GM:
①"ネサル"について_v1
聖剣の力を借り、ヒトを滅ぼして世界を救おうと息巻くオーヴァード。
数週間前に連絡が途絶し、行方不明になった前線担当のUGNチルドレン
『"ファミリアリティ"日吉まりね』と外見的特徴が一致する。
ハヌマーン/オルクス能力者で、領域内で動物などの自然霊・低俗霊を使役する能力を持つ。
実在の動物を眷属の様に、それも大量に使役することは不可能。
②ジャーム猿について
各々が独立したジャームであり、ピュアキュマイラのEXレネゲイドビーング。
動物の自然霊がレネゲイドに感染し獣化能力を昇華させ、猿の肉体を獲得した。
本来脆弱である霊体に獣化能力を発現させる状況が自然発生したとは考えにくく、
有識な第三者による意図の下で濫造させられた可能性が高い。
③"神の使い"について
ここ最近、N市内の建造物"だけ"を破壊して回っているジャーム猿集団。
先日のデパート事件以降は活動を自粛し力を蓄えている模様。
三部隊で構成され、その隊長は『三猿』と呼ばれる3匹のボス猿が務める。
・"ミエザル" 一番隊隊長、盲目の剣士。神速の剣術を得意とする。
・"キカザル" 二番隊隊長、聾者の銃士。百発百中の腕前を誇る。
・"イワザル" 三番隊隊長、無口の拳士。息をつかせぬ連打で圧倒する。
GM:N市・UGN支部
GM:事件の調査開始から半日ほどが経過した。
GM:各々が持つコネや情報源、既存情報を元に、現状を整理するため支部の会議室へ集合した。
黒猫まち:「定刻!!番号!!」
十束しのぎ:「1です」
興津和沙:「2」
小南藤:「2番!」
興津和沙:「じゃあ、3」
十束しのぎ:「臨機応変ですね」
小南藤:「あっ……失礼しました!」
黒猫まち:「この柔軟さがきっと任務にも生きてくるはず!」
黒猫まち:「というわけで」
十束しのぎ:「ともあれ全員揃っておりますっ」
黒猫まち:「皆に調べてきてもらった情報、洗いざらい吐いて貰おうかな~~」
十束しのぎ:「は、では私から。接触してきたネサル様についてUGNのデータベースに紹介しました」
十束しのぎ:資料をペラペラ。
十束しのぎ:「"ファミリアリティ"日吉まりね様。元はUGNのチルドレンとして登録されており、数週間前に行方不明になっていたようです」
十束しのぎ:「動物……の霊を使役なさっているようですが、現実の動物には支配は及ばぬようですね」
十束しのぎ:「興津和沙様、小南藤様両名が接触したサルの方々とのつながりは不明です。実力を隠していただけかもしれませんが…」
十束しのぎ:「そちら、サルの方々の方はいかがでしたか?なにかわかりました?」
興津和沙:「んー。まあ、小難しいことはこの資料を読んでくれたほうがわかると思うんだけど」
興津和沙:資料を配ります
十束しのぎ:配布を手伝っています
興津和沙:「あいつらがレネビだってことは間違いない」
興津和沙:「だけど、どうにも発生の仕方が人工的っぽい」
興津和沙:「だから、今しのぎちゃんが言ったニサルの能力?」
興津和沙:「それがなんか関わってる可能性はあるかもね。あ。ニサルじゃなくてネサルか」
黒猫まち:「煮猿……」
十束しのぎ:「そうですね、動物の自然霊に干渉する部分はあるようですし。何かしら実体を与えられる働きかけがあったのかも、です」
黒猫まち:「ふむう、もう少し詰める余地がありそうね~~」
十束しのぎ:「人工の意図があるのならボスのサル様も、それをまとめるための特別性かもしれませんね。ミエザル様、でしたっけ」
興津和沙:「逆に言えば操作化にあるというなら、ワンチャン無害化できる機会もあるかもね」
小南藤:「なるほど…! あらゆる勝利の方法を模索する……流石です!」
十束しのぎ:「サルの方々自体に敵対の意志がなければ、手を取り合えるかもしれませんものね」
十束しのぎ:「小南藤様が調べた限りでは、どうでしょう?ミエザル様の情報を追ってらっしゃいましたよね?」
興津和沙:「三猿とか言ってたけど」
興津和沙:「ネサルとミエザル以外にもなんか掴めた?」
小南藤:「はい! 目撃情報を追ってまいりました! 数を活かした聞き込みは得意ですから!」
十束しのぎ:「流石です!して、結果はいかがでしょう?」
小南藤:「どうやらジャーム猿による建造物の被害は、デパート以外にも昨今発生していたようですね」
黒猫まち:「(ひとり人海戦術、便利だけど何か色々失いそうで怖いわね)」
小南藤:「”ミエザル”の姿もありましたが、他の猿が率いるグループも同時発生していたようです……黒猫さん!」
興津和沙:「やっぱバナナ以外にも目的が会ったのか」
小南藤:スクリーンに写真を表示してもらいます。l
小南藤:「”キカザル”と名乗っていたという個体と……そしてこちらは、連想するに”イワザル”でしょうか」2体の屈強な猿が映し出される。
GM:"ミエザル"に勝るとも劣らぬ巨躯、そして強靭なる肉体の猿だ。
黒猫まち:「……猿?ホントに?オーガとかそういうのじゃなくて?」
小南藤:「前者は銃火器を振るっていたそうです。後者は武器を用いず、言葉も発しませんでしたが、高レベルな武術を有していたとか」
興津和沙:「……ネサルは別枠だったのかあ…やっぱ三猿っていったらこいつらかあ…」
黒猫まち:訝しみながら手元のPCをパチパチしている。
小南藤:「目的があるのは確実ですが、行動以上の詳細はやはり不明です……!」
黒猫まち:「……その、"神の使い"だっけ」
十束しのぎ:「はい?いかがなさいましたか黒猫まち様」
小南藤:「はい!」
黒猫まち:「建造物の被害は分かったけど……人を襲ったりしてないの?」
小南藤:「あ、はい、そうですね……人的被害は、無いようです」
十束しのぎ:「……あ、そうですね。建物の被害は細かく乗っていますが」
十束しのぎ:「ネサル様の言いようだと、ヒトの皆様をこそ狙いそうです。……違和感ですね?」
興津和沙:「デパートのときも避難はスムーズに出来てて残ってる人も居なかったもんね。」
黒猫まち:「ね、なんか、回りくどいというか……」
小南藤:「建造物の破壊のみが目的……? 確かに、奇妙です」
興津和沙:「けど」
興津和沙:「ミエザルとも喋ったけど、あいつそんな無差別に暴れるほどバカって感じじゃなかったよね?」
興津和沙:小南さんに声を掛けます
十束しのぎ:「そうなのですか?」小南さんたちに目線。
小南藤:「は、確かに……信念のようなものさえ感じてしまいました」
小南藤:「周囲の一般的なジャーム猿はともかく」
興津和沙:「あいつらはバカだったね、たしかに。」
興津和沙:「だから、多分、建物を襲撃してるってのも何らかの狙いがあると思うんだよ。」
十束しのぎ:「ふむ。ヒトの皆様を滅ぼそうとするネサル様と、建物のみを襲うサルの方々」
十束しのぎ:「関係があるにせよ何にせよ、なにか思惑があるようですね」
興津和沙:「そゆこと。だから今度はその建物周りのこととか調べてみようぜ。」
黒猫まち:「大まかに纏まったけど、幾つか気になる点は残る、と」議事録ぱちぱち。
小南藤:「デパート事件以来の目撃情報もありません。本当の目的のため準備をしているのか……」
興津和沙:「呪術的な狙いがあるなら、位置関係とか。もしくはその建物自体になにか裏があったりするかもしれないしね。」
黒猫まち:「それは、あれじゃない?後日三猿で勝負挑むとか言ってた」
興津和沙:「律儀なやつら~」
黒猫まち:「……了解、想像よりずっと根の深い事件なのかもね」
小南藤:「そうですか! 義理堅いですね」ぱちくり
十束しのぎ:「とすると、興津和沙様と小南藤様にコンタクトを取ってこられる可能性もあるかもですね」
十束しのぎ:「私ももう少し調べてみます。……お二方もどうか、お気をつけて」
小南藤:「ええ、しかしこの猶予を活かさぬ理由はありませんね! 小南、調査を続行します!」
小南藤:「十束さんもご武運を!」
GM:シーン終了。ロイス・購入が可能。
興津和沙:ロイス保留
小南藤:十束しのぎ/〇P:信頼/N:不安 で取得します
興津和沙:強化そ刺し
興津和沙:強化素材
十束しのぎ:「ヒト 小南藤 ○P協力/N増えるなら一人ぐらい……個体差を持たせるのも信条に反するかもしれませんね…」で取得
興津和沙:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 4[4,4]+1 → 5
興津和沙:ダメ、おわり!
十束しのぎ:コチラも強化素材
十束しのぎ:6dx>=15
DoubleCross : (6DX10>=15) → 6[1,1,2,2,4,6] → 6 → 失敗
小南藤:では強化素材
十束しのぎ:ダメダメ。
小南藤:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 6[4,6]+2 → 8 → 失敗
小南藤:まあダメ
GM:一転して購入は苦戦気味ねぇ
◆Middle03◆
GM:------------------------
GM:■Middle03
GM:------------------------
GM:情報収集その②になります。シーンプレイヤーはちゃんしの。他、登場自由。
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (45 → 46)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (57 → 62)
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (64 → 70)
GM:差が出てきた
GM:情報項目はこちら~
・四猿の額冠について <情報:UGN><情報:噂話>難易度8
・"ネサル"について_v2 <情報:UGN><情報:噂話>難易度8
・"ネサル"の目的について <情報:UGN><情報:噂話>難易度12
GM:頑張って~
興津和沙:・四猿の額冠について いかせていただきます
十束しのぎ:じゃあ同じく一番高いの。ネサルの目的行きます。
興津和沙:コネ使って
十束しのぎ:UGNでコネ幹部。
十束しのぎ:9dx+1>=12
DoubleCross : (9DX10+1>=12) → 9[2,2,3,4,5,7,8,9,9]+1 → 10 → 失敗
興津和沙:4dx+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 9[6,6,7,9]+2 → 11 → 成功
興津和沙:よしゃ
十束しのぎ:小南藤様ー!たすけてー!
興津和沙:小南ちゃん!!
小南藤:おっこれは《バディムーブ》!
十束しのぎ:13!成功!
小南藤:達成値+3です!
GM:やるじゃない……
小南藤:では”ネサル”v2
小南藤:素振りです
小南藤:2dx+2>=8
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 5[2,5]+2 → 7 → 失敗
小南藤:財産1使って成功、残り8
GM:OK!全員成功ってワケ
GM:情報開示~~
興津和沙:いえーい
①四猿の額冠について
遺産"白猿の額冠"の類型に属する遺産。
ヴィシュヌ神に仕えた神猿"ハヌマーン"を起源とする三猿が司りし「不見・不聞・不言」に、
正しき行いへと導く第四の叡智「不動」で束ねることで、継承者に神猿の不死性を与える。
過去UGNが制圧したFHセルより回収され、遺産保管専門部署に輸送される予定だった。
しかし、数日前の輸送前検査により、偽物にすり替えられていることが判明。
②"ネサル"について_v2
"四猿の額冠"を偽物とすり替えたのち、UGNとの連絡を途絶して失踪。
遺産の権能で自然霊に不死性を流し込み、猿の肉体を与えて大量に眷属を作り出した。
彼らを"神の使い"と称し、自身の護衛や街の建造物を蹂躙、破壊する様に命じている。
眷属に猿の肉体を与えて『三猿』を隊長に据えたのは、長である自分を「不見・不聞・不言」を束ねる「不動」とみなし、遺産の根源に沿った形式に則ることで眷属の統率力を上げるため。
③"ネサル"の目的について
人間達が生み出してきた繁栄の成果を破壊することで、
悲願である人間の撲滅を達成し、新たなる神の役割を果たすことである。
……本当にそうだろうか。
壮大かつ無謀な目的に反し、N市内に収まる事件規模の矮小さ。
わざわざ《ワーディング》を使用し、人間を襲わずに建物だけを壊す回りくどさ。
使役型のオルクス能力者がわざわざ聖剣に頼ろうとした不合理さ。
そして……何故、研究職ですらない前線担当のUGNチルドレンが
"四猿の額冠"を最大限活かす使用法を考案できたのか。
遺産の権能を熟知するFHセルの構成員から教わりでもしない限り、不可能だ。
GM:以上~
GM:事件の調査開始から、さらに半日ほどが経過した。
GM:再び、各自が得た情報を整理するため再び会議室へ集合した。
黒猫まち:「えーっとですね」
興津和沙:「うす」
小南藤:「はい!」
黒猫まち:「UGN支部宛ての荷物の中にこれが混じってました」
黒猫まち:ことん、とテーブルに1本のバナナを置く。
十束しのぎ:「バナナですね」
黒猫まち:「あ、ごめん、これね。よく見ると巻物になってて」
黒猫まち:でっぱりを引くと、バナナの皮から紙がスルスルと出てくる。
小南藤:「……」
興津和沙:「なんなのあいつらのバナナ文化。」
黒猫まち:「内容は……『三猿』からの果たし状ね」
十束しのぎ:「……手が込んでおられる。なぜバナナかは存じませんが」
興津和沙:「刀の鞘もバナナだったし」
黒猫まち:「明日の朝、N市の山奥にて待つ。来なければ今までの3倍規模で事件起こすってさ」
十束しのぎ:「内容はまともですね?」
小南藤:「なんですって! まさに宣戦布告!」
黒猫まち:「まぁ……律儀というか、誠実というか……」
黒猫まち:「ともかく、向こうはそういうつもりらしいわ」
興津和沙:「うん、でもやべえな。」
興津和沙:「現状真っ向から戦う以外の選択肢がねえんだけど。」
興津和沙:「あいつら、つええんだよな…」
黒猫まち:「ね……しかも事件を引き合いに出されては無視できない」
小南藤:「くっ……三猿だけですら手ごわいのに、あちらには”ネサル”、日吉まりねもいますからね……」
黒猫まち:「なんとか、上手く隙というか、弱点とか、打開策とか……見つけられればいいんだけど」
興津和沙:「一応、色んな資料漁ってさ。」
興津和沙:「あいつらの力の源泉が、多分遺産関連じゃねえかってことが掴んだんだ。」
十束しのぎ:「遺産ですか」自分も分類されているので興味がある
興津和沙:「UGNのコードだと、"白猿の額冠"って呼ばれてるやつがあるだろ。」
興津和沙:「あれのもうちょっと高位というか、原型に近いブツかな。」
興津和沙:「『見ざる、言わざる、聞かざる』の三猿」
興津和沙:「それに加えて「不動」を意味する『動かざる』」
興津和沙:「合わせて、四猿の神格を継承している遺産。そいつを四猿の額冠って読んでるらしい」
小南藤:「”四猿の額冠”!」他ならぬ資料を一緒に漁ったのは自分である。神学的な文脈は理解できなかったが……
興津和沙:「で、問題はそいつを盗んだ輩がいるってことなんだけど。」
十束しのぎ:「その遺産が関係していると?」
興津和沙:「そこは藤ちゃんがなんか知ってそうだね。」
十束しのぎ:「なんと。一大事ですね。いかがでしたか、小南藤様?」
小南藤:「ええ、遺産の取り扱いは厳重管理されています……たとえ他のものに偽装されていても。」
小南藤:「すり替えられた”四猿の額冠”。持ち出したのは日吉まりねで間違いないでしょう」
小南藤:「彼女の動物霊を操る能力、そして”猿”の神格……これらが合わされば」
小南藤:「三猿のような強力な動物の憑依も可能である、とのことです。」
興津和沙:「今回みたいなおさるの軍団が出来上がりってわけか」
十束しのぎ:「本来叶わぬ筈の動物霊の受肉を、遺産の力で後押ししているのですね」
小南藤:「自らを”神の使い”と名乗っていたのも、その神話をなぞり……自分を『不動』に見立てている、とのことです」
黒猫まち:「はえぇ……」
十束しのぎ:「なるほど……」
小南藤:「より遺産の力を強力に発揮している……UGNチルドレンながら、なんと危険な……!」
十束しのぎ:「ならばやはり、サルの方々の行動もネサル様の思惑……となると、妙ですね?」首をかしげる。
興津和沙:「猿を使役できる理屈はわかった。
興津和沙:「けど、人を滅ぼすって目的のためになんで建物を襲ってるのか」
小南藤:「明日の朝など待ってはいられません!一刻も早く日吉まりねを止めなければ!」
興津和沙:「その意味がわからないね。」
小南藤:「理由も、彼女に聞くのが最も早いでしょう!」気が逸っている!
十束しのぎ:「はい。《ワーディング》も使用せず、人々も避難させて。」
興津和沙:「よし、藤ちゃん、深呼吸深呼吸」
黒猫まち:「ちゃんふじおちついて~~」
十束しのぎ:「お待ち下さい、小南藤様。」まぁまぁ、とジェスチャー
興津和沙:「奇襲って案は悪くないと思うけど」
興津和沙:「そういう急を要する作戦の時こそ落ち着かないとね。」
興津和沙:「ほら、奇襲って不利な側が仕掛ける作戦だからさ。だからこそ万全な用意がいるわけよ。」
小南藤:「むぐーっ」
十束しのぎ:「はい。……私、ネサル様のUGN時代の人柄についても伺ってみたのです」
十束しのぎ:「それによると、私たちと同じく前線要員でした」
十束しのぎ:「つまりは、遺産を研究する立場でもないネサル様が、どうしてわざわざ遺産の性能を理解し、強奪できたのか疑問が残ります」
興津和沙:「ふむ」
十束しのぎ:「更には私。聞くところによると自らが剣を振るうタイプではないネサル様が、聖剣である私を求めたこと。コチラも違和感です」
小南藤:「ううん……」
興津和沙:「もしかしたら、いるのかもしれないね。」
黒猫まち:「……確かに、ここまで聖剣の話。全然出てこなかったわね」
興津和沙:「まだ表舞台に出てきてない。五番目の猿が」
十束しのぎ:「もしかしたら4猿の裏には、更にもう一人。知恵を入れた何者かがいるかも知れません」
黒猫まち:「五番目の猿……」
十束しのぎ:「例えば、その遺産を研究していたFHセルの方々、など。いかにも有力ではありませんか?」
黒猫まち:「とかく、猿回しをしてる裏のアレがいそう、ってワケか」
十束しのぎ:「はい。ですので、奇襲の場合はその伏兵に横腹を突かれないように、意識としての備えが必要かと」
小南藤:「なんですって……!」
興津和沙:「だから、藤ちゃん、もうちょい待ってもらっていい?」
小南藤:「そのような可能性には全く思い至りませんでした……はい、小南、待機します……!」
興津和沙:「せめてそいつの尻尾ぐらい掴んでおかねえと、奇襲掛けた傍からこっちが不意を突かれかねない」
黒猫まち:「いや、むしろチャンスかもしれないわね」
十束しのぎ:「チャンス、ですか?」
黒猫まち:「FHエージェントと結託されてる場合はしょうがないけど」
黒猫まち:「もし、操られているだけだったら」
黒猫まち:「頭さえ倒せば事が収まる……とは言えないかしら」
興津和沙:「だね…!」
黒猫まち:「ちゃんしの~~」
十束しのぎ:「なるほど。先程のサルの司令官を倒す、という話の、規模が大きくなっただけですものね」
十束しのぎ:「はい?」
黒猫まち:「その、"ネサル"……まりねちゃん?」
黒猫まち:「どうかしら、FHと結託してそうな感じはあったかしら」
十束しのぎ:「そうですね。少し話しただけですが……」
十束しのぎ:「ネサル様、日吉まりね様は、『勇者たりえる証』を欲しがっていたようにも思います」
十束しのぎ:「……それはおそらく、自分だけで決めたわけではなく」
十束しのぎ:「誰かに言われたこと、それを自分でも信じきれていないような……」
十束しのぎ:「第三者の存在があったのだと、私は思います」
黒猫まち:「……ふむ、おけまるすいさん」
黒猫まち:「そしたら、大体の方針は固まったかしらね」
興津和沙:「だね、もうひと頑張りだ。」
小南藤:「はい!」
十束しのぎ:「はい。私たちはこれから、裏で糸を引く人物を洗い出し、日吉まりね様の思惑を暴き、全てを丸く収めます。」
十束しのぎ:「日吉まりね様が思惑はどうあれ、私を求めるというのなら」
十束しのぎ:「せめて聖剣らしく────選定の試練を与えましょう」
GM:シーン終了。最後のロイス・購入!
興津和沙:三猿/好奇心/脅威○
興津和沙:強化素材
興津和沙:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 6[3,6]+1 → 7
興津和沙:ダメおわり!
小南藤:ロイス保留
十束しのぎ:ネサルさんのロイスを「日吉まりね ○P期待/N心配」に感情変更
十束しのぎ:強化素材
十束しのぎ:7dx>=15
DoubleCross : (7DX10>=15) → 10[2,3,6,7,7,9,10]+9[9] → 19 → 成功
小南藤:興津さんバデムいります?
興津和沙:バデムがあってもおしくもなんともなので、大丈夫ですw
小南藤:はーい
十束しのぎ:オッケイ。……私が誤差なので興津さんにあげておきましょうかな
小南藤:じゃあブルゲかなあ?
興津和沙:ありがとー
十束しのぎ:聖剣を研いだ削り粉です。武器に塗布してください。
十束しのぎ:以上で~
GM:削り粉
小南藤:2dx+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 7[6,7]+2 → 9 → 失敗
小南藤:ダメだあ~
小南藤:以上です
GM:うぇいうぇい
◆Climax◆
GM:------------------------
GM:■Climax
GM:------------------------
GM:クライマックスになります。全員登場。
GM:登場侵蝕をお願いします。
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (55 → 59)
小南藤:上がらん
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (70 → 72)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (62 → 63)
十束しのぎ:ここに来て落ち着いたな
GM:OK!
・真相について <情報:UGN><情報:噂話>難易度30(全員の達成値合計)
GM:どうぞ~
興津和沙:結構高い…!!
十束しのぎ:はーい。コネ幹部でUGN!
十束しのぎ:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 8[1,1,3,3,3,4,6,7,8]+1 → 9
興津和沙:うおー!コネUGN幹部
十束しのぎ:私はダメ。
小南藤:情報:UGNで振ります! コネ:要人への貸しを使用!
興津和沙:4dx+2>=30
DoubleCross : (4DX10+2>=30) → 10[3,7,9,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗
興津和沙:天才じゃったか…
十束しのぎ:すごいや姫
GM:やるぅ!
小南藤:5dx+2>=30
DoubleCross : (5DX10+2>=30) → 10[2,3,4,10,10]+9[3,9]+2 → 21 → 失敗
十束しのぎ:?
GM:わぁ……
興津和沙:c(9+17+21)
DoubleCross : 計算結果 → 47
十束しのぎ:情報強者おおいな
興津和沙:いえいいえい!!
GM:余裕ですわ……
十束しのぎ:わっしょーい
小南藤:やったぜ!?
GM:情報開示!!
①真相について
黒幕は、FHセル"アジール"残党にして精神掌握能力に長けたエージェント"ポゼッショナー"。
一度見た遺産は手元に置かねば気が済まない程の強欲さを持つ。
"四猿の額冠"は、元々彼が研究・管理対象としていた遺産だった。
彼は"アジール"制圧に参加していたUGNチルドレン日吉まりねの能力を目撃し、
"四猿の額冠"との相性の良さを見抜いていた。
後日、隙を見て日吉まりねを洗脳し、額冠を奪わせると共に二つの命令を下した。
『人類を憎む"ネサル"として、権能を尽くしN市内の建造物を破壊すること』。
『手当たり次第に遺産を回収し、その行動を疑問に思わないこと』。
前者の目的は、N市UGN支部の捜査を攪乱し全ての罪を"ネサル"に擦りつけること。
後者の目的は、己が強欲を満たすためと思われる。
だが一つだけ誤算があった。
それは、日吉まりねがあまりにも真摯で、誠実だったため”手当たり次第”に回収できなかったことだ。
GM:以上!
GM:N市・山奥
GM:翌日の早朝。君達は果たし状に従って待ち合わせ場所に向かっていた。
GM:木々の開けた地平の先、煌々と輝く朝焼けを望める高地の平原。
GM:そこに待ち構えていたのは、三体の巨大な猿と一人の少女。
"ミエザル":「……きた、か」目は見えずとも、強者たる気配で察することは容易。
興津和沙:「おはようさん。」
"ネサル":「……そのようですね」
興津和沙:「悪いね、またせちゃった?」
"ミエザル":「問題はない。怖気づいていないのであればな」
"キカザル":「………グ」猟銃を携えた、同じく巨体の猿が君達をじろじろ。
興津和沙:「怖気づいてはないけど。」
興津和沙:「戦いの前にちょいとばかしお話しない?」
"イワザル":「…………」無言。だが溢れ出る覇気は三体の中でも一際強い。
"ミエザル":「……話だと?」
興津和沙:「いや、キカザルとお話する術、私は持ってねえんだけど?誰か手話できる人いる?」
十束しのぎ:「聴覚を失ったヒトの方々は唇を読む、と聞いたことはございます」
"ネサル":「十束さん」
"ネサル":「……貴女も、そちら側に立つのですね」
十束しのぎ:「おはようございます、ネサル様。」
十束しのぎ:「えぇ、聖剣とはヒトの側にあるものですゆえ。」
"ミエザル":「……問題はない。我らは生まれは違えど、心は一つ」
"ミエザル":「貴様らの話を我が伝達することは容易」
"ネサル":「……残念です」
"ネサル":「ですが、これもヒトを滅ぼすため」
興津和沙:「そうそう、それそれ。」
十束しのぎ:「ネサル様。それは何ゆえです?」
"ネサル":「ヒトでなき者に手を掛けるのは不本意、ですが……」
"ネサル":「……?」
"ネサル":「以前、話したではないですか。ヒトは生まれるべきではなかったと」
"ネサル":「だから、貴女の力を以ってヒトを駆逐し、一から世界をやり直そうとしているのです」
十束しのぎ:「ヒトたる貴方が、ヒトの行いを否定する。それは良いでしょう。意志のすれ違いなど、前例に暇がつきません」
十束しのぎ:「ですが、」
十束しのぎ:「その生まれるべきではなかったと。貴方をそう革新させ、突き動かす原動力は、なんなのです?」
十束しのぎ:「貴方は、何を以て、いかなる理由でヒトに絶望したのですか」
十束しのぎ:「お答えください、日吉まりね様。……その決意と意志が、本当に貴方のものであるならば。」
"ネサル":「それは……」
"ネサル":言葉を続けようとして、つぐむ。
十束しのぎ:「お答えできないのなら、……えぇ。」
十束しのぎ:「実は私は、貴方に好感を抱いております。必要とされただけでなく。」
十束しのぎ:「聖剣を振るうものとは、力に飲まれない、理性的な振る舞いをこそ求められます。……故に」
十束しのぎ:「…………自分ではなく、他者の思惑に溺れている今の貴方は見るに耐えません。日吉まりね様」
十束しのぎ:光の沈んだ、システマチックな眼光が少女をにらみつける。
"ネサル":「……他者の、思惑、だって?」
"ネサル":「そ、それは勘違いです、聖剣なる貴女ともあろうものが……」
興津和沙:「じゃあ、なんであんたは人を殺さない?」
"ネサル":だが、否定することができない。己が意向に根差す起源が、一切見当たらない。
"ネサル":「……は?」
興津和沙:「人類を滅ぼすんだろ。建物襲うならついでにそこいる連中も襲って間引きすりゃいいじゃねえか。
"ネサル":「……っ」
興津和沙:「最終的に聖剣の力でスパーっと片付けようとしてたにしても今のうちから数を減らしておいても損はねえだろ。」
"ネサル":「そ、それは……その、通り、ですが……」
"ネサル":右手で頭を抱える様に思案する。しかし、眷属に命じた自分が、その理由を見つけられない。
興津和沙:「要するにあんたは人を殺す気なんかねえんだよ。」
"ネサル":「……っ、私は、本気で!!」
"ネサル":激昂、だが。その眼に宿る意志は揺らぐばかり。
興津和沙:「なら」
興津和沙:「その本気に抗おうとしてるもうひとりのあんたがいるんだろ。」
"ネサル":「何を、訳の、分からないことを!!」
小南藤:「いいえ、興津さんの言うとおりです!日吉まりね、あなたには破壊を拒む意志があります!」
小南藤:「先ほど”ミエザル”は、果し合いの前の会話に鼻白む様子がありました。しかし、その直後あなたから十束さんに話しかけてきた」
小南藤:「”三猿”があなたの眷属であり、あなたと本当に”心が一つ”なら、この断絶は妙です」
小南藤:「いえ、曖昧な言葉を使うのはやめましょう。日吉まりね、あなたは本心と違う思考を強要されています!」
興津和沙:(藤ちゃんが…!めっちゃ論理立てて話を進めている…!!)←失礼
"ネサル":「……違う、私は」
小南藤:「考えてはいけません。直感を信じてください」
"ネサル":「私の意志で、遺産を手に入れて、眷属を生み出して……」
"ネサル":「……いや、違う、でも、あれ、えtt」
"ネサル":膝をつき、崩れこむ。
"ネサル":「……なんで、私は、遺産を盗んだの?」
小南藤:「それを手引きした者がいるからです。日吉まりねさん」
"ネサル":「人を滅ぼす……何故?知らない、そんなの」
"ネサル":「……てびき、した、もの」
GM:その時。
小南藤:「あなたは人を滅ぼすという使命を、強い信念によって成し遂げようとしました」
小南藤:「だからこそ、”それ以外”の使命に従わずに済んだのかもしれません」
小南藤:「……あなたもそうは思いませんか?」
GM:蹲るネサルが生む影の底から、人の形をした何者かが現れ。
小南藤:「”ポゼッショナー”!」
GM:形どられたのは、パーカー姿で痩せこけた骸骨の様な男。
”ポゼッショナー”:「はいはいはいはい」
”ポゼッショナー”:「ぜーんぶその通り。よく俺の名前まで知ってたね?セルのデータベース、全部消したと思ったんだけどなぁ」
興津和沙:「どっかで見てるとは思ったけどそんなとこにいるとはなあ。」
”ポゼッショナー”:「灯台下暗しっていうじゃねぇか」
興津和沙:「おい、ミエザル。そいつから離れろ。油断してるとお前らもネサルみたいに洗脳されるかもしれねえぞ。」
"ミエザル":三猿は微動だにしない。長たる"ネサル"の意志が機能不全に陥り、停止状態に陥っている。
”ポゼッショナー”:「そいつらはもう役に立たねぇよ」
”ポゼッショナー”:「四猿の額冠。ありゃ人の意志を増長して権能を膨らませてるんだ」
興津和沙:「そりゃよかった。最悪3対5だったのがこれで3対1になったってわけだ。」
小南藤:「もっといますよ!」
”ポゼッショナー”:「だから、奴を操り人形にするわけにゃいかなかった」
”ポゼッショナー”:「そのせいで全戦全敗になったんだけどな、たく」
興津和沙:「私にとって藤ちゃんはいくらたくさんいても一人だけだからさ」
”ポゼッショナー”:がん、と足元にいる"ネサル"の頭を蹴り飛ばす。
十束しのぎ:「……………」その行動をアクアマリン色の瞳が見据える
"ネサル":「……っ」反応はなく、そのまま地面に倒れ込む。
十束しのぎ:「……それで、投降の意志はありますか?一人で抵抗するおつもりで?」
”ポゼッショナー”:「俺はよ、その聖剣の嬢ちゃんを回収してこい、っていったんだぜ」
”ポゼッショナー”:「何真面目に口説いちゃってんの?ちげーだろうがよ」
”ポゼッショナー”:「ねーよ、投降意志なんか」
”ポゼッショナー”:「はぁ……マジ暗躍損のくたびれもうけって感じ」
”ポゼッショナー”:"ネサル"の首を掴み上げ、無理やり持ち上げる。
”ポゼッショナー”:「予定変更。せめて、その聖剣だけでも持って帰る」
興津和沙:「お持ち帰りされる気は?」
”ポゼッショナー”:「その二人は殺す。RBのガワもいらねぇ。剥げ」
”ポゼッショナー”:「うっせえぇなぁ!!ねぇっつってんだろ!!」
”ポゼッショナー”:《ブレインジャック》
"ネサル":「……はい」ふらつきながらも、地に足を付けて。
興津和沙:「っち、むちゃさせやがる…!」
"ネサル":「……実行します」君達に対峙すると共に、隠し持つ遺産に力が込められていく。
GM:まるで、生殺の権を握られたような、底冷えのするような《ワーディング》が拡散する。
十束しのぎ:「私をお求めになると?……大変結構」薄く微笑みを浮かべる。
十束しのぎ:「ならば、真正面から堂々と。奇もてらいも必要なく。一切合切の容赦なく」
十束しのぎ:「……貴方に試練を与えましょう」
GM:衝動判定!目標値9!
十束しのぎ:思い出の一品使用して判定!
興津和沙:いくぞー
小南藤:すぶります~
小南藤:1dx>=9
DoubleCross : (1DX10>=9) → 4[4] → 4 → 失敗
興津和沙:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 8[6,8]+1 → 9 → 成功
小南藤:にゃーん
興津和沙:あぶねえ!
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (72 → 87)
十束しのぎ:ヒューマンズネイバー+思い出の一品 衝動判定の判定ダイス+1個、達成値+1
十束しのぎ:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 9[4,4,5,8,9]+2 → 11 → 成功
小南藤:小南藤の侵蝕率を2d10(→ 0)増加 (59 → 59)
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を2d10(→ 14)増加 (63 → 77)
小南藤:小南藤の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (59 → 71)
小南藤:暴走しました!
GM:クライマックス戦闘を開始します。エンゲージは以下。
【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5])
5m
("ミエザル"[11]、"イワザル"[11]、"キカザル"[11])
5m
("ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])
([]内は行動値)
【勝利条件】
以下の条件を満たすこと。
・"ポゼッショナー"のHPを0にする。
GM:◆ラウンド1
GM:-セットアップ-
"ネサル":なし
興津和沙:なし
"ミエザル":三猿はなし
”ポゼッショナー”:なし
小南藤:なし!
十束しのぎ:なし!
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値11、三猿の手番です。
GM:同一内容なので一斉に行動、判定します。
小南藤:ひえ~っ
十束しのぎ:ひぇー
"ミエザル":マイナーなし
"ミエザル":メジャー《C:キュマイラ》《獣の力》《獣王の力》《飛礫》《電光石火》射程:20m/HP-1D
"ミエザル":対象は、各猿が1回ずつPC全員に対象単体攻撃します。
興津和沙:こいや!
"ミエザル":14dx7+4 ⇒しのぎちゃん
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,2,5,6,6,7,8,8,10]+10[1,2,2,8]+6[6]+4 → 30
"キカザル":14dx7+4 ⇒藤ちゃん
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[2,2,4,5,6,7,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[3,5,5,7,7,8,8,9,9]+10[3,6,6,7,7,7]+10[3,4,9]+10[10]+5[5]+4 → 59
"イワザル":14dx7+4 ⇒姫
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,4,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9]+10[1,5,5,6,8,10]+5[2,5]+4 → 29
十束しのぎ:君等、とくにキカザルの殺意やばない?
小南藤:だが残念だったな暴走リア不だ!
GM:三猿最強はキカザルだったらしい
興津和沙:さっきまでの話を聞いてないから殺意が高い
興津和沙:ドッジ
十束しのぎ:ん~。ガードしても無理そうだから避けてみよう
興津和沙:6dx+1>=29
DoubleCross : (6DX10+1>=29) → 9[3,6,7,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
興津和沙:のう!
十束しのぎ:3dx+1>=30
DoubleCross : (3DX10+1>=30) → 9[2,6,9]+1 → 10 → 失敗
十束しのぎ:おそろいね。
GM:では喰らって頂こう
"ミエザル":4d10+36 ⇒しのぎちゃん
DoubleCross : (4D10+36) → 24[6,1,9,8]+36 → 60
"キカザル":6d10+36 ⇒藤ちゃん
DoubleCross : (6D10+36) → 40[8,3,10,4,9,6]+36 → 76
"イワザル":3d10+36 ⇒姫
DoubleCross : (3D10+36) → 13[8,1,4]+36 → 49
小南藤:殺意が高いですよ!リザレクト
興津和沙:イワザルくん、優しいやん
興津和沙:死ぬけど。リザレクト
十束しのぎ:リザレクトー
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (87 → 88)
GM:装甲有効やで~~
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (77 → 83)
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (71 → 76)
興津和沙:よっしゃ!まだリザれる!
十束しのぎ:十束しのぎのHPを19減少 (25 → 6)
GM:では、演出……の前に
"ミエザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"ミエザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
"キカザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"キカザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
"イワザル":判定後、《電光石火》でHPを1D失います。
"イワザル":HP1を超過したため、死亡。蘇生無し。
十束しのぎ:猿どもーーー!!
”ポゼッショナー”:「……まずは、そのバカ三猿の処理からだな」
”ポゼッショナー”:「"ネサル"がこうなった以上、本来の性能は最早求められねぇ」
”ポゼッショナー”:「だから……アレだ。カミカゼトッコー」
”ポゼッショナー”:「やれ」
"ネサル":「…………は、い」まるで人形の様に、右手を力なく振り上げ。
"ミエザル":「────ガ」
"キカザル":「───ガ─アァ」
"イワザル":「────!!!」
GM:停止していた三体の巨猿が、咆哮と共にその身を強靭に、異形めいて膨らませていく。
GM:己が携えていた武器など捨て、その身に備えた獣としての殺意だけを足掛かりに
GM:地を蹴り、疾走。君達の眼前に一瞬で迫ったかと思うと。
GM:ただただ、力だけで殴り貫く。
GM:そこには、かつて"ミエザル"が備えていた理性的な性格や矜持は存在しない。
興津和沙:「……!!」
十束しのぎ:「ぐッ…!」
小南藤:「がっ」肺を抉られる。血を吐きながら肉体を再生する。
GM:反応する余地すら与えず、暴力を以って圧潰せんと拳を叩き付ける。
興津和沙:みし、みし、と骨の折れる音がする。喉の奥から血反吐が昇ってくる
十束しのぎ:ガィン、と肉と骨ではなく鉄の擦過音が響き渡る。
GM:だが、性能を遥かに超越した異常命令を実行する代償は重い。
興津和沙:それでも、あの時に感じたほどの圧力は、この拳には宿っていない
GM:肉体はひび割れ、毛並みは溶け落ち、全ては本来の脆弱な霊体に戻っていく。
興津和沙:「あれだけの使い手を使い潰しかよ。」
興津和沙:「上官の器が知れるねえ」
興津和沙:ぺっ、と血反吐を吐きながら啖呵を吐く
小南藤:「全くですッ」
”ポゼッショナー”:「ホントな。もうちょいコイツの能力が出来良かったらなぁ~~」
”ポゼッショナー”:「……じゃあ、お前もそろそろ本気出しとけよ」
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値7、"ネサル"の手番です。
"ネサル":マイナーなし
"ネサル":メジャー《C:オル》《アニマルアタック》《アニマルテイマー》《領域調整》《風の渡し手》《マシラのごとく》対象:6人/射程:視界
"ネサル":対象はPC全員!
"ネサル":13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,2,2,4,4,5,5,5,6,6,6,7,10]+6[5,6]+4 → 20
GM:リアクションどうぞ~
小南藤:暴走リア不です!!
興津和沙:ドッジ!
十束しのぎ:回避!
興津和沙:7dx+1>=20
DoubleCross : (7DX10+1>=20) → 10[2,3,4,5,6,9,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗
興津和沙:くそう
十束しのぎ:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 10[2,7,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗
十束しのぎ:おっしい
GM:じゃあダメージよ
"ネサル":3d10+56
DoubleCross : (3D10+56) → 20[7,9,4]+56 → 76
GM:マシラアタックじゃおら、装甲有効!
興津和沙:死んじゃいますわ
十束しのぎ:リザレクト!
興津和沙:リザレクト
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (83 → 87)
興津和沙:興津和沙の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (88 → 89)
十束しのぎ:十束しのぎのHPを2減少 (6 → 4)
小南藤:冗談じゃないですわ、リザレクト!
小南藤:小南藤の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (76 → 84)
興津和沙:興津、めっちゃ戦い慣れしてるやん
GM:すげぇ安定してる
GM:
"ネサル":「……っあ、アア」命令に反発し、もがき苦しみながらも再び右手を振るう。
"ネサル":"ファミリアリティ"日吉まりね本来の能力。領域内の動物霊を使役しての攻勢呪術。
"ネサル":その威力は領域内の霊的密度に左右されるものの
"ネサル":既に眷属として使役した無数の猿を犠牲にすれば話は別だ。
"ネサル":山奥の茂みに隠れていた、無数の猿の肉体が崩れ落ち。
"ネサル":放出された霊体を集約し、生命に罅を入れる呪いとして昇華。
興津和沙:「やべえ、シャレにならねえぞあれ!?」
"ネサル":昏く、淀んだ霊体の塊は、霊的に鈍感なものですら視覚的に把握できるだろう。
"ネサル":やがて、空全体を覆い尽くす程に膨れ上がったそれを。
"ネサル":君達に叩き付ける。
"ネサル":肉体が、血液が、電気信号が、細胞の一つ一つが。
"ネサル":その全てが、強制的に生命の死へと誘われる。
小南藤:ぐじゃぐじゃ、と分裂する。”自分自身”を身代わりの盾とする。
興津和沙:その死への誘いを振り払うように、地面を強く踏みしめる!
小南藤:何体も、同じ顔をした少女が死ぬ。そして死体の山から、新たな根が伸びる。
興津和沙:「ぎ、ぎぎ……!!」
十束しのぎ:───触れる。死の訪れ。自己を再定義。
十束しのぎ:死。再定義。死。再定義。死。再定義。死。再定義。
十束しのぎ:聖剣を担う「十束しのぎ」という人格を、死ぬ側から聖剣が保全し、再生していく。
十束しのぎ:「……とはいえ!大丈夫ですかお二方!」
興津和沙:「ああ、大丈夫だ」
小南藤:「はーっ……はい!小南生存しています!」
興津和沙:「折角ネサルちゃんがここまで踏ん張ったんだ。」
”ポゼッショナー”:「……ち」
”ポゼッショナー”:「使えねぇなぁ、どいつもこいつも!!」
興津和沙:「あの子に、人を殺させたりなんかしねえさ。」
”ポゼッショナー”:「その仲間意識もうざってぇ」
興津和沙:「安心しろよ、てめえは仲間だなんて思ってやらねえから。」
”ポゼッショナー”:「結構結構。じゃあ……そこから、崩すか」
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値6、"ポゼッショナー"の手番。
”ポゼッショナー”:マイナーなし
”ポゼッショナー”:メジャー《ナーブジャック》
”ポゼッショナー”:対象は~~~
”ポゼッショナー”:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
”ポゼッショナー”:姫!
興津和沙:ミーあるね…!!
”ポゼッショナー”:<意志>判定で対決し、こちらが勝利した場合は回数制限なしのエフェクト/装備だけでメジャー行動を1回実行してもらいまーす。
”ポゼッショナー”:6dx+3
DoubleCross : (6DX10+3) → 10[1,3,4,5,10,10]+7[6,7]+3 → 20
GM:結構回すやん
興津和沙:無駄にクリティカりやがって…!
十束しのぎ:やばたん
興津和沙:意思!
興津和沙:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 10[3,7,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗
GM:あっぶね
小南藤:バデムでも足りないか~
興津和沙:よし、ロイス斬るぞ
小南藤:なんですって!?
GM:なっ、なにぃ!?
興津和沙:しのぎちゃんのロイスをえい!!
興津和沙:15+1d10
DoubleCross : (15+1D10) → 15+5[5] → 20
小南藤:すごい!
興津和沙:バディムいらず!!
十束しのぎ:えらい!
GM:ぐぬぬぬぬ!!!
GM:
”ポゼッショナー”:”ポゼッショナー”の精神掌握は高い精度を持つ者の、同時に数人程度しか操れず、手順も容易ではない。
”ポゼッショナー”:だが、"ネサル"の呪術攻勢は肉体を死滅させ、一時的に精神の隙を作り出す。
”ポゼッショナー”:そこに付け入れば、一時的にだが精神を掌握可能。
”ポゼッショナー”:「……その電柱の嬢ちゃんヨォ」
”ポゼッショナー”:「その聖剣だ。"突き殺せ"」
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、PC三人の手番!!
GM:
【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5])
10m
("ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])
([]内は行動値)
興津和沙:先にいかせてもらうぜ!
”ポゼッショナー”:来な!!
興津和沙:マイナーで10m移動、接敵
興津和沙:メジャーで《コンセントレイト:ブラックドッグ》《爪剣》+《アタックプログラム》
興津和沙:対象はポゼッショナー
GM:
【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5])
10m
(和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])
([]内は行動値)
興津和沙:10dx7+9
DoubleCross : (10DX7+9) → 10[2,5,5,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,3,5,6,6,7,7]+10[1,7]+2[2]+9 → 41
興津和沙:うぇや!!
”ポゼッショナー”:ぐおぁ
興津和沙:ドッジダイス-2
小南藤:おおーっ
十束しのぎ:お強い!
”ポゼッショナー”:イベイジョンなんだよなぁ!!
”ポゼッショナー”:《イベイジョン》15
”ポゼッショナー”:ダメージどうぞ!
興津和沙:5d10+31
DoubleCross : (5D10+31) → 24[7,8,4,2,3]+31 → 55
興津和沙:おら!
”ポゼッショナー”:あヴえぁ!!
GM:けっこういいダメージ喰らった!!
GM:演出どうぞ~
興津和沙:ゆらり、と”ポゼッショナー”の言葉に従うように大槍を構える
興津和沙:弓を引き絞るようにして、その穂先が”聖剣"へと向けられ
十束しのぎ:その言葉を聞いて、身構えることはない。まるで全く油断しているように、その背中を興津さんに向けている。
”ポゼッショナー”:「ハハ、人間なんて所詮そんなもんだ、少し小突けば……」
十束しのぎ:「それは」
十束しのぎ:「どうでしょうか」
”ポゼッショナー”:「……あぁ?」
興津和沙:「オ、ラア!!」
興津和沙:大地を抉るような踏み込み
興津和沙:その圧倒的な破壊力が向けられる、その先は
興津和沙:"聖剣"ではなく、第五の猿!
”ポゼッショナー”:「ォ、ゴ」
興津和沙:赤い軌跡を描きながら大槍が”ポゼッショナー”の体を抉る!
興津和沙:「は!」
”ポゼッショナー”:自身の能力を過信し、緩み切った体躯に赤き暴力が突き刺さる。
興津和沙:「わりいな、私は電柱の嬢ちゃんじゃなくて」
興津和沙:「お姫様なんだ。」
”ポゼッショナー”:地面に何度も叩き付けられながら吹き飛ぶ。
小南藤:「興津さん! 流石は……”夜叉姫”!!」
興津和沙:「姫!普通の姫!」
”ポゼッショナー”:「……ガ、あ、ああ!?」
興津和沙:「お姫様はな、友達を傷つけたりしねえんだよ。」
十束しのぎ:「流石です、興津和沙」突進の風に桃色の髪がなびいて、その功しを見る
十束しのぎ:「まさに、一騎当千かと!」
”ポゼッショナー”:動揺が表情に滲み出る。慌てて体躯を起こすが、隙だらけだ。
”ポゼッショナー”:「この、餓鬼がぁ……おい、"ネサ──」
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、PC二人の手番!!
小南藤:次鋒小南行きます!
”ポゼッショナー”:こいや!
小南藤:マイナーで”ポゼッショナー”にエンゲージ。
小南藤:メジャーで《死神の手》+《コンセ》!
GM:
【エンゲージ】
(しのぎ[5])
10m
(藤[5]、和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])
([]内は行動値)
”ポゼッショナー”:どうぞ!
小南藤:7dx8+2
DoubleCross : (7DX8+2) → 10[1,1,4,4,6,6,8]+5[5]+2 → 17
小南藤:《マルチアタック》! 達成値+10!
小南藤:小南藤の侵蝕率を6(→ 6)増加 (84 → 90)
小南藤:小南藤の侵蝕率を5(→ 5)増加 (90 → 95)
”ポゼッショナー”:いいだろう、どのみち《イベイジョン》15だから命中だ!
”ポゼッショナー”:ダメージどうぞ!
小南藤:3d10+21 素手はダメージグローブです
DoubleCross : (3D10+21) → 24[10,5,9]+21 → 45
小南藤:いい出目!
”ポゼッショナー”:むぅぐあぁ!!
GM:累計ダメージ100!HP80を超過したため一旦死亡!
”ポゼッショナー”:《蘇生復活》
”ポゼッショナー”:HP1で復活だオラァ!!
GM:演出どうぞ~
GM:
小南藤:”ポゼッショナー”が体躯を起こす。しかしそれを引き留めるものがいる。
小南藤:それは今、興津和沙へ声援を送っているはずの少女だ。
小南藤:無数の死体の山から、いつの間にか手が伸び、そして”小南藤”を形成していた。
小南藤:「ふっ……!」蛇のように動き、”ポゼッショナー”の上体を極める。
”ポゼッショナー”:「……え、は?」
”ポゼッショナー”:「あ、アガ、ガァアアアア……!?」
小南藤:「さあ、投降しなさい、”ポゼッショナー”!」ギリギリと締め付け、血流を止める。
”ポゼッショナー”:「……だ、れがァ!!"ネサル"!コイツに────」
小南藤:小南が締め技を用いる理由の一つは、再生力の高いオーヴァード相手でも、気絶すれば無力化させられるためだ。
小南藤:そして、もう一つの理由は。
小南藤:「あくまで抵抗しますか、ならば……」
小南藤:ぐじゃぐじゃ、と音を立て、小南の肉体が膨張する。
小南藤:一度極まった手足は、小南本人の意志でも外れない。
小南藤:只管複製される肉と骨の質量それ自体が、内側にも向けられ。
小南藤:ぐじゃ。
興津和沙:「うわあ、ありゃあ敵に回したくねえな…!!!」
”ポゼッショナー”:「………」膨張した筋肉が気道を塞ぎ、命令が続かない。
”ポゼッショナー”:「────────────」
小南藤:なまくらな断頭台となって、肉体を断ち切る。
十束しのぎ:「ぶ、無事なんでしょうか…」
”ポゼッショナー”:声にすらならぬ絶叫。
”ポゼッショナー”:分かたれた肉体を、ほぼ無意識ながらも継ぎ合わせようと蠢く。
”ポゼッショナー”:「……さ、”炸裂しろ”!!」
”ポゼッショナー”:リブート。自身の肉体を更に細切れに崩壊させ、瞬時に結合、再構成、蘇生する。
”ポゼッショナー”:「ヒェ、ハ、ハ……」
”ポゼッショナー”:だが、一度死に瀕した精神は既に朽ち果てようとしていた。
小南藤:攻撃に漬かった自分は、既に物言わぬ肉塊となっている。追撃をしかけられない。
小南藤:自分一人では。
GM:
GM:-イニシアチブ-
GM:行動値5、しのぎちゃん!
十束しのぎ:はーい
十束しのぎ:マイナーで移動、ポゼッショナーたちにエンゲージ
GM:
【エンゲージ】
(しのぎ[5]、藤[5]、和沙[5]、"ネサル"[7]、"ポゼッショナー"[6])
([]内は行動値)
十束しのぎ:メジャーで【コンボ】:自己保全-『我は聖剣の護り手である』《C:ソラリス》《アドレナリン》
十束しのぎ:対象はポゼッショナー
”ポゼッショナー”:こいや!!
十束しのぎ:9dx8+1
DoubleCross : (9DX8+1) → 10[1,4,5,6,6,7,7,9,10]+6[6,6]+1 → 17
十束しのぎ:ギリギリ!
小南藤:バディムーブしちゃお!
十束しのぎ:20!
”ポゼッショナー”:命中だ!ダメどぞ!!
十束しのぎ:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 22[10,4,8]+15 → 37
十束しのぎ:装甲有効37点!
”ポゼッショナー”:HP1⇒0!!蘇生無し!
GM:とどめ演出どうぞ~~
GM:
十束しのぎ:ふわり、と重さを感じさせぬ足取りで舞い降りた姿がある
十束しのぎ:桜色の髪を翻すたび、ヒト離れした青白い粒子がかすかに煌めく
十束しのぎ:「ポゼッショナー様。その執念、その不屈。正直を言えば感服いたしました。」
十束しのぎ:碧の瞳が再生しつなぎ合わされる肉片を見る。
十束しのぎ:「あるいは、必要な要素なのかもしれません。困難に出会っても諦めぬその姿勢。強大な相手に向かっていく、勇者の素質かと」
十束しのぎ:「しかし、えぇ、しかし」
十束しのぎ:そっとかがみ込んで、再生する肉体に優しく触れる
十束しのぎ:「剣とは自らの手で振るうもの。」
十束しのぎ:「常に自分ではなく他人の手を使う貴方には────えぇ」
十束しのぎ:その瞳の光は薄れ、システマチックな光が宿る
十束しのぎ:「─────私を扱うには不足です」
十束しのぎ:ヒトの形を模した聖なる剣。
十束しのぎ:その身はヒトにして剣の性質を持ち、振るう腕は斬撃となる
十束しのぎ:優しく触れた指先は硬質の硬さを持ち
十束しのぎ:つなぎ合わせるためのかすかな余力を、余すところ無く裁断した。
十束しのぎ:「願わくば」
十束しのぎ:「貴方の"次"が、私に相応しい誰かでありますよう。お祈りしております」
十束しのぎ:別れの言葉が聞こえるか否か。
十束しのぎ:既に斬撃は終えられていた。
十束しのぎ:十束しのぎの侵蝕率を5(→ 5)増加 (87 → 92)
十束しのぎ:「ヒト ”ポゼッショナー” ○P認識/N無関心」でロイスを取得。
”ポゼッショナー”:「──────────」
興津和沙:「…今何したかわかった?藤ちゃん」
小南藤:「……話していただけでは?」
興津和沙:「だよね。なんかやべえことしかわかんねえ」
GM:強欲。『七つの大罪』における"第五の悪徳"にして、”ポゼッショナー”の不屈なる意志を繋ぎ止めていた最期の砦。
GM:それが、聖なる剣の刃閃によって、容易く、儚く、砕け落ちた。
GM:もはや彼には、何もない。呆気なくその身を崩していき、全ては砂となって消えていった。
興津和沙:「………聖剣こえー」
GM:そして同時に、"第四の悪徳"たる憤怒を以って支配されていた"ネサル"は。
"ネサル":「……っつ」
"ネサル":ゆっくりとその身を起こし、周囲の状況を確認する。
興津和沙:「よ、おはよう。」
"ネサル":「……お、はよう、ございます」
興津和沙:「それともはじめましてのほうがいい?」
"ネサル":礼儀正しく、ぺこり。
"ネサル":「いえ、あの、それより……」
"ネサル":「一体、何が、あったのです?」
興津和沙:「なんだろ、正直私もよくわかんねえんだけど。」
興津和沙:「ネサルちゃんが頑張ったおかげで人類滅亡の危機を免れた、みたいな」
興津和沙:「そんな感じ?」
十束しのぎ:「えぇ、そうですね。……混乱しておられるようですし、詳しい説明はおいおいで。」
十束しのぎ:一歩前に出る。正座のように目線を合わせる。
"ネサル":「……」
"ネサル":おっかなびっくり、その目線に身をこわばらせて。
十束しのぎ:「初めまして。私は"リードシート"、十束しのぎと申します」恭しく礼をして。
十束しのぎ:軽く首を傾げて、微笑む。
十束しのぎ:「貴方のお名前を、教えて下さいな」
"ネサル":「……え、と」ほんの少しだけ、迷うような表情を見せて。
"ネサル":「……日吉まりね、です」
GM:------------------------
GM:■Backtrack
GM:------------------------
GM:バクトラ!Eロイスはこちら!
GM:
【E:四猿の額冠】×3 HPを1にし、《電光石火》取得(オリジナルEロイス)
GM:3個!振ってもいいよ!
十束しのぎ:振らない!100超えてないし!
十束しのぎ:そのままロイス6つで素振り。
小南藤:確定帰還だからな……振らないです
十束しのぎ:92-6d10
DoubleCross : (92-6D10) → 92-37[6,10,5,6,4,6] → 55
興津和沙:96-5d10
DoubleCross : (96-5D10) → 96-27[8,2,4,9,4] → 69
興津和沙:4点!!
十束しのぎ:4点!
小南藤:素振りましょ
小南藤:95-5d10 戦闘用人格適用
DoubleCross : (95-5D10) → 95-32[10,9,2,3,8] → 63
小南藤:4点です
GM:そっか、戦闘用人格
GM:全員生還!!おかえりなさ!!
小南藤:わーい!
GM:ネサルが【D:動物使い】持ってたので~
GM:いつもの5点+シナリオ5点+E/Dロイス4点
GM:14点+経験点!
GM:どーうぞ!GMは19点もらうね~~
小南藤:18点!いただきます!
興津和沙:ごっつざんでーす!18点!
十束しのぎ:18点~
GM:うぇいうぇい!では、エンディングよ~~
◆Ending◆小南藤&興津和沙
GM:------------------------
GM:■Ending01:小南藤&興津和沙
GM:------------------------
GM:黒幕である"ポゼッショナー"の死により、ジャーム猿絡みの襲撃事件は収束した。
GM:遺産"四猿の額冠"は再びUGNに回収され、本来の手筈通りに管理部署へ護送される予定だ。
GM:任務完了後、最終報告を纏め終わったあとの会議室。
GM:お菓子やジュースなどを持ち寄り、簡易的なお疲れさま会が行われようとしていた。
黒猫まち:「ほら、飲み物持って持ってほらもっと」
興津和沙:「はーい」
興津和沙:お茶の入ったグラスを持っている
小南藤:「はい!」
小南藤:両手でグラスを持つ。
黒猫まち:グラスに並々とオレンジジュースを注ぐ。
黒猫まち:「じゃあ皆、猿退治お疲れさまでしたーってことで」
黒猫まち:「かんぱーい!!」
興津和沙:「かんぱーい!」
小南藤:「かんぱい!!」
興津和沙:「あー、疲れた。」
黒猫まち:一息でぐいっと飲み干す。
小南藤:ごくごくと飲み干している
興津和沙:既に飲み干している
黒猫まち:「ホントお疲れ様ね~。猿がワラワラいる映像見た時はどうしたものかと思ったわ」
小南藤:「はい、強敵でした……! こうして帰還できて何よりです!」
興津和沙:「いやー、でも結果的になんとかなってよかった。」
興津和沙:「ミエザルと会敵した時に藤ちゃんを止めといて結局それ以上に苦戦するハメになったらどうしようとか気が気じゃなかったよ。
黒猫まち:「ね。あの三猿は実際、人間にも引けを取らぬほど強敵だったから」
小南藤:「ええ、三猿を各個撃破していたとなれば、無事では済まなかったかもしれません」
黒猫まち:「果し合いのタイミングで、首魁を叩く算段が付けられたのは不幸中の幸い」
小南藤:「つまりは興津さんの大局眼による勝利です! さすがです!」
黒猫まち:「よっ!!社長!!」
興津和沙:「やー、どうもどうも。ポテチ食べる?」
興津和沙:褒められながらおつまみを皆の前に出す。
小南藤:「いただきます!」お菓子は好き。
黒猫まち:「頂きます」すでにポッキーを大量に口に含みながら。
興津和沙:「まあ、私も増援がもっと早く来てたらあそこに勝負を賭けてたと思うけどね」
小南藤:「ふーむ、連携は今後の課題と言う事ですか……
興津和沙:「なんやかんやまだ色々とある街だからねえ。」
黒猫まち:「細かいことは抜きにして、三猿斬りも見てみたくはあったけど」
小南藤:「私も一人で増援となれるよう精進しなければ……!」
興津和沙:「あれはすごいと思うけど、あんまり無理はしすぎないでね?」
黒猫まち:「ね。あのコピー人間、どういう仕組みなのかしら」
黒猫まち:「自分と自分が並んだら脳がコンフリクト起こさない?」
小南藤:「うーむ、《リザレクト》と仕組みは同じようです。詳しい事は……忘れてしまいました!」笑う。
黒猫まち:「なるなる」
黒猫まち:「あんまり考えすぎない方が、逆に気楽に使えるかもね」
小南藤:「ご安心を! この小南藤がいる限り、統率を取ってみせましょうとも!」
興津和沙:「ムカデに歩き方を聞くみたいなもんだね。」
小南藤:「むかで……」
黒猫まち:「頼むよ!!UGN、万年人手不足だからね!」
小南藤:「はい!」
興津和沙:「あ、違う。藤ちゃんがムカデみたいってことじゃなくてね!」
興津和沙:「坊主にお前はその100本の足をどう操って歩いているんだ?って聞かれて考え込んだムカデが歩けなくなったって話があってね」
黒猫まち:「意識して息を吸うと苦しくなるみたいなもんか」
小南藤:「なるほど!」深呼吸をしている。
興津和沙:「そ、考え込まず無為自然のままにいることも大事ってこと。」
興津和沙:「そういや、まりねちゃんはこの後どうなりそうなの?」
黒猫まち:「……別に?何もないわよ」
黒猫まち:「操られている間の記憶が抜け落ちているみたい」
興津和沙:「お、じゃあ、ただの被害者として処理されそうな感じ?」
黒猫まち:「だね。その後腐れのなさまで含めて"ポゼッショナー"の精神操作能力の範疇だったみたい」
小南藤:「おお……日吉さんに責は無いと言う事ですね。何よりです!」
興津和沙:「ま、上がそう判断しても本人がどう思うかは別だけどね。」
黒猫まち:「ね。凄い真面目な性格らしいし」
興津和沙:「けどまあ、しのぎちゃんがここにいないってことは」
興津和沙:「まちちゃんなりにそっちのケアも考えてくれてるってことかな。」
小南藤:「なんと、そこまで……! 流石黒猫さんです!」
黒猫まち:「…………」
黒猫まち:「え、あ、そう!!やー、できる女っしょ、私~~」
興津和沙:(あ、考えてなかったっぽい。しのぎちゃんナイス)
興津和沙:「流石まちちゃんだねー」
黒猫まち:はははと笑いながらばかうけを齧っている。
興津和沙:「しかし、マジであのミエザルは厄介だったからね。」
興津和沙:「あいつらがハンデ背負ってる状態で戦えたのは運がよかったけど。」
黒猫まち:「盲目の剣士……ずるいよなあいつ等……」
興津和沙:「お姫様としては、連中の信念も真っ向から受けてやりたかった気持ちもあるかな。」
黒猫まち:「人体なんて70%が視覚に頼ってるっていうのに」
小南藤:「そういえば、彼らも神話をなぞっているために五感を失っていたのですかね」
黒猫まち:「逆に、なぞらえてこその実力だったとも言える訳で」
黒猫まち:「100%のミエザルはそもそも存在しえないってワケなのよね」
興津和沙:「実際、あいつほとんど見えてるようなもんだったしね。」
黒猫まち:「そういう意味では、イワザルは実質100%だったわね」
興津和沙:「なんで藤ちゃんの攻撃に合わせた背後からの突きを躱せるんだよ、おかしいよ」
黒猫まち:「そりゃあ……こう、音とか気配とか?」
黒猫まち:白兵技能0なので適当なことしか言えない。
小南藤:「凄まじいですね!」
小南藤:よくわかっていない。
興津和沙:「ただの達人じゃねえか」
興津和沙:カラカラと笑いながらポテチを食べる
黒猫まち:「この業界、オーヴァード能力を当てにしすぎるせいで」
黒猫まち:「達人とかは育ちにくいのよね。どうしてもRCに特化しがち」
興津和沙:「私も槍ぶん回してるだけだしなー」
小南藤:「自分からすれば興津さんの槍捌きも達人としか形容できませんが」
興津和沙:「あはは、嬉しいね」
黒猫まち:「ええ、とても頼もしい」
興津和沙:「まあ、私のは喧嘩と槍の経験をフィードバックしてるだけだから、達人ってわけじゃないんだけどね。」
小南藤:「ほう……そういえば十束さんの剣技はどのように身に付けられたのでしょうかね」
興津和沙:「あれこそホントにわけがわからなかった。」
小南藤:「ずっとただの剣であったそうですし……誰かの剣であったこともないとおっしゃっていましたね」
黒猫まち:「RBだからねぇ。肉体からして出来が違いそう」
小南藤:「RBとはすごいのですねぇ」お茶を飲む。
黒猫まち:「……勇者に見いだされず、引き抜かれなかった聖剣」
黒猫まち:「それが、ちゃんしのみたいないい子で良かったわ」
黒猫まち:「ワンチャン1セッション分のネタになっちまうぜ」
小南藤:「はい! UGNの協力者は一人でも多く必要ですからね!」
小南藤:「せっしょん」
興津和沙:「せっしょん」
黒猫まち:「はははははははは」笑いながらマカダミアナッツを口に放り込む。
興津和沙:「ま、無事に終わって何よりかな。」
黒猫まち:「ええ、ひとまずは休んで貰って」
黒猫まち:「また次から任務、よろしくねぇ」
小南藤:「はい、平和に勝る報酬はありません!」
興津和沙:「なければ無いほうがいいんだけどね。」
興津和沙:と笑って
興津和沙:聖剣と、それを求めた少女に思いを馳せる。
◆Ending◆十束しのぎ
GM:------------------------
GM:■Ending02:十束しのぎ
GM:------------------------
GM:N市・UGN支部併設病院
GM:"ネサル"、もとい日吉まりねは事件後、併設病院で検査を受けていた。
GM:精神操作中の記憶を失っている以外はこれと言って後遺症もなく
GM:数日中に退院のち、前線要員として復帰する予定だ。
十束しのぎ:「ごめんくださいませ」
十束しのぎ:コンコン、と礼儀正しく扉がノックされる
十束しのぎ:少しくぐもってはいるが、君には聞き覚えのある音だ
日吉まりね:「……はーい」部屋のベッドから、返事を返す
十束しのぎ:「失礼いたします」カラカラ、と扉を引いた先、桃色髪の少女。
日吉まりね:「十束、しのぎ……さん」
十束しのぎ:「十束しのぎです。お見舞いに参りました、日吉まりね様」
日吉まりね:「お見舞いだなんて、大げさな……」
十束しのぎ:手にはフルーツの盛られたバスケット。礼儀の知識としておすすめされたものを買ってきた。
日吉まりね:「それに私は、貴女を傷つけてしまったし……」
日吉まりね:目を逸らす。一通りの顛末は把握済み。
日吉まりね:「……申しわけ、ありませんでした」
日吉まりね:深く一礼。
十束しのぎ:ベッド側のテーブルにフルーツを置き、椅子に座る。
十束しのぎ:「お気になさらず。剣として、そしてUGNとして身を置いている以上、戦闘に身を置くのは慣れておりますので」
日吉まりね:「それだけでなく……」
日吉まりね:「操られているとはいえ、貴女に初対面であんなことを……」
十束しのぎ:「あぁ、そちらでしたか」初対面時の会話は適宜ログとして提出していた。
十束しのぎ:「それこそ、しようのないことです。貴方には悪意は向けられ、それに抗う術はなかったのですから」
十束しのぎ:そこまで毅然と言って。
十束しのぎ:「……確かに、担い手の方が他者の思惑ありき、というのは残念ですが………残念、ですが……」
日吉まりね:「……そう言ってくれると、助かります」
十束しのぎ:段々としおしお。
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「………慣れておりますので!えぇ!大丈夫です!」
十束しのぎ:にぱっ
日吉まりね:「やはり、聖剣としては」
日吉まりね:「担い手に握られるのが本懐、ということでしょうか」
十束しのぎ:「そうですね。その気持ちはありますとも」
十束しのぎ:「そうあれかし、と作られた我が身ですから。ええとほら、ヒトの皆様とて、つがいを求めるのでしょう?」
十束しのぎ:落ち込んだ姿を取り繕うように言いながら、バスケットからフルーツを取り出したりしている。
日吉まりね:「……ええ。人の繋がりは、人にとってとても大切なもの」
日吉まりね:「それが例えば……他人の意向で無理矢理繋がれた絆なら」
日吉まりね:「……やはり、いい気持ちはしません、かね」
十束しのぎ:「そうでしょうとも」うんうん、と頷き、赤い皮のりんごを取り出す。
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「とまれその辺り、私としましては剣……無機物ですから、他者の意向はどうしても絡むところはありますね」
日吉まりね:「では、私が勇者足りえなかったのは」
日吉まりね:「"ポゼッショナー"なる何某に操られた意志だったから」
十束しのぎ:皮に親指を滑らせる。するするとピーラーのように不思議と皮が剥かれていく。
日吉まりね:「(原理は分かっているとはいえ、不思議な光景だな)」
日吉まりね:「しかし、精神操作が解除された今」
日吉まりね:「私の中に残る気持ちは、私のもの……で、良いのでしょうか」
十束しのぎ:「そうではないでしょうか。おそらくは」ヒトの精神には疎い。生まれて数年なので。
十束しのぎ:「報告によれば、後遺症の残るタイプの精神感応ではなかったようですので。」
日吉まりね:「……それは、良かった」
十束しのぎ:とん、と人差し指をりんごになぞらせれば、8つに等分されたりんごが皿に乗る。
日吉まりね:布団から抜け出し、ベッドのヘリに改めて腰かける。
十束しのぎ:「私にはわかりませんが、私よりヒトを知っている方々がお墨付きです。安心して良いでしょう……りんごどうぞ」
日吉まりね:「ええ……ありがとう、ございます」
日吉まりね:恐る恐る、震える手で口に運ぶ。
日吉まりね:「……おいしい」
十束しのぎ:冷たく瑞々しいりんごだ。不思議と体温が残っている感覚はない。
十束しのぎ:「それはよかった」にっこり。
日吉まりね:「……不思議な方、ですね」
十束しのぎ:「ありがとうございます。聖剣は神秘を纏うものですから」
日吉まりね:「…………」
十束しのぎ:「? ……いかがなさいました?」
日吉まりね:「十束しのぎさん」
十束しのぎ:「はい、十束しのぎです」ピンと背筋を伸ばした姿勢で椅子に座っている。
日吉まりね:「君がほしい」
十束しのぎ:「…………私を、ですか?」いつか聞いたセリフだな、と反芻。
十束しのぎ:「ええと、精神の影響は残っていないのですよね?」
日吉まりね:「はい、その通り。私も、後遺症の様なものかと思っていたのですが」
日吉まりね:「貴女と再び出会って確信しました」
十束しのぎ:「確信ですか。どのような?」
日吉まりね:「私は、貴女の為に生きたい」
十束しのぎ:「私の、ために」
日吉まりね:「貴女の様な聖剣が、未だ担い手を見いだせずにいることに」
日吉まりね:「貴女を悲しませていることが、どうしても我慢ならない」
日吉まりね:「洗脳が解けても尚、この気持ちは変わらなかった」
日吉まりね:「ならば、この気持ちは私のもの。そうでしょう」
十束しのぎ:「………………………」ぽかん。口を開けている。
日吉まりね:「貴女がヒトの味方でありたいのなら」
日吉まりね:「私は、ヒトを護るために勇者となりましょう」
日吉まりね:「幸い、UGNの構成員たる私はその機会に恵まれている」
日吉まりね:「……どうで、しょうか」
十束しのぎ:「………………ふ」
十束しのぎ:「ふふふふふふふ、ふ」がくん、と首を曲げて、表情を見せずに笑う
日吉まりね:「……?」
十束しのぎ:一定量のリピートのような笑い声。
十束しのぎ:「いえ、失礼しました」ぱ、と顔を上げる
日吉まりね:「え、あ、はい」初めて見る彼女の振舞いに狼狽しつつ
十束しのぎ:「つまり、聖剣としての私を欲すると、そういうわけですか。貴方自身の意志で。」
日吉まりね:「ええ、勿論です」
十束しのぎ:「ふ!」内から湧き上がる衝動を抑えきれない、というように一瞬声が漏れる。
十束しのぎ:「……………重ねて失礼。慣れていないもので」
日吉まりね:「……いえ、大丈夫……ですが」
日吉まりね:「先ほどから、何やら様子が……?」
十束しのぎ:「日吉まりね様。ありがとうございます。良いものですね、誰かから必要とされるということは」
十束しのぎ:「……いえ、この言い方ですと今まで必要とされていないかのようですが。ええと、そうですね」
十束しのぎ:「とても、とても嬉しいです。その前の確認として、」
十束しのぎ:「聖剣は担い手を選びます。ご存知でしょうが。」
日吉まりね:「ええ、以前もお聞きしました」
日吉まりね:「今、貴女は私を見定めて……あるいは、もう終わったか」
十束しのぎ:「力に溺れぬ意志。己の理性を貫く心。それをこそ求める聖剣。……そして」
十束しのぎ:「その理性を貴方はお持ちだ。……既に証明されたように、他者から心を弄られようと、それでも失われぬほど」
十束しのぎ:「えぇ、かの遺産の適合者として、理想すぎるほどに。」
日吉まりね:「……では」
十束しのぎ:白猿の額冠と呼ばれる遺産。その適合者は、常に理性的な振る舞いを求められるという。
十束しのぎ:……気が合いそうだ。
十束しのぎ:「その上で、日吉まりね様。」
日吉まりね:「はい」
十束しのぎ:「証明できますか?」
十束しのぎ:「貴方は、かの遺産。今は手元に無くとも、今後手元に戻る可能性はなくとも、かの遺産より、聖剣たる私を振るうに相応しい、と。」
十束しのぎ:青色の瞳がまっすぐ目を捉える。
日吉まりね:「……難しいですね」
日吉まりね:「確かに、操られていたとはいえ。既に、私は一度適合してしまった」
日吉まりね:「それに……本来の私の能力も、相性がいいと来ている」
日吉まりね:「回収されてしまった以上、目の前で破棄することもできない」
十束しのぎ:「そうですね。私を振るう以上は白兵的な技能は必須となりましょう。本来はそのサポートが私の機能ですから」
日吉まりね:「これは手厳しい」
十束しのぎ:「対してあちらは、その白兵的な専門家相手に並び立つ実績を既に見せております。」三猿。それぞれの専門分野に達したエキスパート。
十束しのぎ:「あら、ご存じなかったのですか?」
十束しのぎ:「使い手を選ぶ武器など、遺産(私たち)はおしなべて嫉妬深いに決まっているでしょう?」
十束しのぎ:にこり、と笑う。
日吉まりね:「……なるほど、それは、それは」
日吉まりね:「では、例えば」
十束しのぎ:「それでも。」言葉を先取りするように。
十束しのぎ:「それでも証明を望むのであれば。」
十束しのぎ:「えぇ。ですので、今の口頭ではなく、これよりの行動によって、ご証明ください」
日吉まりね:「……ふむ」
日吉まりね:「どうやら、二度も振られてしまったらしい」
十束しのぎ:「ふふ、存じておりますよ。ヒトの皆様は好感度を大事にするのでしょう?」
日吉まりね:「……ええ、その通りです」
日吉まりね:「だからこそ、皆体裁を取り繕い、良き人として振る舞おうとする」
日吉まりね:「……見ての通り、私はソレが苦手なのですが」
十束しのぎ:「えぇ。そうかもしれませんね」
十束しのぎ:「見たところ、貴方は取り繕うまでもなく、筋金の入った良きヒトのようですから。」
十束しのぎ:「そして、何処までも良きヒトを貫ける方が勇者と呼ばれるのなら」
十束しのぎ:「そういう人が担い手であったらいいな、と。私は思いますよ?」
十束しのぎ:笑顔で言って、カタン、と椅子から立ち上がる。
十束しのぎ:「では、私はそろそろ御暇いたします。この後の予定がありますもので」
日吉まりね:「……分かりました」
日吉まりね:「ですが」
十束しのぎ:「はい」
日吉まりね:「私はまだあきらめておりません」
日吉まりね:「いずれ……また」
日吉まりね:「いえ、何度でも」
日吉まりね:「貴女に選定頂けるよう、努めてまいります」
日吉まりね:「……どうか、お忘れなきよう」
日吉まりね:「人だって……執念深いということを」
十束しのぎ:「………………………………」ピタ、と止まる表情は、何かを我慢するように。
十束しのぎ:「えぇ。」カツコツ、と出口に向かって歩きながら。
十束しのぎ:「もし、操られているのでもなく、罪悪感からでもなく、勢いからでもなく」
十束しのぎ:「私を求め続けるというのなら、それを楽しみにしております」
十束しのぎ:「だから、」扉を開ける。首だけで振り向いて。
十束しのぎ:「私が誰かのものになる前に、見せてくださいね」
日吉まりね:「ええ、必ず」
十束しのぎ:にこりと笑顔を残して、扉を閉めた。
十束しのぎ:
十束しのぎ:歩く、歩く。
十束しのぎ:消して迷惑にならない速度で廊下を歩く。
十束しのぎ:降りて降りて、受付を済ませて。病院の出口。
十束しのぎ:人工の光から太陽の光に切り替わり、自然の緑と人工物が共栄する敷地内。
十束しのぎ:そこにあるベンチに腰掛ける。
十束しのぎ:「………」
十束しのぎ:「…………………」
十束しのぎ:「……………………………………」
十束しのぎ:微動だにしない鉄面皮。まるでそうあるまま動かない彫像のように。
十束しのぎ:「ぅ」
十束しのぎ:「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………」
十束しのぎ:(私のバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!)
十束しのぎ:(チャンスだったのに!チャンスだったのにぃぃぃぃぃぃ!!!!)
十束しのぎ:(なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)
十束しのぎ:(だって!だってしょうがないじゃん!目の前であんなに見せつけられてさぁぁぁ!!)
十束しのぎ:(ありますよ!私だって!!!私だって羨ましいなーと思うことぐらい!!)
十束しのぎ:(嫌われちゃったかなー!!嫌われちゃったよね!?最初の時はあんな即答だったのになー!!)
十束しのぎ:(どうする?今から戻る?………出来そうにない!多分私でもわかるよー!!)
十束しのぎ:でも、でも、だって、しかし。
十束しのぎ:数千年をそうであったように微動だにせず、その内面でひたすら言葉を繰り返して。
十束しのぎ:「……………………」
十束しのぎ:表面上は穏やかに見える少女がそのベンチを離れたのは、1時間後だった。
日吉まりね:「…………」その様子を、病棟の廊下の窓から眺めている。
日吉まりね:「やはり、強いお方だ」
日吉まりね:「あれだけ食い下がっても尚、聖剣としての矜持を崩さず。私の資質を見透かし、そして至らないと見定めた」
日吉まりね:「しかし、それでも……諦めきれない」
日吉まりね:「貴方はどう思いますか……"ミエザル"」
日吉まりね:背後に目を向け、指で指示するように。
GM:日吉まりねの能力は動物霊を使役しての攻勢呪術。
GM:だが、事件以降。その能力の在り方は大きく変質した。
GM:背後に潜んでいた、盲目なる獣の霊が日吉まりねの身体に入り込んでいく。
日吉まりね:「…………」目を瞑る。専心。
日吉まりね:学生鞄の筆箱からカッターナイフを取り出し。
日吉まりね:筆箱を中空に放り投げ……ぶん、と右手を振るう。
日吉まりね:何事も無く床に筆箱が落ちたかと思うと。
日吉まりね:着地と同時に、内容物も含めて真っ二つに分かたれた。
日吉まりね:「……やはり、まだ馴染んではいませんね」
日吉まりね:「ですが、UGNの任務をこなしていけばいずれ慣れる」
日吉まりね:「UGNエージェント2名を、無名の刀で相手取った程の白兵能力」
日吉まりね:「従来の様に動物霊を使役するよりも遥かに強い」
日吉まりね:「そう……私は最早白兵戦術に長けたオーヴァードになってしまった」
日吉まりね:「……しかし、やはりまだ不十分だ」
日吉まりね:「こんな中途半端な実力を示しても、門前払いを喰らうだけ」
日吉まりね:「いずれ、彼女の御眼鏡に叶う実力を見に付けるまで」
日吉まりね:「よろしくお願いしますよ、皆さん」
日吉まりね:誰も居るはずのない空間に向けて、にこりと笑いかけると。
日吉まりね:再び、眼下で椅子に座り微動だにしない彼女を眺め始めた。
GM:ダブルクロス the 3rd Edition『十二万八千五百八十七』
GM:全工程終了。
GM:
GM:お疲れさまでした~!!
興津和沙:お疲れさまでした!
十束しのぎ:お疲れさまでした!
小南藤:お疲れさまでした!
『十二万八千五百八十七』
END