『十二万八千五百八十七』


GM:日向
PC1:十束しのぎ(とつか・しのぎ)( キャラシート )PL:缶詰
PC2-1:小南藤(こみなみ・ふじ)( キャラシート )PL:ナケミン
PC2-2:興津和沙(おきつ・かずさ)( キャラシート )PL:中村

メインログ雑談ログ

目次

Preplay

GM:------------------------
GM:■Preplay
GM:------------------------
GM:全員揃ったので
興津和沙:お願いします!!(立ち絵位置アピール)
十束しのぎ:お願いします!(自己アピール)
GM:『十二万八千五百八十七』始めていきます、よろしくお願いしまーす!
小南藤:お願いします!(アピール)
GM:うぇいうぇい
GM:では、例によって自己紹介から
GM:最初はPC1!十束しのぎさん!
GMキャラシート
十束しのぎ:はぁい!
十束しのぎ:「聖剣です。宜しくおねがいします。ヒトの皆様。この剣が正しく振るわれる事を希望します。」
十束しのぎ:「え?個性が、薄い…?せ、聖剣ですよ…!?この世に一つの……え?複数本ある…!?」
十束しのぎ:「どうしてー!?」
十束しのぎ:十束しのぎ(とつか -)、見ての通り聖剣です!
十束しのぎ:およそ一度も使用されなかった聖剣がRBとしてヒトの姿になりました。
十束しのぎ:UGNのヒトの皆様に保護され、チルドレン教育を受けつつ、学校に通ったりしてます。
十束しのぎ:もうちょっと早く見つかれば聖剣のままだったかもしれませんね。
十束しのぎ:見た目は高校生?ぐらいですが人間としては数年目。4年ぐらい?メンタルも据え置き、成長途中です。
十束しのぎ:数百~数千年ほど存在していますが、ひっそり存在していたので知識は偏ってます。
十束しのぎ:博物館の皆さんとか手入れされて皆にちやほやされてお貴族じゃないですか?羨ましいですよね。
十束しのぎ:……こほん、続けます。
十束しのぎ:性能はピュアソラリスの至近白兵聖剣です。
十束しのぎ:自分にアドレナリンと狂戦士聖剣を掛けて殴ります。
十束しのぎ:帰還の声で誰かのエフェクトの使用回数を回復したりします。
十束しのぎ:ヒトの姿になりましたが、聖剣として扱ってくれる勇者様も募集中!
十束しのぎ:──そこのあなた、勇者に興味は有りませんか?
十束しのぎ:あっ、逃げないで!逃げないで!
十束しのぎ:…というわけで見ての通り何処からどう見ても聖剣、十束しのぎです。よろしくおねがいします。
GM:可愛い!!よろしくお願いします!!
GM:そんな握られたがり聖剣な貴女のHOはこちら~
GM

PC1:"導き手"十束しのぎ シナリオロイス:”ネサル” 任意/任意
君は勇者に見出されることなく、なお人間に与する聖剣だ。
ここ最近、日常を過ごす君を陰から覗き見る輩がいる。
不審感を募らせつつも、用心深いためか正体を捉えられずにいた。
ある日、夜道を歩く君を遮るように一人のヒトが現れて。
「君が欲しい」

GM:夜道で突然ナンパされます。
十束しのぎ:なんてこったです
十束しのぎ:いつもピカピカの刀身をライト代わりに…?いやん
GM:不審な視線もあったりしますが、
GM:軽くあしらうもよし、事情を聞くもよし
GM:いい感じに対処してくれるといい感じになります
十束しのぎ:オーライしました。強くあたって流れていこうと思います
十束しのぎ:がんばるぞー
GM:がんばって!!では次~
GM:PC2-1!小南藤さん!
GMキャラシート
小南藤:はいさい!
小南藤:「小南藤(こみなみ・ふじ)です!よろしくお願いいたします!」
小南藤:「人手が必要であればいつでもお申し付けください!」
小南藤:「……猫の手よりは役に立ちます!」
小南藤:小南藤、肉体年齢16歳のチルドレンです!
小南藤:軍人擬きの服装と言動の、指揮官を目指している女の子です。アホの子。
小南藤:能力は自己複製!手足を増やすのが本職でしたが、普通に自分を丸ごと増やせることに気づきました。
小南藤:指揮官の真似事と自己犠牲に専心することで、日々アイデンティティの崩壊と戦っています!
小南藤:性能としてはマルチアタックを使いたいだけの白兵型です。高侵蝕ならちょっと範囲攻撃もできる。
小南藤:Dロイスが戦闘用人格なので、クライマックスでは……増えるかもしれない。
小南藤:最強エンブレムバディムーヴを有しているので、ちょっと手が借りたいときはいつでも頼ってくれよな!
小南藤:よろしくお願いします!
GM:頼れる~~!よろしくお願いします!!
GM:HOは纏めて出すので……次!
GM:PC2-2!興津和沙さん!
GMキャラシート
興津和沙:はーい
興津和沙:PC2-2の興津和沙です。
興津和沙:お姫様らしい女の子を目指して日々奮闘しているヤンキー気質の女の子です。
興津和沙:ヒラヒラした服とかリボンとかそういうファッションが好きだけどヤンキー!
興津和沙:お姫様なのに義とか侠とかそんな原理で動きがち!
興津和沙:でもなんか彼氏とかも居てその子とも結構仲良くしてます。いえい。
興津和沙:性能的にはレジェンドでエピックな槍でぶん殴る、そんなシンプルな性能です。
興津和沙:レジェントでエピックなので、強い。わかりやすい。あとアタックプログラムで固定値も稼ぐ、いえい。
興津和沙:そんな感じです。よろしくおねがいします
GM:強いぞ!!よろしくお願いします!!
GM:それでは、分身系軍人っぽい女の子とリア充系豪快サー姫な貴女達のHOはこちら~
GM

PC2-1/2:"ライゾオム"小南藤、"姫"興津和沙 シナリオロイス:"神の使い" 任意/任意
君達は優秀なUGNの協力者だ。
取るに足らぬR案件を片付け、帰路に着く最中に鳴り響く着信。
オペレータ曰く、近隣のデパートがジャームに襲われているとのこと。
急ぎ駆けつけた君達の目に入って来たものは。
破壊の限りを尽くされた内装と、跳梁跋扈する"神の使い"。

GM:仕事終わりで恐縮ですが、ジャーム退治の時間です。
小南藤:月月火水木金金!
興津和沙:よっしゃ!任せろ!
興津和沙:日曜は大河だから絶対いるけどね!
小南藤:w
GM:UGNがブラック企業なのは周知の事実ですが
GM:それはそれとして頑張ってね!
興津和沙:うす!
小南藤:了解です!
GM:OK!では最後にトレーラーを貼ってセッション開始~
トレーラー 愚かなり我が末裔よ。

答えは既に示した筈だ。
だがお前達は覗き過ぎた。訊き過ぎた。騙り過ぎた。
せめて行いだけは正さなければ。

だから私は喜んで──"手を挙げた"。
剣を携え、世界をあるべき姿へと取り戻すため。

日常を蹂躙する神の使い。
繁栄を解体する第四の警句。

否。全容を掌握せしは、身勝手な第五の──



◆Opening◆十束しのぎ

GM:------------------------
GM:■Opening01:十束しのぎ
GM:------------------------
GM:シーンプレイヤーはしのぎちゃん。
GM:登場侵蝕どうぞ~
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (36 → 46)
十束しのぎ:ホットスタート。
GM:最高速だ
GM



GM:ここ数日、君は正体不明なる何者かの視線を幾度も感じていた。
GM:学生として勉学に勤しんでいる時も。
GM:屋敷のメイドとして務めている時も。
GM:悪意を持って主人を狙う不貞の輩……でもなさそうだ。
GM:それを不信に思いながら。あるいは、さして気に留めることもなく。

GM:N市・街道
GM:午後11時頃だろうか。君は、薄暗い夜道を一人歩いている。
十束しのぎ:学生とメイドとUGNの3足のわらじ。その細々とした用事を済ませていると、この時間になってしまった。
十束しのぎ:ついでとばかりにギリギリで買い出しなどを終えたビニール袋を両手で持ちながら、カツコツと規則正しい歩幅で歩いていく。
十束しのぎ:夜の暗闇は本来は恐怖の対象であろうが、既に多くをその夜闇の中で暮らした身には、文明の光がなくとも歩調に迷いはない。
十束しのぎ:慣れた道である。
十束しのぎ:「……とは言え、この時間ならもう就寝されているでしょうねぇ」
十束しのぎ:と、諸々の事情で仕えている屋敷の、幼い主人のことに思いを馳せる余裕もある。
十束しのぎ:だからだろうか、目端に、あるいはかすかな音。
十束しのぎ:暇を持て余した感覚器官は、普段より明敏だった。
GM:では、君は買い出しの荷物を抱えてとつとつと歩を進めていると。
GM:前方より、人の影が近づいてくる。
???:「…………」
???:現れたのは、全身白い服に身を包むヒトの少女。
十束しのぎ:(……おや)暇を持て余した視覚はそのヒトの影を捉える
???:シアンカラーのミディアムヘアと、中性的で端正な顔立ち。歳は十代後半だろうか。
???:やがて、君とすれ違おうとして──
???:「すみません」
???:君の行く手を遮る様に、歩みを止めた。
十束しのぎ:「はい?……どうも、こんばんは」ピタ。足を止める。挨拶。ヒトの礼儀。
十束しのぎ:「なにか御用でしょうか?」
???:「ええ、こんばんは……十束しのぎさん」
GM:初対面であるはずの相手が、何故か君の名前を知っている。
十束しのぎ:(UGNのお方、でしょうか。あるいは)少し思考を巡らせて「はい、十束しのぎです」
十束しのぎ:「……申し訳ありませんが、貴方は私のお知り合いですか?」素直に聞く。
???:「……いえ、初対面でしょう」
???:「そうですね、私のことは……”ネサル”とでも呼んでください」
十束しのぎ:「そうですよね。初めまして、ネサル様」礼。
十束しのぎ:「そのネサル様が、どうして初対面の私の名を?」
十束しのぎ:訝しむ、という思いを表情に乗せる。
"ネサル":「こちらこそ」返す様に一例。その所作に、礼儀正しさが垣間見える。
"ネサル":「…………」言葉を続けようとして、君の手に抱える荷物を見る。
"ネサル":「持ちましょうか、重そうです」
十束しのぎ:叩き込まれたヒトの礼儀の知識が、その研鑽を認識する。
十束しのぎ:「これですか?いえいえ、初対面のお方にそこまでしていただくわけには」食料品と日用品、2つのビニール袋。
十束しのぎ:「これで私、力はお強いので」
"ネサル":「……ですが、少しばかりお時間を頂きたかったゆえ」
"ネサル":「少しでも負担を減らさねば……と思いまして」
十束しのぎ:「でしたら、このままお聞き致します。誰かを使ってしまうほうが私には負担ですので」染み付いた従の仕草。
"ネサル":「……やはり、強いお方だ」
"ネサル":「では、なるべく手短に要件を伝えましょう」
十束しのぎ:「拝聴いたします」背筋を伸ばす。
"ネサル":君の目を真っすぐと見据えたまま、居住まいを正して一呼吸。
"ネサル":「君がほしい」
十束しのぎ:「─────………?」
十束しのぎ:「ほう?……私を、ですか?」
"ネサル":「はい」
十束しのぎ:「いえ、嬉しいですけれど。冥利に尽きるというものですが。……ええと、それはどういう意味で?」
"ネサル":「……どう意味か、というと」
十束しのぎ:ついつい道具としての本性を沸かせつつ、質問を返す。
"ネサル":「君の……本体?と言えばいいのだろうか」
十束しのぎ:キィン、と胸の奥が高鳴る(金属音)
"ネサル":「僕にその聖剣の力を貸してほしいのです」
十束しのぎ:「なるほど、私の名前もご存知でしたし、事情も把握しておられるのですね」
十束しのぎ:「必要ですか、この私が」少し嬉しそう。
"ネサル":「……ええ、貴女のことは不躾ながら調べさせてもらいました」
"ネサル":「勇者に見出されず、振るわれることなき聖剣のレネゲイドビーング」
"ネサル":「……ヒトを滅ぼすのに、これほど心強き剣は他にないでしょう」
十束しのぎ:「なるほど、えぇはい、たしかに。それこそが私です。ご覧の通り聖剣です」
十束しのぎ:「必要とあらば一も二もなく……と、言いたいところですが」
"ネサル":「では……」
十束しのぎ:「ええと。貴方今、ヒトを滅ぼすとおっしゃいました?」どんぐり眼が問いかける。
"ネサル":「はい。ヒトを滅ぼすために。貴女の力を」
十束しのぎ:「………………」
十束しのぎ:「だ、」
十束しのぎ:「だめでしょうそんなの!滅ぼすって!?」
"ネサル":「…………」
十束しのぎ:「何を物騒なことを仰るんですか!」
十束しのぎ:わたわたと両手を振る。
"ネサル":「……ふむ」
"ネサル":「眷属達が言っていたことは……やはり正しかったのですね」
十束しのぎ:「いいですか?ヒトを滅ぼすと……ヒトの皆様がいなくなるんですよ!?」
"ネサル":「そうですね」
十束しのぎ:「眷属の方々とやらがそんな物騒なことを!?」
"ネサル":「ええ……ここ数日、貴女の様子を影ながら見て貰っていました」
十束しのぎ:「え、……あぁ」
十束しのぎ:「見られてるなーとは思ってました。それもあなた……あなた方?でしたか」
十束しのぎ:動揺している。
"ネサル":「……気分を害したのであれば申し訳ありません」
"ネサル":「ですが、ヒトに見いだされず役目を全うできないままでありながら」
"ネサル":「それでもなお、ヒトに優しく在ると」
"ネサル":「報告があり……とても、信じられなかった」
"ネサル":「……何故。君は、ヒトに利用されているだけだ」
"ネサル":その眼に悪意は微塵たりとも感じられない
十束しのぎ:「な、何故も何も!」
十束しのぎ:「そんなの、当然じゃないですか!……だって」
十束しのぎ:こちらも、困惑を覚えながらも、なんの迷いもない瞳で
十束しのぎ:「今まで私と出会う勇者様がいなかったということは、ですよ?」
十束しのぎ:「──────これから出会い、生まれてくるヒトの中に、居るかも知れないじゃないですか」
十束しのぎ:当たり前に言い切る。
十束しのぎ:「……なので、そう、滅ぼすとか言われるのは困ってしまいます」
"ネサル":「…………」少しだけ、驚いたように目を見開いて。
十束しのぎ:「その中に私の勇者様がいらっしゃるかもしれませんし……考え直しません?」
"ネサル":「では」
"ネサル":「私がその最初にして最後の勇者になりましょう」
十束しのぎ:「ほえ?」
"ネサル":「これから現れるかもしれない勇者を待つより」
"ネサル":「今私の剣として握られれば確実ではないですか?」
"ネサル":「……世界がヒトに傾いて二千年余り。奴らが築き上げたのは、暴虐と過失の歴史だけ」
"ネサル":「己が繁栄のため、ヒト以外のあらゆる生命、非生命を問わず蹂躙し」
"ネサル":「果てはこの星すら枯渇させ、汚染し、尚も生き汚く策を弄する始末」
"ネサル":「神が存在するのなら……それは過ちを犯した」
十束しのぎ:「………………過ち、ですか?」
"ネサル":「ヒトを作るべきではなかった」
"ネサル":瞳に宿るのは、確固たる怒りに満ち溢れた意志。
"ネサル":「……だが、私は非力です。眷属の力を借りねば何一つ成しえない」
十束しのぎ:「それで、私をご所望ですか」
"ネサル":「はい。ヒトを滅ぼすため、もう一度この星をやり直すため」
"ネサル":「私を勇者足りえる器だと……示させてほしい」
十束しのぎ:「……ネサル様は、ヒトの皆様がお嫌いなんですか?」
"ネサル":「ええ」
十束しのぎ:「そうですか。………ええと」珍しく、言葉を探す仕草。
十束しのぎ:「そうまでして私を求めてくれるのは正直、大変うれしいのですが」
十束しのぎ:「私はヒトの皆様が好きなので、気が合わないかもしれないですよ?」
十束しのぎ:「先輩方の逸話に倣うならば、聖剣とは使い手を選ぶ権利を有しているようですし……」
十束しのぎ:「なので、なんでしょう。私を振るうのでしたら、別の目的をオススメいたします」セールストーク。
"ネサル":「…………」
"ネサル":「そう、ですか」
GM:瞬間
GM:夜闇に潜む無数の視線が、君を射抜く。
GM:先日から感じていたものとはまるで違う。
GM:指し示すのは憤怒。我らに逆らうのであれば……敵と見做す、と。
十束しのぎ:「…………」自己表現に一定の自覚を持っている身。向けられる視線には鋭い(自称)
"ネサル":「……やめろ」
十束しのぎ:向けられた敵意に対して、自然と対応の足さばきをとる。
GM:その一言を以って、視線は夜闇に熔けていく。
十束しのぎ:「お話に上った眷属の方々、ですか」
"ネサル":「ええ。……重ね重ね、眷属が失礼しました」ぺこりと一礼。
十束しのぎ:「気にしておりませんとも。……しかし、態度から察するに、交渉は決裂……というのでしたか?こういうときは」
"ネサル":「ええ。聖剣には勇者を選ぶ権利がある……もっともです」
"ネサル":「ですが……私は、貴女をお待ちしております」
"ネサル":「気が変わったら、いつでも眷属に伝えてください」
"ネサル":「すぐ、迎えに行きますので」
十束しのぎ:「こちらこそ。ヒトのために我が身が必要とあれば、いつでもご連絡ください」
十束しのぎ:恭しく礼をする
"ネサル":それを最後に、白いスカートの裾を翻し
"ネサル":夜道の先へ消えていった。
十束しのぎ:「最初はいがみ合っていた同士が徐々に認め合う……というのも、昨今の流行りと聞きました」
"ネサル":《瞬間退場》
十束しのぎ:その背中を礼で見送る。戻したときには姿は何処にもない。
十束しのぎ:「………………ふう」
十束しのぎ:珍しく、ため息を一つ。
十束しのぎ:辺りに感じる気配が無くなり、あるいは認識出来る範囲には存在しないことを確かめて、表情を崩す。
十束しのぎ:「これは、」
十束しのぎ:私の素性と、明かされた目的。おそらくは報告が必要な案件であり、
十束しのぎ:そして何より。
十束しのぎ:「………またもや、勧誘は失敗のようですね」
十束しのぎ:自らを振るう為に(!)会いに来た相手への売り込みに失敗した事実が、両肩に重くのしかかる。
十束しのぎ:硬質な指に食い込むビニールが、まるでヒトの肉を苛むように重さを感じた。
十束しのぎ:「……………」
十束しのぎ:「帰りましょ」
十束しのぎ:背筋はピンと。
十束しのぎ:しかし、何処かトボトボと歩きだした。
GM:歩き出した君がふと、顔を起こすと。
GM:物陰に隠れて、何某かが君を見ていたが……
GM:悔しそうな顔で、そそくさと去っていくのを確認できるだろう。



GM:シーン終了、ロイスのみ取得可能。
十束しのぎ:「勇者候補… "ネサル" ○P警戒/N至極残念……」で取得して以上
GM:OK!


◆Opening◆小南藤&興津和沙

興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (35 → 39)
興津和沙:でやー!!
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (32 → 36)
GM:シーンプレイヤーは藤ちゃん和沙ちゃん
GM:登場……はや……



GM:N市・街道
GM:ぽかぽか陽気の昼下がり。昼食を取るには丁度良い頃合い。
GM:そんな中君達二人は、お近くの支部へ向かって足を進めている。
GM:先ほど片付けたR案件の事後報告を纏めるためだ。
小南藤:「いやぁ、しかし、聞きしに勝る槍捌きでした! 小南感動いたしました!」
小南藤:身振り手振りを用いて同行者のことを讃えています。
興津和沙:「やー、どうもどうもそんなに言われると照れちゃうなあ」
興津和沙:「っていうか私ってそんな有名なの?」
小南藤:「こう……華麗にいなしたかと思えば正面からぶつかり合う剛力! はい!夜叉姫の通り名の通りかと!!」
興津和沙:「ありがとう!けど夜叉姫じゃないけどね!」
興津和沙:「可愛いお姫様から"姫"でいいのです。私様は」
小南藤:「これは失礼いたしました……”姫”……?」
小南藤:「……あ、大変華麗だと存じます! はい! 小南了解しました!」
興津和沙:「何その無理やり言わせた感じ!」
興津和沙:「違うからね!私、普通に可愛くて優しい女の子だから!」
興津和沙:「さっきの暴れっぷりの方があれだから、イレギュラー的な側面だから!」
GM:という感じで……半ば言わせた感じのやり取りをしていると
小南藤:「はい! 大丈夫です、興津さんは普通に可愛くて優しいです!」
GM:着信音。
GM:両者の端末ともだ。タイミングの合致を見るに、会議通話だろう。
興津和沙:「何その体育会系後輩ムーブ!…っと」
興津和沙:端末の取り出し応答する
小南藤:「…む、こちらから出向くところでありましたが……こちら小南です!」通話を取る。
黒猫まち:『大変大変!!!!二人とも、大変だよ~~~!!!!』
興津和沙:「はーい、"姫"です」
興津和沙:「どうしたのまちちゃん。」
小南藤:「大変!? 何事ですか!」
GM:繋がるや否や、クソ喧しい声が飛び込んでくる。
GM:黒猫まち。UGNエージェントのオペレータ役。
GM:どこかで一度くらいは共に仕事したことはあり、聞き覚えのある声。と言うことにしてもらえると助かります。GMが。
黒猫まち:『えっとね、仕事終わりのところ大変申し訳ないんだけど……』
黒猫まち:『大量のジャームが、デパートで暴れ回ってるって通報があったの!!』
興津和沙:「わお」
小南藤:「なっ……デパートで!?」
興津和沙:「私らに連絡が来たってことはさっきの現場からそう遠くないってことでオッケー?」
黒猫まち:『もう一仕事……お願い、出来るかな!?』
興津和沙:「残業手当は?」
黒猫まち:『そうそう、君達の今いる地点から300m先にあるんだけど……』
黒猫まち:『つきますよぉ!!』
小南藤:「UGNたるもの、市民の保護も任務です!向かいましょうとも!」
黒猫まち:『地図送るね』
GM:端末に映し出されたナビの地図に、猫型の目的地アイコンがピコピコしている。
興津和沙:「おっけー、任せといて。藤ちゃんも乗り気だしね」
小南藤:「小南、任務了解しました!」地図を見る前から駆け出していく。
黒猫まち:『頼もしすぎて動揺する!任せた~~』
興津和沙:「ちなみに他の増援は?」
黒猫まち:『でも、命大事に、だよ!!約束ね!』
興津和沙:それによって戦い方も当然変わってくるのだ
黒猫まち:『今手当たり次第に近場のエージェントにイタ電してる』
黒猫まち:『君達が一番早く着きそうかにゃ~~!!』
興津和沙:「了解。じゃあ無理せず被害の拡大を防ぐこと重点に置かせてもらうね!」
黒猫まち:『う~~ん手練れ!!頼んだわ~~』
小南藤:「興津さーん! 早く向かいましょう!」
興津和沙:「オッケー!作戦は藤ちゃんもそんな感じでいい?」
小南藤:姿は大分小さくなっている。方角はギリギリ正しい。
小南藤:「はい! 命大事に! 小南、了解しています!」
興津和沙:「おう、あとは臨機応変で行こう!」
GM
GM:N市・デパート『丼来法廷』
GM:数分と経たず、君達はエントランス前の入り口に辿りついた。
GM:ガラス張りのドアの向こうを覗くと、
GM:まるで大地震直後の様にしっちゃかめっちゃかだ。
興津和沙:「うわ、ひでえ」
小南藤:「なんと……!」
興津和沙:「まちちゃん、避難状況はどうなってる?」
黒猫まち:『周囲には粗方連絡済み』
黒猫まち:『でもって……そのデパートの中、なんだけども……』
興津和沙:「うん」
黒猫まち:『《ワーディング》が内部で反芻して、人を近づけなくしてる』
興津和沙:「つまり、人を襲うことが目的じゃねえってこと?」
GM:黒猫まちはのブラックドッグ能力は、端末を介した電磁哨戒。端末を通して、周囲の状況をレーダー的に把握できる。
小南藤:「《ワーディング》の……反芻」よくわからない!という気持ち。
黒猫まち:『みたいね。店内に反応はむちゃくちゃあるけど……』
黒猫まち:『すべての動きが忙しなく店内を駆け巡ってる』
黒猫まち:『……全部、ジャームね』
興津和沙:「何かを探してる…?別に今日特売の日とかじゃねえよなあ」
興津和沙:「じゃねえ、ありませんわよね。」
黒猫まち:『反芻っていったのは……まぁ、入ったら分かると思う、かな』
黒猫まち:『そんな取り繕わなくていいわよ』
小南藤:「むう、そういうことでしたら」
興津和沙:「取り繕ってませんー、お姫様としての自然体ですー」
興津和沙:と言いながら店内に入ろうとする
GM:店内に入り込んだ瞬間、夥しい数の《ワーディング》が肌を突き刺す。
小南藤:ぐじゃぐじゃ、と体を分裂させる。
興津和沙:「ぐえ
GM:無数の固体から発生された人払いの権能が店内を旋回し、外部からの侵入者を阻もうとしている。
GM:生活品売り場たる1階は既にもぬけの殻。
GM:そして、物音や気配は上階から感じ取れるだろう。
小南藤:「たしかにこれは、圧を感じます……! なるほど、折り重なっているということですね……」
小南藤:「自分を先行させます! 急いで上がりましょう、興津さん!」
興津和沙:「気持ち悪いな、もう!」
興津和沙:「あいよ!」
小南藤:同じ顔をした少女が二人の先を行く。
GM:2階の洋服売り場を過ぎて……3階、雑貨売り場。
興津和沙:生存者の気配を探りなら階を駆け上がっていく
GM:君達の目に入って来たもの。それは散々たる惨状。
GM:商品が無残にも散らばり、棚や内装は脆くも崩れ落ちており。
GM:────あと、バナナの皮がめっちゃ落ちてる。
興津和沙:「藤ちゃん、気のせいかな」
興津和沙:「なんかバナナめっちゃ食い散らかされてない?」
小南藤:「はい! ここにも、気配がありますね……!」
小南藤:「食材をこうも消費するとは……! 飢餓の衝動、と言うことでしょうか……!?」
興津和沙:「そうっぽいかもしれないけど、飢餓衝動がバナナに集中すること、ある?」
GM:そして。ほぼ同時に君達を射抜く、無数の視線。
小南藤:「踏むと滑るかもしれません! 足元にご注意を!」
GM:その正体は、見渡す限り売り場のあちこちに居る茶色い小型の影。
小南藤:「…ッ!」
サルA:「ウキ……?」
興津和沙:「コントではよくあるけどほんとに滑るのかなあ」
興津和沙:「…………」
サルB:「ウキ!!」
小南藤:「…………」
サルC:「ウキキー!!」
興津和沙:「……おさるさんじゃん!!」
GM:おさるさんだ!!
小南藤:「おさるさんですね!」
黒猫まち:『……何言ってんの?』
小南藤:「猫町さん……! おさるさんを多数確認しました!」
黒猫まち:『マジィ?』
興津和沙:「信じられないなら端末のカメラハックしてよ!」
GM:狼狽する君達を尻目に、彼らは再び店内を荒らし始めた!
興津和沙:「おさるさんがいっぱいだから!」
興津和沙:端末のカメラをサルに向ける
黒猫まち:『いや、信じるけど……でも……とっとりあえず、制圧できそう!?』
黒猫まち:『うっわ……』
小南藤:「商品のバナナを食べ漁っている模様です!」
興津和沙:「わかんねえ!猿って相当強いよ!?」
GM:これ以上ほっとくとまずいぞ!具体的に言うと、UGNの事後処理班が泣く!!
興津和沙:言いながら猿たちに突っ込んでいく!
小南藤:「取り押さえるのならお任せを! 手ならありますので!」
GM:と言うわけで
興津和沙:「オラー!食べるの、そこまでー!」
小南藤:分裂しながら群れに突っ込んでいく
GM:それぞれ白兵判定どうぞ。目標値8。
興津和沙:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[1,1,6,6,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

興津和沙:天才じゃったか…
小南藤:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[5,5,7,8,10]+3[3]+2 → 15

GM:流石武闘派やでぇ……
GM:OK!双方成功と言うことで
GM:これから君達に襲い掛かる攻撃は全ていい感じに裁けるし、
GM:反撃も全ていい感じに入ります。
サル:「ウキ!?」
興津和沙:「オラ、よ!!」
GM:突然迫ってくる電柱とコピー人間にあからさまな動揺!!
GM:こんなのジャングルでも見たことねぇ!!
小南藤:「こら!観念しなさい!」サルの関節を極めていく。
興津和沙:まずは自前の大槍、寒骨白を振り回し周囲のバナナの皮をふっとばし足場の確保だ!
サル:「ウキャー!?」
興津和沙:「これ動物虐待で怒られねえかなあ!?」
GM:三次元に腕が捻じれる!さるでも痛いもんは痛い!!
興津和沙:ドッ!槍の柄の部分で猿を気絶させようとする!
サル:「ウクェー!?」
GM:電柱で十把一絡げにぶっ飛ばされる!!
サル:「キーッ!!」
興津和沙:「よっしゃ、とりあえず大したことはねえけど」
GM:それを見ていた周囲の仲間たちが、君達に向けて一斉に者を投げ始めた!!
興津和沙:「数が、多い!!」
小南藤:「流石です、興津さん! 相手を慮る余裕があるとは……ムッ!」
興津和沙:「うおおおおおおお!?!?!?」
GM:家具やパーティー用品、家電、意味深な形のマッサージ器具、その他もろもろ!!
興津和沙:投げられた"ブツ"を見て顔色を変える
GM:単純に物量が多い!!
興津和沙:家具やパーティー用品、家電、意味深な形のマッサージ器具は弾けばいい
興津和沙:だが、槍でも弾きたくない、明らかに猿から生産された"ブツ”が稀に混じってる!!
興津和沙:弾けるものは弾き!やべえものからは必死に距離をとって避ける!!
サル:「……ウキィ」
小南藤:「むぐーっ」数が多いが、更なる物量を押し返すパワーは無い。その場に足止めされる。
GM:ニヤリとしている。全て分かった上での弾幕!
興津和沙:「いや、それは反則だろこのチクショウどもが!!」
GM:ヒトはどいつもこいつも綺麗好きだ!!野生育ちの圧倒的優位を見せつけていけ!
興津和沙:「侮れねえ、野生…!!」
小南藤:投げつけられた家具の陰に隠れて尊厳を守っておきます。
興津和沙:「だが、人間様をなめるなよ!!」
サル:「(あっずるい)」
興津和沙:ゴルフのスイングじみた軌道で投げられた物を弾き返し
興津和沙:猿どもに遠距離攻撃を仕掛ける!
サル:「ウキュア―!?」
興津和沙:「藤ちゃん、気をつけて!」
興津和沙:「お姫様っていうか、女の子的に致命的なダメージを受けるのは絶対避けてこうね!!」
GM:まさか電柱を動かすパワーにテクニックが加わるなんて!?跳ね返ったモノが顔とかに強襲!!
興津和沙:「っていうか私もアドバイスするからそっちも危険を感じたらすぐ教えてね!!」
小南藤:「は、はい! 体を失うことには慣れていますが……」
サル:「ウキュキュ!!」
サル:「ウキュー!!」
サル:「キャキャ!!」
GM:さらに天井や床下に潜んでいた控えも合流。
興津和沙:「うるせー!猿ども!!」距離を詰め!槍をぶん回し!バックステップ!敵の反撃を警戒しつつじわりじわりと数を減らしていく!
GM:おさるさんたちが総力を挙げてヒトを追い詰めようとした時。
"ミエザル":「またれぃ、貴様ら!」
興津和沙:「クッソー!早く増援来ねえかなあ!せめて的増やしてリスクを分散させてくんねえかな!じゃねえ、ほしいですわ」
"ミエザル":店内に響き渡る喝の一声。
サル:「キ!?」
小南藤:「興津さん、耐えるしかありません! 被害を減らすべきです……ぬっ」
GM:その声に従い、周囲の猿達は一斉に攻撃を止め、壁端に散開していく。
"ミエザル":商品の瓦礫の奥から、両目に眼帯を付けた猿が現れる。
興津和沙:「っと、ボスが出てきたか?」
"ミエザル":一際凶暴な見た目と巨大な体格、片手にはバナナ……によく似た鞘の日本刀。
興津和沙:「っていうか何あれ、見猿?」
小南藤:「人語を解していますね! 対話をしましょう!」
興津和沙:「言わ猿と聞か猿はどこだよ。」
小南藤:「対話を!」
"ミエザル":「なるほど、貴様らもオーヴァード……いや、UGNか」
興津和沙:「おー、随分こっちの事情にも詳しいみたいじゃないの」
"ミエザル":「いかにも、私の名は……"ミエザル"」
"ミエザル":「『三猿』一番隊隊長……"ミエザル"!」
"ミエザル":「貴様らを斬る者の名だ」
小南藤:「そちらの所属と目的は……『三猿』?」
GM:その名乗りに、周囲の猿達が一斉に湧き上がる。
サル:「ウキ!?(ミエザルの兄貴!!ついに抜くんですか!?)」
サル:「ウキ!!(へへ、お前ら死んだぜ……!!)」
サル:「ウキー!(盲目の剣士である兄貴にゃ、猫騙しもライトも通じねーぞ!!)」
興津和沙:「これノイマン連れてきたほうがよさそうだな。動物の言葉わかる系の。」
GM:何を言ってるのかは分からないが、何となく言われていることは分かるだろう。
小南藤:「何やら囃し立てられていることはわかります!」
興津和沙:「ふーん、斬るのはいいけどさ。その前にあんたらの目的教えてくれよ」
興津和沙:「今の所バナナを食いたいだけにしか見えねえんだけど」
"ミエザル":「語るなら……その電柱で語れ」そのまま右手を柄に当て、体勢を低く。
興津和沙:「それぐらいならUGNが用意してくれると思うぜ」
"ミエザル":「…………」
興津和沙:と言いながら、電柱と呼ばれた大槍、寒骨白を構える
"ミエザル":「これほど威圧してなお、軽口を叩くか」
興津和沙:「おっと」
興津和沙:「こりゃ、武人…じゃねえ、武猿にたいして失礼だったな」
小南藤:「こちらの興津さんは”姫”ですよ! あなたたちの威嚇に屈するような気位ではありません!」
"ミエザル":「…………」
興津和沙:一瞬だけ小南さんに視線を向ける。援護は任せる。
"ミエザル":呼吸を整え、一歩だけ踏み出しかと思うと。
興津和沙:「"姫"たるもの、敵の本気はこっちもマジで受けねえとな」
"ミエザル":姿が消える。
興津和沙:その一歩に合わせこちらも強く踏み込む
興津和沙:「なるほど、ミエザル、ね!!」
小南藤:じりじりと陣形を狭めていた……が、対象の消失にたたらを踏む。
"ミエザル":天井を蹴り、V字の軌道を経て神速の落下、肉薄。
興津和沙:「お、らあ!」
興津和沙:姿は見えない。
"ミエザル":抜刀。通りすがりざまに首を断ち切ろうとして……
興津和沙:けれど、肌がひやりとする感覚がある
興津和沙:その感覚を信じ、それに抗うように槍を振るう!
"ミエザル":「……!!」
興津和沙:ガ、キィ!!
"ミエザル":完全に不意討った筈の太刀筋が弾かれ、体勢を崩す。
興津和沙:大槍と刀がぶつかり音が響く
興津和沙:瞬間、背筋にぞっとしたものが走る
興津和沙:ほんの少しでも槍を振るうのが遅れていたら、軌道がずれていれば
"ミエザル":瞬時に目標を変更。二の足を踏む軍服の少女へ奔る。
興津和沙:今、私の首は飛ばされていた
興津和沙:「悪い、仕留めそこねた!!」
"ミエザル":逃げたわけではない。敵が自身に並び立つ、強者であることを。
"ミエザル":認めたが故。
小南藤:獣の俊敏さに対応が遅れる。しかし問題は無い。
"ミエザル":右斜め下から袈裟に切り込む。目標は心の臓腑。
小南藤:”小南藤”は群体の軍隊であるために。
小南藤:切り裂かれた肉が端から、無数の腕に分かれる。振り抜いた”ミエザル”を捕らえようと伸びる。
"ミエザル":「……な!?」
興津和沙:捉えた!
"ミエザル":刃は確実に入った。だが、その傷口から迫る異形の肉腕。
小南藤:「とりゃあ!」
興津和沙:そう直感すると同時にミエザルの背後から必殺の突きをぶちかます!
"ミエザル":切り返し。身体を反転させて襲い掛かる腕を紙一重で往なし。
"ミエザル":「!?ぐっ……」
小南藤:(速い……!)わずかに体毛を掴むのみに終わる。
興津和沙:「チッ、すばしっこいなあ!!」
"ミエザル":背後から突きを受け、中空に飛び上がる。
小南藤:「タイミングは掴みました……次は逃しません!」
"ミエザル":が、跳ねた勢いでダメージは軽減され。
"ミエザル":そのまま、距離を離し。
興津和沙:寒骨白の穂先が宙を斬る
"ミエザル":「…………」
興津和沙:「あれホントに眼ぇ隠してんの?ばっちり見えてるんじゃね?」
"ミエザル":「強いな、主ら」
興津和沙:「どうも、強さに免じて停戦でもする?」
"ミエザル":太刀をそのままバナナ型の鞘に納める。
興津和沙:「バナナなら出すぜ。」
"ミエザル":「……いや、バナナは結構」
小南藤:「投降をお勧めします!」
"ミエザル":「それは出来ぬ相談だ。我々には使命がある」
"ミエザル":「だが……この場は引くとしよう」
"ミエザル":踵を返し、背を向けて立ち去ろうとする。
サル:「ウキ!?(なっ!?逃げるんすか兄貴ィ!?)」
小南藤:「待ちなさい!」追いすがる。
興津和沙:猿どもだけでも厄介なのにあのボス猿が加わっていちゃこっちの分が悪い
サル:「ウキ!!(いや、あの一瞬で奴らの力量を見抜いたんだ……!!)」
興津和沙:増援が遅れている以上これ以上戦うのは…
興津和沙:「藤ちゃん!待て、乗るな!!」
"ミエザル":「双方、相当な手練れだとお見受けする」
"ミエザル":「後日……『三猿』の長全員で勝負を挑ませて貰う」
小南藤:「なぜ止めるんです、興津さん!」
小南藤:「……相手の用意した場に乗るというのですか!?」
興津和沙:「こっちが不利だからだよ。冷静に考えろ。」
サル:「ウキー!(ま……マジか!?『三猿』隊長がそろい踏み!?)」
サル:「ウキキ!(すげーぜ!!夢みてーだ!!)」
小南藤:「むぐーっ」
興津和沙:「あいつはこの場のサルども抑えて、私達と互角以上だぜ」
サル:「ウキ…?(だが、ヒト風情に相手が務まるのか……?瞬殺じゃねぇか?)」
興津和沙:「猿ども含めて乱戦になったらこっちが負ける。」
"ミエザル":「……」その様子を一目見て。
小南藤:「さ、サルたちは私が抑えます……!」言いながらも、徐々に状況を理解していく。
"ミエザル":「実に惜しい。ヒトの身でなければ、あるいは……」
"ミエザル":「……ヒトは見過ぎた、聞き過ぎた、言い過ぎた」
"ミエザル":「せめて我ら”神の使い”の手で、行いだけは正さなければならぬ」
"ミエザル":呟くと、"ミエザル"は売り場の奥へと消えていった。
GM:君達の実力を訝しみながらも、"ミエザル"に追随して猿達が引き返していく。
興津和沙:「おうおう、随分と大仰な名前だこと」
GM:《瞬間退場》
GM:やがて《ワーディング》は消え、静寂だけが残った。
興津和沙:敵が消えたことを確認し、ほっと胸をなでおろす
小南藤:「……すみません、先走っていました」
小南藤:「しかし…相手にも準備の時間を与えてしまいました」
興津和沙:「いや、こっちもごめんね、藤ちゃん。私もビビりすぎたかもしれねえ」
興津和沙:「うん。でもそりゃこっちにも調査と準備の時間があるってことだ」
GM:時同じくして、後続のエージェント達が掛け付ける足音が聞こえてくる。
興津和沙:「もうちょっと早く来てくれれば」
小南藤:「……勝てるでしょうか? 本当にあれほどのジャームが、三体一度に接敵したら……」
興津和沙:「作戦を命を大事にからガンガンいこうぜに変えられたんだけどなあ。」
興津和沙:と階段の方を見ながらつぶやいて
興津和沙:「勝つさ。」
興津和沙:「しっかりあいつらのことを調べて、勝つための用意をして、その上で戦えば、絶対勝てる。」
興津和沙:「そういうのが人間の強さだべ?」
小南藤:ぱちぱち、と瞬きをする。
興津和沙:と藤ちゃんを安心させるように微笑む
小南藤:「…はい! 小南、人間の力を発揮します!」敬礼する。
興津和沙:「おう、やってやろうぜ」
興津和沙:とこっちも敬礼をしながら返事をする



GM:シーン終了、ロイスのみ取得可能。
小南藤:”神の使い”/P:人間の力/〇N:脅威 
興津和沙/〇P:尊敬/N:姫? で取得します

興津和沙:小南藤/信頼○/脅威
GM:OKそうかな


◆Middle01◆

GM:------------------------
GM:■Middle01
GM:------------------------
GM:シーンプレイヤーは全員!登場侵蝕どうぞ~
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (36 → 45)
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (45 → 49)
GM:あ、集合シーンです
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (39 → 46)
小南藤:なんか二回出ちゃった、直します
GM:はぁい
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (46 → 53)
GM:OK
GM
GM:------------------------
GM:N市・UGN支部
GM:其々の出来事から、翌日の明朝。
GM:UGNのお偉い様より新たなる任務の依頼を受け、会議室に協力者が集められた。
GM:選ばれたのは……ジャーム猿絡みの事件の関係者と思わしき君達だ。
黒猫まち:「は~~~い!!それでは第1回!!」
黒猫まち:「うきぴょい!UGN支部特設ジャーム猿対策本部会議、はっじまーるよーん!!」
興津和沙:「いえーい」
興津和沙:ぱちぱちぱちぱちぱち
十束しのぎ:「よろしくおねがいします」ぺこり。
十束しのぎ:ぱちぱちぱち。正確なリズムの拍手。
小南藤:「はい! 小南、出席します!」
小南藤:拍手。ぎこちない。
黒猫まち:「な、なんか絶妙にいなされて悲しい……」
黒猫まち:「えーと」
興津和沙:「どうすりゃよかったのさ」
黒猫まち:「キレのある突っ込み」
興津和沙:「ほしがりさんめ」
黒猫まち:「ふへへ」
黒猫まち:「……さておき!」
黒猫まち:「皆さんは、今巷に流行しているジャーム猿」
黒猫まち:「その関係者っぽい人を集めてまいりました」
十束しのぎ:「では、皆様は顔合わせが済んでいるようなので、私から自己紹介など。」
興津和沙:「藤ちゃんと私はわかるとして」
黒猫まち:「といっても、実態はしのぎちゃんの増員だけどもね」
興津和沙:「うん、そちらの人はどんな敬意でサルと?」
十束しのぎ:「十束しのぎと申します。よろしくお願いいたします。」
黒猫まち:「よろしくぅ!」
十束しのぎ:つい、とスカートをつまんでカーテシー。メイドとして叩き込まれた作法だ。
興津和沙:「興津和沙。コードネームは姫、よろしくね」
小南藤:「”ライゾオム”小南藤です! どうぞよろしくお願いいたします!!」頭を下げる。
黒猫まち:「私は"ソールドアウト"黒猫まち!!花も恥じらう17歳真っただ中!しくよろ~~」
十束しのぎ:「小南藤様、興津和沙様、黒猫まち様。よろしくお願いいたします。」
興津和沙:「で、しのぎちゃんは猿にどんな迷惑をかけられたの?」
興津和沙:「口に出せないこともあるだろうから言える範囲でいいよ」
十束しのぎ:「サルではなくヒトでしたね。"ネサル"と名乗る方から、力を貸して頂けないかと接触され、それをお断りしました」
十束しのぎ:「ですが、周りに控えていた眷属と呼ばれていた方々がサルの方だったのでしょう。お話を聞く限り、おそらく。」
小南藤:「ネサル……さる……?」
十束しのぎ:「ミディアムヘアの女性のヒトの方でした」髪の長さを手の位置で表す。
十束しのぎ:「そちらの報告に伺ったところ、こちらの増援と相成った次第です」
興津和沙:「こっちが会ったのはミエザルで完全に猿だったけど」
興津和沙:「っていうか見猿、聞か猿、言わ猿の三匹じゃないの…?ネサルってなんだ…?寝ない猿?」
小南藤:「力を借りたい、ですか。UGN……というか人を憎んでいるような様子でしたが」
十束しのぎ:「目をつむっているなら、寝サルという可能性もございますね」
黒猫まち:「寝るべからずって寝なかったら普通にヤバいわね」
十束しのぎ:「はい。ネサル様の要望もヒトの皆さまを滅ぼす為に力を貸せ、とのことでした」
十束しのぎ:「流石に私も困ってしまうので、丁重に心変わりを説得したのですが…」しょんぼり。
興津和沙:「よかった、しのぎさんがヤバイ誘いに乗る人じゃなくて」
黒猫まち:「ええっと……聖剣だっけ」
興津和沙:「っていうかしのぎさんって人滅ぼせるぐらい強いの?」
黒猫まち:「ね。気になるよね」
十束しのぎ:「はい。……あぁ、申し遅れました。」
十束しのぎ:「私、出自をヒトの皆様と異なり、聖剣を自負させて頂いております。今だ担い手の無い、ただの聖剣ですが。」
十束しのぎ:「どうやらその力をアテにされたようです。実際に滅ぼせるかは……やってみないと……?」頬に手。
黒猫まち:「えっ……できるの?」
小南藤:「RB! なんと、社会経験が大変豊かな方とお見受けしましたが……」
小南藤:「できるんですか!?」
黒猫まち:こっわ……と言う感じで席を離す。
興津和沙:「聖剣って、太阿の剣みたいな?」
十束しのぎ:「流石にそこまでは」軽く笑う。「そのような野望を持つものを討つのが聖剣、というのは定石ですし」
小南藤:「たいあ」
十束しのぎ:「太阿様、ですか?よもや、聖剣の担い手に心当たりがっ!?」
十束しのぎ:知り合いなら見てみたいなーという目。歴史には疎い。
興津和沙:「あ、いや、太阿ってのは使い手の名前じゃなくて剣自体の名前でね」
十束しのぎ:「ふむふむ」
興津和沙:「中華は春秋戦国の頃に楚国の欧冶子と干将が……ってこの話はあんま関係ねえな!ごめん!」
小南藤:「なるほど」
興津和沙:「詳しいことは興味があるなら事件終わってから話すね」
黒猫まち:「そうね、積もる話はEDとかでね」
興津和沙:「尺の都合でカットされなきゃいいけど」
小南藤:「いーでぃー」
十束しのぎ:「よろしくおねがいします」ペコリ。わからない単語は後で調べよう、の顔。
興津和沙:「ま、連中は人類滅亡を目的としてるってことはわかったよ。」
十束しのぎ:「……ともあれ、そのような経緯で皆様のお力になるつもりです」
黒猫まち:「……したらば、猿の実力がどれくらいか教えてあげたら?」
興津和沙:「バナナの強奪が目的ってわけじゃないわけだ。」
十束しのぎ:「はい。興津和沙様たちは既に一戦交えたのですよね?」
黒猫まち:「それはどちらかというとワニ側ね」
小南藤:「実に強力な相手でした……!」
興津和沙:「私達もそれなりに戦いには慣れてるつもりだけど」
興津和沙:「それでも二人揃って『三猿』の一匹、ミエザルと互角だった」
小南藤:「私では捉えられないほどの剣を扱う、両目を封じたサルだったのです」
興津和沙:「しかもそれだけじゃなく、無数の猿も従えてる。
興津和沙:「現状、戦力的に不利は否めないって感じかな」
十束しのぎ:「ほう……剣……」うずうず
十束しのぎ:「ネサル様も無数の眷属を従えてらっしゃいましたね。なるほど」
小南藤:「十束さんの助力は大変ありがたいです! しかし、無策で勝てる相手ではありません……!」
十束しのぎ:「そうですね。同じ実力が二人、と単純に考えればまだ不足でありましょう」
十束しのぎ:「理想で言えば私たち3名で指揮官の各個撃破……となりますか」
興津和沙:「だね。一匹ずつ落とせるならそれに越したことはない。」
興津和沙:「あと、出来ることなら、あの雑魚猿たちの動きを封じることかなー」
十束しのぎ:「常に手下に囲まれているなら難しいかもしれませんが……上に立つお方でも、一人になりたい時、なる時はあるでしょうしね」
小南藤:「うむむ……いずれにせよ、指揮官の実在すらわからない現状ではその難易もわかりませんね」
十束しのぎ:「そのためにもまずは、相手の方々の情報を仕入れることが先決……と、考えますが、皆様はいかがでしょう?」
興津和沙:「あいつら、なんかノリが軽いと言うかバカっぽいところがあるから、なんか餌とかで懐柔できそうな気がする…きがするだけだけど」
興津和沙:「だね。そのうえでやれること考えてこう」
小南藤:「臨機応変、ですね! 小南了解です!」
黒猫まち:「おう、人間の英知をサル共に見せつけてやろうぜ!!」
十束しのぎ:「はい。懐柔にせよ何にせよ、その辺の感覚は実際に戦った興津和沙様と小南藤様に頼ることになりそうです」
十束しのぎ:「期待しております、ヒトの皆様方!」
黒猫まち:「……ごめん、人間と聖剣!!」
黒猫まち:「うむ、頼もしい!!」
十束しのぎ:「微力ながら、私もお手伝いいたします!」
黒猫まち:「よろしくおなしゃ~~!!」



GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
興津和沙:十束しのぎ/信用○/脅威
興津和沙:強化素材
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 4[4] → 4

興津和沙:ダメ、終わり!
十束しのぎ:「ヒト 興津和沙 ○P協力/N剣は使いそうにないですね」で取得
十束しのぎ:ボディアーマー狙い
小南藤:うーん、ロイスは保留
小南藤:ボデマいきます
十束しのぎ:6dx>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[4,6,7,7,10,10]+5[4,5] → 15 → 成功

十束しのぎ:買えた!装着して以上
小南藤:2dx+2>=12
DoubleCross : (2DX10+2>=12) → 7[1,7]+2 → 9 → 失敗

小南藤:いいや、失敗で!以上です!
GM:OK!


◆Middle02◆

GM:------------------------
GM:■Middle02
GM:------------------------
GM:情報収集その①になります。シーンプレイヤーはちゃんふじ。他、登場自由。
GM:登場侵蝕どうぞ~
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (53 → 57)
小南藤:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 9[9]+45 → 54

興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (54 → 64)
興津和沙:ぎゃー
GM:跳ねてきたわね



GM:情報項目はこちら!
GM

・"ネサル"について_v1 <情報:UGN><情報:噂話>難易度9
・ジャーム猿について <情報:UGN><情報:噂話>難易度7
・"神の使い"について <情報:UGN><情報:噂話>難易度7

GM:追加の判定は侵蝕+1d10でOKです。頑張って~~
興津和沙:ジャーム猿についていきまーす
GM:ごーごー
興津和沙:コネ:UGN幹部を使って
興津和沙:3dx+2>=7
DoubleCross : (3DX10+2>=7) → 10[1,4,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

興津和沙:天才
GM:跳ねますねぇ
十束しのぎ:では一番社会おおいのでネサルについてー。
小南藤:では”神の使い”かしら、すぶり
十束しのぎ:UGN、コネ使用
十束しのぎ:8dx+1>=9
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 10[1,1,3,4,5,5,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

十束しのぎ:理解
小南藤:2dx+2>=7
DoubleCross : (2DX10+2>=7) → 10[3,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

十束しのぎ:馬鹿な…
小南藤:回ってんな
GM:社会情強集団か?
GM:OK!全開示!
GM

①"ネサル"について_v1
聖剣の力を借り、ヒトを滅ぼして世界を救おうと息巻くオーヴァード。
数週間前に連絡が途絶し、行方不明になった前線担当のUGNチルドレン
『"ファミリアリティ"日吉まりね』と外見的特徴が一致する。
ハヌマーン/オルクス能力者で、領域内で動物などの自然霊・低俗霊を使役する能力を持つ。
実在の動物を眷属の様に、それも大量に使役することは不可能。

②ジャーム猿について
各々が独立したジャームであり、ピュアキュマイラのEXレネゲイドビーング。
動物の自然霊がレネゲイドに感染し獣化能力を昇華させ、猿の肉体を獲得した。
本来脆弱である霊体に獣化能力を発現させる状況が自然発生したとは考えにくく、
有識な第三者による意図の下で濫造させられた可能性が高い。

③"神の使い"について
ここ最近、N市内の建造物"だけ"を破壊して回っているジャーム猿集団。
先日のデパート事件以降は活動を自粛し力を蓄えている模様。
三部隊で構成され、その隊長は『三猿』と呼ばれる3匹のボス猿が務める。
・"ミエザル" 一番隊隊長、盲目の剣士。神速の剣術を得意とする。
・"キカザル" 二番隊隊長、聾者の銃士。百発百中の腕前を誇る。
・"イワザル" 三番隊隊長、無口の拳士。息をつかせぬ連打で圧倒する。




GM:N市・UGN支部
GM:事件の調査開始から半日ほどが経過した。
GM:各々が持つコネや情報源、既存情報を元に、現状を整理するため支部の会議室へ集合した。
黒猫まち:「定刻!!番号!!」
十束しのぎ:「1です」
興津和沙:「2」
小南藤:「2番!」
興津和沙:「じゃあ、3」
十束しのぎ:「臨機応変ですね」
小南藤:「あっ……失礼しました!」
黒猫まち:「この柔軟さがきっと任務にも生きてくるはず!」
黒猫まち:「というわけで」
十束しのぎ:「ともあれ全員揃っておりますっ」
黒猫まち:「皆に調べてきてもらった情報、洗いざらい吐いて貰おうかな~~」
十束しのぎ:「は、では私から。接触してきたネサル様についてUGNのデータベースに紹介しました」
十束しのぎ:資料をペラペラ。
十束しのぎ:「"ファミリアリティ"日吉まりね様。元はUGNのチルドレンとして登録されており、数週間前に行方不明になっていたようです」
十束しのぎ:「動物……の霊を使役なさっているようですが、現実の動物には支配は及ばぬようですね」
十束しのぎ:「興津和沙様、小南藤様両名が接触したサルの方々とのつながりは不明です。実力を隠していただけかもしれませんが…」
十束しのぎ:「そちら、サルの方々の方はいかがでしたか?なにかわかりました?」
興津和沙:「んー。まあ、小難しいことはこの資料を読んでくれたほうがわかると思うんだけど」
興津和沙:資料を配ります
十束しのぎ:配布を手伝っています
興津和沙:「あいつらがレネビだってことは間違いない」
興津和沙:「だけど、どうにも発生の仕方が人工的っぽい」
興津和沙:「だから、今しのぎちゃんが言ったニサルの能力?」
興津和沙:「それがなんか関わってる可能性はあるかもね。あ。ニサルじゃなくてネサルか」
黒猫まち:「煮猿……」
十束しのぎ:「そうですね、動物の自然霊に干渉する部分はあるようですし。何かしら実体を与えられる働きかけがあったのかも、です」
黒猫まち:「ふむう、もう少し詰める余地がありそうね~~」
十束しのぎ:「人工の意図があるのならボスのサル様も、それをまとめるための特別性かもしれませんね。ミエザル様、でしたっけ」
興津和沙:「逆に言えば操作化にあるというなら、ワンチャン無害化できる機会もあるかもね」
小南藤:「なるほど…! あらゆる勝利の方法を模索する……流石です!」
十束しのぎ:「サルの方々自体に敵対の意志がなければ、手を取り合えるかもしれませんものね」
十束しのぎ:「小南藤様が調べた限りでは、どうでしょう?ミエザル様の情報を追ってらっしゃいましたよね?」
興津和沙:「三猿とか言ってたけど」
興津和沙:「ネサルとミエザル以外にもなんか掴めた?」
小南藤:「はい! 目撃情報を追ってまいりました! 数を活かした聞き込みは得意ですから!」
十束しのぎ:「流石です!して、結果はいかがでしょう?」
小南藤:「どうやらジャーム猿による建造物の被害は、デパート以外にも昨今発生していたようですね」
黒猫まち:「(ひとり人海戦術、便利だけど何か色々失いそうで怖いわね)」
小南藤:「”ミエザル”の姿もありましたが、他の猿が率いるグループも同時発生していたようです……黒猫さん!」
興津和沙:「やっぱバナナ以外にも目的が会ったのか」
小南藤:スクリーンに写真を表示してもらいます。l
小南藤:「”キカザル”と名乗っていたという個体と……そしてこちらは、連想するに”イワザル”でしょうか」2体の屈強な猿が映し出される。
GM:"ミエザル"に勝るとも劣らぬ巨躯、そして強靭なる肉体の猿だ。
黒猫まち:「……猿?ホントに?オーガとかそういうのじゃなくて?」
小南藤:「前者は銃火器を振るっていたそうです。後者は武器を用いず、言葉も発しませんでしたが、高レベルな武術を有していたとか」
興津和沙:「……ネサルは別枠だったのかあ…やっぱ三猿っていったらこいつらかあ…」
黒猫まち:訝しみながら手元のPCをパチパチしている。
小南藤:「目的があるのは確実ですが、行動以上の詳細はやはり不明です……!」
黒猫まち:「……その、"神の使い"だっけ」
十束しのぎ:「はい?いかがなさいましたか黒猫まち様」
小南藤:「はい!」
黒猫まち:「建造物の被害は分かったけど……人を襲ったりしてないの?」
小南藤:「あ、はい、そうですね……人的被害は、無いようです」
十束しのぎ:「……あ、そうですね。建物の被害は細かく乗っていますが」
十束しのぎ:「ネサル様の言いようだと、ヒトの皆様をこそ狙いそうです。……違和感ですね?」
興津和沙:「デパートのときも避難はスムーズに出来てて残ってる人も居なかったもんね。」
黒猫まち:「ね、なんか、回りくどいというか……」
小南藤:「建造物の破壊のみが目的……? 確かに、奇妙です」
興津和沙:「けど」
興津和沙:「ミエザルとも喋ったけど、あいつそんな無差別に暴れるほどバカって感じじゃなかったよね?」
興津和沙:小南さんに声を掛けます
十束しのぎ:「そうなのですか?」小南さんたちに目線。
小南藤:「は、確かに……信念のようなものさえ感じてしまいました」
小南藤:「周囲の一般的なジャーム猿はともかく」
興津和沙:「あいつらはバカだったね、たしかに。」
興津和沙:「だから、多分、建物を襲撃してるってのも何らかの狙いがあると思うんだよ。」
十束しのぎ:「ふむ。ヒトの皆様を滅ぼそうとするネサル様と、建物のみを襲うサルの方々」
十束しのぎ:「関係があるにせよ何にせよ、なにか思惑があるようですね」
興津和沙:「そゆこと。だから今度はその建物周りのこととか調べてみようぜ。」
黒猫まち:「大まかに纏まったけど、幾つか気になる点は残る、と」議事録ぱちぱち。
小南藤:「デパート事件以来の目撃情報もありません。本当の目的のため準備をしているのか……」
興津和沙:「呪術的な狙いがあるなら、位置関係とか。もしくはその建物自体になにか裏があったりするかもしれないしね。」
黒猫まち:「それは、あれじゃない?後日三猿で勝負挑むとか言ってた」
興津和沙:「律儀なやつら~」
黒猫まち:「……了解、想像よりずっと根の深い事件なのかもね」
小南藤:「そうですか! 義理堅いですね」ぱちくり
十束しのぎ:「とすると、興津和沙様と小南藤様にコンタクトを取ってこられる可能性もあるかもですね」
十束しのぎ:「私ももう少し調べてみます。……お二方もどうか、お気をつけて」
小南藤:「ええ、しかしこの猶予を活かさぬ理由はありませんね! 小南、調査を続行します!」
小南藤:「十束さんもご武運を!」



GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
興津和沙:ロイス保留
小南藤:十束しのぎ/〇P:信頼/N:不安 で取得します
興津和沙:強化そ刺し
興津和沙:強化素材
十束しのぎ:「ヒト 小南藤 ○P協力/N増えるなら一人ぐらい……個体差を持たせるのも信条に反するかもしれませんね…」で取得
興津和沙:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 4[4,4]+1 → 5

興津和沙:ダメ、おわり!
十束しのぎ:コチラも強化素材
十束しのぎ:6dx>=15
DoubleCross : (6DX10>=15) → 6[1,1,2,2,4,6] → 6 → 失敗

小南藤:では強化素材
十束しのぎ:ダメダメ。
小南藤:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 6[4,6]+2 → 8 → 失敗

小南藤:まあダメ
GM:一転して購入は苦戦気味ねぇ


◆Middle03◆

GM:------------------------
GM:■Middle03
GM:------------------------
GM:情報収集その②になります。シーンプレイヤーはちゃんしの。他、登場自由。
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (45 → 46)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (57 → 62)
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (64 → 70)
GM:差が出てきた



GM:情報項目はこちら~

・四猿の額冠について <情報:UGN><情報:噂話>難易度8
・"ネサル"について_v2 <情報:UGN><情報:噂話>難易度8
・"ネサル"の目的について <情報:UGN><情報:噂話>難易度12

GM:頑張って~
興津和沙:・四猿の額冠について いかせていただきます
十束しのぎ:じゃあ同じく一番高いの。ネサルの目的行きます。
興津和沙:コネ使って
十束しのぎ:UGNでコネ幹部。
十束しのぎ:9dx+1>=12
DoubleCross : (9DX10+1>=12) → 9[2,2,3,4,5,7,8,9,9]+1 → 10 → 失敗

興津和沙:4dx+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 9[6,6,7,9]+2 → 11 → 成功

興津和沙:よしゃ
十束しのぎ:小南藤様ー!たすけてー!
興津和沙:小南ちゃん!!
小南藤:おっこれは《バディムーブ》!
十束しのぎ:13!成功!
小南藤:達成値+3です!
GM:やるじゃない……
小南藤:では”ネサル”v2
小南藤:素振りです
小南藤:2dx+2>=8
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 5[2,5]+2 → 7 → 失敗

小南藤:財産1使って成功、残り8
GM:OK!全員成功ってワケ
GM:情報開示~~
興津和沙:いえーい

①四猿の額冠について
遺産"白猿の額冠"の類型に属する遺産。
ヴィシュヌ神に仕えた神猿"ハヌマーン"を起源とする三猿が司りし「不見・不聞・不言」に、
正しき行いへと導く第四の叡智「不動」で束ねることで、継承者に神猿の不死性を与える。
過去UGNが制圧したFHセルより回収され、遺産保管専門部署に輸送される予定だった。
しかし、数日前の輸送前検査により、偽物にすり替えられていることが判明。

②"ネサル"について_v2
"四猿の額冠"を偽物とすり替えたのち、UGNとの連絡を途絶して失踪。
遺産の権能で自然霊に不死性を流し込み、猿の肉体を与えて大量に眷属を作り出した。
彼らを"神の使い"と称し、自身の護衛や街の建造物を蹂躙、破壊する様に命じている。
眷属に猿の肉体を与えて『三猿』を隊長に据えたのは、長である自分を「不見・不聞・不言」を束ねる「不動」とみなし、遺産の根源に沿った形式に則ることで眷属の統率力を上げるため。

③"ネサル"の目的について
人間達が生み出してきた繁栄の成果を破壊することで、
悲願である人間の撲滅を達成し、新たなる神の役割を果たすことである。

……本当にそうだろうか。
壮大かつ無謀な目的に反し、N市内に収まる事件規模の矮小さ。
わざわざ《ワーディング》を使用し、人間を襲わずに建物だけを壊す回りくどさ。
使役型のオルクス能力者がわざわざ聖剣に頼ろうとした不合理さ。

そして……何故、研究職ですらない前線担当のUGNチルドレンが
"四猿の額冠"を最大限活かす使用法を考案できたのか。
遺産の権能を熟知するFHセルの構成員から教わりでもしない限り、不可能だ。

GM:以上~



GM:事件の調査開始から、さらに半日ほどが経過した。
GM:再び、各自が得た情報を整理するため再び会議室へ集合した。
黒猫まち:「えーっとですね」
興津和沙:「うす」
小南藤:「はい!」
黒猫まち:「UGN支部宛ての荷物の中にこれが混じってました」
黒猫まち:ことん、とテーブルに1本のバナナを置く。
十束しのぎ:「バナナですね」
黒猫まち:「あ、ごめん、これね。よく見ると巻物になってて」
黒猫まち:でっぱりを引くと、バナナの皮から紙がスルスルと出てくる。
小南藤:「……」
興津和沙:「なんなのあいつらのバナナ文化。」
黒猫まち:「内容は……『三猿』からの果たし状ね」
十束しのぎ:「……手が込んでおられる。なぜバナナかは存じませんが」
興津和沙:「刀の鞘もバナナだったし」
黒猫まち:「明日の朝、N市の山奥にて待つ。来なければ今までの3倍規模で事件起こすってさ」
十束しのぎ:「内容はまともですね?」
小南藤:「なんですって! まさに宣戦布告!」
黒猫まち:「まぁ……律儀というか、誠実というか……」
黒猫まち:「ともかく、向こうはそういうつもりらしいわ」
興津和沙:「うん、でもやべえな。」
興津和沙:「現状真っ向から戦う以外の選択肢がねえんだけど。」
興津和沙:「あいつら、つええんだよな…」
黒猫まち:「ね……しかも事件を引き合いに出されては無視できない」
小南藤:「くっ……三猿だけですら手ごわいのに、あちらには”ネサル”、日吉まりねもいますからね……」
黒猫まち:「なんとか、上手く隙というか、弱点とか、打開策とか……見つけられればいいんだけど」
興津和沙:「一応、色んな資料漁ってさ。」
興津和沙:「あいつらの力の源泉が、多分遺産関連じゃねえかってことが掴んだんだ。」
十束しのぎ:「遺産ですか」自分も分類されているので興味がある
興津和沙:「UGNのコードだと、"白猿の額冠"って呼ばれてるやつがあるだろ。」
興津和沙:「あれのもうちょっと高位というか、原型に近いブツかな。」
興津和沙:「『見ざる、言わざる、聞かざる』の三猿」
興津和沙:「それに加えて「不動」を意味する『動かざる』」
興津和沙:「合わせて、四猿の神格を継承している遺産。そいつを四猿の額冠って読んでるらしい」
小南藤:「”四猿の額冠”!」他ならぬ資料を一緒に漁ったのは自分である。神学的な文脈は理解できなかったが……
興津和沙:「で、問題はそいつを盗んだ輩がいるってことなんだけど。」
十束しのぎ:「その遺産が関係していると?」
興津和沙:「そこは藤ちゃんがなんか知ってそうだね。」
十束しのぎ:「なんと。一大事ですね。いかがでしたか、小南藤様?」
小南藤:「ええ、遺産の取り扱いは厳重管理されています……たとえ他のものに偽装されていても。」
小南藤:「すり替えられた”四猿の額冠”。持ち出したのは日吉まりねで間違いないでしょう」
小南藤:「彼女の動物霊を操る能力、そして”猿”の神格……これらが合わされば」
小南藤:「三猿のような強力な動物の憑依も可能である、とのことです。」
興津和沙:「今回みたいなおさるの軍団が出来上がりってわけか」
十束しのぎ:「本来叶わぬ筈の動物霊の受肉を、遺産の力で後押ししているのですね」
小南藤:「自らを”神の使い”と名乗っていたのも、その神話をなぞり……自分を『不動』に見立てている、とのことです」
黒猫まち:「はえぇ……」
十束しのぎ:「なるほど……」
小南藤:「より遺産の力を強力に発揮している……UGNチルドレンながら、なんと危険な……!」
十束しのぎ:「ならばやはり、サルの方々の行動もネサル様の思惑……となると、妙ですね?」首をかしげる。
興津和沙:「猿を使役できる理屈はわかった。
興津和沙:「けど、人を滅ぼすって目的のためになんで建物を襲ってるのか」
小南藤:「明日の朝など待ってはいられません!一刻も早く日吉まりねを止めなければ!」
興津和沙:「その意味がわからないね。」
小南藤:「理由も、彼女に聞くのが最も早いでしょう!」気が逸っている!
十束しのぎ:「はい。《ワーディング》も使用せず、人々も避難させて。」
興津和沙:「よし、藤ちゃん、深呼吸深呼吸」
黒猫まち:「ちゃんふじおちついて~~」
十束しのぎ:「お待ち下さい、小南藤様。」まぁまぁ、とジェスチャー
興津和沙:「奇襲って案は悪くないと思うけど」
興津和沙:「そういう急を要する作戦の時こそ落ち着かないとね。」
興津和沙:「ほら、奇襲って不利な側が仕掛ける作戦だからさ。だからこそ万全な用意がいるわけよ。」
小南藤:「むぐーっ」
十束しのぎ:「はい。……私、ネサル様のUGN時代の人柄についても伺ってみたのです」
十束しのぎ:「それによると、私たちと同じく前線要員でした」
十束しのぎ:「つまりは、遺産を研究する立場でもないネサル様が、どうしてわざわざ遺産の性能を理解し、強奪できたのか疑問が残ります」
興津和沙:「ふむ」
十束しのぎ:「更には私。聞くところによると自らが剣を振るうタイプではないネサル様が、聖剣である私を求めたこと。コチラも違和感です」
小南藤:「ううん……」
興津和沙:「もしかしたら、いるのかもしれないね。」
黒猫まち:「……確かに、ここまで聖剣の話。全然出てこなかったわね」
興津和沙:「まだ表舞台に出てきてない。五番目の猿が」
十束しのぎ:「もしかしたら4猿の裏には、更にもう一人。知恵を入れた何者かがいるかも知れません」
黒猫まち:「五番目の猿……」
十束しのぎ:「例えば、その遺産を研究していたFHセルの方々、など。いかにも有力ではありませんか?」
黒猫まち:「とかく、猿回しをしてる裏のアレがいそう、ってワケか」
十束しのぎ:「はい。ですので、奇襲の場合はその伏兵に横腹を突かれないように、意識としての備えが必要かと」
小南藤:「なんですって……!」
興津和沙:「だから、藤ちゃん、もうちょい待ってもらっていい?」
小南藤:「そのような可能性には全く思い至りませんでした……はい、小南、待機します……!」
興津和沙:「せめてそいつの尻尾ぐらい掴んでおかねえと、奇襲掛けた傍からこっちが不意を突かれかねない」
黒猫まち:「いや、むしろチャンスかもしれないわね」
十束しのぎ:「チャンス、ですか?」
黒猫まち:「FHエージェントと結託されてる場合はしょうがないけど」
黒猫まち:「もし、操られているだけだったら」
黒猫まち:「頭さえ倒せば事が収まる……とは言えないかしら」
興津和沙:「だね…!」
黒猫まち:「ちゃんしの~~」
十束しのぎ:「なるほど。先程のサルの司令官を倒す、という話の、規模が大きくなっただけですものね」
十束しのぎ:「はい?」
黒猫まち:「その、"ネサル"……まりねちゃん?」
黒猫まち:「どうかしら、FHと結託してそうな感じはあったかしら」
十束しのぎ:「そうですね。少し話しただけですが……」
十束しのぎ:「ネサル様、日吉まりね様は、『勇者たりえる証』を欲しがっていたようにも思います」
十束しのぎ:「……それはおそらく、自分だけで決めたわけではなく」
十束しのぎ:「誰かに言われたこと、それを自分でも信じきれていないような……」
十束しのぎ:「第三者の存在があったのだと、私は思います」
黒猫まち:「……ふむ、おけまるすいさん」
黒猫まち:「そしたら、大体の方針は固まったかしらね」
興津和沙:「だね、もうひと頑張りだ。」
小南藤:「はい!」
十束しのぎ:「はい。私たちはこれから、裏で糸を引く人物を洗い出し、日吉まりね様の思惑を暴き、全てを丸く収めます。」
十束しのぎ:「日吉まりね様が思惑はどうあれ、私を求めるというのなら」
十束しのぎ:「せめて聖剣らしく────選定の試練を与えましょう」



GM:シーン終了。最後のロイス・購入!
興津和沙:三猿/好奇心/脅威○
興津和沙:強化素材
興津和沙:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 6[3,6]+1 → 7

興津和沙:ダメおわり!
小南藤:ロイス保留
十束しのぎ:ネサルさんのロイスを「日吉まりね ○P期待/N心配」に感情変更
十束しのぎ:強化素材
十束しのぎ:7dx>=15
DoubleCross : (7DX10>=15) → 10[2,3,6,7,7,9,10]+9[9] → 19 → 成功

小南藤:興津さんバデムいります?
興津和沙:バデムがあってもおしくもなんともなので、大丈夫ですw
小南藤:はーい
十束しのぎ:オッケイ。……私が誤差なので興津さんにあげておきましょうかな
小南藤:じゃあブルゲかなあ?
興津和沙:ありがとー
十束しのぎ:聖剣を研いだ削り粉です。武器に塗布してください。
十束しのぎ:以上で~
GM:削り粉
小南藤:2dx+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 7[6,7]+2 → 9 → 失敗

小南藤:ダメだあ~
小南藤:以上です
GM:うぇいうぇい


◆Climax◆

GM:------------------------
GM:■Climax
GM:------------------------
GM:クライマックスになります。全員登場。
GM:登場侵蝕をお願いします。
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (55 → 59)
小南藤:上がらん
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (70 → 72)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (62 → 63)
十束しのぎ:ここに来て落ち着いたな
GM:OK!



・真相について <情報:UGN><情報:噂話>難易度30(全員の達成値合計)

GM:どうぞ~
興津和沙:結構高い…!!
十束しのぎ:はーい。コネ幹部でUGN!
十束しのぎ:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 8[1,1,3,3,3,4,6,7,8]+1 → 9

興津和沙:うおー!コネUGN幹部
十束しのぎ:私はダメ。
小南藤:情報:UGNで振ります! コネ:要人への貸しを使用!
興津和沙:4dx+2>=30
DoubleCross : (4DX10+2>=30) → 10[3,7,9,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗

興津和沙:天才じゃったか…
十束しのぎ:すごいや姫
GM:やるぅ!
小南藤:5dx+2>=30
DoubleCross : (5DX10+2>=30) → 10[2,3,4,10,10]+9[3,9]+2 → 21 → 失敗

十束しのぎ:?
GM:わぁ……
興津和沙:c(9+17+21)
DoubleCross : 計算結果 → 47

十束しのぎ:情報強者おおいな
興津和沙:いえいいえい!!
GM:余裕ですわ……
十束しのぎ:わっしょーい
小南藤:やったぜ!?
GM:情報開示!!

①真相について
黒幕は、FHセル"アジール"残党にして精神掌握能力に長けたエージェント"ポゼッショナー"。
一度見た遺産は手元に置かねば気が済まない程の強欲さを持つ。

"四猿の額冠"は、元々彼が研究・管理対象としていた遺産だった。
彼は"アジール"制圧に参加していたUGNチルドレン日吉まりねの能力を目撃し、
"四猿の額冠"との相性の良さを見抜いていた。
後日、隙を見て日吉まりねを洗脳し、額冠を奪わせると共に二つの命令を下した。

『人類を憎む"ネサル"として、権能を尽くしN市内の建造物を破壊すること』。
『手当たり次第に遺産を回収し、その行動を疑問に思わないこと』。

前者の目的は、N市UGN支部の捜査を攪乱し全ての罪を"ネサル"に擦りつけること。
後者の目的は、己が強欲を満たすためと思われる。

だが一つだけ誤算があった。
それは、日吉まりねがあまりにも真摯で、誠実だったため”手当たり次第”に回収できなかったことだ。

GM:以上!



GM:N市・山奥
GM:翌日の早朝。君達は果たし状に従って待ち合わせ場所に向かっていた。
GM:木々の開けた地平の先、煌々と輝く朝焼けを望める高地の平原。
GM:そこに待ち構えていたのは、三体の巨大な猿と一人の少女。
"ミエザル":「……きた、か」目は見えずとも、強者たる気配で察することは容易。
興津和沙:「おはようさん。」
"ネサル":「……そのようですね」
興津和沙:「悪いね、またせちゃった?」
"ミエザル":「問題はない。怖気づいていないのであればな」
"キカザル":「………グ」猟銃を携えた、同じく巨体の猿が君達をじろじろ。
興津和沙:「怖気づいてはないけど。」
興津和沙:「戦いの前にちょいとばかしお話しない?」
"イワザル":「…………」無言。だが溢れ出る覇気は三体の中でも一際強い。
"ミエザル":「……話だと?」
興津和沙:「いや、キカザルとお話する術、私は持ってねえんだけど?誰か手話できる人いる?」
十束しのぎ:「聴覚を失ったヒトの方々は唇を読む、と聞いたことはございます」
"ネサル":「十束さん」
"ネサル":「……貴女も、そちら側に立つのですね」
十束しのぎ:「おはようございます、ネサル様。」
十束しのぎ:「えぇ、聖剣とはヒトの側にあるものですゆえ。」
"ミエザル":「……問題はない。我らは生まれは違えど、心は一つ」
"ミエザル":「貴様らの話を我が伝達することは容易」
"ネサル":「……残念です」
"ネサル":「ですが、これもヒトを滅ぼすため」
興津和沙:「そうそう、それそれ。」
十束しのぎ:「ネサル様。それは何ゆえです?」
"ネサル":「ヒトでなき者に手を掛けるのは不本意、ですが……」
"ネサル":「……?」
"ネサル":「以前、話したではないですか。ヒトは生まれるべきではなかったと」
"ネサル":「だから、貴女の力を以ってヒトを駆逐し、一から世界をやり直そうとしているのです」
十束しのぎ:「ヒトたる貴方が、ヒトの行いを否定する。それは良いでしょう。意志のすれ違いなど、前例に暇がつきません」
十束しのぎ:「ですが、」
十束しのぎ:「その生まれるべきではなかったと。貴方をそう革新させ、突き動かす原動力は、なんなのです?」
十束しのぎ:「貴方は、何を以て、いかなる理由でヒトに絶望したのですか」
十束しのぎ:「お答えください、日吉まりね様。……その決意と意志が、本当に貴方のものであるならば。」
"ネサル":「それは……」
"ネサル":言葉を続けようとして、つぐむ。
十束しのぎ:「お答えできないのなら、……えぇ。」
十束しのぎ:「実は私は、貴方に好感を抱いております。必要とされただけでなく。」
十束しのぎ:「聖剣を振るうものとは、力に飲まれない、理性的な振る舞いをこそ求められます。……故に」
十束しのぎ:「…………自分ではなく、他者の思惑に溺れている今の貴方は見るに耐えません。日吉まりね様」
十束しのぎ:光の沈んだ、システマチックな眼光が少女をにらみつける。
"ネサル":「……他者の、思惑、だって?」
"ネサル":「そ、それは勘違いです、聖剣なる貴女ともあろうものが……」
興津和沙:「じゃあ、なんであんたは人を殺さない?」
"ネサル":だが、否定することができない。己が意向に根差す起源が、一切見当たらない。
"ネサル":「……は?」
興津和沙:「人類を滅ぼすんだろ。建物襲うならついでにそこいる連中も襲って間引きすりゃいいじゃねえか。
"ネサル":「……っ」
興津和沙:「最終的に聖剣の力でスパーっと片付けようとしてたにしても今のうちから数を減らしておいても損はねえだろ。」
"ネサル":「そ、それは……その、通り、ですが……」
"ネサル":右手で頭を抱える様に思案する。しかし、眷属に命じた自分が、その理由を見つけられない。
興津和沙:「要するにあんたは人を殺す気なんかねえんだよ。」
"ネサル":「……っ、私は、本気で!!」
"ネサル":激昂、だが。その眼に宿る意志は揺らぐばかり。
興津和沙:「なら」
興津和沙:「その本気に抗おうとしてるもうひとりのあんたがいるんだろ。」
"ネサル":「何を、訳の、分からないことを!!」
小南藤:「いいえ、興津さんの言うとおりです!日吉まりね、あなたには破壊を拒む意志があります!」
小南藤:「先ほど”ミエザル”は、果し合いの前の会話に鼻白む様子がありました。しかし、その直後あなたから十束さんに話しかけてきた」
小南藤:「”三猿”があなたの眷属であり、あなたと本当に”心が一つ”なら、この断絶は妙です」
小南藤:「いえ、曖昧な言葉を使うのはやめましょう。日吉まりね、あなたは本心と違う思考を強要されています!」
興津和沙:(藤ちゃんが…!めっちゃ論理立てて話を進めている…!!)←失礼
"ネサル":「……違う、私は」
小南藤:「考えてはいけません。直感を信じてください」
"ネサル":「私の意志で、遺産を手に入れて、眷属を生み出して……」
"ネサル":「……いや、違う、でも、あれ、えtt」
"ネサル":膝をつき、崩れこむ。
"ネサル":「……なんで、私は、遺産を盗んだの?」
小南藤:「それを手引きした者がいるからです。日吉まりねさん」
"ネサル":「人を滅ぼす……何故?知らない、そんなの」
"ネサル":「……てびき、した、もの」
GM:その時。
小南藤:「あなたは人を滅ぼすという使命を、強い信念によって成し遂げようとしました」
小南藤:「だからこそ、”それ以外”の使命に従わずに済んだのかもしれません」
小南藤:「……あなたもそうは思いませんか?」
GM:蹲るネサルが生む影の底から、人の形をした何者かが現れ。
小南藤:「”ポゼッショナー”!」
GM:形どられたのは、パーカー姿で痩せこけた骸骨の様な男。
”ポゼッショナー”:「はいはいはいはい」
”ポゼッショナー”:「ぜーんぶその通り。よく俺の名前まで知ってたね?セルのデータベース、全部消したと思ったんだけどなぁ」
興津和沙:「どっかで見てるとは思ったけどそんなとこにいるとはなあ。」
”ポゼッショナー”:「灯台下暗しっていうじゃねぇか」
興津和沙:「おい、ミエザル。そいつから離れろ。油断してるとお前らもネサルみたいに洗脳されるかもしれねえぞ。」
"ミエザル":三猿は微動だにしない。長たる"ネサル"の意志が機能不全に陥り、停止状態に陥っている。
”ポゼッショナー”:「そいつらはもう役に立たねぇよ」
”ポゼッショナー”:「四猿の額冠。ありゃ人の意志を増長して権能を膨らませてるんだ」
興津和沙:「そりゃよかった。最悪3対5だったのがこれで3対1になったってわけだ。」
小南藤:「もっといますよ!」
”ポゼッショナー”:「だから、奴を操り人形にするわけにゃいかなかった」
”ポゼッショナー”:「そのせいで全戦全敗になったんだけどな、たく」
興津和沙:「私にとって藤ちゃんはいくらたくさんいても一人だけだからさ」
”ポゼッショナー”:がん、と足元にいる"ネサル"の頭を蹴り飛ばす。
十束しのぎ:「……………」その行動をアクアマリン色の瞳が見据える
"ネサル":「……っ」反応はなく、そのまま地面に倒れ込む。
十束しのぎ:「……それで、投降の意志はありますか?一人で抵抗するおつもりで?」
”ポゼッショナー”:「俺はよ、その聖剣の嬢ちゃんを回収してこい、っていったんだぜ」
”ポゼッショナー”:「何真面目に口説いちゃってんの?ちげーだろうがよ」
”ポゼッショナー”:「ねーよ、投降意志なんか」
”ポゼッショナー”:「はぁ……マジ暗躍損のくたびれもうけって感じ」
”ポゼッショナー”:"ネサル"の首を掴み上げ、無理やり持ち上げる。
”ポゼッショナー”:「予定変更。せめて、その聖剣だけでも持って帰る」
興津和沙:「お持ち帰りされる気は?」
”ポゼッショナー”:「その二人は殺す。RBのガワもいらねぇ。剥げ」
”ポゼッショナー”:「うっせえぇなぁ!!ねぇっつってんだろ!!」
”ポゼッショナー”:《ブレインジャック》
"ネサル":「……はい」ふらつきながらも、地に足を付けて。
興津和沙:「っち、むちゃさせやがる…!」
"ネサル":「……実行します」君達に対峙すると共に、隠し持つ遺産に力が込められていく。
GM:まるで、生殺の権を握られたような、底冷えのするような《ワーディング》が拡散する。
十束しのぎ:「私をお求めになると?……大変結構」薄く微笑みを浮かべる。
十束しのぎ:「ならば、真正面から堂々と。奇もてらいも必要なく。一切合切の容赦なく」
十束しのぎ:「……貴方に試練を与えましょう」
GM:衝動判定!目標値9!
十束しのぎ:思い出の一品使用して判定!
興津和沙:いくぞー
小南藤:すぶります~
小南藤:1dx>=9
DoubleCross : (1DX10>=9) → 4[4] → 4 → 失敗

興津和沙:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 8[6,8]+1 → 9 → 成功

小南藤:にゃーん
興津和沙:あぶねえ!
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (72 → 87)
十束しのぎ:ヒューマンズネイバー+思い出の一品 衝動判定の判定ダイス+1個、達成値+1
十束しのぎ:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 9[4,4,5,8,9]+2 → 11 → 成功

小南藤:小南藤の侵蝕率を2d10(→ 0)増加 (59 → 59)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を2d10(→ 14)増加 (63 → 77)
小南藤:小南藤の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (59 → 71)
小南藤:暴走しました!

GM:クライマックス戦闘を開始します。エンゲージは以下。

【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5])
5m
("ミエザル"[11]、"イワザル"[11]、"キカザル"[11])
5m
("ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])

([]内は行動値)

【勝利条件】
以下の条件を満たすこと。
・"ポゼッショナー"のHPを0にする。


GM:◆ラウンド1
GM:-セットアップ-
"ネサル":なし
興津和沙:なし
"ミエザル":三猿はなし
”ポゼッショナー”:なし
小南藤:なし!
十束しのぎ:なし!
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値11、三猿の手番です。
GM:同一内容なので一斉に行動、判定します。
小南藤:ひえ~っ
十束しのぎ:ひぇー
"ミエザル":マイナーなし
"ミエザル":メジャー《C:キュマイラ》《獣の力》《獣王の力》《飛礫》《電光石火》射程:20m/HP-1D
"ミエザル":対象は、各猿が1回ずつPC全員に対象単体攻撃します。
興津和沙:こいや!
"ミエザル":14dx7+4 ⇒しのぎちゃん
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,2,5,6,6,7,8,8,10]+10[1,2,2,8]+6[6]+4 → 30

"キカザル":14dx7+4 ⇒藤ちゃん
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[2,2,4,5,6,7,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[3,5,5,7,7,8,8,9,9]+10[3,6,6,7,7,7]+10[3,4,9]+10[10]+5[5]+4 → 59

"イワザル":14dx7+4 ⇒姫
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,4,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9]+10[1,5,5,6,8,10]+5[2,5]+4 → 29

十束しのぎ:君等、とくにキカザルの殺意やばない?
小南藤:だが残念だったな暴走リア不だ!
GM:三猿最強はキカザルだったらしい
興津和沙:さっきまでの話を聞いてないから殺意が高い
興津和沙:ドッジ
十束しのぎ:ん~。ガードしても無理そうだから避けてみよう
興津和沙:6dx+1>=29
DoubleCross : (6DX10+1>=29) → 9[3,6,7,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

興津和沙:のう!
十束しのぎ:3dx+1>=30
DoubleCross : (3DX10+1>=30) → 9[2,6,9]+1 → 10 → 失敗

十束しのぎ:おそろいね。
GM:では喰らって頂こう
"ミエザル":4d10+36 ⇒しのぎちゃん
DoubleCross : (4D10+36) → 24[6,1,9,8]+36 → 60

"キカザル":6d10+36 ⇒藤ちゃん
DoubleCross : (6D10+36) → 40[8,3,10,4,9,6]+36 → 76

"イワザル":3d10+36 ⇒姫
DoubleCross : (3D10+36) → 13[8,1,4]+36 → 49

小南藤:殺意が高いですよ!リザレクト
興津和沙:イワザルくん、優しいやん
興津和沙:死ぬけど。リザレクト
十束しのぎ:リザレクトー
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (87 → 88)
GM:装甲有効やで~~
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (77 → 83)
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (71 → 76)
興津和沙:よっしゃ!まだリザれる!
十束しのぎ:十束しのぎのHPを19減少 (25 → 6)
GM:では、演出……の前に
"ミエザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"ミエザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
"キカザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"キカザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
"イワザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"イワザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
十束しのぎ:猿どもーーー!!

”ポゼッショナー”:「……まずは、そのバカ三猿の処理からだな」
”ポゼッショナー”:「"ネサル"がこうなった以上、本来の性能は最早求められねぇ」
”ポゼッショナー”:「だから……アレだ。カミカゼトッコー」
”ポゼッショナー”:「やれ」
"ネサル":「…………は、い」まるで人形の様に、右手を力なく振り上げ。
"ミエザル":「────ガ」
"キカザル":「───ガ─アァ」
"イワザル":「────!!!」
GM:停止していた三体の巨猿が、咆哮と共にその身を強靭に、異形めいて膨らませていく。
GM:己が携えていた武器など捨て、その身に備えた獣としての殺意だけを足掛かりに
GM:地を蹴り、疾走。君達の眼前に一瞬で迫ったかと思うと。
GM:ただただ、力だけで殴り貫く。
GM:そこには、かつて"ミエザル"が備えていた理性的な性格や矜持は存在しない。
興津和沙:「……!!」
十束しのぎ:「ぐッ…!」
小南藤:「がっ」肺を抉られる。血を吐きながら肉体を再生する。
GM:反応する余地すら与えず、暴力を以って圧潰せんと拳を叩き付ける。
興津和沙:みし、みし、と骨の折れる音がする。喉の奥から血反吐が昇ってくる
十束しのぎ:ガィン、と肉と骨ではなく鉄の擦過音が響き渡る。
GM:だが、性能を遥かに超越した異常命令を実行する代償は重い。
興津和沙:それでも、あの時に感じたほどの圧力は、この拳には宿っていない
GM:肉体はひび割れ、毛並みは溶け落ち、全ては本来の脆弱な霊体に戻っていく。
興津和沙:「あれだけの使い手を使い潰しかよ。」
興津和沙:「上官の器が知れるねえ」
興津和沙:ぺっ、と血反吐を吐きながら啖呵を吐く
小南藤:「全くですッ」
”ポゼッショナー”:「ホントな。もうちょいコイツの能力が出来良かったらなぁ~~」
”ポゼッショナー”:「……じゃあ、お前もそろそろ本気出しとけよ」
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値7、"ネサル"の手番です。
"ネサル":マイナーなし
"ネサル":メジャー《C:オル》《アニマルアタック》《アニマルテイマー》《領域調整》《風の渡し手》《マシラのごとく》対象:6人/射程:視界
"ネサル":対象はPC全員!
"ネサル":13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,2,2,4,4,5,5,5,6,6,6,7,10]+6[5,6]+4 → 20

GM:リアクションどうぞ~
小南藤:暴走リア不です!!
興津和沙:ドッジ!
十束しのぎ:回避!
興津和沙:7dx+1>=20
DoubleCross : (7DX10+1>=20) → 10[2,3,4,5,6,9,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

興津和沙:くそう
十束しのぎ:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 10[2,7,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗

十束しのぎ:おっしい
GM:じゃあダメージよ
"ネサル":3d10+56
DoubleCross : (3D10+56) → 20[7,9,4]+56 → 76

GM:マシラアタックじゃおら、装甲有効!
興津和沙:死んじゃいますわ
十束しのぎ:リザレクト!
興津和沙:リザレクト
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (83 → 87)
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (88 → 89)
十束しのぎ:十束しのぎのHPを2減少 (6 → 4)
小南藤:冗談じゃないですわ、リザレクト!
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (76 → 84)
興津和沙:興津、めっちゃ戦い慣れしてるやん
GM:すげぇ安定してる
GM
"ネサル":「……っあ、アア」命令に反発し、もがき苦しみながらも再び右手を振るう。
"ネサル":"ファミリアリティ"日吉まりね本来の能力。領域内の動物霊を使役しての攻勢呪術。
"ネサル":その威力は領域内の霊的密度に左右されるものの
"ネサル":既に眷属として使役した無数の猿を犠牲にすれば話は別だ。
"ネサル":山奥の茂みに隠れていた、無数の猿の肉体が崩れ落ち。
"ネサル":放出された霊体を集約し、生命に罅を入れる呪いとして昇華。
興津和沙:「やべえ、シャレにならねえぞあれ!?」
"ネサル":昏く、淀んだ霊体の塊は、霊的に鈍感なものですら視覚的に把握できるだろう。
"ネサル":やがて、空全体を覆い尽くす程に膨れ上がったそれを。
"ネサル":君達に叩き付ける。
"ネサル":肉体が、血液が、電気信号が、細胞の一つ一つが。
"ネサル":その全てが、強制的に生命の死へと誘われる。
小南藤:ぐじゃぐじゃ、と分裂する。”自分自身”を身代わりの盾とする。
興津和沙:その死への誘いを振り払うように、地面を強く踏みしめる!
小南藤:何体も、同じ顔をした少女が死ぬ。そして死体の山から、新たな根が伸びる。
興津和沙:「ぎ、ぎぎ……!!」
十束しのぎ:───触れる。死の訪れ。自己を再定義。
十束しのぎ:死。再定義。死。再定義。死。再定義。死。再定義。
十束しのぎ:聖剣を担う「十束しのぎ」という人格を、死ぬ側から聖剣が保全し、再生していく。
十束しのぎ:「……とはいえ!大丈夫ですかお二方!」
興津和沙:「ああ、大丈夫だ」
小南藤:「はーっ……はい!小南生存しています!」
興津和沙:「折角ネサルちゃんがここまで踏ん張ったんだ。」
”ポゼッショナー”:「……ち」
”ポゼッショナー”:「使えねぇなぁ、どいつもこいつも!!」
興津和沙:「あの子に、人を殺させたりなんかしねえさ。」
”ポゼッショナー”:「その仲間意識もうざってぇ」
興津和沙:「安心しろよ、てめえは仲間だなんて思ってやらねえから。」
”ポゼッショナー”:「結構結構。じゃあ……そこから、崩すか」
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値6、"ポゼッショナー"の手番。
”ポゼッショナー”:マイナーなし
”ポゼッショナー”:メジャー《ナーブジャック》
”ポゼッショナー”:対象は~~~
”ポゼッショナー”:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3

”ポゼッショナー”:姫!
興津和沙:ミーあるね…!!
”ポゼッショナー”:<意志>判定で対決し、こちらが勝利した場合は回数制限なしのエフェクト/装備だけでメジャー行動を1回実行してもらいまーす。
”ポゼッショナー”:6dx+3
DoubleCross : (6DX10+3) → 10[1,3,4,5,10,10]+7[6,7]+3 → 20

GM:結構回すやん
興津和沙:無駄にクリティカりやがって…!
十束しのぎ:やばたん
興津和沙:意思!
興津和沙:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 10[3,7,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

GM:あっぶね
小南藤:バデムでも足りないか~
興津和沙:よし、ロイス斬るぞ
小南藤:なんですって!?
GM:なっ、なにぃ!?
興津和沙:しのぎちゃんのロイスをえい!!
興津和沙:15+1d10
DoubleCross : (15+1D10) → 15+5[5] → 20

小南藤:すごい!
興津和沙:バディムいらず!!
十束しのぎ:えらい!
GM:ぐぬぬぬぬ!!!
GM
”ポゼッショナー”:”ポゼッショナー”の精神掌握は高い精度を持つ者の、同時に数人程度しか操れず、手順も容易ではない。
”ポゼッショナー”:だが、"ネサル"の呪術攻勢は肉体を死滅させ、一時的に精神の隙を作り出す。
”ポゼッショナー”:そこに付け入れば、一時的にだが精神を掌握可能。
”ポゼッショナー”:「……その電柱の嬢ちゃんヨォ」
”ポゼッショナー”:「その聖剣だ。"突き殺せ"」
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、PC三人の手番!!
GM

【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5])
10m
("ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])

([]内は行動値)

興津和沙:先にいかせてもらうぜ!
”ポゼッショナー”:来な!!
興津和沙:マイナーで10m移動、接敵
興津和沙:メジャーで《コンセントレイト:ブラックドッグ》《爪剣》+《アタックプログラム》
興津和沙:対象はポゼッショナー
GM

【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5])
10m
(和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])

([]内は行動値)

興津和沙:10dx7+9
DoubleCross : (10DX7+9) → 10[2,5,5,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,3,5,6,6,7,7]+10[1,7]+2[2]+9 → 41

興津和沙:うぇや!!
”ポゼッショナー”:ぐおぁ
興津和沙:ドッジダイス-2
小南藤:おおーっ
十束しのぎ:お強い!
”ポゼッショナー”:イベイジョンなんだよなぁ!!
”ポゼッショナー”:《イベイジョン》15
”ポゼッショナー”:ダメージどうぞ!
興津和沙:5d10+31
DoubleCross : (5D10+31) → 24[7,8,4,2,3]+31 → 55

興津和沙:おら!
”ポゼッショナー”:あヴえぁ!!
GM:けっこういいダメージ喰らった!!
GM:演出どうぞ~

興津和沙:ゆらり、と”ポゼッショナー”の言葉に従うように大槍を構える
興津和沙:弓を引き絞るようにして、その穂先が”聖剣"へと向けられ
十束しのぎ:その言葉を聞いて、身構えることはない。まるで全く油断しているように、その背中を興津さんに向けている。
”ポゼッショナー”:「ハハ、人間なんて所詮そんなもんだ、少し小突けば……」
十束しのぎ:「それは」
十束しのぎ:「どうでしょうか」
”ポゼッショナー”:「……あぁ?」
興津和沙:「オ、ラア!!」
興津和沙:大地を抉るような踏み込み
興津和沙:その圧倒的な破壊力が向けられる、その先は
興津和沙:"聖剣"ではなく、第五の猿!
”ポゼッショナー”:「ォ、ゴ」
興津和沙:赤い軌跡を描きながら大槍が”ポゼッショナー”の体を抉る!
興津和沙:「は!」
”ポゼッショナー”:自身の能力を過信し、緩み切った体躯に赤き暴力が突き刺さる。
興津和沙:「わりいな、私は電柱の嬢ちゃんじゃなくて」
興津和沙:「お姫様なんだ。」
”ポゼッショナー”:地面に何度も叩き付けられながら吹き飛ぶ。
小南藤:「興津さん! 流石は……”夜叉姫”!!」
興津和沙:「姫!普通の姫!」
”ポゼッショナー”:「……ガ、あ、ああ!?」
興津和沙:「お姫様はな、友達を傷つけたりしねえんだよ。」
十束しのぎ:「流石です、興津和沙」突進の風に桃色の髪がなびいて、その功しを見る
十束しのぎ:「まさに、一騎当千かと!」
”ポゼッショナー”:動揺が表情に滲み出る。慌てて体躯を起こすが、隙だらけだ。
”ポゼッショナー”:「この、餓鬼がぁ……おい、"ネサ──」
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、PC二人の手番!!
小南藤:次鋒小南行きます!
”ポゼッショナー”:こいや!
小南藤:マイナーで”ポゼッショナー”にエンゲージ。
小南藤:メジャーで《死神の手》+《コンセ》!
GM

【エンゲージ】
(しのぎ[5])
10m
(藤[5]、和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])

([]内は行動値)

”ポゼッショナー”:どうぞ!
小南藤:7dx8+2
DoubleCross : (7DX8+2) → 10[1,1,4,4,6,6,8]+5[5]+2 → 17

小南藤:《マルチアタック》! 達成値+10!
小南藤:小南藤の侵蝕率を6(→ 6)増加 (84 → 90)
小南藤:小南藤の侵蝕率を5(→ 5)増加 (90 → 95)
”ポゼッショナー”:いいだろう、どのみち《イベイジョン》15だから命中だ!
”ポゼッショナー”:ダメージどうぞ!
小南藤:3d10+21 素手はダメージグローブです
DoubleCross : (3D10+21) → 24[10,5,9]+21 → 45

小南藤:いい出目!
”ポゼッショナー”:むぅぐあぁ!!
GM:累計ダメージ100!HP80を超過したため一旦死亡!
”ポゼッショナー”:《蘇生復活》
”ポゼッショナー”:HP1で復活だオラァ!!
GM:演出どうぞ~
GM
小南藤:”ポゼッショナー”が体躯を起こす。しかしそれを引き留めるものがいる。
小南藤:それは今、興津和沙へ声援を送っているはずの少女だ。
小南藤:無数の死体の山から、いつの間にか手が伸び、そして”小南藤”を形成していた。
小南藤:「ふっ……!」蛇のように動き、”ポゼッショナー”の上体を極める。
”ポゼッショナー”:「……え、は?」
”ポゼッショナー”:「あ、アガ、ガァアアアア……!?」
小南藤:「さあ、投降しなさい、”ポゼッショナー”!」ギリギリと締め付け、血流を止める。
”ポゼッショナー”:「……だ、れがァ!!"ネサル"!コイツに────」
小南藤:小南が締め技を用いる理由の一つは、再生力の高いオーヴァード相手でも、気絶すれば無力化させられるためだ。
小南藤:そして、もう一つの理由は。
小南藤:「あくまで抵抗しますか、ならば……」
小南藤:ぐじゃぐじゃ、と音を立て、小南の肉体が膨張する。
小南藤:一度極まった手足は、小南本人の意志でも外れない。
小南藤:只管複製される肉と骨の質量それ自体が、内側にも向けられ。
小南藤:ぐじゃ。
興津和沙:「うわあ、ありゃあ敵に回したくねえな…!!!」
”ポゼッショナー”:「………」膨張した筋肉が気道を塞ぎ、命令が続かない。
”ポゼッショナー”:「────────────」
小南藤:なまくらな断頭台となって、肉体を断ち切る。
十束しのぎ:「ぶ、無事なんでしょうか…」
”ポゼッショナー”:声にすらならぬ絶叫。
”ポゼッショナー”:分かたれた肉体を、ほぼ無意識ながらも継ぎ合わせようと蠢く。
”ポゼッショナー”:「……さ、”炸裂しろ”!!」
”ポゼッショナー”:リブート。自身の肉体を更に細切れに崩壊させ、瞬時に結合、再構成、蘇生する。
”ポゼッショナー”:「ヒェ、ハ、ハ……」
”ポゼッショナー”:だが、一度死に瀕した精神は既に朽ち果てようとしていた。
小南藤:攻撃に漬かった自分は、既に物言わぬ肉塊となっている。追撃をしかけられない。
小南藤:自分一人では。
GM
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、しのぎちゃん!
十束しのぎ:はーい
十束しのぎ:マイナーで移動、ポゼッショナーたちにエンゲージ
GM

【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])

([]内は行動値)

十束しのぎ:メジャーで【コンボ】:自己保全-『我は聖剣の護り手である』《C:ソラリス》《アドレナリン》
十束しのぎ:対象はポゼッショナー
”ポゼッショナー”:こいや!!
十束しのぎ:9dx8+1
DoubleCross : (9DX8+1) → 10[1,4,5,6,6,7,7,9,10]+6[6,6]+1 → 17

十束しのぎ:ギリギリ!
小南藤:バディムーブしちゃお!
十束しのぎ:20!
”ポゼッショナー”:命中だ!ダメどぞ!!
十束しのぎ:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 22[10,4,8]+15 → 37

十束しのぎ:装甲有効37点!
”ポゼッショナー”:HP1⇒0!!蘇生無し!
GM:とどめ演出どうぞ~~
GM
十束しのぎ:ふわり、と重さを感じさせぬ足取りで舞い降りた姿がある
十束しのぎ:桜色の髪を翻すたび、ヒト離れした青白い粒子がかすかに煌めく
十束しのぎ:「ポゼッショナー様。その執念、その不屈。正直を言えば感服いたしました。」
十束しのぎ:碧の瞳が再生しつなぎ合わされる肉片を見る。
十束しのぎ:「あるいは、必要な要素なのかもしれません。困難に出会っても諦めぬその姿勢。強大な相手に向かっていく、勇者の素質かと」
十束しのぎ:「しかし、えぇ、しかし」
十束しのぎ:そっとかがみ込んで、再生する肉体に優しく触れる
十束しのぎ:「剣とは自らの手で振るうもの。」
十束しのぎ:「常に自分ではなく他人の手を使う貴方には────えぇ」
十束しのぎ:その瞳の光は薄れ、システマチックな光が宿る
十束しのぎ:「─────私を扱うには不足です」
十束しのぎ:ヒトの形を模した聖なる剣。
十束しのぎ:その身はヒトにして剣の性質を持ち、振るう腕は斬撃となる
十束しのぎ:優しく触れた指先は硬質の硬さを持ち
十束しのぎ:つなぎ合わせるためのかすかな余力を、余すところ無く裁断した。
十束しのぎ:「願わくば」
十束しのぎ:「貴方の"次"が、私に相応しい誰かでありますよう。お祈りしております」
十束しのぎ:別れの言葉が聞こえるか否か。
十束しのぎ:既に斬撃は終えられていた。
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を5(→ 5)増加 (87 → 92)
十束しのぎ:「ヒト ”ポゼッショナー” ○P認識/N無関心」でロイスを取得。
”ポゼッショナー”:「──────────」
興津和沙:「…今何したかわかった?藤ちゃん」
小南藤:「……話していただけでは?」
興津和沙:「だよね。なんかやべえことしかわかんねえ」
GM:強欲。『七つの大罪』における"第五の悪徳"にして、”ポゼッショナー”の不屈なる意志を繋ぎ止めていた最期の砦。
GM:それが、聖なる剣の刃閃によって、容易く、儚く、砕け落ちた。
GM:もはや彼には、何もない。呆気なくその身を崩していき、全ては砂となって消えていった。
興津和沙:「………聖剣こえー」
GM:そして同時に、"第四の悪徳"たる憤怒を以って支配されていた"ネサル"は。
"ネサル":「……っつ」
"ネサル":ゆっくりとその身を起こし、周囲の状況を確認する。
興津和沙:「よ、おはよう。」
"ネサル":「……お、はよう、ございます」
興津和沙:「それともはじめましてのほうがいい?」
"ネサル":礼儀正しく、ぺこり。
"ネサル":「いえ、あの、それより……」
"ネサル":「一体、何が、あったのです?」
興津和沙:「なんだろ、正直私もよくわかんねえんだけど。」
興津和沙:「ネサルちゃんが頑張ったおかげで人類滅亡の危機を免れた、みたいな」
興津和沙:「そんな感じ?」
十束しのぎ:「えぇ、そうですね。……混乱しておられるようですし、詳しい説明はおいおいで。」
十束しのぎ:一歩前に出る。正座のように目線を合わせる。
"ネサル":「……」
"ネサル":おっかなびっくり、その目線に身をこわばらせて。
十束しのぎ:「初めまして。私は"リードシート"、十束しのぎと申します」恭しく礼をして。
十束しのぎ:軽く首を傾げて、微笑む。
十束しのぎ:「貴方のお名前を、教えて下さいな」
"ネサル":「……え、と」ほんの少しだけ、迷うような表情を見せて。
"ネサル":「……日吉まりね、です」



GM:------------------------
GM:■Backtrack
GM:------------------------
GM:バクトラ!Eロイスはこちら!
GM

【E:四猿の額冠】×3 HPを1にし、《電光石火》取得(オリジナルEロイス)

GM:3個!振ってもいいよ!
十束しのぎ:振らない!100超えてないし!
十束しのぎ:そのままロイス6つで素振り。
小南藤:確定帰還だからな……振らないです
十束しのぎ:92-6d10
DoubleCross : (92-6D10) → 92-37[6,10,5,6,4,6] → 55

興津和沙:96-5d10
DoubleCross : (96-5D10) → 96-27[8,2,4,9,4] → 69

興津和沙:4点!!
十束しのぎ:4点!
小南藤:素振りましょ
小南藤:95-5d10 戦闘用人格適用
DoubleCross : (95-5D10) → 95-32[10,9,2,3,8] → 63

小南藤:4点です
GM:そっか、戦闘用人格
GM:全員生還!!おかえりなさ!!
小南藤:わーい!
GM:ネサルが【D:動物使い】持ってたので~
GM:いつもの5点+シナリオ5点+E/Dロイス4点
GM:14点+経験点!
GM:どーうぞ!GMは19点もらうね~~
小南藤:18点!いただきます!
興津和沙:ごっつざんでーす!18点!
十束しのぎ:18点~
GM:うぇいうぇい!では、エンディングよ~~


◆Ending◆小南藤&興津和沙

GM:------------------------
GM:■Ending01:小南藤&興津和沙
GM:------------------------
GM:黒幕である"ポゼッショナー"の死により、ジャーム猿絡みの襲撃事件は収束した。
GM:遺産"四猿の額冠"は再びUGNに回収され、本来の手筈通りに管理部署へ護送される予定だ。
GM:任務完了後、最終報告を纏め終わったあとの会議室。
GM:お菓子やジュースなどを持ち寄り、簡易的なお疲れさま会が行われようとしていた。
黒猫まち:「ほら、飲み物持って持ってほらもっと」
興津和沙:「はーい」
興津和沙:お茶の入ったグラスを持っている
小南藤:「はい!」
小南藤:両手でグラスを持つ。
黒猫まち:グラスに並々とオレンジジュースを注ぐ。
黒猫まち:「じゃあ皆、猿退治お疲れさまでしたーってことで」
黒猫まち:「かんぱーい!!」
興津和沙:「かんぱーい!」
小南藤:「かんぱい!!」
興津和沙:「あー、疲れた。」
黒猫まち:一息でぐいっと飲み干す。
小南藤:ごくごくと飲み干している
興津和沙:既に飲み干している
黒猫まち:「ホントお疲れ様ね~。猿がワラワラいる映像見た時はどうしたものかと思ったわ」
小南藤:「はい、強敵でした……! こうして帰還できて何よりです!」
興津和沙:「いやー、でも結果的になんとかなってよかった。」
興津和沙:「ミエザルと会敵した時に藤ちゃんを止めといて結局それ以上に苦戦するハメになったらどうしようとか気が気じゃなかったよ。
黒猫まち:「ね。あの三猿は実際、人間にも引けを取らぬほど強敵だったから」
小南藤:「ええ、三猿を各個撃破していたとなれば、無事では済まなかったかもしれません」
黒猫まち:「果し合いのタイミングで、首魁を叩く算段が付けられたのは不幸中の幸い」
小南藤:「つまりは興津さんの大局眼による勝利です! さすがです!」
黒猫まち:「よっ!!社長!!」
興津和沙:「やー、どうもどうも。ポテチ食べる?」
興津和沙:褒められながらおつまみを皆の前に出す。
小南藤:「いただきます!」お菓子は好き。
黒猫まち:「頂きます」すでにポッキーを大量に口に含みながら。
興津和沙:「まあ、私も増援がもっと早く来てたらあそこに勝負を賭けてたと思うけどね」
小南藤:「ふーむ、連携は今後の課題と言う事ですか……
興津和沙:「なんやかんやまだ色々とある街だからねえ。」
黒猫まち:「細かいことは抜きにして、三猿斬りも見てみたくはあったけど」
小南藤:「私も一人で増援となれるよう精進しなければ……!」
興津和沙:「あれはすごいと思うけど、あんまり無理はしすぎないでね?」
黒猫まち:「ね。あのコピー人間、どういう仕組みなのかしら」
黒猫まち:「自分と自分が並んだら脳がコンフリクト起こさない?」
小南藤:「うーむ、《リザレクト》と仕組みは同じようです。詳しい事は……忘れてしまいました!」笑う。
黒猫まち:「なるなる」
黒猫まち:「あんまり考えすぎない方が、逆に気楽に使えるかもね」
小南藤:「ご安心を! この小南藤がいる限り、統率を取ってみせましょうとも!」
興津和沙:「ムカデに歩き方を聞くみたいなもんだね。」
小南藤:「むかで……」
黒猫まち:「頼むよ!!UGN、万年人手不足だからね!」
小南藤:「はい!」
興津和沙:「あ、違う。藤ちゃんがムカデみたいってことじゃなくてね!」
興津和沙:「坊主にお前はその100本の足をどう操って歩いているんだ?って聞かれて考え込んだムカデが歩けなくなったって話があってね」
黒猫まち:「意識して息を吸うと苦しくなるみたいなもんか」
小南藤:「なるほど!」深呼吸をしている。
興津和沙:「そ、考え込まず無為自然のままにいることも大事ってこと。」
興津和沙:「そういや、まりねちゃんはこの後どうなりそうなの?」
黒猫まち:「……別に?何もないわよ」
黒猫まち:「操られている間の記憶が抜け落ちているみたい」
興津和沙:「お、じゃあ、ただの被害者として処理されそうな感じ?」
黒猫まち:「だね。その後腐れのなさまで含めて"ポゼッショナー"の精神操作能力の範疇だったみたい」
小南藤:「おお……日吉さんに責は無いと言う事ですね。何よりです!」
興津和沙:「ま、上がそう判断しても本人がどう思うかは別だけどね。」
黒猫まち:「ね。凄い真面目な性格らしいし」
興津和沙:「けどまあ、しのぎちゃんがここにいないってことは」
興津和沙:「まちちゃんなりにそっちのケアも考えてくれてるってことかな。」
小南藤:「なんと、そこまで……! 流石黒猫さんです!」
黒猫まち:「…………」
黒猫まち:「え、あ、そう!!やー、できる女っしょ、私~~」
興津和沙:(あ、考えてなかったっぽい。しのぎちゃんナイス)
興津和沙:「流石まちちゃんだねー」
黒猫まち:はははと笑いながらばかうけを齧っている。
興津和沙:「しかし、マジであのミエザルは厄介だったからね。」
興津和沙:「あいつらがハンデ背負ってる状態で戦えたのは運がよかったけど。」
黒猫まち:「盲目の剣士……ずるいよなあいつ等……」
興津和沙:「お姫様としては、連中の信念も真っ向から受けてやりたかった気持ちもあるかな。」
黒猫まち:「人体なんて70%が視覚に頼ってるっていうのに」
小南藤:「そういえば、彼らも神話をなぞっているために五感を失っていたのですかね」
黒猫まち:「逆に、なぞらえてこその実力だったとも言える訳で」
黒猫まち:「100%のミエザルはそもそも存在しえないってワケなのよね」
興津和沙:「実際、あいつほとんど見えてるようなもんだったしね。」
黒猫まち:「そういう意味では、イワザルは実質100%だったわね」
興津和沙:「なんで藤ちゃんの攻撃に合わせた背後からの突きを躱せるんだよ、おかしいよ」
黒猫まち:「そりゃあ……こう、音とか気配とか?」
黒猫まち:白兵技能0なので適当なことしか言えない。
小南藤:「凄まじいですね!」
小南藤:よくわかっていない。
興津和沙:「ただの達人じゃねえか」
興津和沙:カラカラと笑いながらポテチを食べる
黒猫まち:「この業界、オーヴァード能力を当てにしすぎるせいで」
黒猫まち:「達人とかは育ちにくいのよね。どうしてもRCに特化しがち」
興津和沙:「私も槍ぶん回してるだけだしなー」
小南藤:「自分からすれば興津さんの槍捌きも達人としか形容できませんが」
興津和沙:「あはは、嬉しいね」
黒猫まち:「ええ、とても頼もしい」
興津和沙:「まあ、私のは喧嘩と槍の経験をフィードバックしてるだけだから、達人ってわけじゃないんだけどね。」
小南藤:「ほう……そういえば十束さんの剣技はどのように身に付けられたのでしょうかね」
興津和沙:「あれこそホントにわけがわからなかった。」
小南藤:「ずっとただの剣であったそうですし……誰かの剣であったこともないとおっしゃっていましたね」
黒猫まち:「RBだからねぇ。肉体からして出来が違いそう」
小南藤:「RBとはすごいのですねぇ」お茶を飲む。
黒猫まち:「……勇者に見いだされず、引き抜かれなかった聖剣」
黒猫まち:「それが、ちゃんしのみたいないい子で良かったわ」
黒猫まち:「ワンチャン1セッション分のネタになっちまうぜ」
小南藤:「はい! UGNの協力者は一人でも多く必要ですからね!」
小南藤:「せっしょん」
興津和沙:「せっしょん」
黒猫まち:「はははははははは」笑いながらマカダミアナッツを口に放り込む。
興津和沙:「ま、無事に終わって何よりかな。」
黒猫まち:「ええ、ひとまずは休んで貰って」
黒猫まち:「また次から任務、よろしくねぇ」
小南藤:「はい、平和に勝る報酬はありません!」
興津和沙:「なければ無いほうがいいんだけどね。」
興津和沙:と笑って
興津和沙:聖剣と、それを求めた少女に思いを馳せる。


◆Ending◆十束しのぎ

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GM:■Ending02:十束しのぎ
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GM:N市・UGN支部併設病院
GM:"ネサル"、もとい日吉まりねは事件後、併設病院で検査を受けていた。
GM:精神操作中の記憶を失っている以外はこれと言って後遺症もなく
GM:数日中に退院のち、前線要員として復帰する予定だ。
十束しのぎ:「ごめんくださいませ」
十束しのぎ:コンコン、と礼儀正しく扉がノックされる
十束しのぎ:少しくぐもってはいるが、君には聞き覚えのある音だ
日吉まりね:「……はーい」部屋のベッドから、返事を返す
十束しのぎ:「失礼いたします」カラカラ、と扉を引いた先、桃色髪の少女。
日吉まりね:「十束、しのぎ……さん」
十束しのぎ:「十束しのぎです。お見舞いに参りました、日吉まりね様」
日吉まりね:「お見舞いだなんて、大げさな……」
十束しのぎ:手にはフルーツの盛られたバスケット。礼儀の知識としておすすめされたものを買ってきた。
日吉まりね:「それに私は、貴女を傷つけてしまったし……」
日吉まりね:目を逸らす。一通りの顛末は把握済み。
日吉まりね:「……申しわけ、ありませんでした」
日吉まりね:深く一礼。
十束しのぎ:ベッド側のテーブルにフルーツを置き、椅子に座る。
十束しのぎ:「お気になさらず。剣として、そしてUGNとして身を置いている以上、戦闘に身を置くのは慣れておりますので」
日吉まりね:「それだけでなく……」
日吉まりね:「操られているとはいえ、貴女に初対面であんなことを……」
十束しのぎ:「あぁ、そちらでしたか」初対面時の会話は適宜ログとして提出していた。
十束しのぎ:「それこそ、しようのないことです。貴方には悪意は向けられ、それに抗う術はなかったのですから」
十束しのぎ:そこまで毅然と言って。
十束しのぎ:「……確かに、担い手の方が他者の思惑ありき、というのは残念ですが………残念、ですが……」
日吉まりね:「……そう言ってくれると、助かります」
十束しのぎ:段々としおしお。
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「………慣れておりますので!えぇ!大丈夫です!」
十束しのぎ:にぱっ
日吉まりね:「やはり、聖剣としては」
日吉まりね:「担い手に握られるのが本懐、ということでしょうか」
十束しのぎ:「そうですね。その気持ちはありますとも」
十束しのぎ:「そうあれかし、と作られた我が身ですから。ええとほら、ヒトの皆様とて、つがいを求めるのでしょう?」
十束しのぎ:落ち込んだ姿を取り繕うように言いながら、バスケットからフルーツを取り出したりしている。
日吉まりね:「……ええ。人の繋がりは、人にとってとても大切なもの」
日吉まりね:「それが例えば……他人の意向で無理矢理繋がれた絆なら」
日吉まりね:「……やはり、いい気持ちはしません、かね」
十束しのぎ:「そうでしょうとも」うんうん、と頷き、赤い皮のりんごを取り出す。
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「とまれその辺り、私としましては剣……無機物ですから、他者の意向はどうしても絡むところはありますね」
日吉まりね:「では、私が勇者足りえなかったのは」
日吉まりね:「"ポゼッショナー"なる何某に操られた意志だったから」
十束しのぎ:皮に親指を滑らせる。するするとピーラーのように不思議と皮が剥かれていく。
日吉まりね:「(原理は分かっているとはいえ、不思議な光景だな)」
日吉まりね:「しかし、精神操作が解除された今」
日吉まりね:「私の中に残る気持ちは、私のもの……で、良いのでしょうか」
十束しのぎ:「そうではないでしょうか。おそらくは」ヒトの精神には疎い。生まれて数年なので。
十束しのぎ:「報告によれば、後遺症の残るタイプの精神感応ではなかったようですので。」
日吉まりね:「……それは、良かった」
十束しのぎ:とん、と人差し指をりんごになぞらせれば、8つに等分されたりんごが皿に乗る。
日吉まりね:布団から抜け出し、ベッドのヘリに改めて腰かける。
十束しのぎ:「私にはわかりませんが、私よりヒトを知っている方々がお墨付きです。安心して良いでしょう……りんごどうぞ」
日吉まりね:「ええ……ありがとう、ございます」
日吉まりね:恐る恐る、震える手で口に運ぶ。
日吉まりね:「……おいしい」
十束しのぎ:冷たく瑞々しいりんごだ。不思議と体温が残っている感覚はない。
十束しのぎ:「それはよかった」にっこり。
日吉まりね:「……不思議な方、ですね」
十束しのぎ:「ありがとうございます。聖剣は神秘を纏うものですから」
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「? ……いかがなさいました?」
日吉まりね:「十束しのぎさん」
十束しのぎ:「はい、十束しのぎです」ピンと背筋を伸ばした姿勢で椅子に座っている。
日吉まりね:「君がほしい」
十束しのぎ:「…………私を、ですか?」いつか聞いたセリフだな、と反芻。
十束しのぎ:「ええと、精神の影響は残っていないのですよね?」
日吉まりね:「はい、その通り。私も、後遺症の様なものかと思っていたのですが」
日吉まりね:「貴女と再び出会って確信しました」
十束しのぎ:「確信ですか。どのような?」
日吉まりね:「私は、貴女の為に生きたい」
十束しのぎ:「私の、ために」
日吉まりね:「貴女の様な聖剣が、未だ担い手を見いだせずにいることに」
日吉まりね:「貴女を悲しませていることが、どうしても我慢ならない」
日吉まりね:「洗脳が解けても尚、この気持ちは変わらなかった」
日吉まりね:「ならば、この気持ちは私のもの。そうでしょう」
十束しのぎ:「………………………」ぽかん。口を開けている。
日吉まりね:「貴女がヒトの味方でありたいのなら」
日吉まりね:「私は、ヒトを護るために勇者となりましょう」
日吉まりね:「幸い、UGNの構成員たる私はその機会に恵まれている」
日吉まりね:「……どうで、しょうか」
十束しのぎ:「………………ふ」
十束しのぎ:「ふふふふふふふ、ふ」がくん、と首を曲げて、表情を見せずに笑う
日吉まりね:「……?」
十束しのぎ:一定量のリピートのような笑い声。
十束しのぎ:「いえ、失礼しました」ぱ、と顔を上げる
日吉まりね:「え、あ、はい」初めて見る彼女の振舞いに狼狽しつつ
十束しのぎ:「つまり、聖剣としての私を欲すると、そういうわけですか。貴方自身の意志で。」
日吉まりね:「ええ、勿論です」
十束しのぎ:「ふ!」内から湧き上がる衝動を抑えきれない、というように一瞬声が漏れる。
十束しのぎ:「……………重ねて失礼。慣れていないもので」
日吉まりね:「……いえ、大丈夫……ですが」
日吉まりね:「先ほどから、何やら様子が……?」
十束しのぎ:「日吉まりね様。ありがとうございます。良いものですね、誰かから必要とされるということは」
十束しのぎ:「……いえ、この言い方ですと今まで必要とされていないかのようですが。ええと、そうですね」
十束しのぎ:「とても、とても嬉しいです。その前の確認として、」
十束しのぎ:「聖剣は担い手を選びます。ご存知でしょうが。」
日吉まりね:「ええ、以前もお聞きしました」
日吉まりね:「今、貴女は私を見定めて……あるいは、もう終わったか」
十束しのぎ:「力に溺れぬ意志。己の理性を貫く心。それをこそ求める聖剣。……そして」
十束しのぎ:「その理性を貴方はお持ちだ。……既に証明されたように、他者から心を弄られようと、それでも失われぬほど」
十束しのぎ:「えぇ、かの遺産の適合者として、理想すぎるほどに。」
日吉まりね:「……では」
十束しのぎ:白猿の額冠と呼ばれる遺産。その適合者は、常に理性的な振る舞いを求められるという。
十束しのぎ:……気が合いそうだ。
十束しのぎ:「その上で、日吉まりね様。」
日吉まりね:「はい」
十束しのぎ:「証明できますか?」
十束しのぎ:「貴方は、かの遺産。今は手元に無くとも、今後手元に戻る可能性はなくとも、かの遺産より、聖剣たる私を振るうに相応しい、と。」
十束しのぎ:青色の瞳がまっすぐ目を捉える。
日吉まりね:「……難しいですね」
日吉まりね:「確かに、操られていたとはいえ。既に、私は一度適合してしまった」
日吉まりね:「それに……本来の私の能力も、相性がいいと来ている」
日吉まりね:「回収されてしまった以上、目の前で破棄することもできない」
十束しのぎ:「そうですね。私を振るう以上は白兵的な技能は必須となりましょう。本来はそのサポートが私の機能ですから」
日吉まりね:「これは手厳しい」
十束しのぎ:「対してあちらは、その白兵的な専門家相手に並び立つ実績を既に見せております。」三猿。それぞれの専門分野に達したエキスパート。
十束しのぎ:「あら、ご存じなかったのですか?」
十束しのぎ:「使い手を選ぶ武器など、遺産(私たち)はおしなべて嫉妬深いに決まっているでしょう?」
十束しのぎ:にこり、と笑う。
日吉まりね:「……なるほど、それは、それは」
日吉まりね:「では、例えば」
十束しのぎ:「それでも。」言葉を先取りするように。
十束しのぎ:「それでも証明を望むのであれば。」
十束しのぎ:「えぇ。ですので、今の口頭ではなく、これよりの行動によって、ご証明ください」
日吉まりね:「……ふむ」
日吉まりね:「どうやら、二度も振られてしまったらしい」
十束しのぎ:「ふふ、存じておりますよ。ヒトの皆様は好感度を大事にするのでしょう?」
日吉まりね:「……ええ、その通りです」
日吉まりね:「だからこそ、皆体裁を取り繕い、良き人として振る舞おうとする」
日吉まりね:「……見ての通り、私はソレが苦手なのですが」
十束しのぎ:「えぇ。そうかもしれませんね」
十束しのぎ:「見たところ、貴方は取り繕うまでもなく、筋金の入った良きヒトのようですから。」
十束しのぎ:「そして、何処までも良きヒトを貫ける方が勇者と呼ばれるのなら」
十束しのぎ:「そういう人が担い手であったらいいな、と。私は思いますよ?」
十束しのぎ:笑顔で言って、カタン、と椅子から立ち上がる。
十束しのぎ:「では、私はそろそろ御暇いたします。この後の予定がありますもので」
日吉まりね:「……分かりました」
日吉まりね:「ですが」
十束しのぎ:「はい」
日吉まりね:「私はまだあきらめておりません」
日吉まりね:「いずれ……また」
日吉まりね:「いえ、何度でも」
日吉まりね:「貴女に選定頂けるよう、努めてまいります」
日吉まりね:「……どうか、お忘れなきよう」
日吉まりね:「人だって……執念深いということを」
十束しのぎ:「………………………………」ピタ、と止まる表情は、何かを我慢するように。
十束しのぎ:「えぇ。」カツコツ、と出口に向かって歩きながら。
十束しのぎ:「もし、操られているのでもなく、罪悪感からでもなく、勢いからでもなく」
十束しのぎ:「私を求め続けるというのなら、それを楽しみにしております」
十束しのぎ:「だから、」扉を開ける。首だけで振り向いて。
十束しのぎ:「私が誰かのものになる前に、見せてくださいね」
日吉まりね:「ええ、必ず」
十束しのぎ:にこりと笑顔を残して、扉を閉めた。
十束しのぎ
十束しのぎ:歩く、歩く。
十束しのぎ:消して迷惑にならない速度で廊下を歩く。
十束しのぎ:降りて降りて、受付を済ませて。病院の出口。
十束しのぎ:人工の光から太陽の光に切り替わり、自然の緑と人工物が共栄する敷地内。
十束しのぎ:そこにあるベンチに腰掛ける。
十束しのぎ:「………」
十束しのぎ:「…………………」
十束しのぎ:「……………………………………」
十束しのぎ:微動だにしない鉄面皮。まるでそうあるまま動かない彫像のように。
十束しのぎ:「ぅ」
十束しのぎ:「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………」
十束しのぎ:(私のバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!)
十束しのぎ:(チャンスだったのに!チャンスだったのにぃぃぃぃぃぃ!!!!)
十束しのぎ:(なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)
十束しのぎ:(だって!だってしょうがないじゃん!目の前であんなに見せつけられてさぁぁぁ!!)
十束しのぎ:(ありますよ!私だって!!!私だって羨ましいなーと思うことぐらい!!)
十束しのぎ:(嫌われちゃったかなー!!嫌われちゃったよね!?最初の時はあんな即答だったのになー!!)
十束しのぎ:(どうする?今から戻る?………出来そうにない!多分私でもわかるよー!!)
十束しのぎ:でも、でも、だって、しかし。
十束しのぎ:数千年をそうであったように微動だにせず、その内面でひたすら言葉を繰り返して。
十束しのぎ:「……………………」
十束しのぎ:表面上は穏やかに見える少女がそのベンチを離れたのは、1時間後だった。

日吉まりね:「…………」その様子を、病棟の廊下の窓から眺めている。
日吉まりね:「やはり、強いお方だ」
日吉まりね:「あれだけ食い下がっても尚、聖剣としての矜持を崩さず。私の資質を見透かし、そして至らないと見定めた」
日吉まりね:「しかし、それでも……諦めきれない」
日吉まりね:「貴方はどう思いますか……"ミエザル"」
日吉まりね:背後に目を向け、指で指示するように。
GM:日吉まりねの能力は動物霊を使役しての攻勢呪術。
GM:だが、事件以降。その能力の在り方は大きく変質した。
GM:背後に潜んでいた、盲目なる獣の霊が日吉まりねの身体に入り込んでいく。
日吉まりね:「…………」目を瞑る。専心。
日吉まりね:学生鞄の筆箱からカッターナイフを取り出し。
日吉まりね:筆箱を中空に放り投げ……ぶん、と右手を振るう。
日吉まりね:何事も無く床に筆箱が落ちたかと思うと。
日吉まりね:着地と同時に、内容物も含めて真っ二つに分かたれた。
日吉まりね:「……やはり、まだ馴染んではいませんね」
日吉まりね:「ですが、UGNの任務をこなしていけばいずれ慣れる」
日吉まりね:「UGNエージェント2名を、無名の刀で相手取った程の白兵能力」
日吉まりね:「従来の様に動物霊を使役するよりも遥かに強い」
日吉まりね:「そう……私は最早白兵戦術に長けたオーヴァードになってしまった」
日吉まりね:「……しかし、やはりまだ不十分だ」
日吉まりね:「こんな中途半端な実力を示しても、門前払いを喰らうだけ」
日吉まりね:「いずれ、彼女の御眼鏡に叶う実力を見に付けるまで」
日吉まりね:「よろしくお願いしますよ、皆さん」
日吉まりね:誰も居るはずのない空間に向けて、にこりと笑いかけると。
日吉まりね:再び、眼下で椅子に座り微動だにしない彼女を眺め始めた。

GM:ダブルクロス the 3rd Edition『十二万八千五百八十七』
GM:全工程終了。
GM
GM:お疲れさまでした~!!
興津和沙:お疲れさまでした!
十束しのぎ:お疲れさまでした!
小南藤:お疲れさまでした!



『十二万八千五百八十七』
END