『Farewell Sword』(GM:いちま)


PC1:渋土垣根(さびつち・かきね)( キャラシート )PL:森田
PC2:穂村姫乃(ほむら・ひめの)( キャラシート )PL:今日日
PC3:明美夜海(あけみ・よみ)( キャラシート )PL:缶詰

メインログ雑談ログ

目次

Preplay

GM:ワオワオ!
GM:それでは始めていきます ダブルクロスを
GM:まずは自己紹介を順番にお願いしていきたく
渋土垣根:うっひょ~~↑↑↑
渋土垣根:よろしくおねがいします!
GMキャラシート
GM:PC1の渋土くん!
渋土垣根:あいさー!
渋土垣根:ご指名に預かりました!PC1の渋土くんです!
渋土垣根:これでさびつちと読むぞ、しぶつちではなく。
GM:読みが渋いというわけだぜ
渋土垣根:幼い頃はヤクザの使いっ走りとして生きるストリートチルドレンでしたが、現在の上司であるUGN支部長に拾われてオーヴァードに覚醒
渋土垣根:UGNに入り恩人である支部長のために働くことを生きがいにしています。
渋土垣根:行動理念はとってもシンプル!支部長にほめられたい!
GM:忠犬系男子!かわいいね
渋土垣根:ごす!ごすーー!!
渋土垣根:いちにんまえのエージェント、そしてみんなを助けるヒーロー目指してがんばります!
GM:わあい!がんばって~
渋土垣根:性能はフルアタタイプの鈍足白兵!
渋土垣根:単体をシャドテンで殴る!ただそれだけよ!
渋土垣根:以上!説明することが少ないぜ!よろしくおねがいしまーす!
GM:シンプル白兵暴力マン!主人公タイプだぜ
GM:そんな君のハンドアウトがこちら

・HO1:渋土垣根
シナリオロイス:日島由利子
君はL市所属のUGNチルドレンだ。
日島由利子は、君がよく利用している馴染みの定食屋の店主だ。
若くして店を切り盛りする彼女は、不良少年めいた雰囲気を帯びる君のことを何かと気にかけていた。
何でも、数年前に失踪した兄を思い出して放っておけないのだと言う。
しかしある日、いつものように店を訪れた君を出迎えたのは彼女ではなく、
いつになく閑かな店内と、エフェクトによる戦闘の痕跡だった。

渋土垣根:な、なんてことしやがる
GM:貼りながら思ったけど言うほど不良ではないな……?まあなんか 母性がくすぐられた感じだと思います
渋土垣根:日島さんっていくつくらいの人ですか?
渋土垣根:ねーちゃんって呼ぶべきかおばちゃんって呼ぶべきか
日島由利子:シナリオロイスはこういうお姉さんです。よろしくね
渋土垣根:わかい!
渋土垣根:ねーちゃんだ!
日島由利子:20代前半です
日島由利子:おばちゃんにするかは実際のところかなり迷った
篠森透:あと応募時にリクエストがあったので、同僚の篠森も進行NPC役として登場すると思います
渋土垣根:ヤッター!
渋土垣根:こうやって再会できるのがとてもうれしい
渋土垣根:営業妨害野郎を絶対にぶっとばそうな!
GM:見せてやろうぜ!L市支部の絆をよ!
渋土垣根:あっせんぼーー!
GM:では次!PC2の穂村さん
GMキャラシート
穂村姫乃:うむ。承った。
穂村姫乃:PC2を拝命した穂村姫乃じゃ。全国を巡る流浪の旅をしとるレネゲイドビーイングじゃな。
穂村姫乃:いわゆる古代種であり、生まれてから千と幾らか経っておる。長命じゃぞ。
GM:江戸時代より長生き!
穂村姫乃:起源は神への信仰。その中でも、竈神の一柱こと興津比売命への信仰より生まれた。
穂村姫乃:故に、神様らしい力やら業やらを持っとるぞ。そのせいで狙われたりもしとるが、まあ今のとこ支障はない。
GM:なんか不思議と心配にはならない 格が高くて……
穂村姫乃:旅をしとるのも概ねは人と出会うのが好きだからじゃしな。今日は如何なる人の子と出会えるか楽しみにしとるぞ。
GM:いっぱい出会ってくれ~
穂村姫乃:能力はブラムとサラのクロスブリード。燃える血を使って広範囲殲滅をするぞ。
穂村姫乃:固定値型なんじゃけど130だと大分不安な値になる。頑張ってメイド服を買いたいの気持ちじゃな。
GM:邪毒マジで怖い
穂村姫乃:後はダイス目に祈りでも捧げておこう。ともあれよろしく頼む。
GM:ワオワオ~よろしくね!
GM:そして穂村さんのハンドアウトがこちら

・HO2:穂村姫乃
シナリオロイス:レイ
君は自由な旅人として生きるレネゲイドビーイングだ。
ある日、山越えに少し時間をかけすぎてしまった君は、日の沈んだ山道で猛獣に出くわした。
エフェクトの使用による対処も脳裏に過ぎった所で、通りがかった青年がそれをあっさりと追い払い君を助けた。
レイと名乗るこの男は、君と同じように住処を持たず、自身の武を磨くために各地を放浪しているのだと言う。
街に着いた君達が、それぞれの旅の無事を祈り別れてから数日後、
君はUGNよりL市近隣のイリーガルに対して注意通達のあった敵性オーヴァード"灯籠鬼剣"として、彼の顔を目にする事となる。

GM:という感じで、一応はちょっと恩と縁のあるようなやつが なんか討伐対象になってるっぽいので
GM:真偽がどうあれ口出しさせてもらいたいみたいなあれです
穂村姫乃:ほーう。なるほど。
穂村姫乃:まあ袖すり合うよりは濃い縁じゃろうしな。首と口を突っ込まさせてもらおう。
GM:ぐいぐい来て~
GM:したらば最後!PC3の明美さん
GMキャラシート
明美夜海:はーい
明美夜海:「あなたの訓練を担当する、明美夜海です。一緒に強くなりましょうね」
明美夜海:あけみ・よみ。UGNにて新人や任務前のエージェントに対して、戦闘訓練を施す教官をしています
GM:服装やば……
明美夜海:ブラウスにスカートですよ。平気平気
明美夜海:古くからチルドレンとしてUGNに所属し、年齢は低いですが経歴はそこそこ。
明美夜海:普段は高校生としても日常を送っています。
GM:社会性があるタイプのチルドレンだ
明美夜海:それなりに磨いております
明美夜海:能力はモルフェウスによる贋作作成。データや視認した武具をコピーして、データにあるFHエージェントなどを『模倣』。
明美夜海:主にミッションの仮想敵として訓練に携わります。
GM:コピー忍者!
明美夜海:所詮贋作なので、出力とかはどうしようもない。各自の努力で頑張りましょうね。
明美夜海:あくまで真似っ子なので精度は8割。手数を活かし、前線よりこういう訓練とかの作業が多いタイプです。
明美夜海:ですが戦える人員を遊ばせる余裕もナイナイ!ということで戦闘任務にもたまに出ますよ
明美夜海:タイマンじゃなければ周りを支援することも可能なので、なんとか皆さんにおいていかれないように頑張ろうと思います!
明美夜海:データはモルフェウスとノイマン。バディムーヴと勝利の女神で達成値をブーストしつつ、自分もちょっとだけ攻撃します。
GM:人手不足だからね……
明美夜海:今回は同僚と一緒に訓練と聞きました。がんばります。
明美夜海:よろしくおねがいします。
GM:最強エンブレムだ
GM:わあい よろしくね~先生
GM:というわけで明美さんのハンドアウトがこちら

ロイス:雪島来人
君は新人オーヴァード等の教導役をしているUGNチルドレンだ。
雪島来人は任務中に致命傷を受けて最近まで長期入院していた、同期のUGNチルドレンだ。
現在はリハビリを兼ねて、ブランク期間に低下した能力回復のための訓練を君の元で行っている。
回復状態自体は良好なものの、彼の様子には一刻も早く前線に戻りたいという焦燥が見えていた。
ある日の訓練の時間になっても現れなかった彼について、君は近隣のL市内で負傷し意識喪失状態で発見されたという報告を受ける。

GM:という感じで、同僚兼生徒がなんかやらかしちゃったみたいなので
明美夜海:雪島氏!
GM:叱りに行ってやってください
明美夜海:めっ
明美夜海:そういうことをさせないための訓練です。叱りに行こう
雪島来人:雪島くんはこういった感じのクールになりきれてない眼鏡男子です
明美夜海:データ狂いそう!なるほどね
明美夜海:経験則でやっていきたいと思います
GM:どっちかといえば熱血タイプかもしれない
GM:いい感じに教導してあげて~
明美夜海:クールな見た目に熱いハートね
明美夜海:はーい、教え導きまーす
GM:という感じで……自己紹介おわり!
GM:オープニングをやっていきますよ~


◆Opening 渋土垣根◆

渋土垣根:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 6[6]+32 → 38

GM:登場侵蝕どうぞって言う前に振ってくれた えらいぜ



UGN L市支部付近 商店街地区

GM:これといって大きな事件もなかったとある日の業務終了後。
GM:君は警邏任務を共にしていた同僚のUGNチルドレン・篠森透と共に街を歩いていた。
渋土垣根:「ギンナンってイチョウの実のことなんだぜ~」
渋土垣根:「篠森知ってたかぁ~~~?」
渋土垣根:「こんなにひでーにおいなのによぉ~~~」
渋土垣根:「昔の人はよく食う気になったよなぁ~~~」
篠森透:「ああ、それなら聞いた事があるな」
篠森透:「この間の美術の授業で写生に出かけた時に、田中山くんがそう言っていた」
渋土垣根:「田中山くんかぁ~~」
渋土垣根:「あいつなんでもよく知ってんな~~」
篠森透:「……だが、食べられるというのは初耳だな」
篠森透:「あれが食欲をそそらない匂いだというのは、僕でも何となく分かる」
篠森透:「風味の濃いソースにでも付けるのだろうか。今度、食堂のおばちゃんに調理法を聞いてみようか……」
渋土垣根:「だよなぁ~~~」
渋土垣根:「なんで食べられるって思ったんだろうなぁ」
渋土垣根:「よっぽど腹が減ってたのかな」
篠森透:「……そうかもしれないな」
渋土垣根:「腹が減ってると、人間なんでも食えそうな気がするからなあ」
渋土垣根:「俺も昔はいろいろと食べたもんだぜ」
渋土垣根:「ミミズとか、オケラとか、アメンボとか」
渋土垣根:しみじみ頷く
篠森透:「ミミズ、オケラ、アメンボ……」
篠森透:「随分と、大変だったんだな。それは……」
篠森透:「なるほど、今のような生活を与えてくれた支部長は恩人というわけだ」
渋土垣根:「そうなんだぜ~~~」
渋土垣根:「恩人っつうなら、もう一人いるけどな」
篠森透:「もう一人?」
篠森透:記憶の中を探るように、視線を宙にやる。
渋土垣根:「……そういや、篠森と一緒にいったことってなかったっけ?」
渋土垣根:「せっかくだし今日行こうぜ!腹へってる?」
篠森透:「行くというのは……君の恩人の所へか?」
渋土垣根:「そうだぜ~」
篠森透:「む……」右手で自分の腹を擦り。
篠森透:「……そういえば、今日は昼食を早めに取ったんだった」
篠森透:「空腹だ。それに」
篠森透:「君の恩人だという人にも、興味がある。連れて行ってくれないか」
渋土垣根:「ヤッター!じゃあこっちこっち!」
渋土垣根:のしのしと先導して進んでいく。
篠森透:姿勢の良い歩みで、その後へと続く。
渋土垣根:やがて一軒の定食屋の前に立ち止まり
渋土垣根:がらりとその戸を引く
GM:そこにあるのは、民家を半ば改装したような個人営業の定食屋だ。
GM:掛けられた布の暖簾には「あかふじ」の文字がある。
渋土垣根:「ゆりねぇー!来たぜー!」
日島由利子:「おおー、カキネくんかい!」
日島由利子:店の奥の方から声がする。ばたばたと足音がして、
日島由利子:エプロンを身に着けたショートカットの女性が現れる。
渋土垣根:「カキネくんだぜ~!元気してた?」
日島由利子:「あはは、あんな元気のいい挨拶をするお客は他にいないかんね~」
渋土垣根:「最近UG……じゃなかった。バイト忙しくて来れてなかったけどよぉ~店ン中は相変わらずだな~」
渋土垣根:「ミケも元気してるか~?」
渋土垣根:しゃがんで飼い猫をなでている
日島由利子:「元気も元気さ、カキネくんほどじゃないけどねえ。っと……そっちの子は、連れのお友達かな?」
渋土垣根:「篠森!バイト仲間だぜ!」
ミケ:ミァァオ、とくすぐったそうに声をあげている。
渋土垣根:「猫いる?」
渋土垣根:すっと抱き上げて差し出す
篠森透:「篠森透、です。渋土くんの仕事の同僚です」
篠森透:「猫は……いや、大丈夫だ。今の僕は必要としていない」
渋土垣根:「フラれちまった~」
渋土垣根:「残念だったな~ミケ~」
渋土垣根:床におろす
渋土垣根:「俺いつものかつ丼セット大盛ね!」
渋土垣根:「篠森なにがいい?今日は俺のおごりだぜ~」
渋土垣根:「なんでもウメ~からよぉ~なんでもおすすめだぜ~」
日島由利子:「ははあ、ちゃんとしてる子だね~。それに比べてごめんね、うちの店はこんな風にやらしてもらっててさ」
日島由利子:「居心地悪くなきゃいいんだけどね……はーい、カツセット大一丁ね!」
篠森透:「いえ、そのような事は……」日島に向かって手を振り否定したあと。
篠森透:「む……」メニューに視線を落としたあと。「……では、このエビチリ定食を一つ」
渋土垣根:「何ィ!?」
渋土垣根:がたっと身を乗り出す
篠森透:「……どうしたんだ、渋土」
篠森透:「何かマナー違反をしてしまっただろうか……?」
篠森透:周囲の客目を探るように左右に視線をやる。
渋土垣根:「……篠森は見る目があるな~」
篠森透:「な……そういう事、か」
渋土垣根:「そいつは俺のあかふじランキングの中でも第2位だぜ」
日島由利子:「そうそう、うちのエビチリのソースは秘伝だからねえ」
渋土垣根:「そうなんだよ~」
渋土垣根:「こってりとしてうまからいんだよな~~」
渋土垣根:「俺のカツひときれあげるから、そっちもくれよ!」
日島由利子:「そこらの市販のとは違うってのよ。エビはまあ業務スーパーで仕入れてんだけどね」けらけら笑いながら厨房へと向かっていく。
渋土垣根:「な、な、いいだろ?なー?」
篠森透:「そんなに好きなのか……ああ。僕は、構わないが」
渋土垣根:「やりい!へへっへ」
渋土垣根:「2人でメシ食うとこういうとこがいいよな」
渋土垣根:かちかち空箸を鳴らしている。行儀が悪い。
篠森透:「ああ。僕も初めて友人におかずを交換しようと提案された時には、少し驚いたものだったが」
篠森透:「なるほど、慣れてしまえばメリットしかない……」
GM:と、そうして談笑している君達の視界に
GM:招き猫や名前を聞いたこともないような芸人のサイン等が置かれている雑多な棚の中に混じって、一枚の写真が立て掛けられている事に気づく。
GM:背の高い色白の青年が一人。にこやかな微笑みを浮かべて写っている。
渋土垣根:「そういえば、ゆりねーちゃん」
日島由利子:「んー?なんだい」
渋土垣根:「前から聞こうと思ってたんだけどよぉ~、この写真の人って誰?」
渋土垣根:「大事そうに飾ってあるけどよぉー」
渋土垣根:「店で見かけたことねーなーと思ってさぁ」
日島由利子:君達の前に定食を配膳しながら、その問いかけに少し驚いたような顔をして
日島由利子:「ああ、これねえ」すぐにいつも通り、砕けた笑みを浮かべる。
日島由利子:「うちの兄貴なのよ。うちを出てって5年くらい、顔も見せないし連絡もつかなくってさあ」
日島由利子:「こうやって飾っとけば、どっかで見たって客が教えてくれるかもしんないでしょ?」
渋土垣根:「ゆりねぇの兄ちゃんか……」
渋土垣根:「そいつは心配だなぁ~」
渋土垣根:「そうだ!俺らのバイト先でもよぉ~聞いてみるぜ」
渋土垣根:「結構顔が広い人も多いからよぉ~特にこの町の人間だったら」
渋土垣根:「誰かしらが知ってるかもしれねえしよぉ~」
日島由利子:「あら、ありがとう……優しいよねえ、カキネくんは」
渋土垣根:「へへっへ、俺、バイトはじめるようになってから」
渋土垣根:「人の役に立とうと思ってんだよね」
日島由利子:「でも、そんなに気にしなくていいのよ?そりゃあ……心配っちゃ心配だけどさ」
日島由利子:「今更あんなやつ帰ってきた所で、どーすんだって話だし……」
渋土垣根:「ゆりねーちゃん、嘘ついちゃだめだぜ」
渋土垣根:「本気でどうすんだって思ってたらよー」
渋土垣根:「ずーっとこんなとこに写真置いとかねえよ!」
渋土垣根:「やっぱゆりねーちゃんも気にしてんだよ、ココロのどっかでさ」
日島由利子:「……あはは。そうだよねえ」
日島由利子:「やあ、ウソ吐くつもりはなかったんだけどね」
日島由利子:「何年も会わないまま時間が経ってると」
日島由利子:「自分の気持ちでさえ、何だかよく分かんなくなってくるものなのさ」
渋土垣根:「そういうもんなのかぁ」
日島由利子:「でも、きっとカキネくんの言う通りだな」
日島由利子:「兄貴が帰ってきたら……まずは引っ叩いて、うんと叱って」
日島由利子:「飯でも食わせながら、ゆっくり言い分を聞いてやろう」
渋土垣根:「それがいいぜ!」
渋土垣根:「会えないよりは、やっぱり会った方がいいよなあ」
渋土垣根:うんうんと頷き
篠森透:「……そう、だな」
篠森透:「きっと、そういうものなんだろう」
篠森透:普通の家族を持たないなりに、何かを想像しながら頷いている。
GM:と、そんな会話をしているところに
GM:アルバイトの店員が、君達の前へと定食のお盆を運んでくる。
日島由利子:「おっと、いけない。つい話し込んでサボっちゃってたね」バイトの子に手を合わせて軽く謝りながら、他の客の注文を取りに向かう。
渋土垣根:「うぉほっ、きたきた」
渋土垣根:「このふわっとしたカツオと醤油の香りがよぉ~」
渋土垣根:「食欲をくすぐるっつゥーンですかね~!」
篠森透:「なるほど……これは、確かに」
篠森透:「あれだけの自信を見せていた理由も、少し分かった気がするな……」
篠森透:じっとエビチリのソースの光沢を観察するように見入っている。
渋土垣根:「だろぉ~!?そんじゃあ早速」
篠森透:「ああ、そうだな」
渋土垣根:ぱしりと手をあわせて
渋土垣根:「いっただっきまーす!」




GM:……そうした出来事があってから、数日後。
GM:君が定食屋「あかふじ」へと足を向けていると、何やら異様な雰囲気を感じ取った。
GM:それがレネゲイドによるものだと直感し、急いで店の扉を開けた君は
GM:いつもの活気は失われ、血の匂いが立ち込める店内を目にしたのだった。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
渋土垣根:うわああああ
渋土垣根:ちくしょおおおおお
渋土垣根:篠森くんに友情〇/隔意、日島さんに恩義〇/負い目でロイス!
渋土垣根:以上!
GM:あいあいさ!


◆Opening 穂村姫乃◆

GM:登場侵蝕をどうぞ!
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (43 → 48)



関東地方某所 山間部

GM:秋の日はすっかり沈みきり、辺りも暗くなった頃。
GM:自分の足音と虫の声ばかりが聞こえる山道を、君は歩き続けている。
穂村姫乃:「ふーむ」
穂村姫乃:ガサガサと茂みを踏み分けるようにして歩を進める。
穂村姫乃:「流石に午後から山越えを始めるのは無謀じゃったか」
穂村姫乃:一つ前の街を出て二日。フラフラと歩いているうちに、随分と人気の少ない方へ来てしまったとは感じていたのだ。
穂村姫乃:関東の中でも割合田舎の方を暫く巡っていたし、そろそろ漫喫が恋しいななどと思ったのも良くなかった。
穂村姫乃:山一つを突っ切ればかなりのショートカットになって、明日にはある程度栄えた街に出れると気づいてしまったのが今日の14時。
穂村姫乃:そこから一応不休で歩いて、この有様である。日が暮れたどころかまあまあ肥えた月が昇りつつある。
穂村姫乃:「仕方なし。夜通しも覚悟するかの」
穂村姫乃:割合あっけらかんと呟いて、気合を入れ直したそのとき。
GM:ガサガサと、音を立て近づく気配がある。
GM:よく耳を澄ませば、人間の背丈よりは幾分と小さい事も分かるかもしれない。
穂村姫乃:「……猪じゃなかろうな」
穂村姫乃:むうと眉根を寄せながら気配の方を見やる。
野犬:「ウォォウ……ッ」
野犬:そこから飛び出してきたのは、一頭の野良犬だ。体躯は随分と大きく、夜目になれていなければあるいは狼と見紛うほどの。
野犬:くすんだ黒い毛並みを震わせ、血走った目で君を睨みつけている。
穂村姫乃:「最近はあまり見んと思っとったが……。また随分立派じゃの」
野犬:視線は逸らさぬまま、前足はじりじりと砂を踏みしめている。
野犬:相手が背を向けようものなら、一息に飛びかかろうとしているのだろう。
穂村姫乃:「弱ったの。儂、美味くないどころか食えんのじゃが」
穂村姫乃:「この体ではそれも通らんか。いやしかし、こんな山中で火を使うのもなぁ……」
穂村姫乃:どう追い払ったものかと思考を巡らせる。害する気はサラサラないが、脅しだけで引く気配もない。
穂村姫乃:最悪一噛み二噛みされる程度ならとも思うものの、それでこやつが血を飲み下してしまうのも良くない。
穂村姫乃:結果、膠着。注意を払いながらも傍目には立ち尽くしているかのようになる。
GM:……では、君がそうしていると
???:音も気配もなく、背の高い男の影が
???:君と野犬との間へ、滑り落ちたように現れる。
穂村姫乃:「む」
???:《超越者の眼力》
???:一瞥と共に、腰に提げた西洋剣の柄に手をかける。
???:抜刀はしていない。だが、それだけで十分だったらしい。
野犬:「……ッ!!」その場で跳ね上がるように、全身の毛を逆立たせ
野犬:一目散に翻り、森の奥へと走り去っていく。
???:「おお……危ない、危ない」
???:「大丈夫かい? 君、こんな夜道に一人で」
穂村姫乃:「……」 少しの間口調を考えた後。
穂村姫乃:「いやあ、助かった。ありがとうございます」
穂村姫乃:「あんな大きな野良犬見たの初めてで。どうしたものかと立ち往生してたんです」
穂村姫乃:当たり障りなく話す用の口調でいけしゃあしゃあとそれっぽいことを言っておく。
???:「……何、こんな泰平の世の中で、せっかく鍛えているのだ」
???:「こういう時くらいは有効に使わなくては、甲斐がないというもの」
穂村姫乃:(……何じゃコイツ、同輩か?)
???:「それに……あんな事で命を無駄にするのは良くないからな、うん」
穂村姫乃:時代かかった口調と剣とをそれぞれ一瞥して、ふむ、と一つ唸る。
???:「……それで、お嬢さん。君に訊ねたいんだが」
???:「ここから街へ出る道を知っているかい?」
穂村姫乃:「ん、なんですか?」
穂村姫乃:「あー。ひょっとして迷ってるんですか?」
???:「恥を忍んで言うが、その通りなんだ」
穂村姫乃:「なら、お互い幸運でしたね。丁度今山向こうの街を目指していたところです」
穂村姫乃:「良ければご一緒にどうですか」
???:「おお!願ってもない」
レイ:「よろしくお願いしたい。俺の名は……そうだな、レイと呼んでくれ」
穂村姫乃:「分かりました。私は穂村姫乃と言います」
レイ:「穂村さんか……ああ、覚えておこう」
レイ:「こうして知り合ったのも、何かの縁だろうからね」
穂村姫乃:「旅の醍醐味ですね」
レイ:「ああ……些細な縁であっても、大事にするべきだ」
レイ:「いつか然るべき時に、自分の元に廻り戻ってくる」
穂村姫乃:「ふむ。随分気が合いますね」
レイ:何かを諳んじるように呟きながら、山道を軽快に歩いていく。
穂村姫乃:「全く同感です。縁というのは自分を作るものだから」
穂村姫乃:「繋いだ分だけ自分に何か影響を残す。それを覚えていようと忘れようと関係なく」
穂村姫乃:「ならば、出来る限り覚えておく方が良いだろうし。忘れていても、意外な時にふと浮かび上がることもある」
穂村姫乃:「何とも、面白いもので」
レイ:「おや。随分と、成熟した言葉を持っているんだね」
レイ:「とても十代には見えないな」
穂村姫乃:「童顔なので。見た目より年食ってるんですよ」
レイ:「へえ、それは……っと、女性の歳を探るのは無作法だな」
穂村姫乃:「お気になさらず。子供に見えるよりずっと良いし」
レイ:「幼少の頃、母によく叱られたものだ」
穂村姫乃:話しながら、精神を研ぎ澄ます。手慣れたもので刺して時間はかからない。
穂村姫乃:故に、この時には既に男が徒人ではないことも承知していた。
穂村姫乃:「ときに、つかぬ事を伺いますが」
レイ:「何だい?」
穂村姫乃:「貴方はどちら側ですか?それともフリーの方?」
レイ:「どちら側、と言うと」
レイ:「俺自身は、久しく何かに属した事はないな」
レイ:「……などと言って、誤魔化せる手合でもないか」
穂村姫乃:「まあ、お互い次の街まで道が同じだし」
穂村姫乃:「明かした方が楽でしょ」
レイ:「何、君が隠したがっているものだと思ったからね」
レイ:「夜道で猛獣に出くわしたか弱い少女、にしては」
レイ:「あまりに落ち浮いていたものだと思ったが」
穂村姫乃:「なんじゃ。最初から見抜かれとるなら猫を被る必要もなかったの」
穂村姫乃:明かすと決めたのであっさりと口調を戻す。
レイ:「……へえ」その口調に、驚いたように目を見開く。
レイ:「本当に、随分と年長者らしいね」
穂村姫乃:「うむ。お主の見立てがいくつか知らんが、最低でも桁一つは違うじゃろうな」
穂村姫乃:「古代種、で通じるか?」
レイ:「おおう……敬語とか使ったほうが良い?」
穂村姫乃:「いや、構わん。その方が話しやすかろう」
レイ:「ご配慮痛み入るね」
レイ:「……まあ、所属を持たないと言ったのは真実だとも」
レイ:「俺はただ、自分の力を磨きたいだけさ。そのために旅をしてる」
穂村姫乃:「この時代に武者修業とは、お主もなかなか酔狂じゃな」
穂村姫乃:「まあそこは良い。正直鎌かけに使っただけじゃし、お主がどこに属してようと極論構わん」
レイ:「そうかい?どんな時代にだって、いたんじゃないかな。俺みたいなのは」
穂村姫乃:「夜の独り歩きにちと飽いていてな。話し相手が欲しかったとこなんじゃ」
穂村姫乃:「最近はとんと見かけんようになったぞ。ここ100だか200年くらいは」
レイ:「へえ、そんなもんかね……」
レイ:「すると、君はどうなんだい」
レイ:「何のために、あんな所彷徨いてたのさ」
穂村姫乃:「先にも話したじゃろ。人との縁じゃよ」
穂村姫乃:「現に、こうしてお主と会った」
レイ:「ははあ。なるほど」
レイ:「すると、やはり俺とは違うのだなあ」
レイ:「俺は、自分が強くなるために人との縁があると思ってる」
レイ:「一人でやるってのは、限界があるからな。色々と……」
GM:と、そうして話しながら君達が進む先に
GM:ほの明るい街の明かりが見えてくる。
穂村姫乃:「まあ、それを知っているだけ強い方じゃと思うが……っと」
穂村姫乃:「見えてきたの。地図で見た通りなかなかデカいと見える」
レイ:「ああ。あれなら、寝泊まりに困る事もないだろう」
穂村姫乃:「ならばここらで別れどきじゃな」
レイ:「ああ……世話になったね。穂村姫乃」
穂村姫乃:「この姿の儂とお主が並んで歩いて、警察にでも声をかけられる訳にも行かん」
穂村姫乃:「こちらこそな、レイ。楽しいひと時じゃった」
レイ:「はは。永遠の若さってやつも大変なんだな」
レイ:「ああ。そう思ってもらえたなら、光栄だね」
穂村姫乃:「うむ。だがまあ、悪くもない」
穂村姫乃:「縁があればまた会おう。その時はまた、話し相手になってくれ」
レイ:「……ああ。そうだね、いつかまた」




GM:……それから数日後。
GM:UGNにイリーガルとして登録されている君の元へ、通達が下る。
GM:任務というよりも、周辺地域で存在が確認されている危険なオーヴァードに関する情報共有といった趣のものだ。
GM:そこに記されていたのは、"灯籠鬼剣"というFHマーセナリーに関する情報。
GM:そしてその顔写真に映るのは、君が以前出会った「レイ」と名乗る青年だった。



GM:シーンカット。ロイスのみ可能です
穂村姫乃:レイに〇愉快/疑問で取って以上!
GM:了解!


◆Opening 明美夜海◆

GM:登場侵蝕をどうぞ!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (32 → 34)



UGN某支部施設内 演習場

GM:他の訓練生は既にカリキュラムを終えた夕方の頃。
雪島来人:少し神経質そうな顔をした眼鏡の少年が、君と向かい合う位置に立っている。
雪島来人:「……こんなもので、実力が測れるのか」
雪島来人:手にした木製の模擬刀を眺めながら、訝るように呟く。
明美夜海:「はい、武器の性能が違っても、扱うのは私達ですから」
明美夜海:取り回しの良い短めの木剣を具合を確かめるように何度か振るう
明美夜海:「剣道三倍段というように、武器の差は大きく関わりますよね」
明美夜海:「逆にいえば、武器の差があっても3倍の技術の差があれば負けてしまう、というわけでして」
明美夜海:とんとん、と足場を確かめるステップで髪が揺れる
雪島来人:「学生の部活剣道ではないんだぞ……とでも、言ってやりたい所だが」
雪島来人:深呼吸。身を起こして構えを取る。
明美夜海:「実際の技量を鍛えるのはとても大切なんですよ。異能にばかり頼るわけにもいきませんからね」
雪島来人:「お前がそこまで言うなら、その流儀に合わせてやる」
明美夜海:ゆらり、と切っ先を下に向けた半身の構え。後の先にて対応する形。
雪島来人:「ここではお前が"先生"らしいからな。だが」
明美夜海:「えぇ。そういった状況、フリなシチュエーションとしてお付き合いください」
雪島来人:「やはり意味がないと感じれば、すぐに切り上げる」
明美夜海:「良いですよ。私より強い方には後日、こちらが稽古をつけて頂くつもりですから」
雪島来人:教科書通りの正眼の構え。……視線を鋭く、その構えの意を汲むと
雪島来人:「話が早い。では」
明美夜海:「始めましょうか。私から攻めるのと向かってこられるの、どちらにしましょう────」
明美夜海:と、火蓋を任せようとして。
雪島来人:「行くぞ」
明美夜海:「どうぞ」
明美夜海:ス、と目を細める。
雪島来人:だん、と踏み込むような音がして。またたく間に間合いを詰めている。
雪島来人:ハヌマーン・シンドロームに見られる高速機動。だが、間合いに入り木刀を振るうその瞬間に、
雪島来人:「っ……!」
明美夜海:踏み込むに遠く、避けるに近い距離。
雪島来人:自ずから姿勢が崩れる。長いブランクのある肉体が、自身の出す戦闘速度負荷に追いつけていない。
明美夜海:高速移動を是とする異質な歩法を見、そして知る。
明美夜海:構えた木剣の切っ先にこちらの刃を添え、外に反らす
雪島来人:崩れかかった姿勢のまま、強引に太刀筋を振り切ろうとするが
雪島来人:その勢いのままに反らされる。二太刀はないままに、隙を晒す格好。
明美夜海:体の不調と分散された重心はあっけなく速度の不均衡を起こし、一瞬の静止を呼んだ。一歩踏み出す
明美夜海:「これはいけません」
明美夜海:強く踏み込んだ軸足にふわりと靴底を掛ける
明美夜海:トン、と相手を足場にして重力を感じさせない跳躍。目の前から一瞬で消え──銀色のツインテールだけが軌跡をなぞる
明美夜海:上下をさかしまにした視界で無防備な首の裏を見て
明美夜海:「……シッ!」
明美夜海:回転の勢いをつけた一刀を打ち下ろし、叩きつける
雪島来人:「っ──!」超高速での戦闘に慣れた目は、その動き出しを察知している。……だが、身体が追いつかない。
雪島来人:「か、っ」
明美夜海:全盛期であれば、反応した軸足を避ける。あるいは更に強く踏むことでの離脱。ハヌマーンシンドロームの速度ならば児戯の領域だ。
明美夜海:「これで一本ですね」
明美夜海:とん、と体を入れ替えて着地し、倒れた雪島くんを見る
雪島来人:「……」勢いのまま叩き伏せられ、地に着いた両手の指が床をぎりりと引っ掻く。
雪島来人:「……ああ。そうだな」
雪島来人:視線を合わせないまま、身を起こす。
明美夜海:「これで理解いただけました?まだ前線に出るには再訓練と、ゆっくりと療養が必要だということが。」
雪島来人:「そうか、俺は……ここまで、力を落としたのか」
雪島来人:「ああ、ああ。分かったとも……」
明美夜海:「はい。言うまでもなく、剣なら首が落ち、素手なら背骨は折れています。致命的ですよ?」
雪島来人:「明美。俺は、どうすればいい」
明美夜海:木剣を杖のように逆手に持ち、警戒状態を解く。
雪島来人:君の方へと振り向き、視線を合わせて。
雪島来人:「どうすれば、以前のように戦える」
明美夜海:「まずは言うまでもなく、まずは体を治すこと。そしてリハビリで動くことに慣れることです」
明美夜海:「いいですか?」ぴ、と形の整った指を立てる
雪島来人:「……時間が、惜しい。一刻も早く、俺は力を取り戻さなくてはいけない」
雪島来人:「どんなトレーニングだって、すぐにこなして見せる。だから……」
明美夜海:「こら」
明美夜海:ぴと、と額に指を当てる
明美夜海:「雪島さんは死んでもおかしくない負傷から回復したんです。オーヴァードが頑丈とはいえ、これは奇跡みたいなものなんですよ?」
雪島来人:「何の真似……だよ」
雪島来人:「……」
明美夜海:「そんなに眉間のシワを深くしないでください。まずは心を広く構えること、です」
明美夜海:「以前のように、というのは難しいです。でも、今の状態で出来ることはきっとあります」
明美夜海:「一般の方でも、怪我をしたら義足や義手を使いますよね?それと同じです」
明美夜海:「それとも、そんなに焦る理由があるんですか?」
明美夜海:同年代相手に言い聞かせるような口調になる。
雪島来人:「だが……俺はもう、十分に療養した。時間を、使いすぎた」
雪島来人:「……」一瞬、言い淀むような様子を見せて。
明美夜海:「………」「言っておきますけど」
明美夜海:「今度無茶したら、ホントのホントに死にますからね」
雪島来人:「……だとしても、俺には」
雪島来人:「自分が死ぬよりも、耐え難い事がある……」
明美夜海:新人として手を合わせた人が"新人"を脱せない確率はなど、考えたくもない
雪島来人:苦々しい顔をしたまま、吐き捨てるように言う。
明美夜海:「………ふぅ」
明美夜海:まったくもう、という感情を込めて小さく息を吐く。
明美夜海:「それは、雪島くんにとって大変な事情かもしれませんが」
明美夜海:「知ってますか?そうやって貴方が無茶をした結果を、耐え難いことに感じる人だっているんですよ?」
明美夜海:「貴方一人でやらなきゃいけない、ということでもないんでしょう?」
雪島来人:「……」じっと、君の顔をしばらく睨みつけるようにしたあと。
明美夜海:じぃ、と見る視線は揺らがない
雪島来人:「……ああ、分かった」
雪島来人:「俺は、自分から死ににいくような真似はしない。……これでいいか?」
明美夜海:「はい、よろしいことです」髪の重さに耐えるようにこくこくと頷く
明美夜海:「さっきのは、事情があれば聞きます。という意味ですが、話すつもりはあります?」
雪島来人:「……。必要、ないだろう」
明美夜海:「……………」じぃ。
明美夜海:しばらく圧を掛けるように見つめた後。
明美夜海:「えぇ、まぁ。プライベートな事情なら踏み入りませんよ」
明美夜海:「でも、死ににいくような真似はしない。何か無茶する前に相談する。約束しましたからね?」
雪島来人:「…………」どこか居心地悪そうに、その視線を受け続けて。
明美夜海:ピン、と小指を立てる。指切りのポーズ。
明美夜海:「学生とかは、約束する時こうやって小指を絡めるんですって。」
明美夜海:さ、と促す。
雪島来人:「……どうして、そこまで世話を焼くんだ」
雪島来人:「お前の任務は、俺の能力を元に戻す訓練の補佐……それだけの話だろう」
明美夜海:「………えぇ、そうですね。そうして貴方は、命の危機のある前線に戻るんでしょうけれど」
明美夜海:「私、死なせるために訓練をつけたことは一度だってありませんよ」
雪島来人:「……」しばらく、難しそうな顔でじっとその手を見ていたが
明美夜海:憮然とする。
雪島来人:「納得しきった訳じゃないが……」
雪島来人:すっと手を差し出し、小指を絡める。
雪島来人:「今暫くは、"先生"の流儀に合わせる事にしておく」
明美夜海:きゅ、と小指の鎌首をもたげる。
明美夜海:「よろしい」
明美夜海:「この方法の成功率は、これでちょうど50%ですね」
明美夜海:ゆびきった、と小指を解放。
雪島来人:「50%……?」
明美夜海:「こういったコミュニケーションに疎いチルドレンの方々は応えてくれない時もありますので」
明美夜海:「『意味がわからない』『書面で約定を交わすべきでは?』など言われたら、そうしてます」
明美夜海:「雪島さんが応えてくれたので、割合が50%です」
明美夜海:「さ、体を動かした後はクールダウンしましょうか。大切ですよ?」
雪島来人:「お前、色々な相手にこんな事やってるんだな……」少し呆れたように息を吐いて。
雪島来人:「ああ、分かった」観念したように頷く。
明美夜海:「する必要があるときだけですね」
明美夜海:「無茶をしようとする時……口約束でも、立ち止まる理由になりますよね?」



GM:それから、数日後のこと。
GM:予定していた訓練の時刻を過ぎても、雪島は姿を見せなかった。
GM:時間にはむしろ厳格な部類の男だ。何かあったのだろうか、と君が不安を抱いたかもしれない頃に
GM:……君に持つ連絡端末から、コール音が鳴る。発信者は雪島。
明美夜海:「もしもし?雪島さん?」
雪島来人:「明美だな。悪い」
明美夜海:体調面での不調がある状態だ。キャンセルならそれでも構わない、と耳を傾ける
雪島来人:決断的な早口と、雑踏の中を走る音。
雪島来人:「今から、少し無茶をする」
明美夜海:「………え?」
明美夜海:「あの、ちょっと?今どこにいるんですか……!?」
雪島来人:「L市J区、K通り」
雪島来人:「切るぞ。……あいつを逃がす訳には、いかない」
GM:半ば一方的にそう言い捨てられて、通話は途切れる。
明美夜海:「そんな、雪島さんっ」
明美夜海:その声に返ってくるのは機械的な通話終了の音
明美夜海:「なっ………」
明美夜海:呆然と端末を見る。今の通話はさてどういうことかしら、と考えを巡らせる前に
明美夜海:ぽぉん、と待合室の時計が時刻を知らせる時報を告げる。
明美夜海:規定の訓練時間。その10分前行動を是とする少年はここに居らず、どこかへ急いでいる
明美夜海:頭の中の疑問を音で洗い流して、一つだけ息を吐く。
明美夜海:「もう、約束を破るつもりはないんでしょうけど…!」
明美夜海:ぱたぱたとやるべきことに頭を切り替えた。



GM:シーンカット。ロイスのみ可能です
明美夜海:「雪島来人 ○P心配/N針千本」取得して以上!


◆Middle01◆

GM:あ、ミドルシーンに入る前に
GM:自動的に開示される情報が2点あるので、貼っておきますね

・"灯籠鬼剣"について 自動公開
四年ほど前から活動が確認されている、高い個人戦闘能力を持つジャーム。
敵性組織の所属ではないながら、過去に複数のオーヴァードに対する殺傷行為が確認されており、UGNからは要討伐対象として認識されている。
現在はL市近郊に潜伏している事が確認されており、一帯に対しては警戒通達が出されている。
シンドロームはオルクス/バロール/サラマンダー。
無数の鬼火めいた魔眼を展開し、束縛や転移に使用する暗殺剣の使い手。「アニムス・アルデアト」と銘されたEXレネゲイドの西洋剣を所持している。

・定食屋あかふじの状況について 自動公開
渋土垣根が訪れる数分前、オーヴァードが交戦した形跡が確認されている。
店内にいた客は《ワーディング》の影響下にあったが、死者は出ていないようだ。
戦闘を行ったオーヴァードの一方は、UGNチルドレン"エングレーヴァー"雪島来人。
店内で刀傷によって重症を負い、意識喪失状態となって倒れている所を発見された。
早期の発見であったために致命傷ではなく、適切な治療を受ければやがて意識は回復するものと思われる。
また、店主である日島由利子の姿は店内にはなく、現在UGNの情報班が捜索中である。

GM:この二つ!
渋土垣根:ありがたい!
渋土垣根:なるほどなー
明美夜海:ガッチャ!



GM:合流シーンになります。全員登場よろしく!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (34 → 39)
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (48 → 52)
渋土垣根:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 1[1]+38 → 39




L市 商店街地区 定食屋「あかふじ」前

GM:定食屋で発生したらしいオーヴァードの戦闘と《ワーディング》の痕跡を発見した渋土と
GM:雪島が口にした住所へと急ぎ向かった明美は、店内にいた一般人への処置は封鎖の手配・上司への簡易な報告などを終え
GM:改めて状況の確認と、今後の方針について話し合おうとしていた。
渋土垣根:「……」
渋土垣根:壁際に座り込んで、うなだれている
渋土垣根:時折首を振るったり、自分の頭を撫でつけて
渋土垣根:目の前の状況を確認し、またうなだれる。
明美夜海:諸々の手続きを終えた後、キープアウトを超えて現場に入る
明美夜海:「貴方が"ダンビラ"ですね?こちら、UGNの"ロスマリヌス"、明美夜海です」
明美夜海:「最初に発見したのは貴方だと聞きました。話をお聞きしても?」
渋土垣根:「あーー」
渋土垣根:「あんま見ねえ人だな、隣の支部の人とか?」
渋土垣根:「話っつってもなあ」
渋土垣根:「ここに来た時にはもうこうなっちまってたからなあ」
渋土垣根:「あ、俺、渋土ね」
渋土垣根:「そっちも名前教えてくれたんだからよぉ、こっちも教えなきゃ、礼儀ってやつだよなぁ」
明美夜海:「どうも。渋土さんですね。よろしくおねがいします」
渋土垣根:「おう、よろしくなぁ」
渋土垣根:「……はぁ」
明美夜海:「先程の質問にお答えすると、私はこっちの支部には滅多に来ませんね」
明美夜海:「ここで戦闘を行った"エングレーヴァー"……雪島来人のリハビリを手伝っていたんです。その縁で。」
明美夜海:「……渋土さんはこの店の関係者ですか?」
渋土垣根:「関係者ってほどじゃあねえんだけどよぉ~~」
明美夜海:キョロキョロと見回す。一般的な食堂と言った趣はセーフハウスと言った感じではない
渋土垣根:「ここの店やってるゆりねーに、親切してもらってたんだよなぁ」
渋土垣根:「いい人なんだぜ、なんにも金持ってないガキによぉ」
渋土垣根:「腹空かせてるのは見てられないからって、かつ丼食わせてくれるんだ」
明美夜海:「ゆりねー…店主の日島由利子さんですか。なるほど、いい人ですね」
渋土垣根:「ほんとに、すっげーいい人なんだよ」
渋土垣根:「いい人なのに……」
渋土垣根:「……俺が、もうちょっと早く着いてたら」
渋土垣根:「ゆりねー、無事だったのかなぁ」
渋土垣根:「……参るぜ、ほんと」
明美夜海:「渋土くん。それは考えても仕方のないことです。すでに事件は起きたのですから」
明美夜海:「なので、考え方を変えましょう?」
渋土垣根:「ん?」
明美夜海:「『貴方がここに着たことで事件を早く発見出来た。まだ、間に合う』」
渋土垣根:「……」
明美夜海:「そう思って行動したほうが、落ち込んでいるより良いパフォーマンスになりますよ」
渋土垣根:「そうだな」
渋土垣根:「そうかもしれねえ」
渋土垣根:ゆっくりとその大きな体を起こして立ち上がる
渋土垣根:「そう思う、ことにするぜぇ~~~!」
明美夜海:「はい、よろしい。その意気です」
渋土垣根:ぱしぱしと自分の両頬を張り手。
明美夜海:ぱちぱち、と拍手して口の端を持ち上げる。
GM:では、そんな風に君達が話していると
渋土垣根:「はぁーはは!アンタ俺と歳も変わんなそうなのによぉ~~~」
篠森透:「待ってください。ここは今、封鎖中で……」
渋土垣根:「ガッコの先生みてえだな~~~!」
明美夜海:「ふふ、私も向いてるかもと思ってました、先生」
GM:少し離れた場所から、何やら問答の声が聞こえてくる。
渋土垣根:「助かったぜ。明美さん。アンタもいいやつだ」
渋土垣根:「んぁー?どーした篠森ー?」
渋土垣根:のしのしとそちらに向かう
明美夜海:「なにかトラブルでしょうか?」
篠森透:「いや、部外者の人が来ていて……違う?イリーガル?」
穂村姫乃:「うむ。イリーガルじゃな」
渋土垣根:「じゃな?」
穂村姫乃:「少しばかり、こちらで起きている事件に縁があるかもしれんでな。良ければ参加させてもらいたいんじゃが」
篠森透:「……失礼、確認が取れました」
篠森透:操作していた端末を閉じ、穂村さんへ頭を下げる。
明美夜海:「ん。他の支部の方でしょうか。私みたいに雪島さんの関係者、かもしれませんね」
渋土垣根:「じゃが……」
明美夜海:「? どうしました、渋土さん?」
渋土垣根:「じいちゃんばあちゃんみてえな喋りかたする人だなぁ~~~」
篠森透:「しかし……任務ではなく縁、ですか」
篠森透:「事情を聞かせてもらっても?」
穂村姫乃:「ふふ。こう見えてばばあじゃからな」 からりと渋土君の言葉に笑って。
明美夜海:「あぁ、たしかに……そういう流行りなんでしょうか。見た所同年代ですが」
穂村姫乃:「うむ。まずは確認なんじゃが、こちらの事件に"灯籠鬼剣"は関わっとるか?」
篠森透:「む、方言のようなものかと思っていたが……古語だったのか」少し驚いたように一人で呟いている。
明美夜海:「"灯籠鬼剣"……数年前から活動しているジャームですね。なにか心当たりが?」
GM:現状は「確証は持てないけど可能性は高い」くらいの認識になるかなと思います
渋土垣根:「と、と、トーバンジャン?」
穂村姫乃:「そやつとこの街に来るまでの道で一緒になってな」
篠森透:「渋土、それは調味料だ。明美の認識が正しい」
穂村姫乃:「野犬と出くわしたところを助けられもした。故に、FHの関係者とは思わなんだが……」
明美夜海:「ジャ、ジャームと行動をともにですか?……それもまた、不思議な縁ですね」
明美夜海:「確か、戦闘では剣を用いると聞いたことがあります。こちらの事件でもエージェントが刀傷を受けていますが……それなら、可能性は高いかも知れませんね」
明美夜海:穂村さんに店内の状態を示す。いくつか走った刃物の傷。
穂村姫乃:「うむ。儂が出会ったそやつも剣を佩いておった」
渋土垣根:「……」
渋土垣根:視線を送り、ぐ、と拳を握る
篠森透:「雪島も、今は気を失っているようだが……目を覚ました所で詳しい話を聞けば、もう少し特定できるかもしれないな」
渋土垣根:「ってことはこの人の証言はよ~~」
穂村姫乃:「しかし、喋った印象ではジャームに堕ちているようにはあまり思えんでな。それもあって気にかかり、こうして首を突っ込んだという訳じゃ」
渋土垣根:「かなり有力な手掛かりってやつじゃあねえのか~~?」
明美夜海:「えぇ、そのとおりです渋土くん。それに、仮に違ったとしても本人と出会ったのならお話も聞きたいですし……」
渋土垣根:「手伝ってもらえんなら、話が早そうだぜ」
渋土垣根:「なぁ、篠森!」
篠森透:「ああ、そうだな。登録済のイリーガルであり、容疑者と面識もあるとなれば」
篠森透:「協力の許可も問題なく下りるだろう」
明美夜海:店内の刀傷を調べ、予想される刃渡りと材質の特徴を頭に叩き込んでいく。模倣する際のクセだ。
明美夜海:「えぇ。本人も乗り気ならば協力を要請したいですね」
明美夜海:コトリ。衝撃で倒れたであろう写真立てを机の上に戻す。
明美夜海:一人の青年が写っている
穂村姫乃:「うむ、こちらもそのつもりじゃったからな……ん?」
穂村姫乃:「その写真は……」
渋土垣根:「ああ」
渋土垣根:「ここの店やってるゆりねーの兄ちゃんだぜ」
明美夜海:「日島由利子さんの家族の写真でしたか。一緒に住んでいるなら巻き込まれたのかもしれませんね…」
渋土垣根:「いや……兄ちゃんはここには住んでねえ。今頃どこで何してるか、わかんねーってさ」
穂村姫乃:「……なるほど」 言いながら腕を一つ組んで。
穂村姫乃:「思ったよりもあっさり直線で繋がったようじゃな」
渋土垣根:「?」
渋土垣根:「何と何がつながったんだぁ~~?」
明美夜海:「なにか心当たりがあるんですか?」
穂村姫乃:「その男。儂が同道した男、つまりは"灯籠鬼剣"と」
穂村姫乃:「同じ顔をしておる」
渋土垣根:「あ?」
明美夜海:「……なんですって?」
篠森透:「な……」一瞬、絶句する。
渋土垣根:ぽかんと口を開ける。
渋土垣根:「じゃあ、何かよぉ」
渋土垣根:「ゆりねーの兄ちゃんは、いなくなってるうちにジャームになってて」
渋土垣根:「自分の家族に……こんなことしたってのかよ」
渋土垣根:「……そりゃあねえよ」
渋土垣根:「あんまりだ」
渋土垣根:がっくりと肩を落とす
穂村姫乃:「それもあり得ん話ではない。が、それだけに可能性が限られるわけでもない」
穂村姫乃:「儂が出会ったレイと名乗った男と"灯籠鬼剣"が別人な可能性もあれば、この写真の男とそやつらが同じ人物とも限らん」
穂村姫乃:「故に、分からん。分からんが」
穂村姫乃:「分からんこそ調べるべきじゃろうな」
渋土垣根:「……」
篠森透:「……可能性は低いが。オーヴァードであれば、姿を模倣する能力者という筋も存在する」
篠森透:「穂村さんの言う通りだろう」
渋土垣根:「そうだな」
明美夜海:「……そうですね。えぇ」
明美夜海:「うちの雪島さんと同じく、"灯籠鬼剣"を追っていた可能性もあります」
明美夜海:「ともあれ、ここで危害を加えたわけではなく、連れ去った。……となれば、命を取ることが目的ではないとも考えられます」
明美夜海:「目的はわかりませんが、やることは一つ。犯人と日島さんを探し出す」
明美夜海:「これを当面の目標にいたしましょう。皆さん、よろしいですね?」
渋土垣根:「ああ、犯人がどんなやつかも」
渋土垣根:「ゆりねーが無事かどうかもよぉ」
渋土垣根:「確かめてみねえことには、はじまらねえよなあ」
渋土垣根:「……俺は、やるぜ」
篠森透:「ああ。僕からは異議はない」頷く。
穂村姫乃:「うむ。勝手な事情ながら助勢させてもらおう」



GM:シーンカット!ロイス、購入が可能です。
渋土垣根:日島さんへのロイスをP尽力に変更
渋土垣根:明美さんへのロイス取得、感服〇/恥辱で
渋土垣根:でもって購入はボデマ!
渋土垣根:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 2[2] → 2

渋土垣根:無理!以上!
明美夜海:「渋土垣根 ○P協力/N心配」で取得
穂村姫乃:ロイスはまだひとまず保留かな、購入はワンチャンメイド服
穂村姫乃:1dx+1>=20
DoubleCross : (1DX10+1>=20) → 9[9]+1 → 10 → 失敗

明美夜海:着ぐるみ狙ってみよ
穂村姫乃:残念……以上!
明美夜海:2dx>=14
DoubleCross : (2DX10>=14) → 10[9,10]+4[4] → 14 → 成功

明美夜海:買えた!着込んで以上!
穂村姫乃:強い
GM:買えてる!
GM:では進行!


◆Middle02◆

渋土垣根:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 4[4]+39 → 43

穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (52 → 58)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (39 → 49)
GM:情報収集シーンとなります。まずは項目を貼ります

情報項目
・日島由利子について 情報:UGN5
・雪島来人について 情報:UGN7
・"灯籠鬼剣"について-2 情報:裏社会8
・アニムス・アルデアトについて 知識:遺産9

GM:こういった感じです
GM:隠れてる情報も含めて全てを抜くと、クライマックスに必要な進行用の判定が開放されます
渋土垣根:ふんふんふn
渋土垣根:では日島由利子について!
渋土垣根:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 8[8] → 8

渋土垣根:よいしょー!
明美夜海:じゃあ雪島くんに付いていきましょう。
明美夜海:4dx+2>=7 コネUGN
DoubleCross : (4DX10+2>=7) → 8[4,5,7,8]+2 → 10 → 成功

GM:二人とも成功!
穂村姫乃:なら"灯籠鬼剣"について行こう、コネの情報屋も使用する
穂村姫乃:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 6[2,3,6] → 6 → 失敗

明美夜海:《バディムーヴ》達成値+3
穂村姫乃:助かる
明美夜海:いぇい
渋土垣根:ユウノー!
GM:ではみんな成功!
明美夜海:アイノー!
GM:順番に貼ってゆきます

・日島由利子について 情報:UGN5
市内に暮らす一般人の女性。21歳。L市内の定食屋「あかふじ」の店主。
五年前に両親が海難事故により死亡し、同時期に兄も失踪したために一人暮らしになった……という記憶処理をされている。
実際の所これは、彼女の兄がオーヴァードに覚醒して間もない頃に両親を殺害したR案件であった。
失踪した兄──日島黎は現在、"灯籠鬼剣"という名で知られている。

渋土垣根:うわーん
渋土垣根:確定しちゃったよ…

・雪島来人について 情報:UGN7
UGNチルドレン。17歳。コードネーム"エングレーヴァー"。
かつては聖剣型遺産の適合者にも選ばれた優秀なチルドレンだったが、半年前の任務中に自身の所属部隊が全滅し、自身もまた致命傷を負い長期入院していた。
その際に交戦したオーヴァードが"灯籠鬼剣"。
この際、彼は自身の持つ聖剣型遺産「フェブラス」を奪われており、これが「アニムス・アルデアト」へと変質したものと見られている。
モルフェウス/ハヌマーンのクロスブリード。
基本的な高速機動能力のほか、自身の手にした武器道具を言霊術によって目的指向性を付与し、強化する能力を持つ。
反面、物質を一から錬成するにはあまり向かない。

・"灯籠鬼剣"について-2 情報:裏社会8
本名、日島黎。25歳。
無所属の殺人オーヴァード。誰に対しても一見して友好的に振る舞いながら、ある程度まで親交を深めた所でその相手を惨殺する手口が特徴的。
ジャームとしての執着は、自身の戦闘能力の強化に向けられている。
非オーヴァードであった時代から、自身が腕を磨くために非合法の喧嘩・決闘に没頭していた節があった。
その中で、自身の親友を手合わせの中で殺害してしまった事を契機として覚醒した経験から、「親しい人間の喪失こそが、自身の能力の成長に繋がる」と考えるようになったようだ。
……彼が日島由利子にコンタクトを取ったのもまた、自身を待ち続けていた「親しい人間」であるところの彼女の命を「成長の糧」とする為だろう。
雪島来人の介入により、彼女とはろくに言葉を交わさぬまま逃走する事になったようだが、
彼女が《ワーディング》等のエフェクトが間近で使用された事による衝撃昏倒から回復し、自身に対する想いを確認でき次第、手にかけようとする事だろう。

GM:こういった感じ!
GM:メモ欄にも同じ内容を展開しています



UGN L市支部 支部長室

渋土垣根:「支部長!」
渋土垣根:「ゆりねーの兄ちゃんの詳しい情報が出たって……」
渋土垣根:息を切らして駆け込んでくる
相楽未教:「ああ、垣根君」
相楽未教:丁度手元の資料から顔を上げ、君と目線を合わせる。
相楽未教:「急いでいるのは分かるけど、ノックは忘れないようにね」
渋土垣根:「あっ、ごめん!!」
渋土垣根:ばたん、と廊下に戻って
渋土垣根:こんこん。
渋土垣根:ばたん!
渋土垣根:「支部長!」
相楽未教:「はい、どうぞ」
相楽未教:くすりと笑いながら答えて迎え入れる。
渋土垣根:「ねーちゃんの兄ちゃんの情報があるって……」
渋土垣根:恐る恐る、という表情で聞き直す
相楽未教:「うん。私が支部長になる少し前の事件だったからラグがあったけど」
相楽未教:「今調べがついたところだよ」
渋土垣根:「事件……」
渋土垣根:支部長に差し出された資料を手に取り
渋土垣根:表情が暗くなっていく
渋土垣根:「両親は、惨殺」
渋土垣根:「ねーちゃんは、ジャームになったことも知らないで」
渋土垣根:「兄貴のこと、待ってたのか……」
渋土垣根:「……」
相楽未教:「事件についての精神的ショックが大きすぎると判断されてね」
相楽未教:「自分の兄が異能力に目覚めて自分の両親を殺した」
相楽未教:「ごく普通の少女が覚えておくには酷な記憶でしょう」
渋土垣根:「わかってる、けど」
渋土垣根:「なんでこんなことになっちまうんだよぉ」
渋土垣根:「ねーちゃんは、ずっと兄貴のこと心配してて」
渋土垣根:「また会いたかっただけなんだよ……」
渋土垣根:「こんなの、酷いじゃねーかよぉ」
相楽未教:「うん。酷い話だね」
相楽未教:「でも、もう起きてしまったことだ」
相楽未教:指を組み合わせた上に自身の顎を置き、垣根君を見上げる。
相楽未教:「私達は万能じゃない。全ての事件を未然に防ぐことは難しい」
相楽未教:「出来るのは、起きてしまった事件を少しでも良い結末に導くことだ」
相楽未教:「そのために何をするべきだと思う?」
渋土垣根:「……」
渋土垣根:「日島黎を、止めること」
渋土垣根:ぐす、と鼻をならしながら
渋土垣根:震える声で支部長の言葉に応える
相楽未教:「よく出来ました」
相楽未教:言いながら立ち上がり、頭を一つ撫でて。
渋土垣根:「支部長」
渋土垣根:「ヒーローになるって、大変だな」
相楽未教:「そうだよ」
相楽未教:「ヒーローっていうのはそういうものだから」
渋土垣根:「全部に間に合わなくて、100%はいい結果にならないって、わかっててもさ」
渋土垣根:「逃げ出せねーもんな」
相楽未教:「……やめたくなった?」
渋土垣根:「……」
渋土垣根:首をぶんぶんと横に振る
渋土垣根:「これが支部長の抱えてた辛いことのひとつっつーならよぉ」
渋土垣根:「最初っから、乗り越えるつもりだぜ俺は」
渋土垣根:「そういう決心を、したんだぜ」
渋土垣根:「立派に頑張るから、支部長も見ててくれ」
相楽未教:「うん」
相楽未教:言いながら満足そうに微笑んで。
相楽未教:「それでこそ、私の見込んだヒーローの卵だ」



L市 商店街地区 喫茶店

GM:市内を巡り情報を収集した君達は、おのおの一定の成果が出た所で
GM:一度会って情報を整理することにした。その場所として選んだのが、UGNの協力下にあるこの喫茶店だ。
明美夜海:「支払いは経費計上出来ますので、好きなものを注文してくださいね」
明美夜海:奥まった個室のようになっているテーブル席で、アイスティーの氷をカラカラと鳴らす
穂村姫乃:「お、良いのか?世話になるの」
穂村姫乃:言いながらパラパラとメニューをめくった後、オムライスとアイスカフェモカを頼む。
明美夜海:一緒に運ばれてきたハムサンドを少量口にしながら、品が運ばれてくるのを見やる
明美夜海:「まず前提の共有になりますが、あの店を襲ったのは白兵戦、それも刀剣使いの手練で間違いなさそうです」
明美夜海:なんでもない世間話に聞こえるトーンで本題に移る
穂村姫乃:「ふむ。店内の刀傷の通りという訳じゃな」
穂村姫乃:同じく世間話のトーンを変えないまま答える。
明美夜海:「はい。現場に居た雪島さんは元は白兵戦のスペシャリスト……所謂"聖剣"に選ばれた方ですから」
明美夜海:「多少のブランクがあるといえど、実戦で生半な相手に不利を取ることはないでしょう」
篠森透:「そこで容疑がかかるのが、やはり"灯籠鬼剣"か」
明美夜海:篠森くんに頷く。
篠森透:ほとんど減っていないストレートのアイスティーを前に、情報端末へ視線を落としている。
明美夜海:「えぇ。そもそも彼に傷をつけたのも、"灯籠鬼剣"との一戦と聞いています」
明美夜海:スマートフォンを弄りながら会話する風を装い、その資料を共有している。
篠森透:「そもそも、と言うと……彼が長期療養していた件か」
穂村姫乃:「む。そちらも"灯籠鬼剣"と因縁がある訳か」
明美夜海:「そうなります。彼はとても焦っていましたから。……もしかすると、あの店に現れることを感じていたのかも知れません」
明美夜海:「負傷した身でリベンジを行い、"灯籠鬼剣"に敗れた。……万全の状態でも勝てなかった相手ですからね」
篠森透:「……なるほど」
明美夜海:ふう、と深刻になった顔をミルクを追加した紅茶でほぐす。
明美夜海:「あとは"灯籠鬼剣"があの店にやってきた目的ですが。少なくとも穂村さんから見て、友好的な人物だったんですよね?」
明美夜海:「その理由を調べてましたが、あたりは付きましたか?」
穂村姫乃:「こちらの知り合いに当たってな。大方は調べが付いた」
篠森透:「友好的な態度を取るジャーム、か。あり得ない話ではないが……」
篠森透:「何か、説明の付くような理由が?」
穂村姫乃:「ヤツの覚醒の経緯に理由がある」
穂村姫乃:「ヤツは覚醒以前から自身の腕を磨くためと喧嘩や決闘に明け暮れとったそうでな」
明美夜海:「喧嘩に決闘ですか?あまり、友好的とは言えないような…」
穂村姫乃:「その中で、自身の親友を殺害してしまったらしい。それが覚醒の切欠になった」
穂村姫乃:「それ以来、親しい人間の喪失こそが自身の能力の成長に繋がると考えるようになった」
篠森透:「親しい人間の死による精神的なショック、か。それ自体は、そう珍しい話ではないだろうが……」
明美夜海:「む……」
篠森透:「……」
穂村姫乃:「……というのは推測も込みの話じゃが。儂との会話の中でもそう取れることを言っておったな」
明美夜海:「親友を手にかけて覚醒したがゆえに、ですか」
篠森透:「……そういった捉え方をする人間も、いるんだな」
篠森透:数秒、理解しかねるように首をかしげていたが。重く息を吐いて。
明美夜海:「……私達を日常に留め置いてくれる絆こそ、その親しい人達なのですが」
明美夜海:ふう、と細くため息を吐いて
篠森透:「つまり、今の彼が付け狙う"親しい人間"がいるとすれば」
明美夜海:「無自覚であれ、それを自分から断つ事をモチベーションにしてしまったのですね」
穂村姫乃:「だからこそ、ジャームに堕ちたとも考えられるじゃろうな」
篠森透:「帰りを待っていた実の妹……という事になる、のか」
明美夜海:「えぇ。渋土さんの話によれば、失踪したのは5年前。そして活動が4年前となれば、よく1年も保った…というべきかもしれませんね」
明美夜海:「人との絆を結べない以上、そうやって元あるものも燃やし尽くして来たのでしょう」
穂村姫乃:「やるせない話じゃの」 言いながら到着したオムライスをほお張って。
明美夜海:「しかし、となると、思った以上に時間は少ないでしょう。ワーディングで意識を失った日島さんが目覚めて、絆を確かめた時」
明美夜海:あむ、とハムサンドをついばむ。
明美夜海:「それがトリガーになりかねません」
穂村姫乃:「うむ。ヤツは喜んで妹を手にかけるじゃろうな」
穂村姫乃:「それを止められるか否かが儂らの直近の山場となる」
篠森透:「そうだな。後は、どれだけ早く奴を見つけ出せるか……」
GM:と、君達がそうして会話をしていると
GM:明美さんの端末にコールがかかる。発信元は、UGN医療班のスタッフだ
明美夜海:「そうなります。探すために新たな手がかりというと…」
明美夜海:んぐ、と飲み込んで通話に出る。
明美夜海:「はい、明美です。何かありましたか?」
UGN医療班:「ええ。雪島さんの意識が回復しました」
明美夜海:「! 本当ですか」
明美夜海:「話はできる状態で?」
UGN医療班:「はい。既に状態も安定しています……面会も、問題ないかと」
明美夜海:「でしたら、すぐに向かいます。彼にもそう伝えてください」
UGN医療班:「ええ、そのように」
明美夜海:店からの距離を計算して、面会の時間を伝えておく
篠森透:「……雪島が、目を醒ましたか」
明美夜海:「はい、朗報です。話が聞けるようなので、すぐに向かいましょう」
明美夜海:「穂村さんも……」
明美夜海:まだ残ってるオムライスを見る 「…大丈夫ですか?」
穂村姫乃:「……2分だけ待ってもらえると助かるの」
穂村姫乃:言いながらくわりと大口を開け、またオムライスをほお張った。
明美夜海:「………先に会計をしておきますっ」
明美夜海:「お腹痛くならないように、追いついてくださいね」



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です。
渋土垣根:相楽支部長をSロイスに指定しておきます。
渋土垣根:購入はボデマ
渋土垣根:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 9[9] → 9

渋土垣根:むり!以上!
GM:Sロイスおっけーです!
穂村姫乃:ロイスは明美夜海に〇優秀/隔意で取って、購入はメイド服チャレンジ
穂村姫乃:1dx+1>=20
DoubleCross : (1DX10+1>=20) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

明美夜海:「穂村姫乃 ○P不思議/N年功序列」で取得。
穂村姫乃:無理じゃな。以上!
明美夜海:武器買わなきゃ。スラッグショットガンを買います
明美夜海:2dx>=11
DoubleCross : (2DX10>=11) → 4[3,4] → 4 → 失敗

明美夜海:だめじゃった。以上


◆Middle03◆

GM:引き続き情報収集です。現在の項目は

✓・日島由利子について 情報:UGN5
✓・雪島来人について 情報:UGN7
✓・"灯籠鬼剣"について-2 情報:裏社会8
・アニムス・アルデアトについて 知識:遺産9

GM:このような状況!
GM:登場するかたは侵蝕をどうぞ~
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (49 → 58)
渋土垣根:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 5[5]+43 → 48

穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (58 → 67)
渋土垣根:いくぜアニムス!!
明美夜海:GOGO
渋土垣根:マイナーでジェネシフト!
渋土垣根:3d10+48
DoubleCross : (3D10+48) → 14[7,4,3]+48 → 62

GM:行く人はどうぞ~
渋土垣根:ボーナスゲット!
渋土垣根:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 5[4,4,5] → 5

渋土垣根:だめー!
明美夜海:ならばこの私が!
明美夜海:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[1,6,7] → 7 → 失敗

明美夜海:にゃーん!
穂村姫乃:なら儂が行くか
穂村姫乃:ボーナスは元々あるから素で振るぞ
GM:どうぞ!
穂村姫乃:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[3,3,8,10]+4[4] → 14 → 成功

明美夜海:生き字引!
穂村姫乃:年の功!
渋土垣根:さっすがあ
渋土垣根:コンピューターおばあちゃん
GM:では開示!

・アニムス・アルデアトについて 知識:遺産9
朱色の刀身を持つ西洋剣の遺産。旧遺産コード:は「聖剣の王者」だが、現在は別の物に変質していると見られている。
本来は契約者に暴走を禁じる聖剣自身がジャーム化・暴走した事で、自己矛盾によって異なる性質の武具へと変化する「堕剣現象」を引き起こしたもの。
「自身に対する強い正の感情」を抱いている相手を斬り殺す事で、使用者のオーヴァードとしての能力を飛躍的に上昇させる性質を持つ。
データ的には、自身に対するP感情ロイスを取得している人間にこの武器を使用してとどめを刺すことで、自身の基本能力値一つを1点成長させる特殊能力を持つ。また、この効果で成長している能力値の点数分だけ、自身が持つ《蘇生復活》の使用回数を増加させる。
現在、"灯籠鬼剣"が蓄積した強化回数は15回に及ぶ。

GM:これに伴って新しい情報項目が生えます。
GM:「アニムス・アルデアトの能力を破る方法について 知識:遺産12」が出現しました
穂村姫乃:これは侵蝕追加とかで調べられます?
GM:どうしようかなこれ このまま共有してもいいけど
GM:そうね、その方がスムーズかなと思っていました
明美夜海:うぃうぃだぜ
GM:1d10払えば追加ターンで調査ができます。
渋土垣根:おーし
明美夜海:じゃあ一番低い私から行こう
渋土垣根:ゴーゴー!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (58 → 67)
明美夜海:ボーナス!さっきから登場の出目が高いな!
明美夜海:知識遺産!
明美夜海:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 7[3,3,5,7] → 7 → 失敗

明美夜海:にゃん!
渋土垣根:まかせな!
穂村姫乃:ゴーゴー!
渋土垣根:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 7[7]+62 → 69

渋土垣根:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 8[2,7,8] → 8

渋土垣根:にゃんにゃん!!
明美夜海:助けて生きた生き字引!
穂村姫乃:仕方ないのう……
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (67 → 73)
GM:がんばれ~
渋土垣根:おねがいしまああああす
穂村姫乃:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 6[1,2,4,6] → 6 → 失敗

渋土垣根:ふぅん
GM:ちなみに知識判定なので
GM:オリジン:レジェンドってエフェクトを使えるよ
穂村姫乃:なるほどの
渋土垣根:あっ
明美夜海:ほんとじゃん
穂村姫乃:まあバデムと財産でもどうにかなるが……
GM:それもあるしな~で高めに設定してたとこある
GM:お金でなんとかしてもいい
明美夜海:再登場してもアレだし バディマネーするか
穂村姫乃:そうしますか
明美夜海:《バディムーヴ》達成値+3
渋土垣根:ばでぃまねー!
明美夜海:これが絆と現代のお金の力!
渋土垣根:一円も持ってないのでおばあちゃん頼む…
GM:では成功!
穂村姫乃:儂が3点払って12!
渋土垣根:ウォウウォウぼくは大好きさ

・アニムス・アルデアトの能力を破る方法について 知識:遺産12
略奪された遺産「アニムス・アルデアト」は、旧契約者である雪島来人との接続が未だ完全には絶たれていない。
彼が"灯籠鬼剣"の現れた現場へと先行できたのも、近くにあればそれを感じ取る事ができるからだ。
雪島自身が剣に対して直接的な接触・干渉を行う事で、剣が持つレネゲイドの蓄積機構を破綻させ、この遺産による強化効果を一時的に無効化できる可能性がある。

NPCカード:雪島来人
タイミング:オート。使用者が自身と同エンゲージのエネミーにダメージを与え、戦闘不能にした時に使用する
制限:シナリオ一回
効果:堕剣封印判定が発生する。
エネミーと使用者が技能:RCで対決を行い、勝利した場合にエネミーの持つ「アニムス・アルデアト」の効果をこのセッション終了まで無効化する。

穂村姫乃:RCとな
渋土垣根:雪島くん…!
明美夜海:ユッキー!
GM:諸々メモにも貼りました
GM:あ、あと 全ての情報項目を抜いたので

・進行判定「"灯籠鬼剣"および日島由利子の探索」
技能:知覚
合計達成値30でクライマックスフェイズへ移行可能

GM:以上が解放されました。次のシーンから判定可能です。
GM:また、"灯籠鬼剣"の所在地は本来は「悪意の伝染」の影響下にあり発見できませんが
GM:アニムス・アルデアトに対する探知能力を持つ雪島がいるのでこの問題を突破できています。(この文章自体はバックトラックにEロイスを出す事へのエクスキューズです)
穂村姫乃:なるほどね
明美夜海:なるほどですね



L市支部内 療養室

GM:明美が喫茶店内で連絡を受けた後、君達は雪島から話を聞き出すために
GM:情報の再整理を兼ねて、こちらの部屋に集合する運びとなっていた。
GM:面会の受付は滞りなく済み、間もなく患者のネームプレートの掛った個室へと案内されることだろう。
明美夜海:人差し指を立てる
明美夜海:「『無茶をする前に相談する』」
明美夜海:中指を立てる
明美夜海:「そして、『死ににいくような真似をしない』」
明美夜海:「私達、約束してたはずですよね?」
雪島来人:「……相談は、しただろう」
明美夜海:にこ、と病人を安心させるような笑顔。
明美夜海:「一方的に通告するだけなのは相談とはいいませんからっ」
明美夜海:「相談の時は二人で会話する意味を持つんですよ?全くもう」
雪島来人:「……」ベッドに腰をかけたまま。バツの悪そうな顔で、君の顔を見上げている。
明美夜海:「………」
雪島来人:「……だったら、俺は」
明美夜海:いくらかは反省しているような顔を見て、貼り付けた笑顔を崩す
明美夜海:「全くもう…」
雪島来人:「どうすれば良かったんだ」
雪島来人:「あいつを見逃すわけにはいかなかった。あいつは、俺の……」
明美夜海:《贋作師》。小型のペティナイフを作り出し、サイドボードに置かれたりんごを手にする。
明美夜海:「雪島さん、電話でなんて言ったか覚えてます?」
明美夜海:シャリシャリと赤い皮を剥きながら。
雪島来人:「……今どこにいるのか、と」
明美夜海:「はい。『今から、少し無茶をする』、場所の名前、『あいつを逃がす訳には、いかない』。この3つですね」
雪島来人:「ああ……そうだったな」
明美夜海:するすると剥いたりんごを手の上で等分し、皿に移す
明美夜海:「どうして」
明美夜海:「ちゃんと『助けて』って言わないんですか」
雪島来人:「っ……」
雪島来人:僅かに肩を震わせて、視線を落とす。
雪島来人:「俺が……」
雪島来人:「俺が、やらなければいけないと思った」
雪島来人:「あの剣は俺が、受け継いだのだから……」言って、要領の得ない説明をしている事に気付いて。
雪島来人:「……明美」
明美夜海:「なんです?」
雪島来人:「聞いてくれるか。プライベートの事情の話、なんだが」
雪島来人:「……」
明美夜海:「聞きますよ。話してください」
雪島来人:君の顔を見上げ、その答えを聞き届けてから。
雪島来人:「……ずっと昔の話だ」
雪島来人:「俺には、命を救ってくれた恩人がいた」
雪島来人:「その人のようになりたいと思ったから、俺はエージェントを目指した」
雪島来人:「……そして、あの人が亡くなった時」
雪島来人:「俺は、あの人の遺した剣に相応しい使い手になると誓った」
明美夜海:「…………憧れてたんですね」
雪島来人:「だが、その結果がこれだ」負傷した自身の身体を示し。
雪島来人:「俺は……あの人から受け継いだものを奪われ、堕落させ」
雪島来人:「歪んだ人殺しの道具へと成り下がらせた」
雪島来人:「……ずっと、耐え難かった」
雪島来人:「今、こうしている間にも」
雪島来人:「あいつが、あの人の剣で、罪のない人を手にかけているのかと思うと」
雪島来人:「身体中の血が、煮え繰り返るような思いがした……」
明美夜海:「………真面目ですね」
明美夜海:「そして少しだけ、わかる気がします」
雪島来人:固く拳を握り締め、ベッドの上へと突き立てる。
雪島来人:「……何が、分かるんだ」
明美夜海:「私にも憧れた人は居ますからね」
明美夜海:「手を引いてくれたお姉さんに憧れて、進んでこの役職に付きました。……雪島さんみたいに、特別な剣とかは受け継ぎませんでしたけどね?」
雪島来人:「……」
明美夜海:「だから、それを穢されたことに憤ることを私は否定しません」
明美夜海:「否定はしませんけどね…」ふう、と息をつく。
明美夜海:「じゃあ、雪島さんの憧れた人は、一度負けた相手に、勝ち目もないのにただ挑む自殺志願者だったんですか?」
雪島来人:「なっ……」
雪島来人:咄嗟に否定しようとして、だけど何も言葉が出て来ず
雪島来人:右手で額を掻きむしるように抑える。
雪島来人:「……クソッ」
明美夜海:「貴方のやったことは、そういうことですよね。憧れた人に追いつくために……無茶をして、負けたんです」
明美夜海:「相応しい振る舞いって、きっとそういうことじゃあ、ないですよね?」
雪島来人:「……ああ。そうだ」
雪島来人:「お前の、言う通りだよ……」
雪島来人:「何が、"どうすれば良かったんだ"だ」
雪島来人:「……お前が、これだけ俺のことを気にかけてくれていたのに」
雪島来人:「俺は、ずっと答えを間違え続けていたらしい」
雪島来人:深く、胸の中にあるものを吐き出すように深呼吸をして。
雪島来人:「……明美」君の目を見る。
明美夜海:「なんでしょう?」
雪島来人:「……頼む。助けてくれ」
雪島来人:「俺の力だけでは、あいつを止められない」
明美夜海:「良いですよ」
明美夜海:なんでもないことのように言って、りんごを乗せた皿を渡す
渋土垣根:「手遅れなんてことは」
渋土垣根:「ねぇんだぜ~~~、雪島くん」
渋土垣根:ひょい、と
渋土垣根:その後ろから現れてリンゴを取る。
明美夜海:「あら」
雪島来人:「……!?」急に現れた人影に、びくりと驚く。
渋土垣根:「俺たちに出来ることは、起きたことをこれから少しでもいい結果にしていくことだってなぁ」
渋土垣根:「今日は2回も言われちまったぜ、俺はよぉ~~」
渋土垣根:「L支部の渋土だ」
渋土垣根:「アンタも、俺たちを助けてくれよな、雪島くん」
渋土垣根:しゃくしゃくとリンゴをかじる
雪島来人:「……起きたことを、これから少しでもいい結果に」
雪島来人:復唱するように呟いて。
雪島来人:「ああ。……そうだった。それが、UGN(おれたち)の仕事だ」
雪島来人:立ち上がり、リンゴを一片手に取る。
明美夜海:「えぇ、そうやって、自分で出来ないことを助け合っていきましょう」頷き。
雪島来人:「任せてくれ。……この通り、万全の身体とは言い難いが」
雪島来人:「助けてもらうだけじゃない。俺も、俺にできることをする。……死なない程度にな」
雪島来人:最後の言葉は、明美さんの方をちらと見て言う。
穂村姫乃:「うむ。お主にしか出来んことがあるからな」
明美夜海:「その意気です」
穂村姫乃:しれっとした顔でいつの間にか病室の入口に立っている。
明美夜海:「あら、穂村さん。置いていってすみません」
渋土垣根:「おお~」
渋土垣根:「穂村のばあちゃんも来てたんかよ」
雪島来人:「……俺にしかできないこと?」
渋土垣根:「食うか?」
渋土垣根:リンゴの皿を差し出す
穂村姫乃:「否。一人でじっくり考えたお陰で大事なことを思いだせた」
明美夜海:「大事なこと?なにか、似たような例を知っているんですか?」
明美夜海:「遺産と呼ばれるアイテムが適合者以外に振るわれる例は、私は見たことないのですが…」
穂村姫乃:「何、年の功というやつでな。多くはないが見た例はある」
渋土垣根:「さっすがばあちゃんだなあ」
渋土垣根:しゃくしゃく、穂村さんの分まで食べている
穂村姫乃:「遺産というやつはどれも固有の性質を持っとるし、それを所有者にも強いる」
穂村姫乃:「つまり、適合者とは遺産とある程度似通っているなり合わせることが出来る性質を持つ者とも言える」
穂村姫乃:「しかし、あの遺産……『アニムス・アルデアト』は現在本来適さぬ者の手にある」
穂村姫乃:「何故か。あの遺産そのものの性質が反転しとるからじゃ」
雪島来人:「……」難しい顔をしてその話に聞き入っている。
明美夜海:「反転、ですか?遺産、アイテムとしての性質が後天的に変化したと?」
渋土垣根:「ふんふん」
穂村姫乃:「うむ。確か『堕剣現象』と呼ばれておったな」
雪島来人:「その言葉は初めて耳にするが……」
雪島来人:「……確かに、あいつの振るっていた剣は」
雪島来人:「俺の知るそれとは別質の力を持っていた、ように見える」
明美夜海:「……たしかに、私達の分類はあくまで共通点をまとめたものです」
明美夜海:「まだ確認されてない、特殊な事例もあるのかもしれませんね」
穂村姫乃:「本来の所有者の理性を求める代わりに力を与えるものから変質し、所有者に絆を持つ者の命を奪うことで力を与える」
穂村姫乃:「それが現在の『アニムス・アルデアト』。レイの信条と合致しているのはなんとも皮肉じゃな」
明美夜海:「アイテム自体が成長……いえ、変質ですか。私達が新たな絆や経験を得て成長するように、剣すらもレネゲイドを発達させる、と」
雪島来人:「……そう、か」穂村の説明に、苦々しい表情を浮かべる。
明美夜海:「遺産が適合者をえらぶというなら、堕剣となった剣もまた、使用者を選んだようですね」
穂村姫乃:「じゃが、雪島。お主と遺産の繋がりもまた切れてはおらんのじゃろ?」
雪島来人:「ああ」頷く。
雪島来人:「雑踏の中で、不意に直感したんだ」
雪島来人:「"あそこに、俺の剣がある"と……今は、そのような物は感じないが」
雪島来人:「ある程度まで接近さえすれば、また感じ取れるかもしれない」
穂村姫乃:「ならば、お主はまだあの遺産に干渉することが可能な筈」
雪島来人:「干渉……」口元に手を置き、考え込む。
穂村姫乃:「性質が変質した今、本来の持ち主であるお前が干渉すれば」
穂村姫乃:「剣の内部に致命的なエラーが発生するじゃろう。そうなれば、一時的にだが能力を無効化出来るやもしれん」
穂村姫乃:「あくまで可能性の話じゃがな」
雪島来人:「……なるほどな」
雪島来人:「分かった。やろう」
明美夜海:「いわば、剣自体がジャームになりかけている最中で」
明美夜海:「そこに縁がある雪島さんなら、元に戻せるかも、ってことですね?」
雪島来人:「あいつが……"フェブラス"が、そこまで変わり果ててしまったと言うなら」
雪島来人:「最後まで面倒を見るのが、契約者としての努めだ」
渋土垣根:「……繋がり、か」
渋土垣根:「絆持つ者の命を奪うことで力を与える」
渋土垣根:「させてたまるかよ、そんなこと……!」
渋土垣根:「頼むぜ、雪島くん、アンタは剣を止める」
渋土垣根:「俺は、人を止める」
雪島来人:「……ああ。やってやる」



GM:シーンカット。ロイス、購入が可能です
明美夜海:今の所全員に取ってるな。ロイス保留で。
明美夜海:ショットガンスラッグを狙います。武器をかわねば
明美夜海:3dx>=11
DoubleCross : (3DX10>=11) → 9[5,9,9] → 9 → 失敗

渋土垣根:ロイス保留!
明美夜海:お金もなくて買えない!
渋土垣根:ぼでま!
渋土垣根:いや
渋土垣根:ショットガンスラッグ!
渋土垣根:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[2,10]+8[8] → 18

渋土垣根:絆パワー!!
明美夜海:すごーい
渋土垣根:明美ちゃん受け取りな!
明美夜海:装備!ガシャーン!
穂村姫乃:ロイス保留でメイド服チャレンジ。手配師のコネも使う。
渋土垣根:以上!
穂村姫乃:5dx+1>=20
DoubleCross : (5DX10+1>=20) → 8[1,5,6,6,8]+1 → 9 → 失敗

穂村姫乃:ダメじゃな……以上!
GM:みんな以上かな?では進行


◆Middle04◆

GM:先程開示された、以下の判定を行うシーンです

・進行判定:「"灯籠鬼剣"および日島由利子の探索」
技能:知覚
合計達成値30でクライマックスフェイズへ移行可能

渋土垣根:うおおお
GM:判定する人は登場しちゃってください~ 例によって1d10振り直しで再登場が可能!
明美夜海:ウォンウォン
渋土垣根:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 6[6]+69 → 75

明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (67 → 77)
GM:振り直しじゃない 振りたし
明美夜海:登場がさっきから8以上で固まってんな
渋土垣根:知覚!
明美夜海:知覚!
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (73 → 83)
渋土垣根:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 9[7,9]+1 → 10

明美夜海:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[3,6,6,9] → 9

渋土垣根:ノルマはこなした!
GM:合計19!
明美夜海:渋土くんに《バディムーヴ》達成値+3。
GM:22になった!
穂村姫乃:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[1,1,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29

渋土垣根:ユウジョウ!
明美夜海:?
渋土垣根:www
穂村姫乃:ヤバ
GM:穂村さんが8以上出せば
渋土垣根:やばすぎ
明美夜海:私らいらんかったな
GM:にじゅうきゅう。
渋土垣根:オーヴァーキル!!
穂村姫乃:むしろ惜しかったの
明美夜海:ここにバディムでオンリーワンだったというわけ
GM:では敵の潜伏地点を超看破!
GM:クライマックスシーンへと移行できるようになります。
GM:演出は省略!
GM:あ、あと
GM:クライマックス戦闘で使用可能なNPCカードがあったのを思い出したので 置いておくね

タイミング:任意のPCの命中判定前
制限:ラウンド1回
効果:命中判定のダイスを+10、攻撃力を+10する

渋土垣根:しのくーーん
GM:これ!
穂村姫乃:篠森君も来てくれる!
明美夜海:しののん!
GM:戦闘員だし、まあ他に戦力割くべきとこもないしね
GM:ではそんな感じでシーンカット



GM:ロイス購入ラスト!
明美夜海:ロイス保留。ほむほむのメイド服狙っちゃお
明美夜海:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 7[2,5,7] → 7 → 失敗

明美夜海:いーえい。以上
渋土垣根:日島黎にロイス!
渋土垣根:誠意〇/憤懣
穂村姫乃:最後までメイド服狙い!
穂村姫乃:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 10[4,7,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

穂村姫乃:あ、良し!
渋土垣根:おおっ
明美夜海:穂村さーん!《バディムーヴ》達成値+3
渋土垣根:ばでむー!
GM:買えてる!
渋土垣根:こっちはダメ元ぼでま!
渋土垣根:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 9[6,9] → 9

渋土垣根:だめ!以上!
GM:では進行っ


◆Climax◆

GM:全員登場!
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (83 → 87)
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (77 → 82)
渋土垣根:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 10[10]+75 → 85




L市郊外 地下区画

GM:L市の中心街から離れること数キロのところ。
GM:工事計画が凍結され、建設半ばのまま放置されていたとあるビルの地下駐車場に、二つの人影があった。
日島由利子:「……っ、あ」ぱちり、と目を見開く。
日島由利子:朦朧とした様子で、此処が何処なのかを確かめるように周囲を見渡して
日島由利子:傍に座り込んでいた男の姿を目に止め、絶句する。
日島黎:「ああ……目が覚めたかな」
日島黎:「よかった」友好的に、安心させるような笑みを浮かべる。
日島由利子:「兄貴……っ」
日島由利子:ぱちん、と頬を打ち付ける音が響く。
日島由利子:「馬鹿っ……!馬鹿、馬鹿!馬鹿兄貴っ!」
日島由利子:「父さんと母さんが亡くなって、大変な時にいなくなって……っ」
日島由利子:「一体、何考えてんのよ!本当に……」
日島由利子:襟を掴むようにして突っかかり
日島由利子:腹部の切り傷を目にして、息を呑む。……雪島との交戦の時に受けたもの。
日島由利子:「こんな、怪我までして……っ。いい年して、喧嘩バカも治ってないわけ!?」
日島黎:「……すまなかった」
日島黎:「正直に言うと……お前は、俺の事を嫌っていると思っていたんだ」
日島黎:「知らぬ場所で野垂れ死ねばいい、とでも」
日島由利子:「っ……!」
日島黎:(あの日……父さんと母さんを殺した姿を、お前に見られてしまったからな)
日島黎:(あの時は、随分とひどく罵られた。だから)
日島黎:(俺とお前の間にある絆は、既に失われてしまったものだと思っていた)
日島黎:(だが……)
日島黎:「……こんなに、心配してくれていたんだな」
日島黎:「俺のことを」
日島由利子:「っ……馬鹿!」
日島由利子:「心配、するに決まってるでしょう……そんなの!」
日島由利子:「そんなの……兄妹、なんだから……っ」
日島黎:「ああ……そうだな、そうだとも」
日島黎:啜り泣く妹の身体を、優しく抱き寄せながら
日島黎:その腰に提げた刀に、音もなく手をかける。
"灯籠鬼剣":「やはり……持つべきものは、兄妹だ」
渋土垣根:「だァッ」
"灯籠鬼剣":妹の死角から、気付かれぬように高く振り掲げた朱色の刃を
渋土垣根:「――らぁあああああああッ!!」
渋土垣根:がきぃいん!!
"灯籠鬼剣":そのまま、無防備な背中へと振り下ろし──
"灯籠鬼剣":「!?」
渋土垣根:火花とともに、鉄パイプがはじき上げる!
渋土垣根:「ゆりねー!生きてるなあ!?」
渋土垣根:日島由利子を背中に庇いながら、灯籠鬼剣の前に立つ
"灯籠鬼剣":不意の一撃に、思わず抱きかかえていた妹を手放し、たたらを踏む。
日島由利子:「あっ……えっ」
日島由利子:「カキネ、くん……?なん、で……」
日島由利子:驚き、顔を上げたその目に映るのは
日島由利子:自分を守ろうとする馴染みの少年の背中と、刃を手に冷たい眼差しを向ける兄の姿。
渋土垣根:「……ゆりねー」
渋土垣根:「あれはもう、アンタの兄ちゃんじゃねえ」
渋土垣根:「近づいちゃ、ダメだ」
渋土垣根:「向こうからも、近づかせねえ」
日島由利子:「な……何を、言ってるの……?」
"灯籠鬼剣":「……"また"だ」
"灯籠鬼剣":「また、お前に見られてしまった。……しくじったな」溜息を吐く。
日島由利子:「……っ」その、自分の映しながらも自分を見てはいない眼差しに
日島由利子:渋土の言葉の意味が、少しばかり理解できてしまって。
渋土垣根:(ああクソ、本当にひでえ)
渋土垣根:(あんまりだ、こんなの)
渋土垣根:(でもまだ、最悪じゃない)
渋土垣根:「何回やっても、アンタにゆりねーは殺せねー」
渋土垣根:「それだけは、殺させるわけにはいかねえだろ……!」
"灯籠鬼剣":「……ああ。それなら、大丈夫だよ」
"灯籠鬼剣":「俺は、無駄な殺しはしない主義なんだ。その女には」
"灯籠鬼剣":「既に、手にかける意味がなくなった」
"灯籠鬼剣":由利子から己へと向けられる、怯えた眼差しを汲み取り、言い捨てる。
渋土垣根:「っ」
渋土垣根:異質すぎる思考、ジャームの有様を目の当たりにして気圧される。
"灯籠鬼剣":「君も、俺のことを好きではないみたいだね」
"灯籠鬼剣":「だから、大丈夫だ。見逃してあげよう」
"灯籠鬼剣":「そこを退いてくれるかい」
渋土垣根:「……退くかよ」
渋土垣根:「俺はよぉ、日島由利子の兄貴、日島黎を」
渋土垣根:「あの店に連れて帰るって言ったんだぜ」
渋土垣根:「てめーがそうしてほっつき歩くなら」
渋土垣根:「日島黎はいつまでも帰ってこねえんじゃあねえか」
渋土垣根:「だからよぉ~~~」
渋土垣根:「こっちが見逃すわけにはいかねえんだなぁ~~~!」
篠森透:「……ああ、そうだ」
篠森透:「由利子さんは、ずっと君の帰りを待ち続けていた」
篠森透:「そうさせたのは君の責任だ」
篠森透:「君が、彼女の想いに答える事ができないというのなら」
篠森透:「……ここで、終わらせる。これ以上、彼女が待たなくて済むように」
穂村姫乃:「それにな、レイ」
穂村姫乃:「お主が殺す意味のある者がまだここに居るかもしれんぞ」
穂村姫乃:言いながら渋土の隣に並び立つように現れる。
"灯籠鬼剣":「……おお」
"灯籠鬼剣":「穂村さんか!やはり、縁は大切にするものだな」
"灯籠鬼剣":「君とはまた会えるような気がしていたよ」
穂村姫乃:「まさかこれほど早くとは思わなんだがな」
穂村姫乃:「お主の言葉がこのような形とは思っとらんかったが……その危険を見逃したのもまた事実」
穂村姫乃:「袖すり合うよりは濃い縁じゃ。儂がここでお主を止めよう」
"灯籠鬼剣":「ふ……ふふ。嬉しいことを言ってくれる」
"灯籠鬼剣":「いや……実を言うと、君の素性を聞いた時から」
"灯籠鬼剣":「その力を見てみたいとは思っていたんだ。願ってもない形で実ったな」
穂村姫乃:「千と余年を過ごした神の御業じゃ。望みとあらば、しかとご覧に入れよう」
明美夜海:「ですがその前に、"灯籠鬼剣"」
明美夜海:「貴方には、自らの意思で降伏する権利があります」
明美夜海:「賢明な判断をするようにおすすめいたしますよ」
"灯籠鬼剣":「はあ。降伏?」
"灯籠鬼剣":「ああ、あれかな。UGNでは、そういう風に勧告するようなマニュアルでも仕込まれてるのかな」
"灯籠鬼剣":「人道的措置ってやつだ。ご苦労様だね」
明美夜海:「えぇ。UGNは平和を願っておりますので」
"灯籠鬼剣":「だがな、俺のような手合にかけるには無駄な言葉だ」
"灯籠鬼剣":「暗にお前達の力なら、俺を仕留めきれるって言ってるんだ」
"灯籠鬼剣":「どうしても見せてもらいたくなっちまう。その手並みとやらをな」
明美夜海:ごくり、とわずかに喉を鳴らす。対話の通じないジャームとしての迫力を感じながら。
明美夜海:「気に障ったらすみませんね。悪気はないんです。ただ、」
明美夜海:「侮っているのではなく……最初から負けるつもりで戦うつもりはないと、それだけの話ですから」
雪島来人:「……どうにも優し過ぎるな、お前は。そんな相手にまで律儀に応じて」
"灯籠鬼剣":「おお?君もいるのか」
"灯籠鬼剣":「意外だな。あれだけの目に遭えば流石にもう、諦めたものだと思ってたんだが」
雪島来人:「ああ……諦めたさ」
雪島来人:「自分一人でなんとかする事をな」
雪島来人:「もう一度リベンジだ、クソ野郎。……まさか、逃げるとは言わないな?」
雪島来人:「お前が奪ったもの、穢したもの、踏みにじったもの全部」
雪島来人:「ここで取り立てさせてもらう」
"灯籠鬼剣":「……はっ。ああ、逃げはしないとも。だが」
"灯籠鬼剣":眼差しと共に明確な殺気を帯びたレネゲイドが発され、君達全員を覆う。
"灯籠鬼剣":「これがラストチャンスだ。小僧」
"灯籠鬼剣":「もう"次"はないぞ」



GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:エンゲージは以下になります
GM:[明美(8)、渋土(4)、穂村(4)]---5m---["灯籠鬼剣"(15)]
GM:セットアップ前に衝動判定。目標値は9です
GM:意志判定をどうぞ!
渋土垣根:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,6,8,10]+9[9] → 19

渋土垣根:幸先がいいぜ
穂村姫乃:5dx+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 9[2,5,5,8,9]+1 → 10 → 成功

明美夜海:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[3,4,4,4,9] → 9 → 成功

明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (82 → 94)
渋土垣根:85+2d10
DoubleCross : (85+2D10) → 85+13[3,10] → 98

穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を2d10(→ 14)増加 (87 → 101)
GM:みんな成功しとるわね



GM:ラウンド1
GM:セットアップ。
"灯籠鬼剣":《氷の茨》
"灯籠鬼剣":自身エンゲージから離れる対象に4D10のHPダメージが発生。
渋土垣根:フルパワーアタック!
明美夜海:セットアップなし!
渋土垣根:行動値0、浸蝕は102に!
GM:ではイニシアチブへ
GM:行動値15、"灯籠鬼剣"が手番を取ります
"灯籠鬼剣":マイナー、《斥力跳躍》《重力の沼》《黒曜の鎧》オート《縮地》
"灯籠鬼剣":防具作成しながらPCと同じエンゲージへ移動
"灯籠鬼剣":メジャー、《コンセントレイト》《巨人の斧》《形なき剣》《瞬速の刃》
"灯籠鬼剣":1d3 対象
DoubleCross : (1D3) → 2

"灯籠鬼剣":穂村さんに
"灯籠鬼剣":13dx@7+5 命中
DoubleCross : (13DX7+5) → 10[1,1,2,6,6,6,7,7,7,9,9,9,9]+10[2,3,4,6,7,7,8]+10[6,8,9]+6[2,6]+5 → 41

穂村姫乃:一応ドッジ!
"灯籠鬼剣":ドッジダイス-6、リアクションのC値+1です
明美夜海:こわ
穂村姫乃:丁度ダイス無くなるから振れんのじゃが!?
渋土垣根:ひえ
穂村姫乃:ガードにしておくか……
GM:ではダメージ出しますね
"灯籠鬼剣":5d10+41 諸々有効
DoubleCross : (5D10+41) → 9[1,2,1,1,4]+41 → 50

GM:???
明美夜海:わぁお
穂村姫乃:出目が逆にすごい
GM:バックトラックで出たら凍りつくやつ
渋土垣根:こわい
穂村姫乃:まあ装甲で10弾いても足りん。"灯篭鬼剣"に〇尽力/隔意で取得して昇華!
GM:OK。では演出へ

"灯籠鬼剣":ぽつ、ぽつ と
"灯籠鬼剣":無数の魔眼が、火を灯して周囲へ浮かび上がる。
"灯籠鬼剣":男と君達を取り巻くように広がり、走馬灯めいた旋回を開始する。
"灯籠鬼剣":「さて、この数と質だ。流石に様子見などとは言ってられまい」
"灯籠鬼剣":「何より、礼を欠く事だしな」獰猛に笑う。
"灯籠鬼剣":展開する魔眼から熱が滲み出す。陽炎のように、男の姿が歪んで
"灯籠鬼剣":──周遊する魔眼の一つと入れ替わっている。
"灯籠鬼剣":一合。重力操作による加速を伴いながら振るわれる太刀筋は、バロールとオルクスの複合症状。
"灯籠鬼剣":刃筋上に存在する物体を、空間もろともに削り飛ばす斬線。穂村の身体を袈裟に断つ。
穂村姫乃:「くぅ……!」
渋土垣根:「――はええッ!!」
穂村姫乃:深々と切り込まれたはずの身体からは血が流れない。
"灯籠鬼剣":「……ほう」面白そうな声を出す。「只のオーヴァードでない事は、承知していたが」
渋土垣根:「穂村のばーちゃん!大丈夫か!やれるか!?」
"灯籠鬼剣":穂村を斬った時に、何かを感じ取ったらしい。
"灯籠鬼剣":「そういう風になっているのか。……ああ」
明美夜海:「速度……いえ、魔眼との位置置換ですか!」
穂村姫乃:「何、任せろ」
穂村姫乃:一歩、二歩とよろめいたもののあっさり体勢を持ち直し。
穂村姫乃:「神殺しがそう容易く成るものか」
"灯籠鬼剣":「次は、もう少し上手く斬れそうだ」以前と同じように、友好的な笑みを浮かべながら。構えを取り直す。

GM:では、イニシアチブ8。明美さんの手番です
明美夜海:はい
明美夜海:まずマイナーでジェネシフト。2D。
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2d10(→ 8)増加 (94 → 102)
明美夜海:メジャーで【コンボ:偽/舞芸百般】《C:モルフェウス》《カスタマイズ》《クリスタライズ》
明美夜海:対象は"灯籠鬼剣"
GM:ゲーッせっかく装甲作ったのに無視
GM:命中どうぞ!
明美夜海:ムシムシのムシよ!
明美夜海:10dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[3,4,4,5,6,7,8,8,9,10]+10[1,5,7,7,10]+10[1,2,10]+5[5]+2 → 37

渋土垣根:ぶちぬいたれ!!
明美夜海:《剣精の手》判定を10に!
明美夜海:1dx7+42
DoubleCross : (1DX7+42) → 6[6]+42 → 48

明美夜海:うむ。リアクションどうぞ!
"灯籠鬼剣":《陽炎》ドッジします
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を2(→ 2)増加 (102 → 104)
"灯籠鬼剣":13dx+2>=37
DoubleCross : (13DX10+2>=37) → 10[2,3,3,3,4,4,4,5,7,8,8,10,10]+7[3,7]+2 → 19 → 失敗

明美夜海:ヒェーッ
穂村姫乃:怖いから回すな!
"灯籠鬼剣":だめ!ダメージをどうぞ
明美夜海:よし!
明美夜海:5d10+5+12 装甲無視
DoubleCross : (5D10+5+12) → 35[2,7,9,10,7]+5+12 → 52

明美夜海:装甲無視52!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を8(→ 8)増加 (104 → 112)
GM:おおう
GM:流石にそれは痛いが……!?
GM:わりと削れた……!演出どうぞ!
明美夜海:はい!

明美夜海:剣を振り、構えを直すその合間に動く
明美夜海:(あの剣。尋常の剣ではない)空間ごと削り取るような異質な斬撃。それはあるいは防御にも使われよう
明美夜海:───《贋作師》
明美夜海:陽炎によって淡く作られた影が歪む
明美夜海:形は剣、黒一色。光を返さない二次元の影の刃のように手に握られる。
明美夜海:「なら、先手必殺…!」
明美夜海:それは尋常ならざる薄さを持つ
明美夜海:それは定形を持たぬ影の刃である
明美夜海:それは手元で振り回せるほどに近く、しかし視界に入る全てを薙ぎ払うほど遠く
明美夜海:模造"聖剣"。資料より復元された歴史に残らぬ影なる"遺産"
明美夜海:モルフェウスの贋作製造により数秒だけ存在を許される、聖剣ならざる聖剣────その張り子である
明美夜海:「やぁぁぁ!」
明美夜海:通常の剣のように振るい、しかし
"灯籠鬼剣":「──へえ。そいつはまた」
明美夜海:無軌道に変化する厚みゼロの刃が、守りの隙間を縫い進んで"灯籠鬼剣"の体を刻む!
"灯籠鬼剣":「見たことない得物、だなっ……!」
"灯籠鬼剣":一閃、振るいながら歩を後ろへ。掘削により歪曲した空間が、太刀筋を阻まんとするが。
明美夜海:────その太刀に阻まれる「筋」はない
明美夜海:振るえば斬るという結果を求めて、どこまでも自己変化を繰り返し、防御を避け、肉体へ届く
明美夜海:振り切った刃は役目を終えたように影と散る
"灯籠鬼剣":「……! へえっ」
"灯籠鬼剣":感嘆しながら、胸部に深々と斬撃が刻まれる。鮮血が弾ける。
明美夜海:「っ、まだ浅い……」「ですね!」
"灯籠鬼剣":「驚いたな。何処の国の武器だ?そりゃ」
明美夜海:「伝来はヨーロッパの小国。かつて剣一つで英雄へと成り果てた、とある逸話からの拾遺物です」
明美夜海:「一対一では最強、だったらしいですよ」
明美夜海:無手になった状態で間合いを保ちながらステップを踏む
"灯籠鬼剣":「最強、か」大して意味のない問いかけをしながら、流れ出た血を拭う。
"灯籠鬼剣":「そりゃ恐ろしいな。だが、真作じゃないんだろう」
明美夜海:「えぇ。ファン・メイドです。真に迫るのも数秒が限界ですが」
明美夜海:「それでも数秒だけは、なんとしても保たせて見せますよ」
明美夜海:顔。腕。見える場所に汗はかかないように、余裕の笑みを保ち続ける。
"灯籠鬼剣":「なら、それくらいの張り子は」
"灯籠鬼剣":「破れなきゃ、武名がすたるよな……!」

GM:イニシアチブ4。穂村さんの手番です
穂村姫乃:うむ。マイナーはオリジン:レジェンドLv6のみ使用。
穂村姫乃:精神判定の達成値+12、侵蝕率+2
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を2増加 (101 → 103)
穂村姫乃:そしてそのまま"灯籠鬼剣"に対してメジャーでコンボ。
穂村姫乃:神語り告げ:蝕む赤Lv4+災厄の炎Lv6+プラズマカノンLv4
穂村姫乃:射程:至近、対象:範囲(選択)、攻撃力+38、ランク4の邪毒付与、侵蝕率+9
穂村姫乃:穂村姫乃の侵蝕率を9増加 (103 → 112)
GM:こわいよ~
GM:命中どうぞ
穂村姫乃:6dx+19
DoubleCross : (6DX10+19) → 9[1,2,4,5,5,9]+19 → 28

明美夜海:《勝利の女神》達成値+12
穂村姫乃:合計して40!
明美夜海:明美夜海の侵蝕率を4(→ 4)増加 (112 → 116)
GM:ゲーッ
"灯籠鬼剣":《陽炎》ドッジします
明美夜海:キリが良い!
"灯籠鬼剣":13dx+2>=40
DoubleCross : (13DX10+2>=40) → 10[1,2,3,5,5,5,6,7,7,7,8,8,10]+9[9]+2 → 21 → 失敗

GM:無理!ダメージ出して!
穂村姫乃:5d10+38
DoubleCross : (5D10+38) → 33[8,9,7,7,2]+38 → 71

GM:殺意なんよ
明美夜海:やったーつよい
GM:えーっと装甲引いて
GM:まだ生きてるけどだいぶ削れた!
GM:演出どうぞ!

穂村姫乃:「――さて。遺産だの聖剣だのと旧いものが跋扈する中で」
穂村姫乃:「儂が後れを取るわけには行かんな?」
穂村姫乃:そう悪戯っぽく笑うと同時、彼女の周りに火の粉が舞う。
穂村姫乃:刹那。そこに立つのは黒髪斤目ではなく、赤髪赤目に染まった女。
穂村姫乃:あどけなくも、老獪にも、軽やかにも、厳かにも見える。ただしかし確かな神威を放つ一人の――。
穂村姫乃:「興津彦命の妹にして竈神が一柱、興津比売命」
穂村姫乃:「参る」
"灯籠鬼剣":「……はっ。只のイメチェン、って感じじゃなさそうだな」
穂村姫乃:つうと細い指が同じく細い腕をなぞり、そこに赤い線が開く。
"灯籠鬼剣":軽口を叩きながらも、剣柄を握る手の甲には冷や汗が垂れている。
穂村姫乃:先の刀傷では一滴たりとも零れなかったはずの血。それが彼女の意志によって溢れ出し。
穂村姫乃:腕を振るうと同時に飛散する。人の致死量など優に超える量が"灯籠鬼剣"の頭上から降り注いで。
穂村姫乃:ごう、と。
穂村姫乃:その全てが燃え上がる!
"灯籠鬼剣":「っ……!」
"灯籠鬼剣":一瞬の内に数合、虚空へと重ねる。降り注ぐその熱を切り払う歪みの壁を、己の頭上へ築かんと。
明美夜海:穂村さんへの攻撃に一合。防御に一合。そして今。その挙動を見た。
明美夜海:空間への歪みを誘発するその能力は物理現象をたやすく捻じ曲げる。故に。
明美夜海:(……"見えた"!)
明美夜海:その構造を理解する。その構造を再現する。
明美夜海:真なる威力にまったく届かないまま玄関の入口だけを踏み込むように模倣し一合。
明美夜海:ただのそれだけで、緻密に重ねられた歪みに一切れ、堅固なダムに孔を開けるように
明美夜海:結合を緩める盲点となる不協和音が混ざった。
"灯籠鬼剣":──不味い、と認識した時には既に遅く
"灯籠鬼剣":神血の灼熱が身に降り掛かっている。
穂村姫乃:穂村姫乃の炎は――彼女の血は流体である。切れ目を逃さず、流れ込む。
穂村姫乃:髪に、肌に、服に。あるいは触れ、あるいは沁み込み。捉えた獲物を逃さない。
穂村姫乃:「うむ。触れたな」
穂村姫乃:「儂の炎は厄介じゃぞ。一度そうなってしまえば」
穂村姫乃:「お主が倒れるそのときまで。もはや消えることはない」
"灯籠鬼剣":「か、っ……!こいつ、は……」
"灯籠鬼剣":よろめき、にわかに剣を杖として踏みとどまる。彼女の言葉の通り、その身を焼く火炎が絶える様子はない。
"灯籠鬼剣":「随分と、高等な呪いらしい」
"灯籠鬼剣":「だが」
"灯籠鬼剣":焼かれる肉体を再生で成り立たせながら、立ち上がる。依然として闘志が衰える様子はない。
穂村姫乃:「呪いとは失敬じゃな。これでも神の御業じゃぞ」
穂村姫乃:「お主とお主の罪を焼く。浄めの炎と心得よ」
"灯籠鬼剣":「使い手の命を断てば、解けもしよう」
"灯籠鬼剣":「解けなければ、俺も終わりかもしれないが。まあ」
"灯籠鬼剣":「試してみる価値はあるだろうさ。否、試さずには気が済まん」
穂村姫乃:「済まぬのならば好きにすればよい。なに」
"灯籠鬼剣":平然と、燃える身のままに構えを取り直す。
穂村姫乃:「神域に挑む人の子を受け止めるのも神の務めじゃろ」
穂村姫乃:言い放って悠然と笑う。その言葉はまるで神託のように響いた。

GM:行動値0!渋土くんどうぞ!
渋土垣根:っしゃ!
渋土垣根:マイナーなし!メジャーコンセ+シャドーテンタクル+獣の力+獣王の力!
渋土垣根:篠森くんの力も借りたい!
GM:もちOK!
GM:ダイスと攻撃力を10ずつ増やしな!
渋土垣根:友よ!
渋土垣根:いくぜいくぜーっ
渋土垣根:日島黎のロイス切ってC-1!
渋土垣根:18dx6+2
DoubleCross : (18DX6+2) → 10[1,3,3,3,3,5,6,7,7,7,7,9,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,6,7,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,3,5,6,7,8,8,9,10]+10[1,5,6,6,8,10]+10[2,2,9,10]+10[7,10]+10[4,10]+10[10]+1[1]+2 → 83

渋土垣根:おりゃーーっ
GM:やば!?
穂村姫乃:デカいぜ!
明美夜海:やば
渋土垣根:これがDロイスなしの力だ
"灯籠鬼剣":か、《陽炎》
"灯籠鬼剣":13dx+2>=82
DoubleCross : (13DX10+2>=82) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,4,7,7,8,10]+9[9]+2 → 21 → 失敗

GM:無理なんじゃ!
GM:ダメージを!
渋土垣根:9d10+2+24+20+10
DoubleCross : (9D10+2+24+20+10) → 54[4,9,3,7,9,2,9,8,3]+2+24+20+10 → 110

渋土垣根:諸々有効!
明美夜海:oh...
穂村姫乃:ダイスがとことん走ってる!
GM:このダメージは……倒れます!
"灯籠鬼剣":《蘇生復活》で復活と
"灯籠鬼剣":《復讐の領域》でダメージを反射!
渋土垣根:ぐあーっ
"灯籠鬼剣":自分で叩き出した110点を喰らえ!
渋土垣根:UGNのロイス切って復帰だ!
渋土垣根:HP15に!
GM:あっ後、すぐに回復はしたんですが
渋土垣根:雪島くんのNPCカードはまだ使えない感じですか
GM:ここで雪島のNPCカードを使用できます
渋土垣根:よっしゃあ!
渋土垣根:使う!
明美夜海:だぜだぜ!
GM:使った!では
GM:堕剣封印判定が発生します。この場合
GM:渋土くんと"灯籠鬼剣"がRCで対決!
渋土垣根:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 4[3,3,3,4,4] → 4

渋土垣根:しょっぼ!!
渋土垣根:だがしかし…!
明美夜海:ラウンド最後だし《バディムーヴ》しとこ
"灯籠鬼剣":相手が4なら余裕だな~ッ
"灯籠鬼剣":判定するぜ!
渋土垣根:リアクションに原初の黒:時の棺!!
穂村姫乃:やってやれ渋土君!
明美夜海:やったれー!
"灯籠鬼剣":なっ……何!
渋土垣根:これなら出目がいくつでも一緒だぜーっ!!
"灯籠鬼剣":俺の達成値が……0に!
"灯籠鬼剣":ぐあああーっ!
明美夜海:それはどうかな!トラップカード!
明美夜海:流石時の棺様だぜ~
"灯籠鬼剣":では、遺産によって蓄積していたバフが解除されるため
"灯籠鬼剣":行動値も変化します。12->6へ
渋土垣根:浸蝕は爆上がりの130じゃあ~~!
GM:では演出!

渋土垣根:「はぁあああ」
渋土垣根:「あ”あ”ぁああああああああ」
渋土垣根:臓腑からすべての息を吐き出すように
渋土垣根:鉄パイプを握り、腰だめに構える
渋土垣根:鉞を振りかぶるような、防御を一切考えない、攻撃だけに重きを置いた姿勢
渋土垣根:「篠森ィ!」
篠森透:「ああ」
渋土垣根:「いつものやつだ!一秒、頼む!」
篠森透:「任せてくれ」名を呼ばれた時点で、既に意を汲み取っている。
篠森透:《天使の外套》で隠匿した射撃動作。放たれる一射は、光学操作と振動操作による二重偽装
篠森透:音も影もないままに、到達した魔眼が標的の傷を抉る。
"灯籠鬼剣":「ぐ、っ……!?」
"灯籠鬼剣":通過した魔眼の弾丸に、撃ち抜かれたのは左膝。骨諸共に削り取られ、姿勢が崩れる。
渋土垣根:バキ バキ バキ
渋土垣根:握り締められた鉄パイプは、渋土の体から飛び出した有刺鉄線のような無数の棘針が絡みつき
渋土垣根:巨大で獰猛な凶器へとその形状を変えている。
渋土垣根:「どぉおおおおおおおおおおおお」
渋土垣根:「るぁあああああああああああああ!!」
渋土垣根:ど ぐぁああああ ん!!
"灯籠鬼剣":「────!!」
"灯籠鬼剣":鉄パイプという異質な武器を前にしながら、既に軽口を叩く余裕もない。
渋土垣根:溜め込まれた破壊の膂力が
渋土垣根:ダムの決壊のように、その一瞬に解放される。
渋土垣根:立っている地盤ごと、体勢を崩した”灯籠鬼剣”を抉り取るような破壊の一撃が
渋土垣根:深々とクレーターを刻み込み、轟音とともに土煙が舞う。
"灯籠鬼剣":崩れた姿勢を立て直しながら、その攻撃を受けようと動きかけて。諦める。
"灯籠鬼剣":歯を固く食いしばり、身を差し出すように一撃を受けながら
"灯籠鬼剣":瞬間的に肉体を領域化。自身の身を貫いた破壊的衝撃を伝達し、
"灯籠鬼剣":その全てを膂力へと変換、刀を振るう右腕へと注ぐ。
"灯籠鬼剣":「ずああああっ!!」
渋土垣根:「っ!」
"灯籠鬼剣":化勁の技巧と領域制御技術の併用。ただしそれは己の身を護るためでなく、骨を切らせて骨を断つ一打
"灯籠鬼剣":殴打にも等しい刀撃が、二つ目のクレーターを刻み込んだ。
渋土垣根:「……ごぼッ」
渋土垣根:衝撃に貫かれ、大きくのけぞり血反吐を吐く。
渋土垣根:しかし
渋土垣根:「やる、と」
渋土垣根:「思って……たぜ、そのくらいの、ことはよォオオオオオオ~~~ッ……!」
"灯籠鬼剣":こちらも無論、無事ではない。手足が拉げ、展開していた魔眼の炎が、彼の傷を代替するかのように消えていく。
"灯籠鬼剣":「何、をっ……」
渋土垣根:がくん、とその姿勢が戻る
渋土垣根:顎を引いて、敵を見据えるように
渋土垣根:「俺は知ってんだぜ」
渋土垣根:「『時代劇』……見てるからよぉおお……」
渋土垣根:「剣士ってのはなぁああ」
渋土垣根:「『刀』掴まれるのが一番の『弱点』なんだよなぁああああ~~ッ」
渋土垣根:バキ バキ バキ
"灯籠鬼剣":「お、前……っ!」
渋土垣根:振り下ろされ、地面に撃ち込まれた巨大な黒棘の塊から
渋土垣根:新たな棘の枝が触腕のように伸び
"灯籠鬼剣":吐血混じりに叫びながら、刃を引き抜こうとするが──
渋土垣根:いつの間にか灯籠鬼剣の手に持つ刀に絡みついている。
渋土垣根:「『真剣白刃取り』ってヤツだぜ」
渋土垣根:「うぉおおおおお!!」
渋土垣根:メキメキメキメキ!!
渋土垣根:締め付ける力が、刀をそのままへし折ろうとする
雪島来人:「そうだっ!そのまま、抑えていろ……!」
雪島来人:声を張り上げる。戦闘では貢献できないものと割り切り、状況を観ていた。
雪島来人:今がその時だ、と断じた。一瞬の内、音速の世界へと飛び込む。
雪島来人:軋む身体を再生しながら、二人の間へと姿を現し
雪島来人:「っ、おおおお……l!」
雪島来人:"灯籠鬼剣"の持つ刀を、両の手で握り込む。
"灯籠鬼剣":「っ……!」その気迫を前に。まずい、と直観するが
"灯籠鬼剣":刀を縛る怪力を振り払うことはできない。
渋土垣根:刀を守る強固な防壁が消え去る
雪島来人:両の手の指と、己の声に、ありったけの熱を込めて叫ぶ。
雪島来人:「……フェブラス!この手を、覚えているか!」
雪島来人:「俺の声は、届いているか!?」
雪島来人:語りかける先は、眼前の敵ではなく、刀そのもの。
雪島来人:「思い出せ!お前は……」
雪島来人:「"お前は、聖剣だ!"」
雪島来人:「"力のない人間を、理不尽な暴力から守る為の力だ!"」
雪島来人:「"この雪島来人が、津川忍より受け継いだ、守護者の意思そのものだっ!"」
雪島来人:得物へと役割を刻み、意味を与える刻銘者(エングレーヴァー)の異能
雪島来人:言霊によって物質に指向性を与える能力。それを以て
雪島来人:契約の残滓を通して、堕剣の性質を「本来の形」に取り戻すべく引き寄せる。
雪島来人:最も、たかが一人のチルドレンのエフェクトだ。
雪島来人:一度はジャーム化した相手を元に戻す力など、あるはずもないが──
雪島来人:「"罪のない人を……ましてや、覚醒してもいない無力な人間を!"」
雪島来人:「"手にかける為の刃では!決して!ないっ!"」
雪島来人:──僅かに、停滞させる。
雪島来人:"灯籠鬼剣"の狂気に触れ、変質した堕剣の自己定義を乱し、
雪島来人:その機構の中に、破綻を生み出す。
"灯籠鬼剣":「お前、何をして……っ!」
"灯籠鬼剣":渋土から受けた骨格の損傷が再生する。さらなる膂力を以て、君達二人を振り払うが
渋土垣根:「うっお!!」
"灯籠鬼剣":「っ、ぐ……!」
渋土垣根:振り払われ、吹き飛ばされるが
"灯籠鬼剣":その刀身より、穂村姫乃のものとはまた異なる、深紅の焔が噴出し始める。
渋土垣根:受け身を取りつつ、空中で雪島をキャッチする。
渋土垣根:「野郎、思ったよりまだまだ元気してやがる……けどよぉお」
渋土垣根:「雪島くんが根性見せた甲斐は」
渋土垣根:「あったみてぇだぜぇええええ~~!」
"灯籠鬼剣":それは、この男がこれまでに堕剣と共に斬り裂き取り込んできた、己の縁。蓄積した熱量そのもの。
"灯籠鬼剣":「っ……! まずい……!」
"灯籠鬼剣":柄を両手で握り直し、気息を整える。そうして熱の漏出を抑えるべく、制御を試みるが──
"灯籠鬼剣":──爆炎が弾け、地下空間を満たす。洪水の如くに血を疾り、床を舐めた。
雪島来人:「っ、あいつは……どうなった」爆風の中で、渋土に支えられながら前を見る。
渋土垣根:「まだ立ってるよ、だが」
渋土垣根:「さっきまでみてえに絶好調じゃあねえなあ~」
"灯籠鬼剣":爆発の一瞬、男の姿はかき消えたが
"灯籠鬼剣":炎の渦の向こうから、燻んだ刀身の剣を持つ男が
"灯籠鬼剣":再び姿を見せる。
渋土垣根:「剣が全然制御出来てねえからよぉ」
"灯籠鬼剣":「……自分で言うのも何だが」
"灯籠鬼剣":「俺は大概、寛容な方なんだ。他人に腹を立てる事など、そうない」
"灯籠鬼剣":「だが、これは……」
"灯籠鬼剣":どこか呆然と呟きながら、君達を見る。
"灯籠鬼剣":「こんな事は……」
渋土垣根:「……なんだよ」
渋土垣根:「言ってみやがれ、この野郎」
"灯籠鬼剣":「堪え難いな」
"灯籠鬼剣":「お前ら、全員」
"灯籠鬼剣":「殺してやる。一人残らず」
"灯籠鬼剣":吐き捨てる。虚ろな眼差しに、鈍い殺意が宿る。
渋土垣根:「堪え難い、だぁ」
渋土垣根:「こっちの台詞だ馬鹿野郎!」
渋土垣根:「ゆりねーの台詞だぞそれは……馬鹿野郎……」
渋土垣根:ぎり、と歯を食いしばり敵を見つめる。

GM:クリンナップ!
穂村姫乃:12点食らってもらおうか
"灯籠鬼剣":邪毒で12ダメージ!死ぬ……!
"灯籠鬼剣":復活もないが……
GM:戦闘終了です。君達の勝利!
GM:最後なので穂村さんにちょっと演出をお願いします
穂村姫乃:任されよう

穂村姫乃:「否」 虚ろな眼差しを遮るように一歩前へ出る。
穂村姫乃:「お主にはもはや誰も殺せんよ、レイ」
穂村姫乃:「言ったじゃろ。お主は――」
穂村姫乃:「儂が止める」
"灯籠鬼剣":「……何、を。俺は、まだ……」
穂村姫乃:パン。柏手のように一つ手を打って。
穂村姫乃:それに応じるように再び火炎がレイを包む。
"灯籠鬼剣":「まだ、戦える。見せていない技も、戦型も、まだ……」
"灯籠鬼剣":「────ぁ」
"灯籠鬼剣":数秒前までは、焼け落ちながら再生を続けて形を保っていたそれが
"灯籠鬼剣":不意に限界を迎えたように、燃え崩れる。
穂村姫乃:倒れ伏したそれを包んでいた炎は、少しずつ勢いを弱めていく。
GM:炎の渦の中心部。倒れ伏した灰の身体と共に
GM:からん、と乾いた音が響き。一振りの西洋剣が転がった。
渋土垣根:「……」
渋土垣根:その燃え堕ちる最後の姿を見つめ
渋土垣根:鉄パイプを振るい、懐に戻す。
穂村姫乃:静かに亡骸の下へ歩み寄り、その指先でそっと撫でるように触れていく。
穂村姫乃:そして、見つけた何かを拾い上げ。灰を払いながら渋土の下へと。
穂村姫乃:「ほれ、渋土」
渋土垣根:「あ?」
渋土垣根:ぽかんとした表情でそれを受け取る
穂村姫乃:差し出したのは古いハンカチ。端にたどたどしく名前が書いてあるような。
穂村姫乃:「歪んだとはいえ縁は縁、絆は絆。無かったことにするにはあまりに酷じゃろう」
穂村姫乃:「帰してやると良い」
渋土垣根:「……!」
渋土垣根:「へへ、へ」
渋土垣根:「なんだよ」
渋土垣根:「いいやつばっかりじゃねえか」
渋土垣根:「……ありがとな、穂村のばーちゃん」
渋土垣根:ハンカチを懐におさめ、ぐしぐしと指先で目元をぬぐう。



GM:バックトラックです。
GM:出てきたEロイスは以下
GM:悪意の伝染
フェアウェル・ソード(アニムス・アルデアトの特殊効果相当・Eロイス2個分)

GM:合計3つ!振っちゃって~
渋土垣根:ふりまー!
GM:振らなくてもよい
渋土垣根:130-3d10
DoubleCross : (130-3D10) → 130-17[4,3,10] → 113

渋土垣根:いい感じ!
穂村姫乃:最後に垣根君に〇良いやつ/顔に似合わないで取得しておこう
GM:シナリオ5点、いつもの5点、Eロイス3点で
渋土垣根:そして素振り!
穂村姫乃:そしてEロなしの5個で素振り!
明美夜海:116-6d10
DoubleCross : (116-6D10) → 116-26[3,6,4,1,3,9] → 90

明美夜海:5点!
GM:13+侵蝕分が経験点になるよ
穂村姫乃:112-5d10
DoubleCross : (112-5D10) → 112-36[9,10,3,8,6] → 76

明美夜海:18点!
穂村姫乃:18!
GM:よしよし みんな帰ってきてる
渋土垣根:113-5d10
DoubleCross : (113-5D10) → 113-16[9,2,2,2,1] → 97

渋土垣根:あぶね!
GM:あぶな!
明美夜海:こわっ!
渋土垣根:こわ~~
GM:ヒヤヒヤしたけど帰ったからにはこっちのもんだぜ
渋土垣根:ともかく生存だ!ただいましぶちょーーー!!
GM:全員18点持っていきな!
渋土垣根:いえーい!
相楽未教:おかえり
明美夜海:もらい!
GM:GMも19点もぐもぐします
渋土垣根:ばうわうわう!!
穂村姫乃:いただき~


◆Ending 穂村姫乃・明美夜海◆

GM:……事件から数日後。

L市 商店街地区 定食屋「あかふじ」

GM:"灯籠鬼剣"は討伐され、日島由利子は心身ともに無事が確認された。
GM:この「あかふじ」での一件と彼女の負傷は、表向きには火災による事故として記憶処理がされている。
GM:この日は、事件が明けてから初めてこの定食屋が店を開ける日だった。
GM:復旧したその様子を確認するべく君達は、誘い合わせてこの店を訪れていた。
明美夜海:「私はさば味噌定食にしますね。穂村さん何か決まりました?」
穂村姫乃:「ううむ、カツ丼も捨てがたいが……。ミックスフライ定食にしようかの」
日島由利子:「はいよ~!さば味噌一丁、フライ一丁!」
日島由利子:君達のテーブルに冷水のグラスを置きながら、厨房へと声を張り上げる。
明美夜海:グラスに口をつけながら店内を何気なく見回す
明美夜海:「うん、きちんと修繕されてますね」
穂村姫乃:「流石の手並みじゃの」
穂村姫乃:刀傷だらけだった当時と比較しつつこちらも呟く。
明美夜海:「えぇ。こういった補修作業こそが私達のもう一つの戦いでもありますからね」
明美夜海:「私も修繕班として駆り出されることもありますから」
GM:雑多なインテリアが置かれた棚の上には、以前と変わりなく……日島黎の写真が立て掛けられたままだ。
穂村姫乃:「ああ、錬成得意じゃったな。お主」
穂村姫乃:「指導役といい幅広いの。オールラウンダーというやつか」
明美夜海:「えぇ、まぁ、オールラウンドというか、器用貧乏と言うか」
明美夜海:「……手広くやらせていただいてます」
穂村姫乃:「器用というのはそれだけで取り柄じゃろう」
穂村姫乃:「儂は概ね燃やすばかりじゃからな。少し羨ましいぞ」
明美夜海:「そうなんですか……?ありがとうございます」ぺこり
明美夜海:「でも穂村さんも器用ですよね。ただ燃やすってだけでもないように見えました」
穂村姫乃:「ん、まあ……ブラムが入っとるからの」
穂村姫乃:「血を火に替えられる。そして血そのものが他者に力を与える」
穂村姫乃:「この二軸が概ね儂の力の全てと言える」
明美夜海:「へぇ……血が主体とも言えるんですね。いえ、能力と言うか、存在の方でしょうか」
明美夜海:「シンプルだから使い所が多そうです」
穂村姫乃:「そんなようなものじゃな。RB(儂ら)は多かれ少なかれ起源に縛られる」
穂村姫乃:「儂は特に顕著な方じゃろう」
穂村姫乃:そう言ってずずっとお茶をすする。
明美夜海:「そうですね。特に年季の入ったオリジンであれば、それ自体が格を備えることもありますし」
明美夜海:ぱき、と箸を割って運ばれてきた膳に手を付ける。
明美夜海:運んできた店主はそのまま忙しそうに接客に戻っていった。
明美夜海:「穂村さんは」
明美夜海:「色んなところ旅してるんですよね?今回の事件はどうでした?」
穂村姫乃:店主の忙しそうな姿を確認して一つ安堵の息をついて。
穂村姫乃:「うむ?どうとは?」
明美夜海:「ええと……」質問が漠然としすぎた、とお漬物をかじり。
明美夜海:「事件に限らず……そう、街?ですか?感想を聞いておこうと思いました」
穂村姫乃:「ふむ。大き目の街に出たのはちと久しぶりでな」
穂村姫乃:サクサクとアジフライが胃に消えていく。
穂村姫乃:「満喫があるだけでも有難いし、UGNも万全に仕事をしとるし」
明美夜海:一口分を計算して等分するように分割した鯖を口に入れていく。
穂村姫乃:「美味い定食屋もある。良い街じゃな」
穂村姫乃:ずっと味噌汁に口を付ける。
明美夜海:「そうですね……」もぐ「美味し」
明美夜海:ちら、と穂村さんを伺う。
明美夜海:ここまでの会話は話をつなげるための世間話だったかのように言葉を選んでる素振りを見せ。
明美夜海:「私、教官として配属されて支部の施設を使ってるので、あまり遠征とか機会が無いんですけど」
明美夜海:「他の、もっと大変な……なんていうんでしょう」
明美夜海:「私達の組織と外部組織が争ってるような場所に行くのって、大変じゃないですか?」
穂村姫乃:「そこはアレじゃな。前提の違いというか」
穂村姫乃:「そも、平穏を求めるのであればこうして旅なぞしとらんよ」
穂村姫乃:「どこぞの山奥にでも引き籠るか、あるいはお主のようにUGN支部に所属でもするか」
穂村姫乃:「儂のようなものであっても一所に留まれる。今はそういう時代じゃろ」
明美夜海:「そうですね。戸籍とか…そういうのの用意が必要であれば対応できる状態ですし」
穂村姫乃:「じゃが、儂は平穏に飽きる性質での。出会いに満ちた生こそを至上と考えておる」
穂村姫乃:「故に旅をする。危険な場所だとしても、そこに人が居るならまた縁と出会いもあるじゃろう」
穂村姫乃:「今回お主らに出会ったようにの」
明美夜海:「………ははあー」
明美夜海:「なるほど、得心しました」
明美夜海:こくり、と味噌汁を飲む。
明美夜海:「これは確かに前提の違いですね」
穂村姫乃:エビフライの最後の一口を尻尾ごとバリバリとかみ砕いて。
穂村姫乃:「うむ。大変なことがあったとして、それもまた旅の醍醐味じゃしな」
穂村姫乃:「そのときはそのときの労を楽しむとしよう」
穂村姫乃:「ご馳走様でした」 最後に手を合わせて。
明美夜海:「ふむ、ふむ」
明美夜海:「私も役職上、新しく覚醒した人とか、任務の前の調整で色んな人と出会いがある立場ですので」
明美夜海:「『最初に出会った人』として、いい出会いになれていれば良いな、と思ってますけれど」
明美夜海:かちゃり、と箸を置く。お膳は空っぽ
明美夜海:「穂村さんが出会って人たちとの思い出が、良い出会いになるといいですね」
明美夜海:「これからも」
明美夜海:ごちそう様でした、と手を合わせた。
穂村姫乃:「うむ。お主もな、明美」
明美夜海:「はい、穂村さん」
明美夜海:お会計を済ませて、お互いに外に出る。
明美夜海:「旅先で悩みがあったら電話してくださいね」
明美夜海:「なにか、力になれるかも知れませんから」
穂村姫乃:「そちらも何かあれば連絡すると良い。必ずとは保証できんが、近くにいれば駆け付けよう」
穂村姫乃:「神頼みが電話一本で出来ると考えれば、結構な特権じゃろ?」
明美夜海:「わぁ、大変お得。巫女になった気分ですね」
明美夜海:クスクスと笑って。
明美夜海:「はい、困ったときはすぐにでも」
明美夜海:「『助けて』って、お願いしますね」
穂村姫乃:「うむ。素直に助けてと言えるお主なら頼まれる方も安心じゃな」
穂村姫乃:「では、また縁があれば会おうぞ。明美」
穂村姫乃:そう言うと踵を返し、ひらりと片手を振りながら去っていく。
明美夜海:「えぇ。次は私のおすすめの店をご案内します」
明美夜海:その背中を見えなくなるまで見送って、こちらも体の向きを変える。
明美夜海:手続きと引き継ぎは完了し、こちらも支部に戻る時間だ。
GM:では、そこで
GM:明美さんの持つ連絡端末がコールする。
明美夜海:相手先を確認し、通話を開始する「はい、明美です」
雪島来人:「もしもし。明美だな」
明美夜海:「えぇ雪島さん。電話できるぐらい回復してて何よりです」
雪島来人:「ああ。明日あたりにはもう、退院の許可が出るらしい」
雪島来人:「その後はまた、お前の所で世話になる」
雪島来人:「だから……その、よろしく、と」
雪島来人:「それを伝えに来た。要件は、以上だ」
明美夜海:「…………」
明美夜海:ふふ、と通話が拾わないように笑う
雪島来人:後半はすこし早口になって言い捨てる。
明美夜海:「前回に比べると大変な進歩ですねっ。先生は鼻が高いです」
雪島来人:「また、そうやって教師ぶって……」
雪島来人:「俺もお前も、歳は変わりないだろうに」
明美夜海:「そうですけど……」
明美夜海:「年功序列を気にしていては指導は出来ませんから」
明美夜海:「ともあれかしこまりました。また、ちゃんと一から始めましょうね?」
雪島来人:「それは、そうなんだが。少しは力を抜いていいだろうと……」
雪島来人:言いかけるが、そのまま言葉を途切れさせて。
雪島来人:「……ああ。よろしく頼むよ、先生」
明美夜海:「はい、雪島さん」
明美夜海:そこまでは手続きを行うようにしっかりといい切って。
明美夜海:「それじゃ」
明美夜海:「これからもよろしくね、雪島くん」
明美夜海:最後の一言だけは、力を抜いた言葉で言った。
雪島来人:「あっ」一声、明らかに動揺するような声が聞こえて。
雪島来人:「ああ」何ともつかぬ応答を最後に、その通話は途切れた。


◆Ending 渋土垣根◆

GM:……それから、数十分後。
GM:定食屋の暖簾を、二人の少年がくぐり抜ける。
渋土垣根:「ゆりねー!来たぜー!」
渋土垣根:いつものように快活に、店に飛び込んでくる
日島由利子:「おー、らっしゃいカキネくん!トールくんも一緒かい」
日島由利子:「やー。すまないね、しばらく店閉めちゃっててさ」
渋土垣根:「へっへっへ、そうなの」
渋土垣根:「あー……元通りになってよかったよなぁ」
篠森透:「どうも、こんにちは」ぺこりと頭を下げて
渋土垣根:「ゆりねーのかつ丼食えなくなったらよぉ~~」
篠森透:「……そうですね、本当に」一緒に店内を見渡す。
渋土垣根:「俺泣いちゃうぜ~~」
渋土垣根:「かつ丼恋しさに枕を濡らすことになるんだからよぉ~」
渋土垣根:「……本当に、戻ってよかった」
日島由利子:「いやあ、ボヤって言っても店の表側は無事だったしねえ」
日島由利子:「私はちょっぴり病院のお世話になっちゃったけど」
日島由利子:「ほら、怪我ももうこの通り」
渋土垣根:「もう働いて大丈夫なのかよぉ」
渋土垣根:「皿洗いくらい手伝うぜ~」
日島由利子:「へーきへーき!むしろ、全然治ってるって言ってるのに」
日島由利子:「お医者さんがなかなか返してくんなくってさあ」
渋土垣根:「そっかぁ……あ、俺はいつものね!」
渋土垣根:「篠森どうする?」
篠森透:「そうだな……」数秒、考え込んで。
篠森透:「……エビチリ定食を」
日島由利子:「ふふっ!気に入ってくれたようで何よりだわあ」
渋土垣根:「へっへっへ」
渋土垣根:「篠森も、”いつもの”だな!」
日島由利子:厨房へとオーダーを通しながら、君達の前へグラスとおしぼりを差し出していく。
篠森透:「……その言い方だと、認識に齟齬が生まれそうじゃないか?」
篠森透:「一度も他の物を注文したことがなければ、誤解の余地かもしれないが」
渋土垣根:「こういうのは、カンジなんだよ、カンジ」
渋土垣根:「伝わればいいんだってば!」
篠森透:「店員さんの側に立ってみれば、一日に大勢の客を相手している」
篠森透:「覚え違いというリスクも、否定はできないと……むむ」
篠森透:「そういうもの……なのか」真面目くさった顔で考え込んでいる。
日島由利子:「あはは、大丈夫だって!覚えてない時はちゃんと確認してるし」
渋土垣根:「そうそう、メシ食う時くらい肩の力抜きなよ」
日島由利子:「トールくんってば面白いこと言う子だよねえ」愉快そうにニヤニヤ笑っている
渋土垣根:「ほら、ミケを見習ってみな」
渋土垣根:「ぐにゃんぐにゃんだからよぉ」
篠森透:「力を入れていたつもりはないんだが……ただ、自然な疑問として出てきただけというか」
篠森透:「むむ……」
渋土垣根:膝の上で猫をぐにゃんぐにゃんとしている
ミケ:「みぁーおお」
GM:……そうして、運ばれてきた「いつもの」定食を食べきった君達は
GM:食後のくつろぎの時間を過ごしていた。……食事時のピークを少しずれているので、店内もすぐに席を空けなければいけないほど混み合ってもいない。
渋土垣根:「はー、うまかったうまかった」
渋土垣根:「このとろとろ卵とサクサクカツのハーモニーはよぉ~芸術品だぜ~」
篠森透:「ああ。とても……美味しかった」
篠森透:綺麗に両手を合わせている。
渋土垣根:「……あ」
渋土垣根:「そうだそうだ、てっきりわすれるところだったぜー」
日島由利子:「ふっふふ!何度も食べてるのに、カキネくんったら新鮮な反応してくれちゃって~」
日島由利子:「こっちも作りがいがあるってもんだわ!」
渋土垣根:どこかぎこちない口調で言いながら
日島由利子:「……ん、どうかしたの?」
日島由利子:いつになく固い様子に、小さく首を傾げながら視線を受け止める。
渋土垣根:立ち上がって、由利子と向かい合う
渋土垣根:「あのよぉ」
渋土垣根:「前に言ったよなあ、ゆりねーの兄ちゃんのこと、聞いてみるって」
渋土垣根:ちらりと、立てかけてある写真に視線を送り
日島由利子:「あ。ああ……その話ね」
日島由利子:「カキネくんったら、本当に聞いてくれたの?ありがとね。手がかりなんてなくたって、その気持ちだけで……」
渋土垣根:「……実はよぉ」
渋土垣根:「バイト先に、知ってるって人がいて」
日島由利子:「……えっ」
渋土垣根:「今、どこにいんのかは、わかんねえんだけどよぉ」
渋土垣根:「これだけ、預かってて……」
渋土垣根:ポケットから綺麗に折りたたまれたハンカチを差し出す
日島由利子:「……嘘」
日島由利子:そのハンカチを、そっと覗き込んで。
渋土垣根:「……きっとどっかで」
渋土垣根:「兄ちゃんも、元気にやってんだぜ」
渋土垣根:「幸せによぉ」
日島由利子:「あ、っ……ああ……」
日島由利子:幼い頃の自分が施した、下手くそな刺繍を確かめると
日島由利子:熱くなった目頭を抑えながら、カウンターの上に視線を伏せる。
日島由利子:「……そっか」
日島由利子:「そう、なんだ……」
日島由利子:「っ、本当に……あの、バカ兄貴は……」
日島由利子:そのまま、何度か深呼吸をして
日島由利子:目元をゴシゴシと擦ってから、面を上げる。
日島由利子:「……ありがとね、カキネくん」
日島由利子:「私の……私達のために、ここまでしてくれてさ」
篠森透:「……」渋土の口にした説明を聞きながら、その横顔を見る。
篠森透:いつものような頭の固い訂正は、ない。ただ、何かを思うように静かに目を閉じた。
渋土垣根:「いいよ、別に」
渋土垣根:「腹が減って腹が減って」
渋土垣根:「本当に腹が減って死にそうで」
渋土垣根:「ねーちゃんにあったけえメシを出してもらった時は」
渋土垣根:「こんなことくらいでチャラに出来ないくらい、俺はずーっと嬉しかったぜぇ」
渋土垣根:「……お勘定、ここ置いとくよ」
渋土垣根:「また来るからなぁ」
渋土垣根:のしのしと暖簾をくぐり、店を出ていく
篠森透:「あっ……では。僕も、失礼します」その動きに気付いて、
篠森透:こちらも慌てて支払いを済ませ、店を出ていく。
日島由利子:「……もう」しょうがないな、という風に笑って。
日島由利子:「そんな昔のこと、覚えてくれてるのは嬉しいけどさ」
日島由利子:「いつまでも恩に着なくたっていいんだからね?」
渋土垣根:「恩じゃあねえや」
渋土垣根:「こういうの、繫がりってんだろ?」
渋土垣根:笑い返して、戸を閉める



GM:セッション全行程終了。
GM:「Farewell Sword」完結となります。お疲れ様でした!
明美夜海:お疲れさまでした~!
渋土垣根:うおーっ!
渋土垣根:お疲れ様でしたー!!
穂村姫乃:お疲れさまでした!




『Farewell Sword』 終