『風花、舞い戻る古都』(GM:森田)
PC1:御影肖子(
キャラシート
)PL:いちま
PC2:泊(
キャラシート
)PL:鳩麦
PC3:岬原ミア(
キャラシート
)PL:缶詰
PC4:三角さき(
キャラシート
)PL:日向
PC5:焰月朱彩(
キャラシート
)PL:ヤヒロギンジ
メインログ|雑談ログ
目次
Preplay
GM:ではいよいよやってまいりました
GM:京都旅行にいきたいかーーー!!
岬原ミア:おーっ!
御影 肖子:おおーっ!
三角さき:わぁ……!
泊:おう!
GM:そんなぶぶ漬けを食らうことも厭わないいかれたソルジャーたちを
GM:存分に歓迎してやるのが我々ジュラル星人だ
焰月朱彩:やったるで
GM:deha
GM:まずPC自己紹介から!
GM:キャラシート
GM:PC1!今回の主役はもちろんこのひと!
御影 肖子:私!
GM:みなさんご存じ企画のJK剣士、御影さんだッ!
御影 肖子:御影肖子です。15歳の女子高生でジャームハンターをやっています。
御影 肖子:由緒あるオーヴァードの家系に生まれ、遺産・咎枝の使い手として幼少期から物騒な鍛えられ方をしてきました。
GM:異能女子高生妖怪ハンター日本刀装備
御影 肖子:兄上の出奔に際して追跡の命を受け、そこから生まれた縁でしばらく関東地方N市に滞在していましたが
GM:これだよこれこれ
御影 肖子:世界の危機が去り、昏睡していた兄上の体調も無事に回復したらしいということで
御影 肖子:久々に実家へ顔を出す運びになりました。
御影 肖子:いつもお世話になってるお姉さんも一緒です。
GM:ビバ里帰り
GM:ご両親に紹介しないといけないからね…
GM:同棲してるから…
御影 肖子:家族や幼馴染とも久々に顔を会わせることになりそうで、楽しみだな~というきもちです
GM:存分にジモティーしてくれたまえ
御影 肖子:能力については、体内に宿した遺産妖刀の作用で全身を雪化できる雪人間です。
御影 肖子:引き撃ちっぽい異形剣術で相手を嵌め殺すのが得意です。あと、対ジャーム特攻の凍結能力を持っています(鬼切のEロイス切断能力相当)
GM:凍らせて、斬る!
御影 肖子:そういう力を受け継いでる責任として、ジャームでない相手を殺害することを禁じる掟などを課せられています
御影 肖子:データ的には加速してバクスタ鬼斬りを叩き込みます。デビルストリングもあるよという感じ
御影 肖子:あと今年初めての稼働なので、今までチャージしていた何らかを存分に発揮していきたいです。よろしくお願いします。
GM:強いんだよな…
GM:堅物令嬢剣士のあんなところやこんなところが
GM:露になってしまうって…コト!?
GM:えらいこっちゃで…よろしくおねがいします!
御影 肖子:そうそう知られて困るような隠し事はしていないつもりですが……
御影 肖子:よろしくお願いします!
GM:そんな御影さんのハンドアウトは、こちら!
PC1:御影肖子
シナリオロイス:御影吐
君はこの京都で生を受け、退魔師の末裔として育てられたオーヴァードだ。
失踪した兄と彼が持ち出した秘伝の古太刀を回収するという任務を果たし、一年半ぶりに故郷の家族の元へと帰還する。
そこで実の父、御影吐から兄へと告げられた一言は、余りに冷淡なものだった。
『どこへなりとも消え失せろ。お前はもはや御影ではないのだから』
GM:お兄ちゃんを連れ帰ったと思ったら、パパ上から衝撃の一言!
御影 肖子:お父様……そんな……
GM:エリート家庭は落ちこぼれに厳しいのだ
GM:一度レールを外れてしまったものは二度とは…
御影 肖子:なんてこと……
GM:お兄様の再就職先を探すべく
GM:巡ってあげてください、ハロワとかを
御影 肖子:はい……
御影 肖子:できる限りのお手伝いをします 妹として……
GM:15歳にはあまりにも厳しい命運、しかしそんな御影さんにも
GM:頼れるアドバイザーがいる!
御影 肖子:わあ
GM:キャラシート
GM:カモン社会人!!
泊:応!
泊:N市UGN第12支部エージェントの”梁山泊”、本名を山田梁子と言いますが、あえて”泊”と名乗っている26歳です
泊:幼い頃中国へ赴いた際に親と逸れ、山奥に暮らす武の達人たちに拾われる形で育てられて
泊:その為、あらゆる武器術や体術に精通しており、戦闘ではコロコロ手を替え品を替えつつの白兵戦を得意としています。オーヴァードとしての出力は低いので、本人の技術でそれをカバーしてる感じ
GM:チャイニーズ・カンフー・ヤンママ
泊:現在は第十二地区の借家の一室である御影さんの部屋に、ナマコと一緒に居候しています
泊:ヤンママなのかな…そうかも……
泊:性能的にはいつもの武器作成一閃型のモルハヌで、今回は援護&一迅の風を積んできました
生太郎:シショー
泊:正直黙ってウイブレにすれば良かったと若干後悔しています
生太郎:ウネウネ
GM:www
GM:やりたいことやったもん勝ちだよ!
GM:固定値なんぼのもんじゃい!
泊:俺…頑張るよ
泊:禅院家なんかに絶対負けない!
GM:見せつけてやれ人の心
泊:大人枠として頑張ります!以上!
GM:ハンドアウトはこちら!
PC2:泊
シナリオロイス:御影革人
君は京都へと護送される御影革人の担当として名乗りをあげた、UGN第12支部のエージェントである。
侵蝕率も安定し、ジャーム化の兆候もない革人に同行したのは、実のところこの不器用な兄妹が気がかりだったからに他ならない。
案の定、彼らは生家に着くなり再会を喜ぶ間もなく頭の固い問答を始める。
「家族を思えばこそ、家族を捨てなければならない」
そう語る革人に、君がかける言葉があるとすれば――。
GM:というわけで
GM:不器用兄妹の面倒を見に来たら
GM:不器用一家がなんかギクシャクしてる!
GM:空気を読めるのは君だけだ!
泊:どいつもこいつもよ~~!
生太郎:がつんといったりましょー!がつんがつん!
泊:遺伝が強すぎる。煉獄一族の頭髪か?
泊:やるしかねぇな…!
GM:よもやよもやだ
GM:というわけで続いてはPC3!
GM:キャラシート
GM:今回のエージェント枠、岬原さんです!
岬原ミア:私です。
岬原ミア:「さて、今回の任務を説明しますね。」
岬原ミア:岬原ミア(みさきはら・みあ)、UGNに所属する17歳の女子高生です。
岬原ミア:UGNでは装備開発の支部に所属。武器のテスターや裏方作業で皆を支えてます。
岬原ミア:ボディアーマーのご愛顧、ありがとうございます。
岬原ミア:いつもにこにこ笑って、皆のお手伝いをするのが好きなお姉さんを目指してます。
GM:あらあら系
岬原ミア:うふふ。
GM:17歳に醸し出せる母性かこれが
GM:ママ…
岬原ミア:趣味は人助け。特技はお手伝い。他人に必要とされるのが好きです。
GM:えっちな文言だね
岬原ミア:能力は体を鋼線に変えるタイプのエグザイル。電子端末を操ったり電気ショックが出来ます。
GM:ストーンでフリーな感じだ
岬原ミア:そういうことっ!電子端末にも忍び込むよ。
岬原ミア:学校ではコード使いを生かして新体操部に所属してます。
岬原ミア:今回は戦闘職の人が多いので、データを取ったり大忙しの予感です。
GM:てんてこてんてこ
岬原ミア:器物使いと伸縮腕でどこへでも白兵攻撃しつつ、カバーやデビストでフォローしていこうと思います
岬原ミア:バディムもあるよ。お手伝い。
GM:つええ
GM:パーティの地力を底上げするタイプだ
GM:ママ…
岬原ミア:なのです。荒事は…おまかせしますね!
岬原ミア:そんな感じで頑張ろうと思います。はんなりはんなり!
岬原ミア:よろしくおねがいします!
GM:はんなりほー!
GM:そんな岬原さんの任務がこちら!
PC3:岬原ミア
シナリオロイス:映日釘女
古くから各地に伝わるオーヴァードの血筋。
現在の君の任務は彼らを監視、調査することだ。
今回の監視対象、映日家とその跡取り映日釘女にはFHと取引を行った容疑がかかっている。
しかし、地元に根づいた旧家のガードは固く、未だ手がかりさえ掴めずにいる。
懐に入るきっかけさえ得られれば、それが突破口になるだろう。
GM:最初に出したバージョンとはちょっぴり変わってますが
GM:要するになんかきなくせーことやってる旧家があるから
GM:近づいて探り入れてこい、というわけなのだす
岬原ミア:ひっ、権力のあるお家!
GM:くらえぶぶ漬けスプラッシュ!!
岬原ミア:うわー!適温ー!!
岬原ミア:日頃の激務の胃に優しく沁みます
GM:さらさらとな
岬原ミア:もしかして……おもてなしされているのでは……?
GM:強い心で京都人バリアを破壊していく
GM:その調子だ
岬原ミア:UGNボディアーマーは心まで守ります
岬原ミア:きなの匂いがしますね。家の格バトル、ファイ!
岬原ミア:よろしくおねがいします!
GM:ふぁいおー!よろしくおねがいします!
GM:では続いてPC4!
GM:キャラシート
GM:PC1の幼馴染枠1号!三角さきさんです!
三角さき:はいさーい
三角さき:御影家使用人の三角さきです。両腕に包帯を巻いた中学生イリーガル。
GM:黒髪和メイド!
GM:これが京都だぜ
三角さき:初夏の京都を雪化粧で染めたR事件"雪花流し"……という、存在しない突発過去タイマンセッションのヒロインNPCを強引にPC化しました。
GM:www
GM:――存在しない記憶
GM:やっぱり京都じゃないか
三角さき:ジャーム化寸前だったけど幼馴染に助けられて保護され、その縁で使用人になったというワケです。
三角さき:饒舌で慇懃無礼。基本的に自分本位ながら、情に流されやすい。
三角さき:自尊心が非常に高く、"貸し"と"借り"を重んじがち。
GM:ツンケンしておる
三角さき:幼馴染としてあの手この手で卑しく情緒を抉っていきたいです。
三角さき:武装としては、サラマンダーの権能より空気中の水分から氷鏡を濫造し、
三角さき:エンジェルハィロゥの息吹を纏った射光を縦横無尽に乱反射させ、
三角さき:変則かつ絢爛な包囲掃射を放ちます。包帯に包まれた腕がカギ。
三角さき:データ面としては、火力馬鹿が考えたRC屋。
三角さき:以上、よろしくお願いいたします!
GM:係数信仰がすごい
GM:ヤバ女め
GM:オーライ!ではハンドアウトは共通で…
GM:そのまま幼馴染2号の紹介に参りましょう
GM:キャラシート
GM:メイド長焔月さん!
GM:どぞ!
焰月朱彩:はいな!
GM:は???
焰月朱彩:焰月朱彩(ほおづきあかいろ)。御影家に仕える使用人もといメイド長をやっております。
GM:声出ちゃった
GM:えっっっっっっっっっろ
焰月朱彩:いややわあ
焰月朱彩:元は大昔に都でブイブイ言わせてた鬼(レネビ)の一員で、当時の咎枝の継承者にまとめてしばかれたんですが
焰月朱彩:一人だけジャームじゃなかったために命を救われ、ご恩を返すためにその場で主従の契りを交わしたのでした。
GM:設定もスケベ
GM:性欲を持て余してるのか??
焰月朱彩:以来苦節百余年、影に日向に御影家を支え続けてきたのです。メイド長として。
焰月朱彩:ちなみにメイド長の格好を初めたのは20年ぶり5度目でありマイブーム以外の何物でもないので、他の使用人は普通に和服着てます。
焰月朱彩:そういった刹那的なところや超命者特有の人間を舐め腐った態度が癇に障るのか、本家の方々からは冷遇されています。
GM:コスプレ趣味かよ…
焰月朱彩:代々の咎枝の継承者には偏執的な愛情を注いでおり、メイド長でありながらいかなる場合もお家より継承者を優先します。
GM:こんな淫魔を子供たちには近づけられないという配慮かもしれない
GM:やべ~~~
焰月朱彩:性格は義理堅く執念深いザ・京女です。上手く皆さんをいびれるようにがんばります!
焰月朱彩:能力は脳筋ピュアブラムス、細かいことは考えずに血をドバッと出してサクッと敵を殲滅しちょびっと回復します!よろしくお願いします!
GM:いびる…いびられちゃう…
GM:ではそんなお二人のハンドアウトはこちら!
PC4・5:三角さき・焔月朱彩
シナリオロイス:御影吐
君は京都に暮らす御影家使用人の1人であり、次期当主とされる令嬢、御影肖子の幼馴染でもある。
数年ぶりに生きて屋敷へと姿を表した革人と肖子の2人、しかし彼らと両親の再会は、思い願っていたように穏やかなものにはならなかった。
GM:というわけで
GM:お二人にやってもらうのは
GM:門前払い役だ!
焰月朱彩:まかせとき
焰月朱彩:とっておきのぶぶ漬けを食らわせたるわ
三角さき:払っちゃえ払っちゃえ
GM:ご頭首が不良息子なんて家に入れんなっていうからね…
GM:しょうがないね…
三角さき:折角の親子水入らずなのに厄介なこって
GM:ぶぶ漬けバトルのはじまりだァ~~(闇マリク)
GM:というわけでそんな愉快なメンバーでお送りしていこうと思います
GM:よろしくおねがいしまーーーす!!
岬原ミア:よろしくおねがいします!
御影 肖子:ぶぶ漬けは人を傷つけるための道具じゃね~っ
御影 肖子:よろしくお願いします!
泊:宜しくお願いします!
焰月朱彩:あんじょうよろしゅう
三角さき:宜しくお願いします~
◆Scene-1 朱き角の視る夢は暁の声に消え◆
GM:ではまずOPから
GM:トップバッターは…PC5!
焰月朱彩:あれま
GM:ここは1d5で浸蝕を振ることも出来ます
焰月朱彩:助かるわ~
GM:1d10とお好きな方でどうぞ!
焰月朱彩:せっかくだから俺はこっちを使うぜ!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d5(→ 3)増加 (37 → 40)
Scene-1
朱き角の視る夢は暁の声に消え
GM:……鳥の声が聞こえる。
GM:君は夢の中で、鳥の声を聞いている。
GM:冬の近づくある日、曇天の下で
GM:御影の屋敷には京都の町中から、血縁の者たちが集っていた。
GM:これは35年前の記憶。
GM:前回の”枝打ち”の日のことだ。
GM:”枝打ち”とは、三代に一度行われる、咎枝と御影の名前を継承する儀のことであり
GM:先代の継承者から指名を受けた者を除く縁者はその日を境に、御影の名を失い
GM:継承者の直系を除いて、分家の三本木と映日に分かたれる。
GM:故に”枝打ち”と、そう呼ばれる。
焰月朱彩:「ふぁぁ……」小さく欠伸をしたのを手で隠す。
GM:集まった血筋の者たちは畳の上に座し
GM:先代の残した遺言内容の開示を待つ。
焰月朱彩:正確には袖で隠したのだが、今の自分の服は洋装だ。
GM:その誰もが互いを警戒するような、あるいは取り入るような
GM:剣呑な緊張感が、庭の手入れを行う君の元まで漂ってくるようだ。
焰月朱彩:記憶と自身の姿の食い違い。だからきっと、これが夢なのだということは朧気にわかっていた。
GM:不揃いなく白く磨かれた丸石の上を
GM:ひとりの少年が歩いてくる。
御影吐:「……」
御影吐:4年ほど前に産まれた一族の末子だ。
御影吐:内気で口下手な性格で
御影吐:本家に使用人として仕える君も、数えるほどしか声を聞いたことがない。
御影吐:「朱、彩」
御影吐:もじもじと君の顔と地面へと
御影吐:視線をさまよわせてる。
焰月朱彩:「いややわぁ、ぼっちゃん」
焰月朱彩:にこりと微笑んで、少年の目の高さにしゃがみこむ
焰月朱彩:「"あか"でええよって言うたやろ?」
焰月朱彩:「あっちでむつかしい顔しとるおじちゃんらと違って」
焰月朱彩:「ぼっちゃんはじきにご当主にならはるんやから、しゃんとせんと」
御影吐:「……ごめん」
御影吐:「あの、ね」
焰月朱彩:「ん、なぁに?」
御影吐:少年は掌の中に隠していたものを見せる
御影吐:ひばりの雛が、弱々しく掌の上を這っている。
GM:ちちち、という声が
GM:君の背後、庭木の上から聞こえる。
焰月朱彩:「あらかわいい。取って食ってまいそうなくらい」
御影吐:「だ、だめだよ」
御影吐:さっとまた手の中に隠す
御影吐:「この子、返してあげたいの」
焰月朱彩:後ろを見て「落っこちてしまったんやろか」
御影吐:「多分そう……」
御影吐:「そっちにいたの」
焰月朱彩:「ぼっちゃんは優しいねえ」
御影吐:「……」
御影吐:照れくさそうにうつむく。
焰月朱彩:「ええこ、ええこ」親戚筋の手前控えめに、頭をなでてあげる
GM:吐の両親含め、庭の君たちに注意を払うものは
GM:その場に誰もいなかった。
GM:みな、固唾を飲んで遺言状の開封を待っている。
焰月朱彩:「その子、どないしはるん?」
焰月朱彩:ならば、と自分もあちらを気にせずに、少年に尋ねる
御影吐:「だから、返してあげたいの」
御影吐:「……背が」
御影吐:「とどかない、から」
御影吐:少し顔を赤くして応える
御影吐:「朱が、手伝って」
焰月朱彩:「ええよぉ。ほな、肩車したろか?」
御影吐:「……うん」
御影吐:「落とさないでね……?」
焰月朱彩:「そないいじわるしまへん」身を低くして、少年に背を向ける。
御影吐:「わ、と、と」
焰月朱彩:「よいしょっと」
御影吐:君の肩の上で、少年は手を伸ばす
御影吐:雛はどうにか、巣の中に帰ったようだ。
焰月朱彩:「せやけどなぁ、坊っちゃん」
御影吐:「?どうしたの、朱」
焰月朱彩:「一個だけ、よう考えといてな」
焰月朱彩:「鳥の雛いうんは、勝手に巣から落ちたりはせえへんのよ」
焰月朱彩:「飛ぶ練習に失敗したりとか色々あるけど、このくらいの大きさやとそうやなあ」
焰月朱彩:「この子はよう育たん思われて、親に捨てられたりとかやな」
御影吐:「……!」
御影吐:地面に降ろされて
御影吐:驚いた眼で君を見上げている。
焰月朱彩:「せやから、せっかく巣に戻してあげても」
焰月朱彩:「親鳥からはもう「いない子」思われて、餌も貰えんかもしれへんね」
御影吐:その目元が悲しげに細まり
御影吐:「そんなことないよ、きっと」
御影吐:「そんなこと、ないよ」
焰月朱彩:「ふふ、すごいなあ」
焰月朱彩:「坊っちゃんは朱の知らんことよう知っとるんやねぇ」
焰月朱彩:意地悪な言葉とは裏腹に、俯いた頭を優しく撫でる。
GM:その指先が髪に触れた瞬間
GM:ざわめきが起こる、人々の視線が一斉に君たちへと向く。
GM:それを君は記憶している。
GM:遅れて、声が聞こえる。
焰月朱彩:少年に向けた手を止めて、声の方に向き直る
焰月朱彩:少年の方を掴んで前を向かせ、自身も姿勢を正して。
GM:「……繰り返します」
GM:「本家屋敷および咎枝真打の所有権は」
GM:「これを御影吐に相続とする」
焰月朱彩:「わぁ」
焰月朱彩:けれど口元は、予感通りの笑みを浮かべたまま
焰月朱彩:当然だろう、この子の面影は、あの方に良く似ていたから。
焰月朱彩:手を合わせて、大げさに驚いてみせる。
GM:ちちち、ちちちち。
GM:障子の隙間から差し込む朝日が君の頬にあたる。
GM:寝床から這い出して、庭先に視線を移せば
GM:枝に止まって、ひばりが鳴いているのが見えた。
焰月朱彩:「ふぁぁぁ……」
焰月朱彩:気の抜けた顔で大きな欠伸をする
焰月朱彩:「おはようさん。あんたは早起きで偉いねえ」
焰月朱彩:ひばりに向けて挨拶
焰月朱彩:その姿を見て、ふと夢で見た光景を思い出す。
焰月朱彩:あの後暫く、叶少年と共に毎朝巣の下を見回ったものだ
焰月朱彩:返した雛が、もう一度落とされてしまってはいないかと
焰月朱彩:「うーん……」
焰月朱彩:結局、あの雛はどうなったのだったか
焰月朱彩:「忘れしてもたなぁ。あんた知っとる?」
焰月朱彩:ひばりに訪ねても、チッチッと首をかしげるばかりだ
焰月朱彩:「ま、ええか。さてと」
焰月朱彩:まずは身支度を整えよう。くしゃくしゃになった髪をまとめながら洗面所へ向かう。
焰月朱彩:「今日もお仕事お仕事、と」
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です
焰月朱彩:当主 御影吐 忠節○/懐旧 で取ります!
GM:オーライ!
◆Opening 御影肖子・泊◆
GM:では続いてPC1&2!
GM:御影さんと山田師匠!登場どうぞ!
御影 肖子:こっちは普通に1d10だけかな?
GM:いえす!
GM:こっちは1d10!
泊:泊のイニシアチブを1D10(→ 10)増加 (12 → 22)
御影 肖子:りょうかい~
泊:違った
御影 肖子:はやくなってる
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (36 → 40)
GM:師匠が加速
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 9)増加 (39 → 48)
東海道新幹線・のぞみ
車内客室
生太郎:「やっやっやーやまやまやまー」
生太郎:「やっやっやーやまやまやまー」
生太郎:窓にかじりついて外を眺めている
生太郎:「あ!シショー!大きい山がありますよ!」
泊:何言ってんだコイツ みたいな顔でそれを見つめながら
生太郎:「あれがふじさんなのでしょうか」
生太郎:「うわさにきく!」
泊:「そうだな、あれが富士山だナマタロー」
泊:「あの噂の」
生太郎:「ほほー」
生太郎:「お噂はかねがね……とても大きくて立派でございまする……」
泊:遠出だというのに、服装はいつものジャージ姿
生太郎:お辞儀している
泊:腕と足を組んで車窓の外を眺めている
GM:……君たちは今
GM:とある人物の護送のために京都へと向かっている。
御影革人:「ふ」
御影革人:向かいの席で、君たちの様子を見ながら
御影革人:脱力するように笑っている
GM:御影革人……かつてN市の山中において存在した
GM:ジャームの共同体『病葉』を守護していた男であり
GM:その行動はUGNの意向に反するものではあったが、人道的に酌量の余地があるとして
GM:処分は猶予付きの監視に留まっている。
GM:彼を生家である京都まで送り返すのが君たちの任務であり
GM:妹の御影肖子もそれに同行している。
泊:「………何で今笑ったんだよ」
御影革人:「いや……そうだな」
御影革人:「言っても怒らないか?」
泊:「善処はする」
御影革人:「……いささか、こんな言い方もどうかとは思うが」
御影革人:「まるっきり親子だ」
泊:「ちょっ………」
御影 肖子:「……ふふっ」
御影 肖子:ぴんと背を伸ばした姿勢で腰掛けていたが、その身体が僅かに前のめりに曲がる。
泊:目の前の男を指さしながら、声にならない声をあげ
泊:「ショーコ…こっ…言いやがった…コイツ……!」
生太郎:「よく言われますね~」
生太郎:「ボクは弟子ですが、シショーのコドモでもうれしいですよ!」
生太郎:「シショーといっしょが大事ですので!」
生太郎:「おかあさーん」
泊:「……ナマタロー、その言葉はありがたく受け取っとく。でもな」
泊:ぐっとヘッドロックして
泊:「”おかあさん”は止めろって……!」
泊:うりうりと少年の髪の毛をいじくりまわして
生太郎:「にゃわー!?」
御影革人:「ふふっ」
御影革人:「そうだな、故に先んじて不躾を詫びておいた」
御影革人:「許してほしい」
御影 肖子:「微笑ましい、という意味だとは思うけれど……まあ、そうね」
御影 肖子:「乙女としては、思うところもあるものよね」
泊:「乙女って…別にそんな年でもねぇだろ……」と言いながら、御影革人に視線を移して
御影革人:「……」
御影革人:じゃれあう二人にどこか遠くを見るような眼をして
御影革人:「またこうして、両親の元に戻ることになるとはな」
御影革人:「俺のような不孝者が」
泊:「固いよなぁ、やっぱり血筋か?」ただの里帰りだろ?と言いかけて
泊:彼らには彼らの事情がある事を思い出す
御影革人:「その資格がないのは分かっているが、けじめは付けなくてはならない」
御影革人:「報せもなく姿を消したこと、咎枝を持ち出したこと」
御影革人:「生きている以上は……清算しなくては」
御影 肖子:「……ええ。そりゃあ、貴方は二度と帰らない決意を固めて出奔したのかもしれませんが」
御影 肖子:「父上と母上にしてみれば、挨拶もなくいきなり姿を消した訳ですから……心配もするものでしょう」
御影革人:「心配、か」
御影革人:「そうだな、あの人たちはそう思ってくれるだろう」
御影革人:「だが、それだからこそ……」
泊:「連絡とかは取ってないのか?」
御影革人:「……俺は取っていない」
御影 肖子:「N市での活動報告は、定期的に上げていました。そうでなければ、あれほどの長期滞在は許されませんから」
GM:今回の護送の要請も
GM:肖子さんの方へと御影本家から告げられた形になります。
泊:(……本当に心配なら、本人に一声ぐらいはかけそうなもんだが)
御影革人:「俺の寝ている間に」
御影革人:「またいくつもの戦いを潜り抜けたようだな、肖子」
御影革人:「顔つきが大人になった」
御影革人:「何も手を貸せなかったのは情けないが」
御影革人:「多くの人を守り、助けたお前のことが」
御影革人:「俺は誇らしいよ」
御影 肖子:「……見て分かるものですか?」ぱちぱちとまばたきをして見つめ返す。
御影革人:「ああ、瞳が強くなった」
御影 肖子:「……咎枝を継いだ者として、当然のことです」
御影 肖子:「当然のこと、ですが……」身に染み付いた返答が出てから、少し言葉に迷って。
御影革人:「その心構えを持ち続けることがどれだけ難しいことか」
御影革人:「使命に応える自分足らんとあり続けたのは、間違いなくお前の強さだ」
御影革人:「立派だよ、肖子」
御影 肖子:「……貴方にそのように認められた事は、嬉しく思います」
御影革人:「……そうか」
生太郎:「なるほど」
生太郎:「固いですね!」
生太郎:「これは岩のように!」
生太郎:買ったアイスをつんつんしている
御影革人:「言うな」
御影革人:「血筋なんだろう」
御影革人:くすくすと笑う
御影 肖子:「固い、と言われても……おどけるような話題でもなかったでしょう」
御影 肖子:私だってユーモアを全く解さない訳ではないですが、とでも言いたげな不服を孕ませた風に言う。
泊:「いや、話題は確かにそうなんだが……」
泊:「……ふ」その様子を見て、思わず笑みをこぼし
泊:「なんか安心したよ」
御影革人:「ん?」
泊:「ちゃんと家族なんだな、オマエら」
御影革人:「……ああ」
御影革人:「俺はそうありたいと、思っている」
御影革人:「許されるのなら……な」
御影 肖子:「……ええ。世間にある、普通の兄妹のような在り方とは少し違っているかもしれませんが」
御影 肖子:出奔の件で追う事になるまでは、あまり革人と交流することもなかった過去を思い出しつつ。
生太郎:「?」
生太郎:ぺき!
生太郎:「あ!」
泊:「ん?」
生太郎:「シショー!スプーンが!」
生太郎:「これは固いですよ!はがねのように!」
泊:「あっはっは」
生太郎:「べろべろべろ」
生太郎:「なめてとかします」
御影革人:「……びちゃびちゃになってるぞ」
御影 肖子:「ちょっと、行儀が悪いでしょう……」
御影革人:「肖子、そっちにティッシュが入ってるから……」
御影 肖子:「ええ、分かりました……」荷物のポケットを漁りながら。
御影 肖子:「……ああ、もう、こんな所にまで零してっ」
御影革人:「あーあー」
泊:「まあ安心しろよ、少なくとも」
泊:「オマエらよりも、このアイスの方が硬いらしいぞ」
泊:「硬いもんも、溶かしてほぐせば食えるようになる。そういうもんだ」
生太郎:「そうなのですよー」
生太郎:「おいしい!おいしい!」
GM:なだらかな時間とともに
GM:列車は一路、故郷へと進んでいく。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
御影 肖子:シナリオロイス未登場だし、今は保留で
泊:護送対象 御影革人:〇誠意/硬い で
◆Opening 岬原ミア◆
GM:では続いてPC3
GM:岬原さんの登場です!
GM:浸蝕どぞ!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 3)増加 (28 → 31)
京都府K市A小路
映日屋敷前
GM:君は市街のただなかに立つ古めかしい豪邸の門の前に立ち
GM:幾度目かの門前払いを受けていた。
使用人:「公的機関の方と言えど」
使用人:「アポイントメントもなしにご当主がお目見えすることはありません」
使用人:「どうぞお引き取りください」
GM:映日家……。
GM:京都を守護する自警組織の役割を持ったオールドオーヴァードの血筋の一つであり
GM:レネゲイドを転用した器材の開発においては、国内で最も先進的な技術を持った組織としても数えられる。
岬原ミア:「そこをなんとか、お話だけでもお聞き頂ければ。けしてお時間は取らせませんので…」
岬原ミア:三顧の礼というわけではないが幾度目かの訪問。
岬原ミア:そろそろ一見さんも卒業だー、と人当たりの良い笑顔を浮かべながら、一見さんにすらなれていなかった
GM:しかしその内情には不透明な部分も多く
GM:近年ではFHと関係を持っているという噂も出てきている。
GM:その真相を確かめるべくUGNから派遣されたのが君……岬原ミアだ。
岬原ミア:頑張ってます。
使用人:「お引き取りを」
岬原ミア:「都合が悪いようでしたら、本日はアポイントメントを取らせていただくだけでも構いませんので…」
使用人:「頭首はご多忙であらせますので」
使用人:「お引き取りを」
使用人:使用人たちは取りつく島もない。
鴨嘴:「ミアちゃんミアちゃん」
鴨嘴:「今日のところはこの辺で引き上げようよ、あんまり食い下がってるとさ」
鴨嘴:「また面倒なことに……おじさんあんまり警察と悶着起こしたくねえんだよなあ」
岬原ミア:人懐っこい、しかし甘えてるようには見えないように浮かべた笑顔がそろそろ限界。
鴨嘴:君の背後に立つやせぎすに癖毛の男が言う
鴨嘴:京都の土地勘に詳しくない君を補佐するためにあてがわれたエージェントだ。
岬原ミア:「む。そうですか。このまま粘っても成果は上がらないようですし…」
岬原ミア:強引に乗り込んで関係を悪化させるとかナイですよね。わかります。
鴨嘴:「ほらほら」
鴨嘴:「チャーミングな眉間にしわが寄ってるからね」
鴨嘴:「向こうでパフェでもおごったげるから、いこういこう」
岬原ミア:「え」額を自分で見るように目線をあげて「って、眉間は見せてませんが」前髪を直す
岬原ミア:「わかりました。そう仰るならお暇いたしましょう」
岬原ミア:対応していただいた使用人の方に丁寧にお礼を述べつつ、ついていく。
GM:君たちは通りをまたいで、屋敷から離れていく
鴨嘴:「しかしなんだ」
鴨嘴:「なしのつぶてだねえ」
岬原ミア:「はい、取り付く島もありませんでしたね…」
岬原ミア:ふう、とため息。笑顔を貼り付けていた反動で少し表情が弱る。
岬原ミア:「協力してる方々は多少なりと協力の姿勢を見せてくださることも多いのですが、一見さんお断り!といった雰囲気でしたね」
鴨嘴:「戦国時代から京都のレネゲイド界隈に幅を利かせる御三家」
鴨嘴:「内々の秘密主義は知ってたが、UGNの名前を出されても動じることさえしないとは」
鴨嘴:「恐れ入ったねこりゃ」
鴨嘴:「……映日の頭首、映日釘女だったか」
岬原ミア:「はい。流石はといいますか、通っている芯が筋金入りですね」
鴨嘴:「岬原ちゃんは前に面識があるとか聞いてたが」
鴨嘴:「そっちをたどるセンも難しそうか」
GM:確かに
GM:君と映日釘女には以前に面識がある。
GM:UGN主催の技術交換会で顔を合わせたが
GM:挨拶をした程度の間柄だ。
GM:逆に言えばその程度の接点から仕事を振られたともいえる。
岬原ミア:「どうでしょう。名刺を頂いた仲でもないですから…」
岬原ミア:「技術者さんたちがメインだったので、私は付添ですしね。顔も覚えられてるかどうかも怪しいです」
岬原ミア:お手上げとやれやれの中間ぐらいに両手を広げる。
鴨嘴:「あ、そうなの?」
鴨嘴:「若いのに苦労するねー……上ってのは無責任に仕事投げてきやがる」
岬原ミア:「そうなんです……」
鴨嘴:「おじさんは嫌になっちゃうよ」
岬原ミア:「どうして私が?とは思いましたがなんとなく理解しました」
岬原ミア:「挨拶をするのすら一苦労なんですね……」
岬原ミア:共感の眼差しを向ける。
GM:と、二人してお手上げのジェスチャーをしていると
GM:通りを一台のリムジンが走っていく。
GM:その窓の向こうに見えるのは……
岬原ミア:自然と目で追う。お偉方と会うときの送迎に使われるものか、無意識にナンバーをチェックしている。
GM:君とそう年頃の変わらない、上品な顔立ちの少女。映日釘女その人だ。
鴨嘴:「おっとぉ」
鴨嘴:「こんな時間からどこにお出かけかね」
岬原ミア:「!」
鴨嘴:「……岬原ちゃん」
鴨嘴:「ひとつ提案なんだが」
岬原ミア:「映日釘女さん、ご本人のようですね」
鴨嘴:「正攻法で駄目だったんだ」
岬原ミア:「はい?なんでしょう。お聞きします」
鴨嘴:「秘密組織らしいことも、いっちょしてみるかい」
岬原ミア:「………ふふ」疲れた顔に少し生気を戻しつつ
岬原ミア:「良いですね。あらゆる手段を試すのは開発の基本ですから」
岬原ミア:「ブラックボックステストとして、その提案に乗りましょう」
鴨嘴:「よっしゃあ!パフェはまた今度だ」
岬原ミア:「あっ、そうですね!……別にそれに釣られたわけじゃないですからね!」
鴨嘴:「わかってるよ!ほら急がねえと見失っちまう!」
鴨嘴:「走るぞ!」
鴨嘴:だばだばと走り出す
岬原ミア:「はいっ」
岬原ミア:遅れたスタートを取り戻すように部活で鍛えた脚力で走り出す。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
岬原ミア:うーん シナリオロイスとどんな話をするか不明なので一旦保留で!
GM:オーライ!
◆Opening 三角さき◆
GM:では続いて三角さんのOP
GM:焔月さんも登場です
GM:三角さんは1d10、焔月さんは1d5どうぞ!
三角さき:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+6[6] → 44
焰月朱彩:ほなお邪魔します
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d5(→ 4)増加 (40 → 44)
京都府K市・御影屋敷
GM:京都市街から寺社の立ち並ぶ歴史ある街並みを、紅葉の山へ向けて登りぬける道中
GM:市井の有様を見守るように、あるいは睨みを利かせるように
GM:ひとつの大屋敷が建っている。
GM:歴史あるその門前に立てかけられた名前は、『御影』。
GM:厨房の中を慌ただしく、幾人かの女中がぱたぱたと行き交っている。
三本木茎:「おはよぉ、三角ちゃん!」
三本木茎:「もう始まってるから、はよお手え貸したって」
三角さき:「ごめんごめん、ちょっと寝坊しちゃった」
三本木茎:三本木茎、この屋敷の使用人の一人である。
三本木茎:「もぉ~こない大事な日ぃに、気ぃつけなあかんよ?」
三角さき:エプロンドレスのリボンを締め直しながら、他の女中同様に和装の少女がぱたぱた入ってくる。
三本木茎:「朱ねえさんがおらはったら、またきっとえらいいけず言われてまうよ?」
三角さき:「そうは言ってもですね。待ちに待ったお帰りってわけだもんで」
三角さき:「寝付くのもちょっともたついちゃう位に緊張してるんです」
三角さき:「朱さんには……あー……」
三角さき:「黙っといてくださいな!」
三本木茎:「……ほほう」
三角さき:ぱちん、と両手を打つ。
三本木茎:「もしや三角ちゃんもそっちのクチやったり……?」
三角さき:「クチ?」
三本木茎:顎の下に手を当てて、しげしげと観察
三本木茎:「実は結構おるんやよ」
三角さき:「何です、その人を訝しむような眼は」
三本木茎:なぜかひそひそ声になる
三本木茎:「この屋敷にも……ねらい目やーて言うヒトが」
三本木茎:「だって」
三本木茎:「革人さん、あんじょうイケメンやしなあ」
三角さき:「……ははぁ」合点が言ったように。
三本木茎:「せやからみんな気合入ってるんよ?気ぃつかへんかった?」
三角さき:「なぁるほどね。だから皆いつもよりも張り切って準備しとるってワケ」
三本木茎:「競争率は高いということだけ、お知らせしておきます」
三角さき:「なるなる、だけどね」
三角さき:「私に限っては、そんな心配はしなくても大丈夫ですな」
三本木茎:「ほほう」
三本木茎:「その狙いはないと」
三本木茎:「せやったらお寝坊の理由は?」
三角さき:「革人様の方でない……なら、言わんでもわかるでしょう」
三本木茎:「……ああー!」
三本木茎:「せやんねえ、肖子さんも」
三本木茎:「もう1年経つか経たへんか……あっという間やったけど」
三本木茎:「三角ちゃんには、恩人やもんね」
三本木茎:「そら心配や」
三角さき:「そうですねぇ。女中として御影の家にいれば、よくよく傍に居れると思ってたのに」
三角さき:「革人様を追って単身赴任」
三角さき:「借りてる"モノ"が多いから返す算段考えてるところに、遠くに行ってしまうんですもの」
三本木茎:「……」
三角さき:「……やっと、ああ、やっと帰ってくるんですね」
三本木茎:「なんやら重たいものを感じるんやけど」
三本木茎:「と、とにかくお昼の準備」
三角さき:「おっと失礼、手伝いましょう」
三本木茎:「煮炊きは人が足りてるから、三角ちゃんは配膳の方に」
GM:からんからーん
GM:厨房の入り口の方で、手鐘が鳴る
三角さき:「了解……っと」食器棚の方に向かおうとして。
GM:「三角さきー!」
三角さき:「おっと、ご指名だ。ごめん、茎ちゃん」
GM:「ご頭首様からお呼び出しです、奥間へ」
三本木茎:「?」
三本木茎:「ご頭首さまから呼び出しなんて」
三本木茎:「珍しいわ、三角ちゃん一体何やらかしたん?」
三角さき:「というか、初めてだと思いますね。下っ端の下っ端だしね」
三角さき:「ご頭首様に借りてる"モノ"はそんなに多くない筈だけど……」
三角さき:「優先順位はトップに違いない。ともかく、行ってくるね」
三本木茎:「お、おお」
三角さき:踵を返し、ぱたぱたと厨房を抜け出す。
三本木茎:(ヘンな言い回しする子やなあ)
三本木茎:「あ、粗相のないようにねー!」
御影屋敷・奥座敷
三角さき:「ご頭首さまぁ、お呼びでしょうか?」
GM:洋式家屋における応接間、奥座敷へと通された君は
GM:そこで屋敷の主、御影吐と相対する。
御影吐:「……座りなさい」
三角さき:「失礼します」小走りで崩れた着物を、片手間で直しつつ着席。
御影吐:厳めしい眼差しに精悍な顔つき
御影吐:片目に刻まれた傷跡が人相の険しさを際立てる、物静かな男だ。
三角さき:「(いつ拝見しても、いかついお顔。でも、面影はあるんだから不思議よねぇ)」
三角さき:矮躯を伸ばして背筋を正しながら、向き合う。
御影吐:「早速だが、今日が何の日か心得ているな」
三角さき:「……ええ、ええ!勿論ですとも!」
三角さき:「本日は、ついに、肖子様が革人様を連れて御影の家に帰ってく……」
御影吐:「追い返せ」
三角さき:「…………」
三角さき:「は?」
御影吐:ぴしゃりと言い放つ
三角さき:眼をまん丸く、虚を突かれてつんのめるかの様に。
御影吐:「そうだ、その革人が」
御影吐:「この屋敷の敷居を跨ぐことは許されん」
三角さき:「……ええと、ちょっとお待ちを」
三角さき:「一体、どうしてです?革人様の帰宅は、女中共々心待ちにしておりまして」
焰月朱彩:「んもぅ、旦那はんったら」
焰月朱彩:突如、部屋の隅に気配が浮かび上がる
焰月朱彩:背筋を正して控えているのは、この屋敷にはどう見ても場違いなクラシカルなメイド服
焰月朱彩:長い黒髪を大きくまとめて後ろに垂らした、背の低い少女の面影は
焰月朱彩:薄暗い部屋の中で、その頭上に飛び出た二本の角の異質さを一層際立たせている。
三角さき:「うわっ、出た」
御影吐:「……朱彩」
御影吐:眉間のしわが一層に深くなる
御影吐:「お前を呼び出した覚えはない、出ていけ」
三角さき:「朱さん、聞いてくださいませ!ご頭首様が、革人様を入れるな、と」
三角さき:「これでは、肖子様が……一体何のために遠方に出向いたのか」
三角さき:「分からないじゃあないですか!?」
御影吐:「肖子の使命は」
御影吐:「咎枝の写しを御影の家へと戻すことだ」
三角さき:「っく……確かに、その護衛も兼ねていたとは、伺っておりますけども!」
三角さき:「ですが、それなら革人様の治療が終わるまで待機させたことの辻褄が……」
御影吐:「付き添えの盗人のことなど、知ることではない」
御影吐:「あの男は、既に御影の者ではないのだから」
三角さき:「う……」
三角さき:御影の家に仕える女中として、三角さきは日が浅い。
三角さき:しかし、ご頭首が紡ぐ言葉が持つ意味は、重々承知している。
御影吐:「……三角」
御影吐:「『示し』というものがある」
御影吐:「御影の宝刀を私欲にて振るった盗人は」
御影吐:「過ちを思い直し、刀を返すために自らの足でこの屋敷へと戻った」
御影吐:「……それでこの話は終わりだ」
御影吐:「互いにそれ以上踏み込めば」
御影吐:「この家そのものの存続にかかわる」
三角さき:「……ははぁ」
三角さき:納得はいかない。当然だ。
焰月朱彩:「そない大げさな話やろか?」
焰月朱彩:重苦しい空気を読まずに口を挟む
御影吐:「……」
御影吐:じろ、と焔月の方を睨む
焰月朱彩:「強情張らんでひと目ぐらい会ってあげたらよろしいんとちゃいます?」」
御影吐:「……これは決定事項だ」
御影吐:「話は終わりだ、二人とも、行け」
御影吐:有無を言わせずに言い放つが
御影吐:膝の上で固く拳が握られていることに
御影吐:君たちは気付くかもしれない。
三角さき:「……で、ですが」食い下がる様に、ご頭首様へと詰め寄ろうとして。
三角さき:「仮に、追い返すとして……それを」
三角さき:「肖子様に、何とお伝えすれば」
焰月朱彩:「せやなあ」
焰月朱彩:「せっかくあの子が引っ張ってきたのに、ほんまかわいそなことするわぁ」
御影吐:「あの子もそれが察せぬほど」
御影吐:「幼くはない」
三角さき:「…………」
三角さき:「……は、い」
御影吐:「……行け」
三角さき:「畏まりました」顔を伏せて、小さく呟く。
三角さき:入ってきた時とは正反対に、静々と部屋を後にしようと。
焰月朱彩:「さき一人じゃ心配やから、うちも付いてきます」
焰月朱彩:「構いまへんね?」吐へ
三角さき:「……朱、さん」
御影吐:「朱彩」
御影吐:「くれぐれも余計な手出しはするな」
御影吐:「これは御影のためなのだ」
御影吐:「お前にも、それは分かるはずだ」
御影吐:「いいな」
焰月朱彩:「はいはい、わかっとります」
焰月朱彩:「薄情もんの父親の分まで、ちゃあんと坊っちゃんの顔見てきたはりますから」
御影吐:「……」
焰月朱彩:「ご当主はんはどうぞ、ごゆるりとお待ちくださいまし」
御影吐:ため息を一つついて、首肯する
焰月朱彩:「ほな、いこか。さき」
三角さき:「……はい」
GM:君たちは奥座敷を後にして
GM:檜の縁側を歩いていく。
三角さき:「朱さん」
焰月朱彩:「なぁに?」
三角さき:「ご頭首様が、なぜあんな命を下すのか。ご存じですか?」
三角さき:声量は小さく。されど、語気は強く。
三角さき:「私にはとんと、理解できません」
三角さき:「口を開けば御影、御影と。頭首である以上に父親であるはずなのに」
焰月朱彩:「あらま、驚いたわぁ」
焰月朱彩:「言いつけの意味もわからんと、旦那はんに言いくるめられてのこのこ出てきはったの?」
三角さき:「……口答えに、意味がないと考えたのです」
焰月朱彩:「ふふ、せやねぇ」
焰月朱彩:「こうと言い出したら梃子でも動かん強情っぱりやからねえ、旦那はんは」
焰月朱彩:「革人のぼんの融通の効かんとこはほんま父親譲りやわぁ」
三角さき:「でしょう。ご頭首様なりにお考えの上での結論。それを、一介の女中が覆そうなんて」
三角さき:「よほど上手くやらないと不可能です」
焰月朱彩:「そんなら、うちがいくらでも助け舟出してあげたのに」
三角さき:「……それは、有難いですが」
三角さき:「しかし、このチャンスは。手を借りずに"モノ"にしたいですね」
焰月朱彩:「なぁに?うちに借り作るんがそないに怖い?」
焰月朱彩:いたずらっぽく顔を覗き込む
三角さき:「ええ、当然。既に私は。超重債務者だもんで」屈託なく答える。
三角さき:「いいですか。革人様を追い返せば、それは必ず肖子様にも影を落とすことになるでしょう」
三角さき:「なんせ、実の兄妹なのですから」
三角さき:「ですがここで。私が計略張り巡らせチェス盤をちゃぶ台返し」
三角さき:「御影のお家が再び革人様を受け入れる様に手筈を整えれば」
三角さき:「……それは、大層な"お返し"と相成るわけです!」
三角さき:段々と、声が大きくなっていく。
焰月朱彩:「まぁまぁそいつは頼もしいわぁ」クスクスと笑う
三角さき:「ああ、ああ!苦節1年。ただただ女中として日々を埋葬する生活もこれまで」
三角さき:「というわけで、朱さんは邪魔しないでくださいね」
焰月朱彩:「ほな、お手並み拝見させてもらいましょ」まんざらでもないという様子で
三角さき:エプロンドレスをくるりと翻し、年相応の微笑で。
焰月朱彩:「ああ、せやけどさき。忘れんといてね」
三角さき:「はい?」
焰月朱彩:「さきのこと、ほんまに応援しとるけど。うちはほら」
焰月朱彩:「御影のお家やのうて、"咎枝"使いの式なもんやからね」
焰月朱彩:「もしも下手打って、肖子はんの立場が危うくなった時は」
焰月朱彩:「……誰かが責任、取らんとあかんよ?」
三角さき:「……なぁる」口に手を当てて、頷く仕草。
三角さき:「ご忠告ありがとうございます、メイド長。肝に銘じず煎じて飲み干します」
焰月朱彩:「そいなら結構。ほなぼちぼち急ごか。ぶぶ漬け冷めてまうわ」
三角さき:「はぁい!」女中らしからぬ精悍な顔つきで、一歩前へと進み出す。
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です
三角さき:焰月朱彩/○信用/警戒 で。以上
焰月朱彩:同僚 三角さき おもろい○/ほんまに大丈夫やろか で取ります
焰月朱彩:以上!
◆Middle01◆
GM:では続いてのシーン!
GM:合流です!全員登場!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 7)増加 (31 → 38)
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (40 → 42)
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (48 → 52)
三角さき:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+8[8] → 52
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (44 → 49)
GM:まずは岬原さんの視点から
御影屋敷・門前
GM:旧家の門前へとつながる石段の坂道
GM:その傍らの雑木林の木の上に、二つの影がある。
鴨嘴:「向かった先が御影のお屋敷とはな」
鴨嘴:「岬原ちゃんは知ってたっけな、あのでけえ家に住んでる御影って家と」
鴨嘴:「映日の家はもともと一つだったんだ」
鴨嘴:「アレだよ、分家と宗家ってやつだよ」
岬原ミア:「新幹線で資料には目を通しました。映日の本家、でしたか」
鴨嘴:「そうそう」
岬原ミア:「となると親戚のお付き合い、でしょうか?」
鴨嘴:「そう思うんだけどなあ、まあ張り込んでれば動きもあるだろ」
鴨嘴:「アンパン食うかい?」
岬原ミア:スカートの裾を腿で挟んで思案顔。
鴨嘴:いつの間に買ってきたのかアンパンを差し出す
岬原ミア:「いただきます。京都には確か有名なお店が有りましたね」
鴨嘴:「これコンビニだけどね」
岬原ミア:人差し指と中指で挟んで受け取る。
岬原ミア:「うふふ。パッケージでわかりました」
鴨嘴:「なんだいあんた、催促されてる?」
鴨嘴:「仕事が済んだら連れてってあげるから、こいつで我慢してくださいよ、ね」
岬原ミア:「いえ、いえ?そんなつもりはありませんでしたが……」
岬原ミア:「そちらの厚意と言うなら受け取りましょう」
岬原ミア:「楽しみにしていますね?」
鴨嘴:「これだよ~」
鴨嘴:「将来がおっかねえよな……ぶつぶつ」
岬原ミア:「褒め言葉として受け取らせていただきます」恭しく礼
岬原ミア:ぴりぴりと割いた端から取り出す。はむ。
鴨嘴:「ん?」
岬原ミア:「何かありました?」
鴨嘴:「誰か来たぞ、頭下げな頭」
岬原ミア:「はい」頭と肩のシルエットを隠すように身を隠す
岬原ミア:目線はお屋敷に。
GM:石段を登って、四つの影が門前の方へ
GM:それに合わせて、二つの使用人らしき影が屋敷の中から姿を現す。
岬原ミア:《物質変化》《怒髪天》。双眼鏡に変化した毛先を目元に。
岬原ミア:「来客が四名。使用人も出てきましたね。関係者でしょうか?」
鴨嘴:「ありゃ御影肖子だな」
鴨嘴:「御影の跡取り娘だよ……それに横のは」
鴨嘴:「御影革人か?こりゃ驚いた、失踪したって聞いてたが」
岬原ミア:「御令嬢ですか。それに、御影革人の名前は聞き覚えがあります」
岬原ミア:「どこかの街で大きめの事件が報告されてましたっけ……んん、唇を読むには遠いですね」
鴨嘴:「……何の話してんだ」
鴨嘴:「もうちょっと近づいてみるか」
鴨嘴:こそこそと木から降りる
岬原ミア:「はい、行ってみましょう」
岬原ミア:木から身を投げ出し、《怒髪天》。髪の毛が制動をかけるように緩やかに下りる
御影革人:「……朱彩、それに確か」
御影革人:「三角さき、だったか」
御影革人:「家を出て以来だな」
御影 肖子:「ええ、お久しぶりです。……御影肖子、ただいま戻りました」
焰月朱彩:「おかえりやす。肖子はん、革人はん」
焰月朱彩:二人に向けて恭しく一礼する
三角さき:「はい、革人様。お久しゅうございます」一礼。
三角さき:「それに……肖子様ぁ!!」
三角さき:ぱたぱたと、着物の裾を振るわせて石段を駆け降りる。
三角さき:「いやぁ、遠路はるばる、長旅さぞやお疲れでしょう!お帰りなさいませ、ええ!!お帰りなさいませ!!」
泊:急な大声に、反射的に足を肩幅まで開く
生太郎:「わー」
生太郎:「お二人ともフリフリしていますねー」
生太郎:「ショーコさんの家の人にはフリフリがいっぱいです!」
生太郎:「フリフリアイランド!」
泊:(………昔っからの名家って聞いてたんだが、なんつーか…)
泊:「……思ってたのと違うな」生太郎の口を手で塞ぎながら
焰月朱彩:「ああもうはしたない。さき~、他のお客様も居るんよぉ?」
三角さき:「これは失敬……ですが、嬉しくて嬉しくて」
御影 肖子:「……ありがとう。だけど、大丈夫よ」少し圧倒された様子でさきさんを見返す。
三角さき:「……と、そして。お連れの生太郎様と山田様でいらっしゃいますね」
泊:「やまっ……」少しだけ顔をひくつかせて
御影革人:「ああ」
御影革人:「2人も俺の恩人だ」
御影 肖子:「ええ。私も向こうに居る間、よくお世話になっていたの」
泊:「………」ひきつった笑いを浮かべながら、一歩前に出て
泊:「この度の護送任務を仰せつかった”梁山泊”(強調するように)と……も、申します」
泊:明らかに無理して肩肘を張った態度だ
三角さき:「……おおっと」一拍置いて、察する。
生太郎:「弟子の生太郎と申します!」
生太郎:「好きなものは鮭フレーク!」
生太郎:「自慢はいえに猫がいることです!」
生太郎:「よろしくどうぞ!」
泊:「こら!余計なことは言わんでいい!」
生太郎:「きゃー!おこられてしまいました」
御影 肖子:「私の家だからいいけれど。普通の人にまっしろの話をするのは控えなさいね」一応はレネゲイド生物なのだから、と生太郎にこっそりと告げやる。
焰月朱彩:「あらまあ、ご丁寧にどうもぉ」
焰月朱彩:「えらいお行儀のええお嬢さんやねえ」
三角さき:「ええ、よろしくお願い致します、”梁山泊”様」
三角さき:「ではでは、早速中へとご案内します……と」
御影 肖子:「気持ちは分かるけれど。客人なのだから、無理に肩肘張らなくても……」
御影革人:「……」
御影革人:ぴた、と足を止めて
御影革人:「いや、俺はここでいい」
泊:「第一印象が大事なんだよこういうのは…!」と、そこまで言って
泊:まあショーコがそう言うなら…と、進めようとした歩を止める
御影革人:手に持っていた筒袋を
御影革人:三角に差し出す
三角さき:「……む」
御影 肖子:「……」表情が強張る。じろり、とその様子を見る。
御影革人:「ここまででいい」
御影革人:「刀は持ってきた……父には」
焰月朱彩:「あれま、先越されてもうた」
御影革人:「お前たちから、詫びておいてくれ」
三角さき:「…………なる、ほど」
三角さき:革人から差し出された筒袋を受け取り、大事そうに抱え込む。
御影革人:「分かるだろう、俺がこの屋敷の敷居を跨ぐことは出来ない」
御影革人:「……許されないんだ」
泊:「………」
御影 肖子:「何を……」
三角さき:「……ご存じ、だったのですか?」
焰月朱彩:「ほんま、いらんとこばかりよう似てはるわぁ」
御影革人:「その口ぶり」
御影革人:「父からも同じ言付けがされているんだろう」
御影 肖子:「……そうなの?」二人の使用人の方を見やる。
三角さき:「……ええ、その通りです」
御影革人:「俺は御影の掟に背を向けた……今更本家の一員として迎えられるには、示しがつかない」
御影革人:「だからここまでだ」
御影 肖子:「……っ」
御影革人:「……そんな顔をするな、肖子」
御影革人:「命を絶てと言われていないだけ、これは寛大な処分だ」
御影 肖子:「そんな、勝手に納得して……!」
泊:「……おい」
泊:重々しく口を開く
御影革人:「……?」
泊:「オマエらは、追い返すつもりで態々出迎えたのか」三角と焰月に
焰月朱彩:「おお怖。そない睨まれたら照れてまうわ」泊さんの視線に肩をすくめる。
御影革人:「違う、2人が悪いんじゃない」
御影革人:「刀を返還したという結果が必要だっただけだ」
泊:「じゃあオマエは、最初っから追い返されるつもりで足を運んだのか」
御影革人:「……ああ、そうだ」
御影革人:「それが俺が本家に向けて返せる」
御影革人:「唯一の誠意で、態度だ」
泊:………はぁ、と大きなため息をつく
泊:彼等には彼らの事情がある
泊:それは十分に理解しているし、そこに踏み込んだところで、どうにかなる訳でない事も分かっている、だが
生太郎:「?」
生太郎:「よくわかんないですね」
生太郎:「ショーコさんのお父さんとかお母さんは」
生太郎:「コートさんが嫌いなんですか?」
生太郎:「嫌いだから会いたくないんでしょうか」
泊:生太郎の言葉に頷くように「……それでいいのかよ、お互いに」
御影革人:「……」
御影革人:「仕方のない、ことだ」
泊:「本家だのなんだのの話じゃねぇ」
泊:「一つの家族としての話だ」
御影 肖子:「……ええ。理屈は、分かります。私とて、幼子ではないのだから」眉間にしわを寄せたまま、口を開く。
御影 肖子:「貴方の罪が重いことも」
御影 肖子:「一族の内に、示しを付けて見せなくてはいけない事も」
三角さき:「……肖子、様」
御影 肖子:「……だとしても。私は」
御影 肖子:「貴方を父に会わせるつもりで、ここまで連れて来ました」
御影 肖子:「詫びをするにしても。貴方の行いを咎めるにしても」
御影 肖子:「貴方の言葉で想いを伝えなくては、意味がないと……私は、そう思う」
焰月朱彩:「肖子はん……」慈愛とも哀れみとも取れる声色で呟き
御影革人:「……もう一度」
御影革人:「話せというのか、俺に、父と」
御影革人:苦笑する
御影 肖子:「身を尽くして精算をするのではなかったのですか」
御影革人:「……二度と顔を合わせずに勘当されるよりも、よほど厳しい」
御影 肖子:「人伝てに謝罪を伝えるよりは、ずっと誠実な態度かと思いますが」
御影革人:「だが、ああ」
御影革人:「確かに俺は、易きに流れようとしていたのかもな」
御影 肖子:「貴方を招き入れる用意がないと言うのなら、私が父上を説得して来ます」
御影 肖子:まっすぐに革人の目を見て言う。
御影革人:「いや、いい」
御影革人:「これ以上妹に寄りかかっていては、兄としての面子が立たん」
御影革人:「朱彩、三角……恥を忍んで頼む」
御影革人:「父の元へと案内してくれ」
御影革人:「謝罪と刀の返却は」
御影革人:「俺自身が、最後まで果たす」
泊:ニっと笑って、二人の女中へと視線を移す
三角さき:「革人様は、私達に、ご頭首様の命を反故にしろと仰るのですね」
御影革人:「……そうだ」
御影革人:「それでも、これは俺が果たさなければならないことだ」
御影革人:「掟を破った俺には何の権利もない」
御影革人:「だから、ただ頼む」
御影革人:深々と頭を下げる
御影 肖子:「……兄さん」その姿を見て、小さくぽつりと零し。
焰月朱彩:「まあ、ほなら」ぱんっ、と手を叩いて
焰月朱彩:「早速参りましょか!」
焰月朱彩:ぱっと明るい声色で告げる
三角さき:「……だいぶ、だいぶ予定が狂ってしまいましたが」
三角さき:抱えた刀を、革人へ差し出す。
三角さき:「こちらは一度お返しします」
御影革人:「……二人とも」
御影革人:刀を受け取り、表情がほころぶ
焰月朱彩:「うちらも元々追い返す気なんて無かったさかい、手間が省けたわぁ」
三角さき:「ええ、ええ。この三角も、肖子様と同じく」
三角さき:「……いえ。女中一同、みな革人様のお帰りを望んでおりました」
泊:「へぇ…ははっ、思ったより味方は多いらしい」
泊:革人の背中を拳で軽くポンと叩いて
泊:「しっかりしろよ、お兄ちゃん」
三角さき:「(ただ……"お返し"する隙もないとは、思っておりませんでしたが)」
三角さき:じろりと、革人を見つめる肖子を見つめながら。
三角さき:「(まぁ、これはこれで良しとしましょう。お傍に居れば、また"お返し"の機会は来る)」
焰月朱彩:「まあ、あの旦那はんが素直に顔合わすかは別の話なんやけど」
御影 肖子:「まあ、まず渋るでしょうね」
焰月朱彩:「いうて多少荒っぽいことになってもなんとかなるやろ。そういう礼儀作法に通じたお嬢さんもおることやし?」
御影 肖子:「だとしても、根気強く説得を……朱彩?」
御影 肖子:変に刺激するような事は謹むように、と言いたげな視線を送る。
泊:「……まぁ、ショーコとコートの父親だもんな」
生太郎:「かたくてしぶいんですねー」
生太郎:「うえー」
生太郎:その辺に落ちていた生栗をかじっている
泊:「……っておいコラ!拾い食いすんなっていっつも言ってんだろ…!」
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
岬原ミア:会話チャンスありそうなのでここは保留で~
泊:ロイス保留!
焰月朱彩:保留しとこうかな!
御影 肖子:こっちも保留で!
三角さき:御影革人/○誠実/何やらだいぶ、肖子様にご執心と見えますね。この三角の目はごまかせませんよ
三角さき:以上
岬原ミア:具体的。
御影革人:兄弟なんですが…?
三角さき:それはそう
◆Middle02◆
GM:合流シーンの後半戦!全員登場だ!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 1)増加 (38 → 39)
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 9)増加 (42 → 51)
三角さき:52+1d10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+5[5] → 57
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 10)増加 (52 → 62)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 1)増加 (49 → 50)
御影屋敷・庭先
GM:白砂の敷き詰められた古式ゆかしい庭先。
GM:その一片も穢れのない純白の上に
GM:男が刀を置いて座している。
御影革人:「……御影革人、咎枝とともに」
御影革人:「ここへ参じて戻りました」
御影吐:「……朱彩」
御影吐:「門前にて追い払えと、確かに命じたはずだ」
焰月朱彩:「えらいすいません」
御影吐:「このようなどこの馬の骨ともわからぬ盗人に」
御影吐:「この敷地を踏ませる意味を、分かっているのか」
焰月朱彩:「勿論わかってますよ。旦那はんの気持ちもよぉーくわかっとります
焰月朱彩:「せやけどなぁ……」困ったように頬に手を当てて
焰月朱彩:「うちが断れるわけないんどすわ。だってこれは」
焰月朱彩:「肖子はんが望んだことですんで」
御影吐:「肖子……」
御影 肖子:「ええ。私が、そうするようにと言いました」
御影 肖子:「朱彩と三角に責はありません」
御影吐:「何故だ」
御影吐:「何故おれの言うことが聞けないのだ」
御影吐:「お前にもわかっているはずだ」
御影吐:「御影の血筋とは、その背景が潔白であればこそ」
御影吐:「刀を振るうことを認められている」
御影吐:「そうした掟だ、汚点を残せば」
御影吐:「それは我々の存在意義をも揺るがす」
御影 肖子:「……承知しています。ですが」
御影 肖子:「それは、ただ縁を切れば済むという話でもないでしょう」
御影吐:「……」
御影吐:「どういう意味だ」
御影吐:君は気付くだろう
御影吐:父親の厳格な視線は、この庭先に出てきてから
御影吐:一度も、座して刀を差し出す兄には向けられていない
御影吐:眼差しを逸らすように……逃れるように。
御影 肖子:「……彼の出奔から、既に一年近い年月が経っています」
御影 肖子:「何事もなかったと隠しきれる年月ではない。他家の方々も、既にこの件を耳に入れているはず」
御影 肖子:「ただ追放しただけで、彼らが納得するとは思えません」
御影 肖子:「……だからこそ、いま必要なのは」言葉を切り、革人の方を見る。
御影革人:「父さん」
御影革人:「俺が何をしてきたのか、既に肖子の報告で知っているはずだ」
御影革人:「掟に背き、家名に泥を塗ったことを、この家に迷惑をかけてしまったことを」
御影革人:「それは心から謝罪したい、もっと別の方法があったはずだとも思う」
御影吐:「……」
御影革人:「だが、父さん。俺は悔やんではいない」
御影革人:「あの時、あの場所では、俺と咎枝にしか出来ないことがあった」
御影革人:「全ては燃えてしまった……愚かな考えだったのかもしれない」
御影革人:「だが、俺は」
御影革人:「俺と彼女がしたことは、無意味ではなかったと」
御影革人:「今も、そう思っている」
焰月朱彩:「ほんまに……」感極まった様子で目尻をハンカチで拭う
焰月朱彩:「ふたりとも立派にならはって、朱は嬉しいわぁ」
焰月朱彩:「ほんまはね?肖子はんが出ていかはった時うちも是が非でも追いかけんとって思ったんやけど」
焰月朱彩:「可愛い子には旅をさせろいいますやろ?それで涙をのんで見送ったんどす」
焰月朱彩:「こない見違えて帰ってきはって……」
御影 肖子:「朱彩。今は私の事はいいから……」
御影 肖子:嗜めるように口にしかけて、再び父の方へと向かう。
焰月朱彩:「あら、おほほ……」
御影吐:「……革人」
御影吐:「……」
御影吐:2人の顔に、交互に視線を移し
御影吐:「……俺は」
御影吐:「お前たちの歩んだ道を、父親として認めてやりたい」
御影吐:「だが、それでも」
御影吐:「示しはどうつける!俺たちは御影だ」
御影吐:「誰が許そうとも、頭首の俺だけは、受け入れるわけには……」
GM:その時
GM:とす、と、もうひとつの足音が砂を踏む
御影沙也華:「……肖子」
御影沙也華:「……革人」
御影沙也華:病弱で部屋に籠りがちな、君たちの母親が
御影沙也華:おぼつかない足取りで君たちの元へと歩いてくる。
御影吐:「沙也華……なぜ出てきた!」
御影吐:「この話は俺がつけると……」
御影沙也華:「ああ!二人とも!」
御影 肖子:「母上……」
御影沙也華:夫の静止も耳に入らず
御影沙也華:2人を抱きしめる。
御影 肖子:「出歩いて、大丈夫なのですか。お身体の具合は……」
御影革人:「母さん……」
御影 肖子:口にしながら、されるがままに抱きしめられる。
御影沙也華:「いいのです!そんなことは!」
御影沙也華:「革人が家を出て」
御影沙也華:「肖子がそれを追い」
御影沙也華:「貴方たちにこうしてまた、2人そろって会えるなんて」
御影沙也華:「母さんは、母さんは……!」
御影沙也華:「ううっ、うううっ」
御影 肖子:「っ……」
御影 肖子:「……ただいま、母さん」
御影革人:「……ただいま」
御影沙也華:「ええ、ええ」
御影沙也華:「おかえりなさい、肖子」
御影沙也華:「おかえりなさい、革人」
御影吐:「やめろ、沙也華」
御影吐:「示しというものが……」
御影沙也華:「何がシメシですか!!」
御影沙也華:「遠くへやって、二度と帰らぬかもしれない旅路へ出た娘と息子が」
御影沙也華:「こうして五体満足で帰ってきてくれた」
御影沙也華:「それを喜んでやらぬ親がどこにいます!」
御影沙也華:「頭首だなんだと、家族に対してただの一言」
御影沙也華:「おかえりなさいと言ってやれぬのでしたら」
御影沙也華:「掟云々以前に人の道にもとりましょう!」
御影沙也華:「朱彩、三角!それに知らぬ人!」
御影沙也華:「どう思いますか、あなた!」
御影吐:「ぬ、ぐ」
焰月朱彩:「旦那はん。女将はんの言う通りどす」沙也華に近づき、寝間着の肩に着物を羽織らせながら
焰月朱彩:「旦那はんが周りに一分の隙も見せんよう、自分を律してきはったこと」
焰月朱彩:「そうしてお家を守って来はったこと、朱はよう見て来て知っとります」
御影吐:「……俺は」
御影吐:「俺は、何も」
焰月朱彩:「けれど旦那はん、"咎枝"はもう肖子はんの中にあるんどす」
御影吐:「我が身可愛さで言っているんじゃない」
御影吐:縁側にあぐらをかいてうつむく
御影吐:「……そうだ」
御影吐:「咎枝の継承は既に済まされている」
御影吐:「三本木と映日と軋轢が産まれたとして」
御影吐:「それを背負うのは、次代のお前なんだぞ」
御影吐:「肖子、本当にわかっているのか、お前は」
御影吐:「その時、俺にはお前たちを、守ってやることが出来ない……」
御影 肖子:「……背負い切れぬ重みであれば」
御影 肖子:「たとえ家族であろうと切り捨てろ、と。そう仰るのですか」
御影吐:「……」
御影吐:こちらを睨む娘の向こう
御影吐:一羽のひばりが、枝に止まっている
御影吐:自分の掌を見つめる、傷つき、しわがれた指。
御影吐:「……そうか」
御影吐:「朱彩、お前には」
御影吐:「分かっていたのだな」
御影吐:立ち上がる。
御影吐:「分かった、身内の沙汰は」
御影吐:「次代の頭首であるお前が決めるところ」
御影吐:「……好きにするがいい、肖子」
御影 肖子:「……承知しました」
御影沙也華:「あなた」
御影沙也華:「”それ”が言えぬようなら、わたくしは実家に帰らせていただきます」
御影吐:「……ぐ」
御影吐:「……」
御影吐:「おかえり、2人とも」
御影革人:「父さん……!」
泊:自分が立ち入るべきではないと静観を決め込んでいたばかりに、兄妹の母に呼びかけられた事に少しだけ虚を突かれたが
泊:……やはり自分の出る幕ではなかったらしい。指先に力を入れながら組んでいた腕をほどく。
御影 肖子:その言葉に目を見開き、それから僅かに頬を緩める。
御影 肖子:「ただいま。父さん」
三角さき:「(は、母……つえぇ……)」
三角さき:「(……なぁる。肖子の心根が強さは父親譲りとばかり思っていましたが)」
三角さき:「(しっかり母親からも、強さを引き継いでいたってワケなのですね)」
三角さき:「(どちらかというと顔付きとか母似だし)」
焰月朱彩:「はぁ、ほんまひやひやしたわぁ」小さく嘆息する
生太郎:「わーい!」
生太郎:「これでみなさん仲直りですね!」
生太郎:「おやこねこいらず!」
泊:「こら、今しっとりしてんだから静かにしてろ」
泊:傍らの少年の頭を、人差し指で軽く弾いて
三角さき:「いえ、泊様。しっとりし過ぎなのですよ」
泊:「いやまぁ確かにそうだが……」
生太郎:「じゃあぼくはシショーにぺっとりしておきます」
生太郎:「ぺっとりー」
生太郎:背中に張り付いている
泊:「ああもう、だから人前でそういう事すんなって…」
焰月朱彩:「元気な子やねぇ、親の顔が見たいわぁ」
泊:「アタシの顔見ながら言うんじゃねぇよ…!」焰月にそう返す
三角さき:「ですから、ご頭首様。それに皆々様。湿っぽいのはそこまでにして……」
GM:その時
GM: ざ わ
GM:君たちの背筋に、鳥肌立つような感覚が走る。
御影沙也華:「あ……」
御影沙也華:くらりとその場で気を失う
御影革人:「ッ!母さん!」
御影革人:それを抱えて支える
御影 肖子:「母さん!? この、気配は……」
GM:ワーディングだ。
泊:背中に張り付いた生太郎を気配から遠ざけるように、身を反転させる
三本木刃弥:ぱちぱちと
三本木刃弥:掌の鳴る音。
三角さき:「……っ、何奴ですか!」
三本木刃弥:庭木の松の下に、派手なアロハを着た
三本木刃弥:狐目の男が立っている。
三本木刃弥:「いやあ、やってもうたやってもうたやってもうた」
三本木刃弥:「ほんまにやらかしてもうたなあ、御影はん」
焰月朱彩:「へぇ、誰かと思えば……」視線を鋭くして男を見る。
御影吐:「刃弥……!」
GM:御影さん、それに焔月さんは知っています
GM:男の名前は三本木刃弥。御影の分家にあたる三本木家の当代だ。
御影 肖子:「……人の敷地へ上がり込んで、いきなりワーディングとは」じろりと睨みつける。
泊:周囲の反応を伺う。この家の縁者…ではあるようだが、それにしては随分と
泊:「……随分とご挨拶な奴だな。なんなんだアイツ」
御影 肖子:「三本木と映日……どちらも、分家の当主です」泊さんに。
泊:それを聞いて、先ほどまでの頑なに御影家の在り方を守ろうとした御影吐の様子に、合点がいったかのように頷く
三角さき:「(分家の頭首!何てタイミングの悪い時に現れて……いや)」
三角さき:「(逆か、本家の粗を目敏く察知して付け込みに来たのか!)」
三本木刃弥:「お涙頂戴の再会劇」
三本木刃弥:「堪能させてもらいましたわ、なあ釘女はん」
映日釘女:そしてもう一人
映日釘女:木陰から和傘をさした流し目の少女が現れる。
映日釘女:もう一つの分家、映日の頭首だ。
映日釘女:「ええ、刃弥はん」
映日釘女:「甘ったるうて、辻利の渋茶が欲しなりますわぁ」
三本木刃弥:「自分ら、何をしでかしたんか」
三本木刃弥:「分かってますんやろな」
三本木刃弥:「本家の清廉潔白の御旗」
三本木刃弥:「守っとるんは誰の苦労があってのことか」
三本木刃弥:「そないな掟破りを迎え入れるいうことは」
三本木刃弥:「俺らの顔にどうしても泥塗りたいっちゅうことやな?ええ?」
映日釘女:「身内可愛さに腐りはてたと」
映日釘女:「そう思われてもしようのないこと」
映日釘女:「ああ、うちらとちゃうで、周りの口さがない衆が」
映日釘女:「そんな風に言うことも、あるやろなあて」
三角さき:「(い、嫌みな言い回し~~!!)」
焰月朱彩:「はっ」
焰月朱彩:「ほならどうぞ。お二方からそん人らによう言って聞かせてくれへんやろか?」
焰月朱彩:「本日目出度く御影の跡継ぎが」
焰月朱彩:「"二人揃って"お帰り遊ばしたさかい」
焰月朱彩:「くれぐれも妙な気は起こさんように、と」
三本木刃弥:「ぶんぶんと、なんやわめいとるようやけど」
三本木刃弥:「今は人間同士の話やさかい」
三本木刃弥:「引っ込んどれや角虫が」
焰月朱彩:「言うたな糞餓鬼……」
三角さき:「(ひえぇ……こわ……)」
御影革人:「……申し開きはしない」
御影革人:「お前たちの言うことは事実であり、正論だ」
御影革人:「俺は俺のやり方で、自分の過ちを償う方法を探していく」
御影革人:「どの道俺に頭首としての継承権はない、ただ」
御影革人:「家族とともに、いたいだけだ」
三本木刃弥:「はっ」
三本木刃弥:「何をぬるいことを言うとるんや」
三本木刃弥:「だったらこの場で腹の一つでも捌いてみせんかい!」
三角さき:「(こ、こいつ!今の時代はいつか知っとるんか?令和やぞ!)」
三本木刃弥:「……そもそも」
三本木刃弥:「UGNとやらが無罪放免としたからいうて」
三本木刃弥:「それを鵜吞みにせえいう道理がどこにある?」
三本木刃弥:「私欲のままに刀を振るう」
三本木刃弥:「そこの男が鬼に堕ちとらんと」
三本木刃弥:「どうやって身の証を立てるつもりです?」
御影 肖子:「いいえ。UGNの判断を尊重した訳ではないわ」
御影 肖子:「彼が刀を持ち出した理由は、決して私欲の為ではなかった。ましてや、鬼と成り果てた訳でもない」
御影 肖子:「咎枝の鞘たる私が、そう見定めた」
御影革人:「肖子……」
焰月朱彩:「鬼と人の見分けで御影の右に出るもんはおりまへん」
焰月朱彩:「あんたはん、咎枝の沙汰にケチつける言うんか?」
焰月朱彩:「ほんまに腹括らなあかんのはどっちか、考えてみた方がええんとちゃいます?」
三角さき:「(いいぞいいぞー!!言っちゃえ肖子~!やっちゃえ朱さん~!)」
三本木刃弥:「はぁーあ」
三本木刃弥:「こらあかん、どこまで行っても平行線や」
三本木刃弥:「こらもうお手上げ、権力の暴走いうやつやね」
三本木刃弥:「釘女はん、なんぞええ知恵ないやろか」
映日釘女:「そうやねえ……ふふ」
映日釘女:茶番じみた段取りを噛み殺した笑みに滲ませ
映日釘女:「”六重試技”」
三本木刃弥:「……ああ!」
三本木刃弥:ぽむ、と掌を叩く
三本木刃弥:「あったなあ、そんな古い掟が」
映日釘女:「ええ」
映日釘女:「各家が選抜した術師の代表を立てて」
映日釘女:「その技にて本家の身の証を立てる」
御影吐:「バカげたことを……!」
御影吐:「数世紀行われていない、過去の遺物だ!」
三本木刃弥:「せやけど、分家の権利として」
映日釘女:「今もルール自体は生きてはるんよ、本家さん」
三角さき:「(な、なんか流れがジャンプ連載みたいなノリになってきた……!)」
泊:「……さっきから要領を得ねぇな。ハッキリ言えよ」我慢できなくなったように口を開く
泊:「オマエ達は結局何がしたいんだ?」
御影 肖子:「あれほど律を論じ説いおいて、結局」
御影 肖子:「望むのは、力づくの決着ですか」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:にぃ、と唇の端を曲げる
三本木刃弥:「どう受け取ってもろても構わんけど」
三本木刃弥:「勝負から逃げるつもりはなさそうで、安心したわ」
泊:「……チッ、はぐらかしやがって」
映日釘女:「それなら決まりやね」
映日釘女:「詳しい取り決めは、また後日に」
焰月朱彩:「そっちこそ、逃げるなら今の内やで」
焰月朱彩:「”六重試技”まで持ち出すなら、もう冗談でしたじゃすまへんよ」
三角さき:「(しかし、力づくの戦いによって本家と分家が衝突する展開)」
三角さき:「(これは……再び巡ってきたのでは?"お返し"チャンスタイムが!!)」
泊:「待て、一つ聞かせろ」
三本木刃弥:「……ええで」
三本木刃弥:「本家の客はぼくらの客でもある」
三本木刃弥:「おこたえしましょ、一個だけな」
泊:「その勝負」
泊:「”部外者”の参戦はアリなのか?」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:「構いませんよ、ただ」
三本木刃弥:「そっちの角虫が言う通り」
三本木刃弥:「遊びやおもたら火傷するで」
三本木刃弥:「UGNの山田さん」
泊:……その名を知られている事に驚くよりも、その名を呼ばれた事に青筋を立てて
泊:「上等」
泊:「精々頑張って、お遊戯の稽古にでも励んでろよ」
三角さき:「(よ、よっぽど本名で呼ばれるのが嫌なんだなぁ……)」くわばわくわばらといった表情で。
生太郎:「うちのシショーは勝負だったら負けませんよ!」
生太郎:「あ、でもこの間キッカショーというのには負けていました!」
生太郎:「時々負けるばあいもある!」
泊:「要らん事言わんでいい!折角いい啖呵切ってんだから!」
泊:ポカン とその頭を小突く
生太郎:「いたー!?」
映日釘女:「ぼんくらやなあ」
三本木刃弥:「……こら勝負はもろたな」
泊:「誰がぼんくらだこの野郎!!」
三本木刃弥:「おおこわ。そんならみなさん、お元気で」
三本木刃弥:ひらひらと手を振って去っていく。
泊:「うるせぇ!風邪ひけ!一か月ぐらいおねんねしてろ!!」
焰月朱彩:「はぁ~なんやのあれ。身内だと思て優しくしとったら調子乗りくさって」
焰月朱彩:「さき!お塩撒いとき!お塩!!」
三角さき:「いや、人間は塩でお祓い出来ないと思いますけど……」
御影吐:「馬鹿なことを……」
御影吐:「肖子、わかっているのか」
御影吐:「六重試技の間、封鎖された区画には選ばれた術師以外が立ち入ることは出来ない」
御影吐:「殺意を以て当たってくるのであれば」
御影吐:「……それを避ける方法はないのだぞ」
御影 肖子:「……分かっています。ですが」
御影 肖子:「彼らの道理にも、ある程度の理があります」
御影 肖子:「今度の沙汰にどうしても納得しない身内の者に、示しを付ける術が他にないと言うのなら」
御影 肖子:「請けるべきだと思いました」
御影吐:「……全くお前は」
御影吐:「どこまで強情で、潔癖なのだ」
御影吐:「誰に似たのだかな……」
御影 肖子:「……」何か言いたげに父の顔を見るが、何も言わない。
三角さき:「肖子様……なんと、なんと勇ましきお言葉!!」
三角さき:「その漢気、この三角は大変感動いたしました!」
御影 肖子:「三角……ありがとう」
泊:「…さっきはつい勢いで言っちまったが」
泊:「その儀式とやら、アタシにも一枚噛ませろ。いいよな、御当主殿」
御影 肖子:「心配は要らないわ。きっと無事で戻るから」
御影 肖子:「……リョーコは、どうしてそこまで?」
御影吐:「当代の頭目に、儀式への参加資格はない」
御影吐:「……術師の面子を選ぶのも、肖子自身が決めることだ」
三角さき:「!!であれば、是非ともこの三角にもお手伝いさせてくださいませ!!」
焰月朱彩:「さーき。アンタはまだ黙っとき」勇む部下の肩を掴んで止める。
三角さき:「腕っぷしには自信がありますし、きっとお力に……ぐぇえ」引っ張られる。
御影吐:「肖子が信じる相手ならば、私も信じよう」
御影吐:「どうか……この子をお願いします」
泊:「ん?あー…単純にアイツらが気に入らねぇってのもあるが…」
泊:……そう言って、縁もゆかりもない自分に頭を下げる、彼女の父親に目をやって
泊:「……オマエには、随分デカい借り作っちまったし」
泊:マスターカルラとの一戦を想起し
泊:「何より、アタシが味方したいと思ったからだ。」
泊:「それじゃ駄目か?」
泊:二っと笑って、快活に、いつもの調子で君に告げる
御影 肖子:「……ふふ」ゆるりと微笑む。
御影吐:「なんと、まあ」
御影吐:「……君はシンプルだな」
御影吐:呆気にとられたような
御影吐:どこか羨ましそうな顔でつぶやく
泊:「…そう、だな。単純だ。難しい事は考えられねぇし、アンタらみたいに多くのものを抱えるのも無理だ」
泊:「……だが」
泊:……UGNに入った目的を果たしてなお、”梁山泊”を名乗り続けている、私は
泊:「その覚悟は、買わせてもらうさ」
御影吐:「肖子」
御影吐:「いい仲間に出会ったな」
御影 肖子:「ええ。本当に」
御影 肖子:「そういう事なら、力を貸してもらうわ。リョーコ」
GM:そこから少し離れて
GM:土壁の囲いから頭を出す木の上に
GM:……ふたつの影。
鴨嘴:「うーむ」
鴨嘴:「すっかり出ていくタイミングを逃しちまった」
鴨嘴:「アンパン、もひとつ食う?」
岬原ミア:「では、次はうぐいす餡を頂きますね」
岬原ミア:「それで、どうします?」
鴨嘴:「どうもこうもなあ」
鴨嘴:「随分入り組んだお家事情みてえだけど」
鴨嘴:「その、なんだっけか」
鴨嘴:「試しあいだのなんだの言うのがレネゲイドを使うつもりなら」
鴨嘴:「UGN的に黙ってみてるわけにもなあ」
岬原ミア:「六重試技、ですね」
鴨嘴:「おお、そんなんだった」
鴨嘴:「一発でよく覚えられんねアンタ」
岬原ミア:「うふふ。データを扱うのは得意なんです~」
岬原ミア:「レネゲイドを継承した家柄の催しですし、レネゲイドが前提の催しである可能性は高いと思います」
岬原ミア:「それに……」
鴨嘴:「それに」
岬原ミア:「門前払いされていた映日釘女さんとの接触。その中でなら実現出来るのではないでしょうか?」
鴨嘴:「ああ~なるほど」
岬原ミア:「あの口ぶりでしたら、本人が参加するんですよね?」
鴨嘴:「アンタ頭が回るねえ」
岬原ミア:「ふふ。もっと褒めてください」
鴨嘴:「いよっ、才女!ミスユニバース!ってね。へいどうもう」
岬原ミア:「やんややんや。さて」
岬原ミア:「となると、必要なのは介入の口実ですね。」
鴨嘴:「ともかくそんならどうにか話を通して……」
三本木茎:「……」
岬原ミア:「……あら?」
鴨嘴:「て……」
三本木茎:箒を両手に
三本木茎:眼を丸くして君たちを見上げている。
岬原ミア:にこっ。警戒心を解く笑顔。
鴨嘴:「や、やー」
鴨嘴:「こんちわ」
三本木茎:「ふっ」
岬原ミア:「このおうちのお方ですか?」
岬原ミア:「けして怪しいものではー…」
三本木茎:「ふーしーんしゃーーーーー!!」
三本木茎:ぴっぴぴぴーーー!!
三本木茎:ほいっする!
岬原ミア:「そうなりますよね………!」
鴨嘴:「のわーっ、おっ!?」
鴨嘴:「うおーーーっ!?」
鴨嘴:音にびっくりしてのけぞり
鴨嘴:がしっ
鴨嘴:岬原さんの袖をつかんでバランスを崩す
岬原ミア:「わあっ!」
岬原ミア:「…………」
岬原ミア:髪を変化して支えようとしましたが、流石に二人分は痛みますね
岬原ミア:「きゃあーーーーーっ」
GM:どずしゃー!
GM:庭の一角に土煙があがった……。
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
御影 肖子:御影吐:◯親愛/食傷 で取ります。
泊:ロイス保留で、購入は応急を
泊:3dx+3
DoubleCross : (3DX10+3) → 6[2,3,6]+3 → 9
泊:成功して以上!
御影 肖子:強化素材チャレンジしよ
御影 肖子:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 3[2,3]+2 → 5 → 失敗
御影 肖子:だめ。撤退
岬原ミア:ふしんしゃなので自己紹介してから取りましょう
岬原ミア:ボディアーマーでも狙いましょう
焰月朱彩:糞餓鬼 三本木刃弥 泣かす○/殺す でロイス取得
岬原ミア:1dx+4>=12
DoubleCross : (1DX10+4>=12) → 3[3]+4 → 7 → 失敗
岬原ミア:ダメでした。以上で
三角さき:ロイス保留で。
三角さき:では、この三角にお任せくださいませ!!
三角さき:強化素材。目標15
三角さき:1dx+4>=15
DoubleCross : (1DX10+4>=15) → 8[8]+4 → 12 → 失敗
岬原ミア:《バディムーヴ》達成値+3
三角さき:わぁい!!ありがとうふしんしゃさん!!
岬原ミア:お近づきの印です
岬原ミア:これでお友達ですね!
御影 肖子:不審者さんとのチームワークだ
三角さき:肖子様!ありました、強化素材が!!
御影 肖子:あら、いいの?ありがとう三角
御影 肖子:ありがたく使います。咎枝の攻撃力が+1
三角さき:千里のお返しも一歩からってワケ
焰月朱彩:じゃあボデマ買っとこか
焰月朱彩:手配師使用してダイス+3
焰月朱彩:4dx+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 10[2,4,8,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
焰月朱彩:やったわ
岬原ミア:すごい!
焰月朱彩:装備して終了~
GM:なかよし着せ替えかい!
岬原ミア:全員の処理が終わったと見ます
◆Middle03◆
GM:情報収集を!やっていきます!
GM:シーンプレイヤーは御影さんと岬原さん
GM:他全員登場可能
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 7)増加 (39 → 46)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (50 → 54)
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 8)増加 (62 → 70)
三角さき:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+10[10] → 67
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (51 → 55)
御影屋敷
客間
GM:来たる”六重試技”、その戦いに向けて方針を固めようとする君たちだったが
GM:その前に、女中のひとり三本木茎から声をかけられる。
三本木茎:「曲者をとらえました!」
焰月朱彩:「曲者ぉ?」
三本木茎:案内された客間に座らされていたのは……
鴨嘴:「……お邪魔してます」
三本木茎:「のぞきです!不審者です!」
岬原ミア:「お初お目にかかります」
鴨嘴:「不審者って言い方ないでしょうが」
三角さき:「覗きにしちゃあ、随分と可愛い方で……」
鴨嘴:「ちょっと木の上から様子を伺ってたってだけでねえ」
泊:「……さっきの分家の手のもんか?」
鴨嘴:「ああ、そりゃ不審者か」
岬原ミア:「公的な機関には通用しない言い訳でしたね」
御影 肖子:「……はあ。お名前を伺っても?」
鴨嘴:「ああ、違う違う、俺たちはね」
鴨嘴:「UGNのモンですよ、俺は鴨嘴」
岬原ミア:「改めまして。UGNの《メリュジーヌ》、岬原ミアと申します」
御影 肖子:いかにも怪しいが、とりあえず話は通じそうと見た。それでも、視線は随分と探るように鋭いが。
泊:「ん?なんだご同業じゃねぇか」
御影 肖子:「UGNの……?」いっそう疑わしそうに首を傾げる。
GM:エージェントである泊さんは
三角さき:「……何ゆえUGNが、御影のお家に忍び込んだんですか」
御影 肖子:「そうであれば尚更、そのような形で盗み聞きをしていた理由が分かりませんが」
岬原ミア:「アポイントのないご訪問、誠に申し訳ありません。私共は……」言っていいですかね?と鴨嘴さんに目で合図
GM:その場で問い合わせることで、2人の登録を確認できます。
御影 肖子:「リョーコ、裏付けは取れる?」
鴨嘴:「ここまで来ちゃったんなら、仕方ねえよな」
焰月朱彩:「なんや、そっちのお嬢さんUGNやったんか」
泊:「ちょいと待ちな……っと」
鴨嘴:言っちゃいな、というジェスチャー
泊:押忍、確認しました
岬原ミア:「では。あぁ、裏付けが取れるようなら私の出張届も出ているかと」
鴨嘴:「そんで俺たちの任務ってのが」
泊:「おう、嘘は吐いてない。ちゃんと登録のある人間だ」
岬原ミア:「先程ここに居られた映日釘女さんの……身辺調査に来ていました」
鴨嘴:「なんだ、さっき来てたろ」
鴨嘴:「ぶっちゃけた話が」
焰月朱彩:「ふぅん?つまりアレやな?」
鴨嘴:「FHとの接触の嫌疑がかかってんのよね」
岬原ミア:「はい。なので周囲を探っていたのですが、正攻法ではなしのつぶてでして」
御影 肖子:「FHとの……?」
岬原ミア:「その折に本人が意気揚々とでかけていたので、その尾行した先がこちらのお宅だった、というわけです」
鴨嘴:「あんたらとしちゃ心当たりあるかい?」
焰月朱彩:「まぁたお茎の早合点で話が大きくなったちゅうわけやなぁ?」
三本木茎:「ええっ!?」
三本木茎:「わ、私のせいですか!?」
三角さき:「いやいや、不審者には違いないから。茎ちゃんは悪くないですよ」
泊:「……へぇ、そりゃ面白いな。連中、散々自分らこそが紛れもないシロみたいな顔してやがったのによ」
焰月朱彩:「まあせやねぇ、今回は疑われるよなことしとった向こうさんも悪いさかい」
三角さき:「全くです!やれ清廉潔白だの、腹を斬れだの宣っておきながら~~」
岬原ミア:「えぇ、こちらの調査の問題でもありますので。お気になさらないでくださいね」茎ちゃんににこっ。
焰月朱彩:「お説教は半分で済ませときましょ」
三本木茎:「ふえ~」
三角さき:「(でも説教はするんだ……)」
御影 肖子:「……茎の判断は妥当だったと思うわ。あまり虐めないであげて」
鴨嘴:「そんでこっからの話なんですけどね」
泊:「おう」
岬原ミア:「勝手ながらお話を伺いましたが、”六重試技”と申しましたか?」
鴨嘴:「例の競技会かなんとかいうのね、俺たちもなんか手伝えねえかとね」
鴨嘴:「早い話が」
鴨嘴:「この岬原ちゃんを連れてってくれやしませんかね」
岬原ミア:「えぇ。単刀直入に言いますと、協力の申し出です」
御影 肖子:「それは……」口元に手を当てて。
泊:御影さんの反応を伺う
岬原ミア:「映日釘女さんのお家には門前払いを頂いたので、直接コンタクトを取れるチャンスを逃したくないのです」
御影 肖子:じっと岬原さんを見る。
岬原ミア:「その代わり、こちらは戦力を提供する、という取引です」
鴨嘴:「内々の話にしてえ気持ちはわかるんだが」
岬原ミア:条件を伝えた後、穏やかな紫の瞳で御影さんを真っ直ぐ見る
鴨嘴:「そもそもなんだい、あんな急な話なんだから」
鴨嘴:「火のないとこに煙は立たぬって」
鴨嘴:「こっちの話とも繋がってやしませんかね、あの言いぶりは」
御影 肖子:「……なるほど、確かに」
鴨嘴:「本家に喧嘩を売るってのは、別のケツモチが出来たからだとかね」
鴨嘴:「真相を知りてえのはそっちもおんなじでしょう」
岬原ミア:「はい。それに、先程のお二方はこの件に関して準備をしてきているようですから」
御影 肖子:「今度の六重試技の趣旨は、我々の正当性を示し立てることです」
焰月朱彩:「なるほどなぁ。いくら常日頃本家の粗探しに躍起になっとったいうても」
岬原ミア:「使える手札が一枚でも増やしたほうが良いでのは、と」
御影 肖子:「逆に……向こうに後ろ暗い所があるのなら、そこを探るために」
焰月朱彩:「えらい強気なもんやと思っとったけど、確かにそれなら納得やねぇ」
三角さき:「分家が噛みついてきた理由に、悪逆非道なるFHが絡むのなら」
御影 肖子:「貴方方と連携する事にも理があるでしょう。……御影の本領は魔狩り。対FHの調査となれば、やはりUGNの領分だ」
三角さき:「むしろ真っ当な勝負になるのかが不安になってきますね」
御影 肖子:「それで、岬原さんと言いましたか」
泊:「ま、十中八九真っ当にはならねぇだろうな。今のままじゃよ」
岬原ミア:「はい、岬原です」
三角さき:「ええ。ですから……」肖子様の方に。
御影 肖子:「六重試技とは、些か前時代的な……術士同士の闘争です」
御影 肖子:「過去の記録を見れば、命を落とす者が出るというのもそう珍しい話ではありません」
御影 肖子:「貴女、腕に自信は?」
岬原ミア:「そうですね」
岬原ミア:ん、と顎元に形の良い人差し指の爪をあてがいながら。
岬原ミア:「これでも訓練と実地での戦闘は一通り、ですが…」
岬原ミア:す、と縦長の瞳で御影さんを見ながら
岬原ミア:「口頭での説明では納得いただけなさそうですね」
岬原ミア:「そういう目をしていらっしゃいます」
御影 肖子:切れ長の、力強い蒼の瞳がじっと見つめ返している。
御影 肖子:「……ふむ」
岬原ミア:ふふ、と見つめる目に微笑を返す。
御影 肖子:「では、少し見せて貰いましょうか」
御影 肖子:そう言って背を向け、庭先へ歩き出そうとする。
焰月朱彩:「ちぃとお待ちやす」
泊:お、と言った目で御影さんを見て
三角さき:「(これは、いよいよジャンプ漫画ですよこれ……!!)」
焰月朱彩:その後ろから御影さんを呼び止める
御影 肖子:「どうしたの、朱彩」
焰月朱彩:「肖子はん、もしかせんくても」
焰月朱彩:「ご自分でお確かめにならはるつもりやろか」
焰月朱彩:「あきまへん」
御影 肖子:「……む」
御影 肖子:「心配しなくても、お互い怪我のないように終わらせるわよ」
焰月朱彩:「肖子はんは今や総大将。軽々に技を見せはるもんじゃありまへん」
焰月朱彩:「いえいえ、むしろ逆」
焰月朱彩:「死合いに臨む腕を試しはるんやから、殺すつもりでやらなあかん」
焰月朱彩:「しかして、御影が死合うは」
焰月朱彩:「鬼のみと決まっとります」
泊:「……ハッ、言うねぇ、このメイドさん。」
御影 肖子:「……分かったわ」
御影 肖子:「朱彩。そこまで言うなら、貴方に任せます」
焰月朱彩:「ふふ」にこりと笑って
焰月朱彩:「はいな。仰せの通りに」スカートの裾を摘んで恭しく一礼する
三角さき:「(おぉ!!これは……主人の手を煩わせることはないここは私が的なパティーンだ!)」
三本木茎:「で、出た」
三本木茎:「使用人頭の鬼面接……!」
三本木茎:「京都六条を震撼させた殺人いびりがあんないたいけな子に……南無阿弥陀仏」
三本木茎:手を合わせている
岬原ミア:(私、何されるんですか!?)茎ちゃんがなにか言ってるがポーカーフェイス
岬原ミア:「そちらのお話はまとまったようですね?」
岬原ミア:正座をさせられていた姿勢から緩やかに庭に向かう。
三角さき:「(ここは私も『わぁ、大丈夫でしょうかあの方……』とか言って、盛り上げた方が良いのでしょうか!?)」
三角さき:「わぁ、大丈夫でしょうかあの方……」茎ちゃんに倣って手合わせ。
鴨嘴:「なんかわざとらしくないアンタ?」
泊:黙って縁側に向かうと、腰を降ろして胡坐をかき、上体を傾けるように頬杖をつく
泊:その表情はどことなく高揚している
生太郎:「これは……組み手ですね、シショー!」
生太郎:「くーみて、くみてー」
泊:「おう、良く見とけよナマタロー、見取り稽古だ」
生太郎:「はい!ここからばっちり見ています!」
生太郎:泊の膝の上に腰を下ろして、うきうきしている
三角さき:「(た、高みの見物といこうじゃないかってヤツ!現存していたのか……!)」
鴨嘴:「なんか全然関係ないこと考えてないこの子?」
泊:「………しっかし、懐かしいな。確かショーコがうちに来た時も似たような事したっけ」
御影 肖子:ふう、と息を吐いて。靴を履いたまま縁側に腰を下ろす。
御影 肖子:「そうね。……あの時、最後がどうなったか、覚えてる?」
泊:「ははっ」思い出して、笑みを浮かべる
泊:「お互い無駄に殺気だってさ、ナオに止められたんだよな」
御影 肖子:「ここに黒瀬さんはいないわ」
泊:「………」
御影 肖子:「朱彩も、興が乗りすぎる所があるから」
泊:「……まぁ、いざとなりゃなんとかするさ」
泊:少しだけ、その声音には真剣味が帯びる
御影 肖子:「……ええ」
御影 肖子:小さく吐くように応じて。それきり、のめり込むように二人を見つめ始める。
焰月朱彩:「そういうわけやさかい。お嬢ちゃん」庭に出て岬原さんに振り向く
焰月朱彩:「UGNは今やお得意さんやけど」
焰月朱彩:「御影の看板しょって出てもらう以上は、御影の郎党も同じ」
焰月朱彩:「女中衆を預かるもんとして、お宅の作法よう見たるさかい」
焰月朱彩:「せいぜいお気張りやす」
岬原ミア:「こちらも、看板の名前を汚さない作法は心得ております。性能を示すために営業を欠かさないのは、支部の方針ですので」
岬原ミア:「お手柔らかにお願いしますね。…ええと、なんとお呼びしましょう?」
焰月朱彩:「焰月朱彩。朱(あか)でええよぉ」
焰月朱彩:白砂の上に立ち、白手袋を外す。
焰月朱彩:青白く細い指の先には、不釣り合いに鋭い赤爪が並んでいる。
岬原ミア:「では、朱さんと呼ばせていただきますね」
岬原ミア:少し離れた、しかし数歩で埋められるであろう間合いに緩やかに立つ。
岬原ミア:その両手は無手。武器はなく、白い指の先に薄くマニキュアの塗られた爪が花のように咲いている
三角さき:「(出た!朱さんの威圧的な尖爪だ!!)」
泊:(……これみよがしな爪、対するミサキハラってのは無手か)
岬原ミア:「訓練としてのよーいドンは不要のようですから…そうですね」
岬原ミア:す、と差し出すように手のひらを向ける
岬原ミア:「先手、お譲りしますね。いつでもどうぞ」
三角さき:「(不審者の方は得物なし。ぱっと見で戦型を見極められないと、攻め入るのは不安ですが……)」
御影 肖子:(……まさか、無意味な侮りをする手合でもないでしょう。恐らくは、後の先を狙う術を持っている)
焰月朱彩:「あら、遠慮しぃやねぇ。ほならお言葉に甘えて」
焰月朱彩:「お手並み……拝見といこか!」
岬原ミア:ふわりと弱く吹いた風に髪を任せながら、挙動を見逃さないように瞳を向けている。
焰月朱彩:瞬間、整然と敷き詰められた真砂が弾ける。
焰月朱彩:鬼。伝承に謳われる怪力乱神。
焰月朱彩:少女の華奢な体に漲るのは、真実人間とは生まれつき次元の違う、純粋な筋力。
岬原ミア:風が奇妙な音を立てた。視認が不可能なほどの極細に引き伸ばされた鋼の糸が揺れる音。
岬原ミア:触れても気付かず、しかし樹木や柱に巻きつけるように張り巡らされた糸は、ただ進むだけで絡みつき
焰月朱彩:飛びかかり、爪を振り下ろす。それだけの動作を、およそ視認できない超高速で実行する。
岬原ミア:不可視の蛇が巻き付くように、その行動を少しずつ。しかし縛り付けて拘束し────
岬原ミア:「ッ!」
岬原ミア:ギッ、とその大本の指に食い込むように血がにじむ。
岬原ミア:(ここまでの突進力ですか…!?)
焰月朱彩:「ふぅん……」
焰月朱彩:真紅の爪の先端が、岬原ミアの鼻先で静止する。
三本木茎:「とめ、た……!?」
三本木茎:「使用人頭の馬鹿力を!?」
泊:(……成程ねぇ、糸か。)
岬原ミア:鮮烈なまでに赤い爪が視界に焼き付く
岬原ミア:「………これ、本来は大型の猛獣とかも止める密度なんですけどね」
岬原ミア:「すみません。朱さんのお屋敷への気遣いを利用させてもらいました」
岬原ミア:それ以上進めば、滑車にしている屋敷へのダメージが出る
岬原ミア:今目の前で止まっているのは、彼女がそれを察したからだろう
三角さき:「(か……環境利用闘法というやつですね!)」
焰月朱彩:「ふふ、そない小細工せんと」
焰月朱彩:「うちの腕もぎ取るつもりでやることもできるんとちゃうん?」
岬原ミア:「そんなそんな、とんでもない!しませんよそんなこと」
岬原ミア:「朱さんも仰ってましたよね?御影の方が死合をするのは、鬼相手だと」
岬原ミア:「ならば、UGNが死合うのもまた、理性を亡くした鬼に対してのみ。ですので」
岬原ミア:「これが、"全力"です」
岬原ミア:ぴと。
岬原ミア:目の前で静止した人差し指に、こちらの指を合わせる。
岬原ミア:「味方を傷つけるほど、馬鹿なことも無いと思いません?」
岬原ミア:ね?と小首をかしげて問いかける。
焰月朱彩:暫くの間、目尻を三日月型に歪ませてその指先を見ていたが
焰月朱彩:「ふっ……ふふ、あっはははははは!!」
焰月朱彩:スッ、と腕を後ろに引く。それだけで糸は解れて抜けた。
焰月朱彩:おそらく、もともとそのように張り巡らせていたのだろう。
岬原ミア:進めば難く、引けば易い。敵対するもののみに反応する織り方だ。
焰月朱彩:「せやねぇ、一本取られたわ」
焰月朱彩:「ふぅむ」顎に指を当てて
岬原ミア:「………どうでしょう?私の査定の程は」
岬原ミア:どきどき。並ぶと頭一つ分ほど小さな彼女を見る。
御影 肖子:「……」任せると言った以上、何も言わず朱彩の言葉を待っている。
焰月朱彩:「甘っちょろいとこはあるけど、そこは覚悟が足りんやのうて分別が付いとるっちゅうこと」
焰月朱彩:「加えて策の弄し方は思い切り良く陰湿でうち好みや」
岬原ミア:「い、陰湿ですか…?」
鴨嘴:「いやー、おっかねえ女どもだよ」
鴨嘴:「ねえみなさん?」
岬原ミア:「鴨嘴さん!?」
岬原ミア:なぜ。どうして。血生臭くなく(私の指を除く)満円に収めたではないか。
泊:……握り込んでいた木棍が、解けるように砂塵へと戻り、首から下げられた紐を通すように腕輪を象る
泊:「一合見ただけで、”止めに入りたくねぇな~”って思ってた所だよ」
生太郎:「たのしそうでした!」
御影 肖子:「珍しいわね。朱彩がそこまで褒めるなんて」
御影 肖子:「よほど気に入られたみたいよ、貴方」
岬原ミア:「あ、ありがとうございます…?」
岬原ミア:「……ええと、褒められてるんですよね?」
焰月朱彩:「なにより、ちゃぁんと相手を立ててくれはるええ子やしねえ」
焰月朱彩:「ほんまにお家で雇いたいくらいやわ。さきやお茎よりよっぽど利口そうやし」
三角さき:「ええっ!?ひどい!!」
三本木茎:「ひどい!」
焰月朱彩:「ちゅうわけで……」
焰月朱彩:「合格!!」
岬原ミア:「あ、ありがとうございますっ…!?」
岬原ミア:「女中さんの件は服も可愛いですし、考えておきます。前向きに」
焰月朱彩:「せやろぉ?今なら和服とメイド服選び放題やよ?」
三本木茎:「これは使用人頭お得意の」
三本木茎:「着せ替え地獄!」
岬原ミア:「あら、選択制なんですね。朱さんだけメイド服なのは不思議に思いましたが」
焰月朱彩:「せっかく仕立てたのにだぁれも着てくれへんから寂しかったとこなんよ」
岬原ミア:「あぁ……せっかく作ったのに着用機会が少ないと寂しいですよね」しみじみ。装備開発部としての共感
岬原ミア:「私も以前作った装備のプロトタイプを後輩が……」ぽつぽつと雑談に花を咲かせ始める
三角さき:「だってお屋敷の雰囲気に合うのはどうみてもこっちだし……」
三本木茎:「気が済むまでが長いんやよこの人は……」
泊:「……一先ず話はまとまったらしいぞ、次期当主」
泊:「現在進行形で新しい話が進んじゃいるがな」苦笑いを浮かべながら
御影 肖子:「そうね。本当に雇う気なのかしら、朱彩」
生太郎:「シショーはあれを着ないんですか?」
生太郎:「フリフリですよ!フリフリ!」
泊:「ばっか……もう着ねぇよ!」
生太郎:「そんなー」
生太郎:「フリフリのシショーはとてもよいものなのに……」
御影 肖子:「着ても動きにくいからって脱いじゃうでしょ、リョーコは」
岬原ミア:「………」
岬原ミア:("もう"……?)
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
岬原ミア:「焰月朱彩 ○P感服/N服のセンスに対抗心」でロイス取得
御影 肖子:んんー、ロイスはまだ保留で
三角さき:ロイス保留。
岬原ミア:ボディマ狙います
岬原ミア:1dx+4>=12
DoubleCross : (1DX10+4>=12) → 3[3]+4 → 7 → 失敗
岬原ミア:前のシーンも見たな…以上で
御影 肖子:応急手当買っておこうかな
御影 肖子:2dx+2>=8
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 3[2,3]+2 → 5 → 失敗
御影 肖子:だめ!おわり
泊:ロイス保留で、購入はブルゲでも狙おうかな
泊:《援護の風》でダイス+4して
泊:泊の侵蝕を2増加 (70 → 72)
泊:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[1,1,3,5,8,8,10]+2[2]+3 → 15
岬原ミア:じゃあ泊さんに《バディムーヴ》達成値+3。18に!
泊:あざます!財産2点使って購入、以上で!
岬原ミア:経費計上
焰月朱彩:協力者 岬原ミア 感服○/手強い でロイス取得
焰月朱彩:メイドなのでアルティメイド服を狙います
焰月朱彩:1dx+1>=20
DoubleCross : (1DX10+1>=20) → 5[5]+1 → 6 → 失敗
焰月朱彩:だめだった!以上!
三角さき:ならば応急手当でも
三角さき:2dx+4>=8
DoubleCross : (2DX10+4>=8) → 10[7,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
岬原ミア:高級!
三角さき:今渡さなくてもいいか。とりあえず持っといて以上で。
GM:ではここで
GM:順番は前後するが情報収集だッ!!
GM:GMは全く忘れていませんでした。ここまで計画通り
GM:いいですね
焰月朱彩:ウオオオオオオーーーーッ!!
三角さき:思い出したかのようなタイミングで!!
GM:思い出していない!!
御影 肖子:なるほど!先にロイス購入をやっておいた方がスムーズと
岬原ミア:うおお!
御影 肖子:そういう判断だったわけですね!
泊:全てGMの掌の上だとはね…
岬原ミア:釈迦!
岬原ミア:協力してから情報収集というわけですね。スムーズ
焰月朱彩:とんでもねえやつと同じ時代に生まれちまったもんだぜ
GM:その通りだ
GM:では情報項目をセット!
"枝打"について/情報:噂話/難易度:7
"咎枝"について/知識:レネゲイド/難易度:10
三本木家について/情報:裏社会/難易度:8
映日家について/情報:裏社会/難易度:8
六重試技について/情報:軍事/難易度:12
GM:こちら5つになりますが
GM:御影さんと焔月さんは項目を宣言するだけで自動成功することが出来ます。
GM:つまりはフリーパス!知ってて当然のことだからね
御影 肖子:あっ!やった~
焰月朱彩:やったわ
岬原ミア:すごいぜ!
泊:じゃあ二人には高難易度の所行ってもらって
泊:分家のどっちか私がいきましょう
御影 肖子:じゃあ"咎枝"についていこうかな
焰月朱彩:じゃあうちは六重試技やね
岬原ミア:社会1でうわさ話もないので枝打行きましょうかね。ワンチャン。
岬原ミア:あ、三角さんが噂話ならそっち行ってもらおう。映日家がいいかな私は。
三角さき:といっても固定値1しかないので、バディムを勘定に入れると
岬原ミア:三角ちゃんにバディム構えるので、泊さん援護の風こっちもらえるかしら
御影 肖子:おねがい~
泊:はーい
岬原ミア:協力プレイだ!
泊:オートで《援護の風》岬原さんの判定ダイス+4
泊:泊の侵蝕を2増加 (72 → 74)
岬原ミア:というわけで映日家に情報裏社会で。援護の風もらいまして
岬原ミア:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 10[2,2,9,10,10]+10[2,10]+4[4] → 24 → 成功
岬原ミア:すべてを知った
三角さき:あまり変わらないか。じゃあ噂話で"枝打"について
三角さき:2dx+1>=7
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 6[2,6]+1 → 7 → 成功
焰月朱彩:メチャクチャ知っとるやん
三角さき:ぴったり
岬原ミア:えらい
GM:知り尽くしとる
泊:じゃあこっちは三本木家を
岬原ミア:ずっと門前払いされていましたからね
焰月朱彩:まあまあやな
泊:裏社会で判定、コネ使ってダイス+2
泊:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[1,6,6,7,10]+8[8]+4 → 22
岬原ミア:実家のように知り尽くしてる
焰月朱彩:どんなコネ使ったんやろ
GM:めちゃくちゃに知っとる!
岬原ミア:パパかな…
GM:では見事に全員開示!
御影 肖子:知られている
三角さき:やったぜ
【”枝打”について】
三代に一度行われる、御影家秘伝の宝刀”咎枝”の継承式。
古くから京都の町でジャーム狩りの役割を司る御影家にとって、根幹をなす催事でもある。
一族の中で最も潔癖で公正と見做された一人だけが御影を名乗ることを許され、その直系を除く者たちはそれ以後分家を名乗ることとなる。
つまりは役割に付随する権力構造を定期的に白紙に戻し、システムの清浄を維持するための仕組みである。
【”咎枝”について】
御影家秘伝の宝刀。UGNにおける識別呼称は”鬼切の古太刀”。
鎌倉時代の刀工の作であり、写しを含め三振りが現存している。
真打”風花”、影打”抹雪”、これらの二振りは御影本家によって管理され、
写し”粗目”は三本木家によって管理されている。
数百年もの間、京の町をジャームの脅威から守護し続けてきた伝説的な遺産であり
関西のオールドオーヴァードの家系ではある種のシンボルとして扱われている。
【三本木家について】
御影の分家のひとつ。
主に御影宗家が守護者としての役割を維持するための折衝の役割を担う。
表裏に広がる強固な土着的コネクションを用い、UGNや警察といった公的機関との協力を取り付け
宗家の仕事がスムーズに進むよう手配を行う。
これらの活動は宗家からの指示によるものではなく、全て独自の指揮系統で執り行われている。
こうしたスタンスは伝統的なものだが、血筋の中でも若い世代の間では、スケープゴートや裏方、汚れ仕事と揶揄し
不満を募らせつつあるという噂もあるようだ。
【映日家について】
御影の分家のひとつ。
レネゲイドに関する研究、調査を担当する家柄。
御影、三本木の役割のためにデータを集めるほか
UGN等の政府機関に研究成果を共有することで裏の世界における御三家の権威と立場を維持する役割も果たす。
【六重試技について】
御影、三本木、映日の三家に伝わる儀式。
その起源は天正の時代、豊臣氏の治世に遡る。
大阪の陣において要請を受け、その異能と技を振るった御影宗家に対し、三本木映日両家がこれを糾弾。
宗家における資格の有無を再度測り直すとして、比叡山山中にて三日三晩の試し合いを行ったとされる。
試合の趣向は区画の中でジャームに見立てた標的をどれだけ数多く打ち倒せるかを競うものであったが
宗家側の集めた代表者6名のうち3名が死亡。試合に敗した頭首もその後自刃。
宗家の名前は再び枝打の儀によって選び直されることとなった。
つまりは、この催しにおける資格の確認とは題目であり、
実体の所ではリコールであり忠罰という見方が正しいだろう。
御影屋敷・書庫
GM:君たちは屋敷の敷地内、古めかしい土蔵の中で
GM:積み上げられた書簡の数々と格闘していた。
三角さき:「わぷっ」がらがらがっしゃーん。
御影 肖子:「ちょっと、大丈夫?」
三角さき:棚より崩れ落ちてきた大量の古書の中から顔を出す。
御影 肖子:背の高い脚立の上に立って書棚を触っていたが、慌てて振り返る。
三角さき:「いえっ、大丈夫です!それっぽい本を引っ張ったら棚一体まるごと出てきただけなので……」
御影 肖子:ひょいと飛び降り、彼女の埋もれている本をどけて並べやる。
三角さき:「ああっ、申し訳ありません……不器用なもので」
御影 肖子:「別に、謝ることはないけれど……」
御影 肖子:「ここでの仕事には、まだ慣れない?」
御影 肖子:本の整理をしながら、それとなく訊ねる。
三角さき:「いえ、そんなことは。日は浅いですが、皆とても良くしてくださいます」
三角さき:包帯を巻いた手で着物に付いた埃を叩くと、自分も古書の整理に取り掛かる。
御影 肖子:「そう……それなら、良いのだけど」
三角さき:「私のことなど、どうでもよいのです。むしろ、肖子様は」
御影 肖子:「うん、私?」
三角さき:「顎を使って指示下さればよろしいのに」
三角さき:「こうやって自ら下調べに注力なさって……それだけで大変、お優しい方です」
御影 肖子:「……別に、優しいという訳では」
御影 肖子:「咎枝の使い手と言っても、戦いのない場所でできることは」
御影 肖子:「そう大したものではないもの。自分で調べごとをするくらい、おかしくもないでしょう」
三角さき:「……咎枝の、使い手」
三角さき:「肖子様のそう言ったところ。一年前とは全く変わっていないのですね」
御影 肖子:「……一年前」
御影 肖子:「そう、もうそれくらいになるのね」
三角さき:「ええ。覚えていてくださって何よりです」
三角さき:「雪が舞う初夏、鬼に落ちかけた私は、貴女に助けられ」
三角さき:「こうして御影の家に迎い入れられるべく、手筈を整えてくださった」
GM:――。
GM:K市内の高速道。
GM:路上に炎があがり、陽炎が揺らめく。
GM:その中で少女がしゃがみこんでいる。
三角さき:「…………っ」
御影 肖子:「……」裾の破けたロングコートに身を包んだ、小柄な少女。
御影 肖子:白銀色の刃を手にしたまま、険しい眼差しで少女を見つめる。
三角さき:眼前に立つコート姿の少女を、"嫌悪"に満ちた表情で睨みつける。
焰月朱彩:「ちぃちゃい身体でぎょうさん暴れはったけど」
焰月朱彩:「これで終いやね」霜の張った指先を温めながら、少女に近づく。
御影 肖子:「……朱彩」それを静止するように、声をかける。
焰月朱彩:「なんや、止めはるん?肖子はん」
御影 肖子:その問いかけに応じないまま。一歩ずつ、ゆっくりと少女へ歩み寄る。
三角さき:「……くるな」
三角さき:覚醒に伴う、嫌悪衝動の暴走。身の回りにある全てを妬み、払いのけようと、権能を振るった。
三角さき:だが、その源たる腕からは氷の鱗が剥げ落ち。周囲には砕け散った無数の氷鏡が、炎に炙られ溶けていく。
御影 肖子:その氷は、全て彼女自身のものだ。
御影 肖子:咎枝の真なる権能──"鬼"とされる種別のジャームに対する完全凍結能力、それは未だ振るわれていない。
焰月朱彩:「堕ちきるまであと一歩かもしれしれへんけど、コレはもう殆ど"成っとる"」
焰月朱彩:「うちも長いこと生きとるけどなぁ。ここまで来たらもう戻れへんよ?」
三角さき:「くるなって、言ってるでしょ!!」
三角さき:地に付いた掌より、アスファルトを這い奔る氷結。地より生え伸びる槍となって、コートの少女目掛けて穿たれる。
御影 肖子:「……っ」ぴしり、と。伸びた槍が胸を穿ち抜く。
焰月朱彩:「……ほら、言わんこっちゃない」腕の一振りで槍を砕く
御影 肖子:「戻れるか、戻れないのか」
御影 肖子:「決めるのは、貴方じゃない。朱彩」
焰月朱彩:「肖子はん……」
御影 肖子:「まして、私でもない」
三角さき:「っ……」貫かれてなお、歩みを止めぬ少女を恐れてか。
三角さき:「何でよ、何で────」
御影 肖子:からん、と
御影 肖子:乾いた音が立つ。咎枝を足元に置き捨てた音。
三角さき:「何で、私を殺そうとしないのよ!」
御影 肖子:「……貴方の攻撃で……被害を受けた人達を、見てきた」
御影 肖子:「まともにその力を振るえば、一瞬で心臓まで凍りつくような……無能力の人間が」
御影 肖子:「調べた限りは皆、息をしていた」
御影 肖子:「……目に映るもの全てが、疎ましくて仕方ない。そう見えていても」
御影 肖子:「貴方の心はまだ、きっと」
御影 肖子:「貴方が鬼に堕ちることを認めてはいない」
御影 肖子:語り聞かせるように、そう告げやりながら。徒手になった右手を差し伸べる。
御影 肖子:「……"そこ"から、戻るか。進むか」
三角さき:「……え」虚ろな目で、差し出された手を見て。
御影 肖子:「決めるのは、今の貴方よ」
三角さき:震える腕を伸ばそうとして。すぐに引っこめる。
三角さき:確かに、無意識にせよ人を殺めてはいないかもしれない。だが、多くの人を傷つけたのは事実だ。
三角さき:今だって、その無防備な手を砕いてやれ、と。心根の奥に潜む声が囁いてくる。
三角さき:甘い言葉は、私を陥れる罠だと。
三角さき:私の事など、誰一人として良く想っていない。
三角さき:だから、私は全てを忌み嫌えばいいのだ。そして、気に入らぬ者は全て打ち払えばいい。
焰月朱彩:「あんなぁ肖子はん。咎枝が量るんは人の罪やない。鬼の罪や」ため息交じりに背後に近づく
焰月朱彩:「人を殺めとらん鬼なんざぎょうさんおる。それでも、鬼は鬼であるだけで相い入れへん。いずれ必ず人に仇をなす。だから斬るんや」
焰月朱彩:「それでも……」
焰月朱彩:「それでもあんたは、その子を信じる言うんか?」
御影 肖子:「……私は」
御影 肖子:「この子を信じている訳じゃない。ただ、私の感じた事を」
御影 肖子:「……この子を斬るべきではないと、思った。その心を信じている」
御影 肖子:「だから、貴方も」
御影 肖子:もう一度、三角さんに向き直り。
御影 肖子:「今さっき出会ったばかりの私を、信じろなんて言わない。ただ」
御影 肖子:「人を傷つける衝動に、未だ呑まれきっていない自分を」
御影 肖子:「これから先の未来で、正しい罪の償い方を見つけられる自分の可能性を」
御影 肖子:「どうか……信じてあげてほしい」
三角さき:「…………」
御影 肖子:決断的に、力強い光を帯びて君を見つめる蒼白の瞳には
御影 肖子:どこか、祈り縋るような色が見える。
三角さき:────三角さきに必要だったのは、光明だ。
三角さき:心情を責め立て、鬼へ堕とさんとする衝動の闇から、抜け出すために。
三角さき:自身を嫌う者などいない。まして、自身が他者を忌む必要などまるでない。
三角さき:それに気づくための道筋を照らしてくれる、蒼い光が。
三角さき:「……う、ん」
三角さき:差し出された手を。弱弱しくも、握り返した。
焰月朱彩:「まったく……ほんまに」
焰月朱彩:かつて同じようなことを宣って、その手を差し伸べたお人好しが居た気がする
焰月朱彩:朧気な風景。けれどもしかしたら、あの時もこんな雪の降る夜だったろうか
焰月朱彩:「……誰に似たんやろね」
GM:……ほんの数十秒
GM:君たちは沈黙の中で、共有する記憶に思いを馳せる。
御影 肖子:「……」ふと何かを思い出すように、手を止めて虚空を見上げ。
三角さき:「だから、そのデカい恩義をお返ししようと思い立った矢先に」
三角さき:「御影の家から出ていってしまったんですもの。やになってしまいます」
三角さき:包帯に巻かれた手を、もう片方の手で摩りながら。
御影 肖子:「そう、ね」
御影 肖子:「貴方を招き入れた矢先に、放り出すような真似をしてしまったのだもの」
御影 肖子:「仕方のないこととはいえ……少し、悪いとは思っていたわ」
三角さき:「ああ、いえ。気になさらないでください」
御影 肖子:「だから、安心した。貴方があれから、無事にうちに馴染めていたみたいで」
三角さき:「それはもう。加えて、こうして肖子様がちゃんと帰ってきてくださったので」
三角さき:「ようやく、借りを返すタイミングにありつけたというワケです」
御影 肖子:「……借りを返す、ですか」
三角さき:「御影のお家の女中として、一年間揉まれまくりましたからね」
三角さき:「腕っぷしには自信がある……というのは、過言ではないのですよ」
御影 肖子:「六重試技がどういった物なのかは、先程改めて説明したけれど」
御影 肖子:「そう、気は変わらないのね」
三角さき:「そりゃあ、もう!!こんな絶好の機会、逃してなるものですか!!」
御影 肖子:ふう、と息を吐いて思案する。
三角さき:「ええ、ええ。是非とも、大船に乗った気でいてくださいませ」
御影 肖子:「……分かったわ」
三角さき:自信たっぷりに微笑みながら。
御影 肖子:あの日、彼女と出会ったばかりの日。朱彩にかけられた問いには、「この子を信じている訳じゃない」と答えたけれど。
御影 肖子:「ええ、今度は。貴方を信じて託すことにします、三角」
GM:――一方、焔月に案内されて泊と岬原がやってきたのは
GM:屋敷の地下だ、この場所も蔵になっており、歴史ある御影宗家の様々な遺産が収められている。
泊:キョロキョロと辺りを見回しながら「やっぱ敷地がデケェと物入れにも困らねぇのな」
焰月朱彩:「あんたらなぁにぼさっとしとんの!!はいこっち注目!!」
焰月朱彩:ぱんぱんと手を叩き、二人を呼びつける。
岬原ミア:「は、はいっ!」
岬原ミア:着用していたコート姿ではなく、新緑のワンピース姿にホワイトのフリル付きエプロン
岬原ミア:たなびくリボンをブリムにつけたその姿はまさしく、御影家のメイドの装いだった
泊:「…っと、いきなりデカい声出すなっての、響くだろ」
泊:ぼやきつつ焰月の方を向く
焰月朱彩:「その服に袖を通したからには半端な態度は許さんで!」
泊:「………おう、いかにもアタシの意志で袖を通したように言うがな、ホーヅキ」
泊:先程までの野暮ったいジャージ姿とは打って変わって、至る所にフリルがあしらわれたメイド服を身に着けている
泊:「何が悲しくてこんな動きにくい恰好しなきゃなんねぇんだよ」
岬原ミア:「御影家の一員としてわかりやすいとは思いますが…」
岬原ミア:「んん。本物のメイド服を着るのはなんだか気恥ずかしいですね」
岬原ミア:しっかりとした生地のスカートをつまんで、ひらりふわりと揺らしている
焰月朱彩:「なんや?もっと丈短いほうがええん?」
焰月朱彩:持っていたはたき棒で泊さんのスカートを指して
泊:「すまん、勘弁してくれ」
泊:恥じらいの顔を浮かべながら、スカートをグッと握りしめる
泊:(……もう二度と着る事もないと思ってたんだがな)
岬原ミア:(ミニスカートもあるんですね…)
岬原ミア:(自作のより手が込んでますね…さすが本職…)
焰月朱彩:「遠慮せんでええんよぉ?」
焰月朱彩:「ああいうのは品がのうてどうかと思うけども、今の流行りいうなら別に……」
泊:「日本人特有の奥ゆかしさとかじゃない!!」
焰月朱彩:「そか、ほなら始めましょか」
岬原ミア:「ともあれ、この装いのときは朱さんの管理下ということですね。ご指導ご鞭撻、よろしくおねがいします」
岬原ミア:お辞儀の動きでフリルが揺れる。
泊:「……なんでそんなにすんなり受け入れられるんだ…」
岬原ミア:「えっ!?えぇーと……こういった制服は、潜入で着ることは何度か有るので…」
岬原ミア:丈も長いですし。とくるぶしも見えない足元から爪先だけ出す。
泊:「一回着ちまったら何回も着せられるもんな、分かるよ。」
泊:岬原の言葉に頷いて
岬原ミア:「あぁ、そちらも……よくお似合いです、よ?」
泊:「…で」
岬原ミア:「はい、始めましょう」
泊:「は、始めるったって、まずは何すんだ?」
泊:”似合ってる訳ねぇだろ”といった視線を一旦岬原に送って、焰月の言葉を待つ
岬原ミア:「……すごい貯蔵ですね。生半な支部は凌駕してそうです」蔵の中をキョロキョロと見回す
焰月朱彩:「さて、あんたらにこんなとこまで来てもろたんはな、別にこの機会に散らかりっぱなしの蔵をお掃除したいちゅうわけでは」
焰月朱彩:「ほんのちょっとしかあらへん」
岬原ミア:「あ、ほんのちょっとはあるんですね……」
岬原ミア:ちゃっかりしてます、と内心。
焰月朱彩:「ちょっとだけやで」いたずらっぽく言い直す
焰月朱彩:「本題はな、六重試技に臨むに当たって」
焰月朱彩:「おのぼりさんのあんたらにこのお家のことをよう知ってもらわんとあかんと思ってな」
焰月朱彩:コンコンと、背後にいつの間にか設置していた黒板を叩く
焰月朱彩:これまたいつの間にか取り出した眼鏡をかけて
焰月朱彩:「みっちりれくちゃぁしたるさかい、ありがたく思いや?」
岬原ミア:「はい、助かります。実際の経験を聞けるのは貴重ですから」
泊:「……まぁな。儀式ってぐらいだから、それなりに歴史も積み重ねてるはずだ。知らねぇルールやシステムがあったから負けました、ってんじゃ話にならねぇ」
泊:「……それはそうと、その恰好はなんだよ」
岬原ミア:「黒板はともかく、メガネまで用意されてて、ノリノリですね…」
焰月朱彩:「メイドと言えば家庭教師やろ!!あんたそんな事もわからへんのか!!」
泊:「え、これアタシが悪いのか?」
岬原ミア:「どうでしょう……教育係というと、お家付きっぽくはありますが…?」
泊:「お、おぉ、そうか。そういうもんなのか………」
岬原ミア:「……(すみません、場の雰囲気に合わせて日和りました)」
泊:渋々納得しながら、何故か用意されていた椅子に座り、机に突っ伏すように焰月を見上げる
岬原ミア:学校の文机がある…と不思議に思いながら着席。
焰月朱彩:「はぁ~嘆かわしいわぁ、こうやって古き良き文化は失われていくんやね……」
焰月朱彩:「ま、それはともかくや」
焰月朱彩:「ただ教えるだけ言うのも退屈やろうし、あんたらもUGNのもん言うからには事前に調べてきはったんやろうし?」
焰月朱彩:「先にあんたらが『どこまで知ってるか』から聞かせてもらおか?」
岬原ミア:「あ、はい、そうです。私は映日家の方が目的だったので、こちらから」
岬原ミア:はい、と挙手して座ったばかりの椅子から立ち上がる
泊:「ん」促すように相槌を打つ
岬原ミア:相槌を受けて《物質変化》《怒髪天》。ふわりと舞った髪の毛が即席のモニタになる。
岬原ミア:「映日家の方々は、御影さん方の分家の一つですね」
岬原ミア:「レネゲイドに関する研究が主ということで、こちらの支部とも面識が僅かながらありましたし、対外的なデータ収集を生業としているお家です」
岬原ミア:「前線に出ないUGNとのパワーバランスを取る役目でもありますか」
岬原ミア:「御影の皆様が現場に出て刀を振るうのとは別に、その立場を維持するためにバックアップを兼ねている方々です」
岬原ミア:「現在はFHとの関わりを疑われて、私達が調査に来たというわけです」
岬原ミア:「UGNから見た情報はこんな感じですね。朱さんから見て相違ありませんか?」
焰月朱彩:「よう調べとるねぇ。えらいえらい」にっこり微笑む
岬原ミア:「ありがとうございます」
泊:「しかしUGNとも繋がってる連中が、FHとも繋がってるとなるとかなり不味いな」
焰月朱彩:「そうなんよねぇ。なんや知らんけど映日の研究はUGNから見ても希少やいうて、えらい重宝されとるみたいなんよ」
岬原ミア:「分家といえど、御影の方々が討伐を行ったデータの蓄積がありますからね」
岬原ミア:「3桁に届かない新造組織のUGNからすれば、垂涎モノの扱いでしょう」
焰月朱彩:「UGNのあの……しんどろぉむ?ちゅう分類」
焰月朱彩:「元々はコードウェルだかコールドウェルだかいう偉い学者はんが考えたもんから発展したいうて」
焰月朱彩:「つまりは生物学だの医学だの、そういうあぷろぉちやろ?」
岬原ミア:「えぇ。千差万別の違いをなんとか分類しております」
泊:「………」小難しい話をアタシに振るなという顔
焰月朱彩:「古い鬼狩りの家はそういうのとはぜんぜん違う、呪いだの神様だのを通して"力"を解釈しはるから」
焰月朱彩:「やっぱり貴重なんやろねえ。UGNにしろFHにしろ」
岬原ミア:「そういうことになりますね。体系化する前の……"起源"(オリジン)を焦点とする考えの方がしっくり来る方もいらっしゃるみたいです」
岬原ミア:「私達の考え方は、新しく覚醒する方に説明しやすくした教本としての一面もありますからね」
岬原ミア:「それだけ、FHの方に渡った場合の損害も未知数です」
焰月朱彩:「高う買うてもらえんのは嬉しいけど、FHは"鬼"……"じゃぁむ"ていうんやっけ?」
焰月朱彩:「それを容認しとるって話やないの。だとしたらアカンわ」
焰月朱彩:「本家の粗どころやない、御影の歴史そのものに対する背任や」
岬原ミア:「えぇ、ジャームとして出力が上がる分、実権を握りやすいようです」
焰月朱彩:「本来ならそこんとこ取り締まるんも三本木のお役目やっちゅうのに」
焰月朱彩:「あの小僧一緒になって粋がりよってからに、どういうつもりやほんま……」
岬原ミア:「私の調査対象は映日家なので、三本木家の方は不勉強ですが……どのようなお家なのですか?」
泊:「おう」
泊:おもむろに口を開いて
泊:「ついさっきちょこっと調べただけの、付け焼刃の知識だ。あんま期待はすんなよ?」
泊:そう前置きをして、続ける
泊:「ま、簡単に言えば”すげー顔が効く奴ら”って所だな」
泊:「宗家の御影が歩きやすいように」
泊:「小石があれば取り除くし」
泊:「段差があれば地を均す」
泊:「雑草があれば引っこ抜いて舗装する」
泊:「アキヒってのが後方支援なら」
泊:「常にミカゲより前を行き、障害を取り除く役割」
焰月朱彩:「なんや小慣れた言い回ししはるねぇ?あんた元はスジもんやったりしはるん?」頬に線を引くジャスチャー
泊:「アタシは違うさ」
泊:軽く笑って、話を続ける
泊:「言ってしまえば日陰者。縁の下の力持ちと言えば聞こえはいいが」
泊:「汗水たらして働いて、美味しい所だけ宗家に取られる。」
泊:「不満の一つも溜まるだろうさ」
泊:「その上、テメェらが整備した道の上を、汚れた足で歩こうってんだから」
岬原ミア:「表に出せない非公認組織には必要な役回りですけどね…」
焰月朱彩:「あら、美味しいとこなんてなーんもあらへんよぉ?」
焰月朱彩:「鬼狩りなんぞしたところでだぁれも褒めてくれんし、まず褒められるわけにも行かへんし」
焰月朱彩:「どこまで言っても日陰もんなんがこの世界や。あるのはより暗いかどうかだけ」
岬原ミア:「守った笑顔があれば充分……と、皆が言えるわけでもないですからね」
岬原ミア:「そうした鬱憤が溜まったのがかつてのコードウェル氏……つまりはFHだったり、あるいは三本木家の方々なのかもしれませんね」
岬原ミア:「お屋敷も広かったですし、さぞ芝も青く見えるのでしょうね…」
泊:「アンタらは当然そう思うだろうさ。だが、鬱憤の溜まってる連中ってのは見えてるもんしか見ようとしないからな」
泊:「一番近くにある宗家って光が、一番強く見えるんだろ」
泊:「あとはもう蛾と一緒…ってな。それか、まぁ」
泊:「単に、アンタらをテメェと同じ暗い所に引き摺り下ろしたいのかもしれねぇけど」
泊:「結局は憶測でしかねぇから、旗印であるあの当主のボンに話を聞かねぇ事には、なんともな。」
焰月朱彩:「勘弁してほしいわぁ。今どき心中もんなんて流行らんよぉ」
岬原ミア:「どちらにも、その鬱憤をくすぐられそうな理由はある、ということですね」
焰月朱彩:「せやねぇ……」小さく溜息を付いて
焰月朱彩:「確かに、小僧共の言うことにも一理……の半分の半分くらいはある」
焰月朱彩:「せやけど、六重試技は"やりすぎ"や」
岬原ミア:「……それで、朱さん。2つの家が仕掛けてきた六重試技というのは実際、どのような催しなんですか?」
泊:「ああ、アタシも気になってた」
泊:「連中、何でその儀式に拘ってる。」
岬原ミア:「その技にて本家の身の証を立てる、でしたか。単なる立ち会いではないんですよね?」
泊:「団体戦やって白黒の数で勝負つけてみんな頑張ったね、で終わるもんなら、わざわざ忌む必要もない筈だもんな」
焰月朱彩:「……そりゃ簡単や」
焰月朱彩:「勝てるからに決まっとる。六重試技はな、端から本家が勝つようにはなってへんのよ」
泊:僅かに眉根があがる
岬原ミア:「勝てるようになっていない?それって、どういう…?」
焰月朱彩:「初めて六重試技が行われたんは豊臣の御代。大坂の陣に参じたんが掟に反する言うてな」
焰月朱彩:「叡山に籠もって三日三晩。結果は」
岬原ミア:ごくり。わずかに喉が鳴る。
焰月朱彩:「本家側が三人おっ死んで負け。当主も切腹や」
岬原ミア:「しっ」「死人が三名……ですか。ただのお家騒動ではないんですね」
泊:「……へぇ」
泊:「正面切っての戦闘なら、そこまで差が付くのはおかしいな。って事は」
泊:「人vs人、が本質じゃないんだろ」
焰月朱彩:「名目上は、鬼に見立てた的を多く仕留めた方が勝ちっちゅう単純なもんや」
焰月朱彩:「せやけど他に見とるもんもおらんからなぁ」
焰月朱彩:「一人ずつ囲んで縊り殺したとしても、だぁれもわからへん」
泊:「……退魔の技を競う儀式で、向こうさんは最初っから魔を狙うつもりは無かったって事だな」
岬原ミア:「ましてや相手は、すでに『資格なし』として糾弾する間柄、ですか」
焰月朱彩:「せやねぇ、しかも本家の技は鬼狩り。本来人を斬る剣やないし」
岬原ミア:「こちらは迂闊に全力を出せず、向こうは本意気。更には単純に1対2ですか」
岬原ミア:「実質的なリコール。あるいは誅を下すのにうってつけの舞台作り、ということなんですね」
泊:……御影肖子の敵との向き合い方を、脳裏に浮かべて
泊:「………確かに、そりゃちと面倒だな。」
岬原ミア:「はい。オーヴァード同士の"持久戦"は、泥沼と同意義です」
焰月朱彩:「そゆこと。六重試技いうんは試合に見立てた誅伐、一族内での私刑の取り決め言うことやね」
岬原ミア:「忌まれるのも当然ですねえ……」
岬原ミア:ふう、と霞のように薄いため息を吐く
泊:「儀式そのものの構造もそうだが、一番面倒なのはサンボンギとアキヒが最初っからこの儀式の為に動いてたって事だ」
焰月朱彩:「相応の準備はしとるやろねぇ。分家のもんだけで6人集めるならたかが知れとるけど」
岬原ミア:「それこそ、"外部"の介入は前提で考えるべき。ですか」
泊:「そうさな。こっちは後手も後手、今から手を打つにしても限りがある」
岬原ミア:「ただでさえ不利な条件に、何事も準備が長いほうが勝つというのは道理です」
岬原ミア:「組織の力もアテにしてるとなると、覆すのは骨ですねえ」
泊:「だがまぁ……慣れっこだ、こういうのは。なんせアタシらはUGNだからよ」
泊:な?と岬原の方を見て
岬原ミア:えぇ。やれやれと泊さんに応えて
岬原ミア:「人手不足と後手後手なのは私達の常です」
岬原ミア:それなら、と。
岬原ミア:「その状況で華麗に目的を果たすところまでが、私達にとっては"いつものこと"、ですもんね?」
岬原ミア:紫の瞳を隠すように、片目をつむって見せる。
焰月朱彩:「……ふふっ」たまらず吹き出し
焰月朱彩:「せやでぇ?助っ人ならこっちにもおるんやからね」
焰月朱彩:「せいぜい当てにさせてもらいますさかい」
焰月朱彩:「あんじょう、よろしゅうおねがいします」
焰月朱彩:深々と頭を下げて
焰月朱彩:「まぁ、それになぁ」
焰月朱彩:「今回はうちも出るさかい、昔のようにはいきまへん」
泊:「そりゃ心強いや。こっちも存分に頼らせてもらうぞ」
岬原ミア:「存分に頼らせていただきますね」
焰月朱彩:「ふたりともその意気や良しや。肖子はんのお手を煩わせるまでもあらへん」
焰月朱彩:「御影家メイド衆の力、小僧どもに目にもの見せたるわ!!」
岬原ミア:「えぇ。何卒、何卒。よしなに願い申し上げ候」
岬原ミア:古風な言い回しを意識してつい、と。メイド服のスカートをつまんでお辞儀する
泊:……岬原のその様子を見て
泊:……「これいつになったら脱げるんだ?」と聞こうとしたが
泊:………聞くまでもなく数に入れられていたようなので、おずおずと口を閉ざした
GM:シーン終了、各員ロイスが可能!
岬原ミア:「泊 ○P似合うと思いますよ/N一人にしないで」でロイス。
御影 肖子:三角さき:◯信頼/心配 で取ります
泊:UGN 岬原ミア:〇連帯感/慣れって怖いよな メイド長 焰月朱彩:〇誠意/よくも… で
焰月朱彩:メイド2号 泊 見どころがある○/恥ずかしがり屋 で取得
三角さき:ロイス保留!!
三角さき:以上!!
GM:というわけで次のシーンだ!!
岬原ミア:はい!
泊:押忍
◆Middle04◆
GM:シーンプレイヤーは山田師匠、そして岬原さんも登場可能
GM:浸蝕どぞ!
岬原ミア:出れる!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 4)増加 (46 → 50)
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 7)増加 (74 → 81)
岬原ミア:格差がすごい
GM:し、ししょう!
K市内・S条通
GM:やがて日は落ち、君たち二人は屋敷を離れてそれぞれの宿へと戻っていく。
GM:屋敷の人々は、2人にも泊まっていくように声をかけたが
GM:生家の家族や仲間とともに、水入らずの一夜を過ごさせてやりたいというのが人情だろう。
生太郎:「やっ、ほっ」
生太郎:「黒い石のところを踏んだら、底なしぬま!」
生太郎:「気をつけてシショー!あぶないので!」
泊:「暗いからあんまはしゃぐなよー」そう言いながら、黒い石を大げさに避けて歩を進める
岬原ミア:「沼……?」
岬原ミア:二人に習って黒い石を避けつつ進む
泊:「お、案外良いかもなこれ。体重移動に動線の見定め……」
岬原ミア:「日が暮れてくると、少し肌寒いですね」
岬原ミア:鴨川を通してくる寒風にコートの合わせを締める
泊:「そうだな。あとちょっとで本格的に寒くなる季節だ」
泊:こちらはいつものジャージ姿で、背筋を伸ばして堂々と立っている
岬原ミア:「………」その姿を横目で、次第に堂々と見つつ
岬原ミア:「その服、特に防寒繊維ではないですよね?寒くないんですか?」
泊:「ははっ」
泊:「寒いから身体動かしてんだよ」
生太郎:「シショーはいつもぽかぽかしているんですよ」
岬原ミア:「あぁ、なる、ほど?」体育会系の理屈だ。
生太郎:「こうしてくっつくととてもぽかぽか!」
生太郎:また背中におぶさりにいく
生太郎:「あたたかみー」
岬原ミア:「あら、仲が良いんですね」
泊:急に乗っかられたが、体軸にブレは無い
岬原ミア:予期していた反動が存在しない光景は、まるで編集途中の映像のようだ。
泊:「またコイツは……ん?ああ、仲が良い…のかな。これは」
岬原ミア:「仲が悪い相手に、接近は許さないと思いますよ?」
泊:「まぁそれもそうか……あ、そうだ」
岬原ミア:「はい?なんでしょう?」
泊:「ミサキハラから見て、アタシとコイツってどういう関係に見える?」
岬原ミア:「はい?関係ですか?」
岬原ミア:じー。観察してみる。
生太郎:「?」
泊:若干の期待を孕んだ目で君を見つめ返す
生太郎:おぶさったまま小首傾げ
岬原ミア:年上とはいえ20は離れておらず。背中におぶされた少年と、慣れたようにおぶる女性。
岬原ミア:「ええと、親子……?」
泊:ギリ と歯を食いしばり、鋭い視線を向けて
岬原ミア:「ひっ」なにか気に触ったらしい。
岬原ミア:「……あっ!」ぱん、と手を合わせる「……実子ではないですよね!」
泊:「拗れさせようとしてんじゃねぇよ!」
岬原ミア:「え、えぇ~~~!?」
岬原ミア:「恋人だとでも!?」
泊:「ばっ……」
泊:慣れない事を言われ、明らかに動揺した顔を浮かべる
岬原ミア:「……………」
岬原ミア:「えっ」
岬原ミア:虱潰しのつもりだったけど、なんだろうこの反応
泊:「バッカ…オマエ……とんでもない事言うんじゃねぇよ…!」
岬原ミア:「す、すみません、茶化すつもりでは!……あっ、違うんです…!?」
泊:「違う!!!」
泊:即答
岬原ミア:「そ、そうですか」
岬原ミア:「ええと、結局何が正解なんでしょう?」
泊:「実子じゃねぇし、連れ子でもねぇし、こ、恋人とかでもなくてだな……」
岬原ミア:(大人が照れている…)
泊:「え」 「………っと…」
岬原ミア:「…………?」
岬原ミア:「とかでもなく、なんですか?」
泊:自分でもよく分かっていないのか?天を仰いで首を傾げながら
泊:「師……弟……?」
生太郎:「……」
泊:何故か疑問形で答えて
岬原ミア:「してい」指定?「なるほど、師弟ですか」
生太郎:「……すぴー」
生太郎:寝ている。
泊:「……そう、師弟だ」
泊:おぶった身体を安定させるように、少しだけ屈伸して
岬原ミア:「なるほど~……一応、確認しておくのですが」
岬原ミア:「そのように記憶操作を受けているわけではないですよね?」
岬原ミア:自信なさげな返答に診断の目
泊:「………ああ、そういうんじゃないさ」
岬原ミア:「そうですか。なら、良いです」
岬原ミア:「そういえば泊さんと生太郎さんは、御影さんと別宿なんですね」
岬原ミア:「同行のようですから、てっきりお屋敷にお泊りになるのかと思ってました」
岬原ミア:「ホテルはどの辺りです?」
泊:「もうちょい歩いた先。ミサキハラは?あのカモノハシっつーおっさんとは合流しなくていいのか?」
岬原ミア:「流石に同行だと目立ちますから、拠点は別に構えまして……」
GM:その時
GM:ぴり、とした肌を刺すような感覚
泊:パン と背を軽く叩くようにして生太郎を起こし
泊:「下がってろ」とだけ呟いて、首から下げた腕輪を短槍へと変化させる
岬原ミア:「……泊さん?」街中では秘匿が、と教科書どおりの言葉を飲み込み、下がる
GM:それは君たちの中で
GM:泊にしか感じ取ることが出来ない。
GM:ジャームとしてのものではない、全く別の、人間ならではの湿度を帯びた殺気。
GM:残り香だけを匂わせるように、挑発的に自分の存在を知らせている。
GM:それは君が何度も味わったことのある類の気配。
GM:――武術家のものだ。
泊:───衝動的なものではない。殺す事に理屈を付けた、指向性のある殺気だ。
GM:道の先、曲がり角の奥へと
GM:君を誘っている。
泊:「ミサキハラ。ナマタローを頼んだ」
岬原ミア:「えぇ、はい。……泊さんはどうします?」
岬原ミア:ワーディングの気配はない。ただ、目の前の彼女は何かを察している。……手慣れた戦闘員の判断を優先する。
泊:「お誘いがかかってる」視線は、殺気のする方へと向けられている
泊:「あとは、周囲一帯の哨戒を。」
岬原ミア:「……気配、というやつですか」視線の先に目を凝らす。
岬原ミア:「そちらは得意分野です。お任せください」
岬原ミア:「何かあれば連絡を。受信感度は常に上げておきますので」
岬原ミア:ぱちり、と静電気で髪の毛が揺れる。
泊:「助かる。頼んだぞ」その言葉を聞いて、軽く頷くと、曲がり角の先へと向かう
岬原ミア:「……無理はしないでくださいね?初日で負傷したなんて朱さんに報告したら、御影家メイド衆の名折れとこってり絞られそうです」
岬原ミア:冗談めかして、その背中を見送った
GM:……君はひとり、路地へ入る。
GM:路地の奥には、あちらもひとり。
GM:男が背を向けて立っている。
???:「……月が綺麗ですね」
???:青みがかった空を見上げ、やがて振り返る。
泊:「生憎、そういう風情には縁の無い性質でな」
???:厚みのある体躯、日本人離れした長身。
???:顔にかかった丸眼鏡が、逆光に輝いている。
泊:口を開きながら、間合いを測る。敵の体格、得物、立ち姿、呼吸、掴める情報を貪欲に取り込む
???:「そうでしょう、そうでしょうね」
???:「貴方と縁が結ばれているのは――」
???:ヒュオッ
???:滑るように間合いを詰める、古流武術の縮地の歩方
泊:「───」
???:そして突き出すのは縦拳、振りかぶらずにそのまま最短距離を突き出す
???:狙いは鳩尾、しかしぎりぎりで躱せる間合いだ。
泊:咄嗟に半歩提げて半身を作り、拳に槍の柄を添わせるように当てて
泊:真っ直ぐな衝撃を、回転運動で逸らす
???:が ず ん!!
???:縦拳に乗った、加重の威力。
???:寸勁の衝撃が、壁を砕き壊す。
???:「……クヒッ」
???:「クックククククク」
???:「イーッヒッヒッヒッヒ!」
泊:「……おっと」
???:「や、やはり貴女は素晴らしィイ~~ッ」
泊:崩れた壁でたたらを踏みつつ、三角飛びで間合いを切る
???:「鍛え上げられた身のこなし、柔軟でしなやかな肉、淀みない体重移動……」
???:「どう控えめに見積もってもA+ランク以上の最高級品質!」
泊:(……速い、デカい、強い…参ったな、小細工で埋められる差が少ない、一番嫌な手合いだ。)
???:「手、手ェ~~ッ」
???:「お手合わせを願わずにはいられなぁ~~い!ヒヒヒヒィーッ!」
泊:「人を食肉みたいに言いやがって。そういう趣味なら余所に行きな」
???:「ほォオ」
???:「貴女は感じないのですか、強者との戦いによる高揚を」
???:「禁欲主義者なのですか?」
泊:「まさか」
泊:「食い気もあれば、睡眠欲だってある。強い奴との手合わせってのも大歓迎だ」
泊:「だが」
泊:短槍を構えて、姿勢を沈める
泊:「命の奪り合いとなると話は別だ。デカくてうるさい眼鏡」
???:「……クヒッ、クククク」
???:「申し遅れました、わたくしは獅子堂朴炉」
獅子堂朴炉:「六重試技、三本木様からの推薦参加者としてご指名をいただいております」
泊:「………!」
泊:「……へぇ、そりゃ」
泊:「お互い頑張らねぇとな。当日までに怪我でもしたら大変だ」
獅子堂朴炉:「山田梁子様、こうしてわたくしがお目見えに伺ったのは」
獅子堂朴炉:「感じたからなのですよ」
獅子堂朴炉:「とある運命をォ……アハァ」
泊:「冗談は風体だけにしな。アタシの方は何も感じてねぇよ」
獅子堂朴炉:「ご存じでしたか?かつてマスターカルラの一味」
獅子堂朴炉:「”天籟魔訶”は、関西を拠点としていたことを」
泊:その名を聞いて、表情が変わる
獅子堂朴炉:「わたくしも彼らと手合わせたのです……クヒッ、思い返しても」
獅子堂朴炉:「素晴らしい使い手、素晴らしい立ち合いでした」
獅子堂朴炉:「彼らを昨年末に打ち取ったのは」
獅子堂朴炉:「貴女方UGN、N市第12支部」
獅子堂朴炉:「深く、深く興味を惹かれました、どのような戦士たちなのかと」
獅子堂朴炉:「思い焦がれていた時に現れたのが、貴女なのです」
獅子堂朴炉:「まさしく運命を感じずにはいられなぁ~~~い!」
泊:「…………」生憎、アタシは倒してねぇよ。そんな事を口走ろうかとも思ったが
泊:───思い浮かべる。私が託して、送り出した、御影家次期当主の顔を
獅子堂朴炉:「おっと」
獅子堂朴炉:「黙っていてもこの後いずれ戦うだろうと?」
泊:これ以上、アイツに負担をかける訳にはいかない。
獅子堂朴炉:「ナァ~~ンセェ~ンス」
獅子堂朴炉:「貴女も既に知るところとは存じますが」
獅子堂朴炉:「あの催しには、不純物が多すぎるのです」
獅子堂朴炉:「正当な技と技、力と力の比べ合いの場とするには」
獅子堂朴炉:「あまりにもちんけで雑然としております故」
泊:「………まぁ、そこは同意してやるよ。雇い主に伝えとけ、小細工なしでかかって来いってよ」
獅子堂朴炉:「こうしてお迎えにあがった次第でございます……」
獅子堂朴炉:「野試合こそが武術家の本懐~~~ッ!ヒヒヒィ~~ッ!!」
泊:(………さて、どうするか)
泊:(ミサキハラを呼んで二体一で…いや、まだ底が知れねぇ奴だ。いたずらに怪我人増やす結果にもなりかねない)
獅子堂朴炉:「どうするもこうするもございませんよ、”梁山泊”様」
獅子堂朴炉:「貴女の判断がどうであろうと、わたくしは」
獅子堂朴炉:「ここで始めさせていただきます故に……キヒヒィ……」
獅子堂朴炉:姿勢を落とす、四肢に殺気が漲る。
泊:(適当に打ち合って、こいつの戦力を図ってからトンズラこくのがベスト………)
泊:(………いや)
獅子堂朴炉:――背を向ければ、殺られる。
泊:殺気が、肌に打ち付けられる
泊:(……適当に打ち合える相手じゃない)
泊:(なら………ここで)
泊:槍の柄を握りしめ、空間全体を捉えるように視野を広げる
泊:(───敵の戦力を削ぐ)
GM:殺気と殺気がぶつかり合う
GM:呼吸の一拍ごとに
GM:ボルテージが張り詰める、闘気が大気を歪ませる。
獅子堂朴炉:「クヒッ」
獅子堂朴炉:「――キヒャアアアアアーッ!!」
獅子堂朴炉:静寂を打ち破るような叫びとともに、踏み込む。
GM:その瞬間。
GM:バサササササササッ!!
GM:無数の札が二人の視界を隠し
GM:宙を舞い、獅子堂へとまとわりついていく。
泊:「────!?」
獅子堂朴炉:「ケヒーッ!?な、何事ォーッ!?」
???:「いかんなあ」
???:「いかんいかん、若い者は気が逸っていかん」
泊:敵の妨害である事を予測し、蛇行するように後退する
泊:顔に纏わりついた札をひっぺがし、その姿を捉える
???:札の舞う中に、背を曲げた小柄な影
???:その表情は、狐を象った面で隠れている。
???:「そう身構えんでええ」
???:「儂は形骸、そなたの察するように”ためし”の参加者じゃが」
形骸:「此度はこの青坊主を連れ戻りに来ただけじゃ」
泊:「……はっ、どうだか」
泊:「狐は人を化かすもんだろ?」
形骸:「はっは」
形骸:「その年から人間不信か?さぞや苦労しておるようじゃのう」
形骸:「別嬪さんが勿体ないぞい」
泊:「関係ねぇだろんな事は…!」やや照れくさそうに
形骸:「うーむ、おぼこい、今時珍しいのお」
形骸:「四条裏手にいいカクテルを出す店があるんじゃ、そこでゆっくり口説きたいところじゃが……」
獅子堂朴炉:「ケヒヒィーッ!なんという横槍」
獅子堂朴炉:べりべりと札をはがす
泊:「狐かと思ったら狸ジジイか?帰るならとっとと帰れよ」
獅子堂朴炉:「今回ばかりは敬老精神を発揮しますが……二度はございませんよォ~~ッ」
形骸:「あんなむさくるしいのが着いてきたんじゃ……全く、貧乏くじじゃわい」
形骸:「連れないのぉ、まあいい」
形骸:「いずれゆっくり、お話しする機会もありそうじゃ」
形骸:「ではの、おぼこいねーちゃんや」
泊:「おぼこい言うなジジイ」
泊:(……黙って逃がしちまうのは癪だが、今同時に二人を相手取るのはそれこそ下策だ)
獅子堂朴炉:「……折角の決闘が台無しになってしまいましたが」
獅子堂朴炉:「仕方がありません、当日までの楽しみといたしましょう」
泊:「おい」
泊:獅子堂に声をかける
獅子堂朴炉:「その時は最高のコンディションを期待しますよ……では」
獅子堂朴炉:「クヒィ?」
泊:「逃げんなよ、オマエの相手はこのアタシだ」
獅子堂朴炉:ぐいんとのけぞるように振り返る。
獅子堂朴炉:「……クヒッ」
獅子堂朴炉:「思いが届いたようで」
獅子堂朴炉:「わたくし、ときめいてしまいますねェ~~ッ」
獅子堂朴炉:「ええ、必ずや」
泊:青筋を立てる
獅子堂朴炉:「この手で潰して差し上げますよ、”梁山泊”様」
獅子堂朴炉:「イーッヒッヒッヒッヒ!」
獅子堂朴炉:形骸とともに立ち去る。
泊:「……上等だ。せいぜい首洗って眼鏡拭いて待ってろよ」
泊:去り行く影にそう告げて、強く短く息を吐く
泊:(……これで)
泊:(……敵の戦力を一人減らせた。後はアタシが勝つだけだ)
泊:「……ああ、そうだ」岬原に”こっちはもう片付いた、そっちが良ければ合流する”と連絡を入れ
泊:……僅かに、身体を震わせる。
泊:夜風の冷たさ、衣服の薄さ、確かに感じた殺気と恐怖に、そんな理由を付けながら
泊:「……はぁ」
泊:先程まで背中に感じていた体温を、反芻するように
泊:「死ねないね、まだ。」
泊:ポツリとそう呟くと、冷えた身体を温めるような大きな動作で、黒い石を飛び越えた。
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
岬原ミア:泊さんには取ってるので保留で!親…いえ…
泊:う~ん……ロイスは悩むけど保留で……!
泊:あと一枠だけだから…
◆Middle05◆
GM:シーンプレイヤーは御影さん、他全員登場可能
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 6)増加 (55 → 61)
三角さき:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+3[3] → 70
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 10)増加 (50 → 60)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (54 → 58)
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 3)増加 (81 → 84)
GM:せ、攻めやがる
岬原ミア:はわわわ
GM:では項目は以下!
六重試枝参加者について/情報:UGNまたは噂話/合計難易度:60
FHの動向について/情報:UGNまたは裏社会/難易度:11
御影 肖子:ふんふむ
GM:参加者についてはPC複数名での判定が可能、達成値は累積していき
御影 肖子:FHを一人で抜けそうな人とそれ以外に分かれるのがいいのかな
GM:10ごとに情報が追記されます
焰月朱彩:そのようね
岬原ミア:ですわね
岬原ミア:泊さんにFH行ってもらって、4人で合計狙いましょうか
三角さき:はぁい
泊:うすうす
焰月朱彩:それでええと思う
御影 肖子:今更だけどみんな社会弱者だな……
岬原ミア:地域密着型なので…
GM:れりごー!
岬原ミア:バディムもあるので先に泊さんの判定してもらお!
泊:じゃあこちらはFHの動向についてを裏社会で判定
泊:コネ使ってダイス+2
泊:6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,4,5,6,6,10]+10[10]+9[9]+4 → 33
GM:つよない?
泊:めっちゃ分かる
岬原ミア:実家じゃん
三角さき:わぁ……!
焰月朱彩:知りまくりや
岬原ミア:じゃあこっちも振って出目出していきましょうか
御影 肖子:最強になってる
泊:風欲しかったら言ってくれ…侵蝕がアレだが…
三角さき:六重試枝参加者についてを噂話で
岬原ミア:先に振るので最後の一人で届かなさそうならもらおう!
GM:参加者については
GM:このシーンでクリアしなくても追加ダイスでその場再登場可能とします!
GM:師匠無理しないで!
岬原ミア:なるほどね!無理しないで!
岬原ミア:じゃあ振っていこう
岬原ミア:六重試枝参加者について、コネ幹部で情報UGN。
岬原ミア:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 6[3,4,4,6]+2 → 8
三角さき:4dx+1 コネ付き
DoubleCross : (4DX10+1) → 4[2,3,4,4]+1 → 5
御影 肖子:参加者について、情報:UGNでコネ使用
御影 肖子:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[5,6,7,9,10]+7[7] → 17
GM:おおっ
GM:合計30!折り返し!
岬原ミア:御影さんに《バディムーヴ》達成値+3
焰月朱彩:情報:UGN コネ使用
焰月朱彩:3dx+4
DoubleCross : (3DX10+4) → 8[2,7,8]+4 → 12
GM:合計45!
GM:後乗せなければ四段階目でストップです
GM:再登場して振る人はどうぞ!
焰月朱彩:まあまあやな
御影 肖子:かなり行った
焰月朱彩:一番侵蝕低いうちがもっかいやろか
岬原ミア:じゃあその次私で。
岬原ミア:GOGOぜ!
御影 肖子:ミアちカバーするしあたしのがよくない?
岬原ミア:じゃあミカちで
御影 肖子:ウス
GM:いつの間にか距離が…!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 6)増加 (58 → 64)
焰月朱彩:ダイスもアップや
焰月朱彩:4dx+4
DoubleCross : (4DX10+4) → 10[1,3,4,10]+3[3]+4 → 17
GM:なにーっ
泊:終わった
岬原ミア:メイドー!
GM:やりおるぜこのメイド長
三角さき:やったぁ
岬原ミア:流石ですわ朱様!
御影 肖子:無意味な相談に終わった
岬原ミア:杞憂に終わりました
御影 肖子:スーパーメイドリーダー
焰月朱彩:これぞメイドの真髄
GM:では敵方の戦力が丸裸に!
岬原ミア:いよっ!生きる生き字引!
焰月朱彩:誰が年増や!
岬原ミア:そこまでは言ってませんよね……!?
【六重試枝参加者について】
試合は御影宗家選出の6名対三本木選出の3名+映日選出の3名で行われる。
宗家の頭首は参加を許されず、また、今回は謹慎処分中の御影革人も参加できない。
分家側は今回の試技への準備を数ヶ月単位で進めており、有力視されている参加者もほぼ固まっている。
・三本木刃弥
年齢32歳。三本木家の若き頭首。
実業家としての顔も持ち、広く京都の財政界へ顔を利かせる気鋭の人物。
上昇志向の強い性格であり、プライドが高い。
経済的、政治的な影響力で上回りながら、伝統的に英雄視される宗家の存在を快く思っていないようだ。
幼い頃は御影の屋敷にも度々出入りしており、御影吐を実の兄のように慕っていたことも知られている。
シンドロームはオルクス/ウロボロス。一族の中でも突出して精妙なRC技術を持つと言われている。
・映日釘女
年齢17歳。当代の映日家頭首。
頭首となって日が浅いものの、その手腕は各方面で称えられる才女。
特にレネゲイドと機械技術を組み合わせた兵装の開発に関しては、様々な発明を残している。
しかし先鋭的で合理的すぎる思想が周囲との軋轢を起こしているという噂も存在し、
実際に映日の関連企業においては昨年度から大幅な役員整理が行われている。
オーヴァードとしてのシンドロームはノイマン/モルフェウス。
なお、試技本番で扱われるジャームのダミーも映日家作成のものとなる。
・三本木燕
年齢13歳。咎枝写し”粗目”の継承者。
三本木刃弥と三本木茎の実妹にあたる。
映日家関連企業において対ジャーム兵装のテストベットも行っており、測定上の戦闘能力は最新鋭のFHモービルをも凌駕している。
サラマンダー/エンジェルハイロウ/ブラムストーカーのトライブリード、瞬間的な高火力で相手を圧殺する戦法を得意としている。
アンケートによれば好きなものは抹茶プリン、嫌いなものは御影肖子。
・獅子堂朴炉
年齢28歳。三本木家選出の代表者。
六条、鞍馬、狛館、そして獅子堂。四天王と呼ばれる京都のオールド・オーヴァードの家系のひとつに属している。
四天王は御三家ほど旧来の性質を残した血筋ではなく、他組織の元でその知見や能力を振るう場合が多い。
獅子堂はUGN寄りの家系であり、獅子堂朴炉も京都K支部のイリーガルとして登録されている。
好敵手との戦いだけを生きがいとする武術家であり、興味のないターゲットであれば家や支部からの指示も無視するはぐれ者。
シンドロームはキュマイラ/エグザイルのクロスブリード。肉体を使った白兵戦を得意とする。
・形骸
年齢不詳。映日家選出の代表者。
ある時は妖術家、ある時は修験者、ある時は天狗を嘯く正体不明の怪人物。
現代のレネゲイドコントロールの術理から離れた古い体系の技を使用する。
好物はぴちぴちギャルとジャズ、ロックのバーボン。
バロールのピュアシンドローム、搦め手により相手の動きを封じる戦法を得意とする。
・阿吽命之介
年齢20歳。映日家選出の代表者。
映日釘女の片腕とされる敏腕秘書。
いつもさわやかな調子を崩さない好青年であり、頭首の過激な姿勢を諫めることもしばしば。
組織の再編においても日夜飛び回っており、関連企業からの信用も高い。
オーヴァードとしてはブラックドッグのピュアシンドローム。磁力を操る類の能力を持つらしい。
【FHの動向について】
UGNの詳しい調査の結果、三本木家と映日家に連なる様々な場所で複数人のFHエージェントが目撃されていることが分かった。
彼らの共通点としては、あるFHエージェントの部下としての活動がこれまでに確認されているようだ。
ボスと目されるのは”エコーズ”。
セルに属さないフリーのエージェントだが、その能力はマスタークラスにも匹敵するという大物だ。
御影屋敷・客間
GM:翌日、君たちは屋敷にて合流する。
GM:そして泊と岬原の口から、帰り道の襲撃者について話を聞くことになるだろう。
泊:「───まぁ、そういう訳だ」
泊:昨夜の事の顛末を伝え終える
焰月朱彩:「そりゃまた災難やったねぇ」
焰月朱彩:集まった面々にコーヒーもしくは緑茶等、好みに合わせて配りながら相槌を打つ
御影 肖子:「……そう。向こうとしても、あの戦闘狂の手綱を握り切れているという訳ではないのね」
三角さき:「(果し合い前に衝突し、役者同士がいがみ合う展開……盛り上がって参りました!!)」
三角さき:「しかし、お怪我がなくって何よりです」
岬原ミア:「はい、幸いその後も襲撃はありませんでした」
鴨嘴:「おっかねえなあ」
鴨嘴:「あ、これね、アンパンだから」
鴨嘴:「あのあと買ってきたのよ、そのなんだかいう有名な店のやつ」
鴨嘴:「若い人らで食いなさいよ」
岬原ミア:「あら、まあ。ありがとうございます」朱さんに着いてあんぱんを配る。
泊:「……ああ。情けねぇ話だが、昨日は”形骸”ってのに助けられた形になる」
泊:「だが、あの調子だとシシドーってのは当日も真っ先にアタシを狙ってくるはずだ」
泊:あんぱんを受け取って、一口齧る
生太郎:「おおー、くりが入っていますね」
生太郎:「お茶もとってもいい塩梅で……ごくらくー」
岬原ミア:「なるほど。狙いを固定できるのは大きいですね」
岬原ミア:自分の分はつぶあんをチョイス。
焰月朱彩:「えらい扱いづらい子らしいからなぁ、うちに出入りしとるUGNんお人もボヤいとったわ」
泊:「相手が何してくるか分からねぇ中で、駒の一つの動きを把握出来てるってのはでかいからさ」
御影 肖子:「それは……そうかも知れませんが」
岬原ミア:「獅子堂さんとやらには対策と準備ができますね」
岬原ミア:「一騎打ちの状況を出会い頭に挑まれるのと、事前に構えられるとでは大きく違いますからね~」
岬原ミア:「分家の関係者ならば、御影さんや朱さんは面識はお有りのようですね?」
焰月朱彩:「六条、鞍馬、狛館、獅子堂いうてな、鬼狩りとはちと違うけど、京じゃそこそこ名の知れた武闘派なんよ」
三角さき:「そうすると、泊様と獅子堂何某の一騎打ちになってしまいますが……」
泊:「ん」三角の言葉に相槌を打ち
泊:「なぁに、勝ちゃ問題ねぇさ」
三角さき:「分家の方々は、随分と前から果し合いのご準備をしているご様子ですし」
三角さき:「獅子堂何某の性格は把握していたはず。そこに、何か計略などはないかと三角は疑ってしまいますが……」
鴨嘴:「疑いすぎてもキリがねえしなあ」
鴨嘴:「泊ちゃんがいけるってんならいいんじゃあねえの、あつっ、あちち」
御影 肖子:「勝てるの?」
御影 肖子:直に会ってどう見えたか、という問い。
泊:「地の利がこっちに傾けば…って所かな」
三角さき:「あ、いえ、泊様の実力を疑っているわけではなく……」
泊:「ははっ、いいさ。真っ当な疑問だミスミ」
泊:「だが、ここだけの話」
泊:「”アタシ一人で相手する”とは別に言ってねぇよ」
泊:「釣れるならそのまま釣るし、何か謀があるなら全員で叩けばいい」
三角さき:「おや、そうなのですか」
三角さき:「単に、売られた喧嘩を勝ったわけではない……と。流石です」
焰月朱彩:「なんや、リョーコはんそういうんもいけるクチやったんか」
岬原ミア:「そうですね。それを信頼しつつ、リカバリーも考えるのが私達のお役目ですから~」
御影 肖子:「ええ、賢明ね。……獅子堂朴炉自身は、おそらく本当に一対一を望んでいるでしょうが」
御影 肖子:「他の5名が割り入ってくる可能性は十分にある。こちらとしても、それを想定して動くべきでしょう」
岬原ミア:「えぇ。……ふふっ、一対一を固辞するようでしたら、説得を考えなければ行けないところでした」
泊:「まぁ、色々あってな。その辺りに拘るのはもう止めたんだよ」
泊:「アタシが今回戦うのは、ミカゲを勝たせるためだから」
御影 肖子:「そう……ありがとう」
焰月朱彩:「男の一途な気持ち弄ぶなんて、怖い女やねぇ」
焰月朱彩:「ほなら獅子堂のボンはリョーコはんに任せましょ。諸々の判断含めてな」
泊:焰月の言葉に頷いて「何にせよ、この勝負に起点があるとすれば間違いなくアタシの所だ。」
泊:「残りの連中にも、行動が読みやすい奴が居れば段取りだって立てやすくなるんだが」
岬原ミア:「獅子堂さんと形骸さんの他に、出場しそうな心当たりはありますか?」
泊:「何かないのか?個人的な怨恨とかさ」
御影 肖子:「起点……つまり、最初に高い確率で起きそうなマッチアップということなら」
御影 肖子:「私との戦いに拘っているだろう相手に、一人。心当たりがあります」
泊:お、と言った顔でショーコの方を向く
焰月朱彩:「あぁ、あの子ねぇ。そら出はるやろなぁ」一人で納得している
御影 肖子:「私の持つ"咎枝"には、二つの写しがあります。兄の持ち出した”抹雪”と……」
御影 肖子:「三本木で管理されている”粗目”。その継承者、三本木燕」
焰月朱彩:「刃弥の小僧とお茎の妹さんなんよぉ」
岬原ミア:「分家の方にも担い手が居るんですね」
岬原ミア:「茎さんの妹というとだいぶお若いのでは…?」
三角さき:「ははぁ。宗家の継承者に対する敵愾心……理由はさもありなんですが」
御影 肖子:頷く。「真打の継承者である私に、思う所があるのだろうけど……何かと敵視されているみたい」
御影 肖子:「私の2つ下ね。13歳」
三角さき:「わぁ。つい最近まで小学生じゃないですか」
三角さき:「年齢は実力に比例しないと承知しておりますが、びっくらぽんですね」
岬原ミア:「最近の小学生はしっかりしていますね…」
泊:「で、ショーコ」
泊:「勝てるのか?」
岬原ミア:泊さんの言葉を聞きつつ(意趣返し……いえ、発破返しでしょうか?)
御影 肖子:「……現時点では、何とも言えないわね」
御影 肖子:「最後に彼女と手合わせしてから、随分長い時が経っている」
泊:「ははっ、子供の一年ってのは大きいからなぁ」
御影 肖子:「ええ。その間の成長を踏まえるなら、どうしてもこういう答えになってしまうけれど……」
三角さき:「女子三日会わざれば刮目して見よってワケですねぇ」
焰月朱彩:「人伝やけど、えらい強ぉなっとるてきいたわぁ」
御影 肖子:「古い情報、という前提で良いのなら」
御影 肖子:「私が咎枝を継いでから、あの子との立ち会いで負けたことはない……とも言っておくわ」
泊:…少しだけ笑みを浮かべる
鴨嘴:「なんだこの記録」
鴨嘴:「戦車ひっくり返してるよこの子、ええ……」
鴨嘴:「これやっつけたのアンタ?はー、おっかねえな」
三角さき:「鴨嘴様、分家の継承者に出来ることが肖子様に出来ないわけないじゃあないですか」
三角さき:「その気になれば、肖子様だって戦艦を引っ繰り返せるはずです」
焰月朱彩:「せやでぇ?あの子が強うなっとる間に」
焰月朱彩:「肖子はんもどえらい力をつけはったんやから、もっと自身持ってもらわんと」
鴨嘴:「はー」
鴨嘴:「信用されてんのなあ」
岬原ミア:「そうですね、あるいは自信、でしょうか」
泊:「……ま、戦車ひっくり返せるかどうかは別にして」
御影 肖子:「三角。それは間違いね」
御影 肖子:「オーヴァードの能力は、殆どの場合一人一派。完全な上下の互換関係にある事など、まずないし」
御影 肖子:「こと単純な出力で言うなら。元より彼女は私より上だったわ」
三角さき:「……ご無礼を。ですが、剣の技術や経験などを鑑みれば」
三角さき:「引けを取らぬ実力をお持ちであると、この三角は信じております」
泊:「ショーコだってこの一年ただぼんやりと剣振ってきた訳じゃねぇさ。そこはアタシが保証する」
岬原ミア:(そういった、強者に対する足元をすくう戦法はこちらの得手ですけど……)声には出さずに。
岬原ミア:(水を差すより、その方面の警戒をするのが私の役目ですね)
生太郎:「シショーだってまけません!」
生太郎:「シショーもひっくり返すことが出来ますよ!」
生太郎:「お好み焼きとかを!」
生太郎:「じょうずですよ!」
泊:「競技が違うんだよ…!恥ずかしいから止めろ…!」生太郎を黙らせる
焰月朱彩:「ふふ、まぁた肖子はんの細かいとこ拘る癖が出てきはったわ」
御影 肖子:「別に。自信がない訳ではないわよ、全く」
焰月朱彩:「まぁ、せやけどね」にやけていた表情を戻して
御影 肖子:「ただ、正確に情報を伝えたいだけ。性分なの」
焰月朱彩:「こと燕はんとの勝敗に関しては」
焰月朱彩:「勝つんが義務やと心得てくださいね」
鴨嘴:(……)
鴨嘴:(おっかねえ~~)
岬原ミア:(名家の責務ですか…)
岬原ミア:「刀を振るう御影さんと燕さんの実力差が不明瞭だとすれば、差をつけるのは周りのサポートですね」
岬原ミア:「当人たちはもちろん、頭首を補助する経歴の長さ。三角さんと朱さんの振る舞いも重要になりそうです」
三角さき:「……私は、補助というよりは露払い特化、というか……」
三角さき:「じゃ、邪魔が入らない様にします」
焰月朱彩:「真打ちの継承者が映しに負けたとあっては、例え試技に勝ったとしても当主としての資質を問われかねまへん」
岬原ミア:「試技に勝てば良し。更に本来の継承者を打ち負かせば喧伝には充分良しですか」
御影 肖子:「ええ。……逆に言えば、あの子もそれを狙ってくる事でしょう」
御影 肖子:「そういう意味で、獅子堂朴炉に続いて彼女についての動向も予想が付けやすい、という事です」
御影 肖子:「……ただ、後の4人はどう出るでしょうね」
泊:1,2,3と指を折り
岬原ミア:「三本木刃弥、映日釘女、三本木燕、獅子堂朴炉、形骸」
岬原ミア:「6名にはあと1名ですね」
焰月朱彩:「あと一人は多分あの男やろな」露骨に顔を顰めて
岬原ミア:「割り振りからいえば映日家からの推薦のようですが…朱さん。心当たりが?」
御影 肖子:「三本木家からは刃弥、燕、獅子堂朴炉が三名の推薦だから……後の一人は、映日の」
焰月朱彩:「釘目はんとこにえらい男前の秘書がおってな、これがまたいけ好かん男やねん」
泊:「秘書、ねぇ」
泊:「役職から察するに、アキヒ当主の嬢ちゃんに随行でもしてくれんのかね」
三角さき:「朱さんがそう言うなら、大層なイケメンなのですねぇ」
岬原ミア:(イケメンが嫌いなのかしら…?)
焰月朱彩:「性格が悪いゆう意味やないよ?」
焰月朱彩:「主人を影に日向に支えるんが使用人の務めとはいえ、あの小僧はなんというか」
焰月朱彩:「ソツがなさすぎるんよ。可愛げがないゆうか」
焰月朱彩:「あげくに釘女はんの尻拭いをようしはるもんやから映日の影の支配者なんて言われる始末で」
焰月朱彩:「主人より目立ってしもたら使用人失格やよねぇ?」
焰月朱彩:「さきもそう思うやろ?」
泊:(目立ちたがりの権化みたいな格好して何言ってんだか……)
岬原ミア:(朱さんも充分個性的と思いますけど…)
三角さき:「ええ、ええ!三歩下がって主人の影を踏まず!女中界の常識です」
御影 肖子:「……悪意から出た噂じゃないの。隙のない人間ほど、そういう事を言われるものよ」
岬原ミア:「……優秀な方なりの悩みがあるんですね」
御影 肖子:「別に、庇い立てる訳ではないけれど……ただ、事実としては」
御影 肖子:「映日釘女が当主になってからは、いつも彼を傍に控えさせていたわ」
御影 肖子:「随分と信頼を置いている。映日釘女が三人目を選ぶなら、まず入ってくるでしょうね」
泊:「つまり…”儀式中も”って可能性は高い訳だ」
岬原ミア:「いかに策をめぐらしても、本人が出る以上危険はありますからね」
岬原ミア:「忠誠心が高い実力者程、傍観の選択肢はナシでしょう」
鴨嘴:「あー、つまりはこういう具合かね」
鴨嘴:きゅ、きゅとホワイトボードにペンを走らせる
三本木妹→御影
獅子堂→泊
映日+阿吽
三本木兄、形骸→?
鴨嘴:「残ってんのはオルクスとバロールだから」
鴨嘴:「こいつらは待ち構えタイプだと思うんだが」
鴨嘴:一番下の二人にくるくる〇をする。
鴨嘴:「今んとこ予想出来んのはその程度かねぇ」
岬原ミア:「三本木刃弥さんは他人を動かす立場と見えますからね。大きく離れてはなさそうです」
泊:「──だな。少なくとも、形骸ってのは一番得体が知れねぇジョーカーだ」
御影 肖子:「得体が知れない、と言うなら……儀式の会場や、そこで使う道具も映日と三本木が用意している」
御影 肖子:「何らかの仕掛けがあると見て良いでしょうね。まして、道具の細工にかけて映日釘女の右に出る者はいないのだし……」
三角さき:「…………」
三角さき:「肖子様、泊様、岬原様、朱さん、私」
泊:「抑えられるならそれに越したことはねぇんだが……ミスミ?」
三角さき:「……本家側が足りなくないですか、一人」
泊:「……」改めて指を折って
鴨嘴:「ああ、そうだわ、それもあった」
鴨嘴:「どうすんの6人目」
鴨嘴:「さっき決まった取り決めで、兄ちゃん出れねえんでしょ」
焰月朱彩:「革人はんは謹慎中やし、そもそもこの件の発端やからねぇ」
岬原ミア:「UGNからの増援……も、即応できるのが私と鴨嘴さんでしたもんね」
三角さき:「鴨嘴様は出れないんでしたっけ」
鴨嘴:「俺ェ!?」
鴨嘴:「無理無理無理ですよアンタ」
鴨嘴:「自慢じゃないですけどね、オジサン、びっっっっっっくりするぐらい弱いんだから」
三角さき:「そうなんですか、UGNの人なのに……」
鴨嘴:「その辺の犬とかに噛まれて泣いちゃうんだからね」
三角さき:「犬に嚙まれたら普通に私も泣きますが」
岬原ミア:「UGNエージェントといえど、現場だけでなく巨大な組織を回すための内勤が重要ですからねっ」
岬原ミア:非戦闘員の鴨嘴さんと守戦主体の私で生き延びることを優先の布陣だ
泊:……鴨嘴という男の身体つきや風体を改めて観察する。どうやら謙遜でもなんでもないらしい
御影 肖子:「まあ、元より当家の話ですから。UGNに頼るよりも、内々で候補者を見繕って……」
生太郎:「ボクが手伝いますよ」
生太郎:ぴっと、手を挙げる
三角さき:「お」
泊:「え゛」
岬原ミア:「生太郎さんが?」
生太郎:「ボクはシショーの弟子ですので」
生太郎:「試合でしたらおまかせください!頼りになります!」
生太郎:しゅしゅっとシャドーボクシング
御影 肖子:「……生太郎」
三角さき:「生太郎様が戦えるとは、盲点でしたが……しかし……」
三角さき:その様子を見て「実際、どうなのですか?」苦い声を上げた泊様に
焰月朱彩:「ほんまにぃ?」疑いの目で泊さんを見る
岬原ミア:「師としてはどうなんですか、泊さん」
泊:「……闘えるさ。そこはアタシが保証する」
御影 肖子:「ええ、実力に関しては保証できるわ。泊の教え子というのは、以前言った通りだし」
御影 肖子:「実際の任務で何度か共闘したこともあります。確かに頼りになった……けれど」
生太郎:「ショーコさんが困っているのでしたら」
生太郎:「やっぱりボクの出番です!ショーコさんにはたくさん楽しくしてもらっているので」
生太郎:「カリたカリはかえせ!」
生太郎:「シショーにそう教わっています!」
生太郎:「ショーコさんを困らせる人は、シショーのデシのボクがやっつけますよ!」
泊:「………」生太郎の顔をじっと見て
生太郎:「……」
生太郎:前髪の下からじっと見つめ返す
泊:「…………はぁ」ため息を吐いて、目元を数回揉む
泊:(…親心かねぇ…こういう心配って。別に親でも何でもないのにさ)
泊:「ナマタロー」
生太郎:「はい!」
泊:「しっかりやれよ。儀式の場では、アタシとも、この場に居る誰とも、オマエは対等の戦士だ」
生太郎:「たいとー……」
泊:「師匠と弟子、じゃない。」
泊:「アタシは”梁山泊”として、オマエは”無骨”生太郎として」
泊:「最後まで、みんなと背中を合わせて戦う。約束出来るか?」
生太郎:「約束……」
生太郎:「約束は、大事なことですね」
生太郎:「はい、シショー」
生太郎:「ばっちり、わかりました」
生太郎:唇を結んで、しかと頷く。
泊:その言葉に頷いて返して、ショーコの方を見る
御影 肖子:「……」生太郎の目を見て
御影 肖子:「分かったわ。だけど」
御影 肖子:「私も一つ、約束して欲しい事がある」
御影 肖子:「……生太郎だけじゃない。共に儀式に出る五人、全員に」
御影 肖子:生太郎の顔を見るために屈めていた姿勢を伸ばし、立ち上がって。
御影 肖子:「私は、今度の"六重試技"を、一人の死人も出さずに終わらせたいと思ってる」
御影 肖子:「御影が正当たる示しを得ることは、無論重要ではあるけれど」
御影 肖子:「対立する分家の人間の命を奪って解決したのでは、将来に禍根が残る」
御影 肖子:「私達の在り方は、宗家だけで立ち行くものではない」
御影 肖子:「だから……貴方達には、どうか」
御影 肖子:「約束してほしいの」
御影 肖子:「可能な限りでいい。生きて帰ることと、誰の命も奪わない事を」
泊:「……ははっ、えらく無茶を言うじゃねぇか。殺す気で来る相手を、殺さずに倒せってんだから。」
御影 肖子:「……ええ。無茶を言っているのは分かっています」
御影 肖子:「付いていけないと思ったなら、降りてもらっても構わない」
御影 肖子:一同の目を順番に見ながら、そう言い切る。
泊:一笑に付して「まさか」
泊:「だってそれ、”アタシ達ならそれでも勝てる”と思ってるって事だろ?」
御影 肖子:「……ええ」
泊:「任せな」ショーコの方に歩み寄って「応えてやるさ。その馬鹿デカい信頼に」
御影 肖子:「無茶を言っている。けれど、無理は言っていないつもりよ」」
生太郎:「任せてください!」
生太郎:「受け止めるのは得意です!骨とかないので」
生太郎:「お役に立ちますよ!」
岬原ミア:「ただでさえオーヴァード同士の戦闘は泥仕合になりますが…」
岬原ミア:頬に手を当てて、ちらりと朱さんを見る。
岬原ミア:「『御影の方が死合をするのは、鬼相手』……そもそも、そういう面接の条件でしたしね」
岬原ミア:そして御影とは、分家のニ家も含むのだろう。で、あれば。
焰月朱彩:「……まぁ、肖子はんはそれでええんとちゃいますやろか」岬原さんに頷いて
焰月朱彩:「清廉にして潔白、一点の曇りなく正しき人のみが、"咎枝"を振るうに値する……」
焰月朱彩:「せやからこそ、それに仕えるうちらは身を挺して主に降りかかる穢れを被らなあかん。そう思ったことも有ったけども」
焰月朱彩:「長いことご一緒してうちも学びました」
焰月朱彩:「清きものに寄り添うには、己も清くあろうとせなあかん」
焰月朱彩:「まだまだこのお家でお世話になるつもりやさかい、せいぜい気張らせてもらいます」
鴨嘴:「本気できれいごと背負う覚悟ってやつか」
鴨嘴:「正直ね、アンタたちは生きた化石みてえなもんだ」
鴨嘴:「UGNの俺らからしてみれば間近に見るまで眉唾みてえなもんだったんだが」
鴨嘴:「アンタの今の言葉でようやくわかった気がするよ、古いものが残るのにはそれなりの理由がある」
鴨嘴:「……立派なもんだね、その石頭」
三角さき:「……舐めて頂いては困りますね。この三角さきだって、二言はありませんよ」
三角さき:「この御影の家においては新参者ではありますが」
三角さき:「必ずや肖子様の願い通り、死者を出さずに終わらせる様に尽力致しましょう」
三角さき:「(……この身は御影において最も鬼に近く、されど未だ鬼にあらず)」
三角さき:「(私がこの現し世で平穏を謳歌出来ているのは、間違いなく貴女のお陰です)」
三角さき:「(継承者としての貴女が背負うもの全てを抱えることはできませんが)」
三角さき:「(その十分の一でも支えれば、少しは"借り"を返せると信じておりますゆえ)」
三角さき:「(その為に、この三角は研鑽してきたのですから!)」
御影 肖子:「……ありがとう、皆」
御影 肖子:一同の答えを噛み締めた後、微笑んで。
御影 肖子:「本当に私は、仲間に恵まれた」
GM:シーン終了、ロイスのみ可能です。
岬原ミア:「御影肖子 ○P誠意/N心配」でロイス!以上です
焰月朱彩:ロイスは満タンなのでなし
焰月朱彩:以上!
三角さき:ロイス保留、以上
御影 肖子:ええ~ロイス枠足りんが……
泊:ロイス保留で!以上!
◆Middle06◆
GM:シーンプレイヤーは岬原さん、ここは浸蝕1で登場することも可能です!
GM:レッツ登場!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1増加 (61 → 62)
泊:泊の侵蝕を1増加 (84 → 85)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1増加 (64 → 65)
三角さき:72
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1増加 (60 → 61)
三角さき:うそ、71
K市内・大通り
GM:~~~♪
GM:どこからか流れてくる囃子にのせて、通りでは橙色のぼんぼりが揺れている。
GM:辺りは行き交う人でにぎわい、足の踏み場もないほどだ。
GM:今日は年に一度、K市の名物として全国でも知られている祭りの日だ。
GM:屋敷にこもりきりで六重試技の情報を調べていた君たちは、気分転換として町へと繰り出したのだった。
生太郎:「おおお~~~」
生太郎:「シショーみてください!なんだかすごい形の食べ物があります……!」
泊:「んー?」
生太郎:「トルネード、ポテト」
生太郎:「これが、おいも……!?」
生太郎:「どうしてそんなことに……謎です!」
泊:「うお…なんだこれ、この芋は何か悪い事したのかよ」
生太郎:「おどろきです!」
生太郎:「たべてみたいですーっ!」
泊:「仕方ねぇなぁ…残すなよ?」
生太郎:「わーい!おふたつくださいな!」
生太郎:「シショーも一緒に食べましょう!めしあがれー」
泊:「……しかし」
泊:「うちの地区でも、夏頃に祭りってのはやってたが」
泊:生太郎から串を受取り、一口齧り
泊:「……ふぁふが京都、規模がちげぇよな」
生太郎:「フライドポテトの味がしておいしいですね」
生太郎:「またひとつ、ためになりました」
泊:「形は違っても、芋は揚げりゃフライドポテト…だな」
岬原ミア:「伝統のお祭りと聞いてもう少し厳かなものだと思っていました」
岬原ミア:「……だいぶにぎやかですよね」
岬原ミア:並ぶ店は牛串にたこ焼き、フライドポテト。田楽の味噌焼きという変わり種は和食文化かしら。
焰月朱彩:「なに言うとんの。祭りと喧嘩は江戸だけの華やないんよ。こういうのは楽しんでなんぼやろ」
御影 肖子:「賑やかで大勢の目に付くくらいが長続きするものなんでしょう。この祭事も、もう千年以上になるんでしたか」
岬原ミア:「なるほど、古くから続いてるからこそなんですね」
岬原ミア:流麗な飴細工に目を見張っている
泊:「千年?はー、そりゃすげぇや」
三角さき:「あまりたらふく食べては太ってしまいそうです」
岬原ミア:「ええと、御影さん達はなにか食べますか?」
御影 肖子:「いえ、私は……歩きながら食べるというのは、あまり好きじゃなくて」岬原さんに。
岬原ミア:「あら、そうなんですか? 確かにお行儀は悪いでしょうか」
御影 肖子:「いえ、行儀が悪いと言っている訳では。ただ、どうにも座らないと落ち着かないというか……」
御影 肖子:「身に染み付いた習慣というか……」
岬原ミア:「縁日なら休憩所もありますので、空腹を感じたらそちらに落ち着くのも良いですね」
三角さき:「それに何も、お祭りは食べるばかりではありませんし」
三角さき:「射的、ヨーヨー、金魚すくい、輪投げ」
焰月朱彩:「まぁまぁあんたら揃ってそないお芋さんばっか食べはって」
泊:「ははっ、その分歩きゃあチャラだチャラ」
泊:「なんかさー、こういう所って結局食い慣れたもん買っちまうよな」
生太郎:「おいもおいしいですよ!」
生太郎:「……あ!」
生太郎:何かに気付いたように駆け出し
生太郎:近くの露店前にしゃがみこむ。
御影 肖子:「……何か見つけたの?生太郎」
三角さき:「あんな風に、童心に返って興じるというのも祭りの醍醐味ってワケなのです」
生太郎:「わ~~~」
生太郎:視線の先には、色とりどりの金魚が泳ぐ平たい水槽。
生太郎:「すごいです、この金魚さんたちは」
生太郎:「みんなひらひらしてて、おしゃれさんですねー」
泊:「……ミスミが言ったそばから、だな」
泊:一緒にしゃがみ込んで
出店のおやじ:「おうよ!ボウズは見る目があるねえ」
出店のおやじ:「ここいらは金魚の養殖でも有名な土地柄だもんでね」
出店のおやじ:「業者から買い付けた特別な別嬪ぞろいってもんだ」
岬原ミア:「金魚掬いですね。可愛らしい」
焰月朱彩:「肖子はんも小ちゃい頃はああして齧りついて見てはったわ。懐かしぃ」
岬原ミア:「へぇっ、そうだったんですか?」
三角さき:「ほぉ!いいですねぇ、若かりし頃の肖子様にもそんな時期が!」
御影 肖子:「な、そんな事は……」
御影 肖子:「……あったかもしれませんが」
焰月朱彩:「またこれが見てるばかりで自分からは欲しいて言わへんでなぁ。見かねた旦那はんが後からこっそり……」
御影 肖子:「ちょっと、朱彩……!」
泊:「へぇ……」
出店のおやじ:「どうだい、嬢ちゃんたちも一勝負していかねえか」
生太郎:「シショー!!」
生太郎:キラキラした瞳で見上げる。
岬原ミア:「御影さん達も、やります?」
泊:「おっちゃん、ポイ6つ」
泊:返答を待たずして、人数分の網を受取る
出店のおやじ:「あいよ!」
焰月朱彩:「あら、うちもええのぉ?」
三角さき:「わぁ、ありがとうございます。では遠慮なく」
岬原ミア:「あっ、ありがとうございます」泊さんに小銭を渡す
泊:「いいさ、金も要らねぇ」
泊:岬原さんに小銭を突き返して
岬原ミア:「あう」ポイと一緒に突き返される。
泊:「ほら、ショーコ」
御影 肖子:「……む」受け取って。
GM:というわけで
GM:芸術:金魚すくいによる判定をどうぞ
GM:最も高い値を出したものが
GM:今宵の金魚すくいクイーンだ!
三角さき:なるほどね
御影 肖子:ほほう
焰月朱彩:やったるわ!
岬原ミア:クイーン!
GM:レッツトライ!
泊:やらいでか!
泊:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,4,5,6,10]+1[1] → 11
三角さき:5dx 芸術:金魚すくい
DoubleCross : (5DX10) → 10[4,5,7,10,10]+10[4,10]+3[3] → 23
焰月朱彩:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 9[1,3,4,8,9] → 9
御影 肖子:3dx 芸術:金魚すくい
DoubleCross : (3DX10) → 6[3,4,6] → 6
岬原ミア:クッ、一般人の前だからポイとは器物使いで同化出来ない
GM:www
岬原ミア:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[2,5,7] → 7
御影 肖子:さきちゃんすご
岬原ミア:クイーンおる
GM:ではチャンピオンが誕生しました
GM:三角さき!お前こそが金魚すくいのプリンセスだ!
三角さき:やった~~
焰月朱彩:よかったなぁ、使用人やめても金魚すくい師になれるで
三角さき:そんなぁ!!
GM:負けたからって!
岬原ミア:これが…京都!
生太郎:「そーっと、そーっと……あー!」
出店のおやじ:「なっはっは!大物ばっかり狙おうとするからよ、ボウズ」
岬原ミア:「この紙でちゃんと金魚を掬えるんですか?」
岬原ミア:両手で虫眼鏡のようなポイをくるくると回している。体験するのは初見
岬原ミア:他の人のをお手本にしようと、かつて欲しがったらしい御影さんのほうを見てみる
三角さき:「ポイが破れることなく、金魚をすくうコツは幾つかありますが……」
御影 肖子:「……」ポイを硬く握ったまま、じっと水面を覗き込んでいる。
三角さき:「そんなものは気にせず興じた方が楽しいですよ」じーっと、肖子様のお顔を傍で眺めながら。
泊:「……」御影さんの様子を見て、駄目だこりゃ、みたいな顔をして
岬原ミア:(……すごい集中力。いわゆる剣豪の"剣気"とやらに似た雰囲気、なのでしょうか)ごくり
御影 肖子:「……勝負よ」ぴ、と目をつけた一匹に向けてポイの先端を突きつけ。
岬原ミア:「っ、」お。という発音を抑える。居合だ。邪魔してはいけない
御影 肖子:ぱしゃっ。小さな波飛沫が上がる。
岬原ミア:「わぁっ」
御影 肖子:ぽと、と。手に持った水器へと、掬い上げられた金魚が一匹落ちる。
御影 肖子:「……。やるわね、貴方……」相打ちとなって破けたポイを見つめ、呟く。
岬原ミア:「わぁ~~っ」
岬原ミア:「すごいですね、御影さん!」
三角さき:「お見事です!!」ぱちぱち。
焰月朱彩:「上手にならはったなぁ肖子はん」
御影 肖子:「そ……そんなに褒められる事ではないでしょう。前の客は、4匹も持って帰っているのが見えたし」
泊:「これが初めてじゃねぇのかよ」
岬原ミア:「え? そうなんですか?」
焰月朱彩:「負けず嫌いなもんやから店のポイ全部買い占める勢いで居座りはったこともあったなぁ」
岬原ミア:「そんなに……」
焰月朱彩:「ようやく努力が実ったんやねぇ」ホロリと涙を拭って
岬原ミア:「並々ならぬ努力の結果なんですね…」
泊:「へぇ、にしては……って部分はあるがな……っと」
泊:3匹目を掬って椀の中に
御影 肖子:「子供の頃の話よ!……今の技量なら、もっと何匹も掬えるかと思っていたのだけれど」
泊:「掬えたってのは確かだろ。それでどうだい、お嬢さん。感想は」
御影 肖子:「誰がお嬢さんですか。……それは、まあ」じっと器に視線をやり。「悪くはないけれど」
岬原ミア:「あっ、泊さんもすごい」
三角さき:「わぉ、中々の手練れですねぇ」
焰月朱彩:「へぇ、やるなぁ肖子はん。せやけどまだまだうちには敵わへんわぁ」得意げに袖をまくってポイを構える。
焰月朱彩:「かつては京中の出店を荒らし回り祭りの鬼と恐れられたうちの実力、しかと……」
岬原ミア:「朱さんも手練なんですね~」
御影 肖子:「ぐっ、朱彩……!」
三角さき:「大人げないの朱さんの方じゃないですか……?」
焰月朱彩:そう講釈を垂れている間に、あっけなく金魚にポイを破られる。
岬原ミア:「………………」
岬原ミア:「?」
岬原ミア:首をかしげる。破れている。終わりだろうか。
焰月朱彩:「あっ……やってもうたぁ」
岬原ミア:「や、破れてしまいましたね」
泊:「メイド服ばっかにかまけてるからそういう事になんだよ」
焰月朱彩:「……今のはノーカンや」
三角さき:「子供か」
岬原ミア:「三角さん、ホントの事は言っちゃ駄目ですってっ」
三角さき:「いや、朱さんにこう……攻め入るタイミングって中々貴重なので……」
御影 肖子:「……ふふ。朱彩でも、そんなミスをする事があるのね」
焰月朱彩:「もっかい。おっちゃんもっかいやらせておくれやす」
出店のおやじ:「かまわねえけどなあ」
出店のおやじ:「まだそっちのお嬢ちゃんは破れてねえぜ?」
焰月朱彩:「さき!止めんといて!うちは勝つまで帰らへん!!」
三角さき:「誰に勝とうとしてるんや……」
岬原ミア:「あ、ええと。そうでした。私も挑戦してみましょう」
岬原ミア:ポイの柄を両手で包むように握って、慎重に水面に近づける
岬原ミア:パチャッ 「あっ」
岬原ミア:水面で跳ねた金魚が下からポイを突き破り、その勢いで銀色のボウルにシュートされた
岬原ミア:「…………????」
岬原ミア:「す、すくえまし、た…?」
三角さき:「まぁ……ゲットしたことは確かですね……」
焰月朱彩:「………」
岬原ミア:「ち、違うんです朱さん。今のは運、そう、偶然だったので私の釣果ではないといいますか…」
焰月朱彩:「ミアはん、ええんどす……」
岬原ミア:「朱さん……!」
岬原ミア:「それに、こんな紙で掬うのなんてせいぜい1匹が限度ですよね!ねっ!」
岬原ミア:同意を促すように泊さんや三角さんのほうを見てみる
泊:「(なんだこの傷のなめ合い……)」
泊:「こうなったらもう、ミカゲ家の威信はミスミに懸かってるな」
御影 肖子:「そういうリョーコは何匹掬えたの……よ」横から泊の持つ椀を覗き込み、口を閉ざす。
焰月朱彩:「うちも京の女、憐れまれ、情けをかけられてまで浮世にしがみつこうとは思いまへん……」
岬原ミア:「京都だとそんな重い話だったんですかこれ………!?」
焰月朱彩:「老兵はただ去るのみ。だまって若いもんの活躍を見届けさせてもらいましょ……」
岬原ミア:(わぁ、年上が年齢をネタにしてきた……困る…!)
泊:「……はぁ、ほらミスミ、このままじゃオマエの上司ずっとこんな調子だぞ」
三角さき:「……ふむ。しかし、金魚すくいで遅れを取ったとあれば御影の家の名折れ」
三角さき:「安心してください肖子様!御影の名誉はこの三角にお任せくださいませ!!」
御影 肖子:「別に、名誉がかかっている訳ではないけれど……」
御影 肖子:「貴方がそう言うなら、私は応援するわ。三角」
泊:ようやく破れたポイと、10匹ほどの金魚が入った椀を片手に、水槽を覗き込む
三角さき:ポイを指でクルリと一回転。お椀を手に、金魚の泳ぐ水の底に影を落とす。
三角さき:「水面に35~40度でポイを入れるとか」
三角さき:「Y字の傍がポイの中で一番強度が高いとか」
三角さき:「確かに技術やコツは幾つか必要ですが、金魚すくいの本質はそこではありません」
岬原ミア:「……?泊さん、いつの間に10回も再チャレンジを?」三角さんの挑戦を見つつ横目に。
泊:「さて、いつだろうなぁ」悪戯っぽくそう返して
生太郎:「ふふふー」
生太郎:「シショーはなんと一回も破れていないのです!」
生太郎:「いっかいも!すごいです!」
岬原ミア:「えぇ………?」嘘でしょう?という前に目の前で実践が始まった
三角さき:ちゃっ。
三角さき:水を切る様にポイをお椀へと滑らせる。小柄な金魚が1尾。
泊:「………お」
出店のおやじ:「ムムッ」
出店のおやじ:「この手つきは……!?」
三角さき:「大切なのは、金魚の気持ちになることです」
御影 肖子:「金魚の……気持ち……?」
焰月朱彩:「なん……やと……?」
泊:「馬鹿言うな、魚の気持ちなんか分かる訳ねぇだろ」
三角さき:「目の前に障害物があれば、誰だって進路を変える。金魚だってそうする」
三角さき:ちゃっ。
三角さき:「その際にお腹を見せる。ここが金魚の弱点です」
岬原ミア:「ふむ……白兵戦の組み立てに通じる所がありますね」
御影 肖子:「だけど。それだけのことで、ポイの脆弱性が克服できるわけ……」
三角さき:ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
三角さき:「紙に負担を掛けない……とは、則ち。金魚に負担を掛けないことと同義です」
三角さき:ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
出店のおやじ:「おお、おおお!?」
御影 肖子:「……できてる…………」
泊:「………」するするとお椀に吸い込まれていく金魚に、目を奪われる
焰月朱彩:「き、金魚が自分からお椀に入ってくみたいに……なにもんやこの子……!」
泊:「ホーヅキ、オマエ面接とかしたんじゃねぇのかよ」
泊:「”金魚の気持ちがわかります”とか言ってなかったのか?」
焰月朱彩:「使用人の面接で金魚すくいの腕なんぞ見るわけ無いやろ。常識で考えなはれ」
泊:「なっ…真面目に返す事ねぇだろ!!」
焰月朱彩:「うちはいつでも真面目やもぉん。そんなことより……」
三角さき:「反撃の素振りすら許さず。すくわれたことを知覚すらさせず」
GM:次々に水槽から椀へと金魚はうつされ
GM:いっぱいになり、次の椀へ
GM:それもいっぱいになり次の椀、次の次の椀……。
岬原ミア:「(たしか、動物との会話が得手なのはオルクスでしたか……)」
三角さき:「……とまぁ」
三角さき:「これにて、御影の家が名目は護られたというわけでございます」
三角さき:未だ傷一つないポイを掲げて、二コリと笑顔で。
出店のおやじ:「ひええ~!もう勘弁してくれ!」
出店のおやじ:「椀も魚も足りなくなっちまう!白旗だァ!」
御影 肖子:「……脱帽したわ。いったい、何処でどんな修行を……?」
三角さき:「朱さん、お家の水槽に空きは……っと」
出店のおやじ:「……仕方ねえ、嬢ちゃんたちには」
出店のおやじ:「うちの虎の子、羽衣姫をもってけドロボー!」
GM:ひときわ美しくひれを揺らめかせる、純白の金魚を、袋に入れて店主が差し出す。
生太郎:「わああ……!」
御影 肖子:「あら、白い金魚……」
三角さき:「おおっ!!これは麗しい……」
生太郎:「この子、すっごくキラキラしていますよ!」
生太郎:「かがやき!」
焰月朱彩:「わぁ、大将えらい太っ腹やねぇ」
岬原ミア:「綺麗……」
生太郎:手に袋をぶらさげて、いろんな角度から眺めている。
生太郎:「ありがとうございますっ!」
泊:「ま、このまま全部持ち替えられちゃ商売出来ねぇもんな」お椀をオヤジへと返して
三角さき:「そうですね。まだ他の子どもたちが順番待ちしておりますし」
三角さき:「こちらのお姫さまだけで大丈夫です」同じく、一杯になったお椀をお返し。
GM:君たちは金魚すくいの出店を離れて
GM:再び往来を歩きだす。
生太郎:「きーんぎょきんぎょーおっひめーさまー」
生太郎:鼻歌まじりに上機嫌だ
泊:「あんま揺らすなよー、お姫様が弱るぞー」
岬原ミア:「ご機嫌ですね、生太郎さん」
三角さき:「どうです、肖子様。案外、楽しいものでしょう」
三角さき:「童心に返って、遊びに全力を出すのも」
御影 肖子:「……ええ。そうね」
御影 肖子:先を走る生太郎の背中を見ながら。
焰月朱彩:「ほんまに、さきのおかげでええお土産が手に入ったなぁ」
焰月朱彩:「それはそうと、今後の仕事の接し方は考えさせてもらわんといかんけどねぇ」
三角さき:「ええっ……さ、逆恨み……!!」
御影 肖子:「こら、意地悪言わないの」
GM:そんな話をしていると
焰月朱彩:「ただの遊びであんだけ本気になれるんやもの、普段のお仕事ももっと頑張れるゆうことやろぉ?ん?」
GM:往来をかき分けるように、ひとつの影が近づいてくる。
岬原ミア:「……おや?誰か来ますね」
三角さき:「もう肖子様が帰ってきたので、もっと真面目にやりま……む」
GM:提灯の色よりもなお明るい、紅色の和傘。
御影 肖子:「……あの傘は」
映日釘女:「あらまあ、奇遇なコトもあらはるなあ」
映日釘女:「御影のみなさん、ご機嫌麗しゅう」
映日釘女:うやうやしく頭を下げる
泊:……生太郎を自分の後ろに置くように、前に出る
三角さき:「……映日、釘女」
御影 肖子:「ええ、珍しいこともあるものね。釘女さん」
阿吽命之介:「お嬢様、急にどちらへ……うわ!」
阿吽命之介:「この人たちは御影の……」
阿吽命之介:線の細い青年が少女の横に追いついてくる。
三角さき:「(そしてこの優男が……阿吽命之介、か?)」
泊:(…へぇ、こいつが)
映日釘女:「命之介」
映日釘女:「なんやその態度は、本家のご令嬢もおらはるのよ?」
映日釘女:「うちに恥、かかせんといてくれる」
阿吽命之介:「し、失礼しました!」
阿吽命之介:「不肖ながら釘女さまの秘書をやらせていただいています、阿吽と申します」
阿吽命之介:「お見知りおきを……」
阿吽命之介:ぎこちなく緊張した面持ちで頭を下げる
岬原ミア:よろしくおねがいします、と阿吽さんに合わせて頭を下げる
泊:(……見た所、戦闘が得意って感じでもなさそうだが…まぁオーヴァード相手にそんな事考えてもしょうがねぇか)
御影 肖子:「気にしていないわ。祭りの場であまり堅苦しくするのも、似合わないし」
焰月朱彩:「あらあら、相変わらず仲のよろしいことやねぇ」
焰月朱彩:「立場あるもんが護衛もつけんとこんなとこで遊び呆けて、危機感いうもんはないんやろか。若いってええねぇ」
映日釘女:「アッハッハ」
映日釘女:「そちらさんこそ、準備は上手く進んではります?」
映日釘女:「急な話やさかい、てんやわんやとしとるんやないかて」
映日釘女:「うちらあんじょう、心配しとったのよ?」
三角さき:「(吹っ掛けた側がよく言う……)」
泊:「急な話持ちかけた本人が、よく言うよな」普通に声に出す
御影 肖子:「準備というなら、映日の仕事の方がずっと多いでしょう。この儀にかけては」
映日釘女:「本家のご令嬢が気にかけてくれはるなんて」
映日釘女:「光栄やわあ、せやけど気にせんでもええのよ」
映日釘女:「うちには仕事の出来る部下が、ようさんおるさかい」
映日釘女:「無能な人間は、手元に置くだけで回りも腐らせる」
映日釘女:「せやから、うちは使う人間もひとりひとり自分で選ぶんどす」
映日釘女:「……そこらで拾うてきたような」
映日釘女:「得体の知れんもんは、よう扱わんわぁ」
映日釘女:くすくすと笑みを浮かべながら
映日釘女:肖子と、焔月たちを見回す
三角さき:「(はぁん。これは確かに、古株の人間から煙たがられるってのも納得だぁね)」
焰月朱彩:「あら?うちもちゃあんと自分の目で選んどるんよぉ?」
焰月朱彩:「路傍の石の中にも、探せば玉は紛れ込んどるもんや」
焰月朱彩:「おたくこそ、血統書でしか判断できん節穴なら、わざわざ会うて確かめる意味もないんとちゃいます?」
映日釘女:「……よう噛みついてくること」
映日釘女:「虫のしつけは、本家のひとや言うても難儀するんやねえ」
御影 肖子:「……そう。貴方はそういう風に考えるのね」
御影 肖子:「少し、意外だったわ。貴方の事は、合理に則った考えをする人だと聞いていたから」
映日釘女:「?」
映日釘女:「何が意外や言うの?」
御影 肖子:「能力があるなら、出自や血筋なんて気にせず取り立てているのかと思ったのよ」
御影 肖子:「貴方が当主になってから随分、沢山の首が飛んだとも聞くし」
映日釘女:「ああ、そんなん言うまでもないこと」
映日釘女:「そっちの角虫がなんやらわめいとったんを、ご令嬢はんまで真に受けられた困ります」
映日釘女:「……ええ、出自や血筋がなんであろうと」
映日釘女:「うちの周りに無能は立たせへん」
映日釘女:「それがお家の名前を預かる者の、責任とちゃうかしら」
映日釘女:「ご令嬢はんは、どう思ってはるの?」
映日釘女:「生半なしがらみで集まってくる烏合の衆が」
映日釘女:「御影の一員を名乗るのに、ほんまに相応しいんかどうか」
御影 肖子:「……無能と言うのは、例えば」
御影 肖子:「家の宝物を無断で持ち出し、家名に泥を被せるような……と」
御影 肖子:「そう言いたいのでしょう、貴方は」
映日釘女:「……ふふ」
映日釘女:否定も肯定もしない
映日釘女:ただ意地悪く笑みを浮かべている。
岬原ミア:UGNとしてならともかく、御影さん達のお家の事情でもある。どこまで口を挟んだものか。
泊:……正直先程からカチンとは来ているが、彼女達には彼女達の面子がある。
泊:自分が介入したところで、御影の為になる訳ではない…と、仕方なく、本当に仕方なく口を閉ざす
焰月朱彩:「肖子はん、真面目に取り合うだけ無駄やよ。なに言うてもこっちの揚げ足取ってくるんやから」
御影 肖子:「無駄ではないわ。ほんの少しだけれど、この人の事が分かったから」
御影 肖子:「私達が重んじているものが。生半なしがらみに過ぎないと、彼らの目に見えているなら」
御影 肖子:「それを変えるための戦いをする。そのための、六重試技」
御影 肖子:そうでしょう?と、同意を求めるように釘女に視線をやる。
映日釘女:「……」
映日釘女:その視線に片眉を持ち上げ
映日釘女:「せいぜい、お気張りやす」
映日釘女:すれ違うように歩を踏み出し
映日釘女:「ああ、それと」
映日釘女:「えらい残念やわぁ、岬原ミアはん」
映日釘女:「せっかくもう一度会えたのに、こんな形になってしもて」
岬原ミア:「あら、覚えてくださってましたか」
映日釘女:「そらそやよ」
映日釘女:「そっちは忘れてしもうてた?傷つくわあ」
岬原ミア:「いえ、とんでもない。むしろ会いたくて胸を弾ませておりました」
岬原ミア:「この再会はコチラとしても残念です。が、気が変わって話し合いでの解決ならいつでもお待ちしておりますよ?」
映日釘女:「残念やけどそれはうちの決められることと違うし」
映日釘女:「うちはこれはこれで、楽しみが増えたとも思うてるんよ」
岬原ミア:「まぁ……楽しみですか?どのような楽しみかお聞きしても?」
映日釘女:す、と
映日釘女:その白く細い指先で岬原の髪を梳く。
岬原ミア:お互いに視界を埋める距離。
岬原ミア:抵抗せず、されるがままに梳かれる。
岬原ミア:その感触がくすぐったいように目を細める
映日釘女:「ただ綺麗なだけのものやったら、価値はない」
映日釘女:「うちが欲しいのは、機能美やから」
映日釘女:「岬原さんの機能、間近に確かめられるんやもの」
映日釘女:「ようさん、楽しみにしてはります」
映日釘女:微笑みかけて、指を離す。
岬原ミア:「……見た目の美醜を褒められたことは、前提としてお礼を言っておきますね」
岬原ミア:「そして、機能美のプレゼンテーションと言うなら私も本職です」
岬原ミア:「研究職として、私個人は貴方のことを悪く思っておりませんので」
岬原ミア:「"製品"のプレゼンテーションをお気に入りいただけたら、お互いに良い交渉で手を取り合えると信じておりますよ?」
岬原ミア:紫水晶の瞳を柔らかく緩めるようにほほえみ返す
映日釘女:「ええ」
映日釘女:「そんなら、またね」
岬原ミア:「はい、またいずれ」
映日釘女:紅色の傘は離れていく。
阿吽命之介:「あ、あの」
阿吽命之介:「お嬢様はああいう風に何かと挑発的な人ですが……」
阿吽命之介:「映日や三本木も一枚岩というわけではなくてですね」
阿吽命之介:「正直に言って、俺たちも戸惑ってるんですよ急な話に」
岬原ミア:「…あら、そうなんですか?」
阿吽命之介:「こっちでもなるべく物騒なことにならないように手は尽くしてますんで」
阿吽命之介:「こっち側にいるからといって敵ばっかりじゃないとは……」
岬原ミア:「えぇ、はい。心得ております、阿吽さん」
岬原ミア:「こちらも物騒なことは好きではありません。対話し分かり合えることこそ、私達の強みですもの」
映日釘女:「命之介!」
阿吽命之介:「はぁい!」
阿吽命之介:「し、失礼します!」
阿吽命之介:急ぎ足に立ち去っていく。
岬原ミア:「お気をつけて」去っていく背中を見送る。
御影 肖子:「……」
三角さき:「……まるで嵐のように過ぎ去っていきましたね」
三角さき:「(六重試枝は、分家側にて数か月もの間準備に勤しんでいたと聞くけど)」
三角さき:「(乗り気な者ばかりではない、というのは本当でしょうか)」
三角さき:「(考えても答えが出てくるものではありませんが、気になりますね)」
泊:睨み付けるようにその背を見送り
泊:「…………はぁ~あ、うっかりぶん殴っちまいそうだった」
岬原ミア:「………まさか、蛤御門さながらだった映日さんが直接出ていらっしゃるとは思いませんでしたね?」
焰月朱彩:「よぉ我慢したねぇ。えらいえらい」
泊:「いらねぇってそういうの、ガキじゃねぇんだから……」
岬原ミア:「はい、あそこで実力行使に出ていたら関係もこじれていたでしょうから…」
御影 肖子:「悪いわね、いやなものを聞かせてしまって」
岬原ミア:「あぁ、いえ。御影さん達こそ大丈夫ですか?あのような物言いで…」
泊:「いいさ。予想の範疇だ」
岬原ミア:「ほんとに京都の嫌味の文化ってあるんですね」
岬原ミア:「初めて見ました」
焰月朱彩:「にしても、あの釘女はんの嫌味に一歩も引かへんなんて、肖子はんもやるようになったねぇ」
焰月朱彩:「これなら御影も安泰やね」
御影 肖子:「ええ、まあ……流石に少しは慣れてきたわ」
御影 肖子:「昔は嫌味のための言い回しを、いちいちそのままに受け止めた返しをして馬鹿にされたものだったから」
焰月朱彩:「ええんよぉ、素直に生きれるんならそれに越したことあらへん」
泊:「いちいち回りくどいんだよな。ペースが違うっつーか…」
御影 肖子:「合理性と言うなら、あの話法こそ非合理の極みよね……と言いたかったけれど、こじれるだけなのが見えていたから自重したわ」
GM:そこで君たちは気付く
GM:いかにもそんな会話に入ってきそうな声が、ひとつ足りない。
GM:……生太郎の姿がない。
泊:「………」
三角さき:「…………」
泊:「……おい」辺りを見回す
岬原ミア:「泊さん、どうしました?」
御影 肖子:「リョーコ?……あ」言って、こちらも気づく。視線を周囲にやる。
焰月朱彩:「あれま」同じ様にあたりを見回し
泊:「………ナマタローが、居ねぇ」
三角さき:「おっと。迷子でしょうか……」
泊:「……」さっきの今だ。嫌な想像ばかりが頭を巡る
岬原ミア:「映日さんと話す前は、金魚を愛でていましたね」
岬原ミア:「意識がそちらにばかり向いていましたが…一体どこへ?」
焰月朱彩:「もう、ダメやよ。京の祭りは人だかりがすごいんやから、ちゃんと手ぇ握ってあげんと」
三角さき:「ええ、他の出店に気を取られたのかもしれませんが……」
御影 肖子:「他の店に気を取られた……にしても、あの子が行くならリョーコか私に声をかけるはず」
御影 肖子:「人だかりに呑まれた……?あるいは……」
御影 肖子:釘女たちが去っていった方向に視線をやる。
GM:もうじき目玉の花火大会がはじまる時間となり
GM:通りには人かさが増していく。
泊:「………探さなきゃ」
泊:ぼそりと呟いたその声には、明らかな不安と焦りが混ざっている
御影 肖子:「……こんな事になるなら、携帯でも持たせておけばよかったわね」
岬原ミア:「……持ってないんですか。それだと確かに心配ですね」
焰月朱彩:「なんや、今どき携帯も持たせてへんの?」
泊:「………だって」
三角さき:「なら、人海戦術くらいしか……泊様?」
泊:「アタシからは…離れねぇだろって…思って…」
岬原ミア:「……………なるほど、それは責められませんね」
岬原ミア:昨日などはむしろ、よりくっつこうとしていた。
焰月朱彩:「あらまぁ、べったりなのはどっちやろねぇ」口元を抑えて笑って
御影 肖子:「そこの反省は、後よ」
御影 肖子:「私は向こうの方を見てくるわ。……各々、進展があったら連絡をしましょう」そう言って、来た道を遡るように歩き出す。
泊:「…………すまない」
三角さき:「……了解しました」
三角さき:泊様の方を心配げに見つつ、自身も捜索に掛かる。
岬原ミア:「こうなれば話してても仕方ありません。手分けして探しましょう」
焰月朱彩:「ほなら、うちは祭仕切っとるもんに掛け合ってみるわ」
焰月朱彩:「こんな感じの子見かけたら保護したってってなぁ」ぺとーっというジェスチャー
岬原ミア:「さぁ、泊さん」
岬原ミア:「早く見つけてあげましょう?」
岬原ミア:目に見えて落ち込んでいる彼女の手を引いて歩き出す
泊:手を引かれるがままに、駆け出して
泊:(………ああ、クソッ)
泊:自らの言葉を、頭の中で反芻する
泊:そう、どれだけ耳障りのいい言葉を彼に投げかけようと
泊:───彼を対等に扱っていないのは、いつだって私の方だ
御影屋敷・客間
GM:1時間ほど、君たちは祭りの最中を駆け回ったが
GM:人足は増すばかりで、生太郎の姿を見つけることは出来なかった。
GM:そうこうしている間に花火の演目が幕を開け、庭先から色とりどりの光が畳の上に広がっては消える。
GM:……あとはこの屋敷に自分から戻ってくるのを待つばかりだ。
御影 肖子:「……警察と町内会の見回りにも、連絡を入れておいた」
御影 肖子:「もし保護されれば、こっちに連絡が来るはず……」
御影 肖子:言って、白い息を吐きながら縁側に腰を下ろす。
御影 肖子:走り回って乱れた前髪を、指先で整える。……ちらりと、泊の方を見やる。
泊:断続的に響く音と、視界の端に焚かれるフラッシュ。しかし、顔がそちらに向けられることはなく
焰月朱彩:「あとは知らせを待つ他なしやねぇ、もどかしいなぁ」
三角さき:「……こんな時でなければ、楽しむ余裕もあったのですが」
岬原ミア:「こちらのUGNの支部にも連絡入れておきました。エージェントの方が見つけたら保護されるはずです」
岬原ミア:「お祭りなどのイベント事には巡回も組まれてる筈ですから。どこかに引っかかる可能性は高いです」
岬原ミア:「だからその…あまり、思いつめないでくださいね?」
焰月朱彩:「普通の迷子なら、やけどね」
泊:よほど落ち着かないのか、うつむき加減で背中を丸めている
泊:「……悪い。こんなに大所帯で、迷惑かけちまってる。」
三角さき:音と共に煌びやかに咲く夜空の花を、苦々しい表情で眺めながら。
三角さき:「(……生太郎様が六重試枝の参加者に選ばれたことで、分家の者に狙われた?)」
御影 肖子:「貴方の責任ではないでしょう」
岬原ミア:「……皆が現場に居た状態で起きたことなら連帯責任ですから」
泊:「……ただでさえ、なのに。それに加えて、ナマタローは6人目だ」
泊:「もっと、注意を払うべきだった。アタシが一番近かったのに、敵から遠ざけたつもりで、目を離しちまった」
焰月朱彩:「せやけど、実際のところどうなん?」泊さんに向けて
焰月朱彩:「仮にもあんたが認める手練が、いくらきれいな金魚に夢中ゆうても」
焰月朱彩:「そんな簡単に攫われてまうもんやろか?」
GM:その時
GM:がらり、と
GM:玄関扉の開く音がする。
御影 肖子:「……生太郎?」
御影 肖子:反射的にそう声をかけながら、玄関先を見る。
泊:「!」ばっと立ち上がって、玄関の方へ向かう
岬原ミア:「あっ、泊さんっ」遅れて追う
生太郎:「……シ、ショー」
生太郎:安心したように、顔を上げてふにゃりと笑う。
御影 肖子:「無事だったの!一体、何があって……」
生太郎:全身の切り傷には血が滲み
生太郎:服の端々は焼け焦げている。
生太郎:「えへへ」
泊:「────」言葉は発さずに
生太郎:懐に抱えるように隠していたものを差し出す。
生太郎:透明のビニール袋、中に白い金魚が泳いでいる。
生太郎:「きん、ぎょ」
生太郎:「……」
生太郎:そのままぐらりと脱力し、倒れこむ。
泊:ビニール袋を受取ると、倒れ込む身体を支えるように、力強く抱きしめ
泊:………頭の中の回路が、焼き切れるような感覚が走る
泊:「───ショーコ、ホーヅキ、ミスミ、誰でも良い。治療してやってくれ」
焰月朱彩:「……さき、お医者さん呼んどき」御影の掛かりつけ医なら、レネゲイドビーイングにも処方の心得があるだろう。
焰月朱彩:「うちはお湯と包帯集めてくるさかい」
三角さき:「は、はい!」ぱたぱたと駆けていく。
岬原ミア:「では、応急処置は私が。簡易的なものですが、お医者様の助手ぐらいは出来ます」
岬原ミア:二人についていく。武器防具の開発において、負傷レベルの見極めと処置は必須技能だ。
御影 肖子:「……貴方は、どうするつもりなの」
泊:「………」
御影 肖子:「今すぐ仇討ちに向かう、なんて言い出さないでしょうね」
泊:突き立てた五指が、壁を僅かに抉る
泊:身体が熱い、寒さなど忘れてしまうほどに。
泊:頭が熱い、このまま燃え盛ってしまいそうなほどに
御影 肖子:「……気持ちは、分かります。だけど」
御影 肖子:「今は、あの子の傍に居てあげて」
御影 肖子:そう口にして。つとめて静かに、熱い息を吐き出す。
泊:「………」
泊:ぐ、と拳を壁に押し当てて
泊:ミシ ミシ そんな音が僅かに響く
泊:「……言いたい事はそれだけか?」
御影 肖子:握り締めた拳の震えを抑え込むべく、目を閉じて。医務室の方へと脚を向ける。
御影 肖子:「……何、ですか」
泊:「………」肩を落として
泊:「……責めろよ、もっと」
泊:玄関口に背を向けて、同じく医務室の方へと脚を向ける
御影 肖子:「……その資格は、私にはない」
御影 肖子:「あの子を選んだのは、私よ」
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
焰月朱彩:ロイスなし!以上!
三角さき:ロイス保留、以上!
泊:女中 三角さき:〇芸達者/次は勝つ で!
御影 肖子:こっちはロイスなしで!
岬原ミア:うーん後1枠
岬原ミア:「映日釘女 P期待/○N警戒」でラスト枠とります。以上!
◆Middle07◆
GM:続いてのシーンは、またちょっとしたイベントの進行になります
GM:シーンプレイヤーは御影さん、他全員登場可能
GM:浸蝕1ででることもできます
三角さき:72!!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1増加 (62 → 63)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1増加 (65 → 66)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1増加 (61 → 62)
泊:泊の侵蝕を1増加 (85 → 86)
御影屋敷・客間
生太郎:「すー……すー……」
生太郎:体中に包帯を巻かれ、頬にはガーゼがあたっている。
生太郎:枕元には金魚鉢が置かれ、その中を白い金魚がゆっくりと泳いでいる。
三本木茎:「手当は、済みました」
泊:「………すまない。世話をかける」思いつめたような顔でそれを見つめ、礼を言う
御影 肖子:「うん……ありがとう」
御影 肖子:しばらくその寝顔を見つめていたが。やがて、顔を上げる。
三本木茎:「……肖子様」
三本木茎:「うち、なんて言うたらええのか」
三本木茎:「……聞いてたんです」
御影 肖子:「何のこと?」
三本木茎:「あの日、うちの兄さんと、映日の釘女はんが」
三本木茎:「本家に試技を仕掛けて、それで」
三本木茎:「こんなことになってしもうたんやって……」
三本木茎:布団の上の生太郎に視線を移す
三本木茎:「これをやったんは多分、燕です」
三本木茎:「切り傷が火傷になって、治りにくいように」
三本木茎:「……ほんまに、ほんまにごめんなさい!」
三本木茎:深々と床に額をつける
御影 肖子:「……貴方が謝る事ではないでしょう」
御影 肖子:「何に与した訳でも、手引をした訳でもない」
三本木茎:「せやけど……!」
三本木茎:「兄さんや妹がすることで、肖子様のお友達を」
三本木茎:「こんな風に、傷つけるやなんて」
御影 肖子:「家族だからそうする、と言うなら」
御影 肖子:「姉として、あの子を叱ってやるといい」
三本木茎:「……」
三本木茎:しばし、その言葉にうつむいて考え込み
三本木茎:「肖子様、うちのことも連れて行ってください」
三本木茎:「あともう一人、術師が必要なんやったら」
御影 肖子:「連れて行く、と言うと」僅かに目を見開く。
御影 肖子:「六重試技へ?」
三本木茎:「うちがやります、やらせてください」
三本木茎:「兄様は、宗家を支える分家として」
三本木茎:「やってはならへんことをした、せやったら」
三本木茎:「その間違いは、分家の人間が償います……!」
御影 肖子:「……」じっと、その視線を受け止めて。
御影 肖子:「……ええ、いいでしょう」
三本木茎:「!」
三本木茎:「肖子様……」
御影 肖子:「ただ……茎は賢いから、言わずとも分かるとは思うけれど」
御影 肖子:「兄妹の事だからと言って、無理に一人で背負おうとしないように」
御影 肖子:「私が貴方を信じるように、貴方も私を信じて。頼って」
御影 肖子:「いいわね?」
三本木茎:「……はい!」
三本木茎:「三本木茎、委細承知いたしました!」
御影 肖子:その言葉に、静かに頷いて
御影 肖子:「そういう事になったわ。皆も、よろしく」他の仲間達の顔を見る。
泊:「………」じっと、三本木茎の目を見て
三角さき:「……ええっと、肖子様が決めたことに異論などありませんが」
三角さき:「そも、茎ちゃんって荒事周りに絡んでたことありましたっけ……?」
岬原ミア:「茎さん、でしたね。実際のところ戦闘能力はあるんですか?」
三角さき:「言うても三本木の子だし、実は隠れた最強能力者だったりとか」
三本木茎:「え!?ええと……」
三本木茎:「手当は……出来ます!」
三本木茎:荒事に向かうことは少ないが、治療に長けたソラリス能力者だ。
三角さき:「ええ……」
三本木茎:「ええ……って何よ!」
泊:「……いいさ。出来る事をぼかす奴より、自分に何が出来るか分かってる奴の方がずっといい」
岬原ミア:「なるほど。オーヴァードで有るならば治療の心得があるのはありがたいですね」
焰月朱彩:「まぁまぁあんたら。そこは安心してええよ」新しい包帯とお湯を持って部屋に入ってくる。
焰月朱彩:「うちが直々に見とるんやで?」
焰月朱彩:「肖子はんのお側に仕えるもんに、何の見込みもないもん選ぶわけ無いやろ」
岬原ミア:「あぁ、朱さん。……もしかしてあの面接、恒例なんですか?」
焰月朱彩:「それは人によるわぁ」
岬原ミア:「それもそうですか。実務は大切ですもんね」
三本木茎:「ヒーラーは大事やろ!RPGやったことないん!?」
三角さき:「RPGによってはバッファーの方が強いこと往々にしてあるから」
三本木茎:「さきちゃんのベホイミだけ後回しにするで!」
三角さき:「ええっ!!ひどい!!」
岬原ミア:「ベホ……?」
御影 肖子:「二人とも、喧嘩をやめなさい」
御影 肖子:「確かに、茎の直接的な戦闘能力は宛にできないけれど」
御影 肖子:「元の六重試技は三日三晩続いたのよ。今度もそうなる……とまでは言わないけれど」
御影 肖子:「普通の戦いよりは、ずっと長引くものと想定していいでしょう」
三角さき:「ふむむ。なるほど、長期戦を見込むとあれば衛生兵は貴重ですものね」
三本木茎:「せやよー、たくさんうちを頼ってな」
泊:頷いて「アタシは別に、ケイの加入に異論は無い。ただ」
御影 肖子:「ただ?」
泊:「いざ同門の者と対面したら判断が鈍る、なんてのは無しだ。ぞれは約束しろ」
三本木茎:「……」
三本木茎:「そこの心配やったら、不要です」
三本木茎:「むしろひっぱたいて目ぇ覚まさせるんが」
三本木茎:「うちに出来る兄様への一番の孝行やって、そう思うから」
三本木茎:「……大丈夫です」
泊:「………勢い余って殺しちまいそうになるかもしれねぇから」
泊:「その時は治療でもなんでもしてやればいい。その方が、こっちも加減とか考えなくて済みそうだ」
三本木茎:「はい」
三本木茎:「泊様も、どうぞ遠慮なく」
三本木茎:「ぶちのめしたってください」
泊:「上等」
泊:軽く息を吐いて、頷き
岬原ミア:(……こう言える強さも血筋なんでしょうか?)
泊:「……アタシが確認したかったのはこれだけだ」
泊:御影肖子に視線を返す
御影 肖子:「……結構。それでは」
御影 肖子:「メンバーも入れ替わった事ですから、改めて。こちらの作戦と連携について練り直しましょうか」
三本木茎:「はいっ」
三本木茎:「改めて、朱姐さん、さきちゃん、泊さん、岬原さん」
三本木茎:「あんじょう、よろしゅうお願いします」
GM:御影屋敷・庭先
GM:---
GM:花火の時刻も過ぎ、町のざわめきも収まりつつある。
GM:去り行く人波が、鴨川沿いを流れていくのが眼下に見える。
御影 肖子:「……ふっ」
御影 肖子:深呼吸からの一振り。太刀筋が夜風を切る。
御影 肖子:その手に握るは、常であれば身の内に収められている風花の白刃。
御影 肖子:旅に出てからも続けていた、毎晩の習慣。純粋な腕の鍛錬であり、遺産との同調確認のようなものだ。
焰月朱彩:「あんなバタバタしとった後やのに、よう精が出るねぇ」
焰月朱彩:素振りをする後ろから、なんとも場違いなスポーツドリンクとタオルを持って声をかける。
御影 肖子:「……朱彩か」
御影 肖子:振り返り、張っていた気を緩めて応じる。
焰月朱彩:「ちと一息つきまへんか?」
焰月朱彩:スポーツドリンクを手渡しながら
御影 肖子:「ええ……ありがとう」
御影 肖子:「そうするわ」
御影 肖子:受け取り、縁側に腰を下ろす。
焰月朱彩:「お夜食は美容の天敵やさかい、大したもんは用意できひんけど」
御影 肖子:「大丈夫よ。別に空腹ではないから」
御影 肖子:そう言って、両の手で振り上げた日本刀を
御影 肖子:首裏に刃を立てるようにして、ずぶりと己の背の内へ収める。
焰月朱彩:「そう?まだまだ育つんやからちゃんと食わなあかんよ?」
御影 肖子:「……どっちなのよ」
御影 肖子:困ったようにむすっとしながら、己の頭に触れる。……確かに、身の丈には恵まれていない方だけれども。
焰月朱彩:「ふふ、どっちやろねぇ」
焰月朱彩:「綺麗になってほしいのも親心、元気に育ってほしいのも親心いうやつやね」
焰月朱彩:「ほら、ちゃんと拭かんと風邪ひきますえ?」
焰月朱彩:主人の頭にバスタオルをかぶせて、わしゃわしゃと吹き始める。
御影 肖子:「あっ、ちょっと……自分でできる、わっ」
御影 肖子:わしゃわしゃとされるがままに首を下げながら言う。
焰月朱彩:「なつかしぃなぁ、昔はようお風呂に入れたげた後こうして……」
御影 肖子:「5つのときにはもう、一人で入れていたわよっ……」
焰月朱彩:「……」
焰月朱彩:話しているうちに手を動かすのを止め
焰月朱彩:彼女の頭を掴んでゆっくりと胸元に抱き寄せる。
御影 肖子:「わ」
御影 肖子:反射的に抵抗しようとして、その力を引っ込める。
御影 肖子:「……どうしたというのよ」
焰月朱彩:「うちは自分の分はようわきまえとる女やさかい」
焰月朱彩:「旦那はんや女将はんの手前、はしゃぐわけにも行かんかったけど」
焰月朱彩:「ふふ、その辺さきはまだまだ甘いねぇ」
焰月朱彩:「せやけどようやく二人きりになれたさかい、もうええよね」
焰月朱彩:抱きしめる手に力を込めて
御影 肖子:「……? どうして、三角の話を」
焰月朱彩:「ほんまに、よう無事に帰って来はりましたなぁ」
焰月朱彩:「おかえりなさい、肖子はん」
御影 肖子:「……もう」
御影 肖子:どこか仕方なさそうに、しかし嬉しそうに。自分と身の丈のそう変わらない少女の背を撫でて
御影 肖子:「ただいま、朱彩」
焰月朱彩:「ふふ、なんや昔はこうすると照れてもうてすぐ逃げはったのに」
焰月朱彩:「えらい素直にならはったねぇ。もしかして慣れとるん?」
御影 肖子:氷の魔剣を身に宿した少女の体温は、普通の人肌よりも幾段か冷ややかだ。柔らかな着物の布地越しに、その体温が伝わる。
御影 肖子:「……そういう訳ではないけれど」
御影 肖子:「確かに、その……心配をかけただろうとは、ずっと思っていたから」
御影 肖子:「だから、今日だけ。特別よ」
焰月朱彩:「ほんまに?ならもうちょい充電させてもらうわ」
焰月朱彩:「後百年はお仕えできるくらい、力を分けてもらわんとな」
御影 肖子:「そんなに吸い取られてしまっては、差し支えそうだけれど」
御影 肖子:ふふ、と笑いながら
御影 肖子:「二言はないわ。好きにしなさい」
焰月朱彩:「ほな、おおきに」
焰月朱彩:首筋に手を回す
焰月朱彩:「……鞘んなる感覚には慣れましたやろか」
焰月朱彩:首の裏側、咎枝を引き抜く部分に指を這わせて呟く
御影 肖子:「そうね。今はもう、身体の一部と変わりない感覚よ」
御影 肖子:「初めの頃は、なかなか寝付く事もできなかったものだったけれど……」
焰月朱彩:「ふふ、せやねぇ……みーんなそう言わはるわ」
焰月朱彩:「もっと小さいころに継いだお人は大変やったよぉ?」
焰月朱彩:「うちもよう泣かはる旦那はんを寝かしつけたもんやわ」
焰月朱彩:「あ、これ女将はんには言わんといてね?」
御影 肖子:「……父さんの話だったの」
御影 肖子:「さて、どうしようかしら」
御影 肖子:「私、嘘は吐けない性格だから。母さんが相手だと尚更ね」
焰月朱彩:「あぁん、そない言わんと。いけずなとこは女将はん譲りやったん?」
御影 肖子:「誰かさんを見て育ったからじゃない?」
御影 肖子:いつもの仕返しをするように、少し意地の悪い笑みを浮かべる。
焰月朱彩:「はて、誰のことやろ。そんなん使用人におったらうちが追い出したるのに」
焰月朱彩:笑って手を話すと主人の隣に座り、肩にしなだれかかる
御影 肖子:「ふふ、いいんじゃないの。京の社交は、一筋縄ではいかないもの」
御影 肖子:「人を喰ったように意地悪で、捻くれてるような人が……一人くらい、味方にいてくれた方が」
御影 肖子:「きっと頼もしいわ」
焰月朱彩:「……ふふふ、せやろぉ?」
焰月朱彩:「うちはずぅーっと、ずうーっと」
焰月朱彩:「例え世界中が敵に回ったとしても、肖子はんの味方やさかい」
焰月朱彩:「安心してえぇんよぉ」
御影 肖子:「……それは」ふと笑みが消えて。
御影 肖子:「そういう契約を結んだから?」
焰月朱彩:「ふふ、さぁて、どうだったやろ」
焰月朱彩:夜空を見上げる。祭りの残り灯に照らされて、丸い月が昇っている。
焰月朱彩:「昔の話やさかい、忘れてしもたなぁ」
御影屋敷・使用人寝床
GM:生太郎の看病に付き添う泊と、ついでに岬原の分も含めて、泊まりの準備をする
GM:女中たち。白いふかふかとした布団は、寝転ぶと体が沈むような心地よさだ。
三角さき:「よし。こんな感じで」ぽんぽん、と布団を叩いて均す。
岬原ミア:「話には聞いていましたけど」
岬原ミア:自分の分の布団を見真似でセッティングする
岬原ミア:「日本家屋だと本当に床に敷くんですね」
岬原ミア:「仮眠室とかはベッドだったので新鮮です」
三角さき:「……別に、一般家庭でも床に敷くとこはあると思いますけど」
三角さき:「ウチの様な古き良き日本家屋にベッドは似合わないですしね」
岬原ミア:「確かに……ベッドだと畳も痛みそうですね」
三角さき:「畳で昼寝もオツなもんですぜ」
岬原ミア:「そういうものなんですか?確かに柔軟さがありますね」畳をふにふに。
岬原ミア:「ところで、畳でお昼寝って怒られませんか?」
岬原ミア:(あ、流石に休憩時間はあるかな…?)
三角さき:「バレなきゃ怒られないのです」
岬原ミア:「予想外の答ですね」
岬原ミア:「予想外の答ですね………?」
岬原ミア:堂々とサボりを宣言されてしまった
三角さき:「……た、大抵は休憩時間ですけどね。ほんとーに、どーしようもなく、眠くなった時だけ……」
岬原ミア:「……私が朱さんに口を滑らせるかもしれませんよ?」
三角さき:「ひええ」
岬原ミア:「まあ、冗談です。機密保持は得意ですのでご安心を」
三角さき:「良かった~~」
三角さき:慣れた手つきでエプロンを外し、布団に倒れ込む。
岬原ミア:「まだ数日ですが、先輩を売るようなことは致しませんよ、えぇ」
岬原ミア:当面の荷物は宿泊しているホテルに保管している
岬原ミア:単独行動は危ういので、寝間着は貸し出されたものだ
岬原ミア:来客用の肌触りの良い浴衣の合わせを確かめ、布団の四隅の角度を畳目に合わせ調整する。
三角さき:「……先輩!そうかぁ、いい響きですね」
三角さき:「御影女中歴1年ほどなので、こう見えて新参者なのです」
岬原ミア:「あら、まだ1年程なんですか?」
岬原ミア:「その割には…なんでしょう、馴染んでるようでしたが」
岬原ミア:「その前は別のことをしていたんですね」
三角さき:「そうですねぇ。まぁ、普通……かどうかは、知りませんが」
三角さき:「一般家庭に居りまして。それで、一年前に……」
三角さき:「……京都に、季節外れの雪が降った時の事件はご存じですか?」
岬原ミア:「ええと……」開いた時間に検索した履歴を思い出す「事件の報告はありましたね。ちょうど、御影さんが出張った事件だと聞いています」
岬原ミア:「なかなか広範囲の規模だったはずですが、そちらと関係が?」
岬原ミア:(巻き込まれた被害者、という所でしょうか。一般人が死を間近にして覚醒する事例はポピュラー……)
三角さき:「当時、事件を引き起こしたのがこの三角でして」
岬原ミア:「………」
岬原ミア:「はい?」
岬原ミア:「引き起こしたと言うと…首謀者ですか?」
岬原ミア:「あっ、FH関係者に能力を利用されたとか?」
三角さき:「ですね、私の能力で雪を降らした……というのは、一部分で」
三角さき:「ええと、能力に目覚めた時に暴走……?したらしく」
岬原ミア:「あ、あぁ、なるほど。覚醒時の暴走事例ですね」
三角さき:「見渡す限りを凍てつかせ、身も心も鬼に成り果てる寸前で……」
岬原ミア:「御影さんに出会った、と?」
三角さき:「ええ。肖子様に介抱して頂き、身寄りの無くなった私は御影の家に受け入れられたというワケです」
岬原ミア:「なるほど……そういう事でしたか」
岬原ミア:覚醒時の能力暴走は、半数がそのままジャームに至ることも珍しくない。
岬原ミア:運がいいと思い……いや、きっとそうではなく。そのときに出会った人のおかげなのだろう。
岬原ミア:「たから、御影さんと出会えたことを三角さんは大切にしているんですね」
三角さき:「ええ!とても大きな"貸し"を承ったものですから」
三角さき:「それこそ、女中でも何でもせねば返しきれるモノではございませんし」
岬原ミア:「そうでしたか。それで恩人のために御影家で奉公を……あれ?」
岬原ミア:「でも、御影肖子さんは確か、ここ一年ほどは別の市に遠征に出ていたような…?」
三角さき:「そうなのですよ。私が入った直後に、革人様を追いかけて家を出ていってしまわれて」
岬原ミア:「なんと…」
三角さき:「志望動機を十割削られたのですから、サボりがちになっても文句は言えないこってですよ」
岬原ミア:「な、なるほど?」
岬原ミア:「あ、いえ、それでも文句は言うと思いますが」
岬原ミア:「それで、帰ってきたと思ったらいきなりこの騒動ですか」
三角さき:「ええ……肖子様の心中推して知るべしですが、帰宅早々巡ってきたこのお返しチャンスタイム」
三角さき:「必ずやこの三角が本家としての威光を示す立役者となり、肖子様に貢献し尽しちゃいたいのです」
岬原ミア:「おぉー、凄いですねぇ……」
岬原ミア:「それは逃すわけには行きませんね」
岬原ミア:「三角さんがものすごーくやる気に溢れてる理由、ようやくわかりました」
三角さき:「なのでまぁ……ぶっちゃけるんですが。この三角は御影のいざこざは割とどうでも良くて」
三角さき:「肖子様のお気持ちさえ曇らなければ構わないとも思っています」
三角さき:「見ての通りですが、肖子様は大変責任感があり真面目なお方……」
岬原ミア:「まさしく見ての通りですね」
岬原ミア:(といいますか、かなりぶっちゃけられてますね。よっぽどお家や御影さん周りの方に話せないものが溜まっていたんですね…)
三角さき:「ただでさえ、咎枝の継承者という重しを背負われてるのですから、少しでも楽にして差し上げなければ……」
三角さき:「…………」
三角さき:「ミアさん」
岬原ミア:「そうですね。色々なものを自発的に背負う方のようですし……」ふむ、とクセのように脳内に書き留めつつ。
岬原ミア:「あ、はい。なんですか?」
三角さき:「先の話や、これから問うことについては他の皆……特に、朱さんには黙っていてほしいのですが」
岬原ミア:「いいですよ。聞きましょう」
三角さき:「仮に、六重試枝を我々の目論見通り、一切の犠牲者もなく乗り越えたとします」
岬原ミア:「理想的ですね。実現する理想ですが。はい、乗り越えました。それで?」
三角さき:「元の木阿弥に戻り、肖子様は現在の立場から揺らぐことなく、御影家の支柱として歩まれていくと思うのですが」
三角さき:「……それは、肖子にとって幸せでしょうか」
岬原ミア:「……………」
岬原ミア:「……そうですねぇ」
三角さき:「たかだか十代の、そこいらの学生と大差ない女子が。生まれながらに実家を背負わされて」
三角さき:「子供として歩むべき道をすっ飛ばされて生かされている」
三角さき:「話に聞く限り、肖子の交友関係はほぼ"こちら側"だ」
岬原ミア:「……そうですね。泊さんもそうですし、一般の方と出会う機会も少ないでしょう」
三角さき:「御影のお家を立てるのではなく……いっそ、全て潰してしまった方が、彼女のためなんじゃないかと」
三角さき:「たまに、そう思うのです」
岬原ミア:「…………」
岬原ミア:柔らかな布団に足を滑り込ませながら、三角さんの横顔を見る。
三角さき:視線の先がおぼつかぬ、迷いのある表情。
岬原ミア:「仮に、御影さんがこの試練を乗り越えれば、これ以上なく継承者の資格を示した証になります」
岬原ミア:「……一度背き、資格を示された前例がある以上、しばらくは他のニ家も肖子さんには表立って逆らうこともないでしょうね」
岬原ミア:「そうなればきっと、今まで以上に肖子さんの、御影家のお役目は順風満帆で進むことでしょう」
三角さき:「……はい」
岬原ミア:あえて事務的に、そこまで前提の確認をしてから。
岬原ミア:「ところで」と前置きして
岬原ミア:「ここに野球選手が居ます」
岬原ミア:ふわふわとなにもない空中に人の形の輪郭を両手で作る
三角さき:「野球選手」
岬原ミア:「野球選手です」
三角さき:「……あっ、はい」
岬原ミア:「将来はプロ野球選手になるため、両親が子供の頃から野球を教えて、やがてリトルリーグ、そして高校野球から甲子園でドラフト1位に……と嘱望されてます」
岬原ミア:「キツイ練習は毎日行っていて、夏は倒れそうになりますし、冬は寒いですし、そして」
岬原ミア:「そこまで練習してもプロになれるとも、勝負に勝てるとも。誰も保証してくれません」
岬原ミア:「プロ野球のスカウトに引っかからなければ終わりのすごく不安定な人生ですが、これ三角さんはどう思います?」
三角さき:「ええっと……傍目から見れば、是非ともチャレンジしてほしいところではありますが」
岬原ミア:「ですよね」
三角さき:「ですが、当人の気持ちが語られておりません。苦難の道を乗り越え目指すのならば、そこに意志が備わっていなければ」
岬原ミア:「えぇ」
三角さき:「野球選手が夢ならば良いでしょう」
三角さき:「ただ、それが親の気持ちを応えるだとか、単に指示されて仕方なく実行してるのであれば」
三角さき:「たとえ叶ったところで、人生に華が添えられる様には思えませんね」
三角さき:「……子供は、親を選べないですし」
岬原ミア:「では、本人がすごくなりたいと思っていた場合は?」
岬原ミア:「親は選べなくて、誰かにやらされて、他に道がなくて、それから先の苦労は確実だったとしても」
岬原ミア:「続けてきたのは本人の意志があった……」一泊置いて「の、かもしれません」
三角さき:「……あの生真面目な肖子が、そうだと?」
岬原ミア:ふふ、と穏やかに微笑んで。
岬原ミア:「さぁー?」
三角さき:「さぁー、って……」拍子抜けしたように。
岬原ミア:「御影さんはどうでしょうね?正直出会って数日ですし、私にはわからないです」
岬原ミア:「家を継ぐことを望んでいるかも知れませんし、もうやめたいから誰か素敵な人に連れ出されたいと思ってるかも知れません」
岬原ミア:「だから」
岬原ミア:「さっき三角さんは朱さんには内緒と言いましたけど」
岬原ミア:「そこまで思ってるなら、本人に聞いちゃえばいいんですよ」
三角さき:「それが出来れば、一番楽なのは間違いありませんが」
三角さき:「どちらであっても、彼女の口から『実は嫌だ』なんて零れるわけないじゃあないですか」
三角さき:「……本人の気持ちが大事、というのは勿論その通りなのですが」
三角さき:「それを吐露させるには交友歴も好感度もまるで足りていないのです」
三角さき:「まぁ、門外のミアさんに答えを求めることがそもお門違いですが」
三角さき:「逆に、門外だからこそ聞けてしまうわけで」
岬原ミア:「そうですねぇー。言わなさそうですよねー」
岬原ミア:「じゃあ、そう言われたら三角さんが攫ってしまうのは如何ですか?」
三角さき:「…………」
三角さき:「攫う、ですか」
岬原ミア:「えぇ。交友が少ないのですから一ヶ月や二ヶ月ほど問答無用で連れ回してみるなど良いかも知れませんね」
三角さき:「……なるほど。ですが、そんなことをすれば御影のお家にはもう居られなさそうですね」
三角さき:「やるなら全てを後腐れなく、手筈を整えてからです」
岬原ミア:「えぇ。そして無論、夢を奪うことは許されないことです。野球選手ならば唐突な交通事故で」
岬原ミア:「……あるいは、オーヴァードに覚醒すれば、一般的なスポーツへの出場は難しく、機会は奪われます」
岬原ミア:「もし御影さんが心の底から望んでいたら、それを奪った場合どこまでも恨まれるでしょうが……」
岬原ミア:「女性の場合、ときに強引に手をひかれたい……とも本で読みました」
岬原ミア:「そしてなにより」
岬原ミア:「"本人の気持ちが大事"ですよ?三角さん」
岬原ミア:と、他人の心配をし続ける優しい少女に問いかける
岬原ミア:(と言って見ましたが、流石に一個人が御影家に喧嘩を売るような真似にはならないでしょうから!)
三角さき:「…………」無言で、数度頷き。
三角さき:「ありがとうございます、ミアさん。"とても"参考になりました」
岬原ミア:「はい」頷いて「なので、きっちり御影さんともお話して、交友関係を広げていくように………」
岬原ミア:「……………」
岬原ミア:なにかおかしかった気がする。
岬原ミア:「あの、三角さん?参考っていったい、どの辺りが……?」
三角さき:「ええ!!本人の気持ちを確認した暁には、この三角が必ずや!!」
三角さき:「真に幸福なる道へと、肖子様をご招待してみせましょう!!」
三角さき:胸をドンと叩いて、自信たっぷりに宣言する。
岬原ミア:「え、あの……」
岬原ミア:おかしい。ここは思い悩んだ所に実現性のない尖った意見をぶつけられ、客観的になる流れでは?
岬原ミア:「ちょっと、あの」
岬原ミア:(こ、これ、もしかして私がそそのかしたことに……!?)
岬原ミア:さあ、と血の気の引く音がする
岬原ミア:責任、歴史と威圧的な書体で掘られた瓦石が心にズシンとのしかかる
三角さき:「……とはいえ、まずは六重試枝を切り抜けることです。下手をうって肖子様に何かあれば目も当てられません」
三角さき:「英気を養うために、きちんと睡眠を取りましょう!!」
三角さき:「消灯!!!!おやすみなさい!!」
岬原ミア:「れ、冷静になりましょう?やる気が出たのは良いですけど、今の流れは大変まずい気が…!」
岬原ミア:「み、三角さん、三角さん…」
岬原ミア:「三角さーーーーーーーん!!」
御影屋敷・客間
GM:客間の一室
GM:畳敷きの布団の上に、少年が寝かされている。
生太郎:「……すー……」
生太郎:寝息は穏やかだ。
生太郎:手傷を癒すように、深く眠っている。
泊:”───もうちょっとだけ、ここにいてくださいね”
泊:”がんばります”
泊:”がんばりますので”
泊:「………」
泊:いつの夜だっただろうか、この居候の少年に、そんな事を言われたのを覚えている。
泊:”うん。頑張れ”
泊:”師匠を超えるのが、弟子の役目だ”
泊:───私は確か、そんな言葉を返した。
泊:………耳ざわりの良い建前だ。
泊:”超えて欲しい”なんて、本気で思ってもいなかったくせに。
泊:「───私さ」
泊:寝息を立てる少年の頬に、優しく手を添えて
泊:「この幸せが、突然終わっちゃうのが怖いんだ。」
泊:自らの手で、育ての親達の息の根を止め、幕を引いた幸福を思い返して。
泊:「多分、あんたよりもずっと」
泊:……頬に添えた手を、身を抱くように自らの肩へ。
泊:鍛えられているとはいえ、女性としての限界値を感じざるを得ないような、細く、小さな身体。
泊:「───ごめんな、こんな小さな背中で。」
泊:そう呟いて、立ち上がる
泊:息を吸って、めいっぱい身体を大きく見せるようにして、少年に背中を向ける
泊:「……そこで見てな」
泊:「アンタの師匠に相応しい」
泊:………それでも
泊:「そんな、超えるべき背中になってみせるから」
泊:この子の師匠は、アタシだけなんだから。
生太郎:「……はい」
生太郎:「ばっちり……ですよ……」
生太郎:眠ったまま、夢の中で
生太郎:柔らかく微笑んだ。
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
泊:ロイスは保留!以上!
岬原ミア:うーんロイスいっぱい!以上!
焰月朱彩:ロイス満タンなので以上!
御影 肖子:焰月朱彩:◯親愛/食傷 で取ります
三角さき:岬原ミア/○信頼/期待しておいてください、この三角の華麗なる手管を で
◆Masterscene◆
GM:観光客たちが宿へと戻っていく人波から離れて
GM:路地裏をふたつの人影が行く。
三本木燕:「抵抗さえしないとは」
三本木燕:「本家の腑抜けに唯々諾々と従う三下らしい木偶だったな」
三本木燕:上品な拵えの白シャツに身を包んだ少女が吐き捨てる。
三本木燕:「”累”の試運転にもならなかったぞ」
獅子堂朴炉:「クヒィーッ、ククク」
獅子堂朴炉:「ナンセンスですねえ」
獅子堂朴炉:分厚い筋骨を備えた長身の男が、暗闇に丸眼鏡を光らせて応える。
三本木燕:「なんだと」
獅子堂朴炉:「貴女の兄君に申し付けられて同行しましたが」
獅子堂朴炉:「言葉を選ばずに言えば、実にくだらない時間でした」
獅子堂朴炉:「無抵抗の相手を一方的に嬲ることに、なんの喜びがございますかァ~~~ッ?」
獅子堂朴炉:「どこに血沸き肉躍るロマンスがあるというのか、わたくしさっぱり理解不能にてございます……」
三本木燕:「侮辱しているのか……あにさまの思し召しを」
三本木燕:「あにさまを侮辱するということは」
三本木燕:「三本木の家を侮辱するということ……!」
三本木燕:「お前も斬り捨てるぞ!身の程を知れ!!」
獅子堂朴炉:「イーッヒヒヒヒ!おほォ~!恐ろしいですねえ」
獅子堂朴炉:「それも悪くはありませんが……今のところは仲良くしておきましょう」
獅子堂朴炉:「再三申し上げますが、わたくしの目的はあなた方を邪魔するものではございません」
獅子堂朴炉:「やり方としてはナンセンスに思いますが」
獅子堂朴炉:「これで梁山泊様が本気を出してくれるというのでしたら、わたくしにとっても意味があります故に……クヒヒッ」
三本木燕:「……」
三本木燕:「しゃべり方が気持ち悪い」
◆Climax◆
GM:クライマックス、全員登場!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 1)増加 (63 → 64)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を1d10(→ 9)増加 (62 → 71)
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 2)増加 (86 → 88)
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 6)増加 (66 → 72)
三角さき:72+1d10
DoubleCross : (72+1D10) → 72+3[3] → 75
比叡山・麓
住之江山門前
GM:数日後。煌々とした満月が山肌を照らす夜。
GM:君たちは古めかしい廃寺の、朽ちかけた山門の前へと集められていた。
鞍馬夕禅:山門の前には
鞍馬夕禅:山伏装束に身を包んだ大女が立っている。
鞍馬夕禅:体格は平均的な成人男性をはるかに上回っており
鞍馬夕禅:それにふさわしく、着痩せを考慮するまでもなく各部の肉厚な輪郭が見て取れる。
鞍馬夕禅:「ぉお」
鞍馬夕禅:「はよぅございまぁあああああああああああああす!!」
鞍馬夕禅:「此度の”六重試技”ぃいいいいいいいいいいいいい」
鞍馬夕禅:「立会人を務めさせていただきますうううううううううう」
鞍馬夕禅:「鞍馬家筆頭、夕禅と申しまぁあああああああああす!!」
鞍馬夕禅:びりびりと大気が震える。
鞍馬夕禅:驚いたカラスが君たちの背後の木々から飛び立っていった。
御影 肖子:「……」前に立てばいっそう小柄さの際立つ背丈。身じろぎもせず、ただ黙って大女を見上げる。
岬原ミア:「わっ…!」
岬原ミア:肌と髪に叩きつけられる空気の圧に怯む
焰月朱彩:「相変わらず元気なお人やなぁ……」耳栓を抜きながら
泊:……眉間に皺を寄せながら耳を押さえ
泊:月が輝く夜空を見上げる
泊:「…今何時だと思ってんだよ」
鞍馬夕禅:「現在21時57分37秒となっておりまぁあああああす!!」
泊:「分かった、分かったから静かにしてくれ」
鞍馬夕禅:「はッ!!」
鞍馬夕禅:「もしや、やかましかったでしょうか!!」
三角さき:「わぁ、自覚ないんだ……」
岬原ミア:「み、みなさんが静謐というわけでもないんですね…」
鞍馬夕禅:「声のトーンが有り余り過ぎているとよく言われます……!」
鞍馬夕禅:「これから重要な儀式を迎える皆様に」
鞍馬夕禅:「なんというデリカシーの不足……!」
鞍馬夕禅:「申し訳ございませえええええええええええん!!!!」
御影 肖子:「……話し相手の声と同程度に合わせることを意識するといいのではないかしら」
御影 肖子:「それはともかく……ええ、よろしく」
鞍馬夕禅:「ごめんねええええええええええ!!」
泊:「だーーかーーらーー!!」
泊:そこまで言って、諦めたように肩を落として
御影 肖子:「……」眉間にしわが寄っていく。
焰月朱彩:「足りてへんのは常識やけど……言うても詮無いねぇ」
三角さき:「まぁ、近所迷惑にならないだけヨシとしましょう」
三角さき:両耳に指を突っ込みながら。こうすると丁度よい音量になる。
泊:「おう、まず何すりゃいい」
岬原ミア:「…………」耳をふさぐと失礼と思って頑張って笑顔
鞍馬夕禅:「ではまず!!」
鞍馬夕禅:「皆様に試技の規約についてお伝えしておきます!」
岬原ミア:「規約、ルールですか」
鞍馬夕禅:「試合場となるのはこちら、山門をくぐった住之江寺の敷地内」
鞍馬夕禅:「試技が開かれている間中、一度でも外に出た場合、即座に失格となるためご注意ください!!」
泊:「故意じゃなくても、か?」
鞍馬夕禅:「はい!!故意か否かに関わらず」
鞍馬夕禅:「敷地外に出た参加者は即座に失格!!という取り決めです!!」
泊:頷いて、山門の向こうへと目を向けながら話を聞く
焰月朱彩:「まぁ向こうさんの狙いを考えれば、うちらが場外に追い出される心配は要らへんと思うけどなぁ」
焰月朱彩:「逆にうちらはそこも戦略に組み込める。数少ない有利な点やね」
岬原ミア:「…ルールを覆すことはこの催しの根幹から否定になりますしね」
鞍馬夕禅:「場内に設営されている妖魔のダミーは全部で5体!!」
鞍馬夕禅:「こちらがすべて破壊された時点で試技は終了!!」
鞍馬夕禅:「破壊したダミーの数で勝敗を決する形となります!!」
鞍馬夕禅:「三本木・映日両家の皆様も」
鞍馬夕禅:「既に山を挟んで逆側の山門でスタンバイなされております!!」
鞍馬夕禅:「武器・道具類の持ち込みについては」
鞍馬夕禅:「先にご説明のあった通り、退魔の生業において普段使いのある物であれば」
鞍馬夕禅:「あらゆる類について、認められております!!」
鞍馬夕禅:「立会人からは以上となります!皆様のご武運を!お祈り申し上げまぁあああああす!!」
鞍馬夕禅:山門の脇に控え、君たちの道を開く。
御影 肖子:「……普段使いのある物、ね」
御影 肖子:「いかにも解釈余地の広そうな言い回しね。一体、何を押し通して来るのかしら」
焰月朱彩:「槍や刀はもちろん、銃火器や重機なんでもござれ言うわけやね」
焰月朱彩:「怖いわぁ。最近はこの業界もいのべぇしょんが激しいさかい」
焰月朱彩:「どんなもんが飛び出してくるんやろかねぇ」
岬原ミア:「ジャーム討伐に当たっては、稀ですが兵器の部類の調達事例もあります。…気を引き締めていきましょう」
三角さき:「はーい。行ってきます」肩をぐるぐる回しながら。
泊:ぐっ ぐっ と軽くストレッチして
泊:「…………うし」 「やるか」
御影 肖子:「ええ」昏い山道を見上げ、深く息を吸う。
GM:ぎぃいいいいいッ
GM:軋みを上げながら、古びた山門が開いていく。
GM:――ぶおおおおおおおッ
GM:出陣を告げるように、法螺の音が天を震わせる。
GM:”六重試技”、開幕。
住之江廃寺・入道杉
GM:山門を入ってすぐ、君たちは石段に根を張った大樹の前に出る。
GM:その、瞬間に。
GM:回避もしくは知覚の判定をどうぞ。難易度は15。
GM:失敗するとダメージペナルティ7d10です。
御影 肖子:きつ
三角さき:5dx+1>=15 知覚
DoubleCross : (5DX10+1>=15) → 10[2,6,8,10,10]+9[2,9]+1 → 20 → 成功
三角さき:避けました。
泊:回避!
泊:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 8[1,3,5,5,8]+1 → 9
焰月朱彩:たっか!知覚でやるで~
焰月朱彩:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 9[1,4,5,7,9] → 9 → 失敗
焰月朱彩:無理やった
岬原ミア:6dx+1>=15 回避!
DoubleCross : (6DX10+1>=15) → 10[4,8,8,9,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功
岬原ミア:おし
御影 肖子:5dx>=15 回避
DoubleCross : (5DX10>=15) → 10[3,3,3,8,10]+8[8] → 18 → 成功
御影 肖子:いけたわ
獅子堂朴炉:7d10
DoubleCross : (7D10) → 41[3,4,6,8,9,7,4] → 41
三角さき:こっこいつ
獅子堂朴炉:山田師匠とメイド長に41ダメージ!
獅子堂朴炉:諸々有効!
御影 肖子:お前かい!
岬原ミア:ひえーっ!
泊:リザ!
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 3)増加 (88 → 91)
焰月朱彩:装甲引いても無理!《リザレクト》
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を1d10(→ 3)増加 (72 → 75)
御影 肖子:大人組に集中的に当ててくる
焰月朱彩:HP3で復活
岬原ミア:経験豊富と見たのかな
獅子堂朴炉:「シィーーーーハハハハハハァーーッ!!」
獅子堂朴炉:「お迎えにあがりましたよォ!!」
獅子堂朴炉:「”梁山泊”様ァ!!」
獅子堂朴炉:ど ッ
獅子堂朴炉:グァシャアアアアアアアアッ!!
獅子堂朴炉:その殺気に気付いた時には、既に
獅子堂朴炉:君たちの眼前に向けて拳を振り下ろしている。
獅子堂朴炉:狙いは石畳。榴弾地雷のように、破片が炸裂し
獅子堂朴炉:君たちを貫く!
御影 肖子:「……っ!?」
泊:後方に跳び、衝撃を和らげようとするが、砕けた石畳が幾つもその身を抉る
焰月朱彩:「はよ退がりぃ!!」
焰月朱彩:自分の体を盾にするようにして、背後にいた使用人と主人に叫ぶ
岬原ミア:「なっ…!」隊列、先頭の泊さんの前にやってきた男を見る
岬原ミア:《物質変化》。体を解くように鋼線に分解、体積を減らして防御する「ん、ですか!?」
岬原ミア:二人が盾になったお陰で、細かい破片は被害を散らすように弾く
御影 肖子:《異形の歩み》──その影が霞み、姿がほどける。白雪が糸を引いて飛ぶように礫の圏内を潜り抜ける。
御影 肖子:「逆側の山門に待機していると、そう聞いたけれど……」
三角さき:「なっ!?」飛び迫る破片の一角を足蹴に、着弾地点から退避。
三角さき:「その特徴的な喋り方と眼鏡……」
三本木茎:「きゃああッ!?」
三本木茎:朱彩のフォローによって、ぎりぎりで身を躱す。
御影 肖子:「随分な脚の速さね」
岬原ミア:「逆側からまっすぐに、最短距離をやってきたということですか…!?」
獅子堂朴炉:「クフッ、ヒヒヒヒィ~ご明察ゥ~」
獅子堂朴炉:「宗家代表の皆様が総出でお出迎えとはァ」
獅子堂朴炉:「スタートダッシュをかけた甲斐はあったようですねェ~~~ッ」
岬原ミア:「で、でたらめな…」
三角さき:「出待ちされてるんだから総出に決まってるでしょう!」
三角さき:「(こいつが、話に聞いていた獅子堂何某ですね。泊様の読み通りとはいえ、聞きしに勝る狂犬っぷりです)」
焰月朱彩:「節操ないなぁ」服についた埃を払いながら
焰月朱彩:「リョーコはん一筋ならうちら巻き込まんといてほしいわぁ」
泊:体内に残ったいくつかの破片を引き抜いて、ポイ、と捨てながら
泊:獅子堂を睨みつける
泊:「よぉ」
獅子堂朴炉:「クヒッ、ごきげんよう」
獅子堂朴炉:「今宵もいい月ですね」
獅子堂朴炉:「死合うにはいい灯りです」
泊:「うるせぇ挨拶なら、さっきのデカ女で腹いっぱいなんだが」
泊:喋りながら、周囲に注意を向ける。他に敵が居ないのなら、こいつを囲んで叩くのもありだが…
GM:君たちは思い至るかもしれない
GM:あくまでも規約上だが、この勝負はダミーの討伐数を競うもの。
GM:君たちが獅子堂と戦う内に、既に他の分家の面々は
GM:ダミーの探索と破壊に動き出しているかもしれない。
GM:ゲーム上の処理としては
GM:PLたちが遭遇出来ていない分家代表のNPCが、ラウンドをまたいで存在する場合
GM:その人数が多いほど、試技の勝利は厳しくなっていきます。
焰月朱彩:「ここで全員足止めされるんは得策やないねぇ」
御影 肖子:「……ええ。他の連中も、こうなると分かっていてこの男を一人で送り出した」
御影 肖子:「容易に各個撃破されてくれる相手ではない、と見るべきでしょう」
泊:「………」
岬原ミア:「5体の取り合いとあれば、3体の先取で試合は勝敗は決します」
岬原ミア:「ここは2-2-2か、3-3での分散が得策と見ますが…皆さん、異論はありますか?」
泊:「要らねぇよ」
岬原ミア:「え?」
泊:ザッ ザッ と、獅子堂と向かい合うように前に出て
泊:「1-5だ」
獅子堂朴炉:「クヒッ」
獅子堂朴炉:「よろしいのですか?」
獅子堂朴炉:「わたくしは多勢が相手でも、一向に構いませんよ」
御影 肖子:「……」じっと、その背中を見る。
岬原ミア:「なっ、」
岬原ミア:「む、無茶です。相手の能力もわからないまま、もし不測の事態が有れば…!」
焰月朱彩:「まぁ、勇ましいことやわぁ」口元を抑えて笑う
泊:「いいさ。今回の目的は、テメェに勝つ事じゃない。ミカゲを勝たせることだ」
泊:「わざわざこんな奴相手に、ここで何人も油売ってたってしょうがねぇだろ」
泊:「それに」
泊:「こんな駒、アタシ一人で十分だ」
泊:……明らかな虚勢だ、既にボロボロの身体、圧倒的な体格差、相手の能力だって未だ未知数
泊:しかしその不遜な眼差しは、自らの敗北をまるで信じていないかのように、大男に向けられている
三角さき:「(……なんと、勇猛果敢な立ち姿ですか)」
獅子堂朴炉:「クヒヒヒッ、さすがの自信ですが」
獅子堂朴炉:「こちらも些かにプライドを傷つけられますねえ」
獅子堂朴炉:「そこまで言われては沽券にかかわります、全力で叩き潰させていただこうかと……キヒッ」
岬原ミア:「足止めは、そうですが……良いんですか、御影さん!?」
岬原ミア:この中で一番付き合いの長い人だ。止めてくれることを期待するように聞く。
御影 肖子:「……ただの1対1が危険だと言うなら、4対5はそれ以上よ」岬原さんに。
御影 肖子:彼女を信じる、とか。あの背中が負けるはずがない、とか。そういった感情的な声を喉の奥に封じて
御影 肖子:ただ彼女を説得するための言葉を選ぶ。
岬原ミア:「む、う……そうですけれど…」
岬原ミア:単純な計算として、一人に二人で掛かれば三人は自由になる。それは足止めを受けることと何も変わらない
泊:「分かったなら、ほら」
泊:しっしっ と、虫でも避けるように手を払う
泊:「ここはアタシに任せて、先に行きな。」
御影 肖子:「進みましょう。……ここの判断で揉めて時間を喰うことこそが、何よりの無駄になる」
焰月朱彩:「それが大将の決定なら、うちは何もいいまへん」
三角さき:「肖子様がそう仰るなら、三角も異論ありません」
三本木茎:「は、はいっ」
岬原ミア:「~~~~~……!」
岬原ミア:UGNにおいて複数人、スリーマンセルやフォーマンセルが推奨されるのはそれが有効だからだ。
岬原ミア:そして今は、それより優先される利点がある。
岬原ミア:「……従いますっ。私も今は使用人ですからね」
御影 肖子:「結構」
御影 肖子:そうして、背を向けて走り出そうとして
御影 肖子:僅かに足を止める。
御影 肖子:……少し前にも、こういう事があった。
御影 肖子:託されたものを手に、彼女に後ろを任せて私は先へ進んだ。
御影 肖子:「……今度は」振り向かぬまま声をかける
御影 肖子:「追いついて来なさいよ」
御影 肖子:その声を最後に、気配は遠のいていく。
泊:……振り向かぬまま、口の端を僅かに上げると、拳で胸を叩く。
泊:「……さーて」
泊:眼前には未知の脅威、膂力差は歴然、闘争にのみその身を置く純粋な戦闘狂
泊:アタシの身体を支えるのは、先ほど吐いた飾り気のない決まり文句に、会って間もない仲間達からの信頼
泊:……そして
泊:「……オマエはさ、良くも悪くも一人なんだよ。これまでも、これからも」
泊:獅子堂に向けて、言葉を紡ぐ
獅子堂朴炉:「信用、というやつですか。眩いですねェ」
獅子堂朴炉:「しかし戦いの場では誰しもが一人」
獅子堂朴炉:「それこそが真理、違いますか?」
獅子堂朴炉:「故に戦士は自分の中に最大のモチベーションを維持しておかなくては」
獅子堂朴炉:「そしてわたくしにとってそれは」
獅子堂朴炉:にたり、と唇の端を吊り上げる
獅子堂朴炉:「この闘争の高揚感、そのものなのですよォ……!」
泊:「……ああ、そうだな。どれだけ日常の中で他人と関わろうが、死合いの中で己を勝たせる事が出来るのは、いつだって自分だけだ」
泊:「でも、独りよがりなオマエは知らない」
泊:「背に向けられる羨望も」
泊:「背を預けられる信頼も」
泊:「そんな都合のいい概念が、自分の肩にのしかかる事の怖さも」
泊:ッッッ ダ ァン!!!
泊:「───心強さも、分かってない」
泊:見栄を切るように震脚を踏むと、一つ小さく息を吐く
獅子堂朴炉:「クヒヒヒヒッ!」
獅子堂朴炉:「貴女様の真理と、わたくしの真理」
獅子堂朴炉:「問い比べることに、最早言葉などというノイズは不要」
獅子堂朴炉:ダ ダ ンッ ッ ッ !!
獅子堂朴炉:こちらも石畳を踏み砕き、腰を落として構える。
獅子堂朴炉:「死線にて、確かめさせていただきましょォ~~~ッ」
泊:「───上等」
GM:沈黙。
GM:風がゆらりと土煙を流していく。
GM:――そして。
住之江廃寺・仁王門
GM:空気の爆ぜるような衝突音と、微かな振動を背に感じながら
GM:君たちは石段を駆け上がり、中腹の広場へと駆け込む。
妖魔傀儡:「ぎ、ぎしゅ」
妖魔傀儡:そこにしゃがみこんでいるのは、木と歯車で形作られた奇妙な絡繰。
妖魔傀儡:映日家が用意した、ダミージャームだ。
妖魔傀儡:「ぎぃいいいっ!!」
妖魔傀儡:君たちを探知するや否や
妖魔傀儡:電動鋸めいた両腕を振り上げ襲い掛かる!
三角さき:「うわっ、めちゃ禍々しい機構のロボットですよ!」
御影 肖子:「ここで遅れは取りたくないけれど……存外、動きがいい」
岬原ミア:「この形に挙動、これが今回の目標のダミーのようですね」
岬原ミア:ともすれば振り向いて心配を向けそうになることに耐える
岬原ミア:姿を認めるとともに一歩前に出る。
三本木茎:「こ、こっちきたあ!」
焰月朱彩:「お茎は動かんとき」
三本木茎:「ひゃいっ!?」
焰月朱彩:「うっかり絡め取られてしもても知らんよぉ」
岬原ミア:「はい。みなさんは私の後ろに」
岬原ミア:同時に振るった右腕が解けて、無数の鋼線が傀儡を絡め取ろうと殺到する
妖魔傀儡:ぎゃぎゅいいいいっ!!
妖魔傀儡:鋼線と鋸が火花を散らし、中空に競り合う。
GM:君たちが冷静に隊列を整えようとしたとき
GM:御影さんにのみ回避判定、先ほどと同じく15です。
御影 肖子:私狙いか~
御影 肖子:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 8[5,6,6,7,8] → 8 → 失敗
GM:失敗!
GM:カバーリングも効きますよぉ…げへへへ…
御影 肖子:侵蝕余裕あるし大丈夫のきもち
岬原ミア:了解のきもち
GM:ではダメージ!
三本木燕:4d10+15
DoubleCross : (4D10+15) → 17[7,1,6,3]+15 → 32
三本木燕:諸々有効!
御影 肖子:倒れちゃうわね
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 10)増加 (64 → 74)
御影 肖子:御影 肖子のHPを10に変更 (29 → 10)
GM:くぉん。
GM:空気が歪む微かな音が、君の耳へと届く。
GM:しかし、対処には間に合わない。
御影 肖子:「っ……!」かろうじて、茎の身体を朱彩の方へと押し出すように突き飛ばし
GM:ばしゅっ!!
GM:肩口が切り裂かれ、鮮血が噴き出す。
御影 肖子:「ぐぁ」身を引き裂く痛苦に声を漏らす。鮮血と共に、白い凍気が噴き上がる。
岬原ミア:「っ、御影さん!」
三角さき:「───肖子様!?」
三角さき:「(袈裟に入った切創、あの形状は……刀剣!)」
御影 肖子:「問題、ないわ」その傷口が、仄白い雪に修復されていく。
焰月朱彩:「あらら」突き飛ばされた部下を受け止めて
三本木燕:キュオオオオオオオオオオ
三本木燕:猛禽のようなフォルムの外装を身にまとい
三本木燕:空気圧によって君たちの上空に静止し、見下ろしている。
三本木燕:「ふん」
三本木燕:「鈍くなったな、御影肖子」
三本木燕:「それとも、私が速くなりすぎたのか?」
三本木燕:装甲から飛び出したマシンアームで掴んだ古刀を素振りする。
御影 肖子:「貴方が腕を上げたんでしょう」
御影 肖子:咄嗟に血が上りそうになる情動を抑えながら、言葉を吐く。
岬原ミア:「あれが三本木燕さん……咎枝の写し、”粗目”の継承者、ですか」
焰月朱彩:「せやねぇ。えらいハイカラな格好しよってからに」
三本木燕:「ふふふ、そうだ、これこそが」
三本木燕:「三本木家と映日家が作り上げた新たな討魔の戦術」
三本木燕:「お前は時代遅れ!ゴミ!不要物!!」
三本木燕:「叩きのめしてやる……!今日こそは……!」
三角さき:「(真っすぐ、肖子様のみに目を向けておられますね。これもまた、事前に話した通りではありますが……)」
御影 肖子:「……そのご自慢の新しい力で、為すことが子供への闇討ちというわけ」
御影 肖子:「貴方の望む証明をしたいなら、初めから私を狙えばいいでしょうものを」
三本木燕:「……射線上にいただけだ」
三本木燕:じろり、と
三本木燕:眼下の三本木茎を睨む。
御影 肖子:「そっちではないわ。夏祭りの夜のこと」
三本木燕:「あれは……!」
三本木燕:「……くっ」
三本木燕:何やら言い淀み
三本木燕:「弱い者から排除することの何が悪いのだ」
三本木燕:「この試技の場に相応しくない使い手を、こちらから選別してやったのだ」
三本木燕:「むしろありがたく思え!!」
御影 肖子:「そう。それが」
御影 肖子:「貴方の信じる道理というわけね」
御影 肖子:空を飛ぶ少女の姿を、じっと見据えながら。淡々と口にする。
三本木燕:「あにさまは……」
三本木燕:「あにさまはそう言われた!」
三本木燕:「あにさまの言うことは正しいのだ!!」
三本木燕:「分かっていないのはお前たちだ!間違っているのはお前たちだ!」
御影 肖子:「……貴方が腕を上げた事には、素直に関心したのだけれど」
御影 肖子:「心の方がただの言いなりではね」
GM:きぃいいん
GM:その時、君は慣れ親しんだ奇妙な感覚を味わう。
GM:君の中の鬼切”咎枝”が、ジャームの気配に反応している。
GM:その出どころは、岬原によって抑えられている傀儡と
GM:空中から見下ろす三本木燕……その体にまとった猛禽のような装甲からだ。
御影 肖子:「……そう。ただの機巧にしては、なるほど随分な出力だと思ったけれど」
御影 肖子:「燕。貴方はそれを脱いだ方がいい」
三本木燕:「黙れ!お前の指図など受けるものか!」
三本木燕:「この”飛翼累”は、あにさまが私に誂えてくれたもの」
三本木燕:「なるほど、この力に負けるのが怖くなったのだな?」
御影 肖子:「貴方達の試験とやらが、どの程度の負荷まで試したのかは知らないけれど」
御影 肖子:「……その力に鬼の断片を感じる」吐き捨てるように言う。
御影 肖子:「限界近くまで戦えば、貴方の心身がどのように蝕まれるか」
御影 肖子:「予想はできない」
御影 肖子:「私は、貴方を失いたくはない」
三本木燕:「……っ」
三本木燕:「うるさい!お前たちの言葉なんて信じない!」
三本木燕:「自分たちばかりがいいものだと思いあがって」
三本木燕:「わたしたちを下に見ている奴らの言葉なんか」
三本木燕:「信じたり、するものか!!」
御影 肖子:「……その様子だと、聞かされていなかったのかしら」
御影 肖子:「咎枝の使い手、その最たる資質は。斬るべきものを己の心で見定めること」
御影 肖子:「このような子に受け継がせるとは。三本木は、何を考えているのやら……そう、思っていた所だけれど」
御影 肖子:「成程。刃弥はただ、己の言いなりに力を振るう駒が欲しかったらしい」
三本木燕:「あにさまを」
三本木燕:「悪く、言うなぁああああああああああ!!」
三本木燕:ごぉおおッ!!
三本木燕:突風とともに、高速の刃が切り付ける!
御影 肖子:雪風が、沈み込むように地を這って
御影 肖子:そこから伸び上がった白刃が、無数の鋼音色を立てながら斬撃を遮る。
GM:ぎぃん!ぎぃいん!!
GM:空中に幾度となく、刃の閃きと火花が舞う。
焰月朱彩:「ふふっ、またえらい怒らせてしもたなぁ」黙って見ていたが、堪えきれずに吹き出す。
焰月朱彩:「よう口が立つようにならはって、肖子はんももう立派に京の女やね」
岬原ミア:「ええと……これ、加勢は必要でしょうか、朱さん」
三角さき:「……それは、不要に思います。岬原様」
岬原ミア:「そ、そうですか?信じますよ?」
岬原ミア:刃を振るう迫力が風の形となって衣服を揺らしている。
三角さき:「ええ。契約者同士、刀を交えて伝えるべきことが肖子様にはあると、お見受けしており」
三角さき:「それは茎ちゃんにとっても……よしなに済むと信じております」
焰月朱彩:「さきの言うとおりや。傀儡の鬼に鬼の鎧、相手に手加減する必要もあらへん」
三本木茎:「燕……」
三本木茎:目の前で繰り広げられている戦いに、戸惑うように視線を彷徨わせてから
三本木茎:「……うちは、うちのやるべきことをせな」
三本木茎:きゅ、と手を握って、三角に頷き返す。
御影 肖子:「──ええ。心配は、無用よ」半分に分解した身体を再構成しながら、刃圏の渦中より後方へ声を上げる。
御影 肖子:「茎」
御影 肖子:「貴方の妹は、私が助け出す」
三本木茎:「肖子様……」
三本木茎:「はい、うちは肖子様を」
三本木茎:「肖子様のなさることを、信じます」
三本木茎:「燕を、お願いします……!」
御影 肖子:「……行きなさい!」
御影 肖子:その声と姿が、再び刃音と風の中にかき消えていく。
岬原ミア:(泊さんの時は多少の因縁はあれど初見でしたが、何度も手合わせした間柄となると……)
岬原ミア:「白兵の間合いでは即興のコンビネーションこそ不覚に繋がりますし、…うん」
岬原ミア:「御影さん、ご武運を!」
三角さき:「はい!」茎ちゃんの手を引いて駆け出す。
焰月朱彩:部下たちに続いてその場を後にしようとして
焰月朱彩:「……」一度だけ振り返る
焰月朱彩:「……鬼切が斬るんは、鬼の肉や無うてその妄執」
焰月朱彩:「時にそれは、人の心にこそ宿るもんどす」
焰月朱彩:「肖子はん、お気張りやす」
焰月朱彩:砂煙の向こうの主に一礼し、部下たちの後を追う。
住之江廃寺・竹林
GM:石段の道は途切れ、やがて無造作な竹林へと入る。
妖魔傀儡:「ギュオアアアアーッ!」
妖魔傀儡:樹上から大鉈めいた腕が
妖魔傀儡:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2
妖魔傀儡:三角さきへと振り下ろされる!
三角さき:さきゅえぇーっ
妖魔傀儡:難易度8で回避できます
三角さき:3dx>=8 回避
DoubleCross : (3DX10>=8) → 9[6,7,9] → 9 → 成功
岬原ミア:えらい
焰月朱彩:やるやないの
三角さき:わぁい
GM:やりやがる!
GM:好きな演出でかわすなりはじいてよし
三角さき:わいわい
三角さき:ぎぃん、と。鈍い音を立てて、刃が地表に突き刺さる。
三角さき:エンジェルハィロウの基礎的な超越知覚と反射の行使。事も無げに剣撃を認め、即時にリーチから大きく遠ざかる。
三角さき:「これで二体目……匹、台?」
妖魔傀儡:「ギシャアア……」
妖魔傀儡:ひゅんひゅんと刃を振り回し、威嚇している
岬原ミア:「っ、三角さん、大丈夫ですか?」
三角さき:「ええ。そう何度も不意打ちを喰らっては、御影の名折れですからね」
焰月朱彩:「よう反応したねぇさき。えらいえらい」
焰月朱彩:「丁度ええ、次の相手が来んうちに片付けてまおか」
GM:君たちは妖魔傀儡と対峙する。
GM:同時に
GM:バシバシバシバシバシッ!!
岬原ミア:「はい。御影さんのところと含めて二体を確保できれば多少安心できます」
岬原ミア:「っ!?」
GM:伸びあがる青竹の隙間を、無数の札が埋め尽くし
GM:壁となって君たちの四方を囲む。
形骸:「ほほほ、かかったかかった」
形骸:「ひいふうみい、めんこいぴちぴちギャルが3人も……大量じゃのう」
形骸:枝の上に狐面の怪人物が座っている。
三角さき:「……先ほどから、射止めるべき傀儡をほったらかし」
三角さき:「我々へ付け入る隙を生むためのモノとしか考えてないのでしょうか……」ぱんぱん、とエプロンドレスの土埃を払う。
焰月朱彩:「ハイカラな絡繰の次はまたえらい古臭い術やねぇ」
岬原ミア:「泊さんの報告に有った技ですね……形骸さん」
阿吽命之介:「すみません、ここで皆さんを足止めするようにって」
阿吽命之介:「言いつけられてしまったので……」
阿吽命之介:もう一人、柔和そうな困り顔の青年が
阿吽命之介:竹藪から姿を現す。
三角さき:「それはまた、殊勝な心掛けですね」
岬原ミア:「阿吽さんまで。映日家から選出されたお二人が相手ですか」
焰月朱彩:「今度は数で勝負言う訳やろか」
GM:そこで君たちは気付くかもしれない。
GM:いつの間にか、三本木茎の姿が消えている。
GM:祭りの夜、生太郎が姿を消したときのように、忽然と。
焰月朱彩:「大事なご主人さまほったらかして、ええんやろ……」
岬原ミア:「数と言うなら、こちらは……」見回してそれに気づいて
焰月朱彩:「お茎?」
岬原ミア:「……! 茎さんは、どこに?」
形骸:「どうかしたかの?」
形骸:「何やら失せ物でもしたように」
形骸:「この竹藪じゃ、探し物にも難儀するじゃろうな」
三角さき:「……分家の方々は、誘拐と騙し討ちがお得意なのですね?」
阿吽命之介:「……」
形骸:「何のことやら」
形骸:「悪いがこちらも仕事ゆえ、ここから先には進ませぬぞ」
形骸:「ちょいとばかしこの色男に付き合ってもらうからの」
GM:札の壁に君たちが触れると
GM:ばちりという衝撃が走る。
GM:……簡単に突破は出来なさそうだ。
岬原ミア:「っ!」 密かに壁の脱出を探っていた毛先が弾かれる。
焰月朱彩:「ふぅん……」煤けた手袋の指先を見つめて
焰月朱彩:「舐められたもんやね」
焰月朱彩:「手下に働かせて自分らは高みの見物やなんて」
三角さき:「……これで、見えていない参加者は分家の長二人」
三角さき:「何を考えてるのかは知りませんが、こちらにも仕事がありますので」
三角さき:「露払いさせて頂きます」
岬原ミア:「今回は、誰が残るかの議論は必要ありませんね」
岬原ミア:しゅるり、とポケットから取り出したヘアゴムでミルクティ色の髪の毛を束ね、一纏めにする。
岬原ミア:「私達三人で術者を倒して、一刻も早く足止めを解除させる」
岬原ミア:「……やりましょう、三角さん。朱さん」
岬原ミア:「先輩方のお力、頼りにしています」
焰月朱彩:「まかしとき」
三角さき:「はい!」
焰月朱彩:白手袋を外す。赤い爪の先から、僅かに血が滲んでいる。
焰月朱彩:その血は地面へと滴り落ちる途中で蒸発し
焰月朱彩:同時に、辺りに血生臭さと果実の匂いが混ざったような独特の香りが漂い始める。
焰月朱彩:「ああ、生き返るわぁ」指先を舐める。
焰月朱彩:《不死者の恩寵》
焰月朱彩:3+3d10+2
DoubleCross : (3+3D10+2) → 3+8[1,3,4]+2 → 13
焰月朱彩:HPを13に回復
焰月朱彩:「やっぱり"いくさ"言うんはこうでないとね」
焰月朱彩:「覚悟しいや、色男」
焰月朱彩:「京の女に手を出す怖さ、骨の髄までわからせたるさかい」
焰月朱彩:「あんじょう、お気張りなはれ」三日月に歪んだ口元から牙を覗かせ、妖しく笑う。
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を5増加 (75 → 80)
三角さき:「……わぁ、怖い怖い」
三角さき:小さく独り言ちながら、右腕に被せた包帯の一端を噛み千切る。
三角さき:端切れからするすると流れ、さきの周りを泳ぐ様に解けていく。
三角さき:露わになったのは、矮躯に相応しき華奢な細腕──だったのは、一瞬。
三角さき:ぱき、ぱき。
三角さき:外気へと触れるや否や、柔らな肌の色が白く染まり。
三角さき:忽ちに霜が棘めいて折り重なり、その腕を護る腕鎧めいた歪な形を為していく。
三角さき:「それと、死者を出さぬようにと仰せつかっておりますので」
三角さき:────風が、吹いている。
三角さき:「手加減している余裕がありません。お覚悟を」
三角さき:吐息すら凍てつかせ、血の一滴まで浸みる冷気を纏って────
GM:エネミーとの相対距離は10m、エネミーの行動値は8
GM:セットアップから参りましょう!エネミー側ありません!
泊:こちらも無し!
GM:ではまず山田師匠手番!
GM:どうぞ!
泊:えーっとですね
泊:待機します!
GM:ほほう!様子見!
GM:後の先というわけね
獅子堂朴炉:ではエネミー手番!
獅子堂朴炉:マイナーで破壊の爪+ハンティングスタイル+螺旋撃
獅子堂朴炉:メジャーでコンセントレイト+グラップル+銘なき刃+深き傷跡+貫きの腕+ジャイアントグロウス!
獅子堂朴炉:10dx7+9
DoubleCross : (10DX7+9) → 10[2,4,5,6,6,7,7,8,8,10]+10[2,4,5,5,7]+3[3]+9 → 32
泊:ワンチャンドッジ!
泊:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 10[4,4,7,9,10]+8[8]+1 → 19
獅子堂朴炉:回避のリアクションはC+1だ!
泊:5dx11+1
DoubleCross : (5DX11+1) → 10[1,5,7,7,10]+1 → 11
泊:なんにせよ無理!
獅子堂朴炉:どちらにせよ…必中!!
獅子堂朴炉:ダメージ!
獅子堂朴炉:4d10+2d10+20+11
DoubleCross : (4D10+2D10+20+11) → 24[4,7,5,8]+3[1,2]+20+11 → 58
泊:死!リザレクト!
泊:泊の侵蝕を1D10(→ 5)増加 (91 → 96)
泊:HP5で復活します
獅子堂朴炉:そして深き傷跡の効果により、次の攻撃ダメージが-10だ!
GM:改めてPCの待機手番に!
GM:どうぞ!
泊:マイナーで《インフィニティウェポン》攻撃力12の白兵武器作成
泊:泊の侵蝕を3増加 (96 → 99)
泊:メジャーで《C:モルフェウス》《咎人の剣》オートで《援護の風》 侵蝕100超えます
泊:泊の侵蝕を2増加 (99 → 101)
泊:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,3,5,6,6,8,8,10,10,10,10]+10[3,5,8,9,10,10]+10[1,2,5,9]+2[2]+4 → 36
獅子堂朴炉:ぬぅう
獅子堂朴炉:素手ガード!
泊:ダメージ!
泊:4d10+13+10+20-10
DoubleCross : (4D10+13+10+20-10) → 24[1,5,8,10]+13+10+20-10 → 57
泊:諸々有効です
獅子堂朴炉:つっよ!!
獅子堂朴炉:削ってんのにな…!
泊:泊の侵蝕を6増加 (101 → 107)
獅子堂朴炉:かなり凹みました
GM:ではラウンドごとの演出へ
獅子堂朴炉:ぎぎ べき めき
獅子堂朴炉:腰を落として構える獅子堂の、筋骨によって膨れ上がったフォルムが
獅子堂朴炉:縮んでいく。否、引き絞られていく。
獅子堂朴炉:キュマイラ能力によって培われた筋量を、エグザイル能力の身体変形によって圧縮していく。
泊:首から下げた腕輪が砂塵となり、アイアンナックルに先端が鉤爪のようになった刃が付随した武器、”鈎”を形作る
獅子堂朴炉:「クヒヒヒッ」
獅子堂朴炉:「初撃、凌いで下さることを期待しましょう」
獅子堂朴炉:「シヒャァアアアアアアアーッ!!」
獅子堂朴炉: バ ォン !!
泊:「……!」吸った息を、丹田で留める
獅子堂朴炉:深々と地を砕き、肉弾の一矢が放たれる。
獅子堂朴炉:音速を超えて、正面から、深々と
獅子堂朴炉:防御不能の縦拳が突き刺さる!
泊:───打撃と言うよりは、最早”衝突”
泊:受けに回った左肩口から先が弾け飛ぶ……その最中
泊:フ と横に倒れるように、突き出された袖口に鈎を引っ掛けると
泊:そこを支点に、ぶら下がるように足を摺りながら背後へと回り
泊:グ ッ
泊:鈎を捨て、襟元の布地を掴み、身体を引き上げるように
泊:────フッ
泊:頸を刈り取るような延髄斬りが獅子堂を襲う
GM:爆雷めいた衝突音。
GM:直後に、削岩機めいたけたたましい摩擦音。
GM:音がようやく追いついたのは、2人の武芸者がひとつめの交錯を終えた後だった。
獅子堂朴炉:たっ、と。
泊:「─────ハ ァッ!」
獅子堂朴炉:吹き飛ばされた状態から軽やかに受け身を取り、
獅子堂朴炉:ゴキゴキと首を鳴らす。
泊:留めていた呼吸を再び始動。左肩からは肉がせり上がり、再び腕を形成する
獅子堂朴炉:「ンン~~~ッ……」
獅子堂朴炉:「哀しい」
泊:「……ああ?何がだよ」
獅子堂朴炉:「実に哀しいものです」
泊:会話を引き伸ばしつつ、息を整える。そう何度も打ち合える相手でない事は今の一合で完全に理解した
獅子堂朴炉:「貴女様の技、実践によって磨き上げられた無駄のない闘争の所作」
獅子堂朴炉:「その身に体現した至高の芸術と言えるでしょう」
獅子堂朴炉:「しかしながら……ああ、哀しい」
獅子堂朴炉:「これほどまでに完璧なカウンターを極めても」
獅子堂朴炉:「わたくしの頸を落とすには至らない」
獅子堂朴炉:「配られた手札の差」
獅子堂朴炉:「状況に応じたモルフェウス能力による武器の生成術、実に見事です」
獅子堂朴炉:「しかし、オーヴァードにはそもそも自らの五体を武器とする術がある」
獅子堂朴炉:「真に白兵戦闘を極めることが出来るのは」
泊:「………」上下する肩の動きが、徐々に小さくなる
獅子堂朴炉:「キュマイラ、エグザイル、ハヌマーン、ブラックドッグ」
獅子堂朴炉:「これらのみで構成されたブリードの持ち主のみ」
獅子堂朴炉:「貴女はその不純ゆえに」
獅子堂朴炉:泊の手に持つ武器を指さす
獅子堂朴炉:「産まれ持って至高の白兵者には至れない……それが哀しいと言ったのですよ」
泊:「……そうかい」
泊:一つ、長い息を吐き
泊:「確かに、アタシのオーヴァードとしての力はチンケなもんだ」
泊:「天変地異を起こせる訳でもないし、たった一撃で数十人を倒せる訳でもない」
泊:「テメェの言に異論はねぇさ。アタシにこういう戦いは向いてないんだろうな」
泊:「───だが、だからこそ」
泊:鈎が砂塵へと還り、無手となる
泊:「アタシが鍛えてきた技は、間違いなんかじゃない」
泊:「弱いアタシを、ここまで連れて来てくれた、この繋がりを」
泊:「テメェに勝って、叩きつけてやる」
獅子堂朴炉:「クヒヒッ」
獅子堂朴炉:「どこまでも、お強い方だ”梁山泊”」
泊:「───さあ、デカ眼鏡」
泊:「負ける覚悟は出来てるか?」
泊:背筋を伸ばして、胸を張って、自分は強いとでも言うように
泊:いつも通り、そうやって啖呵を切る
獅子堂朴炉:「強い者を、砕けぬ物を」
獅子堂朴炉:「叩き潰してこそ意味がある」
獅子堂朴炉:口元の血を舌なめずりして、睨み合う
GM:ラウンド2!
GM:クリンナップ、セットアップはお互いないので
GM:行動値12、山田師匠の手番からだ
泊:応さ!マイナー無し、メジャーで《C:モルフェウス》《咎人の剣》オートで《援護の風》対象は獅子堂
泊:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[2,2,2,2,5,5,7,7,8,8,10]+10[1,4,4,7,10]+4[2,4]+4 → 28
獅子堂朴炉:今度はデバフも載ってない…!
獅子堂朴炉:躱すしか、あるまい!
獅子堂朴炉:13dx+4
DoubleCross : (13DX10+4) → 10[1,1,2,3,3,6,6,8,9,9,9,10,10]+2[1,2]+4 → 16
獅子堂朴炉:おのれえええええ
獅子堂朴炉:ダメージどうぞ!
泊:3d10+13+10+20
DoubleCross : (3D10+13+10+20) → 8[1,5,2]+13+10+20 → 51
泊:ダイス死ぬな!
獅子堂朴炉:ぐおお
獅子堂朴炉:だがHPは100!倒れます!
泊:泊の侵蝕を8増加 (107 → 115)
獅子堂朴炉:固定値がデカすぎた
泊:あ、良かった
GM:では演出へ!
泊:───手首を数回振り
泊:ボロボロのシューズを脱ぎ捨て、裸足になる
泊:大地を握りしめるように、五指で地面をかむと
泊:メ リッ
泊:砕け、巻き上げられた地盤が宙を舞い
泊:先程の獅子堂の再現のように、”梁山泊”の肉体がまるで矢のように接近する
獅子堂朴炉:(やはり攻めてくる)
獅子堂朴炉:(後の先ではダメージが勝ると見たのは妥当な判断)
獅子堂朴炉:(本命は恐らく至近距離での高速生成)
獅子堂朴炉:(体勢的に対処不可能な武器を作り出し)
獅子堂朴炉:(死角からの一手で詰める)
獅子堂朴炉:にぃ、と牙剥くようにほくそ笑む。
獅子堂朴炉:(しかしながら)
獅子堂朴炉:(槍、刀剣、槌、鎖の類)
獅子堂朴炉:(どのような武器をどのような速度で繰り出そうとも)
獅子堂朴炉:(全身の発条を自在にコントロールできるわたくしには対処可能!)
獅子堂朴炉:「ゲームセットとしましょう、梁山泊様!」
獅子堂朴炉:突進に応じて、その脚を踏みしめる。
泊:───その瞬間
泊:踏みしめた衝撃を返す筈の大地が、脆く崩れる
獅子堂朴炉:「ッ!?」
獅子堂朴炉:土煙が舞う、姿勢が崩れる。
泊:何故ならそこにあったのは、本物の地面ではなく────
獅子堂朴炉:圧倒的な筋量によって生み出された膂力、その反発が煙のように掻き消える。
泊:「────ああ」”無手のまま”、体勢を崩した獅子堂の懐へと潜り込む
泊: ズ ンッッッ
泊:縦拳が、ガラ空きの胴体へと沈み込み
泊:シュ パァ ン
泊:顎が上がり、曝け出された首元めがけて、足刀が蹴り上げられ
泊:グシャ
泊:振り上げた脚はそのまま、震脚の要領で獅子堂の足元めがけて振り下ろされ
泊:─────ドっ ッッッ
泊:全身を一本の槍としたような掌打が、胸部めがけて放たれた。
泊:「ゲームセットだ」
獅子堂朴炉:「か、は」
獅子堂朴炉:巨体がたたらを踏み、崩れ落ちる
獅子堂朴炉:「相手の、足場を武器に」
獅子堂朴炉:「こんな、出鱈目な技が……!」
泊:その身体を、生成した鎖で縛り付け
泊:「………オーヴァードは五体こそが至高の武器、だったか」
泊:「アタシもそう思うさ。剣や槍より強い肉体があんなら、わざわざ作る必要も無いもんな」
獅子堂朴炉:「……」
泊:「………が、それはちと見識がせめぇよ、シシドー」
泊:「何も、武器って名目打ってるもんだけが、武器って訳じゃねぇ」
泊:「知識、経験、人脈、記憶、発想」
泊:「アタシの武器は、アタシの人生そのものだ。」
泊:「負けてられねぇさ、オーヴァードになって数年の奴なんかにな。」
獅子堂朴炉:「ク、ヒヒッ」
獅子堂朴炉:「素晴らしい」
獅子堂朴炉:「わたくしも……まだまだ、強くなることが出来そうです……」
獅子堂朴炉:「次は……負けません……」
獅子堂朴炉:がくりと気を失う。
泊:「────ふん」
泊:「次も負けねぇよ」
GM:マップは以下! [22:25]
妖魔傀儡(8)
10m
御影肖子
10m
三本木燕(11)
GM:セットアップから!
御影 肖子:このままだと先手取られるが……先陣はシーン1だしな 使わんとこう
御影 肖子:なしで!
三本木燕:先陣の火+戦いの予感
御影 肖子:はっや
三本木燕:45上がって行動値56に
GM:そしてそのまま燕手番!
GM:マイナーでシャインブレード+氷の回廊+赤き鎧、手持ちの鬼切の古太刀と装甲を強化、HP-15
GM:そのまま接敵して攻撃!メジャーでコンセ+鮮血の一撃+炎の刃+クロスバースト
三本木燕:対象は御影肖子!!
御影 肖子:うおお来い!
三本木燕:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[2,2,2,3,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,1,3,4,5,9,9]+4[1,4]+4 → 28
三本木燕:リアクションせよ!
御影 肖子:ドッジします
御影 肖子:5dx>=28
DoubleCross : (5DX10>=28) → 6[1,3,4,5,6] → 6 → 失敗
御影 肖子:むりじゃ!
三本木燕:3d10+15+11+20+20
DoubleCross : (3D10+15+11+20+20) → 12[3,5,4]+15+11+20+20 → 78
三本木燕:ふっとべーー!
御影 肖子:ぐええ
御影 肖子:リザレクト!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (74 → 79)
御影 肖子:御影 肖子のHPを5に変更 (10 → 5)
GM:続いて行動値8!
GM:PC優先で御影さん!
御影 肖子:OK、では
御影 肖子:マイナー、「三間白景」戦闘移動しながら《縮地》起動
御影 肖子:エンゲージを切りつつ、1mぶん傀儡の方へ近づきます
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を2増加 (79 → 81)
御影 肖子:メジャー、「咎討」《コンセントレイト》《オールレンジ》《フレイムタン》。対象は三本木燕
御影 肖子:命中いきます
GM:どぞ!
御影 肖子:10dx+6@7
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[3,5,6,6,9,10,10,10,10,10]+10[1,2,4,4,8,9]+10[9,10]+6[1,6]+6 → 42
三本木燕:ガード!青き悪魔により9点のダメージを反射!
三本木燕:ダメージきやがれ!!
御影 肖子:ううーん まあ100超えてないしデビストはいいか……!
御影 肖子:5d10+7+25 諸々有効ダメージ!
DoubleCross : (5D10+7+25) → 31[4,10,5,6,6]+7+25 → 63
三本木燕:30軽減してるのに…!
御影 肖子:そんなにとは
三本木燕:中々の減り
御影 肖子:あっ悪魔で死ぬのでリザ
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 1)増加 (81 → 82)
御影 肖子:御影 肖子のHPを1に変更 (5 → 1)
御影 肖子:で、メジャー侵蝕上昇
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を6増加 (82 → 88)
御影 肖子:これで済み!
妖魔傀儡:そして傀儡くん追撃!
妖魔傀儡:対象は
妖魔傀儡:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
妖魔傀儡:御影さんに決定されました
妖魔傀儡:マイナーでヴィヴロウィップを起動し、メジャーでコンセ+カスタマイズ+クリスタライズ
妖魔傀儡:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[2,3,4,5,5,6,6,8,9]+10[2,8]+4[4] → 24
妖魔傀儡:くらえっ
御影 肖子:回避!
御影 肖子:6dx>=24
DoubleCross : (6DX10>=24) → 9[1,3,3,5,7,9] → 9 → 失敗
御影 肖子:あかんよお
妖魔傀儡:3d10+27
DoubleCross : (3D10+27) → 19[1,8,10]+27 → 46
妖魔傀儡:装甲無視!
御影 肖子:倒!リザ!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (88 → 90)
御影 肖子:御影 肖子のHPを2に変更 (1 → 2)
御影 肖子:リザレクト上手子
GM:やりおる
GM:では演出!
三本木燕:ドッ ドッ ドッ ドッ
三本木燕:装甲に赤く禍々しい葉脈じみた無数の線が走り
三本木燕:コントロールユニットである燕の血液を吸い出していく。
御影 肖子:「その力は……!」
三本木燕:「はぁああああああああッ」
三本木燕:そのアームに装備された”粗目”にも
三本木燕:紅く禍々しい光が宿る
三本木燕:「けし……とべぇええええええ!!」
三本木燕: ザ ォン !!
三本木燕:急降下から、旋風を巻くような突進
三本木燕:振るわれた刃が、すれ違いざまに
三本木燕:御影肖子への進行方向上にあるすべてを微塵に切り刻む!
御影 肖子:肌を付く吹雪の中で、瞬きを止める。太刀構えは霞に、敵の出先を目視せんと構えるが
御影 肖子:迫るは殆ど目で追うこともできぬ、暴風に等しい斬撃。
三本木燕:「はは、ははは」
三本木燕:「切り刻んでやった……微塵切りに……」
三本木燕:「あいつの姿なんて、どこにも」
三本木燕:中空に留まり、破壊の痕を見下ろす。
御影 肖子:「……腕を上げたには、違いないけれど」その背後より、声がする。
御影 肖子:《異形の歩み》その姿が解け、凍風となって僅かに流れ出ている。粉砕された肉体の再構成。
御影 肖子:「慢心も酷くなったかしら」
御影 肖子:最も、雪化状態は別に無敵ではない。肉体がそうした形に置換されているというだけだ。
御影 肖子:揺蕩う雪そのものを斬り断たれれば、損耗はフィードバックしている。
三本木燕:「ッ!?」
三本木燕:振り向きざまにアームを打ち振るう。
御影 肖子:──振るった腕が、ただ空を切る。
御影 肖子:肉体そのものの雪化、エグザイルとサラマンダーの複合症状。彼我数十センチ距離の白兵戦に置ける、その真価は
御影 肖子:人体構造の制約から離れた、極限の変則動作にある。
御影 肖子:振り向きざま、燕の視界に入ったのは。首から腰の間に何もなく、空洞めいて夜闇を孕む対手の姿と
御影 肖子:そこから白い煙のように伸びた腕が、己の脇腹に刃を突き立てている光景。
三本木燕:「ぐゥッ……!」
三本木燕:しかし、装甲がそれを防いでいる
三本木燕:「想定済みだ」
三本木燕:「ばかめっ!!」
三本木燕: カ ドン !!
三本木燕:紅い光が超高熱とともに炸裂し
三本木燕:至近距離から君を弾き飛ばす。
御影 肖子:「ッ……!」
御影 肖子:元より、彼女のような飛行能力を持つ訳ではない。中空で踏ん張る事もままならず、弾のように弾き飛ばされる。
三本木燕:「こ、この飛翼累に、死角などはッ」
三本木燕:「ううううッ……く」
三本木燕:脇腹の装甲を突き抜けた傷よりも
三本木燕:爆炎の反動で受けたダメージの方が深い。
三本木燕:「……死角などはないのだ!」
御影 肖子:「……もう一度言うわ。燕」
御影 肖子:大樹にしたたかに背を打ち付けながらも、崩れ落ちる事はなく踏みとどまり、燕を見上げる。
御影 肖子:「その鎧を捨てなさい」
三本木燕:「黙れ、ははー!」
三本木燕:「余裕ぶっている場合か!?」
妖魔傀儡:ざしゅうっ!!
妖魔傀儡:ワイヤーめいた武装が、君の背中を深々と切り付けた。
妖魔傀儡:「ぎ ぎぎっ」
御影 肖子:「ぐ、っ……!」
御影 肖子:(……この傀儡の一撃も、並の術士を優に凌ぐ練度)
三本木燕:「もっと惨めにあがけ!」
三本木燕:「そのすました顔をめちゃくちゃにしてやるのだ!」
御影 肖子:「……そう」
御影 肖子:顔を上げる。一切の怯えも不安もない、怜悧な面。
御影 肖子:「今ので、よく見えた。その傀儡のこと、貴方のこと、貴方が身につけている機巧のこと……その、底も」
御影 肖子:「こんなものね」
三本木燕:「っ」
三本木燕:「その顔、やめろ!!」
GM:続いてクリンナップから2R目セットアップ
三本木燕:コーリングシステムを使用してスカイキッドに登場
三本木燕:特に戦術的な意味はありませんが、浮きます
御影 肖子:いずれもないです
御影 肖子:FHの技術やんけ!
GM:ではまず行動値11、三本木燕の手番
GM:イニシアチブあればどうぞ!
御影 肖子:ないです!
三本木燕:ではマイナーなしで、メジャーでコンセ+鮮血の一撃+炎の刃+クロスバースト
三本木燕:HPを消費しつつ攻撃!
御影 肖子:来な!
三本木燕:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,6,7,8,8,10,10,10]+10[4,5,5,6,8,9]+10[9,10]+10[2,8]+5[5]+4 → 49
三本木燕:まわったー!
御影 肖子:6dx>=49 ドッジァ!
DoubleCross : (6DX10>=49) → 7[1,3,3,5,7,7] → 7 → 失敗
三本木燕:5d10+15+11+20+20
DoubleCross : (5D10+15+11+20+20) → 15[5,4,2,3,1]+15+11+20+20 → 81
三本木燕:諸々有効!
御影 肖子:倒れるのでリザ!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (90 → 95)
御影 肖子:御影 肖子のHPを5に変更 (2 → 5)
GM:続いて行動値8!
GM:PC優先で御影さんどうぞ!
御影 肖子:「三間白景」戦闘移動しながら《縮地》起動で
御影 肖子:傀儡くんの下方40mに移動
GM:野郎―っ
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を2増加 (95 → 97)
御影 肖子:メジャー、「咎討」《コンセントレイト》《オールレンジ》《フレイムタン》対象は燕!
三本木燕:うぉおおッ
三本木燕:きやがれ!
御影 肖子:10dx+6@7 命中!
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[2,5,6,6,6,6,6,9,9,10]+10[6,7,9]+5[2,5]+6 → 31
三本木燕:ガード…!蒼き悪魔!カウンター9点!
御影 肖子:倒れる!リザレクト!
御影 肖子:4d10+7+25 それはそれとして諸々有効ダメージ!
DoubleCross : (4D10+7+25) → 16[2,8,1,5]+7+25 → 48
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (97 → 99)
御影 肖子:御影 肖子のHPを2に変更 (5 → 2)
三本木燕:ぐげーー
三本木燕:HP消費も合わせてかなりの虫の息!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を6増加 (99 → 105)
妖魔傀儡:そして傀儡手番!
妖魔傀儡:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
妖魔傀儡:御影さんの方へと戦闘移動!
妖魔傀儡:そして燕ちゃんのエンゲージにひっかかり
妖魔傀儡:さらに全力移動で離脱!26m御影さんへと接近し、相対距離4m!
御影 肖子:おおう。遠目に逃げといてよかった
三本木燕
26m
傀儡
4m
御影
GM:こういうマップになりました
GM:演出へ!
三本木燕:ガォン!ガォン!ガォオン!!
三本木燕:紅い旋風が縦横無尽に吹き荒れ
三本木燕:君の肉体の断片たる白雪を切り裂き、削り取っていく。
御影 肖子:切り結ぶ中で雪への身体変化と再構成を繰り返し、その斬撃を振り払い・返そうとするが
御影 肖子:命を薪として動く少女の剣速に追いつけず、押し込まれていく。
三本木燕:「私たちは、お前よりも強い」
三本木燕:「頭首に相応しいのは、あにさまだ!!」
御影 肖子:「それが、貴方が彼を信じる理由?」
三本木燕:「あにさまは、誰よりも賢く、立派で」
三本木燕:「お前たちみたいな奴らに、いい格好をさせるためにいるんじゃない!!」
御影 肖子:「……そう。自分の兄の働きが、報われていないと」
御影 肖子:「そう感じさせてしまったのなら、きっと」
御影 肖子:「私達の側にも至らぬ所があったのでしょうね」
三本木燕:「……ッ他人事みたいに……!」
御影 肖子:彼女自身の幼さ故に、盲信というきらいはあったのかもしれないが──それを差し引いても
御影 肖子:現に反抗は起きた。身内同士で傷つけ合い、血を流すという形で。
御影 肖子:「……だとしても、過ぎたやり方だ」
三本木燕:「じゃあどうしろっていうんだ!」
三本木燕:「お前たちがいる限り、私たちはどれだけがんばっても下に見られる!」
三本木燕:「だったら……!」
御影 肖子:「誰がそう言った? 貴方の家族か? 友人か?」
三本木燕:「あにさまが言った!」
三本木燕:「あにさまの言うことは、正しいのだ!」
御影 肖子:「そう、だったら……!」
御影 肖子:──白い嵐にも似た打ち合いに、須臾の凪が来る。
御影 肖子:己の能力を高速・高出力で稼働させ続けることに対する限界は、
御影 肖子:実力の伍する相手であればこそ、殆ど同時に訪れるもの。
三本木燕:僅かな攻め手の揺らぎ。
三本木燕:紅い嵐の暴威が弱まる。
御影 肖子:気息を整え、次なる一打へと動くべきその瞬間を──全力の退却へと向ける。
御影 肖子:攪乱するような暴風雪が、視界を覆った一瞬。凍風となって疾る肉体は、大きく間合いを取るように後退している。
三本木燕:「ッ!」
三本木燕:「逃げるなぁああああああっ!」
三本木燕:ぎゅおん!
三本木燕:それに追随すべく加速。
御影 肖子:逃げる影を追うべく、燕がいっそう加速し飛翔する──その軌道は、一瞬前に肖子が過ぎた空域だ。
御影 肖子:肌に触れる雪華が、淡く青く燃え立つ。その色彩は
御影 肖子:オルクス・シンドロームが有する、空間干渉因子の発現兆候。
御影 肖子:その色が覆い隠す向こう側。飛ぶ燕の進路上に、白刃が待ち受けている。
三本木燕:「……う!?」
三本木燕:ぎゃぎぃん!!
三本木燕:直撃の寸前、刀を滑り込ませて斬撃を避ける。
三本木燕:「はっ、はっ……」
三本木燕:「バカにして……!」
三本木燕:僅かに、その身に纏う光が色あせている。
御影 肖子:「……死角がない、と誇っていたけれど」展開した雪景色の向こう。刃の距離よりもはるか遠くから、声がする。
御影 肖子:「これだけの距離が開けば、死角に等しいでしょう」
御影 肖子:「……今までの貴方との立ち会いでは使わなかった。武術の理を大きく外れた、怪物狩りのための立ち回り」
御影 肖子:「三本木燕。私は、貴方の実力を認めるわ」
御影 肖子:「認めているからこそ、このように手段を選ぶ事はしない。……そして」
御影 肖子:「貴方に、先輩としての教えを与えます」
三本木燕:「教え、だと」
御影 肖子:「咎枝の鞘たる者の資格は」
御影 肖子:「向かう相手の本質を、己の目で見極めること」
御影 肖子:「……兄の言葉をただ信じるのではなく、貴方自身で」
御影 肖子:「探り、見定めてみなさい。この私が、貴方達を見下しているのかどうか」
GM:3R目セットアップ!エネミーはありません。
御影 肖子:うーん 100超えちゃったしな……
御影 肖子:でもまあ距離延長なければばめちゃん届かないか 先陣取っときます
御影 肖子:なし!
GM:ではまず行動値11、燕手番!
三本木燕:うおおおおおお!!!
三本木燕:マイナーで戦闘移動16m!
三本木燕:メジャーで全力移動32m!!
御影 肖子:がんばっててかわいいね♡
三本木燕:飛行状態で傀儡のエンゲージをぶち抜き、御影に接敵だオラァアアア!!
GM:そして行動値8!PC優先で御影さん!
御影 肖子:はーい!
御影 肖子:マイナー、「三間白景」戦闘移動しつつ《縮地》 傀儡のいない方へ100m移動します
御影 肖子:そんなに移動しちゃダメだったらギリギリまで行きます
三本木燕:ちくしょーーー!!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を2増加 (105 → 107)
GM:あーそうですね
GM:50mまでとしましょう
御影 肖子:おす!じゃあ50m
御影 肖子:メジャー、「咎討」《コンセントレイト》《オールレンジ》《フレイムタン》対象燕
御影 肖子:12dx+6@7 命中
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,5,6,6,6,6,6,7,8,9,10]+6[3,5,5,6]+6 → 22
御影 肖子:ええ~ちょっと!
三本木燕:いける!!
三本木燕:回避オラーッ
三本木燕:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[1,2,4,5,5,7,9,9,10]+6[6] → 16
三本木燕:ぐおおお
御影 肖子:あっぶね!
三本木燕:カウンターも返せねえ…!!
御影 肖子:固定値がなければかわされていた
三本木燕:ダメージどうぞ!!
御影 肖子:3d10+8+25
DoubleCross : (3D10+8+25) → 17[1,6,10]+8+25 → 50
御影 肖子:諸々有効!
三本木燕:総HP75…落ちます!!
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を6増加 (107 → 113)
妖魔傀儡:そして戦闘移動+全力移動で39m接近し相対距離11m
GM:これはもう決着まで行っちゃいましょうか
GM:4R目セットアップ!エネミーはなし!
御影 肖子:うす!
御影 肖子:こっちもない!
GM:PC優先で御影さんどうぞ!
御影 肖子:ううーんん もう3縮地使っちゃったんだよな
御影 肖子:ロイスと縮地の価値どっちが高いか うーん……
御影 肖子:11mなら……歩いて届くな!
御影 肖子:マイナーで戦闘移動して接敵
御影 肖子:メジャー、「咎討」《コンセントレイト》《オールレンジ》で傀儡を攻撃!
御影 肖子:12dx+6@7
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[2,2,2,6,7,7,8,8,8,10,10,10]+10[1,1,2,3,9,9,9,10]+10[4,6,7,8]+10[7,7]+10[1,9]+5[5]+6 → 61
妖魔傀儡:ヒエッ
妖魔傀儡:回避はイベイジョン15
妖魔傀儡:ダメージどうぞ!
御影 肖子:7d10+11
DoubleCross : (7D10+11) → 47[3,4,10,10,8,2,10]+11 → 58
御影 肖子:バクスタ乗せてたさっきより強いんやが?
妖魔傀儡:なんなの…
妖魔傀儡:HP30!一瞬で消し飛びます!
御影 肖子:やった~
GM:完全…勝利!
三本木燕:「……」
三本木燕:ぎり、と奥歯を噛みしめ
三本木燕:吹雪の向こう側に立つ御影肖子を見据える。
三本木燕:「渡り切ってやる」
三本木燕:「あにさまがくれた、この翼なら」
三本木燕:「渡り切れる……!」
御影 肖子:「……あくまでそう信じるのならば」刀よりも遥か遠い間合から、正眼に構える。
三本木燕:きゅ ぉおおおおおおん
御影 肖子:「試してみるといい」
三本木燕:紅い光が、装甲全体に満ちる。
三本木燕:――どぅっ!!
三本木燕:打ち付ける吹雪を突っ切り、装甲を削りながら
三本木燕:直進する。刃を振り上げて。
御影 肖子:飛翔する燕の視界を遮るような吹雪の中で、幾度となく不規則に、青白い炎が燃え上がる。
三本木燕:「う、ぁああああああああああ!」
御影 肖子:その都度に白刃が走り、少女の身体を斬り裂き、削る。
御影 肖子:その太刀筋に殺意こそないが、容赦もない。
三本木燕:舞う雪の中で剣閃を弾き、その本体をとらえるべく
三本木燕:迎撃の紅い刃を振るうが
三本木燕:その速度は少しずつ鈍っていく。
三本木燕:「まだ、まだだ」
三本木燕:「動け、動け」
御影 肖子:掟を立てながら、己の技量を尽くして対手を無力化する為の、最短の手数を振るい続ける。
三本木燕:「くそぉおおおおおおおお!!」
三本木燕:バキン!!
三本木燕:左腕部機能停止。
三本木燕:バキン!!
三本木燕:両脚部機能停止。
三本木燕:ギ ギ ギギ
三本木燕:右腕部、機能停止。
三本木燕:ば しゅっ
三本木燕: ず ずん
三本木燕:駆動系停止。自重を支えきれず、膝をついて崩れ落ちる。
三本木燕:「そんな……嘘だ……」
三本木燕:「私と、にいさまの、翼が」
御影 肖子:「……それで」膝をつく少女の前に、雪華が人の像を結ぶ。
御影 肖子:「頼みにしていた機巧は、壊れたようだけれど」
妖魔傀儡:「ぎ ぎぎ」
妖魔傀儡:会話に割り込むように、鎌刃を振り上げて
妖魔傀儡:死角から傀儡が迫る。
御影 肖子:言葉を切る。ゆらり、とその影が掻き消えて
御影 肖子:ダンッ!
御影 肖子:震脚による踏み込みと掌底の一撃が、同時に空気を揺らす。
御影 肖子:掌心から伸びた白刃が、傀儡の心奥を突き砕いている。
妖魔傀儡:「――」
妖魔傀儡:がしゃり。残骸が崩れ落ちる。
御影 肖子:そのまま、何事もなかったように少女へと言葉を続ける。「何か、見えるものはあった?」
三本木燕:「……う」
三本木燕:「ううううう」
三本木燕:「うああーーーーーーん!!」
三本木燕:「な、なんで勝てない、どうして」
三本木燕:「あにさまは、私を、信じてくれたのに」
三本木燕:「うわぁーーーーーん!!」
三本木燕:「動け、動け、動けよぉ!!」
三本木燕:フレームがぎしぎしと軋むが、それだけだ
御影 肖子:「……呆れたこと」
御影 肖子:「その機巧がなければ、貴方は動けないの?」
三本木燕:「っ」
御影 肖子:「そうやって暴れるだけの力があるなら」
御影 肖子:「まだ、他にできる事があるでしょう」
三本木燕:「……!」
三本木燕:「そうだ、まだだ」
三本木燕:「まだ戦えるぞ……私は……!」
三本木燕:「私も、”粗目”も」
三本木燕:「まだ折れてない!」
三本木燕:ばしゅっ
三本木燕:装甲のロックを解除し、地面へと踏み出そうとする
三本木燕:「勝負は、ここからだ!!」
三本木燕:ぎ ぎ ぎ
三本木燕:「……え?」
御影 肖子:「……っ!」
三本木燕:ぎゅるっ!!
飛翼累:Eロイス《不滅の妄執》を起動。
飛翼累:三本木燕の戦闘不能状態を解除し、戦闘を続行します。
御影 肖子:ひええ
飛翼累:装甲の内部から飛び出したケーブルと、歪んだフレームが
飛翼累:燕の体を絡めとり、装甲の中へと引きずりこむ!
三本木燕:「な、なんだこれ」
三本木燕:「動けない、操作が効かない」
三本木燕:「ああ、あああああああ!?」
御影 肖子:「燕……っ!」
三本木燕:ざうっ!!
三本木燕:アームが再び動き出し、赤熱化した”粗目”が君の傍の石畳を深々と切り裂く!
御影 肖子:取り込まれる少女へと手を伸ばそうとするが、その攻撃に阻まれ距離を取る。
三本木燕:「違う、私じゃない」
三本木燕:「私は、こんな」
三本木燕:「ううううううッ!?」
飛翼累:どくん どくん
飛翼累:燕から血を吸い取り、紅い光が再びその輝きを増していく。
三本木燕:「寒い……」
三本木燕:「誰か……助けて……」
三本木燕:「あにさま……」
飛翼累:ぎゅおん!!
飛翼累:再び突進する!
GM:このEロイスの解除方法は
GM:三本木燕を死亡させる、または遺産:鬼切の古太刀での攻撃を命中させる。
GM:となっていますが
御影 肖子:はい
GM:御影さんは先ほど何回も攻撃を当てているので
御影 肖子:それはそう!
GM:ここは宣言のみでEロイスを解除できるものとします!
御影 肖子:ええ~!
御影 肖子:解除します!
GM:オーライ!
GM:では演出をどうぞ!
御影 肖子:「……燕」
御影 肖子:装甲の向こう、取り込まれた少女へと届くように。よく通る声で語りかける。
御影 肖子:「落ち着いて。……貴方は、私が助ける。必ず助かる」
御影 肖子:……ずるり、と
御影 肖子:掌から抜き取るようにして、白刃を抜刀する。それにつれて
御影 肖子:キィィ……と 周囲の空気が、悲鳴のように甲高い軋音を上げる。
飛翼累:ぐおん!!
飛翼累:アームごと、刃を叩きつけるように振り下ろす!
御影 肖子:その一撃が、半ばに挙動を止める。
御影 肖子:絶凍が飛翼累の装甲を舐め、関節を白く凍りつかせている。
御影 肖子:「言ったはずよ。私は」
飛翼累:ぎ ぎぎ
御影 肖子:「その子を失うつもりはないの。……お前などに、くれてやるものか」
御影 肖子:吐き捨てると同時、隙の生じた懐へと滑り込みながら刃を振り上げる。凍りついたアームに、罅割れるような斬線が走る。
御影 肖子:重ねて追撃──これまでの交戦の中で、飛翼累の核たる部位には見当を付けている。
飛翼累:ばきん
飛翼累:静かに、滑るような剣閃が走り。
御影 肖子:三本木燕の血を啜りながら、心臓のように鼓動していた真紅の結晶体。分散して配置されるその三個が、次の瞬間には同時に真白へと染まり
御影 肖子:硝子を割るようにして撫で斬られている。
飛翼累:紅く禍々しい光が消える。
三本木燕:「か、あ」
三本木燕:装甲から解き放たれ
三本木燕:脱力して地面へと倒れこんだ。
御影 肖子:これ以上の余計な怪我をしないように、その身体を抱きとめる。
御影 肖子:「燕」
三本木燕:「……御影……肖子……」
御影 肖子:ぺし、ぺしとその頬を軽くはたく。
三本木燕:うっすらと目を開けて、君の顔を見上げる。
御影 肖子:「意識は……ああ」
御影 肖子:「無事なようね」
御影 肖子:僅かに眦を和らげる。
御影 肖子:「良かったわ」
三本木燕:「なんで、助ける」
三本木燕:「……お前の……敵なのに……」
御影 肖子:「何故、と言われてもね」
御影 肖子:忘れたの?と、呆れ混じりに応じる。
御影 肖子:「私達は、鬼の脅威から人の身を護るものよ」
三本木燕:「……やっぱり」
三本木燕:「お前のことなんて……嫌いだ」
三本木燕:「……」
三本木燕:言いながら、どこか安心したような顔で
三本木燕:気を失う。
御影 肖子:ふう、と溜息をついてその寝顔を見下ろし。
御影 肖子:「……それに、今は敵だったけれど」
御影 肖子:「これから先は、仲良くなれるかもしれないでしょう」
御影 肖子:そんな事を真顔で言いながら、彼女の身体を木陰へと寝かせる。
御影 肖子:「さて……少し、時間をかけすぎてしまったけれど」
御影 肖子:「約束は守ったわよ、茎」
住之江廃寺・竹林
焔月朱彩/三角サキ/岬原ミア VS 形骸/阿吽命之介
GM:マップは以下!
形骸(10)、阿吽(6)
10m
PC
GM:セットアップから!
三角さき:なし~
岬原ミア:なし!
形骸: セットアップ:灰色の庭+コズミックインフレーション
焰月朱彩:『朱煙に微睡む』《鮮血の奏者》LV5 HPを4点消費しラウンド中自分の攻撃力を+12。
焰月朱彩:HP足りんので微妙に省エネや
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を4増加 (80 → 84)
形骸:PC全員の行動値を-18
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを4減少 (13 → 9)
三角さき:なんてことしよる!
焰月朱彩:最悪!
GM:そしてそのままエネミー手番!
GM:行動値10の形骸!
形骸:マイナーでダークマター、メジャーでコンセ+重力の足枷+因果歪曲
形骸:16dx7+6
DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,2,2,4,5,5,5,6,7,7,7,8,10,10,10]+10[2,4,5,6,7,9,9]+10[4,8,10]+10[3,10]+10[10]+2[2]+6 → 58
形骸:回りよる
形骸:対象は全員!
岬原ミア:避けてみよ
焰月朱彩:おドッジ!
三角さき:ドッジ~
岬原ミア:6dx+1>=58
DoubleCross : (6DX10+1>=58) → 9[1,2,4,7,7,9]+1 → 10 → 失敗
焰月朱彩:4dx+1>=58
DoubleCross : (4DX10+1>=58) → 8[2,3,6,8]+1 → 9 → 失敗
三角さき:3dx>=58
DoubleCross : (3DX10>=58) → 10[3,7,10]+8[8] → 18 → 失敗
焰月朱彩:あか~ん
三角さき:足枷なぁ……
岬原ミア:朱さんHP消費だから守ったほうが良いよね?
焰月朱彩:うちはHPがないと何もでけへんピュアブラムス……お願いしてもええ?
岬原ミア:がってん!
岬原ミア:【抱擁のガーネット】《崩れずの群れ》朱さんをカバーリング。
焰月朱彩:ええ子やな~
岬原ミア:てへてへ
形骸:6d10+2
DoubleCross : (6D10+2) → 26[1,4,1,2,8,10]+2 → 28
形骸:諸々有効!
三角さき:75+1d10 即死リザ
DoubleCross : (75+1D10) → 75+7[7] → 82
岬原ミア:リザ~
岬原ミア:岬原ミアのHPを1d10(→ 9)に変更 (31 → 9)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を9増加 (71 → 80)
形骸:食らった二人はさらにこのラウンド中戦闘移動が-6
形骸:つまり移動距離は…0!!
三角さき:災厄の炎が~~
焰月朱彩:なんちゅーこと
岬原ミア:しょぼぼん
阿吽命之介:さらに行動値6の手番!
阿吽命之介:マイナーなし、メジャーでコンセ+アタックプログラム+スタンボルト+雷の残滓
阿吽命之介:7dx7+12
DoubleCross : (7DX7+12) → 10[5,5,5,7,7,8,10]+6[3,4,5,6]+12 → 28
阿吽命之介:対象は~
阿吽命之介:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
阿吽命之介:メイド長!お前じゃい!
焰月朱彩:あかん!
岬原ミア:長ー!!
焰月朱彩:ドッジしてみせる……!
阿吽命之介:食らうと邪毒ランク3と放心をプレゼント
焰月朱彩:4dx+1>=28
DoubleCross : (4DX10+1>=28) → 7[4,5,7,7]+1 → 8 → 失敗
焰月朱彩:しょぼしょぼ
岬原ミア:【抱擁のガーネット】《崩れずの群れ》 またもやカバー!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を2(→ 2)増加 (80 → 82)
阿吽命之介:ああ~ん!?
焰月朱彩:おミア……!
岬原ミア:朱ピ…!
焰月朱彩:いつもすまないねぇ(ヨボヨボ)
阿吽命之介:3d10+7
DoubleCross : (3D10+7) → 13[3,7,3]+7 → 20
阿吽命之介:諸々有効!
岬原ミア:おのれー 便利なアーマーがあればその程度…!
岬原ミア:ともあれリザ!
岬原ミア:岬原ミアのHPを1d10(→ 6)に変更 (9 → 6)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6増加 (82 → 88)
GM:あ!!
GM:すいませんめちゃ大事なことを忘れていた!!
GM:今日は特別でね
岬原ミア:おや
焰月朱彩:なんやて
GM:もう一人来ているんだ
焰月朱彩:なんやて!
岬原ミア:なんですって!
三角さき:ジャームおったなそういえば
GM:というわけで反対側の10m距離に行動値8の妖魔傀儡くんが参戦!!
焰月朱彩:そういやおったわ!
岬原ミア:いたわ
妖魔傀儡:マイナーでヴィヴロウィップを起動
妖魔傀儡:メジャーでコンセ+カスタマイズ+クリスタライズ!
妖魔傀儡:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
妖魔傀儡:また!朱彩くん!!
三角さき:執拗に狙ってくる
焰月朱彩:なんなのきみたち
妖魔傀儡:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,5,6,7,7,8,8,9]+6[1,2,2,4,6] → 16
妖魔傀儡:あたれーっ
岬原ミア:頑張って朱さん!
焰月朱彩:このくらいなら……
焰月朱彩:4dx+1>=16
DoubleCross : (4DX10+1>=16) → 9[2,4,4,9]+1 → 10 → 失敗
焰月朱彩:ぐぬぬぬぬ
妖魔傀儡:ぐははは!
三角さき:一回くらい私もカバーしたいな
焰月朱彩:さき……!
岬原ミア:みすみん!
岬原ミア:こっち増えちゃったしお願い
三角さき:《炎陣》侵蝕84でカバーリング
妖魔傀儡:みんなの思いやりが…メイド長に!!
妖魔傀儡:2d10+27
DoubleCross : (2D10+27) → 10[7,3]+27 → 37
妖魔傀儡:装甲無視!
焰月朱彩:ありがとうねぇ……(しおしお)
三角さき:84+1d10 即死リザ!
DoubleCross : (84+1D10) → 84+10[10] → 94
岬原ミア:絆パワーだぜ
三角さき:だいぶ上がったなぁ
形骸、阿吽
10m
PC
10m
妖魔傀儡
GM:続いて行動値0のカメさんたちに
GM:手番を譲るとしましょうかねェ~~~ッ
GM:好きに順番を決めな!!
焰月朱彩:おうおうおうよくも好き勝手してくれたのう
岬原ミア:姐さん!やっちゃってくだっせ!
焰月朱彩:範囲打てるうちからでええかな?
岬原ミア:ええ!
三角さき:どうぞ~
焰月朱彩:戦闘移動……の前にミアちゃんのロイスをタイタス昇華
GM:野郎…!!
焰月朱彩:行動地をもとに戻し、10m移動して形骸と阿含くんのエンゲージに入ります。
岬原ミア:キラシュワー
GM:クレイジーな女が!
焰月朱彩:メジャー『緋華を散らす』《ブラッドスパイク》LV5《ロイヤルブラッド》LV5《ブラッドバーン》LV5《コンセントレイト・ブラム=ストーカー》LV3 エネミー全員に範囲攻撃。
焰月朱彩:死にさらせ!
焰月朱彩:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,1,1,2,3,4,4,5,5,7,10,10]+10[1,1,9]+5[5]+6 → 31
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを8減少 (9 → 1)
阿吽命之介:マグネットフォース!!
阿吽命之介:カバーに入る!ダメージを!
阿吽命之介:さらに電磁障壁
岬原ミア:卑劣な…
焰月朱彩:4d10+47 諸々有効
DoubleCross : (4D10+47) → 26[9,10,4,3]+47 → 73
岬原ミア:つよ
阿吽命之介:146-4d10
DoubleCross : (146-4D10) → 146-22[5,1,7,9] → 124
阿吽命之介:無理でしょ
阿吽命之介:死にます!即退場!!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を12増加 (84 → 96)
岬原ミア:頑張ったな
三角さき:やったぜ
岬原ミア:イェイイェイ
焰月朱彩:これが真のメイド道や
GM:ふざけよって~~
GM:続いてミアちゃんさきちゃんどうぞ!
岬原ミア:じゃあ私から。
GM:こいっ
岬原ミア:マイナーなし。メジャーでコンボ:【ヴィヴルの蛇眼】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》《伸縮腕》
岬原ミア:形骸に攻撃
岬原ミア:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,4,4,4,5,5,6,6,6,9,9,9]+10[1,8,10]+10[4,9]+5[5]+4 → 39
岬原ミア:おらー 反応してみなさいっ
形骸:ガード!暗黒螺旋!!
形骸:ダメージは食らうがカウンターの10ダメージは受けてもらう!!
岬原ミア:ぎゃー!
岬原ミア:ダメージ!
岬原ミア:4d10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 20[7,9,1,3]+12 → 32
岬原ミア:装甲有効32点。反撃で死んでリザ
岬原ミア:岬原ミアのHPを1d10(→ 4)に変更 (6 → 4)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を4増加 (88 → 92)
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (92 → 98)
形骸:まだまだ耐えるぞい…!
岬原ミア:しぶとい…!
GM:ラスト!さきちゃんどうぞ!
三角さき:全力移動で接敵。以上
GM:OK!
GM:ではまとめて演出!
形骸:「さてさて、娘さん方」
形骸:「どれ程やれるのか、見せてもらうとするかのう」
形骸:ザァアアアアアッ
形骸:竹林の中を無数の札が舞う。
焰月朱彩:「お手並み拝見すんのはうちらの方……」
焰月朱彩:「……?」
焰月朱彩:一息に踏み込もうとして、違和感に気づく
形骸:「”封陣・殯”」
形骸:ばきぃん!!
形骸:君たちの全身を不可視の圧力が襲い
形骸:その脚を止めさせる。
焰月朱彩:空間全体からのしかかる重圧にビリビリと足元が震える
焰月朱彩:「へぇ、こらあかんなぁ……」
三角さき:「おわっ」
岬原ミア:「きゃっ…!?」
岬原ミア:鋼線に変化させた体ごと地面に押付けられる
阿吽命之介:「すみません、ギリギリまで避けようとはしたんですけど」
阿吽命之介:「結局釘女さまに押し切られてしまって……」
阿吽命之介:「せめて出来るだけ怪我はしないようにするので」
阿吽命之介:「早いとこ倒れてください!」
阿吽命之介:じゃきん!
岬原ミア:「主人を諌めるのも使用人の責務でしょう…!?」
阿吽命之介:双刃の長刀めいた武器を取り出し
阿吽命之介:ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる
阿吽命之介:「使用人って言ってもピンキリですから」
阿吽命之介:「俺は発言権が弱い方のやつです!」
三角さき:「ぐぬぬ、こちらだって簡単には倒れられないんですけど……!」
焰月朱彩:「さき、ミア、騙されたらあかんよ!こういう優男ほど裏で……」
阿吽命之介:びゅおん!
阿吽命之介:朱彩に向けて投擲!
焰月朱彩:「……っ!」
三角さき:「朱さんは過去に優男に騙された経験でもおありなんですか?……っと!」
岬原ミア:「その続きは気になりますけど…!」
岬原ミア:《物質変化》《怒髪天》────一つにまとめたポニーテイルが、半ばから銀色に変わる
岬原ミア:束ねた髪の毛の一本一本が鋼線に变化し、擬似的な筋繊維としてバネになり、その投擲の軌道上に体を運んだ
岬原ミア:ズッ バア!
岬原ミア:「うぐ…!」
三角さき:「ミアさん!!」
岬原ミア:「三角さん!朱さんのフォローを!」
岬原ミア:「……彼女が一番対抗出来ます!」圧力に対し鬼の筋力であれば、とまではいう余裕はない。
妖魔傀儡:さらに追撃
妖魔傀儡:札の結界の外から、ワイヤーブレードが朱彩と岬原に迫る!
三角さき:「っとぉ、そっちは止まっておいてくださいなっと!」
三角さき:霜で象られた右手を傀儡に掲げる。瞬間、ワイヤーブレードの軌跡が奇妙に凝り固まる。
妖魔傀儡:「ギッ」
妖魔傀儡:しかし勢いは抑えきれない
妖魔傀儡:そのまま三角の脇腹を切り裂く!
三角さき:先刻、不意打ちからの回避に際し"種"を仕込んでおいた。あの手の武器は柔軟さがウリゆえ威力は半減するものの。
三角さき:「……あぐっ」加重の呪いも相まって、為すすべなく刻まれる。
焰月朱彩:「二人とも、えらいなぁ」硬直したまま口の端を歪ませる。
焰月朱彩:「久々で加減が難しいよって、もうちょい余計に血ぃ流しとったら危なかったわ」
焰月朱彩:彼女の周りを漂う血霧が濃さを増していく。
三角さき:「……そう長く凍らせておけません!さっさとやっちゃいましょう!」
岬原ミア:「はいっ、お願いします!」面接の際に見た、ともすれば屋敷一つを引きずるあの膂力なら、と期待をかける。
焰月朱彩:「せやねぇ、ありがとう」
焰月朱彩:「後はうちに任しとき」眼光を鋭くして形骸達を睨む
形骸:「ほっほ、ええのう」
形骸:「若いもんは”血気”盛んでないと」
形骸:怪人が枝の上で肩を震わせ笑う
焰月朱彩:「あら、あかんよぉ。あんたはんも老け込むには速いんとちゃう」右足から一度力を抜き
焰月朱彩:「血ぃが足りんならたっぷり注ぎ込んだるさかい」
焰月朱彩:ズ ン
焰月朱彩:次の瞬間、竹林全体に振動が伝わる。
焰月朱彩:形骸の陣を崩す方法。一つは呪符の破壊だろうが、
焰月朱彩:飛び道具に乏しいうえこの暗い竹林では実現は難しい。であればもっと単純に
焰月朱彩:陣の土台ごと破壊する。ポンプのように圧縮された血流。その踏み込みは埒外の圧力を伴って
焰月朱彩:焰月朱彩を縛りつける地面をまるごと粉砕する。
形骸:「!!」
阿吽命之介:「め、ちゃくちゃな……!」
焰月朱彩:「たぁっぷり呑みなはれ!!」
焰月朱彩:その勢いのまま跳躍。一瞬で二人の眼前に迫り。
焰月朱彩:「"赫華"」
阿吽命之介:「”戻れ”っ!」
阿吽命之介:形骸をかばうように前に出ながら
阿吽命之介:空中に手をかざす、磁力によってブーメランのように長刀が戻り
阿吽命之介:一撃を受け止めるべく刃を盾とする
焰月朱彩:どんと脚を踏み込む。泊のような達人の震脚には程遠い雑な動作。しかし
焰月朱彩:「"三輪八分咲"……でええやろ」
焰月朱彩:足元に彼女の血で刻まれた雪華模様が浮かび上がる。
焰月朱彩:そこから次々と雪の花弁を象った血の刃が飛び出し、串刺し刑の杭がごとく二人に殺到する。
阿吽命之介:「がっ!?ぐぅ!?」
阿吽命之介:全身を貫かれながら
阿吽命之介:辛うじて背後は守り切る。
焰月朱彩:「あら、案外根性あるなぁ」
阿吽命之介:「……ど、どうも」
焰月朱彩:「あんたの後ろに居るんが釘目はんでなくてよかったわ」
阿吽命之介:「それはどういう……」
焰月朱彩:「そしたら返り討ちやったかもって話や」大地から生えた血の刃、七支刀の形をしたそれを一本手に取り
焰月朱彩:そのまま阿含へと袈裟懸けに振り下ろす。
阿吽命之介:深々と切り付けられ
阿吽命之介:「……はは」
阿吽命之介:「主人を褒めてもらえたのは……ありがたい……ですね」
阿吽命之介:どさり、地面に倒れ伏す。
焰月朱彩:「お馬鹿やなぁ、あんたを褒めたんよ?」それを見下ろして
焰月朱彩:「その命、今は捨てんとご主人さまのために取っときや」それを見下ろして
三角さき:「全く、馬鹿力ってレベルじゃあねーですよあんなの……」
岬原ミア:「私、よく止められましたね、アレ……」
岬原ミア:(屋敷を人質に取ったつもりでしたが…)
形骸:「なんと、一撃とはの」
形骸:既に空中へと飛び出している
形骸:「そんな物騒な技、老骨の身では受けたくないのぉ」
形骸:「てや!」
形骸:空中から札の嵐が、朱彩に殺到せんとする!
焰月朱彩:「あれま、まだあったん?」
焰月朱彩:呑気な反応とは裏腹に対処する手段はない
岬原ミア:「大丈夫です、朱さんは動かないでくださいね!」
岬原ミア:空中に居る形骸からは視認出来る。地上に居る3人の少女の姿と、その側。
岬原ミア:朱さんの膂力で掘り起こされた地面、そこに根を張る竹が一つ。
岬原ミア:鋼線が赤く電熱を帯びて竹を斜めに焼き切り、即席の槍に。その根本にはすでに別の竹に結ばれた線が張っている
岬原ミア:バ、シュウッ!
岬原ミア:強靭なしなりを弓として発射された巨大な竹槍が、襲いかかる札の嵐を───そしてその奥、形骸を貫くように打ち上がる
形骸:「ぬ、ぐぅ!」
形骸:どずっ!!
形骸:深々と貫かれる
形骸:「ほ、ほぉう……!」
形骸:「そっちのお嬢ちゃんは若いくせに強かなことを」
形骸:「あどけない顔して末恐ろしいわい」
焰月朱彩:「ふふ、怖いなぁ」クスクスと笑う。
焰月朱彩:「檻に捕らえた思たんも束の間、実は自分が蜘蛛の巣に囚われとったなんて」
焰月朱彩:「せやから京の女に手を出すとあかんのどすえ?」
岬原ミア:「あ、朱さんほど怖くも強かでもありませんっ」
岬原ミア:「それに私自身はともかく、こういった技術は舐めて貰っては困ります」
岬原ミア:「コレでも、UGNの研究者ですから」
形骸:「……しかし、本物の老いぼれというのは」
形骸:「しくじった先にも一手残しておくもの」
形骸:「喝!」
形骸:ばばばんッ!!
形骸:印を結ぶとともに、岬原の手足に絡みついていた札が一斉に炸裂する!
形骸:「こいつが年季というやつじゃ」
岬原ミア:「きゃあっ……!?」
岬原ミア:圧力を支えて居た手足を弾かれ、衝撃で転がり飛び、竹に体を打ちつけた
岬原ミア:(この手の相手は、油断をしないのが一番厄介です、ね)
焰月朱彩:「厭らしい手ぇ使わはるんやねぇ」
形骸:「まだまだ、若いモンに負ける気はないからのお」
三角さき:「む、なんと面倒くさい……往生際とかも悪い」
岬原ミア:爆破された手足を鋼線の束に変えて編み直し、再構成する。
岬原ミア:「長引かせると何をするかわかりません…追い込むしかありませんね」
焰月朱彩:「あかんよぉ。いくら若作りしたってほんまに若いもんには勝てへんのやから」
焰月朱彩:「なぁ、さき」
三角さき:やりとりの隙に乗じて、形骸の傍に踏み込みながら。
三角さき:「ええ、耄碌した先輩には引導を渡してやりますとも」
GM:クリンナップ!岬原ちゃんに邪毒のダメージ9!
岬原ミア:きゃー!死にます!リザレクト!
岬原ミア:岬原ミアのHPを1d10(→ 6)に変更 (4 → 6)
焰月朱彩:『赫彩を浴びる』《不死者の恩寵》LV1 HPを3D10+2点回復
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6増加 (98 → 104)
焰月朱彩:1+3d10+2
DoubleCross : (1+3D10+2) → 1+22[9,9,4]+2 → 25
焰月朱彩:よしよし
GM:めっちゃ回復した
岬原ミア:ガッツリいった
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を5増加 (96 → 101)
形骸、焔月、三角
10m
岬原
10m
妖魔傀儡
GM:2R目セットアップ!
三角さき:なし~
岬原ミア:ありません!
焰月朱彩:『朱煙に微睡む』《鮮血の奏者》LV6 HPを6点消費しラウンド中自分の攻撃力を+18
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を4増加 (101 → 105)
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを6減少 (25 → 19)
形骸:灰色の庭+コズミックインフレーション!
形骸:同エンの二人を行動値0!
三角さき:ひぃん
焰月朱彩:ぐぇ~
岬原ミア:はわわ
形骸:そしてそのまま手番!
形骸:マイナーでダークマター、メジャーでコンセ+重力の足枷+因果歪曲
形骸:さらに黒星の門!
焰月朱彩:げげっ!
岬原ミア:くっ、同エンケア!
形骸:対象至近の二人!
三角さき:ピュアピュアしおってからに
形骸:16dx7+6
DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,1,1,1,3,4,5,5,5,6,7,7,8,10,10]+10[2,3,8,9,9]+10[3,5,10]+6[6]+6 → 42
形骸:くらいやがれー!
焰月朱彩:まわしよるわ
焰月朱彩:ドッジ!
焰月朱彩:5dx+1>=42
DoubleCross : (5DX10+1>=42) → 9[1,1,3,3,9]+1 → 10 → 失敗
三角さき:4dx>=42 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=42) → 9[1,3,8,9] → 9 → 失敗
焰月朱彩:アカーン
形骸:5d10+2
DoubleCross : (5D10+2) → 16[5,2,3,2,4]+2 → 18
三角さき:《炎陣》カバー。侵蝕96
形骸:ひっく!?
形骸:諸々有効!
岬原ミア:年かな
三角さき:ひっく
焰月朱彩:歳やね
形骸:のじゃ~っ
岬原ミア:1Rだったら耐えてたのにー!
三角さき:96+1d10 即死リザ
DoubleCross : (96+1D10) → 96+4[4] → 100
三角さき:よっし、ピタリ!
焰月朱彩:ピッタリ!
岬原ミア:うまい!
妖魔傀儡:そして行動値8!
妖魔傀儡:追撃!
妖魔傀儡:1d2
DoubleCross : (1D2) → 2
妖魔傀儡:ついに出た!対象は形骸!
妖魔傀儡:ですが~
妖魔傀儡:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
妖魔傀儡:厳正な再抽選の結果、対象はPC側となりました
焰月朱彩:インチキや!
三角さき:なんやねん
妖魔傀儡:あくまで公正なシステムです
岬原ミア:インチキ!
妖魔傀儡:ガガピー
妖魔傀儡:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2
妖魔傀儡:おらっ三角ちゃん!
三角さき:私か~
妖魔傀儡:マイナーで岬原さんのエンゲージまで前進し
妖魔傀儡:メジャーでコンセ+カスタマイズ+クリスタライス
妖魔傀儡:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[2,3,4,5,5,7,7,9,9]+10[4,5,7,10]+10[6,10]+5[5] → 35
妖魔傀儡:回った!くらえ!
三角さき:4dx>=35 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=35) → 9[3,9,9,9] → 9 → 失敗
三角さき:侵蝕ガチャ成功したのに~~
妖魔傀儡:4d10+27
DoubleCross : (4D10+27) → 19[1,9,4,5]+27 → 46
妖魔傀儡:装甲無視!
三角さき:無理!かつての家族のロイス割って蘇生!
GM:そして行動値5!岬原!
岬原ミア:はぁい
岬原ミア:形骸ちゃんはメイド二人に任せて、傀儡くんを攻撃しちゃおっかな。
形骸、三角、焰月
10m
岬原、妖魔傀儡
妖魔傀儡:やるかこの野郎~~
岬原ミア:オラオラッ
岬原ミア:メイド二人は動けなさそうだからね!
岬原ミア:マイナーなし、メジャーコンボ:【ヴィヴルの蛇眼】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》
岬原ミア:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,3,4,4,4,5,6,6,6,6,10,10,10]+10[1,8,10]+10[2,9]+1[1]+4 → 35
岬原ミア:おりゃっ リアクションどうぞ
妖魔傀儡:回避はイベイジョン15!
妖魔傀儡:ダメージどうぞ1
岬原ミア:4d10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 16[1,8,3,4]+12 → 28
妖魔傀儡:ふふふふ
岬原ミア:出目が…わるい!諸々有効28点です!
妖魔傀儡:そのダメージでは倒れられんな~~
妖魔傀儡:残りHP2!
岬原ミア:キィ~!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を4(→ 4)増加 (104 → 108)
GM:続いて行動値0組!
GM:好きな順番で動きな!
三角さき:じゃあ先に殴ろっかな
三角さき:マイナーなし
焰月朱彩:やったれ!さき!
三角さき:メジャー《C:サラ》《光の手》《災厄の炎》《プラズマカノン》《マスヴィジョン》
三角さき:対象は形骸で
三角さき:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,1,2,3,4,5,5,6,6,8]+10[9]+10[9]+10[9]+10[10]+10[8]+2[2]+6 → 68
岬原ミア:《バディムーヴ》達成値+3
形骸:は?
三角さき:わいわい!!71!!
岬原ミア:71で
岬原ミア:いえいいえい
焰月朱彩:がんばったねぇ
形骸:が、ガード
形骸:RCだから暗黒螺旋も使えん…!
形骸:ダメージどうぞ!
三角さき:8d10+58
DoubleCross : (8D10+58) → 35[6,6,5,3,4,2,2,7]+58 → 93
三角さき:装甲有効、93点
形骸:バカ???
焰月朱彩:えらいぞ~
形骸:老人を労われや!!
形骸:死にます!!
三角さき:世代交代の時間だぜ
GM:続いてメイド長!
岬原ミア:コンバットメイド!
GM:どう動く!
焰月朱彩:これ形骸倒れても灰色の庭の効果って残ってます?
GM:そうですね
GM:ラウンド中は継続!
焰月朱彩:うーん……じゃあ今は攻撃せんとこ
三角さき:あ、侵蝕+16の116になってます
焰月朱彩:全力移動で傀儡のエンゲージに移動して終了!
GM:ここは決着まで行きましょう
GM:クリンナップ!
GM:邪毒をくらえ岬原!
GM:ダメージ9!
岬原ミア:ぴぇーん!!
岬原ミア:朱さんのロイスで立ち上がります。メイドの絆!
岬原ミア:HP15!
岬原ミア:岬原ミアのHPを9増加 (6 → 15)
GM:友情パワー
GM:では3R目セットアップ
焰月朱彩:まだまだ休ませへんで
三角さき:なし~
焰月朱彩:なし!
GM:エネミーはなし!
GM:灰色の庭もないので、全員行動値もそのまま!
岬原ミア:なしっ
GM:まずは行動値13組から!
三角さき:私は待機かなぁ
焰月朱彩:ここはうちが仕留めてええかな
岬原ミア:やったって
焰月朱彩:ではまずマイナーで《オリジン:レジェンド》シーン中精神達成値+4
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を2増加 (105 → 107)
焰月朱彩:メジャー《ブラッドスパイク》LV6《ロイヤルブラッド》LV6《コンセントレイト・ブラム=ストーカー》LV4
焰月朱彩:省エネで攻撃や。対象は傀儡!
妖魔傀儡:ウワーッ
焰月朱彩:13dx7+10
DoubleCross : (13DX7+10) → 10[2,3,3,3,4,4,4,6,7,8,8,9,9]+10[2,7,8,9,9]+10[2,6,10,10]+3[3,3]+10 → 43
妖魔傀儡:イベイジョン15!
妖魔傀儡:ダメージ!
焰月朱彩:5d10+18
DoubleCross : (5D10+18) → 20[1,9,6,2,2]+18 → 38
妖魔傀儡:死!
GM:君たちの勝利だ!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を8増加 (107 → 115)
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを3減少 (19 → 16)
三角さき:やった~~
岬原ミア:やった~!
焰月朱彩:やったで~!
GM:演出へ!
形骸:ざざざざざっ
形骸:無数の札が迎撃の態勢を取る。
形骸:3人に囲まれながら、気後れする気配はない。
焰月朱彩:「ふぅん、降参する気はないみたいやね」
三角さき:「今なら半冷凍くらいで許してあげますよ」
形骸:「ほっほっほ」
形骸:「これだけ別嬪のぴちぴちギャルに囲まれとるんじゃ」
形骸:「こんな夢みたいな景色を投げ出す男はおらんわい」
岬原ミア:「そのバイタリティは評価しますけど……」
形骸:「それにのお」
形骸:「劣勢を覆してこそ、滾る勝利が得られるというもの」
形骸:「これを投げ出すというのも、男としてナシよりのナシじゃな」
形骸:狐面の奥の目が、好戦的に細まる。
焰月朱彩:「へぇ、それはまた……ふふっ、よかったなぁ、さき」
三角さき:「何がですか?」
焰月朱彩:「手加減せんでええみたいやよ?」ニタリと破顔する。
岬原ミア:「テンションが上がる事実なんでしょうか…?」
三角さき:「……ふぅむ、ではでは。期待されているらしいので遠慮なく」
三角さき:一歩。呪札の陣形に気おされることなく、踏み込む。
妖魔傀儡:ぎゃぎぃいい!!
妖魔傀儡:首をかしげる岬原に
妖魔傀儡:振り下ろされるチェーンソー腕!
形骸:ばばばばばッ!
形骸:ずん ずん ずずん!!
形骸:正面から、強烈な圧力が
形骸:迫る三角を弾き飛ばそうと多段に打ち据える!
岬原ミア:「せめて、邪魔はさせません、よっ」
岬原ミア:体を解いた鋼線が電気を帯びて、近づく傀儡へと絡みつく。
岬原ミア:腕、足、刃。わざと巻き込むように噛みつかせた糸がその行動を徐々に阻害していく
岬原ミア:(動きが鈍い……これは…!)絡みつく鋼線は磁力を帯びている。阿吽の投擲した刃からの影響を体内に残しながら、傀儡をどうにか押し止める
三角さき:「────っ、わ、ぅ」霜を降ろして鎧腕を拵えた右手を差し出し、襲い掛かる圧力に差し挟む。
三角さき:ぱきん、ぱきん。氷結で積みあがった棘が折れ、逸れた重圧が身体の節々を抉る。
形骸:「お主が一番年季の浅い術者であるのは聞いとるぞ」
形骸:「付け焼刃に取らせるわけにはいかんのう」
形骸:「恰好悪いじゃろ」
岬原ミア:「三角さん…!」
三角さき:「……ええ。御影の家が敷居を越えて、一年足らずの若輩者です」
三角さき:────風が、吹いている。
三角さき:月と星が浮かぶ宵晴れの天にそぐわぬ、細かな雪をちらつき纏わせながら。
三角さき:だんだんと、吹雪が強まり。打ち当てた筈の圧力が押し退けられていく。
形骸:「なんじゃと」
三角さき:「ですが、私は……御影のお家において、もっとも」
三角さき:「……鬼に近き者です」
三角さき:ぱき。ぱき、ぱきぱき。
三角さき:吹雪を追い風に、右手に纏わりし霜の鎧が生え伸び。
三角さき:もはや異形と呼ぶべき巨大な凍てつく腕へと変わり果てる。
三角さき:彼女の腕を根源とする、サラマンダーの氷結権能。その本質は災厄である。
三角さき:荒れ狂う波と押し寄せる棘。見渡す全てに牙を剥く、鬼の力。
三角さき:意のままに振るえば、際限なく人を巻き込みかねない。
三角さき:────必要なのは、"枷"と"箍"だった。
三角さき:御影家の女中として過ごした一年は。鍛錬の日々だった。
三角さき:腕に宿る鬼を縛り付け御するために。
三角さき:もう二度と心を鬼へと堕さぬために。
三角さき:言葉をくれた主へと恩を返すために。
三角さき:これよりお目に掛かるは、一つの解。
三角さき:鬼の力を踏み越え、兵法として昇華された権能の行使。
三角さき:「……このまま冷気を強めては、肖子様の意に背いてしまう」
三角さき:ぱき、ぱき、ぱき、ぱき。
三角さき:形骸とその呪殺の陣形を取り囲むように。吹雪を収束させ、歪な円形の鏡を氷で形どらせていく。
三角さき:人の形が収まるほどの大きさ。一つ、二つ、四つ、八つ、十二つと。
三角さき:異形の白き腕を振るうて指示すれば。傷一つなき鏡面で標的の姿を余すことなく写し、捉える。
三角さき:「ですから、この凍てつきは足掛かりにし」
三角さき:右手を前方に構え。
三角さき:「光刃────装填!!」
形骸:「ぐおっ!?」
形骸:眩さに目を細める
三角さき:吹雪く宵闇に突如、腕よりまばゆい光が打ち放たれ。
三角さき:無数の閃光がレーザーめいて射出。周囲に浮かんだ無数の氷面鏡に跳ね返り。
三角さき:その全てが丁寧に、形骸の呪札を捉えて割き尽くしていく。
三角さき:面で覆い尽くしての変則かつ絢爛なる閃刃乱舞。
形骸:「結界が」
形骸:「維持、出来んじゃと……!」
三角さき:三角さきが宿したもう一つの症状は、エンジェルハィロゥ。
三角さき:その息吹を纏った煌びやかな光は、威を増すごとに研ぎ澄まされし珠玉の刃。
三角さき:やがて、札を飛び越え、万の刃が形骸へと辿り着く!
三角さき:「いっけぇえええええ!!!!!」
形骸:「ぐ、おおおおおっ!」
形骸:――ばきぃん!!
形骸:弱まった結界ごと氷の刃に切り裂かれ
形骸:墜落する。
形骸:「こいつはクールじゃな……お嬢ちゃん」
形骸:「……lineやっとるか?インスタは?」
三角さき:「……っ、いやぁ、それほどでも」
形骸:「せめて……メアドだけでも……」
三角さき:「ツイッターとピクシブやってます。教えませんけどね」
形骸:「ぬぬぬ……」
形骸:「無念じゃ」
形骸:がくっ
形骸:気を失う。
三角さき:倒れたのを認め、こちらの氷腕も瓦解し、吹雪が消えうせる。
岬原ミア:「実力に反して随分とぼけた……いえ、実力があるからでしょうか…」
焰月朱彩:「付け焼き刃言うても、一年鍛えれば立派に焼きも入るもんや」
焰月朱彩:「年季で人を判断するなんて、歳は取りたくないもんやねぇ」
妖魔傀儡:「ぎぎ ぎ」
妖魔傀儡:「ぎしゃあああっ!」
妖魔傀儡:髪の拘束を引きちぎり
妖魔傀儡:三角の背中へと飛びかかろうとする
岬原ミア:ブチィッ!
岬原ミア:「あっ…!三角さん、危ない!」
三角さき:「っ……」そのまま膝を付く。出力を一気に跳ね上げたせいで、咄嗟の対応が取れない。
焰月朱彩:傀儡の刃が三角さんへ届く寸前
焰月朱彩:地面から伸びた血の杭が、傀儡を串刺しにし、空中に縫い止める。
焰月朱彩:「ほならこれで終い、と」
焰月朱彩:傀儡の頭に掌を当て
焰月朱彩:ザシュッ
焰月朱彩:掌中から伸びた血の杭が、傀儡の動力部を刺し穿つ。
妖魔傀儡:「ぎ」
妖魔傀儡:残骸となって崩れ落ちる。
三角さき:「っはぁ、はぁ……ふぅ、すみません朱さん」息切れしながら。
焰月朱彩:「最後まで気ぃ抜いたらあかんよぉ?さき」
焰月朱彩:「ふふ、せやけどさきにしては真面目によう頑張ったね」
岬原ミア:「すみません、仕留めきれず…!大丈夫でしたか?」
三角さき:「いえ、やっぱ全力出すと、調整が難しくて……」
焰月朱彩:息切れする先に手を貸し「ええんよぉ」
三角さき:レネゲイド能力の出力こそ一線級ではあるものの。年季の浅さは、その制御と維持の甘さに現れている。
三角さき:「わとと」左手で掴んで立ち上がる。
焰月朱彩:「この先もお仕えしてれば嫌でも覚えるわ。せやなぁ」
焰月朱彩:「50年くらいしたら立派に一人前や」
三角さき:「年金貰う時期じゃないですかぁ……」
岬原ミア:「50年……」
焰月朱彩:「まだまだみっちりしごいたるからねぇ」にんまりと笑って
焰月朱彩:「ともあれ今は」二人を交互に見て
三角さき:「(……やっぱ、早いとこ肖子様を連れ出さないとなぁ)」
焰月朱彩:「ご苦労さん」
岬原ミア:「……お疲れさまです」
三角さき:心の中で小さく呟くと、慣れた手つきで右手に包帯をくるくる巻き付ける。
岬原ミア:ふ、とほほえみを見せる。
三角さき:「ええ、お疲れ様です!」
岬原ミア:「これで傀儡と敵勢力の撃破は叶いました。泊さんと御影さんも決着が着いた頃でしょうし…」
岬原ミア:「進みましょう。あともう少し、です」
焔月朱彩/三角さき/岬原ミア VS 形骸/阿吽命之介
勝者:御影メイドチーム
住之江廃寺・本堂大鳥居
GM:月の光に照らされ、静かに佇む紅の鳥居の元で。
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:石段に腰掛け、眼下の山肌を見つめている。
映日釘女:「戻ってけえへんいうことは」
映日釘女:「あの子、勝たれへんかったんやねえ」
映日釘女:事も無げにつぶやく。
三本木刃弥:「決まったわけやないやろ」
映日釘女:「そないな顔しはって、どないしたん」
映日釘女:「行かせてくれ言うたんはあの子の方やろ?」
三本木刃弥:「……ちゃう、そもそもあいつは」
三本木刃弥:「燕は俺に着いて来とるだけや、なんも分かっとらんガキの分際で」
三本木刃弥:「案の定このざまかい……ほんまにアホやな」
映日釘女:「えらい後悔してはるんやねえ」
映日釘女:「ま、相手が本家の甘ちゃんやさかい、殺されることはないんと違う?」
三本木刃弥:「後悔?ハッ」
三本木刃弥:「アホ抜かせ。俺の目的は宗家の天辺だけや」
三本木刃弥:「そうや、俺はあの連中どもに……」
映日釘女:「……あの連中どもに、どないしたいんよ」
映日釘女:「正直、うちはアンタのことはようわからへんわ」
映日釘女:「うちの目的は無能の排除」
映日釘女:「使えへん人間がうちの上に立っとるようなら納得いかんだけ」
映日釘女:「せやけどアンタは御影を倒す倒す言うて、そのあとどうするの」
映日釘女:「ほんまのとこは、自分が新しい御影の旗印になれるような人間とも思ってないやろ」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:「俺はな」
GM:石段を駆け上がる足音が鳴る。
GM:駆け込んでくる影は4つ。
GM:泊、三角さき、焔月朱彩、岬原ミア。
GM:……三本木茎。そして御影肖子の姿はない。
映日釘女:「……へえ」
映日釘女:「あの子、刺し違えたんと違う?」
泊:相対する二つの影を睨みつけた後、周囲に目を向け
三本木刃弥:「そっちの手合いも人のこと言えんやろ」
三本木刃弥:「素通しやないけ」
三本木刃弥:徐に立ち上がる。
焰月朱彩:「なんやのぉ?二人揃って渋い顔しはって」
泊:(……ショーコもそうだが、ケイも居ねぇ。ミサキハラ達の話じゃ突然姿を消したらしいが)
三本木刃弥:「ようこそ、本家の御一行様」
岬原ミア:「諸々うまくいく、と考えている顔ではありませんね」
三本木刃弥:「歓迎するで、ここがラストステージっちゅうやつや」
三角さき:「追い込まれているのはそちらの方では?」
三本木刃弥:「いいや、上手くいっとるよ」
焰月朱彩:「放った手下がそないに心配なら、始めから出張っときゃええのに」
三本木刃弥:「いうたらここまでは捨て駒っちゅうやつや」
焰月朱彩:「そういうとこが、器やないって言うとるんよ?」
三本木刃弥:「十分、自分らを消耗させてくれたみたいやしな」
三本木刃弥:「んん?」
三本木刃弥:「何を言うとるんや角虫」
三本木刃弥:「誰が誰を心配しとるって?なんの話をしとるんか……」
三本木刃弥:「相変わらず虫語はようわからんなぁ」
三本木刃弥:わざとらしく、がしがしと頭をかく
泊:「ハッ、良く言うな。そう言うテメェらは上等な駒なのかよ」
三本木刃弥:「当たりまえやろ」
三角さき:「ならば、大切な駒も平らげてしまえばいいわけですね」
三本木刃弥:「俺らこそが、京都の守護を司る」
三本木刃弥:「次の”御影”の頭や」
岬原ミア:「本当に、そうなれるおつもりですか?」
三角さき:「仕える者を捨て駒呼びなさる方に、そんな大層な役目が務まるとは思えませんがね」
岬原ミア:「自分に協力する相手を捨て駒を憚らない貴方は、誰かの上に立つのに向いていないと思います」
三本木刃弥:「……大事なモンは結果や」
三本木刃弥:「結果さえ見せれば、いくらでも後付けで人はついてくる」
映日釘女:「そういうこと」
映日釘女:「せやから御託は十分」
映日釘女:ゆらりと、傘を下ろす
泊:「………ふん」ブ ン と短槍の切っ先を振り下ろすように、構える
泊:「なるほど。一理ある…が、分かってんのか?」
映日釘女:「肝心の宗家の後継者が不在いうのは片手落ちやけど」
泊:「その言葉、そっくりそのままテメェらにも返ってくるんだぞ?」
映日釘女:「あとは勝った方が決めること」
三本木刃弥:「勝てるつもりでおるんかい」
泊:「当り前だろ」先ほどの言葉を返すように
三本木刃弥:「……跳ねっ帰りの女はよう好かん」
三本木刃弥:「すぐに黙らせたる」
三本木刃弥:きゅおん
三本木刃弥:軽く手を伸ばすとともに
三本木刃弥:足元に淡い光の円と五芒星が広がる
住之江廃寺・本堂大鳥居
泊/三角さき/焔月朱彩/岬原ミア
V S
三本木刃弥/映日釘女
GM:クライマックス戦闘を開始します
GM:マップは以下!
三本木、映日
5m
妖魔傀儡1,2,3
10m
PC
GM:三本木の行動値は11、映日が13、妖魔傀儡8
GM:セットアップから!
岬原ミア:なし!
三角さき:なし~
三本木刃弥:得意領域、RCダイス+6
焰月朱彩:『朱煙に微睡む』《鮮血の奏者》LV6 HPを6点消費しラウンド中自分の攻撃力を+18。
映日釘女:サポートデバイス:射撃
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を4増加 (115 → 119)
泊:ブルーゲイル使用。行動値に+5します
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを6減少 (16 → 10)
泊:泊の侵蝕を5増加 (115 → 120)
映日釘女:ダイスを増強します
GM:ではまず行動値17の山田師匠から!
泊:ういす!
泊:マイナーは…シーン継続中なのでインフィニティウェポンの必要なし、よって戦闘移動で妖魔にエンゲージします
泊:メジャーで《C:モルフェウス》《咎人の剣》《獅子奮迅》オートで《援護の風》対象は妖魔全員
泊:泊の侵蝕を2増加 (120 → 122)
泊:何もなければ判定!
GM:きな!
泊:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,6,6,7,8,8,9,9,9,9]+10[1,1,2,6,8,9,10]+10[2,6,7]+3[3]+4 → 37
GM:それぞれイベイジョン15で命中!
三本木刃弥:領域の盾
泊:この野郎!
岬原ミア:《デビルストリング》オート、難易度:-を打ち消し
三本木刃弥:3で1をカバー
三本木刃弥:ぐえーっ!
岬原ミア:させねぇー!
泊:優秀!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (108 → 114)
三本木刃弥:抗えない…自動成功!
焰月朱彩:ようやった!
三本木刃弥:通ります!
泊:ではダメージ!
GM:ダメージどうぞ!
泊:4d10+13+10+20+10
DoubleCross : (4D10+13+10+20+10) → 29[8,8,6,7]+13+10+20+10 → 82
泊:諸々有効!
GM:いや君ら
GM:おかしいて
泊:泊の侵蝕を12増加 (122 → 134)
GM:全滅!
岬原ミア:暴力!
三本木、映日
5m
泊
10m
三角、焔月、岬原
GM:そのまま続いて行動値13!
GM:PC優先でメイド組から
焰月朱彩:ではうちから!
焰月朱彩:マイナーで移動し三本木、映日のエンゲージへ侵入
焰月朱彩:メジャー『緋華を散らす』《ブラッドスパイク》LV6《ロイヤルブラッド》LV6《ブラッドバーン》LV6《コンセントレイト・ブラム=ストーカー》LV4 エネミー全員に範囲攻撃。
焰月朱彩:13dx7+10
DoubleCross : (13DX7+10) → 10[1,2,2,4,5,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[2,4,4,7,8,8,9]+10[1,4,7,9]+10[2,8]+2[2]+10 → 52
焰月朱彩:いいカンジや
岬原ミア:さすがですメイド長
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを8減少 (10 → 2)
三本木刃弥:幸運の守護でRC回避
三本木刃弥:14dx+4
DoubleCross : (14DX10+4) → 10[1,1,1,1,1,2,2,3,3,4,7,8,10,10]+3[1,3]+4 → 17
三本木刃弥:まわらん!
映日釘女:回避―!
映日釘女:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[1,5,7,8] → 8
岬原ミア:可愛いね
三本木刃弥:領域の盾、映日で自分をブロック
映日釘女:拒否します
三本木刃弥:ダメージどうぞ!!
焰月朱彩:ホホホホ
焰月朱彩:6d10+60 諸々有効
DoubleCross : (6D10+60) → 33[3,8,7,5,2,8]+60 → 93
三本木刃弥:雲散霧消+隆起する大地
三本木刃弥:ダメージを軽減する!
三本木刃弥:93-30-18-1d10
DoubleCross : (93-30-18-1D10) → 93-30-18-5[5] → 40
岬原ミア:《デビルストリング》オート、難易度:-を打ち消し 対象は雲散霧消
焰月朱彩:中々頑張ったやないの
映日釘女:まだまだ二人とも元気
三本木刃弥:ぐへー!
岬原ミア:させねぇー!
焰月朱彩:えらいぞ~
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (114 → 120)
三本木刃弥:かなりモリっと入りました
岬原ミア:縁の下の力持ち、メイドの嗜みです
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を12増加 (119 → 131)
GM:続いて三角さんどうぞ!
三角さき:はーい マイナーで接敵
三角さき:メジャー《C:サラ》《光の手》《災厄の炎》《プラズマカノン》《マスヴィジョン》対象は敵二人
三角さき:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,3,4,5,6,6,8,10,10,10]+6[3,4,6,6]+6 → 22
三角さき:避けられちゃうかも
岬原ミア:じゃあ《バディムーヴ》しとこ。達成値+3
三本木刃弥:かわしたるーっ
三本木刃弥:幸運の守護!
三本木刃弥:14dx+4
DoubleCross : (14DX10+4) → 10[1,1,2,3,3,5,5,5,5,6,8,9,10,10]+10[2,10]+7[7]+4 → 31
三本木刃弥:おらあ!
岬原ミア:うそでしょ
三角さき:わぁお
泊:めっちゃ避ける
映日釘女:回避!
映日釘女:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,4,5,10]+2[2] → 12
映日釘女:こっちはダメ!
岬原ミア:釘女はか弱くて可愛いね~♡
三角さき:しゃあないダメージで
三角さき:3d10+58 装甲有効
DoubleCross : (3D10+58) → 9[6,1,2]+58 → 67
映日釘女:めっちゃきつい!
岬原ミア:出目死んでる
三角さき:侵蝕+16、132で以上。
GM:続いて行動値5!
GM:じゃねえ
GM:一方的に殴られるだけになるとこだった
GM:こっちの逆襲じゃ!
岬原ミア:(チッ!)
岬原ミア:ウワーッ!
映日釘女:ボルトアクションライフル起動
映日釘女:メジャーでコンセ+コントロールソート+マルチウェポン+ヴァリアブルウェポン
映日釘女:オートで砂の加護+砂塵霊
映日釘女:対象は
映日釘女:1d5
DoubleCross : (1D5) → 4
映日釘女:三角ちゃんや!
映日釘女:23dx7+5
DoubleCross : (23DX7+5) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,4,5,5,6,7,7,7,7,7,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,3,5,5,6,6,7,7,9,10]+10[3,4,8,8]+5[5,5]+5 → 40
三角さき:わぉ
三角さき:ちょっときついな、とりあえずドッジ
三角さき:5dx>=40
DoubleCross : (5DX10>=40) → 5[1,2,3,3,5] → 5 → 失敗
映日釘女:5d10+32+16
DoubleCross : (5D10+32+16) → 34[10,7,9,3,5]+32+16 → 82
映日釘女:諸々有効!
三角さき:革人様のロイス切って蘇生。
三本木刃弥:さらに追撃や
三本木刃弥:マイナー:千変万化の影、RC固定値を強化
三本木刃弥:メジャー:コンセ+縛鎖の空間+要の陣形+塞がれた世界
三本木刃弥:1d5
DoubleCross : (1D5) → 2
三本木刃弥:山田師匠以外の3人に攻撃!
三本木刃弥:14dx7+11
DoubleCross : (14DX7+11) → 10[1,1,1,2,3,5,5,5,6,6,6,7,8,9]+10[3,9,10]+10[3,7]+6[6]+11 → 47
焰月朱彩:ドッジ!
岬原ミア:こわ ドッジ
焰月朱彩:5dx+1>=47
DoubleCross : (5DX10+1>=47) → 10[6,7,8,10,10]+8[2,8]+1 → 19 → 失敗
岬原ミア:8dx+1>=47
DoubleCross : (8DX10+1>=47) → 10[3,6,6,7,9,9,9,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗
三角さき:5dx>=47 ドッジ
DoubleCross : (5DX10>=47) → 9[4,6,7,7,9] → 9 → 失敗
三本木刃弥:5d10+18
DoubleCross : (5D10+18) → 25[2,9,4,5,5]+18 → 43
三本木刃弥:諸々有効!
三角さき:あ、待って
GM:なにっ
三角さき:《炎陣》朱彩さんをカバー。
焰月朱彩:さき!ええんか……?
焰月朱彩:お給料上げたろ
三角さき:侵蝕134になって……《鏡の盾》!!
三角さき:おきゅうきん!!
三本木刃弥:なにぃーっ
岬原ミア:あーっ、さきさんだけずるいです~っ
岬原ミア:えげつない反射!!
三角さき:86点返します。侵蝕142!!
三本木刃弥:えっぐいわ
三本木刃弥:だいぶ虫の息!
焰月朱彩:がんばるなぁ
三角さき:で、朱さんにロイス取ってそれ切って蘇生しちゃお
三角さき:焰月朱彩/○信頼/雇用者が誰しも永久就職を望んでるだなんて夢物語なんですよ~~ これで
岬原ミア:離反ほのめかしてない…?
焰月朱彩:怖いわ~
GM:www
GM:戦ってる途中で内輪もめすんな!
岬原ミア:映日さんのロイスを切って復活!今側に行くからね!
映日釘女:来るな~~ッ
岬原ミア:そして私のターン!
GM:そうだぜ”
GM:カモン!
岬原ミア:マイナーで10m戦闘移動!誰も居ない場所で孤立!
岬原ミア:メジャーでコンボ:【ヴィヴルの蛇眼】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》《伸縮腕》
岬原ミア:対象は映日さん!
岬原ミア:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,2,3,4,4,5,6,6,7,7,7,8,9,10,10]+10[1,1,3,4,5,8,8]+10[2,9]+10[10]+10[10]+10[10]+10[8]+2[2]+4 → 76
岬原ミア:ま……こんなもんかな
岬原ミア:リアクションどうぞ
映日釘女:うぎゃああ
岬原ミア:すげえ回った
映日釘女:回避!
映日釘女:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 5[1,2,5,5] → 5
岬原ミア:ダメージ!
焰月朱彩:おかわいいこと
岬原ミア:8d10+12
DoubleCross : (8D10+12) → 53[5,9,5,4,4,8,9,9]+12 → 65
映日釘女:出目もたけ~~
岬原ミア:いい出目 装甲有効65点!
映日釘女:ぶっ倒れ!
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (120 → 126)
岬原ミア:いぇい!
GM:ではまとめて演出!
GM:がしゃしゃしゃしゃっ!
GM:鳥居の上から三つの影が降り立つ。
妖魔傀儡:「ぎぎゃあああああっ」
妖魔傀儡:それぞれに刃を振り上げ、君たちに襲い来る。
映日釘女:「このくらいは掻い潜ってくれはるんやろ?」
映日釘女:「改めてその手並み、間近に見せてもらおかしら」
三角さき:「もう完全にこっちしか襲う気ないですね傀儡!!」
泊:ザ と、君達の一歩前に立ち、姿勢を沈める
岬原ミア:「先程の戦闘でも…少し思ってました!」
焰月朱彩:「この期に及んであんなもんよこすなんざ無粋やわぁ」
泊:「……なに、丁度いいさ。」
泊:「前出る準備しとけよ」
泊:それだけ言うと、その姿が フッ と消えて
岬原ミア:「泊さん…っ!?」
焰月朱彩:「任しとき」香気と共に血霧が深まる
焰月朱彩:「リョーコはん!やっておしまい!!」
泊:───刃を振り上げた妖魔達の身体に、銀閃が奔る
泊:視界の端から端へ、横薙ぎの一閃
泊:ズ ザザ
泊:短槍を肩担ぐように、苔むした地面を抉りながら滑走し、停止する
妖魔傀儡: が しゃ
妖魔傀儡:一拍遅れて、傀儡たちが一斉に崩れ落ちる
泊:「ハッ」
映日釘女:「へえ」
泊:「言われなくても」
映日釘女:「せやけど油断したらいけませんえ」
映日釘女:がき がきがき
映日釘女:手元の傘をくるりと回すと崩れ落ちた残骸たちが組みあがり、
映日釘女:背後から泊を狙おうとする
岬原ミア:ギシ、とその組み上がりが鈍くなる
岬原ミア:「コレを作った技術者たちを褒めてあげてください、映日さん」
岬原ミア:「無駄のない、素直で洗練な造形。それ故に拡張性に優れた良い機体です」
岬原ミア:故に、その仕組を想定するのは容易い。
映日釘女:「……あんじょうおおきに」
映日釘女:「せやけど今は」
映日釘女:「ますますあんたの性能に興味が湧いてきたわ、岬原はん」
岬原ミア:「……あは、ありがとうございます
岬原ミア:その右手は服の裾がはためいている
岬原ミア:鋼線に変えた腕は、傀儡の組み上がるのを最小限で阻害するように、細く細く部品の間に絡め取っていた
岬原ミア:「普段、目立たない性質なもので」
岬原ミア:「注目されると照れてしまいます」
岬原ミア:残った左手の人差し指を立てて、薄く片目を閉じる
映日釘女:「光るものを拾い上げるのは、上に立つ者の務め」
映日釘女:「あんたがうちのモンになってくれたら、磨き甲斐がありそうやわ」
映日釘女:「どない?」
岬原ミア:「ふふ、経営方針がこちらと一致すれば、貴方のもとで働くのも悪くなさそうです」
岬原ミア:「ですが、そのためには双方落ち着いた話し合いが必要だと考えます。…テーブルは用意しておきますよ」
焰月朱彩:「勝手に引き抜かれたら困るわぁ」ふと、分家の二人の鼻を果実の香気がくすぐる
焰月朱彩:「綺麗なもん集めたいのはわかるけど」
焰月朱彩:「せやったら、もうちょい足元にも気を配らんとあきまへんえ?」
岬原ミア:「取り巻きは封じました。後は花道です。…お願いしますね、朱さん」
焰月朱彩:地面に咲く六花模様。血で刻まれた雪華綺晶。
映日釘女:「!」
焰月朱彩:既に懐に踏み込んでいた朱彩が、流れるような所作でその手を広げる。
焰月朱彩:「"赫華・満開"」
映日釘女:咄嗟に傘を広げ、飛び退こうとするが……
焰月朱彩:形骸達に放った時とは異なる紋様を描いた血の華から、薄く伸ばされた刃が幾重にも立ち上がり。
焰月朱彩:「"薄紅梅"」
焰月朱彩:花弁を開くように、螺旋状に広がった刃が瞬く間に二人を切り刻む。
映日釘女:「ちっ」
映日釘女:直撃を覚悟し、傘を攻撃に向けて防御する
三本木刃弥:「――火剋金」
三本木刃弥:バジュ ウッ!!
三本木刃弥:空中の映日と自らの前に五芒星を展開し
三本木刃弥:それが熱を帯びて焔月の攻撃をかき消す
焰月朱彩:「へぇ、ちょっとはやるようになったなぁ」笑みを崩さずに
三角さき:――突如、宵の星々が煌めきを増す。
焰月朱彩:「せやけど今度は上がお留守や」
三角さき:昼へと塗り替わったかのように、降り注ぐ閃光の雨。防壁を裏回って、肌を裂く刃を群れを叩きつける。
三角さき:朱彩の攻撃に乗じて、宵闇に紛れ込ませた氷鏡たち。空を迂回して乱反射させ、変則かつ絢爛な包囲掃射へと昇華させる。
三本木刃弥:「ッ水剋火!」
三角さき:「滅茶苦茶撃ってみる価値は……あります!!」
三本木刃弥:バシュウウウウッ
三本木刃弥:こちらも無数の水球を浮かべて防御するが
三本木刃弥:防ぎきれず、いくつかのレーザーに貫かれる。
三本木刃弥:「火力馬鹿どもが……!」
映日釘女:「せやったら」
三角さき:「ち、真っ当に固いですが……防戦一方じゃあないんですか!」
映日釘女:「こっちもお返しせんとねえ」
映日釘女:着地、空中に和傘を投げ上げる。
映日釘女:ジャキン!
映日釘女:袖口から二丁のマシンガンが飛び出す
映日釘女:だがががががががががっ!!
映日釘女:和傘に組み込まれた仕込み銃と
映日釘女:マシンガンによる計算されつくされた飽和射撃が
映日釘女:浮いたコマとなった三角の全身を貫く!
三角さき:「――ちぃ!」咄嗟に右腕を差し出し、氷鏡で弾こうとする。
映日釘女:「減点1」
映日釘女:「そんなんで防がれへんよ」
映日釘女:ばぎゃん!!
三角さき:耐え切れずに氷が砕け散り。後続の弾は、余さずその身に叩き込まれる。
映日釘女:軽々と銃弾の雨が防御を砕く。
三本木刃弥:「金生水」
三本木刃弥:きゅおおん
三本木刃弥:五芒星が足元から広がる、銃弾の撃ち込まれた地面から
三角さき:「ぐぅっ……ちぃ!」負傷した身体を修復しつつ。更に前へと走る。
三本木刃弥:ガシャシャシャシャシャッ!!
焰月朱彩:「んもう、詰めが甘いんやから。後でお説教やね……けど先に」
三本木刃弥:大角のような氷の塊が飛び出し、君たちを貫く!
焰月朱彩:「こっちからお仕置きせんとな!!」反撃の一手を振るおうとするが……
焰月朱彩:「っ!!」
三角さき:それより速く。氷の塊へと飛び込む様に。
三本木刃弥:「お仕置きや、なんやって」
三本木刃弥:「いつまでガキやと思うとるんや」
三本木刃弥:「いい加減に考え改めろや、このばばあ!」
三角さき:「……ババア、だの、虫、だの」
岬原ミア:「ぐっ…!」
岬原ミア:広範囲な殲滅の塊はこちらまでまとめて狙いうがっている。
三角さき:両手を広げ、全身で氷塊を受け止める。
三角さき:「が、ぁふ」蹲りかけるも、何とか足を踏み込んで堪える。
三角さき:「……三本木刃弥、貴女は」
三本木刃弥:「……なんや」
三角さき:「女性を何だと思ってるんですか!!」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:「はぁ?」
三角さき:「いくら年を取ろうと、女の子は何時まで経っても女の子なんです!!」
三本木刃弥:「いや、自分な」
三本木刃弥:「戦うとるんやで……?」
三角さき:「御影のテッペン取るとか以前に、デリカシーの勉強からやり直した方がいいんじゃないですかぁ!?」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:「なんや、このアホ」
三本木刃弥:気圧されている。
三角さき:「あげく、角が生えてるだけで虫呼ばわり?見た目の割にぜんっぜん持てないでしょアンタ!!」
三本木刃弥:「ああ!?」
三角さき:「話しているだけで気分が悪くなってきます!!ああ、もう――――」
三角さき:「"嫌"」
三角さき:氷腕を起点とし、"嫌悪"衝動の高ぶりから膨れ上がるレネゲイドの奔流を出力へと換え。
三角さき:有りっ丈を注ぎ込み、刃を象る閃光の種を生み落とす。
三角さき:――――風が、こちらから、吹いてくる。
三角さき:荒れ狂う吹雪に任せて、数十もの氷鏡が群れて敵を囲む。
三角さき:雪と風に揺れて、入れ替わる座標と立ち替わる角度。
三角さき:術者を除いて、指向性を読み解ける者は誰一人としていない。
三角さき:「光刃────装填!!」
三角さき:氷腕より芽吹き、穿たれた無数の閃光が。鏡を結んで空に編まれていく。
三角さき:縦横無尽。天衣無縫。絶えず煌めく揺らぎの結界。
三角さき:点は線へ。線は面へ。標的へと迫りくる刃閃の壁。
三角さき:雪を割り。咲き乱れ。宵闇に描かれるは三角の花。
三角さき:即ち────百花、繚乱。
三角さき:「薙ぎ払えっ!!!!」
三角さき:変則的な軌跡を重ね、ひとひらの雪花すら裂く刃の花片。
三角さき:無軌道の収束を以って、乙女の敵を削り穿たんと迫る。
三本木刃弥:「水剋火!!」
三本木刃弥:こちらも分厚い氷の壁を競り上げ
三本木刃弥:光を防ごうとするが
三本木刃弥:ばぎぃん!!
三本木刃弥:炸裂するエネルギーの放射に貫かれる。
三本木刃弥:「ぐ、おおおおおッ!?」
三角さき:「……手ごたえありです!」
焰月朱彩:「さきはええ子やなぁ」光刃に蹂躙された石垣の中をゆっくりと進む
焰月朱彩:「せやけどうちは別に怒ってへんよ?角虫もばばぁもほんとの事やさかい」
焰月朱彩:「なーんも怒ってへん」
三角さき:「(うそっぽい)」
岬原ミア:(ひええ)
焰月朱彩:「そも、うちが角虫言うなら、それにやられとるんは虫に食われるただの木っ葉やろ?」
焰月朱彩:「葉っぱのさざめきにいちいち腹立ててもしゃあないわぁ」
焰月朱彩:「せやけどすまんねぇ?そないに言うなら小僧扱いはやめたるさかい」
焰月朱彩:「こっからはお仕置きやなくて……」
焰月朱彩:冷え切った瞳で刃弥を睨め下ろす。
焰月朱彩:「大人として落とし前付けたるわ」
焰月朱彩:「うちの使用人に手ぇ上げた落とし前をなぁ」
三本木刃弥:「ぐ……!」
焰月朱彩:額に青筋を立てながら笑みを浮かべる。
三本木刃弥:気圧されている。
三角さき:「(こ、こわ~……)」光を撃ち終え、腑抜けになった氷腕を砕きながら。
岬原ミア:「……三本木さんの方に触れるのは怖いですが」
岬原ミア:マシンガンを打ち据えた映日さんのそば、静かに近づいている
岬原ミア:「映日さん、ここから先は手荒になります。降伏の意志はありますか?」
映日釘女:「ふふふ」
岬原ミア:絶好の隙に、エージェントとして当然の勧告を挟む。
映日釘女:「それ口癖なん?」
映日釘女:かしゃん かしゃん
映日釘女:マガジンをリロードし
岬原ミア:「……ええ、かもしれません」
映日釘女:銃口を突き付ける
映日釘女:「口先だけで動かせる女やないって」
岬原ミア:向けられる銃口に対して、こちらは無手。
映日釘女:「そろそろ分かってもらえたやろ」
映日釘女:「……させてみせてや」
映日釘女:――ドガガガガガッ!!
岬原ミア:「……そうなんですよねぇ」ふ、と笑う
岬原ミア:身に纏うは秋の粧い、初日とは違ったニットセーターに分厚いスカート。
岬原ミア:寒さ厳しい盆地である京都に来るに当たって特に厳選した一着。
岬原ミア:山の中を転げ回った結果として所々土と泥が付着している。
映日釘女:さらに厚みを増した三次元的な弾幕が
映日釘女:一斉に君を襲う!
岬原ミア:銃口に、そして弾丸に対するにはあまりにも場違いなままに
岬原ミア:スカートを摘むようについ、と持ち上げる。
岬原ミア:その奥には白のタイツに包まれた足が2本。────無数の線となって解け始める。
岬原ミア:鋼は再び組み上がる。互い違いに交差して、爬虫類のごとく虹色に光を反射する鱗に变化する。
岬原ミア:鋼の硬度と弾性によって編まれるのはキュマイラ・シンドロームを介さず再現される、擬似的な獣化。
岬原ミア:人蛇一体、少女の上半身と白蛇の下半身。機械的に神話的を再現したフォルムへと変貌する。
岬原ミア:「では、」
岬原ミア:ばち、ばちち、と鋼線を通る電流が青白い火花となって可視化される。
岬原ミア:……レネゲイドに関するとある研究。
岬原ミア:そのウィルスはある種の電磁波に干渉し、その出力を緩める結果が確認されている。
岬原ミア:微弱な電磁波をまとわせたスーツすら実用化されている技術。
岬原ミア:纏う電流はその出力を一時的に再現し、レネゲイドの効果出力に干渉する。
岬原ミア:大蛇の下半身と見紛うほどのケーブル束による人間アンテナであり
岬原ミア:その一つ一つが尋常の筋繊維を凌駕する『蛇』の下半身である
岬原ミア:ジャ アアアア!
岬原ミア:可視化された電撃は空中で弾丸を弾き止める埒外の磁力の壁となり、同時に蛇の足が地を蹴る
岬原ミア:地面スレスレを進む筋力で弾丸をかいくぐり、映日の体を白の下半身がとぐろを巻くように締め上げていく
映日釘女:「ああっ!?」
岬原ミア:「命は取りません。……気を、失ってください。映日さん」
岬原ミア:密着する至近距離。力加減を強めながらその顔を覗き込み通達する。
映日釘女:「ううぅ……く……!」
岬原ミア:「先程のお話、病院のベッドでお聞きします!」
岬原ミア:ギュウウウウウ!!
岬原ミア:人ひとりには過剰なほどの圧力で締め上げる!
映日釘女:「……ええ根性しとるわ」
映日釘女:その言葉に微笑み
映日釘女:気を失う。
岬原ミア:少女が体の中で力を失ったのを確認し、優しく横たわらせる
岬原ミア:「あとは……三本木さんだけですね」
GM:ではクリンナップからセットアップ
焰月朱彩:『赫彩を浴びる』《不死者の恩寵》LV2 HPを4D10+2点回復
岬原ミア:セットアップなし!
三角さき:セットアップなし
焰月朱彩:2+4d10+2
DoubleCross : (2+4D10+2) → 2+18[4,3,10,1]+2 → 22
三本木刃弥:幸運の守護!RC増強!
泊:無し!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を5増加 (131 → 136)
焰月朱彩:『朱煙に微睡む』《鮮血の奏者》LV6 HPを6点消費しラウンド中自分の攻撃力を+18
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を4増加 (136 → 140)
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを6減少 (22 → 16)
GM:では行動値13!
GM:メイドコンビから手番!
焰月朱彩:うちがやってええ?
三角さき:どうぞ~
岬原ミア:GOGO
焰月朱彩:ではマイナーはそのまま
焰月朱彩:メジャーで『緋華を散らす』《ブラッドスパイク》LV6《ロイヤルブラッド》LV6《ブラッドバーン》LV6《コンセントレイト・ブラム=ストーカー》LV4 三本木刃弥に範囲攻撃。
焰月朱彩:14dx7+10
DoubleCross : (14DX7+10) → 10[1,2,2,3,3,3,3,8,8,8,10,10,10,10]+10[1,2,5,5,6,10,10]+10[1,9]+4[4]+10 → 44
三本木刃弥:うおおお
三本木刃弥:だがRC固定値は強化されているッ!
三本木刃弥:幸運の守護!
三本木刃弥:14dx+11
DoubleCross : (14DX10+11) → 10[2,2,3,3,5,5,6,6,6,7,8,10,10,10]+9[2,4,9]+11 → 30
三本木刃弥:ちくしょう!
岬原ミア:こわー
焰月朱彩:惜しかったねぇ
三本木刃弥:雲散霧消+隆起する大地!
三本木刃弥:ダメージを軽減だッ
岬原ミア:《デビルストリング》オート、難易度:-を打ち消し!雲散霧消を!
焰月朱彩:えらいね~
岬原ミア:3回目だっ
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (126 → 132)
焰月朱彩:5d10+60 諸々有効
DoubleCross : (5D10+60) → 28[8,8,2,8,2]+60 → 88
岬原ミア:暴力~
三本木刃弥:88-30-18-1d10
DoubleCross : (88-30-18-1D10) → 88-30-18-7[7] → 33
三本木刃弥:ぐ…か……
三本木刃弥:鏡の盾がでかすぎた…
三本木刃弥:倒れます!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を12増加 (140 → 152)
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを8減少 (16 → 8)
焰月朱彩:よっしゃ!
三角さき:乙女の敵を討ち取ったで!
岬原ミア:ガールズパワー!
三本木刃弥:「水生木!!」
三本木刃弥:ざざざざざッ!
三本木刃弥:氷塊が水へと還り
三本木刃弥:地面へと消える、同時に
三本木刃弥:無数の木の根が飛び出し、焔月を縛り捕らえんと迫る!
焰月朱彩:「こん規模で術を打てるなんて、軽そうに見えてよう鍛えたんやね」
焰月朱彩:「せやけど……」
岬原ミア:ふわり、と静電気で浮いた髪を振りながら蛇の尾を振るった。
岬原ミア:バ ジジジジ!
岬原ミア:青白く走る電流が、その木の根を電熱を持って払い、レネゲイドの干渉を狂わせる。
岬原ミア:「朱さんの邪魔はさせませんよっ」
焰月朱彩:「雷は木気。相生相剋、一対多やと上手く回らへんことも多いんよね」
焰月朱彩:「しかし、なんや凄みがある思う取ったら、大蛇の化生かぁ」ミアさんを横目に見て
焰月朱彩:「懐かしぃなぁ、うちも」
焰月朱彩:「滾ってまうわ」三編みを解く。
岬原ミア:「っ…?」 ちらり、と見られている視線を感じつつ、起こることから目を外さない
三本木刃弥:「ちぃい!」
三本木刃弥:「まだや、まだ俺は」
焰月朱彩:「いいや、これでおしまい」
焰月朱彩:「アンタはまだ若いんやから、心入れ替えて出直して来ぃや?」
焰月朱彩:足元に血華が咲く。
焰月朱彩:一際強烈な香気と共に、解けた髪の先が紅に染まり
焰月朱彩:額に化粧で隠されていた紋様が浮かび上がる。
焰月朱彩:御影に仕える式、雪華童子。元の名を赫華童子。
三本木刃弥:「あ、うぉお」
三本木刃弥:文字通りの鬼気に、言葉を失う。
焰月朱彩:嘗て京の都を恐怖に震わせた鬼の群れ、その一端としての姿を顕にする。
焰月朱彩:「"赫華・満開"」
焰月朱彩:大小幾つもの六花模様が地面に刻まれ、やがてひとつの巨大な五芒星を形作る。
焰月朱彩:「"縷紅新草"」
焰月朱彩:地面に敷き詰められた血液が沸騰し
焰月朱彩:巨大な渦を巻いて、空へと吹き上がる。
焰月朱彩:吹き上がった血はやがて氷へと転じ
焰月朱彩:幾筋もの糸となって空中に張り巡らされ、刃弥の身体を空中に縛り付ける。
三本木刃弥:(これを打ち消す術は)
三本木刃弥:(これに打ち克つ相は)
焰月朱彩:「水生木、木生火」
焰月朱彩:「好きなの打ってええよぉ?その瞬間に別の克に変えたるさかい」
三本木刃弥:「くそぉ」
三本木刃弥:「くそぉおおおおおおッ!」
三本木刃弥:「朱彩ォオオオオオオオオーッ!!」
焰月朱彩:「ほな、落とし前」
焰月朱彩:鋭い赤爪を輝かせて、右手を振り上げる。
焰月朱彩:赤い軌跡を残して、それは刃弥の顔目掛けて落とされ
焰月朱彩:ぱちんっ
焰月朱彩:頬に赤い痕を残す。
焰月朱彩:ただの平手打ち。子供の仕置にするようなそれが
焰月朱彩:この戦いの決着の一撃となった。
三本木刃弥:「……?」
三本木刃弥:きょとん、と
三本木刃弥:目を丸くする
焰月朱彩:「なぁにその阿呆くさい顔?殺すな言われとる言うたやろ」
焰月朱彩:「どのみちその出血じゃもう意識も保たへん」
焰月朱彩:「大人の落とし前いうもんはなぁ」
焰月朱彩:「一発殴ってハイ終しまい。とは行かへんのよ?」
焰月朱彩:「ひとつ、賢くなったねぇ?小僧」にんまりと笑う。
三本木刃弥:「……小僧、か」
三本木刃弥:言われるままに薄れゆく意識の中で
三本木刃弥:幼い頃に見た記憶と変わりない
三本木刃弥:蠱惑的な金色の瞳を見つめる
三本木刃弥:(ほんまは、ただ)
三本木刃弥:(もう一度、こうして見てほしかった)
三本木刃弥:「そんだけ……か」
三本木刃弥:自嘲するように笑みを浮かべ
三本木刃弥:そのまま気を失う。
GM:……二人の頭首が力尽き
GM:全ての傀儡は破壊された。
GM:”六重試技”は、ここに決着した。
焰月朱彩:「寝顔は昔と変わらへんのに、えらい小憎らしく育ちよってからに」
焰月朱彩:「儘ならんもんやね」寂しげに笑い、解けた髪をまとめ直す。
三角さき:「(……きようび、好きな子を虐めたくなるなんて流行らねーんですよ)」
焰月朱彩:「ほれほれほれ!気ぃ抜くんはまだ早いよ!!」手を叩きながら皆へ振り向く
焰月朱彩:「主を迎えに行くまでがメイドの……」
三角さき:「……ええ、肖子様が気がかりで」
GM:その時
GM:君たちの背中にぞわりとした悪寒が走る。
GM:衝動判定、難易度は9です。
岬原ミア:「っ、この感覚は…!?」
泊:「…!」
泊:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 10[1,2,5,5,10]+5[5]+1 → 16
三角さき:6dx+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 10[2,3,3,5,5,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
岬原ミア:7dx+5>=9 能力訓練:精神と一体化。達成値+1、ダイス+3
DoubleCross : (7DX10+5>=9) → 10[1,2,3,4,6,9,10]+6[6]+5 → 21 → 成功
焰月朱彩:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[5,5,5,9,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を2d10(→ 10)増加 (132 → 142)
泊:泊の侵蝕を2D10(→ 13)増加 (132 → 145)
焰月朱彩:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[5,6] → 11
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を11増加 (152 → 163)
三角さき:142+2d10
DoubleCross : (142+2D10) → 142+16[9,7] → 158
GM:強烈なワーディングから感じ取れる、濃密なジャームの気配。
GM:君たちの駆け上がってきた山肌、その中腹の木々の最中から
GM:それは放たれている。
岬原ミア:「そんな、参加者はこれで全員のはずでは…!?」
岬原ミア:ぶわり、と人の形に戻った体に冷たい汗が浮く
焰月朱彩:「……いや、そもそもおったやろ。あんたが京(こっち)にきた元凶が」
岬原ミア:「!」
岬原ミア:映日家と接触し、三本木燕の振るったあの装備。その出どころ、系統。
泊:「……だが、そもそもこの山の中に入ってるのは門番の確認を受けた奴だけのはずだ」
岬原ミア:「その門番を超えて、FHがここに来た、ということになりますね」
岬原ミア:「取引があったのか…」ジャームを思わせる濃密な気配を横目に見て「……あるいは、実力行使で」
三角さき:「肖子様のこともありますし、放ってはおけませんが……」
焰月朱彩:「ここの手配をしたんは分家や。その辺はどうとでもなる」
焰月朱彩:「蔵馬はんがやられたとも、寝返ったとも思いたないけどなぁ……」
三角さき:「兎も角、向かってみましょう!」
岬原ミア:「……はい、ここで意見を出しても仕方ありません」
岬原ミア:「もうひと働きですね。行きましょう、皆さん!」
焰月朱彩:「……せやね。やることは変わらへん」
焰月朱彩:「御影家メイド一同、揃ってお迎えに上がるとしよか」
泊:「……しれっとアタシを数に入れてんじゃねぇよ!」
泊/三角さき/焔月朱彩/岬原ミア
V S
三本木刃弥/映日釘女
勝者:御影メイドチーム
◆Climax2◆
比叡山・山中
GM:廃寺の敷地から離れた深く暗い森の一画。
GM:気が付けば君……御影肖子はそこに立っている。
GM:どこかから漂ってくる、飴のようなにおいが鼻孔をくすぐる。
御影 肖子:「……!?」
GM:記憶が想起される。それは生太郎が姿を消した祭りの人ごみの中で
GM:感じたものと同じにおいだ。
御影 肖子:周囲を見渡し、敵や仲間の存在を確認しようとして
三本木茎:「肖子、様」
三本木茎:木の陰から、小さな人影が姿を現す。
三本木茎:目を見開き、肩を震わせている。
御影 肖子:「茎……」
御影 肖子:彼女の存在に気づく。
御影 肖子:「そう。貴方も、私と同じように連れ去られたのね」
三本木茎:「……」
三本木茎:首を振る。
三本木茎:「ごめんなさい、ほんまにごめんなさい」
御影 肖子:「どれくらいの時間が経った?私は、今さっき燕を……」
御影 肖子:「……どうして、謝るの」
三本木茎:「朱姐さんも知らへんことです。私のこの術は」
三本木茎:「あの人に、教えてもろたことやから」
三本木茎:感覚を淀ませるような、甘く重い香気。
御影 肖子:「何を……言っているの。"あの人"……?」
御影 肖子:香気を吸うことのないように、鼻口元を片手で抑えながら
御影 肖子:眼光鋭くして周囲を見渡す。……その香の源泉へ、再び視線が戻ってくる。
三本木茎:それは三本木茎の体から放たれている。……ソラリスシンドローム。
阿吽命之介:「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
阿吽命之介:「存在はそこにあるだけで、あらゆる刺激を受容しているということ」
阿吽命之介:もう一人、闇の中から姿を現す。
御影 肖子:「……!貴方は、映日の」
阿吽命之介:「音、陽の光、匂い、化学物質」
阿吽命之介:「あるいは、電磁波」
阿吽命之介:「どうも、討魔一族御影家の頭首、御影肖子さん」
御影 肖子:「ええ。昨日ぶり」
”エコーズ”:「FH本部所属極東地区担当、リエゾンエージェント”エコーズ”です」
御影 肖子:「…………そう。何処に居るのかと思っていたけれど」
御影 肖子:「そんな懐まで潜り込まれていたとはね」
”エコーズ”:「信じ込ませるのが、僕の能力ですから」
”エコーズ”:「映日釘女さん、ああいう自分の意思の強いタイプほど」
”エコーズ”:「自分で決めたと信じたことからは、逃れにくい」
御影 肖子:「……釘女を何処へやったの」
”エコーズ”:「彼女は今もあなたの仲間たちと戦っていますよ」
”エコーズ”:「それが自分で決めたことだと信じ込んで、疑わず」
御影 肖子:「……」
”エコーズ”:「そういう”思考”を、僕は固定化できる」
”エコーズ”:「顧みるという選択肢を奪うこと」
”エコーズ”:「そういう影響を、傍で与え続けました」
御影 肖子:「……ソラリス・シンドロームに見られる催眠誘導」
御影 肖子:「茎が習った術というのも、それなの」
”エコーズ”:「シンドロームは違いますが、彼女には素養があった」
”エコーズ”:「覚えてもらいました、彼女には」
”エコーズ”:「果たしたいことがあったようなので」
三本木茎:「……ごめんなさい」
三本木茎:「やっぱり、兄妹なんです」
御影 肖子:「……」無言のまま、険しい眼差しを向ける。
三本木茎:「それで兄さんが、燕が」
三本木茎:「幸せになるんやったら、そうしてあげたい」
三本木茎:「ほんまに……ごめんなさい……!」
三本木茎:がたがたと震えている。
御影 肖子:「……色々と言いたいことはあるけれど」
御影 肖子:「この状況……ここでずっと被っていた化けの皮を脱いで、その能力を明かした」
御影 肖子:「それは……つまり」
御影 肖子:「私を消して全ての片を付ける、と。そういう理解で合っているのかしら」
”エコーズ”:「ええ」
”エコーズ”:「こちらの計画は失敗しました」
”エコーズ”:「本来は三本木家と映日家を通して」
”エコーズ”:「宗家の実権をすべていただくつもりでしたが」
”エコーズ”:「思った以上に、皆さんは強かった」
”エコーズ”:「なので次善策」
”エコーズ”:「その”咎枝”だけでも抉り抜き、持ち帰らせていただこうかと」
GM:ばき ばきばき
GM:びき ごき
GM:四方から這い集まった傀儡の残骸が”エコーズ”の足元でひとつに組み重なっていく。
GM:禍々しいジャームの気配が一帯を包み込む。
御影 肖子:「……っ!」
化晶土蜘蛛:「ぎ、ぐ」
化晶土蜘蛛:「ぎしゃああああああっ!!」
御影 肖子:「ジャームの気配を持つ機巧傀儡。……であれば、燕の身を苦しめたモノの出処も、やはりお前か」
化晶土蜘蛛:八つの脚を持つ一頭の巨大なジャームと化し、雄たけびを上げる。
”エコーズ”:「技術提供ですよ」
”エコーズ”:「いざという時の保険のために」
”エコーズ”:「こういう玩具も仕込ませていただきました」
GM:きぃいいいいんっ
GM:強大なジャームと対峙し、君の内側で咎枝が啼く。
GM:衝動判定、難易度9です。
御影 肖子:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[2,3,10,10]+9[6,9] → 19 → 成功
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を2d10(→ 18)増加 (113 → 131)
”エコーズ”:「このジャームの核となっている器官は」
”エコーズ”:「数百年前、この土地で回収されたものだそうです」
”エコーズ”:「貴女の先祖が討ち取った怪物だ」
御影 肖子:「馬鹿げた、細工を……!」
御影 肖子:かっと目を見開く。レネゲイドに呼応し、身の内より溢れ出んとしそうになる凍気を抑え込む。
化晶土蜘蛛:「ぐっぎゃあああああああ!!」
化晶土蜘蛛:がずん!!
化晶土蜘蛛:大爪が君のいる場所の地面を深々と切り抉る。
”エコーズ”:「その刀への恨みも、消えてはいないようですね」
御影 肖子:「っ……茎!」後ろへと飛び躱しながら、少女へと声をかける。
三本木茎:「これで」
三本木茎:「これで三本木家が、刃弥兄さんが」
三本木茎:「御影の実権を握れるんですね」
三本木茎:肖子の声は届いていないように
三本木茎:ただ”エコーズ”を見つめて、うわごとのように口走っている
御影 肖子:「莫迦なことを……! 燕は、この男の機巧で死にかけて──」
御影 肖子:そこまで口にして、虚ろな視線に気づき。
三本木茎:「兄さんと妹が、幸せになれるように」
三本木茎:「これで……」
御影 肖子:「……本当に、厄介な能力」
”エコーズ”:「ですから、その話はなくなったんです」
”エコーズ”:「ああ、けれど」
”エコーズ”:ど すっ
”エコーズ”:深々と、抜き手が茎の腹部を貫く。
”エコーズ”:「貴女に生きていられては困る」
御影 肖子:「お前っ……!」止めるべく飛びかかろうとするが、土蜘蛛の巨躯に阻まれる。
三本木茎:「か」
三本木茎:「……っ」
三本木茎:ぐらりと倒れ伏す。
御影 肖子:「……っ」
化晶土蜘蛛:がぎいっ!!
化晶土蜘蛛:その一瞬の動揺を見逃さない。
化晶土蜘蛛:君の体を大爪が捕らえ、締め付ける。
御影 肖子:「っ、ぐ……!」
化晶土蜘蛛:めぎめぎめぎ
化晶土蜘蛛:結晶化した爪先が肉体の分離を抑え込み
化晶土蜘蛛:緩慢な圧力が骨と肉を砕いていく。
化晶土蜘蛛:「ぎしゃああああああッ!!」
御影 肖子:雪へと変えようとした肉体が、外的な作用によって端から凝固させられていく。
御影 肖子:「があ、ぁっ……!」
”エコーズ”:「刀を差し出すのであれば」
”エコーズ”:「楽に殺して差し上げても構いませんが」
”エコーズ”:「どうですか?」
御影 肖子:締め付ける爪を掴み、力尽くで抗しようとするが
御影 肖子:元より膂力に長けたオーヴァードではない。敵うはずもなく、肉と骨の潰れる音がする。
御影 肖子:「っ……誰、が……!」
”エコーズ”:「誇り、というやつですか」
”エコーズ”:「理解しかねます」
”エコーズ”:「それもただ、誰かに刷り込まれた外的影響」
”エコーズ”:「空っぽですよ?そんなものは」
御影 肖子:「違う……私、は」
御影 肖子:「自分の、意思で、決めたことだ……!始まりこそ、言いつけだったかもしれないが」
御影 肖子:「今日、ここへ来た事も……この試技に出る者を選んだのも」
御影 肖子:「刃弥に当主の座を譲らないと決めた事も、兄の罪を許す事も」
御影 肖子:「私が決めた事だ! これは既に、私の物語だ!」
”エコーズ”:「……」
御影 肖子:「……どうした」
御影 肖子:「私のような人間は、お前の術にかけやすいんだろう」
御影 肖子:「やってみろ」
御影 肖子:今にも肉体を潰すように握られながら、不敵に睨み下ろす。
”エコーズ”:どこか眩いものを見つめるように見上げて
”エコーズ”:「……いいえ」
”エコーズ”:「初めから揺るがない人間には」
”エコーズ”:「かける理由がないんです」
”エコーズ”:「直接殺した方がいい」
”エコーズ”:「では、死んでください」
化晶土蜘蛛:一層に爪の力が強まる
化晶土蜘蛛:君の意識は闇に飲まれ、遠のいていく。
GM:――その時。
御影 肖子:「っ……!!」心肺を潰され、既に悲鳴も出ない。
GM: ば しゅ っ
GM:一陣の風と共に
GM:刃鋼のきらめきが、闇を裂いた。
御影革人:「肖子」
御影革人:「……よく頑張ったな」
御影 肖子:「……ぁ」
御影革人:大爪を切り裂き、落下した君を抱き支えている。
御影 肖子:「兄、さん……どう、して」
御影革人:鬼切の古太刀の使用を宣言。御影肖子にかけられていた《囚人の鳥籠》を解除。
化晶土蜘蛛:「ぎっ、ぎゃああああッ!!」
御影 肖子:掠れた呼吸をしながら、その顔を見上げる。
化晶土蜘蛛:巨体は激痛にたじろいでいる。
御影革人:「六重試技は終了した」
御影革人:「お前たちの勝利だ」
御影 肖子:「……そう、か」
御影 肖子:「勝ったんだ。みんな」
御影革人:「……そして俺の謹慎も、今さっき解かれた」
御影革人:「何故ならば御影において最も重要な掟は」
御影革人:「魔を狩り、人の世の安寧を守ること」
御影革人:刀の切っ先を、大蜘蛛に突き付ける。
御影革人:「……立てるか?」
御影 肖子:「……ええ。大丈夫」
御影 肖子:自ら身体をはね起こすようにして、地に脚を下ろし。
御影 肖子:「元よりお姫様なんて柄ではなし、何より」
御影 肖子:「皆の力で、六重試技を勝たせてもらった」
御影 肖子:「最後の始末くらいは、自分の手で付けなくては」
御影革人:「……強情者め」
御影革人:静かに笑いかける。
御影 肖子:「似たもの同士と言いなさいな」
御影革人:「そうかもしれん、だが」
御影革人:「俺たちだけで意地を張るというのも、難しそうだぞ」
GM:ざざざざっ
GM:風を切り、四つの影が
GM:闇の中へと飛び込み、君たちへと肩を並べる。
焰月朱彩:「なんや匂う匂うと思っとったら、やっぱりあんたか、腹黒執事」
焰月朱彩:「えぇ、えぇ。うちは最初から胡散臭いと思っとったんです」
”エコーズ”:「ああ……」
”エコーズ”:「貴女は厄介だったんですよね」
”エコーズ”:「どうにも意識を逸らしきれなかった」
”エコーズ”:「やっぱり人間じゃないと色々勝手が違う」
”エコーズ”:かりかりと指先でこめかみをかく。
焰月朱彩:「せやろぉ?うちの気ぃ引くにはちょぉっと年季が足りんかったね」
焰月朱彩:「勿論、さっき手心加えたんもわざとや」
焰月朱彩:「断じて案外根性あるやないのて見直しとったわけやないよって」
焰月朱彩:「そこんとこ勘違いせんといてな?」
三角さき:「全部自分で言ってるんだよなぁ……」
”エコーズ”:「はい」
”エコーズ”:「肝に銘じておきますね」
岬原ミア:「不必要なフォローのせいで危うくなってませんか…?」
御影 肖子:「……まあ、確信には至らなかったとしても。朱彩の勘が当たっていたのは確かね」
”エコーズ”:「……どうにも人が増えすぎました」
”エコーズ”:「僕は直接戦闘苦手なので、引かせていただきます」
”エコーズ”:たんっ とんっ
”エコーズ”:磁力作用により、浮き上がるように地面から離れ
”エコーズ”:闇の中へと姿を消す。
”エコーズ”:《瞬間退場》
泊:「……あとはコイツだけって事でいいのか?」三本木茎の首根っこを掴み、ひょいと脇にどけて
御影 肖子:「ええ、茎と釘女を操っていたのがあの男……!」踏み込み、その気配を追いかけようとして
化晶土蜘蛛:「ぎしゃああああっ!!」
化晶土蜘蛛:その行く手を遮るように爪を振るう。
御影革人:「奴を追うにせよ」
御影革人:「まずはこいつを片付ける必要があるな」
御影革人:「戦う力が残っているものは、手を貸してくれ」
三角さき:「……置き土産が随分と馬鹿でかいですね。承知いたしました」
御影 肖子:「くっ……」一合、その爪と撃ち合い。苦々しげに身を引く。
泊:「……」御影肖子の言葉に、深く頷いて
焰月朱彩:「当ったりまえどす。あの小僧には本気の落とし前、きっちり付けさせたる」
泊:「上等。あのボンぶん殴れなかった分、倍の利息つけて返さねぇとな」
岬原ミア:「私の目的は、最初からそっちですから」
岬原ミア:「こんなところで躓いていられませんね」
御影 肖子:「……ええ。そうね」
三角さき:「……この三角は、いつだって肖子様の意向に添い遂げるつもりです」
御影 肖子:深く白い息を吐いて、蜘蛛の巨躯を見上げる。
三角さき:「貴女が貴女の意志で、当主となるべく剣を握ろうというなら」
三角さき:「私はその右腕……にそっと手を添える何かになりましょう」
三角さき:エンジェルハィロゥの超越知覚。彼女の勇ましき宣誓は、微かながらも、その耳に届いていた。
御影 肖子:「……ありがとう」三角の言葉に、静かに頷いて。
御影 肖子:「皆、今度は随分と……私達の都合に巻き込んでしまったけれど」
御影 肖子:「おかげで六重試技は無事に終わって、家督騒動には蹴りが付いた。……残る仕事は」
御影 肖子:「いつもの通り、私達の本来為すべきこと」
御影 肖子:「鬼退治よ」
化晶土蜘蛛:「ううううううる」
化晶土蜘蛛:禍々しく光る紅い目が、君たちを威圧するように睨みつけている。
化晶土蜘蛛:「ぎしゃああああああああっ!!」
化晶土蜘蛛:咆哮とともに、巨怪が突進する!!
GM:戦闘を開始します。
GM:マップは以下!
化晶土蜘蛛
10m
PC
GM:土蜘蛛の行動値は20。
GM:また、NPCカードが使用可能です。
【NPCカード】
御影革人:PCのダメージ算出前に使用、そのダメージを+9d10.1R1回使用可能。
GM:さらにエネミーのEロイスひとつを選択して解除。
GM:
御影 肖子:めちゃつよい
GM:というわけでセットアップから!
泊:無し!
三角さき:なし!
焰月朱彩:なし!
化晶土蜘蛛:Eロイス《殺刃圏》、クリンナップに全員2d10ダメージ。
岬原ミア:なし
焰月朱彩:エグいことしよる
御影 肖子:うーん、なしで!
GM:まずはエネミー手番!
化晶土蜘蛛:マイナー:オリジン:アニマル+オリジン:ミネラル+滅びのかぎ爪
化晶土蜘蛛:メジャー:コンセ+伸縮腕+鮮血の一撃+ブラッドバーン+血の宴
化晶土蜘蛛:20dx7+6
DoubleCross : (20DX7+6) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,4,5,6,6,7,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,3,5,6,7,7,7,10]+10[4,6,7,8]+10[5,9]+2[2]+6 → 48
化晶土蜘蛛:対象はPC全員!
焰月朱彩:ドッジ!
泊:ドッジ!
御影 肖子:ドッジで!
泊:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[2,4,5,6,6,9,9]+1 → 10
御影 肖子:8dx>=48
DoubleCross : (8DX10>=48) → 9[1,1,2,5,6,6,9,9] → 9 → 失敗
三角さき:6dx>=48 ドッジ
DoubleCross : (6DX10>=48) → 8[4,5,6,6,7,8] → 8 → 失敗
焰月朱彩:6dx+1>=48
DoubleCross : (6DX10+1>=48) → 6[2,2,3,4,5,6]+1 → 7 → 失敗
岬原ミア:あ、その前に!
岬原ミア:コンボ:【抱擁のガーネット】《守護者の巨壁》攻撃の対象を単体・自身に変更。
化晶土蜘蛛:なにぃーっ!
三角さき:きたー!!
泊:ありがた!
焰月朱彩:さすがや
岬原ミア:で攻撃の対象を変えて一応ドッジします
岬原ミア:岬原ミアの侵蝕を6(→ 6)増加 (142 → 148)
岬原ミア:10dx+1>=48
DoubleCross : (10DX10+1>=48) → 10[3,3,4,5,6,7,8,8,9,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗
岬原ミア:ダメだ!ダメージをカモン!
化晶土蜘蛛:5d10+40
DoubleCross : (5D10+40) → 20[1,3,9,4,3]+40 → 60
化晶土蜘蛛:諸々有効だオラッ
岬原ミア:オーバーキル!泊さんのロイスで立ち上がります!HP15!
GM:そして手番は行動値13組!
GM:どうぞ!
焰月朱彩:うちからいこか?
岬原ミア:GOGO
三角さき:おkです~~
焰月朱彩:マイナーで戦闘移動。土蜘蛛へ接敵。
焰月朱彩:HPが足りひんので省エネ攻撃。メジャー《ブラッドスパイク》《ロイヤルブラッド》《コンセ:ブラム・ストーカー》
焰月朱彩:土蜘蛛へ攻撃します!
化晶土蜘蛛:きな!!
焰月朱彩:14dx7+10
DoubleCross : (14DX7+10) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8]+10[5,6,7,7]+10[10,10]+10[2,10]+10[9]+10[7]+6[6]+10 → 76
化晶土蜘蛛:は?
焰月朱彩:どや
三角さき:でか~~
岬原ミア:やば~
化晶土蜘蛛:回避…!
化晶土蜘蛛:13dx+2
DoubleCross : (13DX10+2) → 10[1,2,3,4,5,5,5,5,8,8,9,9,10]+3[3]+2 → 15
焰月朱彩:ホホホホ
化晶土蜘蛛:ダメージ!
焰月朱彩:8d10+21 諸々有効
DoubleCross : (8D10+21) → 35[4,4,1,7,2,5,4,8]+21 → 56
焰月朱彩:焰月朱彩のHPを3減少 (8 → 5)
化晶土蜘蛛:ぐええ
GM:次々きやがれ!
焰月朱彩:焰月朱彩の侵蝕を8増加 (163 → 171)
GM:三角さん!
三角さき:はーい マイナーで接敵
三角さき:メジャー《C:サラ》《光の手》《災厄の炎》《プラズマカノン》《マスヴィジョン》対象は蜘蛛
三角さき:11dx7+6
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[2,3,5,6,6,6,7,9,10,10,10]+10[2,4,6,6,8]+5[5]+6 → 31
化晶土蜘蛛:回避!!
化晶土蜘蛛:13dx+2
DoubleCross : (13DX10+2) → 9[1,3,3,4,4,5,5,6,6,8,8,9,9]+2 → 11
化晶土蜘蛛:ダメージ…!
三角さき:4d10+58
DoubleCross : (4D10+58) → 22[4,3,5,10]+58 → 80
三角さき:装甲有効、80点。
化晶土蜘蛛:いやバカ
岬原ミア:暴力メイド達。
三角さき:これでマスヴィジョン使い切りだからもう出ないわ
化晶土蜘蛛:だいぶごっそり!
GM:続いて山田師匠どうぞ!
三角さき:侵蝕174で以上
泊:うす!
泊:マイナーで戦闘移動、接敵。
泊:メジャーで《C:モルフェウス》《咎人の剣》オートで《援護の風》対象は土蜘蛛
泊:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[2,3,4,5,5,5,5,6,6,7,9,9]+10[2,4,8]+10[10]+1[1]+4 → 35
化晶土蜘蛛:回避―っ!
化晶土蜘蛛:13dx+2
DoubleCross : (13DX10+2) → 10[3,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10,10,10]+9[5,5,9]+2 → 21
化晶土蜘蛛:ぬぉおおお
化晶土蜘蛛:回っておれば
化晶土蜘蛛:ダメージくれ!!
岬原ミア:あぶねぇーっ
泊:4d10+13+10+10+20
DoubleCross : (4D10+13+10+10+20) → 31[9,8,5,9]+13+10+10+20 → 84
泊:諸々有効!
化晶土蜘蛛:なんで80とかポンポン出すの
泊:泊の侵蝕を8増加 (145 → 153)
GM:続いて行動値8、御影さん!
御影 肖子:はい
御影 肖子:マイナーで戦闘移動「三間白景」《縮地》土蜘蛛にエンゲージ。
御影 肖子:メジャー「咎討」《コンセントレイト》《オールレンジ》
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を2増加 (131 → 133)
御影 肖子:13dx+6@7 命中
DoubleCross : (13DX7+6) → 10[2,3,4,4,5,6,6,7,8,8,8,8,10]+10[2,2,3,6,7,7]+10[2,9]+4[4]+6 → 40
岬原ミア:出目も走る
化晶土蜘蛛:回避!
化晶土蜘蛛:13dx+2
DoubleCross : (13DX10+2) → 10[1,3,6,6,7,7,7,7,7,9,10,10,10]+10[6,6,10]+8[8]+2 → 30
化晶土蜘蛛:ぬおおおおお!!
岬原ミア:さっきから増えて行ってない!?
三角さき:頑張りよる
化晶土蜘蛛:がんばったのに!!
御影 肖子:あぶな
化晶土蜘蛛:ダメージくれ…!
焰月朱彩:惜しかったねぇ
御影 肖子:兄さんのNPCカードも使う!
御影革人:任せな
御影革人:ダメージ+9d10!
御影 肖子:5d10+12+25+9d10 諸々有効
DoubleCross : (5D10+12+25+9D10) → 22[9,3,3,2,5]+12+25+64[6,10,6,9,10,3,4,6,10] → 123
御影 肖子:兄さんやば
御影 肖子:御影 肖子の侵蝕を4増加 (133 → 137)
GM:ではここで鬼切の効果により
GM:エネミーのEロイスが開示されます
Eロイス:
囚人の鳥籠×
超越活性:生命増強
超越活性:生命増強
ありえざる存在:フェニックスの翼
殺戮衝動
殺刃圏
惨劇の輪廻
GM:×は無効化済み
御影 肖子:だいぶある!
GM:NPCカードの効果も合わせてふたつ選択できます。
御影 肖子:「超越活性:生命増強」これを2個とも斬る!
GM:攻めの姿勢…!
GM:ではHPが-120!
化晶土蜘蛛:そのHPダウンにより…
化晶土蜘蛛:HP0に!
岬原ミア:やったー!
化晶土蜘蛛:復活もなし!大爆散!!
御影 肖子:やったわ!
三角さき:爆発四散!
焰月朱彩:よっしゃ~!
御影 肖子:攻めの姿勢が効いたわね
GM:君たちの殺意の勝利だ!!
泊:やった~~!
岬原ミア:殺意殺意!
焰月朱彩:ぶっ殺した!
GM:では演出へ!
化晶土蜘蛛:「ぎッ!しゃああああああっ!!」
化晶土蜘蛛:結晶で形どられた大鎌のような爪を
化晶土蜘蛛:荒れ狂う殺意のままに振るい、木々をなぎ倒していく。
化晶土蜘蛛:眼前に立ち塞がる討魔の者たちを
化晶土蜘蛛:かつて命を奪われた恨みと憎しみを込めて、消し去らんとする!
岬原ミア:バチリ、バチリ、バチリ
岬原ミア:「そうは、…!」
岬原ミア:秋を感じさせる山吹色の髪が、鋼線の銀色へと変質していく
岬原ミア:「させません…!」
岬原ミア:空間に張られた鋼線が青白く電熱発光し、チリチリと空気を焦がす。
岬原ミア:微弱な電磁波を纏う幾何学放電はレネゲイドに干渉し、鋼線の巣の内側の濃度を極端に高める
岬原ミア:瞼を上げる
岬原ミア:乾いた空気が青白く発光する中、その瞳だけが赤と紫を纏う。
岬原ミア:土蜘蛛の赤い眼を射抜くように、爬虫類の瞳孔が紫に光る。
岬原ミア:故に水が低きに流れるがごとく。歌うような旋律で唇を開いて
岬原ミア:「────『わたしを、みなさい』」
岬原ミア:言葉と瞳に誘惑されるように、すべての攻撃・現象は鋼線の中心、岬原へと誘導される
岬原ミア:それは伝説に謳われる、額に宝石を持つ人蛇さながら。
岬原ミア:すべての価値有るものを守り、包容する。
岬原ミア:ガ、ギィィィィィィン!
岬原ミア:大木の如く振るわれる爪を、防刃の形に編み込んだ繊維で絡め取り、その動きを阻害し続ける
岬原ミア:「うっ、ぐ……!」
岬原ミア:ギシリギシリと鈍い金属音を立てながら、張り巡らせた鋼線が押し止める
岬原ミア:例え太古の化生であろうとも、秩序の盾は砕けない
岬原ミア:「……皆さん!お願いします!」
焰月朱彩:「ええよぉミアはん!もうちょい辛抱して抑えとき!」
焰月朱彩:その横を赤い影が疾走る。
焰月朱彩:「なぁんか見覚えある思ったら」
焰月朱彩:「大昔にうちらが祓った化生やないの」
焰月朱彩:土蜘蛛の腹の下に入り込み、一息、大地を踏み鳴らす。
焰月朱彩:「恨み辛みでこんななるまで、えらいご苦労さんどす」
焰月朱彩:「今度はきっちり成仏させたるさかい、堪忍な!」
焰月朱彩:土蜘蛛の真下に血華が開く。
焰月朱彩:「"赫華・満開"」
焰月朱彩:「"斧琴菊"」
焰月朱彩:地に咲いた花弁は一枚一枚が斧の様に分厚い刃となる。それを次々に振り抜いて、土蜘蛛の脚を幾度も斬りつける。
化晶土蜘蛛:「ぎ、ぎゃああああっ!?」
化晶土蜘蛛:悲鳴のような咆哮が大気を揺らす
三角さき:地に咲き穿つ赤朱の大輪。それは、空中を経由する戦術と相性が良い。
三角さき:「触角が、お留守ですよ!!」
三角さき:天蓋に散りばめられた光体が線を結び、昆虫の眼前に迫りくる星の座を描く。
三角さき:「光刃────装填!!」
三角さき:氷腕より芽吹き、穿たれた無数の閃光が鏡に跳ね返り、その威を増していく。
三角さき:縦横無尽。天衣無縫。絶えず煌めく揺らぎの結界。
三角さき:点は線へ。線は面へ。宵を明るく照らす刃閃の壁。
化晶土蜘蛛:「――――ッ!?」
三角さき:雪を割り。咲き乱れ。地上に切り結ぶは三角の花。
三角さき:即ち────
三角さき:「細切れろっ!!!!」
三角さき:────百花、繚乱。
化晶土蜘蛛:地を這う血刃と、天から降り注ぐ光刃。
化晶土蜘蛛:双方向の圧力に抑えつけられ
化晶土蜘蛛:全身に纏われた装甲が歪み、軋みだす。
泊:───そうして吹き抜けた風は、土蜘蛛の身体を撫で
泊:その終着点には、短槍を携えた屈強な背中。
泊:フ ォッ
泊:遅れて聞こえた、幾数もの風切り音
泊:中国剣、青龍偃月刀、釵、鉄扇、峨眉刺、朴刀、短槍
泊:振るった得物は都合七振り。
泊:斬り、薙ぎ、突き立て、抉り、刺し、裂き、穿つ
泊:それを雄弁に物語る七種の斬撃痕。
泊:───武芸百般。継承され、発展し続けた人の技が、ちっぽけな誇りを照らす道を拓く
化晶土蜘蛛:ばぎゃん!!
泊:「さぁ、決めるのはオマエ達だ」
化晶土蜘蛛:からくりと結晶によって幾重にも固められた装甲が剥がれ落ち
化晶土蜘蛛:その内部に蠢く本体が露出する。
御影 肖子:「気の利くこと」冗談めいて微笑み
御影 肖子:「兄さん」と一声。
御影革人:「感謝する」妹と視線を交わし、頷き合う。
御影革人:「ああ」
御影 肖子:……御影の家にて、「咎討」と呼ばれるその技に、定まった型はない
御影 肖子:そこにあるのは、ただ一つの術理だ。
御影 肖子:オーヴァードの肉体に流れるレネゲイドの脈を見定め、断ち
御影 肖子:雪を払い溶かす如くに異能の力を減衰させる、討魔の剣術。
御影 肖子:数合の立ち会いの中で、この兄妹の眼は──既に捉えている。
御影 肖子:露出した本体へと血と熱を注ぎ、再生する経路。その機構。
御影 肖子:「左から行くわ」
御影 肖子:その声と共に、かき消えるように疾り出す。
御影革人:「合わせよう」
御影革人:その風に乗るように、軽やかな一歩を踏み出す。
御影革人:ば しゅ っ!!
御影革人:その場の誰の目にも留まることなく
御影革人:雪風の中を刃が走り抜けた。
御影革人:「”経”を断ち」
御影革人:「”心”を穿つ」
化晶土蜘蛛:「ッ!」
御影 肖子:──真白なる絶凍の風が、昏い夜空と鮮朱の血霧を舐めて裂く。幾本もの蜘蛛脚と共に踊る。
化晶土蜘蛛:不死を司る循環機構を絶たれる
化晶土蜘蛛:ジャームの生命力によって即座に再生するはずのそれは
御影 肖子:徒に解き放てば、近付くもの全てを凍て害する。無差別災厄咎枝の刃に秘められた、異能の根源たる力。
御影 肖子:箍するはその血肉。舵取るはその意思。故に、彼女らは"鞘"であり
化晶土蜘蛛:二度と繋がれることはなく――
御影 肖子:故に、今傍に立つ者を巻き込む事はなく。ただ、眼前の鬼の──
御影 肖子:爪を、腱を、牙を、骨を。
御影 肖子:致命の一撃を遮らんとするその全てを凍てさせながら、一つの影が迫り
御影 肖子:白刃が静かに降り立つようにして、心核へと吸い込まれる。
御影 肖子:────ぱきっ
御影 肖子:乾いた音と共に、鬼の命に亀裂が走り
御影 肖子:一瞬の後、その五体が花散るようにして弾け消える。
GM:――季節外れの白く眩い雪の華が
GM:比叡の空へと散り消える。
GM:”六重試技”、これにて落着。
GM:クライマックス終了!
GM:バックトラック!
GM:今回のEロイスをご紹介だ!
【Eロイス】
不滅の妄執
囚人の鳥籠
超越活性:生命増強
超越活性:生命増強
ありえざる存在:フェニックスの翼
殺戮衝動
殺刃圏
惨劇の輪廻
GM:全部で8つ!
GM:振りたいものは振れい!
焰月朱彩:振りまくるわ!
岬原ミア:振る!
御影 肖子:振るぞ!
三角さき:振ります!!
泊:振る!
御影 肖子:137-8d10
DoubleCross : (137-8D10) → 137-43[1,5,1,8,8,5,9,6] → 94
岬原ミア:148-8d10
DoubleCross : (148-8D10) → 148-32[6,2,7,4,9,2,1,1] → 116
焰月朱彩:171-8d10
DoubleCross : (171-8D10) → 171-33[5,1,8,1,4,9,4,1] → 138
三角さき:174-8d10
DoubleCross : (174-8D10) → 174-57[6,7,7,8,3,8,9,9] → 117
泊:153-8d10
DoubleCross : (153-8D10) → 153-45[7,7,10,9,3,5,1,3] → 108
泊:ロイス6,等倍
岬原ミア:ロイス3。倍振り
焰月朱彩:残ロイス5、倍振り
泊:108-6d10
DoubleCross : (108-6D10) → 108-35[9,3,4,8,8,3] → 73
岬原ミア:116-6d10
DoubleCross : (116-6D10) → 116-38[5,3,10,5,7,8] → 78
焰月朱彩:138-10d10
DoubleCross : (138-10D10) → 138-49[7,6,3,9,4,2,8,5,4,1] → 89
御影 肖子:ロイス5個。素で振ります
御影 肖子:94-5d10
DoubleCross : (94-5D10) → 94-20[2,10,2,5,1] → 74
三角さき:ロイス枠余っていたため、泊様に取っておきます
焰月朱彩:帰還!3点!
御影 肖子:ただいまの民
岬原ミア:3点!
泊:5点帰還!
三角さき:梁山泊/○信頼/何ゆえ苗字で呼ばれるのがお嫌いなのでしょう
三角さき:で、ロイス3つで倍振り
三角さき:117-6d10
DoubleCross : (117-6D10) → 117-24[6,6,1,2,7,2] → 93
三角さき:あぶな!!3点
GM:全員性感!!
三角さき:誤字がひどい!!
GM:おめでとんほおぉおおおおお!!
御影 肖子:www
御影 肖子:そんなところで本性を出さないで
泊:最後の最後に性欲出さないで
岬原ミア:洗脳あたりから怪しかった
GM:むしろここまでよく抑えたとほめてほしい
焰月朱彩:GMの願望!
岬原ミア:無敵かな?
御影 肖子:もしかしなくてもエッチCGのシナリオと平行してこのシナリオ作ってた……?
GM:というわけでおかえりみんな!
GM:それはそうだよ
三角さき:ただいまただいま!!
GM:経験点配布!
GM:いつもの5点+シナリオ10点+Eロイス8点
GM:御影さん山田師匠28点、メイドトリオ26点!
GM:贈呈!お疲れ様でしたー!
泊:いただく!お疲れ様でした!
岬原ミア:サクサク!お疲れ様でした!
焰月朱彩:うまい!うまい!お疲れさまでした~!
三角さき:頂きます!!ぱくもく
◆Ending 御影肖子・泊・三角さき◆
K市内・三本木家屋敷
GM:六重試技の終着から数日。
GM:君たちは自宅で療養する刃弥、燕、茎の見舞いに来ていた。
三本木刃弥:「便りの一つもあれば結構や言うのに」
三本木刃弥:「ほんまに本家の人間は義理堅い言うんか杓子定規言うんか」
三本木刃弥:畳敷きの客間に正座で迎える。
御影 肖子:「……そうやって、直に言葉を交わす事にも億劫になっていたから」
御影 肖子:「今度のような行き違いに行き着いたものだと考え、反省しているのよ。私の意見としてはね」
三本木刃弥:「……掟には」
三本木刃弥:「それ相応の理由ちゅうもんがあるんやで、肖子ちゃん」
三本木刃弥:「此度の失態なんぞ、まさしくそうやろ」
三本木刃弥:「御影の手足となって動くはずの分家が、妖魔を作り出す側」
三本木刃弥:「FHに潜り込まれてええようにされた挙句に」
三本木刃弥:「あろうことか本家の喉元を食い破りにかかった」
御影 肖子:じっと、その言葉の意を汲もうとするように。刃弥の目を見ながら聞いている。
三本木刃弥:「申し開きをするつもりはあらへんのや」
三本木刃弥:「尻尾を切れ」
三本木刃弥:「そのために俺らは本家との関りを断ってきた」
御影 肖子:「……ええ、そうね」
御影 肖子:「古くより残り続ける掟には、相応の理由がある」
御影 肖子:「貴方の言う通りよ。……私は」
御影 肖子:「血の繋がった兄だから、その罪を許すと決めた訳じゃない」
御影 肖子:「人が、己が過ちに手を染めた事を理解し」
御影 肖子:「人としての理性を保ったまま、償いの道を探すのであれば」
御影 肖子:「その機会を与えるようにしたいと思う」
泊:「……」押し黙ったまま、彼女の選択に頷く。
御影 肖子:息をついて、目を閉じる。何度もなぞった言葉を、諳んじるように
御影 肖子:「……"鬼に非ざる者、之を殺める事を禁ず"」
御影 肖子:再び目を見開き、刃弥の眼を見据える。
御影 肖子:「この掟を残した人は、何を伝えたかったのだと思う?」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:見つめ返す。
御影 肖子:「『やり直す道のある者から、決してその機会を奪うな』と」
御影 肖子:「私には、そう言っているように聞こえるわ」
三本木刃弥:「つまり、なんや」
三本木刃弥:「まだ俺らに……」
御影 肖子:「三本木刃弥。私が今、確かめたいのは……過去の罪の事じゃない」
御影 肖子:「これからの貴方の意思よ」
三本木刃弥:「……」
三本木刃弥:「ちゃう」
三本木刃弥:「ちゃう、ちゃう」
三本木刃弥:座したまま首を振る
御影 肖子:「……何が、違うと言うの」
三本木刃弥:「やっぱりまだ分かっとらんわ、肖子ちゃん」
三本木刃弥:「阿吽……いや、”エコーズ”ちゅうたか」
三本木刃弥:「奴の能力を受けてた身からすれば分かる」
三本木刃弥:「俺らは何もない所から、あんたらへの敵意を引き出されたんやない」
三本木刃弥:「俺らの中に、それが最初からあったからや」
三本木刃弥:「あんたらを妬む気持ちが、疎む気持ちが」
三本木刃弥:「それは確かにあったんやで」
三本木刃弥:「……それを分かっとるんかい、アンタは」
三本木刃弥:「それが余計なリスクやと思わんのかい」
泊:「………もっとしおらしくなってんのかと思ったが、減らず口は相変わらずだよな。頑固っつーかなんつーか…」ヒソヒソと、三角に
泊:……まぁ、と続けて「そういう所が血筋なんだろうが」
三角さき:「……全くです。せっかく、肖子様から寛大なアプローチを頂いているというのに」
三角さき:果物いっぱいの籠を抱え、三歩下がって肖子様の影を踏まず立っている。
御影 肖子:「……それを、自分から告白して、断罪を求めている時点で」
御影 肖子:「省る気があると言っているようなものに聞こえるけれど」
三本木刃弥:「なんでそうなるんや!」
三本木刃弥:「お人好しか……!?」
御影 肖子:「貴方も大概よ。こんな未熟な当主候補のことを、さんざん気にかけてくれて」ふっと笑いながら
三角さき:「負けたのだから、素直に言うことを聞けばいいのです」
三本木刃弥:「ああ!?」
三本木刃弥:「言うとくが、一朝一夕で消えるようなもんやないぞ」
三本木刃弥:「それだけ分家と本家の見えへん溝は深い」
御影 肖子:「そうでしょうね。だけど、埋めるしかないのよ」
御影 肖子:「私達の仕事は、分家の協力を切り捨てて立ち行くものではない」
御影 肖子:「今度の戦いでも、元凶たる"エコーズ"を捕えることはできなかった」
御影 肖子:「……必要なのよ。貴方達の力が」
三角さき:「大体、肖子様が身内を切り捨てて清浄を図る様な者ならこんな騒ぎは起こっていなかった」
三角さき:「今進むべき道は変革です。古い思想を頼りにしていてはまた付け込まれる」
泊:はぁ、とため息を吐いて「………おい、ボン」
泊:「”結果示すからついて来い”っつってんだ。ショーコは」
三本木刃弥:「……ち」
三本木刃弥:「しゃあない、手伝ぉたるわ」
三本木刃弥:「これからは正面から堂々と」
三本木刃弥:「文句つけたるから覚悟しとけや、ご頭首さま」
御影 肖子:「……ふ。結構、頼りにしているわ」
三角さき:「あとは女性をもう少し気遣い尊ぶ姿勢を見せるのです」
三角さき:「亭主関白など今時流行りません。手を取り合い共生を目指し、ワンランク上の男になるのです」
三角さき:「そうすれば朱さんも少しは優しくなるかもしれませんよ」
三本木刃弥:「ほんなら、まずはひとつに」
三本木刃弥:「そこのぼんくら女中に口の利き方教育せえ!!」
三角さき:「ひええっ」肖子様の影に隠れる。
三本木刃弥:「誰に口利いとると思っとるんじゃ!大体!」
三本木刃弥:「朱彩はかんっけーーーないやろがーーーーーー!!」
三本木刃弥:顔を赤くしてキレ散らかしている
御影 肖子:「あら。貴方が朱彩に対して利いていた口は、もっと酷かったでしょう」
御影 肖子:「少しは言われる側の気持ちが分かったのなら、もうあんな真似はやめなさいな」
三本木刃弥:「ぐっ……」
三角さき:「そうだそうだー!己を省みるのだー!」
泊:「そうさな。ショーコの言うとおりだ」言いながら、刃弥に近づいて
泊:ぐっと拳を固めると、丸めた小指に向け
泊:軽く息を吹きかけて
泊:───ボカ っと脳天めがけて軽く振り下ろす
三本木刃弥:「いっだ!?」
泊:「取り敢えず、アタシからオマエにはそれでチャラにしてやる」
泊:「まだおねんねしてる小娘二人には、次会った時に同じ事するってオマエの口から伝えとけ」
三本木刃弥:「……ほんま」
三本木刃弥:「性格きつい女しかおらん家かい」
三本木刃弥:ぶつぶつ呟きながら
三本木刃弥:「わかったわかった、心得たわ」
三本木刃弥:「……すまんな」
三角さき:「そうそうそれと、可愛い妹達のこと。ちゃんと労ってあげるんですよ」
泊:「………」その言葉に頷く
御影 肖子:「あの子達は、もう大事ないのよね?」
三本木刃弥:「ああ、医者の方では体は問題ない言うこっちゃ」
三本木刃弥:「ただまあアンタらへの挨拶はもうしばらくかかる」
三本木刃弥:「……精神に入り込む能力言うんは、どうしてもな」
三本木刃弥:ぎ、と膝の上で拳を握る
三本木刃弥:「今はそっとしといたってや」
御影 肖子:「……ええ。任せるわ」
三角さき:「……むぅ、そうですか」果物かごをお渡ししながら。
泊:「………そうかい。」
三角さき:「二人とも操られている状態とはいえ、貴方を慕っているがゆえにたいそう働いたと聞いております」
三角さき:「あくせくと動かして駒扱いした分は、ちゃんと恩返しするのですよ」
三本木刃弥:「……わかっとるわい」
三本木刃弥:「もうあいつらに、あんなことさせるかい」
三本木刃弥:「二度とな」
三角さき:「宜しい。口うるさいぼんくら女中からはこんなところです」偉そうにふんぞり返る。
三本木刃弥:「なんのドヤ顔や……ったく」
御影 肖子:「……元々、慕われていただけの事はあったみたいね」
御影 肖子:「元気に会える日を楽しみにしている、と伝えておいて」
泊:「……ふっ」
泊:「本当、兄妹仲睦まじい一族だよ……ってな」その言葉を聞いて満足するように、刃弥に背を向けて
GM:そうして君たちは、見舞いの席を後にする。
御影革人:「話は済んだらしいな」
御影革人:廊下に立ち、背中で室内の会話を聞いていた。
御影 肖子:「兄さん。来ていたの」
泊:「…なんだ、居たのかよ。」
泊:「わざわざ気配なんか殺さなくても、中入ってりゃ良かったのに」そう言いかけて
御影革人:「これからも俺が御影の運営に口を挟むことはないが」
御影革人:「……妹が意地悪を言われたら、文句のひとつも言い返そうと思ってな」
御影革人:「杞憂だったようだが」
御影 肖子:「ふふっ。そこまで面倒見てもらわなくて大丈夫よ」
三角さき:「(……兄妹の中の良さも、御影の伝統か何かなんでしょうかねぇ)」
泊:軽く笑って
泊:「………ああ、そうだ」と、一つ確かめたかった事があったのを思い出して
御影革人:「?」
御影革人:先をいく肖子と三角と少し間を開けながら
御影革人:泊と並んで歩く。
泊:自然と歩調を合わせ、数秒の沈黙の後「”まるっきり親子だ”ってさ」
泊:「何で、そう思ったんだ?」
御影革人:「はは」
御影革人:「根に持たれてるな、どうすれば許してもらえるのか」
泊:「ああ、これはそういう事じゃなくてだな…」
泊:「……オマエと父親は、多分今までもずっとあんな感じだったんだろうに」
泊:「似ても似つかねぇアタシ達を見て、その例えが出てきたのが少し意外でさ」
御影革人:「……そうだな」
御影革人:「言われてみれば難しい質問だが」
御影革人:「そう複雑な話でもない」
泊:「へぇ」興味ありげに続きを促す
御影革人:「自然にお互いを思い合う姿が」
御影革人:「傍にいる相手に何気なく手を差し出す様が」
御影革人:「そう思えたんだろうな」
泊:「………ははっ」
御影革人:「それは確かに俺たちにとっては難しく、苦労してることだが」
御影革人:「だからこそ、そう」
御影革人:「心の中では、いつもそれを望んでいるから」
御影革人:「ふと、そう思ったんだろう」
泊:───ああ、そうだな。彼は勿論、ショーコも、両親も、サンボンギの兄妹達も
泊:ただの一度も、家族の事を悪く言ったりはしなかった。
御影革人:「俺のことや、今回のことも」
御影革人:「お前たちから学んだことがあったからこそ」
御影革人:「きっと、肖子はこの結末に辿り着けたのだと思う」
御影革人:「誰かを斬り捨てない、見捨てないという考え方に」
御影革人:「それは”斬るために在る”という御影の根本とは矛盾を孕むものかもしれないが」
御影革人:「その狭間で人間として戦う覚悟を、あの子は手に入れた」
御影革人:「……俺はそれを間違ったことだとは思いたくはない」
泊:「……誇らしいかい?」
御影革人:「ああ」
御影革人:「同時に心配にもなる」
御影革人:視線の先、廊下を歩く妹の姿。
御影革人:「あの小さな背中に、どれだけのものを背負っていくんだろうな」
泊:「……そうさな」
泊:「ま、多少の荷なら大丈夫さ。ショーコなら」
泊:「それに、”銘”ってのは背負うもんじゃなく、共に在るもんだ」
泊:「それ以外の余計な荷なら、オマエらがいくらでも軽くしてやれる」
御影革人:「あの子たちが、信じた道を進めるように」
御影革人:「ただ信じて手を尽くすのみ、か」
御影革人:「……流石」
御影革人:「母親は含蓄が違う」
御影革人:ふふ、と笑う
泊:「…………」ビッ とその頭に手刀を振り下ろして
御影革人:「うっ!」
泊:「誰が誰の母親だ…!しょーもねぇ冗談言う暇あんなら、親父と会話するネタの一つや二つ考えとけっての」
御影革人:「手厳しいな」
御影革人:「それなら気の利いた冗談が言えるように、いくらか知恵を貸してくれ」
御影革人:「頼むよ」
泊:「ふん……なら少しくらい甘えてみろよ。オマエの親父が口で何て言おうが」
泊:「手のかからねぇ奴に頼られるってのは、家族でも、そうじゃない奴でも嬉しいもんだろ」
御影革人:「そういうものか」
泊:「そういうもんだ。嬉しくないのか?ショーコに頼られたら」
御影革人:「甘える……中々難題だな……」
御影革人:「この処遇が既に甘やかされているともいえる、これ以上踏み込むとなると……むむ」
御影革人:真剣な面持ちで考え込んでいる
泊:「はぁ~~~…」深くため息を吐いて
泊:「オマエ今いくつだっけ」
御影革人:「今年で19だ」
泊:「そうかい。どうせオマエの親父はきっちり誕生日迎えるまで待てっつーだろうから、今の内に約束しとけ」
泊:「”一緒に酒でもいかがですか” ってな」
泊:「古今東西、腹割って話す時は酒って相場が決まってんだ。」
御影革人:「なるほど」
御影革人:「覚えておこう、その時は」
御影革人:「責任を以て、現場で監督してもらうからな」
御影革人:「頼めるか?」
泊:「………」呆れたように笑って
泊:”呑みの席に現場監督は居ねぇっての” という言葉を、それこそ酒でも呑むように奥へと押し込めて
泊:「ちゃんと良い酒用意しとけよ」
泊:パン と
泊:服の上から背を叩く、快活な音が響いた。
GM:……その先を行く二人
GM:御影肖子と三角さきは、少し離れて角を曲がる。
三角さき:「いやはや。分家の長お二人が乗り込んできたときは、一体どうなることかと思いましたが」
三角さき:「雨降って地固まるとはこのこと。これを機に、より良き方向へと進めばよいのですが」
御影 肖子:「良い方向へ進めるのよ。私達が」
御影 肖子:「それと……さっきはありがとう、三角」
三角さき:「……はい?」
御影 肖子:「その、私の足りない言葉を補足してくれたというか」
御影 肖子:「刃弥はあれで中々、意地を張る男だから」
御影 肖子:「貴方が崩してくれたおかげで、話がしやすくなった」
三角さき:「大したことはしておりませんよ。肖子様の威を借りてアレやコレやと野次を飛ばしていただけです」
御影 肖子:「ただ、相手は選んでね。いえ、相手を選んだ結果なのかもしれないけれど……」
三角さき:「それは勿論です。肖子様の身が危うくなる様な振る舞いは生涯致しません」
御影 肖子:「そこまで固く永い誓いをしろと言ったつもりでもないけれど……」
三角さき:「一家に一人、三角さき。ええ、どうぞよろしくお願い致します」深々とぺこり。
御影 肖子:「一家にというか、貴方という人は世界に一人きりでしょう……?」
三角さき:「そうですね。私がお仕えしようと思っている相手も世界に一人しかおりません」
御影 肖子:「いえ、そうね。これからも、よろしく」
御影 肖子:「私もしばらくはまだ、こっちの方に滞在していると思うから」
三角さき:「……おおっと。したらば、取り越し苦労でしたか」
御影 肖子:「……もしかして、一緒に付いてくる企てでもしていた?」
三角さき:明後日の方向を向いて口笛を吹いている。
御影 肖子:「別に……言ってくれれば普通に許可したのに」
三角さき:「マジですか」
御影 肖子:「言ったでしょう。これでも悪いと思っているのよ」
御影 肖子:「私の為に、と言って来てくれた貴方を。ずっと置いてけぼりにしてしまったこと」
三角さき:「……それは。それは、お心遣いありがとうございます」
三角さき:「ですが、本末転倒ですね。私は貴女に借りを返すため此処にいるのに」
三角さき:「こうも施しを受けてしまっては、三角の名が廃ってしまいます」
御影 肖子:「ああ……貴方は、そういう風に考える子だったわね」
御影 肖子:額に指をついて、僅かに溜息を吐き。
御影 肖子:「……だけど。ねえ、三角」
御影 肖子:「恩と言うのは、必ずしも受けた相手だけに返すものではないのよ」
三角さき:「ははぁ。その心は」
御影 肖子:「私が助けた三角が、いつかその先で」
御影 肖子:「他の困っている人に手を差し伸べられるような……優しい人になってくれたのなら」
御影 肖子:「それは、私にとっても嬉しい事だから」
御影 肖子:きっと、誰だって……人助けを好んでするような手合ならば」
御影 肖子:「同じように感じるものじゃないかしら」
三角さき:「……流石です、肖子様。見返りを求めず利他的な、間違いなく上に立つべき者の価値観です」
御影 肖子:「そういったアピールを意図した訳ではないのだけれど……」
三角さき:「しかし、申し訳ありません。私が納得いかないのです」
御影 肖子:「……納得」
三角さき:「……ここは、正直に話してみましょうか」
三角さき:「件の六重試技にて肖子様の言葉を聞くまで」
三角さき:「ひょっとしたら、やむを得ず。貴女が人から駆り立てられて跡継ぎになろうとしているのではないか……と思っていたのです」
御影 肖子:「……」
三角さき:「もしそうなら、無理矢理にでも御影の家から連れ去ってしまうのも一つの手ではないか……と」
三角さき:「つい最近まで考えていたくらいです」
御影 肖子:「貴方ったら……」にわかに絶句して。
三角さき:「人助けとかしている暇、ないですよね」
三角さき:「……ですが、そうではなかった。貴女の言葉に嘘偽りはなかった」
三角さき:「この先降りかかるあらゆる重荷を背負い、御影の名を掲げて立つ覚悟を持ったお方に」
三角さき:「心底惚れ惚れし、付き従おうとする者が現れないと。どうして言えましょうか」
三角さき:肖子様の手を取り、両手で握り込む。
三角さき:「それに。貴女は今までも、これからも、人知れず沢山の者を救っていくのでしょう」
三角さき:「その偉業の右腕に収まることこそ、私が為すべき人助けであると考えております」
御影 肖子:「……そう。見くびっていたのは、私の方だったようね」
御影 肖子:諦めたように笑って、その手を握り返す。
御影 肖子:「ええ。……そこまで言われてしまっては、貴方の決めた生き方に口挟むのも無作法というもの」
御影 肖子:「少しばかりむず痒い文句ではあるけれど」
御影 肖子:「応えて見せましょう。貴方の謳う言葉に」
三角さき:「……ふふ。それでこそ、肖子様です」
三角さき:「…………」
三角さき:「というわけでですね」
御影 肖子:「……何?」
三角さき:「跡継ぎのお役目、その負担を少しでも軽くすべく。重い話をした後はフランクにいきましょう」
三角さき:「コイバナでもしますか」
御影 肖子:「え。……いや、どうしてそうなるのよ」
御影 肖子:「特別語れるような事はないわよ、私」
三角さき:「肖子様はどういった殿方がお好みですか~?」
三角さき:「やはり革人様の様な、真面目な心配性な方でしょうか?それとも、言葉で優しさを示していくれる方?案外、俺についてこいタイプとか」
御影 肖子:「どういったって、それは…………」
御影 肖子:かなり長い時間の長考を挟んで。
御影 肖子:「真面目で誠実である事を求めたい、とは思うけれど……いえ、だからと言ってそうでない人間を一概に否定する訳でもなく……」
御影 肖子:「性格的には自分と似通わない相手の方が上手く行くのかもしれない、とは両親を見ていても思うし……」
三角さき:「……いや、あの。そんな、真面目に考えこまなくていいんですよ」
三角さき:「ううむ。これは、少しばかし荒療治が必要かもしれませんね」
御影 肖子:「……だ、だから言ったでしょう。語れるような事柄はないと……!」
御影 肖子:「別に、その気がない訳ではないし。然るべき時節には、きちんと相手を探し出して……」
三角さき:「それこそ、適当にあしらう位で良かったのですよ」
三角さき:まるで、生真面目で不器用な"友達"を見て、呆れ半分で揶揄う様な。
御影 肖子:「良かった、って……もう!」
御影 肖子:拗ねた様子でそっぽを向き、歩く足を早める。
三角さき:「……でも。そういう可愛さ、肖子の良い所だからね」
三角さき:ぽつりと呟いて。三歩後ろを歩いて主人の影を踏まず、付いていく三角であった。
GM:やがて屋敷を出て
GM:正門前の通りに君たちは立つ。
御影 肖子:「リョーコ達は、あと何日こっちに居る予定なんだっけ」
泊:「そうだな…ナマタローの体調も問題ねぇみたいだし」
泊:「あと3日って所かな。」
泊:そう言って、ふと思い至ったように
泊:「ショーコは?」
御影 肖子:「……私は」空を見上げながら、僅かに言い淀んで。
御影 肖子:「当分の間、こっちに留まろうと思っているわ」
泊:「………そっか」
御影 肖子:「あの六重試技を終えて、すぐにまた此処を去ったのでは」
御影 肖子:「繋ぎ留めた分家との信頼に、きっとまた罅が入る」
御影 肖子:「……皆と戦って勝ち取った成果だもの。無為にしたくはない」
泊:そう語る君の目を、真っ直ぐに見つめながら
泊:……先ほどの革人の言葉を、少しだけ思い返して
泊:「………うん、分かった。マドー達には、報告も兼ねてアタシから伝えておく」
御影 肖子:「ええ。ありがとう」
泊:「部屋は?」そのままでいいのか、と言うように
御影 肖子:「……期限は、そうね」
御影 肖子:「ひとまず、"エコーズ"の件を全て解決するまで……と考えているわ」
泊:「───ああ、それなら」
泊:「そう経たねぇ内に戻って来るって事だな」
泊:いたずらっぽく、どこか無駄なプレッシャーをかけるように
御影 肖子:「ええ、そう長い時間はかけないつもりよ」
御影 肖子:宛のない自信を隠すでもなく、そう言い切って。
泊:「言うねぇ、流石次期当主だ。」
泊:「…………安心したよ」
泊:零すように、小さくそう呟いて
御影 肖子:「……ここの屋敷は、私の生まれ育った家だけれど」
御影 肖子:「今はあそこも同じ。私の帰る場所よ」
泊:「……そうかい、なら」
泊:「ちゃんと綺麗にしとくよ」
御影 肖子:「ええ、ありがとう。……それに」
御影 肖子:「私、まだ貴方から一本取れてないんだから」
泊:「………あっはっは」
泊:口を開けて笑いながら、御影肖子から距離を取るように歩を進め
泊:5mほどの間合いを空け、立ち止まる
御影 肖子:「色々と片付いて、あっちへ帰ったら。また仕合を申し込むから……」そう口にしかけて、一緒に立ち止まる。
泊:振り返って、真っ直ぐ向き合う
泊:「………帰ってくるときは早めに言えよ。ちゃんとした飯ぐらい作らせろ」
御影 肖子:「……ええ。そうします」
泊:「良し」ニカッと笑って
泊:「………さぁて、お嬢さん。これでしばしのお別れになる訳だが」
泊:「一本、どうだい?」
御影 肖子:「……ああ。これは、失念していたわね」ふふ、と笑いながら。両足を肩幅に取って向かい合う。
御影 肖子:「貴方ってば、そういう性格なんだった」
泊:「一年も一緒に居たんだ。ちょっとは慣れてくれなきゃな」
御影 肖子:「なら、私の返答も分かっているんでしょう?」
御影 肖子:年相応の子供らしく、愉快気な笑顔を見せる。
御影 肖子:「……刃弥さん! 御庭、少し借りるわよ!」
御影 肖子:出てきたばかりの三本木の屋敷へ向けて、そう声をかけると
御影 肖子:ぱし、と両の掌を叩き、半身に構える。
泊:口の端を吊り上げ───そして、この地に自らの存在を刻み込むように、大地を踏み鳴らす
泊:「…良いね。じゃあ」
泊:「開始の合図は必要か?」
泊:答えなど、とうに分かっている。それでも私は彼女に問う
御影 肖子:その問いかけに、不敵な笑みを浮かべて。
御影 肖子:「どちらでも。……いきなり仕掛けたければ、そうすればいい」
御影 肖子:両の眼を見開き視線は外さぬまま、いつかと同じ答えを返す。
泊:───ああ、そうだ
泊:───どれだけ時が経とうとも、アタシ達の向き合い方は
泊:いつだって、ここに還ってくる。
泊:………思わず零れた笑みを返して
泊:(だから)
泊:(待ってるから、いつでもうちに帰って来いよ。)
泊:口の端を、少しだけ強く結んで
泊:パン と白砂を撒き上げて、翠の髪が風に揺れる
御影 肖子:ひゅう、と。晴れた日に似つかわない、真白の雪風が舞い──
御影 肖子:閃く二つの刃鋼が、高く音を鳴らした。
◆Ending 岬原ミア・焰月朱彩◆
K市内・映日家屋敷
GM:六重試技の終結から数日後、君たちは”エコーズ”の一件について
GM:背景の詳細な聞き取りをするべく、映日家の邸宅を訪れていた。
GM:……今回は門前払いされることもなく、客人として丁重に迎えられる。
映日釘女:「六条はんのとこに詳しい図面送ってもらうよう、よろしゅう」
映日釘女:「この資料、エビデンス薄いわ」
映日釘女:「金森の班もう一回動かして仕事させなおし」
映日釘女:通話で各所に指示を送りながら
映日釘女:テキパキとデスクに向かっている。
鴨嘴:「もしもーし」
岬原ミア:「……病み上がりなのに、そんなに忙しくして良いんですか?」
岬原ミア:側で饗されつつ、通話の合間に言葉を挟む。
映日釘女:「……ん」
映日釘女:「ああ、岬原はん」
映日釘女:「もうそないな時間やったんやねえ」
映日釘女:「お構いも出来んと忙しない所見せてもて、えらい恥ずかしわあ」
映日釘女:「今お茶菓子でも出させますさかいに、楽にしておくれやす」
映日釘女:通話を切り上げ、こちらも対面の席にうつる。
岬原ミア:「あぁいえ、お構いなく……」
岬原ミア:「映日さんこそ、休んでいなくて大丈夫ですか?」
映日釘女:「ふふ」
映日釘女:「心配してくれてはるの」
映日釘女:「勝者の余裕、いうやつ?」
映日釘女:「小憎らしわぁ」
映日釘女:袖を口元に近づけて、冗談めいた笑み。
岬原ミア:「負けててもしますよ、心配くらい……」と、言いかけ
岬原ミア:「えぇ、まぁ。更に追い詰めてしまっては極悪の誹りを受けてしまいますから」
岬原ミア:あはは、とゆるく冗談を返す
鴨嘴:「なんか、馴染んでんなあいつの間にか」
映日釘女:「せやねえ、ただでさえ化け物じみとったから」
映日釘女:くすくすと笑い。
岬原ミア:「ば、ばけもの?私がですか?」
岬原ミア:心外な。
映日釘女:「気ぃ遣ってもろておおきに、せやけど無用やわ」
岬原ミア:「そうですか?彼、エコーズの影響が一番強かったのは側に居た映日さんでしょう」
岬原ミア:「三本木の方々も多少の影響が…」
映日釘女:「あんなふざけた真似をされたんやから」
映日釘女:「横になってても腸煮えくりかえってよう寝られへんもの」
岬原ミア:「まぁ………バイタリティですね」
映日釘女:「京の女は舐められたら終わりどす」
映日釘女:「岬原はんにも、そこのところは分かるんと違う?」
映日釘女:にこりと闘志の炎を秘めた目を細めて微笑む
岬原ミア:「え? えー、えぇ、まぁ……」
岬原ミア:ちょっと戸惑いながらその瞳を見つつ。
鴨嘴:「おっかねえ~」
岬原ミア:「あ、いえ、私個人がではありませんからね?こうしてUGNの看板を背負う身として、です」
岬原ミア:「軽くちょっかい出してお咎めなし、だと再発を止められませんから…」
岬原ミア:こほん、と咳払いしてお茶に口をつける。
映日釘女:「ふふ、せやんねえ」
映日釘女:「女の面子に瑕をつけたもんは」
映日釘女:「徹底的に後悔させたらんと」
映日釘女:こちらもニコニコとお茶をすする
岬原ミア:(ひぇ~……)
映日釘女:「ほんまに残念やわぁ」
映日釘女:「岬原はんとはあんじょう気も合うし」
映日釘女:「うちで働いてくれるんやったらそれが一番ええのやけど」
映日釘女:「改めてどないやろ」
映日釘女:「ちょうど新しい秘書が欲しいところやし」
映日釘女:「お金に糸目はつけへんよ?」
岬原ミア:「……そのヘッドハンティング、本気だったんですか?」
映日釘女:「冗談やと思てたん?」
映日釘女:「傷つくわあ」
岬原ミア:「だ、だって、まだ敵対してた頃ですし」
岬原ミア:「あ、いえ、嫌というわけではないのですが…」
映日釘女:「敵を味方につけるんは戦の常套やろ」
映日釘女:「相手の戦力削ってこっちは強なって一石二鳥」
映日釘女:「ああ、UGN敵に回す予定があるいう意味と違いますえ」
岬原ミア:「それは……確かに……?」
岬原ミア:「敵対の気がないのは安心しました」
映日釘女:「ふふふふ」
映日釘女:「嫌いうわけやないんやったら」
映日釘女:「どない?ねえ?」
映日釘女:君の隣へ席をうつして、すい、と身を寄せてくる
岬原ミア:「うぅ、押しが強い…!」
岬原ミア:隣に並ぶと対峙した時より華奢な印象を受ける。
岬原ミア:つい反らしそうになる目をなんとか見つつ。
岬原ミア:「ただ、その……移籍の話は考えさせてください」
岬原ミア:「私、UGNのお仕事が好きですし、支部に後輩とかも居ますので……」
岬原ミア:「映日さんのことは嫌いというわけではなく、比較としてでもなく……」
岬原ミア:「………お、」
岬原ミア:「お友達から…?」
映日釘女:「ふぅん」
映日釘女:「それもそれで、悪くはないか」
映日釘女:「心変わりしはったら、いつでも声かけたって」
岬原ミア:「えぇ、はい」
岬原ミア:「また落ち着いた頃にでも顔を出しますので」
岬原ミア:「次は京都の名所を案内してください」
映日釘女:す、と君の胸ポケットに名刺を滑り込ませ
映日釘女:指先で髪に触れてから、微笑を残して立ち上がる。
岬原ミア:つぅ、と自在に動く髪の毛が緩やかに揺れる。
映日釘女:「構わへんけど」
映日釘女:「あんまり女を待たせんといてや」
岬原ミア:「まぁ、少しぐらい我慢してください」
岬原ミア:「今まで待たされてたのはこちらですので」
岬原ミア:「仕返しです」
映日釘女:「……あら」
映日釘女:「一本取られたわ、このいけず」
岬原ミア:ふふ、といたずらっぽく笑う。
岬原ミア:「では、またいつかお会いしましょう、釘女さん」
映日釘女:「ええ、ほんならね。岬原はん」
映日釘女:門の向こうから手を振って送り出す。
GM:君たちは笑い合い
GM:所定の聞くべき諸々を聞いて、屋敷を後にする。
GM:そうして通りに出ると、
GM:別の見覚えのある人影が、こちらへと近づいてくる。
焰月朱彩:「あら、ミアはん奇遇やね。もう用事は済んだん?」
岬原ミア:「あ、朱さん。奇遇ですね」
岬原ミア:「えぇ、一通りの手続きも済んで一段落、と言ったところです」
焰月朱彩:手荷物を抱えて映日家へ向かう様子のメイドが一人。
岬原ミア:「ようやく肩の荷も降りました」
岬原ミア:貰った名刺を小さな財布に挟み込む。
焰月朱彩:「そか、ご苦労さんやったねぇ」
岬原ミア:「ありがとうございます。あとは映日さんと、こちらの支部にお任せできるかと」
岬原ミア:「朱さんも何かご用事ですか?」手荷物を見て。
焰月朱彩:「そうなんよぉ、ほんま鬼使いが荒いわぁ」わざとらしく肩を回す
焰月朱彩:「釘目はんとこ、手当り次第首切っとったのは会社ん中だけやないみたいでな?」
岬原ミア:「あら~……」
焰月朱彩:「まぁ会社の方は釘女はんが張り切りよって回しはるんやろうけど」
焰月朱彩:「家ん中まではそうもいかんやろ?」
岬原ミア:「えぇ、今見てきましたが皆さんお忙しそうで」
焰月朱彩:「そういうわけで、うちもお手伝いさせてもろてるんどす」
岬原ミア:「個々人が優秀でも、人手の足りなさはどうしようもありませんからね…」
岬原ミア:組織の台所事情に関わる身として、しみじみと思う。
岬原ミア:「本来なら不要な苛烈さも引き出されて居たのでしょうね…」
焰月朱彩:「せやねぇ。後はまぁ、あれや」
焰月朱彩:「釘女はんは見境無いよって、うちの女中がお手つきされてへんか心配でなぁ」
焰月朱彩:「急いで来てみたんやけど、そっちは杞憂やったね」
岬原ミア:「お手つき?映日さんが女中に、ですか?」
焰月朱彩:「あり得ん話や無いよぉ」
焰月朱彩:「男にこっぴどく捨てられてもうて、今度は女に走る言うんは」
焰月朱彩:「それこそ太閤殿下の御代から枚挙に暇がないよってなぁ」
岬原ミア:「えぇ……!?」
岬原ミア:「でも、見た所元気に仕事をしていらしたので、そういう懸念は……懸念は…」
岬原ミア:強く反論できない。映日さんの容姿は女子から見ても整っているし、とりわけ閉鎖空間ではそのようなことが…?
焰月朱彩:「ミアはんも気をつけてな?あんまり思わせぶりな態度しとると」
焰月朱彩:「いつの間にか、蛇が蛙に喰われとった。なんてこともあるかもしれへんよぉ?」
焰月朱彩:くすくすと口元を押さえて笑う。
岬原ミア:「わ、私がですか?いえ、いえいえ、無いですって、そんなの」
岬原ミア:「さっきも、お仕事の話で雇われないか?ってだけでしたし、杞憂ですから」
岬原ミア:やあやあ、と両手を壁にする
岬原ミア:「朱さんもからかわないでくださいな。映日さんに聞かれたら怒られますよ?」
焰月朱彩:「なんや自分では気づかへんもんなんやねぇ……天然言うんも考えものやなぁ」
岬原ミア:「私が天然…… 支部ではしっかり者で通してるんですが…」
焰月朱彩:「うちは大丈夫どす」
焰月朱彩:「この機会にあちらさんの泣き所を厭と言う程押さえとくさかい」
焰月朱彩:「向こう30年は生意気な口聞けんようにしたるわぁ」
鴨嘴:(おっかねえ)
岬原ミア:「ええと、お手柔らかにお願いしますよ?」
岬原ミア:「エコーズの影響が残ってるかどうかの調査も必要ですけど、できるだけ穏便に…」
岬原ミア:(無理かなぁ)
岬原ミア:多分、やろうと思えば出来ても、随分とお灸を据えるのにノリノリに見える。
岬原ミア:「それでなくても、朱さんを敵に回そうなんて人そうそう居ませんからね」
焰月朱彩:「ふふ、心配せんでもミアはんに迷惑かけるような真似はせえへんよぉ」
岬原ミア:「それは……えぇ、その点は安心してます」
岬原ミア:「朱さんは優しい人ですから」
焰月朱彩:「ふふ、よく言われるわぁ」
焰月朱彩:その割には嬉しそうに微笑む
岬原ミア:その顔がいいな、と思う。
岬原ミア:(幸せそうな、人の顔だ)
岬原ミア:「うんうん、事実は何度言っても良いものですね」
焰月朱彩:「お礼に、お家に帰ったらさきも一緒にお別れ会でも開こか思っとったけど」
焰月朱彩:「そんな長くもおれへんのやろ?」
岬原ミア:「あ、はい。そうですね」
岬原ミア:「元々映日さんとの繋がりの調査でしたし、それが明らかになった分まだまだやることがありますから」
岬原ミア:「泊さん達と合わせて帰ることになるかと」
岬原ミア:「なので……えぇ。お別れ会じゃなく、次の歓迎会として準備して頂けると嬉しいです」
岬原ミア:「この件に限らず、また来るかも知れませんからね」
岬原ミア:「人の縁ってそういうものですから」
焰月朱彩:「ああ、そらええなぁ」
焰月朱彩:「来る時はちゃあんと連絡入れるんやよ?」
焰月朱彩:「メイド服にアイロンかけて待っとるさかい」
岬原ミア:くす、と口元に手をやる。
岬原ミア:「あは、せっかく仕立て直して頂きましたからね」
岬原ミア:「せっかく友達も出来たことですし、近い内にまた来ます」
岬原ミア:ちら、と映日家の塀を見た後
岬原ミア:「もちろん、連絡も忘れません」
岬原ミア:「門の前で待つのは、もう懲り懲りですからね」
岬原ミア:あはは、と笑い飛ばす
御影屋敷・奥座敷
GM:夕暮れ時、屋敷に戻った君……焔月朱彩は
GM:報告のために奥座敷の頭首の元へと通される。
御影吐:「映日の様子は、どうであったか」
焰月朱彩:「えらい慌ただしいもんどす」
焰月朱彩:「釘女はんも気の強いお人やから、ふさぎ込むんよりは働いて忘れよ言うつもりなんやろけど」
焰月朱彩:「付き合わされる方は大変やわ。まぁせやけど」
焰月朱彩:「あの様子なら、そう心配せんでも立ち直るんちゃうやろか」
御影吐:「……古来より続いた不干渉の約定が解かれ」
御影吐:「宗家と分家が一つに繋がろうとしている」
御影吐:「その節目の渦中に在るのが、あの娘とは」
御影吐:「……」
御影吐:「朱彩」
焰月朱彩:「はい、旦那はん」
御影吐:「これは俺たちにとって、正しい道なのだろうか」
御影吐:「あるいは肖子たちに、これまで以上の重い決断を背負わせることにも」
御影吐:「なりは、しないだろうか」
焰月朱彩:「うぅん、そやなぁ……」唇に指を当てて、少し考える。
御影吐:深く眉間に皺を寄せ考え込んでいる。
焰月朱彩:「進む先が正しいかどうかなんて、誰にもわからんもんどす」
焰月朱彩:「まっさらに積もった新雪の下に」
焰月朱彩:「薄氷の張った湖があるんか、新芽が眠る野があるんか」
焰月朱彩:「そんなの、踏み出してみなきゃわかりゃしまへん」
御影吐:「そうか……そうかもしれんな」
焰月朱彩:「旦那はんは、吹雪の中で立ち続けることを選びはった」
焰月朱彩:「どれだけ凍えても、一歩も動かへんで、いつか来る晴れの日を待ちはった」
焰月朱彩:「それも、大変な決断や」
御影吐:「……朱彩」
焰月朱彩:「旦那はんが今日まで気張りよったからこそ、今、あの子達が前に進める様になったんどす」
焰月朱彩:「先のことは先のこと。正しく生きるも誤るもあの子達しか決められへんことや」
御影吐:「全ては繋がっている」
御影吐:「そして続いていく、か」
焰月朱彩:「ええ、せやから今は、自分の進んできた道を信じてあげておくれやす」
御影吐:「ああ」
御影吐:「その道のり全てを知るお前に見捨てられていないのであれば」
焰月朱彩:「あの子達は確かに、その先にいるんやから」
御影吐:「俺たちもいくらかは安心できる」
御影吐:「ありがとう、朱彩」
御影吐:「そしてこれからも、俺たちを」
御影吐:「あの子のことを、よろしく頼む」
焰月朱彩:「まぁ、つれない言いぐさやわ」
焰月朱彩:「見捨てるとか見捨てへんとか、うちは別に御影のご意見番やありまへん」
焰月朱彩:「うちは唯の式で、女中(メイド)やさかい」
焰月朱彩:「この人はと惚れ込んだ御方に尽くしとるだけどす」
焰月朱彩:「せやからこちらこそ」
焰月朱彩:「末永く、よろしゅうお願い致します」スカートの裾を摘んで礼をする。
GM:ちち、ちちち。
GM:庭のひばりは軽やかに鳴いて、京の夕空へと羽ばたいていくのだった。
DX3rd Edition『風花、舞い戻る古都』
おしまい
GM:というわけで~~~
GM:セッション全行程、終了!
GM:おつかれさまでしたーー!
御影 肖子:うおお~~
御影 肖子:お疲れ様でした!
泊:お疲れ様でした!
岬原ミア:お疲れさまでした~!
焰月朱彩:おつかれさまでした!!