『一夜二人転 蝦夷森えび寿と田中百花の場合』


GM:缶詰
PC1:蝦夷森えび寿(えぞもり・えびす)( キャラシート )PL:めかぶ
PC2:田中百花(たなか ももか)( キャラシート )PL:すきゃっと

メインログ雑談ログ
【関連ログ】
『ワールプール・リメインズ』


目次

プリプレイ

GM:では、一夜二人転をはじめます。
GM:今夜の異常事態は、
GM:レネゲイドアイテムにより【本音が全部漏れる(偽りを判定する)】という事態に陥る。
GM:事態を解決するためには、【見つけ出して破壊】する必要がある。
GM:最後の障害として、【暴走したアーティファクト】を倒さなくてはならない。
GM:以上の内容です
蝦夷森えび寿:はーい
田中百花:理解!
GM:本音が漏れ出しちゃって大変!どうなるの~!って感じでどうにかなってもらいます。
蝦夷森えび寿:どうにか!
田中百花:どうなっちゃうの~
GM:というわけで自己紹介は中略!よろしくおねがいしますね!


◆Opening◆

GM:ではまずオープニングから。
GM:登場侵蝕はなし。特殊裁定によりクライマックスまでの侵蝕率は80%で固定。
GM:エフェクトによる増加もなしで駆け抜けていきましょう。
蝦夷森えび寿:はーい
田中百花:はーい
GM:OPのシチュエーションですが、花見会場に行ってもらいます。
GM:FHの研究していた「プセマの冠」というレネゲイドアイテムが紛れ込んでるとのことで、その捜索をするお二人ということで
GM:20分ほど花見してもらったり出店を冷やかしてイチャイチャしてもらったらイベントが起きます。
田中百花:OPだけで解決してやるわよ!
蝦夷森えび寿:誰がこんなやつとイチャイチャするか!
GM:このプセマの冠、きく所によると精神に作用するのだとか。迅速な解決が求められます。
GM:エンジン温まってきたね!やっていこう!



GM:【日本西部 某市】
GM:都市の中央を計画的に川が走る町。
GM:春の訪れと共に、整備された河川敷には桜色の彩りと、それを目当てにした人々が並んでいました。
空木一姫:「………と、言うわけでして。私達はこの中からレネゲイドの反応を探査することが任務となります」
空木一姫:「おふた方の担当はこちらの地域。地図も用意いたしましたので、よろしくお願いいたします」
GM:と、先に任務にあたっていたUGNの職員から通達されたのが少し前。
GM:穏やかな熱気の中で串焼きや粉もの、出店等が並ぶ中で、あなた達二人はその花見会場にいました。
蝦夷森えび寿:「なんでこいつと組まなならんねん」アメリカンドッグを食べながらキョロキョロしている。
田中百花:「まあ、蝦夷森さんったら……そんなことおっしゃらずに」ニコニコしている。
田中百花:(なんでこいつと組まなきゃなんないのよ……!)
蝦夷森えび寿:「なんやその顔……お澄ましさんに元通りかい」ジトッと見る。
田中百花:「あら……?何のことでしょうか……?」
蝦夷森えび寿:「こないだはもっとこう…ガミガミ喋る感じやったやん!」
田中百花:「そんな風に見えていましたか?お恥ずかしいです……」口元に手を当てて困ったように笑う。
空木一姫:「蝦夷森様と田中様は、先日も任務を同じくしたと聞きました」
田中百花:(早く忘れなさいよコイツ……!覚えてんじゃないわよ!)
空木一姫:「実績も聞き及んでおりますし、この土地には不慣れなもので。頼らせていただきます」
空木一姫:礼儀正しく一例。
田中百花:「ええ、そうですね。“ガットアガン”さんはこちらのご出身だそうですし」
田中百花:「大変活躍されていたとか……頼りにさせて頂きますね?」
蝦夷森えび寿:「……おう!まかせときぃ!ここはウチの庭やさかい!ナハハ!」
蝦夷森えび寿:(全然違うんやけど……まあ昨日ネットで調べたしな)
蝦夷森えび寿:(当たり障りないことだけ言ってりゃばれへんやろ。ばれへんばれへん)
田中百花:「この辺りの地理にはお詳しいんですか?」
GM:ネットで調べた君は当然知っているが、この花見会場は川の真ん中に出来た中洲を使用した、自然公園のような花見スポットだ。
田中百花:「何分、この人込みでは……捜索どころか、普通に移動するのも一苦労です」
GM:自然の地形を利用しているため、二手に分かれる必要もある。あるのだ。
GM:そして二手に分かれる場合、すでに面識のある君たち二人がバディを組むことは珍しくない。
空木一姫:「というわけで、私は左。おふた方には右からお願いいたします」
空木一姫:等と言って、迅速に行動に移り、離脱したりもした。
蝦夷森えび寿:「ハハハ!つまりウチが、田中さんを案内してあげるっちゅーわけやな!」
蝦夷森えび寿:「手取り足取り! いや~、良いなあ。なんでも聞いてほしいわあ」
田中百花:「ええ、よろしくお願いしますね」
田中百花:「ご出身はこの辺りなんですか?」
蝦夷森えび寿:「そうやで! ちっちゃい頃に、ここに花見に来たこともあるで」
蝦夷森えび寿:ド嘘だ。
蝦夷森えび寿:「その「プセマの冠」っちゅーのも、一瞬で見つけたるわ」
田中百花:「そうなんですか。頼もしいです。ではご実家もこの辺りに?」
蝦夷森えび寿:「まー…」空を眺める。(な、なんや。妙にぐいぐい来るやないの)
蝦夷森えび寿:「……この辺で…少し東にいって……ちょっと南にいく……方やな!」
蝦夷森えび寿:「おおよそこの辺や」
田中百花:「まあ。それでは任務が終わったら帰省できますね」
蝦夷森えび寿:「何…? そんなに興味持って。もしかして、あんたもついて来たいの?」
田中百花:「いえ、そんなことは。ただの世間話ですよ」
田中百花:「せっかくですから、交流を深めたいと思いまして」
田中百花:(チルドレンだけど、少なくとも施設の出身ではない……)
田中百花:(口振りも怪しい。何一つ具体的なことを答えてない……)
田中百花:(やっぱり、何か隠してるわね。内通者か、FHの工作員か……)
蝦夷森えび寿:(し、真意が読めへん……。こ、交流……? 何………?)
田中百花:(まあいいわ。今回の任務で、その化けの皮を剥がしてやる……!)
蝦夷森えび寿:(えらい今日は猫被ってるし、妙になれなれしいし、こないだとは大違いやん……)
蝦夷森えび寿:(………もしかして……。田中さんのふりをした、FHの工作員………?)
蝦夷森えび寿:(……面白いわ。任務の間に、その正体を掴んでやるやで!)
GM:そうして、二人の間ににわかに緊張が走った時。
プセマの冠:二人の視界に桜の花びらが目に入る
プセマの冠:それは1つではなくまたたく間に広がり、一瞬の間に桜吹雪となって二人を包む
プセマの冠:そこに込められた僅かなレネゲイドの残滓が、二人の感覚に警鐘を鳴らす。
田中百花:「……!? これ……!」
プセマの冠:そして視界を覆い尽くし───
蝦夷森えび寿:「…! 何や……!?」
空木一姫:「─────お二方!」
空木一姫:黒色の斬撃が、その桜吹雪を切り飛ばす。
GM:そのまま、視界を埋めるほどだった花びらは吹き飛ばされ、その場には花びらにまみれた二人と、引き返してきた空木の姿
空木一姫:「……すみません、取り逃がしました」
空木一姫:「あれが『プセマの冠』……のようです」
田中百花:「助かりました、“イチヒメ”。……さっきのが……?」
空木一姫:「えぇ。」
空木一姫:そういう少女の黒髪に、ポポポン、と可愛らしく無数の桜の花が咲いている。
空木一姫:「プセマの冠。情報では、表立った実害はありませんが……」
空木一姫:ポンッ。花が増える。
田中百花:「……何か……咲いてますよ……?」
蝦夷森えび寿:「なんや、頭咲いたで!」
空木一姫:「………失礼。このように。」はらう。
空木一姫:「どうやら、『本心以外』の虚偽を口にすると、桜の花が咲くようです」
空木一姫:ちらり、と黒髪に花びらをまとわせた二人を見て。
空木一姫:「……それでおそらく、お二人もすでに…」
田中百花:「な」頭に手をやって。
蝦夷森えび寿:「何~!? この優秀美少女エージェントちゃんが、そないな簡単にやられるわけないやろ!」
蝦夷森えび寿:長い黒髪に、ぽぽぽっと桜の花が咲く。
田中百花:「……!?」
蝦夷森えび寿:「うわっ!? これか!?」
空木一姫:「おそらく……」気まずげに目をそらす。
田中百花:(まさか……女ですらない……!?)
田中百花:「……。……成程。理解しました」
田中百花:「しかし、任務の続行には何ら問題は無いでしょう」
空木一姫:「はい。ともあれ、私達全員が影響下かと」
田中百花:「我々はチームメイト、仲間です。虚偽を用いる必要などどこにもないのですから」
田中百花:ゆるくウェーブした黒髪に、ぽぽぽ、と桜の花が咲く。
田中百花:「………………」
空木一姫:「…………」
空木一姫:「ええと」ぱん、と両手を打つ。
空木一姫:「ひ、ひとまず。現在はレネゲイドに反応しているようですが、いつ一般の方々に影響が出るかもわかりません」
蝦夷森えび寿:(やっぱFHの工作員やん……!?)
空木一姫:「お二人には申し訳ありませんが、迅速な解決が望まれます」
空木一姫:「………頑張りましょう」
空木一姫:よろしくおねがいします、と下げた頭には、新しい桜は咲いていない。



GM:ではOPは終了。ロイスを取得可能です。
田中百花:蝦夷森えび寿 有為/○疑念 で取得します
蝦夷森えび寿:田中百花/優秀/疑念:〇/ロイス これで取得します
GM:疑惑の仲間達だぜ。
GM:ではシーンは以上!


◆Middle01◆

GM:では次のシーン。ミドルです
GM:登場侵蝕は不要。FS判定に入ります。
GM: 

使用技能:≪情報:UGN≫≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4

GM:こちらの特殊ルールが3点。
GM:片方が≪意志≫で支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とします。
GM:セットアッププロセスに決まるハプニングチャートは独自のものを用います。
GM:FS判定が未クリアで3Rが終了した場合、強制的にクライマックスに移行します。ペナルティとしてクライマックスシーン開始時に暴走・放心が付与されます。
GM:先程も描きましたが、ミドルシーン中は侵蝕率を一律80%で固定、エフェクトでも変動しないものとする。(ジェネシフト等の手順を省くため)
GM:ちなみにクライマックスでは任意で、侵蝕率を100%へ上昇できます。その効果を受けた場合、バックトラックで50%減らせます
GM:では、セットアップ!ハプニングチャート!
GM:事態の最大化と範囲はすでにマックスなので、他の4つからチョイス
GM:choice[1,4,5,6]
DoubleCross : (CHOICE[1,4,5,6]) → 6

GM: 

6:特殊技能の要求。
追っている対象の特性(誘き出す・それが弱点など)、情報提供者の出した条件、偶然遭遇した厄介ごとなど様々な理由で特殊技能が要求される。
使用技能はROCで決定する。任意で独自のものを指定してもよい。

GM:料理。
蝦夷森えび寿:料理…?
GM:屋台でも手伝うのかな…?お弁当とか持ってきててもいいですよ。
田中百花:なんか……出店の手伝い……?
GM:とまれ、判定してみましょうか。
GM:では、メインの判定技能は芸術:料理、支援は意志。難易度は6でどうぞ。
田中百花:2DX>=6
DoubleCross : (2DX10>=6) → 6[2,6] → 6 → 成功

蝦夷森えび寿:フォールンスプライトを使用し、判定ダイスを+3個します。
田中百花:ずるいぞ!
GM:優秀だ
蝦夷森えび寿:(4+3+2)dx>=6 ハッハッハ
DoubleCross : (9DX10>=6) → 9[2,4,5,5,6,6,8,9,9] → 9 → 成功

GM:オッケイ!二人共成功で現在の進行値は2/4。



GM:二人を襲った異常事態。プセマの冠の効果を解除するには、本体を捕らえる必要があるだろう。
GM:そして同時に、影響下にある状態を計測するため、空木一姫は一時、他のエージェントと共に後方に下がることになった。
GM:二人はプセマの冠を探しつつ、現場に待機ということになったが……
たこ焼き屋(UGN):「私は空木氏を連れて報告に戻ります」
たこ焼き屋(UGN):「その間、こちらの屋台で待機してくださって結構です。あ、店番もよろしくお願いします」
蝦夷森えび寿:「お…………」
GM:現場に潜入していたエージェントからそう依頼され、たこ焼きにお好み焼き、鉄板焼きの出店の店番をすることになった。
田中百花:「任せてください。大丈夫ですよ、こちらの“ガットアガン”さんは本場のご出身ですから」
蝦夷森えび寿:「おう!まかせときぃ! ウチは小さい頃から毎日のようにたこ焼きとお好み焼きを焼いて育ってきたねん!」
蝦夷森えび寿:ポポポポポッと髪に桜が咲き乱れる。
蝦夷森えび寿:「………………」(あっ)
田中百花:「……」疑惑の眼差し。
たこ焼き屋(UGN):「…………」その桜が咲くのを見て。
たこ焼き屋(UGN):「はは、頼りになります!」
たこ焼き屋(UGN):爽やかな笑顔と共に後を任せる。
蝦夷森えび寿:慌てて花をはらいながら。「ま、まあともかく!やってみましょか!」
たこ焼き屋(UGN):残されたのは「祭」の一文字を背負う法被と、たこ焼きお好み焼きのレシビだけだ
田中百花:「……そうですね。それで、まずはどうすればいいですか?たこ焼き、自分で作ったことがなくて……」
田中百花:(……『毎日』の部分が嘘……?週一くらいかしら。自分で自分を優秀美少女エージェントと呼ぶあたり、表現を盛る癖がある……?)
田中百花:(あるいはすべての経歴が詐称……?)
蝦夷森えび寿:「そ、そやね。もう生地はできてるから、まずはこれを流していけばええねん」
蝦夷森えび寿:(アカン……アカン。たこ焼きなんか、焼いたことあらへん……)
田中百花:「ふむ……」興味深そうにその手つきを観察している。
蝦夷森えび寿:(家庭用のたこ焼き機ならともかく、こんなガチのお店で、それらしくふるまえるわけないやろ!)
蝦夷森えび寿:生地を流し込みながら、必死に笑みを浮かべている。
田中百花:「何か……この……これか」ピックを見つけて
田中百花:「この針?で……何か……回すんですよね?」
蝦夷森えび寿:「そ…そうや!こう、二つ使こうてな」(そうなんやっけ?)
蝦夷森えび寿:「こう……」
蝦夷森えび寿:6dx 芸術:料理
DoubleCross : (6DX10) → 8[1,3,4,6,7,8] → 8

蝦夷森えび寿:奇跡的に成功する。
田中百花:「おお……」感嘆の声を漏らす。
田中百花:「流石にお上手ですね」
蝦夷森えび寿:「そやそや!もっと言って!上手いやろ~~!」(よかった~~~~~)
田中百花:「こう……ですか?」
田中百花:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 10[8,10]+4[4] → 14

蝦夷森えび寿:「……………」
田中百花:くるくると芸術的に、たこ焼きがこんがり焼けていく。
蝦夷森えび寿:「そうですね…」
田中百花:「出来てますか……?」
蝦夷森えび寿:「できてますね……」
田中百花:「良かった……」胸を撫でおろす。
蝦夷森えび寿:「………」キャップを被り直す。「いっや~、あれやなあ、ウチのお手本が良かったんかなあ」
田中百花:「ええ、その通りですよ!」にこりと微笑み、
田中百花:頭にぽんぽんと花が咲く。
蝦夷森えび寿:「咲き誇ってるやないか!」
田中百花:「さて、お客さんを迎えないと……」さっさと花を払いのける。
蝦夷森えび寿:「ちぃ…。しっかしま~、あれやな。田中さん。えらい器用やもんなあ」
蝦夷森えび寿:「ちっちゃい頃からチルドレンやったん?」
田中百花:「まあ、器用で優秀だなんて……そんなことはありませんよ。ただの偶然です」ぽぽぽ、と花が咲く。
田中百花:花を払いつつ「……。ええ、チルドレンでしたよ」こちらでは咲かない。
蝦夷森えび寿:「ふうん……。小さい頃から優秀なUGNチルドレンでいらっしゃって?」
田中百花:「……そうあろうとはしてきましたよ」花は咲かない。
蝦夷森えび寿:「…………」
蝦夷森えび寿:(咲かん。UGNチルドレンということは、偽りではない………?)
田中百花:「……“ガットアガン”はエージェントでしたね。いつ頃、どうしてUGNに?」
蝦夷森えび寿:(本物…? なら、さっきの態度はなんや…?)
蝦夷森えび寿:「あ、おう。ウチは……まあ、……こんな能力に目覚めたら、UGNに入ろうと思ってもおかしくないやろ」花は咲かない。
蝦夷森えび寿:「いつ頃…ちゃんと覚えてへん」ぽぽぽっと花が咲く。
田中百花:「……?」眉を顰める。
蝦夷森えび寿:「………」ばさばさと花をはらう。「割と最近!」
田中百花:(UGNに入った動機は嘘ではない……FHの工作員、ではない……?)
田中百花:(だとしたら何故、時期を誤魔化そうとした……?何の意味があって……?)
蝦夷森えび寿:「なんや、そないな怖い顔して」ムッとする。「歴が短いからって、ナメてるんやろ」
田中百花:「いえ、そんなことは」変化は無い。「貴方の働きはこの前の任務で見ていますし」
田中百花:「……それより“ガットアガン”」神妙な面持ちで
蝦夷森えび寿:「…」ちょっと拍子抜けする。「ん? おう」
田中百花:「何か他に任務中ですか?他の職員には言えないような密命が?」辺りを憚る小声で言う。
蝦夷森えび寿:「へえ?」瞬き。「なんで?」
田中百花:「……何でって……」
蝦夷森えび寿:「なんもないよ?」咲かない。
田中百花:「…………?」ますます難しい顔になって。
田中百花:「……何か隠してますよね?私に」結局直に聞く。
蝦夷森えび寿:「………」
蝦夷森えび寿:「…………………!!!」
蝦夷森えび寿:顔が青ざめ、赤くなり、青ざめる。
蝦夷森えび寿:「かっ」「隠してないよ!?」咲き乱れる。
田中百花:「嘘!すごい咲いてる!!」
田中百花:「何か隠してるでしょう!あなた!」
蝦夷森えび寿:「あっ、あーーー」花を千切る。「う…嘘が嘘!」また咲く。はらう。「嘘が嘘が嘘!」咲かない。「あれ!?」
蝦夷森えび寿:「か…隠してないもん! 潔白!」咲いてる。
田中百花:「えっ……?えーと……?」
田中百花:「……ほら!隠してるでしょう!!」
蝦夷森えび寿:「ううっ…嫌やもうこの花…!」
田中百花:「正直に言いなさい!何か企んでるの?UGNに害を為すつもりなら……!」
田中百花:腰に差した剣に手を掛ける。
蝦夷森えび寿:「そ……そんなたいそうなことやあらへん!」思わず駆け寄って手を押さえる。
蝦夷森えび寿:その言葉に花は咲かない。
田中百花:「……」押さえられた手から、その顔に視線を移す。
蝦夷森えび寿:気まずそうに眼を逸らしている。頬が赤く染まっている。
蝦夷森えび寿:「そ………その」
蝦夷森えび寿:「ホンマに…たいしたことやないんで…なんつうか」
田中百花:「…………?」
田中百花:訝し気にその様子を見る。
蝦夷森えび寿:「……っ」顔が真っ赤になる。「な、内緒、内緒!」
田中百花:「な、そこまで言って……!?」
蝦夷森えび寿:「う、うっさいアホ! そんなに気になるなら当ててみたらええねん!」
田中百花:「はあ!?」
蝦夷森えび寿:「せ、せやせや。田中さんがビシッと当ててくれたらウチだって堪忍するよ!」キャップを被り直すようにしながらそそくさと離れる。
田中百花:「……UGNの敵では無い……害を及ぼすつもりはない……」
田中百花:「……」
田中百花:眉間に皺を寄せて考え込む。導き出される答えは。
田中百花:「……実は男……?」
蝦夷森えび寿:「んなわけあるかっ!アホーーーー!」
蝦夷森えび寿:花は咲かなかった。
GM:その叫びは、暖かな春の風に乗って響いた。



GM:ではラウンド2!
GM:セットアップ!ハプニングチャート!
GM:深刻化などを除いてチョイス
GM:choice[1,4,5,6]
DoubleCross : (CHOICE[1,4,5,6]) → 5

GM: 

5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。

蝦夷森えび寿:なんやて!?
田中百花:せやかて……
GM:乱闘です
田中百花:花見会場だしな……
蝦夷森えび寿:絡まれちゃったか………
GM:というわけで≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫で判定をどうぞ。難易度は6。
蝦夷森えび寿:フォールンスプライト・起動!判定ダイス+3個して射撃で判定するで!
蝦夷森えび寿:(4+3+2)dx>=6
DoubleCross : (9DX10>=6) → 10[2,2,3,4,5,5,5,6,10]+2[2] → 12 → 成功

蝦夷森えび寿:ヨッシャ~
GM:つよーい
田中百花:5DX+14>=6
DoubleCross : (5DX10+14>=6) → 9[5,5,7,8,9]+14 → 23 → 成功

蝦夷森えび寿:www
田中百花:ホホホ
GM:固定値よ。
蝦夷森えび寿:どうなってんだよぉ……
GM:コレが東の女子高生チルドレンか
GM:というわけで進行度も完遂!ミドル達成です!
田中百花:やった~~~
蝦夷森えび寿:わ~~~~い



GM:無事にたこ焼き屋の店番を終えたあなた達。
GM:直前の会話のせいか、二人は自然と距離を取りながら桜並木を散策していた
GM:そんな、一人で花見会場を楽しむように見える田中さんの容姿が目を引いたのか。
一般人(男):「おっ、お姉ちゃんお姉ちゃん!一人ぃ?」
一般人(男):多少顔を赤くした男性が、陽気な調子で話しかけてくる。
田中百花:(ったく……一体何なのよ、あいつ……男じゃないとしたら何を隠してるわけ……?宇宙人……?)
田中百花:「……ん?」
田中百花:辺りを見回して「私ですか?」
一般人(男):「そうそう!私私!一人はあかんでー!寂しい!」
一般人(男):声の調子からすこしアルコールが入っていることが推察できる。
一般人(男):「ええ桜やろ~?これな、春になったらブゥワー言うて、色んな所から人がくんねん!」
田中百花:「別に寂しくはないですが……」(酒臭っ……!)
田中百花:「へぇ……そうなんですか」
一般人(男):「お姉ちゃんも見に来た口やろ~?発音が綺麗やもんな~!……当てたる!東の人や!」
一般人(男):「どやろ?観光やろ?正解やろ~?よかったら案内しちゃろか!」
一般人(男):馴れ馴れしく距離を詰める。
田中百花:「はぁ。まあ、そうですが……。……」
田中百花:(あっ……これナンパか……!)ようやく気付く。
田中百花:「いえ、お気持ちはありがたいですが……結構ですよ。ご迷惑ですし」
一般人(男):「ええか?お姉ちゃん、花見会場で一人はあかんて!花見ゆうからには花は見られな!お姉ちゃんみたいな花がだーれも見られんのは、コラ損失やがな!」
一般人(男):「遠慮せんでええて!あっちにな、しずか~なええところがあんねんて!」
一般人(男):グイ、と無理やり肩を組もうとする
田中百花:「いえ、本当に結構ですから……」さらりと躱し、さっさと歩き出して離れようとする。
一般人(男):「謙遜ってやつやな~。可愛い子や!ええてええて、お姉ちゃんみたいな可愛い子やったらおるだけで!」
一般人(男):離れようとする腕を掴む。
一般人(男):アルコールの効能か、すこし乱暴なぐらいに腕を引いた。
田中百花:「結構だって……」
田中百花:その手を逆に掴み、足払いを掛け、男の身体がぐるんと宙を舞う。
田中百花:「言ってんでしょうが!!」
一般人(男):「おん?」視界が回る
一般人(男):どしーん!
田中百花:折りたたむ形で男がゴミ箱に叩き込まれる。
一般人(男):「おおぉぉぉぉ!!??」
田中百花:「ったく何なの!?どいつもこいつも……!」ぱんぱんと手袋を払って。
蝦夷森えび寿:「ちょ…ちょお、何してんねん!?」物音を聞きつけて、遠くから走ってくる。
田中百花:「関西人ってのはこういうヤツしかいないわけ!?ほんっとにムカつ……」
田中百花:「……あら、“ガットアガン”さん」慌てて笑みを取り繕う。
田中百花:「どうかなさいましたか……?」
蝦夷森えび寿:「……いやいやいやいや!」
蝦夷森えび寿:「無理あるやろ!めちゃ投げ飛ばしてたやん!」
田中百花:「……こちらの方がゴミ箱をお探しでしたので……」ぽぽぽ、と花が咲く。
蝦夷森えび寿:「あんた、ホンマはもっとこう…違うやろ!キャラ!」
田中百花:「……」
田中百花:「何のことでしょうか……?」傾げた頭に花が咲き乱れる。
蝦夷森えび寿:「嘘や!すごい咲いてる!」
田中百花:「目の錯覚ですよ……?」ぽぽぽぽぽ
蝦夷森えび寿:「これが錯覚でたまるか!」
一般人(男):「コラ風流でええわぁ」ゴミ箱から脱出を諦め、花が咲くのを眺めて缶の中身を呑む。
蝦夷森えび寿:「……酔っ払いやさかい、たいして気にしてへんな。いこいこ」背中を押す。
田中百花:「わ……」押されるがままに歩き出す。
蝦夷森えび寿:「田中さんなー…、そんな取り繕う必要あるぅ?」
田中百花:「……な、何がですか……?」目を逸らす。また咲く。
蝦夷森えび寿:「……」それを眺める。「別に、本音で話してもええやん。悪いこと起こらんて」
蝦夷森えび寿:特に花は咲かない。そういう風に思っている。
田中百花:「……。 …………」観念したように軽く息を吐いて。
田中百花:「別に……そんなにおかしなことでしょうか?」
蝦夷森えび寿:「むぅ」
田中百花:「誰だって、例えば教師の前では優等生として振舞うし、警察の前では大人しくするでしょう?」
田中百花:「それと同じですよ」
田中百花:「人に良く思われたいというのは、そんなに変ですか?」
蝦夷森えび寿:「………それは……」瞬き。「………」
蝦夷森えび寿:「変やない……かも。いや、変やない」
蝦夷森えび寿:「そう言われるとぐうの音も出ぇへんわ。ウチも同じやもん」
田中百花:「……同じ?」
蝦夷森えび寿:「うん」照れくさそうに目線を逸らす。「人に、こう思われたいーっていうのがあって、そう見えるように振舞ってんねん」
田中百花:「あなたが……?」あまり気にしているようには見えないが、という目。
蝦夷森えび寿:「や、やめろその目…ホンマやで。花咲いてないやろ」咲いてない。
田中百花:「確かにそうですけど……」
田中百花:「……もしかして、隠してるのもそのことですか?」
蝦夷森えび寿:「うっ」
蝦夷森えび寿:「ま、まあ……そうかもしれない可能性もあるのかもしれないしないのかもしれないやで……」
蝦夷森えび寿:早口。
田中百花:「早口になってません?」
蝦夷森えび寿:「うっ、うっさいわ! な、な、な、なんでもええやん! 内緒なもんは内緒なの!」
田中百花:「ふふっ。分かりやすいヤツ……」表情を緩める。
蝦夷森えび寿:「………」ぽけっとした表情で、田中さんを見る。
田中百花:「……何?」
蝦夷森えび寿:「いや…笑うと可愛いなあと思て」
田中百花:「……っはぁ!?」頬を上気させる。
田中百花:「いきなり何言ってんのよ……!バカじゃないの……!?」
蝦夷森えび寿:「なんやっけ、こういうの…。馬子にも衣装?」
田中百花:「褒めてないからねそれ……!」
蝦夷森えび寿:「ええやんええやん、もっとそういう顔出しとったら~。せっかく可愛いんやから」
蝦夷森えび寿:「いつものお澄まし顔より良かったで~。ええもん見たわぁ」肘でつつく。
田中百花:「うっさい!つっつくな!」払いのけて。
田中百花:「……なんか、さっきのナンパ男と似たようなこと言ってない?関西人ってみんなこうなの?」
蝦夷森えび寿:「えっ、関西人っぽかった!?」
田中百花:「ええ、デリカシーが無いところが特に」
蝦夷森えび寿:胸を張る。「そや!そやねん!いや~、ついナニワの血が騒いでしまうんやな……って」
田中百花:「何で喜んでんの……?」
蝦夷森えび寿:「うっさいアホ! ひっ…ひとが珍しく素直に褒めたっちゅーのにいちいち可愛げない反応するなあ!この猫かぶり女!」
田中百花:「さっきは可愛いって言ってたじゃない!何なのアンタ!?意味わかんない……!」
蝦夷森えび寿:「意味わかんないのはそっちや! もう褒めんからな!」
田中百花:「別にアンタなんかに褒めてほしくないっての!」



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスと購入が可能ですよ
蝦夷森えび寿:ロイスはなしで~ 購入だけしよう
田中百花:ロイス プセマの冠 尽力/○食傷
蝦夷森えび寿:1dx+1>=12 ぼであま
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

蝦夷森えび寿:だめだ~
田中百花:侵蝕80になってるはず~
GM:そういえばそう~
GM:+2Dしていいよ
蝦夷森えび寿:あっやった
蝦夷森えび寿:3dx+1>=12
DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 9[1,2,9]+1 → 10 → 失敗

蝦夷森えび寿:財産点2点払って成功させます
田中百花:4DX>=15 強化素材
DoubleCross : (4DX10>=15) → 8[2,3,6,8] → 8 → 失敗

田中百花:≪妖精の手≫使っちゃお
田中百花:1DX+10>=15
DoubleCross : (1DX10+10>=15) → 9[9]+10 → 19 → 成功

蝦夷森えび寿:すご~~い
田中百花:スネークブレードに使って以上です~
GM:はぁ~い
GM:というわけで処理を終えてシーン終了!


◆Climax◆

GM:クライマックス。登場侵蝕はなし。



一般人達:「あっ!先輩おった!」「捨てられよる」「ゴミやゆーて自覚したんやろ」「ほかせほかせ」「粗大ごみのシール買うてき」
一般人(男):「俺はもうアカン。腰が抜けた。いや抜けへんのやけどな。」
一般人達:「何しよんの。はよでや」
一般人(男):「それがなー、向こうの方に木ぃも無いのに咲いてる桜おったから、よっしゃコレ広めたろ、思たら……」
一般人(男):「このザマや」
一般人達:「知らん。」
GM:というやり取りをあなた達が聞いたかどうかはさておき
GM:中洲になっている島の最端、そこに渦巻くように桜吹雪があった。
GM:レネゲイドを帯びたその花弁達。そしてその中央にある小さな木がプセマの冠の本体であると、君たちにはわかる。
プセマの冠:風に吹かれるように円を描いて、桜吹雪が舞っている
田中百花:「……これ、伐採すればいいのかしらね」
蝦夷森えび寿:「うむ。大人しくされてくれればの話やけど」
プセマの冠:そんな君達の言葉に反応するように
プセマの冠:ポ、ポ、ポポポポンと新たな花が咲き誇り、にわかにレネゲイドが活性化する
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:難易度9の衝動判定と共に《ワンナイトフィーバー》。
GM:通常の上昇の代わりに、侵蝕率を100%へ上昇させることが出来ます。
GM:この効果を受けた場合、バックトラックで50%低下可能。
蝦夷森えび寿:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[2,4,7] → 7 → 失敗

蝦夷森えび寿:暴走しちゃう
田中百花:ヤバ~
田中百花:≪妖精の手≫あげる
蝦夷森えび寿:ヤッタ~~!
蝦夷森えび寿:1dx+10
DoubleCross : (1DX10+10) → 10[10]+1[1]+10 → 21

GM:つよい
田中百花:4DX>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 6[2,3,4,6] → 6 → 失敗

田中百花:ぎゃ~~
蝦夷森えび寿:そんな~~~!!
田中百花:効果貰って侵蝕100にあげます
GM:暴走してもらう!桜も満開だ!
蝦夷森えび寿:あっ…ありがとうねえ
蝦夷森えび寿:こっちも適用受けます
蝦夷森えび寿:侵蝕100!
GM:ではエンゲージはプセマの冠から5m挟んで君たち。
GM: 

 プセマの冠[10]
    5m
 蝦夷森[9]田中[6]

GM:セットアップから!
プセマの冠:≪虚無の城壁≫ラウンド間ガード値+12
蝦夷森えび寿:《サポートデバイス》。【感覚】による判定ダイス+8個増。侵蝕率106に上昇
田中百花:なし!
GM:演出もあればどうぞ
蝦夷森えび寿:「……そう上手くはいかなそうやな!」大型ドローンが二体、それを取り巻く小型ドローンが無数に、蜂の軍団のように飛来する。
田中百花:「そりゃそうか……!やるわよ、“ガットアガン”!」
蝦夷森えび寿:「おう!ついてきぃ、"グラジオラス"!」
GM:ではイニシアチブ10、プセマの冠。
プセマの冠:メジャー、コンボ【春散乱満】≪コンセントレイト:バロール≫+≪瞬速の刃≫+≪フェイタルヒット≫+≪因果歪曲≫
プセマの冠:対象はお二人。
プセマの冠:10DX7
DoubleCross : (10DX7) → 10[1,1,2,3,3,3,6,7,7,8]+10[3,6,8]+10[8]+3[3] → 33

プセマの冠:リアクションどうぞ
蝦夷森えび寿:5dx ドッジ
DoubleCross : (5DX10) → 8[4,4,4,5,8] → 8

蝦夷森えび寿:無理!
プセマの冠:モモちゃんは暴走だったのでそのままダメージ
田中百花:空木一姫 ○連帯感/隔意 でロイス取得、昇華して暴走を解除
プセマの冠:おっと、どうぞ。
田中百花:≪リフレックス:ブラックドッグ≫+≪ゲットダウン≫
田中百花:11DX7+14>=33
DoubleCross : (11DX7+14>=33) → 10[6,6,7,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[2,4,5,6,6,7,8,9,10]+10[2,7,9,10]+5[2,4,5]+14 → 49 → 成功

蝦夷森えび寿:すっっっげえ
プセマの冠:強いが。
田中百花:≪運命の切り替え≫で蝦夷森さんを代理ドッジ
蝦夷森えび寿:ありがと~~~!
田中百花:≪リフレックス:ブラックドッグ≫+≪ゲットダウン≫
田中百花:11DX7+14>=33
DoubleCross : (11DX7+14>=33) → 10[1,2,3,3,4,6,6,6,7,8,10]+4[1,4,4]+14 → 28 → 失敗

田中百花:≪妖精の手≫
プセマの冠:ズル!
田中百花:1DX7+34>=33
DoubleCross : (1DX7+34>=33) → 10[10]+10[9]+1[1]+34 → 55 → 成功

蝦夷森えび寿:優秀すぎる
田中百花:田中百花の侵蝕率を15増加 (100 → 115)
蝦夷森えび寿:最高~~~!
プセマの冠:まさか悲しみのハズレ。
田中百花:やったぜ
プセマの冠:クソ~。ダメージだけふってみよ。
プセマの冠:4d10+5+4d10
DoubleCross : (4D10+5+4D10) → 25[1,8,10,6]+5+18[4,7,4,3] → 48

蝦夷森えび寿:こわっ
プセマの冠:まぁ誰にも当たらない。
田中百花:ワハハ
プセマの冠:邪悪なUGNめ…
プセマの冠
プセマの冠:ポポポポポ、と視界を覆うほどに春色の花弁が舞い踊る
プセマの冠:1枚1枚が意思を持つ魚群のような塊となり、強化された鉄ほどの硬度をもって、桜の嵐が君たちに殺到する!
蝦夷森えび寿:(こらアカンな)視界一面に広がった花弁を見やる。(………ウチが、一人やったら)
田中百花:百花が領域を展開。同時、桜の花弁より尚燦然と、刃の華──紅の剣閃が咲き乱れる。
蝦夷森えび寿:「……」むず痒そうな顔。「…優秀ですこと」
田中百花:過程も無く結果として発生した斬撃の嵐が、花弁を微塵に切り刻む。
田中百花:「ふ」
プセマの冠:殺戮の嵐は、より上位の暴威に打ち負ける。
田中百花:勝ち誇ったような表情。
田中百花:「よく聞こえなかったわね。誰が誰に付いて行くって?」
プセマの冠:結果、剣閃を終えた少女を称えるようにハラハラと、桜が景色を彩った
蝦夷森えび寿:「……ウチの出番を用意してくれたんやな!綺麗な花道で、まったくありがたいわ!」
GM:イニシアチブ9、蝦夷森さん。
蝦夷森えび寿:手番の前に、オートアクションで小型浮遊砲を装備します。
蝦夷森えび寿:マイナー。《ポルターガイスト》。インプラントミサイルを選択。シーン間、攻撃力+12。インプラントミサイルは破壊されます。
蝦夷森えび寿:メジャー。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》。プセマの冠に射撃攻撃します。
蝦夷森えび寿:命中判定直前にフォールンスプライトを使用。判定ダイスを増やします。
蝦夷森えび寿:感覚4、《サポートデバイス》で+8、《アームズリンク》で+2、フォールンスプライトで+3、ダイスボーナス+3
プセマの冠:こいっ
蝦夷森えび寿:(4+8+2+3+3)dx@7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,3,3,4,5,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,10,10]+10[2,2,3,4,5,5,5,6,7,7,10]+10[1,3,8]+4[4] → 34

蝦夷森えび寿:達成値34!
田中百花:優秀~
プセマの冠:ガードします。
プセマの冠:ダメージをどうぞ!
蝦夷森えび寿:ダメージロール直前にフォールンサラマンダー使用。ダメージロール+2d10
蝦夷森えび寿:4d10+5+2d10+12 装甲無視
DoubleCross : (4D10+5+2D10+12) → 21[6,2,8,5]+5+4[1,3]+12 → 42

蝦夷森えび寿:装甲無視42ダメージだよ~
田中百花:優秀だわ~
蝦夷森えび寿:えへへ
プセマの冠:うぉ~。ガードで削って30点。ギリ生きてる。
GM:演出をどうぞ。
蝦夷森えび寿:花弁の嵐を縫うようにして、蜂めいたドローン軍団が展開し、「プセマの冠」への射線を確保。
蝦夷森えび寿:銃口が火を噴き、一斉射撃を放つ。
プセマの冠:空中に新たな花弁が出現する。しかし、それは切り捨てられた数に到底及ばない。
プセマの冠:パッ、と花開くように盾となる花は次々と燃え散り、本体である幹を抉るように削っていく!
蝦夷森えび寿:(……ここで一撃必殺できたらカッコもつくんやけどな)
蝦夷森えび寿:キャップのつばを押さえる。「…あと一撃や!」
GM:イニシアチブ6、田中さん
蝦夷森えび寿:「譲ったるさかい……良いとこ見せてもらいましょうか!」
田中百花:マイナー前にオートでスネークブレードを装備、マイナーなし。
田中百花:メジャーで冠を素殴りします
プセマの冠:乱暴…!こい!
田中百花:10DX+13
DoubleCross : (10DX10+13) → 10[1,2,3,5,6,7,7,8,10,10]+5[1,5]+13 → 28

蝦夷森えび寿:良い出目!
田中百花:回った
プセマの冠:やるわね。
プセマの冠:ワンチャンドッジ
プセマの冠:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 10[4,5,8,10]+5[5] → 15 → 失敗

プセマの冠:惜しい…ダメージをどうぞ!
蝦夷森えび寿:怖い出目じゃん
田中百花:こわ~
田中百花:死ねーーっ
田中百花:3D10+8+5+1
DoubleCross : (3D10+8+5+1) → 23[10,7,6]+8+5+1 → 37

蝦夷森えび寿:良い出目!
プセマの冠:ぎゃー!!
プセマの冠:HPは40。消し飛びます。
GM:復活もなし。戦闘終了!
田中百花:やった~~
蝦夷森えび寿:よかった~~
GM:演出をどうぞ!
田中百花:「ええ、見せてあげようじゃない」
田中百花:構えるのは異様な剣。“エヴァ―グリーン”。刀身が無い、鍔と柄のみの、剣とすら呼び難い代物。それを振るえるのは田中百花だけだ。
田中百花:「この私の──“グラジオラス”の実力を!」
プセマの冠:抉られて焦げた木の幹が、端からハラハラと花弁に変わっていく。
プセマの冠:木の形は仮の姿。群体こそが本質であり、その核を逃せばまた復活する───歴戦の貴方には、それが直感できる。
プセマの冠:風に吹かれる花弁達が、逃亡の準備を始めている。
田中百花:桜が赤く染まる。小規模な斬撃が瞬き、花弁を次々と切り裂いていく。
田中百花:(……認めたくないけど……)
田中百花:(あいつの攻撃で体積が減ってなければ、仕留めきれなかったわね。でも……)
田中百花:「これで……ラストッ!!」
田中百花:指揮者のように剣を振るう。一際輝く斬撃が、僅か残った花弁を両断した。
プセマの冠:ジ、ジッ、と花弁の枝が伸ばした側から剪定され、球の形すら保てない。
プセマの冠:最後の一枚に刃が通った時、力を失ったようにはらり、はらり。
プセマの冠:二人の少女を称えるように、桜が舞った
蝦夷森えび寿:(……ホンマ、笑えるほどお綺麗に仕留めるやないの)
蝦夷森えび寿:(………。絶対言わんけど)
GM:その内心は、外に出さなければ花も開かない。
GM:桜色の花弁が混ざる二人の黒い髪が、艷やかに風に巻かれていた



GM:バックトラック!
GM:《ワンナイトフィーバー》の効果で確定帰還。省略します。
GM:二人共おかえりなさい。
田中百花:ただいま~
蝦夷森えび寿:ただいま~!


◆Ending◆

GM:エンディング。
GM:元凶、プセマの冠の残骸は空木一姫が回収し、君たちは任務から解放となった。
GM:そのまま店番を手伝ったたこ焼き屋からいくつかの食料や、ねぎらいのジュースなどを受け取り。
GM:花見会場に設置されたベンチに二人、座っていた。
蝦夷森えび寿:「なんであんたと花見してるんや…?」たこ焼きを口に運んでいる。
田中百花:「別に帰ってもいいわよ」
田中百花:「熱、熱っ……!」たこ焼きを頬張ろうとして、口元を抑える。
蝦夷森えび寿:「ナハハ!猫舌やん」
田中百花:「うっさいわね!こんな熱いと思わないでしょ!」
田中百花:急いでごくごくとお茶を飲んで冷ます。
蝦夷森えび寿:「フーフーしてあげましょか~? あんまり熱いとお澄ましできなくなっちゃいますからな~」
蝦夷森えび寿:「なんやかんや言って、猫被らなくなってきたやん。ウチとしては話しやすくて助かるわ」
田中百花:「結構よ。……別に、ただ気付いただけよ」
田中百花:「わざわざアンタに良く思われたって無意味だってね」
蝦夷森えび寿:「なんやそれ!ホンマ可愛くないなぁ!」
田中百花:「噛み付いてきたのはそっちでしょ」ツンと澄ました顔で、冷ましたたこ焼きを口に放り込む。
田中百花:「ま、今回はお疲れだったわね、蝦夷森」
田中百花:「少しは優秀と認めてあげてもいいわ。……私の方がもっと優秀だけど」
蝦夷森えび寿:「……うえっ」
蝦夷森えび寿:「ほ…褒めたん?今」
蝦夷森えび寿:「ちょっとよく聞こえなかった。もっかい言って」
田中百花:「……。……は?褒めてないけど」目を逸らす。
田中百花:「この私には遠く及ばないって言ってんの!」
蝦夷森えび寿:「うんうん、ウチの優秀さがよおーやく分かったんか~。いっやーー、良い日やなホンマ!」
田中百花:「褒めてないって言ってんでしょ!どんだけ都合が良い耳してんのよ!」
蝦夷森えび寿:上機嫌でサイダーのペットボトルを空ける。「いやはや、あの桜で嘘が全部バレるかもってなった時はどうなるかと思ったけどなあ」
田中百花:「まあ、この私に掛かればあの程度の相手、こんなものよ」ふふん、と自慢げに。
田中百花:「別に大した嘘もついてないし。アンタと違ってね、蝦夷森」
蝦夷森えび寿:「なっ…なんやのその扱い。ウチ悪者みたいやん!」
田中百花:「悪者でしょ。結局まだ嘘つきっぱなしだし……」
田中百花:「……ま、どうでもいいけど」たこ焼きを口に運び。
蝦夷森えび寿:「ぬっ……」苦虫を嚙み潰したような顔。「………」
田中百花:「にしても、蝦夷森って珍しい名前よね」
蝦夷森えび寿:「んう?」こちらもたこ焼きを食べながら視線を向ける。
蝦夷森えび寿:「そ、そんなことないやろ。どの県にも蝦夷森さんが集まってできた街があるに違いないくらいありふれてる苗字やで」
田中百花:「いやそれはないでしょ……。私、他に一人しか知らないわ。UGNの高官なんだけどね」
田中百花:「最初に会った時、一瞬関係者かと思ったのよ。は、今思うと笑えるけどね」
蝦夷森えび寿:「……………………」
田中百花:「関西人でもないし……。 ……? 何よその顔」
蝦夷森えび寿:「いや………」目を逸らす。「…全然似てないやろ、その人と」
蝦夷森えび寿:「その蝦夷森さんは、ウチと違ってホンマに優秀な人やで。関係者なんて…失礼やろ」
田中百花:「……何よ?」違和感を覚えて手を止める。
田中百花:「いつになく卑屈じゃない。優秀美少女エージェントはどうしたわけ」
蝦夷森えび寿:「ウッ…ムッ…」たこ焼きを指す爪楊枝が空を切る。
田中百花:「……?」
田中百花:「……何、さっきの本気にした?」
蝦夷森えび寿:「い、今思うと笑えるって言ったやん!」
田中百花:「えっ?」目を瞬いて
田中百花:「いや……」
田中百花:「別に、私が優秀すぎるだけで、アンタだってまあ……その……十分優秀なエージェントだと思うって……」
田中百花:「そういう話かと思ったけど……え、何?違うの?」
蝦夷森えび寿:「えっ……」
田中百花:「いきなり自信を失くしたわけじゃない……?」
蝦夷森えび寿:「い……っ、いやっ、そ、その」
蝦夷森えび寿:「そう…………?」被っていたキャップをずるずると下げ、顔を隠す。
田中百花:「……何よいきなり……?」困惑して「マジでどうしたのよ、大丈夫?」
蝦夷森えび寿:「い、いや、待って。聞いて」顔を隠したまま言う。
蝦夷森えび寿:「あの…あんたなら馬鹿にしないで聞いてくれると思ったから言うからな。…笑わんでよ。笑わんといてよ」
田中百花:「……だから、何よ……?聞いてから判断するわよ」
蝦夷森えび寿:「……う、ウチ、ホンマは…この辺の出身でもなんでもないねん」
田中百花:「……え、そうなの?」
蝦夷森えび寿:「う、うん」
田中百花:「何よ、見栄張ってただけ?バカねえ、アンタも」
蝦夷森えび寿:「……バカになりたかったんや」
蝦夷森えび寿:「ホンマはUGN高官の蝦夷森さんの娘さんなんですって、知られたくなかったから」
田中百花:「……」
田中百花:「えっ、マジで?」
蝦夷森えび寿:「は、反応軽くない~~~!?」顔を隠したまま。
田中百花:「ええ……?いや、そりゃ驚いたけど……」
田中百花:「あ、ていうかこの前は違うって言ってたじゃない。嘘ついたわね」
蝦夷森えび寿:「そうですって言ったら、皆そういう目で見るやーん! それが嫌なんよー!」
田中百花:「……そういうもんなの?」
蝦夷森えび寿:「な…なにその反応!そういうもんなの!」
田中百花:「ふーん……私、親いないし。そういうのあんまり分かんないな」
田中百花:「親は親、アンタはアンタでしょ?」
蝦夷森えび寿:「……………うん」
蝦夷森えび寿:顔を隠したまま、少し固まった後、ようやくコクンと頷く。「うん………………」
田中百花:「何よ、そんなの気にして黙ってたわけ?」
蝦夷森えび寿:「うっさい。うっさいうっさい」
田中百花:「ははん、案外可愛いとこあんじゃない」悪戯っぽく笑う。
蝦夷森えび寿:「アホ!もう、こっちもう見んな!今、顔戻すさかい待っとって!」
田中百花:「あはは!何よ、可愛いじゃない!いや~、いい気分ね!胸がスッとするわ!」
田中百花:「ほらほら、こっち向きなさいよ」スマホのカメラを向ける。
蝦夷森えび寿:「やめっ…な、なにを向けてんねん!馬鹿!やめやめ!」
田中百花:「あははは!照れてる照れてる!」
田中百花:「いやー、それにしてもびっくりしたわね。完全にこの辺の人間だと思ってたから」
田中百花:「ほんとはどの辺なの?京都?それとも兵庫とか?」
蝦夷森えび寿:「…………………」
蝦夷森えび寿:「…………………ょう」
田中百花:「ん?京都?」
蝦夷森えび寿:「…………………東京」
田中百花:「……」
蝦夷森えび寿:「……」
田中百花:「……は?東……」
蝦夷森えび寿:「こ…こちとら生まれも育ちも東京や!文句あっか!」立ち上がる。顔が真っ赤だ。
田中百花:「……は、はあああああ!?東京!?」
田中百花:「え、何……は!?全然ナニワじゃないじゃない!!」
田中百花:「生まれも育ちもって……は!?じゃあ何よその関西弁!」
蝦夷森えび寿:「だ…だって東京出身の蝦夷森さんなんかどうしたって父親と結び付けられるんやもん!」
蝦夷森えび寿:「それ嫌だから避けようちゅーて考えたの!あ…あんただってすっかり騙されてたやん!」
田中百花:「だっ……だから関西人の振りを……?」
蝦夷森えび寿:「わっわっわっわっ」「悪いか!?」
田中百花:「ぶっ……ぐっ……」口元を押さえる。
蝦夷森えび寿:「わっ………」ますます赤くなる。
田中百花:「……あははははは!あーーーっはっはっはっは!」
蝦夷森えび寿:「わーらーうーなーやー! もーーーーー!」
田中百花:「ばっ……ばっ……バッカじゃないのアンタ!?あーっはっはっは!」
田中百花:「どっ……道理で何かおかしいと思ったのよ……何!?それがずっとついてた嘘!?」
蝦夷森えび寿:「うっうっさいなーーーー!そうですけど文句あります!?もーーーー!」
蝦夷森えび寿:「だから言うのイヤやったんよーーーー!」
田中百花:「人にこう思われたいっていうのがあって、そう見えるように振舞ってんねん……」
蝦夷森えび寿:「うわーーーーっ!アホ!この…アホ!」
田中百花:「くっ……くく……道理でたこ焼き焼くのもヘッッタクソなわけよね。私の方がずっと上手かったし」
蝦夷森えび寿:「うううう…うっさいうっさい……」しゃがみ込む。
田中百花:「ああもう、ごめんごめん、からかい過ぎたわ」屈み込んで。
田中百花:「大丈夫やで、蝦夷森……ウチは誰にも言わんさかいな」
蝦夷森えび寿:「────死ね!!!」
蝦夷森えび寿:「アホ田中!!い…言わなきゃよかった…こっ、この性悪女……!」
蝦夷森えび寿:相変わらず赤面したまま、ブルブル震えながら顔を上げる。
田中百花:「はー……笑い過ぎて疲れたわ……」息を吐く。
田中百花:「私、アンタのことFHの工作員じゃないかって疑ってたのに……」
田中百花:「まさかこんなこととはね。ホッとしたけど……ふふっ……」笑いを堪える。
蝦夷森えび寿:「はあ!? ……あっ、だからえらい余所余所しい顔して色々聞いてきたん?」
田中百花:「そうよ。アンタが何か隠してるのは分かったから」
田中百花:「まさか関西人の振りしてるとは思わないでしょ、普通」
蝦夷森えび寿:「…そこまでするとは思わないなら、ウチのしてることは正解やねん」
田中百花:「……ま、そうね。アンタがそんなアホみたいな真似してまで隠しときたい事ってのはよく分かったわ」
田中百花:「その上で、それを私に打ち明けてくれたこともね」
蝦夷森えび寿:「………うん」キャップを被り直す。
田中百花:「だから、誰にも言わないってのは本当だから。安心していいわよ」
蝦夷森えび寿:「…………」
蝦夷森えび寿:ベンチに座って、足をぶらぶらと投げ出しながら、隣の田中さんを見る。
蝦夷森えび寿:「やっぱ、こっちのが話しやすくて好きやわ」
蝦夷森えび寿:「…ありがと。一回しか言わんからな」
田中百花:「……」虚を突かれたように、意外そうな顔をして。
田中百花:「ふ。今のもちゃんと覚えとくからね」くすりと笑う。
田中百花:「……ていうか、結局関西弁なわけ?」
蝦夷森えび寿:「……これも今のウチやし…」
蝦夷森えび寿:「あと、変だと思った時に教えてもらったりしたいし…」
田中百花:「アンタも色々大変なのね……」
田中百花:「じゃ、これからはお互いに秘密ね」
田中百花:手袋を外して、小指を差し出す。
田中百花:「約束よ」
蝦夷森えび寿:「………」「………うん」柔らかく笑い、小指を絡める。
蝦夷森えび寿:「指切りげんまん」
蝦夷森えび寿:「嘘ついたら…また、花が咲くかもな」


GM:シーン終了
GM:『一夜二人転 蝦夷森えび寿と田中百花の場合』
GM:コレで全行程終了となります!お疲れさまでした~
田中百花:お疲れさまでしたー!
蝦夷森えび寿:おつかれさまでしたー!




『一夜二人転 蝦夷森えび寿と田中百花の場合』

END