GM:
■【伏見未雨の状態】
現場に残された計器のデータ、戦闘時の"鍛鉄の座"のデータから、伏見未雨の状態が判明した。
鍛鉄の座の武器に使用された素材は『賢者の石』。
高濃度のレネゲイドクリスタルが体内に残留し、後天的にその適合者として覚醒した。
この賢者の石は本来《マスターオーパーツ》が使用していたものと見られ、
現在の伏見未雨は、その『賢者の石』を介して未来の《マスターオーパーツ》の意識を共有している。
しかし、未来のマスターオーパーツは既にジャーム化しており、
このままではその意識を共有する伏見未雨のジャーム化も避けられない。
ただ、同じ人物としても、その意識を完全に同調させるにはラグがある。
言い換えれば、完全に同調しきる前に伏見未雨と《マスターオーパーツ》の意識の同調を一度、妨げることができれば。
伏見未雨が《マスターオーパーツ》となる未来を回避することができる。
その期限は、本日の午前零時。
→《Eロイス:無限を継ぐもの》が使用されています。
クライマックスで伏見未雨が生き残った場合、即座にジャーム化。
FHエージェント《マスターオーパーツ》として誕生します。
更科未来:「短くまとめますと」
更科未来:「同じ人物であっても、意識の書き換えは容易ではありません。」
更科未来:「インストール時間が必要です。片方がジャームだなど、正常な意識でなければなおさら」
更科未来:「それが終わり切る前に横面を叩いて差し上げれば」
更科未来:「少なくとも。元々身体に宿っている意識のほうが主導権を握るでしょう」
更科未来:用意していたセリフを言い切り、ケホケホと喉を枯らして、用意された麦茶を飲む。
漆城春渦 :「FHだと割と見るわよねえ、クローンなんかに記憶の継承させる手口」
漆城春渦 :「失敗する奴も多いけど。今回のも、本人同士でこそあれ、その類ってわけね?」
姫島・葵:「……インストールが終わるまでに、クラッシュさせる」
万木春海:「まだ時間は残されてる、そういうわけですね」
更科未来:「そういうことだよ」
更科未来:「少なくとも、ジャーム化が伝播するほど、思想を変えるほどの意識の書き換えは精密作業です」
更科未来:「私も無理だったし……」ボソッ。小声
更科未来:「その居場所を突き止めてやれば、邪魔することは容易いでしょう」
春日雪:「……………」
春日雪:提出された資料に目を通していく。
漆城春渦 :「とはいえ、目安はつくの?」
漆城春渦 :「インストールが終わるまでネカフェでゆっくりお休みしてるのかもしれないでしょ?」
春日雪:「確かに。解決策は《ネヴァー・ノウズ》の語る概要で問題無さそうです。」
春日雪:「そして、そう。居所についてはそうでしょうね」
春日雪:「相手は打って出る必要がない。時間を操って、馴染むまで待てばよいのですから。」
春日雪:「こちらとしてはお手上げですが……」チラ、と更科に目線を向ける。
春日雪:「当然、なにか手立てはございますよね?」
更科未来:「もちのロンです」
更科未来:ふんっ。筋肉のない薄い腕で力こぶ。
更科未来:「名前を聞いたときから、第五支部の総力を上げまして。」
更科未来:「その特定を済ませておりますとも。」
GM:情報項目が追加されます。
■【マスターオーパーツの居場所 難易度512 任意の<情報:>、<知識:>】
GM:失敗したら再登場して判定できます。どうぞ。
漆城春渦 :オーバーフローしてるじゃん
万木春海:フンフン
GM:C2まで行けばワンチャンありますよ
万木春海:万木、これ開けられちゃうのでは
姫島・葵:なんだって……
GM:マスターの情報ですからね。
GM:そりゃ同格のマスターじゃないと開けることも難しいですからね~~
GM:なにかあればどうぞ。
漆城春渦 :じゃあ紡ぎの魔眼使って振ります
GM:頑張って。
漆城春渦 :情報:噂話で 情報収集チーム使います
漆城春渦 :7dx+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 10[1,2,3,5,8,8,10]+5[5]+4 → 19
GM:頑張った。
漆城春渦 :惜しい。紙一重だった。
万木春海:惜しかったね……あとは、万木ちゃんに任せな!
GM:もうちょい回ればギリでしたね
GM:万木チャーン!
漆城春渦 :オーパーツ雑誌の置いてあるネカフェが見つかりました
漆城春渦 :ムーみたいなやつ
GM:ソフトクリームも食べ放題の達成値ですね。
GM:万木ちゃんも判定どうぞ!
漆城春渦 :82→83
万木春海:マスターオーパーツの居場所 難易度512 <情報:大N市> マスターズコネクションを使用します
GM:通りました。
GM:コツコツ溜めた達成値も可愛さの前には無力。情報開示!
万木春海:やったぜ!
GM:
■【マスターオーパーツの居場所 難易度512 任意の<情報:>、<知識:>】
《マスターオーパーツ》伏見未雨は姿をくらましている。
自身の能力を使用して『ここではないどこか』、時間の止まった世界とでも呼ぶべき場所で、賢者の石の適合を待つつもりだろう。 それは決まった入り口、決まった対象でなければ侵入することは出来ない。
その入口とは、第5地区に存在する運動公園。
昔、伏見未雨と姫島葵が出会った場所である。
決まった対象とは、マスターオーパーツが覚醒を促した、"賢者の石"の適合者または"特異点"の持ち主。
姫島葵が伏見未雨と初めて出会った場所に赴けば、『時間の止まった世界』の入り口は姿を表すだろう。
その先にマスターオーパーツが居る。
→クライマックスシーンに移行します。
GM:シーン終了、ロイスと購入が可能です。
漆城春渦 :ロイスなし。購入は一か八かブルゲ!
漆城春渦 :紡ぎの魔眼 83→84
漆城春渦 :7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,1,1,2,4,5,10]+6[6] → 16
漆城春渦 :強化素材にしとけばよかった!
GM:こっちはほんとに惜しい
漆城春渦 :以上ー
万木春海:保留、購入同じくブルーゲイル!
万木春海:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[2,3,8,10]+4[4]+1 → 15
姫島・葵:伏見末雨 ○大事な女の子/僕はさよならを言わないに変更
姫島・葵:購入ブルゲで
姫島・葵:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,4,7,9] → 9
姫島・葵:駄目ですね……以上で
万木春海:これユウくんパワーと財産Pでいけちゃう?
君臣ユウ:バディの構え~
君臣ユウ:達成値+3。万木ちゃんに。
万木春海:おねがーい♡
君臣ユウ:分かりました。経費計上しておきます。
万木春海:財産Pを2点使用!購入します
万木春海:ちゃっかりしてるー♡
漆城春渦 :やったー!
万木春海:ブルーゲイル、入手!万木が持ってても仕方のないものなので姫島さんへシュート!
君臣ユウ:第九支部特製、ソラリス印のブルーゲイル!
君臣ユウ:用法用量はよく守ってね。
姫島・葵:流石だ……
漆城春渦 :それ雪ちゃんの写真がついてない?
春日雪:(特に明言をしない笑み)
万木春海:応急キット使用!
万木春海:2d10
DoubleCross : (2D10) → 7[6,1] → 7
万木春海:回復!
クライマックス
GM:
//=====================
// クライマックス
//=====================
GM:シーンPC:姫島葵。全員登場
GM:登場侵蝕をどうぞ
万木春海:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 8[8]+64 → 72
漆城春渦 :1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 1[1]+83 → 84
姫島・葵:僕の侵蝕率は+5(1d3+3->2+3)されている(侵蝕率:97->102)
万木春海:「使えるものは、何でも使えば良いんですよ」
万木春海:「私はUGNに来てそう、長くはないけどね」
万木春海:「知り合いも、お友達も、ちゃんと出来たんですよ?」
万木春海:そう言ってクルクルと手元の端末を回す
万木春海:「フフフ、おじさま、泣いて喜んでいましたね」
万木春海:思いつくものに、片っ端から当たる、単純だけど効果的
万木春海:「んふふ、続々と情報が集まってきてますよ、ほらほら」
万木春海:メールボックスのスレッドが、絶え間なく通知を送ってくる
万木春海:「詳しいことはわかんないのですが」
更科未来:「それは良かった。マッキーがこの案件に関わってるとそれとなく伝えたかいがありました」その成果を見ながら
万木春海:「このメチャすごいソフトが、情報を参照してマッピングしていくれているらしいのです」
万木春海:「私はスタートボタンを押しただけ、便利なものですなぁ~~」
更科未来:「便利ですね、最近のピコピコは」
万木春海:「そだねー、すごいよねー」緊張感のない笑顔
万木春海:「というわけでだんだんと地図が出来てきたわけですが」
万木春海:「未だ所在は掴めず、です」
万木春海:「しかし、わかったこともある!」
更科未来:「デデン」
万木春海:「ここの赤くなってる場所には、おそらく”いない”」
万木春海:画面を指し示す
万木春海:「最後のキーは、やはり、葵ちゃん」
万木春海:「特異点たる、きみです」
万木春海:「勝手ながら、サーチの参照にきみのデータを、追加させてもらいました」
万木春海:「こうして浮かび上がった候補のエリア、おおよそ8つ!」
万木春海:「きみなら、引き寄せることができるはずです、彼女の居場所を」
万木春海:「縁が、まだ切れていないのなら」
万木春海:「心当たりは……ありますか?」
万木春海:画面を、葵へと向ける
姫島・葵:「……はい」
姫島・葵:心当たりなら、ある
万木春海:「だいじょうぶ、『わかる』はずです」
GM:画面に映る8つの点。そのうちの一つに、キミは覚えがある。
GM:幼い頃、毎日のように通い、あるいは通り過ぎた。
GM:そんな場所だ。
姫島・葵:「この公園に行きましょう」
姫島・葵:「みーくんを連れて帰りに、行きましょう」
万木春海:「えへへ、よしきた」
万木春海:パタン、と端末を閉じる
万木春海:「行っちゃいましょうか」
万木春海:「みゅーちゃんに、幼馴染の純情な恋心ってやつを甘く見た報いを見せてやりましょう!」
姫島・葵:「んなっ……!」
姫島・葵:謹啓、伏見未雨様へ
姫島・葵:そんな風に僕は言葉を紡ぐ、あるいは
姫島・葵:ドゥ ドゥ ラム レ ドゥ
姫島・葵:そんな言葉で伝えよう
姫島・葵:僕が知らない君がいる様に、君が知らない僕がいる
姫島・葵:例えば、スケートボートを嗜むようになったとか
姫島・葵:例えば、ジャングルジムに昇る練習をしたとか
姫島・葵:君が女の子で安心したのはね、僕は自分が男を好きになっているんじゃないかと思ったからで
姫島・葵:そんな悩みはやはりひどく自分勝手で、君の気持ちや嗜好を考えていないらしい
姫島・葵:でも、そう思ってしまうくらい僕は君という存在を想っているということは分かっていて欲しい
姫島・葵:さよならを言えば終わってしまうから
姫島・葵:やはり今日も君に『さよなら』は言わない
姫島・葵:みんなで一緒に帰ろう、そして伝えるべきことは二人きりで
姫島・葵:ラム レ ブルー
姫島・葵:恋は水色
姫島・葵:君の瞳のように
姫島・葵:謹白
GM:【第五地区 運動公園】
GM:住宅街の中に現れるのは、中央に大きな噴水が設置され、広さを携えた運動公園である。
GM:いくつかの遊具は撤去され、広場の面積が広い。
GM:そして残った遊具は小学生には山のように高くとも、身長の伸びた今では、手を伸ばせば一息にてっぺんに届いてしまいそうだ。
GM:その入口に、君たちは居た。
万木春海:「なんか昔って、こうぐるぐるってー回す」
万木春海:「ハムスターが回すやつみたいな球体のカゴありましたよね」
万木春海:「今ぜんぜんみなくなっちゃいましたね」
万木春海:「私はそのむかし、あれに対してトラウマを植え付けることをなりわいにしていたと」
万木春海:「お母様が言ってました」
更科未来:「時間が経つのははやいもんだね」
姫島・葵:「『グローブジャングル』ですよ、万木さん」
万木春海:「え、そんな名前だったんだあれ」
姫島・葵:「ジャングルらしさなど、かけらもありませんが」
万木春海:「ここにもあったのかな」
漆城春渦 :「いいわねえ、そういうの縁がなかったわあ」
万木春海:キョロキョロと見回す
姫島・葵:「もうなくなってますが……でも僕らの思い出はジャングルジムですから」
漆城春渦 :「葵ちゃん、覚悟はできてる?」
君臣ユウ:「この場所。恐らく、入り口からこの公園に入ることがボーダーでしょう」
君臣ユウ:「そこから先は、何が起こっても不思議ではありません」
GM:君たち3人と、君臣ユウ、更科未来。
GM:その世界に乗り込むのはこの5人だ。
漆城春渦 :「ま、スカな可能性もあるけれどねえ」
漆城春渦 :言葉とは裏腹に、この場に相手が居る事を疑っていない。
漆城春渦 :特異点とは、そういうオーヴァードのことだからだ。
万木春海:「だいじょうぶですよ」
万木春海:「『そのためのチカラ』なんですから」
姫島・葵:もうこの手に震えはなく、あるのは緊張による鼓動の高鳴りだけだ
万木春海:同じく、疑いはない
姫島・葵:「行きましょう!」
姫島・葵:一歩、踏み出す
GM:君の足は、境界を超える。
GM:視界を塗りつぶすように。波が体を揺らす感覚。
GM:布を捻るように空間がねじれ、極彩色の色が視界を覆って。
GM:【エネミーエフェクト:《時空の裂け目》への侵入条件がクリアされました。】
GM:数秒、あるいは数分の酩酊感と共に。
GM:ねじれた視覚が元に戻る。
GM:広がるのは白色の世界。
GM:砂のような、不安定な白の粒が足元に広がり、そこかしこに何かが埋まっている。
GM:手に持てばサラサラとこぼれ落ち、踏みしめても不思議と足は埋まらない。
GM:それは時計。それは人形。それは万年筆。
GM:それは、スケートボード。
GM:何もかもが煩雑な、停滞した世界が貴方達の目の前に広がった。
GM:白い世界の中心。どこまで広がるかも定かではない白の空間の中央に、古ぼけた大きな時計塔がある。
GM:その時計の針だけが唯一、ゆっくりと。反対方向に動いている。
"鍛鉄の座":「やぁ、いらっしゃい」
万木春海:「はぇ~~」
万木春海:キョロキョロと周囲を見回す
"鍛鉄の座":砂にまみれた椅子に腰を落ち着け、文庫本を片手にしている眼鏡姿の青年の姿。
万木春海:「げ、出た」
漆城春渦 :「サマになるわねえ、優男」
"鍛鉄の座":「ひどい言い草だ。君たちが来たんだろう」
"鍛鉄の座":「ま、せっかく来たんだ。ゆっくりしていくと良い」
"鍛鉄の座":「お茶でも淹れる?」
"鍛鉄の座":「俺は時間が稼げればそれでいいや」
"鍛鉄の座":そう言って君たちに目線を向ける。
漆城春渦 :「搦め手ばかりの男は嫌われるわよ?」
姫島・葵:「時間があるならその読んでる本について聞きたいところですが」
漆城春渦 :「胴体への穴の開け方が足りなかったわねえ」
姫島・葵:「次は頭に開けましょう」
"鍛鉄の座":「開けられたくないから真正面じゃなくてこんな絡め手を使ってるんだよ」
"鍛鉄の座":やれやれ、とばかりに文庫本を閉じる。
"鍛鉄の座":「あんまり迂闊なことは言いたくないんだけど、君たちはアレかい」
"鍛鉄の座":「こっちの事情もまるっとお見通し、というわけかな」
万木春海:「そりゃあもう全部お見通しだ!!」
万木春海:ズビシ!と指を向ける
"鍛鉄の座":「元気の良いことだ」
万木春海:「あんたなんか構ってる意味もないってこともだ!」
万木春海:「ということでさようなら、痛いの嫌いなんでしょ?そこでじっとしててね」
"鍛鉄の座":「口が回るね。相手するのがつかれるタイプだ」
"鍛鉄の座":「少年には嫌われてたし……そっちのお兄さんもそんな感じかな?」
"鍛鉄の座":「土壇場で背中を撃つならこのタイミングが良いと思うよ、俺は」
漆城春渦 :「そうねえ、評価はしてるわよ。武道家と刀鍛冶、同類みたいなものだし」
万木春海:「ホラホラ、いこ葵ちゃん、なんかごちゃごちゃ言ってるけどあれ時間を稼ぎたいだけだから」
漆城春渦 :「同類で−−分かるでしょ」
漆城春渦 :「水と油」
漆城春渦 :ギ シ
漆城春渦 :地面を踏みしめて−−轟音が響く。
漆城春渦 :世界を構成する砂と玩具を壁の如く巻き上げて、鍛鉄の座との壁にする。
"鍛鉄の座":「わっかりたくないなぁ」
"鍛鉄の座":ザッ、と。その壁に横の筋が入る。
"鍛鉄の座":手にした刃はレネゲイドの輝きを帯びて、既に斬撃を終了した。
漆城春渦 :「行きなさい−−って言えれば良かったのだけれどね」
"鍛鉄の座":「俺は鍛冶師で商売人だから。こういう傭兵じみたのは門外漢なんだよ」
"鍛鉄の座":「でもまぁ、田舎の電気屋が自転車修理するみたいに。やれることはやらなきゃねぇ」
漆城春渦 :僅かに身を反らせている。額の先を駆けた斬撃が、サングラスを両断し、砂と共に落ちる。
姫島・葵:「……みーくんを出せ」
漆城春渦 :「眠り姫の前の試練、ってところかしらね」
"鍛鉄の座":「いいよ。」
"鍛鉄の座":砂まみれの椅子をどけて、その下の砂に埋もれていたものを取り出す。
"鍛鉄の座":ずるり。片手で引き上げるように持ち上げるのは、古ぼけた扉だ。
"鍛鉄の座":ドアノブを回して、開ける
"マスターオーパーツ":その先に。
"マスターオーパーツ":君の見慣れた。しかしそれよりずっと表情を薄くした少女が現れる。
"マスターオーパーツ":「困ったな」
"マスターオーパーツ":「こういう状況になるわけだ」
"マスターオーパーツ":ううむ。とポニーテールを揺らして首をかしげる。
"マスターオーパーツ":「万木さん。漆城さん。それに、ヒメ」
"マスターオーパーツ":「あとはボクに任せて。そのまま、引き換えしてもらえないかな」
万木春海:「やーーーー、です!」
"マスターオーパーツ":任務に忠実な、UGNとして。君たちの仲間として。
"マスターオーパーツ":まるでそのような自負が見える口調で、言う。
万木春海:「まったく、勝手するからこうなるんですよ」
姫島・葵:「その顔を困らせるのは忍びないな」
万木春海:「私たちは、チームなんですよ」
万木春海:「言いたいことはいっぱいあるけど」
万木春海:「今回、私の優先順位は低いですからね」
万木春海:「『逃げちゃ』『駄目だよ』」
万木春海:そう言って、一歩を引く
万木春海:葵を押し出すように
漆城春渦 :「そうは言ってもね。正直、アナタのことは何にも知らないし」
漆城春渦 :「個人的な恨みも何もない。討伐命令だって、ねえ? アタシは外様だし」
漆城春渦 :「けど」
漆城春渦 :周囲に目を落とす。震脚が掻き回した砂地。子供の玩具。思い出の公園
漆城春渦 :「−−覚醒めたて二人の、若い子の青春」
漆城春渦 :姫島葵。伏見未雨。
漆城春渦 :「邪魔なんてしたら、男が廃るわ。じゃない?」
姫島・葵:「みーくん」
姫島・葵:「君に会えて嬉しいよ。本当に心配したんだ、無茶はしないで欲しい」
姫島・葵:「……そうやって、人の気も知らないでさぁ……!」
姫島・葵:「いい加減にしろよ! 君じゃなかったら許さないんだからな!」
姫島・葵:「君が僕を支えてくれたこと、嬉しかったさ!」
姫島・葵:「なのに、僕は君を支えられないのか? そんなに頼りないか、成長した僕は!」
姫島・葵:「僕だってオーヴァードになった、もう君にああだこうだ言わせる気なんてないからな!」
姫島・葵:「今日は言い訳も小癪な言い回しもなしで、君を連れて帰るぞ!」
"マスターオーパーツ":「ボクも会えて嬉しかったよ、ヒメ。」
"マスターオーパーツ":「大丈夫。ボクは信じているさ。だから、ヒメも信じてくれ」
"マスターオーパーツ":「今度は、失敗しない」
"マスターオーパーツ":両手を広げるように。
"マスターオーパーツ":「今度こそ、失敗しない」
"マスターオーパーツ":「もっと、もっと強く。」
"マスターオーパーツ":「皆のためになるように。」
"マスターオーパーツ":「10年前を、20年前を、30年前を」
"マスターオーパーツ":「ボクが変えてみせるから。」
"マスターオーパーツ":「破滅の未来を超えて」
"マスターオーパーツ":「幸せな未来を手に入れよう」
"マスターオーパーツ":目の前に少女の発言で、空間を満たすレネゲイドの粒子が励起する。
GM:衝動判定。難易度9
GM:判定どうぞ。
漆城春渦 :5DX>9
DoubleCross : (5R10[10]>9) → 10[4,7,9,10,10]+6[4,6] → 16 → 成功
姫島・葵:7ddx+1>=9
姫島・葵:7dx+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[2,5,6,7,7,8,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
GM:意志が高いね!?
漆城春渦 :見守る大人の面目躍如
姫島・葵:君を連れて帰るが?
万木春海:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,10,10,10]+9[1,2,9] → 19
万木春海:おやおやおや
GM:意志が高いんよこのパーティ
漆城春渦 :2d10+84
DoubleCross : (2D10+84) → 11[5,6]+84 → 95
漆城春渦 :良し万全!
姫島・葵:僕の侵蝕率は+15(2d10->7,8)されている(侵蝕率:102->117)
万木春海:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 2[2]+72 → 74
万木春海:あ2か
GM:ですです。
万木春海:2d10+72
GM:時計塔の針が静かに動く
GM:逆しまな針がでたらめな時刻を指し示して
GM:ゴウン
GM:ゴ ウ ン
GM:ゴ ウ ン
GM:不純のない空間に、狂った鐘の音が鳴り響く。
"マスターオーパーツ":「さあ」
"マスターオーパーツ":「決戦開始だ」
トレーラー
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた
時計の針は左に回る。
指し示す位置は違った隣。
今日と昨日が変わらぬならば。
昨日の選択を書き換える。
時が流れるというのなら。
そこに船を浮かべましょう。
「きっと、いつか。」
「ボク達は、世界すらも救ってみせよう。」
ダブルクロス The 3rd Edition 『午前零時のパラドクス』
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
GM:【ダブルクロス———それは裏切りを意味する言葉。】
GM:クライマックス戦闘を始めます。
GM:まずはエンゲージ。
GM:PCは1エンゲージ。PCから5m離れた位置に"鍛鉄の座"、さらに5m先に《マスターオーパーツ》
GM:
▼エンゲージ
マスターオーパーツ[9]
(5m)
"鍛鉄の座"[8]
(5m)
姫島[10]、万木[7]、漆城[5]
GM:そして以下のNPCカードを取得します。
GM:
【NPCカード:君臣ユウ】
効果1:『バディムーヴ』
オートアクション。
PCの判定の後に使用可能。その達成値を+3する。
1ラウンド1回。
効果2:『崩れずの群れ』
オートアクション。
命中判定後。PC1人にカバーリングを行う。
シナリオ3回まで(その後戦闘不能)
漆城春渦 :ユウさーん!
姫島・葵:カバーリングありがたや
万木春海:たよりになるぅ
君臣ユウ:がんばります。
GM:
【NPCカード:更科未来】
効果1:『世界樹の葉』
オートアクション。
PCが戦闘不能になった直後に使用。
HP1で回復させる。その後、対象の侵蝕率を+5。
シナリオ1回。
効果2:『妖精の手』
オートアクション。
判定直後。出目を1つ10にする。
シナリオ2回。
GM:上手く使ってあげてね。
GM:では戦闘を開始します。
GM:セットアップ!
漆城春渦 :《氷の茨》!
"マスターオーパーツ":《灰色の庭》+《コズミックインフレーション》+《加速世界》
"マスターオーパーツ":対象はPC3人。
漆城春渦 :このラウンド間、エンゲージから離れた任意の相手に5dダメージ。侵蝕95→98
"マスターオーパーツ":ラウンド中、対象は行動値-9。対象は戦闘移動、全力移動、離脱を行うたび5D点のHPを失う。
万木春海:力場の形成!
"鍛鉄の座":《剣の王城》+《バタフライエフェクト》 シーン中、自身のモルフェウスEを組み合わせた攻撃力を+9。対象の達成値+5。
姫島・葵:ないです
万木春海:攻撃+10 対象はハルさんで! 侵食3
漆城春渦 :めっちゃありがたい!!
GM:
▼エンゲージ
マスターオーパーツ[9]
(5m)
"鍛鉄の座"[8]
(5m)
姫島[1]、万木[0(7)]、漆城[0(5)]
"鍛鉄の座":「真正面からの真っ向勝負かぁ」
"鍛鉄の座":やれやれ、と肩をすくめながらコートを翻す。
"鍛鉄の座":「さて、ここに置いておいたのはどれほどだったか」
"鍛鉄の座":ザ。ザザザ
"鍛鉄の座":真白の空間に、鋼の色が追加される
"鍛鉄の座":剣、槍、銃、棍。雑多な形状の武具が、その砂の中から現れる。
"マスターオーパーツ":「戦闘は本職じゃない、というのなら」
"マスターオーパーツ":「死にものぐるいで頑張ってくれ」
"マスターオーパーツ":一歩、足を引く。
"マスターオーパーツ":それだけで、戦闘の準備が完了する。
"マスターオーパーツ":当たり前に未来に流れる時間という概念。それが滞り、目に見えぬ壁となってあなた達を阻む。
"マスターオーパーツ":流れが淀む
"マスターオーパーツ":無色の海が権限する。
"マスターオーパーツ":《Eロイス:破滅の足音》を使用します
"マスターオーパーツ":コレより1d+1ラウンド後のクリンナップにPC達は戦闘不能。伏見未雨のマスターオーパーツ化が完了します。
"マスターオーパーツ":1d10+1 ラウンド判定
DoubleCross : (1D10+1) → 4[4]+1 → 5
"マスターオーパーツ":5ラウンド後に強制終了。
GM:ではセットアップ終了
GM:行動値変わってイニシアチブ9。マスターオーパーツの手番。
漆城春渦 :あ、イニシアチブで
漆城春渦 :他に何もなければ《時間凍結》します
"鍛鉄の座":お、では
"鍛鉄の座":《ミスリード》。「難易度:自動成功」を打ち消します。HP30点消費。
漆城春渦 :!?
漆城春渦 :なん……だと・……
漆城春渦 :打ち消されます。侵蝕98→103
漆城春渦 :これってHPは消費する?
GM:そうですね。効果打ち消しなのでコストとして消費してください。
漆城春渦 :オフェリアみたいなことしてきやがる!
漆城春渦 :HP25→HP5
漆城春渦 :「−−−−」
漆城春渦 :時間の遅延、あるいは歪曲場を、陽炎のように感知する。
漆城春渦 :たとえそれが、術理を超えたものであろうと、九十九景震天法の前に怯惰はない。
漆城春渦 :迷いなく、誰よりも先に一歩踏み込もうとするがーー
"鍛鉄の座":「最速というのは、つまり、最適と言うわけだ」
"鍛鉄の座":ザシュッ
"鍛鉄の座":踏み込みを行ったその足が、地面から生える槍衾に貫かれる。
"鍛鉄の座":致命には至らない。しかし、その一歩の隙こそが致命。
漆城春渦 :「グッ……!?」 時間の歪みに気を取られた? 否、言い訳だ。
"鍛鉄の座":「やぁ、良かった。コレでもいろいろ学習したんだぜ、俺も」
漆城春渦 :「成程。その影絵めいた身で、愉しませてくれる、刀鍛冶……!」
"鍛鉄の座":「裏方だからね。そんで、ほら」
"鍛鉄の座":後方を指差して。
"鍛鉄の座":「メインはあっちだ」
漆城春渦 :傷口を筋力で止血しながら、獰猛に笑う。
GM:改めてイニシアチブ9。マスターオーパーツ。
"マスターオーパーツ":マイナーなし
"マスターオーパーツ":メジャーでコンボ:▼私は未だ居ない 《コンセントレイト》+《死神の瞳》+《停滞空間》+《悪魔の影》+《因果歪曲》+《パラドックス》+《黒星の門》
"マスターオーパーツ":対象はPC3人。
"マスターオーパーツ":16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,4,6,6,6,6,6,6,8,8,9,9,10]+10[1,1,2,4,10]+6[6]+4 → 30
"マスターオーパーツ":ダメージはなし、命中した場合行動値0、次ダメージ+10D、次の攻撃にリアクション不可。
"マスターオーパーツ":リアクションどうぞ。
姫島・葵:ドッジ……
漆城春渦 :ドッジしま~す
姫島・葵:4dx>=30
DoubleCross : (4R10[10]>=30) → 9[3,8,9,9] → 9 → 失敗
漆城春渦 :6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[1,2,4,5,8,10]+2[2]+1 → 13
万木春海:ええい!
万木春海:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[2,5,5] → 5
万木春海:それは、そう
GM:可愛いね。
"マスターオーパーツ":ではPC3人に上記の効果を付与。
"マスターオーパーツ":演出は一旦飛ばして。
GM:イニシアチブ8。鍛鉄の座。
"マスターオーパーツ":《時間凍結》。HP20消費してメインプロセス。
漆城春渦 :こいつ!
漆城春渦 :これ見よがしに!
"マスターオーパーツ":ボクの"場"なので…
姫島・葵:みーくん強いね……
"マスターオーパーツ":そうだろう。
"マスターオーパーツ":マイナーなし。
"マスターオーパーツ":メジャーでコンボ:▼私は既に居ない 《コンセントレイト》+《インビジブルハンド》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《因果歪曲》+《パラドックス》
"マスターオーパーツ":PC3人に攻撃。
"マスターオーパーツ":16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,6,7,7,8,8,10,10]+10[1,1,5,6,8,9]+10[7,9]+5[2,5]+4 → 39
"マスターオーパーツ":リアクションは不可。カバーはできるよ。
姫島・葵:NPCカードの効果でカバーリングをお願いします
君臣ユウ:了解。
"マスターオーパーツ":ではダメージを。
"マスターオーパーツ":4d10+24+10d10
DoubleCross : (4D10+24+10D10) → 24[10,5,5,4]+24+57[7,8,4,5,5,6,1,6,5,10] → 105
"マスターオーパーツ":装甲有効です。
万木春海:それはそれはもう消し飛びます
漆城春渦 :死
GM:無慈悲…
漆城春渦 :初期ロイスの岩摩くんのロイス切って立ち上がります
万木春海:リザレク!
万木春海:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 3[3]+81 → 84
GM:生きるのが上手~
姫島・葵:落ち着いてる
漆城春渦 :ピンピンしてる
万木春海:凪……心……ヴェテラン……
"マスターオーパーツ":では演出。
"マスターオーパーツ":
"マスターオーパーツ":後方、砂の上から既に一つの武器を持ち上げている。
"マスターオーパーツ":黒く輝く骨董品のリボルバー。その弾倉を確認する。
"マスターオーパーツ":「じゃ、行くよ」
"マスターオーパーツ":その銃口を向けて、
"マスターオーパーツ":
"マスターオーパーツ":君たちは死んだ。
"マスターオーパーツ":心臓に弾丸が着弾する
"マスターオーパーツ":その弾丸が心臓から胸を貫く
"マスターオーパーツ":着弾した弾丸が銃口に吸い込まれていく
"マスターオーパーツ":カチ、カチ、カチ
"マスターオーパーツ":既に発射された弾丸が"逆行"し、発射前に戻った。
"マスターオーパーツ":そこには、未来から攻撃を受けたという、結果だけがあった。
"マスターオーパーツ":血の花が、咲く。
君臣ユウ:「………ゲフッ」
君臣ユウ:赤い色の中に、虹の色。
君臣ユウ:銃口を向けられた瞬間。射線に割り込むように虹色が姫島くんを包んで
君臣ユウ:代わりに、銃口を向けられなかった金髪の少年が血を吐いた。
漆城春渦 :「————!」 構えを貫通した衝撃に、目を見開く。
万木春海:ごぶり、とこみ上げるもの
万木春海:味でわかる、血だ
漆城春渦 :(不可視。高速、転移……否)
万木春海:それを砂地へと吐き捨て
万木春海:「がぼ…が、い」
万木春海:「いや、『死にませんよ』」
姫島・葵:「君臣さん……ありがとうございます……」
万木春海:「私は銃弾じゃあ『死なない』んです」
"マスターオーパーツ":「いいえ、死にますよ」
"マスターオーパーツ":「未来が貴方を殺すのです」
姫島・葵:「おかげで……少し『見え』ました」
漆城春渦 :「模糊の類か。気に食わん」
君臣ユウ:「………フー」口の端の血を手袋で拭って
万木春海:「というか『外れましたし』ね、急所、ホラ」
君臣ユウ:「気にするな。姫島さん」
万木春海:苦しそうに、胸をまさぐる
万木春海:「(この一発なら……なんとか)」
万木春海:「(もう一度、同じ箇所に貰えば……おそらく、『言い訳』は効かなくなる)」
万木春海:クラリと、意識が霞む、血が足りないのだろうか
万木春海:「『立ってます』『平気』『大丈夫』」
"マスターオーパーツ":「破廉恥だなぁ」
"マスターオーパーツ":「じゃあ、もう一回か」
GM:イニシアチブ8。鍛鉄の座。
"鍛鉄の座":マイナーで移動。PCに接敵
"鍛鉄の座":メジャーでコンボ:▼試作五八式・限定機構 《コンセントレイト》+《カスタマイズ》+《キガンティックモード》
"鍛鉄の座":対象はPC3人。
"鍛鉄の座":割り込みあります?
漆城春渦 :これは使えるな。《孤独の魔眼》
"鍛鉄の座":オッケー
漆城春渦 :侵蝕103→107
"鍛鉄の座":では漆城さんに対象を変更。判定します。
"鍛鉄の座":11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,2,3,4,4,4,5,7,9,10,10]+10[4,7,9,9]+6[1,1,6]+4 → 30
"鍛鉄の座":リアクションどうぞ
漆城春渦 :ドッジ!
漆城春渦 :6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 7[3,6,6,6,7,7]+1 → 8
漆城春渦 :ダメージ下さーい
"鍛鉄の座":ダメージ!
"鍛鉄の座":4d10+415
DoubleCross : (4D10+415) → 18[4,3,6,5]+415 → 433
"鍛鉄の座":装甲有効です。
"鍛鉄の座":エピックの効果で破壊無効、残り97回。
万木春海:ばか!
漆城春渦 :くっ、装甲さえあれば……
万木春海:そんな危ないもの作るんじゃありません!
"鍛鉄の座":だって作れたから…
万木春海:むぎー!!
漆城春渦 :【NPCカード:更科未来:世界樹の葉】を使用。侵蝕+5してHP1で復活。
更科未来:ザオリクザオリク。
"鍛鉄の座":では演出をば。
"鍛鉄の座":
"鍛鉄の座":「やぁ。何度見ても理解できない現象だわ」
"鍛鉄の座":コートの内より、飾り気の無い片手剣を取り出す。
"鍛鉄の座":レネゲイドの輝きを宿す、賢者の石より作られた剣。
"鍛鉄の座":「アレを超えるのはさて、いつになることやら、と」
"鍛鉄の座":軽い踏み込み音。
"鍛鉄の座":砂に吸収された中で、一息に距離を詰める。
"鍛鉄の座":下段に構えた剣は、そのままであればその場の相手を一息に消し飛ばす軌道。
"鍛鉄の座":踏み込みの勢いのまま、その右腕が振り抜かれ──
漆城春渦 :「童子共」
漆城春渦 :「そのまま直立」
漆城春渦 :ぎじ、と一瞬、砂地に沈んだ片足が。
漆城春渦 :「《利坤流》」
漆城春渦 :極限の剣の軌道に合わせ、下から上へと跳ね上がる。
"鍛鉄の座":「ッ…!」
"鍛鉄の座":切っ先、では無く剣の腹。
漆城春渦 :——斬! 本来あるべき、刃の極大な攻撃範囲を、受け、流し、直角に捻じ曲げる。
"鍛鉄の座":その軌道が無理矢理にかちあがる。
"鍛鉄の座":その結果は単純な身長差。
"鍛鉄の座":少年少女は空を切り
"鍛鉄の座":的のデカさでなんとか当たる。……そんな不格好だ。
漆城春渦 :上方へと歪められた斬撃が、漆城の身体を切り裂きながら、空を真っ二つに割る。
"鍛鉄の座":風を切る音すら無い。歪んだ剣戟に結果は淀む。
"鍛鉄の座":「………チッ」
"鍛鉄の座":「コレだから嫌なんだ、プロフェッショナルは」
"鍛鉄の座":その額に脂汗をにじませた。
漆城春渦 :「ゴフッ! ——戯けた刀だ。二度目というに、俺の化勁で捌ききれんとはな」
"鍛鉄の座":「あいにく凡夫でね」
"鍛鉄の座":「下駄ぐらいは高く履かねば。」
"鍛鉄の座":振り抜いた姿勢の勢いで身体をこぼし、剣を構えながら距離を取った。
漆城春渦 :目は爛々と見開いたまま。しかし、二度の攻撃に、物理的に肉体が重心を支えきれなくなり、傾ぐ。
GM:
▼エンゲージ
マスターオーパーツ[9]
(10m)
"鍛鉄の座"[8]、姫島[0(10)]、万木[0(7)]、漆城[0(5)]
GM:次、イニシアチブ0。PCたちの手番。
万木春海:《導きの華》+《要の陣形》 侵食7
万木春海:両名に対し判定+10修正
漆城春渦 :素敵~
姫島・葵:ありがたい
GM:演出は攻撃の前ということなので。次、漆城さんか姫島くん。
漆城春渦 :では先に!
漆城春渦 :えーっと
漆城春渦 :マイナーアクションで停滞空間のデバフを解除。
漆城春渦 :メジャーで鍛鉄さんに攻撃しまーす
"鍛鉄の座":こーい。
漆城春渦 :《コンセ:バロ》《瞬速の刃》《斥力の槌》オートで《紡ぎの魔眼》。
漆城春渦 :あ、オートで能力訓練:肉体も使う
漆城春渦 :20dx7+15
DoubleCross : (20R10+15[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,3,5,5,5,5,5,6,7,9,9,10,10]+10[3,5,5,6,9]+10[7]+6[6]+15 → 51
"鍛鉄の座":ガード!
漆城春渦 :出目しょっぱいな…ダメージ!
漆城春渦 :6d10+29
DoubleCross : (6D10+29) → 32[8,8,7,1,1,7]+29 → 61
漆城春渦 :4
漆城春渦 :装甲値、一番高いやつを無視! 4m奥へと飛ばします。
漆城春渦 :ダメージは通りますよね?
"鍛鉄の座":えーと4点軽減で57点。
"鍛鉄の座":こちらに
"鍛鉄の座":《ディフレクション》。自身へのHPダメージを30点軽減。攻撃を行った対象に軽減分反撃。
漆城春渦 :よし。更に氷の茨の効果で追加ダメージいきます
"鍛鉄の座":27点通しで30点反撃。
"鍛鉄の座":茨もどうぞ。
漆城春渦 :細々と……!
漆城春渦 :6d10
DoubleCross : (6D10) → 35[5,9,5,7,5,4] → 35
漆城春渦 :良い感じに期待値だ。追加追加
"鍛鉄の座":強い強い。殺意が。
"鍛鉄の座":累計で91点。戦闘不能になります。
"鍛鉄の座":ので。
"鍛鉄の座":《ラストアクション》
"鍛鉄の座":メインプロセスを行います。
漆城春渦 :この野郎!
"鍛鉄の座":4m先から失礼!
"鍛鉄の座":マイナーなし。
"鍛鉄の座":《コンセントレイト》+《カスタマイズ》+《ギガノトランス》+《天の業物》
"鍛鉄の座":シーン攻撃。
"鍛鉄の座":対象はPC全員。
漆城春渦 :モルフェウスだもんなー!
"鍛鉄の座":11dx6+4
DoubleCross : (11R10+4[6]) → 10[1,1,2,4,5,5,6,6,7,9,10]+10[1,2,3,7,8]+10[5,8]+10[9]+4[4]+4 → 48
"鍛鉄の座":《剣精の手》
"鍛鉄の座":1d6+54
DoubleCross : (1D6+54) → 2[2]+54 → 56
"鍛鉄の座":リアクションどーぞ。
漆城春渦 :ドッジ
姫島・葵:ドッジ……
漆城春渦 :6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[1,2,4,4,4,8] → 8
万木春海:見てな!
万木春海:ドッジ!
万木春海:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[5,5,6] → 6
姫島・葵:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 3[2,3,3,3] → 3
姫島・葵:ダメー
"鍛鉄の座":ダメージ…前にカバーとかはあるかい?
万木春海:惜しかった……
漆城春渦 :これって私、
漆城春渦 :反射ダメージと攻撃で二回死ぬ?
"鍛鉄の座":2回死ぬ。
万木春海:ひゃー
姫島・葵:うお……
漆城春渦 :反射ダメージはともかく、カバー欲しい…!
君臣ユウ:俺も居るよ。
万木春海:万木パワーで葵ちゃんバリアー!できるけど
万木春海:ユウくん……ここで死んでくれ
君臣ユウ:あと、ここの君臣は特別性だから
万木春海:素材が違うんだよね~~
君臣ユウ:1回の攻撃に2度カバーできる領域の盾仕様でもあるぞ
漆城春渦 :じゃあ鍛鉄野郎のロイスを昇華して、反撃分のダメージは受けて復活します
漆城春渦 :攻撃の方はユウさんに庇ってもらう
君臣ユウ:かばいます。漆城さんと姫島くんをカバーで残り2回分を使用。戦闘不能に。
姫島・葵:ありがとう君臣さん……
"鍛鉄の座":ダメージだしまーす。
君臣ユウ:よくあることだ、気にするな。
"鍛鉄の座":6d10+415
DoubleCross : (6D10+415) → 33[9,4,2,4,4,10]+415 → 448
"鍛鉄の座":装甲有効。
君臣ユウ:ひっそりと3倍の1344を受けて死亡。
GM:漆城さんと姫島くんはカバーされたので、万木ちゃんはダメージ処理してね~
漆城春渦 :ユウさんは負けてない! 誰も死なせなかった! ユウさんの勝ちだ!
君臣ユウ:後ろに守る者たちを守るのは当たり前だ。他の中学生もきっとそうしただろう
万木春海:リザレク!
万木春海:1d10+91
DoubleCross : (1D10+91) → 1[1]+91 → 92
GM:生きるのが上手い。
万木春海:上手
"鍛鉄の座":では、ラストアクション後。
"鍛鉄の座":《魂の錬成》
"鍛鉄の座":……があるのですが、ミドルで背骨をバキバキにされた時に使ったので
"鍛鉄の座":そのまま倒れます。
GM:漆城さんから演出どうぞ。
漆城春渦 :侵蝕117→126
漆城春渦 :はーい
漆城春渦 :「……真、裏、利、逆。 乾、卦、坤。……四方、三段、重ねて十二」
漆城春渦 :幾度の両断を受けた身体が、揺れるように動く。
漆城春渦 :「砕、流、溌、虚、貫、祓、勢、捉——八景、束ねて、九十六」
漆城春渦 :本来。大陸の武術において、脚技は主とされない。
漆城春渦 :両の足で確りと地を掴み、その反動を力として——通常、それでようやく、彼らの秘奥は行われる。
"鍛鉄の座":「………!」距離をとった。取っただけだ。たかだかメートルに届かない間合い。
漆城春渦 :歩法を除けば。むしろ、力を練り上げるための訓練としてこそ、脚技は習得される。
漆城春渦 :——ならば。ならば。脚を用いた震天法は、一撃の威力と引き換えに、その秘奥を失った異形の武芸なのか?
漆城春渦 :——そうではない。
"鍛鉄の座":その距離は、超人を相手にするにはか細く、脆すぎる。
漆城春渦 :漆城の身体が沈む。箭疾歩。
漆城春渦 :気がつけば、鍛鉄の座の前に。そのままの軌道は、何気なく回し蹴り——だが。
漆城春渦 :それは、異様に遅い。子供の遊戯のように。老人の手習いのように。刀鍛冶の細身でも、防御、否、カウンターすら可能なほどに思えた。
"鍛鉄の座":「チ、ィ、ィ」
"鍛鉄の座":遅い。なにかがある。それはわかる。わかったとして。
"鍛鉄の座":何かなど、何もわからないのと同意義だ。故に。
"鍛鉄の座":誘い込まれるようにカウンターを撃つ。
"鍛鉄の座":回し蹴りの軌道を真っ向から撃つ、剣の一撃。
漆城春渦 :刃と交差するように、緩やかな足が、鍛鉄の座の、胸先を捉え、
漆城春渦 :--------ガ、ギュアッ!
漆城春渦 :瞬間。広げられた漆城の両腕が、『大気』を『蹴った』。
漆城春渦 :周囲の大気を掴み、真後ろに投げ捨てるような、全身の回転。その反動は、力となって漆城の身体を練り上げられながら駆け、
漆城春渦 :棄脚を通して、鍛鉄の座の全身を貫き、吹き飛ばす。
"鍛鉄の座":「 」
"鍛鉄の座":悲鳴もうめき声も、あげるほどの余裕はない。
"鍛鉄の座":ただ胴体に両手両足。そして頭部。
漆城春渦 :「常中、三景。套路、震脚、——『発勁』の業」
"鍛鉄の座":その形状を維持することだけが精一杯。
"鍛鉄の座":不可視の蹴撃。それが生み出した結果だった。
漆城春渦 :追撃はない。ただ練り上げられ、敵へと与えられた莫大な力積は、
漆城春渦 :「以て」宙へと浮かんだ相手の、その内側で爆ぜる。
"鍛鉄の座":「……………!」数回バウンド。減衰し、数m先に崩れ落ちる。
漆城春渦 :「九十九景、震天炮」
"鍛鉄の座":立ち上がろうとした身体から
"鍛鉄の座":「 あ 」
"鍛鉄の座":噴血が白の地面を赤く染め─────そしてまた、白の砂になった。
"鍛鉄の座":それは完全に、"鍛鉄の座"という存在を破壊し尽くす一撃。
"鍛鉄の座":その灯火が消えるのに、もはや秒の猶予も必要なく、
"マスターオーパーツ":そして、一瞬など。この空間では、無限に等しい猶予だった。
"鍛鉄の座":「…………」
漆城春渦 :「……ゴ、フ。」誘ったカウンター。その極限の刀は、志半ばで持ち手を吹き飛ばして尚、致命の斬撃として届いている。
"鍛鉄の座":立ち上がる。どうにか全身を駆動させ、倒れる姿の逆回しのように。
"鍛鉄の座":確実に致命。どれほど引き延ばそうと、その終わりは避けえない。
"鍛鉄の座":故に。
"鍛鉄の座":避けず、下がらず。
"鍛鉄の座":あと一歩。目的のために足を進める。
"鍛鉄の座":「……………………プロフェッショナルは、嫌いだな」
"鍛鉄の座":ぎこちなく、剣を構える。
"鍛鉄の座":流血は止まる。このときのみ、死に向かう身体の時が止まる。
"鍛鉄の座":飾り気のない剣を、担ぐように構えて。
"鍛鉄の座":「結局最後は、素材の力に頼るとは。」
"鍛鉄の座":「せっかくだ、コイツに名前をつけておこう」
"鍛鉄の座":頼り気なく。剣の間合いから遠く。
"鍛鉄の座":「『露払え』」
"鍛鉄の座":その剣。────聖剣を目指す中途の剣の銘を開放する
"鍛鉄の座":「『嵐影湖光』」
"鍛鉄の座":剣を振り抜いた。
"鍛鉄の座":時間を操るマスターオーパーツに適合した賢者の石より生成された、一振りの剣。
"鍛鉄の座":それは時間を超越し、今まで奮ったすべての斬撃を、この瞬間に再現する。
"鍛鉄の座":数。千を飛んで二十四。
"鍛鉄の座":不可視の斬撃が、あなた達に殺到した。
君臣ユウ:その、一瞬のうちに千。
君臣ユウ:白と不可視の剣を受け止める虹がある。
君臣ユウ:世界を捻じ曲げ、理を捻じ曲げて、その場の全てを殺戮する剣を一身に受ける。
君臣ユウ:全身に衝撃を流し、そして、体中を傷で埋めて。
君臣ユウ:「───────っ、」
君臣ユウ:金髪も服も赤く。
君臣ユウ:「後は、」
君臣ユウ:「任せた。」
君臣ユウ:どさり、と砂の上に崩れ落ちる。
姫島・葵:脱帽、感謝の表明
万木春海:残す二十四。
万木春海:「……わけがない」
漆城春渦 :「——」渾身の一撃の代償ならばと、黙って受けるつもりだった。それを防ぎ、倒れた童子に軽く瞠目する。「見事也。金の拳士」
万木春海:「『死ぬわけがない』!」
万木春海:「ひよわのユウくんひとり殺せない『なまくら』なんて」
万木春海:「だれの命も、『奪えやしない』!」
万木春海:言い切る前に、斬撃は既に全身に届いている
万木春海:しかし、倒れるわけにはいかない
万木春海:”言い”聞かす
万木春海:「どうした、今度は……こっちの番だぞ!!」
"鍛鉄の座":「………………は。」
"鍛鉄の座":「は、ははは」
"鍛鉄の座":ギチギチと、機械のように笑う。
"鍛鉄の座":軽薄なそれでは無く、こらえきれず。
"鍛鉄の座":「いや、一人も及ばないとはね。全く」
"鍛鉄の座":ザン、と剣を突き立てて。
"鍛鉄の座":「……………やぁ」
"鍛鉄の座":「ただの剣の方が、マシだったな」
"鍛鉄の座":糸が切れたように、終わった。
GM:イニシアチブ0、姫島くん。
姫島・葵:マイナーでデバフを解除しまして……
姫島・葵:メジャー コンボ:《落星》→《偏執狂的批判的方法による一撃》 《コンセ》《黒の鉄槌》《黒星の門》《紡ぎの魔眼》
姫島・葵:僕の侵蝕率は+6されている(侵蝕率:126->132)
姫島・葵:対象はマスターオーパーツ
"マスターオーパーツ":来なさい。
姫島・葵:16dx7+14
DoubleCross : (16R10+14[7]) → 10[1,1,2,2,4,5,5,6,6,6,8,8,8,9,10,10]+10[2,2,5,7,9,10]+10[1,4,9]+10[8]+2[2]+14 → 56
万木春海:まだまだ余ってる妖精も乗っけちゃうぞ—
姫島・葵:えっと、54+1dxですかね?
更科未来:妖精~
更科未来:64だね。固定値14だから
万木春海:妖精の手→姫島葵 侵食4
漆城春渦 :つまり1dx7+64になりますなー
姫島・葵:ありがとうございます!
姫島・葵:1dx7+64
DoubleCross : (1R10+64[7]) → 3[3]+64 → 67
"マスターオーパーツ":ドッジ
"マスターオーパーツ":5dx>=67
DoubleCross : (5R10[10]>=67) → 9[2,7,7,9,9] → 9 → 失敗
"マスターオーパーツ":ダメージくださいな。
姫島・葵:7d10+18 装甲有効
DoubleCross : (7D10+18) → 27[2,4,9,1,8,1,2]+18 → 45
姫島・葵:安いな……?
"マスターオーパーツ":では。
"マスターオーパーツ":《Eロイス:虚実崩壊》。マスターオーパーツはこの戦闘中、ダメージを受けません。
姫島・葵:嘘……
漆城春渦 :こ、こいつ!!
GM:演出どうぞ~
万木春海:んだとぅ~~~
万木春海:いきます
万木春海:
万木春海:——私の担当医のせんせーはというと、相変わらずちんぷんかんぷんなことを教えてくれる。
万木春海:「ウロボロスの因子が、声というものが持つ"性質"を増幅している、と以前教えたっけ」
万木春海:「言葉は発することで否応なく世界に対して影響してしまうからね」
万木春海:「もっと細かく言うとだ、きみの場合事象の支配権…その主張を世界に対して行ってるわけだ」
万木春海:「萎えちゃうんだよ、世界の側がね、幼稚な口喧嘩みたいなもので」
万木春海:「きみの能力の使い方は現状かなり一方的なもので……、ああもういいですそれくらいならお好きにしてください、ってなっちゃうわけだ」
万木春海:褒められてるんだろうか?
万木春海:「褒めてる……というか、安心している」
万木春海:疑問が顔に出ていたのだろうか、せんせーは言葉を続ける。
万木春海:「きみがその能力を『事象改変』、に留めている間は…裏を返せば世界の側がお目こぼしをしてくれる程度の影響力しかないわけだからね」
万木春海:つまり、私の能力は弱い、そう言いたいのだろうかこのメガネは。
万木春海:「ああ怒らないで欲しい、怖いんだよ正直」
万木春海:「言葉、というのは『会話』というやつに使えるだろう?」
万木春海:「人の精神状態や考え方、に働きかけるちから、だ」
万木春海:「きみがそれのためにその、『ことばのちから』を使った時」
万木春海:「……果たしてどこまで"やれて"しまうのか」
万木春海:つまり、お前の能力は悪役向きだと。
万木春海:「……君は善良な子だと思う。ただ、それは危険なものだということは覚えていて欲しい」
万木春海:大丈夫、私ものおぼえは良いのです、えへん。
万木春海:
万木春海:————
万木春海:——
万木春海:—。
万木春海:声が……しっかりと意思をまとって届きうる距離おおよそ半径20m、私はそこの支配者だ。
万木春海:一切合財を狂言に仕立てる"ファルス・ルーラー"
万木春海:「葵ちゃん!」
万木春海:声を、かける
姫島・葵:「……はい、万木さん」
万木春海:白砂を踏みしめる男の子の横顔、少女にすら見える線の細い
万木春海:「(怖いよね)」
姫島・葵:「(……はい)」
万木春海:ついこの間まで、思わぬ再会に胸の高鳴らす普通の少年であったはずだ。
万木春海:「言いたいこと、あるでしょう、たくさん!」
万木春海:「私が手伝います、だから」
万木春海:「それをぶつけてやろう!」
万木春海:彼を信じる、
万木春海:ここまでたどり着き、強大な敵として立ちはだかる彼女をしっかりと見据える
万木春海:"特異点"のソレではなく、姫島葵の心のちからを。
万木春海:私の"ちから"が、言葉の持つソレを増幅するものだというなら、
万木春海:何もそれは自分の喉を通ったものに限らないはずだ。
万木春海:「それきっと……」
万木春海:「エッグイほど効くから、ね!」
姫島・葵:すぅ、と息を吸いみーくんに叫ぶ
姫島・葵:「なんで……なんで君の仲間を頼らなかったんだ分からず屋!」
姫島・葵:僕の視界内が歪む、覚醒と共に得た瞳、力の流れを知覚する。
姫島・葵:だが、それだけでは駄目なのである。
姫島・葵:「君のことをもっと教えて欲しい……!」
万木春海:届くはずだ、私の声なんかよりずっと、深く、強く
姫島・葵:栞を差し込むように、矢を射るようにでは遅い。
姫島・葵:視覚は写真のように平面に見えるが、世界は立体だ。
姫島・葵:二次元的な歪みに立体を加えろ。
姫島・葵:唇に指を当てる
姫島・葵:出発と到着の位置、両方から始まるように。
姫島・葵:あるいは初めから存在していたように。
姫島・葵:唇に当てた指は『みーくん』に向く
姫島・葵:漆城さんから学んだ強さと万木さんから学んだ言葉の力を乗せて
姫島・葵:「……愛しているよ」
姫島・葵:『過程』を『飛ばすように』
姫島・葵:直線的な一撃で射抜く
姫島・葵:ロイス マスターオーパーツ ○君もみーくんだ/僕たちで変われ で取得
"マスターオーパーツ":「頼ったよ」
"マスターオーパーツ":「頼ったさ」
"マスターオーパーツ":過程を飛ばした攻撃。
"マスターオーパーツ":途中が無くとも、始点と終わりがある。
"マスターオーパーツ":ただ、その結果が出るまでの時間が停滞する。
"マスターオーパーツ":「頼って」
"マスターオーパーツ":「皆、居なくなったんだ」
"マスターオーパーツ":ふ、と微笑む。
"マスターオーパーツ":溜め込んだものを吐き出すような笑顔。
"マスターオーパーツ":その根底に流れているのは
"マスターオーパーツ":諦念だ。
GM:クリンナップ。行動値がもとに戻ります。
GM:そして1R目が終了。
GM:ラウンドの終了をトリガーに、情報項目が開示されます。
GM:
■【マスターオーパーツについて】
その能力は時間の掌握。
マスターオーパーツの作り出した空間において、すべての時間は彼女の掌握する所であり、
すべての攻撃を『受ける前』の時間に戻すことができる。
あらゆる攻撃は、彼女に届くことはない。
※《Eロイス:虚実崩壊》が使用されています。
マスターオーパーツに対するあらゆる攻撃のダメージを無効化します。
────ただし。
その力と源と同じくする賢者の石。
同じ力によって能力を打ち消すことが出来るのなら、その攻撃は時を超え、彼女に届く
→【判定:マスターオーパーツへの攻撃 難易度100 <『賢者の石』の効果を適用した任意の攻撃技能>】が開放されました。
GM:また、ラウンド終了時に"鍛鉄の座"が戦闘不能になっていることをトリガーに、下記の情報が追加されます。
GM:
■【賢者の石:嵐影湖光】
"鍛鉄の座"によって作成された、賢者の石を素材とした剣。
マスターオーパーツに適合した賢者の石。時に干渉する能力がある。
本来、適合者にしか使えない筈の賢者の石。
その認証機構とでも言うべき物を解除し、『誰でも扱える』ように加工されている。
"鍛鉄の座"の目的であった、『すべての人間が振るえる遺産』を目指した試作武器である。
→【NPCカード:賢者の石】を獲得。
■【NPCカード:賢者の石】
PCの判定を行う直前に使用する。
その判定のクリティカル値を-2する。(下限2)
1度の判定に何度でも使用可能。
この効果を使用したメインプロセス終了時、『使用した回数*1』D10の侵蝕率を増加させる
GM:以上の情報を取得しました。
GM:2ラウンド目。セットアップから。
"マスターオーパーツ":なし。
漆城春渦 :《氷の茨》
漆城春渦 :侵蝕126→129
姫島・葵:なし
万木春海:力場の形成→姫島葵 攻撃+10 侵食3
GM:では。イニシアチブ10。姫島くん。
姫島・葵:マイナーはなし
姫島・葵:メジャー コンボ:《恋はみずいろ》 《コンセ》《黒星の門》《黒の鉄槌》《紡ぎの魔眼》
姫島・葵:《特異点》使用
姫島・葵:NPCカード《賢者の石》を二回使用
GM:割り込みなし。判定どうぞ。
姫島・葵:僕の侵蝕率は+6されている(侵蝕率:132->138)
姫島・葵:僕の侵蝕率は+13(2d10->8,5)されている(侵蝕率:138->151)
姫島・葵:17dx3+34
DoubleCross : (17R10+34[3]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,4,4,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[2,4,4,6,6,7,7,8,9,9,10,10,10]+10[2,2,3,4,5,7,7,7,8,9,9,9]+10[2,2,4,5,5,5,6,7,8,10]+10[2,3,6,7,8,8,10,10]+10[3,3,3,7,7,9,10]+10[1,3,6,6,9,9,9]+10[1,4,4,4,6,7]+10[1,1,2,2,10]+10[4]+10[9]+10[8]+10[7]+10[4]+10[3]+10[3]+10[8]+10[4]+10[4]+1[1]+34 → 225
"マスターオーパーツ":ワォ………100を超えたので判定達成。マスターオーパーツに攻撃が届きます。
"マスターオーパーツ":ドッジ。
"マスターオーパーツ":5dx>=225
DoubleCross : (5R10[10]>=225) → 10[2,2,3,4,10]+8[8] → 18 → 失敗
"マスターオーパーツ":ダメージどうぞ。
姫島・葵:23d10+18 装甲有効
DoubleCross : (23D10+18) → 121[3,3,5,10,4,6,10,4,3,1,1,9,10,6,9,1,5,8,8,1,4,7,3]+18 → 139
"マスターオーパーツ":装甲で8点引いて131ダメージ。累計151。
"マスターオーパーツ":HPは27です。戦闘不能!
GM:戦闘終了です。
GM:演出をどうぞ。
姫島・葵:「……誓うよ、誰がいなくなっても僕は傍にいる」
姫島・葵:力が流動的にな流れ、視界が歪む
姫島・葵:偏執狂的批判的方法による表現、これは波であり紅茶に注がれる牛乳と同じ
姫島・葵:落ちていた剣が浮かぶ、それを君に届けよう
姫島・葵:「見たことがあるかな『記憶の固執』を」
姫島・葵:空間の圧縮と流動、収縮と拡散、剣をぶつける
"マスターオーパーツ":「それが、どうかしたのかい?」
姫島・葵:「その絵には続きがあるんだ『記憶の固執の崩壊』……浸水し、崩壊する絵だ。ここも同じ」
姫島・葵:鍛鉄の座の忘れ物『賢者の石』の一品
姫島・葵:それを浮かせ、彼女を狙う
姫島・葵:もう一度、置くように、そこに存在したように
"マスターオーパーツ":この空間では、すべての行動は自分の意のままだ。
"マスターオーパーツ":いわんや、自分の力の源。賢者の石であれば。
姫島・葵:「僕を信じて、これで倒れて欲しい」
"マスターオーパーツ":一瞥すること無く、その存在を掌握できる。
"マスターオーパーツ":────本来、ならば。
"鍛鉄の座":『────あぁ、まぁ、つまるところ。嫌がらせってやつだよ』
姫島・葵:特異点、その効果は表出する
"鍛鉄の座":『それにほら』
"鍛鉄の座":『特別だから強いって、つまらないだろ』
"鍛鉄の座":その石には、既に加工がなされている。
"鍛鉄の座":使い手を選ぶ高慢を外し、ちょっとした意趣返し。
"鍛鉄の座":『本来の使い手』のみ、使えない。
"マスターオーパーツ":「…………?」
"マスターオーパーツ":剣への干渉が効かない。故に、その攻撃を届かせる時間を阻む遅滞を狙う。
"マスターオーパーツ":─────そのラグは。キミにとって、信じられないぐらいの、隙だ。
姫島・葵:「何度だって言おう、愛してる」
姫島・葵:君を目指したのだ、そんなのは無視しない
姫島・葵:「喰らえええええええええええええ!」
姫島・葵:射出、否、顕現だ、突き刺す
"マスターオーパーツ":「あ、──────」
"マスターオーパーツ":ぞぶり、と。身体から生えたそれを見る。
"マスターオーパーツ":本来あるべき場所に、賢者の石は収まって。
"マスターオーパーツ":その身を鞘とする。
GM:
GM:今から10年前。
GM:FHエージェント、《マスターオーパーツ》はUGNと交戦し。
GM:聖剣使いによって討伐された。
GM:それが、最後の記憶。
GM:
"マスターオーパーツ":「…………………あぁ、いや、まったく、もう」
マ■ター■ーパー■:どさり。小さな体が倒れる
■■■■:逆さまな視界で真っ白な空を見て。
伏見未雨:視界の先に時計塔。
伏見未雨:右回りの針を見る。
伏見未雨:「………………ボクの負けだ」
伏見未雨:「信じられない、な」
GM:ゴウン
GM:ゴ ウ ン
GM:ゴ ウ ン
GM:長針と短針の重なり合った時計塔から
GM:古ぼけた鐘の音が響いた。
GM:バックトラック!
GM:Eロイスはこちら
GM:
《マスターオーパーツ》
Eロイス:無限を継ぐ者
Eロイス:破滅の足音
Eロイス:虚実崩壊
GM:以上の3つ。振りたい人は振りなさい!
漆城春渦 :眠り姫/伏見未雨/同情/呆れ:○/ロイス 取得
漆城春渦 :取得しつつ、Eロイスふります!
姫島・葵:自分自身へのメモリーを昇華します
姫島・葵:僕は僕を受けいれた。侵蝕率は-10される(侵蝕率:151->141)
漆城春渦 :129-3d10
DoubleCross : (129-3D10) → 129-12[2,8,2] → 117
姫島・葵:Eロイス三つも振ります
漆城春渦 :ロイスは四! だが戦闘用人格でダイス-1!
姫島・葵:強敵との戦いに肝が冷える。僕の侵蝕率は-15(3d10->2,10,3)される(侵蝕率:141->126)
漆城春渦 :二倍振りします。4×2−1で7つ。
漆城春渦 :117-7d10
DoubleCross : (117-7D10) → 117-29[9,9,3,2,2,3,1] → 88
万木春海:素振りだぜ
漆城春渦 :はい帰還。3てーん
万木春海:99-5d10
DoubleCross : (99-5D10) → 99-33[9,8,3,3,10] → 66
万木春海:つやつや
姫島・葵:ロイスは万全を期して6を倍振り
姫島・葵:誓いを守るために意識を保つ。僕の侵蝕率は-56(12d10->7,10,2,2,3,5,8,1,5,5,5,3)されている(侵蝕率:126->70)
姫島・葵:4点
GM:はーい
GM:ではいつもの5点、シナリオ10点、Eロイス3点、Dロイスは《賢者の石》と《時使い》2点の20点
GM:20点に侵蝕点を加えて、おいくつかな~?
漆城春渦 :23点!
姫島・葵:24!
万木春海:ほにゃほにゃ どこだっけ~~
GM:万木ちゃんも24点!
万木春海:4!4!
GM:そして私も24点ってわけ。
万木春海:了解!
万木春海:イタダキマス!
GM:経験点を想定!大きくなるのよ!
姫島・葵:いただきます
万木春海:3mまで伸びます、そのうち
漆城春渦 :楽しみねえ~~
GM:スクスク伸びて~
姫島・葵:背が追い抜かれてしまうな……
万木春海:かなうものなし!になってしまうな~~
ED:合同
GM:
//=====================
// ED 合同
//=====================
GM:ザ、から始まる、静かながら雑多な音が静かに響き始めた。
GM:すべての停滞した空間の中で、砂が流れ始めている。
GM:それは、『動き出した』ことをその場の全員に直感的に訴えかける。
GM:この空間を維持していた意志が途切れることで、空間の崩壊が始まった。
万木春海:崩れる、崩れていく
万木春海:「なんか、こう、お約束のやつが!」
万木春海:「はじまってしまいましたが!ここ、どーやって!外に」
万木春海:わたわた、と砂埃をあげて
万木春海:頼みの綱の、”マスターオーパーツ”、いや今は伏見未雨…は意識を失っている
万木春海:「ハルさん、これハルさんキックで空間にドカーンと穴を開けて脱出!できたりしないんですか!?」
漆城春渦 :「…………お任せ!」
万木春海:「マジで!?」
漆城春渦 :「と、言いたいところだけど」頬に手を当てる。「ちょっと無理ねえ」
姫島・葵:頭がクラクラしてきた、レネゲイド真実とは……残穢とは……
漆城春渦 :「アタシ形而上のもの蹴るの苦手なのよねえ~しゃらくさくて」
万木春海:「しゃらら……」
漆城春渦 :「マキちゃんが頼みこんでみるのはどう?」
万木春海:「おっしゃーー」
万木春海:土の中から鉄のつるぎをひとふり、持ち上げる
万木春海:「『指し示せ』!!」
万木春海:そう言ってドカリ、と砂に突き立てる
万木春海:「……」
万木春海:「…」
万木春海:「倒れないのですが?」
姫島・葵:みーくんは……どこに……
漆城春渦 :「指し示せっていうか、刺しただけね」
万木春海:「というか、なんか変な手応えが」
万木春海:砂を掘り出す
万木春海:カリ、と手元に手応え、違和感
万木春海:「!」
万木春海:ざっざと砂を払いのけるとそこには
万木春海:「……扉だ」
万木春海:来たときと、似たような
姫島・葵:「……はっ、」
万木春海:「開けゴマ!!」
万木春海:開け放つ
万木春海:首を突っ込んで
万木春海:「……ジャングルジムが、見える」
姫島・葵:「ジャングルジム……?」
万木春海:「ほら」
万木春海:そういって扉の向こう
万木春海:そこには来たときと同じ、ジャングルジム
姫島・葵:覗き見て、あぁなるほどと頷く
万木春海:それが重力を無視して、天井に生えていた
万木春海:だまし絵のような、迷宮のような
万木春海:街を箱に入れてしっちゃかめっちゃかにかき回したあと、ぶちまけたかのような
漆城春渦 :「前衛的ねえ」
万木春海:「……行きましょう」
姫島・葵:「……なんとも芸術的な……」
万木春海:「葵ちゃん……ジモティーのきみに、かかってます……」
姫島・葵:「ええ……」
万木春海:「だってここ以外に見当たらないんですよ!」
姫島・葵:それもそうである
姫島・葵:賭けるならここだ、時間もそうないのだろう
万木春海:「もう特異点だのジモティーのガイディーだの奇跡だの絆パワーだのに賭けるしか、ないんですってば!!」
万木春海:バタバタと手を振って騒ぐ
姫島・葵:「……わかりました! 僕から離れないでくださいね?」
万木春海:こうしている間にも、世界の崩壊は進んでいるのだ
姫島・葵:きっと、今この瞬間ならば運命の女神も僕に微笑む
万木春海:「あ、みゅーちゃん持ってかえんなきゃ!」
姫島・葵:揺らぎの中の確率はこの手の中に収束する
姫島・葵:「それも僕がしますから!」
姫島・葵:かえろう、いるべき場所に。帰るべき場所に
姫島・葵:「……南無三」
GM:波が体を揺らす感覚。
GM:それは、この空間に入って来たときと同じく。
GM:布を捻るように空間がねじれ、極彩色の色が視界を覆って。
GM:そして─────
GM:
GM:【第五地区 運動公園】
GM:まず感じたのは、音だ。
GM:時間の止まった、無音の世界に慣れた感覚には煩雑で雑多な、音と気配。
GM:いつの間にか、気絶するように意識を失っていたあなた達の身体が、そんな情報を受け取っている。
GM:人払いを済ませたUGNの人員が、公園内を精査するように。
GM:また、この世界に戻ってきた君たちを保護し、簡易なテントに寝かせていた。
GM:それは、君たちが目を覚ますには充分な喧騒だった。
姫島・葵:「……ん」
万木春海:「サ…イちゃん……あと2分…だ…け寝かせてぇ……」
姫島・葵:うるさくて、雑多、目を開ければそこにはテントがあるわけで
漆城春渦 :「っと、とっとっと」
万木春海:「はっ!」
万木春海:「……」
万木春海:キョロキョロと周囲を見回し
漆城春渦 :周囲の気配を感じた瞬間に、首跳ねとびで立ち上がり、戦闘態勢を取る。「……あーらっと、戻ってきたのね」
万木春海:「……みっしょん、こんぷりーと?」
漆城春渦 :戦闘態勢解除。
姫島・葵:「全員、いますか?」
万木春海:「私が最後にみたときはユウくんはちゃんとハルさんが持ってたけど」
万木春海:「いないね?」キョロキョロ
万木春海:「おっことしてきた?」
姫島・葵:落っことした……?
姫島・葵:「みーくん!」
更科未来:「あぁ、おはようございます」君たちが起き出したのを見て、顔を覗かせる。
漆城春渦 :「あらま、取りに行かないと」
万木春海:「あ、サラちん!ユウくんどっかに落ちてない!?」
更科未来:「まずは落ち着いてくださいね。聞きたいことは他の人達の容態ですね?」
更科未来:「ユウくんは命を落っことしそうだったので先に病院です。私は慣れてるので先に起きました。」
更科未来:「もうひとり。マスターオーパーツ……伏見ちゃんでしたか」
更科未来:「あの子もその後の後遺症が無いか、先に検査に回されておりますよ」
更科未来:「そして戦闘員のあなた方はここで経過観察というわけです」
姫島・葵:「……ですか……また、検査……」
更科未来:「時間の止まったところでバシバシ動き回りましたからね。普段より身体の負荷も違うでしょう」
更科未来:「ま、大丈夫ですよ、少年」ぽふん、と姫島くんの頭を撫でる。
万木春海:「ん、だいじょーぶ!」
万木春海:パッと立ち上がり
万木春海:「からだが逆に動こうとしたりもしませんね、別に」ヒラヒラと手を振る
姫島・葵:「んなっ……!」
姫島・葵:「な、撫でられると困ります……」
姫島・葵:みーくんにも撫でられたことがないのに
万木春海:「えーー今回のM・V・Pじゃーん!」
万木春海:「撫でちゃえ、うりうり」
漆城春渦 :「そーよそーよ、大金星なんだから。じゃあアタシも」
姫島・葵:「うわぁ……!」
万木春海:もみもみくちゃくちゃ
姫島・葵:「ちょ、ちょまま……」
漆城春渦 :葵ちゃんと、同時に万木ちゃんも大きな掌で撫でまわす
万木春海:「おや、や?……んへへ~~」
更科未来:「良い行いは褒められる。よきかなよきかな」うんうんと頷いている。
万木春海:目を細める
姫島・葵:「もう……本当に……」
姫島・葵:「……ありがとうございます」
万木春海:「それは、こっちの台詞ですよ」
万木春海:「ちょっと前までただの一般ピーポゥだったのにね」
万木春海:「やっぱ、男の子、だったんですなぁ~~!」
万木春海:ニコニコと
更科未来:「感じますな。"素質"ってやつを。人間関係は真摯が吉ですよ」
更科未来:「さて、まぁ」ぽむ、と両手を合わせて。
更科未来:「みなさんが起きたのなら、僭越ながら私が音頭をば。」
更科未来:「姫島くん。マッキー。漆城さん」
更科未来:ぺこり。お辞儀するように頭を下げる
更科未来:「─────おかえりなさい」
GM:それは、行って、戻ってきた。
GM:何かを成した者への、ねぎらいの言葉だった。
ED:漆城春渦
GM:
//=====================
// ED 漆城春渦
//=====================
GM:事件は終わった。貴方が追っていた"鍛鉄の座"は、確実のあの時、死亡した。
GM:しかし一つの事件が終わっても、また次の事件はやってくる。
GM:その後始末も、仕事の内だ。
GM:あの後、本人の死亡の後で、他の影響……例えば鍛鉄の座以外のエージェントの関与。
GM:今回の事件に関わる後始末の手がかりを得るために。
GM:貴方はマスターオーパーツが拠点としていた場所……あの運動公園にやってきていた。
GM:【第五地区 運動公園】
漆城春渦 :「ンもう。溝攫いは専門じゃないのよぉ」
漆城春渦 :「相変わらずUGNは人使いが荒いんだから」
GM:平日の昼間である。人気のない公園は殊のほか静かで、遊具の撤去されたそこは貴方にとっても広々としている。
漆城春渦 :寒さに白い呼気を吐きながら、散策しています。
GM:他に存在するものと言えば、数少ない遊具────ブランコをキィキィと揺らす、小学生ぐらいの少女が一人だけ。
GM:学校の時間である。平日の昼間に見るには、少々不自然な光景ではあった。
GM:そして貴方は、その少女からレネゲイドの気配を感じ取れる。
漆城春渦 :「あら」 周りに大人の気配もない。家出だろうか。
漆城春渦 :……濃密な気に、そんなわけがないことを感じながら、「お嬢ちゃん、迷子かしら?」 普段通りに声をかける。
少女:キィ、キィとブランコを漕いでいる。
少女:カチューシャを付けた黒髪が、それに合わせて揺れる。
少女:「ん?おや」停止。
少女:「コレは失礼。もうそんな時間でしたか」
少女:「迷子ではございませんよ。待ち人がいるのです」
漆城春渦 :「あら、デートかしら? いいわねえ」
少女:「えぇ、まぁ。そのような?」
少女:君の目を見つめて「ところでお兄さん」
漆城春渦 :「何かしら?」
少女:「漆城春渦さん、でよろしかったですか?」
少女:記憶をたぐるように尋ねる
漆城春渦 :「あら。意外だわ。アタシ、そんなに有名人だったかしら」
漆城春渦 :「それとも、どこかで会った? お嬢ちゃんみたいなカワイイ子、忘れないと思うんだけど」
少女:「いえ、初対面です。ただお話を聞いていたので」
少女:ブランコから立ち上がり、両手を揃えてお辞儀。
"嵐影湖光":「初めまして。私の名前は"嵐影湖光"。」
"嵐影湖光":「あなた達と戦った賢者の石より生まれた、レネゲイドビーイングです」
漆城春渦 :「−−−−ははあ」
漆城春渦 :肩を竦める。「そうきちゃった? 相変わらず、この土地は素っ頓狂ねえ」
"嵐影湖光":「いやぁ、ははは。」
"嵐影湖光":「お待ちしておりました、漆城春渦さん。この辺りに居ればお会いできると思いまして。」
漆城春渦 :鍛鉄の座の死体は、あの異空間と共に消えた。
漆城春渦 :姫島葵が顕現させた、あの賢者の石も——同じように消えたと思ったが。
漆城春渦 :「待たせちゃったのねえ。申し訳ないワ」
"嵐影湖光":「いえいえ。私の存在は能力と深く結びついてましたからね」
"嵐影湖光":「皆様と同じ場所に戻れず、ちょろっと昔まで遡っちゃいました」
"嵐影湖光":「そこから自我を持つようになったのが最近、というわけでして」
漆城春渦 :「形而上能力者、そういう自由なとこあるわよねえ」
"嵐影湖光":「増水した河に流されてるので、逆に不便なところでもありますね」
漆城春渦 :「それで、アナタは何を待っててくれたのかしら?」
漆城春渦 :「創り手の仇討だってんなら付き合うけれど。そういう感じでもなさそうよねえ」
"嵐影湖光":「情報提供です。お仕事のお手伝いをしようと思いまして。」
漆城春渦 :「?」
"嵐影湖光":「"鍛鉄の座"さん以下、他の協力者の場所も提供します。だいぶ楽になると思いますよ~」
漆城春渦 :「うーん、待って待って。どこから確認しようかしら……」
"嵐影湖光":「はい。待ちます。待つのは慣れてますので。」
漆城春渦 :「そうねえ。なんでアナタが知ってるのかと、どうして協力してくれるのか、かしら」
漆城春渦 :元から鍛鉄の座は、いくつか不可解な行動があった。
漆城春渦 :「……そもそも、鍛鉄ちゃんとアナタと、マスターオーパーツは、どういう関係だったの?」
"嵐影湖光":「うーん。そうですねぇ」
"嵐影湖光":「まず始めから自己紹介しますと。私はマスターオーパーツに適応した賢者の石。そのRBです」
漆城春渦 :「うんうん」
"嵐影湖光":「そしてマスターオーパーツは本来、未来でジャーム化。過去に遡ります。」
"嵐影湖光":「そして10年前、討伐されました。」
"嵐影湖光":「ここまではご存知のとおりですね?」
漆城春渦 :「そうねえ」
"嵐影湖光":「その際に、マスターオーパーツは既に一つの物を残しておりました。賢者の石ですね」
漆城春渦 :「ああ、今回、伏見ちゃんに撃ちこまれたやつ?」
"嵐影湖光":「そうです。それそれ」
"嵐影湖光":「託されたのは"ピースクラフト"セル。つまり"鍛鉄の座"ですね。彼はその石を素材に剣を作りました。」
"嵐影湖光":「まぁ銃でも良かったようですが。つまりは、"マスターオーパーツ"は賢者の石に自分の意志をバックアップして保存。」
"嵐影湖光":「それを次の候補者に撃ち込む役目が鍛鉄の座、というわけですね」
漆城春渦 :「当時からツーカーだったってわけね」
"嵐影湖光":「マスターオーパーツの目的は、オーヴァード戦力の強化ですから。」
"嵐影湖光":「誰にでも振るうことが出来る強力な武器……それこそ、聖剣やらの量産を目指した彼とは、ウマが合ったのでしょう」
漆城春渦 :「ああ、兵器を量産しようが何しようが、結果として滅びが防げれば万々歳ってこと」
漆城春渦 :「理屈では分かるけどねえ」
"嵐影湖光":「おわかりますか」
"嵐影湖光":「後の顛末はご存知のとおり。目論見は失敗。剣は過去に流れて、私という存在が生まれるわけですが。」
漆城春渦 :「滅亡回避箱庭ゲームで同じことやるなら分かるけどってカンジ?」
漆城春渦 :「生まれたわけねえ」
"嵐影湖光":「生まれたワケです」
"嵐影湖光":「鍛鉄の座さんは、あんまり乗り気じゃなかったみたいですけどね」
漆城春渦 :「その割には、きっちり命まで棄ててアイツを守ってたじゃない」
"嵐影湖光":「そこはそれ」
"嵐影湖光":「マスターオーパーツの能力は過去への干渉。つまりは」
"嵐影湖光":「剣作りに必須の貴重な素材も、供給し放題でしたので。」
"嵐影湖光":「棄てるつもりはなかったんだと思いますよ、あの人。」
漆城春渦 :「自分の目的の為に必須だったってことね」
"嵐影湖光":「えぇ、そして」
"嵐影湖光":「目的を達成できないなら死んだほうがマシだ………なんて」
"嵐影湖光":「思ってたかは知りませんが。」
"嵐影湖光":「と、まぁ。私が諸々の事情を知ってるのはそういうわけです。見てたからですね」
漆城春渦 :「うん、助かったわ。やっぱり気になるところはカタしとかないとね」
"嵐影湖光":「それは良かった。ヒトの皆様のお役に立てて何より。」
漆城春渦 :「で、アナタはもうピースクラウンには戻るつもりはない感じ?」
"嵐影湖光":「ない感じです」
"嵐影湖光":「私は元々、《アトピア》……UGNの伏見さんに適合してたわけですし。」
"嵐影湖光":「ただ、それでも。FH側に使われた武器だというのはありますので……」
"嵐影湖光":「この協力の代わりに。UGNにツテをお願いしようと思いまして」
"嵐影湖光":「貴方を待っておりました。」
漆城春渦 :「クールな子ねえ。……」
漆城春渦 :「いいわよ。アナタが望むなら、UGNでもどこでも紹介したげるわ」
漆城春渦 :「鍛鉄の座も、そこまで嫌いでもなかったしね」
"嵐影湖光":「ありがとうございます」ぺこり、と頭をさげる。
"嵐影湖光":「ふふ、断られたらどうしようと思ってました」
漆城春渦 :さりげなく、頭を下げた延長線上から身をのける。
"嵐影湖光":下げる動作と同時、頭頂部に葉っぱが落ちる。
"嵐影湖光":特に切れること無く、頭の丸みに沿ってするりと落ちた。
"嵐影湖光":「………? どうしましたか」
漆城春渦 :「……出ないのね、延長斬線」
"嵐影湖光":「あぁ。」
"嵐影湖光":「アレはまぁ、すっごい切れ味だっただけですので」
"嵐影湖光":「剣も砕けちゃって、破片になった今では無理ですね。無理無理です」
"嵐影湖光":「……………あ、もしかして戦力にならないとマイナス査定です?」
漆城春渦 :「ううん、むしろ安心ね。……別に、そうだったら見捨ててた、なんてことはないから安心して頂戴な」
"嵐影湖光":「安心しました。」
漆城春渦 :ひょい、と小さな身体を抱えあげる。
"嵐影湖光":「ひゃあ」
漆城春渦 :「むかし拾った子なんか大変だったのよ」
漆城春渦 :「能力制御する前は、触れた端から原子組成いじって流銀に変えて取りこんじゃうんだから」
"嵐影湖光":「それはそれは」
"嵐影湖光":「私も賢者の石に出来たりしますかね」
"嵐影湖光":「この時代だと流行ってましたっけ、そういうの」
漆城春渦 :「それやったら、ちょっとアウトかしらねー」
漆城春渦 :ケラケラ笑いながら。
"嵐影湖光":「ま、出来ませんけどねー」
漆城春渦 :他愛もない話をしながら、少女を連れていく。
漆城春渦 :「さて、UGNと、アトピアと……アイサツしなきゃいけない相手、たくさんいるから」
漆城春渦 :「楽しみにしてなさいね」
漆城春渦 :「——覚醒(めざ)めたからには、楽しまなくちゃ損よ、損!」
"嵐影湖光":「ふふ」抱えられて。剣の時とは違った人のふれあいをして。
"嵐影湖光":「はい、楽しみです」
"嵐影湖光":少女のように笑う。
"嵐影湖光":「"お友達"、いっぱい作っちゃいますよ」
ED:万木春海
GM:
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// ED 万木春海
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GM:昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
GM:一つの事件が解決した。そしてまた新しい事件が舞い込む。
GM:UGNとはとどのつまり、それが日常だ。
GM:第九支部での出向が終了し、第五支部に戻った貴方に与えられたのは、新しい任務だ。
GM:他支部からの出向人員の受け入れ。そしてその対象は。
君臣ユウ:「君臣ユウです。」
万木春海:「ユウくんです」
更科未来:「ユウくんですね。」
君臣ユウ:「えー……と、先日の事件で無茶をして、最近まで寝込んでいたので。」
君臣ユウ:「まだ前線は無理として、こちらで見識を広めることになりました。よろしくおねがいします」
君臣ユウ:ぺこり。
万木春海:「私の新しい弟分なのですから優しくしてあげてね!」
君臣ユウ:「いや、弟になったわけでは…」
更科未来:「病み上がりだと、日常生活も大変そうですからね。わかりますよ」うんうん。
更科未来:「とは言えこのご時世。支部待機の人員でも非戦闘とは行かない今日このごろです。物騒ですね」
更科未来:「ユウくん、どれぐらいまで回復したか、実際に動いてみましょうか」
更科未来:ね。と万木ちゃんに目線。
万木春海:「だいじょぶ?ペットボトル開けられる?」
君臣ユウ:「す、凄い笠に来てくる」
君臣ユウ:「いや、うん。流石にそれぐらいには握力も回復した。」
君臣ユウ:にぎにぎ。白手袋をアピール。
更科未来:「じゃあ、マッキー相手にスパーリングでもしてみましょうか」
万木春海:「フフフ、ここにいる連中はキッズが多いが一癖も二癖もあるツワモノ揃い」
万木春海:「その中でもいずれ最強になると名高いこの万木春海サマをご指名とはね……」
君臣ユウ:「そうなのか……!?」
君臣ユウ:リハビリ中なんだが、と見張る目。
万木春海:「また病室に戻されてしまうことになっても知らないですよ?」
更科未来:「大丈夫大丈夫」
更科未来:「オーヴァードは丈夫。」
君臣ユウ:「えぇ……お手柔らかに……?」
君臣ユウ:「いやでも、大丈夫なのか?」
君臣ユウ:「前の戦いでは、直接戦うタイプではなかったように思うけど。」
万木春海:すすす、と訓練場の中心へ
君臣ユウ:ついていく。
万木春海:「フフ……来な!」
万木春海:珍妙な構えを取る
君臣ユウ:「見たことない構えだ……拳法家なのか」右腕を前に突き出す構え。
君臣ユウ:「えーと、よろしくおねがいします」
万木春海:「ゴングは……いつでもいいぜっ!」
更科未来:「ゴーン」トライアングル。
君臣ユウ:「早っ」
万木春海:…………
万木春海:………
万木春海:……
万木春海:そうして一分後、私は……
万木春海:「(なぜ……空は、ああも白いのだろう)」
万木春海:「(いや違うあれ天井だ……REDライトだ……)」
君臣ユウ:「………………」
君臣ユウ:「………………???」困惑。
万木春海:「……これは、涙ではない」
万木春海:「いや涙です、今の無し」
君臣ユウ:大したことはしていない。そう、能力を使うわけではないし、拳を当てるためだけの、足運びや、見様見真似の空手。的な。
君臣ユウ:「前言撤回が早い。
万木春海:「感動の、涙」
万木春海:「ユウくん、よくぞそこまで回復しましたね」
君臣ユウ:そのすべての挙動に、突っ込んできた万木さんが全力で掛かり、まるで一流の合気道みたいな軌道でえらいことになった
万木春海:「(そう……私は花を持たせてやったのだ)」
君臣ユウ:「いや、あの、何もしてない……」
万木春海:「既に奥義をそのレベルで……」
君臣ユウ:なんというか、人を投げ飛ばすのになぜか全く体重を感じなかった。なんだろう。新しい技を身に着けたのかな。
万木春海:「フフ、ならばもう手加減はいらないようですね……」
万木春海:「きみが万全の状態になったとき、真の万木春海をお目に入れてさしあげますよ」
万木春海:「フフ……フフフ」
君臣ユウ:「手加減……」何をどう加減したんだろう。存在?
君臣ユウ:「いや、はい。わかりました。うん。手加減をされてたんだな、俺は」
君臣ユウ:「自信が付きました。なんかそんな気がします。うん、そんな気がしてきた」
君臣ユウ:気遣い。
万木春海:ヨロリと立ち上がる
万木春海:「うむ、よろしい」
君臣ユウ:「なのであの、その涙を拭いていただけると……」ハンカチを差し出す。
万木春海:「引き続き、励んでくれたまえ」
万木春海:「あ、ども、アリガト、やさしいね……」チーン
君臣ユウ:「…………(うわぁ)」鼻水。
君臣ユウ:「ガチ泣きする女性を見るのはこれで2回めだな……」
君臣ユウ:「ええと、そう。動きはわかっていただけたと思うので、施設を!」
万木春海:「よし、ここにもう用はない」
君臣ユウ:「施設の案内などを!していただけると!」
万木春海:ケロリ、と
万木春海:「よかろう、この私に任せ給え」
万木春海:ドンと胸を叩く
万木春海:「10年間当たりの出ない当たらずの自販機……」
万木春海:「注文することが英雄視されるX定食」
万木春海:「変な猫」
万木春海:「よりどりみどりだよ」
君臣ユウ:「び、微妙に心を惹かれないっ」
万木春海:「さあ付いてくるが良いです!」
万木春海:ずんたか歩きだす
君臣ユウ:「でもまぁ、おすすめされるならやってみますけど……」
君臣ユウ:「あっ、待って」
君臣ユウ:たったかとその後をついていく。
GM:金髪の少女と、金髪の少年は、時に騒がしく、時に静かに、時に飽きて、時に再開して。
GM:支部にはその声が響いている。
GM:それは昨日と少しだけ違う今日であり。
GM:いつもどおりの、日常だ。
ED:姫島葵
GM:
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// ED 姫島葵
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GM:昨日と少し変わった今日。
GM:それでも、君は学校に通っていた。
GM:あの後。君は改めてUGNから説明を受け、その力の何たるかについてを知った。
GM:そして、世界が変わろうとも。
GM:変わらないものこそが君を人に繋ぎ止めるのだ───、と。
GM:君が今まで通っていた教室が、変わらなく見えるか、違って見えるか。
GM:それはわからないが。変わったことが一つ。
GM:"転校生"の席は、空席だった。
GM:
GM:チャイムが鳴る。本日の授業が終了し、教師が注意事項を伝えると、生徒たちはめいめいに解散を始める。
男子生徒:「んじゃ、またなー」
姫島・葵:「……ばいばい」
男子生徒:ひらひらと手を振り去っていく。
姫島・葵:僕は彼を見送る
GM:教室には君が一人だ。
姫島・葵:空席を眺めてため息を着く
姫島・葵:習慣じみた行為だ
姫島・葵:いつかの何かをなぞるように僕は屋上へと歩いていく
姫島・葵:こんな寒い時期に行くのもどうかと思うが、これもまた習慣じみている
姫島・葵:《特異点》は僕の自由にできるものでは無いものの、もしもまた落っこちることがあればと祈ってる
GM:いつぞやと同じ。人工芝の敷かれた屋上と、休憩用のベンチ。
GM:そこには誰も居ない。
GM:ただ、
伏見未雨:「この時間になると寒いね、ここは」
伏見未雨:頭上から、声が落ちてきた
伏見未雨:屋上の入り口の上。給水タンクが存在するヘリに腰掛けて、君を見下ろしている
姫島・葵:「……」
姫島・葵:上を向いて、そこにいる人を見て、笑みがこぼれそうになるのをこらえて
姫島・葵:精一杯、怒ってるぞと示すように腕を組む
姫島・葵:「何をしてるのかな」
伏見未雨:「そっちこそ。」
伏見未雨:「スカートの女子を下からじっと見上げるとは、いかがなものかな?」
伏見未雨:太腿に頬杖をついて、制服姿で言う。
姫島・葵:「なっ……」
姫島・葵:帽子を目深に被り、なんとか誤魔化す
伏見未雨:「冗談だよ」ふ、と微笑んで。
伏見未雨:「ひとまず、検査が終わったからね。侵蝕も問題なし。」
姫島・葵:「……降りてきなよ」
姫島・葵:心臓に悪い
姫島・葵:「……よかった」
伏見未雨:とっ、と答えるように降り立つ。スカートは押さえて。
伏見未雨:「ひとまずは伏見未雨だと証明されたようだよ」
姫島・葵:僕は紳士なので目線は自分の足元である
伏見未雨:「うん、よかった」
姫島・葵:「……心配した」
伏見未雨:「ありがと」
伏見未雨:「感覚的には変な気分だけどね。一人分の人生を追体験、したわけだし」
伏見未雨:「だからなんというかな」
伏見未雨:「すごく、久しぶりの気分だ」
伏見未雨:「ヒメの顔を見るのは。」
姫島・葵:「……僕もそんな気持ちだよ。ずっと待ってたんだから」
姫島・葵:君が君であることがこんなにも幸せだ
姫島・葵:当たり前だとは思えない、知ってしまったのだから
姫島・葵:「……その、なんだ……みーくん」
伏見未雨:「なんだいヒメ」
姫島・葵:「戦った時のこととか、覚えてると思ってもいいのかな……」
伏見未雨:「さて、どうだろうね」首をかしげる。ポニーテールが揺れる。
伏見未雨:「恥ずかしながら、あの時のボクはほぼ消えかけていたからね」
伏見未雨:「今もどこか、ふわふわしているんだ」
姫島・葵:「……んんう」
伏見未雨:「それが、どうかしたかい?」
伏見未雨:君の目を見る。
姫島・葵:困った、覚えていたのならもう覚悟を決めるしかなかったのに
姫島・葵:「あのね……あの……あのね、だね……」
姫島・葵:「ぼ、僕もコードネームってやつを付けることにして」
伏見未雨:「ほほう」
伏見未雨:「きちんと考えたほうが良いよ。名乗りやすさとか」
伏見未雨:「案はあるのかい?」
姫島・葵:「Fallen One《ファーレン・ワン》にしようと思って……」
姫島・葵:「落ちるんだ……」
伏見未雨:「なるほど。能力に由来するんだね」
伏見未雨:「良いんじゃないかな。呼びやすそうだし」
姫島・葵:「どちらかと言えば……心に由来する、かな」
姫島・葵:時折、衝動が沸き立つ
姫島・葵:重力から解き放たれ、人というものの枠からも抜けるような感覚
姫島・葵:浮き足立つ分、落ちて落ち着く
姫島・葵:「僕は何度でも……みーくんに落ちていく……」
伏見未雨:「…………ふふ」
伏見未雨:「ねぇ、ヒメ」
姫島・葵:「なに」
姫島・葵:赤面、動悸、まずい
伏見未雨:「ボクのコードネームは《アトピア》。その意味はね。」
伏見未雨:「ユートピアの否定。与えられた楽園の否定。そして、"場違い"」
伏見未雨:「昔に覚醒してから、訓練施設とか、支部とか、色んな所を転々としたものでね」
伏見未雨:「………今回。移籍と同時に追加戦力としてこの街に来て」
伏見未雨:「実は初めて、居を落ち着かせられそうなんだ」
伏見未雨:ぽつぽつ、と一定のリズムで話し続ける。
伏見未雨:「生き急いできたからね。ボクの能力と同じように、過程を飛ばして」
伏見未雨:「だからさ」
伏見未雨:「一歩一歩、これからは、過程を楽しんで行こうと思ってるんだ」
姫島・葵:「……うん、そうすると」
姫島・葵:「きっと、いいと思う」
伏見未雨:「うむ、うん」
伏見未雨:「実は、友達百人というのにも憧れていた。中学生から始めるのは、なんとも遅いスタートだけど」
伏見未雨:手を差し伸べる。握手を求めるように。
伏見未雨:「おっかなびっくりの一歩目だ。ここから始めてみることにする。」
伏見未雨:だから。
伏見未雨:「"これから"、よろしくね。ヒメ」
伏見未雨:それは、未来を今に。今を過去にする少女の。
伏見未雨:明日を信じる一言だ。
姫島・葵:僕は彼女に歩み寄り、伸ばされた手を握ろうと手を伸ばして
姫島・葵:手が宙を泳いで
姫島・葵:「……その、なんだろう。わがままを言っても?」
伏見未雨:「なにかな?」
姫島・葵:「君に友達が百人出来ることは嬉しいけど……ちょっとだけ」
姫島・葵:「僕はみんなが知るずっとずっと前から君を知ってるのにな、と思うわけで」
姫島・葵:僕は片膝を着く、目は合わせたままで
姫島・葵:「何度もあの世界では言ったわけだが改めて……」
姫島・葵:「愛してるよ、みーくん」
伏見未雨:「ほほう」
伏見未雨:伸ばした手をにぎる。
伏見未雨:「ほほーう」
伏見未雨:ぐー。ぱー。
伏見未雨:「ヒメは、アレだね。なんというか、アレだ」
伏見未雨:握った手の中指を親指で弾く。デコピン。
伏見未雨:ぺちっ。額に当たる。
姫島・葵:「あぅ……」
伏見未雨:「ボクの、言うことを、聞いてなかったようだね」
伏見未雨:君の帽子を取り上げる。その額に掛かる前髪を選り分けて
伏見未雨:「過程が大事だと言ったのに、まったく、もう」
伏見未雨:ちゅっ。なにか柔らかな感覚が額に。
伏見未雨:「ふ、」
伏見未雨:「ふふふふふ」
姫島・葵:「……」
伏見未雨:一瞬後には、一歩距離を取って。
姫島・葵:顔が爆ぜた、熱い、なんだ
伏見未雨:にへら、と。緩んだ頬が、緩い笑顔を作る。
伏見未雨:「飛ばしすぎっ」
姫島・葵:「……僕だってそう思うけど……君は素敵な人だから……」
姫島・葵:「……心配にも……なる……」
伏見未雨:「まったくもう」
伏見未雨:「まったくもうだよ、まったくもう」
伏見未雨:奪った帽子を勝手に被る。ぎゅむぎゅむ。
伏見未雨:「ほら、手。いつまで膝を付いてるんだい」
姫島・葵:「……ん」
姫島・葵:手を出す
姫島・葵:きっと、これから先何度もこうして君に落ちるんだろうなぁという実感を込めて
伏見未雨:「うむ」握る。小さな手だ。ちょっと冷たい。
伏見未雨:「さっきの話しですがね。」
姫島・葵:「……はい」
伏見未雨:「百人用の道が嫌なら、それこそ段階を踏みなさい。」
伏見未雨:「一人用の……いや、二人用?ともかく、こっちにも準備というものがある。舗装とか。そういうのが」
姫島・葵:「……ごめんなさい」
伏見未雨:「うむ。よし」
伏見未雨:「それと、一応言っておくけど」
伏見未雨:「ボクもヒメのこと、嫌いじゃないから。」
伏見未雨:手を繋いでまっすぐに見て。
伏見未雨:それから横に並ぶ。
伏見未雨:「じゃ、帰ろっか?」
姫島・葵:「……うん」
姫島・葵:強く、手を握ってる
伏見未雨:握った手を引くように、出入り口へ歩いていく。
伏見未雨:足並みをそろえて、二人で。
姫島・葵:僕にとってもおっかなびっくりの一歩目
姫島・葵:あと何回愛してると口を滑らせるのか分からないけれども
姫島・葵:けれど、小さな砂の粒が積み重なるように、思い出を積み重ねていけばと信じる
姫島・葵:……やっぱり好きだなぁ、君のことが
GM:────
GM:───
GM:──
伏見未雨:
伏見未雨:「ヒメ」
伏見未雨:言葉に出してみる
伏見未雨:「ヒーメー」
伏見未雨:伸ばしてみる
伏見未雨:「ひめじまくーん」
伏見未雨:他人行儀に
伏見未雨:「──────」
伏見未雨:過程を省略。
伏見未雨:音は出ない。
伏見未雨:ボクの能力は、始まりから結果の間を省略する。
伏見未雨:つまり、その間のことを、他人は知覚できないわけで。
伏見未雨:文章を伝えるには、一歩一歩、歩むしか無いわけで。
伏見未雨:うーん。なんて不便な能力なんでしょう。
伏見未雨:「ひーめーじーまーあーおーいー」
伏見未雨:こうして名前を呼ぶのはなんてこと無いというのに。
伏見未雨:彼が伝えてくれた気持ちに届くには、あとどれぐらい掛かるんでしょうね?
伏見未雨:その過程はどうやら、省略できなさそう。
伏見未雨:
GM:
GM:
GM:というわけで
GM:『午前零時のパラドクス』 全行程終了!
GM:お疲れさまでした~
万木春海:クランクアップ!
漆城春渦 :ありがとうございました!