こんなにも空気は熱いのに、末肢から身体が冷え固まるような錯覚……いや錯覚ではない。彼の言葉がそれを引き起こしている。
幸重育:呼吸まで苦しくなってくる。息を荒げることもできない。その言葉に誘われ、死に向かっているからだ。永遠の停止。絶対の終焉。運命、死、死……
幸重育:ざくりと、次に撃つための矢を、自らの大腿に突き刺す。
幸重育:「舐めんな」
上川 拝音:「………身体を傷めるのは良くないよ」
幸重育:鮮烈な痛みは、生の証。血の滲む自傷は攻撃の前動作。声は震えるが、眼は鋭く、拝音を見る。
幸重育:「舐めんなよせんせ」
幸重育:「そんなことは分かってる。分かってる上で……」
幸重育:「……せんせみたいになってたまるかって、それだけは思って戦ってるんだ」
上川 拝音:「………」
幸重育:「"F.F.F."は、最後まで正しく生きて死ぬ」
幸重育:「今日も私は、それを証明する……!」
上川 拝音:「………そう。」
上川 拝音:「…やっぱり……良いな。こうやって、道が潰されるのは」
六堂陸:(少し行き急ぐようなところがある奴だと感じはしたが)こうも風情のない明かされ方か。
六堂陸:(……こいつは)強い。
GM:イニシアチブ
GM:”スリースター”の手番
”スリースター”:マイナー無し
”スリースター”:メジャーで《C:オルクス》《ダンシングシミター》《要の陣形》
”スリースター”:鉄球(ナックルダスター)を3つ使用し、攻撃を行います。対象は
”スリースター”:1d3
DoubleCross : (1D3) → 1
”スリースター”:テツロウ君以外のPC3人!
幸重育:なんてやつ
六堂陸:来やがった サングインアタックだ!
”スリースター”:13dx7+13
DoubleCross : (13DX7+13) → 10[1,1,3,3,4,5,5,6,6,7,8,9,10]+10[2,3,5,9]+2[2]+13 → 35
六堂陸:ガード
明美夜海:暴走リア不!
六堂陸:行動放棄カバーにより明美夜海をカバー
明美夜海:りっくん!
幸重育:暴走中で~す
六堂陸:《子羊の歌》により幸重育のダメージを代わりに受けます
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を4増加 (107 → 111)
GM:やるじゃねえの…
”スリースター”:ではダメージ!
六堂陸:来い!
”スリースター”:4d10+9+24
DoubleCross : (4D10+9+24) → 8[3,1,2,2]+9+24 → 41
GM:ダメージダイス腐りすぎ!!!
幸重育:助かりすぎ
明美夜海:メチャ引き受けてくれてる!
GM:平均2て
明美夜海:だんだん塩が移ってきたな
六堂陸:マジ? 絶対上限叩くと思ってたのにな……
GM:私もそう思ってたよ
六堂陸:まあよし。《原初の黒:鏡の盾》123ダメージを返します
明美夜海:3倍で123か 140まで返せるの凄いな…
六堂陸:いや 起源種なので160までいける。あ
”スリースター”:そうじゃん
明美夜海:すご
幸重育:やばすぎ
六堂陸:普通にルール的には無理なので無理だなあと思って聞くんですけど、今から凍てつく刃宣言していいですか?
六堂陸:スリースターさんの攻撃に
GM:良い事にする!
六堂陸:やった!《原初の紫:凍てつく刃》
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を4増加 (111 → 115)
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を10増加 (115 → 125)
明美夜海:すげーことする!
六堂陸:攻撃力を18+1d増加し、その3倍のダメージをタンクします
”スリースター”:41+1d10+18
DoubleCross : (41+1D10+18) → 41+10[10]+18 → 69
六堂陸:では160ダメージ反射!
”スリースター”:きっちり10出すな!!
六堂陸:いぇーい 友情の勝利
明美夜海:これが友情パワー!
明美夜海:六堂さんも207も食らってはひとたまりもない…
六堂陸:そうだ 処理してなかった 死にます
六堂陸:育ちゃんのロイス切って立ち上がる。HP13
”スリースター”:《蘇生復活》HP1で復活します
”スリースター”:──パチン と指を鳴らしたのと同時、自身の因子を周囲一帯にばら撒く。
”スリースター”:実体なき妄想世界の中にあっても、その因子は大気の壁と言う名の領域"テーブル"を作り出す。
”スリースター”:手にした鉄球は3つ。そしてその全てが、血でコーティングされように赤く染まっていき、手にしたステッキは、より細長い形状へと変化する。
”スリースター”:ゴン
”スリースター”: ゴン
”スリースター”: ゴン
”スリースター”:3つの鉄球を、それぞれステッキでリフティングするように宙へと跳ね上げ
”スリースター”: ガン
”スリースター”: ガン
”スリースター”:ガン
”スリースター”:舞の如き滑らかな動きで、その全てを互い違いの方向へと弾き飛ばす。
”スリースター”:血のコーティングの影響か、鉄球は反射するほどに速度を増し、君達へと襲い掛かる。
六堂陸:「風だけではない──ブラム=ストーカー症例」
六堂陸:「流体の凝集こそがお前の力か。それを瞬間的に解除することで鉄球の反射能力を上昇させている」
六堂陸:「なら」
六堂陸:オーヴァードの戦闘術は一人一派だ。分岐。進化。変容の果て。
六堂陸:たどり着いた彼方。それらの波形をぶつけられることで、弾かれたゴムのように反転極性の影響を与える。起源種。
六堂陸:1つの鉄球が命中する。「がっ……」
六堂陸:「遡れ」
六堂陸:衝撃とともに吹き飛ばされる。六堂の弾けた肉体から吹き出した血液すらも破裂的に気化させ新たな反射の材料となる。
”スリースター”:「───ッッ ! !」
六堂陸:そこへ鏃が撃ち込まれた。命中時の反動と、衝撃を"スリースター"へと帰そうとする六堂の能力。
六堂陸:「1万回練習しても1万回は失敗するだろう。俺はトレーニングをしない」
六堂陸:獅子が戦いの訓練をするだろうか。本物の紙一重の神がかりの実戦感覚を鍛えるには、ただ戦うしかない。常に戦いに身を晒し続けるしか無い。
六堂陸:2つの力によって反射の方向を歪められた鉄球が他の鉄球にぶつかる。反射する。大気の壁にぶつかる。反射する。加速する。
”スリースター”:遡及するように跳ねまわる鉄球が、六堂と同様に”スリースター”の身体を弾き飛ばす。
六堂陸:反撃の嚆矢、あるいは六々魚──激流を遡る三十六の鱗。
六堂陸:「……は、見たか。これが俺だ、"スリースター"」
六堂陸:血だるまになって凄絶に笑う。
六堂陸:「く、くくく……完璧だったんだがな」
”スリースター”:肉が抉れ、血飛沫が上がり、折れた骨は皮膚を突き破る
”スリースター”:───しかし、それでも
”スリースター”:ガン
”スリースター”: 「………おう、見たさ」
”スリースター”: ガン
”スリースター”: 「完璧でもあった。分かっちゃいたけどマジで死ぬと思ったね」
”スリースター”: ガン
”スリースター”:「やっぱさぁ……くぅぅ~~~~ッッッ」
”スリースター”:3つの鉄球を交互に跳ね上げながら
”スリースター”:同じく血だるまの女が子供のように笑う
”スリースター”:「最っっっ高ねアンタ!!!!」
六堂陸:──予感はあった。
六堂陸:「お前を食うなら、完璧より先が要るみたいだ」
六堂陸:心からの賛辞である言葉に対して。嬉しそうに。
”スリースター”:「ねぇ次は何があんの!?何を見せてくれんの!?あたし!?あたしはねぇ!!」
”スリースター”:横に弾いた3つの鉄球が激突し、砕け、10個のちいさな鉄球へと姿を変える
”スリースター”:「────残念だけどこれで終わりかな、せいぜいその身に刻んじゃって♡」
六堂陸:「アモルファスというやつだな。結晶構造を引き乱し、流体として操っている」
六堂陸:単純な能力を異常なセンスで使いこなしている。
六堂陸:とっておきなのか今思いついたのか、いずれにせよ間違いなく天才だ。
GM:イニシアチブ
”スリースター”:《加速する刻》
幸重育:テンション上がっちゃってるじゃ~ん!
六堂陸:《精髄吸収》を宣言。対象は"スリースター"
六堂陸:イニシアチブ順でお先にどうぞ!
明美夜海:殴り合ってる~
”スリースター”:うす!手番貰ってメインプロセスを行います
”スリースター”:マイナー無し
”スリースター”:メジャーで《C:オルクス》《ダンシングシミター》《完全なる世界》《要の陣形》 鉄球(ナックルダスター)を3つ使用し、攻撃を行います。対象は
”スリースター”:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2
”スリースター”:幸重さん以外のPC全員!
幸重育:た、助かった……
”スリースター”:17dx7+13
DoubleCross : (17DX7+13) → 10[1,1,3,3,4,5,5,6,6,7,7,7,8,8,10,10,10]+10[3,5,6,6,6,7,8,10]+10[7,7,8]+10[4,5,8]+3[3]+13 → 56
六堂陸:ガードを宣言
テツロウ:暴走中なのでリア不。受けます
明美夜海:リア不です
六堂陸:ちょっと悩んだけど折角だしやろう
六堂陸:《カバーディフェンス》明美さんのダメージを受けます
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を2増加 (125 → 127)
明美夜海:ありがとう!
”スリースター”:ではダメージ!
”スリースター”:6d10+42
DoubleCross : (6D10+42) → 43[3,9,9,8,10,4]+42 → 85
明美夜海:出目の反動が凄いな…
六堂陸:やってんねえ!
テツロウ:”スリースター” P強い〇/隔意 を取得し、タイタス昇華。HP13まで回復して起き上がります。
六堂陸:当然死にます! スリースターのロイスをタイタス化して復活!
GM:そしてそのままイニシアチブで六堂さんの行動
六堂陸:"スリースター"へと7d10のHPダメージを与え、その分HPを回復します
六堂陸:六堂陸の侵蝕率を9増加 (127 → 136)
”スリースター”:HPは1なので当然死ぬ!復活ももう無し!
六堂陸:HPが最大値に。
”スリースター”:───ガガガガガガ!!!
”スリースター”:ホウセンカの種子のように弾け飛んだ鉄球は、その速度と威力を次々と増しながら君達へと襲い掛かる
六堂陸:「勝手に避けろ! 受けきれん!」
六堂陸:叫ぶ。1つ1つが命中すれば動脈を破裂させ、思考や行動を奪い取るだけの力を持っているだろう。少しでも当たりどころが悪ければ即死。
テツロウ:血戦に酔いしれる“スリースター”の懐を掻い潜り、ハイネを狙わんとするが───
テツロウ:その軌道にインタラプトを仕掛けるように、四方から鉄球が襲来!
テツロウ:「っ───!」散弾銃の制圧射撃じみた鉄の雨に骨が軋み、全身に鈍く重たい衝撃が奔る。
明美夜海:「くっ……!」
明美夜海:威力と手数を両立する、シンプルにして豪胆な技量。
明美夜海:その出力を受けきる力はなく、ただ銀色の円盾を生成して急所だけは庇おうと構えた
六堂陸:「そいつを──」
”スリースター”:───自分の元へと帰ってきた一球を、ステッキで高く跳ね上げる
”スリースター”:その他の9つの鉄球が、全て一か所へと集まるように激突し、互いの衝撃を相殺しながらふわりと跳ねあがり
”スリースター”:───ステッキの先端に手を添え、持ち手を大きく引く
”スリースター”:規則正しく配列して落ちてくる9つの鉄球と、先ほど跳ね上げた手元の1球が、直線軌道上に結ばれた。
六堂陸:「貸せ、どうせ貫通する」勝手なことを言って明美夜海の盾を奪い取る。
明美夜海:「えっ、ちょっと、六堂さん…!?」
明美夜海:奪い取られ、その眼前が盾よりも広く背中に覆われる
”スリースター”:ガ ン ッッ ! !
”スリースター”:突き出されたステッキの先端が鉄球を弾き、その鉄球が配列された9つを全て弾き飛ばす
六堂陸:本来なら──ただ運動エネルギーが伝達されるだけだ。総量は変わらない。本来なら。
六堂陸:だが、奴の能力を以てすれば!
”スリースター”:六堂陸の盾を掻い潜るように、速度を増し、威力を増し、弾丸じみて空を切る。その多角的な弾幕は、最早鉄球の嵐である。
”スリースター”:「うあはははははは!!!あたし今すっげぇドキドキしてる!!やばい!一週間ぐらい寝付けなかったらどうしよう!!!」
”スリースター”:その言葉に理性はなく、その本能だけが、ボロボロの”スリースター”の身体を支えている。
六堂陸:叫ぶよりも──
六堂陸:痛みを感じるよりも。風を感じるよりも早く。
六堂陸:未来予知の領域で、体内に鏃を生成する。
六堂陸:それがインパクトに噛み合って激突し、伝播する衝撃と振動を逆位相で発生させて肉体の形を保つ。
六堂陸:一瞬とも言えぬ一瞬を凌ぐ。
六堂陸:次の一瞬を凌ぐ。次の一瞬を凌ぐ。次の次の一瞬を凌ぐ
六堂陸:「ははっ、それは終わった後──」
六堂陸:「お前が生きてたらの話だなァ!!!!」
”スリースター”:「ほんとそれ!!!やべー死にそう!!死ぬか殺すか殺すか死ぬか!!」
”スリースター”:自ら放った”死”が、頬を掠めるように通過する
”スリースター”:(あ~~~……楽しい!!!)
六堂陸:全身の皮膚が裂けて血が吹き出す。直列へと撃ち出された鉄球。その最後の一つ。
六堂陸:鉄球同士の激突の衝撃のエネルギー全てを蓄積させた──それだ。他をどう返そうが意味がない。
六堂陸:完全に、それは視界から消えていた。衝撃風による破壊の痕跡も反射音もはるか遠く過ぎ去った過去の情報だ。
六堂陸:頭が痛い。口の中に嫌な味がする。視界が眩んでいく。感覚だけが研ぎ澄まされてゆく。
六堂陸:(俺が奴なら──どうする)
六堂陸:ふと思い浮かぶ。
六堂陸:その一瞬のイメージを手繰り寄せるように体が動く。手を突き出した。
六堂陸:スリースターのステッキが人間に不可能な加速で跳ね上がるのが見えた。俺が返した鉄球の激突を利用して。
六堂陸:見えたということは、もうたどり着いているということだ。だから、そこで記憶が途切れている。
六堂陸:──
六堂陸:二人を結ぶ直線に、杖と手のひらが突き出されて──。
六堂陸:「う…………」
六堂陸:実際に気を失っていた時間は数秒ほどだろうか。
六堂陸:周囲を舞う土埃からそう判断する。数秒経って生きているということは────。
六堂陸:「──一番信頼する方法でやると思った」
六堂陸:「天才だったのが災いしたな」
六堂陸:「俺もそうだから、気持ちが分かるんだ」
”スリースター”:「………はぁ~~~~…ちくしょ~~~~……」
”スリースター”:うつぶせに寝そべったまま、くやしそうな掠れ声をあげ
六堂陸:「とは言え……生きてるな。完全には返せなかった、しぶとい女だ」
六堂陸:利き腕がずたずたになって上がらなくなっている。
”スリースター”:「……無理、もう動けん…さっきはああ言ったけどぐっすり眠れそうだわ…」
六堂陸:「おやすみ。やり返したくなったらまた来い」
”スリースター”:「……あのさぁ…ちょいと身体ひっくり返してくんない?あたしうつぶせで寝るの嫌なんだよね。涎垂れちゃうから」
六堂陸:「……知るか。こっちはまだ終わってない。血でも涎でも垂らしていろ」
六堂陸:吐き捨てて上川拝音のほうを向く。
”スリースター”:「厳しいねぇ……だがそう言うの…嫌いじゃ…ないぜ……」
”スリースター”:……そのまま昏倒するように、”スリースター”は戦闘不能となった。
上川 拝音:「……まぁ、お金を積んだだけの働きはしてくれたかな。君、もうほとんど動けないんじゃない?」六堂に
六堂陸:「医者に誤魔化しても無駄そうだな。そうです」
六堂陸:「油断して頭数から外してくれてもいいぞ」
上川 拝音:「素直でよろしい」
上川 拝音:「油断も何も、勝ち負けにはあまり興味無いんだ、私は。だから、六堂さんの事はずっと視界の端に置いておくよ」
六堂陸:「それもそうか」
GM:イニシアチブ
GM:テツロウ&明美の手番
明美夜海:じゃあ私から行きましょう
明美夜海:マイナーでリオさんのNPCカードを使用!アンチマテリアルライフルをチョイス!
明美夜海:ガシーン。
リオ・グッドマン:あげちゃう!
明美夜海:お金持ち!
明美夜海:メジャーで【コンボ:偽/舞芸百般】《C:モルフェウス》《カスタマイズ》《クリスタライズ》
明美夜海:ハイネさんに射撃攻撃だ
明美夜海:10dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[2,3,3,5,5,6,6,8,9,10]+4[1,4,4]+2 → 16
明美夜海:もー!《剣精の手》判定を10に!これでラスト
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2(→ 2)増加 (109 → 111)
明美夜海:1dx7+22
DoubleCross : (1DX7+22) → 3[3]+22 → 25
明美夜海:ニャー。
上川 拝音:苛烈なる熱気をギリギリ回避したね…
明美夜海:勝利の女神……はテツロウくんに残しておこう。念のため
明美夜海:リアクションどうぞ
上川 拝音:ではドッジ!
明美夜海:よけないで~
上川 拝音:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 8[3,5,5,6,6,8] → 8
上川 拝音:無理だよ!
明美夜海:3d10+12+10+20 装甲無視
DoubleCross : (3D10+12+20) → 16[7,1,8]+12+10+20 → 58
明美夜海:58点装甲無視
上川 拝音:入るじゃねぇかよ…いいダメージが…
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を8(→ 8)増加 (111 → 119)
明美夜海:ドーン!
リオ・グッドマン:「ちょい、夜海ちゃん」
リオ・グッドマン:六堂と上川の会話の最中、背後から静かに声をかける
明美夜海:「っ、はい?なんですか、グッドマンさん」
リオ・グッドマン:「どうも、思ったよりさっきのダメージでかいみたいで、やっぱ戦闘は無理そうなんすよね~、俺」
明美夜海:「それは……当たり前です!そもそも、目星をつけていたなら、言ってくださっても……」
リオ・グッドマン:激しく焼け焦げた半身を ほれ と見せて
明美夜海:「あっ……いえ、そんな場合じゃないですね」
明美夜海:む、とその半身の傷跡を見てダメージ量を察する。こうして軽口を叩くのが奇跡ではないだろうか?
リオ・グッドマン:「………まぁ、今にしてみりゃそうっすけど」
明美夜海:「……離脱に、支援は必要ですか?」チラリ、と誰を撤退させるか戦場を見る。
明美夜海:(この場であれば一番負傷している六堂さんと共に…)
リオ・グッドマン:「いや、良いっすよ。俺にリソース割かなくても」
リオ・グッドマン:「戦闘は出来なくても、戦闘補助は出来るんで」
明美夜海:少しだけまぶたが平行になる。本当ですか?の顔。
リオ・グッドマン:「───欲しいもんあるなら言いな、夜海ちゃん。」
リオ・グッドマン:「”俺が憶えてる限りのもの”なら、今すぐ用意してやるよ」
明美夜海:「欲しい物、ですか。なら……」
明美夜海:「"とびきりの銃"をお願いします。私だと、形だけしか真似られなくて」
明美夜海:「発注、出来ますか?」
リオ・グッドマン:「もち。ちっと待ってな」
リオ・グッドマン:カタカタ カタ
リオ・グッドマン:リオ・グッドマンの手元から、黒い立方体が次々とこぼれ出る
リオ・グッドマン:片端から組み合わさっていくそれは、粗いドット絵じみた対物ライフルを模倣し
リオ・グッドマン:(外観………構造…重量……質感…)
リオ・グッドマン:画素数が上がるように、その形状は徐々に丸みと光沢を帯びる
リオ・グッドマン:「────ん、おっけい。ほれ」
リオ・グッドマン:バレットM82
リオ・グッドマン:最もポピュラーとも言える大型ライフルの模造品を、明美夜海に手渡す
明美夜海:「ありがとうございます」
明美夜海:口調だけは軽く、12kgを超えるその金属の塊を受け取る。
リオ・グッドマン:「ま、上手く使いな」
リオ・グッドマン:君の戦い方を知っている上で、そう告げる
明美夜海:「はい。グッドマンさんも、無理はしないでくださいね」
明美夜海:受け取ったライフルを落とさぬよう、両腕で大事そうに抱える。
明美夜海:───《贋作師》。その黒の銃に銀の砂がまとわれていく。
明美夜海:構造を理解するように、自らの目でその模造を感じていく。
明美夜海:銃身は剥き出しの金属製のパイプ。
明美夜海:中間には接地時に支えるバイポッド。
明美夜海:銃口には台形の箱を逆さにしたような、発射ガス抑制のマズルブレーキ。
明美夜海:小柄な少女ならば背を追い越す、1mを超える銃身。
明美夜海:銃身の後ろには"銃"として機能させるための引き金とグリップと、肩に当てるためのストック。
明美夜海:鋼鉄製の筒から銃身が飛び出たようなシルエットの横に、少しだけ出っ張った照準器。
明美夜海:『偽工再現』
明美夜海:薬室に銀色の弾丸のみが生まれる。
明美夜海:分類にして対戦車ライフル──アンチマテリアルライフルと呼ばれる長大な暴力がその手に収まる。
明美夜海:通常であれば地面や何かを支えとして使われる銃を、オーヴァードの膂力に任せて支え、立射で狙いをつける。
明美夜海:照準器が、本来想定された戦車ではなく、あまりにか細い人の形を捉える。
明美夜海:(上川、拝音)
明美夜海:(あなたは今、どんな気持ちで事件を起こしたのですか)
明美夜海:鉄棒ほどの太さがある銀色のボルトハンドルを無理矢理にガチャンと引く。
明美夜海: 発砲
明美夜海:ド
明美夜海: ゴ
明美夜海: ォ
明美夜海:銃声というよりは"爆発音"。
明美夜海:模造品の銃身が、内部の圧力に耐えられず崩壊する。
明美夜海:直径14.5ミリ。人の拳ほどある金属の弾丸が音を超える。
明美夜海:それを認識する頃には、人の体をひしゃげさせる強烈な打撃と圧力を持つ弾丸は距離を食らいつくし
明美夜海:上川に着弾する
上川 拝音:「─────」
上川 拝音:君の方を向いたのは、突き刺さった弾丸が腹部を抉り飛ばした後だった
上川 拝音:衝撃で身体は九の字に折れ、大きな力に玩ばれる虫のように地面を転がる
明美夜海:発砲と同時に凄まじい爆風が周囲を襲い、周りを覆う"熱"をいっとき遠ざける。
明美夜海:空気の密度が下がり、代わりにひんやりと静かな風が周囲になだれ込んで髪を揺らす。
明美夜海:レバーの下がった銃が───本来ならば再装填のため──そのまま、銀の砂に戻っていく。
上川 拝音:幻想の中を生きる仲江ツバキの足元に、上川拝音の血溜まりが広がった
リオ・グッドマン:「ナイスショット」ぼそりと呟く
明美夜海:「ありがとうございます……普段、ここまで威力を高めませんからね。勝手が…」
明美夜海:無茶をした反動が心臓の痛いほどの鼓動と、瞳に充血として現れる。
明美夜海:「…………手応えはありましたが」
上川 拝音:「………ホッ ケホッ」
上川 拝音:その言葉を遮るように、上川拝音の咳き込む声が聞こえる
明美夜海:「まだ、生きていますね………上川拝音」ツンと鼻の奥に感じる鉄の味。
明美夜海:リオ・グッドマンを追い詰めた実力。一撃でなんとかなるとは思っていない。
上川 拝音:「……痛いんだな…銃で撃たれるって…いや、そもそもあれは人を撃つものではないんだろうけど…」
明美夜海:「続けると、体が泣き別れになりますよ。……降伏をしたくなりませんか?」
上川 拝音:「………」首を横に振る
上川 拝音:「もう全部終わった事だとしても」
上川 拝音:「この世界に彼女が居るのなら」
上川 拝音:「───せめて、守って死にたいかな」
上川 拝音:その言葉の本意を隠すように、薄く笑みを浮かべる
明美夜海:「………そう、でしょうね」
明美夜海:ふ、と息を吐く
明美夜海:「誰かを求める心だけは、私たちは否定できません」
明美夜海:「だから」
明美夜海:「そのための手段を奪うため、この世界を台無しにしろと、あなたは言ったのですね」
明美夜海:「上川拝音 P同情/○N脅威」でロイスを取得
上川 拝音:その言葉に、返答はない。
GM:イニシアチブ
GM:テツロウの手番
テツロウ:マイナーで戦闘移動10m。上川 拝音にエンゲージ。オートで武器準備!
(幸重)
[5m]
(明美)(六堂)
[10m]
(上川)(テツロウ)
テツロウ:メジャーで《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《ライトニングリンク》+《雷鳴の申し子》
テツロウ:リニアキャノンの効果でドッジ側のダイス-2個されます。
テツロウ:11DX7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[2,4,5,5,5,6,7,8,8,10,10]+10[1,7,7,9,10]+10[2,2,8,8]+10[2,8]+2[2]+2 → 44
六堂陸:ナイス命中!
テツロウ:よし、基準値大幅突破!
明美夜海:キレてるよ!
GM:回すじゃんよ…
上川 拝音:ドッジ!
上川 拝音:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[2,3,8,8] → 8
上川 拝音:無理!
明美夜海:安定して8を出せるのがむしろ出目が良いの部類なのびっくりするな
テツロウ:8+16+29+10+5D10
DoubleCross : (8+16+29+10+5D10) → 8+16+29+10+27[2,5,7,5,8] → 90
テツロウ:90点ダメージ、装甲・ガードは有効です。
明美夜海:つよ!
上川 拝音:なんだそれぇ……
テツロウ:HP13→8、侵蝕は111→123
上川 拝音:そのダメージは流石に…死ぬ!しかし
上川 拝音:《アクアウィターエ》
上川 拝音:HP40で復活します
テツロウ:蘇った!
テツロウ:「…………」テツロウは絶えず沈黙している。その表情に変化はない。
テツロウ:しかし今、その内面には処理しきれぬほどの感情の嵐が渦巻いていた。
テツロウ:戦場から離れた遠い異郷の地で見る、見慣れたFHのやり口への怒りと、嫌悪。
テツロウ:師の、すべてがまやかしであったと悟ったゆえの悔悟と無念の涙を見た。そうさせたことへの怒り。
テツロウ:───深く息を吸い、吐く。半身を隠すように構えを取る。居合の構えだ。
テツロウ:脳裏によぎるのは、かつて教えられた“大事な話”。
テツロウ:己の中に渦巻く激情を力に換えろ。飲み込まれるな。
テツロウ:手綱を握るのは自分であり、レネゲイドではない。
テツロウ:衝動(エゴ)に振り回されるな。己を一振りのカタナとせよ。
テツロウ:………目を見開き、一歩踏み出す。
テツロウ:────稲妻が
テツロウ:
テツロウ:
テツロウ:月の弧を描いた。
テツロウ:離れた間合いで戦況を認識できたキミ達の眼には、そう映ったことだろう。
テツロウ:だが上川 拝音にとってそれは、ごく一瞬、風が吹いたようにしか見えなかった。
テツロウ:認識した時には既に腕が刎ね飛ばされ、胴体に深々とした刃の軌跡が刻まれている。
テツロウ:一拍遅れて
テツロウ:鮮血が
テツロウ:スプリンクラーのように噴き出す。
上川 拝音:血飛沫を視認して、熱を感じて、痛みが全身を駆け巡る
テツロウ:「誰かを助けようと思った」納刀音に続けて、声が響く。
テツロウ:「その最初の志は、誇っていい」
テツロウ:その上で。
上川 拝音:糸の切れた人形のように、倒れた。
テツロウ:「これ以上、おまえの思い通りになることはひとつもない。ひとつだって、やらせない」残心。
上川 拝音:ジュ ウ ウゥゥゥ
上川 拝音:肉を灼く音と、独特の匂いがして
上川 拝音:幽鬼のように立ち上がる
上川 拝音:「だから…そう言われると…立ち上がりたくなってしまうじゃないか」
上川 拝音:「……仲江レイジには、悪い事をしたと思っているよ。これは本当の話だ」
上川 拝音:「テツロウ君、君は伝えられる?」
上川 拝音:「”あなたの生きる理由はもう無いんだよ”って」
テツロウ:「それは、すり替えだ」
テツロウ:「どれだけ言葉を弄しても、今のお前は」
テツロウ:「宇留間奏を捨てたお前は、ただの醜い怪物だ」
テツロウ:ロイス取得/上川 拝音(宇留間奏)/誠意/嫌悪〇 これでロイスが埋まります。
上川 拝音:「………そう。」
上川 拝音:「君達も、私も、同じ怪物という分類なのに」
上川 拝音:「何故こうも、違う生き物を見るような目になってしまうんだろうね」
GM:クリンナップ
GM:じゃない
幸重育:フフフ……
GM:イニシアチブ
GM:幸重さんの手番
明美夜海:真打ち登場!
幸重育:行きましょう。マイナーで《ライトスピード》。メジャーアクションを2回行います
GM:何ぃ~?
幸重育:1回目。《コンセントレイト:ハヌマーン》+《赫き弾》+《音速攻撃》。対象は上川拝音!
幸重育:11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,1,2,2,4,4,4,6,6,8]+2[2] → 12
幸重育:ワァ……
GM:泣いちゃった…
明美夜海:なんとかなれーっ!
明美夜海:《勝利の女神》達成値+9
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を4(→ 4)増加 (119 → 123)
六堂陸:えらいぞ女神
幸重育:み、みよみよ……女神……!
明美夜海:ふふーん
幸重育:+9して21です!
明美夜海:ゴッドブレスユー…
上川 拝音:熱気ラインを…超えた!
上川 拝音:ではドッジ
上川 拝音:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 10[2,3,5,7,8,10]+9[9] → 19
幸重育:こっわ
上川 拝音:畜生!
明美夜海:やっば
明美夜海:出目吸われてますわ
上川 拝音:ダメージ来いや!
幸重育:3d10+28+10
DoubleCross : (3D10+28+10) → 18[6,5,7]+28+10 → 56
幸重育:諸々有効ぜ
上川 拝音:げぇーーーっ
上川 拝音:死ぬ…死んでしまいます…
上川 拝音:《燃える魂》
上川 拝音:再びHP40で蘇生します
幸重育:生き汚い奴……!
明美夜海:しぶてぇー!
幸重育:ならば二の矢をくれてやる。もう一回《コンセントレイト:ハヌマーン》+《赫き弾》+《音速攻撃》!
幸重育:11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,1,2,3,5,7,8,8,9,10]+10[1,1,2,4,10]+5[5] → 25
幸重育:ふんっ
明美夜海:えらいぞっ
明美夜海:ラウンド最後だし回避に備えておこ。《バディムーヴ》達成値+3です。
上川 拝音:避けぇ!!
上川 拝音:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 10[2,2,3,4,5,10]+5[5] → 15
明美夜海:回すんじゃないよ!
上川 拝音:あと一回回ってれば…
幸重育:そんなことあってたまるか! ダメージ!
幸重育:3d10+28+10
DoubleCross : (3D10+28+10) → 12[1,10,1]+28+10 → 50
上川 拝音:ぐげげ~~~~ッ!!
明美夜海:出目極端だなぁ
幸重育:じっとしろ……じっとしろ……
上川 拝音:だがHPは40…装甲は10も無いので当然死ぬ……このままでは…
上川 拝音:《蘇生復活》
幸重育:コイツ!
六堂陸:こいつ!
明美夜海:生命力の権化!
上川 拝音:これが…最後……
幸重育:幸重育の侵蝕率を17増加 (116 → 133)
幸重育:幸重育のHPを2に変更 (12 → 2)
幸重育:リィズリッグの撒いた紙幣を、指と指の間で数枚握り込み、細く一本にねじる。即席の投げ矢だ。
幸重育:「怪物としては同じでも……せんせはもう、私たちとは違う」
幸重育:「抵抗を諦めた。……決まってしまったことに抗えないとしても、せめて良くあろう、っていう気持ちをさ」
幸重育:「なくしちゃって、どうでもよくなっちゃったんでしょ」
幸重育:「……そんなどうでもいい主義に巻き込まれて、みんなを飲み込もうとするっていうなら、ちゃんと止めてあげる」
上川 拝音:「………」
幸重育:「医者のせんせを知ってる私が。……多分久留間奏だったせんせを、ちょっとでも知ってる私が」
幸重育:弓の弦に唇をつける。裂けた唇から薄い血液が、透きとおった弦を滑り落ちていく。
幸重育:閉じていた目をわずかに開いて。
幸重育:姿勢を低く踏み込む。同時、アンダースローで紙幣の投げ矢を放つ。
幸重育:それは強烈な電撃と昇華され、音の防御を一撃する――だが牽制。振り上げられた手には、細矢が5本、すでに構えられている。
幸重育:姿勢を低くしたまま、血が伝う弦にそれらを全て番え、放つ。細い雷撃が次々と降り注ぎ、回避動作を許さない。これも牽制。
幸重育:「……負けられないんだよ!」
上川 拝音:音が筋肉を硬直させ、激しい稲光に目を細める。たとえ化け物であろうと変わらない、人として生まれ持った生体機能。
幸重育:膝を立てて、矢筒より2本の本命矢――こちらにもまた数枚、リィズリックの紙幣が巻かれている。同時に番え、同時に引き、しかし放たれるのは一本のみ。
幸重育:閃光と共に、水平に迸った落雷が拝音を打つ。遅れて轟音が響き、空間をびりびりと震わせる……その中。
幸重育:間髪なく、あり得ざる二射目。先に放たれた矢を押し出した弦は既に緩んでいるが、それに沿って形成していた、血液による第二の弦が、第二の本命を射出する。
幸重育:それもまた、一撃目と同様の雷撃だ。本来ならば発生する弦を引くという動作を挟まぬまま、1秒の間もなくまったくの同一地点に、熾烈なる必殺の一撃が、二度叩き込まれる。
幸重育:"F.F.F."。それは『憤激する嵐の天使』を意味する。……その名は、遺産を手にする以前より幸重育に与えられたものであり、この連続射も、その頃より培ってきたものだ。
幸重育:「世界に、どうしようもなく裏切られたとしても」
幸重育:「それまで自分がやってきたことを、放り出す必要はなかったんだよ。せんせ」
上川 拝音:理から外れた、弓矢での速射。肉体を貫く一射、それをより深く突き立てる着弾した二射。
上川 拝音:瞬く間に放たれた二条の雷が、上川拝音の身体を引き裂き、身体の芯まで焼き焦がす
上川 拝音:────ああ
上川 拝音:このまま目を閉じれば、私は死ぬんだろうな。
上川 拝音:………
上川 拝音:………
上川 拝音:…………”負けられないんだよ”
上川 拝音:────でも
上川 拝音:負けてやりたくないなぁ
上川 拝音:既に末端が炭化した肉体を、無理矢理駆動させるように、身体に文字通り火をくべる
上川 拝音:「………じゃあ…何…?”仲江ツバキは死ぬしかなかった”…のかな…?」
上川 拝音:辛うじて人の形を保っているような煤くれが、不敵に微笑んで君達と対峙する
幸重育:「……っ」 まだ止まらぬその身を見て、矢筒の矢をつかもうとするが、不意に力が抜けて取り落とす。
幸重育:遺産と、血液の転化。撃てば撃つほど失われる力。それでも、彼が立っている限り手を止めるつもりはない……矢を握り直し、歯を食いしばって、討つべき彼を見る。
幸重育:ロイス取得します。 上川拝音/○同情/憤慨
上川 拝音:「その後も、医者として人を助けていれば……私は今、こうやって死にかけてなどいない……?」
上川 拝音:──首を横に振る
上川 拝音:「それじゃあ、駄目なんだ。」
上川 拝音:「”人を助けられた”という事は」
上川 拝音:「”仲江ツバキも助けられた”という事なんだから」
上川 拝音:「彼女が死んでいる世界の説明がつかない」
幸重育:「だから……!」
幸重育:「バカ極端なんだよ……!!」
上川 拝音:うわごとのように、ポツリポツリと言葉を零す
GM:周囲の風景に、より鮮明な色が付く。本当にそこに居るような声が聞こえる。
GM:虚実不明な上川拝音の言葉と呼応するように
GM:彼の夢見た虚構の世界が、確かな形を持ち始める。
GM:今度こそクリンナップ
GM:何も無いですかね
六堂陸:ありません。
明美夜海:ないです
テツロウ:ナッシング!
GM:ラウンド2
GM:セットアップ
上川 拝音:エネミーは無し
テツロウ:テツロウもセットアップ行動はナシ!
六堂陸:ありません
明美夜海:なし。リィズさんのお金だけ使ってもらうか
幸重育:そうですね。金だけバラ撒いてもらいましょう
幸重育:私もなしじゃい
リィズリッグ:金だ金だ~~~~~
明美夜海:リィズさんの財産10使用して+10!
明美夜海:NPC効果の財産点を10(→ 10)減少 (19 → 9)
GM:イニシアチブ
GM:上川拝音の手番
上川 拝音:ではまず
上川 拝音:オートでEロイス:歪んだ囁き 傲慢な理想×2 を宣言
上川 拝音:このシーンに存在する、「上川拝音」に対してロイスを取得している全てのPCを対象として
上川 拝音:P感情を「無関心」に書き換え、そちらを表にさせます。
上川 拝音:君達は上川拝音に対しての執着がひどく希薄なものとなります。
上川 拝音:見ようにも視界に入らない、聞こうにも声が届かない、そもそも攻撃する気すら起きない、そんな状態です。
六堂陸:なんてことだ
幸重育:何だとお……
明美夜海:こいつ~
上川 拝音:この書き換え効果を受けているPCは、難易度12の意志判定に成功しなければ攻撃を行う事が出来ません。
テツロウ:隠密発生レベルなんだ
幸重育:おのれ 人の憐憫を
上川 拝音:上川拝音を戦闘不能にすればこの効果は解除され、感情の再設定が可能となります。
明美夜海:ぎゃ~
GM:それと合わせて
GM:NPCカードが解放されます
仲江レイジ:テツロウのみ使用可。意志技能を用いた判定の直前に宣言可能。その達成値を+10する
上川 拝音:それを踏まえて攻撃!
上川 拝音:マイナーは無し
上川 拝音:メジャーで《C:ソラリス》《絶対なる恐怖》《神の御言葉》《彫像の声》《タブレット》《多重生成》対象はPC全員
六堂陸:こいつ!
幸重育:あがきおるわ
明美夜海:えーん
テツロウ:くるか全体攻撃!
テツロウ:暴走してるのでリア不です……
上川 拝音:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,3,3,4,6,6,6,7,8,9,10,10]+10[1,1,6,6,7]+10[10]+10[10]+5[5]+4 → 49
テツロウ:殺気がすごい
六堂陸:ガード
明美夜海:やばこわ。暴走リア不です
上川 拝音:deha
六堂陸:唯一の同エンゲージ人間を行動放棄で庇うか
幸重育:同じく暴走中ぜ!
上川 拝音:ダメージ!
六堂陸:夜海ちゃんをカバーリング
明美夜海:りっくん!
GM:NPCカードもあるわよ
幸重育:じゃこっちにカバーいただこうかな
明美夜海:そーだ八嶋さん!
テツロウ:ヤシマさんのカバーリングもあるぜ!
幸重育:あいや
明美夜海:幸重さんをかばってあげてー
幸重育:いややっぱりいただきます 守られるぜ
テツロウ:どうぞー
明美夜海:かよわい
八嶋 貴徳:任せろ
上川 拝音:では改めてダメージ
上川 拝音:4d10+20
DoubleCross : (4D10+20) → 22[8,6,5,3]+20 → 42
六堂陸:戦闘不能。倒れます
上川 拝音:攻撃命中した方々はシーン間行動値-10です
明美夜海:かばわれ無事!
幸重育:無事だぜ~
テツロウ:行動値-10になるけどハイネへのロイスをタイタス昇華して起き上がっておきます
上川 拝音:押せば倒せる
上川 拝音:吹けば飛ぶ
上川 拝音:君達の目の前に立つ男に、もはや闘う力など残っていない
上川 拝音:だが、それでも
上川 拝音:消える寸前の灯火が一際強く輝くように、上川拝音自身の命をくべた熱の波濤が、君達を包み込む
上川 拝音:「───義務があるんだ」
六堂陸:「ムキに──」
仲江 ツバキ:仲江ツバキの笑い声が聞こえる
六堂陸:「なってきたな。良いぞ」
六堂陸:どうしようもなく話の通じない者が相手でも、互いに勝利の目的を持って争う時、そこにはコミュニケーションが生まれる。
上川 拝音:「彼女の幸せを願いながら、何も出来なかった者としての、義務が」
六堂陸:勝利への渇望が強ければ強いほど、攻防の一つ一つが雄弁に意思を浮き彫りにする。
仲江 ツバキ:仲江ツバキがこちらに手を振る
明美夜海:「これは、いえ、まだ攻撃が……っ!?」
明美夜海:危機に対処をを行おうとする。
明美夜海:しかし、黒髪の少女の笑顔と仕草に眼を惹かれる
上川 拝音:「彼女が居ないこの世界を、彼女が生きられなかったこの世界を」
明美夜海:この場ではそれが何より大事なことであるかのように、白衣の医者の行動が背景に溶け込んでいく。
上川 拝音:「否定し続ける義務が、私にはある」
幸重育:「義務なんて……」 その意見をねじ伏せようとして、途中で言葉が途切れる。
明美夜海:(精神的な───意識の共有──)ボンヤリと消えゆく危機感を必死に保とうとする。
上川 拝音:「私は人を救ってはいけない。救おうとして、失敗しなければならない」
幸重育:言い返すべき相手、それに向けられたあらゆる感情……哀れみ、憤り、親近感……そういったものが、熱波の中に消えていく。反論の言葉も意味も、またたく間に見失う。
上川 拝音:思考を介さないかのような、うわ言じみた言葉の羅列
テツロウ:防御斬撃により熱波を切り裂かんと鞘走らせ、異変に気付く。鞘と刃が溶融している!
明美夜海:強く義務を意識しようとするほど、穏やかな倦怠が支配する。
幸重育:弓を握る手に力ばかりだけがこもり、矢を番え、しかしそこから先の動作を取ることができない。 (まず……っ)
明美夜海:"あぁ、またですか"と、聞き飽きた言葉が耳に入らないかのように、現実味が薄れていく
上川 拝音:聴覚ではなく、肌に直接沁み込むような、静かに押し寄せる、音の波
テツロウ:物理的な熱による現象ではない。遺産が齎す祝福か、死の淵に立ったが故の異能の覚醒か
六堂陸:「お前そのものに大した興味は無かった。が……」そうだ。初めから、上川拝音に対しては、戦いの結果こそを求めていた。やつがそうであるように。
六堂陸:だから影響が遅い、周囲の忘我の様子を見て何が起きているかうすく察すれども──
八嶋 貴徳:幸重の視界から上川拝音を遮り、存在の認識を弱めようとするが
八嶋 貴徳:「……チッ…」
六堂陸:鏃は使い果たした。ただすぐ近くにいるチルドレンの少女の前に出ることしか出来ない。
テツロウ:夢と現の境を溶かし、繋げる現実改変が防御を妨げ、熱病じみて一同をも悪夢の中へ取り込もうとしている。
GM:───強い一撃を、ただ耐えればいいというものではない
GM:頭が湯だつような熱の中、白衣を着た煤くれが、祝詞のように言葉を紡ぐ
GM:”意志”という心の拠り所を喪失させる、上川拝音のオーヴァードとしての真骨頂。
上川 拝音:「……それが駄目だと言うのなら、私達は一体、この世界のどこに行けば良かったんだ?」
上川 拝音:「───教えてよ、この世界の守り人諸君。」
幸重育:風の音に返事をする者がいないように、その声へ言葉を返すことはできない。
六堂陸:(消えて行く。俺に取ってのメインディッシュは終わった──いや、今目の前に……目の前に? 目も開けていられないような熱。熱だけだ。ひどくあやふやな理由でここに立っているように思える)
明美夜海:眼前の背の向こうから、文字として認識できない声が聞こえてくる。
上川 拝音:「”ここじゃないどこか”を求めるのって、そんなに悪い事なのかな」
明美夜海:ただ、その音の擦れは。
幸重育:ただその言葉に滲む感情ばかりが押し付けられ、その発生源を特定できず、歯を食いしばりながらその状態を抜ける手立てを探る……探っているような気になる、のが、現状の限界だ。
明美夜海:なぜだか酷く、腹ただしい響きに感じていた。
六堂陸:(分からない)
六堂陸:(……分からない、が)
六堂陸:(俺は一貫して勝利へと向かっている。全ての前提が吹き飛んでも、そのはずだ)
六堂陸:(記憶もなく、何もかもが不明瞭だったあの時……そうだったことにしようと思ったのだから)
六堂陸:希薄に延展してゆく自問自答の中で、半ば無意識に背後に腕を伸ばし、親指を立てた。
六堂陸:その姿が熱波に攫われ、かき消える。
六堂陸:もはや誰とも曖昧になりつつあるが──
六堂陸:他ならぬ奴を倒すためでなければ、ここには立てない。
六堂陸:『お前たちの方が、強いと証明しろ』
テツロウ:すかさず両鼓膜を破壊し、音響による暗示を防がんと試みるが
テツロウ:呪いにも似た声は、空間を取り巻く熱と化してその身を蝕む。
テツロウ:(……強い。このままだと、少しまずい)熱中症にも似た眩暈と倦怠感を振り払うように歯噛み。呼吸を整えるように荒々しく息を吐き、吸い込む。
仲江 レイジ:「────」
仲江 レイジ:…
仲江 レイジ:……”そういう楽しみぐらいさ、あってもいいじゃん。俺達にも”
仲江 レイジ:(………ああ…あれはいつの話だったかな…)
仲江 レイジ:「……」放心状態で、上川拝音の幻想をただ眺めていた男が
仲江 レイジ:ゆっくりと、立ち上がった。
GM:イニシアチブ
GM:明美さんの手番
明美夜海:デバフキツイので待機を選択します!
GM:OK!
GM:イニシアチブ
GM:テツロウ、幸重、六堂の行動値0組の手番です
明美夜海:テツロウくん行っちゃえ~
テツロウ:お言葉に甘えて……いただきやす!
幸重育:やれやれ!
明美夜海:GOGO
GM:来な!
テツロウ:マイナーで暴走解除。
テツロウ:空間を満たす怨嗟の声が存在を呑まんと迫る中、己の意志を再度研ぎ澄ます!
GM:では意志判定、難易度12です
テツロウ:NPCカード切ります。師匠……やりとげる力を!
GM:苛烈なる熱気の効果で実質18だがなぁ!
テツロウ:4DX+10>=18
DoubleCross : (4DX10+10>=18) → 4[1,1,1,4]+10 → 14 → 失敗
テツロウ:ヌゥーッ
明美夜海:出目ー!
GM:最後まで塩じゃねぇかダイス!!
幸重育:あわやファンブルとはな
明美夜海:うーん。じゃあここは《勝利の女神》達成値+9!
テツロウ:ロイス切るか悩んだので助かる~!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を4(→ 4)増加 (123 → 127)
明美夜海:攻撃はなんとかするとよい!
GM:優秀なエージェントか~~?
明美夜海:ふふーん
テツロウ:なんとかするっきゃねえ!
GM:では…判定成功!攻撃を行う事が可能です!
明美夜海:いけーっ
テツロウ:メジャー《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》 侵蝕+4
テツロウ:11DX7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,3,4,4,6,8,9,9,10,10,10]+10[1,5,6,8,9,10]+10[4,7,9]+4[1,4]+2 → 36
明美夜海:よい回り!
テツロウ:リアクション側はリニアキャノン効果でドッジの出目-2です
上川 拝音:ガードします
上川 拝音:ダメージどうぞ
テツロウ:18+4D10
DoubleCross : (18+4D10) → 18+15[6,3,1,5] → 33
テツロウ:装甲・ガード有効です
上川 拝音:そのダメージは…
上川 拝音:………文句なく死ぬ!復活ももう無し!
上川 拝音:クライマックス戦闘終了です!
GM:では演出に入りましょう
仲江 レイジ:ガ シ
仲江 レイジ:耳から血を流すテツロウの肩を、後ろから掴み
仲江 レイジ:指で トン トン と叩く。
仲江 レイジ:───モールス信号だ
仲江 レイジ:『頼みがある』
仲江 レイジ:『”この”世界を───』
仲江 レイジ:在り得たかもしれない、この世界を
仲江 レイジ:俺の生きる理由だった、この世界を
仲江 レイジ:……肩を掴む手に力が入り、叩く指が僅かに震える。
仲江 レイジ:「───終わらせてくれ」
テツロウ:微かに振り返る。
テツロウ:コクリ
テツロウ:頷きで応えるとともに、呪いに蝕まれ、流れ出た血の涙が電弧と化し、空気に爆ぜる。
仲江 レイジ:───ありがとう
仲江 レイジ:音は乗せずに、口の動きだけでそう伝えて
テツロウ:前を見据えて。未だ抗う意志を絶やさぬ仲間に、言葉をかける。
仲江 レイジ:口の端を強く結ぶ。
テツロウ:「育。……ハイネに心を届けれるのはきっと、育だけだ」
テツロウ:この中で、人としての彼と、誰よりも深い関係を築いてきたのは、恐らく彼女だ。
テツロウ:「僕は刃を届ける。育には……育にだけできることを、してほしい」
幸重育:霞む意識の中、テツロウに声をかけられ、迷走していた感情のベクトルが僅かながら実像を取り戻す。
幸重育:(……あたしに、矢じゃなくて言葉を届けろって)
幸重育:(もう撃つしかできない私に……) 思いながらも、浮つく意識の手綱をしっかりと握り直し
幸重育:「……せんせは……」
幸重育:「……正しい。できなかったことを受け入れず……否定して、苦しんで、答えを見つけ出そうとした。そこまでは」
幸重育:「でも、でもさ……ならさ。目指すのは、"ここじゃないどこか"じゃなくて」
幸重育:「"今じゃないいつか"、にすれば良かったじゃん」
幸重育:「過去に戻れなくても……変えられなくても、せんせは……せんせには、未来を目指す時間があったはずだよ」
幸重育:――私と違って。その言葉は、ぐっと飲み込んだ。恨み言に目が眩んで、言うべきことを放つ先を見失ってはしょうがない。
幸重育:「だから、もう……今は、せんせは、間違えたんだ」
幸重育:「間違いは正される。ここには、世界の守り人が立っている」
明美夜海:患者が退院し、笑顔と祝福に彩られる病院の風景。
明美夜海:片隅に花壇がある。何の変哲もない、色とりどりの花。
明美夜海:片隅に、ぽつんと銀色の砂から咲く花が有った。
明美夜海:淡い紫の花弁を持つ《ロスマリヌス》、あるいは《ローズマリー》。
明美夜海:自らのコードとして名前に刻んだ花の名前。
明美夜海:明美夜海の髪と同じ薄紫白の花弁から雫が落ちる。
明美夜海:ふわり、と鼻孔をくすぐるのは涼し気な香り。
明美夜海:ハーブや香油として用いられるその花言葉は、『追憶』
明美夜海:精神に作用し、穏やかな集中力と記憶力を手助けする小さな花。
明美夜海:「……誰かを助けられなかったのが、正しい結果のはずが、ないんです」
明美夜海:「どれだけ努力して、出来ること何でもして、それでも叶わなかったのなら」
明美夜海:「それは、それはきっと」
明美夜海:「助けられなかったのが正しいんじゃなくて───」
明美夜海:医者が、自分の患者を助けられなかったように。
明美夜海:今回の事件で、私の教えを受けた人が、犠牲になったように。
明美夜海:「………助ける力が、足りなかったんです」
明美夜海:「一人でなんでも頑張って、限界が来て、それで折れてしまうぐらい、無力だったんです」
明美夜海:ぐ、と言葉を飲み込んで。
明美夜海:「だから」
明美夜海:「だから、一人だけで出来ないことは」
明美夜海:「……他の、誰かに、助けてもらわなきゃ」
明美夜海:「いけないんです」
明美夜海:香りに紐付けられるのは一つの決意。
明美夜海:ただ目の前のことを行う、一意専心。
明美夜海:散漫になる注意力を束ね乾坤一擲とする雫が、一時の熱を忘れさせ
明美夜海:僅かの間、貴方の本来のコンディションを取り戻す。
テツロウ:レネゲイドの乱れを、世界の侵蝕を拒むように続けていた調息に、《ロスマリヌス》の助けが平衡を齎す。
テツロウ:眼を見開くと、“上川 拝音”を正面から見据え、駆ける。
テツロウ:雷光は真っすぐに。
テツロウ:稲妻は幻を、現を、襲い来る熱波を斬り裂き、ただ駆ける。
テツロウ:接触の直前、大きく踏み込む。
テツロウ:身体を捻り、肩から背中にかけての質量を、雷光の速さで叩きつける。
テツロウ:其れは、戦場に於いて、或る隻腕の女自警団員が彼に伝えた技だ。
テツロウ:其れは、八極拳を代表する技のひとつ。
テツロウ:即ち、鉄山靠。
テツロウ:新幹線との正面衝突───否。
テツロウ:ジェット戦闘機へのバード・ストライクにも匹敵する─あるいは、それさえも超越する─インパクトが、上川 拝音を打ち据え、吹き飛ばす!
上川 拝音:面で伝えられた衝撃が、そのまま背中から抜けるように
上川 拝音:雷速の一撃は、上川拝音の風前の灯を掻き消し
上川 拝音:君達を取り囲む幻想世界に、大きな罅を入れる
上川 拝音:───”今じゃないいつか”、ね……ふふ、君がそれを言っちゃうんだ。その言葉は、諦観の裏返しじゃないのかい。
上川 拝音:───”一人だけで出来ないことは”か…だって仕方がないじゃないか。彼女の死を本当に悲しんでいたのは、私だけだったんだから。
上川 拝音:倒れる最中、幸重育に、明美夜海に、それぞれ視線を移して
上川 拝音:───ああ、そうだね。そういう顔が見たくなかったんだよ、私は。
上川 拝音:目の前に居る少年の向こう、やりきれないように顔を歪める仲江レイジを見て
仲江 ツバキ:───先生
上川 拝音:……幻想が差し伸べた手を払うように、倒れる。
上川 拝音:「……最期まで」
上川 拝音:「どうしようもない……人生だったな…」
上川 拝音:熱は引き、陽炎は消え、周囲一帯のレネゲイドが沈静化する。
GM:歪んだ囁きの効果解除。上川拝音に対するロイスの書き換えを行えます。
六堂陸:ロイス未取得。処理なし
幸重育:P感情が無関心から改めて憐憫へ
明美夜海:P感情が無関心から同情に
テツロウ:ロイスのP感情を改めて誠意に。以上で。
GM:───赤に染まり、心臓のように脈打つラピスラズリが、徐々にその動きを弱める。
GM:望んだ幻想と共に、使用者に緩やかな死を与える遺産、熱病時計。
GM:最期に上川拝音が見ていた幻想は、君達が見たものと地続きのものだったのか、それとも───
GM:───その答えは、もう誰にも分からない。
GM:【バックトラック】
GM:しゃあっ バッ・クトラック!
テツロウ:なんだあっ
明美夜海:うおーっ
Dロイス
・破壊者
Eロイス
・堕落の誘い
・虚実崩壊
・歪んだ囁き
・傲慢な理想×2
GM:Eロイス振りたい奴は振りな
六堂陸:絶対振る
テツロウ:勿論振ります!
幸重育:振るぞっ振るぞっ
明美夜海:振ります
六堂陸:堕落の誘いは2個分でしたっけ
明美夜海:そのようね。5個分か
六堂陸:6個分ですね
GM:そうよ~
六堂陸:136-6d10
DoubleCross : (136-6D10) → 136-31[8,9,1,5,6,2] → 105
六堂陸:105-4d10 等倍
DoubleCross : (105-4D10) → 105-24[10,5,3,6] → 81
六堂陸:5点 やった
明美夜海:算数もできない。すべて終わり。振ります
テツロウ:128-6d10
DoubleCross : (128-6D10) → 128-31[3,3,7,4,5,9] → 97
明美夜海:127-6d10
DoubleCross : (127-6D10) → 127-30[7,5,7,7,3,1] → 97
明美夜海:等倍
明美夜海:97-7d10
DoubleCross : (97-7D10) → 97-27[9,1,1,1,8,1,6] → 70
幸重育:133-6d10
DoubleCross : (133-6D10) → 133-32[7,7,9,1,6,2] → 101
幸重育:101-5d10
DoubleCross : (101-5D10) → 101-17[1,4,2,7,3] → 84
テツロウ:97-4d10
DoubleCross : (97-4D10) → 97-29[7,4,8,10] → 68
幸重育:うーん未来 等倍にて健全帰還
明美夜海:7個振って27、Eロ無かったら失敗してるんじゃが
明美夜海:ウケますね
幸重育:怖
テツロウ:最後まで暴れるダイスbotさんだ
テツロウ:等倍で68なんでバクトラ経験値4で帰還!
GM:ではいつもの15点セットに、各種ロイスで計7点、あとはそれぞれ最終侵蝕分の点数を追加して
明美夜海:70なので4点!
GM:それぞれ喰いな!
GM:7じゃない6か
六堂陸:やった~ 26点いただきます
明美夜海:25点もぐもぐ!
幸重育:15+6+5 26点
幸重育:夏に向けて冷凍庫に入れておこう
テツロウ:押忍!15+6+4で25点ありがたく頂きます!
GM:GMは34点いただきます
◆Ending◆合同
Y市 第一港湾区画
セーフハウス
GM:Y市には、UGNの支部がない。
GM:つまり、各自戦闘後のメディカルチェックを受けようにも、少しの間待つ必要がある。
GM:そのため君達は、軽い応急手当や後片付けを目的に、一度セーフハウスへと戻っていた。
リオ・グッドマン:「あーーー疲れた!」
明美夜海:「えぇ、たしかに……みなさんもお疲れ様です」
幸重育:「……替えの矢とかない? ないよね」 物資を我が物顔でひっくり返している
テツロウ:「ハイネは、強かった」それは、力に呑まれたオーヴァードの持つ危険な強さ、悲しみを帯びた強さであったが
六堂陸:「死ぬような気がしたけど案外生きてたわ。お陰様で」左手で安酒の缶を潰し、ゴミ袋に放り込む。
幸重育:「もし今事件とかあったら、節約戦闘になりそう」
テツロウ:裏ですべての糸を引き、かつ単独でも複数のオーヴァードを相手どるその強さは、間違いなく強敵であった。
明美夜海:「あぁ、幸重さん危ない……弾薬はともかく矢はどうでしょうねぇ」
八嶋 貴徳:「そういえば、三連戦みたいなもんだったのか。お前らは」
テツロウ:「育も、強い」物資を我が物顔でひっくり返す強かさを讃えて。
リオ・グッドマン:「矢なら作れるっすけど」
リオ・グッドマン:「あんたの能力に耐えられるかは分かんないっすね」
幸重育:「別に大丈夫。私の能力に耐えられる矢なんてないし……いくらかお願いしたいかも。……これは使えそうかな」 さらには自作の目処すら立てつつ
六堂陸:「照準さえつけられれば何でも良さそうな能力だもんな」
六堂陸:矢羽根さえ要らないんじゃないのか。
”スリースター”:隅っこで”すやすや”と大人しく寝息を立てている
幸重育:「……強かったけどさ、せんせは。真面目っていうか、視野が狭いっていうかで、結局ああいう極端な方に行っちゃって」
幸重育:「もちょっと横柄なら良かったのにね。私くらいに」
幸重育:「そこのそいつは横柄すぎ」 "スリースター"を指す
明美夜海:「自分で言われると同意に悩みますね……」
テツロウ:「こっちも、ある意味強い」隅っこで寝る“スリースター”を見て。
明美夜海:苦笑して"スリースター"さんに掛ける毛布を持ってくる。
テツロウ:「傭兵の才能がある」
幸重育:「甘やかしだ」
明美夜海:「ある意味、既に傭兵のような境遇ですからね」
GM:ちなみにリィズリッグは戦闘が終わるのと同時に逃げていった
明美夜海:よいしょ、とスリースターさんに毛布をかける。
明美夜海:「善意です、善意」
六堂陸:「まあ戦闘が始まる気配を感じたら起きてきそうなとこも包めて向いてるだろうな」
六堂陸:「上川は……奴は強かったが、敗北を認める事ができなかった」
六堂陸:「全てが自らの根源に焼き付いた記憶に根ざしているのに、俺たちに忘却と不可視化を強いようとした」
六堂陸:「矛盾だ。自らが出来ることを他者ができないという前提、あるいはその逆。だからお前たちに勝てなかった」
八嶋 貴徳:「結局、奴の真意が何だったのかは、俺にはイマイチ分からず終いだ。」
幸重育:「悪意とは言い切れないけど、そうだね。矛盾」
幸重育:「スジ通さなきゃだ」
六堂陸:「そういう事だろう」
幸重育:どこからか見つけた木製の板を小器用に削り出し、矢を作り出そうとしている。
六堂陸:勝手なこと言って、いずこから持ち込んだ安酒を煽っている。
仲江 レイジ:「…………すまなかった」一人だけ、ばつの悪そうな顔を浮かべながら、口を開く
明美夜海:「"C.L.L."……仲江レイジさん。ご気分はどうですか?」
仲江 レイジ:「良い…なんて、とても言えないよ」
明美夜海:ミネラルウォーターのグラスを渡す。
仲江 レイジ:それを受取って、軽く会釈をしてから口を付ける
幸重育:「まあ……私も優しいことを言うプロじゃないから、うまい慰めはできないけど」
仲江 レイジ:「……精神への干渉があったとはいえ、多くの人を巻き込んで、被害を出した。」
幸重育:「とりあえず生きてればなんとでもなるよ」 口ぶりは素っ気なく、目も手元に集中している
仲江 レイジ:「それも……戦場の外で。」
仲江 レイジ:幸重の言葉に目を伏せて
明美夜海:「年単位の精神汚染ですから……支部についたら詳しい検査を受けて下さいね」
六堂陸:「気にするな。情けなかったが、医者は反則だろ」
六堂陸:「ホラー映画でトイレとか風呂に出てくる奴ら」
六堂陸:「あれと同じだ。しょうがない」
仲江 レイジ:「……はは…これは手厳しいな」
仲江 レイジ:六堂の言葉に情けなく微笑んだあと
仲江 レイジ:「……どのような処分でも受け入れるつもりだ」明美、いや、UGNの人員にそう返す
明美夜海:イヤですよね、アレ。と独り言で同意している
明美夜海:「……えぇ、わかりました」
テツロウ:「これは僕の我が儘だ。けど」
テツロウ:「命だけは、助けて欲しい」
明美夜海:「私も、出来得る限り正確に報告します。今回の事件と、仲江レイジさんの状態も……」
リオ・グッドマン:「俺としちゃ、裏切者”ダブルクロス”は始末出来たんで、あんたの事は然るべき場所に任せるっすけど」
リオ・グッドマン:「まぁ、罰は受けるべきっすよね。完全に無実な訳ねぇんすから」
リオ・グッドマン:「そんで罰受けたら、後はもう心機一転っつー事で」
リオ・グッドマン:人柄は親しみやすいが、リオ・グッドマンの思考はあくまでもドライだ
幸重育:「まあ、そんな感じだよね。今回の事件のなりゆき的には」
幸重育:「UGNも、せんせの正体と本性に気付けなかった負い目があるし、そう悪いようにはならないと思うよ」
幸重育:「安心しな、てつくん」
明美夜海:「えぇ」ちら、と手元に集中してる幸重さんを見つつ。
明美夜海:"八咫硝子"との戦いの後の会話を思い出す。
明美夜海:「"上川先生のせい"になる部分はあり、ある程度の音沙汰はあるでしょうが」
明美夜海:「きっと、これからの行動で返せる範疇でしょう」
明美夜海:「……UGNの任務などに協力していただければ、その償いも早くなると思います」
テツロウ:一同の言葉に、微かに口角が上がる。
テツロウ:「ありがとう」
八嶋 貴徳:「まぁ、少なくとも傭兵からは足を洗うべきだな。背中から撃たれる可能性を考慮してお前を雇う物好きは居ない」
テツロウ:「傭兵“C.L.L.”は死んだ。その上で」ヤシマの言葉に同意するように頷いて。
八嶋 貴徳:「それにお前も、背中からの攻撃で死にたくはないだろう。どこの誰がお前に怨みを持っているのか分からんのだ」
テツロウ:今の師匠に、傭兵を続ける理由はない。好んで地獄に戻ることもないだろう。
テツロウ:「これまでじゃなく、これからどう生きるか。大事な話だ」
仲江 レイジ:「────」テツロウの言葉に、すとん と肩を落とす
テツロウ:───その言葉は。他でもない、師匠が掛けてくれた最初の教えだ。
仲江 レイジ:「……長ぇよな…二年ってのは、本当に」
仲江 レイジ:──目標が、生きる理由が無くなってしまったこの俺に、これから先何が出来ると言うのだろうか。
仲江 レイジ:「……難しいよ。大人になってからそういうの考えるのってさ」
仲江 レイジ:───でも、取り敢えずやれる事はやってみようと思う。
仲江 レイジ:「君達も気を付けろよ、若いの。」
テツロウ:「意外と、ヘンな人が多かった。おかげで、強くなれた」その“変わり者”の繋がりを最初に作ってくれたのは、ほかならぬ眼前の師匠だ。
仲江 レイジ:君達に順々に視線を移し、幸重育の所でわずかに止まって、そのまま俯くように目を伏せる。
テツロウ:「大丈夫。師匠は……強い。きっと、できる」償いは、自らで見つけるしかない。その上で、自らの師なら必ずできる。
幸重育:荒く削り出した木矢にふっと息を吹きかけ、ちらりと彼を見
仲江 レイジ:その言葉に聞き入る顔を見せたくないのか、俯いたままだ。
幸重育:「……若いの、とか言って。年長者ぶる所からまず直してもいいんじゃない」
幸重育:「もしUGNで会ったら、私は年齢なんて気にせず、パシリからさせるからね」
幸重育:「今までも長かったかもしんないけど、先もどうせ長いんだからさ」
幸重育:言って、矢筒に矢を収める。 「とりあえずよし、と」
仲江 レイジ:「………」
八嶋 貴徳:「”熱病時計”は、UGNの管理下に置かれる形で良いのか」
八嶋 貴徳:「あの馬鹿金持ちとどんな取引をしたのかまでは知らんが」
八嶋 貴徳:「ああいう手合いと事を構えるのは、それなりに面倒なんじゃないか。」
六堂陸:「ああ、あれは返す。金を出させた以上な」
テツロウ:「ブシドーだ」目を微かに輝かせて。
六堂陸:ということでいいよな、という視線を幸重に送って。
六堂陸:「好きなんだなサムライ、カタナも使うし」
幸重育:「いいと思う。話したけど、別にUGNは、全ての遺産を管理しないと死んじゃう組織じゃないし」
六堂陸:「OK。馬鹿金持ちに飯を奢られたいやつはついてきていいぞ」
明美夜海:(あぁっ、そんな、勝手に……というわけでもないですが……)
幸重育:「危険性は低いし、持ち主も野心はないし。進行形でギルド幹部だったら危なかったかもだけど、足抜け済みならね」
六堂陸:「高い肉」
テツロウ:「小柄だから。リーチを補える武器は常に有難い。便利だ」>カタナを使うことに関して
幸重育:「やっぱ駄目ってなったら奪りに行くから」
明美夜海:「……正当な購入取引を行って、所有者として記録されてますからね。横槍を入れると大変そうです」
明美夜海:「えぇ、となるとその時のための対策が必要ですね……」
明美夜海:ブツブツと呟きながら予定帳に書き込んでいる。
六堂陸:「誰もいないのか。高い肉なんだが……」周囲の様子をひとしきり伺って。
六堂陸:「……」
リオ・グッドマン:「取引相手としてツテでも作りゃ話が早いんじゃないっすか?」
六堂陸:まあいいか、という表情で、"スリースター"をひっつかんで出ていった。
幸重育:「知り合いの見舞いに行くから。さすがに肉よりはね」
幸重育:「またどこかで会ったらよろしく」 手を振る
六堂陸:振り返す。
明美夜海:「私も、事後手続きとかいろいろ」
六堂陸:「N市に行きたがってたのは、遺産とやらを破壊しまくれるからか」
六堂陸:「その時は混ぜろ。手伝ってやる」
明美夜海:「その状況だと味、わからなそうですし……」こちらも手を振る
リオ・グッドマン:「いいんすよそんな所で結託しなくて」
テツロウ:「…………護衛が要るなら、ついていくけど」
テツロウ:「陸達には、必要なさそうだ」
幸重育:「行きたかったのは単に仕事がたくさんありそうだったから。あそこ支部13個もあるんだよ。バカでしょ」
幸重育:「今はもう落ち着いちゃったみたいなので、遊撃で良いやって感じ。ま、どこであれ会ったらね」
テツロウ:後ろ姿を見送る。……何よりも、在り方の強い男だった。
テツロウ:その背中が見えなくなってから、一同に振り返って。
テツロウ:「みんなは」
テツロウ:「これから、どうするの」
幸重育:「友達を見舞ったら次の任務。なきゃ訓練。元通りだよ」
リオ・グッドマン:「んー、夜海ちゃん手伝ってN市に帰るっす」
明美夜海:「手伝われて、仕事の後片付けをします。で、次の任務ですね」
リオ・グッドマン:「上川拝音が居なくなったから、この場でエージェントは俺だけなんで」
八嶋 貴徳:「向こうに戻る」
テツロウ:「………そっか」
八嶋 貴徳:「言葉を返すようだがお前はどうするんだ」
幸重育:「UGNにいると、『これから』には困らない。……そうそう」
八嶋 貴徳:暗に”仲江レイジについて行くのか?”と聞いている
幸重育:「てつくんこそどうするのだね」
テツロウ:「これから考える。とりあえず……日本語を勉強して、見て回りたい」そう言って、懐から一冊のガイドブックを取り出す。
テツロウ:『New Japan Tourism Best100/Sushi, Tempura, Maiko, and Nepta』。渡航前に買ったものだ。
テツロウ:「スシ・テンプラ・マイコとネプタ。マイコ以外は、僕の年齢でも見れるって、ヤシマが言ってた」
幸重育:「いいね」 ほんの少しだけ笑う 「未来がある」
テツロウ:「楽しみだ」頷いてから。「会えてよかった」
テツロウ:幸重さんに、右手を差し出す。初対面の時にはすることのなかった、握手の形だ。
幸重育:右手を差し出す。テツロウより小さいが、洗練されたような印象の手。握って軽く振り
テツロウ:短い時間の中で目一杯の友好と敬意を込めて、握手を交わす。
幸重育:「私もだよ。君のおかげで助かった。元気で」
テツロウ:頷いてから、夜海さんにも握手を。
テツロウ:「夜海も。いい教官で、いい兵士で、いい人だ」
明美夜海:柔らかく握手に応じる。
明美夜海:「なにか困ったことあったら、頼ってくださいね」
明美夜海:「日本、楽しんでいってください」
テツロウ:「わかった」
テツロウ:《どうか、元気で》最後に、故郷の言葉で一同へ別れを告げて。───そこに持てる限りの友愛と敬意を示して、微かに笑みを浮かべて見せた。
◆Ending◆六堂陸
Y市 都市区画
鴻央会傘下 明ノ内組 事務所前
GM:セーフハウスから去った後、”スリースター”を抱えたままリィズリッグの元へ訪れた六堂陸であったが
GM:何やら、事務所の前が妙に騒がしい。
六堂陸:「ん? 何やらきな臭いな。おい、起きろ"スリースター"」
六堂陸:適当に路地裏の室外機に座らせて肩を揺らす。
”スリースター”:「んがっ……」
”スリースター”:「ええ…何。ここどこ……」
六堂陸:「特に状況の説明はしないが、うまく行けば肉と酒が出るから適当についてきてくれ」
”スリースター”:寝覚めがあまり良くないタイプなのか、その反応はどこかぼんやりしている
”スリースター”:「じゃあ行く……」
六堂陸:「よし」
六堂陸:事務所を訪ねます
リィズリッグ:「──入念にだ!わずかなゴミも見逃すな!」
リィズリッグ:「いいか!別れ際の印象さえ良ければ世の中の事は大抵上手くいく!」
リィズリッグ:「木っ端ヤクザとて例外ではない!魂を込めて掃除に励め!」
六堂陸:「終わりよければとは言うが、極端で面白い奴だな」
リィズリッグ:そこには、大仰な機材と共に清掃作業の指揮を執るリィズリッグの姿が
六堂陸:「こんにちは大富豪。取り込み中だったか」
六堂陸:「今日もいい歯並びだな」
リィズリッグ:「?おお、さっきの今だな、六堂とやら。」
リィズリッグ:「当然だ、金に嘘をついてもらっては困る」矯正具を見せつけるように
六堂陸:「歯茎を剥き出すのが似合う男め……」
リィズリッグ:「あの娘は一緒ではないのか、女をとっかえひっかえとは、貴様も隅に置けん………」
六堂陸:「そうだな。なんか誰もついてきてくれなかったから」
リィズリッグ:そこでようやく”スリースター”の姿を認め
六堂陸:「適当に連れてきた。俺一人というのはいかにも寂しい」
リィズリッグ:隠れる場所を探すように周囲に視線を巡らすが、何も無かったので フ とだけ笑う
”スリースター”:「……お、なーに…どっかで見た事ある顔じゃん」
六堂陸:「そうだとは思っていたが流石だな」
リィズリッグ:「チョイスというものがあろうが!」
六堂陸:「依頼主が死ねば、自らの命を狙った殺し屋を前にしても動じない」
六堂陸:「それは正直」
六堂陸:「ちょっと不適切かもしれないな……と思ってた」
六堂陸:「だがほら」
六堂陸:「金の関係が奴の支払い能力の消失によって切れたんだから」
六堂陸:「お前としてもそこまで遺恨は……あ」
六堂陸:そこまで喋ってリィズリックの部下が殺されていることに思い至る
六堂陸:「うーん。出直すか」
リィズリッグ:「いや、構わん。」
六堂陸:「マジか。やった」
リィズリッグ:「そこに優劣はあれど、人材というものに替えは効かぬ。それはみな重々承知の上で、奴も危険な役割を請け負った」
リィズリッグ:「そこな女を許す訳ではないが、禍根を残すのは、俺の為に命を張った臣下の為にはならぬ」
六堂陸:「案外と小難しい人生哲学の上に生きている奴だな」
六堂陸:「だが借り物ではない。強者だ」
リィズリッグ:「当然だ」
リィズリッグ:「俺は一人の富豪である以前に、臣下を食わせねばならぬ経営者なのだからな」
六堂陸:「よし、じゃあやろう祝勝会。一人負けたやつが入ってるが、適当に肴にしつつな」
六堂陸:軽くスリースターの肩を叩く。
”スリースター”:「……」やや思い出すような間があって
”スリースター”:「……はぁ!?あっ、そうじゃん!あたし負けてんじゃん!!」
”スリースター”:ようやく目が覚めたかのように声を上げる
六堂陸:「お、調子が戻ってきたな」
”スリースター”:「ぎぃぃ悔しい~~~」
”スリースター”:「……あ、でもいいもん食べられるんでしょ。じゃあまぁいっか。実質勝ちじゃん」
”スリースター”:「死んでなければ何回だってドキドキ出来るしね!」
六堂陸:「だな、暫くは現場監督様の仕事が終わるのを待とう」
六堂陸:勝手に事務所前の段差に腰掛けて。
六堂陸:「……誰もが強く有るために意図的にぼかしている領域があるものだ」
”スリースター”:「お、何?難しい話?」そのすぐ隣に腰かける
六堂陸:「そうでもない」
六堂陸:「俺などはただ自らの快楽中枢に流されるだけの行いと強くなるための過程を区別していない」
”スリースター”:「やりたい事やったら強くなる的な?分かる!」
六堂陸:「そういう所だな。だが今回お前がやられたように」
六堂陸:「好きに請けて殺して敵を増やして……潜在的にそれは味方が減るということだ──立ち位置で不利を取った時」
六堂陸:「どこかが悪かったとして分明にしようとし、それを排除するという考えも当然あるわけだ」
六堂陸:「上川拝音の話をしよう」
”スリースター”:「ほへー」間抜けな相槌だが、君の言う事は理解している
六堂陸:「勝利も敗北も──奴によって齎されるあらゆる結果が奴の目的の達成となるはずだった。そういう意味で、あいつは無敵だった」
”スリースター”:「ずるい!」
六堂陸:「そうだな。勝つ気がないやつと勝った負けたをすることは出来ない。俺たちのような人種は、ああいうのを絶対気持ちよく倒せない。ムカつくな」
六堂陸:「……だが、あの達観も結局は」
”スリースター”:(ああ…だからか。あの時、あいつよりも六堂達と闘いたくなっちゃったのは)
六堂陸:「目を逸らしていたということだったようだ。冷静に自らを省みて、自問自答しているようで──」
六堂陸:「仲江レイジの妹に生きていてほしかったし」
六堂陸:「その感情を正確に噛み砕いて居なかったことでああなっていた。だから、それが暴かれることで倒せる相手になった」
六堂陸:「戦いの中で」
六堂陸:「UGNには、殴った殴られた勝った負けた……以上の──この表現はなんか違うな──ことに興味が向いている奴らが多い気がする」
”スリースター”:ふむふむと頷きながら聞いている。
六堂陸:気がするも何も、明美夜海と話した時触れられていた組織の理念からすれば当たり前の話なのだが。
六堂陸:「はっきり言って別にそれは俺の理想のあり方では全然ないし……」
六堂陸:「奴らのようにならなければいけないとも思わない……が、単に一緒に行動すると丁度いいんだ。弱点を補完する形になる」
”スリースター”:「背中合わせってやつ?」
六堂陸:「もう少しアタッチメント的に見てるかも知れん」
六堂陸:「強力なぶん制約も多いが……」
六堂陸:同じゲームをプレイしている人間に自分の所属ギルドの紹介をしている感じのようだ。
”スリースター”:「────はん、はんはんはんはん」
六堂陸:「誘われてたからな。一応俺の視点から說明してみたというわけだ。別にこちらに来てほしいとも、そちらに居て欲しいとも思わないが」
六堂陸:「ただの親切心」
”スリースター”:「…………」珍しく考え込むように、口を開いたまま黙って
”スリースター”:「……あたしさー、これまで何も考えずに生きてきたのよねー」
六堂陸:「ああ、うん……」
”スリースター”:「言われたように勉強してさー、言われたように学校入ってー」
六堂陸:ストレートに肯定しようか一瞬迷ったが、どう見てもそうだったので曖昧に頷く。
”スリースター”:「オーヴァードになってからは、ドキドキするのが好きになったから、それだけ頭に置いて生きてきた感じなんすよ」
”スリースター”:「でも、それじゃああんたらに勝てなかった」
”スリースター”:「だからさー」
”スリースター”:ずいっ と君の方に顔を寄せ、薄いサングラスの下には、真剣な眼差しが光る
六堂陸:「む」
”スリースター”:「あんたみたいに考えた方が強くなれるってんなら、あたしもそうする。それを選ぶ」
六堂陸:「保証はしない。人によるからな」
”スリースター”:「負けるよりは、勝った方が嬉しいもの」
六堂陸:「お前は軸が明快で話しやすい」
”スリースター”:「やだ、嬉しい♡」
六堂陸:「考えて勝つのは楽しいぞ。そのためにUGNを使うにしろ、他を使うにしろ、だ」
六堂陸:「次にやり合う時に今より強くなってくれていたら、嬉しい」
六堂陸:そう言って、微かに微笑む。
”スリースター”:「………んふ、んふふ」
”スリースター”:「言っちゃうんだ、そういう事。吐いた唾は飲み込まないでよ~?あたし意外と尽くす女だからさ」
”スリースター”:「あんたがそれで嬉しいなら、あたしも嬉しい。っつー事で」
”スリースター”:「まぁ、前向きな検討を期待しててちょーだい!」
六堂陸:一瞬、きょとんとした表情になって。
六堂陸:「こんな話をしたのはお前だけだ。期待している」
六堂陸:当然のことだとばかり、そう答えた。
◆Ending◆明美夜海
Y市 船着き場付近
喫茶店
リオ・グッドマン:「まぁ言うてっすね、街中ブラブラするだけブラブラして、何も無しに帰んのも味気ないっすから」
リオ・グッドマン:「こうやって、最初に目付けてた店に立ち寄ったりしてるんすよ、よく。」
明美夜海:「気を抜ける場所は重要ですからね~」
リオ・グッドマン:クリームソーダをストローで吸いながら、特に何か聞かれた訳でも無いのに説明する
明美夜海:レトロな装丁の店内は、二階席に移動すれば窓から船着き場が伺える。
明美夜海:人の出入りが多いため、古くから待ち合わせの場所などに使われていたのだろう
明美夜海:「ふふ、別に気にしなくていいですのに」
明美夜海:アイスコーヒーに砂糖を入れて飲む。
明美夜海:「クリームソーダ、お好きなんです?」
リオ・グッドマン:「反省っすよ、反省。何の説明もせず単独行動しちゃった事への」
リオ・グッドマン:と言って
リオ・グッドマン:「クリームソーダっつーか、まぁぶっちゃっけ甘ければなんでも」
明美夜海:「あぁ、情報の共有は大事ですね。行動の意図なら尚更です」
リオ・グッドマン:「まぁこいつは甘さレベル☆5つなんで、こういうとこ来たらよく飲んでるかな」
明美夜海:「へぇ~、男の人ってあんまり甘いの好きなイメージありませんでした」
明美夜海:「ケーキとかも食べます?」
明美夜海:備え付けのメニューを開いてめくってみる。
リオ・グッドマン:じゃあ頼むか、と適当にケーキを二つ頼んで「よー頭使うんすよ。こういう仕事やってると」
明美夜海:自分はモンブランを選ぶ
明美夜海:「グッドマンさんは特に、考えること多くて大変そうです」
明美夜海:「業務内容が内容ですからね。対象も身内相手ですし」
リオ・グッドマン:「うはは、よく言われるっす。”そんなイメージねぇよ!”って」
リオ・グッドマン:「……”袖下”に仲間が居る可能性、とかもな。当然考えなきゃならん訳で」
明美夜海:「………えぇ」
明美夜海:「今回、治療を受けていた幸重さんは、敵対の立場ですけど。恩を感じていた人もいるでしょうね」
リオ・グッドマン:「そういうのも考えつつ…さ。」
リオ・グッドマン:「……全員を完全に信用する訳にはいかなかった」
リオ・グッドマン:「難しいんすよ。毎回、その塩梅が」
明美夜海:「……なるほど」
明美夜海:「単独行動についての釈明、続いてましたか」
明美夜海:運ばれたモンブランをサクリと口に運ぶ。(あ、美味しい…)
リオ・グッドマン:頷いて「後悔先に立たずっつーか、終わった後は毎回、もっと上手い事出来たんじゃねーかって思っちまう」
リオ・グッドマン:美味いっすよね と、明美から言葉を引き出すように続けて
明美夜海:うん、と頷く。どちらに対しても。
リオ・グッドマン:「難儀なもんっすよ。忘れられねーってのも」
明美夜海:あぁ。と眉を上げる。類まれ無く記憶力、確かそのような記載を見かけていた。
明美夜海:「いつでも鮮明に反省が出来るのは、大変そうです」
明美夜海:「一応、便利そう、とも思ってます」
明美夜海:同情っぽい響きになったので付け足す
リオ・グッドマン:「便利っすよ、ちゃんと自分の中で割り切ればっすけど」
リオ・グッドマン:「気遣える子は大成するぜ、遣いすぎちゃしょうがねーけどな」
リオ・グッドマン:うはは と笑って
明美夜海:「う」少し目をそらしてコーヒーを飲む
明美夜海:「そのへんもう少し、落ち着いた感じになりたいんですけどね……」
リオ・グッドマン:「らしくねー話しちまったけど、まぁ…俺からの釈明はそんな感じで!」
リオ・グッドマン:「良いんじゃないっすか?愛嬌があって」
明美夜海:カラン、と氷が鳴るグラスを回す。
明美夜海:「一応、先生ですので。年下と侮られると手間が増えるんですっ」
リオ・グッドマン:「背伸びすんのは本当の大人になってからでいいんすよ」
リオ・グッドマン:「侮られて貰わねーと、大人の立つ瀬がなくなっちまう」
明美夜海:「あ、大人っぽい意見……」
リオ・グッドマン:「ふふん、何を隠そう22っすから」
明美夜海:「大人だ~」
明美夜海:「まぁ、実際侮られるのは良いんですけどね。その油断を突くスタンスですから」
明美夜海:「ともあれ、はい。その釈明に免じて今回のことは水に流しておきましょう」
リオ・グッドマン:「あざーっす」
明美夜海:「うむうむ」
リオ・グッドマン:「なんか逆転してねーっすか?」
明美夜海:「確かに……不思議ですね」
明美夜海:「グッドマンさんはこの後、別の仕事ですか?」
リオ・グッドマン:ズ ゾと空になったグラスが音を立てて
リオ・グッドマン:「……そっすね~。向こうに報告して、上からの指示があればって感じっすかね」
リオ・グッドマン:「ダブルクロスは、別に珍しい事じゃないっすから」
明美夜海:「んん、そういう意味でものんびりして頂けると良いんですが……」
リオ・グッドマン:「うはは。のんびりなら、今充分してるっすよ」
明美夜海:「む、そうですか?」
リオ・グッドマン:「可愛いねーちゃんと二人っきりだぜ?」
明美夜海:「はい?」
リオ・グッドマン:「可愛いねーちゃんと二人っきりだぜ?」一字一句そのまま言う
明美夜海:一応周りを見渡した後に目線を戻す。
明美夜海:「……んなっ」
明美夜海:「グッドマンさん、そういう事言うタイプの人でしたっけ……?」
リオ・グッドマン:「言っといて損はねーっすからね」
明美夜海:「んまっ」
リオ・グッドマン:「それに、言わずに隠してたらまーた怒るじゃないっすか」
リオ・グッドマン:げらげらと笑って
明美夜海:「いけませんよ、相手を見て言わなければ……!修羅場ですよ、修羅場」
明美夜海:「誰でもとかそういう……節度!」
リオ・グッドマン:「結局怒られちった」
明美夜海:「叱ったんです」
明美夜海:ふん、と先生じみた口調。
リオ・グッドマン:「ま、誰でも彼でもって訳でもなければ、何も考えずに喋ってる訳でもないんで」
リオ・グッドマン:「言ったろ?”愛嬌があっていい”って。まさにそういう所っすよ」
明美夜海:「むぅ……」
明美夜海:口が上手い人だ。
リオ・グッドマン:「だからまぁ…ちょっと背伸びしてるぐらいが丁度いいのかもな。そういうアンタだからきっと、自然と周りに人が集まる」
リオ・グッドマン:ハイブランドの腕時計に視線を落として
明美夜海:「背伸びを評価されましてもね……」
明美夜海:その仕草に目をやり「そろそろ時間ですか?」
リオ・グッドマン:「やっぱり目聡いっすね」
明美夜海:「褒め言葉の印象はないですね、それ」苦笑。
明美夜海:「では、最後に一つ。釈迦に説法というか、なんですけど」
リオ・グッドマン:「?」
明美夜海:「先程の、毎回後悔とか反省点とか見つかる……というのは」
明美夜海:「その分経験を経て、成長してるからだと思いますので」
明美夜海:「次に同じことがあったらきっと、もっと上手にできますよ」
明美夜海:「それに今回、グッドマンさんが居てくれて、私たちはすごく助かりましたから」
明美夜海:「ありがとうございました」
明美夜海:ぺこ、と頭を下げる。
明美夜海:「……以上です」
リオ・グッドマン:「ん。面を上げい」
明美夜海:「ははー」
リオ・グッドマン:「……人にものを教えるのは、人の三倍ものを知らなきゃ駄目らしいっすね」
明美夜海:「そう聞きますね」
リオ・グッドマン:「俺も若いが、アンタはもっと若い。見に付けるべき経験や知識もそれだけ多いだろうさ」
明美夜海:「……………そうですね。今回のことで、まだまだ未熟と実感しました」
リオ・グッドマン:「ささやかでも、俺の存在がアンタの中に経験値として収まるのなら、すげー嬉しい」
明美夜海:「えぇ」
明美夜海:「先達として、見習わせて頂きます」
明美夜海:「なにせ、忘れようと思ってもすごい衝撃でしたから、あれ」
明美夜海:ライフルを支えていた両手をひらひらと振る。「忘れるに忘れられませんよ」
リオ・グッドマン:「うはは、もう次からは一人で作れるな」
リオ・グッドマン:などと言って笑った後
リオ・グッドマン:「任務への協力、こちらこそ感謝するっす。”乾坤一滴”明美夜海」
リオ・グッドマン:「まぁ、次会う機会があればその時は訓練の一つでもお願いしようかね。っつー事で」
明美夜海:「こちらこそ協力感謝いたします。"黒箱"、リオ・グッドマン」
明美夜海:「平和な時があれば、いつかN市を案内してくださいね」
リオ・グッドマン:「でけートラベルバッグ買っとけよ~?」
リオ・グッドマン:そう言いながら、二人分の代金+αを置いて席を立つ
明美夜海:「あっ」立ち上がろうとして制され、去っていく背中と残された代金を見比べる。
明美夜海:「………ううん、如才ない。こちらで手続きするつもりだったんですが」
リオ・グッドマン:「JKの方も頑張れよ~」手をヒラヒラと振りながら、それだけを言い残して去っていく
明美夜海:「はい、そちらもお仕事気をつけて」
明美夜海:カランカラン、と扉の鐘の音を聞きながら、上げかけた腰を下ろす。
明美夜海:コレばかりは、UGNではなく社会経験の差を感じるところである。
リオ・グッドマン:+αは小遣いの足しにでもしろという事だ
明美夜海:という意図を感じて。では、ありがたく。
明美夜海:はむ、と残しておいたモンブランの栗を口に含む。
明美夜海:まだアイスコーヒーは半分ほど残っている。(だから二人共席を離れるわけに行かなかったということで)
明美夜海:このタイミング。実践的な現場での間合いの取り方として、経験値としておきましょう
明美夜海:というわけで、ペラリとメニューを開きます
明美夜海:さしあたっては、まだ頼んでいない種類のケーキでも頼んで使い切りましょう。
明美夜海:これも、一つの経験です。
明美夜海:そして、店員を呼ぶベルの音が静かに響きました。
◆Ending◆幸重育
UGN 医療施設
五郷 遼馬:「………」いつにも増してぶすっとした表情を浮かべ、病室の天井を見上げている。
五郷 遼馬:四肢を固定されているため、それしかやる事がなく当然と言えば当然なのだが
五郷 遼馬:(……くそ、いつまでここに居なきゃ駄目なんだよ…)
五郷 遼馬:(……時間が無いってのに)
五郷 遼馬:落ち着かないといった様子で、天井を睨みつけるように眉を顰める。こんな事をしたって何も変わらないのは、本人が一番分かっているのだが。
幸重育:コンコン、とドアをノックし
幸重育:間髪入れずがらりと開いて、病室の中にずけずけ足を踏み入れる。
幸重育:「よ」「五体満足かね、りょーまくん」
五郷 遼馬:「────」まず、”何で”という顔を浮かべて
五郷 遼馬:恥ずかしいものでも見られたかのように、視線を泳がせた後
五郷 遼馬:「……オーヴァードで良かったよ」
五郷 遼馬:つっけんどんな口調でそう返す
幸重育:「オーヴァードじゃなかったら、こんなことにはそもそも巻き込まれなかっただろうけどね」
幸重育:返しながら、訪問者用の丸椅子を引いて腰を下ろす。
幸重育:「ちゃんとくっついた? 左右逆とかになってない?」
五郷 遼馬:「もしなってたらUGNそのものを訴えてやる」
五郷 遼馬:「………」
幸重育:「UGNへの訴訟。やりがいありそうだなぁ」
五郷 遼馬:「……まさか、来るとは思ってなかった」
幸重育:「……え? そうなの?」
幸重育:普通にきょとんとしている 「もしやすごい薄情者みたいに思われてる?」
五郷 遼馬:「いや、だって……」
五郷 遼馬:「俺の見舞いに来るぐらいなら、訓練に時間割く方を選ぶんじゃないかって」
五郷 遼馬:「……いや、悪い。来てくれたのにこんな事言うもんじゃないよな」
幸重育:「ああ、まあ……別にもちろん、この後訓練には行くし。もし他に任務があったら、そっち優先してたかもしれないけど、そうでもないし」
五郷 遼馬:複雑そうな表情を浮かべて
五郷 遼馬:「ま、まあ……あり…がとう」
幸重育:「そこそこハード目に戦った後だから、一日フルで訓練できるでもないしね」
五郷 遼馬:ぎこちなく、彼にしては珍しく感謝の言葉を口にする
幸重育:「ボーッと休むよりは、りょーまのシケた顔でも見に行くかと思っただけだよ」
五郷 遼馬:「今の感謝を撤回してもいいか?」
幸重育:「過去は変えられないのだ、残酷なことにね」
五郷 遼馬:「含蓄があるな。俺の手足も完全に元通りって訳にはいかないだろうし」
幸重育:しれっとした顔で、バッグからサンドイッチを取り出してもぐもぐと食べ始める。
幸重育:「そりゃね。しばらくくっつくまで休んで、したら今度はリハビリでしょ」
五郷 遼馬:「…そうなるかな」
幸重育:ひらひらと手袋をつけた手を振り 「腕脚全部は大変だろうなあ。私は左手だけだったけど、それでも苦労したし」
五郷 遼馬:「………」その左手を目で追うように凝視して
五郷 遼馬:「……あのさ、育」
幸重育:「うん?」
五郷 遼馬:「俺、聞いたから。お前の身体の事」
五郷 遼馬:「例の担当医直々に」
幸重育:「んー」 サンドイッチを頬張り 「ひひょいひひゃひゃひゃ」
五郷 遼馬:「食いながら喋るな」
幸重育:ごくりと飲み込む 「……ひどい医者だったよ。あれこれ思い詰めて勝手に喋るとか」
幸重育:「成敗してやったけどね。乙女の秘密を暴露した罰」
五郷 遼馬:「……嘘じゃ、ないんだよな」
幸重育:「……」 唇を拭いながら、視線を逸らす 「嘘だって言ったら、嘘ってことにしてくれるのかな」
幸重育:「もうそれで納得しちゃってるでしょ。私が雰囲気変わったのとか、色々……」
五郷 遼馬:「……ああ。したよ、納得。」
五郷 遼馬:「納得するのと一緒に、自分に腹が立って仕方がなかった」
幸重育:「なんで」
五郷 遼馬:「育が変わった理由を、育一人の中に探してたからだ」
五郷 遼馬:「お前が変わったのは…別にお前のせいじゃないのに」
五郷 遼馬:「……悪かった、色々。それこそ一人で思い詰めて、勝手に決めつけて。」
幸重育:「……別に気にしてないよ。気にしてないっていうか……私が黙ってたせいでもあるから、織り込み済みっていうかだし」
幸重育:「一人で思い詰めて勝手に決めつけたのは、私も同じっちゃ同じ」
幸重育:「それが二転三転して、りょーまの腕脚ポーンに繋がっちゃったことこそ、私は悪かったとは思ってるよ」
幸重育:スナック菓子を取り出してカリカリと食べ始める。
五郷 遼馬:「……”八咫硝子”にやられたのは、俺の焦りが招いた失敗だ」
五郷 遼馬:「恩着せがましい言い方だけど、少しでもお前の役に立ちたかった。から、そういう…勝手な信念?で…」
幸重育:「それもせんせが誘導したからだし。私をダシにしてさ」
五郷 遼馬:懸命にフォローしようとあれこれ言葉を紡ぐが、どうにも上手くいかず
五郷 遼馬:「………あいつが一番悪いってのには、同意。」
五郷 遼馬:結局、そんな当然の帰結に落ち着く
幸重育:「ホントろくでもないパツキンヤローだったよ。前髪垂らしてるようなのにろくな奴はいないって勉強になった」
幸重育:「それでいいのさ。別に、悪い所、至らない所、探そうと思えばいくらでも目につくけど……」
幸重育:「気分沈むだけだしね。”八咫硝子”はちゃんとぶっちめてやったから」
幸重育:「元気になったらちゃんと修行をやり直すことだな、りょーまくん」
五郷 遼馬:「……そうだな。じゃあ手始めに」
五郷 遼馬:少しだけ言いあぐねるような間があって
五郷 遼馬:「───お前のスコアを抜いてやるよ」
幸重育:その言葉に目を丸くした後、首を振って
五郷 遼馬:「悔しくて死ねないぐらいに、完膚なきまでに負かしてやる」
幸重育:「ふ」 鼻で笑う 「見せてもらうのが楽しみだ」
五郷 遼馬:「だからお前も、死ぬ事ばっかり考えるな」
幸重育:「それは……」
五郷 遼馬:「俺が育の、生きる理由になってやる。」
幸重育:「…………」
幸重育:長く息を吐いて、また首を振る
幸重育:目を閉じて少し思考していたが、慎重に唇を開く 「……それは」
幸重育:「やめときなよ。りょーまくんには荷が重い」
幸重育:「荷が重いっていうか……向いてないんじゃないかな、そういうのは」
幸重育:窓の方を向いて、スナック菓子を無感情に口へ頬張る。
五郷 遼馬:「………向き不向きの話じゃなくて」
五郷 遼馬:「やるって決めたから、やるんだよ。」
五郷 遼馬:「”まだ死にたくない”って、そのうち絶対言わせてみせる」
幸重育:「……それは鬼だな」 声のトーンが落ちる
幸重育:「君、とんでもなく酷いこと言ってるのは自覚してる?」
五郷 遼馬:「悪いが、気を遣うのはもう無しだ。」
五郷 遼馬:「育の事、腫れ物みたいに扱ったりは、俺は絶対にしない。」
幸重育:はー、と溜息を吐くと、枕元に歩み寄り、
幸重育:顔を近づける。覆いかぶさるようにして、その目を間近から覗き込む。
五郷 遼馬:(ちょっ……ええ!?)
五郷 遼馬:急な事に驚くが、表情はそのままだ。
五郷 遼馬:君からは目を逸らさない。
幸重育:「……何見てんの」
幸重育:じっと目を見ながら 「手足は使えなくても、目は閉じれるでしょ」
五郷 遼馬:「…?」よく分からないけど目を閉じる
幸重育:それを確かめると、ぐっと彼の顎を引き、唇を開かせ
幸重育:食べかけのスナック菓子を逆さまにし、口に突っ込む。ザララララ!
五郷 遼馬:「!?……えほっ」急な事に思わず軽く咳き込む
幸重育:そのまますいっと身を離し、バッグを取る 「何が気を遣うのうはもう無しだ」
幸重育:「あっさり引っかかって。バーカ。ちょろりょーま」
幸重育:「ちょりょま」
五郷 遼馬:「あっ……?この、誰がちょろいだ!つーか略すな!」
五郷 遼馬:相変わらず身動きは取れないので、顔だけそちらに向ける
幸重育:「ちょろいでしょうが! ちょろっちょろだよ!」
五郷 遼馬:「何だとくそっ…このっ………くそっ!」
幸重育:背を向け、病室の扉へ 「ま、せいぜい散らばったお菓子を頑張って食べることだね、口だけで」
五郷 遼馬:特に反論が思い浮かばない
幸重育:「看護師さんに見つかったら怒られるだろうなあ」
五郷 遼馬:「ならせめて食わせてから帰れよ!」
幸重育:「甘えるのは私のスコアを抜いてからにしな!」
五郷 遼馬:「ぜってー負けねーからな……!」
幸重育:ちらりと振り返って 「待つの嫌いだから。早くしなよ」
幸重育:扉を開き、来たときと同じように、無遠慮にその場を後にする。
五郷 遼馬:……お構いなしに去っていくその背を見送って
五郷 遼馬:ベッドの上に転がるスナック菓子を、必死に首だけを動かして咥え、口の中へ
五郷 遼馬:「……待たせるもんか」
五郷 遼馬:サク サク と軽い音が病室に響く。そこに近づいてくる医療スタッフの足音も、同様に───
幸重育:(……まったく、良い人だよ君は)
幸重育:すれ違う医療スタッフに会釈もせず、足早に彼の病室を離れていく。
幸重育:(だから……私のことなんて、自然に忘れて欲しかったんだけど)
幸重育:(うまくいかないな。せんせのせいと思うべきか、彼が他に友達少ないのか、私が可愛く生まれたのが罪なのか……まったく)
幸重育:(ちょりょまめ)
幸重育:誰もいないエレベーターに乗り、地上階のボタンを押す。
幸重育:(……腫れ物に触れるよう、とは言うけど)
幸重育:(指が腫れ物に触れた時、痛みを感じるのは腫れ物の方なんだよ)
幸重育:(それでも、腫れ物に治療の余地があるなら、触れる意味があるのかもしれないけど)
幸重育:「……治療の余地」
幸重育:ふ、と薄く笑って、夕暮れの中、地上へと降りていく。
幸重育:また、一日が終わろうとしていた。
◆Ending◆テツロウ
Y市 船着き場
待合所
八嶋 貴徳:「わざわざ見送りに来たのか。律義な奴だな」
テツロウ:「ここに来れたのは、ヤシマのおかげだから」
八嶋 貴徳:待合所の小さな座席に、窮屈そうに腰かけたまま口を開く
テツロウ:「それに……悪いこともした」
八嶋 貴徳:「何がだよ」
テツロウ:「師匠のこと。殺さないと、ヤシマは仕事にならない」
テツロウ:「傭兵としては失格だ」
八嶋 貴徳:「───なんだ、つまらん事を気にする奴だな」
八嶋 貴徳:「そんなもん、死んだ事にすればいいだけの話だろ」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「策士だ」素直に褒めたつもりだ。
八嶋 貴徳:「そもそも、日本人だからというだけの理由で俺が寄越されたのも納得いっとらんのだ」
八嶋 貴徳:「この程度の嘘、ついた所でバチは当たらん。」
テツロウ:「そうだったんだ」
テツロウ:「……ひとつ、聞いてもいい?」
八嶋 貴徳:「なんだ」
テツロウ:「ヤシマは、向こうへ戻って、なにを……」そこまで言葉を紡いで、一度口を噤む。
テツロウ:「聞き方が難しい。なにか、目標があるの?」
八嶋 貴徳:「…………」
八嶋 貴徳:「正直に言うが」
八嶋 貴徳:「無い」
八嶋 貴徳:ハッキリと言い切って
テツロウ:「無いんだ」
八嶋 貴徳:「ぶっ殺したかった奴は既に…まぁ、ある意味殺したし、元々傭兵やってんのも、戦い方の幅を広げる為だけだからな。」
テツロウ:「向上心の塊」
八嶋 貴徳:「敢えて言うなら、その向上心が目標そのものと取ってもらって構わん。」
八嶋 貴徳:「形があろうがなかろうが、結局その答えは本人の中にしかない」
八嶋 貴徳:「俺の場合は、ただ言語化が出来ていないだけ、と言った方が正しいのかもしれん。」
八嶋 貴徳:「だから」
八嶋 貴徳:「”C.L.L.”の場合は、もっと面倒な事になってるだろうな。」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「そうかもしれない。でも」
テツロウ:「師匠ならきっと、大丈夫だ」
八嶋 貴徳:「そうかよ」
八嶋 貴徳:「………お前は」
八嶋 貴徳:「日本歩き回るっつっても、一人でか?何の見通しもなく言ってる訳じゃないだろ」
テツロウ:「来て分かったことがある」
テツロウ:「ガイドには書いてないし、師匠も教えてくれなかったけど」
テツロウ:「日本は意外と……物騒」
テツロウ:治安の面では、確かにこれまで渡り歩いてきた地域のどこよりも安全そうだが。
八嶋 貴徳:「ほぉ、いい所に気付いたな。」
テツロウ:「それと、UGNはいつも人手不足で、協力すると宿代と給料が出るらしい」
テツロウ:「太い客かもしれない」言い方が悪いが、悪気はない。他の言い回しを知らないだけだ。
八嶋 貴徳:「俺達が普段体験しているのは、国の思想に基づいた戦争。個人ではなく、一つの駒として組み込まれる戦いだ」
八嶋 貴徳:「日本にはそれが無い分、常に個人の思念が戦闘の引き金となる」
八嶋 貴徳:「今回の件みたいにな」
八嶋 貴徳:「つまり、これまでとは勝手が違う。”C.L.L.”に頼る事も出来ない」
八嶋 貴徳:「考え直すなら今だぜ。いいんだな、その選択で」
テツロウ:「…………」
テツロウ:「…………」
テツロウ:暫し黙考して。
テツロウ:「これでいい」答えを吐いてから、言葉を選び直す「これがいいんだ」
テツロウ:「一度くらい、自分の為以外に戦ってみたかった」
八嶋 貴徳:「そうか、なら好きにしろ。」
テツロウ:次いで出てきた言葉は、自然に出てきたものだ。特に深い理由はない。
八嶋 貴徳:「”お前の言葉”を吐いたんだ。くれぐれも半端な事はするな」
テツロウ:ただなんとなく、一緒に戦ったUGNの在り方を見て、なんとなくいいな、と思ったのだ。
テツロウ:頷く。
八嶋 貴徳:頷き返して
八嶋 貴徳:「他に話すことは?無いなら行け、見送りならもう十分だ。人に時間を割くのは、自分に余裕がある奴の特権だからな。」
テツロウ:「わかった」
八嶋 貴徳:「お前にはまだ早い」
テツロウ:別れの言葉をどれにするか悩んで。
テツロウ:「またね」
八嶋 貴徳:「またな」
テツロウ:深い理由はない。ヤシマには、また会えそうな気がしたからだ。……あるいは、またどこかで会いたかったからかもしれない。
テツロウ:先達と別れ、船着き場を後にする。
テツロウ:やるべきことは多い。戦闘で壊れた銃の交換。持ち込めなかった装備の新調。UGNへの連絡。
テツロウ:最後の作業は、幸い夜海から連絡先を預かっている。……公衆電話を見つけ次第、連絡してみよう。
テツロウ:いずれにしても必要なことは多いが、どれも急いでやるべきことでもない。
テツロウ:やりたいことはもっと多い。ガイドブックに書いてある場所を片っ端から見て回るにしても、1日2日では足りないだろう。路銀も足りない。
テツロウ:渦巻く思考を整理するように、空を見上げる。
テツロウ:軍用機の哨戒も、爆撃の心配もない。ただ蒼く広がる空。
テツロウ:「……ふふっ」自然と笑みが漏れる。
テツロウ:少年は歩き出す。今は───
テツロウ:どこにでも行けそうで、なんだってできそうな気がした。
ダブルクロス The 3rd Edition
『ホワイティ・ダーティ・ダンスホール』
GM:全行程終了です
GM:お疲れ様でした!
幸重育:お疲れ様でした!
テツロウ:お疲れさまでした~~~~ 楽しかったです!
六堂陸:お疲れ様でした! 楽しかった
明美夜海:お疲れ様でした~