GM:
8/ブーシュヤンスタの店主、苗場苅生について。
かつて天才と謳われた布団職人だったが、生産性の低さと、深夜営業のデパート・コンビニ等が台頭したことで商店街が潰れ、連鎖的に職を失う。
その後、町が廃れたのに伴い当のデパートも潰れた。両者が共倒れになったのには、争いの中で深夜まで働き続けた住人や従業員たちが次々と倒れたのが大きな理由であった。
その後、苗場は個別での通販業をしていたようだが−−UGNで言う『崩落戦』の際に行方不明となり、現在では死亡扱いになっている。
GM:この辺りの情報は次のシーンで描写しつつ、最後の情報に挑戦して貰うことになります。
GM:というわけで、シーン終了。
GM:ロイスと調達が可能です。生きている店はあったのかな・・・
ミミーシャ:ロイス保留!調達!
ミミーシャ:応急手当!
ミミーシャ:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[4,4] → 4
氷室錬:ロイスは…ユウ君の感情を 〇尊敬/劣等感 へ変更します。
ミミーシャ:不吉!失敗で以上!
姫都・幹久:さて……あ。ロイス保留で、こっちは……ボディアーマ調達しますね。
氷室錬:購入は…うーん姫都くんのボデマとか着ぐるみかなあ?
姫都・幹久:5dx>=12
DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 10[1,2,3,10,10]+4[3,4] → 14 → 成功
君臣ユウ:ロイス取得「友人 氷室錬 P友情/N劣等感」で。
姫都・幹久:あ。出ましたので大丈夫。不足なやつを、クスリなりなんなり!
君臣ユウ:あ、P表。
氷室錬:あ、替えてるなら応急狙います。マイナーで隠密。
君臣ユウ:あ、姫都さんさっき買った応急使います?そっちが耐える可能性あるし。
氷室錬:5dx+1=>8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 9[1,4,6,9,9]+1 → 10 → 成功
氷室錬:よし買えた。
君臣ユウ:買い物上手。
GM:応急手当はこの場で使っても良いよ
GM:処理が楽なので
君臣ユウ:やったね。
氷室錬:姫都くんが全快したらユウ君に渡しますね
姫都・幹久:あ。そしたら使わせてもらいます……!
姫都・幹久:2d10 応急手当をしてみる
DoubleCross : (2D10) → 4[2,2] → 4
姫都・幹久:ぶっふ
姫都・幹久:24ですね。3点残ったけど……
氷室錬:傷残ってるならわたしのをつかいなせえ
GM:下手・・・っ! カイジくん、応急手当のやりかたが下手っ・・・!
君臣ユウ:じゃあ私何買おうかな…ワンチャンリアクティブアーマーでも、と思ったけど無難に応急手当買うか。
姫都・幹久:ありがたい。お言葉に甘えて、ピンゾロ以外で……
姫都・幹久:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[6,6] → 12
ミミーシャ:こっちもひとつあるぜ~
氷室錬:六ゾロww
君臣ユウ:まだあるならリアクティブアーマー狙おう
ミミーシャ:じゃあこっちはユウくんに!
ミミーシャ:使いな!
姫都・幹久:6面体使ってんじゃないんですからw
姫都・幹久:君臣くんも回復しておくといいかと!
君臣ユウ:ありがたく!
君臣ユウ:7+2d10
DoubleCross : (7+2D10) → 7+11[4,7] → 18
君臣ユウ:応急狙っておこう。
君臣ユウ:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 6[2,6]+4 → 10 → 成功
君臣ユウ:18+2d10 使用
DoubleCross : (18+2D10) → 18+6[5,1] → 24
君臣ユウ:3点残りだ。以上!
マスターシーン
GM:——————————————————————
GM:それは。
GM:今の時代、いつでも、どこでも起こりうるような、ありふれた滅びの一つ。
GM:地元密着の古い商店街にやってきた、大企業の尖兵、最新のデパート。
GM:手を取り合うという選択肢は、最初からなかった。デパートは最初から商店街のシェアの全てを狙っていたし、住民たちは、それを指を咥えて見ているほど大人しくもなかった。
商店街の住民:「見ろよ……あの不細工なデパート。ふざけやがって」
商店街の住民:「くそっ、何が大企業だ! ポッと出の都会のひょろ長どもに負けてたまるか!」
デパート経営者:「ちっ、旧い商店街が、無意味に粘ったところで……」
デパート経営者:「経営時間をもっと伸ばせ! コストを切り詰めて安くしろ! 時代が違うんだ!」
GM:泥沼化していく争い。止めようとしても、止まるはずもない。彼/俺は商店街ではまだ若造だったし、デパートに働きかけられるほど有名でもなかった。
商店街の住民:「ゲホッ、ゲホッ。まだだ、この新商品さえ、完成すれば……ぐっ、ごほっ!」
商店街の住民:「ここは私達の街よ、私達で守り……あなた!? あなたーっ!」
商店街の住民:「働くのをやめろ? 馬鹿言え! アイツらに屈しろってことか! てめえは大人しく布団作ってろ!」
GM:商店街の老人達は、故郷への誇りを全て賭けて戦って、体調を崩して、寿命を切り崩して、消えていく。
GM:そうして、商店街から火が消え……しかし
デパート従業員:「畜生、やってらんねえよ。ふざけんな、こんな所で深夜まで……!」
デパート従業員:「残業代を払えー! 労働者の権利を保証しろー!」
デパート経営者:「そんな……客が……客足が、まるで足りない……」
GM:そうして勝利したかに見えたデパートも、無茶な経営のツケを回収しきれず、衰退した町で得られるはずの利益も得られず、あっさりと撤退させられていった。
GM:そして、何もなくなった。
???:「……? なんだ……俺は、あの地震で、崩落した瓦礫に巻き込まれて死んだはずじゃ……」
???:「……なにも、なにもなくなった! ハハハ! どうして……どうしてこんな……」
???:「……そうだ。ちゃんと眠っていれば。俺の言うことを、皆、聞いていれば」
???:「俺の布団を。俺の枕を。……ああ、なんだ、あの光は? ……俺の布団を。俺の枕を。俺のクロスを…」
???:「ベッドでは駄目だ。無限の掛け布団を。敷き布団を。……この石さえあれば……」
???:「あんな、馬鹿な悲劇は、もう二度と−−」
GM:——————————————————————
ミドル4
GM:と、いうわけでラストプライズシーン!
GM:シーンプレイヤーはミミーシャさんで、他は自由です
氷室錬:出ますぞ
氷室錬:氷室錬の侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:66->74)
ミミーシャ:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 8[8]+64 → 72
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:66->74)
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+1(1d10->1)した(侵蝕:78->79)
GM:ではプライズ!
氷室錬:残り1だし普通に振っちゃいましょうか。
姫都・幹久:ですね。出ればいいとなれば普通にいけるかと。
GM:まってねー
姫都・幹久:あ。はーい
【廃商店街を調査せよ】
《情報:裏社会》《情報:UGN》《知識:寝具》 達成値8 財産点使用可能
支援判定は《知覚》《情報:ウェブ》。
達成値は7。他のPCの進行度判定の前に宣言して成功することで、対象の判定値+3。
GM:ちょっと代わりました
GM:変わりました
ミミーシャ:ふんふむ
氷室錬:おお。
君臣ユウ:なるほどなー
ミミーシャ:だが関係ねえぜ!
ミミーシャ:ぶち抜いちまいな!姫都くん!
氷室錬:まあ裏社会固定値あるし裏社会で振ろう。マイナーで完全熱光学迷彩起動、隠密。
姫都・幹久:はーい。情報UGNにコネ入れて、いきます!
姫都・幹久:5dx+2>=9
DoubleCross : (5R10+2[10]>=9) → 10[1,2,2,9,10]+4[4]+2 → 16 → 成功
氷室錬:5dx+1=>8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 10[3,5,7,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
ミミーシャ:完璧!
氷室錬:どやぁ…(同じ出目
姫都・幹久:完璧ですね!
君臣ユウ:仲良しの出目だ
ミミーシャ:氷室ちゃんも偉い偉い
氷室錬:わーい
GM:問題なし!
GM:一応、前回の最後で出した情報もまとめて情報を出しますね。
GM:デパート内での探索シーンになります
7/布団の発生地帯……フトンスポットの範囲と量はますます広がっている。
各地で起こる突如の睡眠・誘拐現象は、インフラや交通機関にダメージを与え始めており、このままN市全体に広がればいずれ甚大な被害を起こすだろう。
……だが、デパート内部には眠らされて攫われた人々の『痕跡』だけがあった。攫われた人々本人はもちろんのこと、枕や布団の一つも存在しなかった。
8/ブーシュヤンスタの店主、苗場苅生について。
かつて天才と謳われた布団職人だったが、生産性の低さと、深夜営業のデパート・コンビニ等が台頭したことで商店街が潰れ、連鎖的に職を失う。
その後、町が廃れたのに伴い当のデパートも潰れた。両者が共倒れになったのには、争いの中で深夜まで働き続けた住人や従業員たちが次々と倒れたのが大きな理由であった。
その後、苗場は個別での通販業をしていたようだが−−UGNで言う『崩落戦』の際に行方不明となり、現在では死亡扱いになっている。
9/ ——空を見ろ。
(シーン内で解放)
GM:というわけで、あなたたちは布団の迎撃を退け、古くなったデパートに辿りついた。
GM:しかし、デパート内部の探索をするも、目ぼしい証拠や黒幕の姿はない。
ミミーシャ:「……寝具店の店主は、既に亡くなっているようですわね」
ミミーシャ:「そして眠らされた人々はどこに連れて行かれるのか……」
氷室錬:「あまり生活の痕跡も残ってないですね…」
君臣ユウ:「あんなに布団が量産されているのに、ここには一つもないな」
姫都・幹久:「布団屋のあと、完全に廃屋でしたしね……」
氷室錬:「逆に規模は広がってるのにな…」
姫都・幹久:「連れて行ってる先も、布団を用意してる先も、かなり場所取るはずですよね。確かに」
GM:いくつか資料や、従業員の日記も見つかる。
GM:デパート撤退時点で、相当に追い詰められていたようだ。労働のブラック化や、街自体からの訴訟案件もいくつかあった。
GM:では、そうですね
氷室錬:「なんというか。そこまでやりあうならもうちょっとやり様があったんじゃないかなあ…」無論、元々碌なものも持ってない身からの感想でしかないけれど。
ミミーシャ:「組織というのはそういうものです」
氷室錬:「不自由ですねえ」嘆息。
君臣ユウ:「自分ひとりだけならともかく、周りとの意地もあったんだろう」
姫都・幹久:「なんというか……ちょっと田舎思い出して笑い事じゃないですね……」
氷室錬:「それで共倒れじゃあ、意地どころかマイナスじゃないかなあ…」よくわかっていない。
君臣ユウ:「まぁ、そうなんだが」苦笑して
君臣ユウ:「………周りに宣言してしまうと。間違いを認めること、撤回することのほうが難しいというのは、よくある」
氷室錬:「……?間違ってるって分かってるのに?」
ミミーシャ:「潰しあいの熱狂の中では、尚の事です」
ミミーシャ:「個人個人が持っていた正しさや判断基準もすり潰されてしまう……」
姫都・幹久:「ああ。ありますね、そういうの……何もかかってなくても、裏切った、って思われるほうが怖くって」
氷室錬:「だからこそ、損切りのラインは逃しちゃいけないって思うんだけどなあ」
ミミーシャ:「あるいは」
氷室錬:「死んだら、そこまでなのにね」
姫都・幹久:「錬さんは、そういうとこがっちりしてますよね…」
ミミーシャ:「UGNやFHの関係も、実態はこうしたものなのかも知れませんわね」
ミミーシャ:ぼそりと呟く
氷室錬:「…戦うことは楽だけど、損もその分大きいのにね」まあそれで稼ごうしてるんだからわたしが言えたことじゃないんだけど。
姫都・幹久:「ミミさん?」
ミミーシャ:「……ですから、自分を自分に引き戻させてくれる相手が必要なのですわ」
ミミーシャ:姫都くんを見て
姫都・幹久:「はは。ええとその……そういうとこは、自信を持っていきたいと思います」弱めに笑って。
ミミーシャ:「どんな時にも、傍で手を取ってくれる相手が……」
氷室錬:その様子をへにゃりと笑って見詰めている。
ミミーシャ:「ええ、胸を張っていなさいな」
ミミーシャ:穏やかに笑い返す。
君臣ユウ:「………………」
ミミーシャ:「どうかしまして?ユウ」
君臣ユウ:「(手篭め……………)」ちょっと目をそらす。さっきのことを気にしていた。
ミミーシャ:「?」
君臣ユウ:「あ、うん、なんでもない。気にしないでくれ」
姫都・幹久:「あの、君臣くん? なんで目を……」
氷室錬:「ミミーシャ様、美人だからかな?」
氷室錬:綺麗だよねー、ってほわほわ笑っている。
ミミーシャ:「それは致し方ありませんわね」
君臣ユウ:「うん、まぁ、そんな感じだ」錬ちゃんに同意する。深く考えてない。
ミミーシャ:「よろしくてよ。この美貌、しかと目に刻んでおくことを許します」
君臣ユウ:「あ、はい」妙なことになった。「ありがとうございます…?」
ミミーシャ:ふふーんという顔で髪をかきあげている
君臣ユウ:見ろと言われたので視ておく。
氷室錬:わー、と軽く手を叩いたりしてる。
君臣ユウ:ぼふぼふ。手袋着用。
姫都・幹久:「はは。その……いつもこういう感じなので、落ち着いてると思ってもらえれば……」
君臣ユウ:「そうなのか………」ちょっと困った顔で。
君臣ユウ:「まぁ、慣れるように。がんばる」
GM:では、一段落したところで
GM:全員、《知覚》 で判定をお願いします。達成値は8。ただし《光と闇の眼》を持つ錬ちゃんだけは3。
姫都・幹久:暗視だ!
ミミーシャ:ひゅーっ
君臣ユウ:暗視~!
ミミーシャ:素振り!
ミミーシャ:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,7,8,8,9,10]+1[1] → 11
ミミーシャ:ざっとこんなもんよ
氷室錬:わお。
君臣ユウ:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 10[2,6,7,10]+8[8] → 18 → 成功
君臣ユウ:見える。
氷室錬:5dx=>3
DoubleCross : (5R10[10]>=3) → 7[1,2,3,7,7] → 7 → 成功
姫都・幹久:2dx>=8 ひらめー
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 9[1,9] → 9 → 成功
氷室錬:あぶね。
姫都・幹久:あ。通りました!
GM:全員見えてるし
姫都・幹久:よかった全員気づいた
GM:まあいっか……。では、貴方たちはみんな、割れた窓から見える空に、違和感を覚える。
GM:変わらぬ晴天。青い空と、それを埋めるような白い雲。だが……何かがおかしい。
GM:ようく確認してみよう。
ミミーシャ:「?何か…」
ミミーシャ:目を凝らしてみる
氷室錬:「……?」
君臣ユウ:「?」目を逸らしていた先の窓を見る
姫都・幹久:「……ええと。見間違いかもしれないんですけど」
GM:では、空は空のままだ。だが、雲は、雲ではない。
氷室錬:「…………雲の量が多い…?いや待って」
GM:それは、晴天を埋め尽くすような、雲に擬態した
君臣ユウ:「あれは雲というより…」
GM:大量の布団である。
ミミーシャ:「ふ」
君臣ユウ:「布団が」
ミミーシャ:「布団ですわ……!」
氷室錬:「………?」眼を丸くしている。
姫都・幹久:「落ちてくる……いや飛んでますよね!?」
君臣ユウ:「飛んでいるな……?」
氷室錬:「布団って飛ぶんだ……凄いな—…」
ミミーシャ:「飛びません!」
GM:Eロイス作動。《衝動侵蝕》
GM:SANチェック。意志で判定して下さい。達成値8。
氷室錬:ギャーッ
氷室錬:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 10[1,2,10]+2[2] → 12 → 成功
氷室錬:あっ成功した!!
ミミーシャ:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,4,10]+7[7] → 17
姫都・幹久:げえーっ
君臣ユウ:思い出の一品で意志判定の+1
ミミーシャ:めっちゃ成功した
君臣ユウ:2dx+5>=8
DoubleCross : (2R10+5[10]>=8) → 2[1,2]+5 → 7 → 失敗
君臣ユウ:ダメだ
姫都・幹久:2dx+1>=8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 8[2,8]+1 → 9 → 成功
氷室錬:ゆっユウくーん!
君臣ユウ:やっぱ固定値で8必要なんだ…
姫都・幹久:君臣くんに《夢の雫》っておきますよ! 持っていかれないで!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+3した(侵蝕:79->82)
君臣ユウ:幹久さーん!
GM:失敗した人は侵蝕1d10……するはずなのに
君臣ユウ:成功しました。
GM:君ら正気度高いな!
GM:あと布団が到来することに違和感を持てなくなる予定だったのに
氷室錬:(なみかぜ真実に比べれば)この程度軽いようですね…
GM:同時に、宣言しておきます。
君臣ユウ:なみかぜしんじつに染まってしまう。
GM:空を飛ぶ布団の効果は、Eロイス《砕け散る蒼穹》。
ミミーシャ:www
ミミーシャ:蒼穹ではあるが!
氷室錬:字面通りではあるけどさあ!!w
姫都・幹久:きょ、凶悪!
君臣ユウ:そのとおりなんだけどさぁw
GM:
9/9
9/−−空を見ろ。
青い空。それを埋め尽くす、白い雲。
いや、それらは雲ではない。この街を、N市すら覆うほどの——無数の布団である。
Eロイス:砕け散る蒼穹。クライマックスボスの攻撃力+1d10。
このシナリオ中に布団の大元を倒さない限り、N市内の全ての非オーヴァードが布団に包まれて眠りにつきます。
GM:蒼穹が・・・・砕け散った!!!
姫都・幹久:凶悪ですね!?
ミミーシャ:えらいこっちゃ
氷室錬:こ、この…!(絵面に対しての凶悪さになんて言ったらいいか迷う図
君臣ユウ:見た目を子供向けの悪役みたいなえげつないことしやがって…
ミミーシャ:また世界の危機!
GM:字面に任せて採用したが、このEロイス『ステージが消滅する』なんですよね
GM:大N市を頑張って護ってくれ
姫都・幹久:ぎゃーっ
君臣ユウ:規模!
氷室錬:なんだこの。……この……!
ミミーシャ:もうすぐ1周年だというに!
GM:すまんな・・・本当にすまん。だがルルブに書いてあるのだ。仕方ない・
GM:というわけで、同時に
GM:君臣さんの端末に、連絡が掛かってきます。
GM:電話先は羽鳥七海。
君臣ユウ:「!」
君臣ユウ:連絡を取ります。
君臣ユウ:「君臣です」
羽鳥七海:「……ああ、はい。もしもし、こちら、羽鳥で……」
羽鳥七海:パチン!
君臣ユウ:「………大丈夫か」
羽鳥七海:何やら頬をたたく音の後。「………羽鳥です。そちら、件の、商店街、ですね」
羽鳥七海:「布団の、大本は、いました、か……?」
君臣ユウ:「あぁ、商店街にいる。幹久さんたちも一緒だ」
君臣ユウ:「大本……かはわからないが。布団の大群を視認している」
姫都・幹久:「(羽鳥さん)」
羽鳥七海:「やは、り・・《フトンバースト》、が・・・!」
君臣ユウ:「……………………!」
君臣ユウ:端末を離し、通話相手が羽鳥さんだとちゃんと確認し。
君臣ユウ:「《フトンバースト》。」
君臣ユウ:「………知っているのか、七海ちゃん」
羽鳥七海:当然ながら、布団の支配下にある彼女はここまで出た布団関連のあらゆる判定に失敗している。
羽鳥七海:「お布団から、伝わって、くるんです……彼の、狙いが、呪いが・・・ネーミングが・・・」
羽鳥七海:『布団が落ちてくる』。最初に彼女が発した寝言もまた、この状況を指し示している。
羽鳥七海:「……一度、こちらへ、もどって、くれますか」
君臣ユウ:「そうか……お布団から、熱だけじゃなくそんなものまで……寝付きが悪くなりそうだな……」真面目な声。
君臣ユウ:「貴方も、眠りながらも戦っていたのだな。うん」
君臣ユウ:「わかった。一度戻れば良いんだな。眠いだろうが済まない、耐えてくれ」
羽鳥七海:「お待ち、して、おりま………み゛ぃ」 ぎゅーっと、頬をつねるような音が聞こえてくる。
君臣ユウ:「………」女子があまり聞かれたくないタイプの声を聞いてしまった気がする。
GM:電話が切れる。
君臣ユウ:ツー、ツーと通話が切れる端末を見て。
君臣ユウ:「幹久さん、ミミーシャさん、錬ちゃん」
姫都・幹久:「はい。羽鳥さん……ですよね」
君臣ユウ:「ああ」頷いて。
氷室錬:「……はっ。なんて言ってたの?」布団ショックから立ち直る。
君臣ユウ:「七海ちゃんが、布団と繋がって、何か情報を掴んだらしい。一度、コープなみかぜに戻ろう」
君臣ユウ:「《フトンバースト》……そう言っていた」
君臣ユウ:真面目な顔で宣言した。
ミミーシャ:「フトン……バースト?」
ミミーシャ:「あの現象のことですの?」
氷室錬:「………器物使いで繋がったせいで精神汚染でも受けたのかな」真顔で心配しつつ。
ミミーシャ:窓の外を指して
姫都・幹久:「まだ膨らんでる感じですから……バーストというと、こう」ばん、と
姫都・幹久:「落ちてくるって、そういう」
氷室錬:「雲と見間違えるレベルだから…少なくとも、市全域は巻き込まれそうだね」
君臣ユウ:「………多分」おそらく、きっと
君臣ユウ:「その辺りも、七海ちゃんが説明してくれるだろう」
君臣ユウ:「…………………」
君臣ユウ:「多分」二回言った。
GM:コープなみかぜ 管理人室
GM:商店街からとって返したあなたたちは、待っていた羽鳥七海と、情報結果の共有を行った。
羽鳥七海:「……そう、ですか。苗場……」ほっぺたに洗濯鋏をつけた状態で、報告に頷く。
氷室錬:痛そう…って思いながら見ている。
君臣ユウ:顔にあとが残らないだろうか、と思ってみている。
羽鳥七海:「……苗場、さん。崩落戦による行方不明……で、理解が及びました」
姫都・幹久:「ええ。……大丈夫ですか。いやきついのはわかりますけど……」とても濃い抹茶をサーブしたりしつつ
ミミーシャ:「それで、ナナミ」
ミミーシャ:「フトンバーストとはどういう現象なのです?」
ミミーシャ:「布団たちの狙いというのも、話してくださいまし」
羽鳥七海:「彼は……俗に、裏N市とも呼ばれる、異空間に落ちたと、思われます」
君臣ユウ:「裏……N市?」
羽鳥七海:「ユウ、さんも、いずれ出会うことでしょうから、説明しておきますと」
君臣ユウ:「あぁ、頼む」
羽鳥七海:「このN市は、とかく、「異空間」が生まれやすい場所で……」
羽鳥七海:「通常、高出力のジャームや、専用の能力者を連れてきて、限定的に発生させられる隔絶異空間が……」
羽鳥七海:「この街では、それに絡んだ場所は、事件が極めて多い。乱立している、とも言える」
姫都・幹久:「ああ。話だけは何度か……いや、前部屋ごと流されたのもそこだったんでしたっけ?」
羽鳥七海:「それに、対する、仮説として、『このN市には、恒常的に隣り合っている巨大な異空間が存在し』、」
君臣ユウ:「異空間、か」右手を見る「空間に関する能力と言うなら、俺の知識でも馴染みやすい」
君臣ユウ:「ふむ」
羽鳥七海:「『あまりに気安く訪れる異界現象は全て、一から生成されているのではなく、その『裏N市』と繋がっているだけなのだ』」
羽鳥七海:「という、もの、なのです。…………はっ」
羽鳥七海:「今、ちゃんと、説明できてましたか」
氷室錬:「出来てたと思いますから、安心してくださいっ」
君臣ユウ:「あぁ、大丈夫だ」
ミミーシャ:「ええ、十分ですわ」
姫都・幹久:「大丈夫です。しっかりしてます」
羽鳥七海:「よかった……」胸を撫で下ろす。
君臣ユウ:「何かを1から作るよりは、隣の部屋から持ってきたほうが楽だ、ということだろう」
姫都・幹久:抹茶の入ったカップをもたせながら。
羽鳥七海:「そう、です。逆に言えば」
羽鳥七海:「本来の発生には、大量の予兆と、何十年も掛かるはずの脅威が、」
羽鳥七海:「『隣の部屋』でその条件を満たし、何の前触れもなくこのN市に攻めてくる……」
羽鳥七海:「そういう可能性も、孕んでいます」
ミミーシャ:「!」
君臣ユウ:「……!」
羽鳥七海:抹茶をごくごくと飲む。
ミミーシャ:「つまり、今回の布団たちも」
ミミーシャ:「その場所で増え続けたと?」
羽鳥七海:勢いよく飲むので、口の端から零れて首元を濡らす。
羽鳥七海:「そう、です。攫われた人も……恐らくはそこにいる」
氷室錬:「まあ、知覚できない”歩いていけない隣”があるならそういうこともあるかぁ…」
姫都・幹久:「あっと……」ハンカチでぬぐう。
姫都・幹久:「つまり、あれはいきなり空の上に出てきたは出てきたけど……」考え考え「裏のほうに、倉庫がある?」
羽鳥七海:大人しく首を傾け、拭われる。喋るだけで精一杯なのだ。
羽鳥七海:「そう、です。吐き出された表ではなく、裏に潜って、元を討つ必要がある……」
氷室錬:「……とはいえ、困りましたね…そっちにどうやって行って、帰ってくればいいのかな」
君臣ユウ:「布団が来るのなら、向こうに渡る手段もある…と思いたいが」
羽鳥七海:「行く、手段、ですが」
羽鳥七海:「連れ去られる人に、相乗りするのが、最も単純かと、思います」
羽鳥七海:「第二支部で調べたところ……極めて単純な、ゲート系の疑似能力です」
GM:メタ的に言うと《イージーフェイカー:ディメンジョンゲート》となります
姫都・幹久:「え」
ミミーシャ:「それは……」
ミミーシャ:「言うまでもなく、リスクのある選択ですわね」
羽鳥七海:「…………はい。」
氷室錬:「囮作戦…でも、実際それか異空間の専門家を引っ張ってくるかしかないですもんね…」
姫都・幹久:「……わかりました。羽鳥さん。ひとりで四人、いけますかね?」
羽鳥七海:「基本的に、出力は、大きくありません。オーヴァードを眠らせられても、連れ去る程度の出力は無い」
羽鳥七海:「開いた瞬間に、飛び込んでくれれば、問題はないかと」 幹久さんに頷く。
羽鳥七海:「ただ、意図的に、完全に身を任せれば」
羽鳥七海:「……この布団は、私を、裏側に引っ張り込んでくれるでしょう」
君臣ユウ:「それに乗じて、相手の寝床に押し入るわけか」
氷室錬:「……………むう」無理はしないでほしいけれど。他の手も浮かばない。
羽鳥七海:「そうなります」 君臣さんににっこり笑う。
君臣ユウ:「……」笑顔にちょっと照れる。
ミミーシャ:「大丈夫ですわ、錬」
ミミーシャ:「みんなで勝って帰ってくればいいだけのこと」
ミミーシャ:「ミキヒサ、きちんとわたくしたちとナナミをエスコートなさい」
羽鳥七海:「不躾にはなりますが、そもそも、自分の寝室に勝手に招待する方が悪いので」
羽鳥七海:「……帰り道と、戦闘に関しては、ぶっつけ本番になります」
羽鳥七海:「皆さんを、危険にさらしますが……」
姫都・幹久:「責任重大だなあ。……でも、はい。了解です」弱めに笑って。「なんとかなりますよ」
姫都・幹久:「行きはミミさんに錬さんに君臣くん。帰りは羽鳥さんまでいるんですから」
氷室錬:「………む。そこまで言われたら」嘆息。「どうにか、しなくちゃだね」
君臣ユウ:「うん、そうだな、幹久さん、錬ちゃん」
君臣ユウ:「行きは忙しないが、時間制限が解除された帰りなら、ゆっくり手段も探せるだろう」
羽鳥七海:「フトンバースト・・・・すなわち、布団の総面積が」
羽鳥七海:「大N市の表面積に匹敵した瞬間の、布団の大落下」
羽鳥七海:「伝わってくる限り、もう、時間は間もないです。どうか、皆さんを頼らせて下さい」
姫都・幹久:「はい。頼ってください」
君臣ユウ:「あぁ、貴方のような人に頼られるのは嬉しいことだ」
氷室錬:「いつも頼っちゃってるんですから、こういう時くらいお返しさせてもらいます!」むん、と腕を上げつつ。
ミミーシャ:「ナナミがきちんとわたくし達を頼りにしてくれるのも、珍しいことです」
ミミーシャ:「応えなくては、女が廃ります」
羽鳥七海:「頼りにしています。では、皆さん。準備が出来たら、声を掛けて下さい」
羽鳥七海:いそいそと、布団の上に移動。ぺたんと座り込んだままで敷き布団を被り。
羽鳥七海:両手を広げるように伸ばす。
羽鳥七海:「輪っかでも、なんでもいいですけど。……全員、手をつながないと、危ないですよ」
姫都・幹久:すすと前に出て、振り向いて。みなをみて。頷いて。
姫都・幹久:「行きましょう。大丈夫ですか?」
氷室錬:「うん、何時でも」
ミミーシャ:「よろしくてよ」
君臣ユウ:「うん」言葉に頷いて。
君臣ユウ:「《フトンバースト》………字面と絵面がとても牧歌的だが。」
君臣ユウ:「雑魚寝は衛生的にも、健康的にも、良くない」
君臣ユウ:「個室でゆっくり眠れるように頑張ろう、皆」
姫都・幹久:「じゃあ……」手を差し出します。
羽鳥七海:ぱしりと、姫都さんの手を取ります。
羽鳥七海:眠たいせいか、それとも別の理由か。体温はやや高く感じる。
姫都・幹久:しっかり離さないように、指をからめて手のひらを合わせて。少し冷えた手のひらの感触が羽鳥さん側に。
GM:数珠のように手を繋ぎ終わったのを確認すると。
GM:羽鳥七海は、その場に居る全員を順に見遣った後、全てを託すように、静かに目を閉じた。
GM:シーン終了です。ロイスと購入が可能。
氷室錬:羽鳥さん……くぁいいい……。ロイスは、此処まで見たら布団に取ります。
氷室錬:布団 〇なにこれ/布団って飛ぶんだ…。 で。
ミミーシャ:こっちも布団にロイス取りましょう
姫都・幹久:ロイス、最後の枠に。「脅威:布団バースト:好奇心/○憤懣」で。
ミミーシャ:ふかふか/○不躾
姫都・幹久:で、購入は……ブルーゲイル狙いましょう。
君臣ユウ:ロイスは…保留しておこう。
氷室錬:購入はどうしよっかな。
ミミーシャ:購入は一応応急!
ミミーシャ:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 6[4,6] → 6
氷室錬:へヴィマシンガンとか狙うか…?
ミミーシャ:ダメ!以上!
姫都・幹久:あ。マシンガン狙うなら手伝いましょうか?
氷室錬:あっいいんですか!もう装備事態は整ってるので
氷室錬:リアクティブとか欲しいならそっち優先で大丈夫です
君臣ユウ:ワンチャンリアクティブアーマーでも狙うか。重ね着出来るし。
君臣ユウ:2dx+4>=24
DoubleCross : (2R10+4[10]>=24) → 6[2,6]+4 → 10 → 失敗
姫都・幹久:ユウくんのほうだと、こっちでも届かないですね……じゃあこっちはと。
姫都・幹久:訂正、ヘヴィマシンガン狙いで。
君臣ユウ:ダメ!以上ですね!
氷室錬:うわあありがとうございます…
君臣ユウ:一応財産は8あるけども。
姫都・幹久:8dx+1>=24 手配師も使って。
DoubleCross : (8R10+1[10]>=24) → 10[1,2,3,4,8,9,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
君臣ユウ:とどかなーい。
姫都・幹久:あー、1足りない。財産も切れちゃってる
姫都・幹久:ごめんなさい! 以上で。
氷室錬:じゃあ一応へヴィマシ挑戦してみよう。隠密して。
氷室錬:4dx+1=>24
DoubleCross : (4R10+1[10]>=24) → 8[2,4,6,8]+1 → 9 → 失敗
氷室錬:まあそうなるな。以上
君臣ユウ:あ、こっち貰ったら財産で届くっけ…夢の雫の仕様を覚えてない。
君臣ユウ:まぁいいか!
ミミーシャ:ぶっこんでいいのでは!
姫都・幹久:あ。財産8あるのか!
君臣ユウ:あるのです、固定値。
姫都・幹久:じゃあユウくんに《夢の雫》です。これで届きますね!
君臣ユウ:頂けたら買おうかなと!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+3した(侵蝕:82->85)
君臣ユウ:はーい。えっと。夢のしずく+何でしたっけ。
君臣ユウ:+10か。20に財産4使って購入!
どどんとふ:カウンター値に「財産点」は存在しません
君臣ユウ:君臣ユウの財産を-4した(財産:8->4)
君臣ユウ:姫都くん持っておきます?
君臣ユウ:大丈夫そうなら自分で装備して以上です。
GM:あいさー
GM:ではシーン終了!
クライマックス
GM:クライマックスだ! 全員登場!
GM:登場ダイス走れ!!!
氷室錬:氷室錬の侵蝕を+10(1d10->10)した(侵蝕:74->84)
ミミーシャ:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 7[7]+72 → 79
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+1(1d10->1)した(侵蝕:74->75)
ミミーシャ:www
氷室錬:ホントに走ったんですけど!!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+2(1d10->2)した(侵蝕:85->87)
ミミーシャ:効いてんじゃねーか!
君臣ユウ:おちつき。
GM:半々!!!
GM:———————————————————
GM:では、羽鳥が寝入った瞬間、貴方たちは現れた布団の影に飛び込み……目を空ける。
GM:空には星。プラネタリウムめいた音楽。
GM:周囲には、さながら蜂の巣かなにかのように、竪穴状の壁が並び立ち、
GM:そこの穴の中で、これまでに攫われた人々が、ゆっくりと眠りについている。
ミミーシャ:「ここが……」
GM:さながら巨大な高級カプセルホテルか。
???:その中心に、一人の男が座っている。背もたれのない椅子。クマの浮いた顔。手には作りかけの布団が一つ。
姫都・幹久:「なんか、ものすごい空間ですね……」
氷室錬:「あれ、かな?」
君臣ユウ:「…………」その男を睨む
???:「……かつて、神の子が、試練の中で悪魔に問われた」
???:「お前が神の子ならば この石をパンに変えて見せよ」
???:「だが、神の子は言った。人はパンのみに生きるにあらず」
???:「お布団の中でゆっくり眠ることで、人は初めて人として生きられるのだ」
???:「そう言って神の子は石を地熱布団に変え、悪魔を眠りにつかせた……」
姫都・幹久:「何かものすごく間違ってませんか」
氷室錬:「……?????」習った聖書の内容と後半違くない??
君臣ユウ:「……………………………」
ミミーシャ:「ならばそのまま返しますけれど」
ミミーシャ:「人は眠るために生きるものでもありません」
ミミーシャ:「……苗場苅生ですわね?」
???:「……誰だ。この無限の寝室に、目を覚ましながら訪れた不届き者」
???:「お前たちだな。俺の布団を踏み躙って回っているのは」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「不調法者め」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「眠るために生きる程度で、丁度いいのだ。……全く」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:ゆらりと立ち上がる。「見ただろう。俺の町を」
氷室錬:あの廃墟と化した街並みを思い返す。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「眠りを忘れ、自らの限界も忘れ、人の身で出来る限界を、弁えず……」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「どちらかの勝利なら、まだいい。生存競争だ。だが、人間だけが、ああして暴走し」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「共倒れという、愚か極まりない結果を作り出す」
ミミーシャ:「……貴方が人の生に何を見て、どう思おうと勝手ですけれど」
ミミーシャ:「眠りが憩いの時間だというのなら」
ミミーシャ:「それを他人から押し付けられた時点で、憩いは憩い足りえませんわ」
ミミーシャ:「ただの不躾というのです!」
ミミーシャ:びしりと指を指し、一括
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「否。眠りは平等だ。薬の力でも、異能の力でも、安らぎにはなる」
ミミーシャ:「分からずやな……!」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「それはこちらの台詞だ。肌色と髪色が悪いぞ、きちんと寝ているのか」
ミミーシャ:「これは生来です!不躾倍点!」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「ああ……まあ、そうだろうな。俺の布団で寝ないとは、そういうことだ」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「正常な判断力があって、なお俺のお布団に抗うか……」
姫都・幹久:「そりゃ、疲れてたら眠りたいですよ、ええと苗場さん。でも」
姫都・幹久:「起きたあとは? 寝たらいつか目が覚めるでしょう普通は。そしたら……」
姫都・幹久:「行くところも行きたいところも、やることも、やりたいこともあって……」
姫都・幹久:「誰かと会って。一緒に頑張ろうって。そういうの、うっかりなにもできなかったら」
姫都・幹久:「嫌じゃないですか。すごく」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「諦めればいいだけだ。敗北すればいいだけだ」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「どちらも眠りを疎かにして勝利しようとするから、無限に睡眠時間が削られる」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「……こいつのように」
GM:姫都さんと、君臣さんは気付くだろう。手を繋いでいた片方……羽鳥七海が存在しない。
姫都・幹久:てのひらのさきにあった温度をたしかめるように、手を握る。
君臣ユウ:「………!」
君臣ユウ:そこに確かにあったはずの体温が失われている。
羽鳥七海:布団に簀巻きにされたような状態で、男の隣に浮いている。表情すら見えない。
姫都・幹久:「おれが言えた義理じゃないですけどね」
姫都・幹久:どうにかつよめの表情を作って、苗場を見る。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「お前らも。俺と同じなのだろう。この場所に落ち、人を越えた力を持つ者……」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「それでもなお満足せず。眠りを削り、判断力を失い、いつかは無様に死ぬ」
姫都・幹久:「死なせません」つよく、はっきりと吐き出す。「余計なお世話だって言うはなしですよ」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「周囲の全てを巻き込んでな。……そういう奴らが、世界を少しずつ悪くしていく!」
姫都・幹久:「怒られるのも、謝られるのも、心配するのも、良くするのも悪くするのも、おれたちのぶんはおれたちでやりますよ」
姫都・幹久:「羽鳥さんは返してもらいます」
氷室錬:「うん。世界とか、周囲とか。そういうの、わたしはよくわからないけど」
氷室錬:「貴方がいま、ぐるぐる巻きにしてるそのひとは。わたしたちにとって、だいじなひとだ」
氷室錬:「だから、寝言なら。別の誰かに言ってくれ」
氷室錬:じゃきり。ショットガンを抜き放つ。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「物騒だな。……寝言は寝て言え。よく聞く話だが……」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「起きている連中の方が、俺にとってはよほど狂気だ」
君臣ユウ:「苗場苅生」
君臣ユウ:体温が失われる手を確かめるように握って、言う。
君臣ユウ:「俺はいつも、22時に寝ている」
君臣ユウ:「健康な睡眠は健全な成長を促し、健全なメンタルを養う………と、俺の尊敬する兄が言っていたからだ」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「起床時間は?」
君臣ユウ:「6~7時。起床しての日課はランニングだ」
君臣ユウ:「だからアンタの言うことを、人には休みが必要だということを、俺は一概に間違いとは思わない」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「素晴らしい。理想的だ。そう、その判断能力ならば、分かるはずだ……」
君臣ユウ:「あぁ、たまに夜ふかしをするととてもつらい」
君臣ユウ:「だけど、」
君臣ユウ:周りを見渡す。
君臣ユウ:「………ここの人たちが休む布団は、アンタが作ったんだろう」
君臣ユウ:そしてその手元、作りかけの布団を見る。
君臣ユウ:「アンタがその手を止めたら、新しい布団を作るものが居なくなる」
君臣ユウ:「使い回される布団は劣化し、睡眠の質も悪くなる」
君臣ユウ:「全員が休んでは、新しいものは生まれなくなる」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「…………」
君臣ユウ:「……『誰かがやらなきゃいけない事』は、この世界にいっぱいある」
君臣ユウ:羽鳥七海という女性との関わりを思い出す。
君臣ユウ:少し年上の女性で、学校に通い、UGNの仕事をし、なみかぜの管理人をもこなす。
君臣ユウ:俺には同じ仕事量をこなすことは出来ないと思う。とても凄い人だ。だけど。
君臣ユウ:「人が休むのは、前に進む力を養うためだ」
君臣ユウ:「『誰かがやらないといけないこと』を一人じゃなく、2人で。3人で」
君臣ユウ:「最大のパフォーマンスで回すために休憩が必要だ。」
君臣ユウ:凄い人が、凄い人であり続ける必要は、ない
君臣ユウ:「休憩はとても大事だよ、苗場苅生」
君臣ユウ:「そして、休憩と同じくらい大事なものが、俺には、俺達にはある」
君臣ユウ:指を指して。
君臣ユウ:「その人を返してもらうぞ、苗場苅生」
君臣ユウ:「起床の時間だ」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「見所はある。だが……」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「悪い見本が、近くに居たようだな。……ゆっくりと眠って、考え直してもらう」
GM:気付けば周囲には、貴方たちを囲うように
GM:無数の、複数種の布団トループが浮かび上がっている。
アタックフトン:貴方たちが幾度となく目にした襲撃フトン。
羽鳥inスキルフトン:羽鳥を捕え操る拘束フトン。
チャージフトン:そして、正体のわからぬ、奇怪な種類も……。
GM:何より。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「誰にも、誰にも俺のフトンバーストは邪魔させん! 俺は辿りついたのだ、この布団に!」
GM:苗場の背後から、巨大なフトンが現れる。その上部には……光り輝く石が埋まっている!
賢者の石布団:「………………」 強大な圧力を放っている!
賢者の石布団:そのまま、苗場を包みこみ、融合する!
ミミーシャ:「っ!これは…!」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:周囲が、まるで冬場の布団のごとき強大な温かさに包まれる!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:衝動判定。達成値は9。
氷室錬:クソッ!w振るか…!
氷室錬:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[4,4,8,10]+4[4] → 14 → 成功
姫都・幹久:がんばりますよ
氷室錬:成功したぞ。
君臣ユウ:思い出の一品で+1
氷室錬:氷室錬の侵蝕を+9(2d10->3,6)した(侵蝕:84->93)
君臣ユウ:2dx+5>=9
DoubleCross : (2R10+5[10]>=9) → 9[7,9]+5 → 14 → 成功
姫都・幹久:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[4,5,9]+1 → 10 → 成功
姫都・幹久:よし!
君臣ユウ:成功だ!
ミミーシャ:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[1,7,10]+3[3]+1 → 14
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+13(2d10->4,9)した(侵蝕:75->88)
ミミーシャ:成功!
ミミーシャ:2d10+79
DoubleCross : (2D10+79) → 16[6,10]+79 → 95
ミミーシャ:悪くはない
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+5(2d10->4,1)した(侵蝕:87->92)
姫都・幹久:よしよし。
君臣ユウ:落ち着き。
氷室錬:めっちゃ落ち着いてる…
姫都・幹久:いい値ですよ。
GM:くそっ、良い塩梅だな
GM:ではエンゲージを先に説明します
GM:
《ブーシュヤンスター》」《羽鳥inスキルフトン》
↑
10m
↓
PC達
↑
10m
↓
《アタックフトン》《チャージフトンA》《チャージフトンB》
ミミーシャ:フトンが偏ってるな
ミミーシャ:ゼパルにいてほしい盤面
姫都・幹久:数が多いですねえ…
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:もはや名状しがたき布団の怪物となった男が告げる。
氷室錬:ハルファス—!来てくれーっ
君臣ユウ:いっぱいですねぇ…
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「寝かせた者を遣うのは主義に反するが……俺の布団は内部に居るものに対してあらゆる防護を示す」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「人の域を超えた力だけ、使わせてもらおう」
羽鳥inスキルフトン:「……っ! ……っ」 ややもがくが、抵抗もすぐになくなる。
ミミーシャ:「ナナミっ!」
姫都・幹久:「羽鳥さん!」
ミミーシャ:「あえて言いますわ……」
ミミーシャ:「恥を知りなさい!下賤!!」
ミミーシャ:キッと苗場をにらみつける
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「眠ることは生きる事。それを知らない者に、多少の教育は必要だ」
氷室錬:「……」がちゃり。コッキングで、薬室へ銃弾を叩き込む。
君臣ユウ:その抵抗をジッと睨みつつ
君臣ユウ:「内部に居るものへの防護……つまりは」
君臣ユウ:「多少手荒に布団を引っ剥がしてでも、寝た子を起こせということだな」
君臣ユウ:静かに手袋を嵌め直す。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「出来るものならな。させんが」 賢者の石布団アーマーが禍々しい光を放つ。
GM:というわけで、クライマックス戦闘です。
GM:セットアップ!
姫都・幹久:ローラーブーツを起動します。シーン中の移動距離+5m
氷室錬:なしです。
君臣ユウ:なしです。
ミミーシャ:nasi
ミミーシャ:なし!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:《システムダウン》
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:意志判定で対決して頂きます。こちらの数値は……
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:10dx+5
DoubleCross : (10R10+5[10]) → 10[1,2,3,3,3,6,6,9,10,10]+6[4,6]+5 → 21
GM:対象はシーン内の全員。
氷室錬:うぐええ。オートないけどキッツい
氷室錬:4dx=>21
DoubleCross : (4R10[10]>=21) → 9[3,4,8,9] → 9 → 失敗
氷室錬:せやな。
君臣ユウ:オート命しかねぇな…思い出の一品。
君臣ユウ:3dx+5>=21
DoubleCross : (3R10+5[10]>=21) → 8[4,6,8]+5 → 13 → 失敗
姫都・幹久:ラウンド中なんですよね……悩ましいな。
ミミーシャ:指定するエフェクトの種類は!
GM:タイミングを指定してない!
GM:やります。
GM:1:オート 2:マイナー
GM:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
GM:オートアクションです
ミミーシャ:これなら
氷室錬:ウワーっ
ミミーシャ:姫都くんを守る形かな
ミミーシャ:こっちは受けても問題ないので素振り!
ミミーシャ:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[6,7,8,10]+6[6]+1 → 17
姫都・幹久:いやあ。どっちにしろオートがつぶれるといろいろアレなので……
ミミーシャ:無駄に回っていくう~
姫都・幹久:3dx+1>=21
DoubleCross : (3R10+1[10]>=21) → 8[4,7,8]+1 → 9 → 失敗
氷室錬:めっちゃ回ってる
GM:では全員、このラウンド中、オートアクションのエフェクトの使用不可。
GM:ちなみにタイタス昇華で解除可能。
姫都・幹久:うん。抵抗できないのでいただきます。
君臣ユウ:なんてこった。いただきます
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:強大な眠気の波動が、感覚の一部を鈍くしていく……。
姫都・幹久:「う…」
君臣ユウ:「……くっ」
氷室錬:眉を顰める。「大丈夫、二人とも!?」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「三大欲求。食欲は肉体を。性欲は魂を。睡眠は……精神を司る」
姫都・幹久:「あー……大丈夫、です」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「眠いか。だがそれが運命だ。運命を受け入れろ」
君臣ユウ:「………………だいじょうぶ、だ」
ミミーシャ:「なんの……これ、しきっ」
ミミーシャ:「ナナミも耐えていたのです……!」
ミミーシャ:「わたくし達が折れて、どうしますの!」
GM:ではイニシアチブ。なし!
氷室錬:「……はいっ!」こちらも、酷い眠気がある——それでも。その声に、応えたいと思うから。
GM:行動値、ミミーシャさんor錬さんですが、どちらが先ですか
氷室錬:どうしましょ。一応グレネードあるんで、こっちも範囲いけます
ミミーシャ:シーンあるので
ミミーシャ:先にぶっ放す!
姫都・幹久:お願いします!
氷室錬:おねがいしまっ
姫都・幹久:ということなのでー
君臣ユウ:お願いします!
ミミーシャ:マイナーでジェネシフト!
GM:ウワーッ
ミミーシャ:95+2d10
DoubleCross : (95+2D10) → 95+5[1,4] → 100
ミミーシャ:あっぶな!
姫都・幹久:ジャスト!
GM:このやろう!
氷室錬:完璧な調整
ミミーシャ:賭けに…勝った!
君臣ユウ:強いぜ
ミミーシャ:メジャーでコンセ+ブラッドスパイク+光の手+マスヴィジョン+空を断つ光
ミミーシャ:更に想い人起動!
GM:やめろーっ
ミミーシャ:装甲ガード及びカバーリング不能!
ミミーシャ:ダイスロール!
ミミーシャ:11dx7+1
DoubleCross : (11R10+1[7]) → 10[1,2,3,5,5,6,6,8,8,9,10]+10[5,6,6,7]+10[10]+2[2]+1 → 33
ミミーシャ:ミキヒサ!
姫都・幹久:はい!
姫都・幹久:……姉のロイスをタイタスに。いまは郷里のことより、考えなきゃいけないことがあるだろ!
姫都・幹久:タイタス昇華。システムダウン解除からの《夢の雫》! 達成値+10持っていってください!
ミミーシャ:43!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+3した(侵蝕:92->95)
GM:ウシャーッ
GM:全員回避!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[1,1,3,4,6,7,10]+1[1]+1 → 12
羽鳥inスキルフトン:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,3,5,6,8,10]+9[9] → 19
アタックフトン:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,1,1,2,3,5,10]+10[10]+4[4] → 24
チャージフトンA:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 7[1,5,6,6,6,7,7] → 7
チャージフトンB:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,3,4,7,9,9,10]+2[2] → 12
GM:全員命中!
GM:ダメージください!
ミミーシャ:5d10+38
DoubleCross : (5D10+38) → 26[3,6,7,4,6]+38 → 64
ミミーシャ:出目も上場!
GM:ウオーッ ちょっと待ってね
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:《隆起する大地》
羽鳥inスキルフトン:《隆起する大地》
GM:合わせて
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:64-18-2d20
DoubleCross : (64-18-2D20) → 64-18-21[11,10] → 25
GM:うわっ違う
GM:びっくりした
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:64-18-2d10
DoubleCross : (64-18-2D10) → 64-18-10[1,9] → 36
ミミーシャ:固いな~!
氷室錬:つよい
GM:36ダメージ! 二人ともまだ落ちない!
姫都・幹久:硬いなあ
君臣ユウ:凄いなぁ布団
アタックフトン:こちらは無力! 素直に撃破されます。
チャージフトンA、B:同じく撃破! だが
《ブーシュヤンスター》」《羽鳥inスキルフトン》
↑
10m
↓
PC達
チャージフトンA:《原初の黒:ラストアクション》
チャージフトンA:メジャーアクション。
チャージフトンA:《解放の雷》《紫電の刃》 苗場に。
チャージフトンB:《原初の黒:ラストアクション》
チャージフトンB:メジャーアクション
チャージフトンB:《原初の赤:エンジェルヴォイス》 を苗場に。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:次回攻撃時、攻撃力+9、C値-2、装甲値無視。
GM:では演出どうぞ!
ミミーシャ:バ サッ
ミミーシャ:紅い翼とともに、無数のコウモリが渦巻くように舞う!
ミミーシャ:「この身に廻る紅き誇り、今幾千の槍となり」
ミミーシャ:「想いを乗せて……仇為す敵を穿ちなさいっ!」
ミミーシャ:ぎゅるっ!!
ミミーシャ:空中で輝くコウモリたちが変容するのは、無数のエネルギー杭!
ミミーシャ:「誅・滅!」
ミミーシャ:ズガガガガガガガガッ!!!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「ぐっ……! これ、は……!」 布団の内から目を見開く。
ミミーシャ:紅い光が降り注ぎ、問答無用に敵を貫く!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:周囲の布団が縁り合わさり、壁となるが
羽鳥inスキルフトン:まるで関係なく、布団を削り取っていく!
GM:杭の群れが布団を食い破り、容赦なく誅滅されていく・・・だが
チャージフトン:舞い散った羽毛が、舞い散ったまま周囲に留まる。
チャージフトン:どこか温かい……電熱毛布めいた温度を放ちながら、奇妙に滞空している。
ミミーシャ:「これは……」
ミミーシャ:「何か仕込みがあるようです!錬!畳み掛けなさいな!」
チャージフトン:だが、今のところはそれだけだ。他に何かあるわけでもない。
GM:というわけで次! 錬ちゃん!
氷室錬:はいっ
氷室錬:マイナー、完全熱光学迷彩を起動。隠密。
氷室錬:メジャー。コンボ:サーカムゼニタルアーク:≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪見えざる死神≫。
氷室錬:武器はフラググレネードをウェポンケースから抜いて使用します。
氷室錬:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,3,4,5,5,6,8,10,10]+10[1,5,8]+1[1]+4 → 25
氷室錬:グエーッ
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:回避!
氷室錬:ロイス切ればよかったな…!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,3,7,9,9,10,10]+7[1,7]+1 → 18
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:ちょくちょく回すなお前
氷室錬:こわっ
羽鳥inスキルフトン:こちらはガード
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:《領域の盾》
氷室錬:む。ではダメージ。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:スキルフトンを盾に。ダメージきませい
氷室錬:テメエ—っ
姫都・幹久:おまえーっ
氷室錬:3d10+3d10+5 装甲等有効。
DoubleCross : (3D10+3D10+5) → 20[6,10,4]+20[9,2,9]+5 → 45
氷室錬:出目はいい感じ!
羽鳥inスキルフトン:謎のガード値4+5に……くそっ。こんなときに
羽鳥inスキルフトン:謎の装甲値8が……ない!
氷室錬:寝間着だから仕方ないね
羽鳥inスキルフトン:だって寝巻だから……!
羽鳥inスキルフトン:落ちます。
氷室錬:36×2で72点かな…?
氷室錬:よし。
氷室錬:では演出。
氷室錬:「はい、ミミーシャ様」その、応える声は、崩れる音で聴こえたかどうか。
氷室錬:紅い光が去った後。そこに、氷室錬の姿はない。
氷室錬:直後、苗場の背後に、銃を突きつける姿が浮かびーー
羽鳥inスキルフトン:キャ リン
羽鳥inスキルフトン:布団の下部が弾け、底から伸びる奇妙な透明の足に引っ張られ、
氷室錬:消える。
氷室錬:そこに有ったものは、ただの蜃気楼だ。
羽鳥inスキルフトン:「…………!」
氷室錬:代わりとでもいうように、光によって増幅された、破片手榴弾がそこにある。
氷室錬:「−−種も仕掛けも単純だけど。ド素人に見抜かれるほど、温くはないの」
氷室錬:炸裂。音よりも、突き刺すような白光こそが眩い。
氷室錬:「ーー羽鳥さん自身ならともかく。勝手に操ってるだけの奴に、見抜かれるほどね」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「っ…………!」 ブラフにすら、まるで反応できていない。
羽鳥inスキルフトン:羽鳥の力を僅かに操る個体のみがそれに気付き、布団を伸ばすも
羽鳥inスキルフトン:弾ける白光と爆風に吹き飛ばされる。
羽鳥inスキルフトン:「…………!」 羽が舞い散り、支え、拘束しようとし、途切れ、
羽鳥七海:「……ぅ、……」 解放された羽鳥七海が、床に倒れ込む。
姫都・幹久:「……っと、お!」
姫都・幹久:辛うじて眠気は振り切っていて、だから間に合った。飛び込むようにして
姫都・幹久:受け止める。下敷きになるというほうが正しいが
羽鳥七海:「…………ぁ、……」 薄らぼんやりと、目を空ける。
姫都・幹久:「ててて……大丈夫ですか」すぐまえに、弱気な笑顔。
羽鳥七海:「ひめ、みや、さ……」
羽鳥七海:「ふふっ……」
羽鳥七海:何故か、仄かに笑う。「いい、夢……」
姫都・幹久:「こっちは大丈夫。みんな間に合いましたから」
羽鳥七海:……そのまま、ずしりと重くなる。寝入ったのだろう。
羽鳥七海:胸に頬を寄せて、鼓動を聞く子供のように眠る。
姫都・幹久:「……帰るときまでは、せっかくだから。休んでてください。ね」そっと囁いて。抱きかかえたまま、慎重に身体を起こす。
姫都・幹久:「大丈夫です。いけます!」ぐっと頷いて。
《ブーシュヤンスター》
↑
10m
↓
PC達
氷室錬:氷室錬の侵蝕を+4した(侵蝕:93->97)
GM:これで侵蝕4?
君臣ユウ:ワォ…
氷室錬:コンセと死神だけだから…
GM:ドロップアウト無法地帯め
GM:ではイニシアチブ!次!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:マイナーなし。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:メジャー。《マインドエンハンス》《アニマルテイマー》《雨粒の矢》《シングインザレイン》
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:更に《賢者の石》を使用。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:コンボ名−−−−『寝具 in the rain』 GO!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:21dx5+7
DoubleCross : (21R10+7[5]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,4,5,5,6,7,7,8,8,8,8,10,10,10]+10[1,2,2,4,4,5,5,6,6,7,9,9]+10[3,3,4,5,7,8,9]+10[4,5,9,10]+10[8,9,9]+10[7,10,10]+10[5,5,9]+10[1,7,10]+10[1,10]+10[8]+3[3]+7 → 110
ミミーシャ:www
ミミーシャ:言いたかっただけだろ!!
君臣ユウ:このシナリオ、言いたかっただけだろ!で構成されてない?
氷室錬:www
君臣ユウ:ドッジ。
GM:シーン内全員で素
ミミーシャ:回避ー
氷室錬:ドッジはするけど無理だろコレ!!w
ミミーシャ:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,2,8,8] → 8
ミミーシャ:無理!
君臣ユウ:6dx>=110
DoubleCross : (6R10[10]>=110) → 7[1,1,1,1,2,7] → 7 → 失敗
氷室錬:3dx=>110
DoubleCross : (3R10[10]>=110) → 9[1,8,9] → 9 → 失敗
君臣ユウ:うーん無理!
氷室錬:せやな。
姫都・幹久:侵蝕95か……ガード宣言! でミミさんに《軍神の守り》!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+2した(侵蝕:95->97)
ミミーシャ:ミキヒサーッ!
GM:君臣くんはどうする?
姫都・幹久:大丈夫。無理はしてません!
氷室錬:リザはあるよ!
君臣ユウ:せっかくだからカバー演出がしたい!
GM:やれ!
GM:そしてタイタスを減らせ!
君臣ユウ:「協力者 ミミーシャさん ○P尽力/Nビーム」のロイスを取得して昇華!オート使用不能を解除!
君臣ユウ:《崩れずの群れ》カバーリング!錬ちゃんを!
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+2した(侵蝕:88->90)
氷室錬:わあ。ありがとうね
君臣ユウ:友達だからな。
GM:12d10+32+1d10
DoubleCross : (12D10+32+1D10) → 60[2,1,5,10,7,5,6,5,8,4,6,1]+32+3[3] → 95
姫都・幹久:無理ですね。《リザレクト》!
姫都・幹久:姫都・幹久の侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:97->105)
君臣ユウ:リザレクト!
GM:装甲無視です
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+4(1d10->4)した(侵蝕:90->94)
君臣ユウ:君臣ユウに-20のダメージ!(HP:24->4)
GM:全然余裕だなこいつ
GM:二人しか当たらない……。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「……やはりここ一週間の睡眠時間平均3時間の奴は駄目だな」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:倒れた羽鳥を見下ろして吐き捨てる
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「−−真の眠りを見せてやる」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:鳴動する。周囲のカプセルベッドが一斉に防護フトンに囲まれ、
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:チャージフトンの残滓が光を放ち−−周囲の気温を一斉に低下させる。
ミミーシャ:「うっ……!?」
君臣ユウ:「…………!?」
氷室錬:「——っ」寒気に身体を震わせる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:さながら冬の木枯し。一歩も外に出たくない。どうしてこんな場所に居るのか。
ミミーシャ:空中の紅いコウモリも動きを鈍らせる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:その上で−−淡き、温かい光を纏った羽毛布団が、あなたたちに殺到する。
姫都・幹久:「……っ!」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:羽毛が、繊維が、締め上げ、突き刺し、縛り上げる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:その全てが、寒気に震える貴方たちにとって救いになりうる熱を湛えた。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:冬場の炬燵にも似た、——精神への物理攻撃にも等しい嵐が、無限の寝室に吹き荒れる。
君臣ユウ:「錬ちゃん、悪い」
君臣ユウ:「独り占めする」
君臣ユウ:手袋を嵌めた左手、それでなにもない虚空を『掴む』
氷室錬:「君臣くん!?なにをっ…!」
君臣ユウ:掴み、捻った動きを中心にした空間の渦が、ねじ曲がった光で虹を纏う。
君臣ユウ:さながら掴んだ左手から溢れる虹は帯となり、錬の周囲を取り囲む。
君臣ユウ:それは空間を物理的に遮断し、木枯らしの気温も、襲いかかる羽毛も錬に届かせない。
君臣ユウ:虹の帯を通るものは全て『渦』の特性として、その中心。君臣ユウへと殺到する
君臣ユウ:左を掴み、右の腕で2人分の羽毛を撃ち落とし、打ち漏らしが体に刺さる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:眠れ。動くな。楽になれ。辛いことなんていい。眠れ。心地いい夢に落ちろ。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:刃のような羽毛も、繊維の一つ一つが、物理的な傷をもたらすことはない。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:ただ、精神を直接に削ってくる。ともすれば心臓すら止めてしまいかねない、意識削り。
姫都・幹久:「こんの……っ」羽鳥さんを抱きかかえたまま、どたどたと走って……ミミさんごと布団の雪崩に巻き込まれる。
ミミーシャ:「きゃあっ!!」
ミミーシャ:姫都くんとともに布団の下敷きに!
君臣ユウ:「……………ッ!」
君臣ユウ:眠い。だるい。つらい。このまま倒れてしまっても良いのではないか。
君臣ユウ:ガリッ
君臣ユウ:そんな思いごと噛み潰すように、舌に歯を立てて
君臣ユウ:「………怪我はないか、錬ちゃん」
君臣ユウ:外傷はなく、ただ口の端から一筋の赤を垂らして問う
氷室錬:「……見ての通り!何無茶してるの…!」
君臣ユウ:「そうか」錬ちゃんの様子を見て「良かった」
君臣ユウ:少しだけ笑う。
氷室錬:眉尻を更に跳ね上げて、一瞬睨み。もう一度敵へ向け直す!
君臣ユウ:「…………?」
君臣ユウ:守ったつもりの相手が、なんだか怒ってるように見えたことにちょっと困惑して
君臣ユウ:「(………女の子には優しくしてやれ、だったか。)」
君臣ユウ:「(難しいな、兄さん)」
姫都・幹久:巻き込まれて……埋まったあたりがもぞもぞと動いて……
姫都・幹久:「……ぷはあっ!」ばさっと布団の山の一部がめくれ上がる。ぜーぜー息をしている。物理的には、ただの布団を跳ね上げただけなのに。
ミミーシャ:「ミキヒサ……」
姫都・幹久:「ち、窒息するかと思った……ミミさん。動けます?」
姫都・幹久:「錬さんは……」弱めに笑って。「大丈夫みたいですから」
姫都・幹久:羽鳥さんは、直接巻き込まれない位置の地面=布団に横たえてある。もう一面布団だから。
ミミーシャ:「この機会にナナミだけでなく、貴方も一眠りしていて構いませんでしたのに」
ミミーシャ:冗談っぽく言って
ミミーシャ:「そうは言っても、聞かないのがミキヒサですもの」
姫都・幹久:「あれくらいの寒さ、北関東の農家にはどってことないですよ。そもそも朝早いですし」
ミミーシャ:「ええ、眠るなら家でゆっくりと」
姫都・幹久:「みんなで帰って。ご飯食べてから……と」頷いて。
ミミーシャ:「わたくしの傍になさい」
ミミーシャ:頬に口づけて、布団の中から立ち上がる
姫都・幹久:「へ」一瞬ぽかんとした顔をして。
姫都・幹久:「……はい。ほんと、かなわないな」のそのそと立ち上がる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「……誰も眠らない、だと? 全く、度し難い」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「まあいい。この場所は俺の寝室だ。何度でも繰り返してやる」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:再び、寒気と暖気が巡り始める。無論、高性能布団に包まれた彼自身には無効!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:イニシアチブ。《レネゲイドアクセル》 行動値は0に。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:未行動になります
GM:そしてイニシアチブ。君臣さん
君臣ユウ:オス!
君臣ユウ:マイナーで《骨の銃》+《死招きの爪》 攻撃力20、射程20mの武器を作成。
君臣ユウ:君臣ユウの侵蝕を+6した(侵蝕:94->100)
君臣ユウ:メインでエフェクト無し。素射撃で苗場さんに。
君臣ユウ:ダイス6個、C値10、攻撃力26+2d、固定値15
君臣ユウ:6dx+15
DoubleCross : (6R10+15[10]) → 10[2,4,5,9,9,10]+5[5]+15 → 30
君臣ユウ:リアクションどうぞ。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:さっきまでの回りを見せろーっ
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:回避!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[5,6,6,7,7,8,10]+5[5]+1 → 16
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:ダメ! ダメージを!
君臣ユウ:4d10+26+2d10
DoubleCross : (4D10+26+2D10) → 24[2,5,9,8]+26+7[4,3] → 57
君臣ユウ:装甲有効!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:むーん。落ちます
君臣ユウ:おっ。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:《原初の灰;魂の錬成》で復活
GM:演出どうぞ!
君臣ユウ:はい!
君臣ユウ:グイ、と手袋をした親指で口の端の血を拭う。
君臣ユウ:遺産と分類されるその手袋は血の穢れを許さず、弾き、白を保ったままだ
君臣ユウ:「行くぞ」
君臣ユウ:左を前に、右を後ろに。
君臣ユウ:格闘家のような半身の構えで、10m先の苗場を見る。
君臣ユウ:「……………いいチーム、だよな」
君臣ユウ:3人を見て、思う。
君臣ユウ:辺りを薙ぎ払うミミーシャさん、その撃ち漏らしを追撃する錬ちゃん、そして彼女たちを守り支える幹久さん。
君臣ユウ:俺にはあの人達のように突出した何かはない。精々強化された中学生の男子だ。
君臣ユウ:ビームは出せない。姿は消せない。埒外の硬度も持たない。
君臣ユウ:君臣ユウに宿るレネゲイドウィルスは、自身の変質を行わない。
君臣ユウ:ただ、
君臣ユウ:自分の理屈を押し付ける。
君臣ユウ:「────『捻じ曲がれ』」
君臣ユウ:言葉とともに空間を「握る」
君臣ユウ:言葉の内容に意味はなく、これはマインドセットが大事なのだと聞いた。
君臣ユウ:錬ちゃんとの会話で、一度宣言したことは撤回が難しくなると言った。
君臣ユウ:言霊と呼ばれるそれは、俺の先祖も得意とした人が居るらしい。
君臣ユウ:「【世界湾曲-ミリ秒《グラッブユアハンズ:ミリセコンド》】」
君臣ユウ:握った拳から虹があふれる。
君臣ユウ:世界を捻じ曲げるその能力の発動。
君臣ユウ:幾何学的な虹が、10m先へと雪崩落ちる
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「な、っつ」
君臣ユウ:「今日は寒いぞ」
君臣ユウ:「重ね着をすると良い」
君臣ユウ:その虹の怒涛が相手に届く、それが『捻じれ』が届いた証拠。
君臣ユウ:拳を振るう。10m先に届くはずもない、中学生男子の拳。
君臣ユウ:それが捻じ曲げた空間ごと、10m先の相手を内へ、内へ
君臣ユウ:空間ごと圧縮する───!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「………ぐ、あぁあ……!」 纏った布団が、空間ごと削られて握りつぶされる。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「俺が……俺が、俺を導く布団が……!」 圧縮され、瞬く間にふわふわ感を失っていく賢者の石布団に絶句する。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:変質させられるそれを感じとる。「貴様−−布団職人でもないものが! 布団を弄るな……っ!」
君臣ユウ:「布団の圧縮は、収納の基本だ」
君臣ユウ:口元をなんとか緩めて
君臣ユウ:「降参したほうが良いぞ、せんべい布団」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:既に半身ほどが布団に包まれていない。「まだだ・・・・まだ、俺は・・・!」
GM:イニシアチブ! まだ俺の行動値は残っているぜーっ!
姫都・幹久:イニシア追加の類がなければ行動値2でおれですかね?
GM:姫都さんですね!
GM:男なら拳一つでかかってこんかい!
姫都・幹久:マイナーなし。メジャーで《戦乙女の導き》。錬さんに。次のメジャー判定+4d、ダメージ+5を付与。
氷室錬:ありがとう!
姫都・幹久:「すごいな……」君臣くんが打ち込んだ一撃を見て。あれは、自分が望んでも手に入らないものだ。
姫都・幹久:羨ましい? もちろん。そうなりたい? 今は、実はそうでもない。だって。小さく頭を振って。
姫都・幹久:「錬さん。まだいけますよね」
氷室錬:「勿論!」
氷室錬:貴方がそうと求めるならば。
ミミーシャ:「錬、しっかりと決めていきなさいな!」
ミミーシャ:「わたくしたちが見届けます!」
姫都・幹久:「お願い……します!」頷く。次のイニシアに[触媒]を起動宣言。錬さんに追加行動権をトスします!
GM:ウワーッ
GM:どうぞ!
氷室錬:「ええーーやってやります!」氷室錬が。
氷室錬:彼から貰った、”春の訪れ/ヘパティカ”の名前をもつわたしが。
氷室錬:為せぬ道理が、どこにある?
氷室錬:マイナー、完全熱光学迷彩起動。隠密!
氷室錬:コンボ:サーカムゼニタルアーク:≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪見えざる死神≫!ウェポンケースからショットガン装備…!
氷室錬:あ、あともう使い切ったフラグレは捨てておきました。
氷室錬:ダイスは戦乙女で+4入ってるので、
氷室錬:苗場苅生へロイス、〇敵意/無関心で取得。昇華して、C値-1!
氷室錬:14dx6+7
DoubleCross : (14R10+7[6]) → 10[1,2,2,2,3,4,4,5,6,6,9,9,10,10]+10[4,6,9,9,10,10]+10[3,5,8,9,10]+10[2,5,8]+10[9]+10[10]+4[4]+7 → 71
氷室錬:おっと…回ってしまったな…
GM:かわせっ!
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,4,6,6,6,10,10]+9[7,9]+1 → 20
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:紙一重だったが……!
氷室錬:毎回回すなあ!?
氷室錬:ではダメージ!戦乙女で+5入って。
氷室錬:8d10+3d10+5+9+5
DoubleCross : (8D10+3D10+5+9+5) → 45[7,7,7,2,3,9,2,8]+15[7,2,6]+5+9+5 → 79
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:装甲で0減らして、ガード値で0減らして、ダメージ軽減で0減らして、常時効果で0減らして
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:79ダメージ! 落ちます。復活エフェクト等なし。
氷室錬:いよしっ。以下演出!
氷室錬:「さっきのマジックは、受けが良くなかったから」ジャケットの内ポケットからナイフを抜き。
氷室錬:「トリックなしの、本物を見せてあげる」ぴ、と投擲し。
氷室錬:光を帯びた刃。それが回転しながら苗場へと飛んでいく。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「……俺には分かる。貴様、見た目より幼いな……」
氷室錬:それが、くるくると周り、刃に光が乗り、
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「幼ければそれだけ、長い睡眠時間が必要なのだ! それがどうして分からな……」
氷室錬:空気を裂いていく様子が。異様なまでに”詳しく分かる”。
氷室錬:「オーヴァードの基本技能にね」
氷室錬:「”集中”する、ってことがあるの」
氷室錬:その声さえ、耳には行っても。脳内で音として処理できただろうか。
氷室錬:「それは、」がちゃり。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「(なんだ。……なんだ、これは一体……?!)」
氷室錬:「他のことを切り捨ててまで、エフェクトの制御だとかに集中して」
氷室錬:「異常な成果を叩きだせる」
氷室錬:なら。
氷室錬:「全然関係ないことに集中してるなら」
氷室錬:「他の事、出来る?」
氷室錬:きゅいん、と光が弾丸を包み。銃身を覆い。
氷室錬:「さよなら」
氷室錬:レーザーめいた閃光が、ナイフを砕いて直撃する。
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「−−−−」 ナイフを砕き迫ってきた閃光に、撃ち抜かれる
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:「ガッ……!」
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:穴のあいた布団から、ざりざりと浸蝕されるように
《ブーシュヤンスタ》苗場苅生:炎が広がっていく。やがて重厚な纏う布団が、周囲の地面がゆっくりと炎に包まれて……
賢者の石布団:《原初の黒:子羊の歌》 苗場が受けたダメージを引き受ける。
苗場苅生:「馬鹿な……俺は……俺、は……」
苗場苅生:周囲の景色が解けるように消える。無限の寝室が燃え尽きる、その向こうには
苗場苅生:あの廃棄されたデパートの布団店が現れる。同じ位相にあったのだろう。
苗場苅生:「…………」 そのまま気絶する。カプセルベッドに囚われていた人たちも、周囲に転がっている。
苗場苅生:先ほどまでの強大な気配はない。あの賢者の石布団の方が、力の本体だったのだろう。
布団:苗場と賢者の石布団によって端末にされていただけで、布団自体は
布団:彼が作り出した純正の本物だ。攫われた人々も、羽鳥も包み込んで
布団:ふかふかしている。
姫都・幹久:「……戻って、来ましたかね?」気温が普通だ。春先程度。
氷室錬:「……帰って…きたみたいだね」
君臣ユウ:「そうみたいだな」
氷室錬:「……他の人たちも、皆いるのかな」
ミミーシャ:「ナナミも他の者達も、無事のようです」
ミミーシャ:「そして……苗場苅生」
ミミーシャ:「検査と回収は、UGNに任せますわ」
ミミーシャ:「それでよろしくて?ユウ」
姫都・幹久:「そうですね。全員揃ってるかどうかも、チェックしてもらわないとわからないですし…」
君臣ユウ:「あぁ」
君臣ユウ:「行方不明者との照らし合わせも出来るだろう。こちらで手配しておく」
姫都・幹久:「羽鳥さんは……」残された寝具に埋まっている羽鳥さんを見て。
姫都・幹久:「もうちょっとだけ。休ませてあげてもいいと思うんです」
氷室錬:「………うん、そうだね」
君臣ユウ:「そう、だな」
君臣ユウ:「(………………ええと、支部への連絡と。手続きと……)」
君臣ユウ:真面目な顔の奥で、羽鳥さんの代わりに行う手続きを確認して指を折っている。
ミミーシャ:「……わたくしも、疲れました」
ミミーシャ:「UGNの者が来るまでは」
ミミーシャ:ぼふっと仰向けに寝転がって
ミミーシャ:「少しくらい休んでも、バチは当たりません。きっと」
氷室錬:ぽふ、と転がっている布団に触る。
君臣ユウ:「布団の寝心地は、本物だったみたいだな」布団をボフボフと触りながら。
姫都・幹久:「わかりました。様子見ておきます」弱めに笑って。「錬さんもどうです?」
氷室錬:「………もう。わたしだけでどうかするわけにもいかないよ」苦笑。
ミミーシャ:「……」ぐいっと引っ張って
ミミーシャ:「ミキヒサもです!ほら!」
君臣ユウ:「幹久さんも休んでくれていいぞ。見張りはこちらがやっておくし、連絡もあるし」
君臣ユウ:ポケットからメモの紙片を取り出してブツブツ言ってる。
ミミーシャ:「ユウも、錬も」
氷室錬:「ふえっ」
ミミーシャ:「そうやって譲り合ってばかりだから、上手くまとまりませんの!」
ミミーシャ:「わたくしが寛げと言ったら、寛ぎなさいな」
君臣ユウ:「……………むぅ」
姫都・幹久:「おわっ!?」コケて、ぼふんと
姫都・幹久:君臣くんも巻き込みますね。ええ。
君臣ユウ:「おわっ」巻き込まれ。
ミミーシャ:「いいですこと?」
姫都・幹久:「ほんと、かなわないなあ……」弱めに笑って。
ミミーシャ:ぎゅっと姫都くんの頭を抱きしめて。2人を見る。
氷室錬:おずおずとこちらも座るようにいこうとしたので巻き込まれ。
氷室錬:「ふぎゅっ…!…………あはは」
姫都・幹久:「わかりました」長めに息をついて、ミミさんの背中をぽふ、とふれる。「ちょっと休憩ってことで」
君臣ユウ:ぼふん、と寝心地の良い布団に横たわって。
君臣ユウ:「…………………うーん、良いのかな」とちょっと眉根を寄せる。
氷室錬:ごろりと転がって。「いいんじゃないかな」
氷室錬:「がんばったんだもん。これくらい、きっと。ね?」
姫都・幹久:「怒られるなら一緒で。ってことで、いやよくなさそうですけど……」
君臣ユウ:「…………」錬ちゃんの顔を見ながら。
君臣ユウ:「じゃあ、休んでおくか」ふっ、と力を抜いた笑みを見せる。
氷室錬:ふわりと横向きに寝転がりながら。その答えに、淡い微笑みを浮かべる。
姫都・幹久:「……おつかれさまでした」
君臣ユウ:肩肘に入っていた力が抜けて、体の下にはふかふかのお布団。
君臣ユウ:前髪がサラリと視界に入りながらまどろんで。
君臣ユウ:「…………かっこよかったな、皆」
君臣ユウ:誰に言うでもなく、つぶやいた。
GM:窓越しに見える空は、雲一つない青空で。
GM:自ら襲って来なければ、ふかふかのおふとんは
GM:やはり、気持ちのいいものなのだった。
GM:ではセッション終了! バックトラックを行います
氷室錬:わー
GM:今回のEロイスは四つ
GM:
E:歪んだ囁き
E:砕け散る蒼穹
E:衝動侵蝕
E:システムダウン
GM:「歪んだ囁き」 は賢者の石布団が苗場に使用していました(実際には共鳴に近いけど)
姫都・幹久:いっぱいある! あ。今回は使わないです!
君臣ユウ:使いません!
姫都・幹久:で、布団のロイスをタイタスにしておきますね!(印象が大きく変わったので)
氷室錬:使わないですーっ
GM:皆余裕がある
氷室錬:わたしも布団タイタスかなあこれw>飛ばないよねやっぱりとわかったので
ミミーシャ:使わぬ!
GM:では振るとよい
君臣ユウ:そして素振りだ!
君臣ユウ:100-5d10
DoubleCross : (100-5D10) → 100-15[1,8,2,1,3] → 85
ミミーシャ:素振り!
氷室錬:101-4d10 一倍!
DoubleCross : (101-4D10) → 101-13[4,3,1,5] → 88
姫都・幹久:107-4d10 等倍!
DoubleCross : (107-4D10) → 107-19[6,8,4,1] → 88
姫都・幹久:おそろいおそろい
氷室錬:きゃー
君臣ユウ:出目の腐りが怖い、5点帰還
ミミーシャ:119-5d10
DoubleCross : (119-5D10) → 119-48[10,10,10,10,8] → 71
君臣ユウ:!?
ミミーシャ:何この出目!?
氷室錬:凄い出目がいい
君臣ユウ:出目がすごい
ミミーシャ:5点!
君臣ユウ:きっちり5点確保してくるし。
氷室錬:5点!皆五点かな
君臣ユウ:ですね!
姫都・幹久:5点!
GM:では、シナリオは大N市ステージの崩壊を止めたので5点、プラスいつもの5点に、石布団のDロイス賢者の石で1点
GM:11点+侵蝕分を受け取るとよいでしょう
氷室錬:みんな16点ですね!
姫都・幹久:いただきます!
君臣ユウ:です!おそろい!
氷室錬:頂きます—っ
ミミーシャ:いただきまー!
君臣ユウ:いただきー!
氷室錬:64÷3+1がGM分かな
GM:GMは16×4÷3で
GM:21点か。ギャハハハ~ 経験点はうめえなあ~
ED:君臣ユウ
GM:【ED1 君臣ユウ】
GM:フトンバースト事件は解決を迎えた。
GM:幸い、直接的な人的被害はなく、被害者も眠らされていただけなので記憶処理も最低限で済んだ。
GM:《ブーシュヤンスタ》苗場苅生に関しては、オーヴァード化しているものの、ジャームではなく、
GM:賢者の石布団の消滅に伴い、当人の状態も能力も落ち付いたため、事情聴取の後、保護・経過観察となっている。
GM:……そういった後処理について経験するのも、君には新鮮な経験だった。
GM:何より、事件に主導的に関わるのが初めてだった君は、これまた最初の体験−−
GM:事件の報告書作りに挑戦するのだった。
GM:【N市UGN 第九支部 一般エージェント用執務室】
君臣ユウ:「……………」
君臣ユウ:いくつかの筆記用具、書類、記入例のサンプル。
君臣ユウ:それらを前にしてうんうんと唸りを上げている。
君臣ユウ:つまるところ難しいものではない。例もあるし、あるがままを記載すれば良い。
君臣ユウ:それはわかるとして。
君臣ユウ:「(…………ふざけてると、思われないよな?)」
速水 やどり:「お困りですか、"アヴァランシェル"……君臣さん」背後からかかる声。
君臣ユウ:「ん、」その声に唸っていた目を向けて。
君臣ユウ:「っと、支部、」支部長、と言いかけて「……やどりちゃん」
君臣ユウ:「そうだな、うん。少し困っている」
速水 やどり:「……雪ちゃん流、続けているんですね」感心と呆れが半分半分みたいな声音で。
君臣ユウ:「あー、うん」ちょっと目をそらす。羽鳥さんからも指摘されていたな、とかそんな。
君臣ユウ:「公の場だとやはり、丁寧に接したほうがいいんだろうか」
君臣ユウ:部活に入ってないので上下関係のある関係に不慣れ
速水 やどり:「まぁ、今の私は休憩中ですので、何と呼ばれても構いません」そう前置きして。
速水 やどり:「お困りでしたら、相談に乗りますよ? 乗れることでしたら。えぇ」
君臣ユウ:「やどりちゃんも忙しいと思うが……」
君臣ユウ:「うん、正直、助かる」
君臣ユウ:机の上の書類を指し示す。パソコン入力もあるけどブラインドタッチが苦手。
君臣ユウ:「報告書の書き方がよくわからない」
君臣ユウ:真面目な顔で眉根を寄せている。
速水 やどり:「報告書ですか? サンプルなど足りなかったでしょうか……」用意してある隣の資料などにも目を通しながら。
君臣ユウ:「いや、サンプルに問題はない……と思う」書類に目を落として、「ただ、」
君臣ユウ:「布団に襲われた、ということを大真面目に描いた場合、怒られたりはしないだろうか?」
君臣ユウ:自分でも何言ってるんだ?という顔。
速水 やどり:「……」目を閉じて、眉間のあたりをちょっと揉んでから。
速水 やどり:「事実ですので。誰も怒りませんよ。この街で起こった事件は、大真面目な世界の危機からふざけた世界の危機まで、等しく世界の危機ですから」
君臣ユウ:「…………やはりよくあることなのか、コレは」こちらも眉間をもんで。
君臣ユウ:「俺が言うことじゃないが……これが恒常なのは大変だな、やどりちゃん」
君臣ユウ:支部長という立場がどれほどの仕事があるかしらないが、少なくとも報告書1枚で済む立場でも無かろうし。
速水 やどり:「それでも、日常を護る楯たるのが我らUGNです」
君臣ユウ:「………うん、そうだな。見た目で判断するなと言うことを今回、俺も学んだ」
君臣ユウ:「よし、頑張ってみるよ。……ただ、なにか間違っていたら教えてくれると嬉しい」
速水 やどり:「勿論。これでも上司ですからね。しっかり指摘させていただきます」
君臣ユウ:「頼らせてもらおう。俺も、皆を支えられるようになりたいから、今は頑張らないとな」
速水 やどり:「……えぇ、頑張ってください。応援していますよ」
君臣ユウ:よし、とペンを握った後。
君臣ユウ:「……………ところで、早速質問だが、やどりちゃん」
速水 やどり:「なんでしょう?」
君臣ユウ:ちょっと考えて。
君臣ユウ:「今回、一緒になった七海ちゃ……羽鳥七海という人に教えてもらったんだが」
君臣ユウ:「『女性をいきなり下の名前でちゃん付けするのはびっくりされる』、と」
君臣ユウ:「……………」瞑目して
君臣ユウ:「もしや、」
君臣ユウ:「俺はとても失礼なことをしていたのでは……?」
速水 やどり:「……それは、まぁ。雪ちゃん流のスキンシップは、踏み込み方が独特といいますか……」
春日雪:ふたりが、そんな話題を出したから……というわけでも、ないだろうけれど。
春日雪:「─ああ。ここにいたんですね、やどりちゃん、ユウくん」
春日雪:鈴を転がすような声。手には3人分のカップと、ポットと、ちょっとしたお菓子。
春日雪:それらを乗せたトレーを手にして。
速水 やどり:「雪ちゃん」噂をすれば、という顔で。
君臣ユウ:「あぁ、雪ちゃん」
春日雪:「探しましたよ。……報告書の作成も、もちろん大事ですけれど」
春日雪:ふたりのところへと、静かに歩み寄って。持っていたトレーを卓上に。
春日雪:「少し、ご休憩はいかがです?甘いお茶と、お菓子と」
春日雪:「ユウくんの、愉快なお話をセットで。……そうしたら、報告書に書くことも、頭の中で纏まるかもしれませんよ」
君臣ユウ:「あぁ、ありがとう」
速水 やどり:「さりげなくハードルを上げますね……ありがとうございます」愉快な、という振りに。
君臣ユウ:「………実は、休憩するほど作業が進んでるわけではないが、うん」
君臣ユウ:「あと、俺に愉快な話を期待するのはおすすめしない」
君臣ユウ:一度試したことはあるが、あの奔放な友人の表情が真顔になったのを初めて見た。
春日雪:「はい。楽しいお話を作ることは、求めていません。ただ、ありのままに、見たこと、感じたこと」
春日雪:「そして、「そうしたい」と思ったことがあったなら、それを。ユウくん自身の言葉で、話してくれればいいんです」
春日雪:ね?と。やどりちゃんに、確認するように笑みを。
速水 やどり:そうですね、とこちらも微笑む。
君臣ユウ:「む。」
君臣ユウ:支部長と副支部長。年下でありつつも組織をまとめる2人の笑顔を見てしまうと、断る選択肢も無く。
君臣ユウ:緊張で口の中で乾き、お茶を口に含む。
君臣ユウ:リラックスするような香りと甘い風味。
君臣ユウ:「…………美味しいな、これ」
春日雪:「はい。やどりちゃんから分けてもらったハーブに、わたしの方で香り付けを少々」
春日雪:「……少しは、落ち着きましたか?」
君臣ユウ:「あぁ」味を確かめるようにもう一口。
春日雪:何もかもがはじめてだったであろうユウくんを。激務に挑むやどりちゃんを。気遣うような、柔らかな表情。
君臣ユウ:「ふふ。二人分の気遣いとは贅沢なものを貰ってしまったな……うん」
君臣ユウ:「そうだ。気遣いと言うなら、俺に話せるのは今回出会った人ぐらいか」
君臣ユウ:「羽鳥七海さん。姫都幹久さん。ミミーシャさん。氷室錬ちゃん」
君臣ユウ:「皆……色々と事情を抱えて居たみたいだけど。お互いを気遣って、信頼してるように見えて」
君臣ユウ:「素敵な、いい人たちだったと、思う」
春日雪:甘いハーブティーに口を付けながら。並んだ名前に、ほう、と小さく息を吐く。
君臣ユウ:言いつつ、ぽつりぽつりと。
君臣ユウ:道端に生えた布団から始まる、今回の話を思い出しつつ、慣れない事をしているなぁと思いつつ。
君臣ユウ:「…………うん、そんな感じで。なんとか犯人と戦って……皆、かっこよかったよ」
君臣ユウ:お茶菓子を摘みながら話した後。
君臣ユウ:喋って乾いた口を湿らせるためにハーブティーを一口。
君臣ユウ:「…………っと」
君臣ユウ:その甘い雫が、舌にしみる。
君臣ユウ:錬ちゃんをかばう際に行った自傷行為だ。いかなオーヴァードといえど…あるいは、自分の特性か。
君臣ユウ:命に関わるほどでない怪我は通常の代謝に頼るらしい。
君臣ユウ:無意識に舌を横に避けるようにしつつ、お茶を飲む。
春日雪:「…………」
春日雪:その、ユウくんの様子を見て。赤い目が、少し細まる。
春日雪:「……ユウくん」
春日雪:声は、冷たい。
君臣ユウ:「今回の顛末としてはこんな………なんだ?」
君臣ユウ:「(なにかしてしまっただろうか)」いきなり、ちょっと声が冷たい気がする。
春日雪:「口を開けてください」
君臣ユウ:「…………口?」
春日雪:「はい、口。それと、舌も」
春日雪:こうです、と。まず自分が口を開き、そして鮮やかな舌をぺろりと突き出すように。
君臣ユウ:「うん……まぁ、開けろと言うなら」
君臣ユウ:口の中のものを飲み込んで、「あ」と。
君臣ユウ:「(………なんだろう)」相手の舌にちょっと目を奪われつつ。
春日雪:「…………」
春日雪:はあ、と小さくため息をついて。自分の、細い指をそうっと咥えて。
君臣ユウ:「………?」
春日雪:「……ん……」
春日雪:たっぷりと唾液を絡めた、その指を。
春日雪:ユウくんの舌に絡ませる。
君臣ユウ:「っ?」
君臣ユウ:「!!!????」
速水 やどり:「……」ちょっと驚いたような、呆れたような、そんな顔で見ている。
君臣ユウ:ぬるり、と舌に、熱いような、柔らかいような感触
君臣ユウ:反射的に身を引こうにも、舌をつままれ適わない
君臣ユウ:「ひゅ、ひゅきひゃん!?」何を、と驚きつつ。
春日雪:「鎮痛剤と、抗生物質と……はい、要は、少し怪我の治りが早くなる、おまじないのようなものです」
速水 やどり:「直じゃなくて安心したような、そうでもないような。……医療行為なのは分かりますけど、刺激が強いですよ、雪ちゃん」窘めるような声色で。
春日雪:ほんの僅かな間、もがく舌を弄ぶように指を動かしてから、あっさりと離す。
春日雪:「はい、ごめんなさいやどりちゃん。……もちろん、誰にでもこうする、というわけではありませんよ?」
君臣ユウ:離された事でようやく、口が自由になり
君臣ユウ:「鎮痛剤に、抗生物質…」
春日雪:「ちゃんと、相手は選びますとも。……ええ、お姉さまほどではありませんけれど」
春日雪:「わたしも、レディですから」
君臣ユウ:「……………ち、治療行為と、いうことか……?」
君臣ユウ:バクバク、と妙に心音が高鳴っている。
君臣ユウ:絡められた舌に残るぬるりとした感触と、感じてしまった味が口の中に残っている。
春日雪:「はい。ユウくんに必要な、治療行為です」
速水 やどり:(……その発言が余計に刺激的だと思うのですが。よしておきましょう)
君臣ユウ:「ええと………うん、そうか、必要な、うん……??」
君臣ユウ:目をそらした先で、未だてらてらと唾液に濡れる指を視界に入れてしまい。
君臣ユウ:「ッ」
君臣ユウ:お茶菓子をつまんで食べる。甘味。口の中の感触を上書きするように。
春日雪:その指先を。先ほどよりも赤く光るように見える舌先が、ちろりと。
君臣ユウ:「ッ!!?」
君臣ユウ:「ゲホッ!?」
君臣ユウ:噛み砕いたお茶菓子が詰まる。むせる。
君臣ユウ:顔が熱くなっているのは多分、呼吸とかそういうのが苦しいのであって。
君臣ユウ:いたずらじみた彼女の表情を見てると止まらないのは多分関係ない。
君臣ユウ:多分。
君臣ユウ:「…………ゆ、雪ちゃん」
春日雪:「あら、大丈夫ですか?さあ、もう一杯どうぞ。そして、話の続きを─」
春日雪:そう言って、ポットを手にして─。
君臣ユウ:「あ、あぁ、うん………まぁ、続きと言っても、うん」
君臣ユウ:何を言うべきか考えて。
君臣ユウ:「とりあえず、あとで手を洗ったほうが、」
GM:では、そのときちょうど、二人の端末に、支部員からの連絡が来る。
GM:連絡が鳴ったのは、雪さんとやどりさん。何か別件の報告案件だろう。
君臣ユウ:「むっ…?」
春日雪:「……あら」
速水 やどり:「……休憩の時間は、おしまいみたいですね」
春日雪:「はい。残念ながら、お茶会はここまで、です」
君臣ユウ:「あ、あぁ。大変だな2人とも」こちらの端末には特に無い。
速水 やどり:「報告書は後で確認させていただきます。わからないことがあったら、周りの方に尋ねてみてください」
春日雪:あっさりと。けれど、声には名残惜しさを隠そうともせず。
君臣ユウ:「あぁ、ありがとう。やどりちゃん。……雪、ちゃん」ちょっと顔が見れない。
君臣ユウ:「その、俺のために休憩時間を使わせて悪かった」
春日雪:「ポットとお菓子は置いておきますね。……では、ユウくん」
君臣ユウ:「……なんだ?」
春日雪:「また、今度」
君臣ユウ:「こんっ……!?」
君臣ユウ:なにが、と一瞬聞きそうになって
春日雪:囁くような声でそう告げて。トレーに、自分とやどりちゃんの分のカップを乗せ。
春日雪:小さく手を振って、退出する。
君臣ユウ:「あ、あぁ、うん。また。うん、また、今度」再会の挨拶。そういう意味だ、多分。
速水 やどり:「いえ。支部を把握するのも大切な事ですから……雪ちゃんは、もう……」呆れ半分の声。
君臣ユウ:同じ支部だし。別れ際の挨拶としておかしくはない。
君臣ユウ:「うん、やどりちゃんもありがとう。……とにかく、頑張ってみる」
君臣ユウ:「………仕事、頑張って」
速水 やどり:「えぇ。期待しています……お気遣い、どうも。では、私も失礼します」
君臣ユウ:「うん、行ってらっしゃい」
君臣ユウ:退出する小さな背中を見送る。
君臣ユウ:ふぅ、と一息。残してもらったお茶を飲んで、机に向かう。
君臣ユウ:「…………うーん」
君臣ユウ:「先程までこの書類が最大の敵に見えてたのにな……」なぜだか今ならもっと手強いのがあるな、と思ってしまうのはなんだろう。
GM:では、うんうん悩んでいるところに
GM:君臣さんの端末に電話が掛かってくる。
君臣ユウ:「ん」相手を確認する。
羽鳥七海:表示されている名前は、羽鳥七海
君臣ユウ:相手を確認して通話ボタンをピッ
君臣ユウ:「もしもし。…君臣です」
羽鳥七海:「あ、君臣さん。すみません、羽鳥です」
羽鳥七海:「今、お時間……大丈夫ですか?」
君臣ユウ:「あぁ、七海ちゃん」一瞬、手元に目をやって「……うん、大丈夫だ」
君臣ユウ:嘘ではない。一度話したことで書く内容ははっきりしたし。
羽鳥七海:「こんな形で申し訳ありません。後処理も、任せてしまって」
羽鳥七海:「第九の様式は分かりませんが、大変でしょう?」
君臣ユウ:「大丈夫だ。コレも経験だし……やどりちゃんと雪ちゃんも助けてくれたから。うん」
君臣ユウ:「それに、七海ちゃんはもっと休むべきだと思う」
君臣ユウ:「睡眠時間3時間はまずい」
羽鳥七海:「う。……い、いつもじゃないんですよ」
羽鳥七海:「マスターエージェント討伐の影響が本当に大きくて、他にも、その……」しどろもどろ
羽鳥七海:「……えっと、はい、反省してます。ユウさんにも、こうして負担を掛けてしまったわけですし……」
君臣ユウ:「うん、それもきっと、大変だと思うから」
君臣ユウ:「マスターエージェントとやらが関係ない今回ぐらい、頼ってもいいと思う」
羽鳥七海:「お陰さまで、今は強制休暇といいますか」
羽鳥七海:「お休みを取らされているところなので……」
君臣ユウ:「そうか、それはよかった」電話口でちょっと笑う
羽鳥七海:それにつられるように、少し笑い声。「……ユウさんは、良いエージェントになりますね」
君臣ユウ:「……………そうだろうか?」
君臣ユウ:「今は報告書一枚でいっぱいいっぱいなんだが……」
君臣ユウ:首をひねっている
羽鳥七海:「はい。……書類作りだとか、戦闘技術よりも」
羽鳥七海:「どんな相手とも協力して、柔軟に任務を達成出来るのは」
羽鳥七海:「良いエージェントの条件です。なみかぜの皆さんが協力してくれたのは、」
羽鳥七海:「ユウさんが、きちんと誠意を見せて接したからだと思います」
君臣ユウ:「……………………」
君臣ユウ:「誠意、か」
君臣ユウ:「俺は、あの人達が優しいからだと思っていたが」
君臣ユウ:「…………いや、うん。そうだとしたら」
君臣ユウ:「……………嬉しいな」
君臣ユウ:最後の言葉はちょっと照れてるように、小さな声。
羽鳥七海:「自信を持って下さい。私が保証します。……寝ていた身で、大きなことは言えないですけど」
羽鳥七海:ちょっと冗談交じりに。
君臣ユウ:「はは。それでいうなら、羽鳥さんは誠意の塊だな。俺なんかまだまだだ」
君臣ユウ:「俺が良いエージェントになれる理由が誠意だとしたら、」
君臣ユウ:「貴方は、とてもいいエージェントで」
君臣ユウ:「素敵な人だと思うよ」
羽鳥七海:「…………。」
羽鳥七海:「……そうで、あれるように。努力しています」
羽鳥七海:ほんの。ほんの少しだけ。
羽鳥七海:声の調子が、ほんのわずかに、暗くなったような。
君臣ユウ:「……………?」
君臣ユウ:この声の感じ方は気のせいか、あるいは。
君臣ユウ:「もしかして、俺はまた不躾なことを行ってしまったか?」
羽鳥七海:「いっ、いいえ!」
羽鳥七海:すぐに持ち直す。「ありがとうございます」
羽鳥七海:「《アヴァランシェル》君臣ユウさん。また、一緒にお仕事できるときを楽しみにしていますね」
羽鳥七海:「今度こそは、ちゃんと最後までご一緒させて頂きますから」
君臣ユウ:「……あぁ、《エスメラルダ》羽鳥七海さん。また貴方と会えるのを楽しみにしている」
君臣ユウ:「それに、」
君臣ユウ:「俺が、あの人達に誠意を示せたのは七海さん。貴方がエージェントである前にいい人で」
君臣ユウ:「その貴方が頼っているならと、俺も信頼できたからだと思う」
君臣ユウ:「…………うまく言えないが、なんというか。そういう事を言いたかった」
羽鳥七海:「……過分な評価、痛み入ります」
羽鳥七海:「ええっと。ううん……」
羽鳥七海:「ありがとう、ユウさん。実は、はい、少し凹んでいたんです」
君臣ユウ:「凹んでいた?」
羽鳥七海:「今回の失敗もそうですし、他にも、色々と」
羽鳥七海:「けど。ユウさんにその言葉を貰えて、ちょっと、元気出ました」
君臣ユウ:「………ふむ」
君臣ユウ:「うん、俺なんかで役に立てたなら何より……だけど」
君臣ユウ:「ええと……うん。俺は慰めるのとは苦手なんだが、なんだ」
君臣ユウ:「悩みを聞くことぐらいは出来るので、うん、辛かったら話ぐらいは聞くので………」
君臣ユウ:「…………むぅ。兄さんならこういう時、上手いことを言えるんだが。すまない」
羽鳥七海:「そういう時に上手いことを言えないのも、ユウさんの長所ですよ」
羽鳥七海:くすくすと笑い声。
君臣ユウ:短所では?と思っていたけれど。
君臣ユウ:「(……楽しそうだし、笑ってるから、いいか)」
羽鳥七海:「お兄さんに憧れるのも結構ですけど」
羽鳥七海:「今の貴方のままでも、ユウさんはとても魅力的ですから」
君臣ユウ:「…………………」
羽鳥七海:「無理はせず、適度に頑張っていって下さい」
君臣ユウ:「……………」魅力的とか、面と向かって言われると。いや電話口だけど。
君臣ユウ:「照れるな……」
君臣ユウ:「………うん、わかったよ羽鳥さん。俺も適度に頑張る」
君臣ユウ:「そちらも今は、全力で休んでくれ」
羽鳥七海:「はい。全身全霊で」笑い声。「第九の支部長がたにも、よろしくお伝えください」
羽鳥七海:電話を切る流れになる。
君臣ユウ:「あぁ、わかった。今は休憩終わったところだから、また伝えておく」
君臣ユウ:そして、別れの挨拶を済まそうとして。
君臣ユウ:「………あ」
君臣ユウ:「すまない。最期に一つ良いだろうか」引っかかっていたことを思い出す
羽鳥七海:「はい?」
君臣ユウ:「メッセージの追伸で来ていたアレ、どういう意味だったんだ?」
君臣ユウ:「女子が一人では来ないように……というのは。男子寮というわけではなかったし」
君臣ユウ:「むしろ女性の方が多かったように思うが」
羽鳥七海:「追伸? ……………ぁ」
羽鳥七海:「………………………」
羽鳥七海:「……………それは、その」
君臣ユウ:「幹久さんたちがそんな危険というわけでも無さそうだったので、ちょっと後回しにしていたが」
君臣ユウ:「うん」
羽鳥七海:「今回は……気にしなくていいので……またの機会が……あったら……」
羽鳥七海:「ないのが……その……一番なので……」
君臣ユウ:「そういえば、ミミーシャさんもなにか言っていたな。確か手捏ね……ではなく」手篭め。
君臣ユウ:「…………………」
羽鳥七海:「ごふっ!」
君臣ユウ:「羽鳥さん!?」
君臣ユウ:「す、すまない!長話しすぎたか!?」
羽鳥七海:咳き込む音。「ご、ごめんなさい。今は……本当に……」
君臣ユウ:「わ、わかった」本当につらそうだ
君臣ユウ:「じゃあ、またの機会に」
君臣ユウ:「──────楽しみにしている」
羽鳥七海:「気遣い有難うございます、ユウくん」
君臣ユウ:友人と、遊ぶ約束をするような日常的な声音で。
羽鳥七海:「……ユウさん。はい、それでは、また」
君臣ユウ:「あぁ、また」
羽鳥七海:言い直して。そして、電話は切れた。
君臣ユウ:軽く挨拶をして、端末のボタンを押す。
君臣ユウ:通話時間が表示される端末をポケットに仕舞い。
君臣ユウ:「……………(悪い事したかな)」
君臣ユウ:なんやかんやで無理をする人だ。気遣ってくれて話に付き合ってくれたに違いない。
君臣ユウ:やはり、いい人だ。
君臣ユウ:そんないい人の手助けを出来るように。
君臣ユウ:真面目な人が抱え込む負担を分散出来るように。
君臣ユウ:まずはこの一枚から始めてみよう。
君臣ユウ:「よし」
君臣ユウ:あんなに困難だと思っていた報告書も、たかだか紙だ。
君臣ユウ:対人の相手よりはよっぽど簡単だ。
君臣ユウ:誰とは言わないが。
君臣ユウ:……誰とは言わないが。
君臣ユウ:気合を入れるために両頬を張る。
君臣ユウ:ボフ、と布の音がして
君臣ユウ:「…………」
君臣ユウ:「頑張るか」
君臣ユウ:ペンを取った。
ED:姫都&ミミーシャ&氷室
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−
GM:【ED2 姫都幹久 氷室錬 ミミーシャ・アイゼンベルク・エルン・オルターレ】
GM:フトンバースト事件から数日後。
GM:なみかぜ荘は瞬く間に平穏を取り戻していた。
姫都・幹久:「なんか……落差がまたすごいです、ねっ、とっ」
ミミーシャ:「右!左!」
ミミーシャ:「打っては次の一打を考える!」
氷室錬:「わっとと…!」バックハンドでレシーブ。
ミミーシャ:と、バドミントンの羽を左右に飛ばしている。
ミミーシャ:天気もいいので中庭で運動の時間だ。
氷室錬:「はいっ」たん、と普段は静かな静粛さを重視したステップを、運動性重視の其れに換えつつ。
羽鳥七海:「落差・・・といいますか」
羽鳥七海:「どうしてバドミントンを……?」
ミミーシャ:「決まっています」
羽鳥七海:縁側で、幹久さんに用意して貰ったお茶を呑んでいる
ミミーシャ:ぱし、氷室さんから飛ばされた羽をキャッチして
ミミーシャ:「休息の次は、体を動かす」
ミミーシャ:「心身の健全なサイクルのためですわ」
氷室錬:「…とまあ、ミミーシャ様がそういわれるなら、ということで」
ミミーシャ:「ナナミもそうしてのんびりしているのに飽きたら」
ミミーシャ:「いつでも挑戦を承りますわよ」
氷室錬:「皆にこう、集まってやろうという流れに」
ミミーシャ:「……たまには義務でなく、理知でなく」
羽鳥七海:「学校で、体育の時間にやったくらいでよければ……」
ミミーシャ:「気持ちの赴くままに体を動かすというのも、悪くなくてよ」
デュカ:「そうそう。まずは身体が大事だって、昔の偉い人も言ってるゾ」
ミミーシャ:ウィンクして、微笑みかけて
デュカ:「ミキヒサ落としすぎだから、病み上がりのナナミ相手だとちょうどいいかもダナ。かわるか?」
羽鳥七海:「…………」はあ、と溜息。「ミミーシャさんは、気を遣いすぎですよ」
ミミーシャ:「気を遣っている?心外ですわ」
氷室錬:「デュカちゃん相手だと姫都くんはまあうん…」運動能力型じゃないし…。
氷室錬:「とまあ、デュカちゃんもこう言ってるし。何時でも歓迎ですよー!」
姫都・幹久:「ひどくないですか!? あーいや……どうです、羽鳥さん? 相手、おれでよかったらですけど」
ミミーシャ:ぴっとラケットの先を向けて
ミミーシャ:「貴女の役目はわたくしの監視者」
ミミーシャ:「健やかに、公正に……曇った眼でいられては困ります」
ミミーシャ:「つまり……まあ、いつものナナミでいなさいな」
ミミーシャ:「それで十分です」
姫都・幹久:「……」隣の簡易コートのミミさんの横顔を見て、弱めに笑う。
姫都・幹久:頷く。
羽鳥七海:「……分かりました。少し待って下さい」 家に引っ込む。
氷室錬:にぱりと羽鳥さんへ向けて笑顔を向けて、手を振っている。
羽鳥七海:「……お待たせしました」 と、上着にショートパンツ姿に戻ってくる。
デュカ:にこにこしながら、羽鳥さんにラケットをパス。縁側にぺたん座り。(誰かが買ってきた共用品)
姫都・幹久:「さり気なく気合入ってますね……」
羽鳥七海:上はパーカーなので、ちょっと寝巻の時を思い出させるかもしれない。
ミミーシャ:「ふふん」
羽鳥七海:「私の場合は、スカートの方が戦闘用ですから」さらりと言って、ラケットを貰う。
ミミーシャ:「意気は上々と見ました」
氷室錬:ぱあ、と満面の笑顔で楽しそうにしつつ、こちらも縁側に。
ミミーシャ:「小手調べはミキヒサに任せます」
ミミーシャ:縁側にどく。
羽鳥七海:「いきますね、幹久さん」にこりと笑って。「えい、やっ」 シャトルを高く打ち上げる。
姫都・幹久:「っと、わっ……いきなり厳しくない、ですかっ?」どたどた走ってなんとかフォロー。高く跳ね返る。
羽鳥七海:「はいはーい」 幹久さんが走っていったのとは逆のコーナーに打ち返す。
姫都・幹久:「のわっ、っと、っとと」だだんと踏み込んでなんとか跳ね返す。かろうじてネットは超えるがまあいい感じの高さに。
羽鳥七海:「きゃっ、とっ」 前に落ちてくるシャトルを、大きく足を広げて踏み込んで撃ち返す。
姫都・幹久:「なん、とおっ!?」結構な勢いで飛んできたのをラケットで受けて、おもいっきり高く跳ね上がってゆっくりと羽鳥さんコートの方へ
羽鳥七海:「動きが、大きいですよ、幹久さん!」
羽鳥七海:そう言って、ぱし、と上に手を伸ばして、スマッシュというよりは軽く当てて跳ね返した程度の威力で
羽鳥七海:幹久さんの方のネット際に落とす
姫都・幹久:「おわあっ」ほとんどコケる勢いで前のめりに入って……たまたま角度が良かったのか
姫都・幹久:本人は地べたにすっ転んだが、ハネた頂点がちょうどネットをかすめて、反対側に落ちる。
羽鳥七海:「なっ」 越えてくるとは思わなかった。ネットに引っ掛かるようにインしたシャトルを
羽鳥七海:ラケットを前に伸ばして、飛びこむように−−「あっ」
姫都・幹久:「あっ」
羽鳥七海:足を地面に引っ掛けて、ネットの下を潜るように転んでしまう。
羽鳥七海:ラケットは空を切った。
姫都・幹久:簡易ネットなので下の幅は大きく開いている。反射的に、羽鳥さんを支えようとしてさらに体を動かして
姫都・幹久:……ほとんど横抱きにするような姿勢で受け止める。軽い相手とはいえ、みしっ、と身体の中から音がした気が少し。
姫都・幹久:「ごっ……だ」深呼吸「大丈夫ですか」
羽鳥七海:「あうっ」 目を閉じて衝撃に備えていたところで、下敷きにした相手に気付く。
羽鳥七海:「ご……ごめんなさい、幹久さんっ」
羽鳥七海:「大丈夫ですか?!」
姫都・幹久:「はは……いやその、すいません」弱めに笑う。「思わず」
姫都・幹久:「あ。おれのほうは全然大丈夫ですが」ヘッスラまがいしたときの土汚れが「羽鳥さんのほうがこれ…」
羽鳥七海:「だ、大丈夫です」 腰に回っていた姫都さんの腕から逃れる。
羽鳥七海:「……わ、私の負けですね」
羽鳥七海:「ミミーシャさんの下には辿りつけませんでしたか……」
姫都・幹久:「あー……そうなりますかねこれ……」はは、と弱めに笑って、のそのそ起き上がる。「やっぱ動きにくいですか、身体?」
羽鳥七海:「もともと、あんまり得意じゃないので……」
羽鳥七海:「運動のセンス、あんまりないんですよね」
姫都・幹久:「……努力家なんですねえ。ほんと」嘆息。「見習いたいです」
羽鳥七海:「姫都さんこそ。得意かと思ってましたけど」
姫都・幹久:「得意な運動とか、山歩きくらいですよおれ」それが運動なのかっていうのは置いといて。
羽鳥七海:「いつも周りを庇う時の素早さはどうしたんです?」 悪戯っぽく笑って。
姫都・幹久:「あー……毎回コケてますから、お察しというか」気弱な笑い。「考えるより先に動いてるというか」
羽鳥七海:「確かに、そういう感じですね」
六条 恋音:いつの間にか縁側に持ち出されたホワイトボードに星取表を書き込んでいる。
六条 恋音:「はいはい。そしたら、幹久くんは勝ち上がりで、羽鳥さんは一敗ブロックやね」
氷室錬:「意外な結果でしたねー」
六条 恋音:「あとが待ってるから、さ、入れ替わり入れ替わり」
姫都・幹久:「……あの。ところでですね」
氷室錬:「まあ、そのままでいたいと言うのも分からなくもありませんが」
姫都・幹久:「なんでいつのまにか大集合してるので……?」
氷室錬:「…?さっき言ったじゃない」
羽鳥七海:「そうですね。……」 態勢に気付く。
氷室錬:「みんな呼んだって」
デュカ:「だゾ」
羽鳥七海:「そうですね!」幹久さんを押し退けつつ。「敗者は、すぐに、立ち去ります」
姫都・幹久:「うわっ、と、あー……すいません!」押しのけられて、ばたばた立ち上がって
氷室錬:「羽鳥さん、どうしたんだろ」
六条 恋音:「ま、女のコやからね。錬くんにはまだちょう難しいかもなあ」
羽鳥七海:ぱたぱたぱたと歩き去る。
氷室錬:「なるほどー。たいへんなんですねえ」
姫都・幹久:「ええと……じゃ、じゃあ、次の人どうぞ! はい!」
GM:喧噪とともに、いつも通りのなみかぜの光景。
GM:楽しむ皆の声が、冬の残る寒さに負けないほどに響いていた。
ED:姫都幹久&???
GM:【ED3 姫都幹久 ???】
羽鳥七海:「……………………ん」
羽鳥七海:目を覚ます。時計は、真昼の少し前。こんな時間まで眠っていることは、普段はまずない。
羽鳥七海:だが、今回の事件の、半ばペナルティとして、強制的に休息の憂き目にあっている。
姫都・幹久:管理人室のキッチンのほうで、何か、かすかな物音が聞こえます。
羽鳥七海:『昼までゆっくり寝たりしてればいいよ』と言われたことを、馬鹿正直に護っている。
羽鳥七海:「…………?」
羽鳥七海:寝巻きのまま、ゆるゆると起き出す。
羽鳥七海:こんな時間に、台所に誰かいるはずもないのに。
羽鳥七海:蛇口でも止め忘れただろうか、と顔を出す。
姫都・幹久:「あ。おはようございます、羽鳥さん」
羽鳥七海:「……みきひさ、さん?」
羽鳥七海:「え。あれ。……学校は?」
羽鳥七海:日付を見る。間違いなく平日だ。
姫都・幹久:制服の上着を脱いだところにエプロン。何か甘い香りをさせながら作業中。
姫都・幹久:「あー……実はですね」困ったような笑い。「また夜、学校でなんかあったらしくて」
姫都・幹久:「高等部は一日休校です。会議があったとかで、講堂で一時間くらい全員待機でしたけど…」
羽鳥七海:「そうなんですか。……いや、そうじゃなくて……え?」
羽鳥七海:「なんでいらっしゃるんですかっ?」
姫都・幹久:「はい。なので……え?」
姫都・幹久:「いやあれ、聞いてないですか? 新垣さんに、羽鳥さんの様子見といてねーって……」
羽鳥七海:ばたばたばた、と柱の横に隠れる。
姫都・幹久:当然だが聞いていない。というか事件が終わった後もばたばたしているやらで大変だったのだたぶん。
姫都・幹久:「は、羽鳥さん? あの、まだだいぶぼんやりしてます? 大丈夫ですか?」
羽鳥七海:「支部長に? え、あ、もしかして……」
羽鳥七海:「素面です!」
羽鳥七海:「寝巻で寝ているところに、部屋に男性が入ってきていたらこうもなります!」
羽鳥七海:「いえその、部屋っていうか、管理人室ですけれども!」
姫都・幹久:「あー……いやあの」ばつが悪そうな顔になって。「すいません。あの、でも、仕上げまででも」
羽鳥七海:「……もう寝室も含めて全部見られているとは……いえ……」
姫都・幹久:「姉貴とかから慣れちゃって、どうも、そのへんの感覚が、その……あー……」
羽鳥七海:ずるずると柱に縋りつくようにへたり込む。
姫都・幹久:「……やっぱまだキツくないですか?」
羽鳥七海:「きついです。つらい」
姫都・幹久:「ですよね……あの布団、触らないと眠くならなかったですし」
羽鳥七海:「………………………」眠っている間のことを連鎖的に思い出していく。
羽鳥七海:「しにたい……………………」
姫都・幹久:「じゃああのとき、ふらっふらだったのは素だったんじゃないですか羽鳥さん」
姫都・幹久:「……あー……」
姫都・幹久:「あの。とりあえずですね、自然に目が覚めたなら……起こしちゃったんじゃないなら、ですね」
姫都・幹久:「お茶でもどうですか。だいぶすっきりしますよ」
姫都・幹久:【甘い香りのハーブティー】
姫都・幹久:乗っかったお盆を、流しから取って。
羽鳥七海:「……いただき、ます」
羽鳥七海:もう一枚、近くのタンスから上着をとって羽織った。
姫都・幹久:「じゃ、ちょっとこっちで待っててくださいな」座卓に温かいお茶をサーブして、羽鳥さんの手を引いて誘導。
姫都・幹久:「もうすぐ、こっちもできますから」
姫都・幹久:温かいお茶は甘い香りではあるが、ペパーミントやレモングラスなども入って、寝起きの口の中がさっぱりする。
羽鳥七海:「……」落ち込んだ表情のまま、それを口にする。
羽鳥七海:「……あったかいです」
姫都・幹久:「口にあったならよかった。いつもと違う葉っぱなんで、ちょっとびくびくしてたんですけど」
羽鳥七海:「姫都さんは、こういうこと、本当に上手ですよね……」
姫都・幹久:「こっち出てきてから、食い気のすごいひとの出入りが激しくなって……ハーブの方は、家でやってましたからね。ちょっと」
羽鳥七海:「…………あの日の朝、というか、前日の夜なんでしょうけど」
姫都・幹久:「はい……何かありましたっけ?」じゅうじゅういう音が聞こえる
羽鳥七海:「寝具が、いつの間にか苗場さん製作の布団の方に入れ替わっていて」
姫都・幹久:「ああ……なるほど。それで」
羽鳥七海:「気がついた時にはもう遅くて。必死に眠気を堪えて抜け出して、……で、何やってるかよくわからなくなって、姫都さんたちに拾われてたんですけど」
姫都・幹久:「はい」
羽鳥七海:「……わたし、記憶力は良い方で。何をしていたか、だいたい、覚えています」
姫都・幹久:「寝落ちしそうになりながら、必死で働いてましたよね……」かちゃかちゃという音。「正直……」
姫都・幹久:「すごいな、というか……真似できないなと思って……」
羽鳥七海:「でも、失敗しました」
羽鳥七海:「……私、ここの管理人では、もう、居られません」
姫都・幹久:「失敗って」
姫都・幹久:「まあその……羽鳥さん」
姫都・幹久:弱めに笑って。白い平皿を目の前に。部屋の冷蔵庫にはなかったはずの容器からたらたらと仕上げをして
姫都・幹久:【シロップ多めのフレンチトースト】
姫都・幹久:「……最後、昨日の夜ごはんですよね。お腹空いてません?」
羽鳥七海:「…………」
羽鳥七海:「いえ。……いいです」
羽鳥七海:す、と皿を少しだけ遠ざける。
姫都・幹久:「……冷める前に食べてもらえると、おれとしては嬉しいんですけど」困ったような表情。
姫都・幹久:「食欲、ありませんか」
羽鳥七海:「私は抑止力なんです。ミミーシャさんが言った通りに」
羽鳥七海:「ここのオーヴァードは、反体制ではないです。けど、親UGNでもない」
羽鳥七海:「中心にいるのは、姫都さん。貴方です」
姫都・幹久:「まあ……改めて言われると……」考え込んで。「そうですね」
羽鳥七海:親・姫都派閥とでもいうべきもの。
羽鳥七海:「私は、有事の際に、貴方やミミーシャさん、その関係者を抑え込む……無理でも、防波堤になれるように」
羽鳥七海:「そう期待されて、きっと送り込まれたんだと思います」
姫都・幹久:ちょっと変な顔になるが、まあ、そうなのかもしれない。新垣さんもプロなんだろうし……
姫都・幹久:「そう……なんですか」
羽鳥七海:「でも。全部、ばれちゃったじゃないですか」
羽鳥七海:「部屋の資料の隠し場所とか。私の手口とか、そういうの……」
羽鳥七海:−−何が、誠意だろう。
羽鳥七海:ユウさんに言われたことを思い出す。誠意なんて、何一つ見せたことはなかった。
姫都・幹久:「……あー。そうか、そうなりますよね」
羽鳥七海:「私が抑止力になるからこそ。姫都さん達に、それ以上の追求がいくこともない」
羽鳥七海:「意味、ないんです。……そもそも、現在の戦力を前に、私が出来ること、どんどん減ってましたし」
羽鳥七海:隠密能力として上位の錬さんが入ってきたのが大きかった。
姫都・幹久:純粋に、自分のやるべきこと、を考えている。そういう羽鳥さんに対して……何を、と考えたわけではなかったけれど。
姫都・幹久:「……居られない、って」
姫都・幹久:「そう言いましたよね」
羽鳥七海:「はい」 俯いている。
姫都・幹久:「あー……」少し考える。いつもより、ずっと短い間。
姫都・幹久:「まだ、居てくれてもいいって、そう思ってくれてますか」
姫都・幹久:「ああ。ええと、言い方がまずいな、そうじゃなくて……ええと……」
姫都・幹久:「ごめんなさい。変な聞き方になっちゃいますけど」軽く息を吸って「心残り、ありませんか」
羽鳥七海:「…………っ」 ぐっ、と顔を上げる。
羽鳥七海:目の端には涙が溜まっている。
羽鳥七海:「居たいですっ」
姫都・幹久:顔を上げると、目が合う。くちびるをぎゅっと結んで。たぶん、真剣に見える顔、をつくろうとしている。
羽鳥七海:「ここに、居たい……! 皆さんと、一緒に……っ!」
姫都・幹久:「おれも」
姫都・幹久:「いてほしいです。羽鳥さんに。いや、おれだけじゃなくて」考え考え
姫都・幹久:「ミミさんも錬さんも、いや、住んでるみんな……あー、いや」頭を振って。そうじゃない。
姫都・幹久:「おれは、羽鳥さんにいかないでほしいですよ」
姫都・幹久:「そんな顔を、してほしくない」
羽鳥七海:「−−−−」姫都さんの袖を掴む。
羽鳥七海:そのまま引き寄せて、抱きつく。
姫都・幹久:「へ」と、一瞬間抜けな声をもらすが
姫都・幹久:ほとんど間をおかず、そのまま、羽鳥さんを強く抱き返します。
羽鳥七海:「ん、ぅ……!」 肩で涙を拭うように。「−−ぁ」 抱き返されたことに気付く。
羽鳥七海:「ぁ、いや。ちがう、んです」
姫都・幹久:回した手で、細い肩をぽんぽんと叩いて。
姫都・幹久:「大丈夫」
羽鳥七海:「違くて。わたし、わたし……」
姫都・幹久:「……ありがとうございます。おれの我儘、すこしでもいい。聞いてくれて」
姫都・幹久:そういうことなんだ、と。残っていてくれ、と言い出したのは自分だと。
羽鳥七海:「安心、するから」
姫都・幹久:「はは。なら、ちょっとは役に立ちましたかね。嬉しいです。……もう少しだけ、いいですか」
羽鳥七海:「姫都さんの、声を聞くと。料理を食べると。姫都さんに、……触れると、安心して」
羽鳥七海:「すごく。温かくなって。……居場所、だって、真っ先に、思う、だけで」
羽鳥七海:「でも……姫都さんは、応えてくれなくて、いいの」
姫都・幹久:「……どうしてですか?」ささやくような声だ。驚かせないように、とでもいうように。
羽鳥七海:「だって。ミミーシャさん、や……」 目を背ける。声から逃れるように。
羽鳥七海:「他の人も、たくさん、あなたが、必要な人が、いて」
羽鳥七海:「これまでどおりで、いいんです。挨拶とか。笑顔とか、気遣いとか……」
羽鳥七海:「そういうものを、私は、大切にして……」
姫都・幹久:だきしめる手に、少しだけ力を込める。
姫都・幹久:「だって。もう、いま、そこにいるんですよ」
羽鳥七海:「最初は。貴方たちと、戦う時のこと、考えてて」
羽鳥七海:「ひあっ」 力を込めた手から、逃れようと。けれど、震えるばかりで、言うことを聞かない。
羽鳥七海:「それが仕事だから。もしもミミーシャさんたちが、UGNと敵対したら……あなたは彼女につくでしょう」
姫都・幹久:「そうですね。それで……」少し考えて。「すごく困ると思います」
羽鳥七海:「でしょう。だから、それも考えるのが……」
姫都・幹久:「そのときに」
姫都・幹久:「引き止めてくれる誰かがいないと、困ります」
羽鳥七海:あらゆる状況を想定して、その対策を残しておく。自分が、いなくなった後すらも。
羽鳥七海:「それも、もう。考えるのも、つらくて。……こわれそうになる、から」
羽鳥七海:「……わたしがいたら」
羽鳥七海:「ひめみやさんは、まよって、くれますか?」
姫都・幹久:「あなたがいたら」
姫都・幹久:「なんとかしようと、すると思います。おれは」
姫都・幹久:「あなたが辛そうにしているのも、だって、我慢できないから」
姫都・幹久:耳元で、一言一言、はっきりと区切るように。
羽鳥七海:「……ばかです」
羽鳥七海:ぎゅう、と姫都さんを抱き返す腕を強める。
姫都・幹久:「馬鹿ですよ。馬鹿で我儘です」鼻をすう音。「わかってます」
羽鳥七海:「あなたがいたら、わたし、どんどん、駄目になります」
羽鳥七海:「うまくできなことが、たくさん……」
姫都・幹久:目元をやわらかくして、軽く、息を吐く。笑っているようにも聞こえる。
姫都・幹久:「……たくさんありますよね。実は。もともと。けっこう」
羽鳥七海:「な、なんですか、それ」
姫都・幹久:「運動苦手だったりとか……根を詰めすぎると止まらなかったりとか」
羽鳥七海:「それは、…………っ」
姫都・幹久:「手伝われるのがすごく苦手だとか。それで、我慢強すぎるくらいなのに……」
姫都・幹久:「……甘いの食べるときだけは、ご飯の前でもけっこう容赦なく行っちゃうとか」
羽鳥七海:「それはひめみやさんのお菓子が美味しいからわるいんですっ」
羽鳥七海:「もう、もう、もう……」 抱きつく腕が緩む。
姫都・幹久:少し笑って。「ありがとうございます」頭あたりをだきすくめる腕に、ほんの少し力を込める。
羽鳥七海:顔を少しだけ離して、涙を滲む顔で、正面から姫都さんを見る。
姫都・幹久:困ったように笑っている。鼻の頭とまなじりが赤い。
羽鳥七海:「わたし、わたし、ひめみやさんのこと……」
姫都・幹久:「…………」じっと、言葉の続きを待っている。
羽鳥七海:「朴念仁で、ぼんやりしてて、強さもよくわからなくて、気遣いできるくせにとぼけてて・・・」
羽鳥七海:「いろんな女の子にいい顔して、引きつけて、トラブルばっかり巻き起こして、自分で解決しちゃう・・・」
姫都・幹久:「なんか割とひどいこと言われてません!?」
羽鳥七海:「そんな、姫都さんのこと・・・」
羽鳥七海:「−−好きになんて、なりたく、なかったのに」
姫都・幹久:息を吸う。身長差があるけれども、少し身をひかれたぶん、羽鳥さんの目をまっすぐに見て。
羽鳥七海:泣き笑いのような、諦めのような、すがすがしいような、そんな顔。
姫都・幹久:「おれは」
姫都・幹久:「好きですよ。だいぶ前から」
姫都・幹久:「あーいやその……」ちょっと痛そうな、というか、恥しそうな、というか、顔を歪めて。「ひどいやつだとは、我ながら」
姫都・幹久:「でも、その……すごく」もう一度抱き寄せて。「嬉しいです。ほんとです」
姫都・幹久:使い込まれたエプロンからは、染み付いた台所と、いろいろな調味料や香草などの匂いがする。
羽鳥七海:「……………」
羽鳥七海:「うわきもの」
姫都・幹久:「はい」
羽鳥七海:身を寄せる。
姫都・幹久:手指で、羽鳥さんの頬から目尻をぬぐって。
羽鳥七海:顔を傾けて、唇を重ねる。
姫都・幹久:背筋をすこし丸めて、抱き寄せるようにして。しばらく沈黙。
羽鳥七海:重ねて、そのまま。羽鳥の吐く息が、幹久さんのそれと混じり合って。……含むように、ゆっくりと離す。
姫都・幹久:目前に、いつものように。困ったような、弱気なような笑顔がある。
姫都・幹久:「あー……」しばらく言葉に迷うようにして。
姫都・幹久:「おなか、空きました? 七海さん」
羽鳥七海:「……はい」
羽鳥七海:そして、少しだけ口を尖らせて。「……姫都さんからも、頂きたいんですけど」
姫都・幹久:くしゃ、と目を細めて。
姫都・幹久:少しつま先立ちさせるようなかたちで抱き寄せて、唇を重ねる。
羽鳥七海:「ん…………」目を閉じる。感覚を、そこだけに集中するように。
姫都・幹久:たぶん七海さんにとっては、先程よりずいぶん、長く感じられる間があって。
姫都・幹久:名残惜しそうに、身体を離す。
羽鳥七海:「ぁ……あ」
姫都・幹久:「……さ。冷めないうちにどうぞ」
羽鳥七海:「……やっぱり。おかしくなっちゃったな。わたし」
姫都・幹久:小さく声を漏らすのと少しタイミングを遅れて
姫都・幹久:涙で濡れた目尻にキスをする。
姫都・幹久:「……お茶。淹れなおしてきますね」
羽鳥七海:「……はい」
羽鳥七海:とろんとした目で、その場に座る。
羽鳥七海:「……しあわせだって。思っちゃうんだから」
羽鳥七海:呟いて。「お願いします。幹久くん」
羽鳥七海:そう、背中に声を掛けた
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−