『Mask a Raid』
GM:今日日
PC1:黒田志野(
キャラシート
)PL:DT
PC2:君臣ユウ(
キャラシート
)PL:缶詰
PC3:春日雪(
キャラシート
)PL:しんごろ
PC4:古城あゆみ(
キャラシート
)PL:ワノジ
メインログ|雑談ログ
目次
Preplay
GM:それではこれより仮面舞踏会クロスこと『Mask a Raid』開幕と相成ります。
GM:まずはPC紹介から。PC1の黒田さん、お願いします。
黒田志野:はい。
黒田志野:キャラシート
黒田志野:くろだ・しの。UGNイリーガルです。
黒田志野:カヴァー(とワークス)はいいとこの女子大生です。旧華族である黒田家の長子で、
黒田志野:年少時は男性として育てられてきましたが途中でごまかせなくなって断念されました。
黒田志野:なんかそれで……婚約者とかあてがわれてるみたいですね
GM:居るそうですね、どうやら
黒田志野:家がFH系の協力者でしたが、そっちが落ち目になったのでUGNに繋いどかなきゃいけないらしいです
黒田志野:怜悧な雰囲気の女です。怜悧と言うか……実際に冷気を纏ってるんですが……
黒田志野:表向きは礼儀正しいですが、妹が社交的な万能選手なのでバリバリ劣等感があります。
黒田志野:シンドロームはブラックドッグ・サラマンダー。
黒田志野:超低温による超電磁状態を生かして金属射出して戦うタイプです。
黒田志野:ミドルでは白兵、クライマックスではポルターガイストしてRCに切り替わるタイプ。
黒田志野:そんなかんじでよろしくおねがいします!
GM:はい、よろしくお願いします。
GM:ではそんな黒田さんのハンドアウトはこちら。
PC1 シナリオロイス:奥墨功紀
君はUGNに協力できる立場のオーヴァードだ。
君には婚約者(設定などは応相談)が居る。婚約は公のものであり、社交の場でもお互いその立場として振舞っている。
しかし、最近の彼(もしくは彼女)には何か隠し事があるような気がする。
UGNから協力依頼が舞い込んだのは奇しくも彼と言葉を交わしたその後だった。
GM:というわけで婚約者と語らったりUGNと協力したりして頂きます。
GM:婚約者に関してはこの後にちょっと紹介も挟む予定です。
黒田志野:あたしの婚約者!
黒田志野:はーい それを楽しみに待ちます
GM:お楽しみに。では次にPC2、3と続けて紹介いただきましょう。まずは君臣君。
君臣ユウ:はいさー
君臣ユウ:キャラシート
君臣ユウ:「コードは《雪崩れる虹:アヴァランシェル》。君臣ユウ………ええと。気軽に、ユウくん、とでも呼んでくれ。」
君臣ユウ:「うん、いや、すまない。慣れないことをした。呼び名は好きにしてくれ」
君臣ユウ:「それで、君のことはなんと呼べばいい?」
君臣ユウ:君臣ユウ(きみおみ・─)、チルドレンとしてUGNに所属する13歳の中学1年生です
君臣ユウ:実家はレネゲイドアイテムを扱う古い魔術師の家系、……でしたが、数世代前に当主が発狂(ジャーム化)し、討伐。
君臣ユウ:その際に情報が失伝・散逸し、今では普通の一般家庭で育ちました。
君臣ユウ:実家の蔵の中に残る家系図や虫食いの資料からオーヴァードの存在を知り、自身も覚醒。
君臣ユウ:その後はUGNに所属し、チルドレンとして活動しています
GM:なんだかお久しぶりな気がするユウ君!
君臣ユウ:そうかも知れない!
君臣ユウ:融通が効かず人付き合いが苦手なため、支部長に倣って相手を「○○ちゃん」「○○くん」と呼べるように頑張ってます。
君臣ユウ:……が、親切なお姉さんに「結構びっくりされますよ」と指摘を貰ったので、今では初対面の時にきちんと確認するようになりました。成長。
君臣ユウ:シンドロームはエグザイルとブラックドック。自分の体を変形させるのは苦手。
君臣ユウ:代わりに、触れたものを変形させるのが得意です。
君臣ユウ:触れた空間を捻じ曲げて自分に攻撃を集めてカバーしたり、距離を捻じ曲げて遠くの敵に拳を当てる徒手空拳スタイルです。
君臣ユウ:また空間を捻る際、乱反射した光が幾何学の虹を発生させます。
君臣ユウ:データ的には骨の銃を作成し、固定値19でエフェクト無し、攻撃力30+2dの単体射撃を行います。
君臣ユウ:後はカバーしたり、バディムーヴで他人の達成値を後押しできます
君臣ユウ:そんな感じの中学生。人付き合いを頑張っていこうと思います
君臣ユウ:よろしくおねがいします
GM:はい、よろしくお願いします。では続けて雪ちゃんも自己紹介をお願いします。
春日雪:はあい!
春日雪:キャラシート
春日雪:「世界がどうあろうとも、私たちのやるべきことは変わりません。……そうでしょう?」
春日雪:「ですから、これからも。どうか、あなたの力を、私に──私たちに、貸してくださいね」
春日雪:UGN某支部副支部長。11歳の小学五年生です。
春日雪:年齢不相応の妖しい美貌の持ち主ですが、一皮むけば年頃の女の子らしい一面もあったりなかったり。
春日雪:姓が示す通り、FHに縁深い出自。後ろ暗い過去もあったりしますが、それよりも皆で生きる未来が大事、と仲間と一緒に頑張っています。
春日雪:こちらもPCとして動くのは結構お久しぶり……?
春日雪:戦闘能力は皆無ですが、行動済みの味方を無理矢理動かしたりできます。行動値もそのために遅めに据え置き。
GM:多分年末以来とかですもんね
春日雪:動いていない間も色々暗躍していたのかも…しれない!
春日雪:ともあれ、具体的には行動済みの味方を未行動にした上で、達成値+10、ダイス+6個、クリティカル-1を付与したりします。
春日雪:ついでに邪毒も与えるけど、すぐに治療するから大丈夫!こわくない!
春日雪:そんなこんなで、ユウくんと共に潜入しつつ、仲間を影に日向に支えていこうと思います。
春日雪:よろしくお願いします!
GM:はい、よろしくお願いします。そんなお久しぶりなお二人のハンドアウトがこちら。
PC2・3 シナリオロイス:舞踏会
君達はUGNに所属するもしくは協力するオーヴァードだ。
今回君達は二人そろって同じ任務に参加することになった。
任務内容は潜入。そして潜入先は仮面舞踏会だという。
格式高きパーティーの場で、仮面の群れに溶け込むことが出来るだろうか。
春日雪:はあい。頑張りましょうね、ユウくん?
君臣ユウ:舞踏会…ダンスか…
君臣ユウ:頑張ろう、雪ちゃん
GM:頑張って溶け込んでいただきましょう。よろしくお願いします。
GM:それでは最後、PC4の古城さん。紹介をお願いします。
古城あゆみ:あいよ
古城あゆみ:キャラシート
古城あゆみ:「そういうことを求めてるんじゃなくてさ、私は誠意を見せろって言ってるわけ。わかる?誠意だよホラ、誠意!」
古城あゆみ:欲しいものは現金、好きなものは名声、将来の夢は億万長者というわかりやすいボンクラ。
古城あゆみ:元はいいとこのご令嬢でしたがオーヴァード覚醒に伴って勘当されており、現在は天涯孤独の身。
古城あゆみ:チンピラそのものの言動、外見とは裏腹に学業の方は優秀で、奨学金制度を使って一人暮らしをしながら大学に通っています。
古城あゆみ:銀行の決済システムに割り込もうとしたところをUGNに抑えられたという輝かしい前科持ち。
古城あゆみ:現在はUGNに恭順の姿勢を見せていますがいつか出し抜いてやるという面従腹背の構えで、裏ではあれこれ画策中。
古城あゆみ:電流を操る能力を持ちますが攻撃に使うには燃費が悪く、数回発動すると動けなくなります。
古城あゆみ:その分クラッキングとかは得意!デジタル社会おそるるに足らず!あーUGNとかいうやかましい連中がいなかったらなあ!
古城あゆみ:性能としてはミドルを援護の風ウインドブレスでぶち壊しつつギリギリアタッカー名乗れるくらいの火力もあるバランスタイプです。
古城あゆみ:こんなかんじです。よろしくおねがいします
GM:同じお嬢様女子大生でありながらスゴい落差。よろしくお願いします。
GM:そしてそんな古城さんのハンドアウトがこちら。
PC4 シナリオロイス:木倉修一
君達はUGNに所属するもしくは協力するオーヴァードだ。
今回君は馴染みのエージェント、木倉修一と共に任務に参加することになった。
任務内容は潜入。そして潜入先は仮面舞踏会だという。
格式高きパーティーの場で、仮面の群れに溶け込むことが出来るだろうか。
GM:というわけで、一年越しくらいの共演です。
古城あゆみ:悪巧みの匂いがするぜえ、ゲヘヘ
GM:ちなみに前回については(こちら
)を参照いただけると詳しくわかるかも。
GM:悪だくみを上手に嗅ぎつけていただきましょう。
GM:それでは最後にトレーラーを流します。
トレーラー
人は仮面をかぶる。
自身の顔を――あるいはその裏に潜む何かを隠すため。
あるものは身分を。あるものは欲望を。あるものは真意を。
そしてここは、隠すもののみが集う場所。
あなたは何を隠し、何を暴くのか。
ダブルクロスThe 3rd edition
『Mask a Raid』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:改めまして開幕となります。皆様よろしくお願い致します。
春日雪:よろしくお願いしまーす!
君臣ユウ:よろしくおねがいしまーす
古城あゆみ:よろしくおねがいします!
黒田志野:よろしくおねがいします!
◆Opening◆黒田志野
GM:OP1:PC1 黒田志野
GM:まずは黒田さんのOPから。登場侵蝕をお願いします。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (41 → 43)
GM:レストラン 『イルマーレ』
GM:豪奢ではないが華やかに整えられた店内。賑やかとは程遠い、落ち着いた雰囲気。
GM:一般的な高校生・大学生の逢引きには少し――いささか不相応なこの場に、二人の男女が向き合って席についている。
GM:一人は家族の血を継ぐ名家、黒田家の長女。黒田志野。
GM:そしてもう一人は一大資本を有する資産家、奥墨家の長男。奥墨功紀。
GM:各々の家の思惑により婚約を結んだ二人の、月に一度の会食の日である。
奥墨功紀:「……」 年に合わないほど洗練された仕草でメインへとナイフを入れ、口へ運んでいる。
NPC紹介:奥墨功紀
黒田志野の婚約者であり、ショッピングセンター『オールイン』を有する奥墨家の次期後継。
一人息子のため、現当主である父の跡を継ぐ者として幼少期から期待と重圧の元教育を受けて育ってきた。
そのためか家の都合での婚約者である志野に対しても丁寧で柔らかな態度を崩さず、紳士的に振舞っている。
現在高校3年生であり、今年の秋に誕生日を迎えると同時に籍を入れる予定である。
黒田志野:「……」瑕疵のない所作で食事をしながら、その姿をちらりと見る。
奥墨功紀:その目線に気付き、柔らかく微笑んでみせる。
奥墨功紀:「僕の顔がどうかしましたか?志野さん」
黒田志野:にこりと笑みを返し、小さく手を振る。「いえ?」
黒田志野:「つい、目で追ってしまいまして」
奥墨功紀:「目で追うほどに気にして頂けているのなら嬉しいですね」
奥墨功紀:「食事中は気が抜けてしまいますから、少し恥ずかしいですが」
奥墨功紀:そうはにかんで見せるが、彼が志野の前で気を抜いた姿を見せたことは無い。
奥墨功紀:常に紳士然、御曹司然とした態度を崩さぬよう振舞っている。
黒田志野:「いえ、そんなことは」ぱし、と手を合わせる。「素敵ですとも」
黒田志野:にこやかに微笑む。ここには人目がある
黒田志野:両者の婚姻を結んだものの、思惑を有すものの目が。
GM:お互いに上流に身を置く者同士。会食一つとっても真に二人きりになることは無い。
GM:今もいくつか離れたテーブルにそれぞれの護衛が控えているはずだ。
奥墨功紀:お互いにそれを承知の上で、まるで穏やかで良好な恋人のように微笑み合う。
黒田志野:「しかし、こうも会食続きでは」
黒田志野:「気が張ってしまいます。少し、外に出ませんか?」
奥墨功紀:「……そうですね」
奥墨功紀:「少し歩きましょうか。その程度の自由は見過ごしてもらえるでしょう」
黒田志野:「ええ、きっと、見過ごしてもらえます」声を出して言う。
黒田志野:護衛にも聞こえるように。
奥墨功紀:こちらも僅かに視線を横に――自身の護衛が陣取っているはずの方向にやり。
奥墨功紀:「途中までになってしまうかもしれませんが……良ければ貴女を送らせてください」
奥墨功紀:「その程度のこともせずに婚約者を名乗るのも、思えばおかしな話です」
黒田志野:「ええ、喜んで」口角だけを上げて、目を細めて笑う。
GM:デザートを終え、二人揃って店から出る。会計はどうせ護衛の仕事だ。
奥墨功紀:店の前に据えられた段差を前に、恭しく手を差し出す。
黒田志野:出るやいなや、結んで前に垂らした髪を後ろに流して。
黒田志野:「必要ありません。今、こちらを見てないので」
奥墨功紀:「……そうですか」
奥墨功紀:するりと手を引き、身も一歩引く。送ると言った手前、道を先導するというよりは君に付き添うつもりのようだ。
黒田志野:「……災難ですね、奥墨さんも」先を歩き始めて。
黒田志野:普段、この相手を名字で呼ぶことなどまずない。
黒田志野:名字は当主のものだ。彼を呼ぶためであれば
黒田志野:必定、名を呼ばうことになるが。
黒田志野:「余計な行程でしょう?此方との会食なんて」
黒田志野:慮るようなもの言いだが、口ぶりは余所余所しい。
奥墨功紀:「いえ。僕個人としては、この会食は心の安らぐ場となっていますから」
奥墨功紀:「志野さんに心労をかけてしまっているのなら心苦しくはありますが……。苦に思ったことなど、一度も」
黒田志野:「まあ、労ではありますよ」
黒田志野:「だからって、やめられないでしょう」
奥墨功紀:「……そうでしょうね」
奥墨功紀:僅かな間。珍しく、一瞬だけ笑みが抜けたような。
奥墨功紀:しかしすぐにいつもの微笑みを浮かべ。
奥墨功紀:「であれば。今後も労にお付き合いいただくことになってしまいますが」
黒田志野:「ええ。此方との利害は一致してますもの」
黒田志野:「伯爵家の箔付けが欲しい奥墨と、勝ち馬に取り入りたい黒田」
黒田志野:「せめて、瑞野……妹であればもう少し安らいだんでしょうけど」
黒田志野:「それでは遅いですもんね。此方である必要がありますから」
奥墨功紀:「……確かに志野さんとの婚約になったのは家の思惑ですが」
奥墨功紀:「僕個人は貴女との婚約で良かったと思っています」
黒田志野:「まあ、お上手ですね」
黒田志野:「世の子女なら歓声をあげるんじゃないですか」
黒田志野:(……やはり、此方は)
黒田志野:(……この人の事は、苦手だ。いつも、他の者が見ていなくても)
黒田志野:(同じように、綺麗な言葉ばかり吐いて、本心が見えない)
黒田志野:(肚の底では、何を考えているんでしょうね)
奥墨功紀:「まさか。これは友人から言われた話ですが」
奥墨功紀:君の内心を知ってか知らずか、またいつもの笑みのまま答える。
奥墨功紀:「『お前は愛想というものが足りない。このままだといずれ婚約者の愛想まで尽きるぞ』と」
黒田志野:「――ふ。尽くすことはありませんよ」
黒田志野:(無いものを、どうして尽くせましょうか)
奥墨功紀:「ならば、その言葉に胡坐を掻いてしまわぬよう。僕も努力を続けます」
黒田志野:「ええ。来月もよろしくおねがいしますね」
奥墨功紀:「ええ、また来月」
GM:ちょうど、黒田家の護衛が運転する車が二人の横に止まる。
黒田志野:「これで別れてしまうなんて、寂しいですね」乗員に聞こえるように、そう付け加えて。
黒田志野:「また会うまで、功紀さんの事を思いましょう」
奥墨功紀:「僕も、志野さんを思っています。どうかそれをお忘れなく」
黒田志野:「ええ。おやすみなさい」うやうやしく礼をして、車に乗り込んで。
奥墨功紀:「おやすみなさい」 微笑みと共に控えめに手を振って見送る。
奥墨功紀:車が道を曲がるまで、その場にとどまる姿がミラー越しに見えただろう。
黒田志野:それを見やって。「……完璧なことで」
黒田志野:「隙を作るまいと必死なのかな、あれ」
GM:その時、個人用の端末にメールが送られてくる。
黒田志野:「……丁度いいか。誰だろ」
黒田志野:「何もないと、また考えちゃうし……」
黒田志野:嘘で塗り固められた社交ではあったが。
黒田志野:彼のことをよく考えるのは、あながち嘘ではない。
黒田志野:揺蕩う思考を中断して、その文面に目をやった。
GM:端末を手に取り確認してみれば、差出人はUGN。内容は――。
GM:ロイス取得のみ可能です。
黒田志野:既に取得済です。-婚約者/奥墨功紀/ /隔意:○/ロイス で取得を。
GM:はい。ではシーン終了となります。
◆Opening◆
GM:OP2:PC4 古城あゆみ
GM:次は古城さんのOPとなります。登場侵蝕をお願いします。
古城あゆみ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1
GM:カフェ 『ムーンペンス』
GM:古城は顔馴染みであるUGNエージェントの木倉に呼び出され、ここへと足を向けていた。
木倉修一:「お、来た来た。こっちこっちー」
木倉修一:君の姿を見とめると、ぶんぶんと手を振って見せる。
古城あゆみ:軽く手を上げて応答。のしのしと歩いて対面に座る。
木倉修一:「よっす、お久。最近調子どーよ」
古城あゆみ:「学生生活を満喫させてもらってるよ。おかげさまでね」
古城あゆみ:メニュー表に目を通しながらそっけない返事。
木倉修一:「いーじゃん学生生活。オレなんて無事卒業しちまったからいまや専業エージェントだぜ」
木倉修一:「自由で気ままなキャンパスライフが恋しいよ……」
木倉修一:大仰に嘆きながら目の前のアイスコーヒーをすする。
古城あゆみ:「バカ言うな、社会と戦うための準備期間だぞ」
古城あゆみ:「お前みたいな『とりあえずみんな行くから行く』ようなノリとはわけが違うんだよ」カレーを注文。奢らせる気は満々だ
木倉修一:「まあそらそうだけどさ。オレのはあくまでカヴァーとしてだったし」
木倉修一:「つーかカレー良いな。オレもなんか食お」
木倉修一:自分もメニューを手に取ってぺらぺらと眺めた後、コーヒーのお替りとBLTサンドを注文する。
古城あゆみ:「経費だろ、頼め頼め」
古城あゆみ:「んで。わざわざ呼び出した要件は?私と茶飲み話がしたかっただけじゃないだろう?」
木倉修一:「頼むわ。何ならデザートまで頼むわ」
木倉修一:「っと、そうだった」
木倉修一:そう言ってすっとテーブルに肘をつき指を組み合わせ。その上に顎を置いて古城を見据える。
木倉修一:要は、わざとらしくポーズを取る。
木倉修一:「ときに古城君」
古城あゆみ:「なんだ木倉エージェント」
古城あゆみ:コーヒーフレッシュとスティックシュガーをがさがさ鞄に放り込んでいる
木倉修一:「舞踏会に出た経験っておあり?」
古城あゆみ:「……」
古城あゆみ:「……まあ、ある」
古城あゆみ:「これでも生まれはそれなりのいいとこなんでね」
木倉修一:「だぁと思ったぜ!オレの記憶と目に狂いは無かった」
木倉修一:「実はさ、その舞踏会に出ないといけない事情があるんだわ」
古城あゆみ:「っへえ。大変だねえエージェント様は」
古城あゆみ:以前同行した任務での振る舞いから推測したのだろう。すっとぼける意味はない。
木倉修一:「まあまあ。一から話すとさ」
木倉修一:「オレらの業界ってさ、世界の裏側とか言ってるけど知られてるとこには知れてんじゃん」
古城あゆみ:「UGNがでかい顔しているのも、政府のお偉方に融通が効くからだしな」
古城あゆみ:「それなりの地位や立場があれば、知っててもおかしくないわな」
木倉修一:「そうそう。それに偉大なるスポンサー様方な」
木倉修一:「つまり、お前の言った通り一定の地位がありゃ案外知ってるものって訳だ」
木倉修一:「そんでその知ってる方々の一部でこんなものが出回ってるらしい」
古城あゆみ:(話が読めてきたな…)カレーをもりもり食いつつ、目線は外さない
木倉修一:そう言って懐から一枚の封筒を取り出す。
GM:一目で質が良いと分かる紙に時代錯誤な封蝋。
古城あゆみ:「ずいぶんな物好きがいたもんだな。封蝋とか超久々に見たわ」
古城あゆみ:一旦カレーを食う手を止め、中身を確認する。
木倉修一:「オレなんて久々どころか初めてだぜ?お金持ちはやることが違うな」
古城あゆみ:「皮肉か!今は六畳一間のアパート住まいだっつーの!えーどれどれ…」
GM:既に一度開けられたため、便箋は簡単に取り出せた。
GM:中身は恭しい――要はやや回りくどい言い回しで描かれている。
GM:要約すれば、『某月某日にとある会場にて仮面舞踏会を開催します』。
GM:そして『これは世界の裏側について知る者のみのもの。故に貴方方へと招待状をお送りいたしました』と続く。
木倉修一:「こいつは最近FHとの繋がりが懸念されてる会社に潜り込んでたエージェントが拾ったらしい」
木倉修一:「でも拾えたのは一つだけ。他がどこに幾つばら撒かれてんのかまではさっぱり」
木倉修一:オーバーに肩をすくめて。
木倉修一:「ついでに差出人がどこかも不明なんだよな」
古城あゆみ:「これは断言しておくが…」
古城あゆみ:「絶対ろくなもんじゃないぞこれ」
古城あゆみ:ぴん、と便箋を指で弾き返す
木倉修一:「奇遇だな。オレもそう思うし上もそう思ってる」
木倉修一:ピッとそれを受け取って、封筒の中へ戻す。
木倉修一:「で、ロクなもんじゃないなら放っておけないのがオレらって訳」
古城あゆみ:「なんとなく話はわかった」
古城あゆみ:「で、お前これに出るんだよな。仮面用意して」
木倉修一:「そういうこと」
木倉修一:「ついでに言うと、オレだけじゃない」
古城あゆみ:想像してみる…だいぶ、いや相当面白い。
古城あゆみ:「ブフッ」思わず笑いが漏れてしまった
木倉修一:「笑うなよ~いやオレもたぶん自分で笑うけど」
木倉修一:「あとうちの副支部長も相方見繕って出るらしい」
古城あゆみ:「いやだって仮面て…!お遊戯会か…!」
古城あゆみ:体をくの字に曲げて笑いをこらえる。相当ツボにはまったようだ。
木倉修一:「お前がどんな仮面思い浮かべてるか怖くなってきたわ」
古城あゆみ:「……ん?ちょっと待て」
古城あゆみ:「話の流れ的に…」
古城あゆみ:そもそも発端は何だったか
木倉修一:「お、そろそろお気づきですか」
古城あゆみ:「私も出る…のか…!?」
木倉修一:「そういうこと!」
木倉修一:「散々笑ってたけどお前にも仮面をかぶってもらうぜ!」
古城あゆみ:いや待て。これは悪くない機会だ。
古城あゆみ:「………」
古城あゆみ:舞踏会なんてやる連中は総じていいとこの出だし、そいつらとコネを作れる場所はそうそうありはしない。
古城あゆみ:「………」
古城あゆみ:おまけに仮面持参、FH経由ということはどうせスネに傷のある連中だろう。コネついでに弱みのひとつやふたつも握れるかもだ
古城あゆみ:「……いいだろう。その話、乗ってやる」
古城あゆみ:「が、その前にひとつ確認だ」
木倉修一:「何?」
古城あゆみ:「お前、ちょっと真っすぐ立ってみろ」
木倉修一:「えぇ~、なんだよ目立つじゃん」
木倉修一:言いながら立って古城さんの横へ。
古城あゆみ:睨めつけるように、頭からつま先までじっくり観察
古城あゆみ:「姿勢ゴミすぎるだろ…マジかお前…」
古城あゆみ:頭を抱える
木倉修一:「えぇ、そんなに?」
木倉修一:わざとらしくピンと背筋を伸ばしたりして見せる。
古城あゆみ:「お辞儀してみ?」
木倉修一:「ん」 形になってるように見えるが、多少背は曲がってるし体勢もヨレてる。
古城あゆみ:「オーケーわかった、そのまま体勢をキープしとけ」
古城あゆみ:言うが早いか、席を立ってカウンターの店員の方へ
木倉修一:「え、何?何々?」
木倉修一:言いながら言われた通りお辞儀をキープ(守らないと蹴られそうだから)。
古城あゆみ:少し言葉を交わしたのち、清掃用のモップを店員からひったくって帰還
古城あゆみ:木倉の背後に回り込み、その姿勢からチラ見えしているYシャツをベルトから引っ張り出す
古城あゆみ:「よーしそのまま動くなよーじっとしとけよー」
木倉修一:「何?なんかマジでこえーんだけど!?」
木倉修一:「シャツ引っ張ってねえ!?」
古城あゆみ:「いいか真っ直ぐ立つっているのは」
古城あゆみ:シャツの中にモップを突っ込む!襟口から柄が飛び出す!
古城あゆみ:「こういう!ことだ!」
古城あゆみ:尻と胸をバシン!身体を叩き起こす!直立姿勢!
木倉修一:「あっでぇ!」
古城あゆみ:「木倉ァ…その舞踏会とやらはいつからだ?」
木倉修一:跳ね起きようとしてモップが背に刺さってさらに跳ねる。
木倉修一:「うぇ、えーと、確か……一週間?」
木倉修一:「えと、あの?古城さん、まさか……」
古城あゆみ:「お前が1人で恥をかくのは面白いから大いにやればいいが」
古城あゆみ:「私もお前とセット扱いとなれば話は別だ」
木倉修一:「それはつまり……これから舞踏会当日まで……」
木倉修一:「みっちり、みたいな……?」
古城あゆみ:晴れやかな笑顔!
木倉修一:「……」 黙って天を仰ぎ。
古城あゆみ:「その通り!どこに出ても恥ずかしくないようみっちりぎっちり仕込んでやろうじゃないか!」
木倉修一:「オレの目は正しかったけど判断は間違いだった……」
木倉修一:「誰か助けてくれ……」
古城あゆみ:「背骨が曲がってんぞオラァ!」嬉々として蹴りを入れる
古城あゆみ:こうして、仮面舞踏会に向けてのたのしい個別トレーニングが始まった。
古城あゆみ:少し…いやかなり、オモチャにしようという魂胆が見え隠れする指導もあったが
GM:ロイス取得のみ可能です。
古城あゆみ:木倉ァ!にはすでにロイスを取得済みです!
木倉修一:嬉しいぜ相棒!
GM:それではこれにてシーンエンド!
◆Opening◆君臣ユウ&春日雪
GM:OP3 PC2・3
GM:ユウ君に雪ちゃん、登場侵蝕をお願いします。
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (40 → 43)
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (42 → 50)
GM:第九支部、執務室。
GM:威厳ある机と椅子には不相応に幼く、だけどどこか似つかわしいほどの落ち着きを見せた少女が座っている。
君臣ユウ:その執務室に、少し控えめなノックが響く。
春日雪:どうぞ、と応える声はいつも通り、小さくも柔らかいもの。
君臣ユウ:「失礼する」
君臣ユウ:扉の先に居るのは金色のくせっ毛と青い瞳、黒色の学生服に身を包んだ少年だ
春日雪:「お待ちしていましたよ、ユウくん。どうぞ座ってください。私も、そちらに行きますから」
君臣ユウ:「ん。あぁ、わかった。お仕事お疲れ様」
君臣ユウ:促される通り、来客用に備えられたソファの方に腰掛ける。
春日雪:「ふふ、ありがとうございます。といっても、依然と比べれば落ち着く時間も増えましたけれど」
春日雪:手慣れた様子で、部屋に備え付けらた棚から買い置きの茶菓子とティーセットを取り出す。
春日雪:湯沸し器が湯気を放つまでの数十秒、穏やかな沈黙があって。
君臣ユウ:静かにその所作を見ながら。
君臣ユウ:「そうだな…以前は緒環さんなんて、姿も見えないぐらいずっと働いていたし。」と思っている。
君臣ユウ:「雪ちゃんも休めるようになったなら何よりだ」
春日雪:「ええ。……やどりちゃんたちも、もちろんユウくんも」
春日雪:準備の出来たティーポットとカップ。そして菓子の盛られた籠を盆に乗せて、卓上へと。
春日雪:そして、自身は少年の対面。デスクや椅子と同じく、身体と比べて大きすぎるソファに身を沈めて。
春日雪:「……こうして、ゆっくりと時間を過ごせるのは。よいことです」
君臣ユウ:見慣れはしたが、毎度のごとくアンティークドールのようだなぁ、とその対比を見る
君臣ユウ:「そうだな。お茶を急いで飲んで、やけどもしなくていいし」
春日雪:本当に、心の底からそう思う、と。穏やかな口ぶりと表情が、そう告げている。
君臣ユウ:ふうふう、とカップを持ち上げている。
君臣ユウ:盆に載せられたシュガーポットから砂糖を2つほど拝借する。
君臣ユウ:「それで、今日はお茶会以外に、なにか話があったりするのかな」
春日雪:「驚いてむせてしまっても、落ち着く余裕もできますしね?」
春日雪:「……慌てるユウくんを見る機会が減ったのは、少し寂しい気もしますが」
君臣ユウ:「……驚くのを楽しまれても困るんだけど」
春日雪:「あら。用事がなければ、お誘いしてはいけませんか?」
君臣ユウ:むう、と少し眉が動く。
春日雪:鈴を鳴らすように小さく笑うのも、いつも通り。そして。
君臣ユウ:「いや、嬉しいよ。ゆっくりお話もできるしね」
春日雪:「では、次はプライベートで……そうですね、私の家にお招きしましょうか。……というわけで、ユウくん」
春日雪:言外に。「今回は」そうではない、と含む言葉を発してから。
君臣ユウ:「ん、あ、うん」
君臣ユウ:雪ちゃんの家かぁ、とそれかけていた思考を戻す。
君臣ユウ:「何かな」
春日雪:「私と、舞踏会に行きましょう」
君臣ユウ:「うん」相槌を打って
君臣ユウ:「………」
君臣ユウ:「………うん?」
君臣ユウ:「舞踏会?」
春日雪:盆の裏に隠すように持っていた、古めかしい作りの──招待状、としか呼べないそれを卓上に晒す。
春日雪:「はい、舞踏会です。……舞踏会とはどういうものか、説明が要りますか?」
君臣ユウ:手品みたいな仕掛けをしている、と思いながらそれを見る
君臣ユウ:「えーっと」シャンデリア、ドレス、クロスのかかった丸テーブル。でっかい階段と広間
君臣ユウ:「なんか……豪華で、踊るところ。だよな」
春日雪:「そうですね。概ね、ユウくんの想像どおりでいいと思います。問題は……」
春日雪:どうぞ、と。卓上の招待状を、少年の手元へと滑らせる。
春日雪:「これが明らかに"こちら側"へ、あるいは"こちら側"を知る者へと向けた催しであることです」
君臣ユウ:どうも、とその招待状を見る。
君臣ユウ:「『これは世界の裏側について知る者のみのもの。故に貴方方へと招待状をお送りいたしました』……なるほど」
君臣ユウ:「確かに、俺達みたいな相手に向けての案件だな」
君臣ユウ:「これに参加するってこと?……俺と雪ちゃんが?」
春日雪:「はい。もちろん、私たちだけではありませんよ?」
春日雪:卓に備え付けられたタブレットに、エージェント1名、イリーガル1名のデータが表示される。
春日雪:「加えて、もうお一方。イリーガルとして、黒田志野さん……"ザンホープ"に、潜入作戦への参加を打診しています」
君臣ユウ:「なるほど」データに目を落とす
君臣ユウ:(会ったことはない人たちだな)と名前などを頭に叩き込む。
春日雪:「お三方のうち、志野さんとあゆみさんは……ええ、"そういった"世界に縁のある方です」
君臣ユウ:「舞踏会に慣れている人選が済んでるんだな、なるほど」
君臣ユウ:「理解した。つまり俺の役目は、雪ちゃんの護衛というわけだ」
君臣ユウ:(……よかった、踊れって言われるのかと)
春日雪:「……?何を言っているんですか、ユウくん?」
春日雪:本当に不思議そうに、小さく首を傾げて見せる。
君臣ユウ:副支部長である少女が乗り込むのだから、その護衛が必要なんだろうなー、と納得仕掛ける
君臣ユウ:「? ………どうしてそんな不思議そうな顔をしてるんだ?雪ちゃん」
君臣ユウ:普段と違ったそんな表情を見ると、しっかりしていても年下の少女なのだなー、と思う。
春日雪:「私も、数は多くありませんが、そういう場に出たことはあります。魅乗お姉様が、何度か連れて行ってくれましたから」
春日雪:「そして、ユウくん。……聞きましたよ」
春日雪:「随分と素敵な衣装をお召しだったようですね」
君臣ユウ:何度か少女の口から聞いた、同じ姓を持つ名前を耳に入れつつ。
君臣ユウ:「……………衣装、というと」
君臣ユウ:少し前の事件で、アイドルとして青白のステージ衣装を着ていたことを思い出す
君臣ユウ:「いや、たしかに着たけど……」
君臣ユウ:「えっ?」
君臣ユウ:「今回の件と何の関係が?」
君臣ユウ:(あくまで、俺の役目は雪ちゃんの護衛なのでは…?)と思考を巡らせる。
春日雪:「アイドルとして、ステージに立つ練習をしたのですから。舞踏会で踊るのも、そう変わりはしないでしょう?それに──」
春日雪:「この舞踏会は、普通の舞踏会ではなく」
春日雪:指し示すのは、招待状のとある箇所。そこには、確かに。
春日雪:「仮面舞踏会、なんですから。……普段と違う姿を見せるのが醍醐味です」
春日雪:非日常を示す、五文字の言葉がある。
君臣ユウ:その5文字を読み返しながら
君臣ユウ:「えっと」
君臣ユウ:「俺も踊るということなのでしょうか?」
君臣ユウ:敬語。
春日雪:「はい。……では、こう言い換えましょうか」
春日雪:「私のエスコートをお願いします、ユウくん。……最初から、踊っている最中、そして家に帰るまで」
春日雪:「私を、守ってくださいね?」
君臣ユウ:「…………」出来ない、などと弱音は最初から言えるはずもなく。
君臣ユウ:「わかった」ぎゅ、と眉根を寄せて。
君臣ユウ:「俺が君を守ろう」
君臣ユウ:「大船に乗った気で居てくれ」
君臣ユウ:わずかに険しい表情のまま、なんとか言い切る。
君臣ユウ:そして
君臣ユウ:「………(ん、家?)」
君臣ユウ:と覚えた違和感を精査する暇もなく。
春日雪:「……はい。ありがとうございます、ユウくん」
春日雪:信頼と、親愛と、安堵を秘めた笑みがキミに向けられ、そして。
春日雪:「では……早速ですが、始めましょうか。ステージ衣装を取り寄せてもいいんですが、それでは目立ちすぎますよね……」
君臣ユウ:「あ、うん」
春日雪:「当日までは少し余裕がありますし、いい機会ですからきちんと採寸して正装を……」
君臣ユウ:「というか、ステージ衣装で踊るものなのか?……いや、詳しくないから何も言えないけど」
君臣ユウ:「……まぁ、雪ちゃんにおまかせするよ、そのへんは」
春日雪:先ほどまで、今回の「仲間たち」の情報が表示されていた端末には。いかにもといった風な衣装が、次々と表示されて。
春日雪:「はい。……ねえ、ユウくん」
君臣ユウ:(衣装を選んでるのが、楽しそうだしな)
君臣ユウ:「うん?なにかな」
春日雪:「これは、お仕事です。世界を守る、大切な役目です。……ですが」
春日雪:「……私たちのいい思い出になるように、頑張りますから」
春日雪:「……いえ、違いますね。ひとりひとりが、ではなくて──」
春日雪:手袋に包まれた、キミの手に、小さな手が、細い指がそっと重なって。
春日雪:「一緒に、頑張りましょう」
春日雪:願うように、瞼を閉じる。
君臣ユウ:「………うん」
君臣ユウ:白い布越しに、その指を軽く握り返す
君臣ユウ:「一緒に頑張って、」
君臣ユウ:「またお茶を飲もう」
GM:ロイス取得のみ可能です。
春日雪:は。とはいえ、ユウくんには初期ロイスで取得しておりますので、OPでは無しで!
君臣ユウ:雪ちゃん相手には取得済みなので、こちらもなしで!
春日雪:そしてシナリオロイス!
春日雪:舞踏会に「憧憬/■不信」で。
君臣ユウ:「舞踏会 ○P興味/N不安」で
君臣ユウ:以上です
GM:はい。ではシーンエンドです。
◆Middle01◆
GM:Middle1:全員
GM:全員集合のシーンとなります。皆様登場侵蝕をお願いします。
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (50 → 53)
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (43 → 47)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (43 → 48)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (29 → 33)
GM:第九支部、会議室。
GM:謎の招待状及び仮面舞踏会に対応するために集められた人員が一堂に会している。
君臣ユウ:雪ちゃんに付き従うように参加し、来客の方々にティーカップをサーブする
君臣ユウ:「初めまして、《アヴァランシェル》、君臣ユウです。君臣でも、ユウくんでも、お好きにお呼びください」
君臣ユウ:と、最近ようやくサマになってきた所作で挨拶する
木倉修一:「おう、サンキュ」 気が利くなぁと思いながら受け取った後。
君臣ユウ:(よし)先に呼び名を提示することで、他の人も同じように呼び方を希望してくれるやも……と心のなかでガッツポーズ。
木倉修一:雪ちゃんとユウ君の顔を交互に見比べて「なるほどね」と何かに納得したようにうなずく。
黒田志野:「この度はご招聘を賜りありがとうございます。黒田志野と申します」
黒田志野:「イリーガルとしての任務は殆どございません。この分野には浅学非才のみなれど」
春日雪:「第9支部副支部長、春日雪です。……召集に応じていただき、まずは感謝を」
春日雪:注がれた視線には、薄く微笑みを返して。
黒田志野:「誠心誠意務めさせていただきます。御指導御鞭撻を、よろしくお願いいたします」
古城あゆみ:「……どーも。古城あゆみ、だ」
黒田志野:「……」
黒田志野:(副支部長って、確かUGNのセクションのNo.2でしょ)
黒田志野:(それが、こんな子供?)
春日雪:「……どうか、なさいましたか?」
古城あゆみ:「ガキじゃん。マジかよUGN」
黒田志野:(お偉いさんの娘だったりするのかしら)「いえ?その」
黒田志野:「非常にお若く見えましたから」
春日雪:微笑みを浮かべたまま、青年からのそれとは違う色の視線に応える。
木倉修一:「めちゃくちゃストレートとオブラートで温度差ヤバいな」
春日雪:「はい、よく言われます。……ええ、ですが──」
古城あゆみ:「仮面よりランドセルのほうが似合うだろ」
黒田志野:「……っ」思わず笑ってしまいそうになってこらえる。
春日雪:「私たちオーヴァードにとって、経験はともかく、年齢は些細なこと。……決して、お人形として椅子に座っているだけではありませんよ、私」
春日雪:「ああ、もちろん。普段はランドセルを背負って、小学校に通ってもいますけれど」
木倉修一:「そうそう。ここの人員で世界の危機を食い止めた実績だってあるしな」
木倉修一:「んで、出遅れたけどオレはここのエージェントの木倉修一。お見知りおきを」
君臣ユウ:「えぇ、頼りになる副支部長です」
君臣ユウ:「実力についてはご安心ください」
古城あゆみ:「近頃の小学生ヤバすぎるな。これ私いらないじゃないの?」
黒田志野:「……ええ。組織の職位にあるのであれば」
木倉修一:「いるから呼んだんだって」
黒田志野:「それを支持するに足る組織であると信じます」
古城あゆみ:「はいはい、わかってるよ…んで」
君臣ユウ:「ご理解、ありがとうございます」志野さんの丁寧な物言いに頭を下げる
春日雪:「……ええ。この支部は、常に人手不足ですから」
古城あゆみ:「小学生副支部長殿?から、改めてお話を聞こうじゃないの」
春日雪:「必要なところに、必要な能力を持つ、信頼に足る人を。そうして、私たちは今日まで戦ってきました」
春日雪:「副支部長、なんて呼ばなくても。気軽に「雪ちゃん」で結構ですよ、あゆみさん、そして志野さんも」
春日雪:「ユウくんは、いつもそう呼んでくれますしね」
君臣ユウ:「……ん、まあ、はい」
君臣ユウ:ちょっと気恥ずかしい
黒田志野:(肩書が嫌いなタイプか)「では、雪さんと」
古城あゆみ:めちゃめちゃ嫌そうな顔!
木倉修一:「もうちょい取り繕えよ古城」 こつんと肘でついて小声で。
黒田志野:その顔を横目で見つつ。「ご説明を、お願いいたします」
木倉修一:「お前の大好きなお偉いさんだぜ?一応」
君臣ユウ:「……あゆみさん、どうかなさいましたか?」嫌そうな顔してるように見える。
古城あゆみ:「秘密結社のお偉いさんはお偉いさんカウントに入らないんだよ」
古城あゆみ:「なんでもないでーす。話を進めてくださーい雪ちゃん副支部長ー」
春日雪:「……ふふ。それでは、改めて」
春日雪:帰って来たそれぞれの言葉に、楽しそうに目を細めてから。
春日雪:「──説明を。と言っても、概略は既にお伝えした通り。"舞踏会"そのものまで僅かに猶予があるとはいえ──」
春日雪:「主催者の正体も、目的も、放置すれば何が起こるのかも不明。いつものこと、と言ってしまえばそれまでですが……」
黒田志野:「ただ事が起きるまでそこに居ればいいと?」
春日雪:「……調査は進めていますが、その結果が出るにはもう少しかかるようです。皆さんにも、少しお手伝いをお願いすることになると思います」
春日雪:「いえ。……それであれば、事が起こってからの襲撃で済むことです。私たちの目的は、可能な限り"こちら側"を──世界の裏側を、裏のまま留め置くこと」
春日雪:「ですので、志野さんにお声がけし、心当たりがあるという修一さんを通じてあゆみさんをお呼びし。私たちも、仮面を見に着けることとしました」
君臣ユウ:「要は、参加者として赴いて、何を企んでいるか、そして何をするつもりなのかを見抜いて」
君臣ユウ:「事件が起こる前になんとかできれば理想的……ということだよな、雪ちゃん」
春日雪:「はい、よくできました、ユウくん。……しかし、理想的、というのは言い過ぎにしても──」
春日雪:「全てが望み通り、穏当に済むとは考えていません。ほぼ確実に、何らかの妨害や障害……あるいは」
春日雪:「戦いが発生することも、あるでしょう」
黒田志野:「……戦い……」
古城あゆみ:「仮面舞踏会ならぬ、仮面武闘会ってか」
古城あゆみ:「そんなんばっかじゃんおたくらの仕事」
古城あゆみ:「民間協力者としては安全を保証してほしいもんだね」
春日雪:「ええ。加えて、残念ながら後手に回ることも少なくありません。……起きてしまったことを如何に小さく収めるか、と言い換えてもいいでしょう」
春日雪:あゆみさんの指摘を、小さく頷いて受け止めて。
春日雪:「──だからこそ。レネゲイドを識る者に向けた、この誘いを。見逃すわけには、いきません」
古城あゆみ:(意地悪いヤジにも動じないって本当に小学生かコイツ)
春日雪:──これは世界の裏側について知る者のみのもの。故に貴方方へと招待状をお送りいたしました。
春日雪:卓上の端末に表示された「招待状」、その一文に一瞬、視線を落として。
春日雪:「……あゆみさん。そして、志野さん」
春日雪:「イリーガルエージェントであるお二人には、今回の作戦、その説明を受けたうえで、参加を辞退する権利があります」
黒田志野:(そういうところはちゃんとしてるのね)
春日雪:「それでも──こうして、この場に集まってくださったお二人にお願いします」
春日雪:「私が、この世界を。……私が大好きな人たちが生きる世界を守るために、今の立場に居るように」
春日雪:「お二人がそれぞれ、大切だと思うもののために。力を貸してほしいんです」
黒田志野:「それが、“安全の保証”の代わりですか」
黒田志野:「参加するものに保証はできないけど、参加しない権利を保証する、と」
春日雪:「はい。……そしてひとつ、付け加えるならば」
春日雪:「誰かに保証されるものではなく、勝ち取るもの。”未来(のぞみ)"というのは、そういうものでしょう?」
春日雪:これはお友達の口癖ですが、と。少し恥ずかしそうに笑う。
黒田志野:「可愛らしいですね、その口癖」
黒田志野:「……構いません。私は参加を希望させて頂きます」
古城あゆみ:「まあ、色々気に食わない部分はあるが」
古城あゆみ:ティーカップを置く。立ち上がる。ずいっと、春日雪の双眸に顔を寄せる。
古城あゆみ:有り体に言えばメンチを切る。
古城あゆみ:「お子様に『イヤなら帰っていいですよ』と言われてハイじゃあやめときますと逃げ帰るほど腰抜けじゃないんだわ」
春日雪:赤い瞳が、その視線を正面から受け止める。
春日雪:「ええ、知っていますとも。……あゆみさんが、とても強かで、そして」
春日雪:「何処に在っても、誇りを失わない人だということを。……あなたの資料を読んで、私はそう感じました」
古城あゆみ:「ッケ!とんだ小学生がいたもんだな!」
古城あゆみ:舌打ちと同時に視線を外し、ソファにどっかりと腰を下ろす。
君臣ユウ:「おふた方の協力に、感謝いたします」
君臣ユウ:「万全の保証とは行きませんが、この任務で戦いとなった場合」
君臣ユウ:「率先して矢面に立つ程度の身体は張らせていただきます」
君臣ユウ:「どうぞ、存分にお使いください」
木倉修一:一応無事に収まったことにふうと胸を撫で下ろしている。
君臣ユウ:(良かったー……)喧嘩にならなくてホッとしている。
春日雪:男性陣の心配(?)を知ってか知らずか、少しだけ楽しそうに微笑みを浮かべて。
黒田志野:(組織として未成熟に見えるけど)
黒田志野:(本当に、ここに張って、うちの家は大丈夫なのかな)
春日雪:「……では、そろそろ頼んでいた調査も一段落つく頃かと思います」
春日雪:「始めましょう、私たちの"たたかい"を」
春日雪:それぞれの想いを持つ他人(なかま)たちを、頼もしそうに見つめながら──
GM:ここもロイス取得のみ可能です。
君臣ユウ:「古城あゆみ ○P尽力/Nハラハラ」で取得して以上です。ワァ…!
黒田志野:-依頼主/春日雪/有為/不安:○/ロイス
春日雪:志野さんに「■好奇心/脅威」、あゆみさんに「■好意/不安」で!
古城あゆみ:春日雪 ○感服/憐憫でロイスを取得します
GM:ではシーンエンド。調査に入っていきましょう。
◆Middle02◆
GM:Middle2:全員
GM:全員集合のシーンとなります。皆様登場侵蝕をお願いします。
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (53 → 58)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (33 → 35)
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (47 → 55)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (48 → 49)
黒田志野:慣れてる 日常なので
GM:こちらでは潜入に向けての準備と会についての情報収集をしていただきます。
GM:現在挑める判定はこちら。
潜入準備
衣装や仮面の手配:調達 難易度:7/10/13
マナー講習:知識(社交界) 難易度:7/10/13
情報収集
仮面舞踏会について:情報(ビジネス/噂話) 難易度:8/11
GM:潜入準備の二つは、この後の潜入シーンでの判定を有利に進めるためのものです。
GM:最低難易度の7に成功しなければすべての判定に-1の補正がかかりますが、10に成功すれば+1、13に成功で+2の補正がかかります。
黒田志野:なるほど……
君臣ユウ:なるほどだぜ
春日雪:お金の力が…唸る…!
黒田志野:財産は使えるのかな 社会の判定だけ?
GM:情報収集は技能で中身は変わらず難易度は共通です。8で第一段階、11で第二段階が公開となります。
古城あゆみ:いいや、唸るのはウインドブレスだ…!
春日雪:なにッ……!
GM:財産は社会のものだけ可能としましょう。侵蝕を1d10振り足すことで再挑戦も可能です。
黒田志野:はーい
君臣ユウ:はーい
春日雪:知識:社交界が一番ネックですかね。ここにウィンドブレス援護をぶち込んでもらう…?
君臣ユウ:良さげ。バディムーヴもあるので一番ネックなやつは他の人にお願いしよう
春日雪:では判定に入る前に、ユニークコードを使いましょう。シーン中、PC全員の判定ダイス+2個1
古城あゆみ:おお、すごいぜ
黒田志野:すご~
君臣ユウ:すごご~
GM:UGN支部長限定の有能エンブレム!
春日雪:ではまず、こちらが衣装や仮面の手配を振りましょう。
春日雪:6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 9[4,4,5,7,7,9]+4 → 13
春日雪:OK、ちょうど13!
GM:ピッタリ足りてる!
君臣ユウ:エライ!
古城あゆみ:ではマナー講習に挑戦させていただきやす
君臣ユウ:ファイト!
古城あゆみ:判定直前に援護の風ウインドブレスを起動!ダイス+5!達成値+9!
古城あゆみ:ユニークコードでさらにダイス+2!
古城あゆみ:10dx10+9
DoubleCross : (10DX10+9) → 9[1,5,5,5,6,6,7,8,9,9]+9 → 18
春日雪:マナーはバッチリだ!!
古城あゆみ:かんぺきだぜ
GM:お見事!ではこの後の舞踏会シーンでは+4の補正が入ります。
黒田志野:もう万能じゃん……
君臣ユウ:万能だ。
黒田志野:では仮面舞踏会について調べてみます~
君臣ユウ:志野さんもファイト~
黒田志野:情報収集チーム1回目を使って
黒田志野:3dx+2>=11
DoubleCross : (3DX10+2>=11) → 8[2,6,8]+2 → 10 → 失敗
黒田志野:足りないな~
君臣ユウ:《バディムーヴ》+3!
黒田志野:やった 13になりました
春日雪:ナイスゥー!
GM:では無事情報が開示されます。
仮面舞踏会について
難易度8
・レネゲイドの存在を把握している企業の重役へと送られた謎の招待状に記載されていた。
・日時と開催場所だけが記載されていたため主催者や規模は不明。文面から判断するに、レネゲイドについてを認知しているもののみに送られているらしい。
・また他言無用と書き添えられているため、恐らくUGNや公権力へは秘匿される予定だったと見られる。
難易度11
・調査の結果、相当の数の招待状がばら撒かれていることが判明した。十分に規模の大きい会になると予想できる。
・また会場の手配などに際して、奥墨家の使用人の姿が目撃された事実が判明した。
→新たな情報項目『奥墨家について:情報(ビジネス/噂話) 難易度:5/11』がアンロックされます。
GM:というわけで新しい情報項目が追加されます。
GM:というわけで新しい情報項目が追加されます。
潜入準備
済:衣装や仮面の手配:調達 難易度:7/10/13
済:マナー講習:知識(社交界) 難易度:7/10/13
情報収集
済:仮面舞踏会について:情報(ビジネス/噂話) 難易度:8/11
新:奥墨家について:情報(ビジネス/噂話) 難易度:5/11
GM:判定自体も今行ってしまって構いません。
君臣ユウ:ではでは、奥墨家について調べに行きます。
春日雪:ゴーゴー!
君臣ユウ:技能は無いので素振りで。雪ちゃんの支援を入れまして
君臣ユウ:3dx>=11
DoubleCross : (3DX10>=11) → 10[9,10,10]+6[1,6] → 16 → 成功
君臣ユウ:すべてが分かりました
君臣ユウ:最初の3Dの出目何?
GM:強い……。では開示いたします。
奥墨家について
難易度5
・先代当主である奥墨勲が企業したショッピングセンター、『オールイン』の成功によって一躍上流の仲間入りを果たした新興の資産家。
・そのため血筋的・政治的後ろ盾は薄く、黒田家と結ばれた婚約も血筋を強化する目的があると見られている。
・奥墨勲当人は半年ほど前に逝去しているため、現在は息子の奥墨将功が当主及び『オールイン』の経営を継いでいる。
・また現当主の一人息子である奥墨功紀がオーヴァードに覚醒した関係でUGNとも接触しており、スポンサーとして多少の金額支援を行う親UGN派閥の顔も持つ。
難易度11
・奥墨功紀について。UGNへの登録は済ませており、能力制御の講習も一通り終えている。
・多忙や現場での危険からイリーガルとしての活動実績は無し。エンジェルハィロゥ/エグザイルであることのみ記録が残っている。
・また彼と黒田志野の婚約について破棄すべきとの意見が奥墨家内の一部から挙がっているらしい。
GM:以上の事実が判明します。
君臣ユウ:理解!
GM:第九支部、会議室。
GM:ここでは、偶然使われていない一室を利用してのドレスの試着会が行われていた。
古城あゆみ:「1人じゃ試着すらまともにできないのがこの手の衣装のやっかいなところだな…っと!」
古城あゆみ:「ほいおつかれさん。動いていいぞ」
古城あゆみ:春日雪の小さな背中を軽く叩く
春日雪:「……話を聞いて、覚悟はしていましたけれど……」
黒田志野:「お似合いですよ?」
春日雪:「おなかが少し苦しい、ですね。……けれど、お二人ともしっかり着こなしていて……」
春日雪:「とてもすてきだと、思います」
黒田志野:「慣れていますからね、此方は」
春日雪:ありがとうございます、と恥ずかしそうに微笑みながら、ふたりの──淑やかで、そして女性らしいボディラインを魅力的に見せる姿に。羨望の混じったため息。
古城あゆみ:「皮肉として受け取っておくぜ」
春日雪:──身に着けているのは、いかにもこの年頃の少女に似合う、「綺麗」というより「可愛らしい」と呼ぶ方が相応しい、落ち着いた色味の赤いドレス。
春日雪:「本気ですよ。……私が綺麗なドレスを着こなすには、まだまだ遠いですから」
黒田志野:「ドレスを着るに、年齢なんて枷はありません」
黒田志野:「必要なのは場と礼だけです」
黒田志野:「どちらも備えていると思いますけど、今回は?」
春日雪:実際、ドレスを選ぶ段になって、少し──どころではなくだいぶ──背伸びをしたものを望んだのだが。
春日雪:ふたりの意見で、今の自分に相応しいものを、と選び直したものがこれだ。
黒田志野:白地に金の刺繍を細かく施した、バロック風のドレス。胸元はゆったりと開いた、裾広のもの。
春日雪:「……そうですね。そういう意味では、いい機会なのかもしれませんけれど……」
春日雪:「……晴れの姿は、やっぱり。仮面のない時にお披露目したい、ですから」
黒田志野:「そういうものですか」
黒田志野:「しかし、どちらかと言えば驚いたのは」
古城あゆみ:「お子様だな。年相応な部分もあるじゃないの」
黒田志野:もうひとりの女性を見やる。「あゆみさんの方です」
古城あゆみ:大きく襟ぐりの開いた黒のセパレート。
古城あゆみ:スカート丈の短い意匠は活動的な印象を抱かせるだろう。
黒田志野:「こう……何といいますか。慣れてらっしゃいます?」
古城あゆみ:「……あァ?いや、まあわからんか。だいぶ経ってるしな」
春日雪:「……ああ、なるほど……?」
春日雪:古城あゆみの経歴、そのごく初期の一節を思い出して、小さく微笑む。
古城あゆみ:「実家が"それなり"なもんで。何回か出たことあるんだよ」
黒田志野:「……古城」
黒田志野:得心したように。
古城あゆみ:「驚いたのはこっちもだよ」
古城あゆみ:「いや、てっきりヤロウだと思っていたからな」
古城あゆみ:ニマニマと意地の悪い笑みを浮かべる。
黒田志野:「え……あっ」
黒田志野:「嘘、いや、あれはその……!」
黒田志野:「……気の迷いですよ。家の」
黒田志野:「今ではこのように、女として使われることになりましたから」
古城あゆみ:「そのナリじゃさすがに苦しいもんなあ、っへへへ」
春日雪:「……旧い家というものは、人を縛るものですけれど」
古城あゆみ:つん、つん。太腿、下腹部、胸部と順繰りに小突いていく
春日雪:「それでも、それがこうして、どこかで繋がりをくれるのなら。悪いことばかりでも、ないのかもしれませんね」
黒田志野:「ひゃっ……!」その身体は、ひどく冷たい。
黒田志野:「何を!」
春日雪:じゃれあう(?)ふたりを、楽しそうに見つめている。
古城あゆみ:「クソ…!いいもんばっか食って馬鹿みたいに育ちやがって…!」
古城あゆみ:セクハラもそこそこに、出入り口の方へずんずんと歩いていき豪快にドアを開ける
黒田志野:「馬鹿じゃないですけど……!何なんですか……!?」
古城あゆみ:「よし、お目見えの時間だ。野郎ども、率直な感想をいいな」
春日雪:「ぁ……」
春日雪:あまりに唐突なその行動に口を挟む間もなく。そして。
春日雪:扉の向こう側の姿に、思わず小さく声を漏らす。
君臣ユウ:「え?……あっ」
古城あゆみ:「うるせえ!ひたすら水飲んで家でゴロゴロする日々を送ったことのないやつにはわかんねえよ!」
黒田志野:「はあ……」まくれた服をさっと戻しながら。
君臣ユウ:黒で揃えた洋装。燕尾服の後ろはすらっと2つに伸び、白の手袋を嵌めている。
君臣ユウ:その装いを木倉さんにチェックしてもらっている途中で目があった。
木倉修一:「お、そっちも終わったか」 こちらは黒のスーツ。普段の安物ではなく、仕立ての良いダブルのものだ。
君臣ユウ:三者三様の女性のきらびやかなドレスの中で、見慣れたような赤色に目が止まって。
君臣ユウ:「ええと……」驚いたような少女の顔を見て、咄嗟に。今しがた感想を言えと言われた声に従うように
君臣ユウ:「似合っている、ね?」
君臣ユウ:素直に声をかける
春日雪:「…………」
春日雪:一瞬だったけれども、他の女性に視線が向いたこと。仕方ないこと──自分自身、彼女たちを「羨ましい」と思ったのだから──とはいえ、文句の一つも言おうと動いた口は。
春日雪:「……はい。ユウくんも、とても……カッコいいですよ」
春日雪:嬉しさを隠しきれていない、弾んだ声を紡ぐ。
君臣ユウ:「あー、うん、あの……ありがとう」
君臣ユウ:その嬉しそうな様子についつい、頬を掻く。
君臣ユウ:「…………」気恥ずかしく雪ちゃんから目をそらした先で、他の女性陣が目に入り
君臣ユウ:「っと、み、皆さんも素敵だと思います、はい」早口。
黒田志野:「ありがとうございます」平静のトーンで。
古城あゆみ:「小学生が無理して世辞言うもんじゃねえよ」
君臣ユウ:「ちゅ、中学生ですっ」
木倉修一:「でも実際似合ってるぜ?流石はお嬢様方」
古城あゆみ:「あーハイハイ、中学生ね」
春日雪:「ええ。……それにですね、あゆみさん。その場その場で口からお世辞が言えるような男の子じゃないですよ、ユウくんは」
黒田志野:「まあ、慣れていますから」
古城あゆみ:「当たり前だろ私が本腰入れたんだぞ、似合ってないわけ無いだろうが」
君臣ユウ:ムズムズと背中に痒さを覚えているが、墓穴を掘りそうで言えない。
木倉修一:「前もドレス自体は似合ってたしな」 チンピラな言動が服以上に似合って台無しだっただけで。
古城あゆみ:「そういうお前も……」
古城あゆみ:「ハイ、気をつけッ!」
木倉修一:「はいっ!」 条件反射で背筋がビッと伸びる。
古城あゆみ:無言で観察すること、数秒。やがてもったいぶって口を開く
古城あゆみ:「……まあ、悪くない。だが腕時計は外しておくのがマナーだ、覚えとけ」
木倉修一:「うえ、マジで?不便じゃん……」 ブツブツ言いながら外してポケットに突っ込む。
君臣ユウ:「えーと、ともあれ、ともあれですね。」話がいい感じに自分からそれでくれたので。
君臣ユウ:「皆さんが着替えてる間に、仮面舞踏会の調査結果も上がってきました。……それで、志野さん」
君臣ユウ:言って、いくつかの資料や写真を渡す
君臣ユウ:「こちら、会場の手配の際に目撃された方ですが、見覚えはありますか?」
君臣ユウ:「奥墨家の関係者…と見られております」
黒田志野:「……」
黒田志野:「奥墨の?」
黒田志野:「……ええ、確かにお見掛けした覚えはありますが」
黒田志野:「では、奥墨の家がこれに絡んでいるということですね」
君臣ユウ:「はい。志野さんの婚約者、と伺ってますが」
君臣ユウ:「どこまで絡んでいるかは不明ですが、ある程度の関わりはあるものとして、そちらの調査も進めています」
君臣ユウ:こちらの手元の資料には、奥墨家の来歴やショッピングセンターについての記述も見て取れる。
君臣ユウ:「奥墨功紀氏は、UGNとも関わりのあるオーヴァードのようですからね。ひとまずどこまで関連しているか、など」
黒田志野:「……ええ。確かに、此方は、奥墨家の功紀様と婚約関係を結んでおります」
君臣ユウ:「その一環で、婚約者である志野さんもなにか知っては居ないかと……あっ」
黒田志野:「特に、そのようなお話は……月1の会食で、当たり障りのない会話をする程度ですから」
春日雪:「……気にならない、というわけではないと。そう言っているように聞こえますね」
君臣ユウ:「な、なるほど。そうなんですねー」
黒田志野:「気にならない訳がないでしょう。向こうの家のことが」
君臣ユウ:少年の口調に目に見えて狼狽が伺える。
君臣ユウ:手元にある資料の何かしらの記述を気にしてるとわかるだろう。
古城あゆみ:「へェ。そこそこお嬢様してるわけだ」
春日雪:「……ユウくん?」
春日雪:続きをどうぞ、と促すように頷く。
木倉修一:「あれ、さっき他にも奥墨関連の情報出たつってなかったか?」
君臣ユウ:「……………」
君臣ユウ:「ええとですね」ぐ、と表情を保つ。
黒田志野:「何か?」
君臣ユウ:「奥墨家の一部では……志野さんと奥墨功紀氏の婚約を……破棄すべきではないか、との声が上がっており……」
君臣ユウ:「何かしらの動きが……あるのではないか、と……」
君臣ユウ:「とのことです」
黒田志野:「……ああ、なるほど」
黒田志野:「それで言い淀んでらしたんですか」
君臣ユウ:「……はい、すみません」
君臣ユウ:「ご本人の前でその、配慮の足らないというか」
君臣ユウ:「……すみません!」
黒田志野:「気にしなくてもいいですよ。万人に祝福される婚姻というものが幻想でしょう」
君臣ユウ:「へ?」
黒田志野:「新進気鋭のブイブイ言わせた家なら、わざわざ黴臭い家から娶るなど必要ないなどの声もあがって不思議じゃないですし」
黒田志野:「全く後ろ暗いところのない家などとは言いませんから」
君臣ユウ:「そ、そうなんですか?」
君臣ユウ:当然のように言われてびっくりしてる。
春日雪:「……そうですね。ユウくんの家も、旧い家柄でしょう?」
黒田志野:「そういうものでしょう」
黒田志野:「あります?誰もが称賛しかしない人とか、家とか」
黒田志野:「あったら気持ち悪くないですか」
春日雪:「例え一代でも、業を背負う人というのはいます。……それが数代続くならいわんや、です」
君臣ユウ:「……なる、ほど?」
古城あゆみ:「つまるところ政治なんだよ、それなり以上の家格同士の結婚なんてな」
君臣ユウ:「政治ですか」皆そういうのに詳しいな…という顔
君臣ユウ:「ええと、ともあれ、そういうことで奥墨家にはなにかの事情があるかもしれません、ので」
君臣ユウ:「志野さんも、奥墨家に関しての接触がある際は、意識していただけると助かります」
君臣ユウ:ペコリ、と頭を下げる
黒田志野:「接触、ね」
黒田志野:「無いと思うけどね、わざわざ」
木倉修一:「こっちから探りを入れてもらう、ってのもキツそうか?さっきの口ぶりじゃ」
黒田志野:「……あ」
黒田志野:「全然考えてなかった……」
黒田志野:「こっちから連絡する気、全然なかったから……」
木倉修一:「マジか」 ブンブン言わせたといい、意外と面白い人か?という顔をしている。
春日雪:「……ユウくんが言うその「一部」に、奥墨功紀さん本人が含まれているかですね、気になるのは」
春日雪:自分が気にしている、という風の口ぶり。それは興味本位にも聞こえる、かもしれない。
古城あゆみ:「一応婚約者だろ、ポーズだけでも親密なフリしとけよ」
春日雪:「……家が、一族がどう思っていようとも」
黒田志野:「してますよ、人前では、お互い」
春日雪:「人が何かを決める時、その最終決定権は、やはり本人にしかないものだと、私は思います」
春日雪:「……確かめてみては、いかがです?」
古城あゆみ:「"定例のお付き合い"以外でも連絡を取り合ってますよ、ってそれとなく周りに思わせとけって話だよ!」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……その方が、いいか……」
黒田志野:少し顎に手を当てて考え込んでから、彼に電話を掛ける。
GM:ロイス取得と購入が可能です。
黒田志野:-旧知/古城あゆみ/感服/恥辱:○/ロイス
君臣ユウ:「黒田志野 ○P協力/N驚愕」で取得。
古城あゆみ:黒田志野 ○好奇心/隔意で取得
君臣ユウ:購入はきぐるみを狙います
君臣ユウ:1dx+4>=14
DoubleCross : (1DX10+4>=14) → 7[7]+4 → 11 → 失敗
君臣ユウ:買っておこう。3点ペイ。
君臣ユウ:君臣ユウの財産点を3減少 (7 → 4)
君臣ユウ:以上です。
春日雪:ロイスは保留!購入は、欲しいものリストから行ってみましょうか。志野さん用にアルティメイド服を狙います。手配師を使用。
春日雪:9dx+4>=20
DoubleCross : (9DX10+4>=20) → 9[2,2,3,3,4,5,6,8,9]+4 → 13 → 失敗
古城あゆみ:じゃあこちらでもアルティメイド服を狙いましょう。いくぞ援護の風ウインドブレス!
春日雪:財産点7点投入でゲット!志野さんにパス!
春日雪:春日雪の財産点を7減少 (18 → 11)
黒田志野:わーい!
古城あゆみ:あっ買ってた。何買おう
黒田志野:自分用のメイド服とか……
古城あゆみ:じゃあ自分用のメイド服を買うぜ!!
君臣ユウ:ドレスアップメイド服!
春日雪:アルティメットドレス…!
古城あゆみ:6dx10+9
DoubleCross : (6DX10+9) → 10[1,1,3,6,7,10]+5[5]+9 → 24
古城あゆみ:めっちゃ買えたわ
黒田志野:すご……
GM:皆購入上手だな……
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (35 → 38)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (38 → 41)
古城あゆみ:ミドル判定分も合わせて上昇させます
黒田志野:うーん 応急手当でも買っておきます
黒田志野:1dx+5>=8
DoubleCross : (1DX10+5>=8) → 10[10]+8[8]+5 → 23 → 成功
GM:周りかたすっご
君臣ユウ:めっちゃ買えてる
黒田志野:え~ すごい買えちゃった
古城あゆみ:このメンツ、買い物が上手すぎる
GM:メイド服さえ買えたレベル
春日雪:金ならある!(ビンタ)
GM:ではこのシーンはこれで終了となります。
◆Middle03◆
GM:Middle3:全員
GM:引き続き全員登場のシーンです。皆様登場侵蝕をお願いします。
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (55 → 63)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (49 → 50)
黒田志野:あまりにも日常
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (58 → 68)
君臣ユウ:ドッキドキ
春日雪:ダイスボーナスイエーイ
君臣ユウ:イェーイ
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (41 → 51)
GM:しばし呼び出し音が鳴り響いた後、通話が繋がる。
奥墨功紀:『……もしもし』
黒田志野:「……すみません、急にお電話してしまって」
黒田志野:「今お忙しいですか?」
奥墨功紀:『いえ。手は空いています』
奥墨功紀:『志野さんから連絡とは珍しいですが、何か御用ですか?』
黒田志野:「御用がなくて、電話してはいけませんか?」
黒田志野:(これくらい言っておけばいいでしょ)
奥墨功紀:『まさか。御用でなく話をしたいと思っていただける方が嬉しいですよ』
黒田志野:「ふふ」電話口で笑う。「ありがとうございます」
黒田志野:「まあ、まったく用がないというと嘘になってしまうんですが……」
奥墨功紀:ふ、とこちらも笑みを零した気配があって。
奥墨功紀:『そうだろうと思っていたところです。なんでしょう』
黒田志野:「む……」
黒田志野:「……此方に不審な招待状が届きました」
黒田志野:「裏側の世界を知るものへと宛てて。奥墨さんの方には?」
奥墨功紀:『招待状……。黒田家にですか?』
黒田志野:「ええ。そちらには、来ていないのですか?」
奥墨功紀:『僕個人でも家単位でも聞いていませんね』
黒田志野:「他言無用とあったのですが、家の問題と思いましたから、ご相談をと思ったんですけど」
黒田志野:「そうですか……」
黒田志野:(レネゲイドの存在を把握している企業の重役。該当しているのに招待状は来ていない?)
黒田志野:「……もう一つ、よろしいですか?」
奥墨功紀:『ええ』
黒田志野:「奥墨さんの家中に、この婚姻を快く思わないものがおりますよね」
黒田志野:「そのあたりは、どうお考えですか?」
奥墨功紀:『……どこでそれを?』
黒田志野:「噂など。いくらでも流れてきます」
奥墨功紀:珍しく、焦ったような声。
黒田志野:「ですが、噂ですから。事実かを確認したかったんですが」
黒田志野:「そのご様子だと真実のようで」
奥墨功紀:『……』 電波越しに、思わず漏れたようなため息が一つ。
奥墨功紀:『……ええ。ごくごく一部の声です』
奥墨功紀:『そう易々と通ることも無いでしょう。父にこの婚約を破る気が無いので』
黒田志野:「……」でしょうね、という言葉を飲みこんで。
黒田志野:「彼らは、黒田志野が気に入りませんか」
黒田志野:「それとも、家そのものが?」
奥墨功紀:『……貴女個人を嫌ってのもの、という訳ではありません』
奥墨功紀:『家の繋がりそのものでしょう』
黒田志野:「あら。家格としては十分でしょうに」
奥墨功紀:『はは。こちらこそ、家格に口を挟めるような身とは言えませんよ』
奥墨功紀:つまり、問題とされているのは家格ではないのだろう。
黒田志野:「黒田志野の努力では、その叛意は静まりませんか」
奥墨功紀:少し言い淀む気配がして。
奥墨功紀:『……ええ』
奥墨功紀:『意見を翻すことは無いでしょう』
黒田志野:「……」
黒田志野:「それでも、此方たちは」
黒田志野:「進まざるを得ないんでしょうね」
奥墨功紀:『……ええ』
奥墨功紀:『その道程や果てがどうなるにせよ。進むしかないでしょう』
黒田志野:ふう、とため息を付いて。「ごめんなさいね。つまらない話ばかり」
奥墨功紀:『いえ。貴女の声を聞けるだけでも、僕としては喜ばしいことですから』
奥墨功紀:『それと、こちらからも一つ質問をしても良いですか?』
黒田志野:「相変わらずお上手で……ええ?」
奥墨功紀:『志野さんは、その舞踏会に参加されるおつもりですか?』
黒田志野:「……ええ」
黒田志野:「……うちの家は、いかに怪しい申し出であっても」
黒田志野:「お受けするようなんです」
奥墨功紀:『……なら』
奥墨功紀:『エスコートを、僕に任せていただけませんか』
黒田志野:「ええ……」
黒田志野:「えっ!?」
黒田志野:「……」キョロキョロと周囲を見る。
黒田志野:どうしようこれ?という表情。
古城あゆみ:意地の悪い笑みを浮かべて見守っている
春日雪:「…………」笑顔でゆっくりと頷いている
君臣ユウ:「……?」婚約者にエスコートされるなら問題ないのでは?みたいな顔をしている。
古城あゆみ:GO!というようなジェスチャーで応答
黒田志野:(……もう~!)口だけパクパクして。
黒田志野:「ええ。此方は構いません。招待状も、余っておりますし……」
黒田志野:「ですが、よろしいのですか?」
奥墨功紀:『おや、婚約者をエスコートすることに何か問題が?』
黒田志野:「それは……」
黒田志野:「何も……ないですが……」
奥墨功紀:『でしょう?いつ頃お迎えにあがれば良いですか?』
黒田志野:「……期日などは、また改めてご連絡します」
黒田志野:「……じゃあ、また、舞踏会で。おやすみなさい」
奥墨功紀:『分かりました。舞踏会で』
奥墨功紀:『おやすみなさい』
GM:ツー、ツー。着信が途絶える。
黒田志野:電話を切って、ふう、と大きく息を吐いて。
黒田志野:「ええと。と、いうことで……」
黒田志野:「一枚の追加を……」
君臣ユウ:「奥墨功紀さんの分ですね。了解しました」
古城あゆみ:「ブッハハハ!結構カワイイところあるじゃねえの!」
黒田志野:「な、何がですかっ」
春日雪:「ええ、手配しておきましょう。……ふふ、それにしても──」
春日雪:「これは、今回の作戦での目標がひとつ増えてしまいましたね。……あゆみさんがおっしゃるように、あんなに可愛らしいところを見せてもらっては……」
木倉修一:「いや、途中めちゃめちゃ困ってたじゃん」
古城あゆみ:「割り切っているようで全然そんなことないのがな。くくく…」
黒田志野:「あれは……だって、困るでしょう!」
春日雪:「これはもう、志野さんたちの行き着く先を見届けなくては、ね?」
黒田志野:「というより、これは由々しい問題じゃないんですか」
黒田志野:「こちらに探りを入れてきてるんですよ。受ける、って返事してよかったんですか本当に?」
黒田志野:「何の意図があってそうしてきたのか……」
古城あゆみ:部外者の私はそんなん知らん面白がるだけだし?というような顔をしてみせる
君臣ユウ:「そうですね……こちらから確認した時点で、向こうには伝わっているでしょうし」
君臣ユウ:「探りを入れてくる意図を図るというのなら側に居たほうが対処がしやすい、とも言えます」
黒田志野:「なるほど……逆に監視下に置くということですね」
君臣ユウ:「はい。それに案外、UGNとして婚約者を守る……という意図ではないんでしょうか?」
君臣ユウ:首をかしげる
黒田志野:「ああ。そういうポーズという可能性もありますか……」
木倉修一:「ポーズじゃない可能性は考えてねーの?」
黒田志野:「はい?」
木倉修一:「いや、普通にマジで守ろうとしてる可能性考えてねーのかなって」
古城あゆみ:「そりゃ、あの反応を見るに」
古城あゆみ:「そういう場合もあるよなあ」
君臣ユウ:「大事な人が危険な場に行くので同行する、というのは一応、わかりやすい行動だと思いますね」
黒田志野:「……それはそれで、危険性があると知っているということですよね」
黒田志野:「やはり怪しいのでは……」
春日雪:「少なくとも、彼は「志野さんを守る」ということが必要であると認識している」
黒田志野:「何を考えているの……」うんうん唸っている。
春日雪:「それが分かっただけでも、連絡を取っていただいた価値はあると思います。……それが、彼個人としての想いなのか、「必要だから」そうすることにしたのかは……」
君臣ユウ:「それに、招待状には「裏側を知るもの」に宛てたと説明していましたからね」
春日雪:「……ここから先、判断できるのは、きっと。志野さんだけなのでしょうね」
君臣ユウ:「UGNに籍を置くものとして、それを『危険があるかも』と判断した可能性もありますから、その」
君臣ユウ:「……直接確認してみると早いかも。です」
君臣ユウ:推測が苦手な中学生の結論。
黒田志野:「そこまで聞いたら怪しまれるでしょう」
君臣ユウ:「……それもそうですね」
黒田志野:「このまま泳がせて判断します。雪さんの言うように、それが此方の責務の一つでしょう」
春日雪:「お願いします。その代わり、と言っては何ですが……」
春日雪:「──もしも、志野さんが「こうしたい」と思うことがあったら、遠慮なく仰ってください。たとえ、それが作戦の成否に影響するものだとしても──」
春日雪:「可能な限り、あなたの想いを叶えましょう」
黒田志野:「此方はそんなに我儘な女に見えます?」
春日雪:「女の子は、我儘であっていいと思いますよ?」
黒田志野:「……ふ」笑って。「お子様に諭されるなんて……」
黒田志野:「……」すぐに表情を戻して。
黒田志野:「かしこまりました。そのように」
古城あゆみ:(案外チョロいな。演出工夫したら普段問答無用で却下されるやつも通るんじゃねえのこれ)
古城あゆみ:「そうだなウン、私ももっとワガママ言っていいと思うぜ」
古城あゆみ:妙に穏やか顔で黒田の背をべしべし叩く
黒田志野:「あうっ……なんなんですか!?」
春日雪:「……言っておきますけれど、私、締めるところは締める女ですからね。あゆみさん?」
春日雪:変わらぬ微笑みのまま、さくりと釘を刺すように。
木倉修一:「やめときな、古城」
木倉修一:「雪ちゃんはアレで厳しいとこクソ厳しいから」
木倉修一:勝手に何かわかったような顔をして頷いている。
古城あゆみ:「ハッハッハッハ……」
古城あゆみ:パッと手を上げ、降参のポーズ。
古城あゆみ:「まあ、そんなに甘くはないってことで…」
君臣ユウ:「えぇ、まぁ。ただ、厳しいと言っても悪いこと以外はむやみに禁止するような子じゃないので」
君臣ユウ:「安心してくださいね」
GM:購入・ロイス取得が可能です。
春日雪:では、ジュラルミンシールド狙い!ゲット出来たらユウくんへ!
春日雪:7dx+4>=12
DoubleCross : (7DX10+4>=12) → 10[3,4,5,5,6,9,10]+1[1]+4 → 15 → 成功
春日雪:問題なく成功。どうぞ!
君臣ユウ:わーい。装備します。ガッション
古城あゆみ:リアクティブアーマーを狙います。援護の風ウインドブレス起動
古城あゆみ:6dx10+9
DoubleCross : (6DX10+9) → 9[2,4,5,8,9,9]+9 → 18
古城あゆみ:ダメかー!
君臣ユウ:残念…!
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (51 → 54)
君臣ユウ:じゃあ自前でリア狙い
君臣ユウ:2dx+4>=24
DoubleCross : (2DX10+4>=24) → 9[5,9]+4 → 13 → 失敗
君臣ユウ:だめだー。以上です
黒田志野:流石に24はキツいかな~ 雪ちゃん用にボディアーマー狙ってみます
黒田志野:1dx+5>=12
DoubleCross : (1DX10+5>=12) → 4[4]+5 → 9 → 失敗
君臣ユウ:あ、雪ちゃんは自前防具!
黒田志野:あ、外套じゃん
黒田志野:そうだった とにかく失敗です
黒田志野:以上!
GM:はーい、ではこのシーン終了です。
◆Middle04◆
GM:Middle4:全員
GM:いよいよ潜入開始となります。皆様登場侵蝕をお願いします。
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (68 → 75)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (50 → 54)
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (63 → 72)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (54 → 56)
GM:某月某日。
GM:とあるパーティーホールに、人目を忍ぶように幾つもの高級車が集いつつあった。
GM:中から出てくるのは、時代錯誤な仮面をつけスーツやドレスを身に纏った紳士淑女たち。
GM:彼らが封蝋の残る封筒を見せるたびに、ドアボーイが重々しい扉を開き新たな客を招き入れていく。
古城あゆみ:UGNの手配した車から、ゆったりとした仕草で降り立つ。
木倉修一:猫を模した仮面を付けた男がその手を恭しく引く。
古城あゆみ:顔の上部を覆うレース生地のベール。これも仮面の一種ではあるだろう。
古城あゆみ:「いいか木倉ァ…心に刻んでおけ」
古城あゆみ:視線は正面から外さず、小声で話しかける
古城あゆみ:「ここでは男がリードするのが鉄則だ。女が前を歩くことは、絶対に、ない」
木倉修一:「分かってるって。胸張って前歩けば良ーんだろ?」
木倉修一:同じく小声で返す。ニッと笑う口元が妙に仮面と合っている。
古城あゆみ:「……わかってるならいい。この場では恥も失敗も一蓮托生…頼んだぜ、相棒」
木倉修一:「オーライ、任せとけ相棒。お前の指導とオレを信じろ」
木倉修一:そのまま古城を連れ堂々と入口へ歩み寄り、受付にピッと招待状を示す。
古城あゆみ:しゃんと伸びた背筋、滑るような足運びは普段のガニ股猫背歩きからは想像もつかない。
GM:封蝋を確認したドアボーイが深々と頭を下げた。
春日雪:──僅かに時間をおいて。別の車両から降り立ったのは、一組の男女。
春日雪:否。男女というよりは少年少女、更に言うならば、「男の子と女の子」と呼ばれるような背丈の二人は、しかし。
春日雪:「──では、ユウくん」
春日雪:ふわりと裾の広がった、可愛らしい赤いドレス。目元を覆うのは、金の縁取りで飾られた、やはり赤いベネチアンマスク。
春日雪:──女の子の佇まいは、背丈から推測される年齢に似つかわしくない、堂々としたもので。
君臣ユウ:「あぁ、雪ちゃん」
君臣ユウ:すらりと身体にあった意匠のなかに、末広がるような燕尾服。目元を覆うのは、左右に銀と黒が絡み合うようなベネチアンマスク。
君臣ユウ:大人の中に混ざることが日常であるかのように、背筋を伸ばした毅然とした歩き姿。
君臣ユウ:幸い、先に歩く木倉さんの姿や、参考になる姿は周りに多い。
君臣ユウ:「エスコートさせて頂くよ。たまにはね」
君臣ユウ:そう言って少女の前を歩く。
春日雪:「あら、まるでいつも私がユウくんを振り回しているみたいな言い方ですね?」
君臣ユウ:「え、いや、まぁ…」
春日雪:軽口で応じながら。密着はせず、しかし離れず。紳士と淑女はそうあれ、という距離を保ちながら。
君臣ユウ:早速仮面に救われつつ。
君臣ユウ:「……ノーコメントで」口元だけを動かし、相手にだけ届く声。
君臣ユウ:後ろを歩く少女がどんな表情をしているか、不思議と想像がつきながら
君臣ユウ:当然のように招待状を示す。
春日雪:「はい。……ここから先は、世界の裏側とも違う、もうひとつの非日常」
春日雪:少年の想像に違わぬ、悪戯を楽しむ子供のような、けれど穏やかな笑みのまま。
春日雪:「──改めて。最後まで──きちんと家に帰れるまで、私を離さないでくださいね?」
GM:最初は二人の背丈に少し懐疑的な視線を向けたボーイも、封蝋を――そしてその振る舞いを見て。
GM:二人が賓客であると認め、大人同様に迎え入れた。
GM:次に会場へ乗り込んだのは黒塗りの高級車。
奥墨功紀:運転席ではなく後部座席から一人の少年が降り立ち、向かいのドアへと回る。
奥墨功紀:顔につけているのは黒一色の仮面。一見は簡素に見えるが、細部にまで装飾が彫り込まれている。
奥墨功紀:恭しい仕草でドアを開き、少女へと手を差し出す。
黒田志野:つい、とイブニンググローブに包まれた手が伸び、それを取る。
黒田志野:す、と身を立ち上げる少女は、白地に金の縁取りの瀟洒なドレス。
黒田志野:顔には白と黒の左右に別れた仮面。大きな羽飾りがついて、左右非対称のシルエット。
黒田志野:立ち上がり、恭しく一礼を。
黒田志野:「確かに、これ」
黒田志野:「一人で来るにはちょっと気が引けましたね」
奥墨功紀:「そうでしょう?こういった催しに女性が一人というのはそうそう見ませんから」
奥墨功紀:「僕としても、志野さん一人での参加というのは少々心配で」
黒田志野:「よからぬ男と交歓するやもと?ありえませんから」
黒田志野:ふわ、とゆるく裾がたなびく。
奥墨功紀:「そこまでは言いませんが、何せ仮面を付けての催しですから」
奥墨功紀:「良くない望みを持つ男が居ないとは限らないでしょう」
黒田志野:「仮面舞踏会というものが、そういった性質を持たないとは言いません」
黒田志野:時が止まったかのような空間を、悠然と歩く。
黒田志野:「品格を問うは末席に加わるまで。中では身元を問うのもご法度」
黒田志野:「悪趣味だとは思いますよ。古臭くて」
奥墨功紀:「ええ。全くです」
黒田志野:「ですけど、こういうのがお好きな人、多いですからね」
黒田志野:「やってみせないと」
奥墨功紀:「招かれた以上は、ですか?」
黒田志野:「ええ、これが必要とされているのでしたら」
黒田志野:「いくらでも」
黒田志野:そのまま、受付まで優雅にたどり着いて。
黒田志野:す、と一礼する。招待状は出さない。
黒田志野:自分の役割ではないかのように。
奥墨功紀:代わりのようにこちらが封筒を取り出す。数は二つ。
黒田志野:「……中では、役割を問いませんから」恙無く受付を終えた彼に、小声で。
黒田志野:「“そう”であると振る舞わなくていいですよ。そんな仮面、息苦しいでしょう」
奥墨功紀:「……確かに、仮面は少々息苦しくも感じますが」
奥墨功紀:「エスコートは僕自身の申し出であり望みですから」
奥墨功紀:目元は隠れても、普段通りと分かる笑み。この態度を崩すつもりはないと暗に示している。
黒田志野:「……お好きになさいな」
黒田志野:じ、と訝しげに笑みを見るが。仮面に阻まれ、その真意を窺い知ることは出来ない。
GM:仮面越しに見つめ合う二人の前で、重々しく扉が開かれた――。
GM:シーンカット。最後の購入とロイス取得が可能です。
黒田志野:最後!
君臣ユウ:ラスト!
春日雪:では、強化素材狙い!
春日雪:7dx+4>=15
DoubleCross : (7DX10+4>=15) → 10[2,3,4,4,5,7,10]+3[3]+4 → 17 → 成功
古城あゆみ:ロイスは保留。購入はリアクティブアーマー
春日雪:成功、志野さんどうぞ!
古城あゆみ:6dx10+9
DoubleCross : (6DX10+9) → 10[1,1,2,9,10,10]+3[3,3]+9 → 22
君臣ユウ:《バディムーヴ》達成値+3
古城あゆみ:キィ~ッ!惜しい!
黒田志野:イエイイエイ
春日雪:ヒューッ!!
君臣ユウ:経費!
古城あゆみ:イケメン…!
黒田志野:強化素材は大鎚の攻撃力あげます~
君臣ユウ:というわけでありがたく……装備をしておきます
黒田志野:ブルーゲイルやってみよ
古城あゆみ:じゃあこのリアクティブアーマーはユウくんにシューッ!
黒田志野:1dx+5>=20
DoubleCross : (1DX10+5>=20) → 9[9]+5 → 14 → 失敗
君臣ユウ:ガシャーン!
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (56 → 59)
黒田志野:はい。
君臣ユウ:ブルゲー
GM:志野さん出目は良いんだけど惜しいな
君臣ユウ:2dx+4>=20
DoubleCross : (2DX10+4>=20) → 4[1,4]+4 → 8 → 失敗
君臣ユウ:はい(はい)
君臣ユウ:以上です
黒田志野:いじょ!
春日雪:こちらも、ロイスは保留で以上!
GM:はーい。ではいよいよ潜入本番に入っていきましょう。
◆Middle05◆
GM:Middle5:全員
GM:潜入のシーンとなります。皆様登場侵蝕をお願いします。
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (59 → 61)
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (72 → 76)
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (75 → 82)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (54 → 61)
君臣ユウ:うーんダイスボーナス格差。
GM:さて。こちらの潜入シーンですが、FS判定を使用して判定していきます。
黒田志野:FS!
春日雪:ワオワオ!!
GM:FS判定についての説明が欲しい方はいらっしゃいますか?
君臣ユウ:順番に判定していって、達成値が規定に達したらイベントが起こったり……技能が変わったりするやつ!
GM:そういうやつ!
春日雪:こちらは大丈夫です…!なお、インフィニティコードに掲載されているシステムですね。
古城あゆみ:なんかそんなやつ(ふわふわ)
黒田志野:大丈夫!
古城あゆみ:よくわからないが援護の風ウインドブレスで全部爆破してやるぜ!
君臣ユウ:ヒャア~!目の前の判定を爆破してやりますよぉ~!
GM:では判定に関しての情報を開示します。
FS判定名:仮面の下を暴くには
終了条件:4ラウンドが経過。
判定:知識(社交界) 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:20 経験点:3
GM:なおMiddle2での準備の結果、判定には常に+4の補正が入ります。
君臣ユウ:助かりの翁
黒田志野:つよすぎ
古城あゆみ:つよい
GM:あ、すみませんちょっとだけ修正
春日雪:やったぜ
GM:目標進行値は24です。
黒田志野:増えた
君臣ユウ:デデン。
春日雪:4人×4ラウンドの最大16回の判定で24に到達せよ、ということね…
君臣ユウ:なるほど、そういうことなんだね雪ちゃん。
黒田志野:そうね。ある程度進行していくとイベントによって判定技能も変わるかもしれないし
黒田志野:都度得意な人が判定するべきじゃないでしょうか
君臣ユウ:ですわね~
古城あゆみ:なんでもできます(とくいげ)
春日雪:おのれ《ウィンドブレス》……!
君臣ユウ:お嬢様の社交力見せてくださいよ~!
君臣ユウ:黒田さんに対してみたいになったな。古城さんにお願いしよう
古城あゆみ:おうよちゃちゃっとぶち抜いてやんぜ~!
GM:あ、ちなみにロールはイベントが起こる毎に区切って演出という予定です
君臣ユウ:了解のオミです
春日雪:了解です!<区切りごと
GM:では、まずラウンド1のセットアップから開始となります。
GM:ハプニングチャートがあるのでそれの決定と、行動かエフェクトが宣言お願いします。
春日雪:はい、ではセットアップでユニークコード使用!シーン中、PC4人の判定ダイス+2個!
春日雪:シーン中なので、FS判定の進行中ずっと有効です。
古城あゆみ:有能…これが副支部長のパワー…!
君臣ユウ:ありがた~
黒田志野:FS判定のユニークコード無法に強いな
GM:シーン継続は強いな……
君臣ユウ:判定が多いほど強い効果に対してメチャクチャ判定するシステムが噛み合ってる
古城あゆみ:判定していきます
GM:あ、その前にハプニングチャート!
春日雪:ハプニング!
古城あゆみ:なんだとぉ…
GM:どなたか代表で1d100振ってください
春日雪:ここは枠順に志野さんどうでしょう。
君臣ユウ:ラウンド管理ってわけ
黒田志野:1d100
DoubleCross : (1D100) → 69
GM:ハプニングチャート:61~80→どうやら順調に溶け込めているようだ。補正無し。
黒田志野:普通のやつ 最初らしくはありますね
春日雪:ありがたい…!
君臣ユウ:舞踏会チャートだ
黒田志野:セットアップに怨念の呪石を使います~
黒田志野:攻撃力を上げて暴走。攻撃力を上げる意味はありませんが
黒田志野:暴走中、《絶対零度》によって【精神】判定ダイスを+4個。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を3(→ 3)増加 (61 → 64)
GM:では、改めて判定と行きましょう。どなたからチャレンジしますか?
君臣ユウ:では、志野ちゃんのメンタルが一番強くなったので、行動値4で行動待機の君臣です
古城あゆみ:同じく待機マンです
春日雪:同じく待機少女です!
黒田志野:では判定少女!
古城あゆみ:援護の風ウインドブレス起動!ダイス+5、達成値+9!
黒田志野:ありがた~
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (61 → 64)
黒田志野:精神3、ユニコ2、絶対零度4、援護5
黒田志野:14dx+9>=7
DoubleCross : (14DX10+9>=7) → 10[1,1,2,3,4,4,6,8,9,9,10,10,10,10]+10[5,7,10,10]+8[3,8]+9 → 37 → 成功
君臣ユウ:お強い
黒田志野:めちゃくちゃやれちゃった
君臣ユウ:社交界のプロ
黒田志野:コンセ入ってるみたいな数字に……
春日雪:完璧なお嬢様だ!
GM:上限ぶち抜いてる……
古城あゆみ:つよすぎる
君臣ユウ:エネミーのドッジでもあんま見ない達成値
春日雪:そしてミドルのリサーチ成功分+4もあるので、達成値40に乗ってますねこれ…上限ぶっぱ…
君臣ユウ:ほんとだ。
古城あゆみ:スゴイ
君臣ユウ:工作員だって抜ける
黒田志野:あっそれも抜けてた
GM:最大達成値が30なので、今回は最大の4ポイントが入る形になります。
君臣ユウ:やったー
黒田志野:わーい
GM:進行値:4/24。しかしイベントにはまだちょっと足りません。
古城あゆみ:仕方ない…古城、動きます
古城あゆみ:精神3、ユニークコードで+2、侵蝕ボーナスで+1
古城あゆみ:6dx10+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,4,6,7,9,10]+3[3]+4 → 17
GM:こちらもしっかり二桁出してる!
古城あゆみ:まあこんなものでしょう
君臣ユウ:あ、丁度いいや。《バディムーヴ》達成値+3
君臣ユウ:20です
古城あゆみ:ウオオ!バデム!
君臣ユウ:デムデムデム~
黒田志野:超順調
君臣ユウ:綺麗に桁上り
春日雪:ピッタリ!
GM:では達成値20でポイントは3、進行値が7/24まで進みます。
GM:そして進行値5でイベントが起こります。
進行値5:捜査開始
無事に場に溶け込むことが出来ているようだ。次は会場内で不穏な動きが無いか目を配らなければいけない。
判定技能が知覚に変更する。
GM:会場は各々仮面を付けグラスを手にした人々が、語らいを交わしている。
黒田志野:「どうです、場の雰囲気は?」あゆみさんに声をかける。
黒田志野:「いくらご経験が幼少時にお有りとは言っても」
黒田志野:「久々でしょう。慣れないことあればお手伝いします」
古城あゆみ:「いえ、お気になさらず。確かに久しぶりではありますが」
古城あゆみ:「身に染み込んでいますので。お手を煩わせるほどのことはありません」
黒田志野:「……堂に入ってるのね」
黒田志野:「こういうの嫌いそうに見えたけど?」
古城あゆみ:周囲から見えない角度で肘を入れる
黒田志野:「ひうっ」
古城あゆみ:「失礼……私だけでは手が回らない部分もありますので。その場合は助力を乞うやもしれません」
黒田志野:「……ええ、お互いご協力出来るといいですね……その“仮面”、よくお似合いですよ」
黒田志野:「覆い隠して上品に。惚れ惚れします」
GM:そこに、一人の男が声をかけてくる。
仮面の男1:「おや、そちらの御婦人方。飲み物はまだお持ちでないのですか?」
仮面の男1:マスクの下に垣間見える頬が少し赤い。早くも酒が回っているのだろうか。
黒田志野:「御機嫌よう。今、お願いしている所なんです」
黒田志野:「そちらは随分と楽しまれているご様子で。まだまだ宴は始まったばかりですのに、平気です?」
仮面の男1:「いえいえ、これくらいはまだほんの序の口ですよ」
黒田志野:「まあ、お強いんですね」
仮面の男1:「元々、家でもよく嗜んでいるのです。ワインセラーに並んだコレクションを見るのが一番の楽しみでして」
仮面の男1:「味わったところ、今日のコレはおそらくハーラン・エステートあたりでしょうな。主催者もなかなか趣味が良い」
黒田志野:「へえ。ここで供されるものは、それにも劣らぬと?」
黒田志野:「……なるほど?」
古城あゆみ:「それはそれは」
仮面の男1:「ええ。お嬢様方がご存じかは分かりませんが、これはアメリカのものでして」
仮面の男1:「ワインでアメリカ?と思われるかもしれませんが、これがなかなか。アメリカは今や生産率4位を誇るワイン新興国なのですよ」
古城あゆみ:「お詳しいのですね」
仮面の男1:「いやいや、この程度ではまだ詳しいとは名乗れません」
黒田志野:(相槌を打って転がすだけで済めばいいけど)
黒田志野:(あまり物を知らない様子を出すと侮られるか……ずっと絡まれても困るし)
黒田志野:(どうしたものかな……)
仮面の男1:「アメリカのカリフォルニア、いわゆるナパ・バレーで生産されているものは特に物が良くてですね」
仮面の男1:「本日のこれもその一つです。気候が安定している分品質も安定しているあたり、半端なフランス産よりよほど品質が良いとも言えまして……」
仮面の男1:酒に趣味が合わさって止まらなくなっているのか、ぺらぺらと聞かれてもいない知識を披露し続けている。
黒田志野:「はあ……」
古城あゆみ:ベールに覆われて表情は伺えないものの、話に聞き入っているように見える
古城あゆみ:「ええ…ええ。とても興味深いですね」
黒田志野:ちらっとあゆみさんの方を見る。
仮面の男1:「そうでしょう!伝統は勿論尊重するべきですが、それで新興のものを足蹴にするのはあまりにも惜しい」
古城あゆみ:つい、と男に身体をしなだれかかる。
黒田志野:「わ」
古城あゆみ:無言でパクパクと口を動かす。
仮面の男1:「アメリカ産と言うだけで軽んじて味わわないなど正に……うおぅ!?」
古城あゆみ:(いまのうちに)(はなれとけ)
黒田志野:こくこくと頷いて。「……そちらがお好みのようで。ごゆるりと」
古城あゆみ:「本当にお詳しい…場を改めて、お伺いしたいくらい…」
仮面の男1:「な、なんと。いやしかし、ふむ」
仮面の男1:「レディの誘いを断るなど、紳士の風上にも置けぬ振舞いです。ええ、良ければ是非場を改めて……」
黒田志野:(つい離れてしまいましたけど、大丈夫かしら)
黒田志野:ちらっと物陰から様子を見る。
GM:物陰に退避した志野へ、また別の男が声をかける。
仮面の男2:「見目麗しいお嬢さん、そんな物陰で何を?」
仮面の男2:身なりは良いものの、どこかチャラついた雰囲気が漂う軟派な男だ。
黒田志野:「ああ、いえ」くるりと向き直り、相対する。
黒田志野:「このような場に、慣れておらず……」
黒田志野:「少し、様子をこちらで伺っておりました」
仮面の男2:「おや、初々しい。ならばこの僕が話し相手となりましょう」
仮面の男2:「僕は男爵家の一員ですからね。こういった場も慣れています」
黒田志野:「……舞踏会の場は、素性は秘密と聞きますが」
仮面の男2:「はは、そうでしたね。ならばこの事実はご内密に」
仮面の男2:気取った様子でウインクをし、人差し指を立ててみせる。
仮面の男2:「ときに、仮面舞踏会の起源をご存じですか?」
黒田志野:「いえ。何です?」
仮面の男2:「中世後期はヨーロッパの宮廷にて行われた仮装舞踏会から派生したと言われています」
仮面の男2:仮面ですら隠しきれない得意満面の笑みで語りだす。
仮面の男2:「仮面舞踏会という形を取ったのはヴェネツィアが初めて、と言われていますね」
仮面の男2:「あまりの人気から、風紀が乱れる原因として禁止されたこともあるそうです」
仮面の男2:「例えばかのオーストリア女帝、マリア・テレジアもその一人だったとか。その娘が贅を尽くしたことで知られるマリー・アントワネットなのだから皮肉な話ですが」
仮面の男2:「また仮装舞踏会や仮面舞踏会はしばしば悲劇の舞台にもなっています。例えばフランスのシャルル6世、あるいはヤコブ・ヨハン・アンカーストレム」
仮面の男2:「前者は4人もの焼死人が出てしまったことで精神を病み、後者は不満を持つ者から暗殺されました」
仮面の男2:「どちらも仮装や身分を隠すという性質が切欠となった事件です。痛ましいものですね……」
黒田志野:「まあ、物騒な話ばかりなさるのですね」
黒田志野:「では、なんです?身分を隠すのは、いけないことだと?」
仮面の男2:「失敬。いえ、そこまでとは申しませんが」
仮面の男2:「あなたと僕の出会いを悲劇にしないために、少し仮面舞踏会の規範から逸脱してみませんか?という単なるお誘いです」
仮面の男2:そこまで言い終えると、決まったとばかりに君へ微笑みかける。
黒田志野:「――それは」こつこつと仮面を叩く。
黒田志野:「この場で包み隠すべきものを詳らかにして」
黒田志野:「現実のバランスを適用せよ、と」
仮面の男2:「ふむ。そのようにも解釈が出来ますかね?」
仮面の男2:「包み隠された貴女の素顔を知りたいと願っていますからね」
黒田志野:こつこつと窓辺に寄って、カーテンに包まる。
黒田志野:「おいでなさい」
仮面の男2:だらしなくにやけたような顔でそれに続く。
黒田志野:他の者の視線がないようにして。
黒田志野:マスクを取る。
仮面の男2:「! 貴女様は……」
黒田志野:「此方の顔を、ご存知ではありませんか?どこぞの男爵様は」
仮面の男2:「いえ、その。もちろん存じ上げておりますとも」
黒田志野:「仮面舞踏会は身分を問わぬ催し故に、此度は不問といたしますが」
黒田志野:「お気をつけたほうがよろしいですよ?その位も、仮面の裡にお仕舞い下さいませ」
仮面の男2:先ほどまでのニヤけ面はどこへやら、真っ青になりながらガクガクと頷く。
黒田志野:再び仮面を付けて、カーテンを解いて。
黒田志野:「さて。続きのパーティを楽しんではいかがです?」
黒田志野:ニコリと笑う。
仮面の男2:「いや、その……し、失礼致しました!」
仮面の男2:深く礼をすると踵を返し、優雅さも忘れたような足取りで逃げ帰っていく。
黒田志野:「……まったく」
黒田志野:「爵位がそんなに通用するなら、うちはこんなことになるものですか」
黒田志野:「古臭いのよ」
黒田志野:「あっ、あゆみさんは――」そちらにちらりと目をやって。
古城あゆみ:少し時は遡って。
古城あゆみ:男の話に相槌を打ちつつ、視線だけを動かして黒田の様子を盗み見る。
古城あゆみ:(…あ、また変なのに絡まれてやがるな)
仮面の男1:「いやしかし、まさかこれほどワインについて興味のある女性に出会えるとは」
仮面の男1:その様子にも気づかず、機嫌よくぺらぺらと喋っている。
古城あゆみ:「これでも、お酒は嗜む方なのです」
古城あゆみ:「意外ですか?」
仮面の男1:「ええ。いや、一絡げにするのも失礼なのですが、どうにも女性でお酒に造詣の深い方と縁が無くて」
仮面の男1:「そういうものかとばかり考えていました。自分の視野の狭さに恥じ入る次第です」
古城あゆみ:視界の端に、どこかへ歩いていく黒田の姿。
古城あゆみ:(おいおーい!マジかあいつ!)
仮面の男1:「ちなみに、ご婦人のお好みのワインはどちらの品種でしょうか。私の味わったことのあるものなら幾らかお話も出来ると思いますが……」
古城あゆみ:「トレッビアーノ・ダブルッツォ、でしょうか。イタリアのものですが、とっても魚料理に合って…」
古城あゆみ:男の身体とテーブルで周囲から死角になる位置につい、と陣取り。
古城あゆみ:密かに、かつ勢いよくよく男の足を払って転倒させる。
仮面の男1:「なるほど、白ですか!あれもまた……うわぁっ!?」
仮面の男1:元より酒も回っている。払われるまま盛大に転ぶ。
古城あゆみ:「あらあら、お酒が回りすぎてしまったのでしょうか。ほら、お手をこちらに…」
古城あゆみ:介抱するフリをしながら片手で襟を締め上げる。
仮面の男1:「いやはや、面目ない。すみ、う、ぅぐ……」
古城あゆみ:(1,2,3…ハイ、おやすみ)
仮面の男1:ギリギリと締め上げるままに呼吸が詰まり、赤かった顔が紫色に変わっていき――。
仮面の男1:「……うぅ」
仮面の男1:小さな呻きだけ残して気を失う。
古城あゆみ:「まあ大変!誰かお連れの方はいらっしゃいますか…!?」
GM:ざわざわと僅かに周囲の注目が集まり、慌てたようにスタッフが駆けてくる。
スタッフ:「お手数をおかけしてすみません、こちらでお部屋へとお連れします!」
古城あゆみ:「お酒を飲みすぎてしまったようで…はい。お願いいたしますね」
GM:スタッフに肩を担がれて、男性は連れていかれた。
GM:ざわめいていた周囲もそれを見て興味を失くし、静まっていくだろう。
古城あゆみ:(ちょっと騒ぎになったな…まあこれくらいはセーフだろ、たぶん)
古城あゆみ:(で、存外手間のかかる黒田クンはどこに───)
古城あゆみ:黒田志野の消えたカーテンの方へ足を向けた。
黒田志野:「……先程の殿方は大丈夫なんですか?」近づいてきた女性に声をかける。
古城あゆみ:会場の端。きらびやかな刺繍の施された帷帳の脇にて。
古城あゆみ:「しつこいからご退場願ったが」
黒田志野:「ご退場って……」
古城あゆみ:つい、とスタッフの詰め所の方を指差す
古城あゆみ:「お酒を飲みすぎてしまったようで…心配ですわ…」
黒田志野:「……ああ。“悪酔い”されたと」
古城あゆみ:わざとらしくよよ…と胸を押さえる
黒田志野:「先程はありがとう御座いました」頭を下げる。
黒田志野:「どうしたものかと思案してしまって……」
古城あゆみ:「その直後に変なのに絡まれててウケるよな」仕草は場に合わせているが口調は平時のもの
黒田志野:「ええもう、本当に……」口元を抑えて談笑している素振り。
黒田志野:「一部であると信じたいですがね」
黒田志野:「ともかく、この借りはいずれ、必ず」
古城あゆみ:「二度目の助け船はいらなかったみたいだな」
黒田志野:「ええ。少し晒しただけです」
古城あゆみ:「スマートだねえ、さすがに本物は違うや」
黒田志野:「そう卑下なさることでもないでしょう。その所作。未だに染み付いておいでならば」
黒田志野:「今後どうとでも使えるでしょうに」
古城あゆみ:「地位より気位のほうが大事だと思ってるクチか?」
黒田志野:「いえ?どちらもあるに越したことはないでしょうけど」
黒田志野:「戻る道もあるのでは? 存外、間の放蕩など、気にされぬものですよ」
黒田志野:「どこぞの伯爵家では長子の娘に男の振る舞いをさせていたと聞きますから」
古城あゆみ:「生憎、私の座ってた席はもう埋まってるんでね」
古城あゆみ:「戻る気なんざサラサラ無いし、頼まれたって戻ってやんねー」
古城あゆみ:「…それより、自分からそのネタ振ったってことは。つまりそういうことだな?」
黒田志野:「でしたらその層へのひねた物言いを……え、何です?」
古城あゆみ:ベールの上からでもわかる、良からぬことを考えている顔だ。
黒田志野:「その顔つきは一体どういうことですか」
古城あゆみ:「後の楽しみが増えて私は嬉しいよ」
黒田志野:「えっなんですかその含みは……!」
GM:二人がじゃれ合っているところに、飲み物を取りに行っていた男性二人が帰ってくる。
木倉修一:「居た居た。二人とも……お二人とも、なぜこんな隅に移動を?」
木倉修一:「見つけるのに少しばかりかかってしまいました」
木倉修一:出しかけたいつもの口調を引っ込めつつ、古城さんへとワインを差し出す。
古城あゆみ:「少々、虫に寄られまして…」
奥墨功紀:「虫が?……やはり、不用意に離れるべきではありませんでしたね」
黒田志野:そちらを振り向くと、少女相応の顔をパッと消して。
黒田志野:「過ぎたことです」
古城あゆみ:少々わざとらしく振る舞いを正し、グラスに口を付ける
奥墨功紀:「それでも、ですよ。申し訳ありません、志野さん」
黒田志野:「功紀さんが勝手になさっていることでしょう」
黒田志野:「詫びられる筋合いはありません」
奥墨功紀:「……では、お詫びにはなりませんが」
奥墨功紀:言いながら足の高いグラスに注がれたオレンジ色のカクテルを差し出す。
奥墨功紀:「ノンアルコールカクテルだそうです。名はシンデレラ」
奥墨功紀:「オレンジやパイナップルは苦手ではなかったはずと思ったので。もしお嫌いならこちらと交換しましょう」
奥墨功紀:そう言って自身の手に持つグラスを見せる。
黒田志野:「……」
黒田志野:「頂きます……」
黒田志野:そのまま、受け取って、一口。
黒田志野:「少し、甘すぎます」
黒田志野:(作られたみたいに)
奥墨功紀:「甘さは控えめの方がお好きでしたか。覚えておきましょう」
奥墨功紀:そう言って、自身はサラトガクーラー……アルコール抜きのモスコミュールを呷る。
木倉修一:(……なあ)
木倉修一:そのやり取りを眺めながら古城さんへ耳打ち。
木倉修一:(オレもああいうのやるべきだったりする?流石に自信ねーんだけど)
木倉修一:(というかあいつら両方未成年ってマジ?)
古城あゆみ:(これが本物の良家のご子息とご令嬢だ、庶民とはステージが違うんだよ)
古城あゆみ:(あとお前がアレやったら私が笑い死にするからしなくていい)
木倉修一:(上流階級おっかないな……正直安心したわ)
木倉修一:見るからに安堵した様子でワインを一口飲んで。
木倉修一:「うわうっま」
古城あゆみ:「ぶっほ!」
古城あゆみ:思わず吹き出し、慌てて木倉の足の甲を踏みつける
木倉修一:「いっ……!」 思わず声を上げかけて、今度はどうにか飲み込む。
奥墨功紀:「……お二人とも、何か?」
黒田志野:「?」
古城あゆみ:「……なんでもないでーす」
木倉修一:「ああ、いや、ええ。何でもないです」
古城あゆみ:(カッコつけるなっていうのは気を抜けって意味じゃねーよ!ボケ!)
木倉修一:(いや違うんだって!こんな美味くて高いやつ初めて飲んだからついさあ!)
GM:……僅かに波乱を孕みつつも、潜入は無事に幕を開けた。
GM:では、ここからは再びFS判定となります。現在の状況はこちら。
FS判定名:仮面の下を暴くには
終了条件:4ラウンドが経過。(現在1ラウンド半ば)
判定:知覚 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:7/20
君臣ユウ:じゃあ先に俺が振っていきますね
GM:+4の補正を忘れずに。
春日雪:ヤー、お願いします!
君臣ユウ:知覚素振り。+4と雪ちゃんのシーン継続支援で+2D。
君臣ユウ:7dx+4>=7
DoubleCross : (7DX10+4>=7) → 9[4,5,5,6,6,6,9]+4 → 13 → 成功
君臣ユウ:うーむ。まぁ成功!
春日雪:進行度+2!良き…!
GM:お見事、進行値+2で9/20です。
GM:イベントはまだなので続けて雪ちゃんもお願いします。
君臣ユウ:頑張れ~
春日雪:はあい!知覚素振り、能力値にユニークコードのダイス+2、ボーナスの4を足して…
春日雪:4dx+4>=7
DoubleCross : (4DX10+4>=7) → 10[5,7,8,10]+3[3]+4 → 17 → 成功
春日雪:もう一声欲しかったけれど、悪くはない…!進行度更に+2で!
君臣ユウ:強い!
GM:11/20!2度目のイベントが発生します。
進行値10:仮面の裏に潜む影
レネゲイドの反応から見るに、どうやら会場内には自分たち以外にも複数人のオーヴァードが潜伏しているようだ。
参加者の護衛や参加者自身の可能性もあるが、現状では判断できない。
より警戒を深め場内の動きを見極めようとする君達の耳に、ふと音楽が流れ込んでくる。
判定技能が芸術:ダンスに変更される。
春日雪:芸術ーッ!!
GM:君達にはダンスを踊ってもらう
君臣ユウ:ダンス!
君臣ユウ:流石にキョロキョロと眺めるようなことはしないまま、目線だけで広間の動きを観察していく。
君臣ユウ:その合間に、黒田さんや古城さんの方で細かないざこざが、発生する前に取り押さえられたり。
君臣ユウ:(……流石に慣れてるんだなぁ)
君臣ユウ:そちらは気にしないことにして、他の場所に意識を向けていく。
GM:場内全体に意識を向ければ、ぽつぽつと点在するようにレネゲイドの反応を感じる。
GM:細かい位置や数まで把握できるわけではないが、少なくとも居るのが自分達だけということは無いだろう。
君臣ユウ:(……ふむ)
GM:問題はそれらに悪意や敵意があるかどうか。こればかりは、現状ではまだ判断がつかない。
君臣ユウ:木倉さんたちの動きを参考に会場を観察がてら二人分のグラスを貰って、雪ちゃんの元へ。
君臣ユウ:「……何人か、居るね」
君臣ユウ:グラスを渡す。りんごっぽい。
春日雪:「ありがとうございます。……ええ、私の方でも把握しています。こればかりは、ユウくんにも志野さんにも、あゆみさんにも負けませんから」
春日雪:薄っすらと張り巡らせた領域。そこからぼんやりとした、レネゲイドの痕跡を感じながら。
春日雪:「……ん……」
君臣ユウ:「流石だ、雪ちゃん」
春日雪:受け取ったグラスを傾け、唇を濡らす程度に小さくひとくち。
春日雪:──そして。
春日雪:「……ユウくん?」
君臣ユウ:「…ん?」
春日雪:「これ、アルコール入りですよ。……薄く、そして甘くアレンジしてあるみたいですけれど」
君臣ユウ:「えっ」
君臣ユウ:言われてみれば、渡したグラスから甘い香りとは別に、ツンとアルコールの感覚がある。
君臣ユウ:「………ごめん、詳しく聞いてなかったから間違えたみたいだ」
君臣ユウ:「えーっと、俺の分はソフトドリンクみたいだから、こっちと交換する?」
春日雪:「ふふ、やっぱり緊張してるんですね、ユウくん。普段なら、こんな間違いは絶対にしないのに」
春日雪:楽し気な言葉に、咎める色はなく。むしろ楽しそうで。
君臣ユウ:クリスマスに飲むシャンメリーのような味付けのグラスを示す。
君臣ユウ:「……かもしれない。疑われないようにと思って、ちょっと焦った」
春日雪:「それじゃあ、ユウくんの飲み物がなくなっちゃいますよ?……ああ、では」
君臣ユウ:仮面で表情を隠しつつも、わかりやすく焦っている。
春日雪:すみません、と傍を通ったスタッフに自分のグラスを預けてから。
春日雪:「ひとくちだけ、いただきましょう」
君臣ユウ:「うん…」渡す。
春日雪:そっと、少年の白い手袋の上から。今宵は自分も身に着けている、赤いシルクの手袋に包まれた指を絡めるようにして、グラスを受け取って。
春日雪:「ん……」
春日雪:やはり、中身が減っているのか分からないくらいに。僅かに、甘い香りのするものを口に含む。
春日雪:「……ごちそうさまでした。さあ、ユウくんもどうぞ?」
春日雪:そうして、グラスは再び少年の手に。
君臣ユウ:「あ、うん…」
君臣ユウ:磨かれたフルートグラスの吸口に、わずかに唇の跡が残っている。
君臣ユウ:「……」
君臣ユウ:つい、と少しだけ回転させたグラスを傾けて、甘い香りの液体を飲む
君臣ユウ:「……あ、美味しい」
春日雪:「…………」
春日雪:じっ……と。その様子を見つめる視線は、僅かに不満げで。
君臣ユウ:「ど、どうしたのかな」
春日雪:「……そうですね。とても美味しかったです。ですから──」
春日雪:もうひとくち、と。ねだるように告げて、返事を待たずに。
君臣ユウ:「あっ」と、雪ちゃんに柔らかくグラスを譲渡する
春日雪:──グラスがこちらの手に渡る前。まだそれが、少年の手の中にあるうちに。
春日雪:キミが唇を触れさせた場所と、寸分違わぬ箇所に口付ける。
春日雪:「んく……ん……」
君臣ユウ:「─────わっ」
君臣ユウ:透明なグラスに押し付けられるような、その赤い唇に目を奪われる。
春日雪:吐息を飲み込みながら、ひとくち、ふたくち。二人で手にしたグラスが唇から離れる瞬間、小さく伸びた舌がその縁をなぞる。
春日雪:「……ああ、これは。とても、美味しいですね」
君臣ユウ:「………………! !」
春日雪:「……さあ、まだグラスは空になっていませんよ。きちんと最後まで味わわなければ、勿体ないです」
君臣ユウ:目の前で行われた動作がいやに網膜に焼き付く。
君臣ユウ:「いや、そう、そうなんだけど……」
君臣ユウ:手元に収まるグラスを見る。唇の跡ではなく、今度は透明に、先程よりキラキラと光を返している。
君臣ユウ:「………」
春日雪:「……飲んで、くれないんですか?」
君臣ユウ:(これ、別の所から飲んだら……またやられるのかな…)
君臣ユウ:「いや……」
君臣ユウ:「あの………」
春日雪:──グラスの向こう。キミの視界には、丸く歪んで広がった微笑みがある。
君臣ユウ:ぐ、と唇を引き締めて。
君臣ユウ:えいや、っと彼女が口づけたのと同じ場所から、グラスを呷る
君臣ユウ:耳の奥でバクバクと心音がなり、何かの液体を飲んだが先ほどと違って味はわからなかった。
君臣ユウ:「の、飲みました」
春日雪:「はい、よくできました。……おかわりは、いりますか?」
春日雪:花丸です、とでも言いたいのか。キミが唇を離したグラスの縁をなぞって、指先が円を描く。
君臣ユウ:「うぐ。……喉は乾いてるけど」
君臣ユウ:「今はいいかな……」
君臣ユウ:こほん、と仕切り直すように口に手を添える。
君臣ユウ:その唇に残る雫がどっちの何かは極力考えていない。
春日雪:「……そうですね。お楽しみは、仕事の後にとっておきましょう」
GM:1つのグラスを挟み向かい合う2人の耳に、音楽が流れてくる。
GM:ゆったりとしたワルツ。音の方を見やれば、音源などではなくしっかりとした楽器隊がいつの間にか並んでいる。
春日雪:「……ああ。丁度、メインイベントの始まりのようですね」
君臣ユウ:「メインイベントというと」
君臣ユウ:「踊るんだよな、やっぱり」
春日雪:「当然ですよ。これは、仮面舞踏会なんですから」
春日雪:キミが持つ空のグラスを、そうっと盗み取るように受け取って。これもやはり、スタッフに片づけを頼んで。
春日雪:空いた両方の手で、キミの右手を、包むように握る。
春日雪:「……緊張、していますか?」
君臣ユウ:「うん、してる。……してた、はず」
君臣ユウ:そのはずだが、先程のやり取りで、別種の鼓動の早まりがまだ収まっていない。
君臣ユウ:「雪ちゃんの方は、どう?」
春日雪:「──私も」
春日雪:「ユウくんと同じ、ですよ」
春日雪:その手を、自分の右胸、心臓の上へと導いて。
春日雪:とくん、とくんと。
春日雪:早鐘を撃つ鼓動が、キミの手に。ドレスと手袋の布地越しに、伝わるだろうか。
君臣ユウ:(……わ。)その仕草にまた、驚いて。
春日雪:「ですから……しっかりと、エスコートしてくださいね?」
君臣ユウ:柔らかな体温を感じる。
春日雪:「──仮面を着けた、私の王子様」
君臣ユウ:「ん。……わかったよ、雪ちゃん」
君臣ユウ:目の前の彼女も、同じだというのなら
君臣ユウ:少しだけ息を吸って、冷たい空気を身体に取り入れる。
君臣ユウ:この潜入が決まって、そういう仕草を練習したとおりに。
君臣ユウ:「『私と一曲、踊っていただけますか?』」
春日雪:──そんなの、答えは決まっている。
春日雪:女の子は、誰しも一度は。王子様にダンスに誘われるのを、夢見るものだから。
GM:場内の男女が各々に手を取り合い、ダンスパーティーが始まろうとしていた。
GM:では、全員の判定が終了したためラウンド1が終了しラウンド2に移行します。
GM:イニシアチブでチャートの決定を行いますので、代表者は1d100をお願いします。
春日雪:順番的にはユウくんかな?
君臣ユウ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 17
君臣ユウ:ドン。
古城あゆみ:なんかありそうな数字だ!
GM:お、良いのを引きましたね
春日雪:ほほう…?
君臣ユウ:おっ、なんだろなんだろ
GM:1~20:流石上流の舞踏会、ご飯が美味しい。このラウンドの達成値+2。
君臣ユウ:おいしい!
春日雪:ごはん!
古城あゆみ:飯がうまい!
黒田志野:わーい
君臣ユウ:累計+6になる。うれしいね。
GM:固定値がどんどん上がっていく……
君臣ユウ:ご飯を食べて、ダンスに挑むぜ
FS判定名:仮面の下を暴くには
終了条件:4ラウンドが経過。(現在2ラウンド目)
判定:芸術(ダンス) 難易度:7 最大達成値:30 目標進行値:11/20
GM:状況はこうなります。皆さん順番に判定をどうぞ!
君臣ユウ:では行動値4なので感覚が得意な自分から行きます~
古城あゆみ:その判定に援護の風ウインドブレス!ダイス+5、達成値+9!
君臣ユウ:感覚3、ユニークコードで+2、侵蝕ボーナスで+2。援護+5。固定値が+4とご飯+2とウィンブレ+9だ。
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (64 → 67)
君臣ユウ:12dx+4+2+9>=7
DoubleCross : (12DX10+15>=7) → 9[1,2,3,4,5,5,5,6,7,8,9,9]+15 → 24 → 成功
君臣ユウ:回らねぇ!
GM:惜しい……
古城あゆみ:回らんかー
春日雪:しかし+3なら…十二分では…!?
GM:進行値は+3、計14/20となりますが……。
GM:残念ながら一歩届かず。イベントはまだ起きません。
古城あゆみ:続いて判定しますよ~
GM:どんどんどうぞ
古城あゆみ:感覚2、ユニークコードで+2、侵蝕ボーナスで+1。固定値に+6
古城あゆみ:5dx10+6
DoubleCross : (5DX10+6) → 6[2,3,3,6,6]+6 → 12
古城あゆみ:ぐにゃ~
古城あゆみ:成功は成功なので進行度2を得ます
GM:つまり進行値は16。
GM:よって次のイベントが起こります!
春日雪:おお……!
黒田志野:ひゅう!
進行値15:舞い踊る仮面の群れ
前もっての練習のおかげか、ダンスにも無事対応が出来た。
むしろ場所や視点を自然に動かせるこの機会を活かしさらに場内を観察すべきだろう。
判定技能が再度知覚になり、難易度が9に上がる。
GM:つまりこの次はダンスしつつ周囲に目を配るムーブが出来ます。
GM:そして協議の結果、ここは次のイベントまで判定をまとめて行ってからロールということになりました。
春日雪:了解です、ではまず自分が!
春日雪:今回も能力値に侵蝕ボーナス、ユニークコードに達成値+6を足して。
春日雪:4dx+6>=9
DoubleCross : (4DX10+6>=9) → 9[3,3,5,9]+6 → 15 → 成功
黒田志野:すごーい
春日雪:進行度+2!あとは頼みます、志野さん……!
GM:これで進行値は18/24
GM:最後は志野さんの手番となります
黒田志野:では。
黒田志野:感覚1、ユニコ2、侵蝕1の補正+6。
黒田志野:5dx+6>=9
DoubleCross : (5DX10+6>=9) → 9[2,2,3,7,9]+6 → 15 → 成功
君臣ユウ:お揃いだ。
黒田志野:ちょっと待って 普通に足し算間違えてる
黒田志野:1+2+1は4です
古城あゆみ:お嬢様ジョーク
GM:御戯れを
君臣ユウ:(ドッ)
古城あゆみ:ワッハッハ
黒田志野:少し試しただけですから!振り直します!
春日雪:HAHAHA
黒田志野:4dx+6>=9
DoubleCross : (4DX10+6>=9) → 10[3,5,8,10]+10[10]+6[6]+6 → 32 → 成功
黒田志野:???
GM:マジです?
春日雪:お嬢様パワー……炸裂……!
黒田志野:どうして
古城あゆみ:これがお嬢様の…本気!
君臣ユウ:??
君臣ユウ:マジですの?
GM:では、ええと……2度目の上限ぶち抜きということで……。
黒田志野:これが正しき者の力です(?)
君臣ユウ:さっきから黒田さんが上限ぶちぬきまくり
GM:進行値が4増えて22/24となります……。
GM:そして進行値20でイベントです……。
進行値20:影を追いかけて
ダンスに紛れて周囲を窺った結果、この喧噪に紛れる形で姿を消している人影を見つけた。
単に会場から抜け出し二人の時間を過ごそうとしているのか、それとも?
それを確かめるために君達は影を追わなければならない。
判定技能が肉体に変更される。
GM:ワルツが響く中、一組、また一組とホールの中心へ男女が歩み出る。
GM:社交ダンス。現在では少なくなってしまったが、ヴェネツィア式仮面舞踏会では必ず行われていた催しである。
木倉修一:「……これさあ」
木倉修一:「オレ達もやらないとダメなやつだよな?」
木倉修一:うげえとでも言いたげな声を漏らす。
古城あゆみ:「悪目立ちしたいなら、そのまま隅にいても構いませんよ?」
古城あゆみ:そして手の甲をつねりあげる。
木倉修一:「いっで!分かってる、分かってるって!」
GM:少なくとも、木倉や古城ほどの年齢で踊らないペアなど場内を見回しても存在しない。
木倉修一:「あーあ、最近だと無いことも多いつってたから期待してたのになぁー」
古城あゆみ:「周囲に気を配っているのは私達だけではないということをお忘れなく。ここは社交の場ですので」
木倉修一:「ん、ん。分かってるって」
木倉修一:そう咳払いを一つすると、今までのひそめた声でなくしっかりと通る声を上げる。
木倉修一:「レディ。良ければ私と一曲お付き合い願えませんか?」
木倉修一:そして散々仕込まれた通りに麗しく一礼し、手を差し出す。
古城あゆみ:「…よろこんで。願ってもいないことです」
古城あゆみ:普段よりも一段低いところにある手を取り、軽い口付け。
古城あゆみ:「では、参りましょうか」
木倉修一:「ええ」
木倉修一:先導するように手を引いてホールの中央部へ。
木倉修一:そして引いていた手をすっと掲げ、逆の手を古城の腰へと添える。
木倉修一:(……これで合ってるよな?)
木倉修一:近づいたからこそ聞こえる程度の小声でこそこそと囁く。
古城あゆみ:木倉修一への舞踏会に向けたアドバイス。
古城あゆみ:『どうせお前何もわからんだろうし周り見てそれっぽいことやれ。こっちで合わせる』
古城あゆみ:(あぁよくやれてるよ。そのまま自信満々なポーズで行け)
木倉修一:(オーライ。根拠もないのに胸張るのは得意だからな)
木倉修一:(足だけ踏まないよう気を付けるわ)
木倉修一:そう言って、周りを真似るように一歩大きく踏み出す。
木倉修一:細かいことは考えない。ただ言われたとおり、姿勢だけは真っ直ぐに保ったまま。
木倉修一:あとは古城の作る流れに合わせるつもりだ。
古城あゆみ:至近距離だからこそわかる、仮面越しの視線。重ねた手を通して伝わる、重心移動の予兆。
古城あゆみ:差し出された手に吸い付くように。踏み出した足に寄り添うように。
古城あゆみ:細かい部分はきにしない。全力で『社交ダンスらしさ』を演出する。
GM:詳しいものが目を凝らせば違和感に気付くだろう。しかし。
GM:音楽に合わせ揺れ動く人の波、何組とも数えられない男女の中に紛れてしまえば、その粗はそう目につくものではない。
古城あゆみ:(………フ)
古城あゆみ:(めちゃキツいわこれ)
木倉修一:(あ、やっぱそうなんだ)
木倉修一:(こっちはなんか、こう)
木倉修一:(ぜんぜん当て勘の筈のテストで丸貰ってるみたいな変な感じする)
古城あゆみ:(私が全部丸にしてるんだよ!超しんどい!)
木倉修一:(ゴメンて。じゃあほら)
木倉修一:(その分周囲の警戒と観察はオレがやるわ。任せろ)
GM:そう言って、真っ直ぐに背筋を伸ばしたまま場内全体を見回して――。
古城あゆみ:(成果出せよ!他のお子様コンビとか上流階級コンビとかに手柄もってかれんように!)
君臣ユウ:踊る大人たちに混じって、少年少女といった風貌の二人がステップを踏む。
君臣ユウ:音楽に合わせてゆったりと、基本に忠実な、……あるいは、それだけをなんとか覚えてきたかのように。
君臣ユウ:身につけたとは言えずとも、お互いにそれを前提に動くことで、なんとか止まらずにステップが繋がれていく。
君臣ユウ:「ダンスってこれでいいのかな…?」
春日雪:そんなふたりのダンスは、決して華麗でも、優雅でもなかったけれど。
君臣ユウ:普段より近く、腕を腰に回す体勢で、相手の存在を近くに感じている。
春日雪:「──はい。大丈夫ですよ、ユウくん。自信を持って」
春日雪:「今のあなたは、素敵な王子様なんですから」
春日雪:──楽しそうで、微笑ましくて。周りに暖かさを感じさせるもの。
君臣ユウ:「そうか。……なら、よかった」
君臣ユウ:自信を持て、と言われるならばそのように。
君臣ユウ:足元を確認したい思いをこらえて、真っすぐ伸ばした背筋でステップをリードする。
君臣ユウ:手袋越しに握った手と彼女の身体に、トクトクと落ち着かない鼓動が届かないといいなぁ、と思いながら。
君臣ユウ:「なら、雪ちゃんはお姫様だな」
春日雪:「あら。……ユウくんったら、どこでそんな口説き方を覚えてきたんです?」
春日雪:普段よりも距離の近い少年に。どうか、心臓が打つ早鐘が届きませんようにと。微笑みながら、願う。
君臣ユウ:「あ、いや、その。口説くとかそんなつもりでは…」ちょっとだけあったけど。
君臣ユウ:こういう雰囲気なら、そういうことを言えれば良いな。なんて。
君臣ユウ:「……雪ちゃんは、大丈夫?緊張してない?」
春日雪:さあどうでしょう、と。普段はからかうような言葉を漏らす唇は。
春日雪:「──していないわけ、ないじゃないですか」
春日雪:「あなたが、こんなに近くにいるんですから」
春日雪:恥ずかしさと嬉しさが半分ずつの、素直な言葉を紡ぐ。
君臣ユウ:仮面で隠されている分、その唇が、紡ぐ言葉が静かに届く。
君臣ユウ:「そっか」
君臣ユウ:「………そっか」
君臣ユウ:(仮面をしておいて、よかったな)
春日雪:「そうですよ」
君臣ユウ:少し赤らむ頬の感覚と、胸にこみ上げてくる感情を隠せていたとは思えないので。
君臣ユウ:……今も、隠せてはないけど。
君臣ユウ:「俺も」
君臣ユウ:「………舞踏会で踊ると聞いたときは、びっくりしたけど」
君臣ユウ:「今は、それで良かったなって、思うよ」
君臣ユウ:「……今、近くにいるのが、俺で良かった」
春日雪:「はい。私も──」
春日雪:──普通の、恋物語を夢見る女の子のように──
春日雪:「勇気を出して、よかった」
春日雪:躍る心に合わせて、ステップは軽やかに。
春日雪:高らかに鳴るヒールは無いけれど。跳ねるように足は逸って──
春日雪:「……ぁ」
春日雪:ぐらり、と。僅かにバランスを崩し、身体が傾いて──
君臣ユウ:「わ……」
君臣ユウ:練習したのは基礎のステップ。
君臣ユウ:踏み出し、進んで、また戻る。
君臣ユウ:そうして少しずつ移動する基礎のみで、だからリカバリを習っているわけではなく。
君臣ユウ:アドリブで。
君臣ユウ:「っ、 危ない」
君臣ユウ:ぐい、と大きく踏み出して、抱きとめるように。
君臣ユウ:倒れたのではなくリードしたかのような、大きな動きで少女の体を支える。
春日雪:「…………」
君臣ユウ:それはこの場にそぐわない『ダンス』の動きかもしれないが、身長差によって、不思議と目立たず
君臣ユウ:「…………」
春日雪:抱き止められ──抱き寄せられたことで、自然。
春日雪:「…………顔、近い、です」
君臣ユウ:間近に、仮面を付けた顔がある。
君臣ユウ:「………………えと、あの」
春日雪:不意に縮まった距離に、仮面の下で熱が高まるのを自覚する。
君臣ユウ:「そう、だね」
春日雪:「……ふふ、でも──」
春日雪:するりと、少年の腕の中から抜け出した細い手が。
春日雪:「──もう少しだけ、このまま」
春日雪:金色の髪を愛でるように、少年の首に絡みついて。
君臣ユウ:「…………ん、」
春日雪:「……ユウくん」
春日雪:名を呼ぶ声は、キミの耳元から。
君臣ユウ:耳と首筋と。どくどくと血が巡って、熱く。
君臣ユウ:「雪ちゃん……その、じゃあ」
君臣ユウ:その体を支えながら。
君臣ユウ:「……もう少しだけ、で。」
君臣ユウ:仮面に包まれた白い肌が、じっと近く。
君臣ユウ:音楽も周りの音も少しだけ、膜の向こうのように遠く。
君臣ユウ:だから、周りの意識が、自分たちだけではなく───意識を奪うような、他のなにかに向けられていることも、気付かない。
春日雪:──けれど、どうか安心して。然るべき時にあなたが何を為すべきか、道は私が示しましょう。
春日雪:──残念だけど。お姫様としての時間は、もうすぐ終わり。
春日雪:──幸せを惜しむ赤い瞳は、一組の男女を……否。
春日雪:彼女たちに向けられるものを、見据えている。
GM:時は僅かに巻き戻る。
GM:演奏が鳴り響き、人々が少しずつ踊り始めたその頃に。
奥墨功紀:ホールの中央へと集まりだす人の流れを目に止め、中身を飲み干したグラスを近くを歩いていたウェイターへと預ける。
奥墨功紀:「志野さん」
黒田志野:「……申し上げておきますが」
黒田志野:「この機はチャンスです。踊りのさなかであれば、不審人物を見つけやすいですから」
黒田志野:「この中央を維持します。いいですね」
黒田志野:耳元でそう告げる。
奥墨功紀:「……分かりました」 頷いて。
奥墨功紀:「とはいえ、これも一種のマナーですから」
奥墨功紀:そういうと恭しく一礼し、手を差し出す。
黒田志野:片手でスカートをつまみ上げて礼を返し。
黒田志野:す、と。差し入れるようにその手を取る。
奥墨功紀:「白と黒の仮面の君。僕と踊って頂けますか?」
黒田志野:「請わらばお応えしましょう、黒き装いの君よ」
奥墨功紀:仮面越しに笑った気配がした。
奥墨功紀:そのまま、取った手を引き寄せるように身を寄せる。
黒田志野:それを受け入れるような、あるいは受け流すような。
黒田志野:舞うように身体を流し、踊り始める。
奥墨功紀:オーソドックスなクローズドポジション。3/4拍子に合わせ、そのステップはあくまでも優雅かつ穏やかに。
黒田志野:流麗な所作から、ゆったりとした動き。緻密なものではない。
黒田志野:その場に合わせて、歩幅を広げ、ある時は縮めて。
黒田志野:ポジションをずらさぬように調整している。
奥墨功紀:派手な動きはない。いや、要らないのだ。
黒田志野:(成程。憎らしいくらいに完璧なことで)
奥墨功紀:各々が基礎を守り、忠実に再現するからこそ。ダンスは完璧であり洒脱だった。
黒田志野:ただ、そこにあるだけで耳目を引く。ホールの中央であればなおさら。
黒田志野:(この後に、激しい転調)
黒田志野:ぐい、と。身体を委ねるように倒す。曲目を理解していなければ支えられないだろうが。
奥墨功紀:当然のように受け止める。その程度の教養も無い男なら、これほどの視線の中には立てもしない。
GM:二人の動きに合わせるように、演奏が速さと激しさを増す。
GM:周囲が慌てたように歩調を変える中、二人の滑らかさはより際立って見えただろう。
黒田志野:(……ふむ。さすがですけど、問題は)歩調を速めながら。
黒田志野:(周りですか)動きが大きくなり、動線が重なるようになる。下手をすれば、いずれ。
GM:ゆったりとしていた筈の流れが変われば、飲み込まれる木の葉が出る。それと同じように。
GM:二人の進路へ飛び込む形で、一組の男女が足をもつれさせた。
奥墨功紀:「!」 咄嗟に動きが固まる。
黒田志野:「っ」ぐい、と引き寄せる。
奥墨功紀:避けるべきか、彼女を庇うべきか。単なるアクシデントか、あるいはそれ以上の何かを思案したのか。
黒田志野:体を寄せて、ぐに、と押し付けるようにして。
奥墨功紀:男性がリードすべき場面として握っていた主導権を、彼女へ預けてしまう。
黒田志野:そのままひねり、入れ替わって。
黒田志野:片手を開けて、倒れた女性の手を取る。
黒田志野:つい、と持ち上げて、背中をとんと叩いて、仮面の下。口元に微笑み。
黒田志野:そのまま、何事もなかったかのように、元のステップへと戻していく。
GM:礼を送る間もなく二人は雑踏へ消え。
奥墨功紀:僅かに苦い顔をした彼だけが目の前に残る。
黒田志野:「まあ、黒き君にも」
黒田志野:「そのような顔があるのですね」どこか嬉しそうに、口角を釣り上げる。
奥墨功紀:その笑みに合わせるように。あるいは繕うように微笑んで。
奥墨功紀:「珍しい顔でもありませんよ」
奥墨功紀:「己の未熟と不足は、何度味わっても苦いものです」
黒田志野:「へえ?」
黒田志野:「そうは見えませんけど」そう言いつつ、周囲を見渡す。
黒田志野:だいぶ先程ので目立ってしまっているのか、仮面越しにも、視線を浴びている感覚はあるが。
GM:称賛、感心、興味、羨望、嫉妬。
GM:幾つもの感情が籠った視線が中央の二人に集う中。
GM:それに背を向けるように会場を去ろうとする後姿が見えた。
黒田志野:「あっ」ぎゅっと抱きつくようにして、耳元に顔を寄せる。
黒田志野:「あちらです。あれ、妙じゃないですか」
奥墨功紀:「……」 僅かに息を詰めた後、同じ方へ目を向けて。
奥墨功紀:「……男女の駆け落ちに興味がおありで?」
奥墨功紀:僅かに冗談めかしたように零す。
黒田志野:「もっと熱に浮かれるものですよ、駆け落ちならば」
奥墨功紀:「なら、他に理由があると?」
黒田志野:「ええ。疚しいことがあるのか。確証はありませんけど」
黒田志野:「探りたいと思います」そのまま踊り続けている。
奥墨功紀:その言葉に僅かに彼が眉を寄せたところで。
GM:視界の端に、見覚えのある黒服の男が映る。
奥墨功紀:「……すみません、少し」
奥墨功紀:そう言って少しずつステップを緩める。
黒田志野:「?」
GM:緩やかに動きを止め終えたところへ、先程の黒服が近づく。
GM:会場へ運ぶ車の運転を担当した奥墨家の使用人だ。
黒服の男:「会の最中に申し訳ございません。少しばかりご報告を」
GM:そう言って、奥墨だけに耳打つ形で何かを囁く。
奥墨功紀:「ああ、分かった」
奥墨功紀:それに頷きを返したのち、志野へと向き直り。
奥墨功紀:「申し訳ありません、志野さん。少し野暮用が出来ました」
黒田志野:「それは、此方と踊るよりもですか?」わずかに冗談めかして。
奥墨功紀:「非常に心残りではありますが……急を要するようなので」
奥墨功紀:冗談と分かった上で返して。
奥墨功紀:「席を外す間、彼を置いていきます。虫よけ程度にはなるでしょう」
奥墨功紀:黒服の男を手で示す。
黒田志野:「そうですか。黒き君の用が、恙無く終わることを期待していますよ」
黒田志野:「……結構です」
奥墨功紀:「そう言わず。先の二の舞を起こすわけにはいかないでしょう?」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……怒ってます?」
奥墨功紀:「……さあ、どうでしょうね?」
奥墨功紀:「では、失礼します」
奥墨功紀:そういうと、返事を待つことなく踵を返す。
黒田志野:「……」
黒田志野:「……貴方も災難ね」残った黒服の男に声をかけて。
黒田志野:「好きに遊んでくれていていいですよ、別に」
黒服の男:「いえ、坊ちゃまの御命令ですので。破れば私が叱られます」
黒服の男:「仮面の君こそ、どうぞご自由にお楽しみください」
GM:そう言って君の傍に控える。
黒田志野:「……まったく」
黒田志野:「主が主なら、従者も従者か」
GM:それでは、いよいよ大詰めとなったFS判定です。
FS判定名:仮面の下を暴くには
終了条件:4ラウンドが経過。(現在2ラウンド目)
判定:肉体 難易度:9 最大達成値:30 目標進行値:22/2
GM:おそらく最後になりそうなハプニングチャートから行きましょう。
春日雪:はあい、順番で言うと自分かな…いかせてもらいます!
春日雪:1d100
DoubleCross : (1D100) → 10
GM:お、ならば前回と同じですね。
GM:1~20:流石上流の舞踏会、ご飯が美味しい。このラウンドの達成値+2。
春日雪:パクパクですわ!
GM:ではこの補正を貰いつつ、どなたが判定しますか?
君臣ユウ:とりあえず肉体が高いから行きますですわ。
君臣ユウ:肉体4、ユニークコード2、侵蝕2。プラス補正が+4とご飯で+2で振ります
君臣ユウ:8dx+6>=9
DoubleCross : (8DX10+6>=9) → 10[1,3,5,6,6,8,9,10]+6[6]+6 → 22 → 成功
君臣ユウ:パクパクですわ!
GM:お見事。+3、つまりは25/24で上限をぶち抜いての達成となります。
春日雪:やりましたわ!
黒田志野:ひゅう!
古城あゆみ:やったぜ
GM:FS判定をクリアしたことで、次のシーンがトリガーシーンとなりその後クライマックスに突入可能となります。
君臣ユウ:やったった!
GM:では、ユウ君が無事会場を抜け出した二人を追跡出来たシーンだけロールしてしまいましょう。
君臣ユウ:はーい!
黒田志野:《では、ユウさん》
黒田志野:ダンスの後。椅子に座り、電話をかけている。
黒田志野:傍らに立つ黒服の威圧感からか、近寄るものはない。
黒田志野:《先程、不審な人影が見えました。そちらで追跡をお願いできますか》
君臣ユウ:《ん、了解です志野さん。流石ですね》
黒田志野:《偶然です。たまたま、慣れている状況だっただけで》
黒田志野:《いつもこれが出来ると思い込まれては困ります》
君臣ユウ:《確かにそうかも知れませんが》
君臣ユウ:《慣れてる状況でいつもどおりに出来ることはすごいと思いますので、一応。》
君臣ユウ:《それに、成果を上げている人は褒められるべきだと俺は思っています》
君臣ユウ:《あ、こういうのって不快だったりするでしょうか…?》
黒田志野:《……いいえ》
黒田志野:《そういう風に、裏表なく言えるのは美徳だと思いますよ》
黒田志野:《大人になるにつれて、だんだん出来なくなりますから》
黒田志野:《誰も彼も、仮面をかぶってしまって……》
君臣ユウ:《ありがとうございます》パッ、と明るい調子が混じる。
君臣ユウ:《でも、仮面……というなら、俺もかぶってるかもしれません》
黒田志野:《そうなんですか?》
君臣ユウ:《ええ、ほら》
君臣ユウ:《気に入った相手によく見られたい、みたいなのも仮面と言えます。…よね?》
君臣ユウ:最後だけ自信なさげに。
黒田志野:《ふ、ふふ》
黒田志野:《女の子はそういうの分かりますよ》
君臣ユウ:《ええっ…!?》
黒田志野:《……ですけどね》
君臣ユウ:《あ、はいっ》
黒田志野:《そういうのを含めて、愛しく思うものですよ》
黒田志野:《仮面舞踏会とは、そういうものを分かった上で、踊るものなんですから》
黒田志野:《雪さんもきっとそうでしょう》
君臣ユウ:《そうなんですか……そうなんですね》
君臣ユウ:《あの、それなら》
君臣ユウ:《志野さんも、そういう時があるんですか?》
黒田志野:《えっ?》
君臣ユウ:《あ、いえ》
黒田志野:《え、ええ!もちろんそうですけど???》
君臣ユウ:《そ、そうですか》
黒田志野:(……どうしよう)
黒田志野:(仮面被っちゃった)
君臣ユウ:《志野さんや奥墨さんみたいな、落ち着いた人達でも》
君臣ユウ:《お互いに意地張ったり、それを愛おしく思ったりするんですねぇ》
君臣ユウ:感心するような、納得するような声色。
黒田志野:《……》
黒田志野:《うう……》
君臣ユウ:《……志野さん?》
黒田志野:《い、いえっ?任務を!任務をお願いしますねっ》
黒田志野:《じゃあ!》
君臣ユウ:《あ、はい》
君臣ユウ:ブツ、と通話が切れる時には既に会場を抜け出している。
君臣ユウ:途絶えた端末の画面を見ながら、ちょっとだけ頭の片隅に何かが引っかかった気がしたけど。
君臣ユウ:「んー、いや、後で良いな」
君臣ユウ:伝えられた特徴を元に、目標を追う。
GM:会場を抜ければ途端に人気は消え、その分目標の気配も分かりやすかった。
GM:連れたって歩く一組の男女。腕を組み、まるで睦まじい恋人にも見えるが……。
GM:君臣ユウにならわかるだろう。男からはレネゲイドの気配が漂っている。
君臣ユウ:(……見つけた)
GM:十分に会場から離れスタッフルームなどが近づいた頃合いで、彼らを無事視認する。
GM:そしてちょうどそれと同時に。
GM:しなだれかかっていた女性と男とが目を合わせ――。
怪しい男:《超越者の眼力》
GM:女性が気を失い、男の腕に持たれる形で倒れ込む。
怪しい男:何食わぬ顔で女性を持ち上げると、そのまま部屋のひとつへと入ろうとノブへ手をかける。
君臣ユウ:《異形の歩み》。バレぬように距離を取っていた場所から、足音なく姿を見せる。
君臣ユウ:「お待ち下さい」
君臣ユウ:警告のように、手袋を嵌めた手を前に突き出す
君臣ユウ:「貴方に、少々聞きたいことがあります」
君臣ユウ:「お時間を頂けますか?」
怪しい男:「……おやおや、これは」
怪しい男:「子供が大人の恋愛に口を出すものではないよ、少年」
怪しい男:わざとらしいほどの猫なで声で笑いかける。
君臣ユウ:「あぁ、その様子で恋愛だったんですか。」
君臣ユウ:「すみません、そういうのには疎いもので」
君臣ユウ:「一体、こっそりと何をしようとしているのか、気になりました」
怪しい男:「人には言えないことだよ。少なくとも、君みたいな子供には特に」
怪しい男:「だからほら、早く会場へ戻りなさい」
怪しい男:笑いながらも、仮面の下の瞳は油断なく光っている。
君臣ユウ:その眼光をまっすぐに見返すため、及び腰になる心は遺産に包まれている。
君臣ユウ:「申し訳ないが、そのお願いは聞けそうにない」
君臣ユウ:「貴方のことがよく知ってこいと指示を貰っているのでね」
君臣ユウ:「役に立つところを見せたいぐらいの意地が、少しある」
怪しい男:「……そうかい、なら」
君臣ユウ:「貴方が本当に恋愛を楽しむだけなら後で謝るが、ひとまず、行動の意図を聞きたいね」
怪しい男:「教えてあげ」 言葉の途中で抜き打つように拳銃を君に向ける、が。
怪しい男:途中で言葉が途切れぐらりと体が崩れる。
君臣ユウ:ぐ、と親指で中指を抑える。それだけで十分防御姿勢であり
君臣ユウ:「……え?」
君臣ユウ:「大丈夫ですか…?」
君臣ユウ:(まさか本当に一般人…ではないよな…?)
君臣ユウ:警戒しながら近づこうとするよ
GM:男が倒せ付すと同時、その後ろにいつの間にか立っていた少年の姿が見える。
奥墨功紀:「……」
君臣ユウ:「! 奥墨さん?」
奥墨功紀:舞踏会での姿とは裏腹に不機嫌そうに眉を顰め、男を見下ろす。
奥墨功紀:「……やはり、こうなったか」
GM:ぽつりと呟いて、君へと向き直る。
奥墨功紀:「UGNだな?」
君臣ユウ:「はい」頷く
君臣ユウ:「UGN、《雪崩れる虹/アヴァランシェル》の君臣ユウです」
君臣ユウ:「ご協力はありがとうございます。……やはり、とは?その方が何かするとわかって居られたんですか?」
奥墨功紀:「俺の名と顔が知られているということは、そちらでも多少は掴んでるんだろう」
奥墨功紀:「遅くなってしまったが、一から説明する」
奥墨功紀:「その上でどうか一つ、頼みを聞いてほしい」
奥墨功紀:「……今更厚かましい話だがな」
君臣ユウ:「頼み、ですか?」
君臣ユウ:きょとん、と首を傾げつつ。
君臣ユウ:「えぇ。俺……あ、私に出来ることなら努力いたしますが」
君臣ユウ:「一体、どんな頼みを?」
奥墨功紀:素直さに少しだけ目を見開いて。
奥墨功紀:「……まずはこいつらの隠蔽を優先しよう。それに」
奥墨功紀:「そちらも一人で来たわけじゃないだろ。集まってからの方が話が早い」
君臣ユウ:「了解しました。」
君臣ユウ:端末を取り出し、他のメンバーに一斉に集合の旨を伝える。
君臣ユウ:(……ここに居るってことは、奥墨功紀さんとは協力できるかな)
君臣ユウ:ぴ、と連絡を送り終えて
君臣ユウ:(一緒に行動できるなら、志野さんは喜ぶ…んだろうか)
君臣ユウ:「……うん」
君臣ユウ:どうだろうなー、と隠蔽の作業を始めた。
GM:ロイス取得のみ可能です。
君臣ユウ:1枠開けて保留!奥墨さんとは次いっぱい話しそうだし!
春日雪:こちらものこり1枠で保留!
黒田志野:取ります!
古城あゆみ:保留でおねがいしやす!
黒田志野:-同行者/君臣ユウ/信頼/恥辱:○/ロイス
君臣ユウ:ちじょく!
黒田志野:ひどい辱めを……
君臣ユウ:しらない…何もしてないのに壊れた…
春日雪:ユウくんあとで校舎裏。
君臣ユウ:小中どっちの??
古城あゆみ:コワ~…
GM:ではユウ君がお嬢様を辱めた痕跡が残ったところで、シーンを終了します。
◆Middle06◆
GM:Middle6/Trigger:全員
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (76 → 86)
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (82 → 90)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (67 → 73)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (64 → 68)
GM:会場からは幾らか離れた、スタッフルームの一室。
GM:女性はあくまでレネゲイドによって気絶させられただけのようで、現在は仮眠用のベッドに寝かされている。
GM:男の方も気を失っており、簡易の拘束の元転がされた状態だ。
奥墨功紀:「……これで全員か?」
GM:合図に呼ばれ集合した4人と対峙し、口を開く。
君臣ユウ:「あ、いえ、あと一人。少し抜け出すのに手間取ってるみたいです」
春日雪:「ユウくんからのメッセージは届いているはずですから、大丈夫ですよ。必要な情報は、後程共有すれば良いですから」
古城あゆみ:(なんかイメージちがくね?)横の木倉に小声で耳打ち
木倉修一:(分かる。なんかもっと、『絵に描いた好青年です!』って感じだったよな) こちらもひそひそと。
奥墨功紀:「分かった。時間の猶予がどれだけあるかも分からないしな」
奥墨功紀:「……改めて、名乗るべきだろう」
君臣ユウ:「はい。要点はまとめて共有しますので、先に話をどうぞ」
奥墨功紀:仮面を外し、机へと置く。赤い瞳と顰められた眉が露わになる。
奥墨功紀:「奥墨功紀。この舞踏会を主宰している奥墨将功の息子だ」
君臣ユウ:「こちらも改めて。《アヴァランシェル》の君臣ユウです。」
君臣ユウ:「で、こちらが…」と雪ちゃんに振る
春日雪:「……この部屋に限っては、礼の示し方は普段通りで良さそうですね」
春日雪:小さく頷いて、赤いヴェネチアンマスクを外す。
春日雪:「"リトル・ミストレス"春日雪。この場のUGN関係者の中では、最上席の立場にあります」
春日雪:ドレスのスカート、その左右の裾を摘まんで一礼。
古城あゆみ:「古城あゆみ。雇われみたいなもんだから覚えなくていいぜ」
木倉修一:「"終幕の鐘"、木倉修一だ。オレも下っ端なんで基本はそっちだけ覚える感じで」
木倉修一:ひょいと雪ちゃんを指しつつ。
奥墨功紀:それぞれの名乗りに頷いた後。
奥墨功紀:「この度は、父の所業でそちらの手を煩わせてしまったことをお詫びする。申し訳ない」
奥墨功紀:姿勢良く頭を下げる。
奥墨功紀:「まずは、今回の経緯についての説明からしよう」
君臣ユウ:「そんな、頭をお上げください。……経緯について、お願いします」
春日雪:「……ええ、お願いします。UGNへの協力者としてのそちらの事情は……それなりに承知していますので、ある程度は省略していただいても結構ですから」
奥墨功紀:「ああ。……と言っても、経緯と呼べるほど深い事情も無いが」
奥墨功紀:嘲り交じりの笑いを溢し、語り始める。
奥墨功紀:「調べたならもう知っているかもしれないが、奥墨家及び家の所有する『オールイン』は祖父のワンマンで今の地位まで登り詰めた」
奥墨功紀:「ずば抜けた商才のある人だった。それ相応の自信と自負もあった」
春日雪:よくあることです、と相槌を打ちながら耳を傾ける。
奥墨功紀:「それの煽りを食らったのが父だ。祖父は病で没する直前まで社の経営を誰にも譲らなかった」
奥墨功紀:「一時期は父が経営権を手に入れられるか自体も怪しかったらしい」
奥墨功紀:「結果として。父は祖父に対しての劣等感と反発心を強く抱いている」
奥墨功紀:「祖父より上手くやる、自分一人でもやれる。その妄執にすっかり囚われているのが今の父だ」
春日雪:──それもまた、よくあることだと。共感はしないが、納得はしている。そんな風に、悲しそうに頷いて。
君臣ユウ:「優秀な親への反発、ですか。…そのために、手段を選ばないお方だ、と?」
春日雪:「今回の──この催しも、発端はお父様のそんな感情に起因すること、ですか」
奥墨功紀:「ああ」
奥墨功紀:「父は、FHと手を組むことを選んだ」
奥墨功紀:「UGNへの支援は続け、裏でFHと繋がる。要は甘い汁の両取り狙いという訳だ」
奥墨功紀:語調が少しずつ強まる。まるで吐き捨てるように。
奥墨功紀:「……知ったように話したが、俺自身が父からそう伝えられた訳じゃない」
奥墨功紀:「俺は父とは反りが合わない。どうせ知れば反発すると分かっていたんだろう」
奥墨功紀:「推測と、俺に肩入れしてくれる使用人からのタレコミで判断した」
奥墨功紀:「表立った動きとしては今回の舞踏会が初になる」
君臣ユウ:「なるほど。そして、奥墨功紀さんも独自に動かれたんですね」
君臣ユウ:「今回の舞踏会で何かを企んでいる、と」
君臣ユウ:チラリ、と先程隠蔽した人の収納場所を気にするように目線を向ける。
奥墨功紀:「ああ。UGNに知れぬよう招待をばら撒いてたんだ。十中八九何かがあるだろうと判断した」
奥墨功紀:「そして、案の定だったわけだ」
奥墨功紀:こちらもユウ君の目線の先を見て頷く。
古城あゆみ:(有能すぎる初代、影で鬱屈する二代目、まとめて煽りを食う三代目)
君臣ユウ:「なるほど、お疲れさまです」
古城あゆみ:("ありがち"だな。こんなお家騒動にまで首を突っ込まなきゃいけないとは、UGNも忙しいね)
奥墨功紀:「いや。結局は俺も勝手な行動を重ねただけだ」
奥墨功紀:「それを承知で、頼みがある」
君臣ユウ:「あぁ、そう仰ってましたね。なんでしょう?」
春日雪:「……どうぞ。引き受けられるかどうかは別として、伺いましょう」
奥墨功紀:「この一件を、出来る限り秘匿してほしい」
古城あゆみ:「ほおーう、ほう。そりゃどうして?」
古城あゆみ:「お家柄に傷を付けたくないか? まぁ当主がコウモリ野郎だったっていうのは外聞が悪いよなあ」
奥墨功紀:「まさか。家の名への未練なんざあるものか」
奥墨功紀:嫌悪感にか、更に顔が歪む。
奥墨功紀:「……家について調べたということは、婚約についても知っているんじゃないか?」
奥墨功紀:「我が家と、黒田家との婚約だ」
春日雪:「……黒田志野さんとの件ですね?」
奥墨功紀:「ああ。……例えばの話だが」
奥墨功紀:「親UGN派閥の家と親FH派閥の家が婚姻を結び、その後に親UGN派閥の家がFHと関係を結んだら」
奥墨功紀:「人々は何が起きたと考える?」
春日雪:「明確な……とまでは言いませんが。裏切りを疑うに足る何かが起きた、と判断するでしょうね」
春日雪:「……私個人としては。FHと手を結ぶこと、それ自体が「悪」だとは思いません。……個人ごと、セルごとに思惑のある組織ならば尚更です」
奥墨功紀:「だが、それは専門家の意見だ。一般の目は違う」
春日雪:「ええ。……残念ながら、私の意見はUGNの中ですら少数派でしょうね」
奥墨功紀:頷いて 「FHと組んだ時点で悪に堕ちたと判断される」
君臣ユウ:「そして単純に見れば、婚姻が原因で縁が結ばれた……まぁ。」
奥墨功紀:「そして、実情がどうであれ。親FH派閥の家も槍玉に挙げられるだろう」
君臣ユウ:「悪に堕としたのは親FHの家、と見られるわけですね」
奥墨功紀:「そういうことだ」
奥墨功紀:一つ、深いため息をついて。
君臣ユウ:「………となると」
君臣ユウ:「奥墨功紀さんが秘匿を求める理由は、相手の家のため、ですか?黒田さんの。」
奥墨功紀:「……」 何かを諦めたような顔で口を開きかけて。
黒田志野:「すみません、ちょっとダンスの教授をお願いされて抜けられず――」
黒田志野:仮面を外しながら、慌てたように少女が一人。
奥墨功紀:「……志野さんっ!?」
黒田志野:「集合に応じて馳せ参……」
黒田志野:「えっ!?」
黒田志野:「功紀さん……?」
奥墨功紀:出かけていた応えの代わりに、飛び込んできた少女の名が飛び出す。
春日雪:「ああ、良いところに。丁度──」
奥墨功紀:「何故ここに、というかアイツは……」
春日雪:「事の核心を、伺おうとしていたところです」
古城あゆみ:「いいタイミングで来たな。で、奥墨くん。何だっけ?」
黒田志野:「ご自由にお楽しみくださいと言われましたので外で待たせていますが……」
黒田志野:「なんです、核心って」
奥墨功紀:彼女の言葉を聞き、怒りを押し殺すように眉を寄せる。
奥墨功紀:「要らない気遣いを……」
黒田志野:「というかなんでここに……」
君臣ユウ:「………あっ」
奥墨功紀:「それはこちらの台詞です。なぜ志野さんが此処に……」
君臣ユウ:そう言えばお互いに、潜入のメンバーとここで出会った相手を伝えていなかったな、と思い出す。
黒田志野:「なぜって、UGNのイリーガルとして仕事を……」
奥墨功紀:「……ああ、なるほど」
奥墨功紀:「道理で……」 言いながら眉間を抑え、大きく息をつく。
君臣ユウ:「……すみません、メンバーを共有しておけばよかったですね」
黒田志野:「あれ、先程の怪しい人たちは……?」
春日雪:「……そうですね。あまりに順調でしたから、前提をすっかり……」
奥墨功紀:「……いえ」
奥墨功紀:「その想定をしていなかった俺が馬鹿だったという話です。……ともかく」
奥墨功紀:「志野さんにも事情を説明しましょう」
黒田志野:(俺……)
黒田志野:(俺……?)
GM:ロイス取得のみ可能です。
黒田志野:まんたん!
春日雪:ここは……ひとつ残しのままで!
君臣ユウ:こっちも1枠残しで保留!
古城あゆみ:奥墨功紀 ○同情/不快感 でロイスを取得!
GM:OK。ではシーンカット!
◆Middle07◆
GM:Middle7:PC1 黒田志野
GM:急遽タイマンシーンとなりました。志野さんは登場侵蝕をお願いします。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (68 → 73)
GM:先ほどと同じスタッフルーム。先ほどと変わったのは人数のみ。
GM:UGNの面々が各々報告なり捜索なりを理由に部屋を辞し、二人だけが残されている。
黒田志野:「……」パイプ椅子にぎし、と座っている。
奥墨功紀:「……」 同じくパイプ椅子に座っており、表情は硬い。
奥墨功紀:常の笑顔を忘れたかのように、眉間にしわが寄ったままだ。
黒田志野:「……なにか言いなさいな」
黒田志野:「いつもは、此方が愛想悪く黙っていても」
黒田志野:「奥墨さんが話題を振っているじゃないですか」
奥墨功紀:「……流石に言葉が出ない、ということですよ」
奥墨功紀:「結局貴女を関わらせてしまった己が情けなくて」
黒田志野:「……別に、奥墨さんが関わらせたわけではないでしょう」
黒田志野:「あゆみさんも修一さんも、ユウさんも雪さんも。皆承知しているはずです、そこを」
奥墨功紀:「それでも俺は承知しません」
奥墨功紀:「俺自身が決めていたからです。貴女がこの件を知る前に、決着を付けようと」
黒田志野:「……」じいと見る。
奥墨功紀:「……」 自身の手元に落としているから目線は合わない。
黒田志野:「俺?」
黒田志野:「そういう物言いするんですね」
奥墨功紀:「……」 一瞬だけしまったと言いたげ表情が崩れて。
黒田志野:「そういう顔するんですね?」
奥墨功紀:「……」
奥墨功紀:はあ、と溜息。
黒田志野:「随分と作り込んでらしたようで」
奥墨功紀:「……格好を付けたかったもので」
奥墨功紀:「それに、常にあの調子では評判にも支障が出るでしょう」
黒田志野:「……なんだか」
黒田志野:「初めてあなたと話しているよう」
奥墨功紀:「……言っておきますが」
奥墨功紀:「貴女への言葉に嘘を混ぜたことはありません。態度を繕った自覚はありますが」
黒田志野:「欺瞞に満ちたあの仮面より、そちらのほうが余程……」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……え」
黒田志野:「ええ~……?」
黒田志野:「いやだって、今までの言葉って」
黒田志野:「バリバリ社交辞令的なやつ……」
黒田志野:「……」思い返す。
奥墨功紀:「……本当ですよ」
黒田志野:貴女との婚約でよかった~だとか、貴女のことをいつも想っていますだとか。
黒田志野:「……マジです?」
奥墨功紀:「愛想が無いと友人に笑われるのも、貴女との会食を心が安らぐだと思っているのも」
奥墨功紀:「貴女との婚約でよかったと思っているのも、貴女を思っているのも」
奥墨功紀:「全て本当です」
奥墨功紀:諦めきったように言葉を連ねて。
黒田志野:「え、えっ、えっじゃあ!」
奥墨功紀:「……心から思っても無いのにあんな言葉を吐けるほど器用じゃない」
奥墨功紀:ぽつりと最後に零す。
黒田志野:「此方、めちゃくちゃ嫌味な女してたじゃないですか……!?」
黒田志野:「してましたよね……???」
奥墨功紀:その動揺振りに少し目を見開いて。
黒田志野:「ええ~~~!? い……言ってよ!」
黒田志野:「いや言ってたのか……」
奥墨功紀:「くっ、はは……」 普段と違い、控えめに笑う。
奥墨功紀:「志野さんこそ、そんな物言いもするんですね」
黒田志野:「えっ」
黒田志野:「あ~~~……」
黒田志野:手に持っていた仮面をつける。
黒田志野:「……なんのことでしょうか……?」
奥墨功紀:「そういうこともするんですね」
黒田志野:「……」
奥墨功紀:普段のにこやかな微笑みよりいくらか意地の悪い笑み。
黒田志野:「これ何しても言われるやつだ……」
奥墨功紀:「ええ。何をしても言います」
黒田志野:仮面を付けたまま、ちらりと顔を見る。
黒田志野:「いや、あの、本当に……」
黒田志野:「これまでの非礼な所業は。」
奥墨功紀:「……別に、心配せずとも」
黒田志野:「全部キレイに忘れて頂けるとたすかるのですが……」
奥墨功紀:「嫌味と思ったことはありませんよ」
黒田志野:「えっ、いやそれはそう思ってよ」
黒田志野:「本当の本当に此方は嫌味で言ってましたよ全部……」
奥墨功紀:「いや、当てこすられてるというのは分かっていましたが」
奥墨功紀:「本気にとられないだろうと思いながらも演技を続けていたのはこちらもですから」
奥墨功紀:「お互い様です」
黒田志野:「……」
黒田志野:はあ、と息を吐く。
黒田志野:「……とにかくです」
黒田志野:「奥墨……」
黒田志野:「……功紀さんが、どういう方かは分かりました」
奥墨功紀:「良いですよ。無理せずに苗字でも」
奥墨功紀:「そのうち、名で呼ばれる理由もなくなるでしょう」
黒田志野:「いえ。奥墨さんというのも、嫌味でしたから」
黒田志野:「本当に嫌味ばかりでした。此方ながらに嫌な女……」
奥墨功紀:「言ったでしょう。俺は気にしたことはありません」
奥墨功紀:「……全くと言えば、嘘になるかもしれませんが。そういう方だろうと分かって態度を改めなかったのは言った通りです」
黒田志野:「ああもうそれやめて!」
黒田志野:「恥ずかしくなる!」
奥墨功紀:「……残念ながら」
奥墨功紀:「全部本気だと受け取ってもらえるのが嬉しくてやめられる気がしません」
黒田志野:「ちょっと!?」
黒田志野:「本当にやめてってば!せめて、お願いだから」
黒田志野:「ちょっとずつ出して……」
奥墨功紀:「別に、今までと変えてるわけでもありませんが」
奥墨功紀:「志野さんがそう仰るなら、考えておきましょう」
GM:そう言って、何の偽りも演技もない。年相応の少年らしさで笑った。
GM:ロイス変更のみ可能です。
黒田志野:奥墨功紀さんへのロイスをP反転します。
黒田志野:-婚約者/奥墨功紀/ /隔意:○/ロイス これを
黒田志野:-婚約者/奥墨功紀/ :○/隔意/ロイス こうで。これは秘匿ではなくて
黒田志野:これから、の意です。
GM:了解しました。ありがとうございます。
GM:それでは、改めてシーンエンド。
◆Climax◆
GM:Climax:全員
GM:いよいよクライマックスです。皆様登場をお願いします。
春日雪:春日雪の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (86 → 89)
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (73 → 82)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (73 → 74)
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (90 → 92)
GM:舞踏会の裏側、スタッフルーム。
GM:会場について調べは付けてあるという奥墨の案内でそこへ向かう最中。
古城あゆみ:「奥墨くんよォ。ちぃっとばかし聞きたいことがあるが、いいか?」
奥墨功紀:「……答えられるとは限らないが。何をだ?」
古城あゆみ:「経営者の仕事ってなんだと思う?」
奥墨功紀:「……」 この状況で何を?と言いたげに眉を顰める。
奥墨功紀:「その問いに何の意味がある?」
古城あゆみ:「まあ、聞けよ」
古城あゆみ:「社員の生活を守るとか。地域に貢献するとか。あとは夢とか幸せとか成長とか色々言われるが」
古城あゆみ:「私の考えでは、つまるところコレだ」
黒田志野:(何の話を……?)遠巻きにチラチラ見ている。
古城あゆみ:人差し指と親指で丸を作ってみせる。金を意味するジェスチャー。
古城あゆみ:「利益を出す事。他のは"ついで"だ。利益を出してナンボなんだ」
春日雪:「……確かにあゆみさんらしいと言えば、これ以上「らしい」答えはありませんけれど」
春日雪:困ったものを見るような、けれど楽し気な微笑。
奥墨功紀:「……つまり?」
古城あゆみ:「そういう意味では…お前の親父は真っ当な判断をしている」
古城あゆみ:「お前んとこの家、爺さんが一代で大きくしたんだろ?なら間違いなくこう言われる」
古城あゆみ:「"先代ならこうした" "先代ならもっと上手くやる" ってな」
古城あゆみ:「そういう連中をまとめて黙らせるのが問答無用の数字だ。実績だ。利益だ」
古城あゆみ:「利益を出すための下準備としてスポンサーを集めるっていうのは、まあ妥当な判断なわけ」
古城あゆみ:「で、これからお前はそんな仕事熱心な親父殿の邪魔をしに行くわけだが」
奥墨功紀:「……最初の質問に答えよう」
奥墨功紀:「俺は経営者の仕事を、企業を背負い意思決定を行うことと捉えている」
奥墨功紀:「経営者の判断には企業そのものが乗っている。その身には責任がある」
奥墨功紀:「俺が親父にムカつくのは、その責任を軽視しているからだ」
奥墨功紀:「今回の件もそうだ。あの人はあの人の一存でFHと手を結んだ」
奥墨功紀:「だがそれは世間からは一存と取られない。『オールイン』そのものがFHと手を結んだという悪評を負う」
奥墨功紀:「あの人はその重さを分かっちゃいない。自分の軽率な判断で迷惑を被る人間が居ることを認識さえしてない」
奥墨功紀:「出来る限り内密に処理したいのもそれが理由だ」
奥墨功紀:「親父の愚かさで破滅するのは親父だけで良い。非のない他人に悪影響など及ぼしたくない」
奥墨功紀:「……何か文句でもあるのか?」
奥墨功紀:強い苛立ちのこもった目で古城を睨み上げる。
黒田志野:「……それが素なんですね」ぽつり。
古城あゆみ:「なるほど、なるほど。よくわかったよ」
古城あゆみ:「文句はねえ。見解の相違ってやつだ」
奥墨功紀:「……そうか。いずれにせよ」
奥墨功紀:「ここまで来て引く気はない。あんたらの協力があろうとなかろうとな」
奥墨功紀:言い捨てるようにして前へ向き直る。
古城あゆみ:「私の見解としては」
古城あゆみ:「そこで呆けているアレに楽な生活をさせたいなら、FHとつるんででもグループの力を高めておくべきだとは思うがね」黒田志野をぴっと指差す
黒田志野:「ほ……呆けてません!」
奥墨功紀:「それに関しては前提が違う」
奥墨功紀:「黒田家が奥墨家に求めているのはUGNへの橋渡し役だ」
君臣ユウ:「だと言うのに、FHとつながりを持っていてはそもそも。許嫁というつながり自体が無意味になるということですね」
奥墨功紀:「そういうことだ。婚約そのものが黒田にとってマイナスにしかなり得ない」
黒田志野:「……」
奥墨功紀:「……本当なら、こうなる前に婚約自体破棄しておきたかったが」
奥墨功紀:「せめてこの件が世に知れるまでには間に合わせよう」
古城あゆみ:「そうかい。見当違いなこと言って悪かったな」
春日雪:「……ひとつ、全てを一気に解決してしまう方法がありますよ」
黒田志野:「何です?」
君臣ユウ:「どんな方法だい、雪ちゃん」
春日雪:「志野さんを連れて、どこか遠くに逃げてしまえばいいんです。……もちろん、志野さんが功紀さんを連れて、でもいいですけれど」
春日雪:「家名を捨てて、ただの男の子と女の子として生きる。……ええ、それはもう、相当な苦労をするでしょうが──」
古城あゆみ:「やめとけやめとけ!上手くいかねーよ!」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……何も一気に解決していないのでは……?」
奥墨功紀:「全くだ。親父の所業もその迷惑も何も解決しない」
春日雪:「いいじゃないですか。丸投げ、先送り。……まあ確かに、極論すぎましたね。ですが──」
春日雪:「──全てを一人で背負う必要が、ありますか?」
奥墨功紀:「ある」
奥墨功紀:「俺が俺自身にそう課した」
春日雪:──毅然とした答えに、僅かに寂しそうな、悲しそうな視線を返して。
春日雪:「……志野さん」
黒田志野:「……何でしょう」
春日雪:「あなたの婚約者は、本当に……どうしようもない、頑固者のようですが」
春日雪:「そんな男性は、お嫌いですか?」
黒田志野:「……ええまあ……ん」
黒田志野:「いや、そういう話でしたこれ???」
春日雪:「そういう話ですよ。……今回の件を解決したとしても、全てが終わり、というわけではありません」
春日雪:「仮面越しの出会いは、舞踏会が終われば「なかったこと」になりますが。……私たちは、あなたたちは、そうではないでしょう?」
黒田志野:「それ、此方たちのUGNへの協力姿勢を保証するという意味で取りますけど」
黒田志野:「そういう一筆でも書いてくれるんです?」
黒田志野:「UGNの要職だというなら、それが一番話が早いでしょう」
古城あゆみ:「高度なボケが来たな。そういう話じゃねーぞたぶん」
春日雪:「そうですね。どちらかと言うと──」
春日雪:「お二人がこれからどうなるかを、私的に楽しみにしている、ということです。ああ、もちろん」
春日雪:「お望みでしたら、正式にエージェントとして契約することも吝かではありません。その時は……ぜひ、お二人纏めて一括でお願いしますね?」
黒田志野:「それは困るでしょ、功紀さんが……経営あるんだし……というか」
黒田志野:「ここですよね、スタッフルーム」
GM:気付けば既に「STAFF」と書かれたドアの前まで着いている。
奥墨功紀:「……」 熱くなっていたのを落ち着かせるように一つ咳払いをして。
奥墨功紀:「そうです、ここです」
春日雪:「では、ここから先は手筈通りに。……今になって、話し合いで終わるとは思えませんから」
黒田志野:「……」神妙な顔つき。
古城あゆみ:「気乗りはしないがまあ、給料分くらいの働きはしてやるよ」
黒田志野:「はあーっ」「ふうーっ……」
君臣ユウ:「荒事の場合、いざとなりましたら盾となりますので、皆さんもお気をつけて」
奥墨功紀:「こちらは元より覚悟の上だ。気遣いは要らない」
春日雪:「……いいようですね。では──」
君臣ユウ:「はい。ですが、共有は大事なので」
君臣ユウ:「────行きましょう」
春日雪:お願いします、と頷いて。一歩、二歩、後ろへ。
君臣ユウ:言葉通り、盾になるように
君臣ユウ:率先してドアを開く
GM:扉が開いた先に居たのは、複数の仮面の男。
銀の仮面の男:「おや、こちらはスタッフルームですよ?……と」
銀の仮面の男:「それで誤魔化されてくれる様子でもなさそうだ」
GM:そのまま男が指を鳴らすと同時に他の男たちも戦闘態勢を取る。
銀の仮面の男:「お互い、人に見られたくはないでしょう?手早く済ませるとしましょう」
春日雪:「話が早くて助かります。……察していただけるのならば、投降を……という方々では、ないですね。やはり」
君臣ユウ:「そうだな。まずはおとなしく話すために」
君臣ユウ:「やるしかないようだ。……実力行使だな」
君臣ユウ:ぎゅ、と白い手袋を嵌め直す
古城あゆみ:「おらおら!UGNだぞ!神妙にお縄に付きやがれ!」
木倉修一:「柄わりーんだよな、相変わらず。まあ、言うことは一緒なんだけどさ」
黒田志野:「訓練通りに……」
黒田志野:「参ります!」
奥墨功紀:「……クソ親父の尻ぬぐいだ。お前らに恨みがある訳じゃないが」
奥墨功紀:「さっさと終わらせる」
GM:衝動判定をお願いします。難易度は9です。
黒田志野:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 6[1,4,5,6]+1 → 7 → 失敗
君臣ユウ:思い出の一品。意志判定に+1
黒田志野:暴走。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (74 → 85)
君臣ユウ:3dx+5>=9
DoubleCross : (3DX10+5>=9) → 9[1,7,9]+5 → 14 → 成功
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を2d10(→ 13)増加 (92 → 105)
古城あゆみ:5dx10+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[1,1,3,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功
春日雪:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[1,2,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (82 → 97)
春日雪:意志が…強い!
春日雪:2d10+89
DoubleCross : (2D10+89) → 13[8,5]+89 → 102
春日雪:侵蝕は102へ…!
GM:先に戦闘についての条件を開示します。
GM:舞踏会には一部の資産家の護衛などとしてオーヴァードが参加しているため、戦闘が長引けば彼らに気付かれてしまいます。
GM:もし奥墨家とFHとの関与を秘匿したい場合、2ラウンド以内に戦闘を終わらせる必要があります。
GM:戦闘終了条件は敵の全滅です。
君臣ユウ:全員倒せばよいのね!
春日雪:やはり暴力…暴力はすべてを解決する…!
古城あゆみ:最終的に全員殺せばいいんですね。わかりました
GM:またNOPC二人はNPCカードとして協力してくれます。効果はそれぞれこちら。
NPCカード:奥墨功紀
・単体をカバーリングし攻撃のダメージを0にする
・制限:-のオートエフェクト一つの効果を打ち消す
以上の効果をシナリオ中計3回使用可能
NPCカード:木倉修一
・ダメージロールに+5D
1ラウンド1回使用可能
GM:初期配置がこう。
銀の仮面の男
白い仮面の男A~E
5m
PC4人
GM:何か質問などはありますか?
黒田志野:大丈夫!
君臣ユウ:大丈夫!
古城あゆみ:おっけーです
春日雪:OKです!いけます!
GM:了解です。では戦闘を開始します。
GM:-1ラウンド-
GM:セットアップから。こちらは銀の仮面の男が動きます。
銀の仮面の男:《アクセル》+《ラピッドファクトリー》+《活性の霧》
黒田志野:ヒエ……
古城あゆみ:こいつ…
銀の仮面の男:白い仮面の男A~Eの行動値+15、攻撃力+15、ドッジダイス-2
黒田志野:上がりすぎ
君臣ユウ:見えなくなっちゃった
君臣ユウ:セットアップなし!
春日雪:ユニークコードを使用、シーン中のPC全員の判定ダイス+2個!
黒田志野:怨念の呪石を使用。攻撃力を上げて暴走。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を3(→ 3)増加 (85 → 88)
古城あゆみ:限界突破を使用。援護の風をラウンド2回使えるようにします。侵蝕+3して100
GM:それではイニシアチブを挟み、何もなければ白い仮面の男達の行動。
銀の仮面の男:行動は一律同じ。マイナーで《猛毒の雫》、メジャーで《電光石火》+《コンセントレイト:ハヌマーン》。
銀の仮面の男:ターゲットはA~DはPC番号順、Eのみダイスで決定。
銀の仮面の男:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2
白い仮面の男A:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,3,3,3,3,8,9,9]+10[4,5,10]+6[6]+4 → 30
白い仮面の男B:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,3,4,4,8,8,8,9]+10[5,6,10,10]+10[8,10]+10[5,9]+6[6]+4 → 50
白い仮面の男C:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,4,5,6,8,8,10,10]+10[4,4,9,10]+4[1,4]+4 → 28
白い仮面の男D:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,4,5,7,7,8,8,9]+10[2,3,6,7,10]+6[6,6]+4 → 30
古城あゆみ:君たち出目おかしくない???
白い仮面の男E:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,2,3,6,6,8,9,10]+4[1,4,4]+4 → 18
春日雪:ユウくんへの殺意が高い。
君臣ユウ:ヒェ…
黒田志野:暴走リア不です~
GM:それぞれ対応をお願いします。ユウ君は2発行ってるのを忘れずに。
君臣ユウ:2回狙ってくるし出目もいいし!
君臣ユウ:んー、どうしよ。両方ガードします
春日雪:それぞれ、単独の単体攻撃なんですよね…。
GM:そうなります
春日雪:では、自分はガード…する武器がないのでドッジ!
君臣ユウ:奥墨さんお願いします!Bの攻撃分をカバーで!
古城あゆみ:気合ドッジ!
奥墨功紀:了解
春日雪:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 10[1,2,6,10]+3[3] → 13 → 失敗
春日雪:1回回ったけどダメ!
古城あゆみ:6dx10+1>=30
DoubleCross : (6DX10+1>=30) → 10[2,2,3,7,9,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗
古城あゆみ:ぐえ~
GM:ではダメージ出していきます
白い仮面の男A:4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 23[4,7,2,10]+23 → 46
白い仮面の男B:6d10+23
DoubleCross : (6D10+23) → 34[3,8,2,8,6,7]+23 → 57
白い仮面の男C:3d10+23
DoubleCross : (3D10+23) → 4[2,1,1]+23 → 27
白い仮面の男D:4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 23[4,7,2,10]+23 → 46
白い仮面の男E:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 9[2,7]+23 → 32
GM:Bの攻撃のみ奥墨の効果でダメージが0となります
黒田志野:耐えられません!リザレクトします。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (88 → 93)
黒田志野:黒田志野のHPを5(→ 5)に変更 (17 → 5)
君臣ユウ:B分はカバーリング頂き、Eの32点を装甲カバーで18削って14点。
君臣ユウ:リアクティブアーマー起動。2d点減らします
君臣ユウ:14-2d10
DoubleCross : (14-2D10) → 14-6[2,4] → 8
君臣ユウ:8点受けます
君臣ユウ:君臣ユウのHPを8減少 (29 → 21)
古城あゆみ:余裕で死にます。銀の仮面の男にロイスを取って即昇華。HP13で復帰します
春日雪:装甲無視は…ないですね。蛇王の外套で7点抑えて、ダメージ20点。残りHP4!
GM:1点でもダメージを受けた場合なので、今回は全員ランク5の邪毒を受けてください。
GM:あとロスする1d10は流石に一括で振ります。
白い仮面の男:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
君臣ユウ:ガッツリ行った
古城あゆみ:最大値引いてるw
GM:お前ら……。軒並み10点HPロスします。
春日雪:滅茶苦茶頑張ってる…!
白い仮面の男:銀の仮面の男が手を挙げるのに合わせ、一糸乱れぬ動きで男たちが銃を構える。
春日雪:「っ……来ます、ここは耐えて……!」
白い仮面の男:各々のソラリス能力により内部の弾丸が毒々しく染まり、直後。
白い仮面の男:サイレンサーの効果か銃声は響かず。ただ弾丸が君達を打ち据える!
君臣ユウ:「くっ……!」
古城あゆみ:「いったぁ!あいったぁ!?」
古城あゆみ:騒がしく叫びながら床をぴょんぴょんしている!
君臣ユウ:面を制圧する銃弾に、体を半身になって構える。防弾の繊維を超える衝撃を喰らいながら
木倉修一:「おいおい、だいじょぶか?まだ初手だけだぜ?
君臣ユウ:「毒、もある!皆、油断するな!」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……あ」遅れて気づく。
黒田志野:「撃たれてる……?」
奥墨功紀:そう叫ぶ君臣の目前、迫るもう一発の弾丸が突如出現した暗闇へと飲まれる。
奥墨功紀:「……一発分だけ、か」
黒田志野:周囲に冷気が充満している。自分の神経すらも摩滅しつつあるほどの低温を呈している。
君臣ユウ:「!」見慣れた虹ではなく、暗闇に目を見張る。
奥墨功紀:穴が開いたかざした手を軽く振りながら、苛立たし気に敵を見据える。
君臣ユウ:「充分です、奥墨功紀さん」
君臣ユウ:「ありがとうございます!」
奥墨功紀:「礼は要らない。仕事で返してくれ」
GM:では、次は行動値4の雪ちゃんユウ君あゆみさん。
GM:順番は話し合ってどうぞ。
春日雪:はあい、こちらは最後手をいただこうかと!
君臣ユウ:ではこちらが先に。
君臣ユウ:マイナーで《骨の銃》+《死招きの爪》 射程20mの武器を作成。
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を6(→ 6)増加 (105 → 111)
君臣ユウ:メジャーでエフェクト無しの単体射撃。対象は銀の仮面。
君臣ユウ:雪ちゃんの支援で+2Dしつつ判定
GM:判定どうぞ
君臣ユウ:8dx+19
DoubleCross : (8DX10+19) → 10[2,5,5,6,8,8,9,10]+10[10]+2[2]+19 → 41
君臣ユウ:回った!リアクションどうぞ
銀の仮面の男:素でドッジ
銀の仮面の男:3dx>=41
DoubleCross : (3DX10>=41) → 6[4,5,6] → 6 → 失敗
GM:無理ですね。ダメージをどうぞ。
君臣ユウ:はーい
黒田志野:《凍てつく刃》を使用。攻撃力を+1d10+9します。
君臣ユウ:ありがとう!
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を3(→ 3)増加 (93 → 96)
君臣ユウ:5d10+31+2d10+1d10+9
DoubleCross : (5D10+31+2D10+1D10+9) → 32[9,9,5,4,5]+31+5[2,3]+8[8]+9 → 85
君臣ユウ:85点。諸々有効です
GM:でっか。しかし、割込みが入ります。
白い仮面の男A:《子羊の歌》
君臣ユウ:あっ、請負よった!
白い仮面の男A:代わりにダメージを受け、戦闘不能となります。
君臣ユウ:わぁん。
君臣ユウ:メジャー侵蝕上昇なしです。
君臣ユウ:演出。
君臣ユウ:「では礼と仕事、両方で。」
君臣ユウ:盾にした腕とは逆、手袋に包んだ右手の親指と人差指で銃を模す。
君臣ユウ:自分の体へのねじれを強要する遺産。その効力の余波が、身体ではなく空間をねじり始める
君臣ユウ:ねじれた空間を通る光が乱反射、幾何学の虹色の弾丸が指先に。
君臣ユウ:その照準は、司令官らしき動きをする銀の仮面へと向けられる。
銀の仮面の男:避ける素振りさえない。その代わりのように。
白い仮面の男A:控える男の内の一人がカバーの構えを取る。
黒田志野:冷涼とした空気が、部屋全体を包んでいる。
黒田志野:それは漏出だ。黒田志野自身から、定着しきれずに溢れ出している。
黒田志野:その冷気が、防御行動をするだけの運動の熱を奪い去っていく。
君臣ユウ:冷気による行動の阻害、それによって鈍ったところに
君臣ユウ:「う、りゃあー!!」
君臣ユウ:慣れない雄叫びとともに、虹の弾丸が発射される
君臣ユウ:それは空間に虹色の螺旋を淡く残して、目標へと加速した
白い仮面の男A:「!」 それを手元に構えた剣で弾こうとして、冷気に震える手では上手く行かず。
白い仮面の男A:虹色に撃ち抜かれ、動きを止める。
君臣ユウ:着弾した虹の弾丸は、触れた箇所から肉体をねじり、的確に行動を不能にする
君臣ユウ:「庇ったか…!寝ていろ!無理して動くと保証はできないぞ!」
GM:次はあゆみさん、手番をどうぞ。
古城あゆみ:はーい
古城あゆみ:マイナーは特になし。メジャーアクションで以下のコンボを使用します
古城あゆみ:<コンセントレイト:ハヌマーン>+<降魔の雷>+<振動球>+<援護の風><ウインドブレス> コンボ:雷霆
古城あゆみ:対象は仮面の男D。やられたらやり返す!
古城あゆみ:判定いきます
古城あゆみ:14DX7+15
DoubleCross : (14DX7+15) → 10[2,3,4,4,5,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+10[2,7,7,7,9,9,10]+10[2,3,3,4,9,9]+6[2,6]+15 → 51
GM:でっか
白い仮面の男D:ドッジ
白い仮面の男D:3dx>=51
DoubleCross : (3DX10>=51) → 8[1,4,8] → 8 → 失敗
古城あゆみ:直撃!DDいきますよ~
古城あゆみ:NPCカード:木倉修一の効果を使用します。DD+5
君臣ユウ:コンビネーション!
木倉修一:OK。持ってきな!
古城あゆみ:6d10+5d10+18
DoubleCross : (6D10+5D10+18) → 33[6,4,8,5,3,7]+26[7,8,6,4,1]+18 → 77
古城あゆみ:装甲無視です。侵蝕に+13して113
白い仮面の男D:普通に無理。戦闘不能です。
GM:演出どうぞ。
古城あゆみ:「くそ!やりやがったなこのどサンピンが!」
古城あゆみ:迸る電気力線。
古城あゆみ:輝く電流火花。
古城あゆみ:明滅する照明。
古城あゆみ:フリッカー現象のその合間に。
古城あゆみ:「死ね!」
古城あゆみ:振り抜かれる拳。放たれる特大電圧。
古城あゆみ:怒りの雷霆が仮面の男を飲み込んだ。
古城あゆみ:「おっしゃあ直撃!ダメ押ししろ、ダメ押し!」
白い仮面の男D:「ぐ、う」 雷撃に飲まれながらも僅かに下がろうと身じろぐが
木倉修一:「おっと、残念」
木倉修一:どこからともなく突き上げた黒い槍がその足を縫い留める。
木倉修一:「レディの御怒りだ。真摯に受け止めるのが男の役目だろ?」
白い仮面の男D:それ以上は言葉もなく。ただ地面へ倒れ伏す。
古城あゆみ:「いいアシストだ、3歩後ろをついてくる権利をやるよ」
木倉修一:「男が前歩くんじゃなかったか?オレは別にどっちでも良いけどさ」
古城あゆみ:「っへ、どっちでもいいとか言ってると置いてくぞ!」
GM:ではお次。雪ちゃんの手番です。
春日雪:はい!では、ユウくん。お願いできますか!
君臣ユウ:オッケー!
春日雪:ヤー!では!
春日雪:マイナーなし、メジャーで《流血の胞子/中和剤/さらなる力/狂戦士/導きの華》による射撃攻撃をユウくんに!
春日雪:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 5[1,3,4,4,5]+1 → 6
春日雪:目標値:対決により判定は成功。これをガードすれば、「邪毒を与え、BSを治療し、未行動にし、次の判定のCR-1、ダイス+8、達成値+12」をユウくんに付与します。
君臣ユウ:ガードして受け入れます。
春日雪:OK!ついでにエネミーから受けた邪毒も治癒!(BSが重複した場合、高レベルの方が優先されるみたいなので敵の方が機能するはず)
春日雪:ではさくりと…!
春日雪:敵への警句を発した少年の横顔に、盗み見るような視線。──銃弾に抉られ、血を流す頬。
春日雪:──そこに、するりと。蛇のように、背伸びをして寄り添って。
春日雪:「……よくないもの、こちらに頂きますね?」
君臣ユウ:「! 雪ちゃんっ…!?」
春日雪:傷口に、赤い舌が這う。血に交じり少年を蝕むモノを、舐め、啜り、こくりこくりと音を立てて嚥下する。
君臣ユウ:身震いするような冷気の中で、暖かさを感じる。
春日雪:「──さ、前を見て。大丈夫、いつも通りに──」
君臣ユウ:暖かさとぬめりけを伴う頬の感触に、一瞬身を引きそうになりつつもその場に金縛る。
黒田志野:「……え、ええっ!?」
黒田志野:「何してんの……!?」
春日雪:囁く言葉は、普段よりも幾らか、湿度の高いもので。
君臣ユウ:「………」
春日雪:「……ふふ。少し、驚かせてしまいましたね。ですが、これが──」
君臣ユウ:思えば、こうして顔を見られながらというのは初だな、と高鳴る鼓動とは裏腹に、表に出る所作はあくまでいつもどおりに。
春日雪:「私にできる、精一杯です」
春日雪:触れた時と同じく、音もなく少年から身を離す、その瞬間。
春日雪:そうっと、礼服の背中を押した。
君臣ユウ:「……ふ、ぅ。そうだな。うん、そうだ」
君臣ユウ:とん、と押され、一歩前に。
君臣ユウ:「志野さん、驚かせてすまない。今のはただの治療の一環だ」
古城あゆみ:「…こういう奴らそれなりにいるからな。いちいち驚いてたら身が持たねえぞ」
木倉修一:「少なくとも雪ちゃんはいつもこうだしな」
君臣ユウ:「うん。誰かの背中を押すことが得意なオーヴァードもいる。そしてそのお陰で」
君臣ユウ:「安心して、前に出れる」
黒田志野:「いやいやいや……いや……」
黒田志野:「やり方あるでしょ……」
君臣ユウ:「………………」
君臣ユウ:(それは正直)
君臣ユウ:「………俺もそう思う」小声
春日雪:「……ふふ」
春日雪:漏れた言葉に、戦場のただ中だというのに。本当に楽しそうに、微笑んで──
GM:では、お次は未行動に戻ったユウ君の手番です。
君臣ユウ:はいイエイ。
君臣ユウ:マイナーなし、メジャーで同じくエフェクト無し素射撃。
君臣ユウ:対象は白仮面のBさんに。
君臣ユウ:14dx9+19+12
DoubleCross : (14DX9+31) → 8[1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,7,7,7,8]+31 → 39
君臣ユウ:回らなーい。対応どうぞ
GM:固定値がえげつないんよ
白い仮面の男B:ドッジ!
白い仮面の男B:3dx>=39
DoubleCross : (3DX10>=39) → 6[3,3,6] → 6 → 失敗
GM:無理ですね。ダメージどうぞ。
君臣ユウ:ではダメージ
君臣ユウ:4d10+31+2d10
DoubleCross : (4D10+31+2D10) → 20[4,5,2,9]+31+15[7,8] → 66
君臣ユウ:諸々有効66点!
GM:それは……めっちゃめちゃギリギリだが生きてる!
GM:演出どうぞ!
君臣ユウ:演出!
君臣ユウ:傷んでいた筈の腕を持ち上げる。
君臣ユウ:少女の齎した熱さは、いつの間にか蝕む毒を奪い取っている
君臣ユウ:「ほんとに、」
君臣ユウ:無茶をする子だよなぁ、と胸中で呟いて。
君臣ユウ:スゥ、と指揮をするように手袋に包んだ右手を振るう
君臣ユウ:シャボン玉のように淡く、空間に虹をかけて。
君臣ユウ:「一発で防がれるなら、」
君臣ユウ:シュルル、と虹の弾丸が生成されていく
君臣ユウ:「これで、どうだ!」
君臣ユウ:ヒュッ、と腕を振るうと同時
君臣ユウ:細かい虹の弾丸が、白仮面へと殺到する
白い仮面の男B:殺到した弾丸により仕立ての良いスーツは裂け、砕けた仮面の下から瞳が覗く。
白い仮面の男B:しかし、倒れない。なおも油断なくライフルを構え、君達を見据えている。
君臣ユウ:「意外とタフだな…一点集中じゃないと分が悪いか? …ままならないな!」
君臣ユウ:ちょっとした焦りとともに、言葉だけは強がりを含んで吐き出した。
GM:では、お次は銀の仮面の男の手番となります。
銀の仮面の男:マイナー無し。メジャーは《恐怖の一言》+《コンセントレイト:ソラリス》+《王者の声》。
銀の仮面の男:命中時対象はエンゲージから4m移動、C値-3、判定ダイス+6
銀の仮面の男:対象は当然PC4人全員!
銀の仮面の男:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,4,5,7,7,8,9]+10[1,3,5,10]+6[6]+4 → 30
黒田志野:暴走リア不!
古城あゆみ:気合ドッジ
春日雪:ドッジを…試みる!
君臣ユウ:ドッジ
古城あゆみ:6dx10+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[3,4,5,5,9,10]+4[4]+1 → 15
古城あゆみ:だめでーす
君臣ユウ:7dx>=30
DoubleCross : (7DX10>=30) → 10[1,3,3,5,7,10,10]+7[2,7] → 17 → 失敗
君臣ユウ:がんばったんだけどナー
春日雪:4dx>=30
DoubleCross : (4DX10>=30) → 7[1,2,4,7] → 7 → 失敗
春日雪:ダメでしたネ…!
春日雪:ダメージロール前、こちらからの割り込みは無しで!
君臣ユウ:ダメージなさそうだしこっちも割り込みなしでっ
君臣ユウ:《崩れずの群れ》カバーリング!志野さんを!
黒田志野:ありがたい!
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕率を2(→ 2)増加 (111 → 113)
君臣ユウ:盾!
GM:了解です。ダメージはありませんが、当たった3人をそれぞれ強制移動させます。
白の仮面の男B,C,E
5m
春日-4m-黒田-4m-古城
4m
君臣
GM:この形ですね
春日雪:見事にバラバラ!
君臣ユウ:ビヨン!
黒田志野:T字散らし!
古城あゆみ:なんてこったい
GM:では演出をば。
銀の仮面の男:「ふむ、困りましたね」
銀の仮面の男:仲間を庇うように立ち回る少年二人を見て独り言つように。
銀の仮面の男:「私は直接戦闘が得意な部類ではないのですが……。仕方ない、一手打たせていただきましょう」
銀の仮面の男:ぱちんと再び指を鳴らす。同時、一瞬だけ周囲に香水のような香りが舞って。
銀の仮面の男:「――散れ」
銀の仮面の男:男の静かな一言が、不可思議な強制力を持って君達の足を動かす。
君臣ユウ:「!」
君臣ユウ:不可視にして音速。その言葉が発せられる前に、勘が働く。
君臣ユウ:目に見えないものを扱うことに少しだけ慣れていた。ただそれだけの理由。
君臣ユウ:ギリ、と拗じられた空間がシーツのように波打って、強制力のある言葉をなんとか一人分、遮断し、自らで受け持つ。
君臣ユウ:「うわっ……足が!?」
春日雪:「っ……大丈夫、私たちなら離れてもなんとかなります!無理に逆らっては駄目……!」
君臣ユウ:ザ、ザ、ザッ、と吹き飛ばされるように自分の体が、後ろへと飛んだ
春日雪:あえて、流れに乗るように。文字通り「浮足立つ」ように足を運ぶ。
古城あゆみ:「だっだっだだっだ!なんだこれ!」
古城あゆみ:誰かなんとかしろ!という叫びも虚しく、仮面の男の思惑通りにさっかと走っていく。
黒田志野:「……!」遅れて周囲を見回す。
黒田志野:「何が……」
君臣ユウ:「敵の攻撃です!こちらで受け持ちましたが…」
君臣ユウ:「負傷はありません。志野さんは、ご自分の攻撃に集中を!」
黒田志野:「は……はい!」
君臣ユウ:「矛の役割、お願いします!」
君臣ユウ:言いつつ、声は遠ざかっていった。
GM:お待たせしました。黒田さんの手番となります。
黒田志野:はい!
黒田志野:マイナーで敵陣にエンゲージ。メジャーで
黒田志野:『此方に残された幸せは』:《コンセントレイト:サラマンダー》《紅蓮の衣》。
古城あゆみ:そこに援護の風ウインドブレス!
古城あゆみ:ダイス+6、達成値+12だぜ
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (113 → 116)
黒田志野:わーい! Bを攻撃!
黒田志野:17dx7+9
DoubleCross : (17DX7+9) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,3,3,4,5,6,9,10]+4[4,4]+9 → 33
白い仮面の男B:一応素のドッジ!
白い仮面の男B:3dx>=33
DoubleCross : (3DX10>=33) → 10[1,8,10]+2[2] → 12 → 失敗
白い仮面の男B:頑張った方。ダメージをどうぞ!
黒田志野:4d10+12+2d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+12+2D10) → 14[5,4,4,1]+12+12[9,3] → 38
黒田志野:出目……
GM:出目は腐り気味ですが、足りています。Bはこれで戦闘不能!
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を5(→ 5)増加 (96 → 101)
GM:演出どうぞ。
黒田志野:文庫本を取り出して、挟まっていた栞を取り出す。
黒田志野:白銀に光る、分厚い金属製の栞。
黒田志野:そのサイズ感から、およそ取り回しに苦慮するものではあるが、
黒田志野:鳥籠を思わせる丁寧な装飾が気に入っている。
黒田志野:それを小刀の柄のように捧げ持ち。相手へと構えて。
黒田志野:(あとは……これを飛ばして……いや)
黒田志野:(まだ力が足りない……?ええと、そういう時は……?)
黒田志野:逡巡に動きを止めかけて。
古城あゆみ:「身体固まってんぞ」
古城あゆみ:小気味よく響く指弾。合わせて虚空を走る紫電。
古城あゆみ:緊張を解すようなほどよい刺激がピリリと伝わる。
黒田志野:「ひうっ……」
黒田志野:「……ありがとうございます」
古城あゆみ:「かましてやれ! 景気よくな!」
黒田志野:(――そうだ)た、と踏み出す。
黒田志野:冷気出力が十分でない時は、近接して。
黒田志野:(先端に、集中して――)
黒田志野:「やああっ!」栞を振るう。それは仮面の男の手前に振り下ろされた。
黒田志野:それは間合いを見誤
黒田志野:ってはいない。冷気の集中体がその先端に収束し、
黒田志野:栞の先端、その先。通過した対象の熱を奪い去る。
白い仮面の男B:栞の切っ先から逃れたと油断したのか、間合いを見誤ったのはこちらだったのか。
白い仮面の男B:熱を奪われるままにその手元が凍り付き、そのまま力を使い果たしたように地に伏せる。
黒田志野:「……」
黒田志野:「や」
黒田志野:「やった……」
黒田志野:「出来た……」
古城あゆみ:「やればできるじゃん、お嬢様」
黒田志野:「ええ。あゆみさんにも、感謝を」
古城あゆみ:「よしコツは掴んだなその意気だ! 続けて行くぞオラァ!」
黒田志野:「はいっ!」
GM:1ラウンド目のクリンナッププロセスとなります。
GM:邪毒を受けている方は15点のダメージをどうぞ。
君臣ユウ:回復されました。
春日雪:私が回復しました。(生産者表示)
黒田志野:死!
古城あゆみ:死にます!!!
春日雪:こちらは15点、HP0に!舞踏会へのロイスをタイタス化、昇華してHP11で復活!
古城あゆみ:奥墨くんのロイスを昇華して復活、HP13
黒田志野:妹のロイスを昇華して復活します。
GM:では、これにて1ラウンド目が終了となります。
GM:-2ラウンド-
銀の仮面の男
白の仮面の男,C,E,黒田
5m
春日-8m-古城
4m
君臣
GM:まずはセットアッププロセスから。
銀の仮面の男:先ほどと同じく、白い仮面の男二人に《アクセル》+《ラピッドファクトリー》+《活性の霧》。
黒田志野:なし!
春日雪:こちらもなし!ユニークコードはシーン中効果発揮なので、ダイス+2は続きます!
君臣ユウ:なし!
古城あゆみ:限界突破、援護の風を指定します。侵蝕+3して119に
GM:ではイニシアチブを挟み、白い仮面の男たちの手番へ。
白い仮面の男:今回はマイナー無し。メジャーは《電光石火》+《コンセントレイト:ハヌマーン》。
白い仮面の男C:対象はメジャーの前にオートアクションで両手剣に持ち替え。対象は志野さん。
黒田志野:ひえ……
白い仮面の男E:遠距離に居る君臣君、雪ちゃん、古城さんから選択。ダイスを振ります。
白い仮面の男E:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
白い仮面の男E:古城さんに攻撃。
古城あゆみ:来いやオラァ!
白い仮面の男C:7dx7+1
DoubleCross : (7DX7+1) → 10[2,3,6,7,9,9,10]+10[5,6,7,9]+5[2,5]+1 → 26
白い仮面の男E:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,3,4,5,5,6,9,10]+10[5,7]+10[10]+10[8]+10[7]+10[8]+1[1]+4 → 65
君臣ユウ:殺意よ
古城あゆみ:殺意高くないですか?
黒田志野:こわ
春日雪:お嬢様に恨みでもあるのだろうか。
黒田志野:リア不です!
春日雪:こちらからの割り込みはありませんことよ!
GM:ではそれぞれダメージロール。
古城あゆみ:とくにないです
白い仮面の男C:3d10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 10[4,2,4]+25 → 35
白い仮面の男E:7d10+23
DoubleCross : (7D10+23) → 40[5,10,1,6,7,1,10]+23 → 63
白い仮面の男:1d10 電光石火の反動
DoubleCross : (1D10) → 7
白い仮面の男:また痛いんですけど……。それぞれ-17まで行きます……。
古城あゆみ:奥墨くんのカバーを使用し、ダメージを肩代わりしてもらいます
黒田志野:此方も守ってもらお~
君臣ユウ:古城さんに対しての殺意が垣間見える。
君臣ユウ:頑張れ奥墨さん!
春日雪:頼みますわーッ!!
GM:OKです。では演出行きましょう。
白い仮面の男:仲間を失ったものの、仮面に隠しているのか動揺や恐怖は見られない。
白い仮面の男:ただ各々銃を、あるいは剣を構え。敵へと目掛けて振るう。
黒田志野:「……っ」
白い仮面の男:剣は接近した志野へ。銃はカバー役から離れた古城へ。
古城あゆみ:「そろそろシャレになんねえってソレ!」
白い仮面の男:しかし。凶刃も凶弾も届くことは無い。
奥墨功紀:「……ちっ」
黒田志野:対応しようと身構えるが、身体に帯びた毒の影響で体勢を崩しかけて。
奥墨功紀:いつの間にか。仮面の男と志野とを遮る位置に彼が立っている。
奥墨功紀:その両手はそれぞれぽっかりと開いた暗闇へと飲み込まれている。どこへ消えているかは伺えない。
黒田志野:「……!」目を見開いてそれを見る。
奥墨功紀:ただ、事実として。振り下ろされるはずの刃は空に留まり、放たれたはずの弾丸は虚空へと消えた。
黒田志野:「あ……」
黒田志野:「ありがとう、ございます……」
古城あゆみ:「…アレ、痛くねえ」
奥墨功紀:「気にしないでください。この程度は当然です」
奥墨功紀:言いながら腕を振れば、暗闇は掻き消え血を垂らす両手が現れる。
奥墨功紀:「それよりも今は、こいつらを倒すことに集中を」
古城あゆみ:「なんだか知らんが助かったぜ! 今度はこっちの番だカスどもがァ!」
古城あゆみ:威勢よく立ち上がり、文字通り火花を散らす。
黒田志野:「……」手を握る。
黒田志野:《氷の理》。急速凍結させ止血する。
黒田志野:「それで気にするなは無理です」
黒田志野:「倒すのに集中は同意ですけど。そんな血を流されては気が散るので」
奥墨功紀:「……」 急な接触に目を瞬いて。
奥墨功紀:「それは失礼を。お気遣いありがとうございます」
奥墨功紀:ふっと戦場に似合わぬ笑みを零す。
GM:では行動値4のPCの皆さん。相談しつつどうぞ。
春日雪:先ほどと同じく、最後尾で!
君臣ユウ:じゃあとりあえず自分から
古城あゆみ:おねしゃす!
君臣ユウ:ではマイナー移動。銀の男や志野さん達と同じエンゲージに。
君臣ユウ:メジャーでエフェクト無し射撃。対象は白仮面C。
君臣ユウ:8dx+19
DoubleCross : (8DX10+19) → 10[2,3,6,8,8,9,9,10]+4[4]+19 → 33
君臣ユウ:うむ。リアクションどうぞ
白い仮面の男C:素のドッジを振ります。
白い仮面の男C:3dx>=33
DoubleCross : (3DX10>=33) → 7[1,4,7] → 7 → 失敗
君臣ユウ:ではダメージ!
白い仮面の男C:無理ですね。ダメージどうぞ。
黒田志野:《凍てつく刃》!攻撃力を+1d10+12しますね
君臣ユウ:ありがとう志野さん!
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を3(→ 3)増加 (101 → 104)
君臣ユウ:4d10+31+2d10+1d10+12
DoubleCross : (4D10+31+2D10+1D10+12) → 22[6,5,4,7]+31+13[4,9]+1[1]+12 → 79
君臣ユウ:諸々有効79点!
白い仮面の男C:そのダメージは耐えられない……!C撃破です!
君臣ユウ:侵蝕上昇なし!
君臣ユウ:演出!
君臣ユウ:「流石です、奥墨功紀さん…!」
君臣ユウ:下がっていた足が止まる。
君臣ユウ:その間、目の前で行われる攻撃を歯がゆく思い、そしてそれを守った相手に賞賛を送る。
君臣ユウ:ザ、と制御を取り戻した足を今度は踏ん張り、前へ
君臣ユウ:「行く、ぞ!」
君臣ユウ:ダダダッと駆け出す手から虹が漏れる
君臣ユウ:それは走るより早く、仮面の男たちの元へ到達して
君臣ユウ:一瞬、世界がねじれ
君臣ユウ: 空間を省略し、君臣が目の前に現れる
君臣ユウ:「お、」握った拳をそのまま
君臣ユウ:「りゃあああーー!!」
君臣ユウ:渦巻く虹が、その場の冷気ごと取り込んで
君臣ユウ:仮面の男へと打ち付けられる
黒田志野:「……!」それを目前で視る。「すごい……!」
白い仮面の男C:ぐ、と一つ呻きが漏れて。
白い仮面の男C:殴られた仮面が砕け散るのに合わせ、彼もまた地に伏せる。
君臣ユウ:「ありがとうございます」少しだけ喜色を帯びた声。
君臣ユウ:「志野さんの能力も、いいですね」
君臣ユウ:「応用が効きます」
君臣ユウ:ぐ、ぱと手袋に残る冷気を確かめつつ褒める。
黒田志野:「……ありがとうございます」
黒田志野:「その評価を違えぬように、努力します」
銀の仮面の男
白の仮面の男,E
黒田・君臣
5m
春日-8m-古城
春日雪:では、先ほどの宣言から改めて!PC側行動値4組、2番手をいただきます。
GM:どうぞ!
春日雪:マイナーで戦闘移動、前衛エンゲージに合流。
春日雪:メジャー、ユウくんを対象として射撃攻撃!組み合わせは同じく《流血の胞子/中和剤/さらなる力/狂戦士/導きの華》!
春日雪:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 8[1,3,4,5,8]+1 → 9
春日雪:ファンブルはしなかったので判定は成功。リアクションの宣言を!
君臣ユウ:ガードです
春日雪:では、「邪毒を与え、BSを治療し、未行動にし、次の判定のCR-1、ダイス+8、達成値+12」の効果をユウくんに!
君臣ユウ:貰います!
春日雪:押忍!演出はユウくんの攻撃前に挟むので、続けて再行動どうぞ!
君臣ユウ:ではでは、続けてマイ手番
君臣ユウ:マイナーなし、メジャーで同じくエフェクト無しの射撃。白仮面Eに。
君臣ユウ:16dx9+19+12
DoubleCross : (16DX9+31) → 10[1,3,3,3,3,4,4,6,7,7,7,7,9,10,10,10]+10[2,5,8,10]+4[4]+31 → 55
君臣ユウ:エーイ。リアクションどうぞ
白い仮面の男E:3dx>=55 素ドッジ
DoubleCross : (3DX10>=55) → 10[5,9,10]+7[7] → 17 → 失敗
GM:ちょいちょい回してるの頑張ってるな、ダメージどうぞ。
君臣ユウ:はい!では木倉さんの支援でダメージ+5D頂きまして!
君臣ユウ:6d10+31+2d10+5d10
DoubleCross : (6D10+31+2D10+5D10) → 34[4,8,9,5,5,3]+31+12[7,5]+33[1,3,10,10,9] → 110
君臣ユウ:装甲有効110点です。どうかなー
GM:無茶を仰る。余裕で戦闘不能です。
GM:演出どうぞ!
君臣ユウ:はい。侵蝕上昇はなしです。
君臣ユウ:演出!
春日雪:ではまずこちらが!
君臣ユウ:お願い!
春日雪:踊らされるのではなく、今度は自分の意志で。軽やかに、ステップを踏むように。
春日雪:楽しげですらある足取りで、戦いの最中に、小さな体が飛び込んでゆく。
春日雪:「──少しだけ」
春日雪:「ユウくんの力を、借りますね」
春日雪:そうして、ぴとりと少年の背中に、縋るように抱き着いて。背伸びをして、耳元に囁きかける。
春日雪:唇の端から、邪毒に穢され、赤黒く染まった血を零しながら──
君臣ユウ:背中越しにとそのぬくもりを感じつつ
君臣ユウ:「うん、いつも力を借りてるからな」
君臣ユウ:「俺の力でいいなら好きなだけ、持っていってくれ」
春日雪:──その、穢れた血が。少女の唇から、少年の首筋、肩、腕、そして手袋に包まれた指先へと。"領域"の誘導で、伸びてゆく。
春日雪:「──では、遠慮なく」
君臣ユウ:ぬらり、と服の下を他人の体温が巡っていく。
春日雪:──少年の首筋に、犬歯を突き刺すように噛み付くのと同時。
君臣ユウ:「、っ!」
春日雪:捻じ曲がった空間、その残滓に。少女の血が混ざって、滲んで。再び歪みだす。
春日雪:──領域操作による、空間歪曲の疑似再現。少女一人では、この先の制御までは不可能だ。しかし──
君臣ユウ:薄く一滴の血が染み込んだ指が熱い。
君臣ユウ:それでも穢れなく白い手袋で包まれた右手を、相手に突きつける。
君臣ユウ:空間のねじれた虹色。その中の赤色だけが、ちょっとだけ強い。
君臣ユウ:すぅ、と呼気を整えて、白い仮面の男に向けて
君臣ユウ:「『行け』」
君臣ユウ:その号令とともに、渦は崩れて
君臣ユウ:触れたものを内側へとねじる能力の残滓、それが相手に向かい、
君臣ユウ:虹が雪崩れる
君臣ユウ:虹の洪水が、人一人を飲み込んで叩き伏せる。
白い仮面の男E:渦巻く虹越しにもがく姿が揺らいで透ける。その銃口が二人の方へ向こうとして――。
木倉修一:鮮やかな虹とは対照的な黒が、渦ごと中の影を貫く。
木倉修一:「おいおい、諦めの悪い男はモテないぜ?」
木倉修一:「まして初々しいカップルに首ツッコもうなんて。馬じゃなくても手が出ちまうよな」
白い仮面の男E:虹が晴れたその後は、槍に張り付けられた男のみが残る。
春日雪:「……ふふ。今回ご一緒した殿方は、素敵な方ばかりですね」
君臣ユウ:「そう、だな。うん。そうだな……」
君臣ユウ:カップル、という表現に少しムズムズしている。
春日雪:「──安心してくださいね。私にとっての一番は、揺るぎませんから」
春日雪:もう一度、そう囁いて。少年の背から、飛び降りるように離れた。
君臣ユウ:「えぅ、あ、うん」
君臣ユウ:えっ、と聞き返そうとして
君臣ユウ:(……いや、そんな場合じゃ、ない)
君臣ユウ:少し誤魔化すように、後の一人
君臣ユウ:銀色の仮面の男を見た。
GM:それではお次、あゆみさん!
古城あゆみ:おっけー
古城あゆみ:マイナーはなし。メジャーで以下のコンボを使用。対象は銀の仮面の男。
古城あゆみ:<コンセントレイト:ハヌマーン>+<降魔の雷>+<振動球>+<マシラのごとく>+<援護の風><ウインドブレス> コンボ:雷霆
古城あゆみ:9DX7+15
DoubleCross : (9DX7+15) → 10[1,1,2,4,6,6,7,7,8]+10[1,7,7]+4[3,4]+15 → 39
古城あゆみ:リアクションをどうぞ
銀の仮面の男:《束縛の領域》+《王者の声》
君臣ユウ:あっ、《バディムーヴ》達成値+3
銀の仮面の男:攻撃判定の達成値を目標に判定、成功時攻撃は失敗となる、判定ダイス+6
古城あゆみ:達成地に+3して42になりました
GM:くっ、繰り上がると厳しいが……やるしかない!
古城あゆみ:ナイスバデムー!
銀の仮面の男:14dx+4>=42
DoubleCross : (14DX10+4>=42) → 9[1,1,2,2,4,4,5,5,6,6,7,7,9,9]+4 → 13 → 失敗
古城あゆみ:他愛なし…
春日雪:ヤッター!
古城あゆみ:ダメージロール行きます
GM:一個も回らないとは……!ダメージどうぞ!
古城あゆみ:5d10+58
DoubleCross : (5D10+58) → 14[1,4,5,3,1]+58 → 72
古城あゆみ:これが光の力だああああ!!
古城あゆみ:装甲無視です
銀の仮面の男:72点素通しなら、まだ残る!
古城あゆみ:演出いきまーす
古城あゆみ:「私は雇われでね。お前らのことは殴ると給金が飛び出るサンドバッグにしか見えないんだが」
古城あゆみ:「まあそれなりに思うところはあってさ。ちぃっとばかし、愚痴を吐かせてもらうわ」
古城あゆみ:拍動する電界。回転する磁場。
古城あゆみ:荷電励起させた身体は白熱を纏う。
古城あゆみ:「やるなら、もっと上手くやれや!」
古城あゆみ:全身を連動させた見事なパンチ・モーション。
古城あゆみ:大振りなスイングに合わせて、空間を引き裂く極大電圧。
古城あゆみ:荒ぶる雷霆、MAX1,000,000,000Vの雷槌が振り下ろされる。
古城あゆみ:「前もって不穏分子は取り除いとけよ! 温室育ちのボンボンにそんな気概は無いと侮ったか?」
古城あゆみ:「侮りすぎだバカ! だからこうして謀反されるんだマヌケめ!」
銀の仮面の男:「ぐ、ぁ……!」
銀の仮面の男:雷撃に打たれ、その身が揺らぐ。が。
銀の仮面の男:「は、はは。こちらとしても想定外ですよ」
銀の仮面の男:「まさか御家騒動なぞに巻き込まれるとは。組む相手を間違えたようで」
銀の仮面の男:嫌味に慇懃な笑みを浮かべながら奥墨を見やる。
GM:このまま、銀の仮面の男の手番に入ります。
銀の仮面の男:マイナーはなし。メジャーでエンゲージから離脱します。
銀の仮面の男
9m
黒田・君臣・春日
5m
古城
銀の仮面の男:「さて。とはいえ、です」
銀の仮面の男:「部下は倒れ、私に戦闘能力は無く。戦果を望むにはあまりに厳しくなりましたので」
銀の仮面の男:「最大限足搔かせていただきます」
銀の仮面の男:そう告げると、慇懃な態度をかなぐり捨てたように駆けだす。
黒田志野:「あっ……!」
銀の仮面の男:向かう先は窓。高さはあるが、オーヴァードなら回復可能な範囲だ。
GM:そのまま、志野さんの手番へ移ります。
黒田志野:はい!マイナー《ポルターガイスト》。栞を破壊して攻撃力を上昇。
黒田志野:メジャー『此方の憧れ、此方の幻はよみがえる』:《コンセントレイト:サラマンダー》《プラズマカノン》。
黒田志野:銀の仮面を攻撃します。
古城あゆみ:そこに援護の風ウインドブレス!
古城あゆみ:ダイス+6、達成値+12だぜ
黒田志野:ありがたく!
古城あゆみ:古城あゆみの侵蝕率を3(→ 3)増加 (119 → 122)
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を4(→ 4)増加 (104 → 108)
黒田志野:21dx7+12
DoubleCross : (21DX7+12) → 10[1,1,2,2,2,2,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,4,4,4,6,6,9,9]+10[3,8]+10[10]+10[8]+10[7]+5[5]+12 → 77
黒田志野:どやっ。
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を7(→ 7)増加 (108 → 115)
春日雪:さすしの
GM:マジ!?
古城あゆみ:これが上流階級の力だ
GM:仕方ない。奥の手を切りましょう。
銀の仮面の男:《支配の領域》:ダイス目一つを1に変更する。
銀の仮面の男:3つ目の8を1に変更します。
君臣ユウ:すごっ
黒田志野:あーっ!
黒田志野:こら!
GM:通れば45まで下がりますが……。
春日雪:うわーッ!
黒田志野:もうない……
黒田志野:NPCカードは……
銀の仮面の男:では続けてリアクションで《束縛の領域》+《王者の声》。
銀の仮面の男:14dx>=45
DoubleCross : (14DX10>=45) → 9[2,4,4,5,5,6,6,6,6,6,8,8,9,9] → 9 → 失敗
GM:やっぱり1個も回らない……。ダメージどうぞ!
黒田志野:5d10+33+2d10 装甲有効
DoubleCross : (5D10+33+2D10) → 21[1,4,6,5,5]+33+12[3,9] → 66
銀の仮面の男:総HPは……86。復活は無し。
銀の仮面の男:よって無事に撃破。戦闘終了となります。
黒田志野:やった~!
君臣ユウ:さすがぁ~!
GM:存分に演出をどうぞ。
春日雪:イエア!
黒田志野:「フゥーーーー…………」
黒田志野:大きく吐いた呼気が白く凍りつく。
黒田志野:十分だ。十分に冷気の蓄積がある。
黒田志野:「あゆみさん」金属の栞が、宙に浮かぶ。「先程のを」
黒田志野:「もう少し強く。お願いします」
古城あゆみ:「言ったな? 悪いが微調節は苦手だ、痺れても恨むなよ」
古城あゆみ:稲妻が大気を走る。先程よりも強烈な鼓舞の雷。
黒田志野:暴力的な出力で、あるいは乱雑でもあったそれが収斂する。
黒田志野:彼女の特筆性は、絶対的な超低温の呈出。
黒田志野:それが超伝導を生み、強力無比な磁力を。
黒田志野:さらに、ただ今得た電力との交錯が。
黒田志野:強烈な電磁加速を齎した。
黒田志野:金属製の栞が、彼女がそうせよと願った、
黒田志野:望みよりも速く飛ぶ。
銀の仮面の男:自身へと迫る脅威を察知して、三度指を鳴らす。
銀の仮面の男:ばら撒かれる香は腐食の特性を持ち、放たれた『落ちろ』の言の葉は現実を改変する。
銀の仮面の男:だがしかし。彼の言葉はあまりに遅く、彼女の願いはあまりに速かった。
黒田志野:その栞は、そこまでと止めるもの。
黒田志野:弾体が彼に叩き込まれて。悲劇の物語を、そこで終わりにした。
GM:これは誰に読まれることもない断章。少なくとも、彼らの企みはここで幕を閉じる。
GM:故に続きはまた別の舞台にて。
GM:バックトラックとなります。
GM:今回は実はジャームは関わっていません。故にEロイスなんて贅沢なものもない!
GM:各々残りロイスに合わせ振る数を選択してください。
古城あゆみ:はーい
君臣ユウ:わーい
春日雪:うおーッ!まずバクトラ前に奥墨さんにロイスを取得!
古城あゆみ:メジャー行動分を上げていなかったのでここであげます(122→139)
春日雪:奥墨功紀:■期待/憤懣にて。
古城あゆみ:残りロイスは5、倍振りします
黒田志野:1倍ぶりします~
古城あゆみ:122-10d10
DoubleCross : (122-10D10) → 122-66[7,6,5,8,7,10,9,10,2,2] → 56
春日雪:侵蝕は138、残りロイス5つ!倍振りで!
黒田志野:黒田志野の侵蝕率を5d10(→ 32)減少 (115 → 83)
君臣ユウ:あ、こちらも。「奥墨功紀 ○P興味/N隔意」で取得しておきます。
春日雪:138-10d10
DoubleCross : (138-10D10) → 138-34[2,1,4,3,2,8,2,3,6,3] → 104
古城あゆみ:戻りすぎてしまったな。なにはともあれ帰還です
黒田志野:5点ヨシ!
春日雪:グワーッ!つ、追加振り!
黒田志野:雪ちゃん……!
君臣ユウ:ユキチャーン!
古城あゆみ:雪ちゃあああん!
GM:事故ってる……!
春日雪:104-5d10
DoubleCross : (104-5D10) → 104-36[10,10,7,7,2] → 68
春日雪:出目の落差。
君臣ユウ:113で残りロイス6。等倍
君臣ユウ:113-6d10
DoubleCross : (113-6D10) → 113-38[2,10,3,7,10,6] → 75
春日雪:事故は起きたさ。
君臣ユウ:5点
春日雪:というわけで、侵蝕分は0点に!
古城あゆみ:3点です
GM:では経験点産出もやってしまいましょう
君臣ユウ:バッチコイ!
GM:いつもの諸々が5点、シナリオの目的をクリアしたで5点
GM:後2ラウンド目を迎える前に無事戦闘を終了したので追加5点!
春日雪:ヤッター!!
GM:そこに侵蝕分の経験点を足してくださいね
古城あゆみ:おいしい
春日雪:15点頂きます!
古城あゆみ:18点でした
君臣ユウ:20点!
黒田志野:20!
GM:足して73を3で割ってえーと、24かな?
GM:GMもいただきます
古城あゆみ:おいしい。もぐもぐ
黒田志野:もらってもらって
君臣ユウ:おかわりもあるよ
春日雪:端数切捨てにさらに+1点で、GMは25点ですね!
GM:あ、おかわり!
GM:美味しくいただきました。むしゃむしゃ。
春日雪:(連絡や調整で+1点、文句なしに加算でしょうという考え)
◆Ending◆古城あゆみ
GM:ED1:PC4 古城あゆみ
GM:カフェ 『ムーンペンス』
GM:秘密裏のままにFHは撃退され、仮面舞踏会は平穏のままに幕を閉じた。
GM:その翌日。二人は再びカフェにて顔を合わせていた。
木倉修一:「つっかれたー……」
木倉修一:散々指導された姿勢はどこへやら。机にべったり突っ伏している。
古城あゆみ:「UGNってさぁ…」
古城あゆみ:ストローの紙袋をギチギチに丸めている。
古城あゆみ:「なんで後始末の手際は異様にいいわけ?」
木倉修一:「そりゃお前、慣れてるからだよ」
木倉修一:「一般的なFHが後始末をすると思うか?」
古城あゆみ:ごたごたに紛れて招待客のリストを盗み出そうとしたものの、未然に防がれてしまい機嫌が悪い。
古城あゆみ:「まあ、しないだろうなあ」
木倉修一:「だろ?つまりUGNがFHの分まで後始末するわけ」
古城あゆみ:そもそも公的機関との繋がりにおいてはUGNの方が圧倒的に分がある。
木倉修一:「そうやって積もり積もった経験値が手際の良さを支えてるんだな」
木倉修一:訳知り顔でうんうんと頷いている。
古城あゆみ:「一段落したんだしさあ、もうちょっと気ぃ緩めてもバチは当たらねえって。な?」
木倉修一:「緩めてんじゃん。このとーり」
木倉修一:ダラーっと突っ伏したままアイスコーヒーに三つ目のシロップを注ぐ。
古城あゆみ:「こんなんでも事後処理はキチッとやったってんだからなー」
古城あゆみ:苛立ち紛れにテーブルの下で脛を蹴り上げる。
木倉修一:「いっでえ!」
古城あゆみ:「キチッとしすぎて全然おこぼれが無かったんだよなー。面白くない事に」
木倉修一:「そりゃまあ、オレら的にはおこぼれ出したらダメだからな」
木倉修一:「絶対めちゃくちゃ暴れるじゃん。イヤだぜ、お前のこと確保する側に回るの」
古城あゆみ:「そんな表立って暴れたりはしねーよ!お前、私のこと猛獣か何かだと思ってんのか!?」
木倉修一:「え……いやまあ……」 ≒くらいには割と思ってる。
古城あゆみ:ガン! 勢いよく踵で足の甲を踏む!
木倉修一:「ったい!いやお前、こういうとこだぞ!」
古城あゆみ:「体制側に付く者として!ちぃっとばかし上前をはねたいと思うのは自然なことだろ!」
木倉修一:「体制側につくものとして上前跳ねさせるわけにいかないのも自然なことだろ!」
木倉修一:「ましてお前、今回副支部長同行だぞ?」
木倉修一:「それで現場の証拠品くすねたりされたら、お前の身柄どころかオレの首まで危ういわ」
古城あゆみ:「くぅ…あの小学生め…」
木倉修一:「まー、今回は諦めなって」
古城あゆみ:「おかしいだろあいつ…なんであんなんがこんなところにいるの…?」
木倉修一:「言ったろ?雪ちゃんはアレで厳しいとこ厳しいって」
木倉修一:「なんでって言われると上の采配だから何とも言えねーけど、アレじゃね?」
木倉修一:「やどりちゃんも同年代だし、ついでにウチの支部人手不足だから」
木倉修一:「ああいう見た目は庇護欲そそるけどしっかり人事出来るタイプの人材がピッタリってことじゃね?」
古城あゆみ:「はいはい適材適所適材適所」
古城あゆみ:「だァークソ面白くねェ!実入りゼロだ!」
古城あゆみ:ずぞぞっとアイスコーヒーを啜り上げ、勢いよくテーブルに叩きつける。
木倉修一:「ゼロではないだろー?普通に給料は入るんだし」
木倉修一:「黒田と奥墨からそれぞれ謝礼金出るってのも聞いたぜ?」
古城あゆみ:「私がほしいのはさァー、金そのものじゃなくて金になる話なんだよなァー」
古城あゆみ:「金を生む鶏とか金が生る木とか、何かねえの?おいしい話」
木倉修一:「そんなメルヘンなのは聞き覚えねーなー」
木倉修一:「まあほら、黒田家のお嬢様とコネ出来ただけいんじゃね?今回はさ」
古城あゆみ:「アレねぇ。上手くいくかなアレ。どう思う?」
木倉修一:「どーだろな。奥墨君の方はかなぁりガチもガチっぽかったけど」
木倉修一:「ガチな割に勝ちに行ってないっつーか、なんかな。絶対落としてやるぜ!って感じはしなかったな」
古城あゆみ:「一歩引いてるカンジはあったな。確かに」
木倉修一:「黒田ちゃんの方は古城のが絡んでただろ。どう見る?」
古城あゆみ:「坊ちゃまの方が一歩踏み込んできたらイケる。間違いない」
木倉修一:「お、意外な評価」
木倉修一:「押せばイケるタイプと」
古城あゆみ:「イケるイケる。もうひと押しだよ」
木倉修一:「なら結構上手くいくかもなー」
木倉修一:「……オレら毎回年下の恋愛応援してない?」
古城あゆみ:「そういえばそんな気もするなァ」
木倉修一:「カムリ達は上手く行ったし、奥墨君たちも上手く行ったらキューピッドとかにコード変えよっかな」
木倉修一:「それかマジでカリヨンの鐘にするとか」
古城あゆみ:「キューピッドはやめとけ似合わねえから」
古城あゆみ:「あと私はお前に合わせてコードネーム変えるとかしないからやるなら一人でやれよ」
木倉修一:「ええ~……。相棒だろ?ツレないな」
古城あゆみ:「相棒ならもっとほら、色々融通きかせろって。誠意が足りねーのよ誠意が」
木倉修一:「悲しき宮仕えの身だからなぁ。融通利かせるには身分が足りねえわ」
木倉修一:「まあほら。またなんかこの手の案件あったら声かけるわ」
古城あゆみ:がたんと椅子を引いて立ち上がる。
古城あゆみ:「そうかい木っ端役人。ほどほどに期待してるぜ」
木倉修一:「ん。期待しすぎない程度で頼むわ」
木倉修一:ふらふらと手を振って見送る。
古城あゆみ:「じゃ、支払いヨロシク~」
古城あゆみ:店を後にし、ポケットから端末を取り出して通知をチェック。
古城あゆみ:「今日うちくる?」のメッセージをばしばし消しつつ、奥墨功紀と黒田志野。渦中の2人の事をぼんやり思う。
古城あゆみ:(まあ、これから色々あるだろうが)
古城あゆみ:(身の振り方間違えて吹っ飛んだら…軒下くらいは貸してやるか)
◆Ending◆君臣ユウ&春日雪
GM:ED2:PC2・3 君臣ユウ・春日雪
GM:第九支部・執務室。
春日雪:──事件の前も、後も。この部屋に流れる穏やかな空気は、変わらない。
春日雪:それはもちろん、部屋の主が心を砕いて整えたものではあるけれど。それよりも、大切なのは。
春日雪:「……事務処理はこれで最後、ですね。お手伝いありがとうございました、ユウくん」
春日雪:大きな椅子に身を沈めたまま、タブレットから視線を上げる。
君臣ユウ:「うん。よかった。お疲れ様、雪ちゃん」
春日雪:──その先にいる、お客様。この部屋に来てくれる皆がいるからこその、穏やかな日常であることを、知っている。
君臣ユウ:最近、ようやく手間取らなくなってきた事務処理をなんとか終え、タブレットから目を上げる。
君臣ユウ:「休憩にするかい?」
春日雪:「そうですね。やどりちゃんの決裁が終わるまで、少し時間がありますから」
春日雪:よいしょ、と椅子から降りて、棚からいつものポット、カップ、茶葉に砂糖を取り出して。
君臣ユウ:「オッケー。じゃあお茶の準備をしようか」
君臣ユウ:補充用にいくつか買ってきていたお茶菓子から、手頃なものをチョイスする。
春日雪:はい、と頷いて。水が満ちた電気ケトルのスイッチを入れる。湯が沸くまでの、僅かな時間。
春日雪:「……そうだ、せっかくですから──」
君臣ユウ:少食な少女の事情を鑑みて、用意は一人分。分けるために2つの楊枝。
春日雪:普段なら、待つだけのその時間。それも、決して嫌いではないけれど。
春日雪:「ユウくん、やってみますか?」
君臣ユウ:「ん?」と顔を上げる
春日雪:茶葉の詰まった缶を手に、小さく首を傾けながら。
君臣ユウ:「……俺が淹れるってこと?」
春日雪:「はい。……覚えておいて、損はないと思いますよ?」
君臣ユウ:「んー。まぁ、そうか」
君臣ユウ:来客の際に副支部長手ずから、というのもなかなか忙しない。
君臣ユウ:自分が淹れるのは言われてみれば、当然のように思えた。
君臣ユウ:「じゃあ、やってみる。……手ほどきをお願いしても?」
君臣ユウ:言って、ケトルの側へと近づく。
春日雪:「はい、では……私の好み、しっかり覚えてくださいね」
君臣ユウ:「んぅ」ちょっとだけ声が詰まる
君臣ユウ:「一番飲んでもらうのは雪ちゃんだもんな、うん……わかった」
春日雪:では、と。微笑と共に始まった教室は、やはり穏やかなもの。
春日雪:温度も、タイミングも。手取り足取り、細かい指示を厳しく与えることはなく。
春日雪:──どちらかといえば。誰かが自分のためにお茶を淹れてくれる、それ自体を楽しんでいるようで。
君臣ユウ:最初から完璧にこなせるわけではなく、まずやってみせ、そして改善点を聴く。
君臣ユウ:『今回』は基礎を覚え、『次』で完成度を高める。つまりはそういう段階を踏んだ指導を受けて。
君臣ユウ:「…………」
君臣ユウ:慎重に、無自覚に息を止めた状態で、少女がいつも使っているカップに注ぐ。
君臣ユウ:「おぉ……」赤み掛かった琥珀の液体。「紅茶だ」
君臣ユウ:「えーと、では……ご賞味ください」
君臣ユウ:スッ、と雪ちゃんに差し出す
春日雪:「はい、では……遠慮なく」
春日雪:普段はたっぷり入れる砂糖も、今回ばかりは無しで。
春日雪:熱いほどに暖かなそれを、小さくひとくち。
君臣ユウ:少しの期待と緊張を混じらせて、その喉が嚥下するのを見守る。
君臣ユウ:「お味はいかがです?」敬語。
春日雪:「…………ああ、これは」
春日雪:「とても美味しいですよ。90点をあげましょう」
君臣ユウ:「おぉー…!」
春日雪:まる、と。指先で空中に小さく描く。
君臣ユウ:よし、と少し拳を握る(ティーセットを持ってるので心のなかで)
春日雪:「ええ、もちろん、技術的には30点といったところですが──」
君臣ユウ:「おぉー……?」(だいぶ下がったな)
君臣ユウ:「その60点分はなんの差だい」
春日雪:「……誰かを思っての行為であれば。成否、善悪に関わらず、その想いには価値があります」
君臣ユウ:「それが60点、か」
君臣ユウ:「……普段は160点のお茶を飲ませてもらってると思うと、贅沢な気がしてきたな」
君臣ユウ:自分の分も紅茶を注ぎ、飲む。
君臣ユウ:「………」なるほどなー。
春日雪:「私としては、いつも200点分の気持ちを込めているつもりですよ。……ふふ、やっぱり……」
春日雪:「想いは言葉にしてこそ、なのかもしれませんね。……仮面越しの対話であったなら、なおさらです」
君臣ユウ:「そんなに。3倍じゃないか」
君臣ユウ:「仮面越しと言っても俺達は、思いっきり呼び合ってたけどね。……名前隠すのがルールだったの忘れてた」ダンスに必死で。
君臣ユウ:「仮面越しというならやっぱり、志野さん達の方がよっぽど慣れていたな」
君臣ユウ:「流石というべきか、当然というべきか…」
春日雪:「……ええ、本当に。いっそ、二人纏めて仮面を引きはがして差し上げたいくらいに」
春日雪:「ですけれど、それは野暮、なのでしょうね。……仮面舞踏会での詮索がマナー違反であるように」
君臣ユウ:「仮面を被るのが必要な場面も、まぁあるからね」志野さんともそんな会話をしたなぁ、と思い出す。
君臣ユウ:「よく見せたい、隠したいために被るというなら、俺のコレも仮面だ」
君臣ユウ:ヒラヒラ、と"遺産"の白い手袋を振る。
君臣ユウ:所有者の臆病を覆い隠し、勇気を奮い立たせるレネゲイドアイテム。
君臣ユウ:「だからまぁ、外野が外そうとしなくても、親しい相手の前でぐらいは自分で外すんじゃないかな、仮面なんて」
春日雪:「……そうですね。私も、ユウくんと同じですから」
君臣ユウ:「俺と?」
君臣ユウ:「雪ちゃんでも、そうなんだ?」
春日雪:心を蝕み、殺してゆく外套。様々な意味で、かつての、今の、未来の自分はそれを必要とするけれど。
春日雪:「そうですよ。……私だって、誰かによく見られたいものも。逆に、見られたくないものもあります」
春日雪:「でも──いつかきっと、あるがままを見てくれる、そんな人が現れると信じています」
君臣ユウ:「そっか」
君臣ユウ:「……そっか」
君臣ユウ:「…………」んー、と少しティーセットに目を落とし
君臣ユウ:「ちなみに」
春日雪:「はい」
君臣ユウ:「それは、アテがある話?」
春日雪:「もちろん。具体的には……」
春日雪:「2年後くらいに、金色の髪の素敵な男の子が現れる予感がしますね」
君臣ユウ:「ぉごっ」
君臣ユウ:「……そういう、そういう事を言う……わけだ」
春日雪:「聞いたのはユウくんですよ?……もちろん、前倒しは大歓迎です」
君臣ユウ:「聞きましたけども……」
君臣ユウ:「……あのですね、雪ちゃん」
春日雪:「なんですか、ユウくん」
君臣ユウ:「………」
君臣ユウ:しゅるり、と手袋を外して素手になる。
君臣ユウ:日焼けのしていない白い手を確かめるように開いて。
君臣ユウ:「………」鼓動がいやにうるさい
君臣ユウ:「ちょっと」
君臣ユウ:「横を向いてみてください。……うん、向かって右辺り」
君臣ユウ:クイクイ、と人差し指で壁を指す。
春日雪:はい?と小さく疑問の声で答えながらも、微笑を浮かべたまま、言われた通りに首を巡らせる。
君臣ユウ:向いた瞬間。
君臣ユウ:タッと1歩目が緊張した足音ともに、
君臣ユウ:君の頬に一瞬、温かな感触が。
君臣ユウ:触れるか触れないか。それぐらいの僅かな接触があった。
君臣ユウ:「………………」
君臣ユウ:目線を戻せば既に、耳を赤くした少年が一歩距離をとって、目をそらしている。
春日雪:「………………」
春日雪:「……ユウ、くん。今のは、その…………」
春日雪:──いつもなら、鈴を転がすような声を紡ぐ赤い唇からは。途切れ途切れの、震えた声。
君臣ユウ:「いまのは、ですね」
春日雪:「……はい」
君臣ユウ:声を震わせながら、親指で唇の周りを押す。
君臣ユウ:「ぼくとしても、………いつも、そちらからアプローチさせるのが不本意という、思いがありまして。」
君臣ユウ:先日の戦闘中、既に治った頬の傷の位置を無自覚になぞる。
君臣ユウ:「………2年と言わず。」
君臣ユウ:「60点よりは上の……100点分ぐらいは」
君臣ユウ:ヒュ、と乾いた息を吸い込んで。
君臣ユウ:「……雪ちゃんのことが好きだよ、と」
君臣ユウ:「伝えたかった」
君臣ユウ:「……………」
君臣ユウ:「………………………………………わけです」
君臣ユウ:一瞬、そらした目をぎゅ、とつむった後、青い瞳で少女を見る。
春日雪:「ッ…………」
春日雪:「……そんなこと言った同じ口で。これから2年、このまま待てなんて……言いませんよね?」
春日雪:「いえ、言わせませんとも。……ユウくんが100点を私にくれるのなら──」
春日雪:「──私からは、200点の「好き」を、あなたに」
春日雪:──伝える言葉は、いつものように饒舌ではないけれど。
君臣ユウ:「あぁ、言わない。」
春日雪:「……ユウくん」
君臣ユウ:「……というか言えない。この状態で2年後まで待つとか、心臓が破裂する」
君臣ユウ:「なので、雪ちゃん」
君臣ユウ:「……ぼくの、恋人になってくれないか」
春日雪:「……もちろん、喜んで」
春日雪:本当に、前倒しで受け取った言葉に。動機は止まらない。
春日雪:ああ、でも。
春日雪:「──私も──」
春日雪:「あなたが好きです、ユウくん。……これから先、ずっと──」
春日雪:「あなたと、一緒にいたい」
春日雪:ほんの少しだけ離れた少年の、手袋に包まれていない手に。その手よりも更に白く、細い指を絡めて。
春日雪:「……どうか、末永く──」
春日雪:「……私を、愛してくださいね?」
春日雪:──半ば閉じた赤い瞳。その端から、つぅ、と。細く涙が滑り落ちて──
君臣ユウ:「うん」
君臣ユウ:その雫をスゥっと人差し指ですくい取り
君臣ユウ:「ぼくも君が好きだ。」
君臣ユウ:「不器用な僕だけど、これからもよろしくね」
君臣ユウ:ぎこちなく笑って、熱い身体と口の中が乾いたことに気づく
君臣ユウ:「えーと………紅茶、冷めちゃったな。もっかい淹れ直すね」
君臣ユウ:言って、ソワソワとティーセットに向かい直す。
君臣ユウ:頭の中はぐるぐるして、手順を半分も覚えてい無さそうだけど
君臣ユウ:なに、きっと大丈夫だろう。
君臣ユウ:今度の思いは、90点を超えているだろうから。
◆Ending◆黒田志野
GM:ED3:PC1 黒田志野
GM:レストラン 『トラットリア-縹-』
GM:事件を終えた後。急遽設けられた会食の場。
GM:予定にない会食という初の事態でありながら、彼はまるきりいつも通りのような顔をしていた。
奥墨功紀:「急なお誘いにお応えいただきありがとうございます」
黒田志野:「いえ。功紀さんのお誘いですから」いつもの調子のようなふりをして微笑む。
黒田志野:「どうして厭うことがありましょう?」
奥墨功紀:「そう言っていただければ幸いです。少しばかり、お話ししたいことがあったもので」
奥墨功紀:「ゆっくり話せるよう、部屋を用意してもらっているんです。どうぞ」
奥墨功紀:そう言って恭しく手を差し出す。
黒田志野:「あら?それは」くるくると髪をもて遊びながら。「どういう意味でしょう」
黒田志野:(……どういう意味……?)
奥墨功紀:「言葉通りの意味ですが」
黒田志野:「……ええ……?」
黒田志野:「……」
奥墨功紀:「ああ、大丈夫ですよ。隣の部屋も空けてもらっていますから」
奥墨功紀:「そちらの皆様にも、何かあればすぐ立ち会っていただける形にしましょう」
GM:黒田家の使用人へと一瞬目をやって。
黒田志野:「……」くるっと振り向いて。
黒田志野:「……」曖昧な笑みを浮かべられて諦める。
黒田志野:「はい……」おずおずと手を伸ばす。
奥墨功紀:笑みを崩さないまま手を取り。
奥墨功紀:「……心配せずとも。何をする訳でもありませんよ」
奥墨功紀:一言、君だけに聞こえる囁きを落とす。
黒田志野:「はあっ!?」
奥墨功紀:「どうされました?」
黒田志野:「……何でもありません」
黒田志野:「向かうんでしょう。早く案内いただきたいですね」
黒田志野:「楽しみで待ちきれません」ため息を付きながら返す。
奥墨功紀:「ええ、勿論」
奥墨功紀:少しだけおかしそうに笑ったのち、店の奥へと君を案内していく。
GM:一つ一つを区切られた個室スペース。しかし手狭という印象は与えないだけの広さが確保されている。
GM:席は二つ。向かい合うように置かれた椅子にそれぞれが着けば、ドリンクが運ばれてくる。
奥墨功紀:「改めて」
黒田志野:「……」くいっとドリンクを飲んで。
奥墨功紀:二人きりになると同時に、浮かんでいた笑みが消える。
奥墨功紀:「応じていただきありがとうございます」
黒田志野:「……何の用なんです、わざわざ」
黒田志野:「というか、こんな会食の機会まで早めて……」
奥墨功紀:「事後処理の段取りが着きましたので、ご報告すべきだろうと思いまして」
奥墨功紀:「電話や書状を、とも考えましたが……。黒田家に伝えるよりも先に志野さんにご確認いただきたかったので」
黒田志野:「事後処理……なにか問題が?」
奥墨功紀:「そこも含めての報告であり確認です」
奥墨功紀:一つ息をついて。
黒田志野:「……なんでしょう」
奥墨功紀:「まず、件のFHに関してはUGNにお任せする形になりました」
黒田志野:「それが賢明でしょうね。後処理の専門家でしょうし」
奥墨功紀:「ええ。潜入していた連中の身柄は勿論、父が吐いた情報も含めて全てお任せしました」
奥墨功紀:「大して重要な情報でもないでしょうが、捜査の一助になるよう祈るばかりです」
奥墨功紀:「次に父の処遇ですが、こちらはまだ完全に処理が出来たとは言えません」
黒田志野:「……と言うと?」
奥墨功紀:「先に済ませなければいけない処理が多いもので」
奥墨功紀:「ひとまずは我が家の使用人や会社の重役のごく一部に今回の件を周知し、実権を削いだ形になっています」
奥墨功紀:「然るべき形で裁くつもりではありますが、先に父抜きでも家と社が回るシステムを整えてからになるでしょう」
黒田志野:「ふうん……」頬杖をついてそれを見る。
黒田志野:「なんか、経営者みたいで」
奥墨功紀:「そのために育てられていましたから」
奥墨功紀:「年のせいで万全とは行きませんしね。時間との勝負、と言ったところでしょうか」
黒田志野:「それを自慢しに来たというわけでもないでしょう」
黒田志野:「……何です、本題は」
奥墨功紀:「はい。前置きが少し長くなりましたね」
奥墨功紀:「本題は、黒田家と奥墨家の婚約についてです」
奥墨功紀:「今回の事件、世間に知れてしまえば黒田家にとっては不利益にしかならないでしょう」
奥墨功紀:「かといって父の所業を完全に闇に葬るわけにもいきません」
奥墨功紀:「人の口に戸は立てられませんから。退任させる時点で噂も出るでしょう」
黒田志野:「そういうことになるでしょうね。それで?」
奥墨功紀:「ならば変に嗅ぎつけられる前に、自分の側から明かしたい。出来る限り手厚く、誠実に」
奥墨功紀:「しかしそれで黒田家に迷惑をかけるのは本意ではない」
奥墨功紀:「なので、婚約を破棄する手筈を整えてきました」
黒田志野:「ええ……」
黒田志野:「……」
黒田志野:「え」
奥墨功紀:「理由はそちらの都合の良いようにしてくださって構いません」
奥墨功紀:「こちらから一方的に言い渡されたとしても、こちらに看過できぬ不備や失礼があったことにしても良いでしょう」
黒田志野:「いや、ですけど、それは……」
奥墨功紀:「なんであれこちらから不満を出すことはありません」
奥墨功紀:暗に出させないと言い切って。
奥墨功紀:「事件の公表は婚約破棄に関してのほとぼりが多少でも晴れた後にします」
奥墨功紀:「それでも噂は立つかもしれませんが……。そのケアにも力を尽くすとお約束しましょう」
黒田志野:「……そうではなくて」明らかに苛立っている。
黒田志野:「功紀さんはどう思ってるのか聞いてるんです」
黒田志野:「それで万事解決、黒田家とは――」
黒田志野:「黒田志野とは何もゆかりもなくなると。それでまったく構わぬと?」
奥墨功紀:「……まさか」
奥墨功紀:僅かに自嘲の混ざったような声。
奥墨功紀:「『態度を繕った自覚はあるが、嘘を混ぜたことは無い』」
奥墨功紀:「あの日、俺はそう言いましたね」
奥墨功紀:「詭弁です。少なくとも、誠実な物言いではない」
黒田志野:「あれは嘘だった?それは……」
黒田志野:「お上手いですね」嘆息して。
黒田志野:「物を知らぬ古い家の娘を手玉に取るのは楽しかったでしょうね」
奥墨功紀:開きかけた口を一度閉じて。
奥墨功紀:「……貴女から電話がかかってきたあの時。俺は明確に自分の意思で裏の事情を隠しました」
奥墨功紀:「舞踏会が我が家が主催するものであることも、婚約破棄を申し出ている一派が俺自身のものであることも、そもそも舞踏会に危険があることも」
奥墨功紀:「全て隠して、素知らぬ顔でエスコートを申し出ました」
奥墨功紀:「俺に欲があったからです。貴女に知られることなく終えたいと」
奥墨功紀:「無様に藻掻いている姿を見られたくないと、そう望んだ」
奥墨功紀:「その癖、嘘だけはつかないようにと曖昧な返事ばかり返して。貴女が俺に都合よく解釈するよう仕向けました」
奥墨功紀:「……嘘をついてないというには、軽薄でしょう」
黒田志野:「……」
黒田志野:「……ふうん……」
黒田志野:「なんか、思っていたよりも」
黒田志野:「子供なんですね、あなた」
奥墨功紀:「……」 深く溜息を付いて。
奥墨功紀:「言ったでしょう。恰好を付けたかったと」
奥墨功紀:「必死に外面を繕っていただけです。中身はこの通り」
奥墨功紀:「どこまでも半端な、未熟者です」
黒田志野:「……いえ」
黒田志野:「……今のほうが、余程好感を持てますけどね」
奥墨功紀:「……それもまた、俺としては複雑ですが」
奥墨功紀:「ともかく。お褒めこそいただきましたが未熟の身です」
奥墨功紀:「評判だけでなく、今後の家や社の舵取りも順風満帆とは行かないでしょう」
奥墨功紀:「そんな身で、家同士が描いた筋書きに乗っかって、貴女を幸せにしますなどと吐くほど軽薄な男になりたくない」
奥墨功紀:「だから、俺が貴女ともう一度縁を繋ぐなら」
奥墨功紀:「全てを軌道に乗せた後。家の思惑など関係ない、俺個人の意思で」
奥墨功紀:「もう一度貴女に会いに来ます」
奥墨功紀:いつも浮かべていた笑みは無く、ただ真っ直ぐに。
黒田志野:「……」
黒田志野:「……え、ええ……?」
黒田志野:「……」
黒田志野:パシン、と自分の頬を叩く。
黒田志野:ふるふると首を振って。
黒田志野:「言っておきますけど、どう取り繕っても」
黒田志野:「婚約を破棄された家の娘の誹りを免れることはないでしょう」
奥墨功紀:「……ええ」
黒田志野:「ですからもう、一度そうなった時点で、此方たちの運命は一蓮托生であると」
黒田志野:「そう覚悟していたんですけど……」
黒田志野:「そういう覚悟はなかったんですね」
奥墨功紀:「……え」
黒田志野:「あなたの覚悟、全部そうじゃないですか」
黒田志野:「こっちには一切関係ないですって」
奥墨功紀:呆気にとられたような顔をして。
奥墨功紀:「……いや、だって」
黒田志野:「だって何です?」
奥墨功紀:「志野さん、俺のこと好きでも何でもないでしょう」
奥墨功紀:「あくまで互いの家の益のために、この婚約は成り立った」
奥墨功紀:「なら、奥墨が黒田に益を齎せなくなった時点で、俺である必要は無いだろうと」
奥墨功紀:「貴女もそう考えるだろうと、ばかり……」
黒田志野:「そりゃそうですよ!」
黒田志野:「好きでも何でもなかったに決まってるでしょ」
黒田志野:「いつも仮面貼り付けたみたいで、話してる言葉が全部ウソみたいで」
黒田志野:「どう好きになれっていうんですか、そんなの」
奥墨功紀:「それ、は……」
奥墨功紀:言葉に窮して気まずそうに目を伏せる。
黒田志野:「だけど今は……」
黒田志野:「……あっ」
黒田志野:「……何でもないです!」
奥墨功紀:「……えっ」
黒田志野:「と……とにかくっ!」
黒田志野:「今更やめるとかナシです。家のためとかじゃなくて」
黒田志野:「せっかく持つものを手放すの、勿体ないでしょう」
黒田志野:「あゆみさん、すごい人だと思いますよ。家を捨てて、自分の力で力強く生きてらして」
黒田志野:「苦労もあったでしょうし、ああいう生き方に、憧れがないとは言いませんけど」
黒田志野:「此方はそうしません。持ってる札を捨てたくないので」
黒田志野:「家名の価値が下がるなら、上がるまで待ってから切りますから」
黒田志野:「家の価値が傷つくくらいで、逃げないで下さいな」
黒田志野:「此方を好きならそうして下さい」
奥墨功紀:少しの間口を開閉して。
奥墨功紀:「……良いんですか」
奥墨功紀:その一言だけ、ぽつりと零す。
黒田志野:「悪いと思っているように見えますか」見据えて。
奥墨功紀:「……いえ」
奥墨功紀:何かを諦めたように表情が緩む。
黒田志野:「……あはっ」破顔して。
黒田志野:「初めて見た。そんな顔……」
奥墨功紀:「俺だって、した覚えがありませんよ」
奥墨功紀:「初恋なので。こんな思いを抱くのも初めてです」
黒田志野:「あっちょっと待って……!」
黒田志野:「そういうのはちょっとづつにして!」
黒田志野:「いきなりわあーっとくるとムリ!」
奥墨功紀:ますます笑みが深まって。
奥墨功紀:「努力はしますが保証はしかねます」
奥墨功紀:「抑える理由が無くなってしまったので」
黒田志野:「ちょっと!」
奥墨功紀:「だってそうでしょう?」
奥墨功紀:「自分の婚約者に思いを伝えることに、何か問題が?」
黒田志野:「な……無いけど……!」
黒田志野:「あ、あのっ!あれですからね!?」
黒田志野:「そういうのはまだ絶対ダメだからね」
黒田志野:「雪さんみたいな……」
奥墨功紀:「勿論。急くつもりはありません」
奥墨功紀:「俺からの思いと志野さんからの思いが釣り合うまで。少なくとも、志野さん自身から許可してもらえるまでは」
奥墨功紀:「先に進もうとは思いませんよ」
奥墨功紀:「急く必要はなくなった。そうでしょう?」
黒田志野:「……それはそうですけど……」
黒田志野:「……もうちょっと、それくらいに……」
黒田志野:そうでもないと。
黒田志野:彼のことを、また考えてしまうかもしれない。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition
GM:『Mask a Raid』
GM:これにて全行程終了となります。お疲れさまでした!
君臣ユウ:お疲れさまでした~!
春日雪:うおおー!!お疲れ様でしたー!!
黒田志野:おつかれさまでした……
古城あゆみ:おつかれさまでした!
『Mask a Raid』 終