PC1:御鳴鳴唯(キャラシート)PL:ハシブトガラス
PC2:鶯宿ユメ(キャラシート)PL:ファサズ
PC3:平井遊里(キャラシート)PL:缶詰
PC4:風芽 蘭(キャラシート)PL:今日日
メインログ|雑談ログ
目次
プリプレイ
GM:参りましょう!まずはPC1!御鳴さん!
GM:どうぞ!
御鳴 鳴唯:いえっさ!
御鳴 鳴唯:「……12支部《夜鳴鶯(ナイチンゲール)》。よろしく」
御鳴 鳴唯:遺産の影響で盗癖持ちの、自己嫌悪で自傷癖持ち。めんどくさい15歳、御鳴 鳴唯です。
御鳴 鳴唯:親が、めちゃくちゃ酷いという程でも無かったけどバカだった為に色々苦労した結果、路上生活者となり
御鳴 鳴唯:その後で色々あってUGNに所属する事になるんですが、その色々を描いてもらえるらしくワクワクしています。
御鳴 鳴唯:周りの年下がしっかりしすぎていて、そろそろモラトリアム脱却のターンかも知れない。
御鳴 鳴唯:性能はめたくそシンプル。隠密してコンセ+見えざる死神で殴ります。
御鳴 鳴唯:意図してなかったんですけどこれ、ブラインドネスさんの攻撃コンボと同じなんですね。
御鳴 鳴唯:省エネアタッカーなのでいざとなったら無茶が利くんじゃないかと思います。よろしくお願い致します
GM:何故ここで
GM:超名作シナリオ、『三千世界にただ一つ』の中ボスであり
GM:企画でも有数の名勝負をPCと繰り広げた
GM:”ブラインドネス”氏の名前が出てくるんだ…!?
鶯宿ユメ:ブラインドネス氏……!
GM:参考:http://scatter.sakura.ne.jp/Log/BattleRoyale.html
GM:全ては混沌の中……よろしくおねがいします!
GM:では次!
GM:PC2は鶯宿さん!今回の引率役だ!
GM:どぞっ
鶯宿ユメ:はい!え!引率役!?
GM:存分に引率せえ!
鶯宿ユメ:ウオオーッ!第二支部所属エージェント、鶯宿ユメです!第二支部員の隠しモチーフ、西洋妖怪は魔女バズヴ!
鶯宿ユメ:かつては遺産のデータを提供する役割でUGNに協力していた市民だったのですが、
鶯宿ユメ:崩落戦でメタクソにやられ、市外に退避、数年ぶりに戻ってきてエージェントになりました
GM:中々複雑な来歴の出戻りさん
鶯宿ユメ:いつもにこにこ、朗らかでマイペースだけど、これは遺産の影響で「栄光」「美しく」「勝利」を為すため、
鶯宿ユメ:適宜記憶とそれを達成する為の情緒を意識から引っ張りだしてきているため。本来的には植物状態とほぼ変わりません!
GM:ひええ
GM:哲学的ゾンビぃだ
鶯宿ユメ:それでも記憶と情緒は本人自身のもの、能力も確かなので、正しき勝利のために今日も頑張るぞ!そういう引率役エージェントです!
鶯宿ユメ:能力的には遺産の《カウンター》で全方位全距離に敵の攻撃を封じつつ殴りに行きます。《無形の影》でミドルも出来るぞ!
鶯宿ユメ:こんな感じでございます!ふふふ、頑張るわ!ニコニコ!
GM:ニコニコ…
GM:では続いてPC3!
GM:平井さんどうぞ!
平井遊里:はーい!
GM:おっぱいがでっけえ!
平井遊里:JKですからね!
平井遊里:平井遊里(ひらい・ゆーり)です!高校2年の普通の女子高生です!
平井遊里:17歳!第2支部にお邪魔してるチルドレン?とか言うのやってます!
GM:鶯宿さんの後輩だ!
平井遊里:ちょっと過去に能力抑えきれないとかで暴走?した時に助けられた(詳細未設定)ので、UGNの皆さんには感謝してます!
平井遊里:喧嘩とか得意じゃないですけど、私も誰かを助けられるようにがんばります!
平井遊里:生粋のチルドレンさんとかよりは戦闘向いてないですけど、一般人の感性もあるのでそういう世間ずれした子の面倒とかも見るの得意です!
GM:助けろ!そのおっぱいでな!
平井遊里:おっぱいはかんけいないでしょー!
GM:おっぱいで救える命がある、おそらく
平井遊里:最近の趣味は友達から勧められたゲームです。
平井遊里:「ユーリ」ってキャラがでるので作中の人物から名前呼ばれるとなんだか気恥ずかしいですね。てへへ
GM:フィギュアスケートしそう
GM:ボーイメイクヒストリー
平井遊里:かっこいい男の人がすごい名前読んでくる。
平井遊里:性能はキュマイラ・ハヌマーン・オルクスの縮地白兵型!
平井遊里:バックスタブとターゲットロックを乗せて殴ります!
平井遊里:一度目につけた相手は絶対に逃しません。絶対に。
平井遊里:あ、蜘蛛のキュマイラ因子のせいか、なんかカフェイン取るとぽやぽやします。任務の時は気をつけなきゃですねっ!
平井遊里:今回は先輩と一緒に任務ということでがんばります!よろしくおねがいします!
GM:アルクメネー!
平井遊里:アトラク~!
GM:ナナフシとホタルの仲間もいるから仲良くね~
GM:では最後!PC4!
GM:風芽さん!
GM:どぞっ!
風芽 蘭:はーい!
風芽 蘭:第八支部預かりイリーガルから、ついさっきチルドレンということになった風芽蘭!
GM:晴れて正式所属!
風芽 蘭:元はティルナノーグというFHセルに所属してたチルドレン兼モルモットだよ!
GM:たった1人の女の情念で壊滅したセル群のひとつ!
風芽 蘭:長年の人体実験の影響で過去の記憶は忘れ、寿命も短い!
風芽 蘭:雑談で過去と未来が重たいって言ったけどどっちかというと両方空っぽ系でしたね
風芽 蘭:まあそれでも今いる第八支部は良いとこだしちょっとぐらいは恩返ししなきゃという気持ちで頑張ります
風芽 蘭:性能はノイマン・ハヌマーン・ブラックドッグで守りの弾を決めて敵を妨害できたらいいなぁの型
風芽 蘭:どちらかというとみんな大好き援護ブレスが本体。そんな感じです
風芽 蘭:よろしくお願いします!
GM:よろしくおねがいします!せめてかっこいいガンナーのあんちゃんといちゃついてくれ…
GM:では始めてまいりましょう!
GM:トレーラーとハンドアウトは一緒くたにして以下!
【トレーラー】
君たちN支部合同チームは、市外で発見された賢者の石とその適合者を回収し
第4支部の施設へと収容する任務を受けている。
適合者の少女は、賢者の石との癒合により衰弱しており
最早一刻の猶予もない。
しかし、急行する専用貨物列車をFHの暗殺セル、フィーストが襲撃。
無慈悲にも戦闘状況が幕を開けてしまうのだった。
GM:---
OP1…御鳴 鳴唯
GM:ではまずOP1、御鳴さんから!
GM:侵蝕どうぞ!
御鳴 鳴唯:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 7[7]+40 → 47
GM:---
GM:???
GM:数年前
GM:N市・第11地区
GM:---
GM:……君の目の前には
GM:地獄が広がっている。
GM:壁と床に飛び散った血肉。
GM:うめき声ひとつあげない、骸の山。
御鳴 鳴唯:「……」感情の色も薄い目が、屍肉を眺める。華奢な少女だった。
御鳴 鳴唯:12歳ばかりだろうか。……同世代の少女達に比べて肉付きが薄い。
御鳴 鳴唯:腕も、足も、骨が華奢だ。……服を脱がせれば、軽くあばらが浮いているのだろう。
GM:その中に1人佇むスーツの男。
GM:振り返る。整えられた黒髪。眼鏡をかけた神経質そうな顔つき。
GM:家出して路地裏で震えていた君を拾い上げ
GM:この凄惨たる殺戮の現場へと連れてきた男。
GM:その技を見取り、手本とした君にとっては
GM:あるいは師と呼べる存在なのかもしれない。
GM:名前は知らない。ただ、男は
GM:”ブラインドネス”と、そう呼ばれていた。
御鳴 鳴唯:「……〝これ〟」
御鳴 鳴唯:「どうするの?」
御鳴 鳴唯:人の命だったものを示すには、些か軽率な言葉を吐く。
”ブラインドネス”:「どうもしない」
”ブラインドネス”:「こうなってしまったものに、最早価値はない」
”ブラインドネス”:「ただの肉塊。子供の小遣いにもなりはしない」
”ブラインドネス”:「……それで」
”ブラインドネス”:「お前は、ちゃんと見てたのか?」
御鳴 鳴唯:「……………………?」軽く、首を傾げる。
御鳴 鳴唯:目を見開いて、その光景を眺めていたかと問われれば──イエス。
”ブラインドネス”:「……」
御鳴 鳴唯:さして眉も動かさず、少女は殺戮の風景を見ていただろう。
御鳴 鳴唯:それ以上の意図があるのならば。
御鳴 鳴唯:……無学の、12歳の少女には、分からない。
”ブラインドネス”:その様子を見て、ため息をつく。
”ブラインドネス”:「何のために、こんな場所に連れてきたと思ってる?」
御鳴 鳴唯:「……手伝い?」
”ブラインドネス”:「何のために、わざわざこんな物まで使って」
”ブラインドネス”:「バカバカしい」
”ブラインドネス”:手に持っていたナイフを放り捨てる。
???:「あは!ははは!」
???:「アンタってほんとバカね」
???:男の傍らに少女が現れる
???:景色に溶け込むように姿を消していたのが
???:今まさに、そこに現れたのだ。
???:彼女は”リオン”と呼ばれていた。
”リオン”:君よりも少し先に拾われた、もうひとりの『弟子』だ。
御鳴 鳴唯:「……」現れた少女の方へ、首を動かさず、視線だけを向けて。
御鳴 鳴唯:「リオン」
御鳴 鳴唯:「……なにが、言いたいの?」
”リオン”:「私は2人殺したわ」
”リオン”:「逃げ出そうとしていたやつをね、後ろから刺してやった」
”リオン”:その手には、血に塗れたナイフ。
”リオン”:「アンタはただ、そこでボサッと見ていただけ」
御鳴 鳴唯:「……」
”リオン”:「そもそもちゃんと見えてたのかしら」
”リオン”:「私と先生が何をしてたかも」
”リオン”:「アンタのピント外れの目玉と脳味噌じゃ、理解出来たとは思えない」
御鳴 鳴唯:「……」答えの代わりに、少女は
御鳴 鳴唯:ブラインドネスが投げ捨てたナイフを拾い上げて言う。
御鳴 鳴唯:「……ごめんなさい」
御鳴 鳴唯:「誰を殺したらいいの……?」
”ブラインドネス”:「いや」
”ブラインドネス”:「お前は、もういい」
”ブラインドネス”:「元の路地に帰れ。俺の見当違いだった」
御鳴 鳴唯:「えっ──」
”リオン”:「ぷっ」
”リオン”:「あっっははははははは!!!」
”リオン”:「残念だったわねえ。でもしょうがないか」
”リオン”:「アンタ、才能ないもんねえ」
御鳴 鳴唯:「……やだ」
御鳴 鳴唯:「あそこは、やだ……」
”ブラインドネス”:「帰れ」
御鳴 鳴唯:服の裾でナイフの血を拭う。刃を手に柄を向けて差し出して、
御鳴 鳴唯:「やだ……待って」
御鳴 鳴唯:「ごめんなさい、次は、ちゃんとするから」
”ブラインドネス”:「次はない」
”ブラインドネス”:「お前に足りないものは、当事者性だ」
”ブラインドネス”:「怯えもせず、震えもせず。何故ただ見ていた」
”ブラインドネス”:「何故、俺の手並みを学ばなかった」
”ブラインドネス”:「それはこの場に置いて、お前の生きる術に直結する」
”ブラインドネス”:「この場とは、お前のいる場所全てだ」
”ブラインドネス”:「命に執着がないものに、命を奪う術は学べない」
御鳴 鳴唯:「……ごめんなさい」訳も分からず、謝る。
御鳴 鳴唯:それだけはできる。……それだけならできる。
御鳴 鳴唯:何を言われているか分からなくとも。〝ごめんなさい〟と言えば、少しは状況が良くなる──
御鳴 鳴唯:それが、自分の生き方の筈だった。
”ブラインドネス”:「人に媚びへつらい、身を隠しながら生きろ」
”ブラインドネス”:「ここはお前の場所じゃない」
”リオン”:「ねえ~先生」
”リオン”:「こいつもう、ここで殺しちゃいましょうよ」
”リオン”:「例のモノだって、返してもらわなきゃいけないわけだし」
御鳴 鳴唯:そうまで言われても、少女の言葉は、
御鳴 鳴唯:「……一回、殺されたら……ついていって良い……?」
”リオン”:「はあ?」
”リオン”:「先生が殺しそこねるわけないでしょ」
”リオン”:「アンタの人生は終わりなのよ。今ここで!」
”リオン”:「ねえ、先生!やっちゃおうよ!ね!」
”ブラインドネス”:「……リオン」
”ブラインドネス”:「それは、俺に指図しているのか?」
”リオン”:「えっ」
”ブラインドネス”:「こんな何の価値もないガキのために」
”ブラインドネス”:「一銭の得にもならない殺しをしろと」
”ブラインドネス”:「お前はそう言うんだな?」
”リオン”:「う、ううん、違う!違うよ先生!」
”リオン”:「でも、あの、こいつに植え付けたあの品のことだって、あるし」
”ブラインドネス”:「あんなガラクタごときいくらでも手に入る」
”ブラインドネス”:眼鏡の奥の視線は、どこまでも冷ややかだ
”ブラインドネス”:「……どうなんだ、おい」
”ブラインドネス”:「それとも、お前が俺を雇うのか」
”リオン”:「……ご」
”リオン”:「ごめんなさい」
”ブラインドネス”:「次図に乗った口を聞いてみろ」
”ブラインドネス”:「お前も捨てていくぞ」
”リオン”:「……ッ」
”リオン”:表情に絶望の色が差し
”リオン”:そして恥辱、怒りへと変わる。
”リオン”:バシッ!!
”リオン”:君を平手で殴りつける
御鳴 鳴唯:目を開いたまま、その手を受けた。
”リオン”:「いつまで突っ立ってんのよ!!」
”リオン”:「さっさと消えなさい!クズ!!」
御鳴 鳴唯:……大きな系統としては〝夜の小鳥〟と呼ばれる種類の遺産を埋め込まれた体は、目は。
御鳴 鳴唯:リオンの爪の先にこびりついた、乾いた血の赤黒さまでを見ていたが、
御鳴 鳴唯:それを言葉にする事はできない。
”リオン”:「アンタなんか」
”リオン”:「どうせ誰にも必要とされない!」
御鳴 鳴唯:「……ごめんなさい」
御鳴 鳴唯:謝罪の言葉なら、慣れている。
”リオン”:「ただ惨めに、震えながら生きていきなさい!」
”リオン”:「そうやって、何回も何回も、人に謝りながらね!」
御鳴 鳴唯:「ごめんなさい……」
御鳴 鳴唯:……何かを願い、求める言葉は知らない。
”リオン”:「あは」
”リオン”:「あはははははは!!」
御鳴 鳴唯:「…………」
御鳴 鳴唯:似たような経験が一度ある。夕食のテーブルがひっくり返されて、〝出ていけ〟と怒鳴りつけられた時だ。
御鳴 鳴唯:一晩、家に戻らなかった。翌日の夕方に戻ったら、〝何処へ行っていた〟と、また怒鳴られた。
御鳴 鳴唯:たぶん、今回も同じだろう──と思った。
御鳴 鳴唯:今はこの場所を離れよう。また戻ってこよう。そうしたら、
御鳴 鳴唯:たぶん私はまた、ここに居てもいいんだ。
御鳴 鳴唯:……足音も無く、少女は惨劇に背を向けて駆けだした。
GM:……そうして
GM:”ブラインドネス”と君は、二度と出会うことは無かった。
GM:路地裏で盗みを働く日々が続く。
御鳴 鳴唯:食事を。衣服を。……気まぐれに本を。売り飛ばす為に貴金属類を。
御鳴 鳴唯:……似たような境遇の仲間に取り入る為には、酒、煙草。或いは厳禁そのものを。
御鳴 鳴唯:それでも足りないというのなら──ああ、手立てはある。
御鳴 鳴唯:12だろうが13だろうが、女は女だ。市場に並べれば買い手は付く。
御鳴 鳴唯:どんなことをしても、一人でいるよりは居心地が良かった。
御鳴 鳴唯:自分をナイフで抉るようで。その痛みが、心地が良かった。
GM:やがて……君がこの街の治安維持組織
GM:UGNに拾われる日まで。
GM:---
GM:N市郊外
GM:UGN特殊貨物列車内
GM:移動中
GM:---
GM:数分か、あるいは数秒か。
GM:しばしの追憶とともに、立膝をついて体を休める君に
GM:護衛対象が視線を送っている。
杣美賢:「あの」
御鳴 鳴唯:「……何か?」前髪の下、視線だけを横へ滑らせる。
杣美賢:「えっと、大丈夫ですか?具合が……悪いとか」
御鳴 鳴唯:「大丈夫」
御鳴 鳴唯:「暗いだけ」
杣美賢:「そ、そうです、か」
杣美賢:なんとも言えない表情をする少女
御鳴 鳴唯:「……そっちは?」
杣美賢:ベッドに固定された、その心臓部付近に
杣美賢:シーツの下から赤い光が漏れ出している。
杣美賢:彼女は内陸の山村で発見された賢者の石の適合者。
杣美賢:癒合した結晶を摘出するべく、君たちはこの列車で第四支部へと向かっている。
杣美賢:「……かなり、楽になりました」
杣美賢:「皆さんのお陰ですね……」
御鳴 鳴唯:「なら、良かった」
御鳴 鳴唯:「……話は聞いてたけど……本物は、初めて見た」
杣美賢:「そうなんですか……珍しいんですね、これ」
御鳴 鳴唯:「……まあまあ?」首を傾げる──というか、傾ける。昔からの癖。
杣美賢:「そんなにでもないんでしょうか……?」
杣美賢:こっちもくいと首を傾げる。
御鳴 鳴唯:「他の街は知らないけど……今から行くところは、うん」
御鳴 鳴唯:「割りといる……らしい、よ」
御鳴 鳴唯:「……だから、大丈夫」
杣美賢:「……」
杣美賢:「N市って、どんなところなんでしょうか」
杣美賢:「私、村から出たことなくって」
御鳴 鳴唯:「どんなとこ……」
御鳴 鳴唯:少しの間思考する。
御鳴 鳴唯:自分にとってはN市が世界の大半だ。それを知らない少女に、どう説明するべきか。
杣美賢:「実は……本当に、こういうこと言うのどうかなって思うんですけど」
杣美賢:「ちょっと、ドキドキしてるんです」
杣美賢:申し訳無さそうににへらと笑う。
御鳴 鳴唯:少しだけ迷って、だが、彼女の言葉を聞いて、
御鳴 鳴唯:「うん」
御鳴 鳴唯:「退屈だけは絶対にしない……」
杣美賢:「おお」
杣美賢:「すごそう」
杣美賢:「あのっ、映画館ってありますか?」
御鳴 鳴唯:「あるよ、映画館」
杣美賢:「本当ですか!」
御鳴 鳴唯:「うっかり前の方の席に座ると、画面が大きすぎて、全部ちゃんと見えない」
杣美賢:「すごいなあ……」
杣美賢:「じゃあ、ゲームセンターとか!」
御鳴 鳴唯:「ある」
御鳴 鳴唯:「……24時間、いっつも賑やか。耳がおかしくなりそうなとこ」
杣美賢:「すごいなあ……!」
御鳴 鳴唯:「たぶん、なんだってある」
杣美賢:「私も、これが外れたら」
杣美賢:赤い光をさする
杣美賢:「遊びに行けるのかな……」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「もう一回言うけど、なんだってある」
御鳴 鳴唯:「危ないとこもあるし、普通の場所もあるし……」
御鳴 鳴唯:「あなたみたいな人の前例を幾つも知ってる支部がある」
御鳴 鳴唯:「……これから、そこにあなたを連れていく」
御鳴 鳴唯:「だから」
御鳴 鳴唯:「たぶん、大丈夫」
杣美賢:「あの」
杣美賢:「えっと、いいですか」
御鳴 鳴唯:「……」言葉を留めて、じいっと見返す。
御鳴 鳴唯:顔の半分はガスマスクの向こう。目は前髪の下。表情はほぼ分からない。
杣美賢:「もし、その……よかったら」
杣美賢:「御鳴さんが、案内してくれないでしょうか」
杣美賢:「私、知り合いとか……向こうに全然いないので」
御鳴 鳴唯:「……」
杣美賢:「あ!無理だったら無理で!はい!大丈夫です!」
杣美賢:「こ、こんな田舎者と一緒だったら、恥ずかしいですよね……はい」
御鳴 鳴唯:「……田舎者とか、そういうことじゃなくって、その」
御鳴 鳴唯:「杣美賢」
御鳴 鳴唯:「友達は、ちゃんと選んだ方がいいとおもう……よ」
杣美賢:「え、選んでますよ!」
杣美賢:「御鳴さんって、クールで、頼りになりそうで」
杣美賢:「かっこいいって、思いますから!」
御鳴 鳴唯:「……じゃあ聞くけど」
御鳴 鳴唯:「日常的にガスマスク付けてる女って……どうなの?」
杣美賢:「大丈夫です!」
御鳴 鳴唯:「大丈夫……?」
杣美賢:「むしろそういう、都会的おしゃれに憧れがあるので!」
杣美賢:ふんすふんす
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「たぶんそのセンスは……一般には理解されない……」
御鳴 鳴唯:「……案内するかどうかは、さておき」
御鳴 鳴唯:「11地区っていうとこだけは絶対に」
御鳴 鳴唯:「絶対に」
御鳴 鳴唯:「近づかないように」
御鳴 鳴唯:「リピート」
杣美賢:「あっ、はい」
杣美賢:「近づきません」
御鳴 鳴唯:「よし」こくん、と頷く
杣美賢:「じゃあ、その」
杣美賢:「約束……ですよ?」
御鳴 鳴唯:「やくそ──」応じようとする言葉を、少しの間、躊躇って。
御鳴 鳴唯:数秒ほど、身じろぎもせずにいて、
御鳴 鳴唯:「──く」
御鳴 鳴唯:結局はまた、頷いた。
杣美賢:「……はい!」
杣美賢:ぱあっとその表情が明るくなって……しかし
杣美賢:びきり
杣美賢:「……っ」
杣美賢:「ああああああああっ……!!」
杣美賢:赤い結晶化した筋が首に走り
杣美賢:痛みに呻く。
杣美賢:「ううっ!うあああああっ!!」
御鳴 鳴唯:「……っ」ち、と舌打ち。咄嗟に一歩駆け寄るも、何かを為す手立ては無い。
GM:それと共に
GM:ビィイイイイイーーーッ!!
GM:貨物列車全体にブザーが鳴り響く。
御鳴 鳴唯:「……!」
GM:第一種警戒態勢。このパターンは……
GM:敵性勢力の襲撃だ。
御鳴 鳴唯:「最悪……!」ぎり、と歯を噛み締める。
御鳴 鳴唯:歯の付け根が痛むほど強く──そうしながら、透明化させていたショットガンを手に持つ。
杣美賢:「御……鳴さん……」
御鳴 鳴唯:「寝てて」
杣美賢:「約束……ですよ……約束……」
杣美賢:うわ言のように繰り返している
御鳴 鳴唯:「楽しい夢でも見てればいい」
御鳴 鳴唯:「大丈夫。私は都会人だから」
御鳴 鳴唯:「こういう状況も、慣れてる」
杣美賢:「……はい」
杣美賢:その言葉に頷き
杣美賢:強がるようにほほえみを見せてから
杣美賢:気を失う。
御鳴 鳴唯:──こういう時、無いものねだりの癖が出る。
御鳴 鳴唯:ソラリスの沈痛能力。或いはノイマンの思考速度や解析能力。
御鳴 鳴唯:サラマンダーの広域火力。バロールやオルクスの秘匿・転移──
御鳴 鳴唯:「…………」
御鳴 鳴唯:「……どれくらい、やらなきゃ駄目……かな」
御鳴 鳴唯:余計な思考を振り払う。これは任務だ。
御鳴 鳴唯:求められた通りに粛々とこなせばいい──
御鳴 鳴唯:いつかは出来なかったけれども、今なら出来る。
御鳴 鳴唯:「私は、できる」
御鳴 鳴唯:「……殺せる」
GM:ロイス取得のみ可能!
御鳴 鳴唯:杣美賢 ○庇護/隔意 で取得
御鳴 鳴唯:ちなみにこの子、
御鳴 鳴唯:名字と名前はどこで区切るのでしょう!
GM:そま・みさとちゃんです!
GM:杣が名字!美賢が名前!
御鳴 鳴唯:ありがとうございます以上!
OP2…鶯宿ユメ & 平井遊里
GM:では次!
GM:平井さん&鶯宿さんのOP行きましょう!
GM:侵蝕どうぞ!
鶯宿ユメ:ゲギョ~っ!
鶯宿ユメ:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 3[3]+44 → 47
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+7(1d10->7)した(侵蝕:33->40)
GM:---
GM:第1車両
GM:---
GM:激しく打ち鳴らされる剣戟の音。
GM:空気を刃が裂き、炎が舞う。
”キニゴス”:「つえあ!!」
”キニゴス”:熱波を伴った直剣の薙ぎ払いが、君たちを襲う!
平井遊里:「うわっ、わわわっ」
平井遊里:閉鎖空間。その軌道には既に、蜘蛛のキュマイラとして生成した鋼の糸が張り巡らされている
鶯宿ユメ:「あらあら。まあまあ」
鶯宿ユメ:水が放たれるホースのような素早い、だが法則性のない動きで、両腕が振るわれる
鶯宿ユメ:火花が舞うたび、その斬撃は自分と、共に距離を詰めている――平井遊里を避けるよう打ち払われる
GM:がぁん!!
GM:攻撃がぶつかり合い、衝撃が車体を揺らす。
GM:敵はFHエージェント。データベースによれば”フィースト”セル所属の”キニゴス”とされている。
GM:賢者の石やRBといった「人類文明の脅威となりうるR案件」を
GM:テロリズムによって排除しようとするFHでも異端思想の一団だ。
”キニゴス”:「愚かだなUGN」
鶯宿ユメ:「――そうね。今回は突貫だったし、もしかしたら情報が洩れてたかも。してやられたわ」
”キニゴス”:「何故自分たちで滅びに向かっていることに気が付かない!」
”キニゴス”:「全ての賢者の石は封印し、ヒトならざる知性は殲滅する!」
”キニゴス”:「こんな争いをしている場合ではない!」
鶯宿ユメ:「あら、そっち?」
鶯宿ユメ:平常時と全く変わらない調子で戦闘をこなしつつ……のほほんとした口調でキニゴスに答える
平井遊里:手元で五指を器用に繰る。
平井遊里:鋼の糸を撚り、集め、白い刃の形が宙に現れ振るわれる
”キニゴス”:炎の盾が糸を溶かし、飛び散らせる。
”キニゴス”:「フン、この程度か!」
”キニゴス”:「やはり貴様らには大義が足りん!」
平井遊里:「うーん、相性が悪い!」
平井遊里:鋼の強度を持っても糸の性質として炎には弱い。若干涙目だ。熱いし。
平井遊里:「というか!なにか言いたいことがあるなら事前に通告をお願いしますー!」
平井遊里:「言ってることが正しいって思ってるなら、言葉で戦ってくださいよ言葉で!」
”キニゴス”:「……それは」
”キニゴス”:「お前たちが聞く耳を持たないからだ!」
”キニゴス”:「またこうして、脅威の種をこの街に持ち込む!」
”キニゴス”:「自分たちの罪深さに気付け!!」
鶯宿ユメ:「ううん、そっちなら。あなたの言いたいことが全くダメという訳じゃないけれど」
鶯宿ユメ:「そうね、遊里ちゃんの言う通りよ。こういうのはちょっと聞き入れられないわ」
鶯宿ユメ:「あの子はね、今処置が必要なの。すぐにでも運ばなきゃいけないわ。あなたにあの子を助けることが出来て――っと」
鶯宿ユメ:ぐるん。右腕に握られた二本一対の遺産『テルルの竜針』、その一本。それで炎を巻き取るようにからめ捕り
鶯宿ユメ:一息に接近。キニゴスのボディに横蹴りを狙う!
”キニゴス”:「ぐ……あ!」
”キニゴス”:ふっとばされ、受け身を取る
平井遊里:「すぐそうやって相手に責任をなすりつけるんですから…!」
平井遊里:「タネどころか、脅威が咲いてる人が言っても説得力、ないんですからね!」
平井遊里:腕で刃を振るう間に、足先からの糸が車両内を伝う。
平井遊里:円錐の形に編まれたそれが後ろの壁から現出し、キニゴスに襲いかかる!
”キニゴス”:「ちいい!」
”キニゴス”:ぎゅるん!
”キニゴス”:寸前で回転し、迫る棘を切り払う。
GM:だが君たちは気付くかもしれない。
鶯宿ユメ:「――あら」
平井遊里:「むぅ」
GM:人数で勝りながらも、未だに勝負を決めあぐねているのは
GM:敵が守りに多くのリソースを割いているからだ。
GM:敵はこの車両を、『突破しようとはしていない』。
鶯宿ユメ:「これよこれ。もう、やりにくいわ」
平井遊里:「襲ってきておいて専守防衛?……この人なんなんでしょう、鶯宿先輩」
”キニゴス”:「どうした、まだ話は終わっていないぞ」
”キニゴス”:「UGNの走狗ども」
”キニゴス”:「……それとも」
”キニゴス”:「後部車両が、気になるか?」
GM:がこ ん !!
GM:振動と衝撃が君たちを襲う!
鶯宿ユメ:「……遊里ちゃん!!」叫ぶ!
平井遊里:「う、ぉぉぉわっ!?」驚き
GM:君たちの背後
GM:連結の途切れた後部車両が、遠ざかっていく。
鶯宿ユメ:「んもう!考えなかったわけじゃないけれど!!」
平井遊里:「わー!大変!別働隊ってやつですかこれは!」
鶯宿ユメ:「遊里ちゃん!後ろの車両(に急いで)!今なら間に合うわ!!」
平井遊里:「りょ、りょうかい!」
鶯宿ユメ:今回動員されたこの後輩には《縮地》がある!多少の距離なら、物ともしない!
”キニゴス”:「行かせると思うか!」
”キニゴス”:ごぉあっ!
”キニゴス”:炎の剣先が、2人を薙ぐ。
平井遊里:糸を射出し、移動しようとして
平井遊里:「うぐっ!?」
GM:糸は再び溶け消え
GM:みるみるうちに車両は離れていく。
鶯宿ユメ:(「今までとはモノが違う!なんて、出力!」)熱波に煽られつつ
平井遊里:「もぉ……この人やだ!」
平井遊里:特殊能力的なものが相性悪ければ、ただの女子高生だ!どうしたものか!
”キニゴス”:「はっはっはっは!」
”キニゴス”:「さあ刈り取れ!”ヒュプノス”よ!」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス取得が可能です。
平井遊里:先輩(泣きぼくろ仲間) 鶯宿ユメ ○P連帯感/Nごめんなさい~ あたりで!
平井遊里:以上!
鶯宿ユメ:まずはキニゴスくんに取ろう。好奇心/隔意○で!
鶯宿ユメ:もう一個取れるなら遊里ちゃんに行きたい所だけど……いや、ここはもうちょっと待とう!ごめんね!でも取ってくれてありがとうね!
鶯宿ユメ:以上!
OP3…風芽 蘭
GM:では次!
GM:風芽さんのOP!
GM:侵蝕どうぞ!
風芽 蘭:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 10[10]+37 → 47
GM:---
GM:第2車両
GM:---
GM:君の目の前には
GM:下手くそなハロウィンの仮装のような、白いシーツを被った子供がいる。
”ヒュプノス”:「あのぉ」
風芽 蘭:「えーっと」
”ヒュプノス”:「はい」
風芽 蘭:「あ、ごめんね。先に話していーよ」
”ヒュプノス”:「あ、じゃあ、はい」
”ヒュプノス”:「もう僕の仕事は終わったので」
”ヒュプノス”:「お互い、ここでのんびりしていませんか」
”ヒュプノス”:「あなたが一番うしろの車両に向かわなければ」
”ヒュプノス”:「僕は結構なので、はい」
風芽 蘭:「んー……あたしが一番うしろの車両にいったら、なにかあるの?」
”ヒュプノス”:「それは……そういう作戦なので」
”ヒュプノス”:「聞くところによれば、あの」
”ヒュプノス”:「あなた元々FHの人だとおっしゃる」
風芽 蘭:「うん、そうだよ」
”ヒュプノス”:「やめときましょう。悲しくないですか。僕たち元々仲間なのに」
”ヒュプノス”:「喧嘩はしたくないですよ、はい」
”ヒュプノス”:わさわさとシートの下で
”ヒュプノス”:無害ですよ~というポーズ
風芽 蘭:「でも、FHってセルがちがえば敵どーしってことけっこーあるじゃん」
”ヒュプノス”:「それはそうなんですけど……僕らは安全なんです」
”ヒュプノス”:「ただ……ちょっと」
”ヒュプノス”:「賢者の石とか、レネゲイドビーイングとか」
”ヒュプノス”:「あんまりこの街に増えると、怖いじゃないですか」
”ヒュプノス”:「……よくわかんなくて」
”ヒュプノス”:「みんな安心したいだけなんです。はい」
風芽 蘭:「あんしん、かあ」
”ヒュプノス”:「あんしん、です」
風芽 蘭:「でもさ、えっとぉ……なに君だっけ?」
”ヒュプノス”:「あ、僕はヒュプノスといいます」
風芽 蘭:「ヒュプ君か。じゃあ、ヒュプ君」
”ヒュプノス”:「ヒュプ……はい」
風芽 蘭:「今いちばん不安なのは、きっとそまちゃんだよ」
風芽 蘭:「自分に何がおきてるかもあんまりわからなくて、きゅうに知らないとこにつれてこられて」
風芽 蘭:「いたくて、つらくて、しんじゃうかもしれなくて」
風芽 蘭:「こわいのも、不安なのも。そまちゃんだと思う」
”ヒュプノス”:「……」
”ヒュプノス”:「それはそうかもしれないですけど」
”ヒュプノス”:「もっと多くの人を巻き込んで暴発したら」
”ヒュプノス”:「その……迷惑じゃないですか」
風芽 蘭:「それをふせぐのがUGNのおしごとだよ」
風芽 蘭:「不安な子にだいじょぶって言ってあげて、ほんとにだいじょぶなようにしてあげる」
風芽 蘭:「生きたいように生きて、居たい場所に居れるようにしてあげる」
風芽 蘭:「それがUGNなんだって、あたしは思ってる」
”ヒュプノス”:「僕は、ちょっと」
”ヒュプノス”:「そう言い切れるのが、わかんないです」
”ヒュプノス”:「責任持てないですよ。そんなの」
”ヒュプノス”:「言いくるめられてるだけなんじゃないですか、あなたも」
風芽 蘭:「そうかな。そうかも」
”ヒュプノス”:「そうですよ」
風芽 蘭:「それでも。あたしは生きてていいって言ってもらったよ」
風芽 蘭:「居たければここに居ていいって言ってくれた」
風芽 蘭:「だから、あたしもそっちがいいなって思うよ」
風芽 蘭:「居ていいよって言ってあげる側がいいの」
”ヒュプノス”:「……そうですか」
GM:車両は既に慣性で進んだ先で停止しており
GM:ヒュプノスの向こう、線路の先に後部車両が停まっているのが見える。
GM:寄り添うためには、突破しなければならない。
風芽 蘭:「だから、うん。とおらせてほしいな」
”ヒュプノス”:「ダメです」
”ヒュプノス”:「ぼくにはやっぱり」
”ヒュプノス”:「わざわざ手を伸ばす理由、無いですから」
”ヒュプノス”:がしゃっ
”ヒュプノス”:シーツの下、袖口から無数の重火器が伸びる。
風芽 蘭:「そっか」 笑ったまま、ちょっとだけ眉を下げる。
風芽 蘭:そして背中へと手を回し、ベルトに挟んだ相棒を抜く。
風芽 蘭:改良投擲武器、アスピス。FH時代からの蘭の武器。
風芽 蘭:(……ひとりじゃ多分かてないけど。とおるだけなら出来るかなぁ)
GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能です。
風芽 蘭:ヒュプノス君に良い子/〇決裂で取ります。
風芽 蘭:素直ないい子だけど交渉は決裂だ
風芽 蘭:以上!
GM:OK!
OP4…御鳴 鳴唯
GM:では続いて、御鳴さんのOP2!
GM:侵蝕どうぞ!
御鳴 鳴唯:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+4[4] → 51
GM:---
GM:第3車両
GM:---
GM:ぎぃいいいいいいいい――――っ!!!
GM:ぎ、ぎ、ぎ。
GM:強烈な振動と、耳をつんざく金属摩擦音が続いた後
GM:車両は停止する。
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:(……切り離された、ってことは)
御鳴 鳴唯:(もう、こっちに乗り込んでる……?)
GM:前方の戦力と分断され、この車両には君と杣のみ。
GM:君は選択を強いられる。
GM:ここで追い付いてくる味方を待つか。
GM:彼女を連れ、車外に出て身を潜めるか。
GM:どちらにもリスクがある、不自由な選択だ。
御鳴 鳴唯:選択肢は二つ、その双方を検討する。
御鳴 鳴唯:待つ。
御鳴 鳴唯:味方が追いついてくるという保証は無い。……逆に、敵が増える可能性は高い。
御鳴 鳴唯:切り離したというのはそういう事だろう。別働隊が後から線路沿いに追いかけてくる──という光景は十分に有り得る。
御鳴 鳴唯:外へ出る。
御鳴 鳴唯:こちらの方が安全だ。
御鳴 鳴唯:自分ともう一人、見えなくして逃げる程度のこと、訳はない。戦いは誰かに任せてしまっても、今回、叱られる道理もあるまい。
御鳴 鳴唯:「……………………」
御鳴 鳴唯:双方とも却下。
御鳴 鳴唯:ただ待つ。危険に過ぎる。こちらの武器は、段数に限りのあるショットガンのみ。味方が来なければそれまでだ。
御鳴 鳴唯:逃げる。有り得ない。逃げ足を自分から遅くする? 赤いライトを放つ病人を抱えて?
御鳴 鳴唯:選択。その3。
御鳴 鳴唯:イージーエフェクト《天使の絵の具》を使用。杣 美賢の居場所に、〝何もない空間〟を投影したいです。
御鳴 鳴唯:その上で。
御鳴 鳴唯:「……待ち伏せる」
御鳴 鳴唯:「待ち伏せて、全部、仕留める」
GM:では、車両の中
GM:ベッドに括られた杣の姿が消え
GM:微かな呼吸音のみが残る。
GM: か ぁん きぃん
GM: が が がが
GM:遠方の闇の中で聞こえる、戦闘音。
御鳴 鳴唯:(……電車が動いてれば、音も誤魔化せたけど)
御鳴 鳴唯:(遠くの音が、ここまで聞こえる)
GM:それに紛れて……足音。
GM:何者かが、こちらに向かってくる。
御鳴 鳴唯:(来た)
御鳴 鳴唯:自分自身もエンジェルハイロウ能力により透明化。引き金に指をかけ、敵を待つ。
御鳴 鳴唯:(まずひとり)
GM:きい。
GM:ひとりでに車両扉のロックが外れ
GM:隙間が、ひらく。
GM:しかし、誰も入ってはこない。
御鳴 鳴唯:「…………?」
GM:次の瞬間。
GM:死角から、風切り音!
GM: ヒュ オッ !!
御鳴 鳴唯:「……!」咄嗟に片腕で目を覆う! 目が無事ならば
御鳴 鳴唯:《光と闇の眼》! 隠密敵だとしたら見えるぜ!
GM:ざすっ!!
GM:深々と、刃が君の腕に突き刺さる。
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「私が見えている」
GM:それは片手持ちの湾曲剣(ハルパー)だ。
GM:その武器を使う相手を
GM:君は知っている。
御鳴 鳴唯:「……真っ先に、目を狙う」
御鳴 鳴唯:この武器を使う相手と、きっと
御鳴 鳴唯:この〝やり方〟を私は知っている。
”リオン”:「へえ」
”リオン”:「生きてたんだ、アンタ」
”リオン”:睨めつけるように見下ろす目つき
”リオン”:長く微かに赤みがかった髪の色。
”リオン”:違うのは背丈だけだ。
御鳴 鳴唯:「……リオン」
御鳴 鳴唯:「背、伸びたね」
御鳴 鳴唯:「……私も割と伸びた、と思ってたけど」
”リオン”:「だから何?」
”リオン”:「アンタと、思い出話なんか」
”リオン”:ぎり ぐちゅ
”リオン”:刃を鋸引くように動かす。
”リオン”:「反吐が出るわ」
御鳴 鳴唯:「背が急に伸びると」
御鳴 鳴唯:「足下が見えにくくなる」
”リオン”:「……?」
御鳴 鳴唯:痛みに顔をしかめながら──その顔の大半は見えもしないのだが──蹴りを放つ。
御鳴 鳴唯:爪先。
御鳴 鳴唯:真下から上へ、下腹部を狙い蹴り上げる!
”リオン”:「ちっ」
”リオン”:刃を引き抜き、間合いを取る。
御鳴 鳴唯:開いた間合いに割り込むように、ショットガンを真っ直ぐに構える。
”リオン”:「少しは根性付いたみたいじゃない」
”リオン”:「痛い痛い、ごめんなさいって」
”リオン”:「言わないのねえ」
”リオン”:にやにやとした笑いを向ける
御鳴 鳴唯:「……進歩が無い、ね」
御鳴 鳴唯:狙いを定める。
御鳴 鳴唯:片手で扱うには反動が大きいが──一度撃つだけなら十分な武器だ。
”リオン”:「……引き金」
”リオン”:「引くつもり?」
御鳴 鳴唯:「もちろん」
”リオン”:「引けるの?」
”リオン”:「引いたら許さないわよ」
”リオン”:「もう泣いても許さない、謝っても許さない」
”リオン”:「アンタは死ぬほど後悔することになる」
御鳴 鳴唯:「……ふふっ」
御鳴 鳴唯:笑った。
御鳴 鳴唯:意図的に、小馬鹿にするような響きを持たせて。
御鳴 鳴唯:「口数が多い、ね」
”リオン”:「……忠告は」
”リオン”:「してあげたわ」
”リオン”:だらりと、腕を下ろす。
”リオン”:脱力した構え。
御鳴 鳴唯:(……三年前のままだったら、あの頃でも〝見えてた〟けど)
御鳴 鳴唯:(今は──どれくらいかな)
GM:……戦闘音の遠鳴りは消え
GM:杣美賢の呼吸音だけが
GM:車内に、君たちの間に響く。
GM:やがて、それも消える。
”リオン”:音もなく踏み込む。
”リオン”:直線上、射線に身を乗り出すように。
御鳴 鳴唯:右手に構えたショットガンの狙いは、過たずリオンの胴体へと向けられたまま──
御鳴 鳴唯:左手を、刃にえぐられた腕を振るう。
御鳴 鳴唯:不可視の血という〝目くらまし〟が、リオンの眼球目掛けて飛び散る。
”リオン”:「!」
”リオン”:僅かに、直進がたじろいだ。
御鳴 鳴唯:目潰しどころか、目隠しした所で此方を〝見る〟事が出来る相手だ。故に、狙いは、
御鳴 鳴唯:飛沫が眼球を打つ一瞬のみ、動きを狂わせる事。
御鳴 鳴唯:引き金を引く指に躊躇は無い──スラッグ弾の銃撃!
GM: が ぁん!!!
GM:――からん。
GM:こつ。こつ。
GM:薬莢が床を跳ねる。
GM:向かいの壁に無数の弾痕。
GM:その手前にあるはずの、リオンの死体はない。
GM:ぐらり、と、バランスが崩れる。
御鳴 鳴唯:「……!」
御鳴 鳴唯:足、か。
御鳴 鳴唯:それとも。
御鳴 鳴唯:〝知らぬ手〟か──
”リオン”:「見せてやったのよ」
”リオン”:「わざとね」
”リオン”:「見えることに気を取られて、それが撒き餌だと気が付かない」
GM:脚の付け根に、焼けるような痛み。
GM:湧き出してくる血の感覚。
御鳴 鳴唯:「ぎっ──」歯を強く噛み締め、喉億から零れる声に耐える。
御鳴 鳴唯:踏み留まる脚が揺らぎ、腰が落ちる。
”リオン”:ブレていたそのシルエットが
”リオン”:ひとつにまとまる
”リオン”:「これが先生の技よ」
御鳴 鳴唯:「……なる、ほど」
御鳴 鳴唯:「〝見えない〟筈だ、ね……」
”リオン”:こつ、こつ
”リオン”:君に背を向け、寝台の方へ
”リオン”:ショットガンを蹴り転がし、君から離す
御鳴 鳴唯:「っ……!」
御鳴 鳴唯:手から離れる銃。追いはしない。
御鳴 鳴唯:通り過ぎようとする足に掴みかかろうとしながら──
御鳴 鳴唯:その手は届かない。
”リオン”:胸ぐらを掴み、杣美賢を引き起こす。
杣美賢:「うっ……あ」
”リオン”:「言ったでしょう」
”リオン”:「後悔することになるって」
”リオン”:冷たい視線。それはかつての”ブラインドネス”のような。
御鳴 鳴唯:「……リオン……っ、聞こえてた、でしょ」
御鳴 鳴唯:「その子の、息、途中から──っ」
”リオン”:杣の胸の、賢者の石に触れ
”リオン”:無造作に掴み、引き千切るように抜き取る。
GM:ぶづ
GM:ぶぢぶぢぶぢぶぢっ!!
杣美賢:「――っ」
杣美賢:胸の肉と内臓の一部を抉られ
杣美賢:「か……ひ」
杣美賢:掠れた息を吐く。血が吹き出す。
御鳴 鳴唯:「ぁ」
杣美賢:「……」
杣美賢:「……ゃく……そ、く……」
杣美賢:『ごめん』。
杣美賢:そう口の形が動いて
杣美賢:糸の切れた人形のように、動かなくなった。
”リオン”:「これがアンタよ」
”リオン”:「思い出したかしら?」
御鳴 鳴唯:「────────」
御鳴 鳴唯:思い出す、までもない。
御鳴 鳴唯:忘れよう筈も無い。
”リオン”: キ ン
”リオン”:車両の後部を切り裂いて
”リオン”:夜の風が吹き込む。
御鳴 鳴唯:生まれてから15年。その大半はろくでもない、野良犬のような生き方で、
御鳴 鳴唯:ようやっと人間らしい生き方をするようになってから、一年も経っただろうか。
御鳴 鳴唯:忘れよう筈も無い。
”リオン”:「これはいただいていくわね」
”リオン”:「ごきげんよう、こそ泥さん」
御鳴 鳴唯:「……待って」
御鳴 鳴唯:いつか、そんな台詞を口にした。
”リオン”:「……」
”リオン”:その言葉に、満足したように
”リオン”:「嫌よ」
”リオン”:笑みを浮かべ、暗闇に消えた。
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:脚の傷。再生が遅いように思う。……内側か。
御鳴 鳴唯:傷に指を押し込み、爪で掻く。与えられた傷を自分の手で上書きし、再生を速める。
御鳴 鳴唯:立つ。
御鳴 鳴唯:ふらふらと立って、ふらふらと歩く。
御鳴 鳴唯:杣美賢の傍まで、歩く──
杣美賢:虚ろな目で、天井を見つめている
杣美賢:その胸から花が咲くように
杣美賢:赤くどす黒い染みが広がっている。
御鳴 鳴唯:手袋を外し、手を口の上に翳す。
御鳴 鳴唯:……時折は首筋に。心得も薄いまま、脈を測るように。
GM:鼓動はない。
GM:微かな体温が残っていて
GM:やがてそれも消えていく。
御鳴 鳴唯:「……あぁ」
御鳴 鳴唯:「そっか」
御鳴 鳴唯:無感動な声音。少女の瞼に触れて、閉ざす。
御鳴 鳴唯:……浮遊感。
御鳴 鳴唯:膝が、立つ事を放棄していた。
御鳴 鳴唯:彼女の体から流れた血。床に広がった赤の上に座り込んで、
御鳴 鳴唯:さっきまで彼女がそうしていたように、天井を見上げてみる。
御鳴 鳴唯:……路地裏はまだ、空が有った。
御鳴 鳴唯:此処にはもう何も無い。
御鳴 鳴唯:思えば──UGNに拾われて、訓練を受けて。幾度任務に出たことだろう。
御鳴 鳴唯:大きな失敗はしなかった。大きな敗北も知らなかった。
御鳴 鳴唯:だから、なんとなく。
御鳴 鳴唯:自分はもう、負けないものだと思っていた。
御鳴 鳴唯:「…………ぁ、ぁぁあ、ぁぁっ」
御鳴 鳴唯:叫ぶような力も残らない程に打ちひしがれた時、人の喉から零れるのは
御鳴 鳴唯:「ああぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっ………あぁ、あああぁぁぁっ……ぁ……」
御鳴 鳴唯:亡者のようなうめき声だけだ。
御鳴 鳴唯:……座っていることもできなくて、血の海に体を横たえた。
御鳴 鳴唯:呼吸を阻害するほどの血臭が胸を刺す。
御鳴 鳴唯:その痛みだけがかろうじて、御鳴 鳴唯の心を保っていた。
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能です。
御鳴 鳴唯:杣 美賢へのロイスを 約束/○悔悟へ
御鳴 鳴唯:そして リオン 懐旧/○絶望
御鳴 鳴唯:以上!
GM:OK!
GM:それでは本日はここまで!
GM:お疲れ様でしたー!
合流
GM:では続き!合流シーンに当たります
GM:全員登場!
鶯宿ユメ:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 5[5]+47 → 52
御鳴 鳴唯:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 3[3]+51 → 54
風芽 蘭:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 4[4]+47 → 51
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+10(1d10->10)した(侵蝕:40->50)
GM:---
GM:車両最後尾
GM:---
GM:……輸送車両の分断、停止から数十分。
GM:フィーストセルの戦闘員たちは姿を消し
GM:君たち……鶯宿ユメと平井遊里は第3車両の停車位置まで辿り着いた。
GM:そこには、蹲る御鳴鳴唯、それを抱きかかえる風芽蘭。
GM:切り裂かれた車両、そして。
GM:ベッドに寝かされたまま杣美賢の死体。
GM:その胸に赤い光はなく、ぽっかりと抉り取られたような
GM:どす黒く紅い孔が開いている。
御鳴 鳴唯:「……」何処を見ているかも分からない顔──というのは、いつもの事だけれど。
御鳴 鳴唯:もし前髪を上げさせたとしても、その目の焦点は定まってはいないだろう。
鶯宿ユメ:ざかざかと靴を鳴らして第三車両までやってきています
平井遊里:「大丈夫ですか!?」
平井遊里:鶯宿さんと一緒にやってくる
風芽 蘭:「ユメさんにゆーちゃん」
風芽 蘭:「えっと、あたしはだいじょぶだったんだけど……めいちゃんが」
風芽 蘭:「話しかけてもほっぺたたいてもへんじしてくれないんだ」
御鳴 鳴唯:「ぅ、あ……ぁ……」うめき声。血に塗れているが、本人の負傷は大きくは無い。
風芽 蘭:「ケガしてたのは手当てしたけど、ずっとふるえてて……」
風芽 蘭:どうすればいいか分からず、せめて寄り添おうとその肩を抱いていた。
平井遊里:「……!」
平井遊里:籠もるような血の臭い。眉をひそめながらその惨状を見る
平井遊里:「み、御鳴ちゃん…!」
平井遊里:2人にパタパタと駆け寄る。
平井遊里:……その奥の「死体」に目を向ける勇気をまだ持てないため
鶯宿ユメ:様子だけで事態は大まかに把握できる。……これは。
鶯宿ユメ:「ええ、ええ。大丈夫……じゃないみたいね。メイちゃんは」
鶯宿ユメ:「ランちゃんは無事ね。……うん、よかったわ。本当に」
風芽 蘭:「うん。ケガはしてないよ。あしどめはされちゃったけど」
鶯宿ユメ:「それ(足止め)については……わたしたちは大きなことは言えないわね」
鶯宿ユメ:にこやかな表情のまま、声にだけ悔しそうな色を滲ませて。
鶯宿ユメ:「まんまと出し抜かれちゃったわ。大失態よ。」
鶯宿ユメ:「勿論、ランちゃんもメイちゃんも、ユーリちゃんも悪くないけどね」
平井遊里:「そ、それより、御鳴ちゃんの手当……」
平井遊里:「は、もう、してるんですよね?ええと、ええと」わたわた
鶯宿ユメ:そしてざくざくと蘭ちゃんに近寄り
鶯宿ユメ:「大丈夫……な状態じゃないのは重々承知だけど」
鶯宿ユメ:「メイちゃん、聞こえる?今の状況、わかる?」
鶯宿ユメ:「ここで何があったか、詳しく聞かせてくれないかしら」
鶯宿ユメ:屈み、声を掛ける。もちろん返事はなかろうが……
鶯宿ユメ:ぺちぺち。顏を平手でつつきつつ
平井遊里:「そう、そうです。それに、あの、杣さん……のことも」
御鳴 鳴唯:触れられる度、僅かに身を震わせる。……言葉こそは確かに発しなかった、が──
御鳴 鳴唯:「……っ、ぁ、あ、ああっ、あ」
御鳴 鳴唯:〝杣さん〟と。
御鳴 鳴唯:その名が聞こえた時、ようやく喉から発する音が、かすれたうめき声ではないものになる。
御鳴 鳴唯:「杣、美賢」
御鳴 鳴唯:「私が──」
平井遊里:明らかに、何かあった。無自覚とは言えその名前を不用意に口にしてしまう。その事に一瞬後悔しかけ、
平井遊里:既に遅かった。
御鳴 鳴唯:だん、と。床を手で払うように立ち上がる。床に視線を飛ばし、手から離れた武器を探す。
御鳴 鳴唯:蹴り飛ばされたショットガンに飛びつき──縋るように、それを胸に抱いた。
風芽 蘭:「わ」 鳴唯が立ち上がった勢いで尻もちをつく。
平井遊里:「あっ…?」いきなり武器を手にしようとしたことに、少し驚いて。
鶯宿ユメ:「ありがとうね。ミサトちゃんの名前で、メイちゃんが少し起きてくれたわ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「リオン、は」
御鳴 鳴唯:「どこ……?」
御鳴 鳴唯:背を列車の壁に預け、視線をしきりに左右へと揺らす。
鶯宿ユメ:「うん、うん」メイちゃんの様子を見て頷きつつ
鶯宿ユメ:「それがこの車両を襲ってきた敵の名前ね。『リオンちゃん』。うん」
鶯宿ユメ:「いないわ。もう立ち去ってしまったの後よ」
御鳴 鳴唯:「……立ち去った……あと」
御鳴 鳴唯:「……また、いなくなった……?」
平井遊里:「……(あわわ)」淡々と、突きつけるような指摘に行動を迷っている
御鳴 鳴唯:「……違う、違う違う違う違うっ! まだ、まだ何処かに、いるかも知れないっ」
御鳴 鳴唯:「だってあいつは、隠れられる、からっ」
鶯宿ユメ:「……」敵の情報。聞けるものなら聞きたかったが、この状態では難しそうか
鶯宿ユメ:「わたしたちでリオンちゃんたちを追いましょう。四人のうち三人は元気ですもの」
御鳴 鳴唯:「え──」
鶯宿ユメ:「あら」
鶯宿ユメ:「ミサトちゃんは危険な状態だけど、賢者の石が無事ならまだ望みはあるわ。」
鶯宿ユメ:「今なら遠くにもいっていないでしょう」
GM:……杣美賢は賢者の石の適合者である。
GM:人間としての死亡後、石の力によって蘇生を遂げたという案件は
GM:世界でもごく僅かながら確認、報告されている。
GM:最も、その減少の結果杣美賢の肉体に何が起きるのかは
GM:予測不可能、UGNとしては非常に高いリスクを抱えるという事も
GM:君は知っていてもいい。
鶯宿ユメ:……そう、あの子は現状、死んでいる。死んでいると言ってもいいだろう。
鶯宿ユメ:でも。
鶯宿ユメ:あれは賢者の石だ。人知を超えたレネゲイドの結晶だ。希望を捨てない、諦めない価値はあるだろう。
鶯宿ユメ:何もなさなくとも、結果は変わらないのだから。
鶯宿ユメ:「そういうわけで」
鶯宿ユメ:「回収班を呼んで速やかにミサトちゃんを第四支部に移送してもらいつつ、私たちは追跡に移ります」
鶯宿ユメ:「元よりミサトちゃんと、賢者の石の警護が任務だしね。名誉は挽回しなくちゃ」
風芽 蘭:「はーい、りょーかいです」
平井遊里:「え、ええと。そうですね、賢者の石を取り返さなきゃですし」
平井遊里:「……その、賢者の石って、すごいものなんですよね?」
平井遊里:「私達だって大きな怪我も治ったりしますし、その、もしかしたら……」
平井遊里:語尾になるほど声が小さくなる。
平井遊里:無責任なことを言ってる自覚があるので。
鶯宿ユメ:「ありがとう。二人ともやる気で嬉しいわ。あまり無理はしないでね」
鶯宿ユメ:「……でもメイちゃん。あなたはついていける状態じゃないわ」
鶯宿ユメ:メイちゃんに振り返り
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「やだ……待って」
平井遊里:「そ、そうですよ。御鳴ちゃんはゆっくりしてて!」
鶯宿ユメ:「ありがとう。あなたは支部に戻って。」
鶯宿ユメ:「体は大丈夫そうに見えるけど……深手もあるし、今回はよくやってくれたわ」
御鳴 鳴唯:昔、学んだ知恵がある。
御鳴 鳴唯:「ごめんなさい、次は、ちゃんとするから」
御鳴 鳴唯:〝ごめんなさい〟と言えば、少しは状況が良くなる──その場しのぎの媚びの売り方だ。
鶯宿ユメ:「やだ、違うわよ」にっこり、いつも通りの朗らかな顔のまま
鶯宿ユメ:「ごめんなさいって、謝らなければいけないのはわたし」
鶯宿ユメ:「わたしの判断ミスで、第三車両に人手を回せなかったわ。陽動なんかに引っかかってね」
鶯宿ユメ:「一番責任を取らなきゃいけないのは、わたし」
鶯宿ユメ:〝ごめんなさい〟。メイちゃんの返答を、聞いているのかいないのか
御鳴 鳴唯:「違う、ちが──大丈夫、次は……次は大丈夫だから、殺せるからっ」
御鳴 鳴唯:「だから」
鶯宿ユメ:「だから」
鶯宿ユメ:「あなたが謝って、どうにかなることなんて」
鶯宿ユメ:「何もないわ」
御鳴 鳴唯:──お前は、もういい。
御鳴 鳴唯:自分を透明人間にする、魔法の言葉。
御鳴 鳴唯:……痛みは耐えられる。餓えだって耐えられる。
御鳴 鳴唯:本当につらいのは、〝いないもの〟として扱われること。
御鳴 鳴唯:「ごめんなさい……怒らないで……」
御鳴 鳴唯:「置いてかないで……」
御鳴 鳴唯:消え入りそうな声で、鳴唯は言った。
鶯宿ユメ:「……大丈夫よ。怒ってなんかないわ。本当にね」
鶯宿ユメ:「でもそうね……出来るなら、あなたを襲った相手、リオンちゃんについて、可能な限り詳しく教えて」
鶯宿ユメ:「今ここで話せるだけ」
風芽 蘭:「ユメさんユメさん」 袖をちょっとつまんで引く。
鶯宿ユメ:「あら、ランちゃん。ごめんなさい、なあに?」
風芽 蘭:「めいちゃんに話聞くの、いどうしながらでもいいんじゃない?」
風芽 蘭:「たぶんリオンちゃんて人、今もにげてるはずだし」
風芽 蘭:「はやく追っかけはじめた方がいいかも」
鶯宿ユメ:「……そうね。確かに」
鶯宿ユメ:悠長に回収班を待つ時間はない。その通りだ。
鶯宿ユメ:「ごめんなさいね。わたしまた心得違いをするところだったわ」
鶯宿ユメ:「今はそうするべきね。じゃあ、行きましょうか」
鶯宿ユメ:「ユーリちゃん」
平井遊里:「あ、は、はいっ」話の流れに圧倒されていた
平井遊里:「なんでしょうっ」
鶯宿ユメ:「大丈夫?まだいける……かしら」
平井遊里:「だ、大丈夫です!まだ元気なのでっ」
鶯宿ユメ:「よかった。無理はしな……といっても難しいけど。今は多少でも、無理がいるから」
平井遊里:「は、はい、適度にします。適度にっ」
平井遊里:「そ、それで……ええと…」
平井遊里:ちらりと御鳴さんを見る。立ち上がれるかな?と不安げに
鶯宿ユメ:ユーリちゃんの視線を追ってメイちゃんへ向き
鶯宿ユメ:「メイちゃん」
鶯宿ユメ:「あなたは戦える状態じゃないと思うわ。ですから戦闘要員としては連れていけません」
御鳴 鳴唯:「……」
鶯宿ユメ:「でも」
鶯宿ユメ:「道すがら、ここでの状況を詳しく話してくれないかしら。お手伝いが出来るというなら、それも立派なお手伝いよ」
御鳴 鳴唯:両の足で立っている。震えこそ収まってはいないが──マシにはなった。
御鳴 鳴唯:銃を胸に抱いたまま、首を縦に一度振る。
御鳴 鳴唯:……視線は足下に落ちたままでも、歩き出す。
鶯宿ユメ:「うん、うん。ありがとう。助かるわ。それにわたしたちが来た時よりは、少しだけいい状態になったみたい」
鶯宿ユメ:「では行きましょう!周囲の痕跡から、概ね方向は辿れます!」
鶯宿ユメ:そういうことになった!シーンを締めるに当たって、そういうこととして追跡が出来るって感じで!
平井遊里:意気揚々と宣言する姿を合図に。
平井遊里:「……」
平井遊里:「…………(び、)」
平井遊里:「(びっくりしたぁ…)」
平井遊里:言葉通り、励ますものと思っていたから、道中の厳しい言葉にちょっと怯え。
平井遊里:なんとかまとまったことに、胸をなでおろした。
GM:---
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です!
風芽 蘭:ロイスはめいちゃんに連帯感/〇心配で取得
風芽 蘭:購入はダメ元素振りでシューターズジャケット
風芽 蘭:1dx=>13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 8[8] → 8 → 失敗
風芽 蘭:はい、無理ー、以上
風芽 蘭:あ、あと何か確実に欲しいものがある人は風使うから言ってね!
風芽 蘭:ちょっと言うの遅かったけど!
平井遊里:ロイス「ガスマスクちゃん 御鳴 鳴唯 ○P庇護/N心配…」で取得。
平井遊里:年下ということで面倒を見たいけど割と経験は上っぽい…あと大丈夫かな…?という感じで
平井遊里:アームドスーツ。
平井遊里:2dx+2>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (2R10+2[10]>=15) → 9[3,9]+2 → 11 → 失敗
平井遊里:駄目!以上!
御鳴 鳴唯:ロイスは 鶯宿ユメ 連帯感/○恐怖 で取得
御鳴 鳴唯:購入はスニーキングスーツを素振り 目標10
御鳴 鳴唯:1dx+4>=10
DoubleCross : (1R10+4[10]>=10) → 1[1]+4 → 5 → ファンブル
御鳴 鳴唯:以上!
鶯宿ユメ:メイちゃんに!
鶯宿ユメ:同行者 ○期待/不信感 で!大丈夫かしら?ちゃんと立ってくれるかしら……みたいな!
鶯宿ユメ:同じくシューターズジャケットを狙います!
鶯宿ユメ:むむむ……か、風を貰ってもいいでしょうか!すみませぬ!
風芽 蘭:OK!ではダイス+4どうぞ!
風芽 蘭:援護の風Lv4、侵蝕2上昇
鶯宿ユメ:やったー!でもこのままじゃまだダイス5個なので、こっちも侵蝕を上げます。無形の影で買う!
鶯宿ユメ:10dx+1=>13
DoubleCross : (10R10+1[10]>=13) → 9[1,1,1,2,5,7,8,8,8,9]+1 → 10 → 失敗
鶯宿ユメ:大変申し訳ございませんでした!!
鶯宿ユメ:侵蝕率4点上。以上です。ごべんなざい……
GM:10個で回らないこともある!
平井遊里:そんな日もありますよ!
ミドル1
GM:ミドルに入る!進行はプライズで!
技能・知覚/情報:UGN
難易度・9
プライズ・0/10
最大達成値・30
GM:シーンプレイヤーは御鳴さん!
GM:他全員登場可能!
御鳴 鳴唯:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 10[10]+54 → 64
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+5(1d10->5)した(侵蝕:50->55)
風芽 蘭:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 7[7]+53 → 60
鶯宿ユメ:1d10+56
DoubleCross : (1D10+56) → 8[8]+56 → 64
GM:ではレッツトライ!
平井遊里:UGN!素振り2個!
御鳴 鳴唯:マイナーで陽炎の衣使ってのダイス増加は今回可能ですか!
平井遊里:ダイス増加出来るならそっちに風も纏めてもらおう…と思ったけどこれ隠密になるんだっけか、陽炎
御鳴 鳴唯:隠密になっちゃうのでオートの支援対象外ですね……
GM:隠密の数少ない弱点!
GM:対象を取れない耐性のモンスターに装備カードをつけられないみたいで
GM:面白いですよね(わかりにくいたとえ)
御鳴 鳴唯:とりあえず陽炎の衣使って知覚!
御鳴 鳴唯:9dx 侵蝕64+3=67
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,3,4,4,5,7,9,10,10]+6[1,6] → 16
鶯宿ユメ:いい感じ!
鶯宿ユメ:では次はわたしかな!情報収集はこのメンバーでは強い方……!
風芽 蘭:情報収集強いならそっちに風しましょうか
平井遊里:鶯宿さんが侵蝕あがるなら先に素振りして回る方にかけるか。
平井遊里:先に情報UGNいきまーす
平井遊里:2dx+2>=9 情報:UGN
DoubleCross : (2R10+2[10]>=9) → 9[7,9]+2 → 11 → 成功
平井遊里:はい。
鶯宿ユメ:またもいい感じ!
風芽 蘭:じゃあユメさんの前にこっちも素振りで
風芽 蘭:ダイスの多い知覚で判定!
風芽 蘭:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 8[3,5,7,8] → 8 → 失敗
風芽 蘭:ありゃあ
平井遊里:ダイスは…こわい…!
鶯宿ユメ:ドンマイっす。僕もさっき失敗しちゃったしね……!
風芽 蘭:仕方ない、せめてユメさんに援護の風!
御鳴 鳴唯:ふーむ
御鳴 鳴唯:とりあえずこのシーンで2は確定したし
御鳴 鳴唯:次とその次で達成値30ずつ抜いてもらうのが最短……?
鶯宿ユメ:最短……はそうなりますね。最短とまではいかなくとも、出来れば早い方がいいか
鶯宿ユメ:では情報UGNで振りましよう。《無形の影》します。あと情報収集チームーっ!来てくれーっ!
御鳴 鳴唯:どうやってもあと2回はシーンに出なきゃいけないなら、2ポイント確保できたこのシーンでは
御鳴 鳴唯:ユメ先輩の侵蝕ケチってもいいのかなぁと
風芽 蘭:ああ、確かに
平井遊里:なるほどな…
御鳴 鳴唯:ミドル1終了時点で70は辛いやも……
GM:そのへんは判断だ!
GM:じっくり考えたまえ~
風芽 蘭:一応ブレスもあるからそっちかませれば、30も行けなくはないかな
平井遊里:次で30届かなかったらあれだけど、ウィンドブレスあるならまぁ。
鶯宿ユメ:あ、そうかそうですね。風と、こっちのコネ組み合わせれば、無形いかなくてもそれなりにダイス確保できるか
鶯宿ユメ:……よし、ここは平で振ってみます!大丈夫だと思う!
平井遊里:がんばれ~
御鳴 鳴唯:ふぁいと~
風芽 蘭:がんばえ~
鶯宿ユメ:行きます!風でダイス+4個、コネで+2個、情報収集チームで達成値+2!
鶯宿ユメ:7dx+3=>9
DoubleCross : (7R10+3[10]>=9) → 10[2,3,7,8,9,9,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
鶯宿ユメ:やった。ふーヒヤヒヤするぜ……
GM:同値!
GM:では最大値は16で、進行は2です!
GM:プライズ:2/10
GM:開示される情報は、こちら!
プライズ:2
【”リオン”について】
本名は芹崎凛音。オーヴァードであり、売り込み中のフリーランスの殺し屋。
”ブラインドネス”というコードを名乗り、主にFHに雇われ、破壊活動に参加している。
……数年前に一時、第11地区で御鳴鳴唯と共に生活していた時期がある。
GM:現在分かることは以上です。
GM:---
GM:第3地区近辺
GM:裏路地
GM:---
GM:君たちはUGNのデータベースから芹崎凛音の情報を確認し
GM:そこに見つけた思わぬ記述に驚きを受ける。
GM:彼女と御鳴の過去について、聞いてもいいし、そっとしておいてもいい。
鶯宿ユメ:「ふうん。……あら。あら?」
鶯宿ユメ:端末から情報を閲覧、追跡中の裏路地でその記載を見て、声を上げる
平井遊里:「ふむぅ」
風芽 蘭:「んっと……」 手元の端末とめいちゃんとを交互に見ている。
御鳴 鳴唯:「……」路地の壁に背を預けて、情報を閲覧している。
御鳴 鳴唯:あまり好ましくもない過去だ。所属支部の支部長には、口頭で伝えたこともあったが──
御鳴 鳴唯:それ以外で〝調べがついている〟のも、UGNの組織力ならば当然か。
平井遊里:殺し屋、破壊活動、などの文言を目に止め、御鳴さんをちらりと見ている
鶯宿ユメ:「この“リオンちゃん”……芹崎さんっていうのね」
鶯宿ユメ:「リオンちゃんがメイちゃんと何か繋がりがある、というのは」
御鳴 鳴唯:「……書かれてること、そのまま」
御鳴 鳴唯:「私も、リオンも……〝ブラインドネス〟の下に、一緒にいたことがある」
御鳴 鳴唯:声音はまだか細いが、呼吸は落ち着いて来ている。
平井遊里:「……?"ブラインドネス"というのは、リオンさんが名乗っているコードと書いてますけど」
平井遊里:別人、とは思い至ってない。
御鳴 鳴唯:首を左右に振り、「……違うはず」
御鳴 鳴唯:「ブラインドネスは、男だった」
御鳴 鳴唯:「リオンは、私と同じで……」
御鳴 鳴唯:「ブラインドネスの、〝役に立つかも知れない道具〟で……」
御鳴 鳴唯:「それだけ……だった、と、思う」
風芽 蘭:「んー、ならリオさんがまねっこしてなのってるってこと?」
平井遊里:「ええと、その」道具、という言葉をなんとなく避けて
平井遊里:「弟子さんが、師匠の名前でお仕事を受けるみたいな…?」
鶯宿ユメ:「もしかしたら、2代目を気取っているのかもね」
鶯宿ユメ:「“ブラインドネス”、闇社会に名前を響かせる超一流の暗殺者。」
鶯宿ユメ:「ちょっと前のわたしだったら実在してるのかも疑っちゃう所だったけど」
鶯宿ユメ:「今ならはっきり実際に居たってわかるわ。というか、もう既に亡くなっている筈よ」
御鳴 鳴唯:「……あぁ」
御鳴 鳴唯:「死んだんだ、あの人」
御鳴 鳴唯:ぽつり。感慨の薄い声
平井遊里:「……(弟子の様なものだとしたら、お師匠さんの死になにか思う所があったりするのかな)」といった顔
平井遊里:「ええと……そう、ですか。そんな方がいらっしゃったんですね。」
平井遊里:「それで、リオンさんはその2代目?を名乗っていると」
御鳴 鳴唯:「……リオン」
御鳴 鳴唯:「リオンは……うん。ブラインドネスを、〝先生〟って呼んでたし……」
御鳴 鳴唯:「思い入れって言うか、執着って言うか……すごかった、と、思う」
平井遊里:「けど、破壊活動というのは、殺し屋さんよりテロリストみたいなイメージですけど」
風芽 蘭:「FHとよくけいやくしてるって書いてあるし、今日のもそうってことだよね」
御鳴 鳴唯:「破壊活動……?」
鶯宿ユメ:「おかしいわね。ブラインドネスは一匹狼よ」
鶯宿ユメ:「それにすごく執着してるようなお弟子さんが、FHとつるむなんて」
GM:勿論、新”ブラインドネス”が実行犯だと思われているのは、主に要人暗殺ですね
GM:とはいえ、何故FHを主な取引先としているのかなどは
GM:雇い主を選ばなかった先代との違いと言えるのかもしれません。
鶯宿ユメ:なるほど!
平井遊里:なるほど!
御鳴 鳴唯:ふむふむ
風芽 蘭:ほうほう
風芽 蘭:「ならそこもまえの人とはちがうとこだね」
御鳴 鳴唯:こくん、と頷く。
御鳴 鳴唯:「ブラインドネスは……いろんな仕事をしてた」
御鳴 鳴唯:「FHの仕事だけ受けるとか……そういう風じゃなくって……」
風芽 蘭:「なんか理由あるのかな」
御鳴 鳴唯:「わからない、けど……」
御鳴 鳴唯:「……リオン、お金が好きなタイプじゃなかった……と、思う」
平井遊里:「となるとFHに恩でも出来たんでしょうか」自分の経験を思い返しつつ
平井遊里:「……もしくは、UGNに恨み、みたいな?」
御鳴 鳴唯:「……」恩──は無いだろう、と思う。
御鳴 鳴唯:自分達のような生き物に、〝恩を返す〟という概念はきっと、無い。
御鳴 鳴唯:有るとしたら実利。他の組織では駄目で、FHならば叶う望みがあるとしたら。
御鳴 鳴唯:「……賢者の石……?」
鶯宿ユメ:「ああ」
鶯宿ユメ:「なるほどあるかもしれないわね。今はまだ何とも言えないけど」
GM:君たちは追跡を進める。
GM:裏路地を駆ける。
GM:---
GM:ロイス&購入可能です!
御鳴 鳴唯:ロイスは今は保留……気付いたら残り1枠しか無い……!
御鳴 鳴唯:調達、スニーキングスーツ。目標10で素振り
御鳴 鳴唯:1dx+4>=10
DoubleCross : (1R10+4[10]>=10) → 3[3]+4 → 7 → 失敗
御鳴 鳴唯:以上!
風芽 蘭:こっちもロイス保留
風芽 蘭:購入は素振りでシューターズジャケット!
風芽 蘭:dx=>13
風芽 蘭:1dx=>13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 10[10]+2[2] → 12 → 失敗
風芽 蘭:回った!?財産1で足りるんで買います!
鶯宿ユメ:ロイスは保留!
鶯宿ユメ:同じくシューターズジャケットー!
鶯宿ユメ:素で行ってみよう。ちょっと温存したい
鶯宿ユメ:1dx+1=>13
DoubleCross : (1R10+1[10]>=13) → 5[5]+1 → 6 → 失敗
鶯宿ユメ:ダメ!!!!!!!以上です
平井遊里:ロイス保留!
平井遊里:アームドスーツ狙おう。
平井遊里:2dx+2>=15
DoubleCross : (2R10+2[10]>=15) → 9[2,9]+2 → 11 → 失敗
平井遊里:だめだー。以上!
ミドル2
GM:では次のシーン!
GM:進行は現在2!依然プライズだ!
技能・知覚/情報:UGN
難易度・9
プライズ・2/10
GM:シーンプレイヤーは平井さん!
GM:他全員登場可能!
鶯宿ユメ:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 10[10]+64 → 74
鶯宿ユメ:10!くそっ
風芽 蘭:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 9[9]+62 → 71
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+3(1d10->3)した(侵蝕:55->58)
御鳴 鳴唯:1d10+67 登場しつつ知覚素振り!
DoubleCross : (1D10+67) → 2[2]+67 → 69
御鳴 鳴唯:7dx>=9 知覚
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 10[5,7,9,9,10,10,10]+7[3,6,7] → 17 → 成功
御鳴 鳴唯:わりとまわった
GM:ワーウ!
平井遊里:情報UGN素振り~!ダイスボーナスなど無い
平井遊里:2dx+2>=9
DoubleCross : (2R10+2[10]>=9) → 4[1,4]+2 → 6 → 失敗
平井遊里:だめでござった
鶯宿ユメ:じゃあ情報で振ります。組み合わせはさっきと一緒。侵蝕は抑えたい
鶯宿ユメ:メイちゃんが17行ってるので、より高い値を目指すならウィンドまで欲しい所、ですが……
鶯宿ユメ:ランちゃんも侵蝕きついですしね!
風芽 蘭:あ、風どうします?
風芽 蘭:ですね、今回はやめときましょうか
風芽 蘭:ならこっちも知覚で素振り!
風芽 蘭:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[8,8,9,10]+10[10]+3[3] → 23 → 成功
風芽 蘭:!?
鶯宿ユメ:スゲー!!
平井遊里:すげー!!
御鳴 鳴唯:すげえ
GM:やりおるわ!
GM:ではプライズ5/10!
GM:開示情報はこちら!
鶯宿ユメ:やったぜ。よーしならこれである意味こっちも気楽に振れるぞーう。一応振るだけ、ね!
鶯宿ユメ:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 6[1,1,4,6]+1 → 7 → 失敗
鶯宿ユメ:失敗!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
GM:せんぱーい!
【”フィースト”セルについて】
この街に暗躍するFHの一派。
賢者の石、レネゲイドビーイングなどの、人類文明を大きく逸脱させる可能性を持つレネゲイド存在を
封印、破壊すべしという思想の元に集う、組織の中でも異端の一派。
今回作戦に参加している構成員は、サラマンダー能力者”キニゴス”と
モルフェウス能力者”ヒュプノス”が確認されている。
今回の一件における、”ブラインドネス”のクライアントであると思われる。
GM:以上!
GM:---
GM:第3地区・ビル街
GM:---
GM:明け方のビル街。
GM:君たちは屋根伝いに、フィースト構成員の目撃情報を追跡し
GM:風を切って進む。
鶯宿ユメ:風が冷たい。夜明けの空気を進む。進む
鶯宿ユメ:「ユーリちゃん、大丈夫?疲れてないかしら」
平井遊里:その隣。シパシパする目を何度か瞬きする
平井遊里:「あ、はい。大丈夫です」オーヴァードとして覚醒して以来、体力は結構高い
鶯宿ユメ:「……そう。無理はしないようにね。追いついた後は、ほぼ確実に戦闘になると思うから」
鶯宿ユメ:「あとで少しだけ休憩しましょうか」
平井遊里:「あ、はい。了解しました~」ぴっ、と小さく敬礼。
平井遊里:「鶯宿さんこそ大丈夫ですか?働き詰めですけど」
鶯宿ユメ:「まあ、わたしは大丈夫よ。そういう体力が一番の自慢だもの。ふふっ」
鶯宿ユメ:楽しそうに屋根を跳び、走り続ける。徹夜中の子どものようなテンションだが、実際そういう所なのかもしれない
平井遊里:「なんと、そうでしたか。私も体力には自信ある方ですが……」
平井遊里:「地道な作業になりそうですもんね。フィーストセル…でしたか。その人達を見つけるっていうのも」
鶯宿ユメ:「ええ。フィーストセル……あ、楽に聞いてね。かしこまらなくていいから」
平井遊里:「あ、はい」
平井遊里:屋根の上をつたいながら言う。間を飛ぶ時にちょっとスカートを気にして。
鶯宿ユメ:「フィーストセルの人員を見つけること自体はそう地道ってこともないのだけどね」
鶯宿ユメ:「何せこの街で、定期的に活動が確認されてるのセルの一つですもの。発見の度に迎撃されてるけど……」
鶯宿ユメ:「構成員の顔もある程度割れてるし、見つけるだけなら放っておいても現れる。この街ならなおさらね」
平井遊里:「それは……厄介な人達ですね?」迎撃されてるならそうでもないのだろうか、と思いつつ。
鶯宿ユメ:「賢者の石やレネゲイドビーイング、レネゲイドの神秘の結晶みたいなこれらの、封印・破壊を唱える過激派」
平井遊里:「賢者の石は今回のやつですね。それに、レネゲイドビーイング…」
平井遊里:UGNに所属していれば、少なくとも出会うことはおおい。
鶯宿ユメ:「ユーリちゃんも知ってるわよね。この街のレネゲイドクリスタル、RBの発見例の数。」
鶯宿ユメ:「彼らにとってこの街は最優先目標になるわけ」
平井遊里:「他と比べて、びっくりぐらい多いんですっけ。だから何度も出てきてるわけですね」
鶯宿ユメ:「問題は……そう、どれだけ叩いても未だ彼らの中枢にはこちらの手が届いていないこと」
鶯宿ユメ:「幾ら迎え討っても、まだまだ末端ってことね。悔しいわ」
平井遊里:「あんな人達がまだいっぱい……」少しげんなりした顔で
鶯宿ユメ:「私たちを襲った“キニゴス”に、ランちゃんの所に現れた“ヒュプノス”」
鶯宿ユメ:「今回を契機にフィーストの打倒も進めばいいけど」
鶯宿ユメ:「まあ勿論、そういうのがなくても任務はバッチリ果たさせてもらっちゃうんだけど。ふふっ」
鶯宿ユメ:本当に、楽しそう。
鶯宿ユメ:もっとも、この鶯宿ユメは任務に対しぼやくことこそあれ取りかかるとなったら常ににこにこと仕事に臨んでいるのだが。
鶯宿ユメ:だから、今も多少口数が多いのかもしれない。
鶯宿ユメ:夜明けの空気で、テンションが上がっているのだろうか。機嫌よさそうに微笑んでいる
平井遊里:朝日に照らされるような笑顔を見る。
平井遊里:それは本当に楽しそうで、皆を引っ張っていくような前向きな顔に見えて。
平井遊里:だからこそ、脳裏につい先日の。御鳴さんに対しての態度が思い返されて。
平井遊里:「あの、鶯宿さん」
鶯宿ユメ:「なあに」
平井遊里:「その……出来れば、御鳴ちゃんのこと、怒らないであげてほしいんです」
鶯宿ユメ:「怒る?」
平井遊里:「えっと、そうです。御鳴さんも昔の知り合いとかに出会って多分動揺したとかだと思いますし」
平井遊里:「目の前で…杣さんもあんな事になって」
平井遊里:「……怒ってました…よね?あの、御鳴ちゃんを連れて行く時に」
平井遊里:「すごく、怖い雰囲気になってたような」
平井遊里:自信なさげ。
鶯宿ユメ:「わたしはメイちゃんに対して怒ってることなんてないわ。これは本当よ」
平井遊里:「え?」びっくり顔
平井遊里:「そうなんですか?」
平井遊里:怒ってない、という言葉に一瞬ホッとして
鶯宿ユメ:「あの時も、メイちゃんは本当に動揺していて、任務に支障をきたしそうだから、帰投を判断しただけ」
鶯宿ユメ:「でも」
鶯宿ユメ:未だ弱弱しい朝日が、少しだけ鶯宿ユメの顔を照らす。その間わずかに微笑みが曇る
鶯宿ユメ:「でも……そうね。あの時も怒ったわけではないし、今だって全然怒ってはいないけど」
平井遊里:「?」
平井遊里:なんというか、空気が変わったと言うか。
平井遊里:あの時と似たようなものを感じた。
鶯宿ユメ:「もしかしたら、あの時のわたしは少しだけ苛立ってたのかもしれないわね」
平井遊里:「……苛立っていた?」
鶯宿ユメ:「わたしは……わたしはこのお仕事に臨むのなら……何でもいいわ。自分なりに」
鶯宿ユメ:「『こうしたい』『ああしたい』ああ、『これするべきだ』『あれをやるべきだ』でもいいかしら」
平井遊里:「こうしたい、に、これするべきだ…」オウム返し。
平井遊里:「(心構えの話……とかかな?)」
鶯宿ユメ:「心意気、とか信念とかポリシーみたいに言い替えてもいいわ」
鶯宿ユメ:「そういう物があるべきだと思ってたのかもしれないわね。」
鶯宿ユメ:「勿論、元気満々なら特別気にしなくてもいいのだけど」
鶯宿ユメ:少しづつ、少しづつまるで探るように言葉を紡ぐ。……自分が思っていることの話だというのに
平井遊里:「……?」その様子に、多少の違和感を覚える。
平井遊里:例えば試験当日に、覚えたはずの公式を記憶から探っているかのような。
鶯宿ユメ:「追い込まれた時ほどそういう物は重要じゃないかしら。」
鶯宿ユメ:「でないときっと生きていけないわ。この僅かな判断で生き死にが別れるこの世界じゃ」
平井遊里:「……」信念に、心意気。
平井遊里:「だから、御鳴ちゃんにそういう物がないなら、着いてこなくていい…と?」
鶯宿ユメ:「ええ、それじゃ、ダメよ」
鶯宿ユメ:ダメだ。これだけはハッキリと口にから出た。今までの探り探りとは違う、声の響きだった
平井遊里:「駄目、ですか」
平井遊里:「自分がやりたいことじゃないと。」
平井遊里:その響きは伝わる。
平井遊里:お互いに、まるであの時の正解を探るような、復習のような会話だと思ったが。
鶯宿ユメ:「……彼女は『ごめんなさい』と言ったの。」
鶯宿ユメ:「何かをしたい、じゃなくて、ごめんなさいでついてこようとしたわ」
鶯宿ユメ:「それも、心からの謝罪じゃない。ただ自分が悪いと言ってみてその場をしのぐみたいな……」
鶯宿ユメ:「それだと、危ないもの」
鶯宿ユメ:「わたしたちも、警護対象のミサトちゃんも、何よりあの子自身が、危ない」
鶯宿ユメ:「自分がやりたくなくてもいいの。でもはっきり『こうするべき』ってそれでもって動いて欲しかったのね。」
鶯宿ユメ:「……そうね、だからわたしはあの時『ダメだ』と思ったのね。」
鶯宿ユメ:「彼女の行いは、美しくも正しくも、勝つためのものでもないから」
鶯宿ユメ:最後の言葉は、ぽつりと口から漏れ出たかのよう
平井遊里:「……」
平井遊里:こちらに語りかけるのではなく、独白のような。
平井遊里:「美しく、正しく、勝つため……」
平井遊里:「それが、鶯宿さんが『こうするべき』って思うことですか?」
鶯宿ユメ:「ええ」今まで最も、はっきりとした口調で返す
鶯宿ユメ:『美しくも正しくも、勝つためのものでもないから』それは鶯宿ユメ自身にとっても妙に「馴染む」もので
鶯宿ユメ:「わたしたちは、勝たなきゃダメよ。まずは勝たなきゃ、可能な限り、美しく、正しく、誇りを持って勝たないと」
鶯宿ユメ:にこにこと、朗らかで楽しげな微笑み。いつも通りの鶯宿ユメの顔
鶯宿ユメ:「『わたしたち』に広げなくても、メイちゃんのあの調子はメイちゃん個人が『勝つ』ことから一番遠く離れたものだから」
鶯宿ユメ:「だからわたしは苛立ったのかもしれないわね。うん」
平井遊里:いつもどおり。ニコニコと、どんな時も朗らかな笑顔。
平井遊里:だというのに、さて。
平井遊里:一瞬、不思議と。矛先が自分ですらない苛立ちのせいなのか。
平井遊里:「(………ちょっと怖いところもあるんだなぁ)」
平井遊里:「(笑顔なのに。妙に迫力を感じてしまうのは何故でしょうねぇ)」
鶯宿ユメ:「でも……」
平井遊里:「でも?」
鶯宿ユメ:「だとしたら、わたしも全然なってないわね。」
鶯宿ユメ:「あの場で一番責任を取らなきゃいけないのは、やっぱり第三車両を守れなかったわたしなのに」
鶯宿ユメ:「その結果のメイちゃんの態度にいらっときてきつく当たっちゃうなんて、ただの八つ当たりじゃない」
鶯宿ユメ:「……後で謝らないといけないわね」しょんぼり。めずらしくしょんぼりした様子
平井遊里:「あはは」
平井遊里:その言葉を聞いて、ちょっと笑う。
平井遊里:「確かに、私達は負けるわけにもいきませんものね」
平井遊里:「盾の私達が負けるということはつまり、その後ろが侵されるということですし、うん」
平井遊里:「だから、鶯宿さんの言うこともわからなくもないんですが……あぁ」
平井遊里:「ちょっと悪いなーって思ってるなら。謝るより、本人にさっきの、言ってあげたらいいと思うんです」
鶯宿ユメ:「……そうかしら」
平井遊里:「えぇ。いま、鶯宿さんだって悪いと思って反省して、次は気をつけようとしてます」
鶯宿ユメ:「反省……」
平井遊里:「御鳴ちゃんだって、今出来ていなくても、それをやろうとすれば出来るかも知れません」
平井遊里:「ちゃんと、『自分が何をしたいか』を考えて、そのために行動することが。」
平井遊里:「完璧じゃなくても、出来ないことがあってもいいじゃないですか」
平井遊里:「身長が高くてもあの子、私達より年下なんですから。ちゃんと成長、見守ってあげましょうよ」
平井遊里:「そういうのってほら、年上で先輩の役目だと思うんですよね」
平井遊里:ニコッ、と。気負いも特になく。
平井遊里:普段から思っているようなことを言った。
鶯宿ユメ:「なるほど……」
鶯宿ユメ:「……うん、うん」
鶯宿ユメ:「そうね!」
鶯宿ユメ:にっこり!
平井遊里:「と言っても、コレ言ってる私が鶯宿さんより年下なので?私の失敗も大目に見てくれたらなーと」
平井遊里:にこー。
平井遊里:ちょっと真面目な空気を和らげるように、冗談っぽく
鶯宿ユメ:「わたし、メイちゃんとももっと、ちゃんと話さないとダメね。うう~ん、本当にその通りだわ。ありがとう」
平井遊里:「うんうん。きちんと会話しましょう。私達はいきなり襲ってくる、あのフィーストセルさんとは違うんですから」
平井遊里:「お役に立てて何よりです!」
鶯宿ユメ:「ふふっ、ユーリちゃんに一本取られちゃったわね」
平井遊里:「ふふ、年上に意見出来るのって貴重ですからね。貰った一本は大事にしておきます」
鶯宿ユメ:「でもでも、その一本、ちゃんと大事にしておかないとダメよ。これからはもうあげないんだから」
平井遊里:「おや、じゃあプレミアムな一本ですね。将来自慢出来るように、鶯宿さんが完璧なレディーになることを楽しみにしてますね?」
平井遊里:「他の人に一本取られたらやですよ~?」
鶯宿ユメ:「あげません~。わたしは勝つ女、レディーですもの!」
鶯宿ユメ:「……背はちょっとたりてないけどね」
平井遊里:その最後の言葉に、つい相手の目線がほぼ同じな身長を自覚して。
平井遊里:「……成長期、まだでしょうかねぇ」
GM:その後方。
GM:2人の背中を見て進んでいくのは
御鳴 鳴唯:「……」心がどうあれ、体は動かせる。
御鳴 鳴唯:特に〝走る〟ことに関しては──思考の全てを凍結したままでも、存分に。
風芽 蘭:「ね、めいちゃん」 少し危なっかしいがその後に続きながら、声をかける。
御鳴 鳴唯:「……」
風芽 蘭:「めーいーちゃーん?」
御鳴 鳴唯:「……なに?」
風芽 蘭:「さっきはごめんね」
御鳴 鳴唯:「……なんのこと……?」
風芽 蘭:「電車のときのこと」
風芽 蘭:「あたし、2番めの車両に居たのにだれかがとおったなんてぜんぜん気づかなかった」
風芽 蘭:「そのせいで、めいちゃんもそまちゃんもきずつけちゃったから。ごめんなさい」
御鳴 鳴唯:「……リオンは」
御鳴 鳴唯:「電車の中にはいなかった……外から来た」
御鳴 鳴唯:「だから」
御鳴 鳴唯:「あなたのせいじゃ、ない」
風芽 蘭:「そっか。でも」
風芽 蘭:「あたしがあの車両にもっとはやくいけたら、もっとちがってたかもだから」
御鳴 鳴唯:「あなたがいたら」
御鳴 鳴唯:「杣 美賢は……死ななかった……?」
御鳴 鳴唯:走る脚が、少しだけ鈍る。
風芽 蘭:「うん。そうかもしれない」
風芽 蘭:「だからさ、めいちゃん。めいちゃんだけのせいなんてことないよ」
御鳴 鳴唯:「……違う。だって」
御鳴 鳴唯:「あそこは、私の持ち場だった」
御鳴 鳴唯:「簡単な任務だった、はず」
御鳴 鳴唯:「……リオンを殺すだけで、良かったのに」
風芽 蘭:「でも、だれかを殺すのってかんたんなことじゃないよ」
風芽 蘭:「とくに、リオさんはブラインドネスのでしで、殺し屋なんでしょ?」
御鳴 鳴唯:「……簡単、だよ」
御鳴 鳴唯:「殺すだけ、だったら」
御鳴 鳴唯:「子供だって……できる」
御鳴 鳴唯:駆け足がまた、鈍る。
風芽 蘭:「そうかな。あたしはザコだから、そういうのはむずかしいなって思うけど」
風芽 蘭:「ねえ、めいちゃん」
風芽 蘭:「めいちゃんはさ、このままリオさんを追っかけて、それからどうしたいの?」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:足が、止まる。
風芽 蘭:「わ、とと」 慌ててこちらも止まる。
御鳴 鳴唯:「……わからない」
御鳴 鳴唯:「けど」
御鳴 鳴唯:「任務だから、必要だから、たぶん」
御鳴 鳴唯:「……殺すんだと、思う」
風芽 蘭:「んー……」
風芽 蘭:「ホントにそれだけ?」
風芽 蘭:「さっき、おいてかないでって言ってたとき」
風芽 蘭:「任務だから行かなきゃとかそれだけに見えないくらい、えっと……こわそうだったよ」
風芽 蘭:「リオさんと、なにかあったの?」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:何か──と、問われたなら。
御鳴 鳴唯:答えるべき言葉が無い。
御鳴 鳴唯:向こうからすれば自分は、〝先生が拾った出来の悪い道具〟で
御鳴 鳴唯:……こちらから見たリオンは、〝同じ場所で暮らしていた道具仲間〟で
御鳴 鳴唯:「リオンじゃ、なくて──」
御鳴 鳴唯:彼女には、罵られた。頬を打たれた。でも、それだけだ。
御鳴 鳴唯:怨みは無い。怨みを持つほどのことでもない。
御鳴 鳴唯:そして──護衛対象を殺された事も。
御鳴 鳴唯:「……わからない」
御鳴 鳴唯:「いろんな事が、ありすぎて……わからない……」
御鳴 鳴唯:「……だって」
御鳴 鳴唯:「全部、知らないことだもん」
御鳴 鳴唯:「任務に失敗するのも」
御鳴 鳴唯:「戦ったのに、負けるのも」
御鳴 鳴唯:「……誰かが目の前で死んだ〝だけ〟で、苦しいのも」
御鳴 鳴唯:「私は、お腹がいっぱいになったら、それだけでよかった」
御鳴 鳴唯:「新しい服が買えて、暖かい部屋があって、」
御鳴 鳴唯:「明日、何処で寝たら良いかを考えなくていいならって、それくらいしか、知らなかったのに」
御鳴 鳴唯:「…………」
御鳴 鳴唯:止めていた足を動かし始める。
御鳴 鳴唯:立ち止まってしまった。先を走っていた二人と、随分と距離が離れた事だろう。
風芽 蘭:それに続いて走り出す。
御鳴 鳴唯:足は早い方だ。急げば十分に追いつける筈、と──
御鳴 鳴唯:思いながらも、体は重い。思うように進んでいかない。
風芽 蘭:「めいちゃん」
御鳴 鳴唯:「……私はただ、死にたくなくって」
御鳴 鳴唯:「でも、生きたい理由もない、から……」
御鳴 鳴唯:「……だから、分からない」
御鳴 鳴唯:「リオンをどうしたいのか、も」
御鳴 鳴唯:「……その先、何をしたいのかも……」
風芽 蘭:「そっか」
風芽 蘭:「じゃあさ、めいちゃん。さっきは何がこわかったの?」
風芽 蘭:「何がこわくて、ここまでついてきたの?」
御鳴 鳴唯:「……それ、は」
御鳴 鳴唯:答えて良い、のか。
御鳴 鳴唯:答えて──疎まれはしないだろうか。
御鳴 鳴唯:自分の性質は知っている。重い、暗いと、何度も何度も言われた。その通りだと思う。
風芽 蘭:言い淀む姿を見て、なにかを察したように微笑む。
風芽 蘭:「だいじょぶだよ、めいちゃん。今ならたぶん、ユメさんたちにきこえないから」
風芽 蘭:「あたし、ちゃんとないしょに出来るよ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:答えて良い筈も無い。開示して良い筈も無い。
御鳴 鳴唯:そんなものを〝背負わせる〟のは、ただ迷惑なだけだ。
御鳴 鳴唯:赤の他人の重荷をいきなり預けられたら、どんなに表面は取り繕っていても、
御鳴 鳴唯:……必ず、腹の底で。疎ましいと思う筈なのに。
御鳴 鳴唯:「風芽、は」
御鳴 鳴唯:「親って……どんな、だった……?」
風芽 蘭:「親?親かあ……あたし、そういうのぜんぜん覚えてないんだよねぇ」
風芽 蘭:「あたしが居るってことは、たぶんどこかにはいるんだと思うけど」
御鳴 鳴唯:「……〝いない方が良かった〟って」
御鳴 鳴唯:「よく、言われてた」
風芽 蘭:「……親に?」
御鳴 鳴唯:「産まなかったら、もっと生活は楽だった──って」
御鳴 鳴唯:「いつ、いなくなっても良い、って……」
御鳴 鳴唯:「私も、弟や妹も、良く言われてた」
御鳴 鳴唯:「……だから、本当にいなくなってやった、そしたら」
御鳴 鳴唯:「いられる場所なんか、外にだってなかった」
風芽 蘭:「そっか」
風芽 蘭:「それがこわいんだね。居ていい場所がないのが」
風芽 蘭:「居場所がなくなっちゃうのがこわいんだ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:言葉での肯定は無い。……打ち明けた理由さえ分かってもいないのだから。
風芽 蘭:「あたしは、親のこと覚えてないし、めいちゃんの気持ちぜんぶはわからないけど」
風芽 蘭:「ここに居たいな、って気持ちは。たぶんわかるよ」
風芽 蘭:「おいしいごはんがおなかいっぱい食べれて、あったかくてやわらかいおふとんで眠れて」
風芽 蘭:「明日なにがおきるかこわくなったり、おこづかいもらって自分のほしいものを買えたり」
風芽 蘭:「そういうのって、とっても、とってもしあわせだよねぇ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「風芽 蘭」
風芽 蘭:「なあに?」
御鳴 鳴唯:「あなたは多分……その」
御鳴 鳴唯:「優しい、んだと思う」
御鳴 鳴唯:「……それには礼を言う……ありがとう」
風芽 蘭:「そう?どーいたしましてー」
御鳴 鳴唯:「だけど……ごめん」
御鳴 鳴唯:「今言ったこと、全部……できれば、忘れて欲しい……」
風芽 蘭:「んー。いいけど、なんで?」
御鳴 鳴唯:「……あなたは、きれいすぎるから」
御鳴 鳴唯:「ぴかぴかの鏡みたいで……」
御鳴 鳴唯:「……どうしようもない自分の顔が、すごく、はっきり映る」
風芽 蘭:「そうかなぁ」
風芽 蘭:「あたしは、めいちゃんの方がすごいと思うけど」
風芽 蘭:「だってめいちゃんは、居場所をちゃんと見つけたじゃん」
風芽 蘭:「居られる場所がなくても、がんばって生きて、生きのびて、それでUGNに来たんでしょ」
風芽 蘭:「そうやって、自分で居られる場所を見つけたんでしょ」
風芽 蘭:「それってすごいことだよ」
御鳴 鳴唯:「……ありがとう」
御鳴 鳴唯:「でも……やめて」
御鳴 鳴唯:「おねがい、やめて」
御鳴 鳴唯:「……私から目を逸らしたまま、私を認めようとしないで」
御鳴 鳴唯:──暗い、重いと、何度も言われた。自分でも分かっている。
御鳴 鳴唯:自分がどういう生き物か。何をしてきたのか。今、何をしているのか。
御鳴 鳴唯:全て踏まえて思う事は、
御鳴 鳴唯:「……私を手放しで信用する人を」
御鳴 鳴唯:「私は、信用できない」
御鳴 鳴唯:「だって」
御鳴 鳴唯:「私が嫌いなものは、私だから」
御鳴 鳴唯:「……ごめんなさい」
御鳴 鳴唯:こういう結論に至るから──自分は、自分が嫌いなのだ。
風芽 蘭:「……ううん、あたしの方こそごめんね」
風芽 蘭:「いやなこと言っちゃったみたい」
風芽 蘭:「もういっこだけ、お話してもいい?」
御鳴 鳴唯:頷く。まず一度。
御鳴 鳴唯:少し間を開けて、もう一度。
風芽 蘭:「めいちゃんは、死にたくないだけって言ってたけど」
風芽 蘭:「今のままで居たい、はきっと生きたい理由にしていいと思うよ」
御鳴 鳴唯:「……分かった」
風芽 蘭:「生きたいって思うのって、すごくだいじだと思うから。それは覚えておいてほしいなぁって」
風芽 蘭:自分には、もう無い感情だから。特にそう思う。
GM:やがて君たちは
GM:先行していた2人においつく。
GM:その目前に。
GM:一つの影が立ちふさがっている。
”ヒュプノス”:「……」
”ヒュプノス”:季節外れのハロウィン仮想のような
”ヒュプノス”:白いシーツが屋上の風になびいている。
”ヒュプノス”:「あの……」
”ヒュプノス”:「取り引き、しませんか?」
GM:シーン終了!
GM:ロイスと購入が可能です。
御鳴 鳴唯:ロイス 風芽 蘭 憧憬/○断絶 で取得
御鳴 鳴唯:調達はスニーキングスーツ目標10
御鳴 鳴唯:2dx+4>=10
DoubleCross : (2R10+4[10]>=10) → 10[1,10]+10[10]+6[6]+4 → 30 → 成功
御鳴 鳴唯:ここで変に回るな
平井遊里:すげぇ。
風芽 蘭:すげえ
鶯宿ユメ:しゅごい
GM:!?
GM:えらいことになってる
御鳴 鳴唯:装備して以上
鶯宿ユメ:ユーリちゃんにとるわ! 後輩 ○信頼感/劣等感です。一本取られたわ!
平井遊里:ワァイ信頼。
鶯宿ユメ:ここはシューターズジャケットを狙うわ。ウオオコンセ使っても買ってやる!
風芽 蘭:あ、それなら風投げましょう
風芽 蘭:ダイス+4するがよい
鶯宿ユメ:あ、助かりますありがとうございます!
鶯宿ユメ:は!無形の影+こ……コンセントレイトでめちゃめちゃ悩んだけど……これだ……!
鶯宿ユメ:11dx8+1>=13
DoubleCross : (11R10+1[8]>=13) → 10[3,5,6,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[2,3,8,9]+7[3,7]+1 → 28 → 成功
鶯宿ユメ:やったぜ!
鶯宿ユメ:美しく勝ったわ!(最初振り方間違えたのに……)
鶯宿ユメ:以上です!
GM:大した先輩だ
平井遊里:ロイス保留。アームドスーツ狙います
平井遊里:2dx+2>=15
DoubleCross : (2R10+2[10]>=15) → 8[2,8]+2 → 10 → 失敗
平井遊里:あ、私も以上
風芽 蘭:ロイスはめいちゃんへの感情を共感/〇ごめんねに変更
風芽 蘭:ダメ元素振りで照準器狙っときます
風芽 蘭:2dx=>15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 8[5,8] → 8 → 失敗
風芽 蘭:はい無理、以上!
ミドル3
GM:ミドルのイベント!シーンプレイヤーは鶯宿さん!
GM:他全員登場可能!
鶯宿ユメ:ウィー!
鶯宿ユメ:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 8[8]+80 → 88
御鳴 鳴唯:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 3[3]+69 → 72
風芽 蘭:1d10+71
DoubleCross : (1D10+71) → 5[5]+71 → 76
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+10(1d10->10)した(侵蝕:58->68)
GM:---
GM:第3地区・路地裏
GM:---
GM:君たちは突然現れ、取り引きという言葉を口にしたフィーストセルの”ヒュプノス”と共に
GM:屋根から路地裏に降りていた。
GM:少なくとも相対する相手からは、殺意や敵対心は感じられない。
”ヒュプノス”:「ええと、まずどこからお話すればいいのか」
風芽 蘭:「とりあえず、なにをどー取り引きしたいかじゃない?」
鶯宿ユメ:「まあ、あまりわたしたちに『そういうこと(取引)』を期待されても困るけどね」
鶯宿ユメ:「そちらの希望と、何を渡せるか。話はそれから」
平井遊里:「ですね。じゃないとこっちもなにがなにやら」
”ヒュプノス”:「そうですね、まずこっちの状況なんですけど」
”キニゴス”:「おいっ!」
”キニゴス”:「何を勝手なことをしている!貴様!」
”キニゴス”:路地の奥から、もうひとりの青年が現れる。
平井遊里:「うわっ」出た。
平井遊里:若干苦手意識である。
鶯宿ユメ:「あら、キニゴさん」
鶯宿ユメ:いつもと変わらぬにこにことした様子。
鶯宿ユメ:だが体は極限の脱力状態。コンマ数秒とかからず全速の戦闘へと移れる構えだ!
”キニゴス”:「取り引きだと……蒙昧な走狗どもを捕まえて」
”キニゴス”:「こいつらと語る舌など持たん!」
”キニゴス”:そちらの臨戦態勢を感じ取ってか
”キニゴス”:ジャキン!炎の剣を抜き、構える。
御鳴 鳴唯:「……」ショットガンを透明化させたまま手に持ち、キニゴスを見据える。
風芽 蘭:「んー。ヒュプ君、ホントに取り引きできるの?これ」
平井遊里:「なんですか。一体どっちが本命ですかあなた達は」
”ヒュプノス”:「まあまあ、まあまあまあ、やめてください。"キニゴス"」
”ヒュプノス”:「どっちにしたって僕たち、石を持ち逃げされちゃったんですから」
”ヒュプノス”:「今のままじゃどうもこうも出来ないですよ」
”キニゴス”:「っ!それを言うな!敵の前で!!」
平井遊里:「持ち、逃げ?」
”ヒュプノス”:「はい、そうなんです」
”ヒュプノス”:「こちらで雇ったフリーランスの方に石を確保してもらって」
”ヒュプノス”:「後から合流って手はずだったんですけど……」
風芽 蘭:「にげられちゃったんだ」
御鳴 鳴唯:「……やると、思った」
”ヒュプノス”:「ああ、そっちの方は後部車両で会ってると思います」
”ヒュプノス”:「その人がいなくなってしまったわけで」
平井遊里:「そのまま高跳びというわけですか」
”ヒュプノス”:「そうですね、そういうことだと」
”キニゴス”:「ぐぬぬ」
鶯宿ユメ:「まあ……」
鶯宿ユメ:キニゴスにわずかばかり視線を向けたあと、ヒュプノスを見て
鶯宿ユメ:キニゴスには借りがある。『勝利』のためにそれを返すのはやぶさかではないが、今はそれどころではないと判断した
”ヒュプノス”:「なので、そう」
”ヒュプノス”:「ここはその人、”ブラインドネス”さんを確保するまで」
”ヒュプノス”:「協力しあえないかな、と考えまして」
鶯宿ユメ:「最初に奪られて、今追いかけてるわたしたちが言えたことじゃないけど」
鶯宿ユメ:「格好悪いわねえ……」
平井遊里:「……改めて聞くと、なんともお顔の皮が厚く思いますが。もっちもちしてそうですね」
”キニゴス”:「ぐっ……!貴様ァ!」
”ヒュプノス”:「どうどうです、どうどう」
”ヒュプノス”:「そっちの、えっと”夜鳴鶯”さんは」
”ヒュプノス”:「隠密能力者を感知できるんですよね。確か」
御鳴 鳴唯:「……」無言。視線を一度虚空へ彷徨わせてから、
御鳴 鳴唯:最終的にその目は、鶯宿ユメへ。
御鳴 鳴唯:「この人達……」
御鳴 鳴唯:「……何ができるの……?」
鶯宿ユメ:「協力、と言いましたね」
鶯宿ユメ:「あなたたちはわたし達(メイちゃんの、とは言わない)の技を当てにしてるようですけど」
鶯宿ユメ:「そちらは何ができますか?取引なのでしょう?」
平井遊里:「荒っぽい方は火を使ってましたっけ。もう一人は風芽さんが詳しそうですが……探索系ではなさそうですね」
”ヒュプノス”:「こっちも『眼』です」
”ヒュプノス”:「広域探知能力者がいるので」
”ヒュプノス”:「その人と”夜鳴鶯”さんの能力を、組み合わせられないかなと」
”キニゴス”:「おい!お前!!誰がそこまで喋っていいと……!!」
”ヒュプノス”:「背に腹は変えられないと思います。僕は」
”ヒュプノス”:「このままだとリーダーに怒られちゃいますよ。”キニゴス”」
”キニゴス”:「うっ……ぐ~~~っ」
風芽 蘭:「んー、その取り引きってさ」
風芽 蘭:「見つけるとこまで協力しようってことなんだよね?じゃあ見つけたあとは?」
”ヒュプノス”:「勿論」
”ヒュプノス”:「力を貸してくれたUGNの皆さんに石はお譲りします」
”ヒュプノス”:見え透いた嘘。
GM:当然、状況にもよるが
GM:リオンをどちらかが処理した時点で、再び争奪戦が再開するのは間違いないだろう。
平井遊里:「うーむむ」難しい顔。顔に出やすいのでわざと作ってるポーカーフェイス。のつもり。
鶯宿ユメ:「ふむ。ふむふむ、そうですね、そこは勿論」にこにこと頷く。
鶯宿ユメ:内心の反映されにくい表情だが、無論、欠片も信じていない
鶯宿ユメ:「わかりました。ちょっとだけ、待ってくださいね」
鶯宿ユメ:言って、皆に顔を向ける
鶯宿ユメ:「ねえ皆、わたしは受けちゃってもいいかと思うけど、どうかしら」若干、声のトーンを落として
風芽 蘭:「あたしはどっちでもー。みんなの意見にしたがうよ」
風芽 蘭:元より現場判断に関わるタイプではない。指揮は誰かに委ねる物だと思っている。
平井遊里:「私も、受けちゃっていいと思います。
平井遊里:あっちの人は野蛮ですけど……目的のためなら我慢はできる人みたいですし」ひそひそ
平井遊里:「……御鳴ちゃんはどう?」
御鳴 鳴唯:「…………過半数、だね」
御鳴 鳴唯:と、短い答え。
鶯宿ユメ:「意見があるなら聞くわ。それによっては、わたしたちも考えを変えるかも」
御鳴 鳴唯:「……どうせ、最後には殺し合いになる……とは、思う、けど」
鶯宿ユメ:「そうね。そこはメイちゃんの言うとおり、避けられないと思うわ」
御鳴 鳴唯:「でも、反対はしない」
御鳴 鳴唯:「……少なくとも」
御鳴 鳴唯:「リオンは、私達にも、向こうにも、味方しない」
鶯宿ユメ:「うん、うん。そうね。わたしたちはリオンちゃんのこと、データでしか知らないけど、」
鶯宿ユメ:「付き合いのあるメイちゃんがそういうのなら、そうだと思うわ。そこは信じます」
平井遊里:「リオンさんが関係なく動くなら、ここでお互いに足を引っ張るよりかはいくらかマシ…ですかね?」
鶯宿ユメ:「……それに」
鶯宿ユメ:「彼は全く信頼できないけど、ミサトちゃんのためなら、これが一番の早道だとも思うのよね」
鶯宿ユメ:「わたしは、今一番に求めるのはミサトちゃんの安否だと思います」
鶯宿ユメ:「わたし達だけより、あちらの『眼』とやらも使わせてもらうのが、きっと早いんじゃないかしら」
平井遊里:「……そうですね。『眼』っていうのがどんな性能か知りませんが。」
平井遊里:「少なくともお互いに入れば出し抜かれることはないでしょうし」
”ヒュプノス”:「決まりで、大丈夫ですか?」
鶯宿ユメ:「ええ」にっこり、ヒュプノスたちに向き直って
鶯宿ユメ:「あなたたちに思うことは色々ありますが、一旦脇に置きまして少しの間協力しましょうか」
”ヒュプノス”:「はい、よろしくおねがいします」
”ヒュプノス”:「人間はあんまり怖くないので……ありがたいです」
鶯宿ユメ:「お互い、上手く目標が達成できるよう、祈ってるわ」笑顔!
”ヒュプノス”:「そういう事みたいです、キニゴスさん」
”キニゴス”:「……くそっ」
鶯宿ユメ:「キニゴさんも、よろしくね」キニゴスの悔しがる様子に、どことなく嬉しそうだ!
平井遊里:「……(大人の社交力ってやつですかね、これ)」
平井遊里:やり取りに謎の迫力を感じてる。
”キニゴス”:「何がよろしくだ……愚昧な……軽薄な」
”キニゴス”:ぶつぶつと言ってから
”キニゴス”:「……”パラティリティリオ”」
”キニゴス”:呪文のような響きの言葉を口ずさむ。
”パラティリティリオ”:「ここにいますよ」
”パラティリティリオ”:君たちの背後に、いつの間にか少女が立っている。
平井遊里:「うわっ」素。
鶯宿ユメ:「――あら」突如現れた新手にビックリだ。何という隠れ身、もしくは移動術か!
風芽 蘭:「わ。」
御鳴 鳴唯:「……」
”パラティリティリオ”:整った顔立ちだが、その大きな丸い瞳は削れたガラス玉のように
”パラティリティリオ”:虚ろな光を映している
鶯宿ユメ:(「もったいないわね、きれいな顔立ちなのに」)なんとなく、そんなことを思う
風芽 蘭:「この人が、さっき言ってた人?」
”パラティリティリオ”:「……こんばんは」
”パラティリティリオ”:かくんと、人形の首が折れるような会釈
平井遊里:「あ、こんばんは」お辞儀。
平井遊里:「えーと……"パラティリティリオ"さんとおっしゃいましたっけ。」
平井遊里:「あなたが『眼』ってやつですか?」
”パラティリティリオ”:「眼……?そうだと思う……そうかな……」
平井遊里:「そうみたいですよ」
”キニゴス”:「そうだって言ってるだろ!いつも!」
”ヒュプノス”:「はい、この人ですね」
”パラティリティリオ”:「……誰と繋げばいい?」
”パラティリティリオ”:しゅるり、と
”パラティリティリオ”:袖口からケーブルが伸びる。
”ヒュプノス”:「視覚が共有できるんです。これを、”夜鳴鶯”さんに」
”ヒュプノス”:「いいですか?」
鶯宿ユメ:「あら」
鶯宿ユメ:「……大丈夫?メイちゃん。ちょっと怪しい方向だけど」
御鳴 鳴唯:「……」こくん、と頷いてから
御鳴 鳴唯:「どうすれば、いい……?」
”パラティリティリオ”:「くび」
”パラティリティリオ”:「後ろの髪……邪魔だから」
”パラティリティリオ”:うしろ髪を持ち上げるジェスチャー
平井遊里:「接続、物理なんですね……」
御鳴 鳴唯:軽く俯き、後ろ髪をかき上げる。日にさらされない白い肌を晒して、
御鳴 鳴唯:「ん」
御鳴 鳴唯:と、一音唸るように先を促す。
GM:その瞬間
GM:ばちりと君の視界に火花が散り
GM:首の後ろに、何かが入り込む感覚。
GM:そして視界は、無数に分割され
GM:ひとつひとつが、街の景色を上空から映している。
GM:異様な感覚に、君は混乱するだろう。
御鳴 鳴唯:「…………ぅ、ぁ」
御鳴 鳴唯:「っ、何、これ……きもち、わる、い……」
知覚判定、難易度は15です。
他のPCのオートアクションによる支援も可能
御鳴 鳴唯:15
風芽 蘭:風行きますか
平井遊里:いっちゃいましょう
鶯宿ユメ:やってしまうのがいいと思います!
御鳴 鳴唯:……ブレスで頼みたい!
平井遊里:固定値ももる!!
風芽 蘭:あいさ!
御鳴 鳴唯:隠密無しで援護ウィンドのみ!
御鳴 鳴唯:11dx+6>=15
DoubleCross : (11R10+6[10]>=15) → 10[1,2,4,4,5,5,7,9,9,9,10]+5[5]+6 → 21 → 成功
鶯宿ユメ:やった!
平井遊里:お見事!
風芽 蘭:やったぜ
鶯宿ユメ:さすがウィンドブレスに夜の小鳥ですぞ!
GM:見事ォ!
GM:コンビプレー大成功だ!
平井遊里:鳥は風に乗るものだからな~~
鶯宿ユメ:あ、ユーリちゃんがうまいこと言ったわ!
鶯宿ユメ:美しい勝利だわ!!
GM:上手いこと言いおる
平井遊里:隠密なんて要らない!スポットライトは君のものだ!
鶯宿ユメ:ユーリちゃんがまたうまいこと言ったわ!
GM:上手いこと言いおる!
GM:じゃあ風芽ちゃんから支援の演出もらいましょうか
GM:なかよしせよ!
平井遊里:「大丈夫ですか!?」気持ち悪い、という発言を受けて。
御鳴 鳴唯:「……だい、じょうぶ」
御鳴 鳴唯:「できる、から……」
御鳴 鳴唯:ガスマスクを外す。荒く呼吸を繰り返す。普段の処理量を著しく上回る映像の数。吐き気がする。
風芽 蘭:「めいちゃん!」 駆け寄って背中をさする。同時に。
風芽 蘭:小さく、風が巻き起こる。視界を晴らし、呼吸を助けるように。新鮮な風が鳴唯を包む。
御鳴 鳴唯:胃酸に喉を焼かれるような、
御鳴 鳴唯:熱さが──和らぐ。
鶯宿ユメ:変わらぬ表情でメイちゃんを見つめている。だがその立ち位置は自然とパラティリティリオを抑えられる位置へ。
鶯宿ユメ:……自分は、いま御鳴鳴唯を支えに行くことはできない。
鶯宿ユメ:だが、この場のエージェントの責任として彼女は守って見せるし、次善の策として何としても敵には彼女以上の痛手を被ってもらう
鶯宿ユメ:(「わたしにはこれしかできないけど……頑張って、メイちゃん!」)
平井遊里:「……がんばって!」せめて、手に自分の手を重ねる。
風芽 蘭:「ゆっくりでだいじょぶだよ」 変わらず、背中をさすり続ける。風の供給も同様に。
御鳴 鳴唯:「は、っ……ぁ、あ、………っ」
御鳴 鳴唯:呼吸を繰り返す。酸素を取り込む。……たったそれだけの作業さえ、一人ではろくに出来ない。
御鳴 鳴唯:焦燥感に駆られて、いっそ窒息してリザレクトでもしてしまえばマシになるかと、呼吸を止めようかとさえ考えて──
御鳴 鳴唯:何を掴むでもなく、手を握る。
御鳴 鳴唯:……手の中に、誰かの体温を掴む。
平井遊里:掴まれた手を、しっかりと握り直す。
御鳴 鳴唯:「……ぁ」
御鳴 鳴唯:感触のあった方へと顔を向ける。……異形のビジョンに支配された両目が、誰かの顔を捉える事は無いが。
御鳴 鳴唯:掴んだ手の先に、誰かの気配がある。それだけは分かる。
平井遊里:焦点のあっていない眼に笑いかけるように、焦燥を抑え、笑みを浮かべて。
御鳴 鳴唯:背後を向く。視界は何も変わらないけれど。
御鳴 鳴唯:コートの背に感じた温度が、誰かの手だった事に、ようやく気付いた。
風芽 蘭:こちらを向いた彼女に頷いて見せる。その目に映っていないとしても。
御鳴 鳴唯:──誰だろう。
御鳴 鳴唯:誰なのか、知りたいと思った。けれど。
御鳴 鳴唯:見えない。
御鳴 鳴唯:目に見えるものは、大空から街を見渡す、衛星写真のように大雑把な風景だけだ。
御鳴 鳴唯:「……どこ」
御鳴 鳴唯:「どこに、いるの……?」
御鳴 鳴唯:探す。
御鳴 鳴唯:私は探す。
御鳴 鳴唯:私の手を捕まえた誰かを。
御鳴 鳴唯:私の背を押している誰かを。
御鳴 鳴唯:……少し遠巻きに大人の顔をして、私を守ろうとしている誰かを。
御鳴 鳴唯:私自身を、
御鳴 鳴唯:私は探す。
御鳴 鳴唯:「……あぁ」
御鳴 鳴唯:見えた。
御鳴 鳴唯:今にも這いつくばりそうになって、肩でぜえぜえと息をしている自分。
御鳴 鳴唯:三人がかりで心配されて、ようやく立っていられる自分。
御鳴 鳴唯:「……私」
御鳴 鳴唯:「かっこわるい、な」
御鳴 鳴唯:自虐的な言葉を、らしくない程に軽く笑い飛ばした。
GM:その、誰とも交わらない視線の先に
GM:無数の視界の中、君はひとつの影を捉える。
芹崎凛音:「……。」
芹崎凛音:ビルの影を駆け抜ける。
芹崎凛音:その懐から、紅い光が溢れ出ている。
GM:――ぶつん!
GM:分割されていた視界が、元に戻る。
”パラティリティリオ”:「何か……見えた?」
御鳴 鳴唯:「……見つけた」コートの襟を手で引き上げ、後ろ髪を撫で付けながら、
御鳴 鳴唯:「あのあたりの道は、知ってる」
御鳴 鳴唯:「……リオンも私も、良く知ってる」
御鳴 鳴唯:「直ぐに、追える」
鶯宿ユメ:「……」にこにことした顔。
鶯宿ユメ:でも、先ほどよりもう少しだけ、どこか嬉しそう
平井遊里:「……!」
平井遊里:その、御鳴ちゃんの言葉に、やったのだと理解して。
平井遊里:「御鳴ちゃん、えらい!」
平井遊里:にこっ、と。自分のことのように笑顔になって。
平井遊里:ついつい抱きついた。
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:賞賛に素直に応じるのは、自分を笑うより数段、難易度が高い。
御鳴 鳴唯:ましてや、その接触は。手だけを触れていても気恥ずかしいものを、抱きしめられては、
御鳴 鳴唯:「……えーと」
御鳴 鳴唯:「あー」
御鳴 鳴唯:「……うー」
御鳴 鳴唯:もぞもぞと体を動かして、抱きつく年上から逃れようとしながら、
平井遊里:「……あっ、ごめんね、つい」
平井遊里:「でも偉いので褒めますね。よしよし」
平井遊里:蜘蛛として、一度捉えた相手をなかなか逃がそうとせず。
御鳴 鳴唯:「……平井 遊里」
平井遊里:「はい?」
御鳴 鳴唯:「後で話がある」ガスマスクを再び装着。籠もる声、表情の見えなくなった顔で、ややぶっきらぼうな口調。
平井遊里:「……」
平井遊里:もとより、抱きついてるので顔は見えないけど。なんだかぶっきらぼうな口調を聞いて
平井遊里:「(あ、やりすぎたカモ…?)」
平井遊里:内心ちょっと、汗をかいた。
御鳴 鳴唯:「……それじゃ、」
御鳴 鳴唯:「行こう、か」
御鳴 鳴唯:「……いや」
御鳴 鳴唯:「行こうよ」
GM:シーン終了!
GM:ロイスと購入が可能です
御鳴 鳴唯:鶯宿ユメ、風芽 蘭のロイスをそれぞれP表に変更!
鶯宿ユメ:やったぜー(こっちのメイちゃんへのロイスは最初からポジなんだよな!変更はできない!)
御鳴 鳴唯:購入はデータ的な意味は無いんだけどナイフを
御鳴 鳴唯:2dx+4>=6 ナイフ目標6
DoubleCross : (2R10+4[10]>=6) → 10[6,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
御鳴 鳴唯:元から持ってた事にして所持品にin……
御鳴 鳴唯:以上
平井遊里:御鳴ちゃんへのロイスを「P庇護]
平井遊里:から「Pすごい!」にへんこう。
平井遊里:購入はアームドスーツ狙いましょう。
平井遊里:3dx+2>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (3R10+2[10]>=15) → 10[1,10,10]+9[6,9]+2 → 21 → 成功
平井遊里:やるき。
風芽 蘭:ロイスはもうちょっと保留
風芽 蘭:購入は照準器
風芽 蘭:3dx=>15
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 8[1,5,8] → 8 → 失敗
風芽 蘭:二人ともめっちゃ回したなあ
風芽 蘭:こっちは無理だったので以上!
平井遊里:じゃあアームドスーツ相当のメガネを取得。
平井遊里:アームドスーツ ドッジ-3、行動-2、装甲+10、白兵攻撃力+3
平井遊里:装備して終了!
鶯宿ユメ:侵食率は抑えなきゃいけないので、こちらもヒラで照準器を。ダメ元にござる。新ロイスはなしで
鶯宿ユメ:3dx+1=>15
DoubleCross : (3R10+1[10]>=15) → 7[1,6,7]+1 → 8 → 失敗
鶯宿ユメ:ダメ!!!以上です
ミドル4
GM:では次のシーン!
GM:依然プライズ進行!現在は5/10!
御鳴 鳴唯:10オーバーと20オーバーの2回か
GM:技能は知覚と意志に変更
GM:難易度は変わらず9です。
御鳴 鳴唯:おおっ
鶯宿ユメ:遺志!
平井遊里:死んでない!
GM:そして”パラティリティリオ”の支援により、
GM:一度限り妖精の手が使えます
平井遊里:おっ。
平井遊里:有能!
風芽 蘭:有能!
GM:というのを踏まえて
GM:シーンプレイヤーは平井さん!
GM:他全員登場可能だ!
御鳴 鳴唯:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 4[4]+72 → 76
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+9(1d10->9)した(侵蝕:68->77)
鶯宿ユメ:わたし……はどうしようかな、88あるし、休んでようかな……!
風芽 蘭:あ、それならこっちも休もうかな
GM:2人でレッツトライせえ!
御鳴 鳴唯:11dx>=9 侵蝕72+3=75
DoubleCross : (11R10[10]>=9) → 10[1,1,1,2,4,4,6,7,7,8,10]+9[9] → 19 → 成功
平井遊里:トライ!
平井遊里:2dx>=9 意思
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 7[5,7] → 7 → 失敗
平井遊里:よわよわ平井ちゃんです。
御鳴 鳴唯:大丈夫……どうせクライマックスでも1ラウンド7しか消費しないので……
GM:では御鳴さんの19が最高値!
GM:財産も使えますが、後乗せはいかがか!
平井遊里:この子たち財産0なのよね
御鳴 鳴唯:夜の小鳥効果で……財産点が使えません……!
御鳴 鳴唯:なので財産点は0……
御鳴 鳴唯:宵越しの金を持てない……
平井遊里:妖精の手ってシナリオ一回ってことかな?
平井遊里:でもクライマックス辺りには裏切りそうだし、先切っとく?
御鳴 鳴唯:ですかね、そうしましょう
御鳴 鳴唯:そしたら次のシーンもまた隠密知覚で10出せばいいだけになる
GM:パラちゃんの妖精の手は
GM:シーン1回!
GM:次のシーンにも使えます!
GM:まあもちろん彼女の弾数は減るわけだが…
御鳴 鳴唯:なんと!
平井遊里:強い!
御鳴 鳴唯:迷わず使います!
平井遊里:やったれ!
”パラティリティリオ”:妖精の手!
”パラティリティリオ”:1dx+20で振り直しどうぞ!
御鳴 鳴唯:1dx+20 こうかな
DoubleCross : (1R10+20[10]) → 3[3]+20 → 23
御鳴 鳴唯:これで次のシーンも無形の影とか援護ウィンドに頼らない目が……!
GM:では進行プライズは8
GM:3点加算で8まで上昇!
新たに開示される情報はありませんが
君たちと凛音の距離は、確実に近づいている。
GM:以上だ。
GM:---
GM:第四地区・住宅街
GM:---
GM:第4地区と第5地区の間。
GM:君は芹崎凛音を追って
GM:少しずつ、かつて過ごした町並み
GM:第11地区へと近づいていく。
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「ああ……この辺か……」
平井遊里:其の町並みを歩きながら
平井遊里:「私、この辺来たこと無いなぁ……御鳴ちゃんは知ってる感じ?」
御鳴 鳴唯:「……十一地区で〝会った人〟が、結構……この辺りに住んでたりした」
御鳴 鳴唯:「あっちは街中で……土地とか部屋とかも高い、から……」
御鳴 鳴唯:「……人が多いから、悪いことはできないけどね」
平井遊里:「あー。都会って感じだもんね、十一地区」
平井遊里:「夜でもあんまり暗くないって聞くし」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「……あなたも、たぶん」
御鳴 鳴唯:「十一地区には……いかない方がいい、人間……」
平井遊里:「え。そんなに危ない感じなのかなぁ」
御鳴 鳴唯:「……殺し屋が弟子を取って、路地裏で人殺しの訓練をさせてた」
御鳴 鳴唯:「って言ったら……信じる?」
平井遊里:「うぇっ……!?」
平井遊里:「そんな危ないとこなの!?……て、殺し屋って」
御鳴 鳴唯:「……ブラインドネス」
御鳴 鳴唯:「って、言う名前の……」
御鳴 鳴唯:「お金が好きな、性格の悪い男」
平井遊里:「リオンさんじゃなくて、先代さんの」
平井遊里:「お金が好きで、性格が悪い……」マイナスな情報しかないなぁ、と思いつつ
平井遊里:「その他にはどんな人、だった?」
御鳴 鳴唯:家々の間を抜けるように、歩いて行く。
御鳴 鳴唯:その足が、とある路地の途中で止まり、先導するように歩いていた鳴唯が振り向く。
御鳴 鳴唯:「……」
平井遊里:「あっ、話したくなかったらごめんだけどね?」
御鳴 鳴唯:「よく、わからない」
平井遊里:「わからない?」
御鳴 鳴唯:「私達にもちゃんとした正体が分からないように、ブラインドネスは暮らしてた」
御鳴 鳴唯:「名前も、年齢も、産まれた場所とかも。……何も分からない」
御鳴 鳴唯:「本当のところ、何を考えて生きてたのかも」
御鳴 鳴唯:「リオンみたいに。あんな分かりやすくはなかった」
平井遊里:「……不思議な人だねぇ」
平井遊里:「(不思議っていうか、不審だけど)」とは口にしない。流石に。
御鳴 鳴唯:「……もう、死んだ人間。未練も無いし」
御鳴 鳴唯:「それとも」
御鳴 鳴唯:「平井は、何か知りたい……?」
平井遊里:「うーん……伝説の殺し屋さん、なんて言われても全く想像もできないから」
平井遊里:「気になると言えば気になるけど」
平井遊里:「今は、いいかな」
御鳴 鳴唯:「そう」
御鳴 鳴唯:短く答えて──背を、路地の壁に預けた。
平井遊里:「それより御鳴ちゃんの話とか聞きたいかなー、私」
御鳴 鳴唯:話を聞きたい、と言われて。視線を空へ飛ばす。
御鳴 鳴唯:空へ放った視線が降りてこないままで
御鳴 鳴唯:「……順番」
平井遊里:「順番?」
御鳴 鳴唯:「次は、私が聞く番」
御鳴 鳴唯:「平井 遊里」
平井遊里:「うーん、なるほど……と言ってもなー。なにか聞きたいことある?」
御鳴 鳴唯:「……私の手を取ったのは、なんで?」
平井遊里:「手?」一瞬、何のことかわからず
平井遊里:「……あぁ、さっきのこと?」
御鳴 鳴唯:「……」空を見ながら、小さく頷く。
平井遊里:うーん、とちょっと考えて。
平井遊里:「なんで、っていうと。そうだね」
平井遊里:「私は鶯宿さんみたいに器用だったり、風芽ちゃんみたいにエフェクトで手助けとか出来ないけどさ」
平井遊里:とてとて、と御鳴さんに近づいて。
平井遊里:ちょっと、自分より高い身長の年下を見上げながら。
平井遊里:「それでも、自分が頑張ってる時に、こうやって」
平井遊里:その手袋に包まれた手を、両手できゅっと包む。
平井遊里:「誰かがそばに居てくれたら、安心しない?」
平井遊里:覗き込むように、首を少し傾けて。
平井遊里:栗色の髪がふわりと揺れる。
御鳴 鳴唯:「特に──」
御鳴 鳴唯:そうは思わない、と言おうとして、口を閉じた。
御鳴 鳴唯:別に、生きる為に嘘を吐くのに抵抗は無いが。
平井遊里:「?」
平井遊里:言葉の続きを待つ。
御鳴 鳴唯:自分の感情に嘘を吐くのは、少し違うようにも思った。
御鳴 鳴唯:包まれた手は動かしもせず。視線もまだ、空に放り出したまま。
御鳴 鳴唯:「……わからないことと、初めてのことが、たくさんある」
御鳴 鳴唯:「本気で戦って勝てなかったのは……初めて」
御鳴 鳴唯:「次、どうやって勝てばいいのかは……わからない」
平井遊里:「……うん」
御鳴 鳴唯:「任務で大きな失敗をしたのは……初めて」
平井遊里:「そっか」
御鳴 鳴唯:「……まだ、此処に居ていいのか……わからない」
御鳴 鳴唯:ぽつ、ぽつ、と。断片的に、自分の思考を整理するように呟く。
平井遊里:「御鳴ちゃんは、どう思う?」
平井遊里:「ここに、居たい?」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:答えの代わりに
御鳴 鳴唯:「誰かが目の前で死ぬのは……初めてじゃない」
御鳴 鳴唯:「けど」
御鳴 鳴唯:「……遊びに行こうって約束した誰かが死ぬのは、初めて」
平井遊里:「……」
平井遊里:きっと、その様な会話があったのだと。思いを馳せる。
御鳴 鳴唯:「でも、杣 美賢は……知人でも友人でも、なんでもなかった」
御鳴 鳴唯:「なのに、彼女が死んだ時」
御鳴 鳴唯:「色んな事で頭がいっぱいになって、私がぐちゃぐちゃになって──」
御鳴 鳴唯:「どうしてなのか……わからない」
御鳴 鳴唯:「なんで、かな」
平井遊里:「……御鳴ちゃん。それは、きっとね」
平井遊里:「私が、その思いに名前をつけてあげることは出来ないと思う」
平井遊里:「でもね」
平井遊里:「それは多分、御鳴ちゃんが大事にしたいと思う気持ちだから」
平井遊里:「知人でも、友人でもなかったとしても」
平井遊里:「あなたが、杣さんとなにかを始めようとしていた」
平井遊里:「それだけはきっと、間違いじゃないと思う」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「普通に学校に通ってる子、は」
御鳴 鳴唯:「……友達じゃなくても……遊びに行くの、かな」
平井遊里:「もちろん」
平井遊里:「友達としか、遊びに行けないなら」
平井遊里:「友達になるきっかけ、作れないよ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:壁に背を預けたまま、路上に腰を落とす。
御鳴 鳴唯:「普通の子も」
御鳴 鳴唯:「何かに失敗して、自分が嫌いになったり」
御鳴 鳴唯:「わけが分からなくなって、誰かに当たり散らしたり」
御鳴 鳴唯:「……するのかな」
平井遊里:「もちろん」
平井遊里:「失敗したら自分が嫌になるし」
平井遊里:「嫌になったのに恥ずかしくって当たり散らしたりするし」
平井遊里:「……冷静になると、そのことが嫌になったりもするよ」
御鳴 鳴唯:「……そっか」
御鳴 鳴唯:「私、ね」
平井遊里:「うん」
御鳴 鳴唯:「私ね、たぶん」
御鳴 鳴唯:たぶん。
御鳴 鳴唯:思い上がっていたんだろう。
御鳴 鳴唯:自分はとびっきり優秀でもないし、とびっきり不幸でもない。
御鳴 鳴唯:……それは、世の中の平均と比べたら不幸に傾いている自覚はあるが、それでも。
御鳴 鳴唯:誰からも嫌って貰える程、飛び抜けて嫌な奴でもないし、
御鳴 鳴唯:……誰からも罰されなければいけないほど、悪党でもない。
御鳴 鳴唯:「私ね、美賢と、ね」
平井遊里:「うん」
御鳴 鳴唯:ずっと孤高を気取っていられる程に強くも無いし、
御鳴 鳴唯:別に、一人でいたら死ぬという程に弱くもない。
御鳴 鳴唯:自分は、普通だ。
御鳴 鳴唯:どこにでもいる普通の子供だから──
御鳴 鳴唯:「友達に、なりたかったんだと思う」
御鳴 鳴唯:──普通の子供のように、寂しかった。それだけだ。
平井遊里:「……うん」
平井遊里:その吐露を、聞く。
御鳴 鳴唯:「……友達が、欲しかった……っ、ぅ、……っ」
御鳴 鳴唯:「ぅ……ぅううっ……ぅ、ああぁっ、ぁあぁぁっ……」
御鳴 鳴唯:……痛くても。罵られても。餓えても。泣きはしなかったと思う。
御鳴 鳴唯:何年ぶりかも忘れる程に、久しぶりに──御鳴 鳴唯は、声を上げて泣いた。
平井遊里:「………よしよし」
平井遊里:ちょっと身長が高くて、ちょっと着込んでて、ちょっと素直になるのが苦手な、ちょっと年下の、普通の女の子。
平井遊里:そんな子が泣くのを見て、抱きしめる。
平井遊里:あやすように背中をポンポンと。優しく安心させるようにしながら。
平井遊里:「良いんだよ。泣いて」
平井遊里:「あなたは、泣いて良いんだ」
平井遊里:私も居るし、鶯宿さんもいるし、風芽ちゃんもいる。辛いことがあるなら分け合うし、やりたいことは助けてくれる。
平井遊里:そんな人達がそばにいる。だから、今ぐらい
平井遊里:「泣いて、良いんだよ」
GM:シーン終了!ロイスと購入が可能です!
御鳴 鳴唯:購入は……駄目元ブルーゲイル目標20
御鳴 鳴唯:2dx+4>=20
DoubleCross : (2R10+4[10]>=20) → 6[1,6]+4 → 10 → 失敗
御鳴 鳴唯:以上!
平井遊里:ロイスは一旦保留…して、他の人用の照準器狙う
平井遊里:あ、自分用の強化素材でいいな。強化素材で。
平井遊里:3dx+2>=15 強化素材
DoubleCross : (3R10+2[10]>=15) → 6[1,3,6]+2 → 8 → 失敗
平井遊里:駄目でごわった。
平井遊里:あ、ロイスランを「ガスマスクちゃん 御鳴 鳴唯 ○Pすごい!/N心配…」→「女の子 御鳴 鳴唯 ○Pえらいぞ/N心配…」に変更
平井遊里:以上で。
ミドル5
GM:では次のシーン!
GM:突破なるか!プライズ!
知覚/意志の9!
進行は8/10だ!
GM:シーンプレイヤーは平井さん!
GM:他全員登場可能!
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+1(1d10->1)した(侵蝕:77->78)
御鳴 鳴唯:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 3[3]+79 → 82
鶯宿ユメ:出ましょう!
鶯宿ユメ:1d10+88
DoubleCross : (1D10+88) → 8[8]+88 → 96
鶯宿ユメ:またでかいまたでかいなったく!!
風芽 蘭:じゃあこっちも
風芽 蘭:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 9[9]+80 → 89
風芽 蘭:あっはっは
御鳴 鳴唯:ぐはぁ
平井遊里:ミ、ミドルエフェクト組が
御鳴 鳴唯:なんで省エネ組の方が……安いんだよう……
鶯宿ユメ:ナントカするわ、ナントカ……
GM:しにそう!
GM:ではレッツトライ!
平井遊里:意志素振り…!
平井遊里:2dx>=9 意志
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[1,8] → 8 → 失敗
鶯宿ユメ:ああっ
風芽 蘭:知覚素振りー
風芽 蘭:5dx=>9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 8[1,2,3,3,8] → 8 → 失敗
GM:www
GM:ここにきて!
風芽 蘭:仲良くイチタリナイ
平井遊里:なかよしー
御鳴 鳴唯:ユメパイセン、おねがいしゃーす!
鶯宿ユメ:意志!
鶯宿ユメ:8dx+1>=9
DoubleCross : (8R10+1[10]>=9) → 9[1,2,2,4,6,6,9,9]+1 → 10 → 成功
鶯宿ユメ:あぶねーっ!
御鳴 鳴唯:流石パイセン
御鳴 鳴唯:いちおう知覚素振り
御鳴 鳴唯:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,5,6,6,8,9,10,10]+5[1,5] → 15
平井遊里:メンタル。
鶯宿ユメ:さすがだわメイちゃん……
GM:では晴れて問題なく突破!
GM:10/10!プライズ満了!
平井遊里:やったー!
風芽 蘭:いぇーい!
GM:---
GM:第11地区・表通り
GM:---
GM:真昼の表通り、君たちが脚を踏み入れた瞬間。
GM: ず あっ
GM:《ワーディング》が展開される!
鶯宿ユメ:「――まあ、手荒い歓迎ね。」
GM:一斉に倒れる通行人。その中で
GM:街灯の上に立ち、君たちを見下ろしている影がある。
芹崎凛音:「仲間を連れて追いかけてくるなんて」
芹崎凛音:「しつこいのは相変わらずね、泣き虫のメイちゃん」
御鳴 鳴唯:「……そっちは、先生に捨てられた?」
御鳴 鳴唯:「首輪付きのリオンちゃん」
芹崎凛音:「……」
芹崎凛音:「先生はね、先生は最後まで、私の事に期待してくれてた」
芹崎凛音:「私に価値があるって、言ってくれたわ」
芹崎凛音:「アンタとは違うのよ!」
芹崎凛音:「あは、あははは」
芹崎凛音:「まさかアンタが、UGNとつるんでるなんてね」
芹崎凛音:「好都合よ。まとめて潰してあげるわ、そいつらも」
御鳴 鳴唯:「……FH、も?」
芹崎凛音:「あんな連中、利用してやってただけよ」
芹崎凛音:「私は誰のことも信じない」
芹崎凛音:「ただ……自分の力があればいい」
芹崎凛音:「最強になって……先生の名前を継ぐ」
御鳴 鳴唯:「……リオン」
御鳴 鳴唯:「無理、だよ」
御鳴 鳴唯:「私達は……ブラインドネスに、なれない」
芹崎凛音:「は?」
芹崎凛音:「アンタと……一緒にするな」
芹崎凛音:「私には才能があるんだ!」
御鳴 鳴唯:「ブラインドネスは、誰も信じない」
御鳴 鳴唯:「……私は、そういうの……もう、疲れたし」
御鳴 鳴唯:「リオン、あなたは」
御鳴 鳴唯:「……ブラインドネスを、信じちゃってる」
芹崎凛音:「……!」
芹崎凛音:顔色が変わる
御鳴 鳴唯:「あなたは、私より強いかもしれない」
御鳴 鳴唯:「……けど、ブラインドネスより、弱い」
御鳴 鳴唯:「……そのブラインドネスも、もう、いない」
御鳴 鳴唯:「〝拾われた子供〟でいられる時間は、もう、無いんだよ……」
芹崎凛音:「黙れ……!弱いやつが……!」
芹崎凛音:「じゃあなんなの、アンタは何のために」
芹崎凛音:「こんなところまで追いかけてきたわけ?」
芹崎凛音:「悔しかったんでしょ?惨めだったんでしょ!」
芹崎凛音:「アンタは、私に執着してる。そして勝てない」
芹崎凛音:「それだけが現実よ!」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:右手を掲げ、人差し指、中指、薬指──三つの指を立てた。
御鳴 鳴唯:「三つ」
御鳴 鳴唯:「……一つ。任務だから」
御鳴 鳴唯:「二つ。負けたのはやっぱり、悔しいから」
御鳴 鳴唯:「三つ。……個人的な理由で、賢者の石を返して欲しいから」
御鳴 鳴唯:「石を返して、後は悪いことをしないなら」
御鳴 鳴唯:「見逃してあげてもいい……よ?」
芹崎凛音:「……」
芹崎凛音:苛立ちの色が、一気に湧き立つ
御鳴 鳴唯:〝仲間〟達の方を見て、小声で一言呟くには、
御鳴 鳴唯:「……これで、たぶん逃げない」
御鳴 鳴唯:「……八つ当たりの度が強くなるのは、知らない」
御鳴 鳴唯:「そこは頑張って」
鶯宿ユメ:「ん」にっこり!
風芽 蘭:「りょーかい、めいちゃん」
平井遊里:「あはは」ちょっと苦笑
平井遊里:「まぁ、御鳴ちゃんは探し当てるので頑張りましたし」
平井遊里:「私達もいいところ、見せなきゃですね!」
鶯宿ユメ:「ええ。――メイちゃん」
御鳴 鳴唯:「……なに?」
鶯宿ユメ:「わたしはあなたに謝らなければいけないことがあるけど」
鶯宿ユメ:「そして、その上で訊かなければいけないことがあったけど」
鶯宿ユメ:「謝る方はともかく、訊くことはもうなくなりました!」
御鳴 鳴唯:「そう」
御鳴 鳴唯:「……じゃあ、私が聞く」
鶯宿ユメ:「あら。なにかしら」
御鳴 鳴唯:「連戦する体力は残ってる?」
鶯宿ユメ:「……くすっ」
鶯宿ユメ:「ふふっ、うふふ、あはははっ」
鶯宿ユメ:思わず笑ってしまう。そんな問いかけだ
鶯宿ユメ:「そう来るとるとは思わなかったわ……!あははっ……うん、うん、そうね……!」
鶯宿ユメ:「ご心配ありがとう。でも大丈夫よ」
鶯宿ユメ:「わたしはユメだもの。鶯宿ユメよ。正しく、美しくかつユメだもの。これくらい屁でもないわ」
鶯宿ユメ:ムフー!意気込みにあふれた顔だ
御鳴 鳴唯:「……戻れる程度に頑張って。あなたを撃つのは寝覚めが悪そう」
御鳴 鳴唯:「それから……リオン」
御鳴 鳴唯:「美賢が助からなかったら──ただじゃおかない」
芹崎凛音:「助かるだの、助からないだの」
芹崎凛音:「アンタから死ぬのよ!ボケがッ!」
芹崎凛音:「舐めた口、利けなくしてやる」
芹崎凛音:「後悔しても遅い、泣いても、謝っても……ここには先生もいない」
芹崎凛音:「アンタは殺す、今日こそ、ここで!」
芹崎凛音:ずずず
芹崎凛音: パ チッ
GM:怒声とともに、その姿はかき消え
GM:静寂の中、狙いすました殺意だけが残る。
GM:――ミドル戦闘に入ります。
GM:マップは以下
GM:
”ブラインドネス”芹崎凛音
10m
PC
GM:芹崎の行動値は15です・
GM:セットアップから!
芹崎凛音:なし!
鶯宿ユメ:無
御鳴 鳴唯:無し!
風芽 蘭:んー、ここは無しで!
平井遊里:あー、ミドルか。どうしようかな。
平井遊里:やっておこ。ターゲットロック + 攻勢変色。
平井遊里:対象はリオンさん。シーン中、対象に自分が攻撃を行った場合、攻撃力+[11]。BS暴走付与。
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+6した(侵蝕:78->84)
GM:ではエネミーの手番から!
芹崎凛音:マイナーで陽炎の衣+マルチアクション
芹崎凛音:隠密状態になりつつ、閃光の刃を起動
御鳴 鳴唯:なるほどそう来たか……!
芹崎凛音:メジャーでコンセ+光の舞踏+見えざる死神+一閃
芹崎凛音:エンゲージに入りつつ、全員に範囲攻撃!
芹崎凛音:11dx7+8
DoubleCross : (11R10+8[7]) → 10[1,1,3,4,4,5,6,7,7,8,10]+10[6,7,8,9]+3[2,2,3]+8 → 31
風芽 蘭:範囲攻撃なら止めに行こうかな
風芽 蘭:守りの弾Lv1+リフレックス:ノイマンLv3
風芽 蘭:エフェクトの効果は対象:自身で
風芽 蘭:20m以内に存在しているキャラが攻撃判定した時って書いてあるので
風芽 蘭:多分セーフ!
GM:相手を対象としているわけではない!
GM:私はデュエリストなので
GM:これが可能であることは言葉ではなく心で理解できる
GM:どうぞ!
風芽 蘭:よし、それならアスピスの効果と……援護の風も使おう
風芽 蘭:10dx7+12
DoubleCross : (10R10+12[7]) → 10[1,2,5,6,7,7,9,9,9,10]+10[1,3,3,3,6,9]+10[8]+4[4]+12 → 46
御鳴 鳴唯:つええ!!!
平井遊里:つっよ
芹崎凛音:なにーっ
風芽 蘭:ふふん!どうだ!
鶯宿ユメ:さっすが~!
平井遊里:これが風芽ちゃんのちからだぞー!
芹崎凛音:では……封殺される!
芹崎凛音:音もなく、匂いもなく
芹崎凛音:不可視の刃が、君たちの死角から迫る!
風芽 蘭:しかし。
風芽 蘭:「そこ、かな」
風芽 蘭:刃が振りかぶられたそのすきを狙うように、蘭が放ったアスピスが凛音へと迫る。
芹崎凛音:「ッ!」
芹崎凛音:ハルパーでブーメランを弾き、着地する
風芽 蘭:「お、よかったよかった」
風芽 蘭:弾かれたブーメランは強引に軌道を変え、再び蘭の手へと収まる。
芹崎凛音:「こいつ……!見えてるわけでもないのに……!」
風芽 蘭:姿がなかろうと、音がなかろうと、匂いがなかろうと。
風芽 蘭:そこに”存在”するのであれば、風は遮られる。
風芽 蘭:風芽たち四人を取り巻く、ほんの僅かな空気の流れ。風芽により張られた、感知のための防衛網。
風芽 蘭:「あたし、これしか出来ないから。あとはおねがい」
GM:では続いて
GM:行動値14!御鳴さんの手番!
御鳴 鳴唯:ヤー!
御鳴 鳴唯:マイナー《陽炎の衣》 侵蝕+3で85
御鳴 鳴唯:メジャー《コンセントレイト》+《見えざる死神》、対象は芹崎 凛音!
御鳴 鳴唯:13dx8+6 命中判定
DoubleCross : (13R10+6[8]) → 10[1,1,1,3,3,4,4,5,6,8,9,9,10]+10[3,3,3,9]+6[6]+6 → 32
”ブラインドネス”芹崎凛音:リフレックス&神の眼回避!
”ブラインドネス”芹崎凛音:9dx8
DoubleCross : (9R10[8]) → 10[1,2,2,3,4,5,5,7,10]+3[3] → 13
”ブラインドネス”芹崎凛音:ぐああーっ!ダメージ!
御鳴 鳴唯:ふはは
御鳴 鳴唯:32+1D10+4d10
DoubleCross : (32+1D10+4D10) → 32+5[5]+16[3,7,1,5] → 53
御鳴 鳴唯:装甲有効!
御鳴 鳴唯:侵蝕85+4=89
”ブラインドネス”芹崎凛音:うわあ!
”ブラインドネス”芹崎凛音:HPは55…!
”ブラインドネス”芹崎凛音:2残って、耐える!
御鳴 鳴唯:惜しいぜ……!
平井遊里:惜しい…!
鶯宿ユメ:ニャガー!
”ブラインドネス”芹崎凛音:カィン !きぃん!
”ブラインドネス”芹崎凛音:風芽のブーメランを弾きながら
”ブラインドネス”芹崎凛音:後退し、再び姿を消そうとする。
御鳴 鳴唯:「……リオン、この距離じゃあ」
御鳴 鳴唯:「お互い、見えるよ……ね」
御鳴 鳴唯:芹崎 凛音が着地した時。鳴唯は既に姿を溶かし、動き始めていた。
御鳴 鳴唯:認めざるを得ない。単体戦闘力は向こうが上だ。
御鳴 鳴唯:同門の敵、此方の隠密は見破られると分かりきっている。
御鳴 鳴唯:ならば。
御鳴 鳴唯:──隠れても見破られるなら、見せてやる。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「バカね……突っ込んでくるつもり?」
御鳴 鳴唯:その通り、だ。
御鳴 鳴唯:鳴唯は、前に出た。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「掻き切ってやる……アンタに」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「出来損ないって事を、思い知らせるためにね!」
御鳴 鳴唯:御鳴 鳴唯の能力は、典型的なエンジェルハイロウ。視力強化、透明化──そして映像投影。
御鳴 鳴唯:〝ブラインドネス〟に与えられた遺産が故、発現した力だ。
御鳴 鳴唯:その遺産は。
御鳴 鳴唯:御鳴 鳴唯の脊髄と結びつき視覚野を、視神経を侵蝕するもの。
御鳴 鳴唯:大別して、系統名は《夜の小鳥》──不可視と探知の力を授けるもの。
御鳴 鳴唯:小別し固体名を問うならば、
御鳴 鳴唯:与えられた名は《小夜啼鳥の歌/Serenade》。
御鳴 鳴唯:「……出来る」
御鳴 鳴唯:目を、見開いた。
御鳴 鳴唯:普段、光を取り込む為に用いる目を、逆に。発光器官とし、至近距離にて炸裂させる。
御鳴 鳴唯:用いるのは、三つ目の能力。
御鳴 鳴唯:至近距離から直接、芹崎凛音の眼球目掛けて光を放ち、
御鳴 鳴唯:吐き気を催す程に自分の脳髄を狂わせた、記憶したままの〝あの光景〟を。
御鳴 鳴唯:無数に分割された、空から見下ろした街の映像を、網膜上に投射する!
”ブラインドネス”芹崎凛音:「!?」
”ブラインドネス”芹崎凛音:再び目潰し、しかし
”ブラインドネス”芹崎凛音:今回のそれは、光の速さで着弾する
”ブラインドネス”芹崎凛音:身じろぎ、動きが止まる。
御鳴 鳴唯:──その一瞬は逃すな、と。言葉からでなくとも、学んでいる。
御鳴 鳴唯:銃口を向けた先は、右脚の付け根。単発の破壊力に重きを置いたスラッグ弾。
御鳴 鳴唯:「目が良いと」
御鳴 鳴唯:「大変、だね」
御鳴 鳴唯:引き金を、引いた。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「ッ!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「ぐ……ああああッ!!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:片脚を殆ど吹き飛ばされ、膝をつく。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「ほざくな……アンタ……なんかが……!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私を、見下ろすなッ!!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:強引に片脚を再生させ、体を引き起こす。
御鳴 鳴唯:「……リオン」
御鳴 鳴唯:「そんなに私が……気になる……?」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「!!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:目を見開く。
”ブラインドネス”芹崎凛音:完全にキレた顔。
GM:行動値8!
GM:鶯宿さんの手番!
鶯宿ユメ:ごめんなさい!!!!!
鶯宿ユメ:待機してもいですか!!!!!
GM:侵蝕厳しいからね!
GM:では次、平井さんの手番!
平井遊里:はーい
平井遊里:マイナーで縮地…はエンゲージしてるから要らないな!バックスタブも乗せなくていいので暴走解除します!
平井遊里:メジャーでC:ハヌ + 電光石火!リオンさんに!
平井遊里:ダイス8、C値8、攻撃力17!いきます!
平井遊里:8dx8
DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,3,3,4,7,10,10,10]+10[5,5,8]+4[4] → 24
平井遊里:リアどうぞ!
”ブラインドネス”芹崎凛音:回避…!
”ブラインドネス”芹崎凛音:9dx8
DoubleCross : (9R10[8]) → 7[1,1,2,3,3,4,4,7,7] → 7
”ブラインドネス”芹崎凛音:あっダメですね
”ブラインドネス”芹崎凛音:折れている
平井遊里:ダメージ!
平井遊里:まぁ固定値で死ぬんだが
平井遊里:3d10+17
DoubleCross : (3D10+17) → 17[8,7,2]+17 → 34
”ブラインドネス”芹崎凛音:もちろん死にます!戦闘不能!
平井遊里:よし演出!
平井遊里:「貴方はきっと、強いんでしょうね」
平井遊里:メガネを外す。レンズを拭いて、ポケットの中のケースの中に。
平井遊里:そして別のポケットからケースを取り出し、戦闘用の頑丈なメガネに付け替える。
平井遊里:つい、と指を動かす動作。
平井遊里:空中に文字を書くように動かす度に、キラリと銀の糸が現出する
平井遊里:1本、2本、都合8本。
平井遊里:操る銀糸がワイヤーフレーム染みた剣を編む。
平井遊里:平井遊里を中心に、衛生のように旋回する8つの刃。
平井遊里:糸で作られた刃がピュ、から始まる「イ」の音を高く奏でる。
平井遊里:それは獲物を狙う蜘蛛の八ツ脚。
平井遊里:「でも、私達は、もっとつよい」
平井遊里:鳴らす警笛は、あなたを狙うという
平井遊里:「宣戦布告、です」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「こんな所で……私は」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私は、最強になるんだッ!!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:千切れかけの脚で跳躍!
”ブラインドネス”芹崎凛音:鮮血の軌跡を描きながら
”ブラインドネス”芹崎凛音:虚空に姿を消す。
御鳴 鳴唯:「……なら、あなたはやっぱり」
御鳴 鳴唯:「ブラインドネスになろうとしちゃいけなかった……」
平井遊里:獲物を見定めた蜘蛛の如く。
平井遊里:瞳の赤が深くなる。
平井遊里:つい、と指を繰る。
平井遊里:宙に浮く8つの刃がその様子を追撃する
平井遊里:一度刺されば相手の体内を侵蝕する意志を持つ銀糸。
平井遊里:姿が見えない?ーーー問題ない。
平井遊里:「そこには既に、張っています」
GM:――静寂。
GM:そして
平井遊里:目に見えない極小の糸。蜘蛛の巣のソレが見えない敵の動きを探る
平井遊里:ワイヤーフレームの刃が時に解け、時に寄り集まり、敵を追って縫い止める用に行動を制限する。
平井遊里:一度刺されば解け相手の体内を侵蝕する、意志を持つ銀糸。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「……そん、な」
”ブラインドネス”芹崎凛音:虚空から出現、刃に貫かれて落下する。
”ブラインドネス”芹崎凛音:――”ブラインドネス”、戦闘不能。
平井遊里:赤く、赤く。
平井遊里:染められた銀糸をぶんと触れば。
平井遊里:そこには相変わらず、銀に輝く糸だけがある。
平井遊里:リィン、と。
平井遊里:静寂に満ちた音に、揺れる糸の音だけが響いた。
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+5した(侵蝕:84->89)
平井遊里:平井遊里に-2(1d10->2)のダメージ!(HP:31->29) 電光石火反動
”ブラインドネス”芹崎凛音:「……まだ、私は」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「まだ……”ブラインドネス”は」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「先生は……死んでないんだ……ッ!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:糸に侵蝕される激痛の中
”ブラインドネス”芹崎凛音:立ち上がろうともがき、また崩れ落ちる。
御鳴 鳴唯:「……リオン」
御鳴 鳴唯:そこへ近づいて、地面に膝を着く。
御鳴 鳴唯:少しだけ、迷うように間を開けて、
御鳴 鳴唯:「……投降して」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「投降……?」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「アンタに、許しを乞えって?」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「先生を殺した……UGNに……?」
御鳴 鳴唯:「……あなたは、雇い主を裏切った」
御鳴 鳴唯:「生き延びても、もう……ブラインドネスの名前は、〝仕事に失敗した裏切り者〟でしかない」
御鳴 鳴唯:「けど」
御鳴 鳴唯:「……あなたがこっちに来るなら、ブラインドネスの名前は、まだ」
御鳴 鳴唯:「〝FHを怖れさせる最強の暗殺者〟──で、いられるかも知れない」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「……」
”ブラインドネス”芹崎凛音:差し伸べられた手と、
”ブラインドネス”芹崎凛音:その先にある顔。
御鳴 鳴唯:「……UGNが許してくれるかは、分からない。許されないかも……しれない」
御鳴 鳴唯:「けど、リオン」
御鳴 鳴唯:「あなたは、死にたがってないだけじゃ……ない」
御鳴 鳴唯:「生きたいでしょ……?」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「……ふ」
”ブラインドネス”芹崎凛音:理由もわからず、ただこちらに怯え、媚を売っていた子供の
”ブラインドネス”芹崎凛音:全然違う表情。それが目の前にある。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「――命に執着しないものに」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「――命を奪う術は学べない」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「メイ」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「アンタ、そんな顔してたんだ」
”ブラインドネス”芹崎凛音:前髪の下を覗く。きっと、これが初めて。
”ブラインドネス”芹崎凛音:そして
”ブラインドネス”芹崎凛音:その手を払いのける。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私は」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私はアンタには、負けられない」
”ブラインドネス”芹崎凛音:ふらつき、立ち上がる
”ブラインドネス”芹崎凛音:「アンタにだけは……情けをかけられるわけには」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「いかない……!」
御鳴 鳴唯:「…………そっか」少しだけ寂しげに、そして
御鳴 鳴唯:何かを確信しているかのように目を伏せる。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私にだって……意地があるんだッ!!」
”ブラインドネス”芹崎凛音:そして懐から取り出す
”ブラインドネス”芹崎凛音:紅に輝く結晶。
”ブラインドネス”芹崎凛音:「”ブラインドネス”になる、誰を裏切ろうと、この世に1人だろうと」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「私が”ブラインドネス”なんだ!!」
御鳴 鳴唯:「……悪いことをしたら、罰を受けなきゃだめなんだよ」
御鳴 鳴唯:「悪いことをしたひとが、罰を受けない世界なんて」
御鳴 鳴唯:「いいことをしたひとが、報われない世界なんて」
御鳴 鳴唯:「……私達みたいに弱い人間が、いちばん苦しむんだ」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「だから、私は」
”ブラインドネス”芹崎凛音:「たった独りだけでも……強くなる」
”ブラインドネス”芹崎凛音:その石を掲げ、自らの心臓へと
”ブラインドネス”芹崎凛音:振り下ろす。
GM:その瞬間。
GM:――ガガガガガガガッ!!
GM:炸裂するような、無数の銃声。
”ヒュプノス”:「……」
”ヒュプノス”:袖口から飛び出した銃火器が、煙をたなびかせている。
御鳴 鳴唯:「──ひゅっ」口から、笛の音のような息を吐いた。
御鳴 鳴唯:右足。靴の踵。横に脚を突き出し、体重を乗せて踏み潰すように。
御鳴 鳴唯:……芹崎凛音の鳩尾を、渾身の力で蹴り抜く。
芹崎凛音:「っ!がっ?!」
平井遊里:「――!」五指が糸を繰る。
平井遊里:先程の戦闘で張り巡らせた糸。
平井遊里:弾丸を防ぐのではなくーー蹴り飛ばされたリオンを受け止めるように。
御鳴 鳴唯:「……美賢の分、忘れてた」
御鳴 鳴唯:「これで精算終わり」
GM:そう呟く君の全身には
GM:無数の銃創が刻まれる。
GM:4d10
DoubleCross : (4D10) → 34[8,9,10,7] → 34
GM:たっか!
GM:34ダメージです
鶯宿ユメ:つよい!!
平井遊里:半端ない
風芽 蘭:えぐい弾幕だ
御鳴 鳴唯:余裕で死亡でリザレクト!
御鳴 鳴唯:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 6[6]+89 → 95
御鳴 鳴唯:HP6
御鳴 鳴唯:「かっ……ふ、っ……!」銃弾に貫かれる体。……痛い。酷く痛い、が。
御鳴 鳴唯:痛いだけだ。
芹崎凛音:「メイ……アンタ、お前……!」
芹崎凛音:その表情が目まぐるしく変わる
芹崎凛音:屈辱、憤怒、嫉妬。
芹崎凛音:「うううううっ……あああああっ!」
芹崎凛音:「許さ……ない……!許…さ……!」
芹崎凛音:がっくりと項垂れ、糸に体重を任せて気を失う。
御鳴 鳴唯:「……流石に、同門」
御鳴 鳴唯:「めんどくさいやつ……」
風芽 蘭:唸り、気絶した凛音の足元にも、無数の弾痕が残っている。その数が不自然に多い。
風芽 蘭:「……ごめんね、めいちゃん。そっちは間にあわなかったや」
風芽 蘭:呟くように謝る風芽の手元に、アスピスがない。
”ヒュプノス”:「やっぱりすごい、ですね」
”ヒュプノス”:「不意打ちだったのに、これだけ防がれるなんて」
風芽 蘭:「んーん、まだまだだよ。だってまたヒュプ君に当たらなかったし」
風芽 蘭:最低限凛音に当たらないよう弾幕の範囲を狭め、更に追撃をふせぐ牽制としてヒュプノスへと。
風芽 蘭:風芽の操る風により、本来あり得ない軌道を描いたアスピスが主のもとへと帰還する。
御鳴 鳴唯:「……そっちにも、目がいい奴がいたもんね」
御鳴 鳴唯:「タイミング、ばっちり」
GM:賢者の石は、君たちの足元に転がっている。
GM:フィーストの3人が、君たちと対峙する。
”キニゴス”:「盗人を庇い立てるとは」
”キニゴス”:「余裕があるな、走狗ども」
”パラティリティリオ”:「一緒は、終わり?残念。」
鶯宿ユメ:《傍らの影法師》。
鶯宿ユメ:いつの間にやら、周囲に大量のカラスが舞っている。
鶯宿ユメ:戦闘において役に立つものではない。盾にもならない。だが。
鶯宿ユメ:「ごめんなさいね、メイちゃん。あなたへの防御は間に合わなかったわ」
鶯宿ユメ:御鳴鳴唯と、芹崎凛音の傍らに立ち。
鶯宿ユメ:「でもなんとか、こっちの仕事は上手くいった」
鶯宿ユメ:ばさばさばさ。大量のカラスが足元に戻り。
鶯宿ユメ:派手に何処かに転がったはずの賢者の石が、そこにある。
”キニゴス”:「それをこちらに渡せ」
”キニゴス”:「お前たちの手には余る」
”キニゴス”:「文字通り、最後通達だ」
鶯宿ユメ:「あら、さすがに細やか自慢のキニゴさんね。」
鶯宿ユメ:「でも、返事は決まってるわよね。ねえユーリちゃん?」
平井遊里:「えぇ、もちろんです鶯宿さん」にこやかに
鶯宿ユメ:カッ。軽く蹴り上げた賢者の石を手に握り。
鶯宿ユメ:「ええ」同じくにっこり。後輩の返事に嬉しそう
鶯宿ユメ:「この石はね、これを待ってる子がいるの。あなたたちには渡せないわ」
平井遊里:「そうですとも。それに」
平井遊里:「手に余るなら皆で持てばいいのです。一人で出来ないことを、皆でやる」
平井遊里:「今私達がやったように……と思ったのですが、やれやれ」
平井遊里:頭を振って。
平井遊里:「理解していただけなかったようで、キニゴスさん」
平井遊里:「それ以上の寝言はベッドの上でいかがでしょう?」
”キニゴス”:「こちらの台詞だ。世界の重みを理解しない愚者どもが」
”キニゴス”:「馴れ合いはここまでだ。ここから先は甘くはないぞ」
風芽 蘭:「せかいのおもみなんて知らないけどさ」
風芽 蘭:「居ていいよって言ってもらえるうれしさは知ってるよ」
”ヒュプノス”:「……そうですね」
”ヒュプノス”:「あなたは、それでいいって思います」
風芽 蘭:「うん。あたしはそまちゃんだって居ていいと思うし、居られるようにしてあげたい」
”ヒュプノス”:「僕たちは、そうではないと思うだけなので」
風芽 蘭:「そうだね。だから、うん。しかたないかな」
”ヒュプノス”:「よろしくおねがいします」
風芽 蘭:「こちらこそおねがいします」
御鳴 鳴唯:「……3体4…………ないし、4と……コンマ1くらい……?」
御鳴 鳴唯:「数なら勝ってる……ね」
”キニゴス”:「行くぞ走狗ども!」
”キニゴス”:「……決着をつけてやるッ!」
GM:熱波とともに
GM:戦端が開かれる!
GM:ここまででミドル戦闘でした!
御鳴 鳴唯:熱い
平井遊里:熱いぞ
風芽 蘭:あちーちだぜ
鶯宿ユメ:熱い、マジ熱い
GM:ロイスと購入はま出来る!
GM:最後の準備をどうぞ!
平井遊里:ロイス!「ブーメラン 風芽 蘭 ○P頼れる!/N興味」助けてもらって助かる!
平井遊里:あー。
平井遊里:強化素材!15!
平井遊里:4dx+2>=15
DoubleCross : (4R10+2[10]>=15) → 6[2,5,6,6]+2 → 8 → 失敗
平井遊里:以上!
風芽 蘭:ロイスはそうだな、そまちゃんに取ろう
風芽 蘭:〇誠意/不安で!
風芽 蘭:こっちも照準器狙い!
風芽 蘭:3dx=>15
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 5[1,5,5] → 5 → 失敗
風芽 蘭:むりー、以上!
御鳴 鳴唯:照準器 目標値15!
御鳴 鳴唯:3dx+4>=15
DoubleCross : (3R10+4[10]>=15) → 9[1,2,9]+4 → 13 → 失敗
御鳴 鳴唯:以上!
鶯宿ユメ:メイちゃん、傷薬とかいる?使います?
御鳴 鳴唯:回復しても24ですからなぁ……一発で消し飛びそう
鶯宿ユメ:そこなんですよね……!>一発死
鶯宿ユメ:よし、ではあえて傷薬はなしで!こちらもダメ元で照準器を狙う!
鶯宿ユメ:3dx+1>=15
DoubleCross : (3R10+1[10]>=15) → 9[3,5,9]+1 → 10 → 失敗
鶯宿ユメ:ダメ!!!!!
鶯宿ユメ:ではわたしも、最後のロイスを助けてもらったランちゃんに!
鶯宿ユメ:同行者 〇感服/不安感で!以上です!
クライマックス
GM:ではクライマックスに入ります!
GM:全員登場!
御鳴 鳴唯:1d10+95
DoubleCross : (1D10+95) → 2[2]+95 → 97
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+4(1d10->4)した(侵蝕:89->93)
風芽 蘭:1d10+99
DoubleCross : (1D10+99) → 9[9]+99 → 108
鶯宿ユメ:1d10+96
DoubleCross : (1D10+96) → 4[4]+96 → 100
GM:---
GM:第11地区・繁華街
GM:---
GM:真昼の繁華街、ワーディングによって静まり返った景色の中に
GM:熱風が吹き荒れ、君たちのレネゲイドを乱す!
GM:衝動判定、難易度9です!
御鳴 鳴唯:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,3,4,10]+9[9] → 19
御鳴 鳴唯:97+2d10 侵蝕
DoubleCross : (97+2D10) → 97+12[8,4] → 109
平井遊里:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[3,6,9] → 9 → 成功
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+12(2d10->9,3)した(侵蝕:93->105)
風芽 蘭:5dx=>9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[6,6,7,8,9] → 9 → 成功
風芽 蘭:108+2d10
DoubleCross : (108+2D10) → 108+11[7,4] → 119
鶯宿ユメ:9dx+1=>9
DoubleCross : (9R10+1[10]>=9) → 7[1,1,1,1,2,3,5,6,7]+1 → 8 → 失敗
鶯宿ユメ:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+14[8,6] → 114
GM:マップは以下!
”キニゴス”、”ヒュプノス”、”パラティリティリオ”
10m
PC
GM:キニゴスの行動値は6
GM:ヒュプノスが12
GM:パラティリティリオが11です。
GM:セットアップから!
御鳴 鳴唯:無し!
鶯宿ユメ:なし!
風芽 蘭:限界突破Lv1!援護の風をラウンド二回に!
”ヒュプノス”:サポートデバイス、感覚ダイスを10個増やします
”パラティリティリオ”:ミラーコート、リアクションダイスを6個増やします
”キニゴス”:先陣の火、行動値を+20
平井遊里:キニゴスさんにターゲットロック + 攻勢変色!シーン中、対象に自分が攻撃を行った場合、攻撃力+[19]。BS暴走
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+6した(侵蝕:105->111)
鶯宿ユメ:キ、キニゴス!
GM:ではメインプロセス!
GM:まずは加速したそのキニゴスさんからだ!
”キニゴス”:マイナーで氷の加護+氷の回廊。メジャーでコンセ+炎神の怒り。
”キニゴス”:PCのエンゲージに入りつつ、単体攻撃!
”ヒュプノス”、”パラティリティリオ”
10m
”キニゴス”、PC
”キニゴス”:対象は
”キニゴス”:1d4
DoubleCross : (1D4) → 3
”キニゴス”:平井ちゃん!
平井遊里:このやろう!
”キニゴス”:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,6,7,9,9,10,10]+10[4,6,7,10,10]+5[3,4,5]+4 → 29
”キニゴス”:むっ、今ひとつ…!
平井遊里:暴走リア不!逃げも隠れもしません!
”キニゴス”:3d10+34
DoubleCross : (3D10+34) → 20[6,6,8]+34 → 54
”キニゴス”:しねい!!
平井遊里:にゃー!装甲減らしても死!
平井遊里:キニゴスさんにロイスを「乱暴 キニゴス P何この人/○Nはらたつ」で取って昇華!HP15で復活!
平井遊里:平井遊里に-14のダメージ!(HP:29->15)
”キニゴス”:「焼き……切れろっ!」
”キニゴス”:ゴォアッ!!
”キニゴス”:火炎の太刀筋が、君を引き裂く!
平井遊里:「む、うぅぅぅぅぅぅ!」
平井遊里:生半に束ねた糸では防ぎきれない!
”キニゴス”:「列車での戦いで分かっただろう」
”キニゴス”:「お前の能力では、僕に勝つことは出来ない」
平井遊里:「ッ」暴走するレネゲイドの衝動のままに相手を睨みつける
”キニゴス”:「圧倒的に屈服しろ!走狗め!」
”キニゴス”:「ハーッハハハハハハ!!」
平井遊里:「それはっ……」
平井遊里:自分の体勢を糸で制御しつつ
平井遊里:「どうですかね…!」
平井遊里:意思を持って睨み返す。
GM:続いては行動値14!
GM:御鳴さんの手番です
御鳴 鳴唯:あいさ
御鳴 鳴唯:マイナー《陽炎の衣》 侵蝕+3で112
御鳴 鳴唯:メジャー《コンセントレイト》+《見えざる死神》。
御鳴 鳴唯:リオンのロイスをタイタス化、昇華してC値1下げ、対象はヒュプノス!
御鳴 鳴唯:二人前でぶん殴ってやらぁな
御鳴 鳴唯:14dx6+6
DoubleCross : (14R10+6[6]) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,4,4,6,7,8,8]+10[5,5,6,6]+10[4,6]+2[2]+6 → 38
御鳴 鳴唯:かわんねえ!
”ヒュプノス”:あるある
”ヒュプノス”:回避!
”パラティリティリオ”:そしてここが使い所!ヘヴンアイズ!
御鳴 鳴唯:ぬっ
”パラティリティリオ”:回避の達成値を+10!
平井遊里:こやつめ。
”ヒュプノス”:5dx+12
DoubleCross : (5R10+12[10]) → 10[2,3,9,10,10]+7[3,7]+12 → 29
風芽 蘭:厄介な
”パラティリティリオ”:うおおおお
”パラティリティリオ”:妖精の手!!
”パラティリティリオ”:1dx+32
DoubleCross : (1R10+32[10]) → 10[10]+2[2]+32 → 44
御鳴 鳴唯:回りやがった!
平井遊里:ゴミカスー!!
”パラティリティリオ”:偉いことになった
鶯宿ユメ:さーせん!ここでメイちゃんに《勝利の女神》ってできますか!
風芽 蘭:先輩!
平井遊里:先輩!
御鳴 鳴唯:先輩!
GM:ヒューッ!!
GM:倍プッシュ…!いいでしょう!
GM:どうぞ!
平井遊里:仲間の力だ!
鶯宿ユメ:よかった……!ありがとうございます!
鶯宿ユメ:ではLV4+1の《勝利の女神》!達成地+15!
GM:では53対44で…
GM:攻撃は命中!
GM:ダメージを!
御鳴 鳴唯:OK!
御鳴 鳴唯:35+1D10+6d10 装甲有効
DoubleCross : (35+1D10+6D10) → 35+4[4]+33[6,5,1,4,9,8] → 72
”ヒュプノス”:装甲10、そしてHP54…!
”ヒュプノス”:一撃でノックアウトです!
”ヒュプノス”:戦闘不能!
御鳴 鳴唯:中々に堅かったが……これが仲間の力だぜ!
御鳴 鳴唯:侵蝕112+4=116
鶯宿ユメ:やったー!
鶯宿ユメ:あ、女神分の達成値上げとこ。+4
風芽 蘭:ヒュー!
平井遊里:強い
”ヒュプノス”:ジャ キッ!!
”ヒュプノス”:キニゴスの突貫と同時
”ヒュプノス”:既に無数の銃口が、君たちを薙ぎ払うべく狙いを定めている
御鳴 鳴唯:首を傾げる。
御鳴 鳴唯:前髪をずらす。
御鳴 鳴唯:──久しぶりに、同系統の相手を見た。戦い方がまた少し分かって来た。
御鳴 鳴唯:〝ブラインドネス〟は狙撃手だ。……自分は逃げ足の遅さで、狙撃の現場につれていかれる事はなく、
御鳴 鳴唯:学んだ技術は全て、刃を交える程の接近戦だが。
御鳴 鳴唯:「……《小夜啼鳥の歌/Serenade》」
御鳴 鳴唯:ヒュプノスの眼球を狙う強烈な〝光〟、
御鳴 鳴唯:たかだか10mの〝狙撃〟ならば。物理的破壊力を持たないただの、眩しすぎるだけの光ならば、当てられる。
”ヒュプノス”:「!」
”ヒュプノス”:閃光に身を逸らし、銃撃は中断される
御鳴 鳴唯:同時、スラッグ弾の狙いを定める。頭蓋。脚を潰すような加減は、この敵には要らない。
”ヒュプノス”:反撃の射線は通っている。
”ヒュプノス”:しかし……
”パラティリティリオ”:「……ダメだよ」
”パラティリティリオ”:ジジジジジジジジッ
”パラティリティリオ”:中空、漂っているのは
”パラティリティリオ”:虫だ。ガガンボめいた無数の機械蟲が
”パラティリティリオ”:電流を放ち、磁場を発生させ、重なって盾となる。
”ヒュプノス”:その後ろで、体勢を立て直しつつある。
御鳴 鳴唯:「……空に目がある奴だ」ただよう敵を見ないままに呟く。
御鳴 鳴唯:引き金に指を掛けた。……まだ、撃てない。貫けないと、見て分かる。
御鳴 鳴唯:──見て、だ。
御鳴 鳴唯:光の多重屈折。目に集めている光は、周囲からただしく直進したものではない。
御鳴 鳴唯:それは、空の一点に帰る筈の光を捩じ曲げて構築された、仮想〝パラティリティリオ〟の視界。
御鳴 鳴唯:……動くのが、見えた。
鶯宿ユメ:ばしゃっ
鶯宿ユメ:無数の機械蟲の、小さな隅の一群
鶯宿ユメ:それが、泥でもかけられたかのように落ちた
鶯宿ユメ:影だ
”パラティリティリオ”:「!」
御鳴 鳴唯:「助かる」
鶯宿ユメ:《傍らの影法師》それは、陰で編まれた一羽のカラス
鶯宿ユメ:蟲を食らった直後、一瞬だけ大きく『広がって』磁場を覆う!
鶯宿ユメ:戦闘において、直に役に立つものではない。盾にもならない。
鶯宿ユメ:でも、わずかな妨害なら十分!
御鳴 鳴唯:射線が開く。それで十分。
御鳴 鳴唯:「……まず、一人」
御鳴 鳴唯:「三人分、喰らえ」
御鳴 鳴唯:引き金を引いた。
”ヒュプノス”:「っ……!」
”ヒュプノス”:直撃を受け、シーツがズタズタにちぎれる。
”ヒュプノス”:「すいません……僕はここまでです、後退します」
”ヒュプノス”:蘇生復活+瞬間退場
”ヒュプノス”:戦闘不能、シーンから離脱します。
”パラティリティリオ”
10m
”キニゴス”、PC
”パラティリティリオ”:「ヒュプノス、やられちゃった」
”パラティリティリオ”:「私も帰って、いいかな」
”キニゴス”:「いいわけないだろうが!!ちゃんと戦え!!」
御鳴 鳴唯:「……むしろ、帰って欲しい」
御鳴 鳴唯:「割と、こう」
御鳴 鳴唯:「……親近感が湧く顔をしてるし」
”パラティリティリオ”:「むう」
”パラティリティリオ”:「………………。」
”パラティリティリオ”:数秒考えて。
”パラティリティリオ”:「やっぱり、ご飯が食べられないのは、嫌だから」
”パラティリティリオ”:「がんばって……倒すね……」
GM:続いて”パラティリティリオ”の手番。
”パラティリティリオ”:マイナーで電撃収束
”パラティリティリオ”:メジャーでメジャーでコンセ+雷の槍+幻惑の光+茨の戒め
”パラティリティリオ”:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1
”パラティリティリオ”:対象は御鳴さん!
平井遊里:因縁ある相手を殴ってくるなぁ
御鳴 鳴唯:来いやぁ!
”パラティリティリオ”:間違い!
”パラティリティリオ”:9dx7+6
DoubleCross : (9R10+6[7]) → 10[3,3,4,5,6,8,8,10,10]+10[1,2,2,9]+10[7]+3[3]+6 → 39
”パラティリティリオ”:C値は大事
御鳴 鳴唯:どうせガード値はゼロだドッジ!
御鳴 鳴唯:4dx+1>=39
DoubleCross : (4R10+1[10]>=39) → 10[1,5,6,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗
御鳴 鳴唯:回ったけどまぁ無理だよね命中!
”パラティリティリオ”:4d10+14
DoubleCross : (4D10+14) → 15[1,4,4,6]+14 → 29
御鳴 鳴唯:ふっとぶ! 家族ロイスをタイタス昇華で復活、HP11!
”パラティリティリオ”:諸々有効、そして硬直と放心をプレゼントだ
御鳴 鳴唯:ぽやーっとするぜ
”パラティリティリオ”:ジジジジジジジッ
”パラティリティリオ”:四方を蟲型ドローンが包囲する。
”パラティリティリオ”:「焼くね」
”パラティリティリオ”: ヂ バッ !!
”パラティリティリオ”:放電!連鎖的に増幅された電流が、君の全身を貫く!
御鳴 鳴唯:「!」身を低くしての回避を図るも、電流の速度には追いつけない!
御鳴 鳴唯:全身満遍なく電流が駆け抜け、あたかも雷に打たれた人間のように焦げついた体が……
御鳴 鳴唯:「っ」
御鳴 鳴唯:倒れる前に踏みとどまる。再生開始。侵蝕はリザレクト不能域だが、
御鳴 鳴唯:「……まだ、もうちょっといける」
”パラティリティリオ”:「がんばるね」
御鳴 鳴唯:「この程度」
御鳴 鳴唯:「……胸に風穴が空くよりは痛くない」
GM:では続いて
GM:行動値6、風芽さんの手番!
GM:鶯宿さんもかな
GM:どっちが先かはご相談!
鶯宿ユメ:おっす!
風芽 蘭:はーい
風芽 蘭:守りの弾はもう撃つ機会無いし、一応メジャー素振りしようかなと思っておりますが
鶯宿ユメ:よいですよ!侵食率がPCで一番高いので、何をするにも……無理はさせられないのですが……!!
風芽 蘭:メジャーは使うものないのでだいじょぶです!
風芽 蘭:ではまずこっちの手番!
GM:どうぞ!
風芽 蘭:エフェクトは使わずアスピスの効果だけ使用!狙うはキニゴス!
風芽 蘭:7dx+12
DoubleCross : (7R10+12[10]) → 10[2,3,3,3,6,8,10]+9[9]+12 → 31
鶯宿ユメ:高い!
”キニゴス”:ガード!そして蒼き悪魔!
”キニゴス”:15点のカウンターを与えるぞ!
”キニゴス”:ダメージを!
風芽 蘭:6+4d10
DoubleCross : (6+4D10) → 6+20[2,6,4,8] → 26
”キニゴス”:隆起する大地!
”キニゴス”:ダメージを軽減してくれるわー!
”キニゴス”:26-1d10-18
DoubleCross : (26-1D10-18) → 26-1[1]-18 → 7
鶯宿ユメ:ゲーッ!
平井遊里:この炎刃やろう~~~
平井遊里:お前その性格でガードカウンターまで熟すとか…
”キニゴス”:出目が悪い!
”キニゴス”:しかしガードと装甲で弾くぞ!
風芽 蘭:くう、厄介な
風芽 蘭:こっちはカウンターに耐えられないのでユメ先輩に〇尊敬/隔意で取って昇華!
”キニゴス”:「たとえ味方が1人落ちたとしてもッ!」
”キニゴス”:「大義のための戦い!この僕だけでも、貴様らを叩いてみせる!」
”キニゴス”:「つえあ!!」
”キニゴス”:がぃん!!
”キニゴス”:弾き返されたブーメランが炎をまとい、逆に君を襲う!
風芽 蘭:「わわ、と」 風で炎を散らしながら、体全体で受け止める。
風芽 蘭:下手に逃がせば周りに被害が出かねない。それなら、多少ダメージはあっても自分が止める方がいい。
風芽 蘭:「……やっぱり、こっちはうまくいかないなあ」
風芽 蘭:ふにゃりと少し弱弱しく笑う。誰かに攻撃するというのは、やっぱり自分には難しい。
”キニゴス”:「軽い軽い!攻撃が軽い!」
”キニゴス”:「大義なき攻撃に、この”キニゴス”は揺るがない!」
GM:続いて鶯宿さんの手番!
鶯宿ユメ:了解!
鶯宿ユメ:でも今の攻撃で隆起する大地を削れたのは大きいぞ!
鶯宿ユメ:キニゴスは大火力なユーリちゃんの攻撃に任せます。わたしは、パラティリティリオに攻撃!
平井遊里:まかせて!
風芽 蘭:ならその判定に援護の風Lv5+ウィンドブレスLv3!
風芽 蘭:ダイス+5、達成値+9だよ!
鶯宿ユメ:ありがとーう!!
鶯宿ユメ:《コンセントレイト》《無形の影》!槍投げがパラティリさんを襲う!
”パラティリティリオ”:ヒエーッ
鶯宿ユメ:17dx7+15
DoubleCross : (17R10+15[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,7,7,8,9,9]+10[2,6,7,7,9]+10[3,4,8]+5[5]+15 → 50
御鳴 鳴唯:すっげえ……
平井遊里:やりおるマン
鶯宿ユメ:シューターズジャケットに侵食率に援護の風に素ふりに……でダイスは17個!達成値は+15!ウィンドブレスヤバい!!
”パラティリティリオ”:回避!!
”パラティリティリオ”:12dx+2
DoubleCross : (12R10+2[10]) → 9[2,3,3,4,5,5,6,6,6,8,8,9]+2 → 11
”パラティリティリオ”:い、一応最後の妖精の手…
”パラティリティリオ”:1dx+12
DoubleCross : (1R10+12[10]) → 1[1]+12 → 13 → ファンブル
”パラティリティリオ”:www
鶯宿ユメ:ファンブルwww
”パラティリティリオ”:全くダメ!
”パラティリティリオ”:ダメージを!
鶯宿ユメ:ウッス!
鶯宿ユメ:7d10+11
DoubleCross : (7D10+11) → 42[2,7,8,5,2,8,10]+11 → 53
鶯宿ユメ:サイドリールでダイス+1個!53!装甲有効!
”パラティリティリオ”:こいつはひ弱!
”パラティリティリオ”:一撃でやられます!
”パラティリティリオ”:戦闘不能!
風芽 蘭:さっすが先輩!
平井遊里:さすがだー!
鶯宿ユメ:やったー!
鶯宿ユメ:こちらの侵食は+6。戦闘中にしては軽めなのが利点!
鶯宿ユメ:ヂ ヂヂヂヂヂッ
鶯宿ユメ:放電を続けるパラティリティオの蟲型電磁波ドローン
鶯宿ユメ:その一角から影が飛ぶ!先ほどの、カラス影!
鶯宿ユメ:否、その影に偽装した、鶯宿ユメの遺産『テルルの竜針』。
鶯宿ユメ:二本一対の槍の遺産。その右槍、成人の腕ほどの長さの短槍だ!
”パラティリティリオ”:「それ……嫌い」
”パラティリティリオ”:電撃を放って、ドローンたちに身を守らせようとするが……
風芽 蘭:「させないよ」
風芽 蘭:ドローンの隙間を縫うように、アスピスが飛ぶ。電撃を吸収し、その防御をかき乱す。
”パラティリティリオ”:「あっ」
”パラティリティリオ”:飛来する刃に掻き切られ
”パラティリティリオ”:フォーメーションが崩れる!
鶯宿ユメ:襲来、槍が腕に突き刺さる!
鶯宿ユメ:そして
鶯宿ユメ:ズ ドゴッ
鶯宿ユメ:鶯宿ユメが直接投擲したもう一本の槍、大人の足先から胸ほどの左の長槍がパラティリティリオに直撃した
”パラティリティリオ”:「っ!」
”パラティリティリオ”:「……痛い……」
鶯宿ユメ:「平気なはずよ、オーヴァードなら」
鶯宿ユメ:にこにこ。いつもと変わらぬ調子で
”パラティリティリオ”:腹部を貫かれ、よろめく
”パラティリティリオ”:「私もやられちゃった……帰るね」
”パラティリティリオ”:蘇生復活+瞬間退場
”パラティリティリオ”:ざああっ
”パラティリティリオ”:蟲の群れに紛れ、姿を消した。
鶯宿ユメ:「ここで投降してくれるなら、こちらも悪いようには……あら」
”パラティリティリオ”:「……いや」
”パラティリティリオ”:「あなた、なんだか怖いから……」
”パラティリティリオ”:声だけが聞こえて、虫たちが去っていった。
鶯宿ユメ:「えっ!」
鶯宿ユメ:「そう、怖いの……」しょんぼり声!
鶯宿ユメ:「……逃げられちゃったわね。でも、これであと一人。頼むわよ、ユーリちゃん」気を取り直して!
”キニゴス”、PC
GM:では次!
GM:平井さんの手番!
平井遊里:マイナーで移動時に縮地!1m前に移動!
平井
1m
”キニゴス”、PC
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+2した(侵蝕:111->113)
平井遊里:メジャーで【コンボ:吟遊糸刃 蝶々八肢】C:ハヌ + 電光石火。キニゴスくんに白兵!
風芽 蘭:その判定に援護の風Lv5+ウィンドブレスLv3!
平井遊里:ありがとう!
平井遊里:そして風芽ちゃんのロイスを昇華してC値マイナス1!
GM:攻撃極振りだ!
平井遊里:ダイス16、C値6、攻撃力40(アームドスーツ+3)。達成値に+9!
平井遊里:16dx6+9
DoubleCross : (16R10+9[6]) → 10[1,1,2,2,2,2,4,4,5,6,6,8,10,10,10,10]+10[2,6,7,7,8,10,10]+10[1,1,2,3,4,6]+10[8]+3[3]+9 → 52
平井遊里:オラッ!リアクションどうぞ!
”キニゴス”:回避!
”キニゴス”:7dx+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 9[1,1,1,2,5,7,9]+4 → 13
”キニゴス”:ウグーッ!ダメージ
平井遊里:6d10+40+3
DoubleCross : (6D10+40+3) → 31[10,1,3,5,9,3]+40+3 → 74
平井遊里:諸々有効!
”キニゴス”:ごっそりいった!
”キニゴス”:半分以上削れました
平井遊里:「一応、」
平井遊里:糸が風を切る音。
平井遊里:「降伏をオススメしますよ」
平井遊里:静かに言う。
平井遊里:その瞳の赤は深いまま。
”キニゴス”:「そんな言葉に、惑わされるかッ!」
”キニゴス”:「たとえ最後の一人になろうとも、こちらには大義がある!」
”キニゴス”:その刃から、より猛々しく炎が上がる
平井遊里:「そうですか」
平井遊里:リン、と弦の張る音
平井遊里:「では改めて」指をさす
平井遊里:「宣戦布告です」
平井遊里:ソレがスイッチであるかのように、8つの刃が旋回を早め、キニゴスを狙う。
平井遊里:それは致死の刃にして、牽制。
平井遊里:本命の『牙』がその足元で静かに紡がれる。
平井遊里:黒タイツに包まれた脚がその途中から白に変わる。
平井遊里:強くしなやかに、鋼を超えて。幾重にも紡いだ銀糸の刃。
平井遊里:それは獲物を穿つ蜘蛛の牙である。
平井遊里:「ーーー行きますよ?」
平井遊里:宙に張った糸を人差し指が軽く爪弾く。
風芽 蘭:同時、蘭の操る風が数多の糸を揺らす。
平井遊里:その振動が指先に伝わる。
平井遊里:ーーー蜘蛛の糸は"音"を聞くという。
平井遊里:空気を伝わる振動、その微細な風を捉える。
平井遊里:糸を焼く炎。それをかき消す風の軌道。ーーー敵に届くルートを視た
平井遊里:「そこですね」
平井遊里:ピンと張られた糸が震え、共振し、増幅した力が一点に。
平井遊里:ーーーー重ねた糸が、平井遊里を「射出」する。
平井遊里:「やぁっ」
”キニゴス”:「何ッ!?」
平井遊里:宣言してなお、目視出来ぬ神速の刃。
平井遊里:刃を纏う脚による居合斬りが、炸裂する!
”キニゴス”:「……が……」
”キニゴス”:深々と切り裂かれ、よろめく。
平井遊里:銀色の一本の筋。ソレが収まる頃には後方に。
平井遊里:「………あら」
平井遊里:「まだ立ちますか」
平井遊里:反動で破れたタイツを少し気にしながら、つぶやく
平井遊里:平井遊里の侵蝕を+5した(侵蝕:113->118)
平井遊里:平井遊里に-2(1d10->2)のダメージ!(HP:15->13) 電光石火反動
GM:クリンナップ!
御鳴 鳴唯:放心の自動回復のみ!
平井遊里:なし!
鶯宿ユメ:ありません!
風芽 蘭:なし!
GM:ではセットアップ!
”キニゴス”:先陣の火が弾切れなのでなし!
鶯宿ユメ:無!
風芽 蘭:残り一人なら限界突破要らないかな……なしで!
御鳴 鳴唯:無し!
平井遊里:私もセットアップはなしで!
GM:では行動値14…
GM:最速の御鳴さん、どうぞ!
御鳴 鳴唯:あいさ。ここで仕留められるかな……!
御鳴 鳴唯:マイナー《陽炎の衣》 侵蝕+3で119
御鳴 鳴唯:《コンセントレイト》+《見えざる死神》 対象はキニゴス
御鳴 鳴唯:14dx7+6 命中判定
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[2,4,4,5,5,5,6,6,7,7,7,10,10,10]+10[1,2,2,7,8,9]+10[3,7,9]+6[1,6]+6 → 42
御鳴 鳴唯:よしよし
平井遊里:御鳴ちゃんやる気
”キニゴス”:ガード!蒼き悪魔!
”キニゴス”:15点カウンターだ!喰らえ!
御鳴 鳴唯:ならばそれで倒れるが……ここは復活無しだ!
”キニゴス”:前のめりに…!
御鳴 鳴唯:その上でダメージ!
御鳴 鳴唯:35+1d10+5d10
DoubleCross : (35+1D10+5D10) → 35+3[3]+32[9,7,1,5,10] → 70
御鳴 鳴唯:装甲ガード両方有効!
”キニゴス”:わっと?
”キニゴス”:HPにはまだ余裕あったのに…
”キニゴス”:死にます!出目が高い!
御鳴 鳴唯:では
御鳴 鳴唯:──映像投影。次は自分だ。
御鳴 鳴唯:キニゴスは見るだろう。鳴唯はナイフを手に持ち、
御鳴 鳴唯:そして、その姿が〝3人〟に分裂する。
御鳴 鳴唯:「……私」
御鳴 鳴唯:「この間合いの方が、得意だから」
御鳴 鳴唯:逆手持ちが二人。順手持ちが一人。僅かにタイミングをずらしつつ、キニゴスの喉元目掛け駆けて行く!
”キニゴス”:「UGN……!」
”キニゴス”:「ならば、やってみろ」
”キニゴス”:「大義のない、貴様ごときの刃が」
”キニゴス”:「この僕に届くのかどうか!!」
”キニゴス”:陽炎さえ焼き尽くし
”キニゴス”:炎の刃が、3つの影を同時に薙ぎ払う!
御鳴 鳴唯:容易にそれは成るだろう。
御鳴 鳴唯:……あまりに容易に刃は通る。
御鳴 鳴唯:幻は薙ぎ払われた──三体とも。
”キニゴス”:視界は晴れる。
”キニゴス”:「言ったろうが……ハハ!」
”キニゴス”:「お前たちの刃は、軽すぎると!」
御鳴 鳴唯:「……うん」
御鳴 鳴唯:声が、キニゴスの背後から聞こえる。
御鳴 鳴唯:「だから私」
御鳴 鳴唯:「これ、使ってる」
”キニゴス”:「!?」
御鳴 鳴唯:後頭部を狙う銃口。……薙ぎ払われた幻影に隠れて
御鳴 鳴唯:共に斬られながらも背後に回り込んだ、見えない四人目。
御鳴 鳴唯:「大義より」
御鳴 鳴唯:「私は友達が欲しい」
御鳴 鳴唯:銃撃。
御鳴 鳴唯:……その反動で鳴唯は、糸が切れたように仰向けに倒れた。
”キニゴス”:「……」
”キニゴス”:振り返る、それを見下ろす
”キニゴス”:刃を振り上げ
”キニゴス”:がらん。剣を取り落し……そのまま倒れる
”キニゴス”:頭が半分、吹き飛んでいる。
GM:ジジジジジジジジジッ
GM:ザアッ
GM:その体をドローン群が包み込み
GM:姿を消した。
GM:――戦闘終了。
GM:君たちの勝利だ。
御鳴 鳴唯:「ほー、ほー……ほーたるこーい……あっちのみーずはにーがいぞー」
御鳴 鳴唯:消えて行ったドローン群の、電子音に対して口ずさみながら、
御鳴 鳴唯:「……つかれた」平たく、率直な言葉を吐く。
平井遊里:「やっ、お疲れ様」
平井遊里:ひょこっ、と。
平井遊里:空を見上げる視界に、上下逆さまに覗き込む平井遊里の顔。
平井遊里:「立てるかな?」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「……30分くらい寝てれば……?」
御鳴 鳴唯:べったりと手足を拡げたまま。倒れる際に受け身も取らなかった程度の疲弊度合いだ。
平井遊里:「ダメそうだねぇ」
平井遊里:にこっ。笑顔。
平井遊里:「ちょっとお待ち下さいね」
平井遊里:顔が視界の外に引っ込み、御鳴ちゃんの側にしゃがんでごそごそ。
平井遊里:倒れた身体の下。背中と脚の下に腕を回して
平井遊里:「よいしょっと」
平井遊里:べったりと倒れる後輩の身体を丁重に抱き上げた。
御鳴 鳴唯:「……わ」
平井遊里:体勢により顔が近い。
平井遊里:その、前髪の奥の瞳を覗くように。
平井遊里:「頑張ったね、御鳴ちゃん」
平井遊里:目を細めた笑顔を向ける。
御鳴 鳴唯:背丈の割りには軽い、細い体。
御鳴 鳴唯:それでも、力の抜けた人間ひとり。相応の重さが手に返り──
御鳴 鳴唯:そして返す視線は。
御鳴 鳴唯:前髪の下。普段誰かに見せる事も無い目は、案外に丸く大きなもので、
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「みんなも」
御鳴 鳴唯:「ありがとう」
平井遊里:「ふふ」
平井遊里:其の言葉はきっと、他の2人にも届いたと信じて。
平井遊里:それでもちょっと、一番近くで聞ける特権を味わいつつ。
平井遊里:「どういたしまして」
平井遊里:「それじゃ、帰ろっか。皆で!」
GM:---
GM:クライマックス終了!
GM:バックトラック!Eロイスなしなので素振りせよ!
鶯宿ユメ:は!
鶯宿ユメ:よし、では振るぞ!6つ全部残ってる!
鶯宿ユメ:124-6d10
DoubleCross : (124-6D10) → 124-27[1,4,10,4,3,5] → 97
鶯宿ユメ:あっっっぶねー!!
平井遊里:で、出目!!
鶯宿ユメ:5点!
御鳴 鳴唯:侵蝕119にメジャー4を足して123の、ロイス4つで倍振り!
御鳴 鳴唯:123-8d10
DoubleCross : (123-8D10) → 123-35[7,2,2,4,10,5,1,4] → 88
御鳴 鳴唯:3点で帰還!
風芽 蘭:ロイスを一個取り忘れてたので全部で4個、流石に倍ぶり!
風芽 蘭:131-8d10
DoubleCross : (131-8D10) → 131-34[6,8,1,6,2,4,2,5] → 97
風芽 蘭:わーいユメさんと仲良し
鶯宿ユメ:97コンビですぞー
平井遊里:仲良し。
平井遊里:平均4でないとだめか…ロイス5個の侵蝕118で倍ブリ!
平井遊里:118-10d10
DoubleCross : (118-10D10) → 118-75[6,7,7,9,8,10,8,1,10,9] → 43
平井遊里:3点帰還!
風芽 蘭:倍なので3点!
平井遊里:倍3点コンビですぞー。
GM:ではシナリオ10点いつもの5点!
GM:侵蝕をプラスして
GM:鶯宿さん20点!他全員18点!
GM:贈呈!お疲れさまでした!
平井遊里:もしゃもしゃ
風芽 蘭:頂きます!お疲れさまでした!
御鳴 鳴唯:お疲れ様でした!
鶯宿ユメ:お疲れ様です!
平井遊里:お疲れさまです!
GM:ではEDへ
ED:御鳴 鳴唯&平井遊里
GM:---
GM:第四地区・噴水広場
GM:---
GM:1人の少女が、噴水のほとりに座っている。
GM:脚をゆらゆらと揺らして、待ち遠しそうに行き交う人波を眺めている。
杣美賢:「……」
杣美賢:友達と、待ち合わせをしているのだ。
杣美賢:その表情が、ぱっと明るくなる。
杣美賢:「……あ!」
杣美賢:「鳴唯さーん!こっちですよー!」
杣美賢:大声を出して、手をぶんぶんと振る。
:た、た、た──と靴の音。戦闘中は足音を立てないように。安心しきった平時の音で、
:人の群れの中を抜けて、たん、と踏み出した少女は。
御鳴 鳴唯:少しばかり──姿を変えていた。
御鳴 鳴唯:厚いカーテンのように伸ばしていた前髪を、ほんの一房だけ切って、右目を晒して。
御鳴 鳴唯:口元を隠すマスクの類いも無く。冬ならばコートも手袋も、奇妙なものではないだろう。
御鳴 鳴唯:どこにでもいそうな──とまでは言わないまでも。
御鳴 鳴唯:探せばいるだろう。それくらいの姿になって。
杣美賢:「あれっ」
杣美賢:「髪型、変えました?」
御鳴 鳴唯:「……うん」
御鳴 鳴唯:「当たり前だけど」
御鳴 鳴唯:「前が見やすい」
杣美賢:「あはは!なんですかそれ!」
杣美賢:「すっごく似合ってますよ!そっちの方がかわいいです!」
御鳴 鳴唯:「……ありがと」
御鳴 鳴唯:「見たい映画、決まった……?」
杣美賢:「はい!もうチケットも取っちゃったんですよ?」
御鳴 鳴唯:「そう」
御鳴 鳴唯:「……楽しみ」
杣美賢:「初めてだったから、ちょっと緊張しちゃったけど」
杣美賢:「ちゃんと、鳴唯さんの分まで取れました」
御鳴 鳴唯:「えらい」
杣美賢:「ふふふ」
杣美賢:「これでもうおのぼりさんとは言わせませんから!」
杣美賢:「はい、チケットどうぞ」
御鳴 鳴唯:「……ありがとう」
御鳴 鳴唯:チケットを受け取りながら、また礼を言う。
御鳴 鳴唯:誰かに礼を言うのも、久しぶりに思う。
御鳴 鳴唯:別に、普通に生きていれば珍しい言葉でも何でもなくて、
御鳴 鳴唯:これからも何度も、何度も言えるし、聞くことができる筈の──
杣美賢:「こっちこそ……ですよ」
杣美賢:小さく呟いて
杣美賢:また笑って、君の手を引いていく
杣美賢:「行きましょう。もう始まっちゃいます!」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「面白かったら」
御鳴 鳴唯:「もう一度、来ようね」
杣美賢:「そうですね、きっと」
杣美賢:頷く。
御鳴 鳴唯:「約束」
杣美賢:「……」
杣美賢:それには答えず、歩き出す。
杣美賢:聞こえていないのか。あるいは。
御鳴 鳴唯:手を引かれて、歩き出す。
御鳴 鳴唯:楽しみだ。
御鳴 鳴唯:これは、嘘じゃない。
GM:君たちの周囲には
GM:少し距離を置いて、UGNの人員たちが控えている。
GM:映画館の前には、本日休館の立て札。
GM:その傍らを通って、君たちは劇場へと向かう。
GM:---
GM:シアター・フェノミナ
GM:第2スクリーン
GM:---
GM:映画はハリウッド大作ヒーローアクションシリーズの最新作で
GM:笑いあり、涙あり
GM:どんでん返しの繰り返しの末に
GM:主人公たちは、それぞれの安らげる場所へと帰っていった。
GM:エンドロールが流れる。スペクタクルに満ちた本編とはうってかわって
GM:静かな、余韻を残した曲。
杣美賢:「……素敵な映画でしたね」
御鳴 鳴唯:うん。
御鳴 鳴唯:声に出せずに、頷く。
GM:観客は、君たち2人しかいない。
GM:君たち2人だけを、スクリーンの光が照らしている。
杣美賢:「鳴唯さん」
御鳴 鳴唯:「……美賢」
杣美賢:「約束、守ってくれて、ありがとうございました」
御鳴 鳴唯:「……ううん」
御鳴 鳴唯:「私ひとりじゃ、無理だった」
御鳴 鳴唯:「みんなが手伝ってくれて、今日も……」
御鳴 鳴唯:「……やっと、ここまで連れてこれた」
杣美賢:「そうですね……みんなに、ありがとうを言わないと」
杣美賢:「鳴唯さん、伝えてくれますか?」
御鳴 鳴唯:「……やだな」
御鳴 鳴唯:「美賢からみんなに、言ってほしいのに」
杣美賢:「お願いします」
杣美賢:困ったように笑って
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:少しだけ顔を背ける。
御鳴 鳴唯:細く息を吐いて、息を吸って
御鳴 鳴唯:「うん」
御鳴 鳴唯:あまり上手くない笑顔を作って、応じる。
御鳴 鳴唯:「……楽しかった?」
杣美賢:「はい……とても」
杣美賢:「幸せ、幸せで……幸せな時間で、私には勿体ないくらい」
杣美賢:「……ありがとうございます」
杣美賢:「ありがとうばっかりですね、私たち」
杣美賢:「鳴唯さんと、こうして友達になってから」
杣美賢:「これまで生きてきたのと比べ物にならないくらい」
杣美賢:「ありがとうって言いました」
御鳴 鳴唯:「私も……たぶん、そう」
杣美賢:「だけどやっぱり、言いたい言葉は」
杣美賢:「そうなっちゃうんですよね」
御鳴 鳴唯:「……だね」
御鳴 鳴唯:「言わないでいると、いつまでも言わないけど」
御鳴 鳴唯:「……言ってみると、簡単だし」
御鳴 鳴唯:「言うのも、言われるのも……」
杣美賢:そっと、手を重ねる
御鳴 鳴唯:「嬉しい、かも──」
御鳴 鳴唯:声が詰まる。
御鳴 鳴唯:触れられた手が、怯えるように震える。
杣美賢:微笑んで。
杣美賢:「私、ここに来れてよかったです」
杣美賢:「友達と一緒に、映画館に来たんですよ」
杣美賢:「夢が……ひとつ」
杣美賢:「……叶いました」
御鳴 鳴唯:「……うん、うん」
御鳴 鳴唯:「美賢」
御鳴 鳴唯:「ごめんね」
御鳴 鳴唯:「……でも、でもね」
御鳴 鳴唯:「私も、嬉しい」
杣美賢:「……はい」
御鳴 鳴唯:「だから、ね……」
御鳴 鳴唯:「ごめんね、で終わりにするの、やだから……」
御鳴 鳴唯:「もう一回だけ、言うよ」
杣美賢:「……はい」
御鳴 鳴唯:「ありがとう」
御鳴 鳴唯:「今日、ここに居てくれて」
御鳴 鳴唯:「私を嫌わないでくれて」
御鳴 鳴唯:「私を、友達って呼んでくれて」
御鳴 鳴唯:「……すごく、嬉しかった、だから」
御鳴 鳴唯:「ずっと、絶対、忘れない……から」
杣美賢:答えの代わりに
杣美賢:君の手を握る。強く握る。
杣美賢:やがて、その力も消える。
GM:エンドロールが終わる。
GM:君の傍らの席には、白い灰と
GM:手のひらに収まるほどの、紅く輝く結晶だけが残る。
御鳴 鳴唯:手の中に、白い灰が残っている。
御鳴 鳴唯:さらさらと、膝の上に溢す。
御鳴 鳴唯:「……友達って……いろんなことを、さ」
御鳴 鳴唯:呟くように。
御鳴 鳴唯:「言ったり、言われたり、するんだって」
御鳴 鳴唯:灰と一緒に。
御鳴 鳴唯:「……美賢って、ずるいと思う」
御鳴 鳴唯:「私には……勝手に、約束とかさせて……」
御鳴 鳴唯:「自分、は」
御鳴 鳴唯:「……私の、約束、なんかっ」
御鳴 鳴唯:「受けても……くれ、なくて……っ」
御鳴 鳴唯:善行には報いがあり、悪しき行いには罰がある。そんな世界なら。
御鳴 鳴唯:ただ〝良いこと〟をするだけで報われる。だから、世界にはそう在って欲しかった。
御鳴 鳴唯:……きっと此処は、願い通りの世界なんだ。
御鳴 鳴唯:だけど。その分量は公平じゃない。
御鳴 鳴唯:〝いい子〟だった美賢に与えられた報いは、これっぽっちの小さな願いで。
御鳴 鳴唯:〝悪い子〟だった自分への罰は、斜に構えて覚悟していたより、ずっと大きい。
御鳴 鳴唯:「……っ、ぁあ、あ」
御鳴 鳴唯:灯りが落ちたままの映画館の中で、エンドロールに置き去りにされて。
御鳴 鳴唯:「う、ぅっ……う、つ、ぁ……ぁあっ……、あぁ……」
御鳴 鳴唯:もう一回。
御鳴 鳴唯:この夢のチケットは、どこにも売っていなくて、
御鳴 鳴唯:盗むことも出来ないんだと、ようやく気付いた。
GM:---
GM:第四地区・噴水広場
GM:---
GM:君は劇場を出る。
GM:すれ違うようにUGNの回収班たちが
GM:扉の中へと入っていく。
GM:ぼんやりと、君の歩いていく先。
GM:映画館の入り口。
GM:柱にもたれかかって、誰かが立っている。
御鳴 鳴唯:「……」目は良い。もう涙のヴェールも無い。誰なのかは遠くからでもはっきりと分かっていた。
御鳴 鳴唯:歩いて行く。……少しばかり軌道を曲げて、柱に寄るように。
平井遊里:扉に向かう回収班に混ざらない人影が、一人。
平井遊里:「やっほう。奇遇だね、御鳴ちゃん」
平井遊里:あたかも熱中していたかのような映画のパンフレットをしまう。
御鳴 鳴唯:「平井、遊里」
平井遊里:「はい、ユーリさんだよ」
御鳴 鳴唯:「……嘘が下手」
平井遊里:「……何のことかな?」笑顔を固めて。ふすーふすーと口笛を吹く。
平井遊里:「映画、見てたんだ?」
御鳴 鳴唯:くす、と喉奥を成らすように笑って、
御鳴 鳴唯:「大丈夫」
御鳴 鳴唯:「気を遣わなくて、いい」
平井遊里:「……」
平井遊里:一瞬、眉をハの字に曲げて
平井遊里:「そっか」
平井遊里:普段の表情に戻る。
御鳴 鳴唯:「悲しいし、辛いけど」
平井遊里:「うん」
御鳴 鳴唯:「でも、歩けないほどじゃない」
平井遊里:「……うん」
平井遊里:真っ直ぐに聞く。
平井遊里:ちゃんと、自分の足で立ってるその子を見る。
御鳴 鳴唯:「……言いたいことも、一緒にしたいこともたくさんあったけど」
御鳴 鳴唯:「たぶん、ね」
御鳴 鳴唯:「そういうの、全部埋まるような時って」
御鳴 鳴唯:「無いんだと思う」
平井遊里:「うん」
平井遊里:「難しいよね」
御鳴 鳴唯:「……だね、だから」
平井遊里:「だから?」
御鳴 鳴唯:「歩こうかなって、思う」
御鳴 鳴唯:普段のペースよりゆっくりと、足を──何処へと定めるでもなく、動かし始める。
御鳴 鳴唯:「何日か、お休みも貰ってるし」
平井遊里:「うん」
平井遊里:ゆっくりと、歩き出すのを見て。
平井遊里:傍らに置いていた通学カバンを肩にかける。
平井遊里:「それじゃあ、どこへでも行けそうだね」
御鳴 鳴唯:「……特に、予定もないけど、ね」
平井遊里:「おっと、それじゃあユーリさんから提案として、」
平井遊里:「その道行きの隣に一人、ガイドはいかがですか?」
平井遊里:歩調を合わせて隣に並ぶ。
平井遊里:横並びになると自分より高く。その分遠くが見えるであろう、顔を上目遣いに見ながら
御鳴 鳴唯:「……」急に、うさんくさいものを見る目になる。じっとりとした。
平井遊里:「なにかね、その顔は」
御鳴 鳴唯:「ガイドって人種は」
御鳴 鳴唯:「十一地区に限って……ろくな相手だった試しが無い……」
御鳴 鳴唯:場所が悪いのである。
平井遊里:「oh……都会って怖いね」
平井遊里:印象があやふやである
平井遊里:「じゃあ、ガイドはいいや。役職はいりません」
平井遊里:ウンウン、と頷いて。
平井遊里:「何の変哲もない、ただのお友達が一緒に並べる隙間は、貴方の隣にあるかな?」
御鳴 鳴唯:「……かなりスカスカ」
御鳴 鳴唯:「友達、いなくなっちゃったばっかりだから」寂しげに、けれども笑って
平井遊里:「あら、それは大変」
平井遊里:口調は軽く。目を細めるように表情は柔らかく。
平井遊里:「でも、きっとこれから、いっぱいの人が座るでしょうね」
御鳴 鳴唯:「……だと、いいな」
平井遊里:「これはうかうかしてられません」
平井遊里:「今のうちに、いい席確保しておきませんと。ふふっ」
御鳴 鳴唯:「……」
御鳴 鳴唯:「予約は先着順ではなく」
平井遊里:「ではなく?」
御鳴 鳴唯:「席順のオークションとなります」
平井遊里:「んまっ」
御鳴 鳴唯:「……入札を、どうぞ」
平井遊里:「むむ。もちろん、一番いい席を狙いますよ?」
平井遊里:「支払いは、これからの時間をかけて、たっぷりと分割で」
御鳴 鳴唯:「じゃあ」
御鳴 鳴唯:「……今日の分の、頭金は?」
平井遊里:「よくぞ聞いてくださいました」
平井遊里:メガネをクイッ、と直す。得意げに。
平井遊里:「そうですね、まずはお友達の基本として、カラオケにでも行きましょうか」
平井遊里:「それと、」
平井遊里:相手に、不意打ち気味に抱きついて。
御鳴 鳴唯:「わっ」
平井遊里:「まずは今日一日分、私の時間をお支払いしますね」
平井遊里:「……御鳴ちゃん」
平井遊里:「貴方は今回、頑張りました。すごくすごく、頑張りました」
平井遊里:「だから、これから貴方は幸せになるんです」
平井遊里:「もちろん、良いことも悪いこともあるでしょう」
平井遊里:「でも、幸せになります。なれます」
平井遊里:「私が保証します」
平井遊里:「自分で歩ける貴方はいっぱい友だちを作って、いっぱい思い出を作って」
平井遊里:「ずっと幸せになるんです」
平井遊里:「……いいですね?」
御鳴 鳴唯:「……」この前のように、空を見た。
御鳴 鳴唯:ふぅ……と、マスクに遮られない、白い息を吐く。
御鳴 鳴唯:背に回される腕。
御鳴 鳴唯:応じるように腕を伸ばし──だが、それは閉じられず。
御鳴 鳴唯:「……」左手の掌を、空へ向けた。
御鳴 鳴唯:右手を軽く振り上げる。あの硬質の音は無いけれど、
御鳴 鳴唯:掌の上に、ガベルのように振り落とす。
御鳴 鳴唯:「……落札」
平井遊里:「……ふふっ」
平井遊里:「やりました。私、狙った相手は逃しませんので」
御鳴 鳴唯:「……まだ安心は早い」
御鳴 鳴唯:「カラオケは……人の性格が露骨に出る……」
平井遊里:「なんと、落札後の審査まで」
御鳴 鳴唯:「……演歌とか、30年も前の歌謡曲ばっかり歌う男は……正直……無いと思う……」
平井遊里:「なんか実感こもってますね?」
御鳴 鳴唯:「……これで」メロウィックサインを掲げ、歩き出す。
御鳴 鳴唯:「よろしく」
平井遊里:「ふむ」メロウィックサインを見様見真似で。
平井遊里:親指と、中指薬指をくっつけて。狐。
平井遊里:「どうやら、御鳴ちゃんに教えてもらうこともいっぱいありそうですね」
御鳴 鳴唯:「……ベビーじゃなくヘビー……」と、ちょっと肩を落としながらも
御鳴 鳴唯:「まぁ」
御鳴 鳴唯:「いいか……」
平井遊里:「うむうむ」
平井遊里:「これからわかり合っていきましょう」
御鳴 鳴唯:「……ん」
御鳴 鳴唯:分厚いコートでも、立ち止まっているだけでは、寒い。
御鳴 鳴唯:さっきまで少し暖かかった。……熱が離れて、隣に行ってしまった。
平井遊里:抱きついた姿勢は既に解除して、今度は。
平井遊里:「じゃ、行きましょうか」
平井遊里:自然と手を差し出す。
御鳴 鳴唯:屋内なら暖かいし──
御鳴 鳴唯:「うん」
御鳴 鳴唯:手を取る。
御鳴 鳴唯:これだけでも、十分。
御鳴 鳴唯:ひとりでいるより、ずっと暖かい。
平井遊里:握り返した手をぎゅっと確かめて。
平井遊里:体温を分け合いながら、2人で歩き出す
GM:---
GM:ED終了。
GM:お疲れ様でしたー!
御鳴 鳴唯:お疲れ様でした!
平井遊里:お疲れさまでした…!
ED:鶯宿ユメ&風芽 蘭
GM:---
GM:第4地区・洋食店
GM:---
GM:第四地区のショッピングモール、昼食時からは少し外れた時間帯。
GM:食堂街の外れに入っている洋食店。向かい合う君たちの目の前にはステーキの皿。
GM:……君、鶯宿ユメの端末に
GM:支部構成員から連絡のメッセージが入る。
GM:”杣美賢の死亡を確認。アイテムは回収済み。”
鶯宿ユメ:にこにことステーキ皿と相対しながら、端末を確認します
GM:そしてここにいない2人がどうしているのかも
GM:君は任務の責任者として、知っている。
鶯宿ユメ:「……」
鶯宿ユメ:少しだけ、目を細めて。
鶯宿ユメ:「お疲れさま、二人とも。ミサトちゃんも、ごめんなさいね」
鶯宿ユメ:呟く。御鳴鳴唯への対処はこちらが指示したものではありえない。完全に、平井遊里の優しさによるものだ。
鶯宿ユメ:ゆえに、これでよいのだと思う。……ユーリちゃんには今回、ずっと助けられっぱなしだ。メイちゃんのフォローまで任せてしまった。
鶯宿ユメ:この借りをいつか返してあげたい。ありがとう。
風芽 蘭:「どうしたの?ユメさん」 ステーキを切るのに少々てこずりながらも美味しそうにほおばっている。
風芽 蘭:「ユーメーさーん?」
鶯宿ユメ:「ううん、何でもないわ。ちょっとお仕事の報告」にっこりとランちゃんに向き合って。
鶯宿ユメ:「ごめんなさいね、せっかくのステーキなのにね。ここ、おいしいって評判なのよね。わたしも食べるわ」
風芽 蘭:「うん!すごいおいしーよー」
鶯宿ユメ:「うふふ」器用に切り分け、口に運ぶ。……うん、おいしい。おいしい、物だと思う。
鶯宿ユメ:……メイちゃんに謝りたかったこと、話してみたかったこと。こちらも心残りとしてまだ残っている。
鶯宿ユメ:次に会う時は、きっと今より良い状態になっている筈。楽しみだ。……また会えるといいわね。
鶯宿ユメ:「ランちゃん。あ、食べながらでいいわ」
風芽 蘭:「ふぁい?」 もぐもぐと頬を膨らませている。
鶯宿ユメ:「今回のお仕事、すごく助かりました。色んな面で、ランちゃんにはいっぱいお世話になったわ。ありがとうございます」
鶯宿ユメ:礼。
風芽 蘭:「ふえ。いえいえー」 ごくんと口の中の分を飲み込んで。
風芽 蘭:「あたしこそ、たくさんおせわになりましたー」 ぺこりとお辞儀。
鶯宿ユメ:「うふふ。ここのお肉はおごりよ。じゃんじゃん食べてね」
鶯宿ユメ:もぐもぐと自分もステーキを食べる。
鶯宿ユメ:……杣美賢ちゃん。
鶯宿ユメ:今回のあなたの処遇については、一番の始末を負うべきわたしの責任です。
鶯宿ユメ:あなたの最期が悲しいだけのものでなかったのは幸いでしたが。
鶯宿ユメ:あなたを助けられなかったこと。胸に刻みます。ごめんなさい。どうか安らかに。
鶯宿ユメ:「……何が勝利よ」にこにこと楽しげな表情は、全く変わらない。器用なのか。
風芽 蘭:「しょうり?」
鶯宿ユメ:それとも、この表情だけが今の自分の生きていくべき全てだとでも言いたいのか。
鶯宿ユメ:楽しげに、おいしそうに肉を食べている。
風芽 蘭:「……」 ぽつりと漏れた声に顔を上げ、ユメさんを見つめる。
鶯宿ユメ:「うん、お仕事ね。ああ今回の任務。わたし色々上手くできなかったわって」
鶯宿ユメ:「ちょっと反省してたところなの」
鶯宿ユメ:「……ランちゃんはどうかしら?お仕事に、そういう風に感じたことってある?」
風芽 蘭:「あたしは、うーん」
風芽 蘭:「むかしの任務は、うまくいったことなんてなかったからなあ」
鶯宿ユメ:「そうなの……」風芽蘭の、おおよその経歴は聞いているが。
風芽 蘭:FH時代を思い出す。あの頃の任務は、生きて帰れればそれだけで上出来で。
風芽 蘭:省みる余裕なんて、きっと誰もなかった。いや、もしあったとしても。
風芽 蘭:「あたしがわすれちゃっただけで、ほんとはしてたかもだけど。覚えてなかったら意味ないよねぇ」
風芽 蘭:その記憶は薄く、遠く。思い起こすには、不鮮明すぎる。
鶯宿ユメ:「……そうかもしれないわね。覚えてなかったら意味がない、か」
風芽 蘭:「あ、でも。今回の任務の反省するとこはちゃんとまだ覚えてるよ」
鶯宿ユメ:「そうなんだ。さすがね。よかったら聞かせてもらってもいいかしら」
風芽 蘭:「んっと、まず車両にいたとき。もっとはやくめいちゃんとそまちゃんのとこに行けたら良かったなって」
鶯宿ユメ:「……うん」わたしたちもだ
風芽 蘭:「それから、キニ君にアスピスをはじかれちゃったとこ。あたし、人にあてるのうまくないから」
風芽 蘭:「いつもはやらないけど、あてなきゃいけないときもあるもんね。練習しといた方がいいかも」
鶯宿ユメ:「要訓練かもしれないわね。でも大丈夫よ。ランちゃんできる子だもの」
風芽 蘭:「えへへ、そっかな。……あとは」
風芽 蘭:「めいちゃんに、やな思いさせちゃったから。それがいちばん反省しないと」
鶯宿ユメ:「……メイちゃんに」
鶯宿ユメ:――大丈夫。そんな確証も、風芽蘭という人物背景を知りもせず言い切ってしまうのは、鶯宿ユメの無自覚の傲慢である。
鶯宿ユメ:本人は気づいてすらいないが……。
鶯宿ユメ:「ふふっ」
風芽 蘭:「?」
鶯宿ユメ:「それこそ大丈夫だと思うわよ。メイちゃんはそんな『小さい』子じゃないわ」
鶯宿ユメ:「今回列車に乗る前のメイちゃんなら分からなかったけど、今のメイちゃんは少し強くなったはずだもの」
鶯宿ユメ:「……でも、ランちゃんは優しい子ね。気になるなら、それはちゃんとメイちゃんにも伝えてましょう」
風芽 蘭:「……うん。こんど、話しにいってみる」
鶯宿ユメ:「ええ」にこにこと、楽しそうに再び肉を切り始める。
風芽 蘭:「あ、ユメさん。これ食べおわったらケーキも食べていい?」
鶯宿ユメ:「ごめんね、ごはん中にお仕事の話しちゃって。どんどん食べましょう」
鶯宿ユメ:「もちろんよ!ふふ、わたしもシャーベット頼んじゃうわ」
風芽 蘭:「やった。どれにしよっかな」
鶯宿ユメ:……今回の事態。明確にわたしの『敗北』だ。
鶯宿ユメ:助けると決めた救助対象を救えず、何が勝利か。
鶯宿ユメ:にこにこと、楽し気にデザートを待っている。
鶯宿ユメ:――鶯宿ユメの情緒は、今だ意識の闇・虚無の中だ。
鶯宿ユメ:その身は勝利のためだけに生きている。発露する(ように見える)感情はすべて正しき美しき勝利のためだ。
鶯宿ユメ:喜びはいい。楽しみもいい。どちらも正しき勝利のためには重要だ。
鶯宿ユメ:だが激しい怒りも深い悲しみも、勝利には不要だ。
鶯宿ユメ:『役に立つかもしれない道具』ですらない。だから、それらはすべて意識の虚無に打ち捨てている。
鶯宿ユメ:……助けられなくてごめんなさいね、美賢ちゃん。でもあなたのことは絶対に忘れません。
鶯宿ユメ:敗北の記憶だけを胸に、楽し気にデザートをつつく。
鶯宿ユメ:にこにこと。朗らかに。
鶯宿ユメ:鶯宿ユメは、勝利のためだけに生きている。
風芽 蘭:同様に、運ばれてきたケーキをつつきながら思いを馳せる。
風芽 蘭:考えているのは、めいちゃんのこと。またお話しするのなら、今度こそ上手く話したい。
風芽 蘭:(あたしがじょーずに話せてたら、やな思いさせなかったかもだし)
風芽 蘭:彼女に告げた言葉に、嘘は一つもない。彼女にそう聞こえなかったとしても。
風芽 蘭:美味しいものをお腹一杯に食べれることは幸せだ。それこそたった今食べたステーキやケーキだって。
風芽 蘭:あそこに居た頃は、生きるために必要な最低限――ひょっとしたらそれ以下の携帯食しか食べられなかった。
風芽 蘭:温かいお布団で眠れることは幸せだ。明日の心配をせずに熟睡して良いことも。
風芽 蘭:あそこに居た頃は、冷たい床とボロボロの毛布で寝ていた。実験や任務のことは、そのうち気にならなくなったけど。
風芽 蘭:ここは、すごく優しくて幸せな場所だから。ここに居られるのが嬉しいという気持ちは、本当によく分かるのだ。
風芽 蘭:(それに)
風芽 蘭:彼女は確か、『私から目を逸らしたまま』と言っていた。そんなことないって、それもちゃんと伝えないといけない。
風芽 蘭:だって、風芽蘭は。死にたくないという一心で生き延びたことこそを、すごいと思ったから。
風芽 蘭:それは風芽蘭には出来ないことだから。
風芽 蘭:――ティルナノーグセルが壊滅した時。正確には、壊滅したその後に目を覚ました時。
風芽 蘭:蘭が感じたのは、「しかたないか」の一言だけだった。
風芽 蘭:壊滅してしまったのなら仕方ない。友達も死んでしまったのなら仕方ない。居場所がなくなったのなら仕方ない。
風芽 蘭:死ぬしかないな、と。当然のごとくそう受け止めた。
風芽 蘭:死にたくないなんて少しも思わなかった。生きるために頑張ろうなんて思いつきもしなかった。
風芽 蘭:あのとき、あるさんが生きていいと言わなければ。居ていいと言ってくれなければ。
風芽 蘭:とうの昔に、風芽蘭は死んでいた。
風芽 蘭:(ちゃんと、ぜんぶ話したら伝わるかなあ)
風芽 蘭:目を逸らしたわけでなく、嘘をついたわけでなく。心から、あなたを尊敬したんだって。
風芽 蘭:(伝わったらいいなぁ)
風芽 蘭:十二地区へどう行こうか、誰かに連れていってもらおうか。そんなことを考えながら。
風芽 蘭:ケーキの最後の一口を飲み込んだ。
GM:---
GM:ED
GM:終了!
GM:お疲れ様でしたー!
平井遊里:お疲れさまでした~!
風芽 蘭:お疲れさまでした!
御鳴 鳴唯:お疲れ様でした!