天平みやこ:
『カ、カタロッテ様……!?』
>『廊下を走ったら危険です…!』
天平みやこ:「行ってしまいましたね」
システムメッセージ:『(空野くん……、もしかして、私を選んでくれたのかな…?)』好感度上昇の音が鳴ります。
空野 吟:「……天平さんはなんか……わりと馴染んでる?」
天平みやこ:「そうですね……おそらくは前提知識の差でしょう」
空野 吟:どっと疲れましたという顔をして。
天平みやこ:「前作と共通するシステムもありますし、『ここはこういうもの』という選択肢に馴染んでしまうのかもしれません」
空野 吟:「順応すごいなあ。頼りにするかも」
天平みやこ:顔の前で両手の指を合わせるようにしています。
天平みやこ:「………えぇ、まぁ」
天平みやこ:「一応、そうですね。前提を共有しておきましょう」
空野 吟:元のところでそういう仕草してたっけなあと思ったりする。
天平みやこ:元の主人公の立ち絵ポーズだとうっすら気付いてもいいよ
天平みやこ:「どうやら空野さん。私達は」
天平みやこ:「『ワンナイトツーステップ〜恋はときめきオーバーマジカルナイト編〜』の中に取り込まれてしまったみたいです」
天平みやこ:ピン!
空野 吟:「うわー、声に出すと大変なことになってる!」
天平みやこ:「マジですね。これがレネゲイドってやつですか」
空野 吟:「え、で、天平さんが主人公で」ポーズを指す。
天平みやこ:「はい」正面差分
空野 吟:「俺がその幼馴染の王族のなんかキラキラの」自分を指す。
天平みやこ:「はい!」両手をぐっとする差分
空野 吟:「大丈夫! 順応っていうか馴染みすぎてない!」
天平みやこ:「すみません、身体が勝手に」
空野 吟:「俺もなんかそういうのした方がいいのかな……全然わかんないけど……」
天平みやこ:「やらなくていいと思いますよ。差分に引っ張られますし」
空野 吟:「どういう現象だろう」
空野 吟:「ともかく、このままじゃまずいのは絶対だから」
空野 吟:「何か取っかかりがないかあちこち調べてみなきゃ、かな」
天平みやこ:「そうですね」
天平みやこ:「幸いどうやらさっきのメッセージを見るに、すでに3年生のようですし」
天平みやこ:「頑張ってこの現象を攻略しましょう」
空野 吟:「攻略かー」
空野 吟:「二人揃って無事攻略して脱出、が勝利条件。こうだね」うんうん、と頷く。
空野 吟:そのまま、す、と天平さんの方に手を差し出す。
空野 吟:「じゃ、がんばろ。一緒に」
空野 吟:なんとなく一生懸命王子様っぽい動きをしてみた。
天平みやこ:「えぇ」
天平みやこ:す、とその手のひらに小さな手を重ねて
天平みやこ:「そうですね。一緒に頑張りましょう」
天平みやこ:「『立派な魔法使いになるために!▼』」
天平みやこ:「…………」
天平みやこ:「………このチャプターはここまでのようですね」
空野 吟:「……なんなんだろな、それ……」
空野 吟:(……多分、システムメッセージってやつ。俺の方にはないやつだよな)
空野 吟:(……よかったー、今ちょっと緊張したのバレてたら恥ずかしいや)
空野 吟:へへ、と笑って、そのまま小さな手を軽く下から叩いて。
空野 吟:「よろしくね」
システムメッセージ:『やった。空野くんと、仲良くなれたみたい!』▼
GM:会話イベントを経たので、日付が変わる演出がカットインします。
GM:画面下部に表示されたメッセージウィンドウにメッセージが表示される。
システムメッセージ:『3月30日。3年間もあっという間だな…。とうとう、明日は卒業式だ。』▼
システムメッセージ:『卒業式の日、時計塔で結ばれたカップルは幸せになれるって噂、本当なのかな……』▼
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスおよび通常の購入判定ができるよ
天平みやこ:「空野吟 ○P付き合いがいい/N大変そう」
空野 吟:天平さんに ○すごい/大丈夫?引っ張られすぎないでね?
天平みやこ:購入はきぐるみ
天平みやこ:5dx>=14
DoubleCross : (5DX10>=14) → 8[1,3,4,5,8] → 8 → 失敗
天平みやこ:失敗にしておきましょう
空野 吟:シューターズジャケット!
空野 吟:2dx+1>=13
DoubleCross : (2DX10+1>=13) → 7[5,7]+1 → 8 → 失敗
空野 吟:失敗! 以上
GM:残念~
GM:ではここでですね、今回の特殊ルールを説明します。
GM:おふたりは現在なぞの空間にいますが、この空間にいる限り、専用のイージーエフェクトを獲得することができます。
GM:おふたりそれぞれ別のものなので、順次説明しますね。
・天平さん専用イージーエフェクト
《メニューを開く》
最大レベル:1 タイミング:メジャーアクション 技能:- 難易度:自動成功
対象:自身 射程:至近 侵蝕値:- 制限:-
効果:メニュー画面を開き、攻略対象キャラクターの登場率および、現在の好感度を確認することができる。
なお、このときの好感度とは、ゲームのシステムに基づいてカウントされているものである。
天平みやこ:あのとき空野さんに渡した『なにか』だ…!
GM:これはあれですね。空野くんがもし対象になっていたとしても、「話しかけたから好感度上がった!」みたいなもので
GM:空野くんの実際の気持ちとはまた別のものだよという注釈でございます
空野 吟:なるほどだぜ
天平みやこ:了解了解
GM:では次!
・空野くん専用イージーエフェクト
《スチルイベント》
最大レベル:1 タイミング:メジャーアクション 技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択) 射程:視界 侵蝕値:- 制限:-
効果:空間をあなたのスチルイベントにすることができ、任意の光源や演出を設置できるエフェクト。
光源の色や角度、放たれるエフェクトなど思うままにコントロールできる。また、対象の作画が良くなる。
空野 吟:なんか……そういうのあるのかなって思ってた……
GM:作画を良くすることができます
空野 吟:心の目で見て
GM:共有……
天平みやこ:作画が…
GM:どしどし活用してね!
◆Middle02◆
GM:ではミドル・次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは空野くん、2人とも登場推奨です。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してね。
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (47 → 51)
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (45 → 49)
GM:情報収集だよ~!
GM:先に項目を出しますね。
・恋愛ADV『ワンナイトツーステップ~(略)~』について 〈情報:噂話〉〈知識:ゲーム〉難易度7/9
・この空間と脱出方法について 〈情報:UGN〉〈RC〉〈知識:異世界転生〉難易度8/10
GM:失敗したりした場合は侵蝕率を1d10上げることで再挑戦可能です。頑張ってね~
天平みやこ:ではワンステについて。
天平みやこ:噂話でコネ友人。親友から聞いた話です
天平みやこ:7dx+2>=7
DoubleCross : (7DX10+2>=7) → 8[1,3,4,4,4,8,8]+2 → 10 → 成功
空野 吟:ばっちり!
GM:さすが!
天平みやこ:やった!
空野 吟:こちらは、この空間と脱出方法について〈情報:UGN〉で。コネ使用。
空野 吟:4dx+2>=10
DoubleCross : (4DX10+2>=10) → 10[7,8,9,10]+6[6]+2 → 18 → 成功
空野 吟:わあい
天平みやこ:異世界転生に…詳しい!
GM:す、すごい
空野 吟:詳しい幹部の人がいたんでしょう
天平みやこ:異世界から来たのかな
空野 吟:こっちに来てた……
GM:なるほど…ってなっちゃったな
GM:では順次開示していくよっ!
・恋愛ADV『ワンナイトツーステップ~(略)~』について 〈情報:噂話〉〈知識:ゲーム〉難易度7/9
難易度7
通称『ワンステ』。
魔法学園に入学した主人公を育成させながら、登場する男性キャラクターとの恋愛模様を楽しむアドベンチャーゲーム。
主人公に設定されたパラメータと、男性キャラクターの好感度を上げて攻略条件を満たせば、卒業式の日に告白され、エンディングを迎えることができる。
難易度9
現在、PC達は、この『ワンナイトツーステップ(以下略)』の登場キャラクターとして扱われている。
天平さんは主人公として、空野くんは攻略対象キャラクターの一人として認識されているようだ。
GM:前のシーンで話していたとおり、空野くんは、メイン攻略キャラである金髪王子様として認識されているみたいですね。
GM:
GM:では次!
・この空間と脱出方法について 〈情報:UGN〉〈RC〉〈知識:異世界転生〉難易度8/10
難易度8
PC達がいるのは、ゲーム『ワンナイトツーステップ(以下略/以降ワンステで表記)』の世界を再現した異空間である。
この異空間は、レネゲイドウイルスに感染しレネゲイドビーイングと化したゲームソフト『ワンステ』がEロイス《暴食の胃袋》によって作り出したものである。
『ワンステ』は、ゲームを起動した者を無差別にこの空間に取り込み、ゲーム世界の登場人物に成り代わらせようとしている。
この異空間から脱出するには、『ワンステ』本体を見つけ出し戦闘不能にすることで、Eロイスの効果を解除させなければならない。
難易度10
この異空間は、ずっと卒業式前日である3月30日を繰り返し続けている。
本来のゲーム『ワンステ』であれば、卒業式に攻略条件を満たしたキャラクターが登場し、エンディングを迎える。
天平さんが、自身のパラメータと攻略対象キャラクターとなっている空野くんの好感度を上げ、
エンディングの達成条件を満たすことができれば、空間に変化を起こすことができ、
『ワンステ』本体を誘い出すことができそうだ。
GM:ちなみにですね、天平さんが獲得したイージーエフェクトを使えば、
GM:現在、この空間に登場している攻略対象キャラクターは空野くんだけであることがわかるぞ。
GM:加えて、好感度を上げるのは、なんかこうシステム的に話したり行動したりしてねということであって、実際の感情とは無関係だと直感的に分かります。
天平みやこ:理解。
GM:というわけで
GM:次のシーンで、FS判定『攻略対象は空野くん』が発生するよ!
GM:まずはこのシーンで情報共有の様子を描写していきましょう。
GM:ひとつ行動を起こすと日付が変わるので(そういうゲームなのだ)、
GM:キミ達はすでに何回目かの3月30日を迎えている状態だ。
GM:学園に設けられたオープンテラス型のカフェテリアには、レース模様のような美しいデザインのテーブルが並んでいる。
GM:その一角で、キミ達は現状分かったことを共有するため、落ち合っていました。
GM:カフェテリアは頼めばどんなメニューでも出てくるので、どんなメニューでも頼むことができる。
天平みやこ:どうやら最終日にはランダムイベントの『寝坊』などが起きないシステムのようで(ルートによっては重要)
天平みやこ:イベントの周回を何度か繰り返した。
天平みやこ:「この時間なら絡んでくる人も居なさそうです。どうぞお座りください」
空野 吟:こちらは相変わらず、どうも居心地が悪そうな顔をしている。
空野 吟:「すごい、折れそうな椅子……」
天平みやこ:中央がとても細くなる足が、接地する前に三脚ぐらいに分かれるアレだ。
天平みやこ:「意外と丈夫ですよ?私が座っても壊れませんし」
空野 吟:「天平さんが大丈夫なの、俺が座っても大丈夫な理屈になんないよね」
空野 吟:細っこい肩を見ながら。
空野 吟:とはいえ、椅子が頑丈なのは間違いなし。
空野 吟:「何回目かな、『今日』」
天平みやこ:「んー。『今日』単位でくくるのは慣れませんが…まだ両手は超えてないはずです」
空野 吟:「元のゲームがそうなんだよね? なんかしたら日付が変わるの」
天平みやこ:「回想は入りましたが…アレはノーカンでしょう」
天平みやこ:「はい。1行動で1日数消化。システムによって日だったり週だったり、朝昼晩だったりしますが」
天平みやこ:「この辺は概ね共通ですね。ポピュラーとも言えます」
空野 吟:「で、俺たちはやっぱりゲームの中にいる……わけだよね」
天平みやこ:「おそらく。実際にゲームの中か空間かは知りませんが…私達にとっては同じことかと」
天平みやこ:「1日の行動を繰り返すことで日が進んで、卒業までにフラグを回収するためにステータスを上げる…そういう育成ゲームですね」
空野 吟:「ふんふん」脚を組んで座っている。
空野 吟:「でも、それがバグっちゃってるわけだ」
空野 吟:「ほんとなら卒業式があるんでしょ?」
天平みやこ:「はい。今日がその日のはずです。毎回システムメッセージが出ますしね」
天平みやこ:「それが何らかの要因でループ……つまりはEDにたどり着けない進行不能バグを抱えているようです」
天平みやこ:「……おそらく。誰かのルートに入らないと、共通EDへのフラグが上手く行ってないとかですかね」
空野 吟:「ややこしいー!」
天平みやこ:悲しいことです、と珍しく表情を変える。
空野 吟:「え、ルートに入って、そしたらエンディングではなんか……あるんだよね。恋愛的なやつ」
天平みやこ:「恋愛ADVですからね」
天平みやこ:「その証拠に……ちょっとまってくださいね」シュンシュン。
天平みやこ:《メニューを開く》
天平みやこ:空中で指をなにか操作するが、君には何も見えない。
空野 吟:「え、なになに」指の辺りを見るが何もわからない。
システムメッセージ:『男の子たちのプロフィールと、いまの気持ちを確認できるよ!』
GM:画面下部のウィンドウにメッセージが表示されます。
天平みやこ:うんうん、とそのプロフィールと既存イベントも確認。
GM:空野くん以外の男の子のシルエットが淡い黒で塗りつぶされています。未登場なのだ。
天平みやこ:「こうやって、ある程度ルート確定した後に他のキャラのイベントを潰したのもバグなんでしょうね…」遠い目で独り言。
天平みやこ:うん、とメニュー画面を閉じて。
天平みやこ:────そのタイミングで、私の注文した限定のケーキセットが運ばれて来てしまった▼
天平みやこ:一人で食べるにはちょっとだけ多めで、それを空野くんに見られてしまうとは…▼
天平みやこ:「食べます?」
天平みやこ:付属のクッキーを渡す
空野 吟:「えっいいの? もらうもらう」
天平みやこ:「ではどうぞ。……っと」
空野 吟:「いただきますー」
天平みやこ:「好感度が上がりますね」
空野 吟:《スチルイベント》
空野 吟:スチル『カフェでおしゃべり』が解放されます。
天平みやこ:「…………」
空野 吟:明るい光の下、二人で仲良く会話をしている様。ちょっと手が近い。
システムメッセージ:『(空野くんのこんな表情…、初めて見たかも…)』▼ 好感度が上がる音が鳴る。
空野 吟:あと画角が斜めになっている。
天平みやこ:目の前に居たはずの男子を少し下から眺めるように(私もちょっと見える)(私視点なのにね)、椅子に座って長い足を組んだのが見える視点。
GM:タッチすると専用台詞が聞けるよ。
天平みやこ:(タッチSE)
システムメッセージ:『(空野くん…、クッキー、好きなのかな…?)』
空野 吟:『こうしてゆっくり君と話せるのは嬉しいな』
空野 吟:『クッキー、ありがとう』
空野 吟:「えっ何、何今の」
天平みやこ:『う、ううん!私も食べきれなかったし……』
天平みやこ:『(ちょっとだけ嘘をついてしまった…)』
天平みやこ:「はい」
天平みやこ:「いま、空野さんの好感度が上がりましたね」
空野 吟:「こわっ、何!」
空野 吟:「クッキー好きだけど!」
システムメッセージ:『(…空野くん……)』▼ 好感度が上がる音。
天平みやこ:『(す、好きって…!って、クッキーのことだよね。あはは)』
天平みやこ:「このようにゲームを勧めていくわけですが」
天平みやこ:「どうやら、このセーブデータはフラグが足りていなかったようですね」
空野 吟:「あー、うん……俺もなんかしたっぽい感じがあるけども……」
天平みやこ:「それは良かった」
空野 吟:「そのデータとかゲームのことなんだけどさ」
天平みやこ:「はい」
空野 吟:「多分、このゲーム自体が悪さをして、俺たちを取り込んでいるんじゃないか、って思ってる」
空野 吟:「これはなんか、経験則とか、過去のデータとか、レネゲイドの感じとかそういうのからね」
天平みやこ:「ふむ、ふむ?」
天平みやこ:「経験則ですか。確かにそれはそちらの専門ですからね」
空野 吟:「だから、脱出にはそこを叩かなきゃダメなんじゃないかなって」
空野 吟:「少なくとも、試してみる価値はある手だと思うんだよ。ただ」
天平みやこ:「ただ?」
空野 吟:「今そういうバグがあって、このままじゃ上手くいかなそう、というのがそっちの話でわかった」
天平みやこ:「はい。私もそれなりに色んなイベントを試してみましたが……」
天平みやこ:「システムメッセージ程度だと私が代用しますしね」
空野 吟:「だからさ、もし30日から先に進めれば……フラグだっけ。その辺上手くできれば」
空野 吟:「元凶を叩くのもできるようになる、かも」
空野 吟:「……でー、あの、それがさ……」端切れが悪い。
天平みやこ:「………ふむ。たしかに。ゲームの元凶が居るなら、道中じゃなくてEDでしょうしね」
天平みやこ:頷く
空野 吟:「エンディングに入るにはさ、攻略が必要、ですよね。恋愛的な」
空野 吟:「恋愛的な」
天平みやこ:「はい、主人公が相手を……この場合、他のルートはもう手遅れですので、最後の一人を攻略する必要がありますね」
天平みやこ:「主人公が相手を。つまり」
空野 吟:「だよね」
空野 吟:「だよね……」
天平みやこ:「私。Between。ユー」
空野 吟:「はい」
空野 吟:「あの、天平みやこさん」
空野 吟:「ここから脱出するために……」
空野 吟:「俺を、攻略してくれません、か…………」
空野 吟:がくり、と肩を落とす。とても言いにくかった。
天平みやこ:(可哀想に……)とその肩を落とす様をなんとなくじっと見つめてたよ。
天平みやこ:「はい、空野吟さん」
天平みやこ:「お任せください。私本人の経験値はともかく」
天平みやこ:「私が積み上げたセーブデータを、信じてください」
天平みやこ:イベントスチルみたいな顔でそう言いました
空野 吟:「……経験値はともかく、なのが。なんか……嫌って意味じゃなくて」
空野 吟:「そういう子にこんなお願いするのが悪い気がしてならないんだけど」
空野 吟:「ゲーム、だからね。セーブデータ。信じます」
空野 吟:こっちはスチルにはとてもならなさそうな、情けない顔。
天平みやこ:どこかで好感度が上がる音。
天平みやこ:それがシステムで鳴ったものかは、さて
天平みやこ:スキップスキップ。
GM:シーンを終了します。
GM:ロイス&購入判定ができるぜブラザー!
天平みやこ:どうしよっかな。さっきのシーンで取ってなかったのでちょっと遅れてカタロッテ様にロイスを取っておきたい
空野 吟:天平さんへの感情を ○連帯感/なんかすごい負けた気がしてめちゃめちゃ悔しい に変更します
GM:いいぜっ
GM:あら~~~
天平みやこ:きゃあ~
空野 吟:あと、そうだな
天平みやこ:「悪役令嬢カタロッテ ○P嫌いではありません/N意外と協力するルートも多そうですよね」
空野 吟:ゲーム本体のレネビに別個で取れますか?
GM:おお!いいですよ!
空野 吟:じゃあ ゲーム本体 きれいだけども/○ふざけんな で取得!
GM:素敵!
空野 吟:あ、購入! シューターズジャケットします
空野 吟:2dx+1>=13
DoubleCross : (2DX10+1>=13) → 10[8,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
天平みやこ:あ、着ぐるみ!
空野 吟:びっくりした
天平みやこ:5dx>=14
DoubleCross : (5DX10>=14) → 9[2,2,7,9,9] → 9 → 失敗
空野 吟:装備します! 以上!
天平みやこ:以上!
GM:えっすごい達成値
GM:はーい!では以上~!
◆Middle03◆
GM:ではミドル3!ミドルラストだよ~
GM:シーンプレイヤーはまた天平さん、二人とも登場してね。ジェネシフト推奨委員会です。
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (51 → 59)
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (49 → 50)
GM:というわけでFS進行をやっていこう!
『攻略対象は空野くん』 終了条件:5ラウンド経過 判定:【社会】
難易度:6 最大達成値:30 完了値:7
支援判定:〈知識:異世界転生〉 経験点:5点
GM:支援判定に成功した場合、進行判定の達成値に+3できるよ。
空野 吟:ふんふん
天平みやこ:にゃるほど。
天平みやこ:社会なのでこっちはメインいきましょうかな
空野 吟:異世界転生はないけど、精神高いから支援した方がいいかな
GM:ラウンド進行でやっていきますね
GM:またセットアップ時に専用のハプニングチャートを振るぞ
天平みやこ:はぁい!
空野 吟:はあい
・『攻略対象は空野くん』専用ハプニングチャート
D100 効果
01~10 いつも通り過ごせそう! 修正は特になし。
11~20 お似合いのカップルって褒められちゃった! ラウンド中、判定の難易度-1。
21〜30 恋のライバル(悪役令嬢)に嫉妬されちゃった!? ラウンド中の達成値-2。
31~40 なんだか風邪気味かも…。 ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは1d10のHPダメージを受ける。
41~50 学園一の情報通が、彼のことを教えてくれたよ! ラウンド中のダイスを+1dする。
51~60 攻略対象の男の子が次々に登場してきて!? ラウンド中の難易度+3。
61〜70 二人で抜群のコンビネーションを発揮しちゃった! ラウンド中、行う判定はすべてクリティカル値-1される。
71~80 帰るの嫌になってきたな… ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは侵蝕率が+3される。
81〜90 寝顔を見られちゃったみたい…? 〈意志〉で難易度7の判定に挑戦し、成功した場合ラウンドの判定ダイス+5個。
91~100 すっごく良い調子! このラウンド中に進行判定に成功したキャラクターは進行値を+1得る。
GM:せっかくだしPLに振ってもらおうかな………
GM:行動値順に、空野くん1d100振ってもらっていいですか?
空野 吟:はい!
空野 吟:1d100
DoubleCross : (1D100) → 50
空野 吟:あっ
GM:あっ
GM:41~50 学園一の情報通が、彼のことを教えてくれたよ! ラウンド中のダイスを+1dする。
天平みやこ:執念を感じますね
GM:おめでとうございます
空野 吟:ありがとう……ございます……
天平みやこ:出目は応えてくれる
GM:じゃあラウンド中のダイスを+1d!
GM:あらためてセットアップ!行動ある人いますか?
空野 吟:ないですね
天平みやこ:なし!
GM:はーい!
GM:では行動値5の空野くんから判定をお願いします。
空野 吟:ここは支援をしようと思います。
空野 吟:あ、で先にちょっとジェネシフトもしちゃう
GM:どうぞどうぞ
空野 吟:2個くらいにしとこ
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (59 → 71)
空野 吟:あがった。では+1d10して〈知識:異世界転生〉というか精神素振り!
空野 吟:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 10[1,1,4,6,6,8,10]+5[5] → 15
空野 吟:成功かなー
GM:バッチリ成功ですね!
天平みやこ:えらいぞ~
GM:天平さんは次の手番で進行判定する際に、達成値+3できるよ
天平みやこ:やった~!
GM:というわけで次は天平さんの手番!
天平みやこ:では。こちらもマイナージェネシフトで3個ぐらい!
天平みやこ:50+3d10
DoubleCross : (50+3D10) → 50+14[8,4,2] → 64
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を14増加 (50 → 64)
GM:良い感じ
GM:進行判定は【社会】で難易度6です!+1d10の支援と達成値+3の支援があるよ
天平みやこ:7dx+3>=6
DoubleCross : (7DX10+3>=6) → 10[1,2,7,7,8,8,10]+10[10]+9[9]+3 → 32 → 成功
天平みやこ:すべて知ってる
GM:えっヤバなに
GM:攻略しつくしてる
空野 吟:やっば
天平みやこ:嗜む程度に…
空野 吟:嗜まれた
天平みやこ:空野さんが情報通さんを呼び、私が攻略する
天平みやこ:友情タッグです
空野 吟:そういうことになった
天平みやこ:友情ルート入っちゃいましたね
空野 吟:エンディング条件が!
天平みやこ:うっかり。
GM:おお…では進行値、最大の4獲得だぜ!
GM:これで現在の進行値は4/7!
天平みやこ:やった~!
GM:なんと進行イベントがひとつスキップされてしまいました
進行値2 発生イベント
うん、いい調子♪ もっと仲良くなるために、自分磨きをしなくっちゃ!
以降の判定を〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉〈交渉〉に変更する。
GM:こんなのがありました
GM:さらに進行値が4になったので、別のイベントが発生します。
天平みやこ:前の周回で磨き終えてしまった…
進行値4 発生イベント
休日、彼に誘われちゃった!ふたりきりのデートは、急接近のチャンスかも…?
以降の判定を〈交渉〉、支援判定を〈意志〉に変更する。
空野 吟:誘うんだ……
天平みやこ:王子ですからね…
GM:システムメッセージが急にそう言ってきます
天平みやこ:そういうことになった
GM:では2ラウンド目!
GM:セットアップなのでハプニングチャートが発生します。
GM:みゃこちゃん1d100を振ってみてね
天平みやこ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 94
91~100 すっごく良い調子! このラウンド中に進行判定に成功したキャラクターは進行値を+1得る。
天平みやこ:よっしゃ
空野 吟:いいやつだ!
天平みやこ:RTAを始めてる気がしますねこの子
GM:こ こいつら いいやつをだす
GM:ww
GM:ではセットアップはなさそうなので省略しまして
GM:空野くんの手番から!進行判定は〈交渉〉、支援判定は〈意志〉で難易度は6だよ。
空野 吟:今回も支援かなー
空野 吟:ジェネシフトはなしで。
空野 吟:6dx+5>=6 思い出の一品(ブランケット)
DoubleCross : (6DX10+5>=6) → 7[3,5,6,6,7,7]+5 → 12 → 成功
GM:おお あぶなげない
空野 吟:とくいぶんや
GM:では進行判定に+3やぜ!
天平みやこ:すごいぞ
天平みやこ:はーい!
GM:天平さんの手番に移っちまいな!
天平みやこ:ではこちらはメインの交渉を!
天平みやこ:ボイチェンでさらに+1します
天平みやこ:6dx+4>=6
DoubleCross : (6DX10+4>=6) → 10[2,3,3,6,8,10]+10[10]+3[3]+4 → 27 → 成功
天平みやこ:全て。
空野 吟:たか
GM:だ…だからヤバいんだってば!
GM:ハプニングチャートの効果で進行判定が+1されるので…
GM:達成値8/7!完了値に到達します!
天平みやこ:必須イベントだけ通るみたいなことしてる!
天平みやこ:やった~!
空野 吟:完璧なフラグ制御
空野 吟:やったー!
GM:攻略に向けてさまざまなアプローチを試みているキミ達。
GM:ふと背景グラフィックが変わる。学園の周囲に広がっている森にいるようだ。
GM:ランダムイベントが発生したようです。メッセージウィンドウにメッセージが表示される。
システムメッセージ:『あれ…? あの木の上、誰かがいるみたい……。』
空野 吟:「いきなり背景変わるのやめてほしい……」
天平みやこ:「むむむ?」そこに何かがいるのが理解して木を見上げますよ
天平みやこ:「誰かいるみたいですね」
空野 吟:「言ってるもんね、メッセージね……」
空野 吟:やれやれ、とこちらも見上げる。
情報通くん:そこにいるのは一人の少年だ。キミ達の背丈よりも高い位置にある枝に腰かけている。
空野 吟:(ランダムイベントとかなら、多分本体の奴じゃないよな……)
情報通くん:「やあ、小ウサギちゃん。王子様もご機嫌麗しゅう」どこか胡散臭い笑みを浮かべる。
天平みやこ:「うさぎ…?」耳のように垂れた髪がぴょこぴょこ
GM:パッケージの裏にいた人ですね。学園一の情報通という設定のサブキャラで(攻略は2周目から可能)、年齢不詳らしいぞ。
空野 吟:「あ、えーと、顔は知ってる……」オープニングでも木の上にいた。
天平みやこ:「その顔は…見覚えがありますね」パッケージで。
情報通くん:「ウサギっぽいでしょ?」すとん、と樹の上から下りてきます。青い翼の鳥を連れている。
天平みやこ:「確かに。そちらも可愛い鳥ですね」
空野 吟:「ちょっとわかる」女子は大体小動物に見えるので。
情報通くん:「褒められたね、相棒。今日はいい日になりそうだ」機嫌良さそうに笑う。
情報通くん:「いやー、それにしても」二人をじろじろ見ます。
情報通くん:「こんなところで逢引き現場を目撃しちゃうだなんてね。たまには人目のつかないところで昼寝でもしてみるもの…ってところかな?」
天平みやこ:「?」ピンと背筋を立てます
天平みやこ:「『あ、逢引!?▼』」
天平みやこ:「『そ、そんなんじゃないです…!▼』」
天平みやこ:「ここには散歩で来ていたようです」
空野 吟:「なんか二重人格みたいになってる」
情報通くん:「あれあれ?違うの?」首を傾げる。
天平みやこ:キャラのセリフを話すときだけハイライトが2割増し
情報通くん:「お二人はもうすっかり仲良しラブラブカップルだって、学園中で噂になっているようだけど?」
空野 吟:「え、噂になってるんだ……。なんか……むずむずするな……」
天平みやこ:「『え……!?▼』」
天平みやこ:「それなりに好感度が溜まったのですね」
空野 吟:「数字にされてもむずむずする」
空野 吟:「でも、てことはエンディングまで近付いてるってことかな?」
天平みやこ:「えぇ。こうして揶揄する方が現れたということは、ルート進んだ可能性が高いですね」
天平みやこ:「ちなみにどんな噂なんですか?」
情報通くん:「んん~? 聞いたらここで再現してくれます?」
空野 吟:「攻略が進んでいる……」仕方がないのだが、基本的になんか悔しい。
空野 吟:「え、再現ってなに?」
天平みやこ:「『流石にそれはちょっと▼』(見、見てる前でですか!?)」
天平みやこ:思惑に近いセリフは置換されるようだ。
情報通くん:「ふたりであーん♡しながらお弁当を食べさせあっていたとか…」
空野 吟:「それ、クッキーの時のやつとかじゃ……」
天平みやこ:「あぁー」
空野 吟:「えー、どうしよ。噂立っちゃってるよ天平さん」
天平みやこ:「割と根も葉もあるやつでしたか…」
情報通くん:「時計塔の前で情熱的なプロポーズを囁き合っていたっていうのはホント?」
天平みやこ:「噂になっちゃいましたね空野さん。いえ、困るものでもありませんが…」
天平みやこ:「……それは聞いたことないですね」
空野 吟:「え、困んない? そ、そっか……」
空野 吟:「天平さんは意外と大人だな……年下なのに」
空野 吟:「プロポーズは全然、ないない!」
情報通くん:「そうなんだ? 君達もさぞかし、例の伝説に憧れたカップルなんだと思っていたけど」
天平みやこ:「……?」困るも何も攻略を進めてるだけですが、と言うタイミングを逃す
天平みやこ:「例の伝説、というと……」聞いた覚えがあるようなないような
情報通くん:「時計塔の前で告白して結ばれたカップルは、末永く幸せになる…ってやつ!いやあ青春!ブラボー!」
情報通くん:「ちなみに僕はいっさい縁がない!オーマイガ!」
空野 吟:「へえー」目を丸くする。
天平みやこ:「『そ、それをしたって噂が立っちゃってるんだ…!▼』」
天平みやこ:「それは…ご愁傷様です」
空野 吟:「でも、話聞かせてくれていい人だし、きっとそのうちいいことあると思うよ」
空野 吟:「頑張ってね!」2周目に。
情報通くん:「おやおや、小ウサギちゃんも王子様も慰めてくれるなんてね…」
天平みやこ:「はい、きっといい出会いがあると思います」2周目に
天平みやこ:「人に親切に出来る人はいい人ですよ」
天平みやこ:「助けて貰う立場からはそう思います」
空野 吟:「ふふ」少し笑う。
空野 吟:「俺は天平さんに助けてもらってるけどねえ」
情報通くん:「おいおい、二人とも。見せつけてくれるなよ」肩をすくめる。
空野 吟:「なんせ天平さんがいないと詰みなわけだし……ゲームの話も聞けるし……あっ」
情報通くん:「今の会話、学園中に広めちゃうぜ」
空野 吟:「そういうつもりじゃなくて! なくて!」手をぶんぶん振る。
天平みやこ:「もしかしてさっきの噂の発生源なんでしょうか、この方」
空野 吟:「ちょっと話が通じる人がいると思ったらこれだからなあー」
空野 吟:「えっ、そんな。人から聞いたみたいな風だったのに!?」
情報通くん:「さあ? 黒幕はこういう時不敵に微笑むものだから、不敵に微笑んでみよう」不敵に微笑む。
空野 吟:「不敵に微笑んでる!」
情報通くん:「しかしこれ以上は肩身が狭くなりそうだ。あとは陰でこっそり見守らせてもらうよ!」
情報通くん:「どうぞあとは若い二人でごゆっくり。進展があったら包み隠さず教えてね!」
空野 吟:「黒幕に陰から見守られるの、すげー怖い」
情報通くん:そのまま魔法の力でシュバッと姿を消します。(エフェクト《瞬間退場》は使用してないので呼ばれたら戻ってきます)
天平みやこ:「『あ、嵐のような人でしたね▼』」
空野 吟:「行っちゃった……」
空野 吟:「……で、えっと、どうする? 天平さん」
空野 吟:「多分さっきの時計塔が、なんかのキーなんじゃないかと思うんだけど……」
天平みやこ:「おぉ、空野さんもゲームに慣れてきましたね」
空野 吟:「その辺はRPGとかと一緒でしょ」
天平みやこ:「ですね。新しい用語が出てきたら要チェックということで」
天平みやこ:「どうやらまだ経験してないイベントがあるようです。時計塔で……どうやら情熱的なアレがソレらしいですが?」
空野 吟:「時計なあ」胸ポケットにしまってある自分の時計を少し見て。
天平みやこ:じー、と空野さんを見てみる。
空野 吟:「情熱的……っても、クリアには必要なん……だよな」
空野 吟:「行きましょっか」
天平みやこ:「そうですね。その噂を実行するのがわかりやすい指標ですし」
空野 吟:(情熱的なプロポーズ……とか……するの? いや俺がするわけではないんだろうけども……)
天平みやこ:「では、期待しておきましょう」
天平みやこ:てこてこと向かいます
空野 吟:さっき、噂をされても困らないと言っていた。
空野 吟:(なんだろうな、ゲームだからだろうけど。堂々としてるっていうか)
空野 吟:(経験値、俺よりよっぽど……ってのは邪推かな)
空野 吟:「期待……って、あ、あれね。進行の方ね!」
空野 吟:小さな背を追ってのそのそとついていく。
GM:画面が変わる演出。新しい背景グラフィックが表示される。
GM:学園の端にそびえたつ、大きな時計塔を見上げている構図だ。
GM:画面下部に表示されたメッセージウィンドウにメッセージが表示される。
システムメッセージ:『あれが時計塔…。卒業式の日、この場所で結ばれたカップルは、幸せになれるんだよね…。』
システムメッセージ:『……なんだか、私、この場所に見覚えがあるような…?』
システムメッセージ:『あれ、あそこにいるのは……?』
GM:空野くんの横顔がアップになるスチルが自動的に挿入されます。
GM:なんだかそういう演出のイベントが発生したようだ。
天平みやこ:「『あ……空野くん?▼』」ついつい声に出てしまったようです
空野 吟:「うん、さっきから……ここにいたけど。そういうやつね」
天平みやこ:「一緒に来ましたからね。そういうやつです」
空野 吟:時計塔を見上げる。いい感じにパースがついて、豪華な様子の建物だ。
天平みやこ:「しかし盲点でした。ラストシーンに持ってくるから特に気にしてなかったんですが、時計塔とは」
天平みやこ:下からパンして上まで登った後に全体像が目に入る
空野 吟:「見覚えがあるんだっけ。メッセージ的には」
天平みやこ:「ですね。卒業式の日に結ばれると幸せになる、伝説の時計塔です」
空野 吟:「じゃあ今来るとちょっと早いのかな? まあ、それでダメになっちゃうってことはないか」
GM:むしろ空野くんルートに入っているからこそ過去を匂わせるイベントが挿入されたんスよね…と
GM:天平さんは思ってもいいし思わなくてもいいよ。
天平みやこ:思いました
天平みやこ:「いえ、多分、すでに来てたようですし…下見は大事でしょう」
天平みやこ:「『なんとなく、懐かしいなって思って▼』」
空野 吟:「下見かー」
天平みやこ:「『さっき、不思議と前にもこんなことがあったなーって……あはは、わたし、何を言ってるんでしょう?▼』」
天平みやこ:「何を言ってるんでしょうね」
空野 吟:「何を言ってるのかなあ」
空野 吟:「天平さんはさ、なんか……全体的に動じないよね」
天平みやこ:「うーん、ちょっとセピアな気持ちになったので…もしかしたら、思い出深い場所なのかもしれません」
天平みやこ:「そうですか?」
天平みやこ:「非日常体験にハラハラドキドキですが」
空野 吟:「じゃあ、こっちにそう見えなかっただけか」
天平みやこ:セリフを読み上げる際とはまったく違う無表情じみた無表情です
空野 吟:「いや、さっきも言ったけど、ほんと助けられててさ」
天平みやこ:「そうなんですか?」
天平みやこ:「むしろ、そちらのほうが経験豊富かと」
空野 吟:「俺こういうゲームわかんないし、サクサク進めてくれるし、それに」
空野 吟:「え、経験?」
天平みやこ:「レネゲイドに巻き込まれる経験と、日常生活その他諸々です」
空野 吟:「前半はともかく、後半は……溶け込めたのは結構ね。最近」
天平みやこ:「そうなんですか?」見えませんね、という意味合い。
空野 吟:「俺UGN育ちだからさあ、結構あちこちに任務で飛んでて。転校ばっかだったし」
空野 吟:「怪しまれないように頑張ってる方だとは思うよ。でも、ずーっとちゃんとできてるかは不安」
天平みやこ:「ほぉ~。転校って大変そうですね」
空野 吟:「そうそう。長く付き合ってる友達もいないし、チルドレン仲間も散り散りだし……」
空野 吟:もういない奴もいるし、とは黙っている。
天平みやこ:「あぁ、なるほど。ちょっとだけわかります」
空野 吟:「そうなの? 天平さんこそ、覚醒前は普通にしてたんじゃないの?」
天平みやこ:「いえ、覚醒前は病床の申し子でしたよ」
天平みやこ:「表情は薄くても病状は重いタイプです」
空野 吟:「わあ」
空野 吟:「言い方は軽いなあ……今は大丈夫、なの?」
天平みやこ:「えぇ、おかげ様で友達つくり中ですよ」
天平みやこ:「退院したのもまぁ最近なので。覚醒してから"普通"になったぐらいですか」
天平みやこ:前後関係はともかくタイミング的には。
天平みやこ:「公共施設育ちで、あちこちは転院しませんでしたが……そうですね」
天平みやこ:「短い付き合いのほうがいい場所でしたし、完治した人は散り散りです」
空野 吟:「……そっかあ」
天平みやこ:"散り散り"になれなかった知り合いのことは言及しない
天平みやこ:「というわけでちょっとだけわかります」
天平みやこ:「おそろいですね?」
空野 吟:「お互い……最近普通になった同士、か」
空野 吟:「おそろいだなあ」にへ、と笑う。
天平みやこ:「そういうことです」筆のはらいの誤差のように、少し口角があがる
天平みやこ:「難しいですからねえ、普通」
空野 吟:「難しいよなあ。キープするのに体力がいる」
空野 吟:日常の友達には、話せないことがある。非日常の周囲にも、逆に言えないこともある。
空野 吟:だから。
空野 吟:「天平さんくらいがちょうどいいのかなー、距離」
天平みやこ:"日常"に合わせる語彙は僅か。掛ける言葉の位置も正確には把握できていない。
天平みやこ:「おや、おや」
空野 吟:別になんでもかんでも話してしまいたい、と思うわけでもないが。
空野 吟:「さっきの続き。助けられてるやつ」
空野 吟:「天平さんのね、その話し方とかなんか……態度とかね」
天平みやこ:「『サクサク進めてくれるし、それに』の後ですね」バックログもお手の物
空野 吟:「そうそう」
天平みやこ:聴きましょう、と目線で促す
空野 吟:「やりやすいっていうか。これでも必要以上に慌てないで済んでるんだよ」
天平みやこ:「ふふ」笑うというより単語を発音するような顔
空野 吟:「俺、結構頭に血が上るとダメだからさ。一緒にいてもらえて助かってる」
天平みやこ:「いえ、どういたしまして。丁度いいですか」
天平みやこ:「うん、その感想は初めて聴きましたね」
天平みやこ:「どうやら私の距離感は近めらしいので。それならよかった」
空野 吟:「ほんと? 実績解除だ」
空野 吟:「ただ逆に……さっきみたいに察してあげらんないこともあるかなとも思うので」
空野 吟:「まあ、なんか、いろいろ言ってね」
空野 吟:ひょいと軽く屈む。
天平みやこ:実績:『手を伸ばすような距離で』のトロフィーを取得▼
天平みやこ:屈んで覗き込んだ顔を見る。
GM:しました。
空野 吟:《スチルイベント》は。
空野 吟:使わない。
空野 吟:これは、ゲームのイベントではないので。
天平みやこ:では、素の顔を見ます。
空野 吟:空野吟が、天平みやこに対して、感謝を伝えるための、そういう場面なので。
空野 吟:「ありがと」
天平みやこ:「それこそ、気にしないでください」
空野 吟:王子様でもなんでもない、素の笑顔で。
天平みやこ:「察してもらうとか、言わないでもわかってもらえるとか」
天平みやこ:「私の周りの人はいい人なので、よくそうしてくれるんですけど」
天平みやこ:「どうやら、それは結構甘やかされてる部類のようなので。」
天平みやこ:「"普通"にするなら、その辺もすり合わせなきゃいけないんでしょうね」
天平みやこ:「……正直、疲れますけどね」
空野 吟:「いい環境といい人たちだ」
天平みやこ:言葉ほど厭うてないことぐらいは分かる。
空野 吟:「疲れるね。でもまあ……そこも含めて」
空野 吟:「守りなさいって言われてるし、守んなきゃって実感もようやく湧いてきたとこだし」
空野 吟:「天平さんの"普通"もね。ここから出てちゃんと大事にしなきゃ」
天平みやこ:「えぇ」
天平みやこ:「……正直、自分の行動で好意が加算されていくのはまぁ心地よいですが」
天平みやこ:「"嫌われるかもしれない"と相手を慮るのもまた、"普通"の人の権利ですからね」
天平みやこ:それは、例えば。
天平みやこ:はれものを扱うように"何かをしてもらう"立場にとっては、贅沢なものだから。
天平みやこ:「守らなきゃいけませんねぇ」
空野 吟:「ね」
空野 吟:「定量化されないの、苦手だと思ってたけど」
空野 吟:「気持ちはやっぱり、数字とはまた違うっつうかね。ゲームはそれでいいんだけど」
空野 吟:今自分の中には、好感度などには収まらない、案外複雑な気持ちがあって。
空野 吟:義務感もあるし、危機感もあるし、自分が主体でない悔しさも、少しここに対して湧いてきた愛着も。
空野 吟:それでもやっぱり、ここに一緒に閉じ込められたのが、せめて天平みやこという子で良かったのだと。
空野 吟:おかげでなんとか進めていける、そういう気持ちだと。それは確かだと思った。
天平みやこ:「そうですねぇ。人の気持ちって目に見えなくて、決まった形じゃないからこそ」
天平みやこ:「例えば自分に向けてもらったときに、嬉しくなるんじゃないでしょうね」
天平みやこ:言ってる本人も、特に確信はなさそうな声。
空野 吟:「そう? じゃあ……」
空野 吟:今度こそ《スチルイベント》。対象は「時計台から見える風景」。
空野 吟:明るい陽光を受けて、眼下に広がる風景が目の前に突然現れる。
空野 吟:白い鳥が飛ぶ。名も知れないような生き物も飛んでいる。
空野 吟:短い間、一緒に過ごした場所の風景。
空野 吟:スチル「大好きなこの街」が解放されます。
GM:されました。
空野 吟:「ほんとならこういうのが見えるんじゃないかなって」
空野 吟:「あげる」
天平みやこ:「おぉ~」
天平みやこ:「ありがとうございます。さすが、使いこなしてますね」
天平みやこ:それは、私が見慣れた町並みではないけど。
天平みやこ:『わたし』が住んでいる街の姿だ
空野 吟:「どうだろー。本当はもっとキラキラでドキドキなやつがいいんだろうけど」
空野 吟:「俺じゃないからねえ、やっぱり。王子様は」
天平みやこ:「いいんじゃないですか?」
空野 吟:「俺が入っちゃった分のスチル、本人に返さなきゃっていうのもあるしさ」
空野 吟:「天平さんが喜んでくれたなら成功!」
天平みやこ:「成功ですね。そうだと思います」うんうん、と街を眺めるように目を向ける。
天平みやこ:「『おとぎ話』の王子様だって、キラキラしてるから憧れられるんじゃなくて」
天平みやこ:「その行いが尊いからこそ、いいんじゃないですか」
天平みやこ:「立派に王子様してますよ、空野さん」
空野 吟:「お姫様もそうだよね。いい子だから好かれるんだ」
空野 吟:「ありがと。受け取っとく」
空野 吟:「ちょっと悔しかったんだよなー、攻略されるばっかって」
空野 吟:「少し気が晴れた」にっと笑う。
天平みやこ:「おや、おや」
天平みやこ:そっと柔らかな風が吹く。
天平みやこ:暖かな風に薄い空色の髪がたなびいて。
天平みやこ:「結構いいものですよ」
天平みやこ:「"攻略される"側も、ね」
GM:二人の気持ちは露知らず、極めて無機質に、好感度が上昇する音が鳴る。
GM:好感度が最大値まで上がったようだ。
GM:そして、日付が変わる演出が起こる。
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスのあれこれと購入判定ができるぜガイズ!
空野 吟:情報通さんに○感謝/不信感で取得、これで全枠かな
天平みやこ:空野さんのPを「良い人」に~。
空野 吟:で、天平さんへの感情を○ちょっと攻略した/されてる に
GM:あらあら
天平みやこ:おやおや
天平みやこ:「情報通さん ○P苦労しそう/Nファンディスク」で取得
天平みやこ:きぐるみを買うぜ
天平みやこ:6dx>=14
DoubleCross : (6DX10>=14) → 10[3,4,4,6,7,10]+1[1] → 11 → 失敗
GM:特殊なN感情すぎる
天平みやこ:3点入れて購入
天平みやこ:天平みやこの財産Pを3減少 (6 → 3)
空野 吟:じゃあ照準器にしましょ
空野 吟:3dx+1>=15
DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 10[5,6,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功
空野 吟:?
GM:ヤバい
天平みやこ:やばい
GM:これが好感度の力か
空野 吟:えっと
天平みやこ:FS判定とかも達成値やばいからね
空野 吟:多分間違ってないはずなので、栄光と勝利の槍にセットします……
空野 吟:達成値+1
GM:ではこのシーンはこれで以上!
◆Climax◆
GM:クライマックスシーン!
GM:二人とも!通常通り登場して侵蝕率を上げててくれ!
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (71 → 79)
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (64 → 74)
GM:おお
GM:では、ついにゲームの展開に変化が…?というところからやっていくよ~
GM:何度も見た、日付が変わる演出がカットイン…しかけて、画面が停止する。
GM:特殊演出が発生します。
GM:画面下部に表示されたメッセージウィンドウにメッセージが表示される。
システムメッセージ:『…もうすぐ時刻が変わる。』▼
システムメッセージ:『12時になれば、とうとう3月31日…卒業式を迎える。』▼
システムメッセージ:『時計塔で結ばれたカップルは幸せになれるって噂。本当なのかな。』▼
システムメッセージ:『……わたし。もう一度、時計塔に行かなくちゃ。』▼
GM:気付けば、キミ達二人の身体は夜空に浮いている。
GM:目の前にあるのは、巨大な時計の文字盤だ。
GM:どうやら、魔法学園に設置された時計塔の大時計の付近に、魔法の力で飛んできているようだ。
空野 吟:「……時計」
天平みやこ:「日付が変わりましたね。……今までにない展開です」
空野 吟:異変を感じる。胸ポケットの、自分の懐中時計をそっと取り出す。
天平みやこ:ふわふわ、と浮いている割には落ちる心配がない。不思議だが夢のように感覚は掴めない。
GM:時計の文字盤は、23時59分を示したまま動いていない。
空野 吟:「止まってる?」
天平みやこ:「の、ようですね。一分計ってみましたが動きません」手首に指を当てつつ。
空野 吟:「あ、そういう測り方。ごめんね、この時計、こういう時役に立たなくてさ」
天平みやこ:「………あぁ」ぽんと手を叩く。
空野 吟:開くと、完全にでたらめな速度で針がぐるぐると回っている。3時6分。
天平みやこ:ポケットから可愛らしいキャラクター装飾の小さな腕時計を取り出す。付けると手首ではぶかぶかなのだ。
天平みやこ:「マイペースな時計ですねぇ」
空野 吟:「俺の時計だからねえ」
空野 吟:「……ただ、この先は役に立つかも」
空野 吟:異変を警戒する顔で、周囲を睨む。
天平みやこ:「それはよかった。私の時計は可愛いだけです」
天平みやこ:取り出したものをすぐしまう。
GM:ではここで。
GM:さらにキミ達は、「ん?なんかよくよく見ると文字盤の付近に人がいるぞ」ということに気付きます。
天平みやこ:文字盤にアングルが向かい、その人がアップになります
天平みやこ:「……おや?」
空野 吟:「かわいいのはいいことでしょ……っと」
あなた:それは天平さんと同じ服装をした長い茶髪の主人公らしい相貌の少女と、
金髪の青年:空野くんと同じ服装をした金髪の王子様かつ攻略対象キャラらしい相貌の青年だ。
GM:二人は抱き合う直前の姿勢でぴたりと静止しており、時折ガビガビとグラフィックが乱れている。
天平みやこ:「あれは……」
天平みやこ:「『わたし』、ようですね」
空野 吟:「本来の、だね」
天平みやこ:「それです」
天平みやこ:「そしてもうひとりは本来の空野さんな幼馴染王子様、と」
天平みやこ:「見た目的にはトゥルーエンディング。でも、バグってますね?」
空野 吟:「改めて見るとすごい美形だな……でも、そう」
空野 吟:「このままじゃエンディングに行けないくさくない?」
GM:画面下部に表示されたメッセージウィンドウにメッセージが表示される。
システムメッセージ:『こうして、わたし達はもう一度出会った。』
システムメッセージ:『二人は結ばれて、この物語はおしまいになる。』
システムメッセージ:『物語が終わる。物語が終わってしまう。なくなってしまう。』
システムメッセージ:『そんなの嫌。卒業式が来なければ終わらないのに。卒業式なんて来なければいいのに。』
GM:不穏なメッセージとともに、時計盤から異様なレネゲイドの気配が漂い始める!
GM:23時59分を示す時計の針が震え、長針と短針の間から黒くてガビガビしたバグが姿を現し始めるぞ!
バグ:『ストーリー…エンド……オーノー……』ガビガビとしたバグはプログラミング言語を叫ぶ!
天平みやこ:「……どうやら」
天平みやこ:「原因が"目に見えた"みたいですよ、空野さん」
空野 吟:「あいつが今回の問題の本体、かな……」
空野 吟:「やっと会えた、って言っていいのか」
天平みやこ:「あるいは古式に則って」
天平みやこ:「求めていたものは、いつも傍にいた。ですかね」
バグ:『NO!!』悲痛な叫び声とともに、ガビガビしたグラフィックは主人公らしき少女に取り付く。
GM:その瞬間、歪んだレネゲイドが周囲に向けて放たれ、キミ達のレネゲイドまでも活性化させていきます!
GM:衝動判定!難易度は9です。
天平みやこ:3dx+2>=9 思い出の一品
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[5,6,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
空野 吟:6dx+5>=9 思い出の一品(ブランケット)
DoubleCross : (6DX10+5>=9) → 7[1,1,3,3,5,7]+5 → 12 → 成功
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を2d10(→ 17)増加 (74 → 91)
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を2d10(→ 17)増加 (79 → 96)
天平みやこ:おそろい
空野 吟:だいぶ上がった
GM:なかよし
天平みやこ:メンタルつよつよになった
GM:ではこれよりクライマックス戦闘を開始していきます!
GM:状況説明!
GM:敵はガビガビしたバグが乗り移った本来の主人公!
GM:なんかバグが仮面っぽくなってるのでそれを破壊してもらいます。
天平みやこ:わたし!正気にもどれー!
天平みやこ:理解しました
GM:本来って言ったでしょ!
天平みやこ:ウス
バグ
(5m)
天平、空野
GM:距離はこうで、PC2人のエンゲージは一緒です。
GM:バグを倒したら戦闘終了。ではがんばっていきましょう!
GM:1ラウンド目。セットアップ!
天平みやこ:なし!
空野 吟:なし!
バグ(あなた):《得意領域》6 ラウンド中、RC判定ダイス増。
GM:イニシアチブ!
GM:まずは行動値10のバグからです。
バグ(あなた):マイナー。 《オリジン:サイバー》。【社会】判定の達成値が増えます。
バグ(あなた):メジャー。《コンセントレイト:オルクス》《大地の加護》《塞がれた世界》《因果歪曲》。
バグ(あなた):範囲(選択)のRC攻撃!対象はPC二人!
空野 吟:あっではここで使いたい
空野 吟:オート、コンボ『文字盤の上で回れ』《孤独の魔眼》侵蝕4。対象を自分単体に変更。
GM:なんですって!
バグ(あなた):グヌヌ…よかろう
バグ(あなた):では命中判定!
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を4増加 (96 → 100)
バグ(あなた):15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[2,2,3,3,3,5,6,6,8,9,9,10,10,10,10]+10[3,4,4,5,5,9,10]+10[3,8]+1[1]+4 → 35
GM:達成値35です。リアクションどうぞ!
空野 吟:高めだな……でもやりますリアクション
空野 吟:まずオートでウェポンケースから栄光と勝利の槍を取り出し装備。
空野 吟:リアクションで《カウンター》使用します。
空野 吟:コンボ『短針は慎重の証』《カウンター》《コントロールソート》《コンセントレイト:ノイマン》侵蝕8
空野 吟:達成値で勝てばこっちの攻撃が当たる!
GM:来たな…!
空野 吟:命中判定します。
空野 吟:9dx7+13
DoubleCross : (9DX7+13) → 10[1,3,3,5,5,7,7,8,9]+10[2,4,4,7]+10[9]+10[9]+10[7]+2[2]+13 → 65
空野 吟:?
天平みやこ:やっば
GM:ちょっと!!
空野 吟:なに?
天平みやこ:出目走りまくりますねこのセッション
空野 吟:多分間違ってない……はず
GM:そうですね…
GM:ではこちらの攻撃は失敗。そのままダメージ判定どうぞ…
空野 吟:ではダメージを出させていただきます
空野 吟:7d10+12
DoubleCross : (7D10+12) → 43[3,2,10,8,10,8,2]+12 → 55
空野 吟:いい感じ
GM:イヤァ~~
天平みやこ:つよーい
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を8増加 (100 → 108)
バグ(あなた):まだ…どうにか生きてます!
空野 吟:くっ
GM:ではこのまま演出に移りましょう
バグ(あなた):ガビガビしたバグは仮面のような形になり、少女の顔に張り付いている。
バグ(あなた):『わたしの、魔法で…奇跡を起こしてみせる!』▼
バグ(あなた):ガビガビしたグラフィックが空中に展開。次々に、メッセージウィンドウや「セーブ」「ロード」などのボタンが展開される!
バグ(あなた):メッセージウィンドウ攻撃だ!
天平みやこ:「私と同じ…!じゃなくて、本来の使い手ですね」
空野 吟:「……多分、これでなんとか」
空野 吟:懐中時計を取り出す。相変わらずおかしな時間ばかり指す時計を。
空野 吟:「いけるかな」
空野 吟:「『スキップ』」
空野 吟:ぐるり、と時計の針を回す。
空野 吟:開かれたウィンドウたちが、時間経過と共にひとつまたひとつ、閉じていく。
空野 吟:「ほんとはここは天平さんの役目なのかもだけど……ここからは」
空野 吟:残ったボタンに対して、懐中時計から大きな針を抜き放つ。
空野 吟:「任せて!」投擲!
空野 吟:(……違うだろ)
空野 吟:(違うだろ、それ。だって)
空野 吟:(勝利条件は『幸せになること』って、言ってたじゃん。天平さんが)
空野 吟:(このままじゃ本当に幸せにはなれないよ。二人とも)
空野 吟:その時計の針は、でたらめな速度で動くが。
空野 吟:必ず、前に進む。時とはそういうものだから。
空野 吟:そうして、止まった時間を打ち砕かんとする!
バグ(あなた):『どうして…? わたし、本当はこんなことしたくないのに…』▼ 作中の台詞を叫びながら、閉じていくウィンドウ達に狼狽える!
空野 吟:「俺だって、したいわけじゃない……けど」
空野 吟:「勝たなきゃなんないからね」ふと、獰猛に笑う。
バグ(あなた):『……!』
バグ(あなた):『どうして…? あなたの気持ち、分からないよ…!』▼
GM:では《カウンター》の使用により空野くんは行動済になりますので
GM:行動値3の天平さんの手番になるよ!
天平みやこ:はい!
天平みやこ:マイナーなし、メジャーコンボ:【別面旅行かばん《リ・ポートマント》】《C:ソラリス》《絶対の恐怖》《神の御言葉》
天平みやこ:バグに交渉攻撃。判定!
天平みやこ:7dx8+3
DoubleCross : (7DX8+3) → 10[1,2,6,7,8,8,10]+6[1,3,6]+3 → 19
空野 吟:オート、コンボ『長針は勝利を指す』《勝利の女神》侵蝕4。達成値を+15。
天平みやこ:うおおお~
空野 吟:空野 吟の侵蝕率を4増加 (108 → 112)
GM:何~ッ
天平みやこ:さらに《妖精の手》!出目を10にします
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
天平みやこ:えーと…… 女神分加算して38から
天平みやこ:1dx8+38
DoubleCross : (1DX8+38) → 1[1]+38 → 0 (ファンブル)
天平みやこ:ふふ。39です!
GM:ままありますね
空野 吟:びっくりした
GM:はい!
天平みやこ:割とよくあることです!
天平みやこ:リアクションどうぞ!
バグ(あなた):ドッジしてみましょう
バグ(あなた):4dx+2>=39
DoubleCross : (4DX10+2>=39) → 6[1,2,2,6]+2 → 8 → 失敗
バグ(あなた):キィーッ
バグ(あなた):失敗!ダメージ判定どうぞ!
天平みやこ:オーッホッホッホ!無様ですわねぇ~!
天平みやこ:間違えた。ダメージ行きます
空野 吟:悪役令嬢になってる
天平みやこ:4d10+5+30 装甲無視
DoubleCross : (4D10+5+30) → 31[8,7,6,10]+5+30 → 66
GM:ちょっと!!!
空野 吟:つっよ
天平みやこ:装甲無視の66点。ゾロ目コンビです
天平みやこ:天平みやこの侵蝕率を9(→ 9)増加 (95 → 104)
GM:お母さん聞いてないわよそんな出目
バグ(あなた):えっと……消し飛びます
バグ(あなた):戦闘不能!復活エフェクトもなし!
GM:戦闘終了になります。演出をキメてくれ!
天平みやこ:「では」
天平みやこ:「真打ち登場と行きましょう────言ってみたかっただけですが」
天平みやこ:豪奢な刺繍の入った制服が揺れる。
天平みやこ:深夜の暗さに馴染むような、落ち着いた色合い。
天平みやこ:それは伝統的な魔女のローブを再現している、とも言われている
天平みやこ:バグの仮面を被る『あなた』。その格好の鏡写しだ。
天平みやこ:「ですが、こっちのほうが気分が上がりますので」
天平みやこ:ローブから古い杖を取り出す。それはこの学校に学ぶに当たって送られた、古い古い年季の入った杖。
天平みやこ:おとぎ話の魔女のように、厳しく構える
天平みやこ:ぶん、と一振り。杖から光の粒子が舞う
天平みやこ:それは自分の制服に降り注ぎ、その色合いを変えていく。
天平みやこ:濃淡ブルーチェックのワンピースに、たんぽぽ色のカーディガン。
天平みやこ:桜色の小さなポシェットをたすき掛け
天平みやこ:私の"非日常"。私の"特別"
天平みやこ:私にとっての『魔法の衣装』である、お出かけ服。
バグ(あなた):この制服は、夜に見る時こそもっとも美しくなるようにデザインされた衣装だ。
バグ(あなた):ならばその服はきっと、太陽の下で見るのが、もっとも似つかわしい。
天平みやこ:夜に似つかわしくない、太陽の色の服。
天平みやこ:爽快な空の色に、エメラルドの瞳が輝く。
天平みやこ:すぅ、と小さく息を吸って
天平みやこ:『さぁ、さぁ、シンデレラ。あなたは舞踏会に向かうのです』
天平みやこ:杖を振る。
天平みやこ:ネズミを馬に。かぼちゃを馬車に。
天平みやこ:そして『あなた』の格好を、幸せを掴むに相応しい姿に。
天平みやこ:『ビビディ・バビディ・ブー』
天平みやこ:光の粒子があなたを包み込んだ
バグ(あなた):『この光は……!?』▼ 光の粒子に包まれ、思わず自分の姿を見下ろす!
バグ(あなた):『っ……!!』『エンディング…!バッド…!』 プログラミング言語を叫びながら、顔を押さえる!
バグ(あなた):ガビガビしたバグの仮面が少しずつポリゴン状にひび割れていく!
空野 吟:《スチルイベント》対象は『あなた』。
空野 吟:照らし出す。
空野 吟:本来ならば決してないはずのスチル。主人公だけが映るその絵を。
空野 吟:優しい光が、本来の姿を確かに、その場に明らかにする。
空野 吟:魔法使いの技を、さらに助けるように。
バグ(あなた):バグの仮面が割れ、豪奢な制服に身を包んだ等身大の少女が姿を現す。
あなた:『……』▼
あなた:そして、柔らかく微笑んだ。
天平みやこ:『今宵は、仮面舞踏会ではありませんよシンデレラ』
天平みやこ:『そうやって笑っているあなたが、一番すてき』
天平みやこ:『でも、気をつけて。この魔法が解けるのは午前0時』
天平みやこ:『だから、それまでに戻ってこなければなりません』
天平みやこ:ちらり、と23時59分の時計塔を見て
天平みやこ:『……が』
天平みやこ:空野さんに視線を移す
天平みやこ:『今、何時だったかしら?』
空野 吟:『自分の』時計を見る。相変わらず針はバラバラで。
空野 吟:「……9時46分。朝か夜かはわかんないけど」
空野 吟:「十分間に合うんじゃないかな?」
あなた:きょとんと瞬きしたあと、くすくすと笑う。
あなた:そして、キミ達に向かって口を動かす。
あなた:「ありがとう」 声は発さず、メッセージウィンドウにも表示されないメッセージが、確かにキミ達に届く。
GM:バグが戦闘不能になったことにより、Eロイス《暴食の胃袋》が解除されます。
GM:キミ達の身体が柔らかい光に包まれていく。
天平みやこ:「ふふ」
天平みやこ:形に残らず、数値にもならない言葉を向けられて
天平みやこ:「どういたしまして」
天平みやこ:楽しそうに言葉を返した
空野 吟:「……えっと。幸せに、ね」
空野 吟:何度も物語を繰り返され、何度も誰かとエンディングを迎えるであろう彼女に。
空野 吟:それでも、そのひとつひとつの足跡が、幸せであれと。
空野 吟:それが、この世界の勝利の条件であるならば、と。
あなた:こくんと頷き、元いた場所に戻っていく。
GM:時計の針が動く。12時の鐘が鳴る。金髪の青年が、少女をしかと抱きしめる。
GM:そんな光景を微かに見ながら、キミ達の姿は世界から消えた。
GM:シーン終了。
GM:バックトラックです!
GM:今回のEロイスは《暴食の胃袋》!振っても振らなくてもいいよ
空野 吟:振っておくー
天平みやこ:振らない!ロイス7つ分素振り!
空野 吟:112-1d10
DoubleCross : (112-1D10) → 112-2[2] → 110
天平みやこ:104-7d10
DoubleCross : (104-7D10) → 104-36[3,3,6,10,3,10,1] → 68
天平みやこ:4点!
空野 吟:で、残りロイス6個の素振りします
空野 吟:110-6d10
DoubleCross : (110-6D10) → 110-42[7,4,10,4,9,8] → 68
GM:えっなっなかよし
空野 吟:さがりすぎ!
空野 吟:ほんとだ!!!
空野 吟:おそろいだった
天平みやこ:なかよし!
GM:おそろいでハッピー!
GM:おかえりなさい~~
空野 吟:なかよく4点帰還
天平みやこ:出目が応える卓だ
天平みやこ:ただいま~~
GM:今回は進行の都合上、ここで経験点をサクッと配布しちゃいましょう
GM:Eロイスがさっきも言った通り1つなので1点
GM:最後まで参加したが1点、シナリオの目的を達成したが5点、いつものやつ4点
GM:11点+4点でふたりとも15点経験点です~
空野 吟:いただきまーす!
天平みやこ:もぐもぐ
◆Ending ◆
GM:任務は、原因となっていたゲームソフトのバグ…ジャームの討伐をもって、無事に終了となりました。
GM:そして後日。
GM:卒業シーズンを迎えた、3月の某日。
GM:キミ達はとある大きな公園にやって来ていました。偶然出会ったのか、あるいは約束していたのかもしれません。
GM:桜の開花にはまだ早く、代わりに梅のつぼみが膨らんでいる。
GM:公園の片隅には、評判のクレープ屋さんのワゴン車も停まっています。移動販売専門で、SNSの販売情報を逐一チェックしているファンも多い。
空野 吟:「はい、じゃあお疲れ様でしたということで」
空野 吟:今日は私服だ。カーキのモッズコートを着て、手には買ったばかりのクレープ。
空野 吟:呼び出したのはこちら。処理が終わったことの報告と、慰労とかなんとか、そういう理由。
天平みやこ:こちらも同じく私服。濃淡ブルーチェックのワンピースに、たんぽぽ色のカーディガン。
天平みやこ:少しずつ増えるクローゼットの中でもお気に入りの一着だ。
天平みやこ:「ありがとうございます」
天平みやこ:3月はいちごの季節であり、つまりいちごのクレープだ
空野 吟:「乾杯ーでもないけど、えい」クレープを少しだけ差し上げる。チョコバナナ。
天平みやこ:「乾杯」
天平みやこ:「ふむ、ふむ」
空野 吟:「あ、美味いこれ。甘い」クレープがどんどん食されていく。
天平みやこ:両手で受け取ったクレープをまずは色んな角度から見てるよ。
空野 吟:「あ、すごい見てる。俺も見れば良かったかなあ」
空野 吟:気にせずもりもりと食べる。
天平みやこ:写真を取ろうとしたが、片手でスマートフォンを操作できずに諦めている。
空野 吟:「ん、撮る?」
天平みやこ:「撮りたいのですよね」
空野 吟:一気に残りを飲み込んで。
天平みやこ:ベンチに置いたスマートフォンを操作してカメラアプリを起動。接地してるので真っ暗。
空野 吟:「貸して貸して。一緒に撮ったげるよ」
天平みやこ:「あ、お願いします」
天平みやこ:渡して、両手でクレープを構える
空野 吟:「はいはい」受け取って、少女とクレープとを画面に収め。
GM:いちごのクレープは生クリームの上にカットされた苺とハート形のウエハースやポッキーが可愛らしく置かれている。
空野 吟:「……眩しいな、ここ。光」
空野 吟:角度を少し変える。
空野 吟:光源も演出も特に何も変わらない。
空野 吟:ここは現実だから。
空野 吟:「じゃあ、はーい。笑ってー」
天平みやこ:当然、正確に角度を追随するその表情も変わらない
天平みやこ:「いえーい」無。
空野 吟:特に笑わないだろうともわかっている。撮影ボタンをタップ。
空野 吟:「こんな感じ?」
天平みやこ:「実は内心喜んでいるのですが、表に出ないようです。三角。」自力ナレーション
天平みやこ:「どうも、どうも」
空野 吟:画面の中には、少し不安定な角度で天平みやことかわいらしいクレープが。
天平みやこ:その出来栄えに満足そうに頷きますよ
天平みやこ:「いいですねえ。女子っぽくて」
天平みやこ:はむ、と一口。
空野 吟:「そう? なんかもうちょい……」現物と画面とを見比べて。
天平みやこ:生地を少しだけ欠けさせる。クリームにもクッキーにも届かない。
天平みやこ:「甘くて良いです」
空野 吟:本物の方がいいような気がするんだけどなあ、と首をひねる。
空野 吟:「甘いよね!」他に形容する言葉を知らない。
天平みやこ:ひねるのに合わせてこちらも首を動かす。意味はない。
天平みやこ:「甘いですね」
天平みやこ:「健康の味がします」
空野 吟:「健康だから食べられるやつだもんなあ」
天平みやこ:リスのようにかじっていく
天平みやこ:「それです、それ」
空野 吟:「それだ」
空野 吟:食べ終わっているので、少し手持ち無沙汰になって、包み紙を折ったりしつつ。
空野 吟:「あ、その服」
天平みやこ:刺さっているウェハースをどうしようか迷って、結局手で掴んでかじる。
天平みやこ:「はい?」
空野 吟:「あの時のやつ?」
天平みやこ:「やつです」
天平みやこ:「一番お気に入りなので、着慣れておきたくて」
空野 吟:「へえー、お気に入りが似合ってるの、いいよね」
天平みやこ:ひらり、ふわっ。という感じを意識してぐーるぐーるじりじりと回る。
天平みやこ:「ありがとうございます」
空野 吟:「俺すごい好きなTシャツあるんだけど、着ると全然なんだよな……」
空野 吟:ぐるぐるを眺めながら。
天平みやこ:「へぇ。どんなですか?」
空野 吟:「なんかね、こう、黒で真ん中にグラフィックっぽい……電柱とか……」
天平みやこ:「………??」
空野 吟:ちょっとハードな感じのイラストが格好いいと思ったが、どうも似合わない、ということのようだ。
天平みやこ:「服が電柱…?」電柱がTシャツをしている姿を想像する
空野 吟:「そういう絵! 絵がこう、バーンって」
天平みやこ:「……………」
天平みやこ:そういうキャラがいるのかな
天平みやこ:「なるほど」
空野 吟:「自分で自由に服買うようになって、やっとお気に入りこれ!って思ったんだけどさ」
空野 吟:「似合うとはまた違うから、だからやっぱ、いいよね。似合ってるの」
空野 吟:うんうん、とワンピースを見つめる。
天平みやこ:「そうですね」2つの言葉に頷く。
天平みやこ:「私もそう思います」
空野 吟:「あ、今のすげーほめてるから」
空野 吟:「天平さんを」
天平みやこ:「ありがとうございます」ぺこり。
天平みやこ:「私も気に入ったものが自分に合ってると、嬉しいなあと思います。」
空野 吟:「うーんと」少し考えて。
空野 吟:「天平さんがかわいいってほめてるからね、これは」
天平みやこ:ゲームなら、何かフワフワとした綿毛のような柔らかさが飛んでいるかもしれない。ここは現実だが。
天平みやこ:「……………」
天平みやこ:「口説かれてます?」
空野 吟:「え、どうだろ。そうなのかな」
天平みやこ:「どうなんでしょう」
空野 吟:「んー、でも。脱出したからにはもう、別に攻略がどうとか考える必要はないよね」
空野 吟:「別にこの中から選ばなきゃ、とかどっちが選ばなきゃ、とか」
天平みやこ:「そうですね」
空野 吟:「そういうのは全然ない。自由」
天平みやこ:「なるほど」
空野 吟:「天平さんがいい方にするけど」
空野 吟:肩を竦めて笑う。
空野 吟:「自由ってことは、やっぱり俺も選択肢に入るってことだもんね?」
天平みやこ:「ほほう」
天平みやこ:「私としては」
天平みやこ:「数少ない友達からは『可愛い』と言ってもらえるので、そこを謙遜するのは失礼かと思っているのですのよね」
空野 吟:「うん、かわいいのはそうだよね」
天平みやこ:「はい」
空野 吟:なんでだろうな、と思う。わたわたしていたゲームの中よりなんとなく、素直に話しているような気もする。
天平みやこ:「なので、今のは自分でも自覚してることを言われたので」
天平みやこ:「口説きではなく普通の会話じゃないかと思うですが」
天平みやこ:「どうなんでしょうねコレ。"普通"的には」
空野 吟:「そう来たか」
空野 吟:「そうだなあー」目の前の相手をじっと見る。
空野 吟:かわいい、のは最初に考えて。小さくて心もとないな、とか、細くて心配になるな、とか、でもそこが静かにいいな、とか。
空野 吟:いろいろ、いろいろ言葉はあるものの。
空野 吟:「俺もわかんない」
空野 吟:白旗を上げた。
空野 吟:「わかんないよね、普通。最近知った同士だし」
空野 吟:「でもさ、一緒に話してて、その辺探ってきたいってのはそう」
天平みやこ:「わかんないですね~、難しいです」
天平みやこ:「おぉ」
空野 吟:「普通は好感度とかさ、上がるのわかんないじゃん」
天平みやこ:「便利なシステムがありませんからねぇ」
天平みやこ:「あったら苦労しないんですけどね」
空野 吟:「そ。今もなんか勢いで探り探りしてて」
空野 吟:「こういうの言うのもだいぶ悔しいんだけど」
空野 吟:「でもさ」
空野 吟:「楽しいんだよね」
空野 吟:軽く屈伸運動をする。少しだけ目線が横の子に近付く。
天平みやこ:「ふふ」
天平みやこ:「奇遇ですねえ」
天平みやこ:私にはいい友達が居る。親友と、友達の皆と。
天平みやこ:今の会話はそれとも違って。必要だから一緒に行動し、探り探りで。
天平みやこ:「"友達"になろうとしてる感じがして」
天平みやこ:「私も楽しいですよ」
空野 吟:「奇遇かー」
天平みやこ:「自分だけで誰かと仲良くなろうとするのって、前提もなくてお手本もないし、手を引いてくれる人もいませんけど」
天平みやこ:「なんか良いなと思います」
空野 吟:「それは同意、あとさ」
空野 吟:「友達にはもうなってると思ってたよ? 俺」
天平みやこ:「………なるほど」
空野 吟:「なんだろな、あの中で一緒にゲームしてる時とか、情けねえ顔見せた時とか」
空野 吟:「ああいうのは友達の範囲なんだ、俺的には」
空野 吟:「まあ、あんまりいないんだけどねー、そういう奴」
空野 吟:「だから」
天平みやこ:「なるほどー……」本気で関心する声。
空野 吟:「探り探りなのは、その先です。俺としては」
空野 吟:「その後、どこに行くのが一番いいのか、考えてる」
空野 吟:「でも、置いてきぼりは良くないからさ」
天平みやこ:「おぉ………」
天平みやこ:「やっぱり空野さん、経験的にも先輩ですね」
空野 吟:「ええー?」
空野 吟:「全然そんなことないと思うんだけどなあ。天平さん、動じない……感じに見えるし」
天平みやこ:「まぁ、そう見えるだけですよ?」
空野 吟:「そんな気もする」
空野 吟:「気もするけど、ぱっと見わかんないし、そうすると」
空野 吟:「気になっちゃうんだよなあ、ほんとはどうなのかなって」
空野 吟:「で、探り探りに戻ります、と」
天平みやこ:「なるほど」
天平みやこ:はも、とクレープに口をつける。
天平みやこ:小さなひとくちを繰り返して、桜色のホイップが口の中に入る。甘い。
天平みやこ:「すでに友達で、その先を探り探りですか」
空野 吟:「そうですね」
天平みやこ:「そうですねぇ………」
天平みやこ:友達の先とは、という疑問と。
天平みやこ:仮定xにある言葉を代入した際にそれは口説きなのでは?という言葉がぼんやり浮かんだりしますけど。
天平みやこ:「うーん」
天平みやこ:「御存知の通り、当方初心者ですので」
空野 吟:クレープの包み紙を折っては戻し、折っては戻して言葉を待っている。
空野 吟:「うん」
天平みやこ:「もし今後も探り探りして頂くなら、お手数をおかけしそうなんですけど」
天平みやこ:「そんな感じで、まぁ」
天平みやこ:「……よろしくおねがいします?」
天平みやこ:わかっていない顔
空野 吟:「……ふ」
空野 吟:「あっはははは」その顔を見て、吹き出すように笑う。
空野 吟:「わかった、結構時間かかりそうだなーってことはわかったし」
空野 吟:「でも、よろしくって言ってくれたのは嬉しい」
空野 吟:「友達の先ーとか言ってもさあ、友達じゃなくなるのは嫌だし」
空野 吟:「俺もわかんない。初心者だし」
空野 吟:空を見る。春先の青い空。
空野 吟:絵のような美しさとはやっぱり違っていて、まだ風も少し冷たくて。
空野 吟:ここはゲームの中ではないから、何もかも先がわからない。
空野 吟:「じゃあ、でも。俺は続けるからね」
空野 吟:「言ったじゃん、勝利条件は『幸せになること』」
空野 吟:「いつか君がもし、少しでも動いてくれたら、ちょっとでもわかってもらえたら」
空野 吟:「その時は、俺の勝ちだよ」
空野 吟:「待ってて。待ってる」
空野 吟:それだけ言って、包み紙をポケットに突っ込み、口を閉ざす。
天平みやこ:「………はい」
天平みやこ:よろしくおねがいします、とまた言いそうになって、反応に困ってクレープを食べる。
天平みやこ:……考えることが多いときには甘いものが良いのだと聴きます
天平みやこ:グルグルと言われた言葉を考えて、反芻して、少ない経験から類似を探そうとして。
天平みやこ:今回の収穫。
天平みやこ:私の考える『友達』の基準は、実はとても高く狭い範囲を考えていて。
天平みやこ:誰かの『友達』の基準は、……少なくとも、その始まりは私が考えるよりずっと広い。
天平みやこ:今の会話はきっとそういうことで、多分正確にはよく掴めていない。
天平みやこ:ただ、『友達の先』というもの。
天平みやこ:私にとって『友達』は『友達』で、『親友』は『親友』で、なにか独立した箱みたいなもので
天平みやこ:その先、はちょっとわからない。……わからないけど、知らないわけじゃなくて。
天平みやこ:私にとってその箱は、ぼんやりと誰かの形をしているのかもしれない。
天平みやこ:「………………うーん」
天平みやこ:ぐるぐると小さな私がつま先から頭皮を伝って髪の毛を進む。考える時、そんなイメージが私を支配する。
天平みやこ:浅くて薄い経験は、ひとまずその悩みの周りをぐるぐる回ることにした。
天平みやこ:事件は解決して、クレープは美味しくて、仲良くなれた人もいる。
天平みやこ:だからシンプルに行こう。
天平みやこ:こうしてる私は。
天平みやこ:昨日よりちょっとだけ、しあわせ。
天平みやこ:………え?問題の先送り?
天平みやこ:きこえなーい
GM:付記。
GM:件のゲームソフトでキミ達が取り込まれたセーブデータは、無事にエンディングを迎えた状態でセーブされていた。
ダブルクロス The 3rd Edition
『ワンナイトツーステップ〜恋はときめきオーバーマジカルナイト編〜』
この世界に「めでたしめでたし」はないみたい。